◆LzNc5lMncg さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/23779280.html
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1:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/03(日) 23:35:46:wn1XdCsk (1/4)
男「離れろっ!!」ググググ
幼馴染「な、なんでよぉ~!」グイグイ
幼馴染「古い付き合いなんだからこれくらい当たり前なんじゃない!冷たいんだからっ!」
男「おらっ!!もう授業始まるんだ!!さっさとクラス戻れよ!!」
幼馴染「もう!じゃあまた後でちょっかい出しにくるからねー!!」バイバーイ
同級生男「はぁ…本当仲良いなお前ら…ごちそうさん…」
男「ったく…」
男「離れろっ!!」ググググ
幼馴染「な、なんでよぉ~!」グイグイ
幼馴染「古い付き合いなんだからこれくらい当たり前なんじゃない!冷たいんだからっ!」
男「おらっ!!もう授業始まるんだ!!さっさとクラス戻れよ!!」
幼馴染「もう!じゃあまた後でちょっかい出しにくるからねー!!」バイバーイ
同級生男「はぁ…本当仲良いなお前ら…ごちそうさん…」
男「ったく…」
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/03(日) 23:41:35:wn1XdCsk (2/4)
同級生男「お前ら付き合ってんの?」
男「付き合ってねえよ。腐れ縁て奴だ。」
同級生男「マジで言ってんのか?毎朝あんなイチャイチャしといてか?」
同級生「休み時間の度に遊びに来るわ、昼休みも弁当作ってくるわ隙あらばイチャイチャイチャイチャ…。」
男「ああ、付き合ってねえ。」
同級生男「どういうことだよ…。付き合っちまえよ…。お似合いのバカップルだぞお前ら…。」
男「はぁ…。」
同級生男「お前ら付き合ってんの?」
男「付き合ってねえよ。腐れ縁て奴だ。」
同級生男「マジで言ってんのか?毎朝あんなイチャイチャしといてか?」
同級生「休み時間の度に遊びに来るわ、昼休みも弁当作ってくるわ隙あらばイチャイチャイチャイチャ…。」
男「ああ、付き合ってねえ。」
同級生男「どういうことだよ…。付き合っちまえよ…。お似合いのバカップルだぞお前ら…。」
男「はぁ…。」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/03(日) 23:52:07:wn1XdCsk (3/4)
同級生男「ていうか幼馴染からあんだけ好き好きアピール掛けてきてんだから楽勝だろ…。」
男「わかってねえなお前は。」
同級生男「え?」
男「それがいいんじゃねえか。」
男「つかず離れずのこの距離感だから良いんだよ。」
男「思春期の男女誰もが恋愛に興味を持つ年頃よ。あなた誰と恋をする?私それともあの子?」
男「恋愛に関しちゃ女が一つも二つも上手よ。追ってみたいわ惚れてみたいわ。追われてみたいわ惚れられてみたいわ…ってな。」
男「幼馴染は今、恋に恋してるのさ。」
同級生男「ていうか幼馴染からあんだけ好き好きアピール掛けてきてんだから楽勝だろ…。」
男「わかってねえなお前は。」
同級生男「え?」
男「それがいいんじゃねえか。」
男「つかず離れずのこの距離感だから良いんだよ。」
男「思春期の男女誰もが恋愛に興味を持つ年頃よ。あなた誰と恋をする?私それともあの子?」
男「恋愛に関しちゃ女が一つも二つも上手よ。追ってみたいわ惚れてみたいわ。追われてみたいわ惚れられてみたいわ…ってな。」
男「幼馴染は今、恋に恋してるのさ。」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/03(日) 23:56:53:wn1XdCsk (4/4)
男「俺が好きな訳じゃねえ。お前これで俺が本気になって告白してみろ。」
男「一気に冷めちまってギクシャクするようになるぞ?俺がピエロになっちまう。」
男「だから本気にならない。そんな無粋な事はしねえよ。」
男「あいつが本気で惚れる男が現れるまではこのままよ。」
同級生男「へえ。そんなもんかね。」
男「おうさ!」
男「俺が好きな訳じゃねえ。お前これで俺が本気になって告白してみろ。」
男「一気に冷めちまってギクシャクするようになるぞ?俺がピエロになっちまう。」
男「だから本気にならない。そんな無粋な事はしねえよ。」
男「あいつが本気で惚れる男が現れるまではこのままよ。」
同級生男「へえ。そんなもんかね。」
男「おうさ!」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/03(日) 23:57:30:IFfF9Rq. (1/1)
続けて、しっかり完結させるんだぞ。俺はみてるからな?
続けて、しっかり完結させるんだぞ。俺はみてるからな?
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 00:11:00:Mnf85vbA (1/22)
男「聞くけどよ?好きな人を振り向かせる為に必死な女をどう思う?」
同級生男「ん?うーん…。いいな…。必死になって可愛いと思うし、他の男に目もくれず自分だけを愛してくれたら理想的だな。」
男「じゃあ好きな子を振り向かせる為に必死な男は?」
同級生男「…うーむ。なんか側から見て媚びててカッコ悪いな…。」
男「嫌だよな?」
男「そういうことよ。」
同級生男「うおお…。確かに…。」
男「本気になったら男はまずいんだよ…。」
男「男が恋愛に本気になるとろくなことになんねえんだ…。」
男「聞くけどよ?好きな人を振り向かせる為に必死な女をどう思う?」
同級生男「ん?うーん…。いいな…。必死になって可愛いと思うし、他の男に目もくれず自分だけを愛してくれたら理想的だな。」
男「じゃあ好きな子を振り向かせる為に必死な男は?」
同級生男「…うーむ。なんか側から見て媚びててカッコ悪いな…。」
男「嫌だよな?」
男「そういうことよ。」
同級生男「うおお…。確かに…。」
男「本気になったら男はまずいんだよ…。」
男「男が恋愛に本気になるとろくなことになんねえんだ…。」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 00:15:14:Mnf85vbA (2/22)
男「これでわかったろ?女のが恋愛に関しては上手なんだ。俺たちはその掌の上で転がされるだけよ。」
同級生男「すげえ勉強になったわ…。お前かっこいいな…。」
男「だろ…?所詮俺たち男は女には敵わねえのさ…。」
同級生男「か、悲しいな…。そしたらせめて…惨めにならないように…。」
男「カッコつけるしかないのさ…。」
男&同級生男「男は悲しい生き物だな……。」
男「これでわかったろ?女のが恋愛に関しては上手なんだ。俺たちはその掌の上で転がされるだけよ。」
同級生男「すげえ勉強になったわ…。お前かっこいいな…。」
男「だろ…?所詮俺たち男は女には敵わねえのさ…。」
同級生男「か、悲しいな…。そしたらせめて…惨めにならないように…。」
男「カッコつけるしかないのさ…。」
男&同級生男「男は悲しい生き物だな……。」
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 00:28:06:Mnf85vbA (3/22)
モブ女1&モブ女2「イケメンくんおはよー!」
イケメン「モブちゃん髪型今日可愛くない?」
モブ女1「え~分かる?実はシャンプー変えてさー!」
イケメン「マジ?ちょっと嗅がせて?」ズイッ
モブ女1「///っ、どう?」
イケメン「すげえいい匂い!」
モブ女2「イケメンくん今日暇~?」
同級生男「やっぱただし…。」
男「イケメンに限るんだよな…。」
男「何しても様になる…。何をしても拒絶される事はないし、向こうから女はやってくる…。乙女のハートをアイアンクローよ…。故にモテる。」
同級生男「ああ…。」
モブ女1&モブ女2「イケメンくんおはよー!」
イケメン「モブちゃん髪型今日可愛くない?」
モブ女1「え~分かる?実はシャンプー変えてさー!」
イケメン「マジ?ちょっと嗅がせて?」ズイッ
モブ女1「///っ、どう?」
イケメン「すげえいい匂い!」
モブ女2「イケメンくん今日暇~?」
同級生男「やっぱただし…。」
男「イケメンに限るんだよな…。」
男「何しても様になる…。何をしても拒絶される事はないし、向こうから女はやってくる…。乙女のハートをアイアンクローよ…。故にモテる。」
同級生男「ああ…。」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 00:39:43:Mnf85vbA (4/22)
同級生男「でも男さ…。俺たちが本気で惚れた女を落とすにはどうすればいいんだ…。」
男「ああ…。悲しいかな…、本気になればなるほど必死になればなるほど媚びたカッコ悪い男に俺たちは成り下がる…。」
同級生男「そしたらその好きな気持ちは…。」
男「黙って心の中に秘めてその女の幸せを願う…。」
同級生男「それが俺たち有象無象な男に出来ることか…。」
男「そしたらさ…。俺たちは俺たちの理想のカッコいい男になるように努力しようぜ?」
同級生男「そうだな…。それでも俺たちに話しかけてくれたり興味持ってくれたりする女には…。」
同級生女「おはようー。お二人さんどうしたの?そんな神妙な顔して?」
男&同級生男「ありがとよ。」
同級生女「え?なにが?」
男&同級生男(感謝するしかねえ。)
同級生男「でも男さ…。俺たちが本気で惚れた女を落とすにはどうすればいいんだ…。」
男「ああ…。悲しいかな…、本気になればなるほど必死になればなるほど媚びたカッコ悪い男に俺たちは成り下がる…。」
同級生男「そしたらその好きな気持ちは…。」
男「黙って心の中に秘めてその女の幸せを願う…。」
同級生男「それが俺たち有象無象な男に出来ることか…。」
男「そしたらさ…。俺たちは俺たちの理想のカッコいい男になるように努力しようぜ?」
同級生男「そうだな…。それでも俺たちに話しかけてくれたり興味持ってくれたりする女には…。」
同級生女「おはようー。お二人さんどうしたの?そんな神妙な顔して?」
男&同級生男「ありがとよ。」
同級生女「え?なにが?」
男&同級生男(感謝するしかねえ。)
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 00:57:26:Mnf85vbA (5/22)
休み時間
幼馴染「男ーっ!!!!お弁当作ってきたよーっ!!!!」ガラッ バーン‼︎‼︎
男「うるせえ!!他人の迷惑考えねえのかお前は!!」
幼馴染「何よ~??せっかく幼馴染があなたのためにお弁当作ってきたのに~。」プクーッ
幼馴染「ほらほら!一緒に食べよっ!」グイグイ
男「わざわざ隣に座らなくてもいいだろ…。近えんだよ…。」
幼馴染「何~??照れてんの~??」ウフフ
同級生男(ああ…。男よ。なんて悲しいイチャイチャなんだ…。幼馴染が本気の恋を見つけるまでの付き合いだと思うと俺は…。)ウルウル
同級生女「あんた何ウルウルしてんの?」
休み時間
幼馴染「男ーっ!!!!お弁当作ってきたよーっ!!!!」ガラッ バーン‼︎‼︎
男「うるせえ!!他人の迷惑考えねえのかお前は!!」
幼馴染「何よ~??せっかく幼馴染があなたのためにお弁当作ってきたのに~。」プクーッ
幼馴染「ほらほら!一緒に食べよっ!」グイグイ
男「わざわざ隣に座らなくてもいいだろ…。近えんだよ…。」
幼馴染「何~??照れてんの~??」ウフフ
同級生男(ああ…。男よ。なんて悲しいイチャイチャなんだ…。幼馴染が本気の恋を見つけるまでの付き合いだと思うと俺は…。)ウルウル
同級生女「あんた何ウルウルしてんの?」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:06:26:Mnf85vbA (6/22)
同級生女「はぁ…。仲良しお二人さん毎日毎日イチャイチャごちそうさま!」
同級生女「そんなバカップルで羨ましいわ。」
幼馴染&男「「カ、カップルなんかじゃない!」」
幼馴染「そ、そうよ!これはただ昔からの古い付き合いってだけで…///」モジモジ
男「そうだそうだ!」
同級生男(男……。お前はイイ男だぜ……!!)ホロリ
同級生女「あんたなんで涙流してんの?」
同級生女「はぁ…。仲良しお二人さん毎日毎日イチャイチャごちそうさま!」
同級生女「そんなバカップルで羨ましいわ。」
幼馴染&男「「カ、カップルなんかじゃない!」」
幼馴染「そ、そうよ!これはただ昔からの古い付き合いってだけで…///」モジモジ
男「そうだそうだ!」
同級生男(男……。お前はイイ男だぜ……!!)ホロリ
同級生女「あんたなんで涙流してんの?」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:20:30:Mnf85vbA (7/22)
イケメン「なんだ君達カップルじゃないの?」
同級生男(イケメン!!)
イケメン「へぇ~。そしたら僕幼馴染ちゃん狙っちゃおうかな~?」
幼馴染「は、はぁ!?」
同級生男(さ、流石イケメン…。獲物を見つけたと言わんばかりの鋭い眼光!!さながら狼だぜ!!)
男「いい子だろ?イケメンみたいな男だったらこいつも大喜びだぜ。」
幼馴染「ち、ちょっと何言ってんのよ!!///」ワタワタ
同級生男(な、なんて余裕だ!?本気じゃないが故の、失うものなぞ初めから無いと言わんばかりの余裕!!)ガーン
同級生女「何そのガラスの仮面みたいな表情。」
イケメン「なんだ君達カップルじゃないの?」
同級生男(イケメン!!)
イケメン「へぇ~。そしたら僕幼馴染ちゃん狙っちゃおうかな~?」
幼馴染「は、はぁ!?」
同級生男(さ、流石イケメン…。獲物を見つけたと言わんばかりの鋭い眼光!!さながら狼だぜ!!)
男「いい子だろ?イケメンみたいな男だったらこいつも大喜びだぜ。」
幼馴染「ち、ちょっと何言ってんのよ!!///」ワタワタ
同級生男(な、なんて余裕だ!?本気じゃないが故の、失うものなぞ初めから無いと言わんばかりの余裕!!)ガーン
同級生女「何そのガラスの仮面みたいな表情。」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:24:21:Mnf85vbA (8/22)
イケメン「へえ?じゃあ本気にしちゃおうかな?」
男「おうよ。そしたらお邪魔虫さんはお暇とするぜ。」スクッ
幼馴染「あっ…。」
男「あばよ~。」バイバイ
同級生男「おい!男!俺も行くぜ!」ガタッ
イケメン「……。幼馴染ちゃんよろしく俺イケメンて言うんだ。」
幼馴染「あ、えっと、お、幼馴染です…。」
同級生女「いや、私どうすればいいわけ?」ポツン
イケメン「へえ?じゃあ本気にしちゃおうかな?」
男「おうよ。そしたらお邪魔虫さんはお暇とするぜ。」スクッ
幼馴染「あっ…。」
男「あばよ~。」バイバイ
同級生男「おい!男!俺も行くぜ!」ガタッ
イケメン「……。幼馴染ちゃんよろしく俺イケメンて言うんだ。」
幼馴染「あ、えっと、お、幼馴染です…。」
同級生女「いや、私どうすればいいわけ?」ポツン
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:33:37:Mnf85vbA (9/22)
男「な?見たろあれ?これで俺もお役御免て訳よ。」
同級生男「男…。お前は真のイイ男だぜ…!!」
男「よせよ!ま!俺たちモテない男は黙って去るのがお似合いってこった!!購買行こうぜ!」
同級生男「おう!いい勉強になってぜ!!おごってやる!」
男「本当か!ってその前に俺ちょっくらションベン行ってくるわ!先行っててくれ!」
同級生男「おっけ!先行ってるぜ!」
男「な?見たろあれ?これで俺もお役御免て訳よ。」
同級生男「男…。お前は真のイイ男だぜ…!!」
男「よせよ!ま!俺たちモテない男は黙って去るのがお似合いってこった!!購買行こうぜ!」
同級生男「おう!いい勉強になってぜ!!おごってやる!」
男「本当か!ってその前に俺ちょっくらションベン行ってくるわ!先行っててくれ!」
同級生男「おっけ!先行ってるぜ!」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:42:23:Mnf85vbA (10/22)
男「ふぅ~スッキリスッキリ~っと」
ドン
「あぅっ」
バサァァッ
_______
同級生男「早く行かないと食堂の席無くなっちまう…。」タッタッタッ
ドン
「うおっ」
男「ふぅ~スッキリスッキリ~っと」
ドン
「あぅっ」
バサァァッ
_______
同級生男「早く行かないと食堂の席無くなっちまう…。」タッタッタッ
ドン
「うおっ」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:49:33:Mnf85vbA (11/22)
「おいてめえ!!どこ見て走ってんだ!!」
同級生男「あたた…。ご、ごめん!」
ヤンキー女「ごめんじゃねえんだよ!廊下走んな!危ねえだろが!」
同級生男(あちゃ~…。厄介な奴にぶつかっちまったな…。)
ヤンキー女「おい!何とか言えねえのかよ!」
同級生男(見た目野蛮だけどよく見ると可愛い人だな…。はぁ…。こういう人もイケメンみたいな男が持っていくんだなぁ…。)
ヤンキー女「おい!」ガッ
同級生男「お、おいおい!ごめんて!」
同級生男(せっかく美人なんだから怒らせて顔にシワなんか作らせちゃ申し訳ないな…。なだめよう…。)
同級生男「そう怒るなって!可愛い顔が台無しだぜ!」
ヤンキー女「は、はぁ!?///」
「おいてめえ!!どこ見て走ってんだ!!」
同級生男「あたた…。ご、ごめん!」
ヤンキー女「ごめんじゃねえんだよ!廊下走んな!危ねえだろが!」
同級生男(あちゃ~…。厄介な奴にぶつかっちまったな…。)
ヤンキー女「おい!何とか言えねえのかよ!」
同級生男(見た目野蛮だけどよく見ると可愛い人だな…。はぁ…。こういう人もイケメンみたいな男が持っていくんだなぁ…。)
ヤンキー女「おい!」ガッ
同級生男「お、おいおい!ごめんて!」
同級生男(せっかく美人なんだから怒らせて顔にシワなんか作らせちゃ申し訳ないな…。なだめよう…。)
同級生男「そう怒るなって!可愛い顔が台無しだぜ!」
ヤンキー女「は、はぁ!?///」
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 01:58:53:Mnf85vbA (12/22)
男「あらら…。ごめんごめん。本が…。」
地味子「拾わなくて大丈夫です!」
男「え?」
地味子「何とも思っていませんし予め予測してトイレの入り口なんて通らなければ良かっただけですから。」
男(よく見ると美人だな…。はぁ…。こういう地味な子もイケメンみたいな男の下で華開いて垢抜けていくんだなぁ…。)
地味子「この本は私が返す物ですから。私が拾って私が返します。ですから結構です。」ヒョイ
男「そうはいかないね。俺が無神経に飛び出さなきゃ君がこの本を落とす事は無かったんだ。」ヒョイヒョイ
男(そしたら俺は丁重に扱ってこの子を奪っていく男に手渡すのみよ…。)
男「お詫びだ。運ばせてくれ。」
地味子「あっ…。は、はい…///」
男「あらら…。ごめんごめん。本が…。」
地味子「拾わなくて大丈夫です!」
男「え?」
地味子「何とも思っていませんし予め予測してトイレの入り口なんて通らなければ良かっただけですから。」
男(よく見ると美人だな…。はぁ…。こういう地味な子もイケメンみたいな男の下で華開いて垢抜けていくんだなぁ…。)
地味子「この本は私が返す物ですから。私が拾って私が返します。ですから結構です。」ヒョイ
男「そうはいかないね。俺が無神経に飛び出さなきゃ君がこの本を落とす事は無かったんだ。」ヒョイヒョイ
男(そしたら俺は丁重に扱ってこの子を奪っていく男に手渡すのみよ…。)
男「お詫びだ。運ばせてくれ。」
地味子「あっ…。は、はい…///」
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 02:08:27:Mnf85vbA (13/22)
ヤンキー女「て、てめえ馬鹿にしてんのか!///」グイッ
同級生男「ちょちょちょ!本当だって!俺は嘘つかねえって!」
ヤンキー女(か、可愛いだ…!?こ、こいつ本気か…?俺が可愛い…?)カァァァ
ヤンキー女(生まれて初めて言われたぞ…。そ、そりゃナンパとかなんだで言われた事はあっけどそんなんチャラ男の常套句で誰にでも言うもんだし…。)ボッボッ
ヤンキー女(たまたま肩ぶつかってきま見ず知らずの男がか、可愛いって…。俺を…。可愛い…。)
