1 ◆y1POWXBhVp872020/06/27(土) 21:28:10.454MavE+fYO (1/5)

ワタクシ、上条当麻はワタクシ上条当麻はワタクシ上条当麻はある日、友人である土御門元春から『学園都市野球大会で優勝してほしい』と泣きながら依頼され、無事に優勝を果たした。
優勝賞品である『1日学園都市統括理事長権』をいつ施行するか考えながら半年が過ぎた。
4人いる可愛い彼女やチームの仲間たちと相変わらずワイワイしながら毎日を過ごしている。
さあ、今日はなにをしよう!



好感度ランキング

女メンバー
1位 食蜂…1000【彼女】
2位 警策…1000【彼女】
3位 ドリー…1000【彼女】
4位 シャットアウラ…1000
5位 吹寄…719
6位 美琴…512
7位 結標…400
8位 アリサ…305
9位 番外個体…226
10位 オヌティス…215 【彼女】
11位以下
婚后…232
打ち止め…147
寮監…169
麦野…300
滝壷…130
絹旗…214
恋査 …222
レッサー…158
フレンダ=セイヴェルン…105
インデックス…102
サーシャ…43
風斬氷華…16
郭…00
バードウェイ…0
オリアナ…0

男メンバー
1位 一方通行…516
2位 削板…301
3位 海原…274
4位 浜面…165
5位 土御門…218
6位 黒垣根帝督…223
7位エツァリ…63
8位 青髪ピアス…50
9位駒場利徳…28
半蔵…27
シルバークロース=アルファ…01




2 ◆y1POWXBhVp872020/06/27(土) 21:31:48.674MavE+fYO (2/5)

歴代スレ
【禁書】土御門「絶対に野球大会で優勝してほしい!?」上条「え、なんて?」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408284991/#header
【禁書】上条「絶対に野球大会で優勝とか無茶だ!」オティヌス「2回表だ」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409660721/
オティヌス「絶対に野球大会で優勝せねばなるまい」美琴「3回裏よ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410796948/
【禁書】美琴「絶対に野球大会で優勝するわよ!」食蜂「絶対に無理ぃ」【野球】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412939593/
【禁書】食蜂「野球大会で絶対に優勝するわよぉ」ドリー「5回の裏!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415537256/
【禁書】ドリー「野球大会で絶対に優勝する!」警策「6回オモテ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418126480/
【禁書】ドリー「野球大会で絶対に優勝する!」警策「6回オモテ」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418126480/#header
【禁書】警策「野球大会でゼッタイ優勝するよ!」削板「7回表だッ‼」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424431663/#footer
削板「野球大会で絶対優勝するぞォォォオオオオ!」ドカーン 海原「8回表です」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440241444/#header
【禁書】海原「絶対に野球大会で優勝しましょう」結標「9回表ね」【野球】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1471771366/#footer
【禁書】結標「絶対に野球大会で優勝するわよ」一方通行「10回表だとォ」【野球】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510394045/
【禁書】一方通行「ぜってェ野球大会で優勝するンだとよォ」麦野「11回表ね」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1550916961/#header

おまけ
【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」操祈「1回裏☆」【安価】



3 ◆y1POWXBhVp872020/06/27(土) 22:13:10.724MavE+fYO (3/5)

【禁書】上条「野球大会で優勝したぞ!」操祈「1回裏☆」【安価】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1563182930/


前回のあらすじ…
オティヌスの体を通常サイズにするために、新しい体を作る手術を敢行する。準備は5月末に終わるらしい。
食蜂操祈、警策看取、ドリーは上条さんと同じ高校に入学。

看取に童貞を捧げた。
操祈は生徒会長になった。
ドリーはなんだか体の調子が悪そうだ。
保健室に休ませて、放課後様子を見に行った…


放課後、保健室、彼女と二人――何も起こらない訳がなく…




※このスレはR18描写アリのスレです
描写がある時は直前に注意をお知らせします
設定や解釈違い、キャラ崩壊などあるかもしれませんが、悪しからずお付き合いのほどを――



前スレ1000
出来れば今の原作の時系列や設定でリメイク
自分の体力的に出来ないかもしれませんが…考えてみます…


4 ◆y1POWXBhVp872020/06/27(土) 22:26:30.294MavE+fYO (4/5)

では始めます



5 ◆y1POWXBhVp872020/06/27(土) 22:44:34.334MavE+fYO (5/5)

また、ゆめを、みた

ケタケタわらう、しろいオバケとおにごっこしている

タッチされたら、きっととってもイタイんだろう

すっごく、すっごく、イタイにきまっている

だって、あのオバケに5000かいはころされた

コウジョウのなかで、ハイのなかにくうきをいっぱいつめこんで、ぜーぜーはーはーいいながら

しにものぐるいでにげている

―――かてっこない

わたしは、とってもとってもコワイのに

わたしは、とってもとってもレイセイだった

りょうてにはおもくてくろいきかんじゅう

コワくてうごけないのにかってにうでがうごいた

バババババといっぱつでにんげんなんてスイカみたいにはじけるテツのカタマリをばらまく

ケタケタわらうオバケをやっつけるために、1びょうでもはやくにげるために

1びょうでもながく、イキルために

でもなんでか、オバケにうったむすうのテツのカタマリがぜんぶ、わたしのカラダをつらぬいた

イタミがエンエンにエイエンにあたまにきざまれる

イタイ、イタイ、イタイ―――マダ、シニタクナイ―――


ああ、これはユメだ。アクムってやつだ。

でもこれはワタシのユメじゃない。

じゃあ―――これはダレのユメ?


6 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 00:04:38.309thbs8BBO (1/7)




―――とある高校 保健室


ガラッ…


上条「失礼しまーす…」

上条「誰もいないな」スタスタ

上条「保健の先生は…いないか。ん、机に置手紙が――職員会議かよ。つーか寝てる生徒ほっぽってかよ。ま、最強のセコム(液化人影)がいるし」


上条「おーい、ドリー…おきてるかー?」カーテンジャッ


キュィンッベチャッ


上条「―――」

上条「おっとー?」

上条(カーテンを開けた拍子で何か右手に触れたらしい。床には哀れな液化人影の成れの果てが)

上条「……ちょっと前に金ローでやってたあの洋画思い出すな…」

上条「とと、ドリードリー」


ドリー「……」クカー


上条「……まだ寝てら」ヨッコラセット

上条「気持ちよさそうな寝顔…うりゃうりゃ」ムニムニ

ドリー「うーん…」ムニャー

上条「ほらほら、さっさと起きないとイタズラしちゃうぞー」ムニムニ

上条「――――」ムラッ



上条「…………」

ドリー「―――」チラッ

上条「どんな寝相だよ。スカートからパンツ見えてんじゃん。俺じゃなかったら見逃しちゃうね」サッサッ

上条(うっわ、太腿やわらけぇ)

上条(そういえば…看取との一夜からかなりご無沙汰だったな…)

上条「いやいや、何考えてんだ…」


7 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 00:34:34.499thbs8BBO (2/7)

上条「……少しだけ…少しだけ…」ムニ…

上条(―――! こ、この吸い付くようなモチモチ感覚…ちょっとひんやりスベスベ心地よさ…! これがフトモモ!)スリスリ

上条「―――」ドッドッドッ

上条(起きないように、起きないように。慎重に…だけどもっと攻めたい…)

上条(この背徳感…純粋無垢なドリーにしちゃいけないのにやめられない―――)


上条(ベッドから210度回転して大の字で寝てるの足をさらに広げてみる)


ドリー「んー…」

上条「―――」ドキッ

ドリー「すー…」

上条「…ホッ」


上条(太ももを撫でつつ…徐々に内に…そして上に――)


ドリー「むにゃ…」

上条「!」



ドリーのお目覚めコンマ下1
01-30→「おにいちゃん、なにやってるの?」ジトー
31-80→「あれ、おにいちゃん? もう、しょうがないなぁ」
81-00→「むにゃむにゃ」


8以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/28(日) 00:36:38.47KhaWXtqUo (1/2)




9 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 00:42:52.299thbs8BBO (3/7)

忘れてましたが…

ここから先はR18描写でお送りします
苦手な方は最後までスクロールお願いします


10 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 01:03:43.109thbs8BBO (4/7)

ドリー「あれ、おにいちゃん? おはよー」ムクッ

上条「お、おはようございます…」

ドリー「……? あれ、おにいちゃん、なんでスカートにおてていれてるの?」

上条「それは…その――」

ドリー「ん」

上条さんのムスッコ「ギン…」

ドリー「ほー」

ドリー「おにいちゃんのズボンにテントはってる」

上条「!」

上条(しまった! ご無沙汰だったからつい!)

上条「こ、これは、その、せ、生理現象で…」アセアセ

ドリー「セーリゲンショウ?」

ドリー「ふむ…」

ドリー「もう、しょうがないなぁ、おにいちゃんは」

上条「へ?」

ドリー「わたし、それくらいしってるよ。それ…イッパツ…ヌケば? なおるんだって?」

ドリー「いいよ、おもうぞんぶんにヌイて、どーぞ」

上条(あ、これ知らない顔だ)

上条「えっと…それを一体どこで覚えたのかな?」

ドリー「? 違った? かなり前、みーちゃんがあさがえりして、みさきちゃんとオオゲンカしたときに」


看取『アアーンモウ! 言うまいと思ってたけどメンドーだからこの際行ってあげるけどサ!』

看取『ダーリンかなり溜まってるんだから! 定期的に巨大テント張るくらい溜まってるんだから! 結構お預け喰らってんだからね!』

看取『操祈ちゃんみたいなお姫様思考なのはケッコーだけど!』

看取『カノジョとしてセーヨクショリの百回や二百回やってやらないでどーすんの! また女増やすよ!?』

看取『そのムダにデカイ乳で挟んで発散させてこい!』キェーッ


ドリー「ってみーちゃんが!」

上条「―――」

上条「……もしかしてバレてた?」

ドリー「? もしかしてテントのコト? みんなしってるよ? みーちゃんがひっしにかくそうとしてているおにいちゃんがかわいいって!」

上条「そっか…」


11 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 01:26:54.369thbs8BBO (5/7)

ドリー「まぁそんなトコロで…セーヨクショリってよくわかんないけど、てつだおうかなって!」

上条「―――」フッ

上条(まぁどうせいずれはこうなるんだし、ちょっと抜いてもらうくらいならいいかな)

上条「いいけど…本当にいいんだな?」カチャカチャ

ドリー「うん。テントのなかどうなってるのかしりたい!」

上条「うん、こうなってるんだが…」ボロンッ


上条さんのムッスコ「ビギンッ」ビーン


ドリー「………」アゼン

上条(うぅ、外気に晒されるのと、ドリーに見られて恥ずかしいので、ちょっとキモチイのが情けない…)

ドリー「す、すごーい…温泉じゃあチラッとしか見れなかったからわかんなかったけど…おっきいね」ホー

上条「褒めてくれてありがとう」ビンビン

ドリー「で、どうすればいいの?」

上条「じゃ、じゃあ……とりあえず、握ってこすってくれないか?」

ドリー「こう?」シコシコ

上条「んぁっ」ビクッ

ドリー「!? どうしたのおにいちゃん!」

上条「いや、続けてくれ…ちょっと腰が引けただけだから…」

ドリー「う、うん…」シコシコ

上条「ハァ…ハァ…」

ドリー(ほ、ホントウにこれがきもちいいんだ…すっごいきもちよさそうなかお)シコシコ

上条(手慣れてないこの手淫が逆に快感だ…)

ドリー(……もっときもちよくなってほしいな)

ドリー「ねえおにいちゃん。これのほかになにかできる?」

上条「そうだな…ベタだけど髪で巻いてコスったりとか」

ドリー「こう?」シュルシュル シコシコシコシコ

上条「んんぁ!?」ビクッ

上条(や、ヤベェ...一瞬イキかけた…ドリーの長くて綺麗な髪が思っていた以上にサラサラで…一本一本が陰茎とカリを刺激して、シコるたびに腰がくだけそうになる)

上条「あー、きもちいい…」

ドリー(おおきくてちょっとグロいとおもったけど、ビクビクしててかわいい。これがオチンコ…)

ドリー「………ねぇねぇ、あとはあとは?」ワクワク

上条「じゃあ、舌とか口で舐めたり入れたりして…」

ドリー「……」クンクン…チロチロ

上条「…」ビクビク

ドリー「ちょっとくさいけど…やってみる…入るかな…ん、あー」




12 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 01:30:35.379thbs8BBO (6/7)


ヌルッ


ドリー「んっ」モガッ

上条「!」

上条(この暖かさ! ずっと忘れていた快感! ヤベェ...上がってきた。キンタマから精液が)

ドリー「ちゅ…ちゅっ…ぬちゅっ」

上条「はぁ…はぁ…ドリー…やばい、でる!」ビュッ

ドリー「んっ!?」

上条「このまま飲んで…」

ドリー「ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…ゴクッ…ん!?」

ドリー「ぷはぁっ…にがー…」

上条「えらい、えらい。…お口見せて」ナデナデ

ドリー「うん…あ」ムワァッ

上条「―――」ムラァッ

ドリー「あれ? 全然オチンコ治ってない…おっかしーな」

上条「そりゃ、一回だけじゃな。じゃあ次はドリーの番だな」

ドリー「え?」


ガバッ


ドリー「おにいちゃん? なんでベッドにおしたおすの?」

上条「お礼に、お兄ちゃんがドリーを気持ちよくしてやる…」スッ

ドリー「! ちょ、おにいちゃん!? そこおしっこするところ! さわっちゃきたないよ!」

上条「バーカ。ドリーに汚い所なんてあるもんかよ」カリカリ

ドリー「あははは! くすぐったいよ、おにいちゃん……って、あれ? なんかヘンなかんじがする…ムズムズするっていうか―――あっ」

上条「……」スリスリ

ドリー「へ、へんなこえがでる…あっ、あっ、ちょっとまっておにい…」



ドリーの感度コンマ下1
01-30→なぜか濡れない
31-80→感度良好
81-00→すでにぐっちょぐちょ


13 ◆y1POWXBhVp872020/06/28(日) 01:42:03.329thbs8BBO (7/7)

力尽きた
今日はここまでにさせてください
次回は来週土曜日の18時半でオネガイシマス


14以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/28(日) 02:14:40.29KhaWXtqUo (2/2)




15以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/28(日) 08:27:01.047b2D3hIyo (1/1)




16 ◆y1POWXBhVp872020/07/04(土) 15:56:54.146zhruHdOO (1/1)

予定が出来たので明日の19時に変更します
ごめんなさい


17 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 19:03:28.209QtYOJP+O (1/7)

はじめっます


18以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/05(日) 19:03:52.497XyupiYQo (1/2)

おーけー


19 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 19:20:47.269QtYOJP+O (2/7)



ドリー「へっぷしっ!」ビュシャッ


上条「」ベチャッ

ドリー「あ、ごめん」

上条「いや、いいよ」フクフキ

上条「――――」スリスリスリ

ドリー「あははははははは! くすっぐたいよー」ジタバタジタバタ

上条「………」



上条(―――全く濡れねぇ!)

上条(看取の時はすぐに準備できたのに…自信失くすぜ…)

ドリー「?」



看取「へっぷし!」

操祈「あらぁ?風邪? 移すのはやめてよねぇ」カリカリカリカリ ←たまにオナニーする人

看取「……誰か私の事をウワサしてるな?」←日常的にオナニーする人


ドリー「ふぁあ…」アクビー ←うまれてから一度もオナニーしたことがない人

上条「何故だ!?」ハァハァ←初体験がインランだった故の濡れやすさだっただけの勘違い男

上条「こ、こうなったら、看取との一夜からAVでベンキョーした上条さんの絶技を見せてやる…」←AVの通りにやればイケると思っている残念な男


20 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 22:25:37.309QtYOJP+O (3/7)



ドリー「………///」

上条「……すげぇ、毛が全然生えてない」

上条「パイパンだよパイパン。つるつる」

ドリー「おふろでなんかいもみられているけど…こうマジマジとみられると、さすがにはずかしいよぉ…///」

上条「スマン、風呂じゃ目のやり場に困ってて見えてない」

上条「じゃあ…さっそく」スーッ

ドリー「んっ///」

ドリー「ちょっと、いきがくすぐったい…でもヘンなかんじする…?? ???」

上条「じゃあ舐めるぞ…あ、これが処女膜って奴か…初めて見る」

上条「ペロ…ちゅぱっ…」

ドリー「なめちゃ、や…んっ、おいしくないよ」

上条「美味しいぞ? どんな味かっていわれるとアレだけど」

ドリー「え?ホント? じゃあもっとなめて」

上条「よーし…ちゅぱっちゅ、じゅ」

ドリー「ん!?///」ビクッ

ドリー「??? ????」ブルッ

上条「ぷは…はっ…ちゅっ」

ドリー「あっ///」ビクッ


上条(し、舌がつるっ!)

ドリー「はぁ、はぁ…///」

上条(こんなにクンニしてるのにぜんっぜん濡れない…あれ? 看取だったら2回くらいイってそうなのに)



看取「ぶぇっくし!」

操祈「また誰かが噂ぁ?」

看取「ウン、とっても失礼な事が聞こえたがする。まるですぐにイク、だらしのない女だという声が…」

操祈「知らないわよぉ。それより手を動かしてぇ。この書類の山を片付けるわよぉ






21 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 22:28:11.679QtYOJP+O (4/7)

上条「ふ、ふぅ、休憩…」

ドリー「は…は…なんだろ、こんなのはじめて…ドキドキっていうか、ムズムズするっていうか…???」

上条(やっと濡れてきた…。長い戦いだった…)

上条(いや、これほとんど俺の唾液だな…唾液でベッタベタなだけか…?)

上条(あーでもドリーが興奮してくれてるからいいか…)


上条「じゃあ、次は…二人とも気持ちいい事をするぞ」

ドリー「うん…なにをするの?」

上条「これを…」ギンギン

ドリー「おちんこ、さっきよりおおきくなってる」

上条「ドリーのここに入れるから…」

ドリー「ここって?」

上条「……おまんこ…///」

ドリー「いやいやいや、はいらないよ」

上条「いやぁ入るんだなぁ」クチュクチュ

ドリー「あはは、やめ、くすぐった…あっ」ビクッ

上条(さすが処女、腰の引き方がはじめてオナニーした頃の俺みたいだ)※記憶喪失後の事

上条「じゃあ、入れるぞ…」

ドリー「うん…」ドキドキ


ドリー「でも、こわいよ…」

上条「……じゃあ、舌をだして」

ドリー「うん」レ

上条「ちゅっ…ちゅっ、くちゅ…」

ドリー「んっ…んぅ…んー…///」ビクッ

上条「もうちょっとやる?」

ドリー「うん…でも、ちょっとこわくなくなった…だいじょうぶ」

上条「じゃあ入れるぞ…」


ドリー、痛がる?コンマ下1
01-30→激痛
31-80→ちょっと痛いけど…
81-00→全然痛くない。っていうか入った?


22以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/05(日) 22:29:24.867XyupiYQo (2/2)




23 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 23:16:38.469QtYOJP+O (5/7)

上条「じゃあ入れるぞ。ああ、あと、ちょっと痛いらしいから、我慢な…」

ドリー「うん…―――ッ」

ドリー「~~~~~~~!!!」

ドリー「…………?」

ドリー「あれ? ぜんぜんいたくない…っていうかはった?」

上条「いや、入れてねぇよ? っていうか、入らねぇよ」

上条「んな力いっぱいマンコ閉められたら、短小極細でも入らないって」


上条(亀頭でドリーの陰部…幼子のような割れ目を刺激する。一回、二回、焦らす度にドリーの腰が引けるのがちょっと面白い)

上条(小さいな…本当に入るんだろうか…)

上条(俺の唾液とドリーの愛液で十分に潤滑する筈…だ。だけど処女喪失はとてつもない痛みを伴うらしい。痛くてトラウマになるほど)

上条(そうならないか不安だ。セックスは気持ちいい思い出であってほしい)


上条「じゃあ今度こそ…」

ドリー「うん…おにいちゃん」

上条「うん?」

ドリー「キス、しながらでいい?」

上条「わかった」ギシッ

上条「ちゅっ」

ドリー「ちゅ…」


上条(キスで恐怖を和らげながら…ゆっくり、ゆっくり、腰を前に、前に、ギチギチに詰まった膣の壁に、性器を捻じ込む)

上条(メリメリと、一度も手を付けられたことのない純潔をこじ開ける感覚。まだ亀頭が入っただけだ)


ドリー「んっ――ん~~~っ!?」ジタバタ

上条「大丈夫…か? っと」


上条(やはり脱がすべきだったか。ワレメから血が滲んでいる。買ったばかりの制服をセックスで汚れたら面目が立たない)

上条(が、後の祭り。コトが始まったばかり。破瓜の血で汚さないように、スカートをまくし立てる)

上条(片足だけ脱いだパンツは膝。へそまで露出したスカートの中は裸)

上条(ノーパンのセーラー服…というより、セーラー服でセックスをするのは非常に興奮するものがある)



ドリー「イタイ…イタイ…けど、ダイジョウ、ブ」ニコッ

上条「キュンッ」

上条「わかった。じゃあゆっくり行くぞ」

上条(一秒1ミリ単位で腰を前に。ドリーは俺の学ランを掴んで離さない)

ドリー「おにい、ちゃん、ぎゅーってして…」

上条「うん」

上条(ドリーを抱きながら…キスをして、お互いの唾液を交換しながら、残りの男根をゆっくり、ゆっくりと入れてゆく)

上条(どうやらドリーは抱き着かれると興奮するらしい。抱き締めてキスをすればするほど、膣から愛液が泉のように溢れてきた)

ドリー「おにいちゃんのにおい、いい…」

上条「そうだった、ドリーは匂いフェチだった」

上条(さっきの苦労はなんだったのか。まぁいいや)

上条「じゃあ一気に行くぞ…」

ドリー「うん…」


24 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 23:52:01.319QtYOJP+O (6/7)

上条「リラックスしろよ…ふーっ」

ドリー「ふー…うぅっ!?///」ギュリッ

上条(亀頭が膣の最奥…子宮口へ到達した。がまだ陰茎は全て収まっていない)

上条(ドリーの顔が苦痛に歪む。顔を真っ赤にして痛みに耐える。その姿に興奮して、つい、さらに腰を押し付けた)

ドリー「ふかっ…!?」

上条「…っ―――はー、入った///」


上条(新雪の朝、誰も踏み込んでいない校庭に積もった雪に足跡を付けて、中心で大の字になって寝転がった時のような優越感と幸福感に似ている)

上条(俺はドリーの処女を奪った)


ドリー「はっ、はっ…あっ…」

ドリー「め、めが、ちかちかする…イタイ、イタイ、よぉ」

上条「やべえ…マジで狭くて…ギッチギチしてて、チンコが千切れそうだ…」

上条(条件反射で腰が引ける。でも引き抜けばカリが刺激されて一瞬で果てる自信がある。きっと1ミリでも腰を引けばもとには戻れない)

上条(目がチカチカする。気持ちよすぎて獣のように涎が垂れた)

上条「ドリー…ドリー…」

ドリー「ハッ…あ、おにいちゃん…」


上条(もういちどキスをした。ずっとキスしている。お互いの口がお互いの口臭がお互いの唾液の全てがごちゃ混ぜになった頃)


ドリー「な、れてきたかも…ちょっと、ふわふわする」

上条「じゃあ、動かすぞ」

ドリー「うん―――うぅっ!?///」

上条(ゆっくりと引き抜く。子宮が、膣の中のヒダが、男根を逃すまいと吸い付き、しがみ付き、尿道口とカリを刺激して射精を促してくる)

上条(それに耐える俺も俺の愚息も偉い。そしてドリーも)


ドリー「~~っ///」ビクッ


上条「ちゃんと感じてくれて嬉しい、偉い偉い」ナデナデ


25 ◆y1POWXBhVp872020/07/05(日) 23:53:52.479QtYOJP+O (7/7)



ドリー「ふへっ? カンジてるってなに?」

上条「気持ちよく感じてるって事」

上条(亀頭が出る直前まで引き抜き、再び捻じ込む。再び肉の快楽地獄が始まった)

ドリー「これ、きもちいい、んだ。きもちいい、きもちいい――」

上条(これを何度か繰り返し、ペースを上げる。もちろん最初はゆっくりゆっくり。そして)


ドリー「おにいちゃん…おにいちゃん…あっ、あっ、あっ」

上条「ごめん、やっぱ無理! 我慢できない! ペースあげるぞ!」

ドリー「!? あっ!?」

上条(もう精液を陰茎の中に充填させるのはもう限界だ。いい加減に射精させろと、生殖本能が脳髄に訴える)

上条(同感だ。俺はドリーを孕ませたい。この子の子宮に精液を吐き出して、俺のモノにしたい)


ドリー「あっ!? ちょっとタイム! なにかクル! あたまになにか、こわいのがくる! でもキモチイイ」

上条「それはイクって奴だ! 俺もイク!」

ドリー「あ、イク、イクっていうんだねおにいちゃん。イクイクイク!あっ」

ドリー「あぁっあっあっあっあっあ、ああ~~~ッ///」ガクガクガク

上条(ドリーの膣が痙攣をおこした)

上条(絶頂)

上条(膣が極限に締め付けられて、俺の我慢の限界を迎えた。膣の一番奥、子宮の奥に貯めた精液の全てを吐き出す)

ドリー「あぁっ…あつっ! あっ――――」

上条「あ、やべぇ…明後日のも全部持ってかれそう…」ビューッビュ∼

上条「……ドリー?」



ドリー気絶?コンマ下1
01-30→疲れておやすみ
31-80→疲れたけど
81-00→もっと、もっと


26 ◆y1POWXBhVp872020/07/06(月) 00:08:44.51z4vrlWIHO (1/1)

明日早いので今日はここまでありがとうございました
次回は土曜日の20時にお会いしましょう


やっぱり野球見ながらだとペースが…


27以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/06(月) 00:12:35.74bKDl8pK/o (1/1)




28 ◆y1POWXBhVp872020/07/11(土) 19:55:03.35jANXb6YhO (1/5)

はじめます


29以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/11(土) 19:56:49.26zNzyh5kno (1/1)

OK
新刊発売記念でたっぷり投下してくれたら良いな


30 ◆y1POWXBhVp872020/07/11(土) 21:04:20.53jANXb6YhO (2/5)

ドリー「はぁ、はぁ、」グッタリ

上条「はぁ…はぁ…はぁ…ドリー?」

上条(満足感と疲労感がどっとくる。腰が砕けそうなくらいに気持ちよかった)

上条(今さらになってゴムを忘れた事に気が付くも、ガッツリ中出ししてしてしまった事に後悔する)

上条(そして処女だったドリーに容赦なく体を求めてしまった事にも)

上条「大丈夫か、ドリー?」

ドリー「つ、つかれた…」

ドリー「けど…きもちよかったぁ…」ウットリ

上条「そ、そうか…ごめん」

ドリー「なにが?」

上条「ナンデモナイ…」


上条「とりあえずパンツ履け。帰るぞ」パンツパンツ…アッタ

ドリー「えー、まだやりたぁい」

上条「また今度な」

上条(今ここでヤルのは時間的に誰か来そうで怖いし、俺の寮の部屋だとオティヌスいるし、ドリーが住むマンションは操祈と看取が最中に帰ってくるパターンが考えられる! ここでやめておくのが正解だ!)←賢者モード

上条「次デートする時に、な?」

ドリー「うん…」ムラムラ

ドリー「でも、いっしょにあるいてかえっていい?」

上条「―――」ドキッ


・・・・・


上条「おいおい、くっつき過ぎだ。歩き辛いだろ?」

ドリー「えへへ、おにいちゃんのにおいでいっぱいだー♪」

上条「……あまりドキドキするセリフいわないでくれ…」ムラッ


31 ◆y1POWXBhVp872020/07/11(土) 22:01:40.74jANXb6YhO (3/5)

・・・・・


操祈「はぁ、やっと終わったわぁ。生徒会の仕事って面倒よねぇ」スタスタ

看取「今まで仕事してなかったジゴージドクでしょ。派閥の子たち全員使えばよかったのに」スタスタ

看取「あんまりにもやる事多過ぎて、久々にシューチューしたわ」

操祈「残念、半数は公欠で、残ったメンバーの半分はドリーの監視につかせてるわぁ」

操祈「変な虫が来たら、悪・即・斬。見的必殺! 社会的に抹殺してどうぞってお願いしてるわぁ」

看取「フーン」



操祈「さて、保健室についたけど…」ガラッ

操祈「保険医はいないわ。たしか会議だったわよねぇ。長引いているのかしらぁ―――むっ、なぁにぃ? このむわぁっとした匂い…」クッサー

看取「―――」

操祈「換気、換気…」
看取「さっきの話だけど…。……その虫に、ダーリンは?」

操祈「? 入ってる訳ないじゃなぁい。私の恋人であるけど、ドリーの恋人なのよぉ」

看取「ホッホー」ツカツカ


バサァッ


看取「……もぬけの殻…ドリーはいない…ンデンデ、私の液化人影は…あー、シューチューしすぎて気づかなかった。殺されてる」

操祈「あの人の仕業?」

看取「デショーネ。うーんシーツも毛布もちゃんと後片付けされてるけど」ガバッ

看取「甘い! 汗でぐっしょりのシーツ! この生々しい臭い! そしてこの血の跡は…」

操祈「なによ」鼻ツマミー

看取「警部、どうやら事件ですゼ」

操祈「は?」

看取「私に続いてドリーにも先を越されたようだゾ」

操祈「は?」

操祈「………? ………。…………―――」

操祈「!!!!?!?!?!????」ガーンッ

看取「ドンマイ」ポンポン


32 ◆y1POWXBhVp872020/07/11(土) 22:52:36.60jANXb6YhO (4/5)


操祈「あ、あの子たちはなにを―――」


帆風「ハァ…ハァ…///」

操祈「帆風さん…あなた…」

帆風「ごめんなさい…私たち…その…ついつい見入ってしまって…うぅ///」モンモン

操祈「―――」アボーン

看取「……帰ろっか」

操祈「ウン」



・・・・・



上条「さて、ドリーを無事に送ったし、俺も早く帰ってオティヌスに飯を作ってあげないとなぁ」


「―――いた、とミサカは探し求めていた方を見つけて、高揚感で胸が高鳴ります」


上条「ん? あれ、御坂妹じゃん……って顔が真っ赤だけど、大丈夫か?」

御坂妹「はい、ご心配なく…いいえ、嘘をつきました、とミサカは貴方の手を強く握り引っ張ります。こっちに来てください緊急事態です」

上条「! なにがあったのか!?」

御坂妹「現在、私たち妹達は何らかの身体的、精神的異変が発生。体温の上昇と動悸、息切れ、下腹部の疼きと思考の混濁が現れています、とミサカは現在妹達9970人ほぼ全員に現れた症状を伝えます」

上条「それは……風邪では? 胃腸からくるタイプの」

御坂妹「いいえ、私たちは非常時以外、常に健康を意識し体を冷やさず22時には就寝する生活をしています、とミサカはそのトンチンカンな推測に怒りを込めて反論します。もちろん胃腸炎の原因となる生物、鶏のタタキや生焼けの肉食品を摂取していません」

御坂妹「どうやら原因は、ミサカネットワークからハッキングを受けた模様です、とミサカは――」フラフラ

上条「は? 打ち止めがいるから大丈夫じゃなかったか!?」


バタッ


上条「御坂妹!?」

御坂妹「ハァ、ハァ、この動悸や思考の低下は……興奮? しかも性的……なぜだかわかりませんが…どうか、私たちを…いえ、私を助けると思って――」スッ

上条「ん!?」チュッ

御坂妹「~~~❤」チュッチュ~~~ッ

上条「ん~~~!!??」

御坂妹「ぷはっ、ああ、やはり、こうすれば少しは、ちゅっ、症状は解消されるようですチュッ、とミサカは口づけをするも足りない欲求に――」

上条「まてまて、何がなんだか…」ムラッ

上条(く、一発しかヤらなかったから、ムラムラが…)ムラッ

御坂妹「まだまだ足りません…MNWで知りえた情報ですが…どうか私を――」


パシュッ


御坂妹「抱いて――くだ――――」バタッ

上条「御坂妹!?」ダキッ



33 ◆y1POWXBhVp872020/07/11(土) 23:49:39.93jANXb6YhO (5/5)


