336以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:28:31.31F0aWk9P0o (3/4)

3


337 ◆v.By3fESrTsY2021/05/19(水) 23:32:19.33abtlPKS60 (9/11)

3:探ってみる

……いえ、冷静に考えればこちらから手を晒す必要もありませんし、とりあえず調べるだけでもしてみましょうか。
お、おそらく普通の人間ではないので、私がどの範疇まで分かるか微妙ですが。

……まずは、触ってみる、べきでしょう、ね?

適当に、一番最初に見つけた男を……。


直下、男の反応

123:攻撃
456:崩壊
789:無反応かつ情報入手


338以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:33:18.92kZS6BHo3o (1/1)




339以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:33:54.657QUSY8LBo (1/2)

ぬん


340以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:34:37.18OPllII6O0 (4/5)

どうしてこんなことに もうお嬢様よりアブドゥルの方が多い


341 ◆v.By3fESrTsY2021/05/19(水) 23:41:08.75abtlPKS60 (10/11)

2:攻撃

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
.  {: /: :/: :/:/    |l 〈_ _/  `'冖´  //) //i:{
  \: i: :{/      |  ヾ      /   _r‐_/l |ハ
    ヽ!: \.      i ヽ _       __,ノ-く |\l:l :∧
.     \: :ハ.     ; `ト-   ̄ __/⌒ヽ.  ヽ: (::): }:|                          「おっと、展示品に手を触れるのは感心しないね」
      L{: {_   i 〈    / `ヽ       \_l:_:jハ____
.         `ヽ:)  `ヽ.__ イ ⌒ヽ        ‘,///////// ̄≧、
         }/     //|/〈 、{            V/////////////≧x
.           ___l//|/∧_ノヽ           ///////////////
.          ///|//|//// ̄ \          {////////////
        /////,|//|/////////ヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ッ!?」

触ろうと伸ばした手を、男が払いのけました。そしてそのまま軽く投げ飛ばされます。なんとか受け身を取りダメージは最小限に。
慌てて立ち上がるとそのまま私を敵と認識したのでしょうか、七体いる男たちの目に敵意が灯ります。

このままだと囲まれる。アサシンを呼ぶこともできますが、現状、包囲は完全ではない。
……いえ、わざと逃げ道を作っていると判断するべきでしょうか。日中は基本的に戦闘禁止。
そのルールを護るためとも考えられます。ただ、少なくともこのままここで待機は危険なようです。
何故生徒会室にこのような男たちがいるのか、一体誰が操っているのか、疑問は残りますが時間の猶予はありません。

とにかくこの場所を生き延びるために、何か選択をしなければ───!


直下、行動

1:アサシン呼びつけ戦闘開始
2:一旦包囲の隙を突き撤退
3:危険を承知で男が何なのかを再度探ってみる
4:自由安価


342以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:44:29.83U06hhKeJo (1/1)

2


343以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:45:07.227QUSY8LBo (2/2)

2逃げましょう


344 ◆v.By3fESrTsY2021/05/19(水) 23:50:19.60abtlPKS60 (11/11)

2:逃走

情報は戦争において立派な武器。それはお家騒動の際で重々に理解しています。
ですが、それ以上に私にとって必要なのは生き延びること。生き延びなければ可能性は生まれません。

惜しい気はしますが、相手がそれを選択肢に入れてくれている以上、ここは逃げの一手!

「では、御機嫌よう!!!」

ダッシュで包囲の隙を突き、生徒会室から遁走します。
案の定私の後を追ってくる男はおらず、なんとか死にそうなほど心臓を鳴らして、逃げ出すことに成功したのでした。

そして、何か得られた情報があるかと言うと……。

直下、入手情報。6以上で入手、5以下で入手できず【ほとんど触ってない】-2【豪運】+2


345以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:52:31.57F0aWk9P0o (4/4)

なにか欲しいところ


346以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/19(水) 23:52:44.83OPllII6O0 (5/5)

ウルムド・アブドゥル


347 ◆v.By3fESrTsY2021/05/20(木) 00:02:59.77Sxif7ns30 (1/1)

7:情報入手

……一瞬、ほんの一瞬ですが、あの男たちの中に何かが見えました。
つまり、あの男たちは予想できたことですが、人間では、ない。

「何らかの方法で作られた使い魔。それもあれだけの数を大量かつ同時に駆動している」

ほぼ間違いなくサーヴァントの芸当でしょう。そして私の記憶が確かなら、あの使い魔の内部にあったのは。

                    __
                  . <   / \    > .
              . :个 ‐- /     , '′  i` : .
           /   i     l:::\   /ヘ,     l __ \
         イ-―¬‐=ニ.._j::ニ=-‐‐-=ニz--‐‐1     i:〉,
.         / |   !:::> ´     !   : ` <,」     j::: ヘ
          ′|___ j '         :   /i/::::. 丶'/77 ‐=:.
        ,'> ´\,'//     、   i: ,  /   ∨/     ,.
.        ;ヘ、   , ′    \  |::/ / ::.:. . .__ '/ヽ  /::;
      i//\ / i      _ ニ=- !'___   -‐ ニ i///,>、::::::i
       |/// 丶 | -‐ ニ ̄ __;::イ \::::.:.:..:.. . .   |,/  \::|
.        k'    ∧   . : : :/ , 、__, ⌒ヽ : : : : . . ,'∧     !
.         v> , _/::::::、 / ‐-/ /_j:::::ir‐-、:::\--‐, //ム -‐=7
       V,/// ̄ ̄ト、  7 ;  ヽ::!   ir‐、::/,|     i:::::,′
        ∨/    j:::::> .._   ::|    _..<'//|     | /
           '、=-‐1゙ ̄ ̄∨/フ7へ'7フ// ̄ ̄ ,―--, '
.           '<:::::∧    ∨'   ´'v/     / ::::>'゙
             `  ハニ=-‐ \   / ‐-=ニ/> '′
               ` < __ ヽ./ __ > ´
                     ̄ ̄

「何らかの宝石……、だったと思うのですけれども」
「宝石か、奢侈は感心しないな」
「うわ、アサシン。帰ったなら帰ったと言ってください」
「? 先に帰ってきたのはマスターの方だが」
「……まあ、それは道理ですけれども」

【二日目・昼の行動を終了します……】



【というわけで今夜はここまで。ブ男だけで終わってしまいましたね】

【他陣営行動はどうせなので今回のブ男事件の主犯からやっていきましょう。再開はおそらく金曜の同じくらいに】


348以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/20(木) 00:07:14.64+WF6DUnVo (1/1)


判定が暴走したせいでよくわからないことに


349以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/20(木) 00:09:41.74sXmR1dmQo (1/1)

おつ


350以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/20(木) 00:12:10.33+Uv9K3dm0 (1/1)

おつ 話の雰囲気が一気に変わりましたね


351以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/20(木) 00:21:52.81+mEL+BB/o (1/1)


恋愛とかそんな感じの話に全くならなそうな人が来たと思ったけどそれ以前の問題であった


352 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 22:31:48.091m3OiQAO0 (1/9)

【22:45ごろから再開します】


353 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 22:51:10.761m3OiQAO0 (2/9)

【再開】

夕暮れ、昼と夜とが混じりあう境界の時間。
薄暗くもどこか優しい光を浴びて、三つの影が長く伸びる。
一人は兎耳の少女。怯えたように周囲の気配を探りながら、もう一人の影に問いかけた。

「な、何であんなことをしたんですかぁ……、中立地点の生徒会室にあんな、あんな挑発的なことをぉ……」

                 /⌒`ー、、              , ‐'⌒`\
               /     .__.\           /__       \
            /     /llii::. `,           /´ .::iill\     \
          /      /,.、\llii:::...`,       / .:::iill/ ,,,,\     \
        /       /  .)._ミx,lii:: ..l_'¬r‐‐‐´ .iil_xく_く ,,人       \
       /        ,,:゙:)/⌒`Y》/⌒',/ l \-ミ\〉y'⌒`くくヘ         \
     /        / ,'|    /'}// |  l.  \\ (}     }、 \       \
     く     __/´ //'|   _// /  ',  `,.  .\\ミ  ...|\、 \、__     〉
     ``'ー''"|    / | .从、_//〉/   | `,  `,   `, ミ>xr从 |゙\   |`''''ー'''´          【キャスター?/マスター】
          |   / 、乂/介〉/// /___|  \  ____  `,  ,,》ミ\ノ  ',  |
        _.   |  ,|    ´ ,/ /| r'〔 .从、   ` 从\ヽ | | \| `     |   |                  毛野原 馨
      r'´|   .|  ||   、、/ ,,,| | |. |.,赱ミ\   ,衍lミ| | |\____゙.=彡  |,| .|   )\
     {、\、_,/ / ',,   `ア´´´| | \{ビ゙ツ \,, ビ゙ツ/|| | |`|´`ミ,    | |、`,,,,,..ノ ,,
       `ーー.ニ イ/ | _x<´/ ||||人 ', | `´  。  `´ | | | /,|||l ',`'.X | \,,,,,,, -‐'
         .,,-,/ | \ミくイ: : :`、__ヘ> 、 .r;;;,, .<:ア/ ,,,)  }. `_./ | \__,
         `'くxノノ     .{ \: : `、',`: :`'':::;;;:ァ'´: :´/,,/   ,,'゙}´   \...y´
             `´     |: : : `\`.,: :,.-''´: : : : : '´: : : :/,,,人     `
                     |゚\: : : : \´: : : : : : : : : : :/// ゚|
                     |  \_: : : : `ヽ、、___,,. ‐く'''´/   . |
                八     \: : : : : : : : : : : /     八
               /: :',      ',\: : : : : : : ,,ィ','      / : ',
               /: : : ',    ',  .氾二l⊃ ,'    / : : : ',
                / : : : : ',     ',//||\\,'     ./: : : : : :',
                 /: : : : : : :',    ',/ | | \,'   ./: : : : : : : .',

それに対し悪びれることもなく問いかけられた影の男は応える。

「震えるなよマスター、そんなもの決まっているだろう、あの場所ならより多くの人間に僕の作ったものを見せてやれるからさ」


               /: : : : : : : :/: : : : : :/ :/:/ :/ :/: /: /: : : /: /: :/ : :│|: l:| : |
              ; : : : : : :___/: : '⌒ソVレ'""⌒| ∥ノ/_:_:_:_/ /:/:/| |: / /:}
.             i: : : : : /: /: /⌒V:/       | l| ̄`¨ 三:/:/://:/ : : /_:/:/}
          人:|:l:i : {/ {:l:l|: l|/ j{      |:l|      ̄´"} ̄\: \: :_:/:/
.          f一ヘ l:i:人 \i:_:| j{  ノr一  ∨     〈  トミ: : :\ :\ /
.           /: : : : : :_ :_;ノ   j{====j{ し~=====ー----ミ´\:\ : :\ :i{(
          〈: : /jノ⌒7´    ^テt_チ'   \,ィf代__rテ≦   ,ノ:  ̄: ̄ :  ̄: ̄:
         }ト:{: :(: :l{:/       | /     } ^'冖¬'^`   〈ミ彡'⌒ヽ: \ヽ=彡'               【キャスター?】
         `Y: : \:{       ,ノ_     /   \_       ̄ ,ィ'⌒|: : : }\}
.           }j : : l :ヽ     ト、   )       }      /ヽ} } |:\:j
.           リ: : ノ: :_}     | ー         ノ      r一f彡/:_/:/
.           /:/ ( ̄      | r――‐ 、___,         ハ__}/ ̄\{
          〈:(: : :〈 _  ___} こ__¨¨ ̄ ̄ノ      /    {\: |: l:|\_
         }: };厂:}(__)'´ ̄__}  ノ   ̄ ̄       /     |: : :\ l| (__)
          「:/: :/   _/ ̄ ̄l                ィ´       |:| : l|: \ _
          {〈:/:{  (__)    |_             |      l |:| : l|: : :|(__)
   -―=====ミ、i:l:|         \―--  ≦    _____i |:| : l|: : :|
/ /       \|\        {\_  -― T 丁¨ ̄ ̄ ̄\|:| : l|: :,ノ

「だ、だからってぇ……」
「だからもバカラもあるか、それにだ、僕はあの場所では一切戦闘はしてないぞ? あくまで僕の作品をいくつか飾っただけ! 何の罪がある!」
「それでもぉ……、最初から手の内を晒すことは、ないんじゃないかと……」
「ナンセンスだね、僕の技術は魅せるためにあるんだぜ? 戦争がしたいならわざわざキャスターになんてならないさ」


354 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:11:15.411m3OiQAO0 (3/9)

のらりくらりと馨の文句を受け流していくキャスター。余裕綽々と言った様子で口笛を吹き、沈む日に目をやる。

「そもそもあえてキャスターになったのはマスターのためでもあるんだぞ?」
「へ? わ、私の……?」
「そうそう、魔術師としては下の下、タンツボの吐きカスみたいな君が魔力消費量の多いセイバーやバーサーカーなんて使えないだろ?」
「タンツボって……」
「何か言い返すのかい? 僕は嘘を吐けない正直者だからね、黙らせるには殴った方が手っ取り早いぜ」

もはや皮肉を通り越して悪口に走り始めたキャスターの言葉に馨はプルプルと震える。
しかし、その拳が握りしめられることはなく、ただ目の端に涙を溜め込むのみで。その様子にようやくキャスターがおたおたと慌てだす。

「うえぇ……」
「お、おいおい待てよ、流石に泣かせる気はないんだ。そうだな、タンカスは言い過ぎた。クズ鉱石くらいで手を打とうじゃないか!」
「うええええええぇぇぇぇ……」
「泣くなって、これはダメな相手に対しての最高級の誉め言葉だぜ? クズでも鉱石は鉱石だ、やりようによれば十分宝石を超える」
「ぷええええええええええええぇぇぇぇ…………」

もはや人の泣き声からもズレた鳴き声をあげはじめた馨にキャスターは降参というように首を振る。

「あー、もう、悪かった、悪かったよ。確かに口が過ぎた。」
「……ゴシュジン、オコラセタ?」

そんなやり取りに、地面に空けられた穴から半分顔を出した最後の影が尋ねる。

               _,,, --──- 、
              /..::::::::::::::::::::::::::::.... `ヽ
    _,,,  /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... 丶
   <´   `Y、_:::::::::/:::::::::::::::::::::iヽ:::::::':、:::::...  、
   〉  '''‐〈  ノ、_/:::::::::::/:::::::::::゙、 \::::ヽ:::::.  、
   〈 / ̄ノ    !::::::::::::|ヽ:::::::::::゙、  ヽ::::゙、::: 、 、
   /::;;;;;;;/ /∨ |:::::::::::::| _\::::::ヽ  \|:::: !ヽ 、
  /:::::::;;;〈_     |::::::::|::::|/ _ヽ、;;\  ヽ::: j ヾj
  ,':::::::::;;;;;;;; ̄`''''´;|:::::::|、:::! /7 ̄ヽ       ゙、/
. l::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;::| ヾ|! { ::::::゙l         !
. !:::::::::::::;;;;;;;;;;;;;::::::;r‐゙、;;:゙、 i! ゙、 ::: j     ,   |                          【うさぎ】
. !:::::::::;:::::;;;;|、;;;;;;:::{ ー\:ヽ ゙' `'''゙      ノ 
  {::::::::i;:::::::;;l \;;;::`ー-、\|    {ニニニィ'゙/:| 
.  ゙;:::::::i゙、:::::;゙、 `''ー-ニ;;_ゝ     {   ∨ :::::l 
   ゙、:::{、ヽ:;:::::\_ ,,,,ノニ/、_ 7'''''゙こ三/ :::i:j 
   ヽ::゙、\ヽ:;;:::::_}\      ̄j、_    |:::: /゙
    \!  ` _ノ   \   /二、}   |/
            ) ,,. - 、    ̄´|  ! \
        / / -‐=\ 、  }  ヽ  ` 、
         / ' /     ヽi  |i   ゙、    )

「怒らせたわけじゃないよ、だからその足をこっちに向けるな、お前の蹴りは尋常じゃないんだから」
「ジャアナンデナイテルノ?」
「いや、それはだなあ、ほら、泣くなよマスター。宝石をあげるから」

しゃくりあげる馨の前へしょうがないと言わんばかりにキャスターが一欠けらの宝石を置く。
緑を帯びたその宝石が夕陽を反射し、二人の目が引き寄せられる。キャスターがその様子に満足げな笑みを浮かべた。

「どうだい? この輝きは」
「……綺麗だとは思います」
「ソウダナ」
「泣くのを忘れるくらいにね。……さて、落ちつていくれたと思うが」

キャスターの指摘に馨はハッとなり顔を赤らめる。

「はい、でも」
「分かった分かった、今回ばかりは反省する、成功に必要なことは失敗を反省することだからね」
「そうしてください。……それで、聖杯戦争が始まるんですけど、あなたは何かしたいことってありますか……?」
「仮にも戦争なんて物騒な話だからな、やるべきことは色々あるが……、一応まだ夜じゃないし」

直下、キャスター行動判定【二日目】+1

123:襲撃準備開始
456:情報収集
789:とりあえず様子見」


355以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:12:16.52J14kBajKo (1/1)




356以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:12:38.41ImxAf+udo (1/3)

好戦的


357 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:23:00.721m3OiQAO0 (4/9)

3:襲撃準備開始

しばらく考え込んでからキャスターはニヤリと笑う。

「とりあえず、けしかける準備をしてみるかな」
「えっ、最初からやるんですかぁ!?」
「何を言ってるんだか、誰もいない市場を開拓して手に入れるってのが商売の基本だぜ?」
「こ、これは商売じゃなく」
「戦争だってんだろ? 分かってるよ。でも、結局はパイの奪い合い、最初に手に入れた者が有利なのは変わらないさ」

ジャラジャラとどこからともなく宝石を出しながらキャスターは嗤う。
その宝石はどれもが高度の魔力の結晶であり、そのどれもが魔力炉となり得る産物。

「僕たちにはそれを乗せる道もある、案内人もある、そうだろ? マスター、そして歪な怪物」
「カイブツイウナシ」
「それは、そうですけど……」
「なら決まりだ。まあ色々と言ったが正直なところ」

夕陽の一片が地平に消える。反射する光が無くなってなお宝石は光輝く。

「僕は僕の宝石の美しさを英雄共に見せつけてやりたいのさ!」


直下、襲撃対象陣営

1:暗
23:騎
4:狂
56:槍
7:弓
89:剣


358以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:23:23.20ImxAf+udo (2/3)

さて


359 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:28:27.471m3OiQAO0 (5/9)


0:特殊判定だぜ

                  ,、__,,,、_,_            ウッ
              ,ィ`'´f ))゙' ノ ソー、          クックックッ クックックッ
             〃゙   ヾ 人'/   ゙'´⌒)          クックッ フヒヒヒ
             {、ー'  ハ ト、,‐ l ,ノ! ' il|(
              {彡, ソノ リ ヽ__レ'゙ヘ'`,_ _ \      フッフッフッ
             f,ー、ト、‐r;-ァ (rュァ'゙|ノ`ー、,ゝ ヽ       ホハハハ フフフフ
            __}lり ; :' ̄u _〉 ul \ 入 `、 {    ヘハハハハ フホホアハハハ
          /´/l。ゞ-i r_-_-_‐_ァ /、,:':.ヽ Y ,l }
     __,, -'´,´く l ゝレ' 、uヽ、__.ノ ,'、∨/.:.} l ソ/      ハハハハ フフフ
,--一''´- ‐  ̄ノ ヽ\ ヘ ヽ、 `;´/ ,' /,..,:. { ノノ´    フハハッ クックックッ
 -一 /-‐´ ̄二ニ ∨`,,     `ー ' /,、.:.:/.:.:;}           ヒヒヒヒヒ ケケケケケ
  _, '´..:.:: , 二 _ー‐-- ゝ、`ー-、_,;;:' (//.:.:/::.,`ヘ、       ノォホホノォホ
/ ..:.::::::/ . ..  `ヽ  、ヽ´ ̄ ゙ ー‐-ソ.:.:,'.:'´.:.:.:..:'´ ̄ヽ
 / .:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:;:''"´ \ヽ,'´...:.:.:.:::.:::..,ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:...:..:.\ ヘラヘラ ヘラヘラ アヘ アヘ アヘ

直下

123:ダブルブッキングです
456:そういやブ男の使い魔どうなったの?
789:逆探知されてるんだな


360以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:29:52.54S7qac+t10 (1/2)




361以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:29:57.93d8BnKhTBo (1/3)

特殊判定で出てきた鯖が振り回されるのは面白いぜ


362以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:32:53.07g6gP/9cc0 (1/1)

アブドゥルがコンマに愛されている


363 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:42:38.381m3OiQAO0 (6/9)

4:使い魔共は……?

ズアッと高らかにポーズを決めるキャスターに、馨が恐る恐るという様子で手を挙げる。

「どうした、マスター」
「えっと、襲撃はいいんですけどぉ……、そのぉ……、あの生徒会室に送り込んだ使い魔って今、どうなってますぅ……?」
「……あー、そうだね、いや、なんだ、忘れてたわけじゃないんだ、襲撃しようって思いついた段階で制御は外れてるから」
「……勝手に動いてます?」

馨の質問にキャスターが力強く頷く。

「そういうことになるな!」
「それってダメですよねぇ!?」
「バカジャネーノ?」

二方向からのツッコミにキャスターがやれやれと首を振る。

「やってしまったことは仕方がない、前を向いて進もう」
「いや、そういうことじゃ」
「安心しろよ、生徒会室からは逃がした」
「そういうことでもなく!」
「コリャダメダ」

結局話し合いの結果、まずは使い魔の動向を探りつつ、可能なら襲撃という方向転換を余儀なくされたのだった。

「まあ、明日の朝までには動きを止めると思うんだが……」
「それでもですよぉ!」


【この夜ターンに限り、キャスターの使い魔が学園内をうろつきます。発見すると何かしら遭遇等のイベントが起こるでしょう】

【他陣営の行動描写を終了します……】



【二日目・夜(一ターン目)】

さて、夜も更けました。ここからは戦争の時間です。

「では行くか」
「ステイ、行動方針を確認しましょう」
「……そうか」

放っとくと何するか分かりませんからね……。とりあえず他陣営の情報が全くないこの状態、情報収集は基本です。
とっかかりになりそうなのは、夕方の使い魔。アレを探れば何か分かるかもしれませんが……。

「ただ、なんとなくアレに巻き込まれると面倒なことになりそうでもあるんですよね……」

だからといって行動しないのも、アドバンテージを取られます。
アサシンもうずうずしてますし、何かしら動かねば


直下、何をしますか? 【二日目・夜(一ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:夕方の使い魔を探してみる
5:自由安価


364以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:43:38.04d8BnKhTBo (2/3)

せっかくだし4


365 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:46:55.921m3OiQAO0 (7/9)

4:使い魔を探してみよう

……探しますか。

「アサシン、昼の使い魔の話はしましたね?」
「ああ、聞いた」
「とりあえずそれを探してみようと思うのですが」
「分かった」

本当に分かってるんですかね?

「俺は鼻が利くからな」

……本当に分かってるんですかね?


直下、使い魔探し。5以上で発見【一回会った】+1


366以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:47:48.08d8BnKhTBo (3/3)

6割かー


367 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:52:15.701m3OiQAO0 (8/9)

8:見つけた!

学園の中を探すこと少し、一瞬隠し持っている頭骨が震えたような感覚が。
こういうときは何かがあります。アサシンに制止を命じ、周囲を探ると、いました。
グラウンドの方向に微妙に人とはズレた動きの影。間違いありません、夕方の使い魔です。

「アサシン、見えますか?」
「マスターには見えないのか」
「あー、いえ、そうではなく。とりあえずその返答なら見えるんですね、もういいです」

目標は発見できました、今はアサシンもいますし、取り押さえる、でいいんですよね……?


直下、使い魔イベント

123:接触
456:遭遇
789:発見


368以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:52:49.72S7qac+t10 (2/2)

ほい


369 ◆v.By3fESrTsY2021/05/21(金) 23:58:21.651m3OiQAO0 (9/9)

2:ブッキング!

「流石に私自身で向かうわけにも行きません、アサシン、頼めますか?」
「ああ、任せてくれ」

それだけ言うとアサシンは風のように奔り出します。流石に速いもんですね、と感心していると。

「……? あれは?」

使い魔を目掛け走る影がもう一つ。……つまりこれは。

「別の陣営! なんてことでしょう! まさかこんな場面で!?」

これは非常に危険です、こっちは何の準備もしていない状況、しかし、逆に言えば相手側もそうかもしれません。
接触を避けることも考えましたが、この速度ではアサシンへの指示も間に合いませんしそもそも既に見られています。
とにかく今できることは……。

「相手をしっかり見ること、しかありませんね……!」


直下、接触相手

1:魔
23:騎
4:狂
56:槍
7:弓
89:剣


370以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/21(金) 23:59:57.65ImxAf+udo (3/3)

どうだ?


371 ◆v.By3fESrTsY2021/05/22(土) 00:10:19.31Baap97G/0 (1/3)

【槍、決めてなかったのでランダムで決めちゃいますか】

5:ランサー

直下、ランサー

123:勇ましいイイ女
456:ちょっとわがままなイイ女
789:眼鏡の似合うイイ女


372以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 00:11:57.08necbLH16o (1/2)




373 ◆v.By3fESrTsY2021/05/22(土) 00:23:13.71Baap97G/0 (2/3)

8:眼鏡の似合うイイ女

アサシンの前に走り出したのは、おそらく女性。得物は……。

「誰だ」
「これを見たら分かるでしょ?」

ぶんぶんと振り回す長物。身の丈ほどもある赤黒い槍。つまりは、ランサー!

「槍だな」
「ありゃりゃ、それはそうなんだけどさー」
「? 槍じゃなかったのか?」
「いや、そういうことじゃないんだけどね? ……ま、いっか。ここで出会ったのも何かのご縁、話し合うよりも上手く相手を分かり合うためにさ」

女がギラリと獣のような笑みを浮かべた。

.     /'//////////////////////////         `ヽヽ\:.:.:\:.:.:.\} |//////!
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.   i .:/ Ⅳ/ .:.:.:/.:/.:.://.:. /|!.:.:/:.:.: /               /    Ⅵ.:\:.:. 八 :.:.:.:.:. i
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.   |′ !| .:.:./.:/.:.: ' '.:. /  |:.′!:.:i             /く、___\_Ⅳ:.:\:.\:.:. \リ
       |:.:./∨:.:.:.j:.:.:./   :|:{ 八{           // Y⌒ヽ ̄ ̄`ヽУV :.:.\:.\:.:.:ヽ
       | :′ V:.:.ハ:.{   ノ\、 \        ,/〈彡へ''ソ    ///  ∨.:∧:\:.丶:.:.\
.      八{   ∨  ',    Y⌒ヽ、、  、{ {  // 、____彡'//    ∨.:∧ : \:.丶
         \ /\'//ハ   {{ ∩Y__辷ー-ミ=く く            /      ∨.:∧:.:.:. \
.         // /////ハ/´ Vソ    `ヽ才ー气_____,, ´     ′  V.: ∧ :/
      ////////〈 く ヽ`ミ===彡'  /`ヽ:.:.:..               /    Ⅳ.:/
      /////////'/,` \_\    /   j:.:.:..           /}  / : : : : :.才   />
.   / / .:.:.:.://// ////,|    ̄ヽ ̄       ヽ    __彡イ / /: : : :/   く/
. /   ハ.:.:.:.:.:./  ///ハ:!     \    、___彡"´   ,ィ/ /.: :./  />
     i .:.:.:.:.〃  〃//′ ',     `ミ>.、  \YYY^Y^Y^ソ /: : /   //   . : : : : .
     | .:.:.:/    /:.:./     ',    く\ `'<ミ>.、` ー==彡/\:/   ///    . : : : : : : .
     | :.:/    /:.:.:.′    ',     \\  `'<ミミミ>ー‐< `ヽ::i  :|!::|   . : : : : : : : : .
     |.:/    /:.:.:/        \    \\    `'<ミミミ>、\ :}:|  :|!::|  . : : : : : : : : : .

「殺し合おっか! 楽しめたらなお最高だけどね!」


【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく日曜日の同じくらい。ランサーとの戦闘に移るか回避するかの選択からでしょうかね】



374 ◆v.By3fESrTsY2021/05/22(土) 00:23:50.21Baap97G/0 (3/3)

【ランサーのステータスを公開します……】

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ランサー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???              【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:B     【耐久】:C      【敏捷】:A      【魔力】:C      【幸運】:B      【宝具】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                          _  -.:.:.:.:.:.:.:.:.:.- .
                          . -‐ァ'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: \
                      / /.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : :/: : :/Vヽ
                      / /.:.:.:./.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:./.:./.:/|:.:.:.:.
                      /.:.:.:.:イ.:.:.:.:/.: //// .:/V/ :.:从.:.:.:.
                       ,' .:.:/ /.:.:.:.://// イ.:.:/   // :.:.:.:.:.
                   i.:「ヽ/.:.:.:.://> 、 //    // :.:.:.:.:.:.:.
                   |.:.}> :.:.:.:./<テ赱メ`\.......,ィ⌒メ/|.:.:.:.:.:.ハ
                   lノ/.:.:.:.:/\V゚ソ /⌒Y/ィテ赱メj|/:.:.:.:ハ}
                    イ.:/.:/:/′  `¨¨´   { \V゚ソ' 片7:./  |
                   / /:∧/:/じ         , 〉  `¨¨´/:.|: /
                  /  /:/:.:.:/|ヘ.ハ   、__      // :.:|/
                    //'|:. / :|.:.:.八        ` ー   イ:.:. /
                /'′|:/  |.:.:.:.:.:|ヽ          //.:.厶、、___
                  /   |′イ才⌒|_\      //:./.:/:.:.:.:.:.:.:.:.\  `ヽ
___  ......   -- --――=彡.:.:.∧ _jー─- ヽ-=彡イ{ /-气>´ ̄>-=ミ
________  ...... . : : : :.:.:.:.:/  }三三\Y/才彡ヘ/_/´: : : : : :{ー― リ、
___________ . . : : : : .:/   !V´ ̄`ヽ/\j_//⌒Y⌒ヽ 人 `ー=彡ヘ`Y
_____________. .:.://___丿 }ノ/: : jノ:/ /人__...ノ/  ヽ: : ー==彡 \
_____________彡 .:.:.:/  //: : : : /:(: : :{ ........ イ {     ``ミメ................>./: : . .
 / ̄ ̄ ̄         /.:.:.:/ /才⌒ヽ , -=、 ヽ: : : : : : :\厂`ヽ /    /: : : : : : :/: : . .
/⌒ヽ            /. : .:.://Y⌒Y} } /人....丿 ./: : : : : /⌒ヽ j:|\  ,{ : : : : :/: : . .
     \     . : : :.:.:.:イ.:.:/// 人....リ / !`ー=彡 ./´ ̄ ̄ ̄`  、 ヽj }:\圦:○/: : . .
       ー=彡.:.:.//.:./⌒ヽ _....彡′人 .....彡/          \j⌒} }`ヽ/: : . .

 AA:真希波・マリ・イラストリアス(新世紀エヴァンゲリオン)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

 【クラススキル】
 ◆対魔力:A
  A以下の魔術は全てキャンセル。
  事実上、現代の魔術師ではランサーを傷つけられない。

 ◆騎乗:C
  騎乗の才能。
  大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせる。


以下、詳細不明……


375以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 00:26:07.99Wz0uzKaOo (1/1)


高水準だな
神話か古代かな?


376以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 00:31:14.77necbLH16o (2/2)




377以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 00:41:59.448QxpqP4F0 (1/1)




378以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 00:47:21.04E4ofF5nyo (1/1)

おつ


379以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 01:02:30.10enwnhcU0o (1/2)


AAからして>>197で主人公の鯖選択に出てたランサーか、もしかしたら自鯖になってた相手と敵対するとは運命の悪戯というか
>「これを見たら分かるでしょ?」
エクスカリバーとかは見せただけで真名バレするレベルらしいしそういうレベルの槍?
ランサーだろ? でそういうことじゃないって言い出すあたり真名関連っぽいし


380以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 01:32:48.33oZgGvLsqO (1/1)

単にこれを見たら(ランサーだと)わかるでしょ、ということでは


381以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 02:04:21.04enwnhcU0o (2/2)

単にランサーってわかるでしょ?って意味なら
>ぶんぶんと振り回す長物。身の丈ほどもある赤黒い槍。つまりは、ランサー!
>「槍だな」
>「ありゃりゃ、それはそうなんだけどさー」
このへんの反応が変じゃない? なんか奥歯に物が挟まったような言い方な気がする


382以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/22(土) 03:34:02.44LbjEcRvIo (1/1)

マスターは槍を見てランサーだとわかってるけどアサシンはアホだから槍だなあとしか思わなかったんでしょ


383 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 22:31:12.06Nmm/9T+r0 (1/6)

【22:45くらいから再開しますね】


384 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 22:45:38.86Nmm/9T+r0 (2/6)

【再開】

ランサーはやる気十分、対するアサシンも……。

「ああ、正々堂々戦った方がいいからな」
「いいねいいね、血の気の多い男はタイプだよ」

正面からぶつかる気満々! ど、どうして……。あなたのクラスを忘れてるんですか……。
ランサーのステータスは一線級。加えて宝具やスキルの隠し玉があると考えると、ここで戦うべきかどうかは悩ましいところ。

撤退を命じてもいいですし、なんとか交渉の余地がないかを探ってもいいわけです。
まだ拳を交えてない今なら、選択肢はある、はずですから!

