1以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:16:04.29Y/upcAbs0 (1/28)

透華「確か宮永さんが免許を取った記念に宮永さんの運転でドライブに出かけたんでしたわよね」

ハギヨシ『はい』

透華「それで怪我の具合はどうなんですの?」

ハギヨシ『残念ながら……』

透華「え……」

ハギヨシ『亡くなられました』

透華「嘘……」

透華「冗談はおよしなさい!笑えませんわよ」

ハギヨシ『申し訳ありませんが』

透華「……」


2以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:18:47.51Y/upcAbs0 (2/28)

一「透華、ハギヨシさんからの電話何だったの?」

透華「うわあああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!」

一「透華!?」

透華「日本に帰りますわよ」

一「えっ、何があったの?それに大学はどうするの?」

透華「連絡を入れますわ」

透華「早く準備なさい!」

一「うん……」


3以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:26:28.20Y/upcAbs0 (3/28)

ハギヨシ「まだ葬儀前ですから遺体は残っていますが見ない方が良いと思います」

透華「黙りなさい」

一(まさか衣が死んじゃうなんて……)

透華「お父様の言う事を聞いて海外の有名大学に進学なんてするべきじゃありませんでしたわ」

ハギヨシ「ですがそれは龍門渕のプロチームを作ってそこに衣様を所属させる条件」

透華「分かっていますわ!そうだとしても……」

純「透華……」

智紀「こっち」

純「なあ本当に良いのかよ」

ハギヨシ「お嬢様が望む以上仕方ありません」


4以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:29:16.42Y/upcAbs0 (4/28)

透華「衣!帰ってきましたわよ」

透華「えっ、これが衣……」

透華「うっ、おえぇぇ」

一「透華!」

ハギヨシ「生前の面影は全く残っていないと申し上げました通りです」

透華「だとしてもこれは……あんまりですわ」


5以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:33:05.64Y/upcAbs0 (5/28)

透華「一緒にいた方達は無事なんですわよね?」

ハギヨシ「重傷ではありますが……」

透華「どうして衣だけ……」

純「運が悪かったんだ。そう思って諦めるしかねえ……」

透華「事故の相手は!?」

智紀「死んだ」

透華「ううぅ……」


6以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:40:06.90Y/upcAbs0 (6/28)

それから月日が経った後


和「おはようございます」

咲「えっ、おはよう」

優希「おはようだじぇ」

和「まあ暢気に挨拶してる場合ではなさそうなんですけれども」

咲「そういえばここ、病院じゃないよね?」

透華「退院おめでとうございます」

咲「龍門渕さん」

咲「あの、衣ちゃんの事はその……」

透華「はあ……」

優希「なんか怖いじょ……」


7以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:50:12.23Y/upcAbs0 (7/28)

和「私たちをここに連れて来たのはあなたなんですよね?」

透華「そうですわ。そして帰す気もございませんの」

咲「え」

透華「あなた方には罰を受けていただきます」

和「まさか天江さんの事でですか?あれは私たちに非はありません!」

透華「立場をわきまえなさい!今すぐ処分する事も可能ですのよ」

透華「しかしそれではあまりにむごいのでチャンスを差し上げようと言っていましてよ」

咲「どういうことですか?」

透華「わたくしからの課題をクリア出来たら家に帰して差し上げます」

優希「出来なかったら……?」

透華「それはその時のお楽しみですわ。そんな事はありえないと思いますけど」

和「それはどういう意味で

優希「絶対にみんなで帰ってみせるじぇ!」


8以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 11:57:29.99Y/upcAbs0 (8/28)

和「何を言ってるんですか優希!」

和「きっと危険な事です。待っていればきっと警察が助けてくれます」

咲「和ちゃん、状況的に龍門渕さんの言う事を聞くしか無いよ」

透華「その通りですわ。やらないのならこのままここで餓死していただくだけでしてよ」

和「やるしかないんですね……」


9以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:05:58.64Y/upcAbs0 (9/28)

透華「1問目、誰か1人に両腕を失ってもらいますわ」

咲「え?」

透華「ちゃんと医療班を用意してますから心配無用ですわ」

透華「麻酔もあるので痛みを感じる事はないでしょう」

和「なんでこんな……」

透華「あなた方は知らないでしょうけど、衣の遺体はそれはもう無残なものでした」

透華「海外にいるわたくしに麻雀楽しいってメッセージをくれたりしていたのに」

透華「麻雀をするための腕を無くしてしまったんです」

透華「だというのにあなた方は重傷だったとはいえ今は五体満足でぬくぬくと!」

透華「ですから失っていただかないと不公平ですわ」

透華「衣が失った腕二本と同じ数あなた方も失いなさい」


10以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:16:27.14Y/upcAbs0 (10/28)

