1 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:06:38.01IIc4+1l/O (1/13)



【坂松市の聖杯戦争、三つ+一つのあらすじ】




【坂松高校に通う貴方は、偶然サーヴァントを召喚してしまい聖杯戦争に参加する事に】

【その過程でサーヴァント・バーサーカーとの仲違いを起こし、バラバラになってしまう】

【孤立した貴方は、ライダーとそのマスター、新重から殺害されかけるものの間一髪の所でバーサーカーに救われ、和解】




【……が、ライダーは突如マスターである新重を裏切り、その身に牙を向けたのだった】


【より詳しく知りたい方は下記のスレで】
 https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssr/1582520327/

【こちらは鯖鱒wiki】
 https://w.atwiki.jp/ssfate/sp/




2 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:07:58.20IIc4+1l/O (2/13)





「新重っ!!」
「……あ…………痛、い。痛い……」
「もう喋るな!血が……!」

倒れ伏す新重に、全速力で駆け寄る貴方
どくどくと流れる血を少しでも止めようと、着ていた上着を腹部に当てる
みるみる彼女の血で染まる両手。気休め程度の効果しかなくとも、それでも動かずにはいられなかった

「“治癒(シゲル)”!これで多少は……。っ!」
「ほう?俺を傍目に気を向けるか。随分と舐めきられたものだ」

しかし、それをライダーがおめおめと見過ごす訳がなく。倒れ伏す新重へと攻撃を
今度こそは命を獲らんとする一振りを迎撃するバーサーカー。その顔には明確な怒りが浮かぶ


「……何故、自分のマスターを!」
「単純な話だ。俺はどの様な人間であれ、三つまでは非礼を許す事にしている」
「しかし、この女は俺に四つの非礼を犯した。罪人には重罰を。当然の理だ」
「馬鹿な事を……!貴様はアーチャーではない、単独行動が無い以上、自滅するしかない!」
「それこそ、愚かと言うものだ」

打ち合いを止め、黒衣をはためかせながら背後に下がる。これ以上の戦闘はしないと言いたげな笑みを浮かべながら


「その女に頼らずとも、魔力を補給する手段は幾らでもある」
「この土地に水がある限り、俺は戦闘どころか現界する事すら苦にならんな」



『ライダーのスキルを開示します』
 ◆竜の渇喉:B
   水分と魔力の相互変換を可能とする魔力炉心。飲料水などを魔力源として利用できる。
   また、魔力を雷雨に変換して圧縮し、ブレスとして放出する。
   ハンガリーの多頭竜(サーカニィ)は雷雨神の特質を持つ。





3 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:08:52.94IIc4+1l/O (3/13)





「な…………」


水がある限り。それは、ライダーには魔力切れの心配等は無用という事実に他ならない
勝ち誇った様に手を振ると、ゆっくりと新重に向けて歩を進めていく

「しかし、その女との縁は不愉快だ。今ここで逃げ出すならば、ここは許す」
「何。貴様等はまだ一度目。この約束を反故にしない事を、この空に誓おう」


ライダーは問い掛ける。ここで逃げるのならば見逃すと
それはつまり……新重は捨てろと勧告したのだ


「……断る!新重は俺のクラスメイトだ!」
「だろうな。だが、バーサーカー、貴様はどうだ?ここで戦う事が賢い事と思うか?」

「実力の差は明白。その女を庇う理由も無い。死に急ぐ危篤な趣味があるなら別だが……」
「……引け。ここで貴様等を仕留める事より現世の縁を早く断ち切りたいのでな」

さっさとしろと決断を急かす。それほど、自分のマスターである新重を憎んでいたのだろう
問われるバーサーカー。彼女は剣を下げ、彼女を一瞥し、答える



「……ええ。そうでしょう。私にはこの女を庇う理由等存在しない」
「しかし、貴様の下らない流儀に付き合う程、私は生温く、寛容では無い」

「……下らない?」
「貴様も、自ら決めた法に従う者の筈だろう」
「その貴様と俺。何が違うと決めつける!」



「違うでしょう。私は自分のみの意志で全てを決めて、行動する」
「貴様は全てが他人任せ。都合が良ければ放置し、不都合になれば切り捨てる身勝手の極み」
「そんな貴様と私。比べる事すら烏滸がましいと知れ!ライダー!」






4 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:10:36.24IIc4+1l/O (4/13)







「──そうか。貴様は死を望むか」

身勝手。バーサーカーの言葉に顔が歪む

「人より見放され、人より切り捨てられた俺の苦悩を、ただの一言で済ますとは」
「その骸、晒すに能わず。塵と消え失せ、微塵も遺らぬと思うがいい……!」


ひりつく程の殺気。震える程の怒気。凍てつく程の冷気
一介の人である貴方の身には、それだけで動きが出来なくなる程の重圧。耐えきれず、両膝をつきそうになる
倒れそうになる身体を、バーサーカーが支えて立たせてくれた


「言ったはずだ。私は貴方の剣になると」
「だから……自信を持って。このサーヴァントはここで倒す」


「大きく出たな。よもや、貴様程度の英霊が俺を倒すとは」
「確かに、生前トカゲ狩りはした覚えが無い。だが、やってやれない事も無いだろう?」
「……フ」

不敵に笑う両者。その意味を把握し、訪ねる

「まさか、ライダーの真名が……」
「今の今まで確信は出来なかった。しかし、水を魔力に変換するという性質は、ある国の伝承でしか見覚えが無い」
「ハンガリーの竜、サーカニィ。恐らく、奴の真名は……」


言葉を紡ぐ瞬間、豪風が吹き荒れる。ライダーを中心にして、荒れ狂う流れを産み出していく


「ここは俺の全力を出すには狭すぎる。俺の国へと招待してやろう」
「遠慮は要らん。貴様等は我が国初の処刑人として名を刻ませてやる故に」
「──飛べ!飛べ!遠く遠く、遥かな空の彼方まで!」


「来るがいい、貴様が勇者足り得るか、見定めてやろう!」
「“果て無き空路の幕明風(オーバーエンド・トルネード)”!」






5 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:12:31.19IIc4+1l/O (5/13)






暴風が周囲を包み込む。しかし、不思議とその身に傷はなく
体がふわりと宙に浮く感覚。そのまま地面から足が離れていく


「うわっ……と!新重っ!」
「あ……庶務、く……」
「寝ていろ。……これは、移送する気か!」


『ライダーの宝具を開示します』
 ◆『果て無き空路の幕明風(オーバーエンド・トルネード)』
  ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:10~30 最大補足:1人
   英雄譚の始まりを告げる、王女を攫う強烈な上昇気流。
   風に捕らえられたものは、天まで届く木の頂上にあるような異界に連れ去られてしまう。
   その異界は国一つの大きさがある一枚の木の葉。地上のような街並みに畑、竜の館が存在する。
   天まで飛ばされてしまえば脱出はほぼ不可能だが、
   ライダーはこの宝具で飛んでもノーダメージなので撤退にも利用できる。
   異界の開閉はライダーの一存。ライダー一人なら異界に行っても問題なく戻ってこられる。







“──空の国にて、貴様等を待つ”

“精々、命乞いの言葉でも考えておく事だ──”



声は遠く。どこから聴こえてくるかももう判別が出来ない
そのまま意識が剥離していく。彼方の果ての果てまで……





6 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:14:03.09IIc4+1l/O (6/13)





「……ん」

……どれくらい寝ていたのだろう
頬に伝わる冷えた感触がやけに鮮烈に感じる
先刻までの記憶を辿る。そうだ、ここは……

「……バーサーカー!新重っ!」
「叫ばなくてもいい。ここにいる」

隣から声が聴こえる。もう見知った女性の声
女性……バーサーカーは、負傷した新重を護る様に佇んでいた

「彼女の事は心配しなくてもいい。怪我が広がらない様に注意を払った」
「サンキュ。……にしても、ここは」


周囲を見渡すと、石造りの柱や家。そして石の床が足元に広がる
頭上には雲一つ浮かばない青い空だけが。その風景はどこか牧歌的に映る
異国の中世へとタイムスリップしたかの様な異色の風景に面食らう。すると、またどこからか響く様に声が鳴る


“如何かな?俺の国、俺の世界は”

“下界の低俗な気体とは比べ物にすらならん程に澄んだ空気。乱雑に伸びた鉄棒とは見違える程に洗練された街”

“これこそが俺の理想、俺の住み処。本来ならば汚れたドブネズミすら足を踏み入れる事すら不可能な素晴らしき街”

“貴様如き矮小な存在が、足を踏み入れる事すら出来ない場所だ”

「どこだ!?出てこい、ライダー!」



『……“ああ、いいとも”』
『“見せてやろう、これこそが俺の真の姿!”』




突然、空が暗く翳る。太陽に何かが重なり、空の都に影を作る
遮ったものは……巨大な“竜”。竜は翼を広げて空を舞い、貴方の前に降り立った


 


7 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:14:42.34IIc4+1l/O (7/13)





「……な!?」
『“GaaAAAAAAAAAA!!!”』


目の前に姿を現した黒竜……ライダー
高らかに咆哮を上げて威圧する。その声だけで貴方は吹き飛ばされそうに
しかし、今度は耐える。二度も膝をつく事はしないとばかりに歯を食い縛りながら


「……竜騎兵は聞いた事があるが、まさか騎兵の竜とはな」
『“意外でもあるまい。俺は風に乗り、勇者に討伐される存在”』
『“こう見えても、俺は馬に乗るのが得意だったんだ。魅せられんのが悔しい程にはな”』

咆哮とは変わって、理知的な語り口に戻る
その姿に感じたのは強い矛盾。怪物の姿を為していながら、その心は間違いなく人間のもの


「ライダー……お前の目的は……」
『“言っただろう。その女との繋がりは不快。故に邪魔をした貴様等は処刑対象だ”』
『“……それとも、聖杯への願いか?それこそ、貴様に話す事でもない”』

「……マスター、私はこの竜の名を知っている」
「私の想像通りなら恐らくは……貴様の願いは、復讐ではないのか?」
「自らを殺した人間の勇者への!」


叫ぶバーサーカー。彼女はライダーの真名に気がついた様だ
自分も暫し考える。ライダーの本当の名を。真の目的を……



22:20から
↓1~3まで。ライダーの真名



8 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:23:31.92IIc4+1l/O (8/13)


【やっぱり点呼は重要(確信)】

【とりあえず後十分待ってこなければ流します】





9以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/19(日) 22:27:26.23xMcYWvjZ0 (1/3)

フェルニゲシュ?


10 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:33:07.37IIc4+1l/O (9/13)



ライダー:フェルニゲシュ  【正解】




「……竜。それに風、街?なんだ……?」
「わからなくとも無理はない。何せ、貴方からすれば遠い異国の昔話」
「寧ろ、知っている私の方が酔狂者だろう」

『“……ほう?では、俺の名を存じるか”』
「その昔、勉学に励んでいた頃の手慰みにな。ほんの子供の頃の話だ」



「……雷雨を糧にする竜はハンガリーの竜。そして雲の上の街に住まう黒き竜の王!」
「そうであろう!?悪しき竜の王者、フェルニゲシュよ!」


フェルニゲシュ。それは今まで一度も聞く事の無かった竜の名前
貴方には聞き馴染みの無い名前。しかし、どうしてかあのライダーには何故かぴったりと合う気がした


『“……ハ、ハハ!ハハハハハ!”』
『“そうとも!そうとも!嗚呼、その名こそ、俺に相応しき名前、怪物の名だ!”』





『“──我が名は竜王、フェルニゲシュ!”』

『“勇者を気取る弱者共よ、二人仲良く我が国にて果てるがいい!”』





11 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:34:52.88IIc4+1l/O (10/13)






「……勝てるか、バーサーカー」



貴方は問う。目の前の竜を打倒出来るかと

かつては逃げられた雪辱。宝具を使えば勝てると豪語した相手

しかし、それは相手が本気を出してこなかったが故の判断。今もそうかはわからない



「……愚問だとも。マスター」

「貴方はただ一言、私に命じればいい。……必ず勝ってこい。と」


「……わかった。絶対に勝ってきてくれ」
「それと……信じてる。俺のバーサーカーは負けないってさ」



勿論。バーサーカーは微笑み、ライダー……竜王に歩みを進める
その目に宿るは絶対の意志。それを貫き通さんとする強き意志



「さあ……決着だ!ここで貴様を倒す!」






12 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:36:26.50IIc4+1l/O (11/13)











「───此は、私が歩んだ歴史の一端」

バーサーカーが唱える。自らの宝具を紐解く為に、世界へと語りかけていく



「心の叫びを聞け!命を燃やしたその果てを、私がこの世に投射しよう!」


「我が血に流れる魔力を捨てて!竜王退治の力を得る!この長き戦いを終わらせる為に!」


「私の生き様、見せてやる!“我思う、故に私は(バロッケンズ)──”」





「“ありのままに(ドロットニング)──”!!!」





『バーサーカーの宝具を開示します』
 ◆『我思う、故に私はありのままに(バロッケンズ・ドロットニング)』
  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1

  後世にて「■■■■の女王」と評される■■■■■■■の生き様。
  彼女は何物にも縛られない。常に自由である。
  たとえ令呪を何画重ねようとも、彼女の意志を曲げる事は出来ない。

  また、捨てる物を宣言し、真名開放を行う事で、我を通す奇跡を起こす事が可能。
  その対価とは自分のスキル、あるいは彼女の霊基本体。
  無論、対価として払ったものはいかなる手段でも元に戻らない。




13 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:38:15.84IIc4+1l/O (12/13)





『………………!』
「………凄い…………!」


バーサーカーの宝具。かつて、少しだけ教えてくれた彼女の生き様
漲り滾る魔力は、令呪にすら匹敵する。その力を以てすれば、ライダーを倒すのも不可能ではないと思わせる程に


「私は……負けない!ここで折れる程、生半可な意志で生きてはいなかったからな!」
「貴様はどうだ!ライダー!貴様の生き様は、本当に誇れるものなのか確かめてみろ!」


『“随分と大見得を切ったな。その減らず口は俺が直々に叩き潰してやろう”』
『“王に対する非礼は許そう。ここからは殺戮、徹底的な虐殺である──!”』



爪が、尾が、顎が迫る。それを迎え撃ち、火花を散らす
ライダーとバーサーカー。一人と一体のしのぎ合いは、まだ始まったばかりだった








14 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/19(日) 22:40:20.34IIc4+1l/O (13/13)


【本日ここまで。新しいスレでもよろしくお願いします】

【次回ライダー戦。このシーンはずっと書きたかった場面でもあります】





15以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/19(日) 22:44:48.64xMcYWvjZ0 (2/3)


使うたびに損傷していくのか・・・


16以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/19(日) 22:46:42.30gzq3xMds0 (1/1)

乙です
真名当てた人すごい……


17以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/19(日) 22:49:29.08xMcYWvjZ0 (3/3)

初出のスレが印象深かったから覚えてた


18以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/19(日) 23:36:07.92gjkCNlhVO (1/1)




19 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/21(火) 21:49:35.77D0JiritpO (1/1)


【本日もお休み】

【バトルシーンに入ると長考になるのどうにかすべきですかね】




20 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/22(水) 23:12:34.11/4+jLTQ/O (1/1)


【本日もお休み】

【最近ちょっとスランプ気味。気分転換に雑談所で何かするかもしれない】




21 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/24(金) 22:37:32.02XKtsggINO (1/1)


【本日もお休み】

【ですが土日には必ず投稿します。それまでお待ちを……】




22 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:32:12.08EzFNi6yYO (1/12)


【それでは更新】

【なんとかして時間の削減を計りたい所】




23 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:32:43.08EzFNi6yYO (2/12)





「はっ、はっ、はっ……!」
「おーいマスターさんよう。何をそんなに急いでんだよい」
「だ、だって、先輩が、先輩が……っ!」
「あーん?そんなの放置で良くね?てかなんでそんな必死なの?暇なの?」


既に閑静な夜の街。暗闇の中を必死に走る少女が一人
少女……アキラはマスク越しに息を切らせながら人気の無い道路を進んでいた


「てかさー俺に頼めば一瞬だったぜ?あれか、ダイエットか」
「で、でも、お父様が、許してくれ、なくて」
「だからコッソリ裏口からっと。バレてもオレは助けねーぞ」
「うぅ。イジワル、デス……」

しゅんと落ち込むアキラ。もし、この事を父に咎められたらどうしようかと不安が募る
ベンチにちょこんと腰掛けると、手にしてあるボトルを口につけ、水を飲みつつ休憩中


「んで、どうするよ。その先輩とやらを見つけて灰にすんのか?」
「ダメ……!絶対に!ダメ!デス!」
「冗談だってーの……で、本命とはちと違うが、見つかったぜ。サーヴァント」


アーチャーの声が頭上から響く。サーヴァント発見の報告に背筋が凍りながらも、立ち上がり姿を確認する
駆けながらやってきたその姿は、自分とそう年の変わらないであろう少女だった



「……っ、禍門、アキラ……!?」







24 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:34:14.29EzFNi6yYO (3/12)






「え……エーデルワイス、の」
「アキラ、どうしてここに……!?」


現れたのは、御三家の一つにしてクラスメイトのアーディー・エーデルワイス
困惑する両者。共に本来は想定していなかったであろう相手に面食らい合っていた

「なんか違うのが出てきたが、丁度いいぜ!海の向こうまでブッ飛ばしてやんよ!」
「ほう。僕を相手に海ときたか。我が軍がどれ程通じるか、試してみるのも悪くはない!」

「あ、アーチャー。今は、その……」
「マジ!?やらねえの!?……オイ!そっちはどうよ。やんのか?やらねえのか!?」

急かす様に捲し立てられ、逡巡するセイバー達
暫しの空白。どうか帰ってほしいと願うアキラに、アーディーは


「私は……アキラを、アンタを殺す!」
「禍門の一族よ!ここで引くと言うのなら、私はアンタ達を末代まで滅ぼしてやる!」


凛と。まさに今、命をとらんと

「……そうか、それが、君の」
「ならば、僕はそれに従うだけ。君が答えを手にするその時まで」


宣言した。それを引き金に、セイバーはアキラへと斬りかかりに殺到する
怯えは一瞬だけ。直ぐ様アーディーを敵と認識し直し、つけていたマスクを取り外した



「なら……こっちも、手加減しない」
「響け、私の言葉よ。蝕め、私の呪いよ……!」
「ヒューッ!辛気臭えのは嫌いだから、サクッと殴り倒してやんよォ!」





25 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:36:20.81EzFNi6yYO (4/12)

 




……下界でセイバーとアーチャーが火花を散らすほんの少し後
石造りの雲の上。此方でもまた二騎のサーヴァントの争いが熾烈を極めていた


「受けるがいい、竜王よ!その牙を虚仮威しと謗られたくなければな!」
『抜かせ小娘!貴様程度の矮躯でこの俺に立ち向かう愚、あの世で呪え!』

ライダーはバーサーカーに向けて、爪を、尾を振りかざし、叩きつける
着弾した箇所は見るも無惨。へし折れ、ひびが入り倒壊していく美しき町並み

……だが、直撃した筈のバーサーカーは傷一つも負わず
寧ろ崩壊した建物を縫い、その巨躯に剣を突き立てる


『ガァアァアアッッッ!!!』
「ふ……っ!」


「凄い、圧している……!」


貴方は、その光景に食い入る様に見惚れていた

黒の竜に白の姫。まるで御伽噺の世界の様で、その非現実的な空間に酔いしれる
……足下で呻く少女の声で、すぐに現実に引き戻されるが


「うぅ、痛い……痛いよ……」
「新重……傷は塞がってるからあまり動くなよ」




26 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:37:39.85EzFNi6yYO (5/12)





「……ごめん、ごめんね。庶務君」

「私、ずっと寂しかった。誰も構ってくれないんだもん」

「だから、庶務君なら……って。けど……」

「遊んでくれなくて。だから殺しちゃえって。けど、ダメだよね。やっぱさ」

「どうしてだろ……どうして、こうなっちゃったんだろうね……」





ポタポタと、涙を落としながら赦しを請う新重

裏切られ、後ろ楯が失くなったからか。あるいは今の状況を引き起こした自分の愚かさに気がついたのか

責めるべきか、赦すべきか。貴方は目の前で剣と爪をぶつけ合う両者を俯瞰して言葉を紡ぐ


「……俺は許すよ。新重が俺にした事を」
「けど、全部は許せない。俺に関係の無い所でもあの獣を使ってたんだろ」
「……うん」


「だから……俺も謝る。新重が反省してるなら、俺も一緒に頭を下げるよ」
「許せないけど、許されてほしい。だって、新重は友達だから」


「………ありがと。やっぱり優しいね、庶務君」


微笑んで、目を閉じる。貴方は彼女を抱えて、戦闘に巻き込まれない様に距離をとる

荒れ狂う竜を切り刻んでいく白銀の姫騎士。既に戦いは佳境へと進んでいた





27 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:40:13.69EzFNi6yYO (6/12)






『グゥオォオオオ───ッ!!!』



“竜鳴雷声(キレンツ・サカーニィ)”



咆哮と共に、空には雷雨が渦巻く。ライダーはそれを吸い込み、竜巻の様に放射する
竜の喉により過度に圧縮された衝撃波。天すら裂かんとする烈風が街並みを粉砕していく
流石のバーサーカーもこれには部が悪いと判断したのか、俊敏な動きでそれを回避した


……明らかな程に、ライダーとバーサーカーには力の差があった
けれど、今はどうか?宝具を切ったとはいえ、それだけで肉薄される程、自分は弱かったか?
理解が出来ない。どうしてここまで自分は追い込まれている……!?


『何故だ?何故、貴様程度の英霊が、この俺に並び立てる……!』
「下らない。格だの、権力だの、そんなモノは既に、ゴミクズの様に意味を為さない!」
「推し量るべきは互いの生き様!貴様の生きた衝動を、証を示してみろ、黒き竜よ!」
『黙れ……!黙れ、黙れ、黙れ───ッ!!』


ライダーの激昂が更に高まる。唸り、叫び、目の前の少女に憎しみを叩きつける
最早、その心は竜に非ず。かつて持ち得たはずの人間のもの。彼の歩んだその末期が頭の中に飛来する

『裏切られ、使い捨てられ、切り捨てられた!汚辱に塗れた我が生に意味等あるものか!』
『あって、たまるか───!!!』


「それこそあり得るものか!貴様も薄々感じていた筈だ」
「楽しむ事、思考する事、その根底は同じ事」
「今から、それを貴様に教えてやる──!」

駆ける。ライダーに向けて剣を構え、一直線に
この一撃を以てこの戦闘を終わらせる。熾烈な覚悟を秘めて、跳んだ





28 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:42:32.92EzFNi6yYO (7/12)






走る。走る。走る
崩れた町を踏みしめて、折れた家を蹴飛ばして
そうして、彼女は全てを乗り越えてきた。立ちはだかる障害も、襲いかかるしがらみも

ライダーもそれをおめおめと見逃す筈もなく

爪、牙、尾、翼。ありとあらゆる手段を持ってバーサーカーを排除せんと迎撃する
だが、届かない。どの攻撃も、どの方向からでも“奇跡的に”避けていく


『何故だ……!何故!何故!何故!!』
「知れた事。私は今までも何かを捨てて、何かを得てきた女だぞ?」
「ならば今回も同じ事!貴様の首を捕る。それまで私の足は止まる訳が無いだろう!」

「……無理を通して道理引っ込む。だっけか」

貴方はぽつりとそう呟く。諺によく似た彼女の生き様を見ながら
彼女の傲慢さ、強情さ、強引さは理屈や理由を蹴飛ばしてでも望みを叶える意志の強さ

自分には無いその輝きを、焦がれる様に追っていく。今、ライダーの喉元に剣を突き刺そうとする瞬間……



「バーサーカー!上だ!」
「っ!」

頭上から、石の柱が降り注いできた






29 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:44:04.02EzFNi6yYO (8/12)





「だ……大丈夫か!?」
「ええ。ギリギリだったが……」


巨大な質量がぶつかる衝撃と、破砕音が鼓膜を震わせる
先程まで、こんな物は無かったはずだ。おまけに頭上は青い空が広がっているだけ
突如、バーサーカーの上空から落ちてきた石柱はボロボロと崩れ去り、塵となった


『“竜界は寂静の如く(タートルシュ・ヴァール)”。切り札だったのだがな』


 ◆『竜界は寂静の如く(タールトシュ・ヴァール)』
  サーカニィ由来の魔術の一つ。空間を石化して石造建築を行う。
  時間を掛ければ町一つを建造することも理論上は可能。
  天まで届く木の上には、竜によって建造された、人の居ない石の街が存在するという。


『避けられるとはな……それも、貴様の生き様とやらの為せる技、か?』
「……いいえ。今のは私のマスターのお陰。早々に切り捨てた貴方には理解出来ないか?」
『違いない。……尤も、あの女と組み続ける方が理解したくはないがな!』
「同感……だッ!」


宝具の、更に奥の手を切ったライダー
しかし、防がれたとわかるや否や、その翼を広げて空へと飛び立とうと
さしものバーサーカーでも、天に逃げられては打つ手は無い。貴方は悔しげに空を仰いだ


「クソ、ここまで来て……!」
「いいや。ライダーは全ての手の内を晒した。ここで我々を逃がす事こそ愚策……!」
「──来るぞ!伏せて。飛ばされない様に!」


彼女の言葉通り。ライダーに逃げるつもりなんて最初から無い
天から落ちてくるのは黒色彗星。今、その身を賭してでも此方を消さんとするライダーの最後の一撃……


「……マスター、これが最後です。次の交錯で、どちらかの霊基は消し飛ばされるでしょう」
「……そっか。……頑張れ、バーサーカー」

「勿論。勇気は決して欺かない。それは例え、どの様な弱い人間でも」
「その言葉。有り難く受け取ります、マスター……とぉりゃあぁあああぁああっ!!」



今、銀の弾丸が地上から放たれる
二つの影は撃ち合う様に中心を目掛けて進み、遂に、星に近しい上空で衝突した





30 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:46:49.51EzFNi6yYO (9/12)




「ぐっ……!」
『オォオオオ……ッ!』

剣と爪が重なり、押し合う。これは互いの意地を賭けた大勝負
力の優劣は無い。どちらが折れるかの我慢比べ


「……聞かせてもらおう、バーサーカーよ」
「貴様の生き様には毛頭興味は無い。しかし、後悔はあるだろう。憎悪はあるだろう」

「知りたくは無いのか?もっと良い道があったかと、正しい答えはあったのかと」


黒き竜王……いや、黒衣の青年は問い掛ける
ほんの、ほんの一瞬だけ、その声色は元の青年のそれへと変わっていて
その理由は、きっと彼の、本当の願いの根底だからなのかもしれない


「……あるとも。一つだけ、どうしても取り零してしまった事が」

それに、呟く様に答えるバーサーカー
少しだけ意外そうに喉を鳴らす。この女は、何もかもを腕ずくで手にいれてきたと思っていたのに

「ならば、貴様は」
「そうだ。それが私の願い。……だが、勘違いするなよ?ライダー」

「私は答えを知ろうとは思わない。体験して、初めて得られるものだから!」
「……成る程、な」





「やはり、わからんな。人間というモノは」





ズレて、すれ違い、切り裂く

宙へと延びていく赤の軌跡。バーサーカーの剣より滴り落ちる、竜の血液

黒の星は落ちていく。自らの組み上げた町の中へと招き入れられるかの様に
その落ちていった先にいたのは……貴方と新重。慌てて担ぎ上げると、直ぐに安全地帯へと避難を始める


「……うわあぁっ!?危なかった……!」
「……そこの、バーサーカーのマスターよ」
「な、何だ?」


最早、勝負は決まった。首からドクドクと溢れる血の池の中で、貴方へと語りかける


「精々悩め。自分とは何なのかを、それが人間の義務だろう?」

「尤も……俺ですら、答えは未だ届かないがな」


それは、激励の言葉か。それとも諦観の証か
確かな事は……ライダー、フェルニゲシュは、光の粒子となって、空へと召されていったのだった





31 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:49:50.62EzFNi6yYO (10/12)






「……マスター!」
「バーサーカー!良かった、無事で……」
「無事なものですか。……けど、やりました」

誇らしげに微笑む彼女に、手を差し出す貴方
不思議そうな表情を浮かべるバーサーカーに、照れ臭げに顔を染めて


「その、ごめん。……俺、覚悟決めたから」
「この聖杯戦争で、誰かが傷つくのを黙って見てみぬフリはしたくない」
「だから……戦うよ。これが、俺の聖杯にかける願いなんだ」

「……此方こそ。私も随分と意地を張らせて貰いました」
「ですから、その手を改めて取りましょう。貴方を、真に私のマスターと認める為に」


手を繋ぐ。柔らかく握り返すその温度と感触がくすぐったい
顔を見つめて確かめ合う。共に信頼を授けるに相応しい相手かを再度認め合いながら

……どれほどの時間が経ったか。貴方か、彼女が手を離そうとした瞬間、地面が割れた



「……え?うわ!?何だ!?」
「そうか。ここはライダーの魔術によって造られた街」
「術者が消えた以上、綻びが生まれて崩壊するのも当然か……!」
「冷静に解説しないで!落ち──!」



焦る貴方は真っ逆さま。ぽつぽつとしか明かりの無い坂松の街へと急降下
絶叫だけが、虚しく空へ響いていった……





32 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:51:59.37EzFNi6yYO (11/12)


【本日ここまで。最後に安価を一つだけ】

【最終的に新重の状態は】
123:重傷(本編中入院)
456:軽傷(少し休学)
789:案外ピンピンしてる
↓1



33以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/26(日) 21:52:43.206BzRAOko0 (1/2)

フェルニゲシュもいいキャラしてるんだよな


34 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/26(日) 21:55:27.80EzFNi6yYO (12/12)


0:割とピンピンしてる

【0はクリティカル。なので本日は本当にここまで】

【後は簡単なレビューを避難所でやりたいと思います。何で避難所かって?AAが貼れないからです】




35以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/26(日) 21:58:25.526BzRAOko0 (2/2)




36以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/26(日) 21:58:42.15ay7lmtF30 (1/1)




37以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/26(日) 22:02:34.34x1tw2+kYO (1/1)




38以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/27(月) 17:45:37.72n2HUZ4k/0 (1/1)

乙、ライダーが全能力出し惜しまずに使ってギリギリの勝負してたので満足


39 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/27(月) 23:12:38.29ywqdLwsnO (1/1)


【本日はお休み……】




40 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/28(火) 22:55:25.34C4igo5dUO (1/1)


【本日もお休み】

【連休に入ったらもっと頻度を上げたい所存】




41 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:38:32.30Ff62IGUuO (1/1)


【それでは再開】

【安価もちろっとありますが大丈夫ですか?】





42以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/29(水) 21:39:24.82JVSxWS070 (1/3)




43 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:45:29.25Wj2LGpmlO (1/8)





……天界での決着の数刻前
熾烈に行われていた、セイバーとアーチャーの戦闘に終止符が打たれようとしていた


「はぁ……はぁ……!」
「オイオイ、セイバーさんよぉ……さっきまでの威勢はどこに行っちまったんすかねぇ?」

「う、ぐ……動か、な……!」
「……………………」


倒れ伏すセイバーとアーディー。勝負はアキラとアーチャーの勝ちで幕を下ろした
負けた二人に落ち度は無かった。マスターの腕も、サーヴァントの実力も拮抗していた
唯一勝負を決める要因があったとするならば、それは相性の良し悪しだけだろう


「わかったか!剣士が弓兵に勝てねえ様に、俺に船が敵う道理がねーんだよ!!」
「くっ……よもや、僕の艦隊に……いや、奴は船落としに慣れている英霊だったか……!」
「……アーチャー、トドメ。終わらせて……!」

アキラが命じ、アーチャーの手にはエネルギーが満ちていく
セイバーの大艦隊を撃ち落とした熱線。そんなものをまともに直撃すればどうなるかは簡単に予想がつく
アーディーの額に冷や汗が流れる。令呪を使おうにも、思考が鈍り安定しない……!


