1 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:10:13.82D3KmTUAlo (1/28)

◆あらすじ
魔法が当たり前に存在する世界の、魔法学校のお話。
良き学園ライフを送れるよう頑張りましょう。

◆注意
スレタイにもある通り、このスレは百合スレです。
女子校のため、もちろん女の子しかいません。
苦手な人は回れ右。

◆安価について
連取り禁止。
長文安価、意味不明な安価については部分採用もしくは再安価。

◆過去スレ
【安価】生徒(♀)「リリウム魔法学校へ!」【百合】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1552622193/
【安価】クロエ「リリウム魔法学校へ! 2学期よ!」【百合】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1558438807/


2 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:10:49.93D3KmTUAlo (2/28)

◆リリウム魔法学校のご案内◆
全寮制の女子校。現実世界での高校(15~18歳)を想定。
寮は二人一部屋。
もちろん授業は魔法を用いたもの。

三人チームで戦う「マホリオ」という競技が存在する。
三人の中に一人大将を決めて、その大将が倒されるか降参するまで魔法で戦闘を行うというもの。
7月 学内トーナメント
10月 学外対抗戦
といった大会も存在する。

ストイックに勉強に打ち込むも良し、マホリオの大会で好成績を狙うも良し、怪しい魔術に手を出すもよし、誰かと恋愛するも良し。
どうぞ自由な学校生活をお送りください。

◆スケジュール◆
4月 入学、学内レク、部活紹介
5月 マホリオ一年生大会
6月 (結婚式)
7月 マホリオ学内トーナメント
8月 夏休み
9月
10月 マホリオ学外対抗戦、収穫祭
11月 文化祭
12月以降 ???
※カッコの中は学校のイベントではなく、生徒の間で受け継がれてきた極秘のイベントです。


3 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:11:28.16D3KmTUAlo (3/28)

◆リリウム魔法学校のご案内◆
全寮制の女子校。現実世界での高校(15~18歳)を想定。
寮は二人一部屋。
もちろん授業は魔法を用いたもの。

三人チームで戦う「マホリオ」という競技が存在する。
三人の中に一人大将を決めて、その大将が倒されるか降参するまで魔法で戦闘を行うというもの。
7月 学内トーナメント
10月 学外対抗戦
といった大会も存在する。

ストイックに勉強に打ち込むも良し、マホリオの大会で好成績を狙うも良し、怪しい魔術に手を出すもよし、誰かと恋愛するも良し。
どうぞ自由な学校生活をお送りください。

◆スケジュール◆
4月 入学、学内レク、部活紹介
5月 マホリオ一年生大会
6月 (結婚式)
7月 マホリオ学内トーナメント
8月 夏休み
9月
10月 マホリオ学外対抗戦、収穫祭
11月 文化祭
12月以降 ???
※カッコの中は学校のイベントではなく、生徒の間で受け継がれてきた極秘のイベントです。


4 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:12:01.64D3KmTUAlo (4/28)

◆登場キャラクターの紹介◆

【名前】クロエ・アートルム
【容姿】金髪ツーサイドアップで碧眼。体格は並だが胸は平坦
【性格】自信過剰で高飛車だが、困っている人を放っておけないなど、お人好しな面もある
【得意魔法】闇魔法エターナルダークフォース。一瞬で相手を周囲の空間ごと闇に包み込み、相手の視界を封じる。
闇の力は魔力と完全に分離しているため、攻撃には使えない。
また、魔力のみを展開することで周囲の魔力を探ることができる。
【備考】若干の厨二病をこじらせている

主人公。
演劇部所属。
彼女の闇の魔法は「闇の魔物」を呼び寄せてしまう。また、彼女の内側からも闇が侵食し、彼女の心を壊そうとしている。

孤児であり、クロエという名は孤児院の先生から、アートルムという名字は高名な魔法使いであるアートルムにあやかりローラから名付けてもらった。


5 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:12:28.20D3KmTUAlo (5/28)

【名前】ローラ・リーケ
【容姿】緑髪のポニーテールで小柄で華奢な体格
【性格】気弱で引っ込み思案な性格だが、心優しい性格
【得意魔法】人間以外の生物と意思相通ができ、その生物と融合しその生物ならではの能力を使うことができる
【備考】実はかなりのお嬢様

クロエの幼少期からの幼馴染。
助っ人同好会所属。

ーローラの魔獣ー
【名前】エアロ
【種族】小翼龍[プチワイバーン](肩乗りサイズのワイバーン)・風族種
【特殊能力】飛行・風属性のブレス
【融合能力】空気の流れを『観る』、透明化・飛行能力・風のブレス

【名前】きゅーちゃん
【種族】九尾の狐
【特殊能力】狐火を操る能力 火を壁にする・縄のように捕縛するなどなんでもござれ
【融合能力】狐火を操ることが出来るが殺傷力は薄れる(熱さは感じるのでマホリオでの攻撃や威嚇等では十分)
融合中は狐耳と小さめの九本の尾(もふもふ)が生える。性格は穏やかでおしとやかになるが同時にS度が跳ね上がる。

【名前】ユーニ
【種族】ユニコーン
【特殊能力】生物の魂の状態が分かる(ユニコーンの所謂処女関連の俗説は、魂が汚れている人間には決して友好的な態度を取らないことからきた誤解である)
【融合能力】相手の感情が分かるようになる(明確にどう考えているのかまではわからず、嘘をついてる、怒っている、悲しんでるなどの大まかな感情が分かる)

【名前】ミトラ
【種族】影獣(シャドー・ビースト)。見た目は真っ黒な子犬
【特殊能力】影の中に「潜り」姿を隠す(あまり長い時間は潜れない)
自分の質量の範囲内で形を自由に変えることができる。主に体を薄くして狭いところに入るのに使う
【融合能力】他者の影の中に「潜る」(潜っている間は水中のように呼吸ができず、長時間は潜れない)
その状態から近く(数メートル程度)の影へと移動することができる

【名前】クリア
【種族】水晶竜(の子供)
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】???
【備考】森の中に迷い込んで弱っていたところをローラに拾われて以来、ローラと共にいる。
人化にも成功し、成長著しい。

【名前】ラピス
【種族】水晶竜
【特殊能力】空気を屈折させることで透明になることが出来る。また、取り込んだ光や熱を利用して口から閃光やビームを放つことも出来る。
空は飛べるが飛行はそこまで得意ではない。
普段は透明化能力で外敵から隠れている。
【融合能力】???
【備考】クリアの親。貴重な存在のためドラゴンということは隠しているが、よく食堂で食事を摂っているところが目撃されている。
気づいたらローラに懐柔されていつも一緒にいるようになった。

【名前】ルク
【種族】不死鳥
【特殊能力】聖なる炎を司る
また血肉は万病に効く薬となる
【融合能力】???
【備考】美しい燃える羽を持った巨大な鳥。
数百年近く地下遺跡で眠りについていた
あくまで寿命が無いという意味の不死であり、かつて乱獲され不死鳥という種は絶滅したとされていた。
ローラの召喚石から自由に出入りできる唯一の魔獣。

【名前】???
【種族】バジリスク(の卵)
【特殊能力】猛毒の牙、相手を睨むだけで殺せる
【融合能力】???
【備考】ルクのいた遺跡に、卵のまま封印されていた。
封印を解けば孵すこともできるが、ローラは悩んでいる様子。

なお、召喚獣からローラへの好感度は非常に高い状態。


6 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:12:57.52D3KmTUAlo (6/28)

【名前】ヒカリ・ロゥレス
【容姿】白髪ロングで背は高め。体型は着痩せしており脱ぐとすごい。
【性格】穏やかで物腰柔らか。困っている人は見捨てられない優しさを持つ。
ややボーイッシュなところがあり一人称は『ボク』
【得意魔法】実は昔から無自覚に魅了魔法を垂れ流しにしていた……が、やっと自覚するに至った。
【備考】得意魔法の影響からか裏で彼女を慕う者が多いらしい。ただし魔法の件も含めて本人は全く気づいていないフラグメイカー兼フラグクラッシャー

クロエと寮が同室。
演劇部所属。


7 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:13:27.31D3KmTUAlo (7/28)

【名前】水津 凜華(すいず りんか)
【容姿】やや青みがかった黒髪ロング、紅い瞳。背はすらりと高く誰もが振り向くような美少女…というより美女
胸は控えめ
【性格】優しく紳士的な王子様タイプ
本人も自分が周りからそう思われていることを自覚しており、あえて男性のように振る舞って黄色い声をあげさせる事も
その実甘えん坊で甘いものと可愛いものが大好きという一面も
【得意魔法】自身の周囲の空気を瞬時に凍結させ、ダイヤモンドダストめいた小さな氷の結晶をたくさん発生させる
視覚的にとても綺麗な上に氷晶は結構固く、集中させて(凜華は発生させた氷晶を任意でコントロールできる)盾としても用いることができる
氷晶はしばらくすると溶けて消えてしまう
【備考】母親が高名な舞台女優で、彼女も卒業後は母と同じ道を歩む予定


【名前】モミジ・クレナイ
【容姿】背は低いが胸は大きいロリ巨乳 灰色の長髪と赤目
【性格】オドオドして引っ込み思案
【得意魔法】引力や斥力を操り物体を引き寄せる・はね除けることが出来る
【備考】自分を変えるために演劇部に入部。 部長曰く拙いが光るものがあったらしい。


二人ともクロエとマホリオにて同チーム。一年生のみの大会で準優勝した。


8 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:13:54.53D3KmTUAlo (8/28)

【名前】ティア・ソレル
【容姿】白の癖っ毛に青と赤のオッドアイ 体型は見事な幼児体型 いつも寝ぼけ眼
【性格】無口で感情の起伏がほとんど表に出ないが優しい良い子 少々天然のフシがある
【得意魔法】生物以外の物体を浮遊させることが出来る 物体が重ければ重いほど疲れる
【備考】ローラと同室の娘。見た目や性格から無愛想と勘違いされやすいが実際は良い子。
喋るのがあまり得意ではないので筆談で話すことが多い。ちなみに余談だが地声は透き通るように綺麗で優しい声らしいが聞いた者はほとんどいないらしい。
アルシェのことが好き。

【名前】アルシェ・ブランカ
【容姿】銀髪ショートのつるぺた幼女体型。瞳は明るめの琥珀色
【性格】感情が乏しく、自発的に動くことは滅多にない。しかし食欲は旺盛で、食事だけは積極的に行う
【得意魔法】魔力を圧縮したレーザーやビームを撃つ。高威力だが燃費が悪く、撃ちまくるとすぐに魔力が尽きる
【備考】かなり古い魔術家系の末裔。幼少期より社会から隔絶された場所で修行をさせられてきた為、かなりの世間知らずで情操教育も不足している
常に腹を空かせている為、餌付けすれば簡単に懐く

クロエのクラスメイト
ティアのことが好き。夏休み、夏祭りの時に告白し、晴れて恋人同士となった。


【名前】ナミネ・スフィアード
【容姿】比較的長身で結構なグラマラスボディ。髪はウェーブのかかった水色の長髪。瞳も同じく水色で眼鏡着用。
【性格】礼儀正しく慈愛と包容力に溢れる(物理的にも)。その様はしばしば『大天使』と形容されるとか。ただし少々ドジっ娘なところも。
【得意魔法】水を自在に操ることが出来る。
【備考】ティアとアルシェのチームメイトで、無口な二人の考えを瞬時に理解出来たりする。二人と一緒の時は『母親と娘二人』に見えるとかなんとか。
またリリィ先生と一緒にいる時は独特の癒し空間を発現する。


マホリオにて同チーム。
一年生のみの大会では三回戦敗退。ベスト16。


9 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:14:24.02D3KmTUAlo (9/28)

【名前】雨宮 楓(あまみや かえで)
【容姿】白髪(ポニーテール)赤目のアルビノで肌も白い 身長はクロエと同じぐらいだがクロエ以上の絶壁
【性格】飄々としたからかい好きで一人称は『あたし』
胸の話題を出されるとキレる
【得意魔法】風を操ることが出来る。用途は風の刃を飛ばす・風の障壁を展開する・風を纏って移動速度を上げるなど多岐に渡る
【備考】クロエのクラスメイト。体質上日光が苦手でそれを補うために特殊な薬を貰っているらしく頻繁に保健室に通っている(薬のおかげでマホリオ含め学園生活を問題なく送れている)。
しかし普段はそんな自分の体質を嘆くことなく明るく振る舞っている。
ちなみに胸に関してはそれとは別に最大のコンプレックス。こっちはどうにかしたいらしくよく科学部や黒魔術部に顔を出しているらしいが成果は芳しくないらしい。


【名前】真壁 晶(まかべ あきら)
【容姿】赤髪ショート 瞳の色は翠 中性的な顔立ちで一見すると男子に見える 胸は膨らみかけ
【性格】細かいことを気にしない大雑把な性格だが曲がったことは大嫌いな熱血漢。一人称は「アタシ」
【得意魔法】炎を発生させ操る。出せる炎の規模は彼女のテンション次第で視界を遮るほどの業火から明かり程度の小さなものまで色々と応用が効く
なお本物の炎ではないので熱さこそ感じるが火傷は一切負わない。寒いときの暖房代わりにもなるが晶自身は暖かさを感じないので別途対策が必要
【備考】クロエのクラスメイト
実家は古武術の道場で彼女自身も習っている
「かじった程度」とは本人の談だが少なくとも下手な不良とはケンカで負けないくらいの実力を持っているようだ


【名前】七峯 嵐(ななみね らん)
【容姿】灰色の長髪に青の瞳。目はつり目で目付きが鋭い。ティアやアルシェとどっこいどっこいかそれ以上に背が低い。?
【性格】気が強く少しぶっきらぼうなオレっ娘。しかし実際は極度のツンデレで割りと涙脆い。
【得意魔法】雷を操る魔法。手から稲妻を放ったり相手の頭上から雷を落とすことが出来る。
【備考】楓の幼馴染。楓とは喧嘩することが多いが実は常に楓の体調を気遣っている(以前楓が保健室に連れていかれた時も、クロエが退室した直後ぐらいに駆けつけた)。
最近楓と晶の仲が良いのでやきもきして楓チームに加入。ちなみに楓と晶に関しては『楓が悪い』と考えているので別に晶との仲は全く悪くない(実際三人の連携精度は高め)。
ちなみに体型レベルの胸だがそれでも楓よりはある。


三人ともクロエのクラスメイト。
マホリオにて同チーム。一年生のみの大会で優勝した。
全校生徒の大会でもベスト8に入り、リリウムの一年生最強トリオとして学外対抗戦に出場した。


10 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:14:51.55D3KmTUAlo (10/28)

【名前】レナ・フォールン
【容姿】茶の姫カットに青の瞳 背はそれなりだがスタイルは良い
【性格】クールで物静かだが一度熱中すると周りが見えなくなることも
【得意魔法】物理的な力を反射出来るバリアを貼ることが出来る 魔法は反射出来ないが弱めることは出来る
【備考】演劇部所属の一年生。クールな性格とは裏腹に演技に興味があり演劇部に入部した。
残念ながらクロエと同じく裏方スタートだが、その性分からより一層部活に打ち込んでいる。
デンとは出身校が同じ。


【名前】デン・ハザード
【容姿】本来は低めの身長ながら胸はCカップで起伏もある。のだが、自分に自信がないのでしょっちゅう外見を変える
【性格】魂に呪いでもかけられたかの如き劣等感の塊、他人が何を言おうがどれだけ公平な場でどんな結果を出そうが時には言いがかりそのものの超理論で自分を否定する
【得意魔法】肉体変換
【備考】肉体変換は自分だけでなく他人の体にもできるが、今のところ他人の変換は長く保たない
クロエの闇の試練について何か知っている様子。


【名前】イオ・ローライト
【容姿】銀のロングヘアーと金の瞳。身長はそれなりだが胸は得意魔法の如く爆発級。
【性格】臆病で引っ込み思案。人を傷付けることを嫌う。
【得意魔法】爆発魔法。強力だが故に制御が難しい。
【備考】幼少期に自身の魔法で人を傷付けてしまったことがトラウマになっている。
そのため無意識に人を遠ざけてしまい、周りも彼女の性格と難のある魔法から深く関わろうとする者がいなかった。


11 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:15:19.12D3KmTUAlo (11/28)

【名前】ウィン・フォルクス
【容姿】白銀のショートボブに金の瞳の垂れ目 背はクロエとどっこいどっこいだが実はスタイルは良い
【性格】無邪気で天然ボケののんびりや よく語尾が間延びする
マホリオの時は口数が少なくなり普段ののほほんムードが消える(>>366みたいな様子)
一人称は『ボク』
【得意魔法】周囲の時間の進みを僅かな間だけ極端に遅くすることが出来る(周囲からは高速移動に見える)
負担が大きいため連続使用や日に何度も使えたりするものではなくここぞという時に使っている
ちなみに発動時に触れているもの(生物含む)は魔法の影響を受けない(時間が遅くならない)
【備考】マホリオランキング一位に君臨する二年生。
普段はのんびりとしてマスコットのように可愛がられているがマホリオの時は極度の集中から様子が変わる(周囲からはそのギャップが良いという声も)。
他者に屈託なく接するので友人も多い。好物は甘いもの。


【名前】ナナ・ヴァーミリオン
【容姿】青のショートヘアーに紅の瞳。小柄な体格で胸も小さめだが絶壁組よりはマシ。
【性格】優しく礼儀正しく献身的。いつも敬語口調で基本的に他人のことはさん付け(ただしウィンのことは時々『ウィン』と呼び捨てにしているらしい)。
【得意魔法】自身の魔力を相手に譲渡し回復させることが出来る。発動には身体的な接触が必要かつ接触方法で魔力譲渡の効率が変化する(一番効率的なのは粘膜を介した場合だとか)。
【備考】ウィンと同室の二年生で一年生の頃からずっとウィンとチームを組んでいる。
魔法の扱いがあまり得意ではなく、魔法の精度にやや難がある。
そのため最初は校内トップクラスの実力を持つウィンに引け目を感じていたが、そんな自分に屈託なく接してくれるウィンにいつしか惹かれていった。
そして結婚式の時に意を決して自分の想いをウィンに伝え見事受け入れられた。
ちなみに恋愛面に関してはぐいぐい行く方であり普段の様子に反して彼女が攻めらしい(結婚式のキスもナナの方から行った)。


【名前】早川 時雨(はやかわ しぐれ)
【容姿】黒のポニーテールにつり目。長身スレンダー体型で凛とした顔立ち。
【性格】真面目で気難しいが結構天然。一人称は『私』で男口調。
【得意魔法】棒状の物に魔力を込めることで光の刀身を持つ刀を精製することが出来る。
物理的な攻防以外に斬った軌跡を飛ばしての遠距離攻撃も出来る。
マホリオではウィンと同時に斬り込む・無数の斬撃を飛ばしての迎撃など臨機応変に立ち回る。
【備考】ウィン・ナナと同じチームの二年生。実家が剣道の道場であり自身も有段者。
さらにウィンほどではないがマホリオランキング上位に君臨しており身体・魔法どちらも高いポテンシャルを誇る。
入学当初は普段の様子からウィンのことを軽く見ておりマホリオの実力も魔法頼りと思っていたが、一騎討ちを行い完膚無きまでに敗北したことで見直しウィンを友人及びライバルとして認める。
さらにより近くで修練を積み少しでもウィンに近づくために同じチームになった。
鍛練に明け暮れた生活を送ってきたためか様々な知識、特に性知識に乏しく未だにコウノトリレベル。
ウィンとナナが付き合っていることは知っているが、彼女達が隠れてキス等していることや結婚式のことは全く知らない。


リリウム魔法学校において最強のトリオ。
特にウィンと時雨はマホリオのプロチームにスカウトされるほどの実力者。
地域代表としてマホリオの全国大会に呼ばれている。


12 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:15:46.03D3KmTUAlo (12/28)

【名前】早水 百合江(はやみ ゆりえ)
【容姿】黒髪ロングヘアー。背は高めで中々の巨乳。
【性格】おっとりした礼儀正しい性格のお嬢様。語尾がデフォで『ですわ』
【得意魔法】投影魔法。映像をプロジェクターのように空間に投影することが出来るが、自身のイメージしたものを直接映すことも出来る。
【備考】演劇部新部長。ローラほどではないが(そもそもローラが規格外すぎる)名家のお嬢様。
名は体を表すのか、女性同士の恋愛を見ることを好む百合っ娘。
彼女の魔法がプロット作りに役立つことや(百合作品への)凄まじい情熱から部長へと推薦された。


【名前】白夢 くるくま
【容姿】黒髪、背は小さめ、丸眼鏡
【性格】やる時はやるけど基本人に流されやすい
【得意魔法】オーラを操る
【備考】演劇部元部長。存在感が薄くよく見失われる。
アルトとは幼馴染だったが、つい最近恋人同士になった。


【名前】アルト・ナナリー
【容姿】金髪超ロング 丸メガネ 青眼 普段猫背な巨乳ロリ
【性格】普段おどおど コミュ障 コスプレすればキャラが変わりどんなキャラでも演じる。
【得意魔法】普段は明かりにしているがコスプレ時は光を更に集めビームや刀にする。
【備考】コスプレ大好き漫画アニメ研究部部長
自宅で自撮りしたコスプレを裏垢で晒している。バイトでメイド喫茶もやる。
くるくまのことが好きで、最近告白。
付き合うようになった。


【名前】エミール・ストライア
【容姿】ボサボサの黒の長髪にメガネ。ジト目と目の下の隈が目立つ。背は低くやせ形。
【性格】ややコミュ障気味で暗い性格。ボソボソした喋り方
【得意魔法】唱えるまで本人にも何が起こるか分からないランダム魔法。一言で言えばパル○ンテ
【備考】黒魔術部の部長。自身の魔法の制御の度に日々怪しげな実験をしているらしい。
実は本人も自覚していないが身なりを整えれば相当可愛く化ける。


【名前】アリサ・シルフィ
【容姿】黒のショートカットに黒の瞳。長身で健康的に引き締まっているが出るところは割りと出ている
【性格】サバサバしたストイックで姉御肌な性格。一人称は『あたし』
【得意魔法】触れた相手の傷や体力の消耗を回復出来る。ただし代わりに自分が疲労する。
【備考】陸上部の主将のイケメン系女子。
後輩から絶大な支持を受けており、陸上部の大半の生徒は彼女を慕って入部したとかなんとか。
実は意外なことに可愛いものや甘いものに目が無いという一面も。


13 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:16:19.61D3KmTUAlo (13/28)

【名前】樹(いつき)・ユグドラシル・リリウム
【容姿】年期を感じさせる青い三角帽とローブを纏った10歳ほどの少女
勿論この姿は強大な魔力を抑えるための自己封印であり、封印を解くと20代後半ほどの妙齢の女性となる(魔力量の影響でそこで成長が止まった)
服はどちらの姿でも問題ないように伸縮するが、大人の姿の時は見事な上乳が露になる
【性格】慈悲深く穏やか。先達として生徒達を優しく見守るみんなのお母さん
道を踏み外したもの、踏み外そうとしているものには厳しくも優しく接し正道へ導こうとする
【得意魔法】一度見た魔法を自分のものとして使える
性質はそのまま樹自身の魔力を乗せる事でより強力な術として放てる(例外あり)ただし一度使用した術をもう一度使いたかったらもう一度同じ術を見る必要がある
【備考】リリウム魔法学校の校長先生。学校の創設者でもある
クロエに警告したのは、かつて道を踏み外した生徒を救えなかった過去への後悔があるらしいが…?


【名前】リリィ・アンスリウム
【容姿】青髪ロング 穏やかさの中に情熱のこもった翠色の瞳 母性を感じさせる豊満な胸
【性格】生徒達を優しく見守るお姉さん属性
一方で情熱家でもあり、目標に向かって努力することと努力している人が大好き
【得意魔法】自身の周囲に心を落ち着かせリラックスさせるフィールドを発生させる
【備考】教育実習生あがりの若い教師
大家族の長女で、昔から仕事で忙しかった両親の代わりに弟妹たちの世話をよくしていた
その関係で家事全般が得意


【名前】峯岸 橘花(みねぎし きっか)
【容姿】白のショートヘアーに翠の瞳で眼鏡。幼モードの樹とどっこいどっこいのロリっ娘。
【性格】冷静でやや辛辣。どこか冷めているが、自分の興味を惹く分野にはぐいぐい来る。
【得意魔法】魔法の仕組みや効果を解析出来る。ただし一部例外もある(エミールのパルプンテを予測するなど)
【備考】リリウムに勤める教師の一人。毎日研究室にこもって魔法の解析と研究を行っている。
年齢不詳だが、樹と同格のように会話しているとこが目撃されているため樹と同世代ではないかと噂されている。
現在はエミールのパルプンテに興味津々なので黒魔術部の顧問をしているらしい。


14 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:16:47.80D3KmTUAlo (14/28)

【名前】音無 舞(おとなし まい)
【容姿】黒のショートヘアーに黒の瞳で童顔。体格はやや小柄。
【性格】穏やかで礼儀正しく、初対面では人畜無害そうな印象を受ける。
しかし実は並々ならぬ執着心を持つ。
【得意魔法】相手の感情を増幅することで暗示をかける(友情を徐々に愛情へと転じさせるなど)。
なお元々ある感情にブーストをかける方式なので、全く興味を持っていない方向に暗示をかけることは出来ない(同性に全く興味の無い相手を同性愛者にするなど)。
【備考】クロエ達とは違う学校の一年生。かつて凜華の母、水津真凜に演技を見込まれたことがある。学校の演劇部とともに、宝坂への入団も両立している。
元々は大人しく引っ込み思案だったが真凜に演技の道を示されたことでそれを克服した。
そのため真凜のことを尊敬しているが、自身の魔法が無意識に自分に作用したために真凜、そしてその娘の凜華に少し歪んだ愛と執着を抱いている。
なお凜華は舞のことは全く知らない。


【名前】ラミー・アルファウス
【容姿】重ための黒髪の小柄の少女 
【性格】自虐的で自分に自信がない臆病な性格 しかしそれ故に自分が守るべきと認めた相手には自分を犠牲にしてでも守ろうとする
【得意魔法】闇魔法
【備考】かつて闇に飲み込まれた魔法使い 当時二年生
イジメや家庭内暴力によって荒んでいた時に樹によって救われ、彼女に教師以上の強い感情を持つ
最後の時も樹を救うため自らの意思で闇に飲み込まれた


15 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:45:37.54D3KmTUAlo (15/28)

~前スレでの出来事~

リリウム魔法学校の全生徒によるマホリオ大会が開催される。

結果は
ウィンチーム 優勝
デンチーム ベスト4
楓チーム ベスト8
レナチーム、ティアチーム ベスト16
クロエチーム 三回戦敗退

その後夏休みに突入。

宝坂という劇団を鑑賞した際にカサブランカ魔法学校の生徒、音無舞と出会う。

その後はリーケが所有する島に一年生達で旅行に行く。

不死鳥ルクとの遭遇、闇の試練について書かれた魔本やバジリスクの卵を手に入れるなど様々な出来事があった。

帰ってからは演劇部の大会があり、闇の魔物の乱入もあったものの、無事演じきる。

その後はウィンとラピスの戦闘を見届けるなどのイベントを経て、夏休みを過ごす。

夏休み最後の日、夏祭りにてアルシェがティアに告白。無事結ばれる。

そんなことも露知らず、クロエは人間大の大きさの黒いクモに襲われる。

樹の助力により危機を脱し、夏休みは終わった。

安心したのもつかの間、ちょうど一ヶ月後の九月末日、今度は巨大な二頭の黒いヘビに襲われる。

だが、事前のデンの言葉や周囲の人の手助けにより無事に撃退。

十月末の学外対抗戦では、ウィンチームが優勝。地域代表として全国大会に出ることに。

一年生で唯一出場した楓チームはグループ3位という結果に終わる。

十一月末の文化祭の準備の最中、橘花のおかげでヒカリの固有魔法が判明。

また闇の魔本の解読も進み、様々な情報を得る。

そして来たる文化祭は大成功で幕を下ろした。

その晩、今度は大量のドクロの軍団と巨大なドクロがクロエを襲う。

しかしこれは偶然弱点を突いたヒカリ達の魔法により撃退する。

闇の試練に対抗するには、皆の悩みやトラウマを解決することが重要だと気づく。

クロエは皆の悩み解決のために奔走する!


16 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:47:09.99D3KmTUAlo (16/28)

空き教室ーー


ナミネ「……」ジリ…

ナミネ(な、なんで追い詰められてるんでしょう……)


ティア「……」ジリジリ


アルシェ「……」ジリジリ


ナミネ「あのぅ……?」


ガチャッ


クロエ「あーいたいた。ちゃんと人目につかない場所確保してくれたのね」


ナミネ「クロエさん……? あの、話が見えないのですが……」


クロエ「ナミネは恋愛がしてみたいって悩んでたわよね。ぜひ解決の手助けをさせてくれないかしら」


ナミネ「あ、ありがたいですが……クロエさんの闇の試練のために恋愛をする、というのもなんだか違う気が……」


ティア「そんなことありません。私達の仲を取り持ってくれた人の恋路を応援したいんです」


アルシェ「……」コクコク


クロエ「私も自分の試練のためだからって人に恋愛を強制したりしないわよ。でもナミネが悩んでるって話を聞いて、こっちの二人が黙ってなくてね」


ナミネ「二人とも……」


クロエ「無理に恋愛しろとは言わない。でも、協力できることはなんでもするつもりよ」


ティア「気になってる人とか……」


アルシェ「いたら教えてほしい……」


ナミネ「……そう、ですねえ……」ムム…

ナミネ「……今はまだよく分からない、というのが本音でしょうか」


17 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:47:44.59D3KmTUAlo (17/28)

クロエ「そうよね。いたら多少なりともアプローチしてたでしょうし……」


アルシェ「計画が破綻した……」


クロエ「計画がずさんすぎる」


アルシェ「好きな人がいたらその人と二人きりにする計画だったのに……」


ティア「練り直しですね」


クロエ「ずさんな上に大味すぎない?」


ナミネ「ふふっ」クスッ


クロエ「ほら、出会い方考えるわよ。学校広いんだし、校内に運命の人がいるかもしれないじゃない」


アルシェ「食堂でご飯奢る」


ティア「それは私達にしか当てはまりませんから……」


クロエ「あーもー、この二人ゆるすぎる!」


ナミネ「だからこそ上手くいったんでしょうね」


クロエ「そうかもしれないけど……」

クロエ「と、とにかく。会う人を増やすか知り合いのことを深く知るか、どっちかしかないわよね」


ナミネ「あんまり焦ってもいい結果にはならない気も……」


クロエ「ぐぐ……恋愛って難しいわ……」


ーーーーー

ーーー




18 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:48:37.53D3KmTUAlo (18/28)

体育倉庫ーー


リリィ「では必要なものを仕分けしていきますので、用具をとにかく入り口まで魔法で持ってきてください」


クロエ「分かったわ」


ローラ「はいっ」


クロエ「まずボール類よね」ポイポイッ


リリィ「これは穴が空いてますね。こっちは使える。これは……傷みがひどいので捨てましょう」


ローラ「じゃあこのマットとかは……」フワー


リリィ「式典用の絨毯ですね。あとで床に広げて見てみましょう」フワー


クロエ「『大掃除手伝い』……中々大変ね」


リリィ「年内に片付けたくて……助かってますよー」


ローラ「わとと……これ、魔獣のしつけ棒だ」


リリィ「それは厩舎に返さないとですね……」


ーーーーー

ーーー




リリィ「大分片付きましたし、少し休憩しましょう。飲み物をとってきますね」タッタッタ…


クロエ「お願いするわ……」


ローラ「あ、奥にマットがあるから座って待ってようか」ポスン


廊下ーー


別の先生(リリィ先生……こっちに来たってことは倉庫の整理終わったのかしら。確認しましょう)


体育倉庫ーー


別の先生(ドアは開きっぱなし……でも見た限り終わったみたいね)

別の先生「施錠魔法【ロック】」ガチャン

別の先生(全く……リリィ先生は少し抜けてるわよね)テクテク


クロエ「閉められた……?」


ローラ「あ、あれ……リリィ先生?」


クロエ「ちょっと! 開けなさいよー!」ドンドン


ローラ「ミトラ、融合【シンクロ】!」ドプン

ローラ「……だめだな。倉庫の方が影になっているから出られない」フシュウ…

ローラ「ありがと、ミトラ。ミトラだけなら外に出せるけど、鍵を取ってこれないもんね……」ナデナデ


ミトラ「くぅん……」


19 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:49:37.12D3KmTUAlo (19/28)

クロエ「……まあ、リリィちゃんが閉じ込めたとは考えにくいし、何かの手違いでしょ。どうせすぐ開くわ」


ーーーーー


その頃リリィサイドーー


ナミネ「あ、リリィ先生。こんにちは」


リリィ「はい、こんにちは」


ナミネ「あの……クロエさんが恋愛について相談に乗ってくれてですね」


リリィ「まあ。進展あったんですか?」


ーーーーー

ーーー




ローラ「……こないね」ブルッ


クロエ「暖房もないから冷えるわね……もう12月だし……」カタカタ

クロエ「……ローラ」


ぎゅっ


ローラ「く、クロエちゃん!?」


クロエ「こ、こうすれば多少はあったかいでしょ」ギュウ


ローラ「うん……」

ローラ「……きゅーちゃん出そうか?」


クロエ「あ、そ、そうね。きゅーちゃんがいたわね」


ローラ「きゅーちゃん」キンッ

ローラ「暖めてくれる?」


きゅーちゃん「こんっ! ふぅー!」ボウッ


クロエ「火はやっぱりあったかいわね……」


ローラ「クロエちゃんもあったかいよ」ギュッ


ぎゅー……


ーーーーー

ーーー




20 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:50:32.86D3KmTUAlo (20/28)

リリィ「掃除の続きをーーって、あれ!? 閉まってる!? 解錠魔法【アンロック】!」ガチャン


クロエ「あ……」


ローラ「開いちゃったね」


リリィ「ごめんなさい……ナミネさんとのお話に夢中になってしまって……。しかし一体誰が鍵を……」


クロエ「別に平気よ。もう出れたし」


ローラ「それじゃあ掃除終わらせちゃいましょうか」


リリィ「そ、そうですね。あ、まず飲み物渡しておきます」ハイ


ーーーーー

ーーー




21 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:51:27.00D3KmTUAlo (21/28)

街ーー


クロエ「やっぱり冬物はあって損ないわね……」ブルッ

クロエ(まさかローラと体育倉庫に閉じ込められて実感することになるとは思ってなかったけど……)


ヒカリ「そうだね……最近学校にずっといたけど、冬休みはそうもいかないし」


クロエ「とにかく、本格的に雪が積もる前にいろいろ買っときましょう」


ヒカリ「うん」


アパレルショップーー


クロエ「か……かっこいい……!」キラキラ


ヒカリ(鎖がジャラジャラついてるトレンチコート……?)


