1◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 09:49:21.31i2AWt98QN (1/24)

たったら書く。
スレ立て初めてだからよくわからんがな!
一応トリつけた
質問は随時


2◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 09:55:12.94i2AWt98QN (2/24)

sageたほうがいいのか?
よくわからんが
誰も見てないだろうが書いてく

とりあえず当時の俺のスペック


純然たるぼっち
中学の途中まではそれなりに陽キャだったと思いたい
成績は下の中
アドレス帳は両親・・・のみ
家族構成は両親、兄の4人家族


3◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 10:06:01.35i2AWt98QN (3/24)

高校2年になったばかりの頃

友達はおろか人に話しかけたり話しかけられたりということもない俺はふと思ったことがあった。
(俺のクラスにもう一人似たような奴がいる・・・頭おかしいんじゃねぇ?)
お判りいただけただろうか。これが「棚に上げる」というやつだ

自分で望んでたとはいえ、約1年誰ともしゃべらずに過ごしていて、ちょっと孤独にめげそうだったのだろう。
(話しかけてみようずwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
と、調子に乗ったことを思ったのだ。

そいつの名はぼち子(もちろん仮名)。
後ろの席に座っている見るからに美人と思われる容姿なのだが、いつもどこを見ているかわからない視線で窓のほうを頬杖ついてみている様子だった。
ただ、みんな一度は経験したことがあると思うが明らかに殺気・・・?みたいなとにかく10人に聞いて10人が「近寄りがたい」と思うような奴だった。

あろうことかそいつに話しかけようと思ってしまったのだ。


4◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 10:21:02.80i2AWt98QN (4/24)

今は何というのかわからないが授業と授業の間。
行間(うちはそういってた)になった時、意を決して話しかけてみた。

俺「えーっと・・・ぼち子・・・さん?でいいのか?いつも何見てるの?」
殺気がやばい。なんならちょっと強まった気すらする
(やべぇ早まったか・・・?)
と思い始めた。嫌ーな間がただいたずらにすぎる。体感で1時間。当然そんなには経ってない。でも聞こえなかったのかと思うぐらいの沈黙。

2分ぐらいだろうか。すっと視線だけがこっちを向いた。
ぼ「うざい。消えて。」

2言。たったの単語2つ。それだけ言って視線が戻る。
俺は何かまずいことをしただろうか。いや、してない。断言する。
確かに話したことはないし、赤の他人には間違いない。それでもである。
そんなにひどく言うことはないだろう。ちょっと怒りすら覚える。

俺「えwwwwwwちょwwwwwwひどくないwwwwwww」
ツッコまずにはいられなかった。当然である。

すると意外な反応だった。少なくとも、てっきり無視されるのだと思ってた俺には。

ぼち子は目をかすかに、ほんとちょっっっっと大きくしてびっくりした様子だった。
ぼ「え・・・・いや・・・・ハァ(溜息)わかった。後にして」
それだけ言って目線が戻る。どうやら話しかけることを許可されたッぽい。

無論コミュ障の俺。「わかった」とだけ言い残し悩むことになる。
(話しかけたはいいけど、話題ねぇwwwwwやべぇwwwwwww)

悲しきかな、もはや病気である


5◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 10:25:11.07i2AWt98QN (5/24)

おっとちょっと仕事で抜ける。


6◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 16:17:46.72i2AWt98QN (6/24)

おし、再開

とりあえず、「後で」と言われたものの思い付きで話しかけてしまった俺としては、話しかけるネタを考えなきゃいけない。
もちろんコミュ障には無理難題。どうしたものかと悩んでるうちに、時間は過ぎ、HRも終わってしまった。
そのころにはそんな話が合ったこともうろ覚えで、帰る前にトイレにでもと席を立った。

廊下に出てすぐ、聞き覚えの無い声が誰かを読んでる

「ちょっとキミ!キミーだよー!おーい!」
自分のこととは思ってない俺は普通にスルー。
逸る気持ちでしかし廊下を走ると生徒指導のおっさんがうるさいので競歩よろしくトイレに急ぐ。

「ちょっと待ってよー!君だってばっ!」
肩をつかまれ強制停止。暴発寸前のワルサー。まずい。ちょっと出た。
振り返ると見覚えのない女の子が2人立っていた。軽く息を切らせている。
早歩きはしていたがそれに追いついたのだ。当たり前なんだろうか。たかが早歩き、体力大丈夫かといらない心配をしながら話を聞くことに

俺「えっと・・・すまん。だれ?」
女A「私はA。隣のクラス。こっちが同じクラスのB」
俺「・・・?すまん、やっぱり人違いじゃないか?俺の知り合いでは・・・
女B「いや、人違いじゃないよ。ちょっと気になることがあって声をかけたの」
食い気味に人違いでないことを否定された。どういうわけか用があって、ほかでもない俺に、話しかけたというのだ。


7◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 16:48:02.23i2AWt98QN (7/24)

俺「気になること?何かしたなら謝罪はするが・・・」
女A「いや、そういう感じじゃない。そうだねぇ・・・とりあえず急いでたなら用事を済ませることをお勧めするから、後であっちの空き教室に来てよ。」
Aはなんかの準備室みたいなのを指さしながら「待ってるよん」とひらひらとしている。
俺「用事といってもトイレに急いでただけだ。問題はちょっとある。漏れそう(半泣き」
女B「デリカシーどうした。漏れそうなら行きなよ。。。急ぎってわけじゃないし。」
どうやらデリカシーとかを気にする性格っぽいBはしっしっと促した。
女A「トイレ・・・そういえばさっき通り過ぎたけど・・・?」
俺「諸事情でな。遠くのトイレを使ってるんだ。」
A・B「めんどくせぇ・・・・」
不本意に非難を浴びせられるも、無事暴発前に処理することができた俺は待っているといわれた準備室に行く。
A「来たー女の子をまたせるなんt・・・俺「で、何の用だ?」
A「え?あたし軽くウザがられてる?え?」
B「まぁ座りなよ。」
俺「失礼しまーす」
促されて用意されていたっぽい向かいの椅子に腰かける。
なんのようがあってこんなところで女子2人に囲まれるのか。一切状況が呑み込めない俺にAから切り出された。


8◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 16:48:52.50i2AWt98QN (8/24)

