1 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:12:23.551tjKWCCC0 (1/7)



 朝日が差し込むガラス張りの廊下を歩く。

 すれ違う生徒たちがこっちを見て、ひそひそと話しはじめた。


「ねえ、あの制服どこのだろ?」

「なんかすごいお嬢様学校とかじゃなかった?」

「ええっ、なんでそんな人がこんなとこにいるの……?」


 もう三年生だが、この校舎に足を踏み入れるのは今日が初めだ。

 困惑の声で噂をする生徒たちに、あたしはあえて堂々と挨拶をした。


小巻「今日から転入してきたわ。急だったからまだ制服がないの。よろしくね」

「は…… はい」


 生徒はたじろいだように気を抜けた返事をする。

 そんな雰囲気に、前にいた学校のことを思い出して苦い気持ちになった。


小巻(まったく、どこ行ったって面と向かって話す勇気もない人たちばかりでイヤになるわ!)

小巻(……でも、変なプライドがない分は『あいつら』よりはマシかしらね)



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1628421143



2 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:16:48.651tjKWCCC0 (2/7)




 ――――その発端は、放課後の教室で残ってたヤツらの会話を偶然聞いてしまったことからだった。



「くすっ、見てみてよこれ。きっと面白いことになるわ」

「でもこんなことしたらさすがにまずいんじゃない? まあ、いっか。美国だし」


 ちょっと忘れ物をとりに戻ったら、二人の生徒がそこにいた。

 二人は意地の悪い笑い声とともに携帯をいじっていて、悪巧みをしてるのは明らかだった。

 それを隠そうともしてなかった。今となってはそんな人ばかりだ。

 みんなが嫌ってるから何をしてもいいと思っていて、そのくせ本人と顔を合わせたら何も言えなくなる奴。


小巻「何? あたしにも見せてよ」

「あっ、ちょっと」


 携帯を取り上げると、画面に映ってたのは怪しいサイトだった。たぶん援助交際用のものだろう。

 入力中の投稿フォームに下品な文章が書き込まれていた。

 それといつ撮ったのかもわからない隠し撮りの写真まで。




3 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:19:40.901tjKWCCC0 (3/7)



「……ね、面白くない? 浅古さん」

小巻「これどうするの?」

「どうって、投稿してやるのよ。汚職議員の娘がエンコーとか皮肉がきいてて面白いし、汚いおっさんに迫られた美国がどうするのかも見ものじゃない」

小巻「バカじゃない? 全然面白くないんだけど」

「携帯返してよ」

小巻「変なことするなら返さない」

「な、なんであんな子のこと庇うのよ? 浅古さんだっていつも美国の悪口言ってるじゃない」

小巻「あたしは本人に思ったことを言ってやってるだけよ! こんな姑息な手を使って陥れようとするアンタたちとは同じじゃない!」


 別に、正義感を発揮したわけじゃない。

 美国のことなんて、あんなヤツ庇ってやる理由もない。

 ただこいつらのやり方があんまりで、許せなかったから。


「きゃあっ!」


 奪い合いになった生徒がよろめいて机にぶつかって、派手に声を上げた。その拍子に携帯が床に落ちて画面が黒くなる。

 こんなのじゃ怪我もしてないだろう。悪いことをしたとは一切思わなかった。

 でも、もう一人が一緒になって騒ぎ始めた。


「校内暴力よ! 先生を呼んで!」

小巻「は? あたし全然力入れてないんだけど?」

「私も見てたの! 浅古さんが暴力を振るったわ!」


――――
――――


4 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:25:49.351tjKWCCC0 (4/7)

『オール安価でまどか☆マギカ 27』


このスレは、安価で決めた主人公・時系列・前提設定で進める安価SSシリーズスレのひとつです。
【まどマギ】ってついてますが、今回の主人公はおりマギの浅古小巻です。

過去作は以下に。


【完結した話】
なぎさとあすみの見滝原
・・・[貴方「略]3スレ目>>473~おまけ投稿中
オリジナル主人公編(桐野巴編)
・・・キリカとその幼馴染というだけのモブの物語。
・・・話の本筋と関係ないギャルゲのようななにかと、シリアスかつバッドエンドの二周。
・・・話の性質上、オリキャラと恋愛要素とかが苦手な人は閲覧注意になります。
・『キリカルート』[22]>>820~[23]>>828
・『メインルート』[24]>>11~>>530
・『番外編(裏ルート)』[25]>>380~>>470
あすみ編  :[21]>>465~[22]>>680
・・・呪いから生まれた異端な魔法少女の話。
・・・願いにより復讐を遂げたあすみが見滝原の事情を引っ掻き回していく。
・『補完後日談』[23]>>847~>>959
・『続編』[24]>>594~>>748、『夏休み編』[25]>>545~>>711
あすみ編外伝『かずみ編』  :[24]>>849~[25]>>348
・・・あすみの盗んだトランクに入ってたかずみが主人公の、見滝原周辺の外伝が全部入り混じった大変カオスな話。
・・・あすみ編の世界観および出来事、あすみのキャラ設定を引き継いでいる。
・『後日談』[25]>>483~>>531
キリカ編2  :[14]>>719~[15]>>182,[17]>>927~[21]>>426
・・・未契約キリカが黒猫と謎の少女に出会い、不思議な運命を知る話。
・・・前半シリアス、後半ほのぼの系。“みんな”で目指す、原作とは違う幸せなエンディング。
・『統合後(後篇)』 [18]>>846~
杏子編  :[15]>>197~[17]>>918
・・・マミの“先輩”な杏子のifストーリー。
・・・マミと仲直りしたり、色んな人と仲良くなったりする比較的ほのぼのなストーリー。
・After『マミさんじゅうごさい』:[17]>>436
なぎさ編  :[12]>>717~[14]>>616
・・・謎の神様によって魔女化から助けられたなぎさが見滝原で奮闘する話。
・After『あすみ参入』:[13]>>953~
恭介編   :[6]>>815~[7]>>240(BadEnd+)
・・・恭介の病院での日々と、退院してからの話。
Charlotte編 :[7]>>264~>>285
・・・チーズを求めるCharlotteの小話。

【その他】
まどか「野良猫が家族になった話」
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1536495113/
・・・24スレ目のエイミー小話の本編にあたる番外スレ、安価成分はほぼなし

『貴方がヒロインを攻略するまどか☆マギカ』
・・・[26]>>736~[貴方「略]3スレ目>>444まで



5 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:28:49.201tjKWCCC0 (5/7)


【注意】
*安価の内容について
★無効安価は自己判断で安価下。明らかに無効になりそうな内容は、その下に別の安価をしてくれるとスムーズに運びます。
★自由安価は基本的に主人公から起こす内容のみ。主人公以外の視点に移っている時はその場にいる人の言動まで可。
★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。

*安価の取り方について
★基本的に連続で安価を取っても構いません。連投は1レスとして考えます。
★多数決は連続・連投無しです。
★多数決で同数に意見が割れた場合は指定内の最後のレス内容を採用。
★主レスは安価先を指定する数字に含まない。
★「下2レス」と書いた時には1時間以内に2レス目がこなければ「下1レス」に変更します。
 投下時間外は下2レス目があればそっちを優先。

*このスレの話について
★まどマギのほかに、おりマギ本編・かずマギ・漫画版まどマギ・TDS・PSP・劇場版のネタを含みます。
 それ以外からのネタは出さないか考慮しませんが、知ってるとより楽しめるネタはあるかもしれません。


・前スレ

『まどかマギカで安価練習』 :http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1369643424/
『オール安価でまどか☆マギカ 2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370979872/
『オール安価でまどか☆マギカ 3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371835671/
『オール安価でまどか☆マギカ 4』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372909496/
『オール安価でまどか☆マギカ 5』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373645366/
『オール安価でまどか☆マギカ 6』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377690974/
『オール安価でまどか☆マギカ 7』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385884667/
『オール安価でまどか☆マギカ 8』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397729077/
『オール安価でまどか☆マギカ 9』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409071003/
『オール安価でまどか☆マギカ 10』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417014605/
『オール安価でまどか☆マギカ 11』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424792933/
『オール安価でまどか☆マギカ 12』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430323957/
『オール安価でまどか☆マギカ 13』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439045180/
『オール安価でまどか☆マギカ 14』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448012780/
『オール安価でまどか☆マギカ 15』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461427177/
『オール安価でまどか☆マギカ 16』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475061935/
『オール安価でまどか☆マギカ 17』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483717207/
『オール安価でまどか☆マギカ 18』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491232637/
『オール安価でまどか☆マギカ 19』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497797899/
『オール安価でまどか☆マギカ 20』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504964306/
『オール安価でまどか☆マギカ 21』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1511090204/
『オール安価でまどか☆マギカ 22』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516880466/
『オール安価でまどか☆マギカ 23』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1523754962/
『オール安価でまどか☆マギカ 24』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1527599223/
『オール安価でまどか☆マギカ 25』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/
『オール安価でまどか☆マギカ 26』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1550928877/
『貴方「略』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1569759132/
『貴方「略2』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1581868368/
『貴方「略3』:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1594395036/

※『オール安価でまどか☆マギカ 避難所』:http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1539087062/
 脇道逸れた小話を書いたり本スレで出来ない安価募集をしたりする場所。次スレが見当たらないよ!という時にも覗いてみると情報があるかも。
 避難所はSS速報からおーぷんに移りました。旧『21.5避難所』はこちら→http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1516811060/

☆随時募集

*安価で魔女を作ろうぜ*


 主に風見野や見滝原外などで登場するオリジナル魔女を募集中です。

 登場の機会があれば色んな物語に出させます。

 被りは一部再安価か統合。


・名前:【安価内容】の魔女(思い浮かんだものがあれば魔女名も)

・攻撃方法/見た目/特徴/性質/弱点/使い魔 など




6 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 20:55:22.721tjKWCCC0 (6/7)



 そんなこんなで、学校側はあたしには厳重注意をして、あいつらのことはあっちの言い分を鵜呑みにお咎めなしに終わった。

 学校も美国のことで事を大きくしたくないってことだ。

 『次問題を起こしたら処分を考える』なんて脅しをもらったけど、バカバカしくなって辞めてやった。


 ――それで今に至る。


 せいせいしてる。

 あたしが辞めてやったんだから、あいつも辞めちゃえばいいのに。今この場に居ないムカつく存在のことを考えた。


 ……でも心残りがあるとすれば、あそこにも友達が居て、妹も同じ学校に通ってるってことだった。

 晶からは特に心配されたし、退学を決めたって知らせたあとは山のようにメールがきてた。

 離れても友達は友達だ。腐った連中とは付き合わず、これからは距離が離れても付き合いたい相手とだけ付き合っていけばいい。そう思うことにした。


「――じゃあ浅古さん、入ってきて」


 考えていると、先生が呼ぶ声がした。

 朝のHRが始まって、自己紹介の時がまわってきたみたいだ。教室に入るとみんなが注目する。




7 ◆xjSC8AOvWI2021/08/08(日) 21:30:43.431tjKWCCC0 (7/7)



小巻「浅古小巻よ。あと一年しかないけど、みんなと仲良くなれたら嬉しいわ。よろしく」

「浅古さんは白羽女学院から転校してきたんだったね」

小巻「ええ」


 その発言から巻き起こるのは、疑惑の嵐。憶測飛び交う噂だ。

 やれ、『白羽ってお嬢様学校じゃないの?』『なんで転校?』『家が落ちぶれて学費はらえなくなったんじゃ…』――大体ろくでもないこと。


小巻「聞きたいことがあるなら面と向かってあたしに聞いてちょうだい。聞かれたら答えるわよ」


 こう言ってやると嵐は止んだ。

 ひとまず自己紹介が終わって席に案内される。変わったデザインの机と椅子だ。

 ……こうして見ると、外観を見た時も思ったけど公立とは思えない造りになってるわよね。むしろ白女よりも先進的な感じ。


 HRが終わって自由時間になると、こちらから何かする前にあたしのところにさっそく人が来た。

 『面と向かって』って言ったのはちゃんと効いてたみたい。



・小巻のクラスメイトは…
1模範的な少女『マミ』
2あの空席は…?『キリカ』
3上記二人とは違うクラス

 下3レス中多数決


8以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/08(日) 23:34:24.68ezSijOI00 (1/1)

おわっ!?もう新スレ来てたの気づいてなくて前スレみてました!(汗
小巻とは何かと因縁があから2で。


9以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 00:09:24.39aFD3NZgjO (1/9)

2


10 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 00:12:06.61scB2S9al0 (1/13)

-----------------------
今回更新はここまで
次回は9日(月)17時くらいからやります
うーん、あまり人がいないのかな…知名度の問題か…次回開始までにレス揃ってなかった場合は>>8にします。


11 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 00:14:24.77scB2S9al0 (2/13)

と思ったら書いてる間に来てた!2ですね。


12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 11:09:57.30aFD3NZgjO (2/9)

そういえば小巻は自宅から通学なのか下宿のどっちだ?
下宿ならお嬢様だからマミの自宅並のマンションとかね?


13 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 17:27:51.65scB2S9al0 (3/13)



「――――えーっ、じゃあ本当に浅古さんは悪くないじゃない?」

「悪いのはイジメてた人だよね。あたしも金持ち同士の事情はよく知らないけど」

「やっぱ権力者の娘が集う学校って怖いんだぁ……」


 集まってきた何人かの自己紹介を聞いたのち、あたしも自己紹介では癒えなかった自分のことを話した。

 聞かれたら答えると言ったとおり、転校した経緯について隠すことはしない。

 隠したり曖昧に言ったりするから誤解が生まれるんだ。ちゃんと話せばトンチンカンな噂はなくなるだろう。


小巻「ところで、あとでいいから校内を案内してくんない? この学校、結構変わった造りでしょ。慣れないと迷いそうなのよね」

「いいよ! 昼休みになったら一緒に回ろう!」

小巻「そういえばあの席は今日は休み?」

「休み?」 「休みかな?」


 とりあえず今話した子たちの名前が把握できたところで、

 朝あたしの案内された席の他にもう一つだけ席が空いてたから聞いてみると、微妙な反応が返ってくる。


小巻「知らないの? 病気がちとか?」

「いや……病気? ではないんじゃないかな?」

「あの席の子、呉さんっていうんだけど、あんまりよくわかんないんだよね」

小巻「ふうん、そう」


 どういう意味なのか、どんな奴なのか、と少し考えたが勝手な想像なんかしても仕方ない。

 本人にとってもいい迷惑だろう。

 それよりそろそろ、転入初日・一発目の授業の準備をする。


 ――――……さすがに市立だけあって、普段やってたものより簡単な内容だった。




14 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 18:31:06.12scB2S9al0 (4/13)



「浅古さんっ、お弁当は持ってきてる? なかったら購買でも売ってるけど」

小巻「持ってきてるわよ」

「じゃあ一緒に食べよう! 私も浅古さんと話したいと思ってたの」


 昼になるまでには話したクラスメイトもさらに増えた。

 女子校に慣れてたから普通に男子がいるってだけでも新鮮だし、前の学校じゃいないようなタイプの生徒や教師も居る。

 品格がないとか、付き合ってるだけで落ちるとか思われるかもしれないけど、根が悪くないならプライドだけの奴よりはいい。



 ……なにより、あたしはもう【ここ“見滝原中”】の生徒になったんだから。



 昼食を食べ終えると、教室を出て朝の約束を果たしに校内へと繰り出す。

 授業で使う特殊教室や、職員室、保健室を案内してもらうと、最後に屋上まで上がっていった。


小巻「屋上も開放されてるのね」

「いい景色でしょ!」


 こういう場所があると、確かにリフレッシュするにはいいかもしれない。

 隣でそこから見える景色を眺めてみる。

 そうしていると、チャイムが鳴った。


小巻「今のは予鈴?」

「うん。そろそろ戻らなくちゃね」


 ここにいる他の生徒もみんな急いで戻りはじめていた。

 でもそんな中、動こうとしない生徒が一人いるのに気づいた。


「どうしたの?」

小巻「……いえ、別に。行きましょ」



 あたしたちも校内の散策を終えて屋上を後にした。



――――
――――


15以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 18:38:40.02mTDXugZe0 (1/8)

ほむらかな?
クーほむでないと良いんだけど。


16以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 18:49:23.50aFD3NZgjO (3/9)

アンニュイな気分で紅茶を飲んでるマミだったり


17 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 19:00:41.71scB2S9al0 (5/13)





 学校での一日はとくに問題なく終わった。

 使っていた教科書や筆記具を片付ける。放課後になったら――あたしにはまた別のやらなきゃいけないことがある。



小巻(……あれ?)


 ……ふと帰りのHRの最中、なんとなく教室を見ていて朝との違いに気づいた。

 空いていたと思っていた席に人がいた。


小巻(朝言ってたヤツ、いつのまにか来てたんだ)


 ていうかどれだけ影が薄いのよ。

 でも、よくわからないと言ってた意味が少しわかった気がする。いてもいなくてもわからないくらいの存在感しかないってことじゃ?

 視線が向けられていることに気づいたが、目が合いそうになった途端に相手のほうが目をそらしてしまった。


小巻「何よ。聞きたいことがあるなら面と向かって聞いたら?」

「べ、別にいいよ。なんでもない」

小巻「はあ?」


 その態度が、ふてくされたみたいに見えてちょっとムカついた。

 相手があたしと話す気がないんだったら話してやる義理もない。

 どうせ朝のみんなと同じく、転入初日のあたしに対する些細な疑問程度なんだろうし。




18 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 19:40:47.47scB2S9al0 (6/13)




 HRも終わって学校を出ると、帰路につく前に脇道にそれた通りを歩き出す。



 ――実はあたしには【魔法少女】の使命がある。

 この年になってその呼称も戦うときの格好も恥ずかしいことこの上ないけど、魔女の驚異は本物だ。

 魔女は人を襲う。魔女を野放しにしておけば使い魔を生み、仲間を増やしていく。戦う力のない人間が魔女や使い魔に襲われればひとたまりもない。


 契約してから数ヶ月、あたしなりに活動していたけどずっと時間が足りないと思ってた。

 それも今日からは近くの学校に転入したことで、電車で移動する分の時間がなくなった分やりやすくなった。


小巻(……今日はまだまだ明るい時間ね)


 活動場所も分散してたけど、これからは本格的に見滝原で活動するようになりそうだ。

 一応、縄張りでトラブルになったり争う魔法少女が多いってことは知っている。

 キュゥべえはあまり気にしてほしくないと言ってたし、あたしもそんなことで争うのは馬鹿らしいと思ってるけど。

 縄張りどころかグリーフシードを奪おうと襲ってくる奴までいるくらいだ。広く活動してると無用なトラブルを拾いやすくはなるかもしれない。



1人気のある場所を探す
2人気のない場所を探す

 下2レス


19以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 19:46:00.13aFD3NZgjO (4/9)

2


20以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 19:47:38.32mTDXugZe0 (2/8)

ここは1で。


21 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 20:02:33.75scB2S9al0 (7/13)



 住宅街から大きな通りのほうに出る。

 人で賑わう場所で魔力がないか一通り探っていると、ちょうどその中に独特の反応を感じた。


 ……やってやるか。



・ところでこの話で戦闘を安価でやる?やるならコマンドとか作って魔力とか詳細に管理することになるよ。
やる/やらん

 下2レス


22以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 20:06:41.25mTDXugZe0 (3/8)

久しぶりにやりたいところだけどスレ主さんが面倒ならやらなくても良いのでは?


23以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 20:10:41.89aFD3NZgjO (5/9)

やる
↑にあるように時間かかるならやらなくてよし


24 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 20:51:12.51scB2S9al0 (8/13)

おけー 需要があるならやります
どうせ結末決まってるならテンポ悪くならんかと心配になったもので…
-----------------------------------------------------------


―鳥かごの魔女結界



 『魔力』ってのを感覚で察せるようになったのもどのくらい経ってからだったっけ。

 あたしたちのソウルジェムは魔力に反応して光る。最初はそれを見ないとわからなかった。


 結界に足を踏み入れると、『お高く止まった』魔女の姿が目に入った。

 鳥かごの中にいて、なんだかすでに捕らわれてるみたいだけど。


 周りには鳥のような使い魔が飛んでいる。



小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:2個
・[100/100]
・[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:魔女Roberta  <-攻撃対象A
  使い魔Gotz×7  <-攻撃対象B

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
2ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
3バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


25以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 21:05:45.56mTDXugZe0 (4/8)

久しぶりの戦闘安価ですね。

とりあえず1で使い魔を一掃してから2かな?



26以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 21:07:18.16mTDXugZe0 (5/8)

失敬、使い魔も飛んでるみたいだからいきなり2で。
安価↓


27以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 21:08:38.86aFD3NZgjO (6/9)

2
外したら即撤退


28以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 21:12:43.57aFD3NZgjO (7/9)

2が2つあるけど↑は投刃って方で


29 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 21:39:46.71scB2S9al0 (9/13)



 使い魔を先に蹴散らしてもいいけど……的が大きくない上に飛んでるときた。


小巻「だったら、ここからってのもアリよね」


 斧の柄を力強く握り込み、大きく振って勢いをつける。

 当然ながらこれで使い魔一体一体なんて狙ってられない。

 こちらから捕らえるまでもなく魔女が捕まっててくれるのなら、使い魔を無視したっていいわけでしょ?


小巻「ま、これで外したら修行して出直してやるわよ」


 魔女に向けて斧をぶん投げると、鳥かごごと魔女を粉砕してやった。



小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


――――


 結界から出れば、見滝原の中心街に戻ってくる。駅前も近い。

 そこであたしは見覚えのありすぎる制服姿を見てしまった。




30以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 21:42:32.56mTDXugZe0 (6/8)

槍投げかハンマー投げかはわからないけど、オリンピックでも金が狙えそうですねw


31 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 21:56:21.31scB2S9al0 (10/13)



小巻「アンタはまだあんな学校通ってるんだ? 辞めちゃえってあたしもみんなも前から言ってるのに」

小巻「まあもういいわ。あたしはもうそっちの生徒でもないし」

織莉子「……」


 今はまだあたしも同じ制服だけど……まあそんなことはいい。


織莉子「なぜあんな事件を起こしたの? 無視するか合わせておけば自分は何事もなく過ごせたのに」

小巻「何を勘違いしてるのか知らないけど、あたしが退学を決めたのは自分の意思よ。バカバカしくなったの」

小巻「アンタなんかのためなわけないでしょ」


 いつもと同じ能面のような澄ました顔。そんなところが苦手なんだ。こいつのことは。

 それでいて、まだ納得してなさそうな顔していた。

 同じ街に住んでるとはいえ、学校も違えばこうやって偶然会わない限り、ほとんど顔を合わせることはなくなるだろう。



1何が納得できない?
2まだ何か未練でもあるの?
3自由安価

 下2レス


32以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 22:08:14.66aFD3NZgjO (8/9)

2



33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 22:08:59.05cD7YL7eg0 (1/1)

a


34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 22:10:39.64mTDXugZe0 (7/8)

3、ちょっと話があるから付き合えとすぐ近くの自動販売機の方へ連れて行く



35 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 22:15:59.93scB2S9al0 (11/13)

----------------------------------------
>>5 ★『相談したい事がある』『話したいことがある』のみの安価は不採用とします。必ず話す内容まで書いてください。
話す系は内容まで書かないと駄目な世界なんだ…!

1何が納得できない?
2まだ何か未練でもあるの?
3自由安価

 下2レス



36以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 22:25:40.19mTDXugZe0 (8/8)

失礼、久しぶりなんで忘れてましたw

3、自販機の方に行ったら織莉子に白女に居続ける理由を聴き、話の最後にあんたも見滝原に来ないかと話す。

環境がかわるって結構色んなものが見えてくるものなのよね。
あんたがあんな学校に居続ける理由ってなんなのよ?
別に白女でなきゃいけない理由がないなら、あんたも見滝原中に来たら何か新しい発見があるかもよ?


37以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/09(月) 22:34:26.03aFD3NZgjO (9/9)

2取り消しで↑



38 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 23:14:59.51scB2S9al0 (12/13)


小巻「ま、あたしのほうは結構楽しくやれてるわよ。環境が変わるって色んなものが見えてくるものなのよね」

小巻「アンタはあんな学校に居続けたい理由があんの?」

小巻「白女でなきゃいけない理由がないなら、アンタもこっちにでも移ってみれば少なくとも今とは違うものが見えるかもよ」

織莉子「……平凡な市立では駄目で、白女でなきゃいけない理由はあったわ。でも今はどこに行ったって私の望むものは得られない」

小巻「……」


 冷静で諦めたような口調。

 未練? 結局こいつもあそこに通う大多数の生徒と同じように、学校の持つネームバリューに引きづられてるってこと?


小巻「……それって結局動くのが面倒くさいから同じところにいるってことじゃない?」

小巻「なくなったものに縋り続けるって、自ら負け犬で居続けてるみたいで虚しい生活ね」

織莉子「何とでも言えばいいわ」


 ああもう、気にしてませんって顔してるのもムカつく。

 こいつはいつもこうだ。何もないわけないだろうに無理に取り繕って、大人ぶって。

 見てるとイライラしてくる。そんなだからいじめられるんだ。


小巻「じゃあね負け犬さん。もうアンタとは会うこともないでしょうね」


 きっぱりと言ってやって、美国と別れた。

 ……一人になった後の帰り道でもあたしの心はモヤモヤとしていた。



―1日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]



39 ◆xjSC8AOvWI2021/08/09(月) 23:58:23.78scB2S9al0 (13/13)

――――――
2日目



 転入二日目。また新しいクラスメイトの名前を覚えられた。

 周りの人と話して、授業を受けて、お昼になる。



小巻「……ん」


 昼食の後、ポケットに着信の振動を感じて見てみると、前の学校の友達からのメールだった。

 『そっちは元気?』とか『楽しくやれてる?』とか、そんだけの内容だったけど。


 心配させないように返しておく。


「そういえば、浅古さんってカレシとかいるの?」

小巻「何よ急に?」

「何って、気になるじゃない! 勉強も運動もできるし、お嬢様でしょ? やっぱモテるのかなってさ!」

小巻「ムリ。まず出会いがないわ。元々いたの、女子校よ」

「あ~~、そっか~。そのハンデは大きいな~。じゃあ今のメールは普通に友達とかか」

小巻「ええ、浮いた話じゃなくて残念ね。前の学校の友達」

「まあ、出会いはこれからだよね! もしかしたらここで出来るかもしれないし!」

小巻「まあ、そうね」


 今まであんまり考えたことなかったけど、機会があるならそういうのも悪くない。

 普通の学校だとこんなことを話すんだ。



*昼休み行動*
1屋上へ
2購買部へ
3教室にいる
4校舎の外へ

 下2レス


40以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 00:06:37.35ZW4l5ggu0 (1/5)

1


41以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 00:08:52.33yZ/tSmsXO (1/2)

2


42 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 00:13:32.06fH5NdM+l0 (1/7)

----------------------
今回更新はここまで。
次回は10日(火)19時くらいからの予定です


43以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 00:22:19.03ZW4l5ggu0 (2/5)

乙です。

久しぶりの安価、やっぱり面白いです。
>>36はなんか失敗したくさいですが^^;


44以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 00:31:24.84yZ/tSmsXO (2/2)





45 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 20:15:47.78fH5NdM+l0 (2/7)



「ちょっと購買いってくるね」

小巻「購買? そういえばあるって言ってたわね」

「うん。飲み物とか自販機で買うより安いのもあるんだよね。……あっ、浅古さんにはいらない情報だったかなぁ」


 昨日は結局寄らなかったっけ。

 飲み物や食べ物じゃなくても文房具とか足りなくなることがあるかもしれないし、何があるかくらい見ておいてもいいか。


小巻「あたしもついてくわ。どんなところか見に行ってみる」

「おけー、じゃーいこー!」


 ついてってみると、そこは広くない一室に所狭しと棚が並んだ部屋だった。

 パンや弁当にお菓子などの食品やら、あと文房具もペンやノートだけでなく色々品揃えがあるみたい。

 昼休みだけあってそこそこ混んでいる。


「買いたいものはある? ないんだったら一人で並んできちゃうね」

小巻「そうね。混んでるみたいだしあたしはいいわ。今日は見にきただけだし」


 レジからは快活な声が響き、流れ作業的に会計が済まされている。忙しそうだ。

 外で待っていようかと思ったところで、なにやらレジでもたついてる人がいるのが目に入った。


小巻(これだけ並んでるんだから、その間にお金準備しとけばいいんじゃない……?)


 下1レスコンマ1桁
0or1


46以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 20:21:35.81ZklSQnOI0 (1/2)




47 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 20:47:28.44fH5NdM+l0 (3/7)



 そんなことを思っていると、今度は硬貨の落ちる音がした。


小巻「気をつけなさいよ。ほら」


 こいつは同じクラスの生徒だ。……今思い出したけど、昨日屋上にいたのもこいつだった。

 呆れ半分だけど、ちょうど手が空いてたから落ちた小銭を拾って渡す。


「……うん」


 すると、相変わらず意地でも張ってるみたいに無愛想に、それだけの反応を返して会計を済ませた。

 ……別にお礼とかしてほしくてやったんじゃないし、いいけど。


 予定通り外に出て待つ。

 その後も、すれ違う時にそいつはチラチラと視線を送っていた。

 なんと表したらいいかわからない微妙な表情だった。



1何?
2今度から会計の前に準備しておいたら?
3友達を待ってるの
4自由安価

 下2レス


48以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 20:57:56.50ZklSQnOI0 (2/2)

自己紹介して名前を聞く

あたしは浅古小巻
昨日転校してきたの
あなたの名前は?