クロエ「どう? いい感じじゃないかしら」クルクル


ヒカリ「うーん……ボクの趣味ではないかな」


クロエ「そう……」シュン


ヒカリ「クロエはどっちかといったらこういう可愛いのが似合うよ」

ヒカリ「ほら、ふわもこパーカー」


クロエ「わ、かわいい」

クロエ「ヒカリはそうね……このシャツとか保温効果高いって。練習着にいいんじゃない?」


ヒカリ「ボクが入るサイズあるかな……」ボイン


クロエ「……」ベシッ


ヒカリ「あはは、ごめんって」


22 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:52:05.85D3KmTUAlo (22/28)

喫茶店ーー


クロエ「ふう……おいし」


ヒカリ「ココアが甘くてしみるね……」ホッコリ


クロエ「冬休みも、こんな風にいろいろ行けるといいわね」


ヒカリ「うん。夏休みも楽しかったもんね」


クロエ「3月末に闇の試練があるってことは、逆を返せばそれまでは比較的穏やかに過ごせるってことだし、冬休みくらいはめいっぱい楽しむわ」


ヒカリ「その前に期末試験だよ」


クロエ「その点も抜かりなし。ちゃんと勉強は続けてるもの」


ヒカリ「部屋で見てたから知ってる。冬休み、気分よく迎えられるといいね」


クロエ「そうね」


ーーーーー

ーーー




23 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:52:35.13D3KmTUAlo (23/28)

自室ーー


クロエ「さてと……ヒカリ、ローラ」ポスン

クロエ「レナのガードが固いのよ。どうしたものかしらね」


ヒカリ「深入りしてほしくないんだろうね……」


ローラ「あの……」


クロエ「なに?」


ローラ「私ね、見たことあるんだ」


クロエ「なにを……」


ローラ「生徒手帳に入れてる、女の子の写真」


クロエ「それがどうかしたの?」


ローラ「『誰?』って聞いたらびっくりして隠しちゃって……大切な人なのかもって」


クロエ「なるほどね……」


ローラ「でも、写真を見ただけ。他はなんにも分からないから……」


クロエ「そうね……ローラとヒカリにはチームとして引き続きレナの悩みを探ってもらっていいかしら」


ヒカリ「うん」


ローラ「何に悩んでるんだろうね……」


クロエ(心当たりはデン……かしらね)


ーーーーー

ーーー




24 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:53:02.22D3KmTUAlo (24/28)

空き教室ーー


デン「な、え、なに……? カツアゲ……?」


クロエ「ちょっとね……聞きたいことがあるのよ」

クロエ「単刀直入に聞くわ。今悩んでることとかないかしら」


デン「え……」

デン「……」

デン「そ、そりゃいつも皆を不快にさせて申し訳ないから死にたいとか……」


クロエ「そういうことじゃないのよねぇ……」ウーム

クロエ「ああ、そうそう。レナがあなたと同じ学校の出身って本当?」


デン「お、覚えてない……」


クロエ「向こうはしっかりデンのこと覚えてたみたいだけどね」

クロエ「前の学校の時のレナの話も聞きたかったんだけど……」


デン「……」ブンブン


クロエ「知らない……と」


デン「うん……ごめん、こんな役立たずと話もしたくないよね。はあ死にたい」


クロエ「じゃあ昔のデンの話を聞かせて。あなた天才って呼ばれてたって本当?」


デン「む、昔の話だよ。私なんかなんもできない奴だよ」


クロエ「どおりで最初に戦ったときとんでもない強さだった訳ね」

クロエ(……うーん……いまいちピンとこないわね。昔の話をしてもなんとなくはぐらかされるし)


デン「わ、私なんかと話しても役になんか立てるわけないよね。ほんともう申し訳なさでいっぱいすぎて死にたいとしか」


クロエ(デンが有名人だったからレナが一方的に知っていたってことかしらね)

クロエ「手間かけたわね。また何かあったら聞くもしれないから、その時はよろしく」


デン「う、うん……」


25 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:53:29.15D3KmTUAlo (25/28)

クロエ「うーん……いまいちピンとこないわね」


デン「わ、私なんかが役になんか立てるわけないよね。ほんともう申し訳なさでいっぱいすぎて死にたいとしか」


クロエ(デンが有名人だったからレナが一方的に知っていたってことかしらね)

クロエ「手間かけたわね。また何かあったら聞くもしれないから、その時はよろしく」


デン「う、うん……」


ーーーーー

ーーー




26 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:54:14.32D3KmTUAlo (26/28)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい
楓    死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   ???
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


27 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:54:40.08D3KmTUAlo (27/28)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください

12月第3週
15/16回目の行動です
16回目の行動終了後、期末試験になります
期末試験終了後、冬休みに入ります


28 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/13(水) 23:55:12.57D3KmTUAlo (28/28)

>>3
>>25
コピペミスです…
無視してください


29以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/13(水) 23:57:49.43Dx25+eK2O (1/1)

立て乙ー

チームの連携と親睦(+レナの悩みを探る・警戒されないようにクロエは同行せず)のために街中を出歩いていたレナチーム三人、ふと見回すと街のクリスマスムードが目に付く
それを見て各々恋愛について話したり意識を向けてみる


30以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/14(木) 00:04:33.87wpUoiBzVO (1/1)

新スレおつです。
楓と嵐に昔楓が死にかけたことについて詳しく話を聞いてみる
無論、無理に聞き出そうとはせずなおかつ友達として力になりたいということを伝える


31以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/14(木) 01:00:30.344lOMQw8aO (1/1)

期末試験に向けて部屋でヒカリと勉強中になんとなくクリスマスパーティーや年末年始の帰省の話題になりお互いの家族について話す


32以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/14(木) 01:53:08.0866CXeXAA0 (1/1)

新スレ立て乙
モミジの高所恐怖症を解決するためにクロエチームで付き添いながらホウキで徐々に高さを上げていく練習をする。リリィちゃんにも相談し、リリィちゃん監督のもとケガした時の用意&魔法でモミジの緊張を出来るだけ和らげてもらいながら


33以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/14(木) 03:42:19.41vsodMqaM0 (1/1)

新スレモツ

バジリスクの卵の扱いを決めたローラと研究所へ


34 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:35:00.89Xe4KVOFho (1/29)

中庭ーー


クロエ「さ、克服トレーニングやるわよ」


モミジ「う、うん!」


リリィ「その前に一つだけ」

リリィ「モミジさんのそれは“高所恐怖癖”と言って、恐怖症とは違います」

リリィ「具体的には、恐怖症とは日常生活にも悪影響が大きく、治療が必要な症例です。しかし、恐怖癖は克服が可能です」

リリィ「私もついてますから、安心してトレーニングしてくださいね」


モミジ「はい、お願いします!」


ふわ……


クロエ「ゆっくりよ、ゆっくり上がって」フワー


モミジ「う、うん……」フワフワ


凜華「下は見ないように」


リリィ「リラックスですよー」ホワア


モミジ「…………」フワフワ


クロエ「おー、高くなってきたわよ」


モミジ「そ、そういうこと言わないでぇ……」カタカタ


凜華「景色を楽しんじゃえばいいんじゃないかな」フワー


モミジ「景色を……」


リリィ「お、安定してきましたね」


ーーーーー

ーーー




モミジの恐怖克服トレーニングを始めました


35 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:35:27.25Xe4KVOFho (2/29)

その頃レナチームーー


街中ーー


レナ「街中はもうクリスマスムード一色ね……」


ヒカリ「雰囲気からして甘いね」


ローラ「さすが恋人の日だね……あ、これもカップル割引」


ヒカリ「あはは……」


レナ「全く……世の中の連中緩みきってるんじゃないの」


ローラ「レナさんは恋人とかいないの?」


レナ「いないわよ」


ローラ「でも生徒手帳に写真入れてたし……」


レナ「あれは昔の写真。恋人とかじゃないわ」


ヒカリ「写真を入れてるなんて可愛いところあるね」


レナ「う、うるさいわね。別にいいでしょ」


ローラ「ふふ、レナさん可愛い」


レナ「……///」カアア…

レナ「ふ、二人はどうなのよっ」


ヒカリ「ボクは考えたことないなあ……」


ローラ「私もあんまり……」


レナ「そ、そうなの」

レナ(なんか拍子抜けね……)


ーーーーー

ーーー




36 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:35:55.84Xe4KVOFho (3/29)

自室ーー


ヒカリ「ーーってことがあってね」カリカリ


クロエ「ふむふむ」カリカリ


ヒカリ「なんとなくだけど、レナさんはその写真の人のことを特別に思ってる気がするんだ」


クロエ「甘酸っぱいわねえ」


ヒカリ「ボクもそう思う」


クロエ「クリスマスはその人と過ごすのかしらね」


ヒカリ「それはないみたい。恋人じゃないとは言ってたから」


クロエ「ふーん……」

クロエ「ヒカリはクリスマスどうするの?」


ヒカリ「リリウムの食堂で友達パーティーがあるらしいから、それに出るよ。プレゼントは街に出たときに買ってきたしね」


クロエ「じゃあ一緒ね。私も友達パーティーよ」


ヒカリ「聞いた限りは一年生で友達パーティーに出ないのはティアさんアルシェさんくらいかな」


クロエ「進んでるわねえ」


ヒカリ「あ、年越しはやっぱり家族と過ごすの?」


クロエ「……ああ」

クロエ「言ってなかったわね。私家族がいないのよ」


ヒカリ「えっ……?」


37 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:36:23.44Xe4KVOFho (4/29)

クロエ「産まれてすぐ魔法の検査をしたら、闇の力が判明してね。気持ち悪いと思ったのか孤児院の前に捨てられてそれっきりよ」


ヒカリ「ご、ごめん……! そうだとは知らなくて……」


クロエ「言ってなかったしねえ。あ、別に気にしてないわよ」

クロエ「孤児院の先生もいい人だし、ローラとも出会えたし。それに皮肉だけど、闇の試練のおかげでたくさんの仲間もできたしね」


ヒカリ「……」


クロエ「そうね、年越しは孤児院に帰るのもいいかもね」

クロエ「……もう、そんな暗い顔しないの。ヒカリは帰省するの?」


ヒカリ「あ、う、うん。ボクは実家に帰るよ」


クロエ「そう。ならちゃんと家族に感謝を伝えるのよ」ニコッ


ヒカリ「……うん、そうするよ」


クロエ「さ、勉強勉強。冬休みの前にテストよ」カリカリ


ヒカリ「うん」カリカリ…


ーーーーー

ーーー




38 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:36:53.48Xe4KVOFho (5/29)

楓と嵐の部屋ーー


クロエ「初めて二人の部屋に来たけど同室だったのね」


嵐「楓は体調のこともあるから、さすがに知らない人とは同室にできないよ」


楓「全く面倒くさい体質の人もいたもんですな」


嵐「お前のことだよ」ペシッ


楓「あははっ。まあ茶番はこの程度にしといて、何か用?」


クロエ「……ちょっと聞きにくいことだから、無理なら話さなくていいわ」


楓「もったいぶるねー。なになに?」


クロエ「昔死にかけた……って。その時の話を聞きたいの」


楓「おおう……」


嵐「聞いてどうするんだ?」


クロエ「トラウマになってるようなら、解決したい。もしかしたら緊急の時の手助けになれるかもしれないし……」


楓「んー……ま、いいよ。クロエになら」


嵐「いいのか!? だって……」


楓「いいよいいよ。ドラゴンのこと黙ってるような人だし……大丈夫」

楓「ただこれは晶も一緒に聞いてほしいかな」


ーーーーー


39 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:37:36.73Xe4KVOFho (6/29)

クロエ「連れてきたわ」


晶「大事な話があるって……」


楓「おー、なんか緊張するね」


嵐「ほ、ほんとにいいのか……?」


楓「クロエも晶も人種差別するような人じゃないでしょ」


クロエ「人種……」


晶「差別?」


楓「あたしねー……」グイッ

楓「吸血鬼なんだ。ほらこれ牙。力入れると出てくるの」イーッ


クロエ晶「ええっ!?」


晶「うわっ、まじだ……ちゃんと牙だな……」マジマジ


クロエ「ほえー……綺麗な歯並びしてるわね……」


楓「吸血鬼が吸血するには歯が命だからね」

楓「なんて言うけど、あたし吸血はしないんだなー」


クロエ「でも吸血鬼って……」


楓「遠いとおーい先祖が吸血鬼なの。あたしに残ってるのはこの見た目だけの牙と、日光に弱いって厄介な体質くらい」


晶「それが……大事な話?」


楓「いや、こっからこっから」

楓「吸血鬼ってね、強い人だけが残るようになってるんだ。吸血鬼にだけかかる病気があって、それを乗り越えられれば強い吸血鬼って認められるの」

楓「あたしはそこまで強くない上に、そもそも体が弱くてさ。その病気にかかったときも他の病気併発してて……」


嵐「……それで、楓は死にかけたんだ」


楓「なんかね、分かるんだよ。指先からどんどん冷えてって「あ、これ死ぬな」って。怖かったなー」


40 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:38:07.36Xe4KVOFho (7/29)

晶「そ、そんときはどうやって助かったんだ?」


嵐「必死に親が魔法かけたり薬飲ませたり……」


楓「嵐は添い寝してくれたよね」


嵐「そ、それ関係あるか!?///」


楓「いやー、死の淵で感じる体温ってすごいよ。気持ちいいのなんのって」


クロエ「つまり……楓は吸血鬼の末裔で、その体質のせいで死にかけた……と」


楓「そそ。それで面白いのが、自分が死ぬかもっていうのを探知できるようになったんだよ」


晶「物騒だな……」


楓「有名な魔法使いは占いで死の運命が分かるって言うじゃん? それみたいなもんかな」

楓「ただまあスマートではないんだよね。危ない場所とか物が近づくと、体が勝手に反応するんだ。「危ないぞー」って感じで」


クロエ「それめちゃくちゃ凄いじゃない。死を事前に知るってほんの一握りの魔法使いにしかできない芸当よ」


楓「だからスマートじゃないんだって。体がガタガタって震えて、魔法も撃てなくなるんだから」

楓「ちなみにあの晩凄かったよー」


クロエ「あの晩?」


晶「あれじゃないか? 文化祭の晩の……」


嵐「ああ、その日だな」


楓「もう全身震えて、冷や汗も凄かったんだから」


晶「……そうか。話してくれてありがとうな」


楓「えへへ。んでクロエ、これ聞いてどうするのさ」


41 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:38:38.13Xe4KVOFho (8/29)

クロエ「そうね……」ウーム

クロエ(絶対に死ぬことはないって口で言うのは簡単だけど、それじゃ多分意味はないし……)


晶「…………」


楓「ま、簡単な問題じゃないってのは自分でも分かってるからさ。クロエの闇の試練とやらの対策練るのがいいよ」

楓「うーん……しかし聞いてもらえてスッキリしたな」


クロエ「ちなみに吸血鬼って知ってるのは……」


楓「ここにいる三人と、先生達には話が通ってる。「うちの教師は人種差別なんかしない」って樹校長が親を説得してね」


クロエ「そうなのね」


嵐「じゃ、これからは晶も楓のこと頼むな。俺も常に楓のこと気にかけてられる訳じゃないから、チームメイトとして見てやってくれ」


晶「お、おう! 任せとけ!」


クロエ(しかし楓もいい友達に恵まれてるわね。嵐も晶もすごく気にかけてくれて……)


ーーーーー

ーーー




42 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:39:13.13Xe4KVOFho (9/29)

研究所ーー


クロエ「……ふう」


ローラ「……」


クロエ(今週最後の大仕事、かしら)チラッ

クロエ「さ、行くわよ」


ローラ「……うん」ギュッ


ぎいいいいぃぃ……


クロエ「研究員さーん、いるー?」テクテク


おわーっ!? あ、逃げたっ!!


クロエ「……」


大型獣「ヌオオオオ!」ドドドド


研究員「ぬおおお……!」ドドドド

研究員「って玄関開いてる!? 閉めて閉めて!」


クロエ「え!? ええ!」バタン!


ローラ「すぅ……」


大型獣「ヌオオオオオオッ!」


ローラ「落ち着いて! 大丈夫だから!」バッ


大型獣「ヌオッ!?」ビクッ


ローラ「フロウヌーだね。風を感じて外に出たくなっちゃったんだ」ナデナデ


フロウヌー「ヌオオ……」ブルルッ


ローラ「タイミング悪かったかな……」


研究員「た、助かったっす! さっきから走り回ってて……」


ローラ「さっきからってことは……怒らせちゃったんだ?」


研究員「……っす」


ローラ「もう……。大丈夫、この人怖い人じゃないからね」ナデナデ


フロウヌー「ヌオオオオ」スリスリ


ーーーーー


43 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 00:39:50.74Xe4KVOFho (10/29)

研究員「それで、今日はどうしたっすか?」


ローラ「……これ」


研究員「おー、バジリスクの卵っすね」


ローラ「……どうするか決めたの」


研究員「……聞かせてもらうっす」


バジリスクの卵をどうするか
多数決↓~
バジリスクを「育てる」
野生に「返す」
卵のまま元の場所に「戻す」

どれか3票集まるまで投票


44以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 00:45:58.188puDBly70 (1/2)

育てる


45以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 00:54:33.50/x6r2cYBO (1/1)

育てる

それにしても楓の体質で予想外に重いアプローチが飛んできて驚いた


46以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 00:56:48.85cuMRK6DEO (1/1)

戻せ


47以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 01:04:05.87mcix1XI1o (1/2)

まあこのスレなら大事にはならんでしょ
育てるで


48 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:04:54.34Xe4KVOFho (11/29)

ローラ「この子……卵から孵して、育てます」


研究員「……了解っす。じゃあ、この間の解析で分かった封印の説明をしてくっすね」


ーーーーー

ーーー




研究員「とまあこのように、一つ一つの封印は簡単っす。数が多いのと、封印同士が強固に繋がってるから中からは破れないっすけどね」

研究員「このメモに封印の解き方は書いといたっす。その後は……まあ卵を孵すだけならローラお嬢様の方が詳しいっすよね」


ローラ「うん。ありがとう」


クロエ「じゃあ帰りましょうか」


研究員「バジリスクは本当に危険な魔獣っすから、何かあればすぐに呼んでくださいっす」


ローラ「……」コクリ


クロエ「よろしく頼むわ」


ーーーーー

ーーー




49 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:05:36.96Xe4KVOFho (12/29)

校長室ーー


樹「こ、今度はバジリスク……?」


ローラ「お願いします。育てさせてください」ペコリ


樹「だ、だめよ。さすがにそれはだめ。危険すぎる」


クロエ「ローラなら大丈夫よ」


ラピス「私がちゃんとローラさんや他の方を守りますから」


キンッ


ルク「今回ばかりは私も手助けします」


ローラ「お願いします!」


樹「……ドラゴンと不死鳥って、改めて間近で見ると威厳が凄いわね……」

樹「……分かった。ラピスさん達にお願いされて拒否はできないわ」

樹「ラピスさん、ルクさん。くれぐれも安全第一でお願いしますね」


ラピス「お任せください」


ルク「もちろんですとも」


樹「じゃあ……これ」パサッ

樹「人の来ない空き教室の施錠魔法と解錠魔法の書いてあるスクロールを渡しておくわ」

樹「保護魔法もあとで私がかけておくから、今日の放課後には使えるようになってるはず」


ローラ「あ、ありがとうございます!」


クロエ「それじゃあ封印を解く道具を揃えておきましょうか」


ローラ「うんっ」


ーーーーー

ーーー




50 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:06:21.19Xe4KVOFho (13/29)

放課後、空き教室ーー


ローラ「……」カリカリ…

ローラ「よし、この魔法陣で……」ボウンッ

ローラ「……うん、成功」

ローラ「次はナナンセの葉を手で砕いて……」クシャクシャッ

ローラ「魔法をかけた水に溶かす……」トロー

ローラ「これを卵にかければ……」ポワー

ローラ「……成功」


ラピス「すごい集中力ですね……」


クロエ「あのローラ久しぶりに見たわ。魔獣のためとなるとああなんだから」


ローラ「……最後」

ローラ「両手で抱えて、逆呪文を唱える……」

ローラ「『ヨセンイウフ』!」カッ!

ローラ「……これでおしまい」


ラピス「お、終わったんですか?」


ローラ「うん。あとはこの部屋の温度と湿度を保って、しっかり見てれば大丈夫」

ローラ「寝床はできた?」


クロエ「バッチリよ」


ローラ「じゃあ卵はここにおいて……っと」ヨイショ

ローラ「……うん、大丈夫そう」


クロエ「封印なしの卵を触った感じはどう?」


ローラ「小声だけどもう声が聴こえたから、多分すぐ孵化すると思うな」


ラピス「緊張しますね……」


51 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:08:34.56Xe4KVOFho (14/29)

ぴきっ


ルク「!」


ラピス「産まれたらまずどうすれば……」


ローラ「えっとね……」


ぴきぴきっ


ルク「その話は後にしてください」


ローラ「え?」


ルク「……産まれます」


ばきっ!


クロエ「わ、割れた……」


子バジリスク「しゅるる……」ヒョコッ


ローラ「……」ゴクリ

ローラ「……私のこと、分かる?」


子バジリスク「!」ピクン


しゅるしゅる……


ラピスルク「……」ジリ…


子バジリスク「……しゃー」


ローラ「……うん、目を見て」ジッ…


子バジリスク「……?」ジイ…


ローラ「……いい子だね。敵じゃないって分かるんだ」ナデナデ


子バジリスク「しゅるる……♪」


ラピスルク「……ほっ」


ローラ「全然敵対心も感じないし、攻撃性もない。この子は安全だよ」


クロエ「よかったわね、ローラ」


ローラ「うん。この子がひどい目に合わなくてよかった」ナデナデ


子バジリスク「しゅあっ♪」


52 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:09:27.70Xe4KVOFho (15/29)

ルク「全く……無駄に緊張させないでくださいよ」トコトコ


子バジリスク「しゃーっ!」フシャー


ルク「お、やりますか?」バサアッ


ローラ「ルクさん! まだ赤ちゃんなんですからそういうことしない!」


ルク「威嚇したのそっちですよ!」


ローラ「ごめんね、この鳥さんちょっと怖かったね? 大丈夫、敵じゃないからね」ナデナデ


子バジリスク「しゅー……」


ルク「私はすでに孵さなければよかったと後悔し始めてますよ」


ラピス「まあまあ、気長にいきましょうよ」


ーーーーー


敵対心のないバジリスクが産まれました
封印から孵してくれたローラを好いているようです


53 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:09:55.29Xe4KVOFho (16/29)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   ???
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


54 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:10:33.13Xe4KVOFho (17/29)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後一週間程度の行動を指定してください
同時に子バジリスクの名前も募集します
名前はコンマが高いものを採用します

12月第3週
16/16回目の行動です
16回目の行動終了後、期末試験になります
期末試験終了後、冬休みに入ります


55 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:12:00.66Xe4KVOFho (18/29)

12月第3週ではなく
12月第4週でした


56以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 06:44:50.97Zo1041ZnO (1/1)

ティアとのキスを思い出して部屋で悶々としていたアルシェ、ちょうどルームメイトがいなかったのもあって初めて致す(知識等は無かったが本能的に出来た)
なおちょうど同時刻、偶然ローラが外出していたティアも自室で……


57以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 06:46:17.97mcix1XI1o (2/2)

うーん、レナ・デン関連が完全にわからん
ひょっとすると何かイベントが起こって進展する感じなのかもしれないし個人的には静観を選びたいかな

イベントはまたモミジの恐怖癖克服訓練に付き合うで

ところでバジリスクって女の子?
性別どっちかにもよって名前変わってくるなって思って
女の子だったらバジリスクの一部をもじって「リズ」とかどうでしょ


58以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 06:55:51.52O3j6fW4iO (1/1)

安全そうなので新しい友達としてエアロ達や同チームのレナとヒカリにバジリスクを紹介
また融合可能か及びどんな能力が使えるようになるかの確認や『バジリスク』だと物々しいのでみんなで名前を考えたりする


59 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 06:56:23.76Xe4KVOFho (19/29)

魔獣は男の子でも構わないと思ったのですが、エミールやら研究員やら魔獣を人化させかねないキャラもいるので、魔獣もみんな女の子ということにしておきます


60以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 07:14:40.95FO8/Aa4P0 (1/1)

名前クリバ
生まれたばかりのクリバに対して何とか今の暮らしに慣れさせるために安全を確保したうえで他の魔獣や友人を紹介したり、色々な食べ物や絵本、おもちゃを見せたりして好き嫌いについて調べるローラ
その様子を見てまるで子育てに頑張るお母さんと感じたクロエはちょっとローラに甘えてみたいと思う


61以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 07:45:24.52ltZAR/PVO (1/1)

リリィ先生と会話が弾むナミネ。
恋愛に関係しているのかは分からないが、リリィ先生相手だと何やら安らぎを感じることに気付く。

なお何かを察知した百合江がひっそり覗いていたとか……


62以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 09:45:06.458puDBly70 (2/2)

名前だけ投げとこう

ティール


63 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:20:25.24Xe4KVOFho (20/29)

中庭ーー


クロエ「おー、パーティーの準備してるわねー」フワフワ


凜華「設営も力入ってるね」フワフワ


モミジ「し、したっ、見れな……っ!」


リリィ「大丈夫ですよー、リラックスしてー」ホワア


クロエ「ちょっとずつ高さは出てきてるのよね」


モミジ「う……うん……でもやっぱり怖いかな……」フラフラ


リリィ「焦りは禁物ですよー」


クロエ(着実に飛べるようにはなってる……。けど、もうひと押しね)

クロエ(凜華が言ってたように飛ぶことを楽しめるようになるか、高いところが怖くないって思えればあるいは……かしら?)


ーーーーー

ーーー




64 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:22:14.98Xe4KVOFho (21/29)

空き教室ーー


クロエ「お、元気ね」


レナ「あれがバジリスク……」


ヒカリ「小さくて可愛いね」


子バジリスク「しゅるる……?」


ローラ「今日はみんなのこと紹介するからね」


キキキキキンッ


ローラ「大丈夫。怖くないよ」


子バジリスク「しゃー……」スルスル


ユーニ「ぶるる……」


すりすり


子バジリスク「……しゅあぁ♪」


エアロ「かううー」パタパタ


きゅーちゃん「こぅんっ」モフモフ


ミトラ「わうっ」テコテコ


子バジリスク「しゃーっ♪」


ルク「……」ソオ…ッ


子バジリスク「……」ジ…ッ

子バジリスク「しゃあっ♪」スルスル


ルク「……くるるっ」


ローラ(ルクさん喉なってる。気に入られて嬉しいんだ)ニコニコ


クロエ「そういえばこの子の名前とか決めたの?」


ローラ「まだ決めてないよ。どうしよっかな……」


ヒカリ「ボク達も考えていいかな」


ローラ「うん」


クロエ「ティールとかどうかしら」


ヒカリ「クリバとか……」


レナ「……リズ」


ローラ「リズ! 可愛い!」


65 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:24:27.17Xe4KVOFho (22/29)

子バジリスク「しゅるる?」


ローラ「あなたの名前だよ。リズ……どうかな?」


子バジリスク「しゅあっ!」コクンッ


ローラ「気に入ってくれたみたい……よかった」


子バジリスク→リズ「しゅるる♪」スリスリ


レナ「わっ、何よ?」


ローラ「『素敵な名前をありがとう』って」


レナ「そ、そう……///」

レナ「あ、そ、そーだわ、この子ともシンクロってできるの?」


クロエ(話の切り替えが下手くそすぎる)


ローラ「できるけど……まだしない方がいいかな。産まれて間もないし、慣れないことしたら疲れちゃうかも」


レナ「そう……」


ローラ「まだ成長途中だもんね。毒も葉っぱとか柔らかいものしか溶かせないレベルだし……」

ローラ「睨まれると死んじゃうって聞いたけど、そんなこともない」ナデナデ


リズ「しゅるる~♪」スリスリ


ローラ「よしよし」ナデナデ


ミトラ「……」ジー


ローラ「ミトラも撫でてほしいの?」ナデナデ


ミトラ「わぅんっ」スリスリ


きゅーちゃん「こんっ!」


エアロ「かうー!」


ローラ「わー、待って待って! 手は二つしかないよー!」


クロエ「モテモテねえ」


レナ「すごい求心力だわ……」


ーーーーー

ーーー




66 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:25:47.97Xe4KVOFho (23/29)

また別の日ーー


ローラ「今日は人に慣れてもらうね」


リズ「しゅるっ」


ローラ「みんな、入ってきていいよ」


ぞろぞろ……


ティア「おお……」


ナミネ「さすがにバジリスクは子供でもそこそこの大きさですね……」


楓「ヘビだー」


凜華(可愛い……目くりくりしてる……)


リズ「しゅるる♪」


晶「おお、人懐っこいやつだな」


ローラ「あとはおやつ」ドサッ

ローラ「好きな食べ物も調べたいから、いろいろあげてくれるかな?」


レナ「じゃあこれ……」スッ


リズ「……」チロチロッ

リズ「かぷっ」


レナ「……美味しい?」


リズ「しゅあ~」


ローラ「食べた……」メモメモ


嵐「俺はこれやるよ。甘いぞー」スッ


リズ「……」チロチロッ

リズ「……」プイッ


嵐「……だめか」


ローラ「ふむふむ……」メモメモ


ーーーーー

ーーー




67 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:27:09.06Xe4KVOFho (24/29)

ローラ「おもちゃとかいるかな……」


リズ「しゅるる……」スルスル


ローラ「あ……うーん、私に巻き付かれても、常に一緒にはいられないし……」ナデナデ


リズ「しゅるっ」


クロエ(……なんか母親みたいね)


ローラ「みんな、今日はありがとう。おかげでいろいろ分かったし、ちゃんと飼育できそう」


ナミネ「それはよかったです。では私達はこれで失礼しますね」


リズ「しゅる~……」


ローラ「あ、『またね~』って言ってる」


モミジ「ま、またね」バイバイ


バタン……


クロエ「今後はどうするの?」


ローラ「んー……バジリスクは成長が早いけど、それでも何ヶ月かはこのお部屋でゆっくりさせてあげたいかな」

ローラ「怖い思いもしてほしくないしね」ナデナデ


クロエ「しっかり者が拾ってくれてよかったわね」ナデナデ


リズ「しゅあっ!」


クロエ「……ね、ねえローラ?」


ローラ「?」


クロエ「私のことも撫でてほしいなー……なんて」


ローラ「ど、どうしたのクロエちゃん」


クロエ「リズが気持ち良さそうにしてるの見てたら私も撫でてもらいたくなって……」


ローラ「……ふふ」

ローラ「クロエちゃん可愛い」ナデナデ


クロエ「……///」


ーーーーー

ーーー




68 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:27:40.86Xe4KVOFho (25/29)

廊下ーー


ナミネ「……あ」


リリィ「あら、ナミネさん。こんにちは」


ナミネ「こんにちはリリィ先生」


リリィ「最近はどうですか? 気になる方とか……」


ナミネ「そ、それはまだです」

ナミネ「……リリィ先生って結構恋バナ好きなんですね」


リリィ「そうではありません。真面目なナミネさんが今何を感じてるのか興味があるんです」


ナミネ「それはそれで恥ずかしいですっ」


リリィ「ふふ、冗談です。悩める生徒の手助けがしたいだけですよ」


ナミネ「もう……」ムウ


リリィ「それで、実際のところはどうですか? 進展とか……」


ナミネ「ありません。最近はテストに向けて勉強中ですから」


リリィ「さすがナミネさんです。テスト頑張ってくださいね」


ナミネ「はいっ」

ナミネ(……最近はリリィ先生と話してるときが一番心が安らぎますね。先生の魔法もあるんでしょうが、ティアさん達のことを考えてドギマギせずに済んでます)


リリィ「どうかしましたか? ま、まさか顔に何かついてますか?」ペタペタ


ナミネ「ああいえ、なんでもありません。では勉強しに部屋に戻りますので、失礼しますね」ペコリ


ーーーーー

ーーー




百合江(本能に従って来てみれば……校内でも有名な癒やしコンビではありませんの)

百合江「しかし……」フム

百合江(教師と生徒の恋愛……萌えますわね。ナミリリ、今後の動向に注目ですわ)


69 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:28:07.89Xe4KVOFho (26/29)

アルシェの部屋ーー


アルシェ(ティア……)モンモン

アルシェ(ティアの唇ってなんであんなに柔らかいんだろ……)

アルシェ(キスしてもしたりなくなる……)

アルシェ「ティア……」

アルシェ(……体があつい……)


もぞ……


アルシェ「んっ」ピクン

アルシェ(な、なにいまの……)

アルシェ(こう……)モゾッ

アルシェ「ふぁ……っ!」ピクンッ

アルシェ(お、おまたのとこ擦れたら気持ちいい……?)


こすこすっ


アルシェ「あっ、あっ……」ピクッ

アルシェ(こ、こわい……けど、きもちいい……)

アルシェ「て、てぃあ……!」ビクッ

アルシェ(ティア、ティア好きっ、大好きっ)キュウウウッ

アルシェ「ーーーーっ!!」ビクンッ!

アルシェ「っ、はぁ、はぁ……っ」

アルシェ(な、なに、いまの……ふわふわって……)


ぽふん


アルシェ「つ、つかれた……」ハアハア

アルシェ(このまま少しお昼寝……)ウト…


ーーーーー

ーーー




70 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:28:39.71Xe4KVOFho (27/29)

ローラとティアの部屋ーー


ティア(ローラさん中々戻ってきませんね……バジリスクのお世話はやはり大変なんですかね)

ティア(……アルシェは今何してるんでしょうか……)

ティア「……はっ」

ティア(何もしてないときに顔が浮かぶなんて、私がアルシェのこと大好きみたいじゃないですかっ///)

ティア(もー……)

ティア(まだローラさん帰ってきません……よね?)チラッ


くにくに


ティア「はっ……あ……っ」

ティア(アルシェが悪いんですからね。さっきまで一緒にいたのに、空き教室から出るなり自分の部屋に行って……!)