A「君、2時間目終わった後の行間かな?ぼち子に話しかけてなかった?」
俺「見られてたのか・・・いや、興味本位というか・・・別になにかあってのことじゃないんだ。魔が差した・・・いや、違うな・・・ちょっと言葉はわからないが、まぁ悪気があったわけでもなんでもないんだ」
俺は何を言い訳がましく言わされているんだろう。というかこの二人はそんなことを聞いてどうするんだ?用事ってなんだ?
B「いや、責めるわけじゃないから。落ち着きなよ。」
A「ちょっと珍しいなって思ってね。あぁ、ごめんそういえば何者かわからないよね。あたしとBはまぁ、なんだろうな・・・ぼち子の友達・・・?というかまぁ見守ってるんだ」
俺「・・・?見守るってのはなんかおかしい表現だな・・・?」
B「いろいろ複雑でね。あたしたちの関係というか、主にぼち子が」
俺「複雑な事情・・・まぁいいや」
A「普通気にならない?」
俺「説明できる事情があるなら複雑でも何でもないだろ」
B「察しが良くて助かるよ」
なんだか「複雑な事情」とやらを匂わされながらも2人は続ける。
A「ぼち子ってほら、普段近寄りがたいでしょ?そのぼち子に話しかけるって何かあったのかなーって思ってさ」
俺「さっきも言ったが本当にふと思い立っただけなんだ。俺も似たような人種で、まぁ友達なんて一人もいないからな。仲良くなれるかなー?なんてちょっと思ったんだよ」
B「友達がいない・・・?」
A「・・・?一人で黄昏る俺かっこいいとか・・・?」
B「っていうか「一人も」はおかしくない・・・?君に原因が・・・?」
なんかすごい言われようである。厨二病真っただ中とでも思ったのだろうか。
俺「いや、まぁ細かくは言いたくないけど・・・「複雑」なんだよ。」
とりあえず証拠にアドレス帳を見せる。
A「〇〇ってのは?」
俺「父親」
B「〇〇・・・これ女の子じゃん。束縛ひどい彼女とか?」
俺「・・・・・母親・・・・////」
Bの推測にいたたまれなくなって思わず「キャッ」と恥ずかしそうに手で顔を覆う。両親を本名で登録して悪いかよぉ・・・
A「・・・・・・・・・え・・・・以上・・・?」
俺「お前ら陽キャにはわかんねぇよ・・・・!」


9◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 17:02:38.71i2AWt98QN (9/24)

なんともいえないすごく微妙な空気の中。らちが明かないと思い切り出してみる。
俺「で、それとこれと、何の用事なんだよ。」
A「あぁ、ごめんあまりひどさに引いちゃったよ。面白半分ってわけでもないんならいいんだ。ここからはちょっとした頼み事。」
軽いメンタルダメージを負わされつつ、気になることをいうAに聞き返す
俺「頼み事?面倒は勘弁だぞ?」
B「簡単だよ。簡単に言えば、もしよければぼち子と友達になってほしい」
A「そそそ。私たちとしては心配なのだよ。目の届かないところであの子がどうなるか」
俺「親みたいな・・・それに友達になるって・・・お前らいま俺のアドレス帳見ただろ」
A・B「変な奴よりよっぽど信頼できる。ヤリ目のちんぽ頭とか。容姿が良いもんだから、1年生の時はやたらと言い寄られたりしたんだよ。あの子はそのすべてを正面からぶち砕いていまの状態を作ってるんだけど。」
俺「俺がそうじゃないってなんで言い切れるんだ?いや、そうじゃないけど」
A「それこそアドレス帳」
陰キャがゆえに謎の信頼を勝ち取ることができたようだ。そのうえで俺じゃ力になれそうにないということも伝えてみた。
俺「頼み事とやらはわかった。でもやっぱり役不足だ。友達になれるなら世論懇でって言いたいが、見てたならわかるだろ。2単語で封殺されたんだぞ?いま俺の心は泣いているよ」
A「タイミングが悪い。顔だけにしなよ」
B「顔だけってのは冗談にしても、今言った事情でさ。人がいるところではあたしたちが話しかけても反応は同じだよ。あの子朝早いんだ。ちょっと頑張って早起きして、誰もいない教室でリベンジしてみなよ」
俺「お前ら・・・俺が根に持たない性格でよかったな・・・。朝か。だれもいないタイミング・・・・あ」
それでか。合点がいく。あの時。突っ込んだ時のびっくりした表情。食い下がってきたことにびっくりしていたのか。ふとそんなことを思い出し、思わず声にしてしまった。


10◆N7DQZvqu6g2021/09/02(木) 17:03:59.10i2AWt98QN (10/24)

誤字った
世論懇でって?喜んでって


11◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 17:26:32.51i2AWt98QN (11/24)

仕事終わったのでスマホから。トリ変わってたらさらにすまん。

A「なにか思い当たることが?」
俺「いや、さっき話しかけた時の反応で合点が行くことがあったんだ。気にするような事じゃない。流してくれ。」
B「どうかな?頼み事は聞いてもらえるかな?」
俺「 可能な限り頑張ってはみるけど、期待はするな。しかし頼み事でそんなこと・・・やっぱりなんか変わった関係なんだな」
A「べつに、頼み事をしたのはぼち子の味方を近いとこに置いといてあげたいっていう老婆心というか。君には完全にこっちの事情を押し付けることになるけどね」
たははーと頭に手を着いて申し訳なさそうに笑うA。まぁ、悪いやつではなさそうだ。一応信じていいのだろう。明日の朝言われた通りリベンジしてみることにして呼び出しを終えた。

俺「しっかしなぁ・・・話題だよなぁ・・・」
当然残るこの課題。1晩かけてゆっくり考える必要がありそうだ。

兎にも角にも下校時間をとっくに過ぎてあたりは真っ暗。
教室にカバンを取りに行く。
だが、ぼち子ともう1人喋っている女子がいる。しかも他でもない、ぼち子と喋っているんだ。
さっきの話から行くと、俺がこの空間にエントリーした瞬間恐らく警戒態勢で会話が止まってしまうのだろう。なんだか申し訳ない。とりあえず盗み聞きするでもなく外で待つしかないとドアの陰に隠れて様子を見ることにした。


12◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 17:47:07.19i2AWt98QN (12/24)

ぼ「2人とも遅いね・・・何かあったのかな・・・?」
?「気にすることないよ。あの子らはまぁ、自由な子達だし。別件か、今朝ケーキを帰りに食べに行こうみたいな話をしていたしね。」
聞く気はなかった。聞く気はなかったんだけど扉1枚隔てて向こう側の会話。聞こえるのは避けようがないというものだ。
ぼ「そういえば、2人が居ないのならちょうどいいや。Cにだけ聞いて欲しい相談があるのよ。」
C。俺でも名前と存在を認識している唯一の他人。それは学年関係なく、全男子の視線を独り占めにする謎の人気者。
どうやらぼち子の話し相手はその、Cだというのだ。しかも仲がいいようにも聞こえる。どういう繋がりなんだ。
C「へ?相談?2人に聞かせたくない・・・?」
ぼ「中学の時の〇〇〇くん。覚えてる?」
C「あぁ、覚えてるよ。同じ高校なんだっけ?中学の時とちがって全然話聞かないけど」
ぼ「その子。今同じクラスの、ちょうどあたしの前に座っているんだけど。今日話しかけられたの。なんの用だったかは分からないのだけど。」
〇〇〇ってのは俺の名前だ。なんと。なんとだ。ぼち子とは同じ中学出身な上に向こうはどうやら俺の事を知っていたらしい。
C「話しかけられたの?なんでまた急に?変なことされなかった?」
ぼ「変なことはされないよwwなんだったんだろうね。後でって伝えはしたのだけど・・・帰っちゃったのよ。」
この時衝撃が走る。忘れていた。この時まで。後でならいいと言われていたことを。そしてそれを置いてあの二人に付き合ってたのだということを。


13◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 18:02:26.09i2AWt98QN (13/24)

C「相談ってことは・・・気になるの?」
ぼ「自分の気持ちってのは分からないものでね。気になるって訳でもないの。でもそうだね・・・興味かな。うん。Cは話にすら聞かないと言っていたね。1年生の時から同じクラス・・・まぁ向こうは私の事なんて見えてもいない見たいだけど。その時からおもってはいたの。」
C「想っていた?あらあら乙女ねぇ?」
ぼ「漢字が違うね。ほら、中学の時のイメージのあの子はもっと明るかったし、友達も沢山いたと思うの。でもね。高校に入ったあの子はなんだろうね。孤独を受け入れてるって言うか・・・とにかく1人でいるの。」
C「似たような境遇のあの子にちょっとだけシンパシー・・・みたいな?」
色々と判明する事実。確かに今日思い立つまでは周りの人間なんて一切気にも止めてなかっただけにちょっと心が痛む。まだ何か見落としてないだろうか。盗み聞きしないといいながらしっかりと聞き耳を立ててしまっていた。


14◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 18:08:03.67i2AWt98QN (14/24)

ちょっと休憩。スマホから書き込む乗ってこんなに疲れるんだな…


15以下、VIPがお送りします2021/09/02(木) 19:51:06.18i2AWt98QN (15/24)

再開(*`・ω・´)
スマホだから書くのは遅くなる

ぼ「シンパシー・・・そうね。それだと思う。私ぐらいだと思っていたから。あの人にも同じものを感じた。自ら望んで・・・みたいな。あとはあれかな。体育とかで準備運動をするのに余り者同士で組むことがあるから。」
C「へぇ・・・ふーん・・・?」
ぼ「何をニヤニヤしているのかしら」
C「いやぁ?あなたが他人をそこまで見ているのはとても、いや、むしろ今までなかったんじゃないかなー?って」
ぼ「そういうもんじゃないって言ってるでしょう。」
C「自分の気持ちは分からないともね」
ぼ「む・・・違うから。私はそういうのは捨てた。いらない。そういうならあなたにももう相談しない。」
C「あーん!ごめんてぇ!調子乗った!ごめんなさい」
だいたいこんな感じ。確かに体育で余り物どうし組む時に毎回おなじ人だった気がする。というか同じような奴がいるって気づいたのもそれがきっかけだった。
そしてチキンわい。カバン回収せず帰宅を決意。なんか込み入った話してるぽいし、なにより盗み聞きは趣味じゃない。メタルギアはここまでだ。
そして帰宅後に気づく。家の鍵はカバンの中。帰宅の遅い親を2時間近く外で待つのだった・・・

次の日の朝。A.Bの言っていた通り朝早くに学校に行くことに。部活に入っている訳でもない俺としては早すぎるぐらいには出ていくので親が心配していた気がするが、なんでもないとだけ伝え朝早くに歩いていくにはダルいので自転車で行くことに。
教室に入ってみると、なるほど。確かにいつものフォームで1人窓を見ているぼち子を発見。
一応前日の反省をした上で名前を呼ぶのは一旦やめておく。
俺「(机トントン)えーっと・・・おはよう?」
ぼ「・・・疑問形の意味がわからない・・・。おはようございます。まずは昨日のk・・・俺「昨日はすみませんでしたぁぁぁぁ!」
ぼ「・・・言い訳は聞く」
俺「実は話しかけたの自体は思いつきというか・・・、まぁ何だ魔が差したというか・・・」
ぼ「怖いもの見たさ・・・?」
俺「いや、違う。正直に言おう。嘘はつきたくない。俺と似たような人がいるなと思ってさ。仲良くなれたらいいかなって。んーなんかナンパみたいだな。そういうつもりは無いとだけ言っとく」
ぼ「分からないけどわかった。」
なんだその矛盾の納得は・・・と思いながらとりあえず怒ってはなさそうだということは伝わったので結果オーライ。


16以下、VIPがお送りします2021/09/02(木) 20:15:39.04i2AWt98QN (16/24)

昨晩考えた話題はもちろん飛んだ。ので適当にその場のノリで話すことに。

俺「なんか用?だったな。そういうわけだから用があったわけじゃない。まぁ、雑談でも洒落こもう。」
ぼ「用がないなら切り上げても?」
俺「えぇ・・・聞いてよぉ・・・」
ぼ「冗談よ。まだ時間はある。付き合うよ。」
俺「それは光栄だ。とりあえず自販機でコーヒー買ってきたから飲むか?」
ぼ「偉く紳士的だね。じゃあ遠慮なく」
女子は甘いほうがええやろwwwwとか安直な考えで買ったMAXコーヒーを2人で開ける。プシッと缶が空くこ気味のいい音が2人だけの空間に響く。そして飲む
俺ぼ「「あっま・・・・」」
同じ感想を口にしてハモってしまった2人は目を合わす。ぼち子はクスっと笑った顔をして微笑んでいる。正直に言おう。可愛い。いつもの仏頂面でいてくれた方がまだ緊張しない。
ぼ「この甘ったるい飲み物はあなたの趣味?」
俺「いや、女子は甘いほうがいいかと思ってぶっちゃけ適当に買った・・・」
ぼ「時代錯誤。いや、女子に幻想持ちすぎかな。まぁいいや。飲めなくはない。ありがとう。おい・・・しい・・・?」
俺「いや、いい・・・気を使うな・・・。」
ぼ「昨日は私こそごめんなさいね。」
砂糖水の方がまだマシな気がする飲み物を飲みながら一息ついたぼち子は切り出してきた。しかも意外なことに謝罪。なんのことだろうかと考えてる顔をしていると続けてきた。
ぼ「覚えてない・・・と。話しかけた時、酷いことを言ったの。それについては謝る。ごめんなさい」
俺「あぁ・・・あぁ!そうだぜ。そうだよ。あれはかなり効いた。正直に言おう。俺は友達なんて居ない。アドレス帳も2件。しかもそのふたつは両親だ。効いたぜぇ・・・あれはかなりきいたぜぇ・・・!」
ぼ「へぇ・・・面白いのね。もっとそういう対応をしたら良かったかしら。」
俺「勘弁してくれ。俺の胃が月ぐらい穴空くぞ」
ぼ「ふふ・・・あれはクレーター。ただのくぼみよ?そうだとしたら大したダメージではないのね。」
俺「(゜д゜)え・・・あれ穴じゃないの・・・?」
ぼ「嘘でしょ・・・。冗談だと言って。あなたどういう頭してるの・・・」
俺「ちょ・・・ちょっと勉強は友達になれそうにないんだ。いや、人もだけど」
ぼ「・・・よく私に話しかけれたことだわ」
ご最もである。俺でもそう思う。


17◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 20:40:19.14i2AWt98QN (17/24)

トリ忘れてたわ

俺「突っ込んだことを聞いてもいいか?」
ぼ「なにかしら?」
俺「なんでいつもひとり、というか意図的だよな。人に近づかせないようにしているように思うんだ。」
ぼ「へぇ・・・よく見ているね・・・いや、似たもの同士だからかな?感じ取った・・・が近いのかな?」
俺「そうだな。感じ取ったがちかい。ん?似たもの同士?そっちこそ」
ぼ「あぁ、口が滑ったよ。忘れて。」
食い気味に聞こうとしたことを遮られた。不本意ながら答えの得られない質問をする気もない。とりあえず流すことに。
ぼ「そうだねぇ・・・1人の理由か・・・あまり語ることをしたくないから簡単に言うよ。人が嫌いなの。単純にね。」
俺「へぇ、理由まで一緒とは思わなかったよ。なんで俺ら喋ってんだろうな。」
ぼ「・・・そうね。退屈だったかしら?」
俺「いやいや。逆だよ。楽しんでるんだぜこれでも。」
ぼ「人が嫌いになった理由・・・は聞かない方がいいのかしら?」
俺「出来れば言いたくないな。えーっとぼち子さんと同じ。「複雑」なんだよ。」
ぼ「私の事なら、呼び捨てで構わないよ。事情を言いたくないのも一緒。本当に似たもの同士だね。」
ぼ「昨日のあの時の発言、あれもそれに由来していてね。」
ぼ「あなたが私となにか知り合いである風には思われたくなかったの。私がと言うよりもあなたが。あなたがそう思われるのはいやだった。」
俺「・・・?よく分からないがまぁ、いいや。やめやめ、暗くなっちまうよ。朝だぜ見ろよあの太陽」
ぼ「凄い曇ってるけどねぇ?」
俺「いやぁー!まーぶしーいなー!こんちくしょー!」


18◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 21:01:20.52i2AWt98QN (18/24)

ぼ「あら、もう登校してくる時間みたい。悪いけどそういうことだから。人目に付くところでは話せないわ。気にするしないの問題じゃなくね。」
俺「あぁ、嫌がることをするつもりは無いよ。俺も似たようなもんだ。昨日は思い立って即行動したけどな。本来なら慎重にいくべきだ。」
ぼ「ちょっと待って。」
そう言ってノートをやぶり何かを描き始めたぼち子。なんだろうかと待っていると出来た・・・とつぶやき肩を叩かれた。
ぼ「楽しいと言ってくれてありがとう。これ、私の連絡先。3件目に入れて置いて。これなら人目を気にしなくていい。」
俺「え・・・いいのか?連絡先交換ってかなりハードル高いと思うが」
ぼ「へぇ、私の連絡先はいらないと?」
俺「よろこんでいただきます!」
ぼ「どうぞ。」
こうして連絡先を交換した俺は早速意気揚々と登録作業に移る。ここで気づく人は気づくんだろう。この時俺は赤外線で着ることを知らなかったんだ。分かるだろうか。メールアドレスって手入力するの凄いめんどくさいんだぜ!
登録し終えるといつの間にか人が来ており、ぼち子もいつものフォームに戻っていた。話しかけるなと言わんばかりにいつもの殺気もでている。
俺も何も無かったように姿勢をただし寝たフリをしながら朝のHRを待つ。そんな時だった。
「ありがとう。またね。」
顔も見えない。でも声の主は分かっていた。ぼち子だ。小さく誰にも聞こえないけど、伝わるかどうかのギリギリのボリューム。
返事は出来ない。とりあえず背伸びしながらピースで意思表示。なんだか2人だけの暗号みたいな。バカップルがやりそうな事でむず痒がった。


19◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 22:23:53.75i2AWt98QN (19/24)

2ちゃんねるって書いてあったから5ちゃんねるから戻ったのかと思っていたよ。まさか別物とはね


20以下、VIPがお送りします2021/09/02(木) 22:32:17.93U2c+HnK3Q (1/1)

かまわんつづけたまえ


21◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 22:36:15.75i2AWt98QN (20/24)

さてどうしたものか。向こうにスレ写すか。


22◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 22:36:56.06i2AWt98QN (21/24)

うお、見てる人いた。
じゃあお言葉に甘えようかな

と言っても今日はお眠なのです…
明日再開するよ


23◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 23:22:59.22i2AWt98QN (22/24)

寝る前にと思ってPC触ってたら余裕で目が覚めたわ

日中話しかけられないと思うと色々と考えてしまう。
一人になりたい事情ってなんだ?とかどんな過去があるんだろうとか。
でも聞けないということもわかっていた。
かといって昨日のA・Bに聞くわけにもいかない。当人が語りたくないといった事情を人づてに聞くことは俺のポリシーに反するんだ。

そんなこんなで悶々としていた昼休み。いつも休憩している中庭・・・といってもそんな立派なもんじゃないが、とにかく一人でのんびりしていると携帯の受信バイブが響いた。俺にメールしてくるのは親。というかそれ以外はない。
緊急なら電話がくるはず。ので大した用事じゃないだろうと昼寝を続行しようと携帯をポケットにしまう。まさにその時、再び形態が震えた。今度は電話みたいだ。

俺「もしもし?緊急なら初めから電話しろt・・・ぼ「なんでメールを無視したのか簡潔にそうぞ」
俺「・・・いつもの癖です・・・」
ぼ「そうね。親としか連絡とってないと緊急の要件は電話で来るものだものねつまり私の連絡先を知っていることはあなたにとってその程度だと。そういうことなのかしら」
俺「ぼ・・・ぼち子さん・・・怒りを鎮めていただけると幸いなのですが・・・」
ぼ「君は本当に面白いね。連絡のことは流すよ。そりゃそうさ。さっき知ったばっかりだもの。でもね、さん付けをやめろと私は言ったはずだよ。」
俺「よ・・・要求は・・・なんだ・・・」
ぼ「正面。そうそのまま首をちょっとずつ上に。」
いわれるがままに視線を移動していくと、学校位置存在意義がわからないようと不明の教室の窓からぼち子がひらひらと手を振っている。と、いうか手招きしている。来い。ということだろうか。
俺「えーっと行けばいいのか?」
ぼ「そう。読んでるの。早く。来てくれないと飛び降りちゃう。あ、ほら片足が窓枠に・・・」
どういいながら窓枠に手をかけ足を乗せようとしているぼち子。
俺「白か・・・すごいめんどくさいメンヘラみたいなことやめろよwwwwww行くよ。行くからおとなしくしなさい。」
ぼ「気のせいかしら。今よく聞き取れなかったのだけど私の下着の色を言い当てられた気がするの」
俺「・・・・すぐ行きm・・・・ぼ「質問に答えなさいy・・・」ブツッ
思わず見えたぼち子のおみあしが伸びるその付け根。おパンツ様の色を言ってしまっていたらしい。そりゃそうだよ。そりゃ見えるよ。だって下から片足思いっきりのせてるスカートの女性を見上げてるんですから。

