【紀元２５７年６月　呉首都　建業】

　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒ　　　／　　　　 ,　⌒ ::.　ｿ、⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 　 {ﾞー　´ 　 　 / ／,::　　　　　 ＼　｀ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼／　　i　/ノ／:/　　　:ヽヽ:　ﾞ;.､ 、ﾞ,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／　/ ゞ--ｆ: :/ .:　 .: .: :i:. ﾞ;: ､i:.ﾞ. ': i
　　　　　　　　　　　　　　　 / / ゝ-' ﾉ / /:l:./.:/　.:ﾉ.:l: ,|::.:.:,:.:`､: , ﾞ{　、
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　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゞ｛ :{､l:.:l:.:ﾄ斥ミ､!{:.:.:〃ノｨ=≦今ｖ:l |:.いヽ..,
　　　　　　　　　　　　　 　 　 丶! い:､{ 弋ｚﾘﾍ:.:八"´弋ｚﾘ　ﾉ:ﾙi:ト-- '′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ个ミ=￣　　` ‐ 　 　￣彳'ノﾉ'　　　　　　　　　我が名は周子隠。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ￢、　 　　i|　　 　 　 'ィ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 小.　　,__｀_'＿,　　/从　　　　　　　　　　　.あなたの存在に心奪われた男だ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´ _ｊ ＼　 ー‐　 ／!､′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｲｌ|　　＼ 　 ／　 lハヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _／:ﾉ ヽ　　 ､￣　　 V　 ヽ:＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　_ .ィ´: : :′　 ヽ　 ::.　　 ／　 　 i: : :＼ ‐ ､_
　　　　　　　　　　　 _.. -‐ ‘: ／ : : : !　　　ム 　 　 ム 　 　 ｛: : : : ヽ:､: :｀ﾞ"''‐-．.,,__
　　　　　　,. -‐'"`ﾞ´: : : : : : 〈: : : : : :l　　 /　 l__　__」 ∧　　　|＿ :: : :〉:＼: : : : : : : : :｀`丶
　　 　 　 /: : : : : : : : : : : ＿__＞: : : |　　ハ　 ＼　/　 ハ　　 |: : :`＜＿＿､: : : : : : : :|: :￤
.　　　 　 ': : |: : : : : : : : : |: : : : : : : :｜／＼＼　 Ｖ ／／ ＼　!: : : : ::: : : : :|ヽ: : : : : :！: :|
　　　　　ｌ::: :|: : : : : : : : : l: : : : : : : : 「　　 、＼＼ｊ/／　　　 ヽ{ : : : :: : : : : |: :: : : : : : :|: :！
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　　　 　 ﾞi:::. l: : : : : : : : : ｌ: : : : : : : :|　　　　　 ヽ:.:. /　　　　　｜: :γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　 l:::::.ｌ : : : : : : : : i: : : : : : : :|　　　　　　ｊ丁{ 　 　 　 　 | : :|　 　　 ……呉郡の周家の暴れん坊ですか　　　　　 |
.　　　　　 }::::::ｉ: : : : : : : : :l: : : : : : :！　　　　　 !:.|！　 　 　 　 |: : ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
.　　　　　∧::::::: : : : : : ::::::l: : : : : : : !　　　　　 , :.　l!　 　 　 　 ｛: : : : : : : 厂: : : : : /: ::::::: : ヽ

　　　　　　 　 , ‐''"￣¨￣ ｀ ‐-､
　　　　　　　'.:.:.:,.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:､.:.:.:.:.丶
　　　　　 ,.':.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:..ヽ
　　　 　 .i.,.:.:/:.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.､.:.:.:.;.;}
　　　　　l.!.:.,.:.:.!.:,;.;.;λ;.:.:､:.:.:.:.ヾ､.i.;.;.;.;.;.t
　　　 　 !i:/.:.:.;{.;l.ﾉノ丶.;.:.}.:.:.:.;!､.;.i｀.､;.;､;ﾞゝ　　　　　　　 .御存知なら話が早い。
　　　 ,ノﾉ;{.;.;.;i∠ゝ..,__｀､.;'.:.;.ﾉ _!;ﾑ;.i;ゝ;;}゛
　　　　ノﾙ､t.;{　'T;ｯｧ､｀ﾉ.ノ ｲﾃｧ.ﾅﾉ;ノ'’　　　　　　　　　私はこれまで好き勝手やってきましたが、
　　　　 　 ヾ` ﾄゝ｀" 　 '´ ｉ　｀"　'j/　　　　　　　　　　　 この年になっても自分を改められるものでしょうか？　
　　　　　　　｀, !　　　　　　!　 　 /
　　　　　　　 ﾙ| 、　 　 　 '　 　 ′　　　　　　　　　　　　もはや取り返しがつかない気がしましてね
　　　　　　　　 | ::＼.　 -―　. ′
　　　　　　.／!　＼:::丶 ＿, '.i!
　　　　 ,／;;;;;;;l.　　 丶、　 ,/ l＼
__,..-‐'";;|;;;;;;;;;;;;{　　　　 /'ヽ、 !;;;;;;;｀ ‐- ､..,_　　　　　　　　　　 　 　 　 |/　　| !　　　　 　 ＼ ､ 　 　 　 V　 　 _人::::::::／　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　 　 　 / / 　 　 :｜　!!　　 　 ヽ 　 　 　 ',ﾆ　　 。.{爪 　! v
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / /|　 | 　 | |　小　|　　　 V　　　　 ｌ　ヾ○ノレJ斗ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　 　 ′! !　 ! !　| |/　!ﾊ_|　 !　!. V.　!　　 !､- ゞ'ァ　　　 ',　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　l　 | |　 | | ｜j斗1「|＼ |　|　 V｜　　!/V,-=ミ　　 　 ,.
　　昔の人は朝に聞いて夕に改める事を尊んだそうです。　　 |　ｌ| |　 |　 イ|　|_!ﾑ=-､| 　 　 V|　　 |}　}／}　}　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　|! |　 |　 |lN ´' 」ﾊ　ハ｜| 　}!.!　　!! .ﾄ､_ﾉ /　　　　
　　あなたの前途はまだまだ有望だと思いますよ？　　　　　　 .|　!ｌ !ヽ !＼ﾊ ヽ　Vﾉ 　 И |!　.N　　|_ﾒ-==へ.　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ !ヾ､ ヽV ｿ　　 ´ /／/ |/|　 | !　 ﾊ | |｜ ＼＼ 　 |
　　呂蒙将軍のような例もあります　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ 　ヽ Nヽ　　　　　 　 / .!　.ﾊ!　/ (￣￣｀ヽ｀¨　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | N ｀t-　　 　 /　 ! /_/_,/　 }） 　 j∨　＼ .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | | V.:|:｀ヽ 　 /_.ィツ　(_ム"´ j　　,　＼/ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | | ﾑ |:l　 |￣ `Y{ 　 　 ヽ 　 /　 /　／　　|　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 j/ { N !:　l　　 ,:}Λ､　　　　 .　― ､　　 ＿}　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾑｲ 　.|l　 !　 /'/ /}ﾊ.　　 /　　　　 V　/／　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　呉　奮威将軍　陸抗

.　　　　　　　 　 　 　 ＿ _
　　　　　　　　 　 　 /　　　ー　　．
.　　　　　　厂￣・ー/ ー　　 　 　 ＼－　．
　　　　　 /　　 　ミﾐ彡ｲ　　　　 　 　 ＼　　¨::.
.　　　　...: ／′　　,′　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 ＼
　　　 / 　 / 　 / l!　 　 　 |　 {!　 l!　!　 !　 　三γ
.　　　.:　.:/ 　 /　 |　　,′ l!　 l!　 l!　!　 !丶　二(;;;
　　 /　 /　 | l| 　 |　 / /　|　 ﾊ　 |　|　 | 　 ＼彡'
.　 /　 /ｲ　 ! l! 　 !　, ｲl!　l! ,′! /!　!　 }　　　ｌ|彡
　 i　 /　l!　l! l| 　 |　|　 | 斗}匕l!l! !　!　ﾘ　　　 |彡
　/ ,.′| |　 | l| 　 |　|匕| l / 　 | l |　l /　　 　 l|＼
　|　|　 | | 　|_l| 　 |　|　　だ芹示矛, ′　　　　l|　　　　　それに、志が遂げられない事を心配するべきです。
　|　|　 | |＼{ l| ＼|　| 　′V::::::ソ ﾘ 　 /　　,′|
　|　ﾊ　! !　 {だ心.＼　 　 "ﾟ¨＾／　/ /　　/　 l|＼　　　 名声を挙げられない事を心配する必要はないのでは？
　|/　l! l∧　ﾊ　Vﾘ　　　 　 ．‘ 　 / /　　/　　 |
　| 　 | l!　＼ハ　丶　　 ／　 　 , ′　　∧　　 l!
.　　　l! |从　{八　 　 ／　／　 / 　 　 /　 } 　 lﾄ､
.　 　 Ⅳ　 ＼! 人 ／　／　　,.′ 　　/ ＿l!　　l!
　　　 　 　 ー＝彡 ／/　　 / /　　:/∠:::::{　 八　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　＿_､＿､__
　　　　 　 /　/　／　/　 __,′　　.:/::::::::::::八　　 ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　´-‐- 丶 丶＼_
　　　　 　 }　 ／　　,′　./　　　.:/:::::::::::::::::::::γ⌒　　 　　　　　　　　　 ,　 ／´、 ＼　＼＼　ヽ ｖ ヽ
.　 　 　 　 Ⅹ　 　 /　　./　　　.:/::::::::::::::::::::::::{　　　　　　　　　　　　　　 `.ﾆ,　　| lヽ ﾄヽ　＼＼ 　 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / {｜/ ﾚ∠ｨ　 V　 |　| ｛　 ,}ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , l/ﾉｲ {./ﾉ付ｯ ､丿 .ｲ ム､こｿ　L..ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｧ.l ゝ ゝ.　´　　￣ ノ´ｒﾉ ﾉ l　 l‐ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝlゝlﾂ ￣　　　　　　 ｒ＜　 ﾙ′
　　　　　　ありがたい！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､＝ｧ　　　　　'　 || ｛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ`ﾆ　　　　／　　ｊﾍ }
　　　　　　わざわざここまで出向いた甲斐があったというもの　　　　　　　',　 　 　 ´　 ∠　￢ー-､＿＿＿_　-――-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`　￢　　／　 　 /　 　 |　　　　/　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｊ_／　　　　' 　 　 / 　　　/ 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ .:＼　 ／ ,　　＜　 　 　 l　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,/}　 ／∨　/　　　/　　　　/　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ / V　 , '　/　　　/＿＿　〈　　　　　 ＼　　

【紀元２７３年春　呉　首都　建業】
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 __
　　　　　　　　　__,,.. ．-‐' "".::｀i
　　　　　　　 ／:.:.　　..:.:.:.:,:.:.:.:.:/.ｰ--､
.　　　　　　 /:.:...　 ,:./:.:／ﾍ:.:.ｲ{ﾍ:.:.:.:.:!
　　　　　　/:.:.:.:.:.|/ｲ／- 、|:./-､.}:.:.:.:.|
　　 　 　 ,.:.:.:.:.:.:.:lｲ'ｨf示ﾐ　}ｲ仡ﾐi:.:,:.:'{
.　　　　 /:.:.:.i.:.:.:.:{ｉ 弋zシ 　 弋ﾘ}ｲ:.{ｲ
　　　　/ｨ;.:'ｨﾍ:.:.:.|　　　　＿　　　}.:.:.}′　　　　　　　　　　　どうしたのさ？
.　　　 　 7:.{　ヽ:.:!　 　 /　　〉　 /.:./　
　　 　 ／:.:.:`ｰﾍ.:{ヽ.　　ー_´ .ィ':.:/
. 　 　 ￣`７:.:,:.:.Ⅳｲ￣ 7¨´7:.:{:.:/＞
　　　　 　 ´¨7ﾞ^ヽ ＼./＼ゞ､「}ｲ~　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,ｨ　　　　　　　_　　　　　　　　　　　 ､__
　 　 　 　 ／　　　! 　 }__.」イ´ ｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　 八＿＿_　　 ´　　　　　 ､_　　　　　　ヽ ＼
　 　 　 ／　 　 　 l　　 　 `¨ヽ￣ﾞﾍ　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ　　／　　　´￣　　　　　 ＼　　 ＼　　 ､ヽ
　 　 ／　 　 　 　 |　　　　　　｝､ 　.!　　　　　　　　　　　　　　　　 ア　 ,　／　　　　｜　、　 　 ヽ　 ヽ＼　 ヽ＼
　 ／　　　　／「¨´　 　 　 　 ′ゝｲヽ　　　　　　　　　　　　　 　 /　／ /　　　 　 l　| l　|　 |　　 l　　 丶ヽ　 ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　/　 ,　　　　　,　 ﾑハ|｜|　　　　　 ヽi　　　 l　 ',
　　　　　　　　呉　東観令　華覈　　　　　　　　　　　　　　　　l　/　 /　　　　 /　/　　 l/l/　　　　 ､、　＼ 　 l 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ　　レ 　/ ,/　　 ! ' ／,. ≦￣＼_　　　＼＼ ―丶 ＿_,ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ー '/ ／／|､l　　l 「／ｒ公ﾃ〒　ﾘ　/ / ﾑ｀　ニ＝-　 ､_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ__｛´厂　､|Aゝ　ﾄl〃　ﾞ='_ノ　 丿ｲノl ハ )｜｜| l　｜| ｀`
　　　　　　あなたの部下でよかった。　　　　　　　　　　　　　Ⅵ |　 ｛ｨ汚i､!　　　´　　　　　´ /'　〈　/ 丿 / 　,!/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `トlゝ _ゝ７　｀　　　　　　　　　　　　ｒ'_／　/　　'l′
　　　　　　この国のため、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾝ　　　　　　　　　　　　　　　|　| ｌ　　　/
　　　　　　あなたには長生きして頂きたい。　　　　　　　　　　　　　 ゝ _　^　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　Ⅵ|　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 _,,.. -;;ッ'ﾞ　　　　 　 　　　川 |　､ヽ
　　　　　　心の底から、そう願っておりますよ　　　　　　　　　　　　　　　`､｀"二　　　　　　　　　＿＿_jﾑ＿l≧ｚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶 　 　　　┌ｆ‘”￣　　　　　　　　　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　　 _| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌ｒ―ーーゝ-　＜　| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜|　　　　　　　　∧ | |　　　　　　　　　　　　　　　　|

【紀元２７５年頃　呉　首都　建業】

　　　　　　 　 　 /　/　 :/ｌ/　　, . : :ｌ /: /　　　　　　 l |　　　　 ﾞ,: l
　　　 　 　 　 　 '　/ｒ‐､'　. 　 :/: /:// : l: . : 　 　 ヽ　い:ヽ : .　　､|
　　　　　　　　　ｊ ｒｙ　/ﾞY : . : l : lﾌヘ: : l: :､ヽ: 　　 !:　トﾐ､ヽ: . 　､ヽ
　　　　　　　　 //./ / __l: : : ｌ:ト､l_≧=ヽl､: :い: 　　ｌ: /ヽl: : :l: ､:ヽ: ヾ＝‐
　　　　　　 ー'ｙ' / / /　} l : N《￣芥心ミヽヽｌ: :　/:/=―ヽ ｊ: :| : l | |
　　　 　 　 　 / / / /　,'ﾊ:、:l　`、{几ｒﾘ｀ヽ　ﾞl :　ﾙｸｆｊT㍉lｲ: / 〃ｊ/
　　　　　 　 / / / /　,'/ <ヽ ミ- ￣￣　　　ノ　ィ 弋ｒﾘィノ':ノ／　´
　　　　 　 , ' ,/ / /　,'∧ -ヽ　　　　　　 　 　 　 ｌ　　￣孑 "´
　　　　　/　´ ´　　 ,'∧ `￢1　 　 　　　　　　 　, 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　では、お元気で
　 　 　 /　　　　　　 {　ぃ: :八　　　 　 　　　`　'ﾞ　 　 /
　　 　 /　　　　　　,' l　 i从!＿＞┐　　　, -‐‐-， 　 ' __
　　　 ,　　　 　 　 ,' /'ﾞ´￣ 　 |:::::::|、　　 ｀"二 ´ ／　l:::ﾄ､_
　　　,'　　　　　 　 /　 　　 　 |:::::::| ＼　　　　　.ｲ＿__ｊ:::|　 |　　　　　　　　　 　 /;:'　..:::::::::..:::;:::'　　　　　　　　　　　　　｀ヽ,
　 　 l　　　　 　 //　　　　　　|:::::::|、　｀ ─‐ ´　!　　 |:::|　 |　　　　　 　　 　 　,':;' ...:::::::::::::;ｲ:.　　.....::-ｧ‐-､:::::/::.　　　　 .,:'
. 　 丿　 　 ＿ //　　　　　　 '|:::::::|｀ ー- ､_,. -‐ﾔ 　 |:::|　 |　　　　　　　　 　 i';' .:::::::::::::;:':/:.　..:::::::／.::::::::;Χ':;:'::　 ...:.:,:ｨ
ｒ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 i,'..:::::::::::::';;;;l　.::::::::／_,;;;;__'´　/:':::..:.:.:.:.／〈､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!.::::::::::/＾ヾl .:::::::／/´ 'ﾞ　,ﾊ /':::::.:.:.>'ﾞ;';';',.　ヾ:、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト 、　　　| .:::::::〈 へ｜:::∠ ｲ　i} __/　}'::::. ／ ,ミ!;';' ;';'　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､ ｀丶､_| .:::::::::ﾞ! く, | ::::::!　 ＼〈.　　/::／,ｨ. /;'/;';',';';' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､:::...　..｀:::::;:;:;:＼__!.::::l 　 　 　 　 '"　 |ｿr';'/;';'ｲ;';';/
　　　　　　あんたは今時珍しいぐらいできた人だ。　　　　　　　 ＿ゝ::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;|　:l ::!.　　　　 i　　 　 ）〈/';／,';';/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜. .:.:.::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i′ :l l＼　　 　 ＼__　　 ﾉ'"　,/;:'
　　　　　　自分を大切にね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶､:;:;:;:;:;:;:;:;/￣￣ﾞｌト、l＼　　　　 ,. ィ"　 ／'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠-‐ｧ' /_,,......＿　　＼､｀ｰ;:＜　ヾ|
　　　　　　それじゃ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r''"´　: -: :､: : i : : ノ!ﾞ>;';';';';';＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　. : : : ', i /Vﾞ/＼;';';'｢｀ `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 . : : :,:|{ ヽ＼`i.｀'ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　: :　. : : : : /i!　 ∨ー-､

【紀元２８０年２月　呉　首都　建業】

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.'i:i,=‐'´￣｀ﾍ:i:i:ﾍ:i:i:i:`:.、
　　　　 ,-、　　　　　　　　　　,ｲ:/,..:-‐――-ﾍ:i:i:iﾍ:i:i:i:i:ﾍ
　　　　 ＼＼,ィ´ﾍ　　　　　　ﾊ:/i:i:i:i|:i:i:i:i:ﾊi:i:iﾊ:i:i:i:i:t,--:┴ｭ　　　　　 　＿
　　　　　ィt'｀＼ィ´　　　　　/|:ifi:i:i:i:fﾍi:i:i:i:iﾊi:i:iﾊ:i:i:i:i|＿_z=j　　　　　　'´　 ｀ﾒ,
　　　　 t_ィt　　＼_,ィ´ﾍ ,ノi:|i:fi:i:i:i:|　t:i:i:i:i:i|t:i:i:i}:i:i:i:|┐　|:i::..、　　　　　　 　.j
　　　　　　　t　　　＼　／:i:i:i|:i|:i:i:i:i|　 t:i:i:i:i:|｀ti:i|:i:i:i:|:i|__r'i:i:i:i:i`::...、　 ,ィl ／
　　　　　　 、t＿__,...::'´:i,::ィ:i:t:|i:i:i:i:ｪ、　t:i:/,T坏,|:i:i:i|ﾊ:i:i:ﾍ｀`tー-,,ィ'´　 i　
＼／　　／ ｀` ー― '´＼.|:i:i}:|:i:i,f 忙)　　　弋ノ.|:i:i:|ノ:iﾍ:iﾍ-='"´　　　0　i
／＼　_,(＿,.ィく f三三三三/t|:i:it ｀´　　　　　　 |:i:ﾘ:i:i:i:i:i:||　　　　　　　　 i　　　では周処殿、後はお願いしますね
　　　|＼ ＼　　/三三三/|:i:f:i:t:i:iﾄ、　 　、_,　　ノ:i:ﾘi:i:i:i:i:i||　　　　　　　　 .i
　　　`ーt＼`'/三三三-'_t:i:|:i:ﾍ:i:}:i`i::...._　　／ j:i:/|;:i:i:i:i:i||　　　　　　　 0　i　
　　　　　 ＼ (-i￣＼三}ﾍ丶:i:i:i:i:i|---/　i｀´　　/'j |＿／´　　　　　　　　　/￣
　　　　　　　＼i　　 i-一''"´/´￣f'´_/　f　　　/./ /／　　　　　　　　　　,ィ' |/
　　　　　　　　i　　 .i 〉////.　 　/i:、 　|'´｀ヘ,/　f:i　　　　　　　　　_,ィ'´　　i/　 　 　 　 　 　_,､ｨァ''''''''''ｰ-,､
　　　　　　　　i　　　i |;///f　　 /i:ii:} 　 i　　/{{　f:i:i:.__,z=-t　　　r／　　　 0 i　　　　 　 ,r'ﾌﾞ ;"/／　　,／　´ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｆ"｣∠='"⌒`''´ヾ,　-ｰ气
　　　　　　　　　　　　　　　　呉　護軍将軍　孫震　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　jｆ´　 　 　 　 　 　 } 　 ーﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,!　 　 j　　 _,､,, ゝ .ゞ二_ ヾ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .ｆ 、　､ヽ;､n5ァ　　　＼　､ﾆｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀ﾃiｧ｀ "ご　　　　　|　f､く
　　　　　　　君の話は孫震殿から聞いた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｊ ´.j　　　　　　　 　 |　|, |.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　く;ｯ　　　　　　　　|. ﾄ ,ﾘ
　　　　　　　だが、君の器量を見込んで都の留守を任せたい。　　　　　　　　　　 .ヽ　 _,､-ｯ　　 　 　 ,| ,ﾚｲ＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ. ヾ "　　　　　,/.| ||::| ヾく｀
　　　　　　　これからの呉を導くのは、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　_,／.:　|.||::| 、,ゞﾞ`
　　　　　　　君のような文武に優れた人材であるべきだ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾞｰｒ―''"´　..:: __｣||:::|　ドゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _｣-ｪ=_＝ﾆ´-‐''N:::| Yゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∥｢ ﾉＥ　　 ､._.ノｲ￣｀ﾞ''ー--
γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j| 片_,ｼ　　_　 ,,ノ´
|　　　　生きてきた　　　　.|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／|! レ-―'''′
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　呉　丞相　張悌

　 　 　 　 ノ　 　| 　 　 ,　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　ヽ　i　　ヽ＼
　ヽ 、＜´ ／　 .i 　 　.|　　　　　　　 　 　 　 | 　 　 　.ヽ 　　 |　i　　　　、、
　　｀ ー,　　/　　　　 ノ　ﾉ　　　　 　 　 　 　 |、　　　　 l　　　!　i　　 　 | .l
　　 　 / ／,　 ./｀≠─ ´　　　　　　/　 　 ,　| i　、　　 .| 　　 ,　 |　　　 l .|
.　 　 /./　/ 　,　//　 / /　　 　 　 ,　　/　!　i .Ⅳ!　　　l.:.:　　.＼ヽ　　 ﾍ !＿_ ,
　　　{/　/ ｀≠ , .l　 / 　, ;　　　　/　 /　/l ./::::ヽ, 　　 ,.:.:.:.:　　　ヽ} 、　 ﾍ　ノ
　　　｀　.l.:.://　| .|.:.:.!.:.:.:l .|　　　,´　 ,　ノ/ノ:::::::::ﾉ　　ノ ヽ.:.:.:V　　/　ヽー ´
　　　　　{.:,　l.:.:.| 、:.Ⅳ.:,.:.:l　　 /l　./::::::::::::::::::::::≧ﾊヽ≧; .!、.:.:.:.:.∧＞ｲ｀
　　　　　｀、 |:.:.:! ∧! Ⅵ.:.:、 ./::::i /:::::::::::≧´" 弋夕ノ　/∧.:.:.:／ ﾉ　　|
.　　　　　　　ヽ、ヽ∧:::::ヽ.:.:.:.!:::::｀:::::≧´:ヽヽ ＿＿＿ //,　/ ´ イ　/i　l　　　　　先に魏が滅び、後に呉が滅びた。
　　　　　　　　　 　 i｀:::::::::::＼, ≦´:::::::::::::::｀ ‐──‐‐ ´/ノ　 / 　./ .jノ
.　　　　　　 　 　 　 ∨::::::::::::::l i:::::::::::::::::::::::::::::｀≦三三/ r‐ ´i　 /　　　　　　　　亡国の悲しみは
　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::| l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,　　 ﾉ　i　　　　　　　　　我々だけではないのでは？
　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨::::, ヽ＞ー─- 、::::::::::::::::::/／　 ´ i　 、
　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::、　‐─ 、 　 ＼:::::::::::/ 　 / 　 ﾉﾊ　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ヽ, -─- 、　＜:::::::,　 　/＜ノ /イi　l
　　　　　　　　　　　　 　／/:Ⅳ、　　 　 ヽⅣ::／　＜´:::::＞´／ｊ ﾉ
　　　　　　　　 　 　 　 ,　/:::::＞i r--- 、／　 ＜´:::::::＞ｲ／.:.:.:.:∧
　　　 　 　 　 　 　 ／.:i　.l::ヽ 川｀ ー‐ ´ ＞´:::::::＞イ::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　 　 　 　 , ≦´.:.:.:.l　.|:::::＞－──── イ:::::::::i::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　たとえ生き恥を晒しても生きてきた　　 .|　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


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【>>878修正】
【紀元２８０年３月　呉　首都　建業】




　 　 　 　 ノ　 　| 　 　 ,　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　ヽ　i　　ヽ＼
　ヽ 、＜´ ／　 .i 　 　.|　　　　　　　 　 　 　 | 　 　 　.ヽ 　　 |　i　　　　、、
　　｀ ー,　　/　　　　 ノ　ﾉ　　　　 　 　 　 　 |、　　　　 l　　　!　i　　 　 | .l
　　 　 / ／,　 ./｀≠─ ´　　　　　　/　 　 ,　| i　、　　 .| 　　 ,　 |　　　 l .|
.　 　 /./　/ 　,　//　 / /　　 　 　 ,　　/　!　i .Ⅳ!　　　l.:.:　　.＼ヽ　　 ﾍ !＿_ ,
　　　{/　/ ｀≠ , .l　 / 　, ;　　　　/　 /　/l ./::::ヽ, 　　 ,.:.:.:.:　　　ヽ} 、　 ﾍ　ノ
　　　｀　.l.:.://　| .|.:.:.!.:.:.:l .|　　　,´　 ,　ノ/ノ:::::::::ﾉ　　ノ ヽ.:.:.:V　　/　ヽー ´
　　　　　{.:,　l.:.:.| 、:.Ⅳ.:,.:.:l　　 /l　./::::::::::::::::::::::≧ﾊヽ≧; .!、.:.:.:.:.∧＞ｲ｀
　　　　　｀、 |:.:.:! ∧! Ⅵ.:.:、 ./::::i /:::::::::::≧´" 弋夕ノ　/∧.:.:.:／ ﾉ　　|
.　　　　　　　ヽ、ヽ∧:::::ヽ.:.:.:.!:::::｀:::::≧´:ヽヽ ＿＿＿ //,　/ ´ イ　/i　l　　　　　先に魏が滅び、後に呉が滅びた。
　　　　　　　　　 　 i｀:::::::::::＼, ≦´:::::::::::::::｀ ‐──‐‐ ´/ノ　 / 　./ .jノ
.　　　　　　 　 　 　 ∨::::::::::::::l i:::::::::::::::::::::::::::::｀≦三三/ r‐ ´i　 /　　　　　　　　亡国の悲しみは
　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::::::| l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,　　 ﾉ　i　　　　　　　　　我々だけではないのでは？
　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨::::, ヽ＞ー─- 、::::::::::::::::::/／　 ´ i　 、
　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::、　‐─ 、 　 ＼:::::::::::/ 　 / 　 ﾉﾊ　ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨ヽ, -─- 、　＜:::::::,　 　/＜ノ /イi　l
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　たとえ生き恥を晒しても生きてきた　　 .|　
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【紀元２９７年１月　晋　雍州　六陌】