こすこす


ティア「んっ、く……あっ」ピクッ

ティア「アルシェ、アルシェ……」キュウウ…


くちゅくちゅくちゅ


ティア「あっあっあっ……き、きちゃう……っ!」

ティア「ん、んぅう……っっ!!」ビクンッ!

ティア「……はぁ、はぁ……」ネト…

ティア(やってしまいました……)イソイソ

ティア(それもこれもアルシェのせいなんですからね……)


ーーーーー

ーーー




71 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:29:31.01Xe4KVOFho (28/29)

テストの日ーー


先生「クリスマスの前に、生徒の皆さんにはテストですよー」

先生「もちろん赤点は補習になりますからね」

先生「はい、では前から配っていきます」


クロエ(しっかり勉強したつもりだけど、今回はどうかしら……)


先生「では、テスト開始です!」


クロエの座学平均点↓コンマ
クロエの実技平均点↓↓コンマ
>>22、>>36->>37によりコンマ+20のボーナス
また1学期満点のため、最低値50保証(ボーナス含め最低点は70になります)


72以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 23:30:10.71l4TCq+2xO (1/1)

てい


73以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 23:30:37.923R8StawB0 (1/2)




74 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/15(金) 23:43:59.63Xe4KVOFho (29/29)

テスト返却日ーー


先生「では出席番号順で取りに来てください」


クロエ(……全部平均で90点ってとこね。前よりは下がったけど、まあ悪くないでしょう)


先生「結果……赤点はいませんでした!」

先生「明日は終業式、そしてそのまま冬休みになりますから、帰省の予定がある方は早い内に荷物をまとめておくといいですよ」

先生「……その前にクリスマス、ですね?」


わああああっ!


先生「はいはい、落ち着いてください。19時から食堂でパーティーをしますから、予定のない人は来るように」


はーい!!


現在の目標
・クリスマスパーティーを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
クリスマスパーティーでの行動を指定してください
(ウィンナナは書くと思いますが、時間がかかるかもしれません)


75以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 23:49:47.19LSbcfC47O (1/1)

パーティー会場で何人もの女子に囲まれるヒカリ
その光景を見て何故か少し嫉妬していると、囲まれ過ぎて堪らなくなったヒカリに頼まれ一緒に一時的に会場から退出


76以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/15(金) 23:53:30.543R8StawB0 (2/2)

どういうわけか飲み物にお酒が混じってたようであり、酔っぱらって普段より積極的になりスキンシップ多めのローラと過ごす(これはこれで悪くないと思うクロエ)


77以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 00:06:56.83mQ7dQE1+O (1/1)

ゆっくり気長にウィンナナ楽しみにしてます

会場付近で酷く動揺しながら必死に何かを探し回っているレナを発見
どうやら例の写真が入った生徒手帳を落としてしまったらしいので事情を知っているローラ&ヒカリと共に一緒に探す


78以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 00:08:07.98Xo89th4bO (1/1)

普段は見られない抑圧された思いを爆発させようとパーティー参加者達に酒を盛る百合江


79以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 02:33:46.61KVWyW7oQO (1/2)

クリスマスパーティーの目玉、プレゼント交換会が開かれ各自に様々なプレゼントが行き渡る


80 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 09:44:20.69LeDkglz4o (1/1)

食堂ーー


ざわざわ ざわざわ


「えー今年もたくさんの生徒にお集まりいただき……なんて堅苦しい挨拶はなし! クリスマスパーティーの開催だー!」


いえええええい!


「さー早速やっていこう! お待ちかね! プレゼントこうかーん!」


わああああっ!


「ルールは至ってシンプル。全員がクリスマスパーティー用のプレゼントを提出し、それを目隠ししたまま交換魔法で交換するだけ! 何が来るかは分からない! だから面白い!」

「さあやってみよう! 手にプレゼントを持って、目隠しをして……」

「チェンジターイム!」


チェンジ! チェーンジ!


ぽんっ ぽぽんっ


クロエ(私のプレゼントはブラックチョコのケーキ。誰にいくかしら……)ワクワク

クロエ「交換魔法【チェンジ】!」ポンッ

クロエ(きたっ!)


「全員交換できたかな? さあ目隠しを外して見てみよう!」


本だー  こっちはお菓子の詰め合わせ!
  わ、可愛いシュシュ  マジックアイテム!やった!


クロエ「……っ」バッ


安価↓
クロエが手に入れた物
ただのお菓子等でも構いません
道具テンプレート↓
【道具の名称】
【見た目】
【効果】


81以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 10:26:27.20InRZyDpE0 (1/4)

【道具の名称】超速箒
【見た目】赤くて全体的に角張った箒
【効果】通常の三倍の速さで飛べる、代わりに通常の十倍くらい制御が難しい


82以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 10:44:17.75KVWyW7oQO (2/2)

なんかセットで仮面付いてきそう


83以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 11:57:49.64InRZyDpE0 (2/4)

仮面やヘルメットは別売りです、ノースリーブとサングラスで代用して下さい


84 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:47:09.43WNZWC2CXo (1/13)

クロエ「ほ、箒……?」


「あ、それ当たった? 箒屋でセールしてたんだけどさ、それ使うと3倍の速さで飛べるらしいよ」


クロエ「へえ……そんな凄いもの貰っていいの?」


「代わりに10倍制御が難しいんだってさ。変わり種で作ってみたら売れなかったんだって」


クロエ「……貰っとくわ」


「楽しんでー」


ーーーーー

ーーー




85 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:47:49.31WNZWC2CXo (2/13)

「ど、度胸試しほんとにやんの……?」


「やるよ! 乗り越えてこそ女だもん! このお酒を、先生にバレずにドリンクボウルに注ぐ……この綱渡り、やってみせる!」


百合江「もし、そこの方」


「ひっ」


百合江「その度胸試し、わたくしにやらせてくださいませ」


「え、ほ、本気?」


百合江「先生にバレずにドリンクボウルにお酒を混ぜる……なんてスリリングでしょうか」


「い、いいよ。やってみな」


百合江「お預かりしますわ」ニヤリ

百合江(そしてこの読みが正しければお酒の力で……)ツツー

百合江「おっと鼻血が……」フキフキ


それは神業であった。
監視の先生の視線が動いたほんの一瞬。
時間にしてコンマ数秒。
その刹那に懐からお酒を取り出し蓋を開け、中身をすべてボウルに注ぎきったのだ。
執念の勝利の瞬間であった。


86 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:48:16.71WNZWC2CXo (3/13)

クロエ「……なんか雰囲気変わってきたわね……リリウムのクリスマスパーティーってこういうものなのかしら?」


「ヒカリくんこっち来てえ」

「こっちー」


ヒカリ「あ、あはは……」


「あ、なんかいい匂いする……」

「ちょ、ヒカリスメルはズルい!」


クロエ(む……)

クロエ(ヒカリ困ってるじゃないの。ヒカリはああいうの苦手なのに……)


ヒカリ「あ、く、クロエ!」パタパタ


クロエ「……限界?」


ヒカリ「な、なんか皆お酒臭いし……限界。お願い、外に出よう!」


クロエ「はいはい。こっち……」ドムッ

クロエ「な、なによ? 誰かぶつかってきた……?」


ローラ「んふふー」ギュー


クロエ「ローラ? ってお酒くさっ!」


ローラ「クロエちゃんはー、わたしといるのー」ムギュ


クロエ「……こういうローラも悪くないわね」


ヒカリ「……クロエ」ジト


クロエ「そ、外に出ましょうか。ほら、ローラも歩いて」


ローラ「はーい」ギュッ


ーーーーー

ーーー




87 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:48:45.36WNZWC2CXo (4/13)

食堂の外ーー


レナ「……」オロオロ


クロエ「レナ?」


レナ「あ、クロエ……」


クロエ「どうかしたの? いつになくうろたえてるじゃない」


レナ「生徒手帳落としちゃって……探してるの」


クロエ「そういうこと。この辺にあるの?」


レナ「多分。さっきまではあったからこの辺りに……」


ヒカリ「じゃ、探さないとね」


レナ「いいの? パーティーは……」


クロエ「抜け出してきたところよ。ローラの酔いを醒ますのにもちょうどいいわ」


ローラ「うーん……さがすよぉ……」


クロエ(まだ酔ってるのに探そうとしてる……)クスッ


レナ「三人とも……ありがとう」


ーーーーー

ーーー




88 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:49:15.81WNZWC2CXo (5/13)

ヒカリ「ないね……」


レナ「どこいったのかしら……」


クロエ「もう誰か拾って先生に届けてたりして」


レナ「それならいいけど……」


「あの……」


レナ「?」


デン「こ、これ……落ちてたよ」ハイ


レナ「あら、ありがとう。デンが拾ってくれたのね」


デン「そ、そのさ……誰のか調べるために中見ちゃったんだけど……」

デン「その写真の人……私も知ってる人? 見覚えあるような……」


レナ「……っ」ギリッ


クロエ「……レナ?」


レナ「これは“中学の時のあなた”よ! デン!」


デン「えっ」ビクッ


ヒカリ「えっ?」


ローラ「ええーっ!?」


クロエ「び、びっくりした……。酔いは醒めたのね」


ローラ「そんなこと言ってる場合じゃないよ! だってあの写真……」


クロエ「私その写真とやらを見たことがないのよね……見てもいい?」


レナ「……はい」


クロエ「……えっ!?」


ローラ「だよね! そうなるよね!」


89 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:49:51.03WNZWC2CXo (6/13)

クロエ「すっごい美少女じゃない!」


レナ「……」


デン「いや……えっと……」

デン「覚えてない……」


レナ「またそれ!? 中学の時の話してもいつもそうじゃない!」


デン「お、覚えてないんだもん」


クロエ「ちょっと、落ち着きなさいよレナ」


レナ「落ち着いてなんかいられるわけないでしょ!」

レナ「私、あの時のデンに憧れてたのに!!」


デン「わたし……に?」


クロエ「憧れてた……?」


ヒカリ「つ、次から次にすごい情報が出てくるね……」


レナ「なのに当の本人は覚えてないって言うし、いつの間にか卑屈になってるし……!」


デン「……わ、分かった」


レナ「何が分かったのよ!」


デン「全部話す……から」

デン「……三人も来て」


ーーーーー

ーーー




90 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:50:52.72WNZWC2CXo (7/13)

空き教室ーー


クロエ「廊下じゃだめだったの?」


デン「人に聞かれたくないから……」


レナ「いいから話しなさいよ。理由によっては怒るわよ」


デン「既に怒って……」


レナ「なに?」


デン「ナンデモナイデス」


レナ「ほら、話して」


デン「う、うん……。信じてもらえないと思うけど……」

デン「私、この一年をずっとループしてるんだ」


レナ「……どういうこと?」


デン「そ、そのままの意味。4月1日から次の年の3月31日までをループしてるの」


クロエ「ちょっと待って……スケールが大きすぎて……」


デン「ま、待たない。冗談だって思われたくない」

デン「……ヘビが襲いに来るって言ったのも何回も経験してるからだし、中学の時のことを覚えてないのはループしすぎたから」

デン「す、筋は通ってるでしょ?」


ヒカリ「通ってる……けど……」


ローラ「信じられないよ……」


デン「い、いいよ。そんな気はしてたし……」


クロエ「……3月31日?」


デン「そ、そう」


クロエ「最後の闇の試練も多分その日……よね。何か知ってることはないの?」


デン「……知ってるよ、もちろん」

デン「……まず、襲ってくるのは鬼みたいなやつ。大きさはこの間のドクロと同じくらいで、両腕がいやに長い。手も使って四足歩行みたいに動く。額からは大きい角が生えてて……それくらいしか鬼っぽいところってないんだけど、あとは背中にもとげとげした角みたいな突起がある」

デン「基本的にその鬼は撃退できるけど、鬼は空に吸い込まれて今度はその空が攻撃してくる。とにかくめちゃくちゃに……」


クロエ「……」


91 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:51:48.45WNZWC2CXo (8/13)

クロエ「分かった。信じるわ」


レナ「クロエ!?」


クロエ「私はデンには闇の試練の話はしてない。それでもあの本と同じことを言ってる。……いや、それ以上に詳しいかもしれない」

クロエ「もっと詳しく教えてくれない?」


デン「……ご、ごめん。それは無理かも……」


レナ「や、やっぱり嘘なんじゃない」


デン「ち、違う」

デン「……死んじゃうんだ」


レナ「……は?」


デン「闇の攻撃のせいで、絶対に私は死ぬんだ! 何度も何度も何度も何度も繰り返して繰り返して……! もうやだよ! 死にたくないよ!!」


レナ「デン……」


デン「ハーッ、ハーッ……!」

デン「……ごめん、取り乱した……」


クロエ「死んで……4月1日に戻るってこと?」


デン「……っ」コクッ


レナ「聞いていい? 性格が変わったのはなんで?」


デン「……もうあまり覚えてないけど、最初は私も立ち向かおうとした。相手が何者でも倒しきる自信があったし、実力だってあった」


レナ「そうよ、あなたは私が知る最高の魔法使いだもの。そう簡単にやられないわ」


デン「……だめなんだ。私が何をやっても……」

デン「最初の何回かはよかったよ。今度は倒せるはずだ、生き残れるはずだって考えてた。でも、そのたびに希望は打ち砕かれて……」

デン「気づいたらこう」


レナ「……」


デン「どうせ死ぬし、何やってもだめだし、ならもういいかって。私の魔法は闇の魔物とやらも倒せない貧弱な魔法なんだって。そう思い始めたら止まらなくなっちゃった」


92 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 17:52:28.20WNZWC2CXo (9/13)

レナ「……分かった。私も信じる」

レナ「今のデンが嘘ついてるようには見えなかったしね」


デン「……信じてくれてありがとう」


レナ「ただ納得いかないのが容姿なのよね。写真と全然違うじゃない」


デン「最近は死ぬ間際まで耐えようとしててさ、だから肉体変化かけたまま死に戻りしてるんだ。そしたら前の顔とか分からなくなっちゃって……」


レナ「ふーん……」

レナ「ならこの写真の通りにしない? 一応卒業する少し前の写真だから、リリウムに入学したときと顔は変わらないはず」


デン「えっ……と……」


レナ「ね?」


デン「そんなに言うなら……」


デンの容姿が変わります
安価↓
【容姿】


93以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 18:18:40.43SXmDv4JQO (1/1)

【容姿】
基本的なポイント(低身長・Cカップ・起伏あり)は変わらず
髪は明るい紫色のロングストレートで目はパッチリとした碧色
中学時代のものをそのままトレースしたためか現在よりも自信や活力に満ちた顔つきになった


94以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 19:16:16.85InRZyDpE0 (3/4)

(アカン)


95 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 19:47:24.12WNZWC2CXo (10/13)

デン「どう……かな」


クロエローラヒカリ「おー……」


レナ「ま、まあいいんじゃない」


デン「確かにいつもより馴染む感じ……」


クロエ「元の自分の姿なんだし当然かもね」


デン「じゃ、じゃあそろそろ行ってもいいかな……? 生徒手帳は渡したし、いいよね」


クロエ「ええ。これからいろいろよろしくね。闇の試練のこととか聞きに行くかも」


デン「て、手伝えることなら……」


ーーーーー

ーーー




デンの悩みが判明しました


96 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 19:48:02.42WNZWC2CXo (11/13)

翌日ーー


クロエ「さてと……用意しないとね」


ヒカリ「その……孤児院は遠いの?」


クロエ「そうでもないわ。ただまあ数日はいるつもりだから、準備だけはしとかないとね」

クロエ「そっちはどうなの?」


ヒカリ「同じ感じ。年越しは家かな」


クロエ「そう。じゃあ……よいお年を、かしら」


ヒカリ「うん、よいお年を」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
冬休みは15日あります

1/5回目の行動です
2回目の行動終了後に年越しとなります


97 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 19:48:37.64WNZWC2CXo (12/13)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


98以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 19:55:04.01TfjFgslcO (1/3)

2回目終了時に年越しってことは、それまでは学園内扱いですか?
安価下


99 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/16(土) 20:18:46.15WNZWC2CXo (13/13)

校内と出先での安価があった場合、校内の安価を処理→出先に移動、となります
2回目の行動はおそらく孤児院やその周辺での安価のみを採用します

なおリーケのお城と孤児院はそれなりに近い位置関係にあります
ローラのお屋敷(魔獣を保管していた屋敷)とリーケのお城(クロエとローラが出会ったお城)は別の建物です


100以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 20:25:29.92TfjFgslcO (2/3)

つまり2回目はクロエ関連だと孤児院orローラ関連以外は難しい感じですね

ヒカリと一緒に部屋でお互いの帰省準備を手伝う
その後、年納めということで思う存分撫で撫でしてあげる
あとついでに年賀状用にお互いの住所を教えておく


101以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 20:47:14.17InRZyDpE0 (4/4)

シャア専用箒で事故ってクロエもお空怖い(((´;ω;)))ってなれば同じ悩みを持つモミモミのトラウマ克服が加速するかも
とか妄想してる場合じゃなかった

闇の試練対策強化のために校長凸しよう


102以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 20:56:44.63pDPQzHua0 (1/1)

デンと闇の試練について話す。ループ中の情報より本の情報量が多ければデンにとっても希望になるかもしれない
あと、念のためもう一度本にも目を通す。デンのいるときに解読作業していなかったはずなので



103以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 20:58:06.14OIiaUDRg0 (1/1)

クリスマス翌日、密やかに朝帰りをするティアとアルシェの二人に遭遇してしまう
いかがわしい想像がクロエの脳裏をよぎるが、それを察してかティアが先制してその想像を否定する
直後アルシェが何かを言おうとするも、ティアに口を塞がれて引きずられていった
実際のところどうだったのかは結局分からず、クロエの頭に(割とどうでも良い)疑問の種が残ってしまうのであった


104以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 20:59:49.11pEuZ6ICA0 (1/1)

水晶竜親子やルク等あまりおおっぴらに出来ない魔獣に家に居る間の注意事項を言い聞かせてる完全に魔獣達のお母さんなローラと遭遇
よかったら冬休み中1日ぐらい一緒にお城で過ごさない?と誘われる


105以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 21:47:20.35cNznnyq8O (1/1)

明かされた設定重すぎない!?
しかしデンは最後の闇の試練で毎回死んでるって事だけど
それは「闇の試練は毎回失敗している」のか「試練そのものは成功したけどデンは死んだ」世界線もあるという事なのか
後者なら大分楽にはなれそうなんだけどな


106以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/16(土) 21:56:28.05TfjFgslcO (3/3)

自分の場合は
実は『デン・ハザード』という人間は既に存在せず、現在のデンは変身魔法で『デン・ハザード』の姿と名前を名乗っている別の人間
みたいなのを想像してたらまさかのループ系という感じ


107 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:50:05.90pXc/e4kWo (1/8)

クロエ「デン、今から校長先生のところに行くから付いてきてくれる?」


デン「あ、う、うん」


クロエ「帰省の準備とか大丈夫だったかしら」


デン「わ、私の親は世界中飛び回ってるから、家に帰っても誰もいないし……だから学校に残るよ」


クロエ「そうなの。じゃ、行きましょうか」


校長室ーー


クロエ「ーーというわけで、強力な味方を得たわ」


樹「あなたが……」ジロジロ


デン「……」ビクビク


樹「入学した時の情報と違いすぎて、あの天才デン・ハザードとは思えなかったけど……ひとまず信じるわ」


クロエ「校長先生もデンのこと天才って言うのね……」


樹「ええ。ウィンさんの後釜としてリリウムのマホリオの強さを引き上げてほしいと思ってたくらいよ」


クロエ「ウィンさんレベルなのね……」


デン「いやそんな、私なんかがそんな強い訳ないし、私でウィンさんと同じ強さだったらみんなウィンさんより強いみたいな訳わかんないことになってるよ」


樹「……」


クロエ「やられすぎて自分の魔法に自信が持てないらしいわよ」


樹「全く……見た目は元に戻ってるのに……」

樹「それで、クロエさんが伝えたいのはデンさんのことだけ?」


クロエ「冬休み中は闇の試練は起きないと思うけど、何か対策はできないかと思って相談に来たの」


樹「そうだったのね……」

樹「それじゃああの闇の本は? 何か発見があったり……」


デン「そ、それ知らない……」


クロエ「デンの前では見せたことなかったかしら。これよ。よっ……」キイイ…


108 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:50:33.61pXc/e4kWo (2/8)

私の力を持ってして、闇の力を感知し学習し続ける魔本を創り上げた。

いずれ必要な者の手に渡り、きっと役立ててくれることだろう。



著者 アートルム


109 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:53:05.33pXc/e4kWo (3/8)

クロエ「……なるほどね」パタン

クロエ「この本は、アートルムが創った学習し続ける魔本。だから闇の力に反応して前回の闇の試練のことも書いていた」


樹「アートルム……」


デン「伝説の魔法使い……」


樹「確かに、アートルムならそんな魔本を創ることも不可能ではないんでしょうね」


クロエ「真新しい情報は他にはないわね。とりあえずデンにも内容を共有しとくわ」


ーーーーー

ーーー




デン「……」


クロエ「どう? 何か発見はあった?」


デン「ぜ、全部新発見……かも。今までは私が体験したことしか知らなかったから、悩みを解決することが弱点を突くことになるなんて知らなかったし……」


クロエ「ちなみによ? 今までは一度も闇の試練は解決したことないの?」


デン「どうだろう……いつも闇が晴れる前に私は絶対に死んじゃうから、もしかしたら解決してるのかも」

デン「ただ……今まではそもそもクロエさんが演劇部に所属したこともなかったし、試練のために色んな人が集まってるのも初めてだから……」


クロエ「てことは解決するはずないわね」


デン「前回はドクロが来てたけど、あの時期にあんな強い敵が来るのも初めて。いつもは巨大な黒い狼が来てたし、もう少し簡単に倒せてた……」

デン「今回は確かに今までとは違う……気がする」


クロエ「それが聞ければ十分よ。今回は結果も違うわ」

クロエ「あなたは死なない。そして闇の試練も解決する。それで二年生からは平和に過ごすのよ」


デン「……うん」


110 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:55:37.95pXc/e4kWo (4/8)

樹「対策としては、魔法の練習を怠らないことかしら」

樹「もしくは……その本に書いてある『闇の試練に打ち勝った者』に会いに行く……とか」


クロエ「……確かに、その手もあるわね」


樹「誰のことが書いてるか知らないけど、会いに行く前に私に連絡を入れること。危険な魔法使いじゃないとも限らないからね」


クロエ「分かったわ。それじゃあ部屋で準備してくるわね」


デン「あ、こ、校長先生。私は親が家にいないので寮で年越しします」


樹「了解したわ」

樹「それじゃあクロエさん、よいお年を」


クロエ「ええ、よいお年を」


バタン……


クロエ「誰もいない学校ってちょっと楽しそうね」


デン「そ、そうかな……」


ティアアルシェ「……」トコトコ


クロエ「あら、ティアにアルシェ」


ティア【こんにちは】


クロエ「クリスマスはどうだった? 昨日のうちは帰ってなかったわよね?」

クロエ(もしかして……///)ゴクリ


ティア【何もやましいことはしてません】


クロエ「ほんとに?」


アルシェ「えっちなこ」ガバッ


ティア「あっち行きましょうかアルシェ」ズーリズーリ


クロエ(『えっちなこ』……えっちなこと……かしら///)モヤンモヤン


デン「く、クロエさん? 行かないの?」


クロエ「そ、そうね。早いとこ準備しないと……」

クロエ(き、気になるわ……!///)ドキドキ


111 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:57:03.20pXc/e4kWo (5/8)

自室ーー


クロエ「ヒカリ、これ忘れてる」


ヒカリ「わわ、入れ忘れちゃってた」

ヒカリ「あ、クロエ、これ良かったら持ってってよ。一日遅いけど、クリスマスプレゼント」


クロエ「舞台の映像?」


ヒカリ「何か参考になるかもでしょ? 移動のお供にでも見てみて」


クロエ「ありがたく見させてもらうわ」


ヒカリ「あとは……」


クロエ「駅かどこかで家族用のお土産でも買えばバッチリね」


ヒカリ「そうだね。最近冷え込むし……温まるものにしようかな」


クロエ「それじゃあヒカリ」ポンポン


ヒカリ「? 膝を叩いてどうしたの?」


クロエ「冬休みの間分なでなでしてあげるわ。それともいらない?」


ヒカリ「あ、えと……お願いします」ポフン


クロエ「よしよし」ナデナデ

クロエ「あ、そうだわ」カリカリ…

クロエ「これ、孤児院の住所よ。よかったら年賀状でも送ってちょうだい」


ヒカリ「ん……そうする……」ホニャア…


クロエ「もう、だらしない顔しちゃって」


ヒカリ「クロエのなでなでが気持ちいいせいだよ……」


ーーーーー

ーーー




112 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:58:06.80pXc/e4kWo (6/8)

ローラとティアの部屋ーー


コンコンッ


ティア「はい」ガチャッ


クロエ「ティアいるかしら」


ティア「います。どうぞ」


ローラ「はい、復唱して」


クリアラピスルク「絶対にバレないように行動すること」

クリアラピスルク「美味しそうなものがあっても勝手に食べないこと」

クリアラピスルク「どこかに出かけたい時はちゃんと言うこと」


ローラ「はい、よくできました」ナデナデ


クロエ「……」


ティア「なんでも注意事項の確認だとか」


ヒカリ「お母さんみたいだね」


ローラ「あ、二人とも来てたの?」


クロエ「ええ。ローラ達にあいさつしてから出発しようと思って」


クリア「クロエ、よいお年を!」


クロエ「おー、クリアはいつでも元気ね。よいお年を」ナデナデ


クリア「きゅー♪」


ローラ「ヒカリさんも、よいお年を」


ヒカリ「うん。ローラさんもね」


113 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:59:18.84pXc/e4kWo (7/8)

ローラ「えっと、クロエちゃん……よかったら冬休み中遊びに来て?」

ローラ「向こうの魔物もクロエちゃんに会いたがってと思うから」


クロエ「そうね。久しぶりにそっちに行くのもいいかも」

クロエ「……そうそう、リズはどうするの?」


ローラ「さすがに置いてけないから、我慢させちゃうけど召喚石に入ってもらってる」チャリン


クロエ「そう。じゃあ準備はバッチリなのかしら」


ローラ「うん。今も最後の確認をしてたところだから」


クロエ「じゃあローラと私は同じ方向の列車に乗るから、一緒に行くわね」

クロエ「ローラ、出発できる?」


ローラ「うん、大丈夫」


クロエ「あらためて二人とも、よいお年を」


ティアクロエ「よいお年を」


ーーーーー

ーーー




114 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/18(月) 23:59:45.45pXc/e4kWo (8/8)

列車ーー


ガタンゴトン……


クロエ「今のところのみんなの悩みをまとめておきましょうか」


ローラ「うん」


皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  ???(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


クロエ「……こんなところかしら」カキカキ


115 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 00:00:18.57aw00b9reo (1/11)

ローラ「こういうのでもちゃんと自分のこと書けるとこ、好きだな」


クロエ「そ、そう……恥ずかしいけどね」

クロエ「で、聞きたいのは……ローラの魔法も闇の魔獣に効いたってこと。心当たりはあるかしら」


ローラ「もちろん! って言っても大したことじゃないかもだけど……」

ローラ「昔クロエちゃんと出会って、クロエちゃんが『リーケのお嬢様』とか『リーケの娘さん』とか言わなかったから……だからかな」


クロエ「……凛華と似たようなことかしら」


ローラ「似たような……っていうかおんなじかも」

ローラ「リーケって呼ばれるの、好きじゃなかったから」


クロエ「はー……ローラはローラじゃないの」


ローラ「それが嬉しいの。ローラって呼ばれるたびに『ちゃんとローラとして見てくれてるんだ』って思えるから」


クロエ「水津といいリーケといい……名家の娘って大変なのね」


ローラ(その悩みも確かにあった……けど、ほんとは人気者のクロエちゃんが私から離れちゃうんじゃって悩んでた。でも……一緒に過ごすたびにクロエちゃんがみんなのことを大切に思ってるのが分かったから)

ローラ(だから大丈夫。クロエちゃんは私のことをないがしろにしたりしないし、それに、私だってみんなのことが大好きだもん)

ローラ(クロエちゃんがこの先どうなっても、きっとずっと仲良しでいられる。そんな自信がある)

ローラ「……これからもよろしくね、クロエちゃん」


クロエ「え? ええ」

クロエ「そういえばクリスマスが終わったから、サンクスデイなのよね。友達やお世話になってる人に感謝を伝える日」

クロエ「……こほん。いつもありがとうローラ。これからもよろしく」


ローラ「……うんっ」

ローラ(ほら、やっぱりクロエちゃんは優しい)


ガタンゴトン……


116 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 00:00:46.08aw00b9reo (2/11)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)


117 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 00:01:13.21aw00b9reo (3/11)

プシュー……


ローラ「んー……っ」ノビー


クロエ「久々に帰ってきたわね……」


ローラ「このあとはまっすぐ孤児院に行くの?」


クロエ「そうね、そのつもり。先生にも会いたいしね」


ローラ「そっか。じゃあここでお別れかな。私はクリア達にこの辺りの案内もしたいから」


クリア「んん……」クシクシ


ラピス「全く……クリアったらずっと寝てたんですよ。ほら起きて」ナデナデ


ローラ「ふふ、目が覚めるような飲み物でも飲みに行きますか」


ラピス「行きます!」


ローラ「じゃあね、クロエちゃん。またね」


クロエ「ええ。また」バイバイ

クロエ(……よし、行きましょう)


孤児院の名前 安価↓
「○○孤児院」でも「○○ハウス」でも構いません


118 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 00:05:06.04aw00b9reo (4/11)

明日(日付変わったので今日ですが)クロエが「先生」と呼ぶ人物の設定を募集する予定です
設定を考えていただけると嬉しいです


119以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 00:18:17.32pAHvPLDP0 (1/1)



グレイスフィールド・ハウス はマズいか

マクベス・エクスルードハウス


120以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 01:31:41.83APxpvaZSO (1/1)

そういえば新年といえば初詣だけど、初詣でローラ以外の同級生に遭遇して挨拶とかする展開はありですか?
あとリーケの城以外で孤児院の近くに同級生の家はあるのかどうかとか


121 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 08:17:03.03aw00b9reo (5/11)

>>120
神社仏閣より教会があるというイメージだったので、初詣のことを考えてませんでした
初詣どうしようか悩み中です

もちろん孤児院から出かけた先で誰かに出会うというのはありです

生徒の実家の位置関係は考えてませんが、洋名の人は割と近場、和名の人は遠い地方に住んでる、くらいの感覚で考えてます(もちろん人によって距離に差はあります)
全員と出会うようなことがなければ、安価で「実は近所に住んでた○○と出会う」みたいに書いてくれても大丈夫です


122以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 10:09:39.33MwcxT0ckO (1/1)

和名組は凜華・楓・晶・嵐・時雨・百合江・くるくま・橘花やね
なんとなくなんだけど楓は吸血鬼の家系&多分家族単位で日光に弱そうだから、僻地とかのいかにもそれっぽい館に住んでてもおかしくなさそう


123以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 12:57:03.89CrlJnbQA0 (1/1)

カタカナ表記だけどモミジなんかは純和風名な感じするな。ヒカリもスタイル良かったりするしハーフとか個人的にはそんな感じの印象


124 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 15:22:45.76aw00b9reo (6/11)

マクベス・エクスルードハウスーー


クロエ「まだここから出てから一年経ってないけど……懐かしいわね」


コンコンッ


クロエ「クロエよ。少しの間だけど帰ってきたわ」


ガチャッ!