49以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 21:00:37.393OnIX5EVO (1/3)




50 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 21:31:17.45fH5NdM+l0 (4/7)



小巻「……アンタ、名前なんだっけ? 他の人から聞いたことがあると思うけど忘れたの」

小巻「あたしは浅古小巻。昨日ここに転入してきたんだ」

「知ってる。昨日からみんなの注目の的だし」

小巻「そう? 好きにやってるだけだけど」


 なんだか卑屈っぽい喋り方に感じた。

 一言二言言葉を交わしたところで、待ってた子が戻ってきた。


「浅古さん、おまたせ! ……あれ? 呉さんもいたんだ。何か話してた?」


 そういえばそんな名前だった、と聞いてから思い出した。

 すると、名前はわかったからもういいでしょ、とでも言いたいのか。


「別に……もう行くよ」


 ……どこかへ去っていった。

 まあ、そういう奴もいるでしょう。気を取りなおした。


小巻「あたしたちも戻る?」

「うん。次は移動教室だし、準備もしなくちゃね」



――――
――――


51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 21:37:07.31ZW4l5ggu0 (3/5)

昨日屋上にいたのキリカだったのか。


52 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 21:52:04.70fH5NdM+l0 (5/7)



 それから放課後。

 今日は塾もあるし、魔女狩ってる余裕はないかな。


 ……でも、その前に少し時間もある。


1校内
 a屋上
 b図書室
 cその他
2白女の友達とメール
3自由安価(校外の場所移動は時間がかかりすぎるので無理)

 下2レス


53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 21:56:07.493OnIX5EVO (2/3)

2


54以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 21:57:55.71ZW4l5ggu0 (4/5)

屋上に行って2


55 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 22:37:17.07fH5NdM+l0 (6/7)



 教室に残り続けるのも人が減って寂しいし、場所を変えようか。

 リフレッシュがてら屋上にでも行こう。――階段を上りながら携帯を取り出した。

 昼はこっちのことを聞かれたけど、あたしだってあっちがどうなってるか全く気にならないわけじゃない。


 屋上に足を踏み入れたところで、黄昏れてる先客の姿が見える。

 クラスメイトの。人づてに二回は聞いたから名前は一応覚えた。


小巻「アンタこんなところで何してんの?」

「な、なんでもないよ! ていうか……そっちこそ!」


 足元に目をそらした気がする。

 そっちに何が? と思ったけど、何もなかった。


小巻「あたしはちょっと次の予定までに時間があったから、風に当たりながら暇を潰そうと思ってただけだけど。……アンタは一人で元気そうね」

「全然元気じゃないよ。私は……どうせ君みたいにはなれないんだから」

小巻「あたしみたいに?」


 何のことかわかんないけど、あたしには理解できないくらい何かしょーもないこと考えてるってことはわかる。



1言わないとわからない
2何を悩んでるの?
3自由安価

 下2レス


56以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 23:04:31.54ZW4l5ggu0 (5/5)

2+購買の時のことで何か言いたいことがあるのかと尋ねる。

あんたお昼の時のことであたしに何かいいたいことでもあるの?
面と向かって話せないなら、あたしがいないと思って独り言でもつぶやきなさいよ
あたしはメール打ってるから、誰かさんの独り言がたまたま聞こえたらあたしも独り言をつぶやくから。


57以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/10(火) 23:13:40.953OnIX5EVO (3/3)





58 ◆xjSC8AOvWI2021/08/10(火) 23:58:28.07fH5NdM+l0 (7/7)



小巻「……何を悩んでるの? どうせくだらないことなんでしょうけど」

「……そうだね。どうせくだらないよ。君は悩んだこともないんだろうし」


 こうやって話を終わらせようとする。

 理解できないし理解したくもないし、煮えきらない態度が誰かさんと被ってムカついてきた。


小巻「昨日も今日も、何かこっち見てたじゃない」

小巻「そんなに話したくないなら、あたしはアンタのことはいないもの思うわ。だからアンタもあたしのことはいないものと思いなさい」

小巻「……そうやって、独り言だと思えばつぶやけたりはしないの?」


 わざと顔を背けて無視をするように、携帯に目のほうを向ける。

 『小巻はいい子だけど、みんながそんなに強いわけじゃないんだよ』 いつか、誰だったかに言われた言葉が響いた気がした。

 ……あたしには理解できない。


「……とりあえず、昼のことはありがとう」

小巻「はいはい」

「返事はするの? いないものと思うって言ったじゃん」

小巻「うるさい。独り言よ」

「無茶苦茶だよ……」


 ちょっとぶん殴ったろかこいつって思った。

 ちらっと見てみると、まだなにか不機嫌そうな顔が目に入った。一体何にふてくされてんの?



 そうしているうちに決めていた時間になって、あたしは下校した。



 ――――白女のほうは相変わらずだって。

 いつもと同じ先生の、進学校らしい実力主義の指導。相変わらず美国は陰口を叩かれる一方で腫れ物のようにされてる。

 あたしがいなくなってまだ数日だし変わらない、か。




―2日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


59 ◆xjSC8AOvWI2021/08/11(水) 00:01:53.54Ck/cJa7s0 (1/5)

-------------------------------
今回更新はここまで
次回は11日(水)19時くらいからの予定です


60以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 00:54:59.60OKF7VCtx0 (1/5)

乙です。

うーん、良い感じで安価が取れてるかどうか・・・
織莉子が銅転ぶのかまだわからないのが不安ですね。


61 ◆xjSC8AOvWI2021/08/11(水) 21:32:13.77Ck/cJa7s0 (2/5)

――――――
3日目



 放課後になったら勉強に身を入れたり、妹の相手をしたり、あたしの日常は相変わらずだ。

 ……そういえば、進路はどうしようか。

 元々白女には系列校もあるし、そうでなくても似たような場所に行こうと思っていた。

 『エリート』を集めたような雰囲気というのはもう知っている。


 もちろん良い意味もあって、決してブランドというのは名ばかりなわけじゃない。

 平凡な環境で努力もしてない人たちを超えた身分を持つ証明にはなるし、それに対する誇りはあった。


「小巻ー、何か考え事?」

小巻「まあ、少し。進路のことをね」

「うわ、偉い! 私なんてまだまだだと思ってた!」


 ……そんなことを新しくできた友達に少しこぼしてみたら、こんな反応が返ってきた。本当に何からなにまで新鮮。

 でも、白女に残してきた友達のことは気になるけど、こういう雰囲気も楽しいと思い始めてる。

 ここには本当に色んな人がいる。性格も学力の良し悪しもピンキリ。

 全員のことを深く知れたわけじゃないけど、もう一言くらいはみんなと話せてると思う。そのくらいにはあたしもこのクラスに馴染んでいた。




62 ◆xjSC8AOvWI2021/08/11(水) 22:37:53.71Ck/cJa7s0 (3/5)



 少し教室を見渡してみる。

 休憩時間の教室には、友達同士で話している人や、自分の席で何かしている人、寝ている人まで……思い思いに過ごしている生徒たちがいた。


「ところで、今日の放課後って空いてる?」

小巻「ん……今日ね」

「あ、なにか予定があるならまた今度でいいよ!」


 歯切れ悪く言ったのは、今日は魔法少女としての仕事もしたいと思ってたからだ。

 昨日は勉強に専念してたし、予定はなくても自分の意思で契約したんだからそっちも疎かにはできない。


小巻「何に誘おうとしてくれてたの?」

「近くに新しいカフェがオープンしたって雑誌で見たからどうかなって思って」

「それ私も見たよ!」


 ……話を聞いていると、あたしたちの会話に入ってくるヤツがいた。

 眠そうに大きなあくびとともに伸びをしていて、興味のある話題が聞こえてきたから起きたって顔に書いてあるみたいだった。

 絶妙に抜けてて憎めない感じの表情だ。




63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 22:46:47.32OKF7VCtx0 (2/5)

誰だ?
甘いものに目がないキリカかな?


64 ◆xjSC8AOvWI2021/08/11(水) 22:51:15.19Ck/cJa7s0 (4/5)



「それってクリーム山ほど乗ったパンケーキがあるとこでしょ? 私も気になってたんだ」

「じゃあ三人で行く?」

小巻「それなら今度の休みにでも時間をつくっておくわ。それでどうかしら?」

「うん!」


 さっそく休日の予定が決まった。

 ……別に大したやりとりでもないし、基本的に来るものは拒まずだ。

 全員のことを深く知れたわけじゃないし、話があまり弾まなかった相手にまで同じように興味を持ててたわけじゃない。


 だけどちょっとだけ、違和感はあった。


小巻「あんた……そんなんだっけ?」

「えっ? なにが?」

小巻「いや、いい。アンタのことそんな知らないし」


 転入して三日のあたしでも結構馴染めた。

 でもコイツは、『よくわかんない奴』って言われてたわりには今になって自然に馴染みすぎじゃないか――と。


――――
――――




 さて、放課後は魔女退治だ。




1人気のある場所を探す
2人気のない場所を探す

 下2レス


65以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:08:54.38OKF7VCtx0 (3/5)

うわっ、こりゃ契約したくさいなキリカ・・・

安価は2



66以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:10:59.222E6M7dr8O (1/3)

1


67 ◆xjSC8AOvWI2021/08/11(水) 23:22:02.17Ck/cJa7s0 (5/5)



 校舎から離れると、街の中心のほうへと進んでいく。

 どこを回るかは気まぐれだけどルートはいくつか決まってる。




 下1レスコンマ判定
0~30 遭遇判定1
31~60 遭遇判定2
61~80 使い魔
81~ 魔女


68以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:27:47.582E6M7dr8O (2/3)




69以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:28:23.60OKF7VCtx0 (4/5)

ほいさ


70以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:29:47.29OKF7VCtx0 (5/5)

お、どっちにしろ遭遇判定2か。誰だろ?



71以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/11(水) 23:35:10.512E6M7dr8O (3/3)

マミじゃね?


72 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 00:03:12.04GSTI77Qo0 (1/10)



 ……魔力の反応。

 もうかなり判断できるようになってきたはずだけど、魔女だか使い魔だかわからなかった。


 とはいえ、そんなことは重要じゃない。そう思い直して結界の位置を探りはじめる。

 結界の扉はすでに開いていた。


小巻(結界からすると魔女のものみたいだけど、綺麗なくらい使い魔がいないわね……)

小巻(もしかすると、もう誰かいるのかしら。だから判断できなかった?)


 だとしたら喧嘩売りに来たと思われるのはよくない。

 苦戦してなければあたしはよそを探ろうかと思って、気づかれないように結界の最奥を覗いてみると、掛け声のようなものが聞こえてきた。


「ティロ・フィナーレ」


小巻「……」


 その直後に白銀の大きな銃身から魔力が弾け、結界が消える。

 センスを疑いたくはなるが、効果は抜群のようだった。




73以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 00:08:02.20Gx32l5Xk0 (1/5)

マミさんだったか。
魔法少女を気恥ずかしく思ってる小巻からしてみれば、ティロ・フィナーレは微妙だったかw


74以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 00:20:32.90QWIIjsKNO (1/1)

小巻の性格的にマミとは争わないと思うが


75 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 00:31:38.68GSTI77Qo0 (2/10)



「あら? そこに誰かいるの?」


 魔法少女がこちらを振り返る。

 攻撃的な素振りには見えないけど、声色にはやや冷たさを感じた。

 ろくでもない奴もいる中で、初対面の相手なんかいきなり信用できないのはあたりまえか。


 魔法少女は続けて言った。


マミ「私のほうから自己紹介しなくちゃね。私の名前は巴マミ。この街の魔法少女よ。あなたはどこから来たの?」

小巻「あたしは浅古小巻。そういえばこの街の魔法少女とは話したことなかったわね」

小巻「一応、住まいはこの街よ。遠出することも多くてここ以外でも狩ることがあったの。まあ、これからはこっちで活動することが増えると思う」

マミ「そう。余計なお世話かもしれないけど、事前に話しておいたほうがいいと思うわ……何かと物騒なことがあるから」

小巻「……そうみたいね」


 マミの言うとおり、あたしも実際に襲われたことはあった。よくあることらしい。


マミ「でも、ここなら安心していいわよ。今のところ他に魔法少女はいないし、危ない人が来たら私が対処するから」

マミ「“あなたも、この街のために戦ってくれるのなら”……私は喜んで迎え入れるわ」



 何か含みを感じるけど……。



1よろしく
2あなたもグリーフシードのために人を襲う奴が嫌いなのね
3あなたはグリーフシードのために戦うのが嫌いなのね
4自由安価

 下2レス


76 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 00:53:38.68GSTI77Qo0 (3/10)

----------------------------
今回更新はここまで
次回は12日(木)19時くらいからの予定


77以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 07:24:26.01Gx32l5Xk0 (2/5)

1+3

初対面だし無難な挨拶で済まそうとするが、小巻が襲われたというのが杏子だった場合ポロリと杏子の名前を出してしまう。

まぁ、いきなりだし初対面の相手を信用出来ないのは当然よね。
あたしもGSを佐倉みたいに他人を襲ってまで奪おうなんて思ってないから。


78以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 08:33:24.37pSdWUXPtO (1/1)


これって1+2じゃね?


79 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 19:58:21.41GSTI77Qo0 (4/10)


小巻「よろしく。あなたはグリーフシードのために戦うのが嫌いなのね?」

マミ「……そうね。だって、人を助けるのが私達の使命でしょう? グリーフシードを目的にしたら本末転倒よ」

小巻「そういう相手だったら喜んで迎えられないってことね」

マミ「……」


 感じた『含み』を率直に言ってみれば、マミは意図を測るかのようにあたしをじっと見た。

 危ない人が来たら対処するって言ってたし、マミのほうが縄張りに対して重いものを背負ってるんだろうとは思う。


小巻「安心してよ。あたしも同意見だわ」

マミ「それならよかった。よろしくね、浅古さん」


 たまには話が通じる奴もいるらしい。

 『魔法少女』やりはじめてから、珍しくそう思ったけど――。


マミ「この後もパトロールを続けるなら一緒にどうかしら?」

小巻「ええ、それでもいいわよ。あたしも始めたばかりだったし」


 断る理由もないので了承して、今日はマミと行動することになった。

 魔法少女と一緒に魔女を探したり倒したりってことは今までにない経験だ。


 ――――同意見だしあたしは争う意味もないけど、もし争って排除し合ったらそれって他の縄張り争いと何か違うんだろうか?

 今まで縄張りを意識したことがなかった身としてはそういうふうにも映ったところもあった。



 それから二人で街を歩いているうちに、また魔力の反応を見つける。





80 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 20:14:48.72GSTI77Qo0 (5/10)



マミ「浅古さん、わかるかしら?」

小巻「もちろんわかるわ」

マミ「使い魔の魔力ね。二人ならすぐに片付けられると思うけど……」


 マミは言葉は不自然に止めたが、足は止める気はないようだった。

 一体何を考えたのかあたしにはわからなかった。


小巻「そうね、すぐでしょうね」

マミ「! ええ。行きましょう。恐らくこの奥よ」


 マミが裏通りのほうを指す。あたしもそれに頷いて、マミに並んで進んでいった。



―鳥かごの魔女結界



 この結界は知ってる。この前の魔女の残党だ。



小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


仲間:
マミ 状態:正常

敵:使い魔Gotz×5

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


81以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 20:23:42.28ytyXIhdC0 (1/1)

1かな


82以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 20:24:30.165NTrqEKwO (1/3)

1


83以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 20:28:27.355NTrqEKwO (2/3)

空飛んでたらマミのリボンで引きずり下ろしてほしいな


84 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 20:43:38.20GSTI77Qo0 (6/10)



 こんな小物だけなら小細工はいらない。踏み込んで斧を振るいにいった。

 あたしには盾がある。こう見えて隙はない。


小巻「!」


 ――そう思っていたが、マミは器用に斧の軌道から外れた使い魔を撃ち落としていた。

 おかげでガードを使う必要も拘束を使う必要もなくなった。


 大振りな攻撃はあたしがやって、漏れた敵はマミがやる。なかなか作戦としてはいいものじゃない?


マミ「……これで全部ね」

小巻「やっぱりすぐ終わったわね。こんなところさっさと出ましょ」


 たった五匹だけの使い魔でも逃げられるのは厄介だ。翌日まで探し回るハメになることもあるし。

 けど、今回に限ってはその心配もなかった。

 やっぱり、一人だとやりづらいところもある……か。そんなことを思いながら、再び街中に戻っていった。



―3日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


85 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 21:34:23.51GSTI77Qo0 (7/10)

――――――
4日目



小巻「……やっぱり。制服でわかってたけど、ここの生徒だったのね」

マミ「私は他校の生徒かと思ってたわ。制服が違うもの」


 今日になって、廊下でマミを発見した。

 他のクラスまではさすがに把握してなかったし、もしすれ違ってたとしても今までは意識から漏れていたんだろう。


小巻「制服のことはちょっと都合があるのよ。多分次の週にもなれば届くでしょ」

マミ「最近転入してきたの?」

小巻「ええ、その通り」

マミ「まさか同じ学年にいただなんてね」


 初めて会った時と比べて打ち解けてきた感じがする。


マミ「同じ街に住む魔法少女同士、話しやすいほうがいいわよね。今度、一緒にお茶でもいかがかしら?」

小巻「それは考えておくけど……マミは長くやってるの? 今のところ他に魔法少女はいないって言ってたけど、ずっと一人?」

マミ「長いこと一人だったわ」

小巻「その間誰も契約しなかったの?」

マミ「いいえ、そういうわけじゃないわ。……脅すわけじゃないけど、あなたも気をつけてね。魔女にも魔法少女にも」


 マミの言葉は重い。経験を伴わないような軽い言葉ではなさそうだった。

 でも、そんなの今更。当然のことだ。


小巻「言われなくてもわかってるわよ」

マミ「私もできるだけそのお手伝いをするわ」



 マミと連絡先を交換した。


――――
――――


*放課後*
1魔女狩り(一人)
2魔女狩り(マミを誘う)
3マミのお茶会の誘いに乗ってみる

 下2レス


86以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 21:44:46.97Gx32l5Xk0 (3/5)

クラスメート達との約束とかぶらないように3、そのあと1


87以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 21:46:00.245NTrqEKwO (3/3)

2
と思ったけど↑


88 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 22:35:15.64GSTI77Qo0 (8/10)



 放課後になると、さっそくマミの誘いに乗って一緒にお茶をすることになった。

 カフェだったら週末に行くクラスメイトとの約束にも被るんじゃないかとも思ったけど、自宅に招いてくれるらしい。


 キッチンのほうからいい香りが漂ってくる。まさか淹れてくれるとは。


マミ「紅茶が入ったわ。どうぞ召し上がれ」

小巻「思ってたより本格的ね。ケーキも焼いたの?」

マミ「趣味なのよ」


 マミの雰囲気は、どちらかというと白女に通うような身分の人たちにも似てるけど……

 いや、ここまで紅茶もお菓子作りも自分で極めようとする人はそうそういないだろう。

 単に努力家なのかもしれない。



*雑談*
1戦い方についてアドバイスをもらう
2お茶の淹れ方についてアドバイスをもらう

 下2レス


89以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 22:40:54.79h7uZRfhYO (1/1)

1


90以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 22:45:58.21Gx32l5Xk0 (4/5)

1で。


91 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 23:33:53.75GSTI77Qo0 (9/10)



小巻「ところで、マミはあたしより契約してからの経験があるのでしょうね。あたしの戦い方について気になるところはあった?」

マミ「武器からしても攻撃が大振りになりがちじゃないかとは思ったけど……何かカバーできる手段は用意していたかしら?」

小巻「いざとなれば盾があるし、バリアを張ることも出来る」

マミ「思ったより器用なのね。でも過信はしすぎないほうがいいかも」

マミ「近づいての攻撃はどうしても危険が伴うものだし、バリアが絶対に破られないとは限らないから」

小巻「……回避できるならそのほうがいいとは思ってるわ。でもあれこれ考えるより先にぶちのめしたほうが早いって思っちゃうのよね」


 そう言うと、マミはどこか懐かしそうに笑う。


マミ「近接系の子ってそう思いがちなのかしらね……。間違ってはいないのだけど、ちゃんと考えないと危ないことがあるわね」



 そのあとも雑談を交わしながら、マミとお茶を楽しんだ。

 魔法少女とこうしてプライベートでお茶するなんて考えたこともなかったけど、いい情報交換になったと思う。


 ――――それから、帰り道。



小巻(今日は少し遅くなったし、明日の予習もしたいから魔女狩りはするとしても少しかしら……)

小巻(まあいいわ。少しだけ寄り道してから帰りましょう)


 暗くなってきた道を、少し回り道をして帰路の方向を目指す。

 その途中で魔力の反応を見つけて、やっと結界の最奥までたどり着いたところだった。

 その倒すべき姿を目にした瞬間。


 結界が、消えた。


小巻(あれ……?)

小巻(……今のところ他の魔法少女はいない、って言ってたわよね?)




―4日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


92以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/12(木) 23:37:43.57Gx32l5Xk0 (5/5)

さて、誰かな?


93 ◆xjSC8AOvWI2021/08/12(木) 23:53:35.52GSTI77Qo0 (10/10)

---------------------------------
今回更新はここまで
次回は13日(金)19時くらいからの予定


94 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 19:18:35.75IrZxcVMF0 (1/6)

――――――
5日目



 休憩時間になると、あたしは昨日のことを早速マミに話しにいった。

 昨日のうちにメールでも伝えたけど、どうせすぐ会えるなら対面のほうがいい。


マミ「そう……それはおかしいわね。新しい魔法少女が誰か来ているのか、まさか」

小巻「心当たりでもあるの?」

マミ「……いいえ。可能性としては色々と考えられると思う。でも、結界にいて魔女の手前にまで行ったのなら、浅古さんはその魔法少女とも会ったんじゃないの?」


 マミの抱いた疑問は、あたしも考えてみてすぐに気づいた疑問だった。


小巻「そうよね、普通は」

小巻「考えてみればおかしかったのよ。魔女にたどりつくまでの道のりもたどりついてからも、それまで誰か戦っていたようでもなかったし突然すぎたの」

マミ「速攻で魔女を倒して去ったってことかしら……とすると、かなり強力な魔法少女かもしれない」


 マミの言うとおり、相手はわざと接触を避けたってことなんだろう。結局はコソコソと逃げたってことだ。

 グリーフシード目当てではないとはいえ、横取りされたみたいなものだからいい気はしない。


マミ「警戒しておくに越したことはないわね。一度キュゥべえにも聞いてみるわ」




95 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 20:41:39.25IrZxcVMF0 (2/6)



 ――――それから教室に戻ってみると、クラスメイトからはこんなことを言われた。


「最近よく教室を出てるよね。もしかして、さっそく他のクラスの人とも仲良くなったの?」

小巻「まあ、そうね」


 関わったきっかけは魔法少女のことだけど、マミは他のクラスの生徒だし間違ってはいないか。


「えー、さすがだなあ」

「浅古さんって誰とでも気兼ねなく話すし、ズバッともの言うよね。さっきの授業だと先生の間違いまで正してたのカッコよかった~」

「ねー。それあたしにはムリ! まず訂正できるほど授業わかんない!」

小巻「事前に予習してたらわかるようになるわよ。勉強なんてやるかやらないかの違いでしょ?」


 あたしからすればこの学校の人はどうにもやらずに諦めてる人が多いように思えた。

 他にやりたいことがあるならあたしから強制する気はないけど。


 そんな話をしていたあと、休みの約束をしてた子があたしに頼み事があるって言ってきた。明日は土曜――約束は明日だ。


「ねえ、明日ちょっと勉強も見てもらってもいい? カフェで勉強会ってのも王道でしょ?」

小巻「確かにそうね。あたしは構わないけど」

「あ……、呉さんもどうかな?」


 白女の友達とも前は勉強会開くこともあった。

 といってもこの二人とじゃ、あたしの勉強にはならないかもしれないけど。


「えーべんきょう…………誰かといっしょだったらちょっとは捗るかな?」


 ……あまり返事を期待してないみたいな遠慮がちな誘いだったけど、本人は気にしてないようで結局こいつも頷いた。




96 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 21:30:41.24IrZxcVMF0 (3/6)

――――
――――



 放課後、今日は習い事があった。ここからそう離れた場所ではない。

 予定の場所に向かう途中、マミからメールが来たことに気づく。


小巻(キュゥべえから無事に話を聞けたんだ)


 でも、肝心の内容がよくわからない。わからないまま終わっている。

 『どうやら契約した覚えのない魔法少女がいるっぽい』……というなんとも曖昧な内容だった。

 誰も何かされたというわけじゃないから噂はこの程度に留まっていた。



 それから予定を終えて、その帰り道。



 繁華街の近くを歩いていると、クラスメイトの姿を見かけた。


小巻「あたしは用事があったけど、あんまり夜にうろつかないほうがいいわよ」

「私も用事があるんだよ」

小巻「どう見ても買い食いしてるように見えるんだけど」

「……。 ついで!」

小巻「だといいけど。明日はよろしくね」




―5日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


97以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/13(金) 21:37:12.01JIaHP/Pc0 (1/2)

状況的にやっぱりほむらですよね、時間停止があるから。


98 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 21:54:59.22IrZxcVMF0 (4/6)

――――――
6日目



*「おまたせしましたー。『エベレストデラックス苺パンケーキ』でございます」

「わぁ!」


 パンケーキが運ばれてくると沸き立った。

 ――――あたしたちは新しくオープンしたというカフェに来ていた。


「すごいね! 写真撮ろ写真!」

「それより早くたべたい!」


 『山ほど乗った』という表現はまさにそのとおりで、マミのところで食べたような上品なケーキとは趣が違うが何しろインパクトがある。

 こういうのが好きな人にはたまらないだろうって思えるメニューだ。

 カフェ自体の雰囲気も、内装は綺麗だしゆったりとしていていい感じ。


「クリームもすごいけど生地もふわっふわだよ!」

小巻「量だけでなく質もなかなかいいみたいだし、美味しいわね」


 まずはみんなで舌鼓を打つ。




99 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 22:26:28.72IrZxcVMF0 (5/6)


「転入して数日だけど、浅古さんはこっちでの学校生活はどう?」

小巻「気楽にやれてるわよ。良い意味でまとまってなくて、面倒も少ないし」

小巻「もしかしたら、あたしにはこっちの雰囲気のが合ってるのかもね」

「やっぱりお嬢様学校って面倒多いの?」

小巻「派閥とか体裁とか、そういうの気にする人は多かったわね」


 あたしが白女から離れてからも数日。だけど、そんなにすぐには変わるものではない。

 いつもと同じ先生が授業して、あたしを除いて同じやつが通って。……相変わらず美国は陰口を叩かれる一方で腫れ物のようにされて。


「今日は一緒に来られてよかったー。それに呉さんも、話してみたら思ったより話しやすかったし」

小巻「こういうのが好きなのね。よく夜に買食いしてるの?」

「か、買食いはともかく甘いものはみんな好きでしょ」

「え、夜遊び疑惑? 夜買食い?」

「夜遊びはしてないよ……買食いはともかく」




*雑談*
1どう思ってたの?
2黄昏れてたのはもうよくなったの?
3自由安価

 下2レス


100以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/13(金) 22:34:54.45ndZ8zZcNO (1/1)

1と2


101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/13(金) 22:49:03.66JIaHP/Pc0 (2/2)

安価↑

追加で甘いものの話をしてる時にマミのことを思い出す。
マミの作ったケーキも美味しかったし、もしかしたらこの2人と話が合うかもしれない。
マミに紹介して本人から許可が出たら会わせてみよう。


102 ◆xjSC8AOvWI2021/08/13(金) 23:37:55.60IrZxcVMF0 (6/6)



小巻「思ったよりって、どう思ってたの?」

「もっと人を寄せ付けないタイプかと思ってたよ」

「えー、そうだった……?」

小巻「思い違いだったってことね。そういえば前に黄昏れてたのはもうよくなったの?」

「黄昏れてた? へ、私のこと? ……そんなことあったっけ?」

小巻「……まあ、アンタにとっても大したことなかったんならそれでいいんじゃない」


 そんな雑談を交わしながら、レモンティーを口に運ぶ。

 そのへんのカフェにしては本格的な紅茶だ。マミとのお茶会のことを思い出す。

 マミは学校の友達ともああしてお茶会を開いたりしてるんだろうか。



 パンケーキを堪能すると、机にノートを取り出した。



「じゃあ、そろそろはじめようか――――……勉強会!」

小巻「まずは何の教科から? どこからやる?」

「昨日の英語の宿題わかんないとこあったんだよね。あのへんから教えてくれると助かるよ」

「私も――」


 途中で飲み物を追加しながら勉強を見る。

 居心地は良い。学校で話すのと同じ雰囲気の延長みたいな感じだった。


――――――


103 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 00:16:42.28pp/KpTtw0 (1/13)

――――――


 魔力の砲撃を撃つ。


マミ「さて……これで『お終い“フィナーレ”』よ」


 魔女は声を上げることもなく、その技の名通りに消え失せた。

 代わりに遺したグリーフシードを拾い上げると、誰もいなかったこの場所に人のではない足音が駆け寄った。


QB「やあマミ。今日も順調だね」

マミ「ええ。仲間も出来たことだし、こんな魔女相手に後れを取っているわけにはいかないもの」

QB「なるほど、仲間という存在が人に元気を与えるんだね」

マミ「素敵な響きね」


 マミは柔らかく笑ったが、それからすぐに表情を戻した。


マミ「それで、昨日言ってた魔法少女については何かわかったの?」

QB「ボクもその姿は見てるんだ。小巻の証言もあるし、結界にいたから魔法少女だとは思うんだけど……」

QB「すぐに見失ってしまったんだ。彼女を追うことができなかったんだよ」

マミ「その魔法少女の魔法かしらね……?」

QB「彼女はボクに見つかりたくないと思っているのかもしれない。もしかしたら、他の魔法少女にも」

QB「……その目的が何かはわからないけどね」


 隠れて何かを企んでいるかもしれない者の存在。それはマミにとっても、心の休まらない事態であった。


マミ「一応、何もされてはいないのよね?」

QB「ボクの知る限りではその覚えはないね。他の魔法少女からも被害は聞いていない」

マミ「『他の魔法少女』? 今、他の魔法少女って言ったの?」

QB「……そうだね」

マミ「私と浅古さんとその魔法少女のほかに、この街に魔法少女がいるってことね? 最近増えたの? どうして言ってくれないのよ、もう……」



QB「ボクの使命は、願いのある者と契約することだからね。伝える前にも増えることはあるよ」

QB「いつか、マミとも会うかもしれないね。その時はよろしく頼むよ。また仲間が出来るかもしれないからね」




―6日目終了―


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


104 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 00:23:55.59pp/KpTtw0 (2/13)

---------------------------
今回の更新はここまで
次回は14日(土)17時くらいからの予定


105以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 00:27:45.86BBN0id1j0 (1/12)

連日の更新お疲れさまです。

他の魔法少女、キリカか織莉子かはたまたさやかとかまどかって可能性もありますがw



106 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 17:43:44.78pp/KpTtw0 (3/13)

――――――
7日目



小糸「……今日も出かけるの?」

小巻「ええ。ちょっとね。なによ、寂しくなっちゃったわけ?」

小糸「べ、別に……そういうわけじゃないけど、学校も離れちゃってますます何してるかよくわかんなくなっちゃったから」


 魔女狩りのために家を出ようとすると、妹に呼び止められた。

 ……ますます、か。いつのまにそんな風に思われてたんだろうか。


小巻「行ってくるわね。今度の休みには一緒にお出かけでもしましょ」

小糸「! 約束だからね? 行きたいとこつれてってもらうからね!?」


 なんか機嫌を取るみたいになってしまった。

 たしかに最近家族で何かをすることもどこかに行くこともしてなかったな……なんて考えた。



 街を回りはじめる。休日の日中、街は活気に満ちているように見えた。



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


107以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 17:51:59.07BBN0id1j0 (2/12)

ほいさ。


108 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 18:16:19.09pp/KpTtw0 (4/13)



 ……しかし、こんな場所にも『沸く』のねぇ。


 魔力を察知して警戒を強める。魔女よりも不安定な魔力の気配がした。使い魔だけの結界だ。

 大きな建物の裏に回ってみると景色が揺らぎ始めた。



―薔薇園の魔女結界



 宙に浮かんだ使い魔があたしを見てベルを鳴らす。

 鋏を持った使い魔がこっちにワラワラと近づいてきて、空を飛ぶ使い魔はその上をくるくると飛び回っている。



小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:使い魔Anthony×3 <- 攻撃対象デフォルト
  使い魔Adelbert×4
  使い魔Adelbert(幼)×2

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


109以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 18:20:55.69BBN0id1j0 (3/12)

1で充分かな。


110以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 18:41:39.02AKBnHEZUO (1/6)

1


111 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 19:05:34.84pp/KpTtw0 (5/13)



 まずはまともに接近戦を挑んでくる奴らから蹴散らすのが早いかしら?


 鋏が斧に勝てるわけがない。このくらいは一気に押し切れる。

 斧を振るえば、三体をいっぺんに倒すことが出来た。


 それより、ちょっと鬱陶しいのは飛び回ってるやつのほうかな。


小巻「ああもうっ、ジリジリうるさい!」



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3


112以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 19:08:44.09BBN0id1j0 (4/12)

どうだ?


113以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 19:09:35.86BBN0id1j0 (5/12)

あれま、あいかわらずコンマ運がないなぁ・・・


114以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 19:18:40.36AKBnHEZUO (2/6)

コンマだからしゃーない


115 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 19:35:31.07pp/KpTtw0 (6/13)

小巻さんも呪われるん…?
---------------------------------
劣勢:15



 突進を盾で受け止める。

 それからベルの使い魔に斧を振るうが、いつのまにか足元に張り付いた小さい奴のせいで思ったように踏み込めなかった。

 ひとまず絡みついた茨を振り切って、踏み潰す。……イライラしてきた。


小巻(もう小さいのはいないわね? あとはこれだけ――!)


