口でエンジン音言ってんのか

園児達のボスが現れる。

ボス「あ？　なんだジジイ」

祖父「この幼稚園の騒音に、ご近所の人たちはみんな迷惑してるんだ！」

祖父「すぐ静かにせんか！」

ボス「この近隣に住んでいながら、まだ俺たちに歯向かうバカがいるとはな」

ボス「野郎ども、このジジイを見せしめにしちまうぞ！」

祖父「くっ……」



ぐわぁぁぁぁぁ……！！！

祖父の悲鳴が響き渡る――。

孫娘「遅い……」

孫娘「おじいちゃん、大丈夫かなぁ……」

おばさん「大変よ！」

孫娘「あっ、近所のおばちゃん！　どうしたの！？」

おばさん「あなたのおじいちゃんが園児達に捕まったわ！」

孫娘「ええっ！？」

>>4
孫娘がボスを倒したのかと

孫娘が幼稚園に向かうと――

祖父「うう……」

遊具に磔にされた祖父の姿があった。

ボス「い～い眺めだ。泥団子をぶつけてやれ！」

園児A「へい！」ﾋｭｯ

園児B「うりゃ！」ﾋｭｯ

ﾍﾞﾁｬｯ!　ﾋﾞﾁｬｯ!　ﾄﾞﾁｬｯ!　ｸﾞﾁｬｯ!　ﾋﾞﾁｬｯ!　ﾍﾞﾁｬｯ!



孫娘「おじいちゃん……！」



そう、この幼稚園は泣く子も黙る極悪幼稚園！

獰猛な園児達によって大人達は追い出され、スラム街にも勝る無法地帯と化しているのである！

歯向かう者は皆、祖父のように制裁を受けてしまうのだ！

梅沢富美男「てめぇこの野郎…手だけでもうこんなにも大きくなってるじゃねえか、ええ？」シコシコ……

俺「ああ…すごく気持ちいいよ、富美男」

富美男が俺のものを、そのごわごわとした手で優しく包み込む。
程良い締め付けと心地良い温もりで、思わず口元が緩んでしまう。

梅沢富美男「バカ野郎が……こういうのはどうだ？チロチロ…」

俺「うぁ…くっ…！！」

富美男が悪戯に亀頭の先端をチロチロと弄ぶ。屈強そうな外見には似つかわしくない、丁寧で繊細な舌使い。
あまりの気持ち良さに、射精感がぐぐぐっと高まるのを感じる。

梅沢富美男「…可愛い顔しやがるじゃあねえかこの野郎…そろそろ仕上げだ。ジュルジュル…ゴプッ！グポポ…ジュルジュルルル！グッポ！ブブブ…！」

俺「ひぁああ…！富美男！富美男ぉお！ぐっ…！！」

富美男が俺の股下で激しく上下する。俺のものはてらてらと光沢を帯び、上下運動を繰り返す度に富美男の唾液と俺の精液が混じり合った、ひどく性的な粘液が滴り落ちる。
限界までいきり立った俺のものは、欲望の全てを富美男の口内に解き放つ。