???「クロエ! おかえりなさい!」


クロエ「先生、久しぶり」


???「お久しぶりですね。外は寒いでしょう。ほら、入って」


???のプロフィールを作っていきます
孤児院の名前が人名のようですが、先生の名前はこれに関係する名前でも、全く違う名前でも構いません

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】(その人本人にしか使えない、特殊な魔法をお願いします。名前だけではなく、どんな魔法かも説明があると嬉しいです)
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります


125以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 16:49:36.75dbvjUzpRO (1/2)

【名前】ソラ・エクスルード
【容姿】深緑のウェーブがかったロングヘアーに青の瞳 長身巨乳
年齢の割りに若く見えるとのことだが、実はクロエが小さい頃からほとんど容姿が変わっていない
【性格】時に厳しく時に優しいまさに先生の鑑と言える性格
孤児院の子供達のことを誰よりも大切に思っている
【得意魔法】相手の素質を見極めることが出来る(魔法以外のものも可)
それにより子供達が道に悩んだ時に助言を行っているが、仮に素質から逸れた道を選ぶと決めた場合でも最終的な選択は本人に任せている
【備考】マクベス・エクスルードハウスの責任者
孤児院の名前のマクベス・エクスルードは孤児院創設者の名前でありその子孫
実はクロエにも秘密だがクロエの親とは旧知の仲である

クロエの親との関係に関しては無理だったら削除で大丈夫です


126以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 17:26:02.01y2rg4Mde0 (1/1)

【名前】カーラ・ファウスト
【容姿】 金髪ショートで背は高め、修道服を着用している
脱ぐとすごい
【性格】 心配性だがしっかり者のお姉さん、人が傷つくことを極端に嫌う
【得意魔法】生命力譲渡
自分の生命力を他人に分け与え爆発的な治癒力で対象を回復させる(対象の損傷が大きいほど自分への反動も大きい)
死んでしまった生命を蘇らせることもできるが膨大な量の生命力と準備時間が必要
庭で育てている草花から毎日少しずつ生命力を貰って蓄えている
【備考】孤児達を溺愛しており、幼い頃から面倒を見ていたクロエのこともとても心配している


127以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 17:27:37.30BuAewn5H0 (1/1)

【名前】グロッホ・フィンレック
【容姿】ピンク色のショートボブ、背は小さい
【性格】強烈なほどに孤児院の子を激しく愛する人、故に反抗期が入った子には鬱陶しがられてしょぼくれる
【得意魔法】衛星のように身体の周りにハートが物理的に浮いている、感情の高ぶりによって数や温度が上昇する、投擲したり暖房代わりだったり用途は様々
【備考】テンション高すぎる孤児院の先生、ちょっと頭のネジが外れてる


128 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 17:57:27.22aw00b9reo (7/11)

1.ソラ
2.カーラ
3.クロッホ

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが先生となります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが先生となります
自分の作成したキャラには投票できません


129以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:10:44.41dbvjUzpRO (2/2)

カーラ


130以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:12:54.49qnM7ASnMO (1/1)

1で


131以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:27:20.34HjAmu7B10 (1/1)

2


132以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:38:03.14GT/owxbKo (1/1)

2


133以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:45:41.84f7F+H1IDO (1/2)

2


134以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 18:46:14.57YqhbtyLRO (1/1)

1


135 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 19:26:05.53aw00b9reo (8/11)

先生はカーラ・ファウストに決まりました
設定は>>126を参照


136以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 21:35:36.943mMY8ffC0 (1/1)

1


137 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 22:01:04.21aw00b9reo (9/11)

カーラ「あらためておかえりなさい、クロエ」


クロエ「ええ、ただいま」


カーラ「お部屋は前のところを使ってください」


クロエ「ありがとう、そうするわ」


カーラ「さてさて、リリウムでのお話……聞かせてもらいますよ?」


クロエ「もちろん話すわ。まずね……」


ーーーーー

ーーー




カーラ「そうですか……闇の試練……」


クロエ「大変だけどきっと大丈夫よ。たくさん友達もできたし、みんな手伝ってくれてる」


カーラ「よいお友達ができたのですね」


クロエ「ええ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください
孤児院にはクロエの魔法発覚後も何人か孤児が増えております
カーラやクロエの努力のおかげで、今いる孤児たちはクロエのことを怖がってはいません

2/5回目の行動です
2回目の行動終了後に年越しとなります


138以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:04:26.68MG4I8dnTO (1/1)

約束通りローラの部屋で1日一緒にまったりと過ごす


139以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:07:38.41JepCh5lM0 (1/1)

孤児院の皆と遊んだり学校でのことを色々と話したりする


140以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:09:41.27kOcSpPXYO (1/1)

リリウムでのことが気になったカーラからヒカリやレナを始めとした演劇部メンバー、同級生や上級生達について質問される
いつの間にか孤児院の子供達も集まってきて質問責めにされもみくちゃに


141以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:12:06.84f7F+H1IDO (2/2)

大晦日(あるのかな?)に孤児院の大掃除等の新年を迎える準備をする
ローラも手伝いそのまま孤児院で一緒に新年を迎える


142以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:15:33.65AvPslN+r0 (1/1)

リーケのお城に遊びに行ったときにローラの親と会話する
その時に、最初はローラがクロエと友達付き合いをしていることを疎ましく思っていたが、ローラがクロエと関わっていく中で良い方向に成長したことについて謝罪と感謝をされる


143以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/19(火) 22:25:58.61/HIztgLzO (1/1)

そういえばローラママの存在は確定してたけど、>>1的にローラの両親ってパパ&ママとママ&ママのどっちなんだろ


144 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 22:28:29.45aw00b9reo (10/11)

当然ママ×ママです


145 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/19(火) 22:31:21.17aw00b9reo (11/11)

というより可能な限り男性はシナリオに絡ませないようにと考えているので、主要キャラの親はみんなママとお母さんで考えてます

男性で考えてるのは時雨や晶の道場での師匠くらいでしょうか(武道や魔力なしのスポーツは男性が強いので)


146以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/20(水) 01:07:15.89lwdNwTTBO (1/1)

ママといえば他の家族の様子も気になるよね
例を挙げると
・アルシェは偏った教育されてるみたいだけど親との関係や家での様子はどうなのか
・吸血鬼の家系の楓と幼なじみの嵐の親同士の関係
とかかな


147 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:19:33.976Irouegxo (1/23)

カーラ「……あのー」


クロエ「?」


カーラ「確か演劇部に入ったんですよね?」


クロエ「ええ」


カーラ「あの水津真凜の娘がいるとか……」


クロエ「言ったわね」


カーラ「いいですねー。羨ましいです」


「あ、クロエだー!」ダーッ


クロエ「おっと。ただいま、みんな」


おかえりー!


「ねえねえ、恋人できた!?」


クロエ「できるわけないでしょ。勉強に部活にマホリオに……忙しいのよ」

クロエ(ティアとアルシェみたいな例外もいるけど……)


「なんだー。ローラお姉ちゃんと付き合ってるのかと思ったのに」


クロエ「残念ね、ローラとはそういうんじゃないわ」


「綺麗な人とかいないの!?」


クロエ「ヒカリに凜華に……美人さんはたくさんよ」


「すっげー!」


クロエ「まったく……ちょっと会わない間にませたわね、皆」


カーラ「ふふ、みんなクロエのことが取られないか不安なんですよ」


クロエ「ものは言いようね……」


「ねーねーもっとお話聞かせてー!」


クロエ「はいはい」


ーーーーー

ーーー




148 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:20:45.306Irouegxo (2/23)

翌朝ーー


クロエ「おも……」パチッ


「ぐー……」


クロエ「なに人の上で寝てるのよ……」ヨイショ

クロエ「ふあ……先生のとこ行きましょ……」ノソノソ


キッチンーー


クロエ「おはよう……」


カーラ「おはようございます」

カーラ「今日はローラさんのところに行くんですよね?」


クロエ「ええ。慌ただしくてごめんなさいね」


カーラ「いえいえ。せっかくですもの、心置きなく好きなところに行ってください」


クロエ「そう言ってもらえると助かるわ」


「おはよー」


カーラ「はい、おはようございます」


「あ……」タタタッ


カーラ「ふふ、あれは照れてますね」


クロエ「私の顔見て逃げたようにしか見えないけど……」


カーラ「あの子もクロエのことが大好きですから。いつか同じ学校に通いたいっていつも言ってるんですよ」


クロエ「……そうなの。照れるわね」


カーラ「……よし、朝ごはん完成です。皆を起こして食べましょう」


クロエ「ええ。起こしてくるわね」


ーーーーー

ーーー




149 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:21:48.086Irouegxo (3/23)

「えー、クロエ行っちゃうのー」

「遊ぼーよー」


クロエ「ローラと約束してるのよ。明日はローラ連れてくるから我慢しなさい」


カーラ「ということは年越しは……」


クロエ「ローラもこっちで年越しね。いいかしら?」


カーラ「もちろん構いません」


クロエ「そ。じゃ、行ってくるわ」


「いってらっしゃーい」


カーラ「いってらっしゃい、クロエ」


ーーーーー


150 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:22:15.776Irouegxo (4/23)

リーケのお城ーー


使用人「クロエ様、お待ちしておりました」


クロエ「この寒空の中待ってたの?」


使用人「仕事ですから」


クロエ「ったく……」ポイッ


使用人「おっと」パシッ

使用人「これは……」


クロエ「火炎石よ。握ってれば手くらい暖まるわ」


使用人「……ありがとうございます。ただの使用人に……」


クロエ「いいから中に通しなさいよ。ローラ待たせてるんでしょ」


使用人「いえ、待っているのはローラお嬢様ではありません。ローラお嬢様の母君です」


クロエ「……え」


応接室ーー


クロエ「うーん……呼ばれる心当たりがないわ……怒られるのかしら……」


ぎいいい……


ローラ母「クロエさん……ですね」


クロエ「……はい、そうです」


ローラママ「そんなかしこまらなくていいのに。いつもローラに話してるみたいにして?」


クロエ「そう、ならそうするわ。……で、なんで呼ばれたのかしら」


ローラ母「感謝の日ですから……」

ローラママ「感謝を伝えようと思ってね」


クロエ「?」


ローラ母「帰ってきたローラを見て安心しました。とても良い学校生活を送れているようで……」

ローラママ「やっぱクロエさんに任せてよかった」


クロエ「そんな大仰な……」


ローラママ「そんなことないよ。本当に感謝してる」


151 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:22:55.666Irouegxo (5/23)

ローラ母「私の家系は魔獣と会話ができる力を持ちます。それによって魔獣関連の事業でリーケは大きくなりました」

ローラママ「ひいばあちゃんの頃から魔獣以外に医療とかマホリオの大会運営とかいろいろし始めたんだっけ?」

ローラ母「そうです。結果としてここまで大きな家になりました。その代償でしょうか……」

ローラママ「ローラはちっちゃい頃からリーケの一員として育てられて、周りの人もリーケに取り入ろうとローラにくっついて来て……そのせいでローラには嫌な思いをさせちゃった」

ローラ母「でもあなたは違った。魔獣しか友達のいなかったローラにできた初めての人間のお友達」

ローラママ「だからクロエさんがいなかったらローラはずっと暗い人生を歩んでたかもって思って……そしたら感謝せずにはいられなかったんだ」


クロエ「なるほどね……特別なことをしたつもりはないけど」


ローラ母「クロエさん、本当にありがとう。これからもローラのことをよろしくお願いします」


クロエ「ええ。任されたわ」


152 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:23:22.086Irouegxo (6/23)

ぎいいい……


ローラ「あ、ママ、お母さん。ここにいたんだ」


ローラ母「少しクロエさんをお借りしてしまいました。あとはゆっくり過ごしてね」


クロエ「そうするわ」


ローラ母「そうそう、あの一緒に来たラピスさんとクリアさん……」

ローラ母「使用人達に見られないようになら、ドラゴンになって羽根を広げてくれてもいいですよと伝えておいて」


ローラ「あ……」


クロエ「バレてたのね……」


ローラ母「さすがにドラゴンは驚いたけど、私も何人か友達だしね。それっぽいなーって感じで気づいちゃったわ」


クロエ「すごいわね、リーケ親子……」


ローラ「あ、じゃあルクさんとリズのことも紹介するね」キンキンッ


ルク「どうも」


リズ「しゅあっ!」


ローラ母「……」


ローラママ「おお、鳥が喋ってる」


ローラ母「不死鳥はちょっと想定外」


ルク「どこかで監禁して実験とか……」


ローラ母「それはしません。驚きましたけど、ローラに懐いているようですし……何より大事なのは魔獣の気持ちですから」


ルク「……お母様もいい方ですね」


ローラ母「バジリスクも、育て方を間違えなければ良いパートナーになるわ。大切にね」ナデナデ


リズ「しゅるる~♪」スリスリ


ローラ「うんっ」


ーーーーー

ーーー




153 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:23:49.166Irouegxo (7/23)

ローラ「明日は年越しパーティーをするんだって」


クロエ「ああ、昔私達が出会ったパーティーね」


ローラ「明日多分早水さんも来るけど……」


クロエ「早水……百合江部長ね。せっかくだから挨拶くらいしとこうかしら」


ローラ「そしたら、明日は挨拶してからクロエちゃんのお家に出発だね」


クロエ「お家っていうかまあ、孤児院ね」


ローラ「いいの。あそこはクロエちゃんにとってお家みたいな場所でしょ?」


クロエ「……ええ。あそこは大事な我が家よ」


ローラ「ん、よし」

ローラ「あ、そうそう。ラピスさーん?」


ラピス「はいはーい」モグモグ


ローラ「……」


ラピス「はっ」ササッ


ローラ「美味しそうなものがあっても……?」


ラピス「か、勝手に食べないこと……」


ローラ「その手に持ってるのはなんですか……?」ユラリ


ラピス「これは、あの、ローラさんの友人だと言ったらもてなしてくれて……せびった訳ではなくてですね?」


ローラ「……そっか。ごめんなさい、早とちりしちゃって……」

ローラ「もう……シェフの人達クロエちゃんにもいっつもお菓子とかあげちゃうんだから」プンプン


クロエ(『ローラお嬢様と仲良くしてくれてありがとう』って毎回渡されるやつだ……)


クリア「ローラ、これ……」テクテク

クリア「もらったけど、ローラに勝手に食べちゃだめって言われたから持ってきた」


ローラ「クリア……!」ギュー

ローラ「ラピスさんもクリアのこと見習ってください!」ナデナデ


クリア「えへへー♪」


ラピス「そ、そんな……娘を見習うだなんて……」


154 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:24:16.666Irouegxo (8/23)

ローラ「冗談ですよ。とにかく食べすぎないでくださいね?」


ラピス「は、はいっ」ホッ


ローラ「クリアも、食べていいよ」


クリア「わーい!」


ローラ「じゃあ食べながら聞いてください」

ローラ「えっと、例えばこの部屋は使用人は入ってきません。こういうとこでならドラゴンになっても大丈夫です」


ラピス「ふぉんふぉへふか!(ほんとでふか!)」


ローラ「ほんとです。校内だとそうそう羽根を伸ばせなかったでしょうから、ここでくらいのびのびと羽根を伸ばしてください」


ラピス「わー、嬉しいです」


クロエ「良かったわね」


クリア「うん!」


ーーーーー

ーーー




155 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:24:59.876Irouegxo (9/23)

翌日ーー


クロエ「……」ムクッ


ローラ「おはよう、クロエちゃん」


クロエ「おはよ、ローラ」

クロエ「うーん……」


がやがや


クロエ「もう人来てるのね……」


ローラ「朝食会からやるみたいだね。私達も食べに行こっか」


ーーーーー


ホールーー


がやがや がやがや


「ローラお嬢様だ……」


「ドレスじゃないのね……」


クロエ「えーっと……」キョロキョロ


百合江「あら……?」


クロエ「あ、いたいた。百合江部長」


百合江「クロエさん。どうしてここに……はっ!」

百合江「お泊りですわね! そうですわね!?」


クロエ「そ、そうだけど……。よく分かったわね」


百合江「っはぁーっ!」ドプッ


クロエ「鼻血!! ちょ、誰かー!」


ーーーーー


百合江「失礼。取り乱しましたわ」フキフキ


クロエ「落ち着いたみたいで何よりよ……」

クロエ「それとさっきの質問の答えになるけど、ここにいたのはローラと一緒に私の家で年越しするためよ」


百合江「ということはローラさんは今年はパーティーには出席なさらないのですわね」


クロエ「そうなるわね」


百合江「ではあまり引き留めても悪いですし……この辺りで失礼しますわ」

百合江「よいお年を」


クロエ「部長も、よいお年を」


156 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:25:27.326Irouegxo (10/23)

ローラ「あ、クロエちゃん」


クロエ「ローラ大丈夫だった? 変な人に絡まれたりしてない?」


ローラ「大丈夫。それより朝ごはん用意してもらったから、お部屋で食べよう?」


クロエ「ええ!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「そろそろ行くよー」


クリア「はーい!」


ローラ「クロエちゃんも準備できた?」


クロエ「こっちはいつでも」


ローラ「じゃ、しゅっぱーつ!」


クリア「おー!」


ーーーーー

ーーー




157 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:25:54.076Irouegxo (11/23)

マクベス・エクスルードハウスーー


ローラ「失礼します」


カーラ「はい、いらっしゃいローラさん。と……」


ラピス「ラピスと申します。ローラさんの友人で……」


クリア「クリアだよ! よろしくね!」


カーラ「ラピスさんとクリアさん。はい、よろしくお願いします」ニコッ


「ローラお姉ちゃんだー!」


ローラ「久しぶり、みんな」


「ローラお姉ちゃんは恋人できたのー?」


クロエ「こら、そういうこと聞かない」


ローラ「まだできてないんだー」


クロエ「ローラも答えなくていいから」


「じゃあじゃあーー」


クロエ「あーもー! 大掃除するわよ!」


ローラ「はーい」


「はーい!」


ーーーーー

ーーー




「終わったー!」


カーラ「おかげさまでとっても綺麗になりました。ありがとうございます」


クロエ「いいのよ、これくらい」


ローラ「あ、テレビ……」


『さあ! 全国マホリオ学生大会もいよいよ決勝! リリウム魔法学校対ーー』


クロエ「……ウィンさん決勝にいったのね」


カーラ「お知り合いですか?」


クロエ「友達で、先輩で……私が超えたいと思ってる相手よ」


『両チームの応援団も駆けつけております! 熱気はもはや爆発寸前! 試合開始はこのあとすぐです!』


カーラ「ふふ、では見ておかないとですね」


ーーーーー


158 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:26:21.696Irouegxo (12/23)

ウィン『よろしく~』


相手1『よろしく』


審判『大将は互いに確認したな? では飛んで』


時雨『……』フワ…


審判『では……試合開始!』


相手2『魔弾【シュート】!』ゴウッ!


ナナ『防御魔法【シールド】!』ギイッ!


相手3『両手強靭【ダブルナックル】! そりゃ!』ブンッ!


時雨『手に魔力を集めて身体強化か』チャキッ


キンッ ブンッ!


実況『おっとこれは面白いことになっているぞ! 空中でまさかの肉弾戦だー!』


時雨『肉弾戦が物珍しいか。私にとってはそうでもないんだが……なっ!』ギュバァッ!


相手3『くぅ……っ!』


実況『ここで一人脱落! まるで戦い慣れたかのように攻撃を加えたのは時雨選手!』


相手1『大将狙い撃ち!』


相手2『了解! 岩弾【ロックボール】!』ボゴオッ!


相手1『煙幕魔法【スモーク】!』モワアッ


ナナ『!』


実況『大将のナナ選手が煙の中に! その上空には岩石が迫っているー!』


ウィン『……』ユラ…


ボゴオンッ!!


実況『岩が砕けたー! 中で直撃したかー!?』


審判『……』


もくもく……


相手2『どうやらリリウムの盾役はずいぶんな実力者みたいね……』


ナナ『ウィン……ありがとうございます』


実況『無事だー!! 空中で静観していたウィン選手がいつの間にか防御にまわっている!』


159 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:26:49.186Irouegxo (13/23)

ウィン『……』ボソボソッ


ナナ『え?』


ウィン『魔弾【シュート】』ズゴオッ!!


相手1『なっ……!!』


ナナ『ウィン、ストップ!』


ウィン『!』


ふしゅっ……


相手1『ひ、ひい……っ』


相手2『こ、降参します!』


ピピーーーーッ!


審判『試合終了ー!』


実況『ウィン選手のシュートが大将にあたる寸前、自力で魔法解除! 実力の差に降参しました!』

実況『とんでもない強さ! 在学中のプロ入りさえ囁かれるその実力は本物だったー!』


わああああああああっっ!!!


審判『両チーム整列。礼』


ありがとうございましたっ!


ーーーーー


カーラ「……」


ローラ「……」


クロエ「……」


「す、すっげー! プロみたい!」


カーラ「あ、あれを超えるんですか……」


クロエ「なんかどんどん強くなってるわね……」


ローラ「とんでもない強さだね……」


カーラ「今年最後にとんでもない試合を見れました。さ、晩御飯にしましょうか」


「わーい! ごはーん!」


ーーーーー

ーーー




160 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:27:51.666Irouegxo (14/23)

ローラ「年越しの瞬間ってドキドキするね」


クロエ「日付が変わるだけなのにね」


カーラ「そろそろ時間ですよ」


ーーーーー


楓「あと10秒……!」


嵐「9……」


ーーーーー


デン「8……」


ーーーーー


レナ「7……」


ーーーーー


ティア「6……」


ーーーーー


アルシェ「5……」


ーーーーー


凜華「4」


ーーーーー


モミジ「3……」


ーーーーー


ヒカリ「2……」


ーーーーー


クロエローラ「1!」


カチッ


クロエ「あけましておめでとう! ローラ!」


ローラ「あけましておめでとう、クロエちゃん!」


161 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 00:28:24.976Irouegxo (15/23)

クロエ「今年もよろしくね」


ローラ「うん、いい年にしようね」


クリア「ん……」ムニャムニャ


ローラ「クリア達寝てるし、私達も寝よっか」コソコソ


クロエ「ドラゴンにとっては年越しも特別なイベントじゃないのかしらね」コショコショ


ローラ「かも」


もぞもぞ


ローラ「それじゃ、おやすみなさい」


クロエ「ええ。おやすみ、ローラ」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

3/5回目の行動です


162以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 00:37:34.202hqgwXJYO (1/1)

最後にウィンは何を口走ってたんだろうか……

晴れ着を着て初詣に
すると参拝場所が各々の家から近かったのか奇遇にも一年組と遭遇しまくる
なお余談だが最も着こなしが上手かったのはクロエと楓の絶壁組だったとか


163以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 00:51:01.34aGTMNEEGO (1/1)

クロエ視点以外の新年の様子の安価はありですか?
もしありなら楓と嵐が家族ぐるみで新年を過ごした後、晶と共に初詣に向かうで


164以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 01:41:02.64cA074jqA0 (1/1)

孤児院の子供達と仲良くなり、孤児院の方に遊びに来るようになって元気いっぱいに子供達と遊ぶクリアとそれをほのぼの見守るラピスにカーラの大人組


165以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 01:50:53.47q03fDDt6O (1/1)

初詣に来ていたデン、おみくじで末吉を引いて驚く
何故なら今まで幾度となく重ねてきたループの全てで凶か大凶しか引けておらず、この時間軸は今までとは違うのではと極々僅かだが思う


166以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 03:24:39.999AA9uy8N0 (1/1)

初夢から闇の悪夢。学院の友から孤児院の子らまでが闇に襲われて傷つけられる夢を見る
恐怖に支配されながらも立ち向かおうとしたところで夢が終わる
起きてから、平静を装ってローラと話をしようとするが、体の震えに気づいたローラに抱き着かれてなんとか落ち着く



167以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 12:17:38.91h5fnINka0 (1/1)

>>162
ナナに何すんだブチ殺すぞこの売女

とか

目隠しすればベッドでナナから主導権取れるかも?!

とか?


168以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 13:39:40.18MDI60dz5o (1/1)

全国準優勝チームの一人を余裕で撃墜した時雨を互角に抑え込んだ晶って実はかなり強いのでは


169以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 13:57:34.54//VFfUqyO (1/1)

そういえば晶は古武術、時雨は剣道の道場出身でどっちも境遇似てるし晶の悩み関連で時雨に相談するのもありかもね
あとついでに時雨の悩みも聞くとか


170 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:23:07.376Irouegxo (16/23)

クロエ「……? あれ……」ゴシゴシ

クロエ「確か家で寝てたはず……」ムクリ

クロエ「いつの間に学校に……」


バキインッ!!


クロエ「!!」バッ

クロエ(黒い触手!? 窓を突き破って入ってきたのね……)

クロエ「魔弾【シュート】!」ドシュッ


うぞうぞうぞっ


クロエ「なによ、こんな攻撃で引っ込むなら来るんじゃないわよ」

クロエ「ねえヒカリ」


ヒカリ「……」


クロエ「ヒカリ?」ユサユサ

クロエ「ちょっと、起きなさいよ……」ユサユサ


ヒカリ「……」ゴロン


クロエ「な、何これ……黒い斑点が……まさか……!」ダッ


ーーーーー


モミジ「こ、こないで! うあっ!」ドサッ


凜華「くっ、この……! ぐうっ!」バタッ


クロエ「モミジ! 凜華!」

クロエ「あの触手のせいね……!」ギリッ

クロエ「ひとまず校長先生やウィンさんに協力してもらわないと!」


ガチャッ


クロエ「……!!!」

クロエ(寮の外に人が倒れてる)

クロエ(一人二人じゃない。何人も、何十人も……)

クロエ「嘘でしょ……ねえ、レナ……楓……ウィンさん……」ガクッ

クロエ(先生や孤児院の子まで倒れてる……)

クロエ「あ……」フラ…

クロエ「ローラ……」


ローラ「……」


クロエ(魔獣に守られるように囲まれて……でもその中でぴくりとも動かないローラ)

クロエ「ねえ、起きてよ……みんなそんな簡単にやられる人じゃないでしょう……」


171 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:23:34.316Irouegxo (17/23)

『お前には誰も救えない』


クロエ「え……?」

クロエ(空から声が降ってきた……?)

クロエ「ぁ……ああ……!」


『お前のそばには誰もいやしない』


クロエ(空一面の……闇)

クロエ「こんなの……勝てるわけない……」ガタガタ


うぞうぞうぞっ


クロエ「ひっ……!」

クロエ(触手が……次から次に降ってくる……!)

クロエ「た、戦わなきゃ……」ガチガチ


うぞぞぞぞぞぞぞぞっ!


クロエ「ぅ……うあああああああああああ!!!」


ーーーーー


172 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:24:01.656Irouegxo (18/23)

クロエ「っ!!」ガバアッ!

クロエ「はっ、はっ……! はっ……!」

クロエ(ゆ、夢……)ホッ…


ローラ「ん……」モゾ…

ローラ「おはよう、クロエちゃん……」


クロエ「え、ええ。おはよう、ローラ」


ローラ「今日は大きな神社に初詣に行くんだもんね。用意しないと」


クロエ「そうだったわね。着物もあるし……」カタカタ


ローラ「クロエちゃん……?」


クロエ「どうかした?」カタカタ


ローラ「えいっ」ギュッ


クロエ「ろ、ローラ!?」


ローラ「クロエちゃん、震えてるよ。怖い夢見たの?」


クロエ「……ええ。ちょっとね」

クロエ「みんなが闇のせいで倒れて……私一人になる夢」


ローラ「大丈夫。みんながいればそんなことにはならないから。ね?」


クロエ「……そうね。少し落ち着いたわ。ありがとう、ローラ」


ローラ「いえいえ。それよりそろそろ準備しよっか。着付けは時間かかっちゃうからね」


クロエ「ええ」


ーーーーー

ーーー




173 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:24:27.936Irouegxo (19/23)

楓家ーー


楓「あけましておめでとー」


嵐「それ年明け直後にも聞いたぞ」


楓「めでたいんたから何回言っても損なし!」グッ


嵐「そういうもんか?」


楓母「朝ごはん用意できたわよー」


楓ママ「嵐ちゃんのママたちも手伝ってくれたの。豪華だよー」


楓「やった! 嵐ママの料理美味しいんだよねー」


楓ママ「ほんとほんと」


嵐ママ「褒めてもなんもでねーよ」


嵐「いいから早く食べよう。晶との待ち合わせに遅れるぞ」


楓「はいはーい」


ーーーーー


晶「お、きたきた。あけましておめでとう、二人とも」


楓「あけましておめでとー、晶」


嵐「あけましておめでとう」


晶「で、そちらは……」


楓「ん? ああ、うちのママとお母さん、嵐の両親と初詣行くんだって」


楓ママ「そちらは……」


楓「真壁晶。あたし達のチームメイト! 強いんだよ!」


楓母「そうなの。うちの子のこと、よろしくお願いします」


嵐ママ「中々イケメンだな……」


嵐母「……」ギュッ


嵐ママ「痛い痛い! つねるなって!」


晶「仲いいんだな……」


嵐「出産前の入院時期が被ってた時に仲良くなって、それからずっとこんな感じなんだと」


晶「へえー。なんかいいな、そういうの」


174 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:24:55.506Irouegxo (20/23)

楓「へいへーい。いいからそろそろ行こうぜー、混むぜー」


晶「分かった分かった。……ああそうだ」

晶「その着物似合ってるぞ。すごく可愛い」


楓「ふへっ……?///」


楓ママ「ヒューヒュー!」


楓「ちょ、ママうるさい!」


嵐「さらっとこういうこと言うんだもんな……」


ーーーーー

ーーー




175 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:25:33.106Irouegxo (21/23)

がやがや がやがや


クロエ「人多いわね……」


ローラ「だね……」


どんっ


クロエ「おっと……ごめんなさい」


イオ「こ、こちらこそ……って」


クロエ「イオじゃない! あけましておめでとう」


イオ「あけましておめでとう! まさか知り合いに会うなんて……」


クロエ「この人混みの中すごい偶然よね……」


ローラ「もしかして皆いたりしてね」


楓「おーい、クロエー、ローラ、イオー」


ローラ「ほ、ほんとにいた……」


クロエ「楓に嵐に晶まで! 奇遇ね」


晶「あけましておめでとう!」


ローラ「あけましておめでとう」


レナ「クロエ」


クロエ「レナもいたの! あけましておめでとう」


レナ「ええ。あっちでもナミネさんやらモミジさんやらいろいろ会ったわよ」


クロエ「へー。やっぱみんな大きいところに初詣に来るのね」


176 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:26:00.216Irouegxo (22/23)

晶「……」


嵐「どうかしたか?」


晶「いや……楓とクロエが一番晴れ着似合ってるなって」


楓「……」ストーン


クロエ「そうね。補正もいらなかったしね……」ペターン


晶「あ、わ、悪い! そういうつもりじゃなかったんだけど……」アワアワ


デン(賑やかだなあ……)ペラッ

デン「……え、末吉……!?」

デン(今までは凶や大凶だけだったのに……本当に今回は違うのかも……)

デン(争い事……今までは「負けるべし」……だったけど今回は……)

デン(「立ち向かえば吉」……。うん、今までと違う……)

デン「……ちょっと頑張ってみようかな……」


クロエ「デンもいた! おーい!」


デン「あ、ど、どうも」


レナ「こっち来なさいよ。甘酒配ってるわよ」


デン「う、うん。今行く……!」


177 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/21(木) 23:26:26.546Irouegxo (23/23)

その頃マクベス・エクスルードハウスーー


クリア「学校はね、すっごく楽しいんだよー!」

クリア「プールでしょ、授業も面白いし……食堂のご飯も美味しいんだから!」


「いいないいなー!」

「私も早く行きたいなー」


ラピス「クリアがお姉さん風吹かせてます……大きくなりましたね……」ホロリ


カーラ「とても楽しそう。うちの子にも友達ができて嬉しいです」


ラピス「こちらこそ。クリアにお友達がたくさんできて嬉しい限りです」


「もっとお話聞かせてー!」


クリア「もっちろん!」


現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

4/5回目の行動です


178以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 23:41:19.91sVd6Y/eIO (1/1)

楓母:礼儀正しい感じ
楓ママ:でかい楓
嵐母:ティアルシェっぽい
嵐ママ:でかい嵐
って感じかな
楓の方はどっちが吸血鬼なのかも気になる

孤児院の子供達と街を歩いていたらたまたまウィンチーム三人に遭遇
大会のこともあって道端で騒ぎになりかねないので、一旦孤児院へ連れていくと子供達にもみくちゃにされながらも悪い気はしてなさそうな三人
あと可能ならウィンナナの家族についての描写欲しいかも


179以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/21(木) 23:58:55.73KL1B8lvNO (1/1)

ローラの融合が孤児院の子供達に大人気
それを見ていたクリアが『クリアも!』とせがんできたのでクリアとの初めての融合を試す


180以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/22(金) 00:04:22.09vqWAmqHTo (1/1)

また闇の夢を見る
しかしいつもと違い、闇の中から誰かが助けを求めているような声が聞こえて……
声の主が直感的に以前樹校長と話をした「闇に呑まれた者」であると理解したクロエ、いつか必ず貴女も助け出すと誓う

(>>1の中でのラミー関連の設定とかと違ってたらすみません。その場合は適宜変換するなり無視していただくなりしていただいて構いません)


181以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/22(金) 00:06:13.945n5AsFM4O (1/1)

初詣で見かけなかったので挨拶も兼ねてヒカリに電話したが、どうやら新年早々風邪を引いてしまっていたらしい。
クロエはヒカリの体調を気遣い、ヒカリもクロエと話せて元気が出たと感謝を告げる。


182以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/22(金) 00:39:05.66icFKPZwE0 (1/1)

実家に帰省中のアルシェ、マホリオや闇の試練で力尽きずにティアを守れるよう、圧縮魔法の修行を家族に要求

一方ティアも、アルシェにかける負担を少しでも減らす為、固有魔法や補助魔法の使い方を家族に相談


183 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:53:26.63sBd0GQaho (1/12)

ぷるるる… ぷるるる…


ヒカリ『はい……ヒカリです』


クロエ「もしもし、ヒカリ?」


ヒカリ『あ、クロエ……どうしたの?』


クロエ「初詣に行ったとき色んな人に会ったけど、あなたには会ってなかったと思って。あけましておめでとうって言ってないわよね」


ヒカリ『そうだね、あけましておめでとう。……実は風邪を引いてさ……それで初詣とか行けてないから会わなかったのかも』


クロエ「そうだったの。油断したわね」


ヒカリ『面目ないよ……』


クロエ「早くよくしなさいよ。あなたが風邪だなんて心配だわ」


ヒカリ『うん。すぐ治すよ』


クロエ「そうそう、年賀状も届いたわ。ありがとね」

クロエ「『この人が年賀状くれたのよ』ってヒカリの写真を孤児院の子に見せたら大人気だったわ」


ヒカリ『ふふ、それはありがたいな』


クロエ「機会があったらぜひ遊びに来て。子供たちも喜ぶと思うわ」


ヒカリ『うん、そうさせてもらうよ。ありがとう、クロエ』

ヒカリ『少し元気も出てきたかな。ちゃんとご飯食べて体力つけないとね』


クロエ「ええ。冬休み明けに会えるの楽しみにしてるからね」


ヒカリ『ボクもだよ。……それじゃあ、切るね』


クロエ「ええ。それじゃ」


ガチャッ ツー ツー ツー……


184 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:53:53.76sBd0GQaho (2/12)

ローラ「いくよー……エアロ!」キンッ


エアロ「かうっ!」


ローラ「融合【シンクロ】!」


「おおーっ!」


ローラ「へっへーん! どうどう?」


「かわいー!」 「羽根はえたー!」


ローラ「ふふーん♪」


クロエ「ローラ、ヒカリに連絡ついたわ」

クロエ「風邪を引いてたみたい。だいぶ良くはなってるみたいだけどね」


ローラ「そっか……年明けそうそう可哀想に……私がいれば看病したのにー!」バサバサーッ


クロエ「部屋の中で羽ばたかない!」


「あははははっ!」


クリア「……」ジーッ


ローラ「どしたの、クリア」


クリア「クリアも!」


「え、どういうこと?」 「クリアちゃんって人間だよね?」


ローラ「えっと……ちょっとこっち来よっか」


ーーーーー


185 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:54:24.58sBd0GQaho (3/12)

ローラ「解除」フシュウ…

ローラ「クリア、バレるようなことはしないって……」


クリア「みんなばっかりずるい……クリアもローラとシンクロしてみたい」


ローラ「そ、そっか。そこまで心を開いてくれたのはすごく嬉しいけど……」


クリア「……やっぱりダメ?」


ローラ「……分かった。やってみよっか!」


クリア「いいの!?」


ローラ「ちょっと心配だけど……。じゃあいくよ?」


クリア「うん……」ドキドキ


ローラ「融合【シンクロ】!」


ーーーーー


「あ、ローラお姉ちゃん出てきたー」


ローラ「やっほー!」


「すごーい! さっきより羽根が大きい!」


ローラ(クリアすごい……体中に力が溢れてる……!)