御坂妹「すー…すー…」


猟虎「まま、麻酔弾です…」ヌッ


上条「うわっ、弓箭猟虎!?」

猟虎「こ、こんばんわ…危ない所でしたね…もう少しで襲われてましたよ」

上条「猟虎はなにを?」

猟虎「カエル先生の依頼で、入鹿ちゃんと学園都市にいる妹達をこれで捕獲しているんです」

猟虎「げ、原因は不明ですが、妹達が発情しています。しばらく経てば収まるそうですが」

上条「もしかして発情した妹達が街の人間を襲ってるとか?」

猟虎「いいえ、全員あなたを求めてさまよってるそうです」

上条「は?」

猟虎「……これも原因は不明ですが、かみ、上条当麻さん、貴方を…その、せ、せ、性的に襲う為に狙っているんです///」

上条「………ナンデ?」

猟虎「こっちが聞きたいです! おかげで1000人近くの能力者を捕まえなくちゃいけないんですよ!? アリサたんに会えないのに!!」

猟虎「せ、責任取って、て、てっ、手伝ってください」

上条「はい!?」

猟虎「断ったら後日、覚えておいてくださいね…」

上条「」

上条(断ったら殺される…)


―――翌日 朝



上条「………疲れた…。結局徹夜で妹達を捕獲していた…。何回か死ぬかと思ったシーンあったけど」


猟虎「お、お疲れ様です」スタスタ

入鹿「これからのご予定は?」

猟虎「アリサたん成分が足りない…アリサたんにおはようのキッスを――。入鹿ちゃんは?」

入鹿「私は愛しのあの人のもとに――ふふ、なにやら昨日はどこぞの誰かさんの情事を覗いて悶々としていて寝れなかったみたいだから」チラッ

「「ふひっ」」

上条「………いずれ捕まるなあの姉妹」


カエル先生「お疲れ様だね? いやぁほとんどの彼女たちは元々病院にいてよかった。みんな外にいたら君、間違いなく死んでたかもね?」

上条「欲情した1万人に求められたら俺の死因って何になるんだろう」

カエル先生「しかし原因はなんだろうね? これはMNWを通じて起こったパンデミックだ。だが本来MNWは最終信号が管理していて、そういった外部からのインプットは彼女がシャットダウンしているよね?」

上条「本人の話では。打ち止めもここに?」

カエル先生「いの一番にやってきたからね? で、原因に心当たりは? ほぼ間違いなく君にかかわりがあるはずなんだけど?」

上条「これっぽっちも心当たりが…」

カエル先生「うーん例えば…あり得ないと思うけどね? 君が、妹達の誰かと性行為をしたとか? 例えば夕方に」

上条「え?」

カエル先生「心当たりは、あるようだね?」

上条「いや、昨日、夕方、学校で確かにヤったけど……妹達じゃない! ドリーは妹達じゃあないぜ先生!」


34 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 00:45:39.783g2Y4PzrO (1/6)

カエル先生「ふむ…ドリーくんと、性行為をしたんだね?」

上条「……それがどうしたんだよ」

カエル先生「はぁ、どうやら、僕の悪い予想が当たってしまったようだ」

カエル先生「妹くんの一人から聞いたんだけど、朝、ドリーくんは妹達十数人と接触したそうだね?」

上条「ああ」

カエル先生「それがスイッチになったようだね?」

カエル先生「同じ脳波、同じ電気系能力者。まったく出自が違うイレギュラー…彼女という裏道がMNW…最終信号の穴を潜り抜けたと言う訳かな?」

上条「何が言いたいんだよ。先生、ドリーはクローンじゃない…」

カエル先生「いいや、上条君。落ち着いて現実を見るんだ」


カエル先生「君の恋人、ドリーくんは……御坂美琴くんのクローンの一人だよ」


上条「……いやいやいや、いくら何でも。御坂妹たちとドリーが…」

カエル先生「否定したい気持ちは分かる。君の影響で変化が出てきたけど、基本的に感情に乏しく、言葉遣いも機械的な妹達と」

カエル先生「感情豊かで言葉遣いも性格も子供のようなドリーくん…まったく違う印象を受けるだろう」

カエル先生「加えて髪型が違う。確かに長髪だと顔の輪郭が分かりにくいし、妹達と全く違う生活リズムだから体型もやや違う」

カエル先生「だが証拠はあるんだ。実は今しがた、目を覚ました妹くんの一人から事情を聴いていてね」

カエル先生「君たちと別れた後、総出でドリーくんの現在と過去を探っていたんだ」

カエル先生「上手く隠蔽されてたけど人海戦術なら学園都市一の彼女たちは、すぐにドリーくんの正体にたどり着いた」

カエル先生「ドリーくん…彼女はクローン量産計画で一番最初に作られた2人の内の1人だよ」

上条「―――」

カエル先生「いわば、妹達の姉にあたる……彼女はMNW構築の実験に作られたクローンだ。なら、彼女もMNWを使用可能だね?」

上条「………」

上条(理解が、追いつかない――)

カエル先生「そこのところ、どうなんだい?」

上条「!!」


操祈「ええ、その通りよぉ」

看取「ドリーのせいで迷惑かけたみたいで、ゴメンネ。あと、黙ってて、ホントにゴメンナサイ」

カエル先生「実はドリーくんもさっき来てね、検査入院させてもらっているよ?」


上条「………マジ…かよ」


操祈「確かにドリーはクローン計画の最初の1人の妹…私たちが才人工房で知り合った親友の記憶を受け継いだ子よぉ」

操祈「まさか全部バレてしまったなんて予想外というか想定をはるかに超えている事態よぉ」

看取「モウ、たった半日で破られるセキュリティってナニ?」

操祈「あーあー、きこえなーい」


上条「本当、なのか? ドリーが、御坂のクローンって」

操祈「ええ。そうよ。でも安心して頂戴。ドリーは妹達とは違って、時間をかけて作られた体よぉ。細胞分裂と劣化の速度は通常の人間と変わらないわぁ」

カエル先生「それについては僕がちゃんとフォローするよ? ただ、気になるのは体じゃなくて脳の問題だね?」


35 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 01:59:17.313g2Y4PzrO (2/6)

上条「ああ、よかった……いや待て、脳の問題?」


カエル先生「そう。実はこっちが重大でね?」

カエル先生「昨日の朝、ドリーくんは妹達と接触した。同じ周波数を使う電撃使い同士だ、脳波…AIM拡散力場の同調がありえる」

カエル先生「しかも自分と同じ顔をした人間が多数現れて囲まれたら、精神…脳に大きなストレスを与えたろうね?」

カエル先生「なにせ自分に囲まれている錯覚をする。…想像するだけでもぞっとするね?」

カエル先生「妹達も、脳はドリーくんという新たな姉妹の出現に興味を抱き調べ上げ、意識を向けた。アンテナの指向性を向けたんだ」

カエル先生「そして決定打になったのは夕方の性行為。初めてだったのだろう? その痛みと快感は強烈な情報としてMNWに逆流。拡散。昨夜のパンデミックを引き起こした」

カエル先生「これでドリーくんと妹達とのチャンネルは完全につながってしまったと言っていいね?」


上条「先生…つまり何が言いたい?」


カエル先生「ふむ…保護者として、これは言っていいのかな?」

操祈「どうぞ。こうなってしまった以上、誰にも止められない…これは私の油断が招いた判断ミスよぉ」

看取「ショウガナイよ。こうなるなんて誰にも想像もつかない」

上条「……ドリーに、何が起こるんだ? いや、何が起こっているんだ!? 先生!」

カエル先生「いいかい。落ち着いて聞いてほしい」

上条「………」


カエル先生「ドリーくんは、そう遠くない間に、自我が崩壊する」


上条「―――」

上条「は?」

カエル先生「いや、崩壊というより、溶けると言った方が正しいね」

カエル先生「現在、ドリーくんは約1万人の妹達と同じAIM拡散力場の波長でいる」

カエル先生「妹達と同じ状態という事だね?」

カエル先生「そして妹達は2万人の五感から記憶まで脳の情報は全てを共有している」

カエル先生「その中にドリーくん一人の記憶を入れてしまったらどうなるか?」

カエル先生「ドリーくんのパーソナルリアリティを司る記憶は、妹達の記憶に飲み込まれ、今までの記憶も思い出も、妹達の記憶に溶けてなくなるだろうね?」

カエル先生「僕もどうなるかはわからない…なにせはじめてのケースだからね? だけど、どうなるかは予想はできる」

カエル先生「2万リットルの液体に1リットルの色水を混ぜたらどうなるか、想像ができるだろう? ドリーという個性は溶解して消滅するね?」


上条「そん、な…」

上条「………み、みさき…操祈の能力なら、ドリーを救えるんじゃ…」

操祈「結論から言うと、無理ねぇ」

操祈「私の能力なら今までのドリーの認識を変えられる。記憶も操作できる。でも今のドリーの脳は完全にMNWの管理下にあるわぁ」

上条「……打ち止めがいるから、ドリーの脳を操れない…」

操祈「そぉ。他の妹達も同様。最終信号の脳を操るのも不可能よぉ…妹達に記憶のバックアップを用意しているそうよぉ」

操祈「レベル5の私だけどぉ、1万人同時に脳を操れないしぃ」

操祈「どうも、することは…できないわぁ」

看取「クヤシイけど…こればっかりは……ドリーを信じてあげるしか…」

上条「……そん、な」ガクッ


36 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 02:50:34.883g2Y4PzrO (3/6)

カエル先生「とりあえず、これからは彼女との時間を大切にするべきだ」

カエル先生「幸いにも、ドリーくんの記憶溶解は緩やかだ。完全に自我を失うには時間があるからね?」

上条「……はい、よろしくお願いします」ペコッ



・・・・・


ドリー「スー…」


上条「……ごめん、俺のせいだ。ごめん」

操祈「いいの。いいのよぉ。これは学園都市にいたら、遅かれ早かれこうなってたわぁ…」ギュッ

看取「……これはダーリンだけのせいじゃないんだゾ」ギュッ

上条「……ごめん」

操祈「………私はまだ可能性がないか調べてみるわぁ」

看取「こーなったらジブンのコトばっかじゃダメか。私も全力でドリーを助けるから…泣かないで」

上条「すまん…」


ドリー「………あれ? ―――………おにいちゃん?」

上条「!」

上条(一瞬、ヒヤッとした。俺を見た時、一瞬、俺をなんて呼んでいたのか忘れていたような…)


ドリー「おかしいなぁ、おうちでおるすばんしてたのに…ここ…びょういん?」


操祈「………」

看取「(ドリーってここの病院、来たことあったっけ)」

操祈「(ないわぁ。恐らく、ここに住んでる妹達の記憶でわかったのでしょう)」

看取「(MNW云々はホントって事か)」

上条「(どうする? 話すか?)」

看取「………」

看取「ビックリしたんだゾ。家に帰ったら顔を真っ赤にして倒れてたんだから」

操祈「そうそう」

上条「そうそう!」

上条「(マジ?)」

操祈「(マジよぉ)」


ドリー「アハハー、きょうはシゲキテキなことがあったからビックリしちゃったのかなぁ」オハズカシイ

操祈「だいたいの察しはついてるからいいわぁ言わなくて。ただ貴女はちゃんと、自分をしっかり持って、ね?」

看取「ドリーは、世界中でただ一人なんだから」

ドリー「なにー? もう、おおげさだなー」


操祈「じゃあ私は学校に行くわぁ。ドリーをよろしくねぇ」

看取「ダーリン、病院内でイチャイチャするのもタイガイにねー☆」

上条「ヤらねぇよさすがにここで!」


37 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 03:16:37.143g2Y4PzrO (4/6)

ドリー「………おにいちゃん、もしかして、わたしはびょうきなの?」

上条「――――」

上条「いや、検査入院だってよ。なに、別になにもないさ」

ドリー「……ウソついた」

上条「……」

ドリー「おにいちゃん、うそがわかりやすいもん。ここまでウソがヘタなのって、シャットアウラおねえちゃんくらい」

上条「………その…」

ドリー「そんなこまったかおしないでー。まぁウスウスきづいてたから」

ドリー「さいきんね、ユメをみるんだ。マサユメっていうか、カコにあったデキゴトをフラッシュバックしている?っていうか」

ドリー「ユメにみたばしょをいってみたら、ホントにそのままあったりして…しかもわたしのソックリさんがいたってきいて」

ドリー「あーこれがウワサのドッペルゲンガーさんかなぁっておもってたけど…まさかメチャクチャいたとはおもわなかったよ」

ドリー「あのひとたちにあってから、なんだかじぶんがじぶんじゃないようなきがして…きづいたらこんなカンジ」

ドリー「あはは、メンボクナイ」

上条「………」

ドリー「ないているの? おにいちゃんらしくないなぁ」

ドリー「ねえおにいちゃん、ぎゅーってして」

上条「ああ」

ドリー「///」スーッ

ドリー「あー…おにいちゃんのニオイ、すき…」

ドリー「わたし、わすれないよ…おにいちゃんがダイスキってキモチは、いもうとたちにはまけないもん」

上条「そうか…」


上条(頼もしい言葉だったが。ドリーには伝わっていない情報を知らなければ言えない、その台詞は妹達から流れてきたものであると、すぐに理解して背中が冷たくなった)



上条さんのHPが20下がりました

ドリーさんの好感度が★3あがりました



――5月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:15/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


38 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 03:20:29.023g2Y4PzrO (5/6)

今日はここまでありがとうございました
次回は来週土曜日19時から

ドリー√は別のネタを考えてましたが、コロナでアレなので、奴とネタ被りですがコッチにしました

皆様もコロナ第二波にお気をつけて…(今さら)

安価下


39 ◆y1POWXBhVp872020/07/12(日) 03:24:20.923g2Y4PzrO (6/6)

エロシーンスキップした方へ>>31-37


40以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/12(日) 03:49:34.21UZrA9bzIo (1/1)

やすむ


41以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/12(日) 21:03:01.18d8GXCrbZO (1/1)

『パワプロ 2020 パワフェス難易度達人やる』
(20:20~配信開始)




42以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/15(水) 19:48:04.18yELKy+odO (1/1)

『パワプロ 2020
パワフェス難易度達人やる その4』
(19:09~配信開始)

://youtu.be/X2Oxf8rI7Wk


43以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/17(金) 20:24:56.67ZoFQkb98O (1/1)

加藤純一(うんこちゃん) Youtubelive
PS4版『eBase Ball/パワプロ2020』
パワフェス編 第5夜

『パワプロ 2020
パワフェス難易度達人やる その5』
(19:44~配信開始)




44 ◆y1POWXBhVp872020/07/18(土) 15:46:04.52aO2/ZdHvO (1/1)

こんにちわ
用事と明日が早いので、毎度のことながらもうしわけありませんが
明日にえんきさせてください

明日の18時から


45以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/18(土) 15:50:30.08TLM7FfO4o (1/1)

はいよ


46 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 18:33:54.89nUqpaLLOO (1/6)

遅れましたがはじめます


47以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 18:47:46.12rdM31dKho (1/1)

了解


48 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 19:39:08.55nUqpaLLOO (2/6)

※安価は特別に>>40器用


上条「――――」


上条(そこから2週間の記憶はない。ただただ、ドリーのコトが頭から離れなかった)

上条(結局、ドリーは検査入院で色んな検査を一通りやって退院した)

上条(その期間、ドリーとの面会はカエル先生に断られた。どうやら俺との交流が、ドリーとMNWの鍵かもしれないとの事だった)


上条「6月か…」

上条(ドリーは今日から学校に来れるそうだ。交流もしていい)

上条(ミサカネットワークについて調べるのもいいし、操祈や看取となにかするのもいいな)

上条「どうしよう」


――6月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:45/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2



49以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 19:42:16.039pxS24tBo (1/3)

オティヌスの手術


50以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 19:44:43.83gwKOpVAq0 (1/1)




51 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 21:24:42.28nUqpaLLOO (3/6)

prrrrr…


上条「はい」

カエル先生『やぁ。お久しぶりだね? オティヌスくんは元気かな?』

上条「ええ、今日も相変わらず…」

オティヌス「んー?呼んだか」ポチポチ

上条「パ○プロやってます」

カエル先生『それはなによりだね?』

カエル先生『今日はドリーくんじゃなくて、彼女について…』

上条「!」

上条「先生、まさか――」

カエル先生『うん。オティヌスくんの手術の準備が整った』

カエル先生『色々アクシデントはあったけど、垣根くんが頑張ってくれたそうでね?』

カエル先生『君さえよければ、すぐにでも実行できる』

カエル先生『ただ実行するには、君が1日学園都市統括理事長権を施行しないといけないのは、わかっているよね?』

カエル先生『やるなら、アレイスターに連絡したまえ』

上条「わかりました…」


オティヌス「ほう、とうとう私の体の準備が整ったか」

上条「ああ、やっとだぜオティヌス!」

上条「やっとおまえの悩みを解消できるぞ!」

オティヌス「そうか…それはいいなぁ…」

オティヌス「元の体に戻ったな何をしようか…ふふ、まずは服を買いに行かないとな! あとは飯だ! 久々にまともな飯が食いたい!」

オティヌス「あとは遊園地や水族館にも行ってみたいなぁ、もちろんおまえと。はは、まるでデートじゃないか!」

上条「まんまデートだぜ、それ」

オティヌス「………」

上条「オティヌス?」

オティヌス「いいのか? 私に使っても」

上条「?」

オティヌス「ドリーが大変なのだろう? なのに私だけでいいのか?」

オティヌス「あの3人にも何かしてあげないと…さすがに申し訳ないな」

上条「……」

上条「お、オティヌスが珍しく遠慮してる…?」ガーン

オティヌス「しばくぞ」



オティヌスの手術は1日学園都市統括理事長権(1回だけ)を施行して行います
オティヌス√のみゲームクリアとなります
それでも施行しますか?

はいorいいえ
安価下2


52以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 21:26:46.189pxS24tBo (2/3)

今オティヌス手術したら他の問題はほったらかしでエンディング?


53以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 21:33:00.88Y7V4tBC0o (1/1)

いいえ


54 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 22:04:36.50nUqpaLLOO (4/6)

>>52
そうです
このお話は理事長権で何をするか?というお話です
先に説明しておくべきでした
大変申し訳ありませんでした





55 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 22:22:01.35nUqpaLLOO (5/6)

上条「………」


ドリー『おにいちゃん』

看取『ダーリン』

操祈『当麻さん』


上条「―――」

上条「……」

上条「ごめん、オティヌス。まだしばらく待たせてしまうかもしれない」

オティヌス「……」フッ

オティヌス「ああ、いいさ。もとよりこの体で一生を終える覚悟をしていた。たった数か月、待ってやるさ」

上条「先生にもうちょっと待ってほしいと電話を掛けてくる」

オティヌス「ああ」



オティヌス(これでいい。これでいいのだ)

オティヌス(ドリーの事はあらかた聞いてる。恐らく、ドリーを生かすには大きな力が必要になるかもしれない)

オティヌス(いいや、ドリーだけじゃない)

オティヌス(警策はなにか裏でコソコソ動いている。それも、我が愛が知れば、十中八九激怒する事を)

オティヌス(コソコソしていると思えば、食蜂もか)

オティヌス(そういえば食蜂入学と同時期に奴が数秒呆ける事が多くなった……それは日に日に長くなっている気がする)

オティヌス(私の問題なぞ、些細な事だ。私さえ我慢すればいい)

オティヌス(だがこの3人を何とかしないと――彼女全員が不幸になる)


上条「了解だって。先生も、1日学園都市統括理事長権施行期限の8月まで待ってくれるってさ」

オティヌス「そうか。それはよかった」

オティヌス「いいか、こんな機会は一生に二回もない。よく考えてちゃんと納得できる事に仕えよ?」

上条「お、おお…なんだなんだ急に…」

オティヌス「なに、年長者からのアドバイスだ。恋人に会うのも良し、問題を解決してくれる友を頼るのも良し、だ」

オティヌス「例えば…誰だったか、メガネをかけたヤケに乳がデカい…えーっと、まあいいか。あとはおまえの好きにするがいい!」

上条「オティヌス…」

オティヌス「で、今日はどうするのかな? 今日は私もフリーだ! 付き合うぞ!」


>>48
安価下2


56 ◆y1POWXBhVp872020/07/19(日) 22:25:58.46nUqpaLLOO (6/6)

今日はここまでにさせてください
次回は23日18時から始めさせてください

安価下



オティヌス√に時間をかけ過ぎた。っていうか遊び過ぎました。
実はドリー√からちょっとマキでやってます


57以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 22:26:36.88oeSkpFS1o (1/2)

かそく


58以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 22:27:10.55oeSkpFS1o (2/2)

すまない安価下
おつです


59以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/19(日) 22:32:24.509pxS24tBo (3/3)

遊ぶ 風斬
オティヌス先生のアドバイスに従ってみる


60以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/23(木) 20:38:39.83ao2qDrKmo (1/1)

忘れてる?


61作者です2020/07/25(土) 17:49:11.89hT26nlUIO (1/7)

タブレットから失礼します
PCトラブルで遅れます
ほんとノーパソって


62 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 18:06:36.69hT26nlUIO (2/7)

やっとノーパソついたぁ!
って事で始めます

野球見ながらやっていきますー


63 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 18:32:59.67hT26nlUIO (3/7)

上条「―――」

上条(なにも思いつかない…)

上条「ちょっと外に出ようか。気分転換兼何か思いつくかもしれねぇ」

オティヌス「そうか。付き合おう」


――公園


上条「で、公園に来てみたけど…」

オティヌス「……おい、あれ…」

上条「……ああ、気づいてる」



上条(公園のベンチに座っている奴がいた)

上条(そいつはいつもの制服姿で、長い髪を少しだけサイドに束ねて、ベンチに座り――)


風斬「Zzzz…」ポポッポッポーポッポーポポポポポ…


上条「風斬が鳩に埋まってる…」

オティヌス「あれには近づくなよ…いや、今近づくな。嫌な予感しかしない」

上条「この前の猫といい、小動物を寄せる特殊能力でもあるのか?」

オティヌス「しかし鳩か…体が元のサイズだった以前は鳩はカワイイ鳥類だと思っていたが…今でと恐怖の対象だ」

上条「突かれるのか?」

オティヌス「カラスほどではないが。だが、奴らは―――繁華街の道端にぶちまけられ、固まった吐瀉物を喰うからな…」ゾッ

オティヌス「それに鳩は感染症の媒体となるらしい…」

上条「!? じゃあ追い払わないと!」ダッ

オティヌス「おいこら、待て! 私の話を聞いてたかぁああ!?」

風斬「ほぇ?」

鳩「!」ピクッ


バサバサバサバサ…


上条「え?」

オティヌス「あっ…(絶望)」

上条「ぎゃぁあああああああああ!!」

オティヌス「いやぁああああああああああああああああああ!!」


64 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 18:52:56.94hT26nlUIO (4/7)




風斬「いやだなぁ。私が感染症にかかる訳ないじゃあないですか」アハハハ

風斬「だって私…人間じゃないから病気しないし」ドヨーン


上条「自分で言って自分で傷つくな」ボロッ

オティヌス「ハト…ハト、怖い…ポッポ怖い…」ガタガタ

風斬「あははは、何だかごめんなさい…」



・・・・・


風斬「そっか! オティヌスさんが抱える問題は解決したんですね! よかったー」

オティヌス「まだ解決したわけではない。私の体が出来る準備が出来ただけだ」

上条「ま、風斬のおかげだからな。お礼をしないと」

風斬「いいですよ。私は小さいながらお手伝いさせてもらっただけで十分です」

風斬「また何かお手伝いする事はありますか?」

風斬「小さいお悩みでもあれば是非、お聞かせください…」

上条「そうだな…」



風斬のお悩み相談室 
①操祈が最近怪しい…
②看取が最近相手にしてくれない…
③オティヌスの手術が成功するか不安
④ドリーの体について…
⑤上条さんのナニの話

安価下2


65以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/25(土) 18:55:28.359XfUIiCeo (1/1)

4


66以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/25(土) 18:56:47.08SxxDu+eo0 (1/1)




67 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 19:40:46.73hT26nlUIO (5/7)

上条(風斬はオティヌスの件でかなり世話になった。あの件は風斬が解決したと言ってもいい)

上条(本当に恥ずかしい話だ。ドリーについても、何とかしてくれるという淡い期待があった)


上条「実はドリーが…――」

オティヌス「――-」

風斬「……」


・・・・・


風斬「……ふむふむ、なるほどなるほど」

風斬「私もそのMNW…というんでしたっけ。その力の恩恵を受けていますし、必ずしも悪いモノ、とは言えません」

風斬「現在、一方通行さんの前頭葉…計算機能を支えているのもMNWですし」

風斬「もしかしてチーム内にもまだその力に助けられている人がいるかもしれませんね」

風斬「ドリーさんの事はお気の毒ですが、MNWを恨む事はしないであげてください」

上条「しねぇよ。あれは間が悪かった…いや、俺が悪かったんだ」

上条「俺がちゃんとしていれば…俺が、保健室であんなことをしなければ…」

風斬「詳しくは聞きませんが……それこそダメですよ! 自分を責めちゃダメです!」

上条「風斬…」

風斬「『自分があの時ああしておけば』『自分があの時あんな事していなければ』」

風斬「そんな事、考えちゃダメです。気分が暗くなるし、何より先に全く進みません!」

風斬「起こってしまった事をあれこれ考えるより」

風斬「今考えるべきは、これからどうするか、です!」


上条「風斬…」

風斬「今ままでもたくさんの人たちを救ってきた上条さんじゃあないですか」

風斬「大丈夫、あなたなら出来ます」パァア…

上条「風斬ぃ…」ウルウル


オティヌス「………」

オティヌス(気のせいか…後光がさしている気がする…)オメメヌグヌグ

風斬「……今までよく頑張りましたね」ナデナデ

オティヌス(この女、天然か、新興宗教の教祖になる素質があるな…さすが科学の天使)


68 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 20:29:16.86hT26nlUIO (6/7)






上条「……ありがとう。気分だけだけど、なんとか持ち直したよ」

風斬「どういたしまして」

風斬「では行きますか!」

上条「行くってどこで?」

風斬「それはもうあのひとたちの所ですよ!」


・・・・・


風斬「ここです!」

上条「ここは…病院か」

オティヌス「カエル男がダメだったのだ。誰がやっても手詰まりなのではないのか?」

風斬「それはお医者さんからの目線、だからじゃないでしょうか。まぁあの人はその範疇を越えて治療をしていますけど」

風斬「でも彼の目線の外なら何か手があるかもしれません」

上条「いるのか…? ここに…」




上条オティヌス風斬エンカウントコンマ下1
奇数→MNWについて一番知っている人
偶数→MNWに一番恩恵受けている人



69以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/25(土) 20:35:28.87gDZySk+po (1/1)




70 ◆y1POWXBhVp872020/07/25(土) 23:27:31.60hT26nlUIO (7/7)

風斬「…ここに、MNWについて一番知っている人がいるそうです」ウィーン

風斬「もっとも一番知っていた方はお亡くなりになっているので、現在暫定ではありますが…」ツカツカ

風斬「なんとその一人が偶然にも今日、ある方の定期健診に来ているそうで…」

風斬「ちょっと探してきますね」



???「―――」トテトテトテトテ

???「あいたっ」コケッ


上条「お? ちっちゃい子が目の前でコケたぞ」

???「ふぇ…」ウルッ

上条「おっとっと、大丈夫か?」ヒョイッ

???「おにいちゃん、だあれ?」キョトン

上条「えっと、ひ、人に名前を聞く前にまず自分から名乗れーなんちゃって」

オティヌス「幼児相手になに悪役みたいな事を――む」


???「stop そこのツンツン頭、今すぐフェブリから離れなさい」カツカツ――ツカッ


ゴリッ


上条「……あれ?後ろに誰かいます? ってか、背中に固いモノ押し付けられているんですが…」

上条(フェブリっていうのかこの子…――感触的に銃器…いや、何かを発射するみたいな能力者なら、右手が間に合わない)

オティヌス「女、私の男にそんなオモチャを押し付けてどうする気だ?」

???「確かにあなたからすればオモチャなのでしょうけど…still 人を殺せない、という確証にはならない。特にこの街ではね、妖精さん」

オティヌス「誰が妖精だ!」

上条「オティヌス、待て待て…この子を離せばいいんだろ? ほら、離したから…」

???「物分かりがいいのね」パッ

フェブリ「しのぶー!」トテトテ

???「勝手に歩いたらダメでしょ…先生にお礼は言った?」

フェブリ「うん!」パァ


上条「ったく、一体なんだったんだ……―――って、それただの水鉄砲じゃねぇか! しかも100均の!」

???「So フェブリがお風呂でこれで遊びたいから買ったの。必要ないと思ってたけど…役にはたったわね」



風斬「あ、いないと思ったらこんな所に。あなたが布束砥信さんですね」

???「誰…」

風斬「私は風斬氷華と言います、でこちらが上条さんとオティヌスさんです」

布束「……ヒューズ=カザキリがなんの用?」

風斬「よく知ってますね」

布束「あのあと調べたのよ…この子にも関係のない話じゃないし、それに妹達も…」

上条「! 妹達がなんなのか知っているのか?」

布束「of course もちろんあなたの事もね。上条当麻…私が果たせなかった野望を、あっさり果たしてしまったヒーロー」

風斬「実は、私たち妹達について色々お聞きしたい事がありまして…」

布束「―――?」


71 ◆y1POWXBhVp872020/07/26(日) 00:44:38.81XR6k+iWyO (1/3)

・・・・・


フェブリ「おにんぎょうさん、だー」

オティヌス「こ、こら、そんなに強く握るな、苦しい…ぐえー! 振り回すな! わぁあっ!」


上条「―――って事だ」

布束「……amazed 手を出していい人間と出したら面倒になる人間の区別もつかないのかしら」

布束「Oh dear それを覚悟の上で付き合ってたというなら、男女の関係にあれこれ口を出すつもりはないわ」

布束「もし知らず知らずだったら――鈍すぎ、あなた、御坂美琴にも妹達とも親しいのに、同じ顔だとなんで気づかなかったのかしら」

上条「ぐうもでねぇ」グヌヌ


布束「で、クローン=ドリー……クローン技術の確立とMNW構築の実験として製造された、妹達の姉…ね」

上条(そういえば、御坂美琴を長女とするならば、次女が操祈と看取の親友で亡くなったドリー、三女がその記憶を受け継いだドリー、四女が妹達、打ち止めが五女、末っ子番外個体が五女――おお、五等分の何とやら)

布束「クローン=ドリーが解放されたとは聞いてはいたけど…まさかこんな事になるなんて…」フム

上条「………」


上条「(なぁなぁ風斬、一ついいか?)」ヒソヒソ

風斬「(なんでしょう)」ヒソヒソ

上条「(この布束ってジト目女、何者なんだ…?)」ヒソヒソ


布束「What? あなた、私の事をまともに調べずに訪ねてきたの?」

上条「……」コクッ

布束「ハァ…」

風斬「これは教えていなかった私が悪いですね」

風斬「上条さん。この布束砥信さんは学生の身にして量産型能力者計画のスタッフの一人で、妹達の思考プログラムを学習装置を設定した人です」

布束「and 絶対能力進化計画にも関わったわ」

上条「!」

上条(顔色が変わる…あの狂気の沙汰のような実験を進めた研究者――なら妹達を殺し続けた側の…)

