538以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/16(火) 00:10:28.44eIKT+PVj0 (1/2)

アルト「確かにこの妖精國に存在する妖精のほとんどは、一瞬の楽しみと快楽、自身の目的の達成の為なら昨日までの恩義を平気で捨てる・・とても救いようもない存在かもしれない・・」

アルト「でもだからって、そんな彼らをただ見捨てるのもどうかと思うんだ。妖精の中には、コーラルやマイクのような妖精もいるようだしね?」

コーラル「アルトさん・・。」

バーゲスト「アルトの言う通り・・そんな愚かな妖精達でも、自身らの意思で物事を決める猶予があっても良いと私は思ってもいい・・。」

メリュジーヌ「どうせあの妖精たちは妖精たちで、『どう死ぬのか?』・『どう生きるのか?』を決めるのは彼ら自身で決めるほうが、彼らのためだと思っているからね?」

ボガード「『どう死ぬのか?』・『どう生きるのか?』・・かぁ・・。」


オォォォ~~~!!(妖精騎士達2人と女王軍の兵士達が融解した城壁から入ってくる)

パタパタパタァァ~~!!(二代目妖精騎士トリスタンが迫ってくる)


カイニス「どうやら・・迷っている時間はなさそうだな?」外の様子を見て・・

アルト「あぁそうだな・・。みんな、聞いてくれ!!」ジョルニやボガード達に向けて話す

アルト「俺とバーゲストとメリュジーヌで、侵入する女王軍達を打ち倒し・・裏門への侵攻を防ぎつつ、時間を稼ぐ・・」

アルト「ジョルニ達はカイニスとハベトロット達と一緒に裏門へ行き、そこの門を開いて逃走経路を確保してくれ!!」

ジョルニ「わかったよ父さん!ルージュ、みんな!!」

ルージュ達6人の子供達「アァ(えぇ)!!」頷く

ハベトロット「あぁ、任しておけ!!」ガッツポーズ

マシュ「はい!」頷く


ボガード「アルト、私も共に戦う!!妖精騎士アグラヴェインには、我らの話を盗み聞きした事もあるからな・・。」

マシュ「で、ですが・・ボガード様1人では・・」

ボガード「大丈夫だ。こんな怪我ぐらい・・牙の氏族である私にとってはかすり傷程度だ!心配する必要は無い。」

アルト「それに俺には、3つの力の1つである回復の能力『ヒール』があるからな。即死でなければ、問題ない。」

ハベトロット「ほら、だってさ。アルト達なら大丈夫さ!なんたって、あの妖精騎士だったバーゲスト達を妻にしちゃうぐらいだからさ!」

マシュ「そうですか・・。あ、あの・・どうかお気を付けて、ボガード様!」

ボガード「あぁ・・あとで裏門で会おう。ハベトロット、カイニス・・アルトの子供らと妃を頼む!!」

ハベトロット、カイニス「あぁ(おうよ)!!」タッタッタッタァ~!!(走り出す)

マシュとコーラルとジョルニ達「ーーーーー」タッタッタッタァ~!(カイニス達の後を追う)


マシュとコーラルとハベトロットを護衛するように、カイニスとジョルニ達は裏門へ向かって、城を降り始める


539以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/16(火) 07:03:36.345nrfAPlc0 (1/1)

アルトによってボガードは正気でいられたが、代わりにスプリガンが他の妖精を使って、ブラックバレルを使うとは・・


540以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/16(火) 22:43:53.00eIKT+PVj0 (2/2)

ボガード「アルト、頼む。」傷口を押さえつつ、アルトに駆け寄る

アルト「あぁ!ヒール(回復)!!」キィィン!ジュググゥゥ~・・(傷口を塞ぎ、ボガードを回復させる。)

ボガード「フウゥゥ・・・フングゥゥ~~!!」ギュィィン~~!!(身体の中の力を溜める)

ビリビリビリィィ~~!!(筋力が増し、一部の衣服が破れる)


ボガード「フゥゥ・・フゥゥ・・久しぶりの戦闘だが、これで私は戦える。行くぞ、アルト!!」アルトに顔を合せる

アルト「あぁ!!」

バーゲスト「アルト、私に掴まれ!一気に行くぞ!!」アルトを抱きかかえる

アルト「あぁ、頼むバーゲスト!!」バーゲストに掴まる

メリュジーヌ「えぇ!!」ギュィィ~ン!!(仮面を付け、飛び立つ)


アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人は迫り来る女王軍の裏門への侵攻を抑えるべく、城の外へ飛び降りていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト達が城から出た直後・・・


スプリガン「おい、待て!?私を置いて行くじゃない!!私を『歪みの岬』まで案内を・・・」置き去りにされる

スプリガン「・・アァ~~クソッ!!何が妖精だ、何が『予言の子』だ、何がアルト・オルラントだ!!私は、アルトと違って・・何も出来る事なんて無かったんだぞ!!」激昂する


ガバァァ~!(フード付きのローブを羽織る)

スプリガン「裏門から逃走経路を確保だと・・私はゴメンだからな!!」タタタタタッ!!(逃げ出す)


アルトやボガード達に無視され、孤独となったスプリガンは1人・・ルージュからこっそり奪った 特殊なフード付きローブを羽織り、別ルートからシェフィールドを脱出しようとしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:城下へ向かう道にて・・・


バーゲスト「ハァァ~~!!」ジャラジャラァァ~~!!(鎖を使って、下に降りる)

アルト「~~~~。」バーゲストに掴まる

メリュジーヌ「・・・・・・!!」ビュゥゥ~ン!!(空から向かう)

ボガード「フンッ!ハァァ~~!!」ピョンピョン!(壁と木を蹴りつつ、城下へ向かう)

アルトとボガード達4人は、それぞれの動きで城下に向かって突き進んでいた・・。


ボガード「・・・・・・。」バーゲストの事を見ながら・・

バーゲスト「・・・・・・」前を見て進んでいる

ボガード「・・・。(随分と成長したな・・バーゲストよ。)」バーゲストの事を思いながら・・


城下へ向かう途中・・ボガードはバーゲストに対して、ある出来事を思い出していた・・。


541以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/17(水) 00:00:26.09QCmqyOdF0 (1/2)

400年前・・女王暦1615年:オックスフォード近く(涙の河)


ゴロゴロゴロォ~!ビカァァ~~ン!!ザババァァ~~!!(大雨が降り注ぎ、川が氾濫しそうになる)

牙の氏族1「うわぁぁ~~!?」風に飛ばされる

牙の氏族2「ノワァァ~~!?」川に流される


牙の氏族の兵隊長「ここままでは、オックスフォードが河の増水で沈んでしまいます!!」焦る

ウッドワス「くぅぅ・・おい、ファウル・ウェーザー・・いつになったら壁を作ってくれるんだ!!このままでは、オックスフォードが河の底に沈んでしまうんだぞ!?」

ファウル・ウェーザー「ふん!オックスフォードでタダ飯が喰えると思って、コーンウォールから出張したんだが・・わしの力を涙の河の氾濫防止に使うのが目的だったとはネェ~?」生意気そうにする

ウッドワス「つぅぅ・・・(一夜で大聖堂を作り出す力を持つあやつ(ファウル・ウェーザー)を使って堤防を作り、なんとか河の増水を防ごうと考えたが・・)」

ウッドワス「(こんな気まぐれで面倒くさい性格の妖精に・・この誇り高い牙の氏族である私が振り回されるなんてぇ~~!!)」キリキリキリ・・(ストレスがたまる)

ファウル・ウェーザー「ふっふぅ~ん♪」ホジホジホジ・・(鼻くそをほじる)


女王暦1615年の雨期・・オックスフォードとノリッジを結ぶ涙の河を中心にこの世のものとは思えない大粒の大雨が降り注ぎ、オックスフォードは河の氾濫に巻き込まれようとしていた・・。

『大雨の厄災』と呼ばれるこの『厄災』は、水の大妖精と呼ばれてた大妖精『ドラケイ』を暴走させ・・河の水を溢れさせるように涙の河の近くを暴れ回った・・。

この『大雨の厄災』に対処すべく、女王陛下の命令により周辺近くの妖精達と共に堤防を作り・・何とか川の増水による氾濫を防ぎつつあった・・。


牙の氏族の兵隊長「ウッドワス様!!河の近くに向かって、牙の氏族だと名乗る子供の妖精がこっちへ向かっていると通報があって・・」

ウッドワス「なに!?まさか黒犬の娘が・・。あんなのほっとけ!あんないずれ『厄災』となり得るあやつなど、河の氾濫で溺れてしまえば良いってもんだ・・。」

牙の氏族の兵隊長「へ、へぇ・・・。その娘については、ボガード様が対処に向かわれたと報告がありまして・・」

ウッドワス「!?。(ボガードめ、余計な事を・・・。)そんなの勝手にしろと伝えていろ!!」キリキリキリ・・

牙の氏族の兵隊長「へ、へい!!」頷く


妖精國を襲った大厄災:『モース戦役』から400年がたった頃・・オックスフォードの領地で1人の妖精がこの世に生まれた。

牙の氏族の妖精でありながら、その姿に牙と毛皮がなく・・姿もまた、風の氏族と同じ体型をしていた・・。

それはかつて排熱大公ライネックの次代、ウッドワスが倒したモースの王が死に際に放った言葉の通りの姿を持った妖精そのものだった・・。

野生の掟(ワイルドルール)を宿し、弱肉強食の理で育つ、強者となるべくして生まれた人の姿の黒犬・・。

愛した者を食べて生きる、この世のものとは思えない、とてもおぞましい妖精の存在に・・

当時のウッドワスや他の牙の氏族の妖精達は、その『黒犬の娘』である妖精を迫害していたのであった・・。


542以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/17(水) 06:48:14.19Eucwj26j0 (1/1)

ファウル・ウェーザーのあの怠惰ぶり・・。バーゲストがファウル・ウェーザーを喰らう理由もなんとなくわかる気がする。



543以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/17(水) 23:35:47.29QCmqyOdF0 (2/2)

オックスフォード近く(ウッドワスが居る所の近く)


ザァ~~ザァ~~ザァー~~!!(大雨が降りそそぐ)

幼少のバーゲスト「アァァァ~~~~!!」大雨の厄災に向かっていく

ドラケイ「ォォォォ~~~~!!」ザッバァァァ~~~ン!!(川の水を放つ)

幼少のバーゲスト「きゃぁぁ!?」流されそうになる

ボガード「バーゲスト!!」ガバッ!(バーゲストを川の水から助け出す)


ボガード「おい!!大丈夫か、バーゲスト!?ここは危険だ!!」

幼少のバーゲスト「離して!!私は牙の氏族として、あいつをやっつけるのだからぁ~~!!」バタバタバタ!!(暴れる)

ボガード「今のお前ではとても敵わぬ!!ここは一旦戻るんだ!!」ダダダッ!(オックスフォードへ引き返す)


ボガードは大雨でズブ濡れになりながらも、河の水に引きずり込まれそうだった幼少のバーゲストを助け出し、オックスフォードへ戻っていった・・。
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オックスフォード:とある屋根ありの所


ボガード「どうしてあのような事をしたんだ!?危うく河に引きずり込まれる所だったぞ・・・。」叱る

幼少のバーゲスト「だって・・・他の牙の妖精達みんな、私の事をいじめたり・酷い事を言ってくるの・・」哀しそうにする

幼少のバーゲスト「私・・牙の氏族なのに、みんなと違って身体に毛が無いし・・人間の子供のようだし・・。」

幼少のバーゲスト「ウッドワス様なんて・・私の事をいつも、『厄災の子・黒犬の娘』だとずっと言ってくるの!」

ボガード「・・・・。そんなことで泣くようでは他の妖精達から馬鹿にされるのも無理はないなぁ・・。」

幼少のバーゲスト「うん・・。だから私は・・牙の氏族として、私の事を認められたくて・・あの厄災を倒そうと思ったの・・。」

ボガード「そうだったか・・。だだ力も魔力もとても未熟とも言えるいまのお前では、あの『大雨の厄災』に返り討ちに遭うだけだぞ?」

幼少のバーゲスト「うぅぅ・・・。」泣きそうになる


ボガード「誰からも認められなくても、お前は誇り高き牙の氏族なのは確かだ。私にとってはな・・・」

幼少のバーゲスト「ボガード様・・・。」

ボガード「牙の氏族たるモノ、強くあらねばならない・・。無く暇があれば、その刻を己自身を鍛える事に使え!」

幼少のバーゲスト「!!?。はい!わたし、強くなりますっ!」

ボガード「ふん。そうだな・・そんなお前に一言言おう・・。一度しか言わんから、よく聞いておくんだな。」


ボガード「『犬と呼ばれたくなければ、爪と牙で戦わなければよいバーゲスト。尊き血を継ぐ者よ。おまえは、優れたその角(けん)で戦うのだ』」

幼少のバーゲスト「私の・・この角で・・」自身の角を見ながら・・


ギュウオォォ~~~ン!!ドガァァァ~~~ン!!(モルガンの攻撃が『大雨の厄災』を討ち払う)

ピカァァ~~ン!ギラギラギラァァ~~・・(空が黄昏に戻っていく)


モルガンが駆けつけ、『大雨の厄災』と共に水の大妖精『ドラケイ』を葬り去り・・

そこから雨雲が晴れていき、ボガートとバーゲスト2人を光り照らすのであった・・
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私が思いつきで言ったその事をいたく気に入ったその子はそれ以来、自身の手に剣を持つようになり・・

彼女は漂流物の書物から得た『円卓の騎士』を手本に、彼女は騎士として日々の鍛練を積み、女王に見初められる程に成長し・強くなった・・。


544以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/18(木) 23:50:07.501XHCoNrO0 (1/2)

200年前・・・女王暦1800年:キャメロット(玉座の間)


モルガン「黒犬公■■■■■。貴殿のその力量、騎士としての強さと功績を認め、貴殿に妖精騎士の称号を与える。」

■■■■■(バーゲスト)「ハッ!ありがたきお言葉、感謝いたします。」

モルガン「うむ。では貴殿を妖精騎士として任命すると共に、着名する名を貴殿の名として名乗るがいい・・」ガシャン・・(黒剣を彼女に向ける)

キラァァァ~~ン!!(魔方陣が敷かれ、輝く)


モルガン「今日から貴殿の名は・・『妖精騎士ガウェイン』だ。」

モルガン「ガウェイン。その力と角(けん)を持って、我が妖精國を守る盾となれ。」

■■■■■→妖精騎士ガウェイン「ハッ!!この妖精騎士ガウェイン・・この名に誇りを持って、あなた様に忠誠を誓います。」


パチパチパチパチィィ~~!!(氏族長と30の大使達の拍手喝采)

ボガード「・・・・・・。」拍手もせずにただ見ている


女王暦1800年・・。女王モルガンに見初められた彼女(バーゲスト)は、彼女を妖精暦の終わり以来・・咳が空白であった妖精騎士の称号を受領されたと共に彼女は『妖精騎士ガウェイン』となった。

強者として生まれ落ちた事に悩み、弱者を搾取し続けなければならない自分を憎む、見苦しい泣き顔を見せていた彼女がここまで成長するとは、正直わたしも驚きだった。

しかし彼女が妖精騎士となった時点で、わたしは彼女(バーゲスト)の事を思い返すことをやめることにした・・。それは自分自身のためであり、彼女自身のためでもあった。

もし彼女がわたしに牙を向けたとしても、憎しみの感情を持つ相手に傷もつかないわたしの亜鈴を適用させるためであり、彼女やわたし・・互いに迷いもなく戦う為でもあるのだ。


彼女は妖精騎士となり、自ら進んでモースから妖精を守る盾となり・・彼女は『キャタピラー戦争』を妖精の勝利へと導いた。

弱者の気持ちを理解し、強者である事に責任を求める彼女にとっては・・彼女が『妖精騎士ガウェイン』なるという事は必然だったのかも知れなかったと・・その時のわたしはそう思っていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在・・・(城下近くの所にて)


ボガード「(今思えば、もし私とバーゲストがアルトと出会わなかったら・・今でも私とバーゲストは、互いに争う形となっていたかもしれない・・。)」

ボガード「(その時は・・私があの『鉄の筒(ブラックバレル)』を使い、その力に魅入られ・・自分自身が壊れるまであの筒で全てを焼き払っていたのかも知れない・・。)」

ボガード「(だが、だからこそ・・アルトが出会った事で、バーゲストは黒犬の楔から解き放たれ、私は生まれ変わる事が出来た・・。)」

ボガード「(こうしてバーゲストとメリュジーヌと共闘できる事に、私は誇りに思っているぞ・・アルト!)」アルトとバーゲストの事を見ながら・・


女王軍の兵士1「なっ!?上から来るぞ!!」構える

女王軍の兵士達「~~~!?」武器を構える

ボガード「グガァァ~~~~!!」ビュゥゥ~~ン、ガシュン!!(爪で引っ掻く)


ガシュン!!バシュゥゥ~~~!!(女王軍の兵士達が切り裂かれる)

女王軍の兵士達「ーーーーーーーー」ガシュゥゥ~~・・(身体を斬り裂かれる)

ボガード「来るがいいモルガンの猟犬共!!このシェフィールドの牙の氏族、ボガードが相手になるぞ!!」ジャキン!(爪をたてる)

メリュジーヌ「・・・・・!!」ガシィィン!!(降りてくる)

バーゲスト「・・・・!!」ドシィィ~~ン!!(着地する)

アルト「・・・・!!」構える


アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人は、女王軍の兵士達の前に立ちはだかり・・その兵士達の倒すように彼らは戦う体勢を整えていた。


545以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/18(木) 23:53:28.211XHCoNrO0 (2/2)

あり得るはずがなかった・・バーゲストとボガードとの共闘・・。


546以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/19(金) 23:10:32.03FrdlSNcM0 (1/3)

数分前・・・シェフィールド:城壁跡地にて・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」シェフィールドの今の状況を見る

二代目妖精騎士ガウェイン「た、助かったぜ・・。感謝するぜ、アグラヴェイン・・。」感謝を送る

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・危うくあの熱線をモロに受けるところだったわぁ・・。」汗を拭く

妖精騎士アグラヴェイン「(あの黒い閃光・・・間違いなく『ブラックバレル』ね。アプリ版FGOで見たことあるけど、これほどとは・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(ウィンキーにシェフィールドに潜入中のスプリガンとグズリーを煽らせ、内乱を誘おうと頼んだが・・まさか『ブラックバレル』を使ってくるとはね・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(本家FGOではボガードが使ったシーンはあったけど、一体誰があのブラックバレルを撃ったのか・・。)」

妖精騎士アグラヴェインはグズリーがブラックバレルを使用した事を知らず、誰がブラックバレルを使用したのかを考察しつつ、燃えさかる城壁跡地の様子を見ていた・・。


アグラヴェインの兵士「おお・・・アグラヴェイン様、ガウェイン様!信じられない、ご無事でしたか!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・信じられない・・・・?あの光弾の事を言っているのか?あんな熱いだけの魔力光に私がやられるとでも・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「確かにあれは鉄の毒も帯びているのだが・・モルガン陛下の一撃に比べればあんな攻撃など、下の下の内よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私に結界を張らせるぐらいの魔力光だが・・見ての通り、私とガウェインが無事であると証明している・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「あぁ・・俺もあれを見て、肝が一瞬冷えたが・・アグラヴェインが平気というなら、安心だな?」


二代目妖精騎士ガウェイン「おい、さっさと進軍を再開しろ!それでもキャメロットの精鋭の兵士だというのか、クソッタレ!!」怒鳴る

二代目妖精騎士ガウェイン「ボガードの奴らは何を血迷ったか、最強の守りを自分の方から壊してくれたからなぁ?」

二代目妖精騎士ガウェイン「とっとと中に入って城下にいる者らを、1人残らずぶっ殺してやろうぜ!!」ジャキィィン!!(妖精剣ソードアルタイルを掲げる)

女王軍の兵士達「オオオォォォ~~~~!!」士気が高まる


妖精騎士アグラヴェイン「待ちなさい、二代目妖精騎士ガウェイン。まだシェフィールド内部へ行くには少し早いわ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「はぁ!?何言ってるんだアンタは・・・。城壁が崩れている今こそ、シェフィールドに残る奴らを一掃できるんじゃないのか!?」

二代目妖精騎士ガウェイン「それとも、あの魔力光線に怖じ気づいたのかぁ・・妖精騎士アグラヴェインよぉ~?」煽る

妖精騎士アグラヴェイン「そうではない。いま兵を進めたとしても、彼女の毒牙に巻き込まれ、自分から死にに行くような事だと言ったのよ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「彼女って・・・まさか、今ここで『奴』を出す気か!!」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。」タッタッタッ・・(護送車の所へ向かう)


アグラヴェインの兵士「奴って・・・まさか『二代目妖精騎士ランスロット』様を護送車から出すと!?それは不味いですよ!!」

アグラヴェインの兵士「ランスロット様の異端の亜鈴の力はとても我らにとっても手の施しようがない程、危険きわまりないモノでして・・」

アグラヴェインの兵士「第一、この護送車の倒れようから見て・・いくらあの二代目妖精騎士ランスロット様でも、あの魔力光を受けていたとしたら・・」護送車の様子の見ながら・・

アグラヴェインの兵士がブラックバレルの一撃で斜め倒しになっている護送車に近づき、小さく壊れ開いている部分から中を見ようとすると・・


謎の黒い手「!!!!」ガシッ!(兵士の腕を掴む)

アグラヴェインの兵士「!?」腕を掴まれる

謎の黒い手「グガァァァ~~~!!」ガリガリィィ~~!!(中に引き込む)

アグラヴェインの兵士「わ、ワァァァ~~~~!!?」引き込まれる


ガリッ、ベキッ、バキッ、ボキッ!!(引き込みながら、兵士を喰らいつく)


547以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/19(金) 23:55:05.25FrdlSNcM0 (2/3)

女王軍の兵士達「~~~~~!?」ドン引きする

女王軍の兵士1「あのような魔力光でも二代目ランスロット様はご存命とは・・・」ガクガクブルブル・・(震え上がる)

女王軍の兵士2「あぁぁ・・だからオレ、あいつの側の軍列に行きたく無かったのにぃぃ・・」ブルブルブル・・(震え上がる)

二代目妖精騎士ガウェイン「おいおい・・大丈夫なのかよ、これは・・?」周りの状況を見ながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」護送車に近づく


サラサラサラァァ~~・・・(黄色い夢の砂を護送車の中に入れ込む)

妖精騎士アグラヴェイン「落ち着けランスロット・・・あなたが興奮するのもわからなくないわ。あなたの事を苦しめているその元凶がすぐ目の前に広がりつつあるのだからね?」

謎の黒い手→二代目妖精騎士ランスロット「グゥルルルル~~・・・・」うなり声を上げる

妖精騎士アグラヴェイン「でも大丈夫。あなたの力があれば、あなたを苦しめるモノを消し去ることが出来るわ?」サラサラ~・・(砂を動かす)

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・。」黙り込む

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・!!」ビィィィン!!

ガチャッ!ガシャ!ガシャァン!ガシャ!ガチャガチャッ!!(護送車のロックを開け始める)


妖精騎士アグラヴェイン「行きなさい■■■。あなたの手で・・このシェフィールドにいる者すべてをあなたの同族へと変えるがいい・・。」最後のロックに手を掛ける

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・。」大人しくしている

女王軍の兵士達「・・・・・。」緊張が走る

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・。」ゴクッ!(つばを飲む)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・行け。」ギィィン!!(最後のロックを開ける)

ドガシャァァ~~~ン!!(鋼鉄の護送車の扉が勢いよく開く)


ピョォォ~ン、ガシャンッ!(着地する)

二代目妖精騎士ランスロット「・・・グルルルゥゥ~~~!!」ガシャン、ガシャン・・(手にある2本の槍を構える)

ガシャン!ダダダダダダァァァ~~~!!(シェフィールドに向けて走り出す)


黒い鎧を装着し、頭には黒く禍々しい西洋甲冑の兜を被った少女のような妖精騎士・・。

まるでバーサーカーのランスロットを思わせる姿と思わせる妖精騎士の少女は、崩れた城壁からシェフィールドの城下に向けて走っていった・・。



妖精騎士アグラヴェイン「(これでよし・・。)進軍よ!ランスロットに続けぇぇ~~!!」号令を出す

女王軍の兵士達「お、オォォォ~~~~!!」ダダダダダダァァァ~~!!(軍を進める)


妖精騎士アグラヴェインの号令と共に、正門からなだれ込むように女王の軍隊が攻め入っていった・・。


548以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/19(金) 23:57:40.93FrdlSNcM0 (3/3)

ついに二代目妖精騎士ランスロットも動き出す!

そしてシェフィールドの妖精達は一体どうなるのやら・・


549以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/20(土) 09:00:56.34cQN2dNtV0 (1/3)

シェフィールド:城下町(崩れた城壁側)


シェフィールドの兵士1「ゆけ!ゆくんだぁぁ~~!!」号令を出す

シェフィールドの兵士達「オォォォ~~~!!」応戦する


二代目妖精騎士ランスロット「グガァァァ~~~!!」ピョォォ~ン!(飛び出してくる)

シェフィールドの兵士1「あ、あいつはまさか!?」目の前を見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥ~~!!」ギュウィィ~~ン!!(双方の槍の先端が回転する)

シェフィールドの兵士1「う、うわぁぁ~~!?」襲われる

ガジュッ!ギュグチャァァ~~!!(ドリル状の双方の槍で兵士らを惨殺する)


二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥゥ~~・・・」ギロリッ!(シェフィールドの兵士達を見つめる)

シェフィールドの兵士達「ヒィィ~~!?」怯える

二代目妖精騎士ランスロット「グルルゥゥ~~・・・・!?」何かを思い出す


妖精騎士アグラヴェイン(伝達の声)「(『予言の子』は殺すな。モルガン陛下に献上する大事な捕獲対象だからね?)」

妖精騎士アグラヴェイン(伝達の声)「(『予言の子』は必ずしも裏門から逃げると思われる。先回りをし、あなたの同族と共に『予言の子』以外の彼女に組する妖精達を抹殺せよ・・。)」

二代目妖精騎士ランスロット「・・・・・・・ガウッ!!」ピョォォ~ン!!(勢いよくジャンプする)


ガタンッ、ダダダダダダァァァ~~!!(裏門に向けて走っていく二代目妖精騎士ランスロット)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:城下町(正門先の中央)

オオオォォォ~~~~!!(女王軍の兵士達がなだれ込んでくる)


正門から女王の軍がなだれ込み、シェフィールドの兵士達が応戦する。

家に立てこもり、押し入ってきた女王軍に手を合せ降伏する住民達。 正門の陥落を見て、我先に裏門へと急ぐ住民達


スプリガン「~~~~~。」隠れながら街から逃げ出す


ジョルニ達とは反対側の所から・・フードを被り、独学でシェフィールドを脱出しようとするスプリガン。

特殊なフード付きのローブの効力で、誰にも認識されず・・ただ戦火を避けつつ、シェフィールドの正門へと進んでいくのであった・・。


そんな中で・・・


550以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/20(土) 21:54:03.20cQN2dNtV0 (2/3)

ジュボォォ~~!!(業火が放たれる)


女王軍の兵士1「ーーーーーーーーー」ジュボォォ~~!!(炎に焼かれる)

女王軍の兵11「なぁ・・・あの炎の壁はまさか!?」炎が放たれた先を見て・・

バーゲスト「ハァァァ~~~!!」ガウゥゥゥン!!(魔犬の斬撃)

女王軍の兵士2「ぐわぁぁぁ~~!!」ガシュゥン!!(切り裂かれる)

女王軍の兵士1「せ、先代の妖精騎士ガウェインだぁ~!?」叫ぶ


ボガード「グガァァ~~!!」ガシュン!!バシュゥゥ~~!!(爪で敵を引き裂く)

女王軍の兵士達3「ーーーーーーーー」ガシュゥゥ~~・・(身体を斬り裂かれる)

シェフィールドの兵士達「ぼ、ボガード様!?」後ろを振り返る

ボガード「フンッ!!」ドシィィン!!(着地する)


メリュジーヌ「ヤァァァ~~!!」ババババァァ~~ン!!(空から光弾を連射する)

女王軍の兵士達4「ぐわぁぁぁ~~!!」爆風に巻き込まれる

アルト「ヒール(改悪)!!」キィィン!!ペチ、ペチッ!!(女王軍の兵士達5に触れる)

女王軍の兵士達5「ーーーーーーーーーーーー」バシュゥゥン!!(内部から破裂する)

アルト、バーゲスト、メリュジーヌ、ボガードの4人が攻め込んでくる女王軍の兵士達を一掃する


シェフィールドの兵士達「オォォ~~!!ボガード様、バーゲスト様が戦場に来てくれたぞぉぉ~~!!」歓声を上げる

ボガード「お前達、このシェフィールドはもう持たん!急ぎ裏門へ向かい、城下の住民達を避難させるんだ!!」

シェフィールドの兵士「えぇぇっ!?しかし裏門を開けてしまえばそこから・・・」

ボガード「良いから行け!!話は追って離す。さっさと行くんだ!!」命令する

シェフィールドの兵士「は・・ハハッ!!」タッタッタッタッ!!(走り去る)

シェフィールドの兵士達「~~~~~!!」タッタッタッタッ!!(裏門へ急行する)

ボガード「よし。住人達の避難は彼らに任せて、我らは正門から入ってくる奴らを片付けるぞ!!」

アルト「あぁ!!」

バーゲスト「フン・・キャメロットの精鋭である女王軍の兵士でも、我らの力の前では・・・」


ゴロゴロゴロォォ~~!!バリバリィィ~~!!(落雷が放たれる)

アルト「!!!」ギュウイィィン、ガキガキガキキン!!(バリアで防ぐ)

ボガード「ツゥゥ・・・今の落雷はまさか!?」前を見る


タッタッタッタッ・・(妖精騎士アグラヴェインと二代目妖精騎士ガウェインがやってくる)

パタパタパタァァ~~・・スタッ!(二代目妖精騎士トリスタンが降りてくる)


二代目妖精騎士ガウェイン「クッフフフフフゥ~・・・。」シャキィン!(妖精剣ソードアルタイルを光らせる)

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・。」

アルト「妖精騎士アグラヴェイン・・。」睨み付ける


551以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/20(土) 23:43:41.78cQN2dNtV0 (3/3)

二代目妖精騎士トリスタン「あらあら?先代の妖精騎士お二人方に異界の降臨者・・それに愚かな牙の氏族のボガードが揃って、戦場に参戦するとは・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「今更過ぎると思っているが・・会えて光栄に思えるぞ、先代様?」二ヤァァ・・(笑う)

バーゲスト「くぅ・・お前達が、モルガンを裏切った後に新たに任命した二代目の妖精騎士・・異端の妖精(イレギュラーズ)の妖精達か?!」

二代目妖精騎士トリスタン「アハハハハ!そうよ、私が先代の妖精騎士トリスタン・・裏切り者のバーヴァン・シーに変わってトリスタンの名を着名した、二代目の妖精騎士トリスタンよ?」

メリュジーヌ「・・・・・。(こいつらが私たち妖精騎士の代替わり・・。いかにも異端と言える連中だな・・。)」


妖精騎士アグラヴェイン「久しぶりだな、三澤亮太・・・。いや、今は『アルト・オルラント』と呼んだ方が良いかと?」

アルト「どっちでも構わない・・。アグラヴェイン・・あんたとはキャメロット以来だったな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・あなたとまともに話をしたのは3年前、シェフィールドで開かれたあなたとその妻である3人の妖精達の結婚式以来とも言える・・。」

アルト「そうだな・・あの時あなたは、土の氏族『オーヴェ』と名乗り、俺達のことを監視していたんだよな?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・・あなたが女王陛下の懐刀であった先代の妖精騎士達を手を掛け・裏切らせたことで、今や私は最強最高の妖精騎士として君臨することが出来たわ・・。」

アルト「つぅぅ・・自身の名誉と地位を手にするために、俺とヴァージェ達を利用したと言うのか・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・おかげで私は、先代となった妖精騎士バーゲスト達に変わって、女王陛下の右腕として君臨することが出来たのですから・・。」

アルト「目的は一体何だ!!俺と同じ『別世界の人間』であるのなら、あなたはこの妖精國で一体なにをしようとするんだ!?」

アルト「各妖精國の氏族長の座をあなたの部下であるイレギュラーズのメンバーと入れ替えて、一体なにを企てているというのだ!?」

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・私の目的を聞いてどうするのかしら?(スプリガンの奴め・・やはり私の事を恐れて彼にバラしたか・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたに答える質問はない。私は女王陛下の命令通り・・このシェフィールドに存在する全ての妖精達を葬り去る。ただそれだけよ・・」

ボガード「グゥゥゥ!!それが貴様らがこのシェフィールドに来た理由と言う訳か!!」

アルト「・・・簡単に教えてくれないって事だな・・?」


妖精騎士アグラヴェイン「ガウェイン、トリスタン・・・バーゲストとメリュジーヌのことは任せる。アルト・オルラントは私が相手にするわ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「そうかい・・。なら俺は先代の妖精騎士ガウェイン・・バーゲストをやらせて貰おうか!!」構える

二代目妖精騎士トリスタン「なら私は、メリュジーヌを相手にするわ・・。」構える

バーゲスト「クゥゥ!!舐めた口を言うか、我らの実力も知らないくせに!!」ジャキン!(妖精剣ガラティーンを構える)

メリュジーヌ「クゥゥ・・!!」ジャキン!(武器を構える)


バーゲスト、メリュジーヌ「ハァァァァ~~~!!」ダダダダァァ~!!ギュゥゥ~~ン!!(立ち向かう2人)

2人の二代目妖精騎士「・・・・・!!!」ダダダァァ~!!パタパタァァァ~~!!(迎えうつ)

先代の妖精騎士であるバーゲストとメリュジーヌと二代目の妖精騎士と名乗るガウェインとトリスタンが、シェフィールドの中央階段前で互いに激突し始める・・


妖精騎士アグラヴェイン「さて、私は三澤亮太・・あなたの相手はこの私よ。」

アルト「クゥゥ・・・!!」構える


552以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/21(日) 21:45:07.78700GEJ5W0 (1/3)

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン!!私を忘れてもらっては困るなぁ~?」バキボキッ!(手を鳴らす)

妖精騎士アグラヴェイン「ボガード・・そうか、お前もいたんだよな?」

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン・・我らの話を盗み聞きをした挙げ句にシェフィールドに攻め込んだこと、その行為は万死に値する!!」

ボガード「貴様など・・この牙の氏族である私が引導を渡してやるぞ!!」ビョンッ!!(妖精騎士アグラヴェインに迎え立つ)

アルト「ちょ・・ボガード、待て!!」手を伸ばすも、先起こされる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」眼を瞑り、眼鏡を少し動かす

ボガード「ガァァァ~~~!!」ジャキィィン!!(ボガードの爪が光る)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」ビィィィン!!(手をボガードに向ける)


ビィィィン!ピタッ・・

ボガード「な、うぅ・・動かない!?どういう事なんだ・・!?」モガモガ・・(空中で静止している)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・邪魔だ。」ヒュンッ、ビィィン!!(ボガードを吹っ飛ばす)

ボガード「(しまった!!彼女には念力が・・・)ヌワァァ~~~!?」ビュゥゥ~~ン!!(街の左端まで飛ばされる)

アルト「ボガード~~!!」飛ばされるボガードを見て・・


妖精騎士アグラヴェイン「これで邪魔する者はいなくなったわ・・。」ヒュン、ガチャァン・・(剣をアルトに投げ落とす)

アルト「そ、それは・・・」投げ落とした剣を見て・・

妖精騎士アグラヴェイン「それは3年前・・・あなたがモルガン陛下と戦った際に落とした『クレイモアの剣』よ?受け取りなさい・・。」

アルト「アグラヴェイン・・・。なぜ俺にこの剣を・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「三澤亮太。あなたの能力はモルガン陛下との一騎打ちの際に見ている・・。ブランクがあるとはいえ、その能力は未だに健在なはず・・」

妖精騎士アグラヴェイン「だが私は、敢えてあなたが言うように・・同じ『人間』としての戦い方で挑むわ。」シャキィィン!(レイピアを取り出す)

アルト「・・・『人間』として剣で戦えというのだな・・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。でなければ、互いにフェアじゃないからね・・・?」

アルト「くぅぅ・・・(強力な力を持っているのに、敢えて剣1つで戦うなど・・余裕をかましているのか?)」

アルト「(だが『ザ・ワールド』も『ヒール』もまた、強力であるが近接的な戦いのみで彼女(妖精騎士アグラヴェイン)みたいに遠距離と中距離の戦いには不向きだ・・。)」

アルト「(怪しいと思えるが、ここは彼女の誘いに乗るとしよう・・。)良いぜ・・やってやろうじゃないか!!」ジャキン!(剣を拾い、構える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・!!」シャキン!!(レイピアを構える)


ボォォ~~!!バチバチバチィィ~~!!(辺りが燃えさかる)

アルト「・・・・・・・」にらみ合う

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」にらみ合う


アルトと妖精騎士アグラヴェインは、階段の上で互いに目をにらみ合いながら、2人が持つ剣を片手に持ち、構えていた・・


553以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/21(日) 23:20:41.53700GEJ5W0 (2/3)

アルト「ハァァ~~~!!」ダダダァァ~!(前に出る)

妖精騎士アグラヴェイン「ハァァ~~~!!」(前に出る)


ガキンッ!ジャキン!!ヒュッ、ヒュッ、ヒュン!(剣がつば競り合い、レイピアで突こうとする妖精騎士アグラヴェイン)

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!フッ、フゥッ!ヤァァ!」ヒュン、ヒュッ、ヒュン!!(レイピアによる突き攻撃)

アルト「フッ、クゥッ、フゥゥ・・!!」ヒュン、ヒュン!(攻撃を避ける)

アルト「ハァッ!つらぁぁ!!」ジャキン!ガキン、ガキィィン!!(剣がつば競り合う)

妖精騎士アグラヴェイン「フゥッ、フンッ!テェェイ!!」ジャキン、ガキィン!ヒュン、ヒュン!(かわしつつ、攻撃する)

アルトは自身のクレイモアの剣で反攻を繰り返しつつも、妖精騎士アグラヴェインが繰り出す剣術に苦戦を強いられていた・・


妖精騎士アグラヴェイン「はぁっ!テェイ、ヤァァッ!!」ジャキン、ヒュッ、ヒュン!(レイピア攻撃)

アルト「クッ、クゥゥ・・・!!」ヒュン、ヒュン!(それをかわす)

妖精騎士アグラヴェイン「どうした?3年前のあなたはこんな者ではなかったはずよ!!」ヒュンッ、ヒュンッ!

アルト「ツゥゥ・・(やっぱり、3年間のブランクが影響しているな・・思うように剣を振れない・・。)」ヒュンッ、ヒュン!(かわし続ける)

妖精騎士アグラヴェイン「(フッ・・あの亮太君でも3年間も石にされている以上、衰えるのも無理はないわ・・?)」


アルト「ツゥゥ~~!!(ヒール(改悪)!!)」キィィン!!(手が光り、妖精騎士アグラヴェインに触れようとする)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」バシュゥゥン!!(砂の偶像が壊れる)

アルト「!!!?」驚く

妖精騎士アグラヴェイン「!!!!」シュルゥゥ・・シュルルゥゥ~!!(砂の鞭を生成し、鞭を振るう)

アルト「!?。グウゥゥゥ・・・」バシッ!!ギギィィ・・・(鞭に掴まれる)

妖精騎士アグラヴェイン「フン・・あなたの戦い方など、3年前からわかってるって言ったよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「やはり・・いくら私と同じ『3つの力を持つ人間』だとしても、石になってた時の時間の流れには抗えなかったようね?」

アルト「くぅぅ・・・」図星


アルトは妖精騎士アグラヴェインの砂の鞭に腕を掴まれ、身動きが取れない状態になり、彼女から3年間のブランクの事で皮肉を言われ続けていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じ頃、城下町:階段の下では・・


バーゲスト「ハァァァ~~!!」ボォォ~~!!(炎を纏った妖精剣ガラティーンの攻撃)

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥ~~!!」バリバリィィ~!!(雷を纏った妖精剣ソードアルタイルの攻撃)

ガキィィン!!ガキガキィィン!!(つば競り合う)


二代目妖精騎士ガウェイン「チィィ・・デカい上に剣捌きも良いとは、牙の氏族の妖精とは思えないぜぇ・・。」

バーゲスト「ふん!お主、中々引けの取れない剣士とも言えるが・・。元・妖精騎士ガウェインである私には遠く及ばないなぁ?」

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだとぉ~!?」

バーゲスト「貴様の剣術など・・私の角(けん)に比べれば、騎士としての信念も誇りもないと言える!!」

バーゲスト「そのような腕前と意思で『ガウェイン』の名を語るとは、同じがウェインの名を着名した者としては片腹痛いものだな!」

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌゥゥ~~!!言わせておけば、俺をバカにしやがってぇぇ~~!!」怒る


554以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/21(日) 23:58:23.74700GEJ5W0 (3/3)

二代目妖精騎士ガウェイン「つりゃぁぁぁ~~!!」キィィン、バリバリィィ~~!!(雷撃を放つ)

バーゲスト「フンッ!!」ジャキィン!!(雷をなぎ払う)

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだと!?」驚く

バーゲスト「ジェイルブレイザー!!」ジャラジャラァァ~~!!(鎖を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「なっ!?ぐわぁぁ!?」ガゴォン、ガゴォォン!!(鎖に叩かれる)

バーゲスト「やぁぁ~~!!」ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

二代目妖精騎士ガウェイン「ノワァァ~~~!?」ガキィィン!ボォォ~~!!(斬撃が当たる)


ボォォ~~!!ドサッ・・(膝をつく二代目妖精騎士ガウェイン)

二代目妖精騎士ガウェイン「グゥゥゥ・・アッチィィ・・」仰向けで倒れてる

バーゲスト「・・・どうだ。これが、私と貴様との格の違いだ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「クゥゥ・・・わ、わかった・・あんたが言ってる事は正しい!俺の剣じゃ、あんたには勝てないってもうわかったから!!」

二代目妖精騎士ガウェイン「お願いだ!許してくれ!あなたこそが、妖精騎士ガウェインの名に相応しい・・・。」

バーゲスト「フッ、命乞いとはなぁ・・?こんな奴にガウェインの名を着名させるなど、同じガウェインの名を貰い受けた妖精騎士として・・恥を知るがいい!!」ジャキィン!!(妖精剣ガラティーンを構える)


ジュボォォ~~!!(剣の色が黒くなり、黒炎が剣を包み込む)

バーゲスト「貴様みたいなガウェインの名だけを語る妖精騎士など、矮小、軟弱、渺茫なり! 」ボォォォ~~!!(剣を上に掲げ・・)

バーゲスト「貴様などにガウェインの名を名乗る資格はない!!貴様など・・我が剣の、染みにも・・」妖精剣ガラティーンを降りがざそうとする


二代目妖精騎士ガウェイン「・・!!。カァァ~~~!!」ブシャァァァ~~!!(口から水鉄砲を放つ)

バーゲスト「なぁ!?ぐわぁぁぁ~~!!?」バシャァァ~~!!バリバリィィ!!(水鉄砲がバーゲストの腕にかかる)


ガシュゥゥ~~!ビリビリィィ~~・・・(バーゲストの腕に電気が走り、皮膚がただれる)

二代目妖精騎士ガウェインが放った毒の水鉄砲によって剣を包んでいた黒炎が消え、バーゲストの右腕はドロドロとタダレてしまう・・


555以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/22(月) 23:58:33.44coYgNqPw0 (1/2)

バーゲスト「き、貴様・・・不意打ちをしてくるとは、それでも誇り高き騎士か!?」タダレた右腕を押さえながら

二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ、んなこと知るかよ!!ようは勝てればそれで良いんだよ!!」キィィィン、ビリビリィィ・・(腕部分が光り、電流が流れる)

ギュゥゥ~~ン、ガシャガシャガシャァァァ~~!!(鉄の武器が宙に浮かぶ)


二代目妖精騎士ガウェイン「これはどうかなぁぁ~!!」ビリィィ~!