呼ばれた理由がわからず、いちもつ・・・いや、一抹の不安を感じながら呼ばれた方へ急ぐのだった


24◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 23:39:40.38i2AWt98QN (23/24)

小走り気味に呼ばれた教室へとたどり着いた俺。昨日の二人のことを心配している場合じゃない。下半身の関節という関節が悲鳴を上げている。
おかしい。つい最近までボーイスカウトで120kmぐらい平気でサイクリングしていたこの足がなぜ・・・そんなことを思いながら扉に手をかけ入室する
ぼ「遅かったね」
C「あー本当に〇〇〇くんだー!久しぶりだねぇ覚えてるといいけど」
教室にはぼち子だけじゃなくCもいた。どういうわけなのかはわからないが呼び出したのは2人らしい。
ぼ「その顔は覚えてないんだね。なら紹介するよ。この子はc。名前ぐらいは聞いたことあるんじゃないの?」
c「記憶喪失・・・てわけじゃなさそうだけどねぇ?んぅ~?」
じろじろと至近距離で見てくるc。なるほど。距離感がおかしい女子は総じて男子を勘違いさせて惚れさせてしまうと聞いたことがある。これはそれだ。ただ走ってきた直後で汗がダラダラの俺にそんなに近づかないでほしい。
俺「あぁ。名前は。有名だからな、男子の中では、という補足がつくが。それより呼んだ理由は?」
ぼ「・・・人間関係・・・違うね。今まであった人のことを完全に記憶から除外している・・・?なんでそんなことになったのかわからないけど、まぁいいわ。同じ中学の同級生。私も。Cも。あなたも。」
俺「中学か・・・すまんその辺は思い出したくないんだ。」
c「・・・思い出したくない・・・ねぇ」
俺「お前らが俺のことをどれほど知っているかは知らないが、詮索は遠慮願いたい」
ぼ「そうだね。悪かったよ。ふふっ謝ってばかりだね。呼び出したのは・・・うん、特に用があったわけじゃないんだ。ふふ、お返し。」
そういっていたずらっぽく微笑むぼち子。絶対笑ってた方が可愛い。
c「用もないのに呼び出しなんてねぇ?〇〇〇くんはどう思う?素直じゃないt・・・ぼ「c。いい加減にして」
c「はーい」


25◆gk.XAqr7gs2021/09/02(木) 23:58:27.40i2AWt98QN (24/24)

「怒られちゃったよ」とぷくっと頬を膨らませるC。いたずらな性格なのかもしれない。意外というわけでもないが思ったより気さくな人なんだろうか。
男子が話しているのを聞いた限りではもっと上品・・・お嬢様かよって思うような性格だと思っていた俺にはちょっと新鮮な発見だった。
ぼ「へぇCに見とれているみたいで申し訳ないけど。この教室。この学校で一番人が来なくてね。日中誰かと話すときはここにきているの」
俺「徹底してるんだな・・・まぁ光栄だと思うよ。まさかこんな二人に呼び出されるとは思ってなかったからね。少なくとも昨日までは」
C「お?それはどういう?」
ぼ「こんな?こんなには何が含まれているのかしらね?」
俺「素直に受け取れよ・・・その・・・キレイどころな二人って意味だよ・・・」
ぼ「むっ・・・」
C「おやおやぁ?ぼち子照れてないかにゃぁ?」
ぼ「あんただって顔赤いよ。照れてないよ、窓際だからね。暑いったらないねぇ」
C俺「思いっきり曇ってるぞ?」
ぼ「・・・紫外線ってやつは雲に隠れてても届くんだよ」
c「まぁまぁ照屋さんはほっといてさ。ぼち子とアドレス交換したんだって?じゃああたしも!はいっ!」
登録を促され、ぽちぽちと携帯に打ち込みながらCのアドレスを登録する。
ぼ「cはあたしの長い友人でね。その・・・紹介しておこうと思って」
c「うちの可愛いぼち子がお世話になっております」
そういってcは深々とお辞儀する。お母さんみたいなやつだ。人がいるところでは話しできないけどCは別だってことなのだろうか
ぼ「後二人ほど紹介したい友人・・・というかそれですべてなんだけど、後二人紹介したい人がいるの。まぁ、そっちはおいおい。」
俺「へぇ・・・なんかびっくりだ。まさか友人を紹介されるとは」
C「〇〇〇くんに話しかけられって話をしていてね。〇〇〇くんは!覚えてないみたいだけどっ!それなら同じ中学出身として中良くしたかったってわけ」
俺「なんか・・・す・・・すまんな・・・」
c「ぼち子がねぇ、〇〇〇君の話をするときはちょっと嬉しそうなの」
ぼ「いつも通りよ。何でもない」
俺「まぁ、迷惑じゃないってんならこっちとしても話しかけてよかったと思うよ」

そんなこんなでひたすら雑談に花を咲かせ、予鈴が鳴ったところでcが「やべぇっ!次体育だった!!!!」と足早に去っていく。それを見送って俺たちも教室に戻ろうということになり解散したのだった


26◆gk.XAqr7gs2021/09/03(金) 00:09:22.18uyfFWmxob (1/4)

だめだ眠い。心なしか誤字も増えた。
無理せず寝ることにする。おやすみ。


27◆gk.XAqr7gs2021/09/03(金) 08:08:49.11uyfFWmxob (2/4)

おはよう。

それから1週間ぐらいだろうか。
朝早くに来てぼち子としゃべり、たまに昼休みに呼び出され、放課後に3人で遅くまで話こんでといった感じで、交友関係は続いていた。そんなある日の朝のことだった。
俺「おはようさん、ぼち子」
ぼ「おはよう。」
心なしかなんだか元気がない。元気だけど覇気がないというか、何かがあったのだろうかと思い聞いてみる。
俺「ん?なんか元気・・・なんだけど、こう・・・なんだろうな・・・あぁ、考え事でもしてたのか?」
ぼ「まぁね。そんなとこ。別に悩みとかそんなんじゃないよ。」
俺「俺でよければ話ぐらい聞くけど。あぁ、もうすぐテストで憂鬱とか?」
ぼ「テストのことなら、それは君のほうが頭を抱えるべきではなくて?」
俺「返す言葉もありません・・・」
ぼ「最近、Cと偉く距離感が近まったみたいだね。まぁ私にはどうでもいいけど。何かあったの?」
俺「C?なにかもなにもないがな。連絡先交換してから今何してる?とかどうでもいい連絡とあとはテスト勉強の激励か」
ぼ「あぁ確かにあの子も頭はちょっと弱いものね・・・いや、今のは陰口みたいだね。忘れ・・・なくてもいいや。ささやかなお返し。」
俺「お返し?Cといえばこの前Cと電話していたとk・・・ぼ「もういいわ」
話を突然切られなんだ?と思いぼち子のほうを見るといつものフォームになっている。どことなくおこっている。