ヤンキー女(可愛い…。可愛い…。可愛い…。俺が…。可愛い…。)ブツブツブツ
同級生男(なんだ?手放してくれたぞ…。)
ヤンキー女「かわっ…。かわかわ…。」ブツブツブツ
同級生男「も、もう言って良いですか?良いですよね?じ、じゃあ…。」
タッタッタッ
ヤンキー女「! あ、お、おい!おまえ!あぁ…。」
ヤンキー女「て、てめえ馬鹿にしてんのか!///」グイッ
同級生男「ちょちょちょ!本当だって!俺は嘘つかねえって!」
ヤンキー女(か、可愛いだ…!?こ、こいつ本気か…?俺が可愛い…?)カァァァ
ヤンキー女(生まれて初めて言われたぞ…。そ、そりゃナンパとかなんだで言われた事はあっけどそんなんチャラ男の常套句で誰にでも言うもんだし…。)ボッボッ
ヤンキー女(たまたま肩ぶつかってきま見ず知らずの男がか、可愛いって…。俺を…。可愛い…。)
ヤンキー女(可愛い…。可愛い…。可愛い…。俺が…。可愛い…。)ブツブツブツ
同級生男(なんだ?手放してくれたぞ…。)
ヤンキー女「かわっ…。かわかわ…。」ブツブツブツ
同級生男「も、もう言って良いですか?良いですよね?じ、じゃあ…。」
タッタッタッ
ヤンキー女「! あ、お、おい!おまえ!あぁ…。」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 02:22:02:Mnf85vbA (14/22)
男「~♩」
地味子「あ、あの重くないですか?」
男「ん?ああ、全然。」
地味子「そ、そうですか。」
男「はっはっは!君がこの数持って運べるんだから大丈夫よ!」
地味子「それもそうですね…。」
男「しかし本が好きなんだね。こんな数の本を借りるなんて。」
地味子「は、はい…。それぐらいしか楽しみが無いもので…。」
男「へぇ、才色兼備って奴か。」
地味子「…。えっ…は、はい?///」
男「~♩」
地味子「あ、あの重くないですか?」
男「ん?ああ、全然。」
地味子「そ、そうですか。」
男「はっはっは!君がこの数持って運べるんだから大丈夫よ!」
地味子「それもそうですね…。」
男「しかし本が好きなんだね。こんな数の本を借りるなんて。」
地味子「は、はい…。それぐらいしか楽しみが無いもので…。」
男「へぇ、才色兼備って奴か。」
地味子「…。えっ…は、はい?///」
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 02:37:59:Mnf85vbA (15/22)
地味子「から、からかわわない、からかわないでください!私そんな事言われた事ないですし、地味だしそんな…。」
男「そうかな?自信持っても良いと思うけどなぁ?」
男(一体誰がこの子の心の壁を溶かすんだろな…。)
地味子(才色兼備…。綺麗だって…。私のこと綺麗だって…。見ず知らずの人が言ってくれるって事は本当なのかな?でもそんな事ってむやみやたらに言わないよね?男の人って本当に気になる子には猛アピールするって本で読んだことある…。こんな地味な私にもそういう言葉掛けてくれるのってそしたらこの人は本気で…。)
図書室
男「あいよ!迷惑掛けたね!んじゃ。」
地味子「あ、あ、ありがとうございました!あの!名前は?名前…。」
男「俺かい?いや、そんな程の男では…。」
地味子「何年生ですか?何組ですか?あ、あっ…ごめんなさい。しつこいですか…。しつこい女って嫌われますよね…。で、でも私気をつけますから!あなたの」
男「わ、わかったわかった俺は…。」
地味子「から、からかわわない、からかわないでください!私そんな事言われた事ないですし、地味だしそんな…。」
男「そうかな?自信持っても良いと思うけどなぁ?」
男(一体誰がこの子の心の壁を溶かすんだろな…。)
地味子(才色兼備…。綺麗だって…。私のこと綺麗だって…。見ず知らずの人が言ってくれるって事は本当なのかな?でもそんな事ってむやみやたらに言わないよね?男の人って本当に気になる子には猛アピールするって本で読んだことある…。こんな地味な私にもそういう言葉掛けてくれるのってそしたらこの人は本気で…。)
図書室
男「あいよ!迷惑掛けたね!んじゃ。」
地味子「あ、あ、ありがとうございました!あの!名前は?名前…。」
男「俺かい?いや、そんな程の男では…。」
地味子「何年生ですか?何組ですか?あ、あっ…ごめんなさい。しつこいですか…。しつこい女って嫌われますよね…。で、でも私気をつけますから!あなたの」
男「わ、わかったわかった俺は…。」
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 02:44:13:Mnf85vbA (16/22)
食堂
男「あれ?同級生男居ねえな…。」
同級生男「ごめんごめん。絡まれちゃってさ…。」
男「誰に?」
同級生男「ヤンキーな女に…。参ったぜ…。」
男「俺は逆に絡んじまったよ。」
同級生男「どういうことだ?」
男「トイレ飛び出したら本返しにいく女の子にぶつかって本ぶちまけちゃってさ。お詫びに運んでやってたんだ。」
同級生男「お互い災難だな!」
食堂
男「あれ?同級生男居ねえな…。」
同級生男「ごめんごめん。絡まれちゃってさ…。」
男「誰に?」
同級生男「ヤンキーな女に…。参ったぜ…。」
男「俺は逆に絡んじまったよ。」
同級生男「どういうことだ?」
男「トイレ飛び出したら本返しにいく女の子にぶつかって本ぶちまけちゃってさ。お詫びに運んでやってたんだ。」
同級生男「お互い災難だな!」
22:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 02:53:41:Mnf85vbA (17/22)
モグモグ
同級生男「おいあれ見ろよ…。」
男「ん?」
エー ズルーイ ワタシモイキターイ
○○クンイクナラワタシモイクー
男「すげえ…。モテまくりじゃねえか…。」
同級生男「どうも嫉妬しちまうな…。」
男「仕方ねえよ…。さっきも言った通り俺たちは…。」
同級生男「女の掌の上で転がされるのみか…。」
男「関わってくれる子には感謝さ…。」
モグモグ
同級生男「おいあれ見ろよ…。」
男「ん?」
エー ズルーイ ワタシモイキターイ
○○クンイクナラワタシモイクー
男「すげえ…。モテまくりじゃねえか…。」
同級生男「どうも嫉妬しちまうな…。」
男「仕方ねえよ…。さっきも言った通り俺たちは…。」
同級生男「女の掌の上で転がされるのみか…。」
男「関わってくれる子には感謝さ…。」
23:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 14:11:25:nO9SxKCA (1/1)
>>22
面白くなってきたわ、男に惚れた
>>22
面白くなってきたわ、男に惚れた
24:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 21:47:56:P1XtXtZo (1/6)
教室
ヤンキー女「」 ズゾゾゾゾ プクーッ ズゾゾゾゾ
地味子「や、ヤンちゃん…?」
ヤンキー女「」ズゾゾゾゾ プクーッ ズゾゾゾゾ
地味子「か、紙パックジュースの中身もう無いよ…?」
ヤンキー女「」ズゾッ
ヤンキー女「くぅぅっふっふぅぅ///」ニヤニヤ
地味子「や、ヤンちゃん…??」
教室
ヤンキー女「」 ズゾゾゾゾ プクーッ ズゾゾゾゾ
地味子「や、ヤンちゃん…?」
ヤンキー女「」ズゾゾゾゾ プクーッ ズゾゾゾゾ
地味子「か、紙パックジュースの中身もう無いよ…?」
ヤンキー女「」ズゾッ
ヤンキー女「くぅぅっふっふぅぅ///」ニヤニヤ
地味子「や、ヤンちゃん…??」
25:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 21:54:34:Mnf85vbA (18/22)
ヤンキー女「っかあ~!もうしょうがねえなぁ///」ニヘラァ
地味子「ヤンちゃん?」
ヤンキー女「どぅおあああ!!!!なんだよ!!!いつからそこにいんだ!!??」
地味子「ご、ごめんなさい…。声掛けてたんだけど気づかないから…。」
ヤンキー女「ったく…。まぁいいや、それより地味子よぉ。」
ヤンキー女「お前男に惚れられた事あるか?」
地味子「え、え、え…?///」
『才色兼備って奴か。』
地味子「あ、あ、あ…///」
ヤンキー女「っかあ~!もうしょうがねえなぁ///」ニヘラァ
地味子「ヤンちゃん?」
ヤンキー女「どぅおあああ!!!!なんだよ!!!いつからそこにいんだ!!??」
地味子「ご、ごめんなさい…。声掛けてたんだけど気づかないから…。」
ヤンキー女「ったく…。まぁいいや、それより地味子よぉ。」
ヤンキー女「お前男に惚れられた事あるか?」
地味子「え、え、え…?///」
『才色兼備って奴か。』
地味子「あ、あ、あ…///」
26:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 21:58:27:Mnf85vbA (19/22)
ヤンキー女「なんだよ…その様子じゃあるのか?」
地味子「えっ?あ、いやいやいやいや!まだそこまでというか…。」
ヤンキー女「…居るんだな?」
ヤンキー女「男が。」
地味子「ち、違うよ!!」
ヤンキー女「じゃあなんだよその反応は?」
地味子「そ、その実は…。」
カクカクシカジカ
ヤンキー女「なんだよ…その様子じゃあるのか?」
地味子「えっ?あ、いやいやいやいや!まだそこまでというか…。」
ヤンキー女「…居るんだな?」
ヤンキー女「男が。」
地味子「ち、違うよ!!」
ヤンキー女「じゃあなんだよその反応は?」
地味子「そ、その実は…。」
カクカクシカジカ
27:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:02:24:Mnf85vbA (20/22)
地味子「だからなんというか…。そのわ、私もキニナッチャッタ…。」ゴニョゴニョ
ヤンキー女「………。」
ヤンキー女「あ、姉御ぉおっ!!!!」ガッ
地味子「えぁっ!!?」
ヤンキー女「恋愛に関しちゃ姉御が一枚上手ですっ!!!ご、ご教授をぉっ!!!!」
地味子「ちょっちょっ!ヤンちゃん!!周り見てる!!周り見てる!!」
ヤンキー女「じ、じ、実はな……。」
地味子「う、うん。」
カクカクシカジカ
地味子「だからなんというか…。そのわ、私もキニナッチャッタ…。」ゴニョゴニョ
ヤンキー女「………。」
ヤンキー女「あ、姉御ぉおっ!!!!」ガッ
地味子「えぁっ!!?」
ヤンキー女「恋愛に関しちゃ姉御が一枚上手ですっ!!!ご、ご教授をぉっ!!!!」
地味子「ちょっちょっ!ヤンちゃん!!周り見てる!!周り見てる!!」
ヤンキー女「じ、じ、実はな……。」
地味子「う、うん。」
カクカクシカジカ
28:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:06:16:Mnf85vbA (21/22)
ヤンキー女「って事でさ…。そいつ俺のこと可愛いってよ…。」
地味子「私と全然変わらないと思うけど……。」
ヤンキー女「で、でもよぉ…。地味子はそいつの名前教えてもらったんだろ…?」
地味子「う、うん…。」
ヤンキー女「俺そいつの名前分からねえんだよ…。どこの誰だか…。」
地味子「で、でもそれってさ…。」
ヤンキー女「おん?」
地味子「照れちゃって逃げ出したんじゃ…?」
ヤンキー女「マジか…!!」
ヤンキー女「って事でさ…。そいつ俺のこと可愛いってよ…。」
地味子「私と全然変わらないと思うけど……。」
ヤンキー女「で、でもよぉ…。地味子はそいつの名前教えてもらったんだろ…?」
地味子「う、うん…。」
ヤンキー女「俺そいつの名前分からねえんだよ…。どこの誰だか…。」
地味子「で、でもそれってさ…。」
ヤンキー女「おん?」
地味子「照れちゃって逃げ出したんじゃ…?」
ヤンキー女「マジか…!!」
29:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:12:07:Mnf85vbA (22/22)
ヤンキー女「うふっ///あへへ///もうあいつしょうがねえなぁ!くふふもう本当に…///」ニヘラ ニヘラ
地味子「や、ヤンちゃん…。ヨダレ…。」
ヤンキー女「そうだ。そうにちげえねえ…。まぁ俺もちょっとあん時カッカしちまったから場が悪かったのかも…。」
ヤンキー女「しかし地味子もそういう事があるなんて奇遇だな…。」
地味子「う、うん…。」
ヤンキー女「とうとう俺たちにも来ちまったようだな……。」
ヤンキー女&地味子( 春っ!!!!!)ドーン
ヤンキー女「うふっ///あへへ///もうあいつしょうがねえなぁ!くふふもう本当に…///」ニヘラ ニヘラ
地味子「や、ヤンちゃん…。ヨダレ…。」
ヤンキー女「そうだ。そうにちげえねえ…。まぁ俺もちょっとあん時カッカしちまったから場が悪かったのかも…。」
ヤンキー女「しかし地味子もそういう事があるなんて奇遇だな…。」
地味子「う、うん…。」
ヤンキー女「とうとう俺たちにも来ちまったようだな……。」
ヤンキー女&地味子( 春っ!!!!!)ドーン
30:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:28:26:P1XtXtZo (2/6)
地味子「で、でもさ。」
ヤンキー女「あん?」
地味子「その…ど、どう恋愛って進めていけば良いんだろ…?」
ヤンキー女「」
ヤンキー女「ま、ま、まぁ…。思うにだけどよ?」
ヤンキー女「男って奴はみんな狼よ。狙った女は逃さねえ。その為にはなんでもするもんなんじゃねえか?」
ヤンキー女「だからよ、俺たちはこうドーンと構えてよ…。こう包んでやるってのが…こう女って言うもんじゃ…?そう母ちゃんは言ってたけど…。」
地味子「でもそれじゃ誰でも良い都合の良い女が欲しい男が来た時はどうすれば?」
ヤンキー女「その時は顔面を…。」
地味子(ダメだヤンちゃんは武闘派過ぎる…。)
地味子「で、でもさ。」
ヤンキー女「あん?」
地味子「その…ど、どう恋愛って進めていけば良いんだろ…?」
ヤンキー女「」
ヤンキー女「ま、ま、まぁ…。思うにだけどよ?」
ヤンキー女「男って奴はみんな狼よ。狙った女は逃さねえ。その為にはなんでもするもんなんじゃねえか?」
ヤンキー女「だからよ、俺たちはこうドーンと構えてよ…。こう包んでやるってのが…こう女って言うもんじゃ…?そう母ちゃんは言ってたけど…。」
地味子「でもそれじゃ誰でも良い都合の良い女が欲しい男が来た時はどうすれば?」
ヤンキー女「その時は顔面を…。」
地味子(ダメだヤンちゃんは武闘派過ぎる…。)
31:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:41:35:P1XtXtZo (3/6)
地味子「わ、私ね?たしかに主導権て女の人にあると思うのね?」
ヤンキー女「おん。」
地味子「でも私好きになってくれた人には私以外見て欲しくないし私もその人以外見たくない。その人の全部知りたいしその人がどこで何してるかとかも気になるしずっと一緒にいて思い出いっぱいつくって」
ヤンキー女「地味子?」
地味子「でもでもでももしその人が私の他に気になる女の人がいてその人に靡き始めたらと思うとなんか堪らなくなる。男の人が狼ってことは私の他も狩ろうとして色んな関係結んだりするんじゃないかな?そうしたらそうなる前に私は全て捧げて私以外考えないようにした方がいいと思う。だから実は主導権て男の人の方があるんじゃ?あ、もしかして男くんて」ブツブツブツ
ヤンキー女「地味子???」
地味子「でもどうなんだろ?見ず知らずの通りすがりでそんな綺麗だなんて言ってくれるのかな?そう言う人なのかな?でも見た感じ誠実そうで率先して本持ってくれたしちょっと私しつこく聞いちゃったんだけど男くんはしっかり応えてくれたんだよね。だからそんな事はないとは思うんだけどでも男くんモテそうだよね。モテるってこと
ヤンキー女「地味子!!!??」
地味子「わ、私ね?たしかに主導権て女の人にあると思うのね?」
ヤンキー女「おん。」
地味子「でも私好きになってくれた人には私以外見て欲しくないし私もその人以外見たくない。その人の全部知りたいしその人がどこで何してるかとかも気になるしずっと一緒にいて思い出いっぱいつくって」
ヤンキー女「地味子?」
地味子「でもでもでももしその人が私の他に気になる女の人がいてその人に靡き始めたらと思うとなんか堪らなくなる。男の人が狼ってことは私の他も狩ろうとして色んな関係結んだりするんじゃないかな?そうしたらそうなる前に私は全て捧げて私以外考えないようにした方がいいと思う。だから実は主導権て男の人の方があるんじゃ?あ、もしかして男くんて」ブツブツブツ
ヤンキー女「地味子???」
地味子「でもどうなんだろ?見ず知らずの通りすがりでそんな綺麗だなんて言ってくれるのかな?そう言う人なのかな?でも見た感じ誠実そうで率先して本持ってくれたしちょっと私しつこく聞いちゃったんだけど男くんはしっかり応えてくれたんだよね。だからそんな事はないとは思うんだけどでも男くんモテそうだよね。モテるってこと
ヤンキー女「地味子!!!??」
32:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 22:54:01:P1XtXtZo (4/6)
地味子「ハッ!」
ヤンキー女「落ち着け落ち着け!」
地味子「と、とにかく…!その人が他になびく可能性もあるって事言いたくて…。」
ヤンキー女「ああ…。」
ヤンキー女「ま、まぁそれも考えられなくはねえな。」
ヤンキー女「つまり女も狼にならなきゃいけねえって訳か…。」
『可愛い顔が台無しだぜ。』
ヤンキー女「……。……///」
ヤンキー女「クソッ!この俺がなんでこんな煩わせられなきゃならねえんだ…。」
地味子「分かるよヤンちゃん…。」
地味子「所詮私達は…。」
ヤンキー女「男の掌の上で転がされてるってわけか…。」
地味子「ハッ!」
ヤンキー女「落ち着け落ち着け!」
地味子「と、とにかく…!その人が他になびく可能性もあるって事言いたくて…。」
ヤンキー女「ああ…。」
ヤンキー女「ま、まぁそれも考えられなくはねえな。」
ヤンキー女「つまり女も狼にならなきゃいけねえって訳か…。」
『可愛い顔が台無しだぜ。』
ヤンキー女「……。……///」
ヤンキー女「クソッ!この俺がなんでこんな煩わせられなきゃならねえんだ…。」
地味子「分かるよヤンちゃん…。」
地味子「所詮私達は…。」
ヤンキー女「男の掌の上で転がされてるってわけか…。」
33:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 23:00:50:P1XtXtZo (5/6)
休み時間
幼馴染「~~」
イケメン「~~」
男「おーおー。上手くいってらぁ。」
同級生男「薄情だなぁ…。」
男「いや、それが恋ってもんなんじゃねえか?」
同級生男「そんなもんかぁ…。」
同級生男「確かに本気にならないで期待なんてしなきゃ何も思わねえもんなぁ…。でもよぉ?」
同級生男「辛いとは思わねえのか?」
男「へっ。それが男の辛え所よ。ただ幸せを願うのみさ。」
同級生男「……俺が居るぜ。」グッ
男「ありがとよ…。」グッ
同級生女「私は何見せられてるわけ?」
休み時間
幼馴染「~~」
イケメン「~~」
男「おーおー。上手くいってらぁ。」
同級生男「薄情だなぁ…。」
男「いや、それが恋ってもんなんじゃねえか?」
同級生男「そんなもんかぁ…。」
同級生男「確かに本気にならないで期待なんてしなきゃ何も思わねえもんなぁ…。でもよぉ?」
同級生男「辛いとは思わねえのか?」
男「へっ。それが男の辛え所よ。ただ幸せを願うのみさ。」
同級生男「……俺が居るぜ。」グッ
男「ありがとよ…。」グッ
同級生女「私は何見せられてるわけ?」
34:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/04(月) 23:02:12:P1XtXtZo (6/6)
惚れた腫れたの男と女。その心を身透かせば。世に粋なんてありゃしない。
つづく。
惚れた腫れたの男と女。その心を身透かせば。世に粋なんてありゃしない。
つづく。
35:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/05(火) 15:13:13:qK31LCVQ (1/1)
なるほど、感慨深いな。つづき楽しみにしてます。
なるほど、感慨深いな。つづき楽しみにしてます。
36:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/07(木) 20:11:50:URKiWvQg (1/1)
まだ?