風斬「上条さん。布束さんは、絶対能力進化計画を妨害しようとした人です…つまり、妹達の味方です」

上条「そうなのか…すまん」

布束「その反応は当然だわ。私は決して許されない罪を背負っている。だから――」

風斬「ドリーさんを助けてくれますか?」

布束「――Yes やれることはやるわ」ガタッ


上条「ありがとう…」

布束「安心するのは早い。冥土返しが無理だった、という事は医療面で打つ手がないという事。なら突破口はMNWか――」

上条「………」


72 ◆y1POWXBhVp872020/07/26(日) 01:55:05.86XR6k+iWyO (2/3)

・・・・・


オティヌス「とりあえず布束から有力な情報はもらったらしいな…助かった…」ボロッ

上条「解決法についても考えてくれるみたいだし…ありがとう風斬」

風斬「いえいえ。私はただ思いついた人の所に案内しただけです。大した事はしてません」

風斬「それよりいい事を聴きましたね」

上条「――」




布束「突破口はMNWか――妹達自身にあるわ」

上条「? っていうと?」

布束「知っていると思うけど、一人一人の感情や体験は、1万人の意識と記憶と記録に集合され、経験として蓄積されるわ」

布束「妹達はMNWで記憶と意識を共有している…That is 一万人の思考回路を共有したスーパーコンピューターともいえるわ」

布束「1万人分の思考回路…体と手足は1万人分あると言えど、脳の思考は一人分の人間と同意」

布束「データ容量と計算速度は一人分の人間の脳の1万倍なだけで、人間のように思考回路にある一定の方向性があるのは、天井博士の論文で証明されている」

上条「つまり、どういう事だ?」

布束「妹達…いえ、MNWには無意識下でも一定方向に動こうとする意思、一万人の集団心理」

布束「『総体』にどう働きかけるか――ドリーを救うには、きっとこれがキーワードになるわ」




上条「と、言っていたが…総体かあ」

風斬「心当たりはあるのですか?」

風斬「何回か会ったことある」

オティヌス「あーあれか…」

風斬「ふむ。だったら手っ取り早く、彼女に会いに行きますか!」

上条「ちょっと待て、それってどういう――」


上条オティヌス風斬 お宅訪問コンマ下1
奇数→妹達で一番偉い人
偶数→学園都市で一番人相がヤバい人


73 ◆y1POWXBhVp872020/07/26(日) 01:56:10.19XR6k+iWyO (3/3)

あたまはたらかないのできょうはここまで
ありがとうございました

来週の土曜日19時にお会いしましょう…ほな、また…



74以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/26(日) 01:57:36.86NV7kVp5xo (1/1)




75以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/07/26(日) 02:07:09.21zslLrnzSo (1/1)

おつです


76 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 19:01:43.88seyVZ2anO (1/8)

洗濯物干したら始めます


77以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/01(土) 19:08:52.23B5P9Y833o (1/2)

待ってる


78 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 19:47:45.35seyVZ2anO (2/8)

・・・・・


風斬「ここです」

オティヌス「なんだここは。一見、何の変哲もない高層マンションに見えるが」

上条「ここは……!」

オティヌス「知っているのか!」

上条「ウチの高校の教員寮だ…」

オティヌス「………」


風斬「えーっと部屋番号は…」


オティヌス「オイオイオイオイオイ、おまえの学校の関係者に『総体』に詳しい奴がいるのか?」

上条「心当たりねぇよ」

上条「つーか風斬の奴なんでこうガンガン行こうぜモードなんだ?」

上条「おかしい、奴のキャラ設定資料集では『引っ込み思案』『巨乳』『マイナス思考』『巨乳』『実は力持ち』『巨乳』『天使』『巨乳』なんだぞ?」

オティヌス「その資料集、半分乳の事しか書いてないじゃあないか」


ピンポーン


上条「風斬がインターホンを押した! なんて勇気!」

オティヌス「おまえの設定資料集、間違って書かれているだろ」


『はい、どちら様じゃん?』


上条「……じゃん?」

風斬「こんにちわー黄泉川先生、風斬と言います! 打ち止めちゃんいますかー?」

『風斬…? ああ、風斬氷華じゃんか。今、ちょーっと遊びに行っちまってな。留守じゃんよ』

上条「って、黄泉川先生!?」

『その声は上条じゃん。どうした、彼女がいるのにまた新しい女に手を出したじゃんか?』

上条「ちげぇよ!」

『冗談じゃんよー。まあせっかく来てくれたんだし、上がってくじゃん」


79 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 20:40:37.03seyVZ2anO (3/8)

ウィーン


黄泉川『昼飯は食ったか? まだ? ちょうどいいじゃん。ちょーっと作りすぎちまったから喰ってけ喰ってけ』


・・・・・


風斬「って誘われたら乗っちゃうのが人情ですよね」

上条「おまえの目的って打ち止めだったのか」

オティヌス「当然と言えば当然か。打ち止めは妹達を束ねる存在。MNWの管理者だからな」

オティヌス「ドリーの治療が出来ない原因は、打ち止めがMNWへの干渉をシャットアウトしているからだ」

オティヌス「その彼女に交渉を持ち掛けるのは当然か」

風斬「お留守ですけどね」

上条「でも助かるよ。手がかりは大いに越したことがない」

風斬「いえいえ。私は何も…ここですね」


ピンポーン


黄泉川「おーよく来たじゃん。上がってけ上がってけ。喰ってけ喰ってけ」

「「「おじゃましまーす」」」

黄泉川「いやぁ、よかったよかった。ホント、よかったじゃんよー」

上条「何がなんだよ」

オティヌス「なんだか嫌な予感がするんだが」

風斬「んー、いい匂いがしますね。なんの香りでしょうか」

上条「カレー?」

オティヌス「デミグラスソースの香りもするな…いや、チーズの香ばしい香りもあるな…いや醤油と出汁の香り色々混ざっているが…」

上条「……作りすぎたってまさか!」


黄泉川「おーい! 助っ人呼んできたじゃんよー!」ガチャッ


芳川「うぅ…もう、食べれない…」グッタリ

番外個体「うぷっ…お腹が苦しい…」グッタリ

一方通行「―――」チーン


上条「」

オティヌス「」


上条「(なんだこの地獄絵図は…)」

オティヌス「(あ、あの一方通行がカレーに顔を突っ込んで死んでいる!)」

上条「(そしてなんだこの炊飯ジャーの数は! 全部水蒸気吹いているんだが!)」

オティヌス「(もしやここはかの有名な、あの世への入り口と言われる恐山とでもいうのか!)」

オティヌス「(私たちは知らず知らずのうちにあの世へ導かれてしまうのか!)」

上条「(安心しろオティヌス。ここはあの世じゃない。東京都は学園都市、第七学区の普通の教員寮だ)」

上条「(ただちょっと炊飯ジャーの数が異常なだけの!)」

オティヌス「結局異常じゃないか!」


80 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 21:23:45.29seyVZ2anO (4/8)

上条「あのー、黄泉川先生? この惨状は一体…」

黄泉川「あっはっはっは!」

黄泉川「あっはっはっはっは!」

黄泉川「あーーーっはっはっは!」

上条「あのー…なぜ笑いながら、カレーを盛りつけているのでせう?」

上条「つーかなんで炊飯ジャーの中にカレーが? え? 炊飯ジャーで飯は作れるじゃん? へー、手間が省けて便利そう…って!盛り過ぎ盛り過ぎィ!」

黄泉川「あっはっは! 喰わないとデカくなれないじゃんよ」ポンポン

上条「ええっ!? そのそのカレー食べるのか!?」

黄泉川「おかわりもあるぞ!」

オティヌス「ひぃ! ゴーゴーカレーのメガ盛りサイズの皿にメガ盛り以上の白米とカレーが! ああ、カツが! エビフライが! 唐揚げが!」

上条「揚げ物も炊飯器で出来るのならスゲーけど今それ要らねぇ!!」

黄泉川「遠慮するな、今までの分も食え」ドロォ…

上条「いやぁ!この先生、凄くいい笑顔でカレー盛りつけてっけど、目が全く笑ってねぇ!」

上条「オティヌス! 風斬! すぐにこの悪魔の部屋から逃げる! ここにいるときっと地獄を見る!」ダッ


ガシッ


番外個体「させるか…」ギュゥウウ

上条「!?」

芳川「あらあら、せっかく来たのに帰るのかしら…? どうせならゆっくりしていけばいいのに…コーヒーも出すわよ…」ガッシリッ

黄泉川「はい、コーヒー」ゴンッ

上条「いや、それカレー!」


一方通行「ッるせェなァ…」ヌバァ…


上条「あ、一方通行…」

オティヌス「ひぃ! 顔面カレーべっとり…」


一方通行「テメェ…この敷居跨いだ時点で腹ァ括れってェンだよ三下ァ」ユラァ

一方通行「いつぞやか、どこぞの誰かが生徒会長になった打ち上げするどこぞ生徒の監督役をイイ事に、どこぞの鍋屋で喪女仲間共と呑んだくれた事が学校にバレて」

一方通行「職員会議で謝罪会見じみたマネさせられた黄泉川はこォなるンだっつゥーの知らなかったのかァ?」

芳川「一人暮らし時代なら大掃除だったけど、私と番外個体いうニート二人がいるから掃除する事がなく、そのしわ寄せがストレス発散クッキングになった、のよ…うっ、急に動いたから戻りそう…」

番外個体「私は…ニートじゃ、ない、し」ゼェ…ゼェ…

芳川「まぁあれよ…間接的な原因はあなた達にもある訳だから…手伝いなさい」

番外個体「この悪夢を終わらせるには、黄泉川のストレスが納まるまで食べ続けるしかないのよぉ…」ググググ

上条「わかった! かわったから!椅子に押さえつけるな! 縄で括りつけるな! 食べるから! 食べるからビリビリするな五寸釘突きつけるな番外個体!」


81 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 21:39:12.68seyVZ2anO (5/8)

上条「くそ…なんで俺なんだ…他にいるだろ…」

一方通行「イるぞォ」

上条「は?」

一方通行「奥の座敷を見てみろ」

上条「そん…な、炊飯ジャーサイズでしかも大量のハンバーグを囲んでぶっ倒れているのは、結標とW海原と土御門!? そして小萌先生と舞夏も!」



結標「……ハンバーグイラナイ、ハンバーグイラナイ、ハンバーグコワイ、ハンバーグコワイ」

小萌「結標ちゃんにお料理を教えてくれるんじゃなかったんですかー…ガク」

海原「み、番外個体さんのグラビア撮影ができると…聞いてきたのに…」

エツァリ「……私は打ち止めさんが御坂さんの幼稚園時代の制服を着てくれると聞いてきたのに…」

土御門「舞夏のエロメイドグラビア撮れるってのはウソだった…多重スパイのこの俺が、騙されるなんて…」

舞夏「アリエナ、炊飯ジャーデハンバーグナンデ出来ナイ出来ル訳ナイノニナゼ…」


芳川「今…新しい生贄を打ち止めが探しているわ…」

一方通行「ここにいたら、あのガキの食育に悪影響およぼ、ウプッ、ンッ…すからな…」

番外個体「とりあえず…あとは…頼んだから……ぐっばい」バタンッ


上条「ハァ…ハァ…ハァ…」

上条「畜生、畜生、なんだこれ…」

上条「こんな事になぜなった…」

上条「そしていつの間にか、カレーが3皿に増えてた」


黄泉川「早く喰わないと増えるじゃんよ」(<●> <●>)ゴトッ

上条「目が怖い! 怖い目でさらにカレーを置いていくな!」


オティヌス「――――」ピーン

オティヌス「聞いてください。上条当麻で『日本印度化計画』」

上条「俺にカレーを食わせろってか」

黄泉川「ハヤシもあるでよ!」カパッ

上条「やかましいっ!」


82 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 22:08:16.23seyVZ2anO (6/8)

上条「うぅ…強烈なスパイスの香りが食欲を誘うが、強烈過ぎてもはや暴力」

オティヌス「頑張れ。私はこのサイズだから応援しかできん!」

上条「くっそ、やっぱコイツ体今すぐにでも作ってもらえねぇかな…」

オティヌス「オイコラ。それやるとこの√バットエンド不可避だぞ」


風斬「おかわり!」


上条「え?」

オティヌス「え?」


黄泉川「風斬ぃ、いい喰いっぷりだなぁ」ゴトッ

風斬「いやぁ! カレーって初めて食べましたけど、美味しいですね! むふーうまー」モリモリ

上条「どうしていつの間に風斬の両脇に大量の大皿が!?」

風斬「? 食べないんですか? 美味しいですよ」

上条「うっ…い、いただきます」

上条「パクッ」

上条「うっ!」


ギュォオオオオ


上条「なんだこれは! 一口頬張った瞬間、スパイスの香りが鼻腔を突き抜け、程よい辛さが舌を刺激しつつ、じっくり煮込んだ牛肉の旨味とすりおろしたリンゴの甘味が脳を揺さぶる!」

上条「しゃばしゃばでもなくドロドロでもない完璧な水加減で米の良さを殺していない! しかもこの米の炊き加減も絶妙! ルーに程よく絡んで一粒一つの甘味を噛めば噛むほどにじみ出てくるようだ!」

上条「そしてこの揚げ物のラインナップ! 衣はサクサク、中はジューシー! オイオイオイ、なんだこのカツの分厚さは! エビフライのエビはブラックタイガーじゃないか! 唐揚げは国産若鳥のもも肉と見た!」

上条「付け合わせのキャベツの千切り(文字通り山盛り)はシャキシャキで極細! カレーによく合う!」

上条「止まらない! スプーンが全然止まらない! このカレーは本当に炊飯ジャーで作ったというのかァああああああああああああ!!!」



上条「―――ハッ」

上条(恐ろしい事に、いつの間にか、俺はあの特盛カレーを5皿食っていた)

上条(食べていた記憶はない…ただ、狂ったようにカレーを食べていたという状況証拠(食い荒らされた後のカレー皿と満腹感)だけが残っていた)


黄泉川「まだまだおかわりはあるじゃんよ」ゴトッ

上条「いや、もうこれ以上食えない」

黄泉川「何を言っているんだ。『もっと持ってこい。俺はあと100皿食えるぞ! ハリー! ハリー! ハリー!』と口の周りをカレーだらけにしてガッツイてたじゃんかよ」

黄泉川「大丈夫、材料はまだまだまだまだまだまだまだある…じゃんじゃん作るじゃん、じゃんじゃん食うじゃんよ」

上条「じゃん…」


上条「ヤバイ、限界だ…風斬は!」

風斬「カレー…オイシイーナー」ジジッ…ジッ…

上条「ああぁっ、風斬! 意識をしっかり持て! 消えかかってるぞ!」

オティヌス「おお、やっと正気に戻ったか…」

上条「オティヌス…どうしたその腹は! パンッパンだぞ!」

オティヌス「……うぷ、あまりにも美味そうに食う物だから、一口だけくれと、何も考えず頼んだら…一皿寄越された…気づいたら半分食っていた…これは何という魔術なのだ…ぐはっ」

上条「オティヌスゥーーーー!!」

上条「くそ…こうなったら、俺も助っ人を呼ぶしかねぇ…! この状況を打破するのは奴しかいない!!」


助っ人登場コンマ下1
奇数→その助っ人は幼女と共に現れた
偶数→その助っ人はさらなる地獄を連れてやってきた


83 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 22:09:46.70seyVZ2anO (7/8)

ってなわけで自分もメシ作ってきます
一時間くらい待ってて下さい

コンマ下


84以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/01(土) 22:14:44.42B5P9Y833o (2/2)

まだ食ってなかったのか


85 ◆y1POWXBhVp872020/08/01(土) 23:19:50.00seyVZ2anO (8/8)

煮つけに使い切って
お刺身喰うのに醤油ないとはこれ如何に

ぶりあら煮ている間にお刺身肴に白鶴丸ちびりつつ続き始めます


86 ◆y1POWXBhVp872020/08/02(日) 00:34:33.60OIDuYINuO (1/3)

上条「SOS! SOS! カモン! 学園都市に現れた大食い女王! 胃袋にブラックホールを孕む少女!」ピポパッ

上条「インデックーーーースッ!!」


インデックス『なんなんだよ』ムスッ


上条「鱈腹カレー食いたくないか。ハヤシもあるでよ」


インデックス「私にカレーを食わせるんだよ!」ガシャーンッ

上条「ぎゃーっ! 窓から修道女が!」

インデクス「カレー! 私にカレーを食わせろー!」ウガー

上条「ぎゃーーっ俺はカレーじゃねぇ!」


ガブリッ


上条「不幸だぁあああ!!」


・・・・・


上条「地獄を見た…カレーに間違われて喰われるところだった」ボロッ

インデックス「はむっ! もぐもぐ…はふはふっ、がばぶっ! バリッバリッ! おいしいんだよ! おいしいんだよ!」ガガガガガガガッ

上条「とてつもない速度で超特盛カレーが吸い込まれていく…すげー、もう20杯目だ…」




インデックス「ふーごちそうさまなんだよ」

黄泉川「………ふぅ、まん、ぞく…じゃん、よ」バタッ

芳川「見事完食!」

番外個体「ようやく…この魔王を、倒した…やるじゃん」

上条「やった…やっと終わった…」

一方通行「ダリィ…」


ガチャッ


打ち止め「ただいまー! ってミサカはミサカはなんだかマンションの前で中に入れさせろってうるさいオジサンを連れてきたり!」

上条「は?」


オッサン「ここに修道女みたいな女の子が来なかったか!?」

上条「え?」

インデクス「お腹いっぱいで眠いんだよー。お休みーぐー」

オッサン「ソイツだ!」

オジサン「ここにいたか!」

オジサマ「この…ウチの店をあんなんにしやがって!」

オッサマ「とりあえず金を払え!」

上条「ちょ!? 何がどう…?」

オジサン「もしかして保護者の方ですか? だったらこの子がウチらの店で食ったぶんの代金を払ってもらう!」つ伝票の束



87 ◆y1POWXBhVp872020/08/02(日) 01:52:35.96OIDuYINuO (2/3)



上条「え? ……いちじゅうひゃくせんま―――……ちょっ、これケタ違うくない?」

オティヌス「一万越えの伝票の束がいちまーい、にまーい、さんまーい、よんまーい……アハハ、これなんの冗談だ?」


オッサン「つべこべ言うな。払わないと、不眠不休で働いてもらうぞ」ガシッ

上条「ぴえっ」


上条(この鬼の形相のオッサンどもの言い分とイギリス清教に問い合わせて返ってきた答えを照らし合わせるとこうだ)

上条(どうやら学園都市に来てからの食生活に乱れがあり、聖職者らしくしばらくの暴飲暴食を禁止した結果)

上条(極度の空腹により理性のタガが外れ、一文無しの癖に手当たり次第の飲食店に突撃し、店の食材を全て食い荒らした挙句無銭飲食をしたらしい)

上条(もちろん店側も捕まえようとした。だが、流石はステイルと神裂から一年間逃げ続けた女。運動不足のオッサンどもに捕まえる訳なく)

上条(十数軒に害を加えながら逃げ、逃げては食い荒らしを繰り返し、俺からの電話を受けて、隣のマンションの屋上からダイブ)

上条(無事に着地、最後のガラスを打ち破って今に至るのである)


上条「ふふふふふ、ふふふ、不幸だぁあああああああああああああああああああ!!!!!」


上条(こうして俺は全財産を失い…足りない分は黄泉川家に出してもらい、この場はおさまった)

上条(イギリス清教に領収書を提出したら返ってきたので、まぁ良しとしよう)



・・・・・


打ち止め「今日は大変ご迷惑をおかけしましたってミサカはミサカは謝ってみたり」

打ち止め「ホント、黄泉川ってしっかりしているのかしてないのかわからないよねってミサカはミサカは大人の行動に呆れてみたり」

打ち止め「で、用事ってなぁに? ってミサカはミサカは訪ねてみたり」

上条「ああ、そういや打ち止めに用事があってきたんだった」

風斬「すっかり忘れてましたね」ゲフッ



打ち止め「やはり、ドリーさんの件だったあーってミサカはミサカはうっすら気付いてたコトを口に出してみたり」

打ち止め「彼女の事は本当に…ゴメンナサイっ! ってミサカはミサカは土下座してみる…」

打ち止め「もっと注意しておけば…ってミサカはミサカは後悔してみる…」

上条「顔を上げてくれ…! おまえにそれされると――」


一方通行「オイ三下ァ…ウチのクソガキに何させてンだァ?」オウコラブッコロスゾ


上条「ほら見た事か」

オティヌス「落ち着け一方通行。チョーカーにかけた指を離してくれ」

打ち止め「やめてってミサカはミサカは喧嘩腰のあなたを止めてみる!」

一方通行「チッ!」

上条「やけに機嫌が悪いな…」

一方通行「あの時大変だったから…ミサカも番外個体もあの人もってミサカはミサカはあの夜の事を思い出してみたり」

上条「あの夜……うぅ、バイオの夜か…」


88 ◆y1POWXBhVp872020/08/02(日) 02:43:03.58OIDuYINuO (3/3)

体力の限界
今日はここまでです
ありがとうございました

来週土曜日の19時にお会いしましょう


89以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/08(土) 15:22:24.63iXsA29AJo (1/1)

この世界の上条さんは平和だな
でも原作並みにいじめられる上条さんも魅力的なんだ


90 ◆y1POWXBhVp872020/08/08(土) 19:52:10.89T/IPzgDwO (1/3)

たーいへん遅れましたが始めます


91以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/08(土) 20:37:13.54CYi6DslRo (1/1)

まだかな?


92 ◆y1POWXBhVp872020/08/08(土) 21:45:39.30T/IPzgDwO (2/3)

一方通行「バイオの夜だァ…? あァ、妹達が突然発情したつゥー―――ウッ、頭がァ!」ズキッ

上条「どうした!?」

一方通行「あの夜の事を思い出すと…頭がァ―――!!」


上条(話を聞くところ、発情妹達数人が一方通行に夜襲を仕掛けたらしい)

上条(エイワスにボコられた時なみの屈辱だったらしい)


上条「………」ジーッ

打ち止め「そ、その夜の事は覚えてなかったり、ってミサカはミサカはMNWに流出済みの黒歴史を思い出してみる…うぅ、恥ずかしいよう」

番外個体「いやぁ、あの夜はすっごかったね」

一方通行「ご、ガァアアアアアアアアアアアアアアア!!」ジタバタジタバタ

上条(どうやら詳しく話を聞いたら戻れなさそうだ)


・・・・・


一方通行「ズズー」

上条(缶コーヒー渡したら発作が収まった…BOZUスゲェ…ジョーンズがCMやる奴スゲェ…)

一方通行「で、ドリーの件で言う事があるンじゃなかったのかよ」

上条「そうだった。MNWの元締めである打ち止めから何か有益な情報がないかと」

打ち止め「最終信号は確かにMNWの管理者だけど、元締めって言い方はなんだか反社会的だなってミサカはミサカはセンスがない呼び方に抗議して見たり」

打ち止め「――ごめんなさい。ミサカ一人の力ではドリーさんをMNWから切り離す事は出来ないのってミサカはミサカは申し訳なさそうに答えてみたり」

打ち止め「わかっていると思うけど、ドリーさんの自我はMNWの海の中に溶けている状態で、そこからサルベージするのはとても…ってミサカはミサカはしゅんとしてみる…」

番外個体「それ、ミルクを入れたコーヒーからミルクだけを取り出せって言ってるもんだよ。出来る?」

上条「う…」


番外個体「あっ、でも簡単な方法があんじゃん☆」

上条「!」

番外個体「いやぁ我ながら名案ってのを思い付いた。上条ちゃんが1日学園都市統括理事長権を使えばすぐにできるよ」

上条「ホントか!? それって一体――」



番外個体「権限で妹達を皆殺しにすればいいじゃん」



上条「――は?」

一方通行「……」ズッ

番外個体「私たちミサカは一万の脳で愛する一人を捕えているなら、一万をぶっ殺せばお姫様は助かるゾ☆」ドヤサ

上条「お、おまえ…自分で何を言って――」

番外個体「もともと私たち1万人は死ぬために作られたんだから、ここで命使うのもアリじゃね?」

上条「――――」




93 ◆y1POWXBhVp872020/08/08(土) 22:51:12.32T/IPzgDwO (3/3)

一方通行「煽るなボケ」パコンッ

番外個体「アダッ」

一方通行「ンなマネするタマかよォ」

上条「……」

一方通行「一人の為に一万人殺すなンて悪党みてェなマネ、やるかボケ。たった一人の為に世界を敵に回したこたァあったがなァ」

一方通行「なァ三下ァ」

上条「なんだよ」

一方通行「万が一。もしアイツらに何かしてみろォ―――その時、テメェをゼッテェぶっ殺すかンなァ…」ギィッ

上条「―――」




・・・・・


上条「結局、『総体』には会えなかったな」

風斬「そうですね…でも収穫はありましたね」

上条「そうかな…」

風斬「だって、ほら―――」



御坂妹?「………」



上条「御坂妹…?」



御坂妹?「オッスオラ総体!/return 呼ばれて出てきてじゃじゃじゃじゃーんしてきたぜ/return」



上条「………」

風斬「………」

総体「……いっけね、火傷しちゃったかな?/escape」


94 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 00:07:46.45ac8l8GkxO (1/10)

上条「――――」

上条(予想外の展開!)


上条「あ、そうか、総体ってどの御坂妹でも出現可能なのか!」

総体「ピンポーンさすが上条ちゃん/return」

総体「と言っても/backspaceいつでも出てこれるわけじゃないから、都合がいい期待はNGでヨロシク」

総体「いやぁ久しぶりの娑婆の空気が美味いぜよ―/return」ボキボキ

上条(なんだかキャラがブレブレな気が…つーか御坂妹の体でオッサンみたいな事言ってると違和感がすげー)



上条「まぁいいや、都合が良かった」

上条「総体! 実は相談したい事が――」

総体「皆まで言うな上条ちゃん/return状況はだいたいつかめてる」

総体「MNWに溶けたドリーちゃんの自我を取り戻すにはどうすればいいか、だろ/returnその答えを叩きつけてやろうかと思って出てきた」

総体「答えはNO! ネット上に中二病全開で書いたクロスSSの投稿はどんな方法をもってしても消せないように/return」

総体「ドリーちゃんの個性も人格も記憶も何もかも完全にMNWに溶けてしまった」

総体「砂浜に書かれた小説が波で消されるように/return、ドリーちゃんの脳が妹達の記憶で洗い流されるのは時間の問題」

総体「総体とすればもう打つ手はない」

上条「―――」


上条(つらつらと、早口で告げられる事実。なんども突き付けられた『ドリーは助からない』という言葉)

上条(カエル先生や打ち止めにも言われていたが―――総体から言われると、ショックの程がケタが違った――)

上条(『ドリーは諦めろ』――)

上条(視界がぼやける。頭が真っ白になって、天地がひっくり返ったような感覚に襲われる)

上条(そんな俺を見て、総体は破顔した)


総体「そう絶望的な顔をするなよ上条ちゃん」

総体「別にドリーちゃんを諦めろ/return、なんて残忍な女じゃないぜミサカ達は」

上条「え」

総体「元はと言えば/returnミサカたちの好奇心が招いた事件だからちゃんと最後まで協力するわよ」ドンッ

上条「」イラッ

上条「じゃあ、どうすればいいんだ!? 俺はどうすればドリーを救える!?」

総体「うーーーん」


総体「デートすればいいんじゃない?」

上条「は?」

総体「ドリーがMNWに自我が持ってかれそう?/escape オイオイ/return、たった一度の交わりでMNWにスレが254も立てられてほぼ全て完走した挙句」

総体「すべてのミサカを発情させた程、ミサカたちに激震をもたらしたんだぜ?」

総体「たった一人に一万人が引っ張られたんだ/return、だったら逆にミサカたちの脳髄に、アンタらのイチャイチャを刻み込んでやれ!」

総体「そうしたらちょっとばかし光明でも刺すんじゃないか?/escape」




95 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 00:22:37.13ac8l8GkxO (2/10)

上条「………そう、なのか?」

上条「それでいいのか?」

総体「いいとも!」


上条(力強く胸を叩き、自信満々な笑みで総体はこういった)


総体(それでも不安ならあのモヤシ頭にも協力させるさ/return。騙されたと思ってやってみたらどう?」

上条「……わかった。やってみる」

総体「うんうんいい顔になった/return。我らが惚れた男はそうでなくっちゃ」

上条「え?」

総体「なんでも」

総体「じゃあミサカはここで/return。この個体はちょっとこれから用事があるから急いでるのよ」

上条「そうか。ありがとう。また出てきてくれたら嬉しい」

上条(だから早口だったのか)

総体「ご武運を祈るぜ」チュッ




総体「あーそうそう」

総体「みさきちゃんとみーちゃんも構ってあげろよ/return。ドリーの記憶ちょっと覗いたけど。ドリーの勘が黄色信号ともしてたよ」

上条「?」

総体「まぁそこは自分でヨロシク。じゃっ!」

上条「ああ、ありがと」

総体「―――」ニコニコ

総体「………」フッ


御坂妹「おや、私はなぜここに? どうしてあなたがここにいるのでしょう、とミサカは気が付いたらあなたが目の前にいる事実に驚きを隠せません」

上条「いや、世間話をちょっとな。用事があるんだろ?」

御坂妹「はい、とミサカは急に黒あんみつが欲しくなって買いに行ってた事を思い出しました。では失礼します」

上条「はいよ」





96 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 00:48:04.01ac8l8GkxO (3/10)



上条「どうやら、なんとかなりそうな気がする」

上条「いや、確証はないけど。そんな予感がする」

風斬「そうですか…では、お悩みが解決したという事でいいですね」

上条「ああ。また頼ると思うけど、いいかな」

風斬「はい! その時は喜んで!」





上条「あれ? 風斬?」

上条(気が付くと、風斬氷華は姿を消していた。時は夕方、黄昏時。幽霊のように姿を消した)

上条「………また、会えるよな」

上条「ああ、ドリーに会いたいな」

上条(そうだ。久しぶりにドリーに会おう。それでドリーが忘れてもすぐに思い出させるような楽しい思い出を作ろう)

上条(1万人の妹たちに自慢できるような思い出を)


上条さんの体力が20減りました

風斬さんの好感度が20上がりました
風斬氷華好感度16→36



上条「あ、オティヌス忘れてた」



黄泉川「さぁじゃんじゃん喰うじゃん!」

一方通行「もゥ…食えるかクソがァ…!」バタンッ

インデックス「おいしいんだよ! よみかわ!」バクバクバク

オティヌス「うぉーい!この地獄から助けてくれぇええ!!」


上条(オティヌスさんとその後、かなり太って帰ってきた)


――6月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:45/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★☆☆
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能

安価下2


97以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/09(日) 00:51:49.29u+ouSCgqo (1/3)




98 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 00:55:20.11ac8l8GkxO (4/10)

今日はここまでにさせてください
ありがとうございました
明日の19時にきます



99以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/09(日) 01:44:32.031u2Meqvqo (1/1)

デート
警策


100 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 19:15:03.04ac8l8GkxO (5/10)

はじめます


101以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/09(日) 19:15:17.64u+ouSCgqo (2/3)

OK


102 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 20:08:19.64ac8l8GkxO (6/10)

――6月下旬


看取「…………」フラフラ


上条(学校で、ふらっふらで廊下を歩く看取を目にした)


上条「お、おい、大丈夫か? メトロノームみたいな動きしてるぞ」ダキッ

看取「もふっ…んあ? あ、ダーリンおはよ…ふぁ~」

看取「いやぁ、昨日は夜中までゴミを掃除してたから寝不足で寝不足で…」ブツブツ

看取「マッタク、なんでアイツラ能力者なんて雇って――……って、ダーリン!?」ガバッ

看取「あ、ヤダ、どーしよ…今朝やっつけでメイクしてたからゼンゼンバッチリじゃないのに…寝ぼけててマスクし忘れるし///」モジモジ

上条「ん?そうか? いつもの通り可愛いぜ」

看取「―――///」ボッ

看取「ヤダモー! 廊下のど真ん中で口説いちゃダメ」バシッ


男子生徒「(バカップルだ)」

男子生徒「(イチャイチャしやがって…)」

男子生徒「(クッソ、俺も彼女ほしいな)」

女子生徒「(公然とそんなことが言える彼氏羨ましい!)」

黄泉川「(学校にメイクしてくると…ほう。あとで呼びだしじゃん)」


上条「このままだとさすがに危ないな。保健室行くか?」

看取「ダイジョーブ。徹夜なんてヘーキヘーキ。今日は乗り切るぞゾー」フラフラスタスタ

上条「………」

上条(最近の看取はなんだか付き合いが悪い。デートに誘っても


看取『ゴッメーン☆ その日は大事な用事があって…来週なら空いてるから!』


上条「………」

上条「今度、デートでもしようか」


103 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 21:34:02.10ac8l8GkxO (7/10)

――数日後


上条「ダメだ! ぜんっぜん予定が合わない!」ノーン

オティヌス「そら4股していて、個別にデートしていればそら予定が合わなくなるだろう」

上条「くそ…しかしなんで看取がこんなに忙しそうなんだ…?」

オティヌス「それはわからん」

上条「うーん…どうにかして看取との予定を組みたい…けど操祈とドリーとオティヌスの予定を削る訳にもいかないし…」

オティヌス「……」

オティヌス(いや私は日夜ずっと共にいるからわざわざ逢引する必要もないから予定削ってもいいが……いや、それで蔑ろにされるのも癪だから黙っておこう)

上条「―――」ウーンウーン


オティヌス(しかしこうして予定帳と睨めっこされても調子が狂う)

オティヌス(しょうがない、一肌脱ぐか)




prrrr


オティヌス「もしもし、食蜂か? ドリーもそこにいるか? よし、一つ頼みたい事が――」



―――オティヌスとのデートの日


ピンポーン


上条「はいはーい」ガチャッ

操祈「かっみじょーさーん!」

ドリー「あっそびーまっしょー!」

看取「だーあーりーん!」

オティヌス「あっそびっましょー!」


上条「」

上条「え? まさか全員とデート?」


104 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 23:10:35.32ac8l8GkxO (8/10)

・・・・・


操祈「と言ってもぉ、メインは看取なんだけどぉ、私たちの予定も変更ってなるのは癪だしぃ」

ドリー「おにいちゃんといっしょならどこでもいいよ! みさきちゃんとみーちゃんといっしょならさらにおっけー!」

オティヌス「ちなみに提案者は私だ。感謝しろよ」

上条「おまえら…」

看取「……」

看取(ダーリンとふたりっきりがヨカッタ…)


操祈(と、思ってるだろうけどぉ)ニヤニヤ

オティヌス(考える事は同じだな)ニヤニヤ

ドリー(ねー)ニヤニヤ

看取(って思ってるのが丸わかりすぎてシャクに障る…けどなかなか合わない日程をみんなで合わせてくれたから感謝するタチバだから何も言えない…)チェッ


上条(くっ、やっぱりみんないい子ばかりだ…こんな彼女たちに感謝しないとな)

上条(よーし、今日はみんなを思いっきり楽しませるぞ!)


