1以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/21(日) 21:30:01smk/19WU (1/4)

~Aqoursの部室~


千歌「……果南ちゃん」

果南「千歌、どうしたの?」

千歌「ルビィちゃんとダイヤさんの様子はどうだったの?」

果南「あぁ…。ルビィはダイヤの事がショックで家に閉じこもってるよ。今は花丸や善子が様子を見に行ってるけどね」

果南「ダイヤは………相変わらずさ。ただ、場所が警察署なだけあって、私と鞠莉で時々ね。あ、親御さんも会いに行ってるみたいだよ」

千歌「そうなんだ…。」

果南「だけど、まさかあんな事が起きるなんて。おかげでAqoursは活動休止中って状態で、活動どころじゃないしね」

千歌「………」


2以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/21(日) 21:49:20smk/19WU (2/4)

千歌『事件が起きたのは2週間前。ある休日、家で留守番をしていたダイヤさんが強姦魔に襲われた』

千歌『その強姦魔は大人だけでなく未成年者も容赦なく襲うため沼津市内で騒ぎになっていて、今回はたまたま留守番を知った黒澤家に忍び込んだ、という』

千歌『ダイヤさんは襲われながらも必死に抵抗した末近くにあった花瓶を掴み、強姦魔の頭を殴りつけたのだ』

千歌『結果強姦魔はその場で死亡。ダイヤさんはすぐさま警察を呼び、訳を話した上で連行された、という』

千歌『また、ルビィちゃんも一緒に留守番をしていたが、強姦魔が入ってきた際の物音を察知したダイヤさんが咄嗟の行動で押し入れに隠したことで難を逃れ、その後警察に保護された』

千歌『あれからダイヤさんは警察署に勾留中。ただ、両親が警察署と話し合っており、また襲われて咄嗟に犯人を殺してしまったという事で正当防衛になりつつあるという』

千歌『ルビィちゃんはダイヤさんの事がショックで体調を崩すと共に、家に閉じこもるようになった。今は休学となっている』


3以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/21(日) 23:49:22smk/19WU (3/4)

果南「もし、ダイヤが正当防衛で釈放されたとしても、後はルビィが立ち直ってくれないと意味がない」

果南「そして、出来事がきっかけでその後のAqoursの活動に支障が出る可能性はあるかなん」

千歌「確かにそう考えると一層心配だよ。」

果南「まぁ、その後についてはダイヤが出てきて、ルビィが立ち直ってからにしようか」

千歌「そうだね…」


4以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/21(日) 23:55:50smk/19WU (4/4)

果南「じゃあ、私はまたダイヤの様子に見に行ってくるから。またね、千歌」

千歌「うん。ダイヤさんによろしくって伝えて」

果南「分かったよ」スタスタ

千歌「さて、曜ちゃんはしばらく水泳部の練習に専念するって言ってたし、梨子ちゃんも用事で先に帰っちゃったから、今日は一人で帰ろうと」


5以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/22(月) 00:19:35x8KM5qtU (1/4)

~警察署~

果南「ダイヤ!」

ダイヤ「果南さん、また来てくれたんですか」

果南「来るのは当たり前。これでも心配してるんだよ」

ダイヤ「…ありがとうございます。と、お礼を言いたい気持ちもありますが、わたくしは罪を犯した加害者です」

ダイヤ「心配される資格なんてありませんわ」

果南「またそうやって意固地になって、自分だけで全て背負い込んで…流石は硬度10」

ダイヤ「背負い込むのは当然です。誰の罪でもありません、これはわたくしの罪。本来は正当防衛とはいわず、そのまま殺人罪になって被害者の為に罪を償いたいくらいです」

果南「いやいや、親御さんだってしっかりと警察に掛け合ってくれたこともあるけど、なにより状況からあれは正当防衛で判断せざるを得ないって!!」

ダイヤ「はぁー。どのみち釈放されたとしても、Aqoursのメンバーとして活動を続けるのは無理そうですし、いざという時は抜けますわよ。もちろん、スクールアイドルも完全に辞める覚悟です」

果南「だから、そういう話は今は止めなよ!とにかく、抜ける抜けないかは出てきてから皆で話そう」

ダイヤ「…無駄だと思いますが」

果南「あ、そうそう。千歌からの伝言だけど、ダイヤによろしくって伝えておいてくれだと」

ダイヤ「千歌さんが、ですか。そうですか…」


6以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/22(月) 00:20:05x8KM5qtU (2/4)

~警察署~

果南「ダイヤ!」

ダイヤ「果南さん、また来てくれたんですか」

果南「来るのは当たり前。これでも心配してるんだよ」

ダイヤ「…ありがとうございます。と、お礼を言いたい気持ちもありますが、わたくしは罪を犯した加害者です」

ダイヤ「心配される資格なんてありませんわ」

果南「またそうやって意固地になって、自分だけで全て背負い込んで…流石は硬度10」

ダイヤ「背負い込むのは当然です。誰の罪でもありません、これはわたくしの罪。本来は正当防衛とはいわず、そのまま殺人罪になって被害者の為に罪を償いたいくらいです」

果南「いやいや、親御さんだってしっかりと警察に掛け合ってくれたこともあるけど、なにより状況からあれは正当防衛で判断せざるを得ないって!!」

ダイヤ「はぁー。どのみち釈放されたとしても、Aqoursのメンバーとして活動を続けるのは無理そうですし、いざという時は抜けますわよ。もちろん、スクールアイドルも完全に辞める覚悟です」

果南「だから、そういう話は今は止めなよ!とにかく、抜ける抜けないかは出てきてから皆で話そう」

ダイヤ「…無駄だと思いますが」

果南「あ、そうそう。千歌からの伝言だけど、ダイヤによろしくって伝えておいてくれだと」

ダイヤ「千歌さんが、ですか。そうですか…」


7以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/22(月) 00:21:05x8KM5qtU (3/4)

※間違えて二回も投稿してしまいました。すみません。


8以下、名無しが深夜にお送りします2019/07/22(月) 00:26:50x8KM5qtU (4/4)

ダイヤ「では、果南さん、わたくしからも伝言ですが…千歌さんにありがとうございます、と伝えておいてくださるかしら」

果南「あぁ、分かったよ。とりあえず、ダイヤも相変わらずって事が分かったし、私ももう帰るよ。また来るからさ」

ダイヤ「…来てくれるのはありがたいですが、なるべくわたくしのことはお気になさらずにお願いします」

果南「そうだ、ダイヤ。最後にいい?」

ダイヤ「なんでしょうか?」

果南「………ダイヤ、嘘ついたりしてないよね?」

ダイヤ「…………えっ?」

果南「あ、いや、ごめん、冗談だよ。気にしないで」

ダイヤ「……………そうですか。ですが、冗談はおやめください。急ですから、びっくりしましたし」

果南「あぁ、本当にごめん。(………ダイヤ、さっきの反応は…。)」