1やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 16:05:50AQJyrY2s (1/1)

京太郎(運命とか信じてるわけじゃないけど…)

玄「おや、どうかしましたか京太郎君?」

京太郎「あいや、すいません。なんか凄いなって。」

玄「そうだね。」

京太郎「清澄と阿知賀、全ての始まりは赤土さんと小鍛治プロのインターハイでの対戦だったなんて…」


2やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 16:08:41LwKi6hsc (1/13)

京太郎「……………」

和「須賀君?」

京太郎「おっ、和か?」

和「考え事ですか?」

京太郎「ちょっとな…なあ運命って信じるほう?」

和「運命ですか?うーんどうでしょうね。」


3やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 16:12:48LwKi6hsc (2/13)

京太郎「実はさっきまで松見玄さんと電話してたんだ。」

和「玄さんですか。はっ、まさか須賀君、玄さんを狙って…そんなことはさせませんよ!」

京太郎「いやいや、まあたまに連絡しあうぐらいの仲だけどそこまでは…」

和「何ですか!玄さんに魅力がないとでも?」

京太郎「ええっ?何この理不尽。」

和「ふふっ、冗談ですよ。」


4やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 16:20:32LwKi6hsc (3/13)

京太郎「そしたらさ、清澄と阿知賀のメンバーが揃うには10年前のインターハイの出来事が必要不可欠だったとわかったんだ。」

和「赤土先生と小鍛治プロの対戦ですね?」

京太郎「ああ、しかもそれだけじゃないんだ。和の引っ越しとインターミドル制覇、玄さん穏乃や憧の麻雀部発足などなど…」

和「穏乃?憧?なんで呼び捨てに…まさか須賀君!」

京太郎「またその流れ?」

和「ふふ、冗談です。」


5やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 17:37:29LwKi6hsc (4/13)

京太郎「それと玄さんがいうには中学校でも和に麻雀を続けさせたきっかけがいるはずなんだ。優希と煌さ、花田煌さんだよな?」

和「ふふっ、気にしなくても下の名前で呼んであげて下さい。花田先輩は年下でも気にしないはずですから。」

京太郎「和さん?」

和「確かに中学校でも続けるきっかけになったのは優希ですね。もちろん花田先輩の影響も大きいですよ。」

京太郎「冗談って言わないんだ…」


6やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 18:44:08LwKi6hsc (5/13)

京太郎「花田煌さん、この人もインターハイに出たなんて凄いよな」

和「私と優希の恩人です。この人がいなければ麻雀を辞めていたかもしれません。」

京太郎「そして宮守を率いた熊倉トシさんもインターハイに監督として参加してる。」

和「赤土先生を実業団にスカウトした人ですね。」

京太郎「これだけ揃うと運命的に感じるよ。」

和「そうですね。そうかもしれません。」


7やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 18:52:45LwKi6hsc (6/13)

京太郎「放送で和を見た穏乃が麻雀教室だった部屋に行ったら玄さんが居て、連絡を受けていた憧まで駆けつける。これもどこかでタイミングがずれていたら阿知賀は無かったかもしれない。」

和「さらに宥さんや灼さんや赤土先生まで。凄い偶然ですよね。」

京太郎「赤土さんは小鍛治プロや熊倉さんと再開もしてる。」

和「私も玄さん、穏乃、憧、赤土先生、花田先輩と再開しました。」


8やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 19:30:09LwKi6hsc (7/13)

京太郎「玄さんと話をしてるうちにさ、何ともいえない気持ちになったんだ。」

和「そうだったんですね。でも須賀君も凄いですよ。」

京太郎「俺が?」

和「どうみても不良の須賀君が咲さんと仲良くなれるなんて、とても思えません。」


9やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 20:28:07LwKi6hsc (8/13)

京太郎「不良ちゃうわ!」

和「私も打ち解けるまで時間がかかりました。優希や部長がいなければダメだったかも。そんな人に咲さんがなつくなんて凄いですよ。あ、見た目の話ですよ。」

京太郎「微妙なフォローありがとう。」

和「つまり須賀君がいなければ清澄は今年、大会に出れなかったかもしれませんよ?」


10やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 21:35:04LwKi6hsc (9/13)

京太郎「俺も少しは役に立ったかな…」

和「でもどうやって咲さんを手懐けたんですか?」

京太郎「手懐けたたんじゃないんだが…咲だけじゃなくて皆に話しかけたんだよ。最初は怖がられたんだ、特に咲には。でもいつの間にか今の感じになってたな。」

和「ふむ、確かにいつの間にか私と須賀君も打ち解けてましたね。部長とは違うタイプの人たらしですね。」


11やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 23:14:23LwKi6hsc (10/13)