上条「で、どうする? どこいく?」

操祈「実はノープランなんて事ないわよねぇ」

オティヌス「私はどこへでもいいぞ」

ドリー「おにいちゃんといっしょならどこでもたのしいよ!」

看取「こうなったらドコへだって付き合ってあげるゾ」


「「「「「………」」」」」

「「「「「え…まさかノープラン…」」」」」」


上条(無難にショッピングに行くことになった)


105 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 23:45:43.04ac8l8GkxO (9/10)

――第十六学区 


上条「そういえば最近アウトレッドが出来たって聞いてはいたが…結構デカイな」

看取「―――」キラーン

看取「手分けして回った方がイイかなー」パチパチ

操祈「―――」コクッ

操祈「なら、私たちはドリーのお洋服買いに行くわぁ。行きましょうドリー」

ドリー「うん! じゃあまたね、おにいちゃん」

看取「イッテラー」ヒラヒラ

上条「?」

看取「………」ニヘー


ダキッ


上条「うおっ! 急に腕にしがみ付くな、ビックリするだろ?」

看取「エヘヘー…スー…ダーリン成分摂取ー」ハスハス

上条「ハイハイ、思う存分摂取しろー」ナデナデ



男性客「(バカップルだ)」

女性客「(イチャイチャしやがって…)」

男性客「(クッソ、俺も彼女ほしいな)」

女性客「(いるよな、公共の場でキスしまくるバカップル。爆発しろ)」



上条「じゃあ行こうか」

看取「オッケー。私、実は買いたいものあったんだー」

上条「へぇ、どんな?」

看取「それはぁ…」


看取「ココ!」

上条「………じょ、女性用…み、水着、コーナー…だと?」ゴクリンコ


上条さん女の園へ突撃コンマ下1
奇数→いざ吶喊
偶数→そして爆死へ…


106 ◆y1POWXBhVp872020/08/09(日) 23:51:17.81ac8l8GkxO (10/10)

今日はここまで
ありがとうございました
次は土曜日の19時か20時くらいにお会いしましょう

コンマ下


107以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/09(日) 23:52:03.22u+ouSCgqo (3/3)




108 ◆y1POWXBhVp872020/08/15(土) 20:54:06.41jprMU/460 (1/1)

ひぃ!連絡できなくてごめんなさい
今日はお休みさせてください
来週の土曜日19時から始めます


109 ◆y1POWXBhVp872020/08/22(土) 19:32:29.49xNS0I2xUO (1/5)

ほっこりしてたら遅くなりました
はじめます


110以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/22(土) 20:17:33.27uYSPLUh7o (1/1)

OK


111 ◆y1POWXBhVp872020/08/22(土) 20:35:10.13xNS0I2xUO (2/5)

上条「……なんだこの区間は…右を見ても左を見ても女性用洋品店ばっかじゃねーか」キョドキョド

看取「アレレー? もしかして怖気づいちゃったのかにゃー?」ニマニマ

上条「は、はっはっは、舐めるなよ」

上条「カミジョーさんはかつて淑女の花園へ置いてけぼりにされて生還した漢」

上条「水着コーナー?よゆーですよー」

看取「……の、割には目が泳いでるケド?」

上条「―――」


看取「もしかしてビビってるー?」ニヤニヤ

上条「カチーン」

上条「ハッ、水着コーナーの一つや二つ! 数多のラッキースケベを経験してきたカミジョーさんにとってナンデモない事ですよっと!」スタスタスタ

看取「あ、そっちは――」

上条「看取、どの水着が欲しいんだ? うーん、看取に似合いそうな水着かぁ、想像したらちょっと楽し…み…」ウィーン


イラッシャイマセードーゾーグユックリゴランクダサーイ


上条「――――」

看取「――水着じゃなくて、下着の方……ウッワ、しかもかなりハードな…」

看取「………って、ダーリン?」

上条「――――」カチーン

看取(気絶している!?)


・・・・・


看取「ダイジョウブ?」

上条「ああ、面目ない。早とちりした」ハァハァ

看取「じゃあ気を取り直して。イコっか」ギュッ

上条(コイツ、逃げださないように腕絡んできやがった。色々言いくるめて別のところいこうとしてたのに)

看取(逃がさないゾ♡)


ウィーン
イラッシャイマセードーゾー


上条(ウッワォ! これ、男がいて大丈夫な店か!? 入った瞬間、女性店員から女性客まで睨んできたような錯覚が――)

上条「で、でだ、どんな水着が欲しいんだ」スタスタ ←早く選んでさっさと出ていこうと考えている

看取「うーんそーだなー。いっそダイタンので攻めようかなー? 実は何も考えてなかったリーナンテ」スタスタ ←面白いので2時間くらいいようと思っている

上条(ええいままよ! こうなったらとことん付き合ってやんよ」ドッドッドッ ←心が折れた

看取(とか言いながら、心臓バックバクでカワイイー///)

看取「じゃあ……とりあえずダーリンが決めてよ」

上条「へっ!?」ドキッ



上条さんの水着選びセンス&ラッキースケベコンマ下1
奇数→清楚系で攻めるか…試着室ってどこだっけ?
偶数→小悪魔系とかいいよね。――試着室…先客がいるな


112以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/22(土) 20:39:33.75i6ZytFO3o (1/1)

はい


113 ◆y1POWXBhVp872020/08/22(土) 21:52:10.74xNS0I2xUO (3/5)

上条「―――//////」カチャ…カチャ…

看取「~♪」カチャカチャ

上条「~~~~///」←すごく際どい水着を発見して彼女が着たらどうなるか想像して悶絶

看取「wwwww」←それを見てドツボにハマる


上条「………///」カチャ…カチャ…

看取「~♪」スタスタ ←別のところへ行こう

上条「…………―――!?」ガーンッ←気づいたら一人になっていた



・・・・・


看取「で、決まったカナ?」

上条「なんやかんやあったけど…なんとか決まったぜ…」つ水着

上条「看取って黒のビキニだったよな…って事で、明るい色にしてみました」

看取「オヤオヤ、これはこれは……ふーん、これがダーリンのコノミねぇ…」

上条「これでもかなり悩んだんだぞ」

看取「……イヤイヤ、いいセンスしてる……って、スゴイ。サイズ言ってないのにピッタリ。なんでわかったの?」

上条「それは……」ゴニョゴニョ

看取「?」

上条「前、デートした後の…ホテルで見てたから…///」

看取「―――」

看取「!」ボンッ///

看取「ヤダーモー! そんな恥ずかしそうに言ったら、コッチまで照れちゃうじゃん!」バシバシ!

上条「イタイッ! 痛いってば!」

上条「あーもーわかったわかった。じゃあ試着して来いよ。えーっと試着室は確か――ああ、ここだここだ」スタスタ

看取「ウン、アリガト―――って、そこ人がいるよ!」

上条「へ?」


シャッ


吹寄「秋沙ー? 試着してみたけど、背中の紐が縛れないから、縛って―――」

吹寄「………」ポトッ←思わず落ちるビキニ

吹寄せっぱい「ドーン」

看取「デカッ…」

上条「――――」

上条「……///」プイッ


吹寄「オイ、なんで貴様がいる上条当麻」ビキッ

上条「ええっとーそれはですねー」

吹寄「聞いているの。なんで男が、女性水着専門店にいるの?」

上条「いやおまえ…店内女の人しかいないからって…油断しすぎだと思う///」

吹寄「この…色情魔ーっ!///」ゴッ

上条「不幸だァーーーーーっ!!」


114 ◆y1POWXBhVp872020/08/22(土) 23:19:05.17xNS0I2xUO (4/5)

上条「フコーダ…」トボトボ

看取「イヤ、デカパイをガン見してソレはナイワー…」

上条「おかげで吹寄といつの間にか後ろにいた姫神の分の水着も買わされたけどな!」

看取(いや、姫神ちゃんずっと試着室の前にいたんだけどなぁ。カゲが薄いってコワイなぁ)

上条「で、看取の水着はこれでよかったのか?」

看取「ウン。ダーリンが選んでくれたんだから間違いない!」

上条「ふぅーん…で、会計してたら貰ったんだけど…なんだこれ」

看取「……?」

上条「『ウェディングドレス試着券』……どうやらカップルである程度の金額分買うと貰えるみたいだな」

上条「ちょうど3着分で一枚もらえた」

看取「――――」ピーン

看取「ヨシ、行こうか」

上条「行くってどこへ」

看取「私、ウェディングドレス、着てみたーいナ☆」

上条「」


・・・・・


上条「普通、アウトレッドに教会ってあるものなのか…?」

オティヌス「………パチモン過ぎて吐き気がする」ゲェ

操祈「オカルトよくわからないけど、ウェディング業界って日本独特過ぎて海外からは別物なのよねぇ」

オティヌス「…うぷっ…きもじわるい。これだから日本の宗教観は…」

ドリー「オッチャンだいじょうぶ?」

オティヌス「せめて、ちゃんはひらがなで頼む…それじゃあ私は40過ぎの中年男みたいじゃあないか…」

操祈「それにしても孫にも衣装よねぇ」

上条「似合ってないか? タキシード」ピシーッ

オティヌス「似合ってるぞー。仮面とシルクハットも一緒にどうだ?」

上条「薔薇でも咥えろってか」


コンコンッ
準備ガ出来マシタノデ、オ越シ下サイ


オティヌス「では私たちは先に教会モドキへ行ってるぞ」

操祈「あーあ。こんな事なら私が当麻さんと組めばよかった」

ドリー「えー、わたしはみさきちゃんとデートたのしかったよ?」


バタンッ


上条「……行くか」


115 ◆y1POWXBhVp872020/08/22(土) 23:46:54.64xNS0I2xUO (5/5)

・・・・・


上条「看取ー? 入るぞー」コンコンッ

看取『ドーゾー』

上条「おじゃましまー」ガチャッ

上条「す…」

上条「―――――」


看取「ドウ、かな?///」テレテレ


上条「―――――」

上条「めっちゃキレイだ…」

看取「モウ! ダーリンったら!」テレテレ

上条「いや本音だよ」

上条「本当にキレイだよ、看取」

上条(純白のウェディングドレスに傷一つない素肌。プロに完璧にメイクされた美貌に艶らかな黒髪は纏められて)

上条(警策看取が一番綺麗な姿でそこにいた)

看取「……///」

上条(そして本気で照れる看取は更に可愛い」

看取「その…ダーリン、心の声が口に出てる…」

上条「――――」

上条「ゴメン、看取の彼氏で本当によかったって本気で思ってたらつい」

上条「よし、とりあえず教会の方に行くか。みんなが待ってる」

看取「……うん///」



ステイル「―――」ブッスー

上条「………なぜここにいる」

ステイル「イギリス清教も財政難でね。バイトだ」

ステイル「(クソ、ホントは経費に落ちない煙草代を稼ぐためなんて口が裂けても言えるか…)」

ステイル「どうした、さっさと準備しろ。合図をしたら入って教団の前に立って……まぁ適当にしとけばいい」

上条「テキトーって」

ステイル「じゃあさっさとやるぞ」

上条「テキトーだな…」

看取「まぁ肩の力ヌケって事じゃない?」

上条「まぁいいか」



116 ◆y1POWXBhVp872020/08/23(日) 00:08:52.16l+tSk2x0O (1/4)

ギィ…

ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャーン
ジャジャジャジャン
ジャジャジャジャン~♪


看取「エヘヘ」

上条「どうしたんだよ」

看取「まさか、ヴァージンロードを歩ける日が来るなんて…思わなかった」

看取「こんな穢れだらけの…ヴァージンなんてとっくの昔に失くした女が」

上条「なに言ってんだよ。どんなになっても、どんなことがあっても、看取は世界で一番綺麗な女の子だよ」

看取「//////」

看取「ダイスキ///」

上条「俺もだ///」


看取「トコロデ、私が世界一なら、操祈ちゃんとドリーとオっちゃんは二番目なのかな?」

上条「………ど、同率一位ってコトで一つ」



ステイル「では…新郎上条当麻。貴様は看取を妻とし、健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも富めるときも貧しいときも、これを愛し敬い慰め遣え共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓うか?」

上条「………はい、誓います」

ステイル「新婦警策看取。貴女は当麻を夫とし、健やかなるときも病めるときも喜びのときも悲しみのときも富めるときも貧しいときも、これを愛し敬い慰め遣え共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」

看取「ハイ、誓います」



ステイル「では指輪の交換と誓いのキスを――」



上条さん空気読めコンマ下1
奇数→何事もなく
偶数→緊張してきた…


117以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/23(日) 00:10:16.100T2a7Du2o (1/1)




118 ◆y1POWXBhVp872020/08/23(日) 00:54:10.83l+tSk2x0O (2/4)

看取「ン…―――」ンー

上条「………」ムチュ…

上条(あ、やっべ、いざって時に緊張してきた…)


コッ


上条(そのおかげでキスは失敗。歯と歯がぶつかって両者悶絶するというハプニングでグダグダになり、式はステイルの爆笑で幕を閉じたのであった)


・・・・・


上条「ごめんな…最後の最後で下手やらかして」

看取「イイってことよー」

看取「指輪貰っちゃったし」

上条「ステイルクビだってよ。そりゃあんな態度でいたらそうなるか」

看取「上司のお姉さんにこっぴどく怒られてたネ。お詫びに記念品としてこんな立派な指輪が」

看取「しかもネームも入れてくれて」

上条「メッチャイイ人だったなぁ」

看取「イイ人だったね…」

上条「で、なんでこーなった?」


操祈「次は私と式を上げましょう、当麻さん」

ドリー「ねぇねぇ! おにいちゃん、にあってる? かわいい? キレイ?」

オティヌス「なんと人形用のドレスもあったぞ! 悲しいけど、致せり尽くせりだ!」

上条「俺、帰れるかな…」

看取「最後まで付き合ってあげよーよ」


上条(結局最後まで終わるころには夜になっていて、最終バスを思いっきり逃したのであった)


上条「最近のアウトレットってすげーな。ホテルもあるとか」

ドリー「わーい! おとまりだー!」

看取「カカクもアウトレットだね。ホテルマンの教育施設も兼ねているからだってー。ほう、プールあるのか…」

操祈「……もっといい所なかったのかしらぁ」ボソッ

オティヌス「そこ! 誰のせいでこんな時間になったと思っている!? 一番時間かけて式やってたのおまえだぞ!」

操祈「はい不適切ぅ」

上条「ハイハイ、喧嘩しない」

上条「じゃあ各々自由行動って事で、解散!」


―――自室

上条「ふぅ」ギシィッ

上条「式は最初…看取だけ失敗しちまったし…なにかお詫びしないと。看取はどこにいるかな…」


看取はきっとあそこにいる…――安価下2
①プールへ行こう(エッチあり)
②ドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
③ロビーにいるかな?(エッチなし)
③疲れた寝よう(★1 HP+20)


119 ◆y1POWXBhVp872020/08/23(日) 00:54:54.58l+tSk2x0O (3/4)

訂正

看取はきっとあそこにいる…――安価下2
①プールへ行こう(エッチあり)
②ドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
③ロビーにいるかな?(エッチなし)
④疲れた寝よう(★1 HP+20)





120 ◆y1POWXBhVp872020/08/23(日) 00:56:41.18l+tSk2x0O (4/4)

今日はここまでにさせて下さい
ありがとうございました
次回は来週土曜日の20時からお願いします

安価下



121以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/23(日) 01:07:14.16K4vQWUibo (1/1)

3


122 ◆y1POWXBhVp872020/08/29(土) 20:07:16.14tPLlxleQO (1/3)

安価くれれば
はじめます


看取はきっとあそこにいる…――安価下1
①プールへ行こう(エッチあり)
②ドリーに聞いてみようか。あわよくば一緒に探してもらおう(エッチあり)
③ロビーにいるかな?(エッチなし)
④疲れた寝よう(★1 HP+20)



123以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/29(土) 20:09:18.22Qn3xjqM6o (1/1)

3


124 ◆y1POWXBhVp872020/08/29(土) 21:37:23.87tPLlxleQO (2/3)

―――ロビー


上条(とりあえずロビーに行ってみるか。飲み物やお菓子の自販機があったから、それを買って部屋に行こう)

上条(と、ロビーに出てみると、見知った黒髪ロングがいた。看取だ)

上条「おーい、看取…」


看取「……わかってる。私が始めた事だもの。チャンとヤる」


上条(電話か…? しかし妙に雰囲気が物騒な…)コソッ


上条(この会話を盗み聞きするつもりはない。ただ、脳の隅の方で『聞いたら戻れなくなる』と誰かが言った気がした)



看取「オッケーオッケー。わかってる。お金だってちゃんと払ったワケだから、猟虎ちゃんもチャントやってもらわないと」


上条(猟虎? 弓箭猟虎と電話してるのか…いつの間に接点が…)


看取「猟虎ちゃんだってまだ生きていたいでしょ? 木原印の野球人形って、ホントにフグウよね。だってこの夢物語が終われば……」


上条「――――」


上条(猟虎は野球人形だった…?いやそれより看取と猟虎は一体なんの会話をして―――)


看取「ところで私が送ったリストにあるクズはみんな掃除した? ウン、ウン。アリガト、流石は猟虎ちゃんダネ」

看取「私の方……? ゴメン全然出来ていない。暗部にいたけど恥ずかしながら、結局コロシはアレ一回切りなんだよネー」

看取「基本、私って裏から工作したり能力で諜報活動するのが専門だったし。戦闘訓練は受けてたけど)

看取「エ? 慣れればだんだん楽しくなる? イヤーそんな悪趣味な…」

看取「それにね。やっぱり操祈ちゃんやドリーがいるし、ダーリンも…ゴメンゴメンこれって言い訳だよね。そっちだって入鹿ちゃんいるし」

看取「ダイジョウブ。私が請け負ったノルマはやり切るよ」

看取「これは私たちの復讐なんだから――私たちをここまで堕とした奴らを一人残らず―――」


上条「――――………み、」


ピリリリリリリリリリリッ!


看取「――――!!!」バッ

上条「とり…」

上条(失策だった。携帯電話をマナーモードにするべきだった)

上条(どこのどいつか知らないが、このタイミングで電話を掛けてくるなんて…)


125 ◆y1POWXBhVp872020/08/29(土) 22:09:55.35tPLlxleQO (3/3)

看取「ゴメン、問題発生。後でかけなおすね」ピッ


ピリリリリリリリリリリッ!


上条「――――」

看取「……盗み聞きとか、セーカク悪いゾ」

上条「み、看取…おまえ―――」


ピリリリリリリリリリリッ!


看取「出れば?」

上条「―――」

上条(こんな真っ黒な目をした看取は初めて見る…)

上条「……後で話がある…」スッ

看取「ウン、待ってる」


ピリリリリリリリリリリッ!

ピッ


上条「……もしもし」



電話相手コンマ下1
01-30→最近の研究者失踪事件を調べていた黄泉川愛穂
31-80→ホテルを襲う危険を知らせる土御門
81-00→姉の様子のおかしさから警策看取のヤバさに気づいた弓箭入鹿


126以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/29(土) 22:13:31.14NiGFNkhWo (1/1)




127 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 00:05:16.29GmSxDLuBO (1/8)

黄泉川『……! やっとでたじゃん!』

上条「黄泉川…先生。なにかよう――」

黄泉川『いま大丈夫か? どこにいるじゃん? チームメイトから彼女たちと一緒だと聞いたが…そこに警策看取はいるか!?』ブォーン

上条「………」

上条(血の気が引いた)

上条「……どうしたんだ?」

黄泉川『いいか、よく聞け! ここ最近、学園都市では研究者が多数行方不明になっているじゃん!』ブーン

黄泉川『しかもヤバい研究をしていたという黒い噂があるクズばかりが何者かに消されているじゃん! 上からの指示で捜査が出来なかったが個人的に調べてみたらトンデモない事がわかったじゃん!』

上条「………どういうことだ」

黄泉川『共通点は才人工房(クローンドリー)に在籍していた者! その後も暗部の研究に携わっていた者! ここ数カ月で連続して消息を絶っている!』キキィーーーッ

黄泉川『しかし先日、白骨化したバラバラ死体が下水道で発見された! DNA鑑定の結果、消息を絶った研究員の一人とわかったじゃんよ!』ギュィーーン

黄泉川『そしてその研究員が最後に映っていた監視カメラ! 2月上旬の第十五学区の繁華街! それに一緒にいたのが――』

黄泉川『警策看取だ! 上条、そこに警策はいるか!?』

黄泉川『気を付るじゃん! 今、ヤバのが――』


上条「―――――」

上条「………」


ピッ


上条「………看取」

看取「誰から?」

上条「黄泉川先生」

看取「なんて?」

上条「おまえがここにいるか?だって」

看取「ふぅん…」


上条(俺は…気づいていた)

上条(あの日、看取が――人を殺したという事に)

上条(だがあれは予想であって。本当にそうとは限らない。だから彼女がそうだと伝えるまで聞かないしていた)

上条(だけど―――あれから、人殺しを続けていたなんて――――)


看取「やっぱり、ケーベツした?」

上条「……看取…おまえ―――」


128 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 01:00:26.23GmSxDLuBO (2/8)


看取「――合宿の時、言ってくれたよね」

看取「もっと平和に生きればいいって。マイニチ楽しくおかしく過ごせばいいって」

看取「平和ボケしてていいんだって」

上条「ああ」

上条(あの日。まだ看取を警策と呼んでいた頃。初めて喧嘩して、初めて心を通じた満天の星空の夜)

看取「あの言葉、本当に救われたんだ。ああ、私も幸せに――バカになっていいんだって」

看取「でもね、ダーリン」

看取「不幸な運命は、私を追ってきたんだ」ツー…

上条「………」

上条「看取…おまえ―――」



上条(その時だった)




電話相手コンマ下1
01-30→その夜、ホテルを襲う――の群れ
31-80→黒幕登場
81-00→爺が??を連れて登場


129 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 01:02:03.73GmSxDLuBO (3/8)

今日はここまで
ありがとうございました
次は明日の19時からちょこっと

※電話相手コンマじゃなくて横槍コンマです

コンマ下



みーちゃん√もマキマキです




130以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/30(日) 01:20:40.93920wc/aYo (1/3)




131 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 19:30:48.31GmSxDLuBO (4/8)

はじめます


132以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/30(日) 19:32:55.79920wc/aYo (2/3)

OK


133 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 20:29:05.52GmSxDLuBO (5/8)

ギィ…


???「いやぁ、盛り上がってるねぇ」カツン…カツン…カツン…

???「とうとう愛する者の穢い一面を垣間見て……いや、盗み見てしまった感想を是非とも聞いてみたい」


看取「!?」

上条「!」

上条(ロビーの入り口。そんな言葉を吐きながら、一人の白衣姿の老人が乱入してきた)

上条(夜は9時。チェックインにしては遅い来館であるが、もちろん宿泊客というようでもない)

上条(その男は身なりから雰囲気まで、全てが場違いだった)


???「やぁ、お邪魔するよ」


上条「誰だ!」

看取「おまえは――木原、幻生……」


幻生「ほほ、いやぁお久しぶり。警策くん、元気だったかな? そして初めましてになるのかな、幻想殺しの上条くん」


上条「おまえが、木原幻生」

看取「なんの用よ。このタヌキジジイ…」


上条(看取が殺気立つ。黒髪がわなわなと逆立つかと思うほど。いつも飄々としている看取がこんな怒りを露にするのは珍しい)


幻生「いやね。君が最近、どこぞの失敗作を使って、僕の実験を邪魔してたのはどこのどいつだったかなぁ?」

看取「……?」

幻生「と言っても、君は君の、猟虎君は猟虎君の復讐で動いていたから、僕の研究の邪魔云々は全くの偶然と言う訳だがねぇ」

幻生「と言っても、君たち、やりすぎじゃないかなぁ?」

看取「知らないっての。アンタ、操祈ちゃんに脳を弄り返されてハイジンになったんじゃなかったっけ?」

幻生「はっはっ。なんのこれしき。科学の発展の為なら例え肉体を捨ててでも蘇るさ」

幻生「何より、我が阪神タイガースの日本一をこの目で再び見るまで、死ぬに死ねないねぇ」

幻生「例え、脳を捨て、野球人形の一体と成り果ててでも。目的の為なら手段を選ばないのが科学者…リアリストという者だよ」

看取「……これだから正気を失ったヤツは」


134 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 22:46:39.32GmSxDLuBO (6/8)

上条「看取…コイツは…」

看取「この爺は人を人とは思わない。キハラの名に相応しいくらいに狂ったマッドサイエンティスト」

看取「学園都市中に死者を野球人形として蘇らせた元凶よ…」


幻生「人聞きの悪い。垣根君を使っての野球人形製造計画は脳幹君のアイディアだよ」

幻生「僕はただただ便乗しただけ」

幻生「薬味君と菱形君の論文から、彼らのアイディアをちょーっと拝借して、死者の残留思念を人形に定着させただけだよ」

幻生「え?色々都合がよくないかって? イヤイヤ、研究者ってのは、これくらい他の研究に貪欲じゃあないと務まらないんだよねぇ」


幻生「本来の目的は、ただただアレイスター君の目論見を手助けしてあげただけだよ」

幻生「まぁ、あの野球大会の真の目的を君たちを知らないのなら、ただ悪戯に死者を弄んだようにしか見えないかもねぇ」ヤレヤレ


幻生「それに、野球人形で幸せになった人たちもいただろう? 例えば君たちのチームメイトの駒場君やフレンダ君はそうだねぇ」

幻生「えーっと…あとは誰だったかなぁ。うん、覚えてないねぇ。実験体は個体として覚えているが個性としては記憶してないみたいだ」

幻生「如何せん、実験も兼ねて数百単位で作っちゃってねぇ。普通の人間と同じ構造をしているから見分けがつかないんだこれが」


幻生「どうだい? もうすぐ製造して一年になるが、元気に面白おかしく日常を過ごしているかい? まだ壊れてないかい?」


幻生「ま、いつ癌細胞で全身を犯されてもおかしくないから、後処理に困らなくて済むんだけどねぇ」


上条「て、テメ―――」


幻生「ほほ、怖い怖い。筋肉ムキムキの若人に、それも拳一つで世界を救った、なんて噂される幻想殺しにこんな老い耄れに太刀打ちなんかできないよ」

幻生「だったらここは、助っ人の出番だねぇ…」パンパンッ


ガシャーーーンッ


上条「!」

看取「ナ、ナニ!?」


「ア、アァァア…」


上条「なんだ、あれは――」


上条(二足歩行で歩く人影が、窓から、玄関から、ゾロゾロとゾロゾロと、押し寄せてきた)

上条(それら全員が、窪んだ眼孔と抜けた歯と爛れた皮膚は土色で、とても人間とは思えず――まるでアメリカ映画でよく見るゾンビのよう)



135 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 22:47:23.80GmSxDLuBO (7/8)




幻生「なにって。あれはただの――野球人形の出来損ないだよ」

上条「―――ハ?」

幻生「だから言ったじゃあないか。第二位の未現物質の力を使って製造した野球人形は、いつ癌細胞に全身を犯されてもおかしくないって」

幻生「垣根君自身が作ったものならともかく、あれは私たち研究者がファイブオーバーの応用で作った代物だからねぇ」

幻生「失敗作はもちろんある。数千単位でねぇ。でも勿体ないから、自壊するまでの短い稼働時間、こういう使い方もできるって訳だ」


「イタイ…イダイ…グルジィ――」「アアアア…」「ミズ…クイモノ…」


幻生「大丈夫。映画でよくあるゾンビよろしく噛まれてもゾンビにならないから。ほら、このようにねぇ」ガシガシ

幻生「でも、人間のリミッターは外れているからパワーは侮らないほうがいいよ」

幻生「それに君の腕力でも、いくら殴っても殺せない。なんたって、これは異能のマネゴトで作られたものであって、異能そのものですらないからねぇ」

上条「………」ゴクリ


上条「………おまえは、何が目的だ…」

幻生「ホホ、けんかっ早いと聞いていたけど、意外と理性的で助かる」

幻生「実は看取君たちに潰された研究者たちは、僕の研究を手伝ってくれてたモノたちなんだけどねぇ。これ以上潰されたらホントに困っちゃうから」

幻生「ちょっと大人しくしてもらおうかなって」ニタリ

看取「コノ…」

上条「――――」


上条(多勢に無勢…このままなら一方的に殺される――)

上条(助けを呼ぶか? いや、それより木原幻生の目的は看取だ……彼女を守る事だけを考えろ―――)


上条さんの戦闘結果コンマ下1
01-30→ただただ一方的な暴力
31-80→離脱成功――?
81-00→俺の事はいいから先にいけ


136 ◆y1POWXBhVp872020/08/30(日) 22:48:57.06GmSxDLuBO (8/8)

うーんこの遅さ
今日はとりあえずここまでにさせてください
ありがとうございました

次は来週土曜日19時予定



実は恋査さんが敵に回る予定でしたけどヤメました


137以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/08/30(日) 22:51:55.94920wc/aYo (3/3)




138 ◆y1POWXBhVp872020/09/05(土) 12:04:19.61sC3yxnN1O (1/1)

ごめんなさい
本日お休みします
明日の18時からやります


139 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 18:09:55.91n4MjcHAZO (1/9)

はじめっます




140以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/06(日) 18:10:18.408FW6UaKUo (1/2)

OK


141 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 18:59:23.54n4MjcHAZO (2/9)

上条「看取…おまえは逃げろ!」

看取「で、デモデモ…」

上条「ここは俺が引き受ける! 少しでも遠くに逃げるんだ!」

看取「ダ、ダメだよ! ダーリン殺されちゃう…」

上条「大丈夫だ! 行け!」

看取「―――」

看取「ゴメン…」ダッ



上条「………」

幻生「ホッホッホッ、流石はヒーロー。流石は幻想殺し。流石は上条当麻君…」

幻生「ヒロインを逃がして足止めする。王道だねぇ」

幻生「でもねぇ…それでも守り切れるなんて―――限らない話だよねぇ」

上条「……!」


・・・・・


上条「―――」ボロッ

上条「カハッ…」ベチャッ


上条(叶わなかった。腕っぷしと拳の固さと持久力には自信があったが…10体倒すのがやっとで…人外相手だ、一方的な結果に終わった。――でも)


幻生「ハハ、意外と粘ったねぇ」

上条「……ハァ、ハァ」

幻生「君の勝ち。警策君を見事に逃がしてくれたねぇ」

上条「ヘッ」

幻生「……しょうがない。彼女の希望を殺すとしよう―――アレイスター君には悪いが…上条君には、死んでもらおう」

上条「―――」


142 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 19:45:36.20n4MjcHAZO (3/9)

幻生「この野球人形ゾンビたちは噛まれてもゾンビにはならないけど―――噛まれて死なないわけじゃあないんだよねぇ」


ゾンビ「あ、にく、にくあぁぁああああああああ!!!」


上条「――――!」

上条(ここまでか…操祈、ドリー、オティヌス…看取―――!!)