「セイ、バー!れい、れい……!」
「マスター!……せめて、せめて君だけでも生きて欲しかったが……」
「……やってみるしかない!」


セイバーが手に光を集め、何かを呼び出そうと手元に力を込める
しかし、それよりもアーチャーの方が早い。熱が一際大きくうねり、セイバーへと放たれようとして……


「ん?なんだありゃ。空から何か降ってきやがるぞ」
「……!?先、輩!?」





44 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:47:11.44Wj2LGpmlO (2/8)





夜空に光る三つの点。視力の強化を施した眼で見たのは、自分の知る先輩の姿
何故天空に放り投げられたかはわからないが、アキラの取る行動は一つだけ

「アーチャー!先輩を、助けて!」
「ハァ!?ならこいつらどーすんだよ!」
「それ、はっ……!」
「あんなのどうでもいーだろがッ!そんな事よりさっさとセイバーを潰そうぜ!」

今すぐ先輩を助けに向かえと命じるアキラとは反対に、今すぐ倒すべきと
瀕死の敵を横目に言い争いを始める二人。当事者のセイバー達も困惑する他はなく
二人は意見は食い違いを続ける。圧倒的な勝利を手放す程に


「……マスター、捕まれ!全速、撤退!」
「あ……!」「ノォオオオーーーッ!マスター、テメェのせいだぞ!?」


一隻の船が、光の速さで戦線を離脱。そのまま遥か彼方へ消えていく
既に、アーチャーの手の届く範囲には……厳密には熱線を撃てば当たるだろうが、そうした場合は周辺被害が甚大になる
それを計算に入れての逃避だとしたら……中々にズル賢い連中だ



「……アーチャー、早くっ!」
「あーハイハイわかりましたよクソッタレ!ったく……」


ボヤきながらも命令には忠実に
アーチャーは全身にエネルギーを漲らせ……空を飛んだ





45 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:48:14.86Wj2LGpmlO (3/8)





「あぁああああーーーっ!!!」
「マスター!手!両手を伸ばして!」
「新重なら私が問題なく抱えている!早く!」


貴方の必死の絶叫は、夜空にかき消え霧散する
上も、下も理解が出来ない。グルグルグルグル宙を回り続けて、平衡感覚はとうに無くなった
ギリギリ視界の端に捉えたのは、新重を小脇に抱えたバーサーカー。その顔には、普段浮かべている余裕が無い

「死ぬ!落ちる!バーサーカーーー!!」
「待て、令呪は使うな!いや最終手段としては仕方ないが!」
「いざとなればこの女を放り捨ててでも貴方を優先する。覚悟を決めろ!」
「そう言われても──!」


空中に放り投げられてもバーサーカーの思考は冷静。貴方に対してもそれは変わらず
とはいえ、一介の高校生に過ぎない貴方には荷が重い。ただただ混乱するしかないのであった


「うわああああ落ちるうううあああ!!!」
「マスターーーーっ!?!?」




「あーうっせえうっせえ!主従ともども喧しーんだよテメェら!」






46 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:50:23.72Wj2LGpmlO (4/8)






「……え?あれ、え?」
「これは……!」

ビタンと激しい音が響いて、激突の衝撃に身体を震わせる
もんどりうって倒れ込む。見上げた先には巨大な顔が鎮座していた


『アーチャーのスキルを開示します』
 ◆魔力放出(炎):A+
  武器に魔力を込める力。
  アーチャーの場合、燃え盛る炎が魔力となって使用武器に纏わせる。
  やろうと思えば炎の推進力を生かしての飛行や、熱線も出すことが可能。
  俊敏の遅さもこれでカバーすることができる。

 ◆巨大化:A
  自信の身体を巨大化させる能力。
  接近戦や数の多い敵と戦う時に効果的。


「お前は、あの時の!?」
「どの時のだよ!」
「アーチャー……!?何故私達を!」
「そんなの知るか!俺のマスターに聞けYO!」


面倒くさげに顔を歪めて話を投げる。肩の辺りからひょこっと出てきた顔は、よく知っている人物のもので


「……アキラ!?」
「あ、せ、先輩。こんばんわー……デス」
「……あれ。アキラちゃんも?」
「俺の台詞だそれは……!」


驚愕で声が若干震える。御三家と知ってはいたがアキラが荒事に向いているとは思えない
しかも、こんな巨大兵器を従えているなんて……

「と、とにかく、私の家に運びます。先輩達もいいですよね……?」
「お、おう」







47 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:51:43.70Wj2LGpmlO (5/8)





……場所は変わり、教会前


「はぁ、はぁ……ぐぅ……っ!」
「マスター、横になって。……すまない、僕の力が足りないばかりに」




「いやいや、そんな事は無いよ!ただ相手が悪過ぎただけさ」
「そ、し、て!君のマスターも悪かった。ああ本当に残念だよ。あれだけサーヴァント同士は止めろと言ったのに!」
「……貴方は」

嘲笑と共に現れるシュヴァルツ。笑ってはいるが、その目に宿る光は暗い

「アーディー。禍門のマスターを特定した事は見ていた。しかし戦えなんて誰が言った?」
「此方と彼方のサーヴァントの戦力差、彼方の弱点は明白だった。それすら理解出来ずに突っかかる阿呆」
「天上に座すあの御方に見せられるのか?貴様の犯したエーデルワイスの失態をォ!」


上っ面は愉快そうだったが、やはり内心は激昂していたのだろう
普段の様子はかなぐり捨て、口汚く罵り、横で伏せる少女の目の前で地を踏み抜く
当主の狂乱に怯えるアーディー。そのまま足が腹を蹴り抜こうと振り上げられ……



「そこまでだ。先も言ったが、マスターの失態は私の失態」
「これ以上の発言は看過出来ない。先の侮蔑は的外れとしれ」


「……ハ、英霊様に言われたなら仕方ないな!」





48 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 21:52:36.73Wj2LGpmlO (6/8)






「でも、ま。オレとしてもただ見てるだけってのは座りが悪い」
「そーいう訳で!オレ達と組む陣営を探してきたよ。アーディー」


ケタケタと悪趣味にせせら笑う。出来の悪く、稚拙な解答を見た風に

「……それ、は?センパイ、達は」
「バーカ!あんな足手まといの雑魚二人、引き連れた所で勝てるわけないだろ?」
「ガイスロギヴァテスはセイバー単騎でも充分に勝率があった。わざわざハンデつける理由があるのかな~?」


「では、誰なのだ?キャスターとアーチャーは既に組んでいる。それ以外は……」
「まあそこら辺はちょちょいとね。それは……」



123:アサシン
456:老バーサーカー
789:ランサー
↓1

【ついでに判定。アーディーが呼んだ助っ人】
1234:まだ来てないよ
5678:流石に来てるよ
9:何故か貴方の家で出待ちしてるよ
↓2





49以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/29(水) 21:55:59.04cdIY2biSo (1/1)

当主様割と好きだよ
蟲爺枠っぽいけど…


50以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/29(水) 21:56:00.51JVSxWS070 (2/3)

0が出たらどうなるんだ


51 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 22:32:56.00Wj2LGpmlO (7/8)



4:老バーサーカー

1:まだ来てないよ




「フラン、寂しい。フラン、どこ?」
「……フラン、犬?」
「きゅいい……」


「……お前は」
「バーサーカー。本来の、ね」

「その動物は……?……まさか!」
「そのまさかさ。こんな事もあるんだねえ!」


ふらりと表れたのは痩躯の老人。空に手を伸ばし、何かを探る仕草をする
そして、その足元には犬とも猫とも取れる謎の動物が入ったケージが。それを荒く蹴飛ばすとアーディーの元へ転がってくる


「きゅっ!」
「……大丈夫、なんて言えないか。よしよし」
「マスターもだ……この動物は」
「好きにするといい。殺してマスター権を奪うのもいいし、解剖して実験してもね」
「きゅうぅぅ……」


「上手く使えよ?道具は使い用だからね」
「……わかり、ました」


去っていくシュヴァルツを不安そうな目で見つめる獣
アーディーはケージから出すと、その頭を優しく撫でてやる
そして、気づくのだ。“この獣には令呪がある”。と






52 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/29(水) 22:33:28.74Wj2LGpmlO (8/8)


【長くなりそうなので本日はここまで】

【少しだけですが、ご参加ありがとうございました】


53以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/29(水) 22:38:32.01JVSxWS070 (3/3)




54以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/29(水) 23:08:09.34sAWaGYwgO (1/1)




55以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/30(木) 02:32:35.222KAl+XZEo (1/2)

乙でした
獣がバーサーカーのマスターってことだよなたぶん…?
でも今までの描写を見るにちゃんとバーサーカーを制御できてるようにも見えるし、まだよくわからなすぎる

アキラは家の縛りも少なそうだし貴方のためなら何でもしてくれそうな気すらあるな
参加者同士だとわかったことだしちゃんと話ができれば…
ただやっぱり利用しまくるのは気が引ける


56以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/30(木) 12:38:23.142t1YQ+RK0 (1/1)

この獣は貴方の飼い犬の話に絡んでくるんじゃないかと適当に予想してみる
野良犬の件で何かあるかと思ったけど新重単独の話だったんだが、今度こそなにかあるんじゃないかね
まあ魔獣かもしれないし新重ならなにか分かったりするかもしれんな


57 ◆6QF2c0WenUEY2020/04/30(木) 22:39:00.06Hw12i5r5O (1/1)


【本日はお休み】

【アキラを誑かそうとすると、もれなく憂午に制裁されるのでそのつもりで……】




58以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/04/30(木) 23:04:53.582KAl+XZEo (2/2)

親バカ暴走してちょっとしたことでも突っかかってきそうだw


59 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/01(金) 22:21:15.74YM172mE3O (1/1)


【本日も……ですが明日は必ずや……!】





60 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 22:05:30.335raZbsJd0 (1/10)


【よし、再開します】





61以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 22:06:08.95kzJZeODSo (1/3)

待ってたー


62 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 22:07:52.785raZbsJd0 (2/10)






「……成る程。ライダーを、君達が」
「あっはい」
「ごめんなさあい……」


夜も更けた頃禍門邸にて。貴方はアキラと千呼の父親……憂午に事情を聞かれていた
一通り話を聞き終わった憂午は、まず、新重を厳しく叱った。ものすごい剣幕だったので頭に入らなかったが……
そして今。貴方とそのバーサーカーが、初めて英霊を下した事へ感心している。泣きじゃくる新重は放置して


「それにしても、だ。彼女にも再三言ったが、魔道とはおいそれと近づいてはならぬもの」
「聖杯戦争もここまで来てしまった以上、記憶を消去するだけではどうにも……」

「許してやれ、禍門の坊や。彼等は巻き込まれてしまった被害者。叱責するのは酷だろう」
「ごめんなさい……面白半分でやりました……」
「よし、尻を出せ。昔から悪ガキにはこれと相場が決まっている」
「出来れば後でお願いします!」


貴方の首根っこに抱きつく新重。降参した貴方は大声で叫ぶ
わんわんと泣き喚く姿に、憂午は元よりマリアも呆れた顔で頭を抱える
まさか聖杯戦争に遊び半分で来る輩がいるとは欠片も考えてはいなかったのだから





63 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 22:09:42.955raZbsJd0 (3/10)







「それは、私も疑問に思っていましたわ」
「何故、本来参加者足り得ぬ人員が、聖杯戦争への参加権を持っていたのか」


どこか弛緩した空気に、バーサーカーの言葉が静かに刺さる
貴方もそれは例外ではない。ランサーに襲われたあの時、新重の残した召喚陣が辛うじて縁になった程度の事
いや、そもそも新重がマスターに選ばれた事が本来有り得るのか……


「……ま、言い出しておいて変ですが、私は彼に感謝していますの」
「現世に止まるだけの楔ではなく、一人の人間として。彼の道を応援したい」
「勿論、私の願いを叶える手伝いもしていただきますわよ?マスター」
「わかってるよ。バーサーカー」

「……本当にバーサーカー?なんか凄くペラペラ喋ってるけど」
「む、失礼な事を。口を開けば猥談しか出てこない貴女よりかはマシですわ。キャスター」
「そっちの方が失礼じゃない!?ボクそんなに色ボケのイメージあるの!?」
「「うん」」 「そんなあー!」


「うるさいぞお前達!書斎にでも言って本でも読んでこい!」

姦しいマリア、キャスター、バーサーカーに、とうとう憂午の沸点が吹き飛ぶ
怒鳴り声でビクッと震える新重を抱き寄せる。そそくさと部屋から出ていく三人と入れ替わりに、新たな三人がやって来た


「パパー!庶務君と茜ちゃんが、マスターって本当!?」
「お、お姉ちゃん。お父さんに、怒ってる……」
「平気よ。どうせ締め切り近くてイラついてるだけだもの。そうでしょ?憂午」


「姉さん!?今晩は徹夜のはずでは……!?」
「残念だったわね。トリックよ」








64 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 22:11:05.575raZbsJd0 (4/10)





「千呼に、アキラ……」
「ってそりゃそうか。ここ、二人の家だしな」
「うえええ千呼ちゃああああん!!!」
「よしよーし。泣かない泣かなーい」


親友である千呼に泣きつく新重。その頭を優しく撫でる
ナデナデされて落ち着いたのか、少しだけ涙が引っ込んだ


「えーっと、君は?末っ子かな?」
「叔母よ」「は?」「姉さん……」

「さっきから話は“視て”いたわ。その子達の話は嘘も偽りも無い。私達としても彼等を責める理由は無いわよね?」
「ぐ、それはそうだが……!」


 ◆色別の魔眼  
  言葉の色を見ることができる魔眼。  
  言葉の色とはつまるところ、人が「意味」と呼ぶものである。  
  言葉に込められた意味を色として知覚できるため、少しの言葉から相手の本音や求めるものを見て取ることができる。  
  それは本やメールなどの文字であっても例外ではなく、意味が込められた言葉であればその意味が色となり、脳裏に浮かび上がる。  
  色を見ればわかるため、話を理解しているが聞いていない、という事が度々ある。


「……これは俺の、魔術師として、そして土地の管理者としての話だ!姉さんは黙って……」
「そうそう。憂午の寄稿してる雑誌、今度うちの会社に取材に来るのよね?」
「そ、そうだが」

「記者の非礼を理由に断ってもいいのよ?私」
「汚いぞ姉さん!昔からそうだ。俺の突かれたら嫌な部分をネチネチと……」




「……まあそんな事よりも。ふーむ」
「な、なんすか?」


憂午が頭を抱え、どうしたものかと悩み出す
それを放置して、貴方の眼を覗き込み……




【???判定】
1程普通、9程好感触
↓1



65以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 22:15:16.35O62NIt/LO (1/3)




66以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 22:22:38.36pR8xFxlWo (1/3)

新重と千呼はどうやって親友になったんかな?


67以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 22:30:08.94kzJZeODSo (2/3)

見てて安心感しかないなこの一家
マリアは強キャラ感すごい


68 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:20:47.215raZbsJd0 (5/10)



5:悪かないかなって位



「んー……まぁまぁね。鍛えればあるいは……」
「ただ……どうしても人の上に立つって気質には見えないわね。千呼、アキラ、どう?」

「わかるー!庶務君は社長さんには向いてなさそうだもん。優しいし」
「ど、同感デス……」
「あのー、何の話っすか?」

「こっちの話よ。気にしないで」
「いやしますって!」

預かり知らぬ所で、勝手に品定めされる貴方
それをみとりは鷹揚な態度で受け流す。そんな事を言われても、気になるものは気になるのだ


「私今ね、後継者を探しているの。最悪二人のどっちかにノウハウを仕込むつもりだけれど」
「姉さんのは教育じゃない。あれは刷り込みというか洗脳の類いだ。絶対に二人には継がせないからな……!」
「ま、こんな感じで中々決まらないの。貴方に才能があったら、今すぐ拉致して脳髄に叩き込んでいたのだけれど」
「遠慮します!」


全力で叫ぶ。それに姉妹は苦笑いを浮かべるしかないのだった




69 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:21:43.085raZbsJd0 (6/10)





「……じゃ、俺はそろそろお暇しますね」
「え?泊まってかないの?私の部屋貸すけど」
「いや結構遅いし、迷惑だろ?」

「け、けど。先輩達、戦闘でかなり消耗してるし……私は、一緒の部屋でも、いい……デス」
「駄目だ駄目だ!二人の部屋に男を泊める等、言語道断!どうしても泊まると言うのなら俺の部屋を使って貰おう!」
「いや、まだ泊まるとは……」


「やっほー!いい事聞いた!ならボクの部屋に泊まるといいよ!」
「げ、キャスター……バーサーカーからも言ってくれよ。俺達はもう帰る……」
「いや!今晩はここに泊まる事にしよう。この家の書斎は本当に興味深い!」
「は?」

思わずすっとんきょうな声が出る。やけに高いテンションの彼女に驚きながら

「それと、キャスターについても私は酷い思い違いをしていた……何と謝ればいいか」
「気にしなくていいよ。ボクとしても、まさか英霊にボクと討論できる相手がいるなんて思わなかったし!」
「キャスター……!」

……何故か、女同士の友情が出来上がっていた。これには貴方も目を丸くするしかない
マリアは赤い液体の入ったグラスを手に持ち、そんな二人を引き気味に眺めていた





70 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:22:52.075raZbsJd0 (7/10)





「まあ、そういう事だ。今夜は好意に甘えて、ゆっくり泊まっていけ」
「ちなみに私の部屋は無理だぞ。ただでさえ女社長と相部屋な上にもう一人来そうだからな」
「え?この家って結構部屋ありそうですけど」

「あるにはあるけど、ほとんどが資料保管所か紙束置き場よ」
「本当に邪魔ね……今度の燃えるゴミで一斉に処分しようかしら」
「紙束じゃない!あれは立派な仕事道具だ!」


「そ、それと、アーチャーは家の警護についているんデス。だから、話は出来ないと……」
「生真面目な性分のロボットだな。奴の身体は調べ甲斐がありそうなのに……」
「止めた方がいいよー。アーチャーって触られるの凄く嫌がるし!」


「……で!誰の部屋に来るの?庶務君!」
「いや、それはその」
「あのー私はどうすればいいのでしょーか……」 

おずおずと手を挙げる新重
このままだと自分は外で野宿させられると思ったのだろう。声が震えている

「取り敢えず余りに入れて貰いなさい。当然、憂午の部屋以外よ」
「それはそうだろう!?というか、本来ならば君は俺の部屋に来るべきだ!」
「えっ憂午まさかそういう……」「違う!」


やいのやいのと騒がしくなる一家。これは貴方が決めるまで続くと変な確信を持ちながら
……女性陣の部屋に行っても大丈夫そうではあるが、お父さんと話すのもいいかもしれない


1:千呼
2:アキラ
3:憂午
↓1~3まで、コンマが一番高いもの(新重は千呼かアキラのどっちか)




71以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:25:18.51O62NIt/LO (2/3)

3


72以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:27:03.77pR8xFxlWo (2/3)

3
言うことは一応聞いとこう


73以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:27:11.75SrU9OKsq0 (1/2)

2


74 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:45:04.465raZbsJd0 (8/10)



3:憂午お父さん



「んー……それじゃ、お父さんの部屋に泊まらせていただきます」
「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い!」
「じゃあなんて呼べばいいんすか!?」

「……意外だな。姉妹のどちらかを選ぶと思っていたが」
「何でだよ。言っておくけど、下心なんか全然無いからな」
「ほら、俺って一応生徒会だし。それに相応しい振る舞いをしないと会長に怒鳴られるし」
「だそうだが。ライダーの元マスター」
「ごめんなさあい……」


意図していなかった流れ弾に咽び泣く。貴方はごめんと謝ると、憂午に頭を下げた


「それじゃ……一晩、宜しくお願いします」
「うむ、君の着替えは適当に見繕うとしよう。それでは俺の部屋に来るといい」

「それじゃあ茜ちゃんは私の部屋!お泊まり会しようよ!ね!」
「うん……でもまだ傷が痛むから優しくね……」



「……………………」
「ん。アキラ、良かったのか?折角のチャンスだったろうに」
「……チャンスって、何の事、デス。私は、別にどこでも」
「誤魔化せていないぞ。まあ人の何とかを邪魔すると馬に蹴り飛ばされると人は言う」
「ま、頑張るといい。いざとなれば私謹製の」
「大丈夫、デス。……お休み、なさい」



「そうは言うが、大丈夫そうには見えなんだ。とはいえあの男に伝えるのも野暮天の極み」
「あの変態色ボケ露出狂とは違うからなあ。はてさてどうして手伝ってやろうものか……」







75 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:47:12.925raZbsJd0 (9/10)


【本日はここまで。ついでに安価を】

【???判定。ついでにもう一つ】
1~5:まだまだ
6~0:もういいかな
↓1、2(二つ目は描写に使うだけのフレーバー)



76以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:49:08.44941Wgu40o (1/1)

乙ー&えい


77以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:50:52.74SrU9OKsq0 (2/2)


露出狂ってもしや


78以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:51:25.86kzJZeODSo (3/3)


茜怪我人だって忘れるくらい元気やw
幸運そこそこあるしなあ


79以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:51:27.43O62NIt/LO (3/3)




80 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/02(土) 23:53:40.175raZbsJd0 (10/10)


4:まだ貴方の前には出てこないよ
4:それなりに期待しているよ

【という訳でここまで。ありがとうございました】


81以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/02(土) 23:56:13.25pR8xFxlWo (3/3)


マスターってもう全員出てたっけ?
雑談所の人物まとめまた改稿あったら助かりまする


82 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/03(日) 22:26:59.70r2KCjnHw0 (1/1)


【本日はお休み……】




83以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/03(日) 23:26:32.41IWOPBcXRo (1/1)

了解


84以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/03(日) 23:59:57.50ztJ5zQZ0o (1/1)

茜が新聞部3人を葬ってた展開とか、ライダーの裏切りで最悪値出した展開とか何か想像しちゃって楽しい
ダークな展開好きだなあ(これから来るかねえ)


85以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 00:03:15.58jJ10EkO+0 (1/1)

俺もそういう展開は好きなんだけど
もうせいぜいアサシンとランサーのマスターぐらいしか死ななそうな気がするんだよな


86 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 19:24:36.14LEaZ0Cd+0 (1/18)


【今日は早めに更新します】

【ダークな展開は……うん、今からやると露骨すぎますし】

【次回から考えます(目そらし)】

【初っぱな自由安価ですが、人はいますか?】




87以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 19:27:24.97AyhMZ5jGo (1/7)

そうなると、願いが相容れない人らは居るだろうからそれをどうすり合わせてくかのかが焦点かねぇ


88以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 19:29:16.71aVyZz9hoo (1/2)

アサシン組が救われる展開とかも実は期待している


89 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 19:40:01.15LEaZ0Cd+0 (2/18)





「……さて、落ち着かないかな?」
「娘と共の部屋にする事は許さないが……やはり緊張するものなのか?」
「はは。まあ……」

貴方の目の前には、長身でガタイの良い屈強な男……憂午が座っている
憂午の部屋はところ狭しと本が積まれており、ただでさえ強い圧迫感が更に増す

「さて、夜更かしはよくない……と言いたいが、時間も時間。好きにするといい」
「本を読みたければ自由に取ってくれ。これだけあるならば琴線に触れるものもあるだろう」
「それでは、俺も少ししたら寝る。……ああ、その前に、少し」
「なんですか?」


「……千呼とアキラは、学校に馴染めてるか?」
「いや、千呼は余計か。あの子は誰に似たのか本当に活発に育った……」
「ははは……」

「しかしアキラは違う。あの子は親の俺が言うのも変だが、引っ込み思案で臆病な子だ」
「集団での行動等、アキラの最も苦手とする事でもある。あの子は友達を家に呼ばない……」
(それは家がデカ過ぎて恥ずかしいからじゃないかな……)


「……そんなアキラが、生徒会に入りたいと言い出した時には本当に驚いたんだ」
「それ故に不安でもある。が、俺は本当に嬉しかった。あの大人しいアキラが、少しでも人前に立とうとするなんて」
「……だから、仲良くしてくれ。アキラは、君や新重君の事を頼りにしているだろう」


はい。と優しげに、それでも力強く頷く
その答えに満足したのか、憂午は手元に置かれた紐を組みほどく……あやとりを始めた

「あの、それって」
「ん、あやとりを知らないのか。……まあ最近の子にはわからないか」
「まあ、マリアさんだけは嬉々としてやってくれるんだがな……」
(マリアさんって幾つなんだ……?)


疑問を感じつつ、貸し出されたベッドに遠慮しがちに横になる
……とはいえ、簡単には眠れないもの。何か、憂午に質問してみてもいいかもしれない


19:50から
↓1~2(無ければ無しでOK)



90以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 19:52:55.56aVyZz9hoo (2/2)

あやとりの様子が面白くて気になるのでずっと眺めてしまう
魔術にもなにか関係あるのかとかそれとなく聞いてみる


91以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 20:00:51.58AyhMZ5jGo (2/7)

魔術師ってもっと危険な人ばかりかと思ってたと、安堵とお礼を伝える
あとは聖杯戦争参加者としてどう付き合っていけばいいのかとか確認できれば


92以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 20:01:18.52xTW9KOCIO (1/1)

聖杯戦争についてどう思ってるのか


93 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 21:17:10.07LEaZ0Cd+0 (3/18)





「……あの、ありがとうございました」
「俺、魔術師って危険な存在だと思ってたんですけど……本当に助かりました」

貴方は横になりながら、憂午にそう話す
今まで出会った魔術師は、どれもこれも超常の存在で。それでも自分達を助けてくれた彼等に感謝の念を

「それはどうも。……しかし、その認識は間違いだ」
「私達、禍門の家は代々よりこの土地の管理を任されている。仮に君が外部の者なら……」
「あの場でアーチャーに倒させていただろう」

「魔術師とは、本来そういうものだ。ガイスロギヴァテスもエーデルワイスも、それは変わらないだろう」
「……そうっすね」

憂午の言葉に、思い返すのはアーディーの顔
天真爛漫な後輩としての彼女、魔術師としての彼女。貴方には別の人間に見えたのだから

「聖杯戦争に参加するとは、そういう事だ。彼等は君に、何の情けもかけないだろう」
「バーサーカーがいる時にはいいが……それ以外で出会う事は絶対に避けた方がいい」
「けど!アーディーは俺の」「……? 君の、いや、聞くべきではなかったかな」


「例え、その子と仲が良かったとしても関係は無い。新重君もそうだっただろう」
「忘れるんだ。どの様な人間であれ、聖杯戦争に参加するとは、そういう事なのだからな」


冷酷な声色で、貴方に突きつける憂午
それだけを伝えると、また手元で編まれた紐に意識を集中し始めた





94 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 21:18:34.30LEaZ0Cd+0 (4/18)





「………………」
「……………………」
「…………………………」

「……何かな。やり辛いのだが」
「あ、いや……すみません。趣味なのかなって」

憂午の手の中で、様々な形に組み替えられていく紐に、じっと見惚れる貴方
名前はわからないが、どれもこれも複雑な形。やれと言われても絶対に出来ない自信がある

「それとも、それが魔術の修行とか」
「いや?ただの趣味さ」
「珍しいか?俺が君くらいの年齢の頃にはもうやっていたんだが」
「そんな前から……!?」

「……まあ、君からしたら俺はオジさんか」
「あ、いや……すみません。けど、切っ掛けって何だったんですか?」
「ん、どうだったかな……。……すまない、思い出せないな」

「昔は千呼もアキラもやっていたんだ。二人で仲良くやりあって、出来上がったものを俺に見せてきて……」
「……あの頃は二人とも仲が良かったんだがな。今は少し、よそよそしくなってしまって」
「俺は、今でも仲がいいと思いますよ」


「……君に言う事ではないかもしれないが、二人と仲良くしてくれ」
「勿論です」


それだけ言うと、貴方は目を閉じる
微かに聞こえる紐の音だけが、ゆっくりと耳から離れていった







95 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 21:20:17.31LEaZ0Cd+0 (5/18)






「……少年。無駄だと言っただろう」
「君の望むモノはここにはない。夜も更けた、家に戻りなさい」

深い夜の闇、ロベルトは教会の中で誰かを諭す

「ふざけるな……お前達が、ヴィオレを拐ったんだろ……!」
「それは違う。私は彼等との因縁は断っているのでね。存じていない」

しかし、納得はしていない様で。胸ぐらを掴み睨み付ける

「嗚呼、だが……安易に神に頼らない姿勢は評価する。そうとも。神等……」
「……あんな者ッ!どれ程祈ろうが助け船も出さない怠慢なだけだ!天使もそうだ。何故、このおぞましい世に現れないッ!」
「天使等、所詮は妄想……人間の快楽の為の自慰行為に過ぎない!」


ロベルトは吐き捨てる。思わず身じろぎする程の圧をぶつけながら
一頻り話し終わると、咳払いをして向き直る。その顔は、厳格な聖職者のものだった




「……失礼。しかし、君の知る答えを教えよう」
「この聖杯戦争に集う、マスターの話を……」






96 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 21:28:40.17LEaZ0Cd+0 (6/18)





「……ふう。やっと我が家か」
「長かった様な、短かった様な……ともかく、ようやく一息つける」
「いや俺の家だからな?そもそも千呼やアキラの家でも羽伸ばしてただろ」


禍門家から帰って早々、ソファに腰掛けるバーサーカー
その勝手知ったるという態度に苦笑いを浮かべながら、貴方は借りてきた本を整理する
そのラインナップは、ほとんどバーサーカーの趣味によるものが大きかった


「さて、早速この本を読むのもいいが……その前に、マスター」
「貴方にも、色々と話しておきたい事がある。時間を取らせて貰おうか」
「……ん、わかった」

普段とは違って畏まるバーサーカーに、自然と貴方の背筋も伸びる


「まずは……私の真名。宝具を見せた以上、貴方に隠す理由は既に無い」
「けれど……やはり、貴方に答えて欲しい。私の真名を。本当の名前を」

告げられた言葉に、喉が詰まる
英霊には本当の名前がある、正体が発覚するのを避ける為に、通常はクラスで呼びあっているのだから
つまり、バーサーカーにも当然……真名がある。それを教えると言う事は……


「……信じてくれるのか、俺を」

頷く。ただそれだけで、彼女の意志は強く伝わる
それに応えられなくて、何がマスターだ。貴方は告げる。彼女の本当の名を──



21:35から、バーサーカーの真名
↓1~3の中で正解がひとつでもあれば


97以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 21:32:41.58AyhMZ5jGo (3/7)

正直推測できてないから、前スレで上がってた候補出させていただく
憂午さん一般人的な感覚に寄せることができる魔術師で好きになったわ


98以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 21:37:18.76AyhMZ5jGo (4/7)

クリスティーナ
一応数分ばか調べたけど違和感はなかった


99以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 21:41:09.83ascMIKKK0 (1/2)

ロヴィーサ・ウルリカ


100以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 21:57:45.60LgjWKuQC0 (1/1)

ヘートヴィヒ・エレオノーラ・フォン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン=ゴットルプ
ロヴィーサ出てるし多分上の二つのうちどっちかだと思うけど、一応


101以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:03:39.04AyhMZ5jGo (5/7)

なかなか更新来てないし正解出てないんじゃないか…?
解答枠を使った罪悪感が…


102 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:05:26.65LEaZ0Cd+0 (7/18)






「…………ふう」


手がかりは幾つもあった……と思う。貴方の一番近くににいた英霊が彼女だ

その力強い、ともすれば傲慢とも呼べる生き方には、振り回される事もあった

けれども、彼女は自分を真に見捨てる事はしなかった。だからこそ、彼女に答えたい



ルーンの魔術という事は、北欧の産まれ……だと思う。正直、自信は無い

彼女は、どこかの王女だった。それも、長くに続いた戦争を終わらせた……

そうだ、婚約者がいた。その名前は“カール”……


……一人だけ、思いつく。氷と岩と熊の国。最も自由に生きた女王がいた事に


「……バーサーカー、いや……」

「君の、本当の名前は──!」





103以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:05:31.60LgjWKuQCo (1/2)

う、うごごご、有識者が書き込むまででしゃばらなかった方が良かったか…?


104 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:15:15.37LEaZ0Cd+0 (8/18)







「───クリスティーナ」






立ち上がり、彼女の目を見据え、告げた


バロッケンズ・ドロットニング……即ち、“バロックの女王”と呼ばれた女に、その名前を


「……ええ。それが、私の真名」

「バロックの女王にして玉座の哲学者、グスタフ・二世・アドルフの娘……」

「クリスティーナ・アウグスタ。以後、私の事を真名で呼ぶ事を赦します。マスター」


満足した様に、バーサーカー……否、クリスティーナは手を差し出す

その手を取り、微笑み返す。信頼を交わし合うかの様に





105 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:16:02.00LEaZ0Cd+0 (9/18)

undefined


106 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:18:29.74LEaZ0Cd+0 (10/18)


『貴方のバーサーカーの情報を全て開示します』

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:バーサーカー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓
  【真名】:クリスティーナ         【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
  【筋力】:D     【耐久】:D     【敏捷】:D      【魔力】:C     【幸運】:B      【宝具】:B
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫
                    


107 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:20:33.38LEaZ0Cd+0 (11/18)

undefined


108以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:20:36.08aoYNBprwO (1/2)

近眼の為に敵陣に突っ込んで死んだ人の娘さん?


