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/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　この時、賈謐は賈南風のいる後宮に逃げようとしたが……
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´ .入ヾ-‐'ﾞﾏﾆﾑｒ=vｲｱ　 　ﾑ ﾊ
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 ……追手に斬られた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　宮中にある鐘の下で斬られたと『晋書』『賈充伝』にはある
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　 　 　 　 　 　 {:ヽ　＿{::ヽ, -}::::|､　　　　　　　　　　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　　　　　　　　　　　　∨´ 　 ヽ/　,|_ノ　ヽ　　　　　　　　　　 　≧　　　　　　賈謐を討ち取ったぞ！！！　　　　　　　　ニ=-
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　　　　　　　　　　　′|　lノ ノ /　 |'┃V､j　　　　　　　　　　　 ／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
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　　　　　　　　 　 　 ＼　}.-＼＼　j -＜　　　　　　　　　　　　　　　　おお、やったか
　　　　　　　　　　　 く　ｿ: : く　　く : : : :>、　
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/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　ほどなく、幽閉先の建始殿に移送中の賈南風がこの現場を通りかかった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
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　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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二二二ﾆマ二二二ﾆアﾆﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二I

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/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　溺愛していた甥の遺体を見た賈南風は……
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　　　　　 　 .，　　　　 ，'　　.| ｨi「　⌒^笊ミ　 　 　 　 ｉ||　 //　⌒　 Viハ　　 　 　 　 　 / 　 |
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　　　　　　　　 ′　　ハ　　　　V_(i　　 　 i圭圭圭圭圭圭i　　　　ア　　　　　/
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　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ./丁了
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾｰ─ｰ─ｰ──ｰ──ｰ──ｰ─ｰ,ィ　　　　　　　　　　　 .∧　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|　||　　　　　　　 Λ　　 /| |n_n_n　　　　　∧　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|　||　　　　　 i.　 | i'´￣`ｉ∨　 . ::|ニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ ﾌ　　　 .Λ　| |'´.:∧| |　 . . ::|　ﾛ　ﾛ　ﾛ　ﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋ｪｪt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ｪ,ｨ 　 　 | :|ﾍ| |　/ n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
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　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ
　　 　 乂;ｲ.:.∧ 　 　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ　　　　　　　　　 .あなたは忠臣を殺そうというのかしら？
　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､ ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　./.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
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　　　　　　　　　どの口がそんな事を仰るので？　　　　　　　　　　　 　　　　 〈ニ二二| |二二二二二二〉
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ニニニﾆ{￣￣￣￣￣￣￣￣｀}＼　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ニニニﾆ{　 ＿＿＿/⌒Υ＿　 }ニ.＼ 　 厂￣
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {ニニニﾆ{　 ￣￣Ζ乂ノﾉ￣ 　 }二二}＼{
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 「＾トﾆﾆﾆ{＿＿＿＿＿＿＿＿, } ┬イ
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | Λ ｢￣ 　 　‐-＝====＝ ┬''^　|/Λ　　　　　　　　　　あなたは宰相となって、
　　　　　　　　　　　　　　　　　∨Λ| 　 乂_____,　>┘ ｜rｆ迯ｿﾉ　|/ |　　　　　　　　　　 .天下の事を任されていた。
　　　　　　　　　　 　 　 ,、　''^ﾟ~Ｌ　 　 　　⌒^｀　_　--L_⌒T　　 　ﾉ ￣~^''　 、
.　　　　　 　 　 　 　 ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Λ＿　 　 _..-''´::::::::::::::::｀''-....＿厂.:.:.:.:.:.:.:.:.: ﾉ}　　　　 .しかし、太子廃立の折、
　　　　　　　　 　 ／ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ´_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:.:.:.:.:.:.:.:.:_-ニ}　　　　 死をもって節義を示さなかった。
.　　　　 　 　 　 〈二二=-　 _ :.:.:.:.:.: ´_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:.:.:.:.:.:_ -ニニ/
　　 　 　 　 　 　 ∨ 二二二二=-　:.:´_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:.:.:_　-ニニニ/　　　　　 何故だ？
　　　　　　　　　　 ∨/二二二二二二二==┬::┬ｰ----―==二二二二ニ/=-　
　　　　　　　　　-二∨二二二二二二二二｜::::|二二二二二二二二二二二二二=-
.　　　 　 　 ／二二二二二二二二二二二-|::::::|二二二二二二二二二二二二二二-＼
　　　　　／二二二二二二二二二二二二ﾆ|::::::|二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ＼
.　　　／二二二二二二二二二二二ニニニ|::::::|二二二二二二二二二二二二二二二二二
　　 /二二二二二二二二二二二二二ニニ|::::::|二二二二二二二二二二二二二二二二二

　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　 ,　‐ ´　　　 　 ｀ヽ
　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　l:{.:./ .:./＼:! l ヽ:.:／.:.:.＼:.:.!
　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ　　　　　　　　式乾殿での事は、
　　 　 乂;ｲ.:.∧ 　 　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ　　　　　　　 .あたしの諫言は全て記録されている。
　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､ ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!　　　　　　　　.陛下をお諫めしなかったわけじゃない
　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　./.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /　　_.､-''/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /|／　 /､-''" 　 /＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |∨　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 ...┬ー―＼　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨::::::｜　　＼　＼　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {::::::::└――､＠　＼　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {／-ﾓﾃ-＾＼::＼＼ |＼｢￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Ν　　 ／ニニ＼＼/
　　　　　　　　　　　　　　では何故……　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 { {　／二二二二＼ |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　〈ニ二二| |二二二二二二〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨二二| |二二二二二//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿／∨/二| |二二二二二Λ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／二二二二二二| |二二二二二二二二二 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 /二二二二二二二| |二二二二二二二二二 /Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /-二二二二二二二＼二二二二二二二二二二Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 /二二二二二二二二二|｜二二二二二二二二 / Λ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　式乾殿云々は今回の話の冒頭を参照
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　 ,　‐ ´　　　 　 ｀ヽ
　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　l:{.:./ .:./＼:! l ヽ:.:／.:.:.＼:.:.!
　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、　
　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ
　　 　 乂;ｲ.:.∧ 　 　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ　
　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､ ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　./.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ /　　_.､-''/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /|／　 /､-''" 　 /＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |∨　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | 　 ...┬ー―＼　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨::::::｜　　＼　＼　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {::::::::└――､＠　＼　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {／-ﾓﾃ-＾＼::＼＼ |＼｢￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Ν　　 ／ニニ＼＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 { {　／二二二二＼ |
　　　　　　　……諫言に従わなかったのに、　　　　　　　　　　　　　 　　　　 〈ニ二二| |二二二二二二〉
　　　　　　　どうして位から去らなかったんだ？　　　　　　　　　　　　　　　　　∨二二| |二二二二二//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿／∨/二| |二二二二二Λ＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／二二二二二二| |二二二二二二二二二 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 /二二二二二二二| |二二二二二二二二二 /Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /-二二二二二二二＼二二二二二二二二二二Λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 /二二二二二二二二二|｜二二二二二二二二 / Λ

　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　|　　　…………　　　|
　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∫ι＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ./丁了
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾｰ─ｰ─ｰ──ｰ──ｰ──ｰ─ｰ,ィ　　　　　　　　　　　 .∧　　　　　　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|　||　　　　　　　 Λ　　 /| |n_n_n　　　　　∧　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|;　|i　|;　|;　|　||　　　　　 i.　 | i'´￣`ｉ∨　 . ::|ニニニニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋┼i‐‐l!‐i!‐‐i──i‐‐l─i‐ l‐ l‐il┼‐ ﾌ　　　 .Λ　| |'´.:∧| |　 . . ::|　ﾛ　ﾛ　ﾛ　ﾛ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　弋ｪｪt┼┬┌───────┐ ,‐i┼t'ｪ,ｨ 　 　 | :|ﾍ| |　/ n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iｌ＿,└───────┘ ,　 i!　　　n_n_n_n_n_n_n_n_|::.: .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣￣||　|￣￣|i　|￣￣||　|￣￣|l　　|::.:. .　　　　　 　 |::.:.n.　　 　n　　　　n　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||￣￣|￣￣ｌ￣￣|￣￣!￣￣|￣￣|￣||.|:: . . `＝f==f===|::.:. .. i | i　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ|￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣ｌ￣￣|￣￣!￣￣|ｌ
　|￣￣|i　　　|￣￣|ｌ　　　|￣￣||　　　||￣￣|￣￣|￣￣ｉ￣￣|￣￣|￣￣|￣||　　　|￣￣||　　　|￣￣|i　　　|￣￣||
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　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣ ＼　　　　　　　
ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　　　　　　　　　　張林殿。
|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/　
＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　 　　　　　　　　　.こちらを
　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　　
　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.|　　_.､-''"　 ／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {ﾆﾆ{　　　　　-=- _ 　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼=- _‐-(め)‐-}ﾆ＼　＼ |￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　ん　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 〈「 ﾓﾃ>＼ ＿＿_}ﾆニ.＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ´_／::::::::::｀''＜二二ΤΛ|￣
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |＼_:.:.:.:. ＼;;;;;;､-''´ :::::::::Ｖ_ -二ニ|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 　 ＿ /　|　 ∨二|:.:|二二二二二二二二/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 　 ／二 |　｜ ＼＼ |:.:|二二二二二ニニﾆ/ﾆ＼

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　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　l:{.:./ .:./＼:! l ヽ:.:／.:.:.＼:.:.!
　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ　
　　 　 乂;ｲ.:.∧ 　 　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ　
　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､ ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
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　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 ＼
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　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｰ―┘ 　 　 　 　 　 ＼ ＼}＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ⌒> 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ｰ彡　　　　＞――┬-　_　　ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 　 /ﾆ[__‐迅‐ﾉﾆﾆﾆ＼ / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　／ /ニ／､　　イ冤ﾄxvﾆ|∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /／　　|ﾆ/_ノ／二ﾆ=-　_ }ﾆ|//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /´⌒７　|厶／二二二二ニ＼|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/イ_ ∨-=ﾆ二二二二ニ=- 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　詔勅さ　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 -=二二ﾞ;::ﾞ,ニニニニニニニニﾆ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 二二二 ﾞ;::ﾞ,ニニニニニニニニ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ニニニﾆﾆﾞ;::ﾞ,ニニニニニニニ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_|二二ニニﾆﾞ;::ﾞ,ニニニニニﾆﾆ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ／二二二＼二二二二ﾞ;::ﾞ,二ニニニニﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 　 ／二二二二二二二二ニﾆﾞ;::ﾞ,ニニニﾆﾆ′ニ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 √二二二二二二二ニニニﾆﾞ;::ﾞ, 二二二二二二 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 √二二二二二二二ニニニﾆﾆﾞ;::ﾞ,二二二二二二ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 √二二二二二二二二二ニニﾆｌ:::ｌ二二二二二二二ﾆﾆ

ニニニニ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾞ、
二二二Υ￣￣￣￣　　　--==ニニニ二二二二二二二二二二二二二二＼　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾞ、
二二二 |（_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞ、＿＿
二二二 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 　 　 　 |　　　　　　 　 ﾞ、
二二二 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿　　 　 ／　　　　　　　　　　＼　　　　　 　 .|＼　　　　　　　ﾞ、
二二二 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／＞――＜＼／　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　｜　＼　　　　　　ﾞ、
二二二 |（_）　　　　　　　　　　　　　　　 　／／　　　―‐　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (_＼　　 　 |ニニ|＼　　　　　ﾞ、
二二二 |　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　　 {　{　　／／￣＼＼　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 [Λ　 　.|ニニ[　 ＼　　　　ﾞ、
二二二 |　 　 　 　 　 ‐--＝＝==ニニ二二二二二二二二二二ニニ==＝＝--‐　　 　 　 |ニ〉 　 .|ニニ|.__　　＼　　　ﾞ
二二二 |（_）　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ 　 ＼＼　　　　 　 / /　　　　　　 　 　 　 　 　 　 (_)|ニΛ　 |ニア⌒ ＼ 　 ＼
二二二人　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　＼＞――＜／　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ二/Λ .[／　　　　　　　　＼
-=二二二二=-　　_　　　　　　　 ￣￣￣￣　　　￣￣￣　　　　　　　　　　　 　 　 _　-=ニニニﾆΛ|.|　　／|　｜
　 | 　 -=二二二二二=-　　　__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　__　　-=二二二=-　　 ｢　　|.| ／　｜ ｜
　 |　　　　　　　--==二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二==-- 　 　 　 　 |　 　 |　　　／ 人
　 |　　　　　　　　 ⌒''- _　´''- _　　 --＝==ニニ二二二ニニ==＝--　 _､ 'Τ ｢￣~^''　、　　　|　 　 |　 ／　　　 }
　 |　　　　　　　　　 　 　 ´'' -.,,_´''ｰ- 、　　　　　　　　 　 　 / ￣　_､-''´ 　 ﾉ　| ＿________　　　|　 　 |／／ ⌒｢ /￣~^''
　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ´"''- _＼　　　　　 　 　 　 /　_､.斗--气芋芯灯｢￣￣〉 厂　　|　 　 | く　 　 ノ/.:.:.:.:.:.:.:.:
　 |　　 ⌒冖ﾆ-　..,,__　　 __,,＞ｰく 　 ＼　＼　　　　　　　 / ／ ア　　 　 乂狄ソ　　　　　 　 　 | ｜ ｜｜　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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Λ|　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　Τ ｢　　　　 　 　 　 |/　　　/　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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Λ　　　　　　　　　　 　 　 　 _　-二二二二二二二二二二二二二-　_　　 )　|　　　　　.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
._Λ..,,,__　　　　 　 __,,..、 -=ﾆ二二二二二二二二二二二二二二二二ニ=- .ﾉ_　　　　　|　　　　お前の未来は死だ　　　 .|
　|Λ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二　.ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　|/Λ二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ﾆ√:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　／二二二二二二二二二二ﾉ. :　　　　: : : : : : : : : :　　　　: : : :　　　　　　　　: : ／ﾆ
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　　 /二二二二二二＞￣￣￣. : :　 　 　 : : :/　 　 r‐ '´. : : : : ／　／: : : :　　　　: : (二二二
　　{二二二二二二／⌒＼ : : 　 　 　 　 : : Λ___,／|_　 -=ァ''´　／.: : : :厂Υ: :　　 : :＼二二
　　{二二二二二二二二二＼ : : 　 　 　 : : {二二二二二 {___／: : : : ／　 Λ: : 　　 ／⌒ﾆニ
　　{二二二二二二二二二二 : : 　 　 　 : : {二二二二二二二＞‐'''´　 ／ /: :　 ／ﾆ二二二
　　{二二二二二二二二／⌒＼ : : 　 　 : : {二 ／∨二二二〈　＿＿／　./: : ／二二二二二
　　{二二二二二二二二二二二).: : 　 　 ／ ／　　 ＼二二二二厂　　／ : : (二二二二二二
　　{二二二二二二二二二＿／.: :　　／二 {　　　　　 ＼ニニニ{___,／/ : :　／ 二 二二二二
　　{二二二二二二二二二⌒＼: : 　 {二二Λ　　　　　　 ＼二二＼／: : ／二二二二二二二
　
───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 『晋書』『恵帝紀』に曰く。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　永康元年四月三日。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　梁王司馬彤と趙王司馬倫が
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　矯詔によって賈皇后を庶人と為し、司空張華と尚書左僕射裴頠を殺害
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　.,,.r==≠== ミ
　 　 　 　 　 　 　 ,ｲ二二ニニﾆﾆﾕ､
　　　　　　　　　V二二ニニニﾆﾆﾆﾕｭ　　
　　　　　　　　　.I二二ニニニニﾆﾆﾆﾊ,　
　　　　　　　　　I二二ニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆI　
　　　　　　　　 ,ｲニニニニニﾆﾆﾆﾆﾆﾆI　
　　　　　(＿,:イﾏ二二ニニニニニﾆﾆｱ　
　　　　　　_,メ ,ｲ二二ニニﾆﾆﾆﾆｨｲIｱ　　
　　　　 ／　　,I二二ニニ二二二ﾊｲ　　　　　　　　　 .　　　　　　　　　　　　　　　　｢l|
　　　　(　　 〃I二二ニニニニﾆﾆﾆ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 　 |_| 　 i　|
　　　 　 .,:イ{ニマ二二ニニニニﾆﾆ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 (_)===)__ｊ}　|　|　　 i |　　　　＿_　_　 _
　　　　,:ｲ二ﾆﾆ,ｲ二二二ハ二ﾆﾆﾆI　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | |　│ |　　 | l　　 　 |//| (/)(/)
　　,:イ二ﾆﾆﾆ,ｲﾆﾏ二二ニハﾆﾆﾆｱ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |l｣　 |　|　　 | |　　 　 |//|＿
　 ,ｲ二ニ二ﾆﾏニニマ二二ニ二ニ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾉ　　　　　|　|　　 | |　　　　|/////＼
,:イ二二ニr二二ﾆﾆﾆﾆマ二ﾆﾆﾆ二　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　　　　　!　　 | |　　　　|//|￣￣
二二二,イ二ニIイ二二二二二二ﾊ､.　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　 　 　 /⌒ヽ　 　 |　　　　￣ ＿＿＿_
二二,ｲ二二,イ二二二二二二二二ニﾕｭ､　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 /　 　 　 　 |　　　}＿_　　　 　 　 ////////
ﾆニI二二二ﾆマ二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾕｭ､　　　　.　　　 　 　 　 　 (　| 　 '⌒ヽ￣乂__／　 ∧ __　　　 ///二///
ニニマ二二二二三ア二二二二二二二二二ﾆﾕｭ､　.　　　　　 　 　 　 ヽ 　{　 　 } Ｏ-　　　 /　 (___）.　 ///＿///
ニ二二マ二二二二二アマ二二二二二二二二二ﾊ .　　　　　 　 　 　 　 -‐｀=≦====ミ､　 {_／　│ 　 ￣　 ///
二二二ﾆマ二二二ﾆアﾆﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二I 　　　　 　 　 　 ／　　 r‐ ､ ＼　│ ＼ 　　　 / 　 　 　 ///
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　rｧ=ﾐ{ﾄ､/ V´i￣厂/ ∨　,イ　　　　　 ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　 {{ｉ0l} }/＼ﾉ │/／　) |l / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　 ﾟ｡人彡'（_厂　　　r‐一'　|レ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　ｒ'⌒ヽ　∨　　// ＼＿_/＼ ＼ﾉ　＿＿　　 ∧＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (⌒　三ﾆ=＼　i | ／　 　＼　　,ﾉ　　―-- ＜　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 　 ‘ーく__ﾉ 　　‘ｰ‐'￣￣￣　 ￣　＼　　 　 　 ﾚヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼

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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　侍中賈謐とその党派数十人が皆、誅に伏した
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　 　 ,. ‐''"´　　 　 　 　｀ ｰ- ､
　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 ,ｲ　　　　　　　　　 　 ＼　 　＼::: : ＼
　　　　 　 　 　 /　　 /　　　　 ! 　 :|　 :|ヽ＼　　 ＼:::::. ヽ
　　 　 　 　 　 ,'　　.:/　 .::::/　,' 　 :,'　.::iハ . ヽ::::　:::ヽ:::::. ﾍ
　　　　　　　　i 　 .:/　 ::／　/ 　::/!: .::,' | |∨:|ﾍ:::: : :::ﾍ:::::::ﾊ
　　　　　　 　 | 　.:,'　／　 .:/ 　::/,' :::/　|:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i､
　　　 　 　 　 |　.::i:./ 　.:::,ｲ　::＼/:::/ 　 ﾘ　!:::i::／:i::::::::::ﾊ::::| !
　　　 　 　 　 |／:|/　 :／,ィ"´／:＼ 　 / 　|／'〆i:`: :::::::|::::| |
　　 　 　 　 ,ｨ| 　/ ::::::／i,.≧＝=ミ　 　 　 .≦彡::}`.|:::::::::::::ｌ::::| |
　　　　　　/　|　,'::::／{ rT{::::::::::r !　　　　　{:::::rﾘ ∥:: :::::/ﾄ､ﾊ|
　 　 　 　 {　 |　{::/::::::ヽ|:|乂､_,ﾉﾘ　　　 　 ヾ之'　,'|::::::::,'. |　乂　　　　　　あたしは先帝の老臣として誠心誠意尽くしてきた。
　　　　　　ヽ |　|,' |::::|::::|｀ﾄ! ''' "´　　　　 ､　　　 ﾊ|::::.::i　 !　　 `''ｰ‐
　　　　　　　 ｉ　　 |::::|::::l::::|ﾄ､　　　　　 　 　 　 /:::|:::::::|　 ヽ　　　　　　　 .死ぬ事を惜しんでいるわけじゃない
　 　 　 　 　 ﾊ::　 l: ::|::::|::::iﾊ ＼ 　 　 ´ ｀　 .イ:|!:::ﾊ:::::|
　　　　　　 ∧:　　!::::i:,.-､｢|∧ 　＞ ､ _,. ＜:i::|:::|:::::.ﾍ:::ﾍ
　　　　 　 /:::::　_厶イ .／ |:.:.|` ｰ-L＞､:::::::|::|:::|:::::::::.`iｰ＼
.　　　 　 /＞＜ ＼ 　 ﾍ.　i:.:.i　　　,'!ﾊ| `＜ｭ」::|::::::::.:.∧ 　 `ｰ
.　　　　 ,ｲ-― ､` ､＼　 ヽ|,ｲ　　 /_||__〉 　 ﾊ｀ヽ :::::.:.:.∧
　　　　/ :: :: :: :: ＼ ＼`'''" `''ｰ-ｲ＞=＜ヽ 　| !:: ﾍ:::::.:.:.∧
　　 　,i :: :: :: :: :: :: :＼ ＼　　く／,' ﾊ ﾄ､＼ ｀ | |:: :: }:::::::.:.:.ﾍ
.　　 /:| ／￣＼:: :: :/:ヽ　ヽ　　 // ,':: ﾍヽ )　| |:: :/!:::::∧::.:.ﾍ
　　/::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ﾍ　ﾍ　く/ /:: ::.∧. 　 | |,ｲ/:::::::::::ﾍ:::.:.ヽ

　　　　　　　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　|　　　いつから王佐の才は皇后のわんわんに成り下がったのかと？　　|　
　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
　　 　 ／: : : :　　　　　　　　　　　 ＼
　　 ／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　＼
　 / : : : : : : :　.. 　　 　　　　　　 　　　　＼
　 |: : : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l　　　　　 .けど、それでも、今の朝廷にあんた以上の人物はいないお。
　 |: : : ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |
　 |: : : : :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l　　　　　 今度皇帝と皇后が何かやらかして、
.　 ＼ : : : : . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／　　　　　　あんたがそれを止められなかったとしたら……
　　　 ＼: : :: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／　
　　　／ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
　　　: : : : : : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
　　　: : : : . : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ‐　´ ￣￣　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　､　　　　､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'.／　　.:/　;小:.. ヽ:.　:＼:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 //:.:.:.:/.:./:. ./ i　ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ｰ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//,':.:... :.:厶:./- ヽ　弋:.‐＼:.:.:. 丶:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! |:l:j:.:.:´/ ｨ天t､　　 ｨ天女､-､:..　ﾍ､:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! | :.!.:.:.:ﾊ´ち;;;j　　　 ち;;;;j !K }ヽ:.､.!　ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヾj:.ノ小 ｀　 　 '　　　´　ﾊイ:　|｀ﾘ　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_ノｲ:..:.:ﾘ;:ゝ-‐っ ｰ-　 　ｲ:.ｌ::|:.　i |　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´/:.:／　‐＜＞.､ _., .イ_.l:.:ｌ::|:.　i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＿/∠　ｧ┐l !ﾉーｿﾉl ￣ ヽ､｣::|:. .:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ./´　　　｀∨イしﾘ　 / ハ　　／ ヽ￣｀ヽﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　|=＝＝=､∧/　 ＞‐/{ヽ‐‐<　　　l　　　 l ヽ　 r/７-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　 /　　　　 / /　　 7〃 {{ヾ〉＼　　　|／￣ |　 厂し' / /┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　　　　 / /　 ／　　　{{.　　　＼　 |　　　 | ,/＝(_/_/_,人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 / / イ　　　 o. {{ 　 　 　 ＼|　　　 l/　　　　 'ヾ､/

　　　,r== -
　　/'´ 　　 ヽ、　　　　　　／.:￣￣￣￣￣＼
　　|　 　　　 ヽ　　　　 ／: : :　　 　 　 　 　　 ＼
　　|　　　 　　 ﾍ 　　／: : : :　　　　　　　　　　　 ＼
　　Ｖ　 　　　 　 t ／: : : : : :　　　　　　　　　　 　 　＼
　　ヽ　　　　　　 !: : : : : : :　.. 　　 　　　　　　　 　　　 ＼
　　　ヽ　　　　 　 |: : : : :　 ,,,,ノ⌒" '' ``⌒＼,,, 　 　　 　 l
.　　　/ヽ　　　　 ∧: ::;;　（　(・) ）　ﾉヽ　（ (・)　）;;:::　　　 |　　　　　　　天下の混乱を誰にも止められなくなるぞ
. ｒ'⌒　　　　　　' 　＼ :　 ´"''"　 　　 　 　"''"´ 　　 　　 l
. |　　　　ヽ　　　　　　＼: . .（　　 　 j 　　　 ）　 　　 　／
丿　 　　　 ＜＼　|　　　l:: : ＞ｰ-‐'=ｰ-ｰ＜　　　 ／
（　　 ､　　　　　ィ_.ﾉ　 　 |: : : : : : : : : : : : : : : : : イ＼
/ 　　　＼　　 /´　　　　 l: : : : :｀`ｰ- -‐'"´　　　 　　＼
＼　｀＼　｀ー{,　 　 -―｀. : : . : : .　 　 　 　 　 　 　 　　＼
　＼　 ｀ ー　｀ｰ ´


