706 ◆cUhskXlNTw2026/08/03(月) 05:19:15.18uYr6iSawo (3/4)

本日はここまでです
ありがとうございました


707 ◆cUhskXlNTw2026/08/03(月) 18:24:44.91uYr6iSawo (4/4)

彼は意気揚々とその場を去っていった
少年は随分と吟遊詩人を悪く言うものだ、と一行は思っていたが、
確かに彼の態度からはある種の軽薄さを感じ取っていた


中華「あ」

男「どうした?」

中華「あれ見てよ」


広場がよく開けているので、
そこからは一つの城が見えた
中華はそれを指し示しているのだった


708 ◆cUhskXlNTw2026/08/04(火) 03:38:32.94i4NHJRvEo (1/2)

氷魔「……城……ですね……」

やる気「誰かいるとは思うっすけど、市民よりぴりぴりしてそうっすね」

ぶりっ子「確かに、リスクもありますねぇ」

怪盗「でも、状況を進めるためには、やっぱり行くしかないんじゃないですか?」


一行は話し合い、せめて地理だけでも確認するため、
街並みと同じく白磁の城へと向かうのだった


709 ◆cUhskXlNTw2026/08/04(火) 03:41:07.30i4NHJRvEo (2/2)

本日はここまでです
ありがとうございました


710 ◆cUhskXlNTw2026/08/04(火) 19:59:33.35p/q+EnnsO (1/1)

城へと向かう通りに入り、彼らはしばらく歩いた
戦いがあるのであれば、
城へ至る道は十全に警備されていることだろう
そうした予想を彼らは持っており、
そしてそれは的中することになった


やる気「いるっすね」

男「あぁ……どうしようかな」


711 ◆cUhskXlNTw2026/08/05(水) 03:51:40.10TOCznV2ho (1/4)

真っ直ぐ続く道の半ばには、
等間隔でバリケードが置かれていた
しっかりとした鉄板と、それを支える土嚢で作られた、
計画的に作られたであろうバリケードである


狙撃少女「いるって、なんですか?」

男「バリケードの裏に何人も隠れてる」

やる気「あと、路地にも何人かいるっすね」


男は覚醒しつつある『聴く』力で、
やる気は歴戦の勘と驚くべき気配の感知能力でそれを理解していた


712 ◆cUhskXlNTw2026/08/05(水) 03:56:53.99TOCznV2ho (2/4)

本日はここまでです
ありがとうございました


713 ◆cUhskXlNTw2026/08/05(水) 19:51:42.88TOCznV2ho (3/4)

中華「なにも考えずに出てったら、攻撃されるよね?」

氷魔「……必ずしもそうとは限りませんが……可能性として低くはないでしょう……」

炎魔「なら、私が行きましょうか!?」

やる気「気が引けるっすね……」

炎魔「また子供扱いして……」

ぶりっ子「いやその、肉壁みたいな扱いが心に来るというか……」


714 ◆cUhskXlNTw2026/08/05(水) 19:53:44.93TOCznV2ho (4/4)

そうぶりっ子が語ると、
炎魔は頬を膨らませてしまった


炎魔「私はそれでいいって言ってるんですよ!もう私が行きますからね!」

男「あ、おい!」


彼女はすたすたと歩き始めた
そして、バリケードの向こう側に呼びかける


炎魔「すみませーん!旅の者なんですけど、ここがどういう場所なのか教えてもらえませんか?!?」


>>下1……向こうの反応


715以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2026/08/05(水) 20:16:46.95gU1xdxM20 (1/1)

衛士「明日決戦になる城に無用心に話を掛けるな。革命軍の間者と間違われるぞ」


716 ◆cUhskXlNTw2026/08/06(木) 04:01:18.87EMBTSVfro (1/3)

本日はここまでです
ありがとうございました


717 ◆cUhskXlNTw2026/08/06(木) 18:10:08.51EMBTSVfro (2/3)

すると、バリケードの向こうから一人顔を出した


衛士「明日決戦になる城に無用心に話を掛けるな。革命軍の間者と間違われるぞ」

炎魔「すみません!でも迷ってしまって……!」

衛士「はぁ……」

炎魔「ここから一番近い村の方角だけでいいので、教えてくれませんか!?」

衛士「北だ、北に行け!」


718 ◆cUhskXlNTw2026/08/06(木) 18:31:47.33EMBTSVfro (3/3)

彼は苛立ちの中に優しさを滲ませて、そう叫んだ


炎魔「だ、そうですよ。北に行きましょう」

怪盗「オッケーです!」


戻ってきた炎魔は得意げに報告し、
一行の向かう先は決まった
情報を集めようにも、ここでは場所が悪い
五女や四女、ジャバウォックの残骸など、行方の気になるものはあるが、まずはこの都市を出るのが先決であろう


719 ◆cUhskXlNTw2026/08/07(金) 02:31:51.58SWDf4XkPo (1/4)

がらんどうの都市を出て、
一行は街道を北に進み始めた


狙撃少女「本当に有事なんですね」


彼女がそう言ったのは、
道を歩きそれを実感したためだった
いつもなら商人や旅人とすれ違うのに、
そうした人影がまったくなく、
ただ彼らのみが道の上にいたのだ


男「あぁ、迷惑かけちまったな……」


720 ◆cUhskXlNTw2026/08/07(金) 02:32:23.50SWDf4XkPo (2/4)

