1◆gEU9La026k22/01/08(土)22:16:58.266Nu4P (1/25)

安価やコンマで、剣と魔法な世界で主人公が姫と結ばれる為に頑張りましょう
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を



1スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1613877615/
2スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1614871959/
3スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1615814860/
4スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1617461230/
5スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1620742232/
6スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1622126549/
7スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1624281349/
8スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1626354133/
9スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1629902463/
10スレ目:https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1632575721/
11スレ目:https://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1637153481/

素晴らしい支援絵の数々:https://twitter.com/geu9la026k
※スレ主ではなく、別の方による支援絵です


2◆gEU9La026k22/01/08(土)22:18:06.493Nu4P (2/25)

~簡単な舞台解説~

剣と魔法のよくあるRPGな世界の大陸の一つ
三つの大国が大陸を統べていましたが……


【公国】:大公エルクラッド
広大な領地を貴族達が治める国
自国の発展に力を注いでおり、使えそうなものはなんでも使う主義
この性質により民を含めて異国民にも寛容な者が多い
幅広い種類の道具を取り扱い、商業に力を注いでいる

1スレ目開幕から怒涛のコンマを叩きだし、一躍世界の覇者となった
現在各地に展開している公国兵の多くは傭兵や賊である
上位帝龍は残る二体だが、神龍が奔放に敵対者を襲撃してしまう


【鉄国】:鉄国王フリーデシルト
屈強な戦士の多い無骨な国
規模はまだ公国より下だが、鉱物や魔道を組み合わせ急速発展中
独自の工学文明により、高い技術力と戦力を保有
世界全体の工学発展を謳い、鉄工業に余念がない

1スレ目開幕から公国の奇襲により壊滅するという憂き目に……
しかし国王と騎士団長が揃って偶数ゾロ目を叩きだし生還するという意地を見せる
兵士にシスターに王子、そして協力者達全員の奮戦により、今度は無事に国を守り抜けた


【森国】:森国王カタリナ
深い森の中にある神秘の国
自然の恵みに感謝し、他国には無い魔法を操れる者が多い
人と異なる外見の者達も住む影響か、少々閉鎖的
変わらぬ安寧を良しとし、林業や農業が発展している

1スレ目から鉄国同様にコンマが荒ぶり、公国の奇襲により文字通りの大炎上
しかし国王が次々に荒ぶり、公国の隠し玉の一体を粉砕し逆襲の機会を狙う
密やかに危機が迫り、次の戦いが運命の分かれ目になる可能性も……



3◆gEU9La026k22/01/08(土)22:19:07.667Nu4P (3/25)

~主人公や姫の簡易紹介~

【ジーク】レベル392
生きることと食べることに執着を持つフリーの傭兵。21歳
このスレの主人公。頑張って姫と結ばれたいけど、正直今はまず生き延びることが大事
鉄国姫リアローズとは幼少期から出会っており、十年ぶりに互いの想いを自覚した。
過去に公国姫セレスティアの命も救っており、四姫中三人の危機を救っていることになる
公国にて旧友マイラを亡くし、打倒神龍ポラリスを強く誓う
・夜レベル100
・料理レベル100
・酔いやすさ27
・乗馬レベル95
・清掃レベル31
・お洒落レベル79
・歌唱レベル56
・細工レベル15

【リアローズ】レベル312
鉄国の姫。18歳
メカクレで基本は大人しい。お人形大好きの優しい子
苦難の果てに、ついに祖国を取り戻した
変装時は傭兵シェリルと名乗り、ジークを援護する
リーチェの想いを知っても一切の嫉妬をしない広い心の持ち主でもあった
その心の広さは、公国姫セレスティアを助けることにも繋がった
ジークの旧友マイラより、最期の言葉と遺品を託された
・好感度174
・夜レベル48
・料理レベル90
・酔いやすさ94
・人形作成レベル100
・鍛冶レベル100
・装飾レベル100
・乗馬レベル6
・お洒落レベル100
・清掃レベル2




4◆gEU9La026k22/01/08(土)22:19:36.250Nu4P (4/25)

【リュノ】レベル269
森国の姫。17歳だが奇跡のようなツルペタちっぱい
ぼんやり優しげな見た目とは裏腹に探究心が強い行動派
戦闘能力は妹に劣るが、拠点作成と防衛に凄まじい才能を開花させる
妹リーチェが心配のあまり、父ソウキに拠点防衛を任せてジーク達に合流
変装時は傭兵ノエルと名乗り、その長髪を生かして髪型も好きに変えられる。
母カタリナの仇である氷帝龍を打ち倒し、見事彼女の願いを果たす
・好感度117
・酔いやすさ96
・夜レベル84
・料理レベル78
・龍知識99
・乗馬レベル61
・お洒落レベル63

【リーチェ】レベル381
森国のもう一人の姫。16歳
真面目で礼儀正しい妖精姫。羽の出し入れは自由自在
森国でジークに助けられて以後、彼と行動を共にすることに
変装時は傭兵ルーチュと名乗り、ジークを援護する
嫌な場面を見ることが多いが、脅威の鋼メンタルを手に入れた強き姫
ジークの旧友マイラの最期の自爆は、彼女の心を揺れ動かせる
・好感度172
・夜レベル34
・料理レベル82
・酔いやすさ14
・乗馬レベル6
・お洒落レベル83
・歌唱レベル71

【セレスティア】レベル227
公国の姫。18歳。呪術に侵されていた大人しい金髪美少女
ひたすら愛しい人を求める乙女であるが、愛する人以外はどうでもいい思考だった
リアローズとリーチェを追い詰めるが、彼女達の想いの強さの前に敗北。その後浄化された
以後は生来の大人しさを取り戻すが、過去の行いに悩まされることもしばしば
リアローズから贈られたシャリオのケープはお気に入り
公国にてシャリオと再会するが、他にも何体かのワイバーンを従えることに
・好感度159
・夜レベル100
・酔いやすさ1
・料理レベル25
・お洒落レベル42
・乗馬レベル20
・竜操レベル52
・清掃レベル2


5◆gEU9La026k22/01/08(土)22:20:25.954Nu4P (5/25)

【ユージーン】レベル177
元・セレスティア直属の傭兵。25歳
見た目はヘラヘラした金髪糸目の男
情報を持ち帰ることに特化した傭兵だったが、ひょんなことからジークと遭遇
帰還用のワイバーンを倒されお縄となり、説得の末にジーク達に寝返る
実は現時点で登場人物中最も料理の腕が壊滅している
ジークの旧友マイラには惹かれるものがあったが、交流前に彼女は命を散らしてしまった
・夜レベル11
・酔いやすさ36
・料理レベル壊滅
・乗馬レベル91
・歌唱レベル54

【イアン】レベル268
鉄国騎士団の長。30歳
壊滅した鉄国からリアローズを逃がし、ジークに託した
ほぼ死亡確定の状況からゾロ目により一矢を報いつつ生存
その後無事にジークとリアローズとの合流を果たす
森国にてとうとうミナとの一線を越えるが、まだその関係は秘密
守ることに長けた彼ではあるが、ジークの旧友マイラを守ることは叶わず
・夜レベル91
・酔いやすさ40
・料理レベル61
・乗馬レベル74



6◆gEU9La026k22/01/08(土)22:20:30.058Nu4P (6/25)

【ミナ】レベル254(消耗時は2)
鉄国のシスター。子供体型だが20歳
優しく献身的で礼儀正しい、シスターの模範
瀕死のイアンの命を救ったが、その後は逆にイアンに庇われながら旅をしていた
実は希少な回復魔法の使い手ではあるが、最大魔力は控えめ
その為、自分の体力を削って他者を癒していたことが判明した
想いの果て、イアンと一線を越えることに。氷帝龍にも臆さず挑める度胸も身に着いた
・夜レベル68
・酔いやすさ39
・料理レベル41
・乗馬レベル100
・お洒落レベル76

【マリリン】レベル310
元・公国六将の一人。見た目はまさにアイドルだが22歳の男である
誰がどう見てもイロモノ、大公エルクラッドからは視界にも入れたくない程嫌われていたが……
実は内面はすごくまともな感性の持ち主であり、公国将ネーロ以外の上層部の全員に敵意か殺意を持つほど
耐えきれなくなり公国を飛び出し、やがてジーク達と出会い行動を共にすることに
マリリン親衛隊の面々が森国の戦いの鍵になる可能性も……?
・夜レベル36
・料理レベル50
・乗馬レベル71
・酔いやすさ24
・お洒落レベル74

※詳しいキャラ設定や他の登場人物は前スレにて


7◆gEU9La026k22/01/08(土)22:20:53.235Nu4P (7/25)

~その他解説・留意事項など~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立ちます
・頻繁にコンマ判定や安価が飛びます
・コンマ判定は連取有。安価や多数決の時は連取無効となります
・質問には答えられる範囲で答えます
・判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・多数決時以外のゾロ目は、ボーナスがつくことが多いです↓

『奇数ゾロ目』
良結果判定。しかし判定内容次第では最悪の結果になることもあります

『偶数ゾロ目』
基本は良結果判定。しかし敵のレベルアップ判定、国の損害判定など極一部ではマイナスになることも

『コンマ00』
ハイパークリティカル。どんな判定内容であれ主人公にとっての確定最良結果となります


※コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう
 ここが一番大事です

※狙えても運任せのコンマで楽しんで頂きたいです。仮に狙うにしても心の中でだけ思って発言は控えてください


・メイン級キャラクターは、その都度安価募集。のちに多数決で採用キャラを決めたりします
・敵、サブキャラクターは私が拾えそうなものを勝手に拾うことがあります
・多数決が同票の場合、コンマ判定。コンマ合計値が多いものを採用します(ゾロ目優先)
・キャラクターはあまりに設定が細かすぎると私が処理しきれない可能性が高いです。ご了承ください
・どんな強いキャラクターも、基本は複数の敵に囲まれると負けてしまいます
・諸事情につき、竜の力を持つキャラクターの登場は難しいです
・展開巻き戻しはありません
・本編、雑談時問わずゾロ目が3つ連続で出た場合はゾロ目チケットを進呈(所持上限は5枚)

※このスレは姫と結ばれることを目的としているため、主人公のハーレム化はまず無理です。ご了承ください

※展開によっては姫含むキャラクターの凌辱や死亡もあります。こちらもご了承ください


8◆gEU9La026k22/01/08(土)22:21:13.280Nu4P (8/25)

~キャラクターシートテンプレ~

【名前】
【年齢】
【性別】
【所属】
【外見】
【使用武器】
【性格】
【その他備考】

※このシートを元にしますが、フレーバー判定等で設定が増えることもあります


~自由行動基本表~

所持アイテム

『ゾロ目チケット』×5(上限5)
『イベントチケット』×1
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『耐龍霧・炎風土(氷)』

【拠点での行動】1/2

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)

1EX:姫との個別交流(コンマで四姫の誰か一人とランダム交流。当たった姫は最後の補正値にプラスあり)

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+4のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
・ジークを相手にした場合、もう一人はさらに+5の補正を得る
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)


9◆gEU9La026k22/01/08(土)22:24:08.435Nu4P (9/25)

ちょっと前から思っていましたが、改行制限が厳しくなっているのでしょうか……?
ぼちぼち今日も再開していきたいと思います
森国サイドに移ると少し判定がありますが、結構大事かも……


10◆gEU9La026k22/01/08(土)22:24:40.684Nu4P (10/25)

――

……


ジーク「……マイラ、俺は必ず……」ギュ…


小鳥「ピィ?」グリン


ジーク「ど、どうしたんだこいつは?」

リアローズ「ジークさんに、興味があるのかな……?」

ジーク「……リアローズ、こいつの名前はわかるか?」

リアローズ「ご、ごめんなさい。マイラさん何も――」


小鳥「ピピー!」パタパタ!


リアローズ「ひゃ……!? げ、元気な子だな……」

ジーク「……妙なものだな。あいつは、騒がしいものはとにかく嫌いだった筈なんだが」

ジーク「マイラは――」


小鳥「ピピィ?」パッタパッタ!


ジーク「……」

リアローズ「も、もしかして……」

リアローズ「……鳥さん?」

小鳥「……」

リアローズ「……フェニー?」

小鳥「……」

リアローズ「……ライーラ?」

小鳥「……」


11◆gEU9La026k22/01/08(土)22:25:28.459Nu4P (11/25)

リアローズ「――マイラ?」


小鳥「ピピー!」パタパタ!


ジーク「まさか、こいつ……マイラの名を……?」

小鳥「ピィ?」カシゲ

リアローズ「……」ジワ…

リアローズ「……ジークさん」

ジーク「……ああ」

リアローズ「……あなたの名前は、『マイラ』」

マイラ「ピピィ!」パタパタ!

リアローズ「……きっと、マイラさんも許してくれるよね……?」

ジーク「性格はあいつとは似ても似つかないが……」

ジーク「あいつと同じ、赤い毛……」ナデ…

マイラ「ピピ///」スリスリ…

ジーク「……この大きさなら、持ち歩けるな」

ジーク(マイラの、もう一つの忘れ形見……)

ジーク「……見ていてくれマイラ」

ジーク「俺は必ず……!」ギュ…!

マイラ「ピー……?」ジー…

ジーク「……そうだな『マイラ』。お前も、よく見ておいてくれ」



12◆gEU9La026k22/01/08(土)22:28:48.060Nu4P (12/25)

リアローズ「……でも、無茶は駄目だよ『マイラ』?」ヨシヨシ…

マイラ「?」

リアローズ「みんな……無事に……」ポロ…

ジーク「……あいつの覚悟があったからこそ、俺達は全員無事でいられたとも言える」

ジーク「……どうしようもない時、何かを守るためには……自分の身を厭わない覚悟も必要になってくる」

リアローズ「……うん」

ジーク「あいつだけじゃない。あの日、イアンも鉄国騎士達もリアローズを守る為に命を賭けた」

リアローズ「……うん」

ジーク「森国の兵士達も、妖精兵も……みんなな」

リアローズ「……うん」

リアローズ「……わかってる。わかってるけど……っ」

ジーク「……」

ジーク「……好んで死にたい奴など、まずいない」

リアローズ「え……?」

ジーク「……誰もが、何かを守る為に命を散らしている。それが現実だ」

ジーク「だが……そいつらも、本当は生きたかったはずだ」

ジーク「守って、自分も生き延びて……また明日を迎える。そのつもりだったはずだ」

ジーク「ただ少しばかり運に恵まれず……それが叶わなかった」

リアローズ「……」


13◆gEU9La026k22/01/08(土)22:34:25.978Nu4P (13/25)

ジーク「……守られた俺達は、その願いの分だけ前を見なくてはならない」

リアローズ「……うん」

リアローズ「……」ジィ…

マイラ「ピィ?」

リアローズ(マイラさんもきっと、もっと……)

リアローズ(『マイラ』を見ていると、マイラさんも……本当は、こんな風に生きたかったんじゃないかって……)ジワ…

リアローズ(……マイラさんが、繋いでくれたこの想い……無駄にはできない……!)

リアローズ「……ジークさんは……」

ジーク「……俺も、マイラと同じ傭兵だ」

リアローズ「っ……」

ジーク「――だが、何度も言っているだろう?」



ジーク「――俺は、生きる。大切なものを守りつつ、俺も生き延びてみせる」



ジーク「だから、そんな顔をしないでくれ……」

リアローズ「……ごめんなさい」

リアローズ「でも、ジークさんもまだ……」

ジーク「……そうか。俺もまだ、傭兵として甘いのかもしれないな……」

ジーク「すまないリアローズ……もう少しだけ、ここで……」

リアローズ「うん……『マイラ』しかいないから、大丈夫だよ……」ナデ…


リアローズ(……もう)

ジーク(……喪いたくはない……)


……

――


14名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:38:01.586RQhf (1/1)

たておつー


15◆gEU9La026k22/01/08(土)22:43:09.431Nu4P (14/25)

ジーク「すまない、待たせた……か?」


ジーク傭兵団「「……」」オイノリ

クリス「……」オイノリ

ユリーカ「……」オイノリ

ネーロ「……」オイノリ


リアローズ「これは……」

ミナ「……リアローズ様、ジークさん。戻られたのですね」

ジーク「ミナ、これは……」

ミナ「……森国に教会はありませんから、簡素なものになってしまいますが」

ミナ「それでも大切なのは、想う心です。どうかお二人も……マイラさんへの祈りを」

ジーク「……わざわざ、用意してくれたのか。すまないな……」

ミナ「いえ、私にてきることはこのくらいしかありませんから……」ギュ…

ミナ「……マイラさんの形見か何かがあれば……」

ジーク「……あるには、ある」チャラ…

マイラ「ピ……?」

ジーク「だが、ここに供えることはまだしない。あいつにも……見守ってもらいたいからな」

リアローズ「……」コクリ

ミナ「……そうですか」

ミナ「では、改めて皆で祈りましょう」

ミナ「マイラさんの為に……」

一同「「……」」オイノリ



……

――


16名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:47:02.274ksc3 (1/3)

新スレ乙です


17◆gEU9La026k22/01/08(土)22:49:22.211Nu4P (15/25)

――『森国に迫る影』――


【森国・地下拠点】



ソウキ「カタリナッ! どうして一人で鉄国に行ったんだ!?」

カタリナ「だ、だってミリアが……」オロオロ…

ソウキ「今の君は戦うことができないんだぞ!? もし何かあったら……」

ソウキ「君達も、カタリナを止めてくれてよかったんじゃないか!?」


アッシュ「カタリナ様の願いを断ることなんて、俺にはできませんっ!!!」ビシ!

キスト「こんなに麗しいお方から懇願されて断れる男がこの世にいるだろうか? いやいない……」ファサ…


ソウキ「いや、確かにその気持ちもわかるんだけど……!」グッ…!

ソウキ「俺もカタリナの願いは尊重したいんだけど……!」

ソウキ「場所が場所だから……!」

カタリナ「ご、ごめんなさい……」シュン…

カタリナ「あっちでも、ソニアさんにすぐ帰れって怒られちゃって……」

ソウキ「……いや、熱くなって悪かった」

ソウキ「鉄国も君も無事なら、何も問題はないんだ……」

ソウキ「それよりも……」


――

特殊判定
↓1~3コンマ二桁


18名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:49:29.365GXeX (1/1)

建て乙


19名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:49:34.284ksc3 (2/3)




20名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:49:37.033UXW8 (1/4)

建ておつー


21名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:49:42.787PZ0U (1/3)

はい


22名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:49:58.612UXW8 (2/4)

やっちまった……


23◆gEU9La026k22/01/08(土)22:53:57.338Nu4P (16/25)

>>22
今回ゾロ目無いところなんで大丈夫ですよー
関係ない場所でのゾロ目はチケット変換ですが、ゾロチケは満杯なので
イベントチケットに変換しておきます


24名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:55:52.751vlHw (1/2)

これはラッキー


25名無しさん@おーぷん22/01/08(土)22:57:07.256UXW8 (3/4)

助かった……いやほんとポラリスのせいで完全に奇ゾロにトラウマ植え付けられてるわ


26◆gEU9La026k22/01/08(土)23:01:33.229Nu4P (17/25)

1ミリアの傷

75>65

※基準値を下回った為、まだ鉄国療養中。次の戦闘には参加不可

2エーテルのエクリプスチャージ(コンマ値そのまま)

84/100

※おそらく次回判定でチャージ完了

3エーテルの現在地

奇数:鉄国
偶数:森国

※まだ鉄国。次の戦闘には参加不可

――


ソウキ「ミリアの傷の具合は大丈夫なのかい?」

カタリナ「私も、ミリアの回復をしようと思ったんだけど……」

カタリナ「ミリアから、ソニアさんの回復を優先するように言われちゃって……」

ソウキ「そうなると、まだ完治はしていないか……」ムムム…

ソウキ「……それじゃあ、もう一つの問題だ」

ソウキ「――どうして、エーテルが飛び出したのも引き止めてくれなかったんだい!?」

ガルム「……ソウキ様、それは無理というものですな」

ガルム「あの泣き出してしまいそうな顔で見上げられたら、もう……!」

セイム「……私も、最初は止めようと思いました」

セイム「しかし、あれほどの決意を秘めた表情……無碍にはできません」

キスト「エーテル嬢は可憐だが……ただ守られる儚い花というわけでもない」

ソウキ「……そうだね。あの子も、辛い経験をしている」

ソウキ「だからこそ、今度こそはと思ってしまうのかもしれないな」


27◆gEU9La026k22/01/08(土)23:08:00.090Nu4P (18/25)

ソウキ「しかし、そうなると……」

ソウキ「もうしばらく、森国の守りが薄いままということになりそうだな……」

カタリナ「何かあれば、転移陣で鉄国に報告はできると思うけど~……」

ソウキ「それでも、あれは王城内に直通する転移陣じゃない」

ソウキ「『鉄国への救援依頼を出すにしても、少しは間が空いてしまう』問題はある」

ソウキ「幸い、この拠点なら『龍の一撃でも初回は耐えきれる』だろうけど……」

ソウキ「耐えたとして、あとは『無防備かつ民達の身にも危険が迫る』」

ソウキ「なんとか、エーテルとミリアが戻るまでは何事もないことを祈りたいな……」

セイム「微力ながら、我らマリリン親衛隊がおります」

ガルム「何かがあれば、我らが出ましょうぞ」

キスト「美しきカタリナ様達をお守りする為ならば、たとえ火の中水の中……」ファサ…

アッシュ「……」


――

追加特殊判定
↓1コンマ二桁


28名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:08:07.775PZ0U (2/3)

はい


29◆gEU9La026k22/01/08(土)23:14:34.161Nu4P (19/25)

森将不在、アッシュの加勢

75>25

※基準値を上回った為、親衛隊に加勢!

――


アッシュ「お、俺も!」バッ!

一同「「!!」」

アッシュ「俺も、よわっちいかもしれませんけど……!」

アッシュ「それでも、カタリナ様や森国の為に戦ってみせます!」ビシ!

セイム「アッシュ……」

キスト「ふ……いい顔だ」

ガルム「しかし、アッシュよ。お前は優しすぎる節がある」

ガルム「敵を前に、剣を鈍らせない覚悟はできているか?」

アッシュ「はい。俺は、カタリナ様に救われた……」

アッシュ「カタリナ様の為なら、この命だって……!」

カタリナ「……駄目ですよ、アッシュ?」ナデ…

アッシュ「あっ///」ビクン!

カタリナ「簡単に命を投げ捨てないで。約束ですよ~……?」

アッシュ「は、はい! カタリナ様の為に、生きぬいていつまでも尽くしますっ!///」

キスト「……人の事を言えんが、お前カタリナ様を相手に過ちを犯すなよ……?」

ソウキ「カタリナは素晴らしい女性だからな。これも仕方がないことだ」ウンウン


30◆gEU9La026k22/01/08(土)23:25:10.821Nu4P (20/25)

ソウキ「それじゃあ君達、悪いんだけど……」

セイム「心得ています。再び、地上の警邏に」ビシッ!

ガルム「まだ公国にはこの拠点の存在はばれていないようですからな」

キスト「仮に敵襲があったとしても、地上で相手取れば次の策を練る時間も生まれる……」ファサ…

セイム「何事もなければ、それが一番ではありますが」

アッシュ「でも、これまでなんどか地上を警戒しましたけど、未だに敵は……」

ガルム「見つかってはいない。しかし、だからといって油断は禁物というもの」

キスト「鉄国との連合軍、そこに森国の兵がいることはばれている筈だからな……」

セイム「森国もどこかで息を潜めていると疑われても、不思議ではないということだ」

アッシュ「……」ゴクリ…

カタリナ「……ごめんなさい。今は戦えないばかりか、回復の魔力すら……」

カタリナ「本当に、無茶は駄目ですよ……?」

セイム「勿論、それも心得ています」

ガルム「今や我らが、森国の盾となってしまっていますからな……」

キスト「美しい女性たちのため……我らは散るわけにはいかない」ファサ…

アッシュ「俺も、カタリナ様のために……!」


セイム「――行くぞ!」ビシ!

マリリン親衛隊「「おおっ!!」」


……

――


31◆gEU9La026k22/01/08(土)23:32:39.981Nu4P (21/25)

――

【森国・地上】



ヒュオォォォ…


セイム「……しかし、何度見ても慣れぬ光景だな」

キスト「昔は、さぞ美しい森が広がっていたのだろうな……」

ガルム「……我らに、それを取り戻す術は無い。この手が届く範囲のものしか、守ることはできぬのだ」

アッシュ「……」

セイム「……そう気を落とすなアッシュ。我らはマリリン様の親衛隊ではあるが……」

セイム「お前はもう、森国の兵士となったのだろう?」

キスト「……人は誰しも、苦い過去を持つ」

キスト「だがいつまでもそれに囚われてはいけない。己への戒めとして、より高みを目指す糧とするのだ……」ファサ…

ガルム「うむ! なに、まだまだ若いのだ。大いに悩み、そして自分の道を探していくとよい!」ハハハ!

アッシュ「皆さん……」


ジリ…


セイム「……!」ピク!

セイム(風の流れが、少し違う……)

セイム(これは……)

キスト「……アッシュ、構えろ」ザッ…

アッシュ「え!?」

ガルム「……まさか?」ガシャン!


――

特殊判定
↓1コンマ二桁


32名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:33:32.488Ak8c (1/1)




33◆gEU9La026k22/01/08(土)23:34:52.034Nu4P (22/25)

えー!?(白目射出)
ここで偶数ゾロ目取れますかー……


34名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:35:43.879s9cy (1/1)

立て乙です
偶数は本当によき


35◆gEU9La026k22/01/08(土)23:39:32.363Nu4P (23/25)

ベルゲの送り込んだ部隊

コンマ88

88

偶数ゾロ目:最弱+既に……?

――


ズガ…!


バシャァ!



セイム「……いや、既に戦闘が起きている!?」

キスト「どういうことだ……!?」

ガルム「まさか、森国の民の誰かが襲われているのでは!?」

アッシュ「は、はやく助けに行かないと!?」

セイム「わかっている!」バッ!


セイム「――総員、『疾風陣形』!!!」バッ!

マリリン親衛隊「「はっ!」」バババ!



セイム「――戦闘場所へ速攻前進! 救援を行う!」バッ!


……

――


36◆gEU9La026k22/01/08(土)23:46:00.031Nu4P (24/25)

……


キィン!


ドサ…



セイム「こ、これは……!?」




キュイ「キュキュキュー!」バシャア!


ベルゲ隊兵「ぎゃあああ!?」ドサ…


キュイ「キュイー!」ブオン!


ベルゲ隊兵「ぐはっ!?」ドサ…



ベルゲ水龍幼体「ギュ……」オロオロ…

ベルゲ龍兵「ぐ……!? な、なぜ森国に水帝龍が……!?」



キスト「あれは、キュイか……!?」

ガルム「何やら、しばらくみない間に逞しくなっているような気もしますが……」

アッシュ「敵にもキュイみたいな奴がいるけど、怯んでいる……?」

セイム「……兵士もほとんどが倒されているな。残るはあの男ぐらいか」

セイム「龍とはいえ、幼い者にだけ戦わせるわけにもいくまい……」スッ…

セイム「――総員、戦闘用意!」



――戦闘開始!!!


37◆gEU9La026k22/01/08(土)23:48:55.301Nu4P (25/25)

既に半壊したベルゲ隊との戦闘が決まったあたりで今日はここまで
ミリアとエーテルが不在で不味いかと思い、アッシュも参戦したら……
まさかの偶数ゾロ目で、キュイの強化も入りほぼ負けは無い状況でしょう
戦闘が終わり次第、再びジークサイドとなります

本日もありがとうございました!


38名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:50:01.979UXW8 (4/4)

おつおつ
前作のサクといい今作のキュイといいキューキュー鳴く龍・竜は可愛くて強いという法則が成り立ってきてる気がする


39名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:50:12.758ksc3 (3/3)


偶数ゾロ目嬉しい


40名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:51:18.683PZ0U (3/3)

乙です
まさかのキュイ活躍+強化やった


41名無しさん@おーぷん22/01/08(土)23:52:01.764vlHw (2/2)

乙ー
ここでまさかのキュイ奮闘は予想外だけど頼もしい
勝てたら魚をいっぱいごちそうしよう


42名無しさん@おーぷん22/01/09(日)00:01:58.867ee5b (1/1)

キュイ強いなww
乙です!


43名無しさん@おーぷん22/01/09(日)12:46:17.4477T5f (1/1)

馬鹿


44◆gEU9La026k22/01/09(日)22:44:50.683IeML (1/18)

こんばんはー
遅くなりましたが、森国水際防衛から再開したいと思います


45◆gEU9La026k22/01/09(日)22:45:35.265IeML (2/18)

――


セイム「――加勢する!」


キュイ「キュ? キュキューイ!」パタパタ!


ベルゲ水龍幼体「ギュ……!?」オロオロ…

ベルゲ龍兵「な、なんだ貴様らは……!?」

ベルゲ龍兵「く、ベルゲ様に報告を……!?」

ガルム「……なるほど、奴の手の者か」

キスト「それならば、一切の容赦は不要。叩きのめしてしまおう」ボキボキ!

アッシュ「他の兵士は倒れたまま起き上がる気配もありません。今の内に!」

ベルゲ龍兵「く……」

ベルゲ龍兵「……」


メキメキ…


ベルゲ龍兵「――ナメルナアアアァァァァァ!!!」ゴパァ!


――『ウォーターガン』発動――

★『ウォーターガン』★
水属性・戦闘開始時、敵に貫通する2劣勢を与える
以後、戦闘中にコンマ奇数ゾロ目時も発動


セイム「む!?」



46◆gEU9La026k22/01/09(日)22:46:34.128IeML (3/18)

ガルム「いかん、セイム下がるのだ!」バッ!



キュイ「キュキュキュー!」バッ!


★『水帝の系譜』
自身への水属性による攻撃や弱体を全て無効化する
このスキルは他のスキルの影響を受けない


――ウォーターガンを無効化


ベルゲ龍兵「!?」

キュイ「キュキュ……」ゴクゴクゴク…

ベルゲ龍兵「オレノミズヲ、ノンダダト……!?」

セイム「……驚いたな」

ガルム「あれ程の高圧水を繰り出した敵もですが、それを苦にもせず取り込めるとは……」

キスト「ふ……助けるつもりが助けられるとは。これは我らも情けない姿は見せられませんね」

アッシュ「っ……お、俺だって!」ジャキン!


ベルゲ水龍幼体「ギュギュ……」ジリ…

キュイ「キュイッ!」キッ!

ベルゲ水龍幼体「!?」ビクゥ!


ベルゲ龍兵「ググゥ……ツカエヌヤツメ……!」

ベルゲ龍兵「オレハベルゲサマヨリチカラヲサズカッタジョウキュウヘイナノダ……!」

ベルゲ龍兵「ショゲキヲフセイダテイドデ、イイキニナルナヨ!」バッ!

セイム「……我々も、身に余る光栄を背負う者。異形の者になど負けるつもりはないぞ!」バッ!


――戦闘続行!


47◆gEU9La026k22/01/09(日)22:47:12.544IeML (4/18)

セイム:レベル146
★『親衛隊1号の誇り』
戦闘時、常時補正+30。
このスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても15まで軽減し戦闘を行う

★『直伝・疾風陣形』★
戦闘時常時補正+30
敵軍の攻防状態指定効果を無効化し、自軍の逃走と奇襲判定に+25の補正を得る

★『空閃』
優勢取得時、敵の★を含むカウンターを無効化する

★『ソニックスラッシュ』
風属性。優勢取得時、一度だけ発動
敵の回避スキルを無効化し、1×2劣勢を与える

ガルム:レベル126
★『親衛隊のお父さん』
防御状態時、補正+20
敵の奇襲攻撃、公国指定スキルを無効化。さらに自身以外の味方が存在する時、自軍の耐久値を1増加させる

★『バトルカウンター』★
戦闘時、一度だけ発動。
劣勢判定を受けた時それを無効化。自軍にセイムがいる場合はさらに相手の耐久値を1減らす

★『攻防一体』
戦闘時常時補正+15
優勢取得時、コンマ一桁が0なら敵にスタンの状態異常を与える
劣勢判定時、コンマ一桁が0なら二回まで劣勢判定を無効化する


48◆gEU9La026k22/01/09(日)22:48:08.179IeML (5/18)

キスト:レベル141
★『己を知る親衛隊』
戦闘時、自身への-補正を無効化する
さらに敵軍に自身よりレベルが高い者がいる時、戦闘時常時補正+20を得る

★『弛まぬ進撃』
攻撃状態時、補正+20
敵が防御状態の時、さらに補正+20

★『正拳打』
攻撃状態時、補正+10
優勢取得時、コンマ一桁が8だった場合は2劣勢を与える
このスキルは敵のダメージ軽減を無視する

アッシュ:レベル35
★『救われた傭兵』
敗北時、負傷判定を一段階緩和し逃走補正+15を得る

キュイ:レベル85
★『水帝の系譜』
自身への水属性による攻撃や弱体を全て無効化する
このスキルは他のスキルの影響を受けない

★『清めの雫』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を回復させ、状態異常を解除する


49名無しさん@おーぷん22/01/09(日)22:49:20.656C48C (1/4)

キュイつえぇ!?


50◆gEU9La026k22/01/09(日)22:49:28.061IeML (6/18)

VS


ベルゲ龍兵:レベル50+200=250
★『水龍の片鱗』
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を3にし、
補正差が50以上であったとしても25まで軽減し戦闘を行う
また水属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる

★『ベルゲ龍兵・強』
公国指定、自身への弱体スキルを無効化し、戦闘時、基礎レベルを200増加させ、
さらに水帝の一部力を使用可能とする

★『ウォーターガン』★
水属性・戦闘開始時、敵に貫通する2劣勢を与える
以後、戦闘中にコンマ奇数ゾロ目時も発動

★『濁流波』
戦闘時、常時補正+30
戦場が森ならばさらに+30、水場なら+50を加える

『生命の水・改』
劣勢判定を二回まで回復させる

★『非国民への無慈悲』★
敗北判定時に発動
このスキルを持つ者は逃走ができず、確定で死亡する


51◆gEU9La026k22/01/09(日)22:49:53.909IeML (7/18)

『マリリン親衛隊』攻撃状態
レベル146+126+141+35+85
=レベル総計533

耐久値:2+1
『親衛隊のお父さん』1

防御:1
『バトルカウンター』1

回復:1
『清めの雫』1

セイム:合計補正…60
『親衛隊1号の誇り』+30
『直伝・疾風陣形』+30

ガルム:合計補正…15
『攻防一体』+15

キスト:合計補正…50
『己を知る親衛隊』+20
『弛まぬ進撃』+20
『正拳打』+10


補正合計:+125


VS


【ベルゲ隊】
ベルゲ龍兵:レベル50+200=250

ベルゲ龍兵強:合計補正…60
『濁流波』+30+森戦場+30

レベル差…283
補正+280
スキル補正差…+65

※『水龍の片鱗』により補正差を25まで軽減

コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


52名無しさん@おーぷん22/01/09(日)22:50:18.7157Npt (1/3)




53◆gEU9La026k22/01/09(日)22:55:06.871IeML (8/18)

コンマ15

――マリリン親衛隊劣勢!


ベルゲ龍兵「グオオォォォ……カアッ!」ダン!


キュイ「キュ!?」

セイム「速い……!?」

ベルゲ龍兵「ソノクビモラ――」


ガルム「ぬぅぅぅぅん!」ガキィィン!


ベルゲ龍兵「グッ!?」


ガルム「――セイム!」

セイム「お願いしますガルムさん!」キィィィィン!


――『バトルカウンター』発動――

★『バトルカウンター』★
戦闘時、一度だけ発動。
劣勢判定を受けた時それを無効化。自軍にセイムがいる場合はさらに相手の耐久値を1減らす


ドゴォォォォォ!


ベルゲ龍兵「グハァ!?」メキメキ…!

ガルム「ふぅ、彼女の真似事ですがうまくいきましたな」

ベルゲ龍兵「ググ……!」


コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


54名無しさん@おーぷん22/01/09(日)22:55:40.853OXSw (1/2)

はい


55◆gEU9La026k22/01/09(日)23:02:05.519IeML (9/18)

コンマ53
――マリリン親衛隊優勢!