ローラ「へへーん。これもシンクロの力なんだー」


「いいなあ」 「その魔法使ってみたーい!」


ローラ「魔獣とお話できるようになれば簡単だよー」


クロエ「ちょ、ローラっ、それって……」コショコショ


ローラ「うん、クリアとシンクロしてる。みんなは気づいてないし大丈夫だよ」コショコショ


クロエ「ならいい……のかしら」

クロエ「って時間! そろそろ買い物行くわよ!」


「はーい!」


ーーーーー

ーーー




186 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:54:52.75sBd0GQaho (4/12)

街中ーー


ざわざわ ざわざわ


クロエ「人集まってるわね……出し物かしら?」


「試合見たよー! 強いねお嬢ちゃん!」


ローラ「試合?」チラッ


ナナ「あ、ありがとうございます」エヘヘ


クロエ「ウィンさん達じゃないの……」


ウィン「あ、おーいクロエさーん」モミクチャ


クロエ「……はあ」

クロエ「すみません、この方たちとこの後用事があるので失礼します」グイッ


ーーーーー


「クロエー、これ買っていい?」


クロエ「ん、いいわよ」


「わーい!」


クロエ「……さて、あんなところで何してたのかしら」


ウィン「打ち上げを兼ねて買い物に来たら試合見てた人に捕まっちゃって……」


時雨「無理に押しのけることもできなくて困っていたところだ」


ナナ「クロエさんとローラさんは……」


クロエ「孤児院の子たちと買い物よ。おもちゃの福袋とかも買ってくつもり」

ローラ「私は付き添いです」


ウィン「孤児院……」


クロエ「言ってなかったわね。孤児院の出身なのよ、私」


時雨「そうだったのか……」

時雨「……そうだ」


クロエ「?」


ーーーーー

ーーー




187 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:55:21.11sBd0GQaho (5/12)

マクベス・エクスルード孤児院ーー


クロエ「というわけで、子供たちと遊んでくれるって」


カーラ「あらあら。ようこそ、マクベス・エクスルード孤児院へ」


ウィン「お邪魔します~」


「ナナお姉さん! こっちでおままごとしよー!」


ナナ「はーい」クスッ


「時雨お姉さん、あたしと戦ってくれ!」


時雨「戦うって……ああ、新聞紙のチャンバラか。受けて立とう」ニコッ


「ウィンお姉さんすごいね! 魔法がぶわーんって!」


ウィン「そう? 教えてあげよっか?」


「うん!」


クロエ「みんな打ち解けてるわね……」


カーラ「子供たちの相手をしてくれるお礼に晩御飯でもご馳走しないとね」


クロエ「そういうと思って食材はいろいろ買ってきたわ」


カーラ「では準備に取り掛かりましょうか」


ーーーーー

ーーー




ナナ「美味しいですっ!」


ウィン「口の中が幸せ~」ホワー


カーラ「ありがとうございます」ニコッ


時雨「うむ、美味い……」パクパク


ラピス「そうでしょうとも」ドヤ


ローラ「ラピスさんは味見係してただけだよね」


ラピス「そうですとも」エヘン


クロエ「早く食べないと子供たちに取られるわよ」


ラピス「えっ、それはだめです!」パクパク


ーーーーー


188 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:55:54.01sBd0GQaho (6/12)

「ふわあ……」


クロエ「みんな眠そうね……」


カーラ「たくさん遊んでもらいましたからね」

カーラ「ウィンさん達も、よかったら泊まっていってください」


ナナ「ではお言葉に甘えて……」


時雨「ホテルに行っても昼の二の舞になるかもしれないしな」


クロエ「なら、ちょっと早いけどみんなのこと寝かしつけてくるわね」


カーラ「お願いします」


ーーーーー


クロエ「ついでに使ってない部屋の鍵も開けてきたわ。好きなところ使ってちょうだい」


ナナ「ありがとうございます」


ローラ「あの、皆さんは年末どういうスケジュールだったんですか? お忙しいとは思うんですが……」


ウィン「えーっと、25日に学校が終わってー」


時雨「私は家が遠いからその日にすぐ実家に帰ったよ」


ナナ「その後は私達もそれぞれ実家に行って、30日に会場近くのホテルに」


ウィン「大会が終わったらまたホテル。結局年越しはホテルの中だったよ」


ローラ「そうだったんですか……」


クロエ「家族は大会の応援には来たの?」


ウィン「来たよ~」


時雨「私の方はさすがに無理だと断られたよ。地元の人を集会場に集めて、大きいスクリーンで応援するとは言ってたがな」


ナナ「ウィンのお母さんはウィンの大ファンですから」


ウィン「応援グッズがすごくてちょっと恥ずかしいけどね~」


ナナ「私のママもお母さんも、マホリオを見るのは大好きなんです。まさか自分の娘が学生大会とはいえ全国の舞台で戦うなんて思ってもみなかったみたいですけど」


189 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:56:20.99sBd0GQaho (7/12)

クロエ「へー……」


カーラ「あ……もうこんな時間」


ローラ「おしゃべりしてたらあっという間ですね……」


ウィン「それじゃあお部屋お借りしますね」


カーラ「寝巻きはよければ私のを使ってください」


ナナ「ありがとうございます」


クロエ「それじゃあ私達も寝ましょうか」


ローラ「うん」


カーラ「私も寝ますね。皆さんおやすみなさい」


クロエ「おやすみ」


ローラ「おやすみなさい」


ーーーーー

ーーー




190 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:57:22.10sBd0GQaho (8/12)

クロエ「……」ピクッ

クロエ(この感じ……また夢ね)

クロエ(四方八方暗闇……)キョロキョロ


『お前には誰も救えない』


クロエ(またこの声……)

クロエ(星光の羅針盤は学校に置いてきちゃったし……どうしたら……)


『違う! 彼女は違う!』


クロエ「!?」


『すべてが我によって飲み込まれる』


クロエ(「我」……? 闇に自我はないハズじゃ……)


『樹の生徒にそんなことさせない!』


クロエ「!」

クロエ「ラミー・アルファウス!」


『そう! 私は……! 我ハ……! ぐうぅ……!!』


クロエ「ラミー! そこにいるのね!」


『コの子の心は……壊さセない……!』


クロエ(闇の侵食から私を守ってる……!?)

クロエ「ラミー・アルファウス! もう少しだけ待ってて! あなたのことも闇から救い出すから!」


『さスが樹の生徒……いイ子……』


きいいいいい……!!


クロエ「光が……!」


『闇をこじ開けた……そこを通って目覚めて……! 早……ク……!』


クロエ「え、ええ!」ダッ!

クロエ(ラミーさん! ありがとう……!)


ーーーーー

ーーー




191 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:58:01.16sBd0GQaho (9/12)

クロエ「……」パチッ

クロエ「……ふう」ムクリ

クロエ(闇の中でラミー・アルファウスは生きている。そして闇から私のことを守ってくれている)メモメモ

クロエ「まさか闇の魔法使いの先輩から助けられてたなんてね」


ローラ「んう……?」ムクッ

ローラ「クロエちゃん、また怖い夢……?」


クロエ「違うわ。今回は……助けられたから」


ローラ「……そっか」


クロエ「闇の試練……かかってきなさい」グッ


192 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:58:52.09sBd0GQaho (10/12)

ー幕間
  ティアとアルシェの帰省風景ー


アルシェ家ーー


アルシェ「はあっ、はあっ……」ポタポタ


アルシェママ「ここまで」


アルシェ「……ん」ゼエゼエ


アルシェ母「大丈夫? アルシェ……」サスサス


アルシェ「大丈夫……」


アルシェママ「帰ってくるなり『稽古をつけて』は驚いた」


アルシェ母「昔は修行も言われた分はこなしてたけど、自分から努力することなんてなかったものね」


アルシェママ「なんでそうなったか分かる。ママもだから」


アルシェ「ママも……好きな人のために?」


アルシェ「ん」コクン


アルシェ母「えっ?」


アルシェママ「マホリオでお母さんが傷ついて、このままじゃだめだって思った」


アルシェ「おんなじ……」


アルシェママ「昔話はこの辺にしよう。母さん、ご飯の用意は?」


アルシェ母「え、ええ。できてるわ」

アルシェ母(もう、ママったらいつまで私に惚れ直させる気かしら///)キュン


193 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:59:26.30sBd0GQaho (11/12)

ティア「ママ、知りたいことがあるんだけど……」


ティアママ「なあに?」


ティア「マホリオで、他の人のサポートがしたいの」


ティアママ「そうねえ……ティアの場合は……」


ティア母「試合ではポジションはどこだ?」


ティア「えっと……私は大将が多いかな。アタッカーの子と、アタッカー兼サポーターの子がチームだから、必然的に後ろに回ることが多くて」


ティア母「なら簡単だ。ティアは撃墜されないようにしてればいい。サポートはサポーターの役割だ」


ティア「でも……」


ティアママ「お母さんは頭が固すぎ。ティアがサポートしたいって言ってるんだからサポートの仕方を考えないと」


ティア母「んむ……」


ティアママ「浮遊魔法で味方のホウキを浮かせてあげるのはどう? 相手の魔法がぶつかりそうなとき、魔法でかわしてあげるの」


ティア母「そんなの危険だ! ママが大将の時はすべて私が防いだじゃないか。ティアのチームメイトもそうやってだな……」


ティア「私がアルシェのホウキを……」


ティア母「だめだぞティア。ティアには怪我なく過ごしてほしいんだ」


ティアママ「ママはティアが好きなことやるのが一番だと思うわ」


ティア母「うぬぬ……」


ティア「……ありがとう、ママ、お母さん。やってみたいことできたかも」


ティア母「……怪我だけはしないようにな」


ティア「うんっ」


194 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/23(土) 00:59:52.65sBd0GQaho (12/12)

現在の目標
・冬休みを楽しむ

安価↓~↓5自由行動安価
今後三日程度の行動を指定してください

5/5回目の行動です


195以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/23(土) 01:02:43.67E6O+4LZ3O (1/1)

朝、子供達の騒がしい声で目が覚める
どうやら昨夜の内に雪が降っていたらしく見事に積もっていた
子供達に誘われ雪遊びに興じるクロエ(泊まっていたウィン達も加わった)


196以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/23(土) 01:14:16.49PGDbBxFA0 (1/1)

両親に学校でルームメイトのティアの話をするローラ、ティアとアルシェの話をしている時にそれでローラはクロエちゃんといつくっつくの?と当然のことのようにママから言われ激しく動揺
夜に部屋でクロエとのラブラブを妄想し一人悶えるローラ(と召喚石の中でその様子を眺めるルク)


197以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/23(土) 01:14:55.74xSttI/JNO (1/1)

カーラや子供達に見送られてリリウムに戻る
カーラから優しく抱き締められ負けないようにと激励される


198以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/23(土) 01:28:25.82gnQRq5Y8O (1/1)

風邪が幾分か落ち着いてきたヒカリが自分の固有魔法について両親に話す。
魅了垂れ流しを抑えたり制御して何か(=マホリオや闇の試練でのクロエの援護)に応用出来ないかと相談する。


199以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/23(土) 02:05:08.11kwtqwUn0O (1/1)

ナミネが実家で母とママのラブラブぶりを見て恋愛について相談 相手について驚かれたり茶化されたりしながらアドバイスをしてもらった

※ナミネの両親については>>8には特にラブラブ設定とかは書かれていませんでしたが、身近な人物がラブラブなら感化されやすいかと思っていれてみました
矛盾とか出てしまいそうであれば改変していただいて構いません


200 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:00:51.39OQEoBmGdo (1/10)

「わー!」 「すごいすごーい!」


クロエ「んん……?」モゾ…

クロエ「朝から賑やかねえ……」


「クロエ! 外すごいよ!」


クロエ「外?」


「雪が積もってる!」


クロエ「おー……真っ白だわ」


ローラ「わー……!」


「着替えてお外で遊ぼうよ!」


ーーーーー


ウィン「それー!」ヒュッ


「うわ! やったなー!」ポーイッ


時雨「ふっ!」スパッ!


「時雨お姉さん、斬るのズルいよー!」


時雨「そ、そうだな。すまない」


クロエ「そりゃー!」ブンッ


ローラ「燃えなさい!」ボッ


クロエ「きゅーちゃん禁止ー!」


ローラ「ふふっ」クスクス


ナナ「皆さん楽しそうですねー」ペタペタ


カーラ「ですねえ。かまくらができたら皆で中に入ってお餅でも焼いてみましょうか」ペタペタ


「賛成……」ペタペタ


ーーーーー

ーーー




201 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:01:17.79OQEoBmGdo (2/10)

ナナ「できました……!」

ナナ「クロエさーん」


クロエ「?」テクテク


ナナ「少し中でお話しませんか?」


クロエ「かまくらできたのね! 入らせてもらうわ!」ヨイショ


ナナ「隣失礼します」

ナナ「それでお話というのはウィンさんのことなんですが……」


クロエ「ウィンさん?」


ナナ「大会は見ていただいたんですよね?」


クロエ「ええ、見たわ」


ナナ「決勝の時、ウィンさんが呟いてたんです。『つまらない』って……。その時のウィンさんなんだか怖くて……」


クロエ「ふうん……」


ナナ「ラピスさんや闇の魔物と戦ったときのウィンさんとは全然違いました」


クロエ「強い人が相手じゃないと満足できなくなってるのかしら」


ナナ「かもしれないです……それでもしかしたら悩んでたりするのかも、と……」


クロエ「ウィンさんにも悩みの種はあるのね」


ナナ「クロエさん、時間がかかってもいいです。どうかウィンさんの悩みを解決してあげてください」


クロエ「分かったわ。やるだけのことはやる。戦いがつまらないだなんて思ったままじゃマホリオが辛くなるかもしれないしね」


ナナ「ありがとうございます……!」


202 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:01:47.08OQEoBmGdo (3/10)

ウィン「おー、かまくらできてるー」ヒョコッ


「いれていれてー!」


ナナ「どうぞどうぞ」


カーラ「餅焼き用の魔法具持ってきましたよー」


「わーい!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「うう……名残惜しい……」


「ローラお姉ちゃんまた来てねー!」


ウィン「それじゃあボクたちもこの辺で。楽しかったです」


ナナ「お世話になりました」ペコリ


時雨「また来たいな」


「待ってる!」


クロエ「相手してくれて助かったわ。今度は学校で会いましょう。ほら、挨拶して」


「じゃーねー!」 「またね!」


ーーーーー

ーーー




203 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:02:26.19OQEoBmGdo (4/10)

ナミネ家ーー


ナミネママ「ただいまー」


ナミネ母「おかえりなさい」チュッ


ナミネ「……」


ナミネママ「ナミネも、ただいま」


ナミネ「おかえりなさい」

ナミネ「……ねえママ、お母さん」


ナミネママ「?」


ナミネ母「どうしたの?」


ナミネ「ママ達はいつからそんなにラ……ラブラブ、なの?」


ナミネママ「いつからか……気づいたときには、かな」


ナミネ母「いつの間にか好きになってて、それから毎日さらに好きになるのよね」


ナミネ「へー……」


ナミネ母「なあに、気になる人でもできたの?」


ナミネママ「ホントか!? どれ、聞かせてくれ」


ナミネ「えー……えっと……。先生……なんだけど……」


ナミネママ「先生か! そういう恋もいいと思うぞ!」


ナミネ母「燃えるわねー、年の差恋愛」


ナミネ「そ、そんなんじゃないってば! 一緒にいると一番安らぐ相手なのは確かだけど……」


ナミネ母「ヒューヒュー♪」


ナミネ「も、もう! 茶化さないで!///」


ナミネママ「まあ、真面目な話焦ることじゃない。これから先、安心できる相手よりも心臓にどかーんと来る相手に惹かれることもあるかもしれないしな」


ナミネ「お母さん達の馴れ初めってどうだったの?」


ナミネ母「お母さんが飛行訓練してる時にママに正面から激突したの。唇までくっついちゃったのよ」キャッ


ナミネママ「いやー、あれは心臓にきたなー」


ナミネ「そ、そうだったんだ……」


204 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:02:53.59OQEoBmGdo (5/10)

ヒカリ家ーー


ヒカリママ「……うん、熱はないね」


ヒカリ「体調もいいし、もう大丈夫だと思う」


ヒカリ母「これで元気に学校行けるわね」


ヒカリ「うん。……そうだ、学校のことで相談なんだけど」


ヒカリ母「何かあったの?」


ヒカリ「ボクじゃなくて、これから大変な目に遭いそうな子が学校にいるんだ。ボクはその子の力になってあげたいんだけど……」


ヒカリママ「そうか……」


ヒカリ「ボクの固有魔法は、学校の先生曰く魅了魔法なんだって。何かに役立てられないかな?」


ヒカリ母「魅了魔法……?」


ヒカリママ「聞いたことがあるな。確か周囲の人にとって心地よい魔力を伝播させる魔法だとか」


ヒカリ「そうなの?」


ヒカリママ「先生は詳しく教えてくれなかったのか? 私は専門ではないがそうだな……」

ヒカリママ「魔法使いの魔力にはそれぞれが持つ形がある。そしてその形がフィットする人が近くにいると、その人同士は惹かれ合うらしい」

ヒカリママ「例えるならジグソーパズルだな。ふと出会った私と母さんのように、偶然魔力の形が一致すると互いに居心地の良さを感じたりするんだ」

ヒカリママ「そして魅了魔法はその形を常に変化させることができる。完成しないジグソーパズルに、粘土で穴を埋めるようなものかな」


ヒカリ「魔力の形を変える……」


ヒカリママ「かつて強力な魅了魔法の使い手は、異なる二人の魔法使いに同時に魔力の形を合わせ魔力を共鳴させたとも聞く」

ヒカリママ「そうでなくとも、魔力の譲渡ができるようになれば、他の魔法使いに大きな力を授けられるはずだ」


205 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:03:32.98OQEoBmGdo (6/10)

ヒカリ母「ママ、ちょっと難しすぎよ。ヒカリはママみたいな学者じゃないんだから」


ヒカリママ「そ、そうだな……すまない」


ヒカリ「ううん。少し分かった……かも」

ヒカリ「ボクの魔法は今は無意識で魔力の形を変えるっていうのが本質で……」

ヒカリ「もし魔力の形をコントロールして他人に譲れたら、魔力の回復役にもなれるかもしれない。そういうことだよね?」


ヒカリママ「大体はそんな感じだ。もっと言えば、火の魔法使いに水の魔力の特徴を持つ魔力を譲渡できれば……その魔法使いはおそらく二つの魔法を別々に、あるいは同時に撃てるようになるかもしれない」

ヒカリママ「しかし魅了魔法か……中々面白い魔法が発現したじゃないか」


ヒカリ「友達のおかげで魔法に自信も持てたし……今は少し気に入ってるかな」


ヒカリ母「いい魔法使いになれるよう頑張るのよ」


ヒカリ「うん。ありがとう、お母さん。魔法の練習頑張るよ」


206 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:03:59.88OQEoBmGdo (7/10)

ローラ家ーー


ローラ「ただいま帰りました」


使用人「おかえりなさいませ、お嬢様」ペコリ

使用人「お母様方がお待ちです。こちらへどうぞ」


ローラ(なんだろ……?)


コンコンッ


使用人「失礼します」ガチャッ

使用人「お嬢様をお連れしました」ペコリ


ローラ「ただいま、お母さん、ママ」


ローラママ「おかえりローラ。はい、ここ座って」ポンポン


ローラ母「学校のお話をローラから聞けてなかったと思って。聞かせてくれる?」


ローラ「うん!」


ーーーーー

ーーー




ローラ「それで、ルームメイトのティアちゃんがアルシェちゃんと付き合うことになったの」


ローラ母「あら。進んでるわね」


ローラママ「ふーん……。で、ローラはいつクロエちゃんと付き合うの?」


ローラ「えっ!?」


ローラママ「ちっちゃい頃からずっと一緒にいるし、もう付き合ってたりして」


ローラ「なっ、ないない! クロエちゃんとはそういうんじゃないから!」


ローラママ「そう? お似合いだと思うんだけどなー……」


ローラ「もー、変なこと言わないでよ! クロエちゃんは今そういうこと考える余裕もないんだから……」


ローラ母「ママったら、ローラを困らせないの」


ローラママ「ごめんなさーい」


ローラ母「とにかく、学校は楽しそうでよかったわ。しっかり学んで、魔法の練習も欠かさないようにね」


ローラ「う、うん。あの、私そろそろお部屋に戻るね」


ローラママ「ありゃりゃ、戻っちゃうの」


ローラ母「ママのことはいいから、あとはゆっくりお部屋で休んでらっしゃい」


ローラ「うん、そうする……」


207 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:04:25.94OQEoBmGdo (8/10)

ローラの部屋ーー


バタン……


ローラ「クロエちゃんと……付き合う……」モンモン


クロエ『ローラ、好きよ』


ローラ「うううう……///」ジタバタ

ローラ(そりゃクロエちゃんは可愛いしかっこいいし優しいしいいところしかないけど……!)

ローラ(私がクロエちゃんといるのは幼馴染だからだもん。そういう感情はない……と思う)

ローラ(それにそれに、今は闇の試練で大変なんだから。余計なことは考えないようにしないと)


ルク(ふーむ……)


ローラ(ああでも、クロエちゃんのことが嫌いとかじゃなくて……って誰に言い訳してるの私ー!)


ルク(やれやれ、人間というのは本当にめんどくさい生き物ですね。部屋で唸ったってどうにもならないのに……)


ローラ「ルクさーん」キンッ


ルク「どうかしましたか?」


もふっ


ローラ「癒やしの力で癒やしてー……」


ルク「……不死鳥を個人的な悩みを癒やすのに使った人なんて聞いたことありませんよ」


ローラ「むー……」モフモフ


208 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:04:53.26OQEoBmGdo (9/10)

冬休み最終日、マクベス・エクスルードハウスーー


クロエ「それじゃ、行ってくるわね」


「クロエいってらっしゃーい」


クロエ「いい子にしてるのよ?」ナデナデ


「うん!」


カーラ「クロエ」


クロエ「先生。行ってきます」


カーラ「……」ギュッ


クロエ「……先生?」


カーラ「闇の試練、大変だと思います。でも、負けないでください。クロエならきっと立ち向かえるって信じてます」


クロエ「……ええ」


カーラ「それとこれを」スッ


クロエ「なにかしら? 小さい箱みたいだけど……」


カーラ「それは魔力の保存箱です。あらかじめ魔力を入れておいて緊急時などに開けば、魔力を急速回復できる魔導具なのですが……」

カーラ「その中に私の魔法を入れておきました。開くなり砕くなりしてその箱を開ければ、私の魔法が周りに広がるはずです」


クロエ「先生の魔法……生命力の譲渡ってやつかしら」


カーラ「はい。つまり、ある程度ダメージを負ってても回復できるということです」


クロエ「それは心強い道具ね……。大切にするわ」


カーラ「私ができる手助けはそれくらいですが……ここから応援しています」


クロエ「ありがとう、先生」


カーラ「……では、いってらっしゃい」


クロエ「いってきます!」


冬休みが終了しました


209 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/25(月) 00:05:49.32OQEoBmGdo (10/10)

自室ーー


クロエ「帰ってきた、って感じね」


ヒカリ「久しぶり、クロエ」


クロエ「ええ、久しぶり」


ヒカリ「えっと……ボクも頑張るからね」


クロエ「?」


ヒカリ「魔法の練習とか、サポートの仕方とか勉強して……少しでもクロエの役に立てるようになるから」


クロエ「そう。よろしくお願いするわ、ヒカリ」ニコッ


ヒカリ「うんっ」


現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください
1月10日に3学期がスタートするので
1月4回行動(20日)
2月6回行動(28日)
3月6回行動(31日)
とします

1/16回目の行動です


210以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/25(月) 00:11:19.84cLxnhtuEO (1/1)

樹に『ラミー・アルファウスの夢を見た』ことを伝える


211以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/25(月) 00:18:11.91bL1agkvBO (1/1)

マホリオの1年チームごとにそれぞれ年明けの挨拶+休み中に何をしていたかを話し合う
(休み中一緒だった楓チームはあまり必要無いかも?)


212以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/25(月) 00:50:44.11Opv0MaNIO (1/1)

マホリオの特訓&ウィンの悩み解決のためにクロエ・レナ・楓・ティアチーム全員+デンVSウィンの模擬戦
多数のハンデをものともせずに無双されるが、死に物狂いで喰らい付いた楓がウィンの能力の糸口を掴んだ

吸血鬼+時止めってことでつい浮かんでしまった


213以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/25(月) 01:08:15.41yqcjAVH80 (1/1)

膝枕しながらヒカリとまったりお話
魅了魔法の練習があんまり上手くいっていないヒカリに、私でよければいくらでも練習相手になると引き受ける


214以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/25(月) 01:57:01.27k33rD2npO (1/1)

孤児院で初融合してから一層ローラになつきべったりになったクリア
それを見たラピスは割りとノリノリで『クリアを取られた』と演じるようによよよと嘘泣きしたりルクやリズ、他の召還獣から微笑ましく見られたりとやたらからかわれまくるローラ


215 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:25:32.77Hjx3MOWao (1/20)

マホリオシーンが長くなってしまいました……
>>211と>>212だけですが、一旦書けたとこまで投下します


216 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:26:06.13Hjx3MOWao (2/20)

部室ーー


クロエ「二人とも久しぶり」


凜華「久しぶり。あけましておめでとう、かな」


モミジ「あけましておめでとうございます」ペコリ


クロエ「二人は冬休みの間何してたのかしら」


凜華「うちは母さんが忙しい人だから、ママと家でゆっくりしてたよ」 

凜華「といっても魔法の練習や演技の練習ばかりしてたけどね」


モミジ「私は実家で空を飛ぶ練習を……。あまり効果はなかったけど」


クロエ「ふむふむ。私も家で過ごしたわ。小さい子の世話をしたり、マホリオの試合を見たりね」


凜華「冬休みの間は闇の魔物に襲われたりしなかったかい?」


クロエ「ええ。……と言いたいけど、悪夢は何度か見たわ。モミジや凜華も闇に襲われて、すごく怖い思いをしたわね」


モミジ「そっか……」


凜華「でも私達の魔法なら闇の魔物に効果的なんだよね。ならきっと大丈夫だよ」


クロエ「ええ。信じてるわ」


モミジ「私も頑張って空を飛べるようにならないと……!」


クロエ「そのことなんだけど、私もいい箒が手に入ったから手伝えるかもしれないわ」


モミジ「ほんと!? ますます頑張らないとっ」ムンッ


217 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:26:34.71Hjx3MOWao (3/20)

ローラ「あけましておめでとうございます」


レナ「ええ、あけましておめでとう」


ヒカリ「あけましておめでとう」


レナ「今日はさっそくローラさんが助っ人?」


ローラ「うん。なんでも早速風邪の人が何人か出たって聞いて……」


ヒカリ「風邪か……他人事じゃないな」


ローラ「ヒカリさんは年明けそうそう風邪を引いちゃったんだっけ」


ヒカリ「うん。なんとか治ったけどね」


レナ「ローラさんも気をつけるのよ。今年の風邪は厄介らしいから」


ローラ「うん」


ヒカリ「風邪を治して……多少魔法の練習をして、気づいたら3学期。なんかあっという間の冬休みだったな。二人はどうだった?」


ローラ「私はほとんどクロエちゃんと孤児院で過ごしてたよ。年末年始にゆっくりできたの久しぶりかも」

ローラ「あとは、クリアがシンクロしてくれるようになったのが収穫かな」


レナ「……私は特に話すこともないわね。舞台の参考になりそうな本を読んだりしてたくらいかしら」


ヒカリ「レナさんらしいかも。それじゃあ今年もこのチームでよろしくね」


レナ「ええ」


ローラ「よろしく!」


218 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:27:03.17Hjx3MOWao (4/20)

食堂ーー


アルシェ「……」モグモグ


ナミネ「あけましておめでとうございます」


アルシェ「ん」モグモグ


ティア【あけましておめでとうございます】


ナミネ「お二人は冬休みの間どこかに行かれましたか?」


ティア【特には】

ティア【家族と過ごしてました】


アルシェ「アルシェは家で修行……」


ナミネ「かくいう私もほとんど家でした。お母さんの料理が美味しくって少し太ってしまいましたが……」サスサス


ティア【そうは見えません】


ナミネ「そうですか?」


アルシェ「ナミネはもっと食べた方がいい」


ティア【アルシェは食べすぎです】


ナミネ「ふふっ、この感じも懐かしいです。今年もよろしくお願いしますね」


アルシェ「ん」


ティア【よろしくお願いします】サッ


219 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:27:33.48Hjx3MOWao (5/20)

楓「みんな冬休みの間のこと話してるねー」


嵐「俺達は毎日のように会ってたしな……」


楓「あたしもきゃっきゃお話ししたいー!」


晶「きゃっきゃ?」


楓「おお晶!」


嵐「冬休みの思い出を語り合いたいんだと」


晶「思い出ー? そうだなー……道場行ってばっかだっからなー……」


楓「つまんなーい」ブーブー


晶「そういう楓はどうだったんだ?」


楓「家で嵐とグータラしてた!」


嵐「グータラしてたのは楓だけ。俺は魔法の練習してたよ」


晶「楓……」


楓「ま、まあまあ。これからも仲良くやってこ? ね?」


晶「ったく。仕方ないやつだな」


嵐「全くだ」


楓「よ、よーし、ウィンさんにマホリオの試合でも申し込みに行こっかー」


嵐「話のそらし方が白々しいことこの上ないぞ」


楓「いいからいいから。あの試合見てからやりたかったのは事実だしさ」


晶「なら行くだけ行ってみるか」


ーーーーー

ーーー




220 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:28:00.22Hjx3MOWao (6/20)

クロエ「それでこの団体みんなウィンさんと戦いたくなった訳ね……」


ウィン「モテる女は辛いですなー」


アルシェ「修行の成果を見せる……」


ローラ(クロエちゃんからウィンさんの悩みのこと聞いちゃったし……)


クロエ「でもまさか……」


ヒカリ「ナナさんも時雨さんも風邪でダウンとはね……」


ウィン「厄介な風邪だねー」


嵐「試合はしたかったけど、相手がいないんじゃな……」


晶「時雨さんのお見舞い行くか。イオも誘って……」


ウィン「相手がいない?」


レナ「ナナさんも時雨さんも風邪なんでしょ?」


ウィン「うん」


ナミネ「3対1では試合はできませんもんね」


ウィン「できるよ?」


クロエ「……ウィンさんまさか一人でやる気?」


ウィン「うん。ボクも最近普通のマホリオじゃ満足できなくなってきちゃってね~」


楓「ならあたし達と!」


クロエ「それならうちとやってくれないかしら」


ウィン「バラバラだとめんどくさいなー。みんなまとめてかかってきて?」


ざわっ!


ヒカリ「ずいぶんな強気ですね」


ウィン「先輩ならまだしも、みんなは一年生だしねー」


クロエ「後悔しないわね?」


ウィン「当然」


クロエ「そう。ならやりましょう、皆」


ウィン「うんうん。それじゃ中庭に行こー」


221 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:28:56.24Hjx3MOWao (7/20)

中庭ーー


レナ「もう一人連れてきたわ。いいかしら」


デン「ど、ども……」


ウィン「いいよー」


デン「え、い、1対……いち、に、さん……13人!? や、やりすぎじゃ……」


クロエ「ウィンさんたっての希望よ。やるだけやってみましょ。こっちは大将のモミジ、ティア、楓、レナの四人が倒されたら負けってことで」


デン「う、うん……」


ウィン「それじゃ……」フワ…


クロエ「試合開始!」


ナミネ「水弾【アクアボール】!」ゴッ


晶「炎弾【ファイアボール】!」ボッ


バシュウ!!


ヒカリ「魔弾【シュート】!」ゴオウッ!


ウィン「!」ギュンッ


晶「爆発で目くらまししてもだめか……」


ローラ「エアロ! 融合【シンクロ】!」キンッ

ローラ楓「風弾【エアロボール】!」ブワアッ!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…


楓「っ!?」ビクッ


デン「アルシェさん! そっち!」


アルシェ「!!」


ウィン「遅い。魔弾【シュート】」ズゴォッ!


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「うわわっ!?」グインッ!


ウィン「……避けられた」


クロエ「強い人から狙ってるのかしら? なら……」

クロエ「レナ! デンの防御について! ティアはそのままアルシェの援護!」


レナ「ええ!」


ティア「分かりました!」


楓(……さっきの……なんだ?)


222 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:29:25.22Hjx3MOWao (8/20)

凜華「氷弾【アイスボール】!」キンッ


嵐「雷弾【サンダーボール】!」バチイッ


ギュンギュン!


モミジ「は、速……!」


ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオッ!


レナ「魔障壁【ガーディアン】!」


ぎいんっ!


クロエ「防いだ! アルシェ!」


アルシェ「破壊魔砲【キャノン】!!」ゴオッッ!!


ウィン「時間魔法【クロック】」ユラ…

ウィン「魔弾【シュート】」ズゴオッ!


ティア「浮遊魔法【フロート】!」


アルシェ「!」グイッ


ナミネ「また瞬間移動ですか……」


レナ「デン、あなたもなんかしなさいよ」


デン「え? えっと……」


ウィン「ふっ!」ギュン!


晶「楓そっち行ったぞ!」


楓「分かってる! 極風魔法【イダテン】!」ブオウッ


嵐「極雷魔法【ナルカミ】!」バチチッ


楓嵐「風神雷神【フウジンライジン】!!」


バチッ! ズオオオッ!!


ウィン「!」

ウィン「魔弾【シュート】!」ドゴオオオッ!


バシュッ!


ウィン「くっ……!」ギュン!


楓「わ、わー!!」ドオン!


晶「楓脱落! アタシ達は降りるぞー!」


クロエ「ええ!」


ウィン(風神雷神……この間受けたときより格段に威力が上がってる。つい力込めてシュートで対抗しちゃったな……)


223 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:29:53.39Hjx3MOWao (9/20)

クロエ「次は私達よ! 闇よ、彼の者を包め!」ブワッ


凜華「冷塵魔法【アイスフィールド】!」ヒュオオオ


モミジ「重力魔法【グラビティ】! 反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイングイン」


クロエ「疑似宇宙魔法【アストロ】!」


ウィン「この……!」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】!」


デン「そ、そこ! 魔弾【シュート】!」ズゴウッ!