 残る使い魔はベルの四匹。

 飛び回る使い魔たちを潰していき、あと一匹となったはずだった。


小巻「ああっ!?」


 いつのまにか一匹がいない。

 気づけばすでに手の届かないほうへと空高く飛んで逃げていた。


小巻「逃げるなバカ! 叩き切ってやるからきなさいよ! くっ、見失った……」



 ……周囲から結界が完全に消える。

 そのうちまた会えると信じて、魔女探しを続けるしかないか。



★ガードを3ターン分を使用しました。

小巻 魔力[84/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]



 下1レスコンマ判定 2/3
0~20 使い魔
21~40 魔女
41~50 逃した使い魔


116以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 19:37:45.47AKBnHEZUO (3/6)




117以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 19:40:36.32BBN0id1j0 (6/12)

惜しい、魔女じゃないのは残念ですがいきなり再戦ですね。


118 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 19:57:07.74pp/KpTtw0 (7/13)



 最初に探索していた住宅街付近をもう一度歩き回ってから、川を越えて探索の範囲を広げていった。

 あの使い魔、案外遠くまで逃げたらしい。

 ……駅の近くまで来たあたりで再び魔力の反応を見つけた。



小巻「――――まったく、面倒をかけさせられちゃったわ」



 残りは一匹。あれから増えてもいない。

 見つけてしまえばこっちのものだ。路地裏の隅に潜んでた使い魔を仕留めて、やっと肩の荷が降りた気分になる。


 さて……あんまり遅くなるとまた心配されるし、あと少し回ったら帰ることにしようか。



 下1レスコンマ判定 3/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 20:02:03.17BBN0id1j0 (7/12)

魔女こい!


120以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 20:02:35.38AKBnHEZUO (4/6)




121以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 20:03:40.33BBN0id1j0 (8/12)

うああああああ・・・


122 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 20:33:30.60pp/KpTtw0 (8/13)



 少し繁華街のほうを見て回っていると魔力の反応を見つけた。

 また使い魔。

 今度こそ漏らさないようにしなきゃ最悪明日まで延長戦だ。意気込んで使い魔の結界を見つけにいく。



―マジシャンの魔女結界



 人気もなく殺風景な場所に、どこか華やかな景色がチラついて見えた。

 そこに踏み入れるとどこかのステージのような結界に包まれる。


 居るのは小さなからくり人形だけ。



小巻 魔力[84/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:使い魔Mr.Clown×4

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


123以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 20:40:47.43BBN0id1j0 (9/12)

ここも1かな?


124以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 20:44:59.12AKBnHEZUO (5/6)

1


125 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 20:57:33.81pp/KpTtw0 (9/13)



 からくり人形はステッキを持って踊っている。

 そこに斧を振り下ろす。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3


126以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 21:03:47.82AKBnHEZUO (6/6)




127以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 21:04:53.71BBN0id1j0 (10/12)



ナイス!安価しなくて良かった・・・


128 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 21:26:10.77pp/KpTtw0 (10/13)

優勢:88



 使い魔を一刀両断に粉砕する。

 さっきの使い魔のように飛んで逃げるような心配もないだろう。


小巻「もう一発!」


 道化師の人形は跡形もなく消え去った。

 結界も崩れ、景色が戻る。……これで今日はもう帰ろう。


 ――――すっかり日常に戻った気でいた矢先、鋭い何かが迫った。


小巻「!?」


 咄嗟に目の前に盾を出す。

 あたしは驚いていた。相手のほうも驚いた顔をしていた。


「えっ……!?」


 それ以上の攻撃は来ない。

 そういえば、もう一人魔法少女がいるんだった。


小巻「……ああ、警戒しろって言われてたんだったわ」

小巻「キュゥべえの契約した覚えのない魔法少女って、アンタ?」




129 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 22:37:48.17pp/KpTtw0 (11/13)



「なんのはなし……?」


 あの時居合わせた魔法少女だったら、向こうはあたしのことを知ってるはずだ。

 今更とぼけたりするだろうか。それにあの時何もしなかったのに今になって襲ったのは?


小巻「……違うのね。じゃあまた増えたの?」

小巻「なんにしても、一体これはどういうつもりなのかしら?」


 昨日別れたきりだ。こんな身近なところに魔法少女がいるなんて思ってなかった。――まさか、クラスメイトが。

 襲ってきた強気はどこへやら、キリカは気まずそうな顔をしていた。


 ……呆れた。


キリカ「小巻だって気づいてなかったんだよ! わかってたらやらなかったって!」

小巻「違う人だったら襲う気だったの? まったく感心できないわね」

キリカ「うぐ……」

小巻「目的はグリーフシード? さっきの結界には使い魔しかいなかったわよ」

キリカ「……べつに戦ってたのが魔女でも使い魔でも関係ないよ。ちょっと八つ当たりをしてみようかなって思っただけだったんだ」

小巻「やっぱりろくでもない! ……それに、そんなことばっかしてると寿命縮めるわよ。ただでさえ変な魔法少女もいるんだからね」

小巻「ソイツとアンタは別人なんだろうけど、変な疑いもかかるかも」


 一応クラスメイトとして、これがあたしからできる最大限の忠告だった。

 こいつのことはあとでメールでもしておこう。詳しいことは明日だ。


1明日学校には来るわよね?
2アンタは何か聞いてないの?
3自由安価

 下2レス


130以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 22:53:37.25BBN0id1j0 (11/12)

やっぱりキリカだったか・・・八つ当たりということはまだ織莉子と会う前か。

1+キリカに色々と話して(強制的に)家まで送る

とりあえず明日話すことがあるからちゃんと学校に来ること!
あんたがこんな事しようとした理由とか何を考えて契約をしたのかとか聞くから逃げないこと!
・・・まぁ、襲ったのがあたしである意味良かったかも。
知り合いが知らないところで誰かを襲ってたなんて、取り返しがつかなくなってから知ったら目覚めが悪いしね。
あと、このあと変な気起こさないように家まで送るから!もう遅いし拒否権はないからね!


131以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 23:01:40.09QQzcY0K0O (1/2)


さすがファイナルガキ大将小巻
キリカが反論したらげんこつ、明日の朝迎えに行くを追加


132 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 23:47:53.29pp/KpTtw0 (12/13)



 ……明日。転入初日に見た時からたびたび空いていた席が浮かぶ。


小巻「明日、学校には来るのよね?」

キリカ「……行かないとダメ?」

小巻「駄目」

キリカ「だってこれでも気まずいんだよ」

小巻「悪いと思ってるなら逃げようとすんな」


 なんかへらへらした顔がムカついたのでげんこつを落としといた。

 悪いとは思ってるんだろうけど、全然本気で考えてはいなさそうだ。


キリカ「痛いんだけどっ!」

小巻「仕返しよ。これで済んでよかったわね」


 八つ当たりとか言ってたけど、思いつきみたいなもの?

 ろくに考えて行動してないんだろうなって気がした。ますます呆れる。


小巻「まだアンタとは色々話すことがあんのよ。あたしだけじゃなくてね。……今日はもう遅いし送ってく」

キリカ「そこまでしてもらわなくても……」

小巻「また変な気起こすかもしれないでしょーが! アンタの信用いま0だし、拒否権ないからね! で、道どっち!」

キリカ「……こっち」

小巻「本当にこれで済んで良かったわよ。魔法少女なんてろくでもない奴ばっかだけど、知り合いまでそうなったらさすがに気分が悪いんだから」



 ……道を教えてもらいながら、半ば強制的にキリカを家まで連行していった。

 それからあたしも帰宅した。



―7日目終了―


小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


133 ◆xjSC8AOvWI2021/08/14(土) 23:52:57.56pp/KpTtw0 (13/13)

----------------------------
今回の更新はここまで
次回は15日(日)18時くらいからの予定

ついに…連休という特大バフが切れる…。久しぶりに集中して書けてこちらも楽しかったです。


134以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 23:55:45.49BBN0id1j0 (12/12)

乙です。

今週はほぼ毎日の更新お疲れ様でした。
こっちも参加できて楽しかったです!


135以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/14(土) 23:58:05.43QQzcY0K0O (2/2)





136 ◆xjSC8AOvWI2021/08/15(日) 18:52:33.30BQ6SUKXw0 (1/5)

――――――
8日目



 新しい制服が昨日のうちに届いていた。

 あたしも今日からは他の生徒と同じ服装だ。朝教室に入った時にはクラス中から色々な反応が返ってきた。


「あ、制服変わってる!」

「前のもよかったけどこっちも似合ってるねー」

小巻「ありがとう。これでやっと見滝原中の一員って感じね」


 ひととおり反応をもらってから、あたしの横にいる存在のほうにも目を向けられた。


「あれ? 一緒にきたの?」

キリカ「まあちょっと……」

小巻「つれてきた」

「え!?」



 ――――学校での魔法少女会議にも一人増えた。




137以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/15(日) 18:58:49.05PSGGfAfS0 (1/2)

小巻の見滝原中の制服姿か・・・
スレ主さん、久しぶりですがイラストに描いていただけないですかね?


138 ◆xjSC8AOvWI2021/08/15(日) 20:17:46.88BQ6SUKXw0 (2/5)


マミ「確かに私達と『他の魔法少女』がいるってことはキュゥべえも言ってたのよ」

マミ「でも、あなたが……」


 マミは疑いの目で見てる。

 ……あたしはこいつのことについて、隠したりせずにあったことを伝えた。

 八つ当たりで人を襲うような奴。あたしだって、知り合いじゃなかったらただのろくでもない奴としか思わなかったかも。


マミ「聞いておくけれど、私達から隠れてる魔法少女については知らないのよね。……それにあなたでもない、と」

キリカ「知らないし、私じゃないよ」

マミ「そう。私は断定はできないけど、それはキュゥべえに聞けばはっきりするでしょう。でも、それでなくてもあなたの行いは良いとはいえないわね」

マミ「ここは私の縄張りよ。私は危険な存在には対処すると言ったの」

キリカ「……じゃあ私退治されちゃうの?」

小巻「ちょっと、喧嘩するな。ていうかアンタね、やっぱり悪いと思ってないでしょ」


 受けて立つとでも言いたさそうだったから割って入った。……『説教うざい』って顔に書いてありそうだ。

 マミの言い方もわざわざ煽るように好戦的に見えたけど。


 そんな様子を見て、やっぱり本気で考えてないと思った。

 しかしキリカもまだ納得できてないらしく、引き下がらずに言い返してくる。


キリカ「私はキュゥべえから言われたとおり、ちゃんとヒーローしてたんだよ? 魔女だって使い魔だって倒してたしさ」

キリカ「結局何も起きてないじゃん。それに、ちょっとくらい魔が差したからって別にどうにかしてやる気もなかったのに」




139 ◆xjSC8AOvWI2021/08/15(日) 20:57:38.41BQ6SUKXw0 (3/5)



マミ「それを本気で言っているの?」

マミ「魔女を殺すための魔法は、人に向けても命を奪える。……あなたにそれを完璧に制御できる自信があるの?」

キリカ「それは……」

マミ「そんなつもりはなかったとしても、殺したり殺されたりするかもしれない。安易に人に向けるものではないわ」

マミ「それに、襲いかかってきたあなたを意図的に『どうにかしてやろう』とする人もいるでしょうね」

キリカ「!」

マミ「残念だけれど、あなたが思う以上の悪人もたくさんいるのがこの世界なのよ」

マミ「そんな人には私が対処する。あなたが理解していなかっただけなら何もしないわ」

キリカ「……わかったよ。私が悪かったよ」


 マミの話を聞いて、キリカはまだふてくされたみたいなどこか暗い顔してるものの素直に謝った。

 いつまでもつまらない意地を張らないだけ、そういうところはちょっとだけ見直してやってもいい。


マミ「私達の使命は魔女を倒すことよ。でもそれだけしてればいいってわけじゃない」

マミ「人を救うのが目的なの。私はそう考えてる。やっぱり、それを共有できない人とは『仲間』には……」


 キリカのほうも見てみるが、特に反論はなしといったようだ。

 マミは魔法少女の使命ってやつにかなりこだわってるみたいだから。


小巻「……じゃ、戻りましょ。『魔法少女』としてどうでも、あたしは同じクラスの友達だから」



 マミと別れて、並んで教室に戻る。

 横から確かめるように、もしくは驚いたように、『友達……』と小さくつぶやく声が聞こえた。



――――
――――


140 ◆xjSC8AOvWI2021/08/15(日) 21:47:16.43BQ6SUKXw0 (4/5)




 ――――放課後になると、キリカにつれられて屋上に向かった。

 何か話したいことがあるらしい。


 前にもこいつとはここで会ったことがあった。その時のことがちょっと浮かんだ。


小巻「どうしたの? こんなところまで来て」

キリカ「小巻にはちょっと話しておこうと思って……」


 またしょーもなさそうな悩みの続きだろうか。もうどうでもいいみたいな口ぶりだったけど。

 キリカの言葉の続きを待つ。


キリカ「私さ、契約する前の記憶がないんだ」

小巻「はあ!?」

キリカ「正確には、『契約する前の自分』……の」


 記憶喪失、だったら一大事だけどそうでもないらしい。

 それならここまで変わらず生活できていないだろうし。いや、本人にとっては変わるのか。


小巻「どういうこと?」

キリカ「私の願い事、『違う自分になりたい』って願ったらしいんだけど、そのせいか覚えてないこと多くてさ」

キリカ「何を思って契約したのかもわかんないし……キュゥべえに聞いても自分で願ったんだからって、全然とりあってくれなくてムカつくし」

小巻「……まああいつはちょっと融通聞かないとこはありそうよね」

キリカ「それでイライラしてたんだよね。……昨日も」


 一応、襲ったのは思いつきでもその奥に理由はあったらしい。

 前の悩みは解決してたわけじゃなかった。

 あの時何に悩んでたのかは今となっては誰にもわからずじまいで、そこに新しい悩みが取って代わってきたってこと。


キリカ「一応喧嘩売るんだから、反撃されて酷い目に遭わされるかもって、そのくらいは考えてはいたんだよ?」

キリカ「……でも、無意識のうちに、もう死んでもいいやって思ってたのかな?」

キリカ「なんか、私だけおこちゃまみたいでカッコ悪くってもう嫌になる……今の自分だって好きにはなれない」



 ふてくされたような不機嫌さは、自分に向けて――か。

 契約する前のこいつなんてこの学校に来て日の浅いあたしが詳しいわけないし、その時の心情なんて更にわからないけど。



1いつから契約してたの?
2マミには言わないの?
3自由安価

 下2レス


141以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/15(日) 22:23:14.20PSGGfAfS0 (2/2)

2+マミに今の理由だけでも話した方が良いと話す。

あんたが契約したのって前に屋上で話した時なの?
なんか次の日会った時に違和感があったもの。

あんたの悩みだけど、何かの拍子で思い出すかもしれないじゃない。
それにこの間パンケーキ食べてる時のあなたの笑顔、本当に幸せそうで良かったわよ?
記憶がなくても味の好みまでは変わらないと思うし、昔から甘党だったんでしょ?
だったら自棄にならずに自分を大切にしなさい?あんた自身の身に何かあったらそんなささやかな幸せだってなくなっちゃうんだから。

あと今の事は私の口よりあなたがマミにちゃんと話しなさい。
人を救う前にまずあなた自身を救わなきゃどうにもならないんだから、そのためにもマミから色々教えてもらった方が良いわよ。
あんたがしっかり今の自分と向き合って何とかしようと思うならあたしも助けてあげるから。


142以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/15(日) 22:33:36.37VyDOjXB/O (1/1)




143 ◆xjSC8AOvWI2021/08/15(日) 23:43:55.19BQ6SUKXw0 (5/5)



小巻「マミには言わないの?」

キリカ「言ってどうなるっていうのさ。私はああいうふうにはなれないよ」

小巻「そうね。アンタの場合、人を助けるより前に自分の気持ちのほうをなんとかしないといけなさそうね」

小巻「それでも事情くらいは話しておいたほうがいいと思うけど」


 マミは魔法少女として、同じ考えを持つ人を求めているようだった。

 助けを求めるとして、縄張りの主としての責任にこだわるマミがそこまでの度量まで持ちあわせているのかはわからない。


小巻「……あのさ、前に屋上で話したのって覚えてる?」


 問いかけても特段の反応が返ってこない。

 心当たりがないんだろう。でもむしろ、そのおかげで確信した。


小巻「契約した日くらいは覚えてるでしょ。先週の火曜の放課後だったりしない?」

キリカ「! そ、そうだけど……!」

小巻「やっぱり。次の日会った時に違和感があったもの。まさか契約したせいだとは思わなかったから流したけどね」

小巻「あの時のアンタは屋上で黄昏れてて、何か悩んでるんじゃないかって思ったのよ。その悩みが契約にも関わってるってこともわかったわね」

キリカ「肝心の内容がわからないんじゃ意味ないよ」

小巻「そんなの、なんかの拍子に思い出すかもしれないじゃない!」


 妙に弱気になってるので一喝してやる。

 こいつは考えなしで動くわりに立ち止まるとウジウジするらしい。




144 ◆xjSC8AOvWI2021/08/16(月) 00:08:26.24bgGujxpB0 (1/2)



小巻「それに、記憶がなくても味の好みまでは変わってないみたいね。前にもいくつも甘いお菓子買ってるの見たわ」

小巻「まさかあの時は休日一緒に過ごすとは思ってなかったけど」


 購買で会ったときのことだ。あの時も甘いものばっか買い込んでると思った。


小巻「パンケーキ頬張ってる時のあなたのお気楽な笑顔は、本当に幸せそうだったわよ」

キリカ「お気楽って!」


 カフェに行った時の様子見てたらそんなこと抱えてたことなんかまったく気づかなかった。

 本当にお気楽そうだったし。


小巻「自棄にならずに自分を大切にしなさい。あの時はイライラなんて忘れてられたんでしょう」

小巻「アンタ自身の身に何かあったらそんなささやかな幸せだってなくなっちゃうんだから」

小巻「あんたがしっかり今の自分と向き合って何とかしようと思うなら、あたしも助けてあげるわよ」


 キリカはなんともいえない表情をして、少し気恥ずかしげに笑ったあと……

 これだけ言った。


キリカ「…………またなんか食べにいこっか」

小巻「ええ。あたしも甘いものは好きよ」



―8日目終了―


小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


145 ◆xjSC8AOvWI2021/08/16(月) 00:20:26.16bgGujxpB0 (2/2)

-------------------------
ちょっとだけ解説をしますと、
2日目で小銭落とす判定が出たことによりキリカの契約が予定よりも早まっています
今回は小巻主人公ということもありますが、かなりの運絡みの判定があるので元々原作同様の流れにはそうそうならない予定でした
そう考えると原作は小巻にとってもキリカにとっても、最悪の運を連続で引き続けてしまったって感じですね…

今回の更新はここまで
次回は20日(金)19時くらいからの予定です


146以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/16(月) 00:23:47.404HK6YurD0 (1/1)

乙です。

なるほど、そういう裏の事情がありましたか。
原作であった2人があんなことにならなければ最悪に事態は避けられてたんですよね・・・



147以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/16(月) 00:38:31.86ulKazGtMO (1/1)

連日更新乙
マミは融通が効かないとこあるけど小巻がいれば何とかなりそうか?



148 ◆xjSC8AOvWI2021/08/20(金) 22:26:34.21UvMAEuj40 (1/1)

――――――
9日目



 授業を終えて、鞄の中身を整え始める。



「浅古さん、今日ってこれから時間ある?」

「カラオケ行きたいねーって話してて、もしよかったら浅古さんもどうかなって!」

小巻「ごめんなさい、今日は用事があるの。あたしは今度にさせてもらうわ」


 今日も放課後は塾だ。

 少し余裕はできたけど、大きい予定は入れられない。


「あ、うん! じゃあまた今度ね!」

小巻「ええ、今日のところは二人で楽しんできて。それか他の人でも……」

キリカ「?」


 ふと、目が合った。


キリカ「カラオケ! たまにはいいよね!」

小巻「まあ、アンタは暇そうね」

「じゃあ呉さんも一緒に行こっかー」


 学校で用があれば集まれる魔法少女は増えたが、教室ではクラスメイトに魔法少女がいようと変わらずだ。

 キリカに対する反応も、最初こそわずかに意外そうな反応もあったもののそんな様子もすぐになくなった。

 ……それにしても、今街にいる魔法少女はみんな見滝原中の三年か。


小巻(案外、近いところに固まってるのよね)



*放課後~余白時間*
1クラスメイトと話す
2校内移動
 a屋上
 b図書室
 cその他
3白女の友達とメール
4自由安価(校外の場所移動は時間がかかりすぎるので無理)

 下2レス


149以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/20(金) 22:36:24.35iPpcdvIb0 (1/2)

来ないね。


150以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/20(金) 22:40:47.37iPpcdvIb0 (2/2)

失礼。
3+マミに会いに行く。


151以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/20(金) 22:53:01.96exrhrDyKO (1/1)

時間まで他に魔法少女がいないか校内をふらついてみる


152 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 00:11:17.36WLN/+a7f0 (1/7)




 あと、正体不明のだれかもいたっけ。そいつがどこの誰かは知らないけど。


 荷物をまとめて教室を出た。

 もう生徒が下校していく時間だ。段々と廊下からも人が減っていく。

 まさかこの中にいたりして。なんて考えて、すぐにそれを否定した。


 あたしたちは顔も知らないし、パッと見じゃ見つけようがない。でもキュゥべえは姿を見てる。

 大勢の人間の中から一人を見つけ出すことは難しくても、学校ならキュゥべえだってよく見てる。

 この学校に通っていればもうとっくに見つかっているんだろう。



―9日目終了―


小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


153 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 00:18:08.37WLN/+a7f0 (2/7)

----------------------------
今回更新はここまで
某獄激辛な焼きそばに挑戦したら結構ぺろっと食えたものの
後々腹壊したという間抜けな理由により微妙に本調子じゃない…

次回は21日(土)18時くらいからの予定


154 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 21:08:46.26WLN/+a7f0 (3/7)

――――――
10日目



キリカ「……充実してそうだよね、キミは」


 今日の最後の授業が終わった後、キリカがぽつりと言った。

 なんでいきなりそう思ったんだろう。思わず『は?』って返した。


キリカ「だって、小巻って大体忙しそうにしてるじゃん。今日も予定あるの?」

小巻「今日は……そうね、何もない日には優先的に魔法――……『仕事』を片付けに行ってるけど」


 ……危ないところだった。

 『魔法少女』とか『魔女』なんて、たとえ周りに聞かれてなくても恥ずかしくて教室で口に出来ない。


キリカ「『仕事』……ね。やっぱり小巻もマミみたいに誇りとか感じてるんだ」

小巻「……で、アンタの言う充実ってのは『忙しい』ことなわけ? だったらアンタも勉強するなり、何か予定を詰めたらいいじゃない」

キリカ「まあそれはそうなんだけど、そうやる気が起きないんだよ」

小巻「何事もやる気なさそうにしてるとそれだけで無意味なものに思えてくるものよ」

キリカ「そういうもんかなぁ」

小巻「とりあえず何でもいいからちょっとは本気出してみたらいいんじゃない。勉強くらいなら少し見てやってもいいけど?」

小巻「この前見た時かなり壊滅的だったし、どれもこれも答えが異次元に飛んでたわよ」


 ある程度下地がないと頑張ろうにも難しいものだろう。

 正直にいってこんなことを言い出させるくらい、ちょっと心配になる出来だった。


キリカ「あはは、ホントに……?」

小巻「ええ、壊滅的なのはホントだったわよ」

キリカ「いやそっちじゃなくて、ていうかそれはわかってるんだけど……忙しそうなのにこれ以上時間使わせるのも」

小巻「休憩時間にでも少しずつね。せっかく同じクラスにいるんだから」




 ――――……チャイムが鳴る。



*放課後*
1魔女狩り(一人)
2魔女狩り(マミを誘う)
3魔女狩り(キリカを誘う)
4【約束/いつでも】キリカと何か食べに行く
5たまには早く帰ってゆっくりしようかな

 下2レス


155以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 21:18:46.44CURvEfZHO (1/5)

1


156以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 21:21:23.53rXQiB02f0 (1/6)

マミに連絡してから3


157 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 21:56:15.47WLN/+a7f0 (4/7)



 帰りのHRが終わると、キリカと一緒に学校を出た。


 放課後は魔女狩りだ。

 多分何もされないとは思うけど、正体不明の魔法少女のこともあるから一応出発前にマミにも連絡しておいた。


 ……何かあったらあっちも気づくでしょう、多分。簡単にどうにかされてやるつもりもないけど。


小巻「言っておくけど、あたしだってマミと同じじゃないわよ」

キリカ「え?」

小巻「マミは『魔法少女』として誇りや使命感があるのでしょうね。あたしはなんかこっ恥ずかしいし、やめられるならやめたいところよ」

キリカ「でも、こうして忙しいなか優先してやってるんでしょ」

小巻「自分で決めたことだってわかってるから」

キリカ「……」



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~30 ※遭遇
31~40 魔女


158以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 21:58:56.59CURvEfZHO (2/5)




159以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 21:59:31.79rXQiB02f0 (2/6)

ほい


160以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 22:01:16.02rXQiB02f0 (3/6)

1回目は何もナシっと。


161 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 22:34:46.08WLN/+a7f0 (5/7)



 こいつはそれを忘れてしまったからやる気が出ないし納得できないと言っていた。

 そこを除けばそんなに違うわけじゃない。


 けど、もしあたしがその立場だったとして、同じ行動はとっていなかっただろうとも思ってる。



キリカ「……今日は魔女さんも使い魔さんもいないのかなー?」

小巻「まだ始めたばかりよ」



 下1レスコンマ判定 2/3
0~20 使い魔
21~30 ※遭遇
31~40 魔女


162以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 22:44:04.55rXQiB02f0 (4/6)

ほいさ。


163以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 22:44:54.47rXQiB02f0 (5/6)

うーん、コンマ運がないなぁ・・・


164以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 22:48:25.12CURvEfZHO (3/5)

何もないとイベント未発生で消化不良になるんじゃね?


165 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 22:53:52.92WLN/+a7f0 (6/7)



 街を回っているものの、今日のところは気配がない。


キリカ「せっかくやろうと思ってもさ、すぐ戦えないのもダルいよね」

小巻「それはわかるわ。見つけたらぶちのめしてやれるけど、見つからないとどうにもできないもの」



 下1レスコンマ判定 3/3
0~20 使い魔
21~30 ※遭遇
31~40 魔女


166以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 23:09:08.78CURvEfZHO (4/5)




167以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 23:14:07.87CURvEfZHO (5/5)

コンマだからしゃーないけどダルすぎる


168 ◆xjSC8AOvWI2021/08/21(土) 23:44:40.19WLN/+a7f0 (7/7)



小巻「ここまで来ても何もなし、か」

キリカ「きっともう誰かが倒しちゃったんだよ。今日は終わり!」

小巻「アンタねぇ…… まあでもこれ以上歩いてても遅くなるし」

キリカ「お腹空いてきたなぁ」

小巻「仕方ないわね、何か食べに行きましょ」

キリカ「えっ? きみも買い食いとかするの? お嬢様なんでしょ?」

小巻「その辺で売られているものとかはあんまり気が進まないけど、衛生面がきちんとしてるお店ならまあいいわ」


 小腹がすく時間なのも事実。

 万が一おなかでも鳴ったりしたら格好が悪いもの。


小巻「詳しいなら案内してくれない?」

キリカ「……それじゃあイチオシに連れてくから、文句言わないでよ?」

小巻「はいはい」


 入ったのはチェーン店のアイス屋だった。

 そういえば、この前の約束はこれで一応果たしたことになったんだ。


小巻「種類がありすぎて迷うわね」

キリカ「でしょー? 迷うのも楽しいんだよ」


 キリカの顔は言葉通り楽しげだった。 

 今日は魔女狩りはハズレだったけど、誰かと一緒ならこうして楽しめるなら、あたしもこれでこれでいいかなと思った。




169以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/21(土) 23:51:36.45rXQiB02f0 (6/6)

うーん、マミの方で何か問題が起きてなきゃいいけど。


170 ◆xjSC8AOvWI2021/08/22(日) 00:03:10.67Ho7VvXc60 (1/5)

>>168 【訂正】最後の行「これでこれで」→「これはこれで」
------------------------------------------------------


小巻「そういえば、何事もなく魔女狩りが終わったってマミにも報告しておかないと」

キリカ「何事もなさすぎたね。まあよかったけど」


 マミにメールを打つ。


小巻「……アンタ、マミには言ったの? 自分のこと」

キリカ「言ったよ。ちょっと話す機会があったから」

小巻「で、どうだったの」

キリカ「『そう』だってさ。それだけ」



1マミのことどう思ってる?
2あたしからも何か言ってやろうか?
3自由安価

 下2レス


171以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/22(日) 00:50:19.24+7xyQDyt0 (1/3)

1+2

あんたは今後も魔法少女やっていくのよね?
だったらささやかな幸せを守るためには強くなる術をみにつけないとね。
マミはあたしよりも強いし責任感もある、あんたにその気があるならあたしとマミとの3人で魔女狩りしたりやアドバイスを聞くべきね。
まだわだかまりもあるだろうけど、マミの言う必要最低限のルールを守るのなら認めてはくれるはずよ。


172以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/22(日) 01:24:46.86Tvw5rSB+O (1/1)




173 ◆xjSC8AOvWI2021/08/22(日) 01:43:44.96Ho7VvXc60 (2/5)

-----------------
今回更新はここまで
次回は22日(日)19時くらいからの予定


174 ◆xjSC8AOvWI2021/08/22(日) 19:59:27.80Ho7VvXc60 (3/5)



小巻「アンタ、マミのことどう思ってる?」

キリカ「どうって言われてもね…… 向こうにどう思われてるかはわかるし」


 マミ自身がどう思うかまでは変えることはできない。その思いは、この前聞いたとおりだろう。

 自分のことをよく思ってないってわかってる相手にすり寄るなんて、そりゃしたくなくなる。こっちから願い下げってやつ。

 こいつだってどう見てもそういうことが出来るタマじゃない。


小巻「……まあそうよね。あたしは『仲間』だけど」


 マミは縄張りの魔法少女としては認めてる。その上で『仲間』になれるかっていうのはもっと感情的な問題だ。

 心から信じられない、気に入らないヤツなんか仲間とは思えないのも当然だ。


 ……でも、それでもなんかモヤっとくるんだ。


小巻「あたしからも何か言ってやろうか?」

キリカ「へ…… 何を?」

小巻「アンタだって契約したばっかでしょ。マミのがベテランで、街ごと仕切ってて、力も強いだろうに」

小巻「自分の眼鏡に適わなかったからって、早々につまづいた新人の手を取りもせず、いつまでも見放すような態度取ってるのは大人気ないってのよ」


 キリカはぽかんとしてた。




175 ◆xjSC8AOvWI2021/08/22(日) 20:37:25.71Ho7VvXc60 (4/5)



キリカ「いや、でもそれは……」

小巻「それは、何よ?」

キリカ「私が悪いってのもあるし、仕方ないんじゃない?」


 言うと思った。後ろめたさか無関心か知らないけど、うんざりした気分だ。


小巻「あのね、あたしの嫌いな言葉教えてあげましょうか?」

小巻「仕方ない、って言葉よ。そういう言葉で片付けるのが一番嫌いなのよ!」

キリカ「で、でもさぁ……」

小巻「は!? 今度は何?」

キリカ「いや……なんでもないよ。なんか、すごい人だね、きみ」



 あたしはマミとは反発する理由もなかったけど、考え方については気になっていたところだ。

 普段聞けないことを話すのにはちょうどいい機会になりそうだ。



―10日目終了―


小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


176以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/22(日) 21:18:07.14+7xyQDyt0 (2/3)

ほんとリーダーというかガキ大将の気質があるよね、小巻は。


177以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/22(日) 23:03:03.07+7xyQDyt0 (3/3)

来ないなぁ・・・


178 ◆xjSC8AOvWI2021/08/22(日) 23:21:03.78Ho7VvXc60 (5/5)

――――――
11日目



 マミのほうの報告が返ってきた後、あたしはすぐに明日話したいことがあるとメールを送った。

 昼休みになると、いつもの場所で向かい合っていた。


 言いたいことを一通り言ってやると、マミは少し意外そうに驚いた顔をしていた。


マミ「……少し驚いたのよ。ずっと一人だったからっていうのもあるけど、そういう風に言ってくれる人って初めてだなって」

マミ「前に仲間がいた時も、私についてきてくれるって感じだったもの……ね」


 いつの話かは知らない。

 その仲間はもう何かあっていなくなってしまったってことは雰囲気でわかった。


小巻「まあ別に、仲良くしろとか言うつもりは最初からないわ」

小巻「でも仲間って言ったって色々あるでしょ。結局同じ街でやってくんだし、のけ者みたいに拒絶されるのは誰だっていい気がしないわよ」

小巻「あたしのことは気にかけてくれるなら、それを少しでもアイツにもしてやったらって、こと」

マミ「でも……向こうは私のことどう思ってるのかしらね?」

小巻「それはマミにもよるんじゃないの? 向こうだって同じこと気にしてたわよ」

小巻「嫌われてると思えばそれなりの対応しかしないものなんだから、出方伺ったりしないで動けばいいのよ」

小巻「相手の気持ちを変えさせるつもりでぶつかれば、案外いつのまにか気の合う仲間になれてるかもしれないわよ」




179 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 00:18:21.89WrPWt3AP0 (1/9)



マミ「……そうね。もう少し接し方は考えてみるわ。もう少し歩み寄ったらわかり合えることもあるかもしれないしね」

マミ「でもやっぱり、私にとって同じ考えを持てる仲間は特別だわ。他の人ともそう……なれたらいいわね」


 マミの言葉は自信なさげにすぼんでいくようだった。


マミ「だって、仲間と思ってても途中で裏切られるかもしれないし、やっぱり嫌になったって言うこともあるかもしれない」

マミ「そう思うと……やっぱり、中途半端な人は信用できないって思っちゃうわ」


 ここまで言うのだから、『何か』はあるんだろう。

 自分の考え以外認めないタイプなのかと最初は思ってたが、それだけでもないのかもしれない。



――――
――――



*放課後*
1魔女狩り(一人)
2魔女狩り(マミを誘う)
3魔女狩り(キリカを誘う)
4たまには早く帰ってゆっくりしようかな

 下2レス


180 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 00:48:40.23WrPWt3AP0 (2/9)

---------------------------
遅筆さがやばいですが更新ここまで
次回は23日(月)20時くらいからの予定です


181以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 09:53:26.43U6G1NcckO (1/1)

>>156みたいにしてから3
遭遇判定あったしキリカ1人だとやられるかもしれんしな


182 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 20:13:51.44WrPWt3AP0 (3/9)



 昨日は結局買い食いしかしてないから、今日の放課後もリベンジってことで街に出た。

 明日も明後日も予定が入ってるしやれる時にやらないと。


 同じようにマミにメールを打って、昼の会話を思い出す。


小巻「……言ってきてやったわよ。マミも疑り深いみたいだからいきなり好意的にはならないだろうけど、言わないよりはきっとマシよ」

小巻「アンタのことももう少しは気にかけてくれるようになるでしょ」

キリカ「あ、ありがとう?」


 なぜか疑問系のくっついたような返事がかえってきた。


キリカ「小巻はさ、嫌われたらどうしようとかは考えたりしないの? そっちはそこそこ仲良くしてたんでしょ」

小巻「考えない」

キリカ「うわあ、即答」

小巻「言いたいことを我慢してまで仲良くしたいわけ? それこそしょうもない」

キリカ「……言われてみればそうかも」

小巻「別に今回のこともアンタのために言ったってわけじゃないからね。あたしが言いたいことを言っただけ」



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~30 ※遭遇
31~40 魔女


183以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 20:18:31.26v6c32YW4O (1/6)




184以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 20:26:12.37rhGVLSoh0 (1/7)

>>183

うおっ、まさかのピンポイント!