キスト「今度はこちらの番だな。合わせろアッシュ!」ダン!

アッシュ「は、はい!?」ダン!

ベルゲ龍兵「フン……! キサマラザコノコウゲキナド……!」ガキン!

アッシュ「ぐぅ……強い!?」

キスト「……ああ。どうやらお前は、私よりも遥かに強いようだな」

キスト「――だが忘れるな。私達は全員で戦っているのだ」


セイム「――そこだ!」ビュオン!


――『ソニックスラッシュ』発動――

★『ソニックスラッシュ』
風属性。優勢取得時、一度だけ発動
敵の回避スキルを無効化し、1×2劣勢を与える


ザシュザシュ!


ベルゲ龍兵「グアアアアアア!?」ブシャア!

ベルゲ龍兵「ム、ムダダ……!」

『生命の水・改』発動――

――劣勢判定二回を無効化

シュウゥゥゥ…

ベルゲ龍兵「ハァ……ハァ……」

キュイ「キュキュ……!」

セイム「……成程、これは面倒だ」


コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


56名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:02:28.644uSOU (1/4)




57名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:02:35.215C48C (2/4)

いけ!


58◆gEU9La026k22/01/09(日)23:08:26.228IeML (10/18)

コンマ44

ゾロ目による確定優勢+戦後ボーナス(少しストック)

――マリリン親衛隊優勢!


セイム「だが、仲間を失い一人で戦おうとする輩は扱い易くもある」


ベルゲ龍兵「ダマレエエェェェェ!」バッ!

ガルム「おっと、そう簡単に通しはせぬぞ!」ガキィン!

ベルゲ龍兵「グガアアアア!」ググググ…!


キュイ「――キュィィィィィン!」グリン!


バシィ!


ベルゲ龍兵「グ、ゴォォォ……!?」メキメキ…


アッシュ「うっわ、柔らかそうな尾なのに重い一撃だ……」ゴクリ…

キスト「美しい華に棘があるのは、種族を問わないのかもしれんな」

キスト「さて、あの美しくない者は……もう一押しか?」


コンマ25以上で勝利
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


59名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:11:24.2237Npt (2/3)




60◆gEU9La026k22/01/09(日)23:15:26.645IeML (11/18)

コンマ23

――マリリン親衛隊劣勢!


ベルゲ龍兵「――ヌガアアアアァァァァ!」ダン!


キスト「なにっ、まだ動けるのか!?」


ザシュ!


ガルム「キスト!」

キスト「く……掠り傷です。問題はない……!」

キュイ「キュキュ!?」

キュイ「キューイ!」ジャパァ!

――『清めの雫』発動――

★『清めの雫』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を回復させ、状態異常を解除する

劣勢判定を無効化


キスト「これは……」

キュイ「キュ……?」

キスト「……すまない、助かった!」


コンマ25以上で勝利
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


61名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:16:11.816uSOU (2/4)

次こそ


62◆gEU9La026k22/01/09(日)23:20:29.637IeML (12/18)

コンマ16

――マリリン親衛隊劣勢!


ベルゲ龍兵「ガアアアアアアアアア!」ブオンブオン!


セイム「ぐ……!?」ガキンガキン!

アッシュ「うわっ!?」ガキィン!

キスト「おのれ、捨て身の攻勢にでたか……!」


ガルム「ぐっ……!?」メキメキ…!

ベルゲ龍兵「グゴガガガ……!」

ガルム「なんという力、なんという妄執だ……!?」ググ…!


ドゴォ!


ガルム「ぐ……!」ズザザ…

キスト「ガルムさん!」

セイム「く、一度陣形を立て直す!」バッ!

アッシュ「わかりました!」


コンマ25以上で勝利
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


63名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:21:15.958SPrV (1/2)

粘るなぁ


64◆gEU9La026k22/01/09(日)23:25:37.362IeML (13/18)

コンマ58

――マリリン親衛隊優勢+キスト正拳打発動!


ザザザ!


セイム「よし!」

ガルム「なんとか立て直せましたな」

アッシュ「でも、あいつ動きが……」

キュイ「キュイィ……!」


ベルゲ龍兵「カタマッタトコロデムダダ……!」

ベルゲ龍兵「コンドコソ、スイテイノチカラデ――」スゥゥゥゥ…



キスト「――腹ががら空きだなぁ!」ブオン!


ドスゥ!


ベルゲ龍兵「――オ……ゴァ……!?」ボキョボキョ…


キスト「手ごたえあり……!」


ベルゲ龍兵「ア……」


ドシャァ…


ベルゲ龍兵「」ビクンビクン…


セイム「……ふぅ」


――勝利!!!


65名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:27:09.610C48C (3/4)

結構危なかったな……


66◆gEU9La026k22/01/09(日)23:33:56.788IeML (14/18)

ベルゲ龍兵「」

キスト「大丈夫です。完全に死んでいる」

ガルム「他の兵士達もやはり、既に事切れていたようですな」

セイム「ならばとりあえず、一応の危機は去ったと見るべきか」

アッシュ「手強い相手だった……俺、何もできなくて……」ブル…

キスト「ふ……私は油断し手傷を負ったんだぞ?」

キスト「しっかりと敵の攻撃を見極め防いだお前は上々だ」

ガルム「うむ。臆さず立ち向かてもいた。誇るべきことだ」

セイム「ああ。それに……」

キュイ「キュイキュイ♪」

セイム「礼を言う。君の働きが無ければ、我々だけでは任務を果たせていなかったかもしれない」

キュイ「キュキュイ……///」テレテレ


ベルゲ水龍幼体「……ギュ……ギュイイ!」


ガルム「む!?」

アッシュ「そ、そうだまだこいつが――」

キュイ「キュ!」ギロ!

ベルゲ水龍幼体「……ギュイィィィ!」バタバタバタ!

アッシュ「あ、逃げた!?」

キスト「ふふ、本当に大した龍だ。将来は大物になるか?」

キュイ「キュキューイ!」

セイム「とりあえずまずは、ソウキ様とカタリナ様への報告を急ごう」



――

※マリリン親衛隊が森国の防衛に成功しました!
※ベルゲ隊全滅の為、ベルゲへの報告が無くなりました


67◆gEU9La026k22/01/09(日)23:38:29.042IeML (15/18)

――


――『失われた傭兵』――


【公国・マイラの拠点跡地】


ヒュオオォォ…


ゼルガー「……」

ゼルガー「何も、残されていませんか……」

ゼルガー「彼女の拠点も、彼女自身も、遺したものも、全て」

イリアス「……」

ゼルガー(民達からの報告によれば、黄金の光が突き刺さったと……)

ゼルガー(先日の一件と同一と考えると、鉄国の者達の仕業ではないでしょう)

ゼルガー(公国にも、鉄国にも、森国にも……)

ゼルガー(相手を選ばず、無差別に襲っているというのですか?)


ゼルガー「……」

イリアス「……」



――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


68名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:38:55.642OXSw (2/2)

はい


69名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:39:04.401uSOU (3/4)




70◆gEU9La026k22/01/09(日)23:40:10.265IeML (16/18)

あ……(白目)


71名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:41:15.042uSOU (4/4)

イリアス判定でやらかしたっぽいかもしれん


72◆gEU9La026k22/01/09(日)23:46:47.499IeML (17/18)

マイラの死に対する詮索

1ゼルガー
42(……わかりません。彼女が欠けた穴を早急に埋める策を考えねば)>5

※基準値を上回った為、深追いせず

2イリアス(高警戒により旧友補正無し)
01(…………マイラ…………)<5

※基準値を下回ってしまった為……

――


ゼルガー「……情報が少なすぎる。一度戻りましょう」

ゼルガー「もしかすると、マイラさんも逃げ延びているかもしれませんしねぇ」

イリアス「……はい」

イリアス「……」クン…


イリアス(……ゼルガー将軍も、気がついている筈だ)

イリアス(微かに残る、焼け焦げた血の臭い……)

イリアス(マイラは、もう……)


ゼルガー「……私はエルクラッド様への報告を」

ゼルガー「イリアスさんは、拠点で待機をお願いします」

イリアス「……了解」



イリアス(……マイラ、何があった?)



――

※イリアスが……

――


73◆gEU9La026k22/01/09(日)23:50:48.182IeML (18/18)

えー……判定を取った辺りで今日はここまでで……

親衛隊とキュイが森国の防衛に成功したため、これで森国本土はほぼ安全圏のはずです
(次回ポラリスターン休みのため)
ただ、少々別の問題が出てきてしまったのも事実です……
次は再びジークサイド。やりとりのあと、雷帝龍へ挑むことになるかと思われます

なお親衛隊の戦闘時ゾロ目ボーナスですが、おそらく親衛隊が大規模な戦闘を行うことはもうないであろうため
別のことでボーナス補填を考えています

本日もありがとうございました!


74名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:52:14.076SPrV (2/2)

おつ
森国安全になった一方でイリアスも後を追う可能性が出てきたのか……


75名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:52:26.2127Npt (3/3)


イリアスはどう動くのか


76名無しさん@おーぷん22/01/09(日)23:54:24.822C48C (4/4)

おつです
マリリン親衛隊とキュイが無事に勝ったのは嬉しいけどまさかこれイリアスまでポラリスにやられるなんてないよね……?


77名無しさん@おーぷん22/01/10(月)00:35:09.715wsUR (1/1)

深追いはしちゃうけどまだ確定死亡ってことじゃないならワンチャンあるか?


78名無しさん@おーぷん22/01/10(月)01:04:27.007OHh0 (1/2)

乙です!
イリアスはどうなるんやろか…?


79◆gEU9La026k22/01/10(月)22:35:49.355Csu1 (1/14)

こんばんはー

>>76
奇数ゾロ目ではなかった+イリアスの警戒値が極高なので即死はないです
全ては次回行動時のコンマ次第です

それでは遅くなりましたがぼちぼち再開
雷帝遭遇まで行けたらいいなと


80◆gEU9La026k22/01/10(月)22:36:38.138Csu1 (2/14)

――【奪われた傭兵】――

……

【飛竜の森周辺の拠点・ユリーカの部屋】


ユリーカ「……」ゴリゴリ…

ユリーカ「……」グツグツ…

ユリーカ「……」

ユリーカ「う……うぅ……」ポロポロ…


クリス「……ユリーカ」


ユリーカ「ク、クリス兄様!? いつの間に!?」

クリス「少し前からだよ。部屋の戸もしっかり叩いている」

ユリーカ「ご、ごめんなさい。早くこの薬を完成させなくちゃって思ったら……」

クリス「……根を詰め過ぎるな。お前が悩む必要はないんだ」

ユリーカ「っ……」

クリス「……私は、その薬を作ることもできない」

クリス「何かを為して、せめて皆様に何かを報いるべきだと思っていても、何もできないんだ」

ユリーカ「兄様……」

クリス「常に、誰かに助けられてばかりで……無力な存在だ」

ユリーカ「いいえっ、私の方こそです……!」

ユリーカ「私がもっと早く薬を完成させているか、敵襲を感知できる鋭さがあれば……!」

ユリーカ「マイラさんは、私を呼びに来てくれた時間分、何かができたかもしれないんです……!」

ユリーカ「そうすれば、もしかしたら……!」ポロポロ…

クリス「ユリーカ……」


81◆gEU9La026k22/01/10(月)22:39:42.681Csu1 (3/14)

クリス「……」

クリス「……それはあくまで、もしかしたらの話だ」

クリス「どれだけ悔やんでも、時が戻ることはない」

クリス「……どれだけ辛くても、泣いている間に時は進んでしまう」

クリス「前をみるしかないんだ、ユリーカ」

ユリーカ「前を……」

クリス「そして前を見ても、何もできないかもしれない。非力な私達では、望み通りの結果を得られないことは多々ある」

クリス「それでもそれを悔い続けることはできない。それでもやはり、前を見続けなくてはならない」

クリス「いつの日か、為すべきことを果たすためにな」

ユリーカ「……」

クリス「……まあ、ユリーカはもうできていたみたいだがな」

ユリーカ「え?」

クリス「言っただろう? その薬は私には作れず、ユリーカにしか作れない」

クリス「……無事に持ち帰れた素材を、無駄にしない。前を見て薬の完成を目指すユリーカは、間違ってはいないよ」ナデ…

ユリーカ「にい、さま……」ポロポロ…

クリス「ジーク殿が前を向かれているのだ。私達ばかり沈み込んでいるわけにもいかないだろう」

クリス「……私にも何か手伝えることはあるか?」

ユリーカ「は、はい……!」グシグシ…



公国親兵「クリス様、ユリーカ様……」コソ…

公国親兵「……」スッ…


……

――

※出発前に『対龍霧・氷』が完成します

――


82◆gEU9La026k22/01/10(月)22:43:25.456Csu1 (4/14)

……

【森国姉妹の部屋】


リュノ(……お母さんの敵は討てました)

リュノ(ジークさん以外、怪我らしい怪我をした人もいなくて)

リュノ(私もリーチェも、戦いの中でさらに経験を積んで強くなれた自負もあります)

リュノ(何もかも、順調に来ていた筈だったのに……)


リーチェ「っ……!」キイィィィン!


――『祈りの羽』発動――

★『祈りの羽』
戦闘時、一度だけ発動
劣勢判定を回復し無効化する


リーチェ「はぁ……はぁ……!」ガク…

リーチェ「どうして、ですか……」ポロ…

リーチェ「もっと、もっと強力な回復魔法が使いたいのに……!」

リーチェ「どうして、できないのですか……!」ポロポロ…!

リーチェ「今からでもマイラさんを助けられるような、そんな――」

リュノ「……」


――『緑のやすらぎ』発動――


フワァ…


リーチェ「あ……」

リュノ「……リーチェ、無理は駄目です」ギュ…

リーチェ「お姉様……」ポロ…

リュノ「大丈夫。落ち着いてゆっくり呼吸を整えて……」


83名無しさん@おーぷん22/01/10(月)22:48:08.658YPOr (1/2)

リーチェのスキル弱めなのは打ち止めか……


84◆gEU9La026k22/01/10(月)22:54:01.190Csu1 (5/14)

リュノ「回復魔法は万能なものではありません」

リュノ「……亡くなってしまった人を蘇らせるなんてことは、できないんです」

リュノ「リーチェなら、わかっていることでしょう?」

リーチェ「ぅ……ぅぅっ……!」ポロポロ…

リュノ「……無理をしてあなたまで倒れたら、きっと皆さんも……」

リュノ「……マイラさんは、私たちの為に残ってくれたんです……」ポロ…

リュノ「だから……私達が頑張って、マイラさんの代わりに龍をぶん殴ってやらないといけないんです……!」ポロポロ…

リーチェ「は、い……!」ポロポロ…

リュノ「……今の内に、泣けるだけ泣いていいよリーチェ。お姉ちゃんが受け止めてあげますからね……」ナデナデ…

リーチェ「すみ、ません……!」ポロポロ…


リュノ(……ついさっきまで話していた人が、殺される)

リュノ(散々危ない目に遭って来て、理解はしていた筈なのに……私はやっぱり、まだまだ甘かった)

リュノ(でも、ジークさんは立ち向かおうとしているんです。私が落ち込んでなんかいちゃ駄目なんです……!)ギュッ!

リーチェ(……私の力の、限界……)

リーチェ(でも、これじゃあ……! もし、ジークさんがマイラさんと同じ行動をとったら……!)ジワ…

リーチェ(……ごめんなさいお姉様。私は……)


――

※氷帝龍との戦いで森国姉妹がスキル獲得!
リュノ
★『緑のやすらぎ』★
戦闘時、★を含む敵の戦闘中の補正上昇を全て無効化する
リーチェ
★『祈りの羽』
戦闘時、一度だけ発動
劣勢判定を回復し無効化する

※特殊条件を全て満たしてしまった為、リーチェExスキルアンロック(分岐)
※ジークとの選択交流時、選択次第で……

――


85名無しさん@おーぷん22/01/10(月)22:54:47.858q3sW (1/1)

ひげ剃り買ってきた?


86◆gEU9La026k22/01/10(月)22:58:08.389Csu1 (6/14)

――

……


ネーロ「げほ、ごほ……!」

ミナ「ネーロさん、大丈夫ですか?」

ネーロ「だ、大丈夫です。警戒を、強めないと……」

ネーロ「もし、またあの龍が来たら……!」ブル…

ミナ「……」フルフル…

ミナ「今はイアン様にマリリンさん、それにユージーンさんが警戒にあたってくださっています」

ミナ「ネーロさんは、もうしばらく安静になさって……」ソッ…

ネーロ「わ、私は……!」ポロ…


ガチャ…


セレスティア「ミナさんの言うことを聞くべきですよネーロ」

セレスティア「あなたの転移魔法は集中を欠いていては、十全な力を発揮できないんですから」

ネーロ「っ……」

セレスティア「ほら……」


お粥「……」ホカホカ…


セレスティア「これでも食べて、落ち着いて欲しいんですの」

ネーロ「っ!?」ズザァ!

セレスティア「……お元気そうでなにより」ショボン…

ミナ「だ、大丈夫ですよセレスティア様!? 美味しそうな匂いですもの!」ワタワタ!


……



87◆gEU9La026k22/01/10(月)23:05:03.302Csu1 (7/14)

……


ネーロ「……」モグモグ…

ネーロ「……」モグ…

ネーロ「私と似た腕前、というべきでしょうか……」

セレスティア「これでも以前よりは上達したんですのよ?」

セレスティア「まあその無遠慮な物言いが出来るならば、少しは元気になれたということでしょう」

ネーロ「……」

ネーロ「私が……私がもっと速く、家ごと転移できていれば、マイラさんは犠牲にならずに済んだのでしょうか?」

セレスティア「そんな便利なお引越し聞いたことがありませんの」

セレスティア「……あなたの転移魔法は、素晴らしいものです。だからこそ、私達はこうして無事でいるのです……」

ミナ「……」コクリ

ネーロ「ですが、その中にマイラさんはいない……っ!」

ネーロ「何故です。あなたもジークさんもマイラさんも、全てエルクラッド様のことを考えれば不要な存在」

ネーロ「ましてやマイラさんは出会ったばかりの人。私はろくに言葉もかわしていない……!」

ネーロ「それなのに……」

ネーロ「それなのに、どうしてこんなにも……胸が苦しいのですか……!?」ポロ…

ミナ「……」

ミナ「それはネーロさん、あなたが優しい方だからですよ……」ソッ…

ミナ「神も、私達も……あなたを見ています。きっと、マイラさんも……」

ネーロ「っ……」

セレスティア「ええ……」

セレスティア「私達も、マイラさんと共に過ごした時間は僅かなものです」

セレスティア「それでも……その想いの強さと優しさは、感じることができました……」



88◆gEU9La026k22/01/10(月)23:09:33.957Csu1 (8/14)

セレスティア「ジーク様は、マイラさんからのお守りを見て全てを察されていました」

セレスティア「マイラさんもまた、ジーク様と同じく強き人であり……」

セレスティア「ジーク様は悲しみこそすれ、その想いを継ごうとなさっているのです」

セレスティア「ならば、私達にできることはそんなジーク様を支えることだけ」

セレスティア「ネーロ。ポラリスの討伐は、あなたの願いの為でもあるでしょう?」

ネーロ「……」

ネーロ「私は……」ギュ…

セレスティア「……」

セレスティア「とにかく、今はもう少しお休みなさい」

セレスティア「ミナさん、もう少しばかりお任せしても?」

ミナ「は、はい! お任せください!」

セレスティア「……」ザッ…

ネーロ「ど、どちらへ?」

セレスティア「……ポラリスは、シャリオに代わる龍王……龍の支配者であるといいます」

セレスティア「きっとジーク様も、私と同じことを考えている筈ですからね……」

セレスティア「その為に、シャリオともう一度話してきますの」

セレスティア「然るべき時が来たらネーロ、あなたにもまた手伝って頂きますからね?」

ネーロ「セレスティア姫……」

ネーロ「……わかりました」

ネーロ(私が、できること……)


……

――


89◆gEU9La026k22/01/10(月)23:14:59.824Csu1 (9/14)

――

……

【公国・???】


ザザザ…!


ユリーカ派密偵1「……クリス様やユリーカ様を嘆かせる存在は龍」

ユリーカ派密偵2「……ジーク殿達の仲間を奪った存在も龍」

ユリーカ派密偵3「……我らでは太刀打ちできぬ怪物。されど……」

ユリーカ派密偵1「我が物顔でこの公国で暴れることなど、許されない……!」

ユリーカ派密偵1(おそらく、居場所さえ掴めればネーロ将軍の力で……)



ザザザ…!



ユリーカ派密偵達「「……!!!」」






雷帝龍「……」





――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


90名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:16:18.968LICW (1/2)




91名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:16:40.067Wbl6 (1/1)

えい


92◆gEU9La026k22/01/10(月)23:22:58.486Csu1 (10/14)

1ポラリス活動による雷帝龍のレベルアップ(コンマ1/2)奇数ゾロ目で……

コンマ68

レベル550+34=584


2雷帝龍の感知(優秀密偵の為補正+25)

75>67

※基準値を下回った為、密偵を感知できず

――


雷帝龍「シャアアアアァァァァァ!」ブオンブオン!


雷帝龍「シャアアアアアア!!」ダン!




ユリーカ派密偵1(え、えらく荒ぶっているが……)

ユリーカ派密偵2(絶えず稲妻を放つ俊敏な龍……雷帝龍で間違いない)

ユリーカ派密偵3(気が立ち、こちらには気がついていない。即時撤退だ!)


バババ!



雷帝龍「シャアアアアァァァァオ!」ガス!



――

※雷帝龍の居場所とレベルが確定しました

――


93◆gEU9La026k22/01/10(月)23:31:34.301Csu1 (11/14)

――

……


ジーク「雷帝龍の居場所がわかっただと!?」

クリス「はい。こちら側の密偵が、危険を省みず調査していたようで……」

ユリーカ「危ないことを頼むつもりなかったのに……」

ジーク「……犠牲者は?」

クリス「そ、その報告はありませんが……」

ジーク「そうか。それはよかったな二人とも」

ユリーカ「は、はい。でも、ジークさん……」

ジーク「……俺やマイラのことは気にするな」

ユリーカ「!!」

ジーク「ここで雷帝龍の情報が得られたのは大きいな」

ジーク「おそらくだが、シャリオとセレスティアも準備はできているだろう」



ジーク「――確実にポラリスの護衛から潰し、最終的に奴の息の根を止めるためにもな」



クリス「……!」ゾク…

ユリーカ「……あ、あの!」

ジーク「ん?」

ユリーカ「これ、どうぞ……!」


対龍霧・氷「……」ヒヤァ…


ジーク「これは……」


94◆gEU9La026k22/01/10(月)23:37:44.921Csu1 (12/14)

ユリーカ「ソウキ様みたいにうまく作れたかはわからないけど……」

ユリーカ「あんな巨大な生物を打ち倒せる皆さんに、必要なものかどうかはわかりませんけど……」

ユリーカ「それでも、今の私にできる精一杯で作りました!」

ジーク「……すまないな。ありがたくいただこう」

ユリーカ「い、いえ!///」テレテレ…

ジーク「対龍の薬……か」

ジーク「……」

ユリーカ「……次は、雷の龍なのですよね?」

クリス「ジーク殿、無茶は重々承知しています」

クリス「しかし、どうか……」

ジーク「ああ、わかっている」



ジーク「――俺達が雷帝龍を倒したら、また調合を頼みたい」


ユリーカ「は、はい!」グッ!

クリス「私も何か、お手伝いができればよかったのですが……」

ジーク「いや、クリスにも後々頼みたいことがある」

ジーク「おそらくこれは、クリスにしかできないことだからな」

クリス「私にしか……?」


……

――



95◆gEU9La026k22/01/10(月)23:44:58.520Csu1 (13/14)

――

……


シャリオ『……センジツト、オナジテデライテイノモトニハタドリツケヨウ』

シャリオ『ワレガモクテキチフキンマデトビ、モクシデキシダイネーロガテンイヲオコナウ』

シャリオ『ソコカラハ、ジーク……フタタビオマエタチノチカラノミガタヨリダ』

ジーク傭兵団「「……」」ゴクリ…

シャリオ『……ソウキオウヒツヨウハナイ』

シャリオ『モハヤ、ワレサエコエタオマエタチノチカラ……』

シャリオ『テイリュウナド、モノノカズデハアルマイ』

ジーク「油断はしない。幾度も、手痛い目にあってきたからな……」

シャリオ『ソウカ……』

シャリオ『……ダガ、オマエタチナラバ……』

シャリオ『……』



バサァ!


シャリオ『ノルガヨイ。ライテイハ、スバヤイレンゲキヲトクイトスル』

シャリオ『シカシジリキハオマエタチノホウガウエダ。アセラズイドムガヨイ……』


バサァ!



シャリオ『――ユクゾ!』



……

――


96◆gEU9La026k22/01/10(月)23:48:07.995Csu1 (14/14)

雷帝龍戦前までいった辺りで今日はここまで
ゾロ目も出ず雷帝龍の強さも確定した為、おそらく負けはないと思います
(氷帝龍よりは事故率ありますが)

雷帝龍戦後はイベントが詰まってしまっていますが、
ポラリス判定だけは一度スキップ入ります
あとは別件のコンマが荒ぶることがなければ……

本日もありがとうございました!


97名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:50:09.4223ZhG (1/1)

おつ
奇ゾロしてたらポラリスの影響で超強化+スキル追加とかされてたんだろうか
そして密偵部隊有能


98名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:53:28.299YPOr (2/2)

おつおつ
雷はワイバーンでろくな思い出ないし油断せずいこう
ところで>>84のスキルは現時点でEXなのかそれとも交流したら更に追加獲得なのかどっち?


99名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:53:39.199LICW (2/2)


奇数ゾロ出さなくて良かった


100名無しさん@おーぷん22/01/10(月)23:56:28.829OHh0 (2/2)

乙です!
油断せずにいこう


101名無しさん@おーぷん22/01/11(火)00:06:30.958HlL3 (1/1)

シャリオで空中移動からのネーロのピンポイント転移ってやっぱ極悪なコンボだよね
つくづく味方になってくれてよかった


102名無しさん@おーぷん22/01/11(火)03:53:16.3365BRn (1/1)

おつおつお


103名無しさん@おーぷん22/01/11(火)18:57:38.891Bm8b (1/1)

リーチェのスキルは取りたいけど姫選択式ならリュノを狙いたいジレンマ
残りの交流可能回数とか姫達の現時点での補正ポイントとか公開できる?リアローズが飛び出てるのはわかるんだけど


104◆gEU9La026k22/01/11(火)22:30:20.761k2Kr (1/16)

こんばんはー

>>98
祈りの羽は『EXに変化するかもしれないスキル』です
リーチェと選択交流をしなければ、このまま回復スキル

ただ予め断っておくと、このEXスキルは諸々の理由から
一度没にしたものを引っ張ってきているスキル
なのは御留意いただければと思います(条件が全て満たされるとは思ってませんでした)
交流をしても『EXを選ばず祈りの羽のままにする』ということも可能です

>>103
雷帝撃破後に『自由行動×2』

???撃破後に『自由行動×1』

光帝撃破後に『自由行動×2』

宮殿最奥突入前に『姫選択式×2』

+
ポラリス撃破後に『姫選択式×1』
(ポラリスとの戦闘タイミングの変動次第)
これに公国ターンの結果次第で少し増えるか減るかかと思われます
帝龍の位置が確定した為、進軍による交流と損害双方が消滅した為、
おそらくは増減しても1~2程かと思われます

そして少し悩みましたが、参考にも必要かと思うので現時点での姫達の累積補正も公開

リアローズ:+80
リュノ:+20
リーチェ:+50
セレスティア:+20

こうなっています。リアローズはとあるイベントで個別イベント入る可能性も
考えるとかなり有利な状態になっているといえますね……
リュノとセレスティアもイベントを考えていたのですが、マイラ死亡で緊迫が増してしまって……

遅くなりましたがもう少ししたらぼちぼち再開していきます


105◆gEU9La026k22/01/11(火)22:39:25.623k2Kr (2/16)

――

【公国・荒れた大地】

シュイン!

雷帝龍「!?」


ジーク「奴が……」

ユージーン「気をつけろ、動きが素早いってんなら今の内から対処しておいた方がいい」

ネーロ「そのようですね……クリス様、ユリーカ様」

クリス「ああ、戦えぬ身がもどかしい……!」バッ!

ユリーカ「皆さん、お願いします……!」バッ!


リーチェ「今度は、結界を貼ってくることはないようですね……」ゴクリ…

リュノ「雷帝龍は苛烈な攻めが主体のようですからね……気をつけましょう」

イアン「むう……この距離でも、ワイバーン以上の凄まじい雷の力を感じるな」

ミナ「だ、大丈夫です。リアローズ様のフラネッタなら、きっと……」

リアローズ「……」ゴク…

セレスティア「無理をなさらないで。フラネッタで受けきれない分は、別の何かで補うべきです」

マリリン「これまでの帝龍の動きを見ていると……」

マリリン「戦いが始まると同時に、まず強力な一撃を撃ってくるね。きっとこいつも……」

ジーク「開幕の一撃を耐え……『敵が動き回る前に一気に沈める』べきだな」



雷帝龍「シャアアァァァ……!」バチバチ!




一同「「!!」」


106◆gEU9La026k22/01/11(火)22:41:04.543k2Kr (3/16)

雷帝龍「シャアアアアァァァァァァ!」カッ!


――『サンダーフォース』発動――

★★『サンダーフォース』★★
雷属性。戦闘時常時補正+50。さらに鉄国兵に対して常時補正+200を得る
初回時と優勢時コンマが奇数ゾロ目の時、敵に貫通する4劣勢を与える
以後、優勢時の自身の攻撃を全て★回避スキルを貫通する2劣勢とする


ズドオオオォォォォォ!!!


ジーク「いきなり来たか……!」バッ!

ジーク(だが、原理はワイバーンと同じ!)


★『姫との生の誓い』★
敵の奇襲攻撃を無効化。判定を伴わない攻撃を受けた際は受けるダメージを半減させる(小数点切り捨て)

※サンダーフォース威力4→2


ジーク「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!」

リアローズ「っ! フラネッタ、ジークさんを守って!」ギュリン!


★★『からくり乱舞・銀雷騎士フラネッタ』★★
雷属性。★を含む鉄国対象スキルを全て無効化し、戦闘時、常時補正+45を加える
優勢取得時、敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
劣勢判定を受けた時、二回まで無効化。さらに再度判定を行いコンマ50以上で相手に劣勢を跳ね返す
また雷属性攻撃の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる


フラネッタ「……!」バチバチ!


※サンダーフォース威力2→1


ジーク「おおおおおぉぉぉぉぉ……!」グググ…!



107◆gEU9La026k22/01/11(火)22:46:46.564k2Kr (4/16)

★★★『血戦・身命を賭して』★★★
戦闘時、常時+130の補正を得、自身への弱体補正を婿化する
また自身の耐久値を1上昇させ、劣勢判定を一度だけ無効化する

※サンダーフォース威力1→0



シュウウゥゥゥ…




ジーク「っ……なんとか、耐えきれたか。助かった、リアローズ、フラネッタ」

リアローズ「き、気をつけてジークさん! この龍の雷、ワイバーンよりもずっと強い……!」

フラネッタ「……!」ダン!



雷帝龍「……!」

雷帝龍「シャアアァァァァァ……!」ギロリ!


イアン「私達を完全に敵として認識したか……!」ジャキン!

イアン「ジーク、油断するな! 飛竜と同じなら今の雷撃も再び来る可能性がある!」

ジーク「ああ!」


リュノ「氷帝龍以上の、凶悪な攻撃……」ゴク…

リュノ(でも、確か書物の中には……もっと『最たる警戒すべき攻撃』があったような……)



雷帝龍「シャオアアアァァァ!」バッ!

ジーク「行くぞ……!」



――戦闘開始!!!



108◆gEU9La026k22/01/11(火)22:51:20.359k2Kr (5/16)

※アナウンスが完全に漏れていましたが、マイラの死により
『覇鱗の煌剣・逆鱗』の攻撃力が上昇しています
『ジーク傭兵団』
レベル392+312+269+381+227+268+254+310+177+『響き渡る声援』+90
=レベル総計2680
【無双状態】

耐久値:2+6
『双姫の護服』1
『血戦・身命を賭して』1
『天癒の妖精姫』1
『七星の守護』1
『不屈の騎士団長』1
『真銀の守護』1

防御:3
『からくり護操・蜘蛛糸』1『からくり護操・銀剣』1『惑乱音響』1

回復:3
『天癒の妖精姫』2『祈りの羽』1

ジーク:合計補正…255
『覇鱗の煌剣・逆鱗』+105『血戦・身命を賭して』+130『傭兵団戦術』+20

リアローズ:合計補正…155
『からくり乱舞・銀雷騎士フラネッタ』+45『鉄姫の舞踏』+110

リュノ:合計補正…60
『緑姫の樹牢』+30『相伝・樹氷領域』+30

リーチェ:合計補正…80
『五光障壁』+60『覇者の片鱗』+20

セレスティア:合計補正…30
『光を得た闇』+10『瞬黒貫』+20

イアン:合計補正…70
『不退の剛槍』+30『鉄鬼の鍛錬』+20『真銀の守護』+20

ミナ:合計補正…40
『アースクラッシュ』+40

マリリン:合計補正…55
『陣形修復』+20『惑乱音響』+20『乙女拡声器』+15

ユージーン:合計補正…15
『チェイスチェイン』+15

補正合計:760


109◆gEU9La026k22/01/11(火)22:52:43.828k2Kr (6/16)

雷帝龍:レベル584+160×8
=レベル1864
【スキル】
★★『侵撃する脅威・上位』★★
自身への奇襲及び罠、弱体、特効を無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を6にし、自身を永続攻撃状態にする
補正差が50以上であったとしても25まで軽減し戦闘を行う

★『蹂躙する者・改』★
戦闘時常時補正+60
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×160上昇させる

★★『雷帝の剛爪』★★
優勢取得時、敵の全ての通常防御及び★を含むカウンターを無効化、
そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除き成功率を5上昇させた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ
さらに敵が連続攻撃を仕掛けてきた場合はそれを無効化する

★★『疾風迅雷』★★
自身が追撃を行う度に、自身に常時補正+20を加算していく
さらに初回発動時以後、劣勢判定時コンマ一桁が8だった場合は回避する能力を得る
この効果は追撃判定そのものを無効化された場合は発動しない

★『上帝の覇気・雷』★
自身への雷属性による攻撃や弱体、異常を全て無効化する
このスキルは他のスキルの影響を受けない

★★『サンダーフォース』★★
雷属性。戦闘時常時補正+50。さらに鉄国兵に対して常時補正+200を得る
初回時と優勢時コンマ一桁が8の時、敵に★回避スキルを貫通する4劣勢を与える
以後、優勢時の自身の攻撃を全て★回避スキルを貫通する2劣勢とする

★『雷電晶・改』★
劣勢判定を四回分まで肩代わりする
盾の残耐久がある限り、氷属性の攻撃とクリティカルを全て無効化する
盾が破壊された時、常時補正+90を自身に加える

★★『天昇雷』★★
自身の耐久値が0になった時発動
雷属性。判定を行わず敵に軽減を無効化し貫通する5劣勢を与える
その際、敵の全て防御行動の耐久値を削り取り残った値で耐久値に攻撃を行う
判定終了後、自身は死亡する


110名無しさん@おーぷん22/01/11(火)22:53:49.778CubI (1/4)

明らかにヤバいスキルが一番下に見えるような……


111◆gEU9La026k22/01/11(火)22:55:59.603k2Kr (7/16)

雷帝龍:合計補正…110
『蹂躙する者・改』+60
『サンダーフォース』+50


レベル差…816
補正+810
スキル補正差…+650

※『侵撃する脅威・上位』により補正差を25まで軽減

――


リュノ「っ!!!」

リュノ「皆さん、気をつけてください!」

リュノ「――『雷帝龍は死に際に道連れを狙ってくる』筈です!」

ユージーン「氷帝龍と似たり寄ったりで性格わりぃなおい!?」

ジーク「ならば、なおのこと『余計な攻撃を貰うわけにはいかない』か……!」バッ!


コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


112名無しさん@おーぷん22/01/11(火)22:56:32.080CubI (2/4)




113◆gEU9La026k22/01/11(火)23:03:33.830k2Kr (8/16)

コンマ80

――ジーク傭兵団優勢!



雷帝龍「シャアアアア!」ダダダダダ!



イアン「むぅ!? なんという速さだ!?」

ユージーン「細いくせに鍛えた脚してやがる……!」バッ!

リアローズ「フラネッタ、お願い!」ギュリ!

フラネッタ「……」ブオン!


雷帝龍「シャアッ!」バチバチバチ!


キィィィィン!

――『雷電晶・改』発動――

★『雷電晶・改』★
劣勢判定を四回分まで肩代わりする
盾の残耐久がある限り、氷属性の攻撃とクリティカルを全て無効化する
盾が破壊された時、常時補正+90を自身に加える


ガキィィン!


フラネッタ「……!」ググ!

リアローズ「な、何あの結晶……!?」

雷帝龍「シャアァ…」ニヤ…



タン!



セレスティア「――氷帝龍と似た手口なら、今一度押し通らせて貰いますのっ!」グオッ!


114◆gEU9La026k22/01/11(火)23:03:49.971k2Kr (9/16)

――『瞬黒貫』発動――

★『瞬黒貫』★
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、一度だけ発動。敵の★を含む全ての防御を貫通する優勢を与える
敵が身代わりを呼び出していた場合は、1体を条件を無視して破壊する


――雷電晶を強制破壊


バキバキバキバキ!


雷帝龍「シャッ!?」

リアローズ「セレスティアさん!」

セレスティア「このまま一気に……!」


コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓コンマ二桁


115名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:04:20.618t5AS (1/2)

よいしょ


116◆gEU9La026k22/01/11(火)23:09:26.560k2Kr (10/16)

コンマ18

――ジーク傭兵団劣勢!


セレスティア「そこっ!」ビュオッ!


雷帝龍「シャアアアア!」ヒラリ!


セレスティア「なっ……!?」


マリリン「危ないっ!」キィィィィン!

――『惑乱音響』発動――

劣勢判定を無効化


雷帝龍「シャガ……!?」グラ…

セレスティア「た、助かり――」


――『雷帝の剛爪』発動――
――『疾風迅雷』発動――

★★『雷帝の剛爪』★★
優勢取得時、敵の全ての通常防御及び★を含むカウンターを無効化、
そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除き成功率を5上昇させた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ
さらに敵が連続攻撃を仕掛けてきた場合はそれを無効化する
★★『疾風迅雷』★★
自身が追撃を行う度に、自身に常時補正+20を加算していく
さらに初回発動時以後、劣勢判定時コンマ一桁が8だった場合は回避する能力を得る
この効果は追撃判定そのものを無効化された場合は発動しない


雷帝龍「シャアアアアァァァ!」


セレスティア「!?」


雷帝龍の追撃
コンマ29以下で劣勢

↓1コンマ二桁


117名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:10:16.010JjMO (1/3)

かわせ!


118◆gEU9La026k22/01/11(火)23:15:39.443k2Kr (11/16)

コンマ10

――追撃劣勢!



セレスティア「はやっ――」


リアローズ「――フラネッタ、蜘蛛糸!」グリン!


フラネッタ「……!」ガキョン!


――『からくり護操・蜘蛛糸』発動――

劣勢判定を無効化


雷帝龍「シャアアアアアア!?」グルグル!

雷帝龍「……」バチバチ…

雷帝龍「シャガアアァァァァァ!!!」ブチブチブチ!


リアローズ「っ! 一瞬で焼き斬られた……!?」

セレスティア「で、ですが助かりましたの……!」バッ!

イアン「深く攻めすぎてはなりません! お下がりを!」

ジーク「しかし下がっていてはこちらが押し潰される!」

ジーク「隙を見て、一気に決めるぞ!」


コンマ25以上で優勢
コンマ24以下で劣勢

↓1コンマ二桁


119名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:16:01.444CubI (3/4)

てい


120◆gEU9La026k22/01/11(火)23:16:59.199k2Kr (12/16)

うわぁいトリプル来ちゃったぁ!?(白目射出)


121名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:17:04.107t5AS (2/2)

コンマさんが雷帝に全力で『死ね』と言っておられる件


122名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:18:02.095JjMO (2/3)

すげえ……


123名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:18:45.848It9R (1/3)

トリプルキタキタ


124◆gEU9La026k22/01/11(火)23:25:27.393k2Kr (13/16)

コンマ444

444

トリプルゾロ目による確定耐久値直接攻撃+死亡時スキル無効化+戦後特殊ボーナス+イベントチケット一枚配布


――


雷帝龍「シャアアア……!」ギロ…!


セレスティア「わ、私とリアローズさんを見ていますの……!?」

リアローズ「色々と動くのを邪魔したから……!?」


ユージーン「や、やべえ! くそ、自分だけ好き勝手に動いてちょっとでも邪魔されりゃ切れるのかよ!?」

ジーク「……」ジャキン…

ユージーン「お、おい?」


ジーク「――そういえばお前も、金色の鱗の持ち主だな」ユラ…



ジーク「――先に地獄に行け」タン…!



――『煌破断』発動――



リーチェ「――私に、できることを!」キィィィィィン!


――『妖光一閃』発動――


リュノ「リ、リーチェ!?」


125◆gEU9La026k22/01/11(火)23:32:21.903k2Kr (14/16)

雷帝龍「シャ……?」ゾワ…

雷帝龍「……」クル…

ジーク「――道連れ狙いなら、その暇も与えん!」ゴオオォォ!

リーチェ「――リアローズさん、フラネッタでできる限り雷を抑えてください!」ゴオオォォ!

雷帝龍「!?」

雷帝龍「シャ――」

――
雷帝龍残耐久6
『煌破断』威力3
『妖光一閃』威力3
『トリプルクリティカル』耐久-2
=-2
――



ズドオオォォォォォォォォン!!!




雷「」


帝「」


龍「」



パラパラ…


一同「「」」

ミナ(おお、神よ……)

ミナ(どうかこの者にも救いを……)カタカタ…

――勝利!!!




126◆gEU9La026k22/01/11(火)23:35:37.768k2Kr (15/16)

えー……まさかのトリプルによるオーバーキルが炸裂してしまった辺りで今日は少し早いですがここまで……
とりあえずレベルアップ判定は後日行うとして……

この後の判定を先にまず一つ
↓1コンマ二桁


127名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:35:46.718It9R (2/3)




128名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:35:59.851cCyq (1/2)




129名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:36:58.711cCyq (2/2)

乙乙
トリプルゾロ目凄かった


130名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:38:19.624CubI (4/4)

おつ
いやほんと出した自分が一番驚いてるとこあるわ


131名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:39:14.152ovNl (1/1)

乙!
トリプルゾロは笑ったww


132◆gEU9La026k22/01/11(火)23:40:40.301k2Kr (16/16)

ジーク達の露呈

18>15

※基準値を上回った為、公国軍にジーク達の存在が発覚します

※まあこんだけ派手に暴れればそりゃそうです

※もう一つの判定はとある理由により自動成功、自由行動2回が行われます

※また、自由行動交流がネーロを同行させれば
『これまで出てきて生存している味方キャラ全員』とも可能になっていますので、
鉄国や森国を訪問することも可能になっています

ユリーカの剥ぎ取り→自由行動後、フラネッタの最後の強化→公国ターン
となります。残りの自由行動回数も数えるレベルになってきていますので、明日の22時過ぎまでにお考えください

本日もありがとうございました!


133名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:44:30.465JjMO (3/3)

おつー
追撃に自爆持ちとか今までで一番やばそうな帝龍だったのに自爆も許されずに抹殺されるとは……
ベルゲとポラリスもこんな感じでぶっ飛ばしたい


134名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:44:36.158It9R (3/3)

おつ


135名無しさん@おーぷん22/01/11(火)23:49:29.621XELO (1/1)

おつおつ
444…死 ぬ が よ い(雷/帝/龍驤)


136名無しさん@おーぷん22/01/12(水)00:02:03.222fSwi (1/1)

雷帝龍「ストーリー中でまだなんの悪さもしてないのに上司と同じ鱗の色ってだけで殺意的コンマでオーバーキルされた件」


137名無しさん@おーぷん22/01/12(水)00:02:40.212QdGO (1/1)


>>135
何でやRJさん関係ないやろ


138名無しさん@おーぷん22/01/12(水)00:30:37.148mDCf (1/1)

おつおつ


139◆gEU9La026k22/01/12(水)21:41:02.531NjHp (1/6)

こんばんはー
22時過ぎに再開できればと思いますが、先にコンマ判定だけ投げておきます
↓1~4コンマ二桁
↓5コンマ一桁(連取有)

>>139
!aku
★アク禁:>>139


140名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:53:21.7179x02 (1/3)




141名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:53:39.300sAAJ (1/3)

レベルアップかな?


142名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:53:55.308FtWt (1/3)

はい


143名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:54:32.518kTID (1/2)




144名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:54:43.9139x02 (2/3)




145名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:55:26.190sAAJ (2/3)

あれこれクリティカル?


146名無しさん@おーぷん22/01/12(水)21:57:03.352kTID (2/2)

位置的にまた森国姫達にゾロ目当たったかな?


147名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:01:08.720LI8q (1/1)

00かぁ!


148◆gEU9La026k22/01/12(水)22:03:16.648NjHp (2/6)

なんでや(白目吐血)
これはちょっと困ったので少々お待ちください


149名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:04:55.25548UQ (1/3)

000じゃないぶんまだセーフだから(震え声)


150◆gEU9La026k22/01/12(水)22:09:20.683NjHp (3/6)

雷帝龍撃破レベルアップ(コンマ値+帝龍撃破10+トリプルボーナス20)
1コンマ17
ジーク:レベル392+30+1=423
リアローズ:レベル312+30+7=349

2コンマ00(ハイパークリティカル!!!大レベルアップ+後日★スキル確定!)
リュノ:レベル269+30+20=319
リーチェ:レベル381+30+20=431

3コンマ08
セレスティア:レベル227+30+1=258
イアン:レベル268+30+8=306

4コンマ18
ミナ:レベル254+30+1=285
マリリン:レベル310+30+8=348

5コンマ13
ユージーン:レベル177+30+3=210


※リーチェは現在、リアローズ同様にスキルキャップかかっている状態です

※ですがよりによって00が出てしまいましたので、補填の考え方を悩んでいます

1:リアローズ、リーチェ以外の誰かにスキル獲得の権利を譲渡する

2:EXスキルの話を姫選択行動を無消費で行う(+リーチェに最後の姫補正15も加算)

3:イベントチケット変換

4:その他自由安価

とりあえず、この後の自由行動安価の時にまとめて多数決とりたいと思います……


151◆gEU9La026k22/01/12(水)22:15:09.281NjHp (4/6)

今日ちょっと更新お休みかなぁ……
ちょっともう先に自由行動を決定します

行動可能回数は確定で2回(公国軍の妨害は入りません)
場所は公国首都の一角で匿われている状態です

所持アイテム

『ゾロ目チケット』×5(上限5)
『イベントチケット』×3
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『耐龍霧・炎風土氷(雷)』

【公国首都での行動】1/2

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)

1EX:姫との個別交流(コンマで四姫の誰か一人とランダム交流。当たった姫は最後の補正値にプラスあり)

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+4のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
・ジークを相手にした場合、もう一人はさらに+5の補正を得る
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

5:鉄国や森国の誰かと交流(ネーロは確定同行)



自由行動+00ボーナス選択多数決(日付変更+で締切)

↓1~5多数決コンマ


152名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:17:25.36348UQ (2/3)

1EX&1のスキル譲渡
譲渡対象はコンマ判定?


153名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:20:01.501sAAJ (3/3)

クリティカル出してごめんね
行動は5でカタリナに氷帝龍を倒した報告できれば
00は2の無消費で


154◆gEU9La026k22/01/12(水)22:22:43.062NjHp (5/6)

>>153
コンマ一桁でランダム譲渡になります
安価↓


155名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:23:35.911UDQK (1/1)

5でカタリナに報告かな
00は悩むけど2で


156名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:24:47.4299x02 (3/3)

悩むけど
5森国に行ってカタリナに報告 補填は1


157名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:28:23.921FtWt (2/3)

00ボーナスは2
行動は5カタリナ


158◆gEU9La026k22/01/12(水)22:35:40.256NjHp (6/6)

補填:2:EXスキルの話を姫選択行動を無消費で行う

行動:5:カタリナへの報告

ですね
流れ的に報告終わって森国内でイベントといった具合でしょうか

444からの00で続け様に凄いことになりましたね……
……これ、光帝龍とベルゲ悲惨な運命しか待っていない気がします

明日は更新できればと思います
ご参加ありがとうございました!


159名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:43:58.72448UQ (3/3)

おつおつ
>>光帝龍とベルゲ悲惨な運命しか待っていない気がします

光帝はともかくベルゲは何も問題無いな!


160名無しさん@おーぷん22/01/12(水)22:47:00.631FtWt (3/3)

乙です


161名無しさん@おーぷん22/01/12(水)23:19:09.824goXo (1/1)

おつー


162名無しさん@おーぷん22/01/13(木)00:29:29.770xnpq (1/1)

おつおつ
エグいレベルの上がり方だしポラリスも地獄に直送できそう


163◆gEU9La026k22/01/13(木)22:47:17.310igO5 (1/14)

こんばんはー

遅くなりましたがぼちぼち再開です
カタリナの判定まで行ければ


164◆gEU9La026k22/01/13(木)22:47:54.785igO5 (2/14)

雷帝龍撃破レベルアップ(コンマ値+帝龍撃破10+トリプルボーナス20)
1コンマ17
ジーク:レベル392+30+1=423
リアローズ:レベル312+30+7=349

2コンマ00(ハイパークリティカル!!!大レベルアップ+後日★スキル確定!)
リュノ:レベル269+30+20=319
リーチェ:レベル381+30+20=431

3コンマ08
セレスティア:レベル227+30+1=258
イアン:レベル268+30+8=306

4コンマ18
ミナ:レベル254+30+1=285
マリリン:レベル310+30+8=348

5コンマ13
ユージーン:レベル177+30+3=210

――

シュウゥゥゥ…


雷帝龍「」バチ…バチ…


ジーク「流石にこれは事切れているとは思うが……」

リーチェ「未だに周囲に雷を奔らせる、もの凄い力ですね……」ゴクリ…

リュノ「あああああ、もう! なんて危ないことをするんですか!?」

リュノ「私ちゃんと伝えましたよね!? 道連れにしてくるかもしれないって!」

ジーク「す、すまないリュノ」アセアセ

ジーク「だがだからこそ、俺達への警戒が緩んだところを一気に叩くべきだと思った」

ジーク「この様子を見れば、死に際に意図的な雷の解放があれば相当なものだったのはわかるからな」

リュノ「まあ、結果的にジークさんの思惑通りになったからよかったですけど……」

リュノ「本当に、無茶なことはやめてくださいよ……?」

ジーク「ああ……」


165◆gEU9La026k22/01/13(木)22:48:25.519igO5 (3/14)

セレスティア「あの防壁のような結晶体を破壊できたまではよかったのですが……」

セレスティア「そこから先が、まだまだ甘かったです……」ガクリ…

セレスティア「ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」ペコリ

リアローズ「そ、そんな。セレスティアさんが一気にあの結晶を貫いてくれたおかげで、ジークさん達も攻めやすかったと思うし……」

マリリン「ちょっと冷やっとしたけどねぇ……」

イアン「うむ。我が身を盾にもしようと思ったが……」

ミナ「イアン様、駄目です……」フルフル…

ユージーン「一度体勢を崩されたら、そのまま押し潰して来そうな奴だったしな……」ゴクリ…

ユージーン「まあ、大将達もいつも以上に力入ってた感じがあるけどよ」

ジーク「……いずれ、ポラリスを殺す」

ジーク「こいつに一撃を与えられなければ、それもできないからな……」

ユージーン「……そう、か」


雷帝龍「」バチィン!


一同「「!!」」


ユリーカ「そ、そうでした! 急がないと!」テテテ!

クリス「ユリーカ!? 危ないぞ!?」オロオロ!

ネーロ「……転移退避の用意はしておきます」


ユリーカ(……少しでも、皆さんのお力になりたい)

ユリーカ(そのためなら……!)ジャキ!


ゴリゴリ…

ヌリュ…ジュボ…

……


166◆gEU9La026k22/01/13(木)22:49:07.905igO5 (4/14)

……


スポン


雷帝結晶「……」パリパリ…


ユリーカ「これなら使えそうです!」

リアローズ「あ、その結晶……?」

セレスティア「私が貫き砕いた結晶に似ていますの」

リーチェ「まさしく雷の結晶。素材としては申し分無さそうですが……」

リュノ「薬の調合なら、牙とか角の方が――」チラ…

雷帝龍「」

リュノ(あ、ジークさん達の攻撃でボロボロなんですね……)

リアローズ「……」

リアローズ「ユ、ユリーカさん。私も少し分けて貰えるかな……?」

ユリーカ「もちろんです!」

チャリ…

リアローズ「……」

ジーク「……材料も手に入り、帝龍も討てた」

ジーク「そろそろ、ここを退いた方がいいだろう」

ネーロ「……そうですね。すぐに――!?」



公国民「あ、ああ……」カタカタ…



一同「「!!」」


167◆gEU9La026k22/01/13(木)22:52:31.868igO5 (5/14)

ジーク(公国民……! 姿を見られたか……!)



クリス「――すまない、大丈夫だったか?」

公国民「ク、クリス様!?」


ジーク(クリス……!)


クリス「怪我はないだろうか? 可能な限り、被害が出ない場所で戦ったつもりなのだが……」

公国民「だ、大丈夫です。あの、クリス様はどうして……」

クリス「……あれを見て欲しい」


雷帝龍「……」


公国民「……」ゴク…

クリス「ところ構わず雷を奔らせる、恐ろしい怪物だ」

クリス「こいつだけではない。今や公国の空を我が物顔で飛びまわる飛竜ワイバーン」

クリス「兵士は素行に問題がある者が多い。父の政策は、公国に利をもたらしているのかもしれないが……」

クリス「私にはどうしても、この者達が民達の生活を脅かす存在にしか見えなかった」

公国民「……は、はい」ブル…

公国民「最近になってから、この怪物達が配置されたのです」

公国民「私達を、守る為だと……ゼルガー将軍が……」

クリス「やはりゼルガーか……」

公国民「ですが……」


168◆gEU9La026k22/01/13(木)22:57:17.102igO5 (6/14)

公国民「ここのところ、場所を問わず凄まじい光が目撃されています」

公国民「この場所とは離れていますが、冷気を放つ怪物の姿も……」

公国民「確かに、敵国の軍もこんな怪物に狙われてはひとたまりもないでしょう」

公国民「……そもそも、エルクラッド様が他国に攻め込んだりしなければ……」

クリス「ああ、その通りだ。その為にも――」




ユージーン「お、おい。大丈夫か? 早めに逃げた方がいいと思うんだが……」

ジーク「……いや、事前にクリスにも伝えてはある」

ジーク「公国の兵士ではなく、一般人に見つかった場合は説得を試みて欲しいとな」

ユージーン「説得、か……」

ジーク「クリスは公国内での知名度がある」

ジーク「そしてあの性格だ。穏健派からの支持は得られるだろう」

ジーク「公国民の全てが大公を支持しているわけでもないということは、以前リアローズと共にこの目で見ている」

リアローズ「……」コクリ

ジーク「……どの道、帝龍を二体討ったともなれば遅かれ早かれ俺達の存在は感づかれる」

ジーク「公国のこの位置まで侵入を許しているともなれば、敵も俺達を無視することはできない」

ユージーン「……鉄国と森国の本土が襲われにくいってことか」

ユージーン「俺達も急がないと、狙われる危険性は高まるがな……」

ジーク「それも、覚悟の上だ」

ジーク(残る敵は、帝龍二匹に、六将の二人)

ジーク(そして、大公エルクラッドと……ポラリスッ……!)


……


――


169◆gEU9La026k22/01/13(木)23:03:10.035igO5 (7/14)

――
【公国・とある館】


公国民「クリス様、公国はどうなってしまうのでしょうか……?」

公国民「どうか……」

クリス「ああ……わかっている」


ユリーカ「あの方はクリス兄様の考えをわかってくださる人でよかったです……」ホッ…

マリリン「とはいえ、見つかっちゃったことには変わりないからねぇ……」

マリリン「少し準備を整えたら、すぐに出た方がいいかも?」

ネーロ「……ですが、あの様子を見る限りでは帝龍の存在はやはり民達の恐怖にも繋がっているようです」

ユージーン「無理もないぜ……ワイバーンだけでも十分やばいしな」

イアン「……私達の信用を得る為にも、少しは留まるべきかもしれぬ」

ジーク「クリスとユリーカがいれば、公国民や一部兵士の説得は可能だ」

ジーク「そして、流石に大公達も俺達を敵視していても民達を犠牲にするような真似はしないだろう」

マリリン「あ、そうか。龍を使って焼き払うとかっていうのができないんだね」

ジーク「ああ。だからこそ、ここでも少し体勢を整えられる」

ジーク「可能であれば、クリス達を支持する公国民も増やしていきたいところだがな」

ユージーン「なるほどな。それなら、警戒しつつも準備はできるか……」

ジーク「ああ」

リュノ「……」

ジーク「ん? どうしたリュノ?」

リュノ「あ……」



170◆gEU9La026k22/01/13(木)23:13:29.449igO5 (8/14)

リュノ「その、少し時間があるなら……」

ジーク「カタリナに報告をしたい、か?」

リュノ「!!」

ジーク「ネーロの協力があれば、できないことはないだろう」

リュノ「あ、でも、その……」

ネーロ「……私は構いません」スッ…

リュノ「ネーロさん!?」

ネーロ「クリス様達のお話も、もう少し時間がかかることでしょう」

ネーロ「どの道ここに留まる必要性はありますが、全員である必要もありません」

ネーロ「……恐らく、『この機会を逃すと報告はできない』でしょう」

リュノ「え?」

ジーク「……『この先の宮殿では、短距離転移すらできなくなる』からか?」

ネーロ「ええ。いずれは私の存在も明るみになります。そうなれば宮殿の転移対策は万全なものとなるはずです」

ネーロ「ですから、私が少しでもお手伝いできる今の内に……」

リュノ「ネーロさん……」

ジーク「カタリナへの報告は、氷帝龍の件だけではない」

ジーク「俺達が公国に感づかれるという現状も伝えねば、あちらも動き方がわからないだろうからな」

リュノ「なるほど……」


リーチェ「あ、あの……私も……」オズ…

リュノ「あれ? どうしたんですかリーチェそんな顔して」

リュノ「ジークさんとネーロさんが許可してくださるなら、大丈夫だと思いますけど……」

ネーロ「リーチェ様一人が増える程度ならば、問題ありません」

リュノ「そ、それじゃあ……」


……


171◆gEU9La026k22/01/13(木)23:19:59.913igO5 (9/14)

――『女王への報告』――


【森国・地下拠点】

シュイン!


ネーロ「……到着しました」

ジーク「……ネーロ、念の為に聞いておくが」

ネーロ「あの館は大丈夫です。安産策を取るならば、一度飛竜の森を経由する転移帰還を」

ジーク「そ、そうか。戻れるならば問題ない」

リュノ「えっと、お母さんは……」キョロキョロ…



ザワザワ…


ジーク「……妙に、騒がしくないか?」

ネーロ「そのようですね。まさか、何かあったのでしょうか……?」

リュノ&リーチェ「「!?」」

リュノ「お、お母さん……!」タッ!

リーチェ「あ、お姉様!?」


タタタタ!


――

特殊判定
↓1コンマ二桁


172名無しさん@おーぷん22/01/13(木)23:21:36.421naZX (1/2)




173◆gEU9La026k22/01/13(木)23:30:23.829igO5 (10/14)

森国兵パニック(親衛隊勝利により-20補正)

21-20
=1(流石にもう動じません。本当ですよ?)

※通常任務をこなせるレベルになりました

※ソウキとカタリナの負担消滅

――


森国兵1「リュ、リュノ様にリーチェ様!?」

森国兵2「い、いつこちらにお戻りに!?」

リュノ「つ、つい今さっきですけど……何かあったんですか!?」

森国兵1「そ、それが……」

森国兵2「地上の方で、公国兵の部隊がうろついていたようでして……」

ジーク傭兵団「「!?」」


森国兵達「「――幸い、公国の親衛隊と水龍の協力で事なきを得ましたが……」」


ジーク「そうか、マリリンの親衛隊が頑張ってくれたか……」ホッ…

ジーク(地上とはいえ、ここが未だ狙われていることは警戒すべきだが……)

リーチェ「水龍ってもしかして……」



キュイ「キュキューイ♪」パタパタパタ!


リュノ「あ、やっぱりキュイです! もしかして、森国の為に――」


キュイ「キュイキュイー!」バタバタバタ!


リュノ(……なんか大きくなってません?)


174◆gEU9La026k22/01/13(木)23:37:35.091igO5 (11/14)

キュイ「……キュ?」

ジーク「ああ、すまない。今はリアローズはいないんだ」

キュイ「キュキュ……キュ!」

リュノ「リアローズさんじゃなくて申し訳ないですけど……」

リュノ「森国の為に頑張ってくれたんですね。ありがとうございます」ナデナデ

リーチェ「成長期、なのでしょうか……? 頼もしさが増している気がします」ナデナデ

キュイ「キュキュイ♪」ホクホク

ネーロ「……少し気がかりな件ですね。セイムさん達から詳しくお話を聞きたいところですが」

森国兵1「申し訳ありません、再び地上の警邏に戻られていて……」

森国兵2「カタリナ様への報告は優先されていたようですが……」

リュノ「そ、そうでした! お母さんに会いに来たんでした!」

ジーク「すまないなキュイ。俺達もやることがあってな」

キュイ「キュ。キュッキューイ」フリフリ

リーチェ「お母様は今どちらに?」

森国兵1「カタリナ様は――」


……

――


175◆gEU9La026k22/01/13(木)23:43:09.559igO5 (12/14)

――


【地下大樹の泉】


カタリナ「……」スゥー…フゥー…



リュノ「おかあさーん!」タタタタ!



カタリナ「……!」ピク!

カタリナ「リュノ……!?」


リーチェ「ご、ごめんなさいお母様……!」

ジーク「少し報告したいことがあってな。お邪魔させてもらう」

ネーロ「……」ペコリ


カタリナ「あなた達……」

カタリナ「……」

――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


176名無しさん@おーぷん22/01/13(木)23:43:14.422YsHQ (1/1)

ほい


177名無しさん@おーぷん22/01/13(木)23:43:23.6637hm0 (1/1)




178◆gEU9La026k22/01/13(木)23:44:28.237igO5 (13/14)

少し止まれ森国ィ!?(白目射出)


179名無しさん@おーぷん22/01/13(木)23:45:39.744vNHt (1/1)

ゾロ目みだれうちで草


180名無しさん@おーぷん22/01/13(木)23:45:50.906naZX (2/2)

森国は開幕で焼かれたり王女捕らえられて凌辱されたり兵士の士気ダダ下がりとか散々だったからその帳尻合わせだよ(震え声)


181◆gEU9La026k22/01/13(木)23:59:30.530igO5 (14/14)

1カタリナの感知

22

偶数ゾロ目:感知+???
※!?

2カタリナの魔力回復
95>63
※鉄国で消耗してから再回復はせず

……

対龍霧・氷「……」コト…

リュノ「――お母さん、氷帝龍の末路がこちらになります!」

カタリナ「まあ……!」

カタリナ「大変だったでしょう……?」

リュノ「ジークさん達のおかげで、思ったよりも楽に倒せたと思います!」

リュノ「私一人だったら、絶対に無理でしたけど……」

カタリナ「あれは、一人で相手にしていい生き物ではなかった……」フルフル…

カタリナ「それに、気をつけてリュノ。まだ帝龍は――」

ジーク「ついさっき、雷帝龍も始末した」

カタリナ「」

リーチェ「私もジークさんも少し勢い余ってしまいましたけど……」

カタリナ「ほ、本当に強くなったのねぇ……」

カタリナ「この短期間で、帝龍を一気に倒すだなんてすごいわ~」

ジーク「ああ……」

カタリナ(……快進撃。そう言っていい筈だけれど)

カタリナ(リュノとリーチェ、そしてジークから強く感じるこの感じは……)

カタリナ(強い怒りと……悲しみの感情……)

カタリナ(一体、何があったの……?)

――


182◆gEU9La026k22/01/14(金)00:01:57.697MzAq (1/1)

カタリナの判定が終わった辺りで今日はここまで……
……親子でゾロ目出さないで(白目)
少しイベント追加後、リーチェEXへと続きます
なおリーチェのスキルでは多数決の判定も行います
次回更新はまた土曜日になるかと

本日もありがとうございました!


183名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:02:32.101rOpI (1/1)

乙乙


184名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:05:29.699lwXs (1/1)

乙ー
マイラのことをカタリナにも話す感じなのかな……
魔力回復でもゾロってたらどうなってたんだろ


185名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:06:39.825OXmE (1/1)

おつおつ
カタリナゾロってたら多分完全回復+レベルアップとかしてイッチのダメージがさらに加速してそう


186名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:08:48.741DYMW (1/1)

おつー


187名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:28:16.249XLhQ (1/1)


リーチェのEXスキルはどんなのになるかな
鉄国にも訪問したいけどアインとのイベント終わらせてからの方が良いのかな


188名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:41:03.900qOgj (1/2)

乙!
ゾロ目多いなww


189名無しさん@おーぷん22/01/14(金)00:41:29.095qOgj (2/2)

あ、またやらかした…
ごめんなさい


190名無しさん@おーぷん22/01/14(金)19:02:59.788xuA4 (1/1)

氷帝もだけどカタリナの仇打ちならベルゲにもしっかりお礼をしておきたいところ
ゼルガーに焼かれてた時のスキル見る限り確実に捻り潰せるし


191◆gEU9La026k22/01/15(土)22:46:47.091TOQb (1/13)

こんばんはー

>>185
>>186
カタリナの戦力としてのロストは残念ながらすでに確定事項です
今回は95以上かゾロ目は回復魔力の復帰でした
(非常事態時、ネーロにカタリナのところに飛ばしてもらって緊急回復の可否)

>>188
次の公国ターン判定次第ですが、アインのイベント後は自由行動ができるかどうかまだわからないですね……

>>191
正直ベルゲはどう足掻いても最期が悲惨なことになりそうです……

遅くなりましたがゆっくり再開していきます


192◆gEU9La026k22/01/15(土)22:47:14.008TOQb (2/13)

……


カタリナ「……大変な時に、わざわざ私に会いに来てくれてありがとう」

カタリナ「ネーロも、頼ってばかりでごめんなさいね~?」

ネーロ「い、いえ。私にできることはこのくらいですから……」

リーチェ「あの、お母様?」

カタリナ「な~にリーチェ?」

リーチェ「お母様の、体調は……」

カタリナ「……」

カタリナ「残念だけど、まだまだなのよね~……」

カタリナ「この魔力の回復具合だと、とてもあなた達の手助けは無理そうなの」

カタリナ「ごめんね……」

リュノ「いえいえ! お母さんはこのままゆっくりお休みをするべきです!」

リュノ「きっと……きっと私達の手で、終わらせてみせますから!」グッ…

カタリナ「ふふ、頼もしいわ~」

カタリナ「……」チラ…

リーチェ「……」グッ…

カタリナ(私だけじゃない。二人とも、公国でより強い想いを抱かせる何かがあったのね……)

ジーク「……カタリナもまだ本調子には程遠い」

ジーク「帝龍を討った報告は出来たし、そろそろ戻った方がいいだろう」

カタリナ(そして、ジークも……)

カタリナ(……)


193◆gEU9La026k22/01/15(土)22:51:01.996TOQb (3/13)

カタリナ「折角来てくれたんだから、少しは休んでいって~?」

カタリナ「ここは魔力の流れがいい場所だから、リュノとリーチェも少しは休めるはずよ~?」

ネーロ「……どうしますか、ジークさん?」

ジーク「公国に残して来ているみんなが心配ではあるが……」

ネーロ「それならば、私が先に戻っておきましょう」

ネーロ「しばらくしたら、またお迎えにあがります」

ジーク「そうか、すまないな」

ネーロ「いえ。……お二人も、森国で休まれた方が調子が出やすいかもしれないのは事実ですから」

リュノ「いいんですかネーロさん? それじゃあお言葉に甘えて……」

リュノ「ちょうど試してみたいこともあったし、森国でならそれもしやすいですからねぇ」

リュノ「リーチェもそれでいいですか?」

リーチェ「は、はい。私も少し……やりたいことは、あったので……」

カタリナ「……」

カタリナ「それじゃあ、短いかもしれないけど……森の木々と触れ合って、疲れをとってね?」

リュノ「はい!」

リーチェ「……」コクリ

カタリナ「……あ、ジークだけちょっと待って? また林檎を剥いて欲しいな~」

ジーク「!!」ピク!

ジーク「……わかった」

ジーク(これは……)


……


194◆gEU9La026k22/01/15(土)22:54:41.957TOQb (4/13)

……

カタリナ「……リュノとリーチェは戻ったし、ネーロも転移を使った」

カタリナ「今ここには、私とジークしかいませんね~」

ジーク「……そうだな」

ジーク「……まだ、辛いか?」

カタリナ「……大丈夫。あなた達が今も頑張っているのに、弱音を吐いている時ではないもの」

カタリナ「今は……あなたの方が辛そうよ~?」

ジーク「……!」

カタリナ「……喋りたくなければ、それでいいの」

カタリナ「きっと公国で何かがあった……公国軍の動きを見ていれば、それもわかるから……」

ジーク「……森国の地上以外でも、何かがあったというのか?」

カタリナ「……ええ。あの子達には、少し話しにくい内容でもあって……」

ジーク「それでまた、俺だけを残したということか」

カタリナ「ごめんなさい。あなたも、辛い感情を押し殺しているというのに……」

ジーク「……大丈夫だ。もう吐き出して、整理はつけたつもりだ」

カタリナ「そう……それなら、手短に伝えるわね?」



カタリナ「――ミリアが、黄金の龍の襲撃に遭って重傷を負ったの」



ジーク「っ!?」ガタ!


195◆gEU9La026k22/01/15(土)23:01:06.347TOQb (5/13)

ジーク「ミ、ミリアは無事なのか!?」

カタリナ「なんとか一命は取り留めたけど……脚に酷い怪我をして、前みたいに俊敏に動けないの」

ジーク「っ……!」ギリィ…!

カタリナ「その黄金の龍はその場を去って行ったけど……その後に、今度は飛竜の群れが鉄国を襲った」

カタリナ「そればかりか、公国将のジラワークまで……鎧と融合して蘇ってきたそうで……」

ジーク「なっ……!?」

カタリナ「おそらく、私が敗れたニイハオ将軍と同様の手口だとは思うけど……」

カタリナ「どうやら、あちらは対物理に特化していたみたい。鉄国を守っていたソニアさんもかなりの傷を負って……」

ジーク「馬鹿な、あの団長がジラワークを相手に後れをとったというのか……?」

ジーク「そんな時に飛竜の群れなど、まさか鉄国は……!?」

カタリナ「大丈夫。鉄国の兵士のみんなは森国と違ってとても高かったみたいで……」

カタリナ「バレット王子にシスター達、それにエーテルも協力して全部倒してくれたみたいよ~?」

カタリナ「私もソニアさんの回復をしたし、ミリアも少しは動けるようになってきているから……大丈夫」

カタリナ「もちろん、フリーデシルトさんとベリィさんも無事よ~?」

ジーク「よ、よかった……」ホッ…

カタリナ「……」

カタリナ「無傷、ではないけれど……」

カタリナ「なんとか、しのぎきれたと言っても大丈夫だと思う」

カタリナ「あなた達が上級帝龍を二体倒したともなれば……公国も、国内の防備に力を入れる筈」

ジーク「あとは俺達が後に続けるか、か……」

カタリナ「……ええ」

カタリナ「私達のことは気にしないで、ジーク達は自分のことに集中して大丈夫なのですよ……?」

ジーク「……ああ」


196◆gEU9La026k22/01/15(土)23:05:26.474TOQb (6/13)

カタリナ「……ジーク、ちょっとこっちへ来てくれる?」クイクイ

ジーク「なんだ?」

カタリナ「……」

カタリナ「……えい!」グイ!