咲「そんな……」

和「こんなのおかしいです」

優希「もしかしてこのまま足とかも……」

咲「嫌だよそんなの!」

和「誰だってそうですよ」

透華「参考までに誰が失ったら良いと思っているのか教えていただけませんかしら?」

和「あなたは……」

優希「私」

咲「優希ちゃん!?」

優希「私から全部奪えばいい、そうしたら2人は無事に帰れる」

和「優希、格好つけないでください」

優希「違う、辛いから逃げたいだけだじぇ……」

優希「耐えられない……」


11以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:26:21.38Y/upcAbs0 (11/28)

透華「そういう気持ちでいるのは勝手ですけど、1つずつこなしてもらいましてよ」

透華「さ、誰がいいか指を差しなさい」

和「ごめんなさい」

咲「ごめんね」

優希「気にすることないじぇ」

透華「では腕を失うのは……」

透華「原村和」

優希「え?」

和「は?」

和「な、なんで!優希がやるって!指させって!」

透華「参考にすると言っただけでそうするとは言ってませんわ」

透華「それにあなた方の言う事を聞く筋合いはございませんもの」

和「うあぁああああああ!!」

透華「病み上がりだから大人しいと思いましたのに」

透華「でも護身術の心得がありますからあなた方なんかに負ける気がしませんことよ」

和「ぐあっ」

透華「ハギヨシもいますし無駄な抵抗はおよしなさい」


12以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:34:50.87Y/upcAbs0 (12/28)

透華「さて、投薬も拘束もバッチリ」

透華「後はまっすぐ進んであの機械に腕を入れるだけですわよ」

透華「死にはしませんから早く済ませてしまいなさい」

和「いや、いやぁ!許してください!助けてください!なんでもします!なんでもしますからぁ!」

透華「なんでも?」

和「はい」

透華「でしたら早くあの機械に腕を」

和「嫌ぁー!!」

透華「ほら、手伝って差し上げますから」

和「離せ!離して!」

咲「あの機械なんなの……挽肉にでもするつもりなの」

優希「見たくない、早く終わって」

透華「到着しましたわね」

透華「さ、これから少しづつ腕が無くなっていきますわよ」

和「うぁぁ……やぁ……あぁああぁああああああああ!!」

和「う、腕が私のっ、あああぁああああああああああああああああああ!!」


13以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:42:16.93Y/upcAbs0 (13/28)

透華「処置は完璧なはずですけども調子はどうですの?」

和「……」

透華「返事は?」

和「は、はい大丈夫です。だからもう帰らせてくださいここでの事は誰にも言いませんから」

透華「まだ駄目でしてよ」

透華「だってまだ1問目が終わっただけじゃありませんの」

透華「衣は顔もぐちゃぐちゃになってしまいましたのよ」

透華「多少は顔だったような部分も残っていましたけれども」

透華「ドライブで景色を見に行ったんですのよね?奇麗でした?」

咲「は、はい」

透華「でも衣は目が無くなってしまって奇麗な景色ももう見えませんの」

透華「だから二問目は目を失っていただきますわ」


14以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 12:49:41.66Y/upcAbs0 (14/28)

透華「さっきとは違って薬でサっと終わってしまいますから簡単でしてよ」

和「わ、私はさっきやったからもう除外されますよね?」

透華「その場合あなたのせいで2人の内のどちらかが目を失いますけれど、希望はどちらですの?」

和「咲さんです」

咲「えぇ!なんで!?優希ちゃんがあんなに言ってたのに私なの!?」

咲「あっ」

咲(そうかさっきのパターンならここで)

咲「分かったよ、和ちゃんが言うなら私が」

透華「あら偉いですわね」

咲「え」


15以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:01:08.36Y/upcAbs0 (15/28)

透華「この拘束なら暴れるのも瞼を閉じるのも不可能ですわ」

咲「なんで、こんなのおかしいですよ!」

透華「右目」

咲「……」

咲「うっ、うぁああーーーー!!目がぁ!!」

咲「こ、こんなの聞いてない!!痛い!痛い!!」

透華「痛くないとは言ってませんもの」

咲「そんな」

咲「あ、あの!片目、片目でいいですよね?別に私が両目失う必要無いじゃないですか!私たちの中から目が2つなくなればいいんですよね?だから左目は2人の内のどっちかでお願いします!」

透華「そんなに助かりたいんですの?」

咲「はい、こんなの嫌です助かってお家に帰りたいです」

透華「じゃあ原村和の脚を切れと言ったら出来ますの?」

咲「出来ます!」

和「咲さん」

透華「じゃあ出来たら解放して差し上げますわ」


16以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:07:31.80Y/upcAbs0 (16/28)

