21112019/09/22(日) 06:43:14.76IkESnbeL0 (33/108)


 

 キリト「それじゃあ、皆おやすみなさい」


 上条<おやすみ。また明後日な-。キリトー

 麦野<道中も気をつけなさいよー

 

 キリト「・・・あっ」


 詩乃「?。何?」


 キリト「・・・ユウキ、お前・・・どこで寝泊まりするんだ?」


 ユウキ『・・・あ』


 アスナ「そ、そうだよね・・・どうしよう・・・」タラー


 キリト「・・・とりあえず、ホテルの方で話してみるか」


 アスナ「そうだね・・・」


 直葉「も、もし断られたら・・・」


 詩乃「・・・野宿は覚悟しておいた方がいいよ」


 ユウキ『・・・神様に頼めないかな・・・』


 
 
 -ホテル-
 
 キリト「え?」


 「え?・・・えっと、もう一度申しますがキリト様のお隣の部屋が紺野木綿季様のご予約室となってまして」


 アスナ「で、でも、どうして・・・」


 「幻夢コーポレーション学園都市社の社長である壇黎斗様がご予約を申し込んできまして」

 
 ユウキ『神様が!?』


 キリト「・・・やっぱ良い人・・・なのか?」


 ユイ「神様はとっても優しい人ですね!」ニコリ


 ユウキ『う、うん・・・嬉しいよ(正直びっくりし過ぎて・・・)』



 
 ユウキ『じゃあ、おやすみなさい。キリト、アスナ、ユイ』


 キリト「おやすみ。ユウキ」


 アスナ「おやすみなさい」ニコリ


 ユイ「おやすみなさいですっ♪」


21212019/09/22(日) 06:44:20.70IkESnbeL0 (34/108)





 キリト「美味いな。このイチゴ」モグモグ


 アスナ「うん!大きくて甘酸っぱいね」モグモグ


 ユイ「♪」モグモグ


 キリト「直葉やユウキ達にも分けてあげようか。これだけあるんだし」


 アスナ「そうだね。じゃあ・・・」


 ユイ「ママ、私が持っていきますっ!」ビシッ!


 アスナ「え?ユイちゃんが・・・?」


 ユイ「はい!部屋はわかっていますので、大丈夫ですよ!」


 キリト「そうか?・・・じゃあ、頼むよ」


 アスナ「気をつけてね?」


 ユイ「はい!後は、パパとママでごゆっくりしてくださいっ」ニコリ


 キリト・アスナ「「え?」」


 ユイ「それではっ!行ってきます!」トタタッ

 ―ガチャッ パタンッ

 キリト「・・・」


 アスナ「・・・ユイちゃん、意味分かって言ってたのかな・・・」

 
 キリト「さぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・」ゾクッ


 キリト「・・・!?」クルッ



 サチ[キリト]



 キリト「うわぁあああっ!?」


 アスナ「え!?ど、どうしたの!?」


 キリト「ま、窓の外に・・・!」


 アスナ「え?・・・。・・・な、何?何も無いよ・・・?」


 キリト「あ・・・?」


 アスナ「・・・大丈夫?」


 キリト「・・・あ、ああ・・・驚かせてごめん」


21312019/09/22(日) 06:47:01.82IkESnbeL0 (35/108)

 アスナ「・・・もしかして、窓の外にサチが見えたの?」


 キリト「・・・」コクリ


 アスナ「・・・疲れてるのよ。もうゆっくり休んだら?」


 キリト「・・・いや、大丈夫だよ。・・・ただ」

 ―ギュウッ

 アスナ「ん・・・キリトくん・・・?」


 キリト「・・・」


 キリト「・・・サチや・・・あの時助けられなかった皆が・・・」


 キリト「責めてくる気がするんだ・・・なんで・・・」


 キリト「俺だけが生き残ったんだ、って・・・」


 アスナ「キリトくん。・・・自分自身が自分を責めちゃダメだよ」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくんが居なかったら・・・今の私はここに居ないよ」ギュウッ


 アスナ「だから・・・ね?自分自身を許してあげようよ」


 キリト「・・・俺自身を・・・?」


 アスナ「そうだよ」


 アスナ「でないと、前に進めないから」


 アスナ「何処で間違えたのか、何処が分かれ道だったのか・・・私にも分からないよ?」


 アスナ「でもね・・・あの時話してくれたけど、やっぱり全部キリトくんが悪いって訳じゃないと思うの。・・・だから」


 キリト「・・・俺は・・・あいつらの分まで生きるって決めてた」


 キリト「けど・・・俺に生きる資格なんてやっぱり・・・」


21412019/09/22(日) 06:47:49.14IkESnbeL0 (36/108)

 アスナ「・・・そんなこと言わないでよ・・・」クスッ


 アスナ「キリトくん。これから先、どれだけ長く歩くか分かってるの?それに比べたら・・・大したことないよ」


 キリト「・・・その理由だけで・・・許せるのか・・・」


 アスナ「うん・・・許してあげるよ。だからキリトくんも・・・許してあげなよ」
 

 アスナ「あなたはその分、沢山の人を救ってきたよ。・・・私もその一人なんだから」


 アスナ「「月夜の黒猫団」の人達のことは残念だと思う。だから、キリトくんが自分で言ってた通りその分まで生きていこうよ」


 キリト「・・・俺、それで大丈夫なのかな・・・」


 アスナ「大丈夫。私も一緒について行くから」

 
 アスナ「この先ずっと歩き続けてて、前に進むのが難しくなることもあるかもしれない」


 アスナ「私達にできるのは立ち止まって泣くか、一歩でも前に進むかの2つだけ。・・・キリトくん、今どっちになってるの?」


 キリト「・・・前者、だな・・・」


 アスナ「うん。・・・だから、今度は私と一緒に進もう?」

 
 アスナ「SAOでも協力プレイで頑張ってきたんだから。ね?」ニコリ


 キリト「・・・。・・・ああ」


 キリト「ありがとう、アスナ・・・」


 キリト「やっと・・・気が落ち着いたよ」


 アスナ「そっか・・・よかった」ニコリ


 キリト「・・・」ギュッ、ズイッ


 アスナ「・・・、//」
 
 ―ちゅっ・・・

 キリト「・・・っ・・・/」


 アスナ「・・・キリトくん//」ギュウッ





215以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/09/22(日) 09:53:17.88lbOPQJIjO (1/1)

ここのスレを見て今年も去年に引き続きカイザの日を祝うのを忘れていた…orz


21612019/09/22(日) 11:34:33.44IkESnbeL0 (37/108)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ―――――――――――――――――――――――――――

 ――――――――――――――――

 アスナ「ん・・・キリトくん、ティッシュ取って//」


 キリト「ああ・・・//」シュッシュッ


 キリト「ほら・・・//」スッ
 

 アスナ「ありがと//・・・その・・・//」


 キリト「ん・・・?//」


 アスナ「今日は、大丈夫な日だったからよかったけど・・・//今度からは、ちゃんと避妊しようね?//」


 キリト「・・・。・・・あ、ああ、そうだな・・・//」

 
 アスナ「うん・・・//」クスッ







21712019/09/22(日) 11:43:00.01IkESnbeL0 (38/108)



 翌日

 -幻夢コーポレーション学園都市社-

 キリト「着いたな。ここが、幻夢コーポレーションか」


 遼太郎「ああ、そうだぞ」

 
 アスナ「・・・」モジモジ


 ユウキ『・・・アスナ?今朝会った時から気になったんだけど、足痛いの?』


 キリト・アスナ「「」」ギクッ


 ユイ「大丈夫ですか?」


 遼太郎「怪我とかしたのか?」


 アスナ「・・・ま、まぁ、ある意味そう、かな・・・//」

 
 キリト「///」


 遼太郎「おいおい、大丈夫なのか?」


 アスナ「はい//歩けないことは、ないので・・・//」


 ユウキ『無理しないでね?もしもの時は背負ってあげるから』


 アスナ「う、うん・・・//」


 キリト「・・・え、えっと、クライン。社長は?」


 遼太郎「社長室で待ってるはずだ」


 遼太郎「何か、朝からすごい機嫌良く笑って自画自賛してたな」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 遼太郎「じゃあ入ろうぜ」


 キリト「あ、ああ」


 



21812019/09/22(日) 11:44:54.14IkESnbeL0 (39/108)




 -社長室-

 ―コンコンッ
 
 黎斗<入りたまえ

 
 遼太郎「失礼します」ガチャッ


 黎斗「やぁ、待っていたよ。諸君」


 キリト「ああ・・・」


 アスナ「どうも・・・」


 ユウキ『おはようございます、神様社長』


 ユイ「おはようございます!」


 黎斗@法衣「歓迎するよ。ようこそ我が幻夢コーポレーションへ」


 キリト「・・・えっと、その格好は・・・」


 黎斗「私を崇拝している元僧侶への感謝の意を込めているのだよ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 黎斗「さて、まず来てもらって早々だが・・・」


 黎斗「キリト君。テストプレイを頼めるかな?」


 キリト「テストプレイ?」


 黎斗「私が作ったゲームだ」フフンッ


 黎斗「SAOを体験した勇者ならアドバイスをくれると思ってね」


 キリト「・・・まぁ、いいけど」


 黎斗「感謝するよ。アスナ君、君もどうだい?」


 アスナ「え?い、いいんですか?」


 黎斗「もちろんだとも」ニコリ

  
 キリト「それで、どんなゲームをプレイすれば?」


 黎斗「簡単に言えば海外、ロンドンを舞台にしたゲームだ」


 キリト「ロンドン・・・イギリスの首都か」


 黎斗「そう。ゲーム内余は従来のアクションゲームのように単純なものだよ」


21912019/09/22(日) 11:48:02.07IkESnbeL0 (40/108)

 黎斗「悪巧みを企てている怪人達をライダーと共闘して打ち倒すというものだ」


 遼太郎「この間から発売されたバトライド・ウォー オンラインのシリーズ最新作になるんだ」


 キリト「も、もう最新作を作ったのか!?」


 遼太郎「作ったって言ってもまだ発売はされないけどな」


 黎斗「大っぴらには発言しないが、魔術と言うのを小耳に挟んでね」


 黎斗「意欲がマシマシだったのさ」
 
 
 キリト「(こ、この社長とんでもないな・・・)」


 黎斗「このVRゴーグルを付けてれば、脳が人体に命令している構造を利用しているので
   コントローラーは自分自身になるのだよ」
 

 黎斗「あのALOには負けてしまうのが悔しいがね・・・」ギリギリッ


 アスナ「(こ、怖い・・・)」

 
 黎斗「まぁ、それはさておき。・・・始める準備はいいかな?」


 キリト「ああ」


 アスナ「は、はい」


 黎斗「では、始めよう」


 キリト「・・・リンクスタート」


 アスナ「え?」


 キリト「あ、ご、ごめん。つい癖で」


 遼太郎「はははっ」ケラケラ



 http://s.kota2.net/1569120408.png
 ―キュィィイインッ

 キリト「おぉ・・・映像がすごい綺麗だな」

 http://s.kota2.net/1569120104.jpg

 キリト「ここは・・・ロンドン、なのかな?行ったことないからわからないな・・・」


 アスナ「キリトくん!」

 
 キリト「あ、アスナ・・・って、アスナ!?なんで姿がそのままなんだ!?」 


 黎斗『VRゴーグルは自動的に装着者の体格と顔の形状をスキャンするのだよ』

 
 キリト「うおっ、ビックリした。・・・なるほど、そう言う事か」


22012019/09/22(日) 11:50:02.12IkESnbeL0 (41/108)

 アスナ「服は・・・これ、いつも着てる服だよね?」


 黎斗『服装は装備以外、初期は本人の望むものを満たすようにした』


 黎斗『それでより現実感が増すようになるからね』


 アスナ「へぇ・・・」


 黎斗『では、ガイドは自動的に出てくるので音声を切るとしよう。楽しみたまえ』

 ―シュン・・・


 キリト「・・・さて、どうしようか」


 アスナ「あ、表示が出てきたよ。・・・歩いてみてください、だって」


 キリト「・・・歩けた」


 アスナ「私も。・・・あ、すごい!歩いてる」

 



 キリト「へぇ・・・これがロンドンの街並みなのか」


 アスナ「なんだか海外旅行に来たみたいだね」クスッ
 
 
 キリト「そうだな」クスッ

   
 ―ピィーン

 アスナ「あ、何か出てきたよ」

 
 キリト「ステージセレクト・・・今からキャンペーンになるみたいだな」
 
 
 キリト「このどれかのステージから始まるみたいだ」
 

 アスナ「そう言う事ね。・・・じゃあ、どこに行く?」


 キリト「教会に行ってみようか」 


 アスナ「うん、わかった」





22112019/09/22(日) 11:54:00.21IkESnbeL0 (42/108)



 キリト「・・・装備って言ってたけど何も持ってないよな?普通の私服だし・・・」


 アスナ「うん。ポケットの中には何も・・・」


 キリト「だよな。・・・まぁ、まだ一般人からスタートするって感じなんだろうな」


 アスナ「あ、なるほど・・・」



 -日本人街-

 キリト「ここは・・・何か日本人っぽい人が多いな」


 アスナ「うん。そうみたいだね」

 
 キリト「教会がどこにあるか、聞いてみるか」 


 アスナ「うん」


 キリト「ん?まだ表示が・・・NPCに話しかけるとその言葉に対して返事をしてくれます、か」

 
 キリト「じゃあ・・・あっ。すみません」 


 神裂「はい?何でしょうか」


 キリト「あの、教会ってこの辺にありますか?」


 アスナ「(す、すごく大きい・・・)」ジーッ


 神裂「教会ですか。・・・生憎、この近くにはありませんが、大聖堂ならありますよ」


 キリト「大聖堂・・・?」


 神裂「ええ。私は日本系の宗派の者ですが、そこは私も一員になっていますので案内しましょう」

 
 キリト「あ、ありがとうございます」


 キリト「(また表示が出た。・・・なるほど、のんびり歩いて話しながらも出来るし早く進める用に 
      スキップも出来るのか)」


 キリト「(まぁ、今回はのんびりと歩くか)」


 神裂「では、こちらに」


 アスナ「・・・キリトくん。この人の腰に掛けてるのって・・・」


 キリト「刀だな。・・・だからあえて声掛けたんだ」


 アスナ「そうなんだ・・・確かに、いざとなったら頼もしそうだね」


 キリト「ああ。・・・あ、付いて行くか。待ってくれてるし」


 アスナ「あ、うんっ」


22212019/09/22(日) 11:56:58.08IkESnbeL0 (43/108)





 神裂「お二人は旅行でロンドンへ?」


 キリト「まぁ、はい。アンタは元からここに住んでるんですか?」


 神裂「いえ、生まれはお2方と同じ日本です。ただ、こちら来たのは12の時だったでしょうかね」


 神裂「なので元からここに住んでいるのに変わりはありませんか」クスッ


 キリト「(すごいな、ちゃんと会話出来てる・・・)」


 神裂「ちなみに恋人同士でしょうか?」


 キリト「えっ!?あ・・・ま、まぁ、はい・・・」


 アスナ「ど、どうして、その・・・わかったんですか?」


 神裂「ご兄妹にしては少し顔立ちが違う感じですし、雰囲気で何となくですよ」クスッ


 アスナ「(す、すごい・・・)」


 神裂「仲が良さそうで何よりです」クスッ


 キリト「ど、どうも・・・」


 

 神裂「ここを真っ直ぐ進んでいけば、聖ジョージ大聖堂へ着きますよ」


 キリト「はい」


 アスナ「えっと、神裂さん。神裂さんは・・・おいくつなんでしょうか?」


 神裂「18歳です」


 キリト・アスナ「「え?え!?」」


 キリト「じゅ、18!?」


 アスナ「私とキリトくんともそんなに大差なかったんですか・・・」 


 神裂「そんなにまで驚くでしょうか・・・」


 アスナ「い、いえ、その・・・大人のお姉さん感が溢れ出ているものですから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「え、っとすみません!失礼な反応して・・・」


 神裂「いえ、謝らなくても。自分ではまだまだ若輩者のつもりでしたが・・・」


 アスナ「す、すみません・・・」


 神裂「あ、いえ。怒っているわけではありませんよ?」


22312019/09/22(日) 11:58:39.20IkESnbeL0 (44/108)

 神裂「大人っぽく見られているのは普段からですし」


 アスナ「は、はぁ・・・」


 神裂「・・・さて、着きましたよ。ここが聖ジョージ大聖堂です」


 キリト「ここが・・・」


 ローラ「あら、神裂火織ではありけぬか」

 
 神裂「!。最大主教・・・」


 キリト「(ア、最大主教?)」


 ローラ「今日は休みだと言うけるのに、どうしてここに?」


 神裂「いえ・・・こちらのお二人を大聖堂へ案内していましたから」


 ローラ「ん~?・・・ほぉ、これは中々の美男美少女でありけるわね」


 キリト「・・・ど、どうも・・・」


 アスナ「こ、こんにちは・・・」


 ローラ「新婚さんでありけるのかしら?」


 キリト「ま、まだ恋人です」


 ローラ「あら、そう。・・・そう虚弱にならずとも良いのよ」


 ローラ「日本男児らしく堂々とすること」


 キリト「・・・あ、ああ」


 神裂「最大主教、これからどちらへ?」


 ローラ「ちょっとばかりお小遣いの取引を、ね」


 神裂「あぁ・・・」


 神裂「宗派の良い収入にもなって、部下達の良いお給料にもなりけるわよ」クスッ


 神裂「・・・それはどうも」


 ローラ「うん。・・・じゃ、そう言う事で、失礼いたしけるわ」


 神裂「あ、ちょっと待ってください!護衛は・・・はぁ、まったく」


 アスナ「あの、さっきの人は・・・」


 神裂「この大英帝国の十字教のナンバー2・・・」


 神裂「イギリス清教の最大主教・・・所謂ボスである、ローラ=スチュアートです」


 アスナ「・・・(なんか、怖い人だったなぁ・・・)」


22412019/09/22(日) 12:00:20.06IkESnbeL0 (45/108)

 神裂「今日は大人しめにからかっていましたのが救いでしたね」


 キリト「え?」


 神裂「酷いときは心臓抉るくらい鬱陶しくからかいますからね」


 キリト「うわぁ・・・」


 神裂「まぁ・・・それはさておき、入りましょう」
 



 -聖ジョージ大聖堂-

 神裂「こちらへ進めむと祭壇があり、祈りを捧げられますよ」


 アスナ「わぁ~・・・大聖堂ってこんな感じなんですね・・・」


 キリト「SAOでもこんな所があったけど・・・それに似てるな」


 アスナ「うん。・・・あれ?」


 五和「あ、女教皇様。どうも」ペコリ


 神裂「五和。どうしたのですか?お休みだったはずですが・・・」


 キリト「(五和?何でここに・・・)」


 五和「そちらの方々は・・・」


 神裂「キリトさんとアスナさんです。旅行でロンドンへ来たそうで、教会ではないのですがこちらの
    大聖堂へお連れしたのです」


 五和「そうでしたか。初めまして、キリトさん、アスナさん。五和と申します」


 キリト「あ、ああ・・・初めまして」


 アスナ「そっか、私達はリアルでは会ってるけど・・・こっちでは違うよね」
 
 
 五和「?。あの、私の顔に何かついてますか?」


 アスナ「あ、う、ううん!何でも・・・」


 五和「そうですか・・・。あっ、キリトさん、顔に何か付いていますよ」


 五和「おしぼりどうぞ」ニコリ


 キリト「え?あ、ああ・・・ありがとう(・・・あ、すごい。ちゃんと拭くモーションも出来るのか)」


 アスナ「」ムッ


 アスナ「キリトくん、私が拭いてあげるっ」パシッ、フキフキ


 キリト「え?あ、お、おいっアス、むぷっ」


 アスナ「・・・はい。綺麗になったよ」


22512019/09/22(日) 12:01:57.43IkESnbeL0 (46/108)

 アスナ「五和さん、ありがとう」


 五和「いえいえ」ニコリ


 キリト「な、何だよもう・・・」


 建宮「んー?女教皇様、五和。何やってるのよな?」


 神裂「建宮、フロリスに>>1と浦上も。休日なのに集まって来ていたんですか」


 天草式>>1「いやぁー、ちょっと。はい」


 浦上「女教皇様も、どうしてこちらに?」


 五和「こちらのお2人をここへご案内していたそうです」


 キリト「(すごい髪型だな・・・クワガタみたいだぞ・・・)」


 アスナ「えっと、アスナです。初めまして」

 
 キリト「あ、キリトだ。よろしく・・・」


 フロリス「ん~・・・何かキリトって細いね?ちゃんと食べて運動してるの?」


 キリト「え?あ、いや・・・俺、どちらかと言えばインテリタイプだから・・・」


 建宮「男ならそちらのアスナさんを守れるくらい強くないとダメなのよな」


 天草式>>1「そそっ。せめてキックして相手を蹴飛ばせるくらいになってないといけんよ」


 キリト「は、はぁ・・・」


 浦上「って、お二人とも。一般人なんですから・・・」

 
 天草式>>1「あ、そか」ハハハッ


 フロリス「あ、名前言ってなかったね。私はフロリスだよ」


 建宮「建宮斎字なのよな」


 天草式>>1「>>1です。よろしくメカドック」


 キリト・アスナ「「?」」


 浦上「それは伝わりにくいですよ・・・浦上です」ペコリ


 神裂「建宮とフロリス、>>1と浦上もそれぞれ恋人同士なんですよ」


 フロリス「えへへ//なんかそう紹介されると照れるよ//」


 浦上「///」


 天草式>>1「(可愛い)」


22612019/09/22(日) 12:04:04.61IkESnbeL0 (47/108)

 キリト「え?・・・へ、へぇ」


 キリト「(フロリスって、もしかしてこんな見た目で実は結構な年上なのか?)」


 アスナ「(神裂さんも以外と若い見た目だし・・・あ、小萌先生はもっとすごかったかな・・・)」


 キリト「えっと・・・フロリスさん、って呼んだ方がいいな。じゃあ」


 フロリス「え?どうして?」


 フロリス「私、多分2人より歳下だと思うよ?15だし」


 キリト・アスナ「「15?・・・え?」」


 アスナ「・・・建宮さんは・・・」


 建宮「三十路は越えてるのよな」


 キリト「ロ、ロリコンかよ・・・」


 アスナ「えぇ・・・で、でも、愛は人それぞれだから・・・」


 建宮「やっぱそうなるのよな」


 フロリス「私と斎字さんは愛し合ってるんだからなっ」プンスコ


 キリト「そ・・・そうか・・・」


 キリト「(このモデリングの2人はどう思ってアフレコしたんだ・・・)」


 天草式>>1「2人とも大聖堂で何お祈りするん?」


 アスナ「え?あ、あぁ・・・えっと、どんなところなのか興味本位で来ただけでしたから」


 天草式>>1「あぁ、そかそか」


 キリト「まぁ、一応祈りを捧げてくるよ」


 フロリス「祭壇のところへ入る前に十字をきるんだよ?」


 アスナ「えっと、海外の映画でよく見るこうするの?」スッスッ


 浦上「最初は額、その次に胸の中心から左肩、右肩とこんな風に3本の指をあわせてくださいね」


 キリト「わかった。ありがとう」


 神裂「私と一緒にやってみますか?」


 キリト「いいのか?」


 神裂「はい。私が話し合いに参加はしなくても大丈夫なそうですから」


 神裂「お二人にお付き合いしますよ」クスッ


22712019/09/22(日) 13:50:19.51IkESnbeL0 (48/108)

 アスナ「ありがとうございます。神裂さん」


 建宮「んじゃ、俺達は行きますのよな」


 フロリス「二人ともごゆっくりね」ニコリ


 天草式>>1「楽しいロンドン旅行を」クスッ




 -祭壇-

 神裂「こちらが祭壇となります」


 キリト「・・・」スッスッ


 アスナ「・・・これでいいですか?」


 神裂「上出来です」クスッ


 神裂「では、あちらへ」



 神裂「お二人とも、祈りを捧げください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「はい」


 キリト・アスナ「「・・・」」


 キリト「(無事にサチを・・・助け出せますように)」


 アスナ「(キリトくんが無事でありますように・・・)」


 キリト「・・・。よし、祈ったぞ」


 アスナ「私も」


 神裂「はい。きっと神はお二人の祈りを聞き入れてくれるでしょう」

 
 キリト「・・・だと、いいな」


 ルチア「神裂火織?」


 神裂「!。ルチアですか」


 キリト「(シスターさんだ・・・ってかホントにシスターさんか!?)」


 アスナ「(ミ、ミニスカートの修道服なんてあるんだ・・・)」


22812019/09/22(日) 18:19:12.65IkESnbeL0 (49/108)

 ルチア「・・・それで、こちらの方々は?」


 神裂「キリトさんとアスナさんです」


 神裂「お2人とも旅行でロンドンへお越しいただいて、先程まで祈りを捧げていましたよ」


 ルチア「そうでしたか。お初目にお目にかけます、ルチアです」


 キリト「ど、どうも」


 アスナ「初めまして・・・」


 ルチア「・・・なるほど。お二人は恋人、もしくは夫婦なのですか?」


 キリト「・・・何でわかったんだ?」タラー


 ルチア「単純に指輪を薬指に填めていますから、そう思ったんですよ」


 アスナ「え?あっ・・・き、気づかなかった」


 キリト「最初から付けてたのか・・・?」

 ―・・・バリィィイインッ!!

 キリト「!?」


 アスナ「な、何!?」


 「グルルルル・・・ッ!」


 神裂「なっ・・・!?アルファル!?」


 アルファル「グルルアァアッ!」バッ!


 神裂「っ!」

 ―ガギィンッ!

  
 ルチア「お二人はこちらにっ!」 


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙ヴッ!グルルッ!」


 神裂「くっ・・・!」

 
 ―ガギィンッ!ガギィッ!

 アルファルの攻撃を神裂は鞘を抜かずに七天七刀で防ぎながら間合いを取ろうとする。
 だが、素早く獣のように動き回って攻撃をしてくるアルファルに苦悶の表情を浮かべた。


 キリト「(いきなりの展開だな!・・・まぁ、悪くないけどっ)」

 
 アスナ「あっ!危ない!」


 ルチア「・・・!。神裂後ろですっ!」


 神裂「!」バッ!


22912019/09/22(日) 18:20:42.02IkESnbeL0 (50/108)

 アスナが最初に気づき、続いてルチアの叫びに神裂は七天七刀でアルファルの鋭くなった爪による
 引っ掻きを受け止めて後ろ蹴りで背後から襲いかかってきたフードを被っている人物を蹴飛ばした。


 「っ!」


 神裂「何者ですかっ。・・・まさか、貴女がアルファルをこんな」


 言うが早いかフードを被った人物は再び神裂に攻撃してきた。
 しかも今度は手に切っ先が捻れている形状のダガーナイフを握っている


 神裂「・・・問答無用で構いませんね」


 その怒りに満ちた言葉を呟くと神裂の腰にカリスラウザーが装着された。
 キリトとアスナはそれを見て驚愕する。神裂はフードの人物が突き出してきたダガーナイフを
 七天七刀で弾き距離をとった。

 神裂「変身」


 [CHANGE]

 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 キリト「変身した・・・」


 アスナ「神裂さんは仮面ライダーだったんだね・・・」


 ルチア「ええ。そうです・・・キリトさん」


 キリト「は、はい?」


 ルチア「私は応援に行きますので、もしもの時はこの剣を」スッ


 キリト「お、応援って」


 ルチア「本来なら私が手を貸さなくとも彼女は勝てると思いますが・・・」


 ルチア「どうやらあの少女とは知り合いのようですので、もしもと言う事態があるかもせれませんから」


 キリト「・・・」


 ルチア「・・・外へ出れば周りが騒がしくなってしまう事は間違いありませんが、今は仕方ありませんね」ボソッ


 ルチア「ですので・・・お願いします」


 キリト「・・・わかった」ガシッ





23012019/09/22(日) 18:23:24.37IkESnbeL0 (51/108)


 
 カリス(神裂)「ッ!フ・・・ッ!」


 カリスは七天七刀からカリスアローへ持ち替えてフードの人物に反撃する。
 背後からアルファルが驚異的な脚力で飛びかかってきそうになったところをルチアが投げた木製の車輪が
 ぶつかって攻撃を阻止した。車輪はルチアの手元に戻ってくると、ルチアはフードの人物目掛けて投げる。


 「!」

 フードの人物はカリスと離れたところを狙われて車輪が激突する。
 
 カリス(神裂)「ルチア・・・」


 ルチア「助太刀いたしましょう」


 『レ・デ・ィ』

 ルチア「変身」

 『フィ・ス・ト・オ・ン』

 
 イクサ(ルチア)「・・・神聖な祭壇を貶す者よ・・・」


 イクサ(ルチア)「己の愚かさに後悔し、哀れに懺悔しなさい」


 イクサはフードの人物に車輪を投げ飛ばしてその後に続き走り出す。
 同様にカリスもオルファルに向かっていく。

 アルファル「グルルァァァアッ!!」


 カリス(神裂)「ッハァア!」


 フードの人物は片手を前に出すの魔方陣を展開しそれが回転して車輪を防御した。
 弾き飛ばされた車輪は壁や天井にぶつかりながら最終的にイクサの手に戻ってくる。
 
 イクサ(ルチア)「テァアッ!」


 カリス(神裂)「アルファル!目を覚ましてくださいッ!」


 アルファル「ヴゥ゙ゥ゙・・・ッ!」 


 カリスはアルファルに呼び掛けるがアルファルは目を血走らせて歯を剥き出しにし、威嚇する。
 飛びかかってきたところをカリスは受け止めるようにして巴投げでアルファルを投げ飛ばし、回避した。


 アルファル「グ、ゥゥゥッ!」


 カリス(神裂)「少し痛いかもしれませんが・・・我慢してくださいっ」


 [FLOAT] [DRILL] [TORNADO]

 カリスは三枚のカードをカリスラウザーにラウズさせ必殺技を発動させる。
 激しい竜巻に身を包まれながら上昇し、勢いよく飛び出すとアルファルにドリルキックを繰り出した。


 カリス(神裂)「ハァァァアッ!」


 アルファル「ぎっが、ぁぐ、ご、ぉ・・・!」

 アルファルは数メートル蹴飛ばされ、地面に倒れる。
 それを見てフードの人物は投げ飛ばされた車輪を再び魔方陣を使い防御して、一目散にステンドグラスへ
 目掛けて走り出す。
 
 ―バリィィイインッ!!

 ステンドグラスを体当たりで割って外へ逃亡して行った。


 イクサ(ルチア)「逃げましたか・・・っ!」


23112019/09/22(日) 18:58:06.34IkESnbeL0 (52/108)

 カリス(神裂)「アルファル!」


 アルファル「・・・ぅ・・・」


 アルファル「・・・っ!」ガバッ!

 
 カリス(神裂)「大丈夫ですか?」


 アルファル「く、来るなっ!誰だ、お前は・・・!?」


 カリス(神裂)「お、落ち着いてください。・・・私ですよ」


 アルファル「・・・!。か、神裂・・・」


 カリス(神裂)「はい。・・・忘れられたのかと思いました」ホッ


 アルファル「・・・助けてもらったんだし、忘れるわけないよ」


 アルファル「・・・また助けてもらったね」ギュウッ


 カリス(神裂)「・・・無事でよかったです」ギュッ


 ―ギュゥゥン・・・

 ルチア「・・・キリトさん、アスナさん。お怪我はありませんか?」


 キリト「だ、大丈夫だぞ・・・」


 アスナ「あのフードを被ってた人物を追いかけないとまずいんじゃ」


 ルチア「いえ、もう遅いでしょう。・・・それに今はあの少女の介護が優先順位です」


 アスナ「あ、そ、そうですね・・・」


 キリト「(敵よりも負傷者を優先して守るのか・・・やっぱ正義の味方はすごいな・・・)」


23212019/09/22(日) 19:02:33.65IkESnbeL0 (53/108)

 神裂「立てますか?」


 アルファル「・・・神裂のせいで立てないよ」クスッ


 神裂「うぐ」グサッ


 ローラ「ふーん・・・で、この有様な訳なるわね」


 ローラ「・・・あーあーあー、これ結構気に入ってたのに・・・」チッ

 ―バキバキッ!

 ローラ「キチンと綺麗に片付けるのよ。少しでも破片が残っていたら、わかりけるわね?」


 「は、はい・・・」ザッザッ


 ローラ「・・・シスター・ルチア。今回の件、任せていいかしら」


 ルチア「はい。・・・キリトさん、アスナさん。申し訳ございませんでした」


 ルチア「お二人を危険な目に遭わせてしまって・・・」


 キリト「い、いや、大丈夫だぞ」


 ローラ「・・・あぁ、そうだ。貴方達も手伝ってもらえること?」


 キリト・アスナ「「え?」」


 ルチア「ア、最大主教!?何を言ってるのですか!?」


 ローラ「人手は多い方がいいでしょう?」


 ローラ「それに・・・彼らもそのフードマンの目撃者なら逆に奴にも見られている」


 ルチア「・・・つまり囮にしろとでも?」


 アスナ「!?」


 ローラ「そう思うのであればそう思いなさいな。・・・身の安全の保証は出来ないけれど」


 ルチア「・・・」


 キリト「(・・・この女、見るからにやばかったけどマジでやばい奴だな)」


 ルチア「・・・わかりました」


 ルチア「ではGBライダー同盟を治安出動と言う形で、出てもいいのですね?」


 ローラ「・・・お好きに」スタスタ


 ルチア「・・・はぁー」


23312019/09/22(日) 19:04:11.88IkESnbeL0 (54/108)

 ルチア「本当に申し訳ございません。お二人とも・・・まさかこんな事になるとは」


 キリト「いや・・・問題ないさ」


 アリサ「はい、大丈夫ですよ。・・・私達に出来ることがあれば、サポートさせてください」


 ルチア「え?・・・は、はぁ・・・」


 キリト「そう言えば、神裂は?」


 ルチア「先程の少女を病室に運びに行きました。以前に依頼されていた事件で助け出した事が
     あるそうなんです」


 キリト「そうだったのか」




 <<<イクサ様ー!

 ルチア「」ビクッ!


 キリト「な、何だ?今の声・・・」


 アスナ「イクサって・・・あ、あれ?ルチアさん?」


 ルチア「」フルフル


 キリト「ど、どうしたんだ?」


 ルチア「今は気にしないでクダサイ・・・」フルフル


 アスナ「(すごい震えて、わ、私も振動してるんですけど)」グワングワン


 キリト「と、とりあえず、神裂のところに行ってあの女の子から詳しい事を聞いてみよう」


 アスナ「そ、そうだね」コクリ


 ルチア「あ、案内しましょう・・・」


 アスナ「ル、ルチアさん。そんなにピッタリくっ付かれてると歩き辛いです・・・」アセアセ





 キリト「・・・さっきのは何だったんだ?一体・・・」


 アスナ「イクサ、って・・・ルチアさんが変身していたライダーのことですか?」


 ルチア「は、はい・・・その宗教がありまして・・・」


23412019/09/22(日) 20:15:03.84IkESnbeL0 (55/108)

 キリト「仮面ライダーが崇められるのか?」


 ルチア「イクサは中世から現代まで受け継がれてきた鎧・・・現代的に言えばライダースーツなのです」


 キリト「ちゅ、中世からか・・・」


 ルチア「ええ。最初はただの鎧だったのですが現代につれて近代化改修され・・・」


 ルチア「今の用にはいてくのろじーになったのです」


 アスナ「へぇ・・・すごい科学力ですね」


 キリト「けど、それ以前にイクサがどうしてそんなに崇められてるんだ?」


 ルチア「父がイクサとして活動していたその時代の崇めていた人たちに加えて、新しくイクサを
     拝める人たちも現れたからでしょう」


 ルチア「まだ私も幾年かしかイクサとして活躍していませんのに・・・かなり増えてしまっている
     ようでして」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 ルチア「さ、更には大変人気があり過ぎてしまい、英国女王を倒して国を奪えといった過激派まで
     居るという噂も・・・」


 キリト「おいおい・・・」


 アスナ「なんでそんな怖い方向へ行ってしまうんですか・・・」


 ルチア「さぁ・・・」


 ルチア「人は・・・強さに憧れを抱きます。化け物じみた強さでも・・・」


 キリト「強さ・・・」


 ルチア「私は人々の心の支えになればそれでいいと思っているのですが・・・」


 ルチア「これもヒーローの宿命なのかもしれませんね」


 アスナ「・・・」


 ルチア「神が下す、その答えがこの不幸だったとすれば・・・」


 ルチア「それこそが神からの贈り物なのでしょうね」


 キリト「・・・何か、ありがたくもない贈り物だな・・・」


 ルチア「いえ、乗り越えなければ不幸に気付かされた幸せが見えてこないと思います」


 アスナ「・・・なんか、すごく感動しました」ジーン


 ルチア「そ、そうですか?」


 キリト「立派だな、ルチアは・・・」


 ルチア「あ、ありがとうございます・・・//」テレテレ


23512019/09/22(日) 20:16:29.30IkESnbeL0 (56/108)

 ルチア「あっ。ここが、病室です」


 ―ガラガラッ

 ルチア「神裂火織」


 神裂「ルチア、それにキリトさんとアスナさんも」


 アルファル「・・・」


 神裂「容態は大丈夫です。・・・で、ですよね?」


 アルファル「あー痛いー」


 神裂「え!?」


 アルファル「・・・冗談だよ」クスッ


 神裂「ア、アルファル・・・」ハァー


 ルチア「(こんな神裂火織は初めて見ました)」タラー


 キリト「・・・(あの耳・・・エルフ、っぽいよな?)」ヒソヒソ


 アスナ「(うん・・・)」


 アルファル「・・・さっきの白い鎧を着てたのはあなただね。後ろの2人は・・・魔術師じゃないの?」


 キリト「あ、えっと・・・俺はキリトって言うんだ。日本から来た、一般人で・・・」


 アルファル「・・・なんでここにいるの?」


 神裂「そう言えば、何故ですか?」


 ルチア「最大主教がお2人をおと・・・その、サポートとして指名したものですから・・・」

 
 神裂「はい?」


 アルファル「一般人・・・なんだよね?」


 キリト「まぁ・・・」


 アルファル「無理にでも断っておけばよかったのに・・・」


 ルチア「それが、先程の襲撃者に命を狙われる可能性もあるので・・・」


 神裂「・・・護衛を含めてのサポーターと言う訳ですか」


 ルチア「はい」


 神裂「大事になりましたね・・・」


23612019/09/22(日) 20:18:30.93IkESnbeL0 (57/108)

 神裂「・・・今説得しに行っても遅いでしょうか・・・」


 ルチア「遅いですね・・・」


 キリト「ま、まぁ・・・乗りかかった船だ。出来るだけ頑張るよ」


 アスナ「う、うんっ」


 神裂「・・・そうですか。感謝いたします」


 アルファル「お手柔らかにはできないよ。さっき見たと思うけど」


 神裂「あ、あれは!ショックを与えれば正気に戻ると推測して・・・」


 キリト「(なんて脳筋な考えだよ・・・)」


 アスナ「あ、あはは・・・」タラー


 ルチア「・・・では、お二人に武器をお渡しいたしましょう。少しここでお待ちください」


 キリト「ああ、わかった」


 アスナ「・・・ねぇ、アルファルちゃん、だったよね?・・・貴女はエフル、って種族なの?」


 アルファル「見た目はそうだけど、正確に言うと製造された魔術生命体だよ」


 アスナ「魔術生命体?」


 神裂「ええ。とある魔術師が伝承を持つ化石から情報を抽出し生み出したんです」


 神裂「アルファルは良くも悪くも進化を進める能力があるので 
    霊装で力を抑えないといけないのです」


 キリト「進化を進める・・・」


 アルファル「たとえば周囲の生物に強制的に突然変異を起こさせ・・・」


 アルファル「ほんの数時間で急激な『歪んだ進化』を行わせてしまうの」


 アルファル「だから私は神裂が紹介してくれた「必要悪の教会」の研究施設で『進化体質』の力を完全に
       抑えるための霊装の開発を待っていたんだけど・・・」


 神裂「あの襲撃者に何かされたのですね」


 アルファル「うん。洗脳をかけられた時、「必要悪の教会」の所属者を異形の怪物に
       進化させろって命令されてね」


 神裂「・・・どこの魔術師かわかりますか?」


 アルファル「ごめん。それは・・・わからなかった」


23712019/09/22(日) 20:20:07.82IkESnbeL0 (58/108)

