1 ◆Try7rHwMFw2019/07/19(金) 23:49:43.717S9j4hnJO (1/4)

・安価とコンマで進行します。「崩壊した世界を旅する」「崩壊する世界を旅する」のシリーズ作品ですが、未読でも問題なく読めます。
(前作、前々作のパラレルワールドです)

・中断していた前作のキャラも登場します。
前々作において主人公たちが「ある選択」をした場合に分岐した世界の話です。
このため、いくつかの土地の名称が前々作や前作と共通しています。

・基本は主人公視点のみの進行です。

・戦闘シーンで幾ばくかの残虐シーンがあるかもしれません。ご注意ください。

・不評だったデスペナルティはない方向としますが、死亡時に主人公チェンジなどはあるかもしれません。

・現状ハーレム状態のため、ストーリーに必要な濡れ場を書かねばならないことが発生します。
その場合は以下のスレに適宜移動しますので、よろしくお願いいたします。

オルランドゥ大武術会・R
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562855534/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1563547783



2 ◆Try7rHwMFw2019/07/19(金) 23:51:23.207S9j4hnJO (2/4)

クラン(15歳、人間、格闘家)

HP 160
筋力 17
技術 15
知力 10
精神 15

所属 トリス森王国
名声値 36

好感度
※イマーラ 208
※ラーナ 408
ヴィオラ 138
ミーシャ 221
アナスタシア 86
オクタシア 87
エルライザ 186
カーティス 136
ミラ 114

※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1

経験点11p
奥義習得ポイント8

スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知2…気配察知判定に+20
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察2…洞察判定に+20
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃可能
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発

所持品
蛇の宝石

・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時に50%でコーウィン憑依あり(経験点は基本なし)

・奥義「煉獄」
リバーブローでの朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2


3 ◆Try7rHwMFw2019/07/19(金) 23:55:14.357S9j4hnJO (3/4)

国家解説

・イーリス聖王国
大陸北西部にある王国。本作では国王が両性具有であったりすることはない。……が王女は両性具有。建国の経緯には色々あるらしい。
ユングヴィ教団と呼ばれる唯一神崇拝宗教が強い。治安は比較的いいが、汚職や聖職者の犯罪なども多く清廉潔白な国家では断じてない。
枢機院と呼ばれる教団を核とした特権階級と下層階級の支持を受ける民衆院が対立していたが、王政に戻った。
多いのはプリースト、戦士も多め。

・ロワール公国
大陸北部、イーリスの東。北部には港があり、別大陸との玄関口になっている。
異種族に寛容だが、トラブルも絶えない。イーリスとの関係は悪い。もう一つのテルモン王国とは兄弟国だが、関係はなかなか微妙。
現在大武術会では3連覇中。開放政策・自由主義政策を採っているが、貧富の差が問題になっている。
多いのは格闘家、軽戦士。

・テルモン王国
大陸北東部、ロワールの東、モリブスの北西。東部には港があるが、ロワールのそれに比べると小さめ。
軍事国家であり拡大傾向が最も強い。侵略行為も多く、他国からは疎まれぎみ。農業国でもある。
皇帝ゲオルグと皇弟フリードニヒが対立していたが、ゲオルグがフリードニヒの放逐に成功した。フリードニヒはイーリスに亡命中。
多いのは重戦士と戦士。

・モリブス共和国
大陸南東部にある商業国家。開拓精神が強く、未知なる南部への探索を行っている。(ある事情により前作の『蛇』はいない)
ユングヴィ教団の力も強いが、世俗主義であるためイーリスとの折り合いは微妙。テルモン王国との仲は犬猿……のはずなのだが?
どうも政府は相当程度「闇ギルド」に侵食されているらしい。
多いのは曲芸士、プリースト。

・オルランドゥ連邦
大陸中央部にある連邦国家。前作、前々作の「穴」があった場所にできた国家。なぜ塞がったのかはほとんど知られていない。
どうも「一族」や前々作主人公らが関係しているようだが?
マナ(≒魔素)が他の地域より豊富であり、そのために新興国家ながら著しい発展を遂げた。
ただ、地政学的にトリス以外の全ての国家と接しているため、何かしようとすると袋叩きに遭いやすい。大統領制を敷いている。
多いのは魔法使い、戦士。

・ズマ魔候国
大陸西部の山岳地帯にある王政国家。魔族が多く、他国からは異端視される傾向にある。潜在力から警戒されることが多かったともいう。
鎖国志向が強い割りに、過去の大会では優勝することが比較的多かったため、ズマが優勝した後は経済が停滞ぎみになっている。
多いのはアーチャー、軽戦士。

・アングヴィル合衆国
大陸南西部の都市国家。商業国家でもあり、モリブスとの関係は深い。半面、テルモンとの仲は悪い。
国土が大きめであり、世界最大の農業国家。平穏な国だが軍事力は弱い部類。ここ数回は1回戦負け。
多いのは戦士、曲芸士。

・トリス森王国
大陸南部にあるエルフが大半を占める国家。鎖国志向があるが、アングヴィルとの関係は良好。観光客が最近増えている。
温厚なお国柄だが、常時平和ボケしている。エルフという種族の特異性から武術会の成績はさほど悪くないが、優勝してもらいたくない国ではそのあまりの暢気さから最右翼でもある。
文化(特に性文化)が独特。一夫多妻制であるが女性優位社会でもある。
多いのはアーチャー、魔法使い。


4 ◆Try7rHwMFw2019/07/19(金) 23:58:03.697S9j4hnJO (4/4)

キャラクター解説

・クラン・オーディナル(主人公)
15歳の少年。2年前にアングヴィルからイーリスに修行にやって来た。
イマーラの元で修行するようになったのは偶然と思っていたが、実は意図的なものである。
先祖代々から伝わる宝石を受け継いでいる。ある機会をきっかけに宝石の力が開放、その中にある不可思議な存在とそれを巡る策謀に巻き込まれる。
武芸は元々天賦の才があったが、最近急成長している。前々作の登場人物「ミドル・オーディナル」の子孫。