109 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:21:16.60LEaZ0Cd+0 (12/18)


┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

 【クラススキル】
 ◆狂化:-
  理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。
  しかし、彼女の意志が狂乱の鎖を打ち破ったため、このスキルは失われている。

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


110 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:21:46.34LEaZ0Cd+0 (13/18)


 【保有スキル】
 ◆ルーン魔術:C
  ゴート人に伝わるルーンの魔術。
  ルーンの使い分けにより、多彩な効果を使いこなす。
  バーサーカーの王家はヨーロッパ、アジア、アフリカを支配したゴート人の末裔である。
  しかし、彼女はその立場を放棄し、キリスト教国民の平和を選んだ。

 ◆結婚願望:C
  特定人物への恋愛感情。
  対象が直接関わる場合のみ、愛の力は現実を歪める。
  彼女は結婚を夢見るくらいに愛し合っていた相手がいたが、愛を切り捨て自由を選び、生涯独身を貫いた。

 ◆獅子王の娘:B
  北方の獅子王の娘である彼女が持つ固有スキル。
  彼女が本来持つカリスマが更に強化されたもの。
  自軍の能力を向上させる上に、自身を除く味方全体に戦闘続行のスキルを付与する。
  死してなおグスタフ・二世・アドルフが遺した影響を現すスキル。


111 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:22:22.24LEaZ0Cd+0 (14/18)


┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
                 o
           --ミ  }{ }〉 _  -‐‐-  ___
      /  O、\ノ乂/       ⌒\
     . :    V乂/⌒       /   、   三ニ=‐ノ)
    . :    / 〉i/    /   ′  \    /,(´
   /    八〈_人   ``~、{    | )\   /,
__/    . :/⌒Y乂__  {/ぅ==ミ . :人-‐)ハ   }: }
     . : : : /   〔_人(__ .{ 乂ソ )/ .うミ / 人ノ
 . : : : : : .    人(⌒\.人      ' ゞ勹{ィ(⌒
: : : : : /     ⌒\乂{二ニ=‐      }´. :ハ
: : : /        //\ 、: \   ⌒`  人(⌒
. ィ(          〈/<¨¨)⌒ー┐_   ィ(∧)
            く \   く¨¨}i:i:i:/⌒>´
             '"~ ̄ ̄"'「¨¨¨〉/¨〉
-----ミ       { {      \ L\/〉---ミ
  . : : : )         {        ̄ ̄∨〉、〇  }
 . : : : :        {  、   、     ニ=- _\. └┐
). : : /        八.  \_\      ニ=-  _ ~、、
/⌒          〉    ⌒\         ニ=- _
                /\         \             ニ=-    _________
             __ノ.  \      )``~、、                  /)--ミ
        <‐‐人_________人___/     ‐ニ                 「く 〈  _))
           廴i:i:i:i:i:i/i:i:i\     ---ミ  ‐=ニ           { }┐〉-‐‐‐‐‐‐┐


112 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:22:48.33LEaZ0Cd+0 (15/18)

┐〉-‐‐‐‐‐‐┐
           ⌒¨¨¨´ /⌒ヽL/:::::::::::::::只))、      ‐=ニ      し)ノ∧〉  、\/っ
               (L  ┌〔 ´¨¨¨¨//⌒\\‐‐‐┐     \   、 }______vへ .〉ノ
                  )____ノ       //     .\\::〉〉     \ )\)¨¨∨//(V
             _ -=        /:/   l   \/       \{    |//|
         _ -=ニ        /::::/     .|     `、                 |//|
   _  ‐=ニ           /:::::::/          `、            r、 |//|
‐=ニ               /::::::::.            `、       「乂__}∧_ノ//〉〉  }〉
                 /⌒)⌒                `、    |///___////{乂_ノ.{
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫


113 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:23:23.69LEaZ0Cd+0 (16/18)



 【宝具】
 ◆『我思う、故に私はありのままに(バロッケンズ・ドロットニング)』
  ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1

  後世にて「バロックの女王」と評されるクリスティーナの生き様。
  彼女は何物にも縛られない。常に自由である。
  たとえ令呪を何画重ねようとも、彼女の意志を曲げる事は出来ない。

  また、捨てる物を宣言し、真名開放を行う事で、我を通す奇跡を起こす事が可能。
  その対価とは自分のスキル、あるいは彼女の霊基本体。
  無論、対価として払ったものはいかなる手段でも元に戻らない。

  条約締結の際の譲歩、一生結婚しない宣言、王冠を脱いで、カトリックへの改宗。
  自身が手にしていたものを捨てて、彼女は自分の意志を貫いてきた。
  しかし、慢性的な金欠に陥り、金目的で各国を訪問する羽目になった自業自得の逸話も持つ。
  自由にも対価が求められるのである。だが、対価を払う価値のあるものを彼女は手に入れた。



114以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:23:42.75AyhMZ5jGo (6/7)

良かった
私は何もしてないので、初期から真名考察してくれてた方に感謝です
信頼結ぶ場面なのに片手落ちじゃまずかったし…

それはそれとしてAAが1レスの容量不足で貼れないのか見れないですね
スマホだとバイト数も見れないし大変そうです…


115 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:24:25.22LEaZ0Cd+0 (17/18)



【本日はここまで】

【貴方のバーサーカーの真名は、バロックの女王クリスティーナでした】

【皆様、お付き合いありがとうございました……】





116 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/04(月) 22:26:02.83LEaZ0Cd+0 (18/18)


【AAに関してはもう諦めるしかないですな】

【せっかくだしAA出してあげたかったんですが、自分もスマホなので潰れて見える見える】

【また避難所に改めてAAを貼ります。すみませんでした……】 




117以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:26:28.09AyhMZ5jGo (7/7)

乙です
分割したAAはちゃんと見えてます


118以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:26:36.84ascMIKKK0 (2/2)




119以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:33:21.26aoYNBprwO (2/2)




120以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 22:35:32.68LgjWKuQCo (2/2)

乙ー


121以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/04(月) 23:44:51.41wahNSb+lO (1/1)




122 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 00:23:22.03N15YHtuJ0 (1/10)


【見返したら、真名を間違えるという致命的なミスが発覚】

【言い訳ですが、他のデータを弄っていた痕跡が混入してしまいました。作成者さんには本当に申し訳ございませんでした】


誤:クリスティーナ・アウグスタ
正:クリスティーナ・アレクサンドラ






123以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 18:18:52.80c/ZGzgiD0 (1/1)

間違い訂正乙です、正直こっちも気づいてなかったし、どうしてもあることだから仕方ない

合間の教会の話もなかなか闇が深そうな
ロベルトは神も天使も信じれないのに聖職者なのか…急に強い闇が出てきてこりゃボス枠になっても驚かないな
少年はたぶんシュヴァルツの出してきた動物の関係者か
呪いで身内とか彼女が呪いで動物にされて攫われたとかそんな感じかな?


124 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 20:31:11.13N15YHtuJ0 (2/10)


【前回は申し訳ありませんでした。それでは再開します】

【自由安価がありますが、人はいますか?】







125以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 20:33:02.27r5GCX6p5o (1/6)

今日も早くて嬉しい


126 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 20:38:40.72N15YHtuJ0 (3/10)





「………………」
「……ええと、バーサー……」
「クリスティーナ」

「それしか枠が無かったとはいえ、私を狂戦士と呼ばれるのは業腹というもの」
「人前ならばともかく……二人きりなら、私の事は真名で呼んで欲しい。マスター」

毅然と話すバーサーカー……否、クリスティーナ
やはりその語り口と声色は狂気とは無縁の知性を感じさせる


「さて、我が真名も明かした事だ」
「貴方が私に対して、何か疑問や質問があるならば答えよう」
「私の事。聖杯戦争の事。貴方に問われた事にはどんなものでも誠実に、嘘偽りなく」


クリスティーナは笑いかける。貴方に対して、包み隠す事など無いという風に
……何を聞くべきか。今ならば彼女の個人的な事を聞けるチャンスなのかもしれない
それとも聖杯戦争での、今後の方針……何を聞いても、彼女は大丈夫だろう。……恐らくは



20:50から、クリスティーナへお好きな質問を
↓1~3




127以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 20:42:30.19r5GCX6p5o (2/6)

ステータスやスキルは全部見えてる扱いなんだっけ
じゃあ願いとかは出てないし聞くべきか


128 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 20:43:14.83N15YHtuJ0 (4/10)


【ステータス、スキル、宝具は全部見せてます】





129以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 20:50:16.036cVhpBfa0 (1/1)

ライダーと戦っての感想


130以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 20:52:33.51r5GCX6p5o (3/6)

改めて聖杯戦争に対するスタンスと聖杯にかける願いを


131以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 21:01:21.81Gw3Vi8uE0 (1/1)

アーディー、というかエーデルワイス家についてどう思うか(天使の狂愛の件とか)


132 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 21:08:35.20N15YHtuJ0 (5/10)


【安価確認しました。書いてきます】

【……当初におっぱい揉ませろと言った時から貴方も成長したなあと。ええ!】






133以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 21:09:24.55r5GCX6p5o (4/6)

正直ネタで入れようかと一瞬頭をよぎったw


134 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 21:35:34.36N15YHtuJ0 (6/10)




「……じゃあ、さ。ライダーとの戦いの事」
「正直、俺は勝てるかわからなかった。けど」
「私を信じてくれた。ふ、とはいえ私としても賭けではあったんだが」

シレッととんでもない事を、さっくりと答える
その姿に、貴方は呆れた様な慣れた様な……微妙な顔で頷いていた

「初めて合間見えた時は、宝具を切れば勝てる相手と見込んでいた」
「しかし、まさかあれ程の巨体を誇る竜王とは流石に思わなかった……」
「怪物はランサーだけで充分だ。一度奴と剣を交えた経験が、戦闘で活きたといえるだろう」


「そうか……じゃあもしもあの時ライダーに本気を出されていたら」
「勝ってた……とは断言出来なかったな」

「私としては、貴方が戦う選択を取った事の方が意外だったが」
「ライダーのマスターは貴方と親しい仲だったからな。躊躇うと踏んでいたが」

逆に問いかけてくるクリスティーナ。その眼は深層を覗く酔うに光る
対して、貴方は毅然と答える。もう迷わないと自らのサーヴァントに証明する様に



「確かに。けど、逆に吹っ切れるきっかけにもなったと思う」
「ずっと記憶の中に縛られていた。あの場で、俺から断ち切らないと駄目だと思ったから」


「……そうか。その選択を、私は支持しよう」






135 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 21:36:23.58N15YHtuJ0 (7/10)



>>133【どうせもうこんな質問する機会も無いと思うので】



「………………」
「……どうかしたのか?マスター」


「いや、せっかく戻ってきてくれたんだしさ」
「何でもいいっていったし、多分もうこんな機会無いと思うし」



「おっぱい揉んでいいですか?」


1~8:はいタイガー道場
90:まさかのOK
↓1


136以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 21:37:35.33r5GCX6p5o (5/6)




137 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 22:31:39.05N15YHtuJ0 (8/10)




「煩悩まみれの青年諸君!私が来た!」
「今回は本編の真っ最中なので、極短縮版でお送りしまーす!」


「えーとね、今回は説明不要。信頼度を積み上げたとしてもおっぱいは揉ませてくれないの」
「ケチ。時間いっぱいかけたんだからちょっとくらい揉ませてくれてもいいじゃない」
「弟子よ。それはキャバ嬢に貢ぐオッサンの思考回路と人は呼ぶ……」




「……で、何か言う事は」
「ごめんなさい」

正座させられた貴方。何でも話すとは言ったが何でもするとは言っていなかった
しかし、それでも若干の軽蔑で済ませる辺り、最初の頃よりも信頼された……と信じたい

「それじゃあ改めて……クリスティーナの願いって何なんだ」
「ああ。それならば教えよう……というか、何故低俗な質問を先に言った」
「こんな機会絶対に無いし……」

ため息をつかれる。そして、咳払いをして彼女は語り始める



「……私の生前は、何もかもを思いのままに手に入れてきた」
「しかし、その為には常に何かを捨ててきた。それが私の生きてきた道」


……クリスティーナの宝具、『我思う、故に私はありのままに』

何かを捨てて何かを得る。言うだけならば至極単純な理屈だが、それを実践出来る人間は少ない
何故なら、人間は“利益を求める性質”だから。損をするという時点で、その選択を実行に移すどころか、選ぶ事すら躊躇われる





138 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 22:33:50.43N15YHtuJ0 (9/10)






「当然、私はその人生に後悔等した事はない。全ては何者にも縛られない、私だけの結論」
「しかし、それでも一つだけ思うことがある。聖杯にでも願わなければ、叶えられない事が」

「……それって、もしかしてカールさんの」

その名前にハッとした様な顔を浮かべる彼女。少しだけ躊躇いつつも、口を開く


「今から話す事を、浅ましいと思ってもいい。情けないと笑えばいい」
「ずっと心の中で思い返していた。あり得たかもしれない、ifの可能性。絶対に叶わない、私が捨てたもしもの未来」



「カール・グスタフ。私が王位を授けた男性」
「彼とは婚姻を結んでいた。けれど、私はそれを破棄して自由を求めた」
「一生涯結婚をしないと言ってでも、自由を手に入れる為に捨てた事を」
「私は、彼のあの時の顔を忘れられない──」



「もしも許してくれるなら、彼に私の差し出した手を取って貰いたい」
「彼と結ばれたい。これこそが嘘偽りの無い、私の願いだ。マスター」


真剣な顔で、気丈な声で、自らの望みを口に出したクリスティーナ
どんな声をかければいいのか。少し悩む。軽率に肯定しても、彼女はそれを喜ばないだろう
それを察したのか、優しく声をかけてくる



「どう受け取るかは貴方次第だ。気にする程に受け止めなくてもいいさ」
「……サンキュ」

こんな時、なんて言えばいいのか思い付かない
その点では、まだまだクリスティーナには敵わないと感じる貴方なのだった






139 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/05(火) 22:34:28.05N15YHtuJ0 (10/10)


【本日ここまで。次回は続きから】





140以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 22:36:46.72zQbwoSZTO (1/1)




141以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 22:37:43.17r5GCX6p5o (6/6)

乙です
バーサーカーヒロインルートはなさそうな


142以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/05(火) 22:39:47.35bHKfWdCe0 (1/1)




143以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 06:30:34.85myMlmUVGO (1/1)

この感じは貴方がクリスティーナに入れ込みまくって聖杯戦争後もリスペクトしまくりそう(ウェイバー並感)


144以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 13:22:28.63GQyB5FCd0 (1/2)

遅レスだけど、クリスティーナはアウグスタでもアレクサンドラでも合ってる
アレクサンドラは改宗したとき与えられた洗礼名で、そっちの方を好んで使ったっぽいけど


145以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 18:42:04.03lz3QkNGV0 (1/1)

スキルを1つずつ消して宝具の真の効果を発動するとは中々新しい感じだ
シンプルながら元ステータスの低さとリスクに見合ってる
まあ狂化完全に無いバーサーカーってのも新しいわけだが
スレ主さんは前に雑談で上がってた自作鯖とかも見るに、変わった感じのデータが好きと見た

そういえば投票のときに説明で挙がってた、システム系統のスレでは動かせないってのはどのあたりの部分のことだろ?


146 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 20:47:18.42iY+4CvflO (1/8)


>>144
【自分が、彼女が真名を名乗るなら洗礼前の名前より後の方を言うかなと思ったので……】
【それと軽く調べ直したらアウグスタは早逝した姉の方なのでそちらと混同してしまったのもあって間違えたと言いました】

>>145
【主にスキルや宝具の処理についての事でした】 
【例えば、前回のライダー戦。あれをシステム的に行うと、ステータスやスキルの増強、追加になるのでしょうが】
【再度使う時に同じ効果で処理すると、宝具そのもののコンセプトから外れてしまう恐れがありました】
【また、その性質からかなり幅の広い解釈も可能なのでマンチプレイが横行するんじゃないか。という予想もありました】


【質問、ありがとうございました。改めて資料やデータを読むいい機会になりました】

【それでは再開します。人はいますか?】




147以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 20:52:41.38T5mfVGPFo (1/4)

よっしゃ


148 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 20:59:35.09iY+4CvflO (2/8)





「でも、そっか……結婚か」
「正直言うと、少し驚いたよ。クリスティーナも結婚に憧れるものなんだな」

「ん……。まあ、そうだろうな。私は“男として育てられた”。父の言葉通りに」

「この口調もその一つ。私に女という要素は不必要と切り捨てられ、王としての立ち振る舞いを叩き込まれた」

「……貴方と初対面だった頃は、信用に足る人物か見定めたかった。処世術という奴だ」


……思い返すと、クリスティーナは口調を使い分けていた節がある
育ちの良さそうな女性的な口調と、淡々とした男性の様な口調。本来のものは後者なのだろう


「男装そのものは苦では無い。元々私は、女らしい事が嫌いだった」

「裁縫等は最たるもの。どうせ持つのなら、針よりも銃がいいと思う程に」

「だからこそ、私は彼……カールに惹かれた時は本当に驚いたよ。“こんな私も、真っ当に男性を愛せるのか”。とね」

「生涯未婚の宣言を果たしても、その事だけは引っ掛かっていた。だから……」

「……いや、これ以上は蛇足だろう」


頬を少しだけ朱に染めながら、弾む様に楽しげに話すクリスティーナ

その話を聴く貴方に、ふと過るのは少女の顔。女がどう思っているのか気になった







149 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 21:01:04.82iY+4CvflO (3/8)





「クリスティーナ。ちょっといいかな」
「アーディー……というか、エーデルワイス家の事なんだけれど」
「……ああ、あのふざけた家か」

一転、嫌そうな顔つきになる。しまったと焦る貴方を、大丈夫と宥めるのだった

「そもそも、ありもしない存在と結ばれる事等出来る訳がない。私は諦めたというのに!」
「あ、やっぱ私怨があったんだな……」

「否定はしない。それにアーディーもだ」
「天使と結ばれる等という世迷い言を叶えようとするとは、呆れるしかない」
「特にあの当主……。あれは忌まわしき元老院と同じだ。他人を利用しようして利益を得ようとする、最も嫌う人種だ!」
「そこまでか……」


激怒するクリスティーナを宥める貴方
奇しくもその姿はさっきの真逆で。それに気づいたのか彼女はすぐに落ち着いた

「……では、マスターは彼女の事をどう思う」
「セイバーはアーディーの剣として彼女が命じれば戦うだろう。例え、別の思惑があれど」
「対話で解決出来ると思うか。それとも戦うしかないか。私はマスターの意見も聞きたい」


……アーディーの表情、言葉。それらを振り返る
貴方の言葉で、彼女をどうこう出来るのか?
仮にどうにかできたとしても……それは家に反目させる事ではないのか?

詰問を返され、少し考える。どう答えるべきなのか……


21:10から
1:出来るだけ対話で解決する
2:話し合いは出来ない。戦って無力化させる
3:その他、お好きな発言(内容によっては無効)
↓1、2






150以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 21:08:31.25T5mfVGPFo (2/4)

当主は蟲爺とかと違って最終的な目的がはっきりしてるのが良いのか悪いのかわからないな
アーディーは話せばなんとかなる可能性もあるけど、当主様は一度戦わないと無理だろ
なによりアーディーの判定が悪かったから、自分の脳では自由安価とかで良い説得の言葉が浮かばなそうだ…


151以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 21:11:28.18T5mfVGPFo (3/4)

2


152以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 21:20:46.16GwqUH7yM0 (1/3)

3 アーディーが芯まで狂っていたとしたら、俺たちをさっさと排除するなり、逆に上手く利用するなりできたはず
エーデルワイス家のしがらみから抜け出す道筋を示せれば、説得に応じてくれるはずだ


153 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 21:52:30.94iY+4CvflO (4/8)




「……多分、アーディーと対話するのは簡単じゃないと思う」
「けど、もし本当に狂っていたら、俺達をすぐに排除するか、利用しているとも思う」
「だから、エーデルワイスとのしがらみさえ何とかすれば説得に応じてくれる……はずだ」

「成る程、彼女自身は説得に応じる。と」
「それは言葉にするよりも、遥かに難しい事。家のしがらみとは、代々連綿と受け継がれてきた呪いのようなものだ」
「簡単に断ち切れるとは思えない、甘い考えと言わざるを得まいよ」
「うぐっ……」


ズバズバと切り返されて頭を抱える。甘いという言葉に反論できない
確かに簡単な事じゃないだろうが……だから倒すと断定してもいいのだろうか
そもそも、貴方の戦う理由は“これ以上聖杯戦争で傷つく人間を増やしたくない”から
あの時のアーディーの顔は、使命を受け入れた様には見えなかったから……


「まあ、方法が無い訳でも無いが」
「本当か!?」
「ああ。後腐れなくアーディーをエーデルワイスから解放する裏技の様なものだが」
「教えてくれ、クリスティーナ!」


「貴方がアーディーを娶ればいい。そうすれば合法的にエーデルワイスと絶縁出来る」
「却下」


「何故だ!これ以上の方法は無いだろう!」
「気持ちも考えろよ!そもそも、アーディーに好きな人がいるかもしれないだろ!」
「それを応援するならいいけど……勝手に相手を決めるのはエーデルワイスと変わらないだろ」


クリスティーナの案は即却下。幾ら親しくしている後輩とはいえ……
そんな事を考えている貴方に向ける視線が冷たい事を、貴方は知るよしもないのであった






154 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 21:53:10.78iY+4CvflO (5/8)





「ふぅ……何だか、話し疲れたよ」
「全くだ。思えばこうして、貴方と話したのは初めての事だったかな」

話も終わって一息つく。手にはクリスティーナの淹れた紅茶を持って

「せっかくの機会だし、今日はゆっくり過ごさないか?」
「クリスティーナも戦争の事ばかりで疲れると思うし」
「いや?生前に比べたら楽しいものだ。生前も楽しかったが」
「特に、枢機卿の寝床に砲弾をブチ込んだ時は胸がすく思いだった……またしてみたい」
「えっ、何それは」


思いの外、過激なエピソードで目を丸くする。またしてみたいという不穏な言葉もつけて
どう反応すればいいのか。さっきとは違う方向で頭を悩ませていると、扉のチャイムが鳴った




123:新聞部トリオ
456:生徒会長
789:???
0:何故かこっちに来るエーデルワイスの援軍
↓1



155以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 21:56:16.72GwqUH7yM0 (2/3)

援軍カモン


156 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 22:20:38.95iY+4CvflO (6/8)





「はい、どちら様で……」

「うおー!生きてた!生きてたぞー!」
「良かった~!もしも何かあったらどうしようかと思ったよ~!」
「庶務。よくぞあの魔窟から生還したな。これは土産だが、受け取ってくれるかね?」


扉を開けると、そこにいたのは新聞部
あの夜に自分が逃がした三人が、目の前で心配してくれている
色々と込み上げる想いはあるが……一番強く感じたのは


「……良かった。無事だったんだな」
「たりめーだろ!この坂松のエースが逃げ遅れるかっての!」
「マキの字の舐めた妄言は無視してくれ。……ありがとう、庶務」
「ありがとうね~!今度、皆で作ったクッキーを差し入れるヨ!」
「なんだ?カントリーマ◯ムでも持ってきゃいいのか?」「手作りって言ったよね!?」


いつも通りの会話。いつも通りの悪ふざけ
貴方が聞き飽きる程に繰り返された、いつもの日常に顔がほころぶ
貴方が少しでも守れたのなら……きっと、間違いなんかじゃなかったのかもしれないから






157 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 22:21:04.39iY+4CvflO (7/8)



【夜行動。とはいえ動ける陣営が少ないため個人個人で判定】


123:アサシン陣営
45:ランサー陣営
67:アキラ
89:アーディー
0:???
↓1




158以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 22:22:15.22GQyB5FCd0 (2/2)




159 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/06(水) 22:23:02.51iY+4CvflO (8/8)


【アサシン陣営で本日はここまで】

【お付き合いありがとうございました】




160以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 22:24:50.79T5mfVGPFo (4/4)

改めて本当に守れて良かったと感じた
なにげに新聞部とのコミュ回数多いよね


161以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 22:24:52.52gke1z8gQO (1/1)




162以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 22:25:27.36GwqUH7yM0 (3/3)

乙でした


163以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/06(水) 23:04:31.95InYk5wBA0 (1/1)

アーディーをエーデルワイスから抜けさせるなら、すでに抜け出してるロベルトがなにか手がかりになりそうな気もするんだが
逆方向に狂ってそうだし上手く行くかはわからないな


164 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/07(木) 21:21:25.62gcTEeYW1O (1/1)


【本日はお休み】

【避難所で禍門家とマリアのイメージAAを載せてるので、良ければ……】




165 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/08(金) 21:47:16.01W/dGi0/8O (1/1)


【本日もお休み……明日にはやります……!】




166 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/09(土) 22:32:32.26DwIsP3yBO (1/5)


【ごめんなさい遅くなりました】

【滅茶苦茶短い上、描写だけですが……】





167 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/09(土) 22:33:07.53DwIsP3yBO (2/5)




「………………」
「マスター、マスター。嗚呼、寝ているの?」
「…………アサ、シン」
「ごめんなさいね、起こしちゃったかしら。悪気は無かったのだけれど」


暗闇に蠢く心臓喰らい。その隣でクルクルと、暇を持て余したアサシンが踊る
不規則な動きに眩暈を覚えたのか、死徒は顔を抑え、アサシンから目を背ける
それを逃させない様に、心臓喰らいの顔を掴み自分の方へと向けさせた


「マスター?わかるでしょう?痛いの、苦しいの、治したいのでしょう?」
「死にたくないのなら仕方がないわ。けれど、ずっと呻くのも辛いでしょう」
「聖杯よ。聖杯を手に入れるの。聖杯さえあればどうとでもなるわ」
「………………」

「ね?私達は勝たないといけないの。だから」
「駄目だァあああっ……!!っぐ……!」

アサシンの言葉を遮る絶叫。ズタズタの身体はそれだけでも苦痛が伴うというのに……

「俺は……違う……!俺は、無差別な殺人なんてしない、してたまるか……!」
「そんな悠長な事を言っていていいの?貴方はもう壊れかけ。人の事を気にしちゃダメよ」
「そうじゃない……俺は……俺は……」



「……仕方無いわね。私は貴方。貴方は私」
「意地悪はダメとお姉様も言っていたもの。私は傍にいるわ。聖杯をとるその時まで……」



その笑みは穏やかに、あるいは見下す様に
アサシンの向ける顔に底知れない悪寒を感じながら、心臓喰らいは仮面を深く被り直した






168 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/09(土) 22:35:12.66DwIsP3yBO (3/5)







『……これは』


貴方の知覚する景色。それは見知った事の無い未知の場所
しかし、同時にどこか懐かしい。不思議な矛盾を錯覚させる
それはきっと、自分ではない“誰か”の目線から見た世界だから


「──女王!なんという事を!」
「何故、彼の処刑を命じたのです!?」
「こんな事をすれば女王の名誉に……」
「黙れ!!!」


「私こそが裁決者。私こそが女王である!」
「誰が何を言おうが、例えルイ十四世が赦そうが私の下す命令は絶対だ!覚えておけ!」
『うわあ……』

苛烈な一喝に思わず震える
貴方のよく知る姿より、更に凄烈に、豊かに成長した少女の覇気に気圧されながら
王……クリスティーナ


「こんな事……王に何と言われるか!」
「貴女はあくまでもフランスの賓客なのです!王の意思を確認してからでも……」
「……いえ、起きてしまった事は変えられまい。王と民には諍いの末と……ぐはっ!?」

「ふざけた事を言うな!世界の誰であろうと、私に嘘を吐かせる権限は無い!」
「この出来事はありのままに、嘘偽り無く公表しろ。いいな!」



クリスティーナに突きつけられた男性は、真っ青になりながらも人を引き連れて去っていく
その光景が離れていく。また別の記憶へと移り変わる様に……






169 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/09(土) 22:38:05.02DwIsP3yBO (4/5)





「……カールが、死んだ?」

「何故、どうして……いや、それならば国はどうなる!?」


「……今すぐスウェーデンに戻る。仕度をしろ」

「……国も、アドルフの娘である私を待っているはずだ」

「私が、私さえ国に舞い戻れば父の栄光で幾らでも出来る!私は獅子王の娘なのだから!」




高らかに、誰かに向けて宣言する
かつての恋人の死を前にしても、何も揺れる事はなく。ただやるべきをこなしていく
その振る舞いは氷の様、その在り方は岩の様

冷たく、強情で、何者にも触れさせない
自分に素直で、自分に嘘をつかない。苛烈で、気ままで、制御不能。彼女を従える事なんて誰にだって出来ないのだろう


そんな彼女が、今、自分の傍にいる

その事実に頼もしくなるような、頭が痛くなるような……不思議な感覚に身体が消えていく

身体の感覚がシャットダウンしていく、夢の世界から現実へ、過去から今へと浮上していった







170 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/09(土) 22:38:51.86DwIsP3yBO (5/5)


【本日これだけ。すみませんでした……】





171以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/09(土) 22:41:45.99eJJuKxoG0 (1/1)


クリスティーナはルイ14世のことをよく思ってないのか


172以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/10(日) 09:38:23.81jOtovlJBO (1/1)

>しかしフォンテーヌブローで家臣のモナルジテ(イタリア語版)を殺させたことについては、「王位を賭して自身の哲学を実践しながら、この残忍かつ破廉恥な行為で、せっかくの哲学を台無しにしてしまった」と非難をしている(『ルイ14世の世紀』より)。
これはヴォルテールの記述なので、ルイ14世から嫌われてるかはわからん


173 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:31:12.26TlAYXQjVO (1/6)


【今回も描写だけ……】




174 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:32:28.87TlAYXQjVO (2/6)





「……スター?マスター!」
「今すぐ起きなさい!私を待たせずに!」
「うおっ!?」

クリスティーナの怒鳴り声は、眠っていた頭によく響く
思わずベッドから飛び起きて、声の主の顔色を窺う。頬が少しだけ赤かった

「……見ましたの?」
「何をさ」
「わ、私の……その……過去を……」
「ああ、うん。見た見た」
「何処を!?どの様に!?」

「えーと……クリスティーナが誰かを問答無用で処刑する所とか」
「そこですか……あまり他人に詮索されたく無い部分なのですが……」
「……何があったんだ?その人と」

訝しげに問いかける貴方。なるべく慎重に、傷に触れない様に
その表情に悟ったのか、クリスティーナは話し始める



「あの男の名は……モナルデスキ。モナルジテと言った方がいいかもしれない」

「モナルジテ暗殺事件というのをご存知か。マスター」







175 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:33:43.39TlAYXQjVO (3/6)





「まず、私が何故フランスに滞在していたかを話そうか」

「発端は宗教の改宗……その反発のせいで、国から離れざるを得なかったのだ」

「当時のスウェーデンはプロテスタント。それを改宗、ましてや女王が等前例が無い」

「じゃあ、クリスティーナも苦渋の決断で……」



「いや?寧ろ即決だったが」
「あんな、説教ばかりで何の役にも立たないカビの生えた宗教から早く離れたかったしな」

「スウェーデンという国に対しても愛想が尽きていたというのもあるな。あの国は私がミサを挙げる事すら許さない血も涙もない国だ……」
「まあ、さっさとローマに行きたかったしな。あそこはいい!私の第二の故郷だ!」
「えぇ……」



余りにもあんまりな彼女の発言に、ガックリと肩の力が抜けていく
クリスティーナは貴方の様子を知ってか知らずか話を進める。自分が起こしたとも呼べる事件の全容を……



「モナルデスキは、私の腹心足る部下だ。私のローマ滞在にも」
「本当はローマにずっと滞在するつもりだったのだが、ペストの流行が酷くてな」
「そこで、一時期フォンテーヌブローへと避難していたのだが……そこで、奴の背信行為が暴かれたのだ」

そこまで言って、酷く顔が歪む。本当に、心の底から憎んでいると言いたげに



「奴は、私の機密情報をスペインに売り渡していた。すぐに奴を取り押さえ、直ぐ様斬首する様に命じたのだ」








176 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:35:02.09TlAYXQjVO (4/6)






美しい顔を憎悪に滾らせ、女王は吐き捨てる
しかし、すぐにその色はかき消え……いや、表情そのものが喪失する
無機質で冷たい感触のソレは、もう興味を喪失したといいたげに話す


「奴が情報を流せたのも、全ては私が最も重要な任に就かせていたからだ」

「私の信頼を裏切った罪は何よりも重い。奴の良心こそを死刑執行人とする」

「誰も彼もが奴の助命嘆願をほざいたが、私はそんなものを聞き入れなかった」

「挙げ句の果てに……フランスの賓客なのだからフランス王の判断に従え、だと?愚かな」





「私は女王。私は採決者。私は私の宮廷の人間をいつ、どこでも裁ける存在である」
「私に裁きを下せるのは、神にのみ限る。誰であれ私を理不尽に縛ることは許さない」


表情を一切変えずに断言する。自らは何者でも裁ける者であり、何人たりとも裁かせぬと


「奴は処刑の寸前に狂い、スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語、ありとあらゆる言語で私に謝罪と懺悔を説いた」

「それを全て聞き届け、私はこう告げた。“首を落とせ”と」

「………………」





177 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:36:06.88TlAYXQjVO (5/6)





……寒気がする。それは何故だろう
目の前の彼女に畏れたから?過去の所業を理解し難いから?