???「バーカ、なに諦めてんだボケ」



幻生「な――君は――――!!」


ドガガガガガガガガガッ


上条「……?」

上条(目開けると、掠れた視界で、誰かがゾンビを一掃していた)

上条(白い翼のようなモノが、ゾンビを撫でるだけで蒸発させていく。まるで、自分で作った砂の城を崩すような)

上条「垣、根…」


黒垣根「………チッ」


上条(垣根は俺を一瞥。『何をやっているんだ』と言わんばかりに舌打ちして、老科学者を睨む)


黒垣根「よう、俺の能力で何やら好き勝手やってんなジジイ」

幻生「おや、これはこれは第二位の垣根君じゃあないか。なにかようかな?」

黒垣根「ハッ、しばらっくれんな。俺の能力を勝手に使って、俺が知らない間にゾロゾロと野球人形増やしやがって…」

黒垣根「しかもなんだこれ。癌細胞でボロボロ。失敗作にも程があるぞ」ゲシッ

幻生「はは、面目ない。ぐうも言えないねぇ」

黒垣根「街を歩けば、たまーに俺が作った覚えがない人形が歩いてるからおかしいと思ったら、全く――」


黒垣根「――で、あのワンコはどうした?」

幻生「ワンコ? ……ああ、脳幹君かい?」

黒垣根「野球人形計画はアイツの主導だったはずだ。失敗作をこんなコトに使うなんざ、どこぞのゾンビマンガみたいなコト許すわけねぇだろ」

黒垣根「オイクソジジイ…木原脳幹をどこへやった?」

幻生「――クク、君のような勘のいい子は大好きだよ」ニヤァ


143 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 21:58:17.42n4MjcHAZO (4/9)


バカンッ


上条「なっ――頭が爆発した!?」

黒垣根「………自爆とかくだらねぇマネだな」

幻生「ははは! これくらいしないと君からは逃げられないからねぇ!」

幻生「なに、安心したまえ。この体が消滅しても、また別の僕が動くさ」

黒垣根「てめー、自分の野球人形を複数作ってやがんな」

幻生「いやいやお手上げだねぇ。ここは大人しく引かせてもらうよ。では日を改めて――」

黒垣根「――-るせーよバーカ、さっさと死ね」サクッ

幻生「ハハハハハハ―――」サァーー


上条「消えた…」

黒垣根「チッ、逃がした」

上条「おまえ…」

黒垣根「勘違いすんな。別におまえを助けに来た訳じゃねえぞ。あの爺が俺の能力で何かやらかしてるから自分で探ってたらここに行き当たっただけだからな」

上条(ウソはついてないだろうけど、ツンデレっぽく言うなよ…)

上条「いや、助けてもらったのは間違いない…ありがとう」フラフラ

黒垣根「ケッ…俺は帰る。また一からあの爺を探さねえとな…」

上条「垣根…ぐっ」フラフラ…ヨロッ

黒垣根「しばらくしたら黄泉川のオバハンがくるから寝てろボケ」

上条「そんな訳には、いかない…。看取が、心配だ…」

黒垣根「心配しなくてもアイツならどっかで見を隠しているだろうよ」

上条「でも…アイツは、いま、相当ヤバイかもしれない…俺がいないと……」

黒垣根「………」

黒垣根「―――」ツカツカツカツカ


ゲシッドテッ


上条「ぐぇっ! なにす―――」グイッ

黒垣根「いいか、ボケコラ。てめーの女はな、自分の意思で闇に潜った。その覚悟を無駄にするつもりか?」

上条「……俺はそう思わない! おまえに看取の何が…」

黒垣根「ケッ、だったらてめーにゃ一生あの女を救う事も助ける事もできねーよ」

上条「!? なんだと! ぐあ!」ドカッ

黒垣根「平和ボケしたヒーロー様よ。てめーに一つアドバイスだ」パンパンッ

黒垣根「オレらのようなクソヤロウにはな、てめーみてぇなのほほんと生きてる存在はやっぱり眩しすぎるんだよ」

黒垣根「アイツの事を本当に大事なら、これだけは守れ。ぜってー『同情するな』『憐れむな』『助けようと思うな』」

黒垣根「それができなきゃ、二度とアイツの前に立つんじゃねー。分かったかボケ。―――じゃあな!」バサッ

上条「!」


上条(そう言って、垣根が翼を広げたと思うと、突風と共に垣根は消えていた)


上条「クソ…クソ、クソ! なんなんだよ…畜生!」ダンッ

上条(その後、騒ぎに気付いて駆けつけた操祈とドリーと、やっと到着した黄泉川先生に事情を話した後、俺は気絶したらしい)

上条(そして看取は現れる事はなく…――――消息を絶ったのだった)


144 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 23:03:05.64n4MjcHAZO (5/9)





――数か月前 黒垣根と獄彩宅



黒垣根「ったく…なんで俺がこんな面倒な事を…」カタカタカタカタ…

獄彩「あら、あれだけノリノリだったのに」チュー

黒垣根「しばらくしたらやる気スイッチが切れたんだっつーの。――つーかそれ、俺が買ってきたドリンク。なに風呂上りに飲んでんだ」

獄彩「いいでしょ、まだあったんだから」ジュゴーッ

黒垣根「チッ、駄賃として手伝えよ」

獄彩「ハイハイ。例のオティヌス計画の計画書作成ね。それは手伝えないわよ」

黒垣根「だったらコーヒーでも煎れてこい。眠気も一口で吹っ飛ぶぶっ濃い奴をな」

獄彩「はいはい…」


ピンポーン


獄彩「っと、お客様だけど、どうする?」

黒垣根「取り込み中だから追い返せ」シッシッ

猟虎「ごめんなさい、もう入ってます」オズオズ

看取「オジャマしまーす!」スタスタ

獄彩「あらいらっしゃい。ジュース飲む?」

「「ありがとうございます!」」


黒垣根「しれっと勝手に入ってくんな! セキュリティはどうした!」

黒垣根「邪魔するなら帰れ!」

黒垣根「あとそれ俺のドリンク!」





黒垣根「クソが。こんなクソ忙しいって時になに邪魔しに来やがったクソッタレどもめ…」

看取「一つ、お願いがあるの」

黒垣根「ハー…おまえの彼氏といい、俺を便利屋か何かだと思ってねぇか? いい加減にしねーとぶちギレてぶち殺すぞ」

看取「その代わり、一つジョーホーを提供したい。キミの能力が悪用されている可能性がある」

黒垣根「………ほう」




145 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 23:03:37.91n4MjcHAZO (6/9)


・・・・・


黒垣根「つまり、てめーが昔、世話になってたゴミクズが、木原幻生っつークソジジイの元で何やら隠れてシコシコやってると」

看取「……そう。私は私のモクテキ…いいえ、叶えたい事があってイロイロしているうちにこれに辿り着いたんだけど…」

看取「どうやら木原幻生は、君の未現物質で何かしようとしている」つ写真と資料

黒垣根「………ふん、なるほど…」パラパラ

黒垣根「あの『木原』の事だ。ロクな事じゃあないのは確かだ。報告はありがたく受け取っておく」

黒垣根「だが、それで俺になにをしろと? これは白い方にでもよかったろ」

看取「元はと言えばキミが捲いた種。自分の自分のオシリを拭くチャンスが欲しくないカナーと思って」

黒垣根「………てめー殺されてぇのか」ゴッ

看取「……」ビリッ


猟虎「ひぃっ」ビクッ

獄彩「殺すのはいいけど、カーペット汚さないでよね」

誉望「チーッス、垣根さーん、例のドリンク買ってきま―――オロロロロロロロロ」ボトボトボト

獄彩「……野球人形になってもトラウマって残るのね。あーあ、カーペットが」



看取「……ジョーダンだよ。こればっかりは私の勝手。ラッコちゃんに無理言ってここに来た」

猟虎「看取さん…」

看取「お願いします。どうか、私のお手伝いをしてください―――」スッ

黒垣根「土下座て。そんなんで動く俺と思うのか?」

看取「ダヨネ。デモデモ、私の目的と貴方の願望は共通しているハズ」

黒垣根「は?」

看取「……杠林檎」

黒垣根「―――」

黒垣根「テメー、なぜアイツの名を」

看取「私は性格と能力柄、諜報活動に特化しいてネ。いろんな情報を得ることがトクイなの」

看取「それで私は学園都市の闇の中枢――例えば暗闇の五月実験とかについては知っている。それで彼女を知った」

看取「そして、君がアレイスターと何を交渉しようとして、一方通行に破れ、そのあとどうなったのかも」

看取「盗み見てごめんなさい。でも君のチカラがどうしても欲しい」

黒垣根「―――」

黒垣根「………それでも『断る』と言ったら?」

看取「そうだね。だったら私はいずれ暗部からの反抗にあって死ぬ。そして大切な人たちにもメイワクを掛ける」



146 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 23:04:08.31n4MjcHAZO (7/9)



液化人影『にゅるっ』シャキーン

猟虎「ヘ? なんで液化人影で刃物を? ――!」


看取「ここで頓挫したら詰む。だったらどこで死んでもケッカは同じだよね――」

液化人影『―――』シュッ

猟虎「ダメ――!」

黒垣根「!」バッ


ザクッ


黒垣根「チッ、自分の言う事聞かなかったらここでテメーの能力で首撥ね飛ばそうってか。駄々を捏ねる子供かてめーは」ポタッ…ポタッ…

黒垣根「俺じゃなかったら手首落ちてたぞ」

看取「……」

黒垣根「いいぜ。乗ってやる。覚悟を決めた奴は嫌いじゃあない。その口車にのってやんよ。木原の爺には落とし前つけさせるにはこのメンツじゃ足りない」

黒垣根「だが一つ聞きたい」

看取「ナニカナ?」

黒垣根「てめー、何が目的だ。俺の願望と似ているって言ってたな。それはもしかして1日学園都市統括理事長権で叶えたい夢って奴か?」

看取「私の夢はダーリンと末永く幸せに暮らす事……だけど、それはもういい。十分満喫できた」

看取「夢は叶うより見続ける方がシアワセなんだってよく分かった」

看取「私の目的…1日学園都市統括理事長権でも叶えられない願望は―――」



看取「―――学園都市への崩壊」



黒垣根「――――」

黒垣根「へー、そいつは面白れー」



147 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 23:11:48.99n4MjcHAZO (8/9)

看取さんの好感度が★2上がりました
全員カンストしました

HPが20減りました

上条(あれから1週間たった……一向に看取の消息は分からない…操祈も自分の力を使って探して入るが見つかっていないらしい)

上条(再び垣根のマンションを訪れたが、もぬけの殻だった)

上条(…ドリーもオティヌスも心配で気が気じゃない日々が続く)

上条(ドリーも不安だが…」

上条「くそ、看取…―――――うっ、また頭が…」




――7月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:25/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。

安価下2


148 ◆y1POWXBhVp872020/09/06(日) 23:15:13.22n4MjcHAZO (9/9)

訂正


誤:看取「―――学園都市への崩壊」
正:看取「―――学園都市への復讐」



今日はここまで
ありがとうございました
次回は来週土曜19時からお願いします


やっぱり今年のパリーグは面白れぇなぁ


149以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/06(日) 23:18:04.348FW6UaKUo (2/2)




150以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/11(金) 07:45:37.57Tnnkbq1Po (1/1)

遊ぶ
土御門


151 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 19:32:24.06JMPLpEkjO (1/6)

遅れてごめんなさい
20時からはじめます



152以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/12(土) 19:33:45.13H9uLN25so (1/1)

おけ


153 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 20:07:27.37JMPLpEkjO (2/6)

はじめます


154 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 20:35:49.40JMPLpEkjO (3/6)

ピンポーン!


上条「………」


ガチャッ


上条「はい…」

土御門「カ―ミーやーん! あっそびーましょー!」パッパラー

上条「……間に合ってます」バタンッ

土御門「――――」

土御門「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!!」ガチャッ

土御門「ちょちょちょちょちょちょ!」ギリリギリギリギリ

上条「んだよ!こちとら暇じゃねーんだよ帰れ!!」ギリギリギリギリ

土御門「ジョークジョーク!」

土御門「っていうかーカミやん! ここで学園都市の裏の裏! むしろ表じゃね?って所まで調べ尽くしたオレを門前払いとか」

土御門「勿体ないとおもわないかにゃー!!」

土御門「今ならカミやんのお悩み相談くらい乗ってやるぜーい!!」ギリギリギリギ

土御門「カミやん! 自分の彼女を助けたくないのかー!?」

上条「なに!?」パッ

土御門「あっ」


ドンガラガッシャーンッ


土御門「急に…離すな…」ピクッピクッ

上条「すまん…」



元多重スパイ土御門は何を知っている…?
①例えば、何か隠している彼女の事とか
②例えば、行方不明の彼女の事とか
③例えば、きっともうすぐいなくなる彼女の事とか
④例えば、佐々岡投げさせすぎ問題とか

安価下2


155以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/12(土) 20:38:18.08oGnnV3k0o (1/2)




156以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/12(土) 20:40:31.099a8Th0790 (1/1)

1


157 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 22:27:26.22JMPLpEkjO (4/6)

・・・・・

土御門「オティヌスは?」

上条「舞夏と一緒に買い物に行ったぞ」

土御門「なるほど。言う通りにしてくれたか」

上条「?」



上条「で、何を知っているんってんだ?」

土御門「ん? 例えば――裏でコソコソ隠れて何かやってる食蜂操祈とか――」

上条「――――」

上条「………」

上条「―――」

土御門「アレレ? カミやんもしかしてまだ自分の彼女のヒミツに気づいてないのかにゃー?」

上条「……煽りは他所でやれ土御門…!」

土御門「まぁまぁ」

土御門「それにしてもカミやん、最近大丈夫かにゃー?」

上条(と、いつものようにおちゃらけた態度で、グラサンアロハは訊いてきた)

上条(何も心配していないようで、俺を心配するような事を訊いてきた)

上条「…なんとも――」

上条(いや、でも最近――)

土御門「最近、白昼夢を見てないか?」

上条「―――」

土御門「見覚えは、あるようだにゃー」

上条「……いや、俺は大丈夫だ。なんとも――――――」

土御門「………」サーッ

土御門「オイ、カミやん聞いているか!?」ガバッ

上条「!? 土御門? いきなりどうした?」

土御門「さっき、一瞬意識飛んでたぞ」

上条「………」

土御門「いや! カミやん! カミやんはあの女に騙されている!」

上条「!?」

土御門「しばらく食蜂操祈とは距離を置け!」

上条「は、はぁ!?」

土御門「このまま行くとヤバ―――」



158 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 22:54:00.10JMPLpEkjO (5/6)



ピンポーン


土御門「!」

上条「……誰だろ。ちょっと待ってろ……」スクッ

土御門「ストップだにゃー、カミやん」ガシッ

上条「は?」


『おはようございます上条様。帆風です! 女王がすぐに会いたいとの仰せで、お迎えに参りました』コンコン


土御門「帆風? 食蜂の派閥の…クソ、流石は第六位、手が早い」


『いらっしゃいますか? おかしいですね。いつもならすぐに出ていらっしゃるのに…』

『監視カメラでは外出している様子はなかったので…きっとまだお休み中なのですね!』

『上条様ー! 朝です! 女王がお呼びですよー』ドンッドンッ

『上条様ー! 起きてるのでしょー? いつもならとっくに起きて、オティヌス様とサンデー〇ーニングのスポーツコーナーをご視聴している時間ですもの!』

『上条様ー!?』


土御門「………」

上条「ええ!? 帆風なんで知ってるの!?」

土御門「逃げるぞカミやん。俺の部屋から脱出する。幸い、みこっちゃんに壁ぶっ壊された時そのままだからな」

上条(そういえば修繕費ケチってまだ直してなかったっけ。舞夏の夕飯を時々貰えるので助かってるからそのままだったけど、いい加減に直すか)

上条「――って!? ちょっ待てよ土御門! まったく話が!」グィッ

土御門「いいから来い! このままじゃあカミやんが壊れる!」

上条「は、はあ!?」


帆風『あら? いらっしゃる様ですし……お邪魔しますね』バキンッ

帆風『あっ、ごめんなさい…ドアノブが壊れてしまいました…修繕はしますので、破らせてもらいますね☆』


バコンッ


帆風「おや……? いない?」

帆風「………なんで、隣の部屋に穴が? そもそも、私はなぜ――」ハテ?


・・・・・


上条「待て待て待て! 説明しろ土御門」タッタッタッタッ

土御門「後だ!それより走れカミやん!帆風が来たって事は、他の派閥のメンバーもいる可能性が高いぜよ!」タッタッタッタッ

土御門「クソ! オレがカミやんに接触することが分かっていたのか食蜂! 真相まで辿り着いた時点で網に引っかかっていたのに気づかないとは――」

上条「なにぶつくさ言ってんだ!」

土御門「とにかく、人気のない所に移動する! カミやん! 派閥のメンバーがいたら即隠れろ! あと接触してくる奴は全員、食蜂に洗脳されている可能性あるから無視しろ! 構わず走れ!」

上条「ええ…」


??「なにしているの?」



土御門と逃避行コンマ下1
奇数→絶対に捕まらない運送屋とエンカウント
偶数→常盤台の絶…双璧とエンカウント


159 ◆y1POWXBhVp872020/09/12(土) 23:07:52.21JMPLpEkjO (6/6)

今日はここまでです
ありがとうございました

来週の土曜日19時からはじめます

明日時間あればちょっとやるかも


160以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/12(土) 23:14:07.53PFh7k8dI0 (1/1)

乙ー
どうなっちゃうのこれ


161以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/12(土) 23:18:56.43oGnnV3k0o (2/2)


真の嫁は土御門?


162 ◆y1POWXBhVp872020/09/19(土) 12:57:58.12otSVhIOgO (1/1)

ごめんなさい今日はお休みさせてください
明日の20じからはじめます


163以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/20(日) 20:25:39.59wb3HjiPjO (1/5)

サイゼで豪遊・・・!してたら大変遅れましたが始めます



164以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/20(日) 20:29:21.80KPEZyAeyo (1/1)

上条さんならサイゼでドリンクバー単品で豪遊してるところだ


165 ◆y1POWXBhVp872020/09/20(日) 21:03:07.40wb3HjiPjO (2/5)

プップー


上条「……あれは、オリアナ?」

オリアナ「はぁい。最近連絡もないから遊びに来ちゃった❤」

上条「スポーツタイプのオープンカーとかどこのセレブだよ」

土御門「オリアナ=トムソン…カミやん無視して行くぞ」

オリアナ「あら酷いわねえ。せっかくお姉さんが休日ドライブに誘ってっているのにー」胸チラチラ

土御門「この状況なら喜んで乗るが、生憎と忙しいんでな」

オリアナ「へぇ、そう。もしかして追われているの? お姉さんが手助けしてあげようか?」

土御門「くどいぞオリアナ! 行くぞカミやん!」



「ここにいますの?」「ハイ、上条様らしきツンツン頭がここを通ったのを見ましたの」


土御門「くっ、後ろから派閥の奴らが」


「この先が上条様のご自宅! 女王に上条様をお届けしないと!」「帆風様より先にお届けすれば、きっとほめてくださいますわ!」


土御門「! 前にもか!」

オリアナ「あらあら逃げ場がない? なら、一つしか手はないんじゃない?」

土御門「~~~~!」



土御門「オリアナ! とりあえず奴らを撒いてくれ!」バンッ

オリアナ「了解! かっ飛ばすから捕まってなさぁい!」ブワァンッ!


ファファファファンッファーーーーーーー!!!


・・・・・


土御門「どうやら撒けたようだにゃー。礼を言うぜオリアナ」

上条「ふぅ…ちょっと怖かったぜ」

オリアナ「どういたしまして」

オリアナ「で、何があったのかな? お姉さんに教えてくれる?」

上条「俺が聞きたい…いい加減説明しろ土御門」


166 ◆y1POWXBhVp872020/09/20(日) 22:02:05.13wb3HjiPjO (3/5)

土御門「………」

土御門「以前から、食蜂操祈の動きは違和感があった」

土御門「彼氏のカミやんの前では平然を装っていたが、以前の…学園都市野球大会前の食蜂の雰囲気とはまるで別人のようだった」

上条「そうなのか?」

オリアナ「私はあのお嬢ちゃんとは余り関わりがないからわからないけど」

土御門「最初は勘だったにゃー。腐ってもオレはスパイ。嘘の匂いには敏感なんだにゃー」

土御門「まるで、優雅に湖を泳ぐ白鳥は、実は水中では必死にバタ足しているような、そんな風に見えた」

土御門「チームに食蜂加入後、隙を見つつ奴の行動を監視していた」

土御門「違和感が確信に変わったのは、食蜂がウチの高校に転入してきた時だ」

土御門「食蜂は派閥のメンバー全員と一緒に入学してきた。だが毎日学校に来ているのはいない。1日ローテである程度の人数が欠席している」

土御門「自分の命より大事な女王をほったらかして、彼女たちは何をしていた? いや――どこに行ったと思う?」

上条「―――――」

オリアナ「―――」


上条「タピオカ?」

オリアナ「大学生とコンパ」

土御門「んな不良ギャルみたいな事だったらよかったにゃー」

上条「学校サボって日本シリーズを見に行く」

オリアナ「WBC決勝でしょ」

土御門「日シリは平日昼間とかいつの時代だにゃー! WBCも時期が違うぜぃッ!」

上条「盗んだバイクで走り出す」

オリアナ「実はスケバン刑事だった」

土御門「オッケー! もうお腹いっぱいだから話の腰を折るボケはやめようか」


オリアナ「……」ブゥーン

上条「操祈の派閥の子たちがどこへ行ってたんだ」

土御門「それは……――――」



167 ◆y1POWXBhVp872020/09/20(日) 22:03:33.51wb3HjiPjO (4/5)



ビュンッ


オリアナ「!」ピクッ


クンッ

キキッ

バコンッ


上条「うわぁっ!?」

土御門「見つかったか!」

オリアナ「そのようね。遠距離から攻撃されている! しかもコンクリートにクレーター作るくらいの威力の狙撃!」

土御門「えらくホンキだにゃー。これはカミやん以外は殺す気満々じゃないかにゃー?」

上条「はぁっ!? なんで!?」

オリアナ「………ちょっとドライブにさそったの後悔していい?」

土御門「手遅れだにゃー。そのまま、ここの住所に走ってくれ」スマホペペペッ

土御門「この建物まで走ってくれ」

オリアナ「オッケー。もう一回飛ばすわよ!」

土御門「! 来るぞ!」

オリアナ「回避するから掴まってなさい!」

土御門「ラジャ!」

上条「ラジャ―――っておわああああ!!!」キキィイイイイイイ!!



上条さんラッキースケベコンマ下1
奇数→オリアナお姉さんの頭にタッチ&クラッシュ
偶数→オリアナお姉さんにパイタッチ&クラッシュ




168以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/20(日) 22:05:34.85pgBj4vz0o (1/1)




169 ◆y1POWXBhVp872020/09/20(日) 23:02:55.55wb3HjiPjO (5/5)

キキィイイイイイイ!!


上条「ああああああああああああ!!!」


ベチンッ―――キュインッ


上条「…………?」

土御門「カミやん、後部座席だからってシートベルトつけなきゃダメだぜい」

土御門「運転手の頭を叩くなんて事故の下だにゃー」

上条「あ、ごめん…でも―――なにか幻想殺しで殺したような感覚が―――」

土御門「……おい、それってまさか食蜂の洗脳能りょ――」


オルソラ「あれ? 私、なにをしているのかしら?」キョトンッ


「「――!?」」


ビュンッガゴンッバシュッ


上条「ぎゃ!? なんだ!?」

土御門「ヤバイ、タイヤをやられた!」

オルソラ「ちょっとなにがどうなってるのぉーーーーーー!?」キキーーーーッ

「「「ああああああああああああああああああ!!!!」」」


ガッシャーンッ



・・・・・


「どこへ行きましたの?」「事故車両はもぬけの殻でしてよ!」「探しましょう!近くにまだいるはずです!」



上条「し、死ぬかと思った…」

土御門「結果オーライだったにゃー。もしオルソラが洗脳されたままだったら、目的地は食蜂がいる場所だったにゃー」

オルソラ「……」ドヨーン

上条「どうした」

オルソラ「ポケットマネーで買って、昨日納車だったのに……」

上条「oh…」

土御門「それは…」

オルソラ「いいわ…こうなったらとことんやってあげるわよ」ユラァ

オルソラ「何があってもあなた達を逃がして目的地まで届けるわよぉ!!!」

上条「………」

土御門「………」


上条(血の涙を流しながら、オルソラお姉さんは単語帳を駆使して俺たちを逃がしてくれた)



170以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/20(日) 23:11:58.0149bUA+fh0 (1/1)

おや?なんか勇ましいと思ったら表記が間違ってますよん
よくあるっすよね、オリアナ姉さんとオルソラさん間違えるのw自分も時々あります


171 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 00:14:45.08piBFJ8zmO (1/6)


オリアナ=トムソンとオルソラ=アクィナスを間違えた事をお詫び申し上げます
正しくはオリアナです
おっぱいおっきいパツキンのお姉さんです
全国のオリアナファンの皆様、オルソラファンの皆様に深くお詫び申し上げます




―――第二学区 某研究所


土御門「ここだにゃー」

上条「オリアナは大丈夫だろうか…」

土御門「先にこの建物を…っていうか、『ここにあるナニカ』を守っている派閥のメンバーを引き連れて邪魔者を追っ払ってくれているにゃー」

土御門「逃げ足の上手い奴だ、この手の仕事はキッチリやるぜぃ」

上条「デカい研究所だ。鬼ごっこが得意なオリアナなら安心だな」

土御門「――じゃあ、入ろうか」スタスタスタ

上条「―――」スタスタスタ



上条「―――もしかして、学校に来ないっていう派閥の子たちはここにいたのか」

土御門「ああ。ここは元々、幼い能力者を集め、『天才を人工的に作ろうとした』研究機関だった」

土御門「だが研究は頓挫。別の研究にシフトして完成間際って所で、一人の天才に研究所は乗っ取られ、いい様に使われて今に至るって訳だにゃー」

上条「………」

土御門「耳にした事くらいあるか? その計画は『エクステリア計画』。この研究所の名は『才人工房(クローンドリー)』」

土御門「常盤台のレベル5。最強の精神系能力者『心理掌握』こと食蜂操祈の古巣だにゃー」

上条「………」

上条(才人工房…またその名を聞いた。――……看取がかつて在籍し、かつてのドリーを作った研究所――そこに操祈も所属していたのか)

上条「行くぞ」

土御門「やる気になったか?」

上条「操祈が意味もなくここを守ろうとするわけがない。土御門はここにある『ナニカ』が分って、俺を連れてきたんだろう?」

土御門「食蜂にはモロバレだったがにゃー」

土御門「即消しに来なかったのは、オレとカミやんの関係が濃かったから、むやみに消すと自分のやっている事がどの道バレると考えたからだろう」

上条「でも俺を連れてくる段だとわかった途端に邪魔しに来た…まるで、俺をここから遠ざけようとするように」

土御門「実際そうだろうぜぃ。――全くやることなす事が中途半端。カミやんだから情があったのか、この街で少ない能力が効かない人間だったからか」

土御門「所々迷いがあった。だからここまで付け入る事が出来たんだが、まったくレベル5にしてはツメが甘いぜぃ」


上条(研究所の奥へ進む。だだっ広い癖に入り組んだ廊下を渡り、その先にあるいくつかの階へと続くエレベーターへと、土御門はまったく迷わずに入る)




172 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 00:23:28.40piBFJ8zmO (2/6)



土御門「カミやん、スパイのオレが言うのもなんだが、嘘はいつかバレると思っている」

土御門「嘘はいつかバレる。小さい大きい問わず、長い時間をかけてでも、いつか真実が追いついてウソツキの肩を掴む。世の中上手い具合に出来ている」

土御門「自分についた嘘はいつか自分を呪う。人についた嘘はその人を不幸にする」

土御門「そんな、まるで世界が嘘を修正しようとするように。騙しても騙しても、いつか公に晒される」

土御門「だからせめて、嘘をついて自分が不幸になるくらいなら、その嘘は誰かの幸せの為につくべきだ」

土御門「そうじゃないと、あまりにもわりに合わない」

上条「らしくないな。おまえがそんな話」

土御門「わかってるにゃー。オレがホンネでこんな話するなんて、事実を知る前の土御門元春からすれば考えられないぜよ」

土御門「だがな、食蜂操祈がついている『嘘』は誰の為でもない。自分の為でもカミやんの為にもならない」

土御門「自分の身の回り、世界を騙しては全員を不幸にする最悪の『嘘』だ」

土御門「しかも一番損をさせているのはてめーの惚れた男だぞ。この事実を知った時は頭にくるのを通り越して呆れたぞ」

上条「土御門…」

土御門「カミやん。オレがいまやろうとしている事は、おまえが惚れた女の本性を暴き出す事だ。身勝手極まりない上に破廉恥この上ないのは承知の上でやっている」

土御門「それでもこんな、胸糞悪い話をとっとと終わらせたい」

上条「………」


上条(ここまで怒る土御門は初めて見た)

上条(親友がここまでやってくれているんだ。ここで芋引いたら男じゃない…)

上条「………」

上条「わかった。とことんまで付き合ってやる」

土御門「……」


上条(答えると土御門は微笑んだ。ただグラサン越しの目尻は心なしか、申し訳なさそうに細められていた)


チーン


土御門「この階だぜぃ。ああ、そうそうカミやん。もしオレの様子がおかしかったときは、迷わずにオレの頭を――」

上条「………!」


ウィーン


上条「………」

土御門「……ま、そうなるか」


上条(エレベーターの扉が開く。降り立ったフロアは開けた場所だった。バスケットボールのオールコートくらいか)

上条(壁には多くの電算機器がズラリ。配線や金属の配管がビッシリ。フロア中央には、人一人分の大きさの機械がちょこんと)

上条(――そしてそれを守るように、縦ロールの女子中学生が仁王立ちで待ち構えていた)



173以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/21(月) 00:31:23.83hWG1Fg5/o (1/1)

そういや上条さん未だに嘘つき続けてるな
いつになったら親と友人に記憶喪失のこと明かすのか


174以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/21(月) 00:41:54.74dFhuvKum0 (1/2)