京太郎「ははっ…まあ昔に比べたら和も変わったよな。刺々しさがなくなったというか。」

和「その節はご迷惑をお掛けしました。」

京太郎「俺に冗談をガンガン言ってくるようになったし。」

和「そうですね。須賀君をからかうのは楽しいです。」

京太郎「天使のどっちはどこへ…」


12やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 23:20:13LwKi6hsc (11/13)

和「ところで須賀君?」

京太郎「どうした?」

和「玄さんとはどこまでいったんですか?」

京太郎「だからたまに電話するくらいの仲だぞ。阿知賀は皆そうだな。」

和「私の知らない間にそんなにも?」

京太郎「あとは煌さんもだな。」

和「花田先輩までもが須賀君の毒牙に…」

京太郎「俺をからかって楽しんでるだけだよね?本気じゃないよね?」


13やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 23:25:26LwKi6hsc (12/13)

和「うーん、穏乃や玄さんはわかるんですが灼さんな憧と須賀君は相性があまり良くない気がしますね。」

京太郎「そうか?」

和「まあヘタレなのに咲さんを手懐けたスキルの持ち主には簡単過ぎる相手でしょうか?」

京太郎「ははは…まあ玄さんは結構気か合ったのは確かだな。他は玄さんと話しててその流れで連絡先を交換したんだよ。」


14やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/25(土) 23:53:09LwKi6hsc (13/13)

和「つまり玄さんはフェイクで目的は他の人だったと?」

京太郎「なんでそうなるの?」

和「てことはやっぱり玄さんが…はっまさか感じた運命って玄さんとの…」

京太郎「違うからね!」

和「花田先輩はどうして知り合ったんですか?」

京太郎「またスルー?煌さんはたまたま困ってるところに遭遇して後にお礼をしたいからと連絡先を…」

和「なるほど。かなりうまくやりましたね。」

京太郎「偶然だからね。」


15やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/26(日) 12:02:033GLxiZWc (1/2)

和「なるほど。確かに出来すぎていっても過言ではないですね。」

京太郎「またスルーか…だよな。凄すぎてわけわかんないよ。」

和「私の運命の人たち皆と連絡先を交換…そんなオカルトあり得ません!」

京太郎「そっち?」

和「で?誰が一番タイプですか?やはりお胸がある松実姉妹、いや素晴らしい性格の花田先輩、穏乃とは気が合いそうですし、憧や灼さんも好い人ですよ。」

京太郎「はは…」


16やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/26(日) 21:48:313GLxiZWc (2/2)

和「煮え切らない態度ですね。」

京太郎「まあ今のところピンと来ないって感じかな。なんせ本当に電話とメールだけだしな。」

和「そうですか…でもチャンスですよ。皆さん女子校ですからあまり男性との接点がありません。」

京太郎「和は共学だけどあまり接点ないよな?」


17やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/29(水) 01:44:00SSVcPRQY (1/5)

和「何を言ってるんです?こうして須賀君と話してるじゃないですか?」

京太郎(わかってないな…)「そうだったな…」

和「はっ!さては接点がない→フリー→私を現地妻に…なんて企みでは?それで本妻は阿知賀に…」

京太郎「和さん?さすがに冗談が過ぎませんか?」

和「うう…これもおもち持ちの弊害…」

京太郎「俺はどんだけ鬼畜なの?てか天使のどっちは本当にどうしたの?」

和「そんな、天使だなんて。須賀君たら。」

京太郎「相変わらずスルー?てか照れたら可愛いな、ちくしょー!」


18やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/29(水) 01:51:12SSVcPRQY (2/5)

和「ふふっちょろいもんです。」

京太郎「聞こえてますよ?」

和「大丈夫です。須賀君はちょろいから。」

京太郎「和さん?でも、それにしても今日はよく話よな?」

和「女の子は恋バナとプリキュアが大好きなんですよ。」

京太郎「そうなんだ…そういえば可愛い物好きだったな。」

和「そんな可愛いだなんて。嬉しいですが他の人に悪いですよ。」

京太郎「はは…」


19やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/29(水) 09:43:18SSVcPRQY (3/5)