ジーク「ぬおっ!?」グラッ…


ポフ…


カタリナ「……辛い時は、甘えていい」

カタリナ「そうでしたよね~?」ナデ…

ジーク「なっ……カタリナ!?///」

カタリナ「どうかしら、私の膝枕?」

カタリナ「エーテルはよく甘えてすり寄ってくれるんだけど~……」

ジーク「だ、大丈夫だ! 俺はそこまで子供ではない……!」

カタリナ「年齢的には、あなたとエーテルは然程変わらないと思うけど……」

ジーク「見た目の問題があるだろう……! こんな……」

カタリナ「……あなたも、私といっしょ」ナデ…

ジーク「!!」



197◆gEU9La026k22/01/15(土)23:10:05.015TOQb (7/13)

カタリナ「人の前では、弱さを見せないようにしている……」

ジーク「……傭兵として、当然のことだ」

カタリナ「でも、あなたはさっきこう言った。もう吐き出したって」

カタリナ「誰や何に吐き出したのかは聞かない。それでも……」

カタリナ「吐き出してもなお……あなたの怒りと悲しみの感情はまだ消えていない……」ナデ…

カタリナ「いいえ、ミリアの話を聞いた時……明確な殺意の感情を感じたの」

ジーク「っ……」

カタリナ「……今の私じゃ、これくらいしかできないけれど」

カタリナ「どうか、心を鎮めて……」ナデ…

ジーク「っ……」

ジーク「……それは、無理だ……」

カタリナ「……」ナデ…

ジーク「……公国で、俺達は誰も欠けずに……奥地まで進軍した」

ジーク「公国の兵士にも民にも……戦争に反対している者達がいた……」

カタリナ「そう……」

ジーク「だが……中には、歪んだ連中もいる……」

ジーク「六将のベルゲは言わずもがな、氷帝も雷帝も悪辣な性根をしていた……」

ジーク「そして……その帝龍の支配者たる龍、ポラリスにも遭遇しかけた」


198◆gEU9La026k22/01/15(土)23:17:48.824TOQb (8/13)

ジーク「間違いなく、ミリアを襲ったのもそいつだ……」

カタリナ「!!」

ジーク「そして奴は……公国で再会できた、俺の元々の傭兵団の仲間を……」

ジーク「マイラを、殺した……っ!」ギリ…!

カタリナ「っ……ジーク、あなた……」

ジーク「……俺とマイラは、そこまで深い交流があったわけじゃない」

ジーク「だが、公国を内側から調べようとしていた……」

ジーク「リアローズやリュノ達とも、打ち解けている様子だった……!」

ジーク「それを……っ!」

ジーク「わかっている。傭兵である以上、いつ命を落としても不思議ではない……」

ジーク「マイラも自分が死ぬとわかっていて、それでも俺達を確実に逃がす為に自ら犠牲になった……」

ジーク「俺は、その覚悟を無駄にはできない……」

ジーク「ポラリスを倒して、その一部をあいつの墓の前に備えてやることこそが……!」

ジーク「俺にできる、せめてもの手向けなんだ……!」

カタリナ「そう……」

カタリナ「だから、なのですね……」

カタリナ「あなたの中にある感情が……悲しみ以上に、怒りに傾いているのは……」ナデ…

ジーク「……ミリアまで傷を負わされたなら、なおのことポラリスはただでは済まさん……」

カタリナ(……倒すべき相手に、怒りの矛先を向ける)

カタリナ(それは落ち込んで立ち止まらない、前を向く力にはなるかもしれないけれど……)


199名無しさん@おーぷん22/01/15(土)23:22:14.050Av9H (1/1)

カタリナママンやっぱり好き…


200名無しさん@おーぷん22/01/15(土)23:29:03.8252jVT (1/1)

そういやカタリナの外見イメージに関してFEエコーズのティータが近いとのことだけど、奇遇にもティータの想い人の名前が『ジーク』なんよな


201◆gEU9La026k22/01/15(土)23:29:41.863TOQb (9/13)

カタリナ「……私も、森国を焼かれて……氷帝龍に負けて、悔しかった……」

カタリナ「だから、私にもあなたの怒りは……少しはわかるつもり」

カタリナ「でもジーク、どうかこれだけは忘れないで……?」


カタリナ「――あなたは一人じゃない。あなたの傭兵団以外にも、帰りを待っている人はいる」

カタリナ「――怒りに呑まれては駄目。自分を見失わないでね……?」


カタリナ「……なんて、あなたにはもう言わなくてもよ~くわかっていますよね~」ナデナデナデ

ジーク「カ、カタリナ! いい加減にもう大丈夫だ……!///」

カタリナ「だ~め。ミリアのことを聞いて怒ったぶんだけでも、落ち着かないと」

カタリナ「私の傍にいると落ち着けるってみんな言ってたから……もう少しだけこのままね~?」ポヤポヤ

ジーク「!?」

カタリナ「大丈夫、大丈夫~」ナデナデ…

カタリナ「……大丈夫。怒りのままに刃を振るわなくても、あなたならきっと……」ナデ…

ポワァ…

ジーク「う……ね、眠気が……!?」

カタリナ「そのまま寝ても大丈夫よ~?」

ジーク「そ、そうはいかん! まだ全てが終わったわけではない!」バッ!

カタリナ「あら、残念~……」

ジーク「……礼は言う」

カタリナ「いえいえ~」

カタリナ(力を失った今の私では、これが限界)

カタリナ(……我らが森よ。どうかこの者に、御加護を……)


――
※カタリナがジークに魔力譲渡
★『女王の加護』★
基礎耐久値を1上昇させる


202◆gEU9La026k22/01/15(土)23:39:39.527TOQb (10/13)

カタリナ「甘えたいときは、遠慮なくどうぞ~?」

ジーク「……今度こそ吐き出した。もう大丈夫だ」

カタリナ「……無理は駄目ですよ~?」

カタリナ「それは、あの子達にも言えることだけど……」

ジーク「……」

カタリナ「……マイラさんの死は、あの子達にも影響を与えているのは確か」

カタリナ「リュノもリーチェも、表面上は大丈夫にしているかもしれないけれど……」

カタリナ「ジーク、どうか改めて、あの子達のこともよろしくね……?」

ジーク「わかっている。当然だ」

カタリナ「ふふ、ありがとう」

ジーク「しかし、あの二人はどこに向かったか……」

カタリナ「大体の察しはつくわ。リュノは多分……」

ブオンブオン!

ジーク「……」

カタリナ「……」

リュノ「――おかーさん! 見てください、お母さんみたいにはうまくいかないけど、結構素振りも上手くなりましたよー!」

――

※リュノがあらたなスキルを獲得!
★『渾身双打』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に物理と魔法の各1劣勢を与え、さらにコンマ一桁が偶数ならスタンの状態異常を与える

――

リュノ「この杖と魔力で生み出した氷塊を一気に振るって相手をぶん殴るという手なんですけど……」

リュノ「これでジークさんやリーチェがあんな無茶をしなくてもよくなるかもしれません!」ドヤ!

カタリナ「……ああ、どうしてこんなお転婆な子に……」ヨヨヨ…

ジーク(武器を振り回すのは、カタリナの血だと思うがな……)


203◆gEU9La026k22/01/15(土)23:47:15.005TOQb (11/13)

リュノ「あれ? お母さんどうしてそんな顔なんです?」

カタリナ「……ごめんなさいね? リュノも頑張っているのは間違いないんだもの……」

リュノ「ええ、私だって皆さんの力になりたいですからね!」

リュノ「ジークさん、次にまだ龍が出た時は、私もぶん殴ってあげますからね!」

ジーク「あ、ああ。頼りにしているぞリュノ……」

ジーク(ミナの前例があるからな。さしもの龍もあれで頭を強打されては堪えるだろうな……)

リュノ「……ところで」キョロキョロ

リュノ「リーチェを見かけませんでした?」

ジーク「リーチェを?」

リュノ「はい。私と同じ修行場に行った筈なんですけど、いつの間にかいなくなっていて」

カタリナ「……」

カタリナ「こっちには来ていないから……リュノ、あっちを探してきてくれる?」

リュノ「わかりました!」

カタリナ「私はこっち。そしてジークは……」

カタリナ「ここの辺りを探してきてくれないかしら~?」

ジーク「わかった。リーチェを見つけたら、そろそろ公国に戻る準備をするとしよう」

リュノ「そうですね。あまりネーロさん達をお待たせするわけにもいきませんし」

カタリナ「……」

カタリナ「……ジーク、リーチェをお願いします」ボソリ…

ジーク「? ああ、わかっている」

カタリナ(リーチェ、もしかして……)

……


204◆gEU9La026k22/01/15(土)23:52:37.255TOQb (12/13)

――Exイベント『妖精姫の結論』――


ガサ…


ジーク「地下でもここまで植物が生い茂るものか……」

ジーク「カタリナの話では、こっちも魔力を高める場所だと言うが……」



リーチェ「……」


ジーク「!! リーチェ!」


リーチェ「ジ、ジークさん!?」ビクン!

ジーク「リュノが探していたぞ? どうしてこんな奥地まで」

リーチェ「お姉様が……申し訳ありません」

リーチェ「もう、そんなに時間が経っていたのですね……」ギュ…

ジーク「……リーチェ?」

リーチェ「……お姉様は、先の戦いでまた何かを掴んだようでした」

リーチェ「でも、私は……」キラ…


★『祈りの羽』
戦闘時、一度だけ発動
劣勢判定を回復し無効化する


リーチェ「自分の限界を、感じているのです……」

ジーク「……」




205◆gEU9La026k22/01/15(土)23:59:12.099TOQb (13/13)

リーチェ「……わかっています。生まれ持った魔力の総量は変わることはない」

リーチェ「これは私達妖精でも変わらない理」

リーチェ「これでも人よりも多くの魔力を放出できるのは確かで、だからこそ羽で飛ぶこともできる」パタパタ…

リーチェ「……でも、いよいよ限界が見えてきてしまいました」

リーチェ「私の力では、これ以上誰かを癒すことができない……」

リーチェ「誰かを救うことが、できない……」

ジーク「リーチェ……」

リーチェ「……マイラさんも、助けることができたかもしれない……」

ジーク「リーチェ、それは気にするな。あいつは覚悟を決めて俺達を――」

リーチェ「そう、覚悟……マイラさんの、揺るがない想い……」

リーチェ「私達は、それに救われました……」


リーチェ「――マイラさんの最後の魔法は、妖精のあの子達と同じ」

リーチェ「――自分の魔力を、意図的に暴発させて敵を討とうとしたのです……」


ジーク「そう、か……」

リーチェ「……」


206◆gEU9La026k22/01/16(日)00:04:07.126zd63 (1/5)

リーチェ「……私、考えたんです」スッ…

ジーク「リーチェ……?」

リーチェ「もし本当に……普通の人よりも、普通の妖精よりも、私が魔力に恵まれているのならば」

リーチェ「普段から覚悟を決めて……解き放つ魔力も相手を倒す為ではなく……」

リーチェ「ジークさん達を守る為に、解き放てたなら……」キィィィィン…






★★★『サクリファイス』★★★
敗北判定時、発動
敵の攻撃を強制中断させ、味方全体の耐久値を全て回復させ戦闘に復帰させる
さらに判定表そのものに+15の補正を加えて戦闘を続行させる
このスキルの発動は妨害されず、発動後自身は死亡する






リーチェ「――私でも、今度こそ救えると思うんです」ニコリ…



ジーク「――ッ!?」



207◆gEU9La026k22/01/16(日)00:10:13.894zd63 (2/5)

リーチェのEx没スキル公開辺りで今日はここまで……

・自身が中傷以上を負う(ガーネル戦にて)
・味方が重傷を負う(ジークが複数回)
・自爆を目撃する(雷帝龍は不発だったが妖精爆弾で達成)
・知り合いが死亡する(マイラ死亡)
・以後にスキル獲得チャンス到来

全部満たしてしまったが為のスキル解放……
ですが、まだ確定ではありません

1:サクリファイスを習得

2:サクリファイスの習得をやめさせる

3:自由安価台詞にてリーチェの説得(内容次第で2+αの恩恵があるかも?)

の多数決を明日行えればと思います

本日もありがとうございました!


208名無しさん@おーぷん22/01/16(日)00:13:39.7404nlx (1/2)

おつおつ
超強力ではあるがその分の代償が凄まじいな……個人的には3で恩恵狙いに行きたいが


209名無しさん@おーぷん22/01/16(日)00:16:01.211rZAK (1/1)


強化メガザルとか本来なら超強力だけど蘇生無い世界でこれは絶対あかんよリーチェ……
色々悩んだ末の魔法なんだろうけどここはなんとか3でいい内容を考えたい


210名無しさん@おーぷん22/01/16(日)00:20:58.079TS5T (1/1)

おつおつ
まあ3
しばらくあってないマイラでこんななるならパーティメンバーが自発的犠牲なんて考えられん


211名無しさん@おーぷん22/01/16(日)13:43:18.775UqyX (1/2)

個人的にはそのまま習得しても面白そうだけどまあそらそんなん習得しない方がいいわな
これは3一択か


212名無しさん@おーぷん22/01/16(日)13:51:47.775KC8R (1/1)

ポラリスかエルクラッドがクソ強くて全滅しかねない可能性もあるけどそれでリーチェだけ犠牲にして勝てても後が辛すぎる
カタリナが強化くれてるしこんなんに頼らず勝てると信じたい


213◆gEU9La026k22/01/16(日)22:11:52.213zd63 (3/5)

こんばんはー
それではいきなりですが選択多数決を……
自由安価もあるので多め+日付変更まで募集しておきます
その他質問なども受け付けます

1:サクリファイスを習得(ジーク以外の他のメンバーには黙っています)

2:サクリファイスの習得をやめさせる(★『祈りの羽』から変更なし)

3:自由安価台詞・行動にてリーチェの説得(内容次第で2+αの恩恵があるかも?)
※混ぜられそうなものは混ぜます

↓1~7多数決安価(日付変更まで)


214名無しさん@おーぷん22/01/16(日)22:15:48.7593cuY (1/1)

3
リーチェの犠牲で生き延びてもそれは真の意味で生きることにはならないで謂わば生きながら死んでるようなものだ。これからも皆と生き続けたい
みたいな感じで


215名無しさん@おーぷん22/01/16(日)22:21:32.7844nlx (2/2)

3
魔力を込めている手(>>207の『リーチェ「ジークさん達を守る為に、解き放てたなら……」キィィィィン…』の部分がそんな感じかなと)を手のひらを握って制止
「リュノ達森国の民や傭兵団の仲間達、そして自分はリーチェと共に生きて未来を掴み取りたい。そのためにはもう誰も絶対に死なせない。だから自分を信じてほしい」
と諭してサクリファイス修得を思い留まらせる


216名無しさん@おーぷん22/01/16(日)22:30:15.4712nAT (1/2)

3
俺は何度もリーチェに助けられてきた
(前に自分で羽むしったのに気がついていれば)これ以上自分の身を削る無茶をしないでくれ
今度こそリーチェも誰も死なせはしない。それをここに誓おう


217名無しさん@おーぷん22/01/16(日)22:36:17.651PBzW (1/1)

3
「例え公国とポラリスに打ち勝ち平和をもたらすことが出来ても、そこにリーチェがいなければ意味は無い」
「帰りを待つ者のためにも、自分個人の感情としてもリーチェを絶対に死なせたくはない」
と一部カタリナからの言葉も交えて説得


218名無しさん@おーぷん22/01/16(日)23:26:57.857Wlyx (1/2)

もう過半数になってるけど3
説得セリフは「仮に皆の命は救えても、心までは救えず一生後悔する 本当に皆の事を大切に思ってるなら生きて欲しい」


219◆gEU9La026k22/01/16(日)23:44:16.621zd63 (4/5)

行動は3であらかた説得内容も集まっているようなのでここで締めきらせて頂きます
内容は十分そうですので+αの判定も
ご参加ありがとうございました

↓1~2コンマ二桁


220名無しさん@おーぷん22/01/16(日)23:46:05.327Wlyx (2/2)




221名無しさん@おーぷん22/01/16(日)23:46:29.746tWqD (1/1)

はい


222名無しさん@おーぷん22/01/16(日)23:46:34.2972nAT (2/2)

乙です
リーチェの犠牲は絶対嫌だけど現状でこのサクリファイスないとポラリスに勝てない感じだったりしたり?


223◆gEU9La026k22/01/16(日)23:56:59.779zd63 (5/5)

>>223
シャリオとの共闘ですので、有利なのは揺るがない筈です
というか恐らくこの後シャリオが戦闘不能(ジーク達のみでポラリスに挑む)になっても
フラネッタの中に四姫の力が集まっているのでそれを使えばグランシャリオ以上の威力

多分光帝龍撃破でレベルアップとか入れば優位に戦えるのではないかと思います
あくまで今回はイベントの一環で候補に挙がってきた感じなので、習得必須というわけでもありません

ただ、全てコンマ次第ではありますが
『出目が悪いとポラリス以上に被害が拡大しかねないイベント』
が控えてはいます


224名無しさん@おーぷん22/01/16(日)23:59:02.979UqyX (2/2)

>>224
何それ怖い!
あ、乙です!


225名無しさん@おーぷん22/01/17(月)00:02:43.915OJRL (1/1)

乙です
さらっととんでもないこと言われてるけどそれでも仲間の犠牲は肯定したくないね
しかしみんなよく自由安価台詞思いつくもんだ


226名無しさん@おーぷん22/01/17(月)00:08:44.169utgo (1/2)




227名無しさん@おーぷん22/01/17(月)00:09:36.150qxqo (1/2)

おつおつ
ポラリス以上となるとエルクラッドくらいしか浮かばんな……
確かアルテミシアを公国から一緒に逃がした時に『極々低確率で……』ってイベントの存在仄めかされてたからそれ関連かな?


228名無しさん@おーぷん22/01/17(月)00:20:06.380Nj3T (1/2)

乙です
ラスボスはポラリスじゃなさそうな感じかな
時間があればラスボス(もしくは前作みたいなことがあれば本編終了後の裏ボス戦)ではポラリスから剥ぎ取った素材の装備を使って挑みたい


229名無しさん@おーぷん22/01/17(月)19:06:20.276y9B0 (1/1)

とりあえず公国ターンで奇数ゾロ目さえ出さなければ大丈夫だよね?
トリプル奇数ゾロ目なんてないよね?


230◆gEU9La026k22/01/17(月)22:48:44.2793iQl (1/10)

こんばんはー

>>228
エルクラッドがアルテミシアの脱出に感づいた時のイベントは進行により消滅していたりします
(森国が落ちない限り生存。拠点効果でポラリスでも一発で全滅は不可能なので事実上アルテミシアは確定生存)

>>230
公国の奇数ゾロ目はエルクラッドのスキルで最悪の結果に変換されますが、
それ以外でも基準値次第では準悪な結果にはなるかもしれません
なおトリプルは奇数でも良イベント扱いですのでご安心ください

遅くなりましたがリーチェの説得からゆるゆる再開です


231◆gEU9La026k22/01/17(月)22:49:18.4793iQl (2/10)

3:リーチェの説得(>>216+α)

――


ジーク「――やめてくれ、リーチェ!」


ギュッ…


リーチェ「え……あ……?///」

ジーク「馬鹿なことを考えるな……」ギュゥ…

リーチェ「ジーク、さん……」

リーチェ「でも、私は……」

リーチェ「私がお役に立つには、これくらいしかありません……」

ジーク「そんなことはない」

リーチェ「妖精の魔力を生かさないと……これなら、きっと……!」

ジーク「……」

ジーク「俺達を守る為なら、止むを得ないということか?」

リーチェ「は、はい!」

ジーク「っ……」

ジーク「……もし、もしもだ。俺達がポラリスやエルクラッドに僅かに力及ばず敗れてしまったとしよう」

ジーク「そしてリーチェが魔力を解き放つことで戦線を復帰させ、今度こそ敵を討ち果たせたとしよう」


ジーク「――それは勝利と言えると思うか?」


リーチェ「!?」


232◆gEU9La026k22/01/17(月)22:49:53.1403iQl (3/10)

ジーク「ポラリスを倒し公国を止めれば、この戦争は終わる。すぐにとはいかないが、平和には近づくだろう」

ジーク「だがその世界に、リーチェは存在しない」

ジーク「そんな世界で生き延びて……リュノやカタリナ、森国の民達は喜べると思うか?」

リーチェ「!!」

ジーク「……もちろん、俺もリアローズ達も、みんなが同じ思いを抱くだろう」

ジーク「リーチェを犠牲にして得るものは勝利ではない。ただ生き延びただけだ」

ジーク「それもただ生きているだけ。肉体が生きていても心は死んでいる」

ジーク「どれだけ強力な回復魔法であっても、心の傷は治せないだろう?」

リーチェ「それ、は……」

ジーク「……リーチェの心が強いことは知っている」

ジーク「だが、残される者を……今もリーチェの帰りを待っている者の心も考えてくれ……」

リーチェ「あ……」ポロ…

リーチェ「でも……マイラさんは……」

ジーク「……マイラはマイラで、リーチェはリーチェだ。同じになる必要はない」

ジーク「……確かに、俺達はマイラの犠牲で救われた」

ジーク「だが……俺達の中で誰か一人でも、それを望み……喜んだ奴がいたか?」

リーチェ「……!」

ジーク「……マイラは、あれでも嬉しそうだった」

リーチェ「え……?」

ジーク「俺と再会できたからだけじゃない。俺達傭兵団との出会いそのものを、喜んでくれているように感じた」

ジーク「そして、出会って間もないのに……こうして、みんなマイラの死を悼んでくれている」

ジーク「ありがたい限りだ。一傭兵が、こうも誰かに想って貰えるだなんてな……」

ジーク「……ここでリーチェまで犠牲になったらどうなるか、わかるだろう?」

リーチェ「う……」


233◆gEU9La026k22/01/17(月)22:55:20.0683iQl (4/10)

1ジークの感知・かつての治療(>>221)

27>25
※基準値を上回った為、感知

――

ジーク「……誰もマイラを犠牲にするつもりはなかった」

ジーク「ただ、それを止めることができなかっただけだ」

ジーク「だからこそ……俺はリーチェを止める」ギュ…

リーチェ「あ……」

ジーク「止めないと、本当にやりかねないからな……」ソッ…

リーチェ「ひぅっ!?///」ビクン!

ジーク「す、すまない。だが思った通り……その羽は普段は鋭敏な場所らしいな」

ジーク「……だというのに、この羽は――二度失われているな?」

リーチェ「っ!?」

ジーク「激痛に悶え、涙を零し……必死に耐えようと……」

リーチェ「だ、大丈夫です!? あの時はちゃんと感覚を絶って――」

ジーク「……やはり本当に羽を犠牲にしていたか」ハァ…

リーチェ「あ……っ!?」

ジーク「……以前、俺の怪我の治りが異様に早かったからな。それに……」チャリ…

蝶羽のお守り「……」キラキラ…

ジーク「あの日から、お守りの光が増していたから妙だと思っていた」

ジーク「元々これは、リーチェの羽の魔力を固めたものだ。それの輝きが増すということは……」

ジーク「同様の魔力がさらに注がれたということだからな」

リーチェ「うぅ……」


234◆gEU9La026k22/01/17(月)23:00:50.6803iQl (5/10)

ジーク「……感謝はしている。リーチェのおかげで、俺は救われた」

ジーク「だがどうしてこんな真似をした? そして今度は、羽どころか命まで投げ捨てようとするんだ?」

リーチェ「そ、それは……ジークさんが……」


ギュウ…!


リーチェ「ふぁ!?///」

ジーク「……やめてくれ、リーチェ……頼む……」ツゥ…

リーチェ「ジークさん……?」ドキドキ…

ジーク「……森国の民も、みんなも、誰もがリーチェが生きることを望んでいる……」

ジーク「そしてそれは、俺もだ……俺も、リーチェと共に生きて、未来を掴み取りたい……!」

ジーク「たとえ誰かの為にという想いがあっても……自分の身を削ろうとするな……!」

ジーク「俺には、あの日のリーチェの痛々しい姿が焼き付いて、忘れることができないんだ……!」

リーチェ「……!」

ジーク「頼む、リーチェ……」



ジーク「――みんなで、リーチェを含めた全員で未来を掴もう」

ジーク「――その為にも、もうこれ以上誰も絶対に死なせない」

ジーク「――どうか……俺を信じてほしい」



リーチェ「ジークさん……」ポロポロ…


235◆gEU9La026k22/01/17(月)23:05:53.7073iQl (6/10)

ジーク「今度こそ、今度こそ……誓おう……!」

ジーク「だから、自分を犠牲にしようなどと考えるな……!」

リーチェ「ごめん、なさい……っ!」ポロポロ…

ジーク「リーチェだって……生きたい筈だ……」

ジーク「カタリナがいる。ソウキ様がいる……」

リーチェ「はい……!」ポロポロ…

ジーク「エーテルにミリア、森国の民達もみんな待っている……」

リーチェ「はい……!」ポロポロ…

ジーク「リュノ達、傭兵団の仲間もいる……」

リーチェ「はい……! ジークさんも……!」ポロポロ…

ジーク「ああ……」ギュ…

ジーク「……生きてくれ、リーチェ……!」

リーチェ「は、い……!」ポロポロ…

リーチェ「わ、私……」

リーチェ「たくさん……たくさんの人が犠牲になっているのに……!」ヒグ…

リーチェ「それでも、自分のことを考えてしまって……!」

ジーク「それの何が悪い……?」

リーチェ「ジークさん達だけは、絶対に失いたくないって……!」

リーチェ「そう、思って……!」ヒック…

ジーク「……」ナデ…


236◆gEU9La026k22/01/17(月)23:12:20.1393iQl (7/10)

2リュノの加勢(>>222)

50>46

※基準値を下回った為、遠くから見守るリュノ

――

リュノ(……リーチェの声が聞こえてやってきたはいいものの……)コソ…



リーチェ「でも、私も……もっと、ジークさん達と生きたくて……!」ポロポロ!

ジーク「ああ……何も悪いことじゃない……」

ジーク「みんなが……一緒に生きることを望んでいる……」

リーチェ「ふぐ……うぅぅぅ……!」ポロポロ…

ジーク「……生きよう、リーチェ」

リーチェ「……っ!」コクリ

リーチェ「ごめん、なさい……もう少しだけ、このままで……!」ポロポロ…!

ジーク「……誰もいない。誰にも言わない。安心してくれ……」

リーチェ「う、うあああぁぁ……っ!」ポロポロ…


リュノ(……これは出て行きにくいですよぉ……)ダラダラ…

リュノ(ジークさんがリーチェを泣かせたっていうなら、顔面を殴りますけど……)

リュノ(……ジークさんも、静かに泣いています)

リュノ(きっと、リーチェが溜め込んでいたのを見過ごせなかったのでしょうね……)

リュノ(リーチェもあんなに泣いちゃって。まだまだ子供の頃のままなのでしょうか?)

リュノ(……昔は、お姉様ってよく飛び込んできてくれたのに)


237◆gEU9La026k22/01/17(月)23:21:53.5993iQl (8/10)

リュノ(……でも、いいことです。私以外にも、あんなに感情を吐き出せる人ができたんですから)

リュノ(大体リーチェは、気負いやす過ぎるんですよ。クリスさん程じゃないかもしれませんけど……)

リュノ(それでも、リーチェは妖精。どんなに大人びて真面目に振る舞っても……)

リュノ(本質は無邪気で、明るい子。森国の姫として、特異な妖精としての責を感じているからこそ……)

リュノ(……この戦いが、終われば……)


リーチェ「ジークさん、私……!」ポロポロ…

リーチェ「私……皆さんをお助けして……」

リーチェ「そして、私も、生きてみせます……!」ポロポロ…

ジーク「ああ……!」


リュノ(そうです。生きてみんなで、今度は完全な勝利の報告をしましょう)

リュノ(大変だけれど、これを乗り越えた先は……)

リュノ(きっと、明るい未来があるんですからね)スッ…


ジーク(……守ってみせる。今度こそ……)

ジーク(リーチェを犠牲になどしてたまるか……!)

リーチェ(生きる……ジークさん達と、これからも同じ世界で……)

リーチェ(私も、一緒に……!)


――

※リーチェが『サクリファイス』の習得を放棄しました

※???時、『祈りの羽』が……?

――


238◆gEU9La026k22/01/17(月)23:27:00.1413iQl (9/10)

……

シュイン!

ネーロ「ジークさん、そろそろ……?」

リュノ「あ、ネーロさんすみません。もうちょっとだけ待っていてもらえますか?」

ネーロ「?」

リュノ「多分二人とも、もう少ししたら戻ってくると思うので……」

ネーロ「はあ、私は大丈夫ですけれど……」

リュノ「公国の方はどうなっています?」

ネーロ「特に異常は無いですね。……いつまでもこのままとは思えませんが」

リュノ「ですよねぇ……」

リュノ「そろそろ次の行動も考えておきたいところですが、どうしましょう?」


――
『ゾロ目チケット』×5(上限5)
『イベントチケット』×3
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『耐龍霧・炎風土氷(雷)』

【公国首都での行動】2/2

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)

1EX:姫との個別交流(コンマで四姫の誰か一人とランダム交流。当たった姫は最後の補正値にプラスあり)

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+4のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
・ジークを相手にした場合、もう一人はさらに+5の補正を得る
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

5:鉄国や森国の誰かと交流(ネーロは確定同行)

↓1~5自由行動多数決コンマ二桁(日付変更まで)


239名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:35:23.952qxqo (2/2)

5
森国行ったし今度は鉄国の確認かな


240名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:38:19.597Tyr0 (1/2)

あえて4
公国民に公国そのものを消すつもりはないアピール的な


241名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:41:10.074utgo (2/2)

5今度はリアローズたち鉄国組と鉄国へ


242名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:44:00.982IXUH (1/1)

祈りの羽はどう強化されるのかな
5
鉄国行こう
ちょうどカタリナからミリア達のこと聞いたし、マイラとイリアスのことをソニアに伝えるべきかもしれないし


243名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:45:22.786Nj3T (2/2)

5鉄国
キャラ指定ならフリーデシルトかソニア


244◆gEU9La026k22/01/17(月)23:48:28.5003iQl (10/10)

5鉄国へ
ですね。自由行動が決まった辺りで今日はここまで
丁度いいので、鉄国内でフラネッタの最終強化も行ってしまいたいと思います
リーチェの祈りの羽の変容はもう少し先になります

そしておそらく、行動終了後の公国ターン
ポラリスを除いたそれぞれの判定は結構本筋に大きな影響を与えると思いますが
万が一奇数ゾロ目を出しても気にしない(責めない)でください

本日もありがとうございました!


245名無しさん@おーぷん22/01/17(月)23:57:01.961Tyr0 (2/2)

乙ー
本当にここまで来たらこれ以上犠牲を出さずにきっちり勝ちたいね


246名無しさん@おーぷん22/01/18(火)00:15:25.2998EuO (1/1)


公国ターン怖い


247名無しさん@おーぷん22/01/18(火)00:35:23.281hDVp (1/1)

ポラリス以外となるとエルクラッドにゼルガーとベルゲかな
と思ったら前の判定でイリアスがポラリス深追いするって危険なフラグ立ててるから4人
どっかで奇数ゾロ来そうでマジ怖い


248名無しさん@おーぷん22/01/18(火)00:47:32.628f9SE (1/1)

とにかく鉄国の報告は平穏に終わるかな ソニアにマイラの死を報告や、リアローズ家族勢揃いとか色々ありそうだけど


249名無しさん@おーぷん22/01/18(火)08:51:42.316uHBj (1/1)

そういやリーチェが自己犠牲を思いとどまる→でも回復はしたい→もっとペロペロしなきゃな思考になる可能性も…?


250◆gEU9La026k22/01/19(水)22:27:27.071LZrz (1/15)

こんばんはー

>>248
お察しの通り判定は全部で四つですが、イリアスのみ偶数ゾロ目が良結果になっています

>>250
結構思いつめていた状態なので、交流の時に触れてあげたら舐め治療を思い出すかもしれません

遅くなりましたが、ゆったり再開


251◆gEU9La026k22/01/19(水)22:28:25.315LZrz (2/15)

――

……


リーチェ「お姉様、ネーロさん、お待たせして申し訳ありません」ペコリ

リュノ「大丈夫ですよリーチェ。ね、ネーロさん?」

ネーロ「はい。報告などは済みましたでしょうか?」

リーチェ「はい。もう、大丈夫です。皆さんと一緒に……頑張ります!」

リュノ「ええ、頑張りましょうリーチェ!」グッ!

ジーク「……」

リュノ「おや? どうしたんですかジークさん?」

ジーク「ああ、いやすまない」

ジーク「……色々と、思うところがあってな」

ジーク「……ネーロ、早々で悪いが一度公国に戻った後に鉄国に飛ぶことはできるか?」

ネーロ「勿論可能ではありますが……」

ジーク(……ミリア達のことはもう少し伏せておこう)

ジーク「やはり森国の様子を見てしまっては、鉄国の様子も気になってな」

ジーク「それに、鉄国には団長がいる」

ジーク「……マイラのことも、伝えておきたいと思った」

ネーロ「っ、そう……ですね。わかりました」

リーチェ「……」ギュ…

リュノ「それじゃあ、リアローズさん達も一緒ですね」

リュノ「今度は私達で公国の同行を警戒しているので、遠慮なくどうぞ!」

ジーク「すまない……」


……


252◆gEU9La026k22/01/19(水)22:30:54.460LZrz (3/15)

……

【公国・とある館】


リアローズ「え? 鉄国に……?」

ミナ「よろしいのですか?」

イアン「私としても、様子は気になるが……」

リュノ「大丈夫です、ちゃんと警戒はしておきますから!」

リーチェ「私達も森国の様子を見てしまっていますし……」

ユージーン「そんなに時間かけなきゃ大丈夫だとは思うぜ?」

ユージーン「俺やマリリンは公国の地理を結構把握してるからな」

ユージーン「いざとなったら敵を撒いてまたここに戻ることだってできる筈だ」

マリリン「流石に大勢力がここまで押し寄せてくるとは思えないしね」

マリリン「それに……」チラ…


公国民1「セレスティア様! 長年閉じ籠もられていたとお聞きしましたが!?」

公国民2「クリス様とユリーカ様、このような場所でごきょうだいが揃われるのは奇跡なのでしょうか!?」

セレスティア「えっと、その……!?」ワタワタ

セレスティア「お兄様!?」チラッ!

クリス「セレスティア、今からでも少しは民との交流を勉強してみてはどうだ?」

ユリーカ「頑張ってください姉様!」


マリリン「……もうしばらくは動けないと思うし」

リアローズ「そ、それじゃあ……」

ネーロ「わかりました。それでは……」


シュイン!

……


253◆gEU9La026k22/01/19(水)22:35:35.247LZrz (4/15)

【鉄国・王城】

シュイン!


ネーロ「到着――!?」

エーテル「ひぃっ……!?」ズザザザザ!

エーテル「……あれ?」

リアローズ「……エーテルさん?」

ネーロ「も、申し訳ありません。急な来訪で……」

エーテル「だ、大丈夫……」ドキドキ…

イアン「これは……」キョロキョロ…


ザワザワ…


ミナ「人が多いと言いますか、騒がしいと言いますか……」

ジーク「……無理もないだろう。エーテル、怪我は無いか?」

エーテル「わ、私は……大丈夫、です……」

リアローズ「怪我……? も、もしかして……」

ジーク「ああ。リュノ達にはまだ話していないが……カタリナから鉄国が襲撃に遭ったことは聞いている」

一同「「!?」」

ジーク「……そしてそれを、エーテル達が見事に退けたこともな」

エーテル「……私、何もできてない……」ショボン…

エーテル「ソニアさんや……ミリアさん、バレット様達のおかげ、です……」

リアローズ「お、お兄ちゃんが……?」

ジーク「とりあえず、改めて状況を確認すべきだろう。フリーデシルト王は?」

エーテル「こ、こっち……!」テテテテ!