>>173 多分、全部の記憶が戻ってから黙ってて悪かったって言うのかも
    もしかしたら皆ホントは気づいてて黙ってるって可能性も
>>171 ちかたないよ。
    うーん、どっちも金髪でおっぱい大きいお姉さんだからなー・・・ 
    違うとすればかまちー先生が結婚したい相手はオルソラさんで付き合いたくないのはオリアナさんと真逆なんでせうよね


175 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 01:06:20.05piBFJ8zmO (3/6)

帆風「ダメですよ。こんな所まで来ては――上条様、女王がお待ちです。さ、ここは危険です。私と一緒に参りましょう」


上条(と、微笑む帆風潤子)


上条「………」

土御門「………」


上条(警戒を厳に、無視してエレベーターの扉を潜る)

土御門「……」チャッ

上条「(拳銃? 打つなよ)」

土御門「(わかってる。だが相手は常盤台一のパワーゴリラだ。大口径の拳銃じゃなかったら何かあっても――)」


バコンッ


上条(一閃、光が通り過ぎた)

上条(気が付けば、隣に土御門の姿はなく。振り返れば、帆風にエレベーターの壁に叩き込まれた土御門がいた)

上条(全く見えなかった。ただ予想するに、拳銃を持った土御門を危険と感じたのか、即座に駆け、飛び蹴りを腹に突き刺し、そのままエレベーターに押し込んだように見えた)


土御門「カハ――」ボタボタッ


上条(血反吐を吐く土御門。微笑みながら)

帆風「こんな所でそれはダメです。『あの方』に当たったら――きっと私は貴方を殺めてしまうかもしれませんので」

上条(と、温厚な彼女らしからぬ物騒な事を口にした。操祈の洗脳か? ―――いや、これは帆風潤子の本心だ。本気で、命を賭けてあの機械を守っている)

土御門「クソ、化物…――」

帆風「動かないでください。今すぐ手当をすればこれ以上痛い目にはあいません…お願いします。私をこれ以上本気にさせないでください」

上条「土御門――!」

土御門「行け! カミやん! このゴリラはオレが引き受ける!」

帆風「な!」

上条「にを!」

土御門「帆風、おまえの登場は予想できた…おまえでよかった…――!」

上条(と捨て台詞を吐き、土御門は握ったままの拳銃を――エレベーターの天井へ向けた)

上条「バ、やめ―――!」


バンバンバンッ


帆風「……? どこへ撃って―――」


ガコンッ


帆風「!?」

土御門「メイド服がきっとお似合いのお嬢ちゃん。――急降下するエレベーターに乗った事はあるか?」

帆風「―――!!!」


ガッ ヒューーーーーーー………―――――――――――――――


176 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 01:56:06.93piBFJ8zmO (4/6)

・・・・・


上条「――――」

上条(土御門は帆風と一緒に落ちて行った。数秒後、爆発音に似た落下音が響く)

上条(ここは地上何階かはわからない。ただ、土御門が長く話していたから、相当な高度だと思う。それも地下があったら…)

上条「二人とも、無事だといいが……――いや、無事だ。何も考えずあんな無茶をするほど土御門はバカじゃない」

上条「それよりも、土御門が見せたかったモノを――」


上条(フロアの中央にある機械に近づく)

上条(ただただ静かな部屋には静寂はなかった。耳を打つのは逸る心臓の音。バクバクを波打つ脈)


――見るな…見るな…引き返せ――

―――これを見たら、今までの幸せの日々が崩壊するぞ―――

――――――頼むから、これ以上は―――――――


上条「うる…せえ…」

上条(体の中で警鐘を鳴らす誰かの声を一喝し、歩みを進める)

上条(酷く頭痛がする。脳髄が爆裂しそうだ。ナニカガホウカイスル。頭蓋骨が中から弾け飛びそうだ。クズレオチル)

上条(――恐怖心には好奇心が付きまとうという。だが、ここには好奇心なんてものはなく、焦燥感に成り変わっていた)

上条(メチャクチャな心のまま、とうとう、俺は機械の前に立った。立ってしまった)

上条(これでもう後戻りできない。――上条当麻は見てしまった)


――その機械は、人が一人は入れる程のガラスの入れ物だった。

――入れ物…違う、それはまるで棺だった。

――ガラスの棺。

――そこに入れられていた遺体は、生きた女の子だった。

――金髪だった。整った顔立ちをしていた。長い睫毛と可愛いらしい鼻と小さな唇。瑞々しい白い肌。

――大きな乳房、引き締まった腹から膨らんだ尻と、薄い陰毛に隠された性器の両隣にはもちもちとした太腿。

――傷一つない脛から形のよい足。細い腕と手。

――おまえは、この少女を知っている。


上条(誰だ、この子は――)


上条「ハ―――ァ、ハ―――ァ、ア、アア――――――――――」


上条(既視感がある。だが、見覚えがない。この顔、この裸を見たことがある。だが、記憶にない)


上条「――――グ、ァァ、ア――――」


上条(頭痛が更にひどくなった)

上条(涙が出る。ああ、なんて矛盾だ。知っているのに覚えがない。見覚えがあるのに記憶がない)

上条(誰だ。誰なんだ、この女の子は――知っている。上条当麻は、棺で眠る少女を知っている。よく知っている)

上条(命を助け助けられて、想い想われ、そして忘れてしまった―――イイヤ、ソンナキオクハソンザイシナイ)

上条(覚えがない。覚えがナイノニ、誰かのキオクがイッポウテキに流されている)


上条「アアーアアファファワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」




177 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 01:56:45.03piBFJ8zmO (5/6)


上条「――そうだ、この子は、夢、白昼夢に出てきた…子だ……何回も、出会っている子で―――」

上条(ミサキが言うには、夢は並行世界の映像らしい)

上条(あの夢で見た女の子たちは同じ人物だった。並行世界なら、同じ人物との出会いを、無数にある運命の出会いを垣間見るのもおかしくない)

上条「で、も、ありえない、だろ…夢に出会った女の子が―――なぜここに―――――」

上条(これも夢ではないだろうか)

上条(ホンキでそう思い立った瞬間だった――)


「そう、とうとう、みつかっちゃったのねぇ」


上条「―――ダレ…ダ?」

上条(コノフロアニ、別ノ人ガ現レタ。ドコカラ来タノダロウ)

上条(女ハ微笑ミナガラ、コウ告ゲタ)


「私よぉ。貴方が愛する私、食蜂操祈…まだ記憶が残っているかしらぁ?」


上条「ミサキ…ミ、サキ………――――操祈」

操祈「ああ、よかった。まだ私を私として認識しているのねぇ」

上条(操祈は心から安心したように微笑んだ。目尻から涙が浮かばせて)


ピッ


上条「あ、頭が――」

操祈「どう? 頭痛は軽減されたかしらぁ。まぁ痛みを感じなくしただけで、脳細胞の上書きはまだ継続中だけどぉ」

上条「――え?」

操祈「どうしたのかしらぁ? そんな驚いた顔をして」

上条(頭痛が楽になって、澄んだ視界で改めて食蜂操祈を観察する)

上条(金髪だった。整った顔立ちをしていた。長い睫毛と可愛いらしい鼻と小さな唇。瑞々しい白い肌)

上条(セーラー服の上でもわかる大きな乳房、引き締まった腹から膨らんだ尻ともちもちとした太腿)

上条(傷一つない脛から形のよい足。細い腕と手)

上条「ああ、知っているハズ、だ」

上条(頭がグワングワンする。ノウミソが地獄のようにメチャクチャだ)

上条(目の前にいるのは俺の恋人、食蜂操祈だ。間違いない)

上条(でも俺の後ろにある棺の中にいる女の子は―――食蜂操祈と瓜二つだった)

上条(瓜二つ…? いや、もはやクローンとして紹介してもおかしくない――いや、少しだが、ほんの少しだが、顔の形や髪の色、髪型に違いがある――ように見える)

上条(この違和感。この気持ち悪さをどう表現すればいいのか)

上条(ああ、そうか。聞けばいいのか。だだ下がりのIQで導き出した答えはこれだ)


上条さん精神崩壊コンマ下1
奇数→「おまえは―――」
偶数→「この女の子は――」













上条「―――誰なんだ?」


178 ◆y1POWXBhVp872020/09/21(月) 01:58:22.69piBFJ8zmO (6/6)

今日はここまでありがとうございました
次回は明後日の18時から始めまする

コンマ下


179以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/21(月) 02:12:38.24dFhuvKum0 (2/2)

乙ー
なんか藤子先生の作品みたいなホラーになってきてるー


180 ◆y1POWXBhVp872020/09/22(火) 18:45:15.00723Io0+JO (1/5)

はじめまんす



181以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/22(火) 18:54:41.66NYcatIf2o (1/2)

おーけー


182 ◆y1POWXBhVp872020/09/22(火) 19:36:53.83723Io0+JO (2/5)

上条「操祈…」フラフラ

操祈「なぁに?」

上条(痛くない頭が痛い。気持ちが悪くて気持ちが悪くて、視覚定まらない。それでも、これだけははっきりさせないと)

上条「操祈…この女の子は――誰なんだ?」

操祈「…………」

操祈「――――」スン…

上条「―――?」


上条(微笑みに満ちていた操祈の顔から笑顔が消えた)

上条(まるで期待していた答えじゃなかったような顔で…)


操祈「そう…まだ、その認識なのね…」

上条「??」



ズギィィイッ



上条「がぁっ!?!?!」

上条「ハァ…ハァ…ハァ…あ、ああ…」

上条(視界が歪む。頭蓋骨が砕ける。脳ミソがグチャグチャに掻き廻されたようだ。痛くて痛くて、涙が止まらない)

上条「み、操祈…操祈…――」フラフラ

上条(わけがワカラナいよ)

上条(モウ考える力ガワかナい)

上条(簡単な算数の問題も解けなイ)

上条(文字化ケした世界で、ふわりと、ナニカに包まれた)


チュッ


上条(熱い抱擁と唇が重なる感覚がした。落ち着く)


上条「ミサキ…ミサキ…」

操祈「大丈夫。大丈夫よぉ…全部私に任せてちょうだい。大丈夫。あなたの記憶を――私取り戻してあげるから――」


183 ◆y1POWXBhVp872020/09/22(火) 23:25:46.62723Io0+JO (3/5)

上条「――――」


ドサッ


操祈「………」ギュッ

上条「…スー…スー…」ギュッ

操祈「ごめんなさい…」

操祈(胸の中で眠る愛する人を抱くと、悪夢におびえる子供のように、右手でぎゅっと腕を掴まれて、愛おしく思えた)

操祈(それと同時に、ずっと胸の中にしまい込んでいた罪悪感がどっと溢れて、自然と涙が溢れる)

操祈「痛いわよね、怖いわよね。酷いわよね。ごめんなさい、わがままな女で――」


???「ああ、全くだ」


操祈「………」スン

操祈「なんだ、生きてたのねぇ。てっきり死んだものかと思ってたわぁ。グラサンアロハさん」

土御門「感情の切り替えが早い事だ。さすが精神系最強の超能力者。自分の感情も思いのままかよ」

土御門「――おたくの縦ロールが頑張ってくれたぜぃ。ほめてやれ」

操祈「帆風さんならそれくらい余裕だと思っていたわぁ」

土御門「そうかよ。聞いたか帆風」

帆風「は、はひぃ…土御門さん、待って下さい…」ゼェ…ゼェ…

操祈「……ここまでどうやって」

土御門「途中まで負ぶってもらった!」ドンッ

帆風「さ、さすがに疲れましたぁ。頭痛いです…」ズキズキ

操祈「最低ねぇ」ピッ

操祈「ほら、頭痛がマシになったでしょ」

帆風「はいぃありがとうございます…」



184 ◆y1POWXBhVp872020/09/22(火) 23:26:23.29723Io0+JO (4/5)



土御門「そんなことはどうでもいい。それよりもカミやんだ」

土御門「カミやんはすでに限界だった! 白昼夢で意識を失う時間が多くなっていた。一日を過ごした感覚がないだろう」

土御門「このまま行けば、夢と現実の境があやふやになり、夢にあった事を現実と捉えて、夢の中で生きる廃人なっていたんだぞ」

操祈「ええ、わかっているわぁ」

操祈「でも一つが間違い。その白昼夢は過去夢。食蜂操祈との出会いを思い出すための夢」

操祈「夢を見ているという事は脳のどこかに刻まれた記憶が呼びだされた証拠だもの」

操祈「絶対に必要だった。だから白昼夢の中で事故にあわないよう、私と派閥の誰かが監視をしていたわぁ。もちろん24時間ねぇ」

操祈「白昼夢を確認した時、小躍りしたくらいよぉウフフ」


土御門「てめえの目的の為に惚れた男が廃人になってもいいのか」

操祈「―――構わないわぁ。私はもう、あの地獄はまっぴらなの」

操祈「好きなのに、好きなのに。こんなに愛しているのに、全く見向きもしてくれない。どれだけアプロ―チしても記憶にも残らない」

操祈「気が付けば周りに泥棒猫ばっかり集まってくる……最初は期待したわぁ。いつか自分の手で記憶を取り戻してくれるって。ヒーローってそういうものでしょ」

操祈「でも、もう疲れちゃった。だから私は自分から動いたの。」


土御門「カミやんに何をした」

操祈「なにもしていないわぁ。ただ脳細胞の活性化で眠っているだけ」

操祈「今日の事はお礼を言うわぁ。あなたのおかげで、この人の脳は活性化されたから」

操祈「強い衝撃により破壊されたままの脳は、私という存在を認識するように作り変えられる」

操祈「――それとも『なにをした』っていうのはぁ。2年以上かけた計画の話を言っているのかしらぁ?」



土御門「チッ、この悪女め。これだからレベル5ってのは…」

土御門「この入れ替わり計画……失敗したら――」

操祈「大丈夫よぉ。私の想定なら、目覚めた後、ちゃんと健康な体になっているはず―――私のあの人が戻ってくる…」

土御門「………それは、あまりにも無理がないか?」

操祈「………」

土御門「おまえとそこに眠っている奴、一体どっちがどっちかがまでオレでもあやふやだ」

土御門「だがな、この嘘は誰のためにもならない……おまえが一番辛いんじゃないのか?」

土御門「そんなことをしても、カミやんは食蜂操祈のことを思い出すとも限らないし、むしろ精神崩壊する可能性だってある」

土御門「仮に成功したとしても、おまえと過ごした日々は永久に消滅する。おまえという存在が、本物の食蜂操祈にすり替わり、偽物の食蜂操祈はただの他人になるんだぞ!?」

土御門「それが分っているのか!?」



土御門「蜜蟻愛愉!!!」






185以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/22(火) 23:30:57.89NYcatIf2o (2/2)

めっちゃ禁書で面白いけど・・・
もう野球関係無くね?


186 ◆y1POWXBhVp872020/09/22(火) 23:41:07.15723Io0+JO (5/5)

操祈?「――あなたに…何が分かるっていうの…」

土御門「――」

土御門「空気が変わったぞ。おまえ、蜜蟻の方か」

操祈?「どっちでもいいわ。どうせ蜜蟻愛愉は死んだも同然だったのを、あの女に助けてもらっただけだもの。感謝しているのはあの女の方」

操祈?「幻想御手で能力を、イデンィアンポーカーを応用して意識を共有して、幸せな夢を見ているのだから」

操祈?「それでも私たちを止めるというのなら…いいわ。これ以上、この人と私たちの未来を邪魔するというのなら!―――」リモコンスッ


ピッ


操祈?「え…」

上条「…スー…スー…」

土御門「無駄だ。偶然か、今右手がおまえに触れている。幻想殺しが効いているはずだ」

土御門「……いや、それ以前だな。心理掌握か心理穿孔か。自分がどっちなのかもあやふやな状態で、自分だけの現実が確立するわけがないだろう」

土御門(外見も中身も嘘で塗り固められた奴が、自分を信じられるだけの真実が見えるか!)

土御門「帆風も満身創痍。この場にオレを止められる奴はいない。オレはここで帰らせてもらう。明日からいつも通り、日常を満喫させてもらう」

操祈?「………くっ、好きになさい」

土御門「それと、カミやんについては一先ず預けておく。おまえらの事だ、下手な事はしないだろう」スタスタスタ

土御門「だが責任は取れよ。上条当麻という男が背負っているものはおまえらだけの世界じゃない」

土御門「その男になにかあれば、学園都市にいる怪物から世界にいるバケモノどもまでから、制裁を喰らうハメになるぞ」

土御門「もちろん、オレもその一人だ――」



ギィイイ

バタンッ



操祈「………」

帆風「……女王、申し訳ありません。あのような方に好き勝手を…」

操祈「いいのよぉ。どの道、誰かにバレるくらい覚悟してたから。むしろあの男で助かったわぁ」

操祈「これ、御坂さんだったら大惨事よぉ」

帆風「……これからどうしましょう」

操祈「すぐに当麻さんを病院へ。冥土返しの先生でもここまでくれば―――」






187 ◆y1POWXBhVp872020/09/23(水) 00:09:46.34ZcvUNi+nO (1/5)

・・・・・



操祈「――――――」


バサッ


操祈「………え?」

カエル先生「見ての通りだよ?」



上条「……あ、先生」

カエル先生「おはよう。目覚めはどうだい?」

上条「ばっちり。すっきり爽快ですよー。ずーっと頭に残っていたモヤがさーっ晴れた感じ?」

上条「すげーすっきりしてるなぁ!」

上条「で、先生。―――俺ってなんで病院にいるんですか?」

上条「おっかしいなぁ。さっきまで土御門と研究所に―――あれ?何してたんだっけ」

カエル先生「………」

操祈「…………」

上条「先生?」

操祈「――――」

操祈「……えっと…当麻、さん?」

上条「あれ?」

操祈「…!」

上条「先生、あそこに花束が落ちてる。なんで?」

操祈「――――」

カエル先生「ああ、あれは君の彼女からだ」

上条「! 操祈かな! あれは操祈が好きな色だ―――」






操祈「………先生」

カエル先生「―――なにもできなかったよ。あそこまで脳細胞が出来上がっていたらね?」

操祈「………」

カエル先生「なにもかも裏目だね? 人の脳を弄りまわした挙句、想い人の記憶に残らないどころか」



カエル先生「認識すらされないなんて」



カエル先生「どうだい。透明人間になった気分は?」

操祈「―――――」

操祈「………」

カエル先生「これ以上、僕は彼の脳を診れない。この病院が持つ設備では――いいや、学園都市のどの病院の設備でも修復は不可能だね?」

カエル先生「これは人の脳を……人が踏み込んではいけない領域に、勝手に踏み込んで荒した君の罰だ!」

カエル先生「これから君は一生、愛する人から見られることも! 声を聴いてもらえることも! 触れてもらえることも出来ない!!」

カエル先生「―――なぜ! こんな無茶をしたんだ!?」

操祈「……ごめん、なさい…ごめんなさい」ポタッ…ポタッ…



188 ◆y1POWXBhVp872020/09/23(水) 00:11:13.23ZcvUNi+nO (2/5)


カエル先生「僕に謝られても困るね? 君が謝るのは上条君だ。もっとも、君の謝罪は耳には届かないがね?」

カエル先生「君の記憶がまだ生きているのが不幸中の幸いだね? いずれ記憶が擦り切れて顔も声も思い出せなくなるけどね?」

操祈「私…どうしたら…」

カエル先生「―――方法は一つあるね?」

操祈「! それはなに!? お願いします! なんでもします! 私の脳でも心臓でも! これからの人生全部上げてもいいから! お願いします! お願いします! どうか! あの人を…――私を、助けて…」

カエル先生「はあ……」

カエル先生「1日学園都市統括理事長権」

操祈「!」

カエル先生「君たちが野球大会で優勝し、勝ち取った景品は、1日限定だが学園都市の全ての力を手にすることが出来る権利だ」

カエル先生「1日限定だが、その権力と能力をフル回転させ設備を整えられれば、上条君の脳を修復できる――彼は君を見つけることができる」

操祈「じゃあ、今すぐにでも!」

カエル先生「だが、その権利の施行権を持っているのは上条当麻君ただ一人だね?」

カエル先生「彼が君を認識できない限り、君の為に動く……自分の脳を弄る事はまずしないよ? 何せ彼は自分が異常のない健康体だと思っているからね?」

操祈「――――あ、ああ」

カエル先生「すでに詰んでいる」

カエル先生「僕は出来る限りの事は前もってやっておくよ。ただ、彼が君の存在に気づき、嘆き、自らの脳を改造するのを望むまでそれ以上は何もしない」

カエル先生「これは真の意味で、君たちの絆を試されることになるだろうね…?」


操祈「―――――」

操祈「…………」

操祈「………」

操祈「……」

操祈「…」




上条さんのHPが20減りました
土御門さんの好感度が30上がりました
土御門元春好感度218→248


上条さんは食蜂操祈さんの事が見えなくなりました


189以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/23(水) 00:12:28.38Bu/A2IZx0 (1/1)

また上条さんの脳がボロボロに…


190 ◆y1POWXBhVp872020/09/23(水) 00:22:53.17ZcvUNi+nO (3/5)

――ある日の帰り道


上条「うーん、最近ちょっと疲れがたまってるなー」ドヨーン

オティヌス「おい、顔色がヤバいぞ」

上条「なんだか寝付けないし、誰かから見られているような気がして……おや、こんな所にカードが……インディアンポーカーじゃねぇか」

オティヌス「ほう、これが例の…」


グラサンのオッサン「あ、ありがとうございます!」


グラサンのオッサン「いやぁ風で飛ばされてて……探していた一枚なんですわ!」

上条「は、はぁ」

グラサンのオッサン「って!顔色ヤバいですよ! そうだ、お礼にこれを…」

上条「?」

グラサンのオッサン「安眠のイデンィアンポーカーです。タダで差し上げますので…」

グラサンのオッサン(安物のカードで売れ残りだから、なんて口が裂けても)

オティヌス「むむ?」ジトー

グラサンのオッサン「な、なんでも…」

上条「とりあえずサンキュー! ありがたく貰っておくぜー!」


上条さんは安眠のインディアンポーカーを手に入れました



――7月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:5/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※操祈さんの事が認識できません。異常を異常と言える人は…?
※ドリーは大丈夫だろうか…


アイテム
インディアンポーカー(休むと。回復するHP+50確定&+コンマ二桁)

安価下2


191以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/23(水) 00:25:46.14/IlNjXHmo (1/3)




192 ◆y1POWXBhVp872020/09/23(水) 00:26:40.90ZcvUNi+nO (4/5)

今日はここまでです
ありがとうございました

次回は日曜日の19時からお願いします



みゆきちの過去編を読んでビックリこいてから早幾年長かったなぁ…


193以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/23(水) 00:26:47.74zrLnrlg50 (1/1)

とりあえずインディアンポーカー使って休む


194以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/23(水) 00:28:31.81/IlNjXHmo (2/3)

現状の問題で一番頼れそうなの全部土御門さんしか思い付かないんだが誰頼れば良いかヒント無い?


195 ◆y1POWXBhVp872020/09/23(水) 00:42:16.89ZcvUNi+nO (5/5)

>>194
①ハーレムの誰か
②縦ロールと共通の趣味してるアイツ
③上条さんにズケズケ物を言える日常サイドのデコ
④恋愛上手な年上のお姉さん
⑤毎度おなじみ天使の相談室

の5人くらい?




――8月上旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:129/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※操祈さんの事が認識できません。異常を異常と言える人は…?
※ドリーは大丈夫だろうか…

安価下2



196以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/23(水) 07:21:29.75/IlNjXHmo (3/3)




197以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/24(木) 07:37:27.03RWwwpHjNo (1/1)

遊ぶ
風斬


198 ◆y1POWXBhVp872020/09/27(日) 19:36:24.62HVPVtu98O (1/4)

大変お待たせしました
短いですが始めます


199以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/27(日) 19:38:09.412uvPrLozo (1/1)

おけ


200 ◆y1POWXBhVp872020/09/27(日) 20:19:13.38HVPVtu98O (2/4)

上条(――8月になった)

上条「あれからもう1年かぁ」

上条(学園都市野球大会から早一年。早かったような長かったような)

上条(―――アレイスターが掲示した1日学園都市統括理事長権施行期限まであと1か月)

上条「――――」

上条(………ドリー…看取…操祈…)

上条(心配事が多い。全く解決しない。部屋の中ではなにもならない。真夏の灼熱地獄のなか俺は公園のブランコに座っていた。そんな時――)

上条「………何やってんだ俺…」ギィッ

上条「………ん」


ワンッワンッ!
ガルルルルルr


風斬「―――――」ガジガジガジガジ

上条「って、風斬ィーーーーーー!!!!!?????」

上条(野良犬の大軍にガジガジに噛まれまくっていた風斬氷華を見つけた)


・・・・・


上条「ぜーっぜーっぜーっ…どうして! いつも! 動物に絡まれるんだ! おまえは!」ボロッ

風斬「いやーいつもは動物にもスルーされるのですが、実体化するとどうも絡まれちゃうようで…」エヘヘ

上条「照れるな褒めてない」

風斬「まあ助けられたのは事実。お礼に一つ、お手伝いさせてください。困っている事があるなら相談に乗りますよ」

上条「………このパターン定番化してない?」

風斬「気のせいでは?」



風斬相談室
①だんだん瞳のハイライトが消えていく彼女について
②ゾンビに襲われてから全く行方知れずの彼女について
③行方不明になってから、だんだん記憶も曖昧になってきた彼女について
④今年のパ・リーグって面白くない?


安価下2


201以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/27(日) 20:20:05.49GNFq+bhgo (1/1)




202以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/27(日) 20:20:31.23rbbFWA/m0 (1/1)

1


203 ◆y1POWXBhVp872020/09/27(日) 21:40:30.10HVPVtu98O (3/4)

上条「最近、一つ……いや、三つ心配な事があってな」

上条「その一つなんだが…」

風斬「ええ」

上条「ドリーの事なんだが――」

風斬「え?そっち?」

上条「――え?」

風斬「……いや、なんでも」

風斬「ふぅん、見えない人と居ない人より、見えてて居る人が優先なんですね…」

風斬「それで、ドリーさんがどうしました?」

上条「最近、色々忙しくてなかなか会えなかったんだ。だけど先日会った時…」


ドリー『こんにちわ、おにいちゃん、とミサカは―――あれ?なにかいいかけてた?』


風斬「はぁ…だからドリーさんと…いやなんでもないです」

風斬「あの子が言った通りですね。女の子をほったらかしにしていると、痛い目をみますよ」

上条「――――」

風斬「こういう時は、本人と会った方が吉です! デートですデート!」ズビシッ

上条「ええ…」

風斬「そんなに雰囲気が悪いのなら、私がついて行ってあげましょうか?」

上条「いやそれは―――」



彼女じゃない他の女と一緒に彼女とデートだとぉ!? コンマ下1
奇数→よ、よろしくお願いします…
偶数→ええい、一人でいけらぁ


204 ◆y1POWXBhVp872020/09/27(日) 21:43:05.46HVPVtu98O (4/4)

ごめんなさい今日はここまでにさせてください
来週は土曜日の19時からはじめます

コンマ下


205以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/09/27(日) 21:43:52.02Rs24NhoAo (1/1)

他の二人は生きてる限り何とでもなりそうだけどドリーは実質死にそうなんだよね


206 ◆y1POWXBhVp872020/10/03(土) 19:02:56.31+ea24v/GO (1/5)

はじめます


207以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/03(土) 19:03:49.44Cm/5CMCHo (1/1)

予告通りだ


208 ◆y1POWXBhVp872020/10/03(土) 20:09:57.89+ea24v/GO (2/5)

上条「ええい、一人でできらぁ!!」ドーン

風斬「ほう。できますか? 一人でドリーさんとおデート!」

上条「ふふ、舐めるなよ。これでもドリーの好感度はMAX!!」

風斬「それに甘えて放置してたのはどこのどなたでしたっけ?」ニコニコ

上条「………」←ぐうも出ない

上条「と、とにかく今からデートをするぞ! ちゃんとデートできるか不安ならついてくればいいだろ!」つスマホペポパ

上条「はいもしもし、ドリー? うん、今日は暇か?」



風斬「………これで、いいんですね?」

風斬「……そう、わかりました。私もついて行きますから、辛くなったら来てください」



上条「よし、ドリーとの約束も取り付けた! よーし、思い出を作ろぞー!」

風斬「では私は遠くから見てますから。もし何か異常があればすぐに駆け付けます」

上条「そんな大袈裟な…」


・・・・・


上条(大袈裟じゃなかった)

ドリー「おにーちゃーん!」タッタッタッタッ

上条「………」

ドリー「今日はお誘いありがとうございますと、ミサカは、久々の逢引に胸を躍らせ―――……あれ、おにいちゃん?」

上条(ますますドリーが御坂妹になっていた。前に会ってから1か月もしていないのに)

上条「―――」フルフル

上条「今日はいっぱいおめかししてるな。よく似合ってて可愛いぜ」ナデナデ

ドリー「えへへ。みさきちゃんがえらんでくれた、おようふくきてきたんだ!」

上条「………そうか。ホント、どこいったんだろうな…」ボソッ

上条(操祈の名前を聞いて、寂しくなる。会いたいな…)

上条(いや、今はドリーだ。ドリーの事を考えろ)

ドリー「?」

上条「いやなんでもない。行こうか。今日はドリーとめいいっぱい遊ぶぞ!」

上条(そして思い出を作って、俺はドリーを取り戻す)





風斬「うんうん、いい滑り出しですね! 女の子が来たらまずファッションを褒める! ただ、他の女の子の名前を出すのはNGですが、まぁいいでしょう!」カキカキ

風斬「さて、ここからこの恋愛マスター(なんちゃって)氷華さんが、上条さんのデート力を評価しますよー!」ナンツッテ


上条さんデート力レベル午前の部コンマ下1
奇数→まさかの100点満点マーベラス
偶数→まさかの時のスペイン宗教裁判~~!!


209以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/03(土) 20:13:19.96N+qFvF8ho (1/1)

基本成功率50%だから完全に運なのよね


210 ◆y1POWXBhVp872020/10/03(土) 21:21:39.43+ea24v/GO (3/5)

上条「――――」アハハハハ

ドリー「――――」アハハハ


風斬「うんうん、いい雰囲気です。どこからどう見ても誰もが羨むイチャイチャバカップルです……いえ、私は羨ましくないですが……」←耳には盗聴器

風斬「さて、まず最初にどこへ―――」

風斬「!?」


上条「ここ、青ピーと土御門がオススメって言ってたお店で、猫カフェらしいぞ…」

ドリー「へー」


カランカラーン


風斬「ほう猫カフェですか…たいしたものですね」

風斬「基本、女の子は小動物に目がないらしく、本気デートで多用するプレイボーイもいるくらいです…」

風斬「では私も猫と戯れるとしましょうか……ん?そういえばさっき、変態二人の名前があがったような―――」


カランカラーン


猫耳メイド「お帰りなさいませご主人様ー❤」キャルッ


風斬「―――って、猫カフェじゃなくて猫耳メイドカフェじゃないですかぁ!?」


猫耳メイド「あ、よく間違われるんですー。外観も店名も猫カフェっぽいと。実際なにも知らずに入ってこられるご主人様が多くて…」

風斬「……お、おう、こ、これはデートに連れてこられたら…」

風斬「赤点ですよ! これは!」

風斬「上条さんとドリーさんは…! あ、上条さんいた。ドリーさんは…お手洗いかな? よーし」


上条「―――」

上条「や、やべー…これはマズイぞ…猫カフェかと思ってきたら、まさかの猫メイドカフェだったとは…」

上条「くっ、何が冥土に行くレベルの癒しだ…」


土御門『ハーレムエンドなんて誰がやらせるかにゃー』

青ピー『可愛い彼女にゲンメツされてしまうがいいわー!』


上条「見える、見えるぞ…ほくそ笑むバカどもの顔が…くそ、あいつら~~~っ」

上条「学校で会ったら裁判に掛けてやる――」


風斬「まさかの時の! スペイン宗教裁判~ッ!」ジャーンッ


上条「そげふっ!?」ベキィッ

上条「風斬…何をする…?」

風斬「何をするって、これどーするんですか、これ。いきなりメイドカフェデートって何考えているんですかハーレム主人公」グイィー

上条「俺だってわざとじゃねえ…」

風斬「で、ドリーさんはどうしたんです? もしかしてもうお帰りに?」

上条「いやさっき店員さんに呼ばれて奥に――」


211 ◆y1POWXBhVp872020/10/03(土) 21:33:31.83+ea24v/GO (4/5)


ドリー「おにいちゃーん!」


上条「ドリー!?」

風斬「!」ササッ


ドリー「どう? にあってるかにゃー?」キャルッ

上条「お、おおおおお!!??!??!//////」

メイド「チェキ取り放題2000円ですー」つインスタントカメラ

上条「借りますッッッッ!!!」バンッ

ドリー「えへへ、よろこんでるみたいだね!」

上条「最高だぜドリー!」カシャカシャカシャ!