185 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 21:18:06.52WrPWt3AP0 (4/9)



キリカ「小巻ってなんていうか……」

小巻「?」

キリカ「……うーん、いいや、言っちゃおう。ツンデレって言われない?」

小巻「よくわかんないこと言ってないで、集中しなさいよ。魔女がいる」


 歩き続けて、かなり人気のない雰囲気になってきたと思ってたとこだった。

 魔力の気配を感じた。


キリカ「えっ、ホント」

小巻「さっさと入り口見つけて乗り込むわよ」



―鏡の魔女結界



 元がなにもないような場所だ。浮かぶ紋様はあっけなく見つかった。

 結界に乗り込んでみれば、キラキラと光る景色に飛び回ってあちこちを浮遊する鏡。

 目が痛くなりそうだった。


小巻「使い魔はいないのかしら? だったら手間もないんだけど」


 武器を構える。すると、鏡の中に映る使い魔が一斉にこちらを見た気がした。

 今まで虚像でしかなかったものが、実態を持って飛び出してくる。


小巻「……そんなことだろうと思った!」



小巻 魔力[81/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


仲間:
キリカ 状態:正常

敵:魔女Mirrastrece
  使い魔Twinker(鏡)×7
  鏡×12

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


186以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 21:22:50.98v6c32YW4O (2/6)

1


187以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 21:24:57.71rhGVLSoh0 (2/7)

1
出来ればキリカにいつでも3をかけられるようにしながらで。


188 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 21:43:17.29WrPWt3AP0 (5/9)



 空気を裂くような軽い一閃ののち、鏡の割れる破壊音が響く。


キリカ「このくらいなら鏡ごと斬ってやれるよ!」


 キリカが使い魔の出てくる鏡に向けて、魔力の刃を袖ごと振るう。

 使い魔も素早いがキリカの反応も素早い。あたし一人じゃ反応は出来てもこうはいかない。

 数が多いのは厄介だけど、今日のところは二人いて助かったかも。


 割られた分の補充か、追加の鏡を取り出そうとした魔女めがけて、あたしは斧を振り下ろしにいった。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3


189以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 21:44:54.87v6c32YW4O (3/6)




190以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 21:47:41.13rhGVLSoh0 (3/7)



自分が安価取るより良いコンマ出してくれてサンクス!


191 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 22:00:59.85WrPWt3AP0 (6/9)

優勢:93



 鏡に刃がぶつかって砕ける。

 砕けた破片すら魔女の武器みたいなものだ。足を取られないように注意しながらもう一発分振りかぶる。


小巻(次こそ、狙って……!)


 あたしの一発は重い。する方も食らう方も。

 焦って中途半端な攻撃をするより、渾身の一撃を振るうチャンスを待ったほうが確実なことが多い。


 魔女の攻撃をガードする。

 ……そして、大抵、相手が攻撃した後にはその『チャンス』がやってくるんだ。


小巻「うらああああっ!!」


 ギラギラと光ってる鏡の鎧ごと砕いてやった。


 ――――砕けたガラスの破片と砂埃が舞う。

 結界が消える前、その奥に見知った姿を見た気がした。



小巻 魔力[78/100]  状態:正常
GS:3個
・[100/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


192以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 22:04:40.52rhGVLSoh0 (4/7)

見知った顔?誰だ?
そしてGSは3個のままということは・・・


193以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 22:09:10.73v6c32YW4O (4/6)

杏子じゃね?


194以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 22:16:57.05rhGVLSoh0 (5/7)

まさか織莉子とか・・・?


195 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 22:24:28.31WrPWt3AP0 (7/9)



織莉子「小巻さん……?」


 ……やっぱり。なんでアンタがこんなところにいるのよ。

 そう思ってから結界が消えて、景色が戻った。


 あたしは慌てて変身を解いた。

 は? 見られた? こいつに? ……うっわ、サイアク。せっかく二度と会わないと思ってたのに。


小巻「てかアンタ、なんでこんなところにいるのよ!?」

キリカ「知り合いー?」

織莉子「そ、それは私が聞きたいのだけど……」


 ……魔女に取り込まれてた。

 そりゃこんだけ陰気くさい顔してるんだもの。何もおかしくはない。


 逃げ出したいけど、関わっちゃった手前放っておくわけにもいかない。

 放っといたらまたこんなことになるだろうし。追い込まれたら契約とかしちゃうかもしれないし。



1アンタがそんな顔してるからよ
2ちょっとついてこい!
3アンタは聞かなくていいの
4自由安価

 下2レス


196以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 22:38:45.98rhGVLSoh0 (6/7)

1+2

織莉子を引っ張って行き怒ったあと織莉子が落ち着いたらどこまで現状を認識してるか確認。
織莉子が魔女や魔法少女の事を認識してて逆に問いかけられたりしたら、マミんを呼んでどうるするか助言を求める。
あと既に契約していないかどうか、手に待機状態のSGがあるかどうかを確認する。


197以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 22:45:08.54v6c32YW4O (5/6)


追加で話してる時にきゅうべぇが営業に来たら織莉子に素質があるか聞く


198 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 23:10:10.74WrPWt3AP0 (8/9)



小巻「アンタがそんな顔してるからよ。ちょっとついてこい!」


 美国を引っ張っていく。ついでにさっきの魔女のグリーフシードはキリカに投げ渡した。


小巻「それはあげるから。今日は解散!」

キリカ「えぇっ、ええ!?」



 キリカを置いてこの場を離れる。

 適当にそのへんのカフェにでも入って腰掛けると――――あたしは怒鳴った。



小巻「アンタ、バカでしょ!? さっきも言ったけど、アンタがあんな場所にいることになったのはそんな景気の悪い顔してるからなのよ!」

小巻「あたしたちが来たから偶然助かったものの、下手すりゃ死んでたのよ! わかってんの!?」

織莉子「ええと……」

小巻「もう~~~~――ええとじゃないッ!」

織莉子「じゃあなんて答えたら……」


 美国に詰め寄ってたら、キュゥべえがテーブルの上に降りてきた。


QB「さすがにそれじゃ答えようもないと思うけど」

小巻「……キュゥべえ。口挟まないでくれる? ていうか何しに来たのよ。まさか……」


 さっきもうっすら考えたけど、美国に契約を迫りに来たとか言う気じゃ。




199 ◆xjSC8AOvWI2021/08/23(月) 23:38:45.66WrPWt3AP0 (9/9)



 たとえもう学校が変わって関係なくても、知り合いが魔法少女になるとかもう嫌。

 こいつが魔法少女になんかなったらむしろ関係ができちゃうし。

 考えただけでも腹がたった。


小巻「……いい? さっきアンタを襲ったのは魔女っていうバケモノなのよ!」

小巻「魔女は人を襲うしすっごい迷惑な存在よ! あたしはそいつらを狩る……魔法――」

QB「『魔法少女』だよ。なんでいつもそこで詰まるんだろうね……?」

小巻「うるさい! 中三にもなって魔法少女なんて、恥ずかしくて口に出来ないのよ! 同業者だけの場ならまだしも!」


 美国は首をかしげて見ている。その視線がムカつく。


小巻「とにかく、魔法少女になろうとか絶対にやめときなさい。恥ずかしいし危ないし同業者ったって変なヤツもいるんだからね」

小巻「で、アンタは何しにきたの? こいつの契約勧誘?」

QB「いや、違うよ。少し落ち着いてくれ」

小巻「え」


 カップを手にして口に運ぶ。……その手にも当然指輪もない。あるわけない。魔法少女じゃないんだから。


QB「魔法少女は誰でもなれるものじゃない。ボクのことが見える、素質のある少女じゃないと契約できないよ」

小巻「……なんだ。心配して損した」


 あれ? じゃあ今までの下り、こいつには全部あたしが何もないところに向かって一人芝居続けてたように見えてるってこと?

 さっき首をかしげてたのもキュゥべえのことが見えてなかったからだ。

 …………一気に恥ずかしくなった。テーブルを全力で叩くと、美国は肩を揺らした。


小巻「美国!! 今の忘れなさい!!!」

小巻「ああ、でも前半は忘れなくていいから! そうやってウジウジしてるとひっどい危ない目に遭って死ぬかもしれないのよ!」

織莉子「……なんだかわからないけど、心配してくれてるのよね? ありがとう」

小巻「うるさい!」



 二人でカフェを出た。

 外に出てみると、すでに日が落ちかけていた。



小巻「あーあ、アンタのせいで今日の予定丸つぶれよ……」

織莉子「ごめんなさいね? 改めて礼を言うわ。小巻さんのおかげで助かったみたいだから」


 ……陰気くさい顔、やっぱりまだ直ってない。

 これはあれか、バカは死なないと治らないってやつか。でも死んだら手遅れだ。



1近況を聞いてみる
2家まで送ってく
3自由安価

 下2レス


200以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 23:45:53.99rhGVLSoh0 (7/7)

1+2

織莉子は本当にキュウベェが見えてないのか?
何か原作でやってた演技くさいなぁ・・・


201以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/23(月) 23:50:13.59v6c32YW4O (6/6)


追加で織莉子にあんな学校にいたら腐るから見滝原に来なさいと提案
別れたあときゅうべぇにさっき来た理由を聞く


202 ◆xjSC8AOvWI2021/08/24(火) 00:25:48.90n8jKs8QD0 (1/4)



小巻「そっちはどうなのよ、今」

織莉子「そんなに変わらないわよ。でも、小巻さんがいなくなって寂しそうにしている子もいるわ」


 さっきは一方的に喋っちゃったから、こいつにも話を聞いてみる。


 あたしに気を使ったのかしらないけど、あたしの周りのことなんて聞こうとしたわけじゃない。

 こっちはこっちであんな学校に頼らずとも友達付き合いは続けてるし。


小巻「アンタもまだ毎日懲りずに通い続けてるの?」

織莉子「ええ」

小巻「だから前から言ってるけど、あんな学校行かなきゃいいのよ。腐るわよ。それかこっち来たら?」

織莉子「学校にいるほうが落ち着くのよ。それに、あんなことになっても、今まで努力してきたものを全てを失うのは怖いの」


 役にも立たないみみっちいプライド。

 ……それに苦しめられてるんだだろうに。気づいても手放そうとしない。


小巻「……家まで送ってくわよ。また襲われたりしたらさすがに嫌だからね」




203 ◆xjSC8AOvWI2021/08/24(火) 00:30:01.24n8jKs8QD0 (2/4)



 美国を家まで送っていくと、その先にあったのは不審な人だかりだった。

 よく見れば窓ガラスも割れている。

 学校だけじゃなく、家までここまでされて。なんで澄ました顔でいられるんだ。


小巻「アンタたちなにやってんの!? 変なことしようものなら警察呼んでやるわよ!」


 人だかりに向かって怒鳴ってやると、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。


小巻「まったく、アンタもこの程度やってやればいいのよ」

織莉子「しつこい人にはそうすることもあったけど、もう慣れたから余計な力を使いたくないのよ」

小巻「そんなこと言ってるからつけあがらせるんだっての」

織莉子「……大丈夫。気にしてないわ。学校のことも、家でのことも」

織莉子「みんなのことを恨んだりもしていない。だから…… ね?」


 そう言ってやってもいつもと同じ、澄ました顔で。……どこか陰気くさくて。


小巻「アンタが口でなんて言おうと、大丈夫じゃないからあんな目に遭ったんだっての。やっぱり理解してないわね?」

織莉子「……」



 久しぶりにこんなヤツと会っちゃったからイライラする。

 どうにかしてやりたいのに、本人がそれを拒んでる。意味分かんない。

 こいつのことは、本当に理解できない。



小巻「……で、アンタはホント何しにきたの」

QB「ちょっとどんな話をするのか少し気になっただけだよ。学校を出た時からずっと見てはいたんだ。ボクの使命は魔法少女を見守ることだからね」

小巻「あっそ」


 ……あたしも帰ることにした。


―11日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


204 ◆xjSC8AOvWI2021/08/24(火) 00:34:38.66n8jKs8QD0 (3/4)

-------------------------
今回更新はここまで
次回は27日(金)20時くらいからの予定
>>192 GSが追加されてないのは分ける前だったからですね

見滝原制服verの小巻さん
http://i.imgur.com/eRv3Feh.png


205以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/24(火) 00:49:02.43TwN1XfjZO (1/1)


きゅうべぇが見てた魔法少女って誰の事かねぇ


206以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/24(火) 08:37:56.80m/EBwDelO (1/1)

>>204
リンク切れてるのか見れないね


207 ◆xjSC8AOvWI2021/08/24(火) 09:13:39.31n8jKs8QD0 (4/4)

リンクをクリックすると接続がリセットされましたってページが出ますね
アドレスをコピーして他タブに貼り付けて移動すると画像が表示されました

おそらくSS速報側の不具合と思われます
外部サイトのリンクに移動する時のリダイレクトが機能してないのかなと
画像に限らず他のリンクでも同じようでした


208以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/24(火) 20:18:56.30i3tNUlNV0 (1/1)

>>207
描いていただきありがとうございます!
アドレスを直接コピペして移動したら見れました。
白羽のセーラーも良いですが、見滝原の制服も小巻に似合ってますね^^


209 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 20:19:51.20JyAycrcx0 (1/6)

――――――
12日目



 朝、教室につくと、昨日置いてけぼりにしてったキリカがまず一番に話しかけてきた。


キリカ「昨日の人って知り合いだったんだよね? あれから大丈夫だったの?」

小巻「知らないわよ!」

キリカ「えー……ご機嫌ナナメ?」


 あんなヤツに調子狂わされてる事自体ムカつく。

 ……でも、昨日のことを見てたら気づいちゃったんだ。

 絶対このままじゃいつかアイツによくないことが起こるって。


 魔女に食われて死ぬかもしれない。それとは関係なしに、もっと酷いことが起こるかもしれない。

 変わらないように見えて、現状維持なんてできっこない。あんな状態が続けば悪くなる一方だ。


小巻「そっちはどうだったの」

キリカ「あれから一人でもちょっと回ってたよ。使い魔倒した」

小巻「そういえば、昨日はマミにも連絡し忘れちゃったわね……」


 あとで会いに行ってみようか、そんなことを考えてるとキュゥべえが目の前に現れた。


QB「今まで正体不明だった魔法少女のことを見つけたよ。さっきマミにも伝えたところだ」

QB「詳しいことを話したいから、あとで集まることは出来ないかい?」




210以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/27(金) 20:28:52.85BH9rfJDV0 (1/1)

正体不明の魔法少女、いったい何ほむなんだ……


211 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 20:32:31.86JyAycrcx0 (2/6)


キリカ「えっ!?」


小巻『あのさ、それはお手柄なんだけど』


 あんまり使うことのなかった魔法少女の力のひとつ、テレパシーをキュゥべえに向けて使う。


小巻『素質もないような人がいる前で出てくるのやめてくれない!? アンタのせいで恥かいたんだからね!』

QB「……わかった。気をつけることにするよ」


 キュゥべえはそれだけ言うと、どこかへ消えるようにしていなくなった。

 まったく、いつもどこから出てどこへ消えてくのかわからない。神出鬼没なヤツだ。


小巻「キリカも気をつけなさいよ」

キリカ「な、何?」

小巻『忘れがちだけど、キュゥべえは普通の人には見えてないし声も聞こえてないんだから』


 これもテレパシー。これからは多用することになるのかしら。

 ……便利と言えば便利な魔法だけどまどろっこしいのは嫌い。


キリカ「!」



 キリカは両手で口を押さえた。



――――
――――


212 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 20:57:37.49JyAycrcx0 (3/6)




マミ「それで、正体不明の魔法少女ってどんな人なの? どこにいたの?」

QB「この学校の二年生の、暁美ほむらって生徒だね。どうやら今日転校してきたみたいだ」

小巻「少なくともこの学校には『いなかった』って推測してたのは合ってたか。どおりで見つからなかったわけ」


 昼休みの会議。いつのまにかそこまで特定してきたらしい。

 やっぱり人探しとなるとあたしたちよりキュゥべえのほうが上手か。コソコソするの向いてそうだし。


QB「どうやって魔法少女の力を得たのかわからないって意味では正体不明のままだけどね」

QB「それに、さっき教室で声をかけたらものすごい剣幕で睨まれてしまったよ。『早くどこかへ行って、消えなさい』ってね」

キリカ「君が記憶にないだけで嫌われるようなことしたんじゃないの?」

QB「それは困ったね。ボクに原因があるなら言ってほしいな」


 キリカはあんな事情があるからか、キュゥべえのことはよく思ってないらしかった。

 その魔法少女のことも案外同じような理由ってのもありえるけど、だとしたら今起きていることは逆。


マミ「……確かに、それはただごとじゃないわね。あまり近づいたら危ないかも」

マミ「原因がなんだったとしてもそれは逆恨みよ。あなたが気にすることはないわ」


 対照的に、マミはキュゥべえのほうに入れ込みがち。これもマミの事情によるのだろうか。


キリカ「本当にそうかな? 肩持ち過ぎじゃない? 本当の理由もわかんないのに」

小巻「それはその通りよ。現時点で何もしてないなら、責めるのは事情がわかってからにするべきね」


 それについては今あたしたちで話してたところで答えは出ない。

 いったん区切りがついたところで、マミが動き出した。


マミ「ちょっと挨拶してくるわ。この街を仕切る魔法少女としてね」


1ついていく
2やめたほうがいい
3自由安価

 下2レス


213以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/27(金) 21:11:50.87+C5vUSTD0 (1/2)

1+マミが高圧的(?)な態度を取らないようフォローする

マミ、さっきも言ったけど暁美ほむらってのはまだ何もしてないんだからあんまり厳しくあたったらダメだからね?
見滝原の管理者としての責任感があるのはわかるけど、相手が外道働きな魔法少女だとはっきりわからないうちはとくにね。
相手にいきなり反感を持たれたら話も進まないから、初対面のときこそ慎重に行きましょ。


214以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/27(金) 21:14:35.92yThpMb1aO (1/2)

このほむらの態度はクーほむだな

安価↑
追加でキリカについてくるかを聞く、マミに昨日の報告を忘れたことを謝る


215 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 21:45:34.10JyAycrcx0 (4/6)



小巻「あたしもついていくわ。キリカは……」

キリカ「購買行ってくるー。みんなでぞろぞろ話しに行く必要もないでしょ?」


 キリカは一足先に行ってしまった。

 またお菓子でも買いにいくんだろう。暁美ほむらには今のところは興味なしって様子だ。


小巻「じゃあマミ」

マミ「ええ」



 マミと二人で二年の階に向かう。

 廊下にいた人に少し聞いてみたらすぐにわかった。転校初日ながら、2年の間じゃすでに話題になっているみたい。



小巻「あいつ……か」


 腰まで伸びた黒い髪に、凛として澄んだ紫の瞳。

 クラスメイトに囲まれて話す姿を見てると、キュゥべえから聞いたような印象は感じられない。

 しかし、手元に注視すればたしかにあたしたちと同じ指輪があった。


小巻「マミ、さっきも言ったけどいきなりあまり厳しくあたったらダメだからね?」

小巻「責めるのは何かやらかしてから。反感を持たれたら話だって進まないわよ」

マミ「ええ……わかってる。敵意まで向ける気はないわ。今の時点ではね」


 教室の外から覗いていると、暁美の視線が一瞬こっちを向いた気がした。

 それから暁美はクラスメイトに一言断ると、椅子から立ち上がった。

 外に出るつもりだろう。あたしたちのいるほうへと歩いてくる。




216以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/27(金) 22:16:45.76yThpMb1aO (2/2)

クーほむの時点でマミに反感持ってるからなー


217 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 22:43:20.75JyAycrcx0 (5/6)



小巻(話しかけるなら今ね)


 そう思った矢先に、こちらから声をかけるまでもなく暁美は立ち止まった。

 暁美の視線は、今度こそ見間違えではなくマミのほうだけに向いていた。


ほむら「私に聞きたいことがあるのでしょう? 話せることだけ話すわ」

マミ「……ええ」


 マミが街を仕切ってるって知ってるのか。あたしのほうはガン無視か。

 暁美はあたしたちを先導するように早足で歩き、周りの生徒から離れた場所で足を止めた。


マミ「私のことを誰から聞いたの?」

ほむら「この街に前からいる魔法少女なのだから、知っていたっておかしくはないでしょう」

マミ「そうとも言えないのよね。他の街から来て魔法少女のことを知るとしたら、大体キュゥべえから聞くものでしょうし」

マミ「あなたはキュゥべえとも今朝出会ったばかりだもの。……それとも、これについてもどういうことか教えてくれるのかしら?」

ほむら「……」


 暁美は黙り込む。マミは焦れた様子だ。


ほむら「話せることだけ、話すと言ったわ」

マミ「じゃあ、話せないというのね?」


 あたしたちが知りたい核心はそこだ。

 結局核心については話す気がないと言われたようなもので、ぎこちない空気が漂う。




218以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/27(金) 23:01:02.71+C5vUSTD0 (2/2)

これは大分拗らせてるクーほむくさいなぁ・・・


219 ◆xjSC8AOvWI2021/08/27(金) 23:35:26.83JyAycrcx0 (6/6)


小巻「ちょっと、あたしのこと無視してんじゃないわよ」

ほむら「別に無視したつもりではないけれど…… 巴マミに比べたら話す意味を感じなかっただけ」

小巻「そんなのアンタが勝手に決めないでくれる? 話が逸れたけど、あたしたちはアンタに挨拶をしにきたのよ」


 思ったとおり暁美はずいぶんと自分勝手なヤツらしく、これはこれで腹が立ってくる。

 マミがいなければあたしが代わりに怒ってたくらいだ。


 ……クラスメイトが相手のときは普通に話してそうだったのに。


マミ「そうね。といっても、自己紹介はもう必要がないみたいね」

マミ「挨拶ついでにあなたのことも聞かせてもらおうと思ってたけど、一番知りたいことは教えてくれないようだからこれだけ聞いておくわ」

マミ「あなたの目的は何?」

ほむら「別に目的なんて無いわ」


 暁美はそう言うが、マミは半信半疑のようだ。


マミ「……そうだといいのだけど。あなたがこのまま何も問題を起こさないのなら、信じてもいいわ」


1よろしく、と言っておく
2キュゥべえに対して恨みでもあるの?
3自由安価

 下2レス


220以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 13:42:26.37Y/PZ3qJp0 (1/3)

1+自己紹介の後に以前マミに聞かれた魔法少女としてのスタンス、以前の結界での出来事を聞く。

挨拶に来た以上名前くらいは名乗っておくわ。
浅古小巻よ、よろしく。

目的はともかくあなたの魔法少女としてのスタンスはどうなのかしら?
まぁ、GSのためだけに魔法少女やってるわけじゃないみたいだけど。

以前私が先に入った結界でいきなり魔女を倒したのもあなたなんでしょ?
どうやったか知らないけど、あの時やろうと思えば私も魔女ごと葬られてたはずだけどあなたはしなかった。

マミ、彼女は大丈夫よ。
目的はともかくGSのために無闇に誰かを襲ったりするような人じゃないわよ。


221以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 17:01:36.10sqc4qIpx0 (1/2)


追加でマミに今日は3人での魔女狩りを提案


222以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 18:14:44.15sqc4qIpx0 (2/2)

あ、↑はマミ小巻キリカの3人


223 ◆xjSC8AOvWI2021/08/28(土) 21:08:05.18EMwjbPOJ0 (1/4)



小巻「アンタって、あたしの名前ももう知ってるわけ?」

ほむら「……いいえ」

小巻「あっそ。興味がないみたいだけど、ここまで来たんだから名乗っとく。浅古小巻、一応よろしく」

小巻「見たことはあるんでしょ? 結界の中で」

ほむら「……」


 あのときの魔女結界。

 あたしから見れば魔女も結界も丸ごといきなり消えたようにしか見えなかったような出来事。

 聞いてみても、暁美はまた黙り込んだままだ。こっちが根に持っていると思ったのかもしれない。


小巻「別に怒んないわよ。どうやったのかは知らないけど、アンタのほうが先にいたあたしより早く倒せたってのは事実なんだから」

小巻「それにあたしはグリーフシードが目当てじゃないから。無作法だとは思ったけど、直接喧嘩を仕掛けなかっただけまだいいわ」

小巻「アンタなら多分、それもできたんでしょうしね」

ほむら「……ええ、そうね。私もグリーフシードが必要なの」

マミ「それって、グリーフシードが目的ってこと?」

ほむら「あるに越したことはないけれど、争って求めるほどでもないわ。少なくとも私は貴女達に何かをする気はない」


 暁美は明らかにあたしやマミとは違う。

 キリカよりもさらに利己的な考えに近いスタンスのようだった。


小巻「まあ、こう言ってるんならいいんじゃない? そんなに警戒しなくても」

マミ「今のところはね」


 『仲間』にはできなくとも、今のところは争う理由もない。マミもそう判断したようだった。

 ――――休み時間も残り少なくなって、自分たちのフロアに戻っていく。




224以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 21:24:46.03MjGIe/OBO (1/2)

ほむらが転校してきたってことは原作スタート辺りか


225 ◆xjSC8AOvWI2021/08/28(土) 22:11:55.46EMwjbPOJ0 (2/4)



小巻「相変わらず堅い返事ね。向こうの態度も態度だけど」

マミ「何か起きてしまったら手遅れだもの。守らないといけない人もいる立場だから、常に疑いは持っていないといけないの」

マミ「特に暁美さんについてはわからないことだらけなんだもの。それを話す気もないのなら、すぐには信じられるはずもないわ」

小巻「わかんないでもないけど…… なんか疲れそうに思えるわよ。縄張りに人増えたときって、毎回こんなことやってたの?」

マミ「私はもう慣れてるから大丈夫よ。でも、そうね。疑うべきか信じるべきかを見極めるのは難しいことよね」


 マミの表情は、前にキリカのことで話した時に似た苦笑だった。

 多分、実際に裏切られたことでもあるんだろう。だから簡単には信じられない。そう言っているように聞こえた。


 廊下の途中でマミと別れて、自分のクラスへと戻っていった。


キリカ「おかえりー」


 教室では、あたしたちよりも先に購買から戻ってたキリカがお菓子をつまんでいた。

 こっちはこっちで相変わらずだ。

 勧められるまま一口サイズのチョコレート菓子をひとつ受け取る。……少し安っぽい甘い味がした。


キリカ「どうだったの?」

小巻「ある意味思ったとおりだったかも。ろくに秘密は話してくれないし。でもまあ、そんなに危険なやつでもなさそうよ」

キリカ「へえ」


 聞いておきながらやっぱり興味がなさそうな。害がなさそうとわかったらそれで十分って反応だった。


キリカ「こういうお菓子も食べるんだね!」

小巻「たまにはね。でも、あんまりこうやってもらったりあげたりすることはなかったかもね」



 授業がはじまるまでの少しの間、一緒にお菓子をつまみつつ、周りのクラスメイトとも世間話をして過ごした。





226 ◆xjSC8AOvWI2021/08/28(土) 22:41:26.73EMwjbPOJ0 (3/4)

――――
――――



 放課後。今日は習い事の日だ。

 朝から思いがけない魔法少女のことはいったん忘れて気持ちを切り替える。



 ――――用事の終わった帰り道、少しだけ寄り道をしてから帰路につく。

 昨日も通った道の近くを通っていることに気づいたからだった。

 ちょうど時間も同じくらいだろうか。あの荒れた家を遠目に見て、昨日の苛立ちが少しずつ蘇ってくる。


小巻(もう二度と会わないはずだったし、無関係になったって思ってた)

小巻(でも本当にこれからこのまま放っといていいわけ……?)