まだ?
37:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 09:01:41:CFtox8Y6 (1/2)
まだかな?
まだかな?
38:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 11:02:10:hKXF7dwA (1/11)
放課後
キーンコーンカーンコーン
地味子「……」ソワソワ
ヤンキー女「おい地味子、帰ろうぜ!今日甘いもの食べたいんだよ!」
地味子「え…あ…えっと…き、今日は…。」
ヤンキー女「なんだよ…。」
地味子「そ、その、男くんと帰ろうかな?って。」
ヤンキー女「!!??」
ヤンキー女「な、な、も、もうそんな仲になったのかよ!!??」ガタッ
地味子「いや…そこまではいってないけどお礼とか色々……」
ヤンキー女「ぬ、抜け目ねえ…」
放課後
キーンコーンカーンコーン
地味子「……」ソワソワ
ヤンキー女「おい地味子、帰ろうぜ!今日甘いもの食べたいんだよ!」
地味子「え…あ…えっと…き、今日は…。」
ヤンキー女「なんだよ…。」
地味子「そ、その、男くんと帰ろうかな?って。」
ヤンキー女「!!??」
ヤンキー女「な、な、も、もうそんな仲になったのかよ!!??」ガタッ
地味子「いや…そこまではいってないけどお礼とか色々……」
ヤンキー女「ぬ、抜け目ねえ…」
39:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 11:10:59:hKXF7dwA (2/11)
ヤンキー女「そ、そうか。ま、まあ上手くやれよ…」
地味子「ご、ごめんね?じゃあ行くね!」
トテトテトテー
ヤンキー女「……」
『可愛い顔が台無しだぜ。』
ヤンキー女「チッ…/// よぉし…」
ヤンキー女「俺も待ってるだけじゃダメだな……」
ヤンキー女「ちょっくら顔出してやるか!!」スクッ
ヤンキー女「しょうがねえなぁあいつもよぉ!!」ドダダダ‼︎
周り「!!」ビクゥ
モブ男「や、ヤンキー女今日もお礼参りだぜ」
モブ女「嫌だ怖い…」
ヤンキー女「そ、そうか。ま、まあ上手くやれよ…」
地味子「ご、ごめんね?じゃあ行くね!」
トテトテトテー
ヤンキー女「……」
『可愛い顔が台無しだぜ。』
ヤンキー女「チッ…/// よぉし…」
ヤンキー女「俺も待ってるだけじゃダメだな……」
ヤンキー女「ちょっくら顔出してやるか!!」スクッ
ヤンキー女「しょうがねえなぁあいつもよぉ!!」ドダダダ‼︎
周り「!!」ビクゥ
モブ男「や、ヤンキー女今日もお礼参りだぜ」
モブ女「嫌だ怖い…」
40:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 11:40:36:hKXF7dwA (3/11)
ワイワイガヤガヤ
同級生男「男!!飯食いにいこうぜ!!」
男「おうよ!!男同士語らうとするか!!」
地味子「……」
男「あ!あらあらどうも。」
地味子「っ!」ペコペコ
同級生男「この子は?」
男「ああ、昼休みの時俺が迷惑掛けちまった子よ。あの時はすまんね。」
地味子「あ、いや。」フルフル
地味子「この後空いてますか?」
同級生男&男「えっ」
ワイワイガヤガヤ
同級生男「男!!飯食いにいこうぜ!!」
男「おうよ!!男同士語らうとするか!!」
地味子「……」
男「あ!あらあらどうも。」
地味子「っ!」ペコペコ
同級生男「この子は?」
男「ああ、昼休みの時俺が迷惑掛けちまった子よ。あの時はすまんね。」
地味子「あ、いや。」フルフル
地味子「この後空いてますか?」
同級生男&男「えっ」
41:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 11:50:01:hKXF7dwA (4/11)
同級生「男。お前も隅におけねえな?」ヒソヒソ
男「ああ。しかしこれもアレよ。例の如く俺は舞い上がらねえように恋に恋する乙女に華を持たせるだけさ。」ヒソヒソ
地味子「……」
「よぉ。」
ガッ
同級生男「……」チラッ
ヤンキー女「ようやく見つけたぜ?」ニヤリ
同級生男「こんにちわ?…」
男「…」
同級生男「…」
男「お前も隅におけねえな?」ヒソヒソ
同級生男「そうみてえだな?」ヒソヒソ
ヤンキー女「おっと逃げようたってそうはいかねえぞ?」
ヤンキー女「ちょいと面ぁ貸しな。」
地味子(ヤンちゃん!)
ヤンキー女(地味子!)
同級生「男。お前も隅におけねえな?」ヒソヒソ
男「ああ。しかしこれもアレよ。例の如く俺は舞い上がらねえように恋に恋する乙女に華を持たせるだけさ。」ヒソヒソ
地味子「……」
「よぉ。」
ガッ
同級生男「……」チラッ
ヤンキー女「ようやく見つけたぜ?」ニヤリ
同級生男「こんにちわ?…」
男「…」
同級生男「…」
男「お前も隅におけねえな?」ヒソヒソ
同級生男「そうみてえだな?」ヒソヒソ
ヤンキー女「おっと逃げようたってそうはいかねえぞ?」
ヤンキー女「ちょいと面ぁ貸しな。」
地味子(ヤンちゃん!)
ヤンキー女(地味子!)
42:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 11:56:36:hKXF7dwA (5/11)
男「男同士の語らいはまた今度ということで…」ヒソヒソ
同級生男「ああ…。男、例の如く俺たちは…」ヒソヒソ
ヤンキー女(地味子…大人しい面して自分から攻め込むとは中々見上げた根性だぜ…)
地味子(ヤンちゃん…やっぱり貴女はイケイケ肉食系女子なのね…)
男&同級生男(本気になるような無粋な事はしねえことよ!!) サムアップ‼︎
地味子&ヤンキー女(お互いの恋の健闘を祈る!!)サムアップ‼︎
同級生女「え?なにあんたたち?合同デート?」ポカン
男「男同士の語らいはまた今度ということで…」ヒソヒソ
同級生男「ああ…。男、例の如く俺たちは…」ヒソヒソ
ヤンキー女(地味子…大人しい面して自分から攻め込むとは中々見上げた根性だぜ…)
地味子(ヤンちゃん…やっぱり貴女はイケイケ肉食系女子なのね…)
男&同級生男(本気になるような無粋な事はしねえことよ!!) サムアップ‼︎
地味子&ヤンキー女(お互いの恋の健闘を祈る!!)サムアップ‼︎
同級生女「え?なにあんたたち?合同デート?」ポカン
43:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 12:26:57:hKXF7dwA (6/11)
一方その頃
イケメン「幼ちゃーん!帰ろ!」
幼馴染「はぁぁぁ…。」
イケメン「この後暇じゃない?お茶しない?おごるけど?」
幼馴染「あーえーっと。ちょっと今日は良いかなー…?」
イケメン「えー!いいじゃんいいじゃん!」
幼馴染(ちょっと馴れ馴れし過ぎるなぁー…。たしかに顔は良いんだけど…)
幼馴染(ていうか男くんと帰りたいし…でもなぁ、断るのもかわいそうだし…)
幼馴染「じゃあ途中まで…。」
イケメン「おっけー!じゃ行こっか!」
一方その頃
イケメン「幼ちゃーん!帰ろ!」
幼馴染「はぁぁぁ…。」
イケメン「この後暇じゃない?お茶しない?おごるけど?」
幼馴染「あーえーっと。ちょっと今日は良いかなー…?」
イケメン「えー!いいじゃんいいじゃん!」
幼馴染(ちょっと馴れ馴れし過ぎるなぁー…。たしかに顔は良いんだけど…)
幼馴染(ていうか男くんと帰りたいし…でもなぁ、断るのもかわいそうだし…)
幼馴染「じゃあ途中まで…。」
イケメン「おっけー!じゃ行こっか!」
44:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 12:36:49:hKXF7dwA (7/11)
その下校途中
イケメン「ヘェ~、男くんとは幼馴染なんだ。」
幼馴染「うん。」
イケメン「だからそんな仲良いんだね!僕てっきりカップルだと思ってた!」
幼馴染「いやぁ、そんな昔からの仲ってだけで…」
イケメン「そういう昔からの仲って羨ましいなぁ。僕も幼馴染ちゃんとそんな感じで仲良くなってみたいんだよね。」ジッ
幼馴染「…///」
幼馴染(な、なにこいつ…こんな馴れ馴れしい癖…に…)
幼馴染「ん?」
その下校途中
イケメン「ヘェ~、男くんとは幼馴染なんだ。」
幼馴染「うん。」
イケメン「だからそんな仲良いんだね!僕てっきりカップルだと思ってた!」
幼馴染「いやぁ、そんな昔からの仲ってだけで…」
イケメン「そういう昔からの仲って羨ましいなぁ。僕も幼馴染ちゃんとそんな感じで仲良くなってみたいんだよね。」ジッ
幼馴染「…///」
幼馴染(な、なにこいつ…こんな馴れ馴れしい癖…に…)
幼馴染「ん?」
45:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 12:43:52:hKXF7dwA (8/11)
男「~~」
地味子「~~~」
幼馴染「は?」
イケメン「どしたの?」
イケメン「あら!あーあー…」
イケメン(ラッキー。これで邪魔なもんなくなったしゆっくりと攻略させ
ドゴォオッ!!!!!
パラパラッ
幼馴染「なに?どういうこと?」
イケメン「か、壁……」
男「~~」
地味子「~~~」
幼馴染「は?」
イケメン「どしたの?」
イケメン「あら!あーあー…」
イケメン(ラッキー。これで邪魔なもんなくなったしゆっくりと攻略させ
ドゴォオッ!!!!!
パラパラッ
幼馴染「なに?どういうこと?」
イケメン「か、壁……」
46:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 13:08:22:hKXF7dwA (9/11)
幼馴染「誰あの子…?」
幼馴染(は、はぁぁぁぁ!!!?)
幼馴染(男本気ぃ!!?私というものがありながら!!??)
幼馴染(あんだけ毎日毎日お話して交際深めてきたのに!!??)
幼馴染(アレなの!?グイグイ押しまくったせいで本気で捉えられて無かった感じ!!?)
幼馴染(でもあいつに女の子の影なんて無かったはず…!!)
幼馴染(ハッ!)
イケメン『僕幼馴染ちゃん狙っちゃおうかな~?』
男『いい子だろ?イケメンみたいな男だったらこいつも大喜びだぜ。』
幼馴染「お前かあああああ!!!????」ガシィィィ‼︎‼︎
イケメン「いだだだだだだ!!!!!!!!!耳取れる!!!!!」
幼馴染「誰あの子…?」
幼馴染(は、はぁぁぁぁ!!!?)
幼馴染(男本気ぃ!!?私というものがありながら!!??)
幼馴染(あんだけ毎日毎日お話して交際深めてきたのに!!??)
幼馴染(アレなの!?グイグイ押しまくったせいで本気で捉えられて無かった感じ!!?)
幼馴染(でもあいつに女の子の影なんて無かったはず…!!)
幼馴染(ハッ!)
イケメン『僕幼馴染ちゃん狙っちゃおうかな~?』
男『いい子だろ?イケメンみたいな男だったらこいつも大喜びだぜ。』
幼馴染「お前かあああああ!!!????」ガシィィィ‼︎‼︎
イケメン「いだだだだだだ!!!!!!!!!耳取れる!!!!!」
47:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 13:17:33:hKXF7dwA (10/11)
幼馴染「あんたが!!あんたが!!声掛けてきたから男が身を引いたんだわっ!!!!」グオングオン
イケメン「ああああ!!痛い痛い!!ごめん!!ごめん!!!」
幼馴染「ああ…一体どうしたら…」
イケメン「ああ良かった…耳ついてる……」
幼馴染「!」ピキーン
幼馴染「押してダメなら引いてみなって…いつかの恋愛格言を思い出したわ……」ユラッ
イケメン「え…何…」
幼馴染「私の為に身を引いたのなら…まだ私への未練があるはずよ…今まで押してばっかり…それでなびかなかったら…」
幼馴染「引くのよ!わざと他の男とイチャコラして嫉妬を誘う!!」
男『幼馴染…!!俺はお前という女じゃないとダメだ…!!』
幼馴染『今更遅いわ。もう私は他の男のもの…きゃっ!』
男『だったら…だったら…強引に俺のものにするまでだ!!』
幼馴染『ああん…男♡』
幼馴染「ああ!こんなところでそんなことあんなこと!」クネクネ
イケメン「」ゾッ
幼馴染「あんたが!!あんたが!!声掛けてきたから男が身を引いたんだわっ!!!!」グオングオン
イケメン「ああああ!!痛い痛い!!ごめん!!ごめん!!!」
幼馴染「ああ…一体どうしたら…」
イケメン「ああ良かった…耳ついてる……」
幼馴染「!」ピキーン
幼馴染「押してダメなら引いてみなって…いつかの恋愛格言を思い出したわ……」ユラッ
イケメン「え…何…」
幼馴染「私の為に身を引いたのなら…まだ私への未練があるはずよ…今まで押してばっかり…それでなびかなかったら…」
幼馴染「引くのよ!わざと他の男とイチャコラして嫉妬を誘う!!」
男『幼馴染…!!俺はお前という女じゃないとダメだ…!!』
幼馴染『今更遅いわ。もう私は他の男のもの…きゃっ!』
男『だったら…だったら…強引に俺のものにするまでだ!!』
幼馴染『ああん…男♡』
幼馴染「ああ!こんなところでそんなことあんなこと!」クネクネ
イケメン「」ゾッ
48:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 13:21:36:hKXF7dwA (11/11)
幼馴染「イケメンんんん!!!!」ガシッ‼︎
イケメン「ひっっ!!」
幼馴染「こうなったのはあなたも噛んでるのよ…?協力してもらうけどいいわね…?」
ギシギシギシ
イケメン「はっ!はい!!全身全霊で協力させてもらいます!!はい!!」
幼馴染「よろしい…!! さて、どう作戦を練ろうかしら…」
_____
男「君から誘ってくれて嬉しいね。」
地味子「いやそんな…///」
幼馴染「イケメンんんん!!!!」ガシッ‼︎
イケメン「ひっっ!!」
幼馴染「こうなったのはあなたも噛んでるのよ…?協力してもらうけどいいわね…?」
ギシギシギシ
イケメン「はっ!はい!!全身全霊で協力させてもらいます!!はい!!」
幼馴染「よろしい…!! さて、どう作戦を練ろうかしら…」
_____
男「君から誘ってくれて嬉しいね。」
地味子「いやそんな…///」
49:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 17:46:44:/vtcGWmM (1/1)
離れたと見せ掛けてハーレムものになるとは中々やりますね。
離れたと見せ掛けてハーレムものになるとは中々やりますね。
50:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 18:32:04:/vBEL5xA (1/7)
校舎裏
ヤンキー女「……」
同級生男「……」
ヤンキー女「……」
同級生男「……」
ヤンキー女「チッ…!!」
同級生男「な、なんだよ?まださっきのこと怒ってるのか?」
ヤンキー女「ああん!?」
同級生男(相当お怒りのようで…?)
校舎裏
ヤンキー女「……」
同級生男「……」
ヤンキー女「……」
同級生男「……」
ヤンキー女「チッ…!!」
同級生男「な、なんだよ?まださっきのこと怒ってるのか?」
ヤンキー女「ああん!?」
同級生男(相当お怒りのようで…?)
51:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 18:41:57:/vBEL5xA (2/7)
ヤンキー女「違えよ…そんなみみっちいことでいつまでも怒らねえよ…その…なんだ…」
ヤンキー女「てめえ名前なんてえんだよ?」
同級生男「うん?同級生男だけど…?」
ヤンキー女「ふぅん…」
ヤンキー女「俺はヤンキー女ってもんだ…そ、その…よろしくな!」
同級生男「おう!よろしく!」
ヤンキー女(じ、自己紹介は済んだ…!!つ、次は…次のステップだ!!)
ヤンキー女「そのー、なんつーかさっきお前が言った事だけどよぉ?」
同級生男「なんだやっぱり怒ってるのか。」
ヤンキー女「ち、違えよ!!そのだなぁ!お前が俺のことを…か、
同級生男(なんか知らんが呼び出すってことは相当頭に来てるか?不良みたいだし…)
同級生男(ここは気持ちよくおだてて顔を立て、穏便に済ませてもらうか?)
ヤンキー女「違えよ…そんなみみっちいことでいつまでも怒らねえよ…その…なんだ…」
ヤンキー女「てめえ名前なんてえんだよ?」
同級生男「うん?同級生男だけど…?」
ヤンキー女「ふぅん…」
ヤンキー女「俺はヤンキー女ってもんだ…そ、その…よろしくな!」
同級生男「おう!よろしく!」
ヤンキー女(じ、自己紹介は済んだ…!!つ、次は…次のステップだ!!)
ヤンキー女「そのー、なんつーかさっきお前が言った事だけどよぉ?」
同級生男「なんだやっぱり怒ってるのか。」
ヤンキー女「ち、違えよ!!そのだなぁ!お前が俺のことを…か、
同級生男(なんか知らんが呼び出すってことは相当頭に来てるか?不良みたいだし…)
同級生男(ここは気持ちよくおだてて顔を立て、穏便に済ませてもらうか?)
52:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 18:50:33:/vBEL5xA (3/7)
同級生男「流石の迫力だな。」
ヤンキー女「あ?」
同級生男「女の子なのに男勝りで勝てる気しねえよ。」
同級生男「札付きのワルみたい感じはするが、芯が通ってて優しさも垣間見えるしな。」
ヤンキー女「は、は、はぁ…?な、なんだよ!」
同級生男(男が言った通り本気にしなけりゃこう男女限らずスルスル言葉が出てくるな…。適当って訳じゃぁないんだが…)
同級生男「ただ惜しむらくは、怒っている所だぜ。」
同級生男「君はせっかく美人なんだからもう少し穏やかにしてた方がより映えると思うんだけど…」
ヤンキー女「は、は、は///」ボッボッ
ヤンキー女「はは!わーっはっはっ!///く、く、口がうまいなお前は!!///」バンバン
同級生男「そうかい?はは!」(良かった!機嫌直してくれたぜ!)
