1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 14:47:27.11:jjEApu5so (1/15)
奏「えっ? するの?」
武内P「はい」
奏「へぇ……相手がアイドルでも?」
武内P「ええ」
武内P「速水さんが仰った条件――」
武内P「――キスしなければ、十秒以内に爆発して死ぬ」
武内P「……そこまで言われては、さすがに」
奏「ふぅん……貴方も男、って事なのかな?」クスッ!
武内P「人として、ですね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1566020846
奏「えっ? するの?」
武内P「はい」
奏「へぇ……相手がアイドルでも?」
武内P「ええ」
武内P「速水さんが仰った条件――」
武内P「――キスしなければ、十秒以内に爆発して死ぬ」
武内P「……そこまで言われては、さすがに」
奏「ふぅん……貴方も男、って事なのかな?」クスッ!
武内P「人として、ですね」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1566020846
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 14:51:11.37:jjEApu5so (2/15)
奏「それじゃあ、どういう風にキスするつもり?」
武内P「えっ?」
奏「真面目に聞いてるの、答えて」
武内P「はあ……」
武内P「急いで駆け寄って……キスします」
武内P「……そして、すぐに離れますね」
奏「すぐに離れるの?」
奏「余韻を楽しむ時間も与えないなんて、つれない人ね」
武内P「爆発の危険性がありますから」
奏「それじゃあ、どういう風にキスするつもり?」
武内P「えっ?」
奏「真面目に聞いてるの、答えて」
武内P「はあ……」
武内P「急いで駆け寄って……キスします」
武内P「……そして、すぐに離れますね」
奏「すぐに離れるの?」
奏「余韻を楽しむ時間も与えないなんて、つれない人ね」
武内P「爆発の危険性がありますから」
3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 14:58:25.82:jjEApu5so (3/15)
奏「そのキス、唇が触れるだけ?」
武内P「はい」
奏「……それじゃあ、面白くないわね」
武内P「えっ?」
奏「――身も心も溶けてしまうような甘い大人のキス」
奏「それを一分間しなければ、爆発して死んでしまう……」
奏「……制限時間は五分間、どうする?」クスッ!
武内P「……」
武内P「命を盾に、キスに関する質問をするのはやめてください
奏「そのキス、唇が触れるだけ?」
武内P「はい」
奏「……それじゃあ、面白くないわね」
武内P「えっ?」
奏「――身も心も溶けてしまうような甘い大人のキス」
奏「それを一分間しなければ、爆発して死んでしまう……」
奏「……制限時間は五分間、どうする?」クスッ!
武内P「……」
武内P「命を盾に、キスに関する質問をするのはやめてください
4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:02:11.52:jjEApu5so (4/15)
奏「だって、そうでもしないと乗ってこないでしょう?」
武内P「それは……」
奏「貴方って、ずるい人だから」
武内P「……」
奏「でも、そうね……それじゃあ――」
奏「――キスしなければ、笑顔が出来ない」
奏「もしも、アイドルがそんな魔法にかけられてしまったら……」
奏「……貴方は、どうする?」クスッ!
武内P「……」
奏「だって、そうでもしないと乗ってこないでしょう?」
武内P「それは……」
奏「貴方って、ずるい人だから」
武内P「……」
奏「でも、そうね……それじゃあ――」
奏「――キスしなければ、笑顔が出来ない」
奏「もしも、アイドルがそんな魔法にかけられてしまったら……」
奏「……貴方は、どうする?」クスッ!