織莉子「小巻さん、どうかしたの?」


 そうしていると、後ろからムカつく声がした。


小巻「……なによ、今帰りなわけ?」

織莉子「ええ、そうだけど……」

小巻「何の用事が知らないけどね、アンタみたいのがふらふらうろついてたらまた昨日みたいなことになるでしょ!」

小巻「暗くなったらただでさえ変な奴が沸くのよ! 寄り道しないでまっすぐ帰りなさいよ! バカ!」

織莉子「え、ええ。そうね……できるだけそうするわ」


 なんでこんなこと言わないといけないんだか。

 それもこいつがこんな風にのんきにしてるせいだ。そう思うと、もう呆れてきた。


織莉子「小巻さんも気をつけて」

小巻「あたしはいざとなったら怪物だって変な奴だってぶっ飛ばせる力があるわよ。アンタなんかが心配すんな!」


 絶対にコイツ、状況をわかってない。

 話せば話すだけさらにムカついて……美国と別れて帰った。



織莉子「…………」


―12日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


227 ◆xjSC8AOvWI2021/08/28(土) 23:11:49.77EMwjbPOJ0 (4/4)

――――――
13日目



 ……約束通り、この土曜日には妹の趣味にガッツリつきあわされていた。

 映画にショッピング、果てには水族館まで回ることになった。本当に、こんなのいつぶりだろうか。


小糸「あー、楽しかったね!」

小巻「それはいいんだけど、ちょっと一日に詰め込み過ぎじゃない? 結構慌ただしかったわよ」

小糸「だって、いつも遅くに帰ってきて忙しそうにしてるから。休みも大体どっか行っちゃうし」


 それだけ一緒にいる時間を貴重だと思ってるってことらしかった。

 家族なんて一番近くにいると思ってたから、いつも後回しにしがちになっていたんだろうか。


小糸「いつも何してるの? 塾とか習い事とかあるのは知ってるけど、それだけじゃないんでしょ」

小巻「それは……」



1友達づきあい
2散歩
3バイト
4人助け
5言えない
6自由安価

 下2レス


228以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 23:13:06.44Y/PZ3qJp0 (2/3)

用に徘徊とか絶対に魔女狩りしてるなぁ、この織莉子。


229以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 23:19:18.65Y/PZ3qJp0 (3/3)

失敬、4+3

別に悪い事をしてるわけじゃないわ、人助けのバイトみたいなことやってるのよ。
心配かけてるけど今はそれだけしか言えないのよ、ごめんね。
その代わりと言ってはなんだけどまた今日みたいに付き合ってあげるから。




230以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/28(土) 23:27:09.91MjGIe/OBO (2/2)


追加で妹をキリカが教えてくれたアイス屋に連れてく


231 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 00:05:50.70V2dq/C320 (1/3)



 正直になんて言えない。

 恥ずかしいし、危ないし、できれば関わらせたくない。心配もかけるだろうし。

 でも明らかな嘘もつきたくはなかった。


小巻「別に悪い事をしてるわけじゃないわよ。人助けのバイトみたいなことやってるの」

小糸「バイト……? そんなのするほどうち余裕なくないよ。なんでそんなことしてるの?」

小巻「そ、そうだけど、まぁお金じゃないっていうか? ……心配かけてるけど今はそれだけしか言えないのよ」

小巻「ごめんね。その代わりと言ってはなんだけど、また今日みたいに付き合ってあげるから!」

小糸「……」


 納得、できないか。


小巻「お腹すいてない? アイス食べにいこ! このまえ新しくできた友達に連れてってもらったところがあるのよ」

小糸「アイス? やった!」


 また機嫌とるみたいになったけど、ひとまず喜んでくれた。

 話せないことを少し心苦しく思いつつ、ごまかせたことに安堵した。




232 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 00:36:10.28V2dq/C320 (2/3)



 ――――それから、帰宅して自室で一息つくと、携帯を開いた。

 あたしが毎日顔合わせられなくとも、毎日顔を合わせてる人から話を聞けばいい。


 気にかけてやれとも、あたしの代わりにいびってやれとも言えないけど。


小巻「は……?」


 前と同じように近況の話を聞くと、『いつもどおり』の他に一個だけ美国自身が言わなかったことが追加されていた。

 美国は、ほんの数日だけ学校を休んだらしかった。

 そのままもう来なくなるんじゃないかと思われていたものの、何を思ったのか結局何事もなかったように復帰してる。


 あたしが前に聞いた時にはなかった情報だ。ほんの数日の、本当に小さいことだけど、なんで出てきたんだろう。


小巻「……そのまま出てこなきゃよかったのに」



 向ける相手も目の前にいない悪態をついていた。



―13日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


233 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 00:38:54.75V2dq/C320 (3/3)

------------------------
ここまで
次回は29日(日)20時くらいからの予定です


234 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 21:17:40.61gi0tZR/a0 (1/3)

――――――
14日目


 今日になると、携帯に新しいメッセージが追加されていた。

 昨日の続きかと思って中身を見てみる。でも、違った。


 マミからのお茶のお誘いだった。美味しいケーキがあるから一緒にどうかって。


 ……昨日のメールでも、たまには会って一緒に話したりしないかって誘いが来てた。

 わざわざ予定を作らないとそうそう顔を合わせることがなくなっちゃったから。



*今日の予定*
1マミの誘いに乗る
2白女の友達に会いに行く
3白女の友達に何か伝える、他の用事をする、とか(自由安価)

 下2レス


235以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/29(日) 21:23:52.78DbXrmKUfO (1/2)

久しぶりに1


236以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/29(日) 21:27:16.61jTpFvWdo0 (1/2)

白女の友達に織莉子が休んでから何か変わったことがないかとメールして1



237 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 22:21:00.38gi0tZR/a0 (2/3)



 美国のことも思い出す。

 やっぱりあいつのことは理解できないけど、何か心の変化とか、覚悟とか。休んだからには全く何事もなかったってわけじゃないはずだ。


 今日のところは、友達と会う約束は今度にしよう。そう返事を返す。

 ついでに、『美国は復帰してからどうしてるのか、何か変わってないか』――って文を追加しておいた。


小巻「じゃあ、行ってくるわね」

小糸「昨日言ってたバイト……?」

小巻「いや、今日はちょっと見滝原の友達にお茶に誘われただけだから! 大丈夫だって。そんなに遅くならないわよ」

小糸「……わかった」


 マミの家に向かう。

 前にもあがらせてもらったが、眺めの良いマンションだ。エントランスにつくと、下まで迎えにきてもらった。


マミ「いらっしゃい。すぐにお茶を淹れるわね」

小巻「ええ。お邪魔するわ」

マミ「そういえば、浅古さんは紅茶の好みはある?」

小巻「紅茶ねぇ……そんなに詳しくないわ。こだわる人はこだわるんでしょうけどね。あたしは大体その時のオススメで満足しちゃう」

マミ「じゃあ、今日も私のオススメにしておくわね?」

小巻「それなら安心ね」


 こんな話題を振るくらいだから、マミは詳しいんだろう。

 少し待っていると、クリームの添えられたシフォンケーキが出てきた。




238 ◆xjSC8AOvWI2021/08/29(日) 22:53:08.34gi0tZR/a0 (3/3)



マミ「どうぞ。今回のは自信作よ」

小巻「いただくわ。あ、いい香り! 蜂蜜?」

マミ「ええ。香りが良くなるのよ」

小巻「へぇ、工夫してるのね」


 紅茶、か。

 そういえば、あんなことになる前に美国が誰かに雄弁に語ってるのを見たかもしれない。


 何を考えてるんだ。よりによってこんな時にまでアイツのことが過るなんて。


小巻「……マミもさ、趣味が合いそうな人とは話してみたいと思う? どんな人でも」

マミ「どんな……って、それはたとえば悪人とかじゃなければね」

小巻「ええ、別にそういうのじゃないわよ。ただバカみたいにうじうじしてて、周りから嫌われてるってだけ」

マミ「もしかして、浅古さんにそういう知り合いでも……?」



1マミを会わせてみる?
2すぐにじゃないけど、ちょっと覚えておいて
3なんでもない
4自由安価

 下2レス


239以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/29(日) 23:07:16.66DbXrmKUfO (2/2)

まだ織莉子が契約したかどうかわからんから2
追加でキリカを加えた3人での魔女狩り、訓練を提案


240以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/29(日) 23:23:39.08jTpFvWdo0 (2/2)

安価↑+白女の友達に織莉子に私が会いたいと伝えて欲しいとメールする。

暁美は私たちと合わせる気がないみたいだし、問題を起こす気がないなら今は放置でいいでしょ。
キリカは自棄にならずにちゃんと魔法少女やってるから、そろそろマミにも歩み寄ってもらってもいいかも。
一緒に魔女狩りをすれば連携の訓練にもなるし問題点もみえてくるでしょうし。

いきなり会わせるのもなんだし、一応本人に一言伝えてからにしよう。



241 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 00:15:39.27ideLCC690 (1/7)



小巻「すぐにじゃないけど、ちょっと覚えておいて」

マミ「覚えておくわ。浅古さんの知り合いなら楽しみよ」


 多分マミなら悪いようにはしない。マミは厳しい一面もあるけど、それは魔法少女だからってのが大きいし、無関係な場なら。

 友達でも増えればアイツだってちょっとは持ち直すはず。


小巻(後でもう一つ送るメールができたわね……)


 そこまで考えると、少し気分がすっきりした。


小巻「そういえば、あれからキリカとはなんか話した?」

マミ「この前魔女狩りに誘って、少しだけね」

小巻「マミから見てどうだった? 今のあいつ」

マミ「……」

小巻「もう自棄にはなってないと思うわよ。割とちゃんと魔法少女やってるし。そろそろ認めてあげてもいいんじゃない?」

マミ「……悪い子ではないのはわかるわ。でも、これ以上何をしてあげたら?」

小巻「バカなこと考えたのも一人でどん詰まってた時でしょ。案外、誰かと一緒にいるってだけでなんとかなってるのかもよ」

小巻「今度はみんなで魔女狩りに行ってみない? まあ、暁美は合わせる気がないみたいだから放置でいいと思うけど」

マミ「ええ、そうね。それくらいなら」


 キリカはマミの求める完璧な『仲間』ではないにしても、少しは認める気にはなったようだ。

 魔女との戦いに対して完全に前向きになるには、やっぱり契約した動機がわからないと難しいのかもしれないけど……。

 あたしが前に言ったみたいにいつか思い出すってこともあるかもしれないし。



 マミの家で紅茶とケーキを楽しんで過ごした。



―14日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]



242 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 00:18:56.11ideLCC690 (2/7)

-----------------------------
今回の更新はここまで
次回は30日(月)19時くらいからの予定


243以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/30(月) 00:27:58.96yZF9GnKS0 (1/2)

乙です。

織莉子は原作でもそうだしこれまでの話でもあくどい事やってるのがなぁ。
契約したかもしれない状態でマミさんに会わせたら手駒にしそうで怖い・・・
まぁ、契約してないなら良い友達にはなれそうなんだけど。


244 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 21:16:09.66ideLCC690 (3/7)

――――――
15日目



 メールの返事が来てた。


 美国との約束はさっそく今日の放課後。

 こっちも今日なら特に予定はないから、それで構わないって伝えてもらった。


 何の用事かは言ってない。

 ……いきなり会わせるのもなんだから、あたしはマミのことを紹介しにいくだけだ。



*「浅古さん、また明日ね~」

小巻「ええ。また明日」


 向こうのが通学も遠い分、今日は着替える時間くらいはある。

 学校が終わると、一旦家に帰ってから美国の家に向かった。


 あんな荒れさせてた家でも人を招くくらいの余裕はあるらしい。

 繊細なのかと思ったら、思ったよりは図太いとこもあるっていうか。

 適当にそのへんの店でも使ったっていいのに。


小巻「美国! いるわよね?」

織莉子「……ええ、いらっしゃい」


 玄関のチャイムを鳴らしつつ呼びかけると、少ししてから美国が出てくる。




245 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 22:20:28.50ideLCC690 (4/7)



小巻「夜逃げでもしたみたいに静かで陰気な雰囲気だから、てっきりいないかもと思ったわ」

織莉子「いたずらも多いから声をかけてくれると助かるわよ。少し待っていてくれるかしら」


 いつもみたいに軽口を叩くが、澄ました顔で流される。


 中は割と綺麗。ソファに掛けて待っていると、昨日に続いてここでも出てきたのは紅茶だった。

 一口飲んでから、本題を切り出すことにする。

 あたしには細かな違いとか詳しいことはわからない。


小巻「あたしももうかなり馴染んできたけど、見滝原中って色んな生徒がいるのよ」

小巻「アンタと趣味の合いそうな人もね。庶民の集まりってバカにしちゃいけないわね」

織莉子「そう……それはなによりね」

小巻「アンタも友達くらい作ったら?」

織莉子「……?」

小巻「ちょっと会わせたい人がいるのよ。たとえばこの紅茶についてとか、あたしよりずっと話せるわよ」


 美国はしばらくとぼけたような間の抜けた顔をしていた。


織莉子「……今日はそのために私に会いに?」

小巻「そうよ! あたしの友達だから変な心配はしなくていいわよ。会いたいっていうなら今度つれてくるけど!」

小巻「ていうか会いなさい! 向こうは楽しみにしてるって言ってるんだから! このまま一人で陰気臭くしてたら、アンタ本当に腐ってキノコでも生えるわよ!」

織莉子「わ、わかったわ。今度ね?」



1伝えたいことは伝えたし、あたしは帰るか
2あれから何かあったか
3学校を休んだことについて
4自由安価

 下2レス


246以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/30(月) 22:35:10.30yZF9GnKS0 (2/2)

3+1

とにっかく!
あんたの事を嫌ってる私がわざわ気を使ってあげたんだから、この機会をちゃんと活かしなさいよ!
さっきも言ったけど紅茶のことで色々盛り上がると思うからちゃんと準備はしなさい!
お膳立てした私の顔に泥を塗るような事をしたら承知しないからね!

で、あんた何日か休んだみたいだけど何かあったの?
体調でも崩したわけ?あんな学校に行き続けるから辛気臭さが身体にも影響するのよ。

何度も言ったけど、あんな学校辞めて見滝原に来なさいよ。
別にあんたの心配をしてるわけじゃないの、それだけであたしのイライラの原因が1つ減るからよ、いいわね!?
で、あんたの方から何か言う事はないの?ないなら帰るから。



247以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/30(月) 22:38:10.31uaeBVo0JO (1/2)


追加で2



248 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 23:09:59.86ideLCC690 (5/7)


小巻「とにっかく! アンタの事を嫌ってる私がわざわざ気を使ってあげたんだから、この機会をちゃんと活かしなさいよ!」

小巻「さっきも言ったけど紅茶のことで色々盛り上がると思うからちゃんと準備はしなさい!」

小巻「お膳立てした私の顔に泥を塗るような事をしたら承知しないからね!」

織莉子「ええ、おもてなしの用意くらいはしておくわね」


 まくしたてると、美国はちょっと気圧された様子でそう言った。

 こっちから喋りすぎたか。こいつを見てるとついあれこれ言いたくなってしまう。いっつもやられたい放題で隙だらけなのが悪い。


小巻「……で、あんたの方から何か言う事はないの? ないなら帰るから」

織莉子「気を使ってくれたのはありがとうね? でも、私ってそこまで心配されるような顔色してるのかしら……?」

小巻「自覚ないの!? あーっ、もうこれだから!」


 まったく、本人は隙だらけって自覚すらないのだから救いようがない。

 帰り際にちょっと、近況のこととメールで聞いたことを聞いてみることにした。


小巻「そうだ。そっちはあれから何かあった?」

織莉子「いつもどおりよ」

小巻「そう? この前何日か休んだんでしょ? 何かあったの? 体調でも崩したわけ?」

織莉子「……そうね。そんなところよ」


 嘘かホントかはわからない。

 けど、待っててもこれ以上言わないようだからこっちも言葉を続ける。心身に悪そうなのは変わりないんだから。


小巻「あんな学校に行き続けるから辛気臭さが身体にも影響するのよ!」

織莉子「とはいっても、ずっと家にいたいわけでもないもの」

小巻「……何度も言ってるけどね、アンタもあんな学校辞めちゃえばいいのよ」

小巻「もう通ってても意味ないんでしょ? あたしには合ってなかったし、アンタにも合ってなかったのよ。きっと」

小巻「別にアンタの心配をしてるわけじゃないから! それだけであたしのイライラの原因が1つ減るからよ! いいわね!?」

織莉子「……」


 言い訳も聞かないうちに、あたしは美国の家をあとにした。

 今はまだ心が動かなくても、友達ができればちょっとは心が変わることだってあるかもしれない。


――――――


249以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/30(月) 23:17:32.48uaeBVo0JO (2/2)

これがツンデレか


250 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 23:31:49.13ideLCC690 (6/7)

――――――



織莉子「そうね、確かに悪い提案ではないのだけどね……――でも」

織莉子「さすがに動きが大きすぎる。今あの場にこれ以上注目を集めるべきじゃない」



――――――


「……ここは?」


「――あっ、そういえば今日約束してたんだった! てことは、あの人の家……か」

「今日はもう動きはナシかな」


「ん……? 帰り、じゃない。今度はなんでこんなほうに?」




――――――
――――――



 帰り道を歩く途中、あたりに魔力の気配を感じた。

 この感覚は魔女だ。でも……。


小巻(強い……いや、複数いる……?)


 何か普段とは違うものを感じた。気のせいかもしれない。

 感覚的なもので、はっきりとはわからなかった。




251 ◆xjSC8AOvWI2021/08/30(月) 23:45:05.23ideLCC690 (7/7)



小巻(とにかく、行ってみるか……!)


 感覚が強くなるほうへと探りながら足を進めていく。

 街並みから少し外れて、雑然とした倉庫のほうへと。結界へはそう迷わずに着いた。




―回転の魔女結界



 結界に入れば、そこは舗装すらなくなった洞窟の中だった。

 狭い通路を奥へと進んでいく。


小巻「うっとうしいわね!」


 歩くたびに飛び出してくる使い魔に斧を振り回して当てる。

 一体一体はそこまで手強いわけじゃない。

 不意打ち気味に出てくるのは、卑怯な手でも使わなければよほど自信がないからだろう。



 最深部にたどり着くと、ドリルのたくさんついた不格好なロボットみたいな魔女が待ち構えていた。

 どうせここにも使い魔が隠れてるはずだ。警戒はしておこう。



小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:魔女Degrenne
  使い魔Mr.Trill(見えている分)×4

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】

 下2レス


252以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 02:41:06.72m7arCEtmO (1/1)

1


253以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 08:04:29.05vM2RBr+30 (1/1)

ね落ちてた……

4のバリアに魔女を閉じ込めてから1


254 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 20:17:00.995PrW6S2L0 (1/6)



 とりあえず、同時にかかってこられたら面倒くさい。

 魔女の周りにバリアを張って閉じ込める。すると、その中からギュルギュルと耳障りな音がけたたましく響いた。


小巻「っ――!? うるっさ……!」


 ドリルが回転する、モーターのような音だ。そこにバリアがぶつかりあって火花を散らし始めている。

 使い魔が手に持つそれより大きく、身体中にもつけているそれは魔女にとっては自慢の武器。

 長くは閉じ込められてやらないってことか。


 ……まあ、そう焦んなくたって、今から出してやるわよ。『アンタごと』。


小巻「――――はああッ!」



 斧を握りしめ、魔女のほうへと駆け出した。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:50以上orクリティカルで撃破


255以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 20:23:54.636b5UjQ5oO (1/6)




256 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 20:59:00.715PrW6S2L0 (2/6)

優勢:69


 立ちふさがる使い魔を斬り跳ばし、飛び出してきた使い魔にも対処する。

 魔女がバリアを突き破った。でも、ここまで足止めできたなら上出来。

 間に合ったっていえる!


小巻「とりゃあぁあ――っ!」


 バリアすらなくなってさらけ出された魔女の頭部――自慢の大きなドリルに渾身の一撃を叩き込んでやると、

 硬質そうな金属のボディまで真っ二つに両断された。



 結界がなくなって、景色は土が囲む洞窟から薄ぼけた鉄色の倉庫へと戻ってくる。

 そこに、『いつのまにか横にいた』誰かがグリーフシードを掴み上げていった。



「あらららぁー? ……もうやられちゃった。一応、硬さと威力が売りだったんですけどねぇ」



 顔を上げ、そこに現れた人物の顔を捉える。

 強盗、というには、ただ待ち伏せして奪いにきたというよりその口ぶりには謎が残る。


「見たところあなたも同じようなタイプみたいですし? 効きづらいってことかあ」

「もうちょっと戦えるかと思ったら……約立たずのゴミでしたね」


小巻「……アンタ誰。グリーフシード奪いにきたの?」


「私が先に見つけました! だからこれは私のものですっ。――次はもっと、相性の良い魔女を出しますね」

小巻「は……!?」


 女がそう言った次の瞬間、再び景色が変わった。




257以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 21:05:37.02VM45H7wZ0 (1/5)

ここで紗々が来ましたか。
>>250で織莉子もなんか不穏な事言ってるし不安だ・・・


258 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 21:48:08.435PrW6S2L0 (3/6)



―お菓子の魔女結界



 瞬間、鼻についたのは甘い匂い。

 あんな場所にあるはずもなかった、似合わない結界に包まれていた。


 孵化したてだからか、まだ使い魔はいない。

 女はファンシーなピンク色のぬいぐるみを抱いて――そして、それを両手で二つに裂くように引きちぎった。


小巻「!」


 咄嗟に身を守る。それから思わず後退した。

 引き裂かれた布の中から、ぬいぐるみから出てきたとは思えない巨大な黒い身体が口をあけて飛び出してきた。


「この子は使い魔から『育てて』みましたがなかなかのアタリです。良い出来でしょう? 可愛くって強そうで。くふふ」

小巻「育て……って、お前、それってまさか! 人を!?」


 なにを言わんとしてるか気づいて、あたしは女の顔を睨んだ。

 使い魔が魔女になる条件は一つ。人間を食べて力をつけることだ。もし、意図的に魔女として成長させるとしたら。

 どういうわけだか、魔女はコイツを襲わない。それどころか、自分の駒や作品のように語っている。


 目の前に視線を向け直す。魔女が再び迫ってきていた。


「ほら! よそ見なんてしてないで! 食べられちゃいますよ!」

小巻「アンタはあとで絶対倒す!」


 ひとまず、魔女の方に集中したほうがいいだろう。


小巻 魔力[87/100]  状態:正常
GS:3個
・[78/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv2]


敵:魔女Charlotte <- 攻撃対象デフォルト
  謎の魔法少女

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価(話したりとか)

 下2レス


259以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 21:53:23.87VM45H7wZ0 (2/5)

これは小巻1人だとキツいなぁ・・・

脱皮するシャルロッテに先程の攻撃は効かないから3+1。


260以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 21:56:53.296b5UjQ5oO (2/6)


出来たらだけど危なくなったら自分に4




261 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 22:15:11.755PrW6S2L0 (4/6)



 突っ込んでくる攻撃は正面から受け止めることができるけど、巨体の割に動きは素早い。

 歯でも欠けさせてやればちょっとは楽になるのかしら。

 今度こそその大口開けた顔面に刃をくれてやろうか。


 女はどこからか出てきたお菓子の椅子に座り、ニヤニヤとしながらこっちを眺めている。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:35以下で『苦戦』


262以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 22:19:44.696b5UjQ5oO (3/6)




263以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 22:24:19.12VM45H7wZ0 (3/5)



ナイス!
やっぱり自分が安価しないでよかったw


264 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 22:56:40.625PrW6S2L0 (5/6)

優勢:75



 いや、顔面と言わず――やれるとこまで引き裂いてやる!


 斧を構え、魔女に斧を突き立ててやった。

 わざわざ勢いよく突っ込んでくるんだ。自ら斬られにいってるようなもの。


小巻「なっ――――!?」


 勝った、勝てなくても致命傷を与えたと思った途端に、攻撃する前と変わらない『無傷の』大口が飛び出してきた。

 この至近距離だ。無理に下がるよりも突っ切って逃げる。

 一か八かにはなるが、斧を構え直して魔女の身体を裂きつつ横に抜けた。


 ……手応えは硬くなかった。でも、攻撃が効いてるのかどうかもわからなくなる。

 今までの魔女は大抵、力いっぱい攻撃すれば倒せた。でも、こいつを倒すのに必要なのはパワーじゃないんだろう。再び魔女に向き直る。


 観戦してた女が楽しそうな声を上げていた。


「どうですか? 驚きましたよね!? これがこの子のすごいところです!」

小巻「うるさい……!」


 あたしに相性の良い魔女を出す、だっけか。確かに戦いづらい魔女だ。


小巻「グリーフシードのために使い魔をあえて逃がす奴ってだけなら珍しくはないわ。まったくイイとは思わないけどね」

小巻「でもお前はなにがしたいの? 魔女を育てて人を襲わせるなら、もうお前は魔法少女じゃなくて魔女よ!」

「面白いですねぇー。なんとでも言えば?」

小巻「なにそれ。開き直り?」

「私にとってはそんなことどうでもいいんです。魔法が使えて、その力で私の思い通りにできるのなら」

「魔女でも、魔法少女でも」



*脱皮により戦況リセット*
 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv2]*3

結果:80以上で撃破。35以下で『苦戦』


265以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 23:02:55.806b5UjQ5oO (4/6)




266以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 23:03:37.566b5UjQ5oO (5/6)

よし


267以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 23:05:26.03VM45H7wZ0 (4/5)



いや、オマケにクリティカルだしほんと凄い!
キリカの時とはコンマ運が雲泥の差ですねぇw


268 ◆xjSC8AOvWI2021/08/31(火) 23:41:01.625PrW6S2L0 (6/6)

優勢:86 + クリティカル!
これはまぐれラッキーどころの騒ぎではない…結果ボーナスがあってもいいはず。

[格闘Lv2]→[格闘Lv3]



 コイツに会ったのは最悪の運だが、この戦いのおかげで何かを掴めた気がする。

 まず、今までのあたしは身を守りながら隙を狙って全力で攻撃することしかしてなかった。

 でもこの状況じゃ重い斧はどちらかというと枷みたいだし、思いっきり攻撃なんてしようものなら次の瞬間には脱皮した魔女にこっちが齧られる。

 さっきはうまくいったけど、何度も寸手で切り抜けるような危ないことはしたくない。


小巻(落ち着け…… 魔女の行動は単純だ)


 魔女はどうせ向かってくる。だって、あたしを食べたくてしょうがないんだもの。

 手も足もない魔女は本能に任せて真正面から近づいて噛み付くことしかできない。

 近づきすぎちゃいけない。こっちから踏み込む必要もない。


 最小の動きで攻撃を避けて、魔女を裂く。正面に身体を伸ばすのは素早くても、所詮小回りは効かない。

 あとは繰り返す。落ち着いて対処できるようになってきた。


「……!」


 何かに焦って女が立ち上がろうとする。

 そこに向かって、刃を投げた。さすがに2対1になったらきつい。


「は…… ひィ……!?」


 当たらなかったようだが、椅子が壊れ、女は腰を抜かしていた。


小巻「動きやすくなったわね。こっちはもう行動パターンは掴んでるんだから。武器がなくても避けるだけならたやすいわ」

小巻「武器は作り直せばいい。邪魔しようとしたら次は当てるわよ……!」


 魔女を裂く。

 ――すると、魔女は気の抜けた風船のようにしぼんで落ちていった。




269以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 23:48:11.07VM45H7wZ0 (5/5)

戦いの中で何かを見出し成長する・・・これぞ主人公補正!


270以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/08/31(火) 23:50:27.456b5UjQ5oO (6/6)

なかなか良い結果だな
これなら援軍来なくても大丈夫か?


271 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 00:30:18.2422pBEk3N0 (1/9)



 周囲に満ちていた甘い匂いが元からなかったかのように霧散し、結界が消える。

 現実の景色が戻ってくると、あたしはさっきまではいなかったはずの人の姿を見て目を見開いた。

 向こうも同じような反応だ。


晶「な、にこれ。 小巻? 今どこから!?」

小巻「晶……なんでここに。いや、それより!」


 晶――白女にいたころからのあたしの友達だ。


 すると、腰を抜かしていた女が立ち上がって晶の背後に回りこんだ。

 思いがけなかった出来事に動揺してすぐに気を回せなかった。まだ戦いは終わってない。魔女はこいつの武器の一つにすぎない……!