いや、違う……彼女の、クリスティーナの眼だ
絶対零度のその眼からは何の感情も興味も浮かんでいない。憎悪すら越えた無関心が恐ろしい

燃え盛る炎の様な情熱と、凍てつく氷の如き冷酷さ。これが彼女の本来の性格

それに、一端とはいえ触れてしまった。貴方は開いてはいけない門を開いてしまったのでは……



「マスター」「な、何?」
「前にも再三言いましたが、私を理不尽に縛る事は絶対にするな」
「そして、私の信頼を裏切る様な真似をするとどうなるか……わかるだろう?」

「私は貴方を信頼している、故に言おう。私を裏切った場合、相応の罰を与え、裁く」
「貴方の誠実に期待している。マスター」


女王からの問いかけに、貴方は躊躇なく頷く
それは、恐れからではなく……彼女を裏切る事はしないという誓いから

彼女と戦うと決めた時から、貴方に逃避するという選択肢は消えた

クリスティーナは話は終えたとばかりに退室する。貴方もそれを追いかけるように、部屋から足早に出ていった






178 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/10(日) 22:39:06.46TlAYXQjVO (6/6)


【本日ここまで。次回は自由行動から】

【モナルジテ暗殺事件に関しては、色々と自己解釈が含まれている事は悪しからず……】

【最後に関しても二通りありましたが、今回は片方だけの採用で】


【余談ですが、ルイ十四世はクリスティーナを終生ナポリの女王とするよう努力すると言ったそうなので】

【(少なくとも最初は)いい関係だったんじゃないでしょうか】







179以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/10(日) 22:59:08.04Ej2WJQR10 (1/1)


暗殺であってるのかそれ


180以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/10(日) 23:07:03.70Y2mFXQ9fO (1/1)




181以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/11(月) 22:13:58.49Mi4nuZDCo (1/1)

サーヴァントは既出だとwikiですぐ分かってしまうので、マスターの方のスキルや来歴を色々推察したいんだけどなかなか情報が繋がってこないな


182 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/11(月) 22:15:34.94LcFG+xcfO (1/1)


【遅くなってしまったので、ちょっと本日はお休み……】

>>179
【実は、モナルジテの最期にはもう一つの説があって】

【クリスティーナの放った刺客が、完全に息絶えるまで刃物で全身を滅多刺しにし続けた。というのがあります】

【暗殺の定義?知りませんね……】







183 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/12(火) 22:11:38.955QjFS101O (1/1)


【ごめんなさい。今日もお休み……】





184 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 20:35:43.83U4OJvo/wO (1/6)


【今日は更新します】

【初っぱなから安価ですが大丈夫でしょうか?】




185以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 20:39:52.89Ix8XD+gWo (1/5)

おっしゃ


186以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 20:39:58.733Y+vRM2Q0 (1/1)




187 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 20:42:17.26U4OJvo/wO (2/6)






身支度を整えて外に出る。空は冴え渡る程の快晴で、日差しで少し目が眩む
……数日も経っていないライダーとの激闘が、今は懐かしく思えてくる。晴れ渡る空を飛び回る龍が見えた気がした



「……ふぁああ。今日はいい天気だな」
「クリスティーナ、どうする?せっかくだし、また町に行ってみるか?」
「新重も反省しただろうし、久し振りに外を歩いてみてもいいんじゃないか?」
「む、それはいい。丁度、気になっていた酒が欲しくてな」「ダメに決まってんだろ!」

「スウェーデンは冷たい国だ。大して美味くもない酒でも、冗談みたいに税が高い……」
「ここは日本だろバカ!」
「今日の夕食はザリガニだな……」「わかった。金だけは渡すから!」


クリスティーナは知らない。日本でアルコール飲料を購入するには身分証明が必要だと
とはいえ、彼女の買い食いで結局貴方の貯金は底が見えているのだが……

さて、貴方はどこに行こう?時間もある。街をぶらついてもいいかもしれない



1:本屋にでも寄ってみるか
2:誰かに会いに行ってみよう(名前も明記)
3:自由安価(場合によっては無効)
↓1




188以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 20:46:36.15Ix8XD+gWo (2/5)

急にスウェーデンのステレオタイプw

安価なら1


189 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 21:12:50.61U4OJvo/wO (3/6)





「んじゃ、本屋にでも行くか……」


貴方は、久々に行きつけの本屋に行く事にした
普段の購入歴は、漫画雑誌や参考書等の至って普通の学生らしいもの

とはいえ今は聖杯戦争中。何か情報になり得そうなものを購入してもいいかもしれない
もしくは、クリスティーナの事を調べ直すのもアリだろうか?此方の理解を深めれば多少軟化するのかも……


「……つっても、そんなに金持ってないしなあ」
「クリスティーナがやたらと使うからなあ……」


苦い顔をしながら薄くなった財布をしまう
彼女の無計画な散財で貴方の家計が火の車な事を、クリスティーナは知らない
それでも不自由無く暮らせている辺り、貴方の家がかなり裕福なのは別の話である

「そろそろ買うか。何にしようかな……」


購入した本
1:クリスティーナ女王の事が書かれた本
2:他のサーヴァントの事が書かれた本(クラスも明記)
3:その他(どんなものかも明記)
↓1

誰かと会うか
123:生徒会長
456:副会長
789:???(女性)
↓2





190以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 21:14:14.27gIZUhrBqO (1/2)

2.ランサー


191以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 21:19:24.11Ix8XD+gWo (3/5)

敵の判定はないか


192 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 21:40:10.27U4OJvo/wO (4/6)





「……これにするか」

手に取ったのはギリシャ神話。その中でも英雄ベレロフォンのもの
かつて、リキュアの地にいたキマイラは鉛の槍で殺されたらしいが……
ランサーの姿はまさしく泥。同じ手が通用するかどうかも定かではない

何か、手がかりになる事が書かれていれば良いのだが。そんな期待を胸に本を取る
同時に、貴方の手に誰かの手が触れる。柔らかな感触は女性のもので、すぐに手を離した

「あっ……!ご、ごめんなさい」
「いえ、こっちこそ同じく……って」
「……貴様、何故ここにいる?」

可愛らしい声で謝罪したかと思ったら、ドスの効いた声で凄まれる
女性……潮会長は、ぱっぱとハンカチで手を拭くと、貴方を睨み付け、胸ぐらを掴む


「貴様……庶務の分際で私の手を掴むとは随分と偉くなったな?立場を弁えるという人として当然の義務すら忘れたか?ええ?」
「いや、今は人前……というか、会長こそなんでギリシャ神殿の本を買いに来たんすか。好きでしたっけ?神話」
「それとこれとになんの関係がある!?今は私が話しているだろうがこの……」



「質問に答えてください!会長こそ、急にどうしたんすか!?」「ひっ!?」

「どうしてギリシャ神話の本を買おうとしただけでそんなに怒るんですか!」

毅然と返答する貴方。その姿に、普段とは想像つかない程に情けない声を出す会長
……この聖杯戦争中で、貴方も成長したのか。もしくはクリスティーナの気質が移ったのか

今、貴方は生徒会長の想像以上にメンタルが強くなっていた
その勢いで、初めて会長に反旗を翻す。会長はその加勢に……


【急に迫られた】-3
123456:負けた
789:絶対に負けない!
↓1

そういや会長は何で貴方に当たりが強いの?
123:人畜無害そうだしサンドバッグとして……
456:お前は私が認めた云々
789:貴方の事が好きだったんだよ!
↓2




193以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 21:41:59.11pFmd/mTN0 (1/2)




194以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 21:43:52.72Ix8XD+gWo (4/5)

会長は結局参加者じゃないのかなあ
同じく他サーヴァントの本見に来たとかワンチャン


195 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 22:02:15.26U4OJvo/wO (5/6)


1:圧倒的敗北
2:逆襲のサンドバッグ




「そ、その……知りたい事があって……」
「何っすか」
「フン!貴様にそんな事を「教えて下さい」

「ひぃいい……何なんだオマエ、今日はやけに私に厳しいよぉ……」
「重要な事ですから。で、会長はどうして神話を調べているんすか?」


普段、会長は貴方の人の良さを利用して暴虐の限りを尽くしてきた
所詮は私の言いなりの犬……そう思っていた相手が、今、自分の手に噛みついてくる
振り払おうにも予想以上に力が強くて振りほどけない。その事実が、更に恐怖を煽っていた


「し……知らないだろうが、ギリシャ神話には“キマイラ”という怪物がいてだな」
「は?」
「し、知らないかもしれないと言っただろう!私はそいつの事を調べ……」
「いや、実は俺もそうなんです。キマイラの事を調べようとしていて」

「なな、何故だ!?普通に生きていれば、まず間違いなく関わりの無い単語だろうが!」
「その言葉、そっくりそのまま返しますよ。潮会長こそどうして急に」
「うるさい!貴様にそんな事を言われる筋合いは……」



「……は?庶務、お前これ、何だ?」
「あ……いやこれはタトゥーとかじゃなくて」
「まさか……聖杯戦争のマスターなのか!?何故貴様の様な奴が!」
「は?」

貴方の手の甲に現れたそれを見て、会長は彼をマスターだと発言した
その事を知っているという事は、つまり……



「……会長、少し話が」
「わわ、私はもう帰る!ではな!」
「どこに行くというのです。お茶でも飲んでお話しでもしましょう。当然貴女の家でですが」

「バーサーカー。もういいのか?」
「ああ。充分に暇は潰せた、それよりももっと楽しそうな事もありそうだしな……」



クリスティーナに肩を掴まれ、諦めたのか走る事を止めた会長。その額には汗がビッシリと
貴方はそんな二人を見やりながら、そっと手に持った本を会長の懐に忍ばせるのであった


(なんかスッとしたな……普段いびられてたからかな?)





196 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/13(水) 22:02:54.27U4OJvo/wO (6/6)


【長くなりそうなので本日はここまで】

【少しだけでしたが、ご参加ありがとうございました】




197以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 22:06:28.11Ix8XD+gWo (5/5)

乙でした
関係者だったのか…自分でもびっくり
そし判定でどれも性格悪いが一番悪いのを引いたな!?
これはバンッし甲斐がありますね


198以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 22:21:08.51gIZUhrBqO (2/2)


御三家以外の恐らく地元の魔術師で、手の包帯は令呪持ってるフリ?何の思惑があったんだろうか


199以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 22:31:13.36pFmd/mTN0 (2/2)




200以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/13(水) 22:46:38.81mucoCHoS0 (1/1)



>貴方はそんな二人を見やりながら、そっと手に持った本を会長の懐に忍ばせるのであった
金の節約かな?


201以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/14(木) 20:12:30.20Y9enIfpgo (1/1)

学校のコミュで会長とよく話して判定良かったら、会長と相棒になって聖杯戦争に入ってくルートもあったのかねえ


202 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/14(木) 22:43:39.27lH6zt3erO (1/1)


【すみません。本日はお休み……】




203 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:22:33.63q/zkMj2mO (1/6)


【書き溜めしていたりしていたらこんな時間に】

【安価までいくとキツいので、本日は軽く描写だけ……】





204 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:23:45.87q/zkMj2mO (2/6)





「……さて、お話しお聞かせ願おうか」

勢い任せに会長の部屋に上がり込んだ二人。その端でガタガタと震える潮会長
綺麗にキチンと整頓された部屋の真ん中で、我が物顔に紅茶を飲むクリスティーナ
……茶葉も、ポットも、カップも、全て会長から強奪したものだが


「わ、私を口封じに殺す気か!?これだから野蛮な英霊共は!」
「神秘の秘匿とか全員消せば問題ないとか平気でほざく様な奴等だからな!どうせ貴様も」

会長の話は最後まで続かない。クリスティーナの拳が頬を掠めたからだ
更に血の気が無くなる会長。ニッコリと笑い、頭を鷲掴みにして正面を向かせる

「私の言った言葉にだけ答えろ」「止めろバーサーカー!戻れ!」
「……会長、落ち着いてください。まずは、俺の持っている事を全部話します」
「それから、ゆっくり考えていきましょう」


貴方の声に冷静さを取り戻したのか、涙を浮かべつつも確かに頷く

それを確認すると、貴方は語り出す。今までに戦ってきた出来事の全てを





205 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:24:56.98q/zkMj2mO (3/6)





「……で、そこで新重がライダーに刺されて」
「待て待て待て!アキラはともかく、新重までマスターだったのか!?」
「ええ、まあ。でももう大丈夫っすよ」

「そういう問題かこの唐変木!何故我が生徒会から三人も聖杯戦争に参加する阿呆がいる!」
「んな事を言われても……」


生徒会長からの怒りには、頷く事しか出来ない
何故参加している?と言われれば、これ以上の惨事は見過ごせないから。と答えられる

しかし、何故参加“出来ている?”と聞かれたなら話は別だ。そんなのは貴方ですらわからない

「召喚陣に触れたから英霊が呼べた?胡散臭い事を言うな!その理屈ならもっとポンポン英霊が出てくるだろうが!」

「逆に、会長はわからないんですか。どうして俺なんかが英霊を呼べたのか」
「む……うむ、そうだな……」




「可能性としては、“連鎖召喚”があり得るかもしれんな」









206 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:26:01.99q/zkMj2mO (4/6)





「……連鎖召喚?」

聞き慣れない単語に目を丸くする貴方
そんな事を気にせずに、会長は語り始める……


「通常、英霊とは召喚者と触媒、詠唱、あるいは相性で呼び出される者が決まる」

「しかし、稀に“英霊そのもの”が触媒となって他の英霊の呼び水となる場合があるそうだ」

「例えば戦国武将……織田信長を英霊として日本に召喚したとする」
「その後、他の者が英霊を召喚すると……」

「信長の縁者……例えば、森長可が呼ばれる事もある。という訳か」
「またえらくニッチな所の武将だな……」


クリスティーナは、合点がいった様に強く頷く

どうしてスウェーデン出身の女王が戦国武将を知っているかは置いておいて……貴方は彼女に耳打ちした


「けど、そんな英霊いたっけか?」
「いない。つまり全て的外れだな」
「ひっ!?なな、なんだその言い方ぁ!?」





207 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:26:50.45q/zkMj2mO (5/6)





……確かに、思い返してみてもそれらしい英霊は一人もいない

真名を知っているのは、セイバー、ランサー、そしてライダー

エリザベス女王……男だったが……は女王というだけ。未婚を貫いたという共通点はあるか

合成獣キマイラと竜王フェルニゲシュに至っては、最早ヒトですら無い


他の英霊……アーチャー、キャスター、アサシンも
クリスティーナが反応しなかった事を見るに全員初対面の可能性が高いだろう



「まあ私の事は置いておいて……会長?」
「ななななんだ!?!?」
「貴女、やけに詳しいじゃないか。是非とも私にもご教授願いたいが……?」


「うわあ……会長、震えてるよ」


会長の肩に手をポンと置く。友好的な態度とは裏腹に、その眼は全く笑っていない
普段貴方に向ける目線を更に冷たくしたものを向けられた潮は、震える唇で語りだした……







208 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/15(金) 22:28:37.85q/zkMj2mO (6/6)


【本日ここまで。次回、鬼生徒会長の秘密が明らかに(なる予定)】

【ここに来て会長ヒロインルートあり得るんですかね……?】

【ちなみに序盤のコミュ次第では新聞部に変わる情報源になってたり】






209以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/15(金) 22:43:16.01nR0qey3cO (1/1)




210以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/15(金) 23:59:23.66CjMkxj2zo (1/1)


まさか会長リピーターとか?


211 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 21:48:38.79KCIpY53cO (1/7)


【変な時間ですが更新します】

【早速安価あり。遅いので点呼はとりません】





212 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 21:49:56.64KCIpY53cO (2/7)






「……聖杯戦争なぞ、バカのやる事だ」
「七分の一、下手すればそれ以上だぞ!?パチンコの方がまだ確率的にはマシなくらいだ!」

開き直ったかの様に、普段の様に強気になる
しかし目の前にいるクリスティーナに睨まれると、竦み上がって震え出す

「魔術等、学ぶ事全てが無駄な時代遅れのバカらしいモノ……」
「こんなものにすがって、人生を棒に振りたくはなかった……なかったのに……!」
「なのにどうして……!こんな事になる位なら、断っておけばよかった……!」

クリスティーナの圧が堪えたのか、頭を抱えながら唸る会長
それを聞いて首を捻る貴方。今の会長の口ぶりはまるで……

「は?断るって何をですか」
「フン。魔術協会さ、やけに手当ての充実したアルバイトだとは思ってたよ!」
「……アルバイト?」





「ああそうだよ!私はこの聖杯戦争での神秘の秘匿やその他諸々を請け負っただけだ!」
「「えぇ……」」





213 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 21:50:36.38KCIpY53cO (3/7)





堂々と胸を張って答える。私はバイトだと
いや、言い方が悪いだけで実際は雇われ魔術師という事もある……のかもしれない

「マスター、少し買いたいものが」
「何を?」
「前に話しただろう。私は気にくわない枢機卿の館に大砲をブチ込んだ事があると」
「この家を壊す気か!?」

ニッコリと笑いかける。その顔は不安しかない
もう用はすんだとばかりにスタスタと帰り支度を始める。それを必死に引き留める会長

「や、止めてくれ!叔父さんと叔母さんは関係無いだろうが!」
「はて?魔術師なんぞを匿う様な家。ここも、どうせ工房なのだろう」
「二人は既に魔術とは袂も別つている!だからこそ私は家族に勘当されてまでここにいる!」

「だから……!私が何でもする。だから叔父さんと叔母さんには手を出さないでくれ……!」


すがる様にクリスティーナにしがみつく。その顔は悲壮感に満ちていて
普段から酷い目に合っている貴方でも、許してあげたくなる様な……




「頼む……!頼む……!」
「バーサーカー……もう……」
「今、何でもすると言ったな?」
「「え?」」





214 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 21:51:37.14KCIpY53cO (4/7)







意地悪く笑うクリスティーナ
背筋が凍る。貴方は悪魔を見た気がした


「では、まずは貴様の持つ情報を全て吐いて貰おうか」
「な……!?貴様!人の情は無いのか!?」
「何でもする。といった癖に反故にする貴様に言われたくはないがな」

この状況で、なんの情状酌量を持たない彼女に貴方も少しだけ引く
とはいえ、会長が様々な裏の情報を知っている可能性は高いだろう。悪くない選択だとは思う


「えーっと会長、お願いしたいんですけど」
「くっ……何だ。何が知りたい!?何でも教えてやるぞクソっ!」

ヤケクソ気味に返答する会長。この様子だと嘘はつかなそうだ
さて、何を聞こう?個人的な事や戦争の事、何を聞いても教えてくれそうだが……


22:05から、会長に質問
↓1~3(重要な事でも、どうでもいい事でも。ただし例によって弾く可能性もあり)



215以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 21:53:52.12PHZHpqGy0 (1/1)

持ってる限りすべての参加者の情報


216以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 21:57:40.01mNs1Ruoxo (1/4)

裏のスタッフかあ、設定上あまり扱われないから思いつかんかった
何でも聞けるなら大きい範囲で聞いたほうがいいかな
バーサーカーは会長気に入らないだろうけど、他に貴方の気持ちも汲み取って脅してくれてんのかな


217以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:13:44.18UsSBBoFp0 (1/1)

持ってる全ての参加者の情報
あとこういう事が起きるんで誰かに守ってもらうかこの街から逃げた方がいいんじゃ?


218以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:13:56.89mNs1Ruoxo (2/4)

腕の怪我について、今となると怪しいし
あとはバイト?をすることになった経緯とか実際どういうことしてるかとか


219 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 22:24:28.33KCIpY53cO (5/7)


【安価確認。……後一つ、何でも適当に聞いてもいいんですよ?】

【40分までこなければそのまま流します】





220以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:24:51.02CCjkmkX/O (1/3)

ところでこのバーサーカーを見てくれ
どう思う?


221以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:25:49.95TvXs+E6c0 (1/2)

困ってる事とか悩んでる事があるか聞いてみる
態度がでかいのはいいけど情報伝達はしっかりして欲しい


222 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 22:28:50.05KCIpY53cO (6/7)





「んー……じゃあ、今回の戦争に参加している人達全員の情報でどうですか?」
「ふざけてるのか貴様!」「何で!?」

「私はバイトだぞ!バイトにそんな重要な事を教えると思っているのか!?」
「あー……」


言われてみれば尤もだ。会長の立場からして、下手に情報は持たされなかったんだろう
自分でも虚しくなったのか、こほんと咳払いをして軽く訂正する

「ま、まあ私だってあるにはあるぞ?御三家の一つである、ガイスロギヴァテスのな」
「……ランサーのマスターの家か。しかし何故」

「奴等も立場としては私と似たようなものだ。連中も外様。何をしでかすかわからんからな」
「特に厳重に監視しろ。と命じられている」

ふん、と鼻を鳴らす。自信はありそうだが……


「じゃあ、それ以外は?他の人の情報とかありますか?」



【情報どれくらいあるの?】
123:ガイスロギヴァテスだけ
456:↑にエーデルワイスもつける
789:↑に正規のバーサーカーも
↓1




223以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:30:27.32CCjkmkX/O (2/3)




224以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:32:11.27mNs1Ruoxo (3/4)

コンマは低空飛行が基本なのか…


225 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/16(土) 22:33:55.01KCIpY53cO (7/7)


2:バイトに高望みはいけない

【という訳で本日ここまで。ありがとうございました】




226以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:46:13.81CCjkmkX/O (3/3)




227以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 22:46:24.41TvXs+E6c0 (2/2)




228以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/16(土) 23:17:51.98mNs1Ruoxo (4/4)

まあガイスロキヴァデスだけでもありがたい
外来除けばもっとも情報ないしな


229 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/17(日) 22:19:24.71GZym6TI9O (1/1)


【本日オヤスミー……】




230 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:31:53.63lTg6+JRyO (1/14)


【今日はちょっと早く再開】

【安価がありますが、人はいますか?】




231以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 20:35:01.92ydZUfcLjo (1/2)

了解~


232 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:35:46.90lTg6+JRyO (2/14)






「……ガイスロギヴァテス、だけだ」
「はぁ……」
「わ、悪かったな……!」

「情報があるだけマシだろ、バーサーカー」
「とはいえ、まさかたった一陣営だけとは拍子抜けもするだろう」
「仕方ないだろうが!奴等は傭兵集団だぞ。私個人では手一杯なんだよ!」

会長の叫びに、貴方の脳裏に浮かぶのはランサーのマスター
ドミトリイ・ガイスロギヴァテス。奴の冷血さは身に染みて痛感している

「……まあ、それだけでもいいんで。教えてくれませんか」
「ハッ、さっさとするぞ。ガイスロギヴァテス家の説明はいいか?」
「んー、おさらいで聞かせてください」


眉間に皺を寄せる。そこからか、と言いたいんだろう
とはいえ、貴方は素人。しかも情報は全て他の陣営からだった
なら、比較的中立の会長からの情報も無価値ではない……はずだ


「……まあいい。ガイスロギヴァテス家は欧州の魔術使いの傭兵が集まった組織の様な家だな」
「特色としては炎系統の魔術の使い手が多いと聞く。破壊力に全部振り切った連中らしい」
「あれ、でも炎を使ってたのは一人だけでしたけど」
「大方外部の魔術師だろう。奴等は様々な理由で他の家も接収しているそうだからな!」






233 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:38:43.44lTg6+JRyO (3/14)






「では話を進めるぞ。よく聞けグズ……」
「はい?」「ヒッ!?何でもありません!」

「私の手元に届いている情報によると、奴等は“三人”の魔術師を派遣しているらしい」
「え、三人?俺も何回か会ってるけど二人しかいなかった様な……」
「そこまで知るか!後方支援なり何なりで表に出て来ていないだけだろうよ!フン!」


キレ出す会長をまあまあと落ち着かせる
しかし、三人もいるとは予想していなかった。とはいえ表に来ないなら問題は無いか……


「……で、会ったのはどいつだ?」
「んーと確か……ドミトリイって呼ばれてた人と斧を振り回してた女の人です」
「ドミトリイとルシフェルか。成る程、いかにも前線に出てきそうな二人だな」
「その二人、有名なんすか?」
「有名も何も。ドミトリイは次期当主だぞ?」
「なっ……!?」


次期当主。その言葉に背筋が引き締まる
あの冷酷な男は、御三家の当主として選ばれる程の実力を持つという事実に震えそうに

「それと、奴の経歴は少し妙でな」「妙?」
「大学を卒業した後、時計塔に席を置いているんだよ。何故こんな意味不明な事を……」


「ん?それって何時の時期っすか?」
「今が冬だからほんの数ヵ月前だな」
「俺達とそんなに変わらないの!?」


衝撃の事実に、つい声を荒げてしまう貴方
まさか、あの年期の入ったマフィアの様な姿で自分達と大して変わらない年齢だったとは……





234 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:41:39.32lTg6+JRyO (4/14)





「次はルシフェルか……」
「といっても、私もこいつの事はよく知らん」
「知らない事ばかりだな」
「うるさい!!!私はバイトなんだ!!!」

とうとうキレて叫び出す会長。もうこめかみには青筋が浮かんでいる
叔母さんに心配されないか、こっちも冷や冷やしてくるからやめて欲しい

「とにかく!こいつはやけにエーデルワイスを憎んでいるという事しか知らん!」
「それ以外の奴もわからん!以上!」

……雑に纏めたな。そんな感想が頭に浮かぶ
クリスティーナも同じ様に思ったのか、明らかに軽蔑の視線を向けていた



「と、とにかくこんなものだ……他はもう無いな?無いよな?」
「ああ、なら会長って普段どういった事をしてるんすか?バイトって言ってもよく……」
「言っただろうが。戦争で起きた神秘の秘匿や問題行動の監視等が主な担当だ」

「学園でも、アーチャーやランサーがバカスカ争ったせいで私は夜遅くに出る羽目に……!」
「あ、あれ会長が直してたんですか!」

そうだ。と今日一番のどや顔で返答する
戦闘の翌日には直っていたので、やけに行動が速いと思ってはいたが……


「……あれ、じゃあ手の怪我って」
「その時に道具を腕に落としたんだよ!貴様が来てくれたらこんな事にはー!」

……何だか、あれこれと心配した割には大した事が無くてほっとする様な、がっかりする様な

「ま、まあ何事もなくてなにより……」
「何事もあるだろうが!」
「……拍子抜けもいいところだな」「黙れ!」






235 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:42:17.29lTg6+JRyO (5/14)





「ははは……まあいいじゃないですか」
「フン!」
「でも、何かあったら連絡下さい。危険だとは承知してると思いますけど」
「ハァ?私が貴様等に頼るだと?馬鹿も休み休みに言え!」

「貴様の様な底辺のマスターに頼る等、私はおろか参加者ですら躊躇うだろうが!」
「自分の召喚した英霊を見てものを言え!強力な英雄でもない、貴様に従順でもない!」
「誰がそんなサーヴァントを頼ろうと思う!?自殺行為だ!」


……気づけば、貴方はクリスティーナを制止していた
会長の矢継ぎ早に放つ罵倒にプライドを刺激された彼女なら、この場で会長を害するのは目に見えているからだ
貴方の目の前で震える会長。


「マスター」
「……会長。強力な英霊かどうか、それを決めるのは俺です」
「そして、俺はバーサーカーの強さは宝具とかスキルとかとは別のものにあると思います」
「だからその……あんましそんな風に言うのは止めてくれないっすか。会長」

敢然と会長に説く。自ら英霊への信頼を
その言葉に欺瞞はない。双方ともこれ以上の争いはしたくなさそうだ

「わ……わかった。だからその剣を引っ込めさせてくれぇ……!」
「フ、マスターに免じて赦してやろう」



「……それじゃ、俺達はこれで。本当に何かあったら頼ってくださいよ」
「あ、あればな……。……いいか、絶対に死ぬなよ!貴様は私の部下だ。気分が悪いからな!」








236 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:42:54.83lTg6+JRyO (6/14)



……時は経ち朝、学園にて



「おはよー」
「うっす」


「おはよー……庶務君……」
「うお、新重!?何かやつれてるけど……」

「えっへん!茜ちゃんが悪さしないように、私が見張っているのだー!」
「やだ……もうスフ○ラトゥーンはやだ……」
「何があったんだ……」


変わらない。いや若干変わった日常を謳歌する貴方。新重の目には酷いクマが
それに、何かクラス中が騒がしい様な……?


「知らねーのか?今日転校生が来るってよ!」
「え、私そんなの聞いてない……庶務君は?」
「俺も知らないな……というか、生徒会でも無いのになんでマキは知ってるんだよ」

「あたしを誰だと思ってんだ!?坂松高校新聞部不動のエースだぜ!?」
「いやだからなんでなんだよ!?」

納得出来る……出来ない理屈を堂々と胸を張って話すマキに、首を捻る他の全員
本当はこいつらも魔術師なんじゃ……と疑われているのは秘密だ


「でも転校生かぁ……変なタイミングだね」
「この季節に転校生とは珍しいが、あまり粗相の無いようにしろよ。特にマキの字」
「ハァー!?あたしのどこが貧相だって!?」
「誰も言っていないだろうが!」




「あ。皆ー!そろそろ来るヨー!」






237 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:43:36.10lTg6+JRyO (7/14)





カラカラと教室の扉が軽く開く
担任の教師の呼び掛けに応じたのは、金の髪を二つに結った女の子


外国の人かな。と貴方は思う。とはいえ、この坂松では珍しいものでもない
他でもない、後輩のアーディーもそうなのだ。今更外国人というだけでは、誰も驚かない


「えっと……欧州の方から来ました。日本の言葉は不慣れなんで、変ならごめんなさい」


すらりとした、大人びた容姿とは裏腹な年相応の可愛らしい声。少し面食らうが、それだけではどうもしない


「私はメリッサ。フルネームはメリッサ・ガイスロギヴァテスです」


「ぐぇほっ!?ガッ!?」
「わ、どうしたの庶務君?」
「何でもありません!」


「ガイスロギヴァテス?」
「……家の都合でこの学園に転入しました。よろしくお願いします」






238 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:44:04.35lTg6+JRyO (8/14)





「なーなー!メリッサって普段何してんだ?」
「欧州のどこ出身なんだ?デトロイト?」
「好物は?苦手なものは?やっぱ主食はサルミアッキだったりするのか!?」
「黙れ馬鹿!」「ドロップアウト!?」

時が流れて放課後。案の定マキからの質問責めに困惑しているメリッサ
助け船ならぬ助けパンチを出したのは、新聞部の良心にして影のボスと名高いユキ
殴られたマキは端までぶっ飛んで倒れた

「ねえねえ庶務君に茜ちゃん。メリッサさんに学校の案内を頼まれてなかったっけ?」
「そうだよねー。……どしたの?震えてるけど」
「何でもないです」

「えと、庶務さん?だっけ?案内してくれるんですよね」
「あっはい」
「じゃーそれ終わったらゲーセンな!誰がこの学園のボスか体に教えてやる!」
「そういうの止めようよー……嫌われるよ?」


「……あれ?副会長から連絡がある」
「副会長から?珍しいね。どうしたんだろ」

普段、会長から雑務の連絡はあれど副会長からの連絡は滅多に無い
ほとんど自分で片してしまい、貴方のやる事が無くなってしまうからだ
そんな林道副会長から連絡なんて……何かあったのだろうか?