同級生男「流石の迫力だな。」
ヤンキー女「あ?」
同級生男「女の子なのに男勝りで勝てる気しねえよ。」
同級生男「札付きのワルみたい感じはするが、芯が通ってて優しさも垣間見えるしな。」
ヤンキー女「は、は、はぁ…?な、なんだよ!」
同級生男(男が言った通り本気にしなけりゃこう男女限らずスルスル言葉が出てくるな…。適当って訳じゃぁないんだが…)
同級生男「ただ惜しむらくは、怒っている所だぜ。」
同級生男「君はせっかく美人なんだからもう少し穏やかにしてた方がより映えると思うんだけど…」
ヤンキー女「は、は、は///」ボッボッ
ヤンキー女「はは!わーっはっはっ!///く、く、口がうまいなお前は!!///」バンバン
同級生男「そうかい?はは!」(良かった!機嫌直してくれたぜ!)
53:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 18:57:11:/vBEL5xA (4/7)
ヤンキー女(や、や、やっぱりこいつ俺に惚れてやがるぜ!!)
ヤンキー女(ここまで正面切って言うんだからよぉ!!)
ヤンキー女「お、お前!!…お、お、俺には、惚れてるだろ…!!」カッカァァァ
同級生男「え?」
同級生男(これは…どっちだ?)
ヤンキー女「ど、ど、どうだい?……」
同級生男(いや、不良の世界でいうその心に惚れ込むとか仁義的な奴だろうな)
同級生男「惚れました姉御!!」(俺も調子が良いなぁ……)
ヤンキー女「」
ヤンキー女(や、や、やっぱりこいつ俺に惚れてやがるぜ!!)
ヤンキー女(ここまで正面切って言うんだからよぉ!!)
ヤンキー女「お、お前!!…お、お、俺には、惚れてるだろ…!!」カッカァァァ
同級生男「え?」
同級生男(これは…どっちだ?)
ヤンキー女「ど、ど、どうだい?……」
同級生男(いや、不良の世界でいうその心に惚れ込むとか仁義的な奴だろうな)
同級生男「惚れました姉御!!」(俺も調子が良いなぁ……)
ヤンキー女「」
54:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 19:03:26:/vBEL5xA (5/7)
ヤンキー女(か、か、か、か、確定ぃ!!!!)
ヤンキー女(こここここここいつが…!俺の…男…!!)
ヤンキー女(でででででででも!!ささ、さっき会ったばかりの男だし!?正直どどどういう奴かとかそういうのも!)
ヤンキー女「気に入ったぜ。」ポン
同級生男「?」
ヤンキー女「今から舎弟にしてやる。」
同級生男「えっ」
ヤンキー女「まぁなんだその…お試し期間て奴だ!そのお前俺のこともよく知らねえだろうしよぉ!」
ヤンキー女「しっかりついてこい!!ま、まぁ!?お、お、オツキアイハソノアト…」ボソボソ
ヤンキー女「とりあえず舎弟!!お前は舎弟だかんな!!」
ヤンキー女「俺が認めたら正式にだ!!!!」
同級生男「あ、はぁ…」
ヤンキー女(か、か、か、か、確定ぃ!!!!)
ヤンキー女(こここここここいつが…!俺の…男…!!)
ヤンキー女(でででででででも!!ささ、さっき会ったばかりの男だし!?正直どどどういう奴かとかそういうのも!)
ヤンキー女「気に入ったぜ。」ポン
同級生男「?」
ヤンキー女「今から舎弟にしてやる。」
同級生男「えっ」
ヤンキー女「まぁなんだその…お試し期間て奴だ!そのお前俺のこともよく知らねえだろうしよぉ!」
ヤンキー女「しっかりついてこい!!ま、まぁ!?お、お、オツキアイハソノアト…」ボソボソ
ヤンキー女「とりあえず舎弟!!お前は舎弟だかんな!!」
ヤンキー女「俺が認めたら正式にだ!!!!」
同級生男「あ、はぁ…」
55:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 19:05:50:/vBEL5xA (6/7)
ヤンキー女「じゃあな!!!!!」ドダダダダ
同級生男「………まずいことになったかもしれねえ。」
ヤンキー女(と、とりあえず舎弟!!しししっかり見極めて!!あ、あと俺の事もしっかり見てもらって!!物事には順序があるから!!)ポッポオオオオ
ヤンキー女「じゃあな!!!!!」ドダダダダ
同級生男「………まずいことになったかもしれねえ。」
ヤンキー女(と、とりあえず舎弟!!しししっかり見極めて!!あ、あと俺の事もしっかり見てもらって!!物事には順序があるから!!)ポッポオオオオ
56:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 19:09:35:/vBEL5xA (7/7)
この世は表裏。惚れるってことは惚れられるってこともあるもの。気づくか気づかないかは別として。
つづく。
この世は表裏。惚れるってことは惚れられるってこともあるもの。気づくか気づかないかは別として。
つづく。
57:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/08(金) 21:58:41:CFtox8Y6 (2/2)
読んでて自信がなんか湧くな
読んでて自信がなんか湧くな
58:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 19:14:15:6l8IztPc (1/21)
喫茶店
地味子「……」
男「いやあ、女の子に誘われるなんて初めてだから光栄だね。」
地味子「そ、そうなんですか?なんだかとても慣れてる印象がありますけど…」
男「いやいや、どうも緊張しちまって。それより君はお礼をしたいだなんて律儀な人だな。」
地味子「い、いえいえ。こちらこそ改めて先程はありがとうございました。」
男「いやいや…。」
男(性格も良さそうでチャーミングな人だ。世辞を言われて嫌な気分になる女の子はおそらく居ないだろう。)
男(誘ってもらったお礼だ。ここは良い気分で過ごしてもらいたいね。)
喫茶店
地味子「……」
男「いやあ、女の子に誘われるなんて初めてだから光栄だね。」
地味子「そ、そうなんですか?なんだかとても慣れてる印象がありますけど…」
男「いやいや、どうも緊張しちまって。それより君はお礼をしたいだなんて律儀な人だな。」
地味子「い、いえいえ。こちらこそ改めて先程はありがとうございました。」
男「いやいや…。」
男(性格も良さそうでチャーミングな人だ。世辞を言われて嫌な気分になる女の子はおそらく居ないだろう。)
男(誘ってもらったお礼だ。ここは良い気分で過ごしてもらいたいね。)
59:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 19:28:55:6l8IztPc (2/21)
男(ここは良いカッコなんか見せずに、どうしたら彼女に楽しんでもらうかだな…。)
男(ここで下心を出せばそれが伝わるだろう…。俺如きがこんな子に期待なんてしないこったな。どうやったって自分なんて身の丈以上のものなんて出せねえからな…。)
男「本をよく読むみたいだね。どんなジャンルの本を読むの?」
地味子「え?あ、ええと…。まあ色々…。一番好きなのは推理小説とか…。」
男「へえ。学が無いもんであまり本は読まなくてね。こんな人でも読みやすいような簡単な本なんてあるかな。」
地味子「ああ!そうしたらですね。読みやすい文体のものだったら○○の△△とかは読みやすいですよ?この人は~」
…………
………
…
男(ここは良いカッコなんか見せずに、どうしたら彼女に楽しんでもらうかだな…。)
男(ここで下心を出せばそれが伝わるだろう…。俺如きがこんな子に期待なんてしないこったな。どうやったって自分なんて身の丈以上のものなんて出せねえからな…。)
男「本をよく読むみたいだね。どんなジャンルの本を読むの?」
地味子「え?あ、ええと…。まあ色々…。一番好きなのは推理小説とか…。」
男「へえ。学が無いもんであまり本は読まなくてね。こんな人でも読みやすいような簡単な本なんてあるかな。」
地味子「ああ!そうしたらですね。読みやすい文体のものだったら○○の△△とかは読みやすいですよ?この人は~」
…………
………
…
60:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 19:40:07:6l8IztPc (3/21)
男「なるほどなるほど……。」
地味子(ああ、なんだか私の話を真剣に聞いてくれてる…。)
地味子(親友のヤンちゃんでさえ私の趣味の本の話なんて上の空で聞き流すほどなのに嫌な顔しないでちゃんと聞いてくれる…。興味なんてなくてもそういう姿勢を示してくれるだけでも…。)
地味子(やっぱり…やっぱり私に気があるのかな?あるよね?だって初めて会ったのはついさっきだもんね?気が無かったら私なんかの話を真剣に聞いてくれたりなんてしないもんね?恋愛の本なんかでは人の事を好きになったらその人の事をよく知りたくなるって書いてあったけど今男くんはまさにそういう事なんじゃないかな?私そういう経験なんてないから何となく今の自分の感情をよく理解できないけど…。もしかしたらこれが好きって事なのかな?男くんもそういう気持ちなのかな?そういう好意って嫌いじゃないかも。いや、というか嬉しいな。男くんはどんな気持ちなのかな?)
幼馴染「あーらあらあら!」
男&地味子「!」
男「なるほどなるほど……。」
地味子(ああ、なんだか私の話を真剣に聞いてくれてる…。)
地味子(親友のヤンちゃんでさえ私の趣味の本の話なんて上の空で聞き流すほどなのに嫌な顔しないでちゃんと聞いてくれる…。興味なんてなくてもそういう姿勢を示してくれるだけでも…。)
地味子(やっぱり…やっぱり私に気があるのかな?あるよね?だって初めて会ったのはついさっきだもんね?気が無かったら私なんかの話を真剣に聞いてくれたりなんてしないもんね?恋愛の本なんかでは人の事を好きになったらその人の事をよく知りたくなるって書いてあったけど今男くんはまさにそういう事なんじゃないかな?私そういう経験なんてないから何となく今の自分の感情をよく理解できないけど…。もしかしたらこれが好きって事なのかな?男くんもそういう気持ちなのかな?そういう好意って嫌いじゃないかも。いや、というか嬉しいな。男くんはどんな気持ちなのかな?)
幼馴染「あーらあらあら!」
男&地味子「!」
61:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 19:55:42:6l8IztPc (4/21)
男「あらあらあら。」
幼馴染「あらあらあら。」
イケメン「……」
男「流石色男だな!さっそくお二人でこんな所でかい。」
イケメン「い、いやちょっとそういう感じではn ゥッ!!」ドッ 幼馴染「まぁーあ?たまには違う友達と?遊ぶのも良い気分転換っていうか?」カミノケイジイジ
幼馴染「…」チラッ
地味子「…」
幼馴染「こ、こちらの子は?お友達?」
男「ん?ああ、さっき色々と俺がドジってな。お詫びとしておごりに誘ったわけよ。」(ここは俺が下手に出てるってことを見せとこう…)
地味子「え?…」
幼馴染(は…?はぁぁ!!??い、いや待ちましょう…そんな事普通にあるわよね…?め、迷惑かけたからおごるとか…あるある…あるあるぅ!!よくあるよくあるぅ!!)
幼馴染「よくある事ねえ!!ねえ!?イケメン!?」
イケメン「え?あ!あ、あるあるう!!よくあるう!!」
男「お二人ともさっそく仲良さそうでお熱いね。」
幼馴染「あぇっ!?は、ハハハ!そ、そんな事ないわよ!ねぇっ…!!?」
イケメン「は、はい!!!」ビクビク
男「あらあらあら。」
幼馴染「あらあらあら。」
イケメン「……」
男「流石色男だな!さっそくお二人でこんな所でかい。」
イケメン「い、いやちょっとそういう感じではn ゥッ!!」ドッ 幼馴染「まぁーあ?たまには違う友達と?遊ぶのも良い気分転換っていうか?」カミノケイジイジ
幼馴染「…」チラッ
地味子「…」
幼馴染「こ、こちらの子は?お友達?」
男「ん?ああ、さっき色々と俺がドジってな。お詫びとしておごりに誘ったわけよ。」(ここは俺が下手に出てるってことを見せとこう…)
地味子「え?…」
幼馴染(は…?はぁぁ!!??い、いや待ちましょう…そんな事普通にあるわよね…?め、迷惑かけたからおごるとか…あるある…あるあるぅ!!よくあるよくあるぅ!!)
幼馴染「よくある事ねえ!!ねえ!?イケメン!?」
イケメン「え?あ!あ、あるあるう!!よくあるう!!」
男「お二人ともさっそく仲良さそうでお熱いね。」
幼馴染「あぇっ!?は、ハハハ!そ、そんな事ないわよ!ねぇっ…!!?」
イケメン「は、はい!!!」ビクビク
62:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 20:07:03:6l8IztPc (5/21)
男(流石イケメンだなぁ…。妬く訳じゃあないが長年の関係の俺と幼馴染との間をわずかな時間で詰めるんだもんなぁ…。感心するぜ…。)
幼馴染(引く…。ここは引くのよ私…。押してダメなら引いてみな…。ここで私が引く事で男の興味をこっちにアイアンクローで引き寄せるのよ…。この子は…この子が何なのかめっちゃ気になるぅ……っっ!!!)
イケメン(嫌だ…。何でこんなことになったんだ…。幼馴染さん怖えよぉ…。なんでそんなめんどくさいアプローチするんだよぉ…。さっきの肘鉄痛かったよぉ…。)
地味子(誰…?誰この人…?男くんはやっぱりモテるんだね…。モテる男の人って一夫多妻じゃないけど色々な女を惹きつけられるんだね…。私も男くんからしたら数ある女のうちの一人なのかな…?でも何なの?このジラジラした気持ちは?凄く嫌な気分になる…。私としか喋らないでほしい…。さっきまであんなに楽しくお話ししてたのに…。距離が縮まってきたと思ったのに…。こんなに近い女って昔からの仲?でも残念、私はこの人に目をつけられたから。今の彼の一番は私だから。ぁぁ…なんだろうこの気持ち…。)
喫茶店従業員「店長、凄い雰囲気ですね。」
店長「あのメガネの子の向かいの男、中々やるね。」
男(流石イケメンだなぁ…。妬く訳じゃあないが長年の関係の俺と幼馴染との間をわずかな時間で詰めるんだもんなぁ…。感心するぜ…。)
幼馴染(引く…。ここは引くのよ私…。押してダメなら引いてみな…。ここで私が引く事で男の興味をこっちにアイアンクローで引き寄せるのよ…。この子は…この子が何なのかめっちゃ気になるぅ……っっ!!!)