「動くなぁ!! こいつを殺す!」

晶「え……!?」

小巻「お前……本当に卑怯ね」

「く、は、は、は。卑怯で結構! こんな絶好のチャンス逃すやつがいるかよ……!」

小巻「……それじゃあ、何をすればいいの」


 悔しいけど、この状況を打破する手段が思いつかない。

 聞くだけ聞いてから考えようとすると、女はあたしにこう要求した。


「変身を解いて、ソウルジェムを渡してください。あとグリーフシードも」

「魔法少女じゃなくなるんだからもういらないでしょう? そうすれば二人共生きて帰してあげます」

小巻「……」


 ソウルジェムを渡すってことは、魔法少女やめろってことだ。

 確かにあたしはやりたくてやってたわけじゃない。


 コイツにとっては競争相手が減る。……コイツのやってたことを考えたら、殺すと決めたら人くらい簡単に殺すんだろう。




272 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 00:33:30.5722pBEk3N0 (2/9)

---------------------------
ここまで
次回更新は1日(水)19時くらいからの予定


273以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/01(水) 00:36:58.07iVxDM54d0 (1/3)

乙です。

うーん、紗々は相変わらず小物臭の悪党だなぁ・・・
GSはともかくソウルジェム渡すのはヤバいんだよなぁ。
果たしてここからどうなるのか…


274 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 19:34:50.8722pBEk3N0 (3/9)



「ほら早く! オトモダチ殺されてもいいのか!?」

小巻「くっ……」


 女に急かされ、しぶしぶ変身を解除する。これでまた一つ状況が不利になった。

 とはいえ、コイツも余裕がないんだろう。下手なことを考えたら最悪の結果になりかねない。

 コイツからしたら、あたしが友達を見捨てて襲いかかる可能性もないわけじゃないから。


 ……でも、あたしはやっぱりそんなことは考えられない。


小巻「そうね。本当はもうちょっと続けてやるつもりだったけど」

小巻「……そのために守れなくなるんじゃ結局、本末転倒だわ」


 ソウルジェムを手に持って近づく。女はその間も、あたしをじっと見ていた。


 ――……疑いもある。従ったところで本当に無事に帰してくれる保証はあるのだろうか。

 一般人すら養分にして殺す魔女だ。期待なんかできない。


晶「ぁあああああああっ――――!」

「!!?」


 瞬間、劈くような咆哮。

 晶が振り返りざまに肘を打ち込み、女を突き飛ばしていた。晶があたしの手を掴んで走る。


晶「小巻! 逃げるよ!!」

小巻「えっ、ええ!」




275 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 20:07:51.1422pBEk3N0 (4/9)



 ひたすら走る。まずは人気のない場所を離れていく。

 離れた街中まで来て、ようやく足を止めた。


 晶はまだ息を切らしている。

 逃げるときは連れられるように出たけど、本気で走ればあたしのほうが速いし疲れない。

 そんなあたしを見て、晶は驚いているようだった。


小巻「無茶しすぎ…… でも、やるじゃん。助けられたわよ」


 たしかに女はあたしのほうしか見てなかった。

 魔法少女でもない晶が反撃するなんて思ってなかったんだろうから。


晶「意味わかんなかったけど、人のためにらしくもなく、したくないことさせられそうになってるのはわかったからさ」

晶「今度はこっちが守ってやろうかなって……」

晶「うまくいってよかった……! もう心臓バクバクだよ。なんだったのアレ……!」


 あたしも思ってなかった。まさかあたしのほうが守られるなんて。

 これから美国のときみたいに、あいつや魔法少女についての説明もしなきゃいけない。

 そう思うと、どう切り出そうか迷った。


晶「何もないとこから現れるし! 変なカッコウしてたし! 一瞬で服変わっちゃったし!」

小巻「へ、変なってっ…… そ、そもそも晶は一体なんであんなところにいたのよ」


 直球で言われて顔が熱くなる。あの女のこともだろうけど、あたしのこともだ。

 ……いったん話を逸らそう。あたしのことよりも、先に晶のことを聞いておくことにした。




276以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/01(水) 20:42:28.92wS0uytiEO (1/2)

言い逃れできないだろ、これ


277 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 20:58:49.6922pBEk3N0 (5/9)



晶「実は小糸っちから相談されてて。夜遊びしてるかもとか、一昨日聞いた話だとなんかバイト? させられてるらしいって言うんだけど……」

小巻「……たしかにそう言ったわね」

晶「とにかく、そのことについて知りたがってて。あたしもそう言われちゃ気になったから」


 晶が携帯を取り出してあたしに見せてきた。

 そこには、地図のようなものと目立つ丸いマークがあった。


小巻「なにこれ。……あれ? もしかしてこれって、このあたりの地図?」

晶「うん。小巻の携帯をGPSで追跡できるように設定させてもらった」

小巻「は? 設定!? いつのまに!? ……ていうかジーピーエスってなに」

晶「昨日の夜って聞いたかな。やっぱり小巻ってそういうの詳しくないでしょ? まあ今いる位置がわかると思ってくれればいいよ」

小巻「ってことは、晶はあたしを追って……」

晶「来たんだけどね? なぜかいないし、もしかしたら携帯落としたのかなーとか、ヤバいことでもあったんじゃ……とか思ってたら急に現れた」

晶「あたしは話したから、今度はそっちの番だよ!」


 ……やっぱりこうなるのか。

 話さないわけにはいかないらしい。小糸にも。

 隠したせいでこれだけ心配かけて、危険な目に遭わせてしまったんだ。事によっては死んでた可能性だってあった。


小巻「あたしがいなかったのは、魔女の『結界』の中にいたからよ」

小巻「魔女ってのは人を襲う怪物。普段は結界の中に潜んでて、普通の人には見つからないとこから人をおびき寄せてるの」

小巻「あたしはその魔女を倒す…………魔法少女」




278 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 21:13:24.3022pBEk3N0 (6/9)



 言った。言っちゃった。

 晶も何言ってるんだって思ってそうだ。その反応は正しいと思う。


小巻「――……に、なっちゃったのよ。林間学校のとき」


 しかし、そう言うと、晶は何か納得したような顔をした。


晶「なるほど、それであんな格好を!?」

小巻「格好についてはふれないでよ! 恥ずかしいんだから!」


 ……すぐに、そういうことかって思った。

 趣味であんな格好してると思われるのも癪だけど、そんなこと納得しないでほしい。


小巻「さっきの女も魔法少女よ。でも、あいつは魔女を操れるみたい。あの魔女もあいつが出したの」

晶「魔法少女同士でも戦うことあるの?」

小巻「あるわよ。報酬を巡ったり、人助けよりもそういうのしか興味ない輩もいるみたいだから」

晶「へぇ……、危ないんだね……」



 話したら話したでまた心配されちゃった。



1危ないからもうこういうことはしないで
2小糸にはあたしから話しておくから
3魔法少女になるなと言っておく
4自由安価

 下2レス


279以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/01(水) 21:31:15.27iVxDM54d0 (2/3)

4

さっきのヤツは本気でこちらを殺そうとしてきていたわ。
魔法少女になってその力に自惚れて、他人をなんとも思わないような人でなしもいるのがこの世界なのよ。
アニメとかマンガにあるようなファンシーな世界じゃないの。
わたしは林間学校のときに魔法少女になった事は後悔はしてない、状況が何であれ自分でなると決めた事だから。
小糸には私から話しておく、危険な事に巻き込んじゃってごめんなさい。
あなたのところに魔法少女の契約を迫る疫病神が来ても絶対に契約したりしないでね?


280以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/01(水) 21:35:38.16wS0uytiEO (2/2)

↑+1



281 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 22:19:28.3122pBEk3N0 (7/9)


小巻「危ないからもうこういうことはしないで。あたしなら大丈夫よ。身体も強くなったし、魔法だって使えるんだから」


 あたしの身体の強さについては晶ももう目の当たりにしてる。


小巻「さっきのヤツなんて、本気でこっちを殺そうとしてきていたわ」

小巻「契約して強くなったからってうぬぼれて、他人をなんとも思わない人でなしもいるの」

小巻「名前とか衣装とかは恥ずかしいけど、アニメとかマンガみたいなファンシーな世界でもないのよ」

晶「でもそれって、他の魔法少女もでしょ? 小巻もヤバいんじゃ……?」

小巻「そうだけど、それでもあたしは魔法少女になったことは後悔してない。状況が何であれ、自分でなると決めた事だから」


 とりあえず、さっきのヤツのことは後でマミにも連絡しよう。

 晶があんな無謀ともいえるような勇気を出さなければ、あたしはもう魔法少女じゃなくなってた。

 あたしはそのことに感謝していた。


晶「……そっか、そうなんだね。話聞いたらちょっとだけ小巻の気持ちがわかったよ」

小巻「ただ、アンタは絶対契約しちゃダメよ。もし契約を迫りにくるヤツがいたとしても突っぱねなさい!」

小巻「恥ずかしいけど、まだ魔法少女でいさせてくれてありがとう。危険な事に巻き込んじゃってごめんなさい」

小巻「小糸にはあたしから話しておくから」


――――
――――


282 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 23:01:20.7022pBEk3N0 (8/9)



 晶を家まで送り、いつもより遅い帰りになると、小糸はすごく心配そうな顔で出迎えてくれた。

 ずっとあたしが帰るのを待ってたらしい。


小糸「お姉ちゃん! 今日もバイトもしてたの?」

小巻「小糸、そのことだけどね……」


 小糸にもさっきと同じように説明した。


 これであたしが魔法少女ってことを知るのは3人になっちゃったわけだ。

 美国はキュゥべえが見えなかったけど、2人はまだどうだかわからない。



 あの女のことをマミに連絡してみると、詳しいことは明日話すとしつつも、やはり積極的に対処に動くつもりのようだった。

 あとは、事態が解決するまで『気をつけて』……とだけ。注意喚起はキリカにも送っておいた。



小巻(……にしても、そういやまだこの携帯にはジーピーエスとやらが仕組まれてるのかしら?)


 操作を終えた後の携帯をじっと見る。友達とはいえプライベート丸見えなのは気に食わない。

 あたしにはどこをいじればいいのかさっぱりだから、妹を呼びに行く。


小巻「ねえ、ジーピーエスってやつもう解除してくれない? アンタ設定したんでしょ?」


 その時だった。

 あたしは見てしまった。――――……妹とキュゥべえが話しているのを。

 小糸にも止めておいた。でも、小糸にも素質がある。嫌な汗がつたった。


小巻「……契約してないわよね?」

小糸「うん。まだ願いも思いつかないし、お姉ちゃんにも言われたから」



―15日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:4個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


283 ◆xjSC8AOvWI2021/09/01(水) 23:20:49.5522pBEk3N0 (9/9)

---------------------------
今回更新はここまで
次回は3日(金)20時くらいからの予定


284以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/01(水) 23:28:05.68iVxDM54d0 (3/3)

乙です。

小糸のところにもやっぱり営業マンが来ましたね。
これはまどかの契約を阻止したいほむらと同じ心境ですよね、小巻は。
織莉子がキュウベェが見えてないというのは原作同様小巻の思い込みくさいので、そちらもどうなることやら・・・


285以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/03(金) 23:14:00.82/J76dVjj0 (1/1)

来ないね。
今日はなしかな?


286 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 08:37:55.03mEN12GPq0 (1/11)

--------------------------
・・・・あっ
すみません、ちょっと変則的なスケジュールだったので曜日日付感覚がどこかへ旅立ってました
てことは今日休みですね…?(さっき気づいた)
本日はちょっと早めに、15時くらいからはじめますー!


287 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 15:43:45.16mEN12GPq0 (2/11)

――――――
16日目



 昼休みはあたしが昨日送った魔法少女のことについての対策会議だ。

 こっちにはキュゥべえもいるんだし、暁美のような事情がなければ名前くらいならすぐにわかった。


マミ「さっそくだけど、今日は一緒にパトロールに行くのはどうかしら」

マミ「相手は結界に隠れ潜むこともできるのだし、今は一人で動くのは危ないと思うの」

キリカ「結界に隠れ潜むって、ホントに魔女みたいだねー。私はまあどうせ暇だからいいけど……」

小巻「……」

マミ「浅古さん、いいかしら?」

小巻「えっ、ああ。今日は塾があるからあたしは行けないわね。明日なら何もないわ」


 ……小糸のことで考え事してた。

 そうだ。すぐに契約はしないと思うけど、特に今は超はた迷惑で危ないヤツまでうろついてるんだ。


マミ「そう。だったら明日ね。とにかく私のほうでもまだ調べてみるから、無茶はしないでいいわ。呉さんはどうする?」

キリカ「キミは一人でも行くつもり?」

マミ「ええ。危険があっても全員が動かないでいるわけにはいかないから」

キリカ「じゃあ私も行くよ。予定はないし。 ……でも、本当にマミって熱心なんだね」


 なんでそこまで出来るのかわからないって顔だ。

 あたしだってそうだ。あたしは愚痴くらいこぼすけど、マミは本当にそれすらなさそうだし。




288 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 16:31:27.08mEN12GPq0 (3/11)



小巻「ねえ。二人は家族とか友達とかに魔法少女の素質があるってわかったときってどうする?」

マミ「魔法少女のことはもう話してるの?」

小巻「まあね。簡単なことくらいは」

マミ「家族や友達か……私じゃ参考にはできないかもしれないわね。兄弟もいないし、家族って今は私一人だけだから」

小巻「一人って、親も?」

マミ「ええ。もういないわ」


 不意に重い話が出てきてしまった。

 たしかにマミに家には上がらせてもらったけど、あのときも誰もいなかった。


マミ「素質があるのなら、魔法少女になったらどうなるのかをもっと詳しく見せてみてもいいと思うわ」

マミ「魔女と戦うこととか、話に聞いただけじゃイメージわかないでしょうし」

小巻「でも、連れてくなんて危ないわよ。せっかく願い事もないって言ってるんだし……」

マミ「まあ、現時点で契約の意思がないのなら無理に連れて行く必要もないけれどね。もし興味を持ったら、私もついていきましょうか?」


 そりゃ安全性は増すけど、なんか、そういう問題じゃない――と思った。

 そもそも興味なんて持ってほしくはない。大体、興味本位なんかで足を突っ込んでいい世界じゃないんだから。

 でも、もしこの先、本気で叶えたい願いが出来たとしたら。


小巻「……今は保留にしておくわ」

マミ「優木さんのこと、暁美さんにも一応警告はしておくわ」



1キリカとクラスに戻る
2マミについていく
3自由安価

 下2レス


289以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 16:41:09.64mHeITOSI0 (1/8)

2+ほむらと連絡先を交換すべきと提案。

優木のこともあるし何か緊急の時にすぐに連絡が取れるように電話番号くらい交換しておきましょう。
むこうも事を荒立てる気はないと言ってたからそれぐらいは大丈夫でしょ。


290以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 17:02:03.76rJqHyuo4O (1/6)


追加で放課後塾行く前に織莉子にもヤバいヤツが彷徨いてるからと注意する



291 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 17:47:26.22mEN12GPq0 (4/11)


小巻「じゃ、あたしもついてく。この前も一緒だったし」

キリカ「なんだ、小巻もそっちいくの? マミはまた放課後でー」


 マミと一緒に階段のほうに向かう。

 それから教室の前まで行くと、暁美はこの前みたいにこっちを見つけてすぐ廊下に出てきた。


ほむら「……何の用事」


 暁美の態度はやはり無愛想で、不機嫌そうに見えた。


小巻「アンタね、そっちのが後輩なんだからその態度はなんとかしたらどうなの?」

ほむら「魔法少女の話に先輩も後輩もないと思うのだけど。どうせそういう話でしょう?」


 いけすかないヤツだ。

 この街に来たのだってまだ日が浅いというのに、どうしたらこんなにふてぶてしくなれるんだろう。


マミ「……まあ、私はどちらでもいいわ。今日は警告を伝えておこうと思って」

ほむら「警告?」

マミ「この街に魔法少女を襲う魔法少女がいるわ」

マミ「浅古さんが襲われたの。幸い逃げることはできたのだけど、まだこの街にいるでしょうから、気をつけて」

ほむら「……名前は?」

マミ「優木沙々というそうよ」


 暁美はその名前を聞くと、興味なさそうな無表情で一言だけ返す。


ほむら「そう」


 どうでもいいとでも言いたげだ。

 よほど自分の実力に自信でも持ってるのか。




292 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 18:12:36.15mEN12GPq0 (5/11)



小巻「アンタ……それだけ?」

ほむら「ええ。そちらの話もそれだけならもう戻らせてもらうわ」

マミ「話は、そうね。それだけよ」


 マミも少し困惑していた。


小巻「せっかく教えてやったんじゃない。アンタのことは連絡先も知らないし、わざわざこうして会いにきてやって」

ほむら「頼んでいない。連絡先を知ることでこうして無駄な時間を過ごさなくて良くなるのなら、教えてあげる」

ほむら「――私にあまり接触れないで。その程度、私ならどうとでも対処できる」


 暁美は携帯を操作して表示された電話番号をこちらに見せ、連絡先を教えると教室に戻っていった。

 ……まるで迷惑とでも言いたそうだ。こっちは親切にしてやっただけなのに。


小巻「あぁぁぁぁムッカつく! ああいうこと言うヤツに限って一番最初にやられたりすんのよ! 映画じゃお決まりなんだから!」

マミ「でも……あの子、本当に実力はあるんだと思うわよ。魔女を一瞬で仕留めて姿まで消したんだから」

小巻「そうか……それはそうね。あー、でも納得がいかないわ!」


 暁美は番号を教えてくれたが、交換はしなかった。

 自分からあたしたちに連絡を寄越すことはないって意思表示だろう。


 ……とりあえず、滅多なことがない限りもう顔を合わせることはしないと誓った。




293以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 18:20:55.76mHeITOSI0 (2/8)

ほむらは相変わらずだなぁ・・・
あすみ編では織莉子の手の上で踊らされてるとも気づかず、そのことをあすみに馬鹿にされてたけど。


294 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 19:23:27.26mEN12GPq0 (6/11)




 教室に戻ってから美国のことも頭に浮かんだ。

 優木の被害は一般人にも無関係じゃない。危ないヤツが居るってことは美国にも教えておこうか。

 気をつけててほしいのはいつもだが、それにしても今はちょっと特殊だ。


小巻(また晶から伝えてもらうか……)


 晶はまさか美国まで魔法少女のことを知ってるとは思ってないだろう。

 言ってやったらなんて思うか。驚くかな。


 そういえば、昨日話したこともマミにも話しておかないと。今度会いに行こうって。


キリカ「なんか難しい顔してるね? もしかしてさっきの家族だか友達だかのこと?」

小巻「それとはまた違うけど…… 難しい顔することくらいあるわよ」

小巻「そういえば、アンタだったらどう? 自分の周りに素質がある人がいたら」

キリカ「とりあえず反対はしとくよ。でもその人次第じゃない?」

小巻「……あたしもどうでもいいヤツだったらそう思えたんだけどね。そう簡単には思えない相手もいるのよ」

キリカ「それもそうだね。やっぱわかんないや、私も一人っ子だし」



 放課後にならないうちに携帯を操作して晶にメールしておいた。

 学校が終われば、この後は塾だ。今日はあたしも寄り道しないで、用事が済んだらさっさと帰ることにしよう。



―16日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:4個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


295以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 20:32:45.19mHeITOSI0 (3/8)

日付変わったのか。
何もなければいいんだけどそうはならないだろうなぁ・・・


296 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 20:37:04.86mEN12GPq0 (7/11)

――――――
17日目



小巻「昨日はどうだった?」

キリカ「ああ、放課後のこと? 特に何も起きなかったけど」


 パトロールのことを聞いてみる。

 昨日は何事もなく終わったらしい。

 身構えててもそうそう来ないのはわかる。でも、油断してるとこにこられるのが一番まずいんだから。


小巻「まあそう会わないか。あっちもあれから警戒してるかもしれないし」

キリカ「んーもう迷惑だなぁソイツ。なんのために魔法少女になんかなったんだよ」

小巻「まったくね」


 そう言うキリカも、なんのために魔法少女になったのかわかってさえいればって悩みを抱えていたはずだけど。


キリカ「……案外、覚えてないとかいうオチじゃないといいな」


 自分でもその言葉に重ねて思ったのか、苦笑いで言い足した。

 でも、何も考えないでこんなことを言えるのなら、こいつの場合はきっと忘れちゃっててもろくでもない理由ではないって気がした。



 ――――昼休み、マミが教室まであたしたちを呼びに来た。

 昨日のパトロールでは何も起きなかったけど、話しておきたいことがあるらしい。



マミ「……ニュースで見たんだけどね、不審な行方不明がいくつか起きているのよ」

マミ「全部が例の魔法少女の仕業かはわからないけど、私はまだこっそり活動してるんじゃないかと思ってるわ」

小巻「見滝原での話よね?」

マミ「ええ。見滝原と…… あと、風見野のほうでも」




297以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 20:39:23.27mHeITOSI0 (4/8)

あー、沙々の性格からしたらなりふり構ってられないんだろうけど風見野でもやっちゃったか・・・


298以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 20:42:02.02mHeITOSI0 (5/8)

あー、沙々の性格からしたらなりふり構ってられないんだろうけど風見野でもやっちゃったか・・・


299 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 21:44:10.92mEN12GPq0 (8/11)



小巻「風見野でも?」

マミ「隣町にまで手を出したのかしらね。だとしたら行儀の悪い魔法少女だわ」

キリカ「そもそもどっから来たわけ?」

マミ「わからないわね……。もう少し遡って見てみたらわかるかしら」


 地域のニュースを調べるって手は単純だけど思いつかなかった。

 マミは普段から見てるんだろう。


マミ「とにかく、早いところ手は打たないといけないわね。危険なのは私達にとってだけじゃないもの」

小巻「……そうね」


 昨日送ったメールを思い出す。

 ちゃんと伝わっただろうか。またバカみたいにのんきに外うろついたりしてないといいけど。


小巻「今日はみんなで行きましょう」

マミ「ええ」



 それから、放課後になると、今日はみんなで学校を出る。

 こんなに大人数でのパトロールははじめてだ。



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


300以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 21:56:41.35rJqHyuo4O (2/6)




301以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 21:59:12.31rJqHyuo4O (3/6)

魔女だと杏子が乱入してくるか?


302 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 22:35:04.83mEN12GPq0 (9/11)



マミ「魔女の反応ね。注意して探っていきましょうか」


 気配を察知すると、強くなるほうへと歩いていく。

 たどり着いた先は長いこと放置されてそうなボロボロの廃屋だった。


キリカ「うわぁ、ここに入るの?」

マミ「長居したくない場所だけど仕方ないわ。早く倒して出ましょう」

小巻「まったく魔女もどんな趣味してんのかしらね……お邪魔するわねー」



 おそるおそる足を踏み入れていく。結界を見つけてしまえばこっちのもん。



―ハコの魔女結界



 入ってからも不気味な結界だった。

 足場は不安定で現実味のない景色だけど、動きにくくはない。結界の中って大体こんなもんかしら。


 奥へと進んでいくと、古いテレビのような魔女がいた。



小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:4個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


仲間:
マミ 状態:正常
キリカ 状態:正常

敵:魔女H.N.Elly(Kirsten) <-攻撃対象デフォルト
  使い魔Daniyyel+Jennifer ×4

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


303以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 22:44:18.19mHeITOSI0 (6/8)

5

マミにリボンで魔女の動きを封じてもらい小巻が狙いを定めて2。
キリカはその間のガード役に徹してもらう。


304以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 22:51:50.54rJqHyuo4O (4/6)


普通に小巻前衛、キリカがサポート、マミが後衛からの銃撃で良い気もするけどな


305 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 23:27:38.22mEN12GPq0 (10/11)



 いつも一人かせいぜい二人ってとこだったし、戦力は十分なはず。

 どう立ち回るかは考えないと。


キリカ「とりあえず邪魔なヤツからやっつける!」


 最初に動き出したのはキリカだ。周りを飛び回る使い魔から狙いに動く。

 その奥で魔女は左右の触手のようなものをばたつかせている。


マミ「そうね、じゃあこっちは……ゆっくりと必殺技の準備でもしましょうか」


 マミが何発か銃弾を撃ち込んでいくと、あっという間に魔女にリボンを絡んだ。


キリカ「こっちは片付いたよ!」

小巻「あたしの番ね」


 相手はもう動かない的だ。邪魔者もいない。後はいつもどおり、力いっぱい斬りつけるだけ。

 全力を込めて斧を投げ込んだ。



 ――結界が消えて、グリーフシードが落ちてくる。

 廃屋を後にした。



小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


306以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 23:34:07.04mHeITOSI0 (7/8)

この3人、役割分担がはっきりしてるからなかなか良い感じで戦えてますね。



307 ◆xjSC8AOvWI2021/09/04(土) 23:47:11.75mEN12GPq0 (11/11)



小巻「あたしが持ってていいの?」

マミ「ええ。さっきの戦いは浅古さんのおかげですぐに倒せたもの。私一人ならもう少し魔力は使うわね」

キリカ「べつに私もそれで問題ないよ」


 キャッチしたのが近くにいたあたしだった。

 二人は目的が目的だから当然だけど、魔法少女同士でする会話にしては平和だな、なんて思っていた。

 一人で活動してると奪い合いみたいのばっかり目についたから。


小巻「じゃあ今回はそうするけど。あたしも戦いやすかったわよ」


 ――そう、今のところは普通に平和だ。

 でも、今も優木はどこか知らないところで人を食い物にしてるのだろうか。



 下1レスコンマ判定 2/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


308以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 23:51:41.03rJqHyuo4O (5/6)




309以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 23:52:32.95mHeITOSI0 (8/8)

ほいさ!


310以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/04(土) 23:53:18.14rJqHyuo4O (6/6)

使い魔か


311 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 00:21:27.26xsAlPUNQ0 (1/7)



 再び街中を歩き出す。


 マミはその途中にもニュースをチェックしていた。

 やっぱり、マミも優木の動向を気にしてるんだろう。


小巻「何か手がかりは見つけられそう?」

マミ「いえ……まだ今日の分は新しい情報はないわ。でも、少し調べてみると風見野での行方不明も度々起きてるのみたいなのよね」

小巻「アイツの仕業? それとも普通の魔女かしら」

マミ「わからないけど、でも風見野のほうっていうと……」


 マミは言いかけてから、不自然に言葉を途切れさせる。


小巻「何か心当たりでもあるの?」

マミ「少し知り合いがいるってだけ。使い魔を放置する魔法少女はいるから。私も縄張りの外にまでは口出しできないしね……」

マミ「でも、優木さんのように意図的に人を殺している魔法少女がいるなら、今回と同じく話題になるくらいの頻度になっていると思うの」

小巻「そっか。もうちょっと調べなきゃってとこね」

マミ「ええ。……と、話してるうちに今度は使い魔ね」

キリカ「今度はさらに楽できそうかな?」

小巻「そうね。さくっと片付けちゃいましょ」



―落書きの魔女結界


 使い魔の気配を追っておくと、それは人気のない通りにいた。

 魔女や使い魔はこうして変なところばかり好んで居座るみたいで、やっぱり気が知れない。


 一人一匹、と少しくらいを相手にすれば事足りそうだ。


小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


仲間:
マミ 状態:正常
キリカ 状態:正常

敵:使い魔Anja ×4

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


312以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 00:39:25.33B0NzgHve0 (1/4)

1


313以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 00:40:04.813/GUw2SJO (1/3)

1


314 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 00:45:30.09xsAlPUNQ0 (2/7)



 使い魔とはいえ1対1。余裕で倒していいとこ見せたいけど。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv3]*3

結果:40以上orクリティカルで『余裕で倒せた』。仲間がいるので1ターン撃破は確定。


315以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 00:56:40.303/GUw2SJO (2/3)




316以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 00:57:50.293/GUw2SJO (3/3)

ありゃ
クリティカルだけど1足りないか


317 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 01:14:24.56xsAlPUNQ0 (3/7)

劣勢:39(相手クリティカル)



 武器を構えてひと振り。この一撃で決める。


小巻「終わりよっ! ――あれっ」


 狙いを定めたつもりだったけど使い魔が刃の下をすり抜けていった。

 こいつ、すばしっこい……!


小巻「ちょっと、ちょこまかするな! 使い魔のくせに!」


 その後も何振りかしているものの、振り下ろす時には移動していてなかなか刃が当たらない。

 使い魔と格闘しているうちに、ほどなくして銃弾が撃ち抜いていった。


小巻「あっ…… 今回はいいとこ見せられなかったわね」

マミ「いえ、大丈夫よ。相性の問題だと思うわ」


 これで全部倒したみたい。

 たしかに、さっきみたいにトドメまで整ってればいいけれど、細々と使い魔を相手にするのはあまり得意じゃない。

 少し悔しいけど、仲間がいるときは頼らせてもらおうか。



★ガードを1ターン分を使用しました。

小巻 魔力[92/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


318 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 01:17:11.64xsAlPUNQ0 (4/7)

-------------------------
今回更新はここまで
次回は5日(日)18時くらいからの予定


319以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 01:28:17.89B0NzgHve0 (2/4)

乙です。

最後がしまりませんでしたが次の遭遇で何かきそうですね。
子悪党の沙々か、はたまた縄張りを荒らされて激オコの杏子か・・・


320 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 20:48:18.67xsAlPUNQ0 (5/7)




 ――再び歩き続けて、パトロールも時間的にはあともう少しってところ。

 今日も何事もなく終わりそうだけど。




 下1レスコンマ判定 3/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 20:50:44.577seYgf/SO (1/2)




322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 22:21:22.847seYgf/SO (2/2)

レスに気づいてない?


323以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 23:01:55.13B0NzgHve0 (3/4)

スレ主さん、寝落ちしちゃった?


324 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 23:14:03.69xsAlPUNQ0 (6/7)



マミ「今日はこのくらいにしましょうか」


 夕焼けが沈む時間になってマミがそう宣言した。

 いくらか戦いもしたし、パトロールの成果としては上出来ってとこ。


小巻「無事なのはいいけど、今日も優木には会えずじまい……か」

マミ「もしかしたらもう風見野のほうに移ってるってこともあるかもしれないしね」

マミ「とりあえず、無事に済んだのは本当によかったわ。みんなお疲れ様」


 風見野のほうでも出ている被害。そっちも気になる。

 あたしたちに目をつけられたことで一時的に逃げたのかもしれないし。隣町に移ったから安心、とは言えない。


マミ「……この後、うちでお茶でもどうかしら?」

キリカ「お茶? お茶にはあんまり興味ないけど……」

小巻「ふうん? そう? あたしはマミに少し話しておきたいこともあるし、お邪魔させてもらおうかしら」


 お茶菓子とか用意するなら多分あとで悔しがりそうだけど、とりあえず本人がそう言うんならいいや。

 あたしだけあがらせてもらうことになった。




325 ◆xjSC8AOvWI2021/09/05(日) 23:43:58.75xsAlPUNQ0 (7/7)



 カップから紅茶の香りが立ち上る。

 お茶のお供はクッキーだ。チョコレートとプレーンが渦の模様を描いている。


小巻「これも手作り?」

マミ「こういうの作っておくと便利なのよ。ちょっとしたお茶請けになるしね」


 ……キリカはまあ、何か違うもんでも想像したんだろう。それにまだ壁は感じてるのかも。

 マミはパトロールが終わってからもう一度、携帯の画面を眺めていた。


マミ「……風見野での被害、増えてるわね」

小巻「違う縄張りに行っちゃったらあたしたちに出来ることってないのかしら?」

マミ「向こうの魔法少女に注意しておくことくらいでしょう。向こうと協力できればそれもいいのだけど……」


 向こうにはマミとは考え方の違う知り合いがいるらしい。マミは言いながらも少し渋った様子だった。


マミ「そういえば話しておきたいことがあるって言ってたわね」

小巻「ああ、そうそう。この前覚えといてって言った件よ。向こうには話したからさっそく会ってもらいたいと思って」

小巻「その知り合い、美国織莉子って言うんだけどね。ニュースとかよく見てるなら、その名前は聞いたこともあるのかしら」

マミ「美国さん……? ニュースに出るような人なの?」

小巻「どっちかっていうと悪い方のニュースだけど、それは関係ないのよ。アイツと親は違うし」


 そう言うと、マミも思い当たる名はあるようだった。けど特に調子を変えることなく続けた。


マミ「わかったわ。その人と会ってほしいのね?」

小巻「そういうこと。……まあ、初対面のときくらいはあたしも一緒にいるわよ」



1美国について話す
2風見野の魔法少女とは協力できそうか
3自由安価

 下2レス


326以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/05(日) 23:58:00.58B0NzgHve0 (4/4)

1+マミにキリカの分のクッキーを包んでもらう。

このクッキー、美味しいわね。
そうそう。キリカって甘いものに目がないのよ、この間パンケーキ食べに行ったときは目を輝かせてたくらいにね。
これ、キリカに渡す分包んでもらっていいかしら?
まだ関係がぎこちなく思うのなら、こういった手段が有効かもしれないからね。

マミからって言えば受け取るの躊躇するかもしれないけど、一度餌付けちゃえばいいのよ。
意外とこういったことでストンと憑き物が落ちたみたいに上手くいくかもしれないからね。


327以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 00:18:40.27fp/wVNwQO (1/2)


風見野の魔法少女と何かあったのか、話しづらいのなら今は聞かないけどを追加


328 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 00:59:18.40Or7yPesx0 (1/7)



小巻「わかってたけど、ちょっと安心したわ。マミが態度を変えなくて」

小巻「あたしの元いた学校、美国は今も通ってるとこだけど、そこだと露骨に避けたり嫌がらせしたりするヤツばっかなのよ」

マミ「そうなのね…… それは辛いわね。だから私に話を?」

小巻「まあね。別にアイツのためってわけじゃないけど! いつまでもウジウジしてばっかで、あたしの思い通りにならないのが気に入らないのよ!」


 ……マミは苦笑いを浮かべてた。


マミ「わかったわ。仲良くなれるようにしてみる」

小巻「ところで、話戻るけど、風見野の魔法少女とは協力できそう?」

マミ「……わからないわ」

小巻「何かあったの?」

マミ「ええ……すこしね」

小巻「そう、話しづらいなら今は聞かないけどさ」


 クッキーはまだ残っている。

 これ以上は手を付けないことにして、尋ねてみる。


小巻「これおいしいわね。キリカも来てみればよかったのに」

小巻「さっきはわざわざ気を使ってくれたんでしょ? 渡す分を包んでもらってもいいかしら?」

小巻「アイツって甘いものに目がないし、こういうのがあるって知れば次は来てくれるかもしれないからね」

マミ「ええ、それは構わないけど」

小巻「まだぎこちないんだろうけど、こういう手はきっと有効よ。この間パンケーキ食べに行ったときなんか目を輝かせてたんだから」


 キリカの分のクッキーを包んでもらった。

 それからお茶がなくなると、今日はお開きにして遅くなりすぎないうちに帰った。



 ……帰宅した後、小糸に見つかってねだられたのはまた別のはなし。





329 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 01:03:47.75Or7yPesx0 (2/7)