……


254◆gEU9La026k22/01/19(水)22:42:32.011LZrz (5/15)

――

……

【鉄国・作戦会議室】


フリーデシルト「――と、こっちの顛末はこんな感じかな?」

フリーデシルト「騎士団はさらに犠牲が増えちゃったし、防衛兵器もガタガタだけど、なんとか切り抜けたといったところか」

バレット「リアローズゥゥゥ! 無事で良かったーーーーっ!!!」バッ!

リアローズ「あ、ありがとう。でも今は控えた方がいいかなって……///」

ベリィ「……ごほん」

バレット「う゛……ご、ごめん母さん……」スゴスゴ…

フリーデシルト「まあまあベリィ、リアローズ達が無事で嬉しいのは僕らも同じだろう?」

ベリィ「それはそうなのですが……」

フリーデシルト「バレットも頑張ってくれたんだ。少しは多めに見てあげようよ?」

バレット「さっすが父さん話がわかるぜ!」

バレット「……でも、わかってるぜ?」

フリーデシルト「ん?」

バレット「……リアローズやジーク達の方が、もっと大変な戦いを経験してるって」

バレット「こうして無事な姿を見せてくれたけど……まだ、終わってないってこともな」

ベリィ「バレット……」

フリーデシルト「……そうだね」

フリーデシルト「とりあえず、現時点では僕らの脅威も去った」

ジーク「それにしては城内が慌ただしいが……」

フリーデシルト「そりゃああれだけで終わらないかもしれないからね。今の内に備えておかないと」



255◆gEU9La026k22/01/19(水)22:46:23.435LZrz (6/15)

フリーデシルト「そっちの状況はどうかな?」

ジーク「こちらは氷帝龍と雷帝龍を討ち、今は公国首都に潜伏している状態です」

バレット「す、すげぇ……飛竜以上の帝龍を、この短期間で二体も……」ゴクリ…

イアン「王子、先程すれ違った兵より聞きましたが……」

イアン「王子がワイバーンを次々に撃墜したというのは本当なのですか?」

バレット「おう! ……って言いたいところだけど、ほんの少しだよ」

バレット「ソニアさんの方が大量に倒しているし、俺もシスター達の援護が無きゃやられてたぜ……」

ミナ「み、みんなも戦ったのですか……!?」

バレット「ああ、凄かったぜ! 怒り狂う飛竜に向けて矢をどんどん的確に命中させてさ!」キラキラ!

バレット「まさに神憑り的というか、俺もあれくらいになりたいなぁ……!」

ミナ「よ、よかった……みんな、無事なんですね……」ホッ…

ジーク(……以前の教会を見た時もそうだが)

イアン(我が国のシスターは逞しいな……)

フリーデシルト「彼女達の奮戦も本当に助かった。ミリアの治療でも大変だった筈なのに……」

ミナ「え……!?」

エーテル「……ミリアさん、黄金の龍にやられて……」ジワァ…

ジーク傭兵団「「……!!!」」

ジーク「俺はそいつこそが金神龍ポラリスだと睨んでいるが……」

フリーデシルト「おそらくは。ミリアの話だと、ソニアさんを含めた僕ら全員が束になっても勝てない相手らしい」

一同「「……」」

フリーデシルト「……それでも、帝龍を倒してきたジーク達ならやってくれると、信じているよ」



256◆gEU9La026k22/01/19(水)22:52:35.876LZrz (7/15)

フリーデシルト「……さて、あまり僕らが時間を奪ってしまうのも悪いね」

フリーデシルト「ジーク達も合間をぬってわざわざ来てくれているみたいだし、気になる人のところにも報告に行くといい」

フリーデシルト「何かあれば……」

ネーロ「……可能であれば、私が再び」

フリーデシルト「悪いね、公国将の君を酷使して。でも君のおかげで、離れていてもこうして情報の共有ができる」

ネーロ「いえ……」

ジーク(流石に鉄国のあちこちを回っている時間の余裕はないな……)

ジーク(さて、どこに向かう……?


鉄国内報告1/2

1:このままフリーデシルト達と

2:ソニアのもとへ

3:ミリア&エーテルのもとへ

4:鉄国騎士団のもとへ

5:シスター達のもとへ


※それぞれの交流相手により、イベント内容も変化します

※フラネッタ強化は最後に確定で行われます

↓1~3多数決コンマ


257名無しさん@おーぷん22/01/19(水)22:54:04.921d7Rz (1/2)

全部行きたいとこだからめっちゃ悩む……

とりあえずソニア団長のとこで


258名無しさん@おーぷん22/01/19(水)22:54:57.176RdFy (1/3)

1


259名無しさん@おーぷん22/01/19(水)22:55:26.532kNYk (1/2)

これは悩ましいけどやっぱり団長は外せない
2


260名無しさん@おーぷん22/01/19(水)22:55:48.880QqAY (1/1)

1で


261◆gEU9La026k22/01/19(水)23:02:40.293LZrz (8/15)

2:ソニアのもとへ

――

ジーク「……とりあえず、団長にも報告したいことがある」

ジーク「個人的な要件だ。イアンやミナは仲間達の様子を見てきてくれても構わないが……」

イアン「ジーク……」

ミナ(マイラさんのこと、ですね……)

ミナ「……申し訳ありません。それでは、お言葉に甘えさせて頂きます」ペコリ

イアン「うむ……」

フリーデシルト「えっと、騎士団は今あっちで……」

バレット「シスター達はこっちだな」

ベリィ「ソニアさんは、あちらの部屋になります……」

ジーク「ありがとうございます。それでは……」


リアローズ「……」


タタタタ!



リアローズ「ま、待ってジークさん……!」

ジーク「リアローズ?」

リアローズ「わ、私も……」

リアローズ「それに、この子も……」モゾ…


マイラ「ピピィ?」


ジーク「……ああ、そうだな。『マイラ』、お前も一緒に団長に挨拶をしよう」


……


262◆gEU9La026k22/01/19(水)23:10:17.385LZrz (9/15)

――


ソニア「おおっ!? どうしたジーク!? リアローズ様まで連れて……」

ジーク「ネーロの協力で、一時的にこちらに飛んできました」

ソニア「ああ、なるほどそういうことか……」

ソニア「……で? どのくらいこっちのことは把握できている?」

ジーク「粗方は。……信じられないが、団長があのジラワークを相手に手こずったとも……」

リアローズ「……!」

ソニア「はは、もう知られてんのか……情けないもんだぜまったく」

ソニア「天下のソニア様が、あんなよくわからないバケモノに手も足も出ないなんてよぉ……」

リアローズ「ジ、ジラワーク将軍は……」

ソニア「龍の力を埋め込まれて完全なバケモノになってたよ。とてもお姫様達には見せられないようなもんだった」

リアローズ「……」ゴクリ…

ソニア「エーテルや王子様の協力がなけりゃ、今頃どうなってたやら……」

ジーク「……そして鬱憤を晴らすように、ワイバーンは狩り尽くしたと」

ソニア「まあな! やられっぱなしでこれ以上信頼失いたくなかったし!」

ソニア「ま、俺はやらかしちまったが……お前達はどうなんだ?」

ジーク「……帝龍は氷と雷の二体を葬った」

ソニア「へぇ! やるなぁ。これで残るは――」



ジーク「――だが……マイラが、殺された……」



ソニア「……!」


263◆gEU9La026k22/01/19(水)23:17:42.145LZrz (10/15)

ソニア「っ……」

ソニア「そう、か……」

ジーク「……マイラは、公国の傭兵になっていた」

ジーク「だが、俺達の手助けをしてくれて……」

ジーク「……その最中に、黄金の龍ポラリスに襲われた」

ソニア「!!」

ジーク「マイラが身を挺して時間を稼いでくれたおかげで……俺達は全員無事に逃げ延びることができたんだ」

ソニア「……」

リアローズ「……ソニアさん、ごめんなさい……マイラさんは……」

ソニア「……いや、いい」

ソニア「傭兵やってりゃ、いつかどこかで命を落とす」

ソニア「俺だって、今こうしてお前達と話せているのはエーテルたちのおかげなんだ」

ソニア「だからマイラが死んじまったことも……仕方がないことなんだ」

リアローズ「……」ウツムキ

ソニア「……ありがとな。あいつのことで悲しんでくれて」

ソニア「あいつ、人と話すこともほとんどしない奴でさ。何を考えているのかもわかりにくかった」

ソニア「そんなマイラが……お前達を逃がす為に命を張った」

ソニア「お前達を……信頼していなきゃできないことだ」

ジーク「ああ……」


マイラ「ピピピ?」


リアローズ「あっ……!」

ソニア「ん?」


――
特殊判定
↓1コンマ二桁


264名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:18:15.911R6d0 (1/2)

どうだ?


265名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:18:18.830RdFy (2/3)




266◆gEU9La026k22/01/19(水)23:19:55.828LZrz (11/15)

ここ最近のゾロ目っぷりはなんなのか(白目吐血)
ソニアもかなりコンマ運強いなぁ……


267名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:22:12.651R6d0 (2/2)

こ、今回はいいコンマだよな?(マイラ死亡の原因の奇数ゾロ目出した人)


268◆gEU9La026k22/01/19(水)23:28:53.688LZrz (12/15)

マイラの形見の『マイラ』の正体(奇数偶数で性別も同時判定)

奇数:雌
偶数:雄

コンマ11

11

ゾロ目:ソニア熟知+???+


――


ソニア「そいつはもしかしなくても、マイラが連れてた鳥じゃないのか?」

リアローズ「え? ソニアさん『マイラ』のことを知っているんですか!?」

ソニア「ん? マイラ……?」

ジーク「すまない団長。この鳥がマイラの名に強い反応を示していたからな……」

ソニア「……そうか。ならより大事にしてやってくれ。あいつの形見みたいなもんだろうしな」

リアローズ「も、勿論です! それで、この子は……」

ソニア「ああ、わりいわりい。こいつは小さいが、なかなかに珍しい鳥だぜ?」

ソニア「昔、マイラがいつものように捕まえた小鳥なんだが……」



ソニア「――こいつは驚いたことに、マイラが火種を埋め込む前から火を吐けたんだよ」



ジーク&リアローズ「「!?」」

ソニア「んで、珍しいし赤いしでマイラも気にいったみたいでよ」

ソニア「実戦では使わないでしばらく飼っていたみたいだな」

ソニア「ここにさらに火種を加えたら凄い炎を出すかもしれない……って言ってたけど」

ソニア「だからてっきりもういないもんだと思っていたが……そうか、まだ大事にしてたのか……」

ソニア「ったく、マイラの奴……」


269◆gEU9La026k22/01/19(水)23:38:47.701LZrz (13/15)

ジーク「ほ、本当に火を吐けるのか……?」ツンツン

リアローズ「だ、駄目だよジークさん。優しくしないと……」

リアローズ「ねえ、『マイラ』? ちょっとだけ見せてくれるかな……?」

マイラ「ピ? ピピピー!」ボッ!

リアローズ「わっ!?」

ジーク「驚いたな……」

ソニア「……ま、火が吐けて珍しいことは確かだが、何しろ小さすぎる」

ソニア「戦力としてはあてにならないだろうな」

マイラ「ピ……」

ソニア「……ただ、もしかしたら何かいいことはあるかもな?」

ジーク「いいこと?」

ソニア「……火を吐く赤毛の鳥……」

ソニア「冒険譚にも時々出てくる『不死鳥』にちょっと似てんだろ?」

ソニア「ま、実際には不死の生物なんているわけがねぇ」

ソニア「どんなに強い奴も偉い奴も、いつか死ぬ。それは人間以外にも当てはまるからな」

ソニア「勿論……龍も同じだ」

ジーク「……」

ソニア「……ジーク、一つだけ言っておくぜ?」


ソニア「――仇を討つつもりなら、徹底的にやってやれ」

ジーク「言われずとも」


リアローズ「……マイラさん。この子、大切にするからね」ナデ…

マイラ「ピピ♪」


――

※『マイラ』が???時に助けてくれるようになりました


270◆gEU9La026k22/01/19(水)23:46:02.598LZrz (14/15)

――


ソニア「ま、こっちのことは心配すんな」

ソニア「それこそそのポラリスでも来ない限り、今度は負けねえからよ」

ソニア「俺は俺の仕事を全力でこなす」

ソニア「お前はお前の仕事を全うしろジーク」

ジーク「ああ」

リアローズ「ソニアさんも、どうか気をつけて……」

ソニア「ああ。傭兵の誇りにかけて、今度こそ鉄国を守り抜こう」

ソニア「全部終わったら、一杯飲もうぜ!」

ジーク「リアローズは酒に弱いから、程々にな団長……?」


……


マイラ「ピィピィ♪」

リアローズ「……『マイラ』も、マイラさんが私達の為に遺してくれたのかな……?」ヨシヨシ

ジーク「そうかもしれないな……」

リアローズ「ジークさん、次はどうするの……?」

ジーク「そうだな……」


鉄国内報告2/2

1:このままフリーデシルト達と

×:ソニアのもとへ

3:ミリア&エーテルのもとへ

4:鉄国騎士団のもとへ

5:シスター達のもとへ

↓1~3多数決コンマ


271名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:46:25.538RdFy (3/3)

1


272名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:46:52.568uH3S (1/1)

3


273名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:46:57.474kNYk (2/2)

3かな


274◆gEU9La026k22/01/19(水)23:50:28.221LZrz (15/15)

3:ミリア&エーテルのもとへ

行動が決まった辺りで今日はここまで
キュイといい『マイラ』といい動物達のサポートを引き寄せるリアローズにびっくり
『マイラ』の援護はトリガー発生時に公開となります

この後はミリアからポラリスの情報の一部を取得後フラネッタ最終強化
そして公国ターンとなります

本日もありがとうございました!


275名無しさん@おーぷん22/01/19(水)23:52:39.674d7Rz (2/2)

おつおつ
マイラ=不死鳥の幼体みたいな可能性出てきたし、リーチェが修得しなかったサクリファイスみたいな援護してくれるかもしれないのかな


276名無しさん@おーぷん22/01/20(木)00:03:24.655RwUk (1/1)

おつおつ
流石にフェニックスの尾で蘇生効果みたいなのは無さそうだけどマイラが残したものだと考えると感慨深い
ミリアの怪我も早く良くなるといいな


277名無しさん@おーぷん22/01/20(木)00:06:08.826OFeF (1/3)


リアローズ動物マスター説


278名無しさん@おーぷん22/01/20(木)00:07:06.2822RTf (1/3)

乙乙
良い感じにゾロ目続いてるしフラネッタ強化にもコンマ判定あればゾロ目出て欲しいな


279名無しさん@おーぷん22/01/20(木)08:18:31.381uX2z (1/1)

動物というよりこれまでの他の姫達とのやりとりとキュイもマイラもメスなの考えるとリアローズには女の子を引き寄せるパワーがあるのでは……?
人形のシェリルも女騎士だし


280名無しさん@おーぷん22/01/20(木)08:23:30.9570dm1 (1/1)

青い龍(キュイ)赤い鳥(マイラ)ときたら黒い亀や白い虎も仲間にしたい


281名無しさん@おーぷん22/01/20(木)13:00:16.052GYv7 (1/1)

次々に動物から好かれていくリアローズにいつか人形達が嫉妬しそう
ても一番動物懐きそうなのもリアローズな気がする


282◆gEU9La026k22/01/20(木)22:11:04.771ELJ2 (1/18)

こんばんはー

>>279
一応フラネッタはリアローズの高技能で確定成功
コンマ判定で基準値以上でさらに強化になっています

>>281
流石に亀や虎のストックはないですね……
仮にいてもここから仲間入りは難しそうです

>>282
何かの時のイベントに使えるかもしれませんね

ミリア達への報告からぼちぼち再開です


283◆gEU9La026k22/01/20(木)22:13:15.483ELJ2 (2/18)

3:ミリア&エーテルのもとへ

――

ジーク「……少し、ミリアの様子を見てみたいと思う」

ジーク「傷の具合も気になるからな……」

リアローズ「ミリアさん、黄金の龍に襲われたって……」

ジーク「おそらくはポラリス……」グッ…

ジーク「ミリアは命こそ取り留めたようだが、奴を許すことはできん」

リアローズ「うん……」

ジーク「確か、こっちの部屋だったな」



……


ガチャ…


ジーク「ミリア、調子はどうだ?」

リアローズ「お見舞いの果物を持ってきたけど……」


ミリア「ジークさん、それにリアローズ様!?」ワタワタ

エーテル「ん……来てくれた」ホクホク


ジーク「ああ、無理に起き上がらないでくれ」

リアローズ「少し様子が気になって……」

ミリア「うう、ごめんなさい……」ヘニャ…

ジーク「何を謝る?」

ミリア「森国の将として、森国を代表して鉄国の支援を行おうとしてこの有様です……」

エーテル「……ミリアさん、悪くない」フルフル…



284◆gEU9La026k22/01/20(木)22:15:49.936ELJ2 (3/18)

エーテル「……私も、駄目、だったから……」シュン…

エーテル「……森国が、襲われたことも聞いた……」

エーテル「……森国の将なのに、肝心な時にいなくて……」ジワァ…

エーテル「ガルムさん達、いなかったら……」ブル…

ミリア「ええ、私も完全に回復したらなんとお礼をすればいいのか……」

ジーク「厳密には襲撃というよりも、うろついていただけのようだがな」

ミリア「それでも、です。あの場所が見つからないとも限りませんし」

エーテル「……ガルムさん達が、敵倒してくれたの……間違いない……」

ミリア「あ……兵士の方達の様子はどうでしたか?」

ミリア「まさか、公国の部隊の者に助けられるだなんてー、とか……」

ジーク「いや、俺が見た限りではそういう様子ではなかったな」

ミリア「そうですか。よかったぁ……」ホッ…

ミリア「……国が違うって理由だけで、この国の出身だからって必要以上に争うのは間違っていますもんね」

ジーク「そうだな。確かに戦争を起こしたのは公国だが、そこに住んでいる者全てがそれを望んだわけではない」

ミリア「ええ。そして勿論、鉄国も……私が思っていた以上に、いい国でした」

リアローズ「えへへ……なんだか、恥ずかしい……///」

エーテル「……顔、怖い人多いけど……」ブル…

エーテル「……みんな、優しくて勇敢……」ニコ…

ミリア「はい。私が負傷したことが知れ渡ったら、皆さん自分が仇を討ってやるだなんて言い始めてしまって……」

ミリア「私のこの耳と尻尾も、可愛いって言ってくださったり……///」ピコピコ

リアローズ「うん、私も可愛いかなって……///」


285◆gEU9La026k22/01/20(木)22:17:25.640ELJ2 (4/18)

ミリア「それにシスターの方々にも本当によくしていただいて……」

ミリア「『かつてのミナに匹敵する子だから言葉は慎重に!』などと、何故かミナさんのようにも扱われてしまったのですが……」ハテ…

ジーク(……おそらくだが、体力面での話ではなく性知識の方面でだな)

ジーク(少しは身につけた方が、クリスもあそこまで耐える必要もなかったとは思うが……)

ミリア「他の負傷者の方の治療でも忙しかった筈なのに、嫌な顔の一つもしないで私を案じてくれて……」

ミリア「おかげでこうしてなんとか、生き永らえることができました」

ジーク「ああ、本当によかった」

ジーク「無事、ではないが……」

ジーク「金神龍の奇襲を受けて命があったんだからな」

エーテル「……」コクコク…

リアローズ「……」

リアローズ「ミリアさん、こんな時に聞くことじゃないかもしれないんだけど……」

リアローズ「……その時のこと、覚えている?」

ミリア「……」


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


286名無しさん@おーぷん22/01/20(木)22:17:46.8002RTf (2/3)




287名無しさん@おーぷん22/01/20(木)22:18:00.038OFeF (2/3)

はい


288名無しさん@おーぷん22/01/20(木)22:18:53.882OFeF (3/3)

00が来た!


289◆gEU9La026k22/01/20(木)22:19:47.698ELJ2 (5/18)

森国人はゾロ目モンスターかっ!?(ビターン!

ええー……?
少々お待ちください……


290名無しさん@おーぷん22/01/20(木)22:20:48.985o9On (1/2)

開幕判定のゾロ目率のやばさよ


291◆gEU9La026k22/01/20(木)22:30:32.819ELJ2 (6/18)

1ミリアの後遺症
コンマ00

00 ハイパークリティカル!!!

00:完治+???
※メンタルも強かったが身体も強いぞミリア!

2ミリアのポラリス分析
38>25
※基準値を上回った為、ポラリスの能力を解析
――
リアローズ「その、酷い怪我を負わされた相手っていうのはわかっているんだけど……」

ミリア「……ご安心を!」グッ!

リアローズ「え?」

バァーン!

クルクル!

ミリア「――とうっ!」シュタッ!

ジーク&リアローズ「「」」

エーテル「……」パチパチ

ミリア「ご覧の通り、シスターさんの力もあって見事、完治しています!」

ジーク「ば、馬鹿な……いくらなんでも回復魔法も使わずに……」ダラダラ…

ミリア「祈りの力が神様に届いたのかもしれませんね!」

ミリア「それに――猫は生命力が強いんですっ!」

ミリア「エーテルさんや皆さんがずっと頑張っているのに、私だけいつまでも寝ているわけにはいかないじゃないですか!」

エーテル「……ミリアさん」クイ、クイ…

ミリア「あ、そうでした。静かにしておかないとまたベリィ様に怒られちゃう……」コソコソ…

リアローズ「お、お母さんが……?」

ミリア「なんだかすぐ飛び出す様がバレット様に似ていて放っておけないとかで……」

リアローズ「あ、あー……ごめんなさい……?」

ミリア「い、いえ。確かに無茶をして周りにご迷惑おかけしているのは私ですから」アセアセ


292◆gEU9La026k22/01/20(木)22:42:46.261ELJ2 (7/18)

ジーク「ま、まあミリアが元気になってくれたのなら尚いいことじゃないか?」

リアローズ「そ、そうだね!」

ミリア「本当は、鉄国が襲われている時に回復しておきたかったです……」ムム…

エーテル「……無理、駄目」ペシ

ミリア「はい、善処します……」ヘニャ…

ミリア「えっと、それで襲われた時のことでしたっけ?」

リアローズ「う、うん」

ミリア「……私も、まともな戦闘ができたわけではありません」

ミリア「あれと対峙するには『相応の実力を持つか、味方全体を奮い立たせてくれる人』が必須でしょう」

ミリア「そして『頭数も揃える必要がある』と思います」

ミリア「もっともこれは、ジークさん達なら問題は無さそうですが」

ジーク「……そうだな。俺達も公国で二体の帝龍を葬った。力はさらについたという自負はある」

ミリア「す、すごい。本当にもしかしたら……あの龍にも……」

ミリア「……」

ミリア「あの時、黄金の龍は風の力を宿した宝玉のようなものを『身代わり』に使ってきました」

ミリア「どうやらこの宝玉は『その宝玉に対応する属性で攻撃しないと砕きにくい』ようです」

ジーク「属性に対応……か」

ミリア「はい。あくまで私の推測ではありますが、あれほどの力……」

ミリア「敵は恐らく『七つの属性を攻撃と防御それぞれに持っている』のではないかと」

ミリア「ですので『こちらも各属性の攻撃と防御は備えておくべき』かと思われます」

リアローズ「……『フラネッタの中に特大の一撃が内包されている』けど……」

ジーク「『万が一の時はそれに頼るしかない』か……」

ジーク「もっとも、こっちには『全ての属性を同時に放てる協力者』もいるがな」

ミリア「た、頼もしいです……!」ゴクリ…


293◆gEU9La026k22/01/20(木)22:51:27.244ELJ2 (8/18)

ミリア「あと、私は本当に運がよかっただけ……」

ミリア「戦いが始まれば『逃げることは不可能』だと思います」

ミリア「『どちらかが倒れるまで』……終わらない……」ブル…

ジーク「……問題ない」

ジーク「俺達が、奴を叩き落とす。誰も欠けることなくな」

ジーク「ミリアの仇も、絶対にとってみせよう」

ミリア「……!」

ミリア「本当は、私もご一緒できればいいのですが……そういうわけにもいきません」

ミリア「……ですので」ゴソゴソ…


ミリアの結晶矢「……」コト…


ジーク「これは……?」

ミリア「安静にしている最中に作ったんです。両手はずっと無事だったもので」

ミリア「……いつか。いつかあの龍に、今度こそ一矢を報いることができればなって……」グッ…

ジーク「ミリア……」

ジーク「わかった。この矢、必ず奴に撃ちこんでみせよう」パシ!

ミリア「……!」パアァァ!

ジーク「……だから、また無茶なことはするなよ?」

ミリア「は、はい! 私とエーテルさんで鉄国と森国は守り抜いてみせます!」ビシ!

ミリア「ジークさん達も、どうかご武運を……!」

――

※ミリアの結晶矢を譲り受けた!

※ポラリス戦時……?


294◆gEU9La026k22/01/20(木)22:59:40.513ELJ2 (9/18)

……

ミリア「あ、林檎食べますか?」シャリシャリ

リアローズ「だ、大丈夫。ミリアさんの為に持ってきたものだし……」

エーテル「……美味しい」モグモグ

ミリア「そちらの様子も気になりますし、それでなくとももっと普通のおしゃべりもしたいけど……」

ジーク「……すまない、今はまだ難しい」

ミリア「……ええ、わかっています」

ミリア「でも、きっともうすぐですよね?」

ジーク「……ああ、もうすぐだ」

ジーク「もうすぐ、この戦いも終わる」

ジーク「そうしたら……また、な」

ミリア「はい!」

エーテル「……お料理、楽しみ」ホクホク

エーテル「頑張って、ね……!」フリフリ…

リアローズ「うん……!」


……


ジーク「……名残惜しいが、そろそろ戻るか」

リアローズ「……」

リアローズ「ご、ごめんジークさん。もうちょっとだけ待って貰えるかな?」

ジーク「俺は構わないが……」

ジーク「ああ、なら俺がイアンとミナを呼んで来よう。多分騎士団とシスター達のところだろうからな」

リアローズ「ご、ごめんなさい……」

ジーク「気にするな。それじゃあ、また後でな」

リアローズ「……」


295◆gEU9La026k22/01/20(木)23:06:49.703ELJ2 (10/18)

……


リアローズ「……お母さん」

ベリィ「リアローズ……」

リアローズ「あの……」

ベリィ「……何も言わなくて大丈夫」ナデ…

リアローズ「あ……」

ベリィ「……あの大人しいあなたが、そんな真剣な顔をしているんだもの」

ベリィ「何を考えているかくらい、私にもわかりますよ……?」

リアローズ「そ、そうかな……?」

ベリィ「ええ……」

ベリィ「工房の用意はもうできています。あなたの愛用の道具も全て揃えてね」

リアローズ「!!」

ベリィ「でもリアローズ? これだけは忘れないで……?」

ベリィ「武器は使い手次第で、ただ人を傷つけるだけの道具にもなるし、誰かを守る為の道具にもなる」

ベリィ「あなたが、どうして戦うのか……それを見失ってはいけませんよ?」

ベリィ「……リアローズなら、今更こんなことを言わなくても大丈夫だとは思うけど」

リアローズ「……」フルフル

リアローズ「ありがとう、お母さん」

リアローズ「私は……守りたい人達がいる。だから……!」グッ!

ベリィ「ええ……」


……


296◆gEU9La026k22/01/20(木)23:11:55.059ELJ2 (11/18)

――

【鉄国・ベリィ工房】


リアローズ「……」

フラネッタ「……」

リアローズ「……フラネッタ」

フラネッタ「……」

リアローズ「雷帝龍との戦いでも、かなり無茶をさせちゃったよね……ごめん」

フラネッタ「……」

リアローズ「……でも、もうすぐこの戦いも終わるの」

リアローズ「もっと、もっと強い相手と戦わなきゃいけないけど……」

リアローズ「戦いなんて嫌だけど、逃げてばかりじゃ何も守れないから……」

フラネッタ「……」

リアローズ「……最後まで、一緒に戦ってくれる?」

リアローズ「この戦いが終わったら、フラネッタもシェリル達と一緒に……」

フラネッタ「……」

リアローズ「……うん、そうだね」

リアローズ「……ユリーカさんからもらった、雷帝龍のこの結晶」コロン…

リアローズ「これなら、今のフラネッタにも……」

フラネッタ「……」

リアローズ「いくよ、フラネッタ……!」グッ!

――

フラネッタ強化特殊判定(成功は確定)
↓1コンマ二桁


297名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:12:11.927e1nJ (1/1)

えい


298◆gEU9La026k22/01/20(木)23:20:01.089ELJ2 (12/18)

フラネッタ強化

75>27
※基準値を下回った為、従来通りの最終形態
――

カァーン…

キィン!

カァーン…

キィン!

キィン、キィン…!

ゴゴゴゴ…


リアローズ(私は、戦う。フラネッタやみんなと一緒に……)


ギィン!

ギィン!


リアローズ(そして、みんなで……また……!)


キィン!


フラネッタ「……」ガシーン!


リアローズ「よし、行こうフラネッタ……!」

――

※フラネッタが最終強化!
★★★『無双乱舞・銀雷騎士フラネッタ』★★★
雷属性。★を含む鉄国対象スキルを全て無効化し、戦闘時、常時補正+60を加える
優勢取得時、敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
劣勢判定を受けた時、二回まで無効化。さらに再度判定を行いコンマ50以上で相手に劣勢を跳ね返す
また雷属性攻撃の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる
さらに追撃優勢取得時、その成功率を10上昇させる
この時コンマ80以上の場合は三回目の追撃を可能とする

――


299◆gEU9La026k22/01/20(木)23:28:02.710ELJ2 (13/18)

……


リアローズ「ご、ごめんなさい……! これでも急いだんだけど……」

ジーク「ああ、大丈夫だリアローズ。間に合っている」

リアローズ「え?」

ネーロ「……実は」



鉄国兵達「「団長! 実際のところはどうなんですか!?」」

シスター達「「ミナ、誰にも話さないから正直に言うのです!」」


ワーワー!


イアン「ま、待て! 今はその時ではないのだ……! いずれ話そう……!」

ミナ「か、神に誓います! ですから、どうか……! 皆さんをお待たせしているのです……!」



ネーロ「何があったのか、イアンさんとミナさんが取り囲まれているのです」

ジーク「騒がしいが、あの様子からすると悪い報せでは無さそうなんだがな……」

リアローズ「す、すごい勢いだね……あのイアンが押されている……」

ネーロ「ですので、もうしばらくかかるかと」

ジーク「リアローズの用事は済んだのか?」

リアローズ「う、うん。もう大丈夫」

リアローズ「ね、フラネッタ?」

フラネッタ「……!」ガシン!


ジーク(……鉄国も森国も、危機を跳ねのけたおかげか士気が高い)

ジーク(この勢いに、俺達も……)


……


300◆gEU9La026k22/01/20(木)23:30:31.099ELJ2 (14/18)

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

      ――【分かれ道】――

  ――『公国軍による侵入者の迎撃』――

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


301◆gEU9La026k22/01/20(木)23:37:22.123ELJ2 (15/18)

――

【公国・???】


エルクラッド「……何?」ピク…


ゼルガー「……兵の報告によりますと……」

ゼルガー「……」

ゼルガー「首都の守りの要として配備していた氷帝龍及び雷帝龍が……倒されたと……」



ゼルガー「――それも、鉄国と森国の連合軍ではない……別戦力」

ゼルガー「――少数の精鋭が、この公国の奥深くまで侵入しているということになります……」



エルクラッド「……」

ゼルガー「……申し訳、ございません」

ゼルガー「どれほどお詫びを申し上げたところでこの事態が改善されるわけではありませんが……」

エルクラッド「……顔をあげよ、ゼルガー」

ゼルガー「はっ……」スッ…

エルクラッド「……我も、予測していなかった事態だ」

エルクラッド「故に……」パチン!


ベルゲ「……久しぶりですな、ゼルガー将軍?」


ゼルガー「なっ……!?」


エルクラッド「……」


特殊判定!
↓1~3コンマ二桁!
※奇数ゾロ目で……


302名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:38:06.8072RTf (3/3)




303名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:38:18.134qHNc (1/2)




304【28】22/01/20(木)23:38:37.914J69d (1/1)

荒ぶれ


305名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:38:57.915qHNc (2/2)

あっぶねぇ……


306◆gEU9La026k22/01/20(木)23:40:35.310ELJ2 (16/18)

うわあああぁぁぁ……!?(臓物射出)
奇数ゾロ目こそないけどこれは……

少々お待ちください……


307名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:41:51.518drxb (1/1)

眼球射出じゃなくて臓物射出…だと!?


308名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:42:41.342o9On (2/2)

ベルゲ来てる段階で嫌な予感しかしねえ!


309名無しさん@おーぷん22/01/20(木)23:44:11.4928qNd (1/1)

ポラリス急襲の時は臓物爆散だからそれよりも僅かには軽いが……


310◆gEU9La026k22/01/20(木)23:49:58.031ELJ2 (17/18)

※公国残存戦力によるジーク傭兵団の迎撃(光帝龍は位置が固定された為除外)

1エルクラッドの慈悲

15>07

※基準値を下回った為、容赦なく無慈悲

2ゼルガーの慈悲(マイラの一件で多忙補正+10)

34>5

※基準値を上回った為、まだ有情

3ベルゲの慈悲

15>14

※基準値を下回った為、容赦なく無慈悲

――


エルクラッド「……敵は、首都に?」

ゼルガー「はっ……おそらくは」

エルクラッド「そうか……」

エルクラッド「ならば、ゼルガーよ……」







エルクラッド「――都に炎を放て」





ゼルガー「なっ……!? エルクラッド様、それは……!?」

エルクラッド「……帝龍を倒す程の相手、ただ兵をぶつけたところで無意味……」

エルクラッド「より多くの民を守る為の……必要な犠牲だ……」

ゼルガー「そ、そんな……!


311◆gEU9La026k22/01/20(木)23:59:15.590ELJ2 (18/18)

ベルゲ「おやおや……? ゼルガー将軍ともあろうお方が、エルクラッド様の命を聞けないと?」

ゼルガー「く……!?」

ベルゲ「……やはり、真に公国を想っているのは私ということですかな?」

ベルゲ「……エルクラッド様、この者に代わり全てはこのベルゲめが速やかに」

ゼルガー「待ちなさい! エルクラッド様、どうか今一度――」



エルクラッド「――公国は……我は滅ばぬ……」

エルクラッド「――仇なすものを……確実に……葬るのだ……!」


ベルゲ「で、ではエルクラッド様? 以前お話し致しました、あの件に関しましても……」

エルクラッド「……認めよう。率い、敵を打ち倒すのだ」

ベルゲ「かしこまりました……!」ククク…!

ゼルガー「待ちなさいベルゲ将軍! まさかあなた、また……!」

ベルゲ「エルクラッド様の御許しも出たのです」

ベルゲ「『アレ』は本来、全て私の管轄だったのですよ?」

ベルゲ「ご安心を。あなたには扱いきれないあの家畜共も、見事に使ってみせましょう……!」スタスタ…

ゼルガー「エルクラッド様……!」


エルクラッド「――ゼルガーよ、二度は言わぬ」

エルクラッド「――焼き払え」


ゼルガー「っ……」

ゼルガー「……エルクラッド様の……お心のままに……」バッ!


エルクラッド「……」


……

――


312◆gEU9La026k22/01/21(金)00:01:24.729yUEO (1/2)

――


【公国・???】


タタタタ!


スッ…


イリアス「……」


イリアス(マイラ……)


イリアス(……)


イリアス(あの場で、一体何があった……?)


タタタタ…!


タッ…



イリアス(……!)


――

特殊判定!
↓1コンマ二桁!

※奇数ゾロ目で……


313名無しさん@おーぷん22/01/21(金)00:01:41.750TcC2 (1/1)

はい


314◆gEU9La026k22/01/21(金)00:06:05.318yUEO (2/2)

イリアスの遭遇

01~50:アネット
51~00:ベルゲ
奇数ゾロ目:ポラリス
偶数ゾロ目:ユリーカ派兵

コンマ50

01~50:アネット


公国判定が終わった辺りで今日はここまで……
……ゼルガーは運がいいのか悪いのか、最悪な二人に挟まれる形になりましたね……
出目的にはかなり悪い+マイナスイベントが追加となりますが、
状況が状況の為、ゼルガーにもとある判定が後程追加されます

なおイリアスはまだ死亡の可能性が残っています(アネット共々)
次の更新はまた土曜日になるかと思います

本日もありがとうございました!