「ただ、メンタル的には殴り飛ばせー、と応援したい自分がいるのも確かなんですよね……」

こればっかりはしょうがないことなんですが……。


直下、どうする?

1:戦闘続行
2:撤退です
3:一旦会話しましょう
4:自由安価


385以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 22:48:05.28tMz+UV6go (1/1)

1


386 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 23:01:02.28Nmm/9T+r0 (3/6)

1:戦闘続行

悩む私にアサシンが声をかけてきました。

『マスター、異論はないか』
『う、うーん、少し悩んでいます。ここで戦うことに意味は有るのかと』
『意味? あるに決まっている』

予想もしない強い断言に思わず驚きました。何故そんなことを言い切れるのでしょうか。

『意味とは』
『俺がここにいるという証明だ。俺は俺がここにいるということで奇跡を証明する』
『……私がここにいる』
『異論はあるか』

コミュニケーション的に言えば、一方通行にも思えるアサシンとのやり取り。
ですが、なんとなく気持ちがスッとしました。ほんの少しだけですが、ずっと考え続けていた頭の中が軽くなったような。

『ええ、ええ、ええ、いいでしょう。戦闘を許可します、アサシン』
『承知した。──俺の名はレギオン、大勢であるがゆえに』

獣の因子を僅かに開放したのか、アサシンが牙を剥き、ランサーへ向き直ります。
聖杯戦争初めての戦闘が、今、始まろうとしていました。



【戦闘を開始します……】

直下、戦況

12:影が獣を圧倒する
34:ラーニング!
567:獣の一撃を
89:獣による蹂躙


387以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:01:35.41ZDRcZ6MYo (1/2)

有利なのかな


388以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:18:17.22OdY50FYT0 (1/2)

ボコられてんじゃねーか!


389 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 23:19:17.97Nmm/9T+r0 (4/6)

1:宝具使うまでもなく圧倒されております

四足歩行になったアサシンが地面を砕かんばかりに駆け、ランサーの喉元へ牙を振るいます。
しかし、その牙は槍の柄でいなされ、弾き飛ばされました。体勢を立て直すアサシンにランサーが槍を廻して笑います。

「やあやあ、中々獣的な動きじゃないの。魔猪を思い出したよ」
「猪か、なるほど」
「ま、並の英霊ならビックリして一撃貰ったかもしれないけど、残念。私慣れてるんだよね」

ギラギラと獣的な微笑み、アサシンが再度突撃しようと構えたその瞬間、さらに笑みが深くなります。

「じゃあ次はこっちの番、まだ宝具使うほどでもないし、死なないでね」

指が独特の紋章を描きます。あれは……、ルーン!?

「?、地より出でよ、影の槍!」
「ガッ……!?」

同時に走り始めたアサシンの影から。

.       / ./    / |   /!        /  /  / /
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/ ./      / /    / / / /   / / /    /      / /  ./  /   / ./ Λ
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/゙     ./ /    / / / /   / /  |     |   ./ / /   / /   /  ./ / ./     ,、
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..   / /   / / / /    //   //  / /   / /   / /    / ./  / / /  ./ 〈 _/ / |  _
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/   //   / /   / ./  / /   / /   / /   / ./  / /  / ./  / /  / ./ / / / ./ / / / /
  ./ /   / /   / ./  / /   / /   / /   / ./  / /  / ./  / /  / ./ / / / ./ / / / /
. // /  ../ /   / ./  / /   / /   / /   / ./  / /  / ./  / /  / ./ / / / ./ / / / /

影で構成された無数の槍が、突き出し、その足を縫い留め、そして、急所を狙い───!


直下、戦況

12:ファンブル
34:結構刺さった
567:【怪力】で無理やり脱出
89:取って返し反撃


390以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:20:02.23ZDRcZ6MYo (2/2)

やばいな…


391以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:28:14.564tJ4lFm0o (1/1)

ところで使い魔は?


392 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 23:31:02.73Nmm/9T+r0 (5/6)

3:結構刺さりました

その内の何本かがアサシンの身体を貫きました。
ごぶりと血の塊をアサシンが吐き出し、なんとか槍衾から逃れるもその足取りはふらついていて。

「中々効いたな」
「そりゃあねえ、でももしかして君、即死耐性持ってる? というか……、体質が死人に近いのかな?」
「改めて言われるとそうなのかもしれないか?」
「いやいや、聞かれても困るんだけど。というか、困るって言えばさあ」

槍を弄ぶように肩へかけながらランサーは眉を下げる。
その表情は戦場にはあるまじきそれ。すなわち、退屈の表情。

「ちょっと見込み外れっていうか? 若い時のワンコ君みたいな血気盛んなもの感じたから誘ってみたんだけどー」
「それは困る、俺はちゃんと強いとこを魅せなくてはいけない」
「でしょう? だからそうだなあ、もうちょっと頑張ってほしいんだよね、私としては」
「うむ……、善処したいが……」

血を流しながらも淡々と答えるアサシンに、ランサーが槍の先を向ける。

「うんうん、ちゃんと立ち上がってまだ戦意があるとこはいいね。じゃあこうしよう」


直下、ランサーの提案

123:一回だけ攻撃を受ける
456:逃げていいよ
789:再戦の約束


393以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:31:57.471RdV/cZho (1/1)

むう


394 ◆v.By3fESrTsY2021/05/23(日) 23:49:08.81Nmm/9T+r0 (6/6)

7:再戦の約束

「今夜はここまでにしておこっか」
「……?」
「うん、疑問に思うのも分かるよ。でもワンコ君だって私と戦ったときは私の弱点を見つけてきたし、そんくらいのハンデはあげた方がいいかなって」

……このまま戦っても敗北濃厚、最悪令呪を切る必要が出てきますからこの話は渡りに船。
ええ、ええ、ええ、まさしく今すぐに飛びつきたい蜘蛛の糸ですが。……舐められてませんかね?

「それは憐憫か?」
「無いと言えば嘘になるよね。ただそれだけじゃない、私は戦士だからさ、あくまで最高に脂の乗った相手を倒したいんだよ」
「……つまり、まだ俺は奇跡を証明するに至らないのか、そうか」
「えっと、勝手に納得しちゃったのかな? あとはまあ、今回は偶然会っただけだしね。どうせならちゃんと殺しあうと決めてから殺しあいたいじゃん?」

その感性はよく分かりませんが……、アサシンも少々落ち込んでいる今、これ以上の継戦は……。

『しょうがない、マスター、ランサーの提案を呑もう』
『私まだ考えてる途中でしたが?』
『俺はまだ戦えるが?』
『なら戦いますか?』
『それはあまりよくないだろう』

ですよね。

「単に逃がすのもアレだしさ、そうだね、二日後の夜にまたこの場所でってどう? ただし一騎打ち、助力はなしで」
「その間に俺がお前の弱点を掴んでいたらどうなる?」
「残念だけど今回はワンコ君の戦法は通じないんだよね、弱点は持ち込んでないからさ」

弱点となる要素はない、ですが、情報を集めることができればまだ対処はできますね……。

「そちらが約束を破ることもあるのでは?」
「大丈夫、一応私魔術も使えるからちゃんと契約を結んであげる」
「……ふむ」
「もちろん、断ってこのまま戦ってもいいよ。でもそのときは本気で殺しにいくから」
「望むところだが……、少しマスターと相談しよう」

すぐに念話が飛んできます。

『どうする?』

舐められているのは癪ですが、またとないチャンス、どうしましょうか……。


【再戦約束した時の契約条件】

・二日後の夜(一ターン目)に再戦

・一対一で他陣営の干渉は禁止。

・再戦までに相手陣営への情報収集は可能とする



再戦約束するか、23:52から多数決。先に二票、入らなかった場合はランダム

1:再戦約束して一旦撤退
2:再戦約束せず戦闘続行


395以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:52:26.56ea7F3LqXo (1/1)

1


396以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/23(日) 23:53:34.38OdY50FYT0 (2/2)

1


397 ◆v.By3fESrTsY2021/05/24(月) 00:09:15.72qSKcFzEj0 (1/3)

1:再戦約束を呑む

……私は何としてでも生き延びることを目標にしています。それが如何なる屈辱に満ちていようとも。
その目標で言えば、ここで取れる選択肢は1つですね。カタカタと鳴る頭骨を抑え、アサシンに指示を飛ばします。

『呑みましょう、ここでリソースを切るのは避けたいですから』
『分かった』

私の指示にアサシンは獣化を解き、ランサーへ向き直ります。
それで察したのか、ランサーも槍をしまい、戦闘装束だったのでしょうか、ぴっちりとしたスーツからありふれた姿へと変わりました。

「決まりだね」
「ああ、約束を呑もう。それで、契約とはどうするんだ?」
「そうだったそうだった、いや、さっき提示した文言を一緒に続けてくれればいい」

そう言うとランサーは凛とした声で、何かに聞かせるように約束を読みあげます。
アサシンもそれに従い、少々たどたどしくではありますが宣誓を終えました。

「これで終わり、簡易的なゲッシュを与えたから、お互いに約束を破ったら酷い目に遭う」
「それは避けたいな」
「じゃあ、今夜はこれで、次に戦うときは退屈させないでね?」
「善処しよう」

それだけのやり取りを終え、ランサーの姿が夜の闇に消えます。アサシンを呼び寄せ簡易的な治癒を行いました。

「すっかり相手のペースでしたね」
「ふがいないとこを見せた、次は魅せて見せる」
「……ええ、期待しています」

すっかり舐められましたが、次こそは……。あのすました顔を歪めてやらねば。
そんなことを考えながら、夜は更けていくのでした。

【ランサーとの再戦約束を取り付けました】

【夜行動1ターン目を終了します……】


……そういえばあの男の姿の使い魔は、どうしたのでしたっけ?


直下、追っていたアブドゥル霊装の運命

123:キャスター陣営に回収
456:ランサーが回収
789:別の陣営のイベントに発展


398以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/24(月) 00:11:40.26A7cwy7r4o (1/2)

気になります!


399 ◆v.By3fESrTsY2021/05/24(月) 00:16:04.00qSKcFzEj0 (2/3)

6:ランサーが回収

使い魔の中心核となっていた宝石を眺め透かし、ランサーがうぬぬと唸っている。

「おー、捕まえたはいいけど……、これ、かなりヤバいシロモンじゃないかにゃ……?」

その目が宝石の月光を反射し、僅かに揺らめいていた。

【ランサーがキャスター陣営の情報を入手しました】


直下、他陣営行動

12:魔
34:騎
5:狂
6:槍
7:弓
89:剣


400以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/24(月) 00:19:16.05HNi2+4DGo (1/2)

うーん


401 ◆v.By3fESrTsY2021/05/24(月) 00:20:13.80qSKcFzEj0 (3/3)

5:バーサーカー


【といったところで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく火曜の同じくらいになるかなと】


402以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/24(月) 00:21:58.20cbbc1FXzo (1/1)

おつ
いきなりピンチだが、さて


403以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/24(月) 00:25:52.04A7cwy7r4o (2/2)


行動が制限されるな
他陣営から情報得られるといいがまだまだ序盤だからなあ…


404以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/24(月) 00:32:48.11HNi2+4DGo (2/2)

おつ
ランサーもキャスターもヒントが結構出てるけどさて…?


405 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 22:32:12.19O3UjmQTE0 (1/8)

【22:45くらいから再開しますね】


406 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 22:45:42.69O3UjmQTE0 (2/8)

【再開】

大きく伸びをした叶星が片方の頭へ僅かに手をやる。
片頭痛でも起こったのか、一瞬顔をしかめ、学園へと視線を戻す。

「うーん、誰かが学園内の霊脈を傷つけてるのかしら」
「…………」

どこへともなく消えることを前提にした問いだが、バーサーカーは反応し、すらりと腰の業物を抜く。
その様子に叶星は微笑み、そっと柄頭に手を置いた。

「大丈夫よ、今すぐやっつけないといけないわけじゃないから」
「…………」

太刀を鞘へ戻すのを見届け、ゆっくりと蛇にも似た動きでその首に絡みつき、肩に乗る。

「でも誰がやってるのかくらいは知っておきたいわ。バーサーカー、ちょっと付き合ってくれるかしら?」
「…………」
「ふふ、いい人ね、あなたは」

妖精のような女を肩に乗せ、大鎧の武者は夜の校舎を進んでいく…………。


直下、バーサーカー陣営見つけたものは 【???】-2

123:霊装
456:何もなし
789:遭遇


407以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 22:47:40.23QM0CsdbWo (1/4)

何かスキルありか


408 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:03:13.78O3UjmQTE0 (3/8)

【霊装じゃなく使い魔でしたね】

1:アブドゥル

     ‥ __,ィァ..,─、 “,, /::\ィヘ ,,ヾ;:;マ;;’∧.  マ :l:l l;:〉〈:{. 〃.,“
  〝;"”;; Ⅴ:::/ ./::::::」,.-、|:::::_/.|::::〉〟\:;\;.ヘ  ∨.Ⅳf./;/ .χ″   .
    __/:::::〉 レ'´,ー'.レ'_,.ィ ̄ ",勹,㍉;:`゙厶 .マ.|;:;レ:/─レ_   ・
.竺ニ”─一f::::::レ<´|…-_/:::::/;; _」:::::二>l:Ⅹ;:;∧. Ⅵ:;:/f :::f :::::::},,"〝
   ,イ _」::::::::_;>‐'_/:::_::::::::|./´:::::_:::「;:;∨_ ̄二、ヘ .マ/:::| :::! .::::/:}r‐.、
.  /::'<:::_::::::Г __ .「:::::/ .|:::: l.レ'./:/|:::| Zェ、;:;`ー、_,ハ l:__人.:|..:::/:/ .::::::〉_
 /:::::_;.匕..|:::::| .「::::|レ'´  ._」:::::{ /:/ .|://:,∠_“~`…‐.t:;:;:;:;ヽ.}─.、_:: ./..:::ヽ
. レ'´ /::::| |:::::| .|:::/,, ../::::_/ .レ′.´/::f. >ミ>、_ ,'ヌfゞ;:;:;ハ._\ .〉'..::__,ィ′
.   /::::: | |::::::〉レ′_/:: /     _」::/. \{_.ノ`トリ〈ム∠_ \ゝ.`く :::::〉
   |:::/ |:::/   f:::::/     ./、|:;'   ._¨フ´/ ./ゝ>ぇミコ∨ヘ.}」ノ
   レ′  l/    .|/        // ,‐レ ._」j ̄レ{_ノ .〉К_ノ_〕  ハ八
                   ',ヘ..Ⅵ,./ ̄   ∨_」 ノ .《    /:l.}.トj
               ,イヱ.ヽ Y l   ,r'二ヽ___   l|   //;十'´   ,,
         ,ィ─   ム{_ノ F.}.ハ |  〈 `ー、ニ 、ヽ  l{  /,.イ~!|ヾ:;.“
        / x-─‐-、{L〉亡〉ソ Ⅴ.  `ー─、、__У f!/.メ‐'/ jl:;ゞ;:!.  ,
   / '´. ′/ルr┴くY >一イ.;:  ハ r'     ヾ゙   .,イ ,/`ー'イ;:〈`^’〟‥
  / .,ィ-─¬冖  ̄_ 二二二/.;:  ∧ヽ、_      /_/,フ,ニ´\;lヾ〟∵ "
.  ′/    _,ィ.,ニ二ィ一' ̄: :f ;:    ::\:::: ̄ア′/´ /ニ.し'.∧l:;ト,ヾ ~ `
    |   `く /: : : : : : : : : : :.! ;:     ::: `ー一<;:   .Ⅵメ lコ.У}l;:!   ・
   入   \: : : : : : : _,x-┤;:     :::     ;:  _,」>ニ_彡' ├、;   ″
. / く.〉 、   `゛ <_~   l ;    ..::::____,x‐イ~,イr.ァ/ァ、マ .l | ’
/ 〈> /|ヘ \      ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _,ャ-一 .// |.レムン7 | r〈 .ヒニ ̄~`
Ⅵヽf l八  \  -┬─一─-   ̄ ̄_,. -─-.、l ∨O レ/ノ//    .\_
.∨_人 ヽ \       ∟ -─一ー-  /、.r'¨フ./) }ニニ´-イノ.入      l


バーサカーの一閃で両断された使い魔を見ながら、叶星はそれに気づく。

「ああ、成程。この核になってる部分が霊脈の傷ついた原因ね? それにしても綺麗だわ、どうかしら、バーサーカー」
「…………」
「ありがとう、お上手ね。でも、この宝石は凄いのよ?」
「…………」
「ええ、だからちょっと、気を付けましょう? 多分、放っておくと大変なことになっちゃうんじゃないかしら」

くるくると手元で弄んだあと、叶星は宝石を高く投げる。バーサーカーが目にもとまらぬ速さでそれを叩き割る。
砕けた宝石は細雨のように散り、月明かりを乱反射しながら降り注いでいる。


【バーサーカー陣営がキャスター陣営を警戒することになりました】

【他陣営の行動描写を終了します……】



【二日目・夜(二ターン目)】

治癒魔術をかけ、アサシンも本調子ではないにしろ、行動可能なところまで持ち直しました。
もっとも、これは私の治癒が優れていたとかではなく、アサシンの体質によるものでしょうが。

「血の量がおそらく元々かなり少ないのでしょうね。サーヴァントがどこまで同じかは分かりませんが、代謝が著しく低いのでしょう」
「なるほど、俺はずっと墓地にいたからな」
「……それが理由になるかは分かりませんが、とにかく不幸中の幸いです」

戦闘まで可能かは分かりませんが、この調子なら偵察は可能でしょうし、戦闘自体も明日の晩までには可能でしょう。
できることならあのランサーの情報を集めたいところでもあります、あの使い魔も気になりますし。

「アサシン、動けますか」
「万全ではないが、できる限りのことはできる」

では、どうしましょうか……。


直下、何をしますか? 【二日目・夜(二ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:夕方の使い魔を探してみる
5:自由安価


409以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:03:57.19OaPnEBbXo (1/1)

4


410以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:05:00.44Y9X9hhWx0 (1/1)




411 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:08:56.23O3UjmQTE0 (4/8)

4:使い魔探し

……やはりあの使い魔を探しておきたいところですね。
アレを動かしている陣営としても、回収しておきたい存在ではあるでしょうし、回収できれば何か情報が得られるかもしれません。

「あの使い魔を探そうと思います。可能ですか?」
「大丈夫だ、俺はこれでも獣だから利くんだ」

……獣の因子を持つから鼻や勘が利く、と解釈しました。
そう考えると一回遭遇してますから追うのは簡単かもしれませんね。犬も探すときは匂いを覚えてからが本番と聞きますし。

「……アサシン」
「?」
「お手」
「……?」

流石にそこまではいきませんか。


直下、使い魔探し。5以上で発見【二回会った】+2


412以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:09:50.72FLRrPkn90 (1/1)

えい


413以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:10:37.77QM0CsdbWo (2/4)

残念…


414 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:14:29.20O3UjmQTE0 (5/8)

4:失敗です

「む、匂いがする」
「本当に犬では?」
「どちらかと言うと豚だな」

確かに逸話では悪霊が潜り込んだのは豚だという話でしたが……。
そういえば豚が見つけるのってトリュフではありませんでしたっけ?

「あったぞ、キノコだ」
「……」

キノコですかあ……。

「これは毒があるが食べると美味い」
「……テングダケとかも旨味成分があるんでしたね」


直下、本当にキノコだけ? 5以上で何か発見


415以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:15:16.08inapoeNJo (1/1)

キノコ


416以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:15:22.85QM0CsdbWo (3/4)

キノコ狩り


417 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:21:58.17O3UjmQTE0 (6/8)

8:発見伝

「マスターもキノコを食べるのか」
「いえ、まあ、それなりに没落してるのでキノコくらいは食べますが、そうではなく。私たちが探してるのはキノコじゃなく」
「それはそうだ、マスターはキノコを探していたのか?」

……ああ、もう!

「そうではなく!」
「俺が見つけたのはあっちなんだが」
「……は?」


直下、見つけたもの

123:なんかデカい砦っぽいの
456:不発弾
789:どうもトンネルっぽい奴


418以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:23:22.05QM0CsdbWo (4/4)

うーんコミュがちぐはぐ


419 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:38:06.46O3UjmQTE0 (7/8)

5:不発弾

アサシンが指差す先にあったのは拳ほどの小さな何か。微妙に取れない位置にあり、私の手では届きません。
暗がりでよく見えませんが、なんだかどっかで見たような気がするフォルム。

「アサシン、取れますか?」
「いいのか?」
「いいも何も、見なければ分からないじゃないですか」
「……そうか、まあ、いいと言うのなら」

アサシンが不思議そうにそれへ手を伸ばし、私へ投げてきます。
もう、貴重なものだったらどうするのかと慌てて受け取ったそれを月明かりの下で見てみると。

                   l,一一xi
                   li  i,|\
                   _l二二l_ \
              _l、__________l_ ∥         コロン……
                  _| _i._ii_.i_ .|_∥
             l_ _i____i,i____i_ ._l∥
               L _i___i.i____i_ ._l∥
              L i___i.i___i ._l /
                i___ii

「ほあっ!?」

思わず投げ飛ばします。しゅ、しゅ、しゅ、手榴弾!? 咄嗟に対ショック体勢を取りますが……。

「爆発しない……?」
「そうだな。どうも信管が抜かれているようだ」
「……アサシン、それに気づいて」
「いや、今手に持って気が付いた。マスターは度胸があるのだな」

思いっきり脛を蹴とばします。アサシンが「なぜだ」とか言っていますが気にしません。
しかし、なんでこんなところに手榴弾が? 見た感じでは古いものではありません、むしろ、まっさらな新品のような。

「……まさか」

嫌な予感がして少し調べます。そして得られた結果はあまり考えたくないもの。

「これ、魔力で生成されています」
「……どういうことだ?」
「おそらく、魔術師かサーヴァントか、おそらくは後者の作ったもの、ということです」

そんなものが転がっているとなると……、間違いなくここは危険区域。
加えてアサシンは手負い、どういった能力かは分かりませんが、こんなものを生み出せる相手には敵う絵が想像しづらい。

「どうする?」

考えられる手段は……。


23:40より直下、どうするか

1:このまま探索続行
2:アサシンに偵察させる
3:撤退
4:自由安価


420以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:45:06.93NUgib9KEo (1/1)

2


421 ◆v.By3fESrTsY2021/05/25(火) 23:52:33.85O3UjmQTE0 (8/8)

2:偵察

……逆に、これはチャンスです。相手を確認することができればアドバンテージはこちらにある。
しかし、戦闘になることは避けたい、ことここにおいて圧倒的な長所があるのがアサシンのクラス。

ネックは。

「近代の兵器か、示しがいがあるな」

この性格!

「アサシン、偵察を命じます」
「……いいのか?」

ウキウキするんじゃない。

「ですが強く言っておきます、戦闘は禁止、何か見たらその時点で撤退、襲撃を受けても撤退、守れますか?」
「むむむ……」
「ムムムではありません。よく考えなさい、アサシン、貴方が何のために戦ってるかは知りませんが、勝ち残らなければそれは為せないのです」
「……確かにそれはそうだな」
「ですから、今は何をおいても生存を優先しなさい、こんな場面で貴方が負けることは許されません」

根気強い説得、というよりも生き残らなければ示せないというセリフに納得したのか、アサシンが頷きました。

「分かった、そういうことなら約束を守ろう」
「頼みましたよ、アサシン。……重ねて言いますが、戦闘は禁止、何か見たらその時点で撤退、襲撃を受けても撤退」
「戦闘は禁止、何か見たらその時点で撤退、襲撃を受けても撤退。了解した」

念押ししてからアサシンを向かわせます。さて、一方的に情報を抜き取れれば御の字ですが……。


直下、アサシン偵察判定 【気配遮断】+2 【???】-1

123:見つかってしまう
456:成果なし
789:発見!


422以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/25(火) 23:53:46.074uZ6dBoQo (1/1)




423 ◆v.By3fESrTsY2021/05/26(水) 00:00:30.90rPm5CAwk0 (1/2)

8:発見伝

『……見つけたぞ』

アサシンの言葉に、付き従わせていた霊装を通し視界を共有させます。
隠れ潜んだアサシンの視界からでも分かる圧倒的なその存在感。日に焼けた肌と刻まれた皴。

それよりも何よりも、嗅覚を共有していないにもかかわらず伝わってくるのは。

強烈な。

                            ____
                        /厂ノ:i:i:i:i:i:i:i厶寸:i:i:i艾寸≦、
                      /{:i:i:{:i:i:i厶イ ∨ \\:i:i:i\\ \
                      _{:i:i:\:i∨  \/ __\\寸マハ  \
                     ./:i:i:i:i:八~´  {../ / ____.\\寸メ、        }i:,  __
                      /{:i:i:i:∥  \  ./V // (:rュ) >:i:\ ハV___/:i:i}/:i:i:i:i:i:i\
                   //{:i:i:iノ   / _:{__  ∨二二´  \:i:\} ∨:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
                   .// 从i:i:i  //:i:i:i:::\__ー─--- \:i:\|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i=-──-=ニ:i:ヽ
                  |i:|  V:i:iム./ /:i:i:i:i:i:i:i|: | //// ,,,,,vww,,ィ \:i:i≧彡:i:i:i:i:i:\    }ノ\:i乂__ノ
                  |i:| / ∨:i/:::l:i:i:i:i:i:i:i:il  | ///,w''/ ̄ヽ. |V \:i:i:i:i:i:i:i\ ̄ヽ    _ノ_ー=≦
                  |i乂   V\V:i:i:i:i:i:i/ / ,vw''/  X  | ∨ V≧彡:i:i:i:\ー--=彡:i:i:i:i:i:\               【ライダー】
                      叭 ト V:i:i/ / v//  X  ヽ./ |.\:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨:i:i/ ̄`ヽ:i:i:i:i:寸
                       ∧V∧::::  | ,w{ヽ X  \/ / ヾ:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∨     ノ:i:i:i:i:i:i:\
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                    ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ |  <{ {  {  l ∨∨∨/|:::::.V  ヽ  \\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
    /     ___      ∨:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/  |  V: :.` <{  {∨∨V/. |::::::::V/  V.  ハ マ<:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
    .i{     /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨⌒  乂:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/  .|::.  ∨///// ̄ 77777l ::::::::::}//  }// ∧ マ   ̄\⌒寸
   八\_/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i乂_ 才:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i{.   |::::..  V///ノ  .}//  | :::::::::|///. |//// }  マニ=ー- \___
 /    \:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:乂   |::::::::.. ∨八   |/  :/ .:::::::::|///. |///     マ
..i{       ̄/:i:i:i:i:i:i:i:i:/  {:i|  ̄ ̄}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\|:::::::::::.. ∨/\     :/ .:::::::::∧// {///
八\    /:i:i:i:/ ̄ /  乂 ー=彡:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i<⌒|:::::::::::::... ∨//ム   /    /∧///|///    /{
─:i:i:i:≧=彡:i:i:i:/   /     \:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}. |::::::::::::::::::... ∨//{ /    //  V/..|///    /∧
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/          ):i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧ ∨::::::::::::::::::.. ∨/}/    //    }/ |///   ///}
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/          /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}   ∨: : : : : : : :.∨乂   //     .|/////   .///:{

硝煙と煤と血の匂い───。噎せ返るような、暴虐の匂い───。


【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく金曜日の同じくらいに。ようやくこのスレを始めた理由を一つこなせましたね】


424以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/26(水) 00:02:55.79A3VmAeNTo (1/1)

おつ


425 ◆v.By3fESrTsY2021/05/26(水) 00:02:57.79rPm5CAwk0 (2/2)

【ライダーのステータスを(一応)公開します……】

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:ライダー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【属性】:混沌・悪
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
  【筋】:C      【耐】:E       【敏】:C        【魔】:E       【運】:EX      【宝】:A+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                      ___
   _-=二三ミx、         _、<三三三三ミx、
 /⌒>=三三ミx、     /三三ミ三三三三ミx、
.     _  \三三\   /三三彡/^77≠ニハ/ \\
  _/三三\ \三三=彡三三三7 ///   /乂}  \
//⌒>=三三三三三三彡У~゙彡′ー-ミ / _,,彡|l!    }
.   /三三三三三三三三ノ八丶^~「三三|'゛ /rャ笂,|{___
乂―三三三三三三三三三彡へ_,,乂三ソ  {〉`¨¨|廴_
 ー=二三彡⌒三三三三三彡Λ从´ _ __ }/〉  八{ ̄
    /三三三三三三彡ノ / ノ∨ハ广爻zzzz爻7 _))
__彡―く ̄ ̄\⌒\三三彡イニ\ハ ゞ┴‐''~ /=-__
       \     ( ̄ ̄¨ニ彡八ニ\从从从/三三三=-__
.    \     \    \  ̄ ̄)/ _} /三勹广}八三三三三=-__
       \     \      {{  ̄ \_____ ノ  \三三「⌒\三
        \     \  }   \____   \,,, ̄)   ___)\三|  ___}ニ}
      ⌒\__} \     } /     \  \双   ̄   }}  ̄ ̄
         {     \   /    ,     \  \      //
         \       /  /        \  \   {_
.           \   / /  /_________  \  \       __
⌒>ミ、     \    //  /''"゛ ̄       \   }__x<二二二二\
    \    _} ノ /   /            }  |∨ニ二二二二二二二\
=二__>、  ィ/= _彡             |  |. ∨二二二二二二二二\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\{/ ⌒__                 八 | 〉 ∨ 二二二二/二二二}
    __    ∨   {    ̄   ――----       \/ /二二二 /二二二二j
  二三三\  }   乂__                 //ニニ}⌒/二二二二/

代理AA:織田信長(ドリフターズ)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
  【クラススキル】
  ◆対魔力:D
   一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。
   魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

  ◆騎乗:B 
  騎乗の才能。
  大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


【以下、詳細不明……】


426以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/26(水) 00:18:00.39L2UfyeMRo (1/1)


やっと出せるタイミングが来た感じなんですね!


