299: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/22(火) 23:56:32.99:NUOt1bbyO (3/3)

吹雪「」ヒュオオオ──

レム「さ、寒い……」ブルブル

ガイ「大丈夫か?これを使え」スッ
毛布「」パサッ……

レム「ありがとうございます……」

アインズ「……この吹雪、ただ姿を隠すためのものではないな。周囲に満ちた魔力が、奴の力を高めているようだ」

ガイ「炎で崩せるか?」

アインズ「試す価値はあるが……その隙を与えてくれるかな?」

シャーッ……

タタッ……タタッ……

セイン「……近い」スッ
星霊の剣「」シャキンッ

シャーッ……
タタッ……タタッ……

ザック「レムちゃん、俺の後ろに!」ザッ
レム「は、はい!」

アインズ「……」
竜角の槍「」シャキンッ

シーン……

ガイ「……!」
無名刀「」シャキンッ

大量に飛来する氷の刃「」ヒュンヒュンヒュン──

セイン「っ!」シュババババ
ザック「うおおおおっ!?」ドガガガガッ
アインズ「くっ、相当な量だな!」シュビビビビ

氷のオオカミ「」ヌッ
氷のオオカミ「」ヌッ

氷の鎖を持った氷刃の魔女「……」ジャラ……

レム「氷刃の、魔女……!」

ザック「あの姿……どっかで見たか……?」

セイン「……ミスティ……」

アインズ「現れたな……ガイ、準備はいいか?」

ガイ「──手筈通りだ。行くぞ」

氷の鎖を引っ張る黒髪の魔女「」グイッ
氷のオオカミ「アオオオオオンッ!」
氷のオオカミ「アオオオオオンッ!」

ーー 戦闘開始 氷刃の魔女 ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-75劣勢
76-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時の反転前コンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


300:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 00:01:20.68:h61aQZezo (1/3)

時間の檻


301:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 09:23:53.58:RWMvT/H40 (1/2)

ザック、セイン、レムこの3人光魔法が使えるという共通点があるな


302: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 13:12:41.40:eDfPCGMnO (1/2)

◆86+0=86 【優勢】

セイン「彼女は瞬時に物を凍らせることができる!接近に気をつけろ!」

アインズ「予定通り、離れた場所から地道に削るしかないか……いけ、炎よ!」バッ
炎「」ゴウッ!!!

炎に噛み付く氷のオオカミ「」ガブッ!!!
消えていく炎「」シュウウウウ……

ガイ「アインズの炎魔法をかき消した……!」

アインズ「くっ……やはり、簡単には行かないか」

レム「でも、見てください!あのオオカミの口を!」

溶けた氷のオオカミの口「」シュウウウウ……

ザック「効いてねえわけじゃ無さそうだな……」

強まる吹雪「」ヒュオオオ──

溶けた氷のオオカミの口に集まる雪「」カチカチ……

再び形成されていく氷のオオカミの口「」シャキンッ

ガイ「……厄介だな」

セイン「この吹雪の中にいる限り、あのオオカミ自体へ攻撃してもすぐに治される……狙うなら本体を狙うべきだ」

ザック「本体っつったって……」

氷刃の魔女「……」
ソリ「」シャーッ
氷のオオカミ「」タタッ
氷のオオカミ「」タタッ

ザック「あんだけ速く動くのに当てれるのか……?」

ガイ(先ほどのオオカミを見た限り、俺の炎魔法じゃ威力が足りない。魔導拳銃もこの吹雪の中で狙ったところに当てるのは難しいな……)

ガイ(……アインズの炎を、直接本体に叩き込めれば……)

ガイ「……セイン!"氷刃の魔女に近づく!"隙を作ってくれ!」


303: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 13:13:10.87:eDfPCGMnO (2/2)

セイン「!」コクリ
セイン「」パヒュンッ

アインズ「ガイ!エンチャントだ!」スッ

炎の魔力を纏った無名刀「」ゴウッ!!!
ガイ「」シュンッ

セイン「……こっちだ!」パヒュンッ
星霊の剣「」ビュンッ!!!

氷の鎖を引く氷刃の魔女「」クイッ

氷のオオカミ「」ダッ!!!
氷のオオカミ「」ダッ!!!

大きく弧を描くソリ「」シャーッ!!!

セイン「逃がさない……!」

氷刃の魔女「……」スッ
セインへ向けられる白い手「」

空中に形成される氷の刃「」パキパキパキ──

ガイ(──今だ……"止まれ")

◆

静止した雪「」

セインへ手を向けた氷刃の魔女「」

ガイ「……長くは止められない。一撃で離れる」

ソリの側面へ駆け寄るガイ「」ダッ!!!
炎を纏った無名刀「」ブォンッ!!!

氷刃の魔女の脇腹「」ザシュッ!!!

ガイ「……っ!」
ガイ(見た目以上に硬い……!表面が凍りついているのか!?)

◆

氷刃の魔女「──!?」
脇腹から上がる白い煙「」シュウウウ……

狙いの逸れた氷の刃「」ビュンビュンビュン!!!

身を低くして躱すセイン「」サッ!!!

氷の鎖「」ジャラッ!!!
氷のオオカミ「」ザザッ!!!
氷のオオカミ「」ザザッ!!!

ガイへ向き直る氷刃の魔女「……」

ガイ「」スタッ

ザック「おおっ!?いつの間に斬りつけたんだ!?」

レム「氷刃の魔女が、攻撃を受けた……!」

セイン「……致命傷ではない。彼女はまだ動ける」ザッ

アインズ「そのようだな……流石は英雄といったところか」

傷口に手を添える氷刃の魔女「……」シュウウウウ……

強まる吹雪「」ビュオオオ──!!!
氷の鎖を握り締める氷刃の魔女「……」ギュッ……

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-20痛恨
21-75劣勢
76-00優勢

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


304:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 13:31:01.00:tTnAnofgo (1/1)

遅刻斬


305: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 14:33:12.25:EUQd2lwUO (1/1)

◆100-10=90 【優勢】

ガイ(……アインズのブレスを当てるには、奴の足を止める必要がある。あのソリで走り回られたままじゃ、炎を放っても躱される……)

ガイ(狙うなら、ソリの足だ。一撃で壊せないなら……同じ場所に、まとめて叩き込む)

ガイ「セイン!もう一度、魔女の注意を引いてくれ!」

セイン「ああ」パヒュンッ!!!

ガイ「ザック、目眩しを頼む!」シュンッ

ザック「おうよ!自滅はするなよ!」スッ
放たれる閃光「」カッ──

氷刃の魔女「!?」
氷のオオカミ「」ズザザ!
氷のオオカミ「」ズザザ!

ソリの側面へ回り込むガイ「」シュンッ!!!

ガイ「──はぁっ!」

ソリに弾かれる無銘刀「」カンッ!

高速でソリを斬り続けるガイ「」ズバババババ

氷刃の魔女「……!」
ガイへ突き出される白い手「」スッ

セイン「君の相手は、僕だ!」パヒュンッ
星霊の剣「」ブンッ

氷刃の魔女「!?」バッ
氷の短刀「」ガキィンッ!!!

セイン「防ぐか……!」

氷刃の魔女「」ブンッ

飛来する氷の刃「」ヒュンヒュンヒュン──

セイン「!」パヒュンッ
氷の刃が刺さるガイ「っ……!」ザクザクザクッ……

ガイ「」シュンッ

氷の刃が数本刺さったガイ「ぐっ……」ザザッ!!!

膝をつくガイ「……」

レム「ガイさん!今、回復を──」

ガイ「大丈夫だ。まだ近づくな……!」

アインズ「ガイ……!今のが、例の技か!?」

ガイ「ああ!アインズ、炎の準備を!みんな、後退だ!」シュンッ

セイン「……!」パヒュンッ

ザック「了解!レムちゃん、ちょっと失礼するぜ!」ヒョイッ
お姫様抱っこされるレム「きゃっ!」

アインズ「承知した……!」
膨れ上がる炎の魔力「」ゴオオオ……

氷の鎖を引っ張る氷刃の魔女「……」グイッ
ソリ「」シャーッ……

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】
遅刻斬により+40

【判定】
01-50勝利?
51-00勝利

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


306:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 14:36:06.03:FCIImIW8O (1/3)

はい


307: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 15:20:13.32:l977nU1pO (1/2)

◆30+40=70 【勝利】

突如砕けるソリ「」ドガァンッ!!!
氷刃の魔女「!?」

砕かれたソリから投げ出される氷刃の魔女「」ズザザ……

氷のオオカミ「!?」
氷のオオカミ「!?」

レムをガイの傍へ降ろすザック「」スッ

ザック「ソリが砕けた!氷刃の魔女から離れた今なら──」ダッ

セイン「」パヒュンッ

首を落とされる氷のオオカミ「」スパンッ……
砕かれる氷のオオカミ「」ドゴォンッ!!!

ザック「よし!邪魔なオオカミは潰したぞ!」

セイン「離れろ!ブレスに巻き込まれる!」

砕けたソリ「」

動かなくなった氷のオオカミ「」
砕け散った氷のオオカミ「」

ソリと氷のオオカミを見つめる氷刃の魔女「……」

ガイ(動きが止まった?)

ガイを治療するレム「オオカミが再生してませんよ!」

ガイ「……ソリや鎖を通じて、魔女から魔力が送られていたのかもしれない。それが途切れたんだろう……アインズ、あとは頼む」

ズン……

アインズ(竜)「ああ。任された──」スゥッ……

竜から放たれる灼熱「」ゴウッ!!!

灼熱に包まれる氷刃の魔女「……」

翡翠の賽「」キラッ……
レム「えっ!?ガイさん、何か光って──」

ガイ「この光は──」

◆


308: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 15:22:19.94:l977nU1pO (2/2)

ーー???

降り積もる雪「」シンシン……

崩れた街門「」
無人の街並み「」
瓦礫の山「」

黒髪ロング少女「……ここは……スノウタウン……?」

サクッ……サクッ……

ガイ「……君は……?」

黒髪ロング少女「……誰?」ザッ

ガイ「待ってくれ、敵じゃない……俺はガイだ。君は?」

黒髪ロング少女→ミスティ「……ミスティ……ミスティ・クローバーよ」

ガイ「……!」

ミスティ「……何?私の名前に、何か心当たりでもあるのかしら」

ガイ「仲間から聞いたことがある」

ミスティ「……そう。それで、あなたはどうしてここに?」

ガイ「……分からない……気づいたら、ここにいた」

ミスティ「……ずいぶん曖昧な話ね」

ガイ「自分でもそう思う。君こそ、どうしてここに?」

崩れた街門を見上げるミスティ「……」

ミスティ「……答えられないわ。どうやってここへ来たかなんて、わからないもの」

ガイ「……そうか」

ミスティ「ふふっ……私も人のことは言えないわね……」

ガイ「スノウタウン……と言っていたな。この街を知っているのか?」

ミスティ「私の故郷よ。見ての通り、もう誰も住んでいないけれど」

ガイ「……何があったんだ?」

ミスティ「……襲われたのよ。街も、住んでいた人たちも……何もかも、滅茶苦茶にされたわ」

ガイ「……君の家族も?」

崩れた建物へ歩み寄るミスティ「ええ……この辺りだったかしら」サクッ……サクッ……
文字が掠れた看板を手に取るミスティ「」スッ

ガイ「家があったのか?」

ミスティ「……そうね。もう、見分けもつかないけれど……」

ミスティ「……母が、逃がしてくれたの。私をソリに乗せて……人のいるところへ着いたら、助けを求めるようにって」

ガイ「……ソリ……」

ミスティ「私は嫌がったわ。父も母も、一緒じゃなければ嫌だって……困らせてしまったでしょうね。あんな時にまで……」

ガイ(……だから、あの時……)

◇

砕けたソリを見つめる氷刃の魔女「……」

◇

ガイ「……悪いことをしたな」

ミスティ「……どうして、あなたが謝るの?」

ガイ「……いや」

ミスティ「同情なら、無理に言葉にしなくても良いわ。返す言葉にも困るもの……」

ガイ「……」

◆安価下1~2

何か話す?


309:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 15:55:00.84:Bz2s64MSO (1/1)

元英雄たちを助ける方法はないか聞く


310:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 16:14:33.93:W5//+Q0QO (1/1)

氷刃の魔女としての記憶について


311: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:18:54.18:dE1oXgoxO (1/10)

ガイ「氷刃の魔女……という言葉に聞き覚えはあるか?」

ミスティ「何、その物騒な呼び名……聞いたことな──」

◇

砕け散った氷の破片「」

大量の死体「」

◇

ミスティ「……」

ガイ「どうした?」

自分の両手を見つめるミスティ「……嘘……私が……?」

ガイ「ミスティ?」

ミスティ「なんで……?なんで、あんなことを……!」

ミスティの肩を掴むガイ「おい……!」ガシッ

ミスティ「……待って……違う!違うの!……私は……!」

◇

倒れた赤橙ポニテ少女「」
倒れたボサボサ金髪の壮年男性「」
倒れた黒髪の若い男「」
倒れた黒髪幼女「」
倒れた薄茶髪の少女「」
倒れた妖精「」

近寄ってくる黒い触手「」ズズズ……

闇に包まれた黒いスライム「……」

倒れたミスティ(あ……クロシュ……よかった……あなたは生きてたのね……)

黒い触手に包まれるミスティ「」ズズズ……

◇

ミスティ「……みんなと、一緒に……戦って……クロシュも……イリスも……みんな、そこに……」

額を押さえるミスティ「……っ」クラッ
膝から崩れるミスティ「」ガクッ

ミスティを支えるガイ「……!」グッ

ミスティ「そう……私たち……負けた……のよ……」

ガイ「……」

ミスティ「立たなきゃって……まだ、終わっていないのに……身体が、動かなくて……そこで……何も、分からなくなって……」

ミスティ「……その後の記憶は……ソリの上から、人を……」

◇

氷の鎖を握る白い手「」

吹雪の中を走るソリ「」シャーッ……

逃げる人々へ向けられる氷の刃「」

キャアアア!!!
ウワアアア!!!

◇

ガイ「……ミスティ」

ミスティ「……守れなかったのに……誰も、助けられなかったのに……」

震える両手を見つめるミスティ「……」

ミスティ「今度は私が……奪う側になっていたの……?」

降り積もる雪「」シンシン……

ミスティを支えるガイ「……」


312: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:19:21.21:dE1oXgoxO (2/10)

ミスティ「……思い出したわ。私、たしか竜に焼かれて……あなた達が、止めてくれたのね」

ガイ「……ああ」

ミスティ「……ありがとう」

ガイ「……」

ミスティ「そんな顔をしないで。止めなければ……私は、また誰かを殺していたのでしょう?」

ミスティ「……ねえ、あなたたちは……どうして、私と戦っていたの?」

ガイ「……世界めくれを止めるためだ。そのために、魔王城へ向かわなければならない。君たちは、そのために倒さなければいけない存在だった」

ミスティ「たちってことは……他の人も、私と同じように……?」

ガイ「……ああ」

ミスティ「……そう……私だけじゃ、なかったのね……あの子を守ろうとしていたのに……結局、一人で……クロシュは、まだ生きているの?」

ガイ「……魔王になったと聞いている。俺たちが魔王城へ向かえば、戦いになると思う」

目を伏せるミスティ「……そう……」

ミスティ「……あの子が生きていて、嬉しかったのよ……でも……生きてさえいれば、それで良かったわけではないのね……」

降り積もる雪「」シンシン……


313: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:19:50.39:dE1oXgoxO (3/10)

ガイ「……ミスティ。一つ、聞きたい」

ミスティ「……何かしら」

ガイ「君たちを助ける方法はないのか?ああなる前の……自分の意思で動ける状態に戻す方法は」

ミスティ「……私たちを?」

ガイ「ああ。君は今、こうして話せている。自分が何をしたのか思い出して、苦しんでいる……何もかも失われたわけじゃないんだろう?」

ミスティ「……でも、どうして今こうしていられるのか……私自身にも分からないのよ。元に戻る方法を知っていれば……私だって……」

ガイ「……すまない」

ミスティ「……謝らないで。助けたいと言われて、責めるつもりはないわ……」

ミスティ「……最後に覚えているのは、クロシュが近づいてきたことよ。黒い触手に包まれて……そこから先は、さっき思い出したものだけ……」

ガイ「……クロシュなら、何か分かるかもしれないな」

ミスティ「……かもしれない。でも、あの子自身が今どうなっているのかも、私には……」

ガイ「ああ。確かめる。元に戻せるとは、まだ約束できないが……方法があるなら、探したい」

ミスティ「……あなた、見た目によらずお人好しなのね」

翡翠の賽「」キラッ……

ガイ「翡翠の賽が……!」

ミスティ「……なるほど。世界樹の光の力……その賽が、この場所を作り出したのかもしれないわね……」

消えていくガイ「……!?身体が……」

ミスティ「……時間切れ、ということかしら。せっかく、少し話せたのにね……」スタスタ……

くすんだ耳飾りを渡すミスティ「」ポンッ

ミスティ→氷刃の魔女「……どうか、あなたたちが目的を果たせますように」スッ

ガイ「ミスティ……?」

氷刃の魔女「あの子のこと、お願いね……ガイ」

◆


314: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:20:57.95:dE1oXgoxO (4/10)

ーーセイントレア平原

レム「ガイさん!ガイさん!」ペチペチ

ガイ「……レム?」ムクッ

レム「よかったぁ……光ったと思ったら急に気を失ったから焦ったんですよ!」

ガイ「ミスティは?」

レム「へ?ミスティさん……?って……?」

ガイ「……氷刃の魔女のことだ」

レム「それなら、あちらに……ブレスを受けて倒れてから、動いていません……」スッ

倒れた氷刃の魔女「」

アインズ「……」

セイン「……」

ザック「……なんだか、見覚えがあると思ったら……ダークヒロインだったのかよ……こんなことって……」

ガイ「……?」
握られたくすんだ耳飾り「」ポンッ

フローディア『あら、虹晶石じゃない。いつの間に手に入れたの?』

ガイ(……さあな)

拍手の音「」パチパチパチパチ……

スーツ姿の金髪女性「いやぁ、お見事!まさか本当に氷刃の魔女を倒し得るとは!」

アインズ「!?」バッ
セイン「!」バッ
ザック「お前は……!」

スーツ姿の金髪女性「そんなに怖い顔をしなくても良いでしょう?素晴らしい戦いを見せてもらったから、挨拶に来ただけよ」

ザック「……原理派の大物が、わざわざ挨拶だぁ?」

立ち上がるガイ「……原理派?」スクッ

レム「ガイさん、まだ……!」

ガイ「……大丈夫だ。レム、俺の後ろに」

スーツ姿の金髪女性「無理をするものではないわ。随分と傷を負っていたでしょう?」

ガイ「……見ていたのか」

スーツ姿の金髪女性「ええ……見応えがあったわ。特に、あのソリが壊れたところ。斬られた時には何ともなかったのに、不思議よねえ」

ガイ「……」

鳥面マスクの紳士「主様。先にお名乗りを」

スーツ姿の金髪女性→シュヴァイツェル「あら、そうだったわね。シュヴァイツェル・ロスチャイルドよ。こちらはベスト・マーモンス。どうぞ、よろしく」

鳥面マスクの紳士→ベスト「お見知りおきを」ペコリ

ガイ(……ステラが話していた二人か……)

アインズ「……ロスチャイルド。ここでも、その名を聞くことになるとはな」

シュヴァイツェル「あら、ご存じなの?それなら話が早いわ」

セイン「……何の用だ」

シュヴァイツェル「言ったでしょう?まずは、ご挨拶。それから……少しお願いがあるの」

倒れた氷刃の魔女を見るシュヴァイツェル「」


315: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:21:27.08:dE1oXgoxO (5/10)

シュヴァイツェル「その魔女、私に譲ってもらえないかしら?」

ザック「は?」

ガイ「……何をするつもりだ」

シュヴァイツェル「調べたいのよ。かつて人間だった者が、どうしてこんな姿になったのか。魔王と、どう繋がっているのか……知りたいことが山ほどあるわ」

ガイ「彼女は、物じゃない」

シュヴァイツェル「ええ、もちろん。だからこそ価値があるのでしょう?ただの氷の塊なら、私もここまで興味を持たないもの」

アインズ「……そういう意味で言っているのではない」

シュヴァイツェル「ああ!報酬のお話から始めるべきだったかしら。倒したのはあなたたちだものね。相応のお礼はするつもりよ?」

セイン「断る」

氷刃の魔女の前に立つセイン「」ザッ

セイン「彼女を……お前たちの好きにはさせない」

シュヴァイツェル「ふうん……殺し合っていた相手を今度は守るの?」

ガイ「……それがどうした」

シュヴァイツェル「いいえ。不思議だと思っただけよ。苦労して倒したのでしょう?それなのに、その相手のために……また戦うかもしれないなんて」

ザック「……てめえ、脅してんのか?」

ベスト「主様。彼らは戦いを終えたばかりです。少々、お話を急がれたのでは?」

シュヴァイツェル「……そうね。疲れているところに、失礼だったわ……では、別のことを聞かせてちょうだい」

ガイ「……まだあるのか」

シュヴァイツェル「ええ。あなたのお名前」

ガイ「……ガイだ」

シュヴァイツェル「ガイ……あなた、珍しい魔法を使うのね?」

ガイ「……」

シュヴァイツェル「あんな魔法、産まれてから一度も見たことないわ。もしかして、御伽話に聞く"時間魔法"ってものかしら?」

ガイ「答える義理はないな」

シュヴァイツェル「……ええ、ええ!そうよね。初対面で手の内を明かせと言われても、困るわよね!」

ガイ「……用が済んだなら、帰ってくれ」

シュヴァイツェル「待って。あなたたちにも、悪い話ではないと思うの。私、時空間に関する研究をしているのよ?あなたの魔法について、何か力になれるかもしれないわ」

アインズ「親切なことだな。無論、見返りは求めるのであろう?」

シュヴァイツェル「もちろん!私があなたの魔法を調べる。あなたは、その成果を受け取る。お互いに得をするでしょう?」

ガイ「断る」

シュヴァイツェル「……あら。勇者様と同じ答えなのね」

ガイ「俺たちは忙しい。研究に付き合っている暇はない」

シュヴァイツェル「世界めくれを止めるために?」

ガイ「……!」


316: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:22:04.44:dE1oXgoxO (6/10)

シュヴァイツェル「外から来た人たちの噂くらい、私の耳にも入るわ。あの光を抜けて、わざわざこんな場所まで来たのでしょう?」

セイン「知っているのなら、邪魔をするな」

シュヴァイツェル「邪魔だなんて。協力を申し出ているのに……ねえ、ガイ。考えてみてちょうだい」

シュヴァイツェル「あなたたちが世界めくれを止めてしまったら……私の研究は、どうなると思う?」

ガイ「……何?」

シュヴァイツェル「今のセイントレアは、本当に貴重な場所なのよ。普段なら触れることさえできない世界の境目が、こんなにも不安定になっている……」

シュヴァイツェル「ここでしか確かめられないことがあるの。あと少しで、手が届くかもしれないのに……元に戻されてしまったら、困るでしょう?」

ガイ「……人が死んでいるんだぞ」

シュヴァイツェル「ええ。危険な環境なのは、よく分かっているわ。だからこそ、早く研究を進めたいのよ。あなたが協力してくれれば──」

ガイ「断ると言った」

シュヴァイツェル「……そう」

ベスト「……主様」

シュヴァイツェル「分かっているわ。これ以上、同じお話を続けても仕方がないものね」

レム「……っ」
レムの前へ出るザック「……」ザッ

ガイ「……何をするつもりだ」

手を叩くシュヴァイツェル「穏便に済ませようと思ったのだけれど……ベスト」パンパンッ

ベスト「はっ」ザッ

アインズ「……ガイ。下がっていろ」

鳥面マスクの奥からガイを見つめるベスト「……」

ベルトーネ『……ガイくん』

ガイ(……なんだ)

ベルトーネ『あのマスクの人……間違いない。七大罪の一人だよ……!』

ベスト「ふふ。気がついていたなら挨拶くらいしてくれてもよいのではないですか?」

ガイ「!」

シュヴァイツェル「あら、あなたも悪魔と契約してるのね?ふふ、なおのこと興味が湧いたわ……なんとしてでも手に入れるわよ、ベスト!」

ベルトーネ『あいつは……強欲のマモン!!!』

大鎌を構えるベスト「主様のためです。あなた方にはここで死んでいただく」シャキンッ

ザック「──みんなはここから離れろ。殿は俺が務める」

アインズ「何を言っている!?お前一人で食い止められる相手ではない!」

ザック「んなことはわかってる!だが、氷刃の魔女と戦って、ガイは傷だらけ、お前もブレスを吐いたばかりだろうが!セインだって消耗している!ここで全員まとめてやられるつもりか!?」

アインズ「……それは……!」


317: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:23:27.06:dE1oXgoxO (7/10)

シュヴァイツェル「逃げられるとは思わないことね。さあ、ベスト!全員殺して材料に──」

飛びかかる氷のオオカミ「」バッ
飛びかかる氷のオオカミ「」バッ

ベスト「主様!」バッ
大鎌「」ブンッ

弾かれる氷のオオカミ「」キィンッ
弾かれる氷のオオカミ「」キィンッ

シュヴァイツェル「……本当に不思議ね。間違いなく死んでいたはずなのに……」

周囲に氷の刃を浮かべた氷刃の魔女「……」

ガイ「……ミスティ?」

氷刃の魔女「……」

セイン「ガイ、下がれ!」

一斉に放たれる氷の刃「」ヒュババババッ!!!

ベスト「!」ブンッ!

大鎌に弾かれる氷の刃「」キィンッ! キィンッ! キィンッ!

シュヴァイツェル「……あら?」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「おかしいわね」

浮かび上がる無数の氷の刃「」パキパキパキ……

シュヴァイツェル「どうして──」

氷刃の魔女「」スッ

シュヴァイツェル「そちらを狙わないのかしら?」

ベスト「主様、お下がりを!」バッ

降り注ぐ氷の刃「」ドドドドドッ!!!

大鎌「」ブゥンッ!!!

砕け散る氷の刃「」パキィンッ! パキィンッ!

シュヴァイツェル「……これは……」


318: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:23:55.81:dE1oXgoxO (8/10)

氷のオオカミ「グルルル……!」
氷のオオカミ「グルルル……!」

ベスト「……我々のみを敵と認識している?」

シュヴァイツェル「そんなはずはないでしょう?あれに理性はないはずよ?」

ガイ「……ミスティ」

氷刃の魔女「……」

アインズ「……今しかない。理由は分からんが、奴はこちらを攻撃するつもりがない。ならば、その時間を無駄にはできん!」

アインズを包む赤い炎「」ゴオオオオオッ!!!