315名無しさん@おーぷん22/01/21(金)00:08:32.090eDeD (1/1)

おつおつ
とうとうエルクラッドも本格的におかしくなってきたというか、周りがあれ過ぎてゼルガーがすごいまともに見える……
イリアスとアネットは頑張って生き延びてくれ


316名無しさん@おーぷん22/01/21(金)00:09:37.234eT1t (1/1)

おつおつ
アネットも危ないのか……そしてゼルガーはここに来て揺らぐ展開になってきたが果たして


317名無しさん@おーぷん22/01/21(金)00:18:36.930smm7 (1/1)


前まではエルクラッド生存ルートあるかもと思ったけど、今回のでやっぱり最終的に死亡しそう
逆にゼルガーは生存しそう


318名無しさん@おーぷん22/01/21(金)00:20:28.737rviR (1/1)

乙!
ゼルガーがめちゃくちゃまともに見えるww


319名無しさん@おーぷん22/01/21(金)08:22:38.342SKbj (1/1)

マイラに続いてミリアからも託されて順調かと思った矢先にこれは……
なんとなく風花雪月の紅花ルート思い出した。あれも最後は民を守ってきた主教が渋る狂信的な部下に街焼き払わせてるし
エルクラッドも民より優先すべき本当の目的がある感じか?


320名無しさん@おーぷん22/01/21(金)11:08:57.160G53K (1/1)

状況自体はキツいけど公国兄妹全員がジーク側だから『乱心し首都を焼き払う暴君と化したエルクラッド&異形の軍団を引き連れたベルゲ&人智を超えた力を持つ龍ポラリスをクリス達兄妹が結束して止める』みたいに民達の支持を得やすくはあるのも事実

ゼルガーは今のところ判定によっては
・ネーロと同じくエルクラッドのためにエルクラッドを止める
・迷いを抱えながらもエルクラッドへの忠を尽くして果てる
・↑とほぼ同じだけど討たれる前に何かしらのものをネーロ達に託してくれる
みたいな感じで分岐しそう


321名無しさん@おーぷん22/01/21(金)21:49:36.685ck2N (1/1)

>>321
ゼルガーはネーロみたいに味方入りは難しい(そもそもカタリナに氷帝龍意図的にぶつけたのはゼルガー)けど
ベルゲ焼却処理くらいはしてくれそうだよね。ジーク達でぼこぼこにしたい気持ちも強いが


322◆gEU9La026k22/01/22(土)22:12:20.730gZfL (1/17)

こんばんはー
それでは色々判定がありますがイリアスサイドからぼちぼち再開していきます


323◆gEU9La026k22/01/22(土)22:12:47.744gZfL (2/17)

01~50:アネット
――


アネット「何者だ!」ゴッ!

イリアス「っ……!?」

アネット「動くな。こちらの質問に答えなければ即座に頭蓋を蹴り潰す」

イリアス(この距離は、かわせない……っ!)

アネット「……貴様、ただの兵ではないな」

アネット「明らかに、私達と同じ……陰を行く者だ」

イリアス「……」

アネット「だが、部隊にお前のような者はいない」

アネット「そんな者が、何故こんな場所をうろついている?」

アネット「返答次第では、答えてもその頭が無事でいる保証はないぞ」

イリアス「っ……わ、わかった……」タラ…

イリアス「話すから、一つだけいいか……」

アネット「……なんだ?」


イリアス「――お、お前、女か……?」カタカタ…


アネット「はぁ……?」

アネット「だとすればなんだというのだ。女なら楽に――」


イリアス「わ、悪いが……女には、いい思い出がなくて、な……」カタカタ…


アネット「…………」


……


324◆gEU9La026k22/01/22(土)22:14:44.934gZfL (3/17)

アネット「……これで満足か?」チャキ…

イリアス「あ、ああ。少しましになった」カタ…

アネット「首元に刃を突き付けられて吐く言葉がそれか……」ハァ…

アネット「……その震え、演技では無さそうだな」

アネット「それで貴様は一体何者なのだ? 正直に言え」チャキ!

イリアス「……俺は、イリアス……傭兵だ」

アネット「……」

イリアス「ゼルガー将軍に、仲間と一緒に雇われた……」

アネット「……」ピク…

イリアス「……その仲間が……おそらく、殺された」

アネット「……敵討ちか? ならばこんな場所にはいない」

アネット「大人しく前線にでも……」

イリアス「違う……っ!」ギュ!

アネット「!!」

イリアス「相手は……鉄国でも、森国でもない……」

アネット「公国内にいると?」

イリアス「それも、わからない……」

アネット「なんだと?」

イリアス「まだ、何もわからないんだ……」



325◆gEU9La026k22/01/22(土)22:16:47.485gZfL (4/17)

アネット「話にならんな」ハァ…

アネット「私も暇ではない。ゼルガー将軍にすぐに引き取ってもらおう」

イリアス「ま、待て……!」

アネット「何を止める? 雇われた傭兵ならば……」

アネット「……」

アネット「……まさかとは思うが貴様、将軍の命に背いているのか?」

イリアス「……」

アネット「許可を得ずに、私情を持ちこみ……仲間の敵討ちを優先しようとしているというのか?」

イリアス「っ……」

アネット「ゼルガー将軍の性格は知っている筈だ。使えぬ者は即座に捨てられる」

アネット「それも知らぬ馬鹿か……或いはやはり身分を偽っているか……」

アネット「……疑わしき者は、始末する」チャキ!

イリアス「!!」

アネット「どの道、ゼルガー将軍に殺されるのだ」

アネット「生きながらに焼かれる苦しみを味わうくらいならば、この場で首を掻っ切られた方が楽に死ねるぞ?」


イリアス「――あいつは、マイラは……! 昔からの仲だった……!」

イリアス「――俺との距離は保って……それでも、短いけれど、気遣う言葉をくれる奴だった……!」

イリアス「――信頼できる、仲間だった……!」


アネット「……」

――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


326名無しさん@おーぷん22/01/22(土)22:17:49.674tn6b (1/4)

そいや


327名無しさん@おーぷん22/01/22(土)22:17:55.452wnqh (1/3)




328◆gEU9La026k22/01/22(土)22:25:01.767gZfL (5/17)

それぞれの信用(マイラ犠牲によりイリアス通常値)

1アネット
74>50

2イリアス
52>50

※双方基準値を上回った為……?

――

アネット「……」スッ…

イリアス「……!? どういうつもりだ……?」

アネット「なんだ? 刃を突き付けたままの方がよかったか?」

イリアス「い、いや……」

アネット「……」

アネット「お前は、私と同類だ」

イリアス「……」

アネット「……そしておそらく、本来であれば私が捕われていただろう」

アネット「悔しいが、そう思わせる程に……貴様の纏う気配はわかりにくい」

アネット「そんな男が、ああも焦り……本来の能力を発揮できないでいた」

アネット「……今の言葉通りならば、貴様は偽らずに私に本当のことを話した」

アネット「少なくとも、他の連中よりは信用できると思ったまでだ」

イリアス「……甘いな。そんな簡単に、人を信じるなど……」

アネット「追い込まれているにしても、私にこうも簡単に本当のことを喋る貴様に言われたくはない」

イリアス「……俺も、普段ならもっと警戒している」

イリアス「だが、今はそれでも……」グッ…!

アネット「……」


329◆gEU9La026k22/01/22(土)22:34:38.249gZfL (6/17)

アネット「……先程、誰がやったかも見当がついていない様子だったが」

イリアス「あ、ああ……」

アネット「もしや……公国の首都の方であった事件と関係があるか?」

イリアス「……!」

アネット「やはりか……」

アネット「……」フゥ…

アネット「私達の調査も、そちらに関係してくる」

イリアス「!?」

アネット「突然の黄金の光……その正体を探る」

アネット「最初に目撃された光は、鉄国と森国の連合軍のいた場所だ」

アネット「しかし、今度は公国首都……」

アネット「お前の仲間……つまりは公国将配下の兵士を手にかけたということになる」

イリアス「……」

アネット「光の発生源は不明。調査は難航している」

イリアス「……龍は、調べたのか?」

アネット「……!」ピク!

イリアス「あんな惨状……人の手でやるには大掛かりな魔法でもなければ無理だ」

イリアス「だが、龍ならば……」

アネット「それはない。既に報告であがっていたが、帝龍が二体も討たれたのだ」

アネット「だから――」

イリアス「……冷静だな」

アネット「何?」



330◆gEU9La026k22/01/22(土)22:39:47.494gZfL (7/17)

イリアス「ゼルガー将軍ですら、二体の帝龍を失ったことは想定外の痛手だった」

イリアス「だがお前は、こともなげに話している……帝龍が討たれたことを、気にしていない」

アネット「……」

イリアス「……お前、公国がどうなろうと構わないとでも思っているのか?」

アネット「……私が忠誠を誓っているのは、セレスティア姫様のみ」

アネット「ただそれだけのことだ」

イリアス「……黄金の光も、帝龍を討つ謎の敵も、姫の脅威になる可能性は?」

アネット「……」

イリアス「姫への忠義しかないのなら……正体のわからない相手の調査をしている場合か?」

イリアス「あるいは……」


イリアス「――その調査が、姫の為になると『わかっている』か」


アネット「っ……!」

イリアス「お前……どこまで知っている?」

アネット「……」

アネット「……少しは調査が進んでいると言ったら?」

イリアス「教えてくれ。あそこで、何があったのか……」

イリアス「マイラがどうして殺されなければいけなかったのかを……知りたい」



331◆gEU9La026k22/01/22(土)22:47:44.883gZfL (8/17)

アネット「……」

アネット「……私は、今の公国兵を……傭兵という者を、一握りを除いて信用していない」

イリアス「……その一握りになるには?」

アネット「……大前提として、貴様が姫様に一切の危害を加えないこと」

イリアス「会ったこともない姫だ。それくらいなら問題ない」

アネット「次に……ゼルガー将軍にも一切の情報を漏らさないこと」

イリアス「!!」

アネット「いや、訂正しよう。この公国内で、誰にも話さないことだな」

イリアス「……俺が、今ワイヤーでお前の首をかっきる発想は無いのか?」

イリアス「随分と堂々とした、公国の利に反する言葉に聞こえるが……」

アネット「ふん、公国の利などどうでもいい」

アネット「それに、この距離ならば私でも刺し違えることくらいはできるだろう」

イリアス「ははっ……」

アネット「……返事を聞こうか。貴様は……どの道を選ぶ?」

イリアス「……」

イリアス「……傭兵は、信用第一」

イリアス「そう何度も教わってきた……」

アネット「……」

イリアス「だけど、こうも教わった。……仲間を、見捨てるなと……」

イリアス「あいつに何があったのか、それだけでも……俺は知りたい」

アネット「……覚悟はできているようだな」

アネット(虚ろに見えるが、その内に宿る鋭さ……)

アネット(下手な部下よりも、こいつの方が使えそうだ)


332◆gEU9La026k22/01/22(土)22:54:23.698gZfL (9/17)

アネット「……いいだろう」

アネット「万が一貴様が裏切る素振りを少しでも見せれば、即座にその股間と頭を蹴り潰す」ギロッ!

イリアス「っ!?」ゾワ…

アネット「……」


アネット「――光の正体は、まだ公国でも存在が公になっていない8匹目の巨龍だ」


イリアス「なっ……!?」

アネット「これはゼルガー将軍も知らない様子だった」

イリアス「そ、それを何故お前が……?」

アネット「……貴様、姫様の飼っている銀龍は知っているか?」

イリアス「あ、ああ……噂程度は……」

アネット「……あれは知性を持つ龍。そいつから聞いた」

イリアス「!!」

アネット「そしてあの龍は姫様の味方であるが、黄金の龍はそうではない」

アネット「つまりは、私の敵だ」

アネット「……黄金の龍の名はポラリス」

アネット「その銀龍でも敵わぬほどの強大な力の持ち主にして、人に化けることすらできるという」

イリアス「な……」

アネット「……おそらく、奴にとっては鉄国も森国も公国も関係ないのだろう」

アネット「このまま野放しにすれば、やがては……」

イリアス「ポラリス……」

イリアス「そいつが、マイラを……!」ギリ…!

――
イリアス最終判定
↓1コンマ二桁


333名無しさん@おーぷん22/01/22(土)22:55:55.475grkZ (1/1)




334名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:03:50.162YnZk (1/2)

>>334
コンマじゃないけど時刻の三連ゾロ目すげぇな


335◆gEU9La026k22/01/22(土)23:06:24.563gZfL (10/17)

イリアスの踏み止まり
75>15
※基準値を上回った為、踏み止まり
※アネットと共にポラリスを警戒します
――

イリアス「っ……」グッ…

イリアス「……」ダラン…

アネット「てっきり、飛びだすかと思ったが」

イリアス「……わかっているんだろう?」

イリアス「俺じゃあ、どう頑張ったところで勝てる相手ではないと……」

アネット「ああ。人間相手なら貴様も上手く立ち回れるのかもしれないが……」

アネット「相手が人外の長ならば、対峙することすらできないだろう」

イリアス「くそ……」

イリアス「……それならば、お前は何故……」

アネット「……姫様の想い人が、傭兵なのだ」

イリアス「!!」

アネット「そしてその傭兵は、銀龍にも臆することがなかったという」

アネット「いや、それはあの男も同じか……」フッ…

アネット「……ポラリスは、姫様の利にはならない」

アネット「そして姫様の傍には、龍を討てるかもしれない傭兵がいる」

アネット「私は、それに賭けているだけだ」

イリアス「龍と戦える傭兵……羨ましい限りだ。どんな傭兵なんだろうな……」

アネット「ああ、姿と名前はわかっている」

アネット「白髪の傭兵……名はジークだ」

イリアス「!?」ゴホォ!

アネット「ど、どうしたいきなり!?」

――
※イリアスとアネットの死亡率が低下しました


336◆gEU9La026k22/01/22(土)23:13:47.437gZfL (11/17)

――『公国将筆頭』――

【公国・???】


ゼルガー「……」

ゼルガー「エルクラッド様も、お考えがあってのこと」

ゼルガー「……」

ゼルガー「私はエルクラッド様の忠実な駒」

ゼルガー「エルクラッド様の命を、忠実に遂行する駒」

ゼルガー「……」チラ…



ベルゲ「クククク……!」



ゼルガー「……」

ゼルガー「エルクラッド様の命に従い、捕虜達は再びあなたの管理下に置きます」

ゼルガー「ですが……」

ベルゲ「ええ、ええ。わかっておりますとも」

ベルゲ「流石に、またあなたに丸焼きにはされたくありませんからな……」

ベルゲ「『龍の力は埋め込まない』ことをお約束しましょう」

ゼルガー「……」


――

※公国将最終三連判定!

※判定値により、今後の流れが変化します

※値次第で『選択・コンマ判定無しの自由安価でのみ状況を打破する状況』が発生します

↓1~3コンマ二桁!


337名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:14:13.936P36x (1/2)

えいや


338名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:15:09.077wnqh (2/3)




339名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:15:33.1280bPA (1/1)




340名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:15:44.553tn6b (2/4)

とりゃ


341◆gEU9La026k22/01/22(土)23:16:25.388gZfL (12/17)


――(心停止)――

嘘でしょぉ……?


342名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:16:39.630wnqh (3/3)

奇数ゾロやってしまった……


343名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:16:57.557tn6b (3/4)

わーお


344名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:18:14.632P36x (2/2)

心停止とかドシンプルにヤバい反応きた


345◆gEU9La026k22/01/22(土)23:24:24.078gZfL (13/17)

1ゼルガーの迷い

50>36

※基準値を下回った為、エルクラッドの指示に従い首都を焼き払います

※これにより、光帝龍戦までの自由行動、±イベント全てが消滅し連戦が発生します

2ベルゲの新戦術

コンマ77

77

奇数ゾロ目:家畜を最大利用

※自由安価のみの状況発生……!

※ベルゲ参戦時、ジーク傭兵団全体への心身のダメージ危機

3出撃順番

28

ゼルガー:2
ベルゲ:8

ベルゲ→ゼルガー→光帝龍

――

ゼルガー「……」


ゼルガー「……全ては、エルクラッド様の……為に……」ボッ…




ゴオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!



ベルゲ「ああ、辛いですな……」

ベルゲ「逃げ延びて来た民達は、私が必ずや治療してみせましょう」

ベルゲ「こうなったのも全て……家畜共のせいですからな……」

ゼルガー「……」


346◆gEU9La026k22/01/22(土)23:30:59.586gZfL (14/17)

ベルゲ「さて……では行くとしますかな」

ベルゲ「お前達も、ついてくるのだ」

鉄国森国捕虜達「「……」」

ゼルガー「……彼らも、戦力とするつもりですか?」

ベルゲ「ふん、薬も龍の力も無いこやつらなど、ろくな戦力にはなりませんな」

ベルゲ「ただ……確実に公国の民を救う為……その為の駒ですよ」

ゼルガー(……あの捕虜達は、確かに正気を保っていた)

ゼルガー(得体のしれない龍の力も埋め込まれた痕跡はない)

ゼルガー(だというのに、なんです……この胸騒ぎは?)

ゼルガー(いえ、たとえ何が起きたとしても……私がやることは変わらない)



ベルゲ「――ゼルガー将軍は出てこなくて結構」

ベルゲ「――残る帝龍も不要」

ベルゲ「――このベルゲめが、今度こそ……」

ベルゲ「――もっとも公国を想っている存在だということを示してみせましょう」



ゼルガー「……」


……


347◆gEU9La026k22/01/22(土)23:36:28.982gZfL (15/17)

――

……

【公国・とある館】


ワーワー!


ジーク「なんだ? 妙に騒がしいが……」

セレスティア「何かあったのでしょうか?」

クリス「いや、警戒は私達で念入りに行っていた」

ユージーン「ああ、少なくとも俺達がここに居ることも、森国や鉄国に行ったこともわからない筈だ」

ユリーカ「でも、どうしてでしょう……」ブル…

ユリーカ「すごく、凄く嫌な予感がするのです……」

ユリーカ「あ、そうだ。これ、ジークさんに……」


※『対龍霧・雷』を受け取った!


ジーク「ああ、済まないなユリーカ」

ユリーカ「いえ! 何かのお役に立てばよいのですが……」

ジーク「いや、助かる。きっとこれはポラリスと戦う時に――」



ワーワー!


クリス「なんだ、この騒ぎは……?」ゾワ…


348◆gEU9La026k22/01/22(土)23:42:24.527gZfL (16/17)

バタン!



公国民「た、大変ですクリス様……!」ハァハァ!

クリス「一体何があったというのだ……!?」

ユリーカ「ま、まずは落ち着いてください!」

公国民「す、すみません……!」

公国民「しかし、大変なのです! ゼルガー将軍が……!」

クリス「ゼルガーが!?」




公国民「――宮殿に近い場所から、無差別にこの首都に炎を放っていると……!」




一同「「!!??」」


公国民「こ、ここもいつ火災に巻き込まれるか……!」

公国民「クリス様達も、どうか早くお逃げください!」

クリス「ば、馬鹿な……! いくらゼルガーとはいえ、そんな……!?」

ユリーカ「っ……!」ポロポロ…

ユリーカ「そ、そうだ! リーチェさんの魔法なら……!」

ユージーン「そ、そうか! 大雨を降らせる魔法が使えるからもしかしたら……!」

ジーク「……」


――

※リーチェの水魔法で消火を試みますか?


↓1~3多数決コンマ


349名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:45:19.542iRtN (1/1)

確実にバレるから悔しいけど使わない


350名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:45:49.348tn6b (4/4)

使ったら居場所特定されそうだけど見殺しはできん
使うで


351名無しさん@おーぷん22/01/22(土)23:47:21.740YnZk (2/2)

悩むが使わないで


352◆gEU9La026k22/01/22(土)23:54:22.671gZfL (17/17)


使わない

――

ジーク「……それは、無理だ……」

ユリーカ「えっ!?」

ジーク「……公国は、森国ほど魔法が栄えていない」

ジーク「この状況下で大規模な水魔法を使えば、それはこちらの位置を報せることに繋がる」

ユージーン「っ……」

ユリーカ「で、でも、でも……!」

クリス「ユリーカ……」ギュ…

クリス「ジーク殿の言葉も、最もなんだ……」

ユリーカ「っ……そん、な……」

ユリーカ「でも、ジークさん達なら……!」

ユージーン「……確かに、俺達ならばれても戦えるかもしれません」

ユージーン「でも、水魔法に集中しているリーチェちゃんが狙われるかもしれない」

ユージーン「それならまだいい。リーチェちゃんも強いから、なんとかなるかもしれない」

ジーク「……だが、場所がわかったら。その場所の『下』が狙われる」


ジーク「俺達が今いるこの場所が、より強力な炎で狙撃されかねないんだ……」


ユリーカ「……!」

クリス「それがどういうことか、わかるなユリーカ……」


353◆gEU9La026k22/01/23(日)00:00:29.821Dcrj (1/21)

セレスティア「ゼルガー将軍の目的は、私達のあぶり出し……」

セレスティア「でも、妙です。その為だけに民達を危険に晒すような真似をするだなんて……」


バタン!


ネーロ「可能な限り、この周辺の人々だけでも集めてください!」

ネーロ「クリス様は、至急フリーデシルト様への書状を!」

クリス「わ、わかった!」

ネーロ「全ては、無理ですが……」

ネーロ「救えるだけでも、鉄国へ避難させます……!」

セレスティア「ネーロ……お願いします」ペコリ

クリス「……私も民達の混乱を少しでも抑える為に動こう」

クリス「ユリーカ、手伝ってくれるか?」

クリス「私達が、民を救わねばならない……!」

ユリーカ「は、はい……!」ゴシ…!


タタタタ!


ネーロ「……ジークさん、貴方方は」

ジーク「わかっている。ゼルガーを、最短距離で叩きに行く。それでいいな?」

ネーロ「……」


354◆gEU9La026k22/01/23(日)00:06:50.302Dcrj (2/21)

ネーロ「……ここに、急いで転移陣を用意します」

ネーロ「……あとは、クリス様とユリーカ様にお任せするしかありません」

ジーク「……?」

ネーロ「……危険は承知の上です」

ネーロ「ですが、どうか私も連れて行ってください」

ネーロ「あのゼルガー将軍が、このような策に出るとは……」

ネーロ「どうしても、信じられないのです……」

ネーロ「どうか……」


マリリン「……私からもお願い、ジーク」スッ…


ネーロ「マリリンさん!?」

マリリン「ゼルガーの奴は大嫌い。でも、あいつにも譲らないものはあったの」

マリリン「エルクラッドの為に。公国の民を傷つける真似を、エルクラッドが許すわけがないよ」

ジーク「……どの道、ゼルガーのもとには行かねばならない」

ジーク「陣の用意を、急いでくれ」

ネーロ「はい……!」


――

※特殊状況

※ネーロが自軍に居る為、ゼルガー戦で選択肢追加


355◆gEU9La026k22/01/23(日)00:09:43.179Dcrj (3/21)

公国首都が炎に包まれたあたりで今日はここまで
……コンマ運の上下が凄まじすぎて、スレ開始当初に戻ったような気がしますね(白目)

なお判定により、ゼルガーより先にベルゲとの遭遇となりますが……
恐らく明日の更新の最後に自由安価による『ジーク達の行動決定』が行われます
『安価内容次第でジークや姫を含む肉体的或いは精神的損害を受ける』
可能性がありますので、募集期間は長めにしておきたいと思います

本日もありがとうございました!


356名無しさん@おーぷん22/01/23(日)00:13:38.397O2J9 (1/1)

乙ー
ベルゲ徹頭徹尾クズでぼこりたいけど一体何してくるつもりなんだ……


357名無しさん@おーぷん22/01/23(日)00:16:18.588a9wC (1/1)

おつ
罠だとすると
・捕虜を助けようとすると何らかの身体的損害を受ける
・捕虜を見殺しにすると精神的損害を受ける
とかが妥当だけど何せ奇ゾロの上にあのベルゲだしな……とりあえず『』で括られたところを見逃さないようにしつつ最善策を考えよう


358名無しさん@おーぷん22/01/23(日)00:17:45.629v2Q9 (1/1)




359名無しさん@おーぷん22/01/23(日)00:31:48.197kt8V (1/1)

乙!
奇数ゾロ怖い…!


360名無しさん@おーぷん22/01/23(日)01:14:28.922Rek1 (1/1)

とりあえずゼルガーの推察が当たってればこれまでのベルゲ隊みたいな扱いは受けてない
となるとやっぱり人質扱いか最悪肉盾にしてくるか?まあなんであれベルゲ死すべし


361◆gEU9La026k22/01/23(日)22:39:44.079Dcrj (4/21)

こんばんはー
遅くなりましたが、公国火災の窮地から再開です
なんとか行動選択まで進みたいところ


362◆gEU9La026k22/01/23(日)22:40:18.379Dcrj (5/21)

――

……

ワーワー…!


ミナ「皆さん、どうか落ち着いて避難してください……!」

ミナ「お怪我をされた方は、微力ですが私が……!」パアアァァ!

公国民1「ああ、シスター! ありがとうございます……!」

リーチェ「ミナさん、私もお手伝いします!」パアアァァ!

リュノ「くぅ、大規模な消火が行えないだなんて……」

リュノ「気休めですけど、火傷を負った人はこの氷で患部を冷やしてください!」キィィン!

リアローズ「こっち……! 急いでください……!」

公国民2「ああ、ありがとう、ありがとう……!」

リアローズ「大丈夫……きっと、助かるから……!」

セレスティア「落ち着いて! この館の中に安全な場所への転移陣があります!」

セレスティア(まだここまで火は回っていませんけど、この避難民の多さは……)

ユリーカ「姉様……」トボ…

セレスティア「ユリーカ?」

ユリーカ「もう、お薬が……」

セレスティア「無理をしないでユリーカ」

セレスティア「元より私達にできることは限りがあるのです」

セレスティア「避難を進めたら、その後は……」

ユリーカ「は、い……」




363◆gEU9La026k22/01/23(日)22:40:40.010Dcrj (6/21)

イアン「……同じだな」

ユージーン「何がだ?」

イアン「あの日、私達も……燃え盛る鉄国から命からがら逃げだした」

イアン「まさか、公国でまでこのような光景を目にすることになるとは……思わなかったが」

ユージーン「……お宅のフリーデシルト王が昔の鉄国みたいに、開戦上等って奴だったら……」

ユージーン「自動人形の軍勢でも率いて、報復をしていたかもしれない。そうなりゃ、こうなっていた筈だ」

ユージーン「戦争なんて、そういうもんだろ……?」

イアン「ああ……そうだな」

ジーク「……だが、この騒ぎは戦争ではない。公国の将が、守るべき国と民を焼き尽くそうとしているんだ」

ジーク「こんなものは、ただの虐殺にすぎん……!」


マリリン「こっちこっちー!」キィィィィン!

クリス「我が名にかけて約束しよう! この逃亡はいかなる罪にも問わない!」

クリス「民も兵も関係ない! 速やかに公国より退避せよ!」

公国民3「ああ、クリス様……!」

公国上級兵1「マリリン将軍までおられるぞ……!? 一体何が……」

公国上級兵2「なんでもいい! クリス様達のご命令ならば、それに従おう……!」


ジーク「……予定とは異なるが、クリス達がいてくれたのは助かったな」

イアン「うむ。公国の民も避難指示に従ってくれているからな」

イアン「しかし一体何故、突然このような暴挙に出たのだ……?」

ユージーン「……使えるものは使う。俺達を炙りだすのに使えるって思ったってか?」

ジーク「……」ギリッ…


364◆gEU9La026k22/01/23(日)22:46:06.556Dcrj (7/21)

公国上級兵達「「クリス様、我々も民の避難の先導にあたります!」」ビシ!

クリス「すまない、頼めるだろうか?」

クリス「私達は、元凶の元に行かねばならない……!」グッ!

公国上級兵達「「……!」」

公国上級兵「「お気をつけて……!」」


……


ネーロ「転移陣の安定化、完了致しました……!」ハァハァ…

マリリン「ごめんねネーロちゃん、急がせちゃって……」

ネーロ「いえ、私は大丈夫です。それよりも早く……!」

ジーク「ああ。クリス、ユリーカ、用意は?」

クリス「はい。ゼルガー将軍、そして父の横暴をこのまま見過ごすことはできません」

ユリーカ「もうお薬ほとんど残っていないけど……それでも!」グッ!

ジーク「……よし」


――この日が、公国の歴史の分岐点の一つとなる

――多くの民から不動の支持を得ていた大公エルクラッドの絶対性の崩壊

――彼が重用していた公国将ゼルガーの突然の凶行がその引き金ではあったが……

――その大公の子であるクリスが、自ら選び抜いた傭兵団と共にこれを止めんと動いた

――彼の後ろには、良き噂が無かった筈の妹姫セレスティアの姿が

――そして一部の兵士達からは熱狂的な支持を得ていた末妹姫のユリーカまでもが兄の後を追っていた

――窮地を救われた民達は、反エルクラッドを唱えると共に、その子供達の支持へとまわるのであった


……


365◆gEU9La026k22/01/23(日)22:48:58.909Dcrj (8/21)

「……公国で、一体何が起きているんだろう」

「それでも、クリス君の頼みだ。罪の無い公国の民の保護は、しっかりとやらせてもらうよ」


――急を報せる書状を受け取った鉄国王フリーデシルトは、即座に動いた

――突然住んでいた都を焼かれ、敵国とされてきた鉄国に転移された公国民の混乱は当然の事象

――彼らに危害を加えないことを騎士団にも徹底させ、避難民の区域を用意した

――ここで公国の人間は、自分の国が鉄国にした仕打ちを己の目に突きつけられる

――自分達が豊かになった裏での、鉄国の犠牲

――帰るべき場所を失った彼らが、果たしてそこで何を思うかはそれぞれ異なることだろう


……


「……公国は、全てを焼き尽くすつもりなの?」

「すぐに伝令を。俺とカタリナの連名で、森国も公国からの避難民を受け入れる、と」


――同刻。森国の女王カタリナとその夫ソウキも公国の異常事態を把握する

――森国は鉄国以上に激しく焼かれ、今もなお地下での生活を余儀なくされている

――だが、あの時の相手は人を見下した赤い龍と飛竜の群れ、そして金に目の眩んだ人間達だった

――公国を森国同様の状況にせんとしているのは、公国を守り続けてきた六将の筆頭……

――その情報が、恐怖と共に混乱をもたらす


「みんな……」


――女王カタリナは、憂いの表情を浮かべる

――かの六将筆頭とは、僅かとはいえ戦ったことがある

――敵に対してとても冷徹な……しかし、冷静な判断力も併せ持っていた筈の赤い男

――何が彼を狂わせたのか。そしてそんな渦中に飛び込まざるを得ない娘達の身を、案じざるをえなかった……


……


366◆gEU9La026k22/01/23(日)22:52:03.997Dcrj (9/21)

……


「宮殿への道は!?」

「こちらです!」


――進めば進むほど、ジーク傭兵団の行く手を遮る炎の勢いは増すばかり

――元は美しかったであろう建物は焼け崩れ、見るも無残な姿に成り果てている


「はぁ、はぁ……! みんな進むのはやいなぁ……!」


――公国将マリリンは変わり果ててゆく街並みに悲しみと怒りを覚え……同時に仲間達の動きに驚嘆していた

――戦場を渡り歩いてきたジークとユージーン、屈強なイアンはわかる

――だが、各国の姫君達に小柄なシスターであるミナまでもが、この慣れない筈の足場でも淀みなく動くとは


「っと、と……!?」

「ユリーカ、慌てないで。私の後ろに着いてきて」


――姫であるからだとか、小柄であるからだとかは理由ではない。現にユリーカは自分と同じように苦戦している

――そんな彼女を気遣う姉姫もまた、動きに無駄の無い者の一人だ

――これは一体、どういうことなのか

――マリリンはその疑問を口にすることはない。それは今問うべきことではないし、聞いたところで意味がないからだ


「小規模な炎なら、突き破れます! このままここを通ってしまいましょう!」

「フラネッタ、リーチェさんを手伝って!」


――雨を降らせることはできなかったが、自分の視界を塞ぐ程度の炎ならリーチェの水がすぐに鎮めてみせる

――そして水では消せない瓦礫は、屈強なからくり人形が打ち砕く


367◆gEU9La026k22/01/23(日)22:57:25.599Dcrj (10/21)

――彼女達は、自国がこれ以上の目に遭っている場に居あわせていた

――倒壊する瓦礫に潰され、燃え盛る森の中を全力で飛んだ過去がある

――あの時の無力さ、悔しさを糧に、成長した姫達は前へと進む

――公国まで、自分達と同じような目に遭わせてはならないと


「げほ、はぁ……はぁ……!」

「ネーロさん、そこの足下気をつけてください……!」


――か弱いシスターであったミナも、強くなっていた

――仲間のシスター達に可愛がられ、一人だけ逃がされたあの日

――逃げた先で出会えた運命の人と、無事であったどころか国を守ることに貢献した仲間達

――神から与えられた奇跡なような出来事。彼女もまた、それに甘えることなく前を見て進んでいた

――庇護対象にすら見える彼女に気を遣われる公国将ネーロは、若干複雑な感情ではあるが


「セレスティアさん、シャリオさんには報告しなくて大丈夫だったんでしょうか!?」

「問題ありません。これほどの火災、シャリオも感知しているでしょう」

「そして、この先での戦いは避けられない。私達が戦うことを見越して、きっともう飛んでくれている筈です」


――妹に負けじとがんばる森国姫リュノと、妹を誘導するように動く公国姫セレスティア

――彼女達は元々が行動的であり……この燃え盛る街並みとそれを生み出す存在への怒りの感情が身体を突き動かしていた

――国を守るべき将が民を巻き込み街を焼くとは何事か

――何か一言は言ってやらなければ気が済まない




368◆gEU9La026k22/01/23(日)23:02:31.046Dcrj (11/21)

「……っ!」


――視界の隅に、逃げ遅れたであろう公国の民の遺骸が映る

――急いで、元凶を止めなくては

――元凶さえ倒せば、広範囲に水魔法を使うこともできる

――どの道、自分達の侵入はもう露呈している

――ならば一刻でも早く

――傭兵団の進軍を咎める者も、称える者も、周りには誰もいない

――それでも、問題はなかった

――傭兵団とはいえ、名声を求めるものではないのだから


「ぬぅん!」

「……!」


――鉄騎士二人の一撃が、道を塞いでいた倒木を吹き飛ばす

――今の傭兵団を止めることができるものは、何もなかった



「っ……! 止まれみんな!!!」

「「!?」」



――ジークからの静止命令が出る、この時までは



……


369◆gEU9La026k22/01/23(日)23:04:12.169Dcrj (12/21)

――『選民の将との決戦』――


ジャリ…


鉄国兵1「あ、ああ……団長……?」


イアン「!? お、お前は!」


ジャリ、ジャリ…


鉄国兵2「ほ、本当に団長なのか……?」

鉄国兵3「あれはもしや、リアローズ様……?」


リアローズ「み、みんな!?」


ガサ…


森国兵1「ああ、見間違う筈も無い……リュノ様……!」

森国兵2「ああ、ああ……!」ポロポロ…


リュノ「あなた達……そうだ、覚えていますよ! 前に私がお城脱走した時に説教をしてきた……」


パタパタ…


妖精兵1「リーチェ様もいる……!」

妖精兵2「みんな、みんないる……!」


リーチェ「あ、あなた達……!?」


ジーク「――近寄るなっ!!!」


鉄国森国兵達「「!?」」ビクゥ!



370◆gEU9La026k22/01/23(日)23:08:59.325Dcrj (13/21)

ジーク「同じ手はくわんぞ……ベルゲッ!!!」


マリリン「っ!」バッ!

マリリン(みんな、後ろに下がって! 急いで!)クイッ!

クリス「……いや、もう退くわけにはいかない」

ユリーカ「ベルゲ将軍が、ここに……?」

ネーロ「っ……」ブル…

ネーロ「……私も!」グッ!