 アルファル「性別も声を変えてたみたいだったから・・・」


 神裂「そうですか・・・」


 キリト「何でもありだな。魔術って・・・」


 神裂「洗脳、声を変える等は序の口になりますよ」


 神裂「もっとも・・・生命を生き返らせる、蘇生だけは難しいでしょうけど」


 キリト「・・・やっぱ、そうなのか」


 アスナ「・・・」


 神裂「・・・そう言えばアルファル、お腹空いていませんか?」


 アルファル「ん?・・・まぁ、大丈夫」


 ―ぐぅぅぅ・・・

 アルファル「・・・やっぱり空いてる・・・」コテン


 神裂「我慢しなくてもいいんですよ」クスッ


 アスナ「あ、あの。私何か作りましょうか?料理は得意なので」


 神裂「そうなのですか?・・・では、お願いします」


 アスナ「はい」コクリ


 神裂「では調理室へお連れしましょう」 


 アスナ「ありがとうございます。少し待っててね」

 
 アルファル「うん」
 

 キリト「・・・アルファルにとって神裂はどんな風に思ってるんだ?」


 アルファル「んー・・・命の恩人はもちろんだけど・・・」


 アルファル「たまに研究施設に来てくれて、世話焼いてくれてるし・・・」


 アルファル「生活のことも考えてアドバイスをしてくれて、頼れるお母さんみたいな感じかな」


 キリト「お母さん、か」


 アルファル「姉ではなくてお母さんの方がしっくりくると思わないかな」クスッ


 キリト「まぁ、確かに・・・(でも、まだ18なんだよな・・・)」


 アルファル「・・・あの魔術師は、何が狙いなんだろう・・・」


 キリト「人間を進化させて強くするってことは出来るのか?」


 アルファル「人間は猿から進化したから、当然できるよ」」


23812019/09/22(日) 20:27:29.33IkESnbeL0 (59/108)

 キリト「なら・・・強くするため、か?それこそライダー以上に・・・」


 キリト「それからこの国でクーデターを起こしたりなんか・・・」


 アルファル「・・・考えづらくもないかな」


 キリト「マジかよ・・・」


 キリト「(ここゲームの中の話なのに、緊迫感がすごいな・・・)」


 アルファル「・・・ん?」スンスンッ


 キリト「?。どうした?」


 アルファル「・・・良い香りが漂ってきてる」


 キリト「え?・・・あ、確かに」


 ―ガラガラッ

 アスナ「お待たせー」


 神裂「料理が出来ましたよ」


 アルファル「うん。ありがとう」ニコリ


 アルファル「じゃあ・・・」パクッ


 アルファル「・・・!//」パァァ


 神裂「美味しいですか?」クスッ


 アルファル「//」コクコクッ,パクパクッ


 キリト「おいおい、そんなに頬張ったら詰まらせるぞ?」クスッ


 アスナ「よかったぁ。美味しそうに食べてもらえて」ニコリ


 神裂「それにしてもアルファル。久しぶりに会えましたね」


 神裂「最近はあんまり会えてませんでしたし」


 アルファル「忙しかったんでしょう?なら、仕方ないよ」


 神裂「ありがとうございます」クスッ,ナデナデ
 

 キリト「(・・・こう見るとホントに親子・・・っぽく見えるな)」


 ―ガラガラッ

 ルチア「失礼します。お二人に合いそうな武器をお持ちしました」


 アスナ「あっ、はい」


23912019/09/22(日) 20:50:27.25IkESnbeL0 (60/108)

 キリト「・・・それが、そうですか?」


 ルチア「はい。こちらの黒と白の二刀剣をお渡しします」


 キリト「ああ。・・・(おぉ、カッコいいな)」

 
 キリト「ありがとう、結構気に入ったよ」


 ルチア「それは何よりです」クスッ


 ルチア「アスナさんにはこちらのレイピアを」スッ


 アスナ「あっ、レイピアですか・・・ありがとうございます」


 神裂「一般人が剣を扱うのは少々不安ですが、お2人は扱えそうですか?」


 キリト「それは心配ないぞ。別のせか・・・いや、まぁ電脳世界で使ったことがあるし
      剣道少しの間だけやってたことがあるから」

 
 アスナ「その電脳世界でとある騎士団の副隊長でしたので」


 神裂「ふむ・・・そうですか」


 ルチア「お二人ともくれぐれも気を付けてくださいね」


 キリト・アスナ「「ああ/はいっ」」


 神裂「何かあれば私を呼んでください。すぐ飛んできますから」


 キリト「ああ、わかった。・・・それでこれからどうすればいいんだ?」


 神裂「そうですね・・・」


 アルファル「ごちそうさま」ケフッ


 アルファル「美味しかったよ」ニコリ


 アスナ「はーい」ニコリ


 ルチア「では・・・」


 ルチア「・・・その前に、お二人はご宿泊の宿はとっているのですか?」


 キリト「え?あー・・・いや、まだとってないな」


 ルチア「ではこちらで宿泊されるのはどうでしょう?護衛も出来ますし、部屋も一部屋なら
     空いているかと思いますから」


 神裂「良い案ですね。どうでしょうか?」


 キリト「えっと・・・じゃあ、お願いしようかな」


 アスナ「うん。お願いします」


 神裂「アルファルも私の部屋でしばらくは一緒に居ましょうか」


24012019/09/22(日) 21:25:25.94IkESnbeL0 (61/108)



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――
 
 ルチア「皆さんお集まりいたしましたね」


 ルチア「本題へ入りましょう。まずはフードを被って襲撃してきた人物の手掛かりを探し
     情報を集めましょう」


 ルチア「街での聞き込み、襲撃してきた祭壇の捜索、そしてアルファルさんが居たとなっていた研究施設へ
     向かいましょう」


 神裂「私は事前に研究施設へ向かう事にしましたので、同行する方はお願いしますね」


 ルチア「それから・・・こちらのお二人、キリトさんとアスナさんも一般人ですが協力してくれますので」

 ―ザワザワ ザワザワ


 ルチア「不安かと思いますが、最大主教に護衛するよう言われていますので」


 ルチア「実力の程は・・・私にもわかりません、がとりあえず武器はお渡ししました」


 キリト「よ、よろしく・・・」


 アスナ「お願いしますっ」ペコリ

 


 ルチア「では、3つの班に分かれてください」


 キリト「アスナ、どうしようか」


 アスナ「ん~・・・」


 アスナ「じゃあ一緒に組んで班に入ろう?」


 キリト「そうしようか。コンビネーションでお互いカバー出来るだろうし」


 アスナ「うんっ」ニコリ


 キリト「それじゃあ・・・どこにしようか?」


 アスナ「キリトくんが決めていいよ」


 キリト「俺か?・・・そうだな」


 キリト「聞き込みに行くか」


 アスナ「となると・・・あそこに集まってる人達のところだね」

 
 キリト「ああ。ルチアは祭壇の捜索みたいだな」
 
 
 アスナ「多分、外へは出たくないのかもね」クスッ


 キリト「それしかないだろうけどな」クスッ


 キリト「あの、こっちの班に入っていいか?」


 建宮「おぉ、いいのよな」


24112019/09/22(日) 21:30:47.67IkESnbeL0 (62/108)

 アスナ「ありがとうございます。よろしくお願いしますね」


 フロリス「こっちこそ」ニコリ


 ベイロープ「聞き込みしてる最中に襲撃があったら大変だけど、ちゃんと身を守ることぐらいは出来る?」


 キリト「ああ。大丈夫だ・・・(多分)」


 アスナ「問題ありません」 


 ベイロープ「・・・そう言うなら、信用するわ。ベイロープよ、よろしくね」

 
 キリト「ああ、よろしくな」

 
 建宮「おや?巧はどうしたのよな」


 ベイロープ「買い出しに行ってる。もう一人で大丈夫って意地張ってたけど・・・」


 フロリス「心配だよね」


 ベイロープ「ええ・・・」ハァー


 アスナ「・・・恋人さんですか?」


 ベイロープ「・・・ま、まぁ//そうよ・・・//」


 フロリス「>>1の恋愛占いのおかげで、出会えたんだよ?すっごいよね」


 キリト「恋愛占い・・・へぇ、>>1ってそんなこと出来るのか」


 ベイロープ「そうよ。私も最初は、出会うまで時間がかかっていたから・・・」


 ベイロープ「ほぼ諦めてたんだけどね」クスッ
 

 建宮「ま、そんなところにして。そろそろ行くのよな」


 建宮「二人とも準備はいいのよな?」


 《はい》《まだ》

 キリト「(・・・準備はいいよな?行くか)」


 アスナ「はいっ」


 キリト「俺もいいぞ」





24212019/09/22(日) 21:35:11.51IkESnbeL0 (63/108)




 -ピカデリー・サーカス-
 
 建宮「さて・・・目撃証言から行くとするのよな」 


 ベイロープ「わかったわ」


 フロリス「はーい」


 キリト「ああ。わかった」


 アスナ「はい」


 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「すごい人集りだな・・・」


 フロリス「ロンドン有数の繁華街だからこれくらい多くても不思議じゃないよ」


 建宮「さて・・・あっちの方へ行ってみるのよな」


 ベイロープ「ええっ」



 
 建宮「おっと・・・キリトー。アスナー。離れるなよー」


 キリト「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」


 フロリス「大丈夫~?」


 キリト「(マズイっ!このままじゃ離れちまうぞっ)」


 アスナ「キ、キリトく~ん!」


 キリト「!。アスナッ!」


 ―ニギッ

 キリト「大丈夫か?」


 アスナ「な、何とか・・・」


 キリト「よかった・・・って、建宮達は!?」

 
 アスナ「あっ!・・・ど、どうしよう、姿が見えないよ・・・」


 キリト「参ったな・・・」


 アスナ「・・・と、とりあえず、動かない方がいいよね?」


 キリト「そうだな・・・」


24312019/09/22(日) 21:36:31.37IkESnbeL0 (64/108)

 キリト「・・・!」


 キリト「ア、アスナ!あそこっ・・・!」


 アスナ「え?・・・あっ・・・!」



 「・・・」スタスタ


 
 アスナ「襲撃者だ・・・!」


 キリト「・・・アスナ、追うぞ」


 アスナ「え?け、けど・・・大丈夫かな・・・」


 キリト「心配するなって。俺が守るよ」


 キリト「それに無理はしない。最悪、アイツのフードの一部でも奪えればいいんだ」


 アスナ「・・・う、うん。わかった」


 キリト「ありがとう」ポンッ


 
 ー路地裏ー

 「・・・」スタスタ


 キリト「・・・」ササッ


 アスナ「どこに行く気なんだろうね・・・」


 キリト「さぁな・・・けど、アイツは危険な奴なのは確定済みだ」

 
 アスナ「うん・・・」


 キリト「・・・よし。作戦思い付いた」


 アスナ「どんな?」


 キリト「いいか?・・・」ヒソヒソ


 アスナ「・・・う、上手くいくかな・・・」


 キリト「いかなかったら、神裂さん呼ぶしかないな」


 アスナ「えぇ・・・(本当に神裂さん来るのかもわからないのに・・・)」


 
 「・・・」スタスタ


 
 キリト「・・・それっ」ビシュッ!

 
 ―・・・カツーンッ カラカラッ


 「!」バッ!


24412019/09/22(日) 21:37:45.02IkESnbeL0 (65/108)

 キリト「ッ!」


 ―ザシュッ!

 キリト「よしっ!」


 「!」ブンッ!


 ―ガギィンッ!

 アスナ「させないっ!」


 キリト「ウォオオオッ!」


 ―ズバァァアッ!

 「ッ!」


 ―ガギィンッ!ズザァアッ!

 キリト「(フードの一部を切り取った!後は・・・っ!)」


 キリト「(人相だけでも確認をっ!)」


 キリトは右手に黒、左手に白の二刀剣を構えてフードの人物に接近する。
 アスナにガードされキリトの斬撃に不意を突かれたフードの人物は今だ怯んだ状態で
 動けなくなっているようだった。

 キリト「ハァァアッ!」


 キリトは黒刀剣を振るい、攻撃した。
 フードの人物は辛うじて攻撃をガードし踏み止まる。


 ―ヒラッ

 キリト「・・・!」


 「くっ・・・!」


 ―ボォオオオオオッ!!

 キリト「うわっ!?」


 アスナ「何!?煙幕!?」


 ―シュウウゥゥゥ・・・

 アスナ「・・・あっ。・・・居ない・・・」


 キリト「・・・」



 
 建宮「あっ!やっと見つけたのよなっ」


 フロリス「もぉ~!二人とも心配したんだぞ!」


 ベイロープ「変な人に声かけられなかった?」


 アスナ「は、はい。大丈夫ですよ」アセアセ


 キリト「ああ。・・・それより」 


24512019/09/22(日) 21:39:28.91IkESnbeL0 (66/108)

 《GAME CLEAR!》


 キリト「おっ。ゲームクリアしたか・・・」


 アスナ「そうみたい・・・外そっか」


 キリト「そうだな」




 キリト「・・・ふぅー」


 アスナ「はぁー・・・」


 黎斗「ご苦労だったね。キリト君。アスナ君」


 遼太郎「どうだったよ?」


 キリト「今まで他のゲームもしたけど、凄かったな・・・色々な意味を含めて」


 アスナ「ALOの次に一番リアルだった気がするかな」


 黎斗「それは実に光栄だ。では、さっそくテストプレイのデータを利用して・・・」


 アスナ「あれ?ユウキとユイちゃんは?」


 遼太郎「別のゲームしてるぞ。恋愛系の」


 キリト・アスナ「「はいっ!?」」


 黎斗「待っている間、暇潰しに貸してあげたのだよ」


 キリト「な、何てことするんだ!?」


 アスナ「ユイちゃんにはまだ早過ぎです!」


 遼太郎「ユウキはいいだろ?」


 キリト「いや、精神的に早いと言うか・・・何と言うか・・・」


 アスナ「それより!二人はどこですか!?」


 黎斗「そこの隣の部屋で遊んでいるよ」


 
 -隣室- 

 アスナ「ユウキ!ユイちゃん!」


 ―ガチャッ!

 アスナ「今すぐそのゲームを!」


24612019/09/22(日) 21:40:42.29IkESnbeL0 (67/108)

 『僕は君が好きなんだ、だけど・・・だけどそいつが言えないんだな』


 ユウキ「///」ドキドキッ


 『でもね。僕は君を幸せにする自信はあるんだ・・・』


 ユイ「///」

 
 『幸せだなぁ。僕は君といる時が一番幸せなんだ』

 
 『僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ?』


 ユウキ・ユイ「「きゃ~///」」


 アスナ「・・・遅かった」ガックリ


 ユウキ「あ、アスナ//終わったの?//」


 アスナ「うん・・・って、それよりそのゲーム!」


 ユイ「はいぃ//今ので全ルートを達成したところですぅ///」プシューッ


 ユウキ「やばいね、男の人から告白されるのって///」


 アスナ「それはアフレコだから!しっかりしてよ、もうっ!」


 ユウキ「でも、この少し年が上の人の告白が一番きゅーんって心に来たよ//」


 ユイ「私もドキドキが止まりません・・・///」ドキドキッ


 アスナ「ユイちゃんは特に早過ぎます!」


 ユウキ「ボクも・・・こんな風に恋ができればなぁ・・・」


 アスナ「あ・・・ユウキ・・・」


 ユウキ「・・・まぁ、ゲームと現実は割り切らないとね」


 ユイ「は、はぃ//」


 アスナ「ユイちゃんはしっかりして。ママ泣きそう」シクシク


 キリト「大丈夫か?」

 
 ユウキ「あ、キリト」


 キリト「ああ。・・・ん?ユウキ、声が普通になったな?」


 ユウキ「アップデートしたからね」

 
 ユウキ「しっかり直してもらったよ!」ニコリ


 アスナ「そっか・・・よかったね、ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うんっ♪」


24712019/09/22(日) 21:45:25.76IkESnbeL0 (68/108)

 黎斗「これで彼女は、人間同様の存在となった。この私の才能があってこその奇蹟だぁ・・・!」


 キリト「あ、ああ・・・」


 黎斗「さて・・・キリト君。他にも試作段階のゲームがあるのだが・・・」


 黎斗「試してみるかな?」


 キリト「・・・ああ。いいぞ」


 キリト「正直に言えば・・・アンタのゲームはワクワクさせてくれるよ」クスッ


 黎斗「フヌァーハハハハッ!!当然ッ!!私の神の才能は最高のものだけを作り上げられるのだからね」


 キリト「(本心だなこれ)」


 パラド「よぉ、キリト。先に来てたのか」


 キリト「パラド?」


 パラド「おい神社長。キリトと一緒にテストプレイさせろよ」


 パラド「事前に話しておいたはずだぞ?」


 黎斗「いいだろう。では次のゲームを用意しておく」


 パラド「そうこないとな。心が踊るぜ」ニコリ


 ユウキ「キリト、知り合いの人?」


 ユイ「パラドさんです。私がネットワークで迷子になってるところを保護してくれた人ですよ」


 パラド「そう言うこと。お前は?」


 ユウキ「ユウキって言います。初めまして」ペコリ

 
 パラド「ああ。・・・お前、ゲーム好きか?」


 ユウキ「え?ま、まぁ、はい。色々なのはやったことありますけど・・・」


 キリト「ALOでは俺より強いんだぞ?俺は2回勝負してどっちも負け。アスナも負けてたよな?」


 アスナ「うん。すっごく強いんですよ」


 パラド「マジかよ!キリトより強いのか!」


 ユウキ「ま、まぁ・・・あの時は色々と必死だったから・・・」

 
 パラド「へー。・・・キリトより強いのか・・・」


 パラド「なぁ、俺と勝負しようぜ!」


 ユウキ「えっ!?け、けど、ALOでないと・・・」アセアセ


24812019/09/22(日) 21:48:59.60IkESnbeL0 (69/108)

 キリト「いや、他のゲームでも才能があるかもしれないだろ」クスッ


 アスナ「私もそうかもって思ってた」クスッ


 ユウキ「えぇ~・・・」アセアセ


 パラド「対戦してくれるなら何でもいいぜ?」ワクワク


 ユウキ「・・・ん、んー、じゃ、じゃあ・・・」


 黎斗「ではダンスゲームはどうだい?」


 ユウキ「ダンスゲーム?」


 黎斗「このダンスゲームを楽しめ「ドレミファビート」を使用すると良い」


 黎斗「全19曲収録され、リズムにノって踊ることができる」


 パラド「面白そうだな。ユウキ、やろうぜ!」


 ユウキ「う、うん・・・(ダンスなんてやったことすらないよ・・・)」タラー


 黎斗「何、心配することはないよ。このゲームには優秀な先生のレクチャーも搭載されている」


 黎斗「初心者でも楽しめなければゲームとしての意味がないからね」


 ユウキ「あ、そ、そうなの?なら・・・大丈夫かな」


 パラド「ああ、だから大丈夫だって。ほら、やろうぜ」


 ユウキ「う、うん・・・」アセアセ


 

 ポッピー『はーい!初めまして、私はポッピーピポパポだよ!』


 ユウキ「ポ、ポッピー、ピポパポ・・・」


 パラド「お前かよ・・・」


 キリト「ポッピーがレクチャーしてくれるのか?」


 ポッピー『このゲームは私と一緒にノリノリになって楽しめるから、一緒に遊ぼうね!』


 黎斗「ポッピー自身が入っている訳ではないよ。彼女がアフレコしているんだ」


 キリト「あ、そっか」


 ポッピー『まずは曲を選んでね!』


 ユウキ「・・・GO!GO!GO!ってなんだろ」ピロリ

 
 ユウキ「あ、押しちゃった」




24912019/09/22(日) 21:53:11.43IkESnbeL0 (70/108)




 三本の~ベルト~♪
 
 バキッ!ドカッ! ブンブンッ! バキッ!バキッ! バキッ!バキッ!
 
 ビキュビキュンッ! バチバチィ!
 
 仮面ライダ~ファァ~イズ♪
 
 変身コードは555~♪赤い閃光に包まれて♪

 変身するのは ドSっ子 バァドウェイッ♪

 銀のバイクの~♪オートバジンはロボットに変形していつでも飛んでくる

 頼もしい仲間さ~♪
 
 生意気すぎる子に~ね~♪見ーえーていてーもー♪

 仮面の下に隠す優しさを知って~♪

 必殺技を決めろ~♪空から繰り出すキィックの♪

 クリムゾンスマッシュでオルフェノク 青い炎に燃え上がる~~~♪

 仮面ライダーカイザー♪
 
 ベルトを付ける人に文句付け~♪我が儘すぎると呼ばれたが♪

 吹寄制理なら大丈夫♪

 変身コードは913♪黄色い光に包まれて♪

 必殺技はゴルドスマッシュ♪ オルフェノク~は粉々さ♪

 上条当麻に惚れ込んで~♪く~ちびるを噛みしめて~♪

 サーイドーバッシャアーにー♪毎日話しかけているー♪

 仮面ライダーカーイザー♪

 心の内は見せないで~♪日々日々ひたすら健康に~♪

 サイドバッシャーに癒やされる~♪

 元ネタ
 




 ユウキ「・・・。・・・リズムが難し過ぎるよ・・・」


 黎斗「難易度が高めだったようだね。レベルは3段階なので1を選ぶといい」


 ユウキ「あ、そ、そういうこと・・・」


 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』


 ユウキ「」ドキドキッ

 
 ―♪~♪♪~♪~♪~♪♪~
 ―ターンッ タンタンッ 
 
 ユウキ「よっ、ほっ・・・」


 アスナ「ユウキ上手!」


 ユウキ「なんとなくっ、出来てる感じだよっ!」アセアセ


 パラド「いいなぁ。心が躍るぜ」クスッ


 ユイ「ユウキさん頑張ってください!」


25012019/09/22(日) 21:53:56.92IkESnbeL0 (71/108)


 ―♪~♪~♪~♪♪~♪~
 
 ユウキ「あと、少し・・・!」


 ―♪~・・・

 《GAME CLEAR!》

 ユウキ「っと・・・やったぁー!」


 パラド「やるじゃねーか」


 ポッピー『おっめでとーっ!最高スコア更新したよ!』


 パラド「次は俺だな」


 パラド「俺は・・・これにするか」

 
 ポッピー『それじゃあLet's Go Music!』



 パラド「へへっ・・・♪」


 ―♪ ♪ ♪~♪♪~♪~♪~

 ―タタンッ ターンッ タンッ ターンッ

 ユウキ「えぇ・・・すごい・・・」


 キリト「マジですごいな・・・」


 アスナ「ステップが早い・・・」


 ユイ「カッコいいですね・・・!」キラキラ


 パラド「よっ」

 ―♪~♪♪~~♪~
 ―タンッ タンッ ターンッ

 
 《GAME CLEAR!》

 パラド「ふぅ~・・・」


 ユウキ「すごい・・・」


 キリト「パラド、こう言うジャンルも得意なのか」


 パラド「まぁー、ゲームマスターを名乗ってるだけあってってないといけないしな」クスッ


 パラド「キリトもやるか?」


 キリト「い、いや、俺はホントに勘弁してくれ・・・」アセアセ


 ユウキ「えー、キリトやらないのー?」


 ユイ「パパが踊っているところ見てみたかったです・・・」


 キリト「ご、ごめんな・・・(俺リズムゲームだけは苦手だからな・・・)」


25112019/09/22(日) 21:58:05.42IkESnbeL0 (72/108)

 アスナ「ユイちゃん・・・踊れるかな・・・」


 パラド「対象年齢はAだから大丈夫だとは思うぞ?」


 ポッピー『それなら私の出番だね!』
 
 ―シュイーン
 
 ポッピー「ユイちゃん、皆!こんにちは♪」


 ユイ「ポッピーさん!」


 ユウキ「(が、画面から出てきた!?)」

 
 ポッピー「ユイちゃんにはプリキュアのダンスがきっと良いと思うよ!」


 ユイ「プリ、キュア?」


 ポッピー「一曲聞いてみて♪」ピッ

 



 ユイ「・・・はわぁ・・・//」


 キリト「これ、アニメか?」


 黎斗「風の噂ではこの街に存在しているそうだよ」


 アスナ「(可愛い・・・)」


 ユウキ「あの紫の子カッコいいなぁ」


 キリト「・・・何となくだけど、アスナも別の紫のプリキュアなら似合いそうだな」


 アスナ「え?そ、そうかな・・・」


 ユイ「ポッピーさん!この曲を踊ってみたいです!」キラキラ


 ポッピー「うん!わかった!」ニコリ


 ポッピー「それじゃあ、まずはね・・・」


 ユイ「手をのばしてぇ~♪プププ プリキュア♪」ヒラヒラ


 ポッピー「そうそう!上手上手!」パチパチッ

 
 ユイ「えへへ//」


 アスナ「すごいね。ユイちゃんあっという間に踊れるようになってる!」


 ユウキ「うん。しかも可愛い~♪」


 キリト「あ、ああ・・・」


25212019/09/22(日) 21:59:30.17IkESnbeL0 (73/108)

 パラド「キリト、ホントに踊らないのか?」


 キリト「わ、悪い。ホントに・・・」


 パラド「そうか・・・」


 キリト「・・・」


 ポッピー「この世界♪つなぐものそれは愛だよ♪」


 ユイ「夢物語じゃない♪どこまでも手をつないでぇ~♪」


 キリト「・・・」ソソクサ


 キリト「・・・」ヒラヒラ


 アスナ「・・・!」


 キリト「・・・」タンタンッ


 アスナ「・・・~~~っ//」プルプル


 アスナ「(キ、キリト、くん・・・//)」クスクスッ


 キリト「・・・」ヒラヒラ

 
 アスナ「・・・//」

 ―パシャッ

 アスナ「・・・ふふっ//」クスッ


 アスナ「(キリトくん可愛い~・・・//)」キュンキュン


 アスナ「(私のキリトくんアルバムに保存しておこ♪//)」クスッ


 キリト「(あっ、終わったか・・・)」スッ


 アスナ「・・・//」クスッ


 キリト「?」キョトン


 ポッピー「よしっ!じゃあ、ユイちゃん準備は良い?」


 ユイ「はい!」


 ポッピー「オッケー!ミュージックスタートー!」


25312019/09/22(日) 22:00:37.38IkESnbeL0 (74/108)




 ユイ「この空の向こうにはどんな夢がある♪」


 ユイ「大切に感じてる トキメキをこの歌にのせて~♪」

 
 ユイ「プププ プリキュア♪」ヒラヒラ
 

 アスナ「わぁ・・・//」


 キリト「可愛いなぁ・・・」クスッ


 パラド「心が踊るか?」クスッ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「あれだけでこんなに上手く踊れるんだね・・・すごいや」クスッ


 ポッピー「女の子はいつでもお姫様になんだから、これくらいはね♪」


 ユウキ「なーるほど」フムフムッ


 アスナ「ユイちゃんは妖精にもお姫様にもなれるんだね・・・」


 キリト「・・・何か違うような・・・」タラー


 ユイ「プププ プリキュア!ドキドキしようよ♪」


 ユイ「Yeah!Yeah!」


 ユイ「・・・ふぅ、ありがとうございました!」

 ―パチパチッ! パチパチッ!

 キリト「すごいな!ユイ、すごくよかったぞ」パチパチッ


 ユウキ「とっても可愛かったよ」ニコリ,パチパチッ


 アスナ「録画すればよかったなぁ」パチパチッ


 ユイ「///」テレテレ


 黎斗「ユイくん。良ければ、プレゼントをあげよう」


 ユイ「え?なんですか?」ワクワク


 黎斗「プリキュアの衣装だ。本物になれるわけではないが、気分は味わえるだろう」


 ユイ「わぁ~・・・!ありがとうございますっ!//」

 
 ポッピー「よかったねー♪ユイちゃん♪」ニコリ


 ユイ「はいっ!//」ニコリ




25412019/09/22(日) 22:01:50.42IkESnbeL0 (75/108)





 ー柵川中学ー

 佐天「えっ!?死んだはずの人が化けて出た!?」


 操歯「ほぉ・・・」


 ドッペルゲンガー「事実なのか?」モグモグ


 直葉「う、うん。昨日お兄ちゃんが見たって・・・」


 直葉「しかも、2人。1人はお兄ちゃんが知ってる人でもう1人は・・・」


 直葉「私もお兄ちゃんも看取った人だったから・・・」


 初春「そ、そんなことが・・・」


 佐天「これは中々の特ダネ・・・ってならないなぁ。バチ当たりそうだから」


 春上「怒らせたら怖いの」


 直葉「あ、ひ、1人はね・・・その・・・」


 直葉「普通に生き返ったから、大丈夫だとは思うよ?多分・・・」


 操歯「兄の知り合いの方がまずいのか?」


 直葉「・・・サチさん、って言うらしいんだけど・・・」


 佐天「まさか襲ってきたとか?・・・なんて」


 直葉「仮面ライダーになって・・・」


 佐天「お化けライダー!?」


 初春「そ、それは一大事ですね・・・」


 ドッペルゲンガー「物理的に攻撃してきたのか?」


 直葉「詳しくは聞けていないから、どうだろう・・・」

  
 佐天「直葉さん!危ないことがあったら、真っ先に叫ぶこと!」


 初春「すぐに助けに行きますからね」


 初春「白井さんは・・・き、来てくれるかとは思いますけど・・・」


 直葉「あ、ありがとう・・・」ニコリ


 ドッペルゲンガー「そう言えば・・・今日は枝先は欠席か」


 春上「何か対策会議があるから来れないって言ってたの」


 操歯「恐らくはそのサチと言う少女への対策だな」


25512019/09/22(日) 22:02:55.73IkESnbeL0 (76/108)

 ―・・・キィィーン キィィーン

 佐天「!」


 春上「なの」

 
 初春「・・・す、すみません!ちょっと・・・!」ガタッ


 佐天「わ、私も!」


 春上「なのー」


 直葉「え?え?」キョトン


 ―ガラララッ! パタンッ

 直葉「・・・ど、どうしたんだろ・・・」キョトン


 ドッペルゲンガー「気にしなくてもいい」


 操歯「そう、ちょっとした事だ。気にしなくていい」


 直葉「そ、そっか・・・」


 ドッペルゲンガー「うむ」

 
 直葉「・・・あっ、そう言えば2人のお兄さんに会ったよ。すごくそっくりだったね」

 
 操歯「双子だからな」


 操歯「かなり特殊な異性一卵性双生児でもあってこの街へ来る前までは、よく間違われていたよ」クスッ


 直葉「へぇ・・・あれだけ綺麗だと男の人に間違われてそうだね」クスッ


 操歯「それどころか会う前まで女装してたんだぞ。趣味になってて」

  
 直葉「じょ、女装かぁ・・・」


 ドッペルゲンガー「今はもう彼女もできたし、私達がやめてほしいと言ったからやめたがな」
 

 操歯「けど、似合ってたな。もうやってほしくないけど」


 ドッペルゲンガー「そうだな」クスッ


 直葉「そんなにかぁ・・・」


 直葉「・・・私のお兄ちゃんも女装したらすごそうかも」クスッ


 操歯「美形なのか?」


 直葉「顔は整ってるイケメンだし・・・」


25612019/09/22(日) 22:04:33.50IkESnbeL0 (77/108)

 直葉「それに彼女持ちだから・・・」


 ドッペルゲンガー「交際相手は関係なくないか?」


 直葉「そ、それもそっか」


 佐天「た、ただいまー・・・」


 初春「はぁー・・・」

 
 春上「ふぅー・・・」


 操歯「おっ。お疲れ様」


 直葉「ど、どうして三人ともそんなに疲れてるの?」


 佐天「い、いやー・・・や、焼きそばパンの争奪戦にねー」


 佐天「今日の勝負は並みじゃなかった・・・」


 初春「そ、そうですね・・・」


 直葉「や、焼きそばパン・・・」


 春上「すっごく美味しいのー」


 直葉「そ、そっか・・・そんなに取り合いになるの?」


 佐天「弁当作れない組と作り忘れた組にとっては貴重だからね」


 初春「ま、まぁ・・・」


 直葉「・・・でも、三人ともお弁当だよね?」


 佐天「よ、よく食べる子は育つって言うじゃん?」アセアセ


 初春「そ、そうです!」


 直葉「そ、そっか・・・」


 春上「一口食べてみる?」モギッ


 直葉「あ、じゃ、じゃあ・・・」パクッ、モグモグ


 直葉「・・・ん!美味しい・・・」

 
 佐天「え?あ、で、でしょ!(普通の焼きそばパンなんだけど・・・)」


 直葉「朝ご飯ちょっとしか食べなかったからかな」


 初春「ど、どうでしょう・・・」アハハ・・・


 春上「朝ご飯はちゃんと食べないとダメなの」


 直葉「う、うん。わかった・・・」


25712019/09/22(日) 22:09:23.70IkESnbeL0 (78/108)

 操歯「・・・そうだ。バトライド・ウォー オンラインは購入したか?」


 初春「はい!もちろんっ」


 佐天「ギリギリ買えましたー」ピース


 春上「買ったのー」


 直葉「バトライド・ウォー・・・?」


 佐天「幻夢コーポレーションが新発売したゲームだよ」


 佐天「スッゴい楽しみにしてたの!」


 直葉「幻夢コーポレーション・・・あっ、もしかして神って言ってる社長の」


 初春「はい。壇黎斗社長が宣伝してるんですよ」


 直葉「そうなんだ。・・・どんなゲームなの?」


 操歯「正式名は仮面ライダー バトライド・ウォー。シリーズではそれが最新作なんだ」


 操歯「かくかくしかじかかくかくしかじか」


 直葉「・・・す、すごいんだね・・・」


 ドッペルゲンガー「本人が収録しているからな。集大成と言って良い」


 佐天「初回特典はライダーの皆さんと黎斗社長ボイスが大量収録されたCDだったかな」


 直葉「・・・何で社長のが?」タラー


 佐天「さぁ?でも結構面白いよ」クスクスッ


 操歯「宝生永夢と言う人物のボイスが訳はわからないが・・・面白かったな」


 ドッペルゲンガー「うん」


 直葉「へ、へぇ・・・」


 初春「私的には・・・赤紫色のライアって言うライダーがオススメです!」


 佐天「なぬ!?いやいやいや紅き龍の龍騎は色んなアイテム使ってすごくイカしてるよ!」ズイッ


 直葉「ラ、ライアと龍騎、ね・・・」


 操葉「ビルドという赤と青のライダーも・・・中々だから、な?」チラッ


 ドッペルゲンガー「クローズもな」ドヤッ


 春上「絆理ちゃんも収録したって言ってたのー」


25812019/09/22(日) 22:13:43.37IkESnbeL0 (79/108)

 
 直葉「そっか・・・剣を使うライダーも居るの?」


 初春「はい。基本ウェポンで使用する人は沢山いますから」


 佐天「龍騎も使うよ?相棒の龍型モンスターの尻尾が剣になるんだ♪」


 ドッペルゲンガー「クローズもビーロクローザーと言う剣型専用武器を使うぞ」


 直葉「へぇ・・・私、剣道部なんだけどそんなに居るってなんだか嬉しい」クスッ


 操葉「なら、仮面ライダー剣と言うライダーが居るぞ。名前の通り使う武器は剣だ」


 直葉「あ、うん。この間・・・ちょ、ちょっと見かけたよ(上里さんのことは言わない方がいいよね)」


 佐天「え?てことは・・・怪人に出会さなかった?大丈夫?」


 直葉「う、うん。会ってはないから大丈夫だったよ」


 直葉「その、ホントに見かけただけだから・・・」


 操歯「それならよかった」


 直葉「でも、それだけいるなら仮面ライダーの剣の使い方、見てみたいなぁ」


 操歯「ん~・・・映像とかがあればな・・・」


 ドッペルゲンガー「バトライド・ウォーでなら見れるぞ。中古で売っているはずだ」


 直葉「ん~・・・それってどんなタイプのソフトかな?」


 佐天「基本はPS4で、XBOXやWiiでもPCでも対応出来るよ」


 直葉「あ、じゃあ本体から買わないと無理だから・・・」タラー


 佐天「そっか~・・・」


 直葉「・・・実はお兄ちゃん、今日その会社に行ってるんだけど・・・」

 
 直葉「もしかしたら貰えたりして・・・」


 佐天「えぇ!?お兄さん幻夢コーポレーションに行ってるの!?」


 初春「すごいですね・・・一般人での出入りも難しいのに・・・」


 操歯「お兄さんは何かゲームに関連している資格を持っているのか?」


 直葉「そう言う訳ではないんだけど・・・。ゲームが上手くて社長さんにご招待されたんだって」


 佐天「へぇ~、いいなぁ~・・・ゲームし放題なんて」


25912019/09/22(日) 22:15:11.68IkESnbeL0 (80/108)

 初春「でも、ずっとゲームって疲れないですかね」


 操歯「ん?私は昨日家に帰って即バトライド・ウォーを始めて3時間はやっていたぞ」


 初春「は、はぁ・・・まぁ、言ってる私も結構やってたりしますけど」


 直葉「お兄ちゃんは長い時・・・最低でも6時間はやってるからなぁ・・・」


 佐天「6時間~!?・・・お兄さんゲームオタクなんだ」


 初春「ちょっと、佐天さん」アセアセ


 直葉「いいよ、否定は出来ないし。大体そんな感じだから」クスッ


 初春「す、すみません・・・」


 操歯「一緒にゲームをしたりはするのか?」


 直葉「まぁ、うん。するよ」クスッ


 直葉「ファンタジーな感じのゲームでお話したり協力プレイで戦ったりね」


 操歯「そうか・・・」クスッ


 春上「直葉さんはお兄さんのこと、好き?」


 直葉「え?あ・・・」


 直葉「好き・・・だけど・・・///」


 直葉「・・・うぅぅ///は、恥ずかしい///」


 佐天「(可愛い)」クスッ


 初春「兄弟仲が良いって素敵ですね」ニコリ


 操歯「まったくだ」ウンウン


 ドッペルゲンガー「私もお姉ちゃんとお兄ちゃんにはそう言う気持ちを持っているからな」クスッ


 操歯「・・・そうかぁ//」テレテレ


 春上「照れてるの~」


 操歯「う、うるさいなっ//」


 直葉「・・・」クスッ


 ドッペルゲンガー「ゲーム内では良い連携プレイを見せるんだろうな」


 直葉「頑張ってる方だけど、どっちかって言うと恋人との連携の方がすごいよ」


 佐天「おー。そうなんだ」


 直葉「私よりもお兄ちゃんとゲームする時間が長いからね」


 直葉「ゲームのボスもあっという間に倒せると思うし」


26012019/09/22(日) 22:18:38.88IkESnbeL0 (81/108)

 佐天「へぇ~、天才ゲーマーなんだ」


 直葉「そう呼ばれても違和感ないなぁ」クスッ


 佐天「あ、ねねっ。直葉さんのお兄さんってどんな人なの?」


 春上「男前なのはさっき聞いたの」


 直葉「えっと・・・」ピッピッ


 直葉「・・・こんな人だよ」スッ


 佐天「・・・おー。カッコいいなぁ」

 
 操歯「確かに・・・女装は大丈夫そうだな」クスッ


 直葉「あはは・・・」クスッ


 初春「その判断基準はどうなんでしょう・・・」タラー


 初春「・・・でも、お兄さん少し細くないですか?」


 ドッペルゲンガー「言われてみれば・・・50㎏弱と言ったところみたいだな」


 春上「軽いのー」


 操歯「大丈夫なのか?もっと食べさせてやった方が・・・」


 直葉「これでも食べ歩きしてるみたいなんだけど・・・」


 佐天「ん~・・・この料理上手な佐天さんの腕にかかれば10㎏は増やせるよ?」


 直葉「ダ、ダメだよ?」


 春上「どうしてなの?」


 直葉「その・・・」


26112019/09/22(日) 22:19:19.53IkESnbeL0 (82/108)

 佐天「あ。そっかそっか、恋人さん嫉妬させちゃうもんね」クスッ


 初春「あぁー、なるほど」


 直葉「き、気持ちだけ受け取っておくね」クスッ


 佐天「って言うか、次の授業移動だよね?・・・やば!早く食べないと!」アセアセ


 初春「は、はいっ!」パクパクッ


 操歯・ドッペルゲンガー「「ごちそうさま」」


 春上「ごちそうさまなのー」


 直葉「ご、ごちそうさま・・・」


 佐天「んむぇ~!?なんれ食べ終わっひぇるの!?」モグモグ


 操歯「2人は話してる最中は食べてないからな」


 春上「お先に行ってるのー」トコトコ


 直葉「わ、私も・・・」ソソクサ


 操歯「早く食べて来るんだぞ」スタスタ


 ドッペルゲンガー「食べ残したらバチ当たるからな」スタスタ


 佐天「あぁぁあっ!ちょっと!」


 初春「こ、こひひょうひゃまぁ」モグモグ


 佐天「初春~!置いてかないでー!」






26212019/09/22(日) 22:21:17.28IkESnbeL0 (83/108)