イケメン(嫌だ…。何でこんなことになったんだ…。幼馴染さん怖えよぉ…。なんでそんなめんどくさいアプローチするんだよぉ…。さっきの肘鉄痛かったよぉ…。)
地味子(誰…?誰この人…?男くんはやっぱりモテるんだね…。モテる男の人って一夫多妻じゃないけど色々な女を惹きつけられるんだね…。私も男くんからしたら数ある女のうちの一人なのかな…?でも何なの?このジラジラした気持ちは?凄く嫌な気分になる…。私としか喋らないでほしい…。さっきまであんなに楽しくお話ししてたのに…。距離が縮まってきたと思ったのに…。こんなに近い女って昔からの仲?でも残念、私はこの人に目をつけられたから。今の彼の一番は私だから。ぁぁ…なんだろうこの気持ち…。)
喫茶店従業員「店長、凄い雰囲気ですね。」
店長「あのメガネの子の向かいの男、中々やるね。」
63:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 21:17:07:6l8IztPc (6/21)
地味子「あの、今の人って誰なんですか。」
男「俺の幼馴染でね。昔から家が近くてその腐れ縁て奴だよ。」
地味子「へぇ……特別な関係なんですか?……」
男「え?いやいや!さっき見た通りイイ人捕まえたみてえでな。単なる昔からの仲よ。」
地味子「………そうですか。」
地味子「あの人の眼を見たらそんな感じはしなかったですけどね。」
男「え?」
地味子「…」ジッ
男(な、なんだ…凄い眼力だな…。)
地味子「私、もっと男くんと仲良くたりたいです。」チラッ
~~~
幼馴染「……あの子。」
幼馴染「その気ね。」
イケメン(こ、怖え…。)
地味子「あの、今の人って誰なんですか。」
男「俺の幼馴染でね。昔から家が近くてその腐れ縁て奴だよ。」
地味子「へぇ……特別な関係なんですか?……」
男「え?いやいや!さっき見た通りイイ人捕まえたみてえでな。単なる昔からの仲よ。」
地味子「………そうですか。」
地味子「あの人の眼を見たらそんな感じはしなかったですけどね。」
男「え?」
地味子「…」ジッ
男(な、なんだ…凄い眼力だな…。)
地味子「私、もっと男くんと仲良くたりたいです。」チラッ
~~~
幼馴染「……あの子。」
幼馴染「その気ね。」
イケメン(こ、怖え…。)
64:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 21:38:37:6l8IztPc (7/21)
帰り際
男「いやぁ、コーヒーの味は分からんが美味しかったな。」
地味子「美味しかったですね。」
男「誘ってくれてありがとうな。楽しませてもらった。」
地味子「い、い、い、いえこちらこそ…。」
男「じゃあ、俺はこの辺で。」
地味子「えっ?」
地味子「こ、この後何か用事とかあるんですか?」
地味子(い、いけない。しつこい女だと思われちゃう。何故だかもう少し一緒に居たくてお話ししたくて引き止めちゃった…。)
男「うん?特に予定があるわけでもねえが…。」
地味子「あ、そのまだお話とか…その…えっと…。」
男(話し込んじまってすっかり日も暮れてる。引き留めてくれるのは嬉しいが彼女の親が心配しちまうだろう。ここは帰さなきゃいけねえ。)
男「楽しい事っていうのは物足りないくらいが丁度イイってな。」
地味子「!」
男「物足りないかもしれねえがそれだけ楽しかったということよ。だからまたその時まで、な?」
男「今日は君と話ができて良かったよ。」
キュン
地味子「……はい。」
帰り際
男「いやぁ、コーヒーの味は分からんが美味しかったな。」
地味子「美味しかったですね。」
男「誘ってくれてありがとうな。楽しませてもらった。」
地味子「い、い、い、いえこちらこそ…。」
男「じゃあ、俺はこの辺で。」
地味子「えっ?」
地味子「こ、この後何か用事とかあるんですか?」
地味子(い、いけない。しつこい女だと思われちゃう。何故だかもう少し一緒に居たくてお話ししたくて引き止めちゃった…。)
男「うん?特に予定があるわけでもねえが…。」
地味子「あ、そのまだお話とか…その…えっと…。」
男(話し込んじまってすっかり日も暮れてる。引き留めてくれるのは嬉しいが彼女の親が心配しちまうだろう。ここは帰さなきゃいけねえ。)
男「楽しい事っていうのは物足りないくらいが丁度イイってな。」
地味子「!」
男「物足りないかもしれねえがそれだけ楽しかったということよ。だからまたその時まで、な?」
男「今日は君と話ができて良かったよ。」
キュン
地味子「……はい。」
65:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 21:48:36:6l8IztPc (8/21)
男「じゃあな!」アバヨ
地味子「……」
地味子(好き。)
地味子(私は男くんがイイ。男くんじゃなきゃ嫌。)
地味子(ついさっき学校で初めて喋ったのに凄く親しみを感じた。)
地味子(彼なら私のことを分かってくれると思う。嫌な顔一つもせずにお話を聞いてくれた。私ばっかりお話ししててもそれなのに楽しかったって言ってくれた。私も彼の事をもっと知りたい。もっともっと知りたい。)
地味子(今別れたばかりなのにもう会いたい。…会いたい。)
地味子(あああ…会いたい。もっともっと男くんとお話ししたかったな…。)
地味子(幼馴染っていう子は昔からの仲…。イイ人を捕まえたと言っていたけれど、あの眼は違う。あの子も男くんが好き。嫌、嫌嫌嫌嫌。)
地味子(はやく男くんを私のものにしないと……。)
男「じゃあな!」アバヨ
地味子「……」
地味子(好き。)
地味子(私は男くんがイイ。男くんじゃなきゃ嫌。)
地味子(ついさっき学校で初めて喋ったのに凄く親しみを感じた。)
地味子(彼なら私のことを分かってくれると思う。嫌な顔一つもせずにお話を聞いてくれた。私ばっかりお話ししててもそれなのに楽しかったって言ってくれた。私も彼の事をもっと知りたい。もっともっと知りたい。)
地味子(今別れたばかりなのにもう会いたい。…会いたい。)
地味子(あああ…会いたい。もっともっと男くんとお話ししたかったな…。)
地味子(幼馴染っていう子は昔からの仲…。イイ人を捕まえたと言っていたけれど、あの眼は違う。あの子も男くんが好き。嫌、嫌嫌嫌嫌。)
地味子(はやく男くんを私のものにしないと……。)
66:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 22:15:03:6l8IztPc (9/21)
翌日
同級生男「…」グデーン
男「なんだおめえ、ふやけたナメクジみてえに突っ伏して。」
同級生男「おう…。昨日よ…。あの不良女に面貸したらな…。」
男「おう。」
同級生男「舎弟にされちまってよ…。」
男「舎弟。」
同級生男「そうよ…舎弟だよ…。舎弟ってお前…不良の舎弟つったらいわばその筋の奴隷みてえなもんだろう…。」
男「まぁ、そうだな?」
同級生男「そんなもんパシられ媚をへつらい機嫌をとってヨイショヨイショの生活だぜ?俺の高校生活は一体どうなっちまうんだ…。」
男「まぁまぁ…相手は女だ、そんな手荒い事まではさせねえだろうよ?」
男「ほら、舎弟。姉貴分が来たぜ。」
ヤンキー女「……」ギロッ
同級生男「うおっ」
翌日
同級生男「…」グデーン
男「なんだおめえ、ふやけたナメクジみてえに突っ伏して。」
同級生男「おう…。昨日よ…。あの不良女に面貸したらな…。」
男「おう。」
同級生男「舎弟にされちまってよ…。」
男「舎弟。」
同級生男「そうよ…舎弟だよ…。舎弟ってお前…不良の舎弟つったらいわばその筋の奴隷みてえなもんだろう…。」
男「まぁ、そうだな?」
同級生男「そんなもんパシられ媚をへつらい機嫌をとってヨイショヨイショの生活だぜ?俺の高校生活は一体どうなっちまうんだ…。」
男「まぁまぁ…相手は女だ、そんな手荒い事まではさせねえだろうよ?」
男「ほら、舎弟。姉貴分が来たぜ。」
ヤンキー女「……」ギロッ
同級生男「うおっ」
67:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 22:22:52:6l8IztPc (10/21)
ヤンキー女「よ、よぉ!」カミノケイジイジ
同級生男「どうも姉御!今日もお綺麗で!」
ヤンキー女「は、はぁ!?///お前は本当に調子良いな!!///」
男(これまた分かりやすいご機嫌取りだな……)
ヤンキー女「ほ、ほら!飯行くぞ!」
同級生男「はい!」
テクテクテク
地味子「こんにちわ。」
男「あら。こんにちわ!昨日はどうもな。」
地味子「お弁当一緒に良いですよね?」
男「ん?ああ!食べようぜ!」
地味子「ええ。」
男「でも良いのか?わざわざ別クラスから来てもらって。」
地味子「いえ、男くんと食べたかったので。」
同級生女「一つの机で隣に椅子並べて狭くない…?」
ヤンキー女「よ、よぉ!」カミノケイジイジ
同級生男「どうも姉御!今日もお綺麗で!」
ヤンキー女「は、はぁ!?///お前は本当に調子良いな!!///」
男(これまた分かりやすいご機嫌取りだな……)
ヤンキー女「ほ、ほら!飯行くぞ!」
同級生男「はい!」
テクテクテク
地味子「こんにちわ。」
男「あら。こんにちわ!昨日はどうもな。」
地味子「お弁当一緒に良いですよね?」
男「ん?ああ!食べようぜ!」
地味子「ええ。」
男「でも良いのか?わざわざ別クラスから来てもらって。」
地味子「いえ、男くんと食べたかったので。」
同級生女「一つの机で隣に椅子並べて狭くない…?」
68:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 22:33:46:6l8IztPc (11/21)
食堂・購買
ワイワイガヤガヤ
ヤンキー女「……なんでお前俺の後ろに立ってんだよ。」
同級生男「え?いやぁ舎弟って奴は親分が食べた後に飯を食うもんだと…。」
ヤンキー女「はぁ!?お、俺はそんな事で舎弟って言ったわけじゃなくてだなぁ///」
同級生男「は、はぁ」
ヤンキー女「と、隣座れよ!///そんなとこ突っ立ってたら第一、往来の邪魔だ!」
同級生男「と、隣?二人がけ向かい合いの机で隣…?」
ヤンキー女「お前は舎弟なんだ!!とにかく隣だ!!」
同級生男「わ、わかった…。」
食堂・購買
ワイワイガヤガヤ
ヤンキー女「……なんでお前俺の後ろに立ってんだよ。」
同級生男「え?いやぁ舎弟って奴は親分が食べた後に飯を食うもんだと…。」
ヤンキー女「はぁ!?お、俺はそんな事で舎弟って言ったわけじゃなくてだなぁ///」
同級生男「は、はぁ」
ヤンキー女「と、隣座れよ!///そんなとこ突っ立ってたら第一、往来の邪魔だ!」
同級生男「と、隣?二人がけ向かい合いの机で隣…?」
ヤンキー女「お前は舎弟なんだ!!とにかく隣だ!!」
同級生男「わ、わかった…。」
69:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 22:39:57:6l8IztPc (12/21)
教室
男「その、地味子さん?」
地味子「何でしょう?」
男「近いな。」
地味子「そうですか?」
男「うん近い。というか狭いな。流石に向かい合う方が食べやすいぜ。」
地味子「近いですか?」クルッ
同級生女「近いよ。」
地味子「でも幼馴染の子と男くんは毎日この距離だと聞いてますよ?」
男「あれはあいつが毎日強引に来るからで…。」
地味子「嫌でしたか?」
男「まぁ向こうから来ちまうからそれはしょうがねえよ。」
地味子「じゃあこれもしょうがないですね。」
男「そうなの?」
同級生女「違うでしょ。」
教室
男「その、地味子さん?」
地味子「何でしょう?」
男「近いな。」
地味子「そうですか?」
男「うん近い。というか狭いな。流石に向かい合う方が食べやすいぜ。」
地味子「近いですか?」クルッ
同級生女「近いよ。」
地味子「でも幼馴染の子と男くんは毎日この距離だと聞いてますよ?」
男「あれはあいつが毎日強引に来るからで…。」
地味子「嫌でしたか?」
男「まぁ向こうから来ちまうからそれはしょうがねえよ。」
地味子「じゃあこれもしょうがないですね。」
男「そうなの?」
同級生女「違うでしょ。」
70:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 22:48:22:6l8IztPc (13/21)
ヤンキー女「うん、やっぱうどんだな。」モグモグ
同級生男「姉御。」
ヤンキー女「んだよ。」ズズーッ
同級生男「狭くないか?」
ヤンキー女「別に。」
同級生男「いや狭い。向かい合う方がこう、快適に…。」
ヤンキー女「お、お前お、俺の隣が嫌だってのか?…」
同級生男「い、いやいや!ただそっちの方が快適に食べられるんじゃないかって!」
ヤンキー女「そんなら…」スッ
ヤンキー女「も、もっと詰めてくりゃいいだろ…しゃ、舎弟なんだからよ…///」
同級生男「ええ…。」
ヤンキー女「ほら!!はやく!!」
同級生男「わ、分かった」ズイッ
ヤンキー女「~~~…!!!」ボッボッボッ
同級生男「姉御。こんな密着してうどんなんて熱いもん食ったらそら顔真っ赤になるぞ…。暑いだろ…。」
ヤンキー女「いいの!!このまま!!」
同級生男「は、はぁ…」
ヤンキー女「うん、やっぱうどんだな。」モグモグ
同級生男「姉御。」
ヤンキー女「んだよ。」ズズーッ
同級生男「狭くないか?」
ヤンキー女「別に。」
同級生男「いや狭い。向かい合う方がこう、快適に…。」
ヤンキー女「お、お前お、俺の隣が嫌だってのか?…」
同級生男「い、いやいや!ただそっちの方が快適に食べられるんじゃないかって!」
ヤンキー女「そんなら…」スッ
ヤンキー女「も、もっと詰めてくりゃいいだろ…しゃ、舎弟なんだからよ…///」
同級生男「ええ…。」
ヤンキー女「ほら!!はやく!!」
同級生男「わ、分かった」ズイッ
ヤンキー女「~~~…!!!」ボッボッボッ
同級生男「姉御。こんな密着してうどんなんて熱いもん食ったらそら顔真っ赤になるぞ…。暑いだろ…。」
ヤンキー女「いいの!!このまま!!」
同級生男「は、はぁ…」
71:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:00:04:6l8IztPc (14/21)
地味子「…」ポーッ
男「地味子さん。」
地味子「何でしょう?」
男「食べにくいな。」
地味子「何がですか?」
男「そんな見られると食べにくいな。」
地味子「…照れてるんですか?」
男「ま、まぁそんな見られると照れるな…。」
地味子(男くんも照れるんだ…。私のこと意識し始めてるのかな…。意外とこういうの慣れてないのかな?可愛い、目を合わせては逸らすのがうぶな感じがして、私がはじめての女のような反応で…。可愛い、可愛い、可愛い…。)
ジリジリ
男「お、おいおい。」
地味子「うふ…ご飯ついてますよ」ヒョイ
男「え?」
地味子「…」パクッ
男「おい…。」
同級生女「うぅわ積極的ぃ…。」
男(色気…)
地味子「…」ポーッ
男「地味子さん。」
地味子「何でしょう?」
男「食べにくいな。」
地味子「何がですか?」
男「そんな見られると食べにくいな。」
地味子「…照れてるんですか?」
男「ま、まぁそんな見られると照れるな…。」
地味子(男くんも照れるんだ…。私のこと意識し始めてるのかな…。意外とこういうの慣れてないのかな?可愛い、目を合わせては逸らすのがうぶな感じがして、私がはじめての女のような反応で…。可愛い、可愛い、可愛い…。)
ジリジリ
男「お、おいおい。」
地味子「うふ…ご飯ついてますよ」ヒョイ
男「え?」
地味子「…」パクッ
男「おい…。」
同級生女「うぅわ積極的ぃ…。」
男(色気…)
72:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:10:51:6l8IztPc (15/21)
男(魔性……。……魔性?)ハッ
男(ああああっぶねぇ!!!!)
男(危うく心を傾ける所だったぜ……!!!!)
男(男の性を把握し、転がす…!!魔性…!!)
男(やるじゃあねえか…!!ここでこの子に傾いてみろ!!)
男(コロコロ丸めて惨めにポイ!だ!!幼馴染と一緒だ!!)
男(男女の間は女の独壇場!!!!土俵に上がればこちらが不利ってもんだぜ!!)
男(危うく本気にしちまう所だったぜ!!!!)
男(魔性……。……魔性?)ハッ
男(ああああっぶねぇ!!!!)
男(危うく心を傾ける所だったぜ……!!!!)
男(男の性を把握し、転がす…!!魔性…!!)
男(やるじゃあねえか…!!ここでこの子に傾いてみろ!!)
男(コロコロ丸めて惨めにポイ!だ!!幼馴染と一緒だ!!)
男(男女の間は女の独壇場!!!!土俵に上がればこちらが不利ってもんだぜ!!)
男(危うく本気にしちまう所だったぜ!!!!)
73:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:20:48:6l8IztPc (16/21)
男「……」ググッ
地味子「あっ」
男「近すぎる。飯を食わせてくれよ。」プイッ
地味子「あっ……」
地味子(き、嫌われた…?嫌われた…?し、しつこくしすぎた…!!昨日も私しつこくしちゃった…!!また…!!)
地味子「……」ウツムキ
男「……」モグモグ
男「……」ググッ
地味子「あっ」
男「近すぎる。飯を食わせてくれよ。」プイッ
地味子「あっ……」
地味子(き、嫌われた…?嫌われた…?し、しつこくしすぎた…!!昨日も私しつこくしちゃった…!!また…!!)
地味子「……」ウツムキ
男「……」モグモグ
74:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:26:20:6l8IztPc (17/21)
地味子「…ひっ…ひっく…」ポロッ
男「えっ?」
男「お、おいおい。」
地味子「い、いやっ、ひっ…!ご、ごめんなさいっ!…っく…」ポロポロ
同級生女「あーあー、男泣かしたぁ。」
ザワ ザワザワ
男「な、泣くな泣くな…。おい…。俺は別にそんなつもりじゃあないんだぜ?」
地味子「嫌だ…っ!ごめんっ、なさい…!涙がっ…ごめん…!」
男「落ち着け落ち着け!なぁ?俺が悪かった!なぁ?」サスサス
地味子「…ひっ…ひっく…」ポロッ
男「えっ?」
男「お、おいおい。」
地味子「い、いやっ、ひっ…!ご、ごめんなさいっ!…っく…」ポロポロ
同級生女「あーあー、男泣かしたぁ。」
ザワ ザワザワ
男「な、泣くな泣くな…。おい…。俺は別にそんなつもりじゃあないんだぜ?」
地味子「嫌だ…っ!ごめんっ、なさい…!涙がっ…ごめん…!」
男「落ち着け落ち着け!なぁ?俺が悪かった!なぁ?」サスサス
75:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:31:03:6l8IztPc (18/21)
男「ほ、保健室行こう!なぁ?そこに行ったら落ち着くしな?なぁ?」サスサス
地味子「……」コクコク
同級生女「モテ男。」
男「うるせえお前は!」テクテク
地味子「……」テクテク
~~~
廊下
幼馴染「よしこの作戦でいくわよ」ツカツカ
イケメン「はい……」トテトテ
幼馴染「あ、男。」
幼馴染「!!!!???!!?」
男「大丈夫か?」サスサス
地味子「ご、ごめんなさい…。」
男「ほ、保健室行こう!なぁ?そこに行ったら落ち着くしな?なぁ?」サスサス
地味子「……」コクコク
同級生女「モテ男。」
男「うるせえお前は!」テクテク
地味子「……」テクテク
~~~
廊下
幼馴染「よしこの作戦でいくわよ」ツカツカ
イケメン「はい……」トテトテ
幼馴染「あ、男。」
幼馴染「!!!!???!!?」
男「大丈夫か?」サスサス
地味子「ご、ごめんなさい…。」
76:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:35:46:6l8IztPc (19/21)
イケメン「あちゃぁ~…」
幼馴染「お、男…。そんな…。」ズーン
イケメン「でもあの子なんだか泣いてなかったかな?」
幼馴染「え?」
イケメン「うん、泣いてたと思うけど…」
幼馴染「あの子が泣いてた…考えられるのは…」
幼馴染(あの子が告る→お断り→泣く→なだめに出ただけ)
幼馴染「イケるわ」
イケメン「え?」
幼馴染「今日はこのくらいにしといてやるわ!!」
イケメン「え?え?え?」
イケメン「あちゃぁ~…」
幼馴染「お、男…。そんな…。」ズーン
イケメン「でもあの子なんだか泣いてなかったかな?」
幼馴染「え?」
イケメン「うん、泣いてたと思うけど…」
幼馴染「あの子が泣いてた…考えられるのは…」
幼馴染(あの子が告る→お断り→泣く→なだめに出ただけ)
幼馴染「イケるわ」
イケメン「え?」
幼馴染「今日はこのくらいにしといてやるわ!!」
イケメン「え?え?え?」
77:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:45:55:6l8IztPc (20/21)
ヤンキー女「ふぅ~ごちそうさん~。」フゥー
同級生男「おいしかった。」
ヤンキー女「なあ!美味かったな!」
同級生男「ちょっとその…」
ヤンキー女「あん?」
同級生男(密着してるから太ももとかスカートとかその諸々…)
同級生男「やっぱり近いよ。」
ヤンキー女「なんだよ!舎弟だろぉ!///」
ヤンキー女(なんかこいつとは話が弾むな。)
ヤンキー女(地味子みてえに気兼ねなく喋れる感じするわ。)
ヤンキー女(なんか緊張が解けてきたな…ちょっくら俺からもモーション掛けてみるか!)
ヤンキー女「舎弟なんだからこれくらい良いんだよぉ!」カタカケ
同級生男「おい!近いぞ!///」
同級生男(クソッ!やっぱ男みたいにドシッと構えらんねえ!!)
同級生(本気になったらピエロだぜ!!)
ヤンキー女「ふぅ~ごちそうさん~。」フゥー
同級生男「おいしかった。」
ヤンキー女「なあ!美味かったな!」
同級生男「ちょっとその…」
ヤンキー女「あん?」
同級生男(密着してるから太ももとかスカートとかその諸々…)
同級生男「やっぱり近いよ。」
ヤンキー女「なんだよ!舎弟だろぉ!///」
ヤンキー女(なんかこいつとは話が弾むな。)
ヤンキー女(地味子みてえに気兼ねなく喋れる感じするわ。)
ヤンキー女(なんか緊張が解けてきたな…ちょっくら俺からもモーション掛けてみるか!)
ヤンキー女「舎弟なんだからこれくらい良いんだよぉ!」カタカケ
同級生男「おい!近いぞ!///」
同級生男(クソッ!やっぱ男みたいにドシッと構えらんねえ!!)
同級生(本気になったらピエロだぜ!!)
78:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 23:55:08:6l8IztPc (21/21)
保健室
地味子「本当にごめんなさい。私なんだかかんちg
男「謝るのは俺の方だよ。」
男「押しのけたのはそういうつもりじゃなくてさ…。」
男「その…なんだ…小っ恥ずかしくて…つい力が入って…。ごめん…。」
地味子「……いえ。」
地味子(優しい…優しい…男くん優しい…。嫌われてないよね…?嫌われてないよね…?そうだよね…いきなり泣いちゃったのに背中さすってくれて、ここまで優しい言葉かけ続けてくれて…優しい…好き…好き…。でも私もしつこくしちゃった…だから私も抑えなきゃいけない…。)
地味子「そのまた一緒お昼ご飯食べても良いですか…?」
男「あ、ああ!もちろんよ!その、今度からは向かい合ってな!」
地味子「ええ…。」ニコ
保健室
地味子「本当にごめんなさい。私なんだかかんちg
男「謝るのは俺の方だよ。」
男「押しのけたのはそういうつもりじゃなくてさ…。」
男「その…なんだ…小っ恥ずかしくて…つい力が入って…。ごめん…。」
地味子「……いえ。」
地味子(優しい…優しい…男くん優しい…。嫌われてないよね…?嫌われてないよね…?そうだよね…いきなり泣いちゃったのに背中さすってくれて、ここまで優しい言葉かけ続けてくれて…優しい…好き…好き…。でも私もしつこくしちゃった…だから私も抑えなきゃいけない…。)
地味子「そのまた一緒お昼ご飯食べても良いですか…?」
男「あ、ああ!もちろんよ!その、今度からは向かい合ってな!」
地味子「ええ…。」ニコ
79:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 00:07:16:AiTgokks (1/12)
放課後 中庭
男「」ボケーッ
同級生男「」ボケーッ
同級生男「男さ。」
男「ん」
同級生男「恋愛においては女の方が一枚も二枚も上手ってのは本当だな。」
男「本当だよ。」
男「魔性ってのはすげえぞ。色気に揺らいで涙でたじろいだ。」
同級生男「マジか。俺は色気に揺らいだ。」
男&同級生男「はぁ……」
男「どうも男ってのはカッコ悪いな…」
同級生男「ああ…」
放課後 中庭
男「」ボケーッ
同級生男「」ボケーッ
同級生男「男さ。」
男「ん」
同級生男「恋愛においては女の方が一枚も二枚も上手ってのは本当だな。」
男「本当だよ。」
男「魔性ってのはすげえぞ。色気に揺らいで涙でたじろいだ。」
同級生男「マジか。俺は色気に揺らいだ。」
男&同級生男「はぁ……」
男「どうも男ってのはカッコ悪いな…」
同級生男「ああ…」
80:プラ ◆LzNc5lMncg:2020/05/27(水) 00:35:09:clowf87Q (1/1)
面白い。見てるで( ゚Д゚)
面白い。見てるで( ゚Д゚)
81:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 00:46:21:AiTgokks (2/12)
ヤンキー女「何ぃ!?泣かされただぁ!?どこの男だ!?俺がとっちめてやる!」
地味子「落ち着いてヤンちゃん!」ガシッ
地味子「私が悪かったんだもん…」
ヤンキー女「あぁ?」
地味子「その…他に仲の良い子が居るから私も焦っちゃってしつこくしちゃって…近すぎちゃって…それで向こうの反応にびっくりしちゃって…」
ヤンキー女「なんだよ…」
地味子「女って弱いね…男の人の見えない心に振り回されちゃうんだもん…」
ヤンキー女「振り回される……か」
『なんだよぉ!!舎弟だろぉ!!』
ヤンキー女「……」
ヤンキー女(俺も調子乗っちまったかな…)
ヤンキー女「女ってのはカッコ悪いな……」
ヤンキー女「何ぃ!?泣かされただぁ!?どこの男だ!?俺がとっちめてやる!」
地味子「落ち着いてヤンちゃん!」ガシッ
地味子「私が悪かったんだもん…」
ヤンキー女「あぁ?」
地味子「その…他に仲の良い子が居るから私も焦っちゃってしつこくしちゃって…近すぎちゃって…それで向こうの反応にびっくりしちゃって…」
ヤンキー女「なんだよ…」
地味子「女って弱いね…男の人の見えない心に振り回されちゃうんだもん…」
ヤンキー女「振り回される……か」
『なんだよぉ!!舎弟だろぉ!!』
ヤンキー女「……」
ヤンキー女(俺も調子乗っちまったかな…)
ヤンキー女「女ってのはカッコ悪いな……」
82:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 00:57:46:AiTgokks (3/12)
振った振られたどちらが惨め?心はお互い振れている。
その場泣くのか後から泣くか、男女の間にゃ涙あり。
押しては引いて上手に下手、恋情土俵に待ったはない。
つづく
振った振られたどちらが惨め?心はお互い振れている。
その場泣くのか後から泣くか、男女の間にゃ涙あり。
押しては引いて上手に下手、恋情土俵に待ったはない。
つづく
83:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 04:56:01:0MvkZfpQ (1/1)
面白いがな
面白いがな
84:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 21:48:43:AiTgokks (4/12)
男女の間の事で苦悩を深めた男と同級生男。同じく悩めるヤンキー女と地味子の乙女たち。そんなこんなでここ数日は大きな事もなく過ぎていったのであった。
そしてある休日の事。
同級生男「ああ、この商店街はそこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡ってその先をまっすぐですよ。15分くらいかな?」
「あらどうもお時間を取らせてしまいまして、ありがとうございますわ。」
同級生男「いえいえではお気をつけて。」
サッ
「ええーっと、そこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡って……」
同級生男(なんだこの子は…人の道を遮って…)
「ああ~どうしましょう、初めて参った見知らぬ場所で果たして行ったことのない所に迷わずに行けるでしょうか…?」
「あぁ~私(わたくし)黒服もつけずに出てきてしまったものだから迷わずに行けますでしょうか…?」チラッチラッ
同級生男(なんだなんだ…。これ見よがしに…。)
同級生男「ど、道中お気をつけて…で、では…」サッ
「…」サッ
男女の間の事で苦悩を深めた男と同級生男。同じく悩めるヤンキー女と地味子の乙女たち。そんなこんなでここ数日は大きな事もなく過ぎていったのであった。
そしてある休日の事。
同級生男「ああ、この商店街はそこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡ってその先をまっすぐですよ。15分くらいかな?」
「あらどうもお時間を取らせてしまいまして、ありがとうございますわ。」
同級生男「いえいえではお気をつけて。」
サッ
「ええーっと、そこの角を右に曲がって3つ目の信号の横断歩道を渡って……」
同級生男(なんだこの子は…人の道を遮って…)
「ああ~どうしましょう、初めて参った見知らぬ場所で果たして行ったことのない所に迷わずに行けるでしょうか…?」
「あぁ~私(わたくし)黒服もつけずに出てきてしまったものだから迷わずに行けますでしょうか…?」チラッチラッ
同級生男(なんだなんだ…。これ見よがしに…。)
同級生男「ど、道中お気をつけて…で、では…」サッ
「…」サッ
85:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 21:56:20:AiTgokks (5/12)
同級生男「……」
「……」
同級生男「……」ササッ
「……」ササッ
同級生男「……」サササッ
「……」サササッ
同級生男(俺の勘によればこのまま道案内に付き合ったら間違いなく面倒な事になる。この子はそういう類の子だ。なんとしても通り抜けなければ…。)
同級生男「ああっ!」ユビサシ
「!?」フリムキ
同級生男(今だ)サッ
「お待ちなさい」ガッ
同級生男「あっ!?」
同級生男「……」
お嬢様「もし。あなた。よろしければ道案内頼まれてよくって?」
同級生男「ええ…?」
同級生男「……」
「……」
同級生男「……」ササッ
「……」ササッ
同級生男「……」サササッ
「……」サササッ
同級生男(俺の勘によればこのまま道案内に付き合ったら間違いなく面倒な事になる。この子はそういう類の子だ。なんとしても通り抜けなければ…。)
同級生男「ああっ!」ユビサシ
「!?」フリムキ
同級生男(今だ)サッ
「お待ちなさい」ガッ
同級生男「あっ!?」
同級生男「……」
お嬢様「もし。あなた。よろしければ道案内頼まれてよくって?」
同級生男「ええ…?」
86:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 22:27:12:AiTgokks (6/12)
同級生男(道案内ってあんた…。これから街に暇潰そうと思ってついそこのアパートから出てきたってのに…。」
お嬢様「いつもは黒服を帯同して車で移動しているものですから、このように街を歩くのに慣れていないので…。」グググ
同級生男(す、凄い力で袖を掴むなこの子は。いかんいかん。このままズルズルと向こうのペースに引き込まれたら休日が無くなっちまうぞ…。どうにか気をそらさないと。)
同級生男「へぇ…黒服を帯同して車で移動…。さぞかし高名な所のご令嬢でらっしゃるんですね?」
お嬢様「あらあら、お分かりになって?」
同級生男「え?え、ええ!まぁ~なんと申しますか、お上品な言葉遣いにお上品なお召ものに…えーっとそれにふさわしい雰囲気もあって…その…はい…お綺麗で…?」
お嬢様「あら…あらあら…ふ、ふふふ!口がお上手ですねぇ…。」
同級生男(ちくしょう!そう言いながら袖を離さないなこの子は!!)
同級生男(道案内ってあんた…。これから街に暇潰そうと思ってついそこのアパートから出てきたってのに…。」
お嬢様「いつもは黒服を帯同して車で移動しているものですから、このように街を歩くのに慣れていないので…。」グググ
同級生男(す、凄い力で袖を掴むなこの子は。いかんいかん。このままズルズルと向こうのペースに引き込まれたら休日が無くなっちまうぞ…。どうにか気をそらさないと。)
同級生男「へぇ…黒服を帯同して車で移動…。さぞかし高名な所のご令嬢でらっしゃるんですね?」
お嬢様「あらあら、お分かりになって?」
同級生男「え?え、ええ!まぁ~なんと申しますか、お上品な言葉遣いにお上品なお召ものに…えーっとそれにふさわしい雰囲気もあって…その…はい…お綺麗で…?」
お嬢様「あら…あらあら…ふ、ふふふ!口がお上手ですねぇ…。」
同級生男(ちくしょう!そう言いながら袖を離さないなこの子は!!)
87:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 22:44:37:AiTgokks (7/12)
お嬢様「ふふふ…」ジロジロ
お嬢様「良い…!お気に召しましたわ!あなたが今日の黒服よ!案内しなさいな!」
同級生男「え、えぇ…?」
同級生男(冗談じゃねえよ!俺の勘が当たっちまった!こ、ここはハッキリとキッパリと断りを入れて…)
お嬢様「返事は?」
同級生男「はい。」
お嬢様「よろしい。参りましょう?」
同級生男「……はい。」
同級生男(俺も人がいいなぁ……)
お嬢様「ふふふ…」ジロジロ
お嬢様「良い…!お気に召しましたわ!あなたが今日の黒服よ!案内しなさいな!」
同級生男「え、えぇ…?」
同級生男(冗談じゃねえよ!俺の勘が当たっちまった!こ、ここはハッキリとキッパリと断りを入れて…)
お嬢様「返事は?」
同級生男「はい。」
お嬢様「よろしい。参りましょう?」
同級生男「……はい。」
同級生男(俺も人がいいなぁ……)
88:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 23:15:25:AiTgokks (8/12)
○○町の商店街
ヘーイイラッシャーイ コレチョウダイ アイヨォ
ワイワイガヤガヤ
お嬢様「ここが商店街ですのね。」フンフン
同級生男「はい…」
お嬢様「ここには何があるのかしら?」
同級生男「うーん、まあ日常品から食品とその他諸々が揃うような場所ですかね…?」
お嬢様「ふーん?賑やかな所ですのねぇ」テクテク
お嬢様「あらあら…お肉がこんなにいっぱい。」
肉屋店主「おっ!ここらじゃ見かけないお人形のような美人さんで!」
お嬢様「あらあらお上手ですねぇ。何かいただこうかしら?」
肉屋店主「あいよ!今日はどんな料理に肉を使うので?」
お嬢様「お料理?ああ私には専属の料理人がおりますので何もできないんですの。」
肉屋店主「ああそう!どうりで綺麗な御手してらぁ!」
お嬢様「うふふふ!」
肉屋店主「あーっはっはっ!!」
同級生男「なーんか嫌な予感がするな…。」
○○町の商店街
ヘーイイラッシャーイ コレチョウダイ アイヨォ
ワイワイガヤガヤ
お嬢様「ここが商店街ですのね。」フンフン
同級生男「はい…」
お嬢様「ここには何があるのかしら?」
同級生男「うーん、まあ日常品から食品とその他諸々が揃うような場所ですかね…?」
お嬢様「ふーん?賑やかな所ですのねぇ」テクテク
お嬢様「あらあら…お肉がこんなにいっぱい。」
肉屋店主「おっ!ここらじゃ見かけないお人形のような美人さんで!」
お嬢様「あらあらお上手ですねぇ。何かいただこうかしら?」
肉屋店主「あいよ!今日はどんな料理に肉を使うので?」
お嬢様「お料理?ああ私には専属の料理人がおりますので何もできないんですの。」
肉屋店主「ああそう!どうりで綺麗な御手してらぁ!」
お嬢様「うふふふ!」
肉屋店主「あーっはっはっ!!」
同級生男「なーんか嫌な予感がするな…。」
89:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 23:27:19:AiTgokks (9/12)
お嬢様「あら?お肉屋さんなのにクロケットを置いてらっしゃるの?」
肉屋店主「クロケット?ああ!コロッケの事ねぇ!ええ!肉屋にコロッケがあるってえのは令嬢にお付きさんが居るってくらい当たり前の事なんですよ!」
お嬢様「あらそうなの?そしたらこのクロケットを一つ頂こうかしらね。」
肉屋店主「あいよ!ウチのコロッケは特別良い牛肉使ってますからね!美味しいよ!」
肉屋店主「あいよ!!10万円!!」
お嬢様「あら安いのねぇ!」
アーハッハッハッ ウフフフ
同級生男(冗談に受け取ってんのかマジで捉えてんのか分からんな…。)
お嬢様「ほらあなた。」
同級生男「え?あ、はい?」
お嬢様「お代。」
同級生男「は? あ、あの財布…」
お嬢様「おサイフなんて持ってなくてよ?」
同級生男(厄日だ…厄日…。見ず知らずの男をアゴで使ってしかも勘定もこっち持ちかい…)
肉屋店主「お!あんたが大蔵大臣かい!10万円!」
同級生男「あ、あはは。えっとおいくらで?」
肉屋店主「350円」
同級生男「たっけ…」
お嬢様「あら?お肉屋さんなのにクロケットを置いてらっしゃるの?」
肉屋店主「クロケット?ああ!コロッケの事ねぇ!ええ!肉屋にコロッケがあるってえのは令嬢にお付きさんが居るってくらい当たり前の事なんですよ!」
お嬢様「あらそうなの?そしたらこのクロケットを一つ頂こうかしらね。」
肉屋店主「あいよ!ウチのコロッケは特別良い牛肉使ってますからね!美味しいよ!」
肉屋店主「あいよ!!10万円!!」
お嬢様「あら安いのねぇ!」
アーハッハッハッ ウフフフ
同級生男(冗談に受け取ってんのかマジで捉えてんのか分からんな…。)
お嬢様「ほらあなた。」
同級生男「え?あ、はい?」
お嬢様「お代。」
同級生男「は? あ、あの財布…」
お嬢様「おサイフなんて持ってなくてよ?」
同級生男(厄日だ…厄日…。見ず知らずの男をアゴで使ってしかも勘定もこっち持ちかい…)
肉屋店主「お!あんたが大蔵大臣かい!10万円!」
同級生男「あ、あはは。えっとおいくらで?」
肉屋店主「350円」
同級生男「たっけ…」
90:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 23:37:26:AiTgokks (10/12)
サクッ
お嬢様「んーん!美味しいクロケットねぇ!今度作ってもらおうかしら!」
同級生男「あ、あはは…それは良かったですね…」
同級生男(ちくしょう…これが箱入り娘の世間知らずか…こんな調子じゃ今日で俺の今月の生活費がぶっ飛ぶぞ。)
お嬢様「あら!あれも美味しそうねぇ!」
同級生男「あーたこ焼きですか?あれはね…よして置いた良いと思いますよ?」
お嬢様「なぜ?」
同級生男「とてもあなたのようなご令嬢の口に合うようなものではありませんよ?何せ熱いから火傷しますよ?」
同級生男「社会見学かなんか知りませんけど今日はここらで
オヒトツイタダイテモヨロシクッテ?
アイヨォ!!
サクッ
お嬢様「んーん!美味しいクロケットねぇ!今度作ってもらおうかしら!」
同級生男「あ、あはは…それは良かったですね…」
同級生男(ちくしょう…これが箱入り娘の世間知らずか…こんな調子じゃ今日で俺の今月の生活費がぶっ飛ぶぞ。)
お嬢様「あら!あれも美味しそうねぇ!」
同級生男「あーたこ焼きですか?あれはね…よして置いた良いと思いますよ?」
お嬢様「なぜ?」
同級生男「とてもあなたのようなご令嬢の口に合うようなものではありませんよ?何せ熱いから火傷しますよ?」
同級生男「社会見学かなんか知りませんけど今日はここらで
オヒトツイタダイテモヨロシクッテ?
アイヨォ!!
91:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 23:45:47:AiTgokks (11/12)
お嬢様「あつつ…んーん!熱いですけど美味しいものですのねぇ!面白いお味ですこと!」ハフハフ
同級生男(ちくしょう…。あのたこ焼き屋め…6個で550円税込でおまけもしやがらねえでやんの…。)
お嬢様「あら!あれは何ですの?」
同級生男「うん?あー…あそこはやめておいた方がいいですよ?ゲームセンターと言って街の悪い奴がこぞって集まるような危ない場所ですからね。あなたみたいな令嬢が赴くような場所ではないですよ?」
お嬢様「あらあらそうですの…でも気になりますねぇ…中には一体何があるのですか?」
同級生男「え?えーっとゲームと言ってですね。教育上大変よろしくない物がそれはもう所狭しと並んでいてですね?それこそあなたのような令嬢が赴くような場所では…あ!ちょっと!あなた!ちょっと!!」
お嬢様「あつつ…んーん!熱いですけど美味しいものですのねぇ!面白いお味ですこと!」ハフハフ
同級生男(ちくしょう…。あのたこ焼き屋め…6個で550円税込でおまけもしやがらねえでやんの…。)
お嬢様「あら!あれは何ですの?」
同級生男「うん?あー…あそこはやめておいた方がいいですよ?ゲームセンターと言って街の悪い奴がこぞって集まるような危ない場所ですからね。あなたみたいな令嬢が赴くような場所ではないですよ?」
お嬢様「あらあらそうですの…でも気になりますねぇ…中には一体何があるのですか?」
同級生男「え?えーっとゲームと言ってですね。教育上大変よろしくない物がそれはもう所狭しと並んでいてですね?それこそあなたのような令嬢が赴くような場所では…あ!ちょっと!あなた!ちょっと!!」
92:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/27(水) 23:55:42:AiTgokks (12/12)
お嬢様「き~み~が~いた夏は~♩」
同級生男(ちくしょう…太鼓の達人をしこたまやったあげく、外に出りゃこれはなにとかあれはなにとかポンポン買い食いしやがって…。一体いくらかかったと思ってんだ…。)
同級生男(それよりも…。)
同級生男「ちょっとあなた。大丈夫ですか?歩き方が…」
お嬢様「ああ、ちょっとさっきから足首の裏が痛くって…」
同級生男「何?どれ?」
お嬢様「きゃっ!女性の御足をいきなり覗き込むなんてはしたないですわ!」
同級生男「おっとこれは失礼…でも、あーあ、これは靴ズレですよ。」
同級生男「痛いでしょう。公園ありますからそこで休みましょう。」
お嬢様「……ええ。」
お嬢様「き~み~が~いた夏は~♩」
同級生男(ちくしょう…太鼓の達人をしこたまやったあげく、外に出りゃこれはなにとかあれはなにとかポンポン買い食いしやがって…。一体いくらかかったと思ってんだ…。)
同級生男(それよりも…。)
同級生男「ちょっとあなた。大丈夫ですか?歩き方が…」
お嬢様「ああ、ちょっとさっきから足首の裏が痛くって…」
同級生男「何?どれ?」
お嬢様「きゃっ!女性の御足をいきなり覗き込むなんてはしたないですわ!」
同級生男「おっとこれは失礼…でも、あーあ、これは靴ズレですよ。」
同級生男「痛いでしょう。公園ありますからそこで休みましょう。」
お嬢様「……ええ。」
93:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:09:33:xXoMaZrU (1/9)
公園のベンチ
お嬢様(はー!商店街という所は楽しい所でしたねえ!)