マリリン「ちょ……!?」

マリリン「……あー、もう! 後でマリリンちゃんの指示に従って動いてよー!?」

セレスティア「ベルゲ……」ゴゴゴ…




ベルゲ「ふぅむ……」ザッ…




ジーク傭兵団「「!!」」




ベルゲ「汚らわしい鼠が入り込んだとは把握していましたが……」

ベルゲ「まさか、この私の想像を上回る汚物とは思いもしませんでしたなぁ……!」ピキ…!




371◆gEU9La026k22/01/23(日)23:14:25.701Dcrj (14/21)

ベルゲ「覚えているぞ、そこの家畜も……」

ベルゲ「裏切り者の小娘に、マリリン将軍も……」

マリリン「黙れ。お前は口を開くなよ」ピキ…

ベルゲ「ああ、嘆かわしい。ゼルガーも大概でしたが、あなた方も同じくらいに罪深い……」

ベルゲ「やはり公国を想っている将は、このベルゲただ一人ということですな……」



クリス「――その言葉、聞き捨てならないぞベルゲ将軍」ザッ!



ベルゲ「……鼠共の手引きをしたのは、あなたですかクリス様? それにユリーカ様?」

ユリーカ「っ!」ビク!

クリス「ああ、そうだ。このような暴挙、見過ごすわけにはいかない」

ベルゲ「これはおかしなことを仰る。全ては、ゼルガーがやったことなのです」

ベルゲ「私めは、公国の民の治療の為に奔走しておったのですぞ?」

ベルゲ「それはこの者達が証人となってくれましょう」

クリス「……今すぐに、彼らを解放するんだ。そして――」




ベルゲ「――公国を売った家畜の言葉など誰が聞くかっ!!!」ビリビリ!



クリス「!!」

ベルゲ「許せませんなぁ、許せませんなぁ……!」

ベルゲ「あろうことか、エルクラッド様の血を継がれている筈のあなた方が……!」


372◆gEU9La026k22/01/23(日)23:21:06.892Dcrj (15/21)

ベルゲ「ああ、忌々しい……!」

ベルゲ「だが……」ニヤリ…

ベルゲ「天はこのベルゲを選んでいる……!」

ベルゲ「よもや、鼠共の中に鉄国と森国の姫まで混じっているとは……!」

ベルゲ「この家畜共にも、更なる使い道が生まれようとは!」

クリス「彼らは断じて家畜などではないっ!!!」

ジーク「貴様の手の内はわかっている」チャキ…

ジーク「たとえかつては捕虜だったのだとしても、狂い歪み果てた連中なら――」



妖精兵「ひっ!?」ビクッ!



ジーク「!?」

ベルゲ「……ふん、いいことを教えてやろう家畜よ」




ベルゲ「――この家畜共は戦力にならない、正真正銘の家畜以下の家畜なのだ」



ジーク傭兵団「「!?」」


373◆gEU9La026k22/01/23(日)23:27:28.629Dcrj (16/21)

ベルゲ「ちょっと薬を打っただけで、すぐに狂った家畜がいた」

ベルゲ「軽い実験だったというのに、拒絶反応なのか身体が膨張しそのまま死んだ家畜がいた」

ベルゲ「また別の薬を打てば、糞尿を垂れ流す屑以下の家畜もいた」

ベルゲ「本当に、なんの役にも立たない家畜で……実に難儀したものだ」ヤレヤレ…

ジーク「貴様っ……!」

ベルゲ「だが、感謝しよう。貴様らが来てくれたことで……」

ベルゲ「この家畜共にも、ようやく役に立つときが来たのだっ!!!」バッ!

ベルゲ「――ゆけっ! 愚かな家畜共よ!!!」



捕虜兵士達「「わああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」ドドドドドド!



ユージーン「ジーク!」

ジーク「ああ、わかっている!」ジャキン!


鉄国兵「あああああああ!」バッ!


ジーク「悪く思うな!」ブオン!



スカッ…


ジーク「なっ……!?」

鉄国兵「あああああああ!」

ジーク(俺を、素通りした!?)


374◆gEU9La026k22/01/23(日)23:33:20.509Dcrj (17/21)

鉄国兵「あああああ!」

リアローズ「っ!?」

リアローズ(私……!?)

リアローズ「っ……フラネ――」


鉄国兵「た、助けて、リアローズ様ぁ……!」ブオン!

リアローズ「っ……ごめん!」

フラネッタ「……!」ゴッ


バキィ!



鉄国兵「あ゛あ゛あ゛あ゛っ!? 足、足がああぁぁぁぁぁぁ!?」ガクン!

鉄国兵「あ、あ゛あ、あ゛っ!? いぐああああぁぁぁぁぁ!?」ガクガク!

リアローズ「えっ……!?」

鉄国兵「嫌だ、嫌だ……よけてくれえええぇぇぇぇぇぇぇ!」ブオン!


ガキィン!


セレスティア「っ……!」

リアローズ「セレスティアさん!?」

セレスティア「マリリン将軍、すぐに防御に適した陣形を! 早く!」

マリリン「う、うん!?」


375◆gEU9La026k22/01/23(日)23:39:51.599Dcrj (18/21)

マリリン「……みんな!」ババッ!

ジーク傭兵団「「!!」」バッ!


ベルゲ「ほぅ、セレスティア姫まで……どこまでも私を嘆かせてくれる……」ピキピキ…

セレスティア「黙りなさい……! ベルゲ、あなたまさか……!」

ベルゲ「ふん……」クイ!


森国兵「うわああああぁぁぁぁぁ!?」ビュオ!

妖精兵「やだ、やだやだやだやだあああぁぁぁぁぁ!」ブオン!


リュノ「くっ!? そんな……!?」ガキン!

リーチェ「泣いて、いるの……?」

ミナ「これは……この方々から感じるのは、とても深い悲しみの感情……」

イアン「一体、どういうことなのだ……!?」

鉄国兵「だ、団長……」ガクガク…

鉄国兵「俺、達は……」ブオン!

イアン「ぬぅ!?」ギィン!

マリリン「ね、ねえ、まさかとは思うんだけどこれ……」


セレスティア「――この人達は、身体の支配権をベルゲに奪われています……!」

セレスティア「――しかも、頭だけは従来の人格を保ったままで……!」


ジーク「なんだと!?」


376◆gEU9La026k22/01/23(日)23:45:39.291Dcrj (19/21)

ジーク「呪術をかけられたとでも言うのか……!?」

セレスティア「いえ、それなら人格ごと歪められる筈……!」

セレスティア「呪術の力は感じないのに、これは一体……」


ベルゲ「ああ、呪術も使いかた次第では素晴らしいものですな」

セレスティア「っ!」

ベルゲ「ですが残念。この使えない家畜共に呪術をかけたところで、狂い死ぬだけでしょうな」

ベルゲ「それくらい脆く使えない連中なのです」


森国兵「ああああああああ!?」バッ!

リュノ「っ!?」ブオン!


バキ…ボキ…


森国兵「お゛え゛……」グシャ…

リュノ「あ……」ブル…



ベルゲ「――貴様らのちょっとしたつもりの反撃でも、致命傷を負う程にな」



森国兵「あ゛あ゛あ゛……」ガバァ!

リュノ「ひっ!?」



ベルゲ「――まあ、家畜が痛みをどれだけ感じたところで私は痛くない」

ベルゲ「――たとえ頭を砕かれたとしても、動き続けますがな……」ククク!


377◆gEU9La026k22/01/23(日)23:52:30.024Dcrj (20/21)

リーチェ「っ……まさか……まさかあなた……」ワナワナ…

ベルゲ「ほう、妖精は感づきましたか。流石は魔法に精通するだけのことはある」

ベルゲ「その羽、ニイハオ将軍なら喜び勇んでむしったでしょうに……」

リーチェ「っ……あなたは……あなたは、心がないのですかっ!?」

セレスティア「リーチェさん、呪術以外にこのような外法があるというのですか……!?」

リーチェ「っ……はいっ……!」




リーチェ「――体内の魔力を全て抜き取られ、代わりにあのベルゲ将軍の魔力を流し込む……!」

リーチェ「――人の魔力は生まれ持った容量と性質が決まっていますから、他人の魔力で身体を埋め尽くされたら……!」



ベルゲ「ご名答! 家畜にしては少しは頭が回るようですな!」パチパチ!

ベルゲ「その通り。この家畜には全て我が魔力があますことなく流されている……」

ベルゲ「くく……! 大した魔力も持たない屑共ですからな。魔力の書き換えは造作も無かった……!」


ジーク「貴様……っ! 貴様だけは……!」ジャキン!


ベルゲ「おっと、貴様は馬鹿な方の家畜か」

ベルゲ「まだわからないのか?」

ジーク「何……!?」


378◆gEU9La026k22/01/23(日)23:58:12.494Dcrj (21/21)

ベルゲ「その妖精の言う通り、生物の身体にはおおかれ少なかれ魔力が流れている」

ベルゲ「それを循環させることで、生物は生を謳歌することができる……いわば、生きていくには欠かせぬもの」

ベルゲ「たとえまるで魔法を使えない存在であっても、生命を維持するのに魔力は必要不可欠なのです」






ベルゲ「――だが、その家畜共の魔力はもう全て私の魔力に書き換えられている」

ベルゲ「――私を殺せば、その家畜共も全員死ぬことになるのだぞ……?」ククク…!






ジーク傭兵団「「……!!!」」


――

※重要行動※

※ベルゲと捕虜兵(戦力極低)に取り囲まれました

※この場から切り抜ける為の『自由行動安価』を決定します

※切り抜けることができれば問題ありません

※捕虜兵を全員殺害するなども可能です

※誰が○○するなど具体的なものも可能です


379◆gEU9La026k22/01/24(月)00:01:49.313aFHn (1/7)

ベルゲとの開戦に至ったあたりで今日はここまで

これよりしばらく『ジーク達の行動』の自由安価を受け付けます
内容は自由です。後日、案の中から多数決で行動を決定したいと思います

安価内容次第では、ジーク傭兵団の一部或いは全員が
心身のいずれか或いは双方に傷を負う可能性もあります

・捕虜兵はベルゲの支配には絶対に抗えない
・ベルゲが死ねば捕虜も全員死ぬ
・捕虜兵は弱い

ここら辺は確定しています
質問などがあれば受け付けておりますのでどうぞ

本日もありがとうございました!


380名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:05:51.227l8SD (1/6)

おつおつ
どうするべきか……最良なのはどうにか捕虜の元々の魔力を復活させた上でベルゲを倒して捕虜を助けることなんだろうけど魔力復活が分からんのよな……
とりあえず捕虜を全員殺した場合はリアローズ・リーチェ・リュノ・イアンが特にメンタルダメージ喰らいそう


381名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:07:29.119ITi8 (1/1)

乙……
予想を上回るベルゲの糞っぷりというかこれどうすればいいんだ?
捕虜に自我も痛覚も残してて弱めとなると耐え続けるのが正解なのか?


382名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:15:33.331Ncx4 (1/4)

おつです
とりあえずいくつか質問が
①どうにかして捕虜を助ける方法はありますか?(具体的な方法は流石に無理だと思うので『可能』『不可能』だけで大丈夫です。)
②現在の場所に転移阻害は施されていますか?

助けられないならせめて全員を気絶させるなりしてから介錯するかベルゲ倒すなりで可能な限り苦しまないようにしたいところ


383名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:18:33.984PDlN (1/2)


うーん 本当どうすれば良いのか分からん……
自我が消滅しない+その後の治療に賭けてリーチェやリュノで捕虜兵の魔力の再書き換えを行ってベルゲの支配を打ち消す事って可能なのかな……?


384名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:19:19.781HKmE (1/3)

乙です!
捕虜を助ける方法があるかないかで変わるよね
個人的には方法ないならベルゲ即殺でいいと思う
ベルゲ生かしといたらこいつの犠牲者がまた増えるし


385名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:21:35.013NiYi (1/1)

捕虜の足にダメージ蓄積させて動けなくしようと思ったけど、これ脚折っても無理矢理に動かされてるっぽいからそれも無理なのか
というかこれだけでもいっぱいいっぱいなのに多分後ろにアイン(カタリナの血で強化)も控えてるだろうしこっちも油断できないというね


386名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:34:09.322HqpZ (1/2)

質問なんだけど
1竜兵でないのは確定かどうか
2本当にこれは兵士達の自我なのか
これは回答可能?


387◆gEU9La026k22/01/24(月)00:43:59.120aFHn (2/7)

すみません、一番大事なところが抜けていたので他の疑問含めて回答です

>>383
1:これはこちら側で『捕虜を助ける手段は用意してある』状況ですが、
こちらの想定以上の考えがが出てくる可能性も存在します
2:宮殿前という扱いなので『転移は不可』です。この後の戦いも同様です
(それでなくともネーロの精神状態が不安定なので難しいです)

>>384
魔力の譲渡(流し込み)はリュノとリーチェは可能ですが、
対象者の身体に触れて、かなりの集中をしないとできない上に一人一人が基本です
魔力そのものは姉妹>ベルゲなので打ち勝つことは可能です

>>386
足が折れても腕が折れても立ち上がりますが、切断された場合は動けません
しかし回復魔法でも切断された部位を繋げるのはほぼ不可能です

>>387
1:龍兵ではありません。全員レベル20前後の正真正銘の捕虜兵です
2:捕虜兵の意思です。首から上だけがベルゲの影響を受けていない状態と思って頂ければ


388名無しさん@おーぷん22/01/24(月)00:55:25.522l8SD (2/6)

>>388
『用意してある捕虜を助ける手段』のヒントみたいなものは過去スレに出てたりする?(カタリナ救出作戦の時のシャリオ即死トラップみたいなの)
少なくとも転移不可ってことは転移関係ない方法ではあるっぽいけど


389【71】22/01/24(月)01:00:05.779U1tR (1/1)

姉妹はベルゲより魔力が上ということが確定しているんだから、ベルゲをボコしてから魔力を流してベルゲを操ればいいんだな


390名無しさん@おーぷん22/01/24(月)01:11:27.180HqpZ (2/2)

捕虜を助ける手立てがある=ベルゲは半殺しで捕まえるか>>390の手で操り返してやればいい
ってのは確かだな。ベルゲを行動不能にできれば捕虜も操られない=ジーク達に襲いかかってこないわけだし
ただベルゲ潰す前に捕虜が肉盾にされそうだし妖精兵とか加減間違えたら小突くだけで死にかねない問題あるんだよな


391名無しさん@おーぷん22/01/24(月)01:30:39.500HKmE (2/3)

捕虜を助ける方法があるならメンタルダメージは避けられるかな
ぶっちゃけリスクとリターンによってはベルゲ殺した方がいい可能性もあり得るし慎重に決めたい


392名無しさん@おーぷん22/01/24(月)10:50:43.560lkvl (1/1)

・兵士は軽く殴るだけでも死にかねない→物理攻撃アウト
・囲まれている→リュノ達の更なる上書きするにも時間かかりすぎかつ危険
・身体は操られていて切断しなきゃ止まらない→まず死ぬのでアウト
・首から上は無事→頭は普通の人間
この条件下で助けるとなると、兵士全員をまとめて気絶か睡眠に落とす(無事な頭への干渉)しかないと思う。なので

『マリリンちゃんの拡声器で兵士をまとめて気絶に追い込んでからベルゲを生捕り、その後リュノ達で治療を行う』

を提示してみる
拡声音波は帝龍もふらつくくらいの力はあるし、セイムのキャラシ見る限り風魔法でさらに援護可能→リーチェ代用も可能だろうし
残ったベルゲはゼルガー戦見る限り薬使っての持久戦が基本ぽいが、こっちは異常無効かつジークが薬物耐性持ち
必殺の一撃も2ダメ止まりで帝龍に比べれば可愛いもんだし生捕り狙えるくらいのレベル差はある筈


393名無しさん@おーぷん22/01/24(月)14:13:13.760Ncx4 (2/4)

>>393
>>377の描写とベルゲの台詞だと気絶どころか死亡しても動き自体は止まらないっぽいけど、確かに拡声音波なら一時的に魔力乱して少し動きを乱すとかは出来るかも
可能ならその隙にリュノが樹木魔法を唱えて兵士達を無害化(兵士達との間に樹木を生やして壁を作るとか)も行けるかな?


394名無しさん@おーぷん22/01/24(月)15:42:15.66810Ez (1/1)

>>393にプラスして>>394のリュノの樹木援護が良さそうだな
数に限りありそうだけどリアローズの蜘蛛糸も拘束の役に立つかな?


395名無しさん@おーぷん22/01/24(月)16:39:33.3077608 (1/3)

とりあえずマリリンが、ばくおんぱで無差別に全体攻撃して全員気絶無効化するのは一番良さそうだね、うまく調整すればダメージ鼓膜にダメージ行く位だろうし
そういえば樹木魔法ってツル性植物とか指定して生やしたりできるのかな?もしもできるなら、それでケガをしない適度に捕虜達の全身縛って動きを阻害したりするのもあり……かなぁ?


396名無しさん@おーぷん22/01/24(月)18:44:09.4598oBU (1/1)

回りが炎で囲まれてるなかでベルゲを止めて一人一人戻すのは相当時間かかりそうしかもこのあとゼルガーと光龍とも戦う三連戦だし
なんとか捕まえて一度引ければ時間をかけて戻せそうだけど


397名無しさん@おーぷん22/01/24(月)19:13:52.714DKSp (1/1)

後は兵士が弱いからジーク達の反撃がまずいなら、レベル控えめな公国兄妹なら兵士達を上手く抑え込めるのでは?あえてフラネッタを動かさず盾にするとかも
公国兄妹とフラネッタ(耐えるだけならイアンとジークも加勢)で壁の形成

その隙にリュノは樹木魔法の準備(周りが火災だとそれなりの樹木必要そう)にとりかかる

リーチェの風魔法で素早くマリリンの音波を兵士とベルゲに聞かせる(操作者のベルゲもふらつけば操作も止まる)

リュノの樹木魔法で兵士とベルゲを拘束。可能ならベルゲはユージーンの鎖とリアローズの蜘蛛糸とワイヤーでも縛る

ベルゲを死なない程度にボコって、周りだけ鎮火させて兵士達はその場に置いておく(少なくともゼルガー倒すまで)

これまでの案もあわせてこれでどうだろう?


398◆gEU9La026k22/01/24(月)22:19:54.982aFHn (3/7)

こんばんはー
想定以上に皆さん色々考えられますね……
かなり具体的な案も出ている為、23時頃から多数決で自由安価を決定したいと思います


399◆gEU9La026k22/01/24(月)22:28:44.974aFHn (4/7)

さらに回答を

>>389
一応、主に戦闘時の描写などで使えそうなものは出している筈です

>>396
リュノの植物操作はかなりリュノが望んだ通りのものを操れます
(樹の根、葉、花など部位は勿論、種類も。なのでリーチェを落ち着かせる花も咲かせられました)
ただし、植物が本来生息しにくい場所では操作に少し時間を要します

>>397
連戦ではありますが、光帝龍は最終エリアで位置固定されている為、僅かに猶予があったりします

また捕虜兵の魔力回復手段は『体内の魔力がある程度あり、かつ魔力消耗している状態』で
『時間経過、特殊な薬を飲むことで自分自身の魔力が戻ってくる』
となっています
(カタリナは元々が膨大かつ根こそぎ奪われた為、本来の100までの回復に時間がかかる具合です)


400名無しさん@おーぷん22/01/24(月)22:32:37.648IZyS (1/3)

上手くいった場合の後の質問だけど、兵士が助かるの確定した後ってベルゲ確殺?


401◆gEU9La026k22/01/24(月)22:37:13.753aFHn (5/7)

>>401
あー……そこも決めておいた方がいいかもしれませんね
捕虜兵達の体内魔力がベルゲ100%でなくなれば、ベルゲが死亡しても捕虜兵達は生存することはできます
コンマ判定にしようかと思いましたが、行動を自由安価で決めるので

『捕虜が助かった場合のベルゲの処遇』

もあわせて多数決とってしまいましょうか

例:見逃す、抹殺(誰がトドメを刺すかなど)、ゼルガーやエルクラッドに送りかえすなどなど


402名無しさん@おーぷん22/01/24(月)22:39:34.9727608 (2/3)

なるほど、それなら例えば街路樹で防火樹のイチョウとかならまだしも水分を多く含むサボテンとかで防火とかするにも時間かかるのね


403名無しさん@おーぷん22/01/24(月)22:42:11.938l8SD (3/6)

捕虜を助けた後も魔力が戻るまで時間経過待つ必要があるから危なそうなんよね(薬と言えばユリーカだけど特殊な薬だしユリーカがすぐに用意出来るか難しそう)
ユリーカ派の兵達と合流出来れば転移陣まで身動きできない捕虜を運んでもらって森国で治療出来そうだけど、王宮前ってことでベルゲどうにかしてもその場で捕虜を転移させられないのが地味に痛い


404名無しさん@おーぷん22/01/24(月)22:49:41.007Ncx4 (3/4)

ベルゲの処遇が地味に悩むな……いや見逃すは有り得ないんだけど、ジーク達でトドメを刺したい一方で生かしてゼルガーのとこに持ってけばベルゲの非道をゼルガーに教えることでネーロの説得?に+判定入るかもしれないと思うと


405【90】22/01/24(月)22:50:44.296igMK (1/1)

「捕縛されたら処刑される」くらいの所業をベルゲはしているから捕縛する場合捕虜を道連れにするかもしれないし、洗脳とまでいかずとも自意識は奪いたいな


406名無しさん@おーぷん22/01/24(月)22:52:52.813l8SD (4/6)

とりあえず殺す殺さないは別として、ネーロ殴られた件とカタリナの件を込めてマリリンとジークにしこたまぶん殴ってほしい


407◆gEU9La026k22/01/24(月)22:58:14.245aFHn (6/7)

それでは……

1:ジーク達の行動
※これまでに挙がっていない行動でも可。長いものは安価指定で大丈夫

2ベルゲの処遇

↓1~7多数決コンマ二桁(日付変更で締切)


408名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:07:30.441HKmE (3/3)

1は>>398でいいんじゃないかな?

2はベルゲ即殺で


409名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:09:01.545IZyS (2/3)

1
>>398+ユリーカが麻酔持ってたらそれもぶち込む
2
ジーク傭兵団全員でボコボコにした後、姫達に見えない場所でジークでトドメを刺す


410名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:13:22.4967608 (3/3)

1は>>398で麻酔作用のある植物を盛る感じで

2
死なない程度に袋叩きにして肺で豆とかを発芽させて死なない程度に苦しめて、頭より下を土に埋めて放置してから立ち去る……フリをした後でジークがこっそり始末する感じで


411名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:28:24.049l8SD (5/6)

1 >>398ベースで、魔力の応急処置後にもし信頼できるユリーカ派の兵士達に会えたら捕虜達を転移陣まで連れてって森国で治療してもらう

2 傭兵団全員で死なない程度かつ抵抗出来ないぐらいボコボコにして身ぐるみを全て剥いで拘束し『もしも生き延びられたら助けてやる』とだけ言い残してその場に放置する
そんな状況でも『自分を見逃したのが運の尽きだ』と復讐に燃えるベルゲだったが、ジーク達が手を下すまでも無くじわじわと苦しみながら惨たらしい最期を遂げた
例:『火の手が回り生きたまま焼かれながら窒息して死』
『異常事態で凶暴化した野生動物orワイバーンに見つかり生きたまま貪り食われる』
『実験の失敗作として破棄したはずが生きていた家畜に見つかり、正気を失っていた家畜に嬲られ死亡』など、これまでの報いを全て受けるぐらいのもので>>1が一番良いと思うものを

なおベルゲの無様な最期は念のためジークが遠くからしっかりと確認しその場を後にした模様


412名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:32:36.103PDlN (2/2)

1>>398+薬や植物の麻酔補助
2ジークで止めをさす


413名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:40:31.996Ncx4 (4/4)

1 >>398+麻酔補助
2 全員でボコボコにしてから身動き出来ないようにして放置して立ち去る
が、ジークが秘かに戻ってきて命乞いするベルゲの胸にゆっくりと剣を突き立ててカタリナ達が受けた痛みを少しでも味わわせた後にトドメを刺す


414◆gEU9La026k22/01/24(月)23:54:33.361aFHn (7/7)


1:>>398+麻酔

2:
>>411と>>414がコンマ同値なので
『全員でボコボコにしてから身動き出来ないようにして肺に植物発芽+地面に埋める+ジークによるじわりとしたとどめ

ですね
……こちらの想定以上にベルゲがぼっこぼこです(白目)
内容的に一部判定を追加します

行動が決まった辺りで今日はここまで
ご参加ありがとうございました


415名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:56:26.006l8SD (6/6)

おつ
あとはこの選択が正解であることを祈ろう


416名無しさん@おーぷん22/01/24(月)23:58:05.725IZyS (3/3)

乙です
そりゃベルゲがこれまでしてきたこと考えればねぇ……
後は姫達がトラウマ負わなければいいんだが


417名無しさん@おーぷん22/01/25(火)00:05:17.329KEA1 (1/1)

おつおつ


418名無しさん@おーぷん22/01/25(火)00:06:57.603rzb4 (1/1)

乙乙


419【10】22/01/25(火)00:07:50.428VfoP (1/1)

おつ。
そら(どうしようもない外道なんて)そう(当然処刑)よ


420名無しさん@おーぷん22/01/25(火)07:54:57.348b0uM (1/1)

コンマの影響もあるけれどここまで外道な悪役に徹したキャラも
作品としては非常に重要ではあったからなあ
お疲れさんやで


421名無しさん@おーぷん22/01/25(火)08:48:28.941WUxk (1/1)

そういやこの感じだとベルゲは戦闘判定すら出ないでボコせるのかな
公国六将はベルゲ筆頭にニイハオとジラワークという外道とマリリンというイロモノに見せかけた純善玉、
主人への忠誠心が高過ぎるけど進む道の分かれたゼルガーとネーロって本当に色々あったもんだ


422名無しさん@おーぷん22/01/25(火)11:21:52.014qnys (1/1)

今回のネームドはみんなほぼほぼ最低保証はあった気がするから判定はあるんじゃないかな
ジーク側のスキルが攻防共に潤沢だからベルゲ側に純粋な勝ちの目が薄すぎるってだけで(仮にベルゲが奇ゾロ出してもミナの変転スキルで一回は無効に出来る)


423◆gEU9La026k22/01/26(水)00:11:46.4843p3z (1/2)

申し訳ありません、ちょっと急な仕事が入った為、更新が遅れそうです
木曜日か金曜日の夜に再開できればと思いますが、更に遅れそうな場合は改めて報告させていただきます……


424◆gEU9La026k22/01/26(水)00:17:07.1023p3z (2/2)

>>422、>>423
本来なら発生するのですが、今回はベルゲ奇数ゾロ目の特殊な戦闘になっていた
(安価行動失敗で判定込みで姫達の負傷、凌辱、トラウマetc…)
ため、切り抜けた場合は本来お供の通常ベルゲ隊も不在となってしまい、
現時点でのベルゲのレベルとジーク達との戦力差が大きすぎるため、
完全なイベント戦扱いで地の文での戦闘描写になります

安価行動はこちらが用意していた正解以上なので判定も消滅して確定成功となっています


425名無しさん@おーぷん22/01/26(水)00:26:29.173J4xu (1/1)

報告乙です
そして行動正解やったぜ


426名無しさん@おーぷん22/01/26(水)00:40:43.500cGUY (1/1)

了解
そしておつおつ&さよならベルゲ


427名無しさん@おーぷん22/01/26(水)02:30:32.558B2Fq (1/1)

ベルゲ戦終わったらイッチの用意してた正解も聞いてみたい
どの辺りが予想を上回ってたのかも気になるし


428◆gEU9La026k22/01/28(金)22:50:04.792PZRS (1/1)

申し訳ありませんが、もう少し更新遅れます……
明日か日曜の夜には再開できるかと思います

そして結末は変わりませんが、少しベルゲ判定を

特殊判定
↓1コンマ二桁


429名無しさん@おーぷん22/01/28(金)22:54:29.985uITu (1/1)




430名無しさん@おーぷん22/01/28(金)22:55:56.719AjOz (1/1)

おつおつリアル大事に
判定内容なんだろう


431名無しさん@おーぷん22/01/28(金)22:58:27.011x7yK (1/1)

報告ありがとうございます


432名無しさん@おーぷん22/01/28(金)23:21:00.015LCF2 (1/1)

はい


433名無しさん@おーぷん22/01/28(金)23:55:33.24380uq (1/1)

報告乙です


434◆gEU9La026k22/01/30(日)22:50:26.894H7jb (1/17)

こんばんはー
ひどく間が空いてしまいましたが、ベルゲ戦よりゆるりと再開していきます


435◆gEU9La026k22/01/30(日)22:51:29.342H7jb (2/17)

――


「――理解したなら、家畜同士で殺し合うがいい!」


普段は柔和な表情も、今ばかりは残虐な笑みへと変化する。
自らの傀儡とした捕虜兵達は、自我を保ったままに祖国の姫達を襲わされる。


「うあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


悲痛な叫び声があちらこちらから響き渡る。
自分の意思とは裏腹に、身体はまるで言うことを聞いてはくれない。
止めたくても、止められない。


「っ、みんな……!」


そしてそれは、襲われる側も同じこと。
彼らの叫びを受けて、助けたいと思っても助けられない。
彼らを止めようにも、止められない。
迂闊に手を出せば、深刻な傷を負ってしまうのだから。


「ククク……どうした? 殺さねば殺されますぞ?」


そんな光景を眺めながら、ベルゲは笑みを崩さない。
元々公国への侵入者を連合軍の者と考えていた彼は、その対策としてこの捕虜を連れてきていた。
かつての同僚が、意思を保ったまま襲いかかってくる……その時、相手はどれほど絶望した表情を浮かべるのか。
そんな期待があったが、成果はそれ以上。
まさか侵入者が姫君達にいつぞやの傭兵、そして売国の裏切り者達であったとは。
怒りの感情は勿論大きいが、しかしそれ以上に歓喜の感情も強かった。

何しろ、そんな連中をまとめて絶望させながら殺すことができるのだから。

確かに自分は単純な力量ではゼルガーには及ばないかもしれない。
しかし策を練り、智略でもってこうして敵を蹂躙することはできる。
これほどの連中をこの手で仕留めたとなれば、いよいよ大公様からの信頼は絶対なものとなるだろう。
そうなれば、公国の『美化』にさらに着手することができる。
栄光の時は、もうすぐそこまで迫っている……そう思えば、身体は喜びに打ち震えた。


436◆gEU9La026k22/01/30(日)22:51:55.231H7jb (3/17)

だからこそ、この光景には目を疑うと同時に憤怒する。


「――皆さん、下がってください!」

「――ここは私達が、なんとか抑えますの!」

「――に、兄様や姉様だけじゃありません! 私だって……!」


思うように手出しができず狼狽えるばかりであった姫君達を庇うように前に出たのは……
本来であればこちら側で然るべき存在。
大公エルクラッドの子が、きょうだい総出で家畜共を庇うという理解しがたき光景。


「ああ、嘆かわしい……! クリス様にセレスティア様は愚か、ユリーカ様まで落ちぶれるとは……!」

「黙れベルゲ。貴様こそ、人として堕ちるところまで堕ちている!」


ベルゲの言葉を切って捨て、クリスは両の手に刃を握る。
自分の力量は弁えているつもりだが、だからこそ今この時が力の使いどころであると彼は確信していた。
それは兄にあわせるように二刀を抜いた妹姫二人も同じこと。
目の前で繰り広げられる非道な状況を打破する為に……
守るべき人達の為に、どんな言葉で罵られようとこの場から退くつもりはなかった。


「……戦果をあげれば、エルクラッド様もお許しくださるでしょう。
 家畜に墜ちた存在にかける慈悲など持ち合わせてはおりませぬ故――あなた達もここで死んで頂くほかありませんな!」


額の青筋を隠そうともせず、ベルゲは咆哮と共に数人の兵士を公国きょうだいへと向かわせる。
クリスはまだしも、セレスティアとユリーカは世の中を知らないぬるい小娘だ。
敵国の姫君達と裏切り者を血祭りにあげる前の生贄としては、丁度いい。
ベルゲの笑みは、まだ続いていた。


この時までは、まだ。


437◆gEU9La026k22/01/30(日)22:52:35.764H7jb (4/17)

「たあああぁぁぁぁ!」


誰の予想にも反して、真っ先に動いたのはまだ子供のユリーカだった。
精一杯の勇気と声を振り絞り、兄と姉を真似た二刀で兵士達に立ち向かっていく。
馬鹿な餓鬼だと嘲笑われても仕方がないが、その後の光景にベルゲはさらに目を疑った。


「っ、やあっ!」


振り下ろされる鉄国兵士の剣をかわしたかと思えば、その剣を弾いてみせたのだ。
そしてそんな真似をすれば反動で斬りかかった兵士の肉体に負担がくるはずなのだが、それもない。
僅かに体勢を崩しよろけただけで、命に別状は無さそうだ。


(よし……! 今ばかりは、この身体に感謝です!)


その様子を見たユリーカは、内心で喜びをあらわにする。
自分の体格が戦向きでないことも、覚悟も技量も何もかもが兄や姉達に劣ることを彼女は重々承知している。
しかしだからこそ、非力で未熟な自分ならば捕虜兵達にも大きな傷を負わせないで済むのではないか?
その作戦は見事にはまり、こうしてお互いに傷を負うことなく時間を稼ぐことができた。


「な、何をしている! そんな小娘を相手に手こずるなど……!」


弾かれた兵士に心無いベルゲの言葉が飛ぶが、彼は知りもしないし気がつくこともないだろう。
確かにユリーカは非力で小柄な少女だ。
しかし全くの無力な少女というわけでもない。
密やかに兵士達から慕われ、身を案じた彼らから教わった護身術。
そして兄や姉の力になりたいという純真で真っ直ぐな心は、日々の小さな鍛錬を継続させていた。
今の彼女は、一対一の決闘なら公国正規兵とも打ち合える域に達している。
捕虜とされ、鍛錬も許されず過酷な扱いを受け弱った捕虜兵相手であれば、二刀を用い二人同時でもまだ余力を残せるほどだ。


「ユリーカ、あまり前に出過ぎるな!」

「大丈夫。この子は、私が傷つけさせませんもの!」


そして明確にそれ以上の力量を持つ兄のクリスと姉のセレスティアは、より余力をもって兵士達を抑えこむ。
二刀流は手数勝負。一つ一つを別々の相手に向けては威力も激減するが、この状況下ではそれが功をそうしていた。
捕虜兵達は鉄国と森国の者達ばかり。
彼らの辛い叫びに全く動じないわけではないが、少なくとも見知った顔と殺し合うという恐怖だけは味わうことはない。
姫君達ほど動きが鈍らずにすむきょうだい達は、言葉通りに兵士達の動きを抑制していく。


438◆gEU9La026k22/01/30(日)22:53:24.138H7jb (5/17)

「く、本当に家畜に成り下がったようですな……!」


想定外の公子達の奮戦に、ベルゲは吐いて捨てる。
やはり彼は知らないし、考えつきもしないだろう。
彼らが森国で触れ合い、鍛錬を積んでいたことなど。


「よし、この調子で押し通りますの!」

「調子に乗らないで頂きたい……!」


セレスティアが凛とした声できょうだいを鼓舞し、優雅に細剣を振るう。
対するベルゲは捕虜兵をさらに動かし、攻めると同時に自身の守りも固める。
所詮は家畜、半端な覚悟でかつての仲間を手にかけることもできない甘い生き物という認識がある反面……
醜く己以外に興味を持たない獣であるという考えを持っていないわけでもない。
自分が殺されたくないが為に、仲間を平気で殺すことも有りうるのだ。
そうなるとこの場合、魔力の元である自分が狙われる可能性が最も高い。

背後に最強の兵を控えさせているとはいえ、今はまだその時ではない。
もうしばらくは、家畜共の足掻く様を見てから……
いくら予想に反し捕虜兵達が抑えこまれているとはいえ、やはり抑え込まれる程度の力量差しかないのも事実。
数の力で押せば、妹姫は真っ先に血の海に沈むことだろう。


「ぬううぅぅぅぅぅぅん!」

「フラネッタ! セレスティアさん達を守って!」


しかし、そんなことは相手も十二分に理解している。
動じてしまった自分達の為に公国きょうだいが身を挺して壁になってくれているというのは、誰もが察している。
そして捕虜兵達もだが、このきょうだいもまた守るべき人達。
未だに震えが残る指でしかし、リアローズは大切な人形の身そのものを盾として使い始め。
騎士の本懐だと言わんばかりに、鉄国騎士団長イアンはその身で捕虜兵達の攻撃を受け止めユリーカを背に庇う。


「イアンさん!?」

「これしき……! わかるぞ、お前達の無念が……!」


分厚い鎧の部分で受け止めれば、なんとか傷は負わずに済む。
涙ながらに謝る部下達の姿を見れば心が軋むが、それでも彼は文字通りの鉄の壁であり続ける道を選んだ。


439◆gEU9La026k22/01/30(日)22:54:10.155H7jb (6/17)

「無念なものか。この家畜共は、私に感謝しているぞ? この私の役に立つことができて光栄だと……!」

「黙れっ!!!」


この場の者達に代わり、イアンはあらん限りの声でもって外道の言葉を否定する。
しかしどれだけ憎らしい相手であっても、彼は拳を握りしめるだけで槍を振るうことはなかった。
見え透いた挑発、ここでそれにのり怒りの一撃を放てば、それは恐らく部下達も巻き込んでしまう。
それに自分の後ろには、守らなければならない人達がいる。
不動の盾であれ……自分にそう言い聞かせながら、鉄の壁が揺らぐことはない。


「……」


その姿を見ながら、素手で捕虜兵達を捌こうとしていたジークは後ろへと飛び退く。
防衛戦という面においては、イアンの方が手慣れているだろう。
自分ではいつまた感情を爆発させてしまうかわからない。
だからこそ、今の内に退く。


――この最悪の状況を、切り抜ける為に。


壁の後ろには、かつてベルゲと同じ地位にいた公国将のマリリンとネーロ。
そして兵士に怪我を負わせてしまったことに動揺するリュノ。
飛行できる故、その気になれば一人この窮地からは逃げることができるリーチェ。
壁となり傷つくイアンの姿を悲痛な面持ちで見つめることしかできないミナ。
そしていつもの笑顔が消えうせ、苦虫を噛み潰した様な表情のユージーン。
一度前線で捕虜兵達の抑え込みに向かってくれた面々は上手く動くことはできないだろう。
つまりまだ行動に際立った制限の無い自分達で、どうにかしなければならない。
自分達が生き延びようと思えば、それは意外と簡単だ。
しかしそんな真似をすれば、確実に彼女達の心に深い傷を残す。
それだけは絶対にしたくない。だからこそ、難易度は跳ね上がっていた。


(マリリン、ネーロ! 何か奴の弱点はないか……!?)