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――
 
 -幻夢コーポレーションが学園都市社-

 黎斗「キリト君、アスナ君。それからユウキ君にユイ君。今日は実に感謝するよ」


 黎斗「おかげで様々なデータが多様に取れたからね」


 キリト「まぁ、俺も楽しませてもらったよ」


 アスナ「ありがとうございました」


 黎斗「何、礼には及ばない。さて・・・キリト君、君にプレゼントを渡そう」


 キリト「プレゼント?」


 黎斗「まずこのゲームソフトだ。君のために取っておいたのだよ」


 キリト「仮面ライダー バトライド・ウォー オンライン・・・」


 黎斗「逐一アップロードは行うからプレイして欲しい」


 黎斗「それから・・・ゲーム機もプレゼントしよう。入っているのはPS4だ」


 キリト「PS4!?・・・マジかよ」パァァ


 アスナ「(すごく喜んでる・・・)」クスッ


 黎斗「バトライド・ウォー オンラインはパソコンでも使用できるようになっているよ」


 黎斗「最後にVRゴーグルもだ」


 キリト「ああ。さっきまで使ってたけど・・・」


 キリト「軽量化もすこいし、耐久性も十二分にありそうだな」


 黎斗「当然。この私の開発精度は最高の物を作り出すことができるのだからね」


 キリト「・・・ありがとな、社長。まさかこんなにプレゼントをくれるなんて」


 黎斗「これほどの対価があると思いたまえ」クスリ


 パラド「キリト、今日もしバトライドオンラインするならタッグ組んでみようぜ?」


 キリト「ああ、いいぞ」コクリ


 パラド「よっしゃ!楽しみにしてるぜ。心が踊るなぁ」ニカッ


 キリト「俺もだよ」クス


 黎斗「では、気を付けて帰りたまえ」


 ユウキ「神様社長。・・・色んな意味を込めて言うけど、ありがとう」ニコリ


 ユイ「ありがとうございました!」ニコリ




26312019/09/22(日) 22:22:45.06IkESnbeL0 (84/108)



 
 遼太郎「さーて、お前らを送ったら天井社長のとこに行かないとな」


 キリト「え?この後も仕事なのか?」


 遼太郎「前任秘書の青星さんにって人に書類渡すついでにな」


 アスナ「前任ってことはクラインさん、秘書やってるの?」


 遼太郎「ああ。本職は輸入商なのにな・・・」


 遼太郎「まー社長と青星さんは良い人だし、良い職場だな。ま、難があると言えば・・・」


 キリト「何だ?」


 遼太郎「天井社長はワーカホリックだから、止めてもらわないとマズいんだ」


 アスナ「どうして?」


 遼太郎「残業オーバーになって休め休めうるさくなるんだよ。俺も何度かあって面倒なんだよなぁ」ハァー


 ユウキ「社会人って大変なんだ・・・」


 キリト「それで給料はどれくらいなんだ?」


 遼太郎「・・・正直に言うと。元より遥かに良いな」


 遼太郎「しかも社長の奥さんもまぁー、良い人で旦那の分と一緒に俺の分まで作ってくれるんだぞ?」


 アスナ「へぇ、すごく良い人なんだ」クスッ


 遼太郎「んでもってだ。超絶美人だぞ?いや、ホントに」


 キリト「お前が言うなら相当なんだな」


 遼太郎「ああ。弁当のおかずもそこらで売ってる弁当より美味いもんな」


 アスナ「社長さんと奥さん、ラブラブなんだ」クスッ


 遼太郎「見てわかる通りって感じてな」ハハハッ


 アスナ「へぇ・・・(旦那さんと奥さんか・・・)」



 -ホテル-

 遼太郎「そんじゃ、またな。皆」


 キリト「ああ。仕事頑張れよ」


 アスナ「さよなら~」ヒラヒラ





26412019/09/22(日) 22:24:57.66IkESnbeL0 (85/108)



 

 -天井菓子株式会社-

 青星「・・・はい。確かに預かりました」


 遼太郎「ありがとうございます」ペコリ


 天井「壷井さん。今日は早く上がりますので飲みに行きませんか?」クスッ


 遼太郎「え?あ、いいんですか?」


 天井「はい。他にもう一人来る予定ですが、構わなければ」


 遼太郎「んー・・・じゃあ、お言葉に甘えるとしますっ」


 天井「はい」ニコリ


 青星「では、お二人を送り届けた後、オルソラさんにお伝えしておきますので」


 天井「お願いするよ」


 青星「その間私はオルソラさんとお茶を飲んでいますので」


 青星「お二人はごゆっくりお飲みください」


 遼太郎「ありがとうございます!青星さん」


 天井「ありがとう」クスッ


 青星「いえ・・・」ペコリ


 青星「では、お車を用意しますので」


 ―スタスタッ

 遼太郎「本当に出来る人ですよね。青星さん」


 遼太郎「全く隙が無いと言うか・・・」


 天井「そうですね」クスッ


 遼太郎「青星さんはいつから秘書になってたんですか?」


 天井「去年頃からですよ。面接でも才能がありそうな人材でしたので、起用しました」


 遼太郎「なるほどー。社長見る目ありますね」ハハハッ


26512019/09/22(日) 22:26:22.53IkESnbeL0 (86/108)

 天井「まぁ・・・」


 遼太郎「はい?」

 
 天井「すぐにやんちゃな部分があるのがわかりましたけどね」クスッ


 遼太郎「え?」


 遼太郎「(青星さんがやんちゃ?・・・いやいや、まぁヤクザのゲームしてるけど)」


 天井「さて、これを片付けて降りましょうか」


 遼太郎「は、はい・・・」


 -エレベーター-

 遼太郎「社長は会社の社員から社長まで上り詰めたんですか?」


 天井「いえ。元々私は研究員だったんです」


 天井「あまり大きな声では言えない内容で、後ろめたい気持ちになりますけどね」


 遼太郎「はぁ・・・」


 遼太郎「(研究してる時にとんでもない失敗でもしたのか・・・?)」


 天井「(危うく1万人近くの子供を犠牲にしかけたなんて・・・言えるわけがない)」




 天井「待たせたね、青星さん」


 青星「いえ。どうぞお乗りください」




 遼太郎「普段から青星さんが社長の車を運転してるんでしたかね?」


 天井「その通り。私が運転するよりも安心できるからね」クスッ


 青星「オルソラさんは社長の運転でも安心できるのでございますよ、と仰っていましたが」


 天井「え?そ、そうなのかい?」


 青星「はい」クスッ


 遼太郎「それにしても、青星さんは何でも出来ますね。尊敬しますよ」


 青星「仕事ですから、当然です」


 青星「加えて秘書でもありますから基礎基本的な事は常に身に付けておくものですよ」


 遼太郎「は、はい・・・」


26612019/09/22(日) 22:27:42.04IkESnbeL0 (87/108)

 青星「壷井さん。今はプライベートの時間ですが、個人の情報を聞き出そうとするのは少しどうかと」


 遼太郎「!?(えぇぇえ心読まれてる!?まさかあの能力とかってやつか!?)」


 遼太郎「い、いえいえいえまさか!私はそんな女性に大それた事をするわけが」アセアセ


 青星「冗談で聞いただけですので、ご安心を」クスッ


 遼太郎「・・・あ、あはは、そ、そうですか」


 青星「ふふっ・・・からかい甲斐がある人ね」ボソッ


 遼太郎「え、えっと社長?もう一人来ると言ってましたけど・・・」


 天井「あぁ。会ってから紹介しましょう」クスッ


 遼太郎「あ、は、はい・・・」




 ー居酒屋 KAMEN RIDER THE DINERー

 青星「では、お呼びの際は私の携帯からですね」


 天井「うん。じゃあ、行ってくるよ」


 遼太郎「た、楽しんできますんで」


 青星「はい」ペコッ


 ―ブロロロロォー・・・

 遼太郎「・・・さて、ここが社長の行きつけの店ですか(居酒屋かー。久しぶりに来たな)」


 天井「そうですよ。さ、入りましょう」


 遼太郎「はいっ」コクリ 


26712019/09/22(日) 22:29:10.65IkESnbeL0 (88/108)

 ―ガラララッ

 「らっしゃーい」


 天井「あっ、来てましたか」


 ステファニー「ん?あ、天井社長。お疲れ様です」ニコリ


 遼太郎「(おいおい・・・この街には美女しか居ないのかよ)」


 ステファニー「後ろの人はもしかして連れの人?」


 天井「ええ、こちらは壷井遼太郎さん。外から出張で秘書を担当しているんです」


 遼太郎「ど、どうも」


 ステファニー「初めまして。・・・ふーん」ジーッ


 ステファニー「中々正しくジャパニーズサムライって感じの顔立ちね」クスッ


 遼太郎「は、はぁ、よく言われるもので・・・」


 ステファニー「ふふっ・・・あ、ステファニー=セイヴェルンです」


 ステファニー「アイドル会社の社長をやってまして」クスッ


 遼太郎「あ、社長さんですか」


 遼太郎「(それにしても若くねぇか・・・?)」


 遼太郎「(どう見ても俺と同じくらいかちょっと上ぐらいなだけだぞ・・・)」


 ステファニー「今日は天井社長の奢りなんで呑みまくりますよ♪」


 天井「ははは・・・お手柔らかに」クスッ


 ステファニー「最近どうですか?売り上げの方は」


 天井「今週で先月の売り上げを越えそうですよ」クスッ


 ステファニー「お~。そりゃおめでとさんです」クスッ


 遼太郎「ステファニーさんも相当だと思いますけど・・・」


 ステファニー「あははー。まーねー」


 ステファニー「けどMr.壷井」ゴクゴクッ


 遼太郎「は、はい?」


 ステファニー「私は確かにCDの売り上げには満足してます。が」


 ステファニー「ボイジャーとアリサちゃんは大丈夫だと思うけど・・・」


 ステファニー「今から売れ出すと思う彩愛ちゃんと泡浮ちゃんをもっと売り出さないといけないのよ」

 
 遼太郎「はぁ・・・」


26812019/09/22(日) 22:33:39.86IkESnbeL0 (89/108)

 ステファニー「遼太郎さんはアイドルとかの曲を聞いたりします?」

 
 遼太郎「まぁ、はい。一貫性はあんまり無い感じですけど・・・」


 ステファニー「最近アイドルで気に入ってる子とかは居ます?」


 遼太郎「あー・・・んー・・・こう、パッとあまり思い浮かびせん・・・」


 ステファニー「そうですか・・・ちなみにここに来てボイジャーとかアリサちゃんの曲を
        聴いたりしました?」


 遼太郎「はい。街中でよく聴いたりしますので」


 ステファニー「どうですか?」


 遼太郎「キャッチというか、耳に残ってビジュアルも老若男女受けは良いと思いますよ」


 遼太郎「強いて言えば・・・意外性がある感じのも聴いてみたいです」


 ステファニー「意外性かぁ・・・なるほど・・・」


 天井「確かに正統派な曲を歌っていますから・・・どうでしょう?」


 ステファニー「うん。良いかも」


 ステファニー「ありがとう、壷井さん」ニコリ


 遼太郎「い、いえいえ」テレテレ





 ステファニー「さて仕事の話しはこれくらいにして、天井社長。奥さんとはどうですよ」

 
 天井「ええ、良好な仲ですよ」クスッ


 遼太郎「俺もそう思います。愛妻弁当を毎日作ってくれてるんですし」


 ステファニー「ほほ~。そうですか」クスッ


 ステファニー「これは第二児、第三児も期待出来そうですね~」ニヤニヤ


 天井「い、いや、それは・・・」アセアセ


 ステファニー「いいじゃないですかー。私だって4兄妹ですから楽しいですよ?」


 ステファニー「家族が沢山居るって」クスッ


 天井「・・・そ、そうですか・・・」


 ステファニー「そうですとも。ちなみに壷井さんご結婚は?」


 遼太郎「いえ、まだ・・・」


26912019/09/22(日) 22:34:31.83IkESnbeL0 (90/108)

 遼太郎「そもそも親しくしてる女性が居なくて・・・」


 ステファニー「そうなんですか。そりゃ勿体ない、こんなに男前なのに」


 遼太郎「いやぁ、はは・・・」テレ


 遼太郎「女性と言うより年が結構下の子とゲームで遊んだりはするんですけどね・・・」


 ステファニー「へぇ、ゲーム好きなんですか?」


 遼太郎「まぁ、はい。これでも結構得意なんです」


 ステファニー「どう言うゲームをしてるの?」


 遼太郎「オンラインゲームですよ。こっちには無いゲームなんです」


 ステファニー「へぇ、それは興味あるわね」フムフム


 ステファニー「ジャンルは?」


 遼太郎「まぁ、バトルをしたりはもちろんですけど普通に会話したりするゲームです」


 遼太郎「雰囲気とかは、もうすごくリアルで・・・」


 遼太郎「感触とか味覚もあるように感じられるんですよ」


 ステファニー「へぇ~・・・それはすごいわね」


 天井「確かSAOでしたか?」


 遼太郎「はい。今はALOですけど」


 ステファニー「・・・(どこかで聞いたような・・・)」


 遼太郎「妖精の国ってタイトルの通り自分が妖精になれて、俺はサラマンダーって種族なんですよ」


 ステファニー「・・・思い出した」

 
 ステファニー「SAOって、確か外でちょっと前に問題なったゲームよね?」


 遼太郎「あ・・・はい。そうですよ」


 天井「え?問題・・・ですか?」


 遼太郎「すみません社長。あまり話したくない事もあったので・・・」 
 

 ステファニー「SAOは茅場晶彦容疑者が開発して・・・」






27012019/09/22(日) 22:35:53.25IkESnbeL0 (91/108)



 天井「・・・。・・・そんなことが・・・」

 
 遼太郎「けど、こうして無事に生還出来ましたから。安心してください」


 天井「はぁ・・・しかし、すごいですね」


 天井「その死闘を勝ち抜いて成し遂げた、壷井さんの親友の人は」


 遼太郎「まぁ、根っからのゲームオタクで何となくアイツならやってくれるって俺は信じてましたよ」


 ステファニー「確か桐ヶ谷和人、キリトって言ったかしら」


 遼太郎「そうですよ。アイツも学校体験とかでここに来てるんです」


 ステファニー「あら、そうなの」


 天井「会えたら会ってみたいですね」


 遼太郎「なら、今度連れてきても」


 天井「いえ。もし会えたらでいいですよ。学校優先が当然ですし」


 遼太郎「そうですか・・・わかりました」


 ステファニー「まぁ、一杯どうぞ」スッ


 遼太郎「あ、こりゃどうも」


 ―トプププ・・・

 遼太郎「おっととっ・・・」グイッ





 ステファニー「れすからねー///わらひもそろそろ身を固めてぇ///」ヒック


 遼太郎「は、はい・・・」


 遼太郎「(絡み酒になっちゃってんな・・・)」


 天井「ステファニー社長ならまだ少し先でも大丈夫だとは思いますが」クスッ


 ステファニー「いやーママがそろそろどう?//って聞くもんで・・・//」


 ステファニー「妹はあっちで結婚式挙げ終えてるし・・・//」


 遼太郎「妹さんはもうご結婚なさってるんですか」


 ステファニー「んー//そりゃもう壮大で盛大な結婚式でしたか//」


 ステファニー「花火は10万発打ち上げられてー//それもとびきり大きなの//」


 遼太郎「はぁ・・・(すごいな・・・)」


27112019/09/22(日) 22:36:48.43IkESnbeL0 (92/108)



 ステファニー「招待客は6605万人を会場と会場外に集めてー・・・///」


 遼太郎「ん~?」


 ステファニー「2mある超高級な9億610万円のウェディングケーキは格別だったわー//」


 遼太郎「」


 ステファニー「極めつけは妹の花嫁姿//もう女神が降り立ったように綺麗だったわ・・・//」


 ステファニー「流石私の妹よねー・・・//」


 遼太郎「す、すごいですね・・・」

 
 ステファニー「・・・ぐぅ・・・///」コテン


 遼太郎「あれ?ステファニー社長?」


 天井「あぁ、酔いつぶれましたか」


 ステファニー「くひゅぅ・・・///」


 遼太郎「えっと・・・どうするんですか?」


 天井「タクシーを呼びましょう」




27212019/09/22(日) 22:38:33.71IkESnbeL0 (93/108)

 -ホテル-

 キリト@パジャマ「ふぅ・・・」


 キリト「今日は一人で寝るし・・・あのゲームやってみるか」


 キリト「パソコン対応だから大丈夫だな」


 キリト「よしっ」

 

 キリト@VRゴーグル「・・・リンク、あ、言わなくていいのか」


 キリト「ははは・・・」




 キリト「・・・おっ。ここは・・・学校に行くときに通り道か」


 キリト「すごいな・・・ALOに負けてないくらいリアリティーあるぞ・・・」


 キリト「さて・・・どうすればいいんだ?」


 クロトピー「やぁ、少年」


 キリト「うおっ!?ビ、ビックリした・・・く、黎斗社長?なんで・・・」


 クロトピー「私の名前はクロト※※」


 キリト「ん?(ク、クロトの後なんて言ったんだ・・・?)」


 クロトピー「このゲームは迫り来る怪人を倒しまくると言う単純なものだが・・・」


 クロトピー「倒していきながら、このゲームの世界を過ごしていけると言う事も出来るのだよ」


 キリト「へ、へぇ・・・」


 クロトピー「朝から夜までの時間帯に合わせて時間が進んでいき、色々なクエストやイベントが
       楽しめる事も出来る」


 クロトピー「今はチュートリアルなので難易度は一番低くしており、難易度の変更は設定から変えられる」


 クロトピー「2つのモードがあり、1つはライドプレイモード」


 クロトピー「これは自分自身が仮面ライダーに変身して戦える事が出来る」


 キリト「自分自身が仮面ライダーにか・・・」


27312019/09/22(日) 22:39:40.33IkESnbeL0 (94/108)

 クロトピー「そしてもう一つがタッグライドプレイ」


 クロトピー「こちらは仮面ライダーと自分自身が協力してプレイ出来るモードだ」


 クロトピー「オンラインで協力する者とでも、どちらかがライダーになり一緒に戦える」


 クロトピー「オフラインのキャンペーンモードでも使用することが可能でその時は本人ボイスとなるのだ」


 クロトピー「ちなみにライドプレイモードもキャンペーンでの使用可能となっている」


 クロトピー「ライドプレイモードでは変身せずにそのライダーの武器を使って戦うことができ
        縛りプレイなどで変身せずに攻略、など可能なのだよ」


 クロトピー「以上で説明は終了とする」


 クロトピー「変身アイテムはランダムに手に入れる事ができる。幸運を祈るよ」


 キリト「ああ。ありがとうな」


 クロトピー「これは私からのプレゼントだ。ありがたく受け取りたまえ!」


 キリト「これは・・・」


 キリト「・・・「学舎の園」入園許可証・・・?」


 クロトピー「「学舎の園」へ入る事が出来るアイテムだ。これは超レアアイテムなのだよ」


 クロトピー「課金すれば軽く10万はくだらない代物でもある」


 キリト「か、課金で10万って・・・」


 クロトピー「それほどの物なのだよ」


 キリト「すごいな・・・課金とかせずに入手するには皆どうすればいいんだ?」


 クロトピー「通常入手はショップポイントで出来るが・・・それには10000000ポイント必要だ」


 キリト「10000000ポイント!?」


 キリト「・・・どれだけこのゲームに時間を費やせば・・・」

 
 クロトピー「そう難しくはない。敵を倒す際に連続コンボでポイントを稼げるからね」

 
 キリト「・・・けど、実質的に課金する方が手っ取り早いよな・・・」


 キリト「このアイテムって何でそんなにまでレアなんだ?」


 クロトピー「そもそも「学舎の園」へ入るのはリアルでも難しいのだよ。生徒や教員、関係者以外は
       立ち入る事が出来ない」


 キリト「そんなすごいところだったのか・・・」


 クロトピー「では、これで私は失礼するとしよう。また何か質問があればスタートボタンから呼び出したまえ」

 
 キリト「ああ、わかった」


27412019/09/22(日) 22:40:34.56IkESnbeL0 (95/108)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――


 キリト「・・・さてと、今はオンラインモードだな」


 キリト「パラドは来てるのか・・・?」


 キリト「説明書、もうちょっと読んでおけばよかったな・・・」


 キリト「えっと・・・」


 キリト「とりあえず歩き回ってみるか」


 キリト「もしかしたら見知った奴が居るかもしれないしな」スタスタ

 
 キリト「っと、その前に・・・手持ちに何かあるかチェックするか」 
 
 
 ・「学舎の園」入園許可証
 ・―
 ・―


 キリト「これだけか・・・」


 キリト「ポイントも0か・・・」


 キリト「これは少し稼いだ方がいいな・・・」


 キリト「ポイントを稼ぐのは怪人を倒すしかないのか?」


 「そんなことはないよ」


 キリト「え?」クルッ


 パラド「よっ、キリト。さっそく来てたんだな」クスッ


 キリト「パラド。ああ、少し試してみたかったからな」


 パラド「そうか、流石ゲーマーだな」クスッ


27512019/09/22(日) 22:41:10.59IkESnbeL0 (96/108)

 パラド「で、ショップポイントを稼ぎたいのか?」


 キリト「まぁ、そんなところだ。先立つものが無いとダメだろ?」


 パラド「そりゃそうだな。じゃあ・・・そうだな」


 パラド「じゃあ穴場教えてやるよ」


 キリト「穴場?」


 パラド「ああ。付いて来いよ」スタスタ



 ―ワイワイ ワイワイ
 
 キリト「・・・あれってNPCじゃなくてプレイヤーなんだよな?」


 パラド「ああ。友達とか仲良しグループ、サークルで来てる奴らも居るんだ」


 パラド「それよりキリト。初期装備は手に入れたか?」


 キリト「え?あ、いや。まだ・・・」


 パラド「あれ?そうか・・・じゃあ穴場に行く前に用意しておかないと危険だな」

 
 パラド「じゃ、講習所へ行くか」


 キリト「講習所?なんだそれ」


 パラド「よくこのゲームの事がわからない奴が行く学校みたいなところだ」


 パラド「そこに行けば簡単な講義を聞いて、その後に初期の装備を貰えるシステムになってるぞ」


 キリト「へぇ、じゃあそこに行くか」


 パラド「ああ」ニコリ


27612019/09/22(日) 22:51:20.67IkESnbeL0 (97/108)

 キリト「・・・まさか先生が社長ってことはないよな?」


 パラド「どうだろうな」


 パラド「まぁ、行ってみればわかるだろ」


 キリト「・・・不安だ」ハァー



 -とある高校-

 キリト「・・・本当に学校だな。と言うか俺が通ってる・・・」


 パラド「ここの2-7組で講習してるから、行ってこいよ。俺はそれまで待っててやる」


 キリト「あ、ああ・・・」コクリ


 パラド「初期装備は貰ったらステータスに入れるんだぞ」


 キリト「わかった。覚えておくよ」


 -2-7-

 キリト「講習を受けますか・・・はいっ」ピッ


 ―ガララッ

 キリト「こんにちは・・・」


 「あっ」


 芳川「講習を受けに来たの?」


 キリト「はい。そうです」


 芳川「そう、じゃあ自己紹介しないとね。私は芳川桔梗、この学校で講師をしているわ」


 芳川「貴方は?」


 キリト「キリトって言います。よろしくお願いします」


 芳川「ええ、じゃあそこに座ってもらえる?」


 キリト「はい」コクリ


 芳川「まず武器の種類について。基本的にライダーは剣を使うのがほとんどなの」 

 
 芳川「もちろん遠距離戦で使う銃もあるわ」


 キリト「なるほど・・・」


 芳川「中には剣と銃が合体している武器を持っているライダーも居たりするから覚えておいて
    もらえると嬉しいわ」ニコリ


 キリト「へぇ・・・」


 芳川「それから・・・ここのページに載ってる・・・」ズイッ


 キリト「・・・っ///(よ、芳川さん、顔が近い・・・//)」アセアセ 


27712019/09/22(日) 22:52:54.89IkESnbeL0 (98/108)

 芳川「あと、斧や弓も主用でするライダーも居るから・・・」


 キリト「は、はい・・・//」


 芳川「・・・あら、どうしたの?」


 キリト「え?//」

  
 芳川「顔が赤いわよ?熱でもあるのかしら・・・?」


 キリト「・・・あ、え、えっと、大丈夫ですから//」


 キリト「(か、感触は無くても、芳川さんの顔が近すぎて・・・//)」アセアセ


 芳川「そう・・・じゃあ次は・・・」


 芳川「つまり、仮面ライダーの基本はキックに限るの」
  

 芳川「剣や銃の武器での必殺技も良いけど、やっぱり体術で倒す方が」ペラペラ


 キリト「・・・!?///」


 キリト「(芳川さん!///足組まないでください!///見えそうになってますって!///)」


 芳川「はい。これで講習はおしまいよ」


 芳川「あ、そうだ。貴方に初期装備の内の1つを渡すわね」


 キリト「は、はい・・・///」


 芳川「じゃあ・・・剣系統ライダーの武器を贈呈するから」


 芳川「好きなのを選んで?」
 
 ・ブレイラウザー
 ・ギャレンラウザー
 ・カリスアロー
 ・レンゲルラウザー

 キリト「あっ・・・(この剣は・・・)」


 キリト「・・・この剣にします。結構剣の扱いは得意ですから」


 芳川「わかったわ。受け取って」


 キリト「はい」


 芳川「レベルが上がればその武器も応じて強化されるわ」


 芳川「じゃあ頑張ってきてね」


 キリト「はい、ありがとうございました」


 



27812019/09/22(日) 22:53:41.58IkESnbeL0 (99/108)

 パラド「おっ、終わったか」


 キリト「ああ。待たせたな」


 パラド「じゃ、ショップポイント稼ぎに行くか」ニコリ


 キリト「そうだな」


 パラド「ここを入ればポイント稼ぎに打って付けの場所に行けるぞ」


 キリト「ここをって・・・立ち入り禁止って書いてあるぞ?」


 パラド「だから誰も入らない。だから誰にも見つかっていない」


 パラド「所謂隠しステージってやつだよ」


 キリト「隠しステージか・・・」


 パラド「で、ここに入る前に選択肢が出てくるからどっちかを選ぶんだぞ?」


 キリト「そうなのか。わかった」


 パラド「行くぞ」


 『ミッション』
 ・巣窟
 ・クリアボーナス +50

 ・200体倒せ!!
 ・クリアボーナス +30


 キリト「これか・・・」


 キリト「・・・200体を倒すミッションでいくか」

 ・近くにプレイヤーがいますが協力プレイを要請しますか?

 
 パラド「俺の事だな。どうする?」


 キリト「じゃあ手助けしてもらえるか?」


 パラド「もちろんいいぜ」ニカッ


 


27912019/09/22(日) 22:54:53.77IkESnbeL0 (100/108)

 -隠しステージ 首都圏外郭放水路-
 http://s.kota2.net/1569159940.jpg


 キリト「なんだここ・・・」


 パラド「さあな。何のためにあるのかわからないが、怪しい感じはあって良いよな」クスッ


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ ゾロゾロ

 ショッカー戦闘員「「「「「「「「「「イーッ!」」」」」」」」」」


 キリト「な、なんだ・・・あの変なタイツ着てる集団は・・・」


 パラド「落ち着け。雑魚の集団だ」


 キリト「・・・あれも怪人・・・なのか?」


 パラド「ショッカーって名乗ってる狂信的カルト集団のな。怪人って言ってもいいかわからないけどな


 パラド「手っ取り早く200体倒そうぜ」


 キリト「そうだな。今は、タッグライドモードだから変身は・・・俺は出来ないのか」


 パラド「俺は変身出来るから見本を見せてやるよ」


 キリト「頼む」


 パラド「装備はバッチリだな?」


 ―シャィィンッ 

 キリト「もちろんだ」


 パラド「よしっ!」


 
 
 『PERFECT PUZZLE』 

 『What's the next stage?』


 パラド「変身」

 『デュアルアップ!』
 『Get the glory in the chain!PERFECT PUZZLE!』


 パラドクスPZL(パラド)「へへっ・・・」


 キリト「それがパラドが変身するライダーか・・・何て言うんだ?」


 パラドクスPZL(パラド)「仮面ライダーパラドクス。パズルゲーマーレベル50だ」


 キリト「レベル50・・・結構高いな」


28012019/09/22(日) 22:56:12.04IkESnbeL0 (101/108)

 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 キリト「おっと!?」ザシュッ!


 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 ―ドサッ! シュウゥゥゥ・・・ ぶくぶくぶく・・・

 キリト「み、緑色の液体になって消えた・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「よしっ!いくぜっ!」


 パラドクスは群がるショッカー戦闘員に接近し、両足を広げて2体同時にキックでダメージを与える。

 パラドクスPZL(パラド)「ハァッ!」


 ショッカー戦闘員「イーッ!?」

 棍棒を振り翳し突っ込んできたショッカー戦闘員を正拳突きで殴り飛ばしその次に近くに居た
 ショッカー戦闘員の頭部を鷲掴みにした。

 ショッカー戦闘員「イーーーッ!」

 パラドクスPZL(パラド)「オラッ!」

 
 ショッカー戦闘員を他の戦闘員にぶつけて転がし、両手を広げた。
 すると周辺に落ちていた小石やショッカー戦闘員の落とした棍棒やナイフに
 ボーナス獲得を終えて使えなくなったアタッシュケースがエナジーアイテムに変化した。
 
 キリト「何だ?これ・・・コイン?メダル?」


 パラドクスPZL(パラド)「まずは・・・」


 パラドクスはエナジーアイテムを演奏の指揮者のように手を動かして、エナジーアイテムを
 パズルのように動かし縦2つ並んでいるマッスル化と高速化を選んだ。
 
 『マッスル化!』 
 『高速化!』 
 
 パラドクスPZL(パラド)「はぁ・・・っ」  
 
 
 パラドクスは右腕を引いて左拳を前に突き出す構えを取ると、勢いよく走り出す。
 目にも止まらぬスピードでショッカー戦闘員を殴り飛ばしていく。殴り飛ばされたショッカー戦闘員は
 他の戦闘員にぶつかりながら壁まで殴り飛ばされ、緑色の液体となって消滅したり爆発したりなどあっという間に減っていく。 

 
 キリト「すげぇ・・・」


 キリト「このアイテムで効果を発動できるのか・・・」


 キリト「これは・・・」
 

 『分身』
 『高速化!』

 キリト「分身?」

 ―シュイーン

 キリト2「よっと」

 
 キリト「・・・!?」ギョッ


 キリト2「よっ。本体」


 キリト「お、俺!?」


28112019/09/22(日) 22:58:26.12IkESnbeL0 (102/108)

 キリト2「ああ。さっきエナジーアイテム分身に触っただろ?だから分身で出てきたんだ」


 キリト「そ、そうか・・・」


 キリト2「でもって高速化も触ったから・・・見てろよ?」

 そう言うと分身体のキリトはパラドクスと同じようなスピードでショッカー戦闘員に飛びけりを
 繰り出して蹴られた方向へ先回りし、今度は回し蹴りで蹴飛ばした。

 キリト2「こうすることも出来る」


 キリト「すげぇ・・・よしっ!」


 キリト「ハァッ!」


 キリト2「タッ!ヅアッ!」

 キリトは初期装備として貰い受けたブレイラウザーを振るいショッカー戦闘員を斬り伏せて行く。
 分身体のキリトも裏拳や踵落としなど少し変則的な体術を主体にブレイラウザーで薙ぎ倒す。

 パラドクスPZL(パラド)「良いね良いねぇ~。流石キリトだ」

 『伸縮化!』 

 パラドクスPZL(パラド)「俺が見込んだだけのことはある、なっ!」


 パラドクスはエナジーアイテム伸縮化で腕を伸ばし、一気に4体も倒した。
 
 
 ショッカー戦闘員「イーッ!」


 キリト2「っ!このっ!」


 背後からナイフで斬りかかって来たショッカー戦闘員の攻撃に反応が遅れ、分身体のキリトは
 腕を少し切られて腕を押さえながら蹴飛ばして逆手持ちにしたブレイラウザーで胸部を突き刺してトドメを刺す。


 キリト「おい、大丈夫か?」


 キリト2「これくらいならな。けど、敵の数が・・・」


 キリト「残り65体だ。踏ん張りどころだぞっ」


 キリト「ここは・・・」


 『分身』

 ―シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン シュイーン
  
 
 パラドクスPZL(パラド)「おい、キリト。そっちは・・・って」


 キリト「数には数だ!いくぜっ!」


 キリトx30「「「「「「「「「「ああっ!」」」」」」」」」」


 キリトx30「「「「「「「「「「任せろ!」」」」」」」」」」


 パラドクスPZL(パラド)「・・・それは流石にオーバー過ぎじゃ」


28212019/09/22(日) 22:59:54.49IkESnbeL0 (103/108)

 キリト「フッ!」


 キリト54「がら空きだっ!」

 
 キリトと分身体のキリト達は残りのショッカー戦闘員を斬り伏せ、討ち倒す。
 

 キリト2「後何体だ!?」


 キリト「・・・10体だ!」


 ―ザシュッ!

 ショッカー戦闘員「イーッ!?」


 キリト9「これで9体」


 キリト「一気に決めるぞ!」


 [SLASH] [THUNDER]
 [KICK] [THUNDER]
 [TACKLE] [MACH]

 [LIGHTNING SLASH]
 [LIGHTNING BLAST]


 キリト・キリト2「「タァアアアアアアアアアッ!!!」

 ―ドガァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンッ!!!

 《GAME CLEAR!》

 《BONUS 30》


 キリト「・・・終わった、か・・・」


 キリト2「ああ。・・・じゃ、俺は消えるよ」シュウゥゥ・・・


 キリト「あっ・・・そうか・・・」


 パラドクスPZL(パラド)「はははははっ!やっぱすごいな、キリト!」


 パラドクスPZL(パラド)「初めてでこのステージクリアするなんてな」


 キリト「あ、ああ・・・」

 ―ピロリーン
 
 キリト「うん・・・?」


 パラドクスPZL(パラド)「お、この音は・・・」


 ・ライダーアイテム獲得!

 
 キリト「このカードは・・・」

 『ガッチョーン』

 パラド「よかったな。クリアボーナスのアイテムだ」


 パラド「今、所持してる系統のライダーアイテムを手に入れることができたぞ」


 キリト「そう言う事か・・・これはスペードQか」

 
 キリト「絵柄は山羊みたいだな」


28312019/09/22(日) 23:00:47.61IkESnbeL0 (104/108)

 パラド「クリアした事だし、ここから出るか」


 キリト「ああ」コクリ


 キリト「今ので・・・おぉ、3000ポイントも稼げたのか」


 パラド「だから穴場なんだよ。キリトだけ特別に教えてやったんだから、誰にも言うなよ?」


 キリト「あ、ああ。わかった」


 パラド「さて・・・次は・・・」


 ―トンッ

 パラド「おっと。悪い、ぶつかって」

 
 インデックス「あ、大丈夫なんだよ」


 香焼「すみませんっす」


 レッサー「あれ?このゲームって人とぶつかることもあるんですか」


 パラド「いや、普通なら避けて歩けるようになってる。・・・今のは単なるバグだろうな」


 レッサー「あ、なるほど」


 パラド「ああ。・・・お前らは何かグループか?」


 香焼「いえ、まぁ・・・家族でやってるみたいなものっすよ」


 レッサー「香焼とインデックスさんは夫婦ですけどねー」ニヤニヤ


 インデックス「レ、レッサー!//まだ結婚してないんだよ!//」


 パラド「へー。・・・まだ慣れてないみたいだな」


 香焼「自分達、ゲームはからっきしって感じっすから」


 レッサー「けどこれだけはどうしでもやってみたくて」


 パラド「そうか。まぁ、大人気になってるもんな」


 香焼「お兄さん達は結構慣れてて上手っぽそうっすね」


 インデックス「げーまーって奴なのかな?」


 パラド「まあな。俺はパラド、こっちはキリトだ」


 キリト「あ、は、初めまして」


28412019/09/22(日) 23:01:44.37IkESnbeL0 (105/108)

 レッサー「キリト・・・」


 インデックス「あっ。もしかしてとうまのクラスに転校してきた?」


 キリト「え?君たち・・・上条の知り合いか?」


 香焼「まぁ・・・研修でホームステイみたいな感じから、今一緒に住んでるっす」


 レッサー「それでもって私は恋人なんですよー///」テレテレ


 キリト「そ、そうなのか・・・」


 インデックス「私はインデックスなんだよ!こっちはレッサーに香焼なんだよ」


 キリト「インデックス、香焼、レッサーか。よろしくな」


 レッサー「こちらこそ。恋人さんとは一緒じゃなんですか?」


 キリト「ああ。このソフト持ってないからな」


 レッサー「そうなんですか」


 パラド「なぁ、これからどこか行くのか?」


 インデックス「ううん。歩いてただけなんだよ」


 香焼「アフレ・・・ゴホンッ!まだ慣れてないっすから、ね」アセアセ


 パラド「ふーん・・・バトル以外にも楽しみ方がある・・・か」


 レッサー「バトルですか。ん~・・・やってみたいんですけど、装備が何も無くて」

 
 キリト「それなら、上条と俺が通ってる学校に行ってみるといいぞ」


 キリト「あそこで俺も講習を受けて初期装備を貰えたからな」


 香焼「あ、そうなんっすか」


 インデックス「ルールは全部覚えたから必要無いと思ってたけど・・・」


 インデックス「それは盲点だったんだよ・・・どんな先生だったの?」


 レッサー「ものすごいスパルタンな先生ですか?」


 キリト「いや、女の講師で丁寧に教えてくれたぞ?」


28512019/09/22(日) 23:02:26.91IkESnbeL0 (106/108)

 レッサー「あ、そうですか。よかった~・・・」ホッ


 香焼「じゃあそこに行ってみるっすね」


 キリト「ああ。それがいいな」


 レッサー「教えてくれてありがとうございます。キリトさん」


 キリト「いや。俺もパラドに教えてもらったからな」


 香焼「兄貴にキリトさんと会った事、話しておきましょうか?」


 キリト「兄貴・・・?上条のことか?ああ、いいけど・・・」


 キリト「(兄貴って呼ばれてるのか・・・)」


 香焼「では失礼するっす」ペコリ


 インデックス「バイバイなんだよー」


 レッサー「さよなら~」ヒラヒラ



 
 キリト「パラド、そろそろ落ちるよ」


 パラド「そうか。じゃあまたな、キリト」


 キリト「ああ、またな。パラド」




 ―スチャッ  

 キリト「・・・ふぅ~」


 キリト「あ、マズイ。もうこんな時間か・・・」


 キリト「寝ないとな」バサッ


 キリト「・・・おやすみ」


28612019/09/22(日) 23:03:08.20IkESnbeL0 (107/108)



 -???-

 ―コツ コツ コツ・・・
 
 加頭「調子はいかがでしょうか」


 「・・・まぁまぁと言ったところだ」


 サチ「・・・」


 「だが、これが本当に限界ではないのか?」


 加頭「ええ。そのメモリの力を全開まで引き出せることが出来れば、貴方は誰にも負けない力を
    手に入れることができますよ」


 「・・・それならまだ改良の余地はあると言う事か」


 加頭「ええ」


 サチ「・・・」


 加頭「・・・こちらの少女はまだお使いになるのですか?」


 アルファル「・・・」


 「ああ。魔術だかなんだかは知らないが・・・面白い事ができるからな」


 加頭「嬉しそうで何よりです」


 「・・・報酬は用意してくれているんだろうな?」


 加頭「もちろんです」


 加頭「しかし、失敗に終われば全て焼却処分とします」


 「何っ・・・?!」


 加頭「当然です。何故失敗してしまったのに貴方だけ得る物があるのですか?」


 加頭「虫が良すぎますよ」


 「・・・」


 加頭「報酬を得たいのでしたら・・・成功させてください。では」

 ―コツ コツ コツ・・・

 「・・・くそっ」


 サチ「・・・」




28712019/09/22(日) 23:03:42.31IkESnbeL0 (108/108)




 翌日

 -とある高校-

 小萌「はい皆さん、おはようございます」


 小萌「えー、御坂ちゃんの落雷のせいで一時休学となってしまっていましたがこの度ようやく学校の
    復旧が完了しましたので無事再開となりました」


 小萌「まず最初に・・・御坂さんの謝罪の言葉をお願いします」


 美琴「はい・・・」


 美琴「・・・えっと・・・その・・・ごめんなさい・・・」


 美琴「今後このような事が無いよう気をつけます・・・」

 
 美琴「(もう散々、あの子達にもイジられたし・・・)」ズーン


 トール「まぁ、あれはみこっちゃんだけが悪い訳じゃないよ」


 青ピ「せやって。カミやんのせいやって」


 上条「おい!上条さんだって故意でやったんじゃないんでせうよ!」


 土御門「まー、無意識でもやってるんだから余計にたちが悪いにゃー」


 姫神「悪意が無い分。尚更ひどい。私もいつだったか・・・」


 土御門「何?」


 上条「待て待て待て上条さん姫神に何かした覚えなんて」

 
 姫神「」ヒソヒソ


 土御門「」ズカズカ


 ―バキッ!
 