アインズ(竜)「全員乗れ!ここから離脱する!」

ガイ「待て!ミスティが──」

ザック「ガイ!いいから乗れ!」

ガイ「!」

セイン「……行こう。彼女が何を考えているのかは、僕にも分からない。でも……僕たちを逃がそうとしているのなら……ここに残る方が、彼女の邪魔になる」

ガイ「……っ」

シュヴァイツェル「行かせると思っているの!?」

ベスト「──参ります」ダッ!

氷のオオカミ「!」バッ
氷のオオカミ「!」バッ

ベスト「邪魔です!」ブゥンッ!!

弾き飛ばされる氷のオオカミ「」ドガッ
弾き飛ばされる氷のオオカミ「」ドガッ

ベスト「!」
ベストの足元から伸びる氷柱「」ズドドドッ!!

ベスト「くっ……!」バッ

アインズ(竜)「早くしろ!」

レム「ガイさん!」グイッ

アインズの背へ乗るガイ「……っ」バッ

羽ばたくアインズ「」バサッ!!!

シュヴァイツェル「ベスト!逃がさないで!」

ベスト「承知しております!」

周囲を覆う猛吹雪「」ゴォォォォォッ!!!


319: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:24:21.30:dE1oXgoxO (9/10)

シュヴァイツェル「……っ!」

ベスト「視界が……!」

吹雪の中に佇む氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「ふふ……あはははは!!!面白い!!!面白いわ!!!」

遠ざかっていくアインズ「」バサッ……バサッ……

吹き荒れる雪「」ゴォォォォ……

ベスト「……追跡は困難かと」

シュヴァイツェル「ええ。もういいわ」

ベスト「よろしいので?」

シュヴァイツェル「追いつけないものを追いかけても仕方ないでしょう?それより……」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「あなたの方が、ずっと面白くなったもの。死んだはずなのに動き出して……さっきまで殺し合っていた相手を守った」

氷刃の魔女「……」

シュヴァイツェル「意志の疎通はとれないのかしら?」

アインズたちを見つめる氷刃の魔女「……」

足元から崩れていく氷刃の魔女「」ドロッ……

シュヴァイツェル「……?」

ベスト「主様、お下がりください」

溶けていく氷刃の魔女「」ドロ……ドロドロ……

シュヴァイツェル「……これは……」

氷のオオカミ「」ドロッ……
氷のオオカミ「」ドロッ……

完全に溶ける氷刃の魔女「」ベチャッ

地面に広がる黒い粘液「」ダラッ……

消えていく黒い粘液「」シュウウウウ……

ベスト「……消えました」

シュヴァイツェル「……ふふ」

ベスト「主様?」

シュヴァイツェル「……これは、実験のしがいがあるわね……!ふふ、ふふふふふ!これから忙しくなるわよ、ベスト!」

ベスト「……喜んでおられるようで、何より」

◆


320: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 18:24:59.42:dE1oXgoxO (10/10)

ーー聖ヴァレリオ教会

聖女「……では、氷刃の魔女は倒されたのですね?」

ガイ「ああ……ただ、少し気になることがあって」

聖女「?」

ガイ「……氷刃の魔女……いや、ミスティと話した」

聖女「えっ……どうやってです!?」

ガイ「翡翠の賽の力だ……ミスティは、世界樹の光の力が作用したんじゃないかと考えていた」

聖女「……あり得ない話ではありません。星の力は、私たちには想像もつかない力を秘めています……それが奇跡を起こしたとしても、不思議ではありません」

ガイ「……このまま、星詠みの魔女たちを倒すべきなのか……?」

聖女「……わかりません。ミスティさんと同じように、他の方たちの心もまだ残っているのか……元に戻す方法があるのか……今の私たちには、何もわかっていませんから」

ガイ「……」

聖女「でも……氷刃の魔女になっても、ミスティさんの意志は完全には消えていなかった」

聖女「それなら……他の方々も、もう救えないと決めつけるのは早いのかもしれません」

ガイ「……そうですね」

聖女「ただ……だからといって、戦わずに済むとは限りません。あの方たちは魔王城へ向かう私たちの前に、きっと立ちはだかるでしょう」

聖女「その時は戦うしかありません。でも……戦った先で、救う方法を探すことはできるはずです」

ガイ「……」

聖女「ですから、今は進みましょう。世界めくれを止めるために……そして、あの方たちに何が起きたのかを知るために」

ガイ「……はい」

◆現在はセイントレアです。(19日目)

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


321:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 18:29:37.69:t1N3aIJS0 (1/1)

レム、ザックといい感じになってるのを目撃


322:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 18:31:45.38:P9jyhug7O (1/1)

マロニー、残念がりながらもガイを褒めにくる。ホーリーと一緒に。


323:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 18:33:11.66:h61aQZezo (2/3)

ステラに例の二人にあったのだけど弱点とかない?ときく下についてたの?


324: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 22:55:34.40:C1JeWgGLO (1/8)

ーー第七避難所

ステラ「……聞いたわよ。氷刃の魔女を倒したんだってね」

ガイ「……ああ」

ステラ「浮かない顔ね。ようやく倒せたんでしょう?もう少し喜んでも良さそうなものだけど」

ガイ「……そのあと、シュヴァイツェルとベストに襲われた」

ステラ「……えっ?」

ガイ「ステラ。原理派にいたとき、あいつらとの接点はなかったのか?」

ステラ「まったくないわ……名前や噂を知っているからって、付き合いまであると思わないでよね」

ガイ「……そうか。何か弱みでも分かればと思ったんだが……」

ステラ「待って。どうして襲われたの?向こうから仕掛けてきたわけ?」

ガイ「ああ。最初は、倒れた氷刃の魔女を引き渡せと言われた。魔王との繋がりを調べたいと……それだけじゃない。世界めくれが止まれば、自分の研究に支障が出るとも言っていた」

ステラ「……は?」

ガイ「世界の境目が不安定になっている今だからこそ、確かめられることがあるそうだ」

ステラ「……こっちが十年、どんな思いで生きてきたと思ってるのよ……」

ガイ「話が通じる相手じゃなかった」

ステラ「アイツらに目をつけられたのなら厄介ね……目的のためなら手段を選ばない奴等だから」

ガイ「……ああ。みんなにも伝えておく。ステラも用心してくれ」

ステラ「言われなくてもそうするわ……あなたこそ、弱みが分からないからって、自分で確かめに行こうなんて考えないでよね」

⭐︎ステラと話しました。


325: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 22:56:06.83:C1JeWgGLO (2/8)

サーシャ「ガイ!」タタッ

ガイ「サーシャか。どうかしたのか?」

サーシャ「もう……どうかしたのか、じゃないよ。怪我したって聞いたんだから……もう歩いて大丈夫なの?」

ガイ「ああ……レムのおかげでな。心配をかけてすまなかった」

サーシャ「無事に帰ってきてよかったよ……帰ってきたらお祝いしようって、約束したんだからね?」

ガイ「ああ。覚えている」

サーシャ「……うん。それならよし!」ニッ

ガイ「レムには、改めて礼を言っておかないとな」

サーシャ「あ!噂をすれば……あそこにいるの、ザックさんとレムちゃんじゃない?」

ガイ「……そうだな。ちょうどいい」

ガイの袖を引くサーシャ「……あ、ちょっと待って」クイッ

ガイ「っと……どうした?」

◆

レム「ザックさん、本当に平気なんですか?」

ザック「ん?何がだ?」

レム「さっきから、ずっと手を庇ってるじゃないですか」

ザック「……あー、大した傷じゃねえよ。放っときゃ治るって」

レム「駄目です」

ザックの手を取るレム「」キュッ

ザック「お、おい……レムちゃん?ガイの治療もしたばっかだろ?」

レム「これくらいなら平気です……私を守って、怪我したんですよね?」

ザック「いや……まあ、あんだけ氷が飛んできたら、ちょっとくらいはな」

レム「──動かないでください」

淡い光「」ポウ……

ザック「!?……おいおい、レムちゃん!避難所内だと治癒魔法は勝手に使っちゃ駄目なんだぞ!?」

レム「……あとで、一緒に謝ってください」

ザック「……参ったな」

レム「あのとき……みんなを逃がして、ザックさんはどうするつもりだったんですか?」

ザック「……そりゃ、隙を見て逃げるつもりだったさ。俺だって、ちゃんと帰ってくる気で──」

レム「……本当ですか?」

ザック「……本当だって」

レム「だったら……次は、そう言ってください」

ザックを見上げるレム「……置いていかれるのかと、思いました」

ザック「……悪かった。心配かけちまったな」

空いた手でレムの頭を撫でるザック「」ナデナデ

レム「……」

消えていく淡い光「」スゥ……

ザックの手を取ったままのレム「……」

ザック「あー……レムちゃん?」

レム「……もう少しだけ、こうしててもいいですか?」

ザック「……お、おう」

◆


326: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 22:56:48.63:C1JeWgGLO (3/8)

サーシャ「……お礼は、あとでだね」

ガイ「そうだな……行くか」

ガイの袖をつまんだままのサーシャ「……うん」クイッ

ガイ「……サーシャ?」

サーシャ「私も、心配してたんだからね?」

ガイ「……どこかで座って話さないか?サーシャさえ、よければ」

サーシャ「……ふふっ。うん!」

⭐︎ザックたちの様子を見ました


327: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 22:57:35.57:C1JeWgGLO (4/8)

ーー聖ヴァレリオ教会

クレア「ふぅ……今日の仕事も終わりましたね」

聖女「ええ……今日もお疲れ様でした。セインくんもありがとうございます」

セイン「これくらい構わない。僧侶……聖女には世話になっている」

聖女「ふふっ……無理に直さなくてもいいですよ?そっちの方が、セインくんと話してる実感がありますし」

セイン「そうなのか」

ガイ「……」

マロニー「こんばんは」ヒョコッ

ガイ「マロニー?いつの間に……」

舞い散る白い花弁「」フワッ……

ホーリー「──こんばんは。聖ヴァレリオ教会の皆様」

聖女「ホーリー・ハンドレッド!?どうしてここに──」ガタッ

ホーリー「世界の行く末に関わる、大きな一歩を踏み出されましたね。その働きに、感謝を伝えに参りました」

ホーリー「……代行者の方。使命を果たすための道は、見えてきましたか?」

ガイ「……聖女にも、協力してもらえることになった。あとは、魔王城へ辿り着ければ……」

ホーリー「……そうですか」

聖女「ホーリーさん。十年前、あなたが仰っていたのは……ガイさんのことだったんですね」

ホーリー「ええ。彼の話を聞いてくださったのですね」

聖女「……はい。まだ、不安はあります。でも……私にできることがあるのなら、力になりたいと思っています」

ホーリー「あなた自身で選ばれたのなら、それでよいのです」

マロニー「……ねえ。私も話していい?」

ホーリー「ええ。お待たせしました」

マロニー「氷刃の魔女、倒したんだってね」

ガイ「……ああ。みんなのおかげだ」

マロニー「……そっかぁ。倒しちゃったかぁ……」

ガイ「……残念そうだな」

マロニー「うん。最後まで戦ってみたかったから」


328: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 22:58:03.58:C1JeWgGLO (5/8)

セイン「……」

マロニー「吹雪も、あのオオカミも邪魔だったけど……全部抜けて近づいたら、どんなふうに戦うのかなって。気になってたんだよね」

ガイ「……俺たちは、生きて帰るので精一杯だった」

マロニー「でも、帰ってきた。あの魔女を倒して、誰も欠けずに。すごいと思うよ。代行者さん」

ガイ「……随分と素直に褒めるんだな」

マロニー「だって、すごいことをしたんでしょ?私が残念なのとは、別だもん」

ホーリー「その言葉を伝えたいと仰ったので、ご一緒したのです」

マロニー「……そこまで言わなくてもいいのに」

ガイ「……そうか。わざわざ、ありがとうな」

マロニー「うん。……今度、どんなふうに戦ったか聞かせてね」

ガイ「話すだけならな」

マロニー「……実際にやってはくれないんだ?」

ガイ「勘弁してくれ」

マロニー「ふふっ」

ホーリー「……お疲れのところ、長居をするつもりはありません。私からも、改めて感謝を」

ガイ「……ホーリー。その前に、一つ聞いてもいいか」

ホーリー「何でしょう」

ガイ「氷刃の魔女は……最後に、俺たちを助けてくれた。彼女の中には、まだ……人だった頃の意志があった。だから、他の奴らも……」

ガイ「倒す以外に、助ける方法はないのか?」

ホーリー「あなたは、それを知りたいのですね」

ガイ「ああ。使命を果たすために戦うことになるとしても……何も知らないまま、諦めたくはない」

ホーリー「……」

マロニー「……代行者さんらしいね。あれだけ苦労して倒したのに、別の心配をしてる」

ガイ「……放っておけないだけだ」

ホーリー「その問いに、今ここで答えをお渡しすることはできません」

ガイ「……そうか」

ホーリー「ただ、私から答えを得られないことを、救う方法がないという意味には取らないでください」

ガイ「……ああ。それなら、自分たちで確かめる」

ホーリー「あなたが何を選び、どこへ辿り着くのか。私たちは、見届けます」

マロニー「うん。引き続き頑張ってね、代行者さん」

ホーリー「それでは、お邪魔しました──」

ホーリーとマロニーを包む白い花弁「」フワッ……

クレア「……気配が、消えた……?不思議な方々ですね……」

セイン「……彼女たちは……一体、何者なんだ」

⭐︎ホーリー、マロニーと話しました。


329: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 23:01:59.39:C1JeWgGLO (6/8)

ーー第七避難所

魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

リーゼリット「うん。だいぶ安定してきたね」

ガイ「かなり慣れてきた……リーゼのおかげだな」

リーゼリット「もう……褒めても何も出ないよ?」

ガイ「……リーゼ、ジャケットのことなんだが……かなりボロボロにしてしまった」

リーゼリット「あはは……まあ、正直綺麗に帰ってくるとは思ってなかったから……ここ、氷の刃が刺さったところ?」

ガイ「ああ。せっかく貰ったものなのに、すまない」

リーゼリット「謝らなくていいよ。ガイが無事だったんだから……ほら、脱いで?直してあげる」

ジャケットを脱ぐガイ「……助かる」スルッ

ジャケットを受け取るリーゼリット「……」

破れた箇所を指でなぞるリーゼリット「……こんなに……」

ガイ「……リーゼ?」

リーゼリット「傷は、もう大丈夫なの?」

ガイ「ああ。レムが治してくれた。痕もほとんど残っていない」

リーゼリット「……そっか」

ガイ「……心配をかけたな」

リーゼリット「……次も、ちゃんと帰ってきてね。これを直して渡したら、それっきりなんて嫌だよ?」

ガイ「ああ。ちゃんと帰ってくる……俺も、またこうしてリーゼと話したいからな」

リーゼリット「……もう……」

ガイ「……直すのは、今からか?」

リーゼリット「うん。そのつもりだけど……どうして?」

ガイ「隣にいてもいいか?」

リーゼリット「……針仕事を見てても、退屈だと思うよ?」

ガイ「リーゼと話していれば、退屈はしない。 ……駄目か?」

リーゼリット「……駄目じゃないよ。それじゃあ、話し相手になってもらおうかな……」

◆

ーー聖ヴァレリオ教会

針を進めるリーゼリット「」チク……チク……

ガイ「……」

リーゼリット「……ガイ?」

ガイ「ん?」

リーゼリット「見てるだけじゃ、話し相手にならないよ?」

ガイ「……すまない。つい、見入っていた」

リーゼリット「……もう。やりづらいなぁ……」

ガイ「少し離れるか?」

リーゼリット「……そこにいて」チク……チク……

ガイ「……ああ」

◆現在はセイントレアです。(20日目)
⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


330:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:02:32.94:RWMvT/H40 (2/2)

第七避難所の離れた所で見回りしていたガイ達だったが原理派の人達にからまれる


331:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:03:49.80:+mD88vGlO (1/1)

レム、星詠み対策のためにリーゼと模擬戦


332:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:03:52.79:FCIImIW8O (2/3)

ガイ ジョンから「おまえ双子だったりする」と言われる(魔物退治に出た際にガイとそっくりな人を目撃したから)。


333: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 23:11:51.07:C1JeWgGLO (7/8)

>>332
申し訳ない。おそらく登場させたいキャラがいるのだと思いますが、その方は>>1の方で生まれや設定を大幅に変更しているため、現時点では雰囲気だけでも出すのが難しいのです……。

連取でも構いませんので、最安価とさせていただきます。
また、お詫びとして追加の安価枠も設けさせていただきます。

追加安価下1~2


334:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:19:28.13:ClxvuDhFO (1/1)

サーシャとアインズ、星詠みの魔女戦に向け飛行スピード強化と長距離射撃の特訓


335:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:19:29.47:HNj5iorHO (1/2)

原理派二人の魔法や弱点、目的など知るために本拠地に乗り込む。逃げ出しやすいように空間魔法のステラを連れて


336:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:19:32.33:FCIImIW8O (3/3)

>>332安価した者です。そうなんですねすみません。変更で

ガイ セインとザックと食事しながら会話する。(出来たら
>>316でガイも悪魔と契約してたのかなどの話しなども含めて)


337: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/23(水) 23:39:25.36:C1JeWgGLO (8/8)

>>336も採用します。

来たる星詠みの魔女との戦いに備え、準備を進めていくガイ一行。
その一方で、原理派について調べるガイとステラは、その実態を探るため、本拠地への潜入を試みる。
そして、戦いに備えるセインの身にもまた、十年にわたる戦いの代償が、静かにその影を落とし始めていた……

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。


338:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:44:50.46:HNj5iorHO (2/2)

乙
星詠みは王国の外側でしか動かないならもう白鋼倒しに行ってもいい気もする


339:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/23(水) 23:59:55.19:h61aQZezo (3/3)

乙
これ名言してないだけで時間制限あるのか世界めくれ


340:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/24(木) 00:48:27.00:qvS7U5qwo (1/1)

おつ
やっぱりセイン君の活動には限界があるか…
早々に星詠みも撃破して外の戦力呼び込まないと


341:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/26(土) 12:38:14.67:MmhQErXp0 (1/1)

原理派に侵入する事だけどばれたら大変なことになりそう。


342:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/26(土) 16:22:29.03:IJ/EAgWPO (1/1)

乙
ついにシュヴァイツェルとベスト・マーモンスが出たな。確かに研究つながりではこの2人相性いいかもしれないね。


343: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:13:15.16:Ig3tt2kBO (1/8)

>>338
倒す順番は特に決まっていないので、それもよいでしょう。
ただ、敵を無視したまま進み続けることはできません。いずれは相対することになると思います。

>>339
そのあたりの描写は、21日目から入れようと思っていました。
(ガイさんたちがセイントレアに到着してから、ちょうど4週目(21日+7日)に入るので)
少なくとも20日目の時点では、特に期限のようなものはありません。

>>340
今のところはまだ大丈夫なようです。
ですが、セインさんが強敵との戦闘に参加し続けるといずれは……?

>>341
お察しの通り、バレたらかなり大変なことになると予想されます。
気をつけて侵入しましょう。

>>342
この10年の間に意気投合したのでしょう。
今では契約を交わした立派な主従関係になっているようです。
二人が揃った状態で戦うことになった場合は、注意したほうがいいかもしれません。


344: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:13:45.47:Ig3tt2kBO (2/8)

リーゼリット「──こんなものかな?はい、どうぞ」スッ

ジャケットを着るガイ「……ありがとう、リーゼ」

リーゼリット「もう、次は大事に扱ってよね?」

ガイ「ああ」

スタスタ……

サーシャ「あっ、二人ともここにいたんだ。ご飯できたよ!」

◆

聖女「……美味しいですね。サーシャさんは、冒険者になる前、お料理に関わるお仕事をされていたんですか?」

サーシャ「えっ?いえ、そういうのは……私、こう見えてまだ十七歳なので」

聖女「……まあ。エルフの方は見た目がお若いので、てっきり私よりずっと年上なのだと……」

サーシャ「あはは……よく勘違いされちゃうんですよね……」

聖女「すみません。失礼なことを聞いてしまいましたね」

サーシャ「いえ、全然!それだけ料理が上手ってことですよね?嬉しいです!」

アインズ「限られた食材でここまでのものを作れるのは、才能だと思うがな」モグモグ

リーゼリット「うんうん……さすがはサーシャ。腕を上げたねぇ」モグモグ

サーシャ「リーゼはいつ私のお母さんになったの?」

リーゼリット「ふふっ。ちゃんと褒めてるんだよ?」

セイン「……」

ガイ「……どうした、セイン?」

サーシャ「あっ、もしかして……お口に合いませんでしたか?」

セイン「いや、美味しい……十年前のことを思い出していたんだ。クロシュたちと過ごした時のことを」

サーシャ「……ダークヒーローたちのことですね」

セイン「ああ……イリスも料理が上手だった。一緒に食事をした回数は多くないが……あの時も、今みたいに賑やかだった」

聖女「……そうでしたね」

ザック「……どうして、あんな姿になっちまったんだろうな」

ガイ「……まだ、分からない。だが、ミスティの中には、人だった頃の意志が残っていた」

セイン「……」

ガイ「星詠みの魔女や白鋼の騎士も、同じかもしれない。元に戻す方法があるなら……見つけたい」

ザック「……ああ。あいつら、いろんな国を助けてきたダークヒーローなんだぜ?今度は、俺たちが助けてやらなきゃな」ニッ

セイン「……そうだな」

ガイ「ああ」


345: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:15:20.96:Ig3tt2kBO (3/8)

ザック「……そういや、気になってたんだが。ガイ、お前も悪魔と契約してるのか?」モグモグ

ベルトーネ『お、私の話題~?なんだか照れちゃうな~』

ガイ「……必要に駆られてな。それがどうかしたのか?」

聖女「……この避難所は穏健派の方が多いので、それだけで責められることはないと思います。ただ……原理派には、知られない方がいいでしょうね」

ガイ「……どうしてです?」

サーシャ「あっ、そっか!原理派は神と天使を崇拝しているから……」

ザック「そういうこった。悪魔と契約してるなんて知られたら……奴ら、親の仇みてえにお前を狙うだろうよ」

ガイ「……シュヴァイツェルには、もう知られているな」

ザック「……ああ。あいつの連れも悪魔のようだが……都合よく黙っててくれるとは思えねえ」

聖女「他の原理派の方々にまで伝わる可能性は、考えておいた方がいいと思います」

ガイ「分かった。気をつける」

アインズ「なに、私もついている。サーシャとリーゼもな。一人で抱え込む必要はない」

リーゼリット「うん。何かあったら、ちゃんと相談してね?」

ガイ「……頼りにしている」

フローディア『……あなた、知らなかったの?原理派が悪魔の契約者をどう扱うかくらい』

ガイ(神や天使や悪魔と、こんなに関わることになるとは思っていなかったんだ。宗派ごとの考え方まで、詳しくはない)

ベルトーネ『まあ、普通はそうだよね~。ガイくんは神々に選ばれちゃったから、すっかり普通とは程遠い人生になっちゃったけど……』

ガイ(……辛いことばかりでもないさ)

食卓を囲む仲間たち「」ワイワイ

ガイ(こうして、みんなと出会えた。お前たちともな……悪いことばかりじゃない)

フローディア『あら、嬉しいことを言ってくれるじゃない?』

ベルトーネ『私も、ガイくんと一緒で結構楽しいよ~』

ガイ(……そうか)

ベルトーネ『ふふっ。じゃあ、代行者さん。この"誤った世界"とやらがどうなるのか……最後まで付き合わせてもらうね~』

ガイ(……ああ。これからも、よろしく頼む)

ガイ「……フッ」

⭐︎みんなで食事をしました。


346: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:15:54.98:Ig3tt2kBO (4/8)

ーーセイントレア平原

サーシャ「──と、いうわけで星詠みの魔女への対策を立てよう!」

レム「お、おー!」

リーゼリット「訓練をするのはいいけど……あんなに高いところを飛び回る相手に、どうやって攻撃を当てるの?普通に狙っても避けられちゃうだろうし」

アインズ「飛空艇を何隻も落とす程の火力に、底の見えない魔力とあの機動力……正面から撃ち合っても、勝ち目は薄いだろうな」

レム「……詰んでません?」

アインズ「なに、今回は私たちが遭遇したときと、大きな違いがある」

レム「それは……?」

アインズ「飛空艇に乗っていない、ということだ」

レム「……?……どういうことです?」

アインズ「あのときは、結界を突破してセイントレアに辿り着く必要があった。大きな船に乗り、進める方向も限られていたのだ」

アインズ「目的も、星詠みの魔女を倒すことではなかった。攻撃を凌ぎながら、先へ進むしかなかったが……」

サーシャ「今度は、戦うために動けるってことだね」

アインズ「そうだ。地上で散開すれば、一隻にまとめて乗っている時より狙いを分散させられる。こちらから攻撃する機会も探せる」

リーゼリット「でも、向こうが速いのは変わらないよ?自由に動けても、当てられるかどうか……」

アインズ「そこで、私が上がる」

レム「竜になって、ですか?」

アインズ「ああ。地上だけで追い続けるより、空でも対応を迫った方が隙は生まれるだろう」

サーシャ「……それ、アインズに攻撃が集中しない?」

アインズ「その可能性は高い。ただ飛び上がってブレスを吐けばいいという話ではない……サーシャ。私の背に乗って、手を貸してくれないか?」

サーシャ「私が?」


347: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:16:22.04:Ig3tt2kBO (5/8)

アインズ「私が回避に専念している間も、体勢が許せば弓で応戦できるだろう?私から見えにくい方向を見てもらえるのも助かる」

サーシャ「……なるほど。二人で分担するんだね。でも、リーゼじゃなくてどうして私なの?」

アインズ「リーゼには、地上で足場を確保して狙ってもらいたい。私の背では、旋回するたびに足場も射線も変わる。狙撃の精度を活かしにくいだろう」

リーゼリット「……確かに。狙いを定めたところで急に傾かれたら、撃つどころじゃないかも」

アインズ「空の私たちに気を取られたところを、リーゼが撃つ。その役まで背中に乗せてしまっては、狙いを分けた意味がないからな」

サーシャ「じゃあ、私たちはリーゼが狙える隙を作るんだね」

アインズ「ああ。ただし、無理に射ようとはするな。まずは落ちずに乗っていられるか、そこから確かめるぞ」

リーゼリット「……分かった。でも、私もアインズに乗せてもらいたかったなぁ」

アインズ「フッ……訓練が一段落したら、お前も乗せてやる。そう気を落とすな」

リーゼリット「ホント?約束ね!」

アインズ「ああ。その代わり、地上からの援護は頼んだぞ」

リーゼリット「ふふっ、任せて」

レム「それじゃあリーゼリットさん、私と模擬戦しませんか?」

リーゼリット「レムと?」

レム「私、星詠みの魔女ほどの攻撃はできませんが……弾幕を張るのは、ちょっと自信があります。練習相手にはなれると思います!」

リーゼリット「へえ……それじゃあ、頼もうかな?こっちにも攻撃が飛んでくる中で、狙う練習をしないとね」

アインズ「互いに威力は抑えろ。訓練で怪我を増やしては意味がないからな」

レム「分かりました!よろしくお願いします!」

リーゼリット「こちらこそ。威力は抑えても、狙いは遠慮しなくていいからね?」

レム「……はい!頑張ります!」

アインズ「さあ、サーシャ。私たちもやるぞ。まずは低く飛ぶ。慣れてきたら、少しずつ動きをつけよう」

サーシャ「うん!よろしくね、アインズ」

◆


348: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:16:53.96:Ig3tt2kBO (6/8)

リーゼリット「威力を抑えて、と……」
狙撃型魔導銃「」カチャン……

手を振るリーゼリット「よし、準備完了。レム、いつでもいいよ!」フリフリ

レム「わかりました!では──」スッ

浮かび上がる無数の魔法陣「」フォンッ
浮かび上がる無数の魔法陣「」フォンッ
浮かび上がる無数の魔法陣「」フォンッ

リーゼリット「……ちょっと、これは予想外かも?」

レム「行きますよー!」

魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!
魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!
魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!