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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ｖ　＼ 　 　 　 , イ´　 /　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖﾍ￣　 　 　 ￣7　/_ 　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 く ﾍ 　 　 　 　 ,'　／　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Vﾍ　　　　　/ /　　 　-=ニ　　　　　　私はこのために生きてきた！！　　　　 ≦　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｖ 〉 　 　 く /　　∧　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦　
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 r‐､ 　　 ／r､/⌒＞'./ .!'〕-|/　　／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 _ﾄ'ﾍ　ﾍ 　　! 入｀ｉ´, イ ＼| |　|　/ _＞ 　∧ｧ-- ､　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　 　 　 |＼､ﾍ　ﾍ--l._Ｖ〈予彡|__,ノ| |　 ./ /￣二|ｰｲ／-､.＼　　 　 ／／
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　　　 　 　 　 　 　 　 　 <|, へ.＿/ , -<ﾟ　 i　　ﾟ >　)__＞-'　　　　　　　　 ＼ r'⌒ヽ〉´
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　　　　　　 /, , く!j'´　　　 // ／ ／7 ､ ∧　.|--（彡 ﾉ､　　　　　 ／　　　　　r'￣
　　　　　　 ヽヾ'　　　　　/　　 ／ '　　./＿Ｖ　　　Ｖ　､ ＼.　　／　 　, ---‐┘､　＼
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　　　　　 　 　 　 　 /　 ／　ノ　　 　 　 　 　 　 ／　　 ／ ヽ-､　＼　　　　　　　　 　 ｀　､　 ﾍ
.　　　　　　 　 　 ,ｨ/　 /　／ 　 　 　 　 　 　 ／　　 ／　　　 ＼　　＼　　　　　　　　　　　｀ ｰ'
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　　　　　　　　ヽ/　 /／　　　　　 　 　 ／　　 ／　　　　 　 　 　 } ﾍ.　ﾍ　ﾘ
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　　　　　 ├　 ,ｲ__rｧ､ 　 　 　 ／　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　∧Ｖ＼　）ﾊ
　　　　r イ--'⌒二ﾆ ﾍ　　 ／　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼二ヽ三二}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　　　　　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　 」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
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　: : :.:.＼: : : :{` ｰ-=-ｒ‐‐==＝ﾆ　 　 　 / : ／ 　 　 ＼: : : : :, : ﾊ :/
　: : : : : :i＼: :､: : : : :｜　　　　　　　　 /　"　 　 　 　 /. : : :/: / ﾉ′
　: : : : : :|i: : :ー : : : : |　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ . : : /: /
　: : : : : 八: : : : : : : : :.､　　　　　　　　, - ‐―‐┐ {: : : : :厶ｲ
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　　　　　　　＼ } : : : : : : : : : ヽ　　　　　　　 /＼: : : :ｉ{　　　　　　　　　,'　,'　　 ' ,'::::|::::::::',　 　 ド､::::::｜/! ｲｉ　　| !　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:/　,7　　,' !:::::::＼::::ヽ 　 {. iｿi;::｜. 　|ﾊ 　 ! i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,','　　 ! | ::::::::::::＼::＼ ゝ:'ノ:::::Ｖ／　｀ヽ」　i. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,','　 　,　ﾄ､:::::::::::::::::＼_二=⌒〈 　　　　/　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!i:..　　i　!　`ー一 ' ´　　 　 ￣ヽ　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: |.|::.. 　| .i　　　　　　　　　　　　 　>　/
　　　　　　　　　　　ありえない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.|.:＼| |!　 　 　 　 　 　 　 　 ／|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: !.|＼|　　　　　　　　 ヾヽ 　 , '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.i ｌ:.:.:.　　　 　 　 　 　 　 , ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.| !:.:.:..＿＿.　　　 　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::i:ｭ､_　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::　＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　戦は明方に始まって暮時に及び、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　周処軍は敵軍一万人を斬首したと『晋書』『周処伝』は記している
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼
　　/　ﾉ（ 　　　　　　　　　ヽ　　　iヽ　
＿i＿.⌒ 　　　　　　　　　　i＿＿ﾉ　i　
　　　ヾ　　〉　　ヾj　j　j　　,,〉　　　　i
＿,,;;;ジ 　 `ヾニｱ:::: 　fニｱ､;;＿＿ノ　
　 |::::::::..　 〈　　, '::::　　　　 〉　　　　　　　　　　　　　　将軍ッ！！
　 .|:::::::::::..　　 ,,＿＿＿＿〉l
　　|::::::::i:::::..{ { + + + + +{　l　　　　　　　　　　　　　　.未だ後続の軍勢が動く気配はありません！！
　 　l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi　
　　 |:::::..ヽ:::::::　　"""　　,,/　
　　 |:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′
　　 }::::::::::::::::...　　　　　　{ 　
　￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::..　￣　ー-　_
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　 　　　　 ＼




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　弓の弦は切れ、矢も打ち尽くしてしまいました　　　　　　ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

【紀元２９７年１月　晋　雍州　好畤】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 _.ィ ´: : ｀`''=､　,, .．- .、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i: : : : : : : : : : : ﾊ': : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,'i i､: : : : : : : : : : :.}: : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ir !ﾐ、､: : : : : : : ﾉ: : : : : : :
　　　　　　　　 　 　　 　 　 　 　 　 ,,.．''"~ !!!! { ・ ﾂ､ヾ: : : : :.': : : : : : : :
　　　　　 　 　 　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : ミ` ｪ､..ヾ: : : : : .'!!ﾊ､!ｌ ヾ: : :
　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 ,:': : : : : : : : : : : ミ彡彡彡: : : : !!弌it ・ マ: :
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .::: : : ミｰ`=.公､
　　　　　　　　　　　　　　　 ': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミﾐ彡
　　　　　　　　　　 　 　 　 {: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　 　 l: : : : 　 　 　 　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
､､＿　　　　　　　　　　　　 l: : : 　 　 　 　 　 : : : rｰ-‐　'''' ー　‐ --:: ､:ヽ
　　　`''''"'''ｰ- ､､、､､､､､､ -l: :　　　　ヽ.　 　 : : : ｀`¨':':‐:::::::-::::::::､_　　ヽ:;:　　　　　　　　だがでっていうwww
　　　 　 　　　　　　　　 '" 　l: : 　　　　　ヾ ､ 　　　　..:::::::::::::::／ ,　` ､　　`
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ.　　　　 　 　ヾ ﾞ ヽ､:_:::::::::::r ;´ '　ヽ､　　` -､
　　　　　　　　 `;;=--‐‐''''"" 　｀.　　　 　 　 　` '':::::::::::::;: ' 　 i　 　　ヽ､,
　　　　　　　　i´　　　　　　　　 　,　　　　　　　　　 ::::;::i　 _ -t^ヽ､_　　　ﾞ`
　 　 　 　 　 　l　　　　　　　　　 i 　 　 　　ヽ::`:ー ':::::i　.ﾉ:i　ﾉ:::::::: 〉
　　　　　　　　 ' 　 　　　　　　　il　　　　　　,.ゞ＝ｰ'"ﾒ /::::ﾚ:::::::::::/
　 　 　　 　　　 i　 　 　 　 　 　il　　 _ ,ｨﾆ´ ﾆヽ 　　 ｰヽ:::::::::::::::/
　　　　　　　　　i 　 　 　 　 　 ill　,イ:::::iニニニｿ､ 　 　 ヽ::::::::::/
　 　 　 　 　　　 i　　　　　　　illl ´ 　 　lﾆニﾆ/　ヽ. 　　　',::::::::i
　 　 　 　 　 　　 i 　 　 　　　illl 　 　／ﾆヽﾝ 　 　 ヽ 　　/::::::::!
　　　　　　　　　　i.　　　　　 illll　 , ' ＼＼ i 　 　　　ヽ , ':::::::::::i

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　しかし、周処の奮戦にも関わらず、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　後続の振威将軍盧播の軍勢は動かず……
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　 　　　　　　　　　＿__　
　 　　　　/　　　 / ））））
　 　　　/　　　／＿ ⊂ﾉ
　 　　/　　　/|＼＿／￣￣＼_／|　
　 　/　／　＼＼＿|　 ▼　▼ |_／　　　　　　　申し上げます！
　 / ／　　　　＼　　＼　皿／　　　
　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 ⌒＼　　　　　　 .周処殿、未だ御奮戦ッ！！
　　　　　　　　　　ﾉ　　　 　　／>　>　
　 　　　　 　　　/　 　　　／　6三ﾉ　　┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′::: }::::}:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::::::::::|:::::::::::::/:::::::::::}::＼{ :::::/:::/::::＼::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::::::::::|::::{:::::::{::::::|、:{::::::::ト､〈／::::::ト､乂_}::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . /{::::::::::{::::乂:::{::::::ﾄ〉:∨::::}:::::{＼::::/} :::/::::}::}!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 厶{_:::::＜´::::∧∨::{:＿ﾄ{__ﾄ､::∨匕/}::/::::/乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {从::::::ト､::{∧〈"{＼:{八乂＼ﾒ芹}乂／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .｀ヽ乂＼:::}ｌf≠芹芋　　　 じ',　:}
　　　　　　　　　　　　　　　　…………　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y:::::::l}｀　ゞ-''　　 i　　..:::::′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 }::::::::ﾄ､　　　　　_ 　 ｨ::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 八::::::ト､_＞　　´ イ__{::::::′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　/{: ∧八　　 〉=〈＼ﾆﾆ{:::::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／八: :∧:∧__/{::::ｊ}〉､＼:{:::/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 二＞∧:.:∧:∧{人:::}!　}　/:/ {

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　……同じく雍州刺史解系の軍勢も周処を救わなかった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　雍州　六陌】

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　: ﾞﾞ"'ｰ-､,, ..::::）　　　ﾉ::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........　（　　　　　::::::::
　: : : : : : : ｀（（　　 ,,,;）..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::（;;､(,,,　　　、::::::....::::::..）　　　ﾉ:::::... ....:::::::::
: : : : : : : : 　　　）　 ﾉ　　､.. .. . ...　.::::..　.　.　.::　:　,,）　　　　(　::::　::　（（　　 ,,,;）　:...　.　.::::　..　.
　: : : : : : : : （ _　⌒) 　　`ｰ（　　　　　 .. .. . ...　..（　(　　　　,;;.　..　｀⌒）　 ﾉ　　.. .. . ...　...　..::. .. .　.
　　　　 : : : : : 、:（ 　(　　　　: :）　　　ﾉ　... .. .. .　　ヽヽ　 ,,ﾉ　..　..::. .（ _　⌒) .　..　.:　:::..　... .. .. . ...　.
　　~~^^;:;:'',,,,.....=)　ﾉ-;;;;;~~^（（　　 ,,,;）^^~~~~~^^"'''~）　）)　　^^'',,~~~~~（ 　(　''~~^^~~~^~~^^~~~^~~^^~~~^
　　　　　　　"^　 )ﾉ　　　　　　）　 ﾉ　　.,"'`',（　　　（,, （　　　　　''.,,.....=)　ﾉ-':
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　　　　　　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　 」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. ... ,...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-
　　　　　　　... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,... 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　 ＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　　　　　　,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　 ,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　　　　　　　　　　　　　　,ィゞ
　　　　　　　　　　　 ヽ 「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣

　 　　 ／￣￣￣￣￣￣＼ 　　　　　　　　
　　／　　 　　　　　　　　u　＼　　　　　.ｲ　
＿/　　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿ヽ 　 .／ |　
...::::ヾ:::::: ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　|￣　 /　　　　　　こうなっては退却する他……
::;;;;ジ:::::::U ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　 |;;::.シ　
￣|::::::::::::::::: 　　i￣i￣i￣i　　　　|￣　 　
　 ヽ:::::::::::::::::::.￣￣￣￣￣ 　　ノ　

く　　　　　　　　＼　　 ヽ　　　　　＼＼　　 ／　 |　　　　　　　　　l
　|＼___　　　　　　 ＼　　l　　　　　　 ＼_／　　　ﾄ､　　　　　　　　 l
　 〉　　￣`'''''''ｰ-- '´　　ヽ　　　　　　／　　　　/　｀ｰ-､,,_　　　　 .l　　　　／|
　l　　　ｰ-　　　　　　＿___|　　　　　 l　　　　　/＼　　　　 ｀''ｰ-､,/ l　_.／　./
./　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　l　　　　 /　　 ｀''ｰ-､_　　　　　 |"　　 /
|､　　　　　　　/　//"￣＼　　　　　　＼___／　　　　　　　 ヽ､　　／/　 ／
　＼　　　　　/　/ l　　rｰｰ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y　/_／
　　　＼　_　 l　 l .l､　 lヽ､　〇ヽ-､　　　　　　　　　　　　　　　 / /'"
､　　　　　＼.!　l　l ＼＼_｀ｰ--ｰ´-｀ヽ.､_　　　　　　　　　　　 / .l　　　　　今こそ我が道を示して天命を授かる時！
..＼　　　　　 ＼　＼＼-ｰゝ　　　_,,ノ_,,ノノヽ､　　　　　　　　 .|　l
　＼＼　　　　　＼　＼｀ｰ-ノ　　　￣　　 l　|　｀ヽ､　　　　　 .|　l　　　　　 古代の名将は命令を授かれば、
　　 ＼ヽ　　　　　.|　　lｰ'´ヽ､　 .r､　　　 l　.|　_/､)｀ヽ.､　　　.| /　　　　　.前進はしても後退はしなかったという！！
　　　　l　l　　　　 .|　 .l//　　｀ヽ」　｀''''ｰ､　 l／ ll/　　／｀ヽ､_|
　　　　ヽ ヽ　　　 .|　 .l/ ,,,,_____　　　 ´ ./"／ /　　 .／
　　　　　l　l　　　　l　 l .ヽ､｀'＾'￣￣｀'　／　/　　 ／
､　　　　 l　l　　　　＼ ＼　｀ｰ----"／i､__/　　／ｰ--ｰ'''''''ヽ､
　ヽ､　___/ヽヽ　　　　＼　｀ヽ､_____,,-'´　/_,,,／ヽ､_　　　.＼　　＼‐､
　　　´＼　＼ ＼　　　　｀ヽ.､_　　　__／''´/　　　y´　　　　 ＼　 ＼　｀ヽ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

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　 〉　　￣`'''''''ｰ-- '´　　ヽ　　　　　　／　　　　/　｀ｰ-､,,_　　　　 .l　　　　／|
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　＼　　　　　/　/ l　　rｰｰ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y　/_／
　　　＼　_　 l　 l .l､　 lヽ､　〇ヽ-､　　　　　　　　　　　　　　　 / /'"
､　　　　　＼.!　l　l ＼＼_｀ｰ--ｰ´-｀ヽ.､_　　　　　　　　　　　 / .l　　　　　　 今、諸軍は負けると信じ、
..＼　　　　　 ＼　＼＼-ｰゝ　　　_,,ノ_,,ノノヽ､　　　　　　　　 .|　l　　　　　　 .勢威は振るわぬ状態にある！
　＼＼　　　　　＼　＼｀ｰ-ノ　　　￣　　 l　|　｀ヽ､　　　　　 .|　l
　　 ＼ヽ　　　　　.|　　lｰ'´ヽ､　 .r､　　　 l　.|　_/､)｀ヽ.､　　　.| /　　　　　　 .私は国家の大臣として、
　　　　l　l　　　　 .|　 .l//　　｀ヽ」　｀''''ｰ､　 l／ ll/　　／｀ヽ､_|　　　　　　　 .この身を以て国に殉じよう！！
　　　　ヽ ヽ　　　 .|　 .l/ ,,,,_____　　　 ´ ./"／ /　　 .／　　　　　　
　　　　　l　l　　　　l　 l .ヽ､｀'＾'￣￣｀'　／　/　　 ／　　　　　　　　　　　　　.己の意志で！！！
､　　　　 l　l　　　　＼ ＼　｀ｰ----"／i､__/　　／ｰ--ｰ'''''''ヽ､
　ヽ､　___/ヽヽ　　　　＼　｀ヽ､_____,,-'´　/_,,,／ヽ､_　　　.＼　　＼‐､
　　　´＼　＼ ＼　　　　｀ヽ.､_　　　__／''´/　　　y´　　　　 ＼　 ＼　｀ヽ

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　　　　　　　　　　将軍。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　 　 　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　あちらを御覧下さい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　左右の者は周処へ退却を勧めたが、彼は剣を握り耳を貸さなかった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
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　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / ' :　/ニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ./ :　: ∧ニニニニニニニニヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　:　: {::: ＼ニニニニニニニ弍ﾆ=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:　 :　: ::、i＼＼＼ニニニニニニ三ﾆ=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　:　:,　斗圭、＼＞乏iニニニニ=ー::｀Y
　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　＼: ＼ 圭圭＼｀ ""´jｲニニニニー:ﾐﾉ
　|　　　 敵の大将です　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヾ: :ヾ￣ 　　 　 　 '/ニニニニ｀ヾ
　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ."'''- ．._　 ‐　／ニニニニニ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／..',:::::::::::::."'..ｰ=ニﾆニニニニ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .厂 ´:::::::::','''- ．/ . ニニニﾆ≧==弍ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.く:::::::::::__,/::.',"'''./ ｀ ｰ'7ﾆ/ニニニニﾆ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::.ﾆ=/:::::::',::./ >　　.jﾆ/ニニニニニﾆ∨_
　　　　これ以上はやらせないよ　　　　　　　 ._,／::::::::::::::::::ﾆ/:::::::::::.',../{　 ._jﾆ{ニニニニニニニﾆ}
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _.　-::::⌒ヽ:::::::::_ 癶し!::::｀ ー=ﾆ三丈/ニニニニニニニニ}
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _.-::::::::::::::::::::::::_ - 　　　 卜 -=ニニニニニニニニニニニニﾆ|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 .__／:::::::::::::::::::::::-　　 　 　 　 Ⅶiｰ＝ニニニニニニﾆ/＼ニﾆﾆﾆ〈
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .／::::::::::::::::::::-　´　 　 　 　 　 ／::::::::::￣｀ヾニニニﾆﾆ/ 　 .∨ﾆﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　 　 　 /彳￣;;;;;＼ ´　　　　　　　 　 　 仄爻x､ .丶 __jニニニニ{. 　 　 ∨ﾆﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　 　 {;=ミ;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　 　 　 // ⌒爻xー=ニニニﾆ/　 　 　 ∨ﾆﾆﾆ∧
　　　　　　　　　　　　　 _／ 　 ＼_/　　　　 　 　 　 　 　 　 /|　　 　　　-=ニニﾆﾆ/ ~""'''　‐-∨ﾆﾆﾆ∧_ _,,.. ．-‐　'''""~
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　　　　 　 　 　 　　／　　　　| 　 _'　 　　　　　　　　　　／::::.|　　　　／＼-=ニニニﾆ{ﾆ二二.."''.∨ニﾆニ',
　　　　　　　　　　/　　／　　|　　 .}　　　　　　 　 　.／:::::.／|　　..／:::::::::_=ニニニニﾆ}ﾆ二二二ﾆ∨ニﾆﾆ:i:....、
　　　　　　　　 　 ＞´｀＼ノ｀ﾍ＿ノ　　　 　 　 　 ／:::::.／:::::|　 ／:`_:::::_=ニニニニニﾆ!ﾆ二二二ﾆ.:',ﾆニﾆﾆ}:.ﾆ｀ .、
　　　　　 　 　 .,.　'´.　　　　 　 /　　　　 　 　 　 卜、 /::::::::::|／::::::::ﾆ=ニニニニニニﾆ|ﾆ二二二ﾆ: :',ﾆニﾆﾆ!::二ﾆ｀ .、
.　　　　 　 ,.　'´.,. .／　 ／../　/　　　　　 　 　 　 ＼Ⅵ仄爻x､:::::::::::=ニニニニニニニ}ﾆﾆ二二ﾆﾆ. :/ニﾆニﾆヾ:.二二｀
　 　 . ,.　'´.,.　' .／　 ／ . /　/　 　 　 　 　 　 　 　 ⌒Ⅳ　⌒爻x､_､ニニニニニニニ'.二二二二: :/ニニﾆニﾆ丶:.二二
.　,.　'´.,.　'´　／　 ／ 　 ./　/　　　　　　　　　　　　　　'　　 　 ⌒`rz辷爻爻xニニニ{ ゛''　..,,二.: :/ﾆニﾆﾆニﾆﾆj::二二ﾆ
　 ,.　'´　　 ／　 ／　　.../　/　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　　i/⌒⌒⌒ヾ爻xニﾊ､_.　　...゛''..:{ﾆニﾆﾆニﾆﾆノ二二二

く　　　　　　　　＼　　 ヽ　　　　　＼＼　　 ／　 |　　　　　　　　　l
　|＼___　　　　　　 ＼　　l　　　　　　 ＼_／　　　ﾄ､　　　　　　　　 l
　 〉　　￣`'''''''ｰ-- '´　　ヽ　　　　　　／　　　　/　｀ｰ-､,,_　　　　 .l　　　　／|
　l　　　ｰ-　　　　　　＿___|　　　　　 l　　　　　/＼　　　　 ｀''ｰ-､,/ l　_.／　./
./　　　　　　　　／￣＼　　　　　　　l　　　　 /　　 ｀''ｰ-､_　　　　　 |"　　 /
|､　　　　　　　/　//"￣＼　　　　　　＼___／　　　　　　　 ヽ､　　／/　 ／
　＼　　　　　/　/ l　　rｰｰ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y　/_／
　　　＼　_　 l　 l .l､　 lヽ､　〇ヽ-､　　　　　　　　　　　　　　　 / /'"
､　　　　　＼.!　l　l ＼＼_｀ｰ--ｰ´-｀ヽ.､_　　　　　　　　　　　 / .l　
..＼　　　　　 ＼　＼＼-ｰゝ　　　_,,ノ_,,ノノヽ､　　　　　　　　 .|　l　　　　　　　　何という僥倖ッ！
　＼＼　　　　　＼　＼｀ｰ-ノ　　　￣　　 l　|　｀ヽ､　　　　　 .|　l　
　　 ＼ヽ　　　　　.|　　lｰ'´ヽ､　 .r､　　　 l　.|　_/､)｀ヽ.､　　　.| /　　　　　　　　引導を渡す！！
　　　　l　l　　　　 .|　 .l//　　｀ヽ」　｀''''ｰ､　 l／ ll/　　／｀ヽ､_|
　　　　ヽ ヽ　　　 .|　 .l/ ,,,,_____　　　 ´ ./"／ /　　 .／
　　　　　l　l　　　　l　 l .ヽ､｀'＾'￣￣｀'　／　/　　 ／
､　　　　 l　l　　　　＼ ＼　｀ｰ----"／i､__/　　／ｰ--ｰ'''''''ヽ､
　ヽ､　___/ヽヽ　　　　＼　｀ヽ､_____,,-'´　/_,,,／ヽ､_　　　.＼　　＼‐､
　　　´＼　＼ ＼　　　　｀ヽ.､_　　　__／''´/　　　y´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 ∧　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 .∧ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , '￣￣￣￣ﾞヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　/　 ',　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,イ　/　 ﾉ(　　　　　　 ヽ 　ﾄ､　　　 　　　　　　　　 /　 　 !　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i ヽ─､　^　　　　　　　 |ー'　i　 　 　 　 　 　 　 　/　　　││
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ＿,,;;;》 　〉　ヾj　j/　〈;;＿ノ　　　　　　　　　 　/　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　 　 ヾﾆｱﾐ　fﾆｱl 　　　　　　　 　　　　　〈　　　　　|　.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 〈　　　　　　　i 　　　　　　　　　　　　　}　 　 　 ,'　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 　　 ｲrｪｪｪｭ　/　　　　　　　　　　　　　./　　 　 /　/　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　＼ ｀ﾆﾆ´／　　　　　　　　　　　　　/　　　　/　/　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　　 ヽ ー '＿　　　　 　　　　　 　 　 /　　　　/　/　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,-ー､　　　　ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､　　　　　　　 　/　　　　/　/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;＼ー､ 　,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ.. 　 　 　 　/　　　　/　/　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ 　 　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　/　　　　/　/　

＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
　)　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞
＜　　　抱き締めたいな！　　　　＞
　<　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^