 上条「ごふ!」


 土御門「にゃー、すっきりだぜいー」


 上条「なんでぇ・・・」


 
 キリト「上条・・・」タラー


28812019/09/23(月) 09:35:05.01KLKnteyt0 (1/4)

 姫神「・・・私も一応」


 ―ドゴッ!

 上条「なんで!?」ガハッ!



 アスナ「うわぁ・・・ひ、姫神さん、大和撫子かと思ったら結構アグレッシブなんだね・・・」

 
 キリト「すごいアッパーだったな・・・」


 アスナ「上条君ちょっと可哀想になってきちゃった・・・」


 美琴「え、えっと、と言う訳で・・・迷惑かけたお詫びに明日、休みだから今日は・・・」

 
 美琴「放課後、焼き肉奢るから勘弁してください」ペコリ


 「「「「「許すッ!!」」」」」グッ


 美琴「」ホッ


 美琴「えっと、もしよかったら友達も連れてきていいから・・・」


 「「「「「おぉーーー!」」」」」


 小萌「はい。そう言うわけですので、皆さん!さっそく小テストです!」


 「「「「「えぇぇえ~~~~!?」」」」」


 小萌「赤点だった人は放課後、居残りです」ニコリ


 「「「「「えぇぇえ~~~~!?!?」」」」」


 小萌「さぁ、お肉か赤点か。運命を自分の手で書いてくださいね!」


 小萌「それでは・・・スタートなのです!」
 



 キリト「・・・」


 アスナ「・・・」


 キリト「(・・・何だ、結構解けるな・・・)」カリカリ

  
 アスナ「(ここは・・・こうで・・・)」スラスラ

 
 アスナ「(よしっ)」ホッ





28912019/09/23(月) 09:36:35.00KLKnteyt0 (2/4)

 小萌「はーい、終了でーす」


 ―ザワザワ ザワザワ

 小萌「それでは配点をしますのでー、次の授業の前半は自習としますよー」


 キリト「はぁ・・・」


 アスナ「どうだった?」


 キリト「ああ、思ったよりずっと出来たよ」


 キリト「アスナは?」


 アスナ「大丈夫・・・だよ。赤点にはなってないと思うから」


 キリト「そうか。なら、焼き肉食べに行けるな」クスッ


 アスナ「うん」クスッ


 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――


 小萌「・・・結果、全員赤点者は無しと言う結果でした!」


 「「「「「おぉおおおおおーーーー!!!」」」」」パチパチッ!


 小萌「先生はこれほどまでに全員一致で赤点がなかった事に涙したことがありません」ホロリ


 吹寄「先生。当・・・上条も赤点は無しだったんですか?」


 小萌「はい。どれも大丈夫でした」


 美琴「へー・・・そうなんだ」


 食蜂「奇蹟力がすごいわねぇ」


 蜜蟻「本当、正直あり得ないと思うわあ」


 サンドリヨン【それは流石に言い過ぎよ・・・】
 
  
 アリサ「頑張ったね、当麻くん」クスッ


 上条「いや、そりゃ・・・焼き肉のためだし」


 上条「お前らには負けたくなかったから」


29012019/09/23(月) 09:45:33.75KLKnteyt0 (3/4)

 吹寄「ふーん、言うようになったじゃない」


 吹寄「普段からそう精進しなさいよね・・・//」テレ


 美琴「ホントそれ」


 上条「うぐ」


 美琴「まぁ、そう言うことだから皆!5時に校門の前に集合ってことで!」


 「「「「「はーい!」」」」」


 美琴「朝のホームルームで言った通り、友達連れてきていいから」


 美琴「お店の予約もバッチリしてあるわよ。・・・貸し切りで」ニカッ


 「「「「「流石ーっ!」」」」」


 キリト「貸し切りって・・・」


 アスナ「す、すごい実行力・・・」


 食蜂「あらぁ?それくら普通じゃないのぉ?」


 キリト・アスナ「「いやいや」」フルフル


 蜜蟻「操祈さあん。庶民とお金持ちの思考をもう少し考えた方がいいわよお」


 サンドイッチ【普通、貸し切りなんて簡単にできないから・・・】


 食蜂「・・・あ、そっかぁ。うっかりしてたんだゾ☆」


 キリト「一体、普段どう言う生活してるんだ・・・」


 キリト「(お嬢様とは言え、そんなに金銭感覚がおかしいとは思えないんだけど・・・)」

 
 上条「キリトー、昨日香焼達に会ったんだよな?」


 キリト「ああ。会ったぞ」


 アスナ「上条君の友達?」


 上条「・・・いや、家族だな」クスッ


 上条「最初は研修とかで遊びに来てたけど・・・時間が経つにつれて・・・」


 上条「今は本当の大事な家族になってるんだ」


 アスナ「へぇ・・・(私とキリトくんとユイちゃんみたい・・・)」


 キリト「香焼は上条の事、兄貴って呼んでたな」


 上条「ああ。弟でインデックスは・・・。・・・まぁ、妹みたいなもんだ」


 上条「レッサーは聞いた通り恋人だ。もう2人レイヴィニア=バードウェイって子とベルトさんも居るぞ」


29112019/09/23(月) 10:01:53.94KLKnteyt0 (4/4)

 キリト「・・・何人で住んでるんだ?」


 上条「6人で暮らしてるぞ」


 アスナ「そんな大勢で住んでるの?・・・上条君、結構お金持ちだったり?」

 
 上条「そんなことはないぞ?男子寮だからな」

 
 キリト「寮ってことはそこまで広くなさそうだけど、大丈夫なのか?」


 上条「何とか工夫して生活してるでせうよ」


 アリサ「へぇ、すごいなぁ」クスッ 


 キリト「寝床はどうしてるんだ?まさか、床か?」


 上条「いや?風呂」


 キリト・アスナ「「はい?」」


 上条「俺はまだ部屋の中だからいいけど・・・香焼はベランダで寝てるからなー」


 キリト「何でだよ!?」


 上条「いや、鍛練がどうのこうので・・・好きに外で寝てるんだよ」


 アスナ「すごいけど・・・その子、何歳なの?」


 上条「上条さんの一個下になるから今年で15だな」


 アスナ「児童虐待って訴えられないようにね・・・」


 上条「だ、大丈夫だって。・・・もうかなり長い事外で寝てるんだし」タラー


 キリト「たまには中で寝させてやってもいいんじゃないのか・・・」


 上条「・・・そうだな」


 


29212019/10/21(月) 09:58:49.87X0A20iqD0 (1/106)

 キリト「アスナ、スグや詩乃達も呼ぼうか?」


 アスナ「うん。いいと思うよ」


 アスナ「でも、ちゃんと皆に聞いてからね」

 
 キリト「そうだな」


 

 直葉『じゃあホテルで待ってるね』


 キリト「ああ、シノンにも伝えておいてもらえるか?」


 直葉『うん、いいよ』


 キリト「ありがとな。じゃあ、また後で」


 ―ピッ

 キリト「・・・よし、二人とも大丈夫みたいだ。ユイとユウキと待っててくれるって」


 アスナ「そっか。よかったね」ニコリ


 「あの・・・」


 キリト「・・・!?」クルッ


 アスナ「あっ・・・!」


 神裂「?」


 キリト・アスナ「「神裂さん!?」」


 神裂「えっ!?」


 キリト「ど、どうして日本に・・・」


 神裂「いえ、その・・・あの、私のことを何故ご存知なのですか?」


 アスナ「昨日、幻夢コーポレーションの社長さんに招待されたんです。そこで・・・」





 神裂「・・・なるほど。あのゲームで、ですか」クスッ


 アスナ「はい。・・・(生で見てもすっごく美人・・・)」ジーッ


 神裂「?。どうしました?」


 アスナ「あ、す、すみません。その、ゲームでも見れた神裂さんの母性が感じられて
     すごいなって・・・」


 神裂「ぼ、母性ですか・・・?」


 アスナ「はい。アルファルちゃんに優しく接していましたから」


29312019/10/21(月) 10:01:26.62X0A20iqD0 (2/106)

 神裂「はぁ・・・あっ、実はそのアルファルについてなんですが」


 キリト「アルファルがどうかしたのか?」


 神裂「・・・3日前から行方不明になってしまっているのです」


 キリト「!?」


 アスナ「そ、そうなんですか・・・?」


 神裂「はい。こちらに来てるかと思って探しに来たのですが・・・」


 キリト「日本に来てるのか?」


 神裂「恐らく・・・以前に私が日本のことを話して行ったみたいと言っていましたから」


 アスナ「そうなんですか・・・」


 神裂「反応から察するにお2人も見ていないのですね」


 キリト「ああ。見てはいないな」


 神裂「そうですか・・・もし見かけた場合はご連絡をお願いできますか?」


 アスナ「はい。わかりました」

 
 神裂「番号はこちらに掛けてください」スッ


 キリト「ああっ」コクリ


 神裂「お手数おかけします」ペコリ


 キリト「いや、人助けだなら気にしなくて良いよ」


 アスナ「そうですよ。アルファルちゃん、早く見つかるといいですね」


 神裂「ええ・・・ありがとうございます」


 神裂「そう言えばお2人のお名前は?」


 アスナ「あっ。結城明日奈です、アスナって呼んでください」


 キリト「桐ヶ谷和人だ。俺はキリトって呼んでもらって構わないよ」


 神裂「アスナさんとキリトさん、ですね。恩に着させていただきます」ペコリ


 アスナ「はい(ゲーム通りに誠実な人だ・・・カッコいい・・・)」


 神裂「では、私はこれで」


 キリト「ああ。アルファル、きっと・・・無事で居てくれてるはずだと思うぞ」


 神裂「・・・はい。ありがとうございます」ニコリ

 
 ―スタスタ・・・



29412019/10/21(月) 10:02:14.10X0A20iqD0 (3/106)

 キリト「・・・すごいな。本当にあのデカイ刀持ち歩いてるぞ・・・」


 アスナ「そ、そうだね・・・」


 キリト「背も俺達より高かったな。俺、少し上向いてた」


 アスナ「私も・・・」クスッ


 キリト「・・・あと格好も、ホントにゲームのままだったな」


 アスナ「キリトくん?」ジトー


 キリト「・・・え?あっ!いや、変な意味で言ったんじゃ」アセアセ




 -ホテル-

 詩乃「あ、来たわよ」


 直葉「お兄ちゃーん、アスナさーん」ヒラヒラ


 ユイ「パパー。ママー」ヒラヒラ


 キリト「全員居るな。今は・・・また歩いて行けば良い時間になるな」


 直葉「休まなくて大丈夫なの?」


 キリト「俺は大丈夫だけど・・・アスナは?」


 アスナ「全然平気っ」ニコリ


 キリト「そっか。じゃあ、行こうよ」


 直葉「うん」


 詩乃「わかった」


 ユイ「はいっ!」


 ユウキ「焼き肉かぁ・・・お肉ってどんな味なんだろ」


 キリト・アスナ・直葉・詩乃「「「「え?・・・あ」」」」


29512019/10/21(月) 10:04:04.32X0A20iqD0 (4/106)

 詩乃「この街に住んでる人って奇抜なファッションが好きみたいだよね」


 直葉「え?そうですか・・・?」


 キリト「まぁ、確かに・・・言われてみてばな」クスッ


 詩乃「さっきだって片足もろに露出したジーパン履いて、シャツの裾を胸元で縛ってる女の人が居たから」


 直葉「すごかったですね。・・・私より胸が大きかったですね」


 キリト「・・・」


 アスナ「キリトくん?」


 キリト「いや実際に大きかったろ!?」


 詩乃「キリト、アンタ彼女だけじゃ物足りないわけ?」


 アスナ「え・・・」ガーン


 キリト「いやいや!なんでそう言う結論になるんだよ!?」


 キリト「あの大きさだと嫌でも目に付くだろ!?」


 アスナ「・・・そ、そうだね・・・」


 直葉「(けど、ホントにすごい格好の人だったなぁ・・・)」


 ユイ「ママ、大丈夫ですか?」 


 アスナ「だ、大丈夫だよ・・・」


 詩乃「・・・(話し変えた方がいいわね)そう言えば、ジーンズ履いてるちっちゃい妖精さんみたいなコスプレイヤーも見かけたわ」


 キリト「え?」


 アスナ「ジーンズ履いてるちっちゃい妖精・・・?」


 詩乃「何か、サングラスかけた男の人達がついてたから芸能人かと思ったけど」


 ユウキ「妖精ってどんな感じの?」


 詩乃「エルフですごく髪が長かったわ」


 キリト「・・・ん?」


 キリト「(どっかで見た事ある気が・・・気のせいか・・・)」


 ユイ「パパ!プリキュアの服を着てみました。どうですか?」


 キリト「え?あ・・・いつの間に・・・」


 ユウキ「すごいんだよこの衣装。ボクでも着れるんだから」


 アスナ「え?サ、サイズ、合わなそうだけど・・・」


 ユウキ「自動的に衣装が大きくなったり小さくなったりするみたいなの」


29612019/10/21(月) 10:06:32.31X0A20iqD0 (5/106)

 キリト「すごい技術力だな・・・」


 アスナ「でもユイちゃん?汚れたら大変だから、いつもの服に戻ってね?」


 ユイ「あ、それもそうですね・・・」

 ―ポシュンッ 

 ユイ「戻しました」


 アスナ「本当にすごい・・・」


 キリト「・・・アスナも着れるんじゃないか?」


 アスナ「え?わ、私はいいよ」


 ユウキ「え~?似合いそうな気がするのに」


 ユウキ「運命の名を冠したプリキュアになりそうだよ?」


 アスナ「ホ、ホントに遠慮しておくから!」アセアセ

 
 ユウキ「そっか・・・」


 詩乃「キリト、学校まで後どれくらいなの?」


 キリト「もう少しだな。あそこの角を曲がって真っ直ぐ行けば着くよ」




 -とある高校-

 レッサー「あっ、キリトさんじゃないですか!」


 キリト「レッサー。香焼とインデックスも」


 インデックス「こんばんはなんだよ」


 香焼「昨日ぶりっすね」

 
 キリト「ああ。あの後、どうだったんだ?」


 香焼「まぁ、知ってるライダーの装備を手に入れることが出来たっすよ」


 アスナ「キリトくん。この子達が上条君の話してた・・・」


 キリト「ああ。香焼とレッサー、インデックスだ」


 香焼「それと・・・こちらはレイヴィニア=バードウェイさんとベルトさんっす」


 バードウェイ「よろしくな。キリト、だったか」


29712019/10/21(月) 10:07:46.88X0A20iqD0 (6/106)

 キリト「・・・あ、ああ(あ、あれ?まだ結構幼い感じなんだな・・・)」


 バードウェイ「何だ?何か失礼なこと考えてない?」ジトー

 
 キリト「え!?い、いや、何も」アセアセ 

 
 バードウェイ「本当だな?・・・まぁ、こんなちんちくりんでもおにぃの立派な恋人だ」
 
 
 キリト・アスナ「「」」


 香焼「・・・?。どうしたんっすか?」


 キリト「上条、ロリコンだったのか」


 アスナ「絶対にユイちゃんに会わせちゃダメだね」ギュウッ


 ユイ「?」


 レッサー「むっ、当麻さんを悪く言わないでください」


 バードウェイ「そうだぞ。おにぃの悪口は許さなんぞ」


 キリト「常識的に考えてみろよっ!」


 レッサー「当麻さんはどちらかと言えば年上好きですよ。老若男女に好かれてるだけで・・・」


 詩乃「・・・話しがついていけない・・・」


 直葉「は、はい・・・」


 香焼「すみませんっす。大体恋人関連となるとこうなってしまうんっす・・・」


 インデックス「とうまは女性に関しては世界一困らないんだよ」


 詩乃「それって女好き・・・?」


 直葉「えぇ・・・」


 ベルトさん「いやいや、それは違うよ。お嬢さん方」


 直葉・詩乃「「え?・・・!?」」ギョッ


 ベルトさん「驚かせてしまってすまないね。私はクリム・スタインベルト。気軽にベルトさんと呼んでくれたまえ^^」パラパパッ

 
 直葉「そ、それ・・・何かのおもちゃ?」


 詩乃「流石、学園都市ね・・・」


 ベルトさん「おもちゃではないよ?ちゃんと意思を持っているのだからね」


 インデックス「本当は人間だったけど、この姿になっちゃったんだよ」


29812019/10/21(月) 10:11:08.79X0A20iqD0 (7/106)

 詩乃「それって・・・SFによくある科学に没頭し過ぎて人の捨てた、ってやつ・・・?」


 ベルトさん「まぁ、命がけで人の体を捨てたんだけどね」


 直葉「ううっ・・・私そういうのは苦手だよぉ・・・」


 インデックス「大丈夫?」


 香焼「まぁ、気にしないでくださいっす」



 
 レッサー「・・・と、言う訳で。当麻さんは最高に素敵な方なんです」


 バードウェイ「覚えておけ」


 キリト・アスナ「「は、はい・・・」

 
 キリト「まあ、でも・・・無茶をする前に私達をもっと頼ってほしいんですけどね」


 バードウェイ「馬鹿も休み休みに覚えろと言うくらい何度も死にかけてるからな」


 キリト「・・・何となく想像つくな・・・」


 上条「お、キリト。アスナ」


 キリト「あっ、上条・・・」


 アスナ「上条君・・・」


 上条「・・・え?どうした?」


 詩乃「(この人が上条当麻、か・・・)」


 直葉「上条さん。こ、こんばんは」


 上条「ああ。・・・どうかしたのか?」


 バードウェイ「おにぃの素晴らしさを語って、わからせたところだ」エッヘン


 上条「俺の素晴らしさ?」


 バードウェイ「平気だ。おにぃが悪い奴じゃないって事を話しただけだよ」


 上条「そ、そっか・・・」


29912019/10/21(月) 10:11:44.05X0A20iqD0 (8/106)

 キリト「か、上条。ちょっと・・・」


 上条「?」スタスタ


 上条「どうした?」


 キリト「・・・本当にあのバードウェイって子と・・・恋人なのか?」


 上条「ああ・・・」


 上条「けど・・・アイツもちゃんと意味もわかってちゃんと交際してるぞ?」


 キリト「そ、そうみたいだけど・・・」


 上条「ああ見えても・・・とある組織のリーダーやってるんだ」


 キリト「え?そ、組織のリーダー・・・?」


 上条「そうだぞ。俺でも手が付けられないくらいやんちゃなとこあるけど・・・」


 上条「健気なとこもあって可愛いとこあるんだぞ」クスッ


 キリト「前から思ってたけどさ・・・」


 上条「ん?」


 キリト「上条・・・お前ってどこか常識離れしてるよな・・・」


 上条「そうか?」


 キリト「そうだって。絶対に」





30012019/10/21(月) 10:18:06.84X0A20iqD0 (9/106)




 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「知らない人がちらほら居るけど、クラスの誰かの友達なのかな」


 アスナ「そうだと思うよ」


 直葉「あ、佐天さん!初春さん!」


 佐天「あれ?直葉さん!」


 初春「直葉さんも来てたんですか」


 直葉「うん。お兄ちゃんに誘われて」


 キリト「(直葉が通ってる柵川中学の子か・・・?)」


 佐天「あ、和人さんですか?女装が似合いそうな」


 キリト「え」

 
 初春「佐天さんっ!」


 佐天「あ、ご、ごめんなさい!ついっ」アセアセ


 詩乃「くふふっ・・・女装が似合いそうねぇ・・・」


 アスナ「キリトくん、線が細いものね」クスッ

 
 キリト「こ、これでも体重増やそうと頑張ってるんだぞ」


 直葉「でも太らないんだよね。・・・女の敵!」


 キリト「なんでだよ!?」


 詩乃「機会があったら、女装してみる?・・・キリ子?」クスクスッ


 キリト「キリ子ってなんだよ・・・」


 直葉「あ、え、えっと・・・こちらは佐天さんと初春さん。クラスメイトなの」


 佐天「初めまして!直葉さんとは仲良くさせていただいてますっ」


 初春「白井さんがその節はお世話になったみたいで・・・」


 キリト「あ、あぁ・・・」


 アスナ「初日のことね」クスッ

 
 キリト「もう気にしなくていいよ。大丈夫だから」


 初春「そうですか・・・」

 
 美琴「じゃあ、行くわよー!」


 「「「「「おーっ!」」」」」



30112019/10/21(月) 10:19:43.36X0A20iqD0 (10/106)




 -韓来-

 ―ワイワイ ワイワイ

 キリト「よっと・・・」ストン


 アスナ「ユイちゃんはここで大丈夫?」


 ユイ「はい!」


 ユウキ「アスナ、隣に座るね」ストン


 アスナ「はーい」クスッ


 直葉「焼き肉かぁ・・・いつ以来だったかな」クスッ」
 

 詩乃「本当に久々ね、私も・・・」

 
 ユウキ「ボクは本当に初めてだから・・・どうすればいいわからないや」アハハ

 
 アスナ「ちゃんと教えてあげるから」クスッ 


 ユウキ「ありがとう。アスナ」ニコリ


 吹寄「2人はキリトとアスナさんの友達かしら?」


 ユウキ「あ、はいっ。ユウキって言います」

 
 吹寄「・・・コスプレ、が趣味なの?」


 ユウキ「え?あ・・・そ、そういう訳ではないんだけど・・・」


 ユウキ「(わぁ、この人も胸大きい・・・)」


 上条「制理。一回会っただろう?キリトが襲われて、俺達が作戦会議してたとき」


 吹寄「・・・あ、そう言えば」

 
 ユウキ「そうだった。あんまり顔見覚えてなかったから、ごめんね?」


 吹寄「いいわよ。私こそ、ごめんなさいね」


 


30212019/10/21(月) 10:20:55.36X0A20iqD0 (11/106)

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――

 美琴「それじゃ!小テスト赤点誰も居なかった記念に乾杯!」


 「「「「「乾杯ーい!」」」」」

 ―ワイワイ ワイワイ ワイワイ



 ユウキ「わぁぁ・・・ケホッ!ケホッ!」


 キリト「ユウキ、あんまり顔近づけると危ないぞ」アセアセ


 ユウキ「う、うん・・・」ケフッ


 アスナ「はい。ユイちゃんは甘口のタレを使ってね」


 ユイ「わかりました」ニコリ


 直葉「お兄ちゃん、七味取って?」


 キリト「ああ。・・・ほらっ」


 直葉「ありがとう」スッ


 詩乃「いいわね。家庭的なやり取りで」クスッ


 キリト「そ、そうか?」


 詩乃「うん。・・・塩、取ってもらってもいい?」


 キリト「塩・・・はいっ」


 詩乃「ありがと」ニコリ



 ―ボォオオオオ! 
 
 インデックス<ととととととうま!火事なんだよ!
 上条<この大馬鹿!ホルモン一気に全部入れるやつがあるか!
 香焼<一旦取り除くっすよ ヒョイヒョイッ


 ユウキ「・・・焼き肉っておもしろいね」クスッ


 アスナ「うん。そうね」クスッ


 アスナ「・・・って。インデックスちゃん、お皿に山盛りでお肉乗せてる・・・」


 キリト「や、焼けた奴を皿に乗せてるだけなんじゃ」


 インデックス<いただきますなんだよ ガツガツガツムグムグ


 キリト「・・・人は見かけによらないな。シスターさんなのに・・・」


30312019/10/21(月) 10:22:18.25X0A20iqD0 (12/106)

 姫神「初めて会った頃から。あの子はあんな感じ・・・」


 アスナ「そ、そうなんだ・・・」


 姫神「うん」パクリッ、モグモグ


 アスナ「・・・そう言えば、姫神さん。今朝話してた上条君の話・・・」


 アスナ「(何をされたの?)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・本人は無意識だけど。・・・ブラの。ホック外されて・・・//)」


 アスナ「(えぇえっ!?///)」


 姫神「(恥ずかしくなって・・・今朝やったみたいにボディブローを・・・)」ヒソヒソ


 アスナ「(・・・し、しちゃう気持ちはわかるかな・・・/)」ヒソヒソ


 姫神「(・・・今だから。言えるけど。あの頃は・・・)」


 姫神「(上条君に好意を持っていたから・・・)」


 アスナ「(そ、そうなの?)」


 姫神「(うん。だから。本当に恥ずかしくって・・・///)」


 アスナ「そう・・・でも、今だから言える、ってもしかして姫神さんも」


 姫神「(ううん。私は元春君・・・土御門君と付き合ってるよ)」

 
 アスナ「土御門君と?」


 姫神「マニアックな趣味持ってるけど。良い人・・・だよ」


 アスナ「あぁ・・・初日に見たから、わかるよ」クスッ


 姫神「前まではね・・・義妹メイド服最高主義者だったの。今は色々あったねんけど。付き合うことに
    なったんよ」


 アスナ「義妹メイド服最高主義者?」


 姫神「そ。今はもうメイド服最高主義者になってはるけどね」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか」





30412019/10/21(月) 10:24:04.75X0A20iqD0 (13/106)




 ユウキ「美味しい・・・!//」パァァア


 アスナ「よかった。こっちのタレを付けてみるのもいいかも」


 ユウキ「これ?・・・はむっ・・・ん~~っ!///」ホワワーン


 姫神「美味しそうに。食べてるね」クスッ


 アスナ「一応、初めて焼き肉に来て食べていますから・・・」


 食蜂「あらぁ・・・そうなのぉ」


 美琴「そんなにお金に困ってる家庭だったり?」


 アスナ「あ、ううん!そう言うわけじゃないよ。大丈夫・・・だから」


 美琴「あぁ、そう・・・」


 食蜂「・・・よいしょっ」ポフン


 食蜂「ふぅ・・・胸を乗せても手を置く位置に邪魔になるわねぇ」


 美琴「」ピクッ


 アスナ「・・・食蜂さんって実質的に言えば中学生、なのよね?」


 食蜂「そうよぉ。飛び級したからぁ高校生だけどぉ」


 アスナ「・・・なんて大きさ・・・」ボソッ


 美琴「・・・」ベシッ


 食蜂「やんっ!んもう痛いじゃなぁいっ」プンスコ


 姫神「」ベチンッ!


 食蜂「痛った!?ちょ、姫神さんまで何でデコピンするのぉ!?」


 美琴「そりゃそんなことして言えばなるわよ!アンタみたいな・・・」


 美琴「乳牛に私達の気持ちなんて!」ガルルッ


 白カチューシャ「そうだそうだー!」ブー!ブー!


 姫神「・・・私はまだあるから。もう許す」パクッ、モグモグ


30512019/10/21(月) 10:25:31.99X0A20iqD0 (14/106)

 美琴「・・・アスナさんは?」


 アスナ「・・・え?私!?(急なカーブで話が飛んで来た!?)」
 

 食蜂「・・・アスナさんも結構あるじゃないのぉ」


 アスナ「い、いえいえ私より、直葉ちゃんの方が・・・」チラッ


 直葉「ユ、ユイちゃん、口元拭いてあげるね~」フキフキ


 ユイ「んむ」


 アスナ「(あ!話しスルー気!?)」ガーン!


 美琴「そんなことはどうでもいいのよ!この胸許せるのか許されないのか、どっちなの!?」


 アスナ「そっちの話し!?・・・え、えっと・・・」タラー


 キリト「(アスナ。ここで火に油を注ぐ事言ったら地雷踏むことになるぞ・・・)」アセアセ


 アスナ「・・・ス、スレンダーな方が健康的だと思うけど」チラッ



 佐天「ん~~!やっぱ焼き肉最高だね~♪」モグモグ


 初春「ちょ、ちょっと佐天さん。私も牛タン食べたいのに・・・ってなん次々食べるんですか!」



 美琴「・・・」


 アスナ「だ、だから・・・」


 美琴「佐天さん。服着てるから着やせしてるけど、デカイわよ」


 アスナ「」


 美琴「」ワナワナ


30612019/10/21(月) 10:25:57.67X0A20iqD0 (15/106)

 黒子「あーんおねえさまの慎ましきお胸はうえへへー」ワシッ


 美琴「なっ!?く、黒子ぉおっ!//」バチバチッ!


 黒子「あばばばばばば!!」


 黒子「」プシュー・・・


 美琴「ま、まったく・・・もういいわ。私もお肉食べまくってやる・・・」ヅカヅカ


 アスナ「し、白井さん!大丈夫ですか!?」


 黒子「も、問題ありませんの・・・前までずっと喰らっていましたのに、随分と柔になってしまいましたわね・・・」ムクリ


 直葉「え!?あ、あの人ってそんなに人に向かって電撃浴びせる人なんですか!?」


 黒子「い、いえ、まさか。以前まで私はちょっかいを出していましたから・・・」


 黒子「それと上条さんも。能力を消されてプライドが許さなかったのか今でもぶっ放してますわ」


 キリト・アスナ「「あぁ・・・」」
 

 詩乃「物騒ね・・・」


 姫神「日常茶飯事」


 食蜂「あれでも元常盤台のエースだったのよぉ。私はナンバー2」


 食蜂「裏表無いからぁ、そこは認めてるけどぉ・・・頑固なのよねぇ」


 直葉「は、はぁ・・・」


 黒子「アスナさん。これからもお姉様と仲良くしてくださいまし」ペコリ


 アスナ「う、うん・・・」コクリ



 ユウキ「♪~」モグモグッ


 キリト「ユウキ。美味いか?」クスッ


 ユウキ「うん♪」



30712019/10/21(月) 10:43:07.40X0A20iqD0 (16/106)

 キリト「食後のデザートも頼んでおくか?」


 ユウキ「あ、そうする!出来ればアイスがいいかな」


 キリト「わかった」クスッ


 ユウキ「ありがとう、キリト」ニコリ


 キリト「ああっ」コクリ


 ユウキ「♪~」モグモグッ

 
 佐天「あの、ユウキさんでしたよね?」


 ユウキ「ん?そうだけど・・・」


 佐天「お隣いいですか?」


 ユウキ「うん、いいよ」ニコリ


 佐天「ありがとうございます。・・・その衣装って自作なんですか?」


 ユウキ「いや、借り物。・・・あと敬語なんていいよ」


 ユウキ「多分同じ年だから」クスッ


 佐天「あ、そ、そうなの?じゃあ・・・改めて、佐天涙子だよ」


 ユウキ「うん、よろしくね」ニコリ


 佐天「キリトさんとアスナさんとはどんなご関係なの?」


 ユウキ「友達だよ。ゲームで知り合ったの」


 ユウキ「付き合いが長いのはどちらかと言えばアスナの方かな。キリトとも、もちろん仲は良いけど」


 佐天「そうなんだ」


 ユウキ「うんっ」


 ユウキ「佐天さんはあのお花の冠被ってる子と友達?」


 佐天「うん。初春は私の唯一無二の親友だよ」


 ユウキ「へぇ、仲は良好?」


 佐天「もちろん。私が旦那で初春は嫁さんみたいって言われるくらい」クスッ


 ユウキ「あははっ!そうなんだ」クスッ


 佐天「そうそう」クスッ





30812019/10/21(月) 11:03:09.26X0A20iqD0 (17/106)




 アスナ「・・・あの子、もうユウキと打ち解けてる・・・」


 食蜂「コミュ力の塊おばけらしいものねぇ」


 食蜂「普通の学校に通っている子が常盤台の生徒さんと親友なんて相当レアよぉ」


 アスナ「そうなんですか」


 キリト「食蜂は御坂と仲良さそうだけど、やっぱ見知ってるからか?」


 食蜂「ん~・・・そうねぇ」


 食蜂「でも昔はそんなに仲良くなかったわぁ」


 食蜂「私がちょっかい出すから隣に座っただけで心底嫌な顔してたしぃ」


 キリト「そ、そんなにか・・・」


 アスナ「・・・」タラー


 食蜂「あとぉライバル力も強かったかしらねぇ」クスッ


 アスナ「で、でも、何かきっかけで仲良くなったんですよね?」


 食蜂「ええ。もちろんそうよぉ」


 食蜂「ま、今でも着替えとかで憎しみの視線向けられるけどぉ」


 アスナ「た、大変ですね・・・」


 キリト「はは・・・」タラー


 食蜂「でもぉ・・・大切な友達なのか変わりないわぁ」クスッ


 アスナ「・・・そうですか」クスッ



 
 詩乃「ふーん、サバゲーやってるの」


 レッサー「はい。かなりやり込んで上級者なんです」フフン


 詩乃「そう。すごいじゃない」クスッ


 レッサー「相手を見つけて、暗殺っぽくアウトにさせると中々楽しいんですよ」


 詩乃「・・・へぇ」


 レッサー「サークルの友達も一緒にやったりするんです」


30912019/10/21(月) 11:03:39.79X0A20iqD0 (18/106)

 レッサー「もう一人も誘ったりしてるんですけど、反応が芳しくなくて・・・」


 詩乃「そこは押しが大切じゃないの?グイっと引き込めないと」


 レッサー「いやー・・・何分彼氏さんとの時間が大切って感じになっちゃってますもんで」


 詩乃「・・・あぁ、そう言うこと・・・」


 レッサー「とんでもなく堅物な人ですから。ベイロープって言うんですけど」


 詩乃「どんな人なの?もしよかったら、写真とかある?」


 レッサー「えーっとですね・・・」タプタプ
  
  
 レッサー「これはちょっとしたお出かけで出発前に撮ったもので」
 

 http://s.kota2.net/1571621760.png


 レッサー「この銀髪で耳辺りに何か付けているのがベイロープです」


 レッサー「それで、こっちはサークルを結成した当時の写真です」
 

 http://s.kota2.net/1571621792.jpg
 

 詩乃「すごい美人・・・」


 レッサー「ま、それは認めます。うちのお色気担当でしたし」


 詩乃「背も高そうなのね」


 レッサー「そうですねー。この美脚でお尻蹴られたら数分立てませんよ」


 詩乃「・・・そ、そう」


 詩乃「後ろの2人は?」


 レッサー「肩にかかる金髪の子はフロリス。茶髪のショートカットでデコ出しの子はランシスと言います」


 詩乃「この子達はどんな子なの?」


 レッサー「サークルでは私の双子ポジションのフロリスは基本、強きで勝ち気のあるツンデレキャラですが
      彼氏さんの前ではデレッデレです」

 
 詩乃「ふふっ。見た目通りって感じね」


 レッサー「何となくわかってました?」クスッ


 詩乃「まぁ・・・」


 レッサー「末っ子ポジション、ランシスはランシスはちょっとくすぐったがりですが、優しい子ですよ」


 レッサー「ちなみにあそこに居ます。お誘いしたらOKしてくれましたので」


 詩乃「あ、ホントだ」


31012019/10/21(月) 11:21:25.19X0A20iqD0 (19/106)



 ランシス「くひゅふふふっ・・・」プルプルッ

 ―ぱしゃっ ぱしゃっ

 誉望「ラ、ランシスさん。ジュース溢してすッスよ」アセアセ


 ランシス「あ、ご、ごみぇん・・・」プルプル


 誉望「一旦置いてくださいッスよ・・・」



 
 詩乃「・・・もしかして隣にいるのは恋人?」


 レッサー「そうです」


 レッサー「中々、良い仲なんですよね」


 レッサー「あまち外にはアピールしないのに見てるとうやけに息があってるって言うか」


 詩乃「良いことじゃない」クスッ


 レッサー「まぁ、そうですね」クスッ


 レッサー「うちのサークルメンバー全員彼氏持ちで、これがアイドルグループとかだったら・・・」


 詩乃「何?」


 レッサー「間違いなく炎上所か殺害予告が来るくらい、私を含めて全員恋人さんとは良好ですよ」くすぐったい


 詩乃「・・・最近の子は随分と進んでるわね・・・」


 詩乃「私とあまり変わらなそうなのに・・・」


 レッサー「ま、言っちゃなんですけど皆美形、可愛い系ですからね」


 レッサー「押せ押せでいって掴み取った勝利みたいなものですっ」


 詩乃「なるほどね・・・」


 レッサー「ちなみにフロリスと付き合ってるのはおっさんです」


 詩乃「!?」





31112019/10/21(月) 11:22:15.21X0A20iqD0 (20/106)

 バードウェイ「おい」


 直葉「え?あ、わ、私?」


 バードウェイ「そうだ」


 直葉「えっと、何かお話がある・・・んですか?」


 バードウェイ「畏まることはない。・・・聞きたいことがある」


 バードウェイ「教えろ。どうしたらそんな胸になるんだ?」ペチペチッ


 直葉「ひゃんっ!?///ちょ、ちょっと!?///」


 バードウェイ「豆乳か?それとも別の手で大きくしたのか?」


 直葉「な。何もしてないよっ//」


 直葉「け、剣道してたら自然に・・・」
 
 
 バードウェイ「剣道・・・」


 直葉「うん・・・//」


 バードウェイ「本当か?」


 直葉「・・・で、でもね?苦労もあるんだよ?」


 直葉「下着買うのにお金が・・・」


 バードウェイ「そうなのか。だが、私はまだ付けてないから問題はない」


 直葉「えぇ・・・そう言う問題じゃ」


 バードウェイ「他に何かあるのか?秘訣とか」


 直葉「ひ、秘訣・・・うーん・・・本当に何もしてないんだけど・・・」


 バードウェイ「・・・少し、失礼するぞ」スクッ


 直葉「え?あ、うん・・・」


 バードウェイ「・・・」ズイッ

 ―ポスン・・・
 
 直葉「・・・?(私の膝の上に座って・・・)」


 ―ギュウッ

 直葉「・・・えっ」


 バードウェイ「・・・」


31212019/10/21(月) 11:23:21.84X0A20iqD0 (21/106)

 直葉「・・・え、えっと・・・//」


 バードウェイ「ふむ・・・素晴らしい柔らかさ・・・」


 バードウェイ「・・・直に触るぞ」モゾモゾ


 直葉「ひゃぴっ!?///や、だっ!///」


 ―ムニッ もみゅ・・・

 直葉「ふあぁっ!?///」


 バードウェイ「おー・・・」


 直葉「やめっ・・・!///」

 
 バードウェイ「なんという弾力・・・ッ!」

 
 バードウェイ「この胸で一体何人の男を誑かしてきた!?言え!」モミモミモミモミ


 直葉「し、してないいぃっ!///」

 
   げ   ん
   こ   つ

 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 バードウェイ「」プシュ~


 直葉「うぅ・・・///」グスン


 上条「バードウェイ!妹が見たら泣くぞ!」

 
 上条「大体な!」ガミガミガミガミガミガミガミ


 バードウェイ「」ショボン


 直葉「あ、あの・・・もう、大丈夫・・・ですから・・・/」


 上条「本当にすみませんでしたっ!」ドゲザ


 直葉「ほ、本当にいいですから・・・/」


 キリト「上条、本当にもういいって。その子も反省しただろ?」

 
 バードウェイ「・・・ああ」


 上条「キリト・・・」


 バードウェイ「・・・ごめんなさい」


 直葉「う、うん。いいよ」


31312019/10/21(月) 11:25:56.17X0A20iqD0 (22/106)

 上条「はぁ・・・レイ」


 上条「お前はまだ大きくなると思うぞ?成長期なんだし慌てるなって。そのままのお前が好きだぞ」


 バードウェイ「・・・うん」


 上条「・・・ほら、食おうぜ?」ニコリ、ナデナデ


 バードウェイ「うん・・・」コクリ


 キリト「(・・・なるほどな。上条の言ってたこと、わかった気がする)」クスッ


 上条「よっと」スクッ


 ―カクンッ

 上条「おぉご!?(足が痺れて)」ガクッ!