リーゼリット「──とも言ってられないか!星詠みの魔女の弾幕に比べたら、これでも可愛い方だろうし!」ダッ

◆反転コンマ下1

01-30敗北
31-50引き分け


349:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/26(土) 22:18:11.09:2sLvFSHYO (1/1)

あ


350: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:18:23.03:Ig3tt2kBO (7/8)

失礼、抜けてしまいました。
こちらで再判定でお願いします。

◆反転コンマ下1

01-30敗北
31-50引き分け
51-00勝利


351: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/26(土) 22:19:28.58:Ig3tt2kBO (8/8)

>>349さんのコンマを採用します。


352:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/26(土) 22:19:28.88:72s5RxiNO (1/1)

や


353: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:07:00.77:UKuI08VFo (1/7)

身を低くするリーゼリット「っ!」ズザザザ……

リーゼリット(呼吸を落ち着かせて……狙いは正確に……震えを最小限に……!)スッ
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!

レム「きゃっ!」バチッ

リーゼリット「よし、命中!」

おでこをさするレム「痛た……さすがリーゼリットさん……動きながら、こんなに正確に……!」サスサス

レム「私も、カグヤ先生の弟子として負けてられません!」スッ
魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!
魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!
魔法陣から放たれる魔力「」ドギュン!

リーゼリット「撃ったら、すぐ移動!」ダッ

リーゼリットのいた場所に着弾する魔力「」ドガン!

リーゼリット「っ……!」
足元を掠める魔力「」バシュッ!

リーゼリット(隠れる場所がない……このまま走ってても、私じゃ避けきれない……!)

レム「まだまだ、いきますよ!」バッ
浮かび上がる魔法陣「」フォンッ……

リーゼリット(……狙われるから、止まれない。それなら……)

リーゼリット「……こんな使い方、初めてだけど……!」スッ
リーゼリットの周囲に広がる闇「」ブワッ……

レム「……!?姿が……!」

闇へ飛び込む魔力「」ドギュン!ドギュン!
闇を突き抜ける魔力「」ビュンッ!

闇の中を身を低くして移動するリーゼリット「……!」ザッ……

リーゼリット(アインズの結界みたいに、防いでくれるわけじゃない……同じ場所にいたら、当たる……!)

レム「……そこ、ですか!?」バッ

リーゼリットが姿を消した辺りへ放たれる魔力「」ドギュン!ドギュン!

闇の中から窺うリーゼリット(……こっちからは見える。レムは……私のいた場所を狙ってる。今の位置までは、分からないんだ……)

銃を構えるリーゼリット「」カチャ……

リーゼリット(……落ち着いて。今なら、狙える……)
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!


354: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:07:34.94:UKuI08VFo (2/7)

レムの肩に命中する魔力弾「」バチッ!

レム「きゃっ!……そっちですね!」

リーゼリット「」ダッ
リーゼリットのいた場所を貫く魔力「」ドギュン!

レム「……また、外した……!?」

闇を見つめるレム「……どこに……」

リーゼリット(……攻撃が止まった。私を探してる……!)

銃を構えるリーゼリット「」スッ
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!

レムの脚に命中する魔力弾「」バチンッ!

尻もちをつくレム「わっ!」ペタンッ

レム「……ま、参りました!降参です!」
消えていく魔法陣「」スゥ……

薄れていく闇「」サァ……

リーゼリット「……ふぅ」

◆

手を差し出すリーゼリット「大丈夫?ちゃんと威力は抑えたつもりだけど……」スッ

手を取って立ち上がるレム「はい……それより、闇魔法も使えたんですね。急に見えなくなって、びっくりしました……」

リーゼリット「こうやって姿を隠すのは、初めて試したんだ。レムの攻撃を避けてたら、思いついて……」

レム「戦ってる最中にですか?……私、どこから撃たれるか分からなくて、途中から探すことばっかり考えちゃいました」

リーゼリット「うん。その間に、やっと落ち着いて狙えたよ。レムの弾幕、すごかったから……あのままだったら、危なかった」

レム「……えへへ。そう言ってもらえると嬉しいです。でも、これなら星詠みの魔女にも……!」

リーゼリット「……どうかな。姿を隠しても、闇ごと撃たれるかもしれないし」

レム「……あ」

リーゼリット「でも、狙う時間を作る方法にはなると思う。アインズたちが注意を引いてくれれば、もっとね」

レム「はい!……もう一回、試してみますか?私も、次は見失っても慌てないようにしたいです!」

リーゼリット「……少し休ませて?」

その場に座るリーゼリット「走り回って、もう足がくたくただよ……ガイとかセインみたいに速く動けたらなぁ……」ペタンッ

⭐︎リーゼリットが模擬戦に勝利しました。


355: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:08:10.11:UKuI08VFo (3/7)

ーーセイントレア平原 上空

ビュオオオ──

アインズ(竜)「──サーシャ!旋回するぞ、掴まっておけ!」グンッ

アインズの背にしがみつくサーシャ「わああああああっ!?」

グオオオオオッ!

アインズ(竜)「ははははは!どうだ、サーシャ!楽しいだろう!」

サーシャ「たしかに、楽しくはあるけど……!竜に乗って戦える人が、尊敬される理由がよく分かるよ……!」

アインズ(竜)「ほう。まだ楽しむ余裕があるなら、大したものだ」

サーシャ「アインズが楽しそうだから、ちょっとつられてるだけ!」

アインズ(竜)「そうかそうか!」

サーシャ「……それ、もっと速くしていいって意味じゃないからね!?」

アインズ(竜)「分かっている……どうだ?弓は構えられそうか?」

背から片手を離すサーシャ「……うん。真っ直ぐ飛んでる間なら……」ソッ

アインズ(竜)「無理に立つな。姿勢を低くして、まずは背中の動きに慣れろ」

背に跨がり直すサーシャ「……こう?」

アインズ(竜)「ああ。では、少し右へ傾くぞ」

ゆっくりと傾くアインズ「」グッ……

身体を傾けるサーシャ「……っ」グッ

アインズ(竜)「どうだ?」

サーシャ「……さっきよりは平気。先に言ってくれると、身構えられるね」

アインズ(竜)「ならば、できる限り声をかけよう。ただし、本番では間に合わんこともある」

サーシャ「うん。その時は、撃つのをやめて掴まるね」

アインズ(竜)「それでいい。攻撃の機会を一度逃すより、お前を落とす方が困るからな」

サーシャ「でも、落ちたらアインズが拾ってくれるんだよね?」

アインズ(竜)「もちろんだ。だが、それを当てにして飛び降りるなよ?」

サーシャ「しないよ!」

◆


356: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:08:39.85:UKuI08VFo (4/7)

サーシャ「……あ、リーゼたちだ」

アインズ(竜)「む。射撃の練習は、もう少し離れた場所にしよう。あちらへ矢を飛ばすわけにはいかん」

サーシャ「うん……あっちの、何もないところは?」

アインズ(竜)「見えた。あそこへ向かうぞ」

サーシャ「……ねえ、アインズ。私からも、撃つ時は声をかけるね」

アインズ(竜)「ああ。矢を放つまでは、なるべく姿勢を保とう」

サーシャ「でも、攻撃が来たら避けていいからね?私が合わせるから」

アインズ(竜)「……頼もしいな。では、まずは一射だ」

サーシャ「……うん」

サーシャ(脚で支えて……肩の力を抜いて……)

サーシャ「……っと……」フラッ

サーシャ(風も、揺れもあるけど……この動きなら、狙える……)

少し離れたところを飛ぶ鳥「」バサバサ……

サーシャ「あ、鳥……」

アインズ(竜)「……狙えるか?」

サーシャ「うん……ちょっと申し訳ないけど、今日の夕飯になってもらおう……!」
魔導弓「」ギリ……

サーシャ「──撃つよ!」

アインズ(竜)「ああ!」

魔導弓「」パシュンッ!

サーシャ「……うん。当たった」

魔力矢が刺さる鳥「!?」ドスッ!

落ちていく鳥「」バサバサバサッ ヒューン……

アインズ(竜)「見事だ、サーシャ。揺れる背の上でも、狙いは正確だな」

サーシャ「あはは……アインズが合わせてくれたからだよ。それじゃ、あの鳥を拾いに行こっか」

アインズ(竜)「ふふっ。そうだな。では、降りるぞ──掴まれ!」

サーシャ「……うん、いいよ!」

降下するアインズ「」グオオオッ!

⭐︎サーシャがドラゴンライドの基本を掴みました。


357: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:11:21.43:UKuI08VFo (5/7)

ーー旧セクリエ・ロイエ付近

ジョン「いやはや、手伝っていただいて申し訳ない。あなた方は魔女への対策でお忙しいでしょうに」

ガイ「なに、見回りついでだ。錬金術に何を使うのか、少し興味もあったしな」

ステラ「……ねえ、もう材料は十分集めたでしょ?早くここを離れましょう?」

ジョン「ええ。これだけあれば、しばらくは──」

男の声「……おい。あれ、ステラじゃねえか?」

ステラ「……!」

建物の陰から出てくる男たち「」ゾロゾロ

原理派信徒A「やっぱりそうだ。最近見ねえと思ったら、こんなところにいたのかよ」

原理派信徒B「なんだ、今はそっちの男に食わせてもらってるのか?」

ガイ「知り合いか?」

ステラ「……行きましょ」

原理派信徒A「おいおい。世話になった相手に、挨拶もなしか?」

ステラ「……何の用?」

原理派信徒A「冷てえな。また相手してくれよ。前みたいに、愛想よくしてさ」

原理派信徒B「食い物なら持ってるぜ?お前、それさえ渡せば来ただろ」

ステラ「……」

ガイ「……用が済んだなら、そこを通してくれ」

原理派信徒A「あ?……なんだ、お前。知らねえのか?」

ステラ「やめて」

原理派信徒A「こいつ、前は俺たちに──」

ステラ「やめてって、言ってるでしょ!」

原理派信徒B「何を今さら取り繕ってんだよ。自分から頼みに来たくせに」

荷物を握り締めるステラ「」ギュッ……

ジョン「……もう十分でしょう。彼女は、あなた方との話を望んでいません」

原理派信徒A「白い錬金術師まで一緒かよ。随分いいところに取り入ったな、ステラ」

ガイ「取り入ったんじゃない。俺たちの仲間だ」

原理派信徒B「へえ?ずいぶん庇うじゃねえか。何をしてもらったんだ?」ニヤニヤ

ガイ「……道を空けろ」ギロッ

原理派信徒A「……なんだよ。その目は」

ガイ「通りたいだけだ。退いてくれ」

原理派信徒A「……」

ガイの袖を引くステラ「……ガイ。もういいから」クイッ

ガイ「……ああ」

ジョン「失礼します」

男たちの脇を通る三人「」スタスタ……

原理派信徒B「……また食うに困ったら来いよ、ステラ!」

足を速めるステラ「……」スタスタ……

ゲラゲラゲラ……

◆


358: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:13:28.63:UKuI08VFo (6/7)

ステラ「……だから、早く離れようって言ったのに」

ジョン「……申し訳ありません。私が採取に時間をかけたばかりに」

ステラ「……別に。あなたのせいじゃないわ」

ガイ「……」

ステラ「……聞かないの?」

ガイ「何を?」

ステラ「……さっき、あいつらが言ってたこと」

ガイ「話したいなら聞く。そうでなければ、聞かない」

ステラ「……あいつらが言ってたこと。全部嘘だなんて、言うつもりはないわ」

ガイ「……そうか」

ステラ「……それだけ?」

ガイ「それで、今の関係が変わるわけじゃない」

ステラ「……」

ガイ「……帰ろう。材料を待ってる奴もいるんだろう?」

ジョン「はい。早速、薬にしなければ」

ステラ「……だったら、さっさと歩いてよね」

◆


359: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 00:14:06.39:UKuI08VFo (7/7)

ステラ「……待って」

ガイ「……どうした?」

ステラ「……あいつら、戻っていくわ」

原理派信徒A「」スタスタ……
原理派信徒B「」スタスタ……

ガイ「追うつもりか?」

ステラ「……どこへ戻るのか、確かめたいの。今、誰がどこに出入りしてるか分かれば、探りようもあるでしょう?」

ジョン「原理派の拠点を探るのですか?」

ステラ「シュヴァイツェルたちのこと、知りたかったんでしょう?」

ガイ「……ああ。だが、あの二人と同じ場所にいるとは限らないだろう?」

ステラ「分かってるわよ。それでも、何も知らないまま待ってるよりはいいでしょ」

ガイ「……ステラ。さっきのことで、無理をしているなら──」

ステラ「そういうんじゃない。あいつらに道案内をさせるだけ」

ガイ「……分かった。まずは行き先を確かめよう」

ジョン「でしたら、私は一度戻りましょう。材料を届けて、皆さんに事情を伝えます」

ガイ「ああ。頼む」

ジョン「深追いはなさらないでくださいね。それでは、お気をつけて」

◆

門前に立つ原理派の見張り「」
門を通っていく男たち「」スタスタ……

物陰に隠れたガイ「……ここか」

物陰に隠れたステラ「……本拠地まで戻ってきたわね」

ガイ「来たことがあるのか?」

ステラ「……物資を受け取りに、何度かね。中の全部を知ってるわけじゃないけど」

ガイ「……見張りは二人。正面からは無理だな」

ステラ「そっちは、顔を見られても構わない人間の通る場所よ……何のために私が一緒にいると思ってるの?」

ガイ「空間魔法か」

ステラ「ええ。でも、知らない部屋へ飛び込む気はないわ。前に使った、荷を下ろす裏庭がある。まずは、そこの様子を確かめましょう」

ガイ「……入れそうだからといって、奥まで進む必要はないぞ」

ステラ「分かってるわよ」

◆反転コンマ下1

01-30見張りに発見される
31-50食料担当の信徒を見かける
51-80ヴィクトリアを見かける
81-90ベストを見かける
91-00シュヴァイツェルを見かける


360:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 00:19:02.37:8P6qXGPTO (1/1)

はい


361: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 07:02:01.98:ueYUSeK/O (1/2)

積み上げられた木箱「」
水が入った樽「」

黒髪黒肌の少女「……これで、こっちの分は……」コトッ

ステラ「……リディア?」コソコソ

ガイ「知っているのか?」コソコソ

ステラ「食料や水を作れる子よ。原理派の食料の大半は彼女が担っているの」

ガイ「待て、誰か来るぞ……」

スタスタ……

原理派騎士A「──ヴィクトリア様。こちらです」

黒髪黒肌の少女→リディア「……!」ビクッ

ヴィクトリア「リディア。少し、よろしいですか?」

ガイ(あれは、ヴィクトリア……!?)

リディア「ヴィクトリア様……!」

ヴィクトリア「ごきげんよう。配給には間に合いますか?」

リディア「……はい。問題ありません」

木箱を見るヴィクトリア「……帳面より数が多いみたいですね?」

リディア「……!」

ヴィクトリア「帳面にある人数なら、そこまで追加する必要はないはずですが」

リディア「そ、それは……足りなくなった時のために……」

ヴィクトリア「……」

帳面を抱え直すリディア「……」ギュッ

片目を隠すヴィクトリア「」スッ

キィィィィィン──

◇

ーー少し先の未来

布に包んだ食料を差し出すリディア「……これ、皆さんで分けてください」スッ

勇者連合の男「……いつも悪いな。こっちにも、食べ盛りの子供がいてさ……」

避難民「それより、大丈夫なのか?原理派なのに、こんなこと……」

リディア「……ないしょに、してもらえれば……大丈夫です。皆さんが、お腹を空かせたままなのは……嫌なので……」

◇


362: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 07:02:33.36:ueYUSeK/O (2/2)

ヴィクトリア「……」

リディア「……あ、あの……」

ヴィクトリア「……たしかに、備えは必要ですね」

リディア「……え?」

ヴィクトリア「不足が出てからでは遅いでしょう。予備も多めにお願いします」

リディア「……は、はい……!」

原理派騎士A「ですが、配給を増やせると知れれば、さらに要求する者も──」

ヴィクトリア「要求が増えることを恐れて、必要な備えまで減らすわけにはいきません……私が認めた分です。リディアを責めることのないように」

原理派騎士A「……承知しました」

ヴィクトリア「それでは、よろしくお願いしますね」

リディア「はい……!」

スタスタ……

◆

ステラ「……行ったみたいね」

ガイ「……」

木箱を運ぶリディア「……よいしょ……」グッ

ガイ「……リディアなら、ここに出入りする連中のことも知っているかもしれないな」

ステラ「……話しかけるつもり?」

ガイ「お前とは顔見知りなんだろう?」

ステラ「そうだけど……ここ、原理派の本拠地なのよ?知り合いだからって、黙っていてくれるとは限らないわ」

ガイ「……そうだな」

ステラ「……まあ、いきなり人を呼ぶような子じゃないとは思うけど」

ガイ「どっちなんだ」

ステラ「絶対とは言えないってこと……話すなら、さっきの連中が戻ってくる前にしてよね」

◆安価下1

リディアに

1話しかける(追加で反転コンマ判定50以下で……)
2この場を離れる


363:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 08:33:32.16:iokahX/JO (1/1)

2


364: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 09:33:12.35:iBAR6suDO (1/4)

ガイ「……今は、見つかる危険を冒すほどじゃないな。ステラ、空間魔法を頼む」

ステラ「ええ……ところで」スッ

ガイ「なんだ?」

ステラ「あなた、乗り物酔いには強い?」

歪む空間「」グニャッ……

誰もいなくなった空間「」シン……

リディア「──あれ?今、そこに誰かいたような……?」

⭐︎リディアを見つけました。


365: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 09:33:43.01:iBAR6suDO (2/4)

ーー聖ヴァレリオ教会

バケツに顔を突っ込むガイ「うぐ……おえっ……」

別のバケツに顔を突っ込むステラ「最悪……うえっ……」

二人の背中をさする聖女「ああ……お二人とも、大丈夫ですか?」サスサス

ステラ「……だから、聞いたじゃない。乗り物酔いに強いかって……」

ガイ「……答える前に……飛ばしただろうが……」

ステラ「……それは、そうだけど……」

ガイ「……お前も……駄目なんじゃないか……」

ステラ「うるさいわね……移動できるのと、酔わないのは……別なのよ……うっ……」

聖女「今は、お話をやめて休んでください……ジョンさん、お水をお願いできますか?」

バケツから顔を上げるガイ「はぁ……すみません。世話をかけます……」

聖女「いえ……無事に帰ってきてくださって、よかったです」

水を差し出すジョン「どうぞ。まずは、お口をゆすいでください」スッ

ガイ「……ありがとう」

ステラ「……助かるわ……」

ジョン「私が戻って、事情をお伝えしていたところに、お二人が現れたものですから……驚きましたよ」

ステラ「こんなに長い距離を空間魔法で移動したのは初めてだったけど……少しは、役に立ったでしょう……私の魔法……」

ガイ「……ああ。助かった……だが、次はもう少し……手加減してくれ……」

ステラ「空間魔法に……手加減はないわ……」

ガイ「……自分が酔わないようには……できないのか……?」

ステラ「できたら……とっくに、やってるわよ……!」

再びバケツに顔を伏せるステラ「……うえっ……」

つられてバケツに顔を伏せるガイ「……うぐ……」

聖女「お話は、落ち着いてからにしましょう……」

◆


366: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 09:34:54.75:iBAR6suDO (3/4)

ーー魔王城

闇に包まれた女性「……アレ……?ミスティサン……?」

砂塵を纏う赤黒の兵士「……」

闇に包まれた女性「……ドコ……?……ドコニ……イッチャッタノ……?」
足元で波立つ黒い粘液「」

パタ……パタ……

黒く変質した妖精「……」

闇に包まれた女性「……妖精サン……ミスティサンガ……ドコカ、行ッチャッタ……」

頬に触れる黒く変質した妖精「……」ソッ……

闇に包まれた女性「……ウン……」

遠くから響く地鳴り「」ゴゴゴ……
軋む城壁「」ミシ……ミシ……

闇に包まれた女性「……マタ……世界ガ、メクレテル……」

女性を撫でる妖精「……」ナデナデ

闇に包まれた女性「……少シズツ……デモ、止マッテ、ナイ……待ッテタラ……間ニ合ワナク、ナッチャウ……」

闇に包まれた女性「……マダ……外ニ、ミンナ……イルノニ……」

床を這い始める黒い粘液「」ズル……ズル……

闇に包まれた女性「……早ク……ミンナヲ、溶カサナキャ……世界ガ、メクレキル前ニ……ワタシノ中ヘ……」

砂塵を纏う赤黒の兵士「……」

闇に包まれた女性「ウン……怖ガラナクテ……イイノニ……一緒ニナレバ……モウ、ハグレナイ……」

砂塵を纏う赤黒の兵士「……」

闇に包まれた女性「……ミスティサン……探シテ、ホシイ……」

闇に包まれた女性「……ヒトリデ……サビシイ思イ、シテタラ……嫌ダカラ……」

頷く砂塵を纏う赤黒の兵士「」コクリ

サラサラサラ……

闇に包まれた女性「……今度ハ……ミンナ、一緒ニ……誰モ……置イテ、イカナイ……」

◆


367: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 09:36:30.27:iBAR6suDO (4/4)

ーーセイントレア上空

ヒビが入る空「」パキッ……

ヒビが広がっていく空「」パキパキパキッ……

◆

空を見るセイン「……」

白い花弁「」フワッ……

ホーリー「──こんにちは、勇者セイン」スタッ

セイン「あのときの……!」ザッ

ホーリー「お話をしに参りました。」

セイン「……ガイなら、ここにはいない」

ホーリー「ええ。今日は、あなたに」

セイン「……僕に?」

ホーリー「十年間、この地で戦い続けてきたあなたなら、お気づきでしょう。世界めくれの進行は今もなお、続いていると」

セイン「あんな亀裂は初めて見たが……氷刃の魔女を倒したことと、関係があるのか?」

ホーリー「彼女を倒したことと、世界めくれの進行は関係がありません。あなた方が道を切り開いている間も、進行は続いています」

セイン「……なら、急がなければならないな」

ホーリー「ええ。ですが、焦って命を落としては、その先へ進めなくなります」

セイン「分かっている。準備は必要だ……だが、どこまで時間をかけられる?世界めくれが進めば……この世界は、いつかは呑まれるんだろう?」

ホーリー「はい」

セイン「その前に、僧侶を魔王城へ連れていかなければならない……あと、どれくらい残されている?」

ホーリー「正確に、いつ全てが失われるかをお伝えすることはできません」

セイン「……少なくとも、それまでは持ちこたえられるという期間は?」

ホーリー「世界めくれによって、この地が呑み込まれずに済む期間、ということであれば」

セイン「……それを知りたい」

ホーリー「そうですね……確実に安全だと言いきれるのは、残り──」

◆反転コンマ下1

01-10 10日
11-30 12日
31-50 13日
51-60 14日
61-90 16日
91-00 18日


368:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 09:50:43.39:DzcLAU8FO (1/1)

あ


369: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 11:41:40.33:Fz1nYbfxO (1/3)

ホーリー「──十八日です。それを過ぎれば、いつ何が失われてもおかしくありません」

セイン「……分かった。みんなに伝える」

ホーリー「それから、もう一つ」

セイン「……?」

ホーリー「あなたの身体は、既に崩壊し始めていますね」

袖口を押さえるセイン「気づいていたのか」

ホーリー「ええ。お望みであれば、この場で救って差し上げます」

セイン「……その救いは要らない。まだ戦える。剣も握れる……今、僕が抜けるわけにはいかない」

ホーリー「この地に残された十八日を、あなたの身体が耐えられるとは限りません」

セイン「分かっている。だが、このことは誰にも言わないでほしい」

ホーリー「……」

セイン「話せば、僧侶たちは僕を止めるだろう。僕の身体を気にして動くことになる」

手を握り込むセイン「……あと少しなんだ」ギュッ

セイン「十年前は、届かなかった……ようやく、希望が見えたんだ。待っているだけなど、僕にはできない」

白い花弁「」フワッ……

ホーリー「……お伝えしたいことは以上です。どうか、代行者の方が使命を果たせるよう、お力添えを」

セイン「……言われなくても、そのつもりだ」

白い花弁に包まれるホーリー「……ええ。よろしくお願いいたします」

舞い散る白い花弁「」サァ……

握った手をゆっくりと開くセイン「……」スッ

セイン「僕には……あとどれだけ残されているんだろうか……」

◆


370: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 11:42:20.10:Fz1nYbfxO (2/3)

ーー聖ヴァレリオ教会

聖女「十八日……それが、残りの猶予……」

セイン「そう聞いた。それを過ぎれば、いつ何が失われてもおかしくないと」

ガイ「……十八日後に、必ず終わるというわけではないんだな」

セイン「ああ。だが、それ以上の時間があるとは考えない方がいい」

アインズ「……準備を急ぐ必要があるな」

サーシャ「うん……その間に、ちゃんと戦えるようにしないとね……」

ガイ「ああ。残された時間で、何ができるか考えよう」

クレア「……あの時、見えていたものは……この先に待っていることだったのかもしれませんね」

サーシャ「それって……どういうことです?」

クレア「私は……未来視の魔眼を持っていたのです」

アインズ「未来視の魔眼だと……?では、その目は……何者かに奪われたのか?」

目隠しに触れるクレア「……いいえ。誰かに傷つけられたのではありません」スッ……

目隠しをほどくクレア「……私が、自分で……もう、何も見なくて済むように……」シュル……

聖女「……クレアさん……」

膝の上に落ちる目隠し「」ハラリ……


371: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 11:42:49.36:Fz1nYbfxO (3/3)

リーゼリット「……その目……」

潰れた両目の痕「」

クレア「──十年前、世界めくれが起きてから……私の未来視に映るものは、どれも不幸な結末ばかりになりました」

クレア「争う人々や、泣き崩れる方の姿……誰かが傷つき、苦しんでいるところばかり、見えてしまうのです」

サーシャ「……そんな……」

クレア「初めは、見えたことを伝えていました。知っていれば、避けられると思ったのです」

クレア「けれど……一つを避けても、その先にはまた、別の不幸が見える。誰かが助かっても、違う誰かが……」

俯くミラ「……」

クレア「……レイさんという方を救おうとした時も、私は……救えませんでした」

膝の上で手を握るクレア「そのうちに、何を伝えればよいのか……どう動けば誰かを救えるのか、分からなくなってしまって……」

ザック「……クレア」

クレア「……怖かったのです。目の前で笑っている方の声を聞いても、その方を失う光景が頭から離れなくて……」

クレア「いつか、何もかもなくなってしまうのだと……そればかり、考えるようになりました」

アインズ「……それで、自ら……」

クレア「……はい。もう、見続けることができませんでした」

セイン「……」

クレア「……ですが、あの頃は、ガイさんたちはここにいませんでした」

クレア「氷刃の魔女を倒し、世界めくれを止めるために進もうとしている方々が、今はここにいる……」

クレア「私がかつて見たものを理由に、皆さんの歩みまで諦めてしまいたくはありません」

膝の上の目隠しを手に取るクレア「……私も、まだできることを探したいのです」スッ……

ガイ「……話してくれて、ありがとう」

ガイ「未来がどうなるかは、俺にも分からない。だが……まだ猶予はある。できることを一つずつやっていこう」

聖女「……はい。私も、ご一緒します」

◆現在はセイントレアです。(21日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り18日

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


372:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 11:43:50.12:ilDj6ZLb0 (1/3)

アインズ、マロニーに斧の扱いを見てもらう


373:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 11:45:43.29:Slfk+9t30 (1/1)

ジョンと模擬戦


374:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 11:46:07.31:eZFDDZEMo (1/1)

星詠みの魔女に挑む


375:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 11:46:26.85:DM8tYz6lO (1/1)

ガイサーシャザックレム、星詠みの魔女の動向調査


376: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 15:33:26.47:jX94zvFjO (1/4)

ーー第七避難所

アインズ「──ふっ、はっ!」
大斧「」ブンッ ブンッ

マロニー「おー……いい感じ」パチパチ

大斧「」ズンッ

アインズ「……ふぅ。お前がそう言うなら、少しは様になっているのだろうな」

マロニー「でも、今日は星詠みの魔女と戦うんでしょ?使う場面はなさそうだね」

アインズ「空では、竜の姿の方が強いからな。だが、戦う相手はあの魔女だけではない。人の姿で戦う術も磨いておきたいのだ」

マロニー「ふうん……じゃあ、もう一回。今度は振った後、すぐ構え直してみて」

アインズ「?……ああ……」スッ

振り下ろされる大斧「」ブォンッ!