::::::::::::::/＞ '　　　　　 ィ´　 __{ 　 /::::::::::::::∨　｜　　 　　　　　　　　ト ､　 /　　　　　　＼　　　{
::::::::::::::＼r─‐ｧ ７´　/　　ｆ -|　/ ＞::::､ ::::::＼ ﾄ､　 　 　 　 　 　 　 !　 ゝ--　 ､　 　　 　 ',　　 ｀ー1
::::::::::::::／　 　　//　/　　 :l　 !, l 　ん心｀ ＜::::＼ ＼　　　　 　　 }　|　ト､＿__ ｧ 丶、　　　 ,　　　 /
:::::::::::7　 　　／: l 　ﾄr‐ ､:ﾍ　 ｀|　弋zソ　　 }::::::::｀ヾ}　 　 　 　 /　 Ⅳ|＼　　} 　 　 ＼　　　、 　/::
:::::::::/　 　 　! 　 l　 |:::::::::::ゝ＞ ､　　　　　　 ゝ::::::::::::ﾘ　　/　　/ 　/:::::::::::ﾍ　 !　　　 　 ＼ 　 '　/:::::
::::::::{　　　　 |　　ﾄ 八:::､＿＿＿:::::＞--一 ´- ｀Y⌒´}　/　　/　 /──- ､}ノ､　　 　 　 ハ　 V::::::::
::::::::|　　　　 |　　Ⅵ:｀＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::フ´ ノ　 ／ァ ´　 んﾊ　/ヾ１　| 　ﾄ､人　〉 /:::::::::
::::::::ﾍ　　 　 |　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣￣7´￣::::::::ヾ、　ゞ-'　 　 /　/　八 　Ⅴ /::::::::::::::
:::::::::::ﾍr‐─ ゝ-- ､＼r─ ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::＞-- 一ァ イ　　ﾄ､　 /_/:::::::::::::::
:::::::::::::::＞　　､　　 ＼ゝ--: :＞ｧ ､:::::::::::::::r──- 　 ､::::::|:::::::::::::::::::::::::::｀ー┐/　 ノⅥ /´:::::::::::::::::/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　斉万年ッ！！！　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
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┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　,rt､　　　　 ,-‐､　　　　　　　　　　　　　| ,rt､　　　 　　ヾミ　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　ハハ彡　/ト'ヾヽ　　　l=j, (,、　　　　　　　　i`i`彡0ｆト'ヾヽ 　 　 　 　 　ヽﾐ彡/ 　 　
　　　　　　　　 ／､ ゝX 　彡ゝoノ　ハハ/ソ/⌒ゝ　　 　　　　/　ゝ 彡ゝoノ　　 　 　　　　/|　　iヽ 　
　　　　　　　　(　'　Y''''ノ＼ 　彡　／､ ゝx彡ヾ > ）､__ノ彡ﾐ=　| 、ノ　 彡くﾐヽノﾐ= 　 　 　 o,| 　 ||ol.　
　　　　　　　　　`‐'￣＼　ヽノ 　(　'　Y''ノ 彡く/彡'　　＼　　　`‐' ヽ____/ゞ | ヽ　 　　.　 /〈|`‐'　|〉　　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,ｲ /::::/,ｲ:::ヽ::ヽ:::::::ヽ:::::::､::::::｀､:i::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .i/! /::://::ｌ:::ﾄ､::ヽ､:ヽ:::::::::::.ﾊ::::::,,::::!::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Vi:i/,/ヽﾘヾﾐｘ:::::ヽ:::ヽ､ヾ!:::::::i:::::ﾄ､:::::',
　　　　　　　　　　　　　　　まいったなぁ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ{V,圭圭/｀`ニ二L::::｀`l:::::::il::::{ヾゝ::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾊ{Vi圭圭ﾉ　　代_ﾟｊｿ!::::::l:::::::ﾊ::::',:::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　身持ちは固いんだけど 　 　 　 　　　　　　 　 　 　 　 {:::::::::k￣ '＿_　｀"" 从!i:l:::::,ﾉ人_::ゝく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヾミ . ﾘヽ､ｰ‐'　　''"ﾍﾉﾉi:i人':::::::::::::く,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .ヾ／!ァ'´}　 　_)从ﾘ　 ',:::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィくヽ{∠ -‐''"´ｰ- ､へ ﾉ　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿　 　 　 r'　　 ／::::::::::::::::::／　 　／l:::::::)
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　._.. ｰ'￢ｰ-..　―-､;:;:;:;:;::　　 　 　 　 　 　 --'''''''''''''ﾞ冖　　　 ::::::::::　　.ｰ'''''''''''''''''　 : 　 :;:;:;:;:;:: ´゛ 　｀''''―--.　 ..
＝xii＿,_　　　　　　　　i.ｰ冖'ー..,,,,,　　｀'ｰ､、　 ﾞ'-､　　　　　.＼　　　　　　　 !.|：　　/ / /　.〃　 ,rﾞ／
　　　 ｀ﾞ"'｀-=t;;ii ..,,_.　 `-.＞ﾞ,ﾞ''/ ,,_ﾞ'''ｰ．　 ." 　　 ｀'-、　　　　ヽ.　　　　　　.!./ 　.;"/./ . / 　 / ."　 . ／
_、　　　　　　　　 ｀ﾞ''''´ﾞ''ｉｉ,,;;｀ﾞ,,,.ﾞﾞ''ｰ二ｰ ..,,.丶　 　 　　｀'=i、　　　＼　　　　　!./ . ".，　./ 　 :'　　 ,／゛
｀ﾞ''“'┴-　..,,,,,_　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀''ｰ二ｰ..,,, 　　 　　｀ゝ　　　 ﾞ'．　　　 － 　: 　 .゛　　　　'"　　 ._..．
.''''''―-- ......,,,,_i〃."ｰ.‐‐ .y. ....,,,,_　　　　　　　 ｀''''ﾆﾆｯr_へ .,,, 　 　　 　　　　.丶　　 　 　 　 　　._..-'"゛
｀^''''''￢―-- ..i､￣二'ﾆﾆlﾞ ., , 、 　.￣"'''―- ..,,,,_　　.ﾞ'ゞ';;ﾌt./ 　　 　　　 　　 : 　　　 　 　 　 　　　 _,, -‐
　　　　　　　　　 "ヽ‐-.-vﾞl-'　　　　　　　　　　　　 ｀ﾞﾞ"''―-.ﾐ',..,　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _.. -''ﾞﾞ_,,,..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　 ゛
＿,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,, 　 　 _　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
--ー‐ー‐ ―‐￢'' '''''''　'''" 　`　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 jl-　 　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　　　　　　　　　　　__,,.... .;;;;,,ｯ-一゛''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ll　　 　　）　　 埒が明かん！！　 （
　　 . _,,,,..　-;;ﾆﾆ｀-ｰ'''"ﾞ´　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,,ｒ'"|　　　 　 　 　 　 iﾘ　　 ￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
二｀-‐'''"ﾞ´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _..-　.lﾞ.,..-',ﾞﾒ..,,,、　　　　　　 ″　　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　　 . _.....‐　　　　 　 　 　 　 　 　 _..-'"゛　.,..-'ﾞｙ‐ﾞ_,.. -'"　 　 　 　 　 　 　 　 ﾐ（.ｌ. ｌ 　　　,r'⌒''"´　 ｊ /　　/
　_._..ぃｰ''"´　　　　　 　 　 　 　 　 ,.. ‐'″　 .,..-'ﾞ. ／ .｀'./ 　 　　　 　　 　　　 ,　　 　ﾞ!.ｌ,ﾞtヽ 　/　　　　　,く（　　 {
ﾞ~　　　　　　　　　　　　　　　_..-'"゛　　 ._ ／ .,／゛　 .／　　　　　 　　 　　　　 |　.　　　　　　 /　　,, 　 ,ｲ　l|　　/
　　　　　　　　　　　　 _,, ‐'"　　　　, ／　,..‐"　　 .／　　 　　　　.'　　　　　　　|　　　 　　.ｌ,../　／/　/ ｌ　ｌ|　 _｣
　　　　　　　　　 ,..-'"゛　　　　._ ／ . _／゛　　　／　　　,丶　 , ／ 　 　　　　　 |　.　　　　　/ ／ /　/　l　 lレ′
　　　　　 ._..-'"ﾞ,／］　　　, ／ 　.,／゛　　　 .／　　　.／　　././ 　 　　　　　　 .l　　　　 　　"′/　 ヽ　レ､ゝｨ.__..　-‐ｚ
　　._..-'"゛ . ／ 　 .,! _iｒ'"　　,／゛　　　　.／　　　　/ 　　 / "　　 : 　　　　　　.|　　　　 .'、　 ﾞ/　ハ　ヽ､　/　　 　 _　/
-'"゛　　 .／　　　 .'″ ﾞl. ／ 　　　　 . ／ 　　　　/ 　　 ,i'ﾞ　　 　 　 　 　 　 　 ,!　　　 　 .ｌ　 ./　/　 ヽ　 { l　 ,r''7ﾞ// ,'
　　　　./ 　　.,-　　 , ／ 　　　　　 ／ 　　　　 / 　　 ./ 　　　 　　　 　　　　　 !　　　　 　.!　l　/　　　ヽ-' {／　/ ∠ノ
　　　./ 　　　く ．　　.ヽ.　　　　.／　　　　　 / 　　 : 'ﾞ　　　　 　　　 　　　　　 |　　　　 　 .!　ﾚ′　　　　　　　/ /,r‐ｒ ､
　　,,,lﾞ　　　　　　　 _..-'"　　.／　　　　　　/ 　　 　:　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !　　　　　　 |　　　　　　 .ヽ　 l / l　/ ﾉ
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　　　　　　　　　　　　　 ﾏ三三彡-　　　-=三アl7
　　　　　　　　　　　　　 ｬﾏ三i　　　　　　　　/ﾐﾑ
　　　　　　　　　　　　　　ﾏ三ﾐi　　　　　　 ./三7
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　　　　　　　　　　　　 .､　　 .ﾏ三i　　　　l三{　 ,,/＼ .,ｨl
　　　　　　　　　　　　, ､ﾏ､　　 ﾏｬｭｲｭﾄ,/ｱ/ヽ// .,il/ｱ
　　　　　　　　　＿/ﾐ.､　 マ､　,ｨiﾑ `マ ,ｲマﾑi/ ﾑ三' }　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　　　　　　　　.`三ｭ寺ﾐｭ､ ヽマﾐｲ≧ｲﾑｱﾐｭ{ .{彡'／　　　　 　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
ﾏ -､　　　　　　　}`寺三三ﾐ　}寺ﾐ寺ミｭ､.}ア'/ｭｪｨ､　　　　　 　　）　　 とくと見るがいい！　 （
　ﾏム　　　　　　.}＿＿_二 ノイﾐi_,, ｨ≧三ミl~ﾏ=ﾏ彡　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　 .ﾏム　　　　　　 .,ｨ､三ア ﾑｱ三ﾐｪｲ三三{. ＼寺'::::l　　　　 　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　 ﾏム　　　　　 }ﾐｱ≧:::).{ﾐﾏ彡ｱ彡ﾏ三ｲｱ ,ｨｪｭ{::::::ヽ､
　　　 ﾏム　　　　.{l}:::::::::}'　　{' .,,ｪｭマ三ｲｱ .::{l圭l}::}､::::}ム
　　　　 ﾏム　　　 }l:::::::/ _,,ｨｲ{彡ﾐ三ｲﾏﾑ|i.　`==='/ﾏ三ア､
　　　　　 ﾏミｭ､ .|::}l:::::l三ｲ三ﾑﾏム彡 }ｱﾑﾐｭ､＿j　　 `''ﾏlﾑ
　　　　　　 マ三ﾑｭ|:::lｱ三三三彡´_／ﾏ彡三ﾏ/､　　　　　ﾏﾑ
　　　　　　　　マ寺ﾑｲ≧ｧｨ≦彡'　　　　　{マｱ三ﾑ　　　　　`　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
　　　　　　／ .,ｨｭﾏﾑヽ三― ､ｱ　　　　　 ,λｲマ三ﾐi.　　　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
　 　 　 .／　 ''"　` =' lｲ|三三ｱ　　　　　 ﾏ}ミ､マ三ｱ　　 -=ニ　　　呉の天地が作りし周子隠が奥義を！！　　　 ≦
　　　.／　　,, ＞ ''" /|ﾐ三三彡　　　　　　 ﾏﾏﾑ　 i`''. 　 　 　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
　　 ム ''"´　　　　.l|ｱ|lﾐﾏｱ/　　　　　　　　 `ﾏ三　ﾏi　　　　　／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
　　　　　　　　　　 /! |三7/　　　　　　　　　　 {三l､ /ｭ､　　　　　　　　 `ﾏ､
　　　　　　　　　 rｲ'　`"/　　　　　　　　　　　　マミｲ三≧　　　　　　　　 .ﾏl､
　　　　　　　　,,ｨﾐ/　 .,/　　　　　　　　　　　　　　,/≧ﾏ三ﾐ}　　　　　　　　 .マ､
　　　　　　　寺ア　　i|l　　　　　　　　　　　　　　/寺三ｱマﾄﾐ　　　　　　　　　.ﾏl
　　　　　　　 ﾏﾑ-､/ミ　　　　　　　　　　　　　　` ￣'''''''==='´　　　　　　　　　　`
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　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　　　　　　 　　　　　　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　 」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,
　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣
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　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;: 　.　　　　　　　　　　　.,.:,
　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　　　　　　　　　　　　　　,ィ
　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ヽ 「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣

【紀元２８０年代後半　晋　揚州　呉郡】

　　　　 /　　　　　　　　　　　 　 ＼
　　　　j　 i　　 /　　　　　　 {　　　 ヽ
　　　 ﾉ　　!､,く　,ｨﾆニ二｀_ ﾉ 　 　 _ﾊ
　　　ヽ｀≧｡}-}くヽｰﾟ―ィ´＿　 　 ´r､ヽ
　　　　}､ラｲ/::::} ｀ー-‐ "　　　　くﾆ､} i
　　　　{　　i f::::::ﾍ､　 　 　 　 ﾉ　 {r‐ ノ　　　　　　　　　　おお、周処ではないか。
　　　　ヽ ハr=＝ー｀ヽ　　r'　　 ,_／!
　　　　 ﾊ´:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ:i:iﾊ　 !　 　 i 　 i　　　　　　　　　　　.こちらに帰っておったのか
　　　　 ｲ:f　二二　 ヽ:i:i＼　　　j 　 |
　　　 　 i:i　　　　ヽ　　〉:i:i:i:ヽ／　 　i
　　　 　 j:i､_／＼＿／:i:i:i:i／　 　 　 !
　　　　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／´　ﾑｪｨ=＝､f-､　　　　　 　　　　　 　　ゝ　　／　　　´￣　　　　　 ＼　　 ＼　　 ､ヽ
　　　　｀ー-ｭ-----≧rィf"´///////! {/:.＼　　　　　　　　　　　　 ア　 ,　／　　　　｜　、　 　 ヽ　 ヽ＼　 ヽ＼
　　　　　　f≦､rイ7/＞ ´　j/////､_ノ/:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　　 　 /　／ /　　　 　 l　| l　|　 |　　 l　　 丶ヽ　 ヽ ヽ
　　　　　,イ∨|| |//　　二ﾆj/////>:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼_　　 　 　 　　/　/　 ,　　　　　,　 ﾑハ|｜|　　　　　 ヽi　　　 l　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　/　 /　　　　 /　/　　 l/l/　　　　 ､、　＼ 　 l 　 !
　　　　　　晋　呉郡太守　胡沖　　　　　　 　　　　　　　　　ｒ　　レ 　/ ,/　　 ! ' ／,. ≦￣＼_　　　＼＼ ―丶 ＿_,ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ー '/ ／／|､l　　l 「／ｒ公ﾃ〒　ﾘ　/ / ﾑ｀　ニ＝-　 ､_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ__｛´厂　､|Aゝ　ﾄl〃　ﾞ='_ノ　 丿ｲノl ハ )｜｜| l　｜| ｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ⅵ |　 ｛ｨ汚i､!　　　´　　　　　´ /'　〈　/ 丿 / 　,!/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `トlゝ _ゝ７　｀　　　　　　　　　　　　ｒ'_／　/　　'l′
　　　　母が体調を崩しておりましてね。　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾝ　　　　　　　　　　　　　　　|　| ｌ　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ _　^　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　Ⅵ|　 l |
　　　　未だ生き恥を晒している事に変わりはありませんよ　　　　　　ヽ　 _,,.. -;;ッ'ﾞ　　　　 　 　　　川 |　､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `､｀"二　　　　　　　　　＿＿_jﾑ＿l≧ｚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶 　 　　　┌ｆ‘”￣　　　　　　　　　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　　 _| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌ｒ―ーーゝ-　＜　| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜|　　　　　　　　∧ | |　　　　　　　　　　　　　　　　|

　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　/　　　　　　　　　　,　　　　　 　 |
　　　!、　i　 ,　　　　　　 i　　 　 　 __ ,!
　　 　 〉、∠　 ＿＿　　 }!　　 ,ｨ二, ﾚ′
　　　〈`_ｦ ≡≦≡=-　 '"　　　ﾒ-ｭ ﾘ　　　　　　　　　　　生き恥、か。
　　　 ∨/　　` 二ﾞ- ""　　　　,>ノ ｲ
　　　　l!'_,,≧:　　　　,､-''　　 ｨﾞ_,､イ｢ﾞi　　　　　　　　　　 せっかく来たのだから、
　　　　｢｢ミ`ﾆｰﾐ､　 |　　　　 ｢ 　　/l! ﾞi　　　　　　　　　 .これを読んだ感想を聞かせてくれ
　　　　| !｀`ｰ ヽヾ　ﾉ　　　　ﾉ　,／ｨﾘ　|
　　 　 j ﾋﾍ、_,..}　ﾞY　　_､-" ､ｲ f.／　 ﾄ､
　　　　!ﾀ_,N"lii;,　_ﾉ-''"_､-''" ﾉ／　　　|. ＼
　　　/　　|.ﾄ-三ﾆ=_,ﾆ"　 :='／　　　　 .|　　ヽ、　　　 　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､＿,　´＿_　　　　　　ヽ＼
　　 /　　,'|.| ｢ ﾅ'ﾆﾆｨﾞ 　 ,／　　　　　　 |　　　 `　　　　　　　　　　　　　　　　 ゞﾆ　／　　 ｀　　￣＼　 :.└ ､
　　　　　' |.| ﾚ'__二ﾌ′ ｨ'　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. ´　 /／　 . :.:.|:.:.:.　 :.:　ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /:/　 〃　　.:.:.:.:.:|:.l:.|:.:.　:.:. :i　:.　ヽ　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｊV:ー彳.:　.:.:.:./:.:ハい､:.:.:}:.:.:.:.:l:.:.:. l:.:.:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡':/:.:.:ﾊl:.!:.:.:ノiイ≦=ｚ‐|:〃:.{:.:.:＼:.:ヽ:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 .｛:.{:.:.:.{弐{:.:.{ﾞ了代zﾘ 》ﾉ'/:.:∧l､＿≧≠‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i:.i:ぃ_似:.:l　　　￣　 ノ彡'（　)　}:.:.:､{
　　　　　　『国志』？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　` ミﾄﾝ´ ￣　　　　　　　　〈 ノ /:.:.:.:「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ＼ ､　　　　　　　　　_,.ｨ´:.:.:／
　　　　　　魏の本紀に呉と蜀の列伝まで！？　　　　　　　　　　　　　　　　　'、　,.........._　　　　　 丿, ｊ/:.l:.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ‘,二￣　　　　　　 //{:ｌ:.ト!
　　　　　　どこの誰がこのような史書を書いたので！！？　　　　　　　　　 　　丶　　　　　 　 　 /　 いﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿　 ィ　「「￣￣￣￣￣｀丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿＿＿_｝　 　 l::!　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 |::l　　　　ｊ　　　」:{　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　.l::|　　　ノｴ´￣ l::|　　　　　 　 ─┴z‐- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .l::l　　 //:::ヽ　 ｛::!　　　／　　　 ／:::::::／￣

　　　　　　　　　　　 ,. -‐　´　￣　｀　‐- .,
　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 ハ
　 　 　 　 　 　 ,'　　　　　　　　　　　　　　 :::ﾊ
　 　 　 　 　 　 ﾘ　　:.　　　　 　 　 　 　 　 ::::::',
　 　 　 　 　 　 {　　 ''　 ､　　　　,,　,,　　　 {::::::i
　　　　　　　　rﾘ＿_　　　ヾ　　/〃　　＿__}::::'ﾍ　　　　　　 晋の中書侍郎の陳寿という。
　　　　　　　　}rヽ _ﾆ≧､　ヽ /　,. ｨ ≦.,_ 　'v' !}
　　　　　　　　ヽv ヽミｰﾟ＞>ﾍk＜ｰﾟ＝,.-ﾞ i }ノ/　　　　　　 蜀の遺臣でありながら、
　　　　　　　　　ﾚ　　 ｀´　{ ! .! 〉　｀ｰ　 　 }　/　　　　　　　晋の朝廷で故国の丞相たる諸葛亮の事績を伝え……
　　　　　　　　　 ｀ヽ 　 ／{､i .! _ゝ､　　 ／j｀i　
　　　　　　　　　 ∧ i　i-―｀ｰ´―-ﾆ}　ｲ ,' ,ﾍ　　　　　　　 ……当代の国の記録をまとめた国士というべき男だ
　　　　 　 　 　 /.:.i| ! ｲ r＝＝＝=, ﾊ　.i i　ﾘハ
　　　　 　 　 ／.:.:.ﾊ 'v' i'　-―-　　i　∨/　ﾚ.:.:＼
　　 　 　 ,.イ.:.:.:.:.:.:.:ト<　＼　　　 ／ 　 >　/ｲ|.:.:.:..:＼
┬―「￣　/.:.:.:.:.:.:.∧ ヽ 　 ｀^ ´　　 ／／ｸﾍ:}.:.:.:.:.:.:.ﾊー┬―
┴―'￣ ./.:.:.:.:.:.:.:.:|::::＼ヽ＿＿＿／／::::::::::ﾘ.:.:.:.:.:.:.:..ﾍ＿|＿＿ 　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿　 ､
　　　 　 '＜.:.:.:.:.:.:.:|ヽ:::ミ＼　　　 ／::::::::::::::ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ　　　　 　　　 　 　 　 　 　 ('ｰ　´　_　　｀　｀　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　／　 ,　´　　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 {/　./　 　 .　!　 　 　 、　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ､　ノ _ノ　　　 ﾉ ﾊ 　 }　　 ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　ｰ /　 ,! ' 　 /ノ_,.ヽノ、　　} 　 '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 {'i 　 i∨　 { "ｨij7ヽ　jノ ./ヽ　ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ｀乂　!ゞ'丶ゝ　 　 　 /／.'/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 ｀　ﾉ　　　　　　 ´　ノ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀　　　　　　　 'ﾉ小{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀　｀　　　＿＿_l/＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ｒ‐ｉ- ､　 _　イ! 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 l .ll::::::::::;: .＜l|　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 l .lｌ:::::::/　ヽ l|　 　 _　 -　'　‐-　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ,.　-＝ハ.ll::::/ !_／｀l|　／　　／ﾆﾆ／　　　 ＞-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 /.l　/ﾆ/ -‐'l/ ./ .!　 /＼‐-　 /ﾆﾆ／　 　 ／　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　,　! ￣!　／ .l ./　.l ／　　 >　　￣　‐　＿/　　　 　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛､＿__,．-―＝=. ｘ: ､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ヽ,.　-‐　　　 　 ＼ヽヽ-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒ　　　／　　　　 ,　⌒ ::.　ｿ、⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {ﾞー　´ 　 　 / ／,::　　　　　 ＼　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼／　　i　/ノ／:/　　　:ヽヽ:　ﾞ;.､ 、ﾞ,
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／／　/ ゞ--ｆ: :/ .:　 .: .: :i:. ﾞ;: ､i:.ﾞ. ': i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / ゝ-' ﾉ / /:l:./.:/　.:ﾉ.:l: ,|::.:.:,:.:`､: , ﾞ{　、
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l /ﾚ ≧:.:.ィ:./ バ:./: .::/ノ':.八_ｊ:ｊ:.:.: ヽi:.､`ｿ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゞ｛ :{､l:.:l:.:ﾄ斥ミ､!{:.:.:〃ノｨ=≦今ｖ:l |:.いヽ..,
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 丶! い:､{ 弋ｚﾘﾍ:.:八"´弋ｚﾘ　ﾉ:ﾙi:ト-- '′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ个ミ=￣　　` ‐ 　 　￣彳'ノﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ￢、　 　　i|　　 　 　 'ィ　　　　　　　　　　.素晴らしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 小.　　,__｀_'＿,　　/从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´ _ｊ ＼　 ー‐　 ／!､′　　　　　　　　　　今の世にそのような男がいようとは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｲｌ|　　＼ 　 ／　 lハヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _／:ﾉ ヽ　　 ､￣　　 V　 ヽ:＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ .ィ´: : :′　 ヽ　 ::.　　 ／　 　 i: : :＼ ‐ ､_
　　　　　　　　　　　　　　 _.. -‐ ‘: ／ : : : !　　　ム 　 　 ム 　 　 ｛: : : : ヽ:､: :｀ﾞ"''‐-．.,,__
　　　　　　　　　,. -‐'"`ﾞ´: : : : : : 〈: : : : : :l　　 /　 l__　__」 ∧　　　|＿ :: : :〉:＼: : : : : : : : :｀`丶
　　　　　 　 　 /: : : : : : : : : : : ＿__＞: : : |　　ハ　 ＼　/　 ハ　　 |: : :`＜＿＿､: : : : : : : :|: :￤
　　　.　　　 　 ': : |: : : : : : : : : |: : : : : : : :｜／＼＼　 Ｖ ／／ ＼　!: : : : ::: : : : :|ヽ: : : : : :！: :|
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【紀元２９７年１月　晋　雍州　六陌】

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　丶＼　丶　ヽ　　　丶　丶　＼　　　　　 ＼　　＼ 丶　ヽ丶　　　　 ヽ　＼
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　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::.:::.:::.: ／ ／::／.:. ﾄ、.:.:.:.:.:.:.ヽ:ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　/:::.:::.:::.: ／ ／::／.:.:.:.:.:| | :ト､:.:､.:.:.:ヽ:ヽ ヽ、
　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　':::.:::.:: ／ ／::／.:.:.:.:.:.ﾄ. !ﾊ.:| -｀¨ヽ:.:!:丶:Y /
　　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　/:::.:::.:::/　,:'::／.:.:.:.:.:.:.:.|| |:i!|ﾚ'¨￣},, !:ﾉ .:. 〉 '
　　　）　　　斉万年ッ！！　 　　（　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　!:::.:::.::/　/:::'.:.:.:.:..:.:.:{.:.:.i| ﾚ|||{ {j,∠.ノ'.:.:.:.／
　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　.|:::.:: /　,'::/.:.:.:.|:.、.:.:.＼ﾍ ,j| ｀ '＾ー -‐ｧ'
　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　.|:::.:::i　 ':∧.:.:.:.ﾄ､ヽ、 :. ヽY_＿,　 　／/
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::.:::|　|::|:::||.:.:.ヽ:＼:ﾏ''{ﾌー‐'´ 　 〈ヽ.ヽ、 　／
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::: |　|::∨!.:.|､:､ヽ ,＞′　 　 , --=、ヽ ><ﾞ　／
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　､:ﾉ∧:| ヽ＼ヘ、 ＾　　/／""＾y'´　 ｀´
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y-'=､ヽ￣＼ー､ヽ_ ,ノ/、::::::; ' ｨ'¨ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.　 ＼＼___｀__Vヽヾ､‐′,ｲ 弋　　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／　　　　　　　　　 ヽ.　 ｀ー----∨ﾍ:::｀>'´!ヽ、 ｀¨´_,．
　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　)　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　　　　　　　　　　＼ 　　　　　∨j／ 　 ヽ、｀¨ ´__,．
　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ＜　　　いざ尋常にッ！！！　　 ＞　　　　　　　　　　　　｀ヽ、　　 /'´　　　　　｀ア¨.ィ ´
　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　<　　　　　　　　　　　　　　　　　(　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼／　　　　　　／／::::
　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　／／::::::／
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 {　　　　 　 ／／::::::／
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 　 ／／:::::::::/
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　　　　　　／ ／　／ ヽ : ､: : : : : ヽヽ/＼　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　 ／ ／　／: : : . l: : l>､ ､: : : ヽ丶　＼　　 　 i　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　 　 ／ ／　／: : : :ヽ: ｊﾊ: !　 ｀ヽ: :|: :＼＼,/　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　∧
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　　 /　／: : : : : : 　Vl' lｨi ｛;} ｨ彡:': : ／／　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　 　 |
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　　 ∨;l: :l､:ヽ:｀ く　　‐　　 ／,二7ヽ`／ ､／　　　 ゝ_ﾉ 　 ! 　 !　　 丶､　　　　　　　 ＼
　　､ﾉｲゝ:!ヘ ＼‐｀￢　 ／／　　 ,／-- ､　　　　　　　　 /l　　ﾄ､　　　　　　―
　　 ヽ`￢ 、 ￣｀￢└く∠　　　〃!　　　 !　　　　　　 ／ ﾉ　　|:::::丶､＿＿__／＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|　 ＼/＼/　　 ＼／＼/　|∧／　/／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠　　　　　　　勝負ッ！！！　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／　　　|/　　 　 ＼/　　 　 ＼|

【紀元２９６年１１月　晋　首都　洛陽】

i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/ //i:i:i:i:i:i/i:i:i:i/i:/:i:i:i:i:i:i:i:ﾍ:i:i:i:V:i:i:i:i:i:/,
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/_//i:i:i:i:i:i/i:i:i/i{ｉ:ｉ{i:i:i:VWi:i:i:i}i:i:i:iV:i:i:i:i:i:i/,
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／／/:i:i:i:i:i:/:i:i:/i八:i{:i:ｉ:ｉ{　 }i:i:八:i:i:i:v:i:i:i:i:i:i/,
／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i〈／:i:i/i:i:i:i:i:i:i{i:i:/}/⌒八:i:i:.　 }i/⌒V:i:i:iV:i:i:}:i:i:}　　　　 はい。
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i://i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:ｉ{i:i笊示ぅ　＼:i:V/ｨぅう:i:i:i:i:iv:i:i}:i:/
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/八i:i:i:ｉ:|i:|i:i:i:i:i:i:{i八 ん::(_　　)八ん(　}:i:i:i:i:i:}i:八(　　　　　鄱陽郡の陶侃、字は士行といいます。
i:i:i:i:i:i:i:i:/ 'i:i∧:ｉ:ｉ:|i:|i:i:i:ｉ|i:八　 乂ツ　／　 Vﾘ　八:i:i:i:i}/
i:i:i:i:i:i:i/ /i:/i:∧i:ｉ|i:|i:i:i:ｉ|i:i:i:i:＼, ,　　　　　 ' , ,ノィ:i:/i:八　　　　　　　廬江郡に移り住んで、
i:i:i:i:i:/　':i:i:i:/i:i㍉|八i:i:ｉ|i:i:从 ⌒　 　 　 　 　 ..:i:i}/i:/　　　　　　　　 そこで孝廉に推挙されまして……
i:i:i:i/　 .:i:i:i:i:i:i:i:i:i/⌒＼|i:i:i:込、　　　　ﾟ　　..::i:i:i/i:/
i:i:/　　 {i:i:i:i:i:i:i:ｉ:{　　　 |八i:i:i{ ::....　 　__／}i:i:i:i/}/　　　　　　　　　　……今に至ります
i:/　　　{i:i:i:i:＞-------/ ＼乂_　/_　　 _ﾉ/}/
/　 　 八:i:/＼//////￣＼　¨⌒'//＼⌒´
{　　　 　 Vﾆニニニ=--- __＼　 {///ハ　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 　 -─‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _/　　　li＼ ＼　 ､ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 彳/　　} ﾊli:i:i＼ﾊ　！ し1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 Ⅵ、 /i:i:i仡ｱ:i:i:ﾉ ／≧彡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_从ヾY:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i{　K　|　　　　　＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 VⅥi:i:i/⌒ヾi{i:ｉ:〉ﾑ:斗ミ　 .／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V「￣廴〉i:i/:.:.:.:.:.:.:.廴/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.///∧
　　　　　　　なんと。　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　　　　 ､:::::::У::|:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: ∨/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .｢￣::::::l:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／:::::::::＼/l|
　　　　　　　孝廉に推挙されて孫秀将軍の舎人とは　　　　　　　　　　　　.|:::::::::::厂￣　|:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::::::: ＼ヘ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ::::_／|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:::::::::::::::::::::/i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 __／ｲ::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::::::::::::::::::::/i:i:i:i:i:i:i:i:i/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／:.:「: : |:::::::::::::|: : : : : |:.:.:.:＼:.:.|::::::::::::::::::::::′i:i:i:i:i:i //|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ./:.:.:.:.:|: : :|:::::::::::::|: : : : : l:.:.:.:.:.: ヽ|::::::::::::::::／:i:i:i:i:i:i:i:i/:∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈:.:.:.:.:. |: : :|:::::::::::::|: : : : : l:.:.:.:.:.:.:.:.乂::::: ／:i:i:i:i:i:i:i:ｉ／:::::::...、