身長は164cmぐらい。少し長め(おかっぱに近い)の茶色の髪に茶色の瞳。普通にしていても女の子に見えるが、女装するとほぼ女の子にしか見えなくなる。
女装趣味はないので本当に困っていたが、周囲がそういう趣味の女性ばかりなので誰も助けてはくれなかった。
結局なんやかんやで女装姿に慣れてしまっている。

・ラーナ・リエーネ(ヒロイン枠1)
28歳のエルフの少女。エルフは人間の2倍の寿命を持つが、外見年齢はその半分のため見た目は14歳の少女にしか見えない。
道場があるセレズ村に独り暮らししている。大魔導師、ヤーヤ・バータラの弟子であり、それなりに目をかけられている。
活発で明るいが、羽目をよく外す(特に性的な方面)。クランのことは弟のように思っていたが、一線を越えてからはベタベタしたがるように。当のクランは少々困り気味。
「番」(非公式なエルフ独特の婚姻形態、男性による通い婚)についてはそれなりに鷹揚だが、相手によるもよう。
同性愛者ではないが、女装したクランはかなり好きらしくことあるごとに女装させたがる。攻めるのが好き。

身長は153cmぐらいで小柄。長い銀髪をポニテに束ねている。目も銀がかっている。貧乳で、そこは少し気にしている。
両親はトリス南部にいるもよう。ヤーヤへの弟子入りを機に独り暮らしになったと思われる。

・イマーラ・ランドルス(師匠枠、ヒロイン枠2)
63歳のエルフ女性。外見年齢は20代後半で若い。左腕はかつての大武術会の準決勝で斬り落とされている。
斬ったのはテルモンのヒースコート伯爵だが、「事故」であったもよう。
おっとりとした女性であり、普段はとても温和。ただ、武術のことについてはひたすら厳しい。
トリスを代表する武芸者であり、「スナイダ流拳闘術」という独自の拳法を使う。隠遁の身であったが、クランがかつて先祖と繋がりがあった家の出身ではと思い弟子にとる。

実はトリス出身ではなく、アングヴィル出身。前々作のエルヴィン(シデがいた村の村長)が先祖であり、失われた歴史を先祖代々守っていた。
しかし50年前にアングヴィルの過激派が村を急襲。父親とトリスに亡命している。どことなく影があるのはそのため。
クランのことは男性としてではなく、普通に弟子として可愛がっている。が、クランの女装を機に大分怪しくなってきた。
実は女装子趣味。過去の番が男娼であった影響。なお、夫はモリブスの闇ギルドに殺害されており、故人である。
過去のトラウマから来る強い自制心からクランには手を出さなかったが、遂に(両方の意味で)結ばれた。
枢機院との攻防戦で致命傷を負う。現在サイファーの世界にて治療中。

身長172cm、Gカップぐらい。長い金髪で青い目。コンバーテッドサウスポー。
魔法も多少使えるが、ほぼ肉弾戦で戦う。相当強く、その気になれば現状でも国別予選で優勝争いはできる。


5 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 00:01:03.042UMoRzsFO (1/2)

・ヴィオラ・バータラ(ヒロイン枠3、ライバル枠1)
42歳。外見は20前半でボクっ娘。凛々しい顔立ちで、実は女性人気が高い。
ヤーヤ・バータラの孫でアーチャー。魔法の心得もあり、ハーデン襲撃の際にクランやラーナと共闘した。
元々クランに好意を抱いていたが、共闘の際に命を救われたことから本格的に惚れかける。が、とりあえず振られた。

161cm。緑髪のショートで、目の色は黒。胸はラーナより少し大きい程度。

・オクタシア・ヘイワード(ヒロイン枠4、ライバル枠2)
55歳。外見は20代半ば。長い黒髪に漆黒、切れ長の目の女性。武人じみた言葉遣いをしている。
トリスの近衛騎士団団長を歴代最年少で務める。小剣2刀流の使い手であり凄腕。前回国内予選では決勝まで行った程。
普段は要人警護と周辺情報収集を行っている。警察の警備課と公安を合わせた立場のイメージ。
基本的にはお堅いが、真面目一辺倒というほどではない。実はイマーラと同じ女装子趣味。
(トリスには番相手を女装させる趣味が一定層存在しているが、あまりおおっぴらに言わないのがマナーらしい)

168cm、胸はCぐらい。特定の番がいるかは不明。
(なお、一夫多妻制ではあるが女性は複数の夫を掛け持ちすることも珍しくはない)

・ミーシャ・ヴィルエール(ヒロイン枠5、ラスボス枠?)
16歳、人間。イーリス聖王国の第一王女にして第一王位継承権者。
凄腕の突剣使いであり、恐らくはイーリス1の使い手。

金髪碧眼で、少し垂れ目気味。見た目は穏やかで上品な王女に見えるが、内面はかなり色々複雑。
実は両性具有者であり孤独を感じていた上に、乱れる国を思いながら何もできない鬱憤と義憤もあり、興味がない人間にはとことん無関心かつ冷酷な人間になってしまった。
その捌け口が騎士団に対する苛烈なまでの稽古に表れた面は否定できない。
近侍であり愛人のアナスタシアからの愛情がなければ、もっと酷い形になっていただろう。
王政復古に伴い立場が大きく変化。狙われていることもあり、修行がてらクランたちと同行している。髪を切って男装中。

実は「一角獣」の力を秘めた宝石を持っており、その力を狙ったハーデンから狙われている。
宝石の封印が解かれると人格も冒され、莫大な力を持つ怪物に成り果てる……とランダムは言っている。
まさにそれがハーデンの狙いなのだが、世界を破滅させた先に何をしようとしているかは不明。

167cm、胸はDぐらい。同性愛者のように思われるが、実は両性愛者。というより、自分の孤独を埋めてくれるならそれでいいと考えている節はある。
アナスタシアとは共依存気味だが、多分アナスタシアの方がよりその傾向が強い。
男装すると美形の男性に見える。宝塚っぽい感じ。攻めるのが好き。


6 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 00:01:31.152UMoRzsFO (2/2)

設定の続きは明日。


7 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:09:11.29fDgSY+AaO (1/6)

