431 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:23:05s4cOv/2k (48/67)

[|梨子の希望>→【生きていても、私には希望なんてない……】

梨子「希望を失わないで!」

Break!

梨子「才能って……怖いよね。ある意味では、それに縛られることもあるから」

梨子「確かに、その身体じゃないと上手くいかないこともあるかも知れない」

梨子「でも、クローンと言っても超高校級のクローンなのよ?」

梨子「本物と遜色なかったとしても、何もおかしくはないでしょう?」

梨子「しかも、クローン技術には他の超高校級の才能が使われているそうじゃない」

梨子「だから……信じてあげよう、超高校級を。みんなのことを」

梨子「今は弱くても、信じれば強くなれるから」

梨子「歩夢ちゃんも恐れずに……ほら!」


桜内梨子 投票:【卒業】


432 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:23:39s4cOv/2k (49/67)

[|鞠莉の希望>→【私にはもう、何も出来ないよ……】

鞠莉「希望を捨てちゃダメよ!」

Break!

鞠莉「歩夢。ここに居る人たちは、みんなあなたに救われているの」

鞠莉「私だって、一度は自爆するつもりだったのを止めてもらってた」

鞠莉「真実に向き合ってくれたから、希望への道筋が明らかになった」

鞠莉「あなたは誰かを希望に出来る。だったら今度は、私たちがあなたを希望にしてみせる」

鞠莉「持てる全てを懸けて、絶望から救ってあげる」

鞠莉「だからもう一度、夢を見ましょう?」

鞠莉「まぶしい光のような……希望に満ちた夢を、ね」

鞠莉「さあ、歩夢──!」


小原鞠莉 投票:【卒業】


433 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:24:27s4cOv/2k (50/67)

歩夢「……」

アユム「寒い説得は、もう終わり?」

鞠莉「……」

アユム「じゃあ、これが本当に最後だよ」

アユム「みんなの希望が絶望を打ち砕くっていうなら……」

アユム「私はその希望を、叩き潰してあげる」

アユム「みーんなまとめて、絶望を刻んであげるよ」

アユム「“敗北”っていう、一生消えない絶望をね!」

歩夢「……」


434 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:26:10s4cOv/2k (51/67)

【理論武装 開始!】

アユム「そこに希望なんてない」

アユム「希望なんて、あなたには無意味」

アユム「希望を信じても、待っているのは絶望ばっかり」

アユム「私が死ねば、あなたの希望はなくなるんだよ?」

アユム「残るのは絶望だけ」

アユム「あなたにそんな選択肢は選べない」

アユム「あなたは希望に苦しめられるんだ」

アユム「諦めて絶望に堕ちてしまえばいいんだよ」

アユム「……あれ?」

アユム「どうして抵抗するの? 何も出来やしないのに」


アユム「【出来っこない……偽物のあなたには、何も出来っこない……!】」

      △:は
□:よッ!       ○:違う
      ×:それ


435 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:26:47s4cOv/2k (52/67)


→×△〇□

歩夢「それは違うよッ!」

Break!!!



436 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:27:42s4cOv/2k (53/67)

歩夢「きっと……苦難はいっぱいあるだろうね」

歩夢「才能もないし、犯してない罪に苦しめられるんだろうね」

歩夢「でも……決めたよ。私は逃げない」

歩夢「例え私の身体が偽物だとしても、この心は本物なんだ」

歩夢「私は、コツコツ真面目にやっていくのが取り柄の、ちょっと歌うことが好きな人だった」

歩夢「だったら……一歩ずつ、歩いて行く。夢に立ち向かっていく」

歩夢「それに、私は1人じゃない。みんなが支えてくれるなら、私は何度だって立ち上がる」

歩夢「私は……みんなの希望として、生きていくよ!」

アユム「なっ……!?」


437 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:28:15s4cOv/2k (54/67)

しずく「歩夢さん……!」

璃奈「よかった……(>v<)」

ダイヤ「説得に応じてくれて、感謝しますわ」

歩夢「みんな、ごめん。心配かけちゃったね」

梨子「一時はどうなることかと思ったわ……」

鞠莉「あら。説得が通じないなんてことはハナから考えてなかったけど?」

歩夢「あ、あはは……」

歩夢(そうだ。私には、大切な仲間がいる)

歩夢(みんなのお陰で、私は生きている)

歩夢(絶望に立ち向かう選択肢を、選べるんだ)