【紀元２９７年１月　晋　雍州　六陌】



　　　　　　　　　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　　　　　　　　　　　　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　　　　　　　　　　　　　）　　　　 少年ッ！！　　　（
　　　　　　　　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　　　　　　　　　　　　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　 V　　　　　　__≧三三三三三三三三三三≦__　　　　　　 　 ／
　　　　Ｖ　　　 ／| /　/　 //| l 　 l　　 /　／／ ／　|＼.　　　　 ／ l
　　　　 Ⅳ　.イ　/7.∠ﾍ　Ⅳヽl 　 !　　'／／‐彡―ッ／|＼　 ／　//
　　　　 VVﾑ |　|斗　¨ｒ≧lミ ､ヽ　| 　 |／ ／ｒァﾃ竺¨ヽﾄ　lヽ|.　 //
V　　　　VVﾑVムヽ　 ｆｲ ﾘ　Ⅵ ヽ| 　 ト='"〃　ｆｲ　ﾘ　∧/ ノl　//　　　　/
∧　　　　VVﾑ＼ヽ 廴ゞ乏ｒ 　 　 ヽ.　ヽ　　　､_ゞ乏_ノ／７ / //　　　　/
　 ｖ　　　 ⅣVl|　|｀＼　 　 　 　 　 l| ｀ー＼　　　　　　　 / / //　　　　/
　　V　　　ⅥⅥ__|　　　　　　 　 　 l|　　　　　　 　 　 　 / / //　　　　/
　　 ∨　　 | ＼＼＼　　　　　　 　 l| 　 　　　　 　 　 ／／./ !　　　　/
.　 　 ＼ ‐┴　､ヽヘヘ.　　　　　　 l|　_　　　　　　　/‐/‐ / ┴　 ､／
　　　　 |―　 _　｀丶V |　 　 ｒ　 　 ヽ　　 　 __　　 /＞　´ヽ ヽ　　|
　　　　 ∨　　　　　､ ｀ヽ.　　TテﾆﾆﾆﾆﾆﾆテT　 /　　 ／￣　　ｒ┤
　　　　　∨　　　　　＼　|ニヽⅥ　 　 　 　 　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=ニ　　　　　　　生きて未来を切り開け！！！　　　　　　≦
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lソ／ミミﾐﾐ;,　　　　　く|）ヽ＿、 ノ 　) ノ　<<　　　　 　　　ヽ丶
ゝ　くi　＼　　　　　　 ハ　 　 /　 へ　　 　ヽヽ　　　　　　　ヾ ヽ､ﾐヾ ヽ､　　　┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
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　 ｌ　　|　　|　 |: : |ﾍ{　 ヽ:lｳh　＼＼　　ヽｌ : : : ||ﾅiｳh　 ｊﾊ　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≦
　 ｌ　　|　　|　 |: : ｌ　 i､　 弋ﾂ　　 ﾄヽﾝ＾ｿ,|: : : :ﾊ 弋ﾂ ｨｯ 　　／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒WY⌒WW⌒Y＼
　 ｌ　　|　　|　 |: : 丶 ゞ=‐----‐彡／ｒ' - i: :／＼二""´ ﾉｨ: :ヽ/ |　　|
　 ｌ　　ヽ　 ､　|_: ＼＼　　　 "´　´　　　 / ﾍ　　　　　／´∧ ト:≧　　|　
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　 ＼|　 　　　　　＼:::::::::::::', ///／::::::::::::::::::::::::::::::∧:|:::/ ＼;;;;;;＼ |::::!:::::::::::::::::::::/

　　　　　　 　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　 　|　　　　惜しい男を亡くした　　　　|
　　　　　　 　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／　／ ヽ : ､: : : : : ヽヽ/＼　　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ／　／: : : . l: : l>､ ､: : : ヽ丶　＼　　 　 i　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／ ／　／: : : :ヽ: ｊﾊ: !　 ｀ヽ: :|: :＼＼,/　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ／　／: : : : :　: l://ｊ/'_￣ﾘ,ｊ /: : : :ﾚ'/　　 　 　 、　　　　　　　　　 　 　 　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　／: : : : : : 　Vl' lｨi ｛;} ｨ彡:': : ／／　　　　　　　､　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /　/: : l ､: : : . : : ',　|ｊ'　／ゝ＿__///　　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 ム: : :l: ヽ､ : : ＼V 　 　 　 　 ///　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ:::l: : : l＼l　トｒｔ;ｧ｀ﾆ=- 　 　 /// 　 　 ,.　 ､──- 、　　＼　　　　　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::l: : : :＼`､ゝン　　　　 　 _ヽヽ＼　／　／　　, -､　ヽ　　 へ　　　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨;l: :l､:ヽ:｀ く　　‐　　 ／,二7ヽ`／ ､／　　　 ゝ_ﾉ 　 ! 　 !　　 丶､　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ﾉｲゝ:!ヘ ＼‐｀￢　 ／／　　 ,／-- ､　　　　　　　　 /l　　ﾄ､　　　　　　―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ`￢ 、 ￣｀￢└く∠　　　〃!　　　 !　　　　　　 ／ ﾉ　　|:::::丶､＿＿__／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　` ＝　　_ヽヽ ＼､　 ｲ{　ゝ＿_ノ　　 _　　　´　´_　-‐':::::::::::::::::::::::::::::::::::__＞─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　￣＼>ｧ'ン　l ゝ ＿＿　 -　_　-_´- ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ -‐ ´_　-─
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　＼　　　　＼,/　 ＼ 　 　 　 ／／:::::::::::::::::::::::::::::::::::_ -'´_ - '´

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　『晋書』『周処伝』に曰く
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　雍州　好畤】

　　　／ ￣￣￣￣￣ ﾞ＼
　　/　ﾉ（ 　　　　　　　　　ヽ　　　iヽ　
＿i＿.⌒ 　　　　　　　　　　i＿＿ﾉ　i　
　　　ヾ　　〉　　ヾj　j　j　　,,〉　　　　i
＿,,;;;ジ 　 `ヾニｱ:::: 　fニｱ､;;＿＿ノ　
　 |::::::::..　 〈　　, '::::　　　　 〉　　　　　　　　　　　　雍州刺史解系殿に申し上げる！
　 .|:::::::::::..　　 ,,＿＿＿＿〉l
　　|::::::::i:::::..{ { + + + + +{　l　　　　　　　　　　　　 我が主建威将軍周処は斉万年と力の限り戦い戦死された！！
　 　l:::::::i::::.... ''￣￣￣￣ｱi　
　　 |:::::..ヽ:::::::　　"""　　,,/　　　　　　　　　　　　 .この旨、朝廷に上奏して頂きたい！！
　　 |:::::::....ヾ;;;;..._＿）;;＿ノ′
　　 }::::::::::::::::...　　　　　　{ 　
　￣:::::::::::::::.:::::::::::::::::::..　￣　ー-　_
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....　 　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::′::: }::::}:::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::::::::::|:::::::::::::/:::::::::::}::＼{ :::::/:::/::::＼::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {::::::::::|::::{:::::::{::::::|、:{::::::::ト､〈／::::::ト､乂_}::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . /{::::::::::{::::乂:::{::::::ﾄ〉:∨::::}:::::{＼::::/} :::/::::}::}!
　　　　　　ええ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厶{_:::::＜´::::∧∨::{:＿ﾄ{__ﾄ､::∨匕/}::/::::/乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {从::::::ト､::{∧〈"{＼:{八乂＼ﾒ芹}乂／
　　　　　　周処殿は後に続く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ヽ乂＼:::}ｌf≠芹芋　　　 じ',　:}
　　　　　　呉の人士のために命を捨てたんだろうね。　　　　　　　　　　　｀Y:::::::l}｀　ゞ-''　　 i　　..:::::′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 }::::::::ﾄ､　　　　　_ 　 ｨ::::::
　　　　　　あんな戦いぶり、なかなかできないよ　　　　　　　　　　　　　 　 八::::::ト､_＞　　´ イ__{::::::′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　/{: ∧八　　 〉=〈＼ﾆﾆ{:::::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／八: :∧:∧__/{::::ｊ}〉､＼:{:::/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 二＞∧:.:∧:∧{人:::}!　}　/:/ {

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周処は力戦した末に没した
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】

　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　l:{.:./ .:./___;ノ l ､__:.ヽ:.:.＼:.:.!
　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ　　　　　　　　　　　　　そんな！
　　 　 乂;ｲ.:.∧゜　　__　　゜/ｲ V:.:.| ﾘ
　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､(⌒),.イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　./.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　_-=ﾆ ...-――-...ﾆ=-_
　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 ,_-=ニ／.:jI斗-=≠ミ:.＼=-_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　/_-=／.:／. :/. :ヽ:｀ヽ: . 、:..、-_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 _-=/.:／. : :/: : : : :V:.ﾊ: : ＼:.:.、-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　.j{-={,//. : : :′: : : : :|: : } }!=ﾊヽ}=-}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ‘-_/.′:i: : : : :|:.:|:|:!:|: : } }!=!:. : :.-/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 V. :|从{L__ノ从|」乂_,ﾘ ﾘ}=! : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 i{: :.|rvｨfぅ斧ﾐ　　f笊ぅメ/ 〉: :!|
　　　　　　　　　　　　　　だから言ったじゃない　　　　　　　　　　　　　　　　i|: :八ﾊ:.ゞ""　 ,　　ゞ"";_/ :.|! |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 i|: : i{ ゝ:.　　 　　　　u.,.:.:}!|!:.|!ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 i|: : i{:.:.:.:.:ゝ　´　 ｀　イ:.:ﾉ:.}!:.}!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　从i「乂(、／. :≧≦: { :＼ノ)ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　＿⌒｀ヽ ヽ　 /／⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 /´　　 ｀寸ﾆゝ.乂ｲ=-_／^　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　_／　　　 　　 寸/⌒＼／ 　 　　　V

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 『晋書』『恵帝紀』に曰く。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　周処は斉万年と六陌において戦い、王師は大敗して周処は死んだ
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】

　 　 　 　 !/ゝ_ イ　｀　:.､/　 /　　/　 　 ! 　,　 ,
　　 　 　 /　　 i　 ＼　 /　 ,'　　/　　　 ;　 j!';　∨
　 　 　 ,:'　 　 ﾉ/　/'　 '　 〈　 |/!イ_ ノ/ィ / i!　 ',　　　　　　　.張華。
　　　 /　　　/ｲ　 i{　 _!　　|｀`'　_　-=ｧ '´〈 .j!ｲ　l
　　　' 　 　,/,' |　 || Y i!　　笊㍉x､';　 　,イ`ｲ j!_ﾉ　　　　　　　周処の母親は年老いている上に遠国に住んでいます。
　　/　 　 / {｀ヽ　j.! i　i! 　 ﾊ_t'ソ'i 　 x笊/|イ
　　{　　　,{　{ﾆ≧'ヽ! ヽ':,　　 !　　　 　 (ｿ,　　　　　　　　　　　 これではあまりに不憫なので、
　　‘,　　 |':, ':,ﾆﾆﾆﾆ＼{|ヽ　' ,　 　_　 ´ｲ　 {　　　　　　　　　　彼女が亡くなるまで薬と酒・米を支給したく思います
　　　ヽ　 l ‘, !≧s。／ﾆ!':,　､ ',　‘ ' イi i! 　'　
　　　 r`＜ヽ_j　　　　　}_.',　　}≧´　 ‘,i!rvﾉ 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　‐ ´　　　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:{.:./ .:./＼:! l ヽ:.:／.:.:.＼:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　分かりました　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　乂;ｲ.:.∧ 　 　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／　j/_:ﾉ:.介 .､ ⌒ ,.イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 皇帝司馬衷は周処に悪感情を持っていなかったようである。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周処の戦死を知ると、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　平西将軍を追贈、銭百万、葬地一頃の他、洛陽に邸宅用の土地を下賜。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　周処の老母に対しても格別の配慮を見せている
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　 　 　 　 !/ゝ_ イ　｀　:.､/　 /　　/　 　 ! 　,　 ,
　　 　 　 /　　 i　 ＼　 /　 ,'　　/　　　 ;　 j!';　∨
　 　 　 ,:'　 　 ﾉ/　/'　 '　 〈　 |/!イ_ ノ/ィ / i!　 ',　
　　　 /　　　/ｲ　 i{　 _!　　|｀`'　_　-=ｧ '´〈 .j!ｲ　l
　　　' 　 　,/,' |　 || Y i!　　笊㍉x､';　 　,イ`ｲ j!_ﾉ　
　　/　 　 / {｀ヽ　j.! i　i! 　 ﾊ_t'ソ'i 　 x笊/|イ　　　　　　　　　　それと、潘岳を呼んで下さい
　　{　　　,{　{ﾆ≧'ヽ! ヽ':,　　 !　　　 　 (ｿ,　　　　　
　　‘,　　 |':, ':,ﾆﾆﾆﾆ＼{|ヽ　' ,　 　_　 ´ｲ　 {　　　　
　　　ヽ　 l ‘, !≧s。／ﾆ!':,　､ ',　‘ ' イi i! 　'　
　　　 r`＜ヽ_j　　　　　}_.',　　}≧´　 ‘,i!rvﾉ 　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　‐ ´　　　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:／.:/ .;ｲ :. :.丶.:.: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃:.:./ .:./:.:/小:.: ',:.:.ヽ:.:.:. ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:{.:./ .:./-‐:! l ヽ:.‐-:.:.:.＼:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ:}:ﾊ .:7ｨ=ﾐj:ハ　>=ミヽ:.:ﾍヾ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､_メ!.:i.:.ﾊ r'_;j　 　 r'_;j ∧:.:}:.fヾ
　　　　　　　　　　　　　　は、はい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 乂;ｲ.:.∧　　　 　 　 /ｲ V:.:.| ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／　j/_:ﾉ:.介 .、 ° ,イ:.l:|:..|:.:.:.!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　´/:.:,':.:.:j:|:ﾉｰf夭‐ﾍ :j:|:.:ｌ:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.;ィ7´ｌ:|＼/ﾑﾍ／｀l:| ｀ヽ.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /.:/i　// !|　に不こ)　!|l 　/!:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:/| ヽl ｌ　!|/〈/ i| ヽ｣　!| !./│:.:.i

　　　　　　　　　＿＿
　　　 ____､‐''゛ -＞　 ｀丶　__
　　 /　r)　-‐／ ／　　 　 ＼',
　　'　/　　 V　/　|　　　　 　 ヽ
　 :'　'{　i　Y　i|｜从i　　　 |　　}i
　 |　| |_,入|　 |xhzミ从 /ノ|ノ　}|
　 |　|ﾉ |(　|　 ﾄ ﾋｿ＾　　芯ｧ'　,ﾘ|
　　, V　 乂　 |　ﾞﾞ　 　 !`ﾞ・　/ /
　　 ',{　　　|',　 ､ 　､ , 　 ｲ / /　　　　　　　　　　黄門侍郎潘岳。
　　 ハ　　 |　､　> ､__ イ　/'|.′
　　 |　}i 　 |￣＼ ﾏ: :.| |　'　|l　　　　　　　　　　　お召しにより参上致しました
　　 |　}i　　|ー─≧V:| | |　 |'
　　 |　　 　 Ｖ ,ｨi{≧‐＼ヾ
　　 |　|i　 　 Vﾆ/ニニニ､
　　 |　|i　　　 V{ニニニﾆﾆ
　　 |　|i　　　j ｉ|＼ニニニﾆ
　　　　 　 　 ﾊｉ|ニ}ニニﾆﾆ/
　 　 Vi　 　 |ﾆ||ニ寸＿_／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　,' ／／__　 ｀ ヽ、　　　　 / ト----イ
　　　晋　黄門侍郎　潘岳　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　/￣´　- ､　 ＼　　 ヽ ィ　/　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　! ｲ´　　 ヽ　、　ヽ　　 ', ／　/　!ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　 .,'　　 ,'　 ヾ　 ヽ　ヽ　　 !　／/　'.　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　.,'　'　　!　　! !　ﾊ　ﾊ!　　!-イ　 ﾍ　ﾍﾊ__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　.{　{ .! ﾍ　 -}ｰィ "´ ﾍ　　', 'ヽ/ ﾊ　 ヽ .,'
　　　周処の死を悼む詩賦を作りたく思うのですが、　　　　　　　　　　　　　 '. ヽ ヽ　ゝィ/ 必７　 }　　}ソ　 }　}　　}'_
　　　私にはそういう文才がないので、あなたに作ってもらいたいのです。　　ヾ-" ,ﾍ、 " 炒　　 |　 ヾ',{　//ヽ__ﾉ ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .}　　 !)　　　　　　}　}　　ヽイ ヾ ト-く
　　　どうでしょう？　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 /　 | ヽ、 __　　　//　　　/ ＞⌒ ヽ　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 〈　 { !　ヽ　 > ､_／ ヾィヾイ',　　　　　} ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　ﾍ　ｲイノ .,'　　　 ､ ﾊ,,,イヾｲ!　　　　 ,','
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ! Y ィミ,　', ､　　　" ｲ }　　〉!　　　 ,','

　　　　　　　　　 ／　＿ ｀Ｖ´＿　／　 ＞‐　　 　 ‐ミ ､ ヽ、
　　　　　　　　　″ ´ ＿,ソ´￣／ 　／　 　 　 　 ′＼ ＼ ＼
　　　 　 　 　 //　 ／ 〃ｉ ＼/ 　／　 / 　′ 　 i|　 ｌ　ヽ　ヽ　Y⌒ヽ、
.　　 　 　 　 //　 / 　,″ ＼.′〃 　,/　,/　　　 ｌ|　 |　 ﾊ　　Ⅵ､｀ヽ｜
　　　 　 　 //　 /　　{{＼　.′ {{､＿i{__ j{　　　　ｌ|　 |　 i |　　 !| | 　ｉ |
.　 　 　 　 ' ′ .′　 '}}＼｀ｉ　　{{ハ 人 ｀ﾊ.　　　ﾘ　 |　 l | /'　!| | 　ｌ |
　 　 　 　 |ｉ 　 { 　 　〃ｆ⌒|　 亥f芹ミ心{ﾘ、 i| /jオﾅメj l,'　　!| | 　ｌ |
　 　 　 　 |l　　:　　　|ｉ八 （|　　ｉ{ 込_ｸ　 　 Vﾙ'´rf斧ミ刈　　,ﾘ｜　! !
　 　 　 　 |l.　　 、　 |l　 iヽ|　　|{､ 　 　 　 　 { 　 込,ｸ ' ｿ　 〃 ,′//
　 　 　 　 ヾ.　　 ＼ |ｌ　 ｌ　|i　l |i |　　　　 　 　 　 　 ・彡'　〃 /　//　　　 .なるほど。
　　　　 　 　 ＼、　 '|ｌ　 ｌ　|l　| !',j 　 　 　 　 　 　 　 /ｲ　〃 ,′//
　　　　 　 　 　 }ｉ　　|ｌ　 ｌ　|l　| !∧　 　 `　ー 　 　 ｲ　l　｛i /　//　　　　　そういう話でしたら、私めにお任せ下さい
　　　　 　 　 　 |l　　|ｌ　 ｌ　|ｌ　|　 ∧、 　 　 　 /´!´ i　 　 ｌ|′//
　　　　 　 　 　 |l　　|ｌ　 ｌ　|ｌ ∧　l l| ＞--- イ|　|　 !　l　 ｌ|i　ｌ i
　　　　 　 　 　 ﾘ 　 |ｌ　 l　|l ′ｉ　 ｌ|[＞‐r‐＜}|　|　 !　l　 ｌ|i　ｌ |
　　　　　　 　 〃　　|ｌ　 ｌ　| i／|　 ｌl｀冖岔冖´|　|}　ｉ　ｌ　 ｌ|i　ｌ |
　　　　　　　〃　　,/!ｌ ,r≦| l　 |　 ｌ|＿｛＿｝＿!　{｀ﾄ{ i　　ｌ|i　ｌ |
　　　　　　　{{　　 {{／ .＼刈／|　 ﾘ　 /{｀Ｖ⌒ ヽＶ' リ 　 ﾘ≧x|＿
　　　　 　 ,r┴‐ｒ≦､　 　 ヽ ＼l　/'　∧｀〈/´⌒ , ∨ | 　/ //　,　 ｀,
.　　　　　 |l　｀ヽ　＼＼　 　 ＼ﾚ'､　/ ∧/ /¨二、 }ｉ ﾘ / //　/　　 |

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　また、司馬衷は潘岳に周処を悼む詩を作らせている
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　 　 　 　 _　-‐ 　　‐- .
.　　　　　　　 　 ／-　￣　l　　‐- 丶
　　　　　,. 丶_, '-‐ 二￣　ｌ　二ﾆ ＝ ヽ,r‐ ､
.　　 　 /　,. /〉､＼　､　　 .!　　,.　／　 〈､　 ﾞ
　　 　 '　/./ iヽ ヽ ＼　ヽ |　　 ´／/ 〃!ヽ　ﾞ
　　　 i　 '/　l　　、＼ ＼　!　 ／　/ // .!. ﾞ　 i
　　　 !　 ｉ　 l　￣　　T　ーi　― 　 ｉ ￣ l.　ﾞ　 !
　　　 !　l!　 .!　　 l 　 !　　 !　　 l!　.|　　.|　 l.　i
. 　 　 ! l.l 　 !　　　　　　　 !　 　 　 !　　.l　 .ｌ　ｌ
. 　 　 ﾞ　ｌ　 .ｌ　ｉ　　　　　　　　　　　　　 l 　 l　!
　　 　 ﾞ　!　 l　.!　　l　　　 　 　 l 　 !　　ｌ 　 ! .!
　 　 　 ﾞ. !　 ｌ　| 　 .ｌ 　 　 　 　.l　 .! 　 .l　　l l
　　　 　 ﾞ､　 l　.! !　 !　 　 　 　 !　.l　 l .! 　 },'　　　　　　　　　　　　　周徇師令　身膏斉斧
.　　　　 　 　 !　ｌ !　 　 　 　 　 l　 l　 ! .! 　 ,′
　　　　　　 　 !　l !　　　　　 　 l　 !　.! .!　　　　　　　　　　　　　　　　人之雲亡　貞節克挙
　　　　 ,....-:.´:!　ｌ.l　　 　 　 　 !　.!　ｌ　ト ､
　　 　 ｉ　　l:.:.:.! 　 !　 　 　 　 .l　.ｌ　l　 |:.:.:l￣｀i
.　　　 !　 !. ｌ:.:.i　　.l　 　　　　.l　.!　!　 .l:.:.! ;　 .l
. 　 　 !　l l　l:.,'　　 .!　　　 　 　 l　! .!　.!:!i ｌ　　ｌ
　　　 | 　 !　/,　　　 ! 　 !　 　 　 l　l　! ! ;/　　.!
　　　,ﾞl　　 /ｲ!,. 　 　 　 ｌ　　　　l　 　.lヽ,'　　　ｌ
　　　l |　　' /'i　! i　　　 l　　 　.l　 !　 !:l,! 　 　 !
　 　 ｌ　　 　.};.! l!　!　 　 | 　 　 !　ハ　l:.!　　 　 l
　 　 !　　　 ﾄ ﾘ.l　!ｌ　 　 !　　　　/:.:.:､ l l　 　 　.ｌ
.　　/!　 　 .!　!:.:!.l:.:!　　　　　　,: !:.:.:.:.､ｌ ｌ　　　　ｌ
　　, .!　 　 l　 !:.:ｌ|:.:.:!　　i　 　./ﾘ:.:.:.:.:.lヽ ! 　 　 .ｌ
.　 ,　　　 .l　　l:.:.:!:.:.:.l　 .|　ｉ. /:.:.:.:.:.:.:.ｌ　　l 　 　 !、

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　題して『関中詩』という
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、　　
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ　
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.　
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　　また、陸機も『晉平西将軍孝侯周処碑』で周処を顕彰している。
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:　　　　　　　　　　　　　.ちなみにマジレスすると、
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼　　　　　　　　　　　　 .孝侯なる諡号が贈られたのは東晋の司馬睿の時代である
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l.:.:.:.:.:.:.:.:/ __,.才´i　　　　 　 　 　 　 ｀ｰl.:.:'r　､, _ ＼.:.:.:.:.:.:.:.i､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ L;.:.-‐:.７´　　 |:.:l　　　　　　　　　　　　 l.:.:l　　　 ｀¨ヽー- ⊥_l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ィ'´|.:.:.:.:.:.:/ 　 　 .|.:.l　　　　　　　　　　　　　l:.:!　　　　　 ヽ.:.:.:.:.:l.　l｀:ー.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　 |.:.:.:.:./　　　　 |.:!　　　　　　　　　　　　　 l.:}　　　　　　 ∨.:.:.:l　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ 　 ｣:.:.:./￣゛二二|ﾅヽ　　　　　　　　　　　-‐ﾚ'¨_ 二二ﾆ ,ｪﾔ=寸ヲ,l.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:/ﾗ三_Ｆ_テニヱｴｴﾆﾐェ､　　　　　　　　　　　,zェﾆ斗-‐ｆ┴￢弋.斗７ l.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:l ﾑィ'´ |:/　 __,ノ:::::::::::::Ｙ　　　　　　　　　　　　　i..-一T'":::::::::::::::∧,ｲ　 l.:.:.:.:.:.:.:l:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:/　 ＼　lﾑ./:::/| ::::::::/K:ｉ　／　　／　　／　 ／　|::::::/l:::::::::lヽ::::::/　X|　 ,l.:.:.:.:.:.::l:.:.
　　　　ほっとけ！！　　　　　　:.:.:.:.:.:,'ヽ 　　　∨..._l ゝ:::イ ﾉ,(´）　　／　　／　 ／　　（｀)ﾑ､ゝ:::ｲノ::::ﾒ_....、　/ l.:.:.:.:.:.:l.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.l　 O　ｏ (´ 　 ,>-‐ i' ´　 　 ／　　／　 ／　 ／　 ／　 ｀i`''ｰ-（　 　 ）O　,l〇.:.:l:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:. lヽ　丶　　`¨´ 　／￤　　／　　／　 ／　 ／　 ／　 ／　i　　　 ｀i¨´　l　 l l.:.:.:./:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:l　 `l　',　　 i　　　　 i　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　　i　　　　 i　　l　丿.l.:./:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:l　　ゝ､',　　i　　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　　 i 　 !　　 ,l/.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.: l､_　　　ｌ　　i　　　　 i　　　　　　　　＿＿＿　　　　　　　　i　　　　 ｉ　 l__, イ.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:l.:l ,＞ｰ┤　 !　 　 　 !　　　　,ｨ'´￣　　　　　￣｀ヽ、　 　　i　　　 　i　/　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:＼l:.l| : : : : ゝ、i　　　　 i　　　 (　 ＿,.　-‐‐--　､＿,ノ ﾉ　　￤　　 　 i,ｨ'／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.l|: : : : : : :＞､,　 　 i　　 ヽ `´　　　　　　　　　　　　　　 i　　　, ＜ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.|: : : : :／: : : ＞､, i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,i　イ´: : : : ｀ヽ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:|: : : /: : : : /: : : : ｀＞ｰ-　､＿_＿＿＿＿,.　 ィ' ´: : : : : : |: : : : : : : : : ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.