和「まあ一万歩譲って須賀君が土下座するならまだ関係がないとは認めてあげます。で、阿知賀勢、花田先輩、赤土先生、熊倉さんの中では誰が一番タイプですか?」

京太郎「凄い譲歩させるんだね?赤土さんはともかく熊倉さんまで入れて?」

和「アメトークでは熟女芸人やってましたよ。そういった男性もいるんだなと…はっ、まさか赤土先生や熊倉さんにまで手を出そうと…」

京太郎「いくらなんでも人間のクズ過ぎない?」

和「何ですか!赤土先生は素晴らしい方ですよ!」

京太郎「またその流れ?」


20やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/29(水) 11:10:31SSVcPRQY (4/5)

和「はっ、さては小鍛治プロを狙っているから赤土先生に否定的なのでは…」

京太郎「いやいや、話をしたぐらいで他の阿知賀の人に比べて接点が無さすぎるし…」

和「まさかすでに小鍛治プロの連絡先を…なんてね。ちょっと冗談が過ぎましたね。」

京太郎「あ…いや…ありますよ。」

和「えっ?」

京太郎「だからありますよ。小鍛治プロの連絡先。」

和「………さすがにひきました。」

京太郎「たまたまだからね?」


21やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/29(水) 11:30:33SSVcPRQY (5/5)

和「たまたま?アラフォープロ雀士の連絡先をたまたま?国内最強と言われたプロ雀士の連絡先をたまたま?元世界ランク2位のプロ雀士の連絡先をたまたま?可愛らしいルックスなのに彼氏いそうにないプロ雀士の連絡先をたまたま?アラフォーなのに実家暮らしのプロ雀士の連絡先をたまたま?そんなオカルトありえません!」

京太郎「いやいや、逆にたまたまじゃないとあり得ないレベルだと思うよ。煌さんとたまたまいたんだよね。その流れで。」


22やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/30(木) 09:45:55nrA5HbTk (1/2)

和「しかもなんで花田先輩とセットみたいに…アラフォーと花田先輩が同等みたいな扱いを…やはり胸ですか…確かに胸は…でもそれを補って余りすぎるほどのすばらな性格なのに…」

京太郎「あの…さっきから小鍛治プロへは悪口になってますよ?アラフォーとか。」

和「そんな!女性雀士の憧れみたいな人の悪口なんていうわけないじゃないですか!須賀君酷い…」

京太郎「ええ?」


23やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/30(木) 21:03:44nrA5HbTk (2/2)

京太郎「本当にどうしたんだ和?そういえば煌さんも小鍛治プロもそんなに胸はないぞ!胸は関係なくない?」

和「やはり胸ですか…」

京太郎「ええ…」



まこ「のう久よ、あんたはあれを見てなんも思わんのか?」

久「青春よね~」

まこ「そうじゃのうて止めんのかと聞いとるんじゃ!」

久「人の恋路を邪魔するとろくなことないわよ?」

まこ「あれのどこが恋路じゃ?」


24やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/31(金) 00:35:195NsFovFQ (1/3)

久「須賀君に恋してる和が暴走してるように見えるけど?」

まこ「そうなんか?そうは見えんが…」

久「須賀君がやられっぱなしに見えるわね。」

まこ「わしにはそう見える。いくらなんでも、ちと京太郎が可哀想じゃないか?」

久「はっ、まさかまこ須賀君に?………なんちて。」

まこ「のう…どついていいか?」

久「冗談よ。和の真似をしてみたの。」


25やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/31(金) 07:43:405NsFovFQ (2/3)

和「だいたい須賀君にそんな資格あるんですか?私達に飛ばされないようにするのが精一杯の須賀君が。優希に東一局から飛ばされる須賀君が。部長に振り込み続ける須賀君が。南まで頑張っても咲さんに責任払いで飛ばされる須賀君が…」

京太郎「あ…はい…すいません…」





まこ「のう、本当にそろそろ止めたほうが…」

久「いやよ。見てて面白いじゃない?」

まこ「あんたなぁ~」

久「冗談よ、しいていうなら2人とも可愛い後輩だからまだみてるの。ただ和はそろそろ止めるわよ。」


26やまお ◆KktGpjWPRw2020/01/31(金) 22:20:115NsFovFQ (3/3)

まこ「和を止めるんか。まあほぼしゃべっているのは和じゃしな。」

久「多分、後半はしゃべっている内容はほとんど覚えてないわね。」

まこ「そうなんか?」

久「前半は日常会話を装おって情報を聞き出そうとした。ただ引き出した情報を処理しきれないので須賀君を無意識に責めているのよ。」

まこ「そんなもんなんかのう?」

久「ええ、だからこれ以上の会話は和にとっては悪影響なのよ。」
まこ「ようそんなんわかるわ。相変わらずじゃの。」