 直葉「きゃっ!?」

 ―ズテーン!

 キリト「か、上条!?スグ!?」


 バードウェイ「大丈夫・・・か?」


 上条「っと、わ、悪い!大丈夫か!?」


 直葉「は、はい・・・。・・・!?///」


 上条「そ、そうか・・・ん?」ムニュムニュッ


 上条「・・・!!/」バッ!


 バードウェイ「・・・」


 キリト「?。どうした?」


 直葉「///」


 アスナ「キリトくん。・・・?、あれ?皆どうかしたの?」


 直葉「あ、ひぇ、め・・・///」


 キリト「いや、上条が転んでさ。スグも巻き沿いになって」


 アスナ「え?だ、大丈夫?」


 上条「あ、ああ・・・/」アセアセ


 直葉「ひゃぃ・・・///」


31412019/10/21(月) 12:15:13.51X0A20iqD0 (23/106)

 美琴・食蜂「「・・・あっ」」ビキッ


 上条「」ビクッ!


 美琴「・・・当麻?何をしたの?」


 食蜂「言わなくても察してあげるけど」


 上条「」ダラー


 バードウェイ「よーし、おにぃ。タマ潰すぞ」


 上条「ご勘弁をーーーーーっ!!」ダッ!


 美琴「待てやゴラァァアアアアア!!」


 食蜂「んもう許さないんだからぁぁー!」


 バードウェイ「Go to hell!!」


 
 アスナ「え?え?・・・え?」キョトン


 キリト「な、何だったんだ・・・」


 直葉「・・・///」


 アスナ「・・・直葉ちゃん?顔赤いけど・・・大丈夫?」


 直葉「だ、大丈夫ですぅ・・・/////」


 直葉「(男の人にこう言う事されると、こんな気持ちになるんだ・・・///)」ドキドキ

 
 直葉「(上条さんに触られた時・・・嫌な気分にならなかった・・・//)」
 

 アスナ「そう?なら、いいけど・・・」

 
 直葉「・・・///」


 
 ユウキ「はぁ・・・もうお腹いっぱいだよぉ」


 ユイ「ごちそうさまでした」 


 キリト「食べ終わったか?」


 アスナ「満足した?ユウキ」ニコリ


 ユウキ「うん。こんなに美味しい物食べたの、ALO以来に久しぶりだよ」ニコリ


 ユウキ「・・・でも、インデックスちゃんには勝てなかったなぁ・・・」

  
 ユイ「あれだけ食べてしまったらお腹壊しちゃいそうです・・・」


 キリト「そ、そうだよな・・・」


31512019/10/21(月) 12:28:19.99X0A20iqD0 (24/106)

 ユウキ「あ、デザート頼んでたよね?」


 キリト「あ、そうだったな」


 ユウキ「よーし!別腹ってやつで、食べるよ♪」


 アスナ「ふふっ。やっぱり女の子ね・・・よし!私も!」


 ユイ「私も・・・食べたいです!」


 キリト「ユ、ユイ。無理しちゃダメだぞ?」ナデナデ


 ユイ「大丈夫です。食べられます!」


 アスナ「じゃあ私は・・・」




 アスナ「んっ・・・美味し♪」


 ユイ「キーンっときましたっ」キーン


 キリト「大丈夫か?」クスッ


 ユウキ「♪~//・・・ん?」



 「お待たせしました。タブルジャンボタワーパフェです」ゴトッ


 インデックス「ありがとうなんだよ」


 
 ユウキ「・・・なにあれ」


 アスナ「あの小さな体なのに・・・」


 アスナ「どうして、あんなにたくさん食べられるのかな・・・?」


 キリト「さぁ・・・」


 ユウキ「・・・」


 詩乃「・・・流石に自殺行為だから、やめておきなさい」


 ユウキ「あ、た、頼まないよ?」アセアセ




31612019/10/21(月) 12:39:05.56X0A20iqD0 (25/106)

 直葉「・・・」

 
 上条「」チーン


 直葉「か、上条さん?大丈夫ですか・・・?」アセアセ


 上条「うん、何とか・・・」


 上条「・・・あ、これ・・・直葉さんの?」


 直葉「?(ビニール袋?・・・!?///)こ、ここ、こここ、これっ!?///」


 上条「シーッ!・・・レイが・・・かすめとったブラジャーでせう・・・」

 
 直葉「・・・!///」サスサスッ


 直葉「////」カァァア


 上条「本当にすみませんでした」ドゲザ


 直葉「い、いえ・・・///」


 直葉「その・・・甘えられてきて、可愛かったので・・・///」


 上条「帰ってよーく言って聞かせます・・・」


 直葉「い、いえ・・・お気にせず・・・///」


 直葉「(責任感あって、真面目な人なんだ・・・//上条さんって・・・//)」


 上条「・・・早く、付けてきなよ。胸元は隠しながら・・・」


 直葉「は、はい・・・//」ソソクサ


 直葉「・・・//(すごく良い人・・・//)」


 詩乃「リーファ?どうしたの?」


 直葉「//」ギクッ


 直葉「・・・ちょっと・・・//」ソソクサ


 詩乃「?」


31712019/10/21(月) 12:40:58.29X0A20iqD0 (26/106)



 
 美琴「・・・さて、そろそろお開きの時間ね」


 美琴「はーい!皆ー!そろそろお開きにするわよー!」



 「お会計、こちらになります」


 美琴「・・・あっ。いっけない、カードの入金少ないかも」


 食蜂「私も払ってあげるわぁ」


 美琴「ごめん、ありがと」


 アスナ「(・・・なんだかんだでこの2人仲良いわね)」クスッ


 美琴「カードで」


 「はい。・・・ありがとうございました」


 「領収書です」スッ


 上条「あ、はい。・・・」


 キリト「?・・・」


 上条・キリト「「」」ウゲッ


 上条「・・・アイツらどんだけ・・・いや、大半インデックスか」


 キリト「そうだろうなぁ・・・」


 上条「ちょっとした大型の家電製品がいくつか買えるぞ・・・」


 美琴「当麻、これ出世払いで返してね」

 
 上条「ぇ」


 食蜂「何かぁ?」


 上条「・・・ぃぇ」

 
 美琴・食蜂「「ありがとう」」ニコリ 


 上条「こんな大金、上条さん十数年かかってやっと返せるくらいでせうよ・・・」


 キリト「上条は何かバイトとかしてるのか?」


 上条「何も・・・」


31812019/10/21(月) 12:47:13.87X0A20iqD0 (27/106)

 上条「インデックスは本屋でバイトしてバードウェイもデパートかスーパーでバイトしてるらしいけど」


 キリト「え?・・・イ、インデックスはともかくバードウェイは」


 上条「この街じゃ小学6年生からバイト可能なんだ」


 キリト「マジかよ」


 
 吹寄「それじゃあ皆、気をつけて帰るのよ」


 吹寄「寄り道はまだ大丈夫な時間だけど、問題のないようにすることっ」


 
 ―ワイワイ ワイワイ ゾロゾロ・・・

 キリト「さてと、俺達もホテルに戻るか」


 アスナ「うん」


 ユウキ「ふあぁ~~・・・はぁー、風が心地良いなぁー」


 ユイ「少し暑いですけど、そうですね」ニコリ


 詩乃「・・・ん?リーファは?」


 キリト「え?・・・あっ、あそこで上条と話してるな」



 直葉「あの・・・上条さん」


 上条「ん?直葉さん、どうしたんだ?」


 直葉「も、もし、ご迷惑じゃなかったら・・・」


 直葉「私と連絡交換してくださいませんか?」


 上条「俺の連絡先か?」

 
 直葉「そのバ、バードウェイちゃんと遊びたいから・・・」


 上条「あ、ああ・・・俺とじゃなくて、バードウェイも携帯持ってるぞ?」


 直葉「え?あ、そ、そうなんですか」


 上条「ああ・・・」


 直葉「じゃ、じゃあ・・・バードウェイちゃんの連絡先を・・・」


 上条「ああ。おーい、レイー」


 バードウェイ「どうした?おにぃ」


 上条「直葉がお前と連絡先交換したいって」


 バードウェイ「ん?そうなのか?」


 直葉「う、うん」


31912019/10/21(月) 12:51:38.72X0A20iqD0 (28/106)

 バードウェイ「そうか。構わないぞ。・・・赤外線でいいか?」


 直葉「大丈夫だよ」



 キリト「・・・すっかりバードウェイと仲良くなったみたいだな」クスッ


 アスナ「そうみたいだね。バードウェイちゃんも・・・」


 アスナ「・・・直葉ちゃんの事、気に入ったのかな」クスッ


 詩乃「・・・(と言うより、リーファの胸を気に入ったんじゃ・・・)」


 
 直葉「・・・はい。ありがとう、バードウェイちゃん」ニコリ


 バードウェイ「お安いご用だ」クスッ

 
 直葉「それじゃあ・・・」


 上条「ああ。じゃあな、直葉さん」


 直葉「はい」


 
 直葉「・・・あ、あのっ。やっぱり上条とも・・・」


 上条「え?あ、ああ。そうか、わかった」

 
 直葉「は、はいっ・・・/」


 ―ピピピッ・・・

 直葉「・・・ありがとうございます」


 上条「ああ。・・・その、あの時はごめんな?」


 直葉「気にしないでください。あれは・・・じ、事故だったのはわかってましたし//」

 
 直葉「上条さんがそんなことする人じゃない、ってよくわかったので・・・///」


 上条「そ、そっか・・・」


 バードウェイ「」ゲシッ!

 
 上条「いっで・・・」


 バードウェイ「ふんっ・・・」トコトコ


 上条「っかぁぁ・・・」ズキズキ


 直葉「大丈夫ですか?」アセアセ


 上条「あ、ああ・・・じゃあ、気をつけてお兄さん達と帰るんだぞ?」


 直葉「はいっ」


32012019/10/21(月) 12:52:55.58X0A20iqD0 (29/106)

 直葉「お待たせ。ごめんね、遅れちゃって」


 キリト「いや。じゃあ、ホテルに戻ろうか」


 直葉「うんっ」



 

 直葉「♪~」


 キリト「スグ、何か上機嫌だな?」クスッ


 直葉「え?えっ!?//そ、そう・・・?//」

 
 アスナ「鼻歌歌ってたよ?」クスッ


 ユウキ「そんなにさっき、連絡先交換したのが嬉しかったの?」


 直葉「っ!///そ、それは・・・その・・・//」


 詩乃「・・・ん?あっ、あそこに居るのって・・・」


 キリト「え?」




 御坂妹「・・・」ブンブンッ

 
 猫「ニャー」シャババッ


 御坂妹「・・・」ブンブンッ


 

 キリト「御坂か?・・・けど、服が・・・」


 詩乃「常盤台中学の制服ね。・・・もしかして、妹さん?」


 アスナ「あ、そうなのかも」

 
 直葉「話しかけてみる?」
 

 キリト「・・・みるか」





32112019/10/21(月) 12:53:56.96X0A20iqD0 (30/106)

 猫「ニャー」トテトテ


 御坂妹「行ってしまいましたか。とミサカは手を軽く振りながら猫を見届けます」ヒラヒラ


 キリト「なぁ。君・・・もしかして御坂の妹かな?」


 御坂妹「どちら様ですか、アナタは・・・とミサカは初対面の人に当然の反応をします」


 御坂妹「(まぁ、お姉様から聞いてますけど。とミサカはイジワルしてみます)」


 キリト「俺達は御坂が通ってる学校のクラスメイトになったんだ」


 御坂妹「そうですか。とミサカは納得して頷きます」


 アスナ「(そっくり・・・双子なのかな?)」


 御坂妹「ちなみに何かご用件があって話しかけてきたのでしょうか?とミサカは疑問を抱きます」


 キリト「あ、いや。似てたから気になって・・・」


 詩乃「・・・ねぇ、その頭に付けてるゴーグルは?」


 御坂妹「これは電子線を見ることが出来る軍用ゴーグルです。とミサカは丁寧且つ簡潔に説明します」


 御坂妹「ミサカはお姉様のように電子線を肉眼で把握することが出来ないのでこれを用いて見ることが
     出来るのです。とミサカ追加で説明します」


 詩乃「へぇ・・・他には機能、ないの?」


 御坂妹「ありません。電子線を見ることができるだけのゴーグルです」
     

 御坂妹「とミサカは割とあまり使い物にならないと思いながら答えます」


 詩乃「でも、似合ってると思うよ。結構私は好きかも」クスッ
 

 御坂妹「そうですか(とミサカは変わった趣味が好きなのですね、と軽く毒を吐いてみます)」


 詩乃「・・・ところで、今の時間帯常盤台の生徒が外に出でいたらマズイんじゃないの?」


 御坂妹「(どうやらこの方は常盤台の規則をご存知のようですね)はい。ですので、ミサカはこれで失礼しようかと」


 御坂妹「あちらの方から他の妹もお迎えに来ましたので」


 キリト・アスナ「「え?」」


 13577号「こちらに居ましたか。とミサカは10032号を見つけます」


 19090号「では、戻りましょう。とミサカは提案します」


 アスナ「え?・・・え?」


 詩乃「・・・三つ子?いや、御坂美琴を合わせて四つ子・・・」


 直葉「・・・」ポカーン


32212019/10/21(月) 14:26:20.36X0A20iqD0 (31/106)

 ユイ「・・・なんだか少し怖いです・・・」


 ユウキ「何て言うんだっけ・・・あ、クローンみたい!」


 御坂妹「ではミサカハこれで。失礼します」スタコラサッサ


 キリト「あっ、ああ・・・」


 アスナ「さ、さよなら・・・」


 詩乃「ねぇ、明日また学校で会える?」


 御坂妹「・・・それはどうでしょうね。とミサカは曖昧に答えます」


 詩乃「え?」


 御坂妹「・・・では。とミサカは一礼をして13577号と19090号の元へ向かいます」


 キリト「・・・なんか、クールな感じの子だな」


 ユウキ「お姉さんと全然違うくらいだったね」

 
 ユイ「そうでしたね・・・」




 
 直葉「ちょっとコンビニで飲み物買ってきますね」


 アスナ「あっ、私もそうする」


 詩乃「・・・変わった物が無いか気になるから、見に行ってくる」


 キリト「ああ。・・・ユイとユウキは?」


 ユウキ「ボク、お金持ってないから・・・」


 ユイ「私も気になるので少し見に行ってきていいですか?」


 キリト「ああ。アスナ達から離れるなよ?」

 
 ユイ「はい!」トタタッ


 ユウキ「・・・入り口のところで待ってよっか?」


 キリト「そうだな」


32312019/10/21(月) 14:26:59.77X0A20iqD0 (32/106)




 -コンビニ-

 直葉「・・・これ、何だろ?凝縮栄養飲料SURVIVAL+1・・・?」


 詩乃「あ、これが黒豆サイダーか。・・・一本買ってみよ」

 
 ユイ「一杯飲み物が置かれていますね」


 アスナ「く、熊のスープカレー・・・?」タラー

 
 ユイ「ママ、私もどれか買っていいですか?」


 アスナ「あ、うん。いいよ」


 ユイ「ありがとうございますっ」ニコリ


 ユイ「ん~・・・あっ」


 ユイ「練乳サイダー・・・気になりますっ」ピョンピョンッ


 ユイ「うっ・・・はいっ!はいっ!」ピョンピョンッ


 ユイ「・・・取れません・・・」ションボリ


 ―ス・・・

 ユイ「え・・・?」


 一方通行「・・・これが要ンじゃなかったのか?」


 ユイ「あ、ありがとうございます・・・」スッ


 一方通行「・・・」スタスタ


 ユイ「(何だか誰も寄せ付けないオーラを感じます・・・)」ブルルッ

 
 ユイ「・・・でも、優しい人のようですね・・・」


 アスナ「ユイちゃん、そのジュースにするの?」


 ユイ「あ、はいっ」


 


32412019/10/21(月) 14:28:33.66X0A20iqD0 (33/106)




 詩乃「色々種類がまだあるのね・・・超健康補助飲料 ガラナ青汁、決闘牧場特産 カツサンドドリンク」


 詩乃「・・・ハバネロパイナップルジュース?なんでこんな変なのばっかり・・・」


 一方通行「・・・おィ」


 詩乃「」ビクッ!


 詩乃「・・・はいっ!?」


 一方通行「・・・悪ィ。コーヒー取りてェだけだ」


 詩乃「あ・・・すみませんっ・・・」


 一方通行「ン・・・」


 ―ガコン ガコン ガコガコン

 一方通行「よし・・・」


 詩乃「(どんだけ飲むの・・・見ただけで胸焼けが・・・)」


 一方通行「・・・」スタスタ

 
 詩乃「・・・」


 アスナ「シノン。決まった?」


 詩乃「あっ・・・これにする。・・・あの人・・・」


 アスナ「え?・・・す、すごく白いね・・・でもガタイは良いかも・・・?」


 詩乃「・・・あっ。もしかして、一方通行・・・先生?」


 アスナ「え?・・・それってあの「砂の城」で有名な・・・嘘!?」





32512019/10/21(月) 14:31:38.61X0A20iqD0 (34/106)




 ユイ「・・・」


 ―コロコロ・・・

 ユイ「?」ヒョイッ


 打ち止め「あ、それは私のだよってミサカはミサカは落とした物を指さしてみる」


 ユイ「はい。お返しします」


 打ち止め「ありがとうってミサカはミサカは受け取ってみるっ」ニコリ


 ユイ「はいっ」ニコリ


 打ち止め「・・・?」


 ユイ「?」


 打ち止め「貴女から微弱な電流を感じる、ってミサカはミサカは頭のアンテナが反応してるのに気付いてみたり」


 ユイ「!・・・恐らく、私は電脳世界から来たのが原因かもしれません」


 打ち止め「電脳世界・・・?」


 ユイ「はい」


 打ち止め「へぇ・・・そうなんだってミサカはミサカは何となく理解してみる」


 ユイ「ありがとうございます」ニコリ


 打ち止め「ミサカもミサカも!」


 打ち止め「御坂姉様のクローンに命令するために創られたのってミサカはミサカはここの暗部の話してをしてみたり


 ユイ「暗部・・・?」


 一方通行「おィ、レジ行くぞ」


 打ち止め「あっ、はーいってミサカはミサカは付いて行ってみる」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみる」ヒラヒラ


 ユイ「は、はい・・・」ヒラヒラ


 
 アスナ「・・・」ヒョコ



 「全部で835円になります」


 一方通行「おゥ」





32612019/10/21(月) 14:38:06.08X0A20iqD0 (35/106)



 詩乃「・・・アスナ。いつまで見てるの?」ハァー


 アスナ「も、もうちょっと・・・」


 詩乃「素直にサインもらえばいいでしょ・・・」


 アスナ「・・・ねぇ、あの水色のワンピース着てる子って・・・」


 アスナ「もしかしてあの子も御坂さんの妹・・・?」


 詩乃「・・・あぁ、確かに似てるわね」


 アスナ「うーん・・・ミステリアスな感じ・・・」


 ユイ「ママ!」


 直葉「2人とも」


 アスナ「あ、ユイちゃん、直葉ちゃん」


 直葉「何やってるですか?」


 詩乃「あの白い髪の人・・・有名な漫画家なの。だから」


 <おい!金出しやがれぇッ!
 <殺すぞっ!


 詩乃「!?」


 アスナ「ご、強盗・・・!?」


 

 「これに金入れろ。いいな!?早くしろっ!」


 「ひぃっ・・・!」


 一方通行「・・・」


 打ち止め「あわわ・・・」アセアセ




 「おい!お前も死にたくねぇなら・・・っ!?ア、一方通行!?」


 「げっ!?嘘だろっ!?」


 一方通行「・・・ァ?」ギロッ

 
 「っ!お、おい!こいつ、コイツ殺すぞ!?一歩でも動くなよ!?」


 「うわぁああああっ!!」






32712019/10/21(月) 14:38:57.90X0A20iqD0 (36/106)


 詩乃「・・・」ヘタッ


 アスナ「詩乃!?」


 直葉「大丈夫ですか!?」




 一方通行「・・・」ポリポリ


 「おい聞いてるのかよ!?」


 一方通行「くだンねェことやってねェで今すぐ帰れ。レジ待ってンだよ」


 「なっ・・・」


 一方通行「これ以上やンなら・・・わかってンな。お?」グイッ


 打ち止め「!」コクリ、トタタッ


 「こ、このっ」


 「おい馬鹿やめろって!逃げるぞっ!」


 「あぁ!?金まだ盗ってねえだろがっ!」


 ―ポンッ


 「・・・、」


 一方通行「盗れもしねェのに粋がンな。三下ァ」


 

 キリト「・・・遅いな?」


 ユウキ「そうだね。ここから覗けるかな?」チラッ


 ―バリィイイイイインッ!

 ユウキ「わぁっ!?」


 キリト「ユウキ!離れろっ!」





32812019/10/21(月) 14:44:38.49X0A20iqD0 (37/106)

 「ぐえぇぇ、うぎぁぁ・・・!」


 「だから言ったろって!」


 一方通行「あー店員。修理代は・・・この名刺の番号に言っておいてくれ」


 「は、はい・・・あ、ありがとうございます・・・」




 一方通行「・・・」スタスタ

 ―バリッ ペキペキッ ペキッ・・・

 「ひ、ひぃいい・・・!来るなぁっ!来るなよぉ!」


 一方通行「・・・」スタスタ


 「く、くそ・・・!」


 『アームズ』

 アームズドーパント「し、死ねっ!死ねぇぇえぇっ!」

 
 ―ドガガガガガガガガガガッ!!
 ―チューンッ チュィーンッ! ギィィーンッ!

 アームズドーパント「はぁ・・・はぁ・・・っ!」


 一方通行「・・・」

 ―カシャンッ ギュォオン・・・
 ―ドゥン・・・ドゥン・・・


 一方通行「・・・ゥゥ・・・ウゥゥ・・・」



 一方通行「ゥゥゥゥゥゥォォ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙ッ!!!」


 
 『OMEGA』


 一方通行「ア゙マ゙ゾン゙ッ!!」

 『EVO-E-EVOLUTION』


 アマゾンΩ(一方)「ヴヴゥ゙ゥ゙ッ・・・」




 詩乃「!」

 
 アスナ「変身・・・した・・・」


 直葉「あ、あの人も仮面ライダーだったの・・・!?」

 
 ユイ「緑色の・・・何でしょう?何かの動物に見えます・・・」




 ユウキ「キリト、緑色の仮面ライダーだよ!」


 キリト「あ、ああ・・・」




32912019/10/21(月) 14:46:02.78X0A20iqD0 (38/106)

 アームズドーパント「うぁあああああっ!!」

 
 アームズドーパントは狙いを定めずに左腕の機関銃から火を噴かす。
 銃口が下を向いたままなので弾丸は地面に着弾しなが徐々に銃口が上へ上がっていき、
 アマゾンΩに当たりそうになる。
 
 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩは構えたままの姿勢でいる。そこに一発の弾丸が接近してくるが
 弾丸はアマゾンΩの胸部に触れた瞬間に90度回転しアームズドーパント目掛けて戻ってきた。


 アームズドーパント「ぐあっ!?」


 アームズドーパントは倍の発射速度になって飛んで来た弾丸によって突き飛ばされた。
 残りの放たれていた弾丸は上空へ飛んでいっていたため、重力に従って降ってきた。

 ―カラン カラカラッ カラン・・・

 アマゾンΩ(一方)「・・・」


 アマゾンΩはのっそりと前傾姿勢でアームズドーパントに近づく。
 
 アームズドーパント「ひ、ひぁぁ・・・!」


 アマゾンΩ(一方)「グルァァァアアアアッ!!!」

 アマゾンΩは身を震わせて咆哮を上げ昂ぶらせる。
 地面を削るほどの勢いで飛び上がると倒れているアームズドーパントにのし掛かった。
 膝が腹部にめり込み、何かが変な音が聞こえた。
 

 アームズドーパント「が・・・っ!」


 アマゾンΩ(一方)「ガァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」


 アマゾンΩは拳を乱暴に顔面に叩きつけて首を絞め付ける。
 膝を退かしてそのまま立ち上がりアームズドーパントの首を絞めて呼吸困難にさせる


 アームズドーパント「、っぶ、っ、ぇぅ・・・」

 
 アマゾンΩ(一方)「グルォオアアアッ!!」


 アームズドーパントを地面に叩きつけ、脇腹から蹴り飛ばす。
 肺の空気を吐き出してアームズドーパントは地面を転がり、先回りしていたアマゾンΩに顔面を
 足で踏み込まれて止まる。
 
 アマゾンΩ(一方)「ヴヴヴゥ・・・ッ!」


 アマゾンΩはアームズドーパントの頭部を掴み、勢いに任せて地面に後頭部を叩きつける。
 アスファルトの地面が砕けて破片が飛び散って連続で何度も何度も後頭部を地面に叩きつけてた。 
 最後に叩きつけた後、ぐたりと倒れたままのアームズドーパントをアマゾンΩは長い顎部分を掴んで
 無理矢理立たせた。


 アマゾンΩ(一方)「ラ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ッ!!」


 その場で飛び上がって腕を斜め下に振り下ろしてアームカッターで斬り付ける。
 アームズドーパントの装甲が切り裂かれて液体が噴出する。

 詩乃「・・・うっ」



 アームズドーパント「ギャァァアアアアアアアッ!!!」


 ―ドガァァァアァアアアアアンッ!!!

 ―カラカランッ パキンッ!


 アマゾンΩ(一方)「ギャァァアアハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」


33012019/10/21(月) 14:47:02.40X0A20iqD0 (39/106)

 アマゾンΩ(一方)「ハァァ・・・」ユラユラ


 「・・・」ブクブク


 アマゾンΩ(一方)「・・・ウグルォオオオッ!!」


 ―ギャゥンッ!ギャゥンッ!
 
 アマゾンΩ(一方)「グウゥウッ!」


 ゾルダ(打ち止め)「一方通行!ダメだよ!ってミサカはミサカは危険な状況判断で静止させようと
          してみたり!」


 マグナギカ「」ウィーン


 アマゾンΩ(一方)「・・・ヴヴ・・・はぁぁぁ・・・悪い」


 ゾルダ(打ち止め)「もう大丈夫?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 
 キリト「・・・(何か、聞き覚えのある声だな・・・)」


 キリト「(いや、似てる声か・・・?)」


 
 ―バシュウゥゥウウ・・・
 
 一方通行「ふぅー・・・」


 ―カシャッ 
 ―シュイーン

 打ち止め「もう、自分の制御出来るって前に言ってなかった?ってミサカはミサカは質問してみるっ」


 一方通行「・・・悪ィ。ついカッとなっちまった・・・情けねェ」


 打ち止め「ホントそうだよ。ってミサカはミサカは呆れつつ頷く」


 一方通行「他の客は?何人か居たろ」


 打ち止め「あっ」クルッ



 
 詩乃「」プルプル


 アスナ「し、詩乃?大丈夫?無理して我慢しなくても・・・」サスサス


 直葉「お手洗い行きますか?」アセアセ

 
 キリト「アスナ!ユイ!大丈夫か!?」


 ユウキ「リーファとシノンも・・・シノン大丈夫?どうしたの?」アセアセ 
 




33112019/10/21(月) 14:48:48.91X0A20iqD0 (40/106)




 一方通行「・・・大丈夫そうじゃないな」


 打ち止め「やりすきだよってミサカはミサカは少し怒ってみる!」


 一方通行「悪かったっつってンだろ」


 打ち止め「貴方が出なくてもミサカとマグナで掃討すればよかったってミサカはミサカはやれやれと
      肩を竦めてみる」


 一方通行「生意気な口はこれかー」グニー


 打ち止め「むにゅう~~!むぃいー!」


 一方通行「ったくよォ・・・」



 
 詩乃「・・・もう、大丈夫・・・だから・・・」


 直葉「本当ですか?」


 キリト「水飲んだ方がいいぞ」


 詩乃「・・・」コクリ


 一方通行「おい。どうした?まさか被弾したのか?」


 詩乃「!」


 キリト「あっ・・・」


 打ち止め「大丈夫?怪我してない?ってミサカはミサカはとても心配しながら問いかけてみる」


 ユイ「はい。怪我はしていませんから、大丈夫ですよ」


 打ち止め「よかった・・・ってミサカはミサカは安堵のため息をつく」ホッ


 一方通行「けどよォ、そいつ何で顔色悪ィンだ?」


 アスナ「その・・・何て言うか・・・」


 詩乃「・・・あまりにもエグくて・・・」


 一方通行「・・・あー。ありゃただのオイルだぞ?」


 キリト「そういう問題じゃないだろ」タラー


 打ち止め「やっぱり倒し方には気を付けた方がいいってミサカはミサカは思ってみたり」フンス


 一方通行「ハッ。あれでも控え目なンだがなァ」


 アスナ・直葉「「(えぇ・・・)」」


33212019/10/21(月) 14:50:05.61X0A20iqD0 (41/106)

 一方通行「・・・店員と話してくる・・・」スタスタ


 打ち止め「もう、素直にキックとかにすればいいのにってミサカはミサカは」


 アスナ「あの・・・貴女は御坂さんの妹さん?」


 打ち止め「え?・・・あっ、うん。そうだよってミサカはミサカは質問に応じてみる」


 キリト「やっぱりか。幼い感じだけど面影があるもんな」


 ユウキ「・・・」ツンツン


 ―ピョコピョコ

 打ち止め「?。ミサカのアンテナに何か付いてた?」


 ユウキ「あ、ご、ごめんね?このアホ毛がなんか気になって。つい・・・」


 打ち止め「む!アホ毛じゃないもん!」プンスコ


 詩乃「・・・ところで、さっき貴方・・・仮面ライダーに変身したの?」


 打ち止め「」ギクッ


 打ち止め「きききききき、気のせいだよ、ってミサカはミサカは」


 キリト「いや、もう遅いから・・・」


 打ち止め「はぐぅ・・・」


 ユイ「あの、助けていただいてありがとうございます」


 打ち止め「あっ・・・う、うん。どういたしましてってミサカはミサカは頷いてみる」


 アスナ「シリカ」


 打ち止め「私は打ち止めって名乗ってみたり」


 キリト「(あ、そうだ。シリカの声にそっくりなんだ)」


 直葉「(ちょっと・・・感じが違うけど似てるかも)」


 アスナ「ご、ごめんね。ところで・・・さっきの緑色の巨人みたいのは何だったの?」


 打ち止め「鏡の中で生きてるモンスターだよってミサカはミサカは一部を説明してみたり」

 
 キリト「鏡の中で生きてるモンスター・・・?」


 打ち止め「通称ミラーモンスターだよ。ミサカの変身するライダーはそのモンスターと契約しないと
      強くなれないの」

 
 打ち止め「ってミサカはミサカは徐ろにマグナバイザーを取り出してベントインしてみる」


 『アドベント』

 マグナギカ「」ウィーン


 ユウキ「あっ。外に出てきた」


33312019/10/21(月) 14:58:29.49X0A20iqD0 (42/106)


 打ち止め「コンビニの中だと狭いから外に出したのってミサカはミサカは周囲を確認してそうした事を
      説明してみる」


 詩乃「大きい・・・」

 
 打ち止め「285cmだよってミサカはミサカはマグナギカに寄りかかって説明してみる」


 マグナギガ「」


 ユイ「カッコいいのです!」


 詩乃「・・・確かに、良いわね」フム・・・


 詩乃「触ってみても大丈夫?」


 打ち止め「今日はご機嫌みたいだから大丈夫だよってミサカはミサカは許可してみる」


 キリト「(ご機嫌斜めだったらダメなんだよな、それ・・・)」


 ―ピト スリ・・・

 詩乃「・・・鉄?鉱物で出来るてるの・・・?」


 打ち止め「別名鋼の巨人だから、多分鋼だと思うってミサカはミサカは疑問に答えてみる」


 ユウキ「わ、ホントだ。硬い」コンコンッ


 詩乃「へぇ・・・このモンスターを仕えてるって貴女、すごいんだね」


 詩乃「(こんなに可愛いのに・・・強いんだ・・・)」


 打ち止め「えへへ~♪ってミサカはミサカは照れながら喜んでみる//」


 キリト「・・・動かないけど、生きてるんだよな?」


 打ち止め「重すぎて自力で移動できないよってミサカはミサカは詳しく説明してみる」


 直葉「ってことは・・・打ち止めちゃんが変身して運ぶってこと?」


 打ち止め「ううん。一旦召喚をやめて」

 ―シュイーン

 打ち止め「もう一回召喚するのってミサカはミサカは実践してみる」

 『アドベント』


 ―キュキーン
 
 マグナギガ「」ウィーン


 キリト「一々出し入れしてるようなものだよな・・・」


 打ち止め「面倒だけどこうしないといけないのってミサカはミサカは少し愚痴ってみる」


 一方通行「おィ。話しはまだ続けンのか?」


 打ち止め「あ、貴方のお話は終わった?ってミサカはミサカは訪ねてみたり」


 一方通行「あァ」


33412019/10/21(月) 14:59:50.86X0A20iqD0 (43/106)

 打ち止め「一方通行。ちゃんとこの人達に謝ってってミサカはミサカはさっきの戦闘の悪さを
      思い出しつつ言ってみる」

 
 一方通行「あ?」ギロッ


 アスナ・直葉・ユイ「「「」」」ビクッ


 一方通行「・・・。・・・悪かった」ペコリ


 アスナ「い、いえいえ・・・」


 ユウキ「(今の目、すごい怖かった)」ドキドキッ

 打ち止め「ミサカもお詫びにこの漫画あげるねってミサカはミサカは渡してみる」

 
 直葉「?・・・あっ!「砂の城」だ・・・」


 アスナ「ア、一方通行先生、が描いたんですよね?」


 一方通行「あァ。もう完結して描いてねェけどな」


 アスナ「でも、この作品・・・外、にある私の学校でも話題になってるんですよ」


 アスナ「独特な雰囲気の作画と内容で引き込まれるって」


 直葉「私の学校でも人気です!」


 一方通行「・・・そォか」


 一方通行「つーか、打ち止め。お前なんで持ってたンだ?」


 打ち止め「妹達に布教すつためにこうして袋に入れて持ってるってミサカはミサカは胸を
      張ってみる」フフン


 一方通行「会ってから気になってたその袋ン中、全部漫画かよ」ハァー


 アスナ「あ、あの、もしよかったら、サインいただけますか?」


 直葉「わ、私も・・・」


 一方通行「あ?おゥ・・・」サラサラ


 一方通行「・・・おら」スッ


 アスナ・直葉「「ありがとうございます!」」



33512019/10/21(月) 15:03:11.19X0A20iqD0 (44/106)

 キリト「よかったな、アスナ。スグ」クスッ


 一方通行「ンじゃ・・・俺らは行くぞ」

 
 アスナ「はい!サイン、ありがとうございます」


 打ち止め「バイバイってミサカはミサカは手を振ってみたり」


 アスナ「やったね直葉ちゃん。一方通行先生のサインもらっちゃったよ♪」


 直葉「はいっ」ニコリ


 キリト「その漫画、学校で流行ってたか?」


 アスナ「え?流行ってるよ?」


 詩乃「私の学校でも今流行ってた。11巻の銃撃戦はオススメ」クスッ


 直葉「お兄ちゃん、時代の流れに乗れてないよ」


 キリト「え」ガーン


 ユウキ「だ、大丈夫だよキリト。ボクも乗り遅れ気味だから」アセアセ



  
 <おら金出せ バキャッ! ごぶぁっ!?
 G4(滝壺)<おやすみ
 <あ、ありがとうございます・・・
 G4(滝壺)<怪我してない?


 キリト「・・・今の声、滝壺・・・のだったな」


 アスナ「そうだね。どこかで何かしてるのかな・・・」


 詩乃「(思いっきり何か砕ける音が聞こえたような・・・)」


 直葉「あ、ホテル見えてきたよ」


 キリト「そうだな。じゃ・・・え?」


 ユウキ「ん?どうしたの?・・・あれ?」


 ユイ「ママ?直葉さん?詩乃さん・・・?」


 キリト「・・・まさか!?」


 
 サチ「こんばんは・・・キリト」


 
 キリト「!!」
 

 ユウキ「!。サチ・・・っ!」

 
 ユイ「サチさん・・・」


33612019/10/21(月) 15:04:20.65X0A20iqD0 (45/106)

 サチ「・・・」


 キリト「(発信器・・・!)」


 ―ツツーッ ツツーッ ツツーッ 

 キリト「(これで・・・大丈夫だよな・・・?)」


 サチ「・・・」スッ


 『ゴーストドライバー!』

 キリト「ま、待て!サチっ!」

 
 サチ「・・・」


 キリト「・・・夢じゃないんだな。また・・・会えてよかった」
  

 サチ「・・・」


 キリト「サチ・・・全部何でも言ってくれ。恨みでも罵倒でも・・・」


 キリト「俺を恨むのはいい・・・けど、ユウキとユイには手を出さないでくれっ」


 ユウキ「キリトっ・・・」


 ユイ「パパ・・・!」


 キリト「それから手を加えるなて・・・それでいい。俺は・・・覚悟できてる」


 サチ「キリト・・・やっと長生き出来るようになれたの・・・」


 サチ「だから・・・私のものになってよ」


 サチ「2人でまた・・・一緒になろう?」


 キリト「・・・」


 ユウキ「それが目的?キリトを殺そうとしてたじゃないか!」


 サチ「・・・話しの邪魔は・・・しないで」


 ―ゾロゾロ ゾロゾロ

 眼魔コマンド「「「「」」」」


 ユウキ「っ!」


 キリト「サチ!やめろ!」



 サチ「キリトが来てくれるなら何もしないよ」



 ユウキ「キリト、絶対にダメだからねっ」


 キリト「・・・っ」


33712019/10/21(月) 15:04:59.70X0A20iqD0 (46/106)

 『ガンガンセイバー!』

 サチ「黙って?」

 ―ギュォンッ!


 ユウキ「っ!」

 ―ギャイィンッ!


 キリト「サチっ!」


 サチ「これ以上逆らうなら・・・もう容赦しないから」


 キリト「・・・サチ、俺は・・・」


 キリト「お前のものじゃない。俺は・・・アスナが居るんだ」


 サチ「・・・だと思って」


 サチ「じゃあ・・・消えて」


 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』


 『カイガン!』
 『ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴースト(サチ)「・・・」チャキンッ


 キリト「サチ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「その首・・・斬り落として、その人に差し出してあげる」


 ユウキ「キリトには絶対に近づけさせないっ!」
 

 ダークゴースト(サチ)「1人で相手するの?・・・無謀って言葉、知ってる?」


 ユウキ「無謀だとか何だかとか、そんなの・・・関係ないよっ」


 ―パキィィーンッ!

 上条「!。やっぱりか!」


 神裂「ええっ」


 ダークゴースト(サチ)「!」


 アスナ「キリトくんっ!」


 ダークゴースト(サチ)「どうして・・・!?」


 アルファル「仕掛けがバレた」


 ダークゴースト(サチ)「・・・っ!」


33812019/10/21(月) 15:05:51.06X0A20iqD0 (47/106)

 キリト「ア、アルファル!?」


 アスナ「え・・・!?」


 神裂「彼女が「人払い」の術式を周辺に施していたのです」


 上条「で、それを上条さんが消したって展開だ」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・アルファル。久しぶりですね」


 アルファル「・・・」


 神裂「・・・」


 神裂「・・・なるほど。上条、彼女達は操られています」


 上条「そうなのか」


 キリト「サ、サチも、操られてるのか!?」


 神裂「ええ。首に掛けているあのメカメカしい首輪が原因かと」


 キリト「サチ・・・!」


 神裂「上条、ここは私が引き受けます。手助けが必要になれば・・・お願いします」


 上条「ああ。わかった」


 神裂「・・・変身」


 [CHANGE]


 カリス(神裂)「ハァァ・・・ッ!」


 詩乃「また仮面ライダー・・・!」


 
 カリスはカリスアローを地面に突き刺すと左手を握り拳にして腰に当て、軽く指を曲げた右手を
 前に突き出す構えを取った。

 カリス(神裂)「(まず、アルファルを救出しその後に・・・あの白いライダーを)」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを右手で逆手に持ち肘を曲げて顔の横まで持っていきその位置で
 止めて構える。
 静寂が続き、どちらとも微動だにしない状況が数分続く。

 ―・・・ザッ!