――――
――――


小糸「あっ、もしかしてお菓子? それお土産?」

小巻「アンタにじゃないわよ。それより、今日はまたキュゥべえこなかった?」

小糸「えぇ、それよりって」

小巻「それよりよ」

小糸「今日は来てないけど……そういえば、魔法少女って変身して戦うんでしょ? お姉ちゃんの見せてよ」

小巻「見せるか!」



 げんこつを落とした。本当に魔法少女の大変さをわかってんのか心配になる。



小巻(……妹にも今度なんか買ってきてやるか)



―17日目終了―


小巻 魔力[92/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


330 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 01:06:44.67Or7yPesx0 (3/7)

---------------------------
今回更新はここまで
次回は6日(月)19時くらいからの予定


331以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 01:10:23.29cB3/1Hlu0 (1/4)

乙です。

結局マミと織莉子会わせる事になりましたが、まだ織莉子が契約したかどうかわからないから不安が・・・




332以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 01:40:16.97fp/wVNwQO (2/2)


また手駒扱いされなきゃいいけど


333 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 19:58:43.25Or7yPesx0 (4/7)

――――――
18日目



小巻「昨日はお疲れ様。マミの家で出されたお茶菓子、包んでもらったからあげるわ」

キリカ「お茶菓子? 砂糖の塊かなにか……?」


 やっぱり、お茶っていっても麦茶とかウーロン茶とか、もしくは結構なお手前で……みたいなのを想像してたとか。

 色んな人が集まるこの学校の中でもキリカの発想はザ・庶民って感じだ。逆に面白い。


キリカ「!」

小巻「砂糖の塊って…… 何想像してたわけ?」


 ラッピングを見ると一気に反応が変わる。


キリカ「いや、なんかあるじゃん……とにかくこういうのとは想像してなかった」

小巻「マーブルクッキーですって。しかも手作り。おいしかったわよ」

キリカ「ありがとうね。まあ紅茶もコーヒーもそんなに好きでもないけどさ。お菓子を主役にして持ってきてくれるなら大歓迎だよ!」


 ともかくキリカは機嫌良さそうだ。

 朝の時間を教室で過ごしつつ、携帯が振動したのを感じ取って見てみる。

 晶からだ。美国のほうは今日でも都合は悪くないって。



小巻(向こうは暇してるみたいだし、それなら早いほうがいいわよね)





334 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 20:49:30.50Or7yPesx0 (5/7)



 ――――放課後になると、適当な場所でマミと待ち合わせる。

 こっちのほうが一足だけ早かったようだ。


マミ「おまたせ、浅古さん」

小巻「そんなに待ってないわよ。じゃ、ゆっくり行きましょうか」


 家を知ってるあたしが少し先を歩く。その間に昨日の話の続きもした。


マミ「……風見野の魔法少女へはキュゥべえに伝言を頼んでおいたけど、返事をくれるかどうかはわからないわ」

マミ「私としては久しぶりに一度会って話してみたいのだけどね」

マミ「それと、過去のニュースも遡って見てみたのだけど、少し気になる動きなのよ。この街に来る前、優木は元々風見野のほうにいたんじゃないかって」

小巻「あたしたちが思ってたのとは逆で、風見野のほうからこっちにきたってこと?」

マミ「ええ、恐らくその前はまた隣の街から。目をつけられては逃げるってことを幾らか繰り返してるのかもしれない」

小巻「そうなると余計に厄介ね…… 逃げ回るのに慣れてるんだ」


 どこに行っても被害を出すんだろうから、そんなヤツいつまでも取り逃がしてたくはない。

 ――話しているうちに美国の家が見えてくる。


小巻「着いたわ。ここよ」

マミ「まあ…… お嬢様とはわかっていたけど、さすがに立派なお家ね」


 マミは少し圧倒されたみたいに驚いていたが、よく見るといたずらで汚されたりした痕跡もある。

 それがどこか暗い雰囲気を放っているようにも見えていた。


小巻「家の前で話してると変な勘違いをされかねないわ。早いところ入ってしまいましょう」


 チャイムを押した。




335以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 20:55:34.75cB3/1Hlu0 (2/4)

マミと織莉子の邂逅、今までの話からすると不安しかない・・・


336 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 21:26:47.90Or7yPesx0 (6/7)



織莉子「……いらっしゃい」

マミ「はじめまして。私は巴マミ。浅古さんと同じ学校の友達よ」

織莉子「マミさんというのね。はじめまして。私の名前は美国織莉子。立ち話もなんだから上がって」

織莉子「紅茶が好きだと聞いたわ。色々と種類は揃えてあるけど、何か好みはあるかしら?」

マミ「そうね、私は最近は――――」


 紅茶談義がはじまったのを眺める。

 出会ったばかりなのに、こうしてると入れない雰囲気だ。とりあえずこれだけ伝えとく。


小巻「あたしは適当におすすめのにしといて。美味しければいいから」


 『ええ』と言った声が重なって、二人が顔を見合わせた。

 相性は悪くなさそうだ。


織莉子「ケーキも用意してあるわ。近くのパティスリーで選んできたのだけどね」

マミ「お洒落な箱ね。楽しみだわ」

小巻「なるほど、もてなす準備はちゃんと整えたのね」


 しかしどこか、すでに甘い匂いが漂っていることに気づく。

 箱に入っているケーキとはまた別だろう。甘い、だけじゃなく、苦くもあるような。


小巻「ちょっと美国! なによこれ!?」

織莉子「あ……! ごめんなさい、片付け忘れていたわ。見なかったことにしてくれる?」


 ……キッチンのほうを見ると、その元凶が置いてあった。

 放置されたままの、歪に凹んだスポンジケーキのような何かだ。ついでに美国も慌てはじめていた。


小巻「さては手作りに失敗して急遽買ってきたのね……?」

織莉子「ええ…… 慣れないことはするものじゃないわね」

マミ「ま、まあそんな時もあるわよ」

小巻「マミも失敗なんてするの? いつも下手な店より上手く作ってるじゃない」


 これのおかげでさらに空気は緩んだ気がした。あたしも美国のこんな失態見られるとは思ってなかった。




337以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 21:43:35.10cB3/1Hlu0 (3/4)

そういえば織莉子はケ-キ作りが苦手だったけ。


338以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 22:12:27.16Pll3lVpFO (1/2)

ここで織莉子がコケてイチゴパンツ丸出しになったらウケるんだがなw


339 ◆xjSC8AOvWI2021/09/06(月) 22:34:11.74Or7yPesx0 (7/7)



 ……紅茶が入り、お茶会がはじまると改めて腰を落ち着けて会話がはじまる。



織莉子「マミさんはケーキも普段から手作りされるのね。今度コツとか聞いてもいいかしら?」

マミ「ええ、もちろん。私のはただの趣味だけど、それが役に立つなら嬉しいわ」

織莉子「ちなみに、今回のは何が悪かったのかわかる?」

マミ「泡立て方や材料の分量、焼き方……考えられる原因はいくらかあるわね」

織莉子「なるほど、気にしなければいけないことが多いのね」

マミ「難しく考え過ぎないで、慣れちゃえば出来るわよ」


 あたしも詳しくないから、マミの話にふむふむと相づちを打って聞いていた。

 こうして見ているとマミが講師かなにかのように見えてくる。


マミ「美国さんは、浅古さんが見滝原に転入する前に同じ学校にいたのよね? 浅古さんとも仲良かったの?」

小巻「仲良くないから!」

マミ「そ、そう。でも色々と気にかけてるのよね?」

小巻「それはコイツが揶揄い甲斐もないくらいふわっふわな態度で、やられたい放題で、そのうえ暗い顔ばっかしてるからよ」

小巻「……そのせいで、魔女にも食われかけるし」

マミ「魔女に? 魔法少女のこと知ってるの?」

織莉子「小巻さんから聞かせてもらったわ。もしかしてマミさんも魔法少女なの? あんな存在がいるなんて驚きね……」

小巻「でもコイツはキュゥべえも見えないし、そっちとはなんも関係ないから。普通にただのあたしの知り合いとして接してよ」

マミ「わかったわ。美国さんが無事でよかった」



 ……この調子なら大丈夫そうだ。これでちょっとはマシになってくれるといいけど。

 ケーキの箱が入ってた袋にあるロゴを見る。この近くって言ってたし、帰りに寄って妹に何か買っていってやるか。



*お茶会*
1優木について注意喚起
2様子を見る
3早めに帰ろうかな?
4自由安価

 下2レス


340以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 22:47:32.30cB3/1Hlu0 (4/4)

1+4
マミと一緒に帰る際にうっかりケーキ屋の名前を聞き忘れたので1人で織莉子に聞きに戻る。

とりあえず注意しとくけど、今見滝原と風見野にそうとうヤバい奴がうろついてるのよ。
そいつは人を魔女に食わせるようなとんでもなく最低な奴よ!
どんな理由やご大層な大儀名文があっても、誰かを犠牲にするやり方しか出来ないのはただ逃げてるだけよ。
私はそんなやり方をするような奴は絶対に許さないし許すつもりもない!
とにかくそいつの事が片付くまであんたも人気のないとこに行ったりしないで、放課後はすぐに帰りなさい、いいわね!?



341以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/06(月) 22:54:17.67Pll3lVpFO (2/2)

↑+2



342 ◆xjSC8AOvWI2021/09/07(火) 00:18:16.97ltsDfmG90 (1/2)



小巻「ところで美国、ちゃんと放課後は寄り道しないですぐ帰ってるわよね?」

織莉子「ええ。気をつけてるわ、大丈夫よ」


 最後に、人づてには伝えてもらったけど、優木についても一度直接注意喚起してやろう。


小巻「伝わってるとは思うけど、優木とかいう魔法少女。相当ヤバい奴だからね。今見滝原と風見野をうろついてるらしいから気をつけておきなさいよ」

小巻「会わないように安全な道だけ歩くのが一番だし、なんの力もないアンタが目をつけられればアウトなの」

小巻「優木ってのは、そんな人すら食い物にする最低なヤツなんだから」

織莉子「もしかして、小巻さんはその魔法少女と戦う気なの……?」

小巻「当たり前よ! アンタと違って、あたしは戦える力があるもの。あんなヤツは絶対に許しておけないわ」

小巻「何が楽しいのか知らないけど、なんであっても誰かを犠牲にするってやり方を選んだ時点で理解してやる気もないわ。当然、あたしはそんなのには負けないから!」


 それから、マミも美国を安心させるように言った。


マミ「浅古さんだけじゃなくて私も仲間よ。それに、他にも仲間にできる人はいるかもしれないから」

織莉子「そう。そうなのね」

織莉子「……あなたの考えは、よくわかったわ」



 ……一瞬、美国が息を呑むほどの気迫を持って見えた。

 ただその一瞬だけだ。気のせいだったのかと思い直す。美国はまたいつものふわふわとした澄ました表情を浮かべている。

 なんで考えていたことが上手くいって、安心しようとしたその矢先にこんな『気のせい』が起こるのだろう。



織莉子「二人とも、今日は来てくれてありがとう。どうか気をつけて」

小巻「……ええ。じゃあ、帰るわね」



 忘れずに、お土産も買っていかなきゃ。

 でも、なぜだか、ほんの少しだけ心にヒヤリとしたものが暫く残っていた。



―18日目終了―


小巻 魔力[92/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


343 ◆xjSC8AOvWI2021/09/07(火) 00:21:16.94ltsDfmG90 (2/2)

--------------------------
今回更新はここまで
次回は8日(水)19時くらいからの予定


344以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/07(火) 00:23:46.49rDlPXCJU0 (1/1)

乙です。

うわっ、これはやっぱり織莉子は契約済みでまどかを狙ってますね・・・


345 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 19:59:08.1879Nrd5ij0 (1/6)

――――――
――――――



 ――――……抱いたのは殺意。言い換えれば『殺す覚悟』だ。それがもう一人増えた。

 私にとってはひどく今更なものだった。



織莉子「……やはり、そう。わかりきっていた事だった」


 彼女はその刃を汚せない。彼女はこの道を択ばない。……だから私も彼女は択ばなかった。そしてそれは、正解だった。


織莉子「私の味方はそっちで、彼女は味方にできないのだから」

織莉子「私はまだ“あの駒”は失うわけにはいかない。まだ利用できる駒を、決して味方につかない駒のために落とす理由はない」


 だからこれも、仕方の無い事。

 力のある者がやらなければいけない。私も彼女と同じ事を考えているはずなのに、なぜこんなにも――。


 自分の中で答えを導く為の思考。自問自答に似たモノローグは、自分を見つめるもう一人の自分への言い訳でもあるのかもしれない。

 そんなことをどこか心の隅で感じはじめたのは、『運命』を識り、この使命を背負ってからだった。



織莉子「敵対するのなら、殺さなきゃいけなくなった」




――――――


346以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/08(水) 20:04:25.95l6Ilg53UO (1/2)

あ、やっぱりね


347 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 20:25:20.2279Nrd5ij0 (2/6)

――――――
19日目



 いつになく落ち込んでる様子のマミがやってきた。

 ……またキュゥべえを介した伝言だけど、風見野の魔法少女からの返答はこんな感じだったらしい。


 『関係ない人たちの被害なんて知ったこっちゃない』

 『自分の魔法を活かしてグリーフシードを稼いでるんだから魔法少女としては正しいし冴えてる』

 『マミも見習えば?』


 そしてトドメに、

 『自分に手を出してくるようだったら殺す、それ以外で関わる気はない』――――だそうだ。



 うん、どんなヤツかってマミから聞いてはいたけどね。それにしても。



小巻「そいつなんなの!? バカ!?」

小巻「そういうヤツの考えてることってわかるわよ。自分では利口なつもりでしょうけど、あたしから言わせればバカよ!」

小巻「自分にさえ火の粉がかからなければどうでもいいってわけ? 今が団結しなきゃいけない時でしょうよ!」

マミ「あ、浅古さん、ちょっと落ち着いて……」


 思ったことを捲し立てると、マミがたじろいだように言った。

 人気はないとはいえちょっと廊下で騒ぎすぎた。それは反省する。


小巻「……やっぱ、そんなヤツばっかなのね。マミが縄張りに変なの入れないように気を張ってる気持ちも少しわかったわ」

マミ「それだけじゃないのよ」

小巻「え?」


 たしかに協力できなかったのは残念だけど、

 それだけと言うにはマミはどこか悲しそうな顔をしているように見えた。




348 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 21:15:22.8979Nrd5ij0 (3/6)



マミ「見滝原に魔法少女が増えたことはもうあっちも知ってるみたい。そのことも良く思ってないみたいでね」

小巻「はあ? そんなのこっちの勝手でしょ?」

マミ「……『また』仲間なんて作るんじゃない、って」


 そろそろその魔法少女に対してイライラが最高潮になってたところだったけど、その言葉には違和感を覚えて聞き返す。


小巻「『また』?」

マミ「その魔法少女のことは詳しく話してなかったけど、昔はその子と私で組んでたのよ」


 ソイツとの間に何かあったとか、前に仲間のことで嫌なことがあったのかもしれないとか、そんな片鱗は感じてたものの意外だった。

 どう考えてもマミとは合わないだろうに。裏切られて酷い目に遭うのは目に見えてる。

 だから少し呆れ気味だった。


小巻「なんでまたそんなヤツと……」

マミ「……」


 すると、マミはまた少し悲しそうな顔をした。それとも最初は善人ぶってて、騙されでもしたんだろうか。


キリカ「まあまあ。それよりまさかだけど、その魔法少女まで敵に回ったりしないよね……?」

マミ「優木さんと組むってことはさすがにない……とは思いたいけれど。注意はしておいたほうがいいわね」

マミ「……ごめんなさい。いい結果にならなくて。むしろ危険を増やしてしまったかもしれない」

小巻「そんなのマミのせいじゃないわよ」

キリカ「そ、そうだよ」


 結局、ソイツの協力なしでなんとかしなきゃいけないってことだ。


小巻「今、優木って見滝原と風見野のどっちにいるわけ? どっちも?」

マミ「今朝までだと風見野での被害が増えていたわね。見滝原のほうは増えていなかった。あと他の街でもいくらか行方不明の文字はあったけど……」

マミ「メインは風見野に戻ったと考えてもいいのかも」


 とはいえ、またいつこっちに来るかわからない。

 風見野の縄張りに踏み込んだとして、もし魔女を狩らないにしても……間違いなくその魔法少女とは揉め事になるだろう。



1とりあえず見滝原を守ることに徹する
2揉め事覚悟で風見野に行く
3あたしからもソイツに伝言してやる!
4自由安価

 下2レス


349以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/08(水) 21:36:07.943n4Am+T90 (1/2)

1+3、追加で増えてる魔法少女達にマミの命題で集まるように提案する。

きゅうべぇ!悪いけど風見野のソイツに伝えて頂戴。

『あんたとマミの間に何があったかなんて知らないけど、いちいちこっちに指図するな!』

『チンピラまがいのことしか考えない、出来ないくせにマミにはケンカを売れない臆病者は口をつぐんでひっこんでなさい!』



350以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/08(水) 21:39:48.55l6Ilg53UO (2/2)


追加でマミに今日は魔女狩りではなく訓練を提案




351 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 22:01:01.0779Nrd5ij0 (4/6)

------------------------------------------------------------------------------------------------------------
【補足】>>348 『見滝原に魔法少女が増えた』はキリカや(前から契約はしてたものの正式に仲間になった)小巻を指しています
小巻たちの視点では他に魔法少女がいるかどうかについては知らないです
------------------------------------------------------------------------------------------------------------


352以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/08(水) 22:14:40.993n4Am+T90 (2/2)

>>351
では『追加で増えてる魔法少女達にマミの命題で集まるように提案する。』は削除で。
代わりにほむらに現状から決まった事を伝えておく、でお願いします。


353 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 22:43:17.5879Nrd5ij0 (5/6)



小巻「とりあえずは見滝原を守ることに徹したほうがいいわね。こっちが手空きになりすぎても思う壺って感じがするし……」


 守りの体勢しかとれないのはじれったい。あたしは一度会ってるのに。

 暁美もどうせ協力してくんないし。……後で現状は伝えるだけは伝えておくか。


小巻「それと、あたしからもソイツに伝言してやることがあるわよ! キュゥべえ、悪いんだけど伝えて!」


小巻「アンタとマミの間になにがあったかなんて知らないけど、いちいちこっちに指図するな!」

小巻「チンピラまがいのことしか考えない、出来ないくせに、マミにはケンカを売れない臆病者は口をつぐんでひっこんでなさい――――!」




――――――
――――――



 ――――……それから、遠く離れたどこか、“風見野の魔法少女”は言葉を伝えに来た白い獣とともにいた。

 その顔に浮かべるのは不機嫌を表す怒りの表情ではなく、勝ち気な笑みだった。



「……はっ、いいじゃん。新入りのクセに言ってくれるじゃないか」

QB「小巻は新入りってほどでもないよ」

「“小巻”? それ言った『お仲間』の名前、小巻っての? ははっ、それウケるんだけど?」


 キュゥべえは、何がツボに入ったのかまったく理解できないという様子で見上げている。


「変わんねえよ。あたしに比べりゃあいつの戦いぶりなんかド素人だ」

QB「まあ、キミと比べたら大半の魔法少女はそうだろうね」


 そこは見滝原でも風見野でもないどこかの街。


「喧嘩売れないだって? あたしはマミに勝ってこっちに来たんだよ。わざわざ言うなら売ってやろうじゃねえの」

「そしたら見滝原の縄張りもこっちのモン……――!」


 彼女は機嫌よさそうに話していたが、そこで不自然に言葉を切る。


QB「この近くに魔女がいるようだね」

「言われなくたってそのくらいわかる。あたしを誰だと思ってんの?」



 そこで狩りを行うのはルールに反する。しかし、先程の伝言の内容もあっていつもに増して攻撃的な考えになっていた。

 ……それに、彼女からしたらもう一つ、感づいていたことがあった。


QB「佐倉杏子、だろう?」

杏子「……別に名前を言えって意味じゃないよ。アンタと話しててもイマイチ盛り上がんないわ。つまんないやつ」



――――――


354 ◆xjSC8AOvWI2021/09/08(水) 23:29:48.8779Nrd5ij0 (6/6)

――――――



小巻「……これもおかしいわね」

キリカ「えー、じゃあ不正解?」


 授業の合間の休憩時間、前に約束したとおり勉強を見てやっていた。


小巻「不正解中の不正解よ」

キリカ「不正解なのはわかったから! そこまで言わなくてもいいじゃん!」

小巻「これもこれも、アンタやっぱり解き方覚えてないでしょ?」

キリカ「だってむずかしいし」

小巻「公式ってのがあるでしょ? 毎回いちから考えようとするから異次元いくのね。ある意味すごいわよ」

キリカ「褒めてる?」

小巻「褒めてない」


 案の定考えられないくらいボロボロだったけど、見ているとその原因ってのはなんとなく読めてきた。

 最近じゃ未知との遭遇みたいでちょっと面白く思えてきてる。


小巻「まずは公式や文法覚えなさいよ。解き方もわかってないのに解けるわけないじゃない。数学も英語も原因は同じよ」

小巻「単語や漢字は出来てきてるのに」

キリカ「公式って、覚えた後計算しなくちゃいけないじゃん。要求されるステップいっこ増えてる。そのまま答えにできるやつとは違うよ」


 出来ない人からしたらそういうものなのかしら。

 そうしていると、キリカはぽつりとこんなことを言い出した。他の人からも言われることはある話だ。


キリカ「にしても、小巻って何の授業でも活躍してて本当にすごいよね」

小巻「努力しないで出来てるってわけじゃないわよ」

キリカ「そっか、そうだね。塾とか習い事とかやってるんだもんね」

キリカ「でもこっちのがレベルは下でしょ。ただでさえ忙しいのに、まだ頑張る必要ってあるの?」

小巻「それに白女を辞めてから成績が落ちたとも品がなくなったとも言われたくないから、今も勉強に手は抜きたくないの」

小巻「ま…… のことなら、それはそれ、これはこれよ。自分で決めたのに他のことを犠牲にするようじゃいけないわ」


 『魔法少女』、その言葉をボカして言う。キリカも人に聞かれそうなところではおおっぴらに言うことは少ない。

 ゲームか何かの話ってことにしたらごまかせるにはごまかせそうだけど、やっぱり素では口にしたくない。




355 ◆xjSC8AOvWI2021/09/09(木) 00:15:03.32pPcDdhKS0 (1/2)



キリカ「……キミはそういう人だよね」

キリカ「ホントすごいと思う。何も知らない時はただ優等生なんだなとしか思ってなかったけど、でも今は小巻を見てると……」


 最初はクラスメイトから向けられるのと同じような、純粋な情景に見えた。

 『でも』、何を言いかけたんだろう?


小巻「何よ?」

キリカ「いや! 別に。 ……あ、活躍してないのなんて技術のパソコンの授業くらい?」

小巻「パソコンなんて使えなくたって生きていけるのよ」

キリカ「それを言ったら数学だって出来なくても生きられるし!」

小巻「数学は五教科でしょ?」

キリカ「まあそうなんだけど」



 ――――それからチャイムが鳴って、それぞれ席に戻っていった。

 今日は習い事の日だ。キリカにもああ言ったんだから手は抜かない。

 魔法少女のこと優先するにしても、本当にいざっていう時にしないと怪しまれるし。



小巻『今日は放課後パトロール行くの?』


 思念を伝える。すると、テレパシーで返ってくる。


キリカ『面倒だけど、マミが行くなら。今はそうも言ってられないし……』

小巻『そうね』



 面倒だ面倒だと言ってる割には、こいつも頑張ってるほうだと思う。

 なんだかんだで、優木を倒すって具体的な目的があるからか。



小巻(……連絡もらったらあたしも駆けつけられるようには整えておこう)




―19日目終了―


小巻 魔力[92/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


356 ◆xjSC8AOvWI2021/09/09(木) 00:17:57.60pPcDdhKS0 (2/2)

-------------------------------
今回更新はここまで
次回は11日(土)18時くらいからの予定


357 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 18:54:57.53XjdWJyuw0 (1/7)

――――――
20日目



 優木のことを聞いてから、あたしもマミがやってるように地域のニュースというものを気にするようになった。

 この日も風見野での被害は増えていて、メインはあっちに戻ったというのは確かなんだと思う。


小巻(風見野のヤツが少しは協力してくれてれば…… いや、そういうのは考えても仕方ないか)


 まずは見滝原の被害を減らすことを考えよう。

 元々魔女が沸いている場所には不審な話が流れやすいから、パトロールする場所の目星をつけるにはもってこいだ。


 それに、ニュースになるのは暗いことばかりではない。こうして見てれば街の事情に詳しくなれるようだった。


小糸「地域の情報なんて熱心に見て、出馬でもするつもりなの?」

小巻「考えてないわよ。少なくとも今のところは」

小糸「えー、似合いそうだけどなぁ。小巻議員」


 議員、と聞いて嫌でもアイツのことが浮かんだ。親がそういうのやってる生徒は白女にはいくらかいる。親のしたことは関係ない。

 けど、アイツは何事も無ければそっちの道を目指すつもりだったのだろうか。

 あんなことがあった今ではアイツがあの父親と同じものを目指すとも思えなかった。


小巻「……優木や魔女への対策のためよ。って、どっちも魔女だったわね」

小巻「今日もちょっと出かけてくるわね。キュゥべえが来ても契約は」

小糸「しないで、でしょ! 耳にタコができるほど聞いた!」



 妹にこっちのことを知られた日からいつもしている忠告を言いつけて、家を出る。




358 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 19:58:22.96XjdWJyuw0 (2/7)



小巻「――で、妹は契約はする気ないみたいなんだけど、たまに中途半端な関心を向けてくるから困りものなのよ」

キリカ「中途半端って?」

小巻「この前は衣装見たいとかバカなこと言うし! 絶対どっかのんきに考えてるわ」

キリカ「変身するだけなら減るものでもないんじゃない?」

小巻「減る! 確実にあたしの中の何かが減るわよ! アンタは家族の前で変身とかできんの!?」

キリカ「……いや、やっぱムリ」


 今日のパトロールをはじめて、街を歩きながら愚痴をこぼす。

 優木が今この街にいる可能性は低いものの、いつ遭遇してもいいようにできるだけ一人で行動しないってのはまだ継続中だ。

 会ったら今度こそ確実にぶっ倒してやりたいし。


 マミは今日は用事があるらしいって聞いた。美国の家に行って、一緒にケーキ作りをするんだとか。

 いきなり会わせちゃったけど、趣味の合う者同士、二人は順調に仲を深められているようだ。



 下1レスコンマ判定 1/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


359以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 20:05:13.49zPTEV3KoO (1/6)


今回はイベント戦闘ありそうだな


360 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 20:42:21.75XjdWJyuw0 (3/7)



小巻「でしょう!? 大体なんでこんなこっ恥ずかしい衣装と名称がついてるのかしら」

キリカ「あー……たしかに。私も魔法少女になったって言われた時、新手の詐欺かと思ったもんね」

キリカ「そんな子供だまし信じるわけないじゃんって。まあ、その話してるのが理解不能なしゃべる毛玉生物だったわけだけど……」

小巻「そりゃ最悪ね……」


 そんなことを心構えもなしに告げられた時の心情たるや、そのショックは計り知れないだろう。

 そりゃキュゥべえのことが嫌いにもなったりするわけだ。今更ながら心底同情した。



 朝に見たニュースの情報も頭に入れて、怪しそうなとこは片っ端から回る。



 下1レスコンマ判定 2/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


361以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 20:47:59.39aUowBFGt0 (1/5)

魔女来い!


362以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 20:48:21.57zPTEV3KoO (2/6)




363以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 20:49:50.58aUowBFGt0 (2/5)

よしっ、ギリギリだけど久々に魔女の安価取れた!



364 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 21:35:22.78XjdWJyuw0 (4/7)



 火のないところに煙は立たないっていうけど、やっぱりその認識は間違ってなかったようで。

 日の光を通さないトンネルの中、事故の情報があった付近で魔女の気配を感じ取った。


 ……警戒しなきゃいけないのは行方不明や事件だけではないらしい。結界の近くでバイクと人が倒れていた。


キリカ「これは……」

小巻「まだ治せるわよ。あたしがやるからちょっと先に行っててくれる?」

キリカ「わかった!」

小巻「何かあったらすぐ知らせて」



―銀の魔女結界



 怪我人を回復させてから結界の中に入り込む。

 途中の使い魔はほとんど倒してくれていたからすぐに追いつくことができた。

 合流して進んでいく。残すは魔女のいる最深部のみだ。


キリカ「ここの使い魔、動きは大したことないね。魔女も似たような感じ?」

小巻「見た目はそっくりね。でも、使い魔の中に今までと違うのも混じってるわよ」



小巻 魔力[75/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


仲間:
キリカ 状態:正常

敵:魔女Gisela <-攻撃対象A
  使い魔Dora×10 <-攻撃対象B
  使い魔Dora(変形)×3 <-攻撃対象C

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


365以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 21:46:37.79aUowBFGt0 (3/5)

1、キリカと2人でまずはCを倒す。


366以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 21:49:08.45zPTEV3KoO (3/6)


この魔女ってマミが倒せなかった魔女だっけ?