427以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/26(水) 00:30:29.06Mf222nUVo (1/1)




428以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/26(水) 12:48:30.48OrarxTqc0 (1/1)

この界隈一の爺専である>>1が惚れ込んたイケ爺だ。面構えからもう違う


429 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 22:39:21.51z4V61LwO0 (1/7)

【22:45ごろから再開しますね】


430以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 22:44:55.35BcqmX4AS0 (1/2)

わぁい


431 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 22:46:26.11z4V61LwO0 (2/7)

【再開】

禍々しい気配を漂わせる壮年の男。
先ほどの武器はおそらくこのサーヴァントのもの、であれば近くにマスターがいるのかもしれません。

『アサシン、周囲にマスターはいますか?』
『確認する』

直下、マスターいるかどうか。5以上でいる


432以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 22:51:13.33fuR5/jTZ0 (1/1)




433 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 22:55:28.65z4V61LwO0 (3/7)

3:いない

『周囲には見当たらないな』
『そうですか……』

マスターの姿を見れば学園の中で接触することもできるのでしょうけど……。
今のアサシンの状況を考えて、これ以上の深追いは避けるべきですね。
わざわざ虎穴に突っ込むこともありませんし。

『アサシン、帰投を』
『了解した』

……今夜はランサーとライダーの情報を手に入れられただけでもよしとしましょうか。

【夜行動2ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:魔
34:騎
5:狂
6:槍
7:弓
89:剣


434以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 22:55:48.827ZENaNNOo (1/1)

ぬっ


435 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 23:10:55.79z4V61LwO0 (4/7)

2:キャスター

学園内を目的無く動き回る使い魔、その一体が絡め取られ、形を失っていく。

「よし、これで四体目、他陣営にどうやら二体ほど回収されてしまったようだがそれはそれで仕方がないな」

やれやれと肩を回しアピールするキャスターへ、引き延ばしたテープのような声が聞こえる。

「ダメダローガ、ソレ」
「……怪物、お前、マスターに付いてったんじゃないのか?」

穴から顔を見せるうさぎにキャスターは露骨に表情を歪め、しっしと追い払う。

「ゴシュジンカラオマエヲミハッテロトタノマレタ」
「信用がないなあ。まずは相手を信用することからがコミュニケーションの肝だぜ?」
「シンヨウサレヨウトシネーノガワルイ」
「それはそうだ」

仕方ないと言わんばかりにうさぎを引き連れキャスターは最後の使い魔を目指す。

「バショハワカッテンノカ?」
「そりゃあ僕の使い魔だぞ? 大方の位置は分かるさ」


直下、キャスター陣営の行動結果

123:無事回収
456:使い魔に迫る影を確認
789:接触


436以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:11:24.18Sjtcd6S0o (1/1)




437 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 23:14:37.16z4V61LwO0 (5/7)

8:接触

「まあ、問題といえばだ」
「ア?」
「それを狙ってくる相手までは予想できないってことだな」
「ハ?」

使い魔へ向かっていたキャスターの前に、一陣の風が吹き荒れる。


直下、接触陣営

12:槍
34:弓
56:剣
789:狂


438以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:16:42.57t0PFWHJH0 (1/2)

さい


439以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:41:26.16c9ProYw8o (1/1)

バサカ


440 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 23:45:07.01z4V61LwO0 (6/7)

7:バーサーカー

土煙をあげ、大鎧の荒武者が質量そのままに降ってくる。
すらりと抜かれる刀。鎧の下の瞳はギラギラと殺気を放ち、キャスターをその眼光で以って射すくめる。

全身が磔にされるような圧の中、その背後からまるでウィンドウショッピングをするような気軽さで少女、叶星が姿を見せる。
バーサーカーを手で制し、苦笑のまま硬直したキャスター、本能的にか威嚇の表情を浮かべるうさぎへ柔らかく微笑んだ。

「初めまして、私たちはバーサーカー陣営。そちらはキャスター……、でいいのかしら?」
「……おや、何か疑問でも?」
「いいえ? キャスターだというのなら別にいいわ、名乗るのは自由よ」
「それはそれは、で、僕たちに何の用かな? 商談ならアポが欲しいところだが、今回はいいだろう」
「うふふ、ええ、そういう話なら素敵ね。貴方の宝石、私も一つくらい欲しいもの」

叶星がバーサーカーに指を向け、砕いた宝石の一片をキャスターへ向ける。
自分の作品を褒められた喜びと、簡単に破壊された怒りからか、キャスターが微妙な反応を浮かべる。
構うことなく叶星は微笑み返し、艶やかな仕草でキャスターへ持ち掛ける。

「交渉は簡単よ。貴方の宝石作成を減らしてほしいの」
「……ほう、君はこう言ってるわけだ? 僕が、作品を、作るのを、止めろ、と?」
「止めろとは言ってないわ? でも貴方の【大量生産】スキルで宝石を作れば著しく霊脈は傷つけられるの。それは嫌なのよ」
「……なるほど、じゃあ僕からも質問をいいかな? それを断れば?」

叶星は答えず、代わりにバーサーカーが剣先をキャスターへ向けた。
明確な威圧、暴力による制裁の示唆。それを受けてキャスターは顔を覆い。

「……うん、やはり人ってのは変わらない、僕が、心血を捧げた作品を、こうも簡単に」
「……オイ、ゴシュジンハヤメロッテ」
「嫌だね! 僕は作るために生きている! 作ったものは全ての人々の目に映されるべきだ! そしてこう叫ぶ!」

手を大きく広げ、全身でキャスターは叫ぶ。

「ああ、何と美しいのだ! これより美しいものなどないのだ! と! だからこそ!」
「……そう、仕方がないわ。戦争だものね」
「それを否定する輩は、どんな相手だろうと、僕が屈することはない!」

叫び続けるキャスターへバーサーカーの刀が振り下ろされる。

「輝け、誰よりも美しき翠玉よ! これが僕の最高傑作! 【深緑なるは叡智の織】!」

            , -----、
             { (_ノ ノ\_
           / \__ ∨ニ} }
           {===ミ__} }_ノ∧
           {⌒\__    ノー}
          _/⌒}二ニ\ {/iii}
         /人__ノニ(IIIIノノ \}⌒\
       _/  /ニ\\ニニ{    }\  }
.      /´ {   {从从\\_ノ {:  :}从} }
.     /  /{   V从从ニ.\__ノハ-} '
    {  {从\ \从从从从/l} }/ /\
.   /{  ∨从 \ ` <__/  } } /   \
   {.人  \从从`>==ミ  \.ノ 厂}    ‘,
   {  \   ` ー─── \   / ノ、    人__, -- ..         __
   {    `>------ 、   r==彡 /、ニ\_____//从从从> .    / _)\_
  人    } }ニニ/ニニ\人___/.  \ニニニノ{从从从从从ニ> ._ノ_ノ`\_)
  ,'        ノ__ノニニニニノノニニノ      \(   \从从从从./ ( (⌒\ノ
  }   ==イ/}/ ̄ ̄/´ ̄           )===ァー-------人_\(二ノ
  {    .ノニノ===<⌒\             `¨¨´

金剛石すら両断するその一撃を、深い翠の人形が押しとどめる。
形態をくるりくるりと変え続けるそれは、月の光を受け、見たものの心を奪わんほど美しく輝いて。
キャスターに寄り添い、鎧武者へNOを突きつける。

「スマン、ゴシュジン」
『な、な、な、なんでぇ!? なんで、そんな戦うってことにぃ!?』



直下、戦況

12:ひたすら単純に強いバーサーカー
345:まあこの刀は強いんですよ
678:翠玉
9:規格外の輝き


441以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:47:15.69TDcn6pJ9o (1/1)




442以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:47:28.29BcqmX4AS0 (2/2)

にゃーん


443 ◆v.By3fESrTsY2021/05/28(金) 23:59:12.68z4V61LwO0 (7/7)

9:この輝きは規格外!

「…………ガァッ!」
「おやおやそんなものかい! その鎧はイミテーションか? 見たところ粗い鉄だな!」

バーサーカーが人を超えた膂力でキャスターへ連撃を加える。
並の防御宝具であれば、その手に握られた宝具もあり打ち砕かれてもおかしくない。
ましてやキャスターの持つ宝具は、本来ならば何の神秘もないただ歴史の浅い宝石に過ぎない。

だがしかし、バーサーカーの攻撃はいずれも防がれ、弾かれ、反動を吸収され。そのどれもが破壊には至らない。
荒ぶる魂をそのままに、苛立ちも含め振り下ろされる一太刀。大振りになったその隙に、キャスターが宝石を投げ込み破裂させる。

「…………ッ!!!」

的確に鎧の隙間へ投げ込まれた炸裂に、バーサーカーがたたらを踏む。
叶星が訝しげにその戦いを見つめ、呟いた。

「まさかとは思ってたけど、キャスター、あなた、本物を作っているの? 人の身で?」

呟きが届いたのか、キャスターが笑う。

「違うね、本物だの偽物だのはどうでもいい、僕はただ美しいものを作ったまで! そこに真贋などないさ!」
「……ふーん、そういう考え方なのね、それなら確かにあなたの作るものは本物かもしれないわ」

呵々と笑うキャスターに頷き、微笑みを絶やさず叶星は手を突き出し、バーサーカーが応えるように立ち上がる。

「…………」
「なら、頑張って倒さないとダメね。頑張って、バーサーカー」
「…………!」


直下、戦況

12:ぶっ砕く
34:心眼
567:まだまだ輝く!
89:伏兵も忍ばせているさ


444以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/28(金) 23:59:52.31t0PFWHJH0 (2/2)

負けたー


445以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:06:17.92PY44rZwb0 (1/2)

コンマが両極端


446 ◆v.By3fESrTsY2021/05/29(土) 00:12:15.50Tck7rATh0 (1/3)

1:まあ強いので

叶星の声に応えるように、バーサーカーが加速する。
これまでの攻撃よりもさらに速く、重く、多く。骨が砕けんばかりの速度、血を吐かんばかりの威力、目が潰れんほどの連撃。

「…………───────ァッ!!!」

ドガリ、グガリッ、ガゾリ、聞いたことのないような破砕音が振るわれるキャスターの翠玉だけでなく、バーサーカーの体からも響いてくる。
凡そ刃物から響く音ではなく、人の出せる音とも思えない。ただひたすらに破壊を与えんと振るわれるその攻撃は。
人智を超えた巨大な嵐が、あるいは大津波が襲い来るよう。何度目の連撃か、ついにその一撃が飽和した。

「なっ!?」

バキンッ、という音とともにキャスターの翠玉に一部罅が入る。辛うじて他の部分で破損個所を抑えるも、その間も斬撃の暴風は止まず。
キャスターの背後に控えていたうさぎは、自分が思わず後ずさりをしていたことに気付く。
魔術実験用の合成生物として作られたその心にすら畏怖を植え付ける大鎧の怪物。その目はただ眼前の敵を殺しつくさんと向けられ。

「マズイ、マズイゼ、キャスター。コンナンカテッコネエ」
「勝つ負けるの話じゃないが……、このままだと僕の作品が壊されかねん!」


直下、戦況

123456:バーサーカー、勝利
789:キャスター、決死の逃走


447以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:12:48.50oHP3Mn3To (1/2)

さあどうか


448 ◆v.By3fESrTsY2021/05/29(土) 00:16:21.79Tck7rATh0 (2/3)

0:特殊判定

               _
            ,r'"= ニ三`ヽ-=-、)'゙ヽ  r、
           ////,r=三ミヾヽヾ} }'ヽ ノソッ
           /,////,r'" == ミヾヽ 川 l l./ /"リッ
         // /// ///,r三 ミヾ.l リ /ツ/ ノ/ノ ノ
         l l/// /////,r = ミヾ ノノ/ /,r"'"")
     .   .f/// // / //,r`ヾ∨/,,.r''´/,r="ノ ,>、
       ノ// // / /// / /ヾ''""ヾ'、'r''''''r='')).//ヽゝ、
      .ノ// // / ////l/l/     j/ l/ j/ .レソ/
       .////〃 / /.l/-┬==‐-    -┬==ニ |// .リ
      //// / / ノ ,|._⊥-┴‐   { -┴‐┴- lリノ}
.     //// / /,ィl |./{                     .l゙l |
     l 川 / / f{ {l゙|..ハ             '      |,リ
     |川 〃/ハヽヾ|!  、―――――――――..l'ト|、
     |.ll l / / ヾi`゙l   .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.l l゙ト\
     |ll l l /   'il l'.'、  `  、:::::::::::::::::::::;:: '   ,|.l | ヽo
     |l l l l    l.l.l   .、     ̄ ̄ ̄   / |.l.l  ゙o
     |l l l |     | |  | >     ̄   ´ ...|リ
     | l l ll       l.| ./ニニニ>   イ     .リ
     l l l,リ   _._/ニニ□ニ -ニニ├―--  ____
    //./ . /ニニニニニ\ ニニニニ|\ニニニヽニニニ\
    /.ノ

直下

123:「ちょっと待ってほしいのだけど」
456:第三陣営乱入
789:突然地盤崩落


449以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:17:11.12LDX+jjreo (1/1)

レロレロレロ


450 ◆v.By3fESrTsY2021/05/29(土) 00:19:27.21Tck7rATh0 (3/3)

2:叶星、何かに気付いたみたいですね


【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく日曜日の同じくらいに】


451以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:20:03.24f/QfFvEIo (1/1)




452以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:20:47.66oHP3Mn3To (2/2)

おつ


453以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 00:25:02.84PY44rZwb0 (2/2)




454以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/29(土) 08:17:23.78gw8iZNP/o (1/1)

キャスター出落ちは避けられたか
特殊に縁があるな


455 ◆v.By3fESrTsY2021/05/30(日) 22:39:31.88/IH9Gnim0 (1/1)

【今夜は再開しても23時以降になりそうなのでお休み。明日やります】


456以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/30(日) 22:49:40.314A6G5G7po (1/1)

おつ


457 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:21:32.61ZitWdyyy0 (1/10)

【22:30ごろから再開しますね】


458 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:30:07.35ZitWdyyy0 (2/10)

【再開】

山津波がごとく襲い掛かる力の奔流、徐々に削られ、欠けていく翠の輝き。

「ナントカナラネエノカヨ!」
「生憎まだこの宝具は成長途中なんでね! こうなれば仕方がない、令呪でも何でも使って退却を」

マスターの馨に飛ばした声が届くよりも早く、翠の正中線へ轟烈が───

「…………アァッ!!!」
「待って、バーサーカー」

叩き込まれる刹那、ほんの皮一枚で刀身がぴたりと止まる。
不満げに叶星に振り向きながらも、バーサーカーは言いつけに従い刀をそれ以上動かすことはない。

「……何の真似だい?」

訝しんだように尋ねるキャスターに叶星はにこりと笑う。今までの暴虐が嘘のように、ただ静かに。
そしてその唇はゆっくりと動かされ。

「一つ、気付いたのだけれど、もしかしてあなたの宝具───」


直下、描写はキングクリムゾン判定

123:同盟締結
456:何らかの契約結んだ模様
789:交渉決裂でキャスター令呪消費


459以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 22:30:50.97bTCScmOyo (1/1)




460 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:35:58.23ZitWdyyy0 (3/10)

7:交渉決裂、キャスター撤退

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━━
━━


「ふん、そっちの事情は理解した。だが僕の最高傑作をそんなものに利用するのは感心しないな!」
「あら、悪くない提案だと思ったんだけど」
「僕はね、これに美を感じない人間とは相容れないのさ。宝石に実利などはない、ただその美しさで以って惹きつける、それでいい!」

高らかに笑うキャスター、やせ我慢とも取れそうなそれに、仕方がないというように叶星はため息を吐き。

「バーサーカー」
「…………!!!」

無慈悲に指示を下した。

「撤退だ! これ以上はマズい!」
「オマエホントニヨー!」


直下、キャスター陣営消費令呪判定。5以上で1画、4以下で2画


461以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 22:36:25.85ST0jCFWFo (1/2)




462 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:46:49.90ZitWdyyy0 (4/10)

5:1画消費で撤退

【他陣営の行動描写を終了します……】


【三日目・昼】

……まだ少し疲れが残っていますね。
元々身体も強くない方ですし、戦争が長引けばこちらの方も気にする必要がありますか。

前夜得た情報としては、ランサーと、おそらくはライダーのステータス。そして妙な使い魔を動かしている陣営の存在。
……厄介なのはまだ誰がマスターか、どんなサーヴァントが展開しているのかがハッキリわからないことですね。

昨日の使い魔は例外としても、おそらく日中は動きませんし……、せめて探れることは探っておかないと……。


直下、何をしますか? 【三日目・昼】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:情報収集
3:生徒会へ向かう
4:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
5:自由安価


463以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 22:48:23.46ST0jCFWFo (2/2)

3


464 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:53:55.74ZitWdyyy0 (5/10)

3:生徒会へ

生徒会、チャレンジ、です!!!

まさかもう一度アレがいることはないでしょうし、今度こそ何かしら情報が得られるのではと!
せめて、現在の状況だけでも上手いこと把握しておきたいといったところです!


直下、誰かいますか。5以上で他のマスターもいるよ


465以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 22:54:36.08T2fNiUAy0 (1/1)




466 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 22:56:33.37ZitWdyyy0 (6/10)

8:いるよ

直下、誰がいるの

1:態度が悪く砂まみれの女
23:明らかにガラの悪い女
45:楽器を持った暑苦しい女
6:おどおどした獣臭い女
78:作ろうマスター
9:存在感が希薄な女


467以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 22:58:29.7171ZzPU3+o (1/2)

ぬん


468 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 23:05:43.88ZitWdyyy0 (7/10)

1:土塊七瀬

        /:: :: :: :: :: :: :: :: ::\
       /:: :: :: :: :: ⌒ヽ:: :: :: :: \
      , :: :: :: /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
     ,:: :: :: ::´:: :: :: /:: :: |:: :: :: :: :: L
     |:: :: ::/:: :: |:: :':: :: :: 从:: :: :: :: :: リ
     |:: :: ,:: :: :: |:: :: :: :: :: ::/):: :: :: :: '
     从::./:: :: :: :ヽ:: :: :: :: /-レ)/ィァ〈
    ':: /:: :: :: :: :: :: ヽ:: /Vソ´  ヽ |::
    |:/:: ::从:: :: :: :: ::く`ー     '从
     、:: :: :: :: :: :: :: :: i     _ , /:: ハ
     \:: :: ::乂:: :: ::人      ./:: :: ノ
        ̄〕==〔 ̄   ̄/ ̄´:: /
        /:: :: ∨    f^\:: 〈
       ./:: :: :: :∨   .乂〕 、__
      -彡:: :: :: ::|、    / |
   /:: :: :: :: :: :: ン ≧=-=〈ヘ 、
  /\:: :: :: :: ::/    //   マム
_  ̄ \ー…= \    //     ̄\
|     \      .\__∨        \
|      \|        ∨        〕

何故かじゃりじゃりとする廊下を抜け、生徒会室に入ると、そこにいたのはツインテールの女。
私の足音に気が付いたのか、振り向くと怪訝そうな目を向けてきます。

「誰?」

この生徒は……。


直下、一の位、知っているかどうか判定。5以上で知っている【???】+2

同時に直下、十の位、知られているかどうか判定。5以上で知られてない【絶世の美女】-2


469以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 23:06:11.48jfeGneUj0 (1/1)

にゃーん


470 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 23:14:47.91ZitWdyyy0 (8/10)

2、9:知っているし知られている

睨みつけるような吊り上がった視線。見たことがある、だけではありません。この生徒は……。

「美化委員長、土塊七瀬さん、ですね?」


【美化委員長】

学園内の美化を司る役職。
土塊の場合は体質上勝手に発生する砂を掃除しているうちに他人の粗が気になるようになり、掃除をしまくっていたら推薦された。
本人もまんざらでないので鬼の美化委員長として学園で名を馳せている。


七瀬さんは私の顔を見てああ、と納得したような顔で頷きました。

「誰かと思えば美人で有名のリュコ・コンティノアール様か、生徒会室に何の用?」

棘を孕ませた言葉でじろじろと無遠慮に見つめてくる七瀬さん。険のある目付きはそのままに、何かを疑っているような。
……しかし、困りました、彼女は美化委員長、生徒会室に来る理由のある相手です。
他の相手ならばこんなタイミングで生徒会室を訪れているだけでマスターと決め打ってもいいのですが……。

「何? 言いたいことでもあるの? それとも、何か、隠してるの?」

……このままでは相手にペースを握られてしまいます。話すにしても尋ねるにしても、速く動くべきでしょう。


直下、どうするか

1:あたりさわりのない話から
2:直球でマスターかどうか聞いてみる
3:逃走
4:とりあえず先手必勝、殴ってみましょう
5:自由安価


471以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 23:19:53.70hLjXVCJ8O (1/2)

2
突撃あるのみですわ


472 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 23:27:18.23ZitWdyyy0 (9/10)

2:直球ストレート

……いいえ、何を考えていますか、リュコ・コンティノアール。
ここは真正面からぶつかるべきです。元々弾なんて持っていない私。

できることはなんでもするべきですし、やって後悔するならそれに越したことはない、はずです……!

「ええ、お尋ねしたいことがあります、七瀬さん」
「……聞いてあげるよ」
「率直にお尋ねします。貴女は、マスターですか?」

言ってやりました、先手を打ったのは私です。さあ、どう動く、どう答えてくる!


直下、土塊反応【???】+1

123:無言で退出
456:「……そうだよ」
789:弓「隠す必要もありませんでしょう?」


473以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 23:29:55.7271ZzPU3+o (2/2)

ぬん


474 ◆v.By3fESrTsY2021/05/31(月) 23:35:54.56ZitWdyyy0 (10/10)

3:無言で退出

「……」

私の問いに何も答えることなく七瀬さんは生徒会室から退出しました。
すれ違った瞬間、じゃりっ、と何かを踏みしめる音がして。そして私たちは視線をかわすことなくそのまま夜の訪れを待つのでした。

……アレは、認めたということでいいのでしょうね。もし違うのであればとぼければいいだけのことなのですから。
不器用な人、なのでしょうか。……そういえば、私、色んな事に必死でこの学園のことを、この学園でともに学ぶ人のことを何も知らない、ような。

……いえ、いえ、いえ。そんなことはどうでもいいことなのです。私は今を生き延びることができれば。私だけでも、生き延びることができれば。
カタカタと、頭骨が揺れる音が聞こえたような。そんな気が、しました。

【昼行動を終了します……】


直下、他陣営行動

1:魔
23:騎
4:狂
5:槍
67:弓
89:剣


475以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/05/31(月) 23:38:40.09hLjXVCJ8O (2/2)




476 ◆v.By3fESrTsY2021/06/01(火) 00:04:18.357B7GLKG30 (1/5)

9:セイバー

夕暮れ迫る尼慈学園。そこに大声が響き渡る。

「なああぜだ、セイバーーーーーっ!!! ずっと!!! ずっと!!! 私は、我慢しているんだが!!!」

                > ´       ` <
               /  /_          \
              /    l    ̄ 丶       ∨
             /      、            ∨
                / / \- _    丶    ∨
            l   / 丶   丶  - _ /    l
            l   l/_ー\、    ー/_ニΞ   l
               l _l l {l {てハ     ´{ノハ l} l l .l                             【セイバー/マスター】
                 l { l l 、乂ツ    、乂ソ // /} l
               l ', ', 、 ´ ̄`  ,   ´ ̄`/ /ノ l                                虎道遥華
             l ー\ ニ7  ___  弋_ノ   l
             l   l\   乂_ _ノ  //   l
             /   l  l> _  ー _ < /    l
               /.    l  l  l ≧≦ .l l l l    、
            /__    l  l/l     /.l l _     \
          /{_l ≧ーl  l  \    / l l ≧ ´  ̄/} ` <
         / / l  l l   l   丶/  l l   l   {ヽ    ` <
        / l / ー ーl ',  l   /}丶  l l  /_ -_ノ. ∨      ` <
       /  l  / l ヘ 丶 ',// 廴\ 丶', /  l l   ∨         ` <
      /  /l    廴、 ー \ ',ノ    l  ーl ',r‐ '     l 丶       \    `丶
        / l     l/ `ー ノノ \/ ー 、_l / ', l     l  ヘ      丶丶    ヘ
     l  / .l     /   ( (    ( )    //  ',l     l   ヘ \    ヘ \    ヘ
     l  l .l     l    ヽ} /l_l\  乂l    l     l   ヘ  \   ヘ  丶   ヘ
     l  l l      l   _ ≦     ≧ _   ノ      .l    ヘ   \  ヘ   ヘ  l

ガンガンと頭に響く大音声。聞くだけで全身が震えているように錯覚するその声に晒されているのは小柄な影。
両手で耳を覆い、心底どうにかしてほしいという顔を浮かべながら叫びの隙を突いて叫び返す。


477 ◆v.By3fESrTsY2021/06/01(火) 00:06:13.267B7GLKG30 (2/5)

「バカか貴様は! 戦争において必要なのは、準備だ、準備無くして結果はない! というか声が大きすぎるんだよお前は!」

         /:::::::::::::::/::::::::::::;ィ劣:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ixV:::::::∧:::::V
       /::::::::::::::/:::::::::::::;ィ劣:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iV::::::::∧::::V
      /::::::::::::::/::::::::::::::;ィ劣i:i:i:i:i:i:i:i:。s≦三三三三≧s。V::::::::∧::::V
    /::::::::::::::/::::::::::::::;ィ劣i:i:i:i:。s≦三三三三三三三三≧V:::::::∧::::V
   ./:::::::::::::::/:::::::::::::;ィ劣i:。s≦三≫'"´7  |  | iヽ \  ヽ\::::::::::|:::::|
   /::::::::::::/::::::::::::::/i:i:i:ア /   /──メ、 /!  l./ ∧  |   Y ヽ::::/::::/
  ./:::::::::/::::::::::::::::/i:i:i:iノ./   /  //// ./'イァ'"T.フ ̄  |ヽ \:/                      【セイバー】
  丶<´:::::::::::::::::/i:// {   / ,xfX竿云kx、/ /'.,xfX云kx、イ  ト、 ヽ、
   `> 、_:::::::,/i:/ ./  ∧ /イ.《{ { (・ ) .} ゙ヾ   ´{ (・ ) .lヾ》'} .,イ、ヽ V\
        ̄ Уイ{ /{  >、{. ヾ.ゝ- '       ,  ゝ- ' 〃./ /7∧,! l\.\
         /'´//イ V {、 .∧                /- ノ / .}丿 }.ヽ }
          {  .!  .V \゙.∧ ,ノ}             /イヽ/ ./  /  |/
          ∧  ヽ  \ 二".ノ     (::::::::::)   / ./  ヽ /ヽ. (
            \ 二≧s。  ヽ ̄ヽ   `  ´ ,。s≦∧ V  ヾ `ヽ=
               ∧ヽ.`ヽ }∧ノ≧fs -. ´{へ  ヽ\二フ
                .∧v)ノ<ノ{ {:::::::::::::::>、/:::Vノ}ノ`ソ
                  乂(  /:::::::::::::::{:::::::´!:::V___
                __斗r'へ::::::::::::::i!::::O:V::゙!:::::::::::::::ヾヽ
              /´::ヽ::::::::::::::::::::::\::::::::i!::::::::::V:i!::::::::::::::::::∧V
              .{::::::::::::V:::::::::::::::::::::::\::/::::::::::::ヽ!::::::::::::::::::::∧V

「声が大きいのは平にご容赦を!!! しかぁし!!! 私の意見も一里あるのではないかセイバー!!!」
「いや、確かにそうだが! 相手の状況も分からんとこで突っ込むのは本当の愚策!!! いや、もうちょっと音量下げてくれ頼むから!!!」

丁々発止のやり取りを繰り広げ、ようやく落ち着いたのか、それとも疲れたのか、徐々に虎道が音量を下げる。

「私は私の栄光を知らしめるために! 是非ともこの戦い、勝ち残らねばならんのだ!」
「分かってる、分かってる、功成して名を挙げようってのはよく分かる、それにお前にはそれを成し遂げる才能くらいはあるさ」
「ならば!!!」
「音量下げろ! ならなおのこと冷静に立ち回れ、私はな、合理的かつなるべく血を流さん方向で勝ちたいんだ」
「おや、私の知る限りあなたはそういう人物像ではなかったが、その心は?」

虎道の質問にセイバーは何でもないように答える。

「その方が楽だし効率的だからだよ。殺すにしても下手な遺恨を買うならしない方がいいし、根絶やしにする方が楽ならそうする、それだけだ」
「……非常に!!! 合理的!!! しかし少々私とは合わんな!!! しょうがないことだが!!!」
「音量下げろ!!! 頭痛が酷くなる!!! だがまあ、最初から言ってくれるならそれに越した方がいい!!!」
「重畳! では再度提案するが、私はそろそろ襲撃をかけたい!!!」
「襲撃、襲撃なあ……、とりあえず宝具の方は動かせるが……」


直下、セイバーの判断

123:戦なき将は功せず、かぁ……
456:とりあえず宝具だけ貸してやるよ
789:嫌だ! 私はまだ引きこもって安全を確保する!


478以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:08:46.109fjH1ys7o (1/1)

ぬん


479以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:14:17.29gNlUvgpq0 (1/3)

なんか愉快そうな陣営だ


480 ◆v.By3fESrTsY2021/06/01(火) 00:14:40.987B7GLKG30 (3/5)

0:特殊判定

                   / ̄ ̄ ` ,、
=-                  `-    / l
ニニ=-                   _____//__
ニニニニニ=-             _、‐''゛  /____ム ̄ヽ
ニニニニニニニ=-       /l    l    、 ヽ .ヽ
ニニニニニニニニニ=-_、‐'' / /l    l    l    .ヽ
ニニニニニニニ _、‐'' ゛ ..::/ /ート、ニ=--    l    `,ー
ニニニニニニニ{    __l:l  { o レ _,l    ヽ_丶r }
ニニニニニニニ \, '´  丶'     o l     -- i ヽ¨ \
ニニニニニニニニヽ  , ---\ _  /   ___  l----   \
ニニニニニニニニニ¨ー`-、_、_、_'ー―/____ l .∨    l..:   .\
ニニニニニニニニニニニニニニニニニ /.l  ヽ    l::     、
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ |    l ` --- 、_
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ l________}ニニニニニ=-
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ./    lニニニニニニニ=-
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ{__________}ニニニニニニニニニ=-
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ.( r i i i i }ニニニニニニニニニニニ=-

直下

123:「先手必勝というのもそうだな……」
456:???「うへへ……」
789:なんかバレるようなことが起こった!


481以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:15:33.60gNlUvgpq0 (2/3)

へい


482以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:19:24.02m4kOCoXqo (1/1)

うーんうーん


483 ◆v.By3fESrTsY2021/06/01(火) 00:20:01.077B7GLKG30 (4/5)

0:コンマが乱れる!!!