大斧を引き戻すアインズ「……っ」グッ

マロニー「……」

アインズ「……どうだ?」

マロニー「うん。力で引き戻せるのはすごいけど……うまく言えないな」スッ

斧を手に取るマロニー「見てて──私なら、こうする」スッ

◆

大斧を振るうアインズ「はぁっ!」ブォンッ!

マロニー「うん。さっきよりいい感じ」

アインズ「綺麗な手本を見せてくれたからな。わかりやすかったぞ」

マロニー「じゃあ、次は私と戦──」

アインズ「それは……後日でも構わないか?」

マロニー「ふふっ、冗談。流石に代行者さんが困っちゃうから……アインズ、あなたが私たちと同じ高みに至るのが、楽しみになってきたよ」

アインズ「……お前がわざわざ名前で呼ぶとは……なんだか薄気味悪いな」

⭐︎マロニーに斧の扱いを教わりました。


377: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 15:34:04.21:jX94zvFjO (2/4)

ーーセイントレア平原

ジョン「錬金術を見せてほしい、と?」

ガイ「ああ。存在自体は知っていたが……どうやって戦いに使うのか、一度見ておきたくてな」

ジョン「なるほど……錬金術師は世界的にも数が少ないですからね。このセイントレアでは、今や私くらいかもしれません……これから共に戦うのであれば、互いの手の内を知っておいた方が合わせやすいでしょうし」

ガイ「構わないか?」

ジョン「ええ……そうそう、道中にスライムもどきの群れが確認されたのでしたね?」

ガイ「ああ。星詠みの魔女と戦う前に、退路を確保しておきたい」

ジョン「では、その退治がてら錬金術師の戦い方をお見せしましょう」

◆

スライムもどきの群れ「」ズル……ズル……

ジョン「では、まずは手始めに」スッ
チェーンウィップ「」ジャラッ……

ガイ「それは……鞭か?」

ジョン「チェーンウィップといいます。錬金術師の間では、よく使われる武器なんですよ」

ガイ「……錬金術と何か関係があるのか?」

小瓶を取り出すジョン「ええ。ご覧ください」スッ
チェーンウィップへ垂らされる薬液「」トロ……

ジョン「──少し下がっていてくださいね」ブンッ
チェーンウィップ「」ジャララララッ!

スライムもどき「」バシィッ!

溶けるスライムもどき「」ジュワァ……

ガイ「溶けた!?」

ジョン「スライムに効く薬品です。このもどきにも、よく効きます」
チェーンウィップ「」ジャラッ……


378: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 15:34:33.40:jX94zvFjO (3/4)

ジョン「瓶ごと薬品を投げる方法もありますが、一体ごとに使っていては、いくら用意しても足りません。武器に塗れば、少量ずつ狙った相手に届けられるのです」

ガイ「なるほど……魔法を使わずに、武器へ効果を持たせるわけか」

ジョン「ええ。もっとも……」

迫るスライムもどきの群れ「」ズルズルズル……

ジョン「これだけ集まっているなら、まとめて片づけた方が安上がりですね」スッ

ビックリマークが描かれた小瓶「」ポンッ

ガイ「それは?」

ジョン「爆発物です。投げたら伏せてください」

ガイ「……分かった」

小瓶を投げるジョン「では、失礼して」ポイッ

伏せる二人「」バッ

ドガァァァァァン!!!

弾け飛ぶ大量のスライムもどき「」

土煙「」モクモク……

ガイ「……すごい威力だ」スクッ

ジョン「ええ。小さな瓶でも、扱いを誤れば大怪我では済みません」スクッ

ガイ「その印は、飾りじゃないんだな」

ジョン「取り違えては大変ですからね。さて……ここまで、私は魔力を一切使っていません」

ガイ「?」

ジョン「同じことを魔法で行うには、使い手の修練と魔力が必要です。ですが、薬品なら使い方さえ守れば、魔法を使えない方でも同じ効果を得られる」

ガイ「作っておけば、他の奴にも持たせられるのか」

ジョン「ええ。それが錬金術の便利なところです。もちろん、材料も準備も必要ですし、持ってきた分を使い切れば終わりですが」

ガイ「まるで魔導機械のようだな」

ジョン「実際、ああした機械も広い意味では錬金術の一種と捉えることができます。道具や材料を組み合わせ、人の手で必要な働きを生み出す……通じるところは多いですよ」

ガイ「……見せてもらってよかった。次にその瓶を取り出したら、すぐ距離を取ることにする」

ジョン「ふふっ。使うときには、声をかけますとも」

スライムもどき「」ズル……

ガイ「……まだ残っているな。手を貸そう」
魔導拳銃「」スチャ

ジョン「お願いします。道を空けるからには、取りこぼしのないようにしましょう」
チェーンウィップ「」ジャラッ……

⭐︎ジョンの錬金術を見学しました。


379: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 15:35:10.19:jX94zvFjO (4/4)

ーー聖ヴァレリオ教会

ガイ「戻ったぞ。退路にスライムもどきは、しばらく集まらないはずだ」

サーシャ「あ、お帰り、ガイ……お客さんが来てるよ」

イリス?「失礼している」

ガイ「あなたは……なぜ、ここに?」

イリス?「星詠みの魔女に挑むと聞いたのでな。戦いに行く面子は決まっているのか?」

ガイ「ああ……ある程度は決まっているが、今から誰に来てもらうか決めるところだ」

イリス?「ならば、私も候補に加えてもらおう。必要ならば、力を貸す」

ガイ「……いいのか?」

イリス?「そのために来たのだ」

ガイ「……分かった。助かる」

アインズ「私とサーシャは、予定通り空から仕掛けるぞ」

サーシャ「うん。アインズに乗って、魔女に地上だけを狙わせないようにする」

リーゼリット「その間に、私が地上から狙撃するんだね」

ガイ「ああ。俺も地上で動く。魔女が高度を下げれば、攻撃する機会もあるはずだ」

ザック「となると、残りは地上組の援護か?」

ガイ「そうなる。リーゼが狙う時間を作る者と、怪我をした時に対応できる者が欲しい」

レム「……私も、行けます!」

ジョン「私も準備はできています。先ほどの戦いで使った分は、補充しておきましょう」

ステラ「……魔女だけを相手にするつもりでいると、また足元をすくわれるわよ」

ガイ「ああ。シュヴァイツェルとベストも警戒する。戦いが終わっても、その場で気を抜かないようにな」

セイン「……僕も、いつでも出られる」

ミラ「こっちの守りも必要だね。氷刃の魔女がいなくなったからって、魔物まで消えたわけじゃないし」

聖女「ええ。残る方々で協力して、避難所を守りましょう」

ガイ「頼む。同行するのは、俺とサーシャ、リーゼ、アインズ……それに、あと三人だ」

◆安価下1~3
星詠みの魔女との戦いに連れていく人物を一人、指定してください。

※同じ人物が複数回指定された場合、同行するのは一人分のみとし、重複分の再安価は行いません。
選ばれなかった人物は、避難所周辺の防衛にあたります。

(聖女、セイン、ザック、ミラ、レム、ステラ、ジョン、イリス?)


380:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 15:36:15.89:KZVaLBrQO (1/1)

ステラ


381:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 15:40:19.05:PcWhIoerO (1/1)

イリス?


382:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 15:40:41.02:sJi5HQ6m0 (1/1)

ジョン


383: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 19:31:06.52:v0+Ke4H9O (1/3)

ガイ「ステラ、ジョン……それと、あなたにも来てもらいたい」

イリス?「承知した」

ジョン「ええ。よろしくお願いいたします」

ステラ「……私も?」

ガイ「ステラには、地上組の移動を助けてもらいたい。狙われた場所から離れる時や、負傷者を下がらせる時に頼りにしている」

ステラ「ああ、そういうこと……それなら私が適任ね。ただ、飛ばした先で気分が悪くなっても、文句は言わないでよ?」

ガイ「……覚悟はしておく」

ジョン「私は薬品で地上組を援護しましょう」

リーゼリット「よろしく、ジョンさん」

イリス?「私もお前たちと動こう。魔導拳銃で援護ができる」

ガイ「分かった。イリス、頼りにしている」

サーシャ「えっ……イリスさん?ダークヒーローと同じ名前なんだ……」

イリス?「……そう呼ばれているだけだ。本人ではない」

サーシャ「あっ、ごめんなさい。珍しいなって思って……」

イリス?「構わない……だが、これから戦う相手を思えば、紛らわしいか」

イリス?→無詠「……無詠。私のことは、そう呼んでくれ」

ガイ「……無詠、か」

無詠「昔の通り名だ。これなら、お前たちも困らないだろう」

サーシャ「……分かりました。よろしくお願いします、無詠さん」

ザック「……」

レム「……あの。怪我をしたら、ちゃんと戻ってきてくださいね?」

ガイ「分かっている。今回は、レムにその場で治療してもらえるわけじゃない。無理を重ねるつもりはない」

ジョン「応急処置に使う薬も持っていきます。ただ、治癒魔法と同じようにはいきませんので、その点はお忘れなく」

サーシャ「うん。誰かが動けなくなる前に、みんなで知らせ合おう」

セイン「……ガイ。彼女の星属性魔法は強力だ。一度避けても、次が来る。攻撃が途切れたと思っても、気を抜くな」

ガイ「ああ。気をつけよう」

セイン「……こちらは任せてくれ」

ザック「おう!留守は俺たちが守っておくぜ。みんな、ちゃんと帰ってこいよ!」

ミラ「帰り道で何かあった時も、こっちで動けるようにしておくね」

聖女「……どうか、お気をつけて」

ガイ「ああ……行ってくる」

⭐︎ステラ、ジョン、無詠が同行します。
選ばれなかった仲間は、避難所周辺の防衛にあたります。


384: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 19:33:47.34:v0+Ke4H9O (2/3)

ーーセイントレア平原

無詠「──この辺りから、星詠みの魔女の縄張りのようなものだ。少しでも外へ出ようとすれば、星属性の攻撃が飛んでくる」

アインズ「了解した。では、手筈通り二手に分かれるぞ。サーシャ、準備はいいか?」

サーシャ「うん!」

リーゼリット「サーシャ、アインズ。援護は私たちに任せて」

サーシャ「ふふっ……リーゼが地上にいてくれるなら安心だね」

リーゼリット「任せて。でも、あんまり無茶はしないでよ?」

アインズ「善処しよう。こちらも、止まって的になるわけにはいかんのでな」

ステラ「……ところで、私たちまで一か所に固まってたら、まとめて狙われない?」

ジョン「互いに援護できる距離を保って、散開するつもりですよ」

ガイ「ステラは周りを見て、退ける場所を確かめておいてくれ。リーゼが狙われたら、移動を頼む」

ステラ「分かったわ……リーゼ、飛ぶ時は合図するから、聞き逃さないでよ?」

リーゼリット「うん。頼りにしてる」

無詠「……来る時は早い。空から目を離すな」

空を見上げる無詠「……」

◆


385: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 19:34:15.41:v0+Ke4H9O (3/3)

ーー上空

ヒュオオオ──

アインズ(竜)「サーシャ。星詠みの魔女は見つけられたか?」

サーシャ「ううん……今のところは、まったく……別の場所を飛んでるのかな……?」

遠くで瞬く光「」ピカッ──

サーシャ「……!」

サーシャ「アインズ!下に避けて!」ガシッ

急降下するアインズ(竜)「!」ギュオンッ!

二人の頭上を貫く星の光「」ギュオオオオオ!!!

サーシャ「っ……!」グッ

アインズ(竜)「──よく見ていた!掴まっていろ、立て直すぞ!」バサァッ!

空に浮かび上がる複数の魔法陣「」フォン……

星詠みの魔女「……」

アインズ(竜)「フッ……また会ったな……!」

サーシャ「……見つける前に、見つかっちゃったね」

アインズ(竜)「ああ。だが、今度はこちらも戦うために来たのだ。サーシャ、いけるか?」

魔導弓を握るサーシャ「……うん」ギュッ……

星詠みの魔女「……」スッ

サーシャ「今度は、落とさせないよ……!」

ーー 戦闘開始 星詠みの魔女 ーー

◆反転コンマ下1【現在は拮抗しています】

【判定】
01-30痛恨
31-65劣勢
66-90優勢
91-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り2回)
・『時間の檻』使用時の反転前コンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


386:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 19:34:50.27:ilDj6ZLb0 (2/3)

連携技


387: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 20:43:43.36:ZP0P/ai6O (1/2)

◆72+15=87【優勢】

ステラ「今の光って……!」

リーゼリット「サーシャとアインズが見つかったんだ!……あそこか!仕掛けるよ!」スッ
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!

◇

地上から飛んでくる魔力弾「」ドギュウン!

弾丸を避ける星詠みの魔女「!」ヒラリ

サーシャ「さすがリーゼ!もう見つけてくれたんだ!」

アインズ(竜)「この機を逃すな!左へ回るぞ!」

サーシャ「うん!」グッ
大きく旋回するアインズ(竜)「」ギュオッ!

星詠みの魔女「……」スッ

アインズを狙う魔法陣「」キィィィン──

サーシャ「──撃つよ!」
魔導弓「」パシュンッ!

サーシャ「……っ、外れた!アインズ、避けて!」

身を翻す星詠みの魔女「」ヒラッ
その脇を通り抜ける魔力矢「」ヒュンッ!

アインズ(竜)「掴まれ!」グンッ

次々と放たれる星の光「」ギュオオオッ!!!

翼を傾けて躱すアインズ(竜)「」ギュルッ!

サーシャ「っ……狙いをつけてからじゃ、間に合わない……!」

◇

リーゼリット「……速い……でも、避ける方向が分かれば……!」カチャッ

ガイ「無詠。リーゼと別の方向から撃てるか?」

無詠「ああ。この距離では狙いがばらつくが、弾幕は張れるだろう」

ガイ「俺も援護する。ステラ、別の位置へ移してくれ。撃ったあとも、合図をしたらすぐに移動だ」スッ
魔導拳銃「」カチャ

ステラ「分かった。二人とも、掴まって!」

歪む空間「」グニャッ……

◇

星詠みの魔女「……」

アインズを狙う魔法陣「」キィィィン──

地上から飛んでくる魔力弾「」ドギュウン!

星詠みの魔女「」ヒラリ

続けて飛来する魔力弾「」ドギュウン!

星詠みの魔女「!」クルリ

星詠みの魔女を横切る魔力弾「」ヒュンヒュンッ!

高度を上げる星詠みの魔女「……!」グンッ

サーシャ「上に逃げた!」

アインズ(竜)「追うぞ!これ以上、高度を上げられては地上からの援護が届かん!」

急上昇するアインズ(竜)「」ギュオオッ!


388: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 20:44:44.28:ZP0P/ai6O (2/2)

サーシャ(リーゼが撃ったら横へ……そこにも弾が来たから、今度は上……!)

大きく揺れるアインズの背「」グンッ!

サーシャ(……っ、両手は離せない……でも、今なら!)

片手でアインズにしがみつくサーシャ「」ガシッ

片手で魔導弓を構えるサーシャ(初めてやるけど……!)
歯で弦を引き絞るサーシャ「」ギリッ……

魔導弓「」パシュンッ!

アインズ(竜)「サーシャ!?今、どうやって射った!?」

サーシャ(──当たった!)

星詠みの魔女の肩を貫く魔力矢「」ドスッ!
星詠みの魔女「……!」グラッ

サーシャ「……よし!みんなで追い込めば、当てられる!」

アインズ(竜)「見事だ!……だが、まだ来るぞ!」

肩に刺さった魔力矢を掴む星詠みの魔女「」グッ……
砕ける魔力矢「」パキンッ!

地上へ向けられる魔法陣「」フォン……フォン……

サーシャ「下を狙ってる!」

◇

キラッ──

ジョン「皆さん、煙幕を張ります!その間に移動を!」ポイッ
噴き出す煙「」ブシュウウッ!
辺りを包む煙幕「」モクモク……

リーゼリット「完全に狙われる前に……!」スッ
周囲を包み込む闇「」ブワッ……

ステラ「跳ぶわよ!掴まって!」
無詠「……来るぞ!」

ガイ「跳べ、ステラ!」

歪む空間「」グニャッ……

煙幕と闇に向けて放たれる星の光「」ギュオオオオオ!!!

ドガァァァァン!!!ドガァァァァン!!!ドガァァァァン!!!

闇の中を走るリーゼリット「──っぶな~!あのまま撃ち続けてたら、直撃だったね……!」ダダダダ

煙幕の中を走るジョン「──薬品の数にも限りがありますので、早く決着をつけてもらいたいところですね!」ダダダダ

◇

抉れた地面「」シュウウウ……

離れた場所に現れる三人「」グニャッ……

ステラ「っ……!二人とも、無事ね!?」

ガイ「ああ……助かった……!」

無詠「上を見ろ。こちらを狙った分、空への攻撃が薄くなっている」

星詠みの魔女へ迫るアインズ(竜)「」ギュオオッ!

ガイ「よし。もう一回、援護する……!」

◆反転コンマ下1【現在は優勢です】

【判定】
01-20痛恨
21-45劣勢
46-85優勢
86-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り1回)※現在使用不可
・『時間の檻』使用時の反転前コンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


389:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 20:50:29.70:YPlrVT970 (1/1)

あ


390:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 21:15:05.89:YEXuO/o0o (1/2)

えぇ


391: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 21:30:32.20:xGagLFTpO (1/3)

◆7【痛恨】

サーシャ「……こっちを見てない……!アインズ、今なら!」

アインズ(竜)「ああ──!」
顎の奥に灯る炎「」ゴウッ……

星詠みの魔女「……」
地上へ向けられた魔法陣「」キィィィン……

◇

魔導拳銃を構える無詠「……!」バッ

無詠「──まずい、あれは私たちへの攻撃じゃない!!!」

ガイ「!?」

◇

星詠みの魔女「」クルッ

アインズへ向きを変える魔法陣「」グンッ!!!

サーシャ「──!?アインズ!!!!」

アインズ(竜)「くっ……!」
身体を捻るアインズ(竜)「」グオッ!

放たれる星の光「」カッ──

アインズの翼を貫く光「」ドシュウウウッ!!!

アインズ(竜)「──グオオオオッ!!!」

サーシャ「アインズ!?」

翼から噴き出す鮮血「」ブシュッ……
大きく傾くアインズの身体「」グラッ……

サーシャ「っ……!」ガシッ

サーシャ(……!魔導弓が……!)

落ちる魔導弓「」ポトッ……

アインズ(竜)「サーシャ……!離す、な……!」
裂け目が広がる翼「」ブチッ!

アインズ(竜)「ぐっ……うっ……!」

激しく回転するアインズの身体「」ギュルッ!!!

サーシャ「──あっ」

鱗から離れるサーシャの手「」スルッ……

アインズ(竜)「──サーシャ!!!」

空へ投げ出されるサーシャ「」

◇

落下していくサーシャ「」ヒューン……

リーゼリット「──サーシャ!!」

ガイ「ステラ!空間魔法で拾えないか!?」

ステラ「あんな高さで、しかも落ちてるのよ!?位置を合わせなきゃ……!」

ガイ「俺も連れていけ!掴むのは俺がやる!」

ステラ「……っ、待って!今、狙いを──!」

◇

サーシャ「っ……あ……!」ヒューン……

遠ざかっていくアインズ「」
サーシャ(……落ちてる……私……)

サーシャへ向けて急降下するアインズ(竜)「サーシャああああ!!!!」
アインズの背後に展開される複数の魔法陣「」キラッ──

◇


392: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 21:31:08.11:xGagLFTpO (2/3)

ジョン「いけない、このままでは……!」

リーゼリット「止まってよ……!今、狙わないで!」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!ドギュウン!ドギュウン!

◇

魔力弾を躱す星詠みの魔女「」ヒラッ……

星詠みの魔女「……」スッ

落下するサーシャへ向けられる白い手「」

◇

無詠「──駄目、イリス!!!」
魔導拳銃「」ドドドドッ!!!

ガイ「ステラ……!」

ステラ「分かってる!……掴まって!」

ステラの腕を掴むガイ「」ガシッ

ガイ(……間に合え……!)

◆反転コンマ下1【現在は劣勢です】

【判定】
01-50敗北(死亡判定)
51-70劣勢
71-95優勢
96-00会心

【補正・特殊行動】
・『連携技』+15 連続で使用できない(残り1回)
・『時間の檻』使用時の反転前コンマが奇数で+99/偶数で+0(残り1回)
・『遅刻斬』-10 次の判定に+40(残り1回)
・『怠惰の権能』+30 次の判定に-20/使用時に劣勢状態の場合、拮抗状態に戻す(残り1回)


393:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 21:32:05.44:ilDj6ZLb0 (3/3)

時間の檻


394: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 21:39:26.19:xGagLFTpO (3/3)

◆反転コンマ下1~3

下1リーゼリット
下2ステラ
下3ジョン

【判定】
01-30 死亡
31-55 重傷(7日間戦闘に参加できません)
56-75 軽傷(3日間戦闘に参加できません)
76-00 無傷


395:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 21:43:12.30:kp7JWbLsO (1/1)

あ


396:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 21:43:31.78:YEXuO/o0o (2/2)

気が重い


397:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 21:45:26.78:RLpNmFmS0 (1/1)

どうなる


398:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/27(日) 22:04:50.91:RCvgTBJgO (1/1)

最初は勝てそうだったのに


399: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:12:24.66:RpnlmCm1o (1/9)

◆44+0【敗北】

歪む空間「」グニャッ……

サーシャを抱き抱えるガイ「──間に合ったか!」

サーシャ「わっ……ガイ!?」

放たれる星の光「」カッ──

アインズ(竜)「!!!!!」

二人へ向けて急降下するアインズ(竜)「」ギュンッ!!!

ガイ「!?サーシャ!!!」
サーシャ「えっ!?きゃああああああ!!!」

カッ──

光を浴びるアインズ(竜)「ギャオオオオオオオオッ!!!!」ジジジジ!!!

サーシャ「──!?そんな、アインズ!アインズ!!!」
ガイ「っ……!」

シュウウウウ……

アインズ(竜)「……案ずるな……私は、この程度では死なん……」フラッ……

二人を掴むアインズ(竜)「」ガシッ

二人を抱えたまま落下するアインズ「」ヒューン……

ドォォォン……

◇

ステラ「ねえ、ちょっと!!!これかなりマズイんじゃない!?」

ジョン「撤退するしかありません!残りの煙幕を全て使います!」

次々と投げられる小瓶「」ポイッ!ポイッ!

噴き出す大量の煙「」ブシュウウウウッ!!!

ジョン「ステラさん!落ちた三人を、こちらへ!」

ステラ「分かってるわよ……!」
煙の向こうへ手を伸ばすステラ「」バッ

◇


400: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:12:55.89:RpnlmCm1o (2/9)

地面に横たわるアインズ(竜)「……ぐ……」

竜の腕から這い出すガイ「っ……サーシャ、アインズ……!」

額から血を流すサーシャ「……う……」

ガイ「血が……息はある……!アインズ、動けるか!?」

アインズ(竜)「……少し……待て……」
炎に包まれる竜の身体「」シュウウ……

アインズ「……っ……」ググ……

ガイ「無理に立つな。今──」

三人の周囲で歪む空間「」グニャッ……

◇

ジョンの前に現れる三人「」ドサッ……

ステラ「──っ、連れてこれた……!ひどい状況……!」

ジョン「ガイさん!お二人を寝かせてください!」

ガイ「ああ……!サーシャは、落ちた時に頭を……アインズも、背中と腕が……!」

傷口へ布を押し当てるジョン「……まずは、出血を抑えます!」グッ

アインズ「……すまん……サーシャを……」

ガイ「助けてくれたんだろう……!今は喋るな!」

リーゼリット「──ガイ!三人とも、戻れた!?」
狙撃型魔導銃「」ドギュウン!

ガイ「ああ!リーゼ、お前もこっちへ!」

リーゼリット「分かった……!もう少しだけ、押さえるから!」

無詠「私が撃つ。その間に下がってくれ」
魔導拳銃「」ドドドッ!!!

ステラ「全員、できるだけ近くに寄って!避難所まで、一気に跳ぶわ!」

ジョン「この人数を一度にですか!?」

ステラ「途中で捕まるよりマシでしょう!早く!」

◇

星詠みの魔女「……」

煙を突き抜けて飛来する魔力弾「」ヒュンヒュンッ!