俺「ああはあっ…！！はあっ！はあ…はあっはあ……！富美男…富美男良かったよ…」

梅沢富美男「…ゴクンッ！……はあっはあっ…てめぇこの野郎！こんなにも一杯出しやがってバカ野郎…腹ん中パンパンじゃねえか…！！…まだ出したりねえよな？」

俺「…富美男には全てお見通しか。敵わないよ、お前には…」

梅沢富美男「当然だバカ野郎…ここからが本当の夢芝居だ」

俺と富美男は、夜が明けるまで、何度もなんどもお互いを求め合った。

なるほどね

孫娘「警察に……！」

おばさん「ダメよ。もちろん通報したけど――」

警察『あの幼稚園ですか？　いやいや、警察の手にも負えませんので。解放されるのを待つしかありませんな』

おばさん「断られてしまったの」

孫娘「……」

孫娘「だったら仕方ない。おじいちゃん、私が必ず助けるからね！」

男児「よう」

孫娘「私の愛車、まだある？」

男児「あるさ。チューンナップは済んでる」

孫娘「ありがと」

男児「久々に……暴れるのかい？」

孫娘「ええ、この三輪車（マシン）に乗るのも久しぶりだわ」

孫娘「行ってくる！」

ｷｺｷｺｷｺｷｺｷｺ…

幼稚園には見張りの園児が立っていた。

見張りA「ん、よそ者が来たぜ」

見張りB「こっから先は立ち入り禁止だ。消えな」

孫娘「消えるのはあんたたちよ」

ドゴォッ！　バキィッ！

見張りA「ブゲェッ！」

見張りB「ゲバァーッ！」

幼稚園に侵入すると、すぐさま大勢の園児に囲まれる。

園児A「おうおうおう、何者だてめえ！？」

孫娘「私はあんたらに捕まったおじいちゃんの孫よ」

園児B「どこの園のモンだァ！？」

孫娘「園じゃないわ、小学一年生よ」

園児A「ケッ、小学生（ババア）かよ！　羊水腐ってんだろ！」

園児B「みんな、このババアに年寄りの冷や水ってことわざを教えてやんぞ！」

オーッ！

なにこれ期待

初っ端からクソワロタ

園児A「行けーッ！」ｷｺｷｺｷｺ

園児B「あの三輪車破壊してやれ！」ｷｺｷｺｷｺ

園児C「ブオオオオオオンッ！」ｷｺｷｺｷｺ

十数人の園児が三輪車で追いかけるが――

孫娘「どうしたの？　女のケツを追いかけるのが趣味なの？」ｷｺｷｺｷｺ…

全員まるで追いつけない。いいように翻弄されてしまう。

園児A「バ、バカなッ！」

孫娘「ほーらほら」ｸﾞｲﾝｯ

園児B「すげえ、三輪車でウィリー決めやがった！」

孫娘「そろそろ鬼ごっこも飽きてきたわね」

孫娘「ほらほらァ！」ｷｺｷｺｷｺ

ギャルルルッ！

園児A「うわあああっ！」

園児B「あぶねっ！」

園児C「ぶつかるッ！」

ドガシャァァァァァンッ！

追いかけてた園児たちは全員事故ってしまった。

園児A「あ、ううう……」

もう二輪車乗っとけよ…

ボス「てめえら、なんだこのザマは！？」

園児A「すいません……ボス……」

ボス（これほど三輪車を操れる女児といやぁ、一人しか考えられねェ！　まさかッ！？）

ボス「てめえ……もしかして≪三輪おりん≫か？」

孫娘「そうよ」

園内がどよめく。

園児A「三輪おりん……！？　あの伝説の走り屋……！？」

園児B「引退したって聞いたが……俺らじゃ勝てねえわけだ……」

金髪に染めた園児が登場する。

ヤンチャ「三輪おりんなら相手に取って不足はねえ……ボスぅ、俺にやらせてくれ！」

ボス「いいだろう」

ヤンチャ「オラァッ！」

砂場遊び用のシャベルで殴りかかる。

ブンッ！　ブオンッ！　ブンッ！

孫娘「凶器を躊躇なく振り回すなんて……大したヤンチャBOYね。しょっちゅうトラブルと遊んでそう」

ヤンチャ「オラオラァッ！」

孫娘「だけど――」

ヤンチャ「わっ！？」

孫娘はヤンチャBOYを捕まえると――

孫娘「シャベルは掘るための道具……あんたには土がお似合いよ」

ドゴンッ！

頭から地面に叩きつけた。

ヤンチャ「が……は……ッ！」

おりんちゃんつえー

ワンパク「だったら次は俺だァ！」ｷｺｷｺｷｺ

孫娘「勝負方法は？」

ワンパク「“チキンレース”だ」

導火線に火のついた爆竹を持ちながら三輪車で駆け回り、先に爆竹を離した方が負けというルール！

危険極まりない三輪車デスマッチ！

園児A「おおっ！　ワンパクさんはチキンレースで負けたことはねえ！」

園児B「三輪おりんといえど、これで終わりよ！」

導火線に火をつける。

ワンパク「いくぜ」ｼｭｩｩｩｩ…

孫娘「……」ｼｭｩｩｩｩ…

チキンレースが始まった。

ｷｺｷｺｷｺｷｺｷｺ…

ワンパク「まだ離さないのか？　ククク、女のわりに度胸はあるようだ！」ｼｭｩｩｩｩ…

孫娘「……」ｼｭｩｩｩｩ…

ｷｺｷｺｷｺｷｺｷｺ…

爆竹に火が迫る。

ワンパク「ぐ……！（あと3ミリ……）」ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「……」ｷｺｷｺｷｺ…

ワンパク（あと2ミリ……）ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「……」ｷｺｷｺｷｺ…

ワンパク（あと――）ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「……」ｷｺｷｺｷｺ…

ワンパク「うわあああああっ！　死にたくねえっ！」ﾎﾟｲｯ

ついに爆竹を投げ捨てる。

一方、孫娘は――

孫娘「……」ﾊﾟﾊﾟﾊﾟﾊﾟｧﾝｯ!