ウィン「!」チッ


ナミネ「か、かすりました!」


ウィン「魔弾【シュート】!」ドゴオオオッ!


レナ「デン! 魔障壁【ガーディアン】!」


みしっ……!


レナ「ぐ……う……!」


バキンッ!


レナ「きゃああああ!」


デン「ぐうう……!」


ローラ「ああっ、レナさん!」


ヒカリ「デンさんも……! ボク達も降りるね!」


ウィン(ガーディアンもあんなに堅い魔法じゃなかったはず……)


ナミネ「半分やられちゃいましたよ……!」


ティア「アルシェ……」ゴニョゴニョ


アルシェ「……」コクン


ティア「クロエさん! 闇を!」


クロエ「ええ! 闇よ! 彼の者を包め!!」ブワアッ!


224 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:30:21.61Hjx3MOWao (10/20)

ウィン「……!」

ウィン(やば……)


ナミネ「あ、アルシェさん!?」


ティア「箒は私が浮かせてます! アルシェ、全魔力撃ち込んじゃってください!」


アルシェ「ん!!」

アルシェ「神槍魔法・貫【ブリューナク】!!!」ギュゴオオオッ!!


ウィン「時間魔法【クロック】!」


アルシェ「っ!」ズルッ!

アルシェ(お、落ち……!)


ティア「アルシェ!」


ナミネ「ティアさん後ろです!」


ウィン「今のは危なかった……魔弾【シュート】」ズゴオオッ


ティア「!」バチイッ!

ティア「うわっ、あっ、箒折れました! 降参です!」


ナミネ「アルシェさんはしっかり回収しました! クロエさん達頑張ってくださーい!」


凜華「いよいよ私達だけ……だね」


クロエ「こうなったらやるしかないわね……」


モミジ「あ、アレするの?」


クロエ「練習してないけど、やるだけやるわ!」


225 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:30:50.53Hjx3MOWao (11/20)

クロエ「闇よ! 玉となれ!」ボウンッ


モミジ「重力魔法【グラビティ】!」グイン!


ヒカリ「氷礫魔法【アイスシャード】!」バキキキキッ


クロエ「新魔法、黒洞魔法【ブラックホール】よ!」


ウィン「く……吸い込まれる……!」グググ…!


ひゅん! ひゅんひゅん!


ウィン「!」バッ!

ウィン(こっちのブラックホールに気を取られてたら正面から氷にぶつかるってことか)

ウィン「終わらせる……!」ユラ…

ウィン「時間魔法【クロック】」

ウィン「っ!!」ガクンッ!


モミジ「あれ……? 消えた……」


クロエ「モミジ後ろ!」


ウィン「し……魔弾【シュート】……っ!」ゴッ


モミジ「あううっ!」ドウッ!


クロエ「モミジ!」


凜華「ここまで……かな」


モミジ「いたた……降参です……」


クロエ「これで試合終了ね。13人がかりでも勝てないなんて……」


ウィン「はあ……はあ……っ!」ボタボタ


クロエ「ちょ、すごい汗じゃない! 体冷やしたら風邪引くわ! 早く中戻るわよ!」


凜華「あ、ああ!」


モミジ「つ、捕まってください!」


ーーーーー

ーーー




226 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:31:17.97Hjx3MOWao (12/20)

保健室ーー


リリィ「もう! 何やってるんですか!」


クロエ「ご、ごめんなさい……」


リリィ「1対13でマホリオなんていじめですよ!」

リリィ「ウィンさんもなんでそんな試合受けたんですか!」


ウィン「ボクが頼んだんだよ~……」


リリィ「な、な……! ナミネさん!」


ナミネ「は、はいっ!?」


リリィ「ナミネさんはこんな馬鹿な試合に手を貸す人だとは思ってませんでした!」

リリィ「ウィンさんがやるって言ったからって本気にしないでください!」


ナミネ「ご、ごめんなさいっ!」


リリィ「……とにかく応急処置はしました。ウィンさん含め全員あとで反省文ですからね!」


「はーい……」


ーーーーー

ーーー




227 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:32:47.08Hjx3MOWao (13/20)

食堂ーー


クロエ「さて、今回少しは手応えあったんじゃないかしら」


楓「はいはーい、ちょっといい?」

楓「すごい発見かも。ウィンさんの瞬間移動なんだけどさ、瞬間移動じゃないのかもしれない」


クロエ「どういうこと?」


楓「あたしの魔法の性質上、空気の流れを感じるんだよ。それでウィンさんが消えたとき、すごいスピードで空気が動いたのを感じたんだ」


嵐「てことは……」


楓「あれは瞬間移動じゃなくて、超超超高速移動ってこと」


クロエ「なるほどね……」


レナ「よくそんなのにシュート当てられたわね」


デン「い、いや、なんとなく分かったっていうか……それにかすっただけだし……」


晶「消える訳じゃないなら、対策できないこともないな」


ヒカリ「動く前に撃つ……とか?」


モミジ「身動きを取れなくするとか……」


やいのやいの


クロエ(ふふ、どうよウィンさん。あなたの後輩は進化し続けるわよ。これでもまだつまらないのかしら?)


ーーーーー


ウィン(半年前より楓さん達は魔法が強くなってた)

ウィン(遠巻きに見てただけだけど、レナさんの魔法も前より堅くなってた)

ウィン(ボクに魔法をかすらせるデンさんがいる)

ウィン(新しい魔法を試してきたティアさんアルシェさん、それにクロエさんチーム……)

ウィン(つい我を忘れて強いシュート撃っちゃったし、クロックも5回も使わされたし……)

ウィン「んー……」

ウィン「面白かったな~」ノビー


228 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 00:33:16.36Hjx3MOWao (14/20)

ここまで
続きは明日書いて投下します


229以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 09:37:03.81CFBh0ltFO (1/1)

おつです
あれだけの乱戦で「面白かったな~」で済む辺り規格外ぶりがヤバい


230以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 15:41:29.43aSe5jGLk0 (1/1)

ウィンはどこかのサイヤな星の人なのかな(°∇°;)


231 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:07:40.09Hjx3MOWao (15/20)

校長室ーー


樹「ふっ……くくっ……!」プルプル


クロエ「ちょっと、何笑ってるのよ」


樹「だって……リリィ先生が怒るなんて初めて見たもの……っ」プルプル


クロエ「あらそう……せっかく耳寄りな情報を持ってきたのにそんな態度でいいのかしら?」


樹「耳寄りな情報?」


クロエ「きっと驚くわよ」


樹「そんなに言うんなら笑わないで聞いてみようかしら」


クロエ「……ラミー・アルファウスさんは生きてるわ」


樹「!!」


クロエ「私が闇に侵されかけた時、闇の中から声が聞こえたの。姿は見えなかったけど、私のことを助けてくれたわ」


樹「ラミー……」


クロエ「これでも笑ってられるかしら」


樹「……いえ、その情報は貴重だわ」

樹「もし仮に生きているのだとしたら……私が助け出す。……絶対に」


クロエ「決まりね。最後の試練は私が勝つだけではなく、ラミーさんも救出する」


樹「ええ。不謹慎だけれど……あなたが闇の魔法使いで良かったと今は思ってるわ」


クロエ「そういうのはラミーさんを助けてから言いなさい。まだ安心するには早いんだから」


樹「そうね」


ーーーーー

ーーー




232 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:08:07.42Hjx3MOWao (16/20)

自室ーー


ヒカリ「魔力の調整……うーん……」


ガチャッ


クロエ「ただいま、ヒカリ」


ヒカリ「おかえり、クロエ」


クロエ「なんだか難しい顔してるけどどうしたの?」


ヒカリ「ボクの魅了魔法のことでママに話を聞いたんだ。そしたら魔力の形を変えられることが魅了魔法の本質だって言われて」


クロエ「?」


ヒカリ「例えばボクとクロエが闇の魔物に向かって同時にシュートを撃つとするでしょ? その時ボクの魔力がクロエのものと似ていれば、ぶつかったときの魔法の威力が大きく上がるんだって」


クロエ「へえ……魔法ってそういうものなのね」


ヒカリ「そして変化させた魔力の譲渡ができれば、他人に自由自在に好きな魔法を撃たせられる……らしい」


クロエ「私に魔力を入れたときに、ヒカリみたいな魅了魔法が出るってこと?」


ヒカリ「いや、魅了魔法に限らないよ。ボクが性質を変えることができれば、それこそ光の魔力を注ぎ込むことだってできる」

ヒカリ「そうなったら光と闇の魔法を同時に撃てるってこと」


クロエ「す、すごい魔法ね。魅了魔法……」


ヒカリ「ただその魔力の調整と譲渡の仕方が難しくて困ってたところ」


クロエ「水臭いわね。手伝うわよ」


ヒカリ「そう言ってくれると思った」


クロエ「その前に……ほら」ポンポン


ヒカリ「……」ポフン


233 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:08:33.59Hjx3MOWao (17/20)

クロエ「ちょっと力みすぎ。私の膝枕で少しリラックスしなさい」ナデナデ


ヒカリ「ん……」


クロエ「魔力の譲渡も私でよければ受け取る役をするし、魔力を変化させる方法を一緒に調べたっていいし……」


ヒカリ「クロエは優しいね……」


クロエ「普通よ、このくらい」ナデナデ


ヒカリ「それじゃあこれからよろしく、かな」


クロエ「ええ。任せなさい」


ーーーーー

ーーー




234 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:09:16.86Hjx3MOWao (18/20)

ローラとティアの部屋ーー


クリア「なんで戦うって言ってくれなかったのー! シンクロしたのにー!」


ローラ「ご、ごめんね? でもウィンさんとの試合だったからすごく疲れちゃうと思って……」


クリア「ローラのためならそんなのいいの! 助けになれない方がやだ!」


ローラ「うう……嬉しい……」キュン


クリア「今度は仲間はずれはヤだからね? 一緒に戦うからね?」


ローラ「うん、お願いするね」ナデナデ


ラピス(ほほえま……あ)ピコーン

ラピス「うう……クリア……」メソメソ


クリア「ど、どうしたのママ!」


ラピス「私なんかよりローラさんの方がいいんですね。ママはクリアを取られて寂しいです……」ヨヨヨ…


クリア「ち、ちが……! ローラも好きだけどママも好きだもん!」アワワ


ラピス(はー……私の娘可愛いですねえ……)ホッコリ


ルク「どう見ても母親よりローラさんにくっついてますよね」


クリア「ルクまで! 違うもん!」

クリア「違う……もん……!」ウルッ


ローララピスルク「はっ!」


ラピス「わ、分かってますよー。ママもクリアのこと大好きですから!」


ローラ「うんうんっ。ドラゴン親子仲良し!」


クリア「……ママ」ギュッ


ラピス「よ、よしよーし」ナデナデ


ティア「……」

ティア(なに愉快なことしてるんでしょうか……)


235 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:09:44.34Hjx3MOWao (19/20)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   ???
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない


236 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/27(水) 22:10:12.99Hjx3MOWao (20/20)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

2/16回目の行動です


237以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 22:14:13.57R20H8QaKO (1/1)

風邪が治ったナナと時雨に正座させられこってりと絞られるウィン
また、ナナから魔翌力補給として普段の数倍以上の魔翌力譲渡(意味深)をされる羽目に


238以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 22:52:08.75Gwz58uWFO (1/1)

修練場でヒカリの魔力変化の方法を色々試す。するとどうやら"何らかの身体的接触"を介していると効率が良いということが判明した。


239以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 22:58:03.823YDcsVduo (1/1)

>>110で言及されてた「かつて闇の試練に打ち勝った魔法使いに会う」事ができないか試してみたい
行ける範囲に住んでいるのか、そもそも会えるような人なのかって話だけれども
ひょっとするとキャラメイク案件になるかな?


240以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 23:10:11.16wLjFaP1A0 (1/1)

風邪から復帰したナナがすごい勢いでやってくる。ウィンに無茶させたことを怒られるかと思いきや、まとめてかかってこいというウィンの馬鹿な提案で迷惑をかけた(全員反省文)と謝られ、その事を話す時少し楽しそうだったと感謝もされる
ちなみに、この日はウィンが表向きは風邪休みだったが実際は前日に事の顛末を知ったナナに性的お仕置きをされ過ぎ動けなかった

>>237とセットみたいになっちゃうけど


241以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/27(水) 23:24:32.58T718FSthO (1/1)

反省文の件でリリィ先生に謝りに行くナミネ
ナミネも一応善意から行ったということはリリィ先生も理解しているので、そういう時は自分にも一言相談してほしいとお願いする


242 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 22:26:36.37VecH5Plto (1/6)

ウィンとナナの部屋ーー


ウィン「……」


ナナ「……」ゴゴゴゴゴ…


時雨「……」


ナナ「私達がなんで怒ってるか分かりますよね?」


ウィン「……はい」


時雨「無茶なんてものじゃないぞ。下手したら死んでたかもしれないんだ」


ウィン「分かってます……」


ナナ「一年生達にも迷惑かけて……」クドクド


ウィン「はい、はい……」


時雨「……む、すまない。私は用事があるから席を外すことにするよ。……ほどほどにしておいてやれよ?」


ナナ「……善処します」


ウィン「ヒッ」


時雨「じゃあまたな」バタン


ナナ「さてと……」ペロリ


ウィン「な……ナナさん……?」


ナナ「なにはともあれクロックを5回も撃ったとのことなので、魔力を回復させないとですよね」


ウィン「ひっ……!」


ああああああぁぁぁぁぁんっ!♡


243 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 22:27:04.00VecH5Plto (2/6)

修練場ーー


クロエ「うーん……魔力が来てる感じはないわね……」


ヒカリ「ボクも出せてる感じしないしな……」


ギイイイィィ……


ナナ「クロエさん、いますか?」


クロエ「ナナさん。どうかしたの?」


ナナ「ウィンさんと戦ってくれて、ありがとうございました」ペコリ

ナナ「久しぶりに楽しく戦えたみたいです」


クロエ「そう。なら多少は力になれたのかしらね」


ナナ「でもウィンさんのためとは言え、無茶させてごめんなさい。もしウィンさんが本気になったらと思うと……」


クロエ「無事だったからいいわよ。それに、こっちもいろいろ気づけたしね」


ナナ「そう……ですか?」


クロエ「ええ。それよりナナさんと時雨さんは風邪の方はどうかしら」


ナナ「バッチリ回復です。代わりにウィンさんが休むことになってしまいましたが……」


クロエ「あら、災難ね。お見舞い行こうかしら」


ナナ「いえいえ、お気遣いなく。重症ではありませんから明日には復帰できるはずです」


クロエ「そう? とりあえずお大事にって伝えておいて」


244 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 22:28:05.34VecH5Plto (3/6)

クロエ「……あ」


ヒカリ「?」


クロエ「ナナさんって確か魔力譲渡ができる人だったわよね」


ナナ「はい」


クロエ「それってどうやってるのか教えてもらっても?」


ナナ「うーん……魔力を撃つのではなく相手にくっつけるイメージですかね」


ヒカリ「くっつける……」


ナナ「あと、個人的には身体接触がある方がやりやすいですね」


クロエ「ふむふむ……」


ナナ「何か気になることでもありましたか?」


ヒカリ「ボクの魔法なんですけど……魔力の譲渡ができればもっと使い勝手がよくなるかもしれなくて」


ナナ「そうだったんですね。私でよければいつでも相談に乗りますから、練習頑張ってください」


クロエ「ありがとね、ナナさん。参考になったわ」


ナナ「いえいえ。では私はお部屋に戻りますね」


ヒカリ「はい」


ギイイイィィ…… バタン


ヒカリ「身体接触か……」


クロエ「手でも握ってみる?」


ぎゅっ


ヒカリ「……」キイイイ…


クロエ「……お?」


ヒカリ「ちょっとできてる……かな」キイイイ…


クロエ「なんか来てる気がするわね。ちょっとだけど」


ヒカリ「一歩前進、かな」


245 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 22:28:48.12VecH5Plto (4/6)

職員室ーー


ナミネ「あの、リリィ先生」


リリィ「はい? あ、ナミネさん」


ナミネ「あの試合のことで謝りに……」


リリィ「もういいんですよ。反省文も受け取りましたし」


ナミネ「うう……でもリリィ先生に怒られたのがショックで……」


リリィ「では、危ないことをする時はせめて一声かけてください。えこひいきはよくありませんが……私もナミネさんが知らない内に危ない目にあってケガをされたらショックですから」


ナミネ「はい、そうします」

ナミネ(……すみません先生! 3月末にまた危ない目に合いそうです!)


リリィ「はい、この話はこれでおしまい。ナミネさん、あまり気負いすぎないように」


ナミネ「……はい。では失礼します」ペコリ


ゴーン ゴーン……


リリィ「放送?」


樹『クロエ・アートルムさん、至急校長室へ来てください。繰り返します。クロエ・アートルムさん……』


ーーーーー

ーーー




246 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 22:30:11.44VecH5Plto (5/6)

校長室ーー


クロエ「来たけど……」


樹「ラミーの情報をもらってから、もっと力を入れて闇の魔法使いについて調べてみたの」

樹「そしたら、一人話を聞けそうな人が見つかったわ」


クロエ「闇の魔法使い……この本にも載ってる人かしら」


樹「かもしれないわね。会いに行けるよう手配はできるから、これを見て会うかどうか考えてみて」ペラッ


クロエ「資料にまとめてくれたのね。どれどれ……」


闇の魔法使いのプロフィールを作っていきます

テンプレート↓
【名前】(和名でも洋名でも可。名字もあればお願いします)
【容姿】
【性格】
【得意魔法】闇魔法
【備考】(その他付け足したいことがあれば)

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります


247以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/29(金) 22:55:49.13U/rVd4QLO (1/1)

【名前】ソフィア・ルナール
【容姿】透き通るような白の長髪と暗闇でも怪しく輝く金の瞳を持ち、人形のように儚い外見の少女
【性格】口数が少なく機械的な口調で無機質な印象を受けるが悪人ではない
【得意魔法】闇魔法 クロエのように闇を発生させるだけでなく闇を凝縮させ様々な形を取ることが出来、その応用で使い魔のようなものを使役することも出来る
【備考】深い森の奥地に存在する廃墟となった古城に一人(+闇で作り出した使い魔)で住んでいる少女(ただし年齢不詳)
人の名前を呼ぶ際は必ずフルネームで呼ぶが、相手から要望があった場合は一応それに合わせてくれたりする


248 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/29(金) 23:38:23.49VecH5Plto (6/6)

今日のところは寝るので、明日朝9時頃から改めて投票のアナウンスをします
それまではキャラクター案の募集とします

それと、最近二日に一度の更新ですみません
明日から少しずつ更新ペース上げていきたいと思います


249以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 00:07:46.44FUUB9oy70 (1/2)

【名前】御影 墨羽(みかげ すみは)
【容姿】黒の前髪アップ、瞳はくすんだ朱色。身長はやや高めでスレンダー。見た感じの年齢は十代後半くらいに見える
【性格】寡黙な武人を気取っているが、気が高ぶると厨二発言が飛び出す
【得意魔法】闇魔法
必殺技は暗黒双刃(ダブルブレイド・ダークセイバー)。闇で編まれた両刃の薙刀を虚空より抜き放ち、刹那の間に無数の斬撃を叩き込む。あいてはしぬ
【備考】研ぎ澄まされた武力で闇を撃退し続け、やたら強いメンタルで自身の心の闇に打ち克った脳筋。近接戦闘力は極めて高いが空中戦や遠距離戦はからきしであり、マホリオなどは以ての外だったりする
普段は山に籠もっており、時折人里に降りてきては山菜や果物などを売って生計を立てている。山で遭難した人を助けたり、泣いている子供に闇を使った芸を見せて泣き止ませたりと、意外と面倒見は良い


250 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/30(土) 09:12:41.03lKiEaTlRo (1/3)

1.ソフィア
2.墨羽

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に100を超えたキャラが闇の魔法使いとなります
12:00までに誰も100に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが闇の魔法使いとなります
自分の作成したキャラには投票できません


251以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:18:25.49FUUB9oy7o (1/1)

2


252以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:29:12.07FUUB9oy70 (2/2)

1


253以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:31:08.71uA3zE2Ij0 (1/2)

1


254以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:31:34.7861iGPDblO (1/1)

1


255以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:32:31.33QbEPk+UDO (1/1)

2


256 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/30(土) 09:36:07.16lKiEaTlRo (2/3)

闇の魔法使いはソフィア・ルナールに決定しました
設定は>>247を参照


257 ◆ZOSRNJGVq.2019/11/30(土) 09:43:03.08lKiEaTlRo (3/3)

クロエ「ソフィア・ルナールさん、ね……」


樹「森に迷い込んだ人が闇に助けられたって。多分その人がやったんだと思うわ」


クロエ「ぜひ話を聞きたいわね」


樹「それじゃあ本人に会えるよう手配しておくわね。来週あたりでいいかしら」


クロエ「ええ、お願いするわ」


現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

3/16回目の行動です
3回目の行動終了後、ソフィアに会いに行きます


258以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 09:46:47.75d7rQelXkO (1/1)

晶の悩みについて色々と境遇が似ている時雨に相談してみる


259以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 10:35:00.26GwtnDGZA0 (1/1)

ナミネのお相手探しの作戦を練り直すため、ティアの恋愛漫画を参考にどんなシチュだと恋におちるか二人で考え実践してみるうちに、結局自分たちがイチャイチャちゅっちゅしてしまうティアルシェ
そこにナミネがやってきてごゆっくり~と気を使われてしまい二人で全力で弁明


260以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 10:50:30.52b3Do936aO (1/1)

凜華と共にモミジの高所恐怖症の克服 今回は以前クロエに悩み解決してもらった経験のあるイオも同行
訓練や励ましからだいぶ平気になってきたモミジだったが着地寸前にバランスを崩してイオの上に落ちてしまう
幸い高度がそこまででもなかった・モミジの斥力が間に合った・イオとモミジの緩衝材が優秀だったことから無事だったが、押し倒すような感じになってしまい夏休みの件も思い出してしまいお互いに真っ赤に
(あとクロエが精神的に死んだ)


261以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 13:19:07.27OPedYJOiO (1/1)

演劇部で次の演目について百合江が投影魔法で自分のイメージをプレゼン
……と思ったら、自分がイメージしてきたアルくま百合妄想を流してしまい稽古どころではなくなる


262以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/11/30(土) 14:53:09.35uA3zE2Ij0 (2/2)

クリアとラピスに触発されてクロエにべったりするローラ


263 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:01:07.22vYwhGwbBo (1/13)

クリア「ママ~♪」ギュー


ラピス「は~い♪」ギュー


ローラ「……」ギュー


クロエ「……ローラ? 抱きついたりしてどうしたの?」


ローラ「クリアとラピスさんが羨ましくて……」


クリア「暖かいねえ」ギュー


ラピス「ですねえ」ギュー


クロエ「やれやれ……」ナデナデ


ローラ「!」


クロエ「可愛いこと言ってくれるわね、ローラ」


ローラ「うう……」


クロエ「たまにはこういうのもありかもね」ギュッ


ローラ(……しあわせ……)


クロエ「あったかい?」


ローラ「うん……」


クロエ(時雨さんには悪いけど、少し会うのが遅れちゃいそうね)


ーーーーー

ーーー




264 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:01:38.78vYwhGwbBo (2/13)

空き教室ーー


クロエ「遅れてごめんなさいね」


時雨「大した遅れでもないし構わないよ。それより、相談というのは?」


クロエ「晶のことでちょっとね」


時雨「晶……」


クロエ「魔力のない喧嘩でも負けないほど晶は強い。けど、そのせいで人を傷つけてルールなしじゃ戦えなくなったの」


時雨「そうだったのか……」


クロエ「古武術と剣道じゃ違うかもしれないけど、なにかアドバイスがほしい」


時雨「私は正直なところ武術馬鹿だからな。あまり期待はしないでくれ」


クロエ「……そう。じゃあ期待しないで聞くけど、アドバイスはある?」


時雨「一つ言えるのは、晶も私と同じ馬鹿だと言うことだ」


クロエ「馬鹿?」


時雨「晶の場合は大馬鹿、かな」

時雨「何度か稽古を付けてて思ったが、晶は考える前に体が動くタイプのようだ」

時雨「思えば初めて私達と戦ったときも、恐らく反射だけでウィンのシュートに反応していたしな」


クロエ「そうね……あの反射速度は尋常じゃなかったわ」


時雨「だからもしかしたら……頭では喧嘩じゃないと考えていても、体が反応しないこともあるかもしれない」


クロエ「それはやっかいね」


265 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:02:06.29vYwhGwbBo (3/13)

時雨「だが逆に……ルール無用の状態で、なおかつ体が動いてしまう状況を作り出せば……」


クロエ「体が勝手に反応して、殻を破れる……?」


時雨「あくまで「かもしれない」だがな」

時雨「私も体が勝手に反応することがあってな。その時の動きはほんの一瞬だが、ウィンのスピードも上回れるんだ」


クロエ「それはすごいわね……」

クロエ(体が反応する状況を作りあげる……ね。光明見えてきた、かしら?)


266 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:03:04.42vYwhGwbBo (4/13)

中庭ーー


クロエ「イオ、今日はよろしくね」


イオ「う、うん。お手伝い頑張るね」


モミジ「よろしくお願いします」ペコリ


ふわ……


モミジ「わわ……」


クロエ(かなり安定して高く飛べるようになってきてるわね……)


凜華「いい感じ。そのままそのまま」


イオ「飛びたい方向だけを見てください」


モミジ「っ……」フワフワ


クロエ「いいわよモミジ。昨日よりまたさらに高く飛べてる。一回降りて記録確認よ」


モミジ「う、うん」フワー…


イオ「すごい、モミジさん……苦手なことを克服してるなんて」


モミジ「そ、そんなことないよ」フワ…

モミジ「みんなも頑張ってるし、足は引っ張れな……っ!」ガクッ


イオ「モミジさん!」バッ!


モミジ(お、落ちる!)

モミジ「反重力魔法【アンチグラビティ】!」グイン!


もっにゅううう……


凜華「大丈夫!?」


イオ「……だ、大丈夫……ですか?」


モミジ「う、うん。ギリギリ自分と地面の間に魔法を撃てたから」


イオ「よ、よかったです。怪我もなさそうで……」ムギュウ…


モミジ「い、イオ……さん? そろそろ離れてくれないかなー……」


267 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:03:31.13vYwhGwbBo (5/13)

イオ「ひゃっ!? す、すみません!///」バッ


モミジ「い、いいよいいよ。イオさんもケガなかった?」


イオ「は、はい。私は平気です……」


モミジ(うう……あの柔らかさ、旅行のときのこと思い出しちゃうよ……///)


イオ(し、下着姿で抱き合ったんですよね……記憶ないんですけど……///)


クロエ「」


凜華「クロエさん、とんでもない爆弾がきちゃったね……」


クロエ「ナニアレ。ムネガツブレテ……?」


凜華(クロエさんが壊れた……)

凜華「き、今日のところは解散! 私達は演劇部に行くから!」


モミジ「あ、う、うんっ」


ーーーーー

ーーー




268 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:04:02.91vYwhGwbBo (6/13)

部室ーー


百合江「さて、今日は次の舞台の発表をしますわ」


クロエ「次の舞台……」


モミジ「マホリオの優勝校ってことで、その学校の演劇部の人たちが毎年子どもたちにマホリオのことを教える劇をしてるんだって」


百合江「つまり今年はリリウム演劇部の番。まあ簡単な劇ですが、流れを確認しますわね」ヴオン

百合江「まずメインキャストは三人。マホリオですから当然ですわね」


アルト『くるくま、私ずっと我慢してたんだよ……』


くるくま『だ、だめ……アルト……もう一人のチームメイトが来ちゃう……』


アルト『捜し物を頼んだからしばらく来ないよ……』


くるくま『あ……っ』


クロエ「な……っ!」


モミジ「え……え……?///」


凜華「こ、これは……///」


百合江「いいい今のは違いますわ間違えましたわ常日頃考えていたアルくま妄想のシチュがつい出ちゃっただけですわ」


クロエ(常日頃考えてるのね……)


百合江「あああえっと今日のところは解散しますわまた後日説明しますわごきげんよう」ピューッ


モミジ「す、すごいの見ちゃったね」


凜華「そうだね。ビックリしたよ」


クロエ「あんな漫画みたいなシチュエーションよく思いつくわね……現実どこを探してもそんなことないでしょうに」


ーーーーー


269 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:04:33.24vYwhGwbBo (7/13)

アルシェの部屋ーー


ティア「漫画持ってきました」


アルシェ「これで作戦練り直し……」


ティア「やはり恋愛のことは恋愛漫画が一番ですね」


アルシェ「……」ペラペラ


ティア「……」ペラッ


ぺらっ…… ぺらっ……


アルシェ「……ティア」


ティア「はい?」


アルシェ「このページ……」スッ


ティア「壁ドン……ですか?」


アルシェ「ヒロインがすごくときめいてる。もしかしたら使えるかも」


ティア「壁ドンはキュンときちゃいますよ。ありかもです」


アルシェ「きゅんと……」


どんっ


アルシェ「……」ジッ…

アルシェ「これできゅんとくるの?」


ティア「はい……っ」キューン


アルシェ「……もう」

アルシェ「ティアのその嬉しそうな顔ずるい……キスしたくなる……」クイッ


ちゅ……


ティア「ん……っ」


アルシェ「ん、ちゅ、ちゅ……」


ティア「ちゅう……」


ガチャッ


ナミネ「アルシェさん、作戦かい……ぎ……?」


ちゅっちゅっちゅー


ティア「!? あ、あるひぇ、まっ……んむうっ!」


アルシェ「ティア……ちゅ……好き、好き……!」


ナミネ「ご、ごごごごゆっくり!」バタン!