武内P「……」
5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:05:55.77:jjEApu5so (5/15)
奏「どう? そういう状況なら、貴方はどうする?」
武内P「……そう、ですね」
奏「ふふっ! 聞かせてもらおうかな」
武内P「まずは……」
奏「まずは?」
武内P「――親御さんに、連絡をします」
奏「……」
奏「待って、そこまで現実的な話はしてないから」
奏「どう? そういう状況なら、貴方はどうする?」
武内P「……そう、ですね」
奏「ふふっ! 聞かせてもらおうかな」
武内P「まずは……」
奏「まずは?」
武内P「――親御さんに、連絡をします」
奏「……」
奏「待って、そこまで現実的な話はしてないから」
6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:10:48.36:jjEApu5so (6/15)
奏「親に連絡って……」
武内P「重要なことです」
奏「そりゃ、そうかも知れないけど……」
武内P「はい」
武内P「私達は、アイドルの皆さんをお預かりしている身です」
武内P「笑顔のためとは言え、キスするのであれば……」
武内P「……保護者の方の同意が必要だ、と」
武内P「……そう、思います」
奏「……」
奏「親に連絡って……」
武内P「重要なことです」
奏「そりゃ、そうかも知れないけど……」
武内P「はい」
武内P「私達は、アイドルの皆さんをお預かりしている身です」
武内P「笑顔のためとは言え、キスするのであれば……」
武内P「……保護者の方の同意が必要だ、と」
武内P「……そう、思います」
奏「……」
7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:16:36.73:jjEApu5so (7/15)
奏「……相手が、大人だった場合は?」
武内P「その場合は、また話が違ってきますね」
奏「相手が子供だった場合、親に連絡する、って事ね……」
武内P「はい、その通りです」
奏「……」
奏「……もし、私が魔法にかけられたら?」
奏「キスしなければ、笑顔が出来なくなってしまったら?」
武内P「専務に報告します」
奏「待って」
奏「……相手が、大人だった場合は?」
武内P「その場合は、また話が違ってきますね」
奏「相手が子供だった場合、親に連絡する、って事ね……」
武内P「はい、その通りです」
奏「……」
奏「……もし、私が魔法にかけられたら?」
奏「キスしなければ、笑顔が出来なくなってしまったら?」
武内P「専務に報告します」
奏「待って」
8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:20:51.32:jjEApu5so (8/15)
奏「なんで? どうしてそうなるのかな?」
武内P「えっ?」
奏「えっ、じゃなくて」
武内P「そう言われましても……」
武内P「……速水さんは、プロジェクトクローネに所属しています」
武内P「なので、専務が直々に対応をするでしょうから……」
武内P「……私が出来るのは、そこまでですね」
奏「……」
奏「ねえ、つれないにも程があるんじゃない?」
奏「なんで? どうしてそうなるのかな?」
武内P「えっ?」
奏「えっ、じゃなくて」
武内P「そう言われましても……」
武内P「……速水さんは、プロジェクトクローネに所属しています」
武内P「なので、専務が直々に対応をするでしょうから……」
武内P「……私が出来るのは、そこまでですね」
奏「……」
奏「ねえ、つれないにも程があるんじゃない?」
9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:28:18.18:jjEApu5so (9/15)
奏「他に、何か出来る事はあると思わないの?」
武内P「……激励の言葉をかける、等でしょうか?」
奏「そういうのじゃなくて」
武内P「そう言われましても……」
奏「……良いわ、条件を追加するから」
奏「――貴方がキスしないと、私にかけられた魔法はとけない」
奏「……これなら、どうする?」ニコリ!
武内P「例え話ですが、速水さんに魔法をかけた人物は……」
武内P「……私に、何の恨みがあるのでしょうか?」
奏「他に、何か出来る事はあると思わないの?」
武内P「……激励の言葉をかける、等でしょうか?」
奏「そういうのじゃなくて」
武内P「そう言われましても……」
奏「……良いわ、条件を追加するから」
奏「――貴方がキスしないと、私にかけられた魔法はとけない」
奏「……これなら、どうする?」ニコリ!
武内P「例え話ですが、速水さんに魔法をかけた人物は……」
武内P「……私に、何の恨みがあるのでしょうか?」
10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:34:34.61:jjEApu5so (10/15)
奏「ほら、どうするの?」クスクスッ!
武内P「……」
奏「ふふっ! 貴方って、困った顔もチャーミングね」ニコリ!
武内P「……」
奏「キス、する?」ニコッ!
武内P「……」
武内P「――キスします」
武内P「当然、それまでに色々な手順を踏みますが……」
武内P「……速水さんの笑顔は、とても魅力的ですから」
奏「……待って」
奏「その、急に言われると……さすがに照れるんだけど」
奏「ほら、どうするの?」クスクスッ!
武内P「……」
奏「ふふっ! 貴方って、困った顔もチャーミングね」ニコリ!
武内P「……」
奏「キス、する?」ニコッ!
武内P「……」
武内P「――キスします」
武内P「当然、それまでに色々な手順を踏みますが……」
武内P「……速水さんの笑顔は、とても魅力的ですから」
奏「……待って」
奏「その、急に言われると……さすがに照れるんだけど」
11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:41:13.83:jjEApu5so (11/15)
奏「ふぅん……でも、キスするんだ?」
武内P「はい」
奏「へぇ~……ふ~ん……」ニマニマ!
武内P「……」
武内P「貴女の、輝くような笑顔の助けになるならば」
武内P「私は、出来る事ならば何でもしよう……と」
武内P「……そう、考えています」
奏「…………待って」
奏「ちょっと……急に、キュンとするような事言わないで」
奏「ふぅん……でも、キスするんだ?」
武内P「はい」
奏「へぇ~……ふ~ん……」ニマニマ!