最後の最後まで、爆竹を手離さなかった。

孫娘「チキンはどちらか……決まったようね」

ワンパク「ひ、ひいい……！」

ボス「ふん、やっぱ手下どもじゃ相手にならねえか」

ボス「いいだろう、俺が相手してやる！　――三輪おりん！」

孫娘「私が勝ったらおじいちゃんを返してもらうわよ」

ボス「俺が勝ったらてめえは一生水商売（子供用プールを膨らませる仕事）だ！」

ボス「最後はシンプルなレースで決着つけようや」

ボス「この幼稚園のグラウンドをどっちが三輪車で先に一周できるかで勝負だ！」

孫娘「受けて立つわ」

三輪車にまたがる両者。

ボス「ドルンドルンドルン！」

孫娘「ブルルルルル……！」

園児B「どっちのエンジン音もぱねぇ……！」

園児A「よーい……ドンッ！」

レースが始まった。

ボス「喰らえッ！」

ドバッ！

足蹴りで土を浴びせかける。

孫娘「くっ……！？」

ボス「甘いぜ、三輪おりん！　フェアなレースを期待してたかァ！？」ｷｺｷｺｷｺ…

園児A「やったッ！　ボスが先に前に出た！」

園児B「必勝パターンだッ！」

ボス（一度前に出ればもう俺の勝利は確定ッ！）

ボス（なぜなら三輪車のスピードなんてもんはしょせん足の筋力がものをいう！）

ボス（男の俺に、女のおりんが追いつけるわけねえからな！）

ｷｺｷｺｷｺ…

ボス（さて、何メートル離したかな――）ﾁﾗｯ

孫娘「……」ｷｺｷｺｷｺ…

ボス（ゲッ、全然離れてねえ！？）

富美男は？

ボス「なぜだ！？　俺の方が筋力は上のはず――」ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「あんたは三輪車は力で漕ぐものだと思ってるようだけど、そうじゃない」ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「心も体も三輪車（マシン）と一体化することが大事なのよ」ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「そうすれば……風にだって乗れる！」ｷｺｷｺｷｺ…

あっさりとボスに並んでしまう。

ボス「なにィィィィィッ！？」ｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「勝負は振り出しに戻ったわね」ｷｺｷｺｷｺ…

熱いレース展開だ

ボス「だったらもう一回！」

ドバッ！

土を浴びせかけるも――

孫娘「同じ技が通用するわけないでしょ」ｷﾞｬﾙｯ

あっさりとかわされる。

ボス「くっ！」

それどころか土を蹴ったせいでスピードが鈍り、抜かれてしまう。

ボス「うおおおおおおっ！」ｷｺｷｺｷｺｷｺｷｺ…

孫娘「……」ｷｺｷｺｷｺｷｺｷｺ…

ボス（ダメだ、追いつけないッ！　これが三輪おりんなのか……！？）

孫娘「いよいよ最終コーナーね。みんなにサービスしてあげちゃおうかしら」

ボス「！？」

ギャルルルッ！

なんと、孫娘は三輪車で華麗なドリフトを決めてみせた。

ボス「……！」

ボス（俺の……完敗だ……！）

背中が遠ざかっていく――。

孫娘「私の勝ちね」

ボス「はい……」

孫娘「それじゃ、おじいちゃんは返してもらうわ」

ボス「どうぞ。連れていってあげて下さい」

孫娘「それともう一つ。これに懲りたら、もうご近所に迷惑かけないこと」

孫娘「でないと……いつまで経っても小学生（オトナ）になれないわよ」

ボス「ははーっ！」

ボスを始め、全ての園児がひれ伏す。

孫娘、完全勝利ッ！

孫娘「おじいちゃーん！」

祖父「おおっ、孫娘よ。助けてくれてありがとう」

孫娘「怪我はない？」

祖父「泥まみれにはなったが、これぐらいへっちゃらだよ」

孫娘「よかった……」ﾎｯ

祖父「このお礼は必ずするよ。どんなオモチャだって買ってやる」

孫娘「だったらね……私おじいちゃんにお願いがあるの」

祖父「ほう？」

…………

……

孫娘「おじいちゃん、後ろ持ったー？」

祖父「持ったよー！」

孫娘「絶対離さないでね！」

祖父「分かってるよー！」

ﾖﾛﾖﾛ…　ﾖﾛﾖﾛ…

孫娘「今日こそ自転車に乗れるようにならなきゃ！」

祖父「無茶するんじゃないぞー！」







―　完　―

綺麗に終わった

感動した

乙
おりんちゃんまだ自転車には乗れなかったか

三輪車の次は補助輪付きで四輪車だな乙

素晴らしかった良いSS