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ‐　´ ￣￣　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　､　　　　､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'.／　　.:/　;小:.. ヽ:.　:＼:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 //:.:.:.:/.:./:. ./ i　ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ｰ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//,':.:... :.:厶:./- ヽ　弋:.‐＼:.:.:. 丶:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! |:l:j:.:.:´/ ｨ天t､　　 ｨ天女､-､:..　ﾍ､:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! | :.!.:.:.:ﾊ´ち;;;j　　　 ち;;;;j !K }ヽ:.､.!　ヽ!
　　　　言いたい事は分かったわ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽヾj:.ノ小 ｀　 　 '　　　´　ﾊイ:　|｀ﾘ　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_ノｲ:..:.:ﾘ;:ゝ-‐っ ｰ-　 　ｲ:.ｌ::|:.　i |　
　　　　これ以上惨劇を繰り返させないために　　　　　　　　　　　　／´/:.:／　‐＜＞.､ _., .イ_.l:.:ｌ::|:.　i |
　　　　あたしがここにいると思ってもらえれば幸いよ　　　　　　 ／＿/∠　ｧ┐l !ﾉーｿﾉl ￣ ヽ､｣::|:. .:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ./´　　　｀∨イしﾘ　 / ハ　　／ ヽ￣｀ヽﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　|=＝＝=､∧/　 ＞‐/{ヽ‐‐<　　　l　　　 l ヽ　 r/７-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　 /　　　　 / /　　 7〃 {{ヾ〉＼　　　|／￣ |　 厂し' / /┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　　　　 / /　 ／　　　{{.　　　＼　 |　　　 | ,/＝(_/_/_,人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 / / イ　　　 o. {{ 　 　 　 ＼|　　　 l/　　　　 'ヾ､/

　　　　　　　　　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　結局、あたしには惨劇を止められなかった　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　 　 ,. ‐''"´　　 　 　 　｀ ｰ- ､
　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ＼
　　 　 　 　 　 　 ,ｲ　　　　　　　　　 　 ＼　 　＼::: : ＼
　　　　 　 　 　 /　　 /　　　　 ! 　 :|　 :|ヽ＼　　 ＼:::::. ヽ
　　 　 　 　 　 ,'　　.:/　 .::::/　,' 　 :,'　.::iハ . ヽ::::　:::ヽ:::::. ﾍ
　　　　　　　　i 　 .:/　 ::／　/ 　::/!: .::,' | |∨:|ﾍ:::: : :::ﾍ:::::::ﾊ
　　　　　　 　 | 　.:,'　／　 .:/ 　::/,' :::/　|:.! |:.:| |∨::::::::∧::::::i､
　　　 　 　 　 |　.::i:./ 　.:::,ｲ　::＼/:::/ 　 ﾘ　!:::i::／:i::::::::::ﾊ::::| !
　　　 　 　 　 |／:|/　 :／,ィ"´／:＼ 　 / 　|／'〆i:`: :::::::|::::| |
　　 　 　 　 ,ｨ| 　/ ::::::／i,.≧＝=ミ　 　 　 .≦彡::}`.|:::::::::::::ｌ::::| |
　　　　　　/　|　,'::::／{ rT{::::::::::r !　　　　　{:::::rﾘ ∥:: :::::/ﾄ､ﾊ|
　 　 　 　 {　 |　{::/::::::ヽ|:|乂､_,ﾉﾘ　　　 　 ヾ之'　,'|::::::::,'. |　乂
　　　　　　ヽ |　|,' |::::|::::|｀ﾄ! ''' "´　　　　 ､　　　 ﾊ|::::.::i　 !　　 `''ｰ‐
　　　　　　　 ｉ　　 |::::|::::l::::|ﾄ､　　　　　 　 　 　 /:::|:::::::|　 ヽ　　　　　　　　王室の困難、禍の計り知れなさを恐れるのみ
　 　 　 　 　 ﾊ::　 l: ::|::::|::::iﾊ ＼ 　 　 ´ ｀　 .イ:|!:::ﾊ:::::|
　　　　　　 ∧:　　!::::i:,.-､｢|∧ 　＞ ､ _,. ＜:i::|:::|:::::.ﾍ:::ﾍ
　　　　 　 /:::::　_厶イ .／ |:.:.|` ｰ-L＞､:::::::|::|:::|:::::::::.`iｰ＼
.　　　 　 /＞＜ ＼ 　 ﾍ.　i:.:.i　　　,'!ﾊ| `＜ｭ」::|::::::::.:.∧ 　 `ｰ
.　　　　 ,ｲ-― ､` ､＼　 ヽ|,ｲ　　 /_||__〉 　 ﾊ｀ヽ :::::.:.:.∧
　　　　/ :: :: :: :: ＼ ＼`'''" `''ｰ-ｲ＞=＜ヽ 　| !:: ﾍ:::::.:.:.∧
　　 　,i :: :: :: :: :: :: :＼ ＼　　く／,' ﾊ ﾄ､＼ ｀ | |:: :: }:::::::.:.:.ﾍ
.　　 /:| ／￣＼:: :: :/:ヽ　ヽ　　 // ,':: ﾍヽ )　| |:: :/!:::::∧::.:.ﾍ
　　/::::| :: :: :: :: :ヽ::/:: :: ﾍ　ﾍ　く/ /:: ::.∧. 　 | |,ｲ/:::::::::::ﾍ:::.:.ヽ

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　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 張華は宮殿の前で殺害された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　享年六十九
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 ＼ |／／ 　 　 　 　 V∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　i. 　 ／　 ,。　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧　　　 　 　 　 V:∧
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | /　／　　　／　 　 　 　 　 /_, っ　　 /./l‐- /　 　 |　|.　　　　　　 　 i　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　 |/／　　　／　　 　 　 /　　/:: /´ 　 .,彡ｪ从./　　　/.　!.　　　　　　 　 |　　!
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |/　／ ／　　　　　　 /　　/|:i |ｲ　.::://,f./ﾞﾚ'　 !　 /| |ｲ　　　　　　　　 |　 /
　　　　　　　　　　　　　　 　 /／,　´　　　　　 　 .:/.　　i::::Y':::|:::::/´抄' /.ィ　从/,ﾘ/　　　　　　 　 　 |／
　　　　　　　　　　　　　　　／／　　　　 　 　 :::／　　　|.　|.,::::|:/　 ｀ イ /／// /'
　　　　　　　　　　　　　　/／ 　 　 　 :::::::::::::／:／.　/从　|ﾄ、:!　　　 丶.　/'
　　　　　　　 　 　 　 　 /　　::::::::::::::::::::::::::::::::／ ,ィ /.　 　 ﾘ ヽ!　　 ,_／
　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::,。o≦ｪ<　/ ' ,ｘ.　　 　 　 _ ﾀ
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　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 裴頠も同様に宮殿の前で殺害された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　享年三十四
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　 　　 　 ＿＿
　　　　　　　　 ／￣.:.:.:..:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　 　 ／:.:.:.:,ｨ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　/:.:.:.:.:V :!:.:.:.:.,ｲ､:.:.:.:.:.:.:. i
　　　＼　/ｧ-､//,､X:.: ｙｧﾃく:.:.:.:.:.. |　　　　　　　　　孫秀！
　　　─　 {　　'v:}'{:::}∨ {:::::} y:.:.:.:.:{
　　　／　∧ 　 ',{"　f ⌒y／:.:.:.:.:.ﾄ､　　　　　　　　 .解系と解結にお礼参りだ！！
　　　　　　　＼/´ヽ＞ｪ∠__,イ/ヽ|
　　　　　　x- f ／ , ヽ',`＼ヽ }
　　　　　 '---`ﾆ<_∠）}　　＼ヽ
　　　　　　　 　ヽ､{_／/ 　 　 {＼)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　-‐=￢冖冖=‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／二, ――――､二＞｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二／　　　　　　　　'く 二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　 　 　 　 　＼二 ヽ―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　-‐=￢冖冖￢=‐-／　―― ､ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　- =＝≡　　 ￣￣_. -／'´　　(:::)､ 　＼,ト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ＜ニ｛::{　 ／　--､‘ , 　｝::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　_／二二二{::|　{　｛　‘　｝ ｝　,:::::::::::｝､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＜二二二二i|::{ (::::）　ー '（::::) ,::::::::: /ﾆ‘ .
　　　　　　　　　　　仰せのままに　　　　　　　　　　　　　　　―,――､　二二,:｛ イ　ー―' イ /:::: : /ニ二ム
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝　　　｝ニニニ‘.ー――― ./:::::／二二二∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛　　　　ヽ二二二＼ー― ／: ／ 二二二二.∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/i!　　　　 /二二二二二二二二二./二二二二｀_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　x≦　|　　　　「二二二二二二二二二/二二二二二　ー ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｝ 　 |　　　　「二二二二二二二二 ./二二二二二二／ﾆ｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　.i|　　　　「二二二二二二二二｛.二二二二二.／ニﾆ.|

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 趙王司馬倫は、政変に乗じて恨みを抱いていた人物を殺した。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　張華しかり裴頠しかり、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .そして、次に犠牲になったのは、斉万年の乱の折に衝突した解系だった
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　,.　-‐／:::::::::i^ヽ､:::::::::::,.　１:::::::::::::::丶
　　　　　／ 　 ／::::::::::|:::|-ー-ｰ-‐ーｰ|:::::|::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　, '::::::,::::::::::l:::|　　　　　　　 |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ
　　　 　 　 /:::::::::|::::::::::,!::|　　　　 　 　 |::::ﾊ::::::::!::::::::ｌ::::i
　　　　　 /:::::/:::::!::::::::ハ:!　 　 　 　 　 !:/　,i::::::|:::::::::l::::l
　 　 　 , ':::::/::::::::!:::::,'丶ﾘ、　　　 、 　,l/,／ i:::::!:::::::::|::::|
　　　／::／ｵ::::::::|:::::l　,. ,=､` 　 　 `^,＝､ 、 !:::l::::::::::|::::|　　　　 ちょっと待つっスよ。
　 ｰ´‐'"　/'|:::!:::::!::::!/ ﾊ_ノi　　　 　 ｌ､__ハヽ!:/::::::::::|::::|
　　　　　/　ヽ|::::::!:::|{. Ｎ::::l.|　、　 ,　Ｎ:::::} ! }ｲ:::::::::::;!::::!　　　　 張華と裴頠は皇后の徒党と言われてもしょうがないっス。
　　　 　 　 　 |:::::::ヽ! 弋z.ソ　,}⌒{　弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l
　　　　　　 　 |::::i::::::ﾄ 、＿ ノ 　　ヽ､ ＿_,ノ　!::::::/.'.i::/　　　　　けど、解系と解結は今回の騒動には無関係っス
　　　　　　 　 |:::ﾊ:::::ゝ,、　　ｒ ' ´￣ ｀i　　 ,. ｲ::::/::::::ﾘ
. 　 　 　 　 　 |::| ヽ::::::!/ ` ｰ￣,二￣‐'7". . .|::,ﾍ:::::::|
　　　　　　　　ヽ! ハ::::!､ . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ﾍ::::l
　　　　　 　 　 　 !::ヾ､|､ヽ . . . .|　　 ,/ . . . . ／／ 〉::l
　　 　 　 　 　 　 !:::::|ヽ ＼＼. . !　 ,/. . . .／／ ／ i::::l　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ:::｀:::::::￣￣:::....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜::::::::::::::::::::::/::::::::::｀: 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　.　　 　 　 　 ／::::::/:::､:／/:::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::/::::/::／X./::::::::::::::::/:::.　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ￣/:::..ｲ:/　　 |::::::::／ /::::;:::. 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　兄上！　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　.　　　　 　 ｲイ::::/　＼　!::／ゝ-i:::/::::..　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　.　 　 　 　 ﾉノ!::::! ,,￣　 i′＿_ j/:::::::::i/
　　　　　　　　　　　　　　　　あたしはな！！　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　,ヘ⌒)　l:::ﾊ　ｒｖ‐ ､　 ＼ /::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 /:::::::::｀ヽ !/⌒>､　 ﾉ___'''ノ:::／!:i′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　.　 / ＼:::::::::://:::/｀ヽУ::::ヽ彡'l:::ﾊ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　/　 　 ヽ::/!::!::::i　／:::ｒ‐ｒ‐く　i/　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　./　　　　 ｲ::|:::!::::!,'.:::::::/三三ヽ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 ところが、これには梁王司馬彤が難色を示した。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　この時の司馬倫の言葉が、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .彼の人柄をよく示しているように思われる
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　 　 　 ／.:.:.:.:/.:.::::::::/.:.:.:／/X 　 ,'.:.::.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ :.:.:.:.:i::.:.:.∧
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　　　　　　　　 　 　 /.::::::::／|.:./　 　 　 　 !.:::::.:.:.:.:.:,ｲ.:.::/ |:.:.:.:.:.,':.. 　 　 i
　　　 　 　 　 　 　 ,'::::::,イ::::::|ｲ　 ＼　　　 |::::.:.:.:.／7ｰrｰ-|--:./.:.:.:.:..　 .;
　　　　　　　　　／i:::;ｲ::Y.::::::/　　　 ＼ 　 |:::.:／　/／　　.|.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:./
　　　　　　　　　'´ |//:::,'::::::/　￣￣￣ 　 j／　　　　　　　|.:/.:.:.:.::.:.:.|:./　　川で蟹を見ると蟹を憎む！
　　　　　　 　 　 　 /／|.:::八 :::::::　　 　 　 　 　 ＿＿＿　j/:..:.:.:::.:.:..j/
　　　　　　__／´￣_) ､ |.::::::∧　　　___　　 　 　 ＼ 　 　 /.:.:.:.:::::::::.:.:|　　　.人間の兄弟が
　　　 　 /_: :｀: . ､　 )ﾉ |:.::;:'.j/＼ i´‘′｀ヽ　　　　 ＼　/.:.:.:::::::;ｲ:.:.:;'　　　 あたしを馬鹿にしている事は言うまでもない！！
.　　 　 /_: :｀: : ､: :＼)'r|.:/ / :¨`r_>､　　　,!　　::::::::::: , ':.:::::::／|::|.::/
　 　,.ノ‐ ､｀: :､: :＼: :ヽj/ / : : /‐- ､｀ ¨ｉ´‐rｰ--‐／.:::::::／_,ノ:.:|/　　　　 これに我慢できるなら、
.　 /　　　 ＼: :＼: :ヽ/.' / : : /　　　 .>'´: : :｀ヽ／::.:::::;:ｲ:::/ヽ:::.:.|　　　　　他に我慢できない事はないぞ！！
　/　 　 　 　 ヽ: : ヽ/: :i i : : ;'　　　／: : :;-r‐r＝r-<´　|:/ 　 ＼|
./　　　　　　　　＼/|: : | | : :i 　 ／: : : :/＿＿＿＿ﾉ
　　　　　　　　　 ｲ　!: : | | : :|.／: : : :/´: : : : : : : : : :｀ヽ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 蟹という字は「解の虫」と分解できる。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　「解の虫」と「解の人」である解系と解結にかけているらしい
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　　　 　 ﾍ:.:.:ｊ.:.:.:.:.:.:.＜￣`
:.:.:.:.:.:.:.:.:ｊ:.:.:.:.:.:.:.;|:.:|　u　　　　　 ∨､.:U.:.:.ｉ:.:.:＼
:.:.:u.:.:.:.:.||: :＼:/ |:.|　ｉ　　ｕ　　 ／　∨:.:.:.:|:.:.:.:..:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.|.|:.:.:./＼|::|　| |ｉ |　　／　　　V:.:.:.:.|:.＼.::.:.:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.|_|:.:/__! : :ﾘ＼ !|l| ／　__＿＿∨:.:.:|::::.:ﾍ｀ヽ:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:.| |/￣`＝＝=`: :"=＝"￣　 /ハ:.:.:|:::::::ﾊ　 ｀ヽ､:〉
:.:.:.:.:.:.:.:.|,,_＿＿＿__　}⌒{ _＿＿____/ﾊ:.::ヽｊ.:::::::.:|　　　 ｀
:.:.:..:U.:{.:|::|ｉ≡ｉ≡!≡::j: : :ｉ_:≡≡≡::λ::::::::::::::::::::|
:.ｕ:.:.:.:.｀ﾄ､: : : : :/´ ｀ﾒ､_,ハ｀ｉ: : : u:.〈:::::|＼:::::::::::::|
＼:.:.:.:.:..|: ｀ｰ‐/-‐'"　　　　`|‐-‐'"　〉::| 　 ＼::::::|
ゝ.ﾍ:.:.:.:.|　　 /　　　　　　　　|　　 ／::::|　　　 ＼:ｊ
:.:.:.:ｉ:V:.:.:|＼/　　　　 　 　 　 | ,.イ:::::::::j　　　　　`
:.:.:.:.|::V:.:.|::;ｨ'⌒ヽ、‐┬-‐::':´::::::||:::::::/
:.:.:.:.:|/V:.:|'⌒ヽ､　ヽ､|:::::::::::::::::::::|.|:::/
:.:.:.:.〈,ｨ'ﾍ:|　　　 〉　 ＼ﾌ~｀ヽ､:::::| |/
:.:.:.:.::|　　`　　　{ｊ　/　 ｀ヽ.０.ｊ ｉ:::|
:.:.:.:.:.|　　　　　　| /　　　　}　} |:::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ:::｀:::::::￣￣:::....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ＜::::::::::::::::::::::/::::::::::｀: 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 　 　 　 ／::::::/:::､:／/:::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／:::/::::/::／X./::::::::::::::::/:::.　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ￣/:::..ｲ:/　　 |::::::::／ /::::;:::. 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 ｲイ::::/　＼　!::／ゝ-i:::/::::..　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 　 ﾉノ!::::! ,,￣　 i′＿_ j/:::::::::i/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　,ヘ⌒)　l:::ﾊ　ｒｖ‐ ､　 ＼ /::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /:::::::::｀ヽ !/⌒>､　 ﾉ___'''ノ:::／!:i′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 / ＼:::::::::://:::/｀ヽУ::::ヽ彡'l:::ﾊ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/　 　 ヽ::/!::!::::i　／:::ｒ‐ｒ‐く　i/　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　 ｲ::|:::!::::!,'.:::::::/三三ヽ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　司馬彤は執拗に食い下がったが、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　結局司馬倫は解系と解結、及び彼らの妻子を殺してしまった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　 ー‐､-.、
　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＼＼　　　　　
　　　　　　　　　　　_..-≦: : : : : :､}＿≧＝‐　
　　　　　 　＿..-≦: : : : ＿、: : ; : : : : : : : :`ヽ、　　
　　　　＿彡ｱ: :／: : : : -‐: :￣: :─-:、: : : : : :.ヽ　
　　　　　　/:.／: : : :／: :＼: :ヽ: : : : :､＼: : : : : :ﾊ　
　　 　 　 / /: ／: : : : : : : : :ーニ=─: ヽ:ヽ: : : ヽﾊ
　　　_..-彡': :': : :,': : :|: :.|: : : : :.:|:l: : ､ : : ヽ: : : : : ＼　　
　￣ー─,':.: : : :.:|: : :ﾊ: :|、: : : :.|:.l､: :ヽ: : :.l:､: : : :r‐ミ=-　
　　　　　|: |: : : : |: :.:|_|__|＿:.: : :|＜二二ＴＴﾊ: : :ﾘ:＼:､　
　　　　　|: |: l : : |＜:!-V‐､＼:､:|ヽ}ｧｆ七牛TＦ: :ｲ: : | ＼
　　 　 　 Ｖヽヽ:.:kﾁ七牛ミ`　｀`　　 込ソ ﾉ'イ:::|从ﾘ
　　　　　　Y::ヽトﾐ､ヽ 込ソ 　 　 　 　 　 ´　 |:::::!ﾘ ′　　　　　　　　　　　なかなかできないよ
　...　　　　ﾉ从ハ|::::..　　　 　 　､　　　　　　/|:::::|　　
　　　　　　　　　 |::::::l:.　　　　　　 　 　 　 ｲ:::|:::::|　　
　　　　　　　　　 |::::::| ヽ､　　　 r っ　　ｨ从l: |:::::|　　
　　　　　　　　　 |::::::|　　 ≧-..._ 　 .ィ / Yヽ.l::::::!　 　
　　　　　　　　　 |::::::|　　/ {　＞千r＜　 |　 l::::::| 　
　　　　　　　　　 |::::::|..イ　 |､　/iiiiiiヽ.　　|　 l::::ﾘ≧-...._
　　　　　　　　 _..|::::::|iii.' 　 ! Ｖ､liiiﾟiiiハ／|　,':::ｲ　　　　 ≧-､
　.　　　　 ,r≦─|::::::|ii. 　　|　　 YiＹ　 　 ! ,'::/ii　　　　　　 ハ
　　 　 　 ハ　　 ヽ:､:ヽ　　 |　　 ,'iii|　　　|/'" ii　　 ヽ　　 /／ヽ
　　 　 　 |ヽﾞ．　'　　＼:ゝ ,'　　 'iiiii!　 　 | 　 ii　　 　 ﾞ.　　 |:「ｔ:!

　　　　　　　　　　　　晋　済南郡の人　解系

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
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　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　後に、斉王司馬冏は裴頠と解系の死を冤罪の最たるものとしている
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】

　　　　　　　　　　　_ 　　-―― ＜_ノ）
　　　　　　　　_　 '" : : : : : : : : : : : : :ー一ｧ
　　　　　　　〃: : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : ＜
.　　　　　／: : : : : :! : : : : : : : : }:＼: : : : : 丶
　　　　 /: : : : : : : :|:ﾄ､: : : : :.i : ｉ⌒ヽ : : !: : :＼
　　　　,' : : : { ｉ: ／|i⌒＼ : : i : }＼厶: : i : : : :.ヽ
　　　　!: : : : い : : j∨_　 ＼ i : 爪_ﾊY､:i: :ﾄ､: :.:|
　　　　|: : i: : :＼ :ﾙ爪_｀ヽ　＼ハ:::::jﾉ N: :|　＼|
　　　　|: : :ゞｰ ､:`{八:::::ﾊ　　　　　ｰ''　{: : |　　　　　　　　今日から相国・都督中外諸軍事だ！
.　　 　 !: /{　 　 ＼:＼ｰ''　　,y‐ﾍ ヽヽﾉ＼|　
　　　　j:/ﾚ'＼　　　ヽ ｀ヽ　（　 .ノ　イ:|
　　　 　 　 　 ｀ﾄ､　　) ￣｀ヽ≧Ｔ∨/N
.　　　　　＿＿ﾉノ`　　l 　　 }ﾞﾏー1 //!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾍ..∧　／l　／ｉ＿
　　　　/´　　　　　　　{ 　　ﾉ　}＼j//∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＿ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<＿
　　 　 {　　　　 イ　__　>ｰく. _人ヽV/∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　`ーr='´　{　　　　　/Y {　＼}／}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
　　　　　 ん-､＿>､ー- ‐' /　＼　　￣l　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ﾑﾄ､｀v::::::::::::::::::::_:::::＿＿::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､ヘ∨＼iヾ'/////////|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､! .ｌ　|/////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､ｌ　ｌ　|////////////;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　|::}ｌl　l　|////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　ひゃー！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ/l　l　|///////──;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ｿﾉ　l ├──Уニニ℡,_
　　　　　　　　　　　　　　　　信じられなーい！！　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽ,ノ　|ﾆニ／ﾆﾆニニニﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　＼_ﾉ-,＜ﾆﾆニニニニニニ＼___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　__,ィ升ﾆﾆヾﾆ＼ﾆニニニ二二二|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／ニニ|ﾆニニニニニニニニニニニ|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 翌四月四日。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　趙王司馬倫は、相国・都督中外諸軍事・侍中に任命された
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　　　　　　　　　　幕間は日を改めて投下予定。
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　　.お疲れ様
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

【幕間】






／　　　　　-‐'''"　 ／　 　 　 ／/　　j　 /　 / 　 /　 　 /　/　 l　 　　　　l　 l　 ヽ 　 　＼　＼
　　　＿ 　 　 　 　 　 　 　 ／　/　　 l　 　 　 　 /　 　 /　/ 　 l　 　 　 　 }　 l　　ﾞ､　　 　 ヽ　ヽ
-―‐-　、￣`ー---‐ 　 　 　 /　　　l　　 　 / / /　　;　 ;　l 　l 　 　 　 　j　　l 　い　　 　 　 　 ﾞ､
　　　　　｀ヽ､　 　 　 　 　／ノ　 !　　 !　　　j　j /l　　 l　 　l　 l　　　l　　 j　　 }　 i　}　 い　 　 　 、
　　　　　　　 ＼ー-‐ ''"　／　　l　　　i　　　{　l l l　/ j{　{　l　 l　 　 l　　/　j　i　　i　　　i　i　 ﾞ､　 i
　　　　　　　　　ヽ　　 =彡／⌒l　　　 ､　　/l lTT 7TTl7十l=～　　 j　 /　/　j　　j 　 　 }　ﾄ、 ﾞ､　}
　 　 　 　 　 　 　 ∨　　,x{　 　 l　　　 ﾞ､　 {从 l l｛　!l-l{‐トl l｜ﾞ､　　 /ﾍ/l　 ﾊ　　　　　 !　} ＼ ﾞ､j
　　　　　　　　　　　i__／::∧　　l　　 　　ﾄ ﾐf＝云＝=r=ミ､l ヽ{　∨／／/j　/　　　　　　!　l　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 i　{:::::{　　　l　　　　 { ヾ_.._｛::(シソ　　　　　　/ ,ｨ＝云 / l　ﾊ　　}　 ﾊ　l
　　　　　 　 　 　 　 l　V:∧　ヽ_l　　 　 λ `;r-`＝'ﾞ　 　 　 　 ／/ｿノ/　j/　l /　!　j　/　l j
　　　　　　　　　　　 l　 V:∧　　l　 人　　ﾞ､ :::　　　　 　 　 　 　 ｛とつ　　ヽ j/　 }　 ｲ{　 j/
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　V:::ﾍ　 l　　 ｀ﾄ、ﾄ＼　　　　 　 　 　 　 　 /　　ヽ　､　　 j /　　 ﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 l　　 ヽ:::::ヽl　　　 l ＼ :::　　　　　　　　　 　 〉 ヽ　　 } ﾄ＼ ／
　　　　　　　　rr､　r､l　　　 ＼::::l 　 　 l　　 :::　　　　　　　　　／　 　lヽ　ﾊj
　　r､､ _{Yﾊr､{ !}Yl } }Y｝　 /￣｀!　　 l l＼ 　:::　　　 ⌒'''" ィ"l　!　　 l )/ ﾉ
(`ヽ〉ヾ ﾍ い い } {Yﾊ }　 /　 　 !　　 l l　　＼::、　　 ィ''"　　 l　l 　 　!
〈ヾヽ ヽ _,,斗┴宀冖ミ}　　　 　 l　　　! l　　　し～'"　　　　　 l　!　　l l
　ヽ＞''"::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　 l　　　l　l　＿＿　　　　　　　　l　!　　l l
　 〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　j　 　 j　 l⌒＼　　　　　　　 　 l j　　 l l