28◆gk.XAqr7gs2021/09/03(金) 08:09:21.40uyfFWmxob (3/4)

会話が多いとエラーが起きやすいな・・・

俺「おいおい、話をふっておいて自由だな。まぁCとは仲良くやってるよ。お前に怒られるようなことを言ったのなら謝る。ぼち子はお前の親友みたいな存在でもあるんだからな。悪く言われたら起こるのは当然だ。」
ぼ「べつに怒ってるんじゃないよ。君もCも悪くない。これは、そうね・・・気の迷いかしら。とにかく放っておいて。ニブチン」
俺「お・・・おぅ。ところで最初の考え事ってのは?」
ぼ「あぁ、忘れていたわ。そうね。ちょっと前にCを紹介したとき、もう2人紹介したいって言っていたのを覚えているかしら?」
俺「言ってたな。おいおいでいいけどみたいな話だったと思うけど」
ぼ「4人でしゃべっているときに話題になってね。ぜひ紹介してくれといわれているの」
俺「・・・なんだか怒涛の友人ラッシュがきているよ」
ぼ「わたしたち、ボッチですしね。まぁでも君の行動がそうしたんじゃないの?」
俺「そんな影響力ないけどな。あぁ、気になってることなら俺にもあったよ。俺のこと「君」って呼ぶのやめないか。おれは「ぼち子」呼ばせてもらってるんだ。ぼち子も俺のこと気軽に呼んでくれよ」
ぼ「それはダメ。まぁ、そのうち理由はわかるよ。2人を紹介したいから今日のお昼、いつものところに来てくれないかしら?」
俺「(;´・ω・)そか・・・。昼だな。わかった。」
ぼ「今日はもうおしまい。それじゃまた後で」
俺「え・・・まだ早いんじゃ・・・ぼ「おしまい」俺「わかった。また後で」
すでに素知らぬ顔で窓のほうを見つめていた。何が何やら。心なしかちょっと空気が悪い。怒られているときのあの独特な感じだ。やっぱり何か怒らしたみたいだ。あとでCに相談してみようと思い朝の部はこれで終わった。


29◆gk.XAqr7gs2021/09/03(金) 13:13:08.34uyfFWmxob (4/4)

寝ようと思っても寝れないもんだから仕事中に寝そうになるわwwwww
うはwwwww真面目系クズwwwwwwwwww

3時限目が終わった後の行間。ここで今朝のことをCに相談することにしエンカウント狙いでCのクラス周りをうろついてみる。
普段廊下に出ないやつがうろついてるもんだから、どう見ても不審者である。Cのクラス前ではCと別の女子が話し込んでいる。俺がいるのに気づいたCは「〇〇〇くんじゃーん!やほー!」と目の前の女子を切り上げて向かってくる。
C「珍しいねぇ?どうかしたのん?」
俺「どうってことはないんだが、ちょっと相談したいことがあって。あっちは良かったのか?」
先ほど無下にされた女子はにやにやしながらこっちを見ている・・・と思ったらこっち来た。Cになにやら「後で詳しく聞かせてね」といったことをつぶやきサッと席に戻る。
C「大した用じゃないよー大丈夫ー」
俺「そうか。で、相談なんだけど今朝ぼち子を怒らせたかもしれないんだ。」
C「・・・ふーん。なにした?」
明らかにいつもと空気が違う。Cは何というかふんわりちゃらけた空気感をいつも出しているのだがこの時は明らかにピリピリしていた。
心なしか口調も違う。何より目が怖い。口元は取り繕おうとしているのか口角はあげてるが明らかに殺意が混じった眼でどう見ても笑ってない。
俺「それが何したってこともないんだ。今朝Cの話をしていたら、ふっとそんな空気感になって・・・いつもより早めに切り上げられた。杞憂で流すにはちょっとただならぬ空気でいてもたってもいられなくて・・・」
C「で、逃げるように廊下に出てあたしに相談・・・と」
俺「そんな感じだ。あのままじゃ身が持たない。仲直りしたいんだが心当たりがなさ過ぎて・・・Cの話をしていたから何か言ってしまったのだろうか」
C「その会話内容がわからないけど、推測でなら〇〇〇くんはそんなこと言わないと思っているよ。ふーん、そう。わかった。そして私も怒っているよ」
俺「えぇ・・・ぼち子のことを悪く言うつもりはないんだよ。一番大切な友人だし仲直りしたいというのが本心なんだ。気に障ったのならすまん・・・」
C「カッチーン。怒りました。今のでより一層。この問題はあなたが考えて結論を出さなきゃ意味がなさそうですね。お帰りください」
まさかのどちらも怒らせてしまう結果になり何が何やら。それだけ言い残してCはさっさと教室戻っていく。

仕方ないので教室に戻り後ろから突き刺される殺気に充てられながらじっと耐えるのであった。これで昼は呼び出されているのである。とても行く気が起きない・・・


30以下、VIPがお送りします2021/09/03(金) 23:39:57.055Ynej1/nF (1/1)

おもろいー


31◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 12:00:41.55SBLUDjOS1 (1/6)

出先なのでスマホから。

そんなこんなで授業も身に入らないうちに約束の昼休み。
頭を抱えていたのを感じ取ったのか、ぼち子から声をかけてきた。
ぼ「大丈夫?授業。何も聞いてなかったみたいだけど」
俺「あ・・・へ・・・?あぁ、うん。問題は無いと思う。」
ぼ「そ」
気づけばクラス中がこっちを見ている。そりゃそうだ。誰とも会話しない2人が何故か話しているのだから。
ぼ「先に行くから。」
そう言ってぼち子は踵を返し空き教室に向かっていく。
気乗りはしないが俺も向かうことにするが、如何せんこの状況で一緒に行ったらあまり好ましくない。ちょっと間を置いて後を追う。

到着するとぼち子、C、そして見覚えのある2人がいた
ぼ「遅かったね。声をかけたのに。」
A「へぇ君が〇〇〇くんかぁ。はじめましてー!隣のクラスのAです。よろしゅうー」
そう言ってエセ関西弁で自己紹介するA。どういう訳か初対面ということになっている。事情があるのかと一応話を合わせる。
B「Aと同じクラス。B。よろしく。」
どこまでも愛想のないBも続けて自己紹介。
俺「よろしく。いつもぼち子にお世話になってます」
ぼ「なんのお世話もしてないけど。」
ここまで一言も喋らず、ただ視線を合してくれないCが気になる。


32◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 12:14:24.00SBLUDjOS1 (2/6)