身を翻す星詠みの魔女「」ヒラッ……

眼下に広がる煙「」モクモク……

星詠みの魔女「……」スッ
展開される魔法陣「」フォン……フォン……フォン……

◇


401: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:13:46.90:RpnlmCm1o (3/9)

無詠「……!全員、伏せろ!」

リーゼリット「──え?」

煙の中へ降り注ぐ星の光「」ギュオオオオッ!!!

ドガァァァァン!!!
ドゴォォォン!!!

ステラ「きゃっ……!」

途切れる空間の歪み「」グニャッ……

ジョン「くっ……!」

サーシャに覆い被さるガイ「……っ!」

爆風に押し流される煙「」ブワァッ!!!

銃を抱えて走るリーゼリット「っ……!隠れてても、お構いなしってこと……!?」ダッ

足元を貫く星の光「」ドガンッ!

よろめくリーゼリット「わっ……!」グラッ……

リーゼリット(……止まっちゃ、駄目……!)

体勢を立て直すリーゼリット「」グッ

背後で瞬く光「」カッ──



リーゼリットの脇腹を貫く星の光「」ドシュッ!!!



リーゼリット「……ぁ……これ……ヤバいかも……」

手から落ちる狙撃型魔導銃「」ガシャッ……

膝をつくリーゼリット「……」ドサッ


402: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:14:25.33:RpnlmCm1o (4/9)

ガイ「──リーゼ?」

地面へ広がる血「」ダラー……

ガイ「リーゼ!!!」シュンッ!!!

リーゼリットを抱き起こすガイ「おい……!リーゼ……!」

リーゼリット「……ガイ……」

ガイ「喋るな!今、ジョンのところへ……!」

リーゼリット「……ごめん……銃……落としちゃっ……」

ガイ「銃は後だ!だから、もう……!」

二人を包む空間の歪み「」グニャッ……
ステラの近くに現れる二人「」ドサッ……

目と鼻から血が流れるステラ「っ!」ツー……

ガイ「すまん、ステラ!ジョン、リーゼを……!」

ジョン「……!これは……!」バッ

傷口を押さえるジョン「……ガイさん、この布を!強く押さえていてください!」ググッ

ガイ「ああ……!」グッ……

リーゼリット「……っ……ぁぁあっ……!」

ガイ「すまん……!だが、押さえないと……!」

ステラ「みんな、揃ったわね!?今度こそ──」

無詠「……待て。まだ、こちらを狙っている」

再び光を蓄える魔法陣「」キィィィン……

ステラ「……しつこいのよ……!」

無詠「……転移には、あとどれくらいかかる?」

ステラ「せめて、あと三十秒はいる!」

魔導拳銃を握り直す無詠「分かった。私が注意を引こう」カチャッ

ガイ「待て……何をするつもりだ」

無詠「ここに固まっていては、また狙われる。私が離れて撃てば、その間に準備ができるだろう」

ガイ「だが、あなたは──」

無詠「その子の傷を押さえていろ」

ガイ「……!」

血に染まっていく布「」ジワ……

無詠「……まだ、助けられるはずだ」

ステラ「私が呼んだら、すぐ戻ってきなさいよ。遠くまで行かないで!」

無詠「わかった──」

煙の外へ駆け出す無詠「」ダッ!!!

◇


403: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:15:08.95:RpnlmCm1o (5/9)

星詠みの魔女「……」

煙の中から現れる無詠「──こっちだ!」
魔導拳銃「」ドギュウン!ドギュウン!

身を翻す星詠みの魔女「」ヒラッ……

無詠(……そうだ。もう少し、私に付き合ってくれ……)

走りながら撃ち続ける無詠「」ドドドドッ!!!

無詠へ向けられる魔法陣「」グンッ……

◇

ステラ「全員、私のそばに……!絶対に、離れないで……!」
広がっていく空間の歪み「」グニャ……グニャ……

ジョン「アインズさん、こちらへ……!」
アインズの肩を支えるジョン「」グッ

ガイ「リーゼ……聞こえるか。帰るぞ……!」

リーゼリット「……はっ……はぁっ、ぁ……」

ガイ「……リーゼ……!」

ステラ「これだけ魔力が貯まれば……!無詠!戻って!」

無詠「……!」ダッ

星の光「」ギュオオオッ!!!

無詠「っ……!」ザッ

抉られる地面「」ドガァンッ!!!

煙の向こうで歪む空間「」グニャッ……

無詠「……」

星詠みの魔女「……」スッ

無詠の頭上で輝く魔法陣「」キィィィン──

無詠「──ステラ!私を待つ必要はない。転移してくれ!」

ステラ「えっ!?……でも……!」

無詠「その子たちを助けてくれ……頼む」

ガイ「無詠──!」

ステラ「──っ、跳ぶわよ!!!」

六人を包み込む空間の歪み「」グニャアッ!!!

誰もいなくなった地面「」

無詠「……行ったか。さて──」

降りてくる星詠みの魔女「」スタッ……

無詠「……イリス」

星詠みの魔女「……」スッ
展開される魔法陣「」フォンッ

無詠「……やっと、近くで顔を見られたね」

放たれる星の光「」カッ──

◆


404: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:15:44.98:RpnlmCm1o (6/9)

ーー聖ヴァレリオ教会

歪む空間「」グニャッ……

床へ倒れ込む一行「」ドサッ!!!

聖女「……!?皆さん!!!」タタッ

ステラ「……はっ……はぁ……っ……!」

ジョン「誰か!手を貸してください!」

レム「サーシャさん!?アインズさんまで……!」

血に濡れたリーゼリットを抱くガイ「レム!リーゼを……頼む……早く……!」

レム「……っ、はい!」
リーゼリットの傷へかざされる手「」パァッ……

ガイ「……帰ってきたぞ、リーゼ……」

リーゼリット「っ、はっ……はっ……」

ガイ「……もう、大丈夫だ……!」グッ……


405: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:16:26.71:RpnlmCm1o (7/9)

リーゼリット「……なんか……あはは……アンタのそんな顔で見られるの……初めてかも……」

ガイ「こんなときに、何を……!」

リーゼリット「……ねえ、ガイ。ちょっと……変な形になっちゃうんだけどさ……約束、覚えてるよね?」

ガイ「……やめてくれ……」

リーゼリット「……ヴィルトの名前、受け取ってくれる……?」

ガイ「そんなこと言うな……!」ポロッ……

リーゼリット「……お願いだよ。もう……目、見えなくなってきちゃってさ……」

ガイ「リーゼ……!」ポロポロ……

ガイの頬へ伸ばされる手「」スッ……

ガイ「……っ」

ガイの頬に触れるリーゼリット「」ピトッ……

リーゼリット「……ガイ……」

ガイ「……もう喋るな……レムが治してくれる……!助かるんだ……!だから──」

リーゼリット「聞いて」

ガイ「……っ……」


406: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:17:04.70:RpnlmCm1o (8/9)

リーゼリット「ヴィルトはね……ただの名前じゃないの……受け取って……次に繋いで……そうやって、残していく名前なの……」

リーゼリット「だから……私で終わらせたくない」

ガイ「……俺なんかが……受け取っていい名前じゃない……」

リーゼリット「ふふ……また、それ?……私が……アンタに渡したいって言ってるの……」

リーゼリット「だから……それでいいでしょ……?」

ガイ「……っ……!」グッ……

リーゼリット「ね?」

ガイ「……分かった……」

リーゼリット「……」

ガイ「受け取る……!」

ガイ「お前の名前……ヴィルトの名前……俺が受け取る……!」

リーゼリット「……そっか……」

僅かに笑うリーゼリット「……よかった……」ニッ

ガイ「だから……だから、お前も一緒に──」

力なく垂れるリーゼリットの腕「」ダラン……

リーゼリット「」

ガイ「……リーゼ?」

レム「ダメです、リーゼさん!リーゼさん、起きて!起きてください!!!」

リーゼリット「」

ガイ「……おい……」

ステラ「っ……」

俯くジョン「……」

口に手を当てる聖女「そんな……!」

ガイ「あ……あぁ……」

ガイ「──うああああああああああっ!!!!」

⭐︎星詠みの魔女に敗北しました。


407: ◆sIVlz2/mNs:2026/09/27(日) 23:21:04.62:RpnlmCm1o (9/9)

星詠みの魔女との戦いに敗れ、傷つきながらも第七避難所へと帰還したガイたち。
圧倒的な力を前に、多くのものを失った一行に、あまりにも重い現実が突きつけられる。

それでも、世界めくれを止めるための歩みを止めることはできない。
失ったものを胸に、残された者たちはそれぞれの想いと向き合い、再び前へ進むための道を模索していくのであった……

本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。
それでは、また。


408:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/28(月) 00:57:14.05:fGow0+aro (1/1)

乙
まあ行動選択のミスだったな


409:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/28(月) 02:15:58.68:B8H5yLpeo (1/1)

おつ
よく頑張った私の愛娘…ゆっくりお休み
いやこれもうガイ君再起不能では


410:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/09/28(月) 13:59:09.32:+slTkoLEO (1/1)

やはり空間魔法は逃走に便利


411:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/02(金) 14:24:50.81:sywwUc/uO (1/1)

乙
>>347でアインズに乗せる約束したのにリーゼが亡くなってしまったな。


412:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 08:57:30.22:T+pYNNhC0 (1/2)

低数字ゾロ目は折角の反転コンマルールでもどうしようもない・・・


413:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 09:42:27.88:HT3acos60 (1/1)

期限があってもいきなり星詠みの魔女との戦闘ではなくて色々準備してから次の日に戦闘した方が良かったね


414:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 13:26:09.24:q5wTHcXzO (1/4)

乙
本スレでヴィルトとが出てきたけどここで話しが繋がるのか。でもヴィルトの名乗る理由が悲しい。


415: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:50:13.81:zXqY1UELO (1/6)

>>408
素のコンマで挑むのもまた一興というものです。今回は振るわなかったみたいですが。

>>409
長い旅路をついてきてくれてありがとうございます。リーゼリットさんが残してくれたものを糧に彼等には進んでもらいましょう。

>>410
実際のところ、強力な力を持った魔法だと思います。才能と修練を重ねれば高みへと到達できそうですが、それができるのはほんの一握りだと思われます。

>>411
果たせなかった約束というのは、心にキますね。その要因が自分自身ではどうしようもないものだったら尚更です。

>>412
あのとき奇数だったのなら運命は変わったのかもしれません。今回はこのような結果になってしまいましたが、これが安価コンマスレの醍醐味なのかもしれませんね。

>>413
>>1が想定していた準備は実のところ大体終わっていたのです。(残りは無詠さんとのイベントくらいでした)なので、純粋にコンマが振るわなかった故の結果となります。
再度、がんばっていただきたく思います。

>>414
なんだかんだ、このスレが終わるまでリーゼリットさんは生きていると思っていたんですが、図らずして重たい名前になってしまいました。せっかく本家様に採用していただいたので、ちょくちょく辻褄を合わせつつ、本家様の邪魔にならないような幕間も入れていきたいですね。

本家様、そして読んでくださっている皆様、改めて今後ともよろしくお願いします。


416: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:52:42.88:zXqY1UELO (2/6)

ーー臨時墓地

新しい墓石「」

墓石の前に立ち尽くすガイ「……」

フローディア『……大丈夫?』

ガイ(こういう別れを……お前は、何度も見てきたのか?)

フローディア『ええ』

ガイ(いつかは、慣れるのか?)

フローディア『慣れたのなら、誰も死なない世界なんて作ろうとはしなかったわ』

ガイ「……」

フローディア『……嫌になるわね。本当に』

ベルトーネ『……ガイくん』

ガイ(……なんだ)

ベルトーネ『……いや。何か言おうと思ったんだけど、やっぱりやめた』

フローディア『いつもの軽口なら、今は要らないわよ』

ベルトーネ『分かってるって~』

ガイ(……別に、何も言わなくていい)

スタスタ……

聖女「……ガイさん。アインズさんが目を覚まされました。あなたに会いたいと仰っているのですが……」

墓石の前に立ち尽くすガイ「……」

聖女「……」

スタ……スタ……

ガイの隣に立つ聖女「……隣にいても、よろしいですか?」

ガイ「……聖女さん……」

聖女「お祈りをさせてください。リーゼリットさんのために」

ガイ「……お願いします」

墓前で手を合わせる聖女「……」スッ


417: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:53:08.74:zXqY1UELO (3/6)

ガイ「……このジャケット……リーゼにもらった物なんです……」

聖女「……はい」

ガイ「大事にしろって言われたのに、すぐボロボロにしてしまって……それでも、直してくれて。ちゃんと……返す約束をしたんです……」

ガイ「なのに、リーゼは……っ、俺は何も……何も、返せなかった……!」

聖女「……」

ガイの背に手を添える聖女「……」ソッ

ガイ「……聖女さん……?」

ガイを抱きしめる聖女「……堪えなくて、いいんですよ」ギュッ……

ガイ「っ……ああ……うああ……!」

◆

目元を拭うガイ「……すみません、聖女さん。こんな……格好悪いところを……」ゴシゴシ

聖女「格好悪くなんてありませんよ……落ち着きましたか?」

ガイ「……はい……アインズは、もう動けるんですか?」

聖女「大事をとって、まだ横になっていただいています」

ガイ「サーシャは……?」

聖女「命に別状はありませんが……まだ、目覚めてはいません。今は、レムさんがついてくださっています」

ガイ「……」

聖女「……戻ったら、サーシャさんのお顔も見に行きましょう」

ガイ「……はい」

◆


418: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:54:46.21:zXqY1UELO (4/6)

ーー第七避難所 診療所

アインズ「無事だったか、ガイ」ムシャムシャ

ガイ「……元気そうだな」

アインズ「私は竜だからな。星詠みの魔女には不覚を取ったが……次は、ああも容易く落とされはせん」

ガイ「無理はするな。まだ起きたばかりだろう」

アインズ「食えるうちに食っておかねば、傷も治らん。それくらいはさせろ」

ガイ「……」

アインズ「……」ムシャムシャ

ガイ「アインズ、リーゼは……」

目を逸らすアインズ「……もう聞いた。別れの言葉も交わさせてくれないとは……運命というのは、つくづく……ままならぬものだな」

食べかけのパンを置くアインズ「……」コト……

アインズ「……最後に、なにか言っていたか?」

ガイ「……名前を託された。ヴィルトの名前を……受け取ると、言ったら……笑って……それきりだ」

アインズ「……そうか」

ガイ「あのとき……俺が、もっと早く退くと決めていれば……」

アインズ「それを言うなら、私が翼を撃ち抜かれなければよかった。サーシャを落とさずに済んでいれば……お前たちも、救助に回らずに済んだ」

ガイ「何を言ってる!?お前は、俺たちを庇って……!」

アインズ「よそう……責める言葉なら、いくらでも浮かぶな。全部……自分に向けるものばかりだ」

ガイ「……」

アインズ「……リーゼと約束をしていたんだ。背に乗せてやると……サーシャとの訓練が決まった時にな」

アインズ「……戦いが終わってからでいいと思っていた。空を飛ぶくらい、いつでもできるのだから……」

ガイ「……ああ」

顔を背けるアインズ「……それももう叶わぬ」フイッ

ガイ「……アインズ」

アインズ「すまん。少し、待ってくれ」

アインズ「今は、顔を見せられない」

◆


419: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:55:29.53:zXqY1UELO (5/6)

眠っているサーシャ「」

レム「あ、ガイさん……」

ガイ「レム……サーシャは、どういう状況なんだ?」

レム「……落ちた時に、頭を強く打ったみたいで……脳にも傷が及んでいたんです。回復魔法は効いていますが……まだ、意識は戻っていません」

ガイ「いつ、目を覚ます?」

レム「……すみません。そこまでは、まだ……」

ガイ「……そうか」

眠っているサーシャ「」

ガイ「……サーシャ……」

レム「ガイさん、サーシャさんは私が必ず助けます。だから、その……」

ガイ「……サーシャのことを頼む、レム」クルッ

スタスタ……

レム「ガイさん……」

◆


420: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 19:56:12.97:zXqY1UELO (6/6)

ーー聖ヴァレリオ教会

ザック「……まだ休んでいたって誰も文句は言わねえぞ」

ガイ「俺の傷は浅い。ここまで一緒にきてくれたリーゼのためにも……止まるわけにはいかない……」

セイン「……」

聖女「ガイさん……」

◆現在はセイントレアです。(22日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り17日
※サーシャは29日目から戦闘に参加できます。
※アインズは23日目から戦闘に参加できます。

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


421:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 19:56:53.94:T+pYNNhC0 (2/2)

マロニー、ガイに喝を入れに来る。


422:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 19:57:17.41:wd9LZrsr0 (1/1)

勇者連合や避難民に食料を分け与えているリディアを見つけ交流してみる


423:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 19:57:35.46:q5wTHcXzO (2/4)

泣いていたレムをザックが慰めいい雰囲気になっている所を発見する。


424:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 19:58:21.21:rxL+UOGfo (1/1)

[ピーーー]ことだけで頭をいっぱいにする


425:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 21:20:29.81:q5wTHcXzO (3/4)

>>423を安価したものですが、すみません文がちょっと変な所があったので訂正します。
「泣いていたレムをザックが慰めいい雰囲気になっている所を発見する。」→「泣いているレムをザックが慰めいい雰囲気になっている所を発見する。」


426: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:31:31.73:JHgAN23GO (1/8)

ーー臨時墓地

新しい墓石「」

拳を握り締めるガイ「……」ギリッ……

ガイ(……考えが、甘かったのかもしれない。かつて英雄だったからといって……今、奴らがしていることは変わらない)

ガイ(リーゼだけじゃない。セイントレアへ辿り着く前に、何人も殺された。この地に残された人々も……十年間、逃げることさえできずに……!)

ガイ(……それでも、救う方法を探す?これ以上、誰が死ぬかも分からないのに……?)

ガイ(……もう、いい。星詠みの魔女も、白鋼の騎士も……倒さなければ、また誰かが殺される)

ガイ(ロスチャイルドも、魔王城にいる奴らも同じだ。俺たちの邪魔をするなら……)

ガイの足元に滲む黒い闇「」ズ……

ガイ(……化身どもは、こうなることも分かっていたのか?それでも、使命を果たせと……ただ、見ていただけなのか……?)ギリッ……

ガイ(……何が英雄だ。何が神だ。何が使命だ。もう、誰であろうと構わない……邪魔をする奴は、全員──)

足元から這い上がる闇「」ズズ……

マロニー「──代行者さん」

ガイ「……!」

マロニー「何をしているの?」

ガイ「見れば分かるだろう。何か用か?」

マロニー「……うん。今のあなた、ちょっと変だよ」

ガイ「放っておいてくれ」

マロニー「ねえ。あなた、今……自分が何になろうとしていたか、分かってる?」

ガイ「……何?」

マロニー「あなたの中にいる人たち。さっきから、呼んでるんじゃない?」

ガイ「声?」

マロニー「……聞こえないの?」

ガイ「聞こえたところで、何が変わる」

マロニー「聞くつもりがないんだ?」


427: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:31:58.81:JHgAN23GO (2/8)

ガイ「説教なら他を当たれ」

マロニー「嫌だよ。今、あなたに話してるんだから」

ガイ「……」

マロニー「誰かに止められるの、そんなに嫌?」

ガイ「……お前たちは、見ていただけだろう……!使命を果たせと言いながら、何もしなかった!……これまで、多くの人が犠牲になっても……!リーゼが死んでも……!」

マロニー「私が助けなかったことを怒ってるなら、そう言えばいい」

ガイ「……っ」

マロニー「でも、それと……あなたを心配してる人の声を聞かないことは、関係ないよ」

ガイ「……何が分かる……!お前に──」

マロニー「聞いてあげて」

マロニー「まだ、そこにいるんでしょ?」

フローディア『──ガイ!』

ガイ「……!」

ベルトーネ『あ。やっと聞こえた~?』

ガイ(……お前たち……)

フローディア『何度呼んでも返事をしないから……!』

ベルトーネ『まあ、私としては……そのまま堕ちたガイくんがどうなるか、ちょっと見てみたかったけどね~』

フローディア『あなた、こんな時まで……!』

自分の手を見下ろすガイ「……俺は……何を……」

薄れていく黒い闇「」スゥ……

ガイ「……今のは……」

マロニー「……ふうん。代行者に選ばれるだけのことはあるんだね。あれだけの力を抱えて、まだ自分に戻れるんだ」

ガイ「……」

マロニー「魔王になったあなたとも、戦ってみたかったけど……今は、使命を果たしてもらわないと困るから」

ガイ「魔王……?俺が……?」

マロニー「うん。さっきのまま、私たちの声も届かなくなっていたら戻ってこられなかったかもしれないね」

ガイ「……」

マロニー「でも、あなたにはまだやってもらうことがある」

マロニー「世界樹の光を集めて、翡翠の賽を正しい持ち主へ届ける。世界をあるべき流れへ戻す……覚えてるよね?」

ガイ「……忘れてはいない」

マロニー「なら、その前に魔王になられたら困るよ。邪魔なものを全部壊しても、使命を果たしたことにはならない」


428: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:32:31.86:JHgAN23GO (3/8)

ガイ「……仲間が死んでも、進めと言うのか」

マロニー「うん」

ガイ「……」

マロニー「ひどいと思う?」

ガイ「……ああ」

マロニー「それでも、言うよ。あなたの使命は終わってない。ここで全部投げ出すことは、まだ許されない」

新しい墓石「」

ガイ「……俺に、何が残っている」

マロニー「それを私に決めてほしいの?」

ガイ「……」

マロニー「さっきまで、あなたを呼んでいた人たちは?避難所で待ってる人たちは?あなたがここへ来るまでに、力を貸してくれた人たちもいるでしょう?その人たちとのことまで、なくなったわけじゃないよ」

ジャケットに触れるガイ「……」

ガイ「……あいつらまで、いなくなるのが怖かった」

マロニー「……」

ガイ「だから……その前に、全部……」

フローディア『……ガイ。私がそれで、何をしようとしたか……あなたは知っているでしょう』

ガイ(……ああ)

フローディア『あなたは、止めたわ。私がどれだけ嫌がっても……』

ガイ「……俺まで、誰の声も聞かなくなるところだったんだな」

マロニー「今は、聞こえてるみたいだね」

ガイ「……ああ」

マロニー「それで。どうする気なの?」

ガイ「……まだ、許せない。リーゼを殺した奴を救いたいとは……今は、思えない」

マロニー「うん」

ガイ「だが……その怒りで、これからすることを全部決めてしまったら……さらに大事なものを失っていたかもしれない」

ガイ「世界めくれは止める。そのために戦う……だが、何を守って、誰と戦うのか……考えることまで、やめるつもりはない」

ガイ「……俺は、人として……あいつらのところへ帰る」

マロニー「うん。今のあなたなら、話ができそうだね」

ガイ「……マロニー。呼び止めてくれて、助かった」

マロニー「お礼は、使命を果たしてからでいいよ。代行者さん」

⭐︎マロニーと話しました。


429: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:33:18.49:JHgAN23GO (4/8)

ーー第七避難所 診療所

アインズ「……ふむ。少しは動けるようになったか」

ゆっくりと立ち上がるアインズ「……っ」グッ……

アインズ「寝てばかりでは身体が鈍る……サーシャの顔を見てくるとしよう」

◆

アインズ「……ここか。レムがつきっきりで見ていると聞いたが──」

レム「……っ……」

扉へ伸ばしかけたアインズの手「」ピタ……

◇

眠っているサーシャ「」

寝台のそばに座るレム「……私、得意なんです。治癒魔法……カグヤ先生にも、教わって……」

ザック「……ああ」

レム「怪我をしたら任せてくださいって……私、何度も言って……」

膝の上で握られるレムの手「」ギュッ……

レム「なのに……リーゼさん、目の前にいたのに……!」

ザック「……」

レム「もっと何か、できたはずなのに……何をしても……!」

ザック「……レムちゃん」

レム「みなさんには、必ず助けるって……言ったんです。でも……もし、また……」

眠るサーシャを見るレム「……っ……」

ザック「……怖えよな。何人助けたって、助けられなかった奴のことは……忘れられねえもんな」

レム「……ザックさんも……?」

ザック「……あるさ。間に合わなかったことなんざ、何度もある」

レム「……」

ザック「次は絶対に助かるなんて……俺からは言えねえけどよ」

レムのそばへ椅子を寄せるザック「」カタ……

ザック「怖い時くらい、俺にも言ってくれよ。さっきから一人で、ずっと我慢してただろ?」

レム「……私が泣いてたら……ガイさんたちに、余計な心配を……」

ザック「じゃあ、今は俺だけに見せとけ」

レム「……え……」


430: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:33:46.49:JHgAN23GO (5/8)

ザック「聞くくらいしかできねえけど……それでよけりゃ、ここにいるからよ」

レム「……っ……」ガバッ

ザックに抱きつくレム「……助けたかった……リーゼさん……!」

ザック「……ああ」

レム「もっと、ちゃんと……私……!」

レムの肩へ手を添えるザック「……ああ。助けたかったんだよな」ソッ……

ザックの服を掴むレム「……うっ……」ギュッ……

レムを抱き寄せるザック「……」ギュッ

レム「……ごめんなさい……服、濡れちゃいます……」

ザック「洗えば済むだろ、そんなもん」

レム「……っ……」

レムの背中をさするザック「……」サス……

◇

扉の隙間から二人を見るアインズ「……」

寝台へ目を向けるアインズ「……サーシャ……」

眠っているサーシャ「……すぅ……」

アインズ「……また、後で来るとしよう」ソッ……

⭐︎サーシャの様子を見に行きました。


431: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:34:24.49:JHgAN23GO (6/8)

ーー第七避難所

ザワザワ……

大きな包みを抱えた人影「」コソコソ……

ガイ「……見かけない人物がいるな」

辺りを窺う人影→リディア「……」キョロキョロ

ガイ(いや。あの時、原理派の本拠地にいた……)

スタスタ……

ガイ「……何か、探しているのか?」

リディア「ひゃっ!?」ビクッ
傾く包み「」グラッ……

包みを支えるガイ「……っと」ガシッ

リディア「あ……あ、ありがとうございます……!」

ガイ「すまない。驚かせたな」

リディア「い、いえ……あの……倉庫の方に、用があって……」

ガイ「物資を届けに?」

リディア「……はい。食べ物を、少し……」

ガイ「手伝うか?」

リディア「だ、大丈夫です……重いので……」

ガイ「重いなら、なおさらだろう」

リディア「……あ……」

ガイ「……嫌なら、無理には取らないが」

リディア「……いえ。お願いします……」

◆

木箱の上へ置かれる包み「」ドサッ……

避難所の配給係「ああ、リディアちゃん。今日も持ってきてくれたのか」

リディア「……はい。皆さんで、分けてください」

避難所の配給係「助かるよ。ちょっと待ってな、今、入れ物を持ってくるから」

スタスタ……

ガイ「何度も来ているんだな」

リディア「……来られる時だけ、ですけど……」

ガイ「俺はガイだ。君は、リディアでいいのか?」

リディア「……はい。よろしくお願いします……」

ガイ「ステラから聞いたことがある。食料や水を作れるんだろう?」

リディア「ステラさんと、お知り合いなんですか?」

ガイ「ああ。世話になっている」

リディア「……そうだったんですね……」


432: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:35:07.23:JHgAN23GO (7/8)