 そしてカリスが動き、驚異的な脚力で間合いを無くした。
 カリスが手を伸ばしてアルファルをの腕を掴もうとするが、ガンガンセイバーの刃が振り下ろされて
 きたのに気づき、直ぐに腕を引っ込めてそのまま2人の背後へ滑り込む。


 カリス(神裂)「くっ・・・」


33912019/10/21(月) 15:06:57.79X0A20iqD0 (48/106)

 カリスはその場で踏み止まり構えた。
 ゆっくりと振り返ったダークゴーストはガンガンセイバーでアルファルを渡さないと
 言ったように翳した。
 

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 カリス(神裂)「(余程アルファルが必要なようですね・・・)」




 上条「キリト、大丈夫か?」


 キリト「俺は大丈夫だ。・・・サチは、サチは操られてるのか?」


 上条「上条の言うとおりならな。・・・けど、厄介だな」


 ユウキ「何が?」


 上条「魔術的なのなら何とかなったんだけど・・・機械じゃ俺の右手は役に立たないんだ」


 カリス(神裂)「上条!お願いします!」


 上条「・・・キリト。俺の携帯貸すから美琴に連絡してくれ」


 上条「すぐに来てくれるはずだっ」


 キリト「あ、ああっ・・・」


 上条「キリト。・・・必ずサチを救ってやる」


 上条「あの子を操ってる幻想をぶち殺してなっ!」

 ―キィーーーンッ 
 ―パシッ

 上条「変身っ!」

 ―キリリリッ! カポーン!
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーンッ!


 バース(上条)「いくぞぉっ!」

 
 
 直葉「あれが・・・上条さんの仮面ライダー・・・」


 
 バース(上条)「神裂っ!」


 カリス(神裂)「最初にアルファルを助け出します!」


 バースはカリスの言葉を聞いたと同時にセルメダルを取り出す。
 
 ―キリッ キリッ カポーンッ

 [CRANE ARM]


 カリス(神裂)「ハッ!」


 カリスは七天七刀を引き抜きダークゴーストに斬りかかった。
 ダークゴーストはガンガンセイバーを二刀流モードに変形させて、クロスさせると七天七刀を受け止めた。
 ギチギチと刃と刃がぶつかり合い小さく火花を散らす。


34012019/10/21(月) 15:08:28.99X0A20iqD0 (49/106)

 カリス(神裂)「上条っ!」


 バース(上条)「ウォオオオオッ!!」

 バースはカリスの背後で飛び上がり、クレーンをアルファル目掛けて伸ばした。


 ―ヒュルルルッ ビシィイッ!
 
 アルファル「っ・・・!」


 バース(上条)「よしっ!」


 バースはクレーンのロープを巻き戻してアルファルを引き寄せる。
 巻き戻し終える直前に巻き付いていたロープが解かれて宙に浮いたアルファルをバースは抱き止める。

 バース(上条)「神裂!アルファル救出した」


 アルファル「離せ・・・!」


 アルファルはバースの顎を押して離れようと暴れる。


 バース(上条)「ぐえぇ~~っ!」


 バース(上条)「か、神裂パスっ!」


 アルファル「うわっ・・・!?」


 カリスはダークゴーストから離れて七天七刀を鞘に収めると飛び上がってアルファルを
 受け止める。
 
 [CUTTER WING]

 バースはカッターウイングを展開させると落下の衝撃を弱めて着地する。
 そしてセルメダルを一気に連続で4枚バースドライバーにセットしハンドルを回転させた。


 [DRILL ARM] [SHOVEL ARM]
 [BLEST CANNON] [CATERPILLAR LEG] 


 ―ウィィィン ガシャンッ!
 ―ブンブンッ! ジャキンッ!

 CLAWc・サソリ「」
 http://s.kota2.net/1571638051.jpg
 

 カリスは着地して、アルファルを見る。
 どうなるかわからなくなっていたアルファルは目を固く閉じて、浮遊感が無くなったのに気付くと
 目を開いた。


 カリス(神裂)「・・・」


 アルファル「っ・・・!は、離・・・っ!」


 アルファルは再び暴れそうになるとカリスは手を上げた。それを見てアルファルは両腕を
 顔の前に置いて身構えた。

 カリス(神裂)「・・・アルファル」


 カリスは上げていた手を下ろし、アルファルを抱きしめた。
 突然の事にアルファルは戸惑い混乱する。


 カリス(神裂)「本当に、無事でよかった・・・」


 カリス(神裂)「心底から、心配したんですよ・・・!」


 アルファル「・・・]


34112019/10/21(月) 15:12:46.65X0A20iqD0 (50/106)

 アルファル「(誰だかわからない・・・けど・・・)」


 アルファル「(・・・あたたかい・・・)」


 カリス(神裂)「すぐに助け出してあげますからね」




 バース(上条)「ゥオリャァアアアッ!!」


 バースはCLAWs・サソリを操作しながらダークゴーストを攻め続ける。
 ガンガンセイバーでサソリのカッターウイングの挟む攻撃を受け流し、尻尾となっている
 ドリルアームのドリルを弾き返す。

 バース(上条)「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「お前、キリトの仲間だったんだろ?なのに何でこんな事するんだ!」


 ダークゴースト(サチ)「貴方には全く関係ないよ」


 バース(上条)「この街で起ってることを放っておけないのが上条さんの趣味なんでせうよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「キリトをどうするつもりだったんだ。言えっ!」


 ダークゴースト(サチ)「せっかく、こうやって実体が取り戻せたの・・・」

 
 ダークゴースト(サチ)「だから・・・キリトと・・・」


 ダークゴースト(サチ)「キリトともう一度やり直して、今度はいつまでも仲良く暮らしたい・・・」


 ダークゴースト(サチ)「それがいけないの?!」


 バース(上条)「・・・それが本音か?」


 ダークゴースト(サチ)「そうだよ、私は・・・キリトと」


 バース(上条)「ならなんで、殺すようなマネするんだよっ!」


 バース(上条)「同じ世界で、同じように生きてきた奴だから一緒に居たいって気持ちは・・・」


 バース(上条)「痛いくらいわかる。けどな、キリトの気持ちを考えてるのかよ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(上条)「サチ。操られてるからって理由があるからお前を責めるのも悪いとは思ってる」


 バース(上条)「けどな!・・・キチンと話し合ってもないのに、どうするかも考えてもないのに
        キリトに手を掛けるんだっ!」


 バース(上条)「伝えたいことをここで言い逃したら、今度こそチャンスが無くなるんだぞ」


 バース(上条)「二度となっ!」


34212019/10/21(月) 15:14:30.40X0A20iqD0 (51/106)

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「サチっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・キリト・・・」


 キリト「・・・ごめんっ。俺のせいなんだ・・・俺が・・・」


 キリト「お前を守ってやれなかったから・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・そうだよ。だから私は恨んでるの」


 ダークゴースト(サチ)「そう思って、いたけど・・・」


 キリト「けど・・・?」

 
 ダークゴースト(サチ)「けど・・・キリトは、優しいままで生還出来たんだね・・・」


 『オヤスミー』

 サチ「よかった・・・」ポロポロ


 キリト「サチ・・・」


 サチ「この首輪が・・・キリトを憎め、ってずっとずっと、囁いて・・・」


 サチ「私、そんな事出来ないのに・・・体が、勝手に動いて・・・っ」ポロポロ
 

 キリト「・・・誰が、そんなことを。黒幕が居るんだろ?」


 サチ「っ、うん・・・」

 
 サチ「名前は・・・。・・・」

 ―キィィィ・・・ン・・・

 キリト「・・・サチ?」


 サチ「・・・キリト・・・」スタスタ

 『アーイ!』
 『バッチリミナー!バッチリミナー!』

 サチ「・・・変身」

 『カイガン!ダークライダー!』

 『闇の力!悪い奴ら』
 
 ダークゴーストは歩きながら変身していたため、一気にキリトへ詰め寄りガンガンセイバーを構える。
 キリトは回避しようとするが距離が近過ぎて一歩も動けず、ダークゴーストはガンガンセイバーを
 突き出してキリトの胸部を狙った。
 
 アスナ「キリトくんっ!!」
  

 バース(上条)「オォオオオオッ!!」
  

 キリトの背後に居たバースは勢いよく走って、キリトを押し退ける。
 
 ―グザッ・・・!


 バース(上条)「が、ぁ・・・!」


 ガンガンセイバーがバースのライダースーツを貫いて突き刺さる。
 貫かれた箇所から鮮血が噴き出し、仮面のクラッシャーからも血が飛び散った。


34312019/10/21(月) 15:15:48.59X0A20iqD0 (52/106)

 キリト「上・・・っ!?」


 カリス(神裂)「!!。上条ッ!!」


 直葉「上条さんっ!」


 絶望ビリー(
)

 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはガンガンセイバーを勢いよく引き抜く。バースは手で突き刺さっていた傷口を強く
 押さえ出血の量を減らそうとする。
 地面に血が浸食するように広がっていく。


 キリト「上条っ!上条っ!!」


 ダークゴースト(サチ)「キリト・・・」


 キリト「サチ・・・なんで・・・何でだッ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・大人しく・・・死んで・・・」


 ―シュイーン
 
 ナイト(美琴)「当麻ぁぁぁアアアアアアアッ!!」


 ―ガギィィイッ!!

 建物のガラス窓から飛び出してきたナイトがダークバイザーで斬りかかり、奇襲をかけてきた。
 ダークゴーストは素早くガンガンセイバーで防ぐと前蹴りでナイトを蹴りつける。
 
 ナイト(美琴)「こんのぉおおおっ!!」


 無意識にナイトは全身からバチバチッと電流を走らせ、乱暴にダークバイザーを振るう。
 斬撃の軌道を読みながらダークゴーストはスウェーで回避していき、一歩後退してガンガンセイバーを
 構えた。


 バース(上条)「ぐぶっ・・・ぶ、がは、ぁ・・・」


 キリト「上条っ!しっかりしろっ!」


 ナイト(美琴)「ぐあぁあっ!」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 ダークゴーストはダークバイザーを振り終えた瞬間を狙ってナイトを斬り付ける。
 上条に重傷を負わらされた事に怒りと動揺が入り交じって集中力を途切らながら攻撃していたのが痛手に
 出たようだ。
 装甲から火花を散らしてナイトは地面を転がる。


 ナイト(美琴)「く、ぅぅっ・・・!」


 ダークゴースト(サチ)「邪魔をしないで・・・」


 ダークゴーストはユラリと名の通り亡霊のようにゆっくりと、横たわっているバースを心配する
 キリトに近づいていく。

 ナイト(美琴)「嘗めんじゃ、ないわよっ・・・!」


 ナイトはコインを人差し指と親指の間に挟み込んで電流を急激に溜め込む。
 電流によって熱せられてコインが赤くなり、それと同時にナイトは「超電磁砲」を放った。


34412019/10/21(月) 15:17:01.52X0A20iqD0 (53/106)

 [TORNADO]

 カリス(神裂)「ハァアッ!」


 トルネードホークをラウズさせ、風の矢「ホークトルネード」を射る。

 ―バリバリバリバリィイイッ!!

 「ホークトルネード」が先に被弾したダークゴーストは足を止めて、続け様に「超電磁砲」の電撃を
 浴び、その場で崩れた。
 

 ダークゴースト(サチ)「く、ぅ・・・っ!」


 ナイト(美琴)「ざけんじゃ、ないわよっ!」


 ―バチバチッ・・・バチッ!

 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・時間切れ・・・」


 ―ドゥゥゥン・・・

 カリス(神裂)「逃げましたか・・・!」


 ナイト(美琴)「くっそぉ・・・。!、当麻っ!」


 カリス(神裂)「上条っ!」


 
 上条「ごふっ・・・ぐぶっ・・・」


 キリト「アスナ!救急車は!?」


 アスナ「もうすぐ来るって!」


 ナイト(美琴)「ア、アイツ・・・っ!」ギリッ!


 カリス(神裂)「落ち着きなさい。上条の生命が第一です!」


 ナイト(美琴)「・・・わかってるわよっ!」


 ―・・・ブロロロロローーーッ!
 ―キキィイイッ!
 
 インデックス「とうまっ!」


 カリス(神裂)「インデックス!」


 ベルトさん「これはひどい!インデックス、マッドドクターを使うんだ!」


 インデックス「うんっ!」


 上条「キリ、ト・・・」

 
 キリト「上条・・・?」


 上条「あいつは・・・サチは・・・?」


 キリト「御坂と神裂が撃退した。だから今はもう大丈夫だ!」


34512019/10/21(月) 15:18:41.73X0A20iqD0 (54/106)

 上条「そ、か・・・悪い・・・、ぐうぶっ・・・!」
 
 ―ポタポタ・・・

 アスナ「もう喋っちゃダメだよ!上条君っ!」


 直葉「上条さんっ!」ポロポロ


 上条「キリト、あと・・・あと少しだ・・・」


 上条「お前の言葉に、サチは・・・っ」ゴブッ


 キリト「俺の言葉・・・?」


 『マッドドクター!』

 インデックス「とうま、少し痛いかもしれないけど我慢してほしいんだよっ」


 上条「待って、くれ・・・っ・・・」


 インデックス「え・・・?」


 上条「キリト・・・っ、もう少しで・・・サチも自分を取り戻せるはずだ・・・っ」


 上条「だから・・・う、ぶごぉっ・・・」


 キリト「上条っ!もういいっ!わかったから!」


 上条「、は、はは・・・っ、これくらい・・・っ」


 上条「軽少な方でせうよ・・・ぐふっ・・・」ゴプッ

 
 キリト「お前な・・・」


 上条「美琴と、操祈を・・・アイツら、下手するとサチを殺しかねないから・・・っ」


 上条「頼んで、いいか・・・?」


 キリト「・・・ああっ。任せろっ」


 上条「・・・じゃあ・・・っ」


 ―カチャッ・・・

 上条「・・・キリト・・・頼んだぞ」スッ


 キリト「え・・・?・・・まさか、俺に仮面ライダーになれって言うのか!?」


 上条「お姫様を・・・助けるのは、ヒーローの役目ってなってる、げぶっ・・・」


 上条「お前しか、出来ないんだ・・・」


 キリト「ヒーロー・・・俺が・・・」


 上条「っ、説明書は家の、棚の上の箱に置いてあるから・・・」


 上条「ちゃんと・・・説明書読むんだぞ?」クスッ


 キリト「・・・」コクリ


34612019/10/21(月) 15:19:15.21X0A20iqD0 (55/106)

 上条「・・・インデックス、頼む・・・」ガクッ


 キリト「っ!!上条っ!」


 ベルトさん「インデックス!」


 インデックス「マッドドクター、頼むんだよっ!」


 ベルトさん『ヒッサーツ!フルスロットル!』

 
 ベルトさん『マッドドクター!』




 -???-

 「くそっ!後少しだったのにっ!」


 加頭「残念でしたね。ショックでしょう」


 「うるさいっ!」


 加頭「・・・あの奇妙な力を持った少女を失ってしまっては、今後桐ヶ谷和人を暗殺するのは
    難しいでしょう」


 「・・・もういい・・・小細工はこれまでだ」


 加頭「では・・・どうするのですか?」


 「・・・明日で桐ヶ谷を殺す!」


 サチ「・・・」 
 





34712019/10/21(月) 15:28:19.20X0A20iqD0 (56/106)





 -第七学区 第七病院-

 ―ピッ ピッ ピッ ピ
 
 上条「・・・」スゥー・・・コー・・・


 冥土帰し「一先ず、峠は越えたよ?ただ・・・」


 冥土帰し「出血多量なのがマズかったね。この分だと一週間は安静にしておかないとね?


 キリト「上条・・・」


 直葉「・・・」グスッ


 冥土帰し「命に別状はないし、彼はこう言う事に慣れっこだからそこまで心配することはないよ?」


 キリト「いや、でも・・・」


 美琴「大丈夫よ。こいつホントに死なないから」


 神裂「無責任な事を言いますが、彼の生命力に賭けましょう」


 冥土帰し「では。僕は失礼するよ?」


 キリト「・・・」


 直葉「先生、ありがとうございましたっ」ペコリ


 冥土帰し「これが仕事だからね?」

 
 ―ガララッ パタン

 直葉「・・・上条さん・・・大丈夫だよね?お兄ちゃん・・・」


 キリト「・・・こいつは軽傷って言ってたんだ・・・」


 キリト「きっと大丈夫だ。・・・だろ?美琴、神裂」
 

 美琴「・・・じゃないと、私は許さないから」

 ―ガララッ パタン


 神裂「・・・私も信じていますよ。上条当麻なら大丈夫です」


 キリト「ああ・・・信頼寄せてるんだな」


 神裂「ええ、まぁ・・・」クスッ


 キリト「・・・このベルトの使い方、早く覚えないとな」


 キリト「戦い方も慣れておかないと・・・」


34812019/10/21(月) 15:28:51.46X0A20iqD0 (57/106)

 神裂「・・・」


 直葉「お兄ちゃん・・・大丈夫なの?」


 キリト「大丈夫でもじゃなくても、俺が・・・戦わないといけないんだ」


 直葉「・・・」


 神裂「無理はしないでくださいね。貴方が傷つけば・・・」


 神裂「悲しむ人が多く居るのですから」


 キリト「ああ・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルはこの後、首輪を取り外しをしようかと」


 キリト「そうか・・・」


 神裂「・・・キリト。私でよろしければ指導しましょうか」


 キリト「え?」


 神裂「アルファルは救出できましたし・・・」


 神裂「私も本格的に・・・アルファルを連れ去った一味に一泡吹かせないと気が済まないので」チャキッ


 キリト「・・・そうか」


 神裂「どうでしょう」


 キリト「・・・この後からでも頼めるか?」


 神裂「もちろんです」


 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「スグ・・・上条を見守っててくれ」


 直葉「え・・・?」


 直葉「でも・・・私もお兄ちゃんの力になりたいから」


 キリト「・・・」


34912019/10/21(月) 15:31:54.17X0A20iqD0 (58/106)

 キリト「・・・直葉。お前・・・」


 直葉「?」


 キリト「上条のこと・・・好きになったんじゃないのか?」


 直葉「・・・えっ?///」ドキッ


 神裂「(やはりですか)」


 直葉「そ、そんな・・・っ///」


 キリト「アスナの事見てるから、何となくわかったんだ・・・」クスッ


 直葉「っ・・・///」


 直葉「(・・・何でこんな時に気付くの・・・//)


 キリト「スグ・・・兄として彼女がたくさん居る上条に惚れるのは・・・」


 キリト「アレだと思うけど・・・個人的にはお前を応援したいと思ってる」
 

 直葉「お兄ちゃん・・・」


 キリト「今までの付き合いで上条も悪い奴じゃないって、わかったしな」


 直葉「・・・///」


 神裂「ええ。私も・・・彼が素晴らしい人間だと認めていますから」


 キリト「そうか・・・だから、俺も認めるよ。スグ」

 
 直葉「・・・いいの?」


 キリト「ああ。・・・いいよ」ナデナデ


 直葉「でも、今は・・・お兄ちゃんのために・・・何かしてあげることあるんじゃないかって・・・」


 キリト「・・・なら、頼みがある」

 
 直葉「え・・・?何?」


 キリト「俺が・・・無事で居てほしい事と上条が早く元気になってほしい事を祈っててもらえるか」


 キリト「お前にしか出来ない大切な事だ。スグ」


 直葉「それだけで・・・」


 キリト「それだけって言っても、俺の励みになるからな」


 キリト「だから・・・スグ。お願いだ」


 直葉「・・・。・・・うん・・・わかった」


 直葉「でもお兄ちゃん。神裂さんの言った通り・・・無茶はしないでね」
 
 
 キリト「わかった」コクリ


35012019/10/21(月) 15:32:42.95X0A20iqD0 (59/106)

 キリト「・・・ところで、スグ?」


 直葉「ん?」


 キリト「ずっと上条の手、握ってるな」クスッ


 キリト「(微妙に胸に押し付けてるような・・・)」


 直葉「あ、え、えっと・・・///これは・・・///」


 キリト「いいさ。・・・お前の想いが手に宿ってくれるだろうからな」


 キリト「・・・じゃあ、俺は行くよ」


 直葉「う、うん・・・/」


 神裂「では、私もお供します」


 キリト「ああ」


 直葉「お兄ちゃん」


 キリト「ん?」


 直葉「頑張ってね。私は・・・待ってるから」


 直葉「お兄ちゃんが無事だって信じるから」

 
 キリト「・・・ああっ」




 -廊下-
 
 アスナ「キリトくんっ」


 詩乃「上条の様子は?」


 キリト「絶対安静だから、まだ何とも言えないけど・・・大丈夫だ」 


 インデックス「とうま・・・」


 ベルトさん「キリト、これが当麻の言っていた説明書だ。持って来ておいたよ」


 キリト「ああ、ありがとう」


35112019/10/21(月) 15:40:54.78X0A20iqD0 (60/106)

 アスナ「キリトくん・・・本当に変身するの?」


 キリト「ああ。上条と約束したからな」


 キリト「御坂と食蜂のストッパーの役目とか色々とな」クスッ


 美琴「なっ・・・あ、あいつ・・・//」


 神裂「御坂美琴。アルファルの首輪を取り外し、今から行えますか?」


 美琴「あっ、う、うん。いいわよ」


 アルファル「・・・」


 神裂「アルファル。心配しなくても大丈夫です」

 
 美琴「一瞬でやるから、少しだけ大人しくしてね」


 美琴「・・・(可愛い・・・終わったら少し抱っこしたいかも//)」


 アルファル「・・・」コクリ

 
 詩乃「キリト、リーファは?」


 キリト「上条の隣にまだ居るよ。・・・上条の事が心配みたいだからな」


 詩乃「そう・・・」


 キリト「俺はこれから変身して特訓をするよ。早く慣れておかないといけないからな」


 ユイ「パパ、大丈夫なんですか・・・?」


 ユウキ「キリト。ボクにもやれることがあれば、手伝うよ」


 キリト「・・・じゃあ、頼めるか?」


 キリト「神裂さんに戦い方を教えてもらうから、ユウキも特訓に協力してもらいたいんだ」


 ユウキ「うん!もちろんだよ」


 キリト「ありがとう」


 アスナ「・・・絶対に危険なことはしないでね?」


 キリト「ああ。しないさ・・・多分」クスッ


 アスナ「多分じゃ困るよぉ・・・」クスッ


 アスナ「・・・吹寄さん達に、戦えるか聞いてみるね」


 美琴「あー、一応連絡は入れておいたわ。・・・ちょろーっと話しかけるのは危ないかも」


 詩乃「どうして?」


 美琴「蜜蟻とサンドリヨン、レッサーとアリサに雲川先輩はまだショック受けてるだけだったから
    大丈夫だと思うけど・・・」


35212019/10/21(月) 15:42:07.72X0A20iqD0 (61/106)

 美琴「五和とバードウェイ、吹寄はものすごい怒ってるから」


 美琴「それも私が見たことないくらいブチギレてるから・・・」


 アスナ「そ、そんなに?」


 美琴「あの状態で戦ったら私でもヤバイかも」


 美琴「最悪の場合・・・怪我だけじゃ済まされないわね」


 アスナ「」ゴクリ


 詩乃「バードウェイってあの金髪の声が可愛らしい子よね?そんなに強いの?」


 神裂「ええ。とてつもなく・・・」


 インデックス「強さなら誰も敵わないかも。とうまでも」


 インデックス「短髪もかおりも、私も・・・」


 妖精オティヌス「私ならワンチャンあるかもしれないが、どうなるかは運次第だ」


 キリト「・・・と、とりあえずアルファルをどうにかするんだろ?」


 神裂「はい。外へ行きましょう」


 美琴「ええっ」コクリ



 -第七病院 屋上 広場-

 美琴「ここなら大丈夫ね。電気に干渉するようなのは無いし」


 神裂「ではお願いします」


 アルファル「・・・」ビクビクッ


 美琴「大丈夫よ。ちょろっとビリッとするくらいだから」


 ―・・・ビリビリッ

 アルファル「っ!」


 ―バチッ! パキンッ!

 アルファル「・・・、」フラッ


 キリト「おっと!」ガシッ


 神裂「アルファル!」


 アルファル「っ・・・。・・・?」パチクリ


 アルファル「・・・神裂?」


35312019/10/21(月) 15:42:55.51X0A20iqD0 (62/106)

 神裂「大丈夫ですか?」


 アルファル「・・・うん。・・・ここは、どこなの?」


 美琴「日本よ。で、現在地は学園都市」


 アルファル「日本?何で日本に・・・」


 キリト「覚えてないのか?」


 アルファル「・・・いや、少し思い出した。そうだった、私は・・・」


 アルファル「ジーンズの店主とここに来ていたんだった」


 神裂「ええ。探してほしいと連絡を入れてきたのはその店主です」


 アルファル「そうだったの・・・確かよこちょうってところに行って、色々買ってもらって・・・」


 アルファル「ふと気付いたら迷子になって、そこから・・・記憶が・・・」


 美琴「黒幕が記憶を弄ったのかしらね」


 神裂「可能性は高いかと・・・」


 キリト「記憶までコントロールできるのか・・・」


 蜜蟻「私や操祈さんみたいな能力ねえ」

 
 美琴「蜜蟻。それに・・・」


 香焼「どもっす」ペコ


 キリト「香焼か」


 蜜蟻「当麻さんの右手で触れれば治るんじゃないかしらあ?」


 神裂「なるほど・・・」


 美琴「アンタ達もお見舞いに来たの?」


 蜜蟻「それもあるけどお・・・ちょっと制理のご機嫌がねえ」ハァー


 香焼「うちもバードウェイさんが愛車に飛び乗って件のライダーを探しに行ってしまったから
    追っかけてたっす」


 神裂「それで?」


 香焼「パトリシアさんの説得でなんとかなったっすけど、めちゃくちゃ目が血走ってマークさんに
    電話越しで何やらブツブツ話してるとこっす」


 香焼「なので、避難してきたっす」


 蜜蟻「同じくよお」


35412019/10/21(月) 15:44:26.11X0A20iqD0 (63/106)




 ドラグレッダー<ギャオォオオオゥッ!
 ダークウイング<ギィイイッ!
 ブランウイング<フェエーー!
 メタルゲラス<ブォオオオッ!
 デストワイルダー<ガォオオオオッ!

 美琴「・・・げっ。あれ、五和じゃない・・・」


 神裂「五和?・・・どこにも見当たりませんが」


 美琴「鏡の中に居るのよ」


 美琴「うわ・・・モンスターの皆が五和を止めようとしてる・・・」


 キリト「モンスターが?」


 美琴「あの子も仮面で顔が見えないけど、相当キレてるわね」


 美琴「いつもより荒く剣を振り回してる」


 蜜蟻「止めた方がいいわよお?」


 美琴「・・・はー、仕方ない。美琴センセーがやってやりますか」


 美琴「このままだと制理にバードウェイと五和や操祈が手を組んで命を狙ってしまうのも
    視野に入れそうね」ゴソゴソッ、スッ


 ―バッ!

 美琴「変身!」


 ―カシャッ
 ―キュエゥゥン ビュシーンッ

 ナイト(美琴)「五和ー!やめなさーい!」

 ―シュイーン


 キリト「おおっ、鏡の中に入っていった・・・」


 神裂「その4人が手先鋭化して、最悪こちらを敵視されては収集がつかなくなりますから
    賢明でしょう」


 蜜蟻「同感だわあ」


 香焼「キリトさん、兄貴の様子はどうでしたっすか?」


 キリト「絶対安静だけど、命に別状は無いみたいだぞ」


35512019/10/21(月) 15:49:55.59X0A20iqD0 (64/106)

 香焼「そうっすか・・・キリトさん、そのベルトを持ってるってことは・・・」


 蜜蟻「本気でバースに変身するのねえ?」


 キリト「上条と・・・約束したんだ。後には引けないよ」


 キリト「・・・だから出来るだけ多く力を貸してほしいんだ」


 キリト「俺も・・・仮面ライダーになる以上、サチを絶対に助け出したいから」


 蜜蟻「・・・そう」


 香焼「・・・じゃあ、俺も力を貸すっすよ」


 キリト「え?・・・香焼も仮面ライダーなのか?」


 香焼「そうっす。仮面ライダーオーズを名乗ってるっす」


 蜜蟻「私もお仮面ライダーザビーに変身するのよお。あのザビーゼクターを使ってえ」


 キリト「やっぱりそうなのか」


 蜜蟻「けどお、ごめんなさいねえ。私は制理が暴走しないようにしないといけないからあ」


 蜜蟻「今のままだと、関係ない人まで傷つけそうだしい」


 蜜蟻「まずはあの子に当麻クンのお見舞いさせてえ、落ち着かせなきゃねえ・・・」


 神裂「それがいいでしょう」


 蜜蟻「回復傾向なの見せればあ、まともになるだろうしい」


 香焼「あ、バードウェイさんもそうすれば落ち着くっすかね?」


 キリト「今すぐそうした方がいいと思うぞ」


 神裂「・・・あっ。し、しかし、いいのですか?」


 キリト「え?」


 神裂「」チョイチョイ


 キリト「?」ススッ


 神裂「(貴方の妹さんのお邪魔をしてしまうことになるかと・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(更に言えば、上条に好意を持たれたことを知って上条への嫉妬が半端じゃなくなり・・・)」ヒソヒソ


 神裂「(協力を仰いでもかなり強い彼女たちが付きっきりで看病や護衛をすると言い出しかねませんよ)」ヒソヒソ


 キリト「」タラー


35612019/10/21(月) 15:50:47.10X0A20iqD0 (65/106)

 香焼「あ、バードウェイさんっすか?・・・え、えっと、今は兄貴のお見舞いに来てる最中っす」


 キリト「こ、香焼!待ってくれ!」アセアセ


 香焼「え?」


 キリト「(い、今妹が上条と一緒に居て、その・・・)」


 キリト「(・・・な、何かの間違いでバードウェイが、嫉妬するかもしれないからどうにか上手く
      入らせるように出来ないか?)」


 香焼「(は、はい、了解っす)」コクリ


 香焼「あ、そのっすね。入る際にはキチンとノックするんっすよ?」


 香焼「何故だ、って・・・マ、マナーっすよ。普通に」


 香焼「・・・え?い、いやいや誰も如何わしい事なんてするわけないっすよ」


 神裂「(大体話の内容がわかりますね・・・)」


 香焼「・・・は、はい。お願いします。では・・・」


 香焼「・・・ふぅー。何とか誤魔化せたっすよ」


 キリト「あ、ありがとう。香焼・・・」ホッ


 蜜蟻「ふーーん・・・妹さんにもフラグ立てたのねえ」


 キリト「え」


 神裂「フラグ?・・・旗?」


 香焼「え?マジすか」


 ユウキ「フラグってなに?」


 蜜蟻「妹さんって肉食系なのかしらあ?」


 キリト「え、えっと・・・」アセアセ


 蜜蟻「上条さんとお付き合いしてるのは、積極的な娘ばかりだから消極的だと出し抜かれちゃうわあ」


 キリト「・・・お、怒らないのか?」


 蜜蟻「当麻クンだもの。一々怒ってたらキリがないわあ」


 キリト「・・・そ、そうか」


 神裂「しかし、何故・・・キリトの妹さんが上条に好意を持っていると」


 蜜蟻「私は心を読むこと、出来るのよお?キリトさんには言ってたはずだけどお」


 キリト「・・・そ、そう言えば」


 蜜蟻「ええ。・・・それにしてもお、妹の恋路に気づくなんてえ素敵なお兄さんねえ」クスッ


35712019/10/21(月) 15:51:43.83X0A20iqD0 (66/106)

 蜜蟻「なんならあ、私がハウツー教えてあげねもいいわよお?」クスッ


 キリト「・・・いや、妹の・・・スグが本気で惚れたのなら・・・」


 蜜蟻「自分の力で、って訳ねえ。そう・・・」


 神裂「確かに、私も半分は自力でお相手に巡り会えましたし・・・」


 神裂「大事なことですね」


 キリト「ああ・・・」


 神裂「しかし、キリト。恋人との経験を語るのもまた、兄の役目ですよ」


 香焼「あー、それこそ兄妹愛っすね」


 キリト「は、はいっ」


 蜜蟻「ふふっ・・・じゃあ、私は行くわねえ」


 香焼「自分も。キリトさん、後で特訓付き合うっすからどこで行くっすか?」


 キリト「後で電話するよ。それまで、上条の側に居てやってくれ」


 香焼「了解っす。・・・何か、雰囲気的にバレてるような気がしてならないっすけど・・・」


 キリト「・・・た、大変だな・・・」


 ユウキ「恋人って大変なんだね」


 神裂「ま、まぁ・・・上条は・・・特に・・・」


 神裂「・・・さて。アルファルは・・・どうしますか?」


 神裂「ジーンズの店主を呼んで迎えに来させてもらうか、私と一緒に行動しますか?」


 アルファル「また攫われるのヤダから・・・火織と一緒に居る」ギュウッ


 神裂「そうですか」クスッ


 ユウキ「・・・この子、会った時から気になってたけど何だかエルフみたいだね・・・」

   
 神裂「おや、よくわかりましたね」


 ユウキ「え?え!?ほ、本物のエルフなの!?」


 アルファル「魔術的に創られた存在だけどね」


 キリト「ゲームでアフレコしてたけど、そのままだよな・・・」


 アルファル「あー・・・火織に出ろと言われて勧められた・・・」


 アルファル「・・・あまり出番無いって聞いたけど、覚えてくれたんだ」


 キリト「まぁ・・・登場から衝撃的だったから・・・」


35812019/10/21(月) 15:52:23.36X0A20iqD0 (67/106)

 神裂「では、行きましょうか」


 キリト「ああっ」


 ユウキ「うん」


 アルファル「」コクリ




 -ホテル-

 神裂「どれに座っても構いませんので」


 キリト「・・・すごいな。流石学園都市の七つ星ホテルだけはあるな・・・」


 ユウキ「何かのお城の部屋みたい」


 神裂「まぁ・・・ただ寝るだけの部屋でしかありませんけど」クスッ


 アルファル「(フカフカだ・・・)」ポフポフ


 ユウキ「ねぇ、君アルファルって言うんだったよね?」


 アルファル「ん?うん。そうだけど・・・」


 ユウキ「(神裂さんって、なんであんなすごいズボン履いてるの?)」ヒソヒソ


 アルファル「(魔術的な意味があるらしいけど・・・私から見てもどうかと思う)」

 
 ユウキ「(へぇ~・・・変わってるね)」
 

 アルファル「(言ってあげないでほしいけど・・・そうとしか思えないよね)」


 アルファル「(冬服はまだマジだよ。見た目はカッコいいから)

 
 神裂「さて・・・まずは・・・」


 神裂「キリトは何か得意なスポーツがありますか?」


 キリト「そう、だな・・・剣道は多少やってたけど、今は・・・」


 神裂「剣道ですか。・・・ふむ・・・」


 アルファル「ユウキは腰に掛けているけど・・・魔術師じゃないよね?」


 ユウキ「うん。その・・・まぁ、現代に生きる剣士って思って」


 神裂「そうですか。お仲間、ですね」クスッ


 ユウキ「あ、そうなるねっ」クスッ


35912019/10/21(月) 15:53:36.79X0A20iqD0 (68/106)

 神裂「・・・よろしければ、剣を拝見しても?」


 ユウキ「あ、うんっ」スッ

 
 神裂「・・・」ニギッ


 神裂「・・・。・・・中々使い込んで、愛用しているのですね」クスッ


 ユウキ「うん。剣の名前はマクアフィテルって言うの」


 神裂「マクアフィテル・・・」


 神裂「興味深いですね。古代アステカの刀剣と同じ名前です」


 ユウキ「アステカ?」


 キリト「遠い昔に生きてた民族のことだよ」


 神裂「ええ。マヤ文明の剣でもあり、打撃と斬元気に優れた剣と言われています」


 神裂「魔術師にも黒曜石を武器とする者は知っていますが、実物とは中々興味深いですね」


 ユウキ「へ、へぇ・・・(全然わかんない・・・)」


 神裂「・・・お返しします」スッ


 ユウキ「あ、うん」


 キリト「神裂も・・・その長い刀で戦ってたよな」


 神裂「この七天七刀ですか?家重代の霊剣、七天七刀と言います」


 神裂「私が天草式十字凄教と言う宗教の教皇を継いだために譲り受けた刀で、ユウキさんの持つ
    マクアフィテルと同じように愛用しています」
 

 キリト「霊剣って、何か不思議な力があるのか?」
 
 
 神裂「はい。主に七閃と言う、抜刀して瞬時に納刀しその間に七つもの斬撃を繰り出す神速の
    居合いを放てる・・・」


 キリト「おぉ・・・」


 神裂「と、見せかけて本当は刀の鞘内で僅かにズラし、七本の鋼糸で切り裂くと言う技を繰り出せます」


 ユウキ「・・・何かセコい」


 神裂「い、言い方にしてみればそうかもしれませんが使い勝手はいいものなんです」

 
 神裂「ちゃんと抜刀術もありますので」


 神裂「唯閃と言って、独特の呼吸法で魔力を練り上げ、自身の体を人間の限界を超える体に
    組み変えることによって繰り出せる抜刀術です」


 キリト「あ、それはカッコいいな」


36012019/10/21(月) 15:54:25.67X0A20iqD0 (69/106)

 神裂「ですが体に相当な負担がかかるため短時間しか使用してはならないのです」


 神裂「それに、相手が死んでしまうかもしれませんから大半は博打で勝負が決まることも・・・」

 
 ユウキ「すごそうだね。ゲームでなら中ボス簡単に斬り伏せれそう」


 キリト「だな。割と本気で思う」


 神裂「そうですか」クスッ


 アルファル「話しがそれているけど、キリト。剣術で戦うことにするの?」


 キリト「・・・そうだな。けど・・・昨日見た限りでは、剣タイプの武器は持ってなさそうだったな」


 ユウキ「そうだったね。・・・じゃあ他の武器の扱いになれておかないと」


 神裂「それがよろしいかと。剣道の他に体術で何かやっていることはないのでしょうか?」


 キリト「無いな・・・それに、剣道って言ってもやってたのは10年も前だから・・・」


 キリト「ゲームみたいに簡単に扱うことはできないだろうな・・・」


 神裂「私もカリスになってから少ししかやっていなかった弓道を始めましたし、あなたにも才能が
    あるかもしれませんよ?」


 キリト「それは、神裂は元々から強そうな雰囲気があるし」


 ユウキ「キリト、雰囲気なんて関係ないよ」


 ユウキ「キリトにはキリトなりの強さがきっとあるはず。自分を信じてみなよ」


 キリト「ユウキ・・・」


 神裂「ユウキの言うとおりです。キリト、武道は己の強さを見つけることに意味があるのです」


 キリト「・・・」


 神裂「・・・それを見つけるためにまず・・・変身することが先決です」


 キリト「・・・そうか」


 キリト「外に出て・・・変身、してみるか」





36112019/10/21(月) 15:57:20.66X0A20iqD0 (70/106)




 -河川敷-

 神裂「ここでなら問題ないでしょう」


 キリト「ああ。じゃあ・・・あれ?」


 ユウキ「どうしたの?」


 キリト「・・・まずい、説明書が無い!?」


 ユウキ「ええぇええ!?」


 神裂「どこかに落としたのですか?それとも忘れてきたのでは・・・」


 香焼「それならこれっすよね」


 キリト「あっ。香焼」

 
 香焼「病院のイスに忘れてたっすよ?気をつけてください」 

 
 キリト「あ、ああ。ごめん」


 キリト「ありがとな」


 香焼「どういたしましてっす。で、今から変身するんっすか?」


 キリト「そう言う事だ」


 香焼「あ、バードウェイさんからの伝言貰ってるっす」


 キリト「何てだ?」

 
 香焼「「おにぃの代わりと言っておきながら、不甲斐なかったら潔く諦めろ」との事っす」


 キリト「・・・そうか」


 ユウキ「キリト・・・ホントに大丈夫?」


 キリト「変身しないことには始らないだろ。・・・さて、最初に・・・」


 キリト「説明書を読むか。キッチリ最後まで・・・」


 ―ペラペラ・・・

 キリト「・・・。・・・よし、わかった」


 アルファル「もう読み終わったの?」


 香焼「早いっすね・・・」


36212019/10/21(月) 15:57:50.57X0A20iqD0 (71/106)

 キリト「こう言う説明書読むのは早い方だからな」クスッ
 

 キリト「えっと登録した番号で解除すると・・・」


 キリト「番号は・・・これだな。・・・」カチャカチャッ


 神裂「私は準備運動をしておきますね」スタスタ


 ユウキ「あ、ボクも」


 キリト「ああ。・・・」

 


 キリト「・・・よし、解除出来たな。また同じ番号で登録して・・・」


 香焼「手慣れてるっすね」


 キリト「ゲームとかでこう言うの何度もしてるからな、要は慣れだよ」


 香焼「なるほどっす」


 キリト「・・・これで、いいな。設定完了っと」


 キリト「・・・」


 香焼「・・・?。どうかしたっすか?」


 キリト「いや・・・まさか現実でこんな事になるなんて、思ってなかったからさ」


 キリト「仮面ライダーになるなんて、ことも・・・」


 香焼「・・・運命って言うのは、神様が気まぐれでサイコロ振って決めてるんっすかね」クスッ


 キリト「時には神様に抗って勝たないときけないときもあるけどな」


 キリト「サチは特に・・・俺自身が起こしてしまった運命なのかそれともサチ本人の運命なのか・・・」


 香焼「そうっすね」


 キリト「・・・だから、俺はサチの運命を変えるために変身するんだ」スクッ


36312019/10/21(月) 16:53:10.89X0A20iqD0 (72/106)

 ―カシャンッ

 キリト「・・・ふぅー・・・」


 ―キィィーーンッ
 ―パシッ

 キリト「・・・変身」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィン ウィンッ キャシャーンッ!