                 _/⌒_>--、、
      -─‐- _  _r‐く⌒`ヾ、      \
    / / ̄ ̄   \ _ノ⌒ヽ ヽ      ,
     {         、)   丶‘,‘,_ /  ‘
   /⌒¨¨¨¨⌒''ー-、\)      } }i   /   |
          ヽ   )       }ノ‐┐   |  |
  |           弋⌒>=ミ、「下、_ノ   |   |zァ
  |             Υ   |       |  ノ
  八  {      、      }   |\       | 人 _
  | \ 乂_し   ヽ    }人   ‘,\__/ 丿ZZYZヘ
   | |、ト、  }\八 ∨ノ| ‘,  |ヽ       ィニニ=─‐'゙
  ヽ|\|  Υ___} }_ノ    ̄ }''  | |`''─‐'゛ }/
        j|ーノ         }  | |    )/
      と⌒ァ        〔ー‐} \_/
         し'           ノ^ ̄|
                と⌒ァ
                 (_/

直下

123:「……真似してみるか」
456:「じゃあ折衷案! どっかと組めないかを調べる感じで模擬戦!」
789:アサシンが見てた


484以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:22:16.33gNlUvgpq0 (3/3)

それ


485 ◆v.By3fESrTsY2021/06/01(火) 00:23:56.657B7GLKG30 (5/5)

3:何かをマネするみたいですね

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。ようやく全陣営揃いましたね】

【続きは多分金曜日の同じくらいになるかと】


486以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 00:24:24.39dDOfSa7Ao (1/1)

おつ


487以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/01(火) 01:03:47.13oVD3xqd10 (1/1)




488 ◆v.By3fESrTsY2021/06/04(金) 19:55:45.54vi/4Be0bO (1/1)

【早めのご連絡、諸用により今週末再開できそうにないです。次回はおそらく月曜日。よろしくお願いいたします】


489 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 22:25:29.35at+mc0ml0 (1/10)

【22:35くらいから再開】


490 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 22:35:21.59at+mc0ml0 (2/10)

【再開】

セイバーはしばらく首を捻り。

「んーむ、ちょっと真似してみるか」
「真似?」
「いや何、私の生前は知っての通り最強だったから別に気にしてなかったんだが、今はあくまで一陣営だ」
「確かにそれはそうだが、私は十分最強の一画だと思うぞ!」

キンキンと鳴る大音声にさっと耳を塞ぎ。

「分かっている、その一角というとこが問題なんだ。私と同じくらいの力を持つ奴がいるとして、そいつとやりあってる隙に弱い奴に狙われるのは癪だ」
「そうか? 大きな相手と華々しく戦うのが一つ、華ではないだろうか!」
「ならこう言いかえる。強大な敵と戦ってお互いに消耗した隙を狙ってくる卑劣な相手は避けたい」
「むむむ! なるほど、それも戦略の一種だとは思うが、一里ある!!!」
「そうだろう? だから私の案としてはだ」

タンタン、と地面を足先で叩き、セイバーの目が梟のように鋭く闇を見据える。

「私たちと同じくらい強力な陣営と先に組んで、相手の出方をうかがいつつ、弱いとこを先に潰していく」
「……それは卑怯では?」
「いいや、合理的だ。言ってしまえば常に油断を失くすためなんだよ」
「むむむ、油断大敵というわけか」
「そう、奇策が成立するのはそこに至る状況があってこそだ。完璧に綻びなく立ち回ることができれば、あとは純粋な量の差、質の差」

ギラギラと目を光らせ、月光を浴びる。

「苛烈なまでに蹂躙し、完璧な状態で大敵と当たる、それはお前の言う華だとは思わんか?」
「成程!!! 圧倒的な力というのもまた惹きつける! してセイバー! 当てはあるのか!?」


直下、セイバー当てはあるの

123:二陣営程
456:一陣営程
789:ない


491以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 22:40:26.64s+Ib2NQto (1/3)




492 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 22:46:14.63at+mc0ml0 (3/10)

4:一陣営程

「当てがなければこんなことは言わんさ。これでも一応探ってたんだ、自分で動くしかないのは面倒だったが……」
「それについては詫びよう! なにせまだまだ歴史が浅くてな!」
「フン、家柄や門地などくそくらえだ。お前に才能が無ければ私がこうやって横に立つことすらないから安心しろ」

傲岸なセリフを堂々と放つセイバーに虎道はうんと大きく頷く。

「お褒めに預かり恐悦至極! して、その組もうという陣営はいかに!」


直下、同盟したい陣営

12345:騎
6789:狂


493以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 22:47:14.14y3PZB9AHo (1/1)




494以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 22:47:46.46o5qviMbeO (1/1)




495 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:04:22.42at+mc0ml0 (4/10)

4:ライダーと

「ライダーだな、アレはかなりヤバい」
「ふむ、遠目から見ただけだがそれほどまでの脅威であるか?」
「お前は気付いてないから黙ってたが、私たちを見ていたぞ」
「何!? つまりそれは、私たちの存在に気付いていたのか!!!」

ドン、と音がしそうな叫びにセイバーはイヤーマフの購入を考えつつ返す。

「音量を下げろ! ……ああ、で、ついでに言えばアレはおそらく王となる天命を受けたタイプだろうなあ」
「生まれながらの王、か!」
「そういうタイプだな。それもあって私とは相性がいいだろうと判断した。もっとも」

一つ息を吸って、セイバーは口元を隠す。その口元に浮かんだのは嘲りか、悲嘆か、それとも。

「どのみち殺しあうわけだが。ああ、実に面倒くさい、人が全て私の思うように動けばいいのになあ」


【以降、セイバー陣営が描写された場合、ライダー陣営との交渉が開始されます】

【他陣営の行動を終了します……】





【三日目・夜(一ターン目)】

夜が更け、今夜もまた聖杯戦争の時間です。
……次の夜にはランサーとの戦闘が待っています。その為にも何らかの情報を集めておきたいところですが。

「傷は治った、万全だな」

アサシンは弱点らしい弱点はありません。しかし、それは逆にずば抜けた長所がないということでもあります。
相手の弱点を知ることができれば、ある程度立ち回れるのでしょうが……。

闇雲に探すのも一つです。しかし得ている情報から探すこともできます。

「確認です、アサシン。現在得ている情報はライダーの位置」
「動いている可能性もあるが」
「……そして七瀬さんがマスターであるという可能性」
「可能性だけだが」

なんか口答えされているような雰囲気ですがここ数日で、これはただ確認しているだけだと分かっています。

「ええ、ですからそこから探すこともできますね」
「そうだな。……俺もそう言っていたつもりだが」
「言葉が少し少ないんですよ」
「よく言われた」

でしょうね……。さて、どう動きましょうか


直下、何をしますか? 【三日目・夜(一ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/ライダー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価


496以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:08:26.17s+Ib2NQto (2/3)

2


497 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:13:25.23at+mc0ml0 (5/10)

2:お任せアサシン

……とりあえずやる気のアサシンに任せて見せましょうか。

「アサシン、偵察を命じます」
「俺一人か」
「はい、ただし気配遮断を保ったまま、なんか気の乗る相手がいても最初から戦おうとしないこと」
「む……、善処しよう」
「よろしい」

少々不満げですが、昨日の問答が効いたのか頷いてくれました。

「ではお願いします」
「ああ」

一瞬のうちに姿を消し、夜の闇に消えていきます。……さて、何か成果があればいいですが。


直下、アサシン偵察結果

12:接触!
345:成果なし
6789:何かを発見


498以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:13:46.563/Du1cUjo (1/2)




499 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:15:50.11at+mc0ml0 (6/10)

6:何か発見

直下、発見したのは

123:輝いている
456:サーヴァント
789:でけえ


500以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:16:58.703/Du1cUjo (2/2)




501 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:18:48.76at+mc0ml0 (7/10)

0:特殊判定

                      ,:=====:、
                    マヘ互,:'¨7
                     /二二二/!
                      _{i` ´l` ´!}_
   ___  ______,-、_l∧ _ ∧l_,ィヽ______  ____
   ゝェュ__` ̄}! ヽ          マi丶-- ' ,イ{         |   i{ ̄`'_ァー´
.         ̄└‐‐┴────┐ ,〈二二二ィ ┌────┴─'¨ ̄
                     ∨ ,:io       i
                   ∨:io      |
                       ∨o      `ヽ
                       〈  __,ィ   〉「i!_
                      _「i!ゝ  __,  /、\ヘ    \\\
           { { {     lニニ/マ 二二二 У  ヽ \    } '
.             ヽ丶 `   //   ̄ ̄ ̄        ヽ
                  /                 {
                  /                   ヽ
                    /            ______亅
                 /` ───────′ ̄ ̄ \    \
              /     /                \    \
               ,{    イ                     \    \
          //i.     |                    \    \
               |   ;′                         \_   \
             イ    i                          i    ヽ
                〉    !                          ヽ、   __」、
.            , -┘  , ┘__________           `ヽ   ヽ、_
           l、_/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 ヾ __ ,イ
                             ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ー‐‐′

123:剣騎同盟締結
456:なんかトンネル……?
789:どっか戦ってますやん


502以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:19:49.31p52UbfRvo (1/3)

見つけられるだけ良し


503以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:23:10.67dN9NNK710 (1/2)

たぶん何方も使い潰そうとしてる凶悪フェイス


504 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:33:41.10at+mc0ml0 (8/10)

1:剣騎同盟スピード締結!

しばらく経ち、アサシンから念話が飛んできました。

『どうしましたか』
『ヤバいぞマスター』
『どのようにヤバいかを教えてください。何が起こっているかを簡潔に』
『他陣営が同盟している』

それはヤバいですね。持たせた使い魔と視界を共有します。
見えるのは……、髭面の男、先夜のライダー。そして小柄な少女……?

【セイバーのステータスを公開します……】


┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:セイバー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
  【筋力】:C     【耐久】:C      【敏捷】:C     【魔力】:B      【幸運】:A       【宝具】:B~A+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

              -‐< ̄ ̄ ̄ ̄ ゙ ‐- 、  \
           ./  /           \   \
             /                     \   \
          /  /                 V.  V
            /   l    ',   ',  ゝ---─ァ'  l V.  V
         l   .|  l  ヽ  ヽ. ヽ、¨¨¨´ハ ハ l V.  V
           ,l.    lヽ  \. \  \_二>.ハ. ハ.l   ',.  V
        / l l、  l \  \. \  \ ヽ l | |'   ヽ  V
       l  l  \ \ \. \__..X . \\ / /',     \. \         ./|
       |  |ヽ  .,ィ==x、. ヽ!. /,ィ==≠xヽヽ/.∧ヽ.    \. \     /|/./
       | ∧. \《{ v 。ハk、 ', ,イl 。 ハ .}》 ./  .∧.\    \ >─<  ./
       ∧  \__`゙.ゝ- ´ ,ヽ!  ゝ- ´ノ ./__   lヽ > 、______/
       .∧   >ヽ       , 、 -=彡 ,.<\¨ヽ/ /::\
         \  二ニ=> 、 マ_.ノ.,.イ../',. ヽ ` Y:::::::::::\
          У t-──/ ≧s-≦>' {.',. ', `   |:::::::::::::::ハ
          ./:::::::ヽ;::::::: |:::::∧ ,へ:::::::!. '     }ヽ:::::::::::::::V
    /\_-、 /:::::::::::∧:::::::|/ヽ:○-.A::::::\    / /:V:::::::::::::V
   ./ //>、'::::::::::::::::::〉;::::::::::::::::}/.{::::::::ヽ/!ヽ--イ /:::::V:::::::::::::V
   {   ´ '´//-- 、::::::/ ∧:::::::{三//三}::::::::::∧ヽ--'::::::::::::V:::::::::::::|
    \    ヽヽ:::::::/  .>、::::::::::}/.{::::::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::V::::::::: |
     lヽ_  /:::::::./  ∧:::\_::::二::::::::::::::-ァ'"\:::::::::::::::::へ:::::: |
     ∧ヾ/::::::/  /::::\:::\--─::::::::´::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::l

 AA:ターニャ・デグレチャフ(幼女戦記)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

能力はかなり高そうですね……。しかし、この二陣営が同盟?

『ヤバくありません?』
『俺は戦うに不足なしだが』

「ではこの同盟、呑んでいただけるというわけだな?」
「おう、確かに細々した奴に絡め取られるより、パーッとぶっ飛ばした方が楽だしな」
「合理的な判断、感謝する。では当面の目的は……」


直下、剣騎同盟の一旦目標

123:我ら二陣営になるまで
456:とりあえず二陣営消滅
789:一陣営消滅ごとに確認、更新


505以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:34:36.01dN9NNK710 (2/2)




506以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:35:34.12p52UbfRvo (2/3)

こっちもガチで挑むならどっかと組むべきなんだろうな
アサシンというクラスは組むこと自体が弱点になっちゃうけど


507 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:49:56.31at+mc0ml0 (9/10)

1:我ら天下を二分する!

セイバーの言をライダーが遮る。

「いやいや、当面とかいいだろ。お前の目的は俺たちが最後の二騎になって殴りあう、そういうことだろ?」
「……確かに、それはそうだが」
「ならいいじゃあねえの。俺たちが二騎になるまで他の陣営を蹂躙する。どうだ?」

大胆不敵にすぎる発言を衒いもなく言いのけ、ライダーは凶暴な笑みを浮かべる。

「何も躊躇うこたあねえだろ。俺たちは強いんだぜ? なら慢心なくブチ殺し、ブン盗り、ブチ犯す。それこそが醍醐味ってもんだろ」

狂気をも感じさせるその笑みに、セイバーは表情を変えることなく応えた。

「……その通りだ、私たちでこの天下を二分すればいい、それだけのことだったな」
「おう、悪くねえ答えだ。ここで躊躇うようなら俺の弱点探りに来たのかと考えるところだったが、まさかまあ、そんな卑怯な真似はしねえだろ」
「ハハハ、無論。私はあくまで同朋を作りに来たのだからな。ではライダー、共に覇道を進もうではないか」

悪辣な笑い声が夜空に木霊する。どこか虚しく響いたそれは、しかし悪夢の号砲ですらあるだろう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

……悪夢。初手からまさか同盟が成立するとは。
おそらく話を聞くに、セイバーとライダーは互いに私たちのような小敵を潰し、最終的に二陣営での戦闘を望んでいる。
成程確かに分かりやすく、強い力を持つなら合理的でしょう。しかしやられる身にとっては悪夢以外の何物でもない!!!

早急に私たちも協力できる陣営、もしくは相手の出方を探らなければ……!

『マスター、どうする。行っていいか』

しかしこちらはウズウズしてらっしゃる……。


23:52から直下、アサシンどうするか

1:攻撃を命じる
2:帰還を命じる
3:そのまま注視(一定確率で看破される)



508以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:54:24.39p52UbfRvo (3/3)

3


509 ◆v.By3fESrTsY2021/06/07(月) 23:57:47.70at+mc0ml0 (10/10)

3:そのまま注視

『アサシン』
『ああ』
『ステイ』
『ああ……』

もう少し情報を得ておきたいところ。焦る乞食は儲けが少ないと聞きますがそれは時間制限なしでのことでしょう。
……せめてもう1つだけでも情報を得ることができれば。


直下、何か分かるかな【???】-1

12:看破
34:何もなし
567:マスター登場
89:スキルか宝具判明


510以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/07(月) 23:59:20.71s+Ib2NQto (3/3)

ぬん


511以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 00:01:02.384EKamsH1o (1/3)

運が向いてこない
令呪はまだあるからなんとかはなりそうか


512以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 00:02:51.86fyhXO4AS0 (1/4)

気配遮断分なんとか……それすら貫通する何かかもしれんけど


513以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 00:05:46.73KdS0SU/Eo (1/3)

オイオイオイ


514 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 00:12:22.69fimXwK1d0 (1/7)

1:看破!

ひとしきりセイバーとライダーは笑い続け。

「さて、じゃあまず手始めに見せてやるよ」
「? 何をだ?」
「俺はスキルの影響でぶっ壊すことが得意でね。逆に似たような奴、敵意や害意、悪意を持った相手に気付くのも得意なのさ。というわけで」

ライダーが手に握っているのは……コイン? 何であるか見定めようとしたその手に突如自動拳銃が出現します。
そしてその銃口はまっすぐこちらへ向けられ。……? "こっちへ向けられ"?

その意味を理解した時、全身へ吐き戻したくなるくらいの悪意が襲ってきます。
銃口の向こうには笑顔。弱い相手を殺し、悦に入る強者の笑み。……ライダーは!

『アサシン! 気付かれている!!!』
『ああ、そのようだな!』

  ◆ヴァンダリズム:EX
  芸術品・公共物・私有財産を含む、美しいものや尊ぶべきとされているものを破壊、または汚染する行為。
  歴史的国家、発展した領土に対する侵攻、略奪、奴隷化、破壊などの事前工作・実行の手際を示す。
   
  EXランクであるならば通常破壊不可能であるモノを破壊することすら可能となる。

  語源たるヴァンダル民族、ヴァンダル王国の建国者・象徴的存在として、
  ライダーはこのスキルをEXランクで所有する。

「ネズミを殺すとするか!」

鋭い破裂音が耳に殺到しました。辛くもアサシンはかわしたようですが、完璧に気づかれた。
……このままでは、確実に敗北です。どうするか、……最初の正念場というわけですね!


【剣騎同盟との戦闘/逃走が開始されます……】


515 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 00:13:57.99fimXwK1d0 (2/7)

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした。下振れが酷いですね!】

【次回はおそらく明日の同じくらい。金曜日に多分新章が来るっぽく、週末は再開できそうにないのでということで】


516以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 01:13:46.64KdS0SU/Eo (2/3)

乙!


517以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 08:22:22.86SimgONgbo (1/1)




518以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 18:47:58.58uj0fBlpW0 (1/1)




519 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 22:40:28.64fimXwK1d0 (3/7)

【22:45くらいから再開します】


520 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 22:53:13.66fimXwK1d0 (4/7)

【少し遅れましたが再開】

『さて、どうする。マスター』
『戦って勝てる相手だとは思っていません』
『むう』

アサシンは不満そうですが、こればっかりは二対一、ただでさえ不利な中にステータスだけでも十分に強い。
勝てるかどうかの目を掴む以前の問題。相手の賽の目すら分からないならそれは既に博打ですらありません。

……しかし。

「チッ、私でも気付けんか」
「そりゃ仕方がねえと思うぜ、俺だってあっちがムンムンと戦う気出してなきゃあ気付けてねえ」
「ならば敵はアサシンとみて間違いないか」
「だな、どっちが首を取るか、勝負するか?」
「……そういう無為な賭けは苦手でな。だが、実力を見せておくのも悪くはない」

……なんというか、こう。

『舐められてるな』
『ええ、ベロベロに』

それはムカつきますし、それ以上に。

「うーし、ならいっちょやるかい」
「私の速度に付いてこれるか?」

逃がす気は、なさそう、ですね……!


22:55から多数決。先に二票

1:戦闘開始               (勝利した場合相手陣営の令呪削れるが、敗北の可能性高し)
2:普通に逃げる            (逃走成功した場合令呪消費はないが、失敗した場合の消費大)
3:令呪一画を消費し逃げる


521以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 22:54:41.47eQxyMpZlo (1/1)

2
三十六計逃げるに如かずですわ


522以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 22:56:19.23fyhXO4AS0 (2/4)

2


523以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:01:01.53KdS0SU/Eo (3/3)

2


524 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 23:03:22.76fimXwK1d0 (5/7)

2:逃げます!

ですが、ここは。

『逃げなさい! アサシン!』
『……仕方あるまい』

自らに狙いを付ける四つの目、それを少し心残りにしながら、宝具を限定的に開放しアサシンはその場を離脱するべく飛び出した。

「……思ったより速いじゃねえか」
「フン、だが所詮は獣に過ぎん。それとも何か? お前はあの程度の獣も飼ったことがないか?」
「さてどうだかなあ、俺の主戦場は平原じゃねえんで」
「ならば私に任せていろ」


直下、逃走判定

12:ライダー、宝具開帳
3456:セイバー、宝具開帳
789:逃走成功


525以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:04:34.344EKamsH1o (2/3)

厳しいね


526 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 23:20:55.73fimXwK1d0 (6/7)

【少々動きが悪く再起動かけてました。ご容赦を】


4:セイバー、宝具開帳

逃走するアサシンの背をセイバーが指す。目は闇の中にあって炯々と、羽音すら響かせず忍び寄る。
その背から、影から、ぬるりと異形の影が出る。いや、隠れていたものが露わになったというべきか。

「さて、中原に駆ける雷を御覧じろ! これは城をすら壊す駿馬! 跳ねろ! 【霹靂車】!」

セイバーの声に、絡繰りの馬が軋んだ嘶きを。

                                            /              ..<
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  ≧s。.        \   ` 、   人ーr‐ 'ー― 'くー‐i }/       .、<  .:r≦   .:}}ー ''
  s。.    ≧s。.    /     j}>    ,、\ 〉   〈 / ' \_____r‐‐‐‐\____,ノ     ,ノ
  7  ≧s。.    ≧7_____ァ'⌒ // ⌒'く \≧ー‐ ≦/´ ̄ ̄ ̄` 、         .。s≦
  i{      `ーr‐ '´ ̄ `>'”     /  }〉 ー‐‐ 〈{ \    `ヽ \ .。s≦
  ''<       i|  r‐=≦^フ ./斗*≦/ __,从.      从   ヽ     }i、 ≧s。.,,_
     ≧ュ。 .,,,_j|__,i| {  / ./    ./ 厂{__ }>' ⌒ '<ノ⌒i  V    }i \   }}
              ̄i| {/   ′_____.//r====乂_____,ノ==┓ー‐、___i}   \  }}
             乂ー― >''´  Ⅶ {i⌒7ー――‐く⌒i}/}   マニニニニニニニ彡'
             `¨¨´     Ⅶ、 i{ー――― }i , ./    `¨¨¨¨¨¨¨´
               ________    、ハ 乂_________,ノ // .r ≦  ̄ ̄  > ..,
                  /´ ̄ ̄ `ヽ  Ⅶ      Ⅳ/  i     ./     > .,
            /______     }   Ⅶ ./ ⌒\'/  ,ノ⌒ー‐‐くー‐O      、
            // ̄ ̄ ` 、 /乂  }/     \/ )´ )  ,/           \
                   { ⌒Y ≧く        >'Y⌒ヾー'゙i}、              ヽ
        / ./      O人 ノ、__,ノ´\       /i 乂 ノ ( )i}、}
       ./ ./        / i} ( )  ) } ≧==≦  .!辷彡' >くノ,ノ          >ー‘,
.         / ./          /  圦⌒辷彡'__j}}     .i¨¨¨¨´   「          /   ‘,
        / ./        .′ '´   ̄ ̄ ̄ Ⅵ     ;        \.    γ ⌒'く     ‘,
      ′′           /.         Ⅵ                \  i{    マ
     > .,       {L,/          ⌒i    }              \从    }      、
     ,゙     ≧=‐‐‐ァ'⌒i'              }辷彡'            ¨i}≫---く.       \
.    {         /   /             辷彡'             ノ     \.        \


◆『霹靂車(いかずち、ちをかける)』

 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:2~20 最大捕捉:30人

 ???との決戦のため、???自らが開発した中華ガジェット。
 その正体は幻想種の因子を掛け合わせたサイボーグ軍馬である。
 高い踏破能力と跳躍力を持ち、三次元方向の機動性を有する他
 常に周囲に放出している微弱な電磁波からの反射波を感知することで周囲の空間を把握するなどレーダーのような機能も有している。

 近接戦では足を用いた蹴りと投げ技。中距離では電撃弾を使用する。
 ただし脚部は柔軟性確保のため装甲が薄くなっており、大きなダメージを受けると一時的に歩けなくなる。


霹靂の名の通り、その巨体は異常な高度まで飛び跳ね、天を割るようにアサシンへ接近していく。

「ぬ!」

駆けるアサシンの背後を取ると、巨大な脚が鞭のようにしなり、その横面へ叩きつけられる───!


直下

123:直撃
4567:回避
89:回避したうえで逃走成功


527以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:21:28.31fyhXO4AS0 (3/4)

ほい


528以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:22:14.02l2aPWCGgo (1/1)

中国か


529 ◆v.By3fESrTsY2021/06/08(火) 23:34:18.39fimXwK1d0 (7/7)

1:直撃

振り切られた脚は的確にアサシンを捉える。しなった脚から放たれる弩級の一撃はアサシンの身体を跳ね飛ばすには十分すぎる。

「グ……、ガ……ッ!」

全力で踏みとどまるもその脚力ごときが雷の衝撃をいなせるわけもなく。
激しく吹き飛ばされ、周囲の木を数本なぎ倒しながら吹き飛ばされる。

『アサシン!』
『……無事だ、だが、大分中をやられた』
『それは無事とは言いません!』

濛々と立ち込める土煙、その中で不気味に軋む駆動音。
異形のシルエットが、煙の向こうで輝いた。

『……光っている?』
『救世主の奇跡か』
『……いえ、違います、あれはおそらくエネルギーの充填。ならば次に来るのは』

異音を立てながら、その光は収束する。煙が晴れ、周囲の空気がどこかヒリつき。
光の正体が、集められた電撃であると気付くには時間がかからない。

『雷撃!』
『雷より速くか。臨むところだ、救世主は海をも割ったのだから』


直下

12:令呪二画で撤退
345:令呪一画で撤退
678:雷より速く
9:獣として食い破る


530以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:35:20.394EKamsH1o (3/3)

優秀なんだが…


531以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:35:23.71tXzIqxhEo (1/1)

ぬん


532以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/08(火) 23:35:51.99fyhXO4AS0 (4/4)

いけるか


533 ◆v.By3fESrTsY2021/06/09(水) 00:06:27.84TU1+g80U0 (1/3)

9:食い破る

雷の速さはおおよそ200km/s、射角も見た限りでは完璧、アサシンが宝具を完全に開放してもそこまで敵うとは思えません。
ならば令呪で撤退するか? ええ、それがもっとも正しい選択! 私は念話を通しその意思を伝えようとして。

『マスター、お前は生き残らねば示せないと言った』
『ええ、当然です』
『では生き残るよう手伝ってくれ』
『は?』
『逆に考える。示したうえで生き残る』

……は? そんなことできるはずがありません。ここにいたということは生き残らなければ示せません。
そもそも、こんなとこで死んで何になる、こんなとこで敗れて夢を諦める? そんなもの、許せるわけがありません。

『私は』
『勝ちたくないのか、示したくないのか、俺は示したい』
『ですから』
『俺がここにいることは救世主の証明である。俺を許した愛の証明である』

淡々と、そう、淡々とアサシンは話します。下手糞な話、これでは伝道もろくにできなかったでしょう。

『だから、俺は勝って、生き残って、示すのだ』

ですが、その言葉には確信がありました。……勝って? 生き残って? 示す? そんな贅沢が許されるでしょうか?
許されません、私たちは常に何かを選んで諦めて捨てるのです。生き残るために手段を択ばず。

……ええ、ええ、ええ、ですから、そんなこと、そんなこと望むべきでないのです。だから、これは。

『……策はあります』

頭骨がカタカタと笑うような音を立てて、私の精神を昂らせたが故の間違いなのです。

『乗ろう』



534 ◆v.By3fESrTsY2021/06/09(水) 00:07:14.54TU1+g80U0 (2/3)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

霹靂車越しにふらりと立ち上がったアサシンを見つめ、セイバーが口の端まで広がるような満面の笑みを見せる。
悪辣、苛烈、傲岸、その全てを合わせたような笑み。すなわち詰みを確信した者の笑み。

「フン、あの一撃を食らえばそう簡単には動けん。電撃弾で消し炭か、令呪で撤退かの二択だろうよ」
「はあ、なるほど。ここまで完璧に叩き潰せば相手の心も折れるし一石二鳥だわな」
「ハハハ、そうだろうそうだろう! だが獅子は兎を殺すにも全力だ。電撃弾、最大出力!」

セイバーの檄に霹靂車は震え、限界と言わんばかりに光が収束する。
全身の毛が逆立つようなその光景に、ライダーが目を細める。

「セイバーよお、一つ聞くが、相手は折れてるか?」
「折れているんじゃない、折るのだよ! 放て! 霹靂車!!!」

臨界点に達した雷撃が拡散する寸前で空気を割る雷へ姿を変える。だが、その一瞬。

『……原始の叫び(ウォークライ)!!!』

アサシンの持つ使い魔から、震えるような雄叫びが放たれた。音は光より早く霹靂車に当たる。
機械化されていようがその本体は獣のそれ。本能を揺さぶらせる先史の叫びが僅かにその脚を怯ませ、完璧に設定された射角が僅かに狂う。
雷撃に発生したズレは微々たるもの。しかし、完全に開放された獣の直感がそこをすり抜けるには十分。

「完全開放!【我ら軍勢、餓獣の群なり(ガダラ・ベヘモート)】!!!」

     |         : : :| | :           . : : .       |          : /: :
     :\         : : | l; :   /{ メ 、   : :゚: :    : : |:         : :/: :
     : :i : :       : ヽ`,::  |/i ∨/\ :        : :/: :      ; イ: :
      /:           //:   l ∧ ∨/∧         :/ :      / :! : : : : . .
      : (: :             |': .  : !/∧  ∨/∧     : :/: :   : :/:   |: : ○: : .
     : ヽ; :     . : : : { :  ,、∨/∧ ∨/∧、  : /: :     : : i:   |: : : : : .
     : : ヾ; : .     : : i: : /彡ヽ∨∧ Ⅳ//∧  : { : : .   . : : !: : . : :! .
.      : : i : .       : :ヾ i    ミ=λ_,}'////∧ :/ : : .   : : : | : : . /: .
       : :\: .    . : : : Y'viァィ,_ ィa7ーx∨∧; : : .    . : / :   i .
           : ヽ; : .        `^^};;iイ≧=x. ∨/∧ : : . . :/: :   : ! : .           /
         : :/: : .            i;;;;;;}三三} ー-- ,,ミ=x : : / : .   : : |} : : :        . : / :
          ヾ; .          , イvvノ-Y⌒Y、::::::::::::::::>'_; : .   : : :||: :         . : /: .
           : :\ .    l^レ'ゞ゙Y¨¨⌒ イ: : : : ヘ==-‐´   ヾ=-' . : /': :          : : , ' : .
            : :ヽ.  /  ̄' : : : : :_ _,ャキメ゙ ゞ   ゙   .ミ=ー:' : :       . : : : : ; '
                 `∠==v-v'¨¨⌒ナ'  ヾ'トイ}_      ゞ  ミー- 、       . : : , ‐:、 : : .
          . : : : : :.  ` : : : : .  ,イ       ,∧  ヾ   ヾ    丶,   . : : :弋_丿: : .
            : : ○: :    : :ゝ、 : : / マ     /  Ⅵ  ヽ  、   ゞ ヾー'ゝ-, ' : : : : : : : '
             : : : : :   . : / : : \,Ⅵ ヽ__/    Ⅴ Y  ヾ     ヽ / : : / / : : : : .
                     /     i{: :∨       / Ⅶ  ゞ ヘ   / : : /ー-- 、_
                ヽ     {ヾ; : ∨ヽ   , イ   Ⅴ  ヾ : ; / : : /       `ヽ、
                  !   i  マ : :∨  ̄      / Ⅷ 丶  ; / : : /            }、
                 : : l:   /  マ : :マミ=x  x=≦   Ⅵ ;ヾ / : : /    ,         i ヽ.
                : : / : : /i    ヽ; : Ⅶ.  ̄      ヾ、  / : : /   /;;       |: : }、
                 : : (: : ,': {    ヾ: :ヽ          トイ : : /   /;;        }: ; : :ヽ

「ハァッ!? 自分から突っ込んでくるだと!? バカなのか!? 理解不能、理解不能!!! まったくもって合理的じゃない!」
「ダハハ!!! バカだバカだ! アレは真正のバカだぞ! 折るとかそういう話じゃねえわ!」

雷を抜け、いや、それすら纏い、獣が獲物へ殺到する。そしてその咢を振るい。

『相手のデザインはかなり歪、弱点はおそらく脚部! 噛み千切れ、アサシン!!!』

ウォークライにより対応が僅かに遅れた霹靂車の脚に食らいつき、そのまま力任せに引きちぎった。
空気が振動する。それは機械の神獣が放つ断末魔。血を噴き出し藻掻くその姿は狼に襲われた羊の如く。

「見よ! ここに不可能は果たされた! すなわちこれ救世主の偉業なり!!!」


直下、この後の展開

12:ライダーの宝具
3456789:流石に逃走


535以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 00:10:57.05xm35l45Bo (1/1)




536以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 00:10:59.25n0TE0hoEO (1/1)

ぬん


537 ◆v.By3fESrTsY2021/06/09(水) 00:12:29.70TU1+g80U0 (3/3)

5:消費なしで逃走

【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【エディタの不調でペースが著しく遅く申し訳ない。次回はおそらく木曜日の同じくらいに】


538以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 00:13:37.34Hoj9Nn6Do (1/1)

おつ


539以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 00:23:21.842J8maihAo (1/1)

宝具が出ればランクも違うし強い強い


540以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 00:55:50.49A64cdJo+0 (1/1)




541以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/09(水) 01:13:40.88XMc9uc7So (1/1)


霹靂車でググったけどセイバー曹操なのこれ?


542 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 22:32:13.71WJIzv+/L0 (1/9)

【22:45くらいから再開します】


543 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 22:48:11.71WJIzv+/L0 (2/9)

【再開】

勝利、いえ、勝利とまでは言えませんが、これが相手への痛手であることには変わりありません。
胸が高鳴り、喉が渇く。これまで得ることができなかった勝利の甘美はまるで麻薬のようで。

ずっと浸っていたいとも思いましたが、アサシンはまだ戦場です。あくまで私たちは相手の脚を奪ったにすぎません。
……このまま勢い任せの攻撃も考えましたが、今回の策は相手がこっちの手札を知らないからこその起死回生。
相手の札がこちらより弱い可能性など可能性の低い賭けにこれ以上乗る必要はありません。

『アサシン、今のうちに撤退を』
『そうだな、俺の目的はまず達成されている。ここから先はマスターの生き延びよという命令に従おう』
『ええ、そうです。機動力が回復しないうちに早く!』

アサシンは倒れ伏した異形の馬をもう一度踏み潰し、セイバーとライダーの方向へ雄叫びを一つ上げると逃げ出します。
幸い、それ以上の追っ手は無く、なんとか逃げることは成功しました。

……しかし、こっちの宝具を見せる結果になりましたし、令呪を使った方が無難だったのやもしれません。
そう思う一方で、この胸の高鳴りはどこか、恐ろしいほどに、喜びに満ちていました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「してやられたな、セイバー」
「あんなもんやってくるほうがおかしいのだ。……いつだって私はそういう輩と戦う運命の様だな」
「はっ、予想外のことが起こるのが戦いってもんだろ」
「私としてはお前が宝具を使えば逃がすことはなかったと思うがな」
「わざわざ手を見せる必要はねえだろ。同盟の約款にそんなものは含まれてねえしな」

セイバーとライダーの目線が交錯する。互いにその虹彩に映る感情を見ようとし。

「それもそうだな、私が少々焦りすぎた。忠言感謝しよう」
「なんの、次は俺が見せてやるよ」

噛み付きあうように笑いながら、夜が更けていく。


【夜行動1ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:魔
34:狂
56:槍
789:弓


544以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 22:52:31.76+knu6ToRo (1/4)

ぬん


545 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 22:54:49.12WJIzv+/L0 (3/9)

6:ランサー

【と、その前にランサー陣営のマスターだけ決めときましょうか】

直下、奇数で送られてきた最後の一人、偶数で作ろうマスター


546以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 22:55:11.32b6OGMUrYo (1/1)

おいっすー


547以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 22:55:38.27a61c8+Cgo (1/6)

メイクの時間だぁ


548 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:00:10.83WJIzv+/L0 (4/9)

2:作成の時間

『では、↓1の十の位で体力、一の位で知力、↓2の十の位で精神、一の位で素質』

『↓3の十の位で家系、一の位で幸運を決定します。人がいないようなら連投可能です』


549以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:01:52.17aEl3h7Kwo (1/1)




550以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:02:08.89+knu6ToRo (2/4)




551以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:02:33.19E0fhCuge0 (1/2)

よいしょ


552以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:06:03.99dnSeo/L2o (1/1)

体力と家系がドベだがそれ以外が最高クラスと


553以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:06:37.49a61c8+Cgo (2/6)

そういえば性別は女固定か


554 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:07:58.09WJIzv+/L0 (5/9)

【体】1:貧弱貧弱ゥ
【知】9:天才ですから
【心】8:メンタルばっちり
【質】9:ロード級では
【家】1:一般!?
【運】9:豪運


『世界のバグですね、何だよコイツ。呪術廻戦にいそうなピーキーステータス』

『とりあえず、性別は女性で固定して、属性とキーワード行きましょう。今回もあまり長い文章の場合、弾く可能性があります。あしからず』


直下、一の位でどちらも判定 0は安価↓

123:秩序
456:中立
789:混沌

147:善
258:中庸
369:悪


23:12より↓1から3で来歴、及びスキル決定。
好きな単語を一つ書き込んでください。人がいないようであれば連投可。


555以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:08:02.93+knu6ToRo (3/4)

車椅子とか病弱系かな?