270 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:05:00.16vYwhGwbBo (8/13)

アルシェ「!」ビクッ

アルシェ「今もしかしてナミネいた……?」


ティア「いまひた……」ヒクッヒクッ

ティア「お、追いかけましょう……弁解しないと……」


アルシェ「立てる?」スッ


ティア「ふあ……っ!」ゾクッ♡

ティア(腰に手を当てられただけなのにぃ……!)フルフル


その後ナミネに追いついた二人は「見せつけるためではなく歯止めが効かなかっただけ」と弁解し、余計恥ずかしい思いをしたという……。


271 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:05:33.53vYwhGwbBo (9/13)

闇の魔法使いが住む森ーー


クロエ「ここが……」

クロエ(空気が気持ちいいわね……私の闇の魔法と馴染むのかしら)


迷い人……


クロエ「! いいえ違うわ!」

クロエ「ソフィア・ルナールさん、あなたに会いに来たの!」


そう……


クロエ(闇がそこら中に……)キョロキョロ


闇の無い方へ進んでください……その方向にお城があります……


クロエ(なるほどね。闇を通行止めのテープ代わりに使って道順を教えてるってわけ)テクテク


昨日雨が降ったので足元に気をつけてください……


クロエ「あ、ありがとう。優しいのね」


いえ……


ーーーーー

ーーー




272 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:06:23.87vYwhGwbBo (10/13)

廃墟のお城ーー


ギギイイイ……


クロエ「……ソフィアさん?」


ソフィア「はい。お待ちしておりました」


クロエ「はじめまして、ね。私の名前はクロエ・アートルム。よろしくね」


ソフィア「よろしくお願いします、クロエ・アートルム様」


クロエ「堅苦しいわね。クロエだけでいいわよ」


ソフィア「ではそう呼びます。クロエ」


クロエ「そうそう、それでいいの」

クロエ「それじゃあ本題に移るわね」


ソフィア「その前にこちらへどうぞ。お部屋を暖めておきました」


クロエ「あ、そう……それじゃあ失礼するわ」

クロエ(見た目弱々しいのに、マイペースでしかも優しくてなんだかギャップが……)


ソフィア「こちらにお掛けください」


クロエ「わ、柔らかい……」


ソフィア「取り寄せました」


クロエ「え? まさか私をもてなすためだけに?」


ソフィア「はい」


クロエ「そ、そうなの。なんだか悪いわね」


ソフィア「冗談です。きちんと手入れしているだけです」


クロエ(冗談が分かりにくい……)

クロエ「……椅子の話はいいのよ。それより聞きたいことがあるの」


ソフィア「樹・ユグドラシル・リリウムより聞いています。なんでもあなたも闇魔法の使い手だと」


273 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:07:03.36vYwhGwbBo (11/13)

クロエ「そう。そのことで相談に来たの」


ソフィア「と言いますと」


クロエ「どうやって闇をコントロールできるようになったのか聞きたいの」


ソフィア「私の場合は闇と友達になりました」


クロエ「闇と友達? そんなこと可能なの?」


ソフィア「友達というのはあくまで比喩表現です。小さい頃から友達もできず家族にも見放された私に、15歳の頃闇が襲ってきました」

ソフィア「闇が私を捕らえようとしたその時、この闇が私の友達ならいいのにと思ったんです。そしたら闇は吸い込まれるように私の内側に入り込んで、それからは闇魔法を自由自在に使えるようになりました」


クロエ「へえ……。自由自在にっていうのはどのレベルで?」


ソフィア「このような感じです」


ざっざっざっ


クロエ「小人?」


ソフィア「これは私が産み出した使い魔です」


クロエ「へえ……」


ソフィア「言葉は話せませんが……結構気に入ってますよ」


274 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:08:11.88vYwhGwbBo (12/13)

クロエ「闇を受け入れる……ね」


ソフィア「闇は使う人によって性質が微妙に異なります。私の場合は友達がいない『孤独』から生まれた闇。本質は『友達である使い魔となるまで闇を凝縮できること』です」


クロエ「私は皆を失いたくない『喪失感』……かしら」


ソフィア「であれば『闇の中に魔力を感じることができる』。あるいは『何かにぶつかっても消えることのない闇を撃つことができる』といった性質になるかと」


クロエ「なるほど……」


ソフィア「あくまで予想なのでどうなるかは分かりませんが。ちなみに今までに何回ほど闇の魔物に襲われましたか?」


クロエ「えーっと、3回ね。クモ、ヘビ、ドクロの順よ」


ソフィア「でしたら次が最後かと思います。私の場合はそうでした」

ソフィア「最後の魔物は、私の場合は鬼でしたね。そしてそれを倒したあとに闇そのものが襲ってきて……」


クロエ「それを受け入れた、と」


ソフィア「はい。私の場合は、ですが」


クロエ(やっぱり最後の魔物は鬼……そして闇が襲ってくる)

クロエ「ありがとう。いろいろ参考になったわ」


ソフィア「それはなによりです」


クロエ(闇を受け入れることで試練を乗り越えることができる……これは収穫だわ)

クロエ(闇の性質が違うってことは試練の乗り越え方も違うかもしれない。でも、目の前に闇の試練を乗り越えた人がいる)

クロエ「……頑張るわ」


ソフィア「はい。無事乗り越えられたらまた来てください。私も闇の魔法使いの友達が増えるのは大歓迎ですから」


クロエ「ええ。その時はよろしく」


275 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/01(日) 22:10:19.95vYwhGwbBo (13/13)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

4/16回目の行動です


276以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/01(日) 22:26:47.06Hub+NLq2O (1/1)

闇の試練云々を抜きにしても『死の危険が迫っていることが分かるのに動けない=危険から逃げられない』
ということはいざという時に不味いのではないかと考えて楓の事情を知っている樹や橘花に相談する


277以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/01(日) 22:55:38.34RPJHF1hA0 (1/1)

エミールの魔法で再びロリ化現象が起き今回はナミネに直撃、一時的に保健室で預かることになりリリィ先生に任せると、母性が感じられたり弟妹の世話をしていた経験があったりでとても上手にあやしナミネの方も元に戻るまでリリィにべったりになった


278以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/01(日) 23:15:42.01Jj9oUXkAO (1/1)

ナナから魔翌力譲渡の指南。今度は実際に手を握ってナナからしてもらう
ナナ曰く『ウィンにする時と比較して効率が悪い』とのことで『相手のことを想ったり考えたりすれば効率が上がるのでは』と推測する


279以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/01(日) 23:51:48.91TrJplo4ZO (1/1)

クリアのもう一人の母のことがふと気になったのでラピスに聞いてみる


280以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/02(月) 00:15:03.54JarqngAAO (1/1)

未だ不明なレナの悩みについて探るべく、デンの方からレナに何か悩んでないか聞いてもらう


281 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:08:15.19bi0Pxdfto (1/12)

修練場ーー


ヒカリ「では、よろしくお願いします」ペコリ


ナナ「はい。魔力の譲渡をヒカリさんにやればいいんですよね?」


クロエ「ええ。体験するのが早いと思ってね」


ナナ「ではやってみましょう」ギュッ

ナナ「……」キイイイ…


ヒカリ「あ、来てる……」


クロエ「すごいわね。ウィンさんチーム魔力切れしないんじゃない?」


ナナ「うーん……」


ヒカリ「どうかしましたか?」


ナナ「ウィンさんに魔力を補給するときと違って、あまり上手くいかなくて……」


クロエ「なにか違いでもあるのかしら。ヒカリも魔力を受け入れる準備をしないとだめとか」


ヒカリ「クロエ」ヒソヒソ


クロエ「?」


ヒカリ「好きな人に魔力を補給するときは上手くいきやすいのかも」ヒソヒソ


クロエ「あー……ウィンさん相手にってそういう……」


ナナ「?」


クロエ「ヒカリも相手のことを想ってやれば上手くいくかもね」


ヒカリ「かも。ありがとうございました、ナナさん。少し掴めた気がします」


ナナ「そうですか? お役に立てたなら嬉しいです」


ーーーーー


282 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:08:41.71bi0Pxdfto (2/12)

校長室ーー


クロエ「失礼するわ」


樹「いらっしゃい。相談があるって聞いてるけど……なにかしら?」


橘花「む、席を外したほうがいいな」


クロエ「いえ。一緒に聞いてくれる?」

クロエ「楓のことで相談したいんだけど……教師になら聞かれても大丈夫でしょ?」


橘花「かえで……ああ、あの吸血鬼の」


樹「楓さんがどうかした?」


クロエ「昔死にかけたせいで、危険が迫ると体が動かなくなるって……」


樹「そんなことが……」


橘花「面白いな。未来予知はそこらの魔法使いにできる芸当じゃない」


樹「橘花、面白がるところじゃないわよ」


クロエ「仮に私の闇の試練のせいで体が動かなくなったら、最悪の場合攻撃を避けられないなんてことも考えられるじゃない」


樹「そうね……」


橘花「ならこういうのはどうだ? ウィンに全力で戦ってもらって荒療治するんだ」


クロエ「危険じゃないかしら」


樹「危険ね」


橘花「うむ……」


クロエ「橘花先生どうにかできないの?」


橘花「管轄外だな。魔法に起因しないことは分からん」


283 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:09:22.34bi0Pxdfto (3/12)

クロエ「どうにかして助けたいのだけど……」


樹「……それは自分の闇の試練のために、強力な味方がほしいから?」


クロエ「は? そんな訳ないじゃない」キョトン

クロエ「私の闇の試練は避けられない。でもその過程で苦しむ人が出てほしくない。それじゃ理由にはならない?」


樹「……そう、それならいいの。もし自分のために危険なことに巻き込もうとしてたならこちらにも考えがあったけど……協力するわ」


橘花「どうするんだ?」


樹「それはまだ分からないけど……どうにかする」


クロエ「頼もしいわ」


樹「とにかくありがとう。私達のしらない問題を教えてくれて」


クロエ「ええ。頼り切りにはならないようにするけど、何か案があれば手伝わせて」

クロエ「それじゃあ私は部活に行くから失礼するわね」


樹「ええ」


バタン


橘花「……ところで闇の試練ってなんだ?」


樹「えーっと……」

樹(話してもいいわよね)

樹「ちょっと長くなるけど説明するわね」


ーーーーー

ーーー




284 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:09:49.22bi0Pxdfto (4/12)

部室ーー


クロエ「さて、今日こそレナの悩みを聞かせてもらうわよ」


レナ「しつこい」


クロエ「だって悩んでるのに誰にも言えないなんて辛いじゃないの」


レナ「別に辛くないわよ」


クロエ「ぐぬぬ……」


ーーーーー


クロエ「私からはどうやっても聞き出せそうにないわ」


デン「そ、それで私が?」


クロエ「ええ。レナはデンのこと気に入ってるみたいだし、もしかしたら話してくれるかも」


デン「自信ないけど……」


クロエ「いいから行って。頼んだわよ」


デン「強引だ……死にたい……」


ーーーーー

ーーー




285 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:11:01.59bi0Pxdfto (5/12)

クロエ(さて、どうかしら……)コソコソ


デン「え、えと、レナさん」


レナ「デン? どうかした?」


デン「レナさんが悩んでるってクロエさんから聞いて、力になりたいなーって……」


レナ「……クロエが差し向けたのね」

レナ「はあ……デン、あなたがそんなことしなくていいのに」


デン「た、確かにクロエさんに頼まれたけど、でもレナさんのおかげで昔の姿も取り戻せたから……だからレナさんの力になりたいのは本当」

デン「……それとも私なんかには話したくないかな……?」


レナ「そうね、他人には話したくないわ」

レナ「……でもあなたになら話してもいい」


デン「ほ、本当!? 聞くよっ」


レナ「……すう、はあ……」


デン「……」ゴクリ


レナ「……昔……まあ、中学までの頃の話ね。私、今のあなたみたいな……ううん、もっと酷い根暗だったの」

レナ「それを知られるのが怖い。昔のことを誰かに知られて、馬鹿にされるんじゃないかっていつも悩んでる」


デン「……そうだったんだ」


286 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:11:49.49bi0Pxdfto (6/12)

レナ「あなたに話したのは、私は中学の頃のあなたを知ってるから」


デン「お、覚えてないけど……」


レナ「それでもあなたの根っこは変わってないって信じてる。誰にでも優しくて、人の違う一面だって受け入れてしまう」

レナ「それに、こんなふうに変われたのもあなたのおかげだから」


デン「そ、それってどういう……」


レナ「それはさすがに恥ずかしいから秘密。もしあなたが思い出せたらその時は教えて?」


デン「……うん」


レナ「話したら少しすっきりしたわ」

レナ「……あ、万が一にもないと思うけど、言いふらしたりしたら酷いわよ」


デン「言わないよ、絶対に」

デン「話してくれてありがとう、レナさん」ニコッ


レナ「っ///」ドキッ


デン「じ、じゃあ秘密を抱えてる者同士頑張ろうね」


レナ「あなたから頑張ろうなんて言葉が聞けるなんてね」


デン「信用ない……死にたい……」


レナ「ふふっ、からかっただけよ。頑張りましょうね」


クロエ(……聞いちゃったわ……)

クロエ(デンに任せるのが最善かしら……)


ーーーーー

ーーー




287 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 01:13:19.10bi0Pxdfto (7/12)

ローラとティアの部屋ーー


ローラ「よしよし」ナデナデ


クリア「~♪」


クロエ「……」


ローラ「クロエちゃん? ボーッとしてるけど何かあった?」


クロエ「あ、ううん。なんでもないわよ」

クロエ(レナの悩みのこと考えてたとは言えないものね……)

クロエ「……ただローラがクリアの母親っぽいなーって思って」


ラピス「母親ですか……」


クロエ「そういえばクリアのもう一人の親ってどこにいるのかしら。会ったことないわよね」


ローラ「うん。私も気になるなあ」


ラピス「いいですよ、お話します。私の嫁はですね……」


クリアのもう一人の親、ラピスの嫁は
1.人間
2.ドラゴン
3.その他(自由安価)
安価↓

仮にラピスの嫁がドラゴンであっても、クリアの恋人には人間・ドラゴンどちらもなることができます


288以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/03(火) 01:26:28.61BCsnZPEzO (1/1)

2
可能ならバリエーション増やしてみたいし水晶竜以外とかも行けるかな?


289以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/03(火) 10:23:55.77i/Qirtkm0 (1/1)

レッドアイズダークネスメタルドラゴンは禁止のようですが青眼の白龍やタイラントドラゴンは可ですか?


290以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/03(火) 12:24:11.52dmnx8ZJwO (1/1)

青眼はともかく個人的にレダメやタイラントは雄のイメージがある


291 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 23:17:46.04bi0Pxdfto (8/12)

>>289
調べました
遊戯王ですね

クリアのお母さんも、機会があればどんなドラゴンなのか安価で募集するつもりです
種族としてありえそうなら、見た目がゴツいという理由で不採用にはしません
人化したときにかっこいい女性になるっていうのもありかもしれませんね


292 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 23:18:15.31bi0Pxdfto (9/12)

ラピス「私の嫁はとても強いドラゴンなんです」


クリア「そうだよ! ママよりずっと強いの!」


クロエ「ラピスさんよりねえ……」


ローラ「お母さんの方はクリアと一緒にいなくていいんですか?」


ラピス「ドラゴンというのがそもそも個体の少ない種族なのはご存知ですよね」


ローラ「はい」


ラピス「実は、違う種族のドラゴン同士で番になると子どもは必ずそれぞれの種族の双子になるんです。そして、それぞれ同じ種族のドラゴンの親が双子が大人になるまで育てます」


ローラ「ということは、お母さんの方は水晶竜ではないということですか?」


ラピス「そのとおりです。何の種族かは……もしも会えたときのお楽しみにとっておきましょう」


クロエ「楽しみね。それに、ラピスさんより強いだなんてウィンさんが聞いたら喜びそう」


ラピス「ふふ、そうですね」


ーーーーー

ーーー




293 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 23:18:43.09bi0Pxdfto (10/12)

保健室ーー


ぐすっ、ぐすっ……


リリィ「よしよし、泣かない泣かない」


ナミネ(幼女)「泣いてないもん……」グスッ


リリィ「うんうん、ナミネちゃんは強いね」ナデナデ

リリィ(エミールさんの魔法が暴発したって聞いたけど……まさかナミネさんが小さくなってしまうとは)


ナミネ「……」ギューッ


リリィ「私の妹になったみたい」ヨシヨシ


ナミネ「リリィ……お姉ちゃん?」


リリィ「はーい、お姉ちゃんですよ」


こんこんっ


エミール「あ、あの……何か手伝えることありますか……」オズオズ


ナミネ「やっ!」プイッ


リリィ「あらら……ナミネさんは私がお世話しますから、気にしなくて大丈夫ですよ」


エミール「そうですか……ご迷惑おかけします……」ペコリ


リリィ「いえいえ」


バタン


リリィ「もうあの怖い魔法使う人はいませんよー」


ナミネ「んー」ギュー


その後保健室に訪れた生徒によると、そこには微笑ましい二人組が佇んでいたという……。


294 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 23:19:15.86bi0Pxdfto (11/12)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(克服中)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない


295 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/03(火) 23:19:43.69bi0Pxdfto (12/12)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

5/16回目の行動です


296以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/03(火) 23:59:57.59aUtzxxwYo (1/1)

ということは、ラピスのパートナーに加えて彼女が育てているクリアの姉妹もいるわけか

ローラの夢の中に見知らぬ女性が出現
彼女が言うにはどうやらラピスが話していたパートナーのようで
故あって離れていたけど久々に彼女に会いたくなった、そちらに行ってもいいだろうか?と夢を介して近しい者にアポを取りに来たらしい
勿論断る理由はないしOKするローラ(夢の事はしっかりと覚えていた)


297以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/04(水) 00:14:07.87p+dSzjU6O (1/1)

ロリ化した時のことをしっかりと覚えており何かとリリィ先生を意識してしまうナミネ
悶々としていたところで樹に会い、思いきって教師と生徒の恋愛について相談(ただし自分がかつてティアから相談された時のように『知り合いの話』などとぼかす)
ラミーのことを思い出し『愛するという気持ちに身分や歳の差なんて関係ない』とアドバイス


298以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/04(水) 00:53:53.04bZoc/Q4JO (1/1)

体調を崩して寝ていた楓のお見舞い中に過去の悪夢がフラッシュバック
普段からは考えられないほど弱々しく嵐にすがりつき啜り泣く楓と、それを抱き締めて必死に励ます嵐
途中から晶も励ましに入りどうにか落ち着かせることが出来た


299以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/04(水) 02:06:02.84HWBnGPnYO (1/1)

ナナから得た教訓を生かして早速クロエのことを考えながらヒカリの魔翌力譲渡
だがナナとウィンの色々なやり取りを思い出してどうしてもそっち方面を想像してしまう(なお譲渡の効率は目に見えて上昇した)


300以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/04(水) 08:54:20.99gNsiywazO (1/1)

訓練の成果もあって遂にモミジが高所恐怖症を克服、そのおかげか空中での制動や魔法の精度が上がった


301以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/04(水) 09:16:20.89fFzKwGUH0 (1/1)

リズが好奇心に負け魔眼と毒で部屋を脱出

DOKI☆DOKI☆学校探検に乗り出す


302 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:16:51.84nEx3Setqo (1/8)

自室ーー


クロエ「それじゃあ練習してみましょうか」


ヒカリ「うん。お願いします」


ぎゅっ


クロエ「ナナさんとウィンさんみたく考えるのよ」


ヒカリ「ナナさんみたいに……」


クロエ「……///」


ヒカリ「……///」


クロエ「ちょっと、なに顔赤くしてるのよ///」


ヒカリ「く、クロエこそ。なに考えてるのさ///」


クロエ「私のことはいいから早く魔力出しなさいよ///」


ヒカリ「わ、分かったよ」キイ…


クロエ「……あ」

クロエ「すごい、魔力が増えてるのが分かるわ」


ヒカリ「うん、ボクも感じる」


クロエ(ヒカリから来た魔力が体の中に溶けていく感覚……これが魔力が形を変えるってことかしら)


ヒカリ「これで他の魔力の形に変えられれば文句ないんだけど……」


クロエ「これでも十分よ。ナナさんほど効率もよくないし、魔力量も少ないかもしれない。でも、ナナさんと違って『その人にあった魔力』を補給できる」


ヒカリ「うん。自信ついてきたかも」


クロエ「これからも練習は付き合うわ。でも無理はしないように」


ヒカリ「うん」


ーーーーー

ーーー




303 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:17:19.09nEx3Setqo (2/8)

中庭ーー


クロエ「モミジ、一回休憩よ」


モミジ「う、うん」


凜華「だいぶ安定してきたね」


モミジ「うん。高いところにも行けるようになったし……」


クロエ「あとは実戦かしら?」


モミジ「うん」

モミジ「でもその前にもう一回飛んでくるね」


クロエ「頑張るわねえ……」


凜華「……あれ? 箒が違うような……」


クロエ「え?」


びゅんっ!!


クロエ「も、モミジ! それ私の! 超速箒よ!」


なにそれええええええぇぇぇぇ


クロエ「落ち着いて! ゆっくり降りてきて!」


凜華「お」


モミジ「え、えいっ、真っ直ぐ! 真っ直ぐー!」ギュン!


クロエ「そう、そのまま! 凜華、空で捕まえるわよ!」フワッ


凜華「ああ!」フワッ


モミジ「と、止めてえええええ!」


クロエ「せー……」


凜華「のっ!」ガシッ!


クロエ「箒から手を離して!」


モミジ「!!」パッ


ひゅー…… からんからーん……


凜華「……ふう」


クロエ「なんとかなったわね……さ、降りましょう」


304 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:17:55.62nEx3Setqo (3/8)

クロエ「まさか箒置き場に置いといたのを間違って使っちゃうなんてね」


モミジ「びっくりしたよ……」


凜華「大丈夫かい? また怖くなったり……」


モミジ「……そういえばそんなこと考える暇もなかったかも」


クロエ「じゃあ改めてもう一回飛んでみましょう。はい、こっちがモミジの箒よ」


モミジ「ありがとう」フワッ…


凜華「どうかな? 飛ぶのに支障はない?」フワー


モミジ「す、すごい……! 全然怖くないよ! さっきのが強烈すぎて……」


クロエ「そ、そう……」

クロエ(まさかあの箒でいい方向に転がるなんて)


モミジ「飛べるよ、私! 特訓に付き合ってくれてありがとう!」


クロエ「いい顔ね、モミジ。あとはたくさん飛んで、どんどん慣れていけばいいから」


モミジ「うん!」


ーーーーー

ーーー




305 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:18:36.74nEx3Setqo (4/8)

楓と嵐の部屋ーー


こんこんっ


クロエ「失礼するわよ」ガチャッ


嵐「あ、クロエ。来てくれたんだな」


クロエ「ええ。楓の風邪の具合はどう?」


嵐「今は寝てる。なんだかうなされてるから、起きたときに悪化してないか心配だけど……」


楓「ぅ……あ……」


クロエ「辛そうね……」


嵐「こういう時は手を握れば大概落ち着くんだけど、今回はそうもいかないみたいでな……」ギュッ


楓「ら……ん……」


嵐「ここにいるよ、楓」


楓「や……こわ、い……」フルフル


嵐「……楓?」


楓「っ!!」ビクウッ!


嵐「楓!」ギュッ!


楓「やだっ! や……っ! からだ、動かなっ……!」ガタガタ


クロエ「楓、大丈夫!?」


楓「し、死ぬ、やだ、死にたくないっ、こわい、こわいこわいっ! らん、あきら!」ガタガタ


クロエ「あ、晶呼んでくるわ!」


嵐「頼む! 楓、大丈夫だ。怖くない、死んだりしないよ」ポンポン


楓「さむ、い……からだ、凍ってるみたいで……っ! 死ぬの……やだよ……っ」

楓「うっ……! げ、げええええ……」ビシャビシャ


嵐「大丈夫、大丈夫……」ナデナデ


306 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:19:11.44nEx3Setqo (5/8)

バンッ!


晶「楓! 大丈夫か!」


クロエ「廊下にいた! ちょうどお見舞いに来たとこだったわ!」


嵐「ナイス、晶!」


楓「こひゅーっ、こひゅー……っ!」


嵐「落ち着いて、深呼吸するんだ」


晶「楓……大丈夫だぞ。アタシも来たからな」


嵐「晶、暖める程度の炎出せるか? 楓が寒いって言ってたから……」


晶「任せろ」ボワッ…


楓「あ……ゆび、動く……」


嵐「ゆっくり……ゆっくりな……」


楓「らん……あきら……くろえ……」


嵐「分かるか?」


楓「う、うん……ここ、学校……」


晶「ああ。寮の部屋だ。怖いものなんかないぞ」


楓「よかっ……た……」カクン


クロエ「楓!?」


嵐「大丈夫、安心して寝てるだけだ」


クロエ「そう……。驚いたわ、いつもの楓らしくなくて」


嵐「この発作が起きたときはいつもこんな感じだよ。文化祭の夜はこれより酷かったしな」


晶「……とりあえず片付けないか? 吐いたのがパジャマにも染みてるし、着替えさせないと」


嵐「そうだな」

嵐「あとは俺たちでなんとかするからクロエは帰って大丈夫だぞ。お見舞いありがとな」


クロエ「ええ。お大事にね」


ーーーーー

ーーー




307 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:20:05.95nEx3Setqo (6/8)

ローラとティアの部屋ーー


クロエ「……って感じだったわ」


ローラ「そうだったんだ……楓さん大変だね……」


クロエ「ええ。まさかあんなに酷いとは思ってなかったわ」

クロエ「確かにあれじゃ闇の試練の日に外に出るなんてもってのほかよ」


ローラ「どうにかしてあげたいね……」


ーーーーー

ーーー




ローラ「……」

ローラ(あ、夢だ……)

ローラ(クロエちゃんと別れたあと、寝た記憶があるもん)

ローラ(すごい意識がハッキリした夢だなあ……)


「ーーーー」


ローラ「え?」


「ーーーー、ーー」


ローラ「あ、ラピスさんの奥さん!」


「ーーー」


ローラ「こっちに来たいって……それを伝えるために夢の中にテレパシーを?」


「ーーーーーー」


ローラ「ふんふん。学校の敷地にいるのは分かってるけど、ラピスさんには内緒でサプライズで会いたいと……それで近くにいる人に聞きに来たんですね」


「ーーーーーーーー」


ローラ「私はいいですけど……バレないようにはしてくださいね?」


「ーーーー!」


ローラ「ふふ、では待ってますね」


308 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 01:22:21.56nEx3Setqo (7/8)

ーーーーー


ローラ「……」ムクリ

ローラ(うん、覚えてる。夢だけど、夢じゃないよね)

ローラ「すぐ来るのかな……」


ティア【なんの話ですか?】


ローラ「あ、おはようティアちゃん」


ティア【おはようございます】サッ


ローラ「ううん、こっちの話。人が来るかもしれないの」


ティア【そうでしたか】


ローラ「多分びっくりすると思うけど、皆にも会わせてあげたいな」


ティア「?」

ティア(誰なんでしょう……)


こんこんっ


ローラ「はーい」ガチャッ


親ドラゴンのプロフィール↓~↓3
【名前】
【種族】
【容姿】(人状態での容姿です)
【性格】
【特殊能力】
【備考】

安価↓から3つほどでてくるまで
何個か集まったら、コンマを使用しての投票になります


309以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 01:52:02.14JiNTdvr3o (1/1)

【名前】レイア
【種族】黒鋼竜
【容姿】身長はラピスより一回り大きい程度
いつも西洋風の兜を被っている
兜の下は思わずハッとしてしまう程の黒髪ロング美人。瞳の色は紫
ちなみに胸の大きさはラピス以上
【性格】冷静沈着な武人肌。やや男性めいた口調で喋る
しかしその実極度のあがり症で、初対面の人の前では兜を被っていないと会話すらままならなくなってしまう
男性めいた口調も緊張感から来るもので、最愛の家族であるラピスやクリア、あるいは心を許した人の前では優しい女性口調になる
【特殊能力】己の肉体を金属質に変質させる。一部分だけ変化させることも可能
本気を出すと鈍く光る黒色の兜付きプレートメイルを纏い、見た目からは予想もつかない俊敏さで動ける
【備考】ラピスのパートナーでクリアのもう一人の母親
竜族のしきたりに従い遠く離れた地でもう一人の子供を育てていたが、ラピスの事が気になりはるばる彼女の元を訪れた
黒鋼竜はその名の通り黒く輝く鋼の肉体を持つ竜で
その鱗はとても価値が高く武具の材料・芸術作品などにも利用されている


310以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 03:43:42.54/bfzYg710 (1/1)

【名前】ルミア
【種族】白竜
【容姿】プラチナブロンドのさらさらロングヘアに蒼の瞳を持つ少女。身長は低く、胸もなだらか
【性格】物静かで穏やか。平穏とお昼寝をこよなく愛する平和主義者
【特殊能力】強力な光のブレスを吐くことができる
また、光のブレスは水晶竜が吸収し光エネルギーとして再利用することも可能
【備考】ラピスの奥さん……なのだが、身長の低さや外見の幼さのせいで妹か娘のようにも見える
人の世に干渉することを厭い、普段は遠く離れた異国の高原で娘(クリアの姉妹)と共に静かに暮らしている


311以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 04:02:15.98sfx9bz1A0 (1/1)

【名前】ミラ
【種族】黒竜種(突然変異の超稀少ドラゴン)
【容姿】誰もが見惚れるような綺麗な黒髪ロングに金の瞳、ラピスにも負けず劣らずなスタイルをした妖艶の美女
【性格】一人称妾で高飛車
【特殊能力】ドラゴンとしての熱線や炎に闇魔法に似た力を合わせ持ち自分の物にしている。闇色と自称する黒鱗にも宿っており並の威力では力に阻まれ傷一つつかない
【備考】ラピスのパートナー、高飛車な態度だが本人に悪気はなくそれに伴うだけの実力もあり力ではラピスを凌駕する。美しく強いラピスこそ自分の番に相応しいと自負し同時にベタ惚れしており惚れた弱みか普段偉そうなのにラピスやクリアには甘々、当時求愛されても自分より弱い竜に興味はない考えだったラピスに勝負で勝ち押し倒して番にした


312 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/05(木) 06:14:25.65nEx3Setqo (8/8)

1.レイア
2.ルミア
3.ミラ

↓から投票
投票レスのコンマの合計が最初に150を超えたキャラが親ドラゴンとなります
本日中に誰も150に到達しなかった場合、その時点での最高コンマキャラが親ドラゴンとなります
自分の作成したキャラには投票できません


313以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 06:58:17.19h23/NAgLO (1/1)

1


314以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 07:11:55.50k2/QwE3DO (1/1)

2


315以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 08:00:16.4455Eo9PtI0 (1/1)

1


316以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 08:05:12.72Tyhtq2r/O (1/1)

1


317以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 08:09:55.625CMIy/V70 (1/1)

2


318以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 08:14:27.9576v6Ma5tO (1/1)

1


319以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/05(木) 08:14:54.56GPG567wXO (1/1)

2


320 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:36:20.51OmyetO1So (1/9)

親ドラゴンはレイアに決まりました
設定は>>309を参照


321 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:36:53.53OmyetO1So (2/9)

レイア「はじめまして。レイアと申す者だ」


ローラ「は、はじめまして……」


ティア【そちらの方は?】


ローラ「えーっと……ラピスさんの奥さん。まさか仮面なんてしてるとは思わなかったけど……」


レイア「これは……すまない。緊張してしまうのでな」


ローラ「そうだったんですね。じゃあ早速ラピスさんに会いに行きますか?」


レイア「ああ、頼む」


ーーーーー


食堂ーー


ラピス「朝ごはんはやっぱりご飯に限りますね」モグモグ


クリア「あ、ローラ! おはよう!」


ローラ「おはよう、クリア。それと、クリア達にお客さんだよ」


レイア「クリア、久しぶり」


クリア「お母さん!!」ガタッ


ラピス「むぐっ!?」

ラピス「げほっ、げほげほ」


レイア「落ち着いて、ラピス」


ラピス「ほ、本物ですか? ほんとにレイア?」ペタペタ


レイア「くすぐったいよ、もう……。ほら」スポッ


ローラ「わ……!」

ローラ(す、すごい美人さん……!)


レイア「ね?」


ラピス「レイアー」ギューッ


レイア「はいはい、レイアよ」ナデナデ


322 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:37:20.76OmyetO1So (3/9)

ローラ「そ、そんなにふにゃふにゃなラピスさん初めて見ました……」


レイア「!」カポッ

レイア「そ、そうか。ついいつもの感じで接してしまったな」


クリア「お母さんー」ギュー


ラピス「レイアー」ギュー


レイア「……い、いつもはこんなに甘えたがらないぞ。もう少し節度はある」


ラピス「だって久しぶりなんですもん。ずっと会ってなかったからその分補給してるんです」スリスリ


レイア「く……///」

レイア(かわいい……)


ローラ「えっと、朝早いので人いませんけど、早めに移動しませんか? そろそろ朝ごはん食べに生徒が集まってくる時間なので……」


ラピス「そ、そうですね。クリア、食べますよ」


クリア「はーい!」


ーーーーー

ーーー




323 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:37:57.76OmyetO1So (4/9)

ローラとティアの部屋ーー


ローラ「あの、娘さんは来てないんですか?」


レイア「私の娘は他の獣達と仲良く故郷で待ってるよ」


ラピス「そうだったんですね。あの子は仲良くなるのが得意な子ですから、きっと上手くやってるはずです」


レイア「ところで……ここに来る途中闇の魔物がいたから倒してきたんだが、問題なかったか?」


ローラ「闇の魔物……」


ラピス「大丈夫です。闇の試練とやらが迫っている子がいて、その子の影響で闇の魔物が産まれてるみたいですね」


レイア「闇の試練……鬼と魔法使いが戦うことか?」


ローラ「そうです。知ってるんですか?」


レイア「遠巻きに見てたことはある。その時は魔法使いが鬼に喰われて、そのまま闇が空中に溶けて消えてしまったがな」


ローラ「助けなかったんですか?」


レイア「助けようとはしたんだ。鬼とも戦ってみたかったしな」

レイア「だがその前に魔法使い自身が全てを諦めて、自ら死を選んだんだ」


ローラ「自ら……」


ラピス「……私は、この学校の闇の魔法使いの子にとてもお世話になってます。居心地もいいですし、毎日楽しく過ごさせてもらってます」

ラピス「だから、その子のことを助けたいです」


324 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:38:30.64OmyetO1So (5/9)

レイア「そうか、ここが気に入ったんだな。だからずっとここに……」


ローラ「ずっとって……離れてても分かるんですか?」


レイア「ドラゴンの婦妻(ふさい)は基本的に離れて暮らすことになるが、愛し合う気持ちはそうそう消えない」

レイア「その気持ちがあれば、互いに相手がどこにいるかを感じ取れるんだ」


ローラ「素敵……」


レイア「さてラピス。私はもちろん止めたりしない」

レイア「あなたの好きなようにやって。それで、今度は親子揃って会おう」


ラピス「はい!」


レイア「クリアも、うちの娘に負けないくらい強くなるんだよ」


クリア「うん!」


レイア「よし。ラピスもクリアも元気そうで安心したよ」


ローラ「もう行っちゃうんですか?」


レイア「少しこのあたりを散策してから帰るよ。あまり長居しても迷惑をかけてしまうかもしれないからな」


ラピス「あ、じゃあ私が案内しますよ」


レイア「頼む。それじゃあローラさん、クリア達のことよろしくお願いします」ペコリ


ローラ「はい! 今度は娘さんも連れてきてくださいね!」


レイア「そうするよ。では失礼する」


ーーーーー


325 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:39:09.86OmyetO1So (6/9)

ラピス「ほ、ほんとに帰っちゃうんですか?」テクテク


レイア「そのつもりよ。でもまた来ちゃうかも」テクテク


ラピス「!」パアッ


レイア「ローラさん、って言ったかしら」


ラピス「はい」


レイア「あの子、すごくいいわね。落ち着くというか……本能的に逆らえない感じ」


ラピス「そうなんです。とても愛されてますよ」


レイア「愛……」ムッ


ラピス「クリアもローラさんが大好きですし……んむっ!」


レイア「ちゅ……ん……」

レイア「私以外の人から愛されてるなんて、そんな嬉しそうに言わないの」


ラピス「ふぁい……///」トロン


レイア「とにかく……」コホン

レイア「あの人にならうちの子も会わせてもいいかも」


ラピス「あ、会えたらきっとローラさんも喜びますよ」


レイア「それと、闇の試練ね。闇の魔法使いのことは知らないけど……」


ラピス「もしレイアが力を貸してくれれば、とても心強いのですが……」


レイア「ラピスのためにも守ってあげたいわ」


ラピス「レイア……」キュン


レイア「ま、今日はひとまずゆっくりラピスとデートね」


ラピス「はいっ!」


ーーーーー

ーーー




326 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:39:37.01OmyetO1So (7/9)

廊下ーー


ナミネ「……///」フラフラ


樹「おっと……ナミネさん?」


ナミネ「……///」フラフラ


樹「ナミネさーん?」


ナミネ「はっ……こ、校長先生……」


樹「ボーッとして、ナミネさんらしくないわね。何かあった?」


ナミネ「あ、あの……その……」

ナミネ「せっ、先生と生徒の恋愛ってどう思いますかっ!!?」


樹「き、急ね……」


ナミネ「わ、わーっ! えっと、友達の話です! 私のことじゃなくて……」


樹「焦らないの。落ち着いてナミネさん」


ナミネ「す、すみませんっ。なんか頭がぐちゃぐちゃーってなってて……。支離滅裂ですよね」


樹「……私は別に構わないと思ってるわよ」


ナミネ「え?」


樹「教師と生徒の恋愛よ」

樹「告白されたのか告白したのか分からないけど……愛に身分も肩書も関係ない」


ナミネ「……」


樹「ま、あまりえこひいきが過ぎるようなら考えなくちゃならないけど……うちの教師陣の中にそんな人はいないと思ってるわ」


ナミネ「あ、ありがとうございます。こんなヘンテコな質問に答えてくれて……」


樹「ううん。力になれたならいいのよ」


リリィ「校長先生! やっと見つけましたっ」タタタッ

リリィ「あ、ナミネさんも一緒にいたんですね。こんにちは」


ナミネ「こ、こんにちは」


樹「何かあった?」


リリィ「この書類なんですけど……」


樹「ふむふむ……」


ナミネ「……リリィ先生」ボソッ

ナミネ(私……先生のこと……)


327 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:40:03.88OmyetO1So (8/9)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(進行中)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない


328 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/06(金) 01:40:30.85OmyetO1So (9/9)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

6/16回目の行動です
(2月に入って3回目の行動です。バレンタインがあります)


329以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/06(金) 02:28:52.26pChxEhYK0 (1/1)

リズが好奇心に負け魔眼と毒で部屋を脱出

DOKI☆DOKI☆学校探検に乗り出す


ドラゴンが出ただの化け物に襲われかけただの周りの方が大騒ぎになる


330以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/06(金) 05:53:30.35Q/z50JV6O (1/1)

バレンタインデーにて周りから義理チョコをめっちゃ貰いご満悦でそれを頬張るアルシェとむくれるティア
意地になったティアが自分が用意したチョコをアルシェに口移しで食べさせるもお互い歯止めが効かなくなり……
(ちなみにウィンナナやアルくまも各々趣向を凝らした渡し方をしたそうな)


331以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/06(金) 06:11:15.32GTAdfw6AO (1/1)

1年生組でみんな義理チョコを配り合う
そんな中でナミネが不意に席を外したので気になってこっそり尾行
樹からのアドバイスとバレンタインデーというシチュエーションに意を決してリリィ先生へ告白、1年生組に目撃される


332以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/06(金) 06:51:32.2952GBIkaM0 (1/1)

バレンタインの日に共に他の子たちに渡した友チョコとは明らかに違う、クロエに渡す特製の手作りチョコを持ったローラとヒカリが鉢合わせする
ほんの少しだけ気まずい空気になるが、すぐにクロエが二人に渡す手作りチョコを持ってきたことで霧散
結局3人で仲良くチョコを食べさせあう


333以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/06(金) 07:13:16.29GyMwe/nFO (1/1)

バレンタインという一大百合イベントを百合江が見逃すはずが無かった
演劇部だけでなく、後輩を虜にしまくるアリサや黒魔術部で総受け状態のエミールなど学校中で至高の百合の数々を見て至福の時に酔いしれる


334 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:02:57.56HvjxDV7Ko (1/18)

空き教室ーー


リズ「しゅる……?」


「バレンタインだから……はいこれ。あげる」


リズ「しゅー……」


「あ、ありがと。……これ、お返し」


リズ「しゅる……」ウズ…


「ケーキ? 作ったの?」

「うん。お砂糖多めで……」


リズ「しゅるる……」ウズウズ


「私が甘いの好きって覚えててくれたんだ」

「ま、まあね」


リズ「しゅあっ!」ビュッ


じゅわあっ!