 バース(キリト)「・・・出来たな」


 香焼「はいっす」コクリ


 バース(キリト)「・・・気のせいかと思うけど、力がみなぎるな」


 バース(キリト)「アドレナリンが活発になってるからか・・・?」


 香焼「それよりもキリトさん。ちゃんと動けるっすね?」


 バース(キリト)「・・・ああ。大丈夫だ」グッグッ


 香焼「じゃあ女教皇様のところに」


 バース(キリト)「ああ」コクリ


 カリス(神裂)「変身は出来ましたね。では、特訓開始です」


 バース(キリト)「ああ。よろしく」


 カリス(神裂)「それでは最初に・・・自身の技を一通り使ってみましょうか」


 バース(キリト)「そうだな。ユウキ、説明書を見ながら指示してくれるか?」


 ユウキ「うん、わかった」コクリ




 ユウキ「始めるね。バックルの中央にある開いてるカプセルを閉めてから、メダルを1枚入れて
     武器を選んでからハンドルを回すと出せるんだって」

 
 バース(キリト)「これか。これを閉めて・・・次はメダルだな」


 ―カチャリ

 バース(キリト)「おっ、武器の選択が表示された(これで選べるのか)」


 バース(キリト)「・・・これにするか」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [DRILL ARM]


 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「おぉっ、すげぇ・・・」


36412019/10/21(月) 16:54:09.40X0A20iqD0 (73/106)

 カリス(神裂)「その武器を使って私に攻撃をしてみてください」


 バース(キリト)「え?だ、大丈夫なのか?」


 カリス(神裂)「はい。攻撃パターンは多用にあるようですし覚えるのでしたら相手との手合わせで
        覚えるのがいいでしょう」


 バース(キリト)「なるほどな。よしっ・・・」


 ―ゥィィイインッ! ギュルルルルッ!


 バース(キリト)「ぉおおぉとおおおっ!?」


 ―ギュルン! ゥギュンッ! ギュルルッ!

 バース(キリト)「こっ、っ!制御が!なんてっ、パワーだ!」


 香焼「だ、大丈夫っすか!?」


 ユウキ「キリト!踏ん張って!踏ん張らないと制御できないって書いてあるよ!」


 バース(キリト)「わか、ってる!」

 
 ―ダンッ!
 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「・・・っと、何て暴れ馬だ・・・」


 バース(キリト)「・・・けど、慣れてきたっ。いくぞっ!」ダッ!


 ―ギュルルルルッ!

 バース(キリト)「ハァアッ!ッタアアッ!」


 カリス(神裂)「遅いです」バシッ!


 バース(キリト)「くっ!」


 カリス(神裂)「一度、それを止めてください」
 

 バース(キリト)「あ、ああ・・・(このグリップにある引き金を離せばいいのか?)」


 ―ギュルルルル・・・

 バース(キリト)「っはぁ・・・」


 カリス(神裂)「やはり武器に体が振り回されています。慣れるためには・・・」


 カリス(神裂)「どうすればいいと思いますか?」


 バース(キリト)「・・・そうだな」


 バース(キリト)「自分に耐えられるくらいの勢いで、近づいてから相手の目の前で一点に集中して攻撃、するとか」


 カリス(神裂)「ふむ・・・」


36512019/10/21(月) 16:57:39.14X0A20iqD0 (74/106)

 カリス(神裂)「それが自身の出した考えなのですね?」


 バース(キリト)「ああ。・・・違ってるか?」


 カリス(神裂)「いえ。私自身も使い方を熟知してはいないので、そう考え出したのでしたら
        その戦法を使ってみましょう」


 香焼「まぁ、自分のスタイルでやってみるのが一番と思うっすよ」

 
 ユウキ「僕もそう思うよ」


 ユウキ「他にも色々な武器があるみたいだし、どんどん使ってみようよ」


 バース(キリト)「そうだな。じゃあ次は・・・」




 ―ヒュゥゥゥウ~~~~~~・・・
 ―ドッダァァァアアアンッ!

 バース(キリト)「っ~~!痛ってぇ~~~!」


 香焼「大丈夫っすか!?」


 バース(キリト)「な、なんとか・・・ALOで飛ぶのとは、やっぱ訳が違うな・・・」


 ユウキ「そりゃそうだよ・・・」


 ユウキ「それに時速300㎞でいきなり飛ぶんだから、余計に危ないってば」


 バース(キリト)「悪い・・・気を付けるよ」ムクッ


 カリス(神裂)「・・・そのALOでは自由に飛べていたのですか?」


 バース(キリト)「まぁ、ゲームの中だからな」


 バース(キリト)「現実でだと重力があるせいで曲がろうにも体が重くて思うように動けないんだ」


 カリス(神裂)「・・・では、その重力が無いと思いそのALOで飛んでいる感覚を思い出しながら
        もう一度飛行してみましょう」


 バース(キリト)「え?・・・いや、そうやってさっき飛んだのに墜落したんだぞ・・・?」


 香焼「少しずつスピード上げていけばいいと思うっすよ?」


 香焼「300kmも出せるんっすから、重力ある方が意外とうまく行くかと」


 バース(キリト)「・・・そう、か」


 ユウキ「キリト、頑張ってっ」


 バース(キリト)「・・・ああっ」





36612019/10/21(月) 16:58:36.88X0A20iqD0 (75/106)





 ―ゴォォォオオオッ!

 バース(キリト)「っと、ととっ・・・」


 ユウキ「その調子その調子!」


 香焼「慣れてきたっすか?」


 バース(キリト)「空中停止はな。けど、ここから動くのは・・・」


 カリス(神裂)「バランス感覚が必要とされますので、集中力を切らしてはいけませんよ」


 バース(キリト)「あ、ああっ・・・どっわと!?」


 ―ドシャアッ!

 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「痛ってぇ・・・」


 ―・・・ゴォォォオオオッ!
 ―ブォオオオッ!プシュウゥウウッ! スタンッ


 サイガ(嬉美)「なってないなァ。飛び方が」


 バース(キリト)「んっ?」ムクッ


 カリス(神裂)「おや?・・・あなたは・・・」


 サイガ(嬉美)「暇潰しに飛んでたら何かぶきっちょに浮かんでるの見つけたもんで」


 サイガ(嬉美)「見てらんねーから、吾が気まぐれに見本を見せてやるよ」


 バース(キリト)「え?」


 サイガ(嬉美)「ま、教えたりはしねェけどな」

 ―ゴォォォオオオッ!



 ユウキ「うわぁっ!?」


 ―ギュォォオオオオオッ!

 バース(キリト)「・・・あんなに加速して飛べるのかよ・・・」


 香焼「確かあの人は、2代目の人でしたっすね」


 バース(キリト)「2代目?」


 カリス(神裂)「ええ。天井社長をご存知でしょうか?その方の妻になるオルソラ=アクィナスが
        初代だったんです」


 ユウキ「へぇ、仮面ライダーって世代交代とかするんだ」


36712019/10/21(月) 16:59:18.61X0A20iqD0 (76/106)



 
 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・」


 バース(キリト)「(曲がる時は減速して、まっすぐ飛ぶ時は速度を加減無しに上げる・・・)」


 バース(キリト)「・・・そうかっ、メリハリか!」


 ユウキ「メリハリ?」


 バース(キリト)「もう一回飛んでくるよっ」


 ユウキ「う、うん。気を付けて」

 ―ゴォォォオオオッ!!


 
 バース(キリト)「(垂直に打ち上がる時は速度を思いっきり出して!)」


 バース(キリト)「(曲がる時にはっ・・・)」

 ―ギュォオオォオオッ


 バース(キリト)「(それから加速っ!)」

 ―ギュィィイイオオオオオオッ!


 バース(キリト)「オオ!オオォオオオオ!」



 (
)


 バース(キリト)「飛べる・・・!俺は・・・この空を飛べる!」


 サイガ(嬉美)「ほぉーっ?もう慣れたのか。やるなっ」


 ―ギュォオオォオオッ!!
 ―ゴォォォオオオオオッ!!


 バース(キリト)「この感覚だ・・・空を、たった一人、空気を切り裂いて飛ぶ・・・」


 バース(キリト)「自分が光になったみたいだ・・・まるで、銀色の流星みたいに・・・!」

 ―ゴォォォオオオオオオオオオッッ!!


 
 ユウキ「す、すっごーい・・・!」


 香焼「さっきまで浮かんでるのも難しそうだったっすのにね」


 カリス(神裂)「ええ。素晴らしいほどの成長です」


 香焼「兄貴でもこのレベルまではいってないっすよ。まぁ、あんま飛ばないからっすけど」


 カリス(神裂)「・・・2代目も中々、教えるのが上手ですね」クスッ


 


36812019/10/21(月) 17:02:11.09X0A20iqD0 (77/106)

 ―ゴォォォオオオオオオオッ!!

 バース(キリト)「っ~~~!」


 バース(キリト)「(す、少し速度を緩めるか・・・)」


 ―ゴォォォオオオーーーッ!

 バース(キリト)「はぁ・・・ふぅー・・・」


 サイガ(嬉美)「良い飛行だったな。素直に見直した」


 バース(キリト)「あ、ああ・・・ありがとな」クスッ


 サイガ(嬉美)「礼を言われる筋合いはないんだけどなァ」


 サイガ(嬉美)「ま、頑張れよ」


 バース(キリト)「ああっ」


 サイガ(嬉美)「じゃ、黒いアイツには帰るって伝えておいてくれ」


 ―ギュォォオオオオオッ!!

 バース(キリト)「・・・そろそろ降りるか」

 ―シュゴォォオオオオオオオッ!!




 バース(キリト)「よっ、と。着地も成功だな」


 ユウキ「キリトすごいじゃん!何であんなにもう上手く飛べるの!?」


 バース(キリト)「ま、まぁ、メリハリが大事なことだってわかったんだ」


 バース(キリト)「直進は加速して曲がる時は減速して、また加速するって感じかな」


 香焼「なるほどっす」


 カリス(神裂)「(あの動きを見ただけでそう気づけたのですか・・・大したものです)」クスッ


 黎斗「ハハハハハハハハハッ!キリトォオォ、頑張っているようだね」


 カリス(神裂)・アルファル・香焼「「「」」」ビクッ!


 バース(キリト)「く、黎斗社長?」


 黎斗「クライン君からまた襲われたと聞いて、居ても立っても居られなくなったんだ」


 ユウキ「そ、そうなんだ」


 黎斗「そうとも。・・・君は神裂火織に香焼とアルファルだったね?新作のアフレコに協力してくれて
    改めて感謝するよ」


 カリス(神裂)「い、いえ・・・」


 香焼「お給料弾んでもらえたっすからね」


36912019/10/21(月) 17:03:33.00X0A20iqD0 (78/106)

 黎斗「ハハハハハッ!それならWin-Winだ。よかったよ」


 バース(キリト)「それで何か用か?」


 黎斗「もちろん。・・・君に差し入れをね」


 バース(キリト)「差し入れ?・・・その、ケースが?」


 黎斗「その通り!」


 黎斗「君にとって・・・最も重要となる物だぁ」


 バース(キリト)「俺に?」


 黎斗「開けてみるといい」スッ


 バース(キリト)「・・・」


 ―ガチャッ ギィ・・・

 バース(キリト)「・・・!?」


 バース(キリト)「こ、これは!?ダークリパルサー!?」


 香焼「おぉー、剣っすか」


 ユウキ「神様社長が作ったの?」


 黎斗「その通りぃ・・・ALOで知り合った鍛治屋の少女から聞いたので実体化させてみたのだ」


 バース(キリト)「それってリズ、リズベットか?」


 黎斗「そうとも。ダークリパルサーがどのような素材で作られていたのか聞き、代用ではあるが
    学園都市製として蘇ったのだぁ!」


 バース(キリト)「・・・すごいな」


 ユウキ「え?社長も仮想世界に行ったりするの?」


 黎斗「ああ。そうだとも」


 バース(キリト)「本当に何でもありだな、アンタは・・・」


 黎斗「残念な事にエリュシデータの製作は間に合わなくてね。すまない」

 
 バース(キリト)「いや・・・これだけでも十分戦えるはずだ」


 バース(キリト)「ありがとな、社長」


 黎斗「フハハハハハハハッ!神の恵みを、ありがたく受け取ってもらえて結構だぁ」


 ユウキ「神様社長ホントすごいね」


 黎斗「お誉めいただいて嬉しい限りだ」ニコリ


 黎斗「事態が無事に収拾した時にはALOで、また釣りでもしよう」

 
 バース(キリト)「ああ、必ずな」


37012019/10/21(月) 17:04:43.83X0A20iqD0 (79/106)



 香焼「(何の話ししてるんっすかね・・・)」


 カリス(神裂)「(さぁ・・・)」



 黎斗「では、これで失礼するとしよう。キリト君、くれぐれも怪我で済まないようにするのだよ」


 バース(キリト)「ああ。ところで、リズには俺の事話したか?」


 黎斗「余計な心配はさせないでおこうと思って、言っていないよ」


 黎斗「クライン君にもそう伝えてある」


 バース(キリト)「そうか・・・悪いな。終わったらちゃんと説明するよ」


 黎斗「そうしたまえ」


 バース(キリト)「・・・よしっ。神裂、特訓に戻ろう」


 カリス(神裂)「はい。わかりました」コクリ




 [CATERPILLAR LEG]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「キャタピラレッグってまんまだったんだな」


 ユウキ「脳波を受け取って動けるんだって。後、前傾姿勢になれば速度が上がる仕組みに
     なってるみたい」


 バース(キリト)「わかった。やってみるよ」



 ―キュララララッ!

 バース(キリト)「よっ・・・と!」


 ―ギュルギュルギュルルルッ!

 バース(キリト)「なんだ、これは意外と簡単だなっ」


 カリス(神裂)「キリト。そのまま次の武器も装備して、使ってみてください」


 バース(キリト)「ああっ!やってみるっ!」


 ―キリッ キリッ カポーン

 [CLEAN ARM]

 ―ウィンッ ウィンッ ガシャンッ!

 バース(キリト)「ユウキ!これは!?」


 ユウキ「えっとえっと・・・あっ。これだ」


 ユウキ「フックを射出して敵を引き寄せたり、対象物を吊り上げる事が出来るんだって!」


37112019/10/21(月) 17:06:25.31X0A20iqD0 (80/106)

 カリス(神裂)「では、キリト。私を対象として捕まえてみてください」


 カリス(神裂)「腕でも足でも構いませんので、肢体のどこかを掴むことが出来れば合格とします」


 バース(キリト)「よしっ!」


 ―キュララララッ!!

 バース(キリト)「せーのっ!」


 ―ギュンッ!! ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「フッ・・・」

 ―ガギンッ!


 バース(キリト)「(やっぱりそう簡単に上手いはいかないか・・・)」


 バース(キリト)「(けど、逆にそう簡単には諦めないぜっ)」


 ―キュララララッ!
 
 カリス(神裂)「(次はどう出ますか・・・?)」ザッ


 バース(キリト)「(先回りしてっ!)」

 ―ギュルギュルギュルルルッ!


 バース(キリト)「ウオォオオッ!」

 ―ギュンッ!!


 カリス(神裂)「(右に避ければ)」スッ


 バース(キリト)「今だっ・・・!」


 ―ククンッ
 ―ヒュルルルルッ!

 カリス(神裂)「!?」


 ―グルルッ ビシィッ!

 バース(キリト)「よっしゃあ!」



 香焼「マジっすか!?」


 ユウキ「おぉ~~っ!」



 カリス(神裂)「・・・やりますね」クスッ


 バース(キリト)「へへっ・・・これで合格か?」


 カリス(神裂)「ええ。ですが」グイッ!


 バース(キリト)「うおっ、?」

 ―ドサッ!

 カリス(神裂)「慢心、油断大敵です」


 バース(キリト)「き、肝に命じておきます・・・」


37212019/10/21(月) 17:07:36.06X0A20iqD0 (81/106)

 カリス(神裂)「相手は不意打ちで上条当麻を仕留めたのですから用心はするように」


 バース(キリト)「・・・ああ、その通りだな」スクッ


 カリス(神裂)「はい」コクリ


 香焼「でもある程度の武器は使えるようになったっすね」


 ユウキ「神様社長から貰ったダークリパルサーも試してみる?」


 バース(キリト)「そうだな。・・・じゃあ、ユウキに相手を頼もうかな」

 
 ユウキ「え?ボクに?神裂さんじゃなくて?」


 バース(キリト)「久しぶりに剣を交えてみようぜ?」


 ユウキ「あ、そう言うことか。・・・でも、神裂さんはいいの?」


 カリス(神裂)「もちろんです。寧ろあなた方の剣術をこの目で見てみたいと思いまして」


 香焼「自分も見てみたいっす」
 

 ユウキ「そっか。・・・じゃあ、キリト。久しぶりにお願いするねっ」ニコリ


 バース(キリト)「ああっ」コクリ



 ユウキ「勝敗はどうする?パラメーターがないからデュエルみたいに出来ないけど・・・」


 バース(キリト)「そうだな・・・」


 バース(キリト)「じゃ、シンプルなルールで。攻撃を一つでも当てれば勝ちって言うのはどうだ?」
 

 ユウキ「いいよ。それで決まりっ」


 カリス(神裂)「では審判は私が努めましょう」


 バース(キリト)「ああ、頼むぞ。神様」


 カリス(神裂)「ええ」コクリ




 カリス(神裂)「では・・・始めっ!」


 ユウキ「ッ!」


 ユウキは先手必勝とばかりにバースにマクアフィテルで突きの攻撃に出る。
 香焼は思ってもみなかったユウキの素早い動きと攻撃に目を見開く。

 カリス(神裂)「(速い・・・)」




 バース(キリト)「っと!」

 バースは体を回転させてマクアフィテルの刃が当たらないよう攻撃を回避し、一度ユウキから離れ
 体勢を建て直す。


37312019/10/21(月) 17:09:24.30X0A20iqD0 (82/106)

 バース(キリト)「・・・やっぱり絶剣の腕は健在のままだな」


 ユウキ「ありがとう」クスッ


 ユウキ「そう言うキリトもさっきの避けれるんだ?」クスッ


 バース(キリト)「バースのおかげだからなっ」


 バースはダークリパルサーを構えてユウキに斬りかかる。
 先程の攻撃を見て、あまり本気でやると大怪我をすると思っていたのか、その考えを一切感じる事の
 ない斬撃でユウキに攻め込んでいく。


 ユウキ「っ!(そうこなくっちゃ!)」


 バース(キリト)「(三度目の正直だ、ユウキっ!)」


 ユウキがダークリパルサーを弾くと、二人は同時にお互いから離れる。
 

 ―ギィィインッ! ガギィイッ!

 バースバトル(
)

 肩をぶつける勢いで接近し、お互いに剣で防ぎ合う。
 一歩も譲らない攻防。足場の土が踵で小さく盛り上がり、そのままバースとユウキは動かなくなる。
 
 ユウキ「ハァッ!ハァッ!」


 互角に見えている戦いだが、ユウキは顔から吹き出す汗を拭き取ることも出来ず徐々に体力が削られていく。
 荒く息を吐いているのを見てバースはユウキの体力の低下に気づいていた


 バース(キリト)「(ここから攻めるっ!)」


 バースは一歩下がってマクアフィテルを弾くとタックルでユウキを跳ね退けた。
 そしてダークリパルサーを下から上へ斜めに斬撃を繰り出し、回避されると今度は
 反対に上から下へダークリパルサーを降り下ろす。

 ユウキ「くっ!」


 だがユウキも負けじとマクアフィテルを構え直してダークリパルサーを受け止める。


 
 カリス(神裂)「・・・」


 カリス(神裂)「(何と言う、素晴らしい戦いでしょう・・・)」


 カリス(神裂)「(剣士とはわかっていましたが、どうやら侮っていましたね)」


 カリス(神裂)「(彼女は間違いなく・・・最強の剣士です)」


 ユウキ「ッッ!」

 マクアフィテルを引き離して後ろへ何mかユウキは下がる。少しフラつきながらもユウキは体勢を持ち直し、構えた。


 ユウキ「(そろそろ限界かな・・・はははっ、これが本当の疲れなんだ・・・)」


 バース(キリト)「(ユウキ・・・これで決めるッ!)」


37412019/10/21(月) 17:10:39.69X0A20iqD0 (83/106)

 ダークリパルサーを両手で握りながら構えてバースはユウキへ接近していく。
 ユウキは目を瞑ったまま呼吸を整えている。

 ユウキ「(何だか・・・心地よく感じる・・・)」


 バース(キリト)「ハァァアアッ!!」


 ユウキ「(けど、負ける気は・・・微塵も無いよッ!)」


 降り下ろされてきたダークリパルサーをユウキは体をスルリと捻らせて紙一重で斬撃を回避、そこから
 両足を浮かせた状態で片手を地面につきローキックを繰り出した。


 バース(キリト)「ぐっ!?」


 バースは腹部に感じる鈍痛に仮面越しに顔を歪めた。
 ユウキは体を回転させて立ち上がるとマクアフィテルを天に向かって降り翳す。

 バース(キリト)「ッ!」


 ユウキ「テァァァアッ!!」
 
 ―ガギィイッ!

 ダークリパルサーで防ごうとバースは動くがそれより速くマクアフィテルをユウキは振るい、バースを
 斬りつけた。
 かに思えたが、バースとユウキの間にカリスが立って七天七刀でマクアフィテルを防いでいる
 
 カリス(神裂)「勝負ありです」


 ユウキ「・・・は、はいっ」ササッ


 バース(キリト)「っ、はぁ~~~・・・また負けたな」


 ユウキ「けど、今度ばかりはボクも負けるかと思ったよ」クスッ


 バース(キリト)「ご謙遜を」クスッ


 ユウキ「け、謙遜じゃないよっ」


 バース(キリト)「はははっ」


 カリス(神裂)「・・・貴女もライダーになってみては?」


 ユウキ「え?えぇ、か、仮面ライダーにかぁ・・・」


 バース(キリト)「良いんじゃないか?絶対強いライダーになれるぞ?」

 
 ユウキ「んん~~~・・・ボ、ボクはこのままでいいかな・・・」


 ユウキ「変身するのは確かにカッコいいけど・・・」


 カリス(神裂)「そうですか。いえ、貴女がそう思うのでしたらそれで良いのです」


 ユウキ「う、うん・・・(けど、やっぱり何か・・・)」


 香焼「すぐにじゃなくてもいいっすよ。考えて力が欲しくなってからが良いと思うっすから」

 
 カリス(神裂)「五和にその時は相談してみるといいですよ。後は舞夏様でしょうか」


 ユウキ「わ、わかった」コクリ


37512019/10/21(月) 17:11:58.17X0A20iqD0 (84/106)

 [SPIRIT]

 神裂「ここまでにしましょう。疲労が溜まってはいざと言う時に命取りとなりますから」


 バース(キリト)「そうだな。えっと・・・ユウキ」


 ユウキ「あ、えっと・・・変身を解除するときはメダルを横から引き抜けばいいよ」


 バース(キリト)「わかった」

 ―チャイン
 ―キュリリリリ・・・

 キリト「はぁ・・・」タラー、ポタポタ


 ユウキ「わっ。キリト、すごい汗かいてるよ?」


 キリト「あ、ああ・・・アドレナリン溢れまくってたからだろうな」フー


 美琴「あ、キリト。ここで特訓してたの」ボロボロ


 香焼「あ、美琴さ・・・何やったんっすか五和」


 五和「うっぅぅ・・・」ボロボロ


 神裂「五和までボロボロではないですか・・・」


 キリト「(どれだけ壮絶だったんだ・・・)」


 美琴「五和、まず着替えくれない?」


 五和「え?い、いや、私替えの服を持ってないので・・・」


 美琴「買ってきて」


 五和「・・・じ、自腹で・・・?」


 美琴「他に何か?」


 五和「あうぅ・・・」トボトボ


 美琴「まっっったく・・・」フンス


 香焼「よくもまぁ、暴走状態の五和を止めることできたっすね」


 美琴「あの子言っても言っても聞かないから死闘だったわよ。ホント・・・死ぬかと思った」 


 神裂「私も時折、五和と模擬戦しますがライダーだと中々勝てませんからね」


 神裂「ましてや殺気がすごかったでしょう・・・」


 美琴「うん。・・・ところで、アルファルは?」


 神裂「アルファルですか?アルファルは・・・あそこで寝ています」



 アルファル「zzz」スピー



 美琴「あっ・・・(可愛い・・・/)」キュン


37612019/10/21(月) 17:14:24.96X0A20iqD0 (85/106)

 キリト「ユウキ、ありがとな。本気で付き合ってくれて」

 
 ユウキ「ううん。他でもないキリトの頼みだもん」ニコリ

 
 美琴「」ソロソロ


 美琴「・・・」ジーッ


 アルファル「zzz・・・」スヤスヤ


 美琴「・・・」ナデナデ・・・


 アルファル「ふにゃ・・・んー・・・」スヤスヤ


 美琴「///」キュンキュンッ


 神裂「・・・」クスッ


 キリト「可愛いな・・・」クスッ


 ユウキ「ねー」クスッ


 香焼「美琴さんって結構、小動物に避けられてたりするっすけど最近は少なくなったっすね」

 
 美琴「ま、まぁ、これのおかげ」スッ

 
 キリト「テープ?」


 美琴「絶縁テープ。100%電気を吸収する優れもの」


 香焼「あ、なるほど。・・・って「超電磁砲」でも吸収出来るんっすか?」


 美琴「まさか。試したらちゃんと燃えたよ」フフン


 キリト「それはそれでどうなんだ・・・」タラー


 神裂「御坂美琴、これからどこかへ行きますか?」


 美琴「特には何も・・・自分の家に戻って少し休もうかなって・・・」


 美琴「まぁ、自販機でジュースでも買ってから」


 神裂「そうですか」


 美琴「キリトは特訓してたんだっけ?どうなの、調子は?」


 キリト「まぁ・・・大体の感覚は掴めた感じかな」


 ユウキ「でも私が勝っちゃったけどね」エッヘン


 キリト「そうだな・・・ははは・・・」


37712019/10/21(月) 17:21:31.02X0A20iqD0 (86/106)

 美琴「え?・・・アンタ、もしかして仮面ライダーなの?」


 ユウキ「違うよ?」


 神裂「生身で純粋な剣術を用いて、なりたてとは言えライダーに勝てるほどの素晴らしい戦いでした」


 神裂「(どことなくアルファルと雰囲気が似ていて、それが私は少し気になりますね)」

 
 美琴「へぇー・・・アンタ強いのね」


 ユウキ「いやー、それほどでもー/」テレテレ


 香焼「女教皇様や剣を扱う人以外で、ここまで優れた剣の使い手は見た事ないっすよ」


 美琴「そこまで言うか・・・」


 キリト「元々のスペックをここまで再現した社長、恐るべしだな」


 ユウキ「ホントだね。現実世界でもここまで動けるなんて・・・」


 ユウキ「自分でも信じられないよ」クスッ


 キリト「でも、これは3度目だな・・・正直悔しいけど、やっぱりユウキは強いな」クスッ


 ユウキ「えっへへ~♪」


 五和「あ、あのー・・・美琴さん、購入してきました」


 美琴「あ、ご苦労様」



 
 美琴@半袖パーカー+花柄ショートパンツ「・・・」


 五和「ど、どうでしょう?」


 美琴「・・・まぁ、許してあげる(普通過ぎな感じだけど・・・)」


 五和「よかった・・・」ホッ


 ユウキ「・・・」ジーッ


 神裂「・・・?。ユウキ、どうかしましたか?」


 ユウキ「神裂さんの胸って何でそんなに大きいの?」


 神裂「はい?」


 ユウキ「ボク、もうちょっと大きくしたいなぁって思って。コツとかないの?」


 神裂「い、いえ、これは・・・」アセアセ


 ユウキ「」ワクワク


37812019/10/21(月) 17:23:21.35X0A20iqD0 (87/106)

 神裂「・・・ま、まず自然と大きくなったものですから、コツはわかりません・・・」


 ユウキ「えぇー?そうなの?」


 神裂「は、はい」

 
 ユウキ「むぅ、そっかー・・・」


 神裂「い、五和に聞いてみては?」


 神裂「彼女も中々かと・・・」


 ユウキ「五和・・・あの子か・・・」ジーッ




 美琴「何かさっきサンドリヨンからメールでバードウェイが暴走しそうだから助けてってメールが
    来たんだけど・・・」


 香焼「えぇ・・・ちょっと前に会ったときは平気そうだったのに・・・」


 美琴「どこかの誰かさんと同じねー」チラッ


 五和「うぅ・・・」


 キリト「ま、まぁまぁ御坂。もう許してあげなって」クスッ


 美琴「はいはい」ヤレヤレ


 五和「」ホッ


 ユウキ「五和ちゃん」


 五和「え?あ、は、はい・・・?」


 ユウキ「どうやったらそんなに胸が大きくなれるの?」


 美琴「」ピクッ


 五和「え、えー・・・よ、よく食べて、よく運動、でしょうか・・・」


 ユウキ「ふむふむ。なるほど」


 五和「私の場合は・・・いつか出来る、好きな人のためにそうして、食べてたら
    こんな風になりました」


 ユウキ「すごいね。で、付き合ってるんだよね?」


 五和「はい・・・///」カァァ

 
 ユウキ「あ。噂で聞いたことあるんたけど、好きな人に毎日胸を揉んでもらうと大きくなるって
     聞いたことがあるよ?」

 
 五和「そ、それはちょっとしか効果があるだけですよ・・・」


 美琴「それに科学的に根拠がないわよ」


 ユウキ「あ、そうなんだ」


37912019/10/21(月) 17:23:57.09X0A20iqD0 (88/106)

 美琴「揉んで乳腺が刺激されたら大一時的に大きくなるだけだから」


 美琴「女性ホルモンが分泌されるからって言うのもあるけど」


 ユウキ「じゃあ、意味無いのかぁ」


 美琴「(あーでも、あいつと、その・・・さ、誘うための口実にはなりそうかな//)」


 ユウキ「キリト、アスナはどうなの?」


 キリト「えっ?いやいやいや俺は知らないぞ?」アセアセ


 神裂「・・・(ふむ・・・そう言うことが・・・)」


 神裂「(では海之さんに・・・い、いや、しかし・・・///)」




 五和「あ、あの。服を買ってくるついでにジュースも買いましたので、よかったらどうぞ」


 美琴「あっ、気が利くわね。サンキュ・・・って」

 
 五和「皆さんの分もありますから、どうぞ」


 キリト「ああ、ありがとな」


 ユウキ「いただきまーす♪」


 香焼「じ、自分はこれでっ」アセアセ


 五和「(私も自分の分を・・・)」


 ―カシュッ 
 ―ゴクゴクッ


 キリト・ユウキ・五和「「「」」」ブフゥーー!


 美琴・香焼「「(あ、危なかった・・・)」」ホッ


 キリト「な、んだ、これ」ヒリヒリ


 ユウキ「んー・・・刺激的。こんな味初めて感じた」ピリピリ


 五和「苦いれす・・・」


 美琴「キリトはハバネロパイナップルジュースでユウキはフィジョアサイダー青汁ね」


 香焼「五和はガラナ青汁っすね」





38012019/10/21(月) 17:25:01.59X0A20iqD0 (89/106)

 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・んー・・・」パチッ,ムクッ


 神裂「・・・///」ブツブツ


 アルファル「・・・火織?顔がものすごい赤いよ?」


 神裂「・・・え?あっ、アルファル//お、起きましたか//」アセアセ


 アルファル「熱でもあるの?」


 神裂「いっ、いえ、大丈夫です//」アセアセ


 アルファル「本当に?」


 神裂「///」コクコクッ


 アルファル「・・・それなら、いいけど・・・」


 


 -第七病院-

 直葉「・・・」


 バードウェイ「・・・」


 上条「・・・」コーホォー


 蜜蟻「・・・」


 食蜂「・・・」


 吹寄「・・・」


 直葉「(どうしよう。逃げられない)」ガタガタ


 食蜂「・・・やっぱり当麻くんはモテるわねぇ」ニコリ


 蜜蟻「そうねえ。でも、ほぼ初対面の子にまで手を出すなんてえ・・・」


 吹寄「い、今ここでこいつにお灸をすえてやるわ!」


 バードウェイ「落ち着け制理。おにぃを責める道理は無いはずだ」


 バードウェイ「・・・な?」ニコリ


 直葉「」ビクッ!


 食蜂「ふふふっ・・・怖がってるのかしらぁ?」ニコニコ


 直葉「そ、そんなことあ、ああ、ありませんよ・・・」ダラダラ


 直葉「(こ、ここで怯んじゃダメっ。乙女が廃るじゃないのっ・・・!)」


38112019/10/21(月) 17:25:49.62X0A20iqD0 (90/106)

 上条「・・・」コーホォー


 吹寄「・・・当麻、まだ起きる気配はないわね」


 蜜蟻「先生も言ってたでしょお?1週間は絶対安静だってえ」


 バードウェイ「まぁ、多分3日後くらいには起きると思うけど・・・」


 食蜂「あり得るわねぇ」クスッ


 直葉「み、皆さん、本当に上条さんのことが好きなんですね・・・」


 吹寄・食蜂・バードウェイ「「「」」」ギロッ


 直葉「ぴっ・・・!?」ガタガタ


 蜜蟻「貴女もお・・・」ススッ


 直葉「え?え?」ダラダラ


 蜜蟻「このデカ乳でえ誘惑したんでしょお?」ツンツンッ


 直葉「ひにゃんっ!?//ち、違いますよぉ!///」アセアセ


 蜜蟻「そう・・・(まぁ、当麻クンの所業のせいなんだけれどお)」クスッ


 バードウェイ「・・・直葉。聞くのも野暮だが・・・本当におにぃに惚れたんだな?」


 直葉「っ・・・///」


 吹寄「それはつまり、戦場に飛び込むに等しいと言うことよ」


 食蜂「真面目にそうなのよねぇ」


 バードウェイ「・・・引くなら今の内だが?」


 直葉「・・・」


 蜜蟻「・・・まあ、引いたらガッカリよねえ。そこまでの思いしかなかったって事になるしい」


 直葉「っ」


 直葉「・・・私は・・・」


 直葉「好きですっ。・・・と、当麻、さんのことがっ///」


 バードウェイ「・・・」


 食蜂「・・・そう」


38212019/10/21(月) 17:26:26.57X0A20iqD0 (91/106)

 直葉「皆さんみたいに強くもないです・・・」


 直葉「剣道の腕だって役に立たないと思います・・・だけど」


 直葉「当麻さんを守りますっ」


 蜜蟻「・・・」


 吹寄「・・・その言葉、嘘じゃないのね?」


 直葉「はいっ」コクリッ


 吹寄「・・・本気、なのか・・・なら、大丈夫そうね」クスッ


 バードウェイ「ちぇっ。ローテーションの回数が増えてしまうな・・・」ムスッ


 蜜蟻「まあまあ、その分当麻さんとのお楽しみが増すって事じゃなあい」クスッ


 食蜂「それにいバードウェイさんは当麻さんとずっと居るんだからあ」


 バードウェイ「むぅ」


 直葉「・・・え、えっと、あの・・・」


 食蜂「楽しくなるのはこれからだゾ☆」


 蜜蟻「残念だけどお、直葉さんの順番は最後になるわあ」

 
 直葉「は、はぁ・・・」


 バードウェイ「ま、まだおにぃに告白すらしてないからな。頑張れよ」


 直葉「こ、告白・・・///」


 蜜蟻「その通りねえ」


 吹寄「いい?当麻がもし、いやいや上条さんなんかよりもって言った瞬間にこう言いなさい」


 直葉「な、なんて?」


 吹寄「あなたしか、私には居ません!って強く言うこと!」


 食蜂「押しが肝心よぉ」


 直葉「押し・・・は、はい。わかりました」


 バードウェイ「ちなみに聞くが、直葉」


 直葉「は、はい?」


 バードウェイ「敬語じゃ無くていい。質問することがあるんだが・・・」


 バードウェイ「何カップなんだ?」


 直葉「え?え!?///」


 蜜蟻「Fなのねえ。やっぱりそうだと思ったわあ」


38312019/10/21(月) 17:30:08.01X0A20iqD0 (92/106)

 直葉「!?(な、なんで・・・!?//)」

 
 食蜂「ふーん・・・」


 吹寄「ふむ・・・」


 バードウェイ「なんでそんなデカイんだ?」


 直葉「だ、だからっ///」


 直葉「・・・け、けど、食蜂さんと吹寄さんも立派ですよね!?///」


 吹寄「え?」


 食蜂「ふふーん♪当然なんだゾ☆」


 食蜂「当麻くんのためだけに努力したんだからぁ♡」

 
 直葉「そ、そうですか・・・」


 バードウェイ「私も豆乳飲んでなんとかしたいんだが・・・うーむ」


 蜜蟻「まあ、ゆっくり焦らずよお」


 吹寄「胸が大きくても利点はあまりね・・・」

 
 吹寄「ブラのお金もかかるし、何より重くて肩凝るわよ?」


 バードウェイ「おにぃ誘惑すると言う手が手に入るなら構わない」


 バードウェイ「それにお金は問題ない。私を組織のボスと言うのは忘れていないか?」クスッ


 吹寄「はぁー・・・」


 食蜂「関係ないかもしれないけどぉ、胸には鶏の唐揚げが良いって聞いたわぁ」


 バードウェイ「鶏の唐揚げか」


 蜜蟻「そんなの眉唾よお」


 蜜蟻「食蜂さんみたいになりたくてえ、唐揚げ食べてたけどお・・・効かなかったしい」


 食蜂「ん~?私みたいにい?」キョトン  


 蜜蟻「・・・何かあ?」


 食蜂「・・・別にぃ」ニッコリ


 蜜蟻「」イラァ


 吹寄「ムサシノ牛乳が良いって聞いた事もあるわ」


 バードウェイ「いや、私は豆乳で貫く!」フンス


38412019/10/21(月) 17:31:30.57X0A20iqD0 (93/106)

 直葉「豆乳かぁ・・・まぁ、健康には良さそうだね」


 直葉「あとムサシノ牛乳って?」


 吹寄「まぁ、牛乳よ」


 蜜蟻「スーパーでも売ってる普通のねえ」


 直葉「あ、そうですか・・・」


 ―コンコンッ

 冥土帰し「失礼するよ?」


 吹寄「あっ、先生」


 冥土帰し「そろそろ面会時間はこれで終了とするから、退室してもらえるかな?」


 食蜂「あらぁ、そう・・・わかったわぁ」

 
 バードウェイ「・・・直葉。お前はホテルに泊ってるんだったな?」


 直葉「うん、そうだよ?」


 バードウェイ「なら・・・今日はウチに泊まってかないか?」


 直葉「え?・・・そ、それって当麻、さんの家に・・・ってこと・・・?//」


 バードウェイ「まぁ、そうなるな」


 直葉「け、けど、どうして・・・?//」


 バードウェイ「親交を深めようと思って」


 バードウェイ「あと、直葉は新しいおにぃの彼女になるんだから・・・おにぃの暮らしとか
        好きなものを知ってもらおうと思ったんだ」


 直葉「そ、そうなの・・・」


 バードウェイ「・・・それだけ、じゃダメ?」ウルウル


 直葉「」ズキューン!