【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 陳 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.寿..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　／ 　 （●） 　（●）　 ＼　　　　　　　　閻纘君。
　　　|　 　 　 （__人__）　 　　 |
　　　 ＼　 　　｀ ⌒´ 　　 ,／　　　　　　　　周処殿が戦死したそうだお
　 　 /⌒ヽ　 　ー‐ 　 　ｨヽ
　　 / 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　/　 　 ／　r─--⊃、 　|
　　|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::／＼:;;:;::;::;::;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::.:::.:::.:::.:::.::／:::::::::::::::ヽ::＼::.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:. :. :. :. : :|::l-‐l　Vー-ﾘ|::::|::::|:
　　　　　　　　　そんな……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::| ○　　○　|::::|)::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::{ 　 r ┐　　|::::|::::|
　　　　　　　　　殺しても死にそうになかった方なのに　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヽｌ＞‐r┴r＜j从lノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒} .l 〈八〉（⌒}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　| .|　.ﾊ　 .| .|__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　V| .。|　　| .| .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └‐‐〉.。|　　.ｰr┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　無職　閻纘

　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　／　　　　　　　 ＼
　　　　/　　 ─　　　─　　ヽ　　　　　　　　　　 .どんな英雄豪傑でも死ぬ時は死ぬお。
　　 　 |　　 （●） 　（●）　　|
　　　　＼　　 （__人__）　__,／　　　　　　　　　　 『史記』の昔から、
　　　　／　　　｀ ⌒´　　　＼　　ﾖｲｼｮｯﾄ　　　　.しょうもない理由で殺された奴の多いこと
　　　 /　　 |￣| |￣| |￣| i　|
　　　ヽ,,⌒)===========（,,ノ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::／＼:;;:;::;::;::;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::.:::.:::.:::.:::.::／:::::::::::::::ヽ::＼::.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:. :. :. :. : :|::l-‐l　Vー-ﾘ|::::|::::|:
　　　　　　　　　　　　　　　嫌な世の中ですね　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|::| ○　　○　|::::|)::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::{ 　 r ┐　　|::::|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｌ＞‐r┴r＜j从lノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒} .l 〈八〉（⌒}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　| .|　.ﾊ　 .| .|__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　V| .。|　　| .| .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └‐‐〉.。|　　.ｰr┘

　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　　　 ／⌒　　⌒　 　 ＼　　　　　　　　飲まなきゃやってられんお。
　　　　　／ （●）　（● ） 　　 ヽ　
　　　 　 |::::⌒（__人__）⌒:::::::　　|　　　　　　　陳寿にできるのは、
　　　　　＼　　 .r―-､　　　　／　　　　　　　周処殿の死に様を見届けて、その死を悼むことぐらいだお。
　 ﾌﾟｼｭ　/　 r⊆し-(_　＼　　 ヽ
　　　　　|　/　う　 |' .＼　＼ｨ　 }　　　　　　 .閻纘君と周処殿の分もあるから飲むといいお
　　　　　l /　ﾉ 　　|　　 ＼　ヽ /





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;:;;:;:;;:;;:;;::;;::;:;;;:;;;:;;;:;;;::;;::;::;;;::;;;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;:;;:;::;;::;;::;;::;;:;;::;;::／＼:;;:;::;::;::;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;::;::;::;::;::;::;:::;::;::;:_lニニl_:::;::;::;::;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::.:::.:::.:::.:::.::／:::::::::::::::ヽ::＼::.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.:.:.〃:/∧::::::l:::l::|::::::ヽ:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:. :. :. :. : :|::l-‐l　Vー-ﾘ|::::|::::|:
　　　　　ああ、だから三人分のお酒を持って来たんですね　　　　　　　　　　　　　　|::| ○　　○　|::::|)::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::{ 　 r ┐　　|::::|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｌ＞‐r┴r＜j从lノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒} .l 〈八〉（⌒}ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　| .|　.ﾊ　 .| .|__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　V| .。|　　| .| .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └‐‐〉.。|　　.ｰr┘

　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　　、
　　 　 　 　 　 　 　 　 　/＼＿ｉ　／ ヽ
.　　　　 　 　_＿＿＿＿| 　　　|　　 ／::::::.':..､＿ ノ
　 , -‐_　￣´＞::.._ ／:: ::`ｰ─┴‐ヽ:::::::::::::::::::＼
"ﾞ',､　　　　　￣>::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　';　　＞￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ||::::::::::::::::ﾉ::::::::::}
　　;ﾞ　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||:::-‐ フ:ｲ::::|::/
ﾞ'ﾞ"'　/::: ｲ／/::::::::::::::::::::::／:::::ノ:::∥:::Y心　ﾉ:::ﾉ:)
　　　 ´　　ノ::::::::::::::::::::::/::イ:::::::::∥::::人ｿ　}／ ´
　　　　＜::_::::::;::::::::::::::::::::::::j:,'""´ﾞ';､:::::::/　　〉
　 　 ,､_／＼彡'7:::::::::::::::::::;ﾞ 　　 　 ;゛:/　　,′
　　 {／　 ／ )::::::／:::::::::::::'　　　　 .;' ＞´`＜＿＿　　　　　　　　　　　　　では、私も頂きます
　/Y　 ／ ／￣7:::::::::/:::::::::ﾞ;,､,,,　,:"　　　　　　　　 ｀,
. {　ヾヽ／　　　ｉ／　 }／　〃　　　 |　　　　　　　 ／ >
　ｉ　｀ｉ ｀ヽ　／ 　,, '"ﾞﾞﾞ' ／ 　 　 　 |　　　　　　　　/　 ｀ ＜
　ヽ、　　 ∨　　,'ﾞ　　　　ﾞ;,　　　　　 ｰ ､　 　 　 ｉ　ﾄ　　　 　 ｀ ＜
　　　｀ｉ　 〈　 　'ﾞ, 　 　 　 ;ﾞ　　　　　　　＼＿_,ヘノ ｀＞ｭ　 　 　　 ｀ ＜
　　 　 |　　',　　　>,,　　 ;"　＼　 　 　 　 　 　 ﾞY　　　 　 　 ＞ｭ
　　 　 | 　〈ヽ　 〃　 ,､　　　　 ヽ　　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 ＞ｭ
　　 　 |　／ヽ /ｺ―┘＼　　　　}　　　　　　　 ,′
　　 　 |　 ,;'ﾞ" ｀ﾞ':,　　　　｀ｉ　　　:　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 　 |　;'　　 　 :;　　　　 |　　　ｉ　　 　 　 　,'　　　　　　　　　　　　　|　　　ところで君の名は何という？　　 |
　　 　 ヽ:',　　　 ,"　、　／コ　ｉコ 　 　 　 　 ｉ　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　, ｭ＜///｀ﾞﾞ/"//￣￣ヽ_/　　　　<ヽ 　 　 '

【紀元２９１年９月　晋　首都　洛陽】

　　　　 ＿＿＿
　　　／⌒　　⌒＼
　 ／ （ ●）　（●）＼
／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ　　　　　　　　　ああ、そいつは閻纘君と言うんだお。
|　　　　　|r┬ |　　（ヽ　|　　
＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/　　　　　　　　 .ある意味都の有名人だお
/　(　^=/　　 /　　ヽ ノ＼
|　/　　,(⌒ヽ/　　　　＼
ヽ＿ﾉ　　ー '　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 ,ｨ　　　　　　　_　　　　　　　　　　　 ､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 八＿＿_　　 ´　　　　　 ､_　　　　　　ヽ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 ゝ　　／　　　´￣　　　　　 ＼　　 ＼　　 ､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ア　 ,　／　　　　｜　、　 　 ヽ　 ヽ＼　 ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 /　／ /　　　 　 l　| l　|　 |　　 l　　 丶ヽ　 ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 /　/　 ,　　　　　,　 ﾑハ|｜|　　　　　 ヽi　　　 l　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　l　/　 /　　　　 /　/　　 l/l/　　　　 ､、　＼ 　 l 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ｒ　　レ 　/ ,/　　 ! ' ／,. ≦￣＼_　　　＼＼ ―丶 ＿_,ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 |ー '/ ／／|､l　　l 「／ｒ公ﾃ〒　ﾘ　/ / ﾑ｀　ニ＝-　 ､_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ゝ__｛´厂　､|Aゝ　ﾄl〃　ﾞ='_ノ　 丿ｲノl ハ )｜｜| l　｜| ｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　Ⅵ |　 ｛ｨ汚i､!　　　´　　　　　´ /'　〈　/ 丿 / 　,!/
　　　　ほう。　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 `トlゝ _ゝ７　｀　　　　　　　　　　　　ｒ'_／　/　　'l′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ﾝ　　　　　　　　　　　　　　　|　| ｌ　　　/
　　　　楊駿の墓を立てたのは君か。　　　　　　　　　　　　　ゝ _　^　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　Ⅵ|　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　 _,,.. -;;ッ'ﾞ　　　　 　 　　　川 |　､ヽ
　　　　中原では節義を貫くと冷遇されるらしい　　　　　　　　　 `､｀¨二　　　　　　　　　＿＿_jﾑ＿l≧ｚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 丶 　 　　　┌ｆ‘”￣　　　　　　　　　　￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',　　　　 _| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　┌ｒ―ーーゝ-　＜　| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　｜|　　　　　　　　∧ | |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　｜|　　　　　　　　 _」_| |　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　｜|　　 　 　 　 ／ノ　| |　　　　　　　　　　　　　　 ／｀"ー- ,,,__

　　　 　 　 　 　 　 /＼/　　 !　 i
　　　　　　　 .　 ´ .＼_「二二j. X
　 　 　 　 ／ . :: :: ::: :: : ::: ::: ::: ::::＼
　　　 　 .' . :: :: ::::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::ヽ
　　　　 l . ::: ::::/ .: :::/ ::: ::: :: ::: ::: ::: :: .
　　　　 |. :: ::::/:/ ／i:l ::::::::: i ::: :: :::::::: :.
　　　　ﾉ/ : i::!ﾙ'⌒ 从: ::::ｌ:::l_:::i ::::::::: ::ﾊ
　　 ／ｲ:::::::l |z=＝ミ 人 ﾙ人｀ﾄ、::i::l::从　　　　　　　　改めまして。
　　　 人:::: 从""　　　　　x==ﾐ!:::::ﾉﾙ'
　　／::::ﾊ :::::人　　　　'　　"" 从:ｲY　　　　　　　　　　河南郡の閻纘、字を続伯といいます。
　　｀Y:/: i:: /:::::i＼　「　ｿ　. イ::::::〉::{
　 　 从::人{ :::: |　i ＞-r＜j:::j:::::/: 人　　　　　　　　　 今後とも御指導御鞭撻の程を
　　　 /´￣|:::::::|　{　　 }⌒Ⅴl:::/ く
　 　 /　 　 !:::::ﾘ ∧　　|　　ｌ ﾚ'　　ヽ
　　/　 __　.レへ　 ＼ ﾉ 　 |　 {　　　〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_､＿､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　　´-‐- 丶 丶＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 ／´、 ＼　＼＼　ヽ ｖ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `.ﾆ,　　| lヽ ﾄヽ　＼＼ 　 ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / {｜/ ﾚ∠ｨ　 V　 |　| ｛　 ,}ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , l/ﾉｲ {./ﾉ付ｯ ､丿 .ｲ ム､こｿ　L..ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｧ.l ゝ ゝ.　´　　￣ ノ´ｒﾉ ﾉ l　 l‐ ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝlゝlﾂ ￣　　　　　　 ｒ＜　 ﾙ′
　　　　私は愚直に節義を貫いた御方を知っている。　　　　　　　　　　ゝ､＝ｧ　　　　　'　 || ｛
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ`ﾆ　　　　／　　ｊﾍ }
　　　　今の世において、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　 　 　 ´　 ∠　￢ー-､＿＿＿_　-――-､
　　　　それが最も得難い資質だろう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.`　￢　　／　 　 /　 　 |　　　　/　　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｊ_／　　　　' 　 　 / 　　　/ 　 　 　 　 ∧
　　　　君もその御方と同じく節義を貫く事を願っているよ　　　　　　　　　　　/ .:＼　 ／ ,　　＜　 　 　 l　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,/}　 ／∨　/　　　/　　　　/　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ / V　 , '　/　　　/＿＿　〈　　　　　 ＼　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__.-'´／　/ ／　　　　　/-―‐┘　ヽ　　　 　 　＼　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 　　 　 /_.＞/　　/,　 　 　 　 ／　　　　　 |　　　　　　 ＼　 {__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　 /　　//　　　　 ／　　　　 　 ゝl　　 　 　 　 　 ＼　l

　　　　 　 i/　　　　　　　.::/　　　　　　　　　　　　ヽ　 ﾊ
　　　　 　/　　　　　 / .:::/　　　　　　　　　　　　　　V　ﾊ
　　　　 ./　　　　　 ｛ .::ノ　　　　　　　 .::.::.　　　　　　i 　 |
　　　　/　　　..:::/　 i／ /..　　　..:　 : .::i::i:::.　 |:. 　 　 |:.　 ＼
..､＿／/　　..::::/-イT￣|::i　　 ..::　.:/:::ﾊ:ﾄ::::. /:::.　　　|::. ヽ￣
　 　￣| .:　.:::ノイ .:i::|:／Ⅵ　..::::: .:/:::/　ヾ Y人:::..　 i. |:::::::...｀ ﾌ
　　　　|:ﾊ ::::::::/.:／_|_≧ﾐ i .:::::::i:/／ _ ｨ≦/ハ::::.　ﾉ:.|:::/ー'.´
　　　　|i　＼::-ｲi　ヾ弋.ﾊﾍ..::::: l/ , 彡弋z.:ｿ　/>':./::/:/
　　　　　　　ヽ:::::＼゛ー─'　＼:/　　　ヽ-─ ´/:::/／´　　　　　　　　　　　さあ、今夜は無礼講だ！
　　　　　　　　 ヽ＞ゝ　　　　　ヽ　　 　 　 　 /／/
　　　　　　　　　｀ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　/'i　　　　　　　　　　　　　　存分に飲もうではないか！！
　　　　　　　　　 _ハ　 　 　 　 　 i　　　　　　ｲ_ﾘ_
　　　　　　　　　|　ヽ＼　　　＿｀＿_ _,　 　.ｲ　> .i　　　　　　　　　　　　　 蜀が生んだ国士と！！！
　　　　　　　　　|　　.＼＼　 ｀ ー─ ´　 <-／　.:|
　　　　　　　　　|　　 　| | .＼　 ￣　　／ | |　　　|
　　　　　　　　　|　　 　| |＞-＞─ ＜..＜| |　　　|
　　　　　　　　　|　　 　| |　　　＞＜　　..::| |　　　|
　　　　＿＿　ノﾐ､　..::::| |　 ／::::::::::::＼.::::| |　　/ﾊ　＿＿　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 。　ﾟ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （(,.)´)´)´))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |~U~ﾟ￣.|ﾟo
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_　　　　 　 　 　 .｢ﾆ| u　 　 | O
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒　　⌒＼　　　　 　 , っΞl!.　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（ ●） 　（●）＼　　　／ 　 i L| _＿__ .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ :::::⌒（__人__）⌒:::::＼／　　ノ .￣''──┘
　　　　　　　　　呉が生んだ国士に！！！　　　　　　　　　　　　 |　　　　　|r┬-| 　 　 　 | 　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　 　　｀ ー'´ 　 　 ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　＿＿　 　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(＿＿＿）　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　　　かんぱーい！！　 （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 陳 ||
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　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.寿..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】


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　 , -‐_　￣´＞::.._ ／:: ::`ｰ─┴‐ヽ:::::::::::::::::::＼
"ﾞ',､　　　　　￣>::::::::::::::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::::::::::ヽ
　　';　　＞￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: : ||::::::::::::::::ﾉ::::::::::}
　　;ﾞ　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ||:::-‐ フ:ｲ::::|::/
ﾞ'ﾞ"'　/::: ｲ／/::::::::::::::::::::::／:::::ノ:::∥:::Y心　ﾉ:::ﾉ:)
　　　 ´　　ノ::::::::::::::::::::::/::イ:::::::::∥::::人ｿ　}／ ´
　　　　＜::_::::::;::::::::::::::::::::::::j:,'""´ﾞ';､:::::::/　　〉
　 　 ,､_／＼彡'7:::::::::::::::::::;ﾞ 　　 　 ;゛:/　　,′　
　　 {／　 ／ )::::::／:::::::::::::'　　　　 .;' ＞´`＜＿＿
　/Y　 ／ ／￣7:::::::::/:::::::::ﾞ;,､,,,　,:"　　　　　　　　 ｀,
. {　ヾヽ／　　　ｉ／　 }／　〃　　　 |　　　　　　　 ／ >
　ｉ　｀ｉ ｀ヽ　／ 　,, '"ﾞﾞﾞ' ／ 　 　 　 |　　　　　　　　/　 ｀ ＜
　ヽ、　　 ∨　　,'ﾞ　　　　ﾞ;,　　　　　 ｰ ､　 　 　 ｉ　ﾄ　　　 　 ｀ ＜
　　　｀ｉ　 〈　 　'ﾞ, 　 　 　 ;ﾞ　　　　　　　＼＿_,ヘノ ｀＞ｭ　 　 　　 ｀ ＜
　　 　 |　　',　　　>,,　　 ;"　＼　 　 　 　 　 　 ﾞY　　　 　 　 ＞ｭ
　　 　 | 　〈ヽ　 〃　 ,､　　　　 ヽ　　　　　　　　|　 　 　 　 　 　 　 ＞ｭ
　　 　 |　／ヽ /ｺ―┘＼　　　　}　　　　　　　 ,′
　　 　 |　 ,;'ﾞ" ｀ﾞ':,　　　　｀ｉ　　　:　　　　　　　/　
　　 　 |　;'　　 　 :;　　　　 |　　　ｉ　　 　 　 　,'　　
　　 　 ヽ:',　　　 ,"　、　／コ　ｉコ 　 　 　 　 ｉ　　
　, ｭ＜///｀ﾞﾞ/"//￣￣ヽ_/　　　　<ヽ 　 　 '

　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 f'　|　＼_
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,..:':::::ｉ´:::￣::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー彳:::::::::ｌ ::::::::::::::::::ｌ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､＿イ::::::::::::ｉ .::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/!::::::::::::', ::::::::::::::::::::}、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／ノ:::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::ｌ ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　ノ::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　ｰ フ:::::::::::人::::::::::::::::::::::ヽ::＼　',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　|:::::/:::/　::ヽ::::::::::ハ::::::}:::ヾ　 ｉ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .;"ﾞ',　　ヾ´_,ソ┬ ハ::::::/┬v､:|　　　.;"ﾞ'､　　　　　　　周全其節　令問不已
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ' "　 /　　　| ||　　 }／　|| |　￣　‐-､'"
　　　　　　　　　　　　　　　　　 r-‐ '　　　　',└―――┘|　　 　 　 |　　　　　　　　.身雖云沒　書名良史
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 i￣￣￣￣￣ i.　　　 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ', 　 　 　 　 ｌ　_ 　　　　、/　　　 　 ﾉ、
　 　　 　　　　　　　 　 {(　i(　 　 >､　　　_＞= / 　 　 |ﾆヽ＿＿,＞’　＼
　　　＼＿＿＿＿＿＿ﾄ､ ヾ､∠＞-‐=ﾆﾆニ/　 　 　 !ﾆﾆ＼　　 ＼ ,　　' ､
　　　ミニニニﾆﾆﾆﾆﾆ二二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/　　 　 　 '二ﾆﾆ＼ 　／　 　 ﾉ
　　　 ミ二ニﾆニニニニニニニニニニﾆ／ 　 　 ｌ　 　 ',二ﾆﾆﾆ＼　 　／
　　　　ミ二ニﾆニニニニニニニニニ／' 　 　 　 |　　r‐ ＼二ニニ＞ｭ _
　　　　 `ミ二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／/ﾆﾆ／ /コ ｉﾆコ　 ｉコ 1::::::ヽ ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ｭ _
　 　 　 　 ｀ー=ニﾆﾆﾆﾆ／　ﾉﾆ／　./　　　 　 　 |　　 ヽ::_}／ ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞ｭ　＿＿
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　/／　　/、 　 　 　 　 |　 　 　 ﾞ,　　　＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二＿
　　　　　　　　　　 　 /　　/ 　 　 /! ＼　 　 　 　 | 　 　 ／',　 　 　 ＼ﾆにﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二三彡
　￣　 '　,.　　　　　 /　　/　　　 ∧＼　　 ､＿ 　∧__　'　／ヽ　 　　 　｀　＼＼ﾆﾆﾆー──　′

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　閻纘もまた周処を悼む詩を残した事が『晋書』『周処伝』にある
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　 ／（≡）　（≡ ） ＼
　　　　　　　／::::⌒（__人__）⌒:::::::ヽ　　　　　　　　 .身は没しても名は良史に残る、かお。
　 ｲ⌒ヽ　　|　　　　 |r┬ |　　　 　 |
　 ゝ___ﾒー　＼γ⌒)⌒ヽ　　　　／　ｹﾞﾌｰ　　　　　そうあってほしいもんだお
　　　　　　　/　( ^/ (　 /　　　　 ヽ　
　　　　　　　|　/ ,(⌒ヽ/　　　 　ｨ　 }
　　　　　　　ヽ＿ﾉ ー '　 　 　 　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　　　　 　／/　!ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　.― 1ヽ!‐-- -‐ l- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／' ´:. ￣｀ｰ'.,__l__,. -.-:.､　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　／:. :. ／:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. ＼:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /⌒ヽ　 　/:./:./:. :./:. :./:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.:.ヽ　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　　　',　/l:./:./l:. :.j_:._/:./ j:l:.:. :...|',:. :. :. }:. |:. :}:. :.i ト／ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !　　　 ∨ /:.ｲ:.|:. :.|:./≧ ､|:|:. :. :.| ',_,,::.-|-:|:. :|:. :.|:./　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. -‐…ー- ､　 '、　　　l.:.ハ:|:.:|:. :.K rテﾐ lﾊ:. :. 「z=-:､ |:. |:. :|:. :.|:!　　　 ﾉ　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 　 　 ＼ ヽ　　 {. |:. }|:.ﾊ:. ﾊ. ﾋＺﾘ　　ヽ./.rテﾐ 〉|:. |:. :|:. :.,'　　　/,. ‐''"´　　 ｀丶、
　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　ヽj　　丶|:. :》: ﾊ从　　　　　　　 ﾋZソ ｲ}/|: ｲ:..ﾉ　　／　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ、　　 ＿__　　　　　 ヽ.　　 ヽﾊ.:. :|:ﾍ. 　　 ､_　'　　　　　/l/ |:. |:./ 　 /　　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨´ 　 Λ　　 , ‐''"￣｀｀¨ヾ.{:. :|ﾊ:.＼　　 　`　'　 ..イl;/::.|:.ハ{,. -┴- ､　　　,. ‐…ｰ‐--‐'
　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 {　' ／　　　　　　 　 }.:.ハ }:.: :i＞ - -‐ ＜:l: l : :l: :}:／　　　　　 ＼　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉　　　　　　 _,. -‐''´ヽ-,サ::/ ｀`ヽ　　／｀＼l.:.l: :/´￣￣｀丶、 　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 {　　　　 -‐''´　　　　 ﾉ: l: ／　　　 ｀X´　 　　＼人　　　　　　 ｀ 　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　＼　 　 　 　 　 　 ／Υ.へ　　　 ／:::::＼　　 ／'Y´ ＼_　　　　　　 j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 ＼　 　 　 ,.-‐'′ /　 　 ヽ ／::::::乂:::::＼/　　ヽ、　　￣ 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ／ヽ.　　'´ 　 　 /　　　　 /::::::／　 |＼::::ゝ　　　{ヽ、　　　　 ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　/　　　＼＿,,. ‐'7　　　　　 λ/| 　　 |:::::∨　　 　 ＼`ー‐…'´　　 ＼

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 潘岳、陸機、閻纘。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　彼らはいずれも周処の死を悼んでいる。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　恐らく彼らの置かれた境遇的に、
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　周処の死に感じ入る所があったのだろう
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　　　.さて、時の皇帝が周処を悼むこの状況。
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、　　　　　　　　　　　　　周処を見殺しにした
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　　　　　　　　　　　　　梁王司馬彤は罪に問われなかったのか？
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

【紀元２９７年１月　晋　雍州　長安】

.: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ﾊ ﾄ;:|　_ﾞ､ .: .: .: ﾊ
.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:|
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ　　　　　　 陛下が周処を買っていたのは正直予想外だったっス
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j　
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /
: : : : ::/　　 ∨.: .: |.＿´.イ:: : /
.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:V
.: .: :/_　　　 ￣∨ :| 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　 　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,':.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:V:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:. V
.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. i{:.:.:.:.:.::.:.:.: ,':.:.:.:.:.:il:.:.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:. ',:.:.:.:.:. V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. l!:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:. ﾘ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:. }:.:.:.:.:.:.:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. l!:.:.:.:.:.::. V:.:.:.:.:.:./:.:',:.:.:il:. il:.:.:.:.:.:. /:.:.:/:.:/:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',:.:.:.:.:.:.:.:.V:.:.:.:./:.:. ﾊ:.:lV:.:.:.:.:.:.: /:.／V/:.:.:.:.:.:.:.:.:}"''ｲﾐﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=彡,:.:.:.:.:.:.:.:V:.:./筏爺乏 ヾ､:.:.:./:'筏爺芋V:.:.:.:.:/:.:.:.:{
　　　　　　　　梁王殿下。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　~＞=-l:V:x　乂__ツ 　 ＼/　 乂__ツ　.}:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.ミ=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:V　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:il=＜⌒
　　　　　　　　御相談したい事があります　　　　　　　　　　　　　　.il:.:.:.',　　 　 　 　 i　　　　　　zｲ:.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:ﾄ､　　　　　　　　　　　　 , ':.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:个 ､　　　-　-　　 　 ／.il:.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:i　 .＞s｡　　　 ｡s＜ 　 .il:.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:l　x l~"''＜__＞''"~ lﾍ　.il:.:.:.:. il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:i./::::{ 　 ﾊﾆﾆﾊ　　ﾊ::ﾍ il:.:.:.:.::il

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 結論から言えば、特に処罰された形跡がない。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　『晋書』『宣五王伝』には、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　周処を見殺しにした事を咎められ、召還され録尚書事他になったとある。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　ところが彼が録尚書事になったのは、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 『晋書』『恵帝紀』によれば元康九年（二九九年）の事だ
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