透華「これで切りなさい、かなりの切れ味ですからそんなものを持って私に向かって来たら命の保障はしませんわよ」

咲「そんな事するわけないじゃないですか!」

咲「それよりも和ちゃんを早く拘束してください」

透華「腕も無いのに必要ありませんわ。抵抗するようならあなたが自分で大人しくさせなさい」

咲「はい」

和「嘘ですよね?」

咲「同じ状況なんだから和ちゃんにも私の気持ち分かるよね?」

優希「咲ちゃんやめろ!」

ハギヨシ「大人しくしてください」

優希「離せ!」


17以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:15:04.03Y/upcAbs0 (17/28)

咲「和ちゃん大人しくしてね、暴れると刃物がどこに当たるか分からないよ」

和「嫌です!」

咲「逃げるんだあ」

和「あっ」

咲「転んじゃったね。その体だと起き上がるの大変でしょ?」

咲「すぐ終わらせるから大人しくしてて」

和「嫌!やめて!」

咲「大人しくして!」

和「あぐっ、やめてください殴らないで」

咲「和ちゃんが暴れるからでしょ!ほら、大人しく、してよね!」

和「あがぁ、はひ」

咲「ふう、じゃあいくよ」


18以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:19:54.13Y/upcAbs0 (18/28)

和「うっ、わああああああああぁあああ!!あ、あし!わらしの!脚ぃ!!痛い!痛いぃ!!」

咲「えっ、さっきの薬の効果は?」

透華「切れてますわよ。死んじゃったらあなたのせいですわね」

咲「ははっ」

透華「まあ医療班がそんなヘマをするはずはありませんけど」

透華「さて、目がまだ5個残ってますけどどうしますの?」

咲「えっ、助けてくれるんじゃ」

透華「助けますわよ。この二問目が終わったら」


19以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:26:43.62Y/upcAbs0 (19/28)

和「うっ……」

咲「和ちゃん、大丈夫?ごめんね」

和「ひっ」

咲「和ちゃんの目にこれを付けたら私帰れるから、そしたら助けを呼ぶから」

和「い、嫌ぁ!離れて!悪魔!」

咲「ちょっと、暴れたら怪我に響くよ」

咲「もう、そんなに暴れたらもう片方の脚も切れって言われちゃうかもしれないよ?」

和「嫌」

咲「嫌だよね。だから目を開けて」

和「嫌」

咲「このっ」

咲「そうだ薬を瞼にかけて無理矢理手でこじ開ければ」

和「ぐあああぁあああああああ!!」

咲「ゆ、指が」

透華「はあ……目が駄目になる様な物が肌に無害な訳ありませんのに」


20以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:39:22.77Y/upcAbs0 (20/28)

咲「龍門渕さんこれで」

透華「ええ」

和「あははっ、咲さぁん、もう絶対許しませんからあははは」

咲「和ちゃん、助けは呼ぶから……」

咲「でも、そんな体なら優希ちゃんのために犠牲になった方が良いかもね」

和「ああっ!優希?そうだ優希なんで!私たちのために犠牲になるってなんで助けてくれなかったんですか!!」

優希「ごめん……ごめん……」

透華「宮永さんがあなたを選んだのだから片岡さんが干渉するのをわたくしが許す訳ないじゃありませんか」

透華「にしても醜いですわね。あなた方が衣の友達だったなんて本当に悲しいですわ」

透華「やっぱり衣の事も見殺しにしたんですわね」

優希「違う!」

和「こんなのおかしいまちがってるふこうへいだくるってるありえないおかしいおかしい」


21以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:43:29.27Y/upcAbs0 (21/28)

和「私にもチャンスを」

透華「チャンス?」

和「咲さんみたいに助けてくださいよ!なんでもしますから!そこの無傷の忌々しい優希を私みたいにしますからぁ!」

優希「のどちゃん……」

透華「その体で?」

和「はい」

透華「助かりたい?」

和「はい」

透華「……」

透華「良いでしょう」

透華「宮永さん、最後に手を貸していただけませんこと?」

咲「分かりました」

透華「ではハギヨシの案内で移動してくださいまし」

透華「片岡さんはこっちですわ」

優希「はい」


22以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:48:36.08Y/upcAbs0 (22/28)

