1以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:49:10.583t6XzecU2a.net (1/7)

高木さん「ふふ、また私の勝ちだね」クスッ

西片「うぅ…ま、まだだ!もう一回勝負してよ高木さん!」

高木さん「いいけど、それなら次はなにかを賭けて勝負しようよ」

西片「えぇ!?でも なにかって言われも今オレ賭けるものなんてなにも持ってないよ」

高木さん「それじゃあ…こういうのはどうかな」

高木さん「私が勝ったら西片は俺くんと別れて。西片が勝ったら私は西片のこと諦める」

西片「!!」


2以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:50:06.321t6XzecU2a.net (2/7)

高木さん「どうかな…この勝負受ける?」

西片「高木さん、オレと俺くんのことは高木さんには関係ないだろ?こんな勝負で決められないよ」

高木さん「勝負の内容は西片が決めていいよ。私が負けたら今後一切2人には近づかない」

西片「……本気なんだね?わかった。いいよやろう」

西片「けど勝負内容は僕有利なように決めさせてもらうよ。高木さんが言い出したことだから文句ないよね」

高木さん「……」コクン

西片「よし!なら殴り合いで勝負だ。先に立てなくなった方の負けだよっ!!」ブンッ

高木さん「!?」バキィッ


3以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:51:13.954zGC+6ceG0.net (1/1)

安定の俺くんホモルートいいぞ
純粋なSS見た後はこれに限る


4以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:53:23.194t6XzecU2a.net (3/7)

高木さん「西…片…」ツツ-

西片「はは!たかがパンチ1発でもう満身創痍かい?高木さん相手にオレが力勝負を挑むことはないってタカをくくってたのかな。残念だったね!」

高木さん「その程度なの?私にからかわれた日はこっそり筋トレしてたみたいだけど、それも大した効果なかったみたいだね」クスッ

西片「ふんっ」ドスッッ

高木さん「っあ…!」ビクンッ

西片「もう諦めなよ。高木さんが勝つ確率は万に一つもないし、オレが高木さんより俺くんを好きなことも変わらないよ」

高木さん「御託はいいから…はやく次打ちなよ…」ハァハァ

西片「っ…おらあ!」ゲシィッ

高木さん「あぐっ」


5以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:57:26.692t6XzecU2a.net (4/7)

西片「ふんっ!らぁ!」ドガッバキィドゴォッ

高木さん「っぅ…あぁ…」ヨロッ

西片「……もういいだろ高木さん。いくら高木さんでももう勝ち目はないよ」

高木さん「負けて…ない。ルールは先に立てなくなった方の負けだったよね…?私立ってるよ。まだ負けてない…!」フラフラ

西片「このっ…いい加減にしろよ!」ギュッ

高木さん「あがっ…っぁ、苦ひっ…!?(首絞められてっ…息、できなっ…)」フ-ッフ-ッ

西片「高木さんがそこまで言うならいいよ。このまま気絶するまで殴り続けてやる!」ブンッ

高木さん「(あっ…だめ。これ受けたら西片の言う通り本当に気絶しちゃう…っ!!)」

バキィッ!!!!!

俺「があっ!!」

高木さん「……え?」

西片「俺くん!なんで!?」


6以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:58:37.400TlyfXBMb0.net (1/1)

変わり身の術だと・・・・・


7以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 00:59:18.450t6XzecU2a.net (5/7)

西片「俺くん!どうして高木さんの身代わりなんかに!!」

高木さん「そうだよ。なんで、私を庇って…」

俺「へへ…だってさ、好きな人が女の子に暴力振るってる姿なんてみたくないじゃん…?」ハナジダラ-ッ

西片「……!」

俺「高木さん、俺にはあんなに殴られてまで立ち続けられる自信ないよ」

俺「俺の負けだ。西片、ここまで思ってくれる相手なんてそういるもんじゃないからな。絶対に幸せにしてやれよ!」

西片「俺くん…でも!」

高木さん「はは…あははは…!」

俺「高木…さん…?」


8以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 01:01:56.4376q4KaBkC0.net (1/1)

完全に当て馬じゃんwww


9以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 01:04:56.636t6XzecU2a.net (6/7)

高木さん「あはははは!こんなの…ズルいよ。これじゃあ私が悪役だ。そもそもこんな勝負で人の気持ちをどうこうしようとしたのが間違いだった…」

高木さん「西片はやっぱり俺くんのことが好きなんだよね?私の負けだ。こんな光景見せられたらもう諦めるしかないよ」

西片「高木さん。それじゃあ…!」

高木さん「うん、2人で末永く幸せにね。西片、俺くん」

西片「よかった…俺くん!ついに高木さんもオレたちのこと認めてくれたよ!」ギュッ

俺「うん!そうだね。西片!」ダキッ

西片「愛してるよ俺くん!もうどんなことがあっても絶対俺くんのこと離さな…いから…」

……スルッ

西片「……え?俺くん…?」

俺「……」バタンッ

高木さん「き、急に倒れて…どうしたの俺くん!?」

西片「白目向いてて脈がない。息もしてない。これ…」

西片「死んでる…」

俺「」


10以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします2019/08/31(土) 01:10:08.849t6XzecU2a.net (7/7)

その後すぐ俺くんは病院に運ばれたが、治療の甲斐なくしばらくして死亡した
やはり高木さんを庇って受けたオレのパンチが原因らしい

西片「俺くん…ごめん。オレのせいで…ごめん…」ポロポロ

高木さん「西片のせいじゃないよ。私の、私があんな勝負言い出したから…」

西片「いいや、オレが悪い。全部オレが悪いんだよ。勝負の内容を殴り合いなんかに決めたから!オレのせいで俺くんは!!」ハ-ッハ-ッ

西片「うっ…あがっ…おえ、おえええええ!!!」ゲロゲロ

高木さん「西片!大丈夫!?」

西片「うるさい!もうオレに構うな!放っておいてくれよ!!」ドンッ

高木さん「西片…」

こうして俺は死んだ。だが死して尚、愛した者を自らの手で殺したトラウマとして、西片の心の奥深くで残り続けるのだ
永遠に…


おしまい