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　今回の幕間は、次回冒頭で死ぬであろう賈南風に関する補足
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　 『晋書』『后妃伝』に曰く　　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
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　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　　　　　　こんな話がある
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

　　　　 ／　／/ / /　 / 　l　 　 　 　 　 l　 l　l　　　　 ヽ　　　 ヽ　ヽ　　ヽ
　　　 /　 ／ / / /　 /　j　l　 　 　 　 　 }　 l　}　　l　　　　　　　 ﾞ､　ﾞ､　　 ﾞ､
　　　/　/　　 /　　　 !　 l　l　{　 　 ＿ / l　ﾊ　ﾄ、 ﾄl　 l　　　　　　Y　ﾞ､　 　 ､
　　 /　/　　　　　 　 j　 { /l　l 　 　 l　厂} /"lT'十j-l　 l　　 　 i　　i　　ﾞ､　　 !
　　/　/ / /　　　　　l /_l,,l癶 i　 　 l /　 j/　jﾉ　} j　} } !　　　　i　　}　 ト＼　 !
　 ∥/ /　　　　　　 /l「　l{　-い 　 j/ 　 /",,,二,,j/_ ﾉﾊj　 　 　 } 　 !＼ﾞ､　 　 i
　∥/ /!　!　　　　 l/　　　-‐､ヽ＼/　　/..彡"⌒''rミ､　!　l　　　j/　ﾄ、　＼　　}
　 {/ノ l l l　　　 {　ﾊ　彡三ミx､＼{＼　 ﾟ"　　　　`'''ﾟ /　ﾉ　 　 /{　ﾊi　　　　　i
　／　 { { l　　　∧{ハてﾉ　 　 f"　::/::/::/::/::/::/::/: /／/ｲ　 ／八{　}　　　 　 {
　　　　ゞl ﾄい　l　 　 }::/::/::/:　　　　　　　　 　 　 　 ／　 j／　 l　　ﾉ　　　　　 、
　　　　　 　 ＼ {　　 j　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣/　　 ／　l／ ヽ　　　 ﾞ､　ﾞ､
　　　　　　　/　　 　 {　　　　　 r-ｧ-～''"⌒＼　　　ノ　彡　 /　l　＼　＼ __,, 斗―- 、
　　 　 　 　 j　 ／　八　　　 　 {/　　　　　　　 、　￣ /／ /　 ├---ァ"／／　　　　 ヽ
　　 　 　 　 { /　{/j　 j＼　 　 弋　　　　　　＿｝　 　 〈( l /　｜{ 　 //　// 　　　　　　　Y
　　　　　　　｛　　　l　 　 ｀ﾄ 、 　`ー''"⌒￣　　　 　 ／ l/　　l､ l　//　// 　　　　　　　　i
　　　　　　 　 　 　 l　　　 l　l`ト、　　ー　　　　　　　　　l　　　代乂j ノノ　　　　　　　　　 ﾄ、
　　　　　　　　　　/l　　　 l　l　lヽ＼　＿,,.x＜　＿　／::l 　 　 l 　TT" j /　　　 　 　 　 　 }　＼
　　　　　　　　　 / l　　　 l　 l　l 乂 彡//　　＼:::::::::::ノl　　　 l／ l l　∥　　　　　 　 　 　 j　＼ ＼
　　　　　　　　　/　!　　　l　　い`ｰ / //　　　　ヾ￣　 l 　 　 l　　l l　/　　　　　　　　　　 j＼　 ＼ ＼
　 　 　 　 　 　 /　l　　　 l　　乂_／ ∥＼　 　 　 ｝　　l　　　｜　 l l /　　　　　　　 　 　 /l　 ＼　　　 ヽ
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　　　　　　　　/　 l　　　 l　　　　　 jj　　 　 　 　 　 　 l　　　　l　　l /　　 /Y^)　　　　　/　l　　 ｀､　`丶､　　＼
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　　　　　　　 /　 j　　　　l　　 ヽ　　!!-{^}r、　 ＼　 / l　 　 　 l`{{ ﾊ l　　l /} / //7Y/7　　 l　　 l　 `､　ヽ }　ヾ＼ ＼
　　　　　　　/　　l　l　　　l　　　 Y　!ﾄ ﾞ､jメ、　　 ヾ{　l　　　 　lっ({斗┴┴-ミL_ / /) ﾌﾌ　　!　 l l　　 ＼ )ﾉ　　ヽヾ､ ヽ
　　　　　　/Y} r､l　l 　 　 l　　　∧ j弋○ノ{ヽ「}ﾍ r､ l 　 　 　 l //::::::::::::::::::::::::::::`＜／ノ　　＼ l l　　　　＼　　　} } ヽﾊ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　賈皇后は荒淫放恣であり、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　太医令の程拠らと乱れた関係にあった事が内外に知られていた
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 賈 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.摸..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　ある時、彼女の遠戚の者の邸に泥棒が入った
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼　　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i　
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !　

　 　|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::i;:;:;::;:;:;:;:;:;|
　.　|;:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;;:__:;:_;|
　　|＿＿＿＿_|＿＿＿＿|
　 /: : : : : イ:T ¨ri:l;; .. :: ::¨ヽ
　j: : :イ斗‐!: |　 |:l:|-:､T ｫ:　::!
　|: .: :.|: | ノ､ l 　|:l:|｀ヽ、: |: 　}
　ﾚ:.:.:|:!:ｲ.＿_:|　 ヽl.＿_∨:i: ﾚ　　　　　　　　　　　麿の一張羅も盗まれたでおじゃ。
　|: |（|: :.| ﾄｭﾘ 　 　 ﾄｭﾘ |:.:|）|
　lN:. |: :.| `,,, 　 '　　`,,,　!l.:|: |　　　　　　　　　　　.犯人を捕まえ、
　　|:.:|:. :|ヽ、　　_　　 .ｲ:j:l |: |　　　　　　　　　　　.二度とこのような事のないようにしてほしいでおじゃる
　　Nl!: :.|从:≧ァ　≦‐j:从:!:.j
　　　ヽ:.l ｲ {　l_／/ 　._.ﾄﾚ

　　　　晋　侍中　賈摸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　
　　　　　申し訳ありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　
　　　　　ただ、犯人の目星はついておりまして……　　　　　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::　

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 当然賈皇后の遠戚は洛陽の県尉に被害を訴え出た。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　容疑者とおぼしき者はすぐに捜査線上に浮かび上がった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　 　 　 　 　 / （0)(0）ヽ
　　　　　 .／　⌒｀´⌒　＼　
.　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
.　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　 .＼ 　｀ ⌒´ 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　県尉殿。
.　　　 ,　'´７::::|.７　「i .}::::ヾー､
　　　 |ヽ:::::|∧|/|　.| ! |∧|:::::::|ヽ　　　　　　　　　　　　.この新しい服を見てくれっていう。
　　　 |:::i::::::::lﾆﾄ i　| |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
　　　/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ　　　　　　　　　　　.似合ってるだろうっていう
　　　〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
.　　 i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
　　 |::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉
　　〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ｿ::::::::|
　　 |:／:|::::::::::/===l=====::l＿人:::/
　　 |i::::,-､:::::/::::::::::|:i::::::::::::::::|:::::::|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　
　　　　　　　　　　この男、私の部下です　　　　　　　　　　　　　　 　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::　

　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　
　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　　　　　　　　実は彼、近頃急に身なりが良くなりましてね。
　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　　　　　　.我々の間でも噂になっていたので、一度取り調べようと考えていました
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;_:;:_;:_;:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||ｉ: :: :ｌへ､_|ｌ:|:| :|: |:ｌ:ﾊ: ｌ: ::: {Ｖ}
　　　　　　　ろ、露骨に怪しいでおじゃ！！　　　　　　　　　　　　　　　　　.| ｉ:: ::|　 __､ ﾚﾊ　,___　ﾊ:ｌ:: :: M
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ ｉ: ::ｉ 　○}liiiiiiiil{○ u　Vｌ:: ::M
　　　　　　　麿も取り調べに同席させて頂こう！！！　　　　　　　　　　　　.ｌｉ: ::|　　"　＿＿　 　　/: : :OO
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ:: :|:ヽ　 |!!il|!|!l|　 U/: :/: :: | |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ∧Ｖﾊ`,|ｪｪｪｪ|イﾊ:/: :ﾊ ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣＼＼　　 ／／￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　＼／／　　　　　＼

　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　
　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l
　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　　　　　　　　　　　　　そんな次第だから、洗いざらい吐いてもらおうか
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　　
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／　⌒｀´⌒　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　ああ、これにはちょっと事情があるっていう。　　　　　　　　　　　　　　　　 .| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＼ 　｀ ⌒´ 　 ／
　　　　信じてもらえんかもしれんけど、　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　 ,　'´７::::|.７　「i .}::::ヾー､
　　　　少し前に近所を歩いていたら、一人の婆さんに会ったっていう　　　　 |ヽ:::::|∧|/|　.| ! |∧|:::::::|ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::i::::::::lﾆﾄ i　| |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　県尉の部下は弁明を始めた
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【数日前】


　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠　 　
.ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　 　　　　　　＼　　　　,:ｲ
.|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿ ヽ＿／　|
.|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　|　　　 /
..＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　 |;;::. シ 　　　そこの御役人様。
..　 ￣￣￣|::::::::::::::::: 　　i￣i￣i￣i　　 　|￣　
／￣￣｀ヽヽ:::::::::::::::::::.￣￣￣￣￣　　ノ 　　　　　　.私の家には病人がおりまして、
i::.....　　　　;＼!..-ー 、 /⌒ヽ　　　　　 ､＼　　　　　　占い師が若い男にまじないをさせると快方すると言っていました
.` '''''ｰ- ､::::/ ,..　.　 `/:::　 　〉‐ 、　　　＼ ＼
　　　　　 ｿ'　　　 :　/::.　 　/::　　〉　　　　 ＼＼,　　 .必ず謝礼を致しますので、しばらくお時間を頂けませんか？
　　　　/i:. 　 　 　 :,'::.　　 /:: 　./ヽ　　　　 　 ＼!
　　　 / |:: 　 　 　 |ヽ.:..　　　　:'::／　　　　　　　
　　 ./　 !::.　　　　i::.:.:`:‐"ｰ､_,ノ　　　　　　　　　
　　/ ,／ヾ;:.... 　 /:.:.:.:.:／:::.:..　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　,ィｰ- ､　　 　 　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|:::;リﾘﾉ　　　 /;（ 。)( 。）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 」::::」´ ｀ー､.／;;;;;⌒｀´⌒::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　／::::　,ｒ‐'⌒´.|;;;,-）＿＿＿（-、|
　　　　分かったっていう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ;;￣7′　　　..|;l;;;;;;;;;|-┬-|　　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　/;;;;;;;;/′　　 __＿＼;;;;;;;;`ー'´ 　 ／
　　　　年寄りは大事にするのが真のイケメンだっていう　　　　　.;;;;;;;;;;l　＿,ｨ'´;;:::|　,,｀＞''´「;;;/　/=ｭ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .;;;;;;;;;;;|'´;;;;:::::::;;;::|　｀''´＞;/;;/__,ｲ、;;|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;::::::;;/、ｏ ヾ､/;;::::／;;| ヾ;!　!_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　;;;;;;;ﾑ--一''´i　;;｀ーｧ i';;;／;;;;;;;|:::::｀:::　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　一′　　　　 l ;;;;;;;ｒ'' ,ｨ´;;:￣￣::::;;;;::::　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　ﾉ.;;;;;;;|　i |;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;;;:::: {

　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　　　　　　　ありがとうございます。
|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　　　　　　 では、この目隠しを着けて下さい
　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ


γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　 　 婆さんの頼みを聞いたら、車に乗せられて箱の中に入れられたっていう　　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／　⌒｀´⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　　　　　　　　　　うん？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　｀ ⌒´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　まさか電波少年かっていう？　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_|　　　　　　　　　|丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　|


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　 車を降りたら、そこは……　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　| |.　　∨∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　 ,′/
　　　　　　　| |　 　 ∨∧　　　　　　　　　　　 _　　-‐…‐-　 _　　　　　　　　　　　　 ′,′,′
　　　　　　　| |　　｜∨∧　　　　　　　　　　´　　　　　　　　　｀丶､　　　　　　　　　　 ,′,′
　　　　　　　| |　　｜　'.　　 　 　 　 ／　　　　 ,､＜(￣(￣))＞｡,　　　　　　　　　　 :　,　 ,ﾞ
丶､　　　 　 | |　　｜　 ｉ　 ｉ　 　 ／　　　,．　´　|＞-─〔〕‐＜|　｀丶､　＼　　　 　:ｉ　ｉ　:|　/￣＼
: : : :丶､　　 | |　　｜　｜　|　　　　　 ／￣￣￣　　 　 ☆　　￣￣￣＼　＼　 　 :|　|　:|　　　　:|
`ヽ､: : : ｀ヽ､| |　　｜　｜　|/　　　／‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐()‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ＼　ヽ　 :|　|　:|　|　　　|
ト｡　`ヽ、: : :｀ヽ 　 l 　 :|　::|:　　 /　／⌒＼.　 　 ／⌒∬　　 　 ／⌒＼　 ∨∧　|　|　:|　|　　　|_ - ¨
i:i:i:〕iト 　｀ 　 . : :`ヽ､　 |　::|　　/　/　　　　‘，　/　　　◇　　　/　　　　 ‘， ∨∧j|　|　:|　|_ - ¨.......:::::::
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〕iト　｀丶､: :｀Ｔﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ／i i i＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|￣|¨　ｰ=こi:i:i:〕iト　 丈__ﾉ　　　　　　　　　　　　　　VVVVV　　　　　　　　　　　　 ＞'|　 　 ……宮殿だったっていう　　　|
|　 | ＿　　|＾^'　-=こi:匚]　　,．-‐-ミ　 　 　 　 　 　乂___乂　　　　　　　　　 , 　 ´　__ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
|　 | |::::::＼|　　　 | ￣丁|__／￣T─ ＼__／⌒＼_／┐┌─＼__／⌒＼_／ |_, -=ﾆ____,| |＿　-‐ Ｔ￣
|　 | |::::::::::|| 「丁i｜ 　 |::| :|￣丁|===|::::| |===|:::::| |==|::::|===|:::| |===|:::::|===:| |￣|￣|　| |.:.:ｉ　ｉ.:.:. ｉ
|　 | |::::::::::||｜:| |｜ 　 |::| :|: : ::|::|i 　 |::::| |i 　 |:::::| |　 |::::| 　 :|:::| | 　 :|:::::|　 　| |　 |　 |　| |.:.:ｉ　ｉ.:.:. i
|　 | |::::::::::||｜:| |｜ 　 |::| :|: : ::|::|i＿_|::::| |i 　 |:::::| |＿|::::|＿_,|:::| |＿_,|:::::|＿_,,| |＿|　 |: :| |:.::ｉ　ｉ.:.:. i
|　 | |::::::::::||｜:| |｜ 　 |::| :|￣丁|ＴＴＴｉ::| |￣￣: :| |￣＿￣￣:::| |￣:::::::::|＿_,,| |＿|＿|‐:| |‐-　ｉ_.:.:.ｉ
|￣| ￣~~"|｜:| |｜ 　 |::| :|二二二二::::|_|──‐:|_|─|＿]──| |─‐ＴＴＴＴＴ| |ーー┴[| |￣￣|.:..:ｉ
|: : |: : : : : :|.」.. ⊥'--┴冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖冖┴ー─‐|_|￣ 　 ‐l:| |｢｢｢｢｢｢｢｢｢｢｢
|＿|ﾆ=-　￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ⌒ﾆ=-　｣:||」」」」」」」」」」」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀`'ｰ─────
　　　　　　　　　　　 /⌒Ｙ⌒uヽ　
　　　　　　　　　　　/（○) (○）ヽ
　　　 　 　 　 _ 　／::::⌒｀´⌒:::: ＼
　　 　 　 ／´　　|　,-）　　　　 （-、|
　　　　 /'　　　　| l　　ヽ＿＿ノ　l. |
　　　　,ﾞ　 ／ )　 ＼ 　　`⌒´　 ／、
　　 　 |／_／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 /／ 二二二7　　　 u'　__　　　　 ヽ
　　　/'´r　-―一ｧ"i　　　　　　　　　.-‐ 　＼　
　　 / // 　 广¨´ 　/'　　　　　　/´￣｀ヽ ⌒ヽ
　　ﾉ ' /　 ノ　　　:::/　　　　　　/ 　 　 　 ヽ　　}
_／｀丶　/　　　　 ::i　　　　　　 {:::...　　　 　　　ｲ

　　　　　　　　　　　 /⌒Ｙ⌒uヽ　
　　　　　　　　　　　/（○) (○）ヽ
　　　 　 　 　 _ 　／::::⌒｀´⌒:::: ＼
　　 　 　 ／´　　|　,-）　　　　 （-、|
　　　　 /'　　　　| l　　ヽ＿＿ノ　l. |
　　　　,ﾞ　 ／ )　 ＼ 　　`⌒´　 ／、　　　　　　　　　　　　　　　ここはどこだっていう？
　　 　 |／_／　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　 /／ 二二二7　　　 u'　__　　　　 ヽ
　　　/'´r　-―一ｧ"i　　　　　　　　　.-‐ 　＼　
　　 / // 　 广¨´ 　/'　　　　　　/´￣｀ヽ ⌒ヽ
　　ﾉ ' /　 ノ　　　:::/　　　　　　/ 　 　 　 ヽ　　}
_／｀丶　/　　　　 ::i　　　　　　 {:::...　　　 　　　ｲ






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　　　　天上でございますよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　　　　まずは、湯浴みと食事を先にどうぞ　　　　　　　　　 .＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ


.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,,,,,,,＿　　　 　{n_}
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~ﾞ''',二区い}つ
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ,z'~:; 彡;:. :　.::.;'':::..　,,:.:;''..:.,~ミｔ､:::;;t~　　　{こ} __
　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ,,,イ~　.;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ｭ,,,,,,,,,,＿＿{n_}_
　　　　　　　　　　 　　　　　　ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::ﾞ;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~　`". ;:...　.::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
　　 __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__　　　　　　A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:;　 ,::,;..ﾞ:: ';:　..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込｝
　　i＜＿＿＿＞! 　　 ∧,､{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:.　::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|＿_ノYて)｛ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ｼﾞ::,:　::,;; "::,,::';;;;;;;ｯぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
..:.　.|: ；::.. ;　:::l:::.:|　　メヾW个`=ベ-ェ､,,；.:｛；,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Eiﾞヾ,､　..　:..　:::...:　 :　　..:....
.　.: .|: L::. j　::|;;:::|.　 .いYソヽ/A(Yい）V台､>-､,,,,.　,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.､､=X〆()のr､iﾐ}Tノル/ﾞj　　 ..　:　　　　::..
　:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} 　　i`ヾ､､i^rひMべTノ のl'*=z=爻ｍ≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ﾉ　　_,,,-‐'''"tュ~r-ﾐﾆ'‐-､,,,
..:. ::.人,;;＿＿;;;ソ;;;..:_　`-､`ヾ､ッニ士t),；豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir､ｔわ&YO,,=-'~,,-''~　　i'　 (,_ 々(コ/´ ::;}Ｊ　 ,; .ﾞi
　.　;　.`''''':; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;,::. .~`-=,二二二二二二二二二二二二二二二二二二,=-''~　......　.. .`-､,,＿　　 ｀ﾞ'"~　 __,,,-´
　:　　　　.　　'''';::::::::: ::." ::."　　.　　　_,-'''´,;::::　　　〔 ;';;　.;}}:〕:::..　 ;;;;;｀'''-､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;:;;:::;;;;::::,.::;　￣~~~~~~~￣:
サ三三ミぇｭ､-､、　　　　　　:　　　　{　.::. '';,,.　　　 {,;_　:.::;}}:;}　.:::.　　;;;　　 };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::.....::.
＜二二ニ==-''　`i;　.: 　...　:　.:.　　　ﾞ‐､,, ::... ''　...........~.....γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
,,,,＿＿＿,,,--''''~~::　　　:　　　　::. 　.::.　 `ｰ､,_　　　　　　|　 　 しばらくすると、一人の婦人が出てきたっていう　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:::.''':;;￣￣~~~~~ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...　 :::..:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::;;:::::::''"'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '''""'';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..:::::..::::::.;::::::..:::..::.::..

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　 　 歳は三十五、六……　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　/ /　　　　　　　　　　　 ／　　　／ /　 l j l　　　 ヽ 　l　　　　 ＼　　　　 ヽ　　 ｀､
　　　 / /　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　/ 　 　 l l｜l 　 　 　 　 l　 　 　 　 Y　　　　 `、　　ﾞ,
　 　 / /　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 　 l　! l {　　　　　　ll　 ＿ﾄ＿l　!l　 　 　 ﾊ　　　l
　　 //　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 l　l　l !　 　 　 } ィi￣　 ! l 「　}}　　 　 　 !　　　!
　　//　　　　　　　　　　 / 　 /　　　　　j斗l‐l-l 、!l　　 　 jl　j } ﾊ　l　jハ j　 　 　 　 !｜　｜
　 ,' ;'　　　　　　　 　 　 /　//　 　 　 　 l　l l　l ﾄ、ﾞ､　　　j } / l/_,},,jｬ云=}ｧ　 }　　　　l　l　　l
　 l j 　 　 　 　 　 　 　 j　 { l 　 　 　 {　ﾄ､ﾄ{　ゝLV ＼　 / j/:ｼ'iつlll勿ﾘ j/l　ﾊ　　　} }　l　　l
　 { {　　　　　　　　　　 l　/l ! {　　　 λ l　ｼ勹焏芯、　 /;:;:;:;:;:;: ゞ==≠;:;:;:j /　i　　 ﾊj　 l　　l
　 l　!　　　　　　　　　　{　{ lj　l　　　　 ヽl癶 ゞミ少::＼/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/j/　　}　/ 　 　 l　 ｜
　｜ l　　　　　　　　　 λ l l　/!　 　人 　ﾊ;:;:;`~´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／ノ　　｝ j/　{　　 　 　 l　　　　　　じゅるり
　　!　!　　　　　　　　 　 ヽﾚノ　l ﾄ､　　ゝl　l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:　"　　　　　ｰ=彡＿彡 / j　　 !　　 　 　 !
　　V ﾍ　　　　　　　　-‐彡-‐< ll　＼　 　 人 　 　 　 ､ 　 ...＿ ノ　　 　 ｲﾉノ　ﾊ　　 ゝ　　　　人
　　 V ﾍ　　　　　 　 　 /　-‐、 ＼　　ｨ^｝ミ= ﾄ 　　　　 ￣　　　　　　／ / /　/＞'"￣｀ヽ､ﾞ､　　 ＼
　　　∨ ＼　　　　ﾉ　< ノ＿ -ヽ　 ＼{ λ　 　l　`ト　__　　　 　 　 イ　　//　/　　　　　　　ヽ＼　　 ＼
　　 　 ＼　｀ー彡　　　「＿ -　　　　　＼＼　 l　　l l　 「 ''ｰr‐''" 　 　 ／　ノ　　　　　　　　 ﾍ　＼
　　　　　　￣ 　 　 __∠＿　　　　 　 　 　 　 Y　　 l l　 l l　｜　　 　 /　　/　　　　　　　　 　 ﾊ ヽ ＼
　　　　　　　　　ノ" ＿　　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　├---‐''"}　　 　/　　 /　　　　　　　　 　 　 l　｀､
　　　　　　 　 `ｰ '" ヽ　}￣ヽ　　　　　 　 　 　 ∨ l　　　　 /　 ／/　 　 /　　　　　　　　　　　　l 　 ﾞ､
　　　 　 　 　 　 　 　 {ノ　　 ＼　　 　 　 　 　 　 Ⅵ ＼__,,　　/　/ / 　 /　　 　 　 　 　 　 　 　 ｝　　ﾞ,
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 >､　 　 　 　 　 　 !!　　　 　 　 / / 　　/　　　　　　　　　　　／ j　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　7ー､　　　　 　 l　　　　　　/ /　　 /　　　　　　 　 　 　 /　 /　　　 l