556以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:12:54.08a61c8+Cgo (3/6)

身体改悪


557以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:12:59.117+8zcuXIo (1/1)

仲間意識


558以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:13:25.68+knu6ToRo (4/4)

努力家


559 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:20:48.99WJIzv+/L0 (6/9)

3:秩序・悪

>>556-558

『キーワードに精神的かつ近いベクトルなものが多いので、ちょっと組み合わせが難しい』

『なので、少し追加募集します、ご容赦いただきたい。なんかこう魔術的なのがほしいところ』


23:23より↓1から3になんか得意技とか魔術とかそういうの。募集後ランダムで決めます。人がいないようであれば連投可。


560以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:23:20.36Yz1W5jP5O (1/1)

チェンジリング


561以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:23:50.52JT4C3UqI0 (1/1)

倫理観の崩壊


562以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:24:01.66a61c8+Cgo (4/6)

人体混和


563以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:24:28.16a61c8+Cgo (5/6)

連投NGなの見逃してたので下で(申し訳ない)


564以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:27:23.66E0fhCuge0 (2/2)

それ連投じゃなくて連取や
一応安価なら、リサイクル魔術


565 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:29:12.49WJIzv+/L0 (7/9)

『>>562 まあ、前回も取ってましたし本人の申請もありますから今回は除外で』


直下

147:チェンジリング
258:倫理/zero
369:リサイクル


566以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:30:08.57hju8nouCo (1/2)




567以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:30:10.25a61c8+Cgo (6/6)

ややこしくして申し訳ない


568以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/10(木) 23:32:09.87hju8nouCo (2/2)

体が弱くて死にそうなところを取り替えられた子……か?


569 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:55:49.83WJIzv+/L0 (8/9)

【空の境界探し回って遅くなりました】


【名前】ナゼ・ナノカ

【属性】秩序・悪

【体】1:自ら拘束している
【知】9:天才ですから
【心】8:メンタルばっちり
【質】9:ロード級では
【家】1:一般!?
【運】9:豪運


               __    {  | {   \ 、
              八__,ノ.、 丶 八 丶    ヽ\       ヽ }
                    ∨^∧\{::::\{\:::\  } }ヽ ト、 、  }/|
                    ∨^∧:: ヽ:::::::\::\::\ノ ,ノ:::} !:::}ハ /::/
             { r仁 ∨^_,〉 ̄_,ノ<  ̄` <⌒' く/::/::::}/::/:}
              丶`二ニ弌 ¨〈仁 二>、 \ ヽ   ヽ::::/:::/:/
            \    ̄`ア::〉,_∨//:::/〃:ヽ 丶 \, ∨::/:/
               ` ー=≠イ::/ ///厶イ:/i|ヘ::∧  ∨\Ⅵ〈、
                '⌒7}/.//,  / ̄i/ 工..Ⅵ:', / |/|:::::',! } ヽ
              /,ノ|/// /_ ̄`/<巧 从::Ⅵ/|::ハ:::乂
              -‐  ´//::l// ∧  ̄` <`丶 〉| イ{::人辷≧=ァ
               //〃Ⅵ /r― 、     ∨i∨ |  :lハ::lトミー=≠
.              / /′ ∨ `こ ^ヽ     |///  }::|八ー=彡
          「`iト    {   ∧         イ /  ノ介トミー
         V∧  > 、 / 介ー==≦  -< >ァi´:ハ| |八
        _,∠..._:V∧    ∧ /^|-―< 丶\//l/ l|/ | |  \
  ,  ´      `\l\  { ヽ. ノ    `ヽ / l/{ {  |  l|
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 人 . : : : : : : :,  < /  |` <  ̄ ̄ ̄ 二ニ==- ミ
  _,>-=ニ二..{   /     :|    ` ー<: : : :/ ,    丶
  {       \_____!         ∨ //    / ハ
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代理AA:名瀬夭歌


570 ◆v.By3fESrTsY2021/06/10(木) 23:56:42.27WJIzv+/L0 (9/9)

【スキル】

【身体改悪】
悪魔の使役や呪術の行使に限らず、古今東西の霊的な素質を持つ人間は欠損や先天的な不倶を抱えていることが多い。
それを応用し、対価を払うことで呪術を行使する方法が、自らの体を拘束することにより前払いに近い形で利用されている。
あえて身体を傷つける、拘束することで魔術的な要素を付与し、ただでさえ高い自らの資質にバフをかけている。

正確には、自らの体が壊れる前に先に壊している、という形であり因果は逆である。

【努力家】
常に研鑽を惜しまぬ努力家。高い才能に加え惜しまない努力で何処までも高みに向かおうとしている。
それは人と少しずれた自分への防衛本能であり、自らに与えられた瑕の払拭でもある。

【チェンジリング】
かつて彼女は妖精に攫われた。妖精から気まぐれに与えられたものは人の身に余りある力。
先史の魔術師にも匹敵する能力を有するが、彼女の場合自らを拘束する、自傷することをトリガーにすることで抑え込んでいる。


【来歴】
一般的な家系に生まれ、育った少女。ただし、若年時に妖精に攫われ、その異常な資質を強化された過去を持つ。
自らの体が与えられた力の前に崩壊することを理解し、先に壊すことで、「先天的な不具者が魔術の素養を持つ」という類型に当てはめ防いでいる。

その特性故に一般的な社会には馴染めなかったが、持ち前のがむしゃらさと強いメンタルでなんとか持ちこたえ
尼慈女学院に入学し、戦争に参加することで自らの異常性を払拭しようと試みている。

来歴からか、迫害されたり不慮の不幸に遭遇した相手には強い仲間意識を持つ傾向にある。

【聖杯への願い】
自分から魔術の素養を失くしてしまいたい



571 ◆v.By3fESrTsY2021/06/11(金) 00:04:44.59BXTROvmh0 (1/4)

「つまりランサー、お前勝手にアサシンと再戦の約束して見逃したってことか?」

夜の帳の中で包帯にまみれた女が一人。魔術師、ナゼが前に立つランサーへ言葉を飛ばす。
詰問にも近いその口調に対し、舌を出しながらランサーはぐるぐると槍を回す。

「だって楽しい戦いをしなきゃ、戦う意味はないでしょ?」
「お前のスタンスは理解しているが」
「それに、アサシンはなんというか、後ろで首輪引っ張ってる子がまだ使い方を分かってない、って感じだし?」
「マスターの方が? 臆病、……というよりは魔術師の典型で穴蔵に籠ってるタイプってことか?」

ナゼの疑問にランサーはうーん、と少し視線を飛ばし首を振った。

「確かにそういうとこはあるんだけどね、なんというか、視野狭窄? そういう感じ」
「ふーん、魔術師ってのは多かれ少なかれそういうとこはあるけどな。まあいい、覚えといてやる」
「それは感謝感激、ちょっとがんばって働いちゃおっかな!」
「ならさっさと今夜の結果を教えろ、どう動いた?」


直下、ランサーの情報

123:どこかの陣営を捕捉
456:特になし
789:剣騎同盟を察知


572以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:10:19.50QUeiqkIYo (1/2)




573以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:10:30.44DPtFRhsQo (1/3)

戦いたくない感じ


574 ◆v.By3fESrTsY2021/06/11(金) 00:13:13.63BXTROvmh0 (2/4)

0:特殊判定

             ___
            /------ 、`ヽ
       ..-':.´:. ̄:. ̄:.:\\:.:\
      /:.:/:.:.:.rx…\:、:.:.:.:.ヾ>、ハ
     ノ:.:/:.:.:.:./_  /__ヾト、:.:.:}__!:!
       ̄i:.:./:./_`__/伝じ`ネ:.:}ヽ:!
       ∨:.:{、.じリj¨ゝ弋ソ.ノ!:.:iノ:.l
       ∨:圦一"  `  ̄ ./:.:.l:.:ィ\
          }:人:ゝ. _‐ __ イ、:.:.:\ヾ:.:`ー―― 、
          "  ゞ=彡イ」K./   ̄´}、 \:.`====≦
     f⌒fヽ__ ノ、 ! }:〈   、__//`ヽ.\:.:.:.:.:.:.:.>
     {  .} _____ヽ〉-ヘ ゞミー‐゙---ミ、 \  ̄ ̄
.      ` ̄ ´       j  、` >―‐<.〉   ヽ
               /7777//////.八___ノ
                 ///////////ノ
             `ーォ―一ァニ´
              /:::::::::/ 三}
             _/::::::::::::人三シ
           ,仁三ヽ::::/   ̄
            {ニ三三:シ
           ゙ ー一 "

直下

123:「頼まれた通り同盟組んできたよー」
456:「とりあえず仕掛けておいたけど?」
789:「知ってる癖に聞くの? 戦ったジャーン」


575以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:13:33.58DPtFRhsQo (2/3)

そい


576 ◆v.By3fESrTsY2021/06/11(金) 00:15:53.32BXTROvmh0 (3/4)

8:どっかと戦ったみたいです

直下、戦った陣営

123:弓
456:魔
789:狂


577以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:18:56.06zN3y7aCfo (1/1)




578 ◆v.By3fESrTsY2021/06/11(金) 00:21:14.83BXTROvmh0 (4/4)

6:キャスターボッコボコ

【というわけで今夜はここまで。やっぱメイクは時間かかりますね】

【次回は槍VS魔から。再開は明日6章が出たらほぼ確実に火曜日以降。出なかったら日曜日の同じくらいに】


579以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:21:34.43QUeiqkIYo (2/2)

おつ


580以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/11(金) 00:23:16.10DPtFRhsQo (3/3)

乙でした


581 ◆v.By3fESrTsY2021/06/12(土) 23:01:07.42ivAINJ3i0 (1/1)

【頑張ったら終わったので、月曜日の同じくらいに再開しますね】


582 ◆v.By3fESrTsY2021/06/14(月) 21:37:18.72XSidtusY0 (1/1)

【せっかくシナリオ早めに突破したのですが、今夜は帰りが日付変わりそうなのでお休みです。明日の同じくらいにやりますね。申し訳ない】


583 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 22:39:44.563gZwVNfJ0 (1/7)

【22:45くらいから再開します】


584 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 22:45:37.873gZwVNfJ0 (2/7)

【再開】

詰問を緩めないふうのナゼにランサーはころころと笑う。

「えー、知ってるくせに聞くのは良くないと思うなー、モテないゾ!」
「いやいや案外私みたいなのはウケるんだよ。で、そうじゃなく動いた過程は知ってる」
「うん、昨日の使い魔見てヤバそうだったから元締め辿ってみたんだけど……、正直びっくりしたよね」

目を細め、ランサーの口元から笑いがふっと消える。

「あのサーヴァント、とんでもない運と偶然を掴んでる。そしてこのまま置いておくのは少し危ないかも」
「お前がそこまで言うのか。……で、戦った結果がどうなったかを確認しておきたいんだが」
「それがねえ……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「と、いうわけで君たちがあの使い魔の元締めだよね?」
「キャスターぁ! 完璧に探られてますよぉ!」
「うーん、僕の宝石が美しいから惹きつけてしまうということかな、レディ」

キャスターの本拠地に乗り込み、獣がごとき笑みを浮かべるランサー。
その手に握られた霊装、使い魔の核たる宝石をかざす。

「まあそういうことだよね。この宝石、正直ヤバいものだと思ってるんだけど、どこで手に入れたの?」
「手に入れた? ああ、勘違いしてもらっちゃあ困るが、それは僕の作ったものだ」

堂々としたキャスターの言葉にランサーが一瞬固まった。

「……は? これを?」
「そうとも! フフン、やはり僕の仕事は完璧だったということかな。君のような英霊でも気付けないとは」
「いや、ちょっと待ちなよ、これだけのものを、アレだけの数?」
「ああ、本来ならもっと時間はかかるが、幸いこの姿になってから時間を短縮できた。そしてこれがその」

硬直したランサーの背後へ、翠玉の影が蠢く。

「最高傑作さ! 不意を突いて悪いね! 【深緑なるは叡智の織】!」


直下、槍魔戦戦況

12:逆にぶっ飛ばす
345:普通に撥ね退ける
67:ランサーダメージ
89:ダメージに加えラーニング!


585以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 22:46:26.57b7/BWvEVo (1/2)




586 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 22:58:13.953gZwVNfJ0 (3/7)

7:ダメージ一発目

振るわれるのは緑の軌跡。激しくしなったその一撃がランサーの身体をぐらりと揺らす。

「ッ~~~! 効いた~~~ッ!!!」

突然の攻撃に砕けるような感触を覚えつつ、若干喜悦交じりの呻きをランサーがあげる。
自律する翠玉はそれに対しまだ始まったばかりだとでも言わんばかりのジェスチャーを見せ。そのマスターは。

「キャスターぁっ!? なんで、戦っても勝てないからって話じゃ」
「まあそうなんだが、昨日バーサーカーを見て、少し魅せ方を考えたんだ。ほら、宝石は美しくディスプレイしてこそだろ?」
「いや、そ、そ、そーいうことじゃあ、なくってぇ! そもそもぉ、なんでキャスターの宝具は」
「あれは自律式なんだよ。折角の最高傑作をしまい込むのはバカのやることだ。美しいものは見せびらかせなきゃいけない!」

キャスターの笑い声に悲鳴をあげ。その兎耳を抱えてへたり込む。

「もうだめだぁ……、やっぱり私なんかが参加してもダメだったんだぁ……」
「おいおい何だその言い草は。そもそもマスターは願いなんぞないんだろ? それは願いのある人間のセリフだぜ」
「そ、それはそうなんですけどぉ……」
「それに、だ。僕だって昨日今日と好き好んで連戦してるわけじゃあないんだぜ。ここは宝具に任せてとっとと逃げちまおう」

言いながらマスターの手を引くキャスター。引きずられるように歩き始めた馨の目がランサーとバッチリ交わる。

「おっと、逃げられるかなぁ? 一応鹿追とか猪退治とか、狩りは得意なんだよね!」
「狩りって言ってるぅ~~~!!!」
「まあ、マスターは半分兎みたいなもんだろ。そら、魔獣がうまいことトンネルを作ってるんだからさっさと逃げるぞ」


直下、戦況

12:容赦なく宝具展開
34:ラーニング!
567:足止め
89:戦場脱出!


587以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 22:59:47.123ZjGMDP2o (1/1)

ぬん


588 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 23:21:57.933gZwVNfJ0 (4/7)

2:宝具展開

逃げる馨の涙、あるいは擦り傷によって生まれた血の香り。
魔術の影響で兎の、カイウサギの性質を強く持つ馨のそれは、嗅いだものに歪な影響を与える。

すなわち、この獲物を捕えたい、捕らえて食ってしまいたい。
本来人ならば十分に制御できるその感情は、馨の血肉によって緩められる。
そしてこの状況においてなお悪いことは、相手は戦士であり、領主であり、狩人である、ということ。

「……なるほど~、そっちのマスター、なかなか大変そうだね。うんうん」

目元は月の逆光によって隠されている。拘束しようとする翠玉を振りほどき、ランサーは投擲の体勢に。
握られているのは赤黒い捻じれた槍。その影は一つの光源から複数に割れ、その全てが獲物へ向けられる。

「……おっと、マズいな、あれは。よく分からないけど多分呪いとかそういうのだと思うんだが。マスター、意見は?」
「ちょ、ちょっと、ホントに、ホントに死んじゃう、死んじゃうぅ!」
「この状況でマスターに求めたのが間違いだったか。……いざとなったら令呪を使えよ、できる限りはやるけどさ」

ランサーが笑う。獣の血の香りに酔い、目を輝かせ。

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「だから、私が殺す、私が返す、突き殺せ、憑き返せ、【憑き報う(ゲイ)───」

振り絞られた槍が。無数の先端を以って一つの影に収束する。一にして無限、分裂する影、それら全てが応報の呪いによりカタチを成す。
与えられた傷を返す応報の槍。返すまでは逃さない執着の追跡者。

           `'-、,            ヽ               {               /
             `'-、              `'、                 l          /
                `''-、          \             l         /
                  `''-、         \               ゙L      ./
                     `''‐- ..,,_     `'、               l    /
                          `゙"'ー- ..,,_ .ヽ              l /              ,..-'"
             `゙''`-ニ;;;;--  ..,,,,,__               `゙''′             `             ,..-'″
               `゙゙''ー-..,,__,.`゙'''ー ,,,_                                 ∠ニ____
                         ゙゙゙̄"''''―`ニtュュ,,_

                                       ,、
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                              _.       ./ /             t- 、、
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                       _.. ‐ジ'"          /   ./                   `''-..、 .`'-、
                 ,,, ‐'゙゙,/゛           /    /                       `''-、、 \
              _..-'"゛ ,..-'´          /     ./                        `''-、,,\
           ,..-'´ ._/゛           /     ,ノ゛
         ,..-'´ _..-'"             /    ./
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   .,..-'゙_..-'"゛                 /  ,/              !│
.._..‐彡‐″                   / /            l .!
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                                      │   |
                                       |    .|
                                         |    l

「─── 死翔の槍 (ボルク)】!!!」

降り注ぐ死の槍が、時雨のようにキャスター陣営へ襲い掛かる───!


直下、戦況

123:粉砕! 玉砕! 令呪二画使用!
45678:何とか軽減するも令呪使用脱出
9:宝具最大解放でなんとか逃げのびる


589以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:23:33.42PF4BxMpko (1/3)

生きれ


590以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:35:16.42DOzQjfRv0 (1/1)

キャスターがボコボコにされる回(予告回収)


591 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 23:38:52.913gZwVNfJ0 (5/7)

2:令呪二画使用で逃走

降り注ぐ槍は地形すら変えるほど。しかしその先端は敵に刺さるまで消えることはない。
何度となく降り注ぎ、致命傷を与えるまでその応報が終わることはない。

「ダメだこれは! エメラルドの癒しが間に合わない! マスター! 癪だが令呪だ、令呪を使え!」
「言われなくともそうしますぅ~~~っ!!!」

赤い魔力が走り、キャスター陣営の姿が消える。残ったのは高揚を未だ宿して荒い息を吐くランサーと、完全に陥没した学園の敷地のみ。
しばらく周囲を観察しながら、ランサーはゆっくりと息を吸い込み。槍を背負うと。

「やっちまったな☆」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「というわけなんだよね」

ランサーからの報告を受け、ナギは拳を振り上げ、その拳をどこへ降ろしたものかと悩み。

「……がぁー、まあ、やっちゃったものは仕方ないんだが」

最終的にぽんっと包帯にまみれた自分の脚へ着地させた。

「いよっ、太っ腹。でもホントにゴメンねえ、まさかあんなそそられるというか我を失うようなのがいるとは思ってなくって」
「得た情報はそんだけなんだよなあ。キャスターのマスターが兎耳の女、何人か心当たりはあるけど」
「一応キャスターがアレを作れるってのは収穫でしょ。で、それを踏まえてキャスターって名乗ってるあのサーヴァントなんだけどね」

ランサーの言葉に良からぬものを感じ取ったのか、ナゼの眉が動く。

「多分、違うクラスじゃないかな」


【キャスター陣営、令呪二画消費。残り0】

【他陣営の描写を終了します……】




【三日目・夜(二ターン目)】

アサシンが部屋に帰還したので労をねぎらうことにします。

「お疲れさまでした、アサシン」
「興奮している」

……まあ、興奮もするでしょう。私もまだ動悸が少し治まりません。

「そのまま続けようと思う」
「……興奮しているので、その興奮を残したまま次の行動に移りたい、ということですね?」
「そうだな」

悪くない提案です。ただ、流石にライダーやセイバーの下へ再度向かうのは危険でしょう。
明日のランサーの一件もありますし、連戦になる可能性もありますから、少し慎重になってもいいのかもしれません。


直下、何をしますか? 【三日目・夜(二ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価


592以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:42:37.68poCUxe4Ho (1/1)

4ランサー
多分大丈夫だよね?


593以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:43:15.68b7/BWvEVo (2/2)

3


594以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:45:31.50PF4BxMpko (2/3)

キャスター達と接触できれば情報聴いたり、弱ってるところで組んだりできそうだがな


595 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 23:47:46.193gZwVNfJ0 (6/7)

4:ランサーの偵察

やはり目下の問題はランサー。その情報を集めないことにはにっちもさっちもいきません。

「アサシン、ランサーに絞っての偵察は可能ですか?」
「やってみないと分からないが……」

確かにそうですが、先日戦ったときに霊基のパターンはある程度把握できています。
何も対象がない状態でやるよりはよほどマシな結果があるでしょう。ここはアサシンの動きにも期待しましょう。

「やってから考えるとしませんか?」
「確かにそれはそうだ。ランサーの捜索だな、了解した」


直下、ランサー発見判定【ランサー大暴れ】+1

123:見つからず
456:見つけた
789:さっきの戦闘から見てた


596以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:49:22.15aOE5eWc7o (1/1)

うーむ


597以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/15(火) 23:49:32.68PF4BxMpko (3/3)

ちょっと足りん…


598 ◆v.By3fESrTsY2021/06/15(火) 23:59:14.133gZwVNfJ0 (7/7)

6:見つけたぞ

しばらくしてからアサシンの報告が飛んできました。

『確認できた。おそらくどこかの陣営と戦闘を終えたらしくマスターと会話している』
「マスターと? そして戦闘を終えた?」
『ああ』

戦闘、ですか。その跡を探ってもいいですが、このまま監視させるのも一つですね。
その前に確認しておきたいことですが。

「マスターの容姿等は分かりますか?」
『怪我をしているな、包帯を巻いている』

なるほど……、先ほど言っていた戦闘に巻き込まれたのでしょうか。

『あと、自分をナイフで傷つけている』
「それはマスターじゃなくて生贄か何かでは?」

……いえ、黒魔術、ウィッチクラフト等なら有り得ますか、ね?

『包帯で拘束を始めた』
「アブノーマルなプレイでなくて!?」
『そうなのか?』

傷まみれで自傷行為しつつ拘束を始めると、その単語だけ聞けば大体誰でも同じ反応すると思いますよ!?

『苦行とかあるだろう、魔術師ならそういう可能性もあるのでは』
「ぬ」

……アサシンにまともなことを言われてしまいましたね。……しかし、包帯にまみれて自らを傷つける生徒?

直下、5以上でナゼを知っている。4以下で心当たりなし


599以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:00:13.41gVM2CSsko (1/1)

むん


600 ◆v.By3fESrTsY2021/06/16(水) 00:09:21.53eIjS4tbD0 (1/3)

1:知らねえ

……知りません。私は曲がりなりにも知られてる方だという自覚はあるのですが。
それもこれも友人や知人というのを作ってこなかったからで、……正直なところこの学園に来るので精一杯でしたし。

……まあ、知らないのは仕方がありません。今はどう動くかです。

「……奇襲をかけることは」
『できるとは思う。だが』
「言いたいことは分かっています。再戦の契約を結んでいる以上、ここで戦闘を行った場合なんらかのペナルティがある可能性がある」

契約に規定はされていませんでしたが、"再戦"という約束である以上、これ以外の場で行うのは危険でしょう。

『直接姿を見せようか?』
「それは……、ああ、アリなのかもしれませんね」

一瞬バカげたことを、と思いましたが。先ほどの契約は相手側にも向けられる。となると、ここで姿を見せても戦闘にはならないでしょう。
むしろ、ランサーが戦った、という相手の情報を得られるかもしれません。

「あとはそのまま気配遮断で情報を漏らすのを待つか」
『あるいはランサーの戦った跡地くらいなら今から向かえるだろう』

それもアリですね。……さて、どうしましょうか。


00:12より多数決。先に二票。00:20までに集まらなかった場合は集まった分からランダム

1:奇襲をかける (ペナルティ可能性高)
2:姿を見せ直接コミュ
3:そのまま情報を抜く
4:戦闘跡地へ向かう


601以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:15:21.85MvNxH393o (1/2)

2


602以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:15:46.637eCCM99/o (1/1)

4


603以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:17:05.68ihCC6Fu40 (1/2)

4


604 ◆v.By3fESrTsY2021/06/16(水) 00:17:34.24eIjS4tbD0 (2/3)

4:戦闘跡地へ向かう

【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】


605 ◆v.By3fESrTsY2021/06/16(水) 00:18:22.15eIjS4tbD0 (3/3)

【再開はおそらく金曜日の同じくらいになると思います】


606以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:21:19.72MvNxH393o (2/2)

乙です


607以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:26:02.20+GvTglPGo (1/1)

おつ


608以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 00:57:52.40ihCC6Fu40 (2/2)




609以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/16(水) 01:36:45.39T1ap0ueJo (1/1)


ランサーの槍ゲイボルグかぁ……そりゃ見てわかんない?って言うわな


610 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 22:26:35.59aY94mYmQ0 (1/8)

【22:35くらいから再開できれば】


611 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 22:35:29.20aY94mYmQ0 (2/8)

【再開】

アサシンの気配遮断は高いレベルです。獣の因子と亡霊の要素を持ち合わせているからでしょう。
しかし、それを以っても出るかどうか分からない情報をただ待つというのもそれはそれで。
時間があれば許される策かもしれませんが、正直なところ今は時間が惜しい。ならば、手がかりを得られる可能性が高い場所へ。

「アサシン、戦闘痕の調査をお願いします」
『ああ、さっき通ったところだが』
「……ええ、もう一度。何かあなたの直感でも構いませんので気付くことがあれば」
「了解した」

……さて、何かヒントの一つでもあればいいのですが。


直下、戦闘痕での調査

12:何も発見できず
345:遭遇
6789:何らかのヒントを


612以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 22:38:59.45gxGlwaC90 (1/1)




613 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 22:40:16.04aY94mYmQ0 (3/8)

5:流石にどっかの陣営が気付いた模様

直下、そこにいた陣営は

1:剣
2:騎
345:狂
678:弓
9:魔


614以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 22:43:36.04/UnQ5nUDo (1/1)

ぬん


615 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 22:51:42.61aY94mYmQ0 (4/8)

4:バーサーカー

アサシンが風のように駆け、辿り着いたその場所は爆心地さながらに荒れています。
あちこちに巨大な穴が開き、まるで爆撃機の通過跡。これをランサーが? そう思ったのも束の間、むしろそこにあった巨大な影に目を奪われました。

【バーサーカーのステータスを公開します……】

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:???              【属性】:混沌・狂
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
   【筋】:B+     【耐】:A+       【敏】:A       【魔】:B       【幸運】:D      【宝】:B     
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                         ┌‐┐                             _ ─==ニ==─ ̄ ̄
            _rヘ┐            |i:i:i:|                     _ ─==ニ==─ ̄ ̄
          /\ <\ 、          |i:i:i:|  /           _ ─==ニ==─ ̄ ̄
         /   〈\_)-]∧〈 ̄\.   |i:i:i:|/      _ ─==ニ==─ ̄ ̄
          ',     ',(\|/∧\__/>--:|i:/_ ─==ニ==─ / ̄/
         ',┌─<)>./\_ ─==ニ==─ ̄ ̄       /i:i:i/
       _r─<〉 ̄)/ ̄] 【 //ニ==─////〔/ ̄∧      ./i:i:i/
   _ 「 ̄八__] |〈 〈 〈_〈_〈込「/∧ } .:./>へ// ̄〕./i:i|  √\/i:i:i/
  <( (_Y^~ ̄ |:「:У ┘〔_/]/ ̄:ハ/ ィノ /〔\/./i:i:i| √i:i:/i:i:i/
  └ ^:|_-=ニ[ |/       ./i:i/]〔 ̄``Y^[「>┘>( ̄ √i:i/i:i:i∧
      「| ̄.:. ̄\     /i:i//\「]〉ィ |_/\// ̄\i:/i:i:i//∧
     |:|.:/ ̄ )).: 〉   /|i:i:i:| /\.:.:.:.>-/ ̄ ̄ ̄\.:./\ /// ∧
     |:|.> r ´.:〈\  {i:|i:/\ 〉/ ̄ />/( ̄| ̄) \-=ニ ̄〉i:/∧
     |_ ─┴┐/ ̄ ̄\i:i:i:i:i/ ̄i:i:/\ ̄ (_|_)  ',V/^ /|i:i:i:i:i:|,
      乂_ ./.:./ ̄\ }rヘ─/ ̄\.\__ -=ニ ̄ V//:八i:i:i:i:i|,
      寸 :(_./ ̄ 〕/.ノ「「 ̄└┬─:|\/_ -=ニ[ ̄[\ V/〔ニ=-i:i:i:i|
       寸__/ / ./.:ノ込─r_ -= | ̄|.:.:.:.:.:.:.: | /∧. \v/]\i:i:iУ
        「 ̄./-/--[ ̄.:.:.:.:.:.:_ -=ニ].: |.:.:.:.:.:.////ノ.:.:.]|┘|i:i:i)i:/
        ', ',',.:.:.: ̄[ ̄ ̄ イ .:.: |--|-=≦\ ̄ ̄] ̄v/i|i:i:i:/
.         ', ',',:‐/ ̄\.:./ ̄ ∧__|/.:. ̄\\/   .\|i:i/
          \__〉_/|.:.:.:.:.:.:/\.:.: /__:|{.:.:.:.:.: /]ニ=- _   |/
\       ___∧. |.:.:.:.:./〉 ̄~"// ̄ ̄\八|.:.:.:.:(__)=- _
/|    _、‐''~ ̄\ (_∧|_://   /i:i/.:.:.:.:.:.:.:.:.:./|.:/.:.:.:/ ̄| / ̄``~、、
  |_、‐''~ ̄',   \   \// /i:i:i:i:{___、‐''~.:|.{``~、、| {__/ ( ̄ ̄``~、、
  |.:.:.:.:.:./ ̄\_ -=ニ ̄ ̄{ ̄i:i:i:i:i:i/〉─ _ -=八〕.:.:.:.:.:.:``~、、〕: : : : :))--:``~、、
/\:/ _、‐''~ ̄ -=ニ ̄ ̄八i:i:i:i:i:i:i: ̄[-=ニ ̄ / ̄ \:.:.:.:.:.:.:.:.\ ``~、、(: : : : : : : : ``~、、

AA:レッドフレーム(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
   レッドフレーム+ガーベラ・ストレート(機動戦士カンダムSEED ASTRAY(MS・メカ))
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

一本の刀を腰に佩き、佇む巨大な鎧武者。そこにあることが異質であるのに、それ以上にその肩に乗る女の姿はさらに異質。
目を奪われるように揺れる金髪、穏やかな笑みの中にはまるで深い穴のごとく吸い込まれそうな危うさを。

この陣営は、一体……!?


直下、バーサーカー陣営気付いているかどうか【気配遮断】+2【???】-1

123:待ち構えてますよ
456:気付いてるよ
789:気付いてないよ


616以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 22:52:41.81AqxOK/Tto (1/1)




617 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 23:03:54.03aY94mYmQ0 (5/8)

2:待たれてました

そしてその女の目が、アサシンに向けられたのが分かります。

『見られた、ぞ?』
「ええ、見られましたね」

つまりそれは気付いているということだ。そしてこんな場所でただ単に仁王立ちをしているわけではないでしょう。
その証拠に鎧武者は腰の刀をすらりと引き抜き、その反った刀身を月明かりに輝かせた。

「────────…………」
「ええ、バーサーカー、来たわね。多分アサシンだと思うけども。間違いないかしら?」
「いかにも、俺はアサシンだ」

咎めるまでもありません。この状況でバレていないと考える方がバカ。しかし、同時にこの圧倒的なステータスを前にすると。

『逃げません?』
『俺としては戦いたい』
『私としてはリソースを削りたくないのですが……』
『そうか……、そうか……? んむ……? 何か、その前提は、おかしい気が……』

先ほどのセイバーから逃げるだけでこっちは必死だったのです。そこでこのバーサーカー。連戦で勝てると思いか?
そんな風に私たちがやり取りしているうちに女の方が小首をかしげ、目を丸めます。

「来ないのかしら? それならこっちから行くしかないのだけど……」
「────────…………!」

声も発さず鎧武者がブンと一つ刀を振りました。それだけで風が撒きあがり、アサシンの全身が僅かに揺らされます。
……どう動くにしても、時間は無いということのようですね!


23:05から直下、対バーサーカー陣営対応

1:戦闘開始
2:逃走
3:交渉
4:自由安価


618以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 23:11:16.454xtEv6Jco (1/1)

1


619 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 23:26:18.84aY94mYmQ0 (6/8)

1:戦闘開始!