ジビビビィィ~~!ビュンビュンビュゥゥン!!(鉄の武器がバーゲストに向けて襲いかかる


バーゲスト「クゥゥ!ハッ、ハッ、ハッ、ハァァ~~!!」ガキガキィィン!!(左手に持ち替えた剣でなぎ払う)

二代目妖精騎士ガウェイン「うりゃぁぁぁ~~~!!」ビリリィィ~!!(磁力が発生する)

ジャラジャラァァ~・・・バシバシバシィィン!!(バーゲストの鎖が襲いかかる)

バーゲスト「ヌガァァ!?」バシッ、ガシャン、バシンバシン!!(鎖に叩かれる)

二代目妖精騎士ガウェイン「ハァァァ~~!!」ビリビリビリィィ~~!!(電流を流す)

バリバリバリィィ~~!!(鉄の武器を通して、バーゲストに雷撃を当てる)

バーゲスト「ヌワァァァ~~~!!?」ビリビリビリィィ~~!!(感電する)


バーゲスト「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」ビリビリビリ・・

二代目妖精騎士ガウェイン「ツッハハハァァ~~!!いくら元・妖精騎士ガウェインである黒犬公も、俺の力の前ではただの黒犬だなぁ?」ガシャガシャァァ~・・(鉄の武器が宙に舞う)

バーゲスト「ツゥゥ・・・・・」黒焦げの右腕がタダレてる・・・


バーゲストは、二代目妖精騎士ガウェインの卑怯な戦法や雷撃と磁力攻撃により・・バーゲストは窮地に立たされていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:空中では・・・


ビュゥゥ~~ン!!パタパタパタァァ~~!!

メリュジーヌ「ハァァァ~~~!!バスタァァァ~~~!!」ババババァァァ~~ン!!(光弾を連射する)

二代目妖精騎士トリスタン「ハッ、ハッ、ハァァ~~~~!!」ヒュン、ヒュン、ヒュゥゥ~ン!!(光弾をかわす)

メリュジーヌ「クゥゥ・・・小さい上にちょこまかとかわせているなんて・・」ビュゥゥ~ン!(飛びながら)

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・」パタパタパタァァ~~!!(前を飛んでいる)


空の上ではメリュジーヌと二代目妖精騎士トリスタンが空中戦を繰り広げており、メリュジーヌの攻撃を二代目妖精騎士トリスタンは華麗にかわしていく・・


556以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/22(月) 23:59:20.66coYgNqPw0 (2/2)

話もついに555スレまで行ったなぁ・・


557以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/23(火) 00:08:56.58NGK6NR0t0 (1/2)

支援


558以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/23(火) 23:03:31.55NGK6NR0t0 (2/2)

二代目妖精騎士トリスタン「フフフフフ・・・・ハァァ!!」ヒュンヒュン、ガシャガシャァァ~~ン!!(手榴弾みたいな物が投げられる)

メリュジーヌ「!!?。クゥゥ・・」ヒュゥゥン!!(避けようと横にそれるも・・)

二代目妖精騎士トリスタン「フンッ!!」シュルルゥゥ~、ガイィィ~ン!!(糸で手榴弾みたいな物の軌道を変える)

メリュジーヌ「!!?」その光景を見て・・

ドカン、ドカァァ~~ン!!(爆発する)


ビュゥゥ~~ン・・(青い爆炎から出てくる)

メリュジーヌ「クゥゥ・・!?ウグッ・・ツァァァ~~~!!?」ガシュウゥゥ~~!!(毒にやられる)

二代目妖精騎士トリスタン「アッハハハハ!!いくら3年前まで最強の妖精騎士だったあなたでも、この爆発と中身の猛毒には効き目は抜群なのかしらねぇ~?」

メリュジーヌ「クゥゥ~・・・」ギュギュギュギュゥゥ~~・・・(ヨロヨロに落ちそうになる)

メリュジーヌ「この青い爆炎と猛毒・・まさかブルーナが作った毒ね?」

二代目妖精騎士トリスタン「はい・・正確には、ブルーナさんのお作りになった武器に私の力で組み合わせただけですよ。」

二代目妖精騎士トリスタン「私の力は2つの異なる物や複数の物を組み合わせ、新たな物に作り替える異端の亜鈴。工夫すれば、このような戦い方も出来ますので・・」

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・それにあの糸、貴方もまた・・妖精騎士トリスタンの霊基を得ていると思われるわね?」

二代目妖精騎士トリスタン「さようです。モルガン陛下より授けられた着名(ギフト)に合うように私の異端の亜鈴の力で再現しているのですよぉ?」

メリュジーヌ「それはヴァージェの技と力よ・・・あなたのような妖精が使って良いものじゃない!!」ビュゥゥ~ン!(近づく)

二代目妖精騎士トリスタン「ふぅぅん・・そう?3年前、モルガン陛下を裏切ったあなたに言われたくないわね!!」ヒュン、パタパタァァ~~!(後ろにかわす)


キィィン!ジャラジャラァァ~~・・・(頭の触覚が光り、腕から棘付きの蛇腹剣の刃が出てくる)

二代目妖精騎士トリスタン「ハァァァ~~~!!」ジャラジャァァ~~!!ジャキジャキィィン!!(棘と蛇腹剣の刃で攻撃)

メリュジーヌ「グゥゥ~~!?」ガキガキガキィィン!!(両腕で防御する)

ガキガキガキィィン、バシィィン!!(蛇腹剣の刃で強い打撃を放つ)

メリュジーヌ「ぐわぁぁ!?」バシィィン!!(叩き飛ばされる)

二代目妖精騎士トリスタン「アッハハハハハハ!!」笑う


ドゴォォォ~~ン!!(裏門の方で爆発が起こる)

メリュジーヌ「!!?。(爆発!?あの場所には、子供達やハベトロット達が!?)」爆発があったところを見て・・

二代目妖精騎士トリスタン「あらまぁ、裏門の所で爆発ですかぁ・・・。確かあの場所に向かって、『彼女』が向かっているところを空から見ましたわねぇ・・?」

メリュジーヌ「『彼女』って・・・まさか、既に裏門にはあいつが!?」

二代目妖精騎士トリスタン「そう・・・モルガン陛下を裏切り・・異界の降臨者と一緒になった貴方に変わって、『妖精騎士ランスロット』の名を着名した、『二代目妖精騎士ランスロット』がね!!」

メリュジーヌ「クゥゥゥ・・・!!(セフィー・・スズカ・・みんな・・)」心配そうにする


メリュジーヌは上空で二代目妖精騎士トリスタンによる攻撃と放たれた猛毒に侵され、苦戦を強いられていた・・。


559以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/24(水) 00:01:17.25IfZ+0d900 (1/4)

少し前(アルト達と別れた後)・・・ボガードのお城:廊下


ドォォ~~ン!ドォォ~~ン!(外の爆音が鳴り響く)

マシュ「ハベトロットさんの話では、城を出て後ろの通りを降りていけば、裏門への近道があると聞きました。」走ってる

カイニス「そうか!ならそこに向かってみんな走るんだ!急がないと女王軍の奴らに裏門を占拠されるぞ!!」走ってる

ジョルニ「あぁ・・みんな、とにかく裏門に急ぐんだ!!」走ってる

コーラル「えぇ・・。道はわかるんですよね、ハベトロットさん・・?!」

セツノ「あれ・・・ハベニャン?・・・ハベニャンがいない!?」辺りを見渡す

ルージュ「ちょ、ちょっと!?ハベトロットがいなくなったって!?」止まる

ジョルニ達は突然いなくなっていたハベトロットの存在に気づき、廊下に立ち止まってしまう・・。


ハベトロット「おぉ~~い、みんなぁ~~!!」ビュゥゥ~~ン!!(急いで飛んでくる)

スズカ「ハベトロットさん!?」驚く

アドニス「ハベトロットさん、急にいなくなっちゃったからビックリしちゃったよぉ・・。」

カイニス「ったくぅ・・。同じブリテンに存在する妖精なのだから、俺達をおいて先に逃げんだと・・」

ハベトロット「ゴメンゴメン・・ちょっと忘れ物を取りに行った所だったんだよ。これでもボク、速く行動することが最大の売りだからね?」

セフィー「はぁ~・・全く、我らを心配させるとはな?」

ハベトロット「これでも全速力で戻って来たんだよ?まぁ、糸紡ぎ機にたくさんモノを入れて来ちゃったから遅くなっちゃったけどね?」


ハベトロット「さぁ、気を取り直して裏門へ急ぐよ!!みんな、ボクに付いてきて!!」ビュゥゥン!!(案内する)

ジョルニ「あぁ・・みんな、行くぞ!!」タッタッタッタッ!!(走り出す)

ルージュ達6人「えぇ(あぁ)!!」タッタッタッタッ!!(走り出す)

カイニス、コーラル「・・・・・。」タッタッタッタッ、ヒュゥゥ~ン!(カイニスが走り、コーラルは飛ぶ)

ジョルニ達はハベトロットの案内の元、再び裏門へ向けて走り出していった・・。


ハベトロット「(ふぅ・・。アルト達が出た後に急いであの『ブラックバレル』って奴を回収したのは良しとして・・。あとはあの子(マシュ)の事だ・・。)」

ハベトロット「(あの子がこれに背を向けている事以前に、あの子は戦いその物から逃げているから・・これはボクが預かっておかないとね?)」

ハベトロット「(あの子にとっても・・この武器は彼女の大事なモノだというのは、ボクも知っているからね・・。)」


ハベトロットはマシュに対してある事を思いつつも、ジョルニ達の前を先導し、裏門へと急ぐのであった・・。


560以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/24(水) 22:27:51.98IfZ+0d900 (2/4)

シェフィールド:裏門前


ワァァ~~!!キャァァ~~!!(住民達が押し寄せてくる)

シェフィールドの妖精1「早く、早く門を開けてくれ!女王の兵隊がすぐそこまで来ているんだ!」

シェフィールドの妖精1「掴まったら課税されちまうんだろう!?オレの寿命はそんなに残ってないんだ、今度こそ死んじまうよ!」焦る

シェフィールドの衛士「落ち着け、門を開いても変わらない!ここを開ける事はできん!家へ戻れ、戻るんだ!」

シェフィールドの衛士「すぐにボガード様が女王軍を追い払ってくださる!それまで耐えてくれ!家がない者は城へ向かえ!」

シェフィールドの衛士「我々も正門に出なければならならんのだ、ここで時間をくうワケには・・・・!」

シェフィールドの妖精2「無駄だよぉ!空から炎と毒が降ってくるんだ・・・!家の中にいても死ぬだけだ!城なんか、もう女王の兵士が詰め寄ってくるじゃないか!」

シェフィールドの妖精2「外に逃げるんだ、すぐそこに北の妖精達の軍隊が来ているんだろう!?きっとオレたちを助けてくれる!なにしろ王の氏族なんだからな!」


シェフィールドの妖精1「いいから退け、役立たず共!ボガードなんかアテに出来るか!所詮、牙の氏族の敗北者だったんだよ、アイツは!」

シェフィールドの妖精達「そうだそうだ!ボガード様は失敗した!領主なのに弱かったんだ!女王に刃向かうには2000年早かったのさ!」

シェフィールドの衛士「貴様ーーーー!!」怒る


裏門の前では、裏門の扉を開けるか開けないかで衛士と住民達の間でいざこざを起こしていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
裏門前:下水道(マンホールの所)


ロブ「おーう、なんてこった!こっちも爆発寸前だ!女王の兵隊に掴まる前に、ここで内ゲバが始まりそうだぜ。」

ロブ「まったく、衛士にあたっても何にもならねえだろうが。気持ちはわかるけどよぉ・・。」シュン・・

ロブ「ああもう、こっちも塞がれてる!ボガードのダンナ、このあたりしっかりしてるよなぁ。」辺りを確認する

ロブ「ワグ、そっちの下水道はどうだ?行けそうか?」

ワグ「ダメだ兄貴、こっちも壁が下りてる!外からの侵入対策にしてもやりすぎだぁ!」戻りながら

シェフィールドの下水道には、妖精の行商団であるワグとロブが下水道からシェフィールドの外へ出られる場所を探しつつ行動していた・・。


ロブ「本格的にやべぇなぁ、逃げ道がねぇ。ワグ、あの裏門の開け方はチェック済みか?」

ワグ「もちろんさ!兄貴の言いつけ通り、衛士達から盗み見ていたからな!ふたりいればなんとかなるぜ。」

ワグ「門の両側、左の詰め所と右の詰め所、葛模様の柱の3本目の裏側にレバーがあるんだ。そいつを上げ下げすればいい。」

ワグ「ああ、でもレバーの足場にある杭を踏み抜くなよ?一度壊すと動かなくなる安全装置だってさ。」

ロブ「そんだけ分かってれば上等だ。やるなあワグ。もう充分、一人前だ。」褒める

ワグ「へへへ、そうかぁ?そうかなぁ!?オレもウィンキーみたいにひとりでやっていけるかなぁ!」褒められる

ロブ「おう、そのうちな、そのうち。俺が捕まった時に考えな。それにしても・・・」

ワグ「アァ・・ウィンキーの奴、女王軍が攻め込んでるというのに、一体何処に行っちまったんだよ?」

ロブ「あぁ。既に女王の兵士に掴まったか?あの爆発かあの光の光弾に巻き込まれたのかは、オレにも分からねぇ・・。」

ロブ「だが、オレより頭がきれる奴がこんな所で死ぬ奴じゃねぇのは分かってる。アイツはアイツで何とか出来て・・!?」外の様子を見て・・


ダッダッダッダッダ・・・(外では女王の兵士達が裏門へ向かっている)


561以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/24(水) 23:09:34.00IfZ+0d900 (3/4)

ロブ「やべぇ、女王軍だ!もうきやがった!」外の様子を見ながら・・

ロブ「門を開けるのは中止だ、ここに隠れて様子を見ろワグ!ちょいと手遅れだった、もうどうしようもねえ!前と後ろで、ひでぇ殺し合いが始まるぞ!」焦る

ワグ「えぇ!?でででも、門さえ開ければいいんだろう!?」

ロブ「バッカ、分不相応なマネはするんじゃねぇって教えただろうが。この世で1番価値のあるものはなんだ?自分(テメェ)の命だろう?」

ロブ「なら大切にしなくちゃだ。1番の価値なら、1番の為に使わないとな?」

ワグ「そっか。そうだよな。安値で買いたたかれるのはダメだもんな。」


???「確かにそうだな?それがオレ達のモットー・・だったからな。」

ロブ「!?。」外の様子を見る

ワグ「お、おい・・今の声って・・。」

ロブ「待て!だとしても、女王の兵士が目の前にいると言うのに、アイツがいるわけ・・」外の様子を見ながら


ズゴゴゴゴォォ~~~!!(下水道内が揺れ出す)

ワグ「うわぁぁ!?じ、地震ダァァ~~!!」驚く

ロブ「な、なんだ揺れはぁぁ!?」困惑する


ゴゴゴゴォォ~~!!グワァァァ~~ン!!(下水道内が浮かび上がる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:裏門前


グワァァァ~~ン・・・(ロブ達がいる下水道の一部が浮かび上がってくる)

シェフィールドの妖精1「な、なんだぁぁ!?」空飛ぶ下水道を見ながら

シェフィールドの衛士「下水道が浮かんでいる・・まさかあれは!?」何かに気がつく

グワァァ~~ン・・・ヒュゥゥ~~ン、ドゴォォン!!(下水道の一部が妖精達の前に落とされる)


ギュゥゥ~ン!(下水道からロブとワグを引っ張り出す)

ロブ「ぬわぁぁ!?」外に出される

ワグ「わぁぁぁ!?」外に出される


ワグ「イッタタタァァ・・・一体なにがどうなって・・・!?」前を見る

ロブ「!!?」前を見て・・


ウィンキー「・・・・・・・・。」女王の兵士達の前に立ってる

ワグ「う、ウィンキー・・・なんでお前がここにいるんだよ・・?」

ロブ「ウィンキー!これは一体どういうつもりだ!?なんで・・なんでお前が女王の兵士と一緒に・・・」

ウィンキー「あぁ~ロブ、知りたいのか・・オレがなんで、女王軍の側にいるのかって事をよぉ?」

ロブ「な、なんだと・・?」驚く

ウィンキー「ふん。こういうわけさ・・」ガシッ、バサァァ~~!!(青い衣服を脱ぎ捨てる)


ガシャカチャ・・シャキン!(早く着替える)

ロブとワグの目の前には・・・茶色い軍服を着込み、茶色い帽子と茶色いサングラスをかけたウィンキーの姿があった・・。


562以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/24(水) 23:58:56.14IfZ+0d900 (4/4)

シェフィールドの妖精1「そ、その姿は間違いねぇ・・!?異端の妖精達(イレギュラーズ)だ!妖精騎士アグラヴェインの幹部の1人・・『重引斥力のウィンキー』だぁ~!?」叫ぶ

シェフィールドの妖精2「『重引斥力のウィンキー』だって!?なんでこのシェフィールドにいるんだよ!!」ガクガクブルブル・・

シェフィールドの衛士「ま、まさか・・女王軍より先に、このシェフィールドに忍び込んでいたのか!?」ブルブルブル・・

裏門にいる妖精達「ワァァ~~~キャァァ~~~!!」更に辺りが困惑する


ワグ「う、嘘だろウィンキー・・・?妖精騎士アグラヴェインの部下にお前と同じ名前の妖精がいると聞いていたのだけどよぉ~・・?」

ロブ「ウィンキー・・お前、オレ達に内緒でイレギュラーズになっていたのか!!?」怒鳴る

ウィンキー「ロブ、ワグ、黙っててすまない・・。アグラヴェイン様に極秘裏に妖精國を調査せよと命令があったものでね?お前らには秘密にしていたのだが・・」

ウィンキー「女王陛下がこのシェフィールドを消し去ると命令があり・・オレが先行で秘密工作をする為に、お前ら2人を利用させてもらった・・。」

ロブ「お前・・・最初からこのシェフィールドを滅ぼすために、マシュをボガードに売ると決めていたのか!」プルプルプル・・(拳を握る)

ウィンキー「そうだ。それ以外のなにもないよ・・・あの偽の『予言の子』を見つけた時からな・・」

ロブ「き、貴様ぁぁぁ~~~~!!!」タタタタタァァ~~!!(殴りに行く)

ウィンキー「フッ・・・。(斥力!)」キィィン!(手を前に出し、鼻と耳が光り出す)


グワァァァ~~ン!!(手から斥力の波動が放たれる)

ロブ「グゥゥ・・ウゥゥ~~!!」斥力の波動で近づけない

ワグ「兄貴ぃぃ!?」

ロブ「ウゥゥ~~~・・・ヌワァァ~!?」ビュゥゥン!!(後ろに飛ばされる)

ウィンキー「・・・・・フンッ(グラビレーション)。」キィィン!(今度は手を下に押す動作をする)


グオォォ~~~ン!!(重力が重くのしかかる)

シェフィールドの衛士「ガッ、ガァァ~~!?」ドスンッ!(地面に叩き付かれる)

シェフィールドの妖精達「ウワァァ~~!!俺らの身体が重くなっていくぅぅ~~!?」ドスンッ!ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ワグ「ヌワァァァ~~!?」ドスンッ!ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ロブ「う、ウィンキー・・・」ギュゥゥ~~!!(地面にめり込んでいく)

ウィンキー「悪いなロブ、ワグ・・。オレとお前らは3年前からの付き合いで2人に恨みは無いのだが・・これもアグラヴェイン様や女王陛下の命令でね?」


ウィンキー「お前達はここで静かに、オレ達に殺されるんだな?」ヒュンッ・・(手を動かし、女王の兵士を動かす)

ダッダッダッダッダ・・・(女王軍の兵士達が向かってくる)


563以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/25(木) 22:51:22.96B2VBOwSP0 (1/3)

ワグ「ちょっ・・ちょっと待てウィンキー!!なんで・・なんでオレ達を裏切ったんだよぉ!!ウィンキー~~!!」泣き叫ぶ

ロブ「クゥ~~~・・ウィンキー・・!」睨み付ける

ウィンキー「・・・・・・。」黙ってみてる


裏門に殺到した妖精たちと、彼らを捕らえるために追ってきた女王の軍隊。

衛士達は迎え撃とうと前に出るも、イレギュラーズの1人である異端の妖精『重引斥力のウィンキー』によって、住民達共々、地面にたたき伏せられる。

地にたたき伏せた妖精達を女王の兵士の剣が振り落とされる。

さらにウィンキーは、かつての仲間であった妖精2人の現状を見つつ、彼らが死にゆく光景を見届けようとしていた・・。

こうなっては裏門は血の海に成り果てる。もう1人も助からないと思われた・・

そんな事を、彼女達は見過ごす筈がない事は目に見えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
マシュ「ハァァァ~~~~!!」バシィィン!!(盾で攻撃する)

女王軍の兵士「ぐわぁぁ~~!!」叩き飛ばされる

ガイル「メタルガイル・タックル!!」バシィィン!!(女王軍の兵士達に体当たりする)

女王軍の兵士達「ぐわぁぁぁ~~!!」バシィィ~~ン!!(薙ぎ倒される)

ウィンキー「!?。ヌワァァ~~!?」バシィィィン!!(ぶつかり、上空に飛ばされる)

ロブ、ワグ「!!?」マシュとガイル達を見て


ガイル「おい、大丈夫か?お前達・・」ロブとワグを見ながら

ロブ「た、助かった・・・。あんた、アルト・オルラント様と一緒にいた妖精の1人だろ?なんで・・・」

ガイル「別になにも・・たまたまお前を襲ってる奴らを、俺のタックルでぶっ飛ばしただけさ・・!」

ワグ「で、でもアンタのおかげで助かった・・本当にありがとう・・。」お礼を言う

ガイル「うん。」頷く

スズカ「怪我はない?あったら今すぐに治療するからね!!」タッタッタッ・・(怪我をしてる妖精達の治療に向かう)


シェフィールドの衛士「マシュ様!?それにアルト様のご子息様方まで!?なぜここに!?」驚きを隠せない

マシュ「助太刀に参りました!リュートさん、裏門は開けられますか!?」

シェフィールドの衛士「で、ですが、私の一存では・・・」

ジョルニ「ボガード様からの伝言がある・・『すぐに裏門を開けろ!』とな。僕達はその時間稼ぎをしに来たんだ!」

シェフィールドの衛士「ボガード様が!?・・わかりました。領主であるボガード様の命令であるならば、開ける他ありませんね!」

マシュ「はい・・・!ありがとうございます!」お礼を言う

シェフィールドの衛士「いえ、こちらこそ。・・・危ないところを助けてくださり、感謝します!」


シェフィールドの衛士「門を開けるぞ、誰かもうひとり来てくれ!急げ!女王軍を詰め所に入れるな!」

シェフィールドの衛士「安全装置に触れるなよ!不審者がいれば斬ってかまわん!」

シェフィールドの衛士達は、裏門を開けるために門の制御室に向かっていき・・ジョルニとマシュは再び女王軍の前に立ちはだかる


564以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/25(木) 23:51:20.92B2VBOwSP0 (2/3)

ウィンキー「~~~~~!!クゥゥ~!!」グワァァン!(両手から斥力の波動を放ち、体勢を整える)

女王軍の兵士達「ーーーーー!!」ダダダダァァ~!ガシャン!(列を組み、武器を構える)


ウィンキー「・・・・(マシュ・・・)。」マシュの事を見ながら・・

マシュ「う、ウィンキーさん!?・・どうして貴方がそこにいるのですか・・」ウィンキーを見ながら

ウィンキー「・・・・・・。」黙り込む

ワグ「アニス!そいつは・・・ウィンキーの奴は、イレギュラーズの1人だったんだ!あいつがアニスをボガードに売りつけて、このシェフィールドに忍び込んでいたんだ!」

ロブ「それにあいつ・・オレ達の事を利用して、オレ達の事を裏切りやがったんだ!オレ達はウィンキーに騙されてたんだよ!!」

マシュ「そ、そんな・・・ウィンキーさんが・・なぜ!?」動揺する

ウィンキー「別に・・・オレはただ、妖精騎士アグラヴェインの命令通りに動いていただけだ。お前達をここでまとめて処断せよとな?」


女王の兵士1「『予言の子』と『三澤亮太のご子息ら』と思しき妖精達を発見した。直ちに処断する。」

女王の兵士1「4騎はこちらに。残りは住民達を処断せよ。女王陛下に逆らう反乱分子はひとりも逃すな。」

女王の兵士達「ハハッ!」タッタッタッ・・・(前に進もうとするも)


ズガァァ~~ン!!ゴロゴロォォ~~!!(カイニスが放つ攻撃が女王軍の兵士達を阻む)

カイニス「させるかよ!テェメらが好き勝手するのもここまでだ!」立ちふさがる

セフィー、セツノ、ルージュ、ガイル、ジョルニ「ーーーーー!!」立ちふさがる

アドニス、スズカ、コーラル、ハベトロット「・・・・。」その後ろに立っている

女王の兵士1「き、貴様らぁ~~・・・。」ぐぐぐぅぅ~!(武器を握りしめる)


マシュ「っーー!貴方たちの相手は、わたしたちです!これ以上血を流すのなら、こちらも血を以て応えます。例え・・・私たちの仲間であったウィンキーさんであっても。」

マシュ「わたしはシェフィールドの騎士、妖精騎士ギャラハット!あなたたちの敵であり、あなたたちを、敵として倒すものです・・・!」キラァァ~ン!(盾が光り出す)

ウィンキー「ギャラハットだと・・?誰なんだ、その妖精騎士の名はなぁ?」ヒュッ。(合図を送る)

女王の兵士達「オォォォ~~~!!」襲いかかってくる

セフィー「来るぞ!!裏門が開くまで守り切るぞ!!」ジャキィィン!(長刀を構える)

ジョルニ達「あぁ(えぇ)!!」構える


裏門が開くまで、ジョルニ達は裏門とそこにいる妖精達を守るように女王軍の兵士達に立ち向かうのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:裏門近くの城壁の上


黄金の巨人「フム・・・。あれが、かの英霊『ギャラハット』の力を宿いし盾の戦士・・『マシュ・キリエライト』かぁ・・。」

黒服の女性「えぇ。でもなに・・『妖精騎士ギャラハット』って?私、彼女にそんな別名があったなんて知らないわよ?」

黄金の巨人「おそらく・・この妖精國独特の円卓の騎士の呼び名の一部を、彼女が勝手に呼んでいるに違いないな?」


シェフィールドの城壁の上から、マシュやジョルニ達が戦っている所を観察するように見守る2人の謎の人物。

彼らはマシュがデミ・サーヴァントとして持つ『ギャラハット』の力に興味を持ちつつ、裏門近くの城壁の上で彼女たちの戦闘を見守っていた・・。


565以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/25(木) 23:52:54.92B2VBOwSP0 (3/3)

支援


566以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/26(金) 23:19:19.60pVJ0Pj4V0 (1/2)

マシュ「やぁぁぁ~~~!!」ガシィィン!バシィィン!(盾で攻撃する)

女王軍の兵士2「ドワァァ~!?」ぶっ飛ばされる

カイニス「トリャァァ!!」バリバリィィ~~!!ズガガァァ~ン!!(雷撃と突刺攻撃)

女王軍の兵士2人「ヌガァァ~~!?」ビリビリィィ~~!!(刺し殺される)

セフィー「はぁぁッ!!」ジャキジャキィィン!!(長刀で素早く斬る)

女王軍の兵士達「ぐわぁぁぁ!!」ジャクゥゥン!!(切り裂かれる)

セツノ「ヤァァァ!!」ジュボォォ~~!!(炎を纏った爪攻撃)

女王軍の兵士達「ヌガァァ~~!!」ボォォ~~!!(燃やされる)


女王の兵士1「こ、こいつら・・キャメロットの精鋭部隊である我らを、いとも簡単に倒すなんて・・!?」

ガイル「うらぁぁ~~!!」ガシュゥゥン!!(角による攻撃)

女王の兵士1「うぐわぁぁぁ~!?」バシュゥゥ~!!ドサッ・・(血が垂れ流しで倒れる)

ガイル「フンッ・・・」シュッ、シュッ!(手甲と角の血を払う)

ワグ「す、凄いぞアイツら・・!アニスと同じぐらい強いし、もしかしたら彼らこそが・・」ガイル達の戦いを見て・・

ロブ「アァ・・!これが『蘇りの予言の子 アルト・オルラント』様が引き連れてきた・・先代の妖精騎士達の間に生まれた『人間と妖精の血を引く子供達』の力なのか!」感激する

ガイルに助けられ・・彼らの戦いぶりを見たワグとロブは、彼らの力と戦いに感激を受けていた。


ギギィィィ~~~!!(裏門の扉が開かれる)

アドニス「よし!みんな、門が開いたよ!!」住民達に伝える

シェフィールドの妖精達「オォォ~~!!」開く門を見て・・

シェフィールドの妖精3「門が開いたぞーーー!『予言の子』と『アルト様の仲間達』が開けてくれたぞーーー!」

シェフィールドの妖精3「外に女王の軍隊は見えない!急げ、急げ!今なら逃げられる!」

コーラル「皆様、慌てずに落ち着いて・・早く外へ逃げてください!!」誘導する

スズカ「怪我をしている妖精達は、動ける妖精と一緒に避難してくださいねぇ~!」住民達に指示する

オォォ~~!(シェフィールドの妖精達が歓声を上げる)


ハベトロット「よっし、これでなんとか逃走経路は確保できたな!」

ルージュ「で、でもお父ちゃんやお母ちゃん達はどうするの?お父ちゃん達、まだ妖精騎士アグラヴェイン達と戦っているに違いないわ・・!」

セフィー「そうだな。我らもお父さん達と合流した方が良いかと・・?」

カイニス「心配する気持ちは分かるぜ?だが、前にアルトが言ってただろ?逃走経路を確保してくれって?」

ジョルニ「確かに、逃げ道は出来たが万が一・・敵が逃げ道をふさごうとまた女王の軍隊がまた来るに違いな・・!」

ジョルニ「みんな!父さん達が裏門に来るまで、この逃走経路となる裏門を必ず守り切ろう!」

マシュ「はい!」頷く

6人の子供達「アァ(えぇ)!!」頷く

コーラル「はい!早速の所。アルトさんに逃走経路を確保したと・・私の風の報せでお伝えしなければ!」報せの準備をするが・・


???「ウガァァァ~~~~!!」うなり声を上げる

マシュ「!?」うなり声がした所を見る


567以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/26(金) 23:59:20.38pVJ0Pj4V0 (2/2)

ヒュウゥゥゥ~~~ン、ドゴォォ~~ン!!(裏門近くの民家から飛び降りてくる)


ガイル「な、なんだ!?」驚く

スズカ「何かが屋根から飛び降りてきて・・一体なにが!?」ピピピッ!(サーチする)

シェフィールドの妖精達「ガヤガヤガヤガヤ・・・」動揺する


???→二代目妖精騎士ランスロット「グルルルルルゥゥ~~・・・」うなり声を上げる

ウィンキー「!?。アイツは・・!?」彼女の事を見て・・

シェフィールドの衛士「ラ、ラ・・・ランスロット!イレギュラーズの1人、二代目の妖精騎士ランスロットだ・・・!」

シェフィールドの妖精1「ひぃ、ひいい・・・!殺される、殺される-!」怯える

二代目妖精騎士ランスロット「ゥゥゥ~~・・グルゥ!?」周りの妖精達を見る

シェフィールドの衛士「ヒィィ!?」ビクッ!

二代目妖精騎士ランスロット「ガルゥゥ~~・・・」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

ウィンキー「ま、まさか・・・」焦りを見せる

二代目妖精騎士ランスロット「グガァァァ~~~!!」衛士に襲いかかる


ガブッ!!ガブガブガブゥゥ~~!!(シェフィールドの衛士に噛みつく)

シェフィールドの衛士「うぎゃぁぁ~~~!?」噛まれる

二代目妖精騎士ランスロット「アグゥゥ~~!!ガウッ、ガウッ!!」ビュンッ、びゅんっ!(近くにいる妖精にも襲いかかる)

シェフィールドの衛士達「ギャァァ~~~!?」ガブガブッ!(同じく噛まれる)

ガブゥゥ~~!!ブシュゥゥ~~~!!(返り血が飛び出る)

シェフィールドの妖精達「ワァァ~~キャァァァ~~~!!」悲鳴を上げる


ハベトロット「な・・・なんだ、アレ。あれが・・・あれがメリュジーヌの代わりにランスロットの名を着名した妖精騎士なのか?アレが?」驚く

カイニス「おいおい・・。スプリガンの奴が言ったように凶暴化してると聞いているが・・アレが『二代目妖精騎士ランスロット』なのか?」

ハベトロット「聞いた話・・二代目妖精騎士ランスロットは、妖精國の中で唯一・・氏族の全滅を逃れた『鏡の氏族』の妖精だと聞いているが・・」

ハベトロット「あの素振り、あの攻撃、あの様子では・・・奴はまるで、『牙の氏族』じゃないか!?」驚きを隠せない


裏門に突如現れた二代目妖精騎士ランスロットに、裏門にいるシェフィールドの妖精達はパニックに陥っていた・・。


568以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/27(土) 11:48:14.24ScljIzYY0 (1/5)

噛まれたシェフィールドの衛士「・・・・ウゥ・・ウゥゥ~~・・」ムクゥゥ・・(起き上がる)

シェフィールドの妖精「お、おい・・まだ起き上がれるのか・・?」様子を見る

噛まれたシェフィールドの衛士「ウゥゥ・・・ウガァァァ・・!!」ボロボロボロォォ~・・(形が崩れる)


噛まれたシェフィールドの衛士→悪妖精「ガァァ~~~!!」襲いかかる

シェフィールドの妖精「ワァ、ワァァ~~~!?」襲われる

悪妖精達「ウガァァ~~!!」襲いかかる

二代目妖精騎士ランスロットに噛まれ・倒れた妖精達は、次々と自身らの姿形が崩れ、他の妖精達に襲いかかるようになった・・。


スズカ「なに・・なにがどうなっているの!?」驚愕

コーラル「悪妖精(アンシリー・コート)!?なぜ、あの者に噛まれた妖精達が次々と悪妖精化して・・・」

アドニス「悪妖精(アンシリー・コート)って・・?」

コーラル「目的を失う、輝きを失うといった“無意味化”とモースに触れる事で無意味化が伝染することで、妖精は“モース”とかしてしまうのですがが・・」

コーラル「“目的に熱中しすぎて自身を見失った”妖精は、際限なく魔力を生成し続け、やがてカタチが保てなくなることを『悪妖精化』と言うのですが・・」

ウィンキー「それが奴の・・二代目妖精騎士ランスロットの能力だ。アイツの歯に噛まれた妖精や人間は、瞬く間に悪妖精・・もしくは妖精亡主(ナイトコール)になり、二代目妖精騎士ランスロットの眷属に成り果てる・・。」

ウィンキー「しかもランスロットは、3年前からその力を得た途端にあの牙の氏族らを超える凶暴性を発揮し、敵味方も関係なしにアイツの眷属として操られるからな。」

ハベトロット「『亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット』・・。スプリガンの奴が言ったように、アイツは常に妖精騎士アグラヴェインの側にいるのは、あの凶暴で強力なアイツを制御してるって事だったのか!!」

セフィー「その凶暴性に加えて、悪妖精と妖精亡主を操れるとは・・さながら、吸血鬼かゾンビマスターと言った者か。」


二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~!!」雄叫びを上げる

ウィンキー「クゥゥ・・・退けぇぇ!退くんだ!!ランスロットの攻撃に巻き込まれるぞ!!」指示を出し、後ろに下がる

女王の兵士達「~~~~~!!」逃げるように後ろに下がる

ウィンキーと女王の兵士達は、二代目妖精騎士ランスロットの猛襲から逃れるように・・裏門から逃げるように撤退する。


悪妖精化した妖精達「ウゥゥ・・・ゥゥゥ~~!!」ダッダッダッダァァ・・(ジョルニ達に近づいてくる)

ロブ「ど、どうするんだよ・・これ!?」オドオド・・

ガイル「フン!用は、あの二代目妖精騎士ランスロットと名乗るケダモノ達に噛まれなければ良いんだよな?」ガキィィン!(腕が鋼鉄に変化する)

ガイル「あんな奴・・俺の『身体変化』で身体を鉄に変えられれば、あんな歯なんか・・・」

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァァ~~!!」ギュウィィィ~~ン!!(ドリル状の双方の槍が回転する)


ガキィィン、ギィィ~~~ン!!(双方の槍がガイルの鋼鉄の両腕に攻撃し、金属音が鳴り響く)

ガイル「グッ・・グゥゥ~~!!」ギィィ~!!(鋼鉄の両腕で防御する)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~~!!」ギィィ~~!!ガバッ!!(ガイルの両腕を槍がこじ開ける)

ガイル「なぁ!?」両腕が開かれる

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~~!!」ギィィン!(口と歯が光り、噛みつこうとする


569以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/27(土) 12:25:31.09ScljIzYY0 (2/5)

セフィー「ガイル!!」ビュゥゥン!!シャキィィン!!(加速して長刀で攻撃する)

二代目妖精騎士ランスロット「!!?」ガキィィン!!(長刀に噛みつく)

セフィー「クゥゥ・・」ギギギギィィ~~!!

二代目妖精騎士ランスロット「グゥゥゥ~~!!」ギギギィィ~~!!(長刀に噛みついている)

セフィー「こいつ・・・」二代目妖精騎士ランスロットを見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥ~~~!!」ガキィィン!!(長刀を歯で折る)

セフィー「なに!?」長刀を折られる


ジョルニ「ハァァァ~~!!」ニョキニョキィィ~~!!(木の根っこが襲いかかる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~!?」ドバァァ~~!グサグサッ!!(根っこに刺され、押し出される)

ガイル「ジョルニ、セフィー!?」

ジョルニ「大丈夫か、ガイル!?」

ガイル「あぁ・・出も何で・・?」

セフィー「力に頼りすぎるなと教えられただろ!あやつの攻撃を見たか・・?」

セフィー「あのまま行けば、ガイルもあの者に噛まれ・・あの悪妖精らと同じになってたかも知らないのだぞ?」

ガイル「!?。・・・ゴメン。」反省する



二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~!!」バキベキッ!(根っこを払い除ける)

セツノ「!?。ランスロット・・まだ元気でいる!!」警戒する

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルゥゥ~~~・・・」ジィィ~~・・(ジョルニ達を見つめる)

彼女の目線は、ジョルニ達の他に・・マシュの姿を捕らえ・・


二代目妖精騎士ランスロット「アナタ・・・ヨゲンノコ・・?」マシュを見つめる

ハベトロット「なぁ・・こいつ、しゃべれるのか!?」驚く

マシュ「それに予言の子って・・狙いは私ですか!?」ガシッ!(構える)

二代目妖精騎士ランスロット「アナタ・・・ヨゲンノコジャナイ・・。ヨゲンノコ・・ドコニイル?」

ワグ「おいこいつ・・・一体、なにをしゃべっているんだよ・・?」オドオドしてる

ロブ「わからねぇよ!?あんな凶暴なイレギュラーズが言ってる事なんてよぉ・・。」オドオドしてる

二代目妖精騎士ランスロット「ヨゲンノコジャナイなら・・・オマエラ、ワタシノモノト・・ナレ!」ジャキィィン!(ブレードを取り出す)

セフィー「!?。来るぞ~~!!」構える


570以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/27(土) 22:00:44.65ScljIzYY0 (3/5)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~~!!」ジャキィィン!!(ブレードで攻撃する)

マシュ「はぁぁ!!」ガキッ、ガコォォン!!(盾で防御する)

セツノ「やぁぁ~~!!」バリバリバリィィ~~!!(雷撃を放つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~!?」ビリビリィィ~~!(直撃する)

ジョルニ「ハァァァ!!」ニョキニョキィ~~、グサグサッ!!(木の棘槍を放つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァァ!?」グサグサッ!!(刺される)


悪妖精達「ウゥゥ~~ゥゥゥ~~!!」ゾンビのように近づいてくる

カイニス「どりゃぁぁ~~!!」ジャキン!ジャキジャキィィン!!(槍で切り裂いていく)

ルージュ「ハァァァ~~!!」シュビビィィン!!(無数の糸を放つ)

悪妖精達「~~~~~!?」ジャキィィン!ボロボロォォ~~・・(身体が切り裂かれていく)

ハベトロット「くらえぇぇ~~!!」ズバババババァァ~~!!(球を放つ)

悪妖精達「ーーーーーーー」バシュン!ビシュン!ブシュン!(撃たれていく)


コーラル「皆さま方・・」

悪妖精「うがぁぁ~~~・・」後ろを取る

コーラル「!?。キャァァ~~!?」叫ぶ

アドニス「コーラルお姉ちゃん!!」ギィィ~~ン、ジャギィィ~~ン!!((チェーンソウ型の剣で斬る)

悪妖精「うぐぉぉぉ~~・・・」ガシュゥゥン・・(肉塊になる)

アドニス「コーラルお姉ちゃん、大丈夫?」心配する

コーラル「えっ、えぇ・・ありがとうございます・・。」お礼を言う

アドニス「うん!ハァァァ~!!」バンバンバン!(ホウガンを放つ)

悪妖精達「ウガァァ!?」矢が頭に穿たれる


二代目妖精騎士ランスロット「ガルゥゥゥ・・・」ムクゥゥ~・・(平然と起き上がる)

マシュ「そんな!?身体を刺されても平気で立ち上がるなんて・・・」騒然とする

セフィー「ここまで攻撃して平然と動けるなんて・・奴は不死身なのか!?」二代目妖精騎士ランスロットを見て・・

二代目妖精騎士ランスロット「ウゥゥゥ~~~・・・・!!」ダダッ!(双方の槍の方へ跳ねる)

ガシッ!ギュウィィィ~ン!!(ドリル状の双方の槍の先端が回転する)


二代目妖精騎士ランスロット「ウグガァァァ~~~!!」ギュウィィ~ン、バシュゥゥ~ン!!(槍から螺旋状の光弾が放たれる)

マシュ「!?。下がって!!クゥゥ~~!!」ガコォォン!!ガリガリィィ~~!!(盾で螺旋状の光弾を防ぐ)

二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~!!」ダダダァァ~!!(突進してくる)

ジョルニ「ハッ!?不味い、奴の宝具が来るぞ!!」警戒する


571以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/27(土) 22:54:16.99ScljIzYY0 (4/5)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァ~~~!!ウガァァ~~~!!」ダダダダァァ~~!!バシバシバシィィン!!(螺旋状のエネルギーを纏った槍で叩く)

マシュ「クゥゥ~!!」ガコン!ガコンガコンガコンガコォォン!!(盾で防御するので手一杯)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ!!狂気に狂いる乙女狂狼(バーザーグ・イーラ・ルプス)!!」ギュォォォ~~ン!!ガゴォォン!!