風斬「………これは…」

猫耳メイド「当店では、お越しいただいたお嬢様には猫耳メイド衣装無料貸し出しサービスを行っております」

猫耳メイド「折角来ていらっしゃったのに、楽しんでいただけないのは、メイドの名折れですから…」

風斬「メイドさんの鏡!」

猫耳メイド「まぁその分、チェキなどのサービスの方でかなり儲けさせてもらってるので、こちらとしてもいい話ですが…」ヘヘッ

風斬「商人の鏡…!」

猫耳メイド「と・こ・ろ・で」

猫耳メイド「お客様もどうですか?」ニッコリ

風斬「――――」ジリッ



上条「やべー…これは確かに癒しだ…」ハァハァ///

ドリー「おにいちゃん……じゃなかった。ごしゅじんさま、だーいすきっ」ダキッ

上条「ど、ドリー! その恰好でいつものように抱き着かれると、急にヘンなスイッチが――」


風斬「ふぇぇえええ…! なんで私はビキニメイドなんですかぁあ!?」

猫耳メイド「よくお似合いですよお嬢様方」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

上条「ぶっ」


212 ◆y1POWXBhVp872020/10/03(土) 23:14:09.63+ea24v/GO (5/5)

・・・・・


ドリー「はーったのしかった❤」

上条「それはなにより…」

上条(つい勢いで色々したから軍資金が……くっ、あのぼったくりカフェもう二度と行かねぇ!)

ドリー「またこようね!」ニコッ

上条「…………うん!」デヘー


風斬「はぁ…はぁ…あのメイドさん、しつこかったですね…」

風斬「しかし当初の目的である、ドリーさんとのデートは破綻せずにいる様子」

風斬「……妹達化の兆候は止まっているみたいです。どうやら上条さんへの恋愛感情で自我が確立するようです。総体さんのアドバイスは正しかったみたいですね!――ちょっと口にするのは恥ずかしい台詞ですね、愛って」

風斬「さて、このままお昼、午後まで様子を見ましょうか……――――あれ? これ、もしかして夜になると…いやまさか」

風斬「ま、恋人のアレコレについては口出ししない事にしましょう」

風斬「それでいいですよね…」

風斬「私?最後まで付き合いますよ。そういう約束ですから。デートがちゃんと完遂できるか、ドリーさんがちゃんと自分だけの現実を守れるかが重要です」

風斬「……釈迦に説法ですね、すいません」



・・・・・



上条「――――」アハハ

ドリー「―――」エヘヘ


風斬「只今17時を回ったところ……今のところ問題はなし――そろそろお開きの時間ですが…」

風斬「今日は色々ありましたね。あれから映画館へ行って、クレープを食べて、水族館でイルカショーを見て…うん、十分デートになってると思います!」

風斬「………当然ですか! ま、それくらいの甲斐性がなかったら4人も女の子とお付き合いできませんよね!」

風斬「きっと上条さんなら、ドリーさんの少しの違和感も見逃さない筈…感じている様子はないですからきっと大丈夫ですよね!」




213 ◆y1POWXBhVp872020/10/04(日) 00:14:57.55QJMg4dPqO (1/3)

―――夕方 展望台


ドリー「おにいちゃん、ゆうひがキレイだね!」

上条「ああ、もう夕方か。一日が早いな」

ドリー「きょうはありがとう!」

上条「ああ、俺も礼を言うぜ。楽しかった。おまえも楽しかったか?」

ドリー「うん!」

上条「そうか、それはよかった。とても嬉しいぜ」


上条「―――御坂妹」


ドリー?「………」

ドリー?「やはり、わかっていましたか、とミサカは自信があった演技力が見破られて少しガッカリします」

上条「やっぱり」

御坂妹「そんなに悲しい顔をしないでください。本当に楽しかったのは事実です、とミサカは今日のデートの感想を述べます」

上条「それは、おまえの感想か? それともドリー?」

御坂妹「両者です。と、ミサカはMNWに溶けたドリーの意識に確認します」

御坂妹「このミサカ10032号個人も大変楽しく、幸福な時間でした。どうじに、ドリーもとても満足しています、とミサカは報告します」

上条「いつから?」

御坂妹「演技をしていたのはですか?数日前、目覚めてからです。食蜂操祈やご学友を誤魔化せていましたが、流石にあなたは見抜けましたね、とミサカはつい微笑みます。――貴方なら見抜いてくれると思っていました」

御坂妹「いつから?」

上条「実は割と序盤で。会った時はまだドリーだと思ってたよ」




上条「ドリーの自我は…ドリーは生きているのか」

御坂妹「――はい。ドリーはMNWの中で生きています」

上条「―――――」

上条「はぁああああああああああ!!」ドハァ

御坂妹「そんなに大きな溜息をついてどうしたのです?とミサカは問います。そこまで不安だったのですか?」

上条「当たり前だ。世界で一番大好きな女の子が生きるか死ぬかだからな。でも、生きているならまだ猶予はある筈だ」

御坂妹「はい。もう少しだけ…」

御坂妹「ドリーは今、私たちミサカたちと戦っています。その差は1人対9,968人。圧倒的です。すでに決着がついています」

御坂妹「もうドリーの自我は磨り減り、すでに消失したも同然の大敗北です、とミサカは現状を報告します」

御坂妹「ですが、一つだけ、この争いに終止符を打ち、ドリーの自我を取り戻す方法があります、とミサカは提案します」



御坂妹「上条当麻さん。私は…いいえ、私たち9,968人の妹達全員が、貴方の事を愛しています。どうか、私たちと恋仲になってはくださいませんか? と、ミサカは愛の告白をします」



上条「―――」

上条「……それは、本気か?」

御坂妹「はい。私たちは本気で貴方をお慕いしています。あの日、一方通行から助けて頂いたあの夜から――と、ミサカは恥ずかしそうに、頬を赤く染めます」

御坂妹「私たちも、愛してください」


214 ◆y1POWXBhVp872020/10/04(日) 00:45:34.38QJMg4dPqO (2/3)


上条「――――」

上条「それで、御坂妹と俺が付き合うとして、ドリーがどうなるんだ」

御坂妹「事の発端は私たちですが、騒動の引き金になったのは間違いなく貴方とドリーの性行為です」



御坂妹「あの日、こんな夕日の中の校舎、保健室で体を重ねたドリーの感情で、MNWを焼き尽くすほどの愛情とリビドーを感じました…とミサカはあの時の衝動を思い出し、少し下腹部に違和感を覚えます」

御坂妹「最初はこの衝動からくる欲求の正体がわかりませんでした。私たちミサカは9968人全員が外から情報を集め、内で考察し、議論をするという工程を繰り返してきました」

御坂妹「私を突き動かす、この衝動――愛欲はどこから来るのか」

御坂妹「最初は、ドリーのリビドーに釣られて引き出された本能だと考えていました。ならば、自らを自らで慰めるだけで事は済んだはずです」

御坂妹「しかしいくら慰めても慰めても、この欲は尽きる事はありませんでした、とミサカは告白します」

御坂妹「なら、私たちミサカとドリーとで何かが違うのでは?と考えました」

御坂妹「しかし体の構造も、スリーサイズも、唇の柔らかさも胸の形も同一性能の筈。違うのは、髪の長さとアイデンティティだけ、とミサカはドリーの特徴を思い出します」

御坂妹「ならば私たち全員が髪を伸ばし、アイデンティティをドリーのそれと100%一致させれば――私たちがドリーになれば、きっと貴方は私たちを愛してくれる……――この愛欲の正体が判明する、と考えました」



上条「それで、今日、ドリーの体を使って確かめたって訳か」

御坂妹「はい。貴方からの電話は大変都合がよかったです、とミサカは微笑みます」

御坂妹「性行為なんて必要ありませんでした。ただ、貴方が私たちに――私に微笑みかけてくれるだけで、欲は満たされるのですから、とミサカは今日一日の体験を一生の思い出として胸にしまう事を誓います」

御坂妹「しかしその思いとは別に、『まだ足りない』『もっと欲しい』『もっと愛が欲しい』とミサカたちが訴えるのです」

御坂妹「そこで私たちMNWが導き出した答えが“ミサカたちをドリーにする”方法です、とミサカはファイナルアンサーを答えます」

御坂妹「9968人のミサカと1人のドリー全員を愛していただけるならば、ドリーの自分だけの現実は確保され、私たちも貴方からの愛を受けることが出来る…と、ミサカはまさにwin-winな提案をします。どうでしょうか」


上条「………」


御坂妹――妹達から愛の告白……上条さんの答えは――コンマ下1

奇数→………それは、出来ない
偶数→俺も御坂妹は好きだよ


215 ◆y1POWXBhVp872020/10/04(日) 00:50:47.14QJMg4dPqO (3/3)

今日はここまで
ありがとうございました

来週土曜日の19時から始めます
明日出来たらドリー√詰めます


216以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/04(日) 00:51:56.08184n3NG7o (1/1)




217以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/04(日) 00:52:42.090nNirzxeo (1/1)

今日は成功無しか


218 ◆y1POWXBhVp872020/10/10(土) 19:02:40.35nPqKeOLTO (1/4)

はじめます


219以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/10(土) 19:07:38.35Y48eLFGDo (1/1)

OK


220 ◆y1POWXBhVp872020/10/10(土) 20:33:41.75nPqKeOLTO (2/4)

上条「………」

御坂妹「……どうで、しょうかと、ミサカは不安と羞恥心で、どうにかなりそうです…」

上条「―――」

上条「俺も、俺も御坂妹は好きだよ」

御坂妹「―――!」

御坂妹「なら!」


上条「でも―――ダメなんだ」


御坂妹「え…」

上条「俺は…ドリーを愛してる…。俺が愛しているのはドリーだ――」

御坂妹「理解不能です…とミサカはショックによる昏倒を堪えます。この体はドリーです。自分だけの現実は確かにミサカのものですが、貴方から見るこの姿はドリーの――」

上条「いいや。――おまえはおまえだ。ドリーじゃない。例えどんなに自分を偽っても。ドリーをふりをしていても。御坂妹は御坂妹なんだ」

御坂妹「………わかりません、とミサカは涙を堪えながら訴えます」

御坂妹「何が、違うのでしょうか。外見と内心は全て、100%同性能のはずです、とミサカは貴方は彼女のどこを愛しているのか理解できません」

上条「中身がどうこうとか、外面がどうこうとかそういう問題じゃあない。俺が愛しているのはドリーなんだ。ドリーの姿をした、ドリーの心をしたドリーなんだ」

御坂妹「???」



上条(ドリーの心がMNWに溶けた今、御坂妹とドリーは精神を共有している状態のはずだ)

上条(もし今日のデートの記憶がドリーにも共有されているのなら、目の前にいる彼女は紛れもなくドリーになるのだろう)

上条(……また、妹達一人一人の記憶が全体で共有されているのなら、その情報からドリーを演じる事は可能だ。実際、今まで完璧に演じて見せた)

上条(――違う、あれはほぼ完全にドリーだった。なら、今、御坂妹たちを動かしているのは――)

上条(この関係のまま事が進めば――きっといずれどこかで歪み、破綻する)



御坂妹「なぜ、なぜ、なぜなのでしょう、とミサカはこの胸からあふれ出る感情を抑えきれず、涙を流します。なぜ!?」

上条「じゃあ百歩譲って、俺がおまえたちと付き合うとするぞ。1万人のドリーとだ。ドリーと同じ外見と中身でこれから長い時間を過ごすして」

上条「おまえたち1万人の心はどこへ行く!?」

上条「―――そこに、おまえたち一人一人の感情は、個性は、自分だけの現実は、アイデンティティは! MNWの海の中に漂流するってのか!?」

上条「そんなことをすれば…絶対にいずれ、精神に異常が来るはずだ。少しずつ負の感情が積もって、おまえたちを圧し潰す」

上条「そんなの、ドリーが陥っている状況と何が違う…たった一人の為に1万人犠牲にしろってか?」

御坂妹「それは……と、ミサカは言葉に詰まります。全く想定していなかった欠点をこうもあっさりいきなり叩きつけられるとは」

御坂妹「恋は盲目、という事なのでしょうか、とミサカは自嘲気味に笑います」

上条「………すまん。でも、こんな事で自分を殺すような事はしないでくれ…」

御坂妹「―――はい」

御坂妹「ありがとうございました、とミサカは頭を下げます。混乱させるような事を言ってしまいました」

上条「いいよ。好きだって言ってくれて、嬉しかったのは間違いない」

御坂妹「その言葉だけでうれしいです、とミサカは涙をぬぐいます」



221 ◆y1POWXBhVp872020/10/10(土) 21:23:38.90nPqKeOLTO (3/4)

・・・・・



上条「ごめん…せっかくのデートが台無しだ」

御坂妹「いいえ、ミサカは気にしていません。よく考えれば、ミサカたちが導き出したあのファイナルアンサーは、貴方に受け入れられるものではありませんでした、とミサカは反省します。些か暴走が過ぎました」

上条「いや、いいよ。二年前、まるで感情が乏しかった御坂妹から凄い進歩だ」

御坂妹「―――ありがとうございます」



御坂妹「では、ミサカはここで」

上条「ああ。今日は楽しかったぜ。また遊ぼうな。今度はドリーじゃなくて、自分の体で」

御坂妹「はい。ありがとうございました――」






風斬「………振っちゃいましたね」

上条「風斬…やっぱり見てたか」

風斬「ええ、今日のデートを採点しようと思っていましたが…まさかドリーさんじゃなくて御坂妹さんでしたとは」

風斬「よくわかりましたね」

上条「ほとんど勘だ。自分でもビックリだ」

上条「―――なあ、御坂妹は俺を本気で好きだったのかな」

風斬「………さぁ」

風斬「それは本人にしかわからないし、貴方は信じられないと思って振ったのでしょう?」

上条「………ああ」

上条「御坂妹が持っているのは俺への恋愛感情じゃあない」


上条「ドリーへの嫉妬心だ」


風斬「……やっぱり」

風斬「妹達の中でも人一倍人間性に溢れるドリーさんの感情が、ずっと眩しかったのでしょうね…」

風斬「御坂妹たちの心は、どこかのレベル5さんと違って、わかりませんが」

風斬「学習装置で模られた思考回路とアイデンティティから感じるドリーさんの心の輝きは、なんとなくわかる気がします」

風斬「すごく、すごく、羨ましくて、でも自分にはなれなくて、届かなくて……自分もそうありたいと願う気持ちは、とても」

上条「………」


風斬「では私はここで」

上条「ああ、ありがとう。ただドリーに関しては何の進展はなさそうだ」

風斬「――――」ピーン

風斬「いいえ。そうでもなさそうですよ」

上条「?」

風斬「まぁそれは後々のお楽しみ、と言う訳で…」

風斬「じゃあ、また困ったときにお会いしましょう!」







222 ◆y1POWXBhVp872020/10/10(土) 21:59:40.36nPqKeOLTO (4/4)

上条「――――」

上条(そう言って、風斬氷華は瞼一つの間に消えてしまった)

上条(AIM拡散力場の集合体。学園都市が作り出した人間の形をした超能力。虚数学区。科学の天使。人工の上位存在)

上条「風斬も、俺たちに嫉妬してるんだな…」

上条(俺にだって人を羨ましいと思う事はある。でも、それに折り合いを付けながら生きていくのが、人間ってものかもしれない)

上条(なら、風斬は……御坂妹たちは、すごく人間的じゃあないか)

上条(だったら、この経験はきっと御坂妹たちの糧になる。恋でもなければ愛でもない、嫉妬心からくる恋愛感情かもしれない)

上条(でも妹達が本当に誰かを好きになる事があるなら、心より幸せを願いたい…)




上条「――――」スタスタスタ

上条「中身と外見は同じでも、心が違うのなら別物。例え全く同じでも偽者ならいずれ破綻する…か――」

上条(どこかで聞いたような…見たような―――いや、経験したような話だ)


土御門『嘘はいつかバレる。小さい大きい問わず、長い時間をかけてでも、いつか真実が追いついてウソツキの肩を掴む。世の中上手い具合に出来ている』


上条「自分についた嘘はいつか自分を呪う。人についた嘘はその人を不幸にする――だからいずれ御坂妹は不幸になっちまう」

上条「――ああ、だから操祈は――――ぐっ」ズキィッ

上条「あ、頭が……うぅ!」


ピッ


上条「……あれ? 痛く…ない?」

上条「なんだったんだ…?」

上条「???」

上条「――――」

上条「操祈!?」バッ

上条(後ろを振り向くも、誰もいなかった。だけど確かにそこに、誰かがいる気がした)



上条「――――」

上条「今日は早く寝るか」


223 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 00:48:03.22Pd62FwDaO (1/7)

――夜 操祈・看取・ドリー宅


御坂妹「……ドリーの体で活動するのも今日までですね、とミサカは名残惜しくベッドに横たわります」

御坂妹「……私の記憶なら、両隣に食蜂操祈と警策看取がいたはずですが、ずっとミサカ一人で暮らしている感覚で、心細かったですと唇を尖らせます」

御坂妹「時々貴女の派閥の方がいらっしゃいますが、様子をうかがうくらいです、とミサカは付け加えます」



御坂妹「――今日は善き一日でした、とミサカは振り返ります」

御坂妹「恋する人と手を繋ぎ、腕を組み、抱いて抱かれて、微笑み微笑まれ――とても幸せなデートでした、とミサカはこの記憶映像をMNWの永久保存しました」

御坂妹「フラれはしましたが、それはそれでミサカたちの成長の糧になると判断します、とミサカは前向きに考えます」



御坂妹「はい。数時間前まで抱いていた感情は、なぜかすっきりと消えてしまいました、とミサカは現在の心境を伝えます」

御坂妹「ですがやはり、あの人――上条当麻さんを想う気持ちは本物だと、これは恋でも愛でもあると確信する心は変わりませんと、ミサカはあなた達に宣言します」

御坂妹「いいえ、これは嫉妬心からくるものではありません」

御坂妹「ミサカたちが嫉妬をしていたのはドリーです。故に、ドリーの全てを暴こうとし、結果的に全てを飲み込んでしまいました、とミサカは少し後悔します」

御坂妹「あの人を悲しませてしまいました、とミサカはここに謝罪します」

御坂妹「――ごめんなさい、もうそろそろ活動限界です。他のミサカと違い、まだドリーの体での活動には支障があるようで」

御坂妹「はい、明日の朝には、ドリーは―――」



―――――
――――
―――



ミサカ10032号「――と言う訳で、先日結論した計画は全て破綻と相成りました、とミサカは報告します」

ミサカ14790号「さすがあの人です、とミサカは感嘆します、とこの計画に反対していたミサカは頷きます」

ミサカ13578号「いえ、最終的にミサカ14790号もノリノリでしたよね?とミサカはツッコミます」

ミサカ20001号「もー!だから無茶な事はやめてってミサカはミサカは怒ってみたり!」

ミサカ20002号「結局あの人に迷惑かけただけだったしね。あーあ、ハズカシー。勝手に嫉妬して勘違いして暴走して自爆ってバカなの?」

ミサカ20001号「!aku 20002」

ミサカ14863号「ですが、ミサカにとってもあの人にとっても有意義な経験だったと、ミサカは分析します」

ミサカ11478号「しかしミサカはあの人を射止めるのは不可能たいへん難しいのではないでしょうか」

ミサカ11478号「彼がミサカたちを見る目は、女性ではなく友達の妹の立ち位置に似ています。ここから『恋人』へとクラスチェンジは至難の業かと、
とミサカは数々の漫画や小説映画ドラマや恋愛成功本、ゲームなどで学習した恋愛統計学を元に分析します」

ミサカ17782号「そのデータ、かなり偏りがあるのでは?と、ミサカは主に恋愛ゲームしかやっていない11478号にツッコミを入れます。このエロゲーマーが」

ミサカ16248号「しかし事実であります。現に先ほどコテンパンに振られたではありませんか、とミサカは悲しい失恋の記憶を思い返します。ぐすん」

ミサカ11132号「それでもミサカは諦める事はできません。それは全てのミサカも同じはず、とミサカは何か妙案がないか模索します」

ミサカ12048号「いいえ、諦めるべきです。これはミサカたちと、あの人と、そしてドリーの為です、とミサカは諦観の思いを吐露します。相手が悪すぎた」

ミサカ11451号「しかしこのままドリーにみすみすいい思いをさせるのは癪です、とミサカは嫉妬心に燃えます」



224以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/11(日) 01:01:20.89F4sZ3wB7o (1/1)

上条さんも一万人くらいいれば良いのに


225 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 01:13:36.49Pd62FwDaO (2/7)


ミサカ10032号「はい、ミサカ10032号に、一つ妙案が、とミサカは胸を張り手を上げます」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 ??? 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


ミサカ10032号「ドリーにMNWの一市民として、存在を認めるのはどうでしょうか、とミサカは恐る恐る提案します」」

ミサカ10032号「今、MNW内で漂流しているドリーの記憶と意識と自分だけの現実をサルベージと復旧をし、ドリーの体に返還をするのです」

ミサカ10032号「そしてドリーのMNWへの干渉に制限を掛け、逆にドリーの記憶をMNW内で整理し、すべてのミサカが閲覧できるようにするのです、とミサカは提案します」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 !!! 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


ミサカ14782号「それはただの妥協案では? とミサカはツッコミを入れます。それで喜ぶのはNTR属性だけです」

ミサカ10032号「いいえ。共有するのはドリーが見て感じた全ての記憶と感覚です。これからドリーが経験する一生を、私たちが体験するのです」

ミサカ10032号「それはただの夢、只の幻想ですが――もとより現実的に1万人個々人すべて一人で相手にするのは、あの人に負担が大きい」

ミサカ10032号「大多数が、出来ないことをドリーが代わり行い、ミサカたちがその幸福を共有するのでは、いけないのでしょうか?とミサカは訴えます」

ミサカ10032号「いつか一人一人に愛する人が現れるまで…それで妥協するのは、ダメなのでしょうか…」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 …… 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」



「いいや、ダメだよ!」




「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 !!!?!?? 
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


ミサカ10032号「貴女は…と、ミサカはあり得ない声を聴き、驚嘆に言葉を失います」

「わたしは…ドリー! せかいでイチバン、おにいちゃんがだいすきなミサカだよ!」


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 !!!! 
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


ミサカ10032号「なぜ…? 貴女はMNWの海の中で、意識をバラバラに分解されて、漂流していたのでは…?」

ドリー「わたしは、わたしだよ!」

ミサカ10032号「!」

ドリー「おにいちゃんがいってたよね。ドリーはドリー! あなたはあなた!」

ドリー「イシキをキョーユーしていたとしても、おにいちゃんがダイスキなのは9970にんのあなたたちにはぜっっっっっったいにまけない!!」

ミサカ18922号「まさか、自力で自分だけの現実をサルベージして、修復したというのですか――?とミサカは恐る恐る尋ねます」

ドリー「みーちゃんがいってた。『アイのまえではすべてムリョクだ!!』って!!」

ミサカ14752号「愛の前では」

ミサカ17812号「無力…」

ミサカ17777号「まったく答えになっていません!!とミサカは言語の疎通に疑問を隠せません!」

ミサカ10951号「まさか、あの人を思う心だけで蘇生したのでは…?とミサカはあり得ない現象を目撃します。なんてオカルティック!」

ドリー「ふーん、おにいちゃんへのアイは、そのてーどなんだ…ふーん」ニマニマ


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 あ? 
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」



ドリー「だってそうじゃん。おにいちゃんだいすきーイッシンでわたしはわたしをとりもどした」

ドリー「あなたたちとのツナヒキにかったってコトだよね! わたしのアイはイチマンインぶんってことかーそっかー」




226 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 01:44:41.73Pd62FwDaO (3/7)


ミサカ10241号「上等だコラ、とミサカはこの煽りに怒りを覚えます」

ミサカ11478号「私たち一人の想いは、貴女の1/10000以下だと?ほうほうほうほう…舐めてますね、これは、とミサカは青筋を立てます」

ミサカ19302号「よろしいならば戦争だ、とミサカは投げられたマイクを拾います。宣戦布告じゃコラ」

ミサカ20001号「あのー…もしかして大炎上の予感しかしないんだけど…ってミサカはミサカは鬼のアク禁祭りの準備をしてみたり…」

ミサカ20002号「これは手遅れだわ。あー今夜眠れねぇわ」

ミサカ20001号「!aku 2002」


ドリー「あっはっはー! わたしはここで、しょうりせんげんさせてもらうよ!」ドーン

ドリー「くやしかったら、わたしをのっとってみろー! それかセーセードードー、ジブンのカラダであらわれて、おにいちゃんをわたしからうばってみろー!」

ドリー「わたしのモホウとか、シスターズそうドリーかとか、やったってムダムダムダ! わたしのことダイスキなおにいちゃんならぜったいにみぬくし! ゲンメツするにまちがいないもん!」

ドリー「えーっとつまり! わたしがなにをいいたいかっていうと!」

ドリー「わたしはぜっっっっったいにまけない! あなたたちからおにいちゃんはぜっっっっったいにわたさない!!」

ドリー「だって、わたし! おにいちゃんのコトがだいだいだいだいだいだいだい、だーーーーーーーーいすきなんだもーーーーーーーんん!!!!」ビリビリ



「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「 …… 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」


ドリー「はぁ…はぁ…はぁ…ふぃー、やーっといいたいことがいえたー」スッキリ

ドリー「じゃあわたしはかえるね!」

ドリー「ノシ」




ミサカ10032号「…………」

ミサカ14782号「…………」

ミサカ13347号「…………」

ミサカ20001号「あ、ドリーがログアウトしちゃった…ホントに自分で自分を取り戻しちゃった…ってミサカはミサカは嵐のように過ぎ去ったあの子にただただ驚いてみたり」

ミサカ11111号「よし、売られた喧嘩は買うべきです、とミサカは今後の作戦を練ります。あの思考回路幼稚園児に負けてたまるか」

ミサカ10484号「私たち全員より生まれたのは早いですがね、とミサカはツッコみつつ、その提案に乗ります。やってやろうじゃん」

ミサカ10487号「あのメロー、一方的に勝利宣言して出ていきやがった、とミサカは激怒します。やられたらやり返す…倍返しだ!」


「「「「「「喧々」」」」」」

「「「「「「諤々」」」」」」


ミサカ2001号「あーあ、これは大変な事になったなぁってミサカはミサカはため息をついてみたり。あの人、大変な事になるかも…」

ミサカ10032号「ふふ、あははははははは!」

ミサカ20001号「何が楽しいのかなー?ってミサカはミサカは更に混沌になるだろう状況に疲れてみたり」

ミサカ10032号「『私は私』ですか…」


上条『――おまえはおまえだ。ドリーじゃない。例えどんなに自分を偽っても。ドリーをふりをしていても。御坂妹は御坂妹なんだ』


ミサカ10032号「本当に、眩しいです。とミサカは、心から羨ましそうに、あの3番目の姉を見つめます」

ミサカ10032号「きっとこれから、このMNW内では、ドリーのすべての経験が、心が一方的に流れ込むことでしょう。そしてその度にミサカたちは阿鼻叫喚――もとい、楽しく鑑賞し、考察し、自らに生かす…恋愛の事を。そんな人間らしいことをするのでしょうね…と、ミサカは未来に夢を見ます」

ミサカ20001号「それって、楽しいかなー?ってミサカはミサカは訝しく思ってみたり……でも、楽しそうかなって思ってもみたり」

ミサカ10032号「ええ。やっぱりドリーは妹達の姉です。私たちのずっと先を歩いている」

ミサカ10032号「そんな彼女が、あの人と送るだろう日常を、とても楽しみに思えてしまうのです。とミサカは微笑みます」

ミサカ10032号「明日が楽しみです」





227 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 02:14:12.54Pd62FwDaO (4/7)


―――――
――――
―――


上条「………ふぁ…」スタスタスタ

上条「すっかり一人で歩く通学路も慣れてきたな…」

上条「ドリー…大丈夫かな……風斬が意味深なことを言ってたけど…」


ダダダダダダダダ


上条「ん? なんか背後から猛烈なダッシュ音が――」


ドリー「おにいいいちゃーーーーーーん!!!!!!」ダダダダダダダダドーン


上条「どげべっ!?」メキョッ

ドリー「おっはよーおにいちゃん! ひさしぶりだーー!」グリグリグリグリ

上条「ぐへぇ…こ、この背骨をひん曲げる猛烈タックルは懐かしい衝撃――って、ドリーか!?」

ドリー「えへへーおにいちゃんのにおい、ひさしぶりだなあ」スハスハ

上条「ドリー!」ダキッ

ドリー「くるしいよぉ」タップタップ

上条「バカヤロウ…まったく、心配させやがって…」

ドリー「だいじょーぶ。もう、ぜったいにどこにもいかないから!」


上条(なにがあったのかわからないが。ドリーは自分を取り戻したらしい。ドリー曰く『愛の力』とかなんとか)

上条(とにかく戻ってきてくれて本当によかった…良かった…)




風斬「あの…大丈夫ですか…?」

打ち止め「………掲示板管理って重労働だと思わない?ってミサカはミサカは炎上するMNWの火消してて不眠で死にそうになってみたり…」キュウ…

風斬「……お、お疲れ様です」

一方通行「ウチのクソガキをこんな目に合わせた奴ゥ見つけ出してブッコロス!!!」ゴォッ

風斬「……」



風斬さんの好感度が10上がりました
風斬氷華好感度36→46

上条さんのHPが20減りました


228 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 02:16:59.10Pd62FwDaO (5/7)



――8月下旬

現在の上条さん 所持金8万0000円
HP:109/140 学力:60


野球/休む/遊ぶ/デート/バイト/勉強

野球
練習or試合=HP-20 指定した仲間or彼女の好感度

休む
HP+30
追加…安価のコンマがゾロ目でHP+50

遊ぶ
HP-20/指定した仲間との好感度+10~30

デート
HP-20/彼女とデート好感度☆1~4

勉強
HP=+20
学力=+10~20

食蜂操祈……★★★★★★★★★★
警策看取……★★★★★★★★★★
ドリー………★★★★★★★★★★
オティヌス…★★★★★★★★★★

※5月下旬からオティヌスの手術可能
※看取さんとデートができません。誰かを頼って探しに行きましょう。
※操祈さんの事が認識できません。異常を異常と言える人は…?

※1日学園都市統括理事長権施行期限まであと1ヵ月

安価下2



229 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 02:34:19.18Pd62FwDaO (6/7)

今日はここまでです
ありがとうございました


ドリー√はクリアです
当初の予定では、ミサカのみ感染する病気に罹り闘病生活って王道の予定でしたがコロナのせいで変更し、こんな形に相成りました
原作設定ではドリーはMNWとは完全にシャットアウトされているようですね
アニメT最終回でドーナツ頬張ったり、水族館デートしているドリーは無邪気で微笑ましいです

野球要素?それは9月下旬の後でやろうかなと
しばらくヘビーですが、お付き合いくださいませ

安価下


230 ◆y1POWXBhVp872020/10/11(日) 02:38:16.31Pd62FwDaO (7/7)

次回は来週土曜の19時から始めます



231以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/11(日) 07:05:16.43TU4wCe1xO (1/1)

勉強


232以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/16(金) 20:52:31.27o+OQq4zpo (1/1)

エピローグ目前かと思ったが中々エンディングに辿り着かんな
いつも楽しませてはもらってるけどそろそろ新作が見たいというか何年やってるんだというか


233 ◆y1POWXBhVp872020/10/17(土) 19:49:38.08pHMbTkE6O (1/4)

大変お待たせしました
安価埋まれば始めます

安価下



234以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/17(土) 19:50:44.720fom3cKho (1/1)

遊ぶ
吹寄


235 ◆y1POWXBhVp872020/10/17(土) 20:58:23.69pHMbTkE6O (2/4)

キーンコーンカーンコーン


小萌「では!みなさん!夏休みだからって浮かれてないでおべんきょーもするのですよー!」


ハーイ!!