先ほどまでと違い策はありません。ここは三十六計逃げるに如かず、当然です。
……しかしその一方で、このタイミングを逃すとこの先ランサーに迫れる可能性は非常に少ない。

それはつまり、次の夜に決定づけられている戦闘で情報的な不利を負うことになります。
ただでさえアサシンは一度ランサーに敗北している身。そう簡単に勝てる相手ではありません。

もちろん、眼前の鎧武者、先ほどの言が確かならばバーサーカー、これも十分に強い。
悩みます、あまり頭がいい方ではありませんが、むしろ胸が締め付けられるような感触ですが。

『悩むか、マスター』
「しかし時間はありません」
『なら立ち向かうしかないのだろう』
「あなたは戦いたいだけでしょう?」
『知らなかったのか!?』

知っているから言っているんです!

『もちろん、戦いたい。だがそれ以上に』

アサシンの目がバーサーカーへ向けられます。……感情のない、眼光すらも見えないその顔が、何かを察したように上がりました。

『この戦いは逃げることができない戦いだという予感がする』

……逃げることができない戦い。

「勝算は」
『俺は苦手だ』
「……私も苦手です」
『それはよかった』
「最悪というんです。……許可しましょう、ここは逃げるべき場でないとしたあなたに乗ります」

私の指示を受け取り、アサシンが笑います。

「感謝する、マスター。今ここに、再度我が救世主の威光を知らしめることができる!」

獣の因子を徐々に解放させ、アサシンの姿が獣のそれへと変わっていきます。

「来るのね。……お願い、バーサーカー」
「…………!」

鎧武者の全身から使い魔越しにも分かる程の気迫が流れ込んできます。
矢のようなそれを浴びながらも、アサシンは笑い続け。今、一歩目を踏み出しました。


【戦闘開始】

直下、戦況

12:連戦は流石に
345:ステータスの暴力
67:叫びで停止
89:素早さで翻弄


620以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 23:27:27.38kffmdt8Go (1/1)




621 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 23:39:35.36aY94mYmQ0 (7/8)

8:敏捷は同程度

バーサーカーの一撃は重い。それはあのステータスからも予想できることです。
故に、こちらに勝ちの目が転がるならば、それはアサシンの速度。並の人間を遥かに超える獣のそれ。

『アサシン、攻撃を一度も受けてはいけません』
『それは策か?』
『策です!』
『承知した』

言い切った方がアサシンにはよく効く。数日の付き合いで得た対アサシンコミュニケーションの一つです。
私の指示通り、バーサーカーの常識破りな速度の一閃を、寸前でかわしながらアサシンは進んでゆきます。
……いえ、ああいった命令を出しはしましたが、バーサーカーの速度も正直なところ目を疑います。

「────────ッ!!!」

振り下ろし、地面を砕いたはずの刀が、次の瞬間には脚を薙いでいる。
踏み込みの一歩があまりにも強く、まるで瞬間移動をしているかのよう。しかし、アサシンはそれに食らいついてゆきます。

「やるな! 異邦の剣士! 強敵であればこそ俺の存在は意味を増す!」
「……………………!」

アサシンの称賛を気に留める間もなく、一撃、二撃、三撃がほとんど同時に撃ち込まれます。
あわや三等分。ですがアサシンは飛び上がりつつそれを避け、刀の背に乗りバーサーカーの懐へ。

「我が救世主の威光を讃えん! ハレルヤ!」

そしてそのまま一瞬の隙を突き、弾丸のような蹴りを食らわせるのです。


直下、戦況

12:意見の齟齬
34:【???】
567:さらにもう一撃
89:さらに【我ら軍勢、餓獣の群なり】解放


622以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/18(金) 23:47:33.473ocntjkbO (1/1)




623 ◆v.By3fESrTsY2021/06/18(金) 23:57:34.45aY94mYmQ0 (8/8)

7:さらにもう一撃

「───────ゥ」

バーサーカーの影がぐらりと揺れます。鎧の銅が僅かに陥没し、アサシンの蹴りの力を物語っています。
……このチャンスを逃すわけにはいきません!

『アサシン!』
「心得た!」

体勢を乱したバーサーカーへアサシンはさらに足払いをかけ、完全にその体を傾けました。そしてその兜を掴み。

「なるほど、重いな! しかしこれもまた一つ、あの方を売った金貨に比べればなんのことはなし!」

力任せに地面へ振り下ろしました。脳天から叩きつけられたバーサーカーからは鈍い音が。

「バーサーカー、大丈夫かしら?」
「…………ッ!!!」

通常の人間なら致命傷になってもおかしくないほどのダメージを受けながら、バーサーカーは立ち上がろうとします。
まさしく怪物、まさしく化け物、ゆらりと揺れるその姿はまるで幽鬼の様で。

────しかし、幽鬼であれば聖なるものの前には力を出せません。

立ち上がるより早く、バーサーカーの視線に映るのは、月光を背に負うた獣の姿。

「【我ら軍勢、餓獣の群なり】!!!」

再度の一撃が、バーサーカーの胴へ叩き込まれます!


直下、戦況

1:【???】
234:【???】
56:【???】
789:勝利!


624以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/19(土) 00:04:29.67f7YWQe/O0 (1/1)




625 ◆v.By3fESrTsY2021/06/19(土) 00:06:02.98WXvpAckB0 (1/1)

7:勝利!

【ストレートに勝っちゃいましたね。というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく月曜の同じくらいに】


626以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/19(土) 06:45:35.44RdNpAtQI0 (1/1)




627以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/19(土) 10:03:43.08X322cb7zo (1/1)

おつ


628 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 22:42:03.95pSKYrG0n0 (1/9)

【22:45から再開します】


629 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 22:45:35.17pSKYrG0n0 (2/9)

【再開】

アサシンの蹴撃、獣の因子を一撃に込めたその一撃が、バーサーカーの胴へ槍の如く突き刺さり。

「─────ッ!!!」
「貫くはこれ救世主の威光! 潰れるがいい、異邦の狂戦士よ!!!」

バーサーカーは手を広げ、掴もうとするように手を差し出すも、次の瞬間。

「ハレルヤ!!!」

アサシンの一撃が胴を砕き、その胸に巨大な穴を貫通させました。バーサーカーの霊基が崩壊していきます。……これは。

『……勝ちましたか? もしかして』
「うむ、奇跡の証明である!」

思わず両手をあげていました。圧倒的な勝利の快感、先ほどの逃走とは別の強者の愉悦。
相手を敗者へ貶め、叩きつけるが快感。……いえ、いえ、いえ、これに呑まれてはいけません。これは私の嫌悪すべきもの。
私は勝者でなくともいいのです、私はただ、生き残ることができれば、次に繋げることができれば。

……ともかく、今はバーサーカーを倒したという事実、だ、け。

「あら、バーサーカー、負けちゃったのね」

バーサーカーのマスターの呼びかけに、消滅したその霊基が闇に溶け。また、緩やかに凝集し。

                                   ,.ィ
                                  //
                                /./
                               / /
                        ,イ     / /
                       /.i   / ./
                       /.i  /  .人,, ェェュ 、__                     .l ̄ ヽ
                      /.i  ./ ./  >─>= 二≡= --ュ                l   /
                      /.i / /    ,,ェィア"   / ̄ r'' ̄_            .l   /  -≦ ̄
        〟 ',          /   /   ,,チ彡ヘ}    |  .{ ̄マ ̄マ           ,,ム ≦
.       ㌦ '            /  /     ,, _≦//\─/  ヽ  ヽ  i"      ,,  ≦                    ;;
.        k'             i ./ ,, -≦" <_ノ彡> .ト、  .ヽ  .}  }  ,  ≦             ㌦   〟 ',
.        ㍊ '           {,/──‐ャ─'‐─ァ''"  ,,≦>|   .|  ノ" ./                ㌢    .;;,. ㌦ '
     〟 ',           _,,;       .ノi ミ  {,      }ノ  / ノ-、  {                   ㌘㍉....㌦,;絲㍊ '
.        ;;,. ㌦ '       . '”.       マム{ ヽ .マ、____≧彡三ュ、/ ̄/            ∵ '”.     `㍉...  鑾㌢
.      ㌦,;絲㍊ '               `}  ヽ⊥}  ,, <三三三─ア  .l               ∵'”  ~“.... . 濾眦此   '.
          鑾㌢,───────二二二ム__/ ,,ア三三三三ア /   .|        ” ,      '     `㍉翊欟眦k'  _;'”
.          濾眦/   / ィェェェェ/ //   ,, チ三三三三三  {    .l                      _,,;..;.;溺軈欟畊㍊㌢
.     `㍉翊欟/   /  l;;;l   ./ ./ミ/    }三三三三三三三三三三}ェ.|           .;;㍊;;.    .∵'”  ~;  襖欟驂‰ ,
.     _,,;..;.;溺 /   ./  l;;;;}  /ノ三三三三三三三三ア ヽ三三三ア三.l..             “'㌢'  ’.       瀘軈駄㌢
.. ∵'”  ~;  /    /  l;;;;;,,チ三三三三三三三三三三ムチ三三ア三ア .{-─''"ヽ                        灑欟畊%”   ,
...       {    / ,, チ三三三三三三三チ≡マ三三三三/   /  ト、   ヽ        ,, ェ≦ア───灘軈欟駄....”,
.          .l   ,,イ三三三三三三三三三三{ / ̄}.}三三/   {    } ` ̄ ̄ ヽ    ,,ェ≦彡ア     ~.  繍蠶軈蠶畊 ‰
....   '㍉.;灘 \ィ三三三三三三三ア ̄__二二二 }.}三三 ヽ  l    }     `─≦彡      ,, -< ̄ ̄ム蠶軈蠶刪㍊㌢
..... ~.  繍蠶軈蠶マ          {          ノノ三三三   {二二≧、       {    ,, -<       ム軈蠶欟畊 .“%”
 `㍉翊軈蠶軈 ィェ   ィェェェェェェェェェェマヘ、___,,≦三三三三三≧ュ             〉─<       / ̄ ̄マ軈蠶欟刪㌢
.. ~“瀟軈蠶軈 マlム  マ三三三三三マ三三三三三三三三三三三三三           {      ,, >イ`'㌘灘軈蠶欟刪‰ ∵'”
....'㍉.灘軈蠶軈蠶マlム  マ三三三三三三マ三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 {   ,,> ''"   マ ~“瀟軈蠶軈刪㏍ ∵'”

「──────ゥ」



630 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 22:46:38.22pSKYrG0n0 (3/9)

バーサーカーがまた、姿を現しました。……蘇生宝具!?

「ええ、気付いていると思うけど。バーサーカーは影武者を身代わりにして蘇られるの」

 ◆『大八幡新皇』
  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 6/6

   バーサーカーの鉄身伝説と七人の影武者の逸話が宝具になったもの。
   怨念が体を覆い鋼鉄の硬さを持つ鎧となっている。ただし???は例外である。
   その体はBランク以下の物理攻撃と魔術、Cランク以下の宝具を無効化する。
   またBランク以上の宝具も怨念で影武者を作りだし六回までなら無効化することが出来る。
   Aランク以上の宝具でなら一回に複数の影武者を消費させることが可能である。

「ふむ、つまり6回まで俺は伝道可能というわけか」
『ふざけたこと抜かしてはいけませんよ? アレは初手でこっちの手札が分からないからこそ成立したもの、この状況では』

あと実質6回は殆ど不可能に近い……!!!

しかし、私たちにバーサーカーのマスターはにこにこと微笑んでいるだけで、バーサーカーも攻撃を仕掛けては来ません。
何かの罠かとも思いましたが、相手の顔に悪意は感じられない。……何の考えがあって。

「あなたたちが強いのは分かったわ、少し、お話がしたいのだけれども」
「話、……あまり得意ではない」
「安心して、私もそんなに上手じゃないわ。もちろんバーサーカーもね」

それは見れば分かりますが……。アサシンが私の指示を待っています。……これ以上の戦闘は不可能、離脱か会話かということになりますが。


直下

1:逃走
2:コミュ
3:自由安価


631以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 22:47:40.11YK3cl86e0 (1/3)

1


632 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 22:56:02.60pSKYrG0n0 (4/9)

1:逃走

……正直この相手を信じるというのは危険でしょう。
今はまだバーサーカーの蘇生も完全には終了していない。ランサーの情報は惜しいですが、今は安全を確保するべきです。

『逃げましょう、アサシン』
「む。……どうしてもか?」
「あら、逃げるの? 美味しいお茶菓子も用意しているけど」
「とのことだが」

それは誘拐の常套句ですよ? 情緒が小学生ですよね?

『どうしても逃げます』
「そうか。……すまない、折角の厚意を」
「いえいえ、仕方がないわ。試すような真似をしたこっちが悪いのだもの」
「では」

アサシンがその場を離脱します。後を追ってくる気配は……、ない。
ホッと胸を撫でおろします。ランサーの情報が全く手に入らなかったのは残念でしたが、あのバーサーカーの存在を気付けただけでも上等でしょう。

……しかし、剣騎同盟にあのバーサーカー、かなり囲い込まれているような印象がありますね。
私たちもどこかの陣営と組む必要があるかもしれませんね。……そういえば。


直下、バーサーカーのマスターに心当たりは?

12345678:ないよ
9:あるよ


633以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 22:58:22.10YK3cl86e0 (2/3)

へい


634 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 23:03:16.78pSKYrG0n0 (5/9)

0:特殊判定

                   ___
                    // ___\``~、、
                      / /二二二二-_ \ \
                  / /二  ̄ ̄ ヽ-|
                    / |||  l| l   | l| | |  |
               |||\|  l|_l/ | l| | |  | |
               |||、从  |ハ /|/| | |  | |
               |||ミ==\|ー==彳| | |  | |
               ||:.        | | | ∧ \
                  \ \ ー ′ .イ / / /   |
                  \ヽ>‐r< ≦イイ}/.!   |  |
                 | |´ /,| _/  人 |  |  |
                 |__-</ニニ\__/:::::≧=-  _|
                    /  |::::二r「「「 ̄\::::::::/    ≧=- __
                   〉  /:::-/ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ::|          ≧=- _
               /  /:::::-|=赤牛=.{    }\ /} ̄ ̄ ̄\       \
              /  {::::::ニハ_____乂__ノ   `'|       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
                 /    八:::ニ{..{-└―――`ー―_|__________}
            /丶 ./  }::ニ{..{ニ_::::::::::::::::::::::::::|      \
           / /⌒\ rく {..{ ̄\::::::::::::::::::::|         |
          / /「   \)|   ̄ ̄ | ::::::::::::::::::|    || |
            / ´ |、__つ\)\__/::::::::::::::::::::|    || |
         {___/       |::::::` ̄´:::::::::::::::::::::::::|    || |

直下

123:別陣営からの襲撃
456:なんか別のデカい奴見つけた
789:明確に思い至る


635以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:06:57.36TdHA2AqFo (1/1)




636 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 23:17:12.55pSKYrG0n0 (6/9)

6:デカいの見つけた

記憶を辿ろうとする私にアサシンの声が割り込んできます。

「マスター」
『何ですか? まさかバーサーカーが追ってきましたか?』
「いや、そうではないが。何かあるぞ」

何かある? 使い魔と視線を共有しますが何もありません。
校舎の奥に広がってる造成林の一部にしか見えませんが。

『何も見えませんが』
「……そうか」
『いえ、納得しないでください。何が見えているんですか?』
「見えているというよりも、偽装されてはいるようだが……」

ふむ、アサシンの野生の勘、という奴でしょうか。案外これは軽視できません。
少なくともここに何かがあるわけですが……、少なくともそれは偽装されてるわけです。
何かその偽装を解除する方法があればいいのですが……。

……いえ? よく考えてみれば、ここはすなわち偽装するほどのものがおかれている場所。それならば、もしかしなくても。

『アサシン? 周囲に何らかの気配がしたりしません?』


直下【拠点】-1

123:感じるよ
456:感じないよ
789:感じないし分かる方法思いついたよ


637以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:18:44.221EZcOIBs0 (1/1)




638 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 23:21:26.57pSKYrG0n0 (7/9)

1:いるよ

「いるな。近づいてきている気がする」
『気配遮断!!!』
「そうか!」

咄嗟に気配遮断させ、その場から退避させましたが……、果たして。


直下、果たして

123:またしても追われる身に
456:観測だけされちゃう
789:なんとか逃れる


639以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:23:22.37KQKzNFySo (1/2)

そい


640 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 23:27:34.74pSKYrG0n0 (8/9)

7:何とか逃れる

……しばらく付近を動かしましたが、とりあえず撒けたようです。
とりあえず、あの場所に何らかの陣営の拠点が存在することは確認できました。

昼の間に探ってみてもいいかもしれませんね。しかし、ランサー陣営の情報は手に入らず、ですか。仕方がありませんね。

【夜行動2ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
34:魔
56:騎
789:弓


641以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:27:54.63YK3cl86e0 (3/3)

ほい


642 ◆v.By3fESrTsY2021/06/21(月) 23:46:21.88pSKYrG0n0 (9/9)

3:コンマに愛されたキャスター

暗闇の中、ひんひんという押し殺したような泣き声が聞こえる。

「ひぃ~ん、やっぱりダメだったんですぅ~~~、私なんかが聖杯戦争に参加したからぁ~~~」
「ゴシュジン、シャアネエッテ」
「そうだそうだ、マスターが悪い」
「テメエ、マジデホントニ……」

僕はただ事実を言っただけだぜ、と嘯くキャスター。
その手からは新たな宝石がザラザラと零れ、傍らに人の形を模したそれがゆらりと立っている。

「だがな、合成獣。正直なところ、僕が単騎で勝ち残れる可能性はかなり低くなっただろ?」
「ソレハソウ」
「幸いなのはランサーやバーサーカーを直接僕が"視た"こと、あとはこの拠点がまだどの陣営にもバレてないってくらいだが」

傍に立つ巨大な翠石をうっとりと眺めながら、地面に丸まった馨を足先でつつく。

「そうなるとやっぱりどっかの陣営と組む必要があるんじゃあないか? 泣いてばかりいないでさあ」
「で、でも、私みたいなものと組んでくれる人なんて」
「そうだなあ、僕でも君みたいな獣臭いのといっしょにはいたくない。一応これでもステイツのモダンボーイなんでね」
「ぷええぇ……」

いけしゃあしゃあと正面から暴言を吐くキャスターに、うさぎが跳び蹴りを食らわせる。

「痛いじゃあないか! 暴力は野蛮だぜ!」
「オマエ、ホントニ」
「事実を突きつけてるだけだ。そして人間ってのはその事実と向き合って立ち向かうしかないのさ。神様の奇跡なんて当てにしてられるかよ」
「オマエモソウナノカ?」
「もちろん。僕は奇跡なんて大嫌いでね。限りなく低い可能性を引いた自覚はあるが、それを奇跡と呼ばれるなんて反吐が出る」

実際に唾を吐きながら、キャスターは静かに馨を支え起こす。

「僕なんかを呼んでおいて、願いもないなんてほざいて、このまま消滅なんてのはごめんだ。マスター、とにかく動け」
「うっ、うっ、うっ、でもぉ」
「デモもストもなしだ。とりあえずこれまでに知った陣営で接触しても騙せそうなバカを探そう、合成獣、リストを寄越せ」
「ワタシタチ、ホトンドノジンエイトテキタイシテンダケドナ?」


直下、キャスター陣営接触対象

1234:弓
56789:暗


643以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:47:26.67KQKzNFySo (2/2)

きてくれ


644以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/21(月) 23:54:45.68TlCHuaDPO (1/1)

かつてねこを推しまくった>>1ならここから同盟締結まで持っていってくれるはず


645 ◆v.By3fESrTsY2021/06/22(火) 00:05:08.23bsaBQ6e+0 (1/1)

7:アサシン陣営へ接触

うさぎから渡された情報をペラペラと確認し、次の瞬間地面に叩きつけた。

「本当に僕ら、大体の陣営と喧嘩してるじゃあないか!!!」
「でもそれ、キャスターが妥協したら解決したところもあるんじゃ……」
「妥協なんてするくらいなら舌を噛んで死ぬね、僕はここに作るために来てるんだから」

しれっと自分への批判を受け流し、キャスターは腕を組む。

「さて、どうしたもんかなあ。使い魔の観測する限りセイバーやライダーはどうも組む気はなさそうだ」
「ランサーとバーサーカーは敵対しちゃったし……」
「残るのはアサシンとアーチャー。どっちもあまり情報は無いが……」

うん、と頷きキャスターは指を鳴らす。

「なら、おそらく最初に僕の使い魔を見た彼女に会いに行こう。あの反応、おそらくマスターだろうしな」
「エ、ソンナンデイイノカヨ」
「もちろん、使い魔を解してだ。マスター、流石に彼女の名前くらいは知っているな? ラテン系の美人だったし、あの美貌なら有名だろ」
「え、えっと……、し、しら」
「よし知ってる! 知ってるな! 明日死に物狂いで探せよ! 僕はここで使い魔作ってるから」

馨の返事を待つことなく、それだけを一方的に宣言し、キャスターはくるりと背を向けた。
ぴえええぇ、という嘆きの声が低い天井にこだましていた。


【明日以降、キャスター陣営が接触してきます】


【というわけで今夜はここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく水曜日の同じくらいに】


646以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/22(火) 00:05:43.569fRWcIO1o (1/1)

おつ


647以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします2021/06/22(火) 02:56:21.423nCoybOM0 (1/1)

VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな


648 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 22:38:59.11lnitI6IU0 (1/8)

【22:45くらいから再開します】


649 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 22:46:24.39lnitI6IU0 (2/8)

【再開】

【四日目・昼】

中々激動の夜でした。
といってもこちらには悪い札ばかり回ってきているわけで、このままではブタで負け。
今夜はランサーとの戦闘もありますし、この日中の自由時間は行動をしっかり考えないと。

少なくとも昨日分かっているのは、以下の通り。

・土塊七瀬はおそらくマスターである
・ランサーのマスターは包帯を巻いた生徒である
・バーサーカーのマスターは金髪の生徒である
・隠匿された何らかの建造物が存在する

先二つは比較的容易に接触ができると考えます。
後二つは、……金髪の学生は私含めそれなりにいますし、隠匿された謎の建造物も迂闊な接触は危険でしょう。
さて、どう動くべきでしょうか。



直下、何をしますか? 【四日目・昼】

1:コミュ (対象:アサシン)
2:情報収集
3:土塊七瀬に接触
4:ランサーのマスター捜索
5:バーサーカーのマスター捜索
6:隠された建造物の調査
7:生徒会へ向かう
8:どこか特定の場所(自由記述)へ向かう
9:自由安価


650以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 22:47:44.73E5QKMuyMo (1/1)

3


651 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 22:52:38.31lnitI6IU0 (3/8)

3:土塊七瀬に接触

七瀬さんに接触してみましょうか。彼女があの場にいるということはマスターである可能性は高い。
今のところマスターが分かっていないのは、セイバー、アーチャー、ライダー、キャスター。
もしセイバーかライダーなら日中の不戦を持ち出せばいいのですし、それ以外の陣営なら上手く協力を取り付けることができるかもしれません。

「アサシン、念のため同行をお願いしますね」
『最初からその気だったぞ』

それなら結構。彼女は美化委員ですし、放課後の委員会活動を考えれば自ずといる場所は絞られるはずです。
見つけ次第その話をぶち込んで今度こそ口を割らせて見せましょう。


直下、発見したか

123:発見できず
456789:発見


652以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 22:52:58.10itGrH6uuo (1/1)




653以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 22:56:19.84PY01Ua3lo (1/2)

ふっふっふ…


654 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 22:57:36.71lnitI6IU0 (4/8)

【何か今回特殊が出る確率高い気がしますね?】

0:特殊判定

                    / ̄` ̄ ̄\
                    / ./-=ニニニ-_ \
                      /  / ̄ |   |  ヽ
                  | | |\ |   | / |   |
                  | | lィぅxハ /ぅ=x |   |
                     八 、〈 Vツ   Vツ 〉 /|
                   ∧ ヽ>  '   ∠/./ .|
                   | _ -ニ-_:. `__´ ィ ム'
                _ -ニニ◎ニニ_'   ノ }、_|  \
            _ -ニニニ◎>ォ◎ニ_>く_/|:::::ト _   \
        _ -ニニニニニ◎/  ´'うニニ-_:} /::::::|  ∨   |
       -ニニニニニ(::::)/\__/ニニニ>V:::::::::|    V |
        -ニニニ>''"   ノニニニニ-/::|:::::|::::::::::|     ∨|
        / >''"     <ニニニ-:::::/:::::|:::::|::::::::::|    ∨!
     /ー ´    <ニニニ‐ {:::::::::八:::::|:::::|::::::::∧      V
     \_ < -ニニ- / /  V:::::::::::\|ヽ:|::::::/ `、    ∨
                / /   }:::::::::::::::::::::::::::::::|   \_   _}
                  / /   /:::::::::::::::::::::::::::::::::.  /⌒ ´/ヽ
              | |  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ/     / |
              | | ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     /   \
              | l 〔二二二二二二二二/   /  |    |
              | ノ//|////|////ハ'//,/\_/   |    |
             /////'////|//// ̄   ノ/ハ   /   |
           //////'/////|/c(_/ / / //|///|\/     /
             ///////'//////|///ゝ'ゝ'ゝイ/ |///|/ハ   /

直下

123:出会えないうえに日没と同時にランサーが来る
456:いたのはいたがなんか妙な気配がする
789:キャスター陣営とダブル接触


655以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 22:58:00.253uYVeuiFo (1/2)

うほ


656 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 23:21:31.82lnitI6IU0 (5/8)

5:いたのはいたんだけど

いくつかの候補を辿り、ようやく発見しました。
備品倉庫になっている空き教室、掃除道具もいくつか収められていますから彼女がいるにはふさわしく、加えていい隠れ場所です。

扉に手をかけようとした瞬間、ゾワリと背中に悪寒が走りました。隠し持った頭骨もカタカタと音を立てています。
よく考えれば、この戦争のさなか、休戦の日中と言えど周囲にサーヴァントを置かないという選択肢はない。
つまり、この悪寒はおそらく七瀬さんのサーヴァントのもの。咄嗟にアサシンへ念話を飛ばします。

『アサシン、周囲に気配は感じますか?』
『おそらく殺気ではないぞ』
『? なら、なんだというのです?』
『うーん……』

わりとすっぱり話すアサシンが悩んでいます。ですが今は日中ですし、アサシンが殺気でないというのならそうなのでしょう。
大方侵入者を警戒しているだけと見ました。ならばこのチャンスを逃すのはもったいない。扉を開きます。

「七瀬さん! リュコ・コンティノアールです! 先日の件」
「……あー、最悪のタイミングで来たね」
「は?」

私の顔を見ると同時に七瀬さんが眉を顰めます。いえ、これは拒絶というより……、同情?
直後、背中に先ほどの悪寒が、さっきより明確に質量すら感じさせて……。いえ、違います、背後に、何かが。

                   ,  ―- 、, --
                , <         `ヽ、
              /   , <::::::::::::::`:ヽ   ヘ
                 /   /:::::::::, ====::::::::\ ヘ
             ,'   ./::> ´       `ヽ:::ヘ ハ
             i    レ´           i  ヽ.} i }                  「ドッチャクソタイプですわ!!! 貴女!!!」
                .|  ヘ. {  、 ト、 ト、{ ト, i ,イ  } , }  } |
             | .λヘヘハ从ササ- ヾリレ'ナフサリ ノ !
               丿  .トヾゞ,ィ伝心、   ィ伝心 彡'  |
           {ゝ-くノ  .ノ .ハ  乂;;タ       乂;;タ. ∧  乂_ノ!
         ゝ≠ 〉-イ  .}       ,     / ヘ`´ メ<
         / / `7   ハ              ∧ ヘ¨ \. ヽ、
        {/ ,イ / {  ∧ ゝ、   ゝ ̄ ア  .ノ .ト、 ハ  ヽヘハ
        У レ{ { トゝ、ヽ ナ __i> 、     イ  ノノ)}∧ }リ ツ
          `ゝトヘ、ト(ヽトゝ| ̄廴rt≧.≦rhつ从ノ }ノ )ノ
                   rヒx__,=.L___L=.L イ
         ___    , <ヽ`ー{  {  } Yノ}- 、  __
     ⊂ニ孑  ,´><        |  λ j  |    > カ-ュsz___
     ヽ{ }乙カつi        イ    ノ  ト、  __ is‐‐t-カT⌒ゞ
       {  { ' |乙カ个z、   / {        | ハ乙  { } | ノ |   ノ



657以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 23:22:44.373uYVeuiFo (2/2)

ええ…


658 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 23:28:25.64lnitI6IU0 (6/8)

突然現れた女性が私を抱きしめてきます。攻撃かと思いましたがこれは違います。なんというか、絞めるというよりは、抱き着かれているような……。
いや、うなじのあたりをめちゃくちゃ深く嗅がれて、いや、な、舐めてませんかコレ!? あ、手が変な場所に……!?

「顔は百点! 所作も百点! 加えてその気丈そうな中にどこか臆病さも備えた可愛らしさは五億点! もう私が手に入れるために生まれたような女性ですわね!!!」
「え、な、何ですかコレ!? あ、ダメ、そんなとこを触ろうと、メッチャ力強い!?」
「う、うへへ、私これでもローマ一の将ですので並の女性で外せるとは思わないことですわね。それにしてもその物言いもまた王妃を彷彿とさせて」
「ちょっと待ってください!? 完璧に現代の倫理規範に照らし合わせてダメな人では!? いえ、人の性的嗜好は人それぞれですが! 私はあくまでもヘテロで」
「安心してください、私はレズビアン寄りのバイセクシャルですわ!」

何処に安心する要素がありますかそれ!? そもそも、性的嗜好以前に同意のない行為は、うわ、息遣いが本気です!