ビカァァン!!ドガァァ~~ン!!(大爆発を起こす)

マシュ「ウゥゥ~~・・・キャァァ~~!?」爆発に巻き込まれる

ジョルニ、セツノ、セフィー「うわぁぁ!?」爆発に巻き込まれる

カイニス「なに・・!うわぁぁ~!?」爆風に巻き込まれる

ロブ、ワグ、ガイル、アドニス「うわぁぁぁ~!?」爆風に巻き込まれる

スズカ、ルージュ、コーラル、ハベトロット「キャァァァ~~!?」爆風に巻き込まれる


ドゴォォ~~ン!!(遠くから裏門周辺で爆発が起こる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ボォォォ~~!!(辺り周辺が火に包まれる)


二代目妖精騎士ランスロット「ウガァァ~~!!」雄叫びを上げる

カイニス「つぅぅ・・・」傷だらけでも立ち上がる

ジョルニ達「ウゥゥゥ・・・」倒れている

コーラル、ロブ達「ウゥゥ・・・」気絶している

マシュ「く、ぅぅぅ・・・!!!!!」辛うじて立っている

二代目妖精騎士ランスロット「グルゥゥゥ、ゥゥゥ~~!!」うなり声を上げる

マシュ「ダメ・・・・なにひとつ、通じない・・・・。・・・・力が、もう・・・・・」シュゥゥ・・・スタッ・・(盾の輝きが消え、膝をつく)

ハベトロット「マシュ!?」


二代目妖精騎士ランスロット「ソノ盾・・アノカタガイッテタノトチガウ。ヤッパリ、オマエハ『ヨゲンノコ』ジャナイ・・。」

マシュ「クゥゥ・・・」力なく膝をついている

二代目妖精騎士ランスロット「ワタシ・・『ギャラハット』トイウヤツ、シラナイ。デモ、シラナイナラソレデイイ・・。」タッタッタッタッ・・(近づいてくる)

二代目妖精騎士ランスロット「コレデ、ヨウヤクオマエヲ・・『鏡の氏族』の一員二ナレルヨ?」ギィィン、ガシィン!!(口が露出し、口と歯が光り出す)

マシュ「ゥゥゥ・・このままでは私、あの妖精騎士の眷属に・・・」ヨロヨロォォ~~・・(辛うじて立ち上がる)

ハベトロット「マシュゥゥ~~~!!」叫ぶ


???「冥死花裂波斬(めいしかれっぱざん)!!」ガガガガァァァ~~!!(斬撃波が飛んでくる)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ!?」ガキィィン、ドゴォォ~ン!!(槍で斬撃波をはじき飛ばす)

ハベトロット「な、なんだ今のは!?」斬撃波が飛んできた所を見つめる


572以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/27(土) 23:59:57.54ScljIzYY0 (5/5)

ギィィ~~ギィィ~~ギィィ~~・・・(大鎌を引きずって来る)


黄金の鎧の少女「・・・・・フン。」タッタッタッタッ・・・(歩いてくる)

二代目妖精騎士ランスロット「グルルゥゥゥ~~~・・・・!」うなり声を上げる

マシュ「黄金の鎧・・・アナタは一体・・?」彼女の事を見て・・

黄金の鎧の少女「私は究極生命体 アブソリューティアンの戦士・・・アブソリューティア・チカゲ。」

黄金の鎧の少女→アブソリューティア・チカゲ「そこの狂気に満ちた女妖精・・貴方に恨みはないのだけど、ここは退いてくれないかしら?そうすればお互い、早く住処に帰れるわよ。」

二代目妖精騎士ランスロット「ガルルルゥゥ~~~~!!」威嚇する

アブソリューティア・チカゲ「・・・・言葉も通じないというの?ハァ・・少し面倒だけど、その娘から離れてくれないかしら!」ガキィィン!(大鎌をランスロットに向ける)

二代目妖精騎士ランスロット「グルゥゥゥ~~~ガウゥゥッ!!」びゅんっ!(襲いかかる)


ガキィィン!!ガキンガキン、ガキンガキンガキン、ガキィィ~ン!!(大鎌とドリル状の槍がつば競り合う)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウゥッ!ガゥゥゥ~~!!」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)

アブソリューティア・チカゲ「フンッ、ハァァァ!!」ガキン、ジャキィィン!(つば競り合う)

カイニス「な、何じゃありゃ・・?あの金ぴかの鎧のガキが、あの妖精騎士と互角に戦っているだと!?」2人の戦いを見て・・

アブソリューティア・チカゲ「フゥゥ・・ハァァァ!!」シュンッ、ドバァァ~~!!(彼岸花の花びらが舞う)


ドバァァ~~!!(彼岸花の花びらで出来た渦がチカゲと二代目ランスロットの2人を包み込む)

二代目妖精騎士ランスロット「が、ガウゥゥ~!?」包み込まれる光景を見渡す

アブソリューティア・チカゲ「フッ・・・・・」ゴワァァ~ン!!(花びらに包まれる)

ゴワァァァ~~~ン、シュゥゥン・・。(花びらに包まれた2人が忽然と姿を消す)

カイニス「なんだったんだあいつら・・・!?。そうだ・・」タッタッタッタッ・・(コーラルの元へ向かう)


カイニス「おい、コーラル!大丈夫か、生きてるよなぁ~!?」ぺちぺちぺち・・(頬を軽く叩く)

コーラル「ゥゥゥ・・・ハッ!?。皆さま方、おけがはありませんか!?」皆に言う

アドニス「ウゥゥ・・・コーラルお姉ちゃん・・。」

ジョルニ「アァ・・・何とか無事だ・・。」起き上がる

コーラル「ハァ・・良かった・・。」安心する


ハベトロット「コーラル!!急いでアルト達を呼んでくれ!もうここもそう長くは持たないかも知れないと思うんだ!」

コーラル「はい!すぐに報せますね・・!」ヒュゥゥ~~ン・・!(風の報せを繰り出す)


573以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 09:51:49.10OVSGk6Jv0 (1/7)

ガイル「おい、大丈夫か?」ロブとワグを起こす

ロブ「あぁ・・どうにか生きているよ。」

ワグ「サンキューっと言った方が良いかな・・?」ガイルのことを見て・・

マシュ「良かった。ご子息様方と皆さまが無事で・・・」安心する

カイニス「アァ・・あとはアルト達がこの裏門へ来てくれれば、このシェフィールドを脱出して・・」


ビュゥゥ~~ン、ドゴォォォン!!(メリュジーヌが墜落する)

カイニス「な・・今度は何だ!?」墜落した場所を見ながら・・

メリュジーヌ「ウグゥゥ・・・ガハァ・・・」血を吐く

スズカ「お母様!?」血を吐くメリュジーヌを見て・・・

墜落してきたメリュジーヌは、ブルーナが作った蒼い猛毒で身体中に青い変色が目立っていた・・


セフィー「母さん!?つうぅぅ・・・一体誰が!?」上空を見る

二代目妖精騎士トリスタン「ハハハハハハ!!もう終わりなのかしらぁ~、先代の妖精騎士ランスロット様?」空から煽る

マシュ「あなたは・・・?」

メリュジーヌ「ウグゥゥ・・・二代目妖精騎士トリスタン・・。ゲホゲホッ!」血を吐く

ジョルニ「二代目・・・あんたが僕とルージュの母親が着名してた妖精騎士の名を継いだイレギュラーズか!!」上を見ながら・・

二代目妖精騎士トリスタン「母親・・・?そう、あなた様があの愚かな先代の妖精騎士トリスタン・・バーヴァン・シーと三澤亮太との間に生まれた兄妹ですね?」

ルージュ「あなた、私やジョルニ兄ちゃんのことを知っているの!?」

二代目妖精騎士トリスタン「えぇそうよ・・。3年前、かつて妖精騎士トリスタンと呼ばれてた最低の妖精:バーヴァン・シーがしでかした裏切り行為・公開尋問による屈辱行為・そして今、彼女がどうしているか・・?」

二代目妖精騎士トリスタン「当時を知るあの妖精騎士モードレッド様から色々と聞かされましたからねぇ~?」

ジョルニ「!?。妖精騎士モードレッド・・・・」キリキリキリィィ~~・・(拳を握りしめる)


ジョルニ「二代目トリスタン!!僕とルージュの母さん・・『ヴァージェ』は今何処に捕らえられているんだ!!」

ルージュ「そうよ!!私とジョルニ兄ちゃんのお母ちゃんを返して!!」

二代目妖精騎士トリスタン「フン。石化したあの妖精の所在など・・私が知ってても教えてあげないわよぉ~?」

二代目妖精騎士トリスタン「何せ、彼女の今の現状を知ってるのは・・アグラヴェイン様とモードレッド様のみに限られてますからねぇ~?」

ジョルニ「クゥゥ~~!!」怒りを露わにする


スズカ「お母様、しっかりしてください!!」ピピピッ!(サーチして診察する)

セフィー「母さん、一体なにがあったんだ!?」メリュジーヌに寄り添う

メリュジーヌ「ウゥゥ・・彼女が持ってた毒の武器にやられた・・。私の身体は、ブルーナが作った猛毒で蝕まれているんだ・・。」ハァ・・ハァ・・

スズカ「!?。(体内から入ったブルーナの蒼毒が凄い量・・)お母様、気をしっかり持って!!」

メリュジーヌ「スズカ・・・」うつろな目で見る

スズカ「ヒーリング(治療)!!」キィィン!(手が光り、メリュジーヌに触れる)


スズカは、どうにかメリュジーヌ体内の猛毒の周りを遅くし・回復させるためにヒーリング(治療)を使い、彼女を治療する・・


574以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 10:44:54.63OVSGk6Jv0 (2/7)

マシュ「メリュジーヌさん・・・。許せません・・メリュジーヌさんをこんな目に合わせた貴方を!」二代目妖精騎士トリスタンを見て・・

ガイル「こいつ・・・騎士というなら、そっから降りて俺達と戦え!!」

二代目妖精騎士トリスタン「フン、嫌に決まっているでしょ!貴方たちみたいなクズ妖精の集まりに、私が地に降りて戦うとでも?」

カイニス「テメェ~!だったら俺が、その真っ赤っかな翅を切り裂いて打ち落としてやろうか?!」槍を構える

二代目妖精騎士トリスタン「ふぅ~ん・・ならやってみなさいよ!貴方たちなんて・・私の異端の亜鈴の力でひねり潰してやるのだからね?」挑発する

ジョルニ「クゥゥ・・アイツゥゥ~!!」キリキリキリィィ・・(怒りが立ちこめる)


ギィィィ~~ン!!(上空に黄金の穴が開く)

セツノ「!!?。なに・・アレ・・?」上空の黄金の穴を見て

二代目妖精騎士トリスタン「???」上を見る


マグマ・ドーパント「うがぁぁぁ~~~!!」黄金の穴から出てくる

二代目妖精騎士トリスタン「うわぁ!?」避ける

ヒュゥゥ~ン、ドスゥゥ~ン!!(地上に降りてくる)


ワグ「ワァァ!?今度は怪物が降ってきた!!」驚く

ロブ「こいつも・・二代目妖精騎士トリスタンの能力なのか!?」

コーラル「何ですか・・あの魔獣種の妖精は?」マグマ・ドーパントを見て・・

セフィー「いや、あれは妖精なんかじゃない!あいつは・・・」

ガイル「俺達がカルデアにいた時、ビデオで見た・・『仮面ライダーW(ダブル)』に登場したマグマ・ドーパントじゃないか!?」マグマ・ドーパントを見て・・

アドニス「どうして・・・どうしてこの妖精國にドーパントが!?」驚く


マグマ・ドーパント「アァァ~~・・・ァァァァ~~~!!」ドバァァ~~ン!!(溶岩を放つ)

マシュ「!!?」

ハベトロット「マシュ、危ない!!」ギィィ~~パシィィン!!(糸でマシュを捕まえる)

マシュ「キャァァ!?」引っ張られる

ドバァァ~~~!!(溶岩と炎がマシュとハベトロット、カイニスとジョルニ達を分断させる)


ヒュンヒュンヒュゥゥ~~ン!!

二代目妖精騎士ランスロット「アヒィィ!?ひ、火は私は無理よ!!何なのよ、こいつはぁぁ~~!!」パタパタァァ~~!!(撤退する)

二代目妖精騎士トリスタンはマグマ・ドーパントが放つ炎に焼かれそうになり、どういうわけかそのまま別の所へ撤退していった・・。


575以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 12:07:22.76OVSGk6Jv0 (3/7)

溶岩と炎で分断された右側


マグマ・ドーパント「へぁぁぁぁ~~~!!」ボォォォ~~!!(身体が燃え上がる)

カイニス「野郎~・・ドーパントかなんだか知らんが、相手になるならやってやるぜぇ!!」ダダダァァ~!(迎え撃つ)

マグマ・ドーパント「アァァァ~~!!」カイニスに向かっていく


ガキィン!ジャクン、ジャクン!ガシュゥゥン!!(槍でマグマ・ドーパントを攻撃する)

ボォォ!ジュボォォ~~!(マグマ・ドーパントの腕から炎を放つ)


カイニス「フンッ!オラァァ~~!!」ジャキンジャキンジャキン!!(回転して攻撃)

マグマ・ドーパント「ウガァァ~~!!」ジャクン、ジャクン!(斬られる)

マグマ・ドーパント「アァァァァ~~~!!」ボォォ~~!!(火炎攻撃)

カイニス「ツゥゥ~~!?アッチィなぁ~~!!」盾で防御しながら・・


ガイル「オリャァァ~~!!」ドゴォォン!(突進攻撃)

マグマ・ドーパント「アァァ~~!?」横から攻撃される

カイニス「おぉ!サンキュー、ガイル。」お礼を言う

ガイル「カイニス、あいつは溶岩の力を身体に宿して攻撃しているんだ!」

カイニス「成る程。なんなら、アレが得策だな!!」クルクルクルゥゥ~!(槍を回転させる)

マグマ・ドーパント「ァァァァ~~?」起き上がりながら・・

カイニス「炎と溶岩の化け物なら・・水は大の苦手だよなぁ~~!!」ドバァァァ~~!!(水流と雷撃を含んだ渦を放つ)

バシャァァ~~ン!!シュゥゥ~~!!(マグマが水流で冷え、蒸気が舞う)


マグマ・ドーパント「アァァ~~・・・ァァァ~~~・・・」ガシャ、ゴロゴロォォ・・・(身体が茶色い岩となる)

ガイル「よし、マグマ・ドーパントの動きが鈍くなった!」

マグマ・ドーパント「ァァァァ~~~・・」ゴロゴロォォ・・(動けない)

カイニス「トドメだ!! 羽ばたくぜ、『飛翔せよ、わが金色の大翼(ラピタイ・カイネウス)』~~!!」ぎゅわぁぁん!!(黄金の鳥に変身する)


ピヨォォ~~!!バシュゥゥ~~ン!!(黄金の鳥がマグマ・ドーパントの身体を貫く)

マグマ・ドーパント「ぐわぁぁぁ~~~!!」ボォォ~~・・ドガァァ~~ン!!(爆発する)


カイニス「~~~・・フッ!」スタッ!(元の姿に戻る)

マグマ・ドーパント→戸川陽介「ぐわぁぁ・・・ぁぁぁ・・。」ドサッ・・(倒れる)

バリィィン!!ガチャン・・!(マグマガイアメモリが砕け散る)


ジョルニ「~~~!」シュルシュルゥゥ~!(草の根で戸川の腕を拘束する)

戸川陽介「お、俺の・・ガイアメモリが・・・」拘束される


576以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 12:53:16.68OVSGk6Jv0 (4/7)

カイニス「・・・・・」戸川洋介に近づく

戸川洋介「ひ、ヒィィ!?」怯える

カイニス「てぇめ、どっから来た!!あの金ぴかの穴からどうやって来やがったんだ!?」胸ぐらを掴む

戸川洋介「し、知らねぇよ!?店を燃やそうとしたら・・いつの間にか、こんな変な場所に送り出されたんだよ!?」怯えてる

カイニス「んだとぉ~!!」

ジョルニ「カイニスさん、落ち着いてください!」落ち着かせようとする

カイニス「・・・・ッウゥ!」胸ぐらを離す


ハベトロット(溶岩と炎の先)「うわぁぁぁ~~!?」悲鳴が上がる

セツノ「!?。今の声・・ハベニャン!!?」炎の先を見て

カイニス「なんだって!?」振り返る

セツノ「クゥ~~~!!」タッタッタァァ~!!(走り出す)

ガイル「おい、セツノォ~!?」セツノを見て


ボォォ~~!!シュタッ!!(炎の火柱に突っ込むセツノ)

セツノは悲鳴を上げるハベトロットの声を聞き、1人炎の先へ飛び込んでいった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数分前・・・溶岩と炎で分断された左側(マグマ・ドーパントと戦闘中)


ハベトロット「大丈夫かマシュ?」マシュに寄り添う

マシュ「えぇ・・・!?それよりも皆さまが・・」炎の先を見る

ハベトロット「いけない!!今、あそこに行くのは危険だ!!」マシュを止める

マシュ「し、しかし・・・」


タッタッタッタッタァ~~・・(黒服の女性がやってくる)

黒服の女性「大丈夫か、後輩。」マシュに問いかける

マシュ「あなたは・・・もしかして、わたしを知っている方、ですか?ですが、わたしには記憶が、」

黒服の女性「へぇ~・・記憶がないって言うのね?私と同じ・・元・Aチームのメンバーのくせに・・。」

マシュ「???。あなたは一体、私のなにを知っているのですか・・?」

ハベトロット「・・・・・・・。」黙り込む


ドスン、ドスン、ドスン・・・(黄金の巨人がやってくる)

黄金の巨人「そこまでにしてけ・・彼女の言う通り、今の彼女は名無しの森の影響で記憶を無くしている。」

黒服の女性「アンタ・・・。」

ハベトロット「!?。アンタは・・・・」黄金の巨人を見て

マシュ「アナタはいったい・・・?」黄金の巨人を見て・・

黄金の巨人「フン・・。我は究極生命体 アブソリューティアンの戦士・・・アブソリュート・■■■■■。」

マシュ「!?」


カイニス達がマグマ・ドーパントと戦っている間、溶岩と炎の先の左側で・・マシュはハベトロットと共にアブソリューティアンと名乗る人物と出会ってしまう・・。


577以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 21:42:22.30OVSGk6Jv0 (5/7)

少し前(妖精騎士アグラヴェインの念力で飛ばされた直後)・・・シェフィールド:街の左端


ビュゥゥ~ン、ドゴォォン!!(念力で飛ばされ、民家に激突するボガード)

ボガード「ぐふぅぅ!?イッタタタァァ・・・・」自身の頭をなでながら

ボガード「クッソォォ・・・。アグラヴェインの奴め、こんな場所まで念力で飛ばすなんて、なんて奴だ!!」怒ってる


シェフィールドの妖精達「ぼ、ボガード様!?なぜこんな場所に・・城にいたはずなのでは!?」ガヤガヤガヤ・・

ボガード「お前達、なにをしているんだ!!シェフィールドの城は堕ちた、大通りの戦闘も終わる!ここにも女王の兵が来るぞ!」

ボガード「裏門からアザミが丘のねじれ穴に逃げろ!シェフィールドの者であれば、この意味は分かるな?」

シェフィールドの妖精達「に、逃げるって・・でもアザミが丘のねじれ穴は帰らずの道だ、あそこには妖精亡主が・・・」

ボガード「オレは行く。他にアテがある者は好きにしろ。だがここには残るな。」

ボガード「聞こえるだろう、この足音が!女王軍の本隊、アグラヴェインの精鋭部隊と異端の妖精達(イレギュラーズ)が迫っているぞ!」

シェフィールドの妖精達「!」

シェフィールドの兵士達「そうだ!みんな、裏門へ行くんだ!でないと女王軍に捕まって殺されるぞぉ!!」避難を指示する

シェフィールドの妖精達「ワァァ~~キャァァァ~~~!!」裏門へ向けて走りだす


ボガードの号令のもと、我先にと裏門へ急行していく妖精達。

ボガードは裏門が開いているかを確認するために民家の屋根に登り、上から急いで裏門へ急行する。

裏門にいるアルトの子供達の無事を祈りつつ、ボガードは裏門へ向けて民家の上を進んでいった。


ボガード「間に合ってくれ・・なんとしてでも、アルト達をシェフィールドから脱出させなければ・・・」急ぐ


ハベトロット(叫び声)「うわぁぁぁ~~!?」悲鳴が上がる

ボガード「!?。今の声・・・まさかハベトロットに何かあったのか!?」ビュンビュン!(走るスピードを上げる)


ボガードはハベトロットの悲鳴を耳にし、猛スピードで裏門へと向かっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
溶岩と炎で分断された左側(マグマ・ドーパントとの戦闘後)


ブシュゥゥ~~!シュタッ!(冷気を放ちながら、炎の柱から出るセツノ)

セツノ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・!?」目の前の光景を見て

ハベトロット「・・・・・・」傷だらけになってる

セツノ「ハベニャン!!?」駆け寄る


セツノ「ハベニャン、しっかりして!!ハベニャン!!」ハベトロットを抱きかかえる

ハベトロット「ウゥゥ・・・セツノか・・?ゴメン・・ボク、マシュを守り切れなかった・・・」ウルウルウル・・

セツノ「えぇっ!?マシュがどうかしたの!?」

ハベトロット「ランスロットやウィンキーの他にイレギュラーズがいて・・ボクはそいつにやられて、マシュを攫って行ったんだ・・。」

セツノ「そ、そんな・・・。セツノ・・セツノは、マシュを守れなかったの・・・?」絶望する


セツノは燃えさかる街中の道の真ん中で、ハベトロットからマシュが攫われた事を聞き、自らの無力さに意気消沈する


578以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 22:56:20.79OVSGk6Jv0 (6/7)

ピョオォォン、ドスンッ!!(屋根から降りてくるボガード)


ボガード「ハァ、ハァ、ハァ・・・ハベトロット、セツノ!?」駆け寄る

セツノ「ボ、ボガードさん・・・。」涙目でボガードを見る

ボガード「なにがあったんだ!?急いでくれ・・もうすぐここに、シェフィールドの妖精のほとんどが裏門へやってくる!早く裏門を開かねば・・」

セツノ「ごめんなさい・・・私たち、ボガードさんのお妃様を・・マシュを守れなかった・・・。」ポロポロポロ・・(涙を流す)

ボガード「な、なん・・だと・・・」驚愕する


ボガードはセツノが言い放った・・『マシュがイレギュラーズの誰かに攫われた』と言う話を聞き、一瞬ぐらいボガードの頭が真っ白となった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃・・シェフィールド:城下町(アルト達と妖精騎士アグラヴェイン達が戦っている所)では・・


妖精騎士アグラヴェイン「フッ、フゥ、フンッ!!」バスッ、バスッ、バスン!!(アルトに蹴りをいれる)

アルト「ガフゥッ!?」スタッ・・(蹴られ続け、膝をつく)

妖精騎士アグラヴェイン「もう終わりなのかしら?」ギギギィィ~~・・(砂の鞭を引っ張る)

アルト「ヌグゥゥ・・・。クッソォォ・・」ビィィ~ン、ドサッ!(砂の鞭に引っ張られ、身体が地に伏す)

アルトは砂の鞭に腕を縛られ、一方的に妖精騎士アグラヴェインに蹴られ・殴られ続けていた・・。


ギィィィ~~ン!!(斜め横の道に黄金の穴が開く)

何かの音声「エターナル!」

妖精騎士アグラヴェイン「!」何かに気づく


仮面ライダーエターナル「ハァァァ~~!!」シュッ、シュン!(エターナルエッジを振りかざす)

妖精騎士アグラヴェイン「な、なんだこいつ!?」ヒュンヒュン!(攻撃を避ける)

アルト「!?。(仮面ライダーエターナル!?・・まさかあの仮面ライダーもまた、この妖精國に迷い込んだのか?)」エターナルを見て・・

アルト「(だがこれはチャンスだ。一刻も早く、この拘束から出ないと!!)ザ・ワールド!!」ギュゥゥゥン!!


仮面ライダーエターナル「」ピタッ!(争っている時に、時が止まる)

妖精騎士アグラヴェイン「!?。あなた、いま時を止めたとしても、貴方と鞭で繋がっている状態なら・・」

アルト「ヌゥゥ~~!!」シュルゥゥ・・ビィィン!!(砂の鞭をエターナルエッジの刃に巻き付け、引っ張る)

ギュゥゥ~~、ブチンッ!(砂の鞭が切れる)

妖精騎士アグラヴェイン「し、しま・・・」ピタッ!(そのまま時が止まる)

アルト「ツゥゥ・・・」その場から離れる


ギュゥゥゥゥ!!(そして時は動き出す)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ヌワァ!?」ドサッ、バタン!(仮面ライダーエターナルにぶつかる)

仮面ライダーエターナル「ノワァ!?」ドサッ、バタン!(妖精騎士アグラヴェインにぶつかる)

アルト「ハァ・・ハァ・・どうにか危機は脱したなぁ・・?」息を整える


579以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/28(日) 23:48:48.23OVSGk6Jv0 (7/7)

ヒュゥゥ~~ン・・(風が吹いてくる)

アルト「???。この風は・・・」


コーラル(風の報せ)「アルトさん、バーゲスト様とメリュジーヌ様と裏門へ来てください!裏門が開きました!」ヒュゥゥ~ン・・(風の報せが届く)

アルト「!。(コーラルの風の報せか・・裏門が開いたんだな!)」風の知らせを聞きながら・・

ヒュゥゥ~~ン・・(再び風の報せが届く)

コーラル(風の報せ)「アルトさん、裏門へ急いでください!!メリュジーヌ様とハベトロット様が倒れました!」ヒュゥゥ~ン・・(風の報せが届く)

アルト「!?。(メリュジーヌとハベトロットがやられた!?不味い・・急がないと!!)」タッタッタァァ~~!!(急いで階段を降りる)


妖精騎士アグラヴェイン「ツゥゥ・・・!?待ちなさい、三澤亮太!!」逃げるアルトを見ながら・・

仮面ライダーエターナル「よそ見してるんじゃねぇぞ!!」シャキィィン!!(エターナルエッジを振りかざす)

妖精騎士アグラヴェイン「!?。くぅぅ~~!!」ゴロゴロォォ~~!!(回避する)

妖精騎士アグラヴェイン「貴方・・三澤亮太に加担するというのか!?」仮面ライダーエターナルを見ながら・・

仮面ライダーエターナル「加担だと・・そんなの知るか!俺は俺で、死神のパーティをやらさせて貰うからな?」


仮面ライダーエターナル「さぁ、地獄を楽しみな!」シュッ!(親指を下に向ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」シュルゥゥ~・・バシィィン!(砂の鞭を生成し、地面を叩く)


風の知らせを聞き、アルトがバーゲストを探しに階段の下に降りている間・・突如現れた仮面ライダーエターナルと戦うことになった妖精騎士アグラヴェイン。

妖精騎士アグラヴェインは、どこから現れた仮面ライダーエターナルに戸惑いつつも・・彼の戦いを受けるように、鞭を振るうのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:城下町の階段の下(バーゲストと二代目妖精騎士ガウェインが戦っている所)


二代目妖精騎士ガウェイン「さぁ・・そろそろトドメと行きますかぁ・・?」ジャキィィン・・・(妖精剣ソードアルタイルを構える)

バーゲスト「クゥゥ・・・」シュゥゥ~・・(皮膚がタダレた右腕を押さえる)


ギィィィ~~ン!!(2人がいるところの斜め上に黄金の穴が開く)

メタル・ドーパント「とりゃぁぁ~~!!」穴から飛び出してくる

ルナ・ドーパント「ぬふぉふぉぉぉ~~ん♡」穴から飛び出してくる


二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだぁ!?」2体のドーパントを見て・・

バーゲスト「なぁ・・新手か!?」2体のドーパントを見て・・


580以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/29(月) 23:02:13.55xqWzWRLr0 (1/3)

アルト「バーゲスト!!」タッタッタッタァァ~!!(階段から降りてくる)

バーゲスト「あ、アルト!!」降りてくるアルトの事を見る

アルト「!?。バーゲスト・・その腕はどうしたんだ!?」皮膚がタダレた右腕を見て・・

バーゲスト「すまないアルト・・・。二代目妖精騎士ガウェインに不覚を取られた・・・」皮膚がタダレた右腕を押さえながら・・

アルト「そうか、もういいんだバーゲスト・・。それよりも裏門へ急ごう!なんとか門は開いたが、メリュジーヌとハベトロットが敵の攻撃にやられてね・・」

バーゲスト「なんだと!?くぅぅ・・いまの我らでは、アグラヴェインらを倒せないというのか・・・」悔しがる

アルト「あぁ・・だがいまはシェフィールドを脱出しよう!話はそれからだ!!」肩を組ませる

バーゲスト「アルト・・・」肩を組む

アルト「ヒール(回復)!」キィィン!(バーゲストの腕を治す)

アルトはバーゲストの肩を組み、ヒール(回復)で回復させながら、バーゲストと共に裏門へ向かっていった・・


二代目妖精騎士ガウェイン「おい待て!!逃げるんじゃねぇぞ!!」追おうとするが・・

メタル・ドーパント「テェリャァァ~~!!」ヒュンヒュン!(槌状のメタルシャフトを振るう)

二代目妖精騎士ガウェイン「のわぁ!?てめぇ、邪魔するんじゃネェ~ぞ!!」メタル・ドーパントの攻撃を避けながら・・

メタル・ドーパント「ハハハァァ~~ン!!」ヒュンヒュン!(それでも槌状のメタルシャフトを振るう)


ルナ・ドーパント「待ちなさい貴方!!」ビヨォォ~ン!(アルト達に向けて腕を伸ばす)

バーゲスト「!!?。クゥゥ~~!!」ジュボォォ~~!!(炎の斬撃を放つ)

ボォォ~~~!!(炎の壁を作る)

ルナ・ドーパント「アッチィィ~~!?」ジュゥゥ~・・(炎に焼かれる)

アルト「よし!!」このまま前に進む


ルナ・ドーパント「アチチィィ・・・!?。あぁ~もう、逃げられちゃったぁぁ~~・・」悔しがる

バーゲストが放った炎の斬撃で壁を作り、どうにかルナ・ドーパントの追撃から逃れたアルト達であった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥゥ!ウラァァ!!」ジャキン!ジャキィィン!!(妖精剣ソードアルタイルを振るう)

メタル・ドーパント「フンッ、フゥゥン!」ジャキィィン、ガキィィン!(斬られても、傷一つ付かない)

二代目妖精騎士ガウェイン「クソォォ・・鉄みたいな身体をしやがって~!!」いらつく

メタル・ドーパント「何とでも言いな!!俺達、『NEVER』の戦いはこんなもんじゃ・・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「カァァ~~~!!」ブシャァァァ~~!!(口から水鉄砲を放つ)

メタル・ドーパント「ノワァ!?ヌワァァ~!?」バシャァァ~~!!バリバリィィ!!(水鉄砲がメタル・ドーパントの顔に当たる)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃん!?」攻撃されるメタル・ドーパントを見て・・


ガシュゥゥ~~・・・(メタル・ドーパントの顔が溶けてる)

メタル・ドーパント「ヌワァァ~~・・テ、テメェ~!」溶ける顔を抑えながら・・

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・俺の攻撃を避けられなかったお前が悪い!」


581以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/29(月) 23:55:52.19xqWzWRLr0 (2/3)

ルナ・ドーパント「ムッキィィ~~!!この全然可愛くない妖精ちゃんめぇ~、よくも堂本ちゃんをぉぉ~~!!」シュルシュルゥゥ~!(腕を伸ばす)

二代目妖精騎士ガウェイン「ふんっ!ラァァァ~~!!」バリバリィィ~~!!ジャキィィン!!(雷撃の斬撃を放つ)

ジャクゥゥン!ビリビリィィ~~!!(腕が切られ、腕を通して電流が流れる)

ルナ・ドーパント「アッヒィィ~~♡ビリビリ来ちゃってるぅぅ~!嫌いじゃないわ!」逆に喜んでいる

二代目妖精騎士ガウェイン「うげぇぇ・・何だアイツ!?だったらぁぁ~~!!」シャキィィン!(妖精剣ソードアルタイルを構える)


二代目妖精騎士ガウェイン「妖精剣・・ソードアルタイル!」ギャァァ~ス!!(妖精剣ソードアルタイルの魚の部分が開く)

二代目妖精騎士ガウェイン「雷電磁力、最大出力!この剣は俺の力、銀河一刀流をも凌駕する一撃なり!!」ビリビリバリバリィィ~~!!

メタル・ドーパント「な、なんだ・・ノワァァ!?」ズルズルゥゥ!!(磁力で引っ張られる)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃん!?」

二代目妖精騎士ガウェイン「ふん・・邪魔ダァァ!!」バリバリィィ~、ジャキィィン!!(メタル・ドーパントを斬る)


ジャキィィン、チュドォォ~~ン!!(雷撃の斬撃が炸裂する)

メタル・ドーパント「うがぁぁ~~!?」ガシュゥン、ドゴォォ~~ン!!(一刀両断され、爆発する)

ルナ・ドーパント「堂本ちゃぁぁ~~ん!?」叫ぶ

二代目妖精騎士ガウェイン「フッ・・トドメだ!!」シャキン、ビュゥゥン!!(宝具を発動する)


バリバリィィ~ギィィィ~~ン!!(雷鳴が鳴り響く)

二代目妖精騎士ガウェイン「聖剣、改竄!『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)!!」ジャキィィン、チュドォォ~ン!!

ガシュゥン!バリバリィィ~~~!!(ルナ・ドーパントを一刀両断する)

ルナ・ドーパント「うわぁぁぁ~~~!?」チュドォォ~~ン!!(斬られ、大爆発する)


カタッ、カタァン・・・(メタルとルナのT2ガイアメモリが落ちる)

二代目妖精騎士ガウェイン「フッ、決まったぁ・・・・・!?」辺りを見る

二代目妖精騎士ガウェイン「アイツら(アルトとバーゲスト)がいねぇ・・・クッソォォ、逃げやがったなアイツらぁ~~!!」ガキィィン!!(地面を叩く)


二代目妖精騎士ガウェインは、自身の宝具である『磁雷斬りの日輪の銀河一刀』(アルタイル・ガラティーン)でメタル・ドーパントとルナ・ドーパントを抹殺するが・・

戦っている隙に裏門へ逃げたアルトとバーゲストを見失い、自身は1人・・大通りの真ん中で怒声を吐いていた。


582以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/29(月) 23:58:21.24xqWzWRLr0 (3/3)

卑怯な手を使うが、力はとても強い・・二代目妖精騎士ガウェイン。


583以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/30(火) 11:46:19.03ejaFliuy0 (1/3)

シェフィールド:城下町(妖精騎士アグラヴェインと仮面ライダーエターナルが戦ってる場所)


仮面ライダーエターナル「はぁぁッ!」ギュゥゥ~ン!(ユニコーンヘルブレイクを放つ)

妖精騎士アグラヴェイン「つぅぅ・・」避ける

仮面ライダーエターナル「死神とのダンスとは、中々やるじゃないか?フェアリーめぇ・・」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)

妖精騎士アグラヴェイン「そっちこそ、中々やるじゃない・・」ガキン、ガキィィン!(つば競り合う)


ドゴォォ~ン!!(下でルナ・ドーパントとメタル・ドーパントが爆発する)

メタル・ドーパント(断末魔の叫び)「うがぁぁ~~!?」ガシュゥン、ドゴォォ~~ン!!(一刀両断され、爆発する)

ルナ・ドーパント(断末魔の叫び)「うわぁぁぁ~~~!?」チュドォォ~~ン!!(斬られ、大爆発する)

仮面ライダーエターナル「堂本!?京水!?」爆発があった所を見て・・

妖精騎士アグラヴェイン「どうやら私の部下が、貴方の仲間であるNEVERの2人を殺したみたいね?」

仮面ライダーエターナル「キサマぁ~・・」妖精騎士アグラヴェインを睨む

妖精騎士アグラヴェイン「まぁ・・死人の貴方には関係ないでしょうね?何せ・・仮面ライダーWに負けた貴方など、私の敵ではないわ。」

仮面ライダーエターナル「ダブル?。誰なんだそいつは、俺以外にも仮面ライダーがいるのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。(仮面ライダーWを知らないですって?おかしいわね・・メモリの色がT2ガイアメモリを使っている以上、彼は劇場版仮面ライダーWの登場人物のはず・・)」

仮面ライダーエターナル「全く・・T2ガイアメモリを手に入れようとヘリに乗ったのもつかの間、あの金色の穴に吸い込まれたと思ったら・・こんな場所に連れてこられるとはなぁ~・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「!?。(金色の穴に吸い込まれた・・・!?まさかあのエターナル・・ダブルに出会う前の時間軸から連れてこられた『平行同位体』・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(エターナルが平行同位体としてここに現れたとすれば、裏にはアイツらが・・・)」考える

仮面ライダーエターナル「まぁそれは良いとして・・例え彼らが死人であっても、俺の仲間を殺した報い・・晴らさせて貰うぞ!!」シュルッ!(T2ガイアメモリを取り出す)


ガイアメモリ音声『ゾーン!』ガシャァァン、カチッ!(メモリスロットに差し込む)

『ゾーン、マキシマムドライブ!!』ギュゥゥ~ン!!(マキシマムドライブが発動する)

仮面ライダーエターナル「フンッ、ヌォォォォ~~~!!」ローブを脱ぎながら・・


ガシャガシャガシャガシャァァ~~!!(T2ガイアメモリ24本がスロットに差し込まれる)

『アクセル バード サイクロン ダミー エターナル ファング ジーン ヒート アイスエイジ ジョーカー キー ルナ メタル ナスカ

オーシャン パペティアー クイーン ロケット スカル トリガー ユニコーン バイオレンス ウェザー イエスタディ エクストリーム、マキシマムドライブ!』


仮面ライダーエターナル「フンッ!」ギュゥゥ~ン・・(ロストドライバーのエターナルメモリを抜き取り・・)

妖精騎士アグラヴェイン「!!。させるか!!」ビィィィン!!(サイコキネシスを発動する)

仮面ライダーエターナル「ヌグゥ!?か、身体が・・」ギギギィィ・・(エターナルエッジにメモリを装填する前に止められる)

妖精騎士アグラヴェイン「!!!」タタタタァァ~~!(仮面ライダーエターナルの前に向かい・・)


バシュッ、ガシュゥゥン!!(エターナルエッジを奪い取り、それを仮面ライダーエターナルの腹部に刺す)

仮面ライダーエターナル「ぐはぁぁ!?」刺される


584以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/30(火) 22:13:20.14ejaFliuy0 (2/3)

妖精騎士アグラヴェイン「フッ・・あいにく私は死神のパーティーには興味は無いし、貴方にも興味は無いわ・・。」カシッ!(エターナルメモリを奪い取り・・)

ガイアメモリ音声『エターナル!』ガシャン!(エターナルエッジのスロットに差し込む)

仮面ライダーエターナル「なっ!?おい止せ・・やめるぉぉ!!」焦る


カチッ! 『エターナル マキシマムドライブ!!』

妖精騎士アグラヴェイン「フンッ!!」カチッ!グサァァァ!!(エターナルエッジのトリガーを引き、足でエターナルエッジを仮面ライダーエターナルの腹部に蹴り込む)

ギュィィ~~ン!!ガシュゥゥ~ン!!(仮面ライダーエターナルの必殺技であるブラッディヘルブレイドがエターナル自らの身体を刺す)

仮面ライダーエターナル「ガァァ・・・アァァァ~~~~!!」ギュィィィ~~ン!!(身体が内部から光り出し・・)


ドゴグシャァァ~~~ン!!(仮面ライダーエターナルが内側から爆発する)

仮面ライダーエターナルは妖精騎士アグラヴェインの手によって、自身の必殺技である『ブラッディヘルブレイド』を自分自身の身体で受けてしまい、自ら自滅するように爆殺された・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガシャガシャァァ~ン・・・(T2ガイアメモリが散乱する)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」カシャッ・・(エターナルメモリを拾い上げる)

妖精騎士アグラヴェイン「(地獄へ逆戻りね、大道克美・・。いや、この世界に地獄は存在しないからね?私には興味ないけど・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(だがT2ガイアメモリは・・適合者とそれこそ運命の如く強く惹かれ合う性質故に・・勝手に体内に侵入し、ドーパントへと変える恐ろしいモノだわ・・。)」

妖精騎士アグラヴェイン「(それこそ・・この妖精國でこれを使われたら、阿鼻叫喚ぐらいの酷い光景になるからね?ここは・・・)」


妖精騎士アグラヴェイン「スチール(奪取)!」グゥゥゥン!(妖精騎士アグラヴェインの両手が黒く光る)

グォォォォ~~ン!!(T2ガイアメモリ26本に黒い光が包み、力を奪い取る)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・これでよし。(これでもう、T2ガイアメモリは使い物にならなくなったわ。)」ギギギィィ~・・ガシャンッ!(エターナルメモリを粉々にする)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
仮面ライダーエターナル/大道克美(劇場版仮面ライダーWの平行同位体):黄金の穴から現れ、アルトと妖精騎士アグラヴェインの戦いに乱入したダークライダー。

原作通り、輸送中のヘリからT2ガイアメモリを強奪しようとした所、何者かによって黄金の穴に吸い込まれ・・

ルナ・ドーパント(泉京水)とメタル・ドーパント(堂本剛三)と共に平行同位体として妖精國ブリテンに連れてこられた。

その後、妖精騎士アグラヴェインに善戦するが、上記の2人を殺され・・26連マキシマムドライブをしたところ、妖精騎士アグラヴェインにエターナル・エッジを奪われ・・

それを自らの腹部に刺されたところを必殺技である『ブラッディヘルブレイド』を発動され、自爆されるように爆散された・・

その後、T2ガイアメモリ26本は妖精國の妖精達に悪用されないよう・・妖精騎士アグラヴェインのスチール(他者から魔力や力を奪い取り、自身の力に変える力)でメモリ自体のパワーを吸収し、使用不能にした。


仮面ライダーエターナル/大道克美 死亡(妖精騎士アグラヴェインによる自爆誘導)

ルナ・ドーパント(泉京水)及びメタル・ドーパント(堂本剛三) 死亡(二代目妖精騎士ガウェインに両断され、戦死)


585以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/11/30(火) 23:42:18.83ejaFliuy0 (3/3)

二代目妖精騎士ガウェイン「チッキショォォ~・・あの気味の悪い化け物の邪魔邪魔が入って来なければ、バーゲストのヤロウをぶっ殺せたのによぉ~・・」タッタッタッ・・(階段を上がりながら)

妖精騎士アグラヴェイン「焦るなガウェイン・・どっちにしてもシェフィールドは墜ちたの当然・・。今頃、シェフィールドの妖精達は裏門から脱出している所よ・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「裏門・・あぁ~確かあの黒犬公の夫も言ってたなぁ~?『裏門へ急げ!』っと・・こうしちゃおれないぞ!!」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、二代目妖精騎士ランスロットを向かわせたのだけど・・。」


アグラヴェインの兵士「伝令、伝令!ボガードの城およびシェフィールドの大部分の制圧がほぼ完了したとベリル様から連絡がありました。」

アグラヴェインの兵士「しかしシェフィールドの妖精の一部が次々と、裏門の方から逃げて行ってると風の氏族の隊から報告がありました!」

妖精騎士アグラヴェイン「!」

二代目妖精騎士ランスロット「おいおい・・二代目妖精騎士ランスロットがそこに行ってるんだろ!?」

アグラヴェインの兵士「いえ・・裏門に二代目妖精騎士ランスロットの姿は見えず、裏門から外へ出る妖精達で溢れかえっています!」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・チィッ!(やはりアイツが・・『アブソリュート・タルタロス』が介入してたのね?一体何の理由で・・)」

アグラヴェインの兵士「あとそれと・・正体不明の男が、我が軍の妖精馬1騎を奪って西の方へ逃走したと連絡が・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「!。その男は私の方でなんとかする。残りの軍はすぐに裏門の方へ!ボガード達もそこから逃亡する可能性が高い!」

妖精騎士アグラヴェイン「1人たりとも逃がすな!全員まとめて皆殺しにしなさい!!」

アグラヴェインの兵士「ハッ!」タタタタァァ~!!(駆け足で残りの軍隊に報告しに行く)

二代目妖精騎士ガウェイン「俺も加勢に行くぜ!まだ殺したりねぇし、バーゲストの事もあるからよぉ~?」

妖精騎士アグラヴェイン「当然だ。すぐに向かいなさい!!」命令する

二代目妖精騎士ガウェイン「あいよ!!」タッタッタッタァァ~~!!(裏門の方へ走る)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「(三澤亮太・・彼らはそう簡単に捕まったりはしないわ。彼の最愛の妻である『ヴァージェ』を取り戻し、モルガン陛下と私を倒すまではね・・?)」

妖精騎士アグラヴェイン「(貴方との決着、今は預からせてもらうわ・・・“亮太君”)」後ろに振り返る


妖精騎士アグラヴェインは、アルト達が向かっている裏門の方から背を向け、1人・・妖精馬を奪った正体不明の男を追って行くのであった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドの外れ(正門側)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラァ~!(妖精馬が駆ける)

スプリガン「~~~~~!!」青ざめている

スプリガン「(早くあの場所から遠く離れなければ、私はアグラヴェインに殺される!!)」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(妖精馬を走らせる)

スプリガン「(クソォォ・・・カイニスに歪みの岬へ連れてって貰おうとしたが・・とんだ計算違いをしたモノだ、私は!!)」

スプリガン「(これではもう、アイツらに頼ることなど出来やしない・・。もはや妖精國には、1人も私の味方になるモノなどいないはず・・)」

スプリガン「(・・・そうだ、ヴェールズだ!アルトはヴェールズから歪みの岬へ行ったと聞いてるからな・・なら、ヴェールズへ行くしかない!!)」

スプリガン「(あそこに行けば、『オベロン』にも会えるし・・彼なら、歪みの岬の道案内をしてくれるはず・・・)」

正門からシェフィールドに脱出し・・女王軍が所持する妖精馬を奪い、1人ヴェールズへ向けて妖精馬を走らせるスプリガン・・


サラサラサラァァ~~~・・

その上で静かにスプリガンの後を追うように、黄色い夢の砂がスプリガンに近づいてくるのであった・・・。


586以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/01(水) 00:13:08.119asQ1yuo0 (1/5)

バァァァ~ン・・(辺り一面が暗くなり・・)


スプリガン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・」パカラッ、パカラッ、パカラッ!(辺りが暗くなってることに気づいてない)

スプリガン「ハァ、ハァ・・・・・!?」辺りを見渡す
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ある光景・・・幕末:薩摩藩の街


パカラッ、パカラッ、パカラッ・・・(馬を止める)

スプリガン「こ、ここは・・・?」江戸の風景を見て・・


ワイワイガヤガヤァ~・・(商人や顧客が入りみだれている)

スプリガン「あぁぁ~・・間違いない。ここは日本・・我が懐かしき薩摩藩の町並みだぁ・・」ウルウルウル・・(涙を流す)


男「おや、中村さんじゃないか・・?今まで何処へ行ってたんだい?」

女「中村さんよぉ~・・おっかあが心配なさってたでぇ~?」

スプリガン「みんな・・私の事を覚えていた・・。誰も見向きもしない貧しい武士の生まれの家だったのに・・」


スプリガン「ハハハ・・アッハハハハハハ~~~!!」泣きながら笑う

スプリガン「戻って来たぞ!!私はあのモノノケ共の住処から帰って来たぞ!!」

スプリガン「いや・・今までの全てが、私が見てた悪い『夢』。あの芸術品をこっそり見続けた・・私の愚かな罪を償わせるための、耐えがたい『悪夢』だったんだぁぁ~!!」


???「そう・・貴方が見ているのはただの『夢』。貴方が望んで夢観た・・夢の光景よ・・。」

スプリガン「!!?。」後ろを振り返る

???→妖精騎士アグラヴェイン「やっと見つけたわスプリガン・・・いや、ナカムラさんと言った方が良いかしら?」

スプリガン「よ、妖精騎士アグラヴェイン!!?」ガクガクブルブル・・(震え上がる)