・エド・ハーデン(宿敵枠、ラスボス枠?)
年齢不詳の大男。2mを超える巨体にモジャモジャ髭が特徴の怪人。
怪力を生かした槍術の達人であり、巨体に見合わず動きも俊敏。
粗暴な口調だが、実は凄腕の魔法使いでもある。クランたちとの戦いでは、まだその片鱗しか見せていない。
瞬間転移ができるなど常軌を逸した力を持つが、誰かしら協力者がいるもよう。
クランに右腕を開放骨折させられたが、リリー主催の会食に突如登場。ヒースコートを拐って逃走した。

推定ではあるが、「一族」ケインの末裔。

・アナスタシア
27歳の翼人。イーリスの司教にしてミーシャの近侍。かなり幼い頃から仕えていたらしい。プリーストとしては凄腕で、国の代表になれるほど。
ただ戦い自体は好まないため、予選に出たことはない。
ミーシャと肉体関係に至るまでの経緯は不明だが、彼女が身体のことについて孤独感を抱えていたミーシャに同情したのは間違いない。
ミーシャがしたいことは何でもしてあげたいと考えている節がある。ミーシャの宝石の封印を破ろうとしていたが看破され、説得に応じる形で二重スパイになった。

163cm、E~F。ぽっちゃりとまではいかないが、少しふっくらした女性。青みがかった長い髪。

・ランダム
181cm、短い黒髪で髑髏のTシャツを着ている。どこからか忽然と現れ、酒瓶を取り出しては始終飲んでいる謎の男。
神のような存在であり、とうにこの世から消え失せた「一族」の一員。基本的にフレンドリー。
前々作、前作の同名人物と同一人物。前作の「崩壊後の世界」のランダムがハーデン側についており対立関係にある。
また、この世界オリジナルの「3人目」が「拳神」ウィル・アピースと行動を共にしているらしいが、詳細不明。


8 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:12:11.24fDgSY+AaO (2/6)

・エルライザ(ヒロイン枠6、ライバル枠)
ズマの魔族で、特殊部隊「アサシン」見習い。魔洪石鉱脈を巡る一連の事件を捜査していた。
現在オルランドゥに潜伏捜査中。

・パーシャ・ルルイエ
前作の同名人物と魂は同じ(出会うと対消滅する)。エルフと魔族のハーフでイマーラの旧友。
高級娼婦であり、心理カウンセラーのようなこともやっている「癒し手」。回復魔法と簡単な精神感応魔法が使える。
ミーシャの父ミカエル7世とヒースコートとは過去に恋愛関係にあった。

・リリー・フェルガナ
イーリス聖王国テルモン大使館の一等書記官。ミーシャ強奪計画の首謀者の一人。名門貴族の出で相当な使い手。
クランとの戦いで生命力をマナに変換した一撃を放つが敗北。急速に老いてしまった。
一応生存中であり、近衛騎士団の監視下に置かれている。テルモン皇弟フリードニヒの愛人らしく、彼に絶対の忠誠を誓っている。記憶がやや混乱している。

・アヴェル・ヒースコート
イマーラが出場した大武術会の優勝者で、イマーラの左腕を斬り落とした本人。
クラン殺害とリリー護衛の任を受けてイーリスに来たが、本人は乗り気ではなく叛意すらある。
長年隠居していた所を引っ張り出された。長女アリシアが洗脳を受けている可能性大。
サマートと自身のかつての弟子アヴェルに重傷を負わされて拐われた。怪我は現在はほぼ完治しており、イーリスに実質亡命中。

・アドン・サマート
イーリス聖王国近衛騎士団団長。根っからの武人であり、枢機院にも民衆院にも属していない。
王家に強い忠誠を誓っており、王家と国を想う心情から枢機院打倒計画をミーシャに明かす。ミーシャとの稽古で負傷し、隻眼。現在入院中。


9 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:25:12.96fDgSY+AaO (3/6)

・カーティス・ロブソン(ヒーロー?枠?)
近衛騎士団団員。18歳、181cm程度の長身の青年。肌はやや黒く、魔族の血も混じっているらしい。
ロワールの武術集団、ダーレン寺の総師範、レイ・ロブソンの孫。相当に強い。
女装したクランに一目惚れした。多分童貞。

・サイファー・コット
前作主人公。34歳。向こうの世界では対「崩壊した世界」の責任者的立場であるらしい。
異常にタフであり、本人曰く人外になりかけているとのこと。所帯持ち(恐らく妻は2人)。

・ライル・トンプソン
黒い翼の翼人。ユングヴィ教団世俗派司教。アナスタシアの師匠の一人でもある。
常に冷静沈着で穏やかな男。闇ギルド打倒に執着しているようだが……?

推定ではあるが、一族「ケイン」の末裔。ただ、ハーデンやアヴェルとは一線を画している。

・アヴェル
痩せ気味の長身の男で剣呑な雰囲気を纏わせている。ハーデンと並ぶライプツィヒの片腕と見られる凄腕の剣士。
性格は冷酷にして残虐。ヒースコートの養子であり唯一の弟子だったが、ヒースコートの次女を殺害した上でレイプし逃走。ハーデンとの繋がりは不明。

推定ではあるが、一族「ケイン」の末裔。

・ダグラス
リリーの腹違いの弟。25歳前後で短めの髪に鋭い目の男。
戦闘狂であり自分にも他人にも厳しい。付き合いにくいタイプだが、フリードニヒには絶対の忠誠を誓っている。恐らく若干シスコン。
実はテルモン皇帝、ゲオルグ3世の語落胤。

・ミラ
スライム娘。外見は11~12歳だが実際は33歳。偉そうな物言いだが分別はある。
人間形態に化けることができるが、片言な上肌が青いので不自然さは否めない。退屈しのぎにクランたちに同行することになった。
何故誕生したのかなど謎は多いが、本人の行動原理は「楽しければそれでいい」というシンプルなものである。


10 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:25:46.80fDgSY+AaO (4/6)

では、再開します。


11 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:33:55.15fDgSY+AaO (5/6)