(ベルゲの奴は攻撃魔法は使えない! でも、だからってこの状況じゃ……!)

(申し訳、ありません……ここはもう、転移を上手くすることが……!)


まずは公国将の二人に打開策を聞いてみるが、そう都合のいい答えは返ってこない。
ベルゲ単独、或いはベルゲの兵士達なら蹴散らせた。
だが今回はそれができない、してはいけない相手だからこそ苦しい状況なのだ。


(ち……! ネーロちゃんの転移も駄目ってなると、どうすりゃいいんだよ……!)


440◆gEU9La026k22/01/30(日)22:55:07.770H7jb (7/17)

ユージーンが短く舌打つ。
ここでネーロの持つ転移魔法が使えれば、自分達も捕虜兵も逃げることができたかもしれない。
森国に飛べば、魔法の扱いに詳しい者も多い。体内の歪められた魔力も正せたかもしれない。
だが、彼女は再三釘を刺して来ていた。自分の転移魔法も決して万能ではないと。
ここで彼女を責めるというのは間違っているだろう。


(ネーロの転移が使えない、逃げられない……)


ジークも改めて戦況を整理し、他の手段を探そうとするが……


(ん……?)


ふとここで、何かが引っかかる。
公国内の深部は対転移魔法の用意がある……これは既に聞かされていたことだ。
そしてそのような特殊な妨害が無くとも、術者の肉体や精神が不安定であれば使えなくなる。

だが自分達は、それ以外の状況でも彼女の転移が使えないという場面を見てはいないだろうか?


「――リュノ!」

「は、はい!?」


その考えに至った瞬間、ジークは落ち込んでいた緑姫に声をかける。
彼女こそが、この場を切り抜ける為の切り札になりうると、確信を持って。


「リュノ――風帝龍の逃走を防いだ樹縛は使えるか!?」

「!!」


ジークの言葉に、周りも反応を示す。
かつて鉄国で戦った風帝龍は、ネーロの転移魔法で逃走をする予定だった。
それを防いだのは他でもない、リュノの操る樹木だ。



441◆gEU9La026k22/01/30(日)22:55:46.731H7jb (8/17)

「そ、そうか! リュノちゃんの魔法は、ネーロちゃんの転移も妨害していた……!」

「あの時、ですか……! 風帝龍の転移を許さない、それは肉体ごと魔力も押さえつけることができたから……!」

「た、確かに私の操れる樹木や花は、私の魔力を込めれば相手の動きをしばらくは止められるかもしれませんけど……」


僅かに見えた希望の光に、誰もがリュノの方へと視線をなげかける。
当の姫もまた表情を明るくするが、それはすぐに曇ってしまった。
彼女自身、その手があったかと思いはしたが、すぐに実行できないことを悟ったからだ。


「でも、ここは街で、しかもこんなに燃え盛って……ここにしっかり呼び出すには、かなり詠唱に時間がかかります……」


ぐっと握りしめる拳には、強い無念の感情が宿っている。
自分の手で、望まぬ戦いを強いられている捕虜兵達を助けられるかもしれないというのに……
敬愛する母のように、もっともっと魔法を鍛えていればこの状況下でも瞬時に使えたのではないかと思うと、あまりにも悔しすぎた。


「……大丈夫! それならマリリンちゃんにお任せ♪」


だが今度は、そんな空気を吹き飛ばすように明るい声がリュノの耳に届く。


「要は、リュノ様が詠唱しきれるまで時間を稼げればいい。それくらいなら任せて!」

「ど、どうやって!?」

「あの捕虜達、首から上にはベルゲの奴も手をつけていないんだよね。それなら……耳からお邪魔しちゃおう♪」


可愛らしく装飾された拡声器を構えた彼の姿を見て、一同は全てを察した。
耳栓をつけていなければ、たとえ帝龍相手でもぐらつく程の不可視の音の攻撃。
弱っている人間の意識を刈り取るくらい、わけはないだろう。




442◆gEU9La026k22/01/30(日)22:56:09.419H7jb (9/17)

「ジーク、おじさま達への号令はお願いね? 一応、こっちも味方には音波がいかないように調整はするけど……」

「わかった」

「あと問題なのは、私の手の内がベルゲにはばれている。音が届く前に耳栓をされる可能性も、ありえなくはない」


傭兵団の仲間や親衛隊にのみ配られている、マリリンお手製の耳栓。
これさえ身につけておけば、自分達が被害にあうことは無いが、ベルゲも無対策ではないかもしれない。
そもそもマリリンの攻撃は、自身の魔力を増幅し音と共に相手の耳にぶつけるもの。
たとえ耳栓が無くとも、魔力操作で耳のあたりを防御されては効果が激減してしまうのだ。
そうなった場合、捕虜兵達は気絶させることができるかもしれないが……
もう使い物にならないとベルゲに判断されれば、魔力暴走……自爆で凄惨な最期を遂げることとなってしまうかもしれない。
捕虜兵と同時に、気絶とまではいかずともベルゲ自身の動きも鈍らせる。これは絶対事項だった。


「それなら、私の風で援護致します。皆さんや捕虜の方々には弱く……逆にあの人には強く響くように」


そしてここで妖精姫リーチェも立ち上がる。
マリリンの操る音波を援護するのは、マリリン親衛隊筆頭セイムの役目。これは既に森国で聞いていたことだ。
接近戦の剣術ならともかく、こと魔法の扱いに関してだけは彼以上であると自負できるリーチェにも、真似できない芸当ではない。
相手が対策をとるよりも、速く。
この争いを止める為の声を、一気に響かせる。


「よし、これなら……!」


火急を要する作戦は、すぐに組み立てられていく。
最後は自分の魔法が要となると理解したリュノは、普段の優しげな目つきをこの時ばかりは鋭くさせる。
自分一人では、竦んでしまってなにも出来なかっただろう。
だが今ここには、妹だけではない。多くの頼れる仲間達がいる。
そして、助けを求める捕虜達に……母に非道を働いた憎き将軍も。


「――皆さん、お願いします!!!」


彼女の力強い言葉と共に、ジーク傭兵団は作戦を開始する。




443◆gEU9La026k22/01/30(日)22:59:41.306H7jb (10/17)

「む……?」


森国姫の叫びを聞いたのは、ベルゲも同様。
しかし彼はそれを気にも留めない。
彼女は森国の兵士に反撃で重傷を負わせた際に、明らかに動揺していた。
他の姫達と比べれば、些か精神面が脆いのであろう。
そんな奴が叫び鼓舞したところで、何が変わると言うのか?


「――みんな、備えろ!!!」


しかし、それに次いで響くはあの白髪の傭兵の声。
備えろとは、こちらの攻撃に対してだろうか。あの小賢しい壁役に――


そこまで考え、ベルゲの思考は掻き回される。


「がっ……!?」


襲い来る眩暈と、強烈な吐き気。
しかし何が起きたのだと狼狽えることまではしない。
この症状は耳からくる異常。となればあのマリリンの得意とする攻撃以外にはありえない。
想定以上の速度で防御が遅れたかと、急いで冷静に耳に魔力障壁を施す。
反応が遅れたとはいえ、これでもう怖い相手ではなくなった。


見れば、音をまともに受けた自身の家畜達は揃って糸が切れた人形の如く次々に倒れ伏していく。


――やはり使えぬ家畜

そう判断したベルゲに、迷いはなかった。
捕虜兵の中に流してあるのは自身の魔力であり、その気になればこの状態でも強引に動かすことはできる。
しかしこのような戦い方は本来得意とするところではなく、意識がある人間と気絶している人間とでは負担も異なる。
ベルゲがかの森国女王カタリナ程の魔力を有すればあるいは出来た芸当かもしれないが……
彼はあくまで、公国で希少な回復魔法の才に恵まれた者にすぎない。
それはベルゲ自身が一番わかっている。


444◆gEU9La026k22/01/30(日)23:00:08.948H7jb (11/17)

だからこそ――判断が早い。
彼の基本思考、公国民以外に価値を見出せない選民思想。
使えぬ他国の者は皆家畜。どう扱い……どう処分しようが傷つくことは無い。
いくら体内魔力が少ないとはいえ、この数が一斉に爆発すれば、大打撃を与えることができる筈だ。
手をかざし、捕虜達を――



「――あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



自爆させるよりも早く、一団の中から何かが飛び出してきた。
その姿に、ベルゲの全身は一瞬硬直してしまう。
地面を引きずるように大杖を構えながら飛び込んできたのは――なんてことはない、聖職者だった。
それもとても小柄であり、纏う雰囲気も歴戦の戦士とは程遠い温いもの。
ベルゲからすれば、最もどうでもいい……相手にする価値も無いような小娘。
そんな小娘が、誰よりも先に自分目がけて特攻をしかけてくるとは。
流石にこれは想定外だが、甘く見られたものだと即座にベルゲも愛用のメイスを振りかざす。

相手はまさに小娘。戦場も碌に知らないようなシスターだ。
この一薙ぎで、挽肉に変えて連中に返してやろう。
怒りと嘲り、歪んだ笑みを浮かべながらベルゲは鋼鉄の鉄槌を下す。


「っああああ!!!」

「な……に……!?」


そして直後響いた耳障りな金属音。
だがそれ以上にベルゲが驚いたのは、自身の両腕に奔る強烈な痺れ。
そして自身の手を離れ、どこかへと飛んでいくメイス。


445◆gEU9La026k22/01/30(日)23:00:48.677H7jb (12/17)

――自分の渾身の一撃が、あろうことか小娘の一撃で弾かれた

何故、どうして。
流石にこれはベルゲの思考を埋め尽くす。
決して自分は、鍛錬を怠ってきたつもりはない。
薬を用いはするが、使わずに家畜を叩き潰すことも好んでいた。
単純な肉体の鍛え方なら、ジラワーク将軍やニイハオ将軍よりも上だった筈だ。
いくら耳鳴りと眩暈で本調子ではなかったとはいえ、小娘に負ける程耄碌した覚えはない。
それが、何故?


(ああ、神よ……! 私の祈りに応えてくださり、ありがとうございます……!)


ベルゲは決して答えには辿りつけない。
目の前の小娘と見下した聖女、ミナもまた鍛錬を続けてきた存在であるということに。
体質から周りの誰かに守られるばかりであった彼女は、今回の戦争を通して心身共に鍛えられてきた。
目の前で行われる非道に、傷ついていく愛する人……力になりたいと、彼女は強い決意を持って飛び出した。
押し負けることも当然覚悟していたが、それでも時間稼ぎにはなるはずだと……己の身を省みずに。
そして勝利の女神は、彼女に微笑んだ。


「ぐっ……!」


対するベルゲは歯を噛み砕かんばかりに軋ませる。
自分が目の前の女に押し負けたという事実が、怒りの炎を滾らせる。
今のはまぐれにすぎない。無理矢理振り上げたであろう杖に、崩れた体勢。
誰が見ても隙だらけであり、次の攻撃を受けられる状態ではない。
いつでも殺せる家畜よりも、今は先にこの女を叩き潰そう――

偏ってしまった思考は、そのまま敗北への連鎖となる。



446◆gEU9La026k22/01/30(日)23:03:29.598H7jb (13/17)

「はっ! ざまあねえなベルゲェ!」


嫌らしい笑みを浮かべながら、ユージーンはその手から鎖を放つ。
だがそれはベルゲを狙ったものではなく、彼の手から旅立ったメイスめがけてのもの。
鎖に絡められたメイスはそのまま引っ張られ、さらにあらぬ方向へと投げ飛ばされた。


「貴様っ――」

「おっとぉ? この俺が一人で前線出るなんて危ない真似するわけねぇだろー?」


怒りの矛先を変えれば、今度は死角から鋼鉄の糸が向かってくる。
これは誰の攻撃かはすぐにわかった。
兵士達の攻撃をその身に受け続け傷ついた騎士人形は、今は全く動いていない――操者が糸を別のことに使っているからだ。


「ええい、貴様らなどにいつまでも後れをとるベルゲではないわっ!」


「馬鹿だな、お前。誰が俺の鎖一本しかないって言ったよ?」

「ぬがぁぁぁ!?」


しかし、それも罠。
糸に注意を向けた瞬間、ユージーンのもう一つの鎖がベルゲの腕を絡め取る。
本来の役割は攻撃用であり、拘束に秀でた力は持たないが……確実に敵の動きを邪魔することはできる。


「ありがとうユージーンさん……! これで、どう……!?」

「がっ……ぐおっ……!?」


動きの鈍ったベルゲを、リアローズの鉄糸がさらに固くきつく縛り上げる。
細くしなやかでありながら頑丈な、特製の糸。
心優しい彼女はこれを人に向けて放つことはあまりないが、今日ばかりはそうもいかない。
ぎちりと肉に食い込む糸から、ベルゲは嫌でも彼女の怒りを思い知ることとなる。


447◆gEU9La026k22/01/30(日)23:05:50.241H7jb (14/17)

(か、かくなるうえは……!)


鎖と糸に封殺されたベルゲは、しかしまだ諦めていなかった。
これらはどれも物理的な拘束。魔力を封じる力までは持っていない。
この場で今度こそ全員を爆発させ、あの傑作を――



「――森の木々よ! 私の想いに応えてください!」

「――彼らには守りを……仇なす者には、鉄槌を!!!」



次の瞬間、リュノの叫びと共に炎さえも突き破り次々に植物の根や蔓が辺り一帯に生い茂る。
緩やかに動く蔓は、捕虜兵達を丁寧に包んで身動きが取れないように。
そしてベルゲに対しては、苛烈な勢いでもって全身を叩き、縛りあげる。


「がっ……はぁっ……!?」


めきめきと締め上げられたベルゲは、ようやくここで事態を理解した。
縛りげられた自分に家畜達。今度は魔力の操作さえ上手くいかない。
それどころか、締め上げてくる樹の先に咲いた氷の華が放つ冷気が呼吸を乱し回復すらも許してはくれない。

――真っ先に潰さなければならないのは、あの姫だった。

――家畜同士の殺し合いを愉しむよりも先に、危険な芽を摘んでおくべきだった。

口に巻きついた蔓のせいで言葉も発せないベルゲは今更な後悔を始め、がくりと項垂れる。
まさか自分が、こんな連中に敗れるなど……
認めたくない敗北の二文字。一体ここからどうすればいいのか。



「――何を終わった気でいる?」



448◆gEU9La026k22/01/30(日)23:06:13.527H7jb (15/17)

酷く冷たい声と共に、因縁のある傭兵がいつの間にか前へと躍り出ていた。



「――マリリンちゃん、ずぅ~~~~っとお前のこと大嫌いだったんだぁ♪」


それに反するような、ひどく明るく無邪気で――恐ろしい声も響く。


「「とりあえず」」


二つの声が、綺麗にあわさった。


直後。




「――これはまずカタリナの分だ!!!」

「――これは殴られたネーロちゃんの分!!!」


振り抜かれた拳がベルゲの顔面を粉砕し、蹴りあげられたつま先がベルゲの股間を打ち抜いた。
絶叫も、蔓が許さない。


「――おかーさんの分は私も殴りたいんですよねぇ……」


そして、最も倒すべき相手であったと認識した姫は、先程の聖女と同じように杖を殴打の為に構え始めている。
予測可能、されど回避不能。
あらゆる対抗を封じられたベルゲは、かつての捕虜に行ったように無慈悲な一方的蹂躙をその身に受けることとなる……


……

――


449◆gEU9La026k22/01/30(日)23:08:12.009H7jb (16/17)

――――
―――
――




ベルゲ「む゛……う゛……!」ボロボロ…

リュノ「はぁ、はぁ……」

セレスティア「リュ、リュノさん。お気持ちはわかりますけど、そろそろ一度やめましょう」

リーチェ「まずは捕われた方々に、私達で魔力をお渡ししましょう」

リーチェ「それにこの炎も、この辺りだけでも消さないと……」キィィィィン!


ザアアァァァァァ…


シュウゥゥゥゥ…


ユージーン「おぉー……やっぱリーチェちゃんの雨は強烈だな」

ユージーン「あとは、あいつらを助けてやることができれば……」チラ…


捕虜兵達「「」」グルグル


マリリン「今は私の魔法で気絶して、縛られているから動けないでいるけど……」

マリリン「全身の魔力を少しでも戻さないと、あの糞野郎を殺すこともできないしまた操られちゃう可能性もある……」



450◆gEU9La026k22/01/30(日)23:09:41.910H7jb (17/17)

マリリン「魔力の譲渡って、本来はとっても大変なの」

ジーク「前にリーチェから聞いている。誰でもできるわけではないと」

リーチェ「……渡す人の身体のことを考えなければ、できてしまうというのが正しいのです」

リーチェ「今、この場で魔力を流せるのは私とお姉様、それに……」

ミナ「わ、私もどうか!」

リーチェ「い、いえ。ミナさんは先程の一撃にもかなり無理な魔力を込められていたようですし……」

リュノ「マリリンさんも、あの短時間で調整した音波を広範囲に放つのは骨が折れた筈」

リュノ「ここはやっぱり、私達が頑張るしかないようですね……!」キィィィィン!

リーチェ「なんとか、命を繋げるだけの魔力だけでも……!」キィィィィン!


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁


451名無しさん@おーぷん22/01/30(日)23:10:43.227CGhY (1/1)




452名無しさん@おーぷん22/01/30(日)23:10:59.8364Pyc (1/1)

ほい


453名無しさん@おーぷん22/01/30(日)23:23:11.007HLLy (1/1)

ベルゲ完全敗北は気持ちいい


454◆gEU9La026k22/01/31(月)00:00:52.038Ldol (1/16)

申し訳ありません、ちょっと接続が不安定なようなので、イベント途中ですが今日はここまでで
明日からはまた通常の更新に戻れればと思います

本日もありがとうございました!


455名無しさん@おーぷん22/01/31(月)00:15:03.287BtiV (1/2)

乙乙


456名無しさん@おーぷん22/01/31(月)01:05:20.354jbwq (1/1)

おつおつ
まさかのジーク傭兵団総出でベルゲ撃破をがっつりやるとは
この感じだと元々の正解はリュノの樹木拘束だったのかな?


457名無しさん@おーぷん22/01/31(月)18:18:07.141Iuon (1/2)

カタリナの魔力も自分には利用しなかったぐらいだし、この後の展開ってベルゲからしたら
『家畜の粗雑な魔力を無理やり体内に入れられ窒息させられる』
っていう肉体的にも精神的にも地獄の苦しみになるんよね……

構わん、やれ


458名無しさん@おーぷん22/01/31(月)19:06:42.350GQ8u (1/1)

確認したら本当にミナのレベルベルゲより少し上回ってるんだな
卑劣な手を選んでばかりで(今回も普通の部下連れて来てない)その皺寄せというか因果応報やね


459名無しさん@おーぷん22/01/31(月)20:09:00.801zzJU (1/1)

接続が不安定になったのもベルゲをすぐには殺さないぞという何らかの意思を感じる


460◆gEU9La026k22/01/31(月)22:34:15.489Ldol (2/16)

こんばんはー
>>458
多数決結果で魔力流しは見送りです
流石にリュノとリーチェも出来てもなかなかしないでしょうし
(ただし肺に植物送って呼吸は妨げます)

>>459
今回は敵のレベルアップ判定がほとんど起きなかった+ベルゲは軍隊戦闘が基本だったのも大きいですね

遅くなりましたが昨日の続きからゆったり再開です


461◆gEU9La026k22/01/31(月)22:34:48.647Ldol (3/16)

捕虜兵救出の為の魔力譲渡後の姉妹の残存魔力

1リュノ

50>27

※基準値を下回った為、消耗大

2リーチェ

50>36

※基準値を下回った為、消耗大

※二人とも消耗が激しく、次の戦闘に参加できません

――

キィィィィィン!


鉄国兵「お……おぉ……ありがとう、ございます……!」

リュノ「いえ、こんな手荒な真似をしてごめんなさい。次の人は……」ハァハァ…


キィィィィィン!


リーチェ「はぁ、はぁ、これで、少しはベルゲ将軍の魔力も出せた筈です……」ハァハァ…

妖精兵「うわあぁぁぁん! リーチェ様ごめんなさいぃぃぃぃぃ!」


キィィィィン!


ミナ「皆さん、どうか諦めないで……!」

森国兵「ああ、なんという温かい光……」

ミナ「あ――」フラ…

森国兵「シスター!?」

リュノ「ああ、もう! お気持ちは嬉しいですけどミナさん無茶しないで!?」


……


462◆gEU9La026k22/01/31(月)22:35:45.903Ldol (4/16)

……


クリス「さて……」コツ…

ベルゲ「ぐ……む……!」モガモガ…

クリス「ジーク殿達やリュノさんが攻撃を中断した理由は、わかっているな?」

クリス「これまでの行為もさることながら、今回のような非人道的な捕虜の扱い……」

クリス「如何に公国内での実績があろうとも、とても許されるものではない」

クリス「何か申し開きはあるか、ベルゲ?」

ベルゲ「ぐむむ……む……!」ギチギチ!

ジーク「無駄だ。リュノの樹縛にユージーンの鎖とリアローズの鋼鉄糸」

ジーク「貴様がどれだけ足掻いたところで、断ち切れはしない」

クリス「口よりも身体を動かそうとしている時点で、僅かばかりの反省も無いようだ……」ハァ…

ジーク「口を開いても、ろくな言葉が出て来そうにないがな」

ジーク「その様子だと、リュノの植物は体内も浸食しているだろうからな」

クリス「リュノさん達の怒りを思えば、当然でしょう」

ベルゲ「むぐ、ぐ……!」

クリス「……捕われた者達を救うため。そのためにお前は殺されずに済んだ」

クリス「しかし、もしかするとリュノさん達の寛大な心により生かされている可能性もある」

クリス「だから、私がお前を処することはしない」

ベルゲ「……!」

クリス「まだゼルガーも止めなくてはならない。言いたいことは山ほどある」

クリス「その鎖も糸も、今後の戦いの為に必要なもの。いつまでもお前を拘束する為だけには使えない」

ジーク「そして、ゼルガーのその先もな」


ジーク「――お前『ごとき』にこれ以上無駄な時間は費やせん」


ベルゲ「ぐむむ……!」ビキビキ!


463◆gEU9La026k22/01/31(月)22:40:46.181Ldol (5/16)

クリス「だから、一度その拘束は解こう」

クリス「――決して逃がしはしないがな」ファサァ…

ベルゲ「むぐ!?」ビクビク!

クリス「ユリーカは、常々言っていた」

クリス「お薬は人の為にある、とな。それは間違っていない」

クリス「ベルゲ、お前も公国の民をそうして救ってきた筈だ……」

ベルゲ「……!」ピクピク!

クリス「だというのに何故、その手を他国の人々にも伸ばせなかった?」

クリス「……返事は求めていない。これはユリーカ特製の麻酔薬だ。動くことも喋ることも、痛みを感じることもないだろう」

クリス「ユリーカの使い方は重傷を負った者を救う為だが……使い方を変えてしまえば、こうして悪用もできてしまう」

クリス「……お前はここに埋めていく。首から上は出してやる」

クリス「自由を奪われた捕虜達の苦しみ、薬の恐ろしさを噛みしめながら……せめて、少しでも悔いるのだ」

ベルゲ「……」

ジーク「穴はもうユージーンが掘ってくれている。ここに埋めるとしよう」

クリス「流石はユージーン。私達の考えも読んでいるということか」


ザッ…ザッ…




464◆gEU9La026k22/01/31(月)22:43:06.679Ldol (6/16)

ベルゲ「……」スッポリ…

クリス「これで完全に無力化できた。数日ならば死ぬこともないでしょう」

ジーク「俺は死んでも構わんがな……」

クリス「……ええ。ですが少なくとも彼らの解放が確実なものになるまでは」

クリス「ジーク殿、そろそろ戻りましょう」

ジーク「そうだな。ゼルガーの炎の雨がまた放たれない保証もない」




ジーク「――ここも、また炎上するかもしれないからな」




ベルゲ「……!」

ジーク「……」チラ…

クリス「ジーク殿?」

ジーク「いや、なんでもない。行こうクリス」


465◆gEU9La026k22/01/31(月)22:47:23.957Ldol (7/16)

……

リュノ「ちょ、ちょっと……疲れました……」ゼェゼェ…

リーチェ「自分の分の魔力が、……」ゼェゼェ…

セレスティア「なんという無茶を……ああ、私にももっと魔法が使えたら……!」グッ…

リアローズ「フラネッタの魔力、使えないかな……!?」ワタワタ!

リーチェ「それは、難しいです……」

リュノ「私達がやったのも、ベルゲの魔力を外に出して代わりに私達の魔力を流すだけ……」

リュノ「今のままじゃ、あの人達は今度は私達の操り人形になってしまったも同じ状況です……」

リーチェ「あとは、私達が倒れないように頑張って……どこかで、皆さんの本来の魔力を取り戻すしかありません……」

ネーロ「ゼルガー将軍に焼き払われたこの場所では、魔力の回復もそう簡単にはできません……」

ネーロ「転移が使えれば、森国に送ることもできたのですが……」


マリリン「みんなー! もうちょっとだけ頑張って! 糞ベルゲはたっぷり蹴り飛ばしてやったし、魔力も少しは抜けたでしょ?」

マリリン「もうすぐ、もうすぐみんなでこの戦争を終わらせるから……!」

ユリーカ「もし痛いところがあれば、言ってください! 残り少ないけど、お薬があります!」

ミナ「わ、私ももう少しくらいなら……」フラ…

イアン「ミナ、自分も大切にしてくれ……」ガシ!


ユージーン「励ましの声ってのも力になる時もあるが、いつまでもああしてるわけにもいかない」

ユージーン「誰かをここに残して、あいつらが動けるようになるまで警護するってのもなぁ……」

クリス「それならば私とユリーカが適任ではあるかもしれないが……」

ユージーン「無茶はやめてくださいよ。さっき揃って飛び出した時はびっくりしましたよ?」

クリス「はは、あのユージーンが頑張っているんだ。雇い主の兄である私も少しは頑張らなければ示しがつかないだろう?」

ユージーン「そういうもんですかねぇ……で、大将。実際問題どうするよ?」

ジーク「そうだな……」

特殊判定
↓1コンマ二桁


466名無しさん@おーぷん22/01/31(月)22:48:13.825RUJl (1/1)

はい


467◆gEU9La026k22/01/31(月)22:59:36.208Ldol (8/16)

親公国兵の救援
25≧25

※基準値と同値の為推参!
――

ドドドドド!

ジーク「ん……!?」


親公国兵達「「皆さん、ご無事ですか!?」


ユリーカ「あ、あなた達は……!?」

親公国兵1「被害の大きいこの辺りの民を救えればと駆けつけたのですが……」

親公国兵2「この状況は一体……?」

ユリーカ「あ、あの、実は……!」


……


親公国兵1「なんと、ベルゲ将軍がそこまでの非道を……」

親公国兵2「わかりました。捕虜の方々は、責任を持って我々がお助け致します!」

クリス「すまない。急にこんな……」

親公国兵1「いえ、我々も少しでもお役に立ちたいのです」

親公国兵2「まずは先の転移陣の場所まで向かえばよろしいでしょうか?」

ネーロ「お願いします。この近辺では転移ができませんが、あの場所まで戻れれば……」

親公国兵1「わかりました! 皆の者、聞いたな! すぐに隊列を組み迅速に動け!」

親公国兵2「皆さんも、どうかお気をつけて……!」



ジーク「これは思わぬ助けだが……ありがたいな」

リュノ「……公国兵の人、みんながあんな人達だったらよかったんですけどねぇ」

――
※捕虜兵達が危険領域から運び出されました


468名無しさん@おーぷん22/01/31(月)23:03:58.229wO4x (1/1)

よしこれで安全圏?


469◆gEU9La026k22/01/31(月)23:09:48.720Ldol (9/16)

――

……


イアン「公国の兵も、良識がある者がいる……」

イアン「部下達も、それをわかってくれるだろうか?」

リアローズ「大丈夫だよ、きっと……」

リアローズ「でも、本当によかった……」ホッ…

セレスティア「まさかベルゲがあんな真似をしてくるとは驚きでした……」

セレスティア「この子が果敢に挑んだことにも、驚かされましたけど」ナデナデ

ユリーカ「だ、だって、私も許せなかったんです……!」

ユリーカ「気がついたら身体が勝手に動いていて……///」

ユージーン「いやぁ、捕虜って元々は正規兵だろ?」

ユージーン「それを一人で抑えこめるって、やっぱりユリーカ様も将来有望かもなぁ?」

クリス「……できればあんな真似はもうしてほしくないないが」

クリス「ユリーカにはもっとこう、淑やかで品のあるだな……」

リュノ「クリスさん、それは姫に対する偏見なのでは?」

セレスティア「ええ。ユリーカは立派でしたよ?」

マリリン「だからこそ、あの人達も慕ってくれているんだと思うなー♪」

マリリン「……やっぱりマリリンちゃんの地位が脅かされそうな気配がする」ボソリ…

ネーロ「マリリンさんなら大丈夫ですよ。ユリーカ様とは方向性も違いますし……」

リーチェ「けほ……」

ネーロ「っ、大丈夫ですか?」

リーチェ「だ、大丈夫です。ちょっと魔力を一気に使い過ぎて……」

ミナ「大変な状況ですけれど、少しは休息しましょう。このままでは以前の私のように……」ブル…

ジーク「そうだな。みんな、少し休息をとろう」


470◆gEU9La026k22/01/31(月)23:16:51.317Ldol (10/16)

――『公国六将二席の末路』――
……


リュノ「ほらリーチェ、眠くなる花……あれ?」

クリス「リュノさんもあれだけの人数に魔法を使ったんです」

クリス「消耗していて当然でしょう。さあ横になって」

セレスティア「私達はまだ余力がありますから。安心してお休みになって欲しいんですの」


ザッ…


ジーク「……」

セレスティア「あら? ジーク様どちらへ?」

ジーク「……何、少し俺も様子を見にいこうと思ってな」

ユージーン「それなら俺も……」ピク…


ジーク「……」ギュ…


ユージーン「……」

セレスティア「……」

セレスティア「ユージーン、ここはジーク様のご厚意に甘えましょう?」

ユージーン「……そうですね」ストン

ユージーン「……ジーク」

ジーク「……みんなを、しっかりと休ませておいてくれ」

セレスティア「……わかりました」コクリ

ユージーン「……お姫様達には特に注意を払っておく」

ジーク「すまないな……」ザッ…


……

――


471◆gEU9La026k22/01/31(月)23:22:52.046Ldol (11/16)

――

……


ボコ…ボコ…!



ザッ!


ジーク「……やはり、動けたか」



ベルゲ「っ……!?」



ジーク「本当であれば、俺達がこの場を去ってから逃げ出したかったんだろうが……」

ジーク「あの状態でこの辺りが焼き払われたら、貴様は間違いなくそのまま焼け死んでいただろうからな」

ジーク「そうなる前に逃げ出そうと考えるのは、当然のことだ」


ベルゲ「ぐ……!」ジリ…


ジーク「……貴様は薬学にも精通していると聞いた」

ジーク「自分の毒に影響を受けない様、貴様の身体が様々な抗体を持っていることもすぐに推測できる」

ジーク「ユリーカの薬は悪意の無い優しい薬だ」

ジーク「歪んだ貴様が作る麻酔薬の方がより性質が悪いだろうし、それが効かないならユリーカの薬も効かない」ジリ…


ベルゲ「うぅ……!」ジリ…




472◆gEU9La026k22/01/31(月)23:30:11.747Ldol (12/16)

ジーク「だが、流石にリュノの植物にまでは対処しきれなかったか?」

ジーク「随分と息苦しそうだなベルゲ?」ジリ…

ベルゲ「っ……」ジリ…

ジーク「植物の中には、人体に入り込んで成長する恐ろしいものも存在するみたいだからな……」

ジーク「それでなくとも、リュノの氷華を至近距離で浴び続けていたんだ」

ジーク「呼吸は乱れ、薬と同じく得意とするだろう回復魔法も上手く使えない……違うか?」ジリ…

ベルゲ「ぐ……ぐ……!」ジリ…

ジーク「先に断っておくが、俺は薬や毒にはかなり強い耐性を持っている」

ジーク「それにリーチェの光の魔力もある。お前の薄汚い手は、通用しない」

ジーク「その身体で、俺とやりあうか? 俺はまだ、お前を殴り足りないし丁度いい……」ジリ…

ベルゲ「……!」ジリ…




ジーク「――麻酔も効いていない、口を塞ぐ植物ももうないんだ。 何か言ったらどうだベルゲ?」ギロリ!




ベルゲ「……!!!」


473◆gEU9La026k22/01/31(月)23:36:40.657Ldol (13/16)

ベルゲの命乞い(>>430)

85(相当なもの。もう形振り構ってられない)

――


ベルゲ「――た、頼むっ!!!」ガバ!


ジーク「……!」ピク!

ベルゲ「どうか、どうか私を見逃してくれ……!」

ジーク「……どこまでも身勝手な男だな」

ジーク「お前が捕虜達に……」ザッ…

ジーク「姫達に……」ザッ…

ジーク「ネーロに……」ザッ…

ジーク「そしてカタリナにした仕打ち、忘れたとは言わせんっ!!!」ドゴォ!


ベルゲ「ぶげぇぇぇぇぇ!?」ズシャアアァァァァァ!


ジーク「安心しろ。すぐには殺さない……」

ジーク「捕虜達のこともあるが……」

ジーク「俺のこの感情が、おさまりそうにないからな……」


ベルゲ「ま、待て……! 待ってくれ……!」ボタボタ…!

ベルゲ「私の話を、聞いて下され……!」

ジーク「話、だと……?」ピク…