587以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/01(水) 22:47:01.009asQ1yuo0 (2/5)

妖精騎士アグラヴェイン「あなた・・万が一、私の事を他者に話すようなことがあれば殺すと言ったよね・・?」

スプリガン「アァァ・・・アァァァ~~~!!」タタタタァァ~~!!(走って逃げ出す)

妖精騎士アグラヴェイン「逃がさないわ・・。」タッタッタッタッ・・・(後を追うように歩く)


スプリガン「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ!!」タタタタァァ~~!(走り続ける)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」ズゥゥゥ~~ン・・(みるみるうちに巨大化する)

スプリガン「ハァ、ハァ・・・っ、ワァァァ~~!?」後ろを振り返りながら走ってる

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」ドシィィ~ン、ドシィィ~ン・・(大きな姿で歩く)

スプリガン「ワァァ~~!!た、助けて・・・助けてくれ~~!!」走りながら泣き叫ぶ

スプリガンは誰かに助けを呼応と叫ぶも・・目の前の薩摩藩の住人達はただ、目の前の事をしているだけだった・・。


ガシッ!!(巨大な手がスプリガンを掴む)

スプリガン「ノ、ノゴォォ~~!?」巨大な手に捕まる

そうこうしているうちにスプリガンは巨大化した妖精騎士アグラヴェインの手に掴まれ、捕まってしまう・・


スプリガン「アァァ・・・!?そうだ・・これは夢だ・・。これはアグラヴェインの夢の砂による夢の幻覚だ!」パチン、パチン!!(自身の顔を叩く)

スプリガン「頼む起きろ!寝ている私よ・・起きてくれぇぇ!!」パチンッ、パチンッ、パチンッ!!(顔を殴り続ける)

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「無駄よ。『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』により、一度この能力で眠ってしまった者は私が眠りから覚醒する事を許可しない限り、自分で目が覚めることは無いわ・・。」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「特に私の秘密を知った貴方には一生、この夢から目覚めることはないからね?」

スプリガン「そ、そんな・・・起きろ!!私を起こしてくれぇぇぇ~~!!」取り乱す

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「スプリガン。あの時、私の素直に言う事を聞いて、土の氏族の長から退任してくれれば・・貴方を殺さずに、ただの人間としてほったらかしてあげたというのに・・。」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「やはり貴方も所詮・・私が大嫌いな『最上級権力』の欲しさに、弱者と嫌いな奴を蹴落とし、権力に溺れる愚かな者達と一緒だったわね?」顔を近づける

スプリガン「ひ、ヒィィ!?」ガクガクガク・・(怯えている)


巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「スプリガン。私の秘密を三澤亮太達に離した以上・・私は貴方から、貴方が持つ全てのモノを奪い取ってあげるわ・・」

巨大化した妖精騎士アグラヴェイン「覚悟するがいい・・・。」ゴォォォ~~!!(巨大な手を近づける)

スプリガン「や、やめろぉぉ・・・頼む・・やめてくれぇぇ~!!」怯えながら・・


ゴゴゴゴォォ~~!!(巨大な妖精騎士アグラヴェインの手が黒く光り、スプリガン(ナカムラ)の事を覆い尽くそうとする)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現実の世界・・・シェフィールド外れ(正門側)の荒野


スプリガン(断末魔)「アァァァァ~~~~~~!!!」断末魔の悲鳴を上げる


シェフィールドの正門の外れの荒野で・・土の氏族長であるスプリガンの悲鳴が鳴り響いた・・

しかしその断末魔の悲鳴を聞いたモノは、近くにいた妖精騎士アグラヴェイン以外の者には伝わらず、ただ悲痛な叫び声が北の大地に鳴り響くだけで・・

誰も、スプリガンが襲われているという事実を誰も知るよしも無かった・・・。


588以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/01(水) 23:24:35.729asQ1yuo0 (3/5)

同じ頃・・・彼岸花の花びらが舞う空間(二代目妖精騎士ランスロットとアブソリューティア・チカゲが戦ってる場所)


二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~~!!」ギュィィ~ン!ガギッ、ガキィィン!!(ドリル状の双槍で攻撃する)

アブソリューティア・チカゲ「フッ、フンッ!」ガキン、ガキィィン!(双槍の攻撃を防御する)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ~~!!」ガシィィ~ン!(体勢を整える)

アブソリューティア・チカゲ「ツゥゥ・・・ハァァッ!!」ギュォォォ~ン!(花びらが横列に集まる)


ギュォォォ~ン・・バシュゥゥン!(花びらから3人の少女達が現れる)

土居珠子「・・・・・」目にハイライトが無い

伊予島杏「・・・・・」目にハイライトが無い

高嶋友奈「・・・・・」目にハイライトが無い

アブソリューティア・チカゲ「行くわよ、みんな!!」ガキィィン!(大鎌を持ち直す)

3人「・・・・・」びゅんっ!(一斉に二代目妖精騎士ランスロットに襲いかかる)


土居珠子「・・・・」シュゥン!(神屋楯比売を投げる)

伊予島杏「・・・・」バンバンバン!(金弓箭から矢を撃つ)

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥ~~!ガゥゥッ!!」ガキンッ、ガキガキィィン!(飛んでくるモノをはじき飛ばす)

高嶋友奈「勇者パンチ・・・。」ドゴンッ!(拳で殴る)

二代目妖精騎士ランスロット「ガァァァ~~!?」ドゴォォン!!(胸部を殴られる)


二代目妖精騎士ランスロット「ウグガァァァ~~~!!」ギュウィィ~ン、バシュゥゥ~ン!!(槍から螺旋状の光弾が放たれる)

アブソリューティア・チカゲ「ハッ、冥死花裂波斬(めいしかれっぱざん)!!」ギィィィン、ガシュゥゥン!!(大鎌から斬撃波が放たれる)

ガガガガァァァ~~、ガキィィン!チュドォォ~~ン!!(螺旋状の光弾と斬撃波がぶつかり合う)

二代目妖精騎士ガウェイン「ガゥゥゥ~~!!」威嚇する

アブソリューティア・チカゲ「・・・・・・。」二代目妖精騎士ランスロットを見てる


ギィィィ~~ン!!(アブソリューティア・チカゲの後ろに黄金の穴が開く)

黄金の巨人「撤退しろチカゲ。我らの目的は果たされた・・」

アブソリューティア・チカゲ「!?。しかし、あの妖精はまだ・・・」

黄金の巨人「聞こえなかったか?ここでの介入は終わりだ・・『ザ・キングダム』に戻るぞ。」

アブソリューティア・チカゲ「ウゥゥ・・チィィッ!!」タッタッタッ・・(後ろに下がる)


ギィィ~~、シュゥゥン!(黄金の穴が閉じる)

バシャァァ~~ン・・(花びらの空間が消え去る)


彼岸花の花びらで出来た空間が消え去り、あとには燃えさかるシェフィールドの正門前の大通りが広がっていた・・


589以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/01(水) 23:57:27.369asQ1yuo0 (4/5)

二代目妖精騎士ランスロット「ガッ、ガウゥゥ!?」目の前の敵が消えたことに驚く

二代目妖精騎士ランスロット「ガゥゥゥ~・・・ウオォォォォォ~~~~!!」雄叫びを上げる


二代目妖精騎士ランスロットは、勝手に消えたアブソリューティア・チカゲに怒るように、その場で大きな雄叫びを上げるのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:城壁の上

ウォォォ~~~!!(二代目妖精騎士ランスロットの雄叫びが響く)


賢人グリム「アイツら一体何だったんだ?汎人類史やこのブリテンにも存在しない魔獣を呼び出して、奴らを襲わせるなんて・・」黄金の巨人達の事を思いながら・・

賢人グリム「しかし厄介なことになったな・・。マシュがどっかに消えてしまったし、シェフィールドは滅茶苦茶になるし・・」

賢人グリム「妖精騎士アグラヴェイン・・・彼女もまた、前以上に更に力を増してやがっている・・。」

賢人グリム「・・・アルト・オルラント。今は彼女から逃げた方が良いかもしれないなぁ?」

賢人グリム「いずれにしても、アイツと妖精騎士アグラヴェインとは再び相まみえるからさぁッ。なんたって・・」


賢人グリム「『光の氏族』と『闇の氏族』の降臨者。彼と彼女は対となるべき敵同士だからな・・。」タッタッタッ・・(立ち去る)


シェフィールドで起こった事を自身の目で確認した賢人グリムは、アルト達とマシュの無事を祈りつつ・・先にシェフィールドから立ち去っていくのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールド:裏門前


ワァァ~~!!キャァァァ~~~!!(次々と妖精達が裏門をくぐって、外へ脱出していく)


590以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/01(水) 23:58:01.179asQ1yuo0 (5/5)

いよいよシェフィールド編もクライマックスへ・・!


591以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/02(木) 17:03:22.54t0vBI2N50 (1/3)

とても凄い展開になってきたから、楽しみにしててね!


592以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/02(木) 22:59:29.34t0vBI2N50 (2/3)

ボガード「くぅ・・・なにをしているんだ、アルト!早くしないと取り返しが付かないことになるぞ!」心配そうにする

ジョルニ「父さん・・・」心配そうにする

スズカ「・・・・・」キィィン!(メリュジーヌとハベトロットを治療している)

メリュジーヌ「ウゥゥ・・・アルトォォ・・」猛毒に苦しんでいる

ハベトロット「ウゥゥ・・・」傷だらけ

コーラル「アルトさん・・・」心配そうにする

カイニス「・・・・・!?」向かってくる2人の人物を見つける


アルト「ハァ、ハァ、ハァ・・・・。ゴメン、待たせてしまって・・。」ハァ・・ハァ・・

ルージュ「お父ちゃん!!」喜ぶ

アドニス「お父さん、お母さん!!やっと来てくれた!!」喜ぶ

バーゲスト「すまないみんな・・、随分と待たせてしまって・・・」ハァ・・ハァ・・

ヒール(回復)でバーゲストを回復させながら走るアルトとバーゲストは、裏門の前で待っているボガード達とようやく合流する


セツノ「お父さん・・・。セツノ・・セツノは・・・」涙目で言う

アルト「セツノ、詳しいことはあとで聞く・・。今は早くシェフィールドを出ないと・・」

セツノ「う・・うん・。」頷く

メリュジーヌ「ア・・アルト・・・」苦しそうにしてる

アルト「よく頑張ったな、メリュジーヌ。今は休んでくれ・・」キィィン!(ヒール(回復)をかける)

メリュジーヌ「えぇ・・・」目を閉じる


ダッダッダッダッダァ~~・・・(女王の兵隊達が迫ってきてる)

カイニス「不味い・・・モルガンの軍勢がもうそこまで来てるぞ!?」後ろを見ながら・・

アルト「あぁ!みんな、行くぞ!!」メリュジーヌを背負う

セツノ「うん・・。」ハベトロットを抱きかかえる

女王軍が続々と裏門へ迫ってくる中、アルト達もまた・・シェフィールドから脱出するために、急いで裏門へと向かっていった・・。


ロブ「アルト様とバーゲスト様が戻って来た!そうか、アルト様達が他の女王の兵士と妖精騎士アグラヴェイン達が裏門へ行くのをずっと抑えていたんだな・・」

ロブ「だけど・・これじゃあ・・」アルトとスズカの事を見て・・

ワグ「アルト様が来てくれたのは良いけど・・スズカさんと共にメリュジーヌやハベトロットの治療で疲れているかも・・ここから見ても分かるくらい!」焦ってる

ワグ「きっとアグラヴェインとの戦いで苦戦を強いられていたに違いない、バーゲストも少し身体を負傷しているみたいだしな・・」

ワグ「だが・・マシュは一体どうなるんだ?マシュは一体、どうなってしまうんだよ!?」心配そうにする

ロブ「アァ・・。だが今はここ(シェフィールド)を出る事を優先すべきだ!出ないと、俺達を守ってくれたマシュに申し訳が無いからな!」

ワグ「あぁそうだよな!俺達を守ってくれたマシュのためにもな?」

ロブ「あぁ・・そのためにも、やんなきゃいけねぇコトをしないとな。」

ワグ「? なんだい、そいつは?重要な事なのかい?」


593以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/02(木) 23:45:37.33t0vBI2N50 (3/3)

ロブ「そうだワグ。これは誰かがやんなきゃマズいことだ。オレだけじゃできねぇ事だ。ワグ。オレたちじゃなきゃ、できねぇことだ。」

ワグ「兄貴?なんだよ、怖い顔して。」

ワグ「なんでも言ってくれよ。兄弟だろオレたち?兄貴がやるってんなら弟分もついていくよ。」

ロブ「おう。おう。おう。じゃあ、今から、門を閉じに行くとするか。やり方はさっき聞いたから問題ねぇ。」

ロブ「レバーを下げて、門を閉じる。安全装置を壊して、もう開かないようにする。それでおしまいだ。女王の兵隊も、しばらく外に出られなくなる。」

ワグ「はぁ!?兄貴、なにを言って・・・・。」ロブのことを見る

ワグ「・・・うん。そっかそっか。分かったぜ、兄貴!任せとけ!」

ワグ「でもお別れぐらいは言えるよな?オレたちを助けてくれたあのガイルって妖精に・・・」


ガイル「それはどういうつもりかな、お前達は・・?」

ワグ「ゲッ!?」ガイルのことを見て・・

ガイル「まさかお前達・・自分達を犠牲にして、オレたちを助けようとしてるんじゃねぇよな?」

ロブ「し、しかしよぉ~・・。そうでもしなければ、いくらアルト様達でも・・あの数の女王の兵隊を相手にするのは・・・」

ガイル「だからって、お前達の命を無駄にすることは・・このガイルが絶対に許さねぇ!!例えそれが、救いのねぇ妖精達でもな!」

ガイル「お前達は生きていくべきだ!生きて・・お前達が本当に果たすべき事を見つけて、それをやり遂げるベキなんだよ!!」

ロブ、ワグ「!!!」ガイルの言葉を聞いて・・


ロブ「(な、なんて良い妖精なんだ・・。このろくでもない俺達に生きていくべきと言ってくれたのは、この人が初めてだ・・。)」

ワグ「(アァ・・。もしかしたら・・あの妖精こそ、俺達がこの妖精國に来た理由なのか?)」

ガイル「・・・・・・・。」ロブとワグを見つめる

ロブ「分かったよ、ガイルさん。でも・・門を閉めなければ、俺達は女王の兵隊達から逃げ切れるわけが・・」

ガイル「その事については心配しないで欲しい・・ルージュ!!」ルージュを呼ぶ

ルージュ「なに?ガイル兄ちゃん・・?」呼ばれる

ガイル「手を貸してくれ!!この状況を打開するには、ルージュの力が必要なんだ!!」

ルージュ「!!。わかったわ!!」頷く

セフィー「ガイル、何か策があるのか?我らや住民達が女王の軍勢から逃げ切れる為の策が・・。」

ガイル「あぁ!それはな・・・」


アルト達が裏門をくぐろうとする時・・自らを犠牲に裏門の門を閉めようとするロブとワグを引き止め、ガイルはルージュ達にある事を話し出した・・。


594以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/03(金) 00:16:47.06tbzX8dax0 (1/5)

シュルシュルシュルゥゥ~~・・(裏門の制御室にあるレバーにルージュの糸が絡みついていく・・)

ギギィィ~~、ガシャン!(レバーがルージュの糸によって、下に下がる)


シュルシュルシュルゥゥ~~・・(今度は安全装置である杭の近くにある柱に糸が巻かれていき・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドの外:裏門前


ルージュ「よし・・糸が柱に絡みついた!」手応えを感じる

アルト「よし!引っ張るんだ、ルージュ!」

ルージュ「えぇ!!せぇ~~の!!」ギギギィィ~~~!!(力いっぱいに糸を引っ張る)


ルージュ「ンギュゥゥ~~~!!」ギギギィィ~~!!(力いっぱいに引っ張る)

ガイル「ルージュ!フングゥゥ~~~!!」ガシッ、ギギギィィ~~!!(束になってる糸を掴み、引っ張る)

アルト達「ふぐぅぅぅ~~!!」ギギギィィ~~!!(束になってる糸を引っ張っている)


シェフィールドの外で、柱に巻き付いている糸を引っ張っているルージュとそれを手伝うようにルージュと束状に巻き付いた糸を引っ張り上げるアルト達

ギギギギィィ~~!!(糸が引っ張られていく)

柱に巻き付いた糸は、アルト達が力いっぱいの引きによって徐々に後ろに引っ張られていき・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギギギギィィ~~~・・・ドゴォン!!(柱が崩れる)

ガタガタガタァァ~~ン!!ガシンッ!!(柱の石が安全装置である杭を踏み抜く)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギィィ~~~・・バタァァン!!グワァァァ~~ン!!(門が閉まり、結界が張られる)


糸に絡まった柱が、アルト達が力いっぱい引くことで糸が引っ張られていき・・

それによって負担がかかった柱が崩れていき、その石が安全装置である杭を壊し・・

安全装置が作動した門は結界を張り、裏門は開かなくなった・・。


595以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/03(金) 09:26:01.45tbzX8dax0 (2/5)

シェフィールド:裏門(内側)


女王の兵士1「なぁ・・・ドアが勝手に閉まったぞ!?」驚く

二代目妖精騎士ガウェイン「何だと!?すぐに門を開かせろ!!なんとしてでも、アイツらに追いつかなければ・・・」

女王の兵士2「ダメです、門を開ける装置が安全装置と共に総崩れしております!もうこれでは・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「!!?。クソォォ~~、俺の勝利の邪魔をしやがッてぇぇ~~!!覚えてろ、アルト・オルラントォォ~~~!!」怒声が響く


シェフィールドに閉じ込められた女王軍はただ、頑固に閉ざされた裏門を見ることしか出来なくなり・・

二代目妖精騎士ガウェインはバーゲストを取り逃がし、アルト達に出し抜かれた事に怒りの声を上げるのであった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドの外:裏門前


ワグ「す、スゲぇ・・本当に出来たぞ!」裏門の光景を見て・・

カイニス「よし!これでしばらくは、シェフィールドから女王軍が追ってくることはなくなったと言う事だな?」

ボガード「あぁ・・。ガイル・・それとルージュ、礼を言うぞ!」感謝する

ガイル「おうよ!」

ルージュ「ハァ・・ハァ・・・私、超頑張ったんだからね・・」へナヘナぁぁ~~・・(脱力する)

ジョルニ「ルージュ、お疲れ様・・。」ルージュを抱き寄せる


ボガード「よし・・みんな、アザミが丘のねじれ穴に向かおう。避難した住民達と合流しなければな・・。」

スズカ「えぇ・・一刻も早く、お母様とハベトロットさんを安全な所へ休ませなければ・・・」

メリュジーヌ「・・・・・」眠っている

ボガード「アァ・・行くぞ、みんな!」タタタァァ~・・(歩き出す)

スズカ達「えぇ(おうよ)!!」頷き、進み始める


バーゲスト「アルト、私たちもすぐに・・・アルト?」アルトの事を見る

アルト「・・・・・・・」燃えゆくシェフィールドの光景を見ながら・・・

バーゲスト「アルト・・・・」心配そうな顔をする

アルト「アァ・・・すぐに行く。」バーゲストのもとへ行く

バーゲスト「・・・・。」

アルト「・・・・・・・。」


アルト「(さようなら・・シェフィールド。)」悲しそうな顔をしながら、前に進む・・


アルトは自身とヴァージェ達と愛し合った心の拠り所であった『シェフィールド』に別れを告げ、ボガード達の元へ向かっていった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
燃えさかるシェフィールドを背に、アルト達はシェフィールドから脱出し・・女王軍の追跡から逃れられた。

この後、何騎か追っ手が出されもしたけど、アルトとボガード達は見つからず逃げ延びた。


シェフィールドの戦いはこうして終わった。

アルトやバーゲスト達の心の中には、シェフィールドで築き上げた楽しい思い出が、いつまでも、いつまでも。


596以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/03(金) 10:15:40.03tbzX8dax0 (3/5)

第7節:結成~境界なき勇士団~
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翌日・・・アザミが丘のねじれ穴

ガヤガヤガヤ・・・(シェフィールドの妖精達が身を寄せ合っている)


シェフィールドから逃げ延びた妖精達は、北部のとある洞窟にいた。

アザミが丘のねじれ穴。1人の妖精亡主が棲んでいた魔の洞窟。

そこをボガードは緊急時の避難場所として用意していた。妖精亡主はボガードの手で倒されていて、今は安全な隠れ家である。

そこには人間用の食料の備蓄もあり、妖精達が好む樫の木だって用意してあった。


シェフィールドの衛士「ハベトロットさん、メリュジーヌ様・・これを。アザミの花の朝露です。これでどうか喉を潤してくださいませ・・。」

ハベトロット「あぁ・・ありがとうな。」スゥゥ・・(朝露を飲む)

メリュジーヌ「えぇ・・・。」スゥゥ・・(朝露を飲む)


ハベトロットとメリュジーヌは、アルトのヒール(回復)とスズカのヒーリング(治療)と懸命な処置によって・・

蒼い猛毒や大怪我による後遺症もなく、少しずつ自身の元気を取り戻しつつあった・・。


セツノ「・・・・・・」塞ぎ込む

セフィー「・・・・・」折れた長刀を見てる


ただ・・昨日のシェフィールドの戦いで、傷を負ったのは身体だけではなく・・

セツノは己の無力により、マシュが連れ去られた事を嘆き・・セフィーは二代目妖精騎士ランスロットに折られた刀をずっと見ているなど・・

心の方で傷を負った者も数少なくはなかった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アルト「・・・セツノ、セフィー・・・。」塞ぎ込む息子と娘達を見て・・

ボガード「アルト。私には妖精の身である故に、アルトが知る親子の関係や意思疎通などは全く知らないが・・」

ボガード「彼らは・・アルトの種子により、バーゲストら3人の腹より産まれ出でし、正真正銘のアルトの子供達だ。」

ボガード「君は彼らの父親だ。父親は父親らしく、彼らに出来る事があるはずだと思う事は私も感じるからな・・。」

アルト「ボガード・・・あぁ、そうだな・・。」セツノ達の所へ向かう

ボガード「・・・・・」アルトについていく


タッタッタァァ・・スルゥゥ・・(セツノ達の前に近き、座り込む)

アルト「大丈夫か、セツノ?」セツノに寄り添う

セツノ「お父さん・・・」アルトの事を見る


597以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/03(金) 22:05:18.66tbzX8dax0 (4/5)

セツノ「セツノ達・・思い上がってた・・。お父さんとヴァージェお母さんを助けるために、いっぱい修行して・・強くなっていると思ってた・・・」

セツノ「でもダメだった・・。二代目妖精騎士ランスロット・・とてもじゃないほど強かった・・」

ジョルニ「僕らも戦ってはいたけど、あの二代目妖精騎士ランスロットの力で生み出された悪妖精を倒すのに手一杯で・・」落ち込んでる

ガイル「俺のパワーもまた、二代目妖精騎士ランスロットの前に、手も足も出なかった・・。むしろ噛まれそうになってたし・・」落ち込んでる

セフィー「私の刀もまた・・彼女の強靱な歯により、刃が折れてしまったんだ・・。」折れた刀を見せる

アドニス「それにどこからか、マグマ・ドーパントも現れて・・僕達とマシュさんと離ればなれになっちゃって、そこを・・・」

ルージュ「イレギュラーズの誰かにハベトロットさんを大怪我させて、マシュさんを連れ去ったのよ・・・。」落ち込んでいる

アルト「・・・。(ジョルニ達はマグマ・ドーパントと対峙してたか・・。エターナルといい、ドーパントといい・・一体どうなっているんだ?)」

セツノ「セツノ・・・ハベニャンとマシュを守れなかった・・。セツノ・・まだまだ弱かった・・。」悲しそうな顔をする

アルト「セツノ・・みんな・・・。」落ち込むセツノ達を見ながら・・・


アルト「俺もまた・・ブランクもあって、妖精騎士アグラヴェインの力の前に苦戦を強いられていたんだ・・。」

アルト「俺だけじゃない・・バーゲストやメリュジーヌもまた、二代目妖精騎士達の力の前になすすべもなかったんだ・・。」

バーゲスト「あぁ・・。奴の騎士としてあるまじき卑怯な手により、一度私の腕1本を使えなくさせてたが・・私もまた、まだまだ甘い部分もあった・・。」

メリュジーヌ「私もだ・・。二代目と名乗っているあの妖精に遅れを取られ、ブルーナの毒にやられるこの始末だ・・。」

スズカ「お母様・・・。」落ち込んでいる

アルト「だがこのまま落ち込んでいるわけにも行かない・・!ヴァージェを助け出す為にも、俺達はあの妖精騎士アグラヴェインと彼女の部下であるイレギュラーズを倒さなきゃならないんだ!」

ジョルニ「父さん・・・」アルトを見て・・

アルト「そうでないと俺は、愛するヴァージェに顔向けできないからな・・。」

ルージュ「お母ちゃん・・・」ペンダントのヴァージェの写真を見て・・


ボガード「そうだ。アルトの言うように・・君達はまだここで、心の刃を折るわけにはいけないんだ!」

ボガード「少しキツいと思うが、私から言うに・・君達はこの世界で戦う戦士としては、まだまだ『幼体』に過ぎん!!」

ジョルニ「ボガードさん・・。」

ボガード「落ち込む時間があるなら、その時間を己自身が強くなるための鍛錬に使え!お前達は、生まれたときから完成してる我ら妖精とは違い・・お前達は、もっともっと強くなれる素質と才能があるからな!」

ガイル「もっと強くなれる・・かぁ・・・」自分自身を見て・・


ジョルニ、ルージュ「・・・・・」自身の手を見て・・

スズカ、セフィー「・・・・・」自身の手を見て・・

アドニス、セツノ「・・・・」自身の手を見て・・


ジョルニ達7人はボガードやアルトの激励の言葉に・・自分自身の力と才能、それぞれの思いと責任感を改めて実感するのであった・・。


598以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/03(金) 23:18:32.92tbzX8dax0 (5/5)

ジョルニ「・・・・わかったよ、父さん・・。僕、もっともっと強くなるよ!」

セツノ「うん・・。セツノ・・もっともっと強くなって・・今度こそ、ハベニャンやみんなを守れるようになってみせる!!」

スズカ「私も・・もっとこの世界の事を知って、すぐにでも患者さんを治せる回復医師になってみせるから!!」

ルージュ「私も!お母ちゃんを助け出すためにも、もっともっと強くなってみせるのだから!!」

ガイル「あぁ!!俺はもう、二度と負けないように・・もっと強くなってやるぞ!!」

アドニス「うん・・僕も!」

セフィー「私も、もっと強くなれるのなら・・我らは今よりも多く、経験や鍛錬を重ねなければな・・?」

アルト「セフィー・・みんな・・。」安心する

バーゲスト「そうだ、その息だ・・!さすが、我らとアルトの子供達だ!」感心する

メリュジーヌ「うん・・またさらに成長したな、私たちの子達よ・・。」感心する


ジョルニ達7人はアルトやボガードの激励の言葉を受け・・もう負けないために自身らがもっと強くなるようになると、決意を固めていくのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジョルニ「父さん。僕達はこれからどう動くのか考えているのですか?」問いかける

アルト「う~ん、そうだなぁ・・・」考える

バーゲスト「ボガード・・なにか考えはあるか?」ボガードに話す

ボガード「あぁ、私に考えがあるとすれば・・・」考える


ボガード「セフィー。君の折れた刀を完全に治せるとすれば・・ノリッジに行った方が良いかもしれない。」

セフィー「ノリッジ・・・。バーゲスト母さんが言うに、ノリッジの厄災溜まりが、今年でもうすぐ破裂すると聞いているのだが・・」

アルト「ノリッジかぁ・・。3年前はバーゲストの意見もあって、その時は行くのを辞めていたのだけどね?」

ボガード「ノリッジに行くからには、ここから先の東の静脈回廊(オドベナ)を通ればいい。静脈回廊(オドベナ)は、ブリテンの霊脈洞穴・・・。」

ボガード「地上に出ることなく、何処の街にも行く事が出来る。今のアルト達には、うってつけの通り道だからな?」

アルト「静脈回廊(オドベナ)かぁ・・。」

ボガード「ただ、静脈回廊を通るときは気を付けて欲しい事がある。あの場所は一種の迷路になっており、モースも多く生息してると報告もあるからな?」

バーゲスト「なら我々はそれを利用させてもらう!子供達にはあとで、モースと戦う術を教える事もあるしな。」

ボガード「そうか、なら良かった・・。」


メリュジーヌ「スズカ。今後の事も考えて、どうか私の身体を使ってくれないか?」

スズカ「お母様!?。そんな急にどうして・・」

メリュジーヌ「スズカ・・。君のヒーリング(治療)とアルトのヒール(回復)のおかげで、私はブルーナが作ったあの猛毒から命を取り留めた・・。」

メリュジーヌ「だとすれば・・今の私の身体には、ブルーナの蒼き猛毒に対する『抗体』が出来ているはずだ。」

スズカ「抗体・・!?。それがあれば、あの青い毒の武器への解毒薬を作れるかも知れない!!」

セフィー「あぁ・・確かにそうだな!」

アルト「良かったなスズカ・・。これであの猛毒から俺達やみんなを助け出せるようになるぞ!」

スズカ「はい!!」嬉しそうにする


アルト「で、それで・・ボガードはこれからどうするつもりだ?」

ボガード「私か・・・なら、話は早い。衛士、ちょっと来てくれるか?」

シェフィールドの衛士「ハッ、ここに・・。」前に立つ

ボガード「そうか。ならこれから、私からお前達に今後の命令を下す・・。」


599以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/04(土) 00:08:05.78m2nNIRpK0 (1/5)

ボガード「衛士。女王の追っ手を撒いたのなら、しばらくはここに残れ。」

ボガード「よいか、北の妖精達に保護を求めない方がいい。3年前のノクナレアは、来る者は寛大だが、去る者は決して許さない。支配者として、モルガンよりはマシ、という程度だったが・・。」

ボガード「だが今の彼女は『エディンバラ地獄変』以来・・その身に起こったトラウマから、人間はおろか・・妖精にまで偏見や暴力を振るうようになる始末と聞いている・・。」

ボガード「それ故に、今の北の妖精達に身の安全を任せてはいけない。助けを求めるのなら、南の円卓軍がいるロンディニウムに向かうがいい。」

ボガード「ここから遠く離れるとしても・・北のエディンバラよりはマシに暮らせるぞ。」

シェフィードの衛士「はい、お任せください!シェフィールドの領民は、我々がお守りいたしますが、ボガード様はどうしてそれを我らに・・」

ボガード「領民か・・。100年前、ノリッジを追われた怒りにかき立てられ、あの地にやってきたのだが・・」


ボガード「思いのほか、善いものだったと今でも思っている・・・。領地を持ち、領民を持ち、燃えるような目的を持った。」

ボガード「あの時の私は確かに、モルガンを憎み、スプリガンを憎み、ウッドワスを憎んだ。その憎しみのカテに、奴らに復讐するため、妖精國の玉座を欲し、シェフィールドを利用しようとしてた・・」

ボガード「だがそれでも私は・・あのベタつく海風と、忙しない職人の街である・・あのノリッジを取り返し、それを守りたかったのだ。」

アルト「ボガード・・・。」

ボガード「領主として期待に応えたかった。領民達を救いたかった。なにより・・」

ボガード「あの忙しなさを嫌ってた私でも、故郷であるノリッジに帰りたかったことが、私の本当の願いだったんだ・・。」

シェフィールドの衛士達「ボガード様・・・。」

バーゲスト「ボガード。お主が故郷に帰りたいその感情を、望郷と言うのだ。」

アルト「ボガード・・君は初めから、故郷であるノリッジを救う為に兵を挙げていて、3年前の『白雪姫作戦』を考えつき、それを実行させたんだね?」

ボガード「あぁそうだ・・。ハハハァ・・我が友であるアルトに見透かされるとはなぁ・・?」


ボガード「だからこそ私は・・衛士、シェフィールドの領民達をしばらくの間、お前達に預けて貰って欲しいんだ。」

シェフィールドの衛士「!?。ボガード様は、どうするおつもりで・・?」動揺する

ボガード「私か?私はしばらくの間・・お前たちシェフィールドの領民達の前から別れる・・。」

シェフィールドの衛士「ボガード様それって・・・」

ボガード「あぁそうだ・・・。」


ボガード「私は今日・・この日をもって、シェフィールドの領主から『引退』する!」

シェフィールドの衛士「!!!?」驚愕する

アルト「ボ、ボガード!?。貴方は・・」ボガードのその話を聞いて・・


ボガードがシェフィールドの領主から引退すると言う事実に、洞窟内のシェフィールドの妖精達は驚きを隠せなかった・・。


600以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/04(土) 09:58:22.72m2nNIRpK0 (2/5)

バーゲスト「ボガード!?なぜ貴殿がシェフィールドの領主を引退しなければならんのだ!?」

シェフィールドの衛士「そ、そうですよ!!どうしてボガード様が・・・」

ボガード「聞いてくれみんな・・。3年前、我が友であるアルトが生きていたと知った時・・私は今後の事を考え、ある結論に至ったんだ・・。」

ボガード「牙の氏族である私がこのまま、このシェフィールドの領主としていても・・モルガンを倒す事に至らないと言う事を・・。」

ボガード「この結論には3年前・・・私が発案し・実行した『白雪姫作戦』の失敗も他に、妖精騎士アグラヴェインも関わっている・・。」

ハベトロット「ボガード・・君という奴は、今でも3年前の事をずっと気にしていたんだな?」

ボガード「だから・・アルトがシェフィールドに帰還し・女王軍の軍勢を追い払った後に、アルトに言おうとしたことがあったんだ・・。」

アルト「・・その言おうとした事って・・?」

ボガード「あぁ・・。シェフィールドの領主の地位をアルト・・お前に譲ろうと考えていたんだ・・。」

アルト「!!?。俺が・・シェフィールドの領主に・・?」

ボガード「あぁ・・君は人間であるが私と違って頭も良く、決断力もある・・。牙の氏族の私とは大違いなぐらいにな?」

ボガード「私も領主として領民の期待に応えたい意思はあったが・・それも限界があると、3年前の時から感じていたんだ・・。」

バーゲスト「ボガード・・・」


ボガード「だがもう・・私の決断の踏ん切りが付かなかったことで、キャップレスやグズリーの暴走を止められず、シェフィールドの陥落を招いてしまった・・。」

ボガード「私はその責任を取るためにもアルト・・。私を君の手下として、共にいさせてくれ!」アルトの前に跪き・・

アルト「ボガード・・・。」

ボガード「頼む・・この通りだ!」頭を下げる

ボガードは再び土下座をするように、アルトの側でお願いをしていた。


シェフィールドの衛士「ボガード様、おやめを・・!こんなみっともない姿を見せられたとしても・・」

アルト「衛士、少し黙ってくれないか?」

シェフィールドの衛士「は、はぁ・・・。」

アルト「・・・顔を上げてくれ、ボガード。前にも言っただろ、こんな事態を招いたのは君だけじゃない・・すぐに動かなかった俺にも責任があるって?」

ボガード「アルト・・。」顔を上げる

アルト「貴方が3年前から、俺をシェフィールドの領主にしようと考えていた事を、俺はとても感心してるよ・・。」

ボガード「アルト・・もしかして君は・・?」

アルト「あぁ・・ボガードの望み通り、俺は・・君達、シェフィールドの領民達を導く存在になってやるよ!」

バーゲスト「あ、アルトォ・・・」キュゥゥン♡

ハベトロット「アルト・・。」ニコッ(笑みを浮かべる)

ジョルニ「父さん・・。」


アルト「・・・・・。」シェフィールドの妖精達の前に立つ

シェフィールドの妖精達「・・・・・・」アルトに注目が集まる


601以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/04(土) 22:00:47.23m2nNIRpK0 (3/5)

アルト「みんな!!聞いての通り・・ボガードは俺に、シェフィールドの領主の権限を譲ると言った。俺はそれを受け入れたいと思う!」

シェフィールドの妖精達「!!?」

アルト「だから・・本日付けで、ボガードの代わりに君達を導く者として、俺の話を聞いて欲しいんだ!!」

シェフィールドの妖精達「ガヤガヤガヤガヤ・・・・」動揺する

妖精達は、ボガードの突然の引退宣言と領主の交代に、動揺を隠せずにいた・・


シェフィールドの妖精1「そ、そんなこと急に言われてもですねぇ~・・?」不満そうに・・

シェフィールドの妖精2「ボガードが良いと言っても、新たに就任するシェフィールドの領主が人間だなんて・・」不満そうに・・

シェフィールドの妖精3「だいたいシェフィールドはもうなくなってしまったし、人間のアンタにボガード様の代わりが務まるはずが・・」不満そうに・・

アルト「・・・・・・。」黙ってる


コーラル「私は彼を・・アルト・オルラント様を今はなきシェフィールドの領主として認めたいと思います!」前に出る

シェフィールドの妖精2「あ、あんたは確か・・・」

コーラル「アルト・オルラントは3年前・・、仇敵である先代の妖精騎士達3人を改心させ、今では彼の妻として君臨するようになりました・・。」

コーラル「そしてその3人とアルト様と旅をし、7人の人間と妖精の間に出来た奇跡の子を産み、こうしてこのシェフィールドに帰って来ました・・。」

コーラル「彼とバーゲスト、メリュジーヌと7人のご子息達の活躍により・・陥落するシェフィールドから、より多くの領民達を助け・・このねじれ穴に避難することが出来たのです!」

コーラル「彼らがいなかったら今頃・・この場にいる妖精達は皆、妖精騎士アグラヴェインと女王軍によって皆殺しにされ・・今のこの雰囲気はなかったと言っても良いでしょう・・。」

シェフィールドの妖精3「た、確かにそうだ・・・オレ達が怪我がなく、ここに避難できたのは・・ボガードと一緒に戦ったアルト様達だ!!」気づく

ボガード「それだけではない・・。彼や彼の子供達の活躍で裏門を開け、女王軍の追跡を振り切る為に裏門を外から閉ざしてくれたのも・・アルトと彼のご子息達だ!!」前に出る

ボガード「怪我の方も、アルトの娘であるスズカが治し・・脱出経路である裏門の確保と防衛をしたのも、アルトやその子供達の活躍があってのことだからな?!」

コーラル「私が住んでいたソールズベリーは、妖精騎士アグラヴェインの部下であるブルーナが領主をしている結果・・ソールズベリーは、オーロラが統治していた時よりも酷くなっております・・。」

コーラル「ですが・・今すぐには無理でも、必ずやアルト様がブルーナを倒し、ソールズベリーに『風と自由』を取り戻してくれることを・・私は信じます!!」びしっ!

シェフィールドの妖精達「・・・・・・」黙り込む


シェフィールドの妖精1「そうだ・・アルト様やボガード様がいなかったら、今頃女王軍に捕まって・・オレは課税されて死んでしまってたかもしれない・・。」納得する

シェフィールドの妖精2「ボガードは失敗したとしても、アルト様ならきっと・・シェフィールドをまた復興してくれると思うんだ!」納得する

シェフィールドの妖精3「それだけじゃない・・もしかしたら、アルト様なら・・我らの故郷である『ノリッジ』を取り返してくれるかもしれないぞ!!」納得する

シェフィールドの妖精2「そうだ!アルト様なら、モルガンを倒してくれるかもしれないぞ!!」納得する


シェフィールドの妖精達「認めよう、アルト様を領主に!我らを救う『蘇りの予言の子』を!!」歓声を上げる

アルト「お前達・・・」歓声を上げる妖精達を見て・・

シェフィールドの妖精達は、明日への不安を希望にしてくれたアルトに歓声をあげ、彼を領主として認めるように喜びを見せていた・・。


602以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/04(土) 22:58:17.68m2nNIRpK0 (4/5)

シェフィールドの衛士「新領主アルト様。ご命令があれば、何なりとお申し付けください。」膝をつきながら・・

アルト「アァそうだな?よし・・衛士達よ、新たなシェフィールドの領主として最初の命令を下す・・。」

アルト「ボガードの言った通り・・衛士達は領民達としばらくはこのねじれ穴の洞窟に留まり、状況次第では北のエディンバラではなく、南の円卓軍がいるロンディニウムに領民と共に行ってくれ。」

シェフィールドの衛士「ハッ!ですが・・アルト様は?」

アルト「俺は先にノリッジへ『厄災溜まり』とイレギュラーズの1人『宝石鎧のダルダン』を倒し、君達の故郷であるノリッジを取り返してくる。」

シェフィールドの衛士「!!」

バーゲスト「やはり、ノリッジへ行くのだな?アルト。」


シェフィールドの衛士「アルト様!?あなた様はこのまま、ノリッジへ向かわれるのですか!?」驚く

アルト「あぁ。『蘇りの予言の子』と言うのは知らんが・・ボガードや君達の故郷であるノリッジに用事があるし、救いに行く理由もある。」

アルト「それにノリッジを救えば・・君達は故郷に帰れるし、ノリッジを好きなように出来るからな?一石二鳥って奴だよ。」

ボガード「アルト・・お前って奴は・・・」笑みを浮かべる

シェフィールドの衛士「それは・・いえ、なら我々もお供に!『蘇りの予言の子』以前に、領主様をお守りしなければ!」

ボガード「バカモノ!!アルトの命令は、領民達の護衛をしろと聞いてなかったのか!?」怒鳴る

シェフィールドの衛士「ひ、ヒィィ・・」少し怯える

アルト「ボガード・・」ボガードを睨む

ボガード「スマン・・つい言い過ぎた。今の私には彼らに命じる権限をアルトに譲ったばかりだから、私にはもうないからな・・。」落ち着いた表情を見せる

シェフィールドの衛士「で、ですがボガード様・・それではアルト様を誰がお守りすると?」

ボガード「何度も言うな・・。今のオレは領主の座を譲った、ただの牙の氏族:ボガードだ。呼び捨てしても構わぬ。」


ボガード「アルトには、自身の妻であるバーゲストやメリュジーヌ、戦士であるアルトの子供達や協力者であるカイニスとコーラル・・そしてこのオレもいる。」

バーゲスト、メリュジーヌ「うん。」頷く

コーラル、カイニス「えぇ(あぁ)!」頷く

ジョルニ達「・・・・。」ニッコリと頷く

シェフィールドの衛士「皆さま方・・。」


ハベトロット「それにボクもいるぞ!」起き上がる

セツノ「ハベニャン!!もう怪我は平気なの?」心配そうにする

ハベトロット「アルトやスズカの回復能力もあって、すっかり元気さ!この通り、ピンピンしてるしね」ポンポン!(モフモフの身体を叩く)

セツノ「ダメ!セツノ、ハベニャンの事が好きだから・・何かあったら困る・・!」ガシッ、ギュゥゥ~!(ハベトロットを抱きしめる)

ハベトロット「ワワワァァ~!?イタタタッ、痛いってばぁ~~!!」傷口を痛がりながら・・

バーゲスト「フゥ~・・セツノってたら・・」苦笑い

アルト「アハハハハ・・・」冷や汗をかく


セツノはハベトロットを人形を抱くように持ち・・ハベトロットは嫌がりながらも、セツノに抱かれていることに喜びを見せ・・アルトとバーゲストはそれを見守るように見ていた。


603以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/04(土) 23:54:01.24m2nNIRpK0 (5/5)

カイニス「おうおう、それで領主アルト様?ノリッジへはいつ出発する気で?」

アルト「そうだなぁ・・。厄災溜まりのこともあるし、出来ればすぐにでも出発した方が良いかと?」

ハベトロット「それが良いと思うよ。静脈回廊(オドベナ)を使うなら、ノリッジまでは一週間以上はかかる。」

コーラル「えぇ。いつ『厄災溜まり』が動き出すかわからない以上・・急いだ方が良いかと?」

メリュジーヌ「なら話は早いなぁ?ここままアルトと私たちでノリッジへ向かった方が良いわね。」

バーゲスト「そうだな。我らなら大丈夫だ・・援軍など必要ない。」

シェフィールドの衛士「・・・そうですね。ボガードが言うように、静脈回廊(オドベナ)は危険な場所ですので、我々では足手まといになるだけです。」

アルト「良いさ。わかってくれただけでそれで良い。」

シェフィールドの衛士「ハッ!・・・どうかご武運を、アルト様。どうか無事に、我らの故郷:ノリッジをお救いくださいませ・・。」

アルト「あぁ、任せてくれ!俺はもう、シェフィールドの領民を束ねる新たな領主だからな。ちょっと、ノリッジを救いに行ってくる!」サムズアップを見せる


アルトはそう言い・・ボガードと共にバーゲスト達に元へ戻り、静脈回廊(オドベナ)への入り口へ向かっていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロブ「オォォ~~イ!!まってくれぇぇ~~!!」追いかける

ワグ「待って・・待ってぇぇ~~!!」追いかける

アルト「!?。君達は・・・」ロブとワグの方に振り向いて・・

ガイル「おい、お前達は確か・・」


ガタガタッ・・(アルト達の前で膝をつくロブとワグ)

ロブ「アルト様、お願いです!どうか・・どうかこの我ら2人を、アルト様とガイル兄貴の子分にしてくれますか!?」頭を下げる

ガイル「はぁ!?お前達、一体なにを言って・・・」

ワグ「ガイルの兄貴。オレらはシェフィールドや妖精國の妖精でもない・・この妖精國の外から漂流してきた妖精なんだよ・・。」

ガイル「漂流してきたって・・?」

ワグ「そうなんだよ・・・。」ブルーな気持ちになる


ロブ「オレ達はどういう理由か、この妖精國の海岸に流れ着いた、余所から来た妖精なんだ。」

ロブ「『漂流物』って奴なんだよ。品物だったり、人間だったり、妖精だったり・・・たまにあるのさ。そういう取り替え(チェンジリング)がな。」

メリュジーヌ「漂流物・・・確かスプリガンもまた、妖精國でないイギリスからここに来た人間だと聞いてはいたが、他にも存在していたのか・・。」ロブとワグを見て・・


604以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/05(日) 18:21:38.57hx0bLq2Y0 (1/4)

ロブ「オレ達はどの氏族の妖精でも、自然精でもない・・モルガン陛下の兵士に捕まり、令呪を刻まれたはぐれ者の妖精だ。」

ロブ「毎年、生き残る事だけが“目的”であり、気づけば『自分はまっとうな悪党なんだ』と思い上がる始末だった・・。」

ワグ「そんなオレ達みたいなはぐれ者をアニスは・・マシュはオレ達を見捨てずに助けてくれておかげで、オレ達はシェフィールドにたどり着くことが出来たんだ・・。」

アルト「助けられたって・・ボガード、知ってたのか?」

ボガード「彼らの言う通りだ。彼らがマシュをシェフィールドに連れてきて、私にその娘を売ってくれたのだが・・まさか彼らもマシュに助けられていたとは・・。」


ワグ「はぐれ者であるオレ達を救ってくれたマシュには、返しきれないぐらいの恩があるんだ。・・だがヨォ・・。」

ロブ「オレ達2人の仲間であったウィンキーが・・実はイレギュラーズの1人だったなんて知らなくて、そうこうしてるうちに、奴らにマシュを攫われてしまったんだ・・」

ロブ「恩を返そうとしたつもりが・・兄貴分であるオレがウィンキーが敵だったことを知らなかったせいで、こんなことになったと思うと・・情けなくてしょうがねぇんだ!」涙を流す

ボガード「それでお前達は・・マシュを連れ去り、お前達を裏切った『重引斥の力ウィンキー』に落とし前を付けるために、我らと共に行くと?」

ハベトロット「無茶だ!あの時お前達も見たように、奴らは並大抵の力では敵うはずがないぐらいの強さなんだぞ!?お前達が来ても・・・」

ロブ「わかってる!!足手纏いになるようなことは絶対にしねぇ・・。ただ、ウィンキーの奴に一発ぐらい殴ってやらないと気がすまねぇんだ・・。」

ワグ「それにガイルの兄貴には、2度もオレ達を救ってくれた恩があるんだ!だから、オレ達にも・・ガイルの兄貴みたいに強くなりたいんです!!」

ガイル「・・・本当にお前達は、自身の身を挺してまでも俺達に付いていくというのだな?」ロブとワグに問いかける

ワグ「はい!!オレ達は、アルト様やガイルの兄貴達の役に立てるよう、精いっぱい頑張らせてください!!」頼み込む

ロブ「アルト様、ガイル兄貴・・。どうか、オレ達を・・あなた様方の仲間に加えてさせて頂けますでしょうか・・?」頼み込む

アルト「・・・・・・・。」


ガイル「・・・わかった。お前達の覚悟、しかと俺が引き受けてやるよ!!」キリッ!