「ローマでは略奪愛など常識なので!!! いえ、むしろいっぺん私のものになってから寝取られていただくのが最高なのですけれど! ぐへへ!」
「倒錯しすぎじゃありませんか!? 本当に引きはがせないのですけど!? 七瀬さん!? 助けてください!」

私のもう恥も外聞もない悲鳴に、そこまで頭を抱えていた七瀬さんがやにわに立ち上がり。

「やっぱアンタ王妃もそういう目で見てたんじゃないの、アーチャー」
「だってあんな魅力的な女性がいるのがいけないんですわ! でも皇帝の后なのであれは疑似的な寝取りとも解釈できますわね!」
「問答無用!」

抱き着いてきた女性、アーチャーの頭に拳骨を食らわせたのでした。



【アーチャーのステータスを公開します……】


┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???             【属性】:秩序・中庸
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━━━━━┻━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋】:C       【耐】:C        【敏】:C       【魔】:D       【運】:E         【宝】:B+
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

     、                        __   x‐=‐ 、
= 、   |∧                      /     `´        \
\  \.|ニハ                     /    . ─── 、\   ヽ
  \_ヽ二|                / / /: : : : : : : : : : : : : : ',    ヽ
      ̄∨ヽ             / //: : > ´ ̄ ̄ ` <: |     ハ
       ∨//〇 .             |: : :/             |     |
          ∨─、/ > .       |   |/   Ⅳ  | /l/ ∠∨|     / |
         ',   ` <///>    |   |、 ヽ\{ 、\ lV 才´  _  |   / 八
          ',      ` <///>|  ∧ ヽ{ __` ヽ{   rf爪_)ヽ|/ソ   \_ ノ
           ',           ` <∨  ミ 〃んハ      辷 ソ  |  |  |   \イ
            ',              ゝ三   辷ソ  |          l  ゝ─イ   `ヽ
             ',            .人  |∧       l          |∧ ヽ/    `ヽ\
              ',        .ゝ二 // ∧         __    /  \ ヽ   |  |/
               ',           / ゝ‐イ   、      ̄      イ    } /  | | ∧/
                ',       / /   .|     > .       / |    リ | /从|
                 ',        |  | |  .|/ | |  |  |≧  イ=、f ̄|、|/从//
                  ',.       \{∨ヽ/\/ヽ从/f ̄fヽ-| |  | ./
.                ',      マヽ |\|\∧∧∧ .〉イ7─/⌒|二二l__
              ',       \\ |  | | | |/ /  /  .|       ,ィ丶__r=r─r 、
               ',   |> 、\ヽ> ´ ̄/  .| ./   /_r─、_ /   |    ___/
               ',   ',    ̄ .|:.:.:.:.:.:/   |/   / |   ./ . -‐=ニ三三三ヘ
                ',   >───|:.:.:.:/   /   ./|_.-=ニ三三三三三三三三|
                 ', /.三三三 .|:.:./           / |三三三三三三三三ニ=‐"|
                  \/ ̄ `ヽ.|:/ _  r─‐、/  .|三三三/l ̄`ヽ>"     .|
              r=/     /0ゝ'.:.:.:/>'.∧三|__/〇三/. : .|   |        \ !
              |/     /. : 7´ゝ∨.:.:.:.:.:.:.:.∧/   /`ー'. : . : .:|  .|        \
                /       /. : /   .∧.:.:.:.:.:.:.:.:.∧  ./. : . : . : . : ∧ .|          |
              /    /   /. : /   ./::∧.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ |. : . : . : . : . : .\|         |

AA:ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア (テイルズ・オブ・ジ・アビス)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【クラススキル】

 ◆対魔力:E
 魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。

 ◆単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。


【以下、詳細不明……】


659 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 23:37:15.25lnitI6IU0 (7/8)

拳骨の一撃でようやく落ち着いたアーチャー。そのまま問答無用に七瀬さんに正座させられ、大人しく従っています。
しかし、未だに私にねっとりした視線を送ってきます。……これは冗談抜きで危ないのかもしれません。

「アーチャーが迷惑かけたわね」
「ええ、まったく」

こればかりは一切の遠慮がいらないのが喜ばしいことですね。

「昨日、最初にアンタが来た時から騒ぎ出してね……。流石にまずいと思ったからその場は逃げたんだけど」
「ああ、昨日のはそういう……」
「でもまあ、正面から来られるとは思わなかったから油断してた。本当にゴメン」
「ええ、私も警告されてたのに従わなかったのが悪いのでお相子ということで」
「落ち込んだ顔も可愛い! 私の前で寝取られてほしい! 私は縛られておきますので!」

もう一発の拳固が飛び、七瀬さんが話を仕切り直します。

「プライベートだけだから、戦争になればマシなんだけどね……。で、わざわざ私に話しかけてきたってことは」
「ええ、知っていると思いますが私も聖杯戦争の参加者です」
「……でしょうね。で、何の用? といっても、思いつくのは情報の交換か、それとも何らかの協力体制を組みたいかってとこでしょうけど」

ええ、そうですね。とりあえず、現在の状況的に敵に回すべきではないでしょうし……。


23:40から直下、土塊とのコミュ内容

1:情報交換(出せる情報を併記)
2:同盟の申し込み
3:自由安価


660以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 23:45:10.32PY01Ua3lo (2/2)

1


661以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 23:47:26.674O5opyUxO (1/2)

2


662 ◆v.By3fESrTsY2021/06/23(水) 23:54:03.55lnitI6IU0 (8/8)

1:情報交換

ただ、味方と認識するのも……。

「うぅ……、正座、私の文化にはないものですのに……、マスターのいけず……、こんな好みの女性を前に……、うぅ……」
「喜んでるのは分かってるから少し黙ってて」
「うぅ……、放置プレイ……、これはこれでまた、キツさが徐々に快感に……」
「生きてるだけで幸せそうですね……」

このドロッとした粘性の視線を受け続けるというのは厳しいものが……。

「とりあえず情報を交換しておきたいのですが、色々と相談したいこともありますし」
「分かった、私たちもまだ今んとこ全陣営の情報が分かってるわけじゃないし」
「感謝します。ではこちらから出せる情報ですが……」


23:55から直下、どの情報を出すか。複数選択可能

1:剣騎同盟
2:宝石を軸にした謎の使い魔
3:バーサーカーの情報
4:ランサーの情報
5:ライダーの情報
6:セイバーの情報
7:アサシンの情報
8:隠匿された何か
9:自由安価
10:上記全部


663以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/23(水) 23:58:43.504O5opyUxO (2/2)

12356


664 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 00:01:18.64Vy5pslDc0 (1/11)

>>663

【というわけでちょっと早いですが今夜はここまで。お疲れさまでした】

【次回は明日の同じくらいにやりますね、多分。もしかしたらアーチャーとかランサーとかの真名当てするかもしれません】


665以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 16:39:40.33qykGnOQco (1/1)




666以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 18:12:25.371i0EkuTgo (1/1)


ランサーとアーチャーの真名当てなー
ランサーはケルト出身でゲッシュ結べる立場、あとはゲイボルグ使い(こっちはメタ情報だけど)
アーチャーはローマ系で女癖が悪い(TS鯖っぽい?)


667 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 22:32:42.18Vy5pslDc0 (2/11)

【22:45ごろから再開しますね】


668 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 22:47:23.62Vy5pslDc0 (3/11)

【再開】

とりあえず、アサシンを除くサーヴァントの情報は出しておきましょう。
ほとんどステータス程度しか分かっていませんし、こちらの不利になることはないはずです。

「ふうん、セイバーとライダー、バーサーカーの情報ねえ」
「あとは特筆すべきこととして、セイバーとライダーは同盟状態にあります」

これは相手の譲歩を引き出すために必要な情報でしょう。

「加えて、どうやら宝石を主体とした使い魔が行動しているらしいという情報を確認しています」
「なるほど、そっちの出せる情報はそれだけってことね」
「……ええ、何かお気に召すものはありましたか?」


直下、アーチャー陣営反応【多数開帳】+1

123:大体は知ってたわ
456:剣騎同盟に反応
789:情報提供に感謝


669以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 22:50:29.38xnFapwxUO (1/1)




670 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 22:59:14.21Vy5pslDc0 (4/11)

9:普通に感謝

ぶすっと私を睨みつけ、七瀬さんは頷きました。

「正直助かった、これだけの情報は私たちだけじゃムリ」
「……それなら良かったです」

ほっとしました。ここで知っているとでも言われたらこっちは情報を開示しただけの間抜けになります。

「もちろん、これだけの話をしてもらったからには返させてもらう」
「案外しっかりしているんですね」
「タダより高いものはないから。一応こっちも出せる情報は出すけど、何か知りたいことはある?」
「そうですね……」

この状況なら多少吹っ掛けても大丈夫でしょう。ただ、問題は相手がその情報を持っているか、ですね。


23:00から直下、聞いておきたい情報

1:ランサーに関して
2:謎の使い魔に関して
3:自由安価


671 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 22:59:58.93Vy5pslDc0 (5/11)

【追記:確実に聞いておきたい情報なので、コンマ次第では追加情報も発生します】


672以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:03:53.78SRAHpK53o (1/1)

1


673 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:06:38.26Vy5pslDc0 (6/11)

1:ランサーに関して

これだけは聞いておきたい、という情報はやはり一つ。
……わざわざ聞くというのは何かしらの情報を与えることになりかねませんが。

「ランサーについての情報を持っていませんか?」
「ランサー? そうね……」


直下、ランサーに関しての情報【情報開示】+1

123:そんなに持ってないな
456:スキルくらいは掴んでいる
789:宝具名までしっかりと


674以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:07:47.04NnEtmTGYo (1/1)

へい


675 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:21:09.27Vy5pslDc0 (7/11)

5:スキルくらいはつかんでる

七瀬さんが正座したアーチャーに目をやります。……そっちに振るんですか?

「そうですわね、昨夜の戦闘、私も直前に気付いたので正確には分かりかねますが……」
「正確じゃなくてもいいわよ」
「では私の憶測も挟みますが、ご了承を。まず、ランサーの攻撃は基本的に影を用いていました」

……公私を分ける、という七瀬さんの言葉は嘘ではなかったようですね。
先ほどまでの変質的な態度はどこへやら、アーチャーは冷静な戦士の顔になってつらつらと説明してくれます。

「あの影はおそらく、霊装の一種かと考えます。宝具までは把握できませんでしたが、攻撃痕に残る魔力を見る限り強い呪術を纏わせていたのでしょう」

 ◆『死棘の影(???)』
  ???を模した「影」。分裂も可能。
  武器としても使える、呪術によって自動で報復を為す魔術礼装。

「なるほど、呪術を乗せた影の槍、ということですね?」
「ええ、加えてアレは私の知る大系にある術ではありませんでしたわ。魔術師ではないので精査はしかねますが、もう少し原始的な……」
「私はドルイド系の呪術じゃないかと思ってる。その中でも特に報復、つまりは相手の攻撃に反応した感応的な呪術だと」

ドルイド系、ということはケルト人に関連しているということでしょうか。となるとランサーの出自は……。



676 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:33:50.85Vy5pslDc0 (8/11)

「ケルト神話に関連するサーヴァントでしょうか?」
「私も同じ結論に達しています。それに加え、私が見た限り、ランサーの攻撃……、戦闘の癖とでも呼ぶべきものですが、相手に対応して変化していると感じましたわ」
「柔軟に戦闘パターンを変えられると?」

私の言葉にアーチャーは少し悩んでから首を振ります。

「それ以上のものかと。おそらくランサーは、相手の持つスキル等を見透かしていると考えます」
「……! こっちの出す手が分かるということでしょうか」
「いえ、そういった未来視、予知の類ではなく、相手のスキルを見たうえで、汎用的なスキルを選び、即興的に自分のものにしているのでしょう」

……! それは、見切りの可能なスキルに対し、それを無効化するスキルを得られる、ということ。
おそらく以前の戦いにおいても、アサシンの持つ獣の因子に対応したスキルを得て戦っていたのでしょう。
つまりは相手のスキルに対応して、相性のいいスキルを選べるということではないですか!


 ◆魔除けの智慧:A+
  ???と渡り合うための知恵。
  相手の能力を見抜き、英雄独自のものを除く多くのスキルをB~Aランクの習熟度で使い分ける能力。


「もっとも、それを即座に選び取れる戦闘センス、経験、勘が必要なわけですし、そのスキルこそがランサーの強力さを物語るわけでもありますわね」

現状、ランサーの脅威としては、攻撃に対する自動防衛に加え、相手側が必ず有利なスキル構成で挑んでくるということにあるわけですか。
……ならば、それに対応するには。かなり選択肢は限られますし、その選択肢も厳しいものになってくる。要するに。

「応報の呪いを突破し、スキルや宝具に頼らない純粋なフィジカルが求められる、ということでしょうね」
「ええ、それが1つ。もう1つは個人のスキルではなく戦場や戦闘法を変えることで有利な状況に追い込むことですが」
「それだけの戦闘センスを持つ相手ならどんな状況でも対応しかねないでしょうね」

七瀬さんの言う通り。特にアサシンにそんな芸当ができるとは思いません。……そうなれば、今夜の戦闘は。

『俺が純粋に殴り勝てばいいということだな』

……そういうことに、なってしまうのですね?
ため息が出ます。まったくもって、勝てる可能性が低い綱渡りばかりを続けているような気がしてなりません。

「あとはせめて宝具さえ分かればいいのですが」
「それに関しては申し訳ありませんわ。確認は取れていませんの。せめて真名でも分かれば参考になるかもしれませんが」

ランサーの真名……。おそらくはケルト神話に関係するサーヴァントであり、呪術を始めとして戦闘センスに秀でている女性の英霊。いったい、なんでしょうか……?


↓3まで、ランサーの真名判定。 23:38まで


677以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:36:24.53LIEAWU0eo (1/1)

モリガン


678 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:38:53.48Vy5pslDc0 (9/11)

【ここまで】


679 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:43:30.72Vy5pslDc0 (10/11)

【正解者なし】

……ううむ、あまり他の魔術体系には詳しくないんですよね。
私の魔術体系は唯一無二なので、要するに魔術全般に詳しくないということになるわけですが。

「……じゅるり」
「変態的な事を考えているのは分かったから正座に戻りなさい」
「ひ、酷いですわ! 事実ですけれども!」

七瀬さんの言葉に粛々と正座に戻るアーチャー。
とりあえず確認したかったランサーの情報は得られました。これだけでも十分なのでしょうけど……。


直下、コミュ継続するか

12:これにて打ち止め
34:宝石の使い魔に関して
56:剣騎同盟に関して
789:どっちもの話


680以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:44:45.21h4sh7l3No (1/1)

頼んだ


681以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:44:49.25Gx4TYW7wO (1/1)

ぬん


682 ◆v.By3fESrTsY2021/06/24(木) 23:56:06.10Vy5pslDc0 (11/11)

1:これにて!

……とりあえず、これ以上この場にいては本気で貞操の危機を感じるのでここで退散しましょう。

「ありがとうございました、それではまた、夜に」
「……ん、夜に」

アーチャーに背を見せない様にしつつ部屋を出ます。扉を閉めようとした私に七瀬さんが声をかけてきました。

「コンティノアール、基本的に私は昼間ここか、生徒会室にいるから」
「……え?」
「鈍いですわね、そういうところも魅力、あばたもえくぼ、マスターはつまり、何か話すことがあればいつでも訪ねろと言って」
「アーチャー」
「はいはい、お口チャックしますわ。私も歓迎しますので、いつでもお出でください、……ええ、それはもうくんずほぐれつぬっちょぬっちょに」

扉を即座に閉めました。教室のガラス越しに手をひらひらと振ってくれる七瀬さん。なんとなく私も手を振り返し、廊下を進みます。

『よかったな、マスター』
「何がよかったというんですか?」
『む? よくないのか?』
「……ホントに話が?み合いませんよね」

……七瀬さんは聖杯戦争における敵であり、いつかは戦う存在。……でも、なんだか少しだけ、嬉しくなってしまいました。


【アーチャー陣営との関係が良好になりました】

【昼行動時、アーチャー陣営と確実にコミュニケーションを取れるようになりました】

【昼行動を終了します……】



直下、他陣営行動

12:剣
34:騎
56:狂
7:槍
89:魔


683以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/24(木) 23:59:29.392fn8oS6Mo (1/1)




684 ◆v.By3fESrTsY2021/06/25(金) 00:02:22.16u/FFUnxp0 (1/1)

9:魔

【というわけで今夜はここまで。お疲れさまでした】

【次回、キャスター陣営との接触。おそらく日曜日の同じくらいになるかと思います】


685以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/25(金) 01:34:28.37wXzvzXH5o (1/1)


ようやく有効的な陣営ができた


686 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 22:40:51.68kFikIgt60 (1/6)

【22:45くらいから再開しますね】


687以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/27(日) 22:41:46.14M69nPkvLo (1/1)

yes


688 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 22:45:23.84kFikIgt60 (2/6)

【再開】

七瀬さんの元を去り、そろそろ自室で今夜の準備を始めようかと考えていた時。

『マスター、誰かが追ってきている』

飛んできたのはアサシンからの警告。まったくもって、今日はそういう日の様です。

『同じクラスの方々や先生ではなくて?』
『いや、違う』
『ふむ、ならばおそらく敵ですね。私には声をかけてくれる友人などいませんし』
『そうか、ならば振り向いてやれ』
『は?』

何故追手に振り向く必要が? 一瞬思考の隙間に落ちた私へ、背後からぽてぽてと近づく音が聞こえ。

「や、やーっ!」

私の袖をむんずと掴む兎耳の女学生。それなりの力なので若干の強化をかけて抵抗します。
私を引きずれないことに気が付いたのか、女学生は全身を小動物のように振るわせて。

「すいません……、すいません……、私なんかがぁ……」

突然泣き始めたのでした。……とりあえず、人に見られて変な噂が立つ前に人気のない場所へ移動しましょうか。


直下、兎耳娘を知っているか。5以上で知っている


689 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 23:00:19.12kFikIgt60 (3/6)

【15分経過なので自動進行】


690以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/27(日) 23:02:21.52xbZLDgdAo (1/1)

おっと見逃してた


691 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 23:17:10.18kFikIgt60 (4/6)

2:知らない

校舎裏にとりあえず引っ張っていき、べそべそ泣く兎耳の女学生をなだめています。

「何で泣いているんですか、まずそこが分からなければどうしようもないんですよ」
「ぷぇ、ぷぇ、……それはぁ、あなたを攫って来いって言われてたのに失敗しちゃったからぁ」
「……何故、私を攫おうと?」

物騒な言葉ですが、こんな人間を刺客に選ぶ相手が本気であった可能性は低いでしょう。
なら、その理由を尋ねるべきではないか、そう判断した私の背後で。

「ヌッ!」
「チッ!」

アサシンが突如出現した影の一撃を斥けました。影は器用に飛び跳ねると赤い目で私たちをじっと見つめます。
大まかに人の形を模したそれのことは私もよく知っています。この学園において魔術の実験動物として世代を重ねた人工生命体。


【加工生体】
魔術的な実験や、儀式の生け贄にするために作られた人工生命。
人であることを維持できる範囲でかなり広範に手を加えられている。
無茶な扱いをしても壊れず、少ない食料でも長期間生存でき、広域な魔術に適性を示す。


学生は便宜的に"うさぎ"と呼んでいるその異形。これを飼いならしているということは。

「"いきもの係"なんですね、貴女は」
「はいぃ……、毛野原馨と申しますぅ……」

"いきもの係"、この合成生物を世話するために任命される係であり、一般的には完璧な汚れ仕事。
要するに、嫌われ者、鼻つまみ者、もしくは、"価値のない役立たず"に押し付けられる仕事です。
私のそんな考えを察したのか、毛野原はうゆうゆと愚図り出し、逆にうさぎは赤い目を閉じため息を吐きました。

「アノキシュウニキヅクッテコトハ、ヤッパアンタマスターカヨ」
「……! 驚きましたね」
「ウサギガコンナニシャベルコトニ、カ? マアナ、ソコノゴジュシンガアンマリニモアンマリナモンデ、ナ」
「む、マスター、これはアレか? 三ツ口の女の例えか?」

違うのですけれど、話がややこしくなるので無視します。どうやら敵意はないようで、アサシンも構えを解きました。

「……それで? "いきもの係"とそのペットが何の御用ですか?」
「ワカッテンダロ?」
「おそらくは。しかし、そちらの口から聞いておきたい」
「キャスターに協力してくださぁぃ」

……キャスター。やはり、彼女たちもマスター。しかし、協力とは?

「ハァ……、マァ、ツイテコイヨ。キャスターガマッテル」

呆れたように私たちに背を向け、うさぎは進んでゆきます。罠かとは思いましたがアサシンに目をやると軽く首を振ります。
……私にしがみついて泣いている毛野原をこのまま放っておくのも厄介ですしね。


692以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/27(日) 23:22:27.58oUKPrLYU0 (1/1)

>>1「ケモじゃないと○けない」


693 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 23:29:42.89kFikIgt60 (5/6)

うさぎに先行されて進んだのは、学内にぽっかりと空いた穴。
隠れるように空けられたそれは、どうやら学園中に張り巡らされているようで。

「……うさぎ、これはあなたが?」
「イイヤ、ゴシュジンダ」
「貴女が?」
「はいぃ……、私、アナウサギの因子があるので……、癖で……」


◆無秩序なトンネル
 時間を余しているときに手持ち部沙汰な彼女は、たびたび学園内の土のところどころに穴を掘り道を作っている。
 いくらかは他の学生たちにも知られて抜け道や近道として使われている。
 彼女もある程度は場所や経路を憶えているが、目的を以って作ったわけではないし崩れることもあるのですべてを把握はできていない。


……そういえば、小耳に挟んだことがありますね。学園内には謎の抜け道がいくつかある、とか。
それがこの兎耳の少女によるもの、というわけですか。なるほど。

「ソラ、ツイタゾ」

うさぎの先導でトンネルを抜けた場所は、獣特有の独特の匂いが充満していて。
そしてその匂いに似つかわしくないほど、緑色の煌きで溢れんばかりに輝いていました。この輝き、どこかで覚えがあります。

「飼育小屋ですね、そこを魔術で拡充しているというわけですか。……この光は」
「エメラルドだよ、レディ」

私の疑問に答えたのは、緑色に輝くその中心で脚を組んで座る男。アサシンが警戒したのかスッと構えを取ります。

「……キャスター、ですね?」
「ようこそ! この僕のギャラリーへ! この輝き、購入する気はあるかい?」


【キャスターのステータスを公開します……】


┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:キャスター
┣━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???          【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━┻━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:E      【耐久】:C     【敏捷】:E      【魔力】:C+      【幸運】:B     【宝具】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                            /{_,、     _
            ト、        -''゙´:.:.:.:.:.:`ー--''゙´:.<_
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    ∨ /:./:.:.:.:.:.:.: ゚。:.:.:.:. /       }:.:/ ‘,:.:.:.:.:.:.:.:.__:.:.:.:.:.:/
      V: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゚。 /       |:/     、:.:.:.:.:./  ヽ.:.: }
     V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚。__        _ -―‐ `ヽ:{ ん} /:.:.{
      丶.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ゚。_≧‐- `¨¨,r= t::ッア   }:! ン/:.:.:./
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          ,:.:.:.:.:.:.:.: /‘,   '              f゙´}} }}:.{
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       /:.:.:.:.:.:.: /     ‘, ゝ‐-ァ         イ  0 0:.|
.      /:.:.:.:.:.:.:.:/     ゚。  、_   -‐'           |:.: |
     {:.:.:.:.:.:.: ∧       ‘,  こ    /      .L:. ゚。
      乂:.:.:.:.: ′゚。      ゚。               x≪}:.:‘,
       ≧o。、:.:. 丶    ト、ー―<        x≪ニニ}:.ト、‘,
             ヽ:.:.:.: }     }=≧o。 __  =≦ニニニニ{:リ ヽ}
          /:. /    ,/二 _ニ{{ニニ_ニニニニニ}、
           //__ イ{ニニ|  |=}}ニ |  !|ニニニニ>'=≧o。、
     ニニニ/{ニニニニニハ二 |_| {{ニ=|  !|二二 >'´二二ニニ≧o。
     ニニハ:.:゚。ニニニニニヽニニニ}}ニ└‐┘≫'゙´ニニニニニニニニニ≧=‐-
     ニニニ゚。:.∨二二二二 ≧=‐----‐=≦二二二二ニニニニニニニニニニ

 代理AA:花京院典明(ジョジョの奇妙な冒険/3部)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫



694 ◆v.By3fESrTsY2021/06/27(日) 23:48:05.30kFikIgt60 (6/6)

……ステータスとしては魔術師のクラス相応。おそらくアサシンの敵ではありません。
となれば警戒すべきは宝具、あるいはスキル。このエメラルド、私の記憶する限りでは。

「あなたが生徒会室にいた使い魔の主だったのですね?」
「うん、そうだとも」
「否定しないのですか?」
「もちろん、アレは僕の作品だからな。作ったものを匿名で見せるなんてのはナンセンスだ」

堂々と言い切るキャスター。これは下手をすれば相手のペースに呑まれてしまいますね。とっとと確信に移りましょう。

「それで? わざわざ私たちをここへ呼んだ理由は?」
「ああ、単刀直入に言おう。同盟を組まないか?」
「……ほう?」

同盟、協力関係に付こうということでしょうか。
渡りに船ですがこのキャスター、こんな場面です、何を隠しているか分かったモノではありません。

「何故私たちと同盟を結ぼうと?」
「正直な話をしていいか? 誰でもいいんだよ、別に」
「俺が言うセリフではないが、それはいいのか?」

まったく。悪びれもせずにキャスターは手をふらふらと振り。

「僕は卑怯なことが嫌いでね。バーサーカーとは決裂したし、ランサーとは馬が合わない。セイバーとライダーの話は知っている」
「消去法で私たちに?」
「そういうことだ、一応僕の作品を見てくれたわけでもあるし、とっかかりとしては十分」
「同盟するメリットはあるのですか?」

あちら側から申し出るということはおそらく切羽詰まった状況。ただ守られるための同盟ならば受ける必要はありません。

「メリットか、それならある。マスター、アレを持ってこい」
「はいぃ!」

完璧に主従逆転した関係を垣間見せられつつ、毛野原は両手いっぱいにそれを持って来ました。
緑色に輝く大粒のそれは、こちらから見ればまごうことなき魔力の塊でもあります。

「これは……! エメラルド……!」
「そう、使い魔の核によし、エメラルドの持つ心身の強化や肉体の癒しで戦闘にも役立つと保証するぜ」
「……これを私たちに供給すると? しかし、それではそちらの資産が目減りするのでは?」
「そこは安心してくれよ。このエメラルドはさっきも言った通り」

キャスターの袖からじゃらりと新しいエメラルドがこぼれ落ちます。

「僕が作ったもんだから」


【キャスターのスキルを公開します……】

  ◆大量生産:C
  道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
  その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。


  ◆精霊の加護:EX
  精霊からの祝福により、危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
  高位の鉱石には精霊が宿り、それ単体で数々の魔術を記録した刻印の如く振舞うというが
  フェイカーの技術は、純粋な科学によって精霊種を生み出すというありえない領域にまで至っている。


695 ◆v.By3fESrTsY2021/06/28(月) 00:01:07.34f7NC7R150 (1/2)

……!? 宝石を、それも魔術に使用できるほどの高純度のモノを大量生産できる、と!?

「まあ、これがバーサーカーと揉める原因になったわけだがね。さて、どうだろう? 十分なメリットだと考えるが?」
「……確かに、これの供給を得ることができるなら悪い話ではありません」
「そうだろう?」

しかし、そう安易に組んでいいものですか? アサシンに視線を向けます。

『どう考えていますか?』
『ううむ……、伝道は難しそうだな』
『いえ、そういうことではなく』
『む、違うぞマスター。本当に俺が伝道を試みようとしていると思ったのか?』

ええ、思っていましたが……。

『そうではなく、少なくともこの男は既に救われている。救われているモノには救世主は必要ない、というわけだ』
『……えー、よく分かりませんが、何かしらの芯があり、容易に動かせる相手ではない、と?』
『そうだ』
『それは善悪問わず?』
『基準による』

なるほど、こっちが協力しようがしまいが、別に気にはしないだろう、ということでしょう。
割り切っていると考えればいいですが、それは容易に敵に回りかねない陣営。この宝石作製技術が敵に動くと……。
かなり厄介でしょう。それでいくなら、一旦ここは協力するのも一つ? ランサーとの戦いやセイバーとライダーの同盟もありますし。

「悩んでいる、といったところだな。まあ、気持ちは分かる。こんな胡散臭い奴の話僕なら聞かない」
「ジカクアルンナラ、モットマジメニヤレヨ」
「やかましいぞ合成生物。……なので、もう一つここは僕の真摯さを証明してみせよう」

そう言うとキャスターはゆっくりと息を吸い。まるで役者のように胸を張り。

「僕のクラスはキャスターじゃあない。僕のクラスは」


 フェイカー
「贋作者だ」





696 ◆v.By3fESrTsY2021/06/28(月) 00:02:22.13f7NC7R150 (2/2)


┏━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:フェイカー
┣━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???          【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━┻━━┳━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:E      【耐久】:C     【敏捷】:E      【魔力】:C+      【幸運】:B     【宝具】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫

                        _r=ミ、r―.、___
                          ノ⌒ヽ:リj : //}_:_:_;ノ三ミ
                        /⌒ソ:ァ〈:/ : /: :/ :=ミ_:_:_:\_,
                    ー=ァ_:_;ノ:/-/ーlf⌒厂jハ: : : : \:_:_:_≧
                        /:/ :}: :( j廴j{_{__j{ }'⌒:ー=ミ、:_;ノ
                       (:〈 :ノ: ;ハ ` r‐茫ぅ` }: :ァ‐┐rト┬'
                        ソ: ://_       └く) }│}:ミ{
                     {:ハ( |ヽ-'        /(_}}/: :{: ;ノ
                      乂:{ l 辷___一   /  i {⌒ヽ:}_
                        /} {      ノ/    |\:l }(_)
                        (_)人ー―一 イ     |: : \_
                       ___}__/ ̄ ̄}l厂 ̄ ̄\/(_)
                        |   {匚 ̄||l| {匚 ]  {
        / ̄ ̄\ー< ̄∨ ̄\⌒i   ` ̄ ̄|l|  ̄´  |_
.        /      \l } │  } } l|\     l|      /  \___
       /        } | |  |  | l l|   \____|l|____/         \\__
      /´       }  |  |   | l l|      (__)             } | \
.      {        _ノ   }  | /   l|                     | |   }
     乂_   _,ノ     ノ  }    リ                         /     ハ
      }  ̄ ̄ ̄     {   { i   /__   __                  /     / j}_
.       _ノ__/   \/  j |   /    \(__)______          /     / 厂}
.     __[__ ̄   ,     /  / {  / ̄ ̄   、_           ̄ ̄ ̄/    / ノ ∧
    / ___/、____/ /  / /    ___   ̄ ニ=‐-  __/  /     / {___
.   / ̄ ̄     // ̄ ̄\_____r‐< ̄\__〉               }_/__/___,ノ  ∧
  /       _,ノ  {  ___/  '⌒} \\ }\ _         r‐く ̄ ̄\  / ̄ ̄ ̄_∧
. /     / ̄/  / | ̄       入 \ ‐〉 \_}(__) =ー------='   〉    ヽ / / /  ̄ ̄ ̄\
.j__ ィ{  /  { |  ___/〔_{__ノ_/\  \   ̄ ̄ ¨¨¨¨フ   ′      {_l{/     // ̄ ̄ ̄\
          /} |/ | | | │ | |   |\_/______/  /         ⌒ヽ_/ ̄ ̄ ̄ ̄ \\
         /   \_,ノ l l  ,レ宍く  | |       /   イ          /       __/  \
         /     __,ノ│ {   }   | |  __/   / 人   ____/      __}      /
    _ <    / ̄|   |│ 人__ _人  | |  _  `ー一'^´/ ∧ / //}     / ̄       __>’
 _ <    __ノ   /  / |│ _廴}_l__」 | (__)   /  /  ,ノ ∨ ̄ ̄ │        (__)_>
.        /     |   | | l匚{    匚}、│      /'´ ̄   / ⌒}   |    (__) >
    _/     │  | | | \__,ノ\人| ___/      /  \  ,ノ|  ___/
  ̄            |     { レ‐{_(___)‐┬ヘノ __(_     / /   { /\|_/
             }     |,人_ノ ̄ ̄} ̄ ̄  _    {_   / / / / 〉\
            |    〈_(\__f⌒j    (__)   {_ (__/ / / /   \

 代理AA:花京院典明(ジョジョの奇妙な冒険/3部)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

  【クラススキル】

  ◆偽装現界:-
  クラスを偽って現界出来る。フェイカーのクラス名は、基本となる7クラスの何れかとして表示され、
  また現界したクラスのクラススキルをEランクで取得する。


【というわけで今夜はここまで、ほとんど安価できませんでしたが、次回はフェイカー陣営との同盟を組むかどうかでしょうかね】

【おそらく火曜日の同じくらいから再開します。お疲れさまでした】


697以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/28(月) 00:09:02.32pQcE8vFOo (1/1)




698以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/28(月) 00:12:49.79m4plOfG4o (1/1)


宝石を偽造する詐欺師か、あるいは合成宝石関係か?


699以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/28(月) 02:47:11.037QsBKzdPo (1/1)

おつ


700以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/28(月) 20:51:20.20jOtJLKPfo (1/1)


エクストラクラスかぁ
宝石関係で贋作者っていうと偽造系に見えるけど精霊の加護のランクかなり高いんだよな
本物よりも綺麗とかそういう逸話のあるタイプだろうか


701 ◆v.By3fESrTsY2021/06/29(火) 13:44:56.87SHcP8z9kO (1/1)

【早めのご連絡。今夜は遅くなりそうなので明日に延期しますね】


702以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/29(火) 17:39:53.03yAGBWsgM0 (1/1)

了解ー


703 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 22:33:08.77HlwB49580 (1/8)

【22:45くらいから再開しますね】


704 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 22:45:10.52HlwB49580 (2/8)

【再開】

贋作者? 既存の七クラスに当てはまらないエクストラクラスというわけですか。
キャスター改めフェイカーはフンと鼻を鳴らし、踵で地面を鳴らします。

「もっとも、僕自身はこの名前は嫌いだがね。僕は自分のことを贋作者だと思ったことは一度たりとない」
「ヤッテルコトハマギレモナクパチモンヅクリダガナ」
「そこの合成獣、やかましい」

フェイカー、確かにその素性を示してくれたことは胸襟を開いてくれた、ということでしょう。
しかし、その一方で信用できるかどうかというのはまた別の話です。霊装の補充はもちろん、純粋に味方が増えるのは有難いことではありますが。

「さて、どうする? もちろん、こっちも立場の弱い側だというのは理解している」
「そう言い切るのですね。ならこちらが無茶な要求をしても応えることができると?」
「できないことはできないが、できる限りの譲歩はしよう。それが商売というものだしね」

……成程、それを呑ませたうえでこちらも断りづらくしようという作戦でしょうか。
しかし、情報が欲しいというのもまた事実。……さて、どうしたものでしょうか。


22:55から↓2まで、フェイカー陣営への要求、質問などあれば。ない場合はそのまま進行


705以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/30(水) 22:59:26.65fHe9i0bj0 (1/3)

同盟を組んだとしても、サポートがあるとはいえそっちを庇うだけになりそう
最後まで組んでたとしてもこっちの手だけがバレバレになるかもしれないからスキル宝具の情報を渡して欲しい


706 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 22:59:30.83HlwB49580 (3/8)

【23:05付近で締め切りますね】


707以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/30(水) 23:00:25.66fHe9i0bj0 (2/3)

>>705に追記。フェイカーのスキル宝具とマスター側の情報を全て渡して欲しい


708以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/30(水) 23:03:10.76J70EfBr4o (1/1)

同盟、宝石によるサポート


709 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 23:05:38.53HlwB49580 (4/8)

【ここまで】

>>705-708


710 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 23:15:31.82HlwB49580 (5/8)

>>705

まず、同盟を組んだところで、現状ステータスが高いのはこちら。必然的にフェイカーの補佐やかばいだてをすることになります。
それはこちらも情報を抜かれることになるわけで非常に不利。せめて一方的な関係であるべきでしょう。

「ではまず、そちらのスキル、宝具は完全に公開していただきたいですね。そうでなければこちらが一方的に守る羽目になりかねない」

かなり大きめの要求だとは思いましたが、フェイカーは案外すんなりと頷きます。

「それはその通りだな。僕のステータスではそっちに不利益があるとしか考えられないだろう」
「私としても賛成します……、今は、その、味方を得ることが大事だと思いますので……」
「案外簡単に頷きましたね」

私の疑念にフェイカーは笑います。

                       さくひん
「交渉ももちろんあるが、そもそも僕は宝具を見せたくてたまらない口でね。ではご覧あれ! 僕の最高傑作! 【深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)】!