武内P「……」
武内P「貴女の、輝くような笑顔の助けになるならば」
武内P「私は、出来る事ならば何でもしよう……と」
武内P「……そう、考えています」
奏「…………待って」
奏「ちょっと……急に、キュンとするような事言わないで」
12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:47:45.55:jjEApu5so (12/15)
奏「大人っぽいとは言われるけど、まだ十七歳なのよ?」
武内P「えっ? ええ……」
奏「そんな女の子相手に、言って良い台詞?」
武内P「す、すみません……」
奏「もう……本当に、仕方のない人なんだから」クスクスッ!
武内P「……」
武内P「では、先程の言葉は取り消します」
奏「取り消さないで良いわよ!」
奏「あぁ、もう……貴方って本当に……!」
奏「大人っぽいとは言われるけど、まだ十七歳なのよ?」
武内P「えっ? ええ……」
奏「そんな女の子相手に、言って良い台詞?」
武内P「す、すみません……」
奏「もう……本当に、仕方のない人なんだから」クスクスッ!
武内P「……」
武内P「では、先程の言葉は取り消します」
奏「取り消さないで良いわよ!」
奏「あぁ、もう……貴方って本当に……!」
13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 15:52:10.63:jjEApu5so (13/15)
奏「……ふぅ、大きな声を出してごめんなさい」
武内P「いえ、お気になさらず」
奏「貴方は気にして頂戴」
武内P「……」
奏「でも……私の笑顔の助けになるなら」
奏「貴方って、出来ることなら何でもする覚悟があるんだ」
奏「……ふふっ!」
奏「思いもかけず、良い事を聞いちゃったわね」ニコッ!
武内P「そう……ですね」
武内P「プロデューサーとして、当然の事です」
奏「……ふぅ、大きな声を出してごめんなさい」
武内P「いえ、お気になさらず」
奏「貴方は気にして頂戴」
武内P「……」
奏「でも……私の笑顔の助けになるなら」
奏「貴方って、出来ることなら何でもする覚悟があるんだ」
奏「……ふふっ!」
奏「思いもかけず、良い事を聞いちゃったわね」ニコッ!
武内P「そう……ですね」
武内P「プロデューサーとして、当然の事です」
14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 16:02:15.85:jjEApu5so (14/15)
奏「それじゃあ……早速、お願いしちゃおうかな」
武内P「えっ?」
奏「私の笑顔の助けになる事」
武内P「それは……一体?」
奏「――今まで頑張った、ご褒美のキス」
奏「それが貰えたら、これからも良い笑顔が出来ると思うの」
奏「ううん……今までよりも良い笑顔が、ね」ニコッ!
武内P「……お話はわかりました」
武内P「私に出来る限りの事は、させて頂きます」
奏「ふふっ! ちょっとからかいすぎ……」
奏「……」
奏「えっ!? するの!?」
奏「それじゃあ……早速、お願いしちゃおうかな」
武内P「えっ?」
奏「私の笑顔の助けになる事」
武内P「それは……一体?」
奏「――今まで頑張った、ご褒美のキス」
奏「それが貰えたら、これからも良い笑顔が出来ると思うの」
奏「ううん……今までよりも良い笑顔が、ね」ニコッ!
武内P「……お話はわかりました」
武内P「私に出来る限りの事は、させて頂きます」
奏「ふふっ! ちょっとからかいすぎ……」
奏「……」
奏「えっ!? するの!?」
15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2019/08/17(土) 16:10:12.41:jjEApu5so (15/15)
奏「えっ、待って? 冗談でしょう?」
武内P「えっ?」
奏「……貴方、本気?」
武内P「はい」
武内P「……今までよりも良い笑顔」
武内P「速水さん、貴女がそれが出来るようになるのならば」
武内P「……プロデューサーの立場としては、はい」
奏「待って……待って待って」
奏「ちょっと待って……えっ?」
奏「そんな急に、えっ? キス? 本当に?」
奏「えっ、待って? 冗談でしょう?」
武内P「えっ?」
奏「……貴方、本気?」
武内P「はい」
武内P「……今までよりも良い笑顔」
武内P「速水さん、貴女がそれが出来るようになるのならば」
武内P「……プロデューサーの立場としては、はい」
奏「待って……待って待って」
奏「ちょっと待って……えっ?」
奏「そんな急に、えっ? キス? 本当に?」
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