.: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ﾊ ﾄ;:|　_ﾞ､ .: .: .: ﾊ
.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|　　　　　　　　　　　　　相談？
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j　　　
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　/:.／: : : :／: :＼: :ヽ: : : : :､＼: : : : : :ﾊ
: : : : ::/　　 ∨.: .: |.＿´.イ:: : /　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 / /: ／: : : : : : : : :ーニ=─: ヽ:ヽ: : : ヽﾊ
.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　_..-彡': :': : :,': : :|: :.|: : : : :.:|:l: : ､ : : ヽ: : : : : ＼
.: .: :/_　　　 ￣∨ :| 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　￣ー─,':.: : : :.:|: : :ﾊ: :|、: : : :.|:.l､: :ヽ: : :.l:､: : : :r‐ミ=-
.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: |: : : : |: :.:|_|__|＿:.: : :|＜二二ＴＴﾊ: : :ﾘ:＼:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: |: l : : |＜:!-V‐､＼:､:|ヽ}ｧｆ七牛TＦ: :ｲ: : | ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Ｖヽヽ:.:kﾁ七牛ミ`　｀`　　 込ソ ﾉ'イ:::|从ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Y::ヽトﾐ､ヽ 込ソ 　 　 　 　 　 ´　 |:::::!ﾘ ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ从ハ|::::..　　　 　 　､　　　　　　/|:::::|
　　　　　　殿下は今回の胡人の乱が　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::l:.　　　　　　 　 　 　 ｲ:::|:::::|
　　　　　　ここまで大きくなった理由をどうお考えで？　　　　　　　　　|::::::| ヽ､　　　 r っ　　ｨ从l: |:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::|　　 ≧-..._ 　 .ィ / Yヽ.l::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::|　　/ {　＞千r＜　 |　 l::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::|..イ　 |､　/iiiiiiヽ.　　|　 l::::ﾘ≧-...._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..|::::::|iii.' 　 ! Ｖ､liiiﾟiiiハ／|　,':::ｲ　　　　 ≧-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 ,r≦─|::::::|ii. 　　|　　 YiＹ　 　 ! ,'::/ii　　　　　　 ハ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　まだ斉万年の乱は続いており、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　この時点では適当な後任が見当たらなかったためと思われる
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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.: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ﾊ ﾄ;:|　_ﾞ､ .: .: .: ﾊ
.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|　　
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　　　　　　　　　アホな弟が御迷惑をおかけしたようで……
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j　　　
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /　
: : : : ::/　　 ∨.: .: |.＿´.イ:: : /　　
.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 ,'::::::::/:::::::::{{:::::::::/:::::/::::::::}:::::::ハ:::l:::::::::::::ヽﾐh､、
.: .: :/_　　　 ￣∨ :| 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 l::::::::/:::::::::::::::::::,ｲ:::::/:::::::: }:::::/:::::}::}:::::::::::::::::ヽ⌒
.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　 　 |::::／::,ィ:::::::∠;;;; イ::l::::::::/／!:::::::}/:::::::::::::::::::::'，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=彡イ:::::::::::|――|-:/}:::|:/::::::ﾑ――|:::::::::::::::::ミh、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／::::从::::::::∧:::/-|:/ノｲ!:::::::::ハ::∧::ﾊ::::::::::::::::::} }!｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／イ:::::::汽::::::ｨzzzzzzｘ　}::／/,ｨｚｚｚｚzｧ:::::::::/::|::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾊ::::{　|ゝヾ.乂ソ　　/′　　乂ソ〃/:::イ:: /}:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vヽ:|:::::ゝ　　　　　　　,　　　　　彳::|/:ｲ ﾉ'
　　　　その趙王殿下を操っているのは側近の孫秀です。　　　　　　 |::::::|　　　　　 　 　 　 　 　 /::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::::::|h､　　　　　　　 　 　 ,ｲ:::::::|
　　　　関中でそれを知らない人はいません　　　　　　　　　　　　　　 .|::::::| . )ih、　　 ´｀　　 ,ィ　|::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::::::| 　 }　 ＞ ー ＜.　 　 |::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::::::|　ﾉ´｀`''ｰ―‐''ﾍ.　　　|::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::::::|'': |㍉、 /尖， . l:＼.　|::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞|::::::|.: :|､　`∧//ﾊ'"ﾊ: :.ﾍﾞ|::::::::|

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　斉万年の乱は晋の朝廷にも影響を及ぼした
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|　
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　　　　　　　　　　　　　つまり？
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /
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.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/
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.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. i{:.:.:.:.:.::.:.:.: ,':.:.:.:.:.:il:.:.:.:.:.:.::{:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:. ',:.:.:.:.:. V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. l!:.:.:.:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.ﾊ:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:. ﾘ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:. }:.:.:.:.:.:.:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. l!:.:.:.:.:.::. V:.:.:.:.:.:./:.:',:.:.:il:. il:.:.:.:.:.:. /:.:.:/:.:/:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',:.:.:.:.:.:.:.:.V:.:.:.:./:.:. ﾊ:.:lV:.:.:.:.:.:.: /:.／V/:.:.:.:.:.:.:.:.:}"''ｲﾐﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=彡,:.:.:.:.:.:.:.:V:.:./　　　　　ヾ､:.:.:./　　　　　V:.:.:.:.:/:.:.:.:{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　~＞=-l:V:x. 辷zzzr　　＼/　辷zzz='"}:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.ミ=
　　　孫秀を殺して氐と羌に謝罪するべきです。　　　　　　　　　　　　il:.:V　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:.:.:.:.:il=＜⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.',　　 　 　 　 i　　　　　　zｲ:.:.:.:.:.il
　　　こちらの非を認めれば、彼らも少しは大人しくなると……　　　 il:.:.:.:ﾄ､　　　　　　　　　　し　 , ':.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:个 ､　　　r　っ　　 　.／.il:.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:i　 .＞s｡　　　 ｡s＜ 　 .il:.:.:.:.:.il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:l　x l~"''＜__＞''"~ lﾍ　.il:.:.:.:. il
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 il:.:.:.:.:.:i./::::{ 　 ﾊﾆﾆﾊ　　ﾊ::ﾍ il:.:.:.:.::il

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.周処戦死後の朝廷では、
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 斉万年の乱の責任は趙王主従にあるという声が上がった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .その中心となったのが、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .雍州刺史解系と、その弟の御史中丞解結だった。
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.解結に至っては朝議の席で孫秀誅殺を主張している
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】

　　　　　　　　　　　 , --──-､
　　　　　　　　 , イ /　　　　　　ﾍ　 ﾄ ､
　　　　　　　　 i　!ー､〉　__ j　j __〉-ﾉ　i
　 　 　 　 　　 ヾ＿,,;;》 `-"::: `-"l＿.ジ
　 　 　 　 　 　　　 |　ヽ　' ＿ ` ｲ　　　　　　　　　　　趙王は貪昧で
　 　 　 　 　　　　　l　l　　´＝｀　l　　　　　　　　　　　孫秀を信用した結果、関中で乱が起こりました。
　　　　　　　　　　 ﾉ　 ヽ ＿,､__ノ
　　　_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､　　　　　　　　　 .しかも孫秀は変詐で、奸人之雄と呼ぶべき者。
　　/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_　l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
　丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､　　　　 .今すぐ梁王に孫秀を斬らせ、
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::! 　　　　趙王の食邑を半減し関中の民に謝罪すべきでしょう
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 '　　　/　　 　 /:::　,.ｲ ::: / |:: /´　　| :::|! ::::: |＼:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　 　 '　　/　.'.::... /　!: / 　|:::!　　　 !::::ﾊ ::::::|:::::＼::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　　 | 　 ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ﾄ::|　　　 l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i⌒v::::|!　 ::|::::::ｨ:´::|　 |: | 　 |:::|　　 　 ゝv　 ゝ:::::ヾ::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 v ::|　 i: l ::∧:::::| 　 V -- ゝ 　 　　　 ＼ __ ＼::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|:::|::　!:::l:::| ヽ_:l _ ＿＿　　　　　　　　 　＿＿`_ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　| ::ﾊ::ij:::ﾊ::!イ`弋ゝ-'フ｀`　　　　　　 　´　!ノ__フハ
　　　　　梁王殿下に御相談してみましょうか　　　　　　　　|　　| :::|:V:::::::ヽヽ　　 ￣　 　 　 　 　　 　 　　 ｀　 ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -v　,イ V::| ::::::ハ::＼　　　　　　　　 ,.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -<. 　 `|　` ヽ| :::/ゝ∧`´ 　 　　　　　 <:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'⌒ヽ　 ヽ　 ヽ　　 ヽ/ﾍ/::l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　|　　| -.ﾊ　　　 V|!:::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　ｰ|　　|　r ﾄi_ﾉ ゝ 　　 |:|:::|:::,.＼ 　　　　　　　´ ｀　 　 　 　　 . イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 人 i´ﾄ l_ﾉl 　　　　　ﾉ/:::j:/::|::::ゝ.､　　　　　　　　　　 　　イ:::: |:::::

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 そして、司空・中書監の張華。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　彼は朝廷での孫秀誅殺の声を受け、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .梁王にその是非を打診したと『晋書』『張華伝』に記されている
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９７年１月　晋　雍州　長安】



　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　,.　‐ ''"´::::::::::::￣｀ '　‐　、
　　　　　　　,.　-‐／:::::::::i^ヽ､:::::::::::,.　１:::::::::::::::丶
　　　　　／ 　 ／::::::::::|:::|-ー-ｰ-‐ーｰ|:::::|::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　, '::::::,::::::::::l:::|　　　　　　　 |:::::l::::::::l:::::::::::ヽ
　　　 　 　 /:::::::::|::::::::::,!::|　　　　 　 　 |::::ﾊ::::::::!::::::::ｌ::::i
　　　　　 /:::::/:::::!::::::::ハ:!　 　 　 　 　 !:/　,i::::::|:::::::::l::::l
　 　 　 , ':::::/::::::::!:::::,'丶ﾘ、　　　 、 　,l/,／ i:::::!:::::::::|::::|
　　　／::／ｵ::::::::|:::::l　,. ,=､` 　 　 `^,＝､ 、 !:::l::::::::::|::::|
　 ｰ´‐'"　/'|:::!:::::!::::!/ ﾊ_ノi　　　 　 ｌ､__ハヽ!:/::::::::::|::::|
　　　　　/　ヽ|::::::!:::|{. Ｎ::::l.|　、　 ,　Ｎ:::::} ! }ｲ:::::::::::;!::::!　　　　　孫秀一人の首で事が収まるならやむを得ないっス
　　　 　 　 　 |:::::::ヽ! 弋z.ソ　,}⌒{　弋.z,ソ , |:::::::::/!::::l
　　　　　　 　 |::::i::::::ﾄ 、＿ ノ 　　ヽ､ ＿_,ノ　!::::::/.'.i::/
　　　　　　 　 |:::ﾊ:::::ゝ,、　　ｒ ' ´￣ ｀i　　 ,. ｲ::::/::::::ﾘ
. 　 　 　 　 　 |::| ヽ::::::!/ ` ｰ￣,二￣‐'7". . .|::,ﾍ:::::::|
　　　　　　　　ヽ! ハ::::!､ . . . . ├―‐-/ . . . .l/ , ﾍ::::l
　　　　　 　 　 　 !::ヾ､|､ヽ . . . .|　　 ,/ . . . . ／／ 〉::l
　　 　 　 　 　 　 !:::::|ヽ ＼＼. . !　 ,/. . . .／／ ／ i::::l


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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 梁王は張華の申し出を一度は許諾。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　この人にすれば、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .乱の責任を孫秀に押し付けられるのだから悪い話ではない
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　＿l＼_ ノＬ. ィ＿
　　　　　 ＿ ＞:::::::::::::::::::::::::::∠
　　　 　 ＞:::::::＞　 ￣　 ＜:::::.＜
　　　 　 ∠:::/　／￣￣ ＼ ヽ:::.く
　 　 　 　 イ　/ ／ ￣＼　ヽ ∨｢
　　　 　 　 |　ｌ/　 ―‐ ､ ヽ　', |:|
　　　 　 　 |　| /_ ― 、 ｌ　ｌ　| |:|　　　　　　　　　　　 どうしてあの人たち、
　　　 　 　 |　ｌ｛::::｝、｜ |　|　| |:|　　　　　　　　　　　.周処殿を助けなかったんですかねー？
　　　　　　 ト　二ノ|　|　|　|　| |:|　
　　　 　 　 ∧＿_／ /　/　,　'//＿_　　　　　　　　　.なんかズレてるなー
　　　r＜　￣ヽ＿／ ／　/ /:::|　　　_＞､
　　　|:::::::＼＿_ヽ二二∠　-－　￣:::::::::::|　
　　　|::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　|::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　 人::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／＼
　／:::::::＼:::::::: | |:::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..::::´:::::::::::::: :｀:ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｒ´:::::::::::::::::::::::::: : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌｨ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ﾄ､(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ´::::|::::::::::::::::_;､::ﾙ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ‐lイ::::::::::ヽ
　　　　　　　ところが、残念ながら孫秀が斬首される事はなかった　　　　　　　　　　 /⌒ヽ､::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::｀¨´!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ__;:---─ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::::::;､::::l´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:::::| |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:::::| |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ ´ ｀ ´

【紀元２９７年１月　晋　雍州　長安】





　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　＿､＿ ､､＿__ゝ--ヽ‐-､ﾄ､ヽ､i､　､ ヽL|　ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ヽ``　 ｀`‐-ﾆ‐｀ ｀ヽ　　　 ｀ ｀`｀`ヽl､ヽL| ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　＼` ､`‐､'‐-､_　､　｀`''-､ヽ　　 ､ヽ、 ヽヽL| lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　ヽヽ＼ `　　,.. -─ '''''''''''''' ─-:..､_'　 ヽヽL| lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ヾ　i　ヾ／-‐｡┐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽi､! ヽL| lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　＼,:'／　　　｡|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ヽL| |ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 〈/　／　 _,.'-──- ､､､;_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i　ﾞ,L,| l.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　| /　 ,r,'',∠　　l l l　　　　`'''‐-､;;;;;;;;;;i　 i,,L| |.ヽ　　　　／＼
　　　梁王殿下。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 〉　〃/.l{・.）　///　　 /　　 |:::i ｀ヽ;;;;;;! __i_L∟!`‐─‐'‐-､／＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　V:/　'ｰﾞ´　　　　　._　 ',　　 '!:::!　　＼;>'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|／　 ヽ
　　　氐と羌は自ら背いただけで、　　　　　 l;;k'i　　　　　　 _,.ィi`　',　　ﾉ:::i　, ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　 ,‐ﾆi
　　　孫秀のせいではありませんよ　　　　　　　.|　　,..　 ,r'Fiシ　__,/　/:;: ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ／　'　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　L.､′,.ｲrｼ"　　　 ,. ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　 ,. -─'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　　　　　　 └:ﾆ,'"／　, ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|／ ／　￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　／　＞‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　/ /　 ,. -‐ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ,／, ‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　 ／イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀i　　/　 ／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　隴西郡の人　辛冉

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 孫秀の友人に辛冉という者がいた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　彼は西方にいた梁王の下に赴いてこう説いた
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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.: .│ .: .: .: .: .: .:|.: :ﾊ ﾄ;:|　_ﾞ､ .: .: .: ﾊ
.: .: | .: .: .: : : : : |: .:U レ|⌒　!: .: .: .: ﾊ
: : : i.: .: .: .: .: .: :| .: .: i!　l|　　 !.: .: .:.l､ﾊ
: : : :i.: .: .: .: .: .: | : : : |　 | 　 │ .: .: lｋﾊ
: : : : i.: .: .: .: .: .::l: : :│ヽ|　　 |.: .: | :|ﾍ.:|
.: .: .: :i .: .: .: .: .: .l.: : :|　　　　 !.: .: |k:|　ﾘ　　　　　まあ、確かに孫秀が乱を起こしたわけでもなし。
.: .: : .: i .: .: .: .: .: i! .: |＿＿　 |.: .: | ｌ:|
.: .: /⌒;: .: .: .: .:　|ﾊ: |〓〓　.{! : .:|　|　　　　　　 話は分かったっス。
.:. .:{　　∨.: .: .: .: | ヽ:|　　i!　 j､: :j　
.: .: .＼__,∨.: .: .: .|　 ヾ　 弋ノﾉ /　　　　　　　　 朝廷には、孫秀の助命嘆願があったと伝えるっスよ
.: .: .: .: .:ﾉ ∨.: .: .:| 　 | ﾌ　／: /
: : : : ::/　　 ∨.: .: |.＿´.イ:: : /
.: .: : √≧､_ |∨ .: | 　 　∨:/　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧∧
.: .: :/_　　　 ￣∨ :| 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､／::::::::::＼{:＼
.: ./　￣＼　　　 ヾ;|　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ト､}:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }＿＿＿＿＿＿＿＿}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{i:i:i:{-÷÷-}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:/｀ヽ￣￣ ノ＼i:i:i:i:i:i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {{ ●　　　 ●　 ∨i:i:i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　　 　 {ミ　 r‐‐v　彡　 }i:i:i/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /⌒ヽ _∧　　ヽ ノ　　 　 }/⌒i___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼/;;;;;;;;;;{;＞,､ ____,. イ;;;/;;￣;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;ｌｌ;;;;;;;／/;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼;;;;;;;:;;;;;;;;;;;;;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾉ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 辛冉の説得に、梁王は意志を翻してしまった
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　故に孫秀は死を免れたと『晋書』『張華伝』は記す。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .当然、朝議で提案された
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .孫秀誅殺も取り上げられる事はなかった
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.-':::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,..-':::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　＿＿　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::ﾍ
　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
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　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　　この一連の動きが趙王主従の怒りを招いた
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、　
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.、
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

【紀元２９７年１月　晋　首都　洛陽】



　　　　　　　 　 　 　 　_＿＿_,　 -‐　 ￣￣￣￣￣ ｀丶､
　　　　　　　　　 　 ／´　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　 　 　 ／ : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : /: : ／| : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : ヽ
　　　 　 　 　 　 　 /: : ／: :/: :{/　 | : : : : : : /: : /: : : :│: : : : : : '.
　　　　　　　　　　/: :〃: : :,': :.∧　 |:ｌ: : : : :./ | :ハ. : : : |: /: : : : : |
　 　 　 　 ＼　　/／/ : : /l: :/ __＼ﾊ: : : : /　j/ _,斗: : :j/: : : : :l: :|
. 　 　 ―‐- 　 /'´／⌒V:│;〃ｱf心ヾ: :Vー孑ｩ≠ﾐ: : / : : : : : l: |
.　 　 --― 　 　 /　　　 V:l小.　{ﾄ ｲ|　∨ 　 f{ノ::Ⅵ ∨: : : :.j: : :| |
　　　　_, -'´　　 {　　　　 Ｖ: : }　Vﾋｿ　　　　 |ﾄｰｲｿ／: : : : ∧.:.:|: |　　　　　　張華に解系と解結！
　　　　　　　 　 ∧　 　 　 '; : {　'' 　 　' -―v` ｰ〃: : : : : :/ヽ'; :|: :|
　　　　　　　 　 ﾚ ﾍ、　　　ヽ:ゝ ._　 f　　　　　）′: : : : : /_ノ: V|＼|　　　　　.あいつらは絶対に許さんぞ！！
　　　　　　　　　　　 ＼　　j/⌒＼＞ゝ .. ＿／／:.: :／∨: :/＼ |
　　　　　　　　　　　　　`／　 　　 ＼ : : :_|厶-―＜ ＾}/|／　　　　　　　　　　自分たちの責任を棚に上げて、
　　　　　　　　　　　_＿/　　／　　　 ﾏ'弋＼ ｀ヽ＼　 ∨　　　　　　　　　　　.あたしたちに罪を擦り付けやがって！！！
　　　　　　　 　 ／　　 {　 /　　　／　 ∨ﾍ　　　 ＼＼∧
　　 　 　 　 　 （_＿＿_`ｰ{ ＿,／　　　 |川　　　　　＼ヽ|
　　　　 　 　 　 　 　 　 `ーr‐ゝ､_,∠ ノ|川　　　　　　 ヽﾄ,､
　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　|　　　ノ//　　　　　　　 l＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼／ //　　　　/／　　|⌒＼》

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 趙王司馬倫は無能の極みと呼べる人物である。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　とはいえ有力な宗族諸王の一人で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　皇帝司馬衷の大叔父の一人に当たる。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .このような王は親親と呼ばれ、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.許昌・鄴・長安といった要衝に駐屯するのが晋王朝の制度だった
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　 -―‐‐- 、
　　　　 ＿_, :'"::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　 ＞::::::::::∧:::::::}＼:::ヽ:',
　　　　/:::/:::｀ﾒ､∧:::ﾑ匕|::j_ｌ:|
　　　 /／|:::{::ﾊ三 ∨三 |:::|.八　　　　　　孫秀！
　　　　　 |:::V::j''　(⌒v ''l:::爪: ゝ
　　　　　 ∨ﾚ个トvz ≦j:∧厂　　　　　　.後は任せるぞ！！
　　　　　　　　 ヾY^V7⌒',
　　　 　 　 　 　 人_人__,人
　　　　　　　　　ヽノVVゝイ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾍ..∧　／l　／ｉ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::<＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾑﾄ､｀v::::::::::::::::::::_:::::＿＿::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ヘ∨＼iヾ'/////////|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､! .ｌ　|/////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､ｌ　ｌ　|////////////;|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::}ｌl　l　|////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　はーい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ/l　l　|///////──;|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｿﾉ　l ├──Уニニ℡,_
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,ノ　|ﾆニ／ﾆﾆニニニﾆ=-
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_ﾉ-,＜ﾆﾆニニニニニニ＼___
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,ィ升ﾆﾆヾﾆ＼ﾆニニニ二二二|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ニニ|ﾆニニニニニニニニニニニ|ニニ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ニ二二|ニニニニニニニニニニニニ|ニニ

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 だが、期せずして司馬倫は洛陽に戻って来てしまった。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　以後、彼が地方に駐屯する事はなく、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .この時点で「親親は出鎮すべし」という決まりは有名無実と化した
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　＼:::::::::／::::::::::::::::::::::::／　 　 ／　　　　　 　 　 ＼　＼
　　　　　／::::::/::::::::::::::::::::::::::/　　　／ 　／￣￣￣￣＼　 ＼　∨
　　　　　＞::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　/　 ／　 　 　 　 　 　 ＼　 ヽ　',
.　　　　 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　/ 　/　／￣￣￣￣＼ 　 ＼　ﾊ
　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::|　　 .l 　/ ／ ⌒ヽx⌒ヽ､　　＼　 ﾊ　l　l
.　　　　,───────|　　　{　{./, ==､　　 ＼ 　＼ 　 ﾊ　 l　l　l
　　　.///////////////.|　　　 {　γ::::::::｀ヽヽ　 }　　 }　　l　 l　l　l
　　　|///////////////| 　 　 .∨{（刕ｿ＞}} /　} 　 / 　 .} 　}　} /
　　　|///////////////|＼　 　.ヽゞ=三=ソ/　 }　 /　　/　 / //
　　　|////////////// |　 ｀ ー‐―――／　／　/　　/ 　/ //
　　　|//////////////.|　 　 　 　 　 .／　／　 ／　 ／　 / //
　　　|//////////////|ー――‐‐‐' ´ .／　 ／　 ／　 ／ //　　　　　　　　　　　仰せのままに
.　　　∨////////////|廴_　　　 ＿,／　 ／　 ／　 ／ ／/
　　　　｀――――――|.＿_二二_______／ 　／ 　／ ／／
　　 　 　|///////////|　　　 　 ___________／　 ／ ／／
　　 　 　|//////////∧｀ー― ´　　　　　　／ ／ ／
.　　　 　 ＼/////////∧　 　 　 　 ＿___／ ／ ／
　 　 　 　 ///////////∧￣￣￣　　　　／ ／
　　, ≠ ´,/////////////＼＿＿＿___∠_／、
_／///////////////////////////////////｀ー ､


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　これが、趙王主従の跳梁を招く結果となる
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　　　　　　　　　　幕間は日を改めて投下予定。
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　　.お疲れ様
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

【>>876修正】
【紀元２７５年頃　呉　首都　建業】

　　　　　　 　 　 /　/　 :/ｌ/　　, . : :ｌ /: /　　　　　　 l |　　　　 ﾞ,: l
　　　 　 　 　 　 '　/ｒ‐､'　. 　 :/: /:// : l: . : 　 　 ヽ　い:ヽ : .　　､|
　　　　　　　　　ｊ ｒｙ　/ﾞY : . : l : lﾌヘ: : l: :､ヽ: 　　 !:　トﾐ､ヽ: . 　､ヽ
　　　　　　　　 //./ / __l: : : ｌ:ト､l_≧=ヽl､: :い: 　　ｌ: /ヽl: : :l: ､:ヽ: ヾ＝‐
　　　　　　 ー'ｙ' / / /　} l : N《￣芥心ミヽヽｌ: :　/:/=―ヽ ｊ: :| : l | |
　　　 　 　 　 / / / /　,'ﾊ:、:l　`、{几ｒﾘ｀ヽ　ﾞl :　ﾙｸｆｊT㍉lｲ: / 〃ｊ/
　　　　　 　 / / / /　,'/ <ヽ ミ- ￣￣　　　ノ　ィ 弋ｒﾘィノ':ノ／　´
　　　　 　 , ' ,/ / /　,'∧ -ヽ　　　　　　 　 　 　 ｌ　　￣孑 "´
　　　　　/　´ ´　　 ,'∧ `￢1　 　 　　　　　　 　, 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　では、お元気で
　 　 　 /　　　　　　 {　ぃ: :八　　　 　 　　　`　'ﾞ　 　 /
　　 　 /　　　　　　,' l　 i从!＿＞┐　　　, -‐‐-， 　 ' __
　　　 ,　　　 　 　 ,' /'ﾞ´￣ 　 |:::::::|、　　 ｀"二 ´ ／　l:::ﾄ､_
　　　,'　　　　　 　 /　 　　 　 |:::::::| ＼　　　　　.ｲ＿__ｊ:::|　 |　　　　　　　　　 　 /;:'　..:::::::::..:::;:::'　　　　　　　　　　　　　｀ヽ,
　 　 l　　　　 　 //　　　　　　|:::::::|、　｀ ─‐ ´　!　　 |:::|　 |　　　　　 　　 　 　,':;' ...:::::::::::::;ｲ:.　　.....::-ｧ‐-､:::::/::.　　　　 .,:'
. 　 丿　 　 ＿ //　　　　　　 '|:::::::|｀ ー- ､_,. -‐ﾔ 　 |:::|　 |　　　　　　　　 　 i';' .:::::::::::::;:':/:.　..:::::::／.::::::::;Χ':;:'::　 ...:.:,:ｨ
ｒ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 i,'..:::::::::::::';;;;l　.::::::::／_,;;;;__'´　/:':::..:.:.:.:.／〈､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i!.::::::::::/＾ヾl .:::::::／/´ 'ﾞ　,ﾊ /':::::.:.:.>'ﾞ;';';',.　ヾ:、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト 、　　　| .:::::::〈 へ｜:::∠ ｲ　i} __/　}'::::. ／ ,ミ!;';' ;';'　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞ､ ｀丶､_| .:::::::::ﾞ! く, | ::::::!　 ＼〈.　　/::／,ｨ. /;'/;';',';';' /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀､:::...　..｀:::::;:;:;:＼__!.::::l 　 　 　 　 '"　 |ｿr';'/;';'ｲ;';';/
　　　　　　あんたは今時珍しいぐらいできた人だ。　　　　　　　 ＿ゝ::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;|　:l ::!.　　　　 i　　 　 ）〈/';／,';';/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜. .:.:.::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i′ :l l＼　　 　 ＼__　　 ﾉ'"　,/;:'
　　　　　　自分を大切にね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀丶､:;:;:;:;:;:;:;:;/￣￣ﾞｌト、l＼　　　　 ,. ィ"　 ／'′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠-‐ｧ' /_,,......＿　　＼､｀ｰ;:＜　ヾ|
　　　　　　それじゃ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r''"´　: -: :､: : i : : ノ!ﾞ>;';';';';';＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　. : : : ', i /Vﾞ/＼;';';'｢｀ `
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　 . : : :,:|{ ヽ＼`i.｀'ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　: :　. : : : : /i!　 ∨ー-､

【幕間】

　 　 　 　 !/ゝ_ イ　｀　:.､/　 /　　/　 　 ! 　,　 ,
　　 　 　 /　　 i　 ＼　 /　 ,'　　/　　　 ;　 j!';　∨
　 　 　 ,:'　 　 ﾉ/　/'　 '　 〈　 |/!イ_ ノ/ィ / i!　 ',
　　　 /　　　/ｲ　 i{　 _!　　|｀`'　_　-=ｧ '´〈 .j!ｲ　l
　　　' 　 　,/,' |　 || Y i!　　笊㍉x､';　 　,イ`ｲ j!_ﾉ　　　　　　 陳寿。
　　/　 　 / {｀ヽ　j.! i　i! 　 ﾊ_t'ソ'i 　 x笊/|イ
　　{　　　,{　{ﾆ≧'ヽ! ヽ':,　　 !　　　 　 (ｿ,　　　　　　　　　　　確か周処には息子がいましたね？
　　‘,　　 |':, ':,ﾆﾆﾆﾆ＼{|ヽ　' ,　 　_　 ´ｲ　 {　
　　　ヽ　 l ‘, !≧s。／ﾆ!':,　､ ',　‘ ' イi i! 　'　
　　　 r`＜ヽ_j　　　　　}_.',　　}≧´　 ‘,i!rvﾉ　　_





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　はいですお。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／─　 　 ─　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　息子が三人いて長男が早逝して、　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　 　 （__人__）　　　　　 |
　　　　　　　　次男と三男が四十前後と聞いたことがありますお　　　　　　　　.＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　 '､＿ ＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |＿＿＼　 “　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ＿＿＿＼_／


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　今回の幕間は、斉万年の乱で戦死した周処の補足
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