ワグ「ガ、ガイルの兄貴ぃぃ~!!」ウルウルウル・・(涙が出る)

ガイル「ただし、俺達の旅はお前達が経験してる旅以上に過酷と言っても良い。途中で辞めることは許されないからな!!」

ロブ、ワグ「はい!!」頷く

ロブとワグはそう言うと、ガイルの側に行き・・ロブもワグもまた、共にノリッジへの旅に付いていくこととなった・・。


セフィー「ガイル、お前みたいなのが子分を持つようになるとはな?」ガイルを見て・・

ガイル「アァ!俺も信じられないぐらいだよ・・。」

アルト「これもまた、息子達が頑張っている証拠だからな・・。」

ガイル「えへへへ・・」照れる


605以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/05(日) 19:47:27.75hx0bLq2Y0 (2/4)

ルージュ「お父ちゃん!せっかくだから、私たちの旅の集団に名前を付けてみたらどうかなぁ~?」

カイニス「おぉ~、それは良いなぁ!妖精國には円卓軍という名の軍勢もあるし、俺達にもチーム名を付けたらどうなんだ?」感心する

ワグ「それは良いと思う!今後、オレ達の味方になってくれる妖精に知ってもらうためにも・・」

ルージュ「そうそう!ねぇ~お父ちゃん、良いでしょう?」ねだる

アルト「えぇっ!?そう言われてもなぁ~・・・」迷う

バーゲスト「良いかもしれんな?我らの名が知れれば、モルガンやアグラヴェインを倒すための軍勢が集まると思うしな?」

ボガード「あぁ・・。アルト・・君がチームの名を決めるがいい!君が・・俺達チームのリーダーだからな!!」

アルト「あぁ・・・そうだなぁ~・・・」考える


アルト「・・・・・(俺は現実世界から来た人間で、バーゲストとボガードは牙の氏族の妖精・・ハベトロットは翅の氏族で、コーラルは風の氏族・・・)」

アルト「(カイニスは汎人類史側のサーヴァントで、俺の子供達は人間と妖精との間に生まれたハイブリットであり、ロブとワグは妖精國の外から来た妖精・・)」

アルト「・・・・(俺達は互いに出身も身分も違うが、一緒に行動する理由と目的は一緒。共に行動する以上、まるで氏族の境界線が無いように・・)!?」


アルト「境界が無い・・・そうだ!!俺達には氏族の違いや目的の違いはあるかもしれんが、氏族の違いによるいざこざが無い事が取り柄だと思うんだ!」

カイニス「氏族の違いによるいざこざ?」

メリュジーヌ「確かに・・私とバーゲスト、最初はいがみ合ってた関係だが・・アルトのおかげですっかり仲良しになっているからね!」

バーゲスト「あぁ!今の我らがいるのは全て、アルトがいてこその存在だからな?」

ハベトロット「おぉ~!じゃあ、チーム名を付けるとしたら・・アルト?」

アルト「あぁ。『境界なき勇士団』・・それが俺達のチーム名だ!」

ボガード「『境界なき勇士団』・・・。言い名前じゃないか!!」気に入る


シェフィールドの妖精達「勇士団!勇士団!我らを救った『予言の子』!」

シェフィールドの妖精達「燃え墜ちるシェフィールドから、女王の兵から逃がしてくれた・・『蘇りの予言の子』!」

シェフィールドの妖精達「幾多の妖精らを束ね、異端の妖精達と厄災に挑む勇士団!我らを救う『境界なき勇士団』!!」


アルトの話を聞いたシェフィールドの妖精達は、アルト達を応援するかのように詩にのせて、歌い出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
シェフィールドの妖精「アルト様~~!!また・・我々はまた、あなた様に会いますよねぇ~?」アルトに問いかける

アルト「あぁ!!必ず会える・・君達が俺達を信じ、ロンディニウムに足を踏み入れればな?」返答する

シェフィールドの妖精「ーーーー!!」嬉しそうにする


アルト「それじゃみんな、行ってくる!!」領民達に手を振る

シェフィールドの妖精達「ヘェェェ~~~イ、ヘェェェ~~イ!!」歓声を送る

シェフィールドの妖精達「必ず会おう、領主様!我らの『蘇りの予言の子』!!」詩を歌いながら・・

アルトとバーゲスト達「~~~~~~!!」シェフィールドの妖精達に手を振る


こうしてアルト達はシェフィールドの妖精達に別れを告げ、ノリッジに向けて旅立っていった・・・

しかしアルトはわかっていた。シェフィールドの妖精達が領主であるアルトの話を信じるか信じないかは、シェフィールドの妖精達次第であり・・

アルトの心の内面では、ボガードやバーゲスト達・・『境界なき勇士団』の面々以外の妖精達を、心の底から信じてはいなかったのであったのだ。


606以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/05(日) 21:40:31.52hx0bLq2Y0 (3/4)

静脈回廊(オドベナ)の入り口・・・(シェフィールドの妖精達と別れてから数分後・・)


バーゲスト「アルト・・・。わかってはいるのだが、彼らは・・・」

アルト「あぁ・・。ボガードに変わってシェフィールドの領主になり、彼らを導く存在にはなったものの・・俺の命令を信じて動くか動かないかは、彼ら次第さ。」

カイニス「そうだな・・。あの歓声をあげて応援してくれたのだが・・所詮、妖精は妖精・・すぐにでも命令とは違う行動をするかもしれないかもしれんな?」

ボガード「だな。しかしあのまま彼らを頬っておくわけにも行かなかった・・。彼らを見捨てておけばいずれ、悪妖精かモースとなって・・我らに襲いかかっていたかもしれなかったからな?」

アルト「あぁ・・ボガードの言う通りかもしれんな。」

メリュジーヌ「えぇ・・そうね。」

コーラル「アルトさん・・。もし、彼らが本当にロンディニウムに合流したとしても、あの城で起こったのと同じ事があったとしたら・・」

アルト「あぁ、その時はその時で考えるさ・・。」


アルト「(俺がシェフィールドの領主として彼らを導いた素振りを見せたのは・・彼らに生きる“目的”を与え、俺達の味方として利用する為でもある。)」

アルト「(彼ら妖精を味方にし続けるのは難しいかもしれないが、これもまた・・モルガンや妖精騎士アグラヴェイン達を倒すための一歩だと、俺は信じているのだからな・・。)」

アルト「(俺はシェフィールドで、多くのことを学んだ・・。ヴァージェを助け、妖精騎士アグラヴェイン達を倒すためには・・より多くの仲間や武力が必要だ。)」

アルト「(俺は家族や仲間達の幸せや喜びのためにも・・俺は俺の出来る事を見つけ、それを成し遂げてやる!)」

アルト(三澤亮太)「(そのためにも俺はもう・・・3年前の俺とは違う俺になる!『三澤亮太』という・・あの時負けた自分の名を改めよう!)」

アルト(三澤亮太)「(俺はもう二度と負けない。俺は必ず妖精騎士アグラヴェインとモルガンを倒し・・俺と子供達の愛するヴァージェを助け出す!!)」


アルト(三澤亮太)→真名:アルト・オルラント「(今日からこの俺の名は・・・『アルト・オルラント』だ!!)」キリッ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
静脈回廊(オドベナ)を進む中、アルトは決心する。自分自身を心から信じるボガード達や愛する家族のために、もう二度と妖精騎士アグラヴェイン達に負けないという決意のために・・

ボガードからシェフィールドの領主の地位を譲り受け、彼らや仲間と共に女王と異端の妖精(イレギュラーズ)に対抗する集団『境界なき勇士団』を結成さて・・

自身の偽名であった名を真名へと昇華させ・・『三澤亮太』は『アルト・オルラント』となった。


『異端の妖精達(イレギュラーズ)』と『境界なき勇士団』、『アルト・オルラント』と『妖精騎士アグラヴェイン』。

この二つの組織と『現実世界』から転移された2人の『人間』。


シェフィールドで起こった2人の3つの力を授けられし人間の最初の戦いは、両者とも引き分けとなって終わりを告げるも・・

この戦いは、のちに始まる妖精國と世界を巻き込む混沌と困惑に満ちた大いなる戦いの些細な先触れに過ぎなかったであった・・。


607以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/05(日) 23:12:15.47hx0bLq2Y0 (4/4)

>>3
登場人物(シェフィールドとソールズベリーの仲間達)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〔ボガード〕
・原作ではご存じの牙の氏族であり、シェフィールドの領主の妖精。
・反女王派の妖精であり、シェフィールドでモルガンに対抗する為の準備をしていた。
・女王暦2014年にアルト達と出会い、アルトのヒール(改良)の事もあって、女ったらし以外の性格を改良され、アルトの親友として改心する。
・その3年後、原作とは異なり・・自身はブラックバレルを使用せず、アルト達と共に戦い、共にシェフィールドの妖精達を逃がす貢献を果たす
・その後、アルトにシェフィールドの領主の地位を譲り・・アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。
・『境界なき勇士団』メンバーの中ではツッコミ役として、妖精國の常識とかけ離れた行動をするメンバーにツッコミを入れるのが日課となりつつある。


〔ハベトロット/妖精騎士トトロット〕
・原作ではご存じの糸紡ぎの妖精であり、妖精暦で活躍した妖精騎士トトロット本人である。
・原作とは異なり、何らかの理由で女王暦2014年の妖精國で一足先にシェフィールド城砦で仕立て屋として雇われていた。
・結婚に悩むアルトを導いてやり、ヴァージェ達3人の妖精に花嫁衣装と彼らが着る服を作ってあげた。
・その3年後である女王暦2017年でもマシュにドレスを作り、彼女の導き役としていたが、何者かによってマシュを攫われてしまう。
・シェフィールド脱出後、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとして、セツノと共に行動するようになる。
・実は原作とは異なり、彼女自身・・妖精騎士トトロットとは別の秘密を抱えている。


〔コーラル〕
・原作ではご存じの風の氏族であり、オーロラの側近だった妖精。
・オーロラより常識的で生真面目な性格を持ち、その一方で個人的には人間の文化に強い興味・関心を抱いている。
・原作と異なり、女王暦2014年にアルト(三澤亮太)によって一度は廃人となってしまい、多くの時間を自分の意思なく行動していたが、妖精騎士アグラヴェインによって元に戻される。
・妖精騎士アグラヴェインとブルーナの策略でオーロラを殺されてしまい、同じ領民の闇を知ったことで妖精達の事を人間と同じ『下等生物』として見るようになり、側近職を辞める事になる。
・上記のトラウマの事もあり、女王暦2017年までマイクの店で自堕落な生活をしていたが、アルト達と再会し、オーロラの敵であるブルーナを倒すために、アルト達と行動するようになる。
・『境界なき勇士団』の中ではチームのブレーンとして、メンバー達に助言や作戦行動を考える立場に立っている。
・アルトのバーゲストの息子であるアドニスとは最近、男女の関係して好意を抱いている。


〔マイク〕
・原作ではご存じのソールズベリーの宿屋を切り盛りする妖精
・原作と違い、女王暦2014年から2017年まで側近職を辞めたコーラルを匿っており、オーロラの死体を宿屋の裏に埋めてあげた。
・その後は原作通りにカルデアのマスター(藤丸立香:男)とアルトリア、ダヴィンチちゃんをサポートしていたが、後に行方不明となる。


〔カイニス〕
・原作には存在せず、FGOではギリシャ異聞帯に登場したギリシャ神話の神霊。
・女王暦2014年では、ベリル・ガットを迎えに来た異聞帯の神霊サーヴァントして登場していたが、女王暦2017年では何らかの方法で妖精國に来た流れ者の神霊サーヴァントである。
・ノリッジにいる伯爵(ぺぺロンチーノ)と結託し、アルトが目覚めるまでの二ヶ月の間、伯爵直属の運び屋として妖精國を調べ回っていた。
・アルトが目覚める一ヶ月前にスプリガンをシェフィールドに送り届けた後、アルト達を探すように捜索し、ソールズベリーでアルト達と出会う。
・『アルト達のサポートをする』というオーマジオウの依頼を遂行するためにアルト達と行動するようになり、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。


〔ロブ&ワグ〕
・原作ではご存じの妖精の行商団であり、妖精國の外から取り替え(チェンジリング)で来た妖精の2人。
・原作とは違い、3年前にヴェールスで妖精國に迷ってたシロモを捕まえ、グロスターに売り飛ばしていた過去を持つ。
・原作通りにマシュをボガードに売りつけ、シェフィールドに滞在していたが、女王軍の襲撃の際に裏門を開けようとして失敗し、仲間であったウィンキーが異端の妖精達(イレギュラーズ)であった事にショックを受ける。
・ピンチの所をガイルに助けられ、彼の恩や自身らの落とし前を付けるためにアルト達と行動するようになり、アルトが結成させた『境界なき勇士団』のメンバーとなる。
・ガイルの事を兄貴分として呼ぶようになり、彼の子分としてガイルと共に行動することが多い。


〔賢人グリム〕
・原作ではご存じの汎人類史側のサーヴァント。
・原作とは違い、シェフィールドの戦いに出遅れ・・シェフィールドで起こった謎の存在に気づいていた。
・現在の所、アルト達と対面する行動は取っていない。


608以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/06(月) 16:16:35.2088u6LSwe0 (1/1)

ボガードとロブ達が生きていて、アルト達と結託かぁ・・
なんかとても盛り上がってきたねぇ!


609以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/06(月) 22:56:14.05aC6iVG4U0 (1/2)

第8節:迷宮鉱山の秘密
ーーーーーーーーーーーーーーーー

静脈回廊(オドベナ)。ブリテンの霊脈洞穴として扱われ、ここを通ることで妖精國各地に移動することが出来る迷宮である。

妖精國各地に移動できる洞窟であるが、その内部は多くのモース達がうじゃうじゃを生息しており・・。

一般の妖精には利用できず、一部の力ある妖精でのみ利用されている現状である。


そんなブリテンの霊脈洞穴を利用し、厄災溜まりやイレギュラーズの1人『宝石鎧のダルダン』が待つ運命の港町『ノリッジ』に向かうアルトひきいる『境界なき勇士団』達。

アルト達はそこにいるモース達をこれから挑む『厄災』の戦いの練習としつつ倒していき、息子や娘達共々・・戦いになれていき、着々と進んでいったのだが・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
静脈回廊(オドベナ):涙の河近くの地下付近(ねじれ穴を離れてから3日後・・)


ズガガガガァァァ~~~~!!(静脈回廊(オドベナ)の壁をドリルで掘り進んでいる)

ガイル、ロブ、ワグ「進め~進め~進め~~(アドニス)!土壁ほりつつ、もっとすすめぇ~♪」歌を歌ってる

アドニス「ーーーーーー。」ズガガガガァァ~~!!(ドリルで掘り進んでいる)


アドニスは自身の能力で制作したドリル状の穴掘り機で静脈回廊(オドベナ)の土壁を掘り進んでいき、ノリッジに向かって、まっすぐに進んでいく・・。

そんな彼を応援するかのように、後ろでガイルとロブとワグが歌いながら穴掘りの手伝いをしていた・・・


ボガード「なにやってるんだぁぁ~~~~!!!」怒りのツッコミ


まぁ・・この静脈回廊(オドベナ)を壊しかねないこの非常識な行動に、ボガードは突っ込みを入れるのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ボガード「お前達!なに勝手に静脈回廊(オドベナ)の迷宮の壁を掘り壊して、チャッカリ前に進んでいるんだ!?」怒る

ガイル「良いじゃないか、減るものじゃないし・・ノリッジに早く付けると思ってさぁ・・?」

ボガード「嫌々、それよりも・・この迷宮回廊の壁をどうやって掘り進んで行っているのだ!?それにその道具は何だ!?」ワグ達の手の道具を見て・・

ワグ「あぁ~これ?これ、ガイル兄貴の弟のアドニスに作ってもらったモノでね・・とっても便利なんですよ!」手にある穴掘り機を見せる

ロブ「アドニスさんはとても優秀な職人だ!この静脈回廊(オドベナ)に落としてくるモノを加工して、こんな穴掘り機を作ってくれるのだからな!頼りがいがあるぜ!!」喜ぶ

アドニス「アハハハ・・・。頼りがいがあると言われてもねぇ・・」照れ隠しをする

ボガード「おまえらなぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」怒る


ボガード「静脈回廊(オドベナ)は妖精國の中でも腕折りの者しか通る事が出来ない、妖精國屈指の巨大回廊であってねぇ~・・」

ボガード「迷路にはなっているが、地上に出ることなく何処の街にも行く事が出来る、移動に優れた回廊でもあるんだぞ!!」

ボガード「それをおまえらは、そのよくわからん道具で迷路も関係なしにまっすぐに掘り進んで行きやがって!!崩落したらどうするつもりなんだ!?」

ガイル「それはそうだが・・このまま行けば、一週間以上より早く・・ノリッジにたどり着けると思うんだからねぇ・・?」目をそらしながら・・

ボガード「やかましい!!これを知ったら、妖精國全体の妖精達に恨めしそうに睨まれるぞ、きっと!!」忠告する


ボガードは、静脈回廊(オドベナ)の迷宮の壁を掘り進むという・・妖精國では前代未聞の行動をするガイル達に、執念深く注意を施すのであった・・。


610以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/06(月) 23:59:23.21aC6iVG4U0 (2/2)

ハベトロット「アチャ~~・・・ボガードの奴、そこまで怒らなくても良いのになぁ・・?」

バーゲスト「無理もない・・。ノリッジの『厄災溜まり』がいつ動き出すかわからない以上・・静脈回廊(オドベナ)の迷宮に足を取られたくない気持ちも、我らにはある。」

ハベトロット「そうそう。静脈回廊(オドベナ)を使ったノリッジへの移動には一週間以上かかる。と言ったのはボクだしね?」

ハベトロット「急ぎたい気持ちもわかるけど、まさか迷宮の壁を掘り進んでまっすぐ進んでいくとは思いつかなかったよ・・・」苦笑い

メリュジーヌ「確かにそうだね?アドニスが作った道具があるとは言え、力任せに押し進むとは・・流石、牙の氏族の妖精であるバーゲストの血を受け継いでいるワケだな?」

バーゲスト「クゥゥ・・・」恥ずかしがる

アルト「アハハハハ・・・・」苦笑い

ガイルやロブ達がボガードに注意を施しているところを遠くから見守りつつ、ガイル達の行動に賛否両論の話をしているアルトとハベトロット達


カイニス「まぁ、順調に進んではいるが、静脈回廊(オドベナ)は妖精國の地下深くに存在してる以上、道は本当に合っているのか?」

スズカ「大丈夫。私のサーチ能力の調べだと・・順調にノリッジへ向けて進んでいるわ。」

セツノ「セツノ達・・スズカお姉ちゃんの力で迷子にならずに進んでいる・・。それはとても良い事・・」

ルージュ「ホント・・スズカお姉ちゃんの『サーチ』にはとても助けられているのだからね?」

セツノ「昔・・私が病気になった時、お姉ちゃんがすぐに病気の正体をしらべてくれて・・一生懸命、看病してくれたこと・・今でもセツノ、とても感謝してる・・。」

カイニス「病気も丸わかりで調べられるのかぁ~!!それはとても便利な能力だな!!」スズカを褒める

スズカ「いえ、それほどでも・・・」ポッ!(顔が赤くなる)


アルト達『境界なき勇士団』は、アドニスの穴掘り機による穴掘りとスズガのサーチ能力により・・予定より早くノリッジに少しずつ近づきつつあった・・。


611以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/07(火) 21:38:31.26+a1yMMKG0 (1/4)

コーラル「・・・・・・・。」アルト達の事を見て・・

セフィー「気になるのか?父さんと彼らの事について・・」

コーラル「別に・・私はただ、オーロラ様の仇であるブルーナを倒すことが今の私の目的であり、彼らとなれ合う事は・・」

セフィー「無理に気遣っても心配されるだけだからな?その内、なれれば良いさ。」

コーラル「は、はい・・・」


コーラル「(アルトさんは本当に不思議な人です。人間の身でありながら、このように妖精との間に家族を持ち・・あのボガードを親友としている・・。)」

コーラル「(それに比べて私は・・未だに人間や妖精達の事を『下等生物』と思っていると言うのに、彼らは私を信用している・・。それに・・)」アドニスのことを見て・・

アドニス「アハハハハ・・・」怒られるガイル達に苦笑いする

コーラル「(何でしょうか・・?彼(アドニス)の近くにいると、妙に落ち着きがあるというか・・彼に対するこの思いとは・・)」自身の胸の高鳴りを感じる


コーラルはアルト達とはある程度離れて行動しているが、アドニスに関しては好意を抱く表情を見せていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数時間後・・・


ズガガガガァァ~~、ガゴゴォォン!!(土壁が途切れる)

アドニス「んっ?みんな、ちょっと来て!!」アルト達を呼び出す

アルト「どうしたアドニス?」近くに来る

アドニス「あれを・・」掘った先を見せる

アルト「・・・・・!」前の先を見て・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
謎の空間(多数の分岐点の穴が広がる空間)


アドニス達の穴掘りにより、掘った先が多数の道の分岐点の穴が広がる空間へと繋がった。


アルト「なんだ?ここに来て・・分かれ道が多数広がっている所に着くとはなぁ~?」周りの分岐点を見て・・

メリュジーヌ「ここは静脈回廊(オドベナ)だからな?こういう道があってもおかしくはないだろう?」周りの分岐点を見て・・

バーゲスト「スズカ・・ここから先へは、どっちに進めば良いんだ?」

スズガ「えぇ・・。ここからノリッジへ進むにはぁ~・・・」ピピピッ!(サーチで調べるが・・)


ギギギッ・・ギィィィ~~~ン!!(金属音が鳴る)

スズカ「ヌゥ・・うわぁぁ!?」しりもちをする

メリュジーヌ「大丈夫か、スズカ!?」駆け寄る

スズカ「つぅぅ・・。ダメ・・ここから先、何か妨害電波のようなモノを出してて、これ以上は調べられない・・。」

ルージュ「そ、そんなぁ~~・・・」落ち込む


612以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/07(火) 22:41:33.36+a1yMMKG0 (2/4)

ジョルニ「地形によっては、スズカのサーチを妨害する程の力が存在するとは・・・静脈回廊(オドベナ)にはそんな場所があるのか?」

ボガード「嫌、妙だな・・?静脈回廊(オドベナ)はモースが沢山いる事と道が迷路になってる事が通る時の障害であって、力を妨害する地形はなかったはず・・」

セフィー「だとしても、スズカのサーチが使えなくなっている以上・・ここからはカンを頼りに進まなければ、ここから出られないと考えた方が良いな?」

ワグ「ど、どうしますか・・ガイルの兄貴?」ガイルを見て・・

ガイル「決まってるだろ!セフィーがカンを頼りに進まないと出られない所なら、俺が道を切り開いてやるよ!!」

ワグ「さっすが!!ガイルの兄貴は、考える事が違いますなぁ~!」ガイルを褒める

ガイル「おうよ!!」ドヤァ~!

ロブ「でもガイル兄貴・・どうやってこの分岐したこの道から、正しい道を進んでいくのですか?」

ガイル「それはもちろん・・・」タッタッタッ・・

ガイルは分岐している道の中から一つを選んで、その道の前に立つ・・


ガイル「俺が先頭に進み、そこから正しい道を割り出す!!」キリッ!

セツノ「出た・・・お兄ちゃんの猪突猛進・・。」

アルト「まんま先に行って、通れる道を探すだけじゃないか・・・」冷や汗をかく

ハベトロット「嫌、きわめてシンプルなのだが・・こういう道を行くにはそれが最適かもしれないね?」

ガイル「そうだろそうだろ?」ドヤァッ!

ハベトロット「でもガイル・・このまま進むのは少し良くないと思うから、ちょっと待ってて!」カラカラカラァァ~~・・(糸紡ぎ機から糸を多く出していく)


シュルシュルシュルゥゥ~~・・キュッキュッ!(ガイルに糸を巻き付ける)

ガイル「ハベトロット、これは何だ?」巻き付いた糸を見て・・

ハベトロット「ボクなりのこの分岐穴を攻略する方法さ!糸を巻いた人が先に行き、戻ってくるような事がなければその糸をみんなで辿って先に進む・・とても良い方法だろ?」

アルト「良いと思うが、途中で糸が切れないか?」ガイルに撒かれている糸を見て・・

ハベトロット「大丈夫!!切れないように熱く巻いておいてあるから、多少無理しても平気さ!!」

ガイル「よし・・じゃあ少し行ってくるわ!」準備体操をしながら・・


ガイル「どりゃあぁぁぁ~~~!!」ダダダダァァァ~~!(その道の奥へ走っていく)

セツノ「だから兄ちゃん・・猪突猛進だって・・・」呆れてる

バーゲスト「もうガイルったら・・」顔に手を当てる

アルト「フフッ・・・とても元気が良い息子な事だ。」ガイルの行動を見て・・


ガイル「~~~あぁぁぁ~~~、アァァ~~!?」別の道から飛び出してくる

ボガード「アタァァ!?」ドシィィン!!(ガイルにぶつかる)

ガイルが道の奥へ行って数秒後、別の道の入り口から飛び出し・・近くにいたボガードにぶつかるガイルがそこにいた・・。


613以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/07(火) 23:35:03.60+a1yMMKG0 (3/4)

ボガード「イタタタァァ・・・おいガイル!!急に飛び出してくるな!!」腰をさすりながら・・

ガイル「ゴメン・・・・。走ってたら急にボガードが前に見えてねぇ・・」謝りながら・・

ボガード「ツゥゥ!全くもう・・」機嫌を損ねる


ハベトロット「う~ん・・ガイルの通った道は外れだね?」ビンビン!(糸を引っ張りながら)

カイニス「だな。ここまま1つ1つやっても、時間がかかるだけだぞ?」

アルト「たしかにそうだな~・・よし、ここは手分けしてやろう!ここで足止めを喰らうのはよくないからな?」

メリュジーヌ「確かにそうね・・ハベトロット、私たちにもお願い!」

ハベトロット「良いよ!」カラカラァァ~~・・(メリュジーヌ達の分の糸を出していく)


ハベトロットは糸紡ぎ機から更に多くの糸を取り出していき、とりあえず次に分岐点の穴の奥に行くメンバーをアルトに決めてもらい・・

メリュジーヌ、バーゲスト、セツノ、カイニス、ルージュにハベトロットの糸が腰に巻かれていき・・それぞれの分岐点の道の前に立つ5人


ハベトロット「よし・・何かあったら、糸を引っ張って知らせるんだぞ?」糸に巻かれている5人を見る

セツノ「うん・・。奥に行けたらハベニャンに必ず伝える・・。」

バーゲスト「心配せずとも、私が皆のために道を切り開いてみせるからな?」

メリュジーヌ「それは私も同じだ、バーゲスト。」

カイニス「よぉ~し!さっさと行くぞ、オマエら!」

ルージュ「えぇ・・。お父ちゃん、行ってくるね!」

アルト「あぁ・・行ってらっしゃい、みんな!!」5人を見送る

タッタッタッタァ~・・(糸に巻かれた5人が一斉にそれぞれの道に進んでいく)


アルト「よし・・これでどちらかが1人が奥へ進んで行けば、その道こそが正解であって、それを繰り返していけば・・」

ハベトロット「あぁ・・どうにかノリッジに繋がる道にたどり着けるってワケだね!」

ボガード「だが、彼女たちが無事に奥へ進んで行けばいいのだが・・・」心配そうにするが・・


セツノ「・・・・!?。ただいま~・・。」後ろの入り口から出てくる

ハベトロット「うわっ!?いつの間に・・」出てきたセツノを見て・・

アルト「おかえり・・帰ってくるの早かったな?」

セツノ「うん・・。セツノの通った道、外れだった・・。」シュン・・(しょんぼりする)


メリュジーヌ「!?。アルト・・。ツゥゥ、ここは外れだったか・・。」真横の道から出てくる

スズカ「お母様!お母様が進んだ道も外れでしたとは・・・」出てくるメリュジーヌを見て

ハベトロット「ほう・・。残りはカイニス、ルージュ、バーゲストの3人なのだが・・」


シュルシュル~~・・ビィィン!!(糸がピンと伸びる)

ハベトロット「!!」

ギィギィギィ~~~!!(糸が引っ張られていく)

ハベトロット「うわぁぁ~~!?」ギギィィ~~!!(糸紡ぎ機が引っ張られる)

アルト「ハベトロット!?」ガシッ!(ハベトロットと糸紡ぎ機を掴む)


614以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/07(火) 23:59:37.72+a1yMMKG0 (4/4)

ギギギィィ~~!!(カイニスとバーゲスト、ルージュを繋ぐ糸が引っ張られていく)


ハベトロット「ワワワァァ~~!?このまま引っ張られたら、ボクの仕事用具が裂けちゃうよぉ~~!!」

アルト「マズい・・ハベトロット、2人の糸を切り離してくれ!!」

ハベトロット「えぇっ!?でもそうしたらバーゲスト達が・・」

アルト「いや、この状況を逆手に利用するんだ!逆に引っ張られて、バーゲスト達を追うんだ!」

ハベトロット「!!。成る程そういうことか!!」理解する


ボガード「よし、ならば俺達でこの糸に引っ張られ・・この先の奥へ進むぞ!」カイニスを繋ぐ糸にしがみつく

ロブ、ワグ、ガイル「あぁ!!」カイニスを繋ぐ糸にしがみつく

メリュジーヌ「私たちも行くよ!」ルージュを繋ぐ糸にしがみつく

スズカ、セツノ、コーラル「えぇ(はい)!」ルージュを繋ぐ糸にしがみつく


アルト「よし・・合図をしたら一斉に2人を繋ぐ糸を切り離して引っ張られるぞ、ハベトロット!」バーゲストを繋ぐ糸を掴む

ハベトロット「あぁ!!」糸を外す用意をする

ジョルニ、セフィー「はい!」バーゲストを繋ぐ糸にしがみつく

アルト「よし、3つ数えるぞ?・・・いち・・にの・・・さんっ!!」合図を送る

ハベトロット「はぁぁッ!!」ブチブチッ!(カイニスとルージュを繋ぐ糸を切り離す)


ズルズルズルゥゥ~~~!!(一斉に引っ張られるアルト達)

アルト、ハベトロット、ジョルニ、セフィー「~~~~!!」ズズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)

ボガード、ロブ、ワグ、ガイル「~~~~!!」ズズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)

メリュジーヌ、セツノ、スズカ、コーラル「~~~~!!」ズズズゥゥ~~!!(引っ張られる)


アルト達はバーゲスト達3人を繋ぐ糸にしがみつきながら、奥へ奥へと進んで行った・・


615以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします2021/12/08(水) 02:31:50.43tr3nAfAT0 (1/1)

VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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616以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/08(水) 05:57:41.57l1PfdZc80 (1/2)

>>614
アドニスはルージュを繋いでいる糸にしがみつき、コーラルと一緒にいます。


617以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/08(水) 23:42:33.29l1PfdZc80 (2/2)

アドニス「クゥゥ~~・・コーラルお姉ちゃん!」ズズズゥゥ~~!!(ルージュを繋ぐ糸にしがみついて、引っ張られる)

コーラル「しっかり捕まっててください、アドニスさん!」ズズズゥゥ~~!!(アドニスの後ろでサポートする)

アドニス「うん・・。」ズズズゥゥ~~!!

メリュジーヌ「ツゥゥ~~・・!?見て、出口が見えるわ!」引きずりながら・・


ズズズズゥゥ~~!!(それぞれ引っ張られる糸の先に引きずられていく・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
静脈回廊(オドベナ)?:巨大な空洞


ズズズゥゥ~~!!(アルト達が引っ張られてくる)

アルト「つったたぁぁ~~・・。ここは一体・・」巨大な空洞全体を見て・・

ハベトロット「スゲぇなぁ~!静脈回廊(オドベナ)にこんな空洞があるなんて・・」巨大な空洞を見て・・

スズカ「いえ・・ここは静脈回廊(オドベナ)じゃない。この場所・・魔力(マナ)の流れに異常が見える。」

ボガード「静脈回廊(オドベナ)じゃないとなると、まさか妖精領域なのか・・!?」前を見て・・

アドニス「お父さん、あそこ!!」指を指す

アルト「ンンッ・・!?」アドニスが指さした所を見て・・


バーゲスト「ヌゥゥ・・・クゥゥ~~・・!!」ニュルニュルン!(触手に絡まっている)

ルージュ「いやぁぁ~~~!!やめてぇぇ~~!!」ニュルニュル!(触手に絡まってる)

カイニス「グゥゥ!!離しやがれっつうの!!」ニュルニュル!(触手に絡まっている)

アルト「バーゲスト!?ルージュ!?」触手に絡まっている2人を見て

バーゲスト「ア、アルト!?」アルトを見て・・


ドスンドスンドスン・・(空洞の奥からやってくる)

巨大モグラ「グモォォォ~~~!!」雄叫びを上げる

空洞の奥から・・バーゲスト達3人を舌のような触手に絡ませ、3人を捕まえている巨大なモグラが出てきた。


ガイル「何だぁ!?このデッカいモグラわぁ~!?」巨大モグラを見て・・

ボガード「この魔獣・・とてつもない魔力を持ってるぞ!?まさかこいつ・・妖精亡主(ナイトコール)か!?」

コーラル「!?。ではあの分岐点の場所とこの空洞は、あの妖精亡主の住処である妖精領域だったのですね!」

ハベトロット「なんてこった!!静脈回廊(オドベナ)を通っているつもりが・・いつの間にかに、あの妖精亡主の妖精領域に入り込んでいたのか!?」巨大モグラを見ながら・・


巨大モグラ(妖精亡主)「オォォォォ~~~~!!」ニュルニュルニュル!(巧みに触手を動かす)

バーゲスト「な、なにをする!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)

ルージュ「なに・・キャァァ~!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)

カイニス「な・・なにをする!?」ニュルニュルゥゥ~・・ポロン!(おっぱいをさらけ出される)


618以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/09(木) 11:23:26.255WVMeGA/0 (1/4)

巨大モグラ「サワリタイ・・・スイタイ・・・ハサマレタイ・・・・オレノ・・・モクテキ・・・」

巨大モグラ「ホシイ・・・ホシイ・・・ソノムネニアル・・・フタツノマウンテンヲ・・・」

巨大モグラ「モット サワッテイタカッタ・・・ソノママイレテホシカッタ、ソノシタノアナ二オレノヲ・・・ナノニ・・・」

巨大モグラ「ォォォ・・・グオォォォォォ~~~~~!!」雄叫びを上げる


巨大モグラは何かを求めるかのようにバーゲスト達3人の胸をさらけ出し、それを見て興奮をしているのであった。


ジョルニ「ルージュ!!」タタタタァァ~~!(助けに入る)

アルト「アイツ・・・俺の妻とヴァージェの娘になにしやがるんだ!!」タタタァァ~~!(助けに行く)

メリュジーヌ「バーゲスト、ルージュ!!」ビュゥゥ~ン!!(助けに入る)

セツノ「クゥ~~!!」タタタタァァ~~!(助けに入る)


ボガード「気をつけろ!相手は妖精亡主であって、なにをするのかはわからないんだぞ!?」警告する

アルト「わかってる・・。だがルージュをキズモノにするのは、ルージュの父として許せねぇからな!!」怒ってる

メリュジーヌ「えぇ!!やぁぁぁ~~!!」ジャキィィン!(両腕のブレードを光らせる)


ジャキン!ジャキィィン!!ガシュゥン!!(バーゲスト達3人に絡まる触手を切り裂く)

巨大モグラ「ォォォ~~~!?」ジャクゥゥン!(触手が切られる)

バーゲスト「!?。ルージュ!!」ガシッ!(落ちるルージュを抱き寄せ、胸を隠す)

ルージュ「ウゥゥ・・・」泣きそうになりながら・・

カイニス「くぅぅ~・・」触手をなぎ払う


ドサッ・・(バーゲスト達が着地する)

アルト「大丈夫かバーゲスト!?何があったんだ?」バーゲストとルージュに駆け寄る

バーゲスト「あぁ・・あの道の奥に行ったら、あの触手に襲われてな?身体をなめ回すように私とルージュの・・・」

ルージュ「うえぇぇぇ~~ん、汚されタァァ~~!!もう私、お嫁に行けないよぉ~~!!」嘆き悲しんでる

セツノ「大丈夫・・・ルージュはヌメヌメしてるだけで、ルージュは汚されてないよ?」ルージュを宥める

スズカ「ルージュは汚れてないよ?ただ、身体がヌメヌメで汚くなっただけだからね?」フキフキフキ・・(タオルでヌメヌメを拭き取る)

ルージュ「ウゥゥ・・ウン・・。」泣き止む


メリュジーヌ「やぁぁ~~!!」ジャキンジャキン!(ブレードで斬る)

ガイル「うりゃあぁぁ~~!!」バシィィン!(タックルを喰らわせる)

ジョルニ「はぁぁッ!!」ニョキニョキィィ~、グササッ!(大きなバラのとげによる攻撃)

巨大モグラ「グォォォォ~~~!?」ダメージを受ける


619以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/09(木) 22:01:38.645WVMeGA/0 (2/4)

ガイル「全く!俺が男だから、あのモグラは俺を引きずり込まずにあの場所に戻したってのだな・・?全くのエロモグラだぜ!!」

アルト「あぁ・・静脈回廊(オドベナ)を利用し、迷い込んだ女性をモグラの妖精領域に引きずり込ませる妖精亡主なんて・・、亡主になる前はとんだエロい事が大好きな妖精だったかもしれんな?」

カイニス「あぁそうだな・・?まるで風呂場で見たセツノみたいだな?」

セツノ「~~~~。セツノ・・あのモグラみたいに変態じゃないモン!!」言い張る

スズカ「セツノ・・・この間の入浴の時の事をどう思うのですか?」キリッ!