上原歩夢 投票:【卒業】


438 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:28:51s4cOv/2k (55/67)

アユム「う、嘘……」

鞠莉「どうやらアテが外れたようね、タカマガハラ」

しずく「そうです! これで全員【卒業】を選びました!」

璃奈「私たちの、勝ち(・v・)」

梨子「正真正銘……これで、コロシアイは終わったのね」

ダイヤ「ええ。黒幕の敗北をもって……」

アユム「……」

アユム「あーあ……負けちゃった」


    学 級 裁 判  
      閉  廷


439 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:29:27s4cOv/2k (56/67)

アユム「まさか、本当に説得に応じるなんてね……」

アユム「でも本当に良かったの? あなたはただの一般人……それも前科者になるんだよ?」

歩夢「……正直、今でも怖いよ。でも、みんなが居るから」

アユム「友情、か……。そんなものに私は負けちゃったんだ」

しずく「ところで……歩夢さんの身体を返してもらうわけにはいかないんでしょうか?」

アユム「それはお断りするよ。私の存在を消そうとしたみんなへの、せめてもの仕返しだからね」

歩夢「……」

アユム「じゃあこれは、そんな無鉄砲な人たちに送る最後のプレゼントだよ」

歩夢(そう言って……彼女は、私に向かって何かを放り投げた)


440 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:30:11s4cOv/2k (57/67)

歩夢「これって……スイッチ?」

アユム「図書室の本棚を調べてみて。みんなをここに運び込んだ潜水艦の格納庫に繋がってるから」

鞠莉「……本当に潜水艦で運び込まれたのね、私たち」

アユム「さて。敗者は大人しく去るとするよ」

アユム「これ以上、みんなのお友達ごっこに付き合うつもりもないし……」

アユム「この身体ごと、死んであげる。止めても無駄だからね」

アユム「それじゃあ、張り切って参りましょう」

アユム「最後のオシオキターーーーイム!」


441 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:31:21s4cOv/2k (58/67)


     CONGRATULATION!
タカマガハラさんのはいぼくがけっていしました。
      おしおきをかいしします。



442 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:32:05s4cOv/2k (59/67)

敗北を喫した黒幕は、自らの足でどこかの空間へと歩いて来ました。

彼女の目の前にあるのは、階段。

その上に用意されたステージにあるのは……ギロチンのようです。


         〈死刑〉
《超高校級の殺人鬼 タカマガハラ処刑執行》


443 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:32:49s4cOv/2k (60/67)

1段1段、タカマガハラは階段を上っていきます。

そんな彼女に向かって、石が投げられます。

石を投げている人形は……いずれも、過去に殺してきた人たちを模していました。

壇上では、モノっちーが判決文のようなものを手にしています。

モノっちーに促されるまま、タカマガハラは断頭台に頭をセットしました。

何か言葉が発せられることもなく、ただ彼女は笑ったまま。

判決を読み終えたモノッチーが合図をすると、刃を支えていた紐が切られ──

《超高校級の歌姫》が持っていた喉を道連れに、タカマガハラの刑が執行されました。

判決はもちろん『死刑』──。


444 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:33:28s4cOv/2k (61/67)


    Chapter6 END

https://i.imgur.com/AZi4bpl.png


445 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:34:20s4cOv/2k (62/67)

…………。

…………。

…………。

鞠莉「──みんな、準備はいいかしら」

璃奈「大丈夫(>v<)」

梨子「潜水艦に乗るなんて、一生ないでしょうね」

しずく「しかも、なんだか想像していた潜水艦と違います」

ダイヤ「おおかた観光用も兼ねてなのでしょうが……どれだけの資産があればここまで……」

鞠莉「まあまあ。その辺の話は、帰ってからにしましょう」

歩夢(図書室の本棚を動かして現れた隠し扉と通路)

歩夢(そこを抜けた先にあった潜水艦……に、私たちは乗り込んでいた)

歩夢(ちなみに、操縦席に座っているのは鞠莉さんだ)


446 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:35:03s4cOv/2k (63/67)

璃奈「ところで……潜水艦って、免許は必要(・v・)?」

鞠莉「大丈夫よ。目的地を入力したらオートで動いてくれるみたいだし」

鞠莉「既に目的地は入力したから、あとは海の中の景色でも楽しみましょう」

梨子「楽しみましょう、って言われても……」

「「……」」

歩夢(静まり返る艦内。景色を楽しむという気分には……あまりなれない)