【紀元２９７年春　晋　揚州　陽羨】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
　　　　寿春　　　　　　　　　　広陵　　｀ヽ
　　　　　○　　　　　　　　　　｀´○　　　　　｀ヽ
　　　　合肥　　　　　　,-､ ,-‐‐､　　　　　　｀i,
　　　　　○　　　　　/´○ ~　○ ヽ,-‐‐-､ 　_,､｀ヽ,
　　　　　 ,-,_, ､,　　/´建業　曲阿,､ ,､　　　｀く,!~｀=,-｀
　　　 　　 ｀ヽ‐´　 i 　 ,~ﾉ　　~●~=,　○　ヽ｀ヽ,~!
　　　　　　　　,､,i｀~○　ﾟo　陽羨（,　 {,_呉【呉郡】ヽ,　　
　　　皖○　_,|　　牛渚　　　【呉興郡】~　　　 ,--｀　　
　　　　_,i‐´　　　　　　　　　　　〇　　　　 ,-‐´　　　　　
　　　i´　○虎林　　　　　　　　武康　　　,=,‐-´,--､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛　　　　　　　　　　　　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ…―-　..,,_／ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ :::::::::::''´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＞､_::::::ヽ､ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣i　｀丶､:::｀丶､_: :::::::::::::::::::::::: ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | ! iﾊト､ i､丶､___` ー--::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 lﾊﾉ!ｲ仄ゝヽ　ﾅアi`ー-=....,,,___＿,,.ゝ
　　　　周処の本籍地は揚州呉興郡陽羨である。　　　　　　　　　　　　　　　　|'、`┘　 '^i下心!ﾊj　 ,ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/＼　､　　ゞ-イ　/／
　　　　陽羨は元々は呉郡に属する県だったが、　　　　　　　　　.　 　 　 　 ☆ '　ｒ‐ｉ＞ ‐ｒｧ='7.イ´
　　　　孫皓時代に新設された呉興郡に編入された経緯がある。　　　　　 　.＼ ⌒ヽ､,.ヘ.::´:::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ｒイ　,.ｨﾍ.:::::ハー- ､
　　　　江東の開発が進んで人口が増加した地域だったのだろう　　　　　　　　　 └攵ｱﾄ=ヘ、::::ヽ ::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ 〈::::::::::::＼:::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉―ｧi'´ ＼ :::::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　 　 　 /_ア^'┘　　｀ヽ､::j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └ ′　　 　 　 　 ｀

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..,,;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__　　　　　　''ﾞﾞ""ヾ.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣/i:i:i＼　　　　　　　''';;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　ノi:i:i:i:i:i:i＼　　　　..__..,;ﾞﾞ　　　,,.;;;::､__,,....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__　..,.,::;;;,,,,
　　　　　　 .......,,,,　　　　　　　　...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;;　　　ﾞﾞヾ,,,,..,
　　　　　,,;;;"""　"""::;,,,,　　　__／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;,　　　　　　　　'''';;,,,,,,:::"""／　ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
　／＼__,,..;;　　　　,,,....,..,,,,:"　 ___ .／ 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''""　　　　　　:::::::::''　 ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／　　／i:i:i:i::　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;:::::　　　　::,,,:::;''"ﾞ　　　iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜　　　{:i:i:i:i:i:i:　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/　　＼__／￣|||
__，ィ´￣　:::::::::::::::::::::＼__ノ:i:i:i:i:i:i:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:''ﾞﾞﾞ""" ノ　　/:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　／:i:i:i:i:ノkkk;
＾､ノ　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:i:i:;;;:'''ﾞﾞﾞ ""ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;;'''""..:::;;;:;...,,;;''' ～'""::::::::::::::::::／￣kkkkkk ∧kkkk
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''　;;;;;''":::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／kkkkkkkkkﾉﾉヾ从ﾉﾉ;
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／kkkkkkkkkk∧kk,',,彡ミγ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ノ¨kkkkkkkk,,∧从从ﾞゞ;:;"ゞ.|　　此度はお悔やみ申し上げます　　|
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ彡ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,．ノkkkkk∧kk∧ミ从ミゞ',从ﾘ冫';'ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミハ∧ゞﾞヽ￣￣)　冫￣￣￣￣￣￣从;爻ﾞヾ,,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ人爻,;'ゞ',,..／　 (＿　　　　　　　　从ゞ从,,У,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiiiゞ从ﾊゞミ';,　＿＿　￣￣¨三二ﾆ=┤ﾉﾉｿハ,;;"爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：:　,"・｡;, ,…,¨;;ﾞヾ：・ゞ三￣　￣=三 ＿　　＿ｰ｀ヽﾆ"''__ﾉiiiiiii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
：　;・'　,¨：,,:;､;;ﾟ；・:''=="¨ニ　　─　　＝＿　 ─-　　　　＿＿ﾆ三三　=‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .ある種の新天地。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　そこに勢力を張っていたのが周処の実家だった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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:::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽｰ-､
:::::/::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::`7
: /:::::::::::::::/::::::::::::::ﾊ:::::::::::l::::::/
/:::::::::::::::/::::::::::::::/ 斗::::::::V:/
:::::::::::::::/:::::::::::::ィ"　 Ⅵ::::::V
:::::: r‐/:::::::／}/　　　 ,.}∧:::'、
:::::: {,/::::／　　 ,斗ｧ埒　んﾄ､'、
:::::／イ　　　　 `　ﾋﾝ　 {ﾞヾ　＼
,:::::::::::`ｧ　　　　　 　 　　ヽ　　　　　　　　　　周処殿には生前大変お世話になりまして……
:':::::::／　　　　r　ｙ　　 ／
: ',≧=-､_‐-　 二　. イ
::::',:.:.:.:/アー-､
:::::',:.://:.:.:.:.:.:.:.:'.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　(､＿＿＿＿ ヽ 、
:::::::V/:.:.:.:.:.:.:.:.:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ　　　　　　 ＼＿__ : : : ｀ ﾐ､ヽ
:.:、 i':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {、　 　 _, . : "´: : : : : : : : : :､ ) ）__
:::ﾊ:.}ー―=---⌒!　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 ゝ二,´-‐: : : -―: : : : : : : : : : : ‐-ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : ; : :´: ､ ､: : :、＼: : : : : : : :｀ヾ、
晋　呉郡の人　顧栄　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　／: : ／:/: :ﾄ､:lヽiー-ミ: :ヽ _ : : : : : : : ＼＿_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　､＿_／: ／/:／! !｜ｊ:l/.ィ^　　｝:7￢＝-､: : : : :‐=ﾆﾞｯ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣ｱ://ｨi l: ｌ ｌ: l/i仏ﾘﾉｰ=' ｨ　 ﾉ)ｿｊ　}: : ､ヽ:‐=;´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　/:/: : ハ: ､､ヽ!ﾉ＾ ´　 〃 ｊ／/´ｒ' ノ: : : }ヽi⌒`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{/{ : ∧: ヽ: ≫=-　 　 {　 {　 　 「｀ぃ : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ ｛: :′', : i : >､ '　 __,　 　 　　 ﾉ ノ小 ﾄ{＿
　　　呉の名士である顧栄殿に　　　　　　　　　　　　 　.ヽ{ 　 , : :､ ＼ ｆ'´,.　 　 　 ／　 _ノ'ン＾Ｖ　ヽ ＿
　　　そう言ってもらえれば、あの男も喜ぶだろう　　　　　　 ｊ: : へ: : >､ 　　　 　 　 　 ／　／　　/　　}一ｆ⌒ゝ―- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｰ´'´　　 }:ハ ヽ__ 　- 、　／　／　 　 ,: 　 丿 ,　, ´　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 ノ'　 　　 　 　 へ(　 ,　 　 　 / 　 /　/ / ｛　 、　 　 ‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 小､ ヽ/ 　 　 〃 　 　 / /　！　 ＼　　　ぃ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /八 ｰ ´　　 ／/　　　　' / 　　〉　　　＼　 ‘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　周処の子　周玘

　　　　　 ´　　　　　　　　 /　　ヽ　　＼
　　　　/　　　 ／　 　 　 /,､,､,、∧
.　　　/　　　 /　　　　　/　　　　　',　　　 ヽ　　　　ｉ:::::::::::::::::|::::::::::::、:::l:::::::::::::::::::|::::::::::::ｌ:::::::::l
　　　　　　　,　　 / 　 /　　　　　　　　　　ハ 　 　 |:::::::::|:::::::,!::::::::::::ヽ::|＼:::＼:::::!::::::::::::|:::::::::|
　　　|　: |　 {　-/-　/イ　　　丶、 }　　　　｜　 　 |:|:::::::|:::::ハ:::::::::::::ヽ-、‐､.´ヽ|:::::::::::::|:::::::::!
　　　|　: |　∧　{x-=ミ 　 　 　 　 `ト/　/　｜　 　 |:|:::::::|_/__ イ:::::::ｌ:::::ヽヽ- ＼_|:::::::::::::l:::::::::!　　　周玘殿。
　　　|　i |　　∨ んイ}　　　　ｘ=ミ j/　/　　′　　　{ﾍ::::::|:!　　 -＼::ト､::ﾍ´ﾍ了`|:::::::::::/ヽ:::/
　　　|　l |　　 |ｃと:::ツ　　　 んｲ}∨／/　/　 　　　　ヽ:::lﾊ､く丁}ヽ ヽ ＼}　弋.斗::::::::/｀ﾉ:/　　　　此度は……（ry）
　　　{　l |　　 |xx　　　　 ｀　ーう′　/／　　 　　　　　ヽﾄ{::ヽ弋_r〉　　 　 　 　 |:::::::/イl:/
　　　∨八　　|、　　- 、_ 　 xxﾉ　　/　　　　 　　 　 　 　 |:::::ﾊ　　 ′ __　　 　 |:::::/‐く ′
　　　　　 /＼（__＞t　　__,.　イ |　 /　　　　　　　　　　　　l::::::::ト　 _ 　ｰ'　_ イ }//: __ :＼
.　　　　 /.::.::.::.::.::.::.::＼ﾉ_ノ）ノ ﾉ／　　　　　　　　　　　　　ヽ:::ﾄ{　　　 ￣//: ﾊ/l/´:.:.:.:.＼ヽ
　　　　/.::.::.::.::.::.::.／⌒ヽ　rｰく　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!　　 　 　 !{: :l /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ

　　　　晋　陸曄の弟　陸玩　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　陸喜の甥　陸曄

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ー＝≦／,　/ / /　 ／　/　　,ヽ　＼　 　 ヽ　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 / ,　 / ,／ イ　　 / 　 / | ＼　ヽ 丶　'　　　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　/ ｲ　　 ￣　｜　　　　｜/　 . ヽ | .　|　| 　 V ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　l./ |　　 ｜　/|.　|　　　 l/　 /　.ﾍ| .　|　|＼　ゝ　＼_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　|{ ｜　　 |｜|‐V |、|　 /　ィ ／―| l　| ム ､＼_` ≦,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾞl　∨ 　 Vト|Tｆﾍlﾍl　/／ナｆＴi汀| ,　| |/ > ≧-￣
　　　　　　　　　　　わざわざすまないな　　　　　　　　　　　　　　 ∨　 ﾍゝ.ゝﾂヽヽl´　　 弋ツｲ/　l/／ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　| ∧ l　ゝ￣ 　 l ＼　　￣ ノ イ 「 /l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 　 　 ﾉ´　＼､∧　　 ヽ ,　　　　　　ｲ ｜|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 `} /＼　 ー- ､ 　 ／ /ィ∧|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 ノ´　　 >.､　　　／　ノ´｛{　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 -ﾍ｀""´　　　　　`ー-

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 周玘、字を宣佩。揚州呉興郡陽羨の人。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　若い頃から意志が強く果断であり
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　父周処の風格を有したが、文学に関する才能は及ばなかった。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　邸の門を閉じて規律正しい暮らしを送り、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 みだりに交遊しなかったため、士人は皆彼を敬い憚ったという
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :､: : : : :＼
　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼-､_: : ＼
　　　　　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : :ヽ: : : : ヽ: :､: :ヽ　 ヽ､ ＼
　　　　　　　　 　 　 , ': : : : : : : : : | : : : : : : : : : : / : ;| :｜: : ヽ: : : :丶 ヽ: ∧　 　 ‐ ＼
　　　　　　　　＿_／: ／: : : : : : : :|: : /: : : : / ／:/:/ V |: |: : : ＼: : : ＼l: l:∧ 　 　　｀ヽ
　　　　 ヽー ｀ﾆ＝‐:´: : : : : : _ : : | : l : : : : ﾚ: :ィ ｌ/＼Ⅵ: !:|:| : V : >: __ 丶､ i
　　　　　　丶､: : : : :‐＝ニ／: : ィ:| l | : : ／ｨ: :/ ｆ＝ﾐヽﾄ､l |:|: : |: /: : / : ┬ `＝-
　　　　　　　　≧＝―: : :´: : : :ィ:_|:ﾍ|: : |: : l|: :|　 、 ｆｨふﾐヾ|: : |/: ／: :l : |: : l
　　　　　　　　　 `　￢￢ ＝:彡く |: :l: : :l: :ハ: | 　 ｀弋(　　/: :ｨｹ7: /: /: / : : ',
　　　　　　　　　　　　ヽ l､: :´: :＼ V:l: : :|: l　ヽl　　　　　　/／{ﾘﾂ /: /l / ＼ : '､
　　　　　　　　　　　 　 `l ヽ : : : : >Ⅵ: : ﾄ l　 　 　 　 　 ノ´　 ヾ:ノ／ ﾉ'　 　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 V: :l N　`lヽ |　　　　　　　　　　 _　　>　　　　　　　 ｀ ‐ヽ　あの男は皆に慕われていたんだな
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:l: l/　　　 `l　　　　　　 ,.､__　　,ｒ ｆ´
　　　　　　　　　　　　　　 __,|ﾙ'　　　　　　　 　 　 　 ￣__｀ﾝヽ:l
　　　　　　　　　　　　　　|‐┴-､_　　l　　 　 ､　　　　　　/ｌ |　｀
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 ｀`丶、　　 ＞ _　　　/l |/
　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　ヽ　／￣/｀ Ti　l'′
　　　　　　　　　　_,,..　‐l　　　　　　　　　l　l　　 ｛　　`l　　←四十歳
＿＿,,..　-‐　 ¨´　　　Ｋ ､　　　　　　　　| ﾉ　 　 }-､
　　　　　　　　　 　 　 l　ヽ｀ ‐-､_　　　　ｊ′　　∧　` ー- ､__

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　呉の永安元年（二五八年）の生まれで、陸機より三歳年上に当たる
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【紀元２９０年頃　晋　揚州　呉郡】

.　　 　 　 /　/　 l　　 !　ｊ|　|　l/!　　 　 　 　 / /　　′ ｀､　　|　　　　　l　､ﾆ=-
　　 　 　 ′ l　　l　　 }〃 八 ｛ ヽi　 |　　　 /,/　／　　､__）　ハ　 　 　 !　 `　ｯ'
　 　 　　 l　 l! 　 !　イ /ィ┬ぇミ､ ヽ l　 　 //ｊ／ _ .ィi坏￣》ﾑ　　　　　厂￣
　　　　　 !　八　丶. 乂八弋ﾋc_圦､ ヾ　 〃 ´ｒ=弋ﾋcツ　 ﾞ// 〉　　}　/
.　　　　　ヽ(　 ＼　 ヽ､ﾐ二二二二≫ ＼{ ｒ≪二二二二彡'ﾞ / 　 ノ '´　　　　　　少年。
　　　　　　　　　　ﾞｔ-xニﾆ- 　 _ 　 　　 | ヽ　　　　 _　　､＿ノ ｨ ﾁ
　　　　　　 　 　 　 ヽYー‐　 ´　　　 　 |　　　　　　 ｀ ー‐一 /ノ　　　　　　　　　.私は陳寿なる国士に会いに行く。
　　　　　　　　　　 　 ﾞ!、　　 　 　 　 　 |　　　　　　　　　 　 /´
　　　　　　　　　 　 　 !ﾊ 　 　　 ／＼__ｊ__／￣＼　　　　　/L　　　　　　　　　　 .留守は預けるぞ
　　　　　　　　　　　／! lﾍ　　 <＿ ,.＝===＝、　_> 　 　 /l 「｀ヽ
　　　　　　　　　　 ｆ{　ｊ小l丶　　 / ﾞY´￣￣｀Y ヽ　　　,　ｊ |ﾉ　 ハ
　　　　 　 　 　 　 八　 ｝ ＼'、 ∧　 Y´￣｀Y　 ∧　／／!'{　 / /{
　　　　　　　　　　ハ ヽ{　　 ｀ヽl、＼ﾉ　　　 し ´ ,ﾚ ／ 　 ｛ン ,　｛ 　　　　　　　　　｛{_ _,.　 ´:::::::::::::::｀ヽ ｝::}
　　　　　　　　　　}　＼ ＼　　　「l＼　　　　　 ／「[　　　／ ／　！　　　　　　　　　　＞::::::::::::::::::::::::::::::::::::く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_ _／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀¨/:::::::::/.::/rﾍ::::ｉ:::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::!:::::{:_ｲ|ﾅz }::}:::::}:::::::::::::::ゝｯ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ⅵ:::ハ{^fi[｀ﾉｲ:::/^V:::::ゝ≦彡'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉｲV｀　　　ノｲ:Ｌｲ{:i::/^′
　　　　　　　　　　　　　　　　　問題ない。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 .^’⌒ヽ 　 　´　从ﾄ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __{／)_　: : :}__ _ .. 　-≠ﾐ〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　好きに生きろ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Ｖ / /ﾉ. : ノ了´.:.:.:.:.:.-‐┴ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝV L／}:ﾉ.{辷彡'´:._ ..　-=ミz､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 }　　 r'７.:rゝ≠彡'´　　 　 　 　 ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 , ァ^{　　ﾉ/.:.:.|　〉´　　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__ ノ /{　l イif:.:.:.:.:ﾚ' 　 _, 　 　 {　l　/　.　　 |

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 彼は後世、江東の大豪族として名を知られている。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　ただ、陽羨の周氏が
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　史書に登場するのは周処の父の周魴からである。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　周魴・周処が公務に励んでいたにも関わらず、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 地元で勢力を扶植できたのは、留守を預かった周玘の存在が大きい
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 , -‐‐:::=‐-､
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , -‐- 、 /::::::;:ﾆ-――- .._
　　　　　　　　　　　　　　　　 /',ニ=-::`!:::::'´::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::―-::_｀二ﾆ＝‐'
　　　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　 　 　 {､(､ _／:::::／::::::::::::::::::::::::::ｒ::::::::::::::::::::::::::::::::::､::::＼
　　　　　　　　　　 ゞｰ::::::::::´::::::／::::::::::::::::::::::::::､:::::::::::::::::::::::､::::＼:::::＼
　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ:::::::::::::::::/: /::／::／:::::::|::ヽ:＼:::::::::::::ヽ:::＼::::ヽ:::::::＼＿_,.)
　　　　　　　　　　　　,ゝ;:::::::::/:/::/::::/:::::/::: /::::::::＼＼::ｉ::::::::i::!::::ヽ::::いヽｰ一 ´
　　　　　　　　　　　 　 小::::ハl::/::::/::／|::::!:::::::::::::::ヽ::ヽ:ヽ::l::!::::::::;::::'. ﾞ;l
　　　　　　　　 　 　 　　{いﾍ (i:;:::::小i＼|:::ﾊ::::::::;::::::::ﾊ::l:::::i::!:ｉ::::::::i::::::,　!
　　　　　　　　　　　　　 ｀__)::ﾊ!|::::{《 ｆう心{､ヽ::::i:::::厶ｊ/:::::ｊ:ハ::::::::!､:::::､　　　 俺がいい年して何をやっていたかは、
　　　　　　　　　　　　,ｒ‐ｆ ｛小:iﾊ:::ト ゞﾆ 　 ｀　ｿ::ｨ刋＾》:::/:::::ハ::::ｉ ｀‐-`=-　 第六十六回幕間から推測するといいだろう。
　　　　　　　　　　　_ﾉ　 }　いｊ:ﾊヽ!　　 　 　 ｰ彳ゞ' イ／::∠　 !::;'　
　　　　　　　　　,　´ ゝ　{　 乂　ﾍ'､ 　 　 　 、ノ 　 ,.ｲ::／　　ヽi/　　　　　　 .家の者が食っていくには大切な事だ
　　　　　　,.x＜　 ／ ぃ ‘　　‘､　ヽ＼　 -－-　 イ /个　　　 ﾉ>―┐
.　　　　　/　　 ／　　 ‘､､　 　 ‘　 ‘､　>､_　イ {　|　 ！　　 ／　　⌒ーｖ‐ 、
.　 　 　 /　⌒　､　　　　ヽヽ　　i ＼　＼_」_／ ∧　 　 !　　　 ／　　 　 ﾉ ／￣L__＿
　　　　/　　　　i 丶　　　‘　　　{､　 ` - 、　／ / 　/ ∧　　　　　　 ／／　／ ／　　}
　　　 //　　　　l　　 　 　 }　 　 い 、　　 ￣　/ 　 レ 丿　 -―　／　' 　 / ／　／⌒^ユ_
　 　 〃 　 　 　 l　　ヽ　　ｊ　　　{､ ＼ー‐一 /　　/￣　二　-‐　　　/　/ ﾚ　 ／　 ／
　　 / 　 　 　 　 l　　 ‘　/}　　　} ヽ　＼　／　　厶_／　 V　　　 　 {　 ! /　ｨﾞ　　/
.　 /　 　 　 　 　 l　　　V ]　　　　　{､　　￣　／ ／　　 , ’　 ＿__　］　ｊ　 / !―‐i‐-　、
.／　　　　　 　 　 !　　 /‐|　　 　 　 ! ｀TニT´ ,ｨ　＿_／i ,_／　　 ｀ヽ　!　　ﾉ　, /　　　＼
￣｀ ー‐　､　　　　!　 /　 |　　　 　　ｉ　 l 　 ! / 「　　i 　 ぃ　　 　 　 └ﾍ　 レ ﾝ　 　 　 , ヘ
-､　ｰ､_　　 ヽ、　　､/―‐!　　　　　 |　 ｉ_,　l´!　! 　　!　！〉　　　　　　　 ⌒∠　_　　／,
‐､｀ｰ､_ ＼　　 ＼　 ｉ{　　［　　　　　 |＼{　 ｛！！　　!／ｲ　　　　　 　　 ∠ﾆﾆ、､ｙ' ／／
_　　 ―＼｀ ｰ ､　＼!}　　］　　 　 !　「!　! 　 い └　´　/ !　　　　　　　ｆ::-―‐-:Y´/ /　／

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 この時代、仕官に応じない士大夫は荘園経営に励む者が多かった。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周玘も例外ではなく、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　彼に率いられた周氏は江東で強盛を誇るようになった。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　そうして得た力によって、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 彼は東晋建国に関わるのだが、それはまた別の話である
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

【紀元２９７年春　晋　揚州　陽羨】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__　..,.,::;;;,,,,
　　　　　　 .......,,,,　　　　　　　　...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;;　　　ﾞﾞヾ,,,,..,
　　　　　,,;;;"""　"""::;,,,,　　　__／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;,　　　　　　　　'''';;,,,,,,:::"""／　ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
　／＼__,,..;;　　　　,,,....,..,,,,:"　 ___ .／ 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''""　　　　　　:::::::::''　 ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／　　／i:i:i:i::　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;:::::　　　　::,,,:::;''"ﾞ　　　iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜　　　{:i:i:i:i:i:i:　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/　　＼__／￣|||
__，ィ´￣　:::::::::::::::::::::＼__ノ:i:i:i:i:i:i:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:''ﾞﾞﾞ""" ノ　　/:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　／:i:i:i:i:ノkkk;
＾､ノ　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:i:i:;;;:'''ﾞﾞﾞ ""ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;;'''""..:::;;;:;...,,;;''' ～'""::::::::::::::::::／￣kkkkkk ∧kkkk
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''　;;;;;''":::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／kkkkkkkkkﾉﾉ γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／kkkkkkkkkk∧kk,',,彡ミ|　　ねぇお兄ちゃん、見た？　|
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ノ¨kkkkkkkk,,∧从从ﾞゞ;:;"ゞヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ彡ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,．ノkkkkk∧kk∧ミ从ミゞ',从ﾘ冫';',彡ﾝゞ,
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミハ∧ゞﾞヽ￣￣)　冫￣￣￣￣￣￣从;爻ﾞヾ,,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ人爻,;'ゞ',,..／　 (＿　　　　　　　　从ゞ从,,У,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiiiゞ从ﾊゞミ';,　＿＿　￣￣¨三二ﾆ=┤ﾉﾉｿハ,;;"爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：:　,"・｡;, ,…,¨;;ﾞヾ：・ゞ三￣　￣=三 ＿　　＿ｰ｀ヽﾆ"''__ﾉiiiiiii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
：　;・'　,¨：,,:;､;;ﾟ；・:''=="¨ニ　　─　　＝＿　 ─-　　　　＿＿ﾆ三三　=‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':
¨¨二 ￣¨ニニ''"　　＿__ 　──　ニ＿＿　　　── ─　　＿＿─　ﾆﾞ"¨ﾟ｀ゞ，,,．:･。

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　　　そんな周氏の力の一端を彼らの墓に見る事ができる
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !

.　　　　　　/:::::::::::::{:::::::::::::::::::::ヽ:::::::::､::::::::ヽ:::::ヽ
　　　　　 /:::/:::::::;ハ:::::::::::､:::::::::ト､:::::::ヽ:::::::ヽ:::::',
　　　　　'::::::l:::::i:::! 　',::ト､:::＼::::i_斗､七::＼:::::ヽ:::.
　　　　 '::::::::!::::{:::|_＿ヽ:',ヽ:::::iヽj, -‐ヽト､:::ヽ:::ﾊ::::',
　　　　|::{:::::{:::::ヽj　 ‐-ヾ　＼j　ｨf笊卞ｱ }ー｀:ﾘ:::ﾊ
　　　　|::i:::八:::::::{ｨf笊卞 　 　　　 V:ツ 　ﾊ:::::::V::ﾄヽ
　　　　|::l:::::{::＼::ヽ Vツ 　 '　　　　　　　 ﾑﾊ:::::::V! ヾ　　　　　　　　見たって何を？
　　　　j人:::ト､:::ヽj　　　　　　 _　　　　　从'∧::::::',
　　　　　　｀'　',::::::人　　　　´　　　　　.ｲ::::ﾄ::::}:::::::}
　　　　　　　　 }ヽ:::::::＞　.　_＿ 　. イ::::ﾊ:::!ヽ:i::::::ﾘ 　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ＿）＿_
　　　　　　　　八::::ト:::ヽjﾊト::}　 　 　!⌒ヽﾉ＿l:::/　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 ´＞く　 　 ｀丶
　　　　　　　 '　　ーヘ::::}'´¨ﾏ　　　　7 : : : ／j/｀ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　 ／ ＼　　　 ヽ＼　　
　　　　　　　　　／ヽ　ヽj: : : V´￣｀/: : :イ　イ:::::::::::＼　　　　　　　　　　　　　　 /　　 ' /＾＾⌒^!　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　 　 　　　|│ 　 　 |　/|　　│j　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　.　　 　 　 　 　 │　| 八|＼　　 |／八　八:|　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　∨小|　∩ 　 　 ∩　|/ 　 |　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 | :::.　∪ 　 　 ∪　|　:| ::|　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 | ::｛　"　　 -┐"　| .::| ::|　　
　　　　　　　　　　周処様のお墓の副葬品だよ。　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 | ::个:.　_ゝ _ノ . イ| ::::: ﾘ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　.　　 　 　 　 　 ｎ　∨八ﾊﾄ_刀　 {_八|乂/　　
　　　　　　　　　　金製の装飾品や青磁器が盛り沢山　　　　　　　　　　　. __|｣　　　r＜　　{ー.7　｀>､　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　fJJ))　　/人 ＼/∨ﾍ／,ﾉ∧　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　. 　 　 　 　 人__∧　/ 〉　 ￣＞＜￣∨　'.　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ∨_,／∨ ｛　　／ ∧　＼. ｝　｛　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 ∨ 　 ｀ヽﾘ く＿/　|__／ ｛　　'.　　

