1以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2020/08/13(木) 00:27:52.54tzsM97v+O (1/1)


 一人が好きだった。
教室の中さえ騒がしく思えて、静かに、ただ静かに過ごせる場所を探していた。
別に周りのせいじゃない。私がそういう性格なだけで、仕方のないことなのだ。
話が嫌いな訳ではなく、人が嫌いな訳でもない。
この人は今なにを考えているんだろうとか、
なんで私に話かけてるんだろうとか、
なんとなく、相手の求めることを探って、それに答えようとしてしまう。
だから、疲れてしまうのだ。

 一人になりたかった。それだけのことで、
授業の途中だったけど思わず手を挙げて出てきてしまった。
窓の向こうから聞こえる体育の音を聞いたからなのか、広がる空を見たからなのか。
わからないけど、深い理由がないことだけはわかる。
校舎の中をあてもなく歩いて、音楽室の前を通りすぎたところで、ふと思い出した。

「そういえば、3階に使われてない教室があったっけ……」

なんとなく、そこに行ってみようと思った。


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2以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2020/08/30(日) 12:46:18.21GfaQsj9y0 (1/1)

早よ書け