リズ「……」キョロキョロ

リズ「しゅるる~♪」スルスル


ーーーーー

ーーー




335 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:05:50.78HvjxDV7Ko (2/18)

自室ーー


こんこんっ


ヒカリ「はーい?」ガチャッ


ローラ「クロエちゃんは……」


ヒカリ「出てってから戻ってきてないけど……」


ローラ「そっか」


ヒカリ「あ、それ……」


ローラ「!」


ヒカリ「チョコ……だよね」


ローラ「ひ、ヒカリさんこそ机の上にチョコがあるけど」


ヒカリ「考えてることは一緒かな」


ガチャッ


クロエ「ただいまー」

クロエ「あ、ローラもいたのね。ちょうどよかったわ」


ローラ「ちょうどよかった?」


クロエ「ええ。はいこれ」


ローラ「チョコ……?」


クロエ「ヒカリにも。キッチンで冷やしてたのを取りに行ってたのよ」


ヒカリ「これ……手作り……?」


クロエ「ええ。出来は良くないかもしれないけど……日頃の感謝を込めてね」


ローラ「あ、ありがとう! 大事に食べるね!」


ヒカリ「それじゃあボクたちからもお返し」


ローラ「はい、どうぞ」


クロエ「二人とも……! ありがとう! 嬉しいわ!」


ヒカリ「ふふっ」クスッ


ローラ「毒気抜かれちゃうなあ」


クロエ「? 二人ともニヤニヤしてどうしたのよ」


ローラ「なんでもないよ。これからもよろしくね」


クロエ「ええ。よろしく、ローラ、ヒカリ」


336 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:06:18.09HvjxDV7Ko (3/18)

クロエ「ちょっと早いけど、さっそくいただいていいかしら」


ローラ「どうぞどうぞ。……あ、そうだ」

ローラ「はい、あーん」


クロエ「うぇっ!? は、恥ずかしいわね。あーん……///」パクッ

クロエ「うん。美味しいわ」


ヒカリ「じゃあボクも。あーんして」


クロエ「あーん……」パクッ

クロエ「こっちはちょっとビターね。美味しいわ」


ローラ「……」ソワソワ


クロエ「はいはい。ほらあーんしなさい」


ローラ「あーん」パクッ

ローラ「ん、おいしい!」


クロエ「ふふ、そう。ならヒカリも」


ヒカリ「あーん……」パクッ

ヒカリ「……うん、美味しいよ」


クロエ「よかったわ。じゃあ最後は……」


ヒカリ「……え?」


ローラ「ヒカリさん……と?」


クロエ「そこだけ食べないのは変じゃないかしら?」


ローラ「それもそうだよね……は、はい、あーん」


ヒカリ「あーん……」パクッ

ヒカリ「ボクの方も、はい」


ローラ「あーん」パクッ


ヒカリ「あ、美味しい……」


ローラ「ほろ苦で美味しい……!」


クロエ「おっと、そろそろ食堂行くわよ。みんなで交換するんだから」


ーーーーー

ーーー




337 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:06:47.26HvjxDV7Ko (4/18)

食堂ーー


百合江(さて……)

百合江「今年も愉しませてもらいますわよッ!!」


クロエ「っ!?」ビクッ

クロエ「び、びっくりした……急に大声出して何事よ?」


百合江「なんでもありませんわ。ぜひバレンタイン楽しんでくださいませ」


クロエ「え、ええ……」


アリサ「おー、みんなこんなにくれるのか。ありがとな」ニコッ


「先輩卒業しないでください~」


アリサ「泣かない泣かない。卒業しても遊びに来るよ」ポンポン


百合江(あ~~~頭ポンポンイケメンムーブ~~~)タラー


エミール「え、も、もらっていいの……?」


「ん。抜け駆けなしって決めたから全員から一つずつね」


エミール「抜け駆け……?」


百合江(無意識総受け顔が良い~~~)フキフキ


「わっ、何これ!? 血溜まり!?」


百合江(鼻血が止まりませんわ)ボタボタ


ーーーーー

ーーー




338 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:07:15.23HvjxDV7Ko (5/18)

楓「それじゃあ一年生で交換ターイム! いやー、この時を待ってたよー」


嵐「楓はチョコが食べたいだけだろ」


楓「そうとも言う」


クロエ「楓元気そうね」コショコショ


晶「ああ。なんともなくて良かったよ」コショコショ


ティア「……」ムー


ローラ「ティアちゃん怒ってる?」


ナミネ「アルシェさんがたくさんチョコをもらったのが面白くないそうです」


アルシェ「みんな優しい。たくさんくれた」


ティア「むー……!」


ローラ「まあまあ。交換しよ?」


モミジ「はい、どーぞ」


イオ「ありがとうございます。はい、お返しです」


レナ「はいこれ」


デン「あ、ありがと……」


ヒカリ「ファンの子からたくさんもらっちゃった……」


クロエ「ヒカリと凜華が頭一つ抜けた量もらってるわね」


凜華「好かれて悪い気はしないけど、さすがに多すぎるのも困るかな」


楓「ならあたしが減らすの手伝うよ!」


凜華「ありがたい申し出だけど、それはくらた人に悪いから遠慮するよ」


楓「ざんねーん」


百合江(演劇部のツートップがいれば百合の未来は明るいですわね……!)


ーーーーー

ーーー




339 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:07:55.72HvjxDV7Ko (6/18)

ナミネ「それでは私はこの辺で失礼しますね」


アルシェ「ん」


楓「チョコありがとーねー」


クロエ「……なにか様子変じゃないかしら?」


凜華「そうかい?」


クロエ「もしかしたら悩みのことで進展があったのかも……。見てくるわね」


ローラ「あ、じゃあ私も……」


楓「なになに? 面白いの? ついてっていい?」


ぞろぞろ


ーーーーー


廊下ーー


ナミネ「リリィ先生っ」


リリィ「ナミネさん。こんにちは」


ナミネ「こ、こんにちは」


リリィ「どうかしましたか?」


ナミネ「えっと、チョコ、です。どうぞ」


リリィ「あら、手作り? 大変だったでしょう」


ナミネ「いえそんな。好きでやったことですから」


リリィ「でも……ナミネさん他の人にも配ってたから、何人分も作るのは大変だったんじゃない?」


ナミネ「……違います」


リリィ「え?」


ナミネ「て、手作りは……先生だけです」


リリィ「え……」


ナミネ「先生」


リリィ「は、はいっ」ドキッ


ナミネ「私、先生のことが好きです」


リリィ「え、ええっ!?///」カアッ


340 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:08:23.33HvjxDV7Ko (7/18)

ナミネ「好きになるたびに、変になるんです」

ナミネ「頭の中がぐちゃぐちゃってなったり、でも先生といると安心して甘えたくなったり……」

ナミネ「先生は困るかもしれません。でも……大好きなんです」


リリィ「わ、わああっ///」


ナミネ「へ、返事を……聞かせてください」


リリィ「す、すごく嬉しい……けど、私、先生だし……」


ナミネ「分別はわきまえます。放課後や休みの日だけでもいいんです。先生と恋人になりたいんです」

ナミネ「私の……特別な、大切な人になってください」


341 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:08:49.62HvjxDV7Ko (8/18)

リリィ「は……」

リリィ「……はい。よろしくお願いします……///」ペコリ


342 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:09:23.23HvjxDV7Ko (9/18)

ナミネ「~~~~っ!!」ギュッ


リリィ「ひゃっ!?///」


ナミネ「先生、大切にします。この気持ち」


リリィ「……はい。大切にしてください」ギュッ…


ーーーーー


物陰ーー


ローラ「うわ、わ、わーー///」


嵐「ほー……」


凜華「素敵な組み合わせだね」


モミジ「うん……」


クロエ「これは付いてこないほうがよかったかしら……。すごいもの見ちゃったわ」


ヒカリ「バレないうちに戻ろうか?」


楓「さ、さんせー」


アルシェ「ナミネ、よかった……」


ティア「ナミネさん、おめでとうございます」ボソッ

ティア(私も彼女にバレンタインがなんたるものか教えないとですね……)


ーーーーー

ーーー




343 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:10:36.49HvjxDV7Ko (10/18)

食堂ーー


楓「いやー、すごいもの見た……」ガクンッ


嵐「楓!?」


「キャーーーーーー!!」


晶「!!」バッ


クロエ「なに!?」


「ど、ドラゴンが出たの! 助けて!」

「あっちは教室の机が壊されてる! 化け物の仕業だ!」


ローラ「ドラゴン!?」ダッ!


ヒカリ「ローラさん、ボクも行くよ!」ダッ!


クロエ「ラピスさんやクリアが……? でもあの二人が暴れるなんて……」


レナ「いいから! あんたも来なさい!」タタタッ


クロエ「え、ええ!」ダッ


ーーーーー


ラピス「あら、皆さんおそろいで。どうしました?」パクパク


クリア「……?」ポリポリ


ヒカリ「チョコ食べてるだけ……だね」


レナ「まさか闇の魔物!?」


クロエ「いえ、闇が迫ってきてる感じはないわ」


ローラ「……まさか」


キンッ! バサアッ!


ルク「ああもう、人間鈍すぎでしょう……!」ビュン!


ローラ「る、ルクさん! だめ! 見られちゃう!」


ラピス「何事か分かりませんが……フッ!」パキュン!

ラピス「ルクさんの光の屈折率を変えました。これで見られることはありません」


ローラ「よ、よかった……」


クロエ「魔力展開!」ブワッ

クロエ「ルクさんの魔力を追えばいいのよね!?」


ローラ「う、うん! たぶん何が気づいてたから……!」


クロエ「ならこっちよ!」タタタッ


344 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:11:39.20HvjxDV7Ko (11/18)

校舎裏ーー


リズ「フシュー……! フシュー……!」


ローラ「り、リズ!?」


クロエ「ルクさんは上に乗っかってるのね」


ルク「近づくな!!」


クロエ「!」ビクッ!


ルク「やはりこんな危険な魔物、卵の内に私が割っておけば……!!」


リズ「ブシャアアアアアアア!!」ブシュウ!


ルク「この……!」ジュウジュウ…


ミシッ……!


リズ「グ……ギ……!!」


ローラ「ルクさん!!」


ルク「!」ピタッ!


ローラ「リズ、怖かったんだね」テクテク


リズ「ジャアアアアアアアッ!!」ギンッ!


クロエ「うぶっ……!」

クロエ(なに……!? 睨まれただけで吐き気が……!)


ローラ「っ……」フラッ

ローラ「皆が騒ぐから、興奮しちゃったんだ」テクテク


リズ「シュアアアアア! シュアアアアアア!!」ビシュ! ブシャ!


どちゃっ! じゅわ……


ローラ「うっ……! ぐっ……」ヨロ…

ローラ「大丈夫……落ち着いて……」ナデナデ


リズ「しゅあ……!」


ローラ「そう……ゆっくり力を抜いて……」ナデナデ


リズ「しゅあ……しゅああ……」


ルク「……」パッ


345 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:12:07.86HvjxDV7Ko (12/18)

リズ「……しゅああっ」


ローラ「……うん、落ち着いたね。大丈夫だからね」ヨシヨシ


ルク「……バジリスクを撫でるだけで懐柔する人間……」

ルク(卵から孵して育てたという理由があるにせよ、この力は……)


リズ「しゅあ、しゅああ……」ペロペロ


ローラ「心配してくれてるの? 大丈夫……とはいえないかな」フラッ


ルク「おっと」フワッ


ぽうう……


ルク「しばらくは私の側にいてください。バジリスクの毒程度なら数時間で抜けますから」


ローラ「う……ん……」


クロエ「……リズ」


リズ「……しゅあ」


クロエ「私にはあなたの言葉は分からないけど……ローラを傷つけて申し訳なく思ってるのは伝わってくるわ」

クロエ「だから今度からはその力、ローラを守るために使いなさいね」


リズ「しゅあっ!」コクン!


ルク「それじゃあ早速お手伝いです。このまま外にいては体が冷えますから、ローラさんを中に運びましょう」


リズ「しゅあ!」スルスル


クロエ「手伝うわ」


ーーーーー

ーーー




346 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:12:34.59HvjxDV7Ko (13/18)

その頃カップル達はーー


ティア「アルシェ、100個のチョコと私からのチョコ、どっちが嬉しいですか」


アルシェ「ティアからのチョコ」キッパリ


ティア「ぐっ……///」キュン

ティア「な、なら他の人からのチョコで喜ばないでください。妬いてしまいます」


アルシェ「でも嬉しくないわけじゃないから……」


ティア「むう……」パクッ


アルシェ「? 自分のチョコ食べちゃうの……んむっ」


じゅぷ ちゅぷ……


アルシェ「!!?」ビクンッ


ティア「ぷは、はあ、はあ……」


アルシェ「なに、いまの……」


ティア「し、舌です。舌を絡めました」


アルシェ「した……? そんなの、しらない……」


ティア「だから今まで唇だけだったんですね……!」


アルシェ「ティア、いまのもっとして……」トロン


ティア「んっ……れろ、ちゅ……ちゅうう……」


アルシェ「はむ、ん……んーー……っ!」ピクッ


ティア「ぢゅる……じゅぷ、れろ……」


アルシェ「ひゃ、んっ……! んみゃ、あ、んんぅ!」ビクンッ!


ティア「ぷはっ、は、はあ……」

ティア「ど、とうですか。私からのチョコの方が甘くて美味しいでしょう」


アルシェ「う、ん……すごかった……」


ーーーーー


347 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:13:05.84HvjxDV7Ko (14/18)

ウィンとナナの部屋ーー


ナナ「ハッピーバレンタインです」


ウィン「おお、去年はチョコケーキだったけど今年は……」カポッ

ウィン「チョコケーキ……」


ナナ「ちっちっち……ただのチョコケーキと侮るなかれですよ」


ウィン「てことはすごい高級とか!?」


ナナ「いえいえ。これは食べ方が特殊なんです」


ウィン「普通のケーキに見えるけど……」


ナナ「このケーキ、フォークを使ってはいけないんです!」


ウィン「な、なんだってー!」

ウィン「ってなんでさ! 食べれないよ!」


ナナ「こうですよ」ズプッ


ウィン「ケーキに指を突っ込んで何を……」


ナナ「はい、あーん」


ウィン「!?///」

ウィン「ゆ、指食べちゃうよ?」


ナナ「それが狙いです」


ウィン「……じゃあ……」パクッ


ナナ「んっ」ピクッ

ナナ「はい、次です」


ウィン「あむっ……れろ……」


ナナ「あっ……」ゾクッ


ウィン「ちゅぱ、ちゅぷ……」


ナナ「ひゃ、や……!」ゾクゾクッ

ナナ「ふ、ふふ……まだまだケーキは残ってますからね……」ズプッ


ウィン「うん……///」


ぱくっ


ーーーーー


348 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:13:51.20HvjxDV7Ko (15/18)

アニ研部室ーー


アルト「な、なんの色気もない渡し方でごめんね。あんな廊下で渡しただけで……」


くるくま「ううん。それよりアルトが私の好みを覚えててくれたのが嬉しいよ。さっそく食べていいかな?」


アルト「う、うん。美味しくできてると思うよ」


くるくま「じゃあ……いただきます」パクッ

くるくま「……うん、甘くて美味しい!」


アルト「そっか、よかった」


くるくま「私の好みにドンピシャだよ」


アルト「あ、もう。口の端に付いてるよ」


くるくま「え、恥ずかしいな」フキフキ


アルト「逆逆。そっちじゃなくてこっち……」

アルト(って、近……!)


くるくま「あ……」

くるくま(アルトの唇……)

くるくま「……んっ」チュッ


アルト「ん……!」


くるくま「……ごめん、近かったからつい」


アルト「こ、こっちこそごめん。近すぎた……よね」


くるくま「……///」ポッ


アルト「……///」カアッ


ーーーーー


349 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:14:19.69HvjxDV7Ko (16/18)

空き教室ーー


リリィ「では、早速いただきますね」


ナミネ「は、はいっ」ドキドキ


リリィ「あむっ」パクン

リリィ「ん、美味しいです!」


ナミネ「ほ、ほんとですか? 無理してませんか?」


リリィ「心配しないでください。ほんとに美味しいですよ」


ナミネ「うう……幻滅ですよね……。なんか、ほんとにダメなんです。先生にあの時みたいに甘えたいのに、気ばかり焦っちゃって……」


リリィ「あの時?」


ナミネ「私が小さくなったときの……」


リリィ「き、記憶あるんですか?」


ナミネ「あ……う……はい……///」


リリィ「そうでしたか……では、はい」バッ


ナミネ「?」


リリィ「どうぞ飛び込んできてください! ナミネさんならいつでも歓迎ですよ!」


ナミネ「で、では……!」オソルオソル


きゅっ……


ナミネ「……」ジワ…


リリィ「もう、泣くことないですよ」


ナミネ「なんか、嬉しくて……」グスッ


リリィ「よしよし。泣き止んだら一緒にチョコ食べましょうね」ナデナデ


ナミネ「はい……」グスグス


350 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:14:53.70HvjxDV7Ko (17/18)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(解決)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない


351 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/08(日) 07:15:21.43HvjxDV7Ko (18/18)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

7/16回目の行動です


352以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/08(日) 08:05:20.92spH1G8P7O (1/1)

楓の症状、軽くですらあれだともしもの時に逃げることすら出来ないしなんとかせんとな

というわけで人外(吸血鬼)のことは人外に聞こう
ラピスやルクに吸血鬼の体質や吸血鬼そのものについて知らないか尋ねる
これ場合によっては吸血鬼に話を聞く、とかになって新キャラ募集になる場合もあるかな?


353以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/08(日) 08:45:16.60BQrN8nHCO (1/1)

ヒカリとの魔翌力譲渡特訓
何度も特訓したためかクロエとヒカリの魔翌力が調和してきたが、その際極々僅かだがヒカリに闇の魔翌力が流れ込むのを感じた


354以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/08(日) 09:50:13.00U6FR4bCDO (1/1)

今まで以上にローラになついているリズを見ながら、ルクがクロエにローラが持ってると思われる力について話す


355以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/08(日) 11:40:04.32JFWCreegO (1/1)

休日に舞と会う凜華、少し遅れたバレンタインデーのチョコを渡し合う(カサブランカ校や劇団の都合などで舞が忙しかったらしい)
リリウムでたくさんチョコを貰ったことを話した凜華だったが、それを聞いた舞が秘かに嫉妬の炎を燃やしていたことには気付かなかった


356以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/08(日) 12:31:20.46vb/+mMurO (1/1)

何やらレナの機嫌が悪い。
どうやら中学時代の姿に戻ったデンが周囲に好評だったらしく結構多くのチョコ(※デン曰く『歴代ループで最多』)を貰ってたそうな。


357 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:28:39.908WffvD1wo (1/11)

修練場ーー


クロエ「だいぶコントロールできるようになってきたわね」


ヒカリ「うん。今は離れてても魔力補給できるよ」ポウウ…


クロエ「おおー」


ヒカリ「クロエ以外の人とも試してみたいかも」


クロエ「そうね。上手くいけばマホリオでもサポーターや大将として立ち回れると思うわ」


ヒカリ「でももう少し練習しないと。動いてる人に魔力を渡すのは一苦労しそうだし」


クロエ「そうね。飛びながらやってみる?」


ヒカリ「うん」


ふわ……


クロエ「まず修練場の壁に沿ってぐるぐる回りながら飛ぶわね」フワー…


ヒカリ「うん。いくよー」ポウ-


クロエ「来てないわー」フワフワ


ヒカリ「こう……かなっ」ポワンッ


クロエ「おおっ! 来たわ!」


ヒカリ「ちょっとだけだけどね……」


クロエ「ちょっとでも前進よ」ストッ


ヒカリ「止まってれば簡単なんだけどなあ」ポワー

ヒカリ「っ」ゾクッ


クロエ「え……今……」


ヒカリ「なんか入ってきた感じ……」


クロエ「私の闇が少し持ってかれた感じがしたわ」


ヒカリ「……まさか」


358 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:29:09.128WffvD1wo (2/11)

クロエ「大丈夫? 具合悪くなったりしてない?」


ヒカリ「大丈夫。違和感とかはないし……」


クロエ「ならいいけど……」

クロエ「もしかしたら、ヒカリの魔法はすごく危険なのかもしれないわ」


ヒカリ「うん……」


クロエ「形を変えた魔力を譲渡するだけじゃなくて、魔力の融合ができる魔法なのかも……」

クロエ「とにかく、すこし調べてみないと」


ヒカリ「分かった。ボクも詳しく知りたいし、調べてみるよ」


クロエ「ええ、お願いね」


ーーーーー

ーーー




359 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:29:36.138WffvD1wo (3/11)

廊下ーー


クロエ「それじゃあ私はこのままローラのところ行ってくるから。ヒカリはちゃんと部屋で寝てること。いいわね?」


ヒカリ「うん。行ってらっしゃい」


クロエ「行ってくるわ」テクテク


ーーーーー


クロエ「あら、レナ」


レナ「……ああ、クロエ」


クロエ「暗い顔してるわね……どうしたのよ」


レナ「デンが……」


クロエ「デンがどうかしたの?」


レナ「チョコもらってたの……」


クロエ「別にいいじゃない。デンだって嬉しいでしょうし」


レナ「1個や2個じゃないの……たくさん貰ってて……今までで一番の数だったって……」


クロエ「ふーん……?」


レナ「……なんか、ムカつくわ」


クロエ「レナって……デンのこと好きよね」


レナ「はあ!!?///」


クロエ「だって、今のって完全にヤキモチじゃない。そんなに取られたくないの?」


レナ「と、取られるとか、デンは物じゃないし……」


クロエ(分かりやすくうろたえてるわね……)

クロエ「デン可愛いし、本命チョコもあったりして……」


レナ「だっ、だめよ!」


クロエ「あら? なんであなたがダメなんて言うのかしら?」ニヤニヤ


レナ「なんでもよ! 今のデンは根暗でひねてて可愛いとこなんて一つもないんだから、付き合うとかダメ!」


クロエ「『今の』……ねえ」ニヤニヤ


レナ「そのニヤケ顔やめなさい!///」


360 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:30:03.238WffvD1wo (4/11)

クロエ「ま、さっさと素直になることね。デンが誰かに取られてからじゃ遅いんだから」


レナ「余計なお世話よ!」


クロエ「はいはい。じゃ、私ローラのところ行くから」


レナ「早く行きなさい!」

レナ(素直になんてなれるわけないじゃない……。思い出さないデンが悪いのよ……!)


ーーーーー

ーーー




361 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:30:30.628WffvD1wo (5/11)

空き教室ーー


リズ「しゅる、しゅるる~♪」スルスル


クリア(龍形態)「きゅあ~♪」スリスリ


ローラ「あはは、くすぐったいよ」


クロエ「ローラ、ルクさんとお話させてくれる?」


ローラ「うん、いいよ。ルクさん」キンッ


ルク「なんですか?」


クロエ「ラピスさんにも聞きたいんだけど……吸血鬼についてなにかしってる?」


ラピス「吸血鬼……ですか」


ルク「昔はそれなりにいましたけど、今の状況は知りませんね。どこかでこっそり暮らしてるのか、絶滅したか……」

ルク「しかしなぜ今吸血鬼のことを?」


クロエ「知り合いに吸血鬼の子孫がいるのよ。ただ体質で苦しんでて、どうにかしてあげたくて」


ルク「ふむ……私が癒やしてどうにかなりますかね」


クロエ「どうかしらね……」


362 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:31:23.028WffvD1wo (6/11)

ラピス「吸血鬼と言いますと……弱点が多い代わりに、小さな体で屈強な力を持つ種族だと聞いたことがあります」


ルク「日光、流水、にんにく、十字架、銀……確かに弱点だらけですね」


クロエ「楓は確かに、一年生の中ならトップクラスで魔法が強いわ」

クロエ「でも日に当たると体調が悪くなる程度だから……ウィンさんほどの強さって訳じゃない」


ラピス「日光に弱いのを治したいのですか?」


クロエ「ううん。死が近づくとトラウマで体が動かなくなるって……」


ルク「それはそれは……」


クロエ「実際にリズが暴れたとき、膝から崩れ落ちるのを見たわ。それに、悪夢のせいで我を失ってるのも見たことがある」


ルク「残念ですが、そんな吸血鬼は聞いたことがありませんね。私の癒やしの炎も効くかどうか……」


ラピス「誰か心の底から安心できる人に守ってもらうのが一番確実でしょうか……」


クロエ「難しいわね……」


363 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:31:53.988WffvD1wo (7/11)

ルク「そうそう、吸血鬼の話とは変わりますが……ローラさんのことで一つ」


クロエ「なに?」


ルク「ローラさんの力は、私が思ってるよりとんでもないものかもしれません」


クロエ「どういうこと?」


ルク「私はアートルムのことを知ってます。……あなたではありませんよ」


クロエ「まさか……伝説の魔法使いのこと?」


ルク「そうですね、そのアートルムです。彼女が生きていた時代から私は生きてますから」


クロエ「不死鳥すごいわね……」


ルク「それでですね、アートルムが存命の時にもその名声は光輝いていました。で、気になった私は一度会いに行ったんです」


クロエ「会いにって……不死鳥が簡単に人前に出ていいの?」


ルク「人目につかない遺跡で休息をとっている時に訪ねましたから。それに、魔獣には優しいと聞いていましたしね」


クロエ「ふーん……」


ルク「でですね、アートルムの近くには二人の魔法使いが常にいたんです」


クロエ「聞いたことあるわ。それがそもそもマホリオが三人チームになった理由だものね。伝説の魔法使いとその仲間のように、互いを助け合い高め合う……」


ルク「そうです。そしてその内の一人が……ローラさんのような方でした」


364 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:32:27.888WffvD1wo (8/11)

ルク「どんな魔獣とも会話ができ、その力を借りてアートルムの手助けをしていると、彼女は話してくれました」


クロエ「へえ……すごいわね」


ルク「ただ、全ての魔獣と『心を通わせる』ことはできなかった」

ルク「言ってしまえば、荒くれ者のバジリスクなどは手懐けることができなかったらしいです」


クロエ「え……」


ルク「もちろん、ローラさんは卵から育ててます。だからこそ心を開いてるのかもしれない」

ルク「でも、あの暴れたバジリスクを抑え込むのは簡単にできる芸当じゃないと……私はそう思います」


クロエ「神話クラスの力……」


ルク「安心してください。ローラさんがその力を悪いことに使う人じゃないのは、クロエさんこそよく知ってると思います」


クロエ「ええ、そこは心配してないわ」


ルク「私もラッキーですね。そんなすごい人にお世話してもらえるなんて」


クロエ「そうね。ローラは優しい子だから、きっとバジリスクのことも大丈夫よ」


ルク「ええ。私も無闇に喧嘩しないように気をつけます」


ーーーーー

ーーー




365 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:32:55.118WffvD1wo (9/11)

喫茶店ーー


凜華「舞さん、久しぶり」


舞「はい。お久しぶりです!」


凜華「ちょっと遅くなっちゃったけど……はい、チョコ」


舞「わあ! う、嬉しいです! まさか凜華さんから貰えるなんて……」


凜華「大げさだよ。それにお返しの練習にもなったしね」


舞「お返しの練習?」


凜華「ありがたいことに、いろんな子からチョコを貰ってね。ホワイトデーには返さないといけないから……」


舞「な……」

舞(なに凜華さんに群がってんですかリリウムの子たちは。凜華さんはあのトップスター真凜さんの娘。憧れるのもおこがましいってことを自覚してないんですか)


凜華「舞さん? どうかした?」


舞「はっ」

舞「いえいえ、なんでもありません。それより凜華さんの方こそお返しを楽しみにしててください。気合入れたの渡しますから」


凜華「それは楽しみだな。……おっと、そろそろ時間だね」


舞「そうですね。行きましょうか」ガタッ


凜華「まさかあの演目の再演を見られるなんてね。一人で見に行くのも寂しかったし、舞さんがいてくれて嬉しいよ」


舞「私こそですよ。カサブランカの人たちは観劇に誘いづらくて……」


ーーーーー

ーーー




366 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:33:22.368WffvD1wo (10/11)

皆の悩み一覧

クロエ  皆を失うのが怖い

ローラ  リーケの娘として見られたくない(解決)
ヒカリ  魅了魔法のせいで自信が持てなくなった(解決)
レナ   昔のことを掘り返されたくない
凜華   水津真凛の娘として見られたくない(解決)
モミジ  高い所が苦手(解決)
ティア  話すのが苦手(解決)
アルシェ ティアがいなくなるのが嫌だ(解決)
ナミネ  恋愛をしてみたい(解決)
楓    吸血鬼の体質で死にかけた
嵐    楓を失いかけた
晶    ケンカで守るべき人を傷付けた
デン   死にたくない
イオ   魔法で人を傷つけた(解決)
ウィン  戦いがつまらない


367 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/11(水) 00:33:51.378WffvD1wo (11/11)

現在の目標
・皆の悩みを解決する

安価↓~↓5自由行動安価
今後5日程度の行動を指定してください

8/16回目の行動です


368以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/11(水) 02:04:16.38VZfaxoPA0 (1/1)

リズがひとりぼっちなのも退屈だろうし以前のように脱走して騒ぎにならないためにもと、ローラが学校に行っている間ルクが保護部屋で一緒に過ごすようになる
後日こっそり様子を見に行くとまだ少し警戒心もありぎこちないが一緒にお昼寝したり遊び相手になってあげたりとルクの方からも仲良くしようとしているみたい


369以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/11(水) 05:21:41.39ZWx4IqAKO (1/1)

図書館で調べもの中の嵐と晶
どうやら楓の症状を和らげる方法がないか調べていたらしい


370以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/11(水) 07:03:26.969T9xzs7eO (1/1)

ヒカリ闇の魔翌力が流れ込んだことについて樹に相談、ちょうど橘花には話していたのでアナライズしてもらう


371以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/11(水) 09:06:43.47/Kj/z8MdO (1/1)

マホリオ特訓
トラウマ克服からかモミジの動きが目に見えて良くなったので新たな連携を考える


372以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/11(水) 12:31:51.79fjyuWEUL0 (1/1)

大量のチョコを貰った面々の悩みが噴出、お返しまでに食べきって感想を伝えねばと思いながらも体重が気になったり毎日チョコばかりで飽きてきたり

なおアルシェや楓がおこぼれに与ることは無かった


373以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/12/13(金) 14:42:19.20K8G8xtxA0 (1/1)

楓はパニック起こしたリズに反応して((((;Д;))))したってことは逆にリズを使って恐怖耐性付ける事はできないかね?

リズと同じ部屋に閉じ込めてバジリスクにprprされ続ける鬼畜荒療治とか


374 ◆ZOSRNJGVq.2019/12/14(土) 02:29:04.75Pf9wc9/so (1/11)

図書室ーー


クロエ「魔力譲渡……あった」パラパラ

クロエ「『魔力を譲ること。他の多数の魔法と同じく、訓練次第ではできるようになる魔法使いも多い』……簡単な火魔法や医療魔法なら誰でも使えるのと一緒ね」

クロエ「『ただし、固有魔法として発現した魔法使いの魔力は他とは異なる。魔力量が多く、質も良い傾向にあるのだ。他の魔法を苦手とする代わりに、大量の魔力を他人に譲ることが可能だと考えられる』……。つまり、ナナさんは魔力譲渡のみに特化した魔法使いってことね」

クロエ「『魔力譲渡を訓練したての者がコントロールできずに、逆に魔力を吸収してしまう現象も報告されている。ただし、吸収の途中で純粋な魔力に変化するため、属性魔法を扱えるようにはならない』。……てことはヒカリの中には闇は入り込んでないのかしら? ひとまず安心ね……」パタン

クロエ「あら?」


嵐「パニックに陥った時は、とにかくリラックスできるようにすること……」ペラッ


晶「トラウマは刺激せず、ゆっくりと治療をすること……」ペラペラ


クロエ「二人とも。珍しいわね」


晶「ああ、クロエ。楓のためになにかできないかなと思ってさ」


嵐「どうにかして楽にしてあげたいんだけどな……」