【38日目】

「……コレデイイノカ?」

スライム化したミラが革袋の中から言う。結構重いな……40キグラはあるぞ。

「うん、ゴメン。入管抜けるまでだから」

「……イキグルシイナ」

スライムにも呼吸の概念があるのだろうか。苦笑しながら僕は彼女を担いだ。

「じゃあ行こうか。今日はロワールのニャルラまで行くんだっけ。どんな街か、よく知らないけど」

※50以上で誰かが知っている


12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 11:36:07.89jPoNJ0rDO (1/4)

はい


13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 11:50:57.97HsNSl8Yw0 (1/2)

懐かしいな


14 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 11:52:36.06fDgSY+AaO (6/6)

ミーシャが「うーん」と唸る。

「温泉地だったね、確か。行ったことはないけど」

「温泉かぁ。トリスにもフローリアにあるけど、どんなところなんだろうねえ。ちょっとゆっくりしたいけど、ね」

ラーナがチラッと僕の方を見た。旅に出てからしてないもんな……。
そもそも、ミラにそういう知識はあるんだろうか。生殖の概念すらなさそうだけど。

#

01~25 入管で疑われる(1回のみファンブル扱い)
26~94 通常進行
95~00 通常進行(後の行動にボーナス)


15以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 11:53:48.43gwvO6zyJO (1/1)

はい


16以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 11:54:48.09ntZXCywYO (1/4)




17 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 18:46:57.94njCh/e8oO (1/2)

#

「なかなか酷い目にあったゾ」

膨れながらミラが言った。入管は通ったけど、案の定大きな革袋は疑われ、職員はそれを振ったり覗いたり持ち上げたりしたのだった。

「まあ、通れたんだからいいじゃないか。……それにしても、馬上だとミラって大人しいよね」

「……風景を眺めてるだけでも面白いからナ。もう沼の中でスライムの世話だけするのは飽きタ」

「そうなのか。……ってそれって残されたスライムはどうするの?」

「妹がいるから任せタ。スライムは大なり小なり意識が繋がってるカラ、詳しく話してないが大丈夫だろウ」

「妹がいるのか……」

意外そうにミラが僕を見た。

「変カ?」

「いや、スライムにもそういうのがあるんだって」

01~80 我々は分裂で増えるからナ
81~94 妹とは双子でナ
95~00 ???


18以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 18:47:31.33E9sxGUzq0 (1/1)

えい


19以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 18:50:40.92ntZXCywYO (2/4)

いいね


20 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 18:54:20.40njCh/e8oO (2/2)

※再判定

01~80 昇格
81~94 2段階昇格
95~00 ニャルラ到着後イベント


21以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 18:54:38.67hFKbbUbx0 (1/2)

ふみ


22以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 21:07:33.24G40qQhtK0 (1/2)

そういえば前スレとか前作前々作とかとのリンクないけど大丈夫かね


23 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:13:53.80pnH3cVv8O (1/3)

>>22
前スレとのリンクはあった方がいいですね。

【安価】オルランドゥ大武術会4【コンマ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1561507159/

前作、前々作はDAT落ちしているのが難しいですね。
せいぜいwikiを貼る程度でしょうか。


25 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:17:20.43pnH3cVv8O (3/3)

再開します。


26 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:29:01.36WXHVD9ySO (1/10)

「妹とは双子でナ。母様は生まれてすぐに亡くなっタ。父親のことは聞いたことがナイ」

ミラが少し寂しそうな顔になった。

「ジェリークィーンの生態は謎に包まれてますし、そもそも実在していたこと自体驚きなんですけど……。
スライムってそもそも性別がなくて、分裂して殖えるって聞きました」

アナスタシアの言葉にミラが頷く。

「一般的にはそうダ。ただ、我々は違う、らしい。大婆様にも夫がいたと聞いてル。
ただ、雄がいるかは知らなイ。ヒトと子を成すのかどうかも知らなイ。
母様の意識は一部受け継いだガ、父が誰かは大婆様も含め分からン」

「……なるほどねぇ……」

01~60 この話は一旦終了
61~85 ラーナがミラに質問
86~94 ミラが皆に質問
95~00 上+α(ニャルラに着いてからイベント)


27以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 22:30:02.50pACDFP+C0 (1/1)




28 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:33:23.46WXHVD9ySO (2/10)

ラーナが呟いた。ミラにもミラなりに、思うところがあるんだろうか。
まあ、これから色々知っていくこともあるだろう。

とりあえず、今はダーレン寺に向かうだけだ。

※ニャルラに着くまでのイベント

01~15 トラブル(1回のみファンブル扱い)
16~80 通常進行
81~94 ミラ絡みでイベント(質問タイム)
95~00 誰かと遭遇


29以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 22:33:50.73hFKbbUbx0 (2/2)

ふみ


30 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:48:29.48WXHVD9ySO (3/10)

#

「ここがニャルラか」

予定通り、夕方前にはニャルラに着いた。スライム状でうつらうつらしていたミラも、「おお……」と感嘆の溜め息を漏らす。
旅館の合間からは湯気が立ち上ぼり、腐った卵みたいな刺激臭がかすかにする。
そして、「キーモ」に似た服を着た人で、中心地は賑わっていた。

「観光地とは聞いていたけど、人が多いね。アングヴィルのサンタヴィル以上かも」

「『歓楽都市ベルバザス』が最大の観光都市とは聞いてますが、ここも相当なものですね」

街中には馬や馬車の他、まだ数は少ない「魔動車」もあった。富豪とかもいるのだろうか。
そして、目を引くのが亜人だ。獣人、ドワーフ、ホビット……トリスやイーリスではまず見ない種族だ。
彼らは「新大陸」から移住してきたらしい。ロワールの開放政策で、移民はここ10年で急増しているとは聞いてたけど……

「ねえ、お兄さんたち。イイお宿あるよぉ。泊まっていく?」

猫耳の獣人が僕らに呼び掛けた。客引きだな。

「いや、これから探すんで……」

「そんなこと言わないでさぁ」

01~15 ?????(1回だけファンブル扱い)
16~80 通常進行
81~94 って、アレ?
95~00 誰かと遭遇


31以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 22:49:11.90C6G/B7H30 (1/1)




32 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 22:59:35.30WXHVD9ySO (4/10)