セツノ「ウゥゥ・・・」図星


ジョルニ「でも変だ・・。迷い込んだ女性を養成領域に引きずり込むだけならなぜ・・セツノとメリュジーヌお母さんをあの場所に戻したんだ?」

ボガード「確かにそうだ。あのモグラはガイルはともかく・・セツノとメリュジーヌを入り口に戻し、バーゲスト・カイニス・ルージュのみを引きずり込んだとすれば、何か理由があるのか?」

ワグ「・・・・!?。もしかして・・あの巨大モグラは、あの鉱山の噂に出てくる妖精亡主じゃないかな?」

ジョルニ「ある噂?」

ロブ「あぁ・・。鉱物の採掘の際に、人間や妖精に関係なくその鉱山に入ってくる者を迷い込ませては、妖精や人間の女性だけを引きずり込ませるという変わった鉱山があると噂があってねぇ・・」

ロブ「危険はあるが、その鉱山で取れるモノはとても価値が高いぐらいの物であって・・危険を承知で採掘しに行く奴がいるほど、そこの鉱山で取れる物は絶大なんだって・・ノリッジの妖精達はそう言ってたんだ。」

ジョルニ「成る程・・だとしても、その噂とあの妖精亡主のモグラとどう関係してると?」

ロブ「あのモグラも言ってただろ?『その胸にある2つのマウンテンを』って・・?」

ロブ「引きずり込まれた女性と人間と妖精は皆、胸がとても大きい奴だったと聞いてるんだ・・。おかしい話だろ?」

ジョルニ「胸が大きい・・・それって!?」何かに気づく

アルト「あぁ!引きずり込まれたその女性は皆・・『巨乳の胸を持つ女性』なんだ・・。」

バーゲスト「なんだと!?・・では、私とルージュ・・カイニスを引きずり込んだのは、私らのおっぱいが目当てで・・」


巨大モグラ「ぐぉぉ~~~!!」シュルルルゥゥ~~!!(触手がバーゲスト達に襲いかかる)

カイニス「!?。またオレらを捕らえるつもりか!?」胸を隠しながら・・

メリュジーヌ「そうはさせない!!」立ちふさがる

巨大モグラ「!?」シュルルゥ~~・・(触手を引っ込む)

メリュジーヌ「なぁ・・触手を引っ込めただと・・?」巨大モグラの行動を見て・・

ハベトロット「!?。わかったぞ・・・メリュジーヌとセツノを引きずり込まなかった理由が・・」

メリュジーヌ「!!。それはなんだ?だとしたらそれが、あの妖精亡主の弱点だと・・」

ハベトロット「いや・・これを言ったら、なんか気まずくなると言うか何というか・・。」

アルト「!?。まさかあの妖精亡主の目的って・・・」

ハベトロット「あぁ・・。妖精亡主の目的は・・『巨乳おっぱいの女性とエッチする』事であって、なによりも・・

ハベトロット「『貧乳』やおっぱいが小さい女性が嫌いなのが、あの妖精のポリシーみたいなんだ・・。」

アルト「貧乳が嫌いって・・・・・アッ・・。」チラッ・・(メリュジーヌを見る)


他の男達「アッ・・・。」チラッ・・(スズカとセツノ、コーラルとメリュジーヌの胸に注目する)

バーゲスト、カイニス、ルージュ「アッ・・。」チラッ・・(スズカとセツノ、コーラルとメリュジーヌの胸に注目する)

メリュジーヌ、コーラル、スズカ、セツノ「・・・・・・。」自分達の胸の大きさを見る


妖精亡主である巨大モグラの目的の正体と好みの事で、妖精領域にいる者達に気まずい空気が押し寄せた・・。


620以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/09(木) 22:49:25.665WVMeGA/0 (3/4)

巨大モグラ「ソウダ・・オレハ・・アノオオキナムネガヨクテ・・タイラナムネノオンナハ・・キエテナクナレバイインダ・・」だめ出しの一言

メリュジーヌ、コーラル、スズカ、セツノ「・・・・・・。」黙り込む

アルト「・・・・・。」

他のみんな「・・・・・・。」


ブチッ!!(誰かの堪忍袋が切れる音)

メリュジーヌ「ちょっとそれ!!私の胸にとって、とても失礼なんですけどぉぉ~~~!!」ブチ切れる

スズカ「え、えぇぇ~~!?」驚く

コーラル「め、メリュジーヌさん・・?」困惑する

セツノ「メリュジーヌお母さん・・キレた・・。」ブルブルブル・・(震える)

ハベトロット「あぁ~~・・やっちぃまったな、これは?」ブチ切れたメリュジーヌを見て・・


メリュジーヌ「ハァァァ~~~!!」バシュゥ~~バリバリィィ!!(第3段階の姿に変わる)

巨大モグラ「!?」ビクッ!(姿が変わったメリュジーヌを見て・・)

メリュジーヌ「!!!!」ビュゥゥ~~ン!ギュンギュンギュンギュゥン!(魔方陣を最速でくぐって飛ぶ)

メリュジーヌ「朽ちる躯よりいでよ、炎の息、鉄の翼!黄昏の空に──怒声のように!」ジジジジィィ~~!!(テュケイダイトを2つ構え・・)

巨大モグラ「!!?」


メリュジーヌ「滅びよ、この変態モグラ!!『誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)』!」ビュゥゥ~~ン!!(デュケイナイトを2つ投擲する)

ビュゥゥ~ン、ドゴォォ~~ン!!(巨大モグラに直撃する)

巨大モグラ「ォォォ~~~~~!?」宝具の直撃を受ける

メリュジーヌの宝具によるデュケイナイトの直撃により、巨大モグラは炎に包まれる


アルト達「・・・・・・」ポカーン・・(メリュジーヌの怒濤の攻撃を見て・・)

メリュジーヌ「フンッ!」スタッ!(腕を組みながら、元の姿に戻る)

アルト「メリュジーヌ・・・いくら相手が妖精亡主でも、あれはやりすぎだろ・・?」ドン引き

メリュジーヌ「いいえ!アレでもしないと・・あの妖精亡主を倒せないと思ってのことだからな?」むすっ!(機嫌が悪い)

アルト「あ・・あぁそうだな・・」タラタラタラァァ・・(冷や汗をかく)

メリュジーヌ「でも・・こんな平らな身体の私でも、あの表情を見せてあげられるのは・・『アルトだけ』なんだからね?」

アルト「!。・・・あぁ、そうだな・・。」ギュゥゥ~!(メリュジーヌを抱きしめる)


アルトは貧乳気味の胸のことで機嫌が悪くなったメリュジーヌを優しく抱きしめ、ある事を思い出しながらメリュジーヌの機嫌を良くしてあげるのであった・・。


621以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/09(木) 23:52:54.475WVMeGA/0 (4/4)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:3年前、シェフィールドのアルトの部屋で・・(『第10節:竜(アルビオン)は情愛を知る』のその先・・)


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アッ♡アァン♡ハァン♡」ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡

メリュジーヌ「アァァァ♡ハァァァ♡モット~♡モット、アルトと気持ちよくなりたいのぉぉ~♡」パチュ♡パチュ♡パチュ♡ハァ♡ハァ♡ハァ♡(喘ぎ声で言う)

アルト「ハッ、ハッ、ハッ、・・良いよ・・。とってもエロくて可愛いよ、メリュジーヌ」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡

メリュジーヌ「アゥゥン♡アァン♡ハァン♡そんなこと言ったら私、おかしくなっちゃ・・アァァァ~~ン♡♡♡」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡

ズプッ♡ズプッ♡ズプッ♡ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡(種付けプレスでSEXしてる)


メリュジーヌはアルトとの中出しセックスにより、喘ぎ声やエロい表情を見せつつ・・お互いの体力が続くまで2人は沢山セックスをしてのであった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在では・・・


メリュジーヌ「ウフフフフ・・・」ニッコリ!(上記の回想に耽りながら・・)

アルト「・・・ふぅ・・。(あ~良かった・・何とか落ち着いたな。)」安堵する


巨大モグラ「オォォ・・ォォォォ~~・・・」ボォォォ~~!!(身体が燃えさかる)

バーゲスト「どうだ、思い知ったか!!女の怒りをたぎらせれば、こんな痛い目を喰らう事になって・・・」

巨大モグラ「ナンデ・・・ナンデオレヲ・・・アンナフウ二コロスンダヨォ・・・」

巨大モグラ「アノトキモ・・・アノトキモオレノコトヲ・・・ココロノソコカラ・・・アイシテクレルト・・・イッテタジャナイカ・・・」

バーゲスト「???。」

巨大モグラ「コンナ・・・アナホリダケガトリエノ・・・キンニクシツノオレヲ、ココロカラアイシテクレタノニ・・・」

巨大モグラ「ナンデ・・・ナンデアナタハ・・・オレノコトヲタベタリスルンダヨォ・・・・」


巨大モグラ「オシエテクレヨ・・・バー・・・ゲス・・・ト・・・」シュゥゥ~・・・・(霧散する)

バーゲスト「!?」ビクッ!(巨大モグラの言ったことを聞いて・・)

メリュジーヌの怒りの一撃を直に受け、霧散するように消滅する巨大モグラ(妖精亡主)


バーゲスト「・・・・・・。(あの妖精亡主・・・やはりアイツで間違いないと・・・)」

アルト「どうしたバーゲスト・・まだあの巨大モグラの事が気になるのか?」隣による

バーゲスト「えぇ・・。あの妖精亡主、どこかで覚えがあったような気がするんだ。140年前の事でね・・?」

アルト「140年前・・・妖精騎士モードレッドと最初に対峙した時期のことでぁ?」

バーゲスト「えぇ・・その事でアルト、貴方たちに謝らなければならないことがあって・・・・」何かを言おうとする


パァァァ~~!!(巨大な空洞全体が光だし・・)

スズカ「・・!?。」ピピピィ!(サーチで調べる)

スズカ「妨害電波のようなモノが消えた・・。あの妖精亡主の妖精領域が解除されたのね!」

ハベトロット「おぉ~そうか!これで今、ボク達が静脈回廊(オドベナ)のどの所にいるのかわかって・・・」


ズガガァァ~~~~!!!(巨大空洞が崩壊していく)


622以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/10(金) 00:14:18.09jxvZYIUb0 (1/5)

ワグ「こ、今度は何ダァァ~~!?」オドオド・・

ロブ「や、ヤバい・・!!妖精亡主の妖精領域が解除されたことで、この空洞が崩壊しているんだ!!」オドオド・・

ボガード「イカン!?速くここを脱出しなければ、この崩壊する空洞の下敷きになるぞ!!」慌てた表情を見せる

アルト達「えぇぇ~~~!?」驚く


ズガガァァ~~~!!ガゴォォン!!(壁から奥に続く一本道が現れる)

コーラル「!!。見てください、出口が見えます!!」その一本道を指す

スズカ「!?。本当よ!あの一本道の先に出口があるわ!」ピピピッ!(サーチでその一本道を調べる)

アルト「よしみんな、そこへ走れ!!」タタタタァァ~~!(一本道に突き進む)

他のみんな「~~~~!!」タタタタァァ~~!(一本道へ突き進む)


ズガガァァ~~~~!!(巨大空洞が崩れていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
出口へ続く一本道


タタタタタタァァァ~~~!!(出口へ向かって走る)

アルト「急げ!急ぐんだぁ~!!」タタタタァァ~~!(走る)

バーゲスト達「ハァハァハァハァハァ!!」タタタタァァ~~!(走る)


ズガガガガァァ~~!!(土砂崩れが押し寄せてくる)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一本道の出口(ある鉱山の中)


アルト「~~!!!」飛び出す

バーゲスト、メリュジーヌ「~~~!!!」飛び出す

ボガード達「~~~!!」飛び出す

ジョルニ達7人「~~~~!!」飛び出す


ズガガガガァァ~~、ガゴォォン!!(一本道が閉ざされる)


623以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/10(金) 09:51:26.07jxvZYIUb0 (2/5)

ボガード「クゥ・・・!?。なぁっ・・静脈回廊(オドベナ)が!?」ふさがった一本道を見て・・

ハベトロット「うわぁ~・・これは当分、ここから静脈回廊(オドベナ)に入るのは無理そうだな?」ふさがった一本道を見て・・

ロブ「おい、どうするんだよこれ・・。もうこれ以上、静脈回廊(オドベナ)が使えないのなら、女王軍に見つからずにノリッジへ行くなんて・・」

コーラル「ですが、あそこで生き埋めになるよりはマシだと思いますけどね?」

カイニス「あぁ~・・俺もコーラルに同感だ・・。ハァ・・ハァ・・。」息切れする


セフィー「スズカ、今我らはどこら辺の所にいるんだ?」

スズカ「えぇ・・。ここは私たちが向かう目的地である『ノリッジ』から・・約一日ぐらい歩けば行ける距離はあるみたいね?」ピピピッ!(辺りをサーチする)

ガイル「フゥ~、何はともあれ・・・ようやく俺達は、ノリッジの近くまでたどり着いたって事だな?」

アルト「あぁ・・これもガイルやアドニス、それにみんなの力があってのことだからね?」

アドニス「うん!!」頷く

ワグ「いやぁ~・・何はともあれ、助かったぁ~・・」ノシッ・・(何処かの台座に座る)


グワァァン・・・ピカァァ~~ン!!(台座が光り出す)

ワグ「ワァ!?な、なんだぁ!?」台座から離れる

アルト達「!!?」光る台座に注目する

ロブ「お、おいワグ・・一体何処を触ってたんだ!?」

ワグ「し、知らねぇよぉ~!?」アタフタ


グワァァ~ン・・・モサモサモサァァ~~!(何かが活性化する)

アルト「こ、これは・・・」辺りを見て・・

謎の台座が光ると同時に、辺りの洞窟の壁に綺麗に光るコケが活性化するように生えてきて、洞窟辺りを照らしだしていき・・・


キラァァ~ン!キラキラキラァァ~~!(洞窟周辺ある沢山の宝石が光り出す)

ロブ「こ、これは・・・」落ちている宝石を拾い上げる

ガイル「ロブ、何かわかるのか?」ロブが拾った宝石を見て・・

ロブ「・・!?。これはダイヤだ・・本物のダイヤモンドが落ちているぞ!!」拾ったダイヤを見て・・

アルト「な、なんだって!?」辺りを見回して・・

アドニス「見てみてお父さん!こっちにはルビーやエメラルドがあるよ!」ルビーとエメラルドを拾う

バーゲスト「こっちにはサファイアやトパーズがあるわ!」サファイアを手に持つ

ロブ「よっしゃぁぁ~~!!これがあれば、俺達は大金持ちだぜぁ~~!!」興奮する


アルト達が偶然に入った洞窟で見つけた色んな種類の宝石が沢山見つかり、ロブ達はうれしさのあまり興奮していた。


624以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/10(金) 11:17:09.74jxvZYIUb0 (3/5)

ボガード「ハァ・・全く、お前達と来たら・・・・・んっ?」落ちている木の燃えかすを見つける

アルト「ボガード、何か他に見つけたのか?」

ボガード「あぁ、この燃えカス・・・少し年代はあるのだが・・」シュッ、シュッ・・(燃えかすについたススを払う)


ボガードが落ちていた木の燃えかすに付いているススを払うと、燃えていない箇所に文字が書かれており・・

文字には妖精文字で・・『ウェスバニー鉱山』と色濃く書かれていた


ボガード「『ウェスバニー鉱山』・・・!?ここはまさか!?」

アルト「妖精騎士モードレッドが生まれた場所だ!!」

コーラル「ウェスバニーって、あの宝石と鉄鉱石が多く取れるという鉱山近くの村の名ですが・・そこは『影の厄災』で滅びたと・・?」

ボガード「となるとこの洞窟周辺の外は・・妖精騎士モードレッドが誕生した・・『ウェスバニーの影の厄災』の爆心地って所だな?」

ロブ達「!!!?」辺りが静かになる

バーゲスト「・・・・。(やはり・・あの妖精亡主の正体は・・・)」浮かない顔をする

アルト達は・・この鉱山の場所が『影の厄災』の爆心地である宝石鉱山の村:ウェスバニーである事を知り、辺りを見ながら状況を見通していた・・。


メリュジーヌ「皮肉なモノだな・・・。こんな妖精や人間、妖精國の宝石好き誰しもが欲しがる鉱山があると言うのに・・影の厄災である妖精騎士モードレッドに滅ぼされる事になるとはな・・。」辺りを見渡し

アルト「あぁ・・。影の厄災が発生しなければ、ここは宝石や鉄が多く取れる街として栄えていたというのに・・」

バーゲスト「・・・おそらくは、私にも原因があるかもしれんな・・?」

アルト「???。それはどういう事なんだ?」バーゲストを見て・・

バーゲスト「えぇ・・。アルト、貴方に謝る事がある・・・あの妖精亡主についてのことだ・・。」

アルト「・・・あの巨大モグラに心当たりがあるというのだな?」

バーゲスト「えぇ・・・・。」


バーゲストはアルトの前で、アルト達が倒した妖精亡主とウェスバニーで起こったある真実を語り出した・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想:140年前・・ウェスバニー近くの森の内側にて・・


バーゲスト(妖精騎士ガウェイン)「ハァ・・ハァ・・ハァ・・」プルンッ!(おっぱいをさらけ出す)

穴掘りの妖精 シモン「おぉぉ~~これが・・これが妖精騎士様のマウンテンおっぱい!!」ハァハァ・・(興奮してる)

バーゲスト「ハァ・・ハァ・・シモン殿、なにをしているんだ?お主は欲しかったんだろ?この我のおっぱいを・・。」プルンプルッ!

シモン「あぁ・・本当に良いのか?こんな穴掘りが取り柄で超筋肉質の俺が、あなた様みたいな妖精騎士様とエッチできるなんて・・」

バーゲスト「当たり前だ。お主はこの私が愛すると決めた恋人だ・・好きにするが良い・・。」

シモン「あぁぁ~~・・い、いただきまぁ~~す!!」ガバッ!!(バーゲストのおっぱいに飛び込む)


ムニュムニュ♡チュウッ♡ジュルルゥゥ~♡(バーゲストのおっぱいを舐め、吸っていく)

バーゲスト「ンンッ♡ヤァァァ♡ハァハァハァ・・♡」ムニュムニュ♡

シモン「ンンッ・・ピチュッ、レロレロレロ・・♡」プルンッ♡プルンッ♡チュウチュウ♡

バーゲスト「アァァ~♡ハウゥゥン♡ウゥゥゥ~~・・・」タラァァ~・・

シモン「ンンンッ・・よぉぉし・・。(ガウェイン様が感じている・・。このまま、ガウェイン様のオマンコに俺のチンポを・・)」スルゥゥ~ボロンッ!(チンコを出す)


シモンはバーゲストのおっぱいを触り続け・・バーゲストが感じ始め、本番に入るぐらいにオマンコが濡れていると勘違いし・・シモンは自身のチンコを出していた


625以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/10(金) 22:24:23.68jxvZYIUb0 (4/5)

バーゲスト「ウゥゥ・・・ゥゥゥ~~・・・」タラァァ~~・・

シモン「ガウェイン様・・俺、もう我慢ならないよぉ~・・」ビクンビクン!

バーゲスト「・・・・・」タラァァ~~・・・(黙り込んでいる)

シモン「聞いてる?ガウェイン様のオマンコもまた・・・」バーゲストを顔を見るが・・


タラァァ~~・・・(バーゲストの口からヨダレが出てる)

シモン「・・・えっ?」バーゲストの口元のヨダレを見て・・

ぐちゅぁぁぁ~~・・、ガブリッ!!(その口で、シモンを喰らう)


バーゲスト「・・・・はぁッ!?アァ・・ァァァァ・・・(まただ・・また、こうなってしまった・・)」ガブッ・・アグッ・・(シモンの頭から食べている)

喰われている妖精(シモン)「」喰われている

バーゲスト「うぅ・・・ああ・・ぁぁあああ・・うあ・・あああ・・--うあああ・・・!」食べながら泣いている


シモンが見た光景・・それはバーゲストのオマンコが濡れ始めたのではなく、バーゲストの口からヨダレが出ているだけであって・・

バーゲストは結局『弱肉強食』のルールと自身の性により、愛していたはずのシモンを喰い殺していった・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウェスバニーにて、私の性と野生の掟(ワイルドルール)によって・・またしても『行為』により、喰い殺された土の氏族が1人・・『穴掘りのシモン』。

彼は自身の目的である『巨乳おっぱいの女性とエッチする』目的により、おっぱいが大きい女性を見つけては求婚し・毎度フラれる、ド変態の超筋肉質のドワーフ系の妖精だった・・。

彼は変態ではあるが・・その筋肉質と穴掘りが得意な能力により、幾多の魔物を倒した事がある・・ウェスバニーの村の長であった。

彼とは141年前・・ウェスバニーの宝石鉱山の宝石の売買交渉で出会っており、彼の能力と経歴、超筋肉質の身体から・・彼とは少しの間、『恋人』として付き合っていた・・。


バーゲスト「ぁぁ・・あぐっ、あう、ぁ、ぁは・・はぁ・・ああ・・あああ、あーーー」むせび泣きながら肉を喰らう


彼と付き合って何ヶ月・・私は彼の望みを叶えるために彼に私の身体を触れる事を許し、私のおっぱいを好きに使わせてあげた・・

変態であったが・・懸命にウェスバニーを統べる長として仕事をこなす彼の事は本気で愛しており、今度こそ「こうなるはずに済む」と期待していたが・・

しかしそれでも、当時の私の性により・・愛し合った彼を一瞬のうちに私の食い物として喰らってしまったのであった。

自己嫌悪で何度も戻しながらも、それに勝る歓びが、口を、喉を、食道を潤していく。

美味しい。愛しい。憎たらしい。本気で愛したからこそ、その肉は香ばしかった。


影の妖精(影の中)「おい、そこの穴掘り妖精を喰ってるそこの女!その肉が美味しいのか美味しくないのか、はっきりしろよな?」オンオンオン・・(影の中を巡る)

バーゲスト「!!?」


奴と最初にあったのはその『行為』の最中だった。私の『行為』を木の上から見ていたのだ・・

侮辱されたと思った。愛と喜び、嘆きと苦しみが入り交じった捕食を、奴は私の性の意味を知らずにゲラゲラと逆なででするように罵倒してきたのだから・・。


それから数ヶ月が過ぎ・・、長を失ったウェスバニーの住民達は恐怖と絶望が臨界に達し、『ウェスバニーの影の厄災』が起こった・・。

最初は奴は・・妖精騎士モードレッドになる前の■■=■■■■■によって引き起こされたと思ってはいたが・・・

妖精亡主と化していたシモンと対峙したことで、あの『影の厄災』の1番の原因は私であったと・・彼を倒した後にそう考えたのであった・・。


626以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/10(金) 23:33:41.42jxvZYIUb0 (5/5)

そして現在・・ウェスバニー:宝石鉱山内部


ロブ「そうかぁ・・140年前のバーゲストさんにそんなことがあったなんて・・」

ワグ「でで、でもよぉ~?愛した者を食べる性癖は随分昔の事であって、今のバーゲストはそれはないんだよなぁ?」

メリュジーヌ「当たり前だ。バーゲストはアルトによって救われ、二度と恋人や愛する者を喰わず・・ガイルやセツノ、アドニス達のお母さんだからな!」

アルト「そうだ・・バーゲストはもう、愛した者を食べる黒犬の妖精なんかじゃないからな!」

バーゲスト「えぇ・・。しかし以前に食べたシモンが妖精亡主となり、私はおろか・・ルージュやカイニスにも迷惑がかかってしまったことは事実だ・・。」

アドニス「お母さん・・。」


アルト「バーゲスト。過去の事を引きずってでも仕方が無い・・。シモンの事は残念だが・・今は目の前の事やその先の未来の事を考えなきゃ、前に進むことが出来ないからな・・。」

バーゲスト「アルト・・・。そうだな・・、私もどうかしていたな・・。」前を向く

ルージュ「バーゲストお母ちゃん・・。」笑みを見せる

バーゲスト「アルト・・それにみんな・・。君達のおかげで私のかつての過ちと決別することが出来た!礼を言うわ。」ニコッ!

メリュジーヌ「礼には及ばないわ。だって私たち『境界なき勇士団』の仲間であり・・アルトとの家族なんだもの!!助け合って当然だわ!」

アルト「あぁ!」頷く


ボガード「よし・・妖精亡主の事は済んだ事だ。すぐにここを出て、ノリッジへ急がないとな・・?」

アルト「あぁそうだな・・?早いとこ、このウェスバニーを出て・・ノリッジへ急がないと・・・」出口を探そうとするが・・

ハベトロット「待って!・・あの壁にある絵はなんだ?」ある壁を示しながら・・

アルト「???」その指し示す壁を見る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
崩れた一本道の真上・・ハベトロットが注目したその壁に、ある古びた壁画が沢山描かれてあった・・。


一つ目は6つの妖精と、それと離れた場所で何かを作っている1翅の妖精。

二つ目はその妖精に何かが取り憑き、その妖精が半分白く、半分黒く染まっている姿が描かれており・・。

三つ目はその妖精の身体が真っ二つに割れ、白い方に時計と冠を被った人間と何かを持った人間。黒い方に多くの手がついた何かと剣を持った黒い妖精。

四つ目は7人の花嫁の姿とした者がハート型の物を持ち、そのハート型のくぼみを持つ剣を上に掲げる1人の男が描かれていた。


アルト「これは一体、なんなんだ?」

ボガード「わからん・・。だがこの年代の壁画は、最果てのオークニーにもあったような気がするのだが・・」

メリュジーヌ「オークニー・・。モルガン陛下はそこには一切関わるなと言われていたからね・・。」

コーラル「ハベトロットさん、貴方は北部から来た妖精と聞いてますが・・何か知ってると?」

ハベトロット「いや・・、これはボクも初めて見る壁画なんだが・・・四つ目に書かれているあのハートの形、どっかで見たような・・・」ハートの壁画を見て・・


メリュジーヌ「・・・・!?。みんな、あの紋章を見て!!」ある部分を示す

アルト「???。なんだこれは・・・?」示した部分を見て・・


メリュジーヌが示したところには、鏡を表すような紋章と・・『鏡の氏族長:エインセル』と妖精語で書かれた名前とサインが残されてあった。


627以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 00:00:01.33ih/7HXYk0 (1/5)

バーゲスト「これは・・・間違いない。この紋章は『鏡の氏族』のシンボルと言えるモノだ!」

セフィー「!?。鏡の氏族って・・昔、母さんがオーロラの命令で殺めた・・6つの氏族の内の1つの種族じゃないか?」

メリュジーヌ「あぁ・・。それに『エインセル』の名とサインが残されていると言う事は、もしかして・・。」

アルト「鏡の氏族の長であるエインセルは一度・・このウェスバニーに訪れたことがあるようだな?」


ハベトロット「フムフム・・・サインの下に、何かメッセージが書かれているぞ?」

ジョルニ「わかるのかハベトロット?なんて書かれていると・・?」

ハベトロット「うん。字は古い妖精語だからねぇ・・。フムフム・・ホォ~・・成る程~?」文字を解読する

セツノ「ハベニャン・・なんて書かれているの?」

ハベトロット「アァ・・今から読むね。」


壁画の文字(エインセル作)
『この壁画に描かれているモノ、『光と闇の氏族』と各地にばらまかれた『純恋愛の宝石』と関わるモノなり・・。』

『我、この壁画に描かれているモノはもう一つの可能性の者である故に、この事を鏡の氏族の長:エインセルの予言の『アナザーページ』として・・このウェスバニーの地に封印する。』


ボガード「!?。まさか、エインセルの予言に『アナザーページ』があったなんて・・・」驚愕する

バーゲスト「しかもこの壁画は・・ヴァージェ達が持つ『純恋愛の宝石』に関わる事であると書かれていたわ!?」驚く

メリュジーヌ「えぇ・・・。」驚愕する

ハベトロット「思い出した!!?。その『純恋愛の宝石』ってやつ・・・3年前に、ノクナレアが王冠として付けていたわ!?」

アルト達「!!?」驚愕する


628以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 10:45:33.67ih/7HXYk0 (2/5)

バーゲスト「ハベトロット、それはどういう意味なんだ!?」

ハベトロット「うん。以前、3年前にオーマジオウにエディンバラに連れてかれた話をしただろ?オーマジオウがボクを連れ去った理由は、彼とその妻であるノクナレアに花嫁衣装を作らせる事だったんだ・・。」

ハベトロット「ノクナレアが王の氏族の長を引退したのは、彼女がオーマジオウを生涯の夫婦として認め・・彼の妻になると共にオーマジオウに王の氏族の全権を託したんだ。」

ハベトロット「そんなノクナレアに花嫁衣装を送るよう、ボクをエディンバラに連れ去ってまで仕事の依頼をしに来たんだ・・。彼女のサプライズとしてね?」

アルト「成る程・・それでハベトロットは、無理矢理エディンバラに連れてこられて嫌じゃなかったのか?」

ハベトロット「まぁ、ボクは花嫁の味方だしね?花嫁に幸せな結婚式を挙げられるのならこのハベトロット・・例え火の中・水の中でも花嫁衣装を紡いであげるからね!」


ハベトロット「話は戻すけど・・花嫁衣装を送った当日の結婚式にノクナレアに会ってね。その際に頭の冠にハート型の宝石を付けていることを偶然見つけてね・・」

ハベトロット「ピンク色でその輝きから・・ボクはそれを『純恋愛の宝石』じゃないかとノクナレアに聞いてみたら、思った通り・・」

ハベトロット「ノクナレアはオーマジオウにプロポーズされた時に、彼からピンクの純恋愛の宝石をプレゼントされて、結婚に至ったとノクナレアは自慢げに話していたよ。」

ボガード「そうか。ノクナレアはオーマジオウと結婚していたのか・・。」

ハベトロット「そう。それとボクは更に、彼女やオーマジオウが純恋愛の宝石について話してみたところ・・意外な事実が発覚したんだ。」

アルト「意外な事実って・・まさか!?」四つ目の壁画を見つめ・・

ハベトロット「そう・・。あの壁画と同じとはまだわからないけど、これだけは言える・・。」


ハベトロット「『純恋愛の宝石』は・・・全部で『7つ』、存在しているんだ!」

メリュジーヌ、バーゲスト「!!?」キラァァ~ン・・(彼女たちの純恋愛の宝石に目をむく)

アルト「ヴァージェやバーゲスト、メリュジーヌに送ったのとは他に・・純恋愛の宝石があと残り4つあったなんて・・。」

バーゲスト「えぇ・・。その純恋愛の宝石は私たちが聞いていたのとは他に、この壁画と何か関係していると思われるな?」壁画を見ながら・・

ハベトロット「・・真相はまだわからないと思うが、四つ目の壁画に書かれている事で気になるのは・・『純恋愛の宝石は7つある』事の証明と『7人の花嫁の存在』・・そして『ハートの形のくぼみを持つ剣』についてだな・・。」

アルト「・・・・・・。」壁画に描かれているハートのくぼみの剣を見つめる


スズカ「ハベトロットさん・・私がサーチで調べたところ、他にも文字が書かれているのですが・・あいにく私、こういうのは専門外でして・・」

ハベトロット「そうか・・。この壁画に描かれているのは妖精國が出来る前の・・『妖精暦』の話とも言えるシロモノなんだ。」

ハベトロット「ある意味妖精國屈指の大発見と言えるところだが・・、これに書かれている古い妖精語を解読するのに何週間はかかると想定した方がいいな?」

アルト「アァ、残念だと思うが・・、今の俺達にとってこの壁画の存在の解明は責務ではない・・。解明は後回しにした方が良いな?」

ボガード「あぁそうだ。今は一刻も早く、ノリッジへ急がないとな・・。」

メリュジーヌ「えぇ・・。」


壁画の内容や絵に興味はありつつも、まずはノリッジに向かうことを改めて実感するアルト達であった。


629以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 11:35:01.61ih/7HXYk0 (3/5)

ロブ「・・・・なんか宝石や鉄が多く取れるのに、何かと不気味な場所なんだな・・ウェスバニーって所はよぉ・・?」

ロブ「『妖精騎士モードレッド』に『影の厄災』・・『純恋愛の宝石』に『鏡の氏族』と・・幾多の謎が埋まり込んでいるからな?」

ワグ「ウェスバニーの村が滅んだあと、妖精國の妖精が来なかったの理由もわかる気がするな・・。なにせ今までは、あの妖精亡主のシモンがうおさおしてたからな?」

アルト「あぁ・・だがどうしてウェスバニーなんだ?こんなに多くの謎があるというのに、なぜ誰も知ろうとしなかったのか?」考える

バーゲスト「考えられるとすれば・・女王モルガンによる黙殺か、あるいは・・・」考える

メリュジーヌ「それに考えられるとすれば、150年前に生まれた妖精騎士モードレッドを10年の節目を持ってバーゲストに発見され、討伐に至った都聞いているが・・」

メリュジーヌ「でもどういうことなんだ・・?奴を見つけるだけならまだしも、どうして10年かけても女王軍に見つからな・・・」


グワァァァ~~ン・・・(大きな人影がアルト達を覆う)

メリュジーヌ「きゃあああああああああ!?」悲鳴を上げる

コーラル、ロブ、ワグ「!!?」ビクッ!(震える)

アルトとボガード、ジョルニ達「!!!?」ガシガシッ!(一斉に構える)


オベロン「アァ~待った待った待った!?僕は敵じゃない・・僕はみんなからの人気者、妖精王オベロンだよぉ~~!?」両手を挙げる

アルト「お、オベロン!?お前、オベロンなのか!?」パチパチ・・(目を見開く)

オベロン「君は・・アルト・・?あのアルト・オルラントなのか!?」驚く

バーゲスト「オベロンか・・一週間ぶりだな?」

ボガード「つぅ・・、驚かせるなよ・・。」爪をしまい込む

オベロン「あぁ~ゴメンゴメン・・・。」謝る


アルト「久しぶりだな、オベロン。」近くに行く

オベロン「あぁ・・、3年前の歪みの岬以来だからね?元気そうで良かったよ・・。」

アルト「あぁ・・でもどうしてオベロンが、このウェスバニーに?」

オベロン「ちょっとばかり、ノリッジに用があってね・・。帰る途中でブランカがウェスバニーの方で変な魔力の崩れがあって、少し寄るカタチで来たんだよ。」

ジョルニ「そうだったんですか~。」

オベロン「ジョルニ、それにアルトの子供達・・お父さんと再開できてよかったね?」ニコッ!

ジョルニ達7人「はい!!」


オベロン「そういえば、そこにいるのはボガードだな?シェフィールドに女王軍の襲撃があったと耳にしているが、何があったんだ?」

ボガード「あぁ・・話は長くなると思うが・・」

オベロン「わかってる・・。ここで話すのもアレだから・・まずはこの鉱山の外に出ないとね?」

アルト「あぁ・・。」


アルト達は偶然にも妖精王であるオベロンと再会し・・互いに情報交換のために、一旦ウェスバニー鉱山の外へ向かうこととなった・・。


630以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 11:55:53.49belocIO90 (1/1)

やっとオベロンと再会したアルト。

先が楽しみになってきた~!


631以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 22:25:02.40ih/7HXYk0 (4/5)

第9節:ノリッジ事変
ーーーーーーーーーーーーーー
ウェスバニー:集落跡地(夜)


オベロン「成る程・・・それで妖精騎士アグラヴェイン達 イレギュラーズに待ち伏せされた他、スプリガンの暴走によって・・シェフィールドは陥落した・・。」

オベロン「しかもイレギュラーズの誰かによって、予言の子であるマシュを連れ去られたと?」

バーゲスト「えぇ、アグラヴェインと二代目妖精騎士達を侮っていた・・。奴らの異端の亜鈴は計り知れないほど強かったわ・・。」

メリュジーヌ「それにマシュを守り切れずに、イレギュラーズの誰かに誘拐された事は我らにとって痛手とも言える・・。」

オベロン「そりゃそうだな・・。なにせ、僕と一緒にいるカルデアの一行は・・今でもマシュを探してソールズベリーやグロスターに行って見たけど、手がかりすら見つからなかったからねぇ・・。」

ボガード「面目ない・・。我らがいながら、カルデアの仲間1人守り切れなかった事を・・今も後悔している。」謝罪する

オベロン「確かにそうだな・・?この事はカルデアのマスターにはしばらく黙っておくとして・・・、アルト・・君はボガードの代わりにシェフィールドの領主となったんだよねぇ?」

アルト「あぁ!ボガードの受けおりであるが、領民達に認められるぐらい・・シェフィールドの妖精達を助けたからな?」

オベロン「それは良かったね?。たったの一日でシェフィールドの領主となり、今では女王やアグラヴェインに対抗する軍勢のリーダーと来たから・・まさしく絵に描いた成り上がり人生と来たね!!」賞賛する

アルト「ありがとう、オベロン!」褒められる


メリュジーヌ「それで、私たちが静脈回廊(オドベナ)を通っている時・・アザミが丘のねじれ穴にいたシェフィールドの妖精達はどうなったの?」

バーゲスト「あぁそうだ!オベロン、領民達の事を何か知ってるか?」

オベロン「う~んまぁ・・それほどまで調べてはいないのだけどねぇ?少しぐらいは話してやるよ・・。」

ボガード「あぁ!今彼ら、シェフィールドの妖精達はどうしているんだ?」

オベロン「あぁ~それはだな・・?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想シーン:シェフィールドの妖精達のその後・・

シェフィールドの妖精達「・・・・・。」二手に分かれて進んでいる


女王軍の兵士達が北部から撤退した後、アザミが丘のねじれ穴から出てきたシェフィールドの妖精達は二手に分かれて進んで行った・・。

新領主アルトの話を聞き入れず・・北のエディンバラに向かった『魔王の氏族派』と・・

アルトの話をしっかりと守り・・命令通りに南のロンディニウムに向かった『新領主アルト・オルラント派』の二組にね?

北に行ったグループはアルト達が恐れてたように、3年前のトラウマで豹変したノクナレアによって偏見や暴力を振るわれており・・

南に向かったグループは、各地で活動する円卓軍の同士達に拾われ・・ロンディニウムに向かって、今も進んでいると報告があったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バーゲスト「やはりそうか・・。領主がアルトに変わったところで、妖精達の考える事は妖精それぞれだったんだな・・。」

ルージュ「なんか、私たちの頑張りが無駄になったような気がするよ・・。」しょんぼり・・

カイニス「気にすんなって・・シェフィールドの領民の半分は南にあるロンディニウムに向かっているのだろ?ならそうで良いじゃないか!!」ルージュを慰める

アルト「そうだよ?俺達の行動に・・無駄になるようなことは一切ないからね?」

ルージュ「!!。うん!!」立ち直る

アルト「そうだぞ!良い子だ。」スリスリ・・(ルージュの頭をなでる)


632以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/11(土) 23:28:49.89ih/7HXYk0 (5/5)

メリュジーヌ「オベロン、君にもう一つ聞きたいことがある。シェフィールドの陥落後、スプリガンの奴は今どうしているのかわかるか?」

コーラル「そういえば・・・ボガードさんの城を出て、アザミが丘のねじれ穴に逃げ込んだ後も・・彼の事を見かけなかったですね?」

ボガード「あのキャップレスの事だ。我らが置き去りにしたとはいえ・・あやつは我らの事を敵視しており、我らについていくような行動を取らなかったからな。」

アルト「おそらくスプリガンは俺達が城を出た後・・彼の独力でシェフィールドを脱出し、ヴェールズに向かって逃亡した可能性が高いなぁ?」

カイニス「あの臆病者の事だ。俺達と行動せずに別ルートでシェフィールドを脱出し・・途中で女王軍に捕らえられたとしても、あいつの自己責任だからな?」

ボガード「ゲスでいけつかない奴だが、金庫城を作ってまで100年間、妖精として生き延びた奴だからな?そう簡単に捕まるとは思えないのだが・・・」


オベロン「その事についての事なんだが、実はノリッジの方で起こったある事件によって・・そこに住む住民達が一時騒然となっていた事があってね・・。」

アルト「ある事件・・?。厄災とは別の意味でか?」

オベロン「あぁそうだ・・。厄災が起こる事どころじゃないぐらいに、ノリッジで騒然としていた事なんだ・・。」

アルト「・・・そのある事件とは一体?」

オベロン「それはだな・・・。」


オベロン「スプリガンの遺体が・・ノリッジの金庫城の入り口で発見された事なんだ。」

アルト達「!!!?」驚愕する

ボガード「なに!?あのキャップレスが・・ノリッジで死んだというのか!?」驚きを見せる

オベロン「もちろんこれは正真正銘・・本当のことだ。彼の遺体の発見については、今日の朝まで遡る・・」


オベロンはアルト達に更に話す事として、今日の朝・・スプリガンが遺体として発見された事を話し始めた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早朝頃・・・ノリッジ:金庫城の近くにて・・


カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉の姿の妖精が多く飛んでいる)

土の氏族「全く・・今日朝早くから、死人報せの鴉妖精が多く飛んでいるよぉ~・・。」おっかなさそうに見る

土の妖精「空があんなだというのに、他人の死に楽観的な妖精達だよなぁ~?」白々しく見る

人間の配達員「一体、どこの所の人間か妖精が・・過労か病気で死んだんだろうな?」うっとうしく見る

カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉の姿の妖精が金庫城に向かう)


死人報せの鴉妖精たち「死んじゃった!死んじゃった!妖精もどきが死んじゃった!妖精に化けた人間だ!金庫城で死んでいる!」楽しそうに歌ってる

土の氏族「金庫城だって・・。こっから近いな?」

土の妖精「金庫城と言ったら、あそこには土の氏族長代理のイレギュラーズの1人、『宝石鎧のダルダン』様がいる所ですよね?」

人間の配達員「まさかと思うが・・。ダルダン様、宝石の食べ過ぎで喉を詰まらせて死んでしまったのでは?」冗談を言う

土の氏族「そんなわけ無いじゃないかぁ~!あの妖精が言ったの人間だとヨォ?ダルタン様に仕える人間の使用人じゃないのか?」

人間の配達員「あぁ~・・確かにそう聞こえたなぁ~・・?」ポリポリ・・(頭をかく)

土の妖精「ともかく行って見ようぜ!!」タタタタァ~!(金庫城に向かう)


2翅の土の氏族の妖精と配達員の人間が、死人報せの鴉妖精を追って金庫城に向かって行った・・。


633以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 00:14:54.95L2irG+BT0 (1/7)

ノリッジ:金庫城の入り口前


カァ~!カァ~!カァ~!カァ~!(鴉妖精が円上に飛んでいる)

土の氏族「ここだな・・。何か見えるか?」辺りを見渡す

土の妖精「えぇ~と・・アレじゃないか?あの金庫城の扉の上に・・。」指を指す

人間の配達員「どれどれ~~?」指さしたところを確認する

人間の配達員「・・・・・・!?」何かを見つけ、驚愕する


スプリガン(死体)「」ぶら~ん、ぶら~ん・・(首を吊って死んでいる)

金庫城入り口の扉の上にある柱に縄が引かれ、その縄で首つり死をするように、スプリガンが首を吊って死んでいた。


人間の配達員「う、うわぁぁぁ~~~!?」悲鳴を上げる

土の氏族「ス、スプリガン様が死んでいる!?一ヶ月前にいなくなったスプリガンがぁ~~!?」驚愕してる

土の妖精「み、みんな来てくれ~~!!スプリガンが首吊って死んでいるぞぉぉ~~!?」

ノリッジの住民達「ガヤガヤガヤガヤ・・・」叫びを聞いて集まり出す。


死人報せの鴉妖精たち「死んじゃった!死んじゃった!スプリガン様が死んじゃった!こいつはハナから人間だ!」楽しそうに歌う

死人報せの鴉妖精たち「妖精の皮を被った人間だ!俺達みんなが騙された!死んで当然の人間だぁ~~!!」楽しそうに飛んでいる

死人報せの鴉妖精たち「ギャ~ハハハハハハ!!ギャ~ハハハハハハ!!」あざ笑うように飛んでいる

スプリガン(ナカムラ)「・・・・・・・・」ただの死体となっている


金庫城の窓から下を見る謎の妖精「・・・・・・」ガチャッ、シュウッ!(窓を閉め、カーテンを閉める)

一ヶ月前から消息を絶った土の氏族の長であるスプリガンが突如、金庫城入り口の扉の上で死体となっている事実を目の当たりした事で・・

ノリッジに住む住民達に、ショックと困惑の嵐が吹き上がり・・ノリッジ全体に多大な激震が走っていった・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スプリガン(本名:ナカムラ):江戸時代末期・・取り替え(チェンジリング)によって、イギリスから妖精國ブリテンに転移された元・日本人の人間。


些細な事から妖精騎士アグラヴェインが人間であるという秘密を知ってしまい、彼女に脅され、彼女の傀儡として妖精騎士アグラヴェインの監視下に置かれてしまう。

彼女から逃れるために・・カイニスを通してシェフィールドに向かい、アルト達に自分自身の境遇と妖精騎士アグラヴェインの秘密をばらし、歪みの岬に逃れようとするが・・

彼女の待ち伏せと自身が行なった過ちにより、アルト達と決裂し・・・自身の独力で歪みの岬へ行こうとする。

しかし、妖精騎士アグラヴェインに見つかり・・彼女の宝具である。『子守歌・眠り誘う夢砂の精(スリーピング・ザント・ドリーミング)』によって、精神を始末され・・

その三日後の朝・・彼はノリッジの金庫城の扉の上にて、自らの命を絶つ形で発見されたのである。

彼の死は、妖精騎士アグラヴェインの仕業である事を知られないように・・・


スプリガン(本名:ナカムラ) 自殺


634以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 09:23:25.21L2irG+BT0 (2/7)

スプリガンの死亡発覚から数時間後・・キャメロット:玉座の間では・・


モルガン「みな、呼びもしないというのに、急ぎの上でよく集まった。今日はある者の訃報についてのことだ。」

集まった妖精達「(ある者の訃報?誰かが死んだというのか・・一体誰なんだ?)」ザワザワザワ・・

ウッドワス「陛下。急ぎの用で話があると聞き、急ぎオックスフォードから来たのですが、その訃報というのは?」

モルガン「待て・・話をするのはかの者が来てからだ。」

ウッドワス「かの者って、まさか・・。」


ガチャッ、ギィィィ~~・・(玉座の間の扉が開かれる)

集まった妖精達「!?。来たぞ・・」

タッタッタッタッタッ・・・・・(9人の人物が入ってくる)



女王軍・軍隊長:雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン

二代目妖精騎士ガウェイン「・・・・・・。」


グロスター領主・翅の氏族長:合成合体の二代目妖精騎士トリスタン

二代目妖精騎士トリスタン「・・・・・・。」


ソールズベリー領主・風の氏族長:蒼毒のブルーナ

ブルーナ「ふんっ・・・。」


ノリッジ経理主任・土の氏族長代理:宝石鎧のダルダン

ダルダン「ハァ・・・・。」


工作隊長・牙の氏族長補佐:千姿変化のレオンゴン

レオンゴン(フード姿)「・・・・・。」


異端の妖精達(イレギュラーズ)の行動隊長:重引斥力のウィンキー

ウィンキー「・・・・・。」


女王軍・要危険人物:亡主使いの二代目妖精騎士ランスロット

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ・・・」ジャラジャラジャラ・・・(鎖に繋がれている)


ネオ・ニュー・ダーリントン領主・自称『影の氏族』:妖精騎士モードレッド

妖精騎士モードレッド「フフフッ・・・・。」


マンチェスター領主・異端の妖精達(イレギュラーズ)の総大将:妖精騎士アグラヴェイン

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」


女王モルガンが座る玉座の間の中央に、イレギュラーズのメンバー全員が集結する。


635以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 13:14:02.61L2irG+BT0 (3/7)