　　　 //　　　　　　　　　　　　／　　 　 イ〃ハ　}ミx､　　　 ＼
　　 //　　　　　　　 　 　 　 /　　　 ／　/ ll　　 　 ヽ　 ＼　　　ヽ
　　//　　　　　　　　　　　 / 　 　 /　　 l　{l　　　　　Y　　　　　　｀、
　 //　　　　　　　　 　 　 /　　　　 /　　　 ll　　　}､,l　}　l　l　　 　 ﾊ
　//　　　　　　　　　　　 ;　/　　　 {　 {　ﾄlノ''　　ﾊ 「}「 Tヽ}　　　}　}
　 '　　　 　 　 　 　 　 　 ! j!　　　　l-'代「 ﾄ､＼ / jﾉｨぅ芯ミ}　　 jﾉﾄ}
　;　　　　　　　　　　　　 { {j l 　 　 lﾄｨ芍芯ﾐ＼/ 　 弋沙ﾘﾉ!　 // l
　l　　　　　 　 　 　 　 　 l//l　　　λ弋沙ﾉ :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞ"" ﾉ／/　 l
　{　　　　　　　　　　　　人　ﾄﾄ、　　ﾍ　`'";:;:;:;:;　!　　-=彡　ノl　　 l
　l　　　　　　　　 　 　 　 　 j　　ヽ ～ミ=-　　rｯ- ''"｝　￣ﾌ ! l　　 l
　 !　　　　　　　　　　 　 　 j　 /　 ﾍ 　ﾄ､__　　`ー " 　 ／ l l　!　　 l
　 l　　　　　　　　 　 　 　 /　/ 　 　 l　 !　"T-　 __　イ　　 l l　l　　　l　　　　　　　　最近御無沙汰でして……
　λ　 　 　 　 　 　 　 　 / /　/＿＿l　 V ノ ＼　　　{⌒ﾌl l !　l　　　l
　ヽﾞ､　　　　　　　　　　 //　／ヽ　l:::l　　Y 　 ﾉﾊ　 　 ﾊ ├-l　 l＿　 l
　　ﾞ､､ 　 　 　 　 　 　 //　/　　｀、l:/～⌒>へ　{ ﾄ､/　{　l　 l　 V/￣ヽ
　　　`、　　　 　 　 　//　/{　　　У 　 　 　 ￣7 ﾌ >　 ＼!　jl　　ヽ　　ﾊ
　　　　＼　 　 　 　 ／　 l　!　__/　　　　　　xへ 〉`<＿/＿ /::l　 ﾄ i　　　ﾄ、
　　　　　 ｀'''''"　 ／　　　!　l /弋　　＿__ ィ/ : l ヾ:::::::::::::::::::::::`l　l l }/　　l ＼
　　　　　　　　 ／　　　　l ／{　　＼ﾊ:::::/γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　 　 　 　 /　　 　 　 l/　代　 　 ヾ//|　 　……青黒い顔色をした背の低い女で、眉尻に傷があったっていう　　 |
　　　　　 　 /　　　　 /　ll　 l　＼　O//　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　 　 /　　　 　 /　 l{　　!　 弋 /{　　l: l : l＿ : : V::ﾍ: : : : :j/　　　/ ﾄ　　`､　 　 ＼
　　　　　/　　　 　 /　 ／l　　l　 　 /:トl,__l竓焏焏焏ミY::ﾍ::::::::/　　　/　! ﾞ､ 　 `､ 　　　ヽ
　　　　/　　 　 　 /　　{　 l　　l　　/:::l''''"~￣　 　 　 　 l:::::ﾍ::/　　　/　 l　 ﾊ　 　 `､　 　 ｀､
　　　/　　　/　　/　　∧　　　 ﾞ､ /:::::l　　　　 　 　 　 　 l:::::::/　　／　　j　　 i　　 　 `、　　 `、
　　/　　　/　　　　/ / ∧　　　 ヾ}:::::l　　　　　　　　　 　 l:::/　／　 ＿ﾝ　 　 l　　　　　 　 　 ﾍ
　 /　 　 /　　　　/ / /　 ＼　　　>::::l　　　　　　　　　　　l/　　''"￣/　　　　 l 　 　 ＼　　 　 ﾍ

　　 　 　 　 　 / /　　　　　　 ／ 　 ／ 　 /　　 　 '，　　　＼
　　　　　　　 / /　　　　　　,.:' /　 / 　 / ,| 　 　 　 :.　 ､　 　 ヽ
　　　　　　　 | |　 　 　 　 /　/　 /　' / ;': !　　　 　 | 　 ∨ !　　'.,
　　　　　　　 | |　　　　　/　/ /　|　| |　!　|　　　　　}ﾊ　 |　| 　 | :
　　　　　　　 | |　　　 　 |　'　'{　 {　| |__|__ {i.　/ 　 /__!_{ﾊ　i 　 | !
　　　　　　　 ﾏ{ 　 　 　 | |　| |　 |　|从{从ｲ∨､　/}/ }/　|　!　 } |
　　　　　　　　{! 　 　 　｛ハ | | 　Ⅳ{示圷､　∨ / ィﾁ圷､}/　 / :.
　　　　　　　　 ﾏ､　　　 {　从 {　 ﾑ 弋こｿ 　 ∨　弋こｿ/　 /　 |
　　　　　　　　　 ｀＼_　　 　 |从_从〉　　 　 　 ,　　　　 /,.ｲ/　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 |　T 、　 　、 　 , 　　　/イ }　　　',
　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　 {　 |　丶　　 　 　 　,　'.{　! ∧　　 i
　　　　　　　　　　　　　　/　　　 ',_,,,!イ- /l丶 - イ..ヽ　j -/ , i　　 :.　　　初めて天下に大丈夫がいる事を知りました♪
　　　　　　　 　 　 　 　 /　　 　 / ／: /´＼_:ヽ_,,,　r''""l､ i　ﾍ｀ヽ　 :.
　　　　　　　　　　　　 /　　...,lﾞ .　/ 　　/,　　 　　　　　 .l　 　 |　.,,ﾞ'　',
　　　　　　　　　　　 ,:'　　 ,ﾉﾞ|　/ 　　　l　 ゝ　　　　　　 |　　 .! ﾞﾉ　 .ヽ.
　　　　　　　　　　／　　...{　ヽ."￣￣ゝ　 ､ 　 .゛ ￣￣/　　/ 　ﾞ＿r‐ |
　　　　　　　　 ／ 　 　 　 ＼ .＼ト /|　　　Y´　　 　 /　　 | ″./ 　.,iﾞ　丶
　　　　　　　／　...＞‐' ￣_|　,..イ.l゛。!　　　|　　　　/＞＿!　 / 　 ./　　　丶
　　　　 .,r―-‐＜　　　　 ＼　　|　＼,!　　 .,!　　　/ .ﾉ゛　　 ./ 　　.i′ 　　　丶
　　 r´_　 　　　　　 .l 　　　 .l‐　"＼　ヽ._ .人　 . ﾉ .,./ 　　./ 　　 /　　　 　　　丶
　　ゝ__　 　　 　 　 / 　　　 ∥ ! .ヽ. 　 `/､　 ﾞ'.､川ﾞ ,i　 . / 　 .、 .i＿__、　　　　　',
　γ___　　　　_＿/　　　　 / | .｝　.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　丶ｰ　 __ -''"　./ 　　　　 / l　│ |　 　 　俺は数晩の間、その女と一緒に寝て宴を楽しんだっていう　　　 .|
　 ｀￣　　 　 ./ 　　　　　/ ｲ　　!　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　 ./ 　　　　.r/ﾞ´ iﾞ　　 .!　 "　　 .l''‐i|′./　　　 　 　　ｌ 　 　 　 　 　 　 ｌ,＿＿i＿
　　　　　　/ 　　　.,／　!　.!　　　 .ｌ　　　　.! ./　./　　　 　　　 .,l　 ／ 　　　　　　 .|　　　　..ｌ
　　　　　 | 　 _／゛　　 ."./　　　　 ｌ　　　 | il′　 　 　 　 　 _ノ/,ﾞ,,´　　　　　　　　!　　　　 ﾞl、

　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　 　 　 　 　 / （0)(0）ヽ
　　　　　 .／　⌒｀´⌒　＼　
.　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
.　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　 .＼ 　｀ ⌒´ 　 ／
.　　　 ,　'´７::::|.７　「i .}::::ヾー､　　　　　　　　　そして、帰る時になって、
　　　 |ヽ:::::|∧|/|　.| ! |∧|:::::::|ヽ　　　　　　　　この服を初めとして色々な品物を贈られた次第っていう。
　　　 |:::i::::::::lﾆﾄ i　| |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
　　　/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ　　　　　　　話は以上だっていう
　　　〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
.　　 i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
　　 |::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉
　　〈::::::::|:::::::::::|::::::||::::::::::::::Y |ｿ::::::::|
　　 |:／:|::::::::::/===l=====::l＿人:::/
　　 |i::::,-､:::::/::::::::::|:i::::::::::::::::|:::::::|/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　j──‐┴──{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 　 ／:.／:.:.:,ｲ:.:.:.:.:ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ∠/:./:ｒ:/:/ |:.!へ:./:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 /:./:.:/ﾚ'°リ＼/:.:.|:.:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あはは……　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　|:/!:.ｲ 0　　　0 |:.:.:.j:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾘ |:.(ｌ　　､_,　''/:.:./):./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 　 |/V＞:ｒ- ｒ/:ｨ:.:/ﾚﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:::::<―〈:＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　ﾉｰ- ､:::ヽ　|:::::}

　 　|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::i;:;:;::;:;:;:;:;:;|
　 　|;:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;;:__:;:_;|
　　|＿＿＿＿_|＿＿＿＿|
　 /: : : : : イ:T ¨ri:l;; .. :: ::¨ヽ
　j: : :イ斗‐!: |　 |:l:|-:､T ｫ:　::!
　|: .: :.|: |r‐i､ l 　|:l:|r‐ ､: |: 　}
　ﾚ:.:.:|:!:ｲ　ヽ:| 　ヽl　　∨:i: ﾚ　　　　　　　　県尉殿。
　|: |（|: :.|　 ●　　　　●j:.:|）|
　lN:. |: :.| し　 ､_,､_,　 　!l.:|: |　　　　　　　　.ま、麿は急用を思い出した故、これにて失礼させてもらうでおじゃ
　　|:.:|:. :|ヽ　　　　　 .ｲ:/⌒i|
　　Nl!: :.|从:≧ァ　≦j/　 /j
　　　ヽ:.l ｲ {　l_／／ﾍ､__∧



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　
　　　　　　　　　　　　　　　お、お疲れ様でした　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　l　　´＝｀　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 話を聞いた賈皇后の遠戚は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　女の正体に気付いたのか、苦笑いして去っていった。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .県尉も事情を知っていたのか納得した模様
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　
　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　　
　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ　　　　　　　　　　　　　お前、よく生きて帰って来れたな
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_　
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､ 　
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　/ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 .／　⌒｀´⌒　＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 .＼ 　｀ ⌒´ 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 ,　'´７::::|.７　「i .}::::ヾー､　
　　　　　　これからは帝都の美食王と呼んでくれっていう　　　　　　　　　|ヽ:::::|∧|/|　.| ! |∧|:::::::|ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 |:::i::::::::lﾆﾄ i　| |.,|ﾆl:::::::::i:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/::ﾊ:::::::lﾆ|::＼／:|ﾆl:::::::::|::::ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　〉:::::|::::::lﾆ|::::::||:::::|ﾆl:::::::::|::/::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 i::::::::!::::::::::|::::::||::::::ヽ_::::::::!::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 |::::::::r::::::lﾆ|::::::||:::::::::＼::::_}:::::::::〉

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 この頃、宮殿に連れられていって死んだ者が多くいたらしい。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　県尉の部下は
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　賈皇后に寵愛されたために、生きて出て来られたのだという。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　さすがに与太話の類だろうが、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 彼女ならやりかねないと人々に思われていたのだろう
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　 『晋書』『后妃伝』に曰く　　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　　　　その一方で、次のような話もある
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

　　　　　　　　 　　／　　　　　　　.: : : :.　　　　　　　)ヽ: : :.　　: :＼　　　　＼　　　　　　　　　　　　　＼ヽ
　　　　　　 　 　／　　　　　　: : :.: :　　　/: :　　　　　: : ＼＼　　　: :　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　} i
　　　　　　　　/　　　　　　: : :.　　　　　/: :　　 　 　 　 i　 i　 ヽ　　　: :　　　　､ ＼　　　　　　　　　　　 i. |
　　　　　　 　/　　　　　　: : 　 　 　 　 i.: :　　　　 　 　 |　　　: :i 　 l　　: :　　　ヽ　ヽ　　　　　　　　　 　| .i
　　　　　 　 /　/　　　　　　　　　　　　i: :　　　 　 　 　 i.　　 : : i　　i　　　: :　ヽ i　　＼.　　　　 　 　 　 | .|
　　　 　 　 /　/　　　　　　　　: :　 /　从　　　　　　　　l　　　　 l　　i　　　　　 i　l.　　 `;　　　　　　　　 | .i
　　　　　　,' 　j .:　　　: :　　　/　　i　　l|　　 　 : : 　 　 }　　 l　　|　　i　　　　　 l 卜、　 l　　　　　　　　 |...i
　　　　 　 i　/i ;:　　　: :　　l .i|.　　|'､　i.{　　　: :: :　　 /i　　 i.　 卜　 l.　: :　　　i|　i ヽ　|　　　　　 　 　 |...l
　 　 　 　 {　i | :. 　 　 |　　| i i l　 | {.　| i　　　: :: : 　/　}　 人　 iハ　|.　: :　　　|i　{　i　|　　　　　 　 　 i　i
　　　　　　| |. l |l 　 　 |　　|.{. i.{l　|　i　l ＼　　: :: : /　 / ./|／i　i　i .}　: :　　　 八 ヽ|　|　　 　 　 　 　 i　i
.　 　 　 　 l.{　i |.}　(　 |　　|l　ゞ＼i　∨ 　 ＼: :: :./　 /／.　　 )/　 l/　/ 　 　 /.| ＼i}. i　　　　　 　 　 i　l
.　　　　 　 {l,　l | i　ヽ .{ 　 |ヾ,三三三三′.　＼/ 　`'三三三三'" i　/　／　/　}　　|ﾚ' 　 　 　 　 　 / /
　　　　　　 ＼ {l. ＼ ＼ ＼i　　)　　　　)　　　　　　　　　(　　　　).ﾉ∠／　　/} /　　　　　　　　　 　 / /
.　　　　 　 /　 `. 　 ＼ ＼_＼ (　　　　(　　 　 　 　 　 　 ).　　 　)/　/　　／ i/　　∧_　　　　　　／／　何故娘ばかり……
　　　　　 /. 　 /. 　)　 ＼(＼_＞ 　　　)　　　　　　　 　　(　　 ＿,ｨ' /　／　 / ＼　 ＼＼　　　／／
.　　　　 /　　/　　/ヽ.　 八　 (　　　　(　　　　　　　　　　)　　｀ー≠／　/　 　　 ＼　 ＼二二／
　　　　/　　/　　/　 i　　ヽゝ　)　　　　)　_＿＿＿＿,　 (　　　 ( /　i　 /.　 　 　 　 ＼
.　　　/　　/　　/　　 i　　 i　i `　，　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　 i　 i　　 　 　 　 　 ＼
　　 /　／　　　／＼ l　　　i |　　　 ` ',ｰ--　　__　　-　,一　'.　 l 　 i　.i　　　　　　　　 　 ＼
　 ./／　/｀ ` ‐- ，:: ﾍ　　　 i　　 ／(卜、 　　　　　／ゝ、　　 .l 　 i　.i　 ／＼、__　　 　 　 ＼
／.　　 /　:::::::::::::: : ＼ i　　　 |一':::::::::::: : ＼　　 ／::::::::::: ＼　 l　　　/／:: _，一':: ヽ
　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::: {　　　 |　 i:::::::::::: : ／｀　´＼::::::::::::: /ｰ |　　 /:: 一'::::::::::: ::::::::i
　 　 └，:::::::::::::::::::::::: /i　　　 |　 ヽ::: : ／＼　　 ／＼::: : / 　 l　　/ ヽ:: :::::::::::::::::::::: l 　　　　　　　)

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 賈南風は司馬衷との間に四人の娘を儲けている。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　『晋書』『后妃伝』に従えば、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　河東公主・清河公主・始平公主・哀献皇女がそれに当たる。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　彼女は司馬遹に対しては冷たい継母だったが、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 .実の娘たちに対しては打って変わって情け深い一面を見せている
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　　　　　　皇后様、大変です。
|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　　　　　 .河東公主様の病が日に日に重くなられ……
　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,　--　,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ヾj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠＿　　　　　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　,ｨ⌒／＾＼⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠＿　／ : : :／: : : :＼: : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ /: : : :〃:!:|:ｉ : :ｉ|ヽヽ: :ハ
　　　　　　なんですって！？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.∠　∥: : :∧ﾊ|!!ヽ: ﾉlﾊﾊﾄ: : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 乂| ｉ〈((　))ｉ!乂ll((　))リ ∧､
　　　　　　どうにかして病を治す方法はありませんか！！？　　　　　　　　　 !ヾﾍ｀ﾞ´ ::::::::::::｀ﾞ´〃ｉ:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∥＼ﾐ> /￣￣',　ｨ彡'ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : |: >､ ( ＿＿.) ノ|: ｉ : ゛､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 / : : ｉ: |::::::::r| 　|ｭ::::::::!: ｉ ＼ ＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　ある時、娘の一人の河東公主が病を患った
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　
|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/　　　　占い師が言うには、
＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　　　 .法令を緩やかにすれば、快方に向かうのではないかと……
　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　ｧ''~￣"''＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ,'　,ｨ''" ￣ ｀"'*､ 　　, 　── ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 | ,'　　　　　　　　＼'ﾞ　 ｧ──＜　｀ ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ',{　　　　　　　 ｧ‐ |｀ヽ　 ､ヽ ヽ. ヽ.　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　',.　　　　　　 /　l |',',　ヽ ヽヽ ヽ　ヽ. ヽ　∨ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 丶　　　　　,' ｲ│',.',', 　',.　', ',,ｲ, ヽ', 　',　∨ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.ﾊ} l　|',ゝ'､ 从ィﾊ/ｨ　 '} ',　',　∨
　　分かりました！　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　 　 l|. ﾊ.',__ﾄ､ゝ乂ﾊ.ｨぅ炒,'ﾊl. |≦≦ﾑｨｚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　乂ﾍヽ､《_芯ゝ 　"ｲﾉｲ　 ,'/''""''＜/_／｀ヽ＿
　　ちょっと　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　 _　　　　　　　 ',{',ゝゝ- ',ィ⌒ヽ ,'　 ,i　　　 /　/　,ｲｱ´　 ~''ﾆ=- ､
　　陛下の所に行ってきます！！　　,ｲ´　　　｀''＜ 　Y´　 ｀ヽ　　　　 ,ィ　ゝ､.ゝ ､ヽ _ ｲ'　 ,'　　　/　/　 ﾑﾏ　, ィ''´ 　 　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,'　　　　　 　 　 ヽ', 　Y⌒''*､、＿__, イ /くﾆﾆ/｀/_l 　 !　　　 ／. 　 ﾏi>''ﾞ　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　 　　　　　　　　 ﾍ　 ', ､ 　 　 　 　 ,,ｲ くi{ﾆﾆ{ﾆﾆ|　 |乂＿＿／ >''" 　　　 ,　ィ"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　| 　　　　　 ,⌒ヽ　　ヘ､＼｀"''─‐''" 　　,ィﾏ≫ﾘﾆ| 　{/, ‐_ 　 ｀´　　　_ 　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 ',　　　　　 |.　 　 ＼　　｀"''*､　ー===,ｲ:::ｲﾆﾏﾆﾆ|⊂_V　| ､＿__ノ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . 　 　 ',.　　　 　 ',　　　　 ｀ ＜　　　　　　 ,'::::::::＞ﾏｱ:::｀､ . ゝ‐|＿}::}　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾍ　　　　　ﾟ｡ 　　　　　　｀''ー===ﾆ:{::::::::::::::人:::::::::ﾍ 　＼::::::,' . ,'

　 　 　 　 !/ゝ_ イ　｀　:.､/　 /　　/　 　 ! 　,　 ,
　　 　 　 /　　 i　 ＼　 /　 ,'　　/　　　 ;　 j!';　∨
　 　 　 ,:'　 　 ﾉ/　/'　 '　 〈　 |/!イ_ ノ/ィ / i!　 ',
　　　 /　　　/ｲ　 i{　 _!　　|｀`'　_　-=ｧ '´〈 .j!ｲ　l　
　　　' 　 　,/,' |　 || Y i!　　笊㍉x､';　 　,イ`ｲ j!_ﾉ
　　/　 　 / {｀ヽ　j.! i　i! 　 ﾊ_t'ソ'i 　 x笊/|イ　　　　　　　　実はかくかくじかじかで、何とかならないでしょうか？
　　{　　　,{　{ﾆ≧'ヽ! ヽ':,　　 !　　　 　 (ｿ,　|　
　　‘,　　 |':, ':,ﾆﾆﾆﾆ＼{|ヽ　' ,　 　_　 ´ｲ　 {　
　　　ヽ　 l ‘, !≧s。／ﾆ!':,　､ ',　‘ ' イi i! 　'
　　　 r`＜ヽ_j　　　　　}_.',　　}≧´　 ‘,i!rvﾉ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 ‐　´ ￣￣　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　､　　　　､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.'.／　　.:/　;小:.. ヽ:.　:＼:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 //:.:.:.:/.:./:. ./ i　ヾ:.:.丶:. ...ヾ:ｰ'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//,':.:... :.:厶:./- ヽ　弋:.‐＼:.:.:. 丶:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! |:l:j:.:.:´/ ｨ天t､　　 ｨ天女､-､:..　ﾍ､:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ! | :.!.:.:.:ﾊ´ち;;;j　　　 ち;;;;j !K }ヽ:.､.!　ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽヾj:.ノ小 ｀　 　 '　　　 ´ ﾊイ:　|｀ﾘ　 ノ
　　　　　　　　　では、大赦で手を打ちましょう　　　　　　　　　　　　 ､_ノｲ:..:.:ﾘ;:ゝ-‐っ ｰ-　 　ｲ:.ｌ::|:.　i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´/:.:／　‐＜＞.､ _., .イ_.l:.:ｌ::|:.　i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／＿/∠　ｧ┐l !ﾉーｿﾉl ￣ ヽ､｣::|:. .:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ./´　　　｀∨イしﾘ　 / ハ　　／ ヽ￣｀ヽﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　|=＝＝=､∧/　 ＞‐/{ヽ‐‐<　　　l　　　 l ヽ　 r/７-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　 /　　　　 / /　　 7〃 {{ヾ〉＼　　　|／￣ |　 厂し' / /┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　　　　 / /　 ／　　　{{.　　　＼　 |　　　 | ,/＝(_/_/_,人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 / / イ　　　 o. {{ 　 　 　 ＼|　　　 l/　　　　 'ヾ､/

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　占いの結果を聞いた賈南風は、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　夫に掛け合って大赦を出してもらったというお話
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　なお、河東公主の病は治った模様
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼　　　　　　　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ´／⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／／ 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／／ 　 　 　 　 __}},,..　-―-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜／＾⌒　　｀丶 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ /　　　　／⌒　/::/∧ヽ　　＼　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / /　　　　/　　 //|:::|:|:::　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 　 　 　 　 /　　::|:|::::　 ::| ヽ　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ　　　　l/|/|i∨:::::::jイﾍ::::| :::|　|:　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |│　 　 　 | :|　│ |⌒仏:＼∨ ﾚ__Ｖ|::/|: ﾊ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |│　 　 　 | :|:::八l Ｙ{:::::ﾊ＼/ 〃⌒ |/::|/|ﾉ:　|
　　　　　　日頃の行いの賜物でしょうか？　　　　　　　　 |│　 　 　 |八:::::::l八乂ソ ,　　 _⊂⊃::/:::|::　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　r（＼＼:::_⊂⊃　、__(ノ ∠イ|:::::|::: 八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ヽ＼｛:个　._　　　　　／｣:|:::::|V⌒⌒7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　Ｖ＼∨≧=r＜／ リ:::/ん'⌒ーく⌒)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 　 　 ＼　　　 }ﾍ_,ノY⌒＼/:::/（_　　　　　∨＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /}　　 //∧]土|::L./:::/　丿　　　 　 |_｝　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／{/ 　 ////∧ﾊ｣::|/:::/　（　　　 　 　 |{_　 　 ＼

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　　　ところが、今度は末娘の哀献皇女が病にかかった
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼　　　　　　　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/　　