「……って、アレ?そこの子も、亜人?見ない顔だねぇ」

「……私カ?」

ミラが自分を指差すと、客引きの猫娘は「そうそう」と頷いた。

「あたしみたいな移民?」

「いや、違うゾ。私はジェリー……」

僕は慌てて振り向き、ミラの口を押さえた。

「いや、急いでるんで……」

「そう。……気を付けた方がいいよ、『亜人狩り』、流行ってるから」

急に猫娘が小声になった。

「亜人狩り?」

「そう。亜人の子を拐って娼館に入れるって輩もいるけど、単純に移民排斥の目的で虐殺するのもいるんだ。
珍しい亜人ほど狙われやすいみたい。そこの子、可愛いからなおのこと、ね」

01~50 通常進行
51~75 面白イ。私が狩ってやろウ
76~94 ふざけていますね……私……僕が成敗します
95~00 上+α(即座にイベントへ移行)


33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:00:40.80jPoNJ0rDO (2/4)

はい


34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:03:03.93ntZXCywYO (3/4)

世知辛いねぇ


35 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:09:01.16WXHVD9ySO (5/10)



……ギリッ


空気が一気に重くなった。……殺気がミーシャから漏れている。


「ふざけていますね……私……いや僕が成敗する」

「ミ……ミシャ??」

素に戻った彼女につられ、僕もうっかりミーシャの名を呼びそうになった。
猫娘が慌てた様子で辺りをキョロキョロ見渡す。

「ちょ、ちょっと!無茶だよ、どこの人だか知らないけどさぁ……どうせテルモンかどこかの貴族のボンボンでしょ??
あんたなんかに『亜人狩り』が……」

「この街にもいるんでしょ、『亜人狩り』。どういう奴か、知ってるの?」

01~50 知るわけないじゃん!!
51~80 噂に聞いたことはあるけど……
81~94 間違いない、っていう奴はいる
95~00 上+α(ほぼ即断で解決)


36以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:10:07.11G40qQhtK0 (2/2)




37 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:11:03.76WXHVD9ySO (6/10)

※ファンブル回避権利残り4回、再判定


38以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:11:23.40DFu2qit40 (1/2)

はい


39 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:21:11.46WXHVD9ySO (7/10)

「そんなの知るわけないじゃん!!……とにかく、気を付けなよ」

そう言うと猫娘は逃げるように去っていった。

「ミシャ、何でいきなり……」

「『異物』を排除するのが、許せなかっただけだよ。……僕自身も、そうだから」

ミーシャは唇を噛んだ。彼女は両性具有でもあり、かつ愛するのは見かけ上同じ性別のアナスタシアだ。
それで辛い思いをしてきたわけだけど、想いが爆発してしまったのかもしれない。

ミラが「流石ダナ」と頷いた。

「『高貴の義務』というヤツだナ。面白イ、私も乗ろウ」

「ミラ!!?」

ニィ……と彼女が薄く笑った。

「私に会った旅人は少ないガ、不思議と邪なのが多くてナア。『邪悪狩り』はたまの気晴らしにはもってこいなのダ。久々にやるかナ」

「……気が合うね」

「まあナ。クランたちもどうダ?」

1 やろう
2 ……やめとくよ(ミーシャとミラの好感度ダウン中)

※3票先取
※ミーシャの好感度が200切ると、ファンブル回避権が1つ消えます


40以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:22:56.00ntZXCywYO (4/4)

1


41以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:23:46.83k77l0BJs0 (1/2)

1


42以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:24:05.88jPoNJ0rDO (3/4)

1


43以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:24:08.21DFu2qit40 (2/2)

1


44 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:32:07.62WXHVD9ySO (8/10)

「……やろう」

「それでこそ、だね」

ミーシャが微笑む。ラーナもアナスタシアも、異論はないみたいだ。

「じゃあ『亜人狩り』を叩き潰そう。少しダーレン寺に行くのが遅くなるかもだけど、ロブソン様なら許してくれるだろうし」

「連絡は僕が入れるよ。……まずは情報集め、だね」

1 人が集まりそうな酒場に行こうか
2 警察に話をしてみよう(身分バレ恐れあり)
3 花街(歓楽街)に行こう
4 その他自由安価

※2票先取


45以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:32:56.41jPoNJ0rDO (4/4)

1


46以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:36:06.69k77l0BJs0 (2/2)

3


47以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:43:28.37HsNSl8Yw0 (2/2)

質問なんですけど、ミラが召喚したスライムは、ミラと離れていても意思疎通出来ますか
ミラの居る場所が分かったり、何か合図を決めたり出来れば便利なので
それによっては囮作戦も候補に上がるかと


48 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:57:39.99WXHVD9ySO (9/10)

>>47
ある程度までは自由に動かせます。
ただスライムの知能は低いので、複雑な行動は無理です。
あと、街中にスライムが出るとパニックにはなるでしょう。


49 ◆Try7rHwMFw2019/07/20(土) 23:58:06.76WXHVD9ySO (10/10)

0000でリセットです。


50以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/20(土) 23:59:25.25qJTKpQH1o (1/1)

1で


51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 00:25:54.28EPwg2Nz50 (1/4)

4
基本は1と同じように酒場に向かうけど、ミラともう1人、後の3組に分かれて動く
ミラたちは普通に情報収集、後の3人はミラたちを尾行しつつ、同じように尾行してたり怪しい人を探す

召喚したスライムがミラの位置が分かるなら、1度宿屋でも取ってそこでスライム召喚、皮袋に入ってもらって、万が一ミラを見失った時にミラが居る方角に皮袋の中から叩いてもらう


52 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 00:43:59.81783dL/iiO (1/4)

※通常1でとりあえず進行

「情報集め……なら、人が集まりそうな酒場、かな。ミシャは飲める?」

「……飲んだことないんだ。とりあえず、クランに任せるよ」

道を訪ねると、酒場は歓楽街の手前に大きいのがあるらしい。亜人の客も多いみたいだ。
行くなら、そこなのかな。

#

※酒場で……

01~10 ?????(1回だけファンブル扱い)
11~30 妙な視線を感じる……
31~50 あまり有力な情報なし(自由安価で行動選択)
51~75 不確かな情報あり
76~85 そこそこ有力情報あり
86~94 そこの青い肌の子!
95~00 誰かと遭遇