 食蜂「(出たぁ・・・レイヴィニアさんの上目遣い攻撃)」


 食蜂「(一撃必殺の攻撃で私もやられたときはアイス買わされたわぁ・・・)」


 直葉「う、うんっ//いいよ//」ニコリ


 バードウェイ「そっか。よかった」ニコ


 食蜂・蜜蟻「「・・・っ!!」」ピコーン
 

 吹寄「(当麻の家に・・・お泊まり・・・)」


38512019/10/21(月) 17:32:07.46X0A20iqD0 (94/106)

 食蜂「レイヴィニアさん!」


 蜜蟻「レイヴィニアちゃんっ!」


 吹寄「レ、レイッ!」


 バードウェイ「ん?ど、どうした?」


 吹寄・食蜂・蜜蟻「「「私も泊めさせて(ぇ)(え!)」」」


 バードウェイ「・・・いや、無理だ。部屋が狭くなりすぎる」


 食蜂「インデックスさんと香焼君はぁ、ホテルに泊まってもらうわぁ」


 吹寄「色々犯人の対策も立てないといけないから、ね!」


 吹寄「私も行く義務があるわっ」


 バードウェイ「・・・まぁ、そういう事なら・・・」


 食蜂・蜜蟻「「」」グッ


 吹寄「」ホッ


 冥土帰し「・・・そろそろいいかな?」


 蜜蟻「あ、ごめんなさあい。先生」


 食蜂「それじゃぁ・・・当麻君の事ぉ、お願いしまぁす」


 ―ガラガラッ パタンッ

 吹寄「・・・」ピタッ


 吹寄「・・・」クルッ、スタスタ・・・


 冥土帰し「・・・どうかしたのかな?」


 吹寄「あ、その・・・。・・・あの、先生あれは」スッ


 冥土帰し「?」クルッ


 ―ちゅっ・・・

 吹寄「・・・///」


 吹寄「あ、ご、ごめんなさい//気のせいでした、それじゃ・・・っ//」トタタッ


 ―ガラガラッ パタン

 上条「・・・」コーホォー


 冥土帰し「・・・モテる男はとても大変だね?」 


 上条「・・・」クスッ





38612019/10/21(月) 17:32:39.17X0A20iqD0 (95/106)




 サンドリヨン【私も泊まる】

 
 バードウェイ「もう予約でいっぱいだ。また今度にしてくれ」


 雲川「それは無いと思うんだけど?」


 アリサ「ま、まぁまぁ。雲川先輩、サンドリヨンちゃん、今は大変な事態なんですし・・・」


 バードウェイ「アリ姉の言うとおりだ」


 サンドリヨン【・・・はぁ、仕方ないわね・・・】


 雲川「そうだな(ま、私はここで寝泊まりすることにするんだけど)」


 雲川「今回はアリサの言う事に免じて大人しく(当麻の寝顔を独り占めして)帰る(とは言わない)けど」

 
 アスナ「あ、私・・・キリトくんの様子を見に行ってきますね」 


 食蜂「そうしてくるといいわぁ」


 詩乃「私も行っていい?アスナ」


 アスナ「うんっ」


 詩乃「今、どこに居るって?」

 
 アスナ「河川敷の方で特訓して、今公園で休んでるんだって」


 アスナ「飲み物でも差し入れに買ってきてあげよっか」


 詩乃「そうね。じゃあ、あそこのコンビニで・・・」




38712019/10/21(月) 17:33:42.29X0A20iqD0 (96/106)

 -コンビニ-

 詩乃「ねぇ、アスナ」


 アスナ「ん?」


 詩乃「サチが、正気に戻ったら・・・友達になれそうだと思う?」


 アスナ「・・・」


 詩乃「操られてたからって理由で許せる理由はある。けど・・・」


 詩乃「サチ自身がどう思うか・・・それはわからないでしょ・・・」


 アスナ「・・・そう、だね・・・」


 アスナ「でも・・・キリトくんはあの子の事を助けてあげたいって思ってる」


 アスナ「だから私も・・・キリトくんのために尽くしたい」


 詩乃「・・・つまり友達になれるって信じてるってこと?」


 アスナ「うんっ」

 
 詩乃「・・・わかった。じゃあ私もそう信じる」


 アスナ「シノン・・・」


 詩乃「私も協力する。仲間でしょ?」クスッ


 詩乃「キリトには返しきれないくらいの恩があるから、私なりのお礼でね」


 アスナ「・・・ありがとう、シノン」ニコリ


 詩乃「うん」クスッ

 
 アスナ「じゃあキリトくん達のところに行こっか」


 詩乃「そうね」

 ―トンッ

 アスナ「あっ、ごめんなさい」


 「・・・ってぇーなぁ。どこ見てんだよ」


 アスナ「ご、ごめんなさい」


 「おいおいおいおい、可愛いお嬢さん。ぶつかった詫び、どうしてくれるんだ?」


 詩乃「詫び?ふざけたこと言わないで」


 「あ?」


 詩乃「さっきのはそっちからわざとらしくぶつかって来てたの、見てたんだから」


38812019/10/21(月) 17:35:13.45X0A20iqD0 (97/106)

 「うるせぇな、お前はすっこんでろ」ドンッ


 詩乃「っ!」トサッ


 アスナ「シノン!何するのよ!」


 「お嬢さんは一緒に来ようなー」ヘッヘヘ


 「おら来いよ」グイッ


 アスナ「いやっ!」


 「ぅぅぉぉぉおおおおおっ!」


 「すごパァァーーンチッ!」


 ―ドガッシャァァァアアアンンッ!

 「ごぶぇ!?」


 「んなっ!?」


 削板「お前らあっ!根性がなってねえぞおっ!」


 「て、テメェ!」


 削板「女の子に寄って集って囲んでどうするつもりだぁ!」


 削板「男なら優しく接してやもんだぞ!!」


 「うるせぇっ!ギャーギャー叫んでんじゃねぇぞオラァっ!」


 削板「すごいデコピンッ!!」


 ―ベッチィイインッ!!

 「」ブクブク


 詩乃「・・・泡吹いてる」


 削板「おい、大丈夫か?」


 アスナ「は、はい・・・あ、あの、ありがとうございました」ペコリ


 削板「良いって良いって、気にすんな!」ニカッ

 
 詩乃「・・・ねぇ、さっきのデコピンだとかパンチでこいつらを一撃で眠らせたけど貴方の能力?」


 削板「そうだっ!」


 アスナ「す、すごい能力ですね・・・」


 削板「俺の根性はすごいからな!!」


38912019/10/21(月) 17:36:11.21X0A20iqD0 (98/106)

 アスナ「は、はい・・・あの、お名前は・・・」


 削板「俺は削板軍覇っ!この学園都市の全員とダチに男だっ!!!」

 ―ドンドンッ カンッ!!

 アスナ「ダ、ダチ・・・?」


 詩乃「友達って言う意味」


 アスナ「あぁ・・・(なるほど)」


 削板「そう言う訳で、今からお前らも俺のダチだぜッ!!」

 
 アスナ「え?い、いや、まだ初対面なんですけど・・・」


 削板「だから、ほら手出してみろ」


 アスナ「は、はいスッ


 詩乃「?」スッ


 削板「よっ、ほっ、せいっ」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!

 削板「お前もな」

 -ギュッ クルッ ニギッ コツンッ トン ドンッ!


 削板「ぃよしっ!これでダチになれたぜっ!」ドドン!


 アスナ「」キョトン


 詩乃「・・・今のは」


 削板「友情のシルシだっ!」


 詩乃「友情のシルシ・・・」


 アスナ「・・・よ、よくわかりませんけど、あ、ありがとう、ございます・・・」クスッ


 削板「おうっ!」


 削板「今日は何かニッキニキするからな、宇宙キター!って叫ぶぞっ!!」


 アスナ「え?」


 削板「いっくぞぉおお~~~~~!!」


 削板「宇宙ぅぅううう~~~~~!!!キタァァーーーーーーッ!!!」

 
 詩乃「キター」


 アスナ「えぇ!?キ、キターーーーー!」


 削板「オッシャァア!じゃ、またな!」


39012019/10/21(月) 17:37:21.52X0A20iqD0 (99/106)

 -ドヒュンッ!!

 アスナ「・・・」ポカーン


 詩乃「まるでロケットね」


 アスナ「・・・う、うん」


 詩乃「古典的な感じじゃなくて破天荒な能力を使えるのか・・・」


 アスナ「・・・と言うか、シノンさっき」


 詩乃「」スタスタッ


 アスナ「あっ!ちょ、ちょっと!」トタタッ




 ―コツッ

 アスナ「んっ?」


 アスナ「・・・これって・・・スイッチ?」


 アスナ「もしかして、さっきの削板って人が落としていったのかな。えっ、どうしよう・・・」


 詩乃<アスナー?

 
 アスナ「あっ・・・い、今行くから!」


 アスナ「(後で落とし物として・・・風紀委員の人が警備員の人に渡しておこっと)」



 -公園-

 アスナ「あっ、居た居た」


 キリト<おっ。アスナー、シノーン ヒラヒラ


 アスナ「キリトくーん」クスッ


 アスナ「どう?仮面ライダーの特訓」


 詩乃「戦えそう?」


 キリト「ああ。神裂と香焼にアドバイスを貰って、ユウキと手合わせもしたからな」


 アスナ「えっ?またやったの・・・?」


 ユウキ「結果は・・・ボクの勝ちだったよ」エッヘン


 キリト「三連敗になりました」ハハハ・・・


 詩乃「な、生身で?」


 ユウキ「うん」


39112019/10/21(月) 17:38:09.65X0A20iqD0 (100/106)

 神裂「見事な戦いでした」クスッ

   
 香焼「いやー、まさかここまでお強いとは思ってなかったっす」


 アスナ「スゴすぎない!?」


 ユウキ「ふふーんっ♪もーっと褒めて♪」


 アスナ「あ、う、うん・・・ユウキ、すごいよっ!」


 ユウキ「えへへ//」テレテレ


 詩乃「・・・キリト、飲み物買ってきたから」


 キリト「ああ、ありがとう」


 キリト「」ゴクゴクッ


 キリト「」ブバァアッ!


 アスナ「きゃぁぁあっ!?」


 詩乃「キリト!?」


 キリト「ゲッホ!うぇぇっ!けふっ!お、おい、これ・・・」


 美琴「げっ。いちごおでんじゃない、それ・・・」


 アスナ「え?お、美味しくないの?」


 美琴「名前から考えてみなさいよ・・・」ハァー


 詩乃「ご、ごめんなさい。キリト・・・」アセアセ


 キリト「だ、大丈夫だ・・・」ヒクヒクッ

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――――――――――――
 ―――――――――――――――――――

 キリト「いくぞ?」キィーンッ


 キリト「変身っ!」

 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィン キャシャーンッ!

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「わぁ・・・本当に変身できた・・・!」パチパチッ


 詩乃「もう大分慣れてるみたいね」


39212019/10/21(月) 17:38:56.30X0A20iqD0 (101/106)

 バース(キリト)「まぁな。飛ぶことだって」

 ―キリッ キリッ カポーン
 
 [CUTTER WING]

 バース(キリト)「見てろよっ」

 ―ゴォォオオオオオオーーッ!! 


 ―ギュォォォォオオオオオオッ!
 ―ゴォォオオオオオオッ!!


 詩乃「・・・すごいわね」


 アスナ「カッコいい・・・//」


 ユウキ「最初はね、ちょっと酷かったけど空を飛べるライダーが来てね」


 ユウキ「キリトに飛び方を教えてくれたの」


 アスナ「そうなんだ」



 ―ゴォォオオオオオオッ!!

 詩乃「・・・ホント、気持ち良さそうに飛んでる・・・」クスッ


 五和「今日が初めてとは思えません・・・」

 
 五和「当麻さんとまた違う規格外な方ですね」


 アスナ「・・・キリトくんはゲームでだと普段からそうですから」クスッ


 詩乃「まぁ、確かに」


 美琴「ふーん・・・あっ、降りてきた」

 ―ゴォォオオオオオオッ!
 ―スタンッ

 バース(キリト)「どうだ?」


 アスナ「カッコよかったよ!すっごく!」


 詩乃「キリト、頑張ったのね」クスッ


 バース(キリト)「はははっ・・・」クスッ


 アスナ「お姫様だっこして飛んだりってできる?」


 バース(キリト)「そ、それは流石に怖いから、ごめんな・・・」


 アスナ「そっか」クスッ


 ―ヒュンッ

 黒子ッハ「失礼しますの」


 美琴「黒子?どうしたの?」 


 黒子ッハ「どうしたもこうしたも・・・」


39312019/10/21(月) 17:40:29.40X0A20iqD0 (102/106)

 黒子ッハ「何度もライダーが飛び回ってると言う通報が入ってきて、念のために様子を見に来ましたの」
 

 バース(キリト)「え?あ、そ、そうだったのか・・・」タラー


 バース(キリト)「ご、ごめん。特訓に夢中になってたものだから・・・」


 黒子ッハ「いえ、お姉様から事情はお聞きしていますの。心配はいりませんわ」


 黒子ッハ「それとキリトさん。サチさんと言う方の居場所を今、私の同僚が調べていてくれていますの」


 バース(キリト)「そうか・・・ありがとう、白井。その同僚の人にも伝えておいてくれるか」


 黒子ッハ「治安に影響が出る前に阻止するのが私達の仕事ですので」


 黒子ッハ「それに・・・ライダーは助け合い、が仮面ライダーの定義ですわ」


 バース(キリト)「そうか・・・」


 アスナ「あっ、あの白井さん。・・・これ、落とし物です」


 黒子ッハ「あら・・・これは削板さんのではありませんの」


 アスナ「はい。私達を助けてくださってどこかへ行った時に落としたみたいで・・・」


 黒子ッハ「そうでしたの。わかりましたわ、削板さんにお届けしますの」


 アスナ「はいっ」


 黒子ッハ「では私はこれで。失礼しますの」

 ―ヒュンッ

 アスナ「今のキリトくんは力が強くなってるんだよね?」


 バース(キリト)「ああ、変身してるからな。常人よりパワーは増してるみたいだ」


 アスナ「・・・じゃ、じゃあ・・・」ススッ


 アスナ「(お姫様抱っこ、だけしてみてくれないかな?//)」ヒソヒソ


 バース(キリト)「(え?・・・いいけど、どうして・)」


 アスナ「(もうっ/彼女をお姫様抱っこするのに、理由なんている?//)」クスッ


 バース(キリト)「・・・そうだな」クスッ


 バース(キリト)「おっ、そうだ。・・・これで」スッ


 ―プシューッ

 キリト(バース)「っふぅ・・・」


 アスナ「あ、仮面外せるんだ」


 キリト(バース)「ああ。説明書に書いてあったんだ」


39412019/10/21(月) 17:41:22.60X0A20iqD0 (103/106)

 アスナ「そうなの。・・・でも、どうして急に?」


 キリト(バース)「やっぱりアスナの顔、しっかり見たいからさ」クスッ


 アスナ「・・・そ、そっか//」ポッ


 キリト(バース)「じゃ、せーのっ」ヒョイッ

  
 アスナ「ひゃっ・・・」


 キリト(バース)「軽いなぁ。羽毛みたいだ」クスッ


 アスナ「急にやるからビックリしちゃったよ・・・//」プクー


 キリト(バース)「ははっ。ごめんごめん」クスッ


 アスナ「・・・ふふっ//」


 
 神裂「(こちらの視線など一切気にせず・・・)」


 美琴「(何て余裕たっぷりな甘い空間を作り出してんのよ・・・//)」


 五和「(当麻さんがあまりしないような事をしてもらえるなんて・・・)」


 香焼「(・・・インデックスさんにやってみたいっすね)」フム・・・


 キリト(バース)「・・・そろそろいいか?」


 アスナ「・・・もう少し//」


 キリト(バース)「ん、ああ・・・」クスッ


 詩乃「(・・・この2人は・・・)」ハァー


 直葉「お兄ちゃんっ」

 
 ユイ「パパっ」


 キリト(バース)「あっ、スグ。ユイ」


 直葉「え?どうして・・・アスナさん抱えてるの?」


 ユイ「どこかケガしたんですか!?」


 アスナ「ち、違うよ!//だ、大丈夫だから・・・//」アセアセ


 アスナ「も、もう降ろしていいよ?//」


 キリト(バース)「あ、ああ・・・」スッ


39512019/10/21(月) 17:42:49.04X0A20iqD0 (104/106)

 直葉「・・・あ、もしかして・・・」クスッ


 アスナ「」ドキッ


 直葉「・・・どうでした?」クスッ


 アスナ「・・・す、すごく心地良かった//」


 直葉「そうですか・・・(・・・私も当麻さんに・・・やってもらいたいなぁ)」


 直葉「・・・あ、お兄ちゃん。私今日は上条さんの家で泊まる事になったから」


 キリト(バース)「え?上条の?」


 美琴・五和「「なっ!?!?」」


 直葉「あ、もちろん当麻さんは入院中でレイヴィニアちゃんとお泊まりする事になったの」


 キリト(バース)「あぁ、そうなのか」


 美琴「(な、なんだ、そう言う事ね・・・)」


 五和「(どうしてそうなったのか理由に心配しました・・・)」ホッ


 直葉「あと、吹寄さんと食蜂さん、蜜蟻さんも一緒にお泊まりして色々と話し合うって」


 美琴・五和「「!?」」


 直葉「あ、それと御坂さん、五和さん」


 美琴「え?な、何・・・?」


 直葉「レイヴィニアちゃんから伝言で・・・」


 直葉「今日は予約で満室だから来るな、って」


 直葉「先に進んでるのは五和だけだけど、美琴も早くすることだな。はっはっは」


 直葉「・・・て、って」タラー


 美琴「」ゴゴゴゴッ


 五和「み、美琴さん深呼吸深呼吸」アセアセ


 美琴「・・・すー、はぁー・・・」


 キリト(バース)「(い、今すごい戦慄が走ったぞ・・・)」アセアセ


 直葉「あ、香焼君にも伝言があるよ。今日はインデックスとホテルに泊まれ、って」


 香焼「え?・・・あ、あぁ、そうさせてもらうっす」


 直葉「はい。これ・・・お金だと思うけど」


 香焼「どもっす」


39612019/10/21(月) 17:43:33.50X0A20iqD0 (105/106)

 美琴「・・・神裂、今日アンタの部屋泊まってもいいかしら」


 五和「で、出来れば私も・・・」


 神裂「はい、構いませんよ。アルファルも一緒でいいですか?」


 アルファル「火織が居るなら、どこでも行く」ギュッ


 神裂「そうですか」クスッ、ナデナデ


 美琴「(可愛い//)」キュン


 キリト(バース)「じゃあ・・・俺達が一度ホテルに戻るか」


 アスナ「そうだね」


 詩乃「ええっ」


 香焼「レッサーさんに連絡入れるっすね」


 
 キリト「・・・アスナ」


 アスナ「ん?」


 キリト「・・・サチが戻ってこれたら・・・」


 キリト「友達として、接してくれるか?」


 アスナ「・・・!」


 詩乃「・・・」


 キリト「頼む。アイツは・・・絶対に人を傷つける子じゃないんだ」


 キリト「だから・・・」


 アスナ「・・・うん。わかってる」


 アスナ「全部終わったら・・・私も協力する。あの子の辛い思いを、楽にさせてあげたいから」


 キリト「アスナ・・・」


 アスナ「当然の義務だよ。ね?」クスッ


 キリト「・・・ありがとう、アスナ」ニコリ


 詩乃「・・・私も協力する。友達だから」


 ユウキ「もちろんボクも!」


 ユイ「パパ、私にも出来ることがあればお手伝いします!」


 キリト「詩乃、ユウキ、ユイ・・・」


39712019/10/21(月) 17:44:28.20X0A20iqD0 (106/106)

 アスナ「キリトくんは1人じゃないからね。何事も全部1人で背負わず突っ走らないことっ」


 アスナ「約束してね?」


 キリト「・・・ああっ」ウル、グシッ


 詩乃「泣かないでよ。男でしょ」


 ユウキ「そうそう」クスッ


 ユイ「パパは笑顔でいるのが一番です!」ニコリ


 キリト「っははは・・・そっか」クスッ


 キリト「あれ。もう昼とっくに過ぎてたのか」


 アスナ「お昼ご飯どこかで食べて行こうよ」


 詩乃「そうね」


 ユウキ「やったー♪」


 ユイ「どこに行きますか?」


 アスナ「ん~・・・ん?」


 木山「・・・暑い」ヌギヌギ


 アスナ・詩乃「「!?」」ギョッ

 
 キリト「?。どうした?」クルッ


 アスナ「ダ、ダメェ!//」ガシッ!


 キリト「おぉお!?」


 詩乃「アスナ、そのまま塞いでて!」


 ユウキ「あ、あの人止めてくるからっ!」タタタッ


 キリト「な、何だよ!?どうしたって言うんだ!?」アセアセ


 アスナ「い、今はこうさせてっ!/」


 詩乃「と、とりあえず・・・風紀委員に通報して・・・」



 
 ユウキ「あ、あのっ!」


 木山@下着「ん?どうかしたのかな?」


 ユウキ「い、いやあの、早く服を着てくださいっ!」


 木山「・・・しかしこうも暑いと・・・」


39812019/10/25(金) 22:57:46.47n3Ad1w2S0 (1/16)

 ユウキ「そ、それでもこんなところで脱いじゃダメですって!」


 木山「・・・そうか」



 詩乃「・・・え?いつものこと!?」


 黒子『はい。注意すればすぐに着直してくださいますので』


 ユウキ「な、何とか着てくれたよー・・・」


 詩乃「・・・そ、そうみたいね」


 アスナ「」ホッ


 キリト「・・・なぁ、ユイ。どう言う状況か教えてもらえないか?」


 ユイ「はい、この人が急に服を脱いで下――――――むぐっ」


 詩乃「ユイ、それ以上はダメ」
  

 ユイ「むぅ~」モゴモゴ


 木山「すまなかったな。暑いとつい癖で・・・」


 詩乃「癖って・・・」


 アスナ「公共の場ですから、やめてください!//」


 木山「わかった」


 ユウキ「(何かまたしそうな感じだなぁ・・・)」タラー


 詩乃「何か病気なんですか?」


 木山「いや?本当に暑いと脱ぐ癖があるんだ」


 詩乃「・・・そうですか」


 キリト「・・・(え?脱いでたのか?)」タラー


 木山「男は私の下着姿を見て欲情するらしいが・・・私なんかを見てどこが良いのか・・・」


 ユウキ「(だって普通に美人でボクもドキッてしたもん//)」


 アスナ「・・・いやいやそういう問題じゃなくて!?」


 詩乃「ま、まぁまぁ。・・・とにかく今度から気を付けてください」


 木山「ふむ。善処する」


 木山「・・・ところで、見ない制服だが・・・」


 木山「外から学校体験で来た生徒たちか?」


 アスナ「あ、は、はい。そうです」


39912019/10/25(金) 23:00:03.21n3Ad1w2S0 (2/16)

 木山「そうか。・・・キリト、だったか?あだ名でしか覚えていないんだが」


 キリト「えっ・・・?そ、そうですけど・・・」


 木山「私の受け持っているクラスに君の妹さんが居るから、知っているのだよ」


 キリト「あっ、せ、先生だったんですか?」


 木山「そうだ。何やら大変な事態になっているそうだね」


 キリト「ま、まぁ・・・」


 木山「そうか・・・」


 木山「難しいことかもしれないが・・・君は乗り越える覚悟はあるか?」


 キリト「・・・俺はサチを・・・絶対に助け出してみせますよ」


 木山「・・・」


 キリト「上条と約束したんです。だから・・・」


 木山「ふむ、それでいい。・・・自分の信念を貫いて、戦うことだ」


 キリト「はいっ」
 

 木山「・・・では、失礼するとしよう。・・・キリト君」


 キリト「はい?」


 木山「私の連絡先だ。何か困った事があれば呼んでくれ」


 キリト「あ、どうも・・・」


 木山「では・・・」スタスタ


 キリト「・・・意外と良い人だな」


 アスナ「そう、だね・・・」


 詩乃「・・・(納得していいのかしら・・・)」




 キリト「あそこのファミレスで食べるか」


 アスナ「そうだね」


 ユウキ「・・・!」ハッ


 ユウキ「伏せてっ!!」


 ―ギュキィイイインッ!!

 キリト「なっ、な!?」


 ユイ「なんですか!?」


40012019/10/25(金) 23:07:09.69n3Ad1w2S0 (3/16)

 詩乃「っ・・・!キリト、あれっ!」



 ダークゴースト(サチ)「・・・」



 キリト「サチ・・・!」


 アスナ「嘘でしょ!?人目も気にせずに出てくるなんて・・・!」


 詩乃「・・・もしかしたら焦ってるんじゃないの?」


 詩乃「人目も気にせずに出てきたってことは・・・」


 キリト「って、言うと?」


 詩乃「活動する時間が短くなっているか、もしくは別の理由があるって事」


 ユウキ「なら、今がチャンスじゃないかな」


 ユウキ「キリト・・・戦える?」


 キリト「・・・もちろんだっ」スッ


 キリト「アスナ達は誰か呼んできてくれるか?俺達が時間を稼ぐっ」


 アスナ「・・・うんっ。わかった!」

 
 ユイ「パパ・・・」


 キリト「心配するなってユイ」


 詩乃「キリ・・・パパを信じよ?きっと大丈夫だから」


 ユイ「・・・はいっ」


 アスナ「ユイちゃん、行くよっ」


 ユイ「はいっ」


 キリト「頼むぞ」

 


 ゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「・・・」


 ユウキ「キリト、とりあえずの作戦考えたんだけど・・・」


 ユウキ「変身を・・・強制的に解除するって言うのは」


 キリト「そりゃ、多分出来ると思うけど・・・」


 ユウキ「リスクが高いかな・・・」


40112019/10/25(金) 23:10:49.75n3Ad1w2S0 (4/16)

 キリト「結構なダメージを与える必要がいるぞ」


 キリト「今の俺達にそれが・・・出来るか、どうか・・・」


 ユウキ「・・・キリト」


 ユウキ「やれないやれるじゃなくて、やるしかないじゃん」


 キリト「・・・そうだなっ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 キリト「俺はサチを助ける。・・・仮面ライダーになったんだ、出来なくなんかない!」


 キリト「戦うか、戦わないか・・・その選択肢があるなら俺は・・・」


 キリト「戦うッ!」


 ―キィィーーンッ パシッ

 キリト「変身っ!」


 ―キリッ キリッ カポーン
 ―ウィンッ ウィンッ キャシャーン!
  

 バース(キリト)「いくぜ、ユウキ!」


 ユウキ「うんっ!」




 ユウキ「先手必勝っ!」


 ダークゴーストはガンガンセイバーで斬撃を防ぐ。
 

 バース(キリト)「ハァアッ!!」

 その隙を突いてバースは構えていたダークリパルサーを横に振るいダークゴーストを斬り付ける。
 ダークゴーストは衝撃によって数歩後退し、すぐに体勢を立て直してガンガンセイバーを構えた。
 

 ユウキ「・・・ベルトそのもの壊すって反則?」


 バース(キリト)「そもそも壊せないかもな」


 そう言いつつバースは接近してダークリパルサーを縦横無尽に振るう。
 ダークゴーストはその攻撃を回避しながらガンガンセイバーをガンモードへ変形させると一瞬
 離れたバースに向かって撃つ。


 ―ガギャィィインッ!!

 バース(キリト)「そう言うのは慣れてるんでなっ!」

 
 バースは放たれてくるエネルギー弾をダークリパルサーで弾きながら答える。
 距離を取ってダークゴーストは遠距離射撃でバースを狙い撃つ。

 ―ギャイィンッ! バチィイッ! バチッ! チュィーンッ!


 宙を舞って体を捻らせながらダークリパルサーでエネルギー弾を全て弾き飛ばしていく。
 ダークゴーストがバースに攻撃を集中している隙にユウキは回り込んで接近した。


40212019/10/25(金) 23:12:33.16n3Ad1w2S0 (5/16)

 ユウキ「テァアアッ!」


 ―ガシュッ!! ガシャアアアッ!!

 ユウキのマクアフィテルによる2連撃がダークゴーストを斬り付け、大ダメージとなった。
 ダークゴーストは身を屈ませた状態で後退し、膝を付いた。

 バース(キリト)「ナイスアタック」


 ユウキ「うんっ」


 ダークゴースト(サチ)「っ・・・」


 ダークゴーストは痛みを我慢しながら立ち上がってきた。
 
 
 バース(キリト)「サチ・・・もうやめてくれ・・・」


 バース(キリト)「なんの為ために戦ってるんだよ・・・」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「あの時と同じ痛み、二度と感じたくないだろ?」


 バース(キリト)「だから・・・頼む・・・っ」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 「何を言っても無駄だ。桐ヶ谷和人」


 バース(キリト)「!?」


 「彼女の意思は、今は封じ込まれている。謂わば操り人形となっているんだ」


 ユウキ「・・・誰?」


 バース(キリト)「・・・お前・・・なんで・・・」


 ヒースクリフ「・・・久しぶりだな。キリト」


 バース(キリト)「茅場・・・!」


 ヒースクリフ「ははははっ・・・そんな姿では顔が見えないな」


 ヒースクリフ「残念だよ。驚いた顔を見たかったものだが・・・」ニヤリ


 ユウキ「キリト、茅場って・・・」


 バース(キリト)「・・・SAOの生みの親だ。あの地獄をつくり出した男だ・・・!」


 ユウキ「え・・・!?」


40312019/10/25(金) 23:15:12.55n3Ad1w2S0 (6/16)

 バース(キリト)「まさか、アンタが・・・アンタがサチを・・・!?」


 ヒースクリフ「そうだ。私が彼女のデータを手に入れ、そして・・・」


 ヒースクリフ「君への復讐を手伝わせてあげているんだ」


 バース(キリト)「っ!・・・ふざ・・・けるなぁあああっ!!」




 ―キキィイッ!

 カリス(神裂)「お待たせしました!・・・ん?」


 ナイト(美琴)「ちょっ、ちょっとこれどう言うことよ?誰?あのおっさん・・・」


 アスナ「・・・嘘・・・」


 ユイ「どうしてあの人が・・・!?」


 オーディン(五和)「お2人とも知ってるのですか?」


 アスナ「・・・」



 バース(キリト)「ハァアアアッ!!」


 バースはダークリパルサーを振るいながらヒースクリフを攻め込もうとする。
 十字の紋様が入った盾でヒースクリフは斬撃を防ぎ聖騎士の剣で突きの攻撃を繰り出す。


 ―バシュッ!

 バース(キリト)「ガハッ・・・?!」


 聖騎士の剣が胸部の装甲に衝突し、突き飛ばされる。地面を転がるバースをカリスとナイトが
 駆け寄った。


 カリス(神裂)「大丈夫ですか!?」


 バース(キリト)「っ、なんと、か・・・っ」


 ナイト(美琴)「アイツの事はさっきアスナから聞いた。・・・アイツが黒幕ってことね」


 オーディン(五和)「キリトさん、茅場は私達が引き受けます。サチさんを優先してください」


 バース(キリト)「・・・」コクリ


 カリス(神裂)「・・・あの男が黒幕と聞いてスッキリしました」


 バース(キリト)「え・・・?」


 カリス(神裂)「何か事情がある人だと思い、無駄な殺生はしないと・・・思っていましたので」


 カリス(神裂)「心置きなく・・・アルファルと上条の報復が出来ます」


 ナイト(美琴)「全くを持って同感」


 ナイト(美琴)「懲りもせずに人を傷つけ合わせるなんて・・・」


 オーディン(五和)「はい。私、堪忍袋の緒がブチキレました・・・っ」


40412019/10/25(金) 23:20:54.58n3Ad1w2S0 (7/16)

 カリス(神裂)「神に誓って贖罪を負わせましょう」

 ―ジャキンッ

 ナイト(美琴)「当麻を傷つけたアンタの罪は・・・命ぐらい重いわよっ!」
 
 『ソードベント』


 オーディン(五和)「その通りです!」


 『ソードベント』


 ヒースクリフ「面白い・・・」


 ヒースクリフ「なら・・・私も本気でいくとしよう」


 ―カシャンッ

 カリス(神裂)「あれは・・・まさかベルト!?」


 ヒースクリフ「変身」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「はっはっはっは・・・」


 ナイト(美琴)「変身した・・・!」


 [TORNADO]


 ―バシュウゥウウッ!
 ―ギュウウン

 カリスはホークトルネードの風の矢を放ち、先制攻撃をする。
 エクストリーマーは赤いオーラを身に纏った片手を前に出して風の矢を打ち消した。


 カリス(神裂)「フッ・・・!」

 打ち消された瞬間にカリスはカリスアローを振るい下ろす。だが、エクストリーマーは
 片手で受け止めるとそのまま握り締める。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「やるなぁ・・・だが」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘いぞ」

 カリスアローを離すとエクストリーマーは左フックでカリスの腹部を殴りつけ、次に前蹴りで
 蹴飛ばした。


 カリス(神裂)「ぐあぁあっ!」


 オーディン(五和)「女教皇様っ!」


 ナイト(美琴)「あんなゴッツいのに素早く動けるって・・・」


 オーディン(五和)「・・・これはもう、出し惜しみはしてはいけませんねっ」

 オーディンはゴルトセイバーを構え、背中に金色に光る翼を展開させると金色の羽を周囲に
 舞い散らせる。


 オーディン(五和)「行きますっ!」

 瞬間移動してエクストリーマーの背後に回り、ゴルトセイバーを振るう。


40512019/10/25(金) 23:23:55.58n3Ad1w2S0 (8/16)

 ―ガギィインッ!

 オーディン(五和)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「見えないような移動だが、気配を勘付かれては意味がないぞ」

 エクストリーマーは聖騎士の盾でゴルトセイバーを防ぐと、体を回転させて弾く。
 回転を利用して聖騎士の剣を横に振るってオーディンを斬り付ける。


 オーディン(五和)「ぐっぅううっ!」

 装甲から火花を散らしてオーディンは地面を転がる。
 エクストリーマーは聖騎士の剣と盾を両手に装備し、悠々と構えた。


 ナイト(美琴)「うっそ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「軽いな。こんなもので倒せると思われているのか・・・」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「甘く見られたものだ」


 ナイト(美琴)「・・・っ!」

 
 『サバイブ』

 ナイトはダークシールドのスロットに「サバイブ 疾風」のカードを装填しダークブレードを引き抜く。
 突風が吹き荒れ、竜巻がナイトを包み込むと一瞬にして消え、ナイトサバイブへ強化変身した。


 ナイトサバイブ(美琴)「けど、今度は私が相手よ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「フッ。手加減は無用で頼みたいものだ」


 ナイトサバイブ(美琴)「手加減?・・・する事なんて出来ないわ」


 ナイトサバイブ(美琴)「私の大切な人を傷つけたアンタなんかにはね!」

 ナイトはダークブレードとダークシールドを構えるとエクストリーマーに接近し、下から上へ振るい
 上げて攻撃する。

 ナイトサバイブ(美琴)「負けて土座座でもする準備してなさいよっ!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それをそっくりそのまま言い返してやろうっ!」




 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「サチっ!俺が、助け出してやるからなっ!」


 ―ギィンッ! ガギィイッ!
 
 バース(キリト)「ぐぅっ!」

 
 バースはダークゴーストにギリギリまで近付き、ベルトを掴もうとするがガンガンセイバーの
 攻撃によって阻まれてしまう。  
 ダークリパルサーで攻撃を防ぎ、バースは踏み止まった。


40612019/10/25(金) 23:26:40.06n3Ad1w2S0 (9/16)

 バース(キリト)「こうなったら・・・!」


 バースはセルメダルを一枚取り出し、バースドライバーにセットした。

 [CUTTER WING]


 背中のユニットからカッターウイングを転送し、装着する。
 
 
 バース(キリト)「これならこっちが有利だ!」

 Sword & Soul(
)

 バースはブーストを噴かして推進しながらダークゴーストに接近する。
 ガンガンセイバーの斬撃を回避し、そのまま後ろへ飛び上がって着地する。

 
 バース(キリト)「サチッ!俺の声が聞こえるか?」


 ダークゴースト(サチ)「・・・」


 バース(キリト)「聞こえるなら・・・心配するな。俺が絶対に助けるから!」


 ユウキ「ボクもだよ!」


 バースとユウキは同時に走り出す。


 バース(キリト)「ユウキ!とにかくベルトを外してやるしかないっ!」


 ユウキ「わかったっ!」

 ユウキはバースの指示を聞き、滑り込むようにしてダークゴーストの背後に立つとマクアフィテルを
 振り翳しベルト部分を斬ろうとする。
 だがダークゴーストはすぐに振り返って振り下ろされるマクアフィテルをガンガンセイバーで
 防ぎ止めた。


 バース(キリト)「今の内にっ・・・!」


 バースは背中を向けているダークゴーストの隙を狙ってベルトに手を伸ばす。
 しかしダークゴーストは後ろ蹴りでバースの手を弾き、ユウキを押し退けると
 ガンガンセイバーをガンモードへ変形させてほぼ0距離から射撃した。
 
 ―ビギュンッ! ビギュンッ!

 バース(キリト)「ぐぁああっ!?」


 ユウキ「キリト!」


 バース(キリト)「っ、だまだぁっ!」


 [DRILL ARM] [CATERPILLAR LEG]

 バースは意思操作でカッターウイングのユニットを解除して右翼部分を掴むと勢いよく
 ダークゴースト目掛けてブーメランのように投げ飛ばした。

 バース(キリト)「ヅァアアアッ!」

 ―ギュンッ!!
 ―ヒュルルルルルルルルッ!!!
 

 ユウキ「っと!」

 カッターウイングは回転しながら飛んで行き、ユウキはそれに気付くと横っ跳びで離れる。
 ダークゴーストは咄嗟に振り返ってガンモードのままガンガンセイバーで飛んでくるカッターウイングを弾き飛ばした。

 ―ガギィィンッ!!

 その際にガンガンセイバーは衝撃によってカッターウイングと共に弾き飛ばされる。


40712019/10/25(金) 23:28:43.14n3Ad1w2S0 (10/16)

 バース(キリト)「ウォォォオオオッ!!」


 バースはキャタピラレッグによって高速移動して接近していく。

 ―ガギッ!!
 ―ギャリリリリリイイイイイイッ!!!

 ダークゴーストの目の前に立ちバースはドリルアームを高速回転させて胸部のアーマーにぶつける。 
 異質な物体が削れる音が鳴り響き、激しく火花が飛び散る。

 
 ダークゴースト(サチ)「ッ!!」

 ―バギッ! バキャッ!


 バース(キリト)「ッ!ハァァアアアッ!!」

 ダークゴーストはバースの顔面を何度も殴りつけ、引き離そうとする。
 だがバースはキャタピラレッグの重量を活かして踏み止まったままドリルアームでの攻撃を続けた。


 ―バチッ!バチバチィッ!バチィッ!

 ダークゴーストの胸部のアーマーが削れ続け、エネルギーが漏れ始めると電流が走って動きが
 鈍くなってきた。


 バース(キリト)「ユウキっ!今だっ!」


 ユウキ「うんっ!」


 
 エクストリーマー(ヒースクリフ)「ベルトを外せば、彼女はまた消えることになる」


 
 ユウキ「!?」


 バース(キリト)「!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「当然だ。死人を生き返らせるためには何か原動力が必要となる」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そのベルトがあるからこそ彼女は生命を維持できているのだよ」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「謂わば・・・心臓のようなものだ」


 
 バース(キリト)「っ・・・!」


 ユウキ「そんな・・・!」
 

 バースはナイトと交戦している際に放ったエクストリーマーの発言にドリルアームを停止させてしまう。
 その隙にダークゴーストはバースから離れて削られた部分を手で抑えた。


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「そう甘くはないのだよ。・・・私の考えている事はわかっていると
              思ったんだがね」


 バース(キリト)「くそっ・・・!」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「さて・・・悪いね、お嬢さん。これで失礼させてもらうよ?」


 ナイトサバイブ(美琴)「逃げる気っ!?」


 エクストリーマー(ヒースクリフ)「それも勝ちと言う言葉があるのでねっ」


 エクストリーマーはナイトサバイブから離れると背後に紋章を現せてその中へ消える。
 ダークゴーストも背後から現れた紋章の中へ、逃げる様に消えていった。