歩夢「本当に……色んなことがあったね」

しずく「……そうですね」

ダイヤ「課題は沢山ありますわ。歩夢さんに対して、法や世間がどういった目を向けてくるか……」

梨子「そうよね。日常に戻るってことは、周りの目にも晒されるわけだし……」

歩夢「でも……どうなっても、私はこの選択を間違ってるとは思わないよ。だって……」

璃奈「みんなが居るから、でしょ(・v・)?」

歩夢「……ふふっ♪」


447 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:35:33s4cOv/2k (64/67)

鞠莉「ま、その辺の話は一旦後回しにして……そろそろ行きましょうか」

璃奈「……そうだね(・v・)」

ダイヤ「帰りましょう……地上へ」

歩夢(そして、私たちを乗せた潜水艦は動き始める)

歩夢(これからどうなるのかは、何も分からない)

歩夢(私が失った超高校級は、どうやって取り戻していけばいいのだろう)

歩夢(私に刻まれた罪は、どうやって償っていけばいいだろう)

歩夢(私たちが巻き込まれた事件は、どうやって扱われるのだろうか)

歩夢(きっと何もかも、虹の根本を探すくらい手探りで、不安定)

歩夢(でも……どうなるかは、きっと私たち次第)


448 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:36:11s4cOv/2k (65/67)

歩夢(だったら……私は生きていく)

歩夢(みんなと共に、一歩ずつ前へ進んでいく)

歩夢(私の希望は。私の夢は……始まったばかり)


449 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:37:06s4cOv/2k (66/67)


     EPILOGUE

私の超高校級の夢は、輝いてる。

     END



450 ◆8TImjtGSKs2020/06/10(水) 22:37:57s4cOv/2k (67/67)

以上をもって、スクスタロンパ……もとい
歩夢「君の超高校級の心は輝いてるかい?」は完結となります。
およそ2年と9カ月の間、ありがとうございました。

……気が向いた頃に、3年弱の間に公式情報でブレの生じた呼称や誤字等を直した修正版をどこかに投稿するかも知れません。
その時はまたよろしくお願いします。

ラブライブ!シリーズ、ダンガンロンパシリーズ、一部画像作成に協力してくれた友人、
そして読んでくださった全ての読者に、精一杯の感謝を。


主な過去作:
梨子「5年目の悲劇」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495992464/

果南「“G”線上のシンデレラ」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1504616067/


451以下、名無しが深夜にお送りします2020/06/11(木) 00:09:52dntFMmto (1/1)

ついに完結か、お疲れさまでした
歩夢をみんなで論破するシーン熱くてよかった


452以下、名無しが深夜にお送りします2020/06/11(木) 13:04:39UoectidE (1/1)

面白かったよ乙
そうか3年弱もやってたんだ…なんか寂しくなるな


453以下、名無しが深夜にお送りします2020/06/11(木) 21:33:58W.L7bE8g (1/1)

お疲れ様! ダンガンロンパらしさもラブライブらしさも備わった良い作品だった!


454以下、名無しが深夜にお送りします2020/06/11(木) 21:47:10rMdwp6fY (1/1)

未完だけどっておすすめされてたやつを読みに来たらちょうど完結したところだったとは…
引き込まれて2スレ分一気読みしてしまったよ
大作乙です


455以下、名無しが深夜にお送りします2020/06/16(火) 09:14:43eWV0VIaY (1/1)

昨日の夜まとめサイトで読み始めて、面白くて手が止まらなくて徹夜して最後まで読んでしまってそのまま興奮覚めやらずここまで来ちまったよ。
ラ!シリーズもダンロンも好きだけど、要所要所原作へのリスペクトが深いなと感心もしたし、「このキャラはあのキャラポジションかな?」とかうっすら思い浮かべながら読み進め始めたらオリジナルのトリックとかバンバンかまされてて度肝抜かれた。よくあんな緻密に思いつくな…。
地図とかも凝ってて、自分で推理するの楽しかったわ。
なんか徹夜テンションで変な長文になったけど、それくらい楽しませて頂きました感謝!お疲れ様でした。


456以下、名無しが深夜にお送りします2020/11/29(日) 11:11:42.xoDjK46 (1/1)

パロディ系のssなのにオリジナリティに溢れてて読み応えがありました。すごく面白かったです。