本日はここまでです
ありがとうございました


721 ◆cUhskXlNTw2026/08/07(金) 18:13:38.65SWDf4XkPo (3/4)

しばらく歩き、近くにある村へと辿り着いた
衛士は『北に行け』とだけしか言わなかったが、
その理由はシンプルで、
そこにあるのは村ではなかったからだ


中華「これは、村ってより集落だね……」


数軒の家がぽつぽつとあるだけの、
草原にある長閑な場所だった


722 ◆cUhskXlNTw2026/08/07(金) 18:15:41.09SWDf4XkPo (4/4)

そのうちの一つの家を、
とりあえず訪ねることにした一行
年季の入ってささくれ立った木製のドアを、
何度か叩いた


やる気「すみませーん!旅の者なんすけど、地図があったら見せてもらえないっすかー!?」


と、声を張り上げて要求する
その家どころか、集落中に響いたことだろう


>>下1……住人の対応(無人も可)


723以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2026/08/07(金) 20:14:33.22wdrBh+0G0 (1/1)

無人…ところが家具も生活用品もないもぬけのから


724 ◆cUhskXlNTw2026/08/08(土) 01:17:19.54CCXkaJ26o (1/5)

すると、引き戸だったのか、扉は軋みながら開いた
その向こうに見えたのは、
あまりにも、なにもない部屋だった


氷魔「……これは……」

ぶりっ子「誰も住んでない……っていうか、引っ越ししたあとぐらい綺麗になってますね」

怪盗「……嫌な予感がしてきましたね」


725 ◆cUhskXlNTw2026/08/08(土) 02:00:36.38CCXkaJ26o (2/5)

本日はここまでです
ありがとうございました


726 ◆cUhskXlNTw2026/08/08(土) 18:32:00.56CCXkaJ26o (3/5)

それから全ての家を回った一行だったが、
いずれも同じ有様であった


狙撃少女「参りましたね……」

男「無理もないか、戦場の近くの集落ということになるわけだしな」

炎魔「みんな、引き払っちゃったんですね」


無人の集落で、行き場を失ってしまったのである


727 ◆cUhskXlNTw2026/08/08(土) 23:16:09.99CCXkaJ26o (4/5)

そうこうしている間に、夜がやってきた
ひとまずは集落で夜営をするしかない、
そう判断した一行だったが、
突如として希望の光が見えた


狙撃少女「あれを見てください」


近くの丘に、いくつもの光が見える
ゆらめくそれらの光は規則正しく動いており、
つまり、そこに人間の集団がいるということを示していた


728 ◆cUhskXlNTw2026/08/08(土) 23:17:38.50CCXkaJ26o (5/5)

本日はここまでです
ありがとうございました


729 ◆cUhskXlNTw2026/08/09(日) 19:14:35.68U8RyXL9/O (1/1)

中華「……行軍かな」


夜から動き出し、今晩中、ないし明日の朝に動く軍ではないかと彼は予想した


やる気「案外、疎開かもしれないっすよ?」

氷魔「……とにかく……近寄ってみましょう……あまり剣呑な雰囲気でなければ……声をかけたいところです……」


一行は素早く動き、光への距離を詰めていく
思ったよりも遠いので、少しだけ不快に思ったが、
それでも半刻ほどでその構成人員を見てとれるほどの距離までは接近した


>>下1……その集団はどんな集団だったか


730以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2026/08/09(日) 20:10:01.17KojMXG8Y0 (1/1)

革命軍の先発隊。明日の開戦の為に簡素ながら指令部の築城をしに来た部隊


731 ◆cUhskXlNTw2026/08/10(月) 04:21:43.82BznZjNeDo (1/3)

そこにいたのは、軽装の集団だった
しかし、緊張感と使命感を帯びた表情を浮かべており、
それが革命軍に属する集団だと、一行はすぐに理解した


ぶりっ子「……どうしますぅ?」

怪盗「邪魔しちゃ悪いですけど、こっちも必死ではありますよ」

狙撃少女「そうですね、行くあてがないと、いつか野垂れ死ぬかも……」


732 ◆cUhskXlNTw2026/08/10(月) 04:26:48.10BznZjNeDo (2/3)

本日はここまでです
ありがとうございました


733 ◆cUhskXlNTw2026/08/10(月) 18:46:13.43BznZjNeDo (3/3)

炎魔「すみませ?ん!」


彼女が声を張り上げると、
さらなる緊張が彼らには走った
そして、そこから一人の男性が歩いてくる
精悍な顔つきで、誠実さを窺える


男性「なんだ!」

炎魔「地図持ってないですか?見せてほしいんですけど……」

男性「>>下1」


734以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2026/08/10(月) 22:31:51.80cgsce6LPO (1/1)

いいぞ!


735 ◆cUhskXlNTw2026/08/11(火) 02:04:17.43I5TRHPm7o (1/1)

男性「いいぞ!」


彼は歯を見せて笑った
その態度は気さくで、
持っていた地図を広げて見せてくれた


炎魔「わぁ!ありがとうございます!」

男性「お前たちも、そこでじっとしていないで来たらどうだ!?」