53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 00:47:26.27PuNcCU3FO (1/1)




54 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 00:53:19.62783dL/iiO (2/4)

酒場は亜人をはじめとした色々な人種で賑わっていた。エルフや翼人はいないようだけど。
店に入るなり羨望と嫉妬と欲望が入り交じった目を向けられたのが分かった。ラーナが嫌そうな顔をした。

「……手早く済ませようよ。何か、やな感じがする」


ギロッ


刺すような殺気を、一瞬だけ感じた。ゾクリとなった僕は、その元を探す。


※あ80以上で元が分かる


55 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 00:54:03.20783dL/iiO (3/4)

変な文字が入ってますが、無視して下さい。


56以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 00:59:02.57xrHyDjzAo (1/3)

ほいさ


57以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 00:59:59.773fVfOYX0O (1/7)




58 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 01:32:06.48783dL/iiO (4/4)

……殺気の元はすぐに消えた。……確かに、ラーナの言うことは間違いじゃなさそうだ。

さて、どうしよう?

1 そのまま聞き込み開始
2 ここは一旦引く
3 無理矢理殺気の元を探す(ハイリスク)
4 自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です


59以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 02:34:47.97Wh21x5eU0 (1/1)

3


60以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 03:49:28.45GwtNY86m0 (1/2)




61以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 06:33:49.41LEly8h8U0 (1/1)

2


62以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 06:51:02.52jYa8APuDO (1/7)

2


63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 06:52:31.15D/r58bsbO (1/1)

速攻で片付けよ3


64以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 06:52:31.93x+Vv/cQG0 (1/1)

2


65 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:12:02.64OR6v2l8yO (1/9)

「……感じた?今の」

「……うん。いるね」

ミーシャも殺気に気付いたようだった。険しい顔で辺りを見渡す。

「どうする?一旦引くのもありだけど」

僕は首を振った。

「いや、ここで突き止めよう」

とは言ったけど、どうすればいいんだろう。

※65以上で?(ある事情でコンマ判定が大幅に緩和されています)


66以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:17:13.14My8jpV6bO (1/5)

はい


67 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:29:01.83OR6v2l8yO (2/9)

……いい案が思い付かない。こうなったら、怪しそうなのに虱潰しに声をかけるしかない、か。

01~30 見付からない上に騒ぎになって店を追い出される(襲撃リスク極大、行動に支障)
31~60 見付からない上に騒ぎになる、ただし……(襲撃リスク大、行動にやや支障)
61~80 誰か逃げた?
81~94 クソッ!?
95~00 捕縛成功(再判定)


68以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:31:21.04duT5zm4i0 (1/1)




69 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:34:06.42OR6v2l8yO (3/9)

※ファンブル回避権利を全消費すれば振り直せます。どうしますか?

1 消費する
2 しない
3 巻き戻し権を使う

※このルートに入った場合、相手はかなり危険であると警告しておきます。


70 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:34:53.97OR6v2l8yO (4/9)

※3票先取です。


71以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:38:09.283fVfOYX0O (2/7)

ロブソン師範に口利きしてもらって入国してんのに、来て早々何してんだか
1


72 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:39:23.36OR6v2l8yO (5/9)

なお、相手は既に登場を示唆されている人物です。
61以上でない場合は安定したルートにはなりません。


73以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:43:45.14fTy2yelG0 (1/1)

3


74以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:44:49.96jYa8APuDO (2/7)

3


75以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:44:55.98fbYmcZr90 (1/1)

3


76以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 08:46:04.13EPwg2Nz50 (2/4)

巻き戻しは決定的な被害が出てから、あの多数決のところまで戻るで使う方が良くない?


77 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:51:30.97OR6v2l8yO (6/9)

※巻き戻し権を使います。
どこまで戻るか3票先取で決めます。

一応のヒントです。

・>>58の選択はリスキーでした。
・>>44についてはより良い選択があります。
・そもそもイベント自体を起こさないという考えもあります。「亜人狩り」イベントはどちらにしろ起きますが。
(だからこそ問題解決が早まる>>32でのミーシャ参戦は高いコンマなわけです)
・ニャルラに入るまでは問題の少ない展開です。


78 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 08:54:34.30OR6v2l8yO (7/9)

>>76
これはなかなか難しいところかと思います。
ファンブル回避権利消費からの危機的事態(今回は結構な確率で起こります)を回避するために巻き戻し権を使うと、
巻き戻した後はファンブル回避権のない状態での再開になります。


79以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:03:21.49My8jpV6bO (2/5)

巻き戻し権は前スレ>>1000で取り戻す事ができれば結果オーライではある、が…
ひとまず>>44まで戻ってどう動くか改めて考えるのがベターかねぇ


80以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:05:05.79EPwg2Nz50 (3/4)

仮に2で進行しても、キツいイベントだからファンブルコンマ帯も高くなって一気に回避権が消えやすいってことか
まあ、もう多数決決まっちゃってるし
>>35の判定まで戻るに1票


81以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:05:15.34jYa8APuDO (3/7)

>>51の選択なのかそもそも別の場所を選ぶのか
>>44


82以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:06:53.983fVfOYX0O (3/7)

イベントやるにしろやらないにしろ、もう少し良い判定を期待して
>>35まで


83以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:10:00.40V6GVNkjo0 (1/2)

>>35


84以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:23:32.32EPwg2Nz50 (4/4)

1度ロブソン氏のところまで行って拠点確保、事情を話すってのも手だと思う
ミラがジェリークイーンだって話すのはリスクが高いから濁して、アナスタシアが翼人だからってだけでもロブソン氏の情報網やら人脈やら使えるかもしれないし、庇護下に入るだけでも利があると思う
正直に話すのも、道場がミラやアナスタシアに向ける目によってはアリ
もちろんロブソン氏が一枚噛んでなければの話ではある


85 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 09:41:37.92OR6v2l8yO (8/9)

では35に戻ります。再判定です。


86以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:43:39.163fVfOYX0O (4/7)

こい


87以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:44:10.533fVfOYX0O (5/7)

ダメか・・・


88 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 09:52:51.76OR6v2l8yO (9/9)