お嬢様(普段お家では口に出来ないような美味しいものばかりで。あのゲームセンターでやったお太鼓のゲームもクラシックとはまた違う趣の音楽の耳触りがまた良くって…。)
お嬢様「き~み~が~いた夏は~♩…」
お嬢様(すっかり遊んでしまいました。たまには黒服を帯同させないで外に出てみるのも良いものですわね…。)
同級生男「はいはい~。買ってきましたよ絆創膏と消毒液。」ガサッ
お嬢様「あらご苦労様。じゃあ施術を。」
同級生男「ええ?僕がやるんですか?さっき女の足を覗き込むのははしたないって…」
お嬢様「あらこれは施術でしょう?私はやる事ができないわ。」
同級生男「なんだ…あなたは身の回りは自分でやらないんだな…」
お嬢様「ほら、はやく!」
公園のベンチ
お嬢様(はー!商店街という所は楽しい所でしたねえ!)
お嬢様(普段お家では口に出来ないような美味しいものばかりで。あのゲームセンターでやったお太鼓のゲームもクラシックとはまた違う趣の音楽の耳触りがまた良くって…。)
お嬢様「き~み~が~いた夏は~♩…」
お嬢様(すっかり遊んでしまいました。たまには黒服を帯同させないで外に出てみるのも良いものですわね…。)
同級生男「はいはい~。買ってきましたよ絆創膏と消毒液。」ガサッ
お嬢様「あらご苦労様。じゃあ施術を。」
同級生男「ええ?僕がやるんですか?さっき女の足を覗き込むのははしたないって…」
お嬢様「あらこれは施術でしょう?私はやる事ができないわ。」
同級生男「なんだ…あなたは身の回りは自分でやらないんだな…」
お嬢様「ほら、はやく!」
94:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:16:52:xXoMaZrU (2/9)
同級生男「はぁ…。じゃ、失礼しますよ…。」グイッ
お嬢様「あっ…」
同級生男「ちょっと滲みますからね?我慢してくださいね。」
お嬢様「///」
お嬢様(なんだか男の人にお靴を脱がしてもらうなんてドキドキしますわね…)
同級生男「庶民の汚いハンカチなのも我慢してくださいよ?あーあ、水膨れが破れちゃって…。車ばかりで自分の足で歩かないから…。染み込ませてっと…。」
お嬢様「いたたっ…。もう少し優しく…。」
同級生男「消毒液なんですから優しくも何もありませんよ!我慢我慢!」
お嬢様(………)
お嬢様(そういえばこの人からは浮ついたものを感じませんね…。)
同級生男「はぁ…。じゃ、失礼しますよ…。」グイッ
お嬢様「あっ…」
同級生男「ちょっと滲みますからね?我慢してくださいね。」
お嬢様「///」
お嬢様(なんだか男の人にお靴を脱がしてもらうなんてドキドキしますわね…)
同級生男「庶民の汚いハンカチなのも我慢してくださいよ?あーあ、水膨れが破れちゃって…。車ばかりで自分の足で歩かないから…。染み込ませてっと…。」
お嬢様「いたたっ…。もう少し優しく…。」
同級生男「消毒液なんですから優しくも何もありませんよ!我慢我慢!」
お嬢様(………)
お嬢様(そういえばこの人からは浮ついたものを感じませんね…。)
95:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:30:34:xXoMaZrU (3/9)
お嬢様(往来で何故だか彼に話しかけてしまったけれど…なんだかこの人なら親切にしてくれそうな気がしました…。)
お嬢様(男の人ったらお話したら浮ついた調子になっちゃって媚びたりイヤらしい目つきになったりで嫌だけれど…この人はなんだか…)
お嬢様「あなたにお時間を取らせてしまいましたけれどご迷惑じゃなくって?」
同級生男「はい?今更なんですか…。気に入ったから案内しなさいだのなんだの言ったのはあなたでしょう?」
お嬢様「けれどもなぜ途中でお逃げになられなかったので?」
同級生男(なんでって…あんたが逃がさないわ勝手に買うわで…まぁ…適当に穏便にやるか…)
同級生男「案内しろっていうから案内しただけですよ。頼まれたら断りにくいでしょう?」
お嬢様「……あなたお名前は?」
同級生男「名前?ただの通りすがりですよ?ただの気まぐれで案内しただけですから教えるような者では…」
お嬢様「私は"お嬢様"。さぁ名乗りました。名乗られたら返すのが礼儀ではなくって?」
同級生男「ええ…。僕は"同級生男"です…。」
お嬢様(往来で何故だか彼に話しかけてしまったけれど…なんだかこの人なら親切にしてくれそうな気がしました…。)
お嬢様(男の人ったらお話したら浮ついた調子になっちゃって媚びたりイヤらしい目つきになったりで嫌だけれど…この人はなんだか…)
お嬢様「あなたにお時間を取らせてしまいましたけれどご迷惑じゃなくって?」
同級生男「はい?今更なんですか…。気に入ったから案内しなさいだのなんだの言ったのはあなたでしょう?」
お嬢様「けれどもなぜ途中でお逃げになられなかったので?」
同級生男(なんでって…あんたが逃がさないわ勝手に買うわで…まぁ…適当に穏便にやるか…)
同級生男「案内しろっていうから案内しただけですよ。頼まれたら断りにくいでしょう?」
お嬢様「……あなたお名前は?」
同級生男「名前?ただの通りすがりですよ?ただの気まぐれで案内しただけですから教えるような者では…」
お嬢様「私は"お嬢様"。さぁ名乗りました。名乗られたら返すのが礼儀ではなくって?」
同級生男「ええ…。僕は"同級生男"です…。」
96:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:38:11:xXoMaZrU (4/9)
お嬢様「そう…。うふ、うふふふ…。」
同級生男(なんだなんだ…。世間知らずの箱入り娘は何を考えてるのか分からん…。)
同級生男「はい、終わりましたよ。」ハァ
お嬢様「うふふ…。分かりました。うん!決めましたわ!」
同級生男「何を?」
お嬢様「あなたを私の付き人として任命するわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「付き人よ?××財閥令嬢の付き人といえば世間で箔がつくものなのよ?」
同級生男(おいおいおい!!勘弁してくれ!!今日みたいに振り回されたら俺の財布がいくつあっても足りねえぞ!!)
お嬢様「そう…。うふ、うふふふ…。」
同級生男(なんだなんだ…。世間知らずの箱入り娘は何を考えてるのか分からん…。)
同級生男「はい、終わりましたよ。」ハァ
お嬢様「うふふ…。分かりました。うん!決めましたわ!」
同級生男「何を?」
お嬢様「あなたを私の付き人として任命するわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「付き人よ?××財閥令嬢の付き人といえば世間で箔がつくものなのよ?」
同級生男(おいおいおい!!勘弁してくれ!!今日みたいに振り回されたら俺の財布がいくつあっても足りねえぞ!!)
97:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:47:52:xXoMaZrU (5/9)
同級生男(あんまり人が良いってのも考えもんだ…。ここはきっぱりとかつ穏便に断るぞ…!!)
同級生男「それはできないお願いですよ。」
お嬢様「え?なぜ?」
同級生男「××財閥の令嬢の付き人は確かに箔はつくでしょう。しかし僕はただの通りすがりの庶民ですよ。住む世界が違うんです。ね?令嬢はその世界に見合ったものを揃えてそういう生活をしなきゃいけないですよ。」
同級生男「僕はね?ぼろアパートで暮らしている貧乏人なんです。だから見合ったものでそういう生活をするんです。とてもじゃないがあなたのような美人さんと居るわけにはいけないんですよ。」
お嬢様(美人さん…って…)
同級生男「一期一会って言うでしょう?そういうことですよ。」
お嬢様「でも…」
同級生男「でもね?今日会って案内したのも縁か何かでしょう。」
同級生男「だからどこかで、偶然またお会いできたらその時は付き人として案内しますよ。」
同級生男(あんまり人が良いってのも考えもんだ…。ここはきっぱりとかつ穏便に断るぞ…!!)
同級生男「それはできないお願いですよ。」
お嬢様「え?なぜ?」
同級生男「××財閥の令嬢の付き人は確かに箔はつくでしょう。しかし僕はただの通りすがりの庶民ですよ。住む世界が違うんです。ね?令嬢はその世界に見合ったものを揃えてそういう生活をしなきゃいけないですよ。」
同級生男「僕はね?ぼろアパートで暮らしている貧乏人なんです。だから見合ったものでそういう生活をするんです。とてもじゃないがあなたのような美人さんと居るわけにはいけないんですよ。」
お嬢様(美人さん…って…)
同級生男「一期一会って言うでしょう?そういうことですよ。」
お嬢様「でも…」
同級生男「でもね?今日会って案内したのも縁か何かでしょう。」
同級生男「だからどこかで、偶然またお会いできたらその時は付き人として案内しますよ。」
98:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 00:57:34:xXoMaZrU (6/9)
同級生男「ね?」
お嬢様(この人…やっぱり他の男の人と違うわ…。)
お嬢様(本当に人の為の事を考えて、自分の出世に目の色を変えないで言ってくれている…。でも…。やっぱり置いておきたいわ…。)
同級生男(うん…うん…!!!!我ながら小洒落た断り方をしたな…!!!!こうやって穏便に済ませれば大丈夫だろ!!カッコいいぞ!!!!今の俺はカッコいい!!!)ドヤ
同級生男「さぁ今日はもう帰りましょう。お家の方々も心配してるでしょう。」スクッ
お嬢様「ええ…。」
同級生男「………どうしました?」
お嬢様「歩けないわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「おぶって。」
同級生男「は?」
同級生男「ね?」
お嬢様(この人…やっぱり他の男の人と違うわ…。)
お嬢様(本当に人の為の事を考えて、自分の出世に目の色を変えないで言ってくれている…。でも…。やっぱり置いておきたいわ…。)
同級生男(うん…うん…!!!!我ながら小洒落た断り方をしたな…!!!!こうやって穏便に済ませれば大丈夫だろ!!カッコいいぞ!!!!今の俺はカッコいい!!!)ドヤ
同級生男「さぁ今日はもう帰りましょう。お家の方々も心配してるでしょう。」スクッ
お嬢様「ええ…。」
同級生男「………どうしました?」
お嬢様「歩けないわ。」
同級生男「は?」
お嬢様「おぶって。」
同級生男「は?」
99:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 01:09:14:xXoMaZrU (7/9)
ヤンキー女「いい日~旅立ちぃ~♩」チャリンコ
ヤンキー女「はにゃららら~ほにゃらら~♩」
ヤンキー女(ここ最近毎日同級生男と昼飯一緒でダベるの楽しくて機嫌が良いんだよな~♩)
ヤンキー女(そろそろここらで、で、デートって奴に洒落込んでみるかな~…)
ヤンキー女「日本の~どこかに~♩ん? んっ!?」
~~~
同級生男「お住まいはどちらで…」オンブ
お嬢様「××町3丁目よ?」オンブ
同級生男「そこまでおぶるんですか…?」
お嬢様「まだあなたは付き人でしょう?」
~~~
ヤンキー女「いい日~旅立ちぃ~♩」チャリンコ
ヤンキー女「はにゃららら~ほにゃらら~♩」
ヤンキー女(ここ最近毎日同級生男と昼飯一緒でダベるの楽しくて機嫌が良いんだよな~♩)
ヤンキー女(そろそろここらで、で、デートって奴に洒落込んでみるかな~…)
ヤンキー女「日本の~どこかに~♩ん? んっ!?」
~~~
同級生男「お住まいはどちらで…」オンブ
お嬢様「××町3丁目よ?」オンブ
同級生男「そこまでおぶるんですか…?」
お嬢様「まだあなたは付き人でしょう?」
~~~
100:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 01:19:01:xXoMaZrU (8/9)
ヤンキー女(同級生男!?なんで女おんぶしてんだよ!?どういうことだ!?)チリリリリ
ザシャアッ!!!! ※ママチャリで茂みに突っ込んだ音
オイオイダイジョウブカ?
ピクリトモウゴカネエゾ?
ヤンキー女「うう…」ヨロヨロ
ヤンキー女「あ、あの女誰だよ…おんぶする仲なのかよ…?」
ヤンキー女「あ、あ、あいつ……どうして……ほ、惚れたって…俺に惚れたって言ってたじゃねえかぁ…!」ジワッ
ヤンキー女「なのにどうして…?」
ヤンキー女「う、嘘だぁ…!」
ヤンキー女(同級生男!?なんで女おんぶしてんだよ!?どういうことだ!?)チリリリリ
ザシャアッ!!!! ※ママチャリで茂みに突っ込んだ音
オイオイダイジョウブカ?
ピクリトモウゴカネエゾ?
ヤンキー女「うう…」ヨロヨロ
ヤンキー女「あ、あの女誰だよ…おんぶする仲なのかよ…?」
ヤンキー女「あ、あ、あいつ……どうして……ほ、惚れたって…俺に惚れたって言ってたじゃねえかぁ…!」ジワッ
ヤンキー女「なのにどうして…?」
ヤンキー女「う、嘘だぁ…!」
101:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 01:29:36:xXoMaZrU (9/9)
男と女で何が違う。勘が違くてすれ違う。
あなた気が無くても私はその気、惹かれて惹かれて気が引(惹)ける。
何気ない親切が気を引く事もあれば、気を引いた相手を傷つける事はあるようです。
つづく
男と女で何が違う。勘が違くてすれ違う。
あなた気が無くても私はその気、惹かれて惹かれて気が引(惹)ける。
何気ない親切が気を引く事もあれば、気を引いた相手を傷つける事はあるようです。
つづく
102:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/28(木) 20:21:57:SzFIpF6s (1/1)
もてもてだな
もてもてだな
103:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/29(金) 14:43:00:mlNwcqVM (1/1)
>>101
今回も面白かった。続きも楽しみにしてます!
>>101
今回も面白かった。続きも楽しみにしてます!
104:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 19:43:35:.wej7i2s (1/18)
ザン
幼馴染「……」&イケメン「……」
男の家
イケメン「これ…大丈夫?…」
幼馴染「何がよ」
イケメン「いやいや…まずいでしょ…好きな男の家に俺を連れてくって…」
幼馴染「だから言ったでしょ?こうする事で嫉妬心を掻き立て、嫉妬に狂ったあいつが私にあんなことやこんな事…」
イケメン(余計に勘違いを加速させるだけじゃ…?)
イケメン(でも意見すると肘鉄飛んでくるし…)
イケメン(怖えよぉ……そんなに好きならモーション掛けろよぉ……)
幼馴染「とにかく乗り込むわよ!!!!」
ピンポーン
ザン
幼馴染「……」&イケメン「……」
男の家
イケメン「これ…大丈夫?…」
幼馴染「何がよ」
イケメン「いやいや…まずいでしょ…好きな男の家に俺を連れてくって…」
幼馴染「だから言ったでしょ?こうする事で嫉妬心を掻き立て、嫉妬に狂ったあいつが私にあんなことやこんな事…」
イケメン(余計に勘違いを加速させるだけじゃ…?)
イケメン(でも意見すると肘鉄飛んでくるし…)
イケメン(怖えよぉ……そんなに好きならモーション掛けろよぉ……)
幼馴染「とにかく乗り込むわよ!!!!」
ピンポーン
105:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 19:48:15:.wej7i2s (2/18)
ガチャ
男「はいどなたさんで?」
幼馴染「やっほー」
イケメン「……」
男「えっ」
幼馴染「き、今日はさぁ…その色々と…ど、どこまで行ったか報告しようかなあって…」
イケメン「えっ」
男「えっ」
イケメン(この子マジか!?やべえやつだろ!!!!)
男「それは別にわざわざ俺にほうこk
幼馴染「お邪魔ぁぁ!!!」ズカズカズカ
男「」ポカーン
イケメン「………」
男「あーっと…、どうぞ?」
イケメン「お、お邪魔します」ペコペコ
ガチャ
男「はいどなたさんで?」
幼馴染「やっほー」
イケメン「……」
男「えっ」
幼馴染「き、今日はさぁ…その色々と…ど、どこまで行ったか報告しようかなあって…」
イケメン「えっ」
男「えっ」
イケメン(この子マジか!?やべえやつだろ!!!!)
男「それは別にわざわざ俺にほうこk
幼馴染「お邪魔ぁぁ!!!」ズカズカズカ
男「」ポカーン
イケメン「………」
男「あーっと…、どうぞ?」
イケメン「お、お邪魔します」ペコペコ
106:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 19:55:43:.wej7i2s (3/18)
男の部屋
幼馴染(ああああ!!!!男の部屋ぁ!!!!良い匂い!!良い匂い!!)
イケメン(顔真っ赤だ…。それより俺はどう振る舞えば……)
男「はいはい、粗茶ですが。まぁくつろいでください。」カチャッ
幼馴染「あ、ありがと…///」
イケメン「い、いただきます…」
男「そいでーっと?何?どこまでいったかって?」
幼馴染「へっ?あ、ああ!!そうそう!!私達がどこまでいったかってねぇ~…」
イケメン「うん…」
男「ふむ…。どこまでいったんだ?」
幼馴染「……」
イケメン「……」
男「なんだよ。別に恥ずかしがることねえじゃねえか。なあ?花の青春、相手を見つけていよいよ開花じゃねえか。」
男「女の子の口からは言えねえか!イケメン!どうよ?」
イケメン「えっ?」
男 ウィンク
イケメン「あっ、ま、まぁ今度初デートに行くって感じ?」
男の部屋
幼馴染(ああああ!!!!男の部屋ぁ!!!!良い匂い!!良い匂い!!)
イケメン(顔真っ赤だ…。それより俺はどう振る舞えば……)
男「はいはい、粗茶ですが。まぁくつろいでください。」カチャッ
幼馴染「あ、ありがと…///」
イケメン「い、いただきます…」
男「そいでーっと?何?どこまでいったかって?」
幼馴染「へっ?あ、ああ!!そうそう!!私達がどこまでいったかってねぇ~…」
イケメン「うん…」
男「ふむ…。どこまでいったんだ?」
幼馴染「……」
イケメン「……」
男「なんだよ。別に恥ずかしがることねえじゃねえか。なあ?花の青春、相手を見つけていよいよ開花じゃねえか。」
男「女の子の口からは言えねえか!イケメン!どうよ?」
イケメン「えっ?」
男 ウィンク
イケメン「あっ、ま、まぁ今度初デートに行くって感じ?」
107:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:03:13:.wej7i2s (4/18)
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
108:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:04:23:.wej7i2s (5/18)
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
男「そうか!そいつは良かったなぁ幼馴染!」
幼馴染「え、えぇ…まぁ…」カミノケイジイジ
イケメン(なんて虚しい嘘なんだ…俺まで悲しくなってくるよ…)
男「なぁ!本当にねぇ!」
幼馴染「あ、あなたはどう思うのよ?」
男「ん?」
イケメン(さぁどうなる…)
男「どう思うって……よろしいんじゃないですか?…」
幼馴染「よろしいんじゃないですかって…あなた何も思わないわけ?」
幼馴染「小さい頃から家が近くで一緒に遊んでさ?一緒にずっと居てさ?中学も高校もずっと一緒…お昼だって作ったりして…そんな近くにいた女の子が他の男と居るってのになんとも思わないの…?」
男「そ、そんな事言われたってだな…だってお前…そこに良い人が居るじゃねえか。」
幼馴染「そ、それはそうだけど…。私が知りたいのは男はどう思ってるのか!!」
シーン
109:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:18:18:.wej7i2s (6/18)
男「……俺は良いと思ってるよ」
男「だってよ?器量が良くて華があるお前だよ?」
男「それがようやく自分に見合うようなよ?なぁ?イケメンを捕まえてさ…謳歌すればいいじゃねえか。青春をよ」
幼馴染「……あなたはどうするのよ?」
男「俺か?俺は俺で今で充分よ。幸せだよ。」
男「だってよ。小さい頃から幼馴染みたいな子が関わってくれてよ。いい思いをしたさ。こういうのもアレだが鼻が高かったよ。」
男「だがな?小さい頃からの仲だからって義理立てする必要はもうねえよ。恋は恋、義理は義理だ。混ぜることはないだろ」
男「分相応を俺は弁えてるつもりよ」
イケメン(お、男……なんて男前なんだ…!!)トゥンク
男「……俺は良いと思ってるよ」
男「だってよ?器量が良くて華があるお前だよ?」
男「それがようやく自分に見合うようなよ?なぁ?イケメンを捕まえてさ…謳歌すればいいじゃねえか。青春をよ」
幼馴染「……あなたはどうするのよ?」
男「俺か?俺は俺で今で充分よ。幸せだよ。」
男「だってよ。小さい頃から幼馴染みたいな子が関わってくれてよ。いい思いをしたさ。こういうのもアレだが鼻が高かったよ。」
男「だがな?小さい頃からの仲だからって義理立てする必要はもうねえよ。恋は恋、義理は義理だ。混ぜることはないだろ」
男「分相応を俺は弁えてるつもりよ」
イケメン(お、男……なんて男前なんだ…!!)トゥンク
110:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:24:02:.wej7i2s (7/18)
幼馴染(わ、私は別に義理だから関わってる訳じゃ…!!)