フェイカーの叫びと共に、目を奪われるほど美しいエメラルドの塊が、ゆっくりとその姿を表しました───。


  ◆『深緑なるは叡智の織(シンセティック・グローリア)』
  ランク:B~ 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1人

            , -----、
             { (_ノ ノ\_
           / \__ ∨ニ} }
           {===ミ__} }_ノ∧
           {⌒\__    ノー}
          _/⌒}二ニ\ {/iii}
         /人__ノニ(IIIIノノ \}⌒\
       _/  /ニ\\ニニ{    }\  }
.      /´ {   {从从\\_ノ {:  :}从} }
.     /  /{   V从从ニ.\__ノハ-} '
    {  {从\ \从从从从/l} }/ /\
.   /{  ∨从 \ ` <__/  } } /   \
   {.人  \从从`>==ミ  \.ノ 厂}    ‘,
   {  \   ` ー─── \   / ノ、    人__, -- ..         __
   {    `>------ 、   r==彡 /、ニ\_____//从从从> .    / _)\_
  人    } }ニニ/ニニ\人___/.  \ニニニノ{从从从从从ニ> ._ノ_ノ`\_)
  ,'        ノ__ノニニニニノノニニノ      \(   \从从从从./ ( (⌒\ノ
  }   ==イ/}/ ̄ ̄/´ ̄           )===ァー-------人_\(二ノ
  {    .ノニノ===<⌒\             `¨¨´

  自在に姿を組み替えるエメラルドの大結晶。自律機動する生体兵器。
  これ自体は直接の制御下には無く、行動規範をある程度書き換えられるにとどまる。
  フェイカー自身は「せっかくの作品を手元に隠していても仕方ない」として自由に動き回らせることを好む。

  フェイカーが直接見て理解したスキルを随時取り込み、自分のものとして進化していく。



711以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/30(水) 23:20:21.83fHe9i0bj0 (3/3)

エメラルドを作った人なのか?ていうかこれ、最後まで残すとスキルの暴力でこっちが勝てなくなる奴じゃね?


712 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 23:29:52.87HlwB49580 (6/8)

「フフフ、驚いただろう、見惚れただろう、このエメラルドはだな、僕の作った傷一つない最大の結晶!」

フェイカーが傑作と称するのも納得できます。傷一つないその輝きがゆらりと動くさまはまるで夢のよう。
とんとこういうものに縁のない自分でしたが、それでもこの輝きには手を伸ばしたくなるような欲求を覚えます。

「この宝具は基本的に自律し僕を補佐してくれる。そして、僕が見たものをこの宝具に与えることができる」
「……ふむ、それは素晴らしいな」
「ほう、粗野な田舎モノかと思ったが見る目があるじゃあないか」
「ああ、互いに互いを支えあうというのは良いことだ」

微妙に違う気もしますが、私はフェイカーの言葉にむしろ気を取られました。

「見たものを宝具に与えることができる?」
「ああ、僕が視て理解したものは、この宝具に追加される。現在時点でランサー、バーサーカーのスキルはいくつか取り込んだよ」
「つまり、戦えば戦うほど強化されていく、と?」
「そういうことになるな。これはそちらの同盟に対するメリットになると考えられるが?」

確かにそれはそうですが……。

「でも、デメリットにもなりますよねぇ……」
「こらマスター! お口チャック!」
「へ? ……あぁ!」

そうなのです、共闘すれば共闘するほどアサシンのスキルを盗られるうえに、放置するだけでも強敵になる、というわけで。
もし同盟するにしても手の切りどころを見極める必要があるわけです。……まあ、本体のフェイカーを倒せばいいということでもありますが。

「チッ、ホントに。……最悪、僕を倒せばいいと考えてるね?」
「……! さて、そのような? 何か策があるのですか?」

こう先に読んできたからにはそれは大層な策が……。

「いや、なーんにもない。僕の持ってるスキルと宝具はさっき公開した分も含めてこれで全部だ」
「んなっ」
「なんならマスターとそこの合成獣の話もしてやるよ。見て驚くなよ?」
「オマ、カッテニ……!」


【馨のスキルを公開します……】

 ◆獣性魔術
 先祖代々受け継がれる、一人一人固有の獣性を発揮し肉体を一時的に改変する魔術。
 彼女はカイウサギ(アナウサギ)の獣性を持ち、聴覚に優れ、素手で自己が潜り進める程度の穴掘りができる。
 力は弱くて持久力もなく、またノウサギでないので走力も40km/hくらいが限界。
 彼女は行使の制御ができておらず、人間の姿になるのは完全な魔力切れに陥ったときのみ。
 戦闘力のない動物のため低コストで、魔力量が控えめの彼女が常時維持しても魔力には余力がある。

 ◆肉用種
 カイウサギの獣性を長く発揮し続けたことの影響による身体の肉質の改良。
 彼女の身体は高級な食肉のような性質を持つ。
 怪我を負った際の傷口から見える肉やその香りから、また検査で身体を観たりした時にその良質さが伺える。
 火傷ともなればその焼けた傷口の匂いは彼女を食し味わいたいと冒涜的な感情を抱かせ、
 倫理観を捨て人肉食をしても構わないとまで思ってしまいそうな負の魅力に溢れる。
 肉体には魔力成分が含まれてるので滋養もあるはず。



【うさぎのスキルを公開します……】

 ◆命令遵守
 一度言われた命令を守るために、自分の命を使い捨てることに躊躇いが無い。
 自分は魔術の礎となるべく生まれた。儀式を完成させるために死ぬ。
 魂に刻まれた呪いは絶対であり、その在り方は変えられない。


713 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 23:43:15.56HlwB49580 (7/8)

……うーん、これは。

「……ううむ」

アサシンまで言い淀んでいます。そういえば彼女は"いきもの係"でしたし、合成獣はあくまで魔術の材料。
そんな期待できるものではない、ですよね。となると、いざとなれば奇襲をかけキャスター、もしくはマスターを倒すこともできるわけです。

……もっとも、アサシンが微妙に嫌いそうな作戦なので思案のしどころではありますが。

「本当にスキルも宝具もそれだけなのですか?」
「神に誓って、……と言いたいところだが、どうも僕自身が知覚していないものがあるらしい」

知覚していないスキル。……封印とか、自らに情報制限をかけているといったその類でしょうか?

「マスターのお2人はそのスキルを知らないのですか?」
「知らないんですぅ……、ごめんなさいぃ……」
「シラネ」
「では何故フェイカーはそのスキルを?」

そう、本人も知覚していないのに何故そのスキルを持っていると分かるのでしょうか?
私の疑問にフェイカーはしれっと応えます。

「僕じゃない、それを言い出したのはバーサーカーのマスターだ」
「バーサーカーのマスター?」

あの金髪の、風が吹けば消えてしまいそうな?

「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
「フェイカーに隠されてスキルがある、と?」
「そんな分かりやすくは言わなかったがね。まあ、何にせよそれが気になるならバーサーカーのマスターに接触する必要がある」

……あの少女に、ですか。……残念なことにこちらも一回敵対しているんですよね。
ふわりと浮かぶ金髪を思い出し、赤い光が飼育小屋に差し込んできた事に気が付きました。……そろそろ結論を出す必要があるでしょう。

「もし、同盟するとして先ほどの霊装であるエメラルドは十分こちらに回してもらえるのですか?」
「ああ、回すとも。ただ、作れる量は限界がある。資源を消費するからその場合にもよる。そうさな、今なら……」



【エメラルドの効果は以下で】

【エメラルド】

戦闘において敗北が確定した場合、一回だけ判定を無効にする



直下、同盟したとして貰えるエメラルド

123:二日ごとに一個
456:一日ごとに一個
789:昼、夜ごとに一個


714以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/06/30(水) 23:44:54.92VCqSwhz8o (1/1)

ぬん


715 ◆v.By3fESrTsY2021/06/30(水) 23:58:21.85HlwB49580 (8/8)

2:二日ごとに一個

しばらく色々と指を折り、フェイカーがスッと目を虚空へ向けました。

「……かなりここの資源は吸い尽くしていてね。二日に一個くらいかな?」
「それってあの男の形した使い魔を作ったからでは?」
「先を考えない浪費は身を亡ぼすぞ?」
「だから言ったのにぃ……」
「バカダナ」

全員から集中砲火を受け、しばらくプルプル震えていたかと思うと、急に笑いだしました。

「知ったことじゃあないね!!! 僕はあくまでクリエイターだ! モノを作って何が悪い! それに、今後は作ったものを流してやろうってんだ!」
「ウワ、ギャクギレシハジメタ」
「それにだ! 上手く共闘してもうちょっと良い霊脈等に付ければ、もっと頻繁に作ることだってできるんだぜ! どうだ!」

何がどうだなのかは分かりませんが……。さて、どうしましょうか。
自棄になったフェイカーを見て逆に落ち着いたのか、毛野原がか細い声で続けてきました。

「一応、同盟の期間ですが、私たちと敵対している陣営、もしくはセイバー、ライダーのどちらか一騎が消滅するまで、と考えてます」
「その後はどうする気ですか?」
「とりあえず、数時間の休戦を挟んで、結論を出してもらう形になるかな、と思ってますけどぉ……」

そんなにプルプル震えなくても、取って食いやしません。……決断の時ですね。



【同盟条件】

・期間はセイバー、ランサー、ライダー、バーサーカーのどれか一騎が消滅するまで

・基本的に共闘を行い、情報を共有する

・フェイカー陣営は二日ごとに、夜一ターン目においてアサシン陣営に【エメラルド】を支給する。(同盟締結後、一個は確定支給)

・目標達成後は一ターン休戦し、その後同盟の継続判断をアサシン陣営が行う


00:00から同盟多数決、先に二票。二票集まらなかった場合はランダムで

1:同盟を結ぶ
2:同盟を結ばない


716以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 00:02:28.50PZjoFUJ9o (1/1)

1
まあおk


717 ◆v.By3fESrTsY2021/07/01(木) 00:04:04.17h+JApT2y0 (1/3)

【一応〆切は00:15まで】


718 ◆v.By3fESrTsY2021/07/01(木) 00:07:59.72h+JApT2y0 (2/3)

【追記:ランダムは集まった分のランダムなのでご了承を】


719以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 00:10:44.56J8odjzGBo (1/1)

1


720以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 00:11:35.74ePnjbrvvo (1/1)

1


721 ◆v.By3fESrTsY2021/07/01(木) 00:11:56.16h+JApT2y0 (3/3)

1:同盟を結ぶ

【というわけで今夜はここまで、お疲れさまでした】

【次回はおそらく金曜日、ランサーとの戦闘開始ですね】


722以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 02:00:16.05pfPoAdT7o (1/1)

乙ー

>「バーサーカーと接触した時に、僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね。その過程でそんな話が出てきた」
  ◆大量生産:C
  道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
  その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
思いっきりこれのせいでは……?


723以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 04:26:17.49faQPN47vo (1/1)

おつ


724以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/01(木) 21:13:41.093oOuKrj50 (1/1)

おつおつ


725 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 22:39:38.99G3UM+erY0 (1/8)

【22:45くらいから再開】


726 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 22:45:24.12G3UM+erY0 (2/8)

【再開】

『俺としては組む事に依存は無い』
『あら、意外ですね。どちらかというとフェイカーのような陣営は苦手かと思っていましたが』
『確かに俺は弁が立たん。だからこそ、嬉しい』

……大分省略されましたが、おそらくは敵対することなく会話できる相手ができるのはいいことだ、とでもいうことでしょうか。
もしくは、フェイカーの会話を学んでいこうと? ……あまり教育によくない気がしてきましたね。

ですが、アサシンの意向としても問題なく、加えて同盟の期間が比較的短めなのもあります。
数というのはそれだけで十分な力になり得ます。たとえそれが張りぼてでも騙したりデコイには使える。

「いいでしょう、その同盟、呑みました」

なるべく力強く見えるようにハッキリと言い切ります。意図を掴んだのかどうかは知りませんが、フェイカーはニヤリと笑いました。

「ああ、良い商談だったと思わせるよう努力するさ」
「似合わない……」
「マスター、お口チャック」

【フェイカー陣営との同盟が締結されました】

【【エメラルド】を一つ入手しました】


……さて、ではランサー陣営との対決ですが。


直下、まだ時間はあるか。5以上であるよ


727以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/02(金) 22:46:14.28Dglqnj8Io (1/1)

あるよ


728 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:05:43.34G3UM+erY0 (3/8)

8:まだ時間があるので

まだ、日は完全に落ちてはいません。少し時間はありますね。

「フェイカー、もしくは毛野原さん。そちらはランサー陣営の情報を握っていませんか?」
「握ってるも何も、昨日戦ったぜ」

僥倖! つまり昨夜私たちが探った戦闘痕はフェイカーとランサーのものだったというわけですね。

「ならば聞きたいのですが、ランサーの宝具を確認しましたね? 教えてもらえますか?」
「え、えぇ……、隠すことでも、ありませんし……、同盟相手ですしぃ……」


【ランサーの宝具が公開されます……】

 ◆『憑き報う死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
  ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:50人

                                               ,.ィ 7
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                                         / ̄////
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                                      //´  .l/
                                     //
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            //
           //
          //
      .//
     .//
    ( ,.´
      ´


  クー・フーリン全力の対軍投擲とほぼ同じ用法。
  応報の呪いを物理的な破壊として解放、魔槍は無数に分裂しながら命中するまで敵を追尾する。


「ゲイ・ボルク!?」
「ケルト神話の英雄、クー・フーリンが使用したと伝わる魔槍。のはずだが……」

それをランサーが使った、ということですよね。

「そう、その使い手となればかなりランサーの候補は絞られる。ハッキリ言えば僕はかなり可能性の高い名前を思い浮かべている」
「えぇ!?」
「なんであなたのマスターが一番に驚いているんですか?」
「話してないからな。ついでに君たちにも教えない。これは意地悪じゃなく僕の美学によるものだ」

……仕方がありませんね。このフェイカー、私とアサシンで暴力以外の方法を用いて口を割らせることはできなさそうですし。
さて、そろそろ日も落ちます。つまりは決戦の時。こっちに情報はそろいました。

「では行きましょうか」
「ああ」
「うん? 何処かに行くのか?」
「ええ、今からランサーとタイマンです」
「は?」

私の答えにフェイカーは露骨に表情を固め、毛野原とうさぎは狼狽し。

「聞いてないぞ!?」
「話してませんからね」



729 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:10:00.36G3UM+erY0 (4/8)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


「やあやあ、アサシン。来たねぇ?」
「ああ、先日はすまなかった」

二日前と同じ場所でランサーは一人佇んでいます。私も今回は距離を置き、アサシンの戦いを見守ります。
ぶるんと魔槍、ゲイ・ボルクを振るい、ゆったりとその影が震えました。凶暴な笑みをランサーが浮かべます

「じゃあ、殺し合おっか」
「……応」

ランサーが構え、槍の影が揺れます。アサシンがその動きに反応し、地面を蹴りました。


【戦闘を開始します……】

直下、戦況

12:隙を突き
34:影で絡めとる
567:獣の因子、部分開放
89:いっきに距離を詰める


730以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/02(金) 23:11:07.56LCWwSGP4O (1/1)




731 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:25:14.48G3UM+erY0 (5/8)

6:獣の因子、部分開放

地面を抉り、獣のようにアサシンは殺到する。

「またかい、猪の一つ覚えみたいに、そんなんで私を殺せると? 【魔除けの智慧】、習熟、【獣殺し】!」

獣性を帯びたモノを的確に貫く技術、【獣殺し】。そのスキルを以てアサシンの急所へ的確に影の槍が迫る。
アサシンに殺到する影は牙を開いたトラバサミ。その口がアサシンに食らいつく。

「なるほど、タネが分かれば」
「……おっとぉ!?」

飛び出す影の咢、だがアサシンはその到着点を理解しているようにひらりと躱し、あろうことか突き出た槍をへし折った。

「獣の急所を的確に貫くなら、その急所を躱しさえすればいいということだな」
「……なるほど、私のこと勉強してくれたんだ、嬉しくなっちゃうな」
「ああ、そうだな。これは俺が獣ではないことの証明だ」

心底嬉しそうにケラケラと笑うランサー。その笑いにアサシンが同調し、両陣営は獣のように笑い。

「じゃあ、次はもっと本気で殺すからね。習熟、【千里眼】、【心眼(偽)】!」
「ああ、全てを見通す目を以て、俺の奇跡を証明せよ!」


直下、戦況

12:的確に視る
34:量で圧倒する
56:距離を一気に詰める
789:一撃!


732以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/02(金) 23:25:57.29mcHnE29Co (1/1)

ぬん


733 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:40:46.82G3UM+erY0 (6/8)

9:一撃!

「さあ、千々に乱れ応報せよ、【死棘の影(ゲイ・スカイ)】!」

ランサーの目がアサシンを追う。その目の導線に影の槍が生まれては放たれる。
しかし、アサシンは生まれ持っての直感、獣の本能で以ってこれをかわしていく。地面は貫かれ穴は空けど影が縫い留められることはなく。

「遅い、とは言わない。だが、まだもってそこには届かず!」
「ちぃー! 全部叩き潰せればいいんだけど、スカサハほど私は脳筋じゃないからな!」

苛立たし気に槍を振るいながら、ランサーは影を密集させていく。針山の如きその槍衾。
突破も困難な密集する応報の槍。それを前にしてアサシンもまた不敵に笑う。

「救世主は自らに訪れる受難をもゲツセマネで認められた。いわんや俺が!」

そして、襲い来る槍を前に、アサシンは。

「【我ら軍勢、餓獣の群なり】! 目が良いことは素晴らしきことだ!」
「ちょっと! わざわざそれを使ったってことは、覚悟ができてんだよね!? 習熟、【獣」
「しかし、鱗に覆われている!【我ら軍勢、餓獣の群なり】瞬間解放!」

ランサーがスキルを得るよりも速く、そう、ただ速く。急所を狙う間もなく。ただ、速度の塊となって。

「んなっ!?」
「その鱗を落とさん! ハレルヤ!!!」

獣と化したアサシンの蹴りが、槍を砕きながら流星の如くランサーへ叩き込まれた。


直下、戦況

1234:宝具、開帳
5678:二撃目!
9:ランサー、撤退


734 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:57:15.69G3UM+erY0 (7/8)

【15分経過のため、このコンマで自動進行】


735 ◆v.By3fESrTsY2021/07/02(金) 23:58:38.42G3UM+erY0 (8/8)

9:ランサー撤退

【予想以上にストレートで勝利してしまったので今夜は早いですがここまで、おつかれさまでした】

【次回はおそらく日曜日の同じくらいに。次回から待機時間を10分にしましょうかね】


736以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/03(土) 00:24:25.38lFEk8clAo (1/1)

おつ
勝ったぜ!


737 ◆v.By3fESrTsY2021/07/04(日) 18:04:25.56iFteWIqI0 (1/1)

【早めのご連絡。軽度の熱中症のため、今夜はお休み。明日回復してたらやります】

【皆さんも割りきって冷房付けて水分採ってくださいね……】


738以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/04(日) 18:06:00.87xwIJLcp90 (1/1)

オダイジニ!


739以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/04(日) 18:12:18.63GUQ8LS+7o (1/1)

アイエエエ!熱中症ナンデ!?


740以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/04(日) 18:16:24.929dspGuqt0 (1/1)

重篤になる前に休める 賢い
はやくなおして


741以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/04(日) 19:04:19.95b54k9sZao (1/1)

冷房なしダメ、絶対


742 ◆v.By3fESrTsY2021/07/05(月) 20:21:56.30czbcvReY0 (1/1)

【早めのご連絡。まだ本調子でないので今夜もお休み。明日は多分できると思いますのでよろしくお願いいたします】


743 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 22:42:28.51nboDNfWX0 (1/8)

【ご迷惑をおかけしました、22:45くらいから再開します。】


744 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 22:45:25.67nboDNfWX0 (2/8)

【再開】

叩き込まれた蹴りの衝撃で地面が撓む。だがそれは即ち、アサシンの蹴りをランサーがその細身で受け止めたということに他ならない。

「げふっ……、効いたあ……!」

血を口の端から滴らせ、ランサーはまだ笑う。いや、死闘だからこそ笑う、消滅の縁だからこそ笑う。
己を昂らせるためにも、そして何よりこの戦い自体を楽しむためにも、獣のように、笑う。

「いいねえ、いいねえ、いいもの持ってるねえ! お姉さん、ちょっと本気でやりたくなってきたァ!!!」

影が縦横無尽に動き始める。槍の形を取り、アサシンを十重二十重に囲む。

『アサシン! 離脱を』
「それはできない」

端的な回答。眼前のランサーを見つめさらに構える。

『……理由を』
「影の槍はブラフだ。ここで距離を取ればまず間違いなくランサーは仕掛けてくる。ならばこのままこの距離で」

武骨な拳がランサーの腹目掛け振り出される。

「仕掛ける間もないまま圧倒するべきだ」
「正解!!! だけど私もそんな簡単に、倒されてはあげないんだな!」

アサシンのストレートをすり抜け、ランサーが足払いをかける。
バランスを崩したアサシンの脚に組み付き、さらにマウントの体勢へ移行しようと槍を振り上げ。

「生憎、この距離ならスキルを変える隙も与えない、【我ら軍勢、餓獣の群なり】」

しかし、獣と化したアサシンにその槍は抑えられ、逆に肩口へ牙が襲い掛かる。

「ぐぅぇっ……! 乙女の柔肌にさア……!!!」
「それはすまない、しかし、俺は既にお前を戦士だと考えている」
「ははっ、嬉しい、ねえ……」

どくどくと溢れる血潮、零距離で交わされる生死の交錯。血にまみれながらランサーは笑い。次の瞬間、姿が煙のように掻き消えた。

「……む?」

獣の嗅覚を以ても周囲に気配はない。アサシンが宝具を解く。リュカがそれに近づいた。

「消えましたね」
「ああ」
「おそらくは令呪を用いた撤退。であるならば」

リュカがアサシンの腕を持ち上げ、高らかに夜に突き出す。

「我々の勝利です、アサシン」
「……そうか!」

アサシンの遠吠えが高らかに夜の学校へ響き渡った。



直下、ランサー消耗令呪

123:一画
456:一画、だが
789:二画


745以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 22:52:24.4149vCf9gH0 (1/1)




746 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 22:55:58.10nboDNfWX0 (3/8)

1:一画のみ

「んもー、なんでいいとこだったのに逃がすかなあ」
「馬鹿、あんな血ぃドロンドロン出てる状態で勝ち負けの話じゃねえだろ」
「ちぇっ」

【夜行動1ターン目を終了します……】


直下、他陣営行動

12:剣
34:狂
56:騎
789:弓


747以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:03:28.49ljGFFRLQo (1/1)

x


748 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 23:09:19.54nboDNfWX0 (4/8)

9:アーチャー

夜に響く遠吠えに、哨戒を続けていたアーチャーがピクリと目を向ける。

「アーチャー、アンタ、いくら気に入ったからって戦場に持ち込まないでよ」
「ええ、それはもちろん。私の願いは主に正しく仕えること、彼女はそれはもうひっじょ~~~うに惜しいですが」
「未練たらたらじゃないの……、もし私が殺せって言ったら殺せるの?」
「ええ、殺しますわ」

考える間もない即断に土塊は目を閉じ首を振る。アーチャーが対応するように薄く笑った。

「もっとも、それができないのがマスターだとは思っていますが」
「うるさい、で、戦況としてどう動く?」
「そうですわね……」


直下、アーチャー陣営の方針

123:フェイカーの警戒
456:バーサーカーと接触
789:剣騎同盟への対抗


749以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:11:33.36nxd68VGDo (1/1)

むゅ


750 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 23:28:00.08nboDNfWX0 (5/8)

6:バーサーカーと接触を狙う

「まず現状の問題として、やはり強敵なのは剣騎同盟でしょう」
「それはそうよね、セイバーとライダー、どっちも真名に当ては付くけど、どっちも大英雄」
「ライダーの方だけなら、私は有利に戦える可能性が高いのですが、だとしても兵が欲しいところ」

つまり、とアーチャーは弦を鳴らす。

「兵となって共に戦う相手が欲しいところ。目下の候補はあの方々ですが……」
「戦闘ならともかくプライベートでグズグズになりそうだし、何よりアッチがアンタを警戒してる」
「そうなのですよね……、もうちょっと優しくファーストタッチするべきでしたが、いかんせんドチャクソタイプでしたので……」

懺悔とも欲望の吐露ともつかないアーチャーの言葉にため息を吐き、七瀬は立ち上がった。

「なら候補はバーサーカー。宝具から推測するにもしかしたら厄ネタかもしれないけど……」
「マスターとの関係を聞くに制御はできているようですしね。私もその案で行こうかと思っておりますわ」
「……祟られないよう祈っておくか」

【アーチャー陣営がバーサーカー陣営と接触するようです。今後、アーチャーもしくはバーサーカーの描写が選ばれた場合その場面へ移行します】

【他陣営の行動描写を終了します……】




【四日目・夜(二ターン目)】

……あのランサーに勝利した、その感覚がまだ体の中に残っています。
もっとも、倒したのはアサシンなのですが、なんでしょう、こう、カタルシスとでも言うべきこの高まり。

少なくともアサシンはこの聖杯戦争の中でも十分戦える。
私の願いも、もしかしたらこのまま、なんてことを、考えてしまうのです。


直下、何をしますか? 【四日目・夜(二ターン目)】

1:コミュ (対象:アサシン/フェイカー/馨/うさぎ)
2:偵察 (アサシンに任せる)
3:偵察 (アサシンと一緒に)
4:偵察 (目標を同時指定 対象:ランサー/七瀬)
5:襲撃 (対象:ライダー)
6:自由安価


751以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:29:46.56HFtPWVtto (1/1)

1 アサシン


752 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 23:34:08.64nboDNfWX0 (6/8)

1:アサシンとコミュ

……ただ、今夜は十分戦えたわけですし、これ以上を望むのも野暮でしょう。
とりあえず一旦フェイカーらと合流しこの戦果を見せつけてやるとしましょうか。

道すがら、何となくアサシンに声をかけます。

「アサシン」
「何だ」

……何だといっても、よく考えれば話題を考えていませんでしたね。さて、どうしたものか。



23:35から↓2まで、アサシンとのコミュ内容

1:聖杯への願い確認
2:自分のスキルを活かせるか
3:他陣営の真名考察
4:自由安価


753以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:41:04.73/+1vmH5H0 (1/1)




754 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 23:45:34.54nboDNfWX0 (7/8)

【ここまで】


755以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:53:49.078jvNacweo (1/1)




756 ◆v.By3fESrTsY2021/07/06(火) 23:56:27.41nboDNfWX0 (8/8)

1:聖杯への願い確認

「すいません、特に用事は無かったのですが……」
「ふむ、しかし、いいのではないだろうか?」
「……確かに、雑談とは本来特に意味のないものですしね」

とはいっても、話題のないのも困りもの。……そうですね。

「アサシン、この戦争に参加しているからにはあなたも望みを持っているのでしょう?」
「そうだな」
「その望みとは?」

尋ねると、望みがあると言ったくせに眉間に指をあてました。……何故考える必要が?

「ど、どうしたのですか?」
「いや、実は無かったんじゃないかと」
「は?」

……どうやらまた何かを省略して話してますね、これは。

「何が無かったのか具体的に教えていただけますか?」
「俺の願いは」
「そこから? ……まあ、いいでしょう」
「俺の願いは戦うことだ」

……おや、少し意外。……でもないのでしょうか? わりと戦いがりでしたし。……あー、いえ、そうじゃないんですね。

「戦って、自分を救ってくれた救世主の奇跡を証明すること、ですか?」
「そうだ。俺が戦い、勝ち続ければそれは即ち獣の因子を抑えた救世主の奇跡に他ならない」
「その為にも戦いたがる、ということなのですね」
「ああ、だから協力してほしい」

言われずとも。……ところで、悩んでいた原因は?

「ああ、その願いはよく考えれば聖杯には関係がなかったような気がして、この戦争に参加した願いかと言われるとどうなのだろう、と」
「……大事なことはさっと割り切る癖に、余計なことは考え込むんですね」
「だから今は聖杯、救世主の血を受けた杯を見たい、とそういうことにしておこう」
「……この聖杯戦争の聖杯はそれそのものではないと思いますが」

まあ、それを言うのは野暮と言うものでしょうか。

「……そうだ、聖杯と言えば」


直下、アサシンの聖杯談義

123:どうでもいい話
456:今日のこと
789:昨日のこと


757以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2021/07/06(火) 23:57:27.94DX/QzEoyO (1/1)

ぬん


758 ◆v.By3fESrTsY2021/07/07(水) 00:11:44.606ilWQFMh0 (1/2)

4:今日のこと

突然アサシンが話し出しました。まあ、どうでもいいことでしょうが。

「聖杯というべきか、俺たちの召喚を行ったものと近い気配を感じたな」
「は?」

は?

「それは一体どういうことですか?」
「む、そういうことだが」
「聞き方が悪かったですね。どこで感じて、何が理由だと思いましたか?」
「なるほど、そうだな、あくまでうっすらと感じただけだが、フェイカーの拠点だな」

あそこ!? いえ、しかし大した霊地ではありませんでしたが……。その瞬間、嫌な記憶がフラッシュバックします。

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            ,r'"= ニ三`ヽ-=-、)'゙ヽ  r、
           ////,r=三ミヾヽヾ} }'ヽ ノソッ
           /,////,r'" == ミヾヽ 川 l l./ /"リッ                ◆大量生産:C
         // /// ///,r三 ミヾ.l リ /ツ/ ノ/ノ ノ                道具作成スキルの亜種。宝石を核とする使い魔を無限に近い形で量産できる。
         l l/// /////,r = ミヾ ノノ/ /,r"'"")              その分どこかの土地・どこかの魔術が犠牲になっているはずだが、当人はまったく意に介さない。
     .   .f/// // / //,r`ヾ∨/,,.r''´/,r="ノ ,>、
       ノ// // / /// / /ヾ''""ヾ'、'r''''''r='')).//ヽゝ、
      .ノ// // / ////l/l/     j/ l/ j/ .レソ/
       .////〃 / /.l/-┬==‐-    -┬==ニ |// .リ
      //// / / ノ ,|._⊥-┴‐   { -┴‐┴- lリノ}
.     //// / /,ィl |./{                     .l゙l |             「わはは、バーサーカーと接触した時に」
     l 川 / / f{ {l゙|..ハ             '      |,リ
     |川 〃/ハヽヾ|!  、―――――――――..l'ト|              「僕のスキルが地脈を傷つけてるだ何だいちゃもんを付けてきてね」
     |.ll l / / ヾi`゙l   .\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.l l゙ト\
     |ll l l /   'il l'.'、  `  、:::::::::::::::::::::;:: '   ,|.l | ヽo            「わはは、作品の美しさの前には知ったこっちゃないよね」
     |l l l l    l.l.l   .、     ̄ ̄ ̄   / |.l.l  ゙o
     |l l l |     | |  | >     ̄   ´ ...|リ               「僕は天才だしね、わはは」
     | l l ll       l.| ./ニニニ>   イ     .リ
     l l l,リ   _._/ニニ□ニ -ニニ├―--  ____
    //./ . /ニニニニニ\ ニニニニ|\ニニニヽニニニ\
    /.ノ

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贋作者! 後半部は私の印象ですがアレのことですし大体同じことを言ってるでしょう!
あのトンネルのどこかが、大聖杯の術式に繋がっている可能性とかないでしょうね!?
もしそうなら、あのスキル、まさかとは思いますが、まさかとは思いますが……!!!

「……とりあえず帰ってフェイカーを締め上げる必要が出てきました」
「? 何故だ?」
「いえ、それよりもそれを察したバーサーカーの方へ接触するべきでしょうか? ……そういえば先夜私たちを止めようとしたのもまさか」

ええい、思考がまとまりません。そろそろ夜も空けるころですし……! とりあえず、今はまずフェイカーの下へ!


【夜行動2ターン目を終了します……】

直下、他陣営行動

12:剣
34:騎
5:魔
67:狂
8:槍
9:弓