ぼ「この2人は高校からの友達。」
俺「高校からのって友達もいるのか。思ったより人と交流してるんだな」
ぼ「へぇ・・・。ちょっと心配になってきたよ。ここにいるのは1年生の時同じクラスだった人達なんだけど」
俺「あれぇ・・・?」
ようやくCが口を開く
C「なんにも覚えてないのね。興味が無いから頭にないのかしら」
ぼ「今に始まったことじゃなさそうだよ。そんなに怒ること?」
C「別に怒っちゃいないよ。誰かさんと違って私も頭が悪いからね。覚えてないことなんていくらでもある。」
ぼ「・・・なにそれ。何をそんなにカリカリ・・・C「別になんでもない。」
さっきのことを引きずっているのだろうか。ちょっと空気が悪い。
ぼ「理由のない怒りを向けられ・・・C「怒ってないし、八つ当たりでもない。頭のいいぼち子には分からないよ」
ぼ「そう。確かにCは決していいとは思えないけど、その分この子と仲良くできるじゃない」
ぼち子もさすがにカチンと来たようだ。俺ら3人をよそに一触即発である。
C「なに?嫉妬?別に私だって〇〇〇くんと連絡先交換してるんだからどうしたっていいじゃない。」
ぼ「嫉妬?私の気持ちを分かった気になるのはやめて欲しいね。それとこれと何が関係あるのさ。」
俺「おい・・・、2人ともどうしたんだよ。やめろって」
Cぼ「黙ってろ」
( ´・ω・`)こんな顔してたと思う。怖い。単純に。肌に刺さるような悪意の波みたいなのを感じる。
ぼ「確かにそうね。どうかしてるわ。ごめんなさい、場所を変えるわ。」
C「私もそうしたいと思っていたの。それじゃ。」
AB俺「おい・・・大丈夫か?」
Cぼ「付いてこないで」
そうして俺ら3人は教室に残され2人はどこかに行ってしまった。


33◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 12:28:10.07SBLUDjOS1 (3/6)

俺「何があったんだあの二人・・・」
A「珍しいねぇ・・・喧嘩してるとこ見たことないや。」
B「Cは初めから機嫌悪かったようにも見えたけど・・・」
空気のおかしい2人について話していたがふと疑問をぶつけたのは俺。

俺「そういえばなんで俺と初対面みたいになっているんだ?」
A「別に意味は無いけど、話の流れ的に。〇〇〇くんもあの二人の話聞いてても気づいてなさそうだったし。」
俺「それでも、気づいてたなら言ってくれても良かったじゃないか。」
B「なんとなくね。ぼち子があんまり楽しそうに話してたもんだから。」
俺「そういうもんなのか?あと俺の名前。なんで知ってるんだ?」
AB「あの子らが話してたじゃない。元同じクラスよ?」
そういえばそうだ。それなら知っていても不思議じゃない。
A「頼み事は叶えてくれそうで何よりだよ。」
俺「まだ、友達ってわけじゃないと思うけどな。妙によそよそしいしさ。」
B「そういえば〇〇〇は名前を呼ばれてないのね?」
俺「呼んでくれていいとは伝えたんだがな。そうしない事情があるみたいだ。」
A「へんなのー。何かあるのかな?」
B「キラキラネームで口にするのは恥ずかしいとか?」
俺「俺の名前は普遍的にどこにでもある名前だろ!」
ケラケラと笑うB。どうにもぼち子の周りにいる子は基本的に容姿のレベルが高い。俺なんかがこの輪にいること自体がちょっと不思議なくらいだ。
A「ま、なんにしてもちょっと空気が悪いね。「初対面」の挨拶なのに。」
俺「そうだな。まぁ、2人がいないとこで言うのもなんだがこれからよろしく。」
B「はいはい。」

そうして2人の居なくなった教室から俺ら3人も後にしたのだった。


34◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 12:46:54.41SBLUDjOS1 (4/6)

次の日。朝早くに来るとCとぼち子で話し込んでいた。どうやら仲直りはしたらしい。
ひとまずは事なきを得たということで俺も教室にはいる
C「おっはー!昨日はごめんねぇ」
「メンゴ!」と手を合わせて謝るC。ごめんも何も特になにかされた訳でもないので「大丈夫だ」とだけ伝え席に着く。
ぼ「あの後3人でどうしたの?」
俺「お前らの喧嘩は珍しいなって話しと、あとは別に些細な雑談。空気悪いねってことですぐ解散したよ。」
ぼ「そう。気を使わせたのなら、ごめんなさい。」
俺「謝るようなことじゃないよwwww虫の居所が悪いって日は誰にでもあるだろう」
C「せっかくの初対面があんな感じで・・・心が広いんだねぇ」
俺「人に興味が無いからかな?」
ちょっと意地悪だっただろうか。昨日Cに言われたことを引用して返すとバツの悪そうにCは苦笑した。
C「それ言われちゃうとなぁ・・・心にくるよぉ・・・」
俺「冗談だよwwwwその実、気にもとめてないからww」
ぼ「仲直り・・・なにか埋め合わせをさせて欲しいね。」
俺「気にしてないってんだから良いだろう。それよりあの二人は心配してたみたいだからそっちじゃないか?」
C「そうねぇ。って言ってもあの二人はケーキでも買ってきてあげれば十中八九、機嫌は治るよ。」
ぼ「Cのあの二人に対する適当さはなんなの・・・」
C「あっはっはっはっ!そうだ!今度の日曜。予定はある?」
俺「いや、いつも通り家でゴロゴロしてると思う。むしろそれが予定かな。」
ぼ「健全な男子が外にも出ずゴロゴロ・・・ちょうどいいわ。その予定は破棄して、ちょっと付き合ってよ。」
俺「で、デートのお誘いですかぁ!?」
C「そのテンションの上がりよう。やっぱ辞めようかなぁ」
ぼ「気持ち悪い」
健全な男子高校生だからこその喜びだろうが!!と思いながら3人で出かける予定を決めると、ぼち子が登校してくる人を見つけ、後で。とだけ言い残し解散した。

昨日のことが嘘のように2人ともいつも通りで、なんとなく嬉しかったのを覚えている。週末が楽しみで仕方がなかった。


35以下、VIPがお送りします2021/09/04(土) 18:39:54.34Ds5mSmFHx (1/1)

何年くらい前の話なの?