透華「着きましたわね」

和「ここは」

透華「見ての通りわたくしと片岡さんがいる部屋とあなたのいる部屋はこのガラスで隔たれてますの」

透華「そこのスイッチを押すとこの部屋の天井がゆっくり降りて来てあちらのスイッチを押せば戻る様になっていますわ」

透華「後は分かりますわね?」

和「はい、潰せばいいんですね。優希を」

透華「片岡さんも先程言った通りでしてよ」

優希「はい」

透華「宮永さんはハギヨシに従いなさい」

咲「はい」

咲「2人共ごめんね……」


23以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 13:57:55.38Y/upcAbs0 (23/28)

和「ははっ、こんな体でもスイッチくらいちゃんと押せるんですよぉ!」

和「良かったですねやっと楽になれますよ」

優希「そうだな……」

和「最初は優希の気持ちもよく分かったんです」

和「天江さんが死んで私達は生き残って辛い」

和「こんなことになってまた誰かが死んで自分は生き残るのも苦しい」

和「そんな重荷背負えない」

和「でも私は生きたい!優希を犠牲にしても、こんな体でも生きていたんです!」

和「だから、さようなら優希」


24以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 14:06:53.10Y/upcAbs0 (24/28)

優希(龍門渕さんが言った通り天井に潰されていても割ともちそうだ)

優希(特殊な素材って言ってたけど凄い)

透華『もしも原村和が天井を戻すスイッチを押さなければ生きる価値なしとみなして処分しますわ』

優希『そんな』

透華『そして2人にチャンスを与えましたし、あなたにもチャンスを差し上げますわ』

優希(のどちゃんが戻る方のスイッチを押さなくても、潰されている私がギリギリまで耐えてこのスイッチを押せばのどちゃんは助かる)

優希(絶対に助けてみせる)


25以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 14:12:32.31Y/upcAbs0 (25/28)

優希「いてて、確かスイッチを押したら床が無くなって」

優希「のどちゃんはどうなったんだ?」

透華「お疲れさまでした」

透華「落下の衝撃で怪我などしていませんわね?」

優希「大丈夫だじぇ」

優希「それよりものどちゃんは?」

透華「先程の部屋に案内しますわ」


26以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 14:35:17.01Y/upcAbs0 (26/28)

優希「いないじょ」

透華「よく見てくださいまし」

優希「なんか気持ち悪い押しつぶされたみたいなのが……」

優希「まさか……」

透華「その通りですわ。あなたのスイッチによりこの部屋の天井が降りて」

優希「ああああああああああああああああ!!!騙したなあああぁ!!」

透華「ふん」

優希「ぐえっ」

透華「騙す?あなたにとって助かるというのは死ぬ事だったんじゃありませんの?」

優希「だけどのどちゃんが死んだって私は!」

優希「それにこれは!」

透華「これはあなたがやったんですわよ。スイッチを押して原村和を押し潰した」

透華「あなたが殺したんですわ」

優希「違う!こうなったのは!」

透華「こうなったのは原村和が私に提案したのがそもそもの原因」

優希「だけどのどちゃんがあんな事言ったのは」

透華「宮永咲のせい」

優希「だけど咲ちゃんがそんな事したのは!」

透華「それはわたくしのせいですわ」

透華「そしてわたくしがこんな事に及んだ原因は?」

優希「あ……あぁ」

透華「でもまだチャンスはありますわ」

優希「チャンス?」

透華「楽になりたいでしょう?」

優希「楽に……」

透華「あなたにはその権利がありますわ」

優希「権利……」

透華「だからその元凶を取り除きなさい、そうすれば楽になれますわ」

優希「はい……」


27以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 14:47:11.31Y/upcAbs0 (27/28)

咲「目隠しされてたからどこだったかは分からない」

咲「多分余計な遠回りとかをしてどこか分からないようにもしてるかも」

咲「でも警察に行かないと」

咲「じゃないと胸が苦しくて」

咲「えっ、あれって」

優希「咲ちゃん」

咲「優希ちゃん!無事だったんだ」

咲「和ちゃん、は……?」

咲「え、刺さって……包丁?」

優希「咲ちゃんのせいだ!」

咲「やめて、痛いよ」

優希「私たちだけ生き残ったのも!」

咲「刺さないで」

優希「のどちゃんを殺したのも!」

咲「ゆうきちゃ

優希「苦しいのも辛いのもいっぱい!咲ちゃんのせいだ!」

優希「全部咲ちゃんのせいだじぇ!!」

優希「だから咲ちゃんが消えてなくなれば私は楽になれるんだ!!」

優希「私には権利があるんだ!楽になるんだ!」

優希「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


28以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 15:38:05.66Y/upcAbs0 (28/28)

ハギヨシ「無事に仕掛けが作動し焼死したとのことです」

透華「そう」

透華「これでやっと楽になれましたわ」


おわり


29以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/30(月) 16:41:29.19dr3xN84wO (1/1)

衣と車関連でワハハが出てこないだと…