「何て書いてあるの?」
「“三年の教室に来てくれ”だって」
「うわーシンプル。副会長らしいねー」






239 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 20:45:15.38lTg6+JRyO (9/14)





「んー……」

「庶務さん、どうかした?案内してよ」
「お、庶務が気になってんのか?止めとけ止めとけ!そいつは付き合いが悪いんだ」
「散々手伝ったのにお前ーっ!?」

「大丈夫?何なら私が代わりに案内しようか」
「いいのか?」
「うん。……ここら辺でポイント稼いでおかないとまた怒られそうで……」


……禍門での一件は、新重に多大なトラウマを与えたらしい。合唱
しかし、相手は御三家。そんな人物がこの学園に来た理由もわからない
そんな相手に、新重を付かせてもいいのか……?


「お、どうしたよ。何かあったのか?」
「いや副会長からメールが……」
「無視しとけよ!どうせ大した事じゃねーよ」
「それを貴様が言うのか……」
「まあ何、汝の好きにしろ。我々でも何とかなるだろうしな」


……このままメリッサについていくか、副会長の方にいくか
最悪、どちらかは明日にしてもいいだろうが……




1:メリッサを案内する
2:副会長の元に向かう
↓1


240以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 20:47:27.19ydZUfcLjo (2/2)

1


241 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 21:51:05.25lTg6+JRyO (10/14)





「どうする?聞いてみたら?」
「……それじゃ、副会長にメールしてみるか」

副会長にメールを送る。“転校生の案内があるので、明日にしてもいいですか?”と

「どうだった?」
「わかった、転校生とも仲良くな!ってさ」
「らしいねー……」


快活な返事に微笑む二人。そのあっけらかんとした返答に、なんだか申し訳なく思う
とはいえ相手はガイスロギヴァテス。仮に新聞部三人が人質に取られればどうしようもない


「それじゃ行こっか。メリッサ、さん?」
「メリッサでいい。よろしく」
「ん、よろしく」


軽く相槌を打って教室から出ようとすると、手を差し出される
それを握ると、メリッサは薄く笑いながら握り返してきた


「わァ!庶務君は女子と仲いいもんね!」
「違う止めろ誤解を生む!」




242 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 21:51:52.33lTg6+JRyO (11/14)





「負けた……完膚なきまでに負けた……」
「もういい加減立ち直れよ……」

学校の案内を済ませ、いざゲーセンと意気揚々と駆け込んだ一行
マキの力の差を見せつけどちらが上か叩き込むという邪悪な企みの為に……
とはいえ全員学生なので、こういった催しは大好きだったりするのだが

そこで、マイティなアクションのゲームやバンバン撃つシューティング
果てにはデンジャラスなゾンビゲームで勝敗を競っていたのだが……


「おかしいだろテメー!?何かイカサマしただろ絶対に!」
「吠えるな恥ずかしい……。悔しいが我々の完敗だ……汝、中々のやり手だな?」
「別に」

そっけなく答えるメリッサ。その全てにハイスコアを叩き出した後とはとても思えない
息一つ切らさずにクリアした姿からは、かなりのやり手だと思わせる

「あ、私達こっちだから。じゃあねー」
「うう……メリッサパイセン!あざっしたー!」
「汝にプライドは無いのか……?……ではな」


新聞部三人と別れ、帰宅するその姿を目で追う貴方
その姿が完全に見えなくなった事を確認する。同じく隣にいたメリッサも同じように


「それじゃ、俺もここら辺で。お休み」


くるりと踵を返し、背を向ける
その背後で、メリッサが懐から何かを取り出し……





243 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 21:52:42.92lTg6+JRyO (12/14)






「そこまでだ」
「……やはり、サーヴァントがいたか」
「ゴメン、試した。君が俺に敵意を持ってるかどうか」

クリスティーナの剣閃が、メリッサの持つ拳銃を弾く
双方にさしたる驚きがないのは……こうなる事を知っていたからだろう

「……私を殺すつもりか?」
「いや、話を聞くだけだよ。どうしてこんな事をしたのか」
「話すとでも?」「それは君次第かな……」


睨むメリッサを、取り敢えず自宅に連れ込む事にした
路上での立ち話は他の陣営に聞かれる可能性もある上に……仮に、同じようにランサーがいたら戦闘はまった無しだった


「……これ、お茶だけど」
「……………………」
「それで、わざわざ俺のクラスに来た理由は何かな?」
「一応、メリッサの安全だけは保証するけど」

「……家、教えるんだ」「そりゃ俺のクラスバレてるし……」


はぁ。と溜め息をつくメリッサ。やはりその顔は年相応だ
少しの沈黙。口を開くと、彼女は……



123:「来ていいよ、ランサー」
456:好き勝手しない様に牽制
789:同盟の打診に
↓1




244以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 22:01:06.72b1X6Mc120 (1/3)




245 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 22:05:05.54lTg6+JRyO (13/14)


2:アドベント、ランサー


【という訳で、次回四者面談確定でここまで】

【その前に二人の好感度から。低ければ低い程貴方がホームレスになる可能性が高まります】

↓1メリッサ
↓2ランサー 【一度戦ってる】-2




246以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 22:05:13.34b1X6Mc120 (2/3)

悪かった…
ランサーやガイスロギヴァデスについて情報得たちょうどあとだったのはラッキーかな


247以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 22:09:55.6607Jk0D+10 (1/1)

乙です


248 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/18(月) 22:12:22.40lTg6+JRyO (14/14)


4、4:そんな好きじゃない

【という訳で返答に間違えなければ帰ってくれるという事で本日ここまで】

【皆さん、お疲れさまでした……】




249以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/18(月) 22:13:53.64b1X6Mc120 (3/3)




250以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 12:08:30.92H4BJv+b2O (1/1)




251以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 20:21:46.72N0/3X7zGo (1/3)

今のところ真バーサーカーだけ接点がまだないんだな
縁とかを考えるに真バーサーカーの名前がだいたい想像ついてきたから楽しみだ(まだよくわからない箇所もあるけど鯖鱒wikiはネタバレ防止のため探してない)


252 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 21:31:38.57lJCosTlWO (1/7)


【未開示のサーヴァントの真名を考察して頂けるのは】

【書いている側からしても嬉しかったり】

【真バーサーカーはわかる人はわかる……はず】

【ちょっとだけ更新。早速安価ですが点呼を取る程でもないのでやらない方向で】








253 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 21:32:19.31lJCosTlWO (2/7)






「……ランサー!」
「ハイハイ。そう焦らないっての」

ゆらりと、陽炎の様に表れるランサー
緋色の髪に燃える様に輝く瞳。その姿は初対面の時そのままで

「何かと思えば……獣ではないか」
「どうにもガイスロギヴァテスはペットの躾も出来ないらしい。首輪くらいつけておけ」
「言ってくれんじゃない下等生物。火山にでも放り込んでやろうかしら」
「鹿児島まで行くつもりか……?」


一触即発。やはりこの二人、相性が悪い
沸騰寸前の二人をすんでの所で停止させる。顔には汗がビッシリと
ここで戦わせる訳にはいかない。まだローンが残っているはずなのに……!


「……それで、メリッサはどうして俺の学園に」
「ランサーを出さなかったって事は、話し合いの余地があるって事でいい……のかな?」

「……アンタの経歴は洗ってる。何の変哲も無い一般人、魔術とは縁も無い平凡な奴」
「うっ……まあ、そうなんだけど」

ズバズバ切っていくメリッサ。貴方の心はもうボロボロだ


「学園に転入したのは、ドミトリイ様の意思」
「ガイスロギヴァテスの目的の為に、私が潜入して調査していたの」

「……潜入?」



123:話は終わりだ(帰宅)
456:他の御三家の情報を集めに
789:実は……
↓1




254以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 21:34:51.05s4bV11vaO (1/2)




255 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 21:55:10.55lJCosTlWO (3/7)


【ごめんなさい。追加の安価】

【ガイスロギヴァテスは、エーデルワイスに真バーサーカーが同盟している事を……】


12345:知らない
67890:


256 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 21:55:45.97lJCosTlWO (4/7)


【途中送信してしまった……再度】

12345:知らない
67890:知っている
↓1


257以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 21:56:37.119N1XRze80 (1/2)




258 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 22:03:37.16lJCosTlWO (5/7)






「他の御三家。エーデルワイスと禍門の情報を握る為」
「下級生にマスターが二人いる事は既に知っている。私はその二人を始末する為に来た」

「アキラとアーディー……!」


セイバーとアーチャーのマスター。貴方とも面識のある二人の顔が脳裏によぎる
二人を始末する。と語るメリッサ。その表情は硬く、嘘偽りは無いと如実に伝えてきた

「……それを俺に言っていいのか?」
「別に。アンタ達は驚異では無いとドミトリイ様は言っていたから」
「ほう……」「事実だからって顔真っ赤にしてんじゃないわよ」

ぐぬぬと睨むクリスティーナ。それを嘲笑するランサーは余裕の顔
対して、貴方の顔は強張っていく。もし、二人に何かあったらどうしようかと震えている


「……そこで、アンタに取引を申し出る」
「エーデルワイス、禍門。そしてそれに与する人間の情報を全て渡せ」
「……断ったら?」「アタシの出番ね」

室温が急激に高くなる。ランサーの持つ槍。鉛の槍は、ぐらぐらと煮立って燃え盛る
下手な事を言えば、直ぐ様槍が飛ぶだろう。家はおろか自分達も逃げ切れるかは怪しい
かといって、御三家の人の情報を売り渡してもいいのだろうか……?
後々になって、それが新たな火種にならないとは言えないだろう



22:15から返答。よさげなのを混ぜて使用
返答によって家の無事が決まります
↓1~3




259以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:26:56.32N0/3X7zGo (2/3)

正直に話す
今まで助けてもらった相手たちや学校の仲間を不利にはできないと


260以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:31:28.81903qQmxA0 (1/2)

よしじゃあむしろ人質作戦とかしたら許さないと逆に啖呵を切ってやれ


261以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:33:12.29viga7Pc60 (1/1)

弱小と罵る相手に揺するなんてずいぶんプライドがないんだな


262 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 22:36:17.36lJCosTlWO (6/7)


【安価確認して、本日ここまで】

【の、前にちょっとした安価を。別にバッド選択肢では無いのでご安心を】



123:何も無し
456:街で騒動が
789:その時不思議なry
↓1


263以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:41:11.50903qQmxA0 (2/2)

乙っす
正直メリッサがどれだけ非道な手段使ってこれるか興味ある


264以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:41:16.019N1XRze80 (2/2)




265 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/19(火) 22:44:12.58lJCosTlWO (7/7)


0:満を持して助け船が(誰が来るかはこっちチョイス。どうなるかは未定)

【という訳で本当にここまで。貴方の家は守られるか】









266以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:54:14.54N0/3X7zGo (3/3)

乙乙
家が破壊されたら婿入りルートやな!


267以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 22:55:57.929axr/su8O (1/1)


がんばれ一般人


268以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/19(火) 23:07:02.46s4bV11vaO (2/2)


これは女の家に転がり込む事になるか


269以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/20(水) 01:06:15.40ieQcVFX00 (1/1)

メリッサも上手く家の方針から引き離せればヒロイン候補になっちゃいそう
ほかにもアーディーの呼んだ助っ人とか、獣を助けて人間に戻すとかしたらまた増えるかもしれんし
女子が多いからとかじゃなくて、目的や基本方針から善人だから女子も寄ってくるんじゃないかと今思った。


270 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/20(水) 21:45:03.15EvjGeCV3O (1/1)


【本日は用事が出来てしまったのでお休み……】

【貴方がホームレスになっても、きっと助けてくれる人もいる……はず】




271 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 19:02:04.04qp8NUNVI0 (1/10)


【本日は用事が終わったので早く再開】

【安価ありますが、人はいますか?】





272以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 19:06:46.34d36EolyUo (1/4)

よっしゃ


273 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 19:08:11.09qp8NUNVI0 (2/10)





……ここで逃げれば、最低でも自分は助かる
最初から強襲する等の手段を取れば、それだけで自分は手も足も出なかっただろう

けれど、それは相手なりの誠意かもしれない。単に舐められただけかもしれないが……
それを虚飾で返せる程、貴方は器用な人間では無いのだ


「ごめん。それは渡せない」
「俺はその人達に、本当に多く助けて貰った。だからさ、裏切りたくないんだ」

「……?何故、それが裏切りになるの?」
「俺のせいで困れば、そうなると思うけど」
「それで何か、不利益でも?」
「誰かが傷つくってだけで、俺は許せない」



「だから……ごめん、メリッサ。君が人質とか、脅迫とかするなら」
「俺は君達と戦う。そんな事を許す訳にはいかないんだ!」

「……アンタ、馬鹿じゃないの?」
「この状況わかってる?圧倒的に不利なの。家に招き入れるなんて警戒心の無さすぎるアンタのせいでね!」
「それなのにそんな事言っていいのかしら?家の一軒や二軒、壊せないとタカをくくっているのかしら?」


ランサーの発言はご尤も。そもそも貴方が彼女に無警戒過ぎたと言っても過言ではない
貴方はその謗りを甘んじて受ける。その上で、その行動は間違ってなんかいないと思うのだ

「そりゃそうだ。でも……」
「こうして、お互いに前を向き合ってじゃないと話せない事もあると思ってさ」
「……ハァ?」





274 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 19:10:47.19qp8NUNVI0 (3/10)





「ふ、マスターの理想論はいつもの事だ」
「愚かで、短慮で、間抜けだが……私は嫌いでは無い。考え無しだとは思うが」
「それ、フォローしてくれてるんだよな……?」

趨勢を見物していたクリスティーナも、議論の場に参戦する
既に剣は抜いている、いつでも戦えるぞと貴方に伝える様に……出来れば、戦ってほしくは無い

「我々の事を驚異で無いと語る割には必死ではないか。武力にかこつけた脅し等」
「プライドは無いのか?自信を喪失したか?私は受けて立つ。貴様等如き雑兵は、何の枷にもなりはしない!」

啖呵を切る。そこに、圧倒的な戦力差があるとはとても見えぬ程、堂々と
だが、彼女の宝具は強い。因果も理屈も道理も蹴飛ばし、自らの望む未来へと突き進ませる


(……あれ?でも確か何かを犠牲にしなきゃ使えないんじゃ)
(そうとも。あの時私は“ルーン魔術”を捨てる事でライダーを討ったのだ)

(つまり、次はまた別のスキルを捨てねばならない。何にするか……)
(ダメじゃないか───!)


ここでクリスティーナが弱体化すると、今度は聖杯戦争に勝ち続ける事が難しくなる
メリッサはマスターではない。ここでランサーを仕留められれば数の帳尻は合う。合うが……

まだ戦争は続く。全てを擲つのは危険だ……!



「……メリッサ!」
「交渉は決裂、生け捕りにせよとの命令は受けてない……好きにするといい」
「来るか……マスター!」「ダメです!せめて外でやって!」


「そんなの聞くワケ無いでしょ!?木っ端微塵にしてやるわ。“女の”バーサーカー!」

槍が吼える、空気が燃える。貴方の家の温度は爆発的に上昇中
ここで宝具を使うつもりだ……。凝縮する魔力の渦は、貴方でも危険を感じるほどで



「唸れ、大地の火槍!其は星の一撃也!」






275 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 19:14:27.43qp8NUNVI0 (4/10)






「叫べ!盛れ!人知の果てに嘆くがいい!」

「“轟く───!!!”」
「あー止め止め。それ以上は熱過ぎる」

「っとと!?」「何者!?」「……貴様は?」

ひょいっと。宝具が今まさに放たれんとする槍の前に、一人の少女が躍り出た
ケタケタと笑いながら貴方とメリッサの目の前で座る。その遠慮の無さに面食らう全員

突如表れた珍客に、宝具の開帳を中断されたランサーは元より、メリッサやクリスティーナも困惑を露にする
……ただ一人、貴方を除いて


「君……あの時の子供じゃないか!?」
「応ともさ。いやぁ覚えてくれて嬉しいねぇ」
「……知り合いなのか?」「いや、まあ……?」

「ひひ、そんな複雑な仲じゃあない。少しばかし道案内してやっただけさ」
「なぁに、そんな怯えた顔をしなさんな。ガイスロギヴァテスのお嬢ちゃん?」
「怯えてなど……!」


……何者かもわからない少女が、メリッサを相手に渡り合っている
殴り合えば間違いなく消し飛ばされる程に実力差は明白。なのに……

「く、ランサー。この子供を……」
「殺すのかい?ひゃっひゃ!止めておきな。それはドミトリイの坊主の命令にあるか?」
「悪い事は言わないぜぇ?帰りな。お前さんには夜の空気が会いはしないさ」


語りかけ、笑う。無邪気に、邪悪に
心に染み入る様な言の葉。ともすれば無遠慮に踏み荒らす傍若無人な風に



12345678:襲い掛かる
9:帰ってくれる
↓1





276以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 19:18:58.73d36EolyUo (2/4)

リアルタイムにして2ヶ月くらいぶりの再開か


277 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 19:36:46.54qp8NUNVI0 (5/10)




少女の言葉は、心に重くのしかかる
しかし、メリッサには逆効果。恐怖よりも、敵対の意志が勝った


「……ランサー!」
「了解。……正直、何か嫌な予感がするのよね」
「ちょ、待っ……!」
「ありゃりゃ、どうも躾は苦手なんだよなぁ。まぁいい。逃げるとするかね」

「逃がすか!ハァッ!」
「とと。早くこっちに来な。ここで殺されたかねぇだろぉ?」

「任務、失敗……」「なんなのよ、もう……!」

子供に手を引かれ家を後にする貴方
ランサー達は何故か、この子の言葉に縛られる様に動きが鈍くなっていた



「貴様、何者だ。いったい……」
「それは後でじいっくり教えてやるよ。今はそら、走れ走れぇ!」
「大丈夫かな。俺の家……」



【結局、貴方の家の行方は?】
1234:大破
567:無事だが警戒の手が
89:律儀に守って無事
↓1

【自由安価。この子供に何か質問とか要求とか】
19:50から。無ければ無しで。確定している内容は子供の素性のみ
↓1~3




278以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 19:53:04.02vUwWs1GMo (1/1)

とりあえず何で家まで来たのかとか間に入ってくれたのかとか聞く


279以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 19:55:35.85d36EolyUo (3/4)

お人好しなので、要求はしないし逆になんてお礼をしたらいいかって質問


280以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 20:36:49.03d36EolyUo (4/4)

ん?早すぎて人おらず?安価は下で
そして家\(^o^)/


281以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 20:44:34.43OyyseJU5O (1/1)

何で助けてくれたのか?


282以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 20:46:48.04+Pe3rSNA0 (1/1)

ガイスロギヴァデスとの関係


283 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 21:49:08.95qp8NUNVI0 (6/10)



2:無事ホームレスに



「もしもし、父さん。実は……」
「いひひひっ!派手にやるじゃあないの。ガイスロギヴァテスの小娘!」

貴方の家から離れた坂の上。そこで立ち上る火の手を呆然と見つめる

その方角は先程、貴方達がいた……貴方の自宅のあった場所から燃え盛っていて
真っ青になりながら連絡を取る貴方と、冷静に観察する少女とクリスティーナ
その顔つきは険しく。憎き相手を思い浮かべていた


「連中め……まさか、家屋を破壊するとは」
「何と言う外道。私ですら大砲を少ししか叩き込んでなかったというのに!」
「ひっひ。あぁ可笑しい。さて、どうするね。少年?」


「……保険があるから大丈夫だってさ」
「随分と軽いな。家も決して安い買い物ではないだろうに」
「親父、それなりに儲けてるから」

……とはいえ、これから貴方は家無し。おまけに金も持ち合わせていない
当面どうするかすら、今の貴方には不透明だ

「まぁいいじゃあねえか。暗い事を考えてると老けこんじまうぜ?」
「元気出せよ。慰めてやろうかぁ?お前さんのお望みのように。な!ひひひひひひ!」

……それもある。けど、一番何とかすべき問題は


「……ねえ、君、何者?」








284 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 21:50:50.74qp8NUNVI0 (7/10)






「んあ?ああ、こっちの事か?」
「むー……。俺?私?僕?儂?妾?吾?自分の事をどう呼ぶか、いつも悩むねえ」
「ま、ここはオーソドックスに俺でいいだろ。何者かだって?そりゃ後でわからせてやるよ」

飄々と舞いながら、ガードレールの上に座る
その態度からは、子供らしさは感じられない。寧ろ年季すら……


「何で助けたか?簡単だ。お前さんに死なれると悲しむのがいるからな」
「それともあれか。俺が、お前さんに一目惚れしたーとかそういう理由が良かったか?ん?」

顔を覗き込まれ、不覚にもドキッとする
にひひと笑う悪戯っぽい表情は、危機的状況の中でも心を揺らすには充分過ぎた

「いや、別に……ありがと、ええと」
「寧ろ俺の方が、どうお礼をしていいか……」
「そうとも。我々を救ってくれた恩。女王として返さねばなるまい」


「礼か?そうだなあ……お前さんが、うちの婿に入るってのはどうだ?」
「「はぁ!?」」
「くっくく……ひひひ!冗談だ!本気にしたか?んん~?」


おかしくって腹を捩らせる少女に、顔を真っ赤にする貴方
その反応に気を良くしたのか、少女は立ち上がると服を引いてきた


「……それで、俺が何者か。だっけか?」
「付いてきな。ついでに一晩くらいなら身体を横に出来るかもだぜ?」







285 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 21:51:56.86qp8NUNVI0 (8/10)









「ここだぜ。ひひ、どうだぁ?立派だろぉ」
「え、いやあの、ここってその」

「なぁに。怖がる必要はねぇよ。俺の後ろからついてくりゃあな!」
「………………ここは」


「おうおう!テメェらまた来やがったのか?あれか、宣戦布告か?お?」
「ようデカブツ。俺の客だ、そこ退きな」
「あんだとこのガキ。ここでオレが……え?通せ?なんでだよマスター!?」

「よーし話はついた。ようこそ“禍門”の家へ、お前さんを歓迎するぜ」
「いやその、あれ?」


……アーチャーをすり抜け、辿り着いたのは禍門の家。この前泊まった、あそこだ
こんな子供いたっけ?と首を捻る二人。見覚えの無い




「応、帰ったぜえ憂午。早速だが、風呂と飯の用意をしてくれよな」








286 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 21:54:24.27qp8NUNVI0 (9/10)






「……君達は」
「あ、その……こんばんは?」
「やっほ~バーサーカー!待ってたよー!」


禍門の家へと招き入れられた二人。迎えてくれたのは憂午とキャスター
きゃっきゃとはしゃぐキャスターとは対称的にその顔は厳めしく、複雑そうな顔を

「お家燃えちゃったんだって!?大丈夫?」
「軽く言うなよ……」
「せ、先輩……その、ドンマイ。デス」
「サンキュ。アキラ」


「……それで、あの子供は何者だ?禍門の家には一度来ていたが、全く存じない」
「ああ、それはな……」



「んじゃあ、自己紹介とするか」

「俺は禍門家当主。禍福総ては無門也。我が身は最早理に囚われず」

「名は禍門招福。ここのご隠居だな。ひひひひひっ!」


招福と名乗った少女は、一際意地悪い笑みを浮かべる

その理由は、目の前の二人の驚いた表情。してやったりといった顔で、けらけらと大笑いで転げ落ちていた








287 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/21(木) 21:55:01.72qp8NUNVI0 (10/10)


【本日ここまで。ありがとうございました】

【筆が遅いから早く始めてもあんまり変わらなかった……orz】




288以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 21:57:47.30I5zI83kwO (1/1)




289以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 22:01:11.85cnoMmZ5Yo (1/1)




290以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/21(木) 22:35:41.30zEqxd3N60 (1/1)




291 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/22(金) 22:21:02.08Y5PCFmtU0 (1/1)


【本日おやすみ……】




292以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/22(金) 22:28:05.51hAZPvBVio (1/1)

了解
当主同士は長い付き合いな気がするなあ
過去が気になってきた


293以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/23(土) 17:26:16.81msIdZ3MbO (1/1)

良いキャラしてんな御大…


294 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/23(土) 22:00:09.11wCVRwqAf0 (1/1)


【ごめんなさい。今日もお休み……】

【明日には必ず、必ずや……!】




295 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 20:56:40.77hEZMgnWt0 (1/8)


【ぽちぽちと再開】

【誰か、人はいますか?】




296以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 21:04:25.79wM+f7o3c0 (1/1)

ほい


297以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 21:09:52.998zIMDlm10 (1/1)

いません


298 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 21:11:59.32hEZMgnWt0 (2/8)






「……火、か」
「嫌なものだな、こうして見るのは。もしかしたら、奴等も同じ気持ちだったのだろうか」
「なんて……僕が言うのもおかしいか」

エーデルワイス邸、セイバーは火の手の上がる方角を見て自嘲する
火船……かつては破天荒な戦術でスペインを打倒した国の女王らしくない。と
……もっとも、そんな戦術なと取らせるかと言ったのも自分なのだが

「本当に、あの人は……バーサーカー?」

そんな感慨に耽っていると、外に出ようとするバーサーカーが
小動物が口で袖を引くのもお構いなしに、外套を羽織り出ていこうと


「フ……フラン……寒い、嫌い」
「あったかい、好き。フラン、喜ぶ」
「だからって、行かせる訳にはいかない。エアコンをつけよう。いいかな、マスター」
「……いい、けど」

か細い声で了承する。ソファに力無く横たわるアーディーは、見るからに具合が悪そうで

「やはり、まだ調子は出ないかい?」
「うん。……くう、まさかアキラがあんなに強いなんて」
「きゅ、きゅい!」「……ありがと、優しいね、ヴィオレは」

ヴィオレ。そう呼ばれた獣は嬉しそうに頭を擦り付ける
その様に何かを感じたのか、真バーサーカーは動きを止めて



「ウゥウウ!フラン!フラン!フラン!」
「きゅう!きゅいっ!」「……フラン、我慢?」

「……マスター、その子の令呪は」
「二画無くなってる。多分だけど、一つはバーサーカーの制御に使ったんだと思う」


狂戦士のクラスは、理性を失う分マスターにすら牙を剥く存在もいると聞く
恐らくは、このバーサーカーもその手合いなのだろう。しかし……


「フランって、何の事なんだろ……?」
「さてね……」







299 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 21:12:53.35hEZMgnWt0 (3/8)






「……ところで、火事ってどこで?」
「センパイ、大丈夫かな……セイバー?」

「いや、何でもない。マスターの気にする程の事でも無いよ」
「…………?そう?」


アーディーは知らない。その貴方の家が火事になっている事を
知らせないのは、セイバーなりの思いやりなのだろう。不調な今、余計な不安を重ねたくない

「……マスター。彼に未練があるのか?」
「え!?そ、そんな事無いし!エーデルワイスの使命の……為なら……」

「為なら……」

そう言ったアーディーの顔は哀しげに俯く
セイバーはその姿に何かを重ねたのか、優しげに横たわる彼女に纏っていたケープをかける


「……ありがと、セイバー」


彼女からかけられた礼に、優しく微笑む
すると、扉を叩く音が。来客だろうか。ここに来る人物なら、もしかして……


「マスター、僕が」
「ううん。私がいく……」


ふらつく体を押して、玄関に出る
そこにいたのは……少なくとも、彼女の望む人間ではなかった



123:シュヴァルツ
456:生徒会長
789:遅れてきた援軍
↓1





300以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 21:17:56.66SG8Vh8EAo (1/1)

遅れた!


301 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 21:38:32.57hEZMgnWt0 (4/8)


6:会長




「……こほん!はい、どなたで」
「失礼!夜分遅くに申し訳無い。君はエーデルワイスのマスターか?」
「え、あ、あの、どちら様で?」
「きゅ?」

突然現れた見慣れない女性。見た所、そこまで年上という訳でもなさそうだ
……いや、見た事はある。貴方を連れ回し、普段からこき使っている様な人物……

「私は坂松高等学校の生徒会長、潮だ。今回は理由あって聖杯戦争の監視役を担っている」
「早速だが、先の夜に火事があった事は知っているな?」
「……知ってますけど」


「その火の出火元は、奴の……いいや、庶務の家なのだ」
「え……!?あっ……」「きゅい!?」
「……申し訳ありません。座らせても」
「構わない」

ふらつくアーディーを抱き抱えるセイバー
その容態を見かねたのか、彼女を床に座らせる


「急にあれ程の火が起きるとは考えにくい。私はサーヴァントの手によるものと推測する」
「君の英霊では無さそうだから聴取しに来たが何か……エーデルワイス?」
「……あの、センパイは」
「生死不明だ。もっとも、宝具によるものなら死体は消し炭になってもおかしくないが」


……心の中がゾワゾワする。もし、貴方が死んでいたら
そう考えるだけで身体が凍りつく。思考が闇に塗り潰されていく嫌な感覚が、支配してきた



【怒り】+1 【万全ではない】-1
総計±0
123:ランサーにカチコミ
456:沈黙
789:禍門に連絡を
↓1







302以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 21:41:05.53UVv4aHMPo (1/3)

順調に味方が増えてる感が嬉しい


303 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 21:58:32.07hEZMgnWt0 (5/8)



3:ガチギレ



「……ランサー」
「あいつの真名は、キマイラ……溶岩の槍を使用していた……!」
「何!?やはりガイスロギヴァテスか!転校生として来た時は嫌な予感がしたが……」

「……!その人、名前は」
「確かメリッサだったか……?そいつが庶務の奴と行動を共にしていたという情報もある」
「よもやそいつが……庶務を殺したのか!?」

焦燥しつつそう結論付ける会長。貴方を死んだ事にする程混乱しているのは明らかだ
……それを気づかない位に、アーディーの胸にも憎しみの炎が灯り、焼き尽くしていて



「……さない」
「待ってくれ。まだ彼が死んだとは決まってないだろう……マスター?」
「赦さない。治安の維持を放棄し、あまつさえセンパイの家を襲うなんて……!」
「きゅ、きゅう!」



「……セイバー、今からガイスロギヴァテスの家に向かう。準備を」
「無茶だ!まだ万全ではないだろう!?そんな状態で事を構えるのは危険すぎる!」
「だとしても!センパイを傷つけた事、坂松の地を荒らした事は絶対に赦さない!」

「奴等はこの街の異物なんだ!今、私の手で誅伐を下す事に何の問題があるのか!」
「お、おお!そうだ、奴等は街を荒らすわ好き勝手に暴れるわで迷惑をしているんだ!」
「貴女は黙っていてくれ!」「ひっ!ごめんなさい!」


「きゅ、きゅっ!」
「……ヴィオレ、君は止めてるんだね」
「だけどごめん。私はあいつらを赦せない……」
「だから、ちょっと待っててね。ちゃんと戻ってくるから」




12345:バーサーカーを託す
67890:黙って見送る
↓1




304以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 22:00:04.58xQMLlqVB0 (1/2)

そい


305 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 22:36:09.89hEZMgnWt0 (6/8)


8:黙って見送り



「フラン、外出る?フラン、倒しにいく?」
「きゅ!?きゅきゅ!きゅい!」
「ううん。大丈夫。これは私達、御三家の問題だから」
「君達を巻き込んだら、ガイスロギヴァテスと同じになっちゃう」


ヴィオレはこう話していた。“バーサーカーも連れていって”。と
それを遠慮がちに断る。もしそうしたら、自分も貴方を巻き込んだガイスロギヴァテスと何が違うんだ。と


「……先に言っておく。勝てるかはわからない」
「わかってる。……ごめん、セイバー」
「謝らなくてもいい。……僕は、君の剣だから」



「……では、セイバーはガイスロギヴァテスの元へ行くんだな?」
「私も同行しよう。事の顛末を問い質す必要もあるからな!」

意気込む二人を、不安げに見つめるヴィオレ
その不安を察したのか、セイバーは優しく頭を撫でてやり

「きゅ!」
「大丈夫。こう見えて、僕は一つの国を統べた事もあるんだ」
「幾ら怪物と言えど、国には到底及ばないよ」


家を頼む。と背中を向けるセイバー
その姿を、ヴィオレは後ろから見守る事しか出来なかった






306 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 22:37:22.54hEZMgnWt0 (7/8)






「……ひとまず、今夜は禍門の家で預かろう」
「ありがとうございます。憂午さん」
「しかしだな。君も私の娘も年頃だ、本来なら姉さんの所有する物件を貸したいのだが」

「安月給の憂午に家賃が払えるとでも?」
「姉さん!今回は非常事態だ。彼も学生だ。家の復旧が終わるまでは……」


「え~~!?庶務くんも一緒がいい~~!」
「わ、私も、先輩に色々とお話が聞きたい……デス。お父さん」

「ボクも一緒がいいなぁ……。うへへ、少しくらい味見しても……あ痛たたた!?耳!耳!」
「ふん。この間抜けは置いておいても、我々と共にいた方が安全だとは思うが」
「そうだぜえ憂午ぉ?寝首を心配してんのか、肝っ玉の小せえ男に育てた覚えは無えなぁ」


「ふむ、マスターは随分とモテるじゃないか」
「モテてるのかこれ……」

「恥ずかしがる事はない。私も昔は美男美女を侍らせていたものだ」
「特にベルはいい。私と何度も睦まじく伽を共にした仲だぞ」
「カールさんに申し訳無いと思わないのか……」

「ベルは女性だが」「えっ」


「駄目だ駄目だ!断じて認めん、認めんぞ!」


……話し合いは難航している。主に貴方の処遇について
どうやら、女性陣は彼をこの家に置くべきだと主張するが、憂午が断固として認めない姿勢を



【憂午の力】+2 【女性陣達】+5
総計+3

『貴方は結局……』
12345:仮家へ
67890:禍門邸で
↓1





307以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 22:44:54.35UVv4aHMPo (2/3)

補正がでかいw


308 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/24(日) 22:54:52.72hEZMgnWt0 (8/8)


【では順当に禍門邸で本日はここまで】

【……禍門の男性って憂午だけでしたねそういえば】





309以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 23:10:13.70pkZsKD4mO (1/1)




310以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 23:13:03.35UVv4aHMPo (3/3)


バーサーカーとヴィオレのやり取りが微笑ましくしか見えない
実際相性はどんな感じなんだろう…?