妖精騎士アグラヴェイン「妖精騎士アグラヴェイン・・及びイレギュラーズ、ただいま全員招集しました。」

モルガン「えぇ。シェフィールドでの件、ご苦労であったぞ・・アグラヴェイン。」

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ・・、それで今日の朝の件で報告もありますが、いかがなモノと?」

モルガン「その件については今話す。今日の朝、一ヶ月前に行方をくらました土の氏族の長であるスプリガンが見つかった・・死体としてな?」

ウッドワスと集まった妖精達「!!?」


集まった妖精達1「(あのスプリガン様が死んだ!?どういう事なんだ!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(しかも今になって、ノリッジに死体として姿を表すとは・・)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(ノリッジの『厄災溜まり』の事もあるのに、ノリッジはこれからどうなるのでしょうか・・)」ザワザワザワ・・


ウッドワス「どういう事なんだ・・?消えたはずのスプリガンが今になって、ノリッジで死に骸になったなんて・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。ノリッジ在住のダルダンからの通報を受け、駆けつけて見たところ・・。金庫城の扉の上に首を吊って死んでいるスプリガン様を発見いたしました。」

ダルダン「はい。金庫城の所で死体が見つかったと聞き・・急いでおいらも駆けつけ、スプリガン様を下に降ろして術式を行ないましたが・・既に彼は息絶えておりました。」

妖精騎士アグラヴェイン「なお、死人報せの鴉妖精たちと現場の様子、第一発見者達の証言と遺体の損壊の無さから・・この件はスプリガン様の自殺と認定する予定であります。」

ウッドワス「じ、自殺だと!?まさか・・妖精が自殺するなんてあり得ない話だぞ!?第一、自らの命を絶つ行動を取ることが出来るのは現状・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうです。スプリガンは正真正銘、何処かの理由で妖精國に来てしまった人間の1人であります・・。」


集まった妖精達1「(スプリガン様が人間だと!?そんなバカな!!)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(人間なら最低でも30年は生きられないと言うのに、どうやって生き延びていたのやら・・。)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(やはり、以前話していた妖精騎士アグラヴェイン様の仮説は正しかったというのか?)」ザワザワザワ・・


モルガン「スプリガンの事は残念だったと承知しているが、実は彼が命を絶つ前日・・彼から私宛てに送られた『遺言状』を私は持っている。」遺言状の封筒を見せる

モルガン「“彼(スプリガン)の遺体が見つかった際、この遺言状を読み上げよ”と注意書きを含めてな?」


集まった妖精達1「(スプリガンの遺言状って・・、あの手紙に奴の後継となる妖精の名が示されていると!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(だとしても、ノリッジは『厄災溜まり』で滅びようとしてると言うのに・・嫌だなぁ~・・。)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(一体誰が・・スプリガンの代わりに土の氏族の長として指名されるのだろうか・・?)」ザワザワザワ・・


玉座の間に集まる妖精達は、誰が死亡したスプリガンの代わりに・・誰が土の氏族長に選ばれるのかを、不安ながらも心待ちにしていた・・。


636以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 18:33:00.22L2irG+BT0 (4/7)

モルガン「ではメィール・・、スプリガンが残した遺言状をこの場で読み上げよ。」

通知官メィール「ハッ!では、お読みします。」遺言状を開く

通知官メィール「えぇ~っと・・フムフム・・」遺言状を読み始める


『私は疲れました。女王モルガンの国政・重圧・異文化交流の禁じられしこの妖精國では、私の魂に反するモノであります。』

『衰退も繁栄もない、我が生きる目的である芸術の進歩のなきこの世界ですが、この世界でしか出来ぬ芸術に・・私の魂は魅入られていました・・。』

『この世界にある宝を集める事こそ、この妖精國に迷い込んだ私にとっての生きる目的でもありました。』


ブルーナ「芸術ねぇ~?いかにもスプリガンらしいと言うか・・。」呆れた表情

ダルダン「だがよぉ~ブルーナ?おいらも宝石をいっぱい集めているのだから、スプリガンの思う気持ちもわかる気がするのだが?」

ブルーナ「ダルダン・・貴方は宝石を集めて、自身の腹の中に入れているだけでしょうが・・。」

ダルダン「アチャ~~・・バレちまったか・・。」頭の上に手を当てる

二代目妖精騎士トリスタン「はぁ・・全く・・。」呆れてる


『ですが私も人のみである故に、いつ私が妖精でない事がバレるのではないかと、心に妖精達やモルガンへの恐怖心がありました。』

『その恐怖心が私の魂に限界まで蓄積された故に・・ノリッジの厄災の訪れ前に、この命を絶つことをお許しくださいませ・・。』

『どれほど栄えていても、衰退がなかろうと・・いずれは『奈落の虫』のひと噛みで全て崩れ去るモノなのです。』


二代目妖精騎士ガウェイン「クハハ!!奈落の虫だってよぉ~?スプリガンの奴、隠れてエインセルの予言を信じていたってワケだな?」

ウッドワス「ツゥ~~・・スプリガンめぇ・・。モルガン陛下に仕えていた身であるにもかかわらず、勝手にいなくなり・勝手に死にやがって!!」怒ってる

妖精騎士モードレッド「まぁイイじゃないかぁ?ホラよ・・飲むか?」何かの水の入れ物を見せびらかす

ウッドワス「くぅ・・・いらん!!そんな容器に入っているあの『羊水』なんか、飲みたくもないわ!!」断る

妖精騎士モードレッド「チェッ・・あたしが採水した羊水を飲みたくないなんて、連れねぇ妖精だなぁ~?」グビッ、グビッ、グビッ・・(羊水を飲む)

ウィンキー「・・・・・。」


通知官メィール「『そして・・私なきノリッジの領主と金庫城の城主および、次代の土の氏族の長として・・・』・・・」

通知官メィール「『我が盟友であり、イレギュラーズの1人である・・『宝石鎧のダルダン』を任命する』・・。」

ウッドワス「!!?」驚愕する

集まった妖精達「!!?」驚愕する

ダルダン「・・・うむ!」お辞儀をする

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」

通知官メィール「『次期土の氏族長ダルダンよ。どうか・・ノリッジの厄災溜まりから、金庫城と集めた我が財産を守ってくれ。』・・以上でございます。」


ザワザワザワザワ・・・(大使と官司達が騒ぎ出す)

スプリガンが残した遺言状に“ダルダンを新たな土の氏族長として任命する”と言う事実に、玉座の間にいる妖精達は動揺していた・・


637以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 21:18:42.93L2irG+BT0 (5/7)

集まった妖精達1「(あの宝石だけが好きのダルダンに、土の氏族の長に任命するだと!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達2「(イレギュラーズが我ら妖精らの氏族長になるとは・・これで3度目・・いや5度目だぞ!?)」ザワザワザワ・・

集まった妖精達3「(スプリガンの奴、一体なにを考えていたのやら・・。)」ザワザワザワ・・・


ウッドワス「クゥゥ・・(あのスプリガンが死んで・・次期土の氏族の長にダルダンを任命するだと・・)・・・!?」ある者を目にする

レオンゴン(フード姿)「・・・・フッ!」ベロンッ!(長い舌を出す)

ウッドワス「!!!!」ドスゥゥン!!(床を踏み叩く)


ウッドワス「冗談じゃない!!スプリガンはおろか・・オーロラやエインセル、ムリアンにエインセル・・、そしてオーマジオウに縋ったノクナレアに変わって妖精國の領土を治める氏族の長になるだと!?」

ウッドワス「3年前・・お前達“異端の妖精達(イレギュラーズ)”が発足して以来、ブルーナ・二代目妖精騎士・ダルダンと、代替わりした氏族長は全て妖精騎士アグラヴェインが選出した妖精ばかり・・」

ウッドワス「“同僚同種経営で”氏族長の地位を私物化させる気か!?」

集まった妖精達1「そうだぞ!!アグラヴェインの部下だからって優遇しすぎるぞ、お前達は!!」ガヤガヤガヤ!!

集まった妖精達2「ウッドワス様の言う通りだ!俺達にもその権利があるはずだぞ!!」ガヤガヤガヤ!!

ウッドワスの発言により・・集まった上級妖精達の罵声の嵐で、玉座の間はヤジで騒ぎ立てていたが・・・


モルガン「!!!!」ガァァァン!!(杖を下に叩き、衝撃波が飛ぶ)

キィィン、ギュゥゥ~ン!!(魔力が吸い寄せられる)

集まった妖精達1・2「!?。グゥゥ・・ゴフォォォ!?」血を吐く

集まった妖精達3「ワァァ~~!?(モ、女王陛下のモルゴースだぁ~!?)」悲鳴を上げる

モルガン「静かにしろ。ヤジばかり言う道化どもよ・・」ピリピリピリ・・

ウッドワス「!!?。くぅぅ・・・申し訳ありません・・。つい、頭に血が上りまして・・」謝罪する


妖精騎士アグラヴェイン「・・ウッドワス様や上級妖精皆々さま方のお気持ちはわかりますが、これもまた・・スプリガン様のご意志によるものです。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに・・一刻でも早くノリッジの妖精達を安心させなければ・・後々『厄災溜まり』とは別に大変な事になるやかもしれませんよ?」

ブルーナ「そうかなぁ~?女王陛下はノリッジを見捨てると前の会議で仰ってたばかりだというのに・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・口を慎め、ブルーナ。」

ブルーナ「ウゥゥ・・すみません・・。」謝る


モルガン「確かに妖精騎士アグラヴェインの言う事に少し道理があるが・・ノリッジの厄災溜まりの方はブルーナの言った通り、現状のままで行く。」

ダルダン「し、しかし・・ノリッジの妖精達をこのまま死なせるわけにも・・」

モルガン「案ずるな。ノリッジには『水鏡』を使ってやる。『厄災』ごとノリッジの大部分は消し飛ぶが、鐘撞き堂は残ろう。」

モルガン「城さえ残っていれば後の再建はおまえの仕事だ、ダルダン。スプリガンから習得した知恵と手腕を見せるがよい。」

ダルダン「・・・はい。おうせのままに・・・。」頭を下げる


638以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 22:45:51.44L2irG+BT0 (6/7)

モルガン「それと妖精騎士アグラヴェイン、おまえ達にもう一つ聞きたいことがある。予言の子についてのことだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「はい。シェフィールドで見つかった予言の子と名乗る2人は偽者でした。魔術も使わず盾を振って抵抗してましたが、あえなく取り逃がしてしまいました・・。」

ダルダン「ノリッジの方もまた、『海賊の予言の子』と『巨人の予言の子』の話で持ちきりでして・・・。」

二代目妖精騎士トリスタン「グロスターの方もまた・・『絶唱の予言の子』らしき人間を含めて3人、私の領土に閉じ込めておりますが・・・『本物の予言の子』には至らずじまいです。」

ウィンキー「『秘密の予言の子』、『絶唱の予言の子』の方はロンディニウムにいると噂が立ってますが・・姿はまだ確認されていません。」

妖精騎士アグラヴェイン「残る『AIの予言の子』・『召喚銃の予言の子』・『剣士の予言の子』もまた、姿も行動した形跡も未だに確認されていません・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして『蘇りの予言の子』については・・・」言いづらそうにする

モルガン「どうした・・・なにを躊躇っているのだ?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」しばらく黙り込む


妖精騎士アグラヴェイン「『蘇りの予言の子』の正体は三澤亮太・・。現在、『アルト・オルラント』と名乗る・・3年前にモルガン陛下が封印した『別世界から来た人間』です。」

モルガン「!!?」驚愕する

妖精騎士モードレッド「!!?」驚く

ウッドワス「な、なんだとぉ!?」驚く

ブルーナ「・・・・・・。」黙り込む


モルガン「・・・アグラヴェイン。それは真のことなのか?」動揺する

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。しかも先代の妖精騎士2人・・バーゲストとメリュジーヌもまた、生きており・・。なによりも・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなた様に『恩赦』をお与えになった彼らの血を引く7人の子供達が・・16歳のお姿となり、この妖精國に入ってきました・・。」

妖精騎士モードレッド「!!?」驚愕する

モルガン「・・・そうか・・、お前の報告はしかと聞かせてもらった・・。」


モルガン「『女王暦2017年の終わりに、我が妖精國はこの惑星の支配者となる。ブリテン島を囲っている光の壁を消し、我らの世界で、邪悪な異世界を上書きする。」』

モルガン「『その時こそ、貴様達は『厄災』の手から逃れ、新しい時代を迎えるのだろう。私は地上に新しい妖精郷を築く。貴様たち氏族は、その礎として死ね。』」

妖精達「ーー御意。全ては女王陛下の御心のままに!」

モルガン「・・ふん。では決定を下す。」


モルガン「人間であるスプリガンの死は自殺として処理し、葬儀の方はノリッジの方で勝手にやれと通告する。」

モルガン「そして彼の遺言通り・・土の氏族の長および、ノリッジの領主の後釜として『宝石鎧のダルダン』に任せる。」

ダルダン「!!。ハッ・・ありがとうございます、女王陛下!」

モルガン「『予言の子』については、なんとしてでも『本物の予言の子』を見つけ出し、汎人類史の侵入者共々、我が玉座に連れてこい。」

モルガン「『本物の予言の子』は『異邦の魔術師』こと汎人類史のマスターと共に行動している可能性が高い。発見次第、殺さずに連れてこい。」

モルガン「ダルダン。ブルーナ。二代目妖精騎士トリスタン。そしてウッドワス。それぞれの手勢で捜索を始めよ。なしえた氏族には五百エーカーの領土を褒美として与える。」


妖精騎士アグラヴェイン「モルガン陛下、三澤亮太の方はどうすると?」

モルガン「アァ・・3年前は石へと変え、この妖精國の終わりまで放置はしたのだが・・よもや私も少し甘かったようだな・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・では、三澤亮太の方は・・・」

モルガン「そうだ。発見次第・・三澤亮太の家族共々、この妖精國から消し去れ!」強く言う

妖精騎士アグラヴェイン「ハッ!この妖精騎士アグラヴェインとイレギュラーズ共々、必ずや三澤亮太とその一行を抹殺いたします。」

モルガン「当然だ。期待しているぞ、妖精騎士アグラヴェイン。」


639以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/12(日) 23:53:39.53L2irG+BT0 (7/7)

モルガン「私からの報告は以上だ。他の者達は即刻立ち去るがよい。」

集まった妖精達3「~~~~~」ダダダァァ~~!(逃げるように立ち去る)

ウッドワス「・・・・・。」謝罪のお辞儀をしてから立ち去る。

書記官イットリーと通知官メィール「・・・・・。」玉座の間の片付けに入る


ウッドワス「・・・・・。(土の氏族長がダルダンに決まった以上、イレギュラーズの次の狙いは牙の氏族長に決まってる。)」

ウッドワス「・・・・・。(あの卑劣極まりないレオンゴンなんかに、牙の氏族の長の座を渡してはなるもんか!!)」

ウッドワスは玉座の間から去りながら、牙の氏族長の座をレオンゴンに取られまいと意識しつつ・・今後の事で焦りを感じていた・・。


モルガン「妖精騎士・・及びイレギュラーズ全員には次の任務を与える。三澤亮太・・またの名をアルト・オルラントとその一行を見つけ次第、お前達の手で葬り去れ。」

二代目妖精騎士ガウェイン「あいよ!バーゲストは俺が必ずこの手でぶっ殺してやるからよぉ~?邪魔立てはするなよ?」

二代目妖精騎士トリスタン「フンッ・・。貴方みたいな卑怯な手しか使わない剣士が、黒犬公であるバーゲストに勝てるとでも?」

二代目妖精騎士ガウェイン「うぐっ・・、あの時は様子を見すぎて手傷を負っただけだ!!今度は確実に仕留める・・」

二代目妖精騎士トリスタン「はいはいそうですか・・。まぁ、勝手にやっちゃった所で返り討ちに遭うのがオチだけど?」

二代目妖精騎士ガウェイン「な、なんだとぉ~~!?」ジャキィン!(妖精剣ソードアルタイルを出そうとする)


二代目妖精騎士ランスロット「うがぁぁぁ~~~!!」二代目ガウェインと二代目トリスタンに襲いかかる

二代目妖精騎士2人「!!?」襲われそうになる

妖精騎士アグラヴェイン「辞めなさい、ランスロット!!」ギギギィィ~~!!(鎖のリードを引っ張る)

二代目妖精騎士ランスロット「ガウッ!ガルルゥゥゥ~~!!」ガキンッ、ガキンッ!!(リードで縛られ、止められる)

二代目妖精騎士2人「~~~~~」冷や汗をかく

妖精騎士モードレッド「相変わらず・・黒犬公以上の狂犬の如く、無差別に襲いかかろうとする癖は治らないようね・・二代目ランスロット?」

二代目妖精騎士ランスロット「グルルルゥゥ・・・」うなり声を上げる


モルガン「良いか?三澤亮太は3年前、私を一歩手前まで追い詰めた3つの力を授かりし人間だ。その力を彼の血を引く子らも同等の力を保有している可能性が高い。」

モルガン「彼ら一行とイレギュラーズ。今後、妖精國で起きる戦いの中で・・彼らとお前達は幾度となくぶつかり合う運命だと思って戦え。」

モルガン「お前達は妖精騎士アグラヴェインと我に選ばれし精鋭部隊の妖精だ。必ずその勤めを果たすが良い・・。」タッタッタッタッ・・・・(玉座の間を去る)

イレギュラーズ全員「ハッ!!全ては女王陛下の御心のままに!!」キリッ!!


謁見が終わり、モルガンは玉座の間から去り・・異端の妖精達(イレギュラーズ)もまた、それぞれ自分達の持ち場へと帰っていった。


640以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/13(月) 08:39:42.90FpteSkU60 (1/4)

その夜・・マンチェスター:アグラヴェイン邸(旧バーゲスト邸)


ギュオォォン!(妖精騎士アグラヴェインが転移してくる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」タッタッタッ・・(豪邸の中へ入る)

妖精騎士アグラヴェイン「(テレポーテーション。ゾーンメモリの力で移動する負担がなくなったが、それでも疲れるモノだな・・。)」肩を回す


妖精騎士アグラヴェインは、自身が持つ3つの力とは別の力(スチール(奪取))で得た瞬間移動の能力で、自身が住む豪邸に帰ってきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アグラヴェイン邸:アグラヴェインの部屋


妖精騎士アグラヴェイン「だだいま・・・。」疲れた表情で入る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」ビィィン・・(サイコキネシスを少し使う)


キュンッ・・プツンッ!(蓄音機の曲を流す)

♪♪~~~♪♪~~(『《三分オペラ》「モリタート」』が流れる)


妖精騎士アグラヴェイン「フゥ~・・・・・」シュルシュルゥゥ・・・(衣服を脱ぎ始める)

妖精騎士アグラヴェインは衣服を脱ぎつつ、浴室に向かっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アグラヴェインの部屋:浴室


チャプン、チャプチャプ・・(お風呂の水が揺れる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」チャプチャプ・・(風呂に入っている)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・」バシャァァ~・・(立ち上がる)


日頃の疲れを癒やすために風呂に入っている妖精騎士アグラヴェイン。

その背中にはかつて、■■■■■■が中学の時に付けた刺し傷の跡がほんの少し残っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アグラヴェインの部屋:寝室


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・」フキフキフキ・・・(身体を吹き上げながら、ベットに向かう)

タッタッタッ・・・・ドサッ!(そのままベットに横たわる)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・ハァ・・。」ため息を吐く


妖精騎士アグラヴェイン「・・・これで5人目・・。残りは牙の氏族・・ウッドワスだけね?」

妖精騎士アグラヴェイン「『予言の子』・・『モルガン』・・『カルデアのマスター』・・そして亮太君・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「あと少しで完成する・・あの娘が『巡礼の鐘』を全て鳴らしたその時こそ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・スプリガン。私の為に死んでくれて、ありがとう・・。」瞳を閉じる


妖精騎士アグラヴェインは裸のままベットの中に入り・・ある事を思い浮かべながら静かに眠りにつくのであった・・。


641以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/13(月) 09:29:12.87FpteSkU60 (2/4)

回想:シェフィールド外れ(正門側)の荒野(妖精騎士アグラヴェイン、スプリガン捕獲後)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・。」スプリガンの様子を見る

スプリガン「・・・・・・・」カキカキカキ・・(書状を書いている)

スプリガンが机に書いている書状には、“自身が亡き後、『宝石鎧のダルダン』を次期土の氏族長にする”という遺言状通りの内容が書かれてあった・・。


スプリガン「・・・・・」クルクルクル・・(遺言状をまとめる)

スプリガン「・・・・・それでは、これをおうけとりくださいませ・・。」遺言状を渡す

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・確かに受け取ったわ。ご苦労さま・・」遺言状を受け取る

妖精騎士アグラヴェイン「代わりにこれを。」縄を渡す

スプリガン「・・・・・ぎょい。」縄を受け取る


シュタッ!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラァ~!(妖精馬に乗って、南部へ向かった。)

スプリガンの眼にはハイライトがなく、そのままノリッジに向かって妖精馬を走らせたのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回想:その2日後・・・深夜のノリッジ:金庫城の入り口前


スプリガン「・・・・・・・」縄とハシゴを持ってやってくる

スプリガンの衛士「・・・!?。スプリガン様・・いったい今までどちらに!?」駆け寄る

スプリガン「えぇ、ちょっとばかし・・たびをしてましてね・・?いまこちらにかえってきたのですよ・・」

スプリガン「えいしたちよ・・よあけまえまではだれひとり、このばしょにはむじんにしてくれないか?きみたちもつかれているだろ?」

スプリガンの衛士「えぇ・・ですがそれでは、金庫城の警備はどうするのですか?」動揺する

スプリガン「しんぱいない・・。すこしぐらいへいがいなくても、わがきんこじょうはおちることはないのだからな?」

スプリガンの衛士「へ・・へぇ・・・」タッタッタッ・・(金庫城の入り口から席を外す)

スプリガン「・・・・・・。」タッタッタッ・・(そのまま金庫城の扉の前に行く)


カタッ、タッタッタッ・・、シュルシュルシュル・・(ハシゴに登り、縄を扉の上の頑丈な柱に巻き付ける)

スプリガン「・・・・・・・」シュルシュル・・ノシッ!(自身の首に縄を締め付け、柱の上に立つ)

スプリガン「・・・・・・・」スタッ!(柱から飛び降りる)

ガタンッ!!ギュゥゥゥ~~!!(スプリガンの首が絞まる)


モガモガモガァァ~~・・・ガクッ・・。(首吊り自殺をするスプリガン)

誰もいない金庫城の扉の前で妖精騎士アグラヴェインの夢の砂より、精神を操られたスプリガンは1人・・首を吊るようにノリッジの領土で死んでいったのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして現在・・・ウェスバニー:集落跡地では・・


オベロン「そういうわけで、スプリガンはなにを考えていたのか・・『宝石鎧のダルダン』に土の氏族の長を任せて死んじゃったってワケだ。」

ボガード「信じられん・・。あのキャップレスが理由も無しに自殺するなんて・・。」

オベロン「信じられないならすぐにノリッジへ行くがいいよ?まぁ、葬儀はもう終わっていると思うけどね?」


642以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/13(月) 22:32:04.31FpteSkU60 (3/4)

アルト「・・・いや、これは自殺なんかじゃない。少なくても、あのスプリガンが自殺をするような人間には見えなかった・・。」

カイニス「確かにそうだ。俺に縋ってでも歪みの岬に行って亡命を希望したり、ブラックバレルをグズリーとか言う妖精に撃たせたりと・・ビビりながらも、自分から命を絶とうとする輩じゃなかった・・。」

カイニス「スプリガンが自殺するようになった理由があるとすれば、それはあいつが関係している・・。そいつこそ・・」

アルト「妖精騎士アグラヴェイン・・。彼女から放つ砂で夢を操る力を持ち、妖精の衛士を利用して俺達の動向を盗み見てた事がある・・。」

オベロン「・・・と言いますと?」


アルト「おそらくスプリガンが俺達とは別のルートから逃亡している際、妖精騎士アグラヴェインに見つかってしまい・・・」

アルト「彼女の夢を操る力で精神を操作され・・遺書を書かせ、自殺に見せかけるように行動させた可能性がある。」

オベロン「成る程。それが本当だとすれば・・スプリガンの死は“自殺”なんかじゃなく、イレギュラースの1人である『宝石鎧のダルダン』を土の氏族の長に仕立て上げるための“計画的な殺害”だと・・アルトはそう推理していると言うのだな?」

アルト「あぁそうだ・・。出なければ、こんな出来すぎた話があるはずがないからな・・。」

オベロン「確かに。僕も君が言った通り・・スプリガンが死んで、次の土の氏族長にダルダンを指名したにしては虫が良すぎるし・・なによりもあの土の氏族長の立場でもあるスプリガンの事だからな・・」

オベロン「アグラヴェインが“異世界の人間である”とう秘密をアルト達にバラした事と、これ以上の秘密漏洩を防止するための“口封じ”も含めてスプリガンを殺したと言ってもいいな?」

アルト「そうでもなければ・・些細な事でも簡単に信じる妖精の思考によって、妖精騎士アグラヴェインの立場が危うくなる可能性があるからな。」

ボガード「妖精騎士アグラヴェイン・・・人間にしてはなかなか手強い奴と言えるな?」


コーラル「オベロンさん・・、スプリガンはどんな方法で葬儀をし、どこに埋葬されたのですか?」

オベロン「あぁ彼の遺体はね・・ノリッジの海に水葬されたよ。妖精や人間達を騙した奴を妖精國の地に埋めるには億劫だという理由でね?」

オベロン「遺体を小舟にのせ、沖まで行った直後に火の矢を放って小舟を放火し・・ノリッジの厄災溜まりが来ませんように祈りを込めて願ったんだ。」

オベロン「葬儀にはスプリガンに味方をしていた住民が少しばかりいたが、大半はノリッジの厄災溜まりのお祓い目的で参加した者で多く海岸に集まっていたよ・・。」

オベロン「だけど・・そんなお祓いモドキのようなやり方じゃ『厄災』なんか祓えるなんて無理な話だし・・。万が一、『厄災』が始まればこそ・・ノリッジの住民達は“スプリガンが厄災として戻って来た”と騒ぎ出すと思うしね?」

ワグ「まぁ当然のことだよなぁ~!『厄災』を祓うことが出来るのは『予言の子』だけなんだからな?」

オベロン「まぁ確かにエインセルの予言通りなら、『予言の子』がノリッジの厄災溜まりを祓ってくれると信じているからね?」

オベロン「でも・・そうも行かなくなっているのが、今の僕やカルデアのマスター達の現状と言ってもいいぐらいのご時世だ。なにせ・・・」

オベロン「『予言の子』が“10人”いるようじゃ、この僕でもお手上げってワケだしね?」

アルト「成る程、予言の子が10人ねぇ~・・・・・・って!?」


アルト「予言の子が10人だってぇぇぇ~!?」大声で叫ぶ

メリュジーヌ「・・・・マジで?」なんて顔で


オベロンが言う・・今の妖精國に“予言の子が10人もいる”という事実に、アルトは大声で叫ぶほどに驚きを見せていた・・。


643以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/13(月) 23:56:20.60FpteSkU60 (4/4)

バーゲスト「それはどういう事だオベロン!予言の子が10人もいるのだと!?」強く言う

オベロン「どういう事って言っても・・・。君達はスプリガンから聞かされていなかったのかい?」

アルト「聞いていたさ・・。だが予言の子が10人いるって事は、オベロンから初めて聞かされてるよ・・。」

ジョルニ「メリュジーヌお母さんやバーゲストお母さんが言うに、鏡の氏族の長だったエインセルの予言では・・・」

オベロン「そうとも・・エインセルの予言では、予言の子を題材に妖精達の歌として語り継がれているのだが・・・」

オベロン「妖精騎士アグラヴェインにしてやられたんだ・・。アグラヴェインめぇ・・予言に信仰する妖精達を分断させるために、あんなことをやらかすなんて・・」

アルト「してやられたって・・・。オベロン、予言の子が10人いる理由を知ってるなら教えてくれないか?」

オベロン「あぁ話すさ・・。アルト・・君は以前、スプリガンの話から・・モルガンが“鐘撞き堂の鐘を隠す”という妖精騎士アグラヴェインが考案した案を却下したという話は聞いているだろ?」

アルト「あぁ・・、その事は確かに聞いているが・・」

オベロン「案を却下された妖精騎士アグラヴェインは次に・・彼女が持つ夢を操る力で妖精國全体に向けて、彼女はある事を國中の妖精達に吹き込んだんだ・・。」

スズカ「吹き込んだって・・・一体なにを吹き込んだんですか?」

オベロン「あぁそれはね・・・『改竄されたエインセルの予言の内容』さ。」

アルト達「!!?」驚く


メリュジーヌ「エインセルの予言を・・妖精騎士アグラヴェインが内容を改竄したというのか!?」驚く

オベロン「うん、そうとも・・。今年の半年前・・予言の子が活動を開始するこの『女王暦2017年』を狙ったかのようにね?」
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オベロンの現状報告:予言の子が10人いる理由について・・


オベロン「エインセルの予言には、予言の子が何人いるかと言う事は具体的な事を教えなかった・・・。」

オベロン「その曖昧な部分に妖精騎士アグラヴェインは目をつけ、エインセルの予言に手を加え・・妖精國全体に夢として情報を流したんだ。」

アルト「その手を加えた予言の部分とかなんだ?」

オベロン「それはだな・・。まずこの僕がエインセルの予言の歌を歌ってあげるから・・耳をかっぽじって良く聞くがいいさ。」


エインセルの予言(歌:オベロン)
『これより語るは一つの未来。妖精國と成り果てた、その行く末』

『罪なき者はお帰りを。ここは底なし、女王の城。』

『つもる、つもる、雨のように、灰のように。消える、消える、雪のように、嘘のように。』

『ぼくらの望みは棚の上。今も女王の手のひらのなか。』

『でも、それもあと少しの辛抱だ。二千年を超えた朝、救いの子が現れる』

『妖精(ぼくら)と人間(かれら)を結びつけ、世界を救う救世の子』

『はじめは小さな光でも、誰の目に見えなくても、光を目指す蛾のように』


オベロン「ここまでは本来のエインセルの予言の内容なんだけど、ここから先が大きな問題点なんだ・・。」

アルト「どんな感じで問題なんだ?」

オベロン「まぁ聞いていればいいさ・・。」


644以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/14(火) 21:27:23.14d0Y/8yuT0 (1/2)

エインセルの予言(妖精騎士アグラヴェインによる改竄部分) (歌:オベロン)
『選定の杖に導かれ、異邦の旅人に見守られ、救いの子は玉座に届く。』


『空の彼方より現れて、人間と共に戦う『巨人の予言の子』。』

『金色の姿で海を渡り、華麗に踊る『海賊の予言の子』。』

『歯車を回し、鉄のお供を連れ、全力全開の『秘密の予言の子』。』

『歌と旋律を武器として、戦場を駆ける『絶唱の予言の子』。』

『鉄のバッタを引き連れて、つまらぬ笑いを取る『AIの予言の子』。』

『色んなともだち呼び出して、お宝いただく『召喚銃の予言の子』。』

『燃える剣を手に持って、物語を作る『剣士の予言の子』。』

『3年の時を得て、厄災だった妖精に迎えられる『蘇りの予言の子』。』


『玉座につくのは真の予言の子。本物の子はただ1人。』

『ならせ、ならせ、雷のように、火のように。六つの鐘を鳴らして示せ。真の予言の子を証明せよ。』

『あかい災いが追いつく前に、くろい災いが食いつく前に。』

『仕事はちょっとなまけるけども、ぼくらは自由な妖精の裔。』

『望みはずっと欠けたまま、きらめく明日がほしいのさ。』


オベロン「・・っと、以上が問題となっている改竄されたエインセルの予言の部分さ。」
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アルト「う~ん・・これは何というか・・。」

メリュジーヌ「途中から予言の子の紹介とも言える部分が示されているというか・・」

バーゲスト「明らかにこれは・・・我らが知っているエインセルの予言とはかけ離れているな。」


オベロン「その通りだ。予言の子は1人しかいないのに、そこから海賊とか絶唱とか蘇りとか・・色んな肩書きの予言の子の名前を使って数を水増しにしているとしか言えないぐらいの内容とも言えるよね?」

オベロン「この詩が流れ始めたとき、僕はこの詩が偽物である事をすぐに見抜いたさ!」

オベロン「予言の子は10人もいないし、本物の予言の子の姿も知っていたからねぇ・・。」

バーゲスト「成る程、お主は予言の子の姿をご存じだったとはな?」

オベロン「そういうこと!僕の情報網を舐めないで欲しいな~?」自慢げに

アルト「ふん。オベロンらしいと言うかなんというか・・・。」


オベロン「・・・ところが、その改竄されたエインセルの予言が現実の物となってしまってね・・。本物以外の予言の子の内4人が、一ヶ月前を境に妖精國各地で活動を開始し始めたんだ・・。」

オベロン「4人の内・・『秘密の予言の子』と『絶唱の予言の子』は、円卓軍が保護して事情を話してあげたのだけど・・。海賊と巨人の予言の子は未だに見つかってないんだ。」

アルト「成る程・・・。おそらく海賊と巨人の予言の子はいずれにしても、厄災を倒しにノリッジに訪れると思っているんだな?」

オベロン「そういうことだね・・。」


645以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/14(火) 23:01:30.73d0Y/8yuT0 (2/2)

スズカ「そういえば・・・シェフィールドの妖精達はお父様のことを・・『蘇りの予言の子』だって言ってたわ!!」

セフィー「確かにそうだ・・。我々がアザミが丘のねじれ穴から出発するときに、シェフィールドの妖精達が揃いに言ってたなぁ?」
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シェフィールドの妖精達(回想)「必ず会おう、領主様!我らの『蘇りの予言の子』!!」詩を歌いながら・・
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アルト「妖精達が言ってた『蘇りの予言の子』は俺のことで・・・それを広めたのは妖精騎士アグラヴェインだったのか・・。」

メリュジーヌ「厄災だった妖精というのも・・元は『獣の厄災』になるはずだったバーゲストを意味しているに違いないわ・・。」

オベロン「あぁそうだね?歪みの岬でバーゲスト達を見かけ、彼女たちの話を聞いた時・・真っ先にアルトが『蘇りの予言の子』の正体だとわかったんだ・・。」


オベロン「話を戻すが・・この4人の『予言の子』と名乗る者達の存在によって妖精達はみるみるうちに、この改竄されたエインセルの予言の詩を本物として認識し始めてね・・。」

オベロン「アルト・・君達が思うに、予言の子が10人もいると・・誰が本物なのかを、姿を見ないでも信じることが出来るか?」

アルト「いやそれはだなぁぁ・・・お前達はどう思う?」


ワグ「それはもう・・海賊とか巨人とかは偽物でぇ・・えぇ~とぉ・・・ン~~~・・・・・やっぱわかんねぇよ!?」

コーラル「私も・・誰が本当の予言の子で、誰が世界を救ってくれる予言の子なのか、見当がつかなくて・・・」

ハベトロット「ボクもだよ・・。ボクが知ってる予言の子のイメージはね・・目の前にいるアルトただ1人でねぇ・・・。」

ボガード「オレもだ・・。シェフィールドの中で知っている予言の子の情報は『蘇りの予言の子』であって・・」

アルト「みんなそれぞれ知っている事がバラバラで・・・誰が誰で、本物なのか見当がつかな・・・まさか!?」何かに気がつく

オベロン「そうだ・・それこそが、妖精騎士アグラヴェイン予言の子10人に増やした狙いだったんだ。」


オベロン「短絡的で刹那主義的な在り方の妖精國ブリテン出身の妖精達にとって、誰が本物の予言の子であるのかなんてどうでも良いんだ・・。」

オベロン「ただ妖精達自身からモルガンや『厄災』から守ってくれればそれでいいと認識しちゃえば、あとは予言の子がなんとかしてくれると思い込んじゃってね・・。」

オベロン「巡礼の鐘を鳴らせるのは『予言の子』だけ・・しかも選定の杖を持つ『本物の予言の子』だけが巡礼の鐘を鳴らすことが出来る。」

オベロン「だがそんなことを今の妖精國の妖精達が信じる訳がなく・・僕と行動している『本物の予言の子』もすっかり意気消沈しちゃってね・・・」

アルト「となるとつまり・・・」

オベロン「そう・・。つまりここまで予言が改変されてしまえば、誰も『予言の子』が世界を救う救世主なんだと信じなくなってしまうからね?」


ロブ「俺とワグの仲間だったウィンキーが言ってたなぁ・・『嘘も言ってりゃ真実になっちまう』って。まさかこういう意味だと思わなかった・・。」しょんぼり・・

ワグ「俺達がマシュやアルトさんを『予言の子』と信じていたばかりに・・『本物の予言の子』に迷惑をかけてしまっていたなんて・・・」反省する態度をする

オベロン「ホント、妖精達のこの習性には僕も頭を悩ませているよ。彼らの思いつきや行動次第で良い方向にも行っても悪い方向にも行っても、自身らはなんも責任を取りもしないのだからね・・。」

オベロン「エインセルの予言の意味を混乱させた妖精騎士アグラヴェインにとって、この状況こそ、予言の子とそれを信仰する妖精達を完全に『分断』する事を可能にしたと言っても良いぐらいだからな・・。」

オベロン「汎人類史側のアグラヴェインも、こっちのアグラヴェインも・・・どうもこうも頭が優れていると言っても過言はないと言っても良いな?」

アルト「確かにそうだな・・。」


オベロン「そういうわけで・・・いまアルト達がノリッジに向かうとなれば・・僕は行く事を辞める事をオススメするよ・・。僕と『本物の予言の子』やアルト達の為にもなると言ってもいい。」

オベロン「スプリガンが死に・・レギュラーズのダルダンがノリッジの領主となり・・おまけにノリッジの厄災溜まりも限界に近い状況であって・・今のノリッジは困惑と失望で溢れかえっている・・。」

オベロン「僕はなんとしてでも、『本物の予言の子』に世界を救う救世主である事を自覚させて・・本来のエインセルの予言通りに『巡礼の旅』を成しえて欲しいと願っているんだ。」

ボガード達「・・・・・・・。」黙り込む


オベロン「それを知りつつもアルト・・・君はそれでも行くのかい、ノリッジへ・・?」アルトに問いかける

アルト「・・・・・・・・・」考える


646以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/15(水) 00:01:08.70sRCokdRC0 (1/4)

アルト「・・・・それでも俺は、ボガード達や俺の家族達と共に・・ノリッジを『厄災』から救ってやると・・シェフィールドの妖精達と約束したからな!」

ボガード「!?。アルト・・・お前って奴は・・・。」

バーゲスト、メリュジーヌ「アルト・・・。」

ジョルニ「父さん・・・。」


オベロン「・・・きみがどうしてもノリッジに行きたいと言うなら、僕は止めたりはしないよ・・。」

オベロン「でも『本物の予言の子』が活躍しなければ、筒底はこの妖精國ブリテンを救う事なんて・・・」

アルト「オベロン、何か勘違いをしてると思っているのか・・?俺は『蘇りの予言の子』と言われる事も、なるつもりもない。」

アルト「俺はただ、妖精騎士アグラヴェイン達に奪われた・・俺とヴァージェとの家族の幸せを取り戻したいだけなんだ・・。」

オベロン「家族の幸せ・・かぁ・・。それが君の大いなる『目的』というやつだね?」

アルト「あぁそうだ・・。そのためにもまず、『厄災溜まり』を祓い、イレギュラーズの1人でもある『宝石鎧のダルダン』を倒し・・ノリッジを女王の支配から解き放つことが、シェフィールドの新たな領主の責務と言っても良いからな!」

アルト「俺達の邪魔をするのなら、例えオベロンでも容赦しないぞ?」キィィン!(手を光らせ、ヒール(改悪)を放つ準備を整える)

ボガードとバーゲスト達「・・・・・!!」構える


オベロン「・・・そうかわかったよ・・・。それが君が掲げる『境界なき勇士団』の総意というのなら、ここはまず取引をした方が良いな?」

バーゲスト「取引ですって?」

オベロン「あぁ。アルトが『蘇りの予言の子』になるつもりがないのなら、まずは『本物の予言の子』に・・アルトリア・キャスターに自身が予言の子じゃないと謝りに行った方がいい。」

オベロン「そして僕らと共にアルトリアの巡礼の旅を成就させ、エインセルの予言を正しい方向へ修正させて欲しいんだ・・。」

アルト「成る程・・・俺達『境界なき勇士団』と共同戦線を組み、本来のエインセルの予言をまた信じさせるって訳だな?」

オベロン「そうとも。その代わりに僕や円卓軍が知り得る情報を提供し・・君の愛妻であるヴァージェを探しだし、共にイレギュラーズを打倒する・・。それで僕とアルト達は互いにウィンウィンな関係ってワケ?」

ハベトロット「おぉ~オベロン。なかなか話がわかる男じゃないか!!なぁアルト、そうだろ?」アルトを見て

ジョルニ「確かにこれなら・・ヴァージェが囚われている場所をより正確に・より早く見つけ出すことが可能になるな?」

ボガード「あぁそうだ・・3年前に成しえなかった『円卓軍』との結託も出来るしな。」

メリュジーヌ「アルト・・、君はこれをどう思う?」

アルト「よし・・それで行こう!いずれにしても、俺はアルトリアに会って・・あの子の巡礼の旅の邪魔をした謝罪をしたいと思っていたからな・・。」


アルト「あとそれともう一つ聞きたいことがあるのだが、その偽の予言の子4人の特徴とか知ってること全てを教えて欲しいのだが・・。」

オベロン「あぁ、教えてあげるとも!!」ニッコリ!


647以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/15(水) 00:01:38.98sRCokdRC0 (2/4)

支援


648以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/15(水) 00:05:59.44sRCokdRC0 (3/4)

>>646台詞修正

ジョルニの台詞:ヴァージェ→お母さん


649以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/15(水) 06:33:30.09uuwsjfwb0 (1/1)

支援


650以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/15(水) 23:58:13.21sRCokdRC0 (4/4)

オベロン「『秘密の予言の子』は機械の身体をした友達と一緒になんか『機界戦隊ゼンカイジャー』っていうのをやっていて・・。『絶唱の予言の子』は詩を歌いながら戦場を駆けていて・・・口癖に『私、呪われてる』って言ってたなぁ~?」

オベロン「跡噂程度だが・・『海賊の予言の子』は金ぴかのスーツを纏って、尚且つ踊ったりしててねぇ・・。」

オベロン「とまぁ・・僕が知ってることは以上だ。円卓軍に保護された絶唱と秘密の予言の子は、一度も僕は姿を見て泣くてねぇ・・」

アルト「それで十分だ。これくらいの情報なら・・俺に心当たりが山ほどあるからな・・。」

オベロン「それは頼もしいね!僕に偽の予言の子の情報を教えたのは・・彼らに会って、自分達が予言の子ではないと交渉するつもりなのかい?」

アルト「そうだ・・。どうやって来たのか知らないけど、おそらくその偽の予言の子達は妖精騎士アグラヴェインが『歪みの岬』を利用して呼び出した可能性がある。」

アルト「あそこにある扉なら、取り替え(チェンジリング)ではあり得ないはずの平行世界からの人物を呼び出せるかもしれないかもな・・。」

オベロン「成る程・・・歪みの岬にカーティス検問砦を立てたのも察しがつく。そこから彼らを呼び出し・・眠らせて・・予言の子である事を夢を通して植え付けて、各場所に放置すれば可能かもしれんなぁ?」

アルト「そうかもしれないね?」


アルト「(エインセルの予言をでっち上げるとしても・・なぜ妖精騎士アグラヴェインは、彼らを予言の子に仕立て上げる必要があったんだろうか・・?。彼女もまた、彼らの事を知っているのか?)」

アルト「(絶唱にゼンカイジャーって・・・それが本当だとすれば、その予言の子達って・・・。)」考え込む

アルトはオベロンから聞いた偽の予言の子の情報を元に、その予言の子の正体を自身の亜棚の中の記憶から探り当てていた・・。


オベロン「それじゃあ・・僕はそろそろ本物の予言の子であるアルトリアとカルデアのマスター達を連れに、一度ヴェールズに戻る。」

オベロン「アルト・・、僕らと君達との正式な同盟結成はアルトリア達を連れて・・ノリッジで合流してから、改めて話し合おうじゃないか?」

アルト「あぁ・・先にノリッジで待っているからね?」

オベロン「そうだね?あっ、因みに・・君達に僕から耳寄りの話を聞かせてやるよ?」


オベロン「『宝石鎧のダルダン』はウェスバニーに住む妖精の生き残りであり、なによりも彼は宝石を課税代わりに収集するほど、宝石を程なく愛する変わり者の妖精なんだ。」

アルト「宝石が大好きなのか?ダルダンって奴は・・」

オベロン「そうそう!僕にしてみれば、君達が見つけたあの宝石鉱山の宝石を利用すれば・・彼から何かを掴めるんじゃないかと思うんだよねぇ~?」

アルト「宝石を利用する・・・・・!?」何かがひらめく!