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 　 ,　-=≡ミx､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 〃 　　 　 -‐ ' ヽ´￣｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 　 ∥　　 ／　　/　 ﾊ　　　ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {{ 　 ｲ 　 /　|i　 　.} } i　　∨ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　/７ 　 |.-八　 ./―.∨　│ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 ﾚNヽｌ○　ヽ/ ○ ｜　 i　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 　 　 {　i⊃　､_,､_,　⊂⊃ ７ﾄ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　/⌒ヽl　ﾍ　　　　　　　 ﾚ/⌒i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ＼　 .|　| ＞,､ __ 　イァ/　 ./　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 ＼|　| :::＼;;;只;;;;;／ヽ=/　 :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 　 |　|i:::::::ﾊY||Y;ﾊ:ヾ::ノ }　 :|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　 ,.-＜⌒＞　´￣イ ￣ ＞ ､　/ 　 }､｀ヽ
　　　　　　　　 ,.ィ⌒ ＜_　　　　　　 　 -- ､　　/⌒ Y⌒ヽ､
　　　　　　 　 ' /-／　 _　　　　 _　　　　　　ヽ {　　 / 　 ヽ ＼
　　 　 　 　 /　∨　 ／　 /　　　　＼　　　 　 ∨⌒ヽ 　 　 　 ヽ
　　　　　　/　 / 　 '　　 /　 　 ､　　　ヽ　 　 　 ヽ_ ,: ﾊ　　 ､ 　 :.
　 　 　 　 '　　'　 /　　　|l　　　 ∨　 　 ∨　　　 ∨､__|
　　　　　 | 　 |　 '　　 l　|　 　 　 ∨　 　 ∨　　　 ∨{::|　　　 :.　　:.
　　　　　 | 　 |　l　 　 | ∧　 　 　 ∨　　　Ⅵ　　　 | l_:! 　 |　 |　　|
　　　　　 | 　 }　'　 　 | |l ∨　 {　　|､　　　 |　　　　|　||　　|　 |　　|
　　　　　 |　| |　|　 　 |_|,ノ∨　| 　､{__、　　|　 |　 l |　||:ﾄ､ |　 |　　|
　　　　　 |　| |　| l 　||{ |　　∨ {　　|　 Ⅵ:|:|　 | 　l | /:!:!::! !　 ! : : |
　　　　　 |: :| |: :|:|:l: :|{从　　 从ヽ: :|　　}/: |: : |: : : |､/|:|::| |: : |: : ':|　　　　　 .ゴホッ、ゴホッ！
　　　　　 |: :| |: :|从: |ﾑr≠ミ 　　 Ⅵ,ｨ≠ミ:|: : |: : : | {::{:|::| |: : ,: /: !
　　　　　 |: :| |: :|: : ＼∧ :.:.:　 　　 ﾘ :.:.:.:.}/| : 从: :,'/|:j∧! !: /}': 从　　　　　 もはやこれまでのようです。
　　　　　 |: :从: |: : : :| 込、　　'_　 　 　 　 从:{: : /'　/　|:|/: ,:/}/ }/
.　　　 　 从{: :∨､: : :|/　 ＞rく　｀ヽ　　イ/:.:.j: :/　／ 　!': // :}'　'　　　　　　ゴホンッ！！
　　　　　 　 ＼l　 ＼:|　 lと/￣｀ 　 !´ ／:.:./:|:/ ,' // 　j: ':/∨
　　　　　　　　　　　 ,∨}　ﾑ￣｀　　|イ:.:.:.:/:./' / 〈/ /　|: ∧ }
　　　　　 　 　 　 　 {　ﾏﾑ乂} 　 　 |:.:.:.:.:/:./　{　　,:' 　 j:/　}'
　　　　　　　　　　　 l　 ﾏﾑ　乂　　∨:.:/:./　　{　/　　 /' ,ｲ
　　　　　 　 　 　 　 :　　 ﾏﾑ　∧ 　 ∨ ¨　 　 ∨　　 　 /

　　　　　　　　　　　　晋　司馬衷の娘　司馬女彦

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 哀献皇女。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　現存する『晋書』の底本となった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　臧榮緒『晋書』は本名を司馬女彦と記している。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　聡明な性質であったらしく、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 八歳にして書を得意とし、詩経と論語を諳んじたという
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　 l .::/|　::∧ 　 :|:::::::::: 　 //::/|　 :|　 :|　 　 　 Ｖい　　　　 ＼ ＼
　　 | ￢ト､_|　＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧　　 　 :iﾊ│　　 　 ／ ／
　　 |:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| /　|:　　　　i八|　 　 　 ＼ ＼
:..　　:::::〃 ん'//し　／＼／　ん/ しﾍ　 |:: |　 　 |　 ＼　　　　/　/　　　　　 .しっかりするのです！
:::::..　Ⅵ{　iｈ{ :::::} i　　　　　　 ih{::::} i　}Ⅳ::/　　 │广⌒ﾞ　　 〈　〈
　::::::＼(こ乂____ソ　　　 　 　 乂__ソつ厶/:::　　/|/　　　 　 　 〉　〉　　　　　 病が治るように、
ﾊ　::::::::::ゝ : : : : .　 　 　 　 　' 　 : : : : ∠::::　 .ｲ　　　　　　 　 　 〈　　　　　　陛下にお願いして、
|人丶::::::＼: : : : :　　　　　 　 　 : : : : ／::::　ｲ:ﾘ　　　　 　 　 　 　 〉　　　　　.あなたを公主に封じてもらいますから！！
:::::::＼::＞⌒　　　　　　　　　　　　　 ⌒ｱＴ|/|/　　　　　　 　　/／
　　 :i圦 　 　 　 ┌ｪｪｪｪｪｪ┐　 　 　 ｲ:::　ｉ八　　　　　　 　 ／
＼　:|i::个ト 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜::i::|::　 ｉ　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　/〈　:/　　/　: /: :/|　　　│　　　　　:. 　　:.　　　〈 : : :.〉:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　| 　 ∨　　/　: /: :/ :l: : . 　 i i　 : .　　　:.: : : :.　　 : :{⌒〈: :i: 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　| 　 //　 　 . : : : :|　:| i: : .　i |　 : : . .　　: : : :|　 : i: :| : 丿 i　 i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|　 :ﾞ ｉ 　　　i: |: i八　|:j: : .　ｉ八　 : : . 　 |: : : |　 : i: :|＜{.: :i　 i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|　 |: i i　|　 i: |:_|__,. イ|: : .　i: `ト､ _:_:_.　|: : : |　 : ｉ /ｉ:i:∧.:i　 i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|　 |: i i　|　 ｉ:八|　　ヽ|: : : : 　 |八　: j: Τ: : :　　 /:ｉ:i:l:i:iﾘ i　 i |
　　　　いけません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　 |: i i　|　 ｉ:.ｉ斗云ﾐ八.: : : :.∨:斗云ミ.:|: : : |　 〈i:i:i:i:Ｌ/ : 　 i |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|　 |: i i:八　V爪 し::r|ヾ＼: : : ∨ しハ:仆､:.:ﾘ　 : ＼/| :/　　 i |
　　　　私はまだ成人していないので、　　　　　　　　　　|/j:j: j :ｉ　 ＼从.弋ｃｿ　 　 丶:八弋辷 リィ:/　: : /ｲｉ:ｉ|/　　 八|
　　　　礼では公主になる事はできません　　　　　　　　　|:ｉ八八　＼: ∨::/::/　　,　 /　 ＼:/::j///　: : /: :|:i:ｉ|/　 :/i : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |/|: ': :.|＼　丶:.　　　　　　　 　 　 　 //　: : /i : :|:i:/　 :/: i : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 |: :|: : : : ＞/: ゝ　　 　 (　) 　 　 ／.: : : : 厶ベ｣/　. :/: :.j : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 ∨＼ ＼ : {: :乂 .＞(⌒（|__..　ィ:／.: : :／> ／厶: イ二ﾉ|: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨ ﾄ､∨ rく. ＼<>､｝／ ∠/: :／ﾚ'／⌒⌒l∨´ 　 |/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　|／⌒{.　　ｘ==ﾐ｢　 ／/／|i:iﾘ´　　　　 |∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 　 　 r┴ {　´／） 〃 ☆.ﾘ　/ ／|　《i/ﾞ　 　 　 　|　 .

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　 ,.-＜⌒＞　´￣イ ￣ ＞ ､　/ 　 }､｀ヽ
　　　　　　　　 ,.ィ⌒ ＜_　　　　　　 　 -- ､　　/⌒ Y⌒ヽ､
　　　　　　 　 ' /-／　 _　　　　 _　　　　　　ヽ {　　 / 　 ヽ ＼
　　 　 　 　 /　∨　 ／　 /　　　　＼　　　 　 ∨⌒ヽ 　 　 　 ヽ
　　　　　　/　 / 　 '　　 /　 　 ､　　　ヽ　 　 　 ヽ_ ,: ﾊ　　 ､ 　 :.
　 　 　 　 '　　'　 /　　　|l　　　 ∨　 　 ∨　　　 ∨､__|
　　　　　 | 　 |　 '　　 l　|　 　 　 ∨　 　 ∨　　　 ∨{::|　　　 :.　　:.
　　　　　 | 　 |　l　 　 | ∧　 　 　 ∨　　　Ⅵ　　　 | l_:! 　 |　 |　　|
　　　　　 | 　 }　'　 　 | |l ∨　 {　　|､　　　 |　　　　|　||　　|　 |　　|
　　　　　 |　| |　|　 　 |_|,ノ∨　| 　､{__、　　|　 |　 l |　||:ﾄ､ |　 |　　|
　　　　　 |　| |　| l 　||{ |　　∨ {　　|　 Ⅵ:|:|　 | 　l | /:!:!::! !　 ! : : |
　　　　　 |: :| |: :|:|:l: :|{从　　 从ヽ: :|　　}/: |: : |: : : |､/|:|::| |: : |: : ':|
　　　　　 |: :| |: :|从: |ﾑr≠ミ 　　 Ⅵ,ｨ≠ミ:|: : |: : : | {::{:|::| |: : ,: /: !　　　　　　　　ゴホッゲホッ！！
　　　　　 |: :| |: :|: : ＼∧ :.:.:　 　　 ﾘ :.:.:.:.}/| : 从: :,'/|:j∧! !: /}': 从
　　　　　 |: :从: |: : : :| 込、　　'_　 　 　 　 从:{: : /'　/　|:|/: ,:/}/ }/
.　　　 　 从{: :∨､: : :|/　 ＞rく　｀ヽ　　イ/:.:.j: :/　／ 　!': // :}'　'
　　　　　 　 ＼l　 ＼:|　 lと/￣｀ 　 !´ ／:.:./:|:/ ,' // 　j: ':/∨
　　　　　　　　　　　 ,∨}　ﾑ￣｀　　|イ:.:.:.:/:./' / 〈/ /　|: ∧ }
　　　　　 　 　 　 　 {　ﾏﾑ乂} 　 　 |:.:.:.:.:/:./　{　　,:' 　 j:/　}'
　　　　　　　　　　　 l　 ﾏﾑ　乂　　∨:.:/:./　　{　/　　 /' ,ｲ
　　　　　 　 　 　 　 :　　 ﾏﾑ　∧ 　 ∨ ¨　 　 ∨　　 　 /

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 賈南風は司馬女彦が病に苦しむと、彼女を公主に封じようとした。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　しかし、司馬女彦はこれを断った末に病死してしまった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　 l .::/|　::∧ 　 :|:::::::::: 　 //::/|　 :|　 :|　 　 　 Ｖい　　　　 ＼ ＼
　　 | ￢ト､_|　＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧　　 　 :iﾊ│　　 　 ／ ／
　　 |:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| /　|:　　　　i八|　 　 　 ＼ ＼
:..　　:::::〃 ん'//し　／＼／　ん/ しﾍ　 |:: |　 　 |　 ＼　　　　/　/
:::::..　Ⅵ{　iｈ{ :::::} i　　　　　　 ih{::::} i　}Ⅳ::/　　 │广⌒ﾞ　　 〈　〈　　　　　 たった３レスで退場なんてあんまりです。
　::::::＼(こ乂____ソ　　　 　 　 乂__ソつ厶/:::　　/|/　　　 　 　 〉　〉
ﾊ　::::::::::ゝ : : : : .　 　 　 　 　' 　 : : : : ∠::::　 .ｲ　　　　　　 　 　 〈　　　　　 せめて長公主相当の
|人丶::::::＼: : : : :　　　　　 　 　 : : : : ／::::　ｲ:ﾘ　　　　 　 　 　 　 〉　　　　 .葬礼で送り出してあげましょう
:::::::＼::＞⌒　　　　　　　　　　　　　 ⌒ｱＴ|/|/　　　　　　 　　/／
　　 :i圦　　　　 ⊂ﾆ＝=ー-　　 　 　 ｲ:::　ｉ八　　　　　　 　 ／
＼　:|i::个ト 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜::i::|::　 ｉ　 ＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ＜´::::::::ヽ- ‐-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 --=´::::::::::::::::::::::::::::::::: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:: ,': : ／i:::::::::::::::i:::i::::::::::::::ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　 /i::: {:: /.　 '::::::::{::::ﾊ_|ゝ::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {: : i..,' ￣ ':::::::i!::,'. ヾ￣ヽ::::::',::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |',:: ',{====＼ {｀=====. i::::::::}/
　　　　　　　義理の息子にアルハラしていた親とは思えない　　　　　　　 　 　　Ⅵ　|;;;;;;|　 ｀ 　|;;;;;;|　 |::: : ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　 　 i　｀"´　 　 　｀"´　 i:: : ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　 　 ｀i＞　　＿＿　　＜|:: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ/／: :ヽ＝/: :＼/／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾍ｀ﾞ＜ヽ/＞彳/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾍ. ⊂只⊃　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　〃 ヾ　 {

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　　しおおむすび　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　最後に紹介するのは、
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　『晋書』『世説新語』に載っていない賈南風の姿である
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
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　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ"''　　　＿＿＿＿＿　　
　ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "ﾞ"　　ﾞ"/::ヽ::::..　　　:: ::ヽﾞ"　　''ﾞ" 　ﾞ
　ﾞ" ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ"''　ﾞ" |ヽ/::::￣　　￣￣ヽﾞ''"　"ﾞ"　
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ﾞ" 　ﾞ" 　 ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　 "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::＿＿＿___:_|::＼W/　ﾞ
　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　　V/Wヽ`―――――――――lV/W　
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ﾞ"　 ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ"　ﾞ";; 　;; ;;;:: ;; ;;;:: ::: ::;; ;;;;; ;;;:: ;; ;;;:: :::::;;;;;;; ;;;ﾞ
ﾞ" 　ﾞ"　　ﾞ" 　ﾞ""'　 ﾞ"''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　 ﾞ"　ﾞ" 　ﾞ""'' ﾞ"''" 　"ﾞ" 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..::::´:::::::::::::: :｀:ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒ´:::::::::::::::::::::::::: : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌｨ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾄ､(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rﾉ
　　　　　　　　　１９５３年。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ´::::|::::::::::::::::_;､::ﾙ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ‐lイ::::::::::ヽ
　　　　　　　　　河南省洛陽市において、　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　/⌒ヽ､::::ヽ
　　　　　　　　　一基の古い墓と墓誌が発見された　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::｀¨´!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ__;:---─ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::;､::::l´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:::::| |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:::::| |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ´ ｀ ´

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　墓の主の名を徐義という。
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′　　　　　　　　　　　 墓誌によれば、
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼　　　　　　　　　　　　.魏の甘露三年（ニ五八年）に賈充の家に乳母として入った女性である
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/　　






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　
　　　　　お嬢様方をお育てして、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　　　賈南風様が嫁がれた後もお仕えし続けました　　　　　 .＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
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::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　　　　　　　　　楊駿に対する政変の折、
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　楊太后の側にいた賈南風を
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　　　　　　　　　 .機転によって離れさせた功績で美人の地位を与えられた。
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼　　　　　　　　　　　　.元康七年（二九七年）七月に後宮を出て私宅で療養、
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___　　　　　　元康八年（二九八年）四月に七十八歳で亡くなっている
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/　　






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　
　　　　　　　皇后様がどういうお方かですか？　　　　　　　　　　 .|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ

　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠　 　
.ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　 　　　　　　＼　　　　,:ｲ
.|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿ ヽ＿／　|
.|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　|　　　 /
..＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　 |;;::. シ
..　 ￣￣￣|::::::::::::::::: 　　i￣i￣i￣i　　 　|￣　　　　　　　　いくつになっても、
／￣￣｀ヽヽ:::::::::::::::::::.￣￣￣￣￣　　ノ 　　　　　　　　　私がいなければ何一つできやしません。
i::.....　　　　;＼!..-ー 、 /⌒ヽ　　　　　 ､＼　　　
.` '''''ｰ- ､::::/ ,..　.　 `/:::　 　〉‐ 、　　　＼ ＼　　　　　　　食事も睡眠も遊びも音楽鑑賞も全て。
　　　　　 ｿ'　　　 :　/::.　 　/::　　〉　　　　 ＼＼,
　　　　/i:. 　 　 　 :,'::.　　 /:: 　./ヽ　　　　 　 ＼!　　　　　.ま、そこが可愛いんですがね
　　　 / |:: 　 　 　 |ヽ.:..　　　　:'::／　　　　　　　
　　 ./　 !::.　　　　i::.:.:`:‐"ｰ､_,ノ　　　　　　　　　
　　/ ,／ヾ;:.... 　 /:.:.:.:.:／:::.:..　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l .::/|　::∧ 　 :|:::::::::: 　 //::/|　 :|　 :|　 　 　 Ｖい　　　　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ￢ト､_|　＼八::::::::::::://::/ :| ::/|:ィ∧　　 　 :iﾊ│　　 　 ／ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::Ｌ.斗≧ｧ＜＼::／ .::厶斗≦| /　|:　　　　i八|　 　 　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:..　　:::::〃 ん'//し　／＼／　ん/ しﾍ　 |:: |　 　 |　 ＼　　　　/　/
　徐義！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:::::..　Ⅵ{　iｈ{ :::::} i　　　　　　 ih{::::} i　}Ⅳ::/　　 │广⌒ﾞ　　 〈　〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::＼(こ乂____ソ　　　 　 　 乂__ソつ厶/:::　　/|/　　　 　 　 〉　〉
　私が一人だと　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ　::::::::::ゝ : : : : .　 　 　 　 　' 　 : : : : ∠::::　 .ｲ　　　　　　 　 　 〈
　何もできない子みたいに言わないで下さい！！　.|人丶::::::＼: : : : :　　　　　 　 　 : : : : ／::::　ｲ:ﾘ　　　　 　 　 　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::＼::＞⌒　　　　　　　　　　　　　 ⌒ｱＴ|/|/　　　　　　 　　/／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :i圦 　 　 　 ┌ｪｪｪｪｪｪ┐　 　 　 ｲ:::　ｉ八　　　　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　:|i::个ト 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜::i::|::　 ｉ　 ＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 「父の如く、親の如く」
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　墓誌には、賈南風が何事にも徐義を頼りにしていた様子が記されている
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|　
|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/　　　　　私が病床に臥せってからも見舞いに来てくれたんですよ
＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ
　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣
　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　　　　徐義が亡くなった際、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　　　　　　賈南風は乳母を思い、堪えきれず号泣したという　　　　　　　　　　ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´

／　　　　　-‐'''"　 ／　 　 　 ／/　　j　 /　 / 　 /　 　 /　/　 l　 　　　　l　 l　 ヽ 　 　＼　＼
　　　＿ 　 　 　 　 　 　 　 ／　/　　 l　 　 　 　 /　 　 /　/ 　 l　 　 　 　 }　 l　　ﾞ､　　 　 ヽ　ヽ
-―‐-　、￣`ー---‐ 　 　 　 /　　　l　　 　 / / /　　;　 ;　l 　l 　 　 　 　j　　l 　い　　 　 　 　 ﾞ､
　　　　　｀ヽ､　 　 　 　 　／ノ　 !　　 !　　　j　j /l　　 l　 　l　 l　　　l　　 j　　 }　 i　}　 い　 　 　 、
　　　　　　　 ＼ー-‐ ''"　／　　l　　　i　　　{　l l l　/ j{　{　l　 l　 　 l　　/　j　i　　i　　　i　i　 ﾞ､　 i
　　　　　　　　　ヽ　　 =彡／⌒l　　　 ､　　/l lTT 7TTl7十l=～　　 j　 /　/　j　　j 　 　 }　ﾄ、 ﾞ､　}
　 　 　 　 　 　 　 ∨　　,x{　 　 l　　　 ﾞ､　 {从 l l｛　!l-l{‐トl l｜ﾞ､　　 /ﾍ/l　 ﾊ　　　　　 !　} ＼ ﾞ､j
　　　　　　　　　　　i__／::∧　　l　　 　　ﾄ ﾐf＝云＝=r=ミ､l ヽ{　∨／／/j　/　　　　　　!　l　　 ＼
　　 　 　 　 　 　 　 i　{:::::{　　　l　　　　 { ヾ_.._｛::(シソ　　　　　　/ ,ｨ＝云 / l　ﾊ　　}　 ﾊ　l
　　　　　 　 　 　 　 l　V:∧　ヽ_l　　 　 λ `;r-`＝'ﾞ　 　 　 　 ／/ｿノ/　j/　l /　!　j　/　l j
　　　　　　　　　　　 l　 V:∧　　l　 人　　ﾞ､ :::　　　　 　 　 　 　 ｛とつ　　ヽ j/　 }　 ｲ{　 j/
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　V:::ﾍ　 l　　 ｀ﾄ、ﾄ＼　　　　 　 　 　 　 　 /　　ヽ　､　　 j /　　 ﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 l　　 ヽ:::::ヽl　　　 l ＼ :::　　　　　　　　　 　 〉 ヽ　　 } ﾄ＼ ／　　　　陛下は何をお考えなのですか？
　　　　　　　　rr､　r､l　　　 ＼::::l 　 　 l　　 :::　　　　　　　　　／　 　lヽ　ﾊj
　　r､､ _{Yﾊr､{ !}Yl } }Y｝　 /￣｀!　　 l l＼ 　:::　　　 ⌒'''" ィ"l　!　　 l )/ ﾉ
(`ヽ〉ヾ ﾍ い い } {Yﾊ }　 /　 　 !　　 l l　　＼::、　　 ィ''"　　 l　l 　 　!
〈ヾヽ ヽ _,,斗┴宀冖ミ}　　　 　 l　　　! l　　　し～'"　　　　　 l　!　　l l
　ヽ＞''"::::::::::::::::::::::::::::::!　　　　 l　　　l　l　＿＿　　　　　　　　l　!　　l l
　 〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　j　 　 j　 l⌒＼　　　　　　　 　 l j　　 l l

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　果たして賈南風はどのような女性だったのだろうか？
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
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|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
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|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　　何かをこじらせたお嬢様のお話
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

【「やる夫が正史を書くようです」反省会会場】


　　　　　　　　　　＿ノ::ヽハハノ:(ノ:!__
　 　　　　　　　　 ＞::::::::::::::::::::::::::::::::::＜
　 　 　 　 　 　 ∠:::::＞-‐━─-<:::_____ゝ　　　　　 >>191
　　　　 　 　 　 　 {/ /　／　　 　 ヾi:i:i:i:}　　　　　　殿下は読み書きができないんじゃなく、
　　　　　　　 　 　 {　{_/　´￣ ＼　 }i:i:i:i}　　　　　　学が無くて書を知らないって『晋書』『趙王倫』にありましてー。
　　　　　　　　　　 {　●､　ヽ　　 }　}i:i:i:i}
.　　　 　 　 　　 　 {　/　} 　 } 　 .}　}i:i:i:i}　　　　　　さすがに最低限の読み書きはできたと思いますよー。
　 　 　 　 /⌒ヽ　_.∨ ノ　 ﾉ　／　//⌒i___
　　　　　　＼/;;;;;;;;;;{;＞､∠__´,. イ;;/;;￣;;;;;/　　　　たぶん
　　 　 　 　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;ｌｌ;;;;;;;／/;;;;;;;;;;;;;/　
　 　 　 　 　 ＼;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ


>>169>>171
次回をお楽しみに。

>>172
当時の張華さんの評価は忠臣と戦犯とで二分されていたようなので。

>>174
この辺の孫秀氏は無駄にキレキレだから困る。

>>178
この時代における出世に必要な要素を全て持っているお方なので。

　　　　　　　　　　　　_____／7ヽ.　
.　　　　　　　　 ,..::'"´:::::7::｀iｰ--':;､　　　　/ 　　
　　　　　　　／::::::::／::::ヽ､」_____」:::｀フ　./　 ／
　　　　　　/::::::::::::/::::;'::::::::::::!::::::!::;:::::｀ヽ.　／　　
　　　　　　i:::::::::;:ｲ::::/＞;､,/|:::;ﾊ ! /!::::::::〉 _,,.. -‐　
　　　　　　!:::::::ﾑ:レｧ','´,ﾊヽﾚ'　ｧi´､!::::/　 __　　　　
　　　　　 ;'::::::::!:::::::|　ゝ-' 　 　 iﾘ ﾊﾚ;ﾑ　　　￣　　
　　　　∠;::::::::;':::::!;ﾊ'""　,.-‐-､　 ,.,!;!　　　　　　　　　　　　御無沙汰しています！
　　　　　;':::::::ﾉ::::/!::::iヽ､（　　｀'i ,.イ:::!
　　　　　ﾚ'`（ ｧ'´ ｀ヽヽ,｀'ｧｰ:'i´|:::/!/　　　　　　　　　　　　.次回の投下は７/１５（水）２３：００頃を予定しています！！
　 /｀ヽ.　 　/　　　　 i＞ﾑ>ヽ!ﾚ'　　　　　
／:::/:::::'､ r!　　　　　 !. く（ﾊﾊ｀';/';　 ,..-‐ｧ､　　　　　　　　 期待しないでお待ち下さい！！！
:::::;:':::::ﾊ::::ゝ'､ゝ､__r､ﾉ　　.;'o　i　!::i. /::::,./:/
::::i:::::/:::!へ/　　 /ｲ　　　;'　 /､/:::!/:::r'´ヾ.
::::!::/＾ゞ' 7　　_ ,'.-‐-､　io _,i　 ヽ;':::/ 　　i　
::::ﾚ'　　　i　'´　/　 ｀ヽ!､.! 　,ゝ､. '-‐',ゝ ノ　
　　　　　 ヽ､.,_i　､｀ｿﾉ-'`イ:::::`::､ｰ‐'"´ 　　
　　 　　　　/::::｀7'r'´:::::::i:::::';:::::ヽ;:ヽ､　　　　
　　　　　　;'::::::::;'::::!:::::::::::!::::::ヽ:::::ヽ::::!_>