311以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/24(日) 23:23:28.98xQMLlqVB0 (2/2)


全体的に男性が少なめ感


312 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/25(月) 22:55:27.82ul+taX790 (1/1)


【本日はお休み……】

>>310【理性の無いバーサーカーなので、相性だけなら割とトントン。とはいえ悪くはないと思います】

>>311【貴方が女の子ばかり絡んでるから……と思ったら、御三家でも男子が多いのはエーデルワイス。要するに同じ数でした……】






313 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:25:01.33XFdo3vyP0 (1/9)


【始める前に少しだけ】

【動かす目安として、禍門の人達の貴方に対しての好感度を計っておきます】

【基本的に高ければ高い程好感度が高いですが、人によっては制限あり】


(全員の最低保証は4、多いので連投可)
千呼↓1
憂午↓2
みとり↓3
招副↓4
マリア↓5


314以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:25:39.43KpP6kvhfO (1/1)




315以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:27:13.64AQmn5gpFO (1/2)

ほい


316以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:27:19.20oezqTB770 (1/2)




317以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:28:11.90AQmn5gpFO (2/2)

もう一


318以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:28:26.18yZjcb2V+o (1/3)

やっ


319以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:38:06.51yZjcb2V+o (2/3)

0は再判定?


320 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:41:29.85XFdo3vyP0 (2/9)


千呼:仲のいいクラスメイト
憂午:娘の友人(警戒あり)
みとり:特殊
招福:特殊
マリア:結構気に入ってる


【うーんどうしよう。全体的に貴方に友好的な陣営なのとキャラ的に嫌わせるのは変なんですよね】

【アキラは好意という感情でしたが、二人はどうしようかな……まあやってる内に考えときます】

【という訳で再開します】






321 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:42:38.49XFdo3vyP0 (3/9)


【再判定!その手があったか】

【再開する前に、二人の降り直しから。最低保証は据え置きで】


みとり↓1
招福↓2




322以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:43:03.25sIq/SHGY0 (1/1)




323以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 20:43:06.97oezqTB770 (2/2)




324 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:46:58.38XFdo3vyP0 (4/9)


みとり:娘の友人(警戒なし)
招福:構ってると愉しそうなヤツ


【という訳でこんな感じに。まあ順当な結果かなと】

【それでは再開しますね】


325 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:48:22.00XFdo3vyP0 (5/9)





「……という訳で、君の身柄は私達で預かるわ」
「いや、いいんですか?俺が言うのもアレなんですけど」
「大丈夫よ。ねぇ?憂午」

みとりの一言に、苦虫を噛み潰したように顔を酷く歪める憂午
明らかに不本意だが、女性陣には逆らえなかった……と言いたげに貴方を睨む

「わーい!庶務君と一緒だー!」
「せ、先輩。よろしく、お願いします……」
「……君、ちょっとこっちに」「あっ、はい」



「……いいか、いかに仲が良かろうと娘に手を出したら承知しない」
「もしもの時には君を殺す」
「しませんよ……」

簡潔かつ端的に殺意を告げられ、苦笑いを浮かべる事しか出来ない
とにもかくにも、貴方は当面の間の住居を確保する事が出来たのだ。感謝する事はあっても、それを仇で返す等……


「……それでは、皆さん暫くの間、よろしくお願いします!」
「ええ、私からも感謝の言葉を。ローマよりかは不便ですが、我慢しましょう」
「申し訳ありませんこんなバーサーカーで!」






326 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 20:49:50.74XFdo3vyP0 (6/9)





「……ふぅ、人心地ついた」


簡素な食事と風呂を与えられ、ようやく心休まる一時を堪能する
禍門の人達には、感謝してもしきれない。最悪の展開を頭に浮かべていたが、それも回避できた


「せっかくだし……お礼しに行くか」


↓1~2まで、話す相手を選択(禍門邸にいる人のみ)


327以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 21:00:49.54yZjcb2V+o (3/3)

お礼を言うなら直接関係のある相手かな?
アキラ(アーチャーも)で


328以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 21:13:54.862VBlOeZno (1/2)

マリア


329 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 22:52:47.34XFdo3vyP0 (7/9)





「……アキラ!」
「先輩、こんばんは……デス。私に、何か」
「それは……」

「それ以上近づくんじゃあねーぞッ、この侵入者が!」
「アーチャー……先輩は、大事な人。デス。非礼は、許さない」
「大袈裟だな……」

廊下の先で、自らの後輩の姿を発見した
近付こうとすると、窓からはアーチャーの顔が飛び出る。その姿はちょっとしたホラーだ


「オラオラとっとと失せろやバーカ!出ていけカス!」
「アーチャー……?」「ごめんなさい」

「……苦労してるんだな」
「ごめん、なさい。アーチャーは、自分のテリトリーに入り込まれるの、嫌みたいで」

ペコリと謝罪するアキラ。それを恐る恐る見るのはアーチャーだ

「一番怖えーのはお前だよ……」
「何か?」「なんでもありません」

「ははは……その、ありがとう。アキラ、アーチャー」
「ライダーの時もそうだ。俺達を何度も助けてくれて、本当に感謝してる」
「これだけは、どうしても伝えておきたかったんだ……それじゃ、お休み!」
「あ……!」




「……マスターもそうだけどさあ。何でアイツにそっくりなのかねえ?」





330 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 22:59:28.54XFdo3vyP0 (8/9)






「……こんばんは、マリアさん」
「やっほー!待ってたよ、ベッドの用意は完ぺあだだだ!?!?」

部屋に入るや否や、いきなり手を捕まれベッドの上へ放り投げられる
貴方に股がり、手を蠢かせるキャスター。その手が服に伸びる前に、マリアの鉄槌が炸裂した

「悪い事をしたな。バーサーカーのマスター」
「いえ、大丈夫です」
「怪我は無いか?喉でも渇いたか。生憎トマトジュースしかないが」
「あ、お構い無く」


遠慮がちに、グラスに赤い液体を注ぐマリアを制止する
残念だ。と呟くと、ぐいっと一気に飲み干した


「……ふう。それで、何か」
「ああいえ、ただ、お礼を言いに来ました」
「ランサーの時も俺達に注意をしてくれて、他にも色々と」

「別に、私は君に礼を言われる事はしていないつもりだが」
「それでも、まあ……感謝の気持ちを受け取るのは暫くぶりだ。大切に覚えておこう」
「……?それって」
「マスターは喪女って奴だからねー。あ、君がお嫁さんに貰ってあげたら?」
「“令呪を以て──”」「マスターそれ脅し文句にしてない!?」


マリアとキャスターの揉み合いは苦笑しつつも微笑ましく映る
なんだかんだで、相性は悪くないのかも。そう感じる貴方だった

「……それでは、おやすみなさい。二人とも」


「ねえ、アレの退治の事、言わなくていいの?」
「若いのに余計な責務を背負わせたくない。やるのは私達だけで。だ」






331 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/26(火) 22:59:59.75XFdo3vyP0 (9/9)


【ごめんなさい。途中退席してました】

【本日はここまで。次回はセイバー対ランサー】




332以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/26(火) 23:06:48.942VBlOeZno (2/2)

乙でした


333以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/27(水) 00:04:39.35aSIUcqdyo (1/1)


背景がまだまだわからない死徒勢
マスター考案したのはそれぞれ別の人だろうし良いシナジーだ


334 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/27(水) 22:41:39.27H4XPK4Nn0 (1/1)


【本日もおやすみ……】





335以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/28(木) 12:17:53.03alsS/gtYo (1/1)

セイバーはサーヴァントの性能でも相性悪そうだけど、相手は家が全員魔術使いだから補助が沢山つく可能性があるというね
助っ人が間に合わないと辛そう…、シュヴァルツがアーディーに何か仕込んでたりするかもしれないけど


336 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/28(木) 22:04:33.82jyOytf5k0 (1/5)


【遅筆過ぎて全部書き上げるまで待つと、遅くなるので】

【今日は描写を少しだけ】




337 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/28(木) 22:05:17.18jyOytf5k0 (2/5)






……貴方が禍門の家で寛いでいるその時
郊外に立つ簡素な家。オフィスと言っても差し支えない程飾り気のない住居に、三人の人影が動いていた


「……そうか、理解した」
「ドミトリイ様、いかがなさいましょう。彼は取り逃がしてしまいましたが」

「構わなくてもいいだろう。彼は本来、番外の人間。これ以上関わらせる必要もない」
「ルシフェルの言う通り。奴が生きていようがいまいが我々の趨勢に変わりは起こらない」
「ご苦労だった、メリッサ。すぐに戻り、休むように」


簡潔な指示に、はいと頷いたメリッサは屋内に戻ろうとする
……が、その足取りは止まる。背中に伝わる魔力を察知し振り向くと


「ここだ!ここが奴等のねぐらのはずだ」
「……?何者だ、我々を誰と知ってここに来た」



「当然……!ガイスロギヴァテス、坂松の御三家にして土地を侵略する異端者!」
「無辜の人間を襲撃するなんて言語道断。私がお前達を倒して、センパイの無念を晴らす!」






338 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/28(木) 22:06:26.61jyOytf5k0 (3/5)






「貴様は、エーデルワイスの……」
「エーデルワイスゥウウウウ!!!!!」

メリッサが確認するよりも速く、駆け出して斧を振るうルシフェル
しかし、その凶刃が届くことはない。間に割って入った影が、手に持つ剣で食い止めた

「いきなり斬りかかるとは……!大丈夫か!?」
「うん。平気、セイバー」

「エーデルワイスの小娘か、何の用だ?」
「知れた事!街を壊そうとしたその凶行は、御三家としても見過ごせない!」
「ここでランサー陣営を成敗する!戦う意志があるなら前に出ろ!」


セイバーがルシフェルの斧を弾き、後方に引く
彼の守った主……アーディーは宣言する。怒りと敵意を込めた決闘の合図を

「面白いじゃない……飛んで火に入る何とやらってね!」

「……行けるか、二人とも」
「はい」「無論!」

「マスター!魔力を!」
「わかってる……!」


ドミトリイ、メリッサ、ルシフェルが構える
アーディーは胸を抑えつつも、それを感じさせない程の闘志を燃やし

「……では、私はこれで。ここなら被害や損害は気にしなくていいな!」

そして、会長はそそくさと帰宅するのであった








339 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/28(木) 22:07:46.06jyOytf5k0 (4/5)






「ふっ──!」


先んじて動いたのはメリッサ。拳を固め、愚直とすら呼べる程の直線で走る
当然それを見逃す様なセイバーではない。剣を構え直し、迎撃せんと振りかぶる……


「甘い!」「はぁあっ!!」
「くっ……!?マスター!下がれ!」
「わ、わかった!……やっぱり数が多い!」


が、その刃は彼女を捕らえる事はなく
双方向から放たれた火の蛇、大振りな斧の一撃を薙ぐ事に再度注力する
メリッサの鉄拳が目の前を掠める。間一髪、直撃だけは免れた


「く、カルバリン!砲門を全て開け、まともに相手取れない以上、火力を以て蹴散らす!」
「アハハハハ!そんなヤワな炎、効かない効かない効かないんだから!」

響く砲音。ガイスロギヴァテスの面々は、蜘蛛の子を散らすように四散する
だが、彼等の率いるサーヴァント。ランサーはそれを意に返さずに突撃してきた
元よりその身は溶岩の化身。炎による攻撃には耐性があって然るべきだが……


「それでも、身体の半数を失っても戦えるのは無茶苦茶だろう……!」

前回はバーサーカー……クリスティーナのスキルによって強化されていたが、今回はそれが無い
ランサーはぎらぎらと眼を輝かせて突貫する。その滾る槍で、セイバーを無惨に貫かんと



「アハハッ、前の雪辱、晴らさせて貰おうじゃない……!」








340 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/28(木) 22:09:09.94jyOytf5k0 (5/5)


【本日これだけ】

【なんかルシフェルがアマゾネスCEOさんみたいになってるのは書きながらイベント進めてたせいです】




341以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/28(木) 22:10:58.902BZMj12lO (1/1)




342以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/29(金) 14:01:52.29KYAavGkKo (1/2)

単純な戦力では最優っぽいなガイスロギヴァデス
正面からでも強いししかも盤外戦術も躊躇なさそうだし
同名組んで潰すか、仲間割れさせるかってところか?


343以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/29(金) 16:45:14.46DdAkqOvt0 (1/1)

判定次第でアサシン組が戦力削ったりしてくれたらいいね
聖杯戦争参加者なら無差別に襲いそうだしまだまだ騒動起こしそう
ただサーヴァント以外相手なら強そうだけど、アーチャー同様ラン サーも人外だから吸血鬼はメタってる感じもあるな
とりあえずはアーディーがかなり絶望的な中どう立ち回るか見物だ


344以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/29(金) 16:57:42.80KYAavGkKo (2/2)

そして会長の逃げ足の速さ……帰宅は笑ったわ
神秘隠匿の補助役の役目は果たしてるかもしれんけど、生徒会長としてもっと連絡とかなんかしてくれたらいいんだけどなぁ………


345 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/29(金) 22:41:03.54EBQkDhUL0 (1/1)


【本日はおやすみ。狙い通りのマスに進めない……】





346以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/29(金) 23:06:24.19/82+ZuGw0 (1/1)

ダイス神のせいで何故か基本的に悪い方にばかり行くからな


347以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/30(土) 06:19:26.46zHxyPnPu0 (1/1)

まあ会長とか判定の悪さがキャラ付に役立って面白くなってる感もある


348 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/30(土) 22:16:39.27n+TEEvll0 (1/1)


【本日もお休み。明日には必ずや】




349以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/31(日) 13:49:27.30Ldr09ehI0 (1/1)

なんか違和感あったがもしかしてfgoのイベントの話?(twitterで見かけて気づいた)
fgo開始以前にfateから離れてこのスレで戻ってきた勢だからわからなかったw:


350 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:48:59.45M8Cuk5EK0 (1/8)


【遅くなってしまった……】

【描写だけですが、再開します】




351 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:49:43.49M8Cuk5EK0 (2/8)





「くっ……!はあっ!」
「ハッ!ハッ!ハァッ!!」

怒涛の槍が襲いかかる。技量も何もない、単純にして明快な暴力が降りかかる
セイバーはそれに流されない様に、手に持つ剣で切り開かんと果敢に立ち向かう

……しかし、些か部が悪い。いかに洗練された技であれ、度を越えた力はそれを超える。


「はっ──!」「ぜぇやぁあああ!!」
「わ、ととっ!危ない……っ!」
「……余りにも隙だらけだ。実践経験の無い小娘には荷が重すぎる」


火蛇、重斧、そして鉄拳。四方八方から雪崩れ込む猛撃に対して、身を守る事で精一杯
アーディーの背筋に汗が流れる。一時凌ぎにも限度がある。このままではいずれ、どちらかの均衡が崩れるのは明白だ


「……」「……!そこ!動かない!」


突如、動きを止めるメリッサ。好機と見るや、攻勢に出る
ありったけの魔力を編み、集中して……


「……そぉりゃあああっ!!」






352 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:52:00.81M8Cuk5EK0 (3/8)





「……やった!?」


光弾がメリッサを撃ち抜ち、爆発する
今のは渾身の一発だった。持ちうる魔力は全て使った全力全開の一撃
それが直撃したんだ。これで、一人は……


「どうだメリッサ。“わざと食らった”感想は」
「大した事はありません。この程度ならば幾らでも」


……煙が晴れる。その先で立っていたメリッサは何とも無さそうに埃を払う
今のは、本当に全力の攻撃だった。なのに、かすり傷すら負わせられないなんて!


「……嘘…………」


「嘘なものか。メリッサ、ルシフェル。二人は幾度の地獄を越えてきた“本物”の戦士」

「“偽物”のお前では相手にすらならない……理解出来たか?小娘」

「紛い物の偶像に、命を懸ける愚か者が……!」

ドミトリイは冷酷に告げる。ルシフェルは憎々しげに吐き捨てる
本物の前では紛い物は無力。その事実を、彼女に突きつけた


『メリッサのスキルを開示します』
 ◆防魔防弾防刃服「リトル・オーガ」  
 彼女が装備している服とコート状の上着からなる防護装備。  
 魔力指向制御平面の表面加工を施した防弾繊維性の布2枚の間にさらに強化済防弾素材を挟んだ防護服。  
 魔術の大半を魔力指向制御平面で、物理的な魔術や弾丸などを物理防御と怪力で跳ね返す強力な装甲。  
 非常に強い装備だが、数々の欠点も備えており、装備した人間は外側とはいえ魔力指向制御平面  
 2枚に囲まれているため、体外で操作する魔術が使えなくなる。  
 そして何より半端じゃなく重い。鍛えている男性ですら立てなくなる。



「これで終わりだ……忌々しき一族の娘よ。地獄にてその罪を贖うがいい!」

鬼気迫るルシフェルの一撃。それをアーディーは避けようともしない
絶望に染まった顔に、武骨な斧が迫り……






353 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:52:49.86M8Cuk5EK0 (4/8)




「マスターっ!」
「ぐあっ!?」「ルシフェル!」


……寸前、帆船がルシフェルに直撃して派手に吹き飛ばされる
セイバーの所有する宝具がアーディーを庇い、拾い上げて、ランサーを振り切ったセイバーが駆け寄った

「無力なものか。変わりたいと願う心。それを持つマスターが追い付けぬはずがない!」
「今が無理なら、いつか……それが待てないなら、僕が少しだけでも力を貸すから」

「そんな顔はしないでくれ……君の苦しみは、昔の僕と同じものだから……!」
「……セイバー」


微笑みかけるその顔は、少し申し訳無さを感じつつも頼もしく映る
そうだ。自分はマスターなのだから、何一つ恥じる事は無い……!


「……紛い物なんかじゃない!私の想いは、本物なんだ!」
「ならば贋作らしく粉微塵に砕け散れ!ドミトリイ様、メリッサ!」「は──」





「いや……ランサー、宝具を展開しろ」
「今度こそは“本気”だ。思う存分、その炎の槍を振るうがいい」

逸る二人を制止し、ランサーに視線を向ける
獰猛な、獣の様な笑みを更に歪め、その鉛の槍を振り上げた









354 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:55:40.19M8Cuk5EK0 (5/8)






「アハハッ!いいじゃないドミトリイ」
「──“此なる一撃は星の怒り、地の叫び。天を貫き焦がす柱”!」



「……マスター、後ろに」
「うん。……セイバー、もし……」「それは君の判断で決めてくれ」


ランサーの槍がぐらぐらと煮え立つ。鉛の穂先は赤熱し、その周辺には陽炎が


「ドミトリイ様、これは……」
「ランサーの真名は教えたはずだ。奴の特性は火山の暴威」
「つまり、今から放つ一撃は……」

「……そうとも。正真正銘、神代の焔だ」


ごぼり。一際大きく槍が泡立つ。穂先は既に熔け落ちて、零れた雫は大地を焼く


「“唸れ、大地の火槍!叫べ、盛れ!人知の果てに嘆くがいい──!!”」
「セイバーッ!」「……来る!」






「───“轟く劫炎(カーリア)ァアアアアアアアアッッッ!!!”」








355 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:57:26.93M8Cuk5EK0 (6/8)





……鳴り響く轟音。そして爆発、炎上

ランサーから放たれた槍は、セイバーの宝具の軍艦の砲撃すら超越した熱量となって貫いた
進路上の地面は抉れて残らず燃え尽き灰塵となる。そこに存在した一切は、全てが無慈悲に死に絶えた
そして、直撃したセイバーも……当然、無事では済まないだろう


『ランサーの宝具を開示します』
 ◆『轟く劫炎(カーリア)』
 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:300人
  火山の投槍。活火山リキュアの噴火を宿した灼熱の魔槍。
  真名解放により、目標へ飛翔。同時に灼熱のマグマを撒き散らし進路上の全てを焼き払う。
  元は、ベレロフォンの投槍だがキマイラの炎に焼かれたことから、
  その息吹の象徴とされるリキュアのマグマを纏ったランサーの宝具と化している。



「ドミトリイ様!」「……決まりましたね」
「フーッ、フーッ……。当然よ。アタシの全力の解放。マトモに食らって平気なのは、あのデカブツくらい」
「これで、セイバーはお仕舞い……アハハッ!」

荒く息を吐くランサー、歓喜の声を挙げるルシフェル、冷静なメリッサ
三者三様の反応を見せるが、セイバー陣営が敗北したというのは共通の認識だ
逃げ出した素振りは無い。あれ程の威力が直撃すれば、令呪の補佐があろうと押し切れる……


そう。誰もが確信していた



「……総員、構えろ」
「奴等はまだ……生きている!」


ただ一人、ドミトリイを除いては








356 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 22:58:31.55M8Cuk5EK0 (7/8)





「……セイバー!」
「ふ、ふふ……正直、賭けだったが……」
「勝ったのは……僕の、方だ……!」


立っていた。身体はズタズタに裂かれ、爛れた肌からは至る所から煙が上がっていても
セイバーは、五体満足で……アーディーを庇いながらも、生存していたのだ


「な……!アンタ、なんで……!……まさか!」
「そう。……僕も“宝具”を使わせてもらった」

「確かに宝具ならば、防ぐ事も可能……が、それでも直撃して無事なんてありえない!」
「そうだ。……けれど、“私”は不本意ながら純潔の皇帝でね」



「宝具の真名は“永久に毀れず処女皇帝(ヴァージン・クイーン・エリザベス)”。」
「誰のモノにもならず、そして誰に穢される事もなかった生命の守護」
「それ故に、私を傷付ける事は……特に……言いたくは無いが、“貫通”させる事は不可能だ」

「……耐えられる自信は無かったけれどね」



ボロボロの顔で、へらっと笑う。その顔は煤に覆われていても尚美しさを損なわずに

「欠点としては……うん、女王として、女の性質に寄ってしまうから、あまり……」
「ふざけるなァアアアッッッ!」

「そんな理由で!アタシの!宝具に!耐えてるんじゃないわよおぉオおオオオッ!!」


ランサーは激昂した。ふざけた理由で……いや、理由等はどうでもいい
自らの本気の一撃を防がれた。その事実は到底許せるものではなく



「もう一撃……!魔力を、魔力を!」
「仕方がない。好きに持っていけ……!」


「冗談じゃない……!“汝がマスター、アーディー・エーデルワイスが令呪に以て命ず!”」
「“この場所から全力で撤退!”……ゴメン、センパイ。絶対に敵はとるから……!」


令呪の力で、この場から離脱する。これ以上の戦闘は不可能と判断したから

両者、共に歯噛みする。このリベンジは必ずや果たしてみせると……






357 ◆6QF2c0WenUEY2020/05/31(日) 23:01:43.59M8Cuk5EK0 (8/8)


【本日ここまでー】

【……なんか結果だけみると全員アホの子っぽくなっちゃった様な気が】




358以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/31(日) 23:07:08.80u/bKH2EYo (1/1)


そういう使い方かよ!
感情移入してると意表を突かれる燃える展開だけど、よくよく読み返すと笑えるかもw


359以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/05/31(日) 23:15:23.68XNDMMv3ZO (1/1)




360 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/01(月) 22:34:03.85eMW4HMIM0 (1/1)


【本日おやすみ……】




361 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/02(火) 22:34:33.47/P5lq6Ft0 (1/1)


【本日もおやすみ……少し体調が優れぬ】




362以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/02(火) 22:52:43.72SEux9H8Bo (1/1)

最近の体調不良はマジで怖いからお大事にー


363 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:29:33.14R5UGHiUH0 (1/8)


【今日は更新します】

【安価がありますが、人はいますか?】




364以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/03(水) 21:31:56.42/FX8YA3qo (1/3)

待ってたー


365 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:32:28.17R5UGHiUH0 (2/8)







「……アキラが会長に呼び出された?」


朝も早く、まだ千呼も起き出していない頃に、貴方は憂午からそう話される
当然、生徒会のメンバーの一人である貴方にも連絡は来ていて然るべきなのだが……

「いや、俺は何も聞いてないっすよ」
「何だと……?しかし、俺には……」

「まさか、秘密にしておきたい相手か?相手はどこの何者だ……!」
「アキラに限ってそんな事はしないと思いますけど……あいつ、真面目だし」
「少なくともアンタよりはしっかり報告出来るよ。締切も守れないアンタよりは」
「姉さんは関係無いだろう!?」



「んー……俺が確認してきましょうか?学校なんですよね。もう」
「ふぁあ……あれ、庶務くんおはよぉ……」
「千呼!お前、夜更かしはしては駄目だとあれ程言っただろう!」
「えへへ~」


父に怒られても何のその。舌をぺろっと出してへらへらと笑っている
貴方も手早く支度を済ませ、学校へと向かっていった






366 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:33:05.13R5UGHiUH0 (3/8)





「ねえねえ。庶務くんって、アキラちゃんの事どう思ってる?」
「ん?どうって……どういう?」

通学中、千呼から唐突にそう質問される。貴方は訝しそうにその意味を問い返す。

「もー!どうってどうだよ!仲良くしてる?」
「ああ、それは勿論。生徒会でも話してるし、頼りにしてる」
「俺はともかく……アキラの方がどう思っているかは知らないけど。……嫌われてたりする?」

「ううん!ぜーんぜん!寧ろ庶務くんの事、大好きだってさ!」
「そりゃどうも。俺も、アキラの先輩として相応しい様に頑張るよ」


貴方にとっても、アキラは可愛い後輩の一人。好かれていると言われて悪い気はしない
もっとも、その真意を知るよしも無いのだが……





「……ん?なんか騒がしいな」
「この声……アキラちゃんと会長さん?」





367 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:33:44.62R5UGHiUH0 (4/8)






「───諸君!昨夜未明、我が生徒会の一員が不幸な事故でこの世を去ってしまった!」
「二度とこの様な悲劇を起こさぬ様に、我々はより一層の注意を払いたい!ついては……」

「だ、だから……あの、あの」
「大丈夫?辛いなら大丈夫だよ?」
「くっ……!俺がもっと気を付けていれば!」


「何これ?」「聞かないでくれ……」


会長が正門の前で、生徒会を引き連れて何やら演説を繰り広げていた
副会長も新重も、会長の言葉を聴いて悲しげな顔を浮かべている
ただ一人、アキラだけが食い下がって止めている。それを意に返さずに、会長は続く

「ええいアキラ!今、私は大事な話をしているのだ、邪魔をするな!」
「奴の死を無駄にする訳にはいかない!この機会に私の政治基盤を磐石に「あのー」

「あ、庶務君!」「おお!生きていたか!本当に嬉しいぞ!」
「何をバカな事を……死人が生き返る訳無いだろう!そんな事は聖は……いやなんでもない」
「とにかく!奴が化けて出ようが私には……」



「あのー。俺、生きてるんすけど」
「出たああああああああああああああああああああああああ!!!!」

振り向いた先にいる貴方。会長はそれを見るや否や卒倒する
倒れ込む彼女を支えて、生徒会のメンバーに手を降る。貴方に駆け寄ると、抱きついてくる



「おおお!本当に生きている!生きているぞ、新重!アキラ!」
「やった~~~!お帰り、庶務君!」
「あはは……サンキュ、アキラ」「……どーも」







368 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:35:08.35R5UGHiUH0 (5/8)






「お!?庶務の奴が化けて出たぞ!」
「いやいや、汝が勝手に早とちりしただけだろうに」
「わァ!無事だった?良かったヨ!」

「……おはよ」「……おっす」

「何だよ~メリッサ、もしかして惚れたか?」
「別に」「チェ、つれないじゃんかよ~」

「止めときなよマキちゃん。また腕の関節を逆に曲げられちゃうよ?」
「鮮やかな極め技だったな……思わずSNSに上げてしまったぞ」「止めてやれよ……」



新聞部に絡まれる。その後ろでメリッサ……事件の元凶が無表情で此方を見ていた
今更ここで彼女を弾劾しても意味が無い。貴方は黙々と今日の準備を始めるのだった



話す相手を一名
↓1、2





369以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/03(水) 21:38:40.59/FX8YA3qo (2/3)

学校に関係者が多いとこんなギャグにもなるのかw
安価は会長でw


370以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/03(水) 21:41:19.37LT6SCUPD0 (1/1)

副会長
呼ばれてた件が気になる


371 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 21:58:08.34R5UGHiUH0 (6/8)






「あのー大丈夫っすか?」
「大丈夫に見えるか、この馬鹿が……」


授業の合間の休み時間、保健室のベッドで横たわる会長の元へ行った貴方
どうやら暫く寝込んでいたらしく、髪がやや乱れているものの、顔色は良くなってきている


「ていうか、勝手に殺さないでくださいよ。俺に連絡してくれればよかったのに」
「うるさい!死んだと思うだろう、アレは!」
「そもそも何でガイスロギヴァテスの尖兵と仲良くしてるんだ!頭にウジでも沸いたのか?」
「いや、まあ……話せばわかるかなって」「このウスラトンカチが!」

声を荒げて枕を放り投げる。どうやら次の授業には間に合いそうだ


「ところで、あの後何かありましたか?」
「え?」
「いや、結構な騒ぎになってそうだなって思ったんで……で、どうですか?」




123:黙ってる
456:少しだけポロッと
789:庶務が悪いんだよ
↓1




372以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/03(水) 21:59:52.664uiaUYYB0 (1/1)

ちくわ大明神


373 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 22:27:26.98R5UGHiUH0 (7/8)



6:少しだけ



「あ、その……エーデルワイスが」
「エーデルワイス?アーディーが何か?」
「何でもない!貴様には関係無いだろうが!」
「いやありますって!」


会長がこぼした言葉に、敏感に反応する
アーディーとは貴方と別れてからは顔を見ていない。無事だといいのだが……


「アーディーに会ったんすか?どうでした、元気にしてましたか?」
「まあ、まあな……うん。無事だったぞ。私が見た時はな……」
「良かった……」

会長からの報告に胸を撫で下ろす。何はともあれ無事ならなによりだ


「それじゃあ、俺はそろそろ戻ります」
「また何かあれば、いつでも連絡ください!」
「フン!言われずとも!」






374 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/03(水) 22:28:07.95R5UGHiUH0 (8/8)


【本当はもう少しやりたかったのですが、長くなりそうなので本日はここまで】

【お付き合いありがとうございました……】





375以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/03(水) 22:32:58.61/FX8YA3qo (3/3)




376以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/04(木) 05:42:31.547FtttYCvo (1/1)

アーディーは今日も来てないっぽいか?
まあ昨夜も全力で闘えばなあ


377以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/04(木) 09:58:56.72muY6Y95RO (1/1)




378 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/04(木) 22:43:31.19En2KF+450 (1/1)