※描写省略、44の多数決へ

1 人が集まりそうな酒場に行こうか
2 警察に話をしてみよう(身分バレ恐れあり)
3 花街(歓楽街)に行こう
4 その他自由安価

※3票先取


89以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 09:57:24.13ChR629KJ0 (1/4)

2


90以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 10:01:17.85My8jpV6bO (3/5)

4
ミラを囮にする形で目立たせつつ路地裏とか人気のない所に入って亜人狩りを釣り上げる


91以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 10:13:15.20Y/dLo/w10 (1/1)




92以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 10:21:06.173fVfOYX0O (6/7)

解決早めな方が良さそうだけど、やり直し権消えたしちょっと囮はリスクが高いかな
3


93以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 10:22:54.62V6GVNkjo0 (2/2)

3


94以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 11:15:10.22uuTd4jHZO (1/2)

前にも何回か指摘されたけどハイリスク選択肢は選びづれえなあ


95 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 13:53:34.79l5xFJYAhO (1/13)

「花街に行ってみようか」

「……何で?」

訝しげにラーナが訊く。確かに、普通なら酒場に行くだろう。だけど……

「まず、僕らは一応狙われてる。テルモンの連中がロワールにいるとはあまり思えないけど、闇ギルドは別だ。
下手に人が集まりそうな場所に行くと危ない気がするんだ。
それと、亜人を娼館に入れるってさっきの子が言ってたけど、そういう所が手掛かりになったりするかも」

「ああ、 なるほどねぇ。試してみようかな」

僕は頷いた。でも、5人で花街ってのも、ちょっと変かな……

1 でも安全性を考えたらまとまって行動がいいか
2 2手に分かれよう
3 ミラに囮役をお願いしよう

※2票先取


96 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 13:54:10.57l5xFJYAhO (2/13)

4に自由安価を追加


97以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 13:58:48.15uuTd4jHZO (2/2)

3


98 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 14:20:46.39l5xFJYAhO (3/13)

上げます。


99以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 14:26:41.57Nwv1IXb+0 (1/2)

3


100 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 14:39:11.32l5xFJYAhO (4/13)

※好感度100以上のため自動成功

となると……

「ミラ、お願いしていいかな?試しに一人で花街の通りを歩いてほしいんだ。何かあったら駆けつけるから」

「……囮になレ、ということか。いいだろウ。……その代わり、後でお願いを聞いてもらうゾ」

「お願い?」

ニヤッとミラが笑った。

「それは後のお楽しみダ。お前らは適当に隠れていロ」

ミラは自信満々だ。……大丈夫かな。

#

ニャルラの花街は、ちょっと不思議な雰囲気だ。
平屋の家々の前には中年女性がいて、その奥に女性がいるという形式らしい。
もちろん、普通の娼館や連れ込み宿はあるのだけど。

その通りの真ん中を、ミラが歩く。ゆったりしていて、青い肌と相まってとても目立つ。

「皆チラチラ見てるね」

花街の路地からミラの様子を伺う。ミラはというと、興味深そうに娼館や平屋の家を見ていた。
……そもそも花街が何か、理解しているんだろうか。

01~30 ミラが険しい顔になった(再判定)
31~70 ミラに誰かが声をかけた(再判定)
71~85 ミラに誰も声をかけない
86~94 ミラに誰かが声をかけた。……身なりの良い人物だ
95~00 上+α


101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 14:39:37.12Nwv1IXb+0 (2/2)




102 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 14:43:33.28l5xFJYAhO (5/13)

その時、ミラが険しい顔になった。

※ミラに何が起こったか

01~30 数人の男がミラに襲いかかる
31~60 男がミラに駆け寄って来る
61~94 何もない
95~00 ミラが男を撃退


103以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 14:44:55.43jYa8APuDO (4/7)

はい


104 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 14:48:49.54l5xFJYAhO (6/13)

一人の男がミラに駆け寄って来た。手には……棒状の武器??

※80以上でアナスタシアが武器の正体を知っている


105以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 14:50:30.79oQCFMSEu0 (1/1)




106 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 14:52:21.63l5xFJYAhO (7/13)

ここから飛び出せば、ギリギリ間に合うかもしれない。どうする??

1 飛び出す
2 様子見

※2票先取


107以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 14:55:38.64ChR629KJ0 (2/4)

1


108 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 15:12:45.55l5xFJYAhO (8/13)

上げます。


109以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:13:25.91xrHyDjzAo (2/3)

1かな


110 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 15:20:31.49l5xFJYAhO (9/13)

僕は思わず駆け出した。ミラとの距離からして、こっちが先に着くかは微妙だけど……
こいつが「亜人狩り」なら、その場で叩きのめせばいい。僕は両拳を強く握った。

01~25 ミラに攻撃が命中
26~50 男がクランに攻撃対象を切り替える
51~75 クラン先制
76~94 ミラ先制
95~00 何だ歯応えがない……


111以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:22:26.27Ui/9Dnld0 (1/4)

はあっ


112 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 15:28:09.95l5xFJYAhO (10/13)

「何っ」

僕の姿に気付いた男は、銀色の棒をこちらに向けた。

「仲間がいたかっ!?」

男は棒を突き出してくる。……この程度ならっ。

01~25 クランに命中(理由は後述)
26~80 クラン交わす
81~94 クランがカウンター
95~00 上+α


113以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:31:34.80ChR629KJ0 (3/4)

はい


114以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:35:06.393fVfOYX0O (7/7)

妖怪イチタリナイが多い…


115 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 15:38:46.29l5xFJYAhO (11/13)

僕は余裕をもって男の攻撃を交わそうとした。……その時。


ビシィッ


棒の先端から何かが飛び出して来た??僕は慌てて身体をひねって避ける。
あの棒……実は飛び道具だったのか!?