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 当時、曹操・曹丕のように
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　薄葬を望む者もいたが、未だ漢代以来の厚葬の風習は続いていた。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .周処の墓にもそうした名残を見出せる
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【魏晋南北朝期の士大夫の墓の特徴】
┌───────────────────────────────────────────┐
│①同族の同じ土地に埋葬する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.....│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│②埋葬地の「風水」は全て「山を背にして平原を前にする」形にする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│③造営方法は規格化されている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　（１）埋葬地を選ぶ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　（２）墓穴を掘る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│　（３）墓室を煉瓦で敷き詰めて造営する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　（４）遺物や副葬品を配置する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　（５）最後に入口を封印して土で埋め、地上の墓の正面部に建築物を建て、参道に石刻を配置。　　　　│
└───────────────────────────────────────────┘




／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.　　　
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､　　
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　　　　　　 この時代の士大夫の墓は、
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　 およそこのような特徴を持っており、周処の墓もそれを踏襲している。
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:　　　　　　　　　　 近年の発掘調査でそれが分かった
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣/i:i:i＼　　　　　　　''';;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　ノi:i:i:i:i:i:i＼　　　　..__..,;ﾞﾞ　　　,,.;;;::､__,,....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__　..,.,::;;;,,,,
　　　　　　 .......,,,,　　　　　　　　...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;;　　　ﾞﾞヾ,,,,..,
　　　　　,,;;;"""　"""::;,,,,　　　__／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;,　　　　　　　　'''';;,,,,,,:::"""／　ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
　／＼__,,..;;　　　　,,,....,..,,,,:"　 ___ .／ 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''""　　　　　　:::::::::''　 ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／　　／i:i:i:i::　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;:::::　　　　::,,,:::;''"ﾞ　　　iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜　　　{:i:i:i:i:i:i:　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/　　＼__／￣|||
__，ィ´￣　:::::::::::::::::::::＼__ノ:i:i:i:i:i:i:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:''ﾞﾞﾞ""" ノ　　/:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　／:i:i:i:i:ノkkk;
＾､ノ　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:i:i:;;;:'''ﾞﾞﾞ ""ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;;'''""..:::;;;:;...,,;;''' ～'""::::::::::::::::::／￣kkkkkk ∧kkkk
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''　;;;;;''":::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／kkkkkkkkkﾉﾉヾ从ﾉﾉ;
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／kkkkkkkkkk∧kk,',,彡ミ彡爻',
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ノ¨kkkkkkkk,,∧从从ﾞゞ;:;"ゞ,,ｿゞ从
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ彡ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,．ノkkkkk∧kk∧ミ从ミゞ',从ﾘ冫';',彡ﾝゞ,
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミハ∧ゞﾞヽ￣￣)　冫￣￣￣￣￣￣从;爻ﾞヾ,,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ人爻,;'ゞ',,..／　 (＿　　　　　　　　从ゞ从,,У,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiiiゞ从ﾊゞミ';,　＿＿　￣￣¨三二ﾆ=┤ﾉﾉｿハ,;;"爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：:　,"・｡;, ,…,¨;;ﾞヾ：・ゞ三￣　￣=三 ＿　　＿ｰ｀ヽﾆ"''__ﾉiiiiiii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
：　;・'　,¨：,,:;､;;ﾟ；・:''=="¨ニ　　─　　＝＿　 ─-　　　　＿＿ﾆ三三　=‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':
¨¨二 ￣¨ニニ''"　　＿__ 　──　ニ＿＿　　　── ─　　＿＿─　ﾆﾞ"¨ﾟ｀ゞ，,,．:･。
ニ＿三 一ﾆ　　三￣　　　　　＿＿__　　　─＿＿__　　二─　　　─＿＿￣￣二¨¨"
＿_　─　　　　　　＿＿_　　‐──　　-─‐──　　　＿　　　＿─　　　￣￣＿＿___

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .まず、周処の墓を含む陽羨の周氏の墓は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周処の墓を中心として、彼の祖父から孫の墓まで南北に連なって造営。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .例外もあるが、基本的には長幼の順に沿って造られたらしい
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　 　 |　 　 　 　 　 　 ＼_＿＿＿.', ─ ｌ..‐──　|───‐/───‐‐／ 　 　 　 　 　 　| 　__,,
,,__　 |　 　 　 　 　 　 |.　＼_＿＿_.', ─ ｌ..──　|───/───‐／　.| 　 　 　 　 　 　| 　__,,
　| ~"'' - ,,_.　　 　 　 |　　　＼＿＿', ─ ｌ　──|──‐/ ──‐／　　　| 　 　 　　._,, - ''"~ |
　|. 　 　 　 ~"'' - ,,_　| . 　 　 |.＼＿.', ─ ｌ── |──/ ─‐ ／|　 　 　 |　_,, - ''"~ 　 　 　 .|
‐-　..,, _ 　 　 |　 　 ~"'' -..,,,_ |.￣.＼ ', ─ ｌ──|─‐/ﾞ'─／　 .| . _, - ''"~　　　|　　　 _ ,,..　-‐
.　　　　|..｀゛¨ '' ‐-　...,, _.|. 　''l ￣￣|＼￣￣￣￣￣￣／|￣￣.| ~　..|._ ,,.　 -‐ '' ¨"´..|
.　　　　| 　 　 　 　 　 |　 ｀゛ﾞ |　　　.| 　 ::::::::::::::::::::::::::::: 　 | 　 　.|''''"´ 　| 　 　 　 　 　 |
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.　　　　|.　　　 ._,.．-‐'''"~　|,..l ＿＿|／　　　　 　 　 　＼ |＿＿.l...,|　~"'''‐-．.,_. 　　　.|
. 　 __,.．-‐'''"~　　|..　,.　''". l |: : : :　　　　　　　　　 　 　 　 : : : :|, l ."''　.,　..|　　~"'''‐-．.,__
'''"~ 　.|. 　　　 .,.　''"　..|　,. '´|: :　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :|.｀' .,　|..　"''　.,. 　　　 .|.　 ~"'''
　　 　 |. 　　　 .,.　''"　..|　,. '´|: :　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 : :|　 |. 　|　,. '´|: :　　　　.|
　　 　 |　,.　''"　.|.　　 ,. '´.|.／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼.|.｀' ., 　　.|.　"''　.,　|
　 _,.　''" _| 　 　 | .,. '´ l ／＿＿＿＿_　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ l ｀' .,. | 　 　 |_ "''　.,_
''"　 　 　 |　　 ,. '´...|.／＿　　　　　 　 ＞　　　 　 　 　 　 　 　 ,.　''"　＼.|...｀' ., 　　| 　 　 　"''
.　　 　 　 | ,. '´ l　／　 　 ＿_,.．-‐＜　　　　　　　　　　　,.　''"'　　　　 　 ＼　l ｀' ., |
　　　　 ,. '´ .l　／￣￣￣　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ~""'''　‐- ．..,,＿＿_＼　l. ｀' .,
　　 ,. '´ _|　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　|_ ｀' .,
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　＿＿ _
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　__ ィ: : : : : : : `: .､
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　7: : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　Ⅵ‐へ: : : : : : : : : : :i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |T刈: : :ｌ: : : : : : : :|
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ( ＼ ､"'.|: : :|l: : : : : : /)　　　　　次に、周氏の墓は、
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　＼/≧=∨:ハ: : :/ト' /　　　　　その全てが通路のある磚室墓となっていた。
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 ｰミ///＼V/　Ｖ
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ.///≧==ﾍ　　　　　 磚室墓とは煉瓦を敷き詰めた墓を指す
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//////∧
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨///,厶斗=ミ＿_
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨イ: : : : : : : !_＿)
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / : : : : : : :_／
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {￣〈￣￣
　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼__)

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::＼
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　発掘調査という名の盗掘　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　　　　　　　　また、周氏の墓からは、
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　多くの副葬品が発見されている。
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､　　　　　　　　このあたりは有名な朱然の墓と同様である
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,－､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(__ヽﾉ__)､-,
-==＝＝＝＝＝＝＝＝＝ｭrｭ＿＿ゝ_ '、ﾉ）'､ぅ
-＝==================''＾’￣￣（__><_）ゝ'-'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ人ノ|!i､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　</L|_!_l､>





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　　　　　　　例えば、金製の簪であったり……　　　　　　　　　　　　　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´

　　　　　　　　　　　 ,,-‐‐‐ - ､
　　　　　　　　　　／　　　　　　｀ ヽ､
　　　　 　 　 　 ,'/　　　　　　　　　　 ヽ､
　　　　　 　 　 ｊ ｊ　　　　　　　　　　　　 ﾞヽ
　　　　　 　 　 ', ',　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　 　 　 　 　 　 ',∧　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　 　 　 　 　 ∨ヾ　　　　　　　　　　　　 ｊ
　　 　 　 　 　 　 .＼,,＼　　　　　　　　　　,/
　　　　　　　　　　　ゝヽ､｀ヽ､__　　　　　／
　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾞヽヽ_∠フ辷-イ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　……金製の銭などといったものが発掘されている。　　　　　　　　 i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　この金貨は中央に方形の穴が開いた銭なのだが、　　　　　　　　　　 ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　実際に流通していた貨幣ではなく、死者が使うためのものという　　　 ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´

　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi,-‐-.､,.- '
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｝‐-､/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　/‐-.､i
　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　 　 !
　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　 ﾞ,
　　　　　　　　　 _,,._-‐'"　　　　　 ヽ
　 ,. ''"ﾞ`ヽ , ‐,'"´,　- ､ヽ　　, -‐- ､ ＼
　i　 ,⌒ y｀　i　 （　　,ﾉ/　 ,.',. ‐-､　ヽ　＼ ,.　-‐''￢‐､
　ﾞ､ ヽ　,'⌒ヾ ､__, ﾆ　' , 　 !i､.　　ｌ　　i　　ヽ,. ‐''⌒ヽ　｝
　 ＼ .Y　ｌ　ヽ　　　,.'"´ヽ　ヽ`.‐" 　 /　　　ﾞ,　 　 ノ　ﾉ
　　/　ﾞ､. ﾞ'､　ﾞヽ､　ヽ__,ノ　　｀ ー ''_´., 　　　レ‐'" ／
　　ヽ _,.ﾞ､　`､　　ﾞ - ､,,＿__,,,. -‐''"　　｀i　/´　｀Y´
　　　　　ヽ､　｀'　､,,　　　　　 　 ,. ‐'＾　,/　l　 　 ﾉ
　　　　　　＼ヽ､　 ｀ﾞ　─‐　'"´　 ,,.‐'" ,／` ‐ ´　　 　　　　　　　 　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　 　 ﾞ '-､`_‐--- - ‐ '' ",,. ‐'"　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　 ｀ﾞ`''''''''''''""´　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　また、周処の父に当たる周魴の墓からは、　　　　　　　 　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　青磁製の神獣を象った酒壺が出土している。　　　　　 　　　　　　　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　 　ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ
　　　　これは西晋期の青磁器の中で極めて珍しい逸品だ　　　　　　　　　（;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´

【紀元２９７年春　晋　揚州　陽羨】

　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::',
　　　ｉ:::::::::::::::::|::::::::::::、:::l:::::::::::::::::::|::::::::::::ｌ:::::::::l
　 　 |:::::::::|:::::::,!::::::::::::ヽ::|＼:::＼:::::!::::::::::::|:::::::::|
　 　 |:|:::::::|:::::ハ:::::::::::::ヽ-、‐､.´ヽ|:::::::::::::|:::::::::!
　 　 |:|:::::::|_/__ イ:::::::ｌ:::::ヽヽ- ＼_|:::::::::::::l:::::::::!　　　　　　青磁器というと、この陽羨で生産している物だろうね。
　　　{ﾍ::::::|:!　　 -＼::ト､::ﾍ´ﾍ了`|:::::::::::/ヽ:::/
　　　　ヽ:::lﾊ､く丁}ヽ ヽ ＼}　弋.斗::::::::/｀ﾉ:/　　　　　　　ここの青磁器は有名で、
　　　　　ヽﾄ{::ヽ弋_r〉　　 　 　 　 |:::::::/イl:/　　　　　　　 偉い人たちが好む贅沢品なんだよ
　　 　 　 　 |:::::ﾊ　　 ′ __　　 　 |:::::/‐く ′
　　　　　　　l::::::::ト　 _ 　ｰ'　_ イ }//: __ :＼
　　　　　　　ヽ:::ﾄ{　　　 ￣//: ﾊ/l/´:.:.:.:.＼ヽ
　　　　　　　　ヽ!　　 　 　 !{: :l /ｲ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽヽ　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 ´　　,≫≪　 　 　 ＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 　 /　/　∧　　　 　 丶　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　／　　:/ _厶 -ｰﾍ　　　　 　 ヽ　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　 :|´　　 　 　 '. 　 　 　 　 '.　　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 　 　 　 |/　　　　│　 　 　 　 |　/|　　j　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 |　　　 　 　 |:／|⌒/|　　 ＼ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　 　 　 ／　/　　　／|⌒　　　 　 |/　|　'　! 　ﾉ＼ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｛／/　 /　i ∧|　　　　　　　　 |/＿|／|　　＼'.
　　　　　　　　　　　いい仕事してますね～　　　　　　　　　　　　　　　/　 ;　 八{　|　　　　　　　　〃￣ ヽﾘ 　:八 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 厶イ{　/＼　　　　-=　　 .　　　　　 / . :/ 　. : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ハ｛　　ﾄ､ 〃　　 　 　 　 _　:::::/ . :/: : : : : : :ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｉ:　:|　 : |、ヽ .::::::　　r　　　｝　 ; : : : : : : : :j: :j : ｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:　:|　 : |: :ｰヘ、　 　 　 _ノ　 ｨ|: : ｉ: : :|: : :ﾊ/}ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 八/i :| : |八:/∨≧=ｰｧr-＜｛:八: :j/|/|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j八斗─く＼ 　￣{┘　　 7　∨ア7＼

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　 この時代の民衆の墓には、
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .副葬品として僅かな陶器があるのみだったと言われている。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　青磁器を副葬品にした周氏の裕福さがうかがえる。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　同時に、先に紹介した磚室墓は、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　 豪族のような財力を持った身分でなければ造営できないのである
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　 ＿）＿_
　　 　 　 　 　 　 ´＞く　 　 ｀丶
　 　 　 　 ／　　 ／ ＼　　　 ヽ＼
　　　　　/　　 ' /＾＾⌒^!
　　 　 　 　　　|│ 　 　 |　/|　　│j
　 　 　 │　| 八|＼　　 |／八　八:|
　　　　　∨小|　∩ 　 　 ∩　|/ 　 |　　　　　　でも、こんなに金目の物ばかり入れると墓泥棒が心配だね。
　　　 　 　 | :::.　∪ 　 　 ∪　|　:| ::|
　　　 　 　 | ::｛　"　　 -┐"　| .::| ::|　　　　　　後漢末の中原じゃ大流行だったって言うじゃない
　　　 　 　 | ::个:.　_ゝ _ノ . イ| ::::: ﾘ
　 　 　 .ｎ　∨八ﾊﾄ_刀　 {_八|乂/
　　　. __|｣　　　r＜　　{""7　｀>､
　　　fJJ))　　/人 ＼/∨ﾍ／,ﾉ∧
　　 人__∧　/ 〉　 ￣＞＜￣∨　'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ｉ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 |::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|＼::.::.::.::.::.: ―|-＼::.::.::.::.::.:|⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 | :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: ―j-　＼::.::.:＼::八 　 〉:: |＼八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　:.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/|/　　　 ＼｛＼,,斗ｧ/::_乂
　　　　　だから薄葬にしようって人もいるけどね　　　　　　　 :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::厶-==ミ　　　＼ｲ)/}　::.::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　:.::.::.::.::.::.::.::.::.: 弋J/ﾊ　　　 　 ､ﾋン ｛::.::.::.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 、::.::.:＼::.::.::.::.: V(ソ　　　　　　 :::::八.::.::.::.::.::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ＼:（⌒＼::.::.::.:＼:::::　　　　 　 ／⌒＼::.::.::.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 ＼::.ー＼::.::.:: ＼　　　'’.　　　　　　V＼ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 　 　 ∨ﾍ＜]＼}＼厂￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ／／　　　`'ー┴-､

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周氏の墓からは盗掘があったにも関わらず、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　なお多くの金銀器・銅鏡の箱など当時の貴重な文物が発掘された
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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''"　 　 　 |　　 ,. '´...|.／＿　　　　　 　 ＞　　　 　 　 　 　 　 　 ,.　''"　＼.|...｀' ., 　　| 　 　 　"''
.　　 　 　 | ,. '´ l　／　 　 ＿_,.．-‐＜　　　　　　　　　　　,.　''"'　　　　 　 ＼　l ｀' ., |
　　　　 ,. '´ .l　／￣￣￣　　　　　 　 ＼　 　 　 　 　 　 ~""'''　‐- ．..,,＿＿_＼　l. ｀' .,
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　　　＼＿_,,／／::::::::::::/:::::ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　｀ﾞﾞフ:/:::::::::::::/:::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
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　 　 　 　 !::/|:::::::::::,::ﾊ:::::::::::::/::ノ:::,へ::::::::::::::::::::::＼
　　　　　 {::!　!:::::::::F,ﾋミ､:::::/ノ'ﾌKP}'〉:::::,:_::::::::::三ﾞ￣
　 　 　 　 l|　 V::::::::ﾍ.弋!＼'　　' ｀"'ﾉ/:://:::/￣
　　　　　　ヽ 　 Vﾍﾞﾍ`｀　ﾉ 　 　 　 ／ｲ::::/'　　　　　　　　　　　　　……諸傖子め
　　　 　 　 　 　 ﾉ 　 〉､　 ｀　_　 　 　 ﾉ:!!|
　　　　　 　 　 　 　 ﾉ　 ＼ ￣｀　／ '´|:>..}
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／｀!-‐,´-‐:':￣: :ﾉ
　　　　 　 　 　 　 　 　 |: :￣:　:　:　:　:　: >‐.､
　　　　　　　　　　＿.／/: ､: : : ─: ￣:＿: ／:￣:＼
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　　 ,. '´ _|　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　|_ ｀' .,

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　　　　　　.傖とは呉の人々が中原の人々を呼ぶ際の蔑称。
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　　　　　　　卑しいという意味がある
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼　
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..,,;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__　　　　　　''ﾞﾞ""ヾ.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣/i:i:i＼　　　　　　　''';;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　ノi:i:i:i:i:i:i＼　　　　..__..,;ﾞﾞ　　　,,.;;;::､__,,....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__　..,.,::;;;,,,,
　　　　　　 .......,,,,　　　　　　　　...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;;　　　ﾞﾞヾ,,,,..,
　　　　　,,;;;"""　"""::;,,,,　　　__／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;,　　　　　　　　'''';;,,,,,,:::"""／　ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
　／＼__,,..;;　　　　,,,....,..,,,,:"　 ___ .／ 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''""　　　　　　:::::::::''　 ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／　　／i:i:i:i::　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;:::::　　　　::,,,:::;''"ﾞ　　　iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜　　　{:i:i:i:i:i:i:　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/　　＼__／￣|||
__，ィ´￣　:::::::::::::::::::::＼__ノ:i:i:i:i:i:i:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:''ﾞﾞﾞ""" ノ　　/:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　／:i:i:i:i:ノkkk;
＾､ノ　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:i:i:;;;:'''ﾞﾞﾞ ""ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;;'''""..:::;;;:;...,,;;''' ～'""::::::::::::::::::／￣kkkkkk ∧kkkk
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''　;;;;;''":::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／kkkkkkkkkﾉﾉヾ从ﾉﾉ;
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／kkkkkkkkkk∧kk,',,.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ノ¨kkkkkkkk,,∧从从ﾞゞ;:;|　　嫌な事はお酒を飲んで忘れましょう　　|
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ彡ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,．ノkkkkk∧kk∧ミ从ミゞ',从ﾘ'ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミハ∧ゞﾞヽ￣￣)　冫￣￣￣￣￣￣从;爻ﾞヾ,,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ人爻,;'ゞ',,..／　 (＿　　　　　　　　从ゞ从,,У,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiiiゞ从ﾊゞミ';,　＿＿　￣￣¨三二ﾆ=┤ﾉﾉｿハ,;;"爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：:　,"・｡;, ,…,¨;;ﾞヾ：・ゞ三￣　￣=三 ＿　　＿ｰ｀ヽﾆ"''__ﾉiiiiiii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
：　;・'　,¨：,,:;､;;ﾟ；・:''=="¨ニ　　─　　＝＿　 ─-　　　　＿＿ﾆ三三　=‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':

　　　　　　　 ,∠　　--孑'"´:.:.:.:.:.:.:.:.ミｘ、
　 　 　 　 　 { 〔＿,ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.--:.ミ:.:.:.:.丶、
　　 　 　 　 ∧　/:.:.:.:.:.:.:.:.-/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.､:.:.:.:＼
　　　　　　 ,':.:L/:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　,':.:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.`'ｘ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
　　　　 　 i:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/^ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,
　　　　 　 |:.:.:i:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.i/　　 V:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
　　　　 　 |:.:.:l:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.: i|　　＿ヽ、:.:',､:.:.:―-:.:.:V
　　　　 　 |:.:.:.,:.:.:rﾉ:.:.:.:.:.:.:.ﾘ￣　　　 ｀ヽ'. 斗zｘ'＜｛
　　　　　　V:.∧／イ:∧:.{/x竓竿ﾐ　　　　泛7`/､:乂
　　　 　 　 ∨:.:‘'く }/　ヾ､" ﾋ斗　　　　　'"´　′`ー
　　　　　　　V:.:.:.:.:.`'＜ｘ 　　　　　　 　 ;　 　 '　　　　　　　　　　　　 それが私の信条ですが、
　　　　　 　 .|:.:.:.:.:.:.:.:ﾘ　,〕 ､ 　 　 ､_　 ,,　　, '　　　　　　　　　　　　　あなたの事は忘れませんよ。
　　　　　　 /|:.:.:.:.:.:.:/／｛!　`　 .,　　-　　イ　　
　　　　　 ./:.:.:.:.:.:.:.//: : : ヽ、　　 `ｰr ´: :≧= ､_　　　　　　　　　　　 周処殿
　　　　　/:.:.:.:.:.:.:ノく: : : : : :ヾx、　 /} !: ＊l: : : : ヽ　　
　　　　 ,':.:.:.:,，': : : : : 、: : : : :ヽヽ　,j l: : : :l: :*: : : '、
　　　　,':.:.r'’: : : : : : : : :､: : : : :`''＜/: : ＋!: : :＋ : 〉
　　　 ,':.:.:j: : : : : : : : : : : : : ､: : : : :/: : : : :,': : : : :i /
　　　,':.:.:.{: : : : : : : : : : : : : : : : :､:/: : : : /: : : : : :l｛
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|　　　　 衝撃の展開が君を待つ　　　　.|:::::::::::::|　　ゝ::::|
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　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　　やる夫が正史を書くようです４８
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1580034752/
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【>>973修正】
【魏晋南北朝期の士大夫の墓の特徴】
┌───────────────────────────────────────────┐
│①同族を同じ土地に埋葬する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│②埋葬地の「風水」は全て「山を背にして平原を前にする」形にする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│③造営方法は規格化されている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　（１）埋葬地を選ぶ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　（２）墓穴を掘る。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│　（３）墓室を煉瓦で敷き詰めて造営する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
│　（４）遺物や副葬品を配置する。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
│　（５）最後に入口を封印して土で埋め、地上の墓の正面部に建築物を建て、参道に石刻を配置。　　　　│
└───────────────────────────────────────────┘


／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.　　　
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､　　
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/　　　　　　　 この時代の士大夫の墓は、
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ　　　　　　　　 およそこのような特徴を持っており、周処の墓もそれを踏襲している。
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:　　　　　　　　　　 近年の発掘調査でそれが分かった
　∧＼　 ﾏ三ｿ|　＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ＿ !＿＿＿___
ｌ; : : : : ＼＼」ﾘ/　　　　　　　　/
i: : : :::＼::＼i../　　　　　　　　/

【>>974修正】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣/i:i:i＼　　　　　　　''';;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　ノi:i:i:i:i:i:i＼　　　　..__..,;ﾞﾞ　　　,,.;;;::､__,,....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　ﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀,,､＿__　..,.,::;;;,,,,
　　　　　　 .......,,,,　　　　　　　　...::::;;;;;''""""''::;;;,,,,,..:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:;.;;..;;　　　ﾞﾞヾ,,,,..,
　　　　　,,;;;"""　"""::;,,,,　　　__／,,,;:::"""''ﾞﾞ／i:i:i:i:i:i:i:i:i::i:i:...;;""
,,..;;'';;''"";;;;,　　　　　　　　'''';;,,,,,,:::"""／　ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｿ,,
　／＼__,,..;;　　　　,,,....,..,,,,:"　 ___ .／ 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i...;;'''""　　　　　　:::::::::''　 ..,,,..;;;'''ヾ
ノ :::::::::::::＼;;;;:,,,..;;;;""／　　／i:i:i:i::　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i....ノ....,.,...,,;;;:::::　　　　::,,,:::;''"ﾞ　　　iil|||
:::::::::::::::::::__ｨ≦￣｀＜　　　{:i:i:i:i:i:i:　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i,,ｿ ,,,.....,,,,,....,..,::,::::''""/　　＼__／￣|||
__，ィ´￣　:::::::::::::::::::::＼__ノ:i:i:i:i:i:i:ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:''ﾞﾞﾞ""" ノ　　/:i:i:i:i:i:i:ﾉ　　／:i:i:i:i:ノkkk;
＾､ノ　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／,.,,... /i:i:i:i:i:i:i∧ ／i:i:i:i:／kkkkk;
∧　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼i:i:i:i:i:i:;;;:'''ﾞﾞﾞ ""ヾ:""ﾞﾞ ...,,ゞ＼i:i:i:i:/／:i:i:i:i／kkkkkkkﾉ
爻ヾ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..;;;;'''""..:::;;;:;...,,;;''' ～'""::::::::::::::::::／￣kkkkkk ∧kkkk
ﾊﾊ从'从∧::::∧::::::::::::::::::::::::::::,,;.;.''　;;;;;''":::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／kkkkkkkkkﾉﾉヾ从ﾉﾉ;
ﾉﾉゞゞ"ヾハ∧从∧:::::::::::::::::::::::''''""::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／kkkkkkkkkk∧kk,',,彡ミ彡爻',
〃ﾞゞ∧ﾉﾉ',ゞ从ﾞゞソ∧,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__ノ¨kkkkkkkk,,∧从从ﾞゞ;:;"ゞ,,ｿゞ从
∧ﾞミ爻彡从爻"ﾊﾊ彡ゞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,．ノkkkkk∧kk∧ミ从ミゞ',从ﾘ冫';',彡ﾝゞ,
爻Y;'ハﾘ从ｿゞミハ∧ゞﾞヽ￣￣)　冫￣￣￣￣￣￣从;爻ﾞヾ,,∧ﾞヾ彡,,"彡ゞ,,∧ゞ;,ﾞヾ"
iiiiｿヾii彡Y;;ミソハ人爻,;'ゞ',,..／　 (＿　　　　　　　　从ゞ从,,У,ヾ::爻::;人ﾝ;爻ﾊﾊﾉ爻ゞ;
||||||||||ゞ八;;";;}iiiiiゞ从ﾊゞミ';,　＿＿　￣￣¨三二ﾆ=┤ﾉﾉｿハ,;;"爻ﾝiiiiiiソiiiii',ハヾソiiiiii
,,．゜｡:：:　,"・｡;, ,…,¨;;ﾞヾ：・ゞ三￣　￣=三 ＿　　＿ｰ｀ヽﾆ"''__ﾉiiiiiii;|||||||||,,｡･ ：,;;‥ ,:;．
：　;・'　,¨：,,:;､;;ﾟ；・:''=="¨ニ　　─　　＝＿　 ─-　　　　＿＿ﾆ三三　=‥"ヾ,,。ヾ､ ,,::':
¨¨二 ￣¨ニニ''"　　＿__ 　──　ニ＿＿　　　── ─　　＿＿─　ﾆﾞ"¨ﾟ｀ゞ，,,．:･。
ニ＿三 一ﾆ　　三￣　　　　　＿＿__　　　─＿＿__　　二─　　　─＿＿￣￣二¨¨"
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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　　
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　 .まず、周処の墓を含む陽羨の周氏の墓は、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　　周処の墓を中心として、彼の祖父から孫の墓まで南北に連なって造営。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　　
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 .例外もあるが、基本的には長幼の順に沿って北から南へ造られたらしい
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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