【本日お休み。明日にはやりたい所】





379 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/05(金) 22:19:12.65YAl3eNp50 (1/1)


【切るタイミングが見つけられなかったので本日もお休み……すみません】


380 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 18:36:18.81bAFRMkTs0 (1/22)


【七時くらいに更新……したいです……】

【無理なら再度連絡します。では……】





381 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 18:59:42.18bAFRMkTs0 (2/22)


【なんとかやれそうなので……再開します】




382 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:00:50.67bAFRMkTs0 (3/22)






「庶務君。そろそろ帰ろ~」
「ん、ああ……ちょっと寄る所あるから、千呼は先に戻ってくれるか?」
「どこ行くの?」「副会長の所」

先日、貴方は副会長に呼び出されていたのだ。メリッサを優先したので行かなかったが……

「今日はちょっと顔を出しておきたいからさ。宜しく言っといてくれ」
「了~解っ!」

敬礼をして去っていく。途中で新重を見つけたのか、くるりと方向を曲げていた


「さて、んじゃ行くか」
『本当に大丈夫だろうか?其奴も某かの手先である可能性もある』
「平気だよ、副会長はいい人だ。クリスティーナも見ただろ?」
『見たが……ううむ、奴は何というか、厄介事を率先して引き連れてくるというか……』
『アゾリノの様な雰囲気があってだな……』
「あれはクリスティーナのせいだろ!?」


アゾリノ卿。彼女の無二の親友にして無茶振りに付き合わされ続けていた苦労の人
その振り回されっぷりは、聞いているこっちも不憫に思う話だが……それはまた、別の機会に


「よし、場所は……三階の第二空き教室か」
『いざという時は私も出る。とはいえ注意を怠るな』
「わかってるって」

貴方は鞄を持ち、教室を出る。目的池は三階だ





383 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:02:29.91bAFRMkTs0 (4/22)





「すんませーん。副会長いますか?」
「庶務か!待っていたぞ。お前の事は頼りにしているからな!」
「だが、しかし……家の事もあるしな。今日は止めにしておいた方が良かったか?」
「いいんすよ。俺は別に無理してません」


空き教室は思ったよりも片付いていた。恐らくは副会長が来る前に掃除したのだろう
そんな細かい部分が貴方は好きなのだが……時に細か過ぎて、行きすぎる部分があるのも困る事


「ところで、肝心の用事って……」
「そうだ!実は、庶務にはペットの捜索を依頼したいと思っていてな」
「ペットの……?」「得意だろう?」

『そうなのか?マスター』「まあ、な……」
『……ああ、そうだったな。貴方は』

貴方のかつていなくなった飼い犬。それを探す為に、様々な知識を蓄えてきた
もっとも、その結果は知っての通り……しかし、それは決して無意味ではなかった
他の人に同じ思いをさせたくない。その一心で助けていたのだから



「それで、どんな子なんです?」
「む、それはだな……ん?鹿黒がいないぞ?」
「あれ。他に誰かいたんすか」

困惑したように頭を抑える副会長。どうやら、本来はまだ誰かいたはずなのだが……







384以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 19:03:20.43QrFSoeK5o (1/1)

休日は更新早くて嬉しい


385 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:04:02.54bAFRMkTs0 (5/22)





「……ここにいるけど」
「うわっ!?」

突然、端の方からゆらりと青年が近寄ってきた
ボサボサの髪から覗くのは暗い目。おおよそ人付き合いのいいイメージは浮かばない
そんな貴方と青年を他所に、副会長は彼の肩に腕を回し

「すまんすまん!紹介しよう。彼は鹿黒神夜。俺の親ゆ……」「ただのクラスメイト」
「ははは照れているのか!気にするな庶務!鹿黒はこう見えていい奴だからな!」
「こう見えて。ってそれ馬鹿にしてるよね。口では褒めてるつもりでも」

ジロッと血色の悪い顔で睨みつける。明らかに不機嫌そうな雰囲気だ
その矛先は副会長だけでなく、貴方にまで向けられる。心底嫌そうな声が響く


「それで、誰だよこいつ。お前の知り合い?」
「誰とは失礼だな。我が生徒会が誇る庶務だ!悪く言う事は止してもらおう」
「あはは……どうも。庶務してるっす」


あっそ。と素っ気なく返される。青年……鹿黒は視線を逸らして何かを考える様に額に手を



『サーヴァントの魔力は感じない。マスターの可能性は低いだろう』
「そっか。そりゃ安心だ」



「…………………………」






386 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:05:09.16bAFRMkTs0 (6/22)





「それで、その子の名前は?それと特徴とか」
「何で言わなきゃいけないんだよ」
「いや、俺はわかりませんし……聞かなきゃ探しようがないじゃないですか」

「それが何でって言ってるんだよ……俺は頼んでない。放っといてくれ」

「何故だ鹿黒!お前の可愛らしいペットがいなくなったとあっては一大事だ。俺も悲しい」
「庶務とて気持ちは同じだ!故にそう……」
「それが鬱陶しいって言ってるんだよ!!!俺の事は放っておいてくれ!!!」


ドン。と机を叩き、立ち上がって走り去る
呆然とする貴方と副会長。唐突な豹変に、二人はついていけていない


「どうしよう。追った方が……」
『別にいいだろう。放っておけば』
「そうは言ってもな……」

「すまない、俺のせいだ。……良かれと思って、庶務に頼んだのだが」
「いいんすよ……というか、無断だったんすか」
「一応言っていたがあの調子ではな……すまん。どうにも虫の居所が悪い様だ」


ばつが悪そうな顔をする副会長
その表情からは、何の悪意を感じられない。本当に鹿黒の事を案じていたのだろう





387 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:06:01.04bAFRMkTs0 (7/22)





「……そうだ。俺の方で探してみましょうか?」
「いいのか?しかし、鹿黒の迷惑に……」
「今はそれどころじゃないっていうか……」

今は聖杯戦争の真っ只中。一匹の動物に関心を止める程甘くはない
故意に狙う人物がいなくとも、戦闘の余波で傷つく事だって充分に考えられる
……それに、貴方個人の願いとして、誰かに自分と同じ苦痛を味合わせたくは無い


「と、とにかく俺がやりたいんで!副会長は気にしなくてもいいっすよ」
「……いや!そうもいくまい!俺も手伝おう!」
「無論、庶務の邪魔はしない。今回はサポートに徹するつもりだ」
「いいんすか?」「応とも!元より、俺が請け負うべきだったからな!」


うむ!と力強く胸を叩く。どうも引いてくれるつもりも無さそうだ

「……わかりました。けど、俺の指示には従ってくださいね」
「勿論だとも!よろしくな、庶務よ!」
『……妙な事になってきたな』「仕方ないさ」

霊体化していながらも頭を抱えているであろうクリスティーナに言葉を送る
かくして、貴方によるペット探しが幕を開けたのだった……





388 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:08:11.75bAFRMkTs0 (8/22)





『マスター、私から一つ提案が』
『これに手を掛けすぎては本末転倒。もう少し人員を増やすべきだ』
「ん~……正直、俺と副会長だけじゃ不安かな」


クリスティーナからの提案に頷く
二人だけで済めばいいが、場合によっては一週間以上もかかるのはザラだ
その間も戦争は続いている。モタモタしているとペットが危険に晒される確率も上がる……


「まあ、生徒会からの依頼って形なら手伝って貰えるかな」
『あの女の統べる組織にはそれ程の力があると言うのか?』
「内申とかあるし……まあ、自主的な感じだから無理強いはしないさ」

貴方は教室に戻りつつ、スマホを操作する。誰か適切な人物がいるか……ぼんやりと考えながら



【一緒に探してくれる人安価(選択不可以外は誰でも可能)】
選択不可:アーディー(欠席中)、学生以外の人物
19:15から↓1、2




389以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 19:17:27.32vDQoL0Efo (1/5)




390 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:42:32.74bAFRMkTs0 (9/22)


【一旦あげ】

【八時まで来なければ新重のみで進めます】




391以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 19:43:29.80jeu12XxB0 (1/2)

メリッサ(だめかな?)


392 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 19:44:36.10bAFRMkTs0 (10/22)


【安価確認しました。書いてきます】

【ついでに新重からの好感度。最低保証は6】
↓1


393以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 19:47:22.06jeu12XxB0 (2/2)

ありがたい


394 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 20:23:39.51bAFRMkTs0 (11/22)


6:仲のいい友人



廊下をぼんやりと歩いていく。誰に頼むかを思案しながら
すると、目の前には見覚えのある少女の姿が。丁度いいと話し掛けた

「あ、庶務君どうしたの?」
「少し用があって……今、話してもいいか?」
「うん、いいよー。……千呼ちゃん以外とも話したかったし……」
「意外と監視の目が厳しいもんな……千呼」

目を逸らしながら半笑いを浮かべる新重。彼女のやらかした事は、簡単には償えまい
かといって、英霊の力で起こした事で彼女を裁く事もまた不可能。故に、御三家の一人で新重の親友である千呼が監視していたのだが……

「嫌だ……もう毎日深夜から朝までぶっ通しで電話するの嫌だ……」
「何があったんだよ……」
「夜まで家にいれば安全でしょって……それで、何か私に用事があるの?」
「そうそう。実は……」

軽く概要を説明する。ペットを探すので、人手がほしいと


「やる!やるから、千呼ちゃんに監視をもっと軽くする様に言ってくれる!?」
「あ、ああ」
「やったぁ!ありがとう庶務君!」「ぐっ!」


了承するや否や、余程嬉しかったのか貴方に精一杯抱きつく新重
その力もさる事ながら、彼女の最も大きな部分が貴方の胸を圧迫する


『随分と嬉しそうだな?マスター』
「く、苦しい……わかった、また連絡する……」

ともかく、これで一人は話をつけた。後一人は欲しいところだが……






395 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 20:24:46.50bAFRMkTs0 (12/22)





「げほっ、ごほっ……」
「あれ息が苦しいんだよな……いや嬉しいけど」

新重と別れて、教室で一息つく
まだ放課後になってから時間は経っていない。何人かはまだ残っていそうだが……

「最悪、アキラに頼むか……バーサーカー?」
『マスター、構えろ。……お出ましだ』

「あんな事があったのに学校に来るなんて……」
「暇なの?それとも、他に理由がある?」
「メリッサ……!」
「下がれ!それ以上近づくならば、覚悟を決めて進むがいい!」


カツカツと足音を立てながら、教室へと入ってくるメリッサ。その顔はどこか探る様に
誰もいないと見たクリスティーナも実体化し、剣を抜く、対峙したメリッサも拳を固め

「待った!二人とも落ち着いてくれ。メリッサは俺に何か用があるのか?」
「……別に。単に興味があっただけ」

ふいっと背を向け歩きだす。どうやら、本当にそれだけの様で
クリスティーナも脅威は無いと判断したのか、再度霊体化して後ろに下がる
それだけならば、これで終わりだった……貴方が話し掛けなければ


「なあ、メリッサ。少し話があるんだけど」
「実はさ、頼みたい事があるんだ。駄目か?」
『マスター……!?正気か!?』「正気。寧ろ、いい機会だろ?流石に人前では暴れないさ」
『そうやって信用して、家を燃やされた事をもう忘れたのか!?』
「ランサーがいなければ大丈夫だろ。……いないよな?」


『……いないな』「良かった……」





396 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 20:26:43.11bAFRMkTs0 (13/22)





「それで、何?」
「ああ。実はな……」

貴方はメリッサに伝えた。ペットの事。生徒会からの正式な依頼だと

「どうかな?一応、内申に影響するけど」
「勿論、断ったからってどうもしない。好きにしてくれていいよ」
「……わかった。引き受ける」

あっさりとした返答に面食らう。思った以上に簡単に受けた為、何か裏があるのかと……

「ただし、条件がある」
「あ、やっぱり?」
「簡単に仕事を請け負う等プロの名折れ。然るべき報酬は用意して貰う」
「……で、その報酬って?」

生唾を飲み込む。彼女の提示する報酬。それは何か……



【苦労する程でもない】+2
123:渦門の情報の譲渡
456:対セイバー同盟の打診
789:休戦期間の提示
↓1



397以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 20:32:39.34vDQoL0Efo (2/5)

もっとやばい感じになるかと思ったけど戦争以外ならマシっぽいなあ


398以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 20:58:33.32D5y58D6i0 (1/2)

いちたりない
選択だったらなかなか悩む…


399 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 21:03:25.16bAFRMkTs0 (14/22)




6:対セイバー同盟へのお誘い



「……エーデルワイスのセイバー。奴を倒すのに協力して欲しい」
「な、セイバーを!?」

メリッサの提示した報酬はセイバーを打倒する為の同盟……つまり、武力
二つ返事で受けられる様な条件ではない。そう確信した二人は彼女に確認する

「どうして俺達を?」「消去法。可能性は低いと見ているけど」
「それは早急に結論を出さねばならないか?」
「いつでもいい。さっきも言ったけど、貴方達には期待してはいないから」

素っ気ない解答。メリッサも最初から可能性が低いと考えてはいるそうだが……

「……断ったら?そっちも断る?」
「いや、大した仕事でもないから引き受ける。ただ、私達に貸しを作るということを考えて」


「……相手は御三家。しかも武闘派揃いのガイスロギヴァテス」
「受けるも退けるも相応の代償があるだろう。どうする。マスター」

問い掛ける。クリスティーナの言う事にも一理ある。と貴方も感じた
ここでどう返答するか。悩んだ末に貴方は……


返答安価。受ける?断る?質問があればどうぞ
21:20から↓1~3の安価を混ぜて使用




400 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 21:04:15.06bAFRMkTs0 (15/22)


【因みに、受けた場合もアーディーは憎みませんし、断ってもメリッサに殺される心配もありません】




401以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 21:18:25.73vDQoL0Efo (3/5)

これってガイスロギヴァデスの他の面子も共闘するのか?


402 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 21:19:59.27bAFRMkTs0 (16/22)


>>401
【ペット探しはメリッサのみ。対セイバーの時には総出】




403以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 21:24:01.06D5y58D6i0 (2/2)

受ける…でもマスターの命は奪わないでほしい


404 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 21:24:18.42bAFRMkTs0 (17/22)


【ちなみに、一旦保留も選択肢としてはアリです】





405以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 21:34:55.50LRAm7HVT0 (1/2)

すまないが、アーディーとは戦えない


406以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 21:36:41.15vDQoL0Efo (4/5)

組むなら対セイバーまで禍門と戦わないってことと、連絡はちゃんとすることも提案したい

まあ割れてるしまだ保留の方向で


407 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 21:39:12.71bAFRMkTs0 (18/22)


【安価確認。書いてきます】

【暫しお待ちを……】




408 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 22:06:29.59bAFRMkTs0 (19/22)





「……悪いけど、アーディーとは戦えない」
「もし、そっちと一緒に戦ったら……殺すだろ。絶対に」
「殺すね、きっと。……ルシフェル様の憎悪は、それ程根深く燃えるもの」
「私もそれを引き合いに出されたら、反論する事は出来なかった」


思いの外、素直にそう語るメリッサ。
貴方の最大の懸念であり、優先事項であるアーディーの無事。それをガイスロギヴァテスが守るとは思えない……思わなかった


「例え組むとしても……俺は今、禍門の人達にお世話になってる。それまで戦闘を行わないで欲しい」
「悪いけど……まだ保留させてくれ。この事を禍門の人達に相談してもいいよな?」
「構わない。それでは、いつからやるの?」
「今日の夜から。時間あるか?」


交渉は二言三言で終わり、直ぐ様予定を擦り合わせる
とにもかくにも、メリッサは協力してくれた。これで人手は揃った。後はその時を待つだけ……!







409 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 22:07:21.50bAFRMkTs0 (20/22)





「……という訳で、俺のクラスメイトも手伝ってくれるそうです」
「そうか、君達が!転校生君、俺は生徒会の副会長の林道和成だ。宜しくな!」
「宜しくお願いします。副会長さん」

ぺこりと礼儀正しくお辞儀をする。その姿勢が気に入ったのか、副会長は普段より笑顔に
新重も生徒会役員として同行した。と説明しておいたお陰で、すんなりと受け入れてくれた

「それでは、早速……ところで、副会長は鹿黒さんのペットの事知ってますか?」
「当然だとも!でなければ探す目処も立たないだろう?」
「えー、どんな子なんだろ。見せて下さーい」
「これが鹿黒のペットだ。可愛いだろう!」

スマホに画像が映される。そこにいたのは膝の上で寝ている犬とも猫ともとれる哺乳類が
すやすやと安らかに眠る姿は確かに可愛い。問題は、貴方にも種類はおろか種別すら解らない事だが……

「うん……うん?可愛いんですけど……」
「可愛いー!新種かな?庶務君はどう思う?」
「猫……いや犬?哺乳類だとは思うけど……」
「ヴィオレ。という名らしい。公園で散歩していた所を偶々見つけてな!」
「へぇー……」




「………………」「ん?どうかしたか、メリッサ」
「いや、……別に」





410 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 22:08:32.79bAFRMkTs0 (21/22)





「さて、それでは早速始めようと思う!」
「丁度偶数で割り切れる。ここは二手に別れるべきだと思うが、どうだろうか」
「そうっすね。四人で固まって捜しても効率が悪いですし」

副会長からの提案に、貴方は頷く
二人も同様に、反対する意思は無さそうだ

「では、どう別れる?庶務に任せよう」
「え、俺が決めていいんすか」
「今回はサポートに徹すると言ったからな!」

選択権を渡され、少し逡巡する。誰と捜すべきなのか……



1:副会長
2:メリッサ
3:新重
↓1




411以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 22:15:49.81vDQoL0Efo (5/5)

1


412 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/06(土) 22:28:36.40bAFRMkTs0 (22/22)


【副会長で本日ここまで】

【お付き合い、ありがとうございました……】




413以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 22:44:00.40i1B74PoTO (1/1)




414以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/06(土) 22:53:57.34LRAm7HVT0 (2/2)

乙です


415以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/07(日) 10:39:40.53SAE5JGSPo (1/1)

ヴィオレがマスターなのはアーディー視点だけのメタ情報だけだけど、メリッサは何か気づいたのか?
女子二人は魔獣がサーヴァントだったり魔獣作れたりするからなんかわかってもおかしくはないけど


416以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/07(日) 13:09:41.93+9hSwI/Wo (1/1)

茜は魔術は監視ついててもう使えないか
怪獣生み出して探せばすぐ見つかるんじゃないかとか考えたんだけれど


417以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/07(日) 19:23:39.76Z2e0ivGd0 (1/1)

アーディーともう一度会う前にロベルトと話したかったけど、時間的に難しそう?


418 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/07(日) 22:28:39.87XNZx+LP10 (1/1)


【ごめんなさい。本日はお休み……】




419 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 20:52:43.856eGDPCxO0 (1/10)


【今日はやりたいところ】

【人はいますか?】




420 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 21:00:43.986eGDPCxO0 (2/10)






『ハロ~☆坂松市の皆☆今夜も生放送やっちゃうよ~!』

『えっとね~でもその前に、ちょ~っと皆さんにお伝えしたい事があるんだ~』

『実は、今私のお友達のペットがいなくなっていて大変なの~><!』

『もし心当たりのある人がいたら、コメントで教えてくれると嬉しいなっ!』

『それでは、今夜も始めちゃうよーっ!』




「まさか自分のチャンネルで宣伝するとは……」
「む?彼女はアキラの姉ではないか!しかし、よく似ているな」
「知ってたんすね。副会長」

夜の街、貴方はスマホに映る千呼の顔を副会長と視聴していた
動画サイトに専用のチャンネルを持つ彼女は、この坂松で誰よりも影響力のある学生でもある

「だからって、思いきった事したな……」
「……本当にすまないな。俺の頼みに、庶務の周りに迷惑をかけて」
「いいんすよ。これは、俺のやりたい事でもありますし」
「……そうか!ありがとう。いつか俺のペットに会わせてやりたいくらいだ!」
「あ、副会長もいるんすね」「犬だな!もう年老いてしまったが……」


思わぬペット談義に花を咲かせながら、夜の街を捜索する
ある程度の目星はつけた。まずはそこを当たる所から始めてみよう


12:エンカウント
34567:特に無し
89:目撃情報が
↓1




421以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 21:05:08.63GKK3fFvpO (1/2)




422以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 21:06:11.79C538OK8+o (1/1)

はい


423 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 21:18:10.826eGDPCxO0 (3/10)


3:特に無し



「う~ん、ハズレっすね……」
「仕方無い!次は上手くいくと信じよう!」

肩を落とす貴方とは対称的に、あっけらかんと答える副会長
その姿に、少しだけ勇気を貰う。明日こそは必ずや見つけてみせると……


 ◆


「え~と……何か私に……」
「惚けるな。奴の弱みを聞いている」
「痛いから放してほしいけどなー……」

薄暗い路地の裏。メリッサは新重に詰め寄って詰問する
二人で別れた今こそが好機と、新重の顔を掴み握りしめる……アイアンクローの姿勢だ

「早く吐け。命までは取らない」
「そう言われてもなー……あ、でも庶務くんはいい人だよ?」

のほほんと返す新重に苛立ち始めたのか、手には力がこもる
……ペット探しを放ったらかしにして、メリッサは別の思惑を進めていた



12:エンカウント
34567:特になし
89:情報が入ってきた
↓1




424以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 21:21:58.88GKK3fFvpO (2/2)




425 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 21:48:22.706eGDPCxO0 (4/10)



8:情報が来た



頭を掴まれ数分間。緊張感のあるような無いような。不思議な感覚が流れていく
すると、新重のスマホから流行りの音楽が鳴り響く。誰かから着信が来たのだろう

「あ、ちょっと電話出てもいい?」
「好きにしたら?」
「わかったー……もしもし?あ、千呼ちゃん?」


「え?フォロワーの人から有力な情報が来た?本当に?」
「うんうん。今ねー、庶務くんは別行動なんだよね。だからちょっと……」
「………禍門の」


新重が和気藹々と話す中、メリッサはその言葉に密かに聞き耳を立てていた
御三家の内の一人と仲良くしている女だ。何か有力な情報を落とすかもしれない……

「うーんとね。何か珍しい生き物を住宅街で見たんだって」
「だから、そこら辺を探してみたらいいんじゃないかって……あれ?」
「連絡を入れておいた。二人と外で落ち合うから、早くして」
「あっうん」





426 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 21:49:13.106eGDPCxO0 (5/10)




「そうか、住宅街に!」
「多分、誰かが保護してくれているんじゃないかな?なら安全かもな……」
「いや……早急に調べるべき」

珍しくメリッサがハッキリと意思表示をする。その目は断言する様に強く光る

「えーどうして?別に明日でも良くない?」
「なら他の人は奴は帰れ。必ず私があの獣を捕獲する」
「捕獲って……あの子は鹿黒先輩のペットだろ」
「そんなに熱心になってくれるとは……いい友人を持ったな!庶務よ!」
「そうかな……?まあそうかも……」

メリッサに別の思惑を感じながらも、副会長の言葉に曖昧に頷く
夜もそろそろ更けてくる。帰宅する前に、少し誰かと話してもいいかもしれない



【誰かと会話しますか?】
1:副会長
2:メリッサ
3:新重
22:00から。誰とも何も無ければ無しで
↓1、2


【ついでに、最後の判定】
12:エンカウント
3456789:無事に終了
↓1




427以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 21:55:30.518xzAuKw3o (1/4)

メリッサが何に気づいてるのか気になりすぎるな


428以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 22:02:57.088xzAuKw3o (2/4)

メリッサ


429以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 22:07:56.26vuL/QffJ0 (1/1)

新重


430 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 22:21:32.656eGDPCxO0 (6/10)



1:エンカウント(終わり次第再判定)




「ねえねえ庶務くん。あの子危ないよ!」
「危ない?何かしたのか?」
「いきなり路地裏に連れ込まれて、おまけに頭を掴みかかってきたんだよ?怖いよー!」
「本当に何したんだよメリッサ!?」

「む?どうかしたか庶務?」
「なんでもありません」


疑問符を浮かべる副会長を余所目に、貴方はメリッサに詰め寄る
それを意に返さずにメリッサは返答する。まるで当然の事をしたかの様に


「情報を集めるのに必要だっただけ。それ以外に意味がある?」
「だからって、新重はもう関係無いだろ!」
「私も正直もう関わりたくないかなー……」

目を逸らす新重を無視して貴方を睨む。貴方はその眼光に少し怯みながらも、見つめ返した

「なあ、ヴィオレちゃんの事、何か知ってるのか?メリッサ」
「さあね、教える必要は無い。同盟を組んでくれるというなら別だけど」
「それは弱ったな……」


メリッサの物言いに反論出来ない貴方。影で見守っているクリスティーナも頭を抱えている
もうそろそろ解散しよう。そう思った貴方は、全員に声をかけ……



12:副会長
34:新重
56:メリッサ
789:貴方
↓1




431以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 22:23:24.358xzAuKw3o (3/4)

そりゃ


432 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 23:25:48.606eGDPCxO0 (7/10)



5:メリッサ



「すみませーん、そろそろ……」
「ん?副会長は?あれ、どこ行った?」
「本当だ、いないね……」

「……単に、先に帰ったんじゃない?」
「いや、あの副会長に限って俺達を無視して先に帰るなんてあり得ない……」
「少し探してくる。二人とも、そこを動かないでくれよ」「はーい」

突然消えた副会長に焦る貴方。駆け足でその場を離れ、周囲を伺う
それと反対方向から、入れ替わる様に戻って来たのは副会長。手にはスマホを握っている

「あ、副会長。どこ行ってたんですか?」
「今から帰宅すると連絡をな。話し込んでいた様だし、邪魔になるかと思って離れたが」
「あいつが副会長を探すってどっか行ったんですけど」
「それは申し訳ない事をしたな……よし、今度詫びにコーヒーでも奢ろう!」


先程までの緊迫感は何処へやら。和気藹々とした雰囲気に包まれる
そこに、こつこつと軽い足音が聞こえる。貴方が戻ってきたかと振り向くと、立っていたのはまるで違う人物だった





「──ねえ、貴方達はどこから来たの?」







433 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 23:26:35.986eGDPCxO0 (8/10)





「うーん、やっぱいないな……」
『だから言っただろうに。早とちりだと』
「いや言ってないし……」

時は少しだけ巻き戻り、貴方は街を軽く探して回っていた
息を切らせながら来た道を戻る。まるで無駄足を踏んだクリスティーナも呆れた様な声色で

『だからお前はもっと落ち着いて考えろとあれ程までに口を酸っぱくして……』
「あーわかったわかった。クリスティーナは説教が好きなんだから……」

「あれ?何だ、誰と話してるんだ?」
『一番背の高い副会長が屈んでいるという事は相応に背の低い人物だろうが……』
「そんな奴知り合いにはいないな……アキラでも普通に話してるし」



「成る程!君は遠い国から来たのか!」
「ええ。遠く遠く、街を幾つも越えた先、海を何度も渡った所」
「貴方達は優しいのね。お姉様も優しいの」
「へー会ってみたいなー」


近付くにつれて、三人が話している相手の特徴がわかってくる
相手は年端もいかない少女だ。くすんだ金色の髪。血の様に光る赤い瞳
貴方はその姿を知っていた。あの時、暗い路地で出会ったその名は……


「ん……?おい!あれって!」
「マスター!走るぞ!あのままでは!」






434 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 23:27:07.796eGDPCxO0 (9/10)






「皆!そいつから離れろ!」
「うん?庶務よ、どうし……うぐっ!?」
「副会長!?大丈夫?」

「当て身だ。……貴様、何しに来た」
「あら、貴女は野蛮なお姉さん。私はただお話ししていただけなのよ?」
「嘘を吐くな。餌の物色でもしに来たか?その容姿で油断を誘い、一息に食い散らかすつもりだったのだろうよ」


間一髪、クリスティーナが間に割り込む。その途中で副会長には眠っていて貰ったが
少女は彼女の顔を見て微笑む。それに対してクリスティーナは吐き捨てる様に彼女に剣を向け


「あんた……こいつは、いったい!」
「メリッサ、貴様もサーヴァントの事は知っているだろう!英霊でありながらも、その気配を極限まで削れる存在が!」



「───そうだろう、アサシン!」
「ふ、ふふ、ふふふふふ!そうね、私はアサシン。暗殺者で、人殺しで、人喰いの怪物!」

少女は高らかに嗤う。アサシンの笑みは可憐ながらも、どこか不安を煽るものがあって



「だから──そうね。一人くらいはそうしておくべきかしら」

無造作に腕を振るう。その先にはメリッサが
あまりにも速く振るわれた動作にはさしもの彼女も対応できず

「が、はっ……!」「メリッサ!」

身体から鮮血を撒き散らし、その場に倒れ込む
アサシンは満足したのか、可憐な姿を闇に溶かすのだった






435 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/08(月) 23:27:46.326eGDPCxO0 (10/10)


【本日はここまで。お付き合いありがとうございました】




436以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/08(月) 23:39:45.808xzAuKw3o (4/4)




437以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/09(火) 01:09:16.889ieRDxm8O (1/1)




438以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/09(火) 18:54:45.236Mrb7W3V0 (1/1)

なんか>>343の通りになっててびっくりしたんだが
戦争以外の描写とか見たあとだと、思い入れが出て助けたいという感情が湧く


439以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/09(火) 21:47:16.07MrlTb4sfo (1/1)

鹿黒は教会の件も合わせると、どこにいるかある程度絞れるけど相手が魔術師で手を出せないので捜索を断ってるような気がする


440 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/09(火) 22:27:47.47Pr5nXwYm0 (1/1)


【本日はおやすみ……】




441 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/10(水) 22:22:18.92T6AV2PGZ0 (1/1)


【ごめんなさい。本日もお休みです……】




442 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/11(木) 21:55:10.24KF8rgSA7O (1/1)


【ごめんなさい。本日もお休み……】

【ですが明日には必ず……必ずや……!】




443 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/12(金) 21:40:21.58IW1Td7QoO (1/3)


【ちょっとだけ再開……】




444 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/12(金) 21:42:14.94IW1Td7QoO (2/3)





「ハッキリ言おう。状況は最悪だ」

淡々と答えるマリア。言葉とは裏腹に、その顔は怒りに燃えている
倒れたメリッサを介抱する為、一時的に禍門の家へと連れ込んだ。その息は荒く、苦しげに
副会長と新重は、聖杯戦争に関わる事情であると同時に遅い時刻なので帰って貰った

「マスター、やっぱムリ!ボクの魔術とあいつの呪いは相性が悪いもん」
「精々、侵攻を遅らせるのが関の山か……本当に使えんサーヴァントだ」
「無茶言わないでくれないかな!?」

メリッサの看護をしつつ、自身の作成した礼装を取り付けるキャスター
ただ傷を負っただけでなく、何らかの呪いがかけられた様に息苦しそうに悶えている

「……ハッ、はぁ……っ」
「大丈夫かな?メリッサちゃん」
「苦しそう、デス。助けてあげないと」




「お前達!早く彼女から離れるんだ!」
「……お父、さん」
「相手のアサシンがどんな能力を持っているかわからない。二人も気を付けろ!」






445 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/12(金) 21:42:41.30IW1Td7QoO (3/3)





「……メリッサ。ごめん」
「謝る事は無い。御三家である事に驕り、無様に倒された。それだけだ」
「けど……俺は守れた。それが悔しくてさ」

「いっひっひ。そうそう、気にする事なんか何も無いのさ。奴さんも承知だろうよ」
「貴女は、禍門の……」
「けれどもまあ、それで何かを手に出来る事もあるだろうよ。なぁ?」
「……ありがとうございます」


ふらりと現れた招福が、貴方の肩に飛び乗る
不思議と重さは感じない。これも魔術のおかげだろうか?
そんな事を考えていると、ぴょんと降りて憂午の前へ。怪訝そうな顔をする彼に、にやりと意地悪そうな笑みを浮かべて 


「そうそう。ガイスロギヴァテスの連中には俺から話を通してあるぜぇ」
「助かります。して、その反応は……」




【得たいが知れない相手】-2
【メリッサを傷つけた】+3
123:我関せず
456:情報を要求
789:臨時の同盟のお誘い
↓1





446以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/12(金) 21:43:48.63SfpUmEzg0 (1/1)

ほい


447 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/12(金) 22:11:49.67HxrFgbN7O (1/1)