　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　 ＿ r―- ｢￣`_
　　　　　　　　　　　　 - ´-=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ- _ ＼
　　　　　　　　 , -　´_-ﾆ_ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ - _`　/,
　　　　　　　 /　 ／_　/_　⌒ｰ ￣￣ｰ‐＿ﾆﾆﾆ-_ ∨/,
　　　　　　　_7／／／　　　　　　　　　　　 `　 _ﾆ, ―　､
　　　　　　 i{/イ.／　　　　　　　 ハ　　　　　　 ∨:::i{△}i./,
　　　　　　／_　′　　　　　　　　　　､　　　　　　 `　＿ﾉ､ /,
　　　　 r‐＞′　　　　′　　　 ,　　_　―　　　　　　＼_∧＼
　　　　ﾉ: :`7 　　 　　/}　　　　 ′´　　 ＼　　　　　　_.ノ∧: :./,
　　　 八_ /　 　-十７‐,　　　　|　 斗=ミ､　＼　 ､＿ノ |　　ﾑ八∨
　　　　　 ,　　　　 ' / 　i|　　　 |　　ノ/ﾊ 》i|　 ` ｰ‐ |: :.|　　| |i ＼　､
　　　　 /　　　　 八 芹ミ､ ＼i{ 　 乂^ｿ　ﾉ /　 /.　|_ノ. 　 | 八　 ⌒　　　　 「やる夫が正史を書くようです」第八十五回。
　　　　７: | i|.　　　 ∧　vｿ　　`　　　　イ／　／　/　　j{.　从　/,
　　　　,. : | 从　　|　 '.　　　′　　　　　 ﾉ ／　 ,.　　　 |i.　　　　 /,　　　　　.このスレでは本編の内容及び、
　 　　 |　 {　|　＼i{　　　　　 ､　　ノ　　⌒ ノ＜ .　　 　从　　　'.　 /,　　　　.先の展開のネタバレは禁止されています。
　 　　 |／　 '　　　　 　　､　 　　　 　　　イ　　　　　.　′７　　　､　八
　　　　　　　 ノ　　　　' .／⌒ｰ-=≦　　 ,　　　 .　´／ ／｀¨八＿ ー ノ　　.規則を守った上で御観覧下さいませ。
　　　　　　ｰ‐ i{　　　／ く＼¨¨´ _｣　　　′　 { 八.　/: :／　}.　'
　　　　　　　　/` .／　　＼ > } ´/　　／＿　､　　 _　 ´　　 ハ　　　　　　　石衛尉の歌妓、梁緑珠がお送りしました
　　　　 八 ､ノ. ,　　 ＿` . ﾉ ノ　　 ／　　　 ノ　　〈　　　　 j{　 ∨
　　　､　＿`　. ′　r_＿ノ＜_　{／､　　　　 7 　　　'.　　　 ､　　　`　 _ノ
　　　　＞　 r ､＿＿／　／::::, ､:∨　`　 　 / ⌒ _ノ.　　　j{ `　　_｀¨⌒
　　　 /／ ｢.|　　 　 | ﾑ〈:::／　 |:::∨: : : ｀¨ : : : |　/　　　j{ __ ノ
　　　′　 ∨`　_ 　ﾍ/: :}:::j{　/i|:::_｣: : : : : : : : : : /　 　　从
　　　　　　i{　　　　　}: : |::{ ｰ‐: |:}: : : : : : : : : : ,　 /　　　j{
　　　　　　 |　　　　　|: : ノ: : : : ﾚ: : : : : : : : : : }　/.　　　j{
　　　　　　 |　　　　 从: : : : : : : : : : : :＿＿ : :､ ′　　　j{
　　　　　　 |.　　　 /. ∧` ｰ― r―　´: : : : : :/_ -=- ､　j{

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】





　　　　　　　,;-、 ,;-、 ,;-、　, ー､　 ;-、 ,;-、
　　　　　　　l'i;;l　l'i;;ｌ　l'i;;l 　i!;l⌒i|　l'i;;l　l'i;;l　　　　__
　　　　　　/l三三三三三三三三三三三三l`ー'";:;;|
　　　　　 //i;:'';':;'';:;:'';':;'';:;:'';'i/:;'';;i/';:;''i/:':;;''i/ ;:;:;: :; "|
　　　　　//;:!'';':;'' 　　';':;'';:;iコ';':;'';:　;:'';[l] ;:' : ;';' ;' :;'';'|
　　　　 //'' |;':;'　;':;'';:;:;':;'';:;:;':;'';:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: :i!　|　　　 ,,;=‐=,,
　　　　 `i''　|　　　;':;'';　　:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: ;;:;;' 　i!;:;;| 　　　|∩;:;:;|
　　　　　|;':; |;':;'';:;:　';:;;':;'';:;　[l];':;'';: ;';:;;':;'';:;　　;':; '';;;;: |　　　,|:! i ':;:;|_
　　　　　|;':; |　;':;　　'';:;:　';:;;':;'';:;　　;':;'';: ;:i!i　 ,;':; '';i!;: | 　　i'''"￣~`'i
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；;:;:　；'''``､;"'"''､; 　　　　　:`;';___,.,._.,　;:;:'';:'　;:;:'';:;:'';:';: ': ',.,;:;､ ;:';:'';:'';;|
｡:;；.: ;:;:; ;;；'`､;::;；､;｡; ；.:`､, :. ;'';:;:'';:';|__　;:;:'';:'　;:;:'';:;:'' ,,；；､;｡; ;:
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　,i!|　;ii''".;:|i|''"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 四月四日。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　賈南風は金墉城に移されて幽閉された。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .かつて楊太后や司馬遹を
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　幽閉した場所に彼女自身も幽閉される皮肉な結末だ
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　 　 　 　 　_＿＿_,　 -‐　 ￣￣￣￣￣ ｀丶､
　　　　　　　　　 　 ／´　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　 　 　 ／ : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : /: : ／| : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /: : ／: :/: :{/　 | : : : : : : /: : /: : : :│: : : : : : '.
　　　　　　　　　　/: :〃: : :,': :.∧　 |:ｌ: : : : :./ | :ハ. : : : |: /: : : : : |
　 　 　 　 ＼　　/／/ : : /l: :/ __＼ﾊ: : : : /　j/ _,斗: : :j/: : : : :l: :|
. 　 　 ―‐- 　 /'´／⌒V:│;〃ｱf心ヾ: :Vー孑ｩ≠ﾐ: : / : : : : : l: |
.　 　 --― 　 　 /　　　 V:l小.　{ﾄ ｲ|　∨ 　 f{ノ::Ⅵ ∨: : : :.j: : :| |
　　　　_, -'´　　 {　　　　 Ｖ: : }　Vﾋｿ　　　　 |ﾄｰｲｿ／: : : : ∧.:.:|: |
　　　　　　　 　 ∧　 　 　 '; : {　'' 　 　' -―v` ｰ〃: : : : : :/ヽ'; :|: :|　　　　　 .張華と裴頠、
　　　　　　　 　 ﾚ ﾍ、　　　ヽ:ゝ ._　 f　　　　　）′: : : : : /_ノ: V|＼|　　　　　 それと解兄弟の妻子も皆殺しだ！！
　　　　　　　　　　　 ＼　　j/⌒＼＞ゝ .. ＿／／:.: :／∨: :/＼ |
　　　　　　　　　　　　　`／　 　　 ＼ : : :_|厶-―＜ ＾}/|／
　　　　　　　　　　　_＿/　　／　　　 ﾏ'弋＼ ｀ヽ＼　 ∨
　　　　　　　 　 ／　　 {　 /　　　／　 ∨ﾍ　　　 ＼＼∧
　　 　 　 　 　 （_＿＿_`ｰ{ ＿,／　　　 |川　　　　　＼ヽ|
　　　　 　 　 　 　 　 　 `ーr‐ゝ､_,∠ ノ|川　　　　　　 ヽﾄ,､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　|　　　ノ//　　　　　　　 l＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼／ //　　　　/／　　|⌒＼》

　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　趙王　司馬倫

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 前回の話で、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　趙王司馬倫が私怨で張華たちを殺害したと述べた。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .こうした場合の常で、彼らの妻子にも累が及ぶ
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　:,:　　　　　　　　　　 :(::)
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　/⌒''⌒) :,,゜　　　　　 '　　　　　　　　 ,,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　(:::::::::::::::!'　　　　　　　　　　　　　　　　 (::::::)
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';'''　　　　　　　　　　　　　　　　　''~~　　 。
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 τ'::/ .;:
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 )/
　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　'　　、　　　　　　　;:　。
　　　　　　　　　　　　f''`⌒(　　　　　,,,,　　　　　　　　　　　　　　　!:(',,,,　　　　　 　　　　　　　　　::,,,,,、...
　　　　　　　　　　　　,!,,,、(　　　　　/::　　　　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::)　　　 　　　　　 　。 　!::::::::::`!　、
　　　　　　　　:.、　　　　　　　　　　!:::(　　　　　ﾉ::`!　 　o　　(::::::::::::::::::　　　　　 　　　　　　　　(:::,,;,;,、; 。
　　　　　　　　　　　　　 ゜　　　　　(/　　　　　　⌒ 、　　　　;::::::::::::;;.;~~''
　　　　　　　　　　　　,,、..　　　／/　　　ノ'　　　　　　　　 　/／'''~~　　　　　 ..,,.. _,,,.、 　　　　　　　　　　,, ...:　..
　　　　　　　　　　 /;::::::::(,.,.(;;;::::(　　 ,,.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;,;;( ):::::;.　　　　c::── '＾'''::::::::::;'
　　　　　　　　　　):::::::::::::::::::::::::::/　　'''''　　　　　　　　　　　　　'`　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　⌒　; !.:::τ''　
　　　　　　　　　　!::::::::::::::::::::::::::::)／,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　 :'~~~:
　　　　　　　　　　(::::::::::::::::::::::::::::冫 ~~~　　　、,:'::::::`:::,,,,　　　　　　　 !:::::ノ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';''

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　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 張華の二人の息子、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　散騎常侍の張褘と散騎侍郎の張韙は共に殺された。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .張褘は父に似て学問を好み、張韙は儒学と天文に精通していたという
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';'''　　　　　　　　　　　　　　　　　''~~　　 。
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 τ'::/ .;:
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　　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　'　　、　　　　　　　;:　。
　　　　　　　　　　　　f''`⌒(　　　　　,,,,　　　　　　　　　　　　　　　!:(',,,,　　　　　 　　　　　　　　　::,,,,,、...
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　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::';''

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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 解系、解結兄弟の妻子も同様に殺された。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　ただ、解結の死については
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .『晋書』『解系伝』に次のような話が残っている
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　　　　解結の娘は河東裴氏に嫁ぐ事になっていた
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼　　　　　　　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ／////////////////////／///////////////
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／ｨく辷辷辷辷─- ､//////〃////////////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　｀い､////＿＿＿_ミ､//〃//////////////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ｀{_V／ニニニニニY辷く⌒⌒⌒ｰ辷‐ミ､/////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／ニニニニニ, -'": : : : :＼////∥///〕iト'-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　／ニニニニニ／: : : : ヽ: ヽ: : ヽ /∥////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 fニニニニニ／: : : : : l: : l: : :', : ',:∨//////////
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＼ニニ=‐': : : : : : : :/: : l: : : l: : ',:∥癶癶ｰミ､//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|:| : : ／:/: : : :／: ／: : l: l: : :∥l　 　 　 　 ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|:|_／ｨ:/＿:／/／从_:./:/: :.∥:.′
　　娘さん、解結殿が殺された翌日に祝言の予定だったの。　　　 .ｰ‐|:|´ : l/l／_／'　 -/／从ﾐ: ∥: ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|:',: : :lヾVzｿ　 　 ¨Vzｿ７: :∥:,′
　　あまりに気の毒だから、　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 |: ',:l:.ﾑ　 　 　 l　　 　 / : ∥l:l
　　うちに嫁いでいた事にして彼女を救おうとしたわ。　　　　　　　　　　|: : ｀`～　　 　 　 　 厶:.:∥ l:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|: : : :り: 丶　｀　´　ィ: / ∥: ｌ:',
　　嫁いでしまえば、実家の罪には連座しないのが決まりだから　　　.|:l : : |: :r⊂l＞ ＜l⊃/: ∥: :l: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　|从: :|ｧ'∧　￣l￣　/: :∥: :/:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 -'"弋ゝ//|¨ｰ 大¨７: :.∥／ｰ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,'//Ｖ〃///|〈／| |／:.と´＼//{ /l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 |///}//＞/| 　 ||/ : ／fニ::::}'///|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 |///}/〈///| 　 ||乂: :/ー::::::}ヽ//|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾉ///{/∧'/Λ　　　 Yしﾍ:::::::|く //|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　河東郡の人　裴盾

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】

　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
≧　　　　　　家がこのようになったのに！！　　　　　　ニ=-
　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=ニ　　　　　私だけ生きているなんて！！！　　　　　　 ≦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二 　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/|／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 解 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.結..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ　
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.　
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　　　　　　ところが、解結の娘は親兄弟に殉じる道を選んだ。
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　　　　　　　これが当時の人々の心を打ったのか、
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′　　　　　　　　 .法が改正され、一族の娘は同族の罪に連座しない事になったという
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧　
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　　　　　　 .ここで問題になったのが、
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裴頠の息子たちについてである
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、　
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】

:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　　　 　 ﾍ:.:.:ｊ.:.:.:.:.:.:.＜￣`
:.:.:.:.:.:.:.:.:ｊ:.:.:.:.:.:.:.;|:.:|　u　　　　　 ∨､.:U.:.:.ｉ:.:.:＼
:.:.:u.:.:.:.:.||: :＼:/ |:.|　ｉ　　ｕ　　 ／　∨:.:.:.:|:.:.:.:..:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.|.|:.:.:./＼|::|　| |ｉ |　　／　　　V:.:.:.:.|:.＼.::.:.:＼
:.:.:.:.:.:.:.:.|_|:.:/__! : :ﾘ＼ !|l| ／　__＿＿∨:.:.:|::::.:ﾍ｀ヽ:.:.＼
:.:.:.:.:.:.:.:.| |/￣`＝＝=`: :"=＝"￣　 /ハ:.:.:|:::::::ﾊ　 ｀ヽ､:〉　　　　どれだけ殺したら気が済むのかと！！
:.:.:.:.:.:.:.:.|,,_＿＿＿__　}⌒{ _＿＿____/ﾊ:.::ヽｊ.:::::::.:|　　　 ｀
:.:.:..:U.:{.:|::|ｉ≡ｉ≡!≡::j: : :ｉ_:≡≡≡::λ::::::::::::::::::::|　　　　　　　　 裴頠の父親の裴秀が
:.ｕ:.:.:.:.｀ﾄ､: : : : :/´ ｀ﾒ､_,ハ｀ｉ: : : u:.〈:::::|＼:::::::::::::|　　　　　　　　.建国の元勲なのはお前も知っているはず！！
＼:.:.:.:.:..|: ｀ｰ‐/-‐'"　　　　`|‐-‐'"　〉::| 　 ＼::::::|
ゝ.ﾍ:.:.:.:.|　　 /　　　　　　　　|　　 ／::::|　　　 ＼:ｊ　　　　　　　　.そんな相手の子弟を無闇に殺したら、
:.:.:.:ｉ:V:.:.:|＼/　　　　 　 　 　 | ,.イ:::::::::j　　　　　`　　　　　　　　 天下が私たちをどう思うか分からないっス！！！
:.:.:.:.|::V:.:.|::;ｨ'⌒ヽ、‐┬-‐::':´::::::||:::::::/
:.:.:.:.:|/V:.:|'⌒ヽ､　ヽ､|:::::::::::::::::::::|.|:::/
:.:.:.:.〈,ｨ'ﾍ:|　　　 〉　 ＼ﾌ~｀ヽ､:::::| |/
:.:.:.:.::|　　`　　　{ｊ　/　 ｀ヽ.０.ｊ ｉ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒ヽ:::｀:::::::￣￣:::....
　　　　　晋　梁王　司馬彤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜::::::::::::::::::::::/::::::::::｀: 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　 　 　 　 ／::::::/:::､:／/:::::::::::::::::::.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／:::/::::/::／X./::::::::::::::::/:::.　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ￣/:::..ｲ:/　　 |::::::::／ /::::;:::. 　 }
　　　　　　　いや、裴頠は皇后の従弟じゃないか！　　　　　　　　 .　　　　 　ｲイ::::/　＼　!::／ゝ-i:::/::::..　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉノ!::::! ,,￣　 i′＿_ j/:::::::::i/
　　　　　　　張華と同じく妻子も処罰するべき！！　　　　　　　　 .　　　,ヘ⌒)　l:::ﾊ　ｒｖ‐ ､　 ＼ /::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /:::::::::｀ヽ !/⌒>､　 ﾉ___'''ノ:::／!:i′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 / ＼:::::::::://:::/｀ヽУ::::ヽ彡'l:::ﾊ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/　 　 ヽ::/!::!::::i　／:::ｒ‐ｒ‐く　i/　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　 ｲ::|:::!::::!,'.:::::::/三三ヽ

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 当初、司馬倫は裴頠の息子の裴嵩と裴該も殺そうとしていた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　しかし、梁王司馬彤が
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .解系たちの時と同様に反対したと『晋書』『裴秀伝』にある
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　＿l＼_ ノＬ. ィ＿
　　　　　　 ＿ ＞:::::::::::::::::::::::::::∠
　　　　 　 ＞:::::::＞　 ￣　 ＜:::::.＜
　　　　 　 ∠:::/　／￣￣ ＼ ヽ:::.く
　　 　 　 　 イ　/ ／ ￣＼　ヽ ∨｢
　　　　 　 　 |　ｌ/　 ―‐ ､ ヽ　', |:|
　　　　 　 　 |　| /_ ― 、 ｌ　ｌ　| |:|
　　　　 　 　 |　ｌ｛::::｝、｜ |　|　| |:|
　　　　　　　 ト　二ノ|　|　|　|　| |:|
　 　 　 　 　 ∧＿_／ /　/　,　'//＿_
　　　　r＜　￣ヽ＿／ ／　/ /:::|　　　_＞､
　　　　|:::::::＼＿_ヽ二二∠　-－　￣:::::::::::|
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　　　 人::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／＼
　　／:::::::＼:::::::: | |:::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　あ、あの、申し上げます　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　裴頠の息子たちの殺害に反対した者は他にもいた
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　 _　　----　　 _
　　　　　　　　　　, -'": : : : : : : : : : : : : : : : . ._
　　　　　　　　／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　 ／／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ヽ
　　　　　　' : ': : : : : : : : : : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : ヽ',　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　/: /.: : : : : : : : : : : : : : :.|∨: : : : : : : : : : : : :',',　　　　|　　 東海王殿下が両殿下にお会いしたいと……　　|
　　　　 ,': ,': : : : : :/: : : : /: : : : : | V|: : : : : :ｌ : : : : : : }i:.　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　. : l: : : : : :.': : : : /: : : : :l: '　}:|Ｖ: : : : l: : }: : : : :}i:|
　　　　|: i| : : : : : |: : : /: : _;,:.-|/ ｰ}:-}:.;_: l: :|: :.}: : : : :}i:|
　　　　|: i| : : : : : |_;,:.-‐'' : : /ﾉ　　l}-ミ : "'''-．}: : : : :}i:|
　 　 　 : i| : : : : ´|i : _;ｨ犹拆　　　　了犹心､:/}: : : : ': |
　　　　 l: :V: : : : :|У尤ｲJ l}　　　　 {l ｲJ lハ>}: : : /: :　　　　裴頠殿の御父上の裴秀殿は、
　　　　　: :.V: : : :ﾊ¨　V辷り 　 　 　 ヾ辷ﾘ　 /: : :/: : :　　　　建国の功臣であると共に太祖文帝の廟に祀られた御方。
　　　　　l: : :V: : :小　 """　　　 ,　　 """　 /}i:／: : : :
　　　　　 . : : ＼从ﾊ　　　　　 　 　 　 　 　 心 : : : : : '　　　　その後嗣を滅ぼすのはよろしくありません
　　　　　　. : : :i:.ゞｰ入　 　 　 - 　-　　　 ,ハ:|: : : : : :'
　　　　　　}: : : : : :|i:i|ヽi:.､　　　 　 　 　 ｨi:i/ } : : : : : '
　　　　　　|: l: : : : |i:i|　)ﾊi:i＞　___　＜i:i/''′ﾊ: : : :l/
　　　　　　|八: : : :|iﾊ　　 ヾ}　　　　　{　 　 /ｲ : : /
　　　　　　 　 V: : |{ 　 , -‐ﾘ　　　 　 ﾋ‐､ 　 }: ／
　　　　 　 　 　 ＼|{-''´　〈　 　 　 　 　 〉 ＼ﾚ′
　　　　　　　rﾏL　　　　　 V⌒＿＿⌒7　 　 ｀丶、
　　　　　 r´^ヽﾏL　　 　 　 V::::::╋::::::7　　　　 ｨｱ入

　　　　　　　　　　　　晋　東海王　司馬越

　　　　　　　 -―‐‐- 、
　　 ＿_, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 ＞::::::::::∧:::::::}＼:::ヽ:',
　　/:::/:::｀ﾒ､∧:::ﾑ匕|::j_ｌ:|
　 /／|:::{::ﾊ三 ∨三 |:::|.八　　　　　　　　　むむむ……
　　　 |:::V::j''　(⌒v ''l:::爪: ゝ
　　　 ∨ﾚ个トvz ≦j:∧厂　　　　　　　　　.お前と話していると先代の高密王を思い出す
　　　　　　 ヾY^V7⌒',
　 　 　 　 　 人_人__,人
　　　　　　　ヽノVVゝイ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 |　 　 　 　 {　　　　　{ 　 i|　　　　　　　 　 }　　　　　}　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 {　 　 　 　 {　　　　　{ﾏ　i|∨　　　　　　　 }　　　　　}　　 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　Ⅵ 　 　 　 ;　＝=-ﾊ{ ∨i|　ﾏ　　-=＝ﾆ　' 　 　 　 　 　 /}′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 ﾏﾊ 　 　 il从斗≠ミ　Ⅵ　 ∨斗≠ミｘ　}ｉ　　　　 /　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 }∨　 小. 　 じr沁　　 　 　 じ芹心　}i　　 　 /　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 |　ﾏﾘ从∧　V辷ﾘ　　　 　 弋辷ﾋﾘ　}i 　} 　/　 /
　　　　　　　そこは親子ですから。　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 　 ∧　　　　　　　　　　　　　 '　　}i /　 /ト
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 }ﾊ　 　 　 小　　　 '　　　　　 　 　 /ｲi　ｉ}/ 　/i:i:i:i:i:i:i〕iト
　　　　　　　亡き父に免じてどうか　　　　　　　　　　　　　ﾉ　∨　　　 {込　　　　_ __　　　 　 　 }　 / 　/ |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 ∨　　 ｉ{i:i:i:i:i＞　　　　　　　　彳从　/}/　i!i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　∨ 　 i{i:i:i:i:i:i:i:i{　≧=≦{､ヽ　ﾉ　}　,　　　i|ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 Ⅵ　 {i:i:i:i:i:i:i:i} 　 　 　,{ 　 　 /ﾉ.ｲ　　　 }ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 　 　 　 {ｉ:ｉⅥi:i:i:i:i:i:i:j 　 　 　 {ｰ―:/　　　　　　}ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|

　　　　　　　 -―‐‐- 、
　　 ＿_, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 ＞::::::::::∧:::::::}＼:::ヽ:',
　　/:::/:::｀ﾒ､∧:::ﾑ匕|::j_ｌ:|
　 /／|:::{::ﾊ三 ∨三 |:::|.八　　　　　　　　　　　　孫秀。
　　　 |:::V::j''　(⌒v ''l:::爪: ゝ
　　　 ∨ﾚ个トvz ≦j:∧厂　　　　　　　　　　　　.後は任せる
　　　　　　 ヾY^V7⌒',
　 　 　 　 　 人_人__,人
　　　　　　　ヽノVVゝイ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾍ..∧　／l　／ｉ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＿ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ＜_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ﾑﾄ､｀v::::::::::::::::::::_:::::＿＿::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､ヘ∨＼iヾ'/////////|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､! .ｌ　|/////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾄ､ｌ　ｌ　|////////////;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　|::}ｌl　l　|////////////|
　　　　　　　　　　　流罪が落とし所でしょうかねー　　　　　　　　　　　　　.ﾚ/l　l　|///////──;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ｿﾉ　l ├──Уニニ℡,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ヽ,ノ　|ﾆニ／ﾆﾆニニニﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　＼_ﾉ-,＜ﾆﾆニニニニニニ＼___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　__,ィ升ﾆﾆヾﾆ＼ﾆニニニ二二二|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／ニニ|ﾆニニニニニニニニニニニ|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./ﾆﾆ二二|ﾆﾆニニニニニニニニニニニ|ニニ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　結局、裴頠の息子たちは帯方郡へ流罪となった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　 喪中に関わらず、引っ張り出して悪かったわね　　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││||.西 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.住 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
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　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