幼馴染(でも…!私の事を思っての事だったのね…!!)キュン
幼馴染(ま、ますます惚れなおしたわ…///)
幼馴染「そ、そっか…。もしまた心が変わったら…?」
男「お、お前その彼氏の前でそんな事言っちゃうのか?」
幼馴染「もしよ!もし!」
男「ちょっとそれはイケメンの前では言えねえよ!なぁ!」
イケメン「う、うん」
男「だろぉ?幼馴染、お前少しは周り見ろ!」
幼馴染「あ、ああごめんなさい…。」
幼馴染(わ、私は別に義理だから関わってる訳じゃ…!!)
幼馴染(でも…!私の事を思っての事だったのね…!!)キュン
幼馴染(ま、ますます惚れなおしたわ…///)
幼馴染「そ、そっか…。もしまた心が変わったら…?」
男「お、お前その彼氏の前でそんな事言っちゃうのか?」
幼馴染「もしよ!もし!」
男「ちょっとそれはイケメンの前では言えねえよ!なぁ!」
イケメン「う、うん」
男「だろぉ?幼馴染、お前少しは周り見ろ!」
幼馴染「あ、ああごめんなさい…。」
111:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:28:02:.wej7i2s (8/18)
男「ほら!もう報告は以上だろ?さぁ今度とは言わずに今すぐにでもデートしてこいよ!悪いなイケメン!幼馴染昔からちょっとアレなとこあるからさ!」
幼馴染「……い、行きましょう?」
イケメン「うん……俺、ちょっと男くんと2人きりで話したい事あるんだ……」
幼馴染「何話すのよ…」ヒソヒソ
イケメン「大丈夫…幼馴染ちゃんが良いようにアシストするから……」ヒソヒソ
幼馴染「えぇ…!!?あなた初めて協力的になってくれたじゃない!!」ヒソヒソ
イケメン「俺も気になることあるし…男同士のが話してくれることもあるからさ…」ヒソヒソ
幼馴染「ちゃんとやりなさいよ!!」ヒソヒソ
男(フッ……良い仲じゃねえかよ……妬けるぜ……)
男「ほら!もう報告は以上だろ?さぁ今度とは言わずに今すぐにでもデートしてこいよ!悪いなイケメン!幼馴染昔からちょっとアレなとこあるからさ!」
幼馴染「……い、行きましょう?」
イケメン「うん……俺、ちょっと男くんと2人きりで話したい事あるんだ……」
幼馴染「何話すのよ…」ヒソヒソ
イケメン「大丈夫…幼馴染ちゃんが良いようにアシストするから……」ヒソヒソ
幼馴染「えぇ…!!?あなた初めて協力的になってくれたじゃない!!」ヒソヒソ
イケメン「俺も気になることあるし…男同士のが話してくれることもあるからさ…」ヒソヒソ
幼馴染「ちゃんとやりなさいよ!!」ヒソヒソ
男(フッ……良い仲じゃねえかよ……妬けるぜ……)
112:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:39:48:.wej7i2s (9/18)
デン
男「で?なんでイケメンが残るんだ?」
イケメン「いやぁちょっと話がしたくてね」
イケメン「男くん、君はモテるね」
男「そうか?そんな気は全くしねえが」
イケメン「いや、モテるね。モテる僕が言うんだから間違い無いよ」
男「ほぉ?何が言いたいんだ?」
イケメン「男くん、幼馴染ちゃんは君に気があるんだよ」
男「はぁ?いきなり何を言い出すかと思ったら…」
イケメン「まあまあ聞いてよ。実は幼馴染ちゃんと僕の仲はね
カクカクシカジカ
男「えぇ……」
デン
男「で?なんでイケメンが残るんだ?」
イケメン「いやぁちょっと話がしたくてね」
イケメン「男くん、君はモテるね」
男「そうか?そんな気は全くしねえが」
イケメン「いや、モテるね。モテる僕が言うんだから間違い無いよ」
男「ほぉ?何が言いたいんだ?」
イケメン「男くん、幼馴染ちゃんは君に気があるんだよ」
男「はぁ?いきなり何を言い出すかと思ったら…」
イケメン「まあまあ聞いてよ。実は幼馴染ちゃんと僕の仲はね
カクカクシカジカ
男「えぇ……」
113:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:46:07:.wej7i2s (10/18)
男「あの野郎…そんな事を…」
イケメン「正直僕はこの作戦に付き合わされて辟易してるんだ…だから思い切って男くん、幼馴染ちゃんの好意をさ、受け取ったら?」
男「むぅ……」
イケメン「それになんでそうまでして女の子を遠ざけるのか。聞いてみたいんだ。」
男「……」
イケメン「ねえ?」
男「話せば長くなるが……」
イケメン「構わないよ」
男「俺の一族はさ……その……まったく女にモテないんだ……」
イケメン「え?」
男「あの野郎…そんな事を…」
イケメン「正直僕はこの作戦に付き合わされて辟易してるんだ…だから思い切って男くん、幼馴染ちゃんの好意をさ、受け取ったら?」
男「むぅ……」
イケメン「それになんでそうまでして女の子を遠ざけるのか。聞いてみたいんだ。」
男「……」
イケメン「ねえ?」
男「話せば長くなるが……」
イケメン「構わないよ」
男「俺の一族はさ……その……まったく女にモテないんだ……」
イケメン「え?」
114:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 20:53:12:.wej7i2s (11/18)
男「俺の両親は離婚して父子家庭だ。原因は母親の浮気。まぁそれは良くある話だ。それはいい。」
男「問題は親父でね。聞かされたがまぁモテなかったそうだ。それはそれはモテなかった。」
男「あんまりにも女っ気がないんで見かねた親戚が必死な思いして見合いをさせたそうなんだ。」
男「25回もの見合いを経てようやく俺の母ちゃんと結婚した。だがその理由がな。」
男「親父の一目惚れで土下座をして母親が仕方なく折れてくれて結婚したんだ……」
男「物心ついたころからうちの夫婦の間はま~ぁ親父の一方的なものだった……」
男「親父が必死に母親に愛想振りまいてさ…母親はそれにつっけんどんよ。まぁ俺の事は可愛がってくれたが。」
男「ガキの俺が見てて不憫と感じる程に親父は相手にされてなかった…」
男「そしたらいつの間にか母親は男作ってさよならさ……」
イケメン「な、中々ヘビーな…」
男「俺の両親は離婚して父子家庭だ。原因は母親の浮気。まぁそれは良くある話だ。それはいい。」
男「問題は親父でね。聞かされたがまぁモテなかったそうだ。それはそれはモテなかった。」
男「あんまりにも女っ気がないんで見かねた親戚が必死な思いして見合いをさせたそうなんだ。」
男「25回もの見合いを経てようやく俺の母ちゃんと結婚した。だがその理由がな。」
男「親父の一目惚れで土下座をして母親が仕方なく折れてくれて結婚したんだ……」
男「物心ついたころからうちの夫婦の間はま~ぁ親父の一方的なものだった……」
男「親父が必死に母親に愛想振りまいてさ…母親はそれにつっけんどんよ。まぁ俺の事は可愛がってくれたが。」
男「ガキの俺が見てて不憫と感じる程に親父は相手にされてなかった…」
男「そしたらいつの間にか母親は男作ってさよならさ……」
イケメン「な、中々ヘビーな…」
115:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:01:09:.wej7i2s (12/18)
男「そして俺の叔父さん。親父の兄貴のこと。」
男「この人もま~ぁモテない。見てて分かる。」
男「女が近くにいるとさ、すごく意識してるのが分かるんだな…そっちの方をチラッチラッみてさ興味を惹こうとこれ見よがしにオーバーな身振り手振りで声が大きくなるんだ…見てて恥ずかしくなるくらいにさ…」
男「そんな叔父さんにも彼女が出来た。家に自慢しに来るほど嬉しかったんだろうなぁ。そっからデジャヴさ。叔父さんは親父のように愛想振りまいてさ。見てるこっちが気の毒になるくらい彼女さんは引いてるんだ……」
男「そしてある日のことさ。家に泣いて駆け込んできてな…。なんでも彼女にフラれたと。まぁそれはいい。問題はその時の行動よ。」
男「彼女をいかせまいと何時間も駄々こねたそうでよ……足にすがりついたって泣きながら言ってる様を見てさ……」
男「子供ながらすげえカッコ悪いなぁって感じたんだなぁ……」
男「そして俺の叔父さん。親父の兄貴のこと。」
男「この人もま~ぁモテない。見てて分かる。」
男「女が近くにいるとさ、すごく意識してるのが分かるんだな…そっちの方をチラッチラッみてさ興味を惹こうとこれ見よがしにオーバーな身振り手振りで声が大きくなるんだ…見てて恥ずかしくなるくらいにさ…」
男「そんな叔父さんにも彼女が出来た。家に自慢しに来るほど嬉しかったんだろうなぁ。そっからデジャヴさ。叔父さんは親父のように愛想振りまいてさ。見てるこっちが気の毒になるくらい彼女さんは引いてるんだ……」
男「そしてある日のことさ。家に泣いて駆け込んできてな…。なんでも彼女にフラれたと。まぁそれはいい。問題はその時の行動よ。」
男「彼女をいかせまいと何時間も駄々こねたそうでよ……足にすがりついたって泣きながら言ってる様を見てさ……」
男「子供ながらすげえカッコ悪いなぁって感じたんだなぁ……」
116:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:07:44:.wej7i2s (13/18)
イケメン「うおお……」
男「はぁ……」
男「なぜカッコ悪いか分かるか?」
男「女に媚びてるからだよ……」
男「媚びた瞬間、男って生き物は哀れなもんに成り下がるって事をガキの時に学んだのさ……」
男「そんな一族の血をひくのがこの俺よ。イケメンなら分かると思うが…」
男「モテる奴は何やってもモテる。モテねえ奴は逆立ちしたってモテねえのよ。」
男「だから俺はそっちの方は諦めたんだ……。」
男「そう諦めるとな…俺なんかに話し掛けてくれる女の子達に感謝の念が生まれるんだなぁ……」
男「あぁ…こんな俺に話し掛けてくれるのか…ありがとう…ってさ…」
男「そんな一族の俺が女に本気になった時、親父達みたいなもんに成り下がるのかと思うと……」
男「怖えのよ…。それが本当のところ…。」
イケメン「うおお……」
男「はぁ……」
男「なぜカッコ悪いか分かるか?」
男「女に媚びてるからだよ……」
男「媚びた瞬間、男って生き物は哀れなもんに成り下がるって事をガキの時に学んだのさ……」
男「そんな一族の血をひくのがこの俺よ。イケメンなら分かると思うが…」
男「モテる奴は何やってもモテる。モテねえ奴は逆立ちしたってモテねえのよ。」
男「だから俺はそっちの方は諦めたんだ……。」
男「そう諦めるとな…俺なんかに話し掛けてくれる女の子達に感謝の念が生まれるんだなぁ……」
男「あぁ…こんな俺に話し掛けてくれるのか…ありがとう…ってさ…」
男「そんな一族の俺が女に本気になった時、親父達みたいなもんに成り下がるのかと思うと……」
男「怖えのよ…。それが本当のところ…。」
117:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:15:05:.wej7i2s (14/18)
男「正直なところイケメンが羨ましいさ…モテるんだから…」
イケメン「それが理由なのね…ふむ…」
イケメン「まぁ…でも…僕がモテるってのは確かだけどさ…」
イケメン「それなりの悩みってのはあるんだよ?」
男「へえ?どんな?」
イケメン「自分で言っちゃうけど僕は顔がイイから女の子は捕まえやすいよ。気が向いた時ナンパならなんなりしたら女の子は勝手についてくる。」
男「さっすがぁ」
イケメン「好きな女の子を取っかえひっかえ。チヤホヤされてさ、優越感も凄いさ。他の男より優れてる、他人の女もヒョヒョイのヒョイさ。」
イケメン「何故そんなにも女の子に苦労しないか分かる?それはね?」
イケメン「顔がイイからなんだ」
男「ほん。羨ましい限りじゃねえか。」
イケメン「そこが問題なんだよ。」
男「正直なところイケメンが羨ましいさ…モテるんだから…」
イケメン「それが理由なのね…ふむ…」
イケメン「まぁ…でも…僕がモテるってのは確かだけどさ…」
イケメン「それなりの悩みってのはあるんだよ?」
男「へえ?どんな?」
イケメン「自分で言っちゃうけど僕は顔がイイから女の子は捕まえやすいよ。気が向いた時ナンパならなんなりしたら女の子は勝手についてくる。」
男「さっすがぁ」
イケメン「好きな女の子を取っかえひっかえ。チヤホヤされてさ、優越感も凄いさ。他の男より優れてる、他人の女もヒョヒョイのヒョイさ。」
イケメン「何故そんなにも女の子に苦労しないか分かる?それはね?」
イケメン「顔がイイからなんだ」
男「ほん。羨ましい限りじゃねえか。」
イケメン「そこが問題なんだよ。」
118:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:27:07:.wej7i2s (15/18)
イケメン「顔がイイからモテる。たしかにそうだよ。でもね。それだけなんだよ。」
イケメン「顔が好きってことが僕の中身が好きって事ではないんだ。」
イケメン「女の子は好きになったら盲目だからね。なんでもかんでも囃し立ててくれるよ。でもそれは熱をあげて見えなくなっているだけ。」
イケメン「ある時を境に彼女達は段々と気づいていくんだ。顔意外で何が良いのだろうって…。」
イケメン「それとね、顔目当てで近づいて来た子の中には僕が彼氏だということの優越感のためだけって事もあるんだ…。」
イケメン「僕の親戚の女の人はね?美人だからそれはもうモテたそうだよ。でもね。それはね、若い時だけの栄光だったんだ。」
イケメン「どんどん歳取っていくとあれほどモテたのに周りは離れていくんだって。高い化粧水使ったり若作りしても若さには勝てないって。そういう事を語ってくれたよ。」
イケメン「そして僕。モテて付き合うだろう?恋の炎は最初だけ…」
イケメン「続かないんだよ」
イケメン「顔がイイからモテる。たしかにそうだよ。でもね。それだけなんだよ。」
イケメン「顔が好きってことが僕の中身が好きって事ではないんだ。」
イケメン「女の子は好きになったら盲目だからね。なんでもかんでも囃し立ててくれるよ。でもそれは熱をあげて見えなくなっているだけ。」
イケメン「ある時を境に彼女達は段々と気づいていくんだ。顔意外で何が良いのだろうって…。」
イケメン「それとね、顔目当てで近づいて来た子の中には僕が彼氏だということの優越感のためだけって事もあるんだ…。」
イケメン「僕の親戚の女の人はね?美人だからそれはもうモテたそうだよ。でもね。それはね、若い時だけの栄光だったんだ。」
イケメン「どんどん歳取っていくとあれほどモテたのに周りは離れていくんだって。高い化粧水使ったり若作りしても若さには勝てないって。そういう事を語ってくれたよ。」
イケメン「そして僕。モテて付き合うだろう?恋の炎は最初だけ…」
イケメン「続かないんだよ」
119:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:32:58:.wej7i2s (16/18)
イケメン「続かないんだ…。長くても3ヶ月…。それが俺の実際さ…。」
イケメン「こんな僕でもフラれるんだよ。」
イケメン「付き合ってみたはいいけど実際の中身に失望してさ…失望されたりさ…」
イケメン「身体は満たされるけどさ…でもそういう虚しさもあるんだよ。」
イケメン「真に僕を好きになってくれた子は一人も居なかった」
イケメン「そういう中には遊びと割り切ってる奴もいるけどさ」
イケメン「歳行ったら親戚の人みたいに過去にすがって悩んだりすると思うとさ…」
男「なるほどなぁ…」
イケメン「僕もそういう意味では」
イケメン「恋愛下手なんだよ…」
イケメン「続かないんだ…。長くても3ヶ月…。それが俺の実際さ…。」
イケメン「こんな僕でもフラれるんだよ。」
イケメン「付き合ってみたはいいけど実際の中身に失望してさ…失望されたりさ…」
イケメン「身体は満たされるけどさ…でもそういう虚しさもあるんだよ。」
イケメン「真に僕を好きになってくれた子は一人も居なかった」
イケメン「そういう中には遊びと割り切ってる奴もいるけどさ」
イケメン「歳行ったら親戚の人みたいに過去にすがって悩んだりすると思うとさ…」
男「なるほどなぁ…」
イケメン「僕もそういう意味では」
イケメン「恋愛下手なんだよ…」
120:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:38:39:.wej7i2s (17/18)
イケメン「だから幼馴染ちゃんが男くんの中身を見て好きって言ってるの見ると羨ましいよ」
男「へぇ…モテるが故の悩みってのもあるんだなぁ…」
男「まぁでも俺より全然マシだと思うけどな」
男「まぁとにかく、俺がこの先女に本気になるってことはないだろうって話よ。」
イケメン「でも、あの様子だともっとグイグイ来るよ」
男(向こうから来るのか…。そういや…。)
男(地味子さん……)
男(いやいや、いやいやいや、ないない)
男(俺に限ってそんなことはない)
イケメン「だから幼馴染ちゃんが男くんの中身を見て好きって言ってるの見ると羨ましいよ」
男「へぇ…モテるが故の悩みってのもあるんだなぁ…」
男「まぁでも俺より全然マシだと思うけどな」
男「まぁとにかく、俺がこの先女に本気になるってことはないだろうって話よ。」
イケメン「でも、あの様子だともっとグイグイ来るよ」
男(向こうから来るのか…。そういや…。)
男(地味子さん……)
男(いやいや、いやいやいや、ないない)
男(俺に限ってそんなことはない)
121:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/19(金) 21:47:04:.wej7i2s (18/18)
今か今かと構えていると来ない。構えていない時に来る。
媚びれば女は離れてく。つっぱねりゃ女は寄ってくる。
そんな哀れな男道。道の先には何がある?
つづく
今か今かと構えていると来ない。構えていない時に来る。
媚びれば女は離れてく。つっぱねりゃ女は寄ってくる。
そんな哀れな男道。道の先には何がある?
つづく
122:以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/08(水) 13:29:19:5rnMQwNw (1/1)
終わります。ありがとうございました!
終わります。ありがとうございました!
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