包みをほどくリディア「……これ、私が作ったものです」シュル……

黒い泥団子「」ゴロ……

ベルトーネ『ど、泥団子……?魔力で出来ているみたいだけど~……』

ガイ「……これが……」

リディア「……あの。見た目は、こんなですけど……ちゃんと、食べられるので……!」

ガイ「……一つ、もらってもいいか?」

リディア「え……?」

ガイ「配る前に食べてしまうのは、まずいか?」

リディア「い、いえ!どうぞ……!」

黒い食料を手に取るガイ「……」モグッ……

リディア「……」

ガイ「……美味いな」

リディア「……本当、ですか……?」

ガイ「ああ。これなら、皆も食べやすそうだ」

胸元に手を添えるリディア「……よかった……」

ガイ「作るのも、運ぶのも大変だろう。ありがとう」

リディア「……私にできることなので……」

ガイ「……だが、原理派の方は大丈夫なのか?」

リディア「……!」ビクッ

ガイ「……すまない。聞かない方がよかったか」

リディア「……あの……ここに来たことは、内緒に……してもらえますか?私が原理派だっていうことも……」

ガイ「知られたら、困るんだな」

リディア「……はい……」

ガイ「分かった。言わない」

リディア「!ありがとうございます……」

ガイ「しばらく第七避難所にいるのか?」

リディア「はい……道中も、スライムもどきと黒い影の魔物が増えてて、簡単には戻れなくて……」

フローディア『……』

ガイ「そうか……ここで会ったのも何かの縁だ。俺に用事があれば聖ヴァレリオ教会に来てくれ」

リディア「聖ヴァレリオ教会……!」

ガイ「知ってるのか?」

リディア「あ、いえ!……昔、そこの孤児院に行ったことがあったので……懐かしくて、つい……」

ガイ「……そうだったのか。なら、俺より詳しいな」

リディア「……今は、どうなっているか……分かりませんけど……」

ガイ「顔を出してみたらどうだ?」

リディア「はい……そう、ですね……」

⭐︎リディアと話しました。


433: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 21:36:00.47:JHgAN23GO (8/8)

ーー聖ヴァレリオ教会

ステラ「うーん……頭が痛い……」ズキズキ……

クレア「ステラさん……大丈夫ですか?」

ステラ「星詠みの魔女から逃げたときの反動ね……あれだけの人数を、一度に遠くまで飛ばしたのは初めてだったから……」

セイン「それなら、まだ休んでいるべきだ。あの戦いに参加した者たちは、戻ってからもろくに休めていないだろう」

ステラ「……ガイとアインズ、ジョンなんかは、もう普通に動き回ってるけど……?」

クレア「アインズさんは、竜だから回復も早いと仰っていましたね。ガイさんもジョンさんも……少しは休んでくださればいいのですが」

ステラ「本当よ……運んだ私が、まだこんななのに……今日は、なるべく魔法を使わずに済ませたいわ……」

クレア「では、少し横になりませんか?休める場所をご用意しますから」

ステラ「いいの?……お願いするわ……」ズキズキ

◆現在はセイントレアです。(23日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り16日
※サーシャは29日目まで戦闘に参加できません。

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


434:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 21:37:50.94:/4nKXkQeO (1/1)

リディアが聖ヴァレリオ教会にやってきて皆と交流


435:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 21:38:08.80:IHDtDW3LO (1/1)

原理派に星詠みの魔女戦の協力を頼んでみる。必要ならマロニーにも謝らせる


436:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 21:43:32.60:7oR0EN7z0 (1/1)

リーゼの形見の銃を回収し、ジョンが対星詠みの魔女特攻属性を付与


437:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/03(土) 21:51:10.03:q5wTHcXzO (4/4)

離れている場所で心に穴が空いているような感じのガイ、そこにシュヴァイツェル達が取り引きの話しをやってくる。


438: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 23:39:33.06:ePDPpCnXO (1/4)

スタスタ……

ジョン「──失礼。ガイさんはどちらに?」

聖女「人を連れてくると言って、外に出ましたが……ジョンさん、その銃は……!」

ジョンに背負われた狙撃型魔導銃「」

ジョン「……ええ。リーゼリットさんの使っていたものです。戦闘跡から回収してきました」

スタスタ……

アインズ「──今、リーゼの名前を言ったか?」

ジョン「アインズさん。もう、動いても大丈夫なのですか?」

アインズ「ああ。世話をかけたな……それより、見せてくれ」

背から狙撃型魔導銃を下ろすジョン「どうぞ」スッ……

狙撃型魔導銃を受け取るアインズ「……」

アインズ「……リーゼが、いつも手入れしていた銃だ……」

ジョン「置いてきてしまったのが、気になっていたものですから……」

アインズ「……よく、持ち帰ってくれた。ありがとう、ジョン」

ジョン「……いえ」

アインズ「だが、危険だっただろう。星詠みの魔女は、まだ……」

ジョン「ええ。周囲を窺いながら向かいましたが、あの戦闘跡の近くには姿がありませんでした。長居はせず、拾えるものだけを」

アインズ「……そうか。無事に戻れてよかった」

荷物へ手を伸ばすジョン「それと……もう一つ、お見せしておかなければならないものが」ガサゴソ

布に包まれた物を置くジョン「」コト……

聖女「……それは……?」

布を開くジョン「……無詠さんが、お使いになっていたものかと」シュル……

砕けた魔導拳銃の残骸「」

アインズ「……」

ジョン「私たちが最後にいた場所から、少し離れたところに落ちていました」

聖女「……無詠さんご本人は……?」

ジョン「……見つけられませんでした」

聖女「……」

アインズ「……これも、ガイに見せてやってくれ。あいつも、気にしているはずだ」

ジョン「……はい。そのつもりで、伺いました」

⭐︎狙撃型魔導銃を手に入れました。


439: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 23:45:29.20:ePDPpCnXO (2/4)

ガイ「──戻ったぞ」

アインズ「ガイ……」
狙撃型魔導銃「」キランッ……

ガイ「……その銃は……」

ジョン「リーゼリットさんのものです。戦闘跡から回収してきました」

ガイ「……ありがとう、ジョン」

ジョン「お気になさらず。あとで、少しお話しできますか?」

ガイ「……ああ」

リディア「ええと……入ってもいいですか?」ヒョコッ

ガイ「すまない。入ってくれ」

リディア「……お邪魔します……」

ミラ「あれ……?リディアちゃん。久しぶりだね」

リディア「……!ミラさん……」

ミラ「いつも食料をありがとう。渡したらすぐ帰っちゃうから、なかなか話せなかったけど……」

リディア「……はい……」

杖をついたクレア「……ミラくん?どなたか、いらしているのですか?」コツ……コツ……

リディア「えっ……クレアさん……?」

クレア「……!その声、もしかして……!」

タタッ

ギュッ

リディア「わっ……」

クレア「……リディアちゃん……よかった、生きてたんですね……」ギュウウウ……

クレア「……あの頃は、もっと小さかったのに……こんなに大きくなって……」

リディア「……もう、十六になりました……ところで、クレアさん……その目隠しは……?」

クレア「……訳あって、今は何も見えないのです」

リディア「ええっ!?」

クレア「気にしないでください。意外と困らないものなんですよ?……今日は、ゆっくりしていってください。お話ししたいことが、たくさんありますから」

リディア「その……いいんですか……?」

クレア「ええ。リディアちゃんのお話も、聞かせてくださいね」

リディア「……はい……!」

聖女「では、お茶を淹れましょう。ガイさん、運ぶのを手伝っていただけますか?」

ガイ「……はい」

◆


440: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 23:45:59.46:ePDPpCnXO (3/4)

湯気の立つお茶「」ホカホカ

カップを両手で包むリディア「……ありがとうございます……」

クレア「ミラくんとは、会っていたのですね」

ミラ「うん。食料を届けてくれた時に、何度か。いつも、すぐ帰っちゃってたけど……それにしても、見た目もずいぶん変わったよね」

ガイ「昔は、今と違う姿だったのか?」

リディア「はい……髪も、肌も、白かったんですけど……」

ジョン「……変わったのは、世界めくれが起きた時ですか?」

リディア「……たぶん……そうだと思います……」

ジョン「たぶん、というと……?」

リディア「……覚えていないんです。気がついたら、もう……この姿で……どうして、こうなったのかも……」

リディア「食べ物や、お水も……いつの間にか、作れるようになっていて……」

ジョン「……そうでしたか。立ち入ったことを聞いてしまいましたね」

リディア「い、いえ……特に不自由はしてないので……」

クレア「お食事は?皆さんに配るばかりで、ご自分の分を忘れてはいませんか?」

リディア「ちゃんと、食べてます……」

ミラ「それならよかったよ……今日は、まだ時間あるんだよね?いつまで第七避難所にいるの?」

リディア「……ええと……」

ガイ「道中に魔物が増えているそうだ。すぐには戻れないと聞いた」

聖女「……まあ。では、お泊まりになる場所は決まっていますか?」

リディア「……まだ……倉庫の隅でも、お借りできればと思って……屋根があれば、大丈夫なので……」

聖女「……それでしたら、しばらくこちらにいらっしゃいませんか?」

リディア「……え……?」

聖女「空いている寝床を使ってください。危険な道を無理に戻ることはありません」

リディア「……でも……私……」

ミラ「ここじゃ、落ち着かない?」

リディア「ち、違います!……いてもいいのかなって……」

クレア「いてくださると、私は嬉しいですよ」

リディア「……」

聖女「戻る時のことは、道の様子を確かめてから考えましょう。どなたかに、知らせておく必要はありますか?」

リディア「大丈夫です。戻りが遅くなるかもしれないとは、伝えてきましたので……」

聖女「では、今日は安心して休んでくださいね」

リディア「……ありがとうございます……!あの、食べ物は作りますから……お水も、必要な分だけ……!」

クレア「ふふ……まずは、そのお茶を飲んでしまいましょう。冷めてしまいますよ」

リディア「……あ……はい……!」

⭐︎リディアが、しばらく聖ヴァレリオ教会に滞在することになりました。


441: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/03(土) 23:49:19.56:ePDPpCnXO (4/4)

ガイ「……話とは、なんだ?」

ジョン「来ていただけましたか……単刀直入に言います。星詠みの魔女を倒すために、原理派と手を組みませんか?」

ガイ「……原理派と?」

ジョン「ええ。先の戦いで、多くの戦力を失いました。同じように挑んでも、また犠牲が出かねません」

ガイ「あいつらが応じると思うか?」

ジョン「星詠みの魔女がいる限り、外との行き来はままなりません。倒す利点は、あちらにもあるはずです」

ガイ「ヴィクトリアに話を持ちかけるのか」

ジョン「ええ。まずは、あの方の意向を確かめたいと思っています」

ガイ「……原理派も、一枚岩ではないだろう。世界めくれを止められては困る奴もいる」

ジョン「……シュヴァイツェルさんですね」

ガイ「ああ。今の状況が研究に都合がいいと言っていた。俺たちを殺そうとした相手だ。魔女と戦っている最中に、背後から襲われたら終わりだ」

ジョン「ええ。ヴィクトリアさんが協力に応じても、あの方々まで信用してよいとは考えていません」

ガイ「……シュヴァイツェル達を作戦から外せると思うか?」

ジョン「それも含めて、確かめる必要があります。ヴィクトリアさんが、どこまで彼らの動きを把握し、抑えられるのか……」

ガイ「抑えられないと言われたら?」

ジョン「こちらの手の内は明かさず、話を持ち帰りましょう。協力を得るために、何でも差し出すつもりはありません」

ガイ「……それで。誰が交渉に行く?」

ジョン「勇者連合の名を出せば、話を聞く前に拒まれるかもしれません。ですので、私が行こうかと」

ガイ「お前が?」

ジョン「ええ。錬金術師として、薬品の提供も提案できます。こちらから出せるものがあれば、交渉もしやすいでしょう」

ガイ「……一人で行くつもりか」

ジョン「大人数では、かえって警戒されるでしょうから」

ガイ「なら、俺も行く。戦う当人がいた方が、話も早いだろう。お前一人に任せるわけにもいかない」

ジョン「ですが……あなたは、シュヴァイツェルさんたちに狙われています」

ガイ「分かっている。だからこそ、ヴィクトリアがあいつらをどう扱うつもりなのか、自分で聞いておきたい」

ジョン「……」

ガイ「安心しろ。気に入らないことを言われたからといって、斬りかかったりはしない」

ジョン「……ええ。話し合いに行くのですからね」

ガイ「お前は戦闘跡まで行って、俺たちの仲間の銃を拾ってきてくれた。交渉まで一人で背負うことはない」

ジョン「……背負い込むのは、あなたも同じでしょうに」

ガイ「なら、お互い様だ。一緒に行こう」

ジョン「……分かりました。よろしくお願いします」

◆


442: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/04(日) 00:00:29.69:Sh3e7wXfO (1/3)

残された時間が刻一刻と減り続ける中、星詠みの魔女を倒すため、新たな戦力を求めるガイとジョンは原理派との交渉へ向かう。
しかし、これまでの対立によって勇者連合と原理派の間に生まれた溝は深く、共闘への道は決して容易なものではなかった。

そして、その交渉を持ちかけたジョン自身にも、どこか別の思惑があるようで……

本日はここまでです。
次回もよろしくお願いします。


443: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/04(日) 00:02:37.23:Sh3e7wXfO (2/3)

ー 幕間

ーー???

照鉱石のランプ「」ユラユラ……

『本当に、あなたは……自分の命を軽く扱いすぎじゃないかしら?永遠の魔王の領域を利用して世界を移動するなんて……無茶もいいところよ』

(死にかけることに慣れたのは、誰の呪いのおかげだったか……)

『あー、あー……何か言ったかしら?』

(都合のいい奴だな……それで、お前もこのままついて来るつもりなのか?)

『当然でしょう?あなたと私は一心同体。今更、離れられるなんて思わないことね』

(そうか)

『それに──"向こう側"には、今のあなたを知っている人なんて誰もいないでしょう?』

『だったら一人くらい……ここまでのあなたを覚えている者が、一緒にいたっていいじゃない。同居人も元いた世界に帰っちゃったし……今さら一人になるのは、少し寂しいんじゃない?』

(さあな。だが、お前がいるなら少なくとも退屈はしなさそうだ)

「っ……」フラッ……

(……まずいな。記憶が……霞んできた……)

『そろそろ"向こう側"に着くのかしらね……いい?目を覚まして、しばらく私の声が聞こえなくても……私はあなたのそばにいる。それだけは、忘れないで』

(ああ……記憶の混濁は一時的なものなんだろう?……すぐに思い出すさ……)

『ふふっ……あの子たちのくれた物もあるし、あなたが思い出すのを待ってるわね』

「……っ」フラッ……

『──名残惜しいけど、一旦ここでお別れね』

(まだ、お前のことは覚えている……)フラッ

『私の声、まだ聞こえるみたいね。同居人や化身たちも言ってたけど、あなたはもうどちらの世界にも属する人間ではないわ』

『元の名前を名乗ること自体はできるでしょうけど……下手に元の名前を使えば、余計な混乱を招くかもしれないわよ?』

(……名前、か……それは向こうに着いてから考えるとしよう)

『自由になさい……それじゃあ、また会いましょう?次に会うときが楽しみね……』

(一人じゃない、か……さて……"あの世界"を存続させるために……聖女の力を貸してもらえるといいのだが……)

翡翠の賽「」キラッ……

◆

ーー???

本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」
本棚の壁「」 本棚の壁「」

(……この場所は?……俺は、どうしてここに……?)フラフラ

前方に見える微かな光「」ユラユラ

(……向こうに、灯りが見える……)

前方に見える微かな光「」ピタッ

(……止まった)ピタッ

「おーい」

(……人の声?)

「ちょっ、──!」
「悪いやつだったら焼けば良いでしょ」
「そ、そうだけどさあ──」

(敵じゃなければいいが……)

スタスタ……

◆


444: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/04(日) 00:04:43.12:Sh3e7wXfO (3/3)

妖精「……そうなんだ。自分の名前とかはわかる?あ、ちなみに私は妖精。緑の国の出身だよ」

(……?どこかで、聞いたことがあるような……駄目だ。思い出せない……俺の名前は……なんだったか……)

「名前……名前か……」

(自分の名前すら思い出せないのに……不思議なものだな。みんなの名前はすぐに出てくる)

「……」

(……少しの間、名前を借りよう。思い出す鍵になるかもしれない)

「俺は──」

◆


445:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/04(日) 01:20:03.79:Oqv5fbg2o (1/1)

おつ
共闘はほぼ無理にしてもせめて過激派の横槍は防ぎたい所


446:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/04(日) 09:23:56.69:00MiYiXN0 (1/1)

乙
レムとザックは付き合ってもいいくらいの関係だからこの関係は壊したくないな


447:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/04(日) 15:20:05.12:r9NJTW+fO (1/1)

乙
幕間の話し本スレのあの話しか。


448:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/09(金) 23:53:18.45:Xy2QpQ1UO (1/1)

乙です
かなり先の話しになると思うけど本スレやここでのスレを合わせて傲慢以外の七大罪のメンバーが揃ってきているので、いつかベルトーネの過去の話しとかあっても良さそう。


449:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 07:15:18.17:Cr8i2I5+0 (1/2)

乙
マロニーAI生成してみたので貼ってみた。
https://imgur.com/a/WxM9jq9


450:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 16:03:19.05:gyokchdVO (1/2)

乙
最初「リーゼが亡くなった事を暗黒街のメンバーに手紙で知らせる」みたいな安価を考えていたけど周りの光の壁や魔王の手下などがあるからさすがに難しいよね。


451: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 20:24:55.33:V5pMgObCO (1/2)

>>445
全ては状況と>>1のそのときの思いつき次第です。一体>>1はどうする気なのでしょうか?

>>446
お二人には、ぜひとも幸せになっていただきたいと思っております。失われなければいいですね。

>>447
またもや勝手に作成させていただきました。あくまでこちらは二次創作スレであり、本家様の設定が全てですので、「また>>1が捏造してるよ」程度に認識していただくのがよいかと思われます。

>>448
ベルトーネさんの過去は特に定めていないので、余裕があれば捏造することにしましょう。あまり期待はしないでお待ちください。

>>449
ありがとうございます。イメージの一助になりますね。>>1の中では女性の吸血鬼はゴシックな服を着ているイメージがあるのですが、これは吸血鬼という種族から感じる雰囲気からなのでしょうか?

>>450
星詠みの魔女を倒すまでは外界と連絡はつかない予定ですので、現状では難しいでしょう。


452: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 20:26:25.49:V5pMgObCO (2/2)

ーー旧セクリエ・ロイエ付近

散らばったスライムもどきの跡「」グチャ……

原理派信徒A「ふぅ……最近、またスライムもどきが増えてきてないか?」

原理派信徒B「勘違いじゃないと思うぞ?ついに滅亡の時が来たってやつかね」

原理派信徒A「馬鹿言ってんなよ……ここまで生き延びてきたのに、今さら全部おしまいなんて冗談じゃねえぞ」

ガイ「おい」ヌッ

原理派信徒A「うわっ!?誰だお前!!!」ビクッ

原理派信徒B「おい……そいつ、シュヴァイツェルさんが見かけたら捕獲しろって言ってた奴と、特徴が一致してねえか!?」

武器へ手を伸ばす原理派信徒A「……自分から捕まりに来たってことか?」スッ……

ジョン「──お待ちください。私たちは、話し合いに来たのです」

原理派信徒B「……あんたは?」

ジョン「錬金術師のジョンと申します。星詠みの魔女への対処について、ヴィクトリア様とお話ししたく伺いました」

原理派信徒A「ヴィクトリア様に?」

ジョン「ええ。お取り次ぎをお願いできますか?」

原理派信徒B「待てよ。面会だろうが何だろうが、そいつを捕まえろって命令は──」

ジョン「本人は、こうして出向いています。まずはそのことをお伝えください。どう扱うべきか、判断していただけるでしょう」

ガイ「……逃げも隠れもしない。呼んできてくれ」

原理派信徒A「……お前、行ってこいよ」

原理派信徒B「大丈夫なのか?」

原理派信徒A「二人して持ち場を離れるわけにいかねえだろ」

原理派信徒B「……分かったよ。ちゃんと見張っとけよ?」

タタタッ

原理派信徒A「……妙な真似はするなよ」

ガイ「そっちが何もしなければな」

ジョン「……ガイさん。先ほどの言い方では、シュヴァイツェルさんを呼ばれてしまうかもしれませんよ」

ガイ「どのみち、原理派全体に俺が来たことは伝わるだろう。捕獲命令まで出しているらしいからな」

ジョン「……さて、どなたがお迎えに来てくださるのでしょうか」

◆コンマ下1
奇数でシュヴァイツェル
偶数でヴィクトリア


453:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 20:28:19.62:zI28U5UNO (1/1)

あ


454: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 22:16:58.28:BTJOHX+4O (1/4)

スタスタ……

原理派信徒B「──こちらです、ヴィクトリア様」

ヴィクトリア「……お待たせしました」

ジョン「……当てが外れましたか」ボソッ……

ガイ「?」

原理派信徒A「ヴィクトリア様。この男には、シュヴァイツェルさんから捕獲の命令が──」

ヴィクトリア「聞いています。まずは、用件を伺いましょう」

原理派信徒A「……はっ」

ヴィクトリア「……あなたから、私に会いに来るとは思いませんでした」

ガイ「……俺も、あなたに頼み事をすることになるとは思っていなかった」

ヴィクトリア「星詠みの魔女への対処について、と聞きましたが」

ガイ「ああ。討伐に協力してほしい」

ヴィクトリア「先日、戦いを挑まれたそうですね」

ガイ「……負けた。仲間も失った」

ジョン「再び挑むには、戦力も戦い方も見直す必要があります。そちらのお力を借りられないかと」

ヴィクトリア「……そのために、私を頼るのですか。私の判断をあれほど非難されていたあなたが」

ガイ「……」

ジョン「星詠みの魔女がいる限り、外との行き来は阻まれます。討伐できれば、そちらにも利点があるはずです」

ヴィクトリア「利点はあります。ですが、そのために何人を危険にさらすことになるのか……私は、それも考えなければなりません」

ガイ「分かっている。何の見込みもなく、人を貸せと言うつもりはない」

ヴィクトリア「では、お聞かせください。次は、何を変えるおつもりですか?」

ガイ「……少なくとも、空と地上のどちらかが崩れただけで、全員が救助に回るような戦い方は変える。攻撃を続ける役と、負傷者を退かせる役を分けたい」

ジョン「私からは、薬品の提供もできます。そちらが出せる戦力を伺った上で、具体的な作戦を詰められればと」

ヴィクトリア「……戦力を合わせ、役割を分担する……ですか」

片目を覆うヴィクトリア「」スッ……

キィィィィィン──

◇


455: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 22:17:28.09:BTJOHX+4O (2/4)

空を埋め尽くす魔法陣「」フォン……フォン……

星詠みの魔女「……」

原理派騎士「──散開しろ!一か所に集まるな!」

降り注ぐ星の光「」ギュオオオオッ!!!

吹き飛ばされる原理派の騎士たち「」ドガァァァン!!!

ジョン「──負傷者を下げてください!まだ、攻撃が──」

◇

ヴィクトリア「……っ……お力を貸すことはできません」

ガイ「……何?」

ヴィクトリア「この討伐に、私たちの戦力は出せません」

ジョン「……まだ、詳しい作戦もお話ししていませんが」

ヴィクトリア「承知しています。それでも、お断りします」

ガイ「……未来視か」

ヴィクトリア「ええ。兵を出しても、星詠みの魔女は倒せません。負傷者を退かせる役を設けても、その者たちまで攻撃に巻き込まれてしまう……」

ジョン「……その未来では、私たちも共に戦っていたのですか?」

ヴィクトリア「あなたの姿は、ありましたが……」

ガイ「?」

ヴィクトリア「……」

◇

降り注ぐ星の光「」

倒れた原理派たち「」

煙の中で負傷者へ駆け寄るジョン「」

◇

ヴィクトリア(……いない)

ガイ「……ヴィクトリア?」

ヴィクトリア(先ほどの光景のどこにも、この人の姿は……)

ヴィクトリア「……あなたは、見えませんでした」

ガイ「……戦いに参加していなかったのか?」

ヴィクトリア「そこまでは、分かりません」

ガイ「俺がいない戦いを見て、俺たちが負けると?」

ヴィクトリア「兵が倒れる光景は見えました。それを知りながら、送り出すわけにはいきません」

ガイ「だが、俺が加われば──」

ヴィクトリア「勝てる、と約束できますか?」

ガイ「それは……」

ヴィクトリア「……あなたを軽んじているのではありません。氷刃の魔女を倒したことも、承知しています。ですが、今回もそうなると期待して、彼らの命を預けることはできません」

ジョン「……戦い方を変えた場合も、同じ結果になるのでしょうか?」

ヴィクトリア「見えたものが、あらゆる可能性の全てだとは申しません。ですが……今のお話では、協力を決めるには足りません」

ガイ「あなたの見た未来には、俺がいなかった。それでも、判断は変えないんだな」

ヴィクトリア「はい。現時点では」

ヴィクトリア(やはり、この人自身の姿も、この人が何を変えるのかも……私には見えない……)

ガイを見つめるヴィクトリア「……」ジッ……


456: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 22:17:59.63:BTJOHX+4O (3/4)

ヴィクトリア(……分からない。その分からないものに、私は……)

ジョン「……では、せめて我々が星詠みの魔女と戦う際、シュヴァイツェルさんたちが手出しをしないよう、抑えていただけませんか?」

ヴィクトリア「……約束はできません。私から命じても、彼女の息がかかった者たちまで従うとは限りませんから」

ガイ「……あなたでも、止められないのか」

ヴィクトリア「確実に止められるとは言えない、ということです。ただ……今回、あなた方が訪ねてきたことは、シュヴァイツェルには伝えません」

ガイ「……いいのか?」

ヴィクトリア「協力の話はまとまりませんでした。これ以上、争いの種を増やす必要もないでしょう」

ジョン「……お気遣い、感謝いたします」

信徒たちへ向き直るヴィクトリア「……二人とも。この面会については、他言しないように」

原理派信徒A「……は、はい」

原理派信徒B「ですが……捕獲の命令は……」

ヴィクトリア「今回は、私の判断でお帰しします。あなた方が責任を問われたら、私のところへ来てください」

原理派信徒B「……承知しました」

ガイ「……俺たちも、今日のことは必要な仲間以外には話さない」

ヴィクトリア「ええ。そうしてください」

ジョン「それでは、失礼いたします」

スタスタ……

ヴィクトリア「……では、引き続き見張りをお願いします」

原理派信徒A・B「はっ!」

◆

原理派信徒A「……行ったな」

原理派信徒B「ああ……」

原理派信徒A「……なあ。本当に黙ってていいのか?」

原理派信徒B「ヴィクトリア様が、そう言っただろ」

原理派信徒A「そりゃそうだけどよ……シュヴァイツェルさんに、このことがバレたら……」

原理派信徒B「責任を問われたら、来いって言ってくださったじゃねえか」

原理派信徒A「そこまで行かせてもらえるのかよ……?」

原理派信徒B「……もう、その話はやめようぜ。誰かに聞かれたらどうする」

原理派信徒A「……ああ」

崩れた廃墟の陰に立つベスト「……」

ベスト「……ふふ。主様にいい土産話ができました」クルッ

スタスタ……

⭐︎原理派と話しました。


457: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 22:18:25.83:BTJOHX+4O (4/4)

ーー聖ヴァレリオ教会

ベルトーネ『う~ん……んん~?うむむむ……』

フローディア『……どうしたのよ。さっきから唸ってばかりで』

ベルトーネ『いや~……あの未来視ができる人と話してた時、近くに悪魔の気配があったんだよね~。何してたのかなって、ちょっと気になって~』

ガイ(原理派の本拠地の近くだぞ。ベストがいても、おかしくないだろう)

ベルトーネ『うん。だから、その時は気にしなかったんだけど~……私たちって、魔眼の影響を受けないでしょ?あの人が未来を覗いても、私たちの姿は映らないんだよね~』

ガイ(……近くで話を聞かれていても、未来視では気づけないのか)

ベルトーネ『そういうこと~。聞いてたかどうかまでは分からないけど……あの人が黙ってても、シュヴァイツェルには筒抜けだったりしてね~』

ガイ(……ヴィクトリアも、それを知らずに俺たちを帰したのかもしれないな)

フローディア『……彼女は今のところ、敵でしょう。向こうの内輪の事情まで、あなたが背負う必要はないわ』

ガイ(だが、俺たちを帰したことで、あの二人に睨まれるかもしれない)

フローディア『……だからといって、一人で引き返そうなんて考えないでよ?』

ガイ(分かっている。まずは、俺たちが訪ねたことも、何を話したかも……知られているつもりで動こう。皆にも伝えておく)

ベルトーネ『うん。今はそれでいいんじゃないかな~』

◆現在はセイントレアです。(24日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り15日
※サーシャは29日目まで戦闘に参加できません。

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3


458:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 22:19:22.24:Cr8i2I5+0 (2/2)

ガイ、夢で妖精に星読みの件で謝罪される


459:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 22:21:20.94:gyokchdVO (2/2)

ガイ シュヴァイツェル達がやってきて話しかけられる。


460:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 22:21:27.21:/7tEX2fdO (1/1)

レム、回復薬の大量精製に挑戦


461:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/10(土) 22:21:32.21:6jwhxtNH0 (1/1)

アインズの背に乗って戦うメンバーを選び直す。


462: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 23:54:18.33:NBKw8wEgO (1/4)

ーー???