　　　　 , -'": : : : : : : : ｀: .
　　 .／: ／: ／: : : : : : : : : ＼
　　/: :, ': : :,': : : : : : }l:|: : :.|: ｌ :.
　 .': :/: : : :': : : : : : :ﾊ:|: : l:|: l : }
　 |: :l: : : : l:斗ｬｾﾊ/　ﾄ､:从ﾉ : }
　 |: :{:l: : l:.l,芹汽　　 ｨ芹ぃ: : /　　　　　　　お気になさらず。
　 |: 从: : :K ﾋzﾘ　 　 ﾋﾘ Y}: ;ｲ
　　:l: i:∨:.|ヾﾞﾞﾞ　　　'　ﾞﾞ ﾊl/:/　　　　　　　 義兄上の頼みとあれば断われませんし、困った時はお互い様です
　　 ',:i: : : :l心　　｀　´, ｨ: : :l:{
　　　Ｖl､ : lィl　＞‐＜　|: : ﾊ{
　　_,ｨ==＼lY　　　{ヽー|/lﾉ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :.V:/: : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .: :/: : : : : : : : :}: : : : }: : : : : V:/: : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .:./: : : : :/: :/:./: : : :/l: : : : : : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: : : : ／: :./:./}:.⌒/　: : : : : : }: : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: :.／⌒／:./ ﾉ:.／　 }: : : : : :.|: : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 从: : :l／　:/　弋/歹 .: : : :/: :.|: : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }: : :.Vｿ　　　 , ,　 /: : :/: : : : : : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .: : :.l ' '　　　　　/: :乂: : :/:: : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :ヽ: ､　ー　´　 ,:／:.:. : : :|:. : : : :./,
　　　　　　　　　　これからは頼りにする事が多くなりそうね　　　　　　　　　　　　　|: : : :＼　　 _　 ノ l: : : : :|: : : : : :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : l : :~: : }　　 .:.: :.: :.:|==-　_: :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : l : !⌒V´　/: : : : : |ﾆﾆﾆ=-}: /,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 从:.: :.:|ﾆﾑ　 }　/:.: : : : : :|ﾆﾆﾆ=-}: :/,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-=､　　 　 　 　 　 /ﾆ:.: |ﾆ/イ^ヽ: : : : : : :ノﾆﾆﾆ=-}:. : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏﾆﾆﾆ　 　 　 　 　 _-ﾆ＞:i./ / ﾏ: : : -=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-': : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Vﾆﾆﾆ　　　　 　 /ﾆ{ﾆﾆﾏ　／: ／{ﾆﾆﾆ〉ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ=-: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Vﾆニ　　　　 _-=ニ=-/ﾆﾆ: :/: : : : : : :-=ﾆﾆﾆﾆ=-/.:/

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 東海王司馬越の妻は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　河東裴氏の出で裴盾の妹に当たる。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .そういう繋がりで裴頠の息子たちの助命を訴え出たのだろう
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　 : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ': : : : : : : : ／.: : : : : : : :.
　　|l: : : : : : : : :/: : : : : : :/: : : : : : : : :': : : : : : : : : : :.l
　　|l: : : : : : : : ': : : : : : : ': : : : : : : : / : : : : : : : /: : : !
　　|l: : : : : : : :': : : : : : :/: : : : : : : : ': : : /: : : : / : : : '
　　|l : : : : : : i|: : : : : : ': : : : : : : : :'＞､/: : ／/ : : : /
　　 ',: | : : : : i| : : : : : i|: l: : : : : : {i: ／=ミア/: : : : '　　　 それにしても、
　 　 ',:|､: : : :.i| : : : : : i|人: : : : |: |r'7斧／/: ／／　　　　河東裴氏にこの仕打ちで琅邪王氏には何もないんですか？
　　　 ヾ＼: : i| : : : : : i|: : Ｖ : : |Ｖ 弋ｿ　/／
　　　　　　',:从: : : : : : : : : V: : |　　 　　〔　　　　　　　　 .王戎殿も王衍殿も外戚に連なる身分でいい思いをしたのに
　　　　　　 ',: :ハ: : : : : : : : :V: |　　　　　 〉
　　　　 ＿_ﾉ'^　 } : : : : : : : /ヾ|　 r ､　／
　　　　′｀`丶　ハ: : : : : l/ 　 __　-‐く　　
　　　/　　　 　 ＼ ', : : : /　｀Y _ノ 　 人　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .: : : : : : : : : : : : : : : : : :. : : : : : :
　　 ,′　　　　　　＼: : /　　/　　 　´　ﾉ　 　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i: :/: : : : : : : : : : : }: : : : : : : : }: :.|
　／-- ､　　　　　　 |:./､ 　 ′　　　　　ﾉ､ 　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:/: : : : : : :/: : : :.:.}: : : : : }:.: :.|:.: |
　' ￣ ｀丶＼　 　 　lﾚ'　‘，{　　 　 　 　 / 　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |.:.: : : :／:/: :／}:./^l: : : : }:.: :.|:.: |
　　　　　　＼＼　　　　 r──-､　　　 /　 　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 {: : :／⌒ヽ:/　.:./⌒ソ/V: : : :.: : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /l: :{: /汽歹　 ／ 戈r歹 /: :/: :l: : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: :V: :乂. , ,　　 　 　 , ,　/:.:/:.: :.|:､: : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : 乂〉: :.､　　 　 　 　 ノ イ: : : : : :＼: : : : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 　 　 /: : : :/ /: /l:.:.:.:､｀　´ 　 ／:.:.:.:.}ノ: : :}: : :.＼: : : }
　　　　　　さすがにあの二人は罷免されたわよ。　　　　　　　　 : : : :/ 八:( 乂:_-=７ｰ 　 l⌒ｨ／: : : :ﾉ: : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ､: : { .:.:.:..:/.:_-=／⌒7￣　.: : : : :／: : : : : : : }: /
　　　　　　賈謐と仲の良かった石崇も　　　　　　　　　　　　　　　　＼{/.:.:.:/-=／＞―‐‐イ {: : : : : :､.:.:.:}: :＼:.:}/__　-=､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ノ.:rイミｲ/l　{／^＼ノ　 }:.:.ヽ: : :}/.:.}: : :／: : : : :､_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈.:.:.:{〉7､ｿi{.:| /　　　 }　 /.: .ノ.:／.:.:./:／　ﾉ: : : : : :＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:八ﾆﾆﾆ}:.:.　　 '　 .} ./.:.:.＼:.:.:}.:.:.:}　　 .: : : : : : : l

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 ところで、この裴盾なる人物。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　亡き中書令裴楷の甥で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　裴頠とは又従兄弟の関係に当たるのだが、官歴がほとんど分からない。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　永嘉年間に至るまで、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 若くして顕位を歴任したと『晋書』『裴秀伝』に記されるのみである
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　 -─‐-､＿
　　　　　ｲ//////ﾉ: : :丶
　　　　 {/////／: : : :} : : :.
　　　　 ゝ─''''ﾞ:／: : :/: |: : :|
　 　 　 /: |／⌒:／|/⌒|: : :|
　　　　{: : |: |-=ﾐ　 -=ﾐ |: : i|
　　　　: :八_ﾄ""　　 ""ムｲ:|
　　　/ : |: : 込､｀＿´ｨ: :|: : :|　　　　　　　　何はともあれ、
　　 i|: : ｉ|: : |i.:{┴┬┴}ﾉ: : :|　　　　　　　　私と弟、河東裴氏をよろしくお願いね？
　　八 : i|: : |i人＿|＿人: : /
　　　 ＞ｌ从{八 <八>*＾*､＼
　　　ハ//ｨｱ/∧　「｡ l〈 *//|
　 　 {/∨/＼///／三ﾖ ∧/|
　　　∨∧ /_ノK＿_ノ////'/
　　 　 V∧///V{: : : :＼'/'/|
　 　 　 ∨//／//￣＼: )|'/|
　　　　　V／////{／／/|/ﾉ
　　　　　 丿 ////}////∧′

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ／⌒ 邵 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 ／（ー ）　（ー ）　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 __´___　　　u　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　＼　　`ー '　　　　 　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 /　　　　 　 　 　 　 ＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　裴盾の弟　裴邵

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　ただ、数少ない記述を見るに、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　東海王司馬越の協力者だったのは間違いない
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
　　　　　　　　　　　　　　 ＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
　　　　　　　　　　,ｲ　 ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
　　　　　　　　　　{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. 　ﾄ,
　　　　　　 　__　　`7: .／:./:l. :|　ヽ: |　＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
　　　　　　 ./ﾊ! 　/／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂　　∀ー: 一ｬ'
　　　　　　 乂辷ｫ;/　k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈　弐う水: . :| : . :.
　　　　,ｨ　 　 ／: ﾊ　　 ハ:ﾍ ゞ-' 　,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . !　 ヾ:.　　　　　 まさか、あのフレンチクルーラーが
　　　　ｰ=≠≦; 1;ﾒ　　　ﾉ: ∧　　　　 ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:}　　　　　 このような大それた真似をするとはな
　　　　　　　／　|;!　＼,ｲ: . {: .＞､　^　　ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
　　　　　 rく　　 乂　　〉|: . : Y./ゝｭこ　_,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ
　　　 ／:: :: :＼　 　／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
　, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ　　/:::::::::::::::/　　　　　　　／　＼∨／　　　　　　∨:::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . /:::::::::::::::/　　　　　　／　／￣_Y_￣_￣＼　　　 ∨:::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　晋　琅邪国の人　王衍　　　　　　.:::::::::::::::::/　　　　　　'　 ／´　　　　　　　　｀＼　　 ∨::::::::::::::::i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::/　　　　　 /　　　　　　 / 　 　 　 　 　 　 　 ∨::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::/　　　　　 /　　 　 !　!　,{　　　　　 　 　 i　　i　∨::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::/　　　　　　i! | .| |　 |__|__ハ　　 | |.斗-ﾄ､ |　　|r､.∨::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::/　　 　 　 　 | i! | |　 | !|| .!｀|　　 | ﾄ､ Ⅵ　i!　　| ,ﾊ ∨::::::!|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::i 　 　 　 　 　 Ⅵ Ⅵ　|从Ｎ ,从　 N　Ⅵ.ヽﾘ!　　! ,ﾘ　∨::::ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:|　　　　　　　　{∧ Ⅶ从＝ミx　＼! z≠＝‐|　　|,ｲ　　.!:::/
　　　　　　　恩は売っておくものだろう？　　　　　　　　 .Ⅵ　　　　　　　　　 ＼乂｣　　　 ,　　 　 　 　 !　　! |　　 }∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヾ　 　 　 　 　 　 　 |　 人　　　､　＿,　　　,.|　　| i!　　/ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 | /　　,＞　._　　　 ...:::´::! 　 ! |　 　 / ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 | !　 /　　　　｀¨i´　　　 |　　|⊥._　/ / ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 | ! r―rｱ'´￣￣!　　　　! 　 |　　 ￣｀ヽ ∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　琅邪国の人　王戎

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　一方、賈南風と縁戚だった王戎と王衍は免官された
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　 -―‐‐- 、
　　　　 ＿_, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 ＞::::::::::∧:::::::}＼:::ヽ:',
　　　　/:::/:::｀ﾒ､∧:::ﾑ匕|::j_ｌ:|　　　　　　 .孫秀！
　　　 /／|:::{::ﾊ三 ∨三 |:::|.八
　　　　　 |:::V::j''　(⌒v ''l:::爪: ゝ　　　　　.裴頠も殺したんだから、
　　　　　 ∨ﾚ个トvz ≦j:∧厂　　　　　　.王戎や王衍も殺すべきじゃないのか？
　　　　　　　　 ヾY^V7⌒',
　　　 　 　 　 　 人_人__,人
　　　　　　　　　ヽノVVゝイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lヽ./::∨:::l/:::|/!　　　 ／　殿 　止
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l´¨:::, -─-- ､::::＞　　|　　 下　 め
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠´::／／￣￣｀'､',:::<　＜　　　　　 て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑ|l / , ‐-- 、ヽ　lﾄ′　 l　　 　 　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|l l /ﾆミ、 !　l　 l!　　　|　　　　　れ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾄ､ (::::) ｌ　|　ｌ　 |!　　　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 lﾄ､｀二ノ /　/ ,上- ､／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 >､｀ｰ,--､ //|;;;;;;レ'|　　　オ　 そ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 |ﾄ、_|;;;;∨- !;;;;;;!::::|　　　レ　 の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　ト----┴‐::|;;;;;;∨::ｌ;;;;;;|:::;|　 　 に　 術
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::| |:::::::::::::::!;;;;;;;;∨;;;;;;;V;|　　　効　 は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::| |:::::::::::::::∨/;;;;;;;;;;;;;;;;;;| 　 　 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::| |::::::::::::::::::〉/;;;;;;;;;‐--|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::〉〉::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::://::（￣￣´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 『晋書』『王戎伝』に曰く。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　孫秀が恨みを抱いていた朝廷の人士は
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　皆殺されたが、王戎と王衍は捕らえられただけで済んだ。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　さすがの孫秀も、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 自身に官品を授けてくれた琅邪王氏には配慮した模様
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

【紀元３００年４月　晋　司隷　金谷】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .　 ⌒ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿.ノ{-r≪__　　　 ／　 . 　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　ﾌ⌒¨　 　 }ミ_／　 　 ′　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.__┘＿{ノ{＼ 　 __jノ' 　 　 / 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ /　´厶≧ﾋ.人　　　 __　..イ　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 / // 　ｉ |厂￣`｀　,｀ﾌ爪　ｉ !Ｖ　　　　｜
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }ノ ′　| |　　 　 . -- 、 从jﾉ'⌒ヽ.　　｜
　　　　　　　　　　　　　 　 　 / /i　　トミ 　／￣_⌒’ }| |: /: : : : ＼｜
　　　　　　　　　　　　　　　　'イ｛j　　i {　　　　　　 　 从{/: : : : : : : :`7
　　　　　　　　　　　　　　　 　 i 八　 トミー─　　 ヽ///: : : : : : : : :Ｖ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 |ハ{＼| iい　 　 　 イi//{ : : : : : : : ∨
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }从 }　　　　 {_/　i: : : : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }ハ　　 　 /}:{　 l:､: : : : : /　　　　　　　　　　　　　やれやれ
　　　　　　　　　　 　 　 　 __、 　-‐＜{__＿._＿__{/: }　,|: :＼ : /
　　　　　　　　　　　　 ,. :く　 丶 : : : : : : : : : ＼ / : ﾉ /: : : : ∨
　　　　 　 　 　 　 　 /: : : :＼　 ＼: : : : : : : : : : : : {　i : : : : : i
　　　　　　　　　　　/ : : : : : : ＼　 ＼:_:_: : : /＼ :｜ |: : : : : :j
　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : 丶　　､{: : :＼,/ : |　' : : : :∨
　　　　　　　　 _,ノ: : : : : : : : |: : : : : :丶 ＼: : : : : : l/ : : : : : i
　　　　　　　　 }: : : : : : : : : 厶: : :i: : : : :＼ ＼ : : : : : : : : : : |
　　　　　　　　/＼: : : : : : /{　 ＼|_: : : : : : ＼{: : : : : : : : : : '|
　　　　　　　/　 　 >､:_:／　|-　､_}丶 : : : : : : : : : : : : : : :/　}
　　　　　　/　　／　／　 　 | : : : |＼ ＼: : : : : : : : : : : :/　/|
　　　　　/　　 　 ／　　　　｜: : : !: : 丶 } : : : : : : : : : /　/: |
　　 　 / 　 　 ／ 　 　 　 　 | : : : | : : : : 〉 : : : : : : : : }　/: : |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　渤海郡の人　石崇

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 また、衛尉を務めていた石崇も免官された。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　こちらは『晋書』『石苞伝』に記録があり、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　賈謐の党派だったために免官されたという。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　ただし、他の二十四友の面々が免官された様子はない
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　 , -´-ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ≧人<>从＿
　　　　　　　　　__r7ィﾆ ≦　　 ____＿_　　ﾏへ.　　 〉
　　　　　　　　_｣-ﾉイ　 ノ´⌒¨　　　　⌒ヽj{V＼ｲ
　　　　　　　　ﾏァ- ＾⌒　　　　　　　　　　j{　ﾄ､ｲIV
　　　　　　　　 /.' |　　　i|　 　 　　ﾄ､ 　 V　ハ. ⌒，
　　　　　　　IV.′|.　.iﾄ､ﾄ､.　 　 　|　＼　V´VI　　ｌ
　　　　　　　　　j从.　i|　ヾ八V　j{,斗-=ミ､'.　j{.　从
　　　　　　　　ノﾍ　'. ,斗-=ミ　＼ﾉ Vhソ 从j.|ﾉ　　　…ァ　　　　　　　　これからどうなるのかしら？
　　　　　　　　　/ 　' . Vhソ　　　　　""ﾉｲ　 i|　　　　〈
　　　　　　　　　′.　 ∧""　　'　 　 　 　}､　 i|　　　　八
　　　　　　　　八　　　 込..　　　、 ,　　 .ｲﾄ､.　｀ァ　. ′
　　　　　　 /⌒ヽ､　　 　 ≧o｡.. __　イ　jヽj　 ﾉ ）  .ﾑ-'´|
　　　　 　 /　　　　｀Ｙｰr‐l'///,｀><'///,'ヽ,＿_ ／´　　 i!
　　　　　 (ヽ,－─-､」　|　ヽ/／从ヽ、 ／| 　 /　....:.:.:.:/}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / 　 　 ,　/　　　　／　　　 　 /　／　 　 ／　 '　　　∧　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 /　　　 / /　 　 /　　 　 　 　 /／　 　 ／/　 /,　　 /　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　/ /　 　 / 　 /　　 ,　 / 　 ＼／　/　 //　　/　ﾉﾍ　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 /　　　 / /　 　 / 　 /　　 /　/　／／ ＼/　 // 　／／　　:　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 　 /　/　/ 　 / 　　/　/∠.／_ ＼ /＼// ／／ l !|　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　/ 　 　 /　///／l 　 /　　 /　/く／ ｒ, ､＼/／/＼／' /| l !|　l |　　　　　　 　 ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　../ 　 　 / 　/|/うヽ|/ /　　 /　/　ヾ`ﾆ=┴-=　/ ／/ﾆ=-| 川　ｌ | i|　 　 　 　 ｉ八
　　　　　　　　　さあな　　　　　　　　　　　/　　　/ 　 /　.（　i/ /　　 /　/.l 　 　 　 二ﾆ=≠　/／　/厶ﾆ=-'‐i|　 　 　 　 |　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,／/　 　 ∨､ ./イ　 　 '　 ｉ ｜　　　　　　　　　/　　 //=-‐=/、ﾘ,　/　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/　　 　　ﾄ､ ヽ |ｉ　　 |　l |　|　　　　　　　　　　　　 {/｀ゞ'=/ /// /　 /　∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　 / }iｰ从 　 |　ｌ |　|　　　　　　　　　　　　/!　　 /／| ｌ /　 /|i /　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　/　川/　　/|　ｌ｜ |　　 　 　 　 　 　 　 　 , ‐-≠ﾆ=＜⌒＼|ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 　 　/ 　 l/　　/八　八ﾊ　ｒ‐- ､　　　　　　　／、　 　 　 　 　 　 ＼

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 そもそも二十四友のほとんどが五品官以下の面々である。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　九卿の一人でもある石崇はともかく、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .他の人々は処罰するまでもないと考えたのだろうか？
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　前回のあらすじ　　　　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
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|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　　　　　　　　　さて、賈南風は趙王司馬倫によって倒された。
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　.賈南風が退場しても、
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　　　　　　　　　　　.朝廷は不穏な空気が漂っていた
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
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　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】

　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　／:::::::::::::::::`::　__
　　　　　　　/::::::/ｫ‐:ｌ:::::ﾊ::::::「
　　　　　　__厶:::|∧ハ:::l`|::i:::|　　　　　　　　　　孫秀。
　　　　　　　}::l::::!==ﾐ/ｲ__|::l:::|
　　　　　　　|::l::::i､r:､__´　l::Ⅳ　　　　　　　　　　長年仕えてくれた
　　　　　　　'7ｷ::!≧ｰｲ‐ｲ:ﾉ　　　　　　　　　　　お前たちへの恩賞は弾んでやろう。
　　　　　　　,川V　{--l｀ヽ　
　　　　　　　/⌒＼ﾍ　!/ハ　　　　　　　　　　　.兄上に掛け合ってきた
　　　　　　　i　　!:__＼/j
　　　　　　　l　　!　/　く││

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 / 　／　　　　　　　 ＼ 　ヽ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 7 ./ 　/　／ ￣￣￣ ヽ　　ヽ 　', |＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ / 　/ /　／￣￣ヽ.　　',　　ｌ 　V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. 　 / /　　|　|∠二＼. 　　ｌ　　| 　 | 　 |
　　　　　　　さすが殿下、太っ腹ー！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　l 　　| /: : :/}ヽ　|　　|　　| 　 | 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　| 　　`‐‐‐'/ 　|. |　　|　　| 　 | 　 |
　　　　　　　メタボなのは伊達じゃありませんねー！！　　　　　　　　　　　|　|ヽ.＿＿_/ 　 / / 　/ 　/ 　/ 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|､＿＿＿_ ／ / 　/ 　/ 　/ 　/
　　　　　　　やる時はやる男って信じてましたよー！！！　　　　　　　　　|　|　　　　　　 ／ 　/ 　/ 　/ 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉 :!､＿＿__,／ 　／ 　/ 　/ 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　|　　　　 　 ／ 　／ 　 / 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　 ＼　 　 ／ 　／ 　 ／　／

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　その理由は、司馬倫が四月七日に行った論功行賞にあった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

.: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ﾊ ﾄ;:|　_ﾞ､ .: .: .: ﾊ
.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:|
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ　　　　　　　 .陳準殿。
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　　　　　　　　　.弟が迷惑をかけて申し訳ない
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /
: : : : ::/　　 ∨.: .: |.＿´.イ:: : /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∥ニﾆ:/　　. : :: :: :: :: :: :: :｀`丶、 ∨ニニ=-
.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∥ニﾆ/ ／::.::/ : : : : |:: :: ＼ : /: ＼∨ニニ=-
.: .: :/_　　　 ￣∨ :| 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　{ニニ／:: ::.::/ |:: :: :: :|:: :: ::.::∨::/:: : ﾏ　ニニ=-
.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾆア :: |:: : / : |:: :: :: :|:: :: :: ::.:∨::/:: ::∨ ニﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∨. :: ::|:: / : : |::| : : ∧＼:: :: : ∨:/:: : ∨ﾆﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　/:: :: :: | : : ＼:|::|:: ::/:∧／ :: :: :∨::.:|:: :∨ﾆﾆ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　 ∥:: :: :八:: ::|::从八:: /:: :〉 　 ＼: ﾐ :: |:: :: :'/ﾆ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 ∥.:: ::.::::::::::汀ぅｋ　 ｀⌒斗f笊かｘv⌒|:: :: ::|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　 { |:: :: ::l:::::::ﾊ　Vﾘ 　 　 　 ∨ツ　　(_ , :: :: ::|
　　　本当ですよ全く。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ ＜＞ _　|:: :: ::|:::::::八　　´　 　 　 　 　 /ー/:: :: ::从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ ＞　　／_:八:: ::.:|:::::::::::::: .　 r　､　 　　 ィ_::: /:: :: ::/　 )
　　　あの方は相国の意味を理解しているのかと　　　　　￣　　 ／ ￣￣ ＼:ﾊ―-ミ:: _＼＿_. . . :　／〉/:: : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　― ＜　　　　 　 　　　　　　/∧:i:ハ 　 ／イ(.､丶´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:i:i:i:i:i:i:i｀`～､、 　 ＼　 　 /(_＼:{____／ニニ /￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i｀`～ﾉ　　/＞／||＼_)ニニ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　中書令　陳準

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 まず、異母兄の梁王司馬彤を太宰・尚書令とした。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　司馬倫が事実上録尚書事を兼ねる
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　相国に就任したため、新たな官職に任命されたものと思われる。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　『晋書』『宣五王伝』によれば、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 趙王司馬倫を輔政したと記されている
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　 　 　 , ､　 _/｀丶､--　　､
　　　　　　　　　　, ' 　 ヾ/　　 　 　 　 　 ｀丶、
　.　　　 　 　 　 ,.'　　　,、 ∧:.､　　 、　 　 ､　 ヽ
　　　　　 　 　 /　 　 !.L,V-rﾞ;::';.、　ヽ　　　ヽ　 ｀,
　　　 　 　 　 ,' 　 :　j l　　　i ヾ':,ﾞ､ _,,,!;_　:.　 ﾞ、　',
　　　　　　　 i ,　.:　_,L!,,_　　 ! ヾ! ﾍ　i､!` :.　i ﾞ:i.　|
　 　 　 　 　 '.{　.:l　 :j!!　　 　 !　il　 ヽ !ﾞ､ ::.　! ト､j
　　　　　　　i.!i. !::j　 |｣!__　　　l　 !　,.z〉ﾋｬ:::::. ! j:::ﾞ!
　　　　　 　 lj ﾞ,.l.:::i　j「ﾞ丐ミ 　 　 ! '行牙ﾊ.::::.!i. !;ﾉ
　　　　　　　l|　ﾞ';::::', ﾄ,　ト:::i.　　　　 ト::::!　};:::j' }{
　　　　　　　 {　 ﾞ;::::ﾞ! ﾊ `'''"　 ,　　　｀`''　ﾊ:::Ｋ＾'
　　　　　 　 　 　 ﾞ;::::!ﾞ| ﾄ､ 　 　 -　　　　,ｨ!;;|/;;;;;;;,、
　　　　 　 　 　 　 ﾞ:;:l｜ ,,;;`;;;,_.､ __ ,.. イ`j!:;;';;;;;;;;;;;;;;〉
　　　　　　　　　　　ﾞ:{ |　ヾ;;;;ハ ,j　,ﾊ'´　l!.〉:;;;;;;;;;;;/
　　 　 　 　 　 　 　 　 |, -''ﾞ/ｒ''|_>ﾋ／>、,l!　 ｀ヾ<
　　　　　 　 　 　 　 ／|　　　　|　 /　　｀' l!　　　　ﾞヽ
.　　 　 |＞　､　 /ﾞV　,..、　　　j'ﾞﾞi′ 　 　 　 　 　 　 i
.　　　　|　　　 ｀!　´`^　l　 　 /　i　 　 ___　i　　 　 　 l
　 　 　 |　　　 ｛!　　　 ヽ￣￣￣￣￣＼|｜ :/　　　｜
　　　　 |　　　　ヽ　　　 ,!　屍姦全集　 .| | /　　　　 l