アルト「そうだ・・!!あの鉱山にあった宝石があれば・・なんとかノリッジでお金を稼げるかもしれんな?」

メリュジーヌ「確かに・・セフィーの刀を治し、武器を揃えるにもその宝石を質に出せば、より多くのモルポンドを稼げるかもしれないね?」

ボガード「このウェスバニーは妖精亡主であったシモンが消滅し、元の普通の鉱山になっている・・。採掘をするならチャンスかもしれんな?」

カイニス「あぁ・・・ノリッジにいる『伯爵』にこの鉱山のことを話せば、採掘に必要な道具を貸してくれるかもしれないな・・?」

アルト「それだけじゃない・・。この土地自体、おおいに利用できるかもしれないと思うんだ・・。」

ハベトロット「???。おおいに利用できるって・・どんな風に?」

アルト「それはだな・・・。」みんなに話しかける


アルトはオベロンやバーゲスト達に、アルトが考えた『ウェスバニーの地をおおいに利用する方法』の説明をした。


651以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/16(木) 09:13:44.35HqFnKFzk0 (1/4)

オベロン「ウェスバニーをノリッジの住民達の緊急避難所にする他に、新居として解放するだって!?」驚く

アルト「そうだ。妖精亡主がいない以上・・もしノリッジの厄災溜まりを祓えなかった場合に備えて、ウェスバニーを新たなノリッジ・・及びシェフィールドとして復興させようかなと思うんだ?」

アルト「俺達が見つけたあの鉱山には多くの宝石や鉄鉱石が埋まっている他、少し整備すれば・・村として再機能するかもしれないと思ってね?」

ロブ「それに妖精亡主の妨害で手出しできなかった分、多くの宝石や鉄鉱石が手に入るから・・逃げ道も確保できる他に新居まで出来るんだからな?」

ワグ「まさに一石二鳥って奴だな!!」

ハベトロット「それにあの場所で見つけた壁画のことも気になるし・・・人材さえあれば、あとはこちらでなんとかするからさ!」

オベロン「ふ~ん・・。それならそれで良いけど・・・そう簡単にノリッジの住民達が受けると思えないのだが・・」

アルト「俺達は“妖精達を支配から解放し、選択の自由を与える事”がモットーだ。それに協力者が多くいたほうがこちらも女王軍に優勢を取れるはずだ。」

オベロン「そうか・・その事については僕も考えてみよう。君の考えなら、カルデアのマスター達も納得して応じてくれるかもしれないね?」

アルト「あぁ!」


オベロン「じゃあ僕は行くね?くれぐれもダルダンに考える事には気をつけてくれ。奴の考える事は馬鹿だけど、それほど無能とは言えないぐらいの知能はあるからね?」

アルト「あぁ!アルトリアやカルデアのマスター達によろしくと伝えてくれ!ノリッジで待っていると・・。」

オベロン「勿論さ!君達の幸運を祈る!」ポンッ!(小さくなる)

そう言い、ブランカに乗ったオベロンはヴェールズに向かって西へ去って行った・・。


アルト「・・さて、明日から忙しくなるぞ?みんな良いか?」

カイニス「あぁ!俺は伯爵のところに先に戻って、採掘道具と運搬用の荷台を借りれるか頼んでくるぜ!」

ハベトロット「ボクは明日、採掘も含めて・・あの壁画を調べてみるとしよう。なにか他にわかるかもしれないからね?」

ロブ「俺達は採掘道具を借り次第、宝石と鉄鉱石を採掘すればいいんだな?」

アルト「そうだ。」

バーゲスト「なら私たちみんなでやれば、多く宝石や鉱石が手に入るからな?」

ガイル「あぁ!!力仕事は任せてくれ、父さん!!」

アルト「あぁ・・期待してるぞ、みんな!!」

ガイル達「アァ(はい)!!」頷く


アルト達は、明日の採掘作業に向けて・・とりあえず、ウェスバニーの地で寝泊まりすることになった。
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ウェスバニー:ノリッジへ続く道


ボガード「・・・あの道を進めば・・ノリッジへたどり着けるんだな?」ノリッジへ続く道を見ながら・・

アルト「あぁ・・。」同じ場所を見ながら・・・

アルト「(待ってろよシェフィールドのみんな・・。いま俺達がノリッジを救って、ダルダンの魔の手から解放させるからな!)」心に言いつける


アルトとボガードは、ノリッジへ続く坂道を見つめながら・・アルトの事を信じてくれたシェフィールドの妖精達の安堵を思いつつあった・・。


652以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/16(木) 10:36:20.06HqFnKFzk0 (2/4)

幕間:動き出す大いなる陰謀
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とある空間:妖精騎士アグラヴェインの夢空間


サラサラサラァァ~~・・・(夢の砂が舞っている)

妖精騎士アグラヴェイン「それでは・・我らイレギュラーズの定例会議を開く。何か言うことはあるか?」

イレギュラーズのメンバー8人「・・・・・・・。」


ここは妖精騎士アグラヴェインの夢空間。彼女の能力である夢の砂によって作り出された固有結界のような空間である。

ここでは妖精騎士アグラヴェインを中心に、イレギュラーズの面々が精神体として集まり・・

女王モルガンによる定例会議とは別の理由で、イレギュラーズ同士で話し合う場所である。


二代目妖精騎士トリスタン「はい。まずは私からダルダンに一言・・・。ダルダン様、土の氏族長就任おめでとうございます。これで晴れてノリッジの領土は全て、貴方の物になりましたね?」

ダルダン「おぉう!!これでおいらは、ノリッジの領土や土の氏族の妖精達を思うがままに支配できる!!宝石の採掘もいまよりもっとさせてやるぞぉ~!!」やる気満々

二代目妖精騎士トリスタン「えぇ・・そんなノリッジも、『厄災溜まり』で領民もろとも滅び去ると思いますけどね?」ニヤッ!

ダルダン「あちゃ~~・・そうだったわぁ~!」頭の上に手を当てる

ウィンキー「ハァ~・・・」呆れかえる

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの厄災溜まりに関してはモルガン陛下から『水鏡』を使用されると言い渡されているし、ダルダンにはノリッジの再建を言い渡されている・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ダルダン・・貴方はモルガン陛下に言われたように『本物の予言の子』と『異邦の魔術師』を捕らえ、三澤亮太とその仲間達を抹殺しろ。」

ダルダン「あいよぉ~!!おいら、アグラヴェイン様に授けられたこの異端の亜鈴の力で、『蘇りの予言の子』達を全て押しつぶしてやるからな!!」ぼんっ!(拳を胸に叩く)

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・期待してるわよ、ダルダン?」ダルダンの顔を見て・・


二代目妖精騎士トリスタン「にしてもブルーナ様・・。貴方の毒兵器はかなり威力と効力がありますが、メリュジーヌ様を仕留めきれなかったのはどういう意味でしょうか?」

ブルーナ「それは・・私の毒がメリュジーヌの身体に旨く回らなかったというか・・・」

二代目妖精騎士トリスタン「あの先代の妖精騎士ランスロットであるメリュジーヌに貴方の危険すぎる毒を浴びせてもそう簡単に死に至るにはなかったし、彼女の娘である人物に治療まで許してしまうなんて・・」

二代目妖精騎士トリスタン「今頃、メリュジーヌの体内には・・貴方の毒に対する抗体が出来ている可能性もありますのよ!?」

ブルーナ「クゥゥ!!つぎに導入する改良した毒を使用した毒兵器であるなら、例えメリュジーヌでも即死できるようになるかもしれませんよ?」

ブルーナ「それに例えメリュジーヌが私の毒の抗体を持ってたとしても、服毒の中で恐ろしいのは『アナキュラシー・ショック』でありまして・・」

ブルーナ「そのアナキュラシー・ショックでメリュジーヌを仕留めるとなら、それで良いじゃないかと・・私は思ってますので!!」

二代目妖精騎士トリスタン「・・・本当にそう思っているのですかぁ~?」疑ってる

ブルーナ「本当ですってぇ!!」汗タラタラ・・


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・他に言いたい者はいるか?」

妖精騎士モードレッド「あぁ・・あんたに聞きたいことがあるんだ、相棒・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・なにかしら?」質問を聞く


653以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/16(木) 22:29:23.44HqFnKFzk0 (3/4)

妖精騎士アグラヴェイン「なんで・・・なんであたしにメリュジーヌやバーゲスト達がシェフィールドにいると伝えなかったんだ!?」怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「それにアイツらが・・・3年前に喰い損ねたあの赤ん坊共が成長して、この妖精國に来ていると言うこと!!」更に怒鳴る

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・。」黙る

二代目妖精騎士トリスタン「そういえば・・多くの人間や妖精を殺し、その内臓を喰らうあの妖精騎士モードレッドが唯一殺せず、その内臓を喰い損ねた子供がいると聞いてましたが・・まさかあの7人組でしたとは・・・。」

二代目妖精騎士ガウェイン「ハハハッ!喰い殺すことも出来ず、3年の月日がたった途端にあの赤ん坊らが急成長してたなんて・・。もうあれでは賞味期限切れで喰えたもんじゃねぇだろ・・モードレッドよぉ~?」煽る

妖精騎士モードレッド「くぅ~・・キサマらぁぁ・・・!!」図星


妖精騎士アグラヴェイン「辞めなさい!!夢の中でも荒そうなら容赦しないわよ?」サラサラァァ~~!(砂を武器に変える)

妖精騎士3人「!?。つぅ・・・・」争うのを辞める

妖精騎士アグラヴェイン「モードレッド。貴方はモルガン陛下から『シェフィールドの浄化』には行くなと命令されただろ?だから、亮太とその家族がいる事を確信しつつも、敢えて貴方には言わなかった・・」

妖精騎士アグラヴェイン「でなければお前は、あの7人の子供おろか・・予言の子まで摘まみ食い程度で喰い殺す恐れがあった・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「本物の予言の子であるを確認せずに殺せば・・モルガン陛下から大目玉を喰らう羽目になるのは、私なのだからな?」

妖精騎士モードレッド「・・・・チィッ!!」舌打ちする


レオンゴン「それで・・・ダルダンが土の氏族の長となれたなら、次は牙の氏族・・・ウッドワスが失脚すれば、俺様も氏族の長に・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。だがウッドワスは我らに対してとても警戒をしている。いまの状況下では、貴方が牙の氏族長になるのは難しいわ・・。

妖精騎士アグラヴェイン「ウッドワスの立場が危うくなるまでに、お前は更に成果をあげ・・隙が出来るタイミングがあるまで待つんだな?」

レオンゴン「あぁ・・わかってますよ、妖精騎士アグラヴェイン様?」


妖精騎士アグラヴェイン「とまぁ、雑談話はそれくらいにして・・・。ここにいる異端の妖精達に、私からの新たな指示を出す。」

妖精騎士アグラヴェイン「ノリッジの厄災溜まりが収まるまでは目立つような行動はせず・・私からの新たな指示が出るまで、ダルダン以外のメンバーは各地の持ち場にて待機せよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「そしてモルガン陛下の命令通り、本物の予言の子と異邦の魔術師が見つかり次第・・彼らを捕らえ、モルガンの元へ連れて行け。」

妖精騎士アグラヴェイン「偽の予言の子についてはもう少し監視を続け、問題があれば各自で処分しても構わないわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「そして三澤亮太たちを見つけた際は私に即座に報告し・・彼らをその場で殺せ!」

イレギュラーズのメンバー7人(妖精騎士モードレッド以外)「Yes!妖精騎士アグラヴェイン様!!」頷く

妖精騎士アグラヴェイン「よろしいわ。では、良い夢を・・・。」サラァァ~・・(砂を舞いあげる)


ヒュン、ヒュンヒュヒュン!!(一斉に姿を消すイレギュラーズのメンバーの精神体たち)

異端の妖精達(イレギュラーズ)のメンバーたちが夢空間から退出し、妖精騎士アグラヴェインだけが残った・・。



妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」黙っている

妖精騎士アグラヴェイン「そろそろ入って来ても良いかしら?ここにはもう・・私と貴方しかいないわよ?」後ろに問いかける


ヒュンッ!(妖精騎士アグラヴェインの後ろから出てくる)

オベロン(精神体)「・・・・・。」

妖精騎士アグラヴェインの夢空間に精神体として現れ、妖精騎士アグラヴェインの前に立つオベロン。


654以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/16(木) 23:47:00.46HqFnKFzk0 (4/4)

オベロン「全く・・、君の考える事には頭を悩ませるよ・・アグラヴェイン・・。」

オベロン「3年前・・・君やアルト・オルラントがでしゃばった行動をしたせいで、僕の計画していた事が滅茶苦茶になってしまっているのでね?」

オベロン「こうして君とは密約の関係になる羽目になってしまったからね?」不満そうにする

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」黙ってる


妖精騎士アグラヴェイン「それで・・今日は私に何か用でも?」

オベロン「アグラヴェイン。君がダルダンを土の氏族の長に仕立て上げるために、スプリガンを殺した事をアルトに推理されてしまってね?・・本当に君が殺したのか?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・。あの老害は私が妖精ではない事を知ってしまい、シェフィールドで亮太達にそれをバラした事で、その報いを受けただけよ・・。」

オベロン「成る程そうか・・。まぁいずれにしても、スプリガンには先にご退場してもらった方が良いかもしれないね?後のことは・・彼の知識を受け継いだダルダンに任せるとしよう・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね・・。彼なら、ノリッジを滅ぼさずに済ませると思った方が良いわよ?彼の異端の亜鈴は、並大抵の攻撃ではびくともしないからね・・。


オベロン「それともう一つだけ言っておくことがある。アルト達と偽の預言の子達の事は、君や部下であるイレギュラーズの好きなようにしても良いぞ?」

オベロン「厄災として使い物にならなくなったバーゲスト達や彼女とアルトの間に生まれた子供らもまた、煮るなり焼くなり好きにすれば良いさ・・」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ、彼らとはそうするつもりだわ?」

オベロン「あぁ・・。ただし、アルトリアやカルデアのマスターには手を出さないで欲しいんだ!彼らの存在がなければ、モルガンを倒すことなど出来ないと言ってもいい・・。君もそうだろ?」

オベロン「君もモルガンの玉座を狙っているのなら、こんな回りくどい方法をとらなくてもいいかと思うのだが・・」

妖精騎士アグラヴェイン「それに関しては問題ないわ。私は私のやり方で、モルガンをこの妖精國の支配者から引きずりだすわ・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに貴方とは密約の関係上・・貴方たち『予言の子』らと三澤亮太達『境界なき勇士団』・・私たち異端の妖精達(イレギュラーズ)とは互いに敵対する運命・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「密約に応じたのも・・貴方と私とは敵同士だが、倒すべき相手は一緒であるという理由だからわね?」

オベロン「確かにそうだったね・・。」


オベロン「君はアルトと同じく、『現実世界』から何かしらの理由で転移され、『夢の砂(ザントマンの能力)』・『サイコキネシス』・『スチール(奪う)』という3つの力を授けられた人間だ。」

オベロン「ただ君とアルトとでは何かが違う・・。むしろ僕と君とは・・何か似たような霊基と行動が怪しいと思ってもいいぐらいだ。」

オベロン「違うとすれば・・・君は多くの人間達を殺し慣れていると言う事だな・・。」険しい表情

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」黙り込む


オベロン「では僕はこの辺で・・・。次どこかであったとしても、現実の中では敵同士である事を忘れないでくれよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「わかってるわ。亮太達の事はこちらで好きにさせてもらうわ・・『ヴォーティガーン』?」オベロンのことを見て・・

オベロン(ヴォーティガーン)「そちらこそ・・裏切ることはするんじゃないぞ・・『■■■■■■』?」ニヤリッ!

妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)「・・・・・・・。」黙り込む


ヒュンッ!(オベロンが夢空間から消える)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・似たような霊基かぁ・・。」考え込む


妖精騎士アグラヴェインは1人・・オベロンが妖精騎士アグラヴェイン自身と霊基が似ている事について考えながらも、彼女はある事を思い出していた・・。


655以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/17(金) 22:31:40.04KVK+8Uj60 (1/3)

一ヶ月前・・・・歪みの岬 内部中央部:ドアの間


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・。」あたりのドアを見渡す

???「おやおや?そこにいるのは、妖精騎士アグラヴェイン様ではありませんですか?」スタッ、スタッ、スタッ・・・(歩いてくる)

妖精騎士アグラヴェイン「貴方・・コヤンスカヤね?なぜここに・・・」後ろを振り向く


???→コヤンスカヤ「あら?私の事はご存じで・・二代目の妖精騎士トリスタンから聞いたのですかねぇ~?」アグラヴェインに近づきながら・・

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうね。貴方の噂は耳にしているけど・・まさかこちらの方から接触しに来るとはね?」

コヤンスカヤ「まぁ偶然というか・・・、私もこの歪みの岬には興味があります故、こちらには勝手に入らせてもらいましたぁ~。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・見張りの兵が1翅も見当たらないのはそのためか・・。」

コヤンスカヤ「アグラヴェイン様・・今日はどうしてこの歪みの岬に?」

妖精騎士アグラヴェイン「この土地はモルガン陛下から監視目的で検問砦を建て、今は私がこの砦の領主を掛け持ちして管理している。」

妖精騎士アグラヴェイン「だがそれとは別に、少し試したいことがあってここに来た・・。」

コヤンスカヤ「試したいこと・・ですか?」首をかしげる


妖精騎士アグラヴェイン「・・・コヤンスカヤ。貴方はこの場所の事をどう思うのかしら?。取り替え(チェンジリング)とは違う・・汎人類史にも存在しない、別の世界からの外来種を呼び込むこの岬・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「この場所から来るモノ達にはこのブリテン島による拒絶反応が機能せず・・3年前から各地で暴れたり、グロスターで売り買いされるなどの事態が起こっている・・。」

コヤンスカヤ「ほほう、汎人類史には存在しないモノ達ですかぁ・・。私にとっては、この場所は異世界研究をするに値すると思っておりますよ?出来ればここに研究施設を作っておきたいぐらいに・・。」

コヤンスカヤ「ですがこの場所から流れてくる魔獣種のモノ達を取り込み、私が望む『九尾』に至るには少し相性が悪すぎると思いまして・・」

コヤンスカヤ「私の直感では・・それらを喰らえば、すぐにお腹を下す羽目となる事を確信しています故に・・やはりこの世界にある『異聞帯』の魔獣種を喰らった方が良いかと思ってますので・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・あなたならここから出てくる怪獣や魔獣などの生き物を取り込んで、即座に貴方が望む『九尾』になり得ると思っていたのだが・・とんだ思い違いをしてたようね?」

コヤンスカヤ「まぁ・・自分自身の身体のことは、自分自身でしかわからないのですからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・。」


サラサラァァ~~・・・(夢の砂を舞いあげて・・・)

コヤンスカヤ「アグラヴェイン様、貴方は一体・・ここでなにをされるのですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「この歪みの岬にある扉の向こうには、私も貴方も知り得ない平行世界に繋がっている・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「その平行世界には必ずしも、その世界を守る『戦士(ヒーロー)』が存在する・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私は訳あって、その戦士達をこの世界に呼び出し・・この妖精國の状勢をかき乱してもらうの・・。」

コヤンスカヤ「かき乱す・・。それをどうやって?」

妖精騎士アグラヴェイン「平行世界にいる戦士達は、世界の危機の元凶が別の世界にあるとすれば・・何らかの方法でその世界に行こうとする習性があると言う事を確信していてね・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私はかねてより・・この妖精國におかれている状況を利用し、彼らをこの妖精國に招待する・・。その方法とは・・・」スゥ~ハァ~・・(深呼吸をする)


妖精騎士アグラヴェイン「この世界における『星の終わり』が、貴方たちの世界に多大な滅びを起こす。・・という偽りの情報を流し・・彼らをこの世界を救う『予言の子』として君臨して欲しいってね?。」

コヤンスカヤ「!!。(一体なにを考えているのですか・・この方は?」驚く


コヤンスカヤは妖精騎士アグラヴェインが言う支離滅裂な論言に戸惑いつつも、その話をよく聞き・彼女の事を知ろうとしていた・・。


656以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/17(金) 23:27:00.22KVK+8Uj60 (2/3)

コヤンスカヤ「つまり言うと・・あなたはその平行世界から来る戦士達を、この世界を救うとされる『予言の子』に仕立て上げ・・この妖精國に混乱を起こそうと企てているのですか?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇ・・そうすれば妖精国にいる妖精達は皆、『予言の子』が本当に世界を救う救世主である事を認識する事が出来なくなるからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「予言の子の巡礼を妨害しつつ、私はこの妖精國を・・・『ブリテン異聞世界』を私の望むままに統治させようとするのが私の・・・■■■■・■■■■としての目的だからね?」

コヤンスカヤ「・・・それがあなたが行なう『予言の子』への対策だと言うのですね?」

妖精騎士アグラヴェイン「えぇそうよ・・。」

コヤンスカヤ「・・・私には・・貴方が考える事など、1つも理解することが出来ません。ましては平行世界にいる者を『予言の子』として偽らせる事にも・・」

コヤンスカヤ「ある物語の悪役はこんな言葉を残しています・・・『美しい色(物語)は混ざり合う時、やがて真っ黒に染まってゆく』っと。」

コヤンスカヤ「あなたは今、この言葉のように・・この『美しくも醜いこの異聞帯(妖精國ブリテン)』に色という色を混ぜ込んで、真っ黒へと変貌させようとしている・・。」


コヤンスカヤ「あなたは一体・・・なにを理由に、この世界を混沌(カオス)へと導くのですか?」ジロリッ!(妖精騎士アグラヴェインを睨み付ける)

妖精騎士アグラヴェイン「理由ですか・・・?。それはこの世界が混沌に近づけば近づく程、そこに巣くう『汚い何か』をあぶり出せ・・それを殺していくのが容易くなるのでねぇ~・・・」サラサラァァ~~・・(夢の砂が変色していき・・)

■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)「それをやっていくことが・・大好きだからよ!!」ニコッ!(万遍の笑顔)


サラァァ~・・バシュゥゥ~~~!!(一斉に砂が動き出す)

ガチャッ!バシュゥゥ~~!!(夢の砂が一斉にドアの向こう側に向かって入っていく)


■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)「ウフフフフフ!!」笑顔でそれを見てる

■■■■■■(妖精騎士アグラヴェイン)は各それぞれの世界に繋がるドアにある情報を忍ばせた色とりどりの夢の砂を向かわせ、これから起こるであろう出来事を楽しみに待つように笑みを浮かべていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女王暦2017年・・・アルトがまだ石になっていて、カルデアのマスター達がブリテン異聞帯に訪れる一ヶ月前・・。

妖精騎士アグラヴェイン(■■■■■■)は、汎人類史とは異なる平行世界に繋がるドアがある『歪みの岬』を大いに利用し・・

彼女が持つ能力である夢の砂に・・『その世界の『星の終わり』がこの世界に多大な滅びを招く』という『嘘』の情報を仕込ませ・・

瞬く間に、そのドアの向こうにある世界の戦士達(ヒーロー)達に衝撃を与える『悪夢』として伝わっていった・・。


657以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/17(金) 23:59:19.23KVK+8Uj60 (3/3)

ドアの向こう側の世界:光の巨人がいる世界の宇宙


巨人の予言の子「その世界にある『星(地球)の終わり』が、俺達がいる宇宙を滅ぼすって・・・これはウルトラヤバい事じゃないですか!?」驚愕する

その者と共にいる人間「Zさん、確かにヤバい事ですよ・・。俺達がなんとかしないと!!」

Zさんと名乗る巨人の予言の子「あぁ・・俺達も行こう!その星(ちきゅう)にある妖精達の王国へ!!」

その者と共にいる人間「オッス!!」空手のポーズを取る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドアの向こう側の世界:機械生命体と共存する世界の駄菓子屋さん


赤い機械生命体「■■■!これはなんかヤバい事になっているぞこれは・・。」焦る

桃色の機械生命体「これは完全にヤバいっすよ!?だって、星の終わりだよ?そこが崩れたら、私たちはおしまいだって!!」焦ってる

青い機械生命体「これを送ってきたのは・・その星にいる妖精であると・・。妖精とは何なのでしょうか?」

黄色い機械生命体「これはもう・・その世界にいる妖精さん達が、僕達に助けを求めているって感じだよね?」

秘密の予言の子「あぁ・・俺達もそこへ行こう!!妖精ゼンカイだぁ~~!!」

4人の機械生命体「おう!!!」頷く


海賊の予言の子「フンッ・・・面白いことになっているじゃないか?」その様子を外から見て・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
嘘の情報であるにもかかわらず、星の終わりによる宇宙と平行世界の『崩壊』という事実を真に受けたそれぞれの世界の戦士(ヒーロー)2人は・・

自分達の世界や宇宙の身を案じ、妖精國蛾ある世界へと出発するのであった・・。
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ある世界:機械生命体が支配する世界の宮殿


機械の大王「フェアリートピアがもう一つあって、その世界の崩壊がこのトジテンドを崩壊させるだとぉぉ!?」

機械の参謀「いえ、まだそうとは決まっては・・・」

機械の大王「知ったことか!!まだ世界を支配しきれず、奴らを倒していないというのに、その世界の崩壊の巻き添えを食らう羽目になるとは・・一体どう責任を取るというのっだぁ!!」ドシ~ン!!(床を思いっきり叩く)

機械の参謀「~~~~!?」衝撃で浮かび飛ぶ


658以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/18(土) 23:28:38.117B1k8h9X0 (1/1)

機械の鳥「落ち着いてよボッコワウス様・・そう言う暇があるのなら、すぐにでも調査を進めた方が良いかもしれないと思うんだけどなぁ~?」

機械の大王→ボッコワウス「あぁ~確かにそうだな!さすがゲゲ、頭がさえているのぉ~~!」機械の鳥の頭をなでる

機械の参謀「ハァ・・・。ではそのもう一つのフェアリートピア・・・すなわち『ロスト・フェアリートピア』の調査には、ステイシーを向かわせます。聞いてたかステイシー?」


ステイシー「あぁ、さっきから聞いていたさイジルデ・・。そのロスト・フェアリートピアっていう平行世界に行って、調査すれば良いんだろ?」奥から来る

機械の参謀→イジルデ「勿論だ。これはトジテンドの存亡に関わる事だ・・失敗は許されないぞ!!」ヒュンッ!(トジルギア1枚を渡す)

ステイシー「わかってるさ・・。さっさと終わらせて・・アイツらを倒さなきゃならねぇしな?」トジルギアを受け取る
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機械生命体と共存する世界とは別の世界。平行世界を支配し、ある戦隊ヒーローとの戦いを繰り広げている最中・・

トジルギアに閉じ込めた妖精の平行世界(フェアリートピア)がもう一つあり・・その崩壊でトジテンドが滅びることを聞き・・

怒りを露わにしたトジテンドの大王:ボッコワウスは、その世界の調査のために、実験兵士である『ステイシー』を妖精國ブリテンへと送り出す・・。
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ドアの向こう側の世界:シンフォギアが存在する世界の司令部


総司令「その世界には・・我々の常識など通用しないぐらいに危険な場所だと思われる。しかしてその世界を救わなければ・・我々の世界に多大な悪影響が起こると思われる可能性が高い。」

総司令「■■■、■■■、■■■・・この3人には、ギャラルホルンの指定された平行世界に向かい・・その世界の調査および、『星の終わり』の原因究明をし、それを阻止させる・・・いいか?」

絶唱の予言の子「はい!!必ず星の終わりを食い止めて見せます!!」

青髪と黒髪の少女「あぁ(えぇ)!!」頷く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戦姫達がいる世界では・・、平行世界を監視し・その世界の危機を知らせる聖遺物『ギャラルホルン』から発するアラートと妖精騎士アグラヴェインが送った嘘の情報を耳にし・・

超常災害対策機動タスクフォース『S.O.N.G.』の総司令は、3人のシンフォギア装者を妖精國ブリテンへの調査員として選出し・・

ギャラルホルンの力を通してシンフォギア装者の3人は、妖精國ブリテンの地へと進んで行った・・。
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ドアの向こう側の世界:AIとヒューマギアが発展してる世界の大手企業の社長室


ヒューマギアの秘書「■■■社長、先日・・平行世界より送られたメッセージに対して、明らかに矛盾らしき部分があるのですが・・」

AIの予言の子「わかってる・・けど俺はこの話が嘘だと思えないんだ・・。だから俺は、その世界に行こうと思うんだ・・。」

ヒューマギアの秘書「・・では、その妖精國から送ってきた妖精様の誘いに乗ると?」

AIの予言の子「あぁ・・、例えそれが罠だとしても・・・俺はこの世界を守る『仮面ライダー』として、行かなきゃならないからな!!」

ヒューマギアの秘書「はい。では私もまた・・■■■社長の秘書としてお供させて頂きます。」

AIの予言の子「あぁ!頼りにしてるからな?」
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ある大手企業の社長であり・・この世界を守る戦士(ヒーロー)である■■■社長は、秘書であるヒューマギアに妖精騎士アグラヴェインが送った嘘の情報に警戒を促すも・・

その情報が嘘か真なのかを調べるために・・2人一緒に妖精國がある世界へと出発する事となった・・。


だが、そもそもその世界にある妖精國ブリテンこと『ブリテン異聞世界』は、周囲を最果ての塔により作られた「光の壁」に覆われ、取り替え(チェンジリング)や歪みの岬を通してでの渡航でなれば入れない・・特殊な『異聞帯』であり、特殊な『特異点』でもある。

かすかであるがその二つを使わずに侵入する者がいた理由はある究極生命体達の陰謀によるものだった。


659以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/19(日) 00:11:22.9449zV+q7v0 (1/3)

とある黄金の空間


黄金の巨人「ふむ・・・どうやらあの妖精騎士による下準備は旨く行ってたらしいなぁ~?」ある穴から様子を見ながら・・

黒服の女性「そう・・。じゃあ私たちもその・・『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』にまた向かうとでも?」

黄金の巨人「いや、そう焦ることはない。我々があの世界に干渉するのはもう少し先の事だ・・。」

黄金の巨人「それまでに君達は今後のために備える為にも・・日頃のトレーニングを欠かさず行なうがよい。」

黒服の女性「えぇ・・。」頷く


盾を持つ少女「・・・・・・。」黙り込む
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在:妖精國の港町 ノリッジの南近くにて・・・


召喚銃の予言の子「さてと・・お宝のためにも、僕もそろそろ動き出した方が良さそうだね?」ある銃を回転させる


そして動き出す者が、もう1人・・・。妖精國ブリテンにあるブリテンに1人・・・

『召喚銃の予言の子』を名乗る青年は・・ノリッジ上空に浮かぶ雲を眺めつつも、ノリッジに向かって進んで行った・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウェスバニー:ノリッジへ続く道


アルト(蘇りの予言の子)「・・・・・。」ノリッジ上空の雲を見上げてる
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
数多の強者達が続々と集結する『妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ』。

妖精騎士アグラヴェインの導きにより、各平行世界より連れてこられた『予言の子』を名乗られし戦士(ヒーロー)達・・・。

その者達が動き出すその時、多くの世界を巻き込む混沌と陰謀が渦巻く戦いが幕を開けようとしていた・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
妖精國北部:エディンバラの外れ周辺にて・・


異邦の女剣士「そういうことね・・・こうしちゃいられないわ!!」

異邦の女剣士→宮本武蔵「待っててねマスター・・今から私も助けに行くからね!!」タタタァァ~~!!(走り出す)

北の妖精達「Aaaaaaaaaaaaaaaa!!」襲いかかる


妖精國の北部・・雪が積もる大地にて・・

2本の刀を構えし和装の女武士は、知人がノリッジへ向かっていることを耳にし・・・

1人、多くの妖精兵を相手にしながら・・知人の待つノリッジへと足を速めるのであった・・・。


660以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/19(日) 22:38:31.3049zV+q7v0 (2/3)

第10節:海賊の予言の子
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ノリッジ:中央近くの商店街


ガヤガヤガヤガヤ・・・(人が賑わっている)

人間の兵士「よう親父さん!頼んでいた鎧の直し、できてるかい!」

土の氏族「おう、とっくに出来てるぜ!2日でたたき直してやったわ!大事に使ってんのは分かるがよ、そいつはもう引退させて『鋼鉄山』の店で新しい鎧をみつくろった方がいいぞ!」

硝子屋の人間「聞いたか?ウェスバニーの鉱山のこと・・。あの山にいた妖精亡主が祓われて、普通の山となった話!」

土の妖精「あぁ聞いたよ・・。何でも2日前に、そこへ向かって行商の荷台車がウェスバニーに運ばれて、沢山の宝石を買い取ってきた妖精と人間が居るそうだとよ?」

噂話好きの妖精「あの影の厄災で滅んだ宝石鉱山で採れた宝石が、また拝らめる日が来るとはねぇ~?」

硝子屋の妖精「ダルダン様・・お喜びになると思うよなぁ~?あの方はもの凄く宝石にうるさく、もの凄く宝石を愛しているお方ですから・・。」

土の妖精「あの日以来、仕事の依頼が早くなって・・もう10件の仕事依頼を済ませたのだとよぉ?」

酒屋の人間「そうかいそうかい!あの店もようやく波に乗ってきたって事じゃないかなぁ?」

硝子屋の妖精「そうかもしれんよ!」


妖精國ブリテン唯一の港町:ノリッジ。

そこでは空が暗く厚い雲で覆われているにもかかわらず、人間達や妖精達が多く商売し働いている姿が見られていた・・

ノリッジの妖精達や人間達は、140年前に閉山されたウェスバニーから多くの宝石や鉄鉱石が運び込まれた事で・・

その宝石を使った店が繁盛しだした事とウェスバニーへの移住の広告でノリッジの妖精達の中で話題となっていた・・。

そんな中で、ある一行は中央の広場に向かって歩いている様子が見られており・・


オベロン「どうだい?何か収穫がありそうな顔をしているようだね?立香君。」

カルデアのマスター(藤丸立香:男)【まぁあるというか・・ないというか・・。】

ダ・ヴィンチちゃん「う~ん・・まぁ、予想の範囲内であったのだけど・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「『厄災溜まり』の事はあんなものだし、マシュの事は何にも情報が得られなかったわぁ・・。」

オベロン「そうか、それは残念だったね・・。マシュはまだノリッジに来ていないのか・・別のところにいるのか・・?」

トリスタン「ですがいずれにしても、『厄災溜まり』が破裂するこのノリッジに関しては事実・・女王モルガンはこのノリッジを見捨てると、妖精の皆々が揃って言ってました・・。」

オベロン「そうか・・。」


オベロンの近くにいるのは、ドラケイの河を超え・・未だに見つからないマシュを探しながら『厄災溜まり』を祓うためにノリッジへ来たカルデアのマスター達の姿はそこにあった・・。

カルデアのマスター、ダヴィンチちゃん、サーヴァント:トリスタン、アルトリア・キャスター、千子村正と・・原作では消えるはずのトリスタンを含めた面々が、この妖精國唯一の港町であるノリッジにやってきて・・

未だにマシュの見つける手がかりと『厄災溜まり』が何なのかを知るよしもなく、少々と情報収集に行き詰まっていた・・。


アルトリア「ナックさんのところの工房、すごかったなぁ~!“うまく言えないけど、こういうのできたらいいな”と思ってた魔術品、あっさり作れそうでねぇ~!」

千子村正「妖精國流、真空断熱が出来そうなんだが・・問題はそれをどこまで軽くできるかだよなぁ・・・。」

千子村正「ナックのおっさん、合金鋼も余裕でやってるんからな、うまくいけばステンレスで作れそうだ。」

オベロン「なるほどねぇ~・・」興味を示す


661以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/19(日) 23:29:07.9249zV+q7v0 (3/3)

オベロン「こっちは目新しい情報があるとすれば、ウェスバニーの地で宝石採掘が再開された事と、新たに土の氏族の長となったダルダンの期待と不安、そして『予言の子』への期待だった。」

オベロン「“予言の子はいつ来るんだ!”“来てくれれば街をあげて歓迎するのに!”」

オベロン「“きっと素晴らしい妖精に違いないぞ”“見た事ないけど、姿を見ればすぐ分かるはずだ!”」

オベロン「“女王モルガンより強く、先代のランスロット様より美しく、アグラヴェイン様より立派で賢く、モードレッド様より優しいに違いない”ってね!」

アルトリア「~~~~~~~~」赤面

オベロン「いやあ、まさかここに来ているとは夢にも思わないだろうなあ!」褒め称える

アルトリア「声が大きいぞオベロンーーーー!」恥ずかしがる


【最後だけはあっている】
【だいじょうぶ、ぜんぶ負けてない】


アルトリア「ははは・・・そうかな・・・そうかも・・・モードレッドって、そう聞いてますからね・・」落ち着きながら・・

アルトリア「まだ戦ってはいませんが、私にあの凶暴で危ない妖精を倒せるかどうか・・・」


側にいた妖精「おい見ろよ!!またウェスバニーから大きな荷台車が戻って来たぞ!!しかも団体さんも一緒だぁ~!!」

側にいた妖精「みんな、見ろよ!ここだ、ここ!ウェスバニーから来た妖精達が4翅もいるぞ!」

アルトリア「・・・なんだ、ウェスバニーから採掘に戻って来た鉱山関係者達かぁ~・・。」安心する

アルトリア「てっきり私は・・“ウェスバニーの鉱山を解放したのが『予言の子』じゃないかな~・・”っと思って・・・」


ガヤガヤガヤガヤ・・(妖精達が集まってくる)

広場の妖精達「北のシェフィールドから突破不可能と言われた静脈回廊(オドベナ)を超えてきた貴公子!」

広場の妖精達「独裁者ボガードを隷属とし、ウェスバニーの妖精亡主を倒してその鉱山を開き、今度はノリッジを救いに来た解放者!」

広場の妖精達「『境界なき勇士団』のリーダー、『蘇りの予言の子』がやってきたぞぉ~~!!」


オベロン達「!!!?」驚く

カルデアのマスター【!!!!】

アルトリア「!!!。『蘇りの予言の子』って・・・・」ショックを受ける


藤丸とアルトリア達は、『蘇りの予言の子』(アルト達)がノリッジに来たことを聞き・・急いで『蘇りの予言の子』がいる所へ向かっていった・・


662以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/20(月) 00:11:50.03D7e+HIpU0 (1/3)

ノリッジ:広場に続く大通り


妖精の衛士達「おい止まれ!!そこにいる者達、止まりなさい!!」荷台車を止めようとする

仮面の行商人「・・・・・。」キキィィ~・・・(大きな荷物を積んだ荷台車が止める)

妖精の衛士1「よし、それでいい・・。お前たち、ウェスバニーから来た妖精達だろ?」睨み付ける

仮面の行商人(男)「えぇ・・それがどうかと?」

妖精の衛士1「まずはその荷台車の荷物の確認をさせてもらう。検問の方でもあったが、念のために我らも確認させてもらうぞ!!」

ごつい緑色の妖精「えぇ・・えぇ~となぁ~・・」汗タラタラ・・

妖精の衛士1「その荷台に入っているのは本当にウェスバニーから採れた宝石なのか?はたまた色を塗っただけの石ころなのか!?」

仮面の行商人「・・・・ハァ・・・・。」ゴソゴソゴソ・・・(荷台車からあるモノを取り出す)


仮面の行商人「ホラよ・・。」キラァァ~~ン!!(手にある金鉱石とダイヤモンドを見せる)

まわりにいる妖精達「オォォ~~~!!」眼を光らせる

キラァァ~~ン!!(手にある金鉱石とダイヤモンドが光り輝く)


チャラい緑色の妖精「この金鉱石は、朝早くにウェスバニーで採れた・・とれたてホヤホヤの金鉱石だぜぇ?」自慢げに言う

茶色い肌の妖精「そう言うこった、満足したならそこをどけ!!こっちはこの宝石を伯爵に納品しに行かなきゃならねぇんだよ!」急いでいる素振りを見せる

仮面の行商人「これを見ても、俺達を疑っているのかい?」ダイヤモンドを渡す

妖精の衛士1「うぅ~・・た、確かに本物みたいだな・・・。」ダイヤモンドを触りながら・・


妖精の衛士1「・・・あ、いいやお前たち!!君達を呼び止めたのは他にもある。君達はどうしてウェスバニーからこの宝石らを採掘したのかを教えてくれないか?」

妖精の衛士1「偶然近くを通った妖精から・・ウェスバニーの鉱山を採掘していたのは『蘇りの予言の子』じゃないかと匿名の通報があってな・・。」

妖精の衛士1「特にそのおかしな仮面を付けたお前・・お前が『蘇りの予言の子』なんじゃないのか?」疑ってる

仮面の行商人「『蘇りの予言の子』?・・はて、それはなんの冗談であってのことでしょうか?この仮面はやけどによる怪我を隠したいだけであって・・」


仮面の行商人(アルト)「(何で俺達が採掘していることが、ノリッジの衛兵達に知れ渡っているんだ?)」

茶色い肌の妖精→カイニス「(知らねぇよ!!どっかで俺達が採掘している所を見たノリッジの妖精がチクったに違いねぇだろ?)」

仮面の行商人(アルト)「(チクった妖精かぁ・・・。一体誰が・・・・)」


ノリッジに入るためにフードと仮面を付けたアルトは、カイニス・ロブ・ワグと3人を仲間と共にノリッジへ入るも・・・

変装したアルト達を、何処かで漏れた情報を頼りにウェスバニーを開いた『蘇りの予言の子』の疑いをかけ・・

妖精の衛士達がアルト達が運ぶ荷台車の周りを囲うようにして、アルト達の動きを封じていた・・。


663以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/20(月) 12:02:39.26Bk5VJF1p0 (1/1)

アルト達、いよいよアルトリア達と合流だな!


664以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/12/20(月) 22:36:54.82D7e+HIpU0 (2/3)

広場近くの大通り:アルト達の動きを止める囲いの外側

ザワザワザワ・・・(囲いの外側に野次馬の妖精達が集まってくる)


千子村正「これはすげぇ数だなぁ~これは・・?」周りの妖精達を見て・・

ダ・ヴィンチちゃん「そうね・・。『蘇りの予言の子』は3年前にこの妖精國を騒がせた大罪人『三澤亮太』じゃないかと疑われているほどの有名人だからねぇ~。集まるのも無理はない・・。」

アルトリア「よ、よ、『蘇りの予言の子』って・・・。確かにそうよね・・3年前にも妖精國をこのように騒ぎ立てているからねぇ~・・」たじたじ・・

【そんなことないよ、アルトリア。】慰める

トリスタン「だとしてもこれは、向こうにとってもマズいことになっているのではないでしょうか?」

オベロン「そうなのだが・・・今の僕達には関係ないことだね?今のうちにここから離れた方が良さそうだね?」


【で、でも・・】
【彼らを見捨てるわけには行かないと思うけどなぁ・・・】


オベロン「(・・参ったな・・。匿名の通報とはいえ、こんなに早く対応してくるとはなぁ・・。ダルダンの奴、気が早いわね・・)」

オベロン「(でもこれで、カルデアとアルトリア達を安全にノリッジの何処かに隠す事が出来るようになった。君達の陽動のおかげさ!)」

オベロン「(アルトには悪いけど・・・アルトリア達の為にも、『境界なき勇士団』のみんなには犠牲になってもらうよ・・。)」ニヤッ・・(笑みを浮かべる)


カルデアのマスターとアルトリア一行はアルト達のピンチをヤジの中から見て、自分達の無力さを実感しつつも・・

オベロンだけは心の中でアルト達のピンチを利用し、カルデアのマスターとアルトリアを守れることに怪しい笑みを浮かべていた・・。


ドスン・・ドスン・・ドスン・・ドスン・・・。(足音が鳴り響く)

アルトリア「んっ・・・・・!?な、何だあの妖精はぁ~!?」ある妖精を見て

【で、デッカいなぁ・・・】ある妖精の大きさを見て・・

トリスタン「アレは妖精か・・?だとしてもこれは・・・」ある妖精を見て・・

オベロン「おっと・・おいでなさったかぁ~。」ある妖精を見て・・


貴族服のオーガ「ちょっとどいてくれんかぁ~?」人混みを払おうとする

野次馬の妖精達「!!?」ダダダダッ・・(道を空け始める)


突如、大通りの奥から現れた巨大鬼並に大きな姿に黄色い貴族の服を着たオーガの姿をした妖精が囲いの中へ入っていき・・・
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囲いの中では・・


貴族服のオーガ「おい、その手にあるのはなんだい?」

妖精の衛士1「つぅ・・何ですか、今取り込み中で・・・・!?」後ろを振り返って・・

貴族服のオーガ「・・・・。」睨み付ける

妖精の衛士1「だ、だ・・ダルダン様!?いつの間に!?」驚く

仮面の行商人(アルト)「!?。(あいつが・・・あいつがイレギュラーズの1人、『宝石鎧のダルダン』なのか?)」目の前の妖精の姿を見ながら・・