天を衝いて聳える世界樹「」キラキラ……

ガイ「……また繋がった。どこにいる、妖精?」

パタパタ……

妖精「こうもあっさり会えるなんて……前のお別れ、ちょっと格好つけすぎちゃったかな」

ガイ「聞きそびれたこともあったからな。俺は助かる」

妖精「ふふっ。そう言ってくれるなら……?」

ガイの顔を覗き込む妖精「……何か、あった?」

ガイ「……星詠みの魔女と戦った」

妖精「……イリスと……?」

ガイ「ああ。負けて、逃げ帰ってきた」

妖精「……怪我は……?」

ガイ「俺は、もういい。だが……仲間が、死んだ。リーゼリット……銃が得意で……ずっと、一緒に旅をしてきた仲間だった」

妖精「……そっか……ごめん……」

ガイ「……お前が、謝ることじゃない」

妖精「……うん。私が代わりに謝ったって、どうにもならないのは分かってる。でも……イリスが、あなたの大切な人を殺したって聞いて……何も言わずには、いられなかったから……」

ガイ「……謝られても、許すとは言えない。英雄と呼ばれていたとしても……俺にとっては……」

ジャケットを握るガイ「」ギュッ……

ガイ「……リーゼを殺した相手だ」

妖精「……そうだね」

ガイ「……否定しないんだな」

妖精「私が知ってるイリスの話をしても……あなたの仲間が死んだことは、変わらないから」

妖精「……リーゼリットって、あなたにとって……どんな人だったの?」

ガイ「銃の使い方を教えてくれた。俺が何も覚えていなかった時も、そばにいてくれて……このジャケットも、あいつにもらった物だ。破れたところを……出発する前に、直してくれて……」

妖精「……うん」

ガイ「……帰ってきたら、また話せると思っていたんだがな……」

妖精「……」

ガイ「……前に言ったな。クロシュは、仲間を失って絶望したと」

妖精「……言ったね」

ガイ「少し……分かった気がする。大事な奴がいなくなっても、それでも世界は続いていて……次は誰がいなくなるのかと考えるのが、怖い」

妖精「……ガイ……」

ガイ「だからといって、あいつのしていることを認めるつもりはない。だが……ただ、理解できないと切り捨てることも……できなくなった」

ガイ「……それでも、同じことを俺に頼むか?」

妖精「……頼みたい。でも……前よりずっと、難しいお願いになっちゃったね」

ガイ「……そうだな」

妖精「今ここで、約束してくれなくてもいいよ」

ガイ「……会いには行く。どのみち、魔王城の奥へ進まなければならない。そこで何をするかは……俺が決める」

妖精「……うん。それでいい」

ガイ「お前と、現実で会った時もだ」

妖精「……覚えててくれたんだ。今の私は、あなたが誰かも分からないかもしれないって」

ガイ「ああ。だから……こうして話せるうちに、聞いておきたい。今のお前たちに、何が起きているんだ。お前が分かっていることだけでいい……聞かせてくれ」

世界樹の根元へ降りる妖精「……うん」フワ……


463: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 23:54:46.21:NBKw8wEgO (2/4)

妖精「……どこまで話せるか、分からないけど……今度は、ちゃんと聞いてもらおうかな」

妖精「……前に、今のクロシュが何を考えてるのか、私にも分からないって言ったよね」

ガイ「ああ」

妖精「それは、今も同じ。ここにいる私は……現実の私が見たり、聞いたりしてることを、全部覚えてるわけじゃないんだ」

ガイ「……夢の中と、現実とで……記憶が違うのか?」

妖精「うん。夢の中で会ったクロシュは、あなたのことを嬉しそうに話してくれた。でも……現実のあの子が、あなたを見てどうするかまでは分からない」

ガイ「……ミスティも、最初は自分が何をしたのか覚えていなかった」

妖精「ミスティと話したの!?どうやって!?」

ガイ「氷刃の魔女を倒した後、翡翠の賽が光って……気がついたら、スノウタウンにいたんだ。ミスティは自分の故郷だと言っていた」

ガイ「そこで、少しずつ思い出した様子だった。十年前に負けたことも……その後、自分が氷刃の魔女になっていたことも……」

ガイ「俺たちが止めたことに、礼を言っていた」

妖精「……そっか……」

ガイ「だが、それで終わりじゃない。現実に戻った後、別の敵が来て……ミスティは、俺たちを逃がしてくれた」

妖精「……え?」

ガイ「倒れたまま、動かなかったはずなのに……立ち上がって、俺たちを襲おうとした奴らに攻撃したんだ」

妖精「……ミスティが……」

ガイ「ああ。俺には……あいつが、自分でそうしたように見えた」

妖精「……そうだったんだ……ごめんね。私の方が、教えてもらってばっかりだ……そんなことがあったなんて、知らなかった」

ガイ「……なら、あの時、ミスティが元に戻っていたのなら、妖精たちも──」

妖精「それは分からない。でも……あなたと話したことが、現実のミスティにも届いたのかもしれないね。世界樹の光の力なら充分にあり得る……」

妖精「ただ、それが一度できたからって……次もできるとは言えないよ」

ガイ「……ああ」

妖精「イリスとも話せばいいなんて……私には、言えない。話す前に、またあなたたちが傷つくかもしれないんだから」

ガイ「……分かっている。次も、まずは倒すために戦う。そこで手を緩めるつもりはない。ただ……ミスティが最後にしたことは、偶然じゃないと信じたい」

妖精「……」

ガイ「魔王に操られているだけなのか。それとも、自分の意志が残っているのか……確かめたい」

妖精「……私も、知りたいな」

ガイ「……お前も?」

妖精「だって……現実の私が、今も誰かを傷つけてるとしたら……」

自分の両手を見る妖精「……ここでごめんねって言うだけじゃ、止められないもん」

ガイ「……」

妖精「ミスティにできたなら……私にも、何かできないかなって……そう思っちゃうよ」

ガイ「……だったら、覚えておいてくれ」

ガイ「俺が魔王城へ行くのは、世界めくれを止めるためだ。聖女さんを、奥まで連れていかなければならない」

ガイ「もし、その時……今の会話を少しでも思い出せたら、俺たちを通してくれ。戦わずに済むなら……その方がいい」

妖精「約束はできないよ?」

ガイ「ああ。だが、伝えておきたかった」

妖精「……分かった」

ガイの目の高さまで浮かび上がる妖精「」パタ……

妖精「何度でも、覚えておく。あなたが来る理由も……今、話してくれたことも」

ガイ「……頼む」

◆


464: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 23:57:34.47:NBKw8wEgO (3/4)

ーー聖域の地下

ポタ……ポタ……

シュヴァイツェル「──では、もう一度聞くわね。どうして、私に知らせなかったの?」

椅子に座るヴィクトリア「……私の、判断です……」

背もたれに縛られた両腕「」ギチッ……
床に広がる血溜まり「」ダラ……

シュヴァイツェル「それは聞いたわ。私が尋ねているのは理由よ」

ヴィクトリア「……交渉に来た相手を……捕らえる必要は、ありません……」

シュヴァイツェル「私にはあったのだけれど」

ヴィクトリア「あなたの研究のために……?」

シュヴァイツェル「ええ。知っていたのでしょう?……知っていて帰した。それから、見張りの二人にも黙っているよう命じた……そうなのね?」

ヴィクトリア「……二人は、私に従っただけです……二人には……手を出さないでください……」

シュヴァイツェル「ベスト、聞いた?手は出さないで」

ベスト「──申し訳ありません。もう少し早くおっしゃっていただければ対応できたのですが」ポイッ
原理派信徒A「」ドシャッ……
原理派信徒B「」ドシャッ……

ヴィクトリア「!!!」

シュヴァイツェル「あら、残念ね」

ヴィクトリア(なんで、こんなことに……そもそも、こんな状況になる未来なんて、一度も見えなかったのに……)

ベスト「ヴィクトリア様。我々悪魔には魔眼は通用しません……私が近くでお話を聞いていたことにも、お気づきにならなかったでしょう?」

ヴィクトリア「……っ……!」

ベスト「あなたには見えていなくとも、私はそこにいたのです」

床に倒れた原理派信徒たち「」

ヴィクトリア「……二人は……私が、黙っているように……」

ベスト「ええ。お二人とも、最後までそのように仰っていました。あなたのご命令をよく守っていらっしゃいましたよ」

ヴィクトリア「……!」

シュヴァイツェル「責任を問われたら、自分のところへ来るように……そう言ったのでしょう?」

ヴィクトリア「……ぁ……」

シュヴァイツェル「だから、連れてきてもらったの。これで、あなたがお話ししてくれるわね?」

ヴィクトリア「……何を……話せと……」

シュヴァイツェル「ガイと話したことを、最初から。何を頼まれて、あなたがどう答えたのか……省かずに聞かせてちょうだい」

ヴィクトリア「……」

床に倒れた原理派信徒たち「」

目を伏せるヴィクトリア「……星詠みの魔女の、討伐に……協力してほしいと……」

シュヴァイツェル「それで?」

ヴィクトリア「……お断りしました……兵を出しても……犠牲になるだけでしたから……」

シュヴァイツェル「未来を見たのね?」

ヴィクトリア「……はい……」

シュヴァイツェル「ガイは、どうしていたの?」

ヴィクトリア「……あの人の姿は……見えませんでした……」

シュヴァイツェル「……ふうん。では、彼が加わったらどうなるかは分からないのね」

ヴィクトリア「……分からないものに……兵の命を預けるわけには……」

シュヴァイツェル「それで、断った……ええ、そこまでは分かるわ。他には?」

ヴィクトリア「……」


465: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/10(土) 23:59:23.60:NBKw8wEgO (4/4)

シュヴァイツェル「ヴィクトリア?」

ヴィクトリア「……あなた方が……討伐の邪魔をしないように、と……」

シュヴァイツェル「まあ」

ヴィクトリア「……それも……約束は、できないと……答えました……これで……全てです……」

シュヴァイツェル「そう。ありがとう」

ベストへ目を向けるシュヴァイツェル「……どう?」

ベスト「相違ありません」

シュヴァイツェル「なら、もういいわ」

椅子の背へ回るベスト「」スッ……
解かれる縄「」シュル……

ヴィクトリア「っ……!」

シュヴァイツェル「立てる?」

ヴィクトリア「……っ……」ドサッ……

シュヴァイツェル「……まだ無理そうね。ベスト、誰か呼んできてあげて」

ベスト「承知しました」

ヴィクトリア「……待って……」

足を止めるベスト「……はい?」

ヴィクトリア「……二人を……」

床に倒れた原理派信徒たち「」

ヴィクトリア「……ここに……置いたままに、しないでください……」

シュヴァイツェル「ええ。片づけさせるわ」

ヴィクトリア「……名前を……確かめて……」

シュヴァイツェル「……?」

ヴィクトリア「……弔います……二人とも……私の、部下です……」

シュヴァイツェル「好きになさい。そこまで口を出すつもりはないわ」

ヴィクトリア「……」

身を翻すシュヴァイツェル「行きましょう、ベスト」クルッ

ベスト「どちらへ?」

シュヴァイツェル「ガイのところよ。困っているようだし、もう一度お話をしてみたいわ」

ヴィクトリア「……あの人を……どうする、つもりですか……」

シュヴァイツェル「協力をお願いするの。前にも断られてしまったけれど……今は、事情が違うでしょう?」

ヴィクトリア「……仲間を……失ったことを……」

シュヴァイツェル「ええ。次も失いたくはないはずだもの」

ヴィクトリア「……あなたは……!」

シュヴァイツェル「……何?」

ヴィクトリア「……あの人は……あなたの、研究材料では……ありません……」

シュヴァイツェル「それは、本人と話して決めるわ」

スタスタ……

シュヴァイツェル「ああ、そうだわ。ヴィクトリアを気に入っている連中がいたでしょう?……顔だけは好みだとか言っていた。ベスト、ここへ呼んであげて。たまには息抜きもさせておかないと、働きが悪くなるもの」

ベスト「……かしこまりました」

◆


466: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 00:00:20.00:L8+hynnCO (1/1)

ヴィクトリアからガイとの交渉の顛末を聞き出したシュヴァイツェル。
星詠みの魔女との戦いで仲間を失い、新たな戦力を必要としていることを知った彼女は、再びガイへ協力を持ちかけるため、自ら一行のもとへ向かう。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。


467:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 00:11:28.21:hOvEC5N+o (1/3)

これはダメなロスチャイルド


468:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 01:09:06.60:s5/H+KRPo (1/1)

おつ
そういえばアルクスさんは強敵戦に参加させられないのね…
星詠みと魔法の撃ち合いする所とか見たかったが


469:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 11:28:16.83:oCjaaKgAO (1/1)

メタ的にはもう特に戦闘判定アップ要素なさそうだしさっさと再戦してもいいとおもう


470:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 15:05:46.96:QF66neK6O (1/3)

おつ
>>454でジョンはシュヴァイツェルの方に会いたかったのかな?前々回で「どこか別の思惑がある」と書いてあったけどやっぱりシュヴァイツェルに関係する事なのかな?


471: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 16:42:10.02:1x7xjPw8O (1/4)

>>467
ある意味では自分の欲望のためならなんでもできるという強さを持っている、ということかもしれません。ですが、一般的な感性で見るならば、よくない側ではあるのでしょう。

>>468
第七避難所内であれば参戦できます……が、戦えない人々や負傷した人々、子供達が暮らすような場所を戦場にして負けると大変なことになりそうです。参考までに。

>>469
挑むタイミングはお任せします。現状はまだ期間があるので、強制的な戦闘は今のところ考えていません。ですが、安価等によってその状況は変わることがあります。

>>470
ジョンさんはロスチャイルドの一族に並々ならぬ思いを抱いているようです。状況によっては自分の目的を達成することを優先する可能性があります。なお、ジョンさんの目的については、その内わかるかもしれません。


472: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 16:42:42.69:1x7xjPw8O (2/4)

ーー第七避難所 診療所

棚に並ぶ薬瓶「」
空になった木箱「」

レム「……消毒用のお薬は、これで最後です」コト……

ザック「包帯も残り少ねえな……」

瓶を手に取るクレア「残っているものから、使い道を決めなければなりませんね……」

ザック「ジョンの錬金術で、増やせねえのか?」

レム「お願いはしたんです。でも、生成するための材料が、圧倒的に足りないそうで……」

ザック「……何もねえところから、作れるわけじゃねえもんな」

レム「はい……治癒魔法だけで、全部補うのも難しいですし……」

コツ……コツ……

「──それなら、私がお役に立てるかもしれないわね」

レム「……え?」

ザック「!?……てめえ……!」

シュヴァイツェル「」ニコリ
ベスト「」ペコリ

ザック「シュヴァイツェル……!どうやって、ここに入った!?」

シュヴァイツェル「どうやって、って……ベストのおかげで、簡単に。ねえ?」

ベスト「主様のためであれば、これくらいお安い御用でございます」

ザック「……見張りの連中は、どうした」

シュヴァイツェル「そんなに怖い顔をしないで。今日は、あなたたちとお話をしに来たのよ」

ザック「質問に答えろ!」ザッ

クレア「レムさん。こちらへ……!」
レム「ザックさん!!!!すぐに人を呼んできます!!!」

タタッ……

室内を見回すシュヴァイツェル「……随分と手狭ね。これでは、患者も落ち着けないでしょうに……あら?」

眠っているサーシャ「……」

サーシャに近づくシュヴァイツェル「まあ……星詠みの魔女との戦いでああなってしまったの?」

ザック「その子に近づくな!」ダッ

大鎌を突きつけるベスト「──お待ちなさい。我々は争いに来たのではないと申し上げたではありませんか」ジャキッ……

首元に大鎌が当てられるザック「くっ……!」

ベスト「お下がりなさい。これ以上近づくのであれば、命の保証はできかねます」


473: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 16:43:49.03:1x7xjPw8O (3/4)

サーシャの髪を撫でるシュヴァイツェル「そうよ。それに……魔物ならともかく、話し合いに来た私をここで殺してしまったら、原理派が黙っていると思う?勇者連合との全面衝突になっても……あなた、責任を取れるのかしら?」ナデ……

後ろに下がるザック「……その子から離れろ。話なら俺が聞く」

シュヴァイツェル「あなたじゃダメよ。ガイを呼んできなさい。それまで、この子のそばで待たせて──」

バッ

シュヴァイツェルの前で大鎌を振り回すベスト「!」グルグルグル!
弾かれる魔力弾「」ガキンガキン!!

シュヴァイツェル「まあ、患者がいるのに容赦なく撃つなんて……よほど銃の腕に自信があるのね?」

ザック「ガイ!」

魔導拳銃を構えたガイ「──サーシャから離れろ」スタッ

遅れて駆け込むレム「ザックさん……!勇者連合の方たちにも知らせました。すぐに来てくれます!」タタッ……

ザック「……助かる。レムちゃんは、外に出ていてくれ」

レム「でも……」

ザック「行くんだ!」

レム「っ、はい……!」タタッ

シュヴァイツェル「……大勢でお出迎えしてくれるの?私は、彼とお話ができれば十分なのだけれど」

ガイ「サーシャから、手を離せ」

シュヴァイツェル「ええ。そんなに怒らなくても」スッ……

寝台の傍らに立つシュヴァイツェル「……これでいい?」

シュヴァイツェルの方へ近づくガイ「そこから離れろ」ジリ……

大鎌を構え直すベスト「それ以上近づかれるのでしたら、こちらも応じなければなりません」ジャラ……

ガイ「……」

ベルトーネ『人質なんて卑怯だぞ~!サーシャちゃんを解放しろ~!』

ベスト「……仮にも七大罪の一人であるあなたが、卑怯だなどと……人間に情でも移りましたか?」

ベルトーネ『ぐぬぬ~……何も言い返せない……!』


474: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 16:45:15.25:1x7xjPw8O (4/4)

シュヴァイツェル「……さて。今度こそ、お話をしてもいいかしら?改めて、研究への協力をお願いしに来たの」

ガイ「断っただろ」

シュヴァイツェル「ええ。あの時はね……でも、事情が変わったでしょう?」

眠っているサーシャ「……」

ガイ「……っ」

シュヴァイツェル「あなたたちは星詠みの魔女に敗れて、負傷者の治療に必要な薬が足りない。私には、それらがある」

ガイ「それを渡す代わりに、研究に付き合えと?」

シュヴァイツェル「そうよ!話が早くて助かるわ!」

ザック「薬で釣ろうってのか……!」

シュヴァイツェル「困っている時に助け合うのは、よいことでしょう?」

ガイ「協力とは、具体的に何をさせるつもりだ」

シュヴァイツェル「あなたの時間魔法を調べたいの。発動の条件、作用する範囲、魔力の流れ……実験に何度か付き合ってほしいの」

ガイ「何度か、で済むのか?」

シュヴァイツェル「それは、調べてみないと分からないわ」

ガイ「……断る」

シュヴァイツェル「そう。では、この子を連れて帰ろうかしら?エルフは何かと希少だから、あなたほどじゃないけど充分に価値があるもの」

ザック「てめえ……!」

シュヴァイツェル「私のところなら、物資の心配は要らないわ。あなたが研究に協力してくれるまで、大切にお預かりする」

シュヴァイツェル「どちらがいい?あなたが来るか、この子に来てもらうか……」

魔導拳銃を握るガイ「……」ギリッ……

◆先取3票

シュヴァイツェルの提案を

1 飲む
2 拒否する


475:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 16:47:21.64:sjmcv+0DO (1/1)

1


476:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 16:48:13.39:QF66neK6O (2/3)

1


477:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 17:00:51.79:hOvEC5N+o (2/3)

1


478: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 17:44:11.63:UcRyx6iWO (1/4)

ーー第七避難所 診療所

「ん……ここは……?」

レム「!」タタッ

「……レムちゃん……?」

レム「よかった……目が覚めたんですね……!」

サーシャ「……!そうだ、私、アインズと一緒に落ちて──」ガバッ

サーシャ「っ……」フラッ……

サーシャを支えるレム「急に起き上がらないでください……!ずっと、眠っていたんですから……」グッ

サーシャ「……ねえ。他のみんなは、無事なの?」

レム「……」

サーシャ「……レムちゃん?」

レム「……アインズさんたちを呼んできます。少しだけ、待っていてください……」

◇

アインズ「──サーシャが目を覚ましたと……!」

サーシャ「アインズ!……よかった……あんなに血が出てたから……私……」

アインズ「サーシャ……私は、もう動ける。心配するな」

サーシャ「……うん……ごめんね。掴まっていられなくて……拾ってもらったのに、その後、何も覚えてなくて……」

アインズ「……謝るのは私の方だ。お前を乗せていながら、落としてしまった」

サーシャ「そんな……!」

アインズ「……今は、戻ってきてくれたことを喜ばせてくれ」

サーシャの手を握るアインズ「……」ギュッ……

サーシャ「……うん。ただいま……」

入口に立つジョン「……サーシャさん」

サーシャ「あ……ジョンさんも……」

ジョン「……目を覚まされて、よかったです」

レム「……」

サーシャ「……ガイとリーゼは?二人にも、心配かけちゃったよね……」

レム「……っ……」

サーシャ「……?」

アインズ「……サーシャ。聞いてくれ」

サーシャ「……なに?」

アインズ「……リーゼは、死んだ」

サーシャ「……え?」


479: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 17:44:38.61:UcRyx6iWO (2/4)

アインズ「撤退する時に、魔女の攻撃を受けた。ここまで連れて帰り、治療を受けたが……助からなかった」

サーシャ「……リーゼが……?」

アインズ「……ああ」

サーシャ「待って。だって……地上にいたんだよね?魔女は、私とアインズを狙って……」

ジョン「……地上にも、攻撃が向けられました。皆で退こうとしたところを……」

サーシャ「……」

俯くレム「……ごめんなさい……助けられなくて……」

アインズ「……無詠も、私たちを逃がすために残った。まだ、戻ってきてはいない」

サーシャ「……そんな……」

握られたままのサーシャの手「」

サーシャ「……私……何日、寝てたの……?」

レム「……三日ほど、です……」

サーシャ「……三日……」

目を伏せるアインズ「リーゼは避難所の墓地に……皆で、葬った」

サーシャ「……」

寝具を握るサーシャ「……帰ってきたら……お祝い、しようって……」ギュッ……

サーシャ「……また、みんなで……ご飯、食べて……」

アインズ「……」

サーシャ「……ガイは……?」

ジョン「……」

サーシャ「……ガイは、生きてるよね……?」

アインズ「……ああ。生きている」

サーシャ「……会いたい……どこにいるの……?」

アインズ「……今は、ここにはいない」

サーシャ「……どこかに行ってるの?」

ジョン「……原理派のところへ。シュヴァイツェルという女性に、同行しました」

サーシャ「……原理派……?どうして……」

ジョン「時間魔法の研究に、協力するよう求められたのです」

サーシャ「……研究……?今、そんなことをしてる時間なんて……!」

レム「……断ったんです。ガイさんは……でも、あの人が……ここへ来て……」

アインズ「……ガイが応じなければ、お前を連れていくと脅したそうだ」

サーシャ「……私を……?」

レム「……はい……」

アインズ「私たちは見回りに出ていた。その間に入り込まれた……」

ジョン「知らせを受けた勇者連合の方々が駆けつけた時には……ガイさんを連れて、立ち去った後だったそうです」


480: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 17:45:06.76:UcRyx6iWO (3/4)

サーシャ「……何、それ……」

サーシャ「……じゃあ……私の代わりに、ガイが……?」

アインズ「サーシャ。お前に責任はない」

サーシャ「でも……私、寝てて……何も……」

寝台から脚を下ろそうとするサーシャ「……行かなきゃ……!」スル……

レム「サーシャさん……!」

サーシャ「……ガイを、連れ戻さなきゃ……私……!」ググッ……

サーシャを押さえるアインズ「……待て。まだ、身体が治りきっていないだろう」グッ

サーシャ「……でも……!」

アインズ「私たちも、あいつを置いておくつもりはない。だから……一人で行こうとするな」

サーシャ「……リーゼが、いなくなって……ガイまで……」

サーシャ「……もう、嫌だよ……目が覚めたら、誰かいないなんて……」

サーシャを抱き寄せるアインズ「……ああ……」ギュッ……

サーシャ「……っ……う……」

ジョン「……今は、無理に動かないでください。ガイさんのことは、私たちも手を尽くします」

◆


481: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 17:45:46.71:UcRyx6iWO (4/4)

ーー聖ヴァレリオ教会

アインズに支えられて歩くサーシャ「……」ヨロ……

聖女「サーシャさん!」

アインズ「……椅子を頼む。まだ、長くは立っていられん」

聖女「はい……こちらへ」スッ

椅子に腰を下ろすサーシャ「……ありがとうございます……」

ザック「サーシャちゃん……すまねえ!俺がいながら、ガイを連れていかれちまって……!」

サーシャ「……レムちゃんから、聞きました。ザックさんは、私を守ってくれたんですよね……」

ザック「……だが、あいつは……!」

サーシャ「ザックさんを責めたいんじゃないんです。私……ガイのために、できることをしたくて……」

ステラ「だからって、その身体で乗り込むつもりじゃないでしょうね?」

サーシャ「うん。今の私じゃ、歩くだけで精一杯だし……でも、何も知らないまま待ってるのは嫌だから……」

ステラ「……分かったわ。話すくらいなら、ここでもできるしね」

セイン「ガイが連れていかれて、一晩経った。向こうから、何か知らせは?」

ザック「……ねえよ。薬も材料も、まだ何一つ届いちゃいねえ」

聖女「ガイさんが、どのような扱いを受けているのかも……分からないのですね」

ジョン「ええ。まずは、居場所と状況を確かめなければなりません」

サーシャ「……ヴィクトリアさんに、聞けないかな?同じ原理派なら……」

ジョン「接触する方法は考えられます。ただ、あの方がシュヴァイツェルさんの動きを全て把握しているとは限りません」

ステラ「……前に話をしに行った時も、あの二人を抑えられるとは言わなかったんでしょう?」

ジョン「はい。それでも、何かご存じであれば……手掛かりにはなるでしょう」

アインズ「探りを入れるにしても、ここの守りを空けるわけにはいかん。また同じ手を使われては、ガイが何のために行ったのか分からなくなる」

セイン「僕は、第七避難所に残る。サーシャや避難所の人たちには近づけさせない」

ザック「俺も、もう好き勝手させるつもりはねえ」

サーシャ「みなさん……ありがとうございます……!」

◆現在はセイントレアです。(25日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り14日
※ガイは現在、シュヴァイツェルに同行しています。
※サーシャは29日目まで戦闘に参加できません。

⭐︎目標
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?※行動する人物も指定してください。
安価下1~3


482:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 17:49:48.18:QF66neK6O (3/3)

アインズ 聖女と一緒にお祈りする


483:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 17:50:50.78:YJAaAtGe0 (1/1)

アインズ、連れていかれたガイの様子見にマロニーに同行を頼む


484:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 17:54:02.87:/CAXA0ReO (1/1)

サーシャ、レムとザックの関係に探りを入れてみる


485: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 20:53:20.30:1z7ZUOHFO (1/5)

ーー聖ヴァレリオ教会

祈る聖女「……」

隣で手を合わせるアインズ「……」

アインズ「……聖女。今、こうして祈っているだけというのは、いささか悠長ではないか?」

聖女「……気が急きますよね」

アインズ「……すまん。お前を責めるつもりはない。ただ……じっとしていると、悪いことばかり考えてしまう」

聖女「私もです。祈れば、それで無事に帰ってこられるとは思っていません。それでも……どうか、ご無事でいてほしいと……」

アインズ「……ああ」

手を下ろす聖女「……私にも、何かできることはないでしょうか」

アインズ「まずは、居場所を確かめねばな。あいつをこのまま、あの女の好きにさせておくわけにはいかん」

大量のコウモリ「」バサバサバサッ!!!