367 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 22:25:53.99XjdWJyuw0 (5/7)



キリカ「じゃ、まずはあいつから?」

小巻「そうね」


 周りの錆達磨とは違って、バイク型のは無駄なものを振り落としたように俊敏だ。

 でも、二人でかかればこんなの。



 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv3]*3
+共闘 [格闘Lv2]*2


368以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 22:29:59.93zPTEV3KoO (4/6)





369以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 22:31:15.05aUowBFGt0 (4/5)

圧倒的ではないか、我が軍は!w


370以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 23:07:42.22zPTEV3KoO (5/6)


それ負けフラグだぞ、ギ◯ン総帥


371 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 23:08:57.00XjdWJyuw0 (6/7)



 錆に覆われていない使い魔は俊敏ではあったが、浅く刃が当たっただけでも簡単に倒せるほど脆かった。

 加えて、キリカのほうは素早さでも遅れは取ってない。回り込んで蹴り倒すくらいの余裕があるほどだった。


 蹴っただけでは使い魔は消えないが、それならトドメはあたしが刺せばいいだけの話だ。

 三体いたバイク型はとっくに蹴散らされて動かなくなっているのだから、後始末は簡単だった。


 最初に目標にしてた相手を倒しきったところで、他の使い魔が迫ってくる。


キリカ「こんな奴らくらいならスルーできちゃうけど?」


 キリカは意に介さず使い魔を撒いてすり抜けると、余裕の表情で飛び上がり、錆の魔女へと爪を振るった。

 ……まるで必殺の一撃みたいにカッコつけたわりに、刃は入っていかなかった。


キリカ「あれっ!?」


 不安定に空中に浮いたままのキリカに魔女の錆がまともに降り掛かった。……元から黒いのに真っ黒だ。


小巻「ちょっと! 大丈夫でしょうね!? 安易に飛び上がったりするんじゃないわよ!」

キリカ「あ、あんま痛くないけど……なんか重い……」



 さっきまでの威勢は一体どこに。



小巻 魔力[75/100]  状態:正常
GS:5個
・[55/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


仲間:
キリカ 状態:鈍足(いっかいやすみ)

敵:魔女Gisela <-攻撃対象A
  使い魔Dora×10 <-攻撃対象B

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


372以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 23:10:05.70WRg6LHrSO (1/1)

1


373以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 23:12:26.67zPTEV3KoO (6/6)

キリカはファンブルしたか
安価↓


374以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/11(土) 23:13:46.84aUowBFGt0 (5/5)

魔女をバリアに閉じ込めて1


375 ◆xjSC8AOvWI2021/09/11(土) 23:58:07.00XjdWJyuw0 (7/7)



 魔女の周りにバリアを展開し、閉じ込める。こうすれば錆を振りまいたところで意味がない。


小巻「適材適所ってやつでしょ。アンタは引っ込んでなさいよ」


 斧を力いっぱい振りかぶる。

 すると、魔女はバリアごと砕けて崩れ落ちていった。



 結界が消えて戻ってくると、使いかけのグリーフシードでソウルジェムを浄化する。

 ついでに、魔女を倒したらキリカが押しつぶされていた錆もすっかりと消えていた。



キリカ「身体が軽くなった! もう肩凝りそうだったよ!」

小巻「倒せたわね。アンタ、魔力はどれだけ使った?」

キリカ「そんなには使ってないかな? 小巻のほうが治療とかしてたでしょ」

小巻「そうね。じゃあ、濁ってる分は使って。残りはもらっとくわ」



小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:6個
・[20/100]
・[100/100]
・鳥かご[100/100]
・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100]
・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]




376 ◆xjSC8AOvWI2021/09/12(日) 00:07:24.91CevoOECL0 (1/4)



キリカ「それにしても、キミってほんと馬鹿力だよね」

小巻「そっちこそ、力だけじゃうまくいかないときにはまあ、助かってるわよ」

キリカ「それに怪我まで治してたし」

小巻「それってみんなできるんじゃないの?」


 今まであたし以外の魔法少女がどうとかは考えたことがなかった。敵対しなければいいって感じだった。

 みんなできそうなことでも得意不得意とかあったりするんだろうか。

 キリカがそういう使い方を考えなかっただけかもしれないけど。


 もうここには用はない。

 浄化が終わってソウルジェムも戻すと、次の魔女のいる場所を探して歩いていった。



 下1レスコンマ判定 3/3
0~20 使い魔
21~40 魔女


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 00:17:30.84Xz+uCzYLO (1/1)




378以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 00:20:15.451Sy5Ci/V0 (1/4)

今回は魔女1体だけか。
まぁ、1回でも当たりを引いたから良いほうだよね。


379 ◆xjSC8AOvWI2021/09/12(日) 00:28:02.73CevoOECL0 (2/4)

------------------------
今回更新はここまで
次回は12日(日)18時くらいからの予定


380以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 00:28:34.731Sy5Ci/V0 (2/4)

おっと。そろそろアニレコの時間だな。


381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 00:30:46.571Sy5Ci/V0 (3/4)

乙です。

今回はマミさん抜きでも何とかなりましたね。
マミさんが織莉子に変な事吹き込まれてなきゃ良いけど・・・


382 ◆xjSC8AOvWI2021/09/12(日) 19:34:34.80CevoOECL0 (3/4)




 ……日も暮れてきたところで、そろそろお開きにする。目星つけてたとこには行けた。



小巻「だいたい回れたかしらね」

キリカ「帰ろっか。あー、その前にお腹へったなぁ」


 キリカといるとあたしもつられて何か食べたくなってくる。

 しかしそれはそれで問題もあった。なんかこう、腹回りが。……ちゃんと動いたんだから大丈夫だとは思うけど。



小巻(ま、今日はあっちでもケーキ食べてるんだろうし)




――――――




マミ「こうすると……――――ほら、綺麗に膨らんだでしょ?」

織莉子「本当ね。この前の失敗作とは大違いだわ」

マミ「焼き上がったばかりだとまだ熱いから、デコレーションは粗熱を取ってからね」

マミ「キッチンコーナーには専用の台も売ってるわよ。早く完成させたい時には使っても便利だわ」

織莉子「…………」

マミ「美国さん?」


 今日のこの家に来てから、マミには織莉子が度々ボーっとしているように見えていた。

 心がここにないような感じだった。それでいてどこか焦燥しているような、張り詰めた雰囲気。


 ケーキは見事に焼き上がったのに。


織莉子「……少し待つんだったわね。リビングに戻りましょうか」


 やっぱり、心労からくるものだろうか。

 学校でも家でも心無い嫌がらせを受けて、魔女にもとらわれたのだという。

 マミはそう思うと少しの同情と、なんとかしてあげたい気持ちに駆られた。


マミ「美国さん、困ったことがあったら言ってね? できることなら力になるわよ」

織莉子「……ええ」




―20日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


383以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 20:07:29.58QGmQxsveO (1/2)

マミの方はまだ大丈夫だったか
今回は取り込まれるかどうかわからんが


384 ◆xjSC8AOvWI2021/09/12(日) 22:31:30.72CevoOECL0 (4/4)

――――――
21日目



小巻「……美国が悩んでる?」

マミ『ええ、なんだか昨日はボーっとしてることが多くて。この間はそうでもなかったと思うのだけど』


 マミからのメールにはたしかにそう書いてあった。

 ほどなくして電話がきて、今に至る。


マミ『まあでも、あんな状況じゃ辛いわよね。私も一人だから少しは気持ちがわかるの』


 そういえば、マミはそうだった。だからこそより心配しているのが伝わった。

 でもあたしに言われたって。


小糸「お姉ちゃーん! ご飯できたって!」

マミ『浅古さんも、家族は大切にね』


 そんなの言われなくたって。

 ……そう思ったけど、この前も気づかないうちにあんなに心配させてたんだ。



*休日午後*
1もう一度マミと話す
2美国の家に行く
3今日は家にいよう
4自由安価

 下2レス


385以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 22:55:26.411Sy5Ci/V0 (4/4)

1+4
家にはいるが電話帳で織莉子の自宅の電話番号を調べて電話する。
織莉子が電話に出たら再度織莉子に転校を進める。
織莉子の態度が煮え切らなかったら白女にいき転校の書類を持って帰り織莉子に突きつける。

あんたねぇ、せっかく人が気をつかってあんたの気を紛らわせてあげるようとマミを紹介したのに逆に気を使わせるなんて何考えてるのよ!
いつまでもあんな学校にいるから気が休まらないのよ、ていうか今すぐ解決策もってくから!
私は大丈夫だの、気にしてないだの聞き飽きたのよ。今のあんたの様子だと精神的に参ってるの明白じゃない!
とにかく短期転校でもいいから状況を変える努力をしなさい!




386以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/12(日) 23:09:54.31QGmQxsveO (2/2)


マミと話した際に後日訓練を頼むを追加


387 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 00:04:08.07AwPAl5K/0 (1/8)




 昼食を終えて部屋に戻って、もう一度マミに連絡して美国の番号を聞いた。

 あたしには励ましてやることなんかできないけど。


小巻「……なんで出ないのよ」


 1コール、2コール、繰り返す電子音に苛立ちがつのる。

 いくつだかわからないくらいになって、かけるのをやめた。


 家の電話なら出るのかしら? もう使うことのなくなった昔の連絡網を漁る。


小巻「家にいないの?」


 結局美国は出なかった。それから、もう一度マミのほうにかけた。


マミ『美国さんとは連絡とれた?』

小巻「出なかったわ」

マミ『そう…… 気づいてないのかしら?』

小巻「暇になったからちょっと付き合ってよ。まあそっちも暇なら、だけど」

マミ『パトロール?』

小巻「いや、今日は長々歩き回る気はないわ。ちょっと人目につかないとこ知らない?」





388 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 00:39:53.95AwPAl5K/0 (2/8)




 マミに案内されたのは土手の通りからは死角になる場所だった。



マミ「懐かしいわね。ここでよく一人で新しい必殺技を考えたのよ」

小巻「そ、そう…… 必殺技はつくんないけどさ」


 そこまで熱心なのはすごいけど、マミの感性はこういうとこはやっぱ理解できない。

 もしあたしにも提案してこようものなら全力で拒否させてもらおうと思う。


小巻「あたしも素振りくらいならやってみようかなって」

マミ「浅古さんはもう魔女を倒すには十分な腕力があるのに?」

小巻「まあ、そのくらいですぐどうにかなるとは思ってないけど。アドバイスとかしてくれるなら参考にはするわ」


 こんなとこで変身なんかしたくないし、振るうのはソウルジェムから直接出した武器だ。

 いつもより重く感じるが、このくらいのほうが鍛えられる気がする。


 マミはあたしの横でどこか懐かしむような目で見ていた。


マミ「私、前に弟子がいたことがあるのよ。その時にもここで二人で訓練してたわ」

小巻「……それって、もしかしてこの前の?」


 風見野の魔法少女と組んでたって聞いたときは『なんでそんなヤツとなんか』としか思わなかった。

 殊勝にも誰かに弟子入りとかしてたのか。その時の関係性は本当に悪くなかったらしい。


マミ「浅古さんはそれとは違うけど、その時のことを少し思い出したの」


 あたしは弟子入りまではしない。マミの実力は認めるけど、仲は対等だ。

 ただ、『仲間』として。


小巻「……まあ、たまには身体動かしに来るかもしれないから、その時は付き合ってよ」




389 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 01:23:31.46AwPAl5K/0 (3/8)




 美国から連絡があったのは、その夜になってからだった。



小巻「昼に連絡入れてこんな時間まで気づかないって何事よ!?」

小巻「携帯にも家にも連絡したのよ! どんな生活してたらそうなるわけ!?」


 応答を押して通話がつながった瞬間、電話越しに噛み付く。


織莉子『……ちょ、ちょっと今日は買い物に出かけたの』

小巻「どこまで買い物行ってんのよ」

織莉子『一人だと色々とやらなきゃいけないことが多くて大変なのよ』


 一人。マミも言ってたことだ。

 そう言われるとあたしにはそれ以上責め立てられない。


小巻「それよりアンタさ、マミが心配してたわよ。ボーっとしてばっかだったって!」

小巻「気を使わせてるんじゃないわよ」

織莉子『そうね。……これではいけないのはわかってるわ』


 聞いてるこっちが気が重くなりそうな返事だ。

 ……励ますなんてできないが、別にあたしは美国をさらに追い込みたいわけじゃない。


小巻「~~……だから、周りのヤツも周りのヤツだけど、アンタも自分から状況を変える努力をしてみれば」

小巻「こっちももう『私は大丈夫』だの『気にしてない』だの聞き飽きたから」

織莉子『ええ』

小巻「……えっ?」


 今まで曖昧な返事しかしてこなかった美国にしてはやけにあっさりと、自然にそう返ってきた。


小巻「何か考えてんの?」

織莉子『考えてはいるわ。ずっと。何もしていないわけではないの』




―21日目終了―


小巻 魔力[100/100]  状態:正常
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]


390 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 01:27:09.82AwPAl5K/0 (4/8)

-----------------------
今回更新はここまで
次回は13日(月)19時くらいからの予定


391 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 20:07:36.91AwPAl5K/0 (5/8)

――――――
22日目



 『考えてはいるわ。ずっと。何もしていないわけではないの』



 あたしにはそれが本当のことだとは思えなかった。

 とはいえ、そこから発せられる雰囲気は、どうせただの強がりだとは言い切れなかった。


小巻(やっぱり今日は白女に寄って、転校の書類でも持ってこさせようかしら?)


 時間は戻せないし、過ぎた運命を変えることはできない。何をしたって根本的には解決はしないのはわかってる。

 それでもどうにかして乗り越えるしかないんだ。アイツはまだ生きてるんだから。

 ……それなのにこれまであたしから見えていた美国には、そういう前向きさが見えなくて心底苛立っていた。



 ――――昼休みになると、もう何度目かの対策会議だ。

 優木に動きはない。といってももちろん、被害者が増えてないって意味じゃない。

 あっちの魔法少女は優木の行いを許容するみたいだし、風見野で落ち着いたということだろうか。



小巻「アイツ…… あたしたちから逃げてんじゃないわよ。優木も風見野の魔法少女もどっちも臆病者ね」

マミ「あれからあっちから連絡はないのよね?」

QB「とくに伝言は聞いてないね」

マミ「そう……」


 マミは少し落ち込んで見えた。

 一悶着あった相手に協力を頼むなんて、それなりに勇気のいることだっただろうに。


 あっちはあっちでホント今なにしてんの。




392 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 20:50:53.43AwPAl5K/0 (6/8)



キリカ「今日はどうする?」

小巻「このままじゃいつまで経っても膠着状態よ! 風見野に乗り込んでやらない?」


 風見野の町には腐った魔法少女しかいない。このままあっちに任せといたら優木の被害を許してるのと同然だ。

 たとえ自分たちの町でなくても放っておくことなんてできない。

 そもそもあたしは、縄張りなんてものに囚われすぎるのもどうかと思ってたとこだ。


マミ「ごめんなさい、私は今日は予定があって。行くなら私も一緒に行くわ」

マミ「優木さんに会うかもしれないし…… 元仲間のことだもの。けじめをつけるなら自分の手でつけたいの」

小巻「わかったわ。それなら、次にみんなの都合の合う日に決行してやりましょ」


 マミもキリカも力強く頷いた。

 優木をなんとかするって目的はみんな同じなんだ。



小巻(マミの予定……って、また美国のことなのかしら。だったら一人にしておけないのはわかるけど)



*放課後*
1パトロール
2久しぶりに白女に行ってみる
3自由安価

 下2レス


393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/13(月) 21:01:19.051ZCKlx9V0 (1/2)

今日は無理でも3人で魔法少女としての訓練を提案。
それからキリカを誘って2、そのあと織莉子の家に寄る。

むこうの動きがないとはいえ、なんにしても今バラバラに行動するのは危険かもね。
マミ、風見野の元仲間の魔法少女って強いんでしょ?
優木といいそいつといい襲ってきて各個撃破されたら目も当てられないし。
キりカは予定ないなら今日は私に付き合って、ちょっと行きたいことがあるから。
マミ、用事が済んだら美国のとこに顔を出すって伝えておいて。


394以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/13(月) 21:09:39.52LWPdOwzEO (1/1)


追加でマミに元仲間の名前や戦い方、や強さを聞く


395 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 22:42:30.78AwPAl5K/0 (7/8)




 次に都合の合う日っていうと、明日はあたしが予定あるし、早くても明後日だ。

 人の命がかかってるんだからのんびりとはしてられないし、いざとなったら塾は休んだっていい。

 ただ、一日で会えるかどうかもわからない。こっちの動きを察したら風見野の魔法少女は何か行動は起こしそうだけど。


小巻「ところで風見野の魔法少女って、名前は?」

マミ「佐倉杏子というわ」

小巻「強いの?」

マミ「私が見てたのは昔のことだから、今のことは正確にはわからないわね」

小巻「そう、まあ関係ないけど!」


 昔からやってるってことはベテランってことだから、強いには強いんだろう。

 時間もない中、昨日みたいに素振りした程度じゃ簡単には経験は埋められないだろうけど、それでも戦えないわけじゃない。

 それに、あたし一人で戦うわけじゃないから。


小巻「あたしも用事片付けてきちゃおうかな。……ちょっと遠出することになるけど」

キリカ「一人で大丈夫?」

小巻「子供のおつかいじゃないんだから心配しないでよ。そんなに言うなら途中までついてきてもらってもいいけど」



――――
――――


396 ◆xjSC8AOvWI2021/09/13(月) 23:06:54.30AwPAl5K/0 (8/8)




 放課後になるとキリカと一緒に学校を出た。

 駅についたら電車移動だ。行き先は三年の途中まで通い続けた校舎。何も考えなくてもまだ身体が覚えていた。


小巻(人を通して聞いてはいたけど……実際に足を運んでみるのが早いわよね)


 目的の駅について歩いていくと、その建物が見えた。

 下校の時間からは少し経ってるから、校門付近にいる生徒は多くない。部活動の音も聞こえてくる。


 一見して活気と華やかさに溢れたその場所を眺めていると、見覚えのある教師に声をかけられた。


*「……部外者がどうされたんです? 忘れ物ですか? もう貴女の私物は残っていないと思いますよ」


 高圧的な雰囲気。見下したように冷たい目。

 在学中はここまでではなかった。事件を境に評価が一変した美国も似たような衝撃を受けたのだろう。

 自分たちとは関係ない、自分たちよりも劣ったものに向ける態度。


小巻「ええ。私物は残してないわね。でも、忘れられない『心残り』ならあるのよ」

*「まさか、一度自ら離れておきながら、復学したいとでもおっしゃるつもりですか? 戻ってきたところで居場所なんてもうありませんよ」

小巻「そんなわけないじゃない。何を思い上がっているの? ……あたしの心残りは、美国のことよ」




397以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/13(月) 23:20:09.871ZCKlx9V0 (2/2)

やな教師だなー。


398 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 00:02:29.18GVwFKu9B0 (1/11)



小巻「あれから三週間は経つのに何も変わってないみたいね。アンタも教師なら、アイツのこと変な目で見る輩を止めなさいよ」

小巻「もし最悪……そのせいであいつが自殺でもしたらどうするわけ」

*「それはいたましい例えですが、こちらのせいにされても。わが校では責任は負いかねますので」

小巻「あー、そうね……アンタたちってそういう奴らよね」

*「それを言いにここへ?」

小巻「そうよ。不本意だけどね、アイツと関わることはあるのよ」


 くだらない事とでも言いたげだ。それから、教師は呆れたように話し始めた。


*「随分と仲がよろしいようですし、どうしてもと言うのなら彼女のことも他校へ連れて行かれたらいいのでは?」

小巻「そう言うなら在学証明書と教科書給与証明書、だっけ? あの書類ちょうだいよ」

*「それは美国さん本人か保護者の方に来ていただかないことにはどうにも」

*「そうしてもらえるのならこちらとしても嬉しいのですけどね。まだ未練があるようで」


 こいつらが考えるのは厄介事をかわしたいってことだけだ。

 それは問題を起こして部外者になったあたしのことも、問題を抱えた美国のことも同じ。


 そんな感情がありありと伝わってきて、目の前の教師に、そして周りの生徒に向かって叫んだ。


小巻「アンタたち、間違ってるわよ!」

小巻「美国自身が何をしたわけでもないのに寄ってたかって一人を除け者にして!」

小巻「つい最近にもきっと落ち込むようなことがあったのよ……! アンタたちは相手の気持ちも考えられないの!?」


 そうしていると、すれ違う周りの生徒がざわめき出す。


「なにあれ? 他校の生徒……? 怖い」

「あれって浅古さん? また美国さんのことでつっかかりにきたの? 美国さんのこと好きすぎない?」


 ひそひそ声に向かって、あたしは怒鳴る。


小巻「言いたいことあるなら直接言え!」

*「もっ、もういいからお帰りいただけます!? 警備員を呼びますよ……!」



 ……教師に追い出されるようにして、今日のところは帰っていった。

 久しぶりに来たこの学校で、最悪な思い出が一つ増えた。





399 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 00:14:11.81GVwFKu9B0 (2/11)

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今回更新はここまで
次回は14日(火)19時くらいからの予定


400 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 19:53:33.12GVwFKu9B0 (3/11)




 ――――まだ心の落ち着かないその帰り道の途中で、携帯が鳴った。



小巻「……美国?」



――――――
――――――



 休日。見滝原から東に位置する隣町、風見野の地に“二人”の魔法少女の姿があった。



「――――いやあ、好きに動けるっていいですねえ。魔女もたくさん手に入ります」

「佐倉杏子はわざわざ私を追いたがる性格じゃないみたいですし、だったらそんな面倒そうな人と争いたくもありません。そのくらいは我慢ですっ」

「織莉子さんもしばらくは風見野にいる予定なんでしょう?」


織莉子「……ええ」

「まあ、それはいいんですけど」


 優木沙々はその幼さの残る顔立ちに醜悪な悪意で歪んだ笑みを浮かべて、機嫌良さそうにしていた。


沙々「この調子で、浅古小巻もそろそろ殺っちゃいましょうよ?」

沙々「縄張りは一つ手に入りました。あっちにも面倒な人はいますし、ソイツのことはまあ置いといてもいいです」

沙々「でも一度手を付けた獲物を取り逃がしたままなのは癪です。あの人、猪みたいにこっちまで突っ込んできそうな雰囲気ですし」



織莉子「考えてはいるわ」



――――――


401以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 19:55:37.62yFj2hLzE0 (1/1)

やっぱり織莉子と沙々は組んでたか


402 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 20:40:47.25GVwFKu9B0 (4/11)

――――――




織莉子『突然で悪いのだけど、今からうちに来てくれないかしら?』



 白女との道のりを往復して、もう夕焼けも落ちる時間だ。優雅にお茶するって雰囲気でもない。

 昼に聞いたマミの予定は美国のことではなかったのか。それともマミは帰ったのだろうか。


 少なくとも、今までのことからしたら、コイツがこんなふうにあたしを呼ぶなんて只事ではなかった。


小巻「……待ってなさい」



 最寄り駅で降りたのち、進路を変えた。



――――――
――――――



マミ「…………」


 時同じくして、マミの心中も穏やかじゃなかった。

 思いも寄らなかった真実を“三つ”、知ってしまったからだ。


マミ(美国さんは魔法少女だった……まさかこんな近くにまだ新人が増えていたなんて)

マミ(美国さんとならきっと仲間になれるわ。すぐにはみんなと一緒に行動できなくても。でも――――まさか、“あんなもの”を見てしまうなんて)


マミ(魔法少女は魔女になる……私達の命はもう人と同じじゃない)

マミ(そう思うと、もう仲間が増えたなんて喜べるわけがない)




403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 20:45:52.15LyV/eOEVO (1/8)

いきなり状況が動いたな
どうなるんだ、これ


404 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 20:47:31.57GVwFKu9B0 (5/11)

――――――



 それは、まだカーテンの隙間から漏れる光が眩しく、日が落ちる前のことだった。



織莉子「……マミさん。実は、話しておきたいことがあるの」


 家を訪れたマミは、いつものようにお茶を用意した席で織莉子と向かい合って話していた。

 しかしそこには雑談を楽しむような空気はなく、マミはいつもとは違う雰囲気を感じ取った。


マミ「どうしたの? 急に改まって」

織莉子「私、実は契約してるのよ。キュゥべえのことも見えるの。でも小巻さんを心配させたくなかったからずっと言えなくて」

織莉子「言い出すきっかけもなくて、今まで契約してないフリをしてたの」

マミ「え……? そうだったのね。けど、それはちゃんと話したほうがいいと思うわ。心配はするだろうしもしかしたら怒るかもしれないけど、浅古さんなら……」

マミ「なんなら私から伝えておきましょうか? 仲間が増えるのなら大歓迎よ! みんなでパトロールにも行ったりしてるのよ。特に今は一人じゃ危ないんだし」

織莉子「いいえ。お願い、小巻さんにはまだ言わないで。いつか私から言うわ。その決心ができるまでは、待っていてほしいの」

マミ「わかったわ。美国さんがそう言うなら」





405 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 21:16:48.97GVwFKu9B0 (6/11)

――――――
――――――



小巻「――――な…… によ、これ……!?」



 目的の場所にたどり着く。

 そこは確かに美国の家だ。でも何度確認してもやっぱりそこから魔女の気配がした。

 『家に魔女結界が張られてる』ってことだ。


 こんなに近くにあったら美国だって囚われててもおかしくない。

 そう思うと、弾かれたように身体が動いた。急いで結界の中に乗り込んでいく。


小巻(何よこれ、ありえるの!? こんなに不幸なことってある!? まさかアイツのウジウジっぷりが魔女を引き寄せたとでもいうわけ!?)

小巻(美国は無事なんでしょうね!?)



 しかし、そこで聞こえたのは思いがけない声だった。

 ――――考えていたことは、半分は当たっていた。



沙々「くふふっ、やっと来てくれたんですねぇ。お待ちしてましたよ」

小巻「なんでお前がここにいるのよ! 優木!」

沙々「なんでだと思います?」


 優木の隣には美国の姿もあった。なぜかその手には包丁を持っている。その切っ先は自分に向いていた。


沙々「ご友人のためにのこのこつられに来てくれるなんて、お優しいですね」

小巻「まさかあたしのこと探ってたの!? またこんなこと!!」

沙々「下手なこと考えるなよ? それに、あの時と同じとは思わないほうがいい。今回は準備する時間がありましたから」

沙々「言っておきますが、私の魔法って魔女を操るだけじゃないんですよ? 答えは『洗脳』です。人間だって、操れちゃうんですよ」




406以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 21:20:41.80RxD+E7r60 (1/6)

おりマギ別編では織莉子は沙々に魔法かけられてたなぁ。
織莉子は最初から沙々に洗脳されてたのか、はたまた擬態なのかどっちだ?


407以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 21:23:16.97LyV/eOEVO (2/8)

マミに魔女化の事話してるから擬態じゃね?
沙々が魔女化の真実知ってたらもっと取り乱しそうだからな


408 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 21:47:13.22GVwFKu9B0 (7/11)



沙々「あの時は予想外でしたけどね。もうあんなことは起こるはずないんです。それどころか、グサッ!!!!」

小巻「っ……」

沙々「――――って、なっちゃうかもしれませんね!」


 優木にとっても、あの時一般人に反撃されてあたしを逃したことはかなりの屈辱のようだ。

 苦虫を噛み潰したかのように語っていたが、その表情は笑みへと歪んでいった。


 あたしを呼び出したのもこいつがやらせたのか。


小巻「美国、聞こえてないの!?」

小巻「洗脳なんかにやられてんじゃないわよ。そんなもの手を放しちゃいなさい!」


 呼びかけるが、声が届いていないかのように反応はなかった。


沙々「無駄なことを」


 優木が合図をすると、魔女がこっちに襲いかかってくる。

 斧の柄を握り込みながら、あたしは躊躇っていた。……おとなしくコイツに殺されろと?

 でもこのまま無抵抗でいたって、美国もあたしも死ぬだけだ。


沙々「別に魔女と戦ってくれてもいいですよ? 平常心で戦えるなら、ですけど」

沙々「今はたくさん『手持ち』があるんで! 抵抗虚しく殺されちゃうって姿を見るのは楽しそうですしね!」




小巻 魔力[100/100]  状態:動揺
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]

敵:魔女Aleiler <-攻撃対象A
  使い魔Maid×5 <-攻撃対象B

  優木沙々(攻撃不可)
 

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


409以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 21:59:21.74RxD+E7r60 (2/6)

5、ガードをかけ防御に徹しながら冷静になれと自分を叱咤する。

落ち着け!
美国が人質っていっても最後までいかしておかなきゃ意味がない。
それにあいつの陰険さから絶対にあたしをいたぶろうとするはず・・・でなきゃ前みたいにすぐに武装解除させるでしょうし。
ここは応戦しながらあいつの隙を伺うしかない!


410以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:01:26.56LyV/eOEVO (3/8)


さすがにここで撤退は出来ないよな


411 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 22:18:55.54GVwFKu9B0 (8/11)



 攻撃を盾で受ける。

 防御に徹しながら、あたしは考えていた。


小巻(落ち着け! 美国が人質っていっても最後まで生かしておかなきゃ意味がない)

小巻(前はすぐ武装解除を求めたけど、今はあたしをいたぶろうとしてる。慢心してるんだ)

小巻(だったら、戦ってるうちに隙が出来るのを待つしかない!)


 美国より先にあたしが死ぬのは論外。まだ死ぬわけにはいかない。


沙々「あらら……? 気に食わない目ですね。なんですかそれ」

沙々「でもほら、使い魔が増えてきましたよ? いつまで耐えてるんでしょうか?」


 そろそろ防御し続けるのも限界だ。使い魔は時間と共に無限に湧く。数が増えれば押し切られる。

 魔女を倒してもすぐ次がくるんだろうけど。



小巻 魔力[95/100]  状態:正常
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]

敵:魔女Aleiler <-攻撃対象A
  使い魔Maid×7 <-攻撃対象B

  優木沙々(攻撃不可)
 

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
・自分の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
5自由安価

 下2レス


412以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:21:59.44LyV/eOEVO (4/8)

魔女に2


413以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:24:04.04RxD+E7r60 (3/6)

先に魔女を倒した方がいいのかな?
安価↑


414以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:24:13.74o1NSJX7l0 (1/2)

使い魔 1


415 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 22:45:27.45GVwFKu9B0 (9/11)



 斧を横に構えた。そのまま力を込める。


小巻「っらぁあああ――っ!」


 遠心力に任せるようにして、周りの使い魔ごと薙ぎ払う。

 まだ勢いは衰えない。そのまま魔女に投げ込むようにして、結界の壁に叩きつけてやった。

 磔になった魔女はその一撃で倒せたようだ。


 ……強引に攻勢に出た時、使い魔から攻撃を受けていた。でもまだかすり傷。


沙々「わぁ、すごい力技ですね。でもまだ序の口ですよ」


 消えたと思った矢先にまた結界があたりを包む。


 次に沸いた魔女は、杖を持ちシルクハットを被ったマジシャンのような巨体だった。

 その周りに浮かぶナイフにトランプ、飛び道具まであるのは厄介だが、まだ使い魔がいないだけ楽か。



小巻 魔力[90/100]  状態:負傷(軽傷)
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]

敵:魔女Paladin-Lite

  優木沙々(攻撃不可)
 

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
5自分の負傷を回復(肩・かすり傷 魔力-7) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
6自由安価

 下2レス


416以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:49:24.56RxD+E7r60 (4/6)

GS拾ってる余裕もないか・・・
4して倒した魔女GSを拾う、秘奥のが無理ならそのまま1


417以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:50:18.06LyV/eOEVO (5/8)




418以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 22:50:59.33o1NSJX7l0 (2/2)




419 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 23:16:16.98GVwFKu9B0 (10/11)



 魔女に向かって走り出す。


 グリーフシードに戻った魔女は、優木が手を加えなければただの物。新しく出来た結界には取り込まれてない。

 でも手を加えられればまた襲ってくるんだから、こいつの手札にはキリがない。

 結局元凶をなんとかしないと――――……!




 下1レスコンマ判定 戦況
0~(劣勢) < 99(優勢)

+一桁0クリティカル(優勢時は自分)
+ゾロクリティカル(自分)
+補正 自[格闘Lv3]*3


420以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 23:18:15.00LyV/eOEVO (6/8)





421以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 23:20:05.61RxD+E7r60 (5/6)

00!?
これどうなるんだ?


422以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 23:21:24.14LyV/eOEVO (7/8)

ゾロ目クリだから自分、Okじゃね?


423 ◆xjSC8AOvWI2021/09/14(火) 23:45:25.32GVwFKu9B0 (11/11)



 魔女に向けて振り抜いた斧は、一撃でその巨体を切り裂いた。



沙々「……たくさん用意してあるとはいえ、使えない部下には腹が立ちますね」

小巻「片っ端からたたっ斬ってやるわよ!」



 優木は淡々と言ってのけ、たいして堪えた素振りは見せなかった。

 また次の結界が覆う。

 気づけば目の前には、大きな刀が浮いているように見えた。あれが魔女だろうか。



小巻 魔力[90/100]  状態:負傷(軽傷)
GS:6個
・[20/100] ・[100/100]
・鳥かご[100/100] ・お菓子[100/100]
・ハコ[100/100] ・銀[86/100]

◆ステータス
[魔力コントロールLv3] [格闘Lv3]

敵:魔女Toil

  優木沙々(攻撃不可)
 

1破壊的斬撃 :近接武器戦闘・斧(魔力-0)まともにヒットすれば必殺技レベルの威力を誇る
2投刃(魔力-5) :遠心力をつけて武器をぶん投げる。繰り出すのと武器再装備には時間がかかる。
3ガード(魔力-3~5/1ターン) :攻撃に対処するための盾。格闘中の判定結果によって自動使用する
4バリアバインド(魔力-10) :敵をバリアに閉じ込める
5自分の負傷を回復(肩・かすり傷 魔力-7) 【回復:B】
・他人の負傷を回復(部位・範囲によって消費変動) 【回復:B】
6自由安価

 下2レス


424以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2021/09/14(火) 23:48:34.54RxD+E7r60 (6/6)

魔女をバリアに閉じ込めて1