36ああ [neruneeeneruneru63@gmail.com] (1/192)

しらない


37◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 23:09:40.22SBLUDjOS1 (5/6)

>>35
高2の時の話だから12、3年前かな


38◆gk.XAqr7gs2021/09/04(土) 23:10:41.21SBLUDjOS1 (6/6)

続きを書こうと思ったんだ。でもメイドラゴンを見始めてしまった。分かるだろ?一気に見たらこの時間だ。やれやれ嫌になるぜ


39◆gk.XAqr7gs2021/09/05(日) 00:00:48.17HcB8xjpJH (1/1)

日曜日。前日に急いで用意した服に着替え集合場所に行く。
お店が空き始めただろうかという時間の駅前はそこそこの賑わいだった。
時間まであと1時間。今に始まったことじゃないがいろんな保険をかけすぎて、結局早すぎる時間に来る性格は治ってないみたいだ。

C「おまたせー!早くないかにゃ?おほー?それが〇〇〇くんの私服ですかぁ~」
まだ30分あるというのにCが到着する。ほらな。保険書けて良かった。
矢継ぎ早に言いたいことを羅列するC。女子の服には疎いので説明しづらいが、丈が短めのワンピースにスパッツなのかタイツなのかぴちっとしたパンツをはいている。
似合っている・・・のではないだろうか。正直わからん。
俺「まだ、30分はあるぞ・・・Cこそ早いじゃないか?」
C「あたしたちの集合って基本的に時間30分前なのよ。上回ってくる人がいるとは思わなかったけどね。心配性?なのかな」
俺「・・・それ集合時間決める必要あるか・・・?」
C「ないねぇ!ないよぉ!あははははははは!ところでさぁ〇〇〇くんよぉ?普段制服しか見てない女子の初私服だぜぇ?何にもなしなのかよぉ?」
俺「あ・・・いやっ!正直疎くて、似合ってるとは思うんだが気の利いたことがいないんだ・・・すまん」
C「そかー。ま、しゃあなしやね。んー?ぼち子遅いねぇ?」
確かに。さっきのCの話からするとぼち子が遅い。結局ぼち子が来たのは集合時間より少し遅れてのことだった。
ぼ「ハァッ・・・ごめんなさい。遅れた。しまった・・・」
正直面くらっていた。
学校の時はマジで何も気にしていないらしい。化粧をした整った顔立ち。い
わゆるバンギャみたいなちょっと露出多めで全体的に黒い格好のぼち子。
正直イメージしてたのはCみたいなタイプで、ぼち子の格好をしてくるのはCだと思ってた。
俺「まさか、二人そろったのもついさっきさ。それよりその・・・学校と水分イメージが違うなやっぱり」
ぼ「・・・!変・・・かしら?」
C「ぼち子そんな服持ってたんだねぇ・・・?」
ぼ「・・・正直昨日買った・・・出かける服なんていつもCと出かけるあのレベルだったから・・・」
C「えー?あれで十分だと思うけどなぁ?でも今日のも似合ってるよー!ごちそうさまです!」
手を合わせて「眼福、眼福」とおっさんみたいにぶつぶつ言ってるCをよそ眼に、ちょっと服を気にしているぼち子にフォローはしてみる。
俺「ぼち子は細身のスレンダーってイメージだし、服も合ってると思うけどなぁ?あんまり着ない服で挑戦しようってときは人が思うより気になるよなwwww」
フォローになってるんだろうか?むしろ余計なお世話な気すらしてきた。
ぼ「ほんと?君も私服、似合ってる。ちょっと大人っぽい。」
昨日急遽準備した服はどうやら正解だったらしい。高校生にはちょっと手痛い出費だったが買ってよかった。もうこれしか着ない。うん。


40以下、VIPがお送りします2021/09/05(日) 09:59:37.58lRvUVbhqW (1/1)

>>38
メイドラゴンなあ、わかる


41◆gk.XAqr7gs2021/09/06(月) 12:50:15.29qckmF3rVY (1/1)

C「じゃ、みんな揃ったし行こうか!」
そんなこんなで俺たちは目的地に向かう。行先はまだ知らされていない。
俺「いい加減どこに行くのか教えてくれよぉ・・・」
ぼ「君があまり行かなさそうで、喜んでくれそうな場所だよ」
C「そこについてのお楽しみさぁ~」
この二人はやや秘密主義が過ぎる。このまま路地裏に連れ込まれてキャー!なんて不安を俺が持ったらどうするのだろうか。
で、ついたのはこれまた初めて見るようなお店。感じから察するに飲食店ではあるらしい。
俺「・・・?確かに見たことないところだな・・・?」
C「ふふふーここはねぇ・・・ケーキバイキングなのさ!!!」
ぼ「甘党の君には天国のような場所だよ。男子一人でこんなところ来ることもないだろうしね。」
俺「待て待て待て待て。俺が甘党っていうのはどういうことだ。」
ぼ「あんな甘ったるいコーヒー飲んでたじゃない」
俺「あれは事故だ!あんなのとは思ってなかったんだ!・・・待て。わかった。あれだろ。お前ら来たかっただけだろ。」
C「甘いものには目がなく手ですねぇ・・////」
ぼ「まえから気になってたの。ガトーショコラが絶品みたいよ」
俺「素直だな・・・。甘いもの好きなんだっけか」
ぼ「ほどほどならね。微糖ぐらいまでなら。」
俺「まぁでも確かにここはボッチ男子一人の入店なんてお断り感がすごいぜ。」
c「うっしゃぁ!食べるぞぉぉぉぉぉ!」
連れてこられたのはケーキバイキング。確かにケーキは好きだし、こういうところも来たことはない。俺が入っても大丈夫なんだろうかと思いつつケーキを堪能した。
開始30分後である
C「もう無理・・・おなか・・・破れる・・・」
ぼ「さすがに・・・くどいね・・・・うぅ・・・」
俺「お、こっちもおいしいぞ。おぉ、こんなうまいのもあるのかケーキって奥が深いな!こっちなんか見ろよ可愛いデザインだなぁ!」
女子よりも女子して堪能する俺がそこにいた。


42以下、VIPがお送りします2021/09/09(木) 04:50:24.65fvDCcBVPe (1/1)

次まだ?


43以下、VIPがお送りします2021/09/09(木) 16:33:46.06xft400OU/ (1/1)



俺も在宅で暇だから今日見つけた微エロ動画貼っておくは


44以下、VIPがお送りします2021/09/09(木) 16:55:25.77BVtUfow9e (1/1)



40秒過ぎからのパツキンがエロ過ぎる


45以下、VIPがお送りします2021/09/09(木) 21:19:51.59cKpdvBwN8 (1/1)

まだかな?


46◆gk.XAqr7gs2021/09/10(金) 17:55:30.532nlJKmiwz (1/2)

(´A`)怒涛の1週間が終わった…勇敢なPCに哀悼を捧げる…
ま、誰も読んでないしと思ってまるっと放置してしまったよ。
今夜辺りから、書きます。


47◆gk.XAqr7gs2021/09/10(金) 17:55:54.292nlJKmiwz (2/2)

(´A`)怒涛の1週間が終わった…勇敢なPCに哀悼を捧げる…
ま、誰も読んでないしと思ってまるっと放置してしまったよ。
今夜辺りから、また書きますね


48以下、VIPがお送りします2021/09/11(土) 20:18:23.45UI73reI2o (1/1)

待ってる
がんばれえー