4:情報求む



「連中はかーなーりお怒りみたいだぜぇ?もうカンカンさ」
「何せ、可愛い妹みたいな子だ。奴等の面子は丸潰れさ!ひっひひひ!」

ケタケタと無神経に笑う招福。その甲高い声に貴方は顔をしかめる
今も苦しんでいるメリッサを前に、ヘラヘラと笑うのが許せないのだろう

「おぅおぅそんな顔するなよぉ。怖い怖い」
「にしても……このガキンチョはお前さんにとってそんな大事なのか?一目惚れかぁ?」
「トーレイエッテめ……マスターに妙な事を吹き込むな」


「ほいほいっと。んで、ガイスロギヴァテスはどうもあちらだけで対処するつもりらしい」
「無茶な事を言うな。どうせ返り討ちにされて餌になるのが関の山だ」
「まあそれは奴さんが決めるこった。だから、そっちの持つ情報を寄越せだとさ」


「マリアさん。どうだろうか、ここは連中とアサシンをぶつけ、消耗した方を……」
「憂午、みとりに言い付けるぞ」「今姉さんは関係無いだろう!?」
「私は反対だ。アサシン陣営は危険過ぎる。私一人で倒す算段がつかない程には」
「よりによって相性悪いボクを呼んじゃったからかねー……あいたたた頭ぐりぐり止めて!?」


「……マスター、貴方はどちらを選択する?」
「メリッサを治すにはアサシンの討伐が不可欠だ。他にも被害者がいる可能性もある」
「しかし、マリアの言う通り、返り討ちにされる可能性も高い。アサシンは元より、奴のマスターは死徒」
「どう足掻いても敵う相手ではない……それで、どうする?マスター」




1:憂午に賛成し、ガイスロギヴァテスに相手を任せる
2:マリアに賛成し、クリスティーナとキャスターで相手をする(アーチャーは判定次第)
3:その他(案が出る度に選択肢に加え、時間を増やします)
22:15から
↓1~3




448以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/12(金) 22:26:38.590546iAAGo (1/1)

2


449以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/12(金) 22:32:22.06T/oTjHhOO (1/1)

2


450以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/12(金) 22:54:52.73Jp6KB3Id0 (1/1)

2


451 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/12(金) 23:12:37.599++Dg7xW0 (1/1)


【安価確認しました。そして本日はここまで】

【ちなみにですが、貴方のアサシン陣営との相性は最悪。単騎で挑むと確実に死ねるレベルです】





452 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:12:11.632qxHudSa0 (1/10)


【それでは再開……】





453 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:12:53.512qxHudSa0 (2/10)






「……俺は、マリアさんに賛成する」
「アサシンは、俺達が倒します!」
「……先、輩?」

力強く、そう訴える貴方。その発言は周囲の空気を凍りつかせる

「な、君は何を言っている!?相手が誰か、君もわかっているだろう!」

貴方の言葉に、憂午は激しく詰問する。普段の厳格さをかなぐり捨てて掴みかかる
それ程までにその発言は看過できなかったのだろう。それでも前を見据えてハッキリと告げる

「アサシン達は平気で人を襲う……誰かに任せる訳にはいかないんだ!」
「確かになぁ。ガイスロギヴァテスは街なんか知った事じゃあない。下手すりゃ市街戦になるだろう」
「しかし……しかし!彼はまだ若者だ。彼を犠牲にするなんて認められない!」

しかし、憂午は許さない。父親として、魔術師として、管理者として



「坂松の管理者としても!一人の父親としても許可は出来ない!」
「この件は専門家でもあるマリアさんに任せるんだ。君は自分の命を守る事だけを考えろ!」
「そんな……」






454 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:13:41.722qxHudSa0 (3/10)






「……だからこそ、我々がいる」
「互いの願いを叶える為、共に立つ英霊が」
「バーサーカー!君は今、何を言っているのかわかっているのか!?」

「わかっていないのは其方だろう!英霊とは、戦争の代理であり代行するもの」
「ここで英霊に頼らず、誰に頼ると言う!?」


言葉に詰まる貴方。代わりに答えたのは、彼の英霊であるクリスティーナ
その言葉はいつになく激しく、強い口調で責め立てる。これには憂午もたじろぎ、狼狽えて


「そ、それは……しかし、やはり……」
「相手が危険な事はわかってます。けど、俺がやらなきゃ被害がもっと出る!」
「……私としては、反対したい」「見ろ!マリアさんだって……」


「だが、まあ……若い子の自主性は尊重してやりたい。私が面倒を見よう」
「わーい!女の子ばっかでつまんなかったんだ。これから宜しくね!」
「あ、ありがとうございます……?」
「せ、先輩。わ、私、も……」



「話はまとまったみたいだなぁ?それじゃあ、連中にはそう伝えよう」
「もう遅い。今日はとっとと休んだ方がいいと俺は思うけどなぁ。どうよ?」
「……では、そうしましょう。詳しい話は明日、ガイスロギヴァテスを交えて行う!」

「期待しているぞ。ふふ、先輩の胸をどーんと貸してやる」
「全然無いじゃん……それならボクの方が大きくて柔らかあ痛い痛い痛いつねんないで!」


「………………………………」
「? どうかしたの?ムスッとしてるけど」
「別に。……何でも、ないデス」






455 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:14:28.682qxHudSa0 (4/10)






月は翳り、闇の満ちた空間で一人唄う少女
くるくる。くるりと愛らしく回り、鳥の囀りの様な可憐な声を響かせていた



「──Der Schlus ist schon gemacht」

「──Welt, gute Nacht!」

「──Und kann ich nur den Trost erwerben」

「──in Jesu Armen bald zu sterben」

「er ist mein sanfter Schlaf……」

「……アサシン、その歌は」
「あら、聴いていたの?ふふふ、お代は結構。けれどもリクエストも受け付けないわ」

否。もう一人、暗がりに蠢く血にまみれた男が声をあげる
既に擦り切れ掠れた声。最早雑音と相違の無い音でアサシンに話しかける

「いや……いい。それよりも、喉が渇いた」
「欲しい、欲しい。もっと、もっと心臓を……」
「あら?それなら私に一言命じてくれればいいのに」

くすくすと整った顔を歪ませて笑う。その表情はどこか悪戯っぽく


「宝具を使うの。そうすれば、もーっといっぱい食べられるわ」
「しかしそれで、は」
「今更よ、今更なの。いつ死ぬか、今死ぬかの違いでしかないの」


「ね?命じて?私に、宝具を使え。って、ね」



【膠着状態】+2
【良心の呵責】-1
123:まだダメ
456:部分的に許可
789:全面的に許可
↓1






456以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 21:15:25.26dgGQe2V+0 (1/1)

ほい


457 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:32:01.812qxHudSa0 (5/10)



7:大規模に宝具を使用



「……許可、する」
「俺には……時間が、無い。一刻も早く、聖杯を手にしなくては……!」

悩んだ、本当に深く悩んだ
自分の狙う人間は、魔力を持つ者だけ。それを歪めてまで欲しても良いのかと

しかし……このままでは、自分の方が先に果てるだろう
強引に肉体を構成しているが、それがいつまで持つかもわからない
それに、何より……今の自分は血に飢えていた

「ええ。確かに聞き入れたわ。安息の夜を始めましょう」



「“──Jesu, komm und nimm mich fort!”」

「“Dieses sei mein letztes Wort…………”」

「“私の名は───【黒死斑の、吸血鬼】”」

ぞわり。禍々しい、視覚化出来る程の暗黒の魔力が沸き上がる

魔力は風に乗り、風に舞い、風に散り……坂松の至る所へと蔓延っていった






458 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:35:02.652qxHudSa0 (6/10)


【まだ書いてないので少し判定】

【学校や街の様子は?】
123:ゾンビランド坂松
456:流行り病の噂に
789:まだ猶予はある
↓1

【マスター含めた魔術師の方は?】
123:キツイ
456:かなりの弱体化
789:ガード
↓2




459以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 21:39:35.77un41UiAk0 (1/1)




460以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 21:42:25.507MDGnAiqo (1/1)

どうだ


461以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 21:49:12.71VlszOXYQo (1/2)

再判定?


462 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 21:52:00.122qxHudSa0 (7/10)


7:猶予あり
0→9:この場面で振り直すのも面倒なので最大値として判定



その知らせは、本当に唐突だった
多少の違和感はあれど、いつもと変わらない日だろうと予想はしていた
なのに、まさか……!


「どういう事ですか、アサシンが宝具を使ったなんて!」
「本当なの?何かの間違いだったりしない?」
「間違いないわ。街に張り巡ってる魔力計が、深夜から異常に振り切れてる」
「何かしらの干渉をしたと見るのが一番ね」

みとりからの淡々とした報告を聞きながら貴方は机を睨み付ける
そこにいない敵を睨む様に。街そのものを驚異に晒すという不文律を犯した相手へ

「そ、それで……その、アサシンの宝具って」
「現状では不明。とはいえ、未だ被害は大きくなっていない」
「街で体調を崩した人間がちらほらと出ている程度ね。学校には圧力をかけて臨時休校にしておいたわ」
「あ、ありがとうございます……?」


その言葉に若干の疑問を感じつつ、みとりへと感謝の言葉を述べる
……同時に、早くアサシンを仕留めねば。そんな焦燥にも似た感覚が全身を走った





463 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 22:14:18.432qxHudSa0 (8/10)






「しかし、どうしたものか……奴等の潜伏先は掴めるか?」
「難しいわね。こうも広範囲だと、絞り込むのも一苦労するわ」
「まして、相手はアサシン……気配遮断は極めて凶悪なスキルだ」


「むむむ……ボクは陣地の中で戦いたいなぁ。魔術師だし」
「今回はサポートに回ろうかな。別にボクがいなくても大丈夫でしょ?」
「馬鹿な事を言うな。今は貴様の手でも借りたい状況なんだよ」

「バーサーカー。俺達は……」
「流石の私も、街一つに干渉する宝具へは対処出来ないな」
「私の宝具は“私の生き様”。それ故に多人数への干渉を防ぐのは無理だ」


各々の陣営が自らの力を発言する。しかし、どれも有効打にはなり辛いものばかりで話が進まない
一人だけ、下を向いて発言しない人物を除けば



「……そうだ、アキラのアーチャー。あいつはどうなんだ?」
「え、あ、私の、サーヴァント、デス?」
「私からも頼もう。アサシンの打倒には彼の力も必要と判断したが」

マリアからの後押しに、むぐむぐとマスク越しに口を動かす
そして、遂に意を決した様に口を開いた


「……アーチャー、来てください。これは、命令デス」
「貴方の力を、先輩に、貸してあげて……!」




【状況が状況】+1
123:ヤだよ
456:渋々ながら出てくる(言うことを聞くとは言っていない)
789:しょーがねーなぁ
↓1



464以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 22:15:55.28VlszOXYQo (2/2)

そい


465 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 22:32:14.632qxHudSa0 (9/10)



9:すんなり納得



「………………」
「アーチャー。話は聞いていたはずデス。先輩と一緒に、街を……」
「あーはいはいわかりましたよ!」


霊体化を解き、姿を表すアーチャー
その威容はこの場の全員が息を飲み、圧倒される程の壮大な躯
青銅の巨人は不機嫌そうに吠えながら、頭をガリガリと掻き出した


「本当か!ありがとう、アーチャー!」
「どうせ嫌だっつってもやらせんだろ。令呪なんか使わせねーからな」
「ヒュウ!流石は神話有数の巨人だ。太っ腹だねえ!抱く?抱いてみちゃう?」
「うっせーよクソアマ!俺はそういうの嫌いなんだよ!」

喧々諤々。一気に騒がしくなる禍門の家
一刻を争う一大事だというのに、今はそんな事を感じさせない程に明るく笑う



「あ、あの。先輩、その」
「アキラ、ありがとう。絶対に俺達は負けないからさ」
「……どうも」


「ふんふん。成る程なあ、やってくれやがる」
「さて、ガイスロギヴァテスの連中はいつになったら来るのかねえ?」



123:明日の夜
456:今日の夜
789:今日の昼
↓1




466以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 22:34:53.40OEpIgWEW0 (1/1)




467以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/13(土) 22:35:36.67aaaYL54OO (1/1)

a


468 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/13(土) 22:38:56.862qxHudSa0 (10/10)


【さっきと同じ裁定でしたが直下でも結果は変わらないので】

7:すぐに来てくれる

【という訳で、最後にアーチャーのステータスを開示して本日はここまで】

【お付き合いありがとうございました……】


┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ≪クラス≫:アーチャー
┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓
  【真名】:???                【コスト】:       【属性】:混沌・善
┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓
  【筋】:A(50)     【耐】:A(50)     【敏】:C(30)    【魔】:C(30)     【運】:E(10)   【宝】:EX(規格外)
┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫




469 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 21:35:36.76z2do8/Rb0 (1/7)


【ゆるりと再開】

【安価ありますが人はいますか?】




470以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 21:37:05.311vTs0V1No (1/2)

はいー


471 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 21:40:28.70z2do8/Rb0 (2/7)




「……今日の昼。か」
「緊張しているのか?マスター」
「そりゃあまあ。交渉自体は憂午さんがやってくれるって言うけど」


ドクドクと胸が鼓動している。焦る気持ちを強引に押さえ付ける
思いの外、ガイスロギヴァテスの動きが早い。貴方も飲み込むのに一苦労だ


「……ちょっと、誰かと話してくる」
「気分の転換にはなるだろうしさ。少し、外に出ているよ」

(アサシンを早く倒さないと。けど……)
(そういえば、あいつは……どんな英霊なんだろうな……?)


会話したい人、無ければなしで
↓1、2





472以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 21:44:00.631vTs0V1No (2/2)

マリア


473以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 21:53:14.65RMP4PgBn0 (1/1)

招福


474 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 21:56:33.92z2do8/Rb0 (3/7)





「……マリアさん。少しいいですか」
「いいとも。私も君とは一度話しておきたかったからな」

軽くノックをして、部屋に入る。マリアさんは快く迎え入れてくれた
一度目は夜だったから気がつかなかったが、彼女の部屋は他の部屋より少し暗い
とはいえ、ほんの薄暗い程度で歩く事に不自由はしていないのだが

「連中との交渉は私と憂午氏、それと、禍門のご老体で行う」
「私としてはサーヴァントが多いに越した事は無いのだが、彼等はガイスロギヴァテスを憎んでいるからな」
「それって、理由は……?」

手を広げ、ふるふると首を振る
どうやらマリアさんも詳しい事は知らない様だ

「正直な所、私は君達に重石を背負わせたくは無い。無いが……」
「今は緊急だ、存分に頼らせて貰う。しかし、危険を感じたらすぐに逃げろ」
「まだ若い君の未来を潰したくは無いからな」



1:「マリアさんだって若いじゃないですか」
2:「どうして、死徒を追っているんですか」
3:その他、自由な台詞安価
↓1




475以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 21:58:51.57m0FYnPQWO (1/3)

2


476 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 22:25:27.18z2do8/Rb0 (4/7)





「……どうして、マリアさんは死徒を追っているんですか」
「危険な相手だって、散々言ってたじゃないですか。それならどうして」

しん、と場が静まる。貴方の問いは当然のものだったのかもしれない
しかしマリアにとっては、あまり踏み込まれたくはない質問で。少しだけ思案し

「……うむ。まあ、そうだろうな。君みたいに青い子はそういうの気になるか」
「青い子?」「……若い子供という意味だ」

咳を払いながら、頬を赤らめる
話し辛いなら。と言う貴方に、マリアは気にするなとだけ答えて

「それで、何故か。と問われると……まあ、アレだ。イメージ改善みたいな」

「……イメージ?」
「最近の若い者は~とか、これだから男子は~みたいな偏見がな、生き辛いというか」
「あの、それじゃまるでマリアさんも」





「ああ、私も似たような存在……『吸血鬼』だ。」
「………………っ!」





477 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 22:35:47.47z2do8/Rb0 (5/7)






「……やはり、驚くか」
「だって、吸血鬼って……」
「そう。アサシンの同類だな。厳密には違うかもしれないが」

告白して、罪悪感があったのだろうか
表情は動いていないのに、心なしか哀しげに目を下に向けている
服の裾を掴み、自嘲する様に笑う。今まで危険だと言ってきた存在は、何を隠そう自分なのだ

「……すまないが、この事は秘密にしておいてくれ。今、余計な混乱を招きたくはない」
「それを、知ってるのって」
「禍門の当主、雇い主のみとり、それとキャスターだ。君の友人には話していない」


「……可笑しいか?私が平気で君達の仲間面をしている事が」
「嘘だと思うかもしれないが……私は、本当にこの街から奴を排除したいだけなんだ」




1:「そんなに危険な相手なんですか」
2:「でも、マリアさんは悪さしてないじゃないですか」
3:自由安価
↓1




478以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 22:40:07.54m0FYnPQWO (2/3)

1


479 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 22:54:56.55z2do8/Rb0 (6/7)





「……そんなに、危険な相手なんですか」
「相手の、その……心臓喰いは」

言葉を選ぶ様に、おずおずとマリアに質問する
その発言を聞いたマリアは顔をしかめ、苦々しそうに舌打ちを

「非常に危険だ。私の相手した死徒の中でも、上に来る」
「初めて活動を開始したのは大陸でな。そこで魔術師を襲って心臓のみを捕食していた……」
「……何で心臓だけを?」
「グルメなんだろうよ。向こうの信仰で、心臓は力の源らしいからな」

「つまり……エネルギーを溜めている?」
「かもな。それで何をしでかすつもりなのかも全くわからん。おまけに……」
「理性を無くしたら、もうそいつは化け物だ。退治した方が慈悲になるというもの」

「だから……人を殺すと思ってはダメだ。あれは最早別種の生き物なのだからな」

微笑みながら、マリアはそう答えた
心臓喰いの動機はわからないが……アサシンに街一帯に干渉する宝具を使わせた以上、倒すべき相手に他ならない

「……ありがとうございました。それでは、また」





480 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/14(日) 22:55:58.39z2do8/Rb0 (7/7)


【本日はここまで。ありがとうございました】

【安価形式がコロコロ変わるのは、その時に応じてだったり】






481以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/14(日) 22:57:49.09m0FYnPQWO (3/3)




482 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 21:12:25.01jwndknzx0 (1/6)


【ゆっくりと再開】

【安価がありますが人はいますか?】




483以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/15(月) 21:15:03.9543DFqz9Io (1/2)

連日更新ありがたい


484 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 21:21:14.89jwndknzx0 (2/6)





「よう。浮かない顔だなぁ、小僧」
「うわっ!?あ、アンタは!?」
「ひひひ。何だよつれねぇな。ちっとばかし俺に付き合えよ」

廊下を歩いていると、突然背中に重い感触が
声の主は禍門の長である招福。貴方にしがみつきながら、けたけたと愉しげに笑っている

「つ、付き合うって何を」
「何でも。お茶でもお話でも、なんならベッドの上でも構わないぜぇ。ひひひひひ!」
「……俺と遊んでていいのか。交渉があるだろ」
「お前、俺が相手だとタメ口なんだなあ。年上は敬えよ。衣食住の面倒見てんだぜぇ?俺は」

首にぶら下がりつつ、頬をつつく。……何が楽しいのだろうか
深く考えるのは諦めよう。そう思考を入れ替えると招福に向き合う


「……で、何か用事でも」
「んん?まあ、何だ。世間話でもってヤツだ」
「暇なんだよぉ。付き合え!ひっひっひ」



1:「アンタはいったい、何者なんだ?」
2:「俺よりも、千呼やアキラを気にしてくれよ」
3:自由安価
↓1




485以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/15(月) 21:22:16.9943DFqz9Io (2/2)

1


486 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 21:48:36.48jwndknzx0 (3/6)





「……なあ、アンタは何者なんだ?」
「いきなり出てきたり、消えたり……普通の人間じゃ、無いよな?」

「ん?なんだぁ。そんな事が聞きたいのか」
「それともアレか、俺の事をもっと知りたい。とかそんなヤツか!中々に見る目があるねぇ」
「とぼけないでくれ。招福……さん」

「教えてください、貴女の事を」


「……いいじゃねえか。その真剣な顔。うっかり惚れちまいそうだぜ」
「あいわかった。それじゃあちと話してやるとするか!」

にやり。招福の悪戯っぽい顔が、にぃっと弓なりに歪んでいく
肉食獣の如き獰猛な笑み。貴方は少しだけ身動ぎするものの、すんでの所で踏みとどまる
その勇気を讃えてか、口を開いていった


「俺は、数世代前……エーデルワイスのシュヴァルツって知ってるか?」
「あ、ああ。……あの偉そうな子供の事だろ?」


「そいつの正体は、エーデルワイス初代当主。ただの降霊術の家系を“天使に恋した一族”に作り替えた張本人」
「莫大な魂をその身に取り込み、天使の一歩手前にまで近づいた正真正銘の怪物さ」




『シュヴァルツのスキルを開示します』
 ◆魂憑霊術式:偉大なる黒   
  ガイストシュヴァルツ。魂に干渉できる高位の降霊魔術で、魂を弄ることで結び付く肉体にまで干渉する。   
  魂が滅びぬ限りその肉体は即座に修復し、周囲に彷徨う霊体は彼の管理下に置かれる。    
  莫大な神秘を宿す魂は、長き年月を経て肉体が滅ぼうとも新たな肉体を得て現世に留まる。






487 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 21:58:44.17jwndknzx0 (4/6)





…………絶句する。つまり、あの子供、いや


「あいつは……無数の魂を……?」

思い付いた最悪の発想。それを否定するとも肯定するとも呼べない様な不思議な顔で

「もう何べん転生したかは知らねえ。けれども力はどんどん増していってやがる」
「下手すりゃ並みの英霊でも太刀打ち出来ねえかもしれねえ。理屈じゃなくて、“理”でな」

「理……?」
「今回の聖杯は連中が用意したモンだ。何を仕組んでいるかわかったもんじゃねえ」
「主催者特権。ってヤツだ。決して連中に気を許すな。わかったか?」

招福の顔は、真剣そのもの
普段の飄々とした雰囲気は鳴りを潜めている
……けど、そうだとしても、どうしても

シュヴァルツと、貴方の後輩であるアーディーが結び付かないのだ……



「……それに、招福さん。まだ疑問が残ってる」

「どうして、アンタはそんなに外部の家の事情に詳しいんだ……?」





488 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 22:16:34.35jwndknzx0 (5/6)





「ひっひっひ。そりゃあ簡単な事だ。連中から聞いたんだよ」
「聞いた……?さっきの話を……?」
「奴はこの坂松市を使って聖杯戦争を行おうとした。天使へと至る為の、莫大なエネルギーを溜める為にな」

「その時、この土地に根付く魔術の家。ここ、禍門の当主である俺に話したのさ」
「それって、いつの話ですか?」
「もう何十年と経ってる気がするなぁ。憂午が幾つの時だったか?忘れちった!」
「じゃあ、まさか貴女も大量の魂を……!?」



「んな訳ねえだろ。俺はとっくの昔に肉体が死んでんだからよ」
「……は?」

既に死んでいる?理解が追い付かない
幽霊……いや、英霊の様なものなのだろうか?

「いやあ、研究でドジ踏んでな。肉体が消し飛んじまった!」
「聖杯戦争が起きて、現世との繋がりが出来たのが大きいんだろうよ」
「こうして、小僧の前に現れる事が出来たんだからなぁ!」
「まぁ、そういう意味ではお前さんが召喚したみたいなモンと思ってくれていいんだぜぇ?ひひひひひはははははっ!」


『招福のスキルを開示します』
 ◆禍福無門
  自身へと向けた呪詛によって禍と福の理から外れた存在となっている。
  もはや言葉が形をとっただけの存在と成り果てており、ありとあらゆる物理的干渉を受け付けない。
  それは逆に自身から他者に対して物理的な干渉が不可能であることも意味している。
  聖杯戦争となった現在は現世との繋がりが出来ており、ある程度干渉できるようになっている。



「……なんじゃそりゃ…………」
「そら。そろそろお待ちかねだ。さっさと行こうぜ、小僧」






489 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/15(月) 22:17:01.77jwndknzx0 (6/6)


【ちょっとだけでしたが本日はここまで】

【ありがとうございました……】




490以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/15(月) 22:18:30.20eNKl7aqIO (1/1)




491 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/16(火) 22:15:43.62nEza0ftJ0 (1/1)


【本日はお休み】





492 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/17(水) 22:56:57.65g+Ro8p9+0 (1/1)


【本日もお休み……】




493以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/18(木) 15:28:08.654ChTyelKo (1/1)

招福は見た目が子供な理由がなくね?超天才児だったのかね?
シュヴァルツは新たに肉体に魂を移したてなんだろうかと思うが

時系列的には当主となれるだけ生きてるみたいだし、憂午の生まれるより前には肉体のない存在だったっぽいけど


494 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/18(木) 22:10:53.72u8tmJfRD0 (1/1)


>>493
招福「せっかく娑婆に戻ってきたんだ。なら若い身体の方がいいよなぁ?」

【本日もお休み……明日にはやりたい……!】





495 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 21:22:38.73VuKTe8hBO (1/2)


【それでは再開】

【参加する人はいますか……?】




496以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/19(金) 21:24:19.48RlAiw8NWo (1/1)

待ってました


497 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 21:25:55.80VuKTe8hBO (2/2)






「……邪魔をする」
「来たぞ、禍門の当主よ!早くメリッサを渡して貰おうか!」
「ガイスロギヴァテス……」

門が開く。そこに立っているのは、ドミトリイとルシフェル
貴方とも幾度と無く戦った相手。距離があるとはいえ、それでも背筋が凍る様

「応よ。つっても、今のアイツは面会謝絶だ」
「アサシンの宝具の影響を強く受けている。今無理に動かすと命に関わる可能性が高くてな」

マリアからの説明に納得がいかなさそうな
しかし、認めなければならないという感情を含めた複雑な顔つきで

「……必ず、助けるとここに誓え」
「もし、メリッサを殺した場合……エーデルワイスと共に貴様らも処刑する……!」

「我等禍門の名において誓おう。彼女を無事に貴様らに返すと」
「土地を踏み荒らすハイエナ共とはいえ……約束を違う程、禍門は非道ではない」


バチバチと火花が散る。片や露骨に嫌そうに、片やサングラスの奥で眼を細め
ドミトリイと憂午の間に見えない壁でもあるのかと問いたい程、二人は断絶した空気をぶつけていた



「……なんであの二人あんなに仲が悪いんだ?」
「お家の都合、デス。私も、関り合いになったらダメって、言われて、ます」
「大変だな……」

お家事情には詳しくないものの、その苦労はなんとなく解る
アキラも少し悲しそうだ。彼女も喧嘩する父親の姿は見たくないんだろう


「……戻ろうか。終わり次第連絡するって言ってたし」
「わ、わかり、ました」




【結局交渉はどうなったの?】
『仲が悪い』-2 『ちょっと今それどころじゃない』+3
123:決裂
456:条件の押し付けあい
789:受諾
↓1



498以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/19(金) 21:30:19.67gfewmKytO (1/1)




499 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 23:49:19.2739uk89KW0 (1/4)



8:共闘戦線



別室に移された貴方とアキラ。そしてその英霊
本を読んだり、スマホを弄ったり。二人の間に会話は無い
微妙な緊張感が流れていく。不意に、ノックの音が響いて憂午が入室した


「……君、来てくれないか。アキラもだ」
「はい。わかりました」
「どうやら決まった様だな?交渉の結果が」
「しかし残念だ。私にやらせてくれたならば最良の結果を出したものを!」

「居候が調子乗ってんじゃねーぞ。テメーらなんざオレがブチのめしても良かったんだぜ」
「それをマスターの温情で迎えてやったんだ。立場ってモンを理解した方がいいんじゃ……」

「アーチャー」「ヒッ!?」
「余計な事、言わないで。……先輩、気にしないで欲しいデス」
「あ、うん……いいよな。バーサーカー」
「飼い犬の世話は出来ている様だな。マスターに免じこの場は流そう」


「……マスターが怒るとおっかねえんだよなあ。姫さんを思い出すぜ」
「何か」「何でもございませんよっての!」






500 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 23:53:20.9539uk89KW0 (2/4)




「ハン、久々ね。デカブツに小娘」
「ランサーか。またボコボコに追い回してやろうか?」
「オメーオレに負けっぱなしだろ?何でそんなに偉そうに出来んの?」

「うっさいわねコイツら!本気出すわよ!?」
「駄目だ」「チッ!」

広い客間には、ガイスロギヴァテスの面々。その英霊、ランサー
禍門のメンバーとアーチャー。外部からのマスターであるマリアとキャスター
そして、貴方とバーサーカー……ここに、実に聖杯戦争の大半の英霊が集った事になる

「さて……結論から話そう」
「我々。ガイスロギヴァテス、禍門の両名は、今回の緊急事態に対応し、同盟を締結する事にした」
「条件は“アサシン陣営の討伐。及び、それに付随する妨害の共同打破”」
「この条件は、既に禍門の陣営に下ったキャスター、及びバーサーカーにも納得して貰う」

「勿論だ。元より私は雇われだからな」
「俺もです。けど……」

「エーデルワイスの小娘を殺すな。だろう?」
「うっ」

ルシフェルからの発言に言葉を詰まらせる
彼女のエーデルワイスへの憎悪は凄まじい。ここで同盟が破綻すれば、それは間違いなく貴方の責任になる……



「勿論だ。彼女の処遇は君に一任しよう」
「え?」





501 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 23:55:03.0839uk89KW0 (3/4)





「……なんだその声は。私を見境無く人を襲う悪鬼だとでも思っていたのか」

憮然とするルシフェルに、眼を丸くする
その言葉は本当に嬉しい。けど……

「メリッサを助けたのは貴様だと、俺は禍門の連中から聞いている」
「……その礼という訳では無いが、借りた恩義は返すのが我々ガイスロギヴァテスのやり方だ」
「またまたー。ツンデレなの?ボクはそういうの嫌いじゃないけど!」

「……ともかく、エーデルワイスは全面的に彼に任せるという事で異論は無いな?」


憂午の一言に全員が応じる。どうやら、他の事は既に終わらせていた様だ
そろそろ宴もたけなわ。誰ともなく部屋から出ていこうとして……


「……そうだ。君に話がある」
「え、俺っすか?ルシフェル……さん」
「ああ。実は……」





502 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/19(金) 23:55:51.5239uk89KW0 (4/4)


【まさかの本日ここまで】

【これだけを書くのにここまで時間を使うとは…orz】




503以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/20(土) 00:12:48.83nVsetAxSO (1/1)




504 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/20(土) 22:42:47.55qRb9I/Ae0 (1/1)


【本日はお休み。明日にはやりたい所】

【避難所で少しサーヴァント作成をやるので、良ければ】




505 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/21(日) 21:09:29.36LuHol2Vk0 (1/8)


【ちょっとだけやります】

【人はいますか?】




506以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2020/06/21(日) 21:11:06.09os1HHD+rO (1/2)




507 ◆6QF2c0WenUEY2020/06/21(日) 21:12:28.99LuHol2Vk0 (2/8)





「……バーサーカーが、二人?」
「私がイレギュラーな存在である事は既に承知していたが……まさか、クラスも同じとは」

ルシフェルからの発言は耳を疑うものだった
自身の召喚した英霊、クリスティーナが非正規で喚ばれた英霊である事は何度か聞いていた

とはいえ、まさか狂戦士のクラスが重複するとは。恐らくは相手の方が正規なのだろうが……

「別に、大した奴じゃないわ。狂化の影響を差し引いても弱小の部類よ」
「少なくとも、アタシかアーチャーなら片手で捻り潰せる位ね。敵にもならないわ」
「そうか。……では、その英霊の特徴は」
「確か……」


クリスティーナからの問い掛けに応じたのはルシフェル
記憶の糸を辿るように、つらつらと答えていく


「……こんな具合か」
「うーん。特徴らしき特徴は無いかな」
「錯乱していた、か。それも何かを探す様に」
「え、これでわかるの!?もしかしてバーサーカーって名探偵!?」
「……まさか。わかる訳が無いとも」



「とにかく、アサシンへ攻め入るのは本日の夜だ。各自充分に休息を取る様に!」
「それまでは禍門の家の広間を解放する。ガイスロギヴァテスの面々はそこにいるといい」

「では、これで……む、招福様がいない?」
「私達は見ていないが。問題は無いだろう?」
「まあ、確かにそうだが……何をするつもりなんだ?不安だ……」


不安そうに頭を抱える。けれども直ぐ様気を取り直し、的確に指示を出し始めた
決行は今夜。胸に手を当て、呼吸を整える貴方

「よし……やるか!」