　　　　　　　　　　　晋　平原王　司馬榦

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 次に平原王司馬榦が衛将軍に任じられる。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　彼は司馬懿の七男で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　正室張春華の子だったが、生来持病があり政務に関わらなかった。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　本来であれば梁王・趙王より筋目は良く、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 三公に次ぐ格とされ、司馬衷即位時に剣履上殿と入朝不趨を認められた
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __ 　 ---／⌒＼__
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒＼: ∠_: . .　　 ＼＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ': /:／ 〈〉　 ⌒∨/　　 ∨ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　/: /< <>　　<>　>∨/　 ＼〉. : .
　　　　　　　　　 　 　 　 　 / : i_/ ＼ 〈〉　／: }: V/　 　 ＼: .'，
　　　　　　　　　　　　　 　 ': .　{: .　/: ,￣　 '. :八 Ｖ/　 　 i⌒ ::.
.　　　　　　　　　　　　　　. . 　 {: . /}/{ : 　/ /／＼V: . 　 |:.､ . ::
.　　　　　　　　　 　 　 　 : . :ｉ: .{: /‐-八: /}/＾灯うぅⅥ　　|Ｙ ＼}
　　　　　　　　　　　　　　ｉ: . |: . 芥うぅ　)′ 　 乂ツ八　　|::}　}/　　　　　　　　　　.驃騎将軍に昇進。
　　　　　　　　　　　　　　|: . |: .:八 Vﾘ ,　　　　 　 ノ 　 　 |ﾉ: 八　
　　　　　　　　　　　　　　|: . |: . :从　　　　　　　　⌒ 7　　|: /: }:'，　　　　　　　　　中護軍を兼任し、
　　　　　　　　　　　　　　|: . |: . i :込　 　 - ‐　　 　.::ｉ　　 |/: ./ :}　　　　　　　　　 揚州の都督の地位はそのままに、か。
　　　　　　　　　　　　　　|八|: . | 　 | :::..　　　　　 イ |　　 |┐: .人
　　　　　　　　　　　　　　|　 |八| 　 |/￣＞ ＜ニ{.::| |　　 |.:|彡__ --　───┐　私を懐柔するつもりか？
　　　　　　　　　　　 　 　 　 |⌒| 　 | rくニニﾆﾆ八:|_|　　 |/／／　￣ ￣￣￣ ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 |ﾉﾆ=-/-=ニニﾆ|　　八　 　　　 ────=ﾆ＼ __
　　　　　　　　　　　　　　　__ r‐l　「ﾆ=- /-=ニニﾆﾆ| 　 ′／　　　 　 　 　 　 ─=ﾆニ〉
　　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒＼|　|ﾆ=-/-=ニニﾆﾆ/|　ｉ_／　　　　　　　　　　　　　-=/
.　　　　　　　　　　　 ／　　 　　| 人=-　-=ニﾆﾆ／〉|　|､　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　 　 ／　　 　 -=／⌒ ＼_＿ -=ﾆ ⌒　|　|ﾆ〉┐　　　　 　 　 　 　 　 /
.　　　　　　　　／　　　-=ﾆ／　　 　 〈/　 　 　 　 -=|　|/／ ＼　　　 　 　 　 　 ／〉
.　　　　　　　　{ﾆ=--￣ 　 {＼ 　 　 / 　 　 -=ﾆ　　 |　|〈　　　 ﾆニ=------=ﾆ /∧
　　　　　　　　　､　　　 -=八　＼　　 　 ／　　 　 　 |　|　＼　　　　　　 _＿＿　　/∧
.　　　　　　　　　 ＼／／ニ∧ 　丶__／　　　　　　　|　| 　 〈＼＿ ／ニニニニ＼_＿〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　淮南王　司馬允

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 そして、淮南王司馬允が驃騎将軍に任命される。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　こちらは司馬炎の十男で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　沈毅な気性をしており、配下の将士は皆敬服していたという。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　司馬遹が廃立された後、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 彼を皇太弟に推す声が多かったと『晋書』『武十三王伝』は記している
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　V: : : ,: : : : : : : : : : - (　 >:⌒:､
　　　　　　　　/: :／: : : : :/: : :ヽ: : : : :ヽ}: : : : :ﾊ
　　　　　　　 :': :/: : : : : :/: : : : :.}: : : : : :ヽ: : : : :.i
　　　　　　　:': :/: : : : : :ｲ: : : : : ﾊ: : : : : : :､: : : : l
　　　　　　ﾉ: : : : : : : : /'{: : i: : : i　､: : : : : }: : : : !
　　　　　ィ'"': : i: : :_:_/__V: :i: : :j　__V_: : : :i : : : :ト:.、
　　　　　　　i: : i: : : 斧__　V: : :'´＿ ;ノ: : :人: : : i　`
　　　　　　　 V:ﾍ: : i丈少ノ:へ:{込少 ﾊ: : ': : : :ノ
　　　　　　　ﾉ:イ: : :ﾄ:､.　´　 ,　　　　ﾉ: ﾊ: : :イ
　　　　　　'-イ: ﾊ: : ト ､　　　　　 イ: :/: : 人:ヽ、
　　　　　　　　ﾉ: :ﾍ: ﾍ { ヽ ´ ＜} /: :ｲ: : <_.._
　　　　　/￣　´ ヾ}:ﾄ: }ヽ　　 ノ ｲ: ｲ:.i　ヽ:.:ゝ｀:､　　　　　　　　　　　/＼　　　／: : : : : : : : : : : : : ::|　　　アー---､
　　　　 ,!　　　　　　i　 /＝人｀ヽｉ'　! ヾ　　.. - .〉　　　　　　　　　　　|　　＼／: : : : : : : : : : : : : : : ::|　 .／: : : : : : : `Y
　　　　 .!　　　　　　 V　｀‐又-´ ヽ}!　 /　　　　!　　　　　　　　　　　|　　 ./: : : : : : : : : : : : : 人: : : レｲ: : : : : : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ../: : : : '; : : : : : : : :/ ／＼: : : :`､: : : : : : : : ::|
　　　　　　　　　　　晋　司徒　何劭　　　　　　　　 　　　　　　　 .／＼/: : : : ::.;{: : : : : : ／ム=-i=Y: : : : `、: : : : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : |: : : : ::ム、: : : : { ≦ｱ:::::|　|: : : : : : i: : : : : : ::t
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : : ::| : : : 《 ﾋ:::寸: : ::|　V::::::ﾉ /: : : : : : ::|: : : : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.V: : : : '; : : ::ﾄ弋_ソ` -､ゝ. `"　ムィ'": : : : :}: : : : : : : : `、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V: : : ::'; : : }　　　　　　　___　u　ノ: ;:'": : : |: : : : : : : : :ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .V: : : :`ヾﾑ、　　 .t''"´　 .} ｰ=彡: : : : : 人: : : : : : :f´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）: : : : : : :＞z。　`.　　 '′／: : : : : ::/　 Y: : : : : （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ: : : : : : : : : : :|｀＞z｡-r 彳 : : : :__:∠、　 |: : : : : : : :ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : : : ; ;∧: : f´　|　　>fﾉ: :,ィｱ´　　　V": : : : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./: /: : : : : : ::{　＞ﾐ＞ |／7::ﾘV"/　　　 .／: : : : : : : : : : : ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　司空　劉寔

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　この他にも、老臣の何劭と劉寔が司徒と司空にされている
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　司馬倫が多少なりとも配慮を見せたのはここまでだ。
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、　　　　　　　　　　 .『晋書』『趙王倫伝』は、
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　　　　　　　　　　 .論功行賞の様子を次のように記している
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】


　　　　　　　 ､＿＿ , . -＜: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　￣ ＞:´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　　　　 　 　 ／ : : : : ,: : : :/: : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : ヽ:ハ
.　　　　 　 　 ／: : : : : : /: : 〃 : : : : : : : : !: : : : : :!: : : : :|: :|: :'.
　　 　 　 　 /: :.ィ: : : : /: :｀メ」 : : : : : : : :∧＿ : : | : : : : l: :|: : !
.　 　 　 　 /／ /: : : : | : : /　|ヽ| : : : :斗, ´' : : : : ! : : : : l: :|: : |
　　 　 　 /' 　..': : : :l: :|: :/ 　 l: :'!: : : : //　　 '. : : | : : : : ﾄ､|: : |
　　　　　　　　|l: : : :|: :! .'　　 Ⅳ∨: : 〃　　　 ＼/: : .|: : |: :!: : !　　　　.あたしの相国は、
　 　 　 　 　 _」l: : ./! :}ﾊ　　　 _　∨.:.'　 __ 　 　 l: : : :|: : |: : : :ﾍ　　　　宣帝と文帝が魏を助けた故事にあやかったんだ。
　　　　　　 .'　|l: ::.' .! : : :} 乏ﾆ彡　V' 　 辷二孑! : : .': : .!: : : :「｀
.　　　　　　l　 |l .': : l: : : :l　　　　　,　　　　 　 　 |.: :/ : : .' : : : |　　　　 って孫秀が言ってた。
.　 　 　 _r-!　.|l'/　}l: : :八つ　 　 ┌‐へ 　⊂つ|: .': : :/ : : : : |
. 　 r-「 .{　{.　ﾚ　 .' V: : :ﾄ ＞ ､ _　ゞ、ノ　　 イ :ｲ}: : /: {＼: : |　　　　 それはさておき、
. 　 L人 _ヽ }　　/　 ∨: :l ヽ:|　 _厂,｀ ｰ　´{⌒// l :∧: :! 　ヘ{　　　　 今日はお前たちにあたしの息子を紹介したい
　 　 l　　 　 　 /　　　V :|　 ／:::::::/　　　 /:::::::::ヽ}/　 ヽ!
　　　ヽ 　 　 ノ.　　 　 ∨_.ｲ::::::::::::厂￣｀/:::::::::／'_＼
　　　　 }　　 l 　　＿＿∧∧::::::::/　　　/::::::／:::::::::::三ヽ
　 　 　 |　　 '.　 _{　　　　v:∧:::/　　　/::／:::::::::::／⌒ヽ〕
.　　　　|　 　 ∨::::＼　　　v:∧:|　　 〃:::::::::＞ ´　 　 　 |
　 　 　 !　　　 ∨:::::∧　 }} v∧|　／::::::::／　 }　　　　　 |

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 趙王の世子である散騎常侍司馬荂が冗従僕射を兼務。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　弟の司馬馥が済陽王・前将軍、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　司馬虔が汝陰王・黄門侍郎、司馬羽が覇城侯・散騎侍郎とされた。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　なお、殿下はそう仰せだが、息子たちのAAは省略する
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　 -―‐‐- 、
　　 ＿_, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 ＞::::::::::∧:::::::}＼:::ヽ:',
　　/:::/:::｀ﾒ､∧:::ﾑ匕|::j_ｌ:|
　 /／|:::{::ﾊ三 ∨三 |:::|.八
　　　 |:::V::j''　(⌒v ''l:::爪: ゝ　　　　　　　　　　　なんでだよ！？
　　　 ∨ﾚ个トvz ≦j:∧厂
　　　　　　 ヾY^V7⌒',
　 　 　 　 　 人_人__,人
　　　　　　　ヽノVVゝイ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　限りあるAAの無駄遣いは止めましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　　　ちなみにこの息子たち、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ!＞ｰ- ´｀-- ＜ｲﾘ
　　　　『晋書』『趙王倫伝』で浅薄・道理に背いたなどと酷評されている　　　　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　く;;;;;;;;;;;;i;!;;;;;;;;i;!;;;;;ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　i､__,,/ 　!､__,,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ'′　 `ｰ'′

【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 >:::::::/　　／￣￣￣＼ 　‘，::く
　　　　　　　　　　 ┏┓　 ┏━━┓　　 ムイ/ 　ｨ≧x､,＿＿ 　 ヽ　 レ′　　　　　　　　　┏┓┏┓
　　　　　　　　　┏┛┗┓┃┏┓┃　　　　 |:|　{{　　　}}　　　＼ │　|:|　　　 　 　 　 　 　 ┃┃┃┃
　　　　　　　　　┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━|:ﾄ､_,廴_彡'＼　　　|　!　 |ｉ! ━━━━━━┓┃┃┃┃
　　　　　　　　　┏┛┗┓┃┏┓┃┃ 　　 |:|　/// ﾉ 　 │　　|////!:! 　 　 　 　 　 　 ┃┃┃┃┃
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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　孫秀ら趙王に与した者は、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　大郡の爵位を授かると共に兵権を有した
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣ ＼　
　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|
　|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ　　　　　　　　お前も爵位をもらったんだって？
　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣
　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　ええ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　なんでも文武諸官で侯になった人が数千人だとか。　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　なんか楊駿や汝南王と同じ匂いが……　　　　　　　　　　　　　 ` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

　　　　　　＼ . ＼/￣￣￣￣＼＿＿＿／　　 ＿／／￣丁￣＼}／　　　 　 ／￣￣￣)}　＿__
　　　　 {￣￣＞={　　　　　　 　 ＼⌒ヽ　 ￣￣　／　　　 {(＿__ノ　　　　　／/: : : : : : : :／⌒Y⌒ヽ　 _
　　 　 人__　' 　 人 ＼　　　　　 　 ＼＿＿＿_／__　　　　 ＼　　　　 　 ／　.{: : : : : : ／　　 ノ　　 ﾉ./)}
　　　　　　/　　 ',　丶 {＼　 ＼　 ＼_　　 　　　　 ⌒＼＿＿　＼______／＿＿＼￣￣　　　　　　／_/ {(
　　　　　 ,　　　　　 　 乂_＼　 ＼　 　　　　 ／￣￣＼＼ ⌒＼ 　 ／⌒￣＼＼＼＿＿＿＿／￣´　ヽ
　　 　 　 |i　 　|i |　| (　　＼_＼＿≫──≪⌒＼: : : : }　}　　　}／: : : : : }　　ヽ ＼＿＿_　　　　　 }ヽ
　　 　 　 |l　i| 八|ノ|　＼　(⌒　　}　　 　 　 ＼　} }＼ :ﾉ .ﾉ　 　/ : : : : : : ∧　　　　 ヽ／⌒＼______/　}
. 　 　 　 从八l 莎 从八⌒)ゝ　 /　　　　 {(＿_)ﾉ/ 　´／　　　{ : : : : : : /　}　　 }　　 |　　　　 ＼＿／
　　　　 　 　 〈　　　　　　　　＾Y' 　 　 　　｀￣／　/　{　　　　 { : : : : : /　 .}　　 }　　 |
　　　　　　　　ヽ‐　 ／、 ／￣ヽ　　　 　 　 /　　 {　人＿　　 乂＿／　　ﾉl 　 　 　 ﾉ
　　　　　　　　　｀ 　 　 }/ 　 ／　　 　 　 　 {＿＿乂ノ￣￣￣　　　　 　 {ノ＿人_／

　　　　　　　晋　斉王　司馬冏

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 文武諸官で侯に封じられた者は数千人。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　百官は全て司馬倫の言葉を聴くようになった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　 _,,..-‐''　　　 　 　 　 　 　 ／／/　　　 ／　　　　　　　　　　　 ＼　　＼ 　',　ハー──''こ￣　 　 　──
　　　　　　　　　　 　 　 　 /／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ　ｉ:',　　 "'''- ．._
　　__,,.. ．-‐　'''""~_,,..-‐'/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ',　　 　 　 　 "'- ､
　 ────　''"　　　 〃　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､"'''- ．─-　 _　 　＼
　　　　　　　　　　　　〃 j 　／　　 　 　 '　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　　＼ ＼￣"'- ､ 　 　 ＞.､
　　　　　　　　　　 ／ .,ｨ' ／　　　　　　 l 　 li　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　 ＼ ＼　_,,..-‐'' ￣　 　)
　　　　　　　　　／-'" /　　／　　　　j　l 　 |l　 ヽ　 　 　 　 　 l　 l 　 　 　 　 l　　 　 　 ヽと＿＿＿　彡
　　　　 　 　 　 　 　 /　 .ィ　　 　｀` ｧ ､l 　 |ゝ　 .i　　 　 　 　 ′ハ _,,..-‐''　/ .l ヽl　　 　 ',　　　 　 　 　 ィ
　　　　　　 　 　 　 /　／,.|　　 　 　/ ／｀`''ﾄ､丶 }　 　 　 　 /　/-'"_Y__: : ,ｨ　 '　　　 ヽ 　 lーz─ 彡　／
　　　　　　　　 　 /.／／: |　 　 人厶≦ア寸犹ｭｙ　　 　,. -/,ｨ犹ｧ⌒v' :／/　/　　 　 l/ﾊ　l_ ヽー─_,,..-
　　　　　　 _　_,,..ﾚ:^丶 : : |　　,ｲ‐ﾍ ヾ:{　 んr (_,ｨヾｧ-''"　厶んr (_,ｨ 'ﾁ/.厶ィ ﾉl　　　//ハ//7: :{￣　　 , -
　　_,,..-‐'': : : : : : : : : : : : :ｌ　./:{_　-ヽ ｀ 　l　U　yV　　　　　 l　U　y　　/　　|': :l　　,ｲ//////: : :｀ｰr─‐彡
　 ´: : : : : : : : : : : : : : : :_ -Ｖ:¨弋 ゝハ　 ､乂こｿ　　　 ,　　　乂こｿ ,　/　ヾY: 厶ィ: ://////: : : : : : Τ二ノ
　 : :-─‐ミ: : : : : : : _ -: : : : ＼: l＼＿_､　　　　　　＿＿＿　　 　 　 / _, -_ﾉ: : ／:.////／: : : : : : : : : : : : :
　 : : : ─: : ＼: : : _-: : :─: : : : ｀l: : ｌ／ﾊ 　　 γ. : . : . : . : . :ヽ　　 /＞_ -: l／-‐''─ﾋ´＿＿r── : : : : : :
　 : : : : : : : : : :.Y^ｌ/￣￣￣￣｀弋￣ﾏL: ゝ _　l. : . : . : . : . : . :l　／:_ -: : : :/　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : '
　 : : : : : : : :_ - l=''　　　　　　　　_,ﾏ: : ｀＜＞:-｀_ ＿＿＿ _ ィ彡: : : : : : : /　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／　
　 : : : : : : ,/ : : l 　 　 　 　 　 ／: :i丶r‐: :｀ ＜＞､＞─＜-'": : : : : :__ : ;ｲ､　　　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　 }: : : : : :{l: : : :l　　　　 　 ／: : : : : : :＼｀`ｰ- ｀ ＜＞//: : : ──: : : ィ: : :',　　　　）　　　ふざけるな！！　 （
　 }: : : : : :ｌl: : : :ｌ　　　　　/: : : : :ハ: : : : ＞=─--＜三l＞───＜:／) : : l　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　なお、斉王司馬冏は遊撃将軍に転任しただけだった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　 　 　 　 /:i:i:i:i:〉　　 　 　 　 　 　 ﾉ:i:i＼
　　　　　 ／⌒ヽ{:ｲ:／-―― - ｰ―　 ＜:i:}:i:i:/＿
　　､――彡⌒ｰ V 　 ／｀⌒／￣｀ヽｰ ､_ヽｸ´:i:ｉ:ｉ:＼＿＿_
.　　 ＼:i:i:i:i:i:i:i:／､　 /　　　　　　　　　　　∨:i:i:ｰ:i:i:i:i:i:i:ｉ:／
.　 　 / ＼:ｉ／/　　 /　　　　　　　　　　　　 ∨:i:i:i:i:i:i:i:／
　　 /　｜　　i 　　/ 　 　 /　|　　　　　　　　 ∨ ｀Т´　　　　 .何だこの論功行賞は！
.　 /　l　|　　､!_ノ/　　 　/ ＼l　　|　/,/／ﾚｉ　 ＼| |
　 {　　　|　　 |丶| l　 　 |《￣r＼N /／、ｧ/　| i´ | l　　　　　　誰が賈皇后たちを捕らえたと思っている！！
　/|　 　 l　　 |　 |/､{＼_| ,、弋ｿ　´　l_ｿ /　/|/ /　丶　
.〈　　　　|　　 |　　 ､＼_　　 ￣, -､_'　＜_／l　 /　　　ヽ　　　 梁王や平原王はともかく、
　＼　　丶 　 |　　　〃>.,＼　(＿_ﾉ　,/　　　 ./　　　 　.l　　　 何もしていない淮南王より下などおかしいではないか！！
　 〈 ＼ 　 ＼ |　ィ＝く::└ ､＼_　_＜ 　　　 ./　　　　／
　　 ＼ ＼　 ／｀ヽ∨| :{::／{:i:}<{＼: :} ヽ 　/　　　／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 /⌒Ｙ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　/（○) (○ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 ／::::⌒｀´⌒:::u＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 |　,-）　　　　 （-、|
　　　　　　今騒いでも何も得する事がありませんっていう。　　　　　　　　　　| l　　ヽ＿＿ノ　l. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 ＼/⌒)⌒)⌒) ／ 　 /⌒)⌒)⌒)
　　　　　　どうかここは我慢して頂きたく……　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ￣ .|　/　/　/　　　(⌒) ./　/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ／´　　　 |　:::::::::::(⌒)　　ゝ　　::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　|　　　　ｌ　 |　　　　　ノ　　/　　）　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ヽ　　　 ヽ_ヽ　　　 /' 　　/　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ヽ ＿＿　　 　 ／　　 /　　 ／

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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 『晋書』『斉武閔王冏伝』によれば、
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 司馬冏は遊撃将軍の位が不満であり、恨みの色を見せたという。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　遊撃将軍は四品官に相当し、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .彼の前職の左軍将軍と同じ官品で、同じく宮中の軍勢を率いる。
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 つまり、事実上配置換えされたに過ぎず、不満を持つのも当然と言える
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　＿＿ {:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ 　 　 　 　 　 　 {:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/　　＼:i:i:i:i:i:i:/
.　　　 、＿＿＿／:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:＼:i:i:i:}:i:i:／￣＼― ､- ､￣＼― ､:i:i:/　 　 　 ＼￣
.　　 　 ＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:＼:i:/　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 冫､　　　　　　 ＼
　 　 　 　 ＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ:i:i:/　　　　　　　　　ヽ　　　　 ＼　＼　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 ＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／￣　　　　　　　　　　　l 　 　 　 　 ＼　ヽ　　　　 　　l
　　　　　　　　　＼＿_／/　　　　　　　　　　　　　 l　､ 　 　 　 　 ＼ l　 　 　 　 ｉ|
　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 　 　 l／Иハ l ヽ　　　 　 ￣＼ 　 　 ||
　　　 　 　 　 　 〈 　 　 　 　 　 ､ { 　 　 　 　 /　／====ｧ l　 　 ヽ 　Ｔ⌒ 　 　 ||
　　　　　　　　　　ヽ　　　 　　|　ﾊ ヽ{＼　　　{ ,ｲ )fj刈l/　 | 　 　 /　/　　　　　八
　　　　　　　　　　　| /　　　　|､{ ,, ===ミ ､＿,ゝ乂辷rﾉ　　ｌ/　　/　/　　　　　　　 ＼
　　　　 　 　 　 　 ／ 　 　 　 |　《　 Jfjヽ 　 　 　 　 　 ｀　/　　/　/　　 　 ／ 　 　 　ヽ
　　　　　　　　 ＜＿＿|　{　 　、 ヾ V_rﾉ　 ' ＿　 　 　 ＜＿／、/　　　／　　　 　　　 |　　　　趙王め！
　　　　　　　　　　　|　 |　{　 　 ＼ ´　　　／´ 　 ＼　　　　　 ノ,}}　　／　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　|　 丶|＼＿＿＞　 　l′　　　　|　　　厂'／{{ ／　　 　 　 　 　　　 l　　　　今に見ていろ！！
　　　　　　　　　　　|　　 　 　 |l＼_人　　 ＼　　　 /　　 ｲ／　　}}　　　　　　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　 /　　＼　　{{.　l 　 ＼　 　￣￣　 ／　|､_ ／ ,ﾘ　　 ＿＿　 　 　 ／
　　 　 　 　 　 　 /　 　 　 ＼ ヾ　l 　 　 ＞‐―┬　´ 　 ／/ 　《_,　／ ﾉ　ノ　　 ／
　　　　　　　 　 〈　　 　 　 　 ＼l} |　　　　　　　,|　　 ／　 {　 　 ／／￣￣￣{/
　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　 (( ､　　 　 　 rく_{ヘ　〔_〕　{　／／　　＿＿_/､
　　　　　　　　　　　 ＼　　 　 　 　 ＼　　 ／}/:i:i:i:} ＼_／／／　　　　　 ｀ヽ ∧
　　　　　　　　　　 　 〈 ＼　　､　　　　〉／// {:i:i:i:ﾉ　///〈／ 　 　／￣￣ ノ /∧
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 後から見れば、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　この司馬倫の身内偏重の論功行賞が彼の命取りとなる。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .自業自得といえばそれまでだが
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元３００年４月　晋　首都　洛陽】





　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,-‐''"´'':､,,　　　　　　　　　　　 　 　 ,,_,__
_,,.--ｰ''''''"ﾞﾞ￣ﾞﾞ"'''''―--.,,,,,,-‐'゛.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:　　_,,.;:-－''"´｀ﾞ''ｰ､／ヽヾ＼
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"';,_,,.-ｰ'''"ﾞﾞ:,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,:ﾞ',`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,~ﾞ"'ｰ-:;、,"'.:
":;;;:　: ;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :; :　 :: :; ":;;;:　:;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :; :　 :: :; ":;;;:　: ;: ;: ;:　　; ::;　: ;:; :
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