聖女「きゃっ……!?」
アインズ「!」

一か所へ集まるコウモリの群れ「」バササッ……

マロニー「──私もそう思う。代行者さんには、使命を果たしてもらわないと困るから」スタッ

聖女「マロニーさん……!」

アインズ「……貴様か。もう少し、静かに入ってこられんのか」

マロニー「扉からの方がよかった?」

アインズ「次からは、そうしてくれ。それより……頼みがある」

マロニー「代行者さんのこと?」

アインズ「ああ。あいつが今、どうしているのか確かめたい。同行してもらえないか?」

聖女「お願いします。ガイさんが、どこで何をされているのか……それだけでも、確かめたいんです」

マロニー「……話を聞いたり、助言したりすることはできるよ。でも、私が一緒に行って、連れ戻してあげるわけにはいかない」

アインズ「……なぜだ」

マロニー「私たちが代わりに敵を倒して、代行者さんの進む道を開いてあげることはできないんだよね」

アインズ「魔王と戦えと言っているのではない!囚われた仲間を助けたいのだ!」

マロニー「あなたたちにとってはね。でも、私は代行者さんを捕らえた相手と戦って、使命を進められるようにしてあげることになるでしょう?」

アインズ「……それが、禁じられていると?」

マロニー「うん。干渉を禁じる取り決めに触れる。少なくとも、気軽に引き受けられることじゃないよ」

聖女「……もし、その取り決めを破ってしまったら……?」

マロニー「神々が、この誤った世界の存続を認めなくなる。そうなれば……ここにいる化身たちによる、粛清が始まる」

聖女「……粛清……」

アインズ「この世界に生きる者たちをどうするつもりだ」




マロニー「──今の話で、分からなかった?」




アインズ「……っ」


486: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 20:53:46.56:1z7ZUOHFO (2/5)

マロニー「私も、そっち側に回ることになる。だから、試してみて駄目だった、では済まないんだよね」

聖女「……そんな……」

アインズ「だが、ガイをこのまま失えば、お前たちが果たさせたい使命も途絶えるのだろう?それでも、手は出せんというのか?」

マロニー「うん」

アインズ「……あいつを選んでおきながら……!」

マロニー「代行者に選ばれたからって、何があっても私たちに助けてもらえるわけじゃないよ」

マロニー「それで使命を果たせなかったなら、この誤った世界は、なくなる運命だったってこと。残念だけどね」

握り締められるアインズの拳「」ギリ……

アインズ「……残念、か。お前たちには、その一言で済むのだな」

マロニー「あなたたちにも、そう思えとは言ってないよ」

聖女「……では、私たちがガイさんを助けに行くことは?」

マロニー「もちろん、構わない。あなたたちまで、私たちの取り決めに従う必要はないから」

聖女「……分かりました」

アインズ「……聖女?」

聖女「ガイさんは、サーシャさんを守るために行かれたんです。あの方が帰ってこられなかったとして……私は、それを運命だったとは思えません」

マロニー「……」

聖女「ガイさんが、私たちを助けてくださったように……今度は、私たちができることをしたいんです」

アインズ「……ああ。まだ、何も手を尽くしてはおらん」

マロニー「なら、どうやって助けるのか考えないとね。強欲の悪魔がいるところへ、ただ乗り込むつもり?」

アインズ「……分かっている。居場所も、向こうの備えも知らぬまま動くつもりはない」

聖女「避難所の皆さんを再び危険にさらすわけにもいきませんね……」

アインズ「ああ。皆と相談しよう。原理派の内情を知る者にも、話を聞きたい」

マロニー「うん。それは、私に頼むより役に立つと思うよ」

アインズ「……お前の力を借りられれば、心強かったのだがな」

マロニー「そうでしょうね」

アインズ「……否定もせんか」

マロニー「ふふっ」

聖女「……お話ししてくださって、ありがとうございました」

マロニー「断っただけなのに、お礼を言うんだ?」

聖女「何も分からないまま、頼り続けるところでしたから……」

アインズ「……行こう。ガイも、向こうで帰る手立てを考えているはずだ。こちらも、動かねばな」

聖女「はい」

歩き出す二人「」スタスタ……

二人を見送るマロニー「──まったく。神様って、融通が利かないんだから」パチンッ

マロニー→大量のコウモリ「」バサバサバサッ!

⭐︎マロニーと話しました。


487: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 20:54:58.78:1z7ZUOHFO (3/5)

ーー第七避難所 診療所

壁に手を添えて歩くサーシャ「……」ソロ……

サーシャ「……ちょっと、喉乾いちゃった……」

「──レムちゃん。こっちは、これでいいか?」

サーシャ「……ザックさん?」

◇

畳まれた布「」
残り少ない薬瓶「」

レム「はい。そちらの棚にお願いします……」

ザック「おう」

布を棚へ収めるザック「」コト……

レム「……ありがとうございます。こんなことまで、手伝っていただいて……」

ザック「こんなことって……これだって、誰かがやらなきゃならねえだろ?」

レム「……はい」

ザック「よし。こっちは片づいたし、ちょっと休憩しようぜ」

レム「でも……」

ザック「何かあったら呼んでもらえる。すぐそばにいるんだからよ」

椅子に腰を下ろすレム「……では、少しだけ……」スト……

隣に座るザック「……」カタ……

ザック「……サーシャちゃん、目ぇ覚ましてよかったな」

レム「……はい。名前を呼んでくれて……私、ほっとして……」

ザック「……ああ」

レム「でも、その後……リーゼさんのことも、ガイさんのことも……お話ししなければならなくて……」

膝の上へ目を落とすレム「……助かって、よかったって……それだけ、言えたらよかったのに……」

ザック「……そうだな」

レム「ガイさんも……ちゃんと、帰ってきてくださるでしょうか……」

ザック「……連れ戻すために、みんなで動いてる。俺も、できることはするつもりだ」

レム「……はい……」

ザック「だから、今のうちに少しでも休んどけ。帰ってきた時、レムちゃんまで倒れてたら困るだろ」

レム「……ザックさんも、ですよ」

ザック「俺?」

レム「ずっと、気にされているでしょう……ガイさんが連れていかれたこと……」

ザック「……そりゃ、目の前にいたからな」

レム「……私も、ここにいました」


488: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 20:55:36.55:1z7ZUOHFO (4/5)

ザック「レムちゃんは、人を呼びに行ってくれただろ。ちゃんと──」

レム「ザックさんだって、残ってくださったじゃないですか。私たちを逃がして……サーシャさんのそばにいてくださって……」

ザック「……」

レム「……一人で、ご自分ばかり責めないでください……」

頭を掻くザック「……それ、俺がレムちゃんに言うつもりだったんだけどな」ポリ……

レム「……お互いに、ですね」

ザック「……ああ」

ザックの袖に触れるレム「……」キュッ……

ザック「……レムちゃん?」

レム「……少しだけ、こうしていてもいいですか……?」

ザック「……ああ。いいよ」

レムの手に重ねられるザックの手「」ソッ……

レム「……あなたがいてくださって、よかった……」

ザック「……俺もだよ」

ザックを見つめるレム「……」

ザック「……どうした?」

顔を近づけるレム「……」スッ……

ザック「……いいのか?俺、結構いい歳だぞ……」

レム「……ザックさんが、いいんです……」

ザック「……そっか」

そっと目を閉じるレム「……」

重なる二人の唇「」チュ……

◇

戸口の手前で立ち止まるサーシャ「……!」

壁に添えた手「」ピタ……

◇

顔を離すレム「……ザックさん……」

ザック「……ん?」

レム「……もう少しだけ、そばにいてもいいですか……?」

レムを抱き寄せるザック「……ああ」ギュ……

ザックの肩へ額を寄せるレム「……」

◇

そっと目を伏せるサーシャ「……」

サーシャ(……今は、邪魔しない方がいいよね……)

戸口から離れるサーシャ「」ソッ……

サーシャ(……レムちゃんも、ザックさんも……ずっと、つらかったんだ……)

壁を伝って歩くサーシャ「……」ソロ……

サーシャ(……ガイ……)

◆


489: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/11(日) 20:56:39.04:1z7ZUOHFO (5/5)

ーー臨時墓地

新しい墓石「」

墓石の前に立つサーシャ「リーゼ……」

墓石へ伸ばされる手「」ソッ……

サーシャ「……来るの、遅くなっちゃってごめんね。私、ずっと寝てたから……」

ミラ「……」

クレア「……」

サーシャ「……ガイもね、原理派のところに行っちゃったんだ。私の代わりに……だから……ここで、止まっていられないよね。今度は私が、ガイを助けなきゃ……」

サーシャ「……ねえ、リーゼ。こんな時、どうしたらいいのかな……」

クレア「……サーシャさん……」

サーシャ「あ、ごめんなさい。もう、大丈夫ですから……」

クレア「……ここでお別れをする時間まで、なくしてしまわなくてもよいのではありませんか」

サーシャ「でも……あんまり、時間もないし……」

クレア「ですが、リーゼリットさんに会いに来たのは……今日が初めてなのでしょう?」

サーシャ「……はい……」

ミラ「少し、離れていようか?」

首を横に振るサーシャ「……いえ。ここにいてください……」

ミラ「……うん。分かった」

サーシャ「……リーゼ。私、まだ……ちゃんと……お礼、言えてないよ……目が覚めたら……また、いつもみたいに話せると思ってた……」

サーシャ「……っ……もう一回……話したかったよ……」

◆

目元を拭うサーシャ「……すみません。二人とも、待っててもらっちゃって……」グスッ

クレア「謝らなくていいんですよ。また来たい時は、声をかけてくださいね」

ミラ「帰りも、ゆっくり歩こう。腕、貸すよ」

サーシャ「ありがとうございます……」

墓石を振り返るサーシャ「……リーゼ」

サーシャ「……また、来るね」

◆現在はセイントレアです。(26日目)
⭐︎世界めくれによる消失まで、保証された猶予は残り13日
※ガイは現在、シュヴァイツェルに同行しています。
※サーシャは29日目まで戦闘に参加できません。

⭐︎目標
・ガイの居場所と状況を確かめる
・世界めくれを止める
・魔王城の奥地を目指す
・星詠みの魔女を倒す
・白鋼の騎士を倒す

何をする?
安価下1~3
※行動する人物も指定してください。


490:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 21:02:11.58:6Vjk6D3DO (1/1)

アインズとセイン、遠くから星詠みの魔女の調査をしているとマロニーがやってくる。


491:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 21:06:11.54:hOvEC5N+o (3/3)

星詠をシュヴァイツェルにぶつけようぜ


492:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/11(日) 21:09:19.74:IKSgOYadO (1/1)

パーティーメンバーと他多数でガイ救出決死隊を結成して突貫


493: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:24:33.69:6aaU8kcKO (1/7)

ーーセイントレア平原

瓦礫の陰から空を見るアインズ「……ガイがいない状況で、星詠みの魔女と戦うのは流石に悪手か……」

遥か上空に浮かぶ星詠みの魔女「……」

アインズ(セインまで連れてくれば、第七避難所にまたシュヴァイツェルが入り込んだ時、対処できる者が減る。あちらの守りは任せて……今日は様子を見るだけにしておこう)

アインズ(何か、次に戦う時の手掛かりがあればよいが……)

星詠みの魔女「……」

アインズ(……あの高さでは、地上から攻撃できる者も限られる。私が飛んで引きつけるにしても……)

背へ手を回すアインズ「……」ソッ……

アインズ(翼を狙われれば、同じことの繰り返しだ。次は、乗せた者を落とすわけにはいかん)

◇

アインズ(……原理派の連中が近づけば、どう動く?私たちを襲った時と同じように、攻撃するのか……?)

アインズ(……あの魔女を、原理派のいる場所へ向かわせられれば……いや。ガイがどこにいるのかも分からぬのだ。あいつまで攻撃に巻き込む恐れがある)

アインズ(そもそも、こちらの望む場所まで追ってくるとも限らん。途中で追うのをやめるか……その前に、誘い出した者がやられるか……)

大量のコウモリ「」バサバサバサ……

アインズ「……出てくるなら、静かにしろ。今、見つかるわけにはいかん」

マロニー「──こんにちは、アインズ」スタッ

アインズ「何をしに来た?」

マロニー「あなたが一人で出ていくのが見えたから。戦うつもり?」

アインズ「様子を見に来ただけだ。今のところ、こちらには気づいておらぬようだが……どこまで近づけば反応するのか、試す気にはなれんな」

マロニー「ふうん」


494: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:25:03.65:6aaU8kcKO (2/7)

アインズ「……マロニー。あの魔女が、原理派と戦っているところを見たことはあるか?」

マロニー「ない。何を考えてるの?」

アインズ「シュヴァイツェルたちが魔女への対処に追われれば、ガイを助け出す隙ができるかもしれん」

マロニー「なるほど……でも、代行者さんもそこにいるんでしょ?」

アインズ「ああ。居場所を確かめぬまま、魔女を近づけるわけにはいかん」

マロニー「そっちの場所は、まだ分からないんだ?」

アインズ「……原理派のどこかにいる。それ以上は、何もな」

マロニー「ふうん……」

アインズ「……仮に誘い出せたとしても、誰かがガイを連れ出すまで、こちらへ注意を引きつけておかねばならん」

マロニー「あなたがやるの?この前、撃ち落とされたんでしょ?」

アインズ「……だから、こうして見に来ている。同じことを繰り返すつもりはない。逃げる道も、追われた時にどう切り抜けるかも、考えてからだ」

マロニー「でも、シュヴァイツェルたちが戦ってくれるとは限らないよね」

アインズ「……ガイを連れて逃げるかもしれぬ、か」

マロニー「うん。私なら、強い相手が来たら嬉しいけど」

アインズ「貴様と一緒にするな……だが、その通りだな。騒ぎを起こすだけでは、あいつを移される恐れもある」

アインズ「……まずは、原理派の中を知る者に話を聞こう」スクッ

マロニー「もう帰るの?」

アインズ「ああ。今のままでは、ここで考えていても分からぬことが多すぎる。皆にも、この案を聞いてもらう」

歩き出すアインズ「……お前も、ここで魔女に喧嘩を売るなよ」スタスタ……

空を見上げるマロニー「……」

⭐︎星詠みの魔女の様子を探りました。


495: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:29:31.10:6aaU8kcKO (3/7)

ーー聖ヴァレリオ教会

アインズ「──魔女を原理派の拠点へ誘い出す案も考えた。だが、無関係な者まで巻き込む危険がある。まして、ガイの居場所が分からぬうちは、あいつまで巻き添えにしかねん」

ジョン「騒ぎに乗じて、別の場所へ移される可能性もありますね」

アインズ「ああ。まずは、どこに囚われているのかを突き止める。それから、連れ戻す」

ザック「……こっちから動くんだな」

セイン「ただ、大勢で近づけば、それだけ警戒される。向かう人数は絞った方がいい」

アインズ「そうだな。私は行くつもりだ」

ステラ「私も行くわ。ガイを見つけた後、歩いて逃げてくるつもりじゃないでしょう?」

アインズ「身体の方は、もうよいのか?」

ステラ「ええ。ただ、前みたいに全員まとめて遠くまで飛ばすのは、当てにしないで。帰りの分も魔力を残しておく必要があるわ」

ジョン「では、出発前に人数と装備を確認しましょう。連れ戻すガイさんの分も含めて」

セイン「僕も、必要なら同行する。シュヴァイツェルたちが相手なら、戦力は必要だろう」

アインズ「セイン。お前まで出たら、第七の守りはどうする?」

ザック「そこは、残る連中で引き受けようぜ。勇者連合にも声をかけて、見張りも増やす」

セイン「任せられるか?」

ザック「ああ。お前一人に、ずっと背負わせるわけにもいかねえだろ。俺が残ることになったら、こっちは任せろ」

アインズ「分かった。誰が向かうかを決めた上で、残る者の配置も考えよう」


496: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:30:00.23:6aaU8kcKO (4/7)

サーシャ「アインズ、私も──」

アインズ「サーシャ」

サーシャ「……分かってる。ついていくとは、言わないよ……でも、何か……」

聖女「……では、ガイさんが帰ってきた時に、すぐ休める場所を一緒に用意しましょう。サーシャさんにも、手伝っていただけますか?」

サーシャ「……はい……」

ジョン「それと、まずは原理派の拠点周辺を調べるのがよいでしょう。見張りの動きや人の出入りを探れば、ガイさんが囚われている場所を絞り込めるかもしれません」

ザック「……そう簡単に調べさせてくれるかね」

ジョン「難しいでしょうね。ですから、ヴィクトリアさんに接触できるかも確かめたいところです。ガイさんの居場所について、何かご存じかもしれません」

ザック「……話を聞いてくれるかね」

ジョン「分かりません。ただ、先日は捕獲命令が出ていたガイさんを帰してくださいました。シュヴァイツェルさんと、何もかも同じ考えというわけではないでしょう」

アインズ「……だが、原理派の人間であることに変わりはない。頼れる相手かどうかも、慎重に見極めねばな」

ジョン「ええ。もちろん、最初から信用するつもりはありません」

アインズ「いずれにせよ、居場所も分からぬまま、手当たり次第に踏み込むわけにはいかん。まずは情報を集めよう」

ステラ「……でも、見つけた時に連れ出せそうなら、その場で動くんでしょう?」

アインズ「ああ。そのつもりで備える。ガイが自力で動けるとも限らん……」

アインズ「……だが、忘れるな。目的はガイを連れ戻すことだ。原理派の連中を倒すために行くのではない」

ジョン「……ええ」

ステラ「じゃあ、決めましょう。私たちの他には、誰が来るの?」

◆安価下1~2
同行する人物を以下から指定してください。

セイン、ザック、レム、ジョン

※同じ人物が複数回指定された場合、同行するのは一人分のみとし、重複分の再安価は行いません。
※選ばれなかった人物は、勇者連合と協力して避難所の防衛・支援にあたります。
※聖女とサーシャは、帰還時の受け入れ準備にあたります。


497:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 00:34:27.13:fHC9RP4UO (1/1)

セイン


498:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 00:38:50.15:O0nSHOUY0 (1/1)

ジョン


499: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:51:33.40:6aaU8kcKO (5/7)

ーー???

青い炎に包まれるガイ「ぐっ、あ……が……!」メラメラ……

シュヴァイツェル「すごいすごい!……どういう原理なのかしら。これほど死ににくいなんて……調べたいことが増えるばかりね!」

ガイ「……っ、約束は……どう、した……!」

シュヴァイツェル「ええ!もちろん、約束は守るわよ。薬品は準備ができたから、早速送らせたわ。だから安心して?」

ガイ「……届いたと……誰が、確かめた……」

シュヴァイツェル「……ベスト?」

ベスト「運搬は手配済みです。受け渡しの確認は、これからですが」

ガイ「……なら……まだ、だ……」

シュヴァイツェル「心配性ね。分かったわ。確認が取れたら、知らせてもらいましょう」

消えていく青い炎「」シュウウ……

ガイ「……っ、は……はぁ……!」

ベスト「主様。先ほど採取した分は、保管を終えております」

シュヴァイツェル「そう。記録も一緒に残しておいて。後で、もう一度確かめたいから」

ベスト「承知しました」

シュヴァイツェル「それと、今から別の検証をするから……少し、席を外してくれる?その間に、薬品の受け渡しが済んだか確認してきてちょうだい」

ベスト「……かしこまりました」

スタスタ……

閉まる扉「」パタン……

ガイ「……」

シュヴァイツェル「さて……少し休みましょうか」

二つの小瓶へ注がれる濁った薬品「」トク……トク……

小瓶を差し出すシュヴァイツェル「さあ、これを飲んで?」

ガイ「……何だ、それは……」

シュヴァイツェル「ふふっ……そんなに警戒しなくても大丈夫よ」

もう一方の小瓶に口をつけるシュヴァイツェル「……」ゴク……

シュヴァイツェル「……ほら、私も同じものを飲んだわよ」

差し出された小瓶「」スッ


500: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:51:59.60:6aaU8kcKO (6/7)

ガイ「……」

シュヴァイツェル「……どうしたの?まだ、何か心配?」

ガイ「……ここまで付き合ったんだ……薬は、必ず届けろ……」

シュヴァイツェル「ええ。だから、確認に行かせたでしょう?……それとも、約束を守るって言葉だけじゃ、足りないかしら?」

小瓶を受け取るガイ「」スッ……

薬品を飲むガイ「……っ……」ゴク……

シュヴァイツェル「……どう?何か変わった感じはする?」

ガイ「……今度は……何を、飲ませた……」

ガイの手から小瓶を受け取るシュヴァイツェル「媚薬よ。まだ調整しているところだけれど」

ガイ「……何、だと……?」

シュヴァイツェル「私も同じものを飲んだでしょう?あなたにだけ試させるわけではないわ」

ガイ「……そういう、問題じゃ……ない……」

シュヴァイツェル「ふふっ……そうね。あなたは何を飲まされたのかも知らなかったんだものね」

ガイ「……っ……」

小瓶を並べるシュヴァイツェル「……ああ、そうだったわ。あなたが気にしているのは、薬が届いたかどうかだったわね」

ガイ「……話をすり替えるな……」

シュヴァイツェル「約束は守ると言っているでしょう。確認が取れたら、ベストが知らせに来るわ」

扉へ歩み寄るシュヴァイツェル「それまでは、誰も入れないようにしておきましょう」

ガイ「……おい……」

扉の鍵「」カチッ……

シュヴァイツェル「さて……これで、邪魔は入らないわね……」

◆


501: ◆sIVlz2/mNs:2026/10/12(月) 00:55:55.70:6aaU8kcKO (7/7)

星詠みの魔女との再戦に向け、態勢を立て直そうとするも、状況は思うようには進まず、原理派の動向も無視できないものとなっていた。
このまま待っているだけでは、何も変わらない。
そう判断したアインズたちは、原理派の拠点へ赴き、ガイを救出することを決意する。

本日はここまでです。次回もよろしくお願いします。
それでは、また。


502:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 02:18:03.79:+bQnqRGPo (1/1)

おつ
状況最悪じゃないか…あんまり原理派に時間取られると間に合わなくなるかもだしココで終わらせておきたいが

実はベルちゃんの来歴とか真の姿とか本来の世界の事とかは、その世界に行く機会でもあれば出そうかと思ってます…が、本編も外伝も物語は佳境に入り、寄り道の予定も無さそうなので出さずじまいで終わるかと…


503:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 11:33:53.52:our3fhGe0 (1/1)

乙
サーシャが目を覚まして良かった。「サーシャは29日目まで戦闘に参加できません。」と記載してたからその日まで目を覚まさないと思ってた。


504:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 12:17:12.26:5+GSvsjOO (1/1)

乙
原理派さん達カマセポジかと思いきやガッツリ第3勢力やれとるな。


505:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2026/10/12(月) 14:28:10.76:mNCYwK+NO (1/1)

媚薬、部屋の鍵を閉めたというオノゴロ編でのガイとアインズの夜の行為みたいシュヴァイツェルもガイとそういう行為をしたかったのかな