上条「――――――」←ほとんど耳に入ってない

吹寄「…………」ジーッ

吹寄「やっぱり変」


―――――
――――
―――



上条「――――」

上条(暑さ寒さも彼岸までというが、盆が過ぎてもまだ暑いのは変わりない8月中頃)

上条(看取の手がかりも、操祈の行方も分からないまま、時は過ぎた)

上条(――そんな頃、あてもなく公園に立ち寄ると)


上条「………」

吹寄「………」

上条「なにやってんの、そんな恰好で」

吹寄「――ふんっ!」ゴッ

上条(チャイナなファッションの吹寄がいた――)バタンッ



・・・・・


上条「太極拳が健康にいいからって、形から入るかよ。どこぞの格ゲーのキャラかと思ったぜ」イテテテ

吹寄「なによ文句ある? はい、濡れタオル」

上条「いや…」サンキュ

上条(エロイな、なんて口が裂けても言えない)

上条「そういえば、こういうコスプレみたいなの、時々着てたな――」

上条(そういえば、よくバニーを着ていたアイツは――だんだん顔が思い出せなくなっている)

上条「………」

吹寄「……なにいきなり塩らしくなっている上条当麻! まったく、捨てられた犬みたいな顔されると、調子が狂う!」

吹寄「ちゃんとしなさい!ちゃんと!」

上条「……ごめん」

吹寄「まったく。ま、こんな酷暑が続く毎日じゃ調子もでないか…」

吹寄「相談事くらいは乗るわよ」

上条「……委員長」

吹寄「……別に私、委員長じゃないんだけど」


吹寄さんと何を話そう 
①操祈について。らしくなく弱音を吐いてみる
②看取について。ダメ元で聞いてみる
③太極拳をやってみてくれ(胸に注目しながら)

安価下2


236以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/17(土) 20:59:11.14cf1mzJXV0 (1/1)

安価↓


237以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/17(土) 21:01:26.02VHqZ00jYO (1/1)




238 ◆y1POWXBhVp872020/10/17(土) 22:16:51.82pHMbTkE6O (3/4)

吹寄「まぁいいわ。言ってごらんなさいよ」

上条「実は――」

上条「……操祈と全然会ってないんだ…」

吹寄「……そう…ん?……食蜂さんと? ―――?」ハテ

上条「ちょっと前に…色々あって……それ以来全然――」

吹寄「ちょっと待って。理解が追いつかない。え、食蜂さんよね?」

上条「そうだが…」

吹寄「………?」チラチラ

上条「?」


上条(吹寄が不思議そうな顔で俺とどこかを交互にチラチラみてる)


上条「どうかしたか?」

吹寄「ふむふむ…ふぅん、わかったわ。よくわからないけど、つまり『上条がおかしい』のね」

上条「え、俺がおかしいのか!? 俺の何が操祈を――」

吹寄「あー、ちょっと待って。違う。きっと彼女はまだ上条を想ってるわよ」

上条「……じゃあ、なんで操祈はいなくなっちまったんだ?」ホロロ

吹寄「――――」



吹寄さんの面倒見の良さコンマ下1
奇数→委員長、空気を読む
偶数→恋沙汰なんてストレート勝負よ


239以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/17(土) 22:18:03.50V2y9lqoso (1/1)




240 ◆y1POWXBhVp872020/10/17(土) 23:49:45.94pHMbTkE6O (4/4)

吹寄「いや、上条に言ってないから」

上条「は?」

吹寄「…………」

上条「……吹寄?」

吹寄「――――」

上条「あのー…」

吹寄「なにそれ」

上条「!」

吹寄「なに?って事は、全部アンタが悪いじゃない!!」ズビシィッ

上条「え、やっぱり俺が悪いのか?」

吹寄「だから上条じゃないってば! ああんもう! めんどくさいわね!!」

上条「!!???!?!?」


吹寄「いい?食蜂操祈さんはずっと学校に来てたわ!生徒会長が不登校なんてなったら大騒ぎになってたでしょ!?」

上条「………確かに」

吹寄「そもそも彼女がいなかったら警策さんもドリーさんも――え?警策さんも行方不明でドリーさんは最近まで……もうなんなのよ貴様の恋人たちは!」ガックガック

上条「首を掴んで揺らすなぁぁあああ!!」


吹寄「はぁ…はぁ…はぁ…」

上条「さっきから挙動が不審だぞ…」クラクラ

吹寄「もうじれったい。もう止めたってダメだからね。私が聞いたのが運の尽きよ!」ガシッ

上条「え!? なんで右手をいきなり掴むで頭に押し付けるのでせう!?」

吹寄「能力封じよ!」

上条「いや俺、無能力者!」

吹寄「黙れ! いい? 食蜂操祈さんは今もずっと――」



吹寄「―――上条当麻の後ろにいるの!!!」



上条「………」

上条「え…」


241 ◆y1POWXBhVp872020/10/18(日) 00:03:55.77j8Y2tO1UO (1/3)

―――――
――――
―――






風斬『………これで、いいんですね?』

操祈『ええ。私と看取さんより、ドリーの方が危ない。その判断は正しいわぁ。ただ、これは私の――』

風斬『……そう、わかりました。私もついて行きますから、辛くなったら来てください』






風斬『ふぇぇえええ…! なんで私はビキニメイドなんですかぁあ!?』

操祈『なんで私もぉ…』

猫耳メイド『よくお似合いですよお嬢様方』カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ







御坂妹『あの人を悲しませてしまいました、とミサカはここに謝罪します』

御坂妹『――ごめんなさい、もうそろそろ活動限界です。他のミサカと違い、まだドリーの体での活動には支障があるようで』

操祈『いいのよぉ。もうお休みなさぁい。貴女たちはとても、人間として成長しているわぁ。どうか、ドリーをお願いね』ナデナデ

御坂妹『はい、明日の朝には、ドリーは―――スー…スー…』

操祈『………私が見えていなくても、ドリーがいれば、あの人は――』ギュッ








小萌『では!みなさん!夏休みだからって浮かれてないでおべんきょーもするのですよー!』


ハーイ!!


上条『――――――』

操祈『………』

吹寄『…………』ジーッ

吹寄『やっぱり変』

吹寄(なんで1年生が3年生のクラスに、しかも上条の隣の席に普通に座っているいるのかしら)






―――――
――――
―――


242 ◆y1POWXBhVp872020/10/18(日) 02:00:52.51j8Y2tO1UO (2/3)


吹寄「いい? 食蜂操祈さんは今もずっと――」



吹寄「―――上条当麻の後ろにいるの!!!」



上条「………」

上条「え…」

吹寄「……慌てふためいてももう遅いわよ、食蜂操祈さん。そんな酷い顔で幽霊みたいに後ろ付いて回られたら、たとえ見えなくても迷惑よ」

上条「ちょ、ちょっと待ってくれ吹寄…操祈は、俺の後ろに…いるのか?」

吹寄「……ええ。酷い有様よ。肌はボロボロ、髪もぼさぼさ、あーあー目の下にクマが出来てるわね。きっと能力で誤魔化してたんでしょ」

吹寄「というか、やつれたわね。本当に大丈夫? ――何を言っているの。まったく。なに泣きそうな顔をしているの。自業自得でしょ」ナデナデ

上条(俺からすると吹寄が一人芝居をしているようでなんかシュールだ)

吹寄「ほっとけないわね。ちょっと待ってなさい。すぐに戻るから!! 食蜂さんは私と一緒に…」ズンズンズン…

上条「ええ…」



・・・・・



上条「………」

上条(そうか、操祈は俺の事を見捨ててなかったのか)

上条(ずっと傍にいた。傍にいてくれていたのか)

上条「そうか…そうだったのか…」

上条(思わず笑みがこぼれる。ちょっと嬉しくて涙が出そうだった)

上条「いや、現状何も変わっていない! 操祈の為に俺がなにかしないと…」


吹寄「あ、ちゃんと待ってたわね!」ズンズン

上条「吹寄! 操祈は…」

吹寄「いるわよ、ちゃんとここに……やっぱり見えない?」

上条「……見えねぇ。くそ、声も足音も聞こえないなんて…」

吹寄(実は今、腕を掴んでいるんだけど……本当に触覚も感じないのね)

吹寄「……乗り掛かった舟。最後まで面倒みてあげようじゃないの!」ドーン

上条「吹寄!」パアアア

上条「で、具体的にどうすれば――」

吹寄「そんなの決まってるじゃない―――」


吹寄さんの無茶振りコンマ下1
奇数→頭おかしいなら医者に聞け
偶数→頭おかしいなら殴ってみればいいじゃない


243 ◆y1POWXBhVp872020/10/18(日) 02:01:34.51j8Y2tO1UO (3/3)

今日はここまで
ありがとうございました

来週土曜日の19時から始めます


244以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/18(日) 02:29:50.96Mf8y+Bduo (1/1)


げんころ!


245以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/18(日) 03:55:32.824ITGbGVso (1/1)




246 ◆y1POWXBhVp872020/10/24(土) 19:00:32.27EwLKLcxSO (1/5)

はじめっます


247以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/24(土) 19:04:53.18Tbb4IJEWo (1/2)

何で原作より何百倍も平和な世界なのに上条さんの脳は原作よりボロボロなんだろうか


248 ◆y1POWXBhVp872020/10/24(土) 20:42:31.60EwLKLcxSO (2/5)

吹寄「頭が悪くなってるのなら、殴ればいいんじゃない?」パンッパンッ

上条「なんで、ハンマーなんて持ってるのでせう?」

吹寄「いやほら、よくあるじゃない? 人格入れ替わりとか記憶喪失とかって原因になった事故をもう一度やるとなるっていうじゃない」

上条「それフィクション! これノンフィクション!」

吹寄「って事で、食蜂さんソイツ抑えてて」

上条「ファッ!? か、身体が動かない!」

吹寄(あ、後ろから羽交い締めにされてると、そんな認識なんだ)

上条「お、おい正気か!? 人間の頭蓋骨って陶器より薄いんだぞ!? そんな金槌でブッ叩いたら脳ミソごと頭蓋骨粉砕だぞ!」

吹寄「――――」

吹寄「………冗談よ」

上条「……なぜ一瞬、止まった? 本気だっただろ」

吹寄「あーだこーだうるさい。しょうがないから、これで我慢してあげる」胸ぐらグイー

上条「へ、ちょ、まさかこれいつもの、頭突―――」

吹寄「じゃあ思いっきりいくわ――――よ!」

上条「――き、ゃ」ゴッ



―――――
――――
―――



「――私は、彼は思い出してくれるのだと、信じていた」


その女はそう言った。
寝不足か過度のストレスか目の下にくまを拵えた、今にも死んでしまいそうな顔で、ひび割れた唇で食蜂操祈はそう言った。


「ずっと見ていたわぁ。自分の目で、人の目を借りてでも彼を、ずっと」


そうして何年たったのだろう、とふと思った。親友の秋沙や御坂美琴さんよりずっとずっと前からあのどうしようもない男を想っていたのか。


「でもある日、突然信じられなくなったの。ふとね、『ああ、幸せそうな顔で笑うなぁ』って思ったの。すると、『ああ、私なんて思い出さなくても彼はいいんだ』って思ってしまって」


――それが食蜂の転換点だったのか。
酷くみっともない姿を見ていられなくて、服を着替えさせ、メイクを手伝い、髪を梳かしていた時だった。
ぽつり、ぽつりと、レベル5の、常盤台の女王はレベル0のただの女に。まるで懺悔のように呟いた。


「でも私は諦めれなかった。想ってきた年月に押しつぶされそうなくらいに好きだから。ダメな女よね、上条当麻は『食蜂操祈の事を記憶できない』…その原因を作ったのは私なのに」


いや、違う。と私は断言する。
食蜂操祈が言った彼女の過去が本当であれば、食蜂操祈を襲い、上条当麻の脳に軽くない障害を負わせたのは間違いなくデッドロックとかいうスキルアウト(とは違うが行動は同じか)のような奴らが原因だ。二人とも悪くない。
だが食蜂は上条を巻き込んだ、と思っているのだろう。そして結末は罰だと思い込んでいる。
――と、私はそう解釈している。


「だから私は痺れを切らして行動に出たの。ある目的の為に――」


それはどんな?と、髪を櫛で梳かしながら訊いた。


「――当麻さんの記憶を呼び覚まさせる方法」


櫛を持つ手が止まった。


249 ◆y1POWXBhVp872020/10/24(土) 21:10:40.73EwLKLcxSO (3/5)

―――――
――――
―――



上条「アイ、タタタタ…」

吹寄「~~~~~!!!!」ジタバタジタバタ

上条「ちょっとイラっと来たから、いつも以上に力を入れて振りかぶったら、想像以上の衝撃が来たわね……」クラクラ

上条「え?」

吹寄「―――ってぇええええ!!!」

吹寄「おいこら吹寄! ちったぁやり方ってもんがあるだ…ろ……」

吹寄「は?」



吹寄?「なんで…俺が、目の前に…?」

上条?「なんで私、目の前に立っているの?」


吹寄?「もしかして…」

上条?「私たち…」

「「入れ替わってるぅーーー!?」」


チャラチャラチャララ-♪チャラチャラチャララ-♪チャラチャラチャラララーン♪
君ヲ前前前世カラ僕ハ――


吹寄「いや古いわ! 何年前の大ヒット映画だよ!!」

上条「……なんでこんなことになるのよ! 責任を取りなさい上条当麻!!」

吹寄「いや俺被害者―――つーか俺の体でその口調やめろ! 想像以上に気色悪い! 内股やめろぉ!」

上条「そっちこそガニ股禁止!って某映画の再現か! ……どうしたのよ」

吹寄「いや…なんか肩が凝るなぁっと思ったら、その…胸が―――ほう」モミモミ

上条「揉むなぁ! 自分で自分の胸を揉んで発情するナルシストな変態だと思われるじゃな、い……――――」

吹寄「……どうしたんだ」

上条「その、股になにかあるなと…///」モミモミ

上条「……ちょっと大きくなってきたんだけど!」

吹寄「オイコラそれ以上揉むな! セルフテント設営とか俺の体でそんな醜態を公然で晒すなぁ!」



上条「これどうやって収拾つかせるのよ!?」

吹寄「おまえのせいだからなぁ!?」


250 ◆y1POWXBhVp872020/10/24(土) 22:11:44.67EwLKLcxSO (4/5)

―――――
――――
―――


「上条は…記憶喪失――?」

「そうよぉ。二年前の7月に生きていた全てのエピソード記憶を『破壊されている』。夏休み前後で変わったことがないのは、当麻さんの裏表がない性格だからよぉ。彼、一部の人間には公表しているから、知り合いみんな知っているつもりかもしれないけどぉ、やっぱりあなた達には伝えていなかったのねぇ」


金槌で殴られたような衝撃だ。ただただショックだった

なぜ。なぜ。

強い怒りが湧きあがる。なぜ、アイツは私を――私たちを――――。


「それを知った時、ショックだったわぁ。だっていくら待っても私の事なんて思い出す事はないし、記憶に取っ掛かりが無かったら、私の事なんて覚えてくれる訳がないわぁ」


――それでも、食蜂は諦めなかったのだろう。


「それでも記憶の復元は不可能じゃないわぁ。可能性は低いし、与太話にも等しいくらいに未発展な分野だけど。それでも私は藁を掴む思いで手を伸ばした」


それはどんな? そう聞くと、食蜂は自嘲気味に――成功してしまった過ちを自分で嘲笑って、こう答えた。



「記憶は内臓にも宿るのよぉ」


――は?


「よく聞く話じゃない? 心臓移植をした患者がドナーの記憶を引き継いでしまうという話」


確かに小説やドラマではよくある話だ。
それは心臓だけではなく、肝臓など他の臓器、血液にもあるそうだ。
ドナーの記憶の他に、性格や趣味嗜好、食べ物の好き嫌いまでもがドナーからの影響を受けてしまう。
実際にクレア・シルヴィアという事例がある。科学的証明はされていないが、現象として起こっている。


「内臓は脳と同じく常に細胞が稼働しているから、脳と同じ細胞だから記憶保持力を持っている――そんな説もあるけどぉ、まだはっきりしていないのよねぇ。
もし記憶や意識が人間の生死力を司るのなら、上条当麻は7月に死に、別人となって生まれ変わった。でも内臓は前の上条当麻のもの。つまり内臓丸々移植したと仮定すれば」


――上条当麻には、2年前の7月以前の記憶残されている事になる。


いや、失敗する。素人でもわかる。
だって、それでも記憶は脳に宿るのだから。
百歩譲ってその理論が正しくても、あくまで腸はサブサーバー。メインサーバーは頭蓋の中にある。

小萌先生だったか、人の記憶には4つのプロセスを踏むという。
『銘記』『保存』『再生』『再認』
その処理はあくまで脳細胞が行う。

上条のエピソード記憶は、脳細胞ごと破壊されたと食蜂は言った。
なら、サブサーバーからどれだけ記憶を引き継いでも脳がポンコツなら無駄では――


「そう。だから私は上条当麻の脳を作り変える必要があったのぉ。過酷力高いけど、この方法しかなかったわぁ」


人の脳細胞を作り変える? ――どうやって


「………まずは、人一人を―――殺したわ」


251以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/24(土) 22:21:45.09Tbb4IJEWo (2/2)

あんだけ日常的に大怪我してたら内臓とかとっくに機能的には天然と何も変わらない人口内臓に代えられてて前の上条さんのものなんて何も残ってなさそう


252 ◆y1POWXBhVp872020/10/24(土) 22:37:09.81EwLKLcxSO (5/5)

―――――
――――
―――


上条「しょうがないわねぇ」コキッコキッ

上条「ベターだけど、元に戻す方法が一つあるわ」ガシッ

吹寄「ちょ…吹寄さん? 胸ぐら掴んでどうしたんでせう?」

上条「もう一回どついたら元に戻るでしょ」グィー

吹寄「!? や、やめ――」


ムチュッ


上条「むっ!?」ムチュ-

吹寄「ん…!?」ムチュー



「「お、おおえええええええええええええ!!!」」



吹寄「な、なにしやがる…」

上条「い、いつものように頭突きしたら、た、体格差が変わってて標準が……」

吹寄「――え?なんでそんな気持ち悪そうにしてるかって?」

吹寄「当たり前だ! 男の俺が男とキスしたんだぞ!」

上条「く、思っていた以上に手慣れているから、よけいに気持ち……――ハッ」

吹寄「どうした」

上条「今のが私のファーストキス…」ウルウル

吹寄「自業自得なッ!!」




吹寄「さて、頭突き作戦はしばらく却下だ。最終手段とする」

上条「じゃあどうするのよ」

吹寄「……病院? ……またか…」


253 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 00:42:47.325uENLH+nO (1/6)

―――――
――――
―――


――人を殺した…?そんな、まさか。


「安心して。人を殺したと言っても、同意の上よ」


どういうことだ。


「内臓からの記憶を引き出すにはまず、取っ掛かりが必要だったの。ほら、部屋の鍵とか大事な論文が書かれたUSBメモリとか、失くした物を思い出すには、まず最後にどこで見たかを思い出すでしょう? それと同じように、食蜂操祈の思い出を蘇らせるには『食蜂操祈の記憶がどこで記憶から消えているか』を知る必要があった。その手始めに――全くの他人をワタシにしたわぁ」


………聞かずともわかる。ここから先は吐き気がする話だ。


「幻想御手って知っているかしら。それで私と同じ能力を持っていた彼女と私の脳波を同調させて、お互いに能力で記憶を結合させたの。
お互いの記憶を共有して、本物の食蜂操祈の体の方をカプセルで眠らせた。だってそっちの私があの人に見られて、食蜂操祈として認識されたらその時点ですべてがパーよぉ。

まずは偽物の食蜂操祈が上条当麻と接触をする――最初は彼女の、ただの『蜜蟻愛愉』として接触させたわぁ。彼女も当麻さんの事が大大大好き力私並だからぁ、久しぶりに会って号泣してたわねぇ。蜜蟻さんが落とした『食蜂操祈』の名前が刺繍されたハンカチを拾ってもらう、それだけの、たった数秒の出会いのシーンなのに。あの人、ビックリしてたわぁ――そんな記憶も消えていたけど」


と、懐かしそうに語る食蜂。それは一体いつの話なのか。


「そこから常盤台の生徒として、常盤台のレベル5として。食蜂操祈の表記をローマ字表記にして、カタカナ表記にして、漢字を変えて。髪を伸ばして、本物と一緒の色に染めて、化粧で似せて、胸にパットを入れて、服装を全く同じにして――最初はそんな地道なトライ&エラー。

『上条当麻とショクホウミサキの出会いを無数に繰り返す』

毎日毎日、学校へ行く途中、学校の帰り、休日の昼下がり。不良たちに追われる夜。雷が落ちた鉄橋の近くで。学生塾から出てきた時。第一位のもとへ向かう途中。学園都市の外の海で――無数に出会ってきたわぁ。そして、その度に彼はショクホウミサキを忘れていた」


それは辛くないのか。


「慣れているわぁ。――でもある日、


『あれ?そういえばどこかで会ってない?』


そう投げかけられた言葉にどれほど嬉しかったか。幸福力で空も飛べそうだったわぁ。その『ショクホウミサキ』の記憶の取っ掛かりを、少しずつ、少しずつ広げて、また出会いを続ける……既視感を覚える表情を見た時は本当に嬉しかった」


……具体的に、偽物の食蜂操祈をどうしたのか。


「――美容整形よ」


即答だった。


254 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 01:11:14.665uENLH+nO (2/6)

―――――
――――
―――


上条「検査、結構長引いたわね。私の方は特に」

吹寄「ま、俺の体だからなー」

吹寄「入れ替わりはカエル先生がいうには、たまにあるんだと。脳に強い衝撃を受けると、AIM拡散力場が混乱してどーのこーの」

上条「……あるのね、こんなマンガみたいな事例が」

吹寄「で、大概の場合、一日経てばなぜか元に戻るから今夜は止まっていきなさいってさ」

上条「そう。本当に夏休みでよかったわ」

吹寄「まったくだ。で、一つ疑問に思っていることがある」

上条「奇遇ね、私も同じこと思っていたわ」



「「なんで! 男女が同室なのよ」んだよ!!」



カエル先生「だって、別室なら何かがあった時不便でしょ?」

上条「何かの過ちがあったらどうするんです!?」

カエル先生「吹寄さんだね? 上条くんの姿でその口調は気持ち悪いね?」

吹寄「そうだぜ先生! 男はオオカミなのよってオティヌスが言ってた!」

カエル先生「オティヌスさんは間違いなく僕と同世代だね?」

カエル先生「別室にしてもいいのかい? それだと、お互いがお互いの体で何をするか分かったものじゃないだろう? お互いを監視すればいい」

カエル先生「それに、自分の体を見て欲情なんてするのなら、君たちはとんだナルシストだね?」


「「―――」」


カエル先生「まぁそういう事だよ? 上条君の体の検査が長かったから、今夜は遅いけど。ここでゆっくり眠るといいね? ダイジョウブ、明日になれば元通りになるはずさ」

「「………」」

カエル先生「じゃあ、おやすみ」パチッ

「「おやすみなさーい」」


―――――
――――
―――



「まずは目の形を本物に寄せて、彼と出会い、鼻の形を似せて、彼と出会い、顎のラインを削り、彼と出会い、耳の形を変えて、彼と出会い、脂肪吸引と豊胸手術で体型を作り、彼と出会い、声質を変質させるために声帯を取り換え、彼と出会い、骨格を変えるために一度全身の骨を砕いて治し、彼と出会い――……一つ一つを少しずつ、少しずつ変えて、彼の認識を変質させ、最終的に全身が本物の食蜂操祈になる頃、とうとう彼は『ショクホウミサキ』を忘れなくなっていた」


それはつまり、上条の蜜蟻愛愉の記憶をショクホウミサキにすり替え、彼女の存在をもすり替え、この世から消し去ったという事。
これが食蜂操祈の殺人。
なんてまどろっこしい洗脳。洗脳を得意とする精神系能力が能力を使わない洗脳をやりとげたというのか。


「洗脳じゃあないわぁ。洗脳は相手の脳を騙すだけ。でも私たちがやったのは上条当麻の脳の認識を…いいえ脳を作り変える」


なんて酷いことを、その蜜蟻とやらが可哀想だ。


「このアイディアを出したのは彼女よぉ。――それでもあの人と一緒にいられるなら、って。私になれるなら自分を捨てると泣きながら懇願したのは彼女よぉ。彼女のおかげで、計画は順調だった」


違う。それはあくまで偽物の食蜂操祈を『ショクホウミサキ』として覚えているだけで、本物の食蜂操祈『食蜂操祈』として銘記して保存している訳じゃあない。
記憶を失い、記憶障害を持つ上条当麻からすれば“本物のショクホウミサキ”だが、偽物は偽物である限り、『食蜂操祈』は記憶されないままだ!

――これが分からない精神系最強能力者じゃない。
……ああ、そうか。だから土御門は許せなかったんだ。
食蜂操祈は自分に嘘をついている。人に嘘をつき、自分を騙して、最初から間違えていた計画を後戻りできないまでにやり遂げてしまった――

最後に、どうするつもりだったのか。


255 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 01:27:21.565uENLH+nO (3/6)



「―――そしてあの日、土御門元春が連れてきたときは焦ったけど、最初から本物を見せるつもりだったわぁ。あの時、すでに脳細胞の作り変えは整っていた。言うなれば、壊れたハードディスクの修復は済んでいた。あとはデータのダウンロード。本物の私を認識させ、今まで食蜂操祈として出会っていたのは偽物だったと気づいた時―――あの人の世界は反転する」


つまり、どうなるのか。


「本物の私を認識した時、それが取っ掛かりになってサブサーバー…内臓からの記憶が脳に届き――記憶を失う前のあの人が帰ってくる! 」


―――ああ、そういう事か。

狂っている。狂っているわ。貴女達――いいえ、貴女は。



「そうね、私はとっくに狂ってしまっている。あの日――自分で命を絶とうとしたあの日から」


そう。一つ、質問いいかしら。

貴女、食蜂操祈と蜜蟻愛愉――いったいどっちなの?



「―――――」



目の前にいる女は、今にも崩れ出しそうだった。



「そんなの、私にもわからないわよぉ」



死んだのは、蜂か蟻か。それとも――


―――――
――――
―――



吹寄「――――ぷはぁっ!」ガバッ

吹寄「……はぁ…はぁ…はぁ…ここは……ああ、そうか病院だ」チラッ



上条「スー…スー…」


吹寄「俺の体…って事は今俺はまだ吹寄の体のままか」モミモミ

吹寄「そしてさっきの夢……いや、あの記憶は―――」


カタッ


吹寄「よう、久しぶりだな」

吹寄「元気にしていた、操祈」


操祈「――――」


上条(真夏の月夜に照らされて、久しぶりに『見える』操祈は相変わらず綺麗だった)

上条(吹寄がいうには、ひどい有様だそうだが、そんな事はない……俺の愛しい人は、やっぱり世界で一番綺麗だ)




256 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 01:37:27.645uENLH+nO (4/6)


操祈「ええ、久しぶりねぇ」

吹寄「痩せたか?」

操祈「お陰様で。酷い有様よ―――もしかして、昼間の吹寄さんとの会話、見た?」

吹寄「ああ、やっぱりか。さすが精神系能力者。なんでもありだな」

操祈「入れ替わりはAIM拡散力場の混線で学園都市ではたまにある事よぉ。ま、私の能力ならその手助けくらいは出来ないこともないけどぉ」

吹寄「―――抱き締めてもいいか?」

操祈「ええ」

吹寄「―――」ギュゥッ

操祈「うわ、流石吹寄さん。驚異の胸囲力だわぁ。おっぱい苦しい」

吹寄「操祈…操祈…操祈…」ポタポタ

操祈「―――」ナデナデ

操祈「ごめんなさぁい…本当に、ごめんなさい」ツー

吹寄「いいよ、操祈。俺の事を想ってやったのなら」

操祈「いいえ。こればかりは私の身勝手。吹寄さんにこっ酷く叱られたわぁ」

操祈「もうやらない。もう何もかも遅いけど…」

吹寄「いいさ。こうしてまた出会えた。もう絶対に忘れるもんか」

操祈「……私が、私じゃなくても?」

吹寄「構うもんか。なんなら二人とも愛せる自信がある」

操祈「……サイテー」フフッ


・・・・・


上条(そこからお互いの事を話し合った。あの日から、何があったか。何をしたか)

上条(操祈はずっと俺の傍にいていたらしい)

上条(オティヌスも察して黙っていてくれたそうだ。土御門も御坂も)

上条(だが流石は吹寄。空気を読まずにここまでズカズカ言えるとは)


操祈「ああいう真っ直ぐさ、見習いたいわぁ」ナデナデ

上条「うぅん…」

吹寄「吹寄を撫ででいるみたいだけど、それ俺の頭だからな?」

操祈「一度で二度美味力あるわぁ」ニヘー


操祈「………貴方の体にいる吹寄さん…私の事を見えていなかったわぁ。そして私の存在も覚えていなかった」

上条「………」

上条(それは、つまり)


操祈「朝になれば二人は元に戻るのでしょう? ――なら、このお話の結末は決まっているわぁ」

吹寄「――――」

吹寄「これからどうする気だ」

操祈「……もう、お別れよぉ」

吹寄「……ふざ、けんな」

吹寄「明日の朝、俺はおまえの事をきれいさっぱり忘れて、おまえの事も見えない世界で、俺は…どうやって生きていけばいいんだ!!」


257 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 01:50:28.785uENLH+nO (5/6)


吹寄「……失いたくない…失いたくない……この世界で一番愛している操祈を忘れて生きるなんて」

吹寄「こんな喪失感を覚えながら、何十年も生きていかなくちゃいけないのか!?」

吹寄「それならまた、何もかもを忘れて、いっそのこと廃人になってしまった方が百倍マシだ…!」

操祈「――――」

操祈「泣かないでよ…そんな事言われたって……私だって、お別れなんていやよぉ……うぅうわぁ―――」

吹寄「ぐずっ…ちくしょう…ちくしょう…ほかに方法はないのかよ…科学の力でも神様でも天使でも悪魔でもいい!」

吹寄「どうか、俺から操祈を、操祈から俺を奪わないでくれ…あぁ――」





操祈「………」

吹寄「………」

操祈「……ぐず、もう朝が来るわね」

吹寄「ああ。もう1時間もすれば…」

操祈「泣かないで…」

操祈「ねえ……キスして。今まで以上に精いっぱい、愛情をこめて」

吹寄「………他人の体だけど、いいのか?」

操祈「他人の体を使ってる私が文句をいうとでも?」

吹寄「……じゃあ、お休みのキスだ。これからも愛している。絶対に忘れたりしない」

操祈「――ええ。ずっと待ってる」










カエル先生「…………」

カエル先生「………」カツン、カツン、カツン…




―――――
――――
―――



上条「――――」パチッ

上条「朝…あれ、なんで俺、病院に―――」



上条さんの記憶力コンマ下1
奇数→――――操祈
偶数→………………。


258 ◆y1POWXBhVp872020/10/25(日) 01:53:39.545uENLH+nO (6/6)

今日はここまで
来週の土曜日19時から始めます

コンマ下



259以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/10/25(日) 01:54:59.90O8u9wa/Zo (1/1)