男が舌打ちした。

「亜人のガキを見付けたと思えば、今度はオスガキか……。てめえ、警察か?」

「だとしたら?」

01~20 増援
21~75 逃げるんだよぉ??
76~94 やるしかねぇよなぁ……!??
95~00 上+α


116以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:44:43.63jYa8APuDO (5/7)

はい


117 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 15:58:25.47l5xFJYAhO (12/13)

「逃げるんだよぉ!!?」

男は踵を返し、一目散に逃げ出した。

「逃がすかっ!!」

※コンマ下1か2のどちらかが50以上で確保
※コンマ下2のみ50以上の場合再判定


118以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 15:59:38.82Ui/9Dnld0 (2/4)

でやっ


119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 16:01:06.76My8jpV6bO (4/5)

ほれ


120 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 16:03:06.76l5xFJYAhO (13/13)

※両方とも50以上のため後で有利に

夜まで休憩します。


121 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 21:55:22.14zsmUsYIjO (1/1)

相手はさほど武芸の心得があるようには見えない。一気に払い拳の要領で右手を伸ばすと……


ニュルン


「そこまでダ」

僕が彼の右肩を掴むのと、ミラの右手が彼の左肩を掴むのと同時だった。

「ひっ!!?」

その勢いのまま、男は仰向けに倒される。ミラの右手は、不自然なほどに伸びていた。夕方前で、花街の通りに人がさほど多くなかったのは幸いか。

「……なぜ彼女を襲おうとした」

男は「ヒッ……」と言ったまま震えている。ラーナたちもこちらに来た。
ラーナが地面に落ちた銀の棒を見て呟く。

「この武器、雷撃魔法が込められてたっぽいね。魔洸石が使われてたのかも……」

「雷撃魔法?……直撃したら」

「普通の子なら多分即気絶。ミラだとちょっと危なかったかもね」

ミラが渋い顔になった。

「……私に何の用ダ?答えないなら、私の養分にしてやってもいいのダガ?」

ミラが右手を男の口の辺りに伸ばす。

01~15 ガリッ(1回だけファンブル扱い(上の特典です))
16~50 俺はただ、娼館に頼まれて……
51~80 俺はただ、ある方に頼まれて……
81~94 上+α
95~00 ……何者だ?(再判定)


122以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 21:56:36.71Ui/9Dnld0 (3/4)

やあっ


123 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 22:07:22.22SLGC4hTsO (1/10)

「俺はただ、ある方に頼まれて……」

「……ある方??」

男の目が怯えた様子になった。

「でも、それは言えねぇっ。言ったら俺が殺されちまうっ!」

「地位が高いか、裏社会の人間かってとこかな」

目が泳いでいる。図星か。

1 ミーシャの身分を明らかにした上で説得する(身バレ可能性大、男を消せば問題はないが、消した場合は好感度は低下)
2 路地裏に連れ込み拷問にかける(ミーシャがやってしまいます)
3 ミラを拐おうとした意図を訊く(低確率で意図判明)
4 武器について訊く
5 その他自由安価

※3票先取


124以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:10:46.56ChR629KJ0 (4/4)

4


125以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:11:52.55GwtNY86m0 (2/2)

5 3+ダメならそいつを放して追跡して黒幕を突き止める


126以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:14:50.52Ui/9Dnld0 (4/4)




127以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:16:56.15FXadDwit0 (1/4)

4


128 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 22:37:46.65SLGC4hTsO (2/10)

「その武器、珍しいな」

僕は敢えて話を本筋からずらした。多分、この話題の方が話す可能性が高いと踏んだからだ。
魔洸石が使われた武器だとしたら、こいつのいる組織は……

「な、何のことだ」

「その銀色の棒だ。先端から、雷撃術を纏った針が出るようになっている。……どこで手に入れた」

01~30 言えるわけねえだろ……
31~70 ある方からもらったんだ
71~94 ある方からもらったんだ。……
95~00 ???????



129以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:37:59.66FXadDwit0 (2/4)




130 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 22:42:46.27SLGC4hTsO (3/10)

※再判定

01~70 昇格
71~94 2段階昇格
95~00 ???????????


131以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 22:43:52.34jYa8APuDO (6/7)

はい


132 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:06:56.24SLGC4hTsO (4/10)

「ある方からもらったんだ……。俺の組織は、皆持っている」

「組織?」

しまったという顔をして、男が口をつぐんだ。

「……『亜人狩り』は、ただの移民排斥や娼館による誘拐じゃない、ということですね」

ミーシャが冷たい声で言った。

「……多分。そして、魔洸石をある程度確保できるのは……」

「『闇ギルド』、だね」

ラーナの言葉に、僕は頷いた。……そうすると、これは結構な大事だ。

闇ギルドは、世界各地に巣食っている。ロワールにもそういうのがいても、一切不思議じゃない。
問題は、魔洸石を使った武器が、こんなチンピラに至るまで流通しているということだ。

ただ、亜人を捕まえてどうするのかというのはよく分からない。単に虐殺するというのでは、筋が通らない。

……何か、凄く嫌な予感がする。

※80以上で男が何かしらの反応



133以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:08:40.37My8jpV6bO (5/5)

ほい


134 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:16:22.85SLGC4hTsO (5/10)

※闇ギルドについては聞かされてない

「な、なあ。お前ら一体何者なんだよ??『闇ギルド』やらなんやらよぉ……??
警察か?こんな若い女みてえなのが??」

「ちょっとは黙レ」

ミラが口に右手を押し付けた。窒息で、男が気絶しそうになっている。

「ちょっとミラ、やめなよ。……でもどうする?」

「……この男は末端ですわね。多分これ以上は何も知らないでしょう。
『ある方』も、多分そこまでの大物じゃない気がします」

「そりゃ、ミシャに比べたらそうだろうけど。……口調、戻ってるよ」

ミーシャは「あ、そうだった」と口を手で覆った。

「でも、まずいね。闇ギルド関連だとすると、警察もそこまで信用できないかもよ?一回逃がしてみる?」

ラーナの言葉に、僕は……

1 警察に協力を仰ごう
2 一回逃がしてみよう
3 この男に協力を頼めないかな
4 その他自由安価

※3票先取


135 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:19:04.47SLGC4hTsO (6/10)

※一回多数決を取り下げます。

※50以上で多数決なしの進行に


136以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:19:37.73xrHyDjzAo (3/3)

ほいさ


137 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:31:35.62SLGC4hTsO (7/10)

※上の3+αの流れです

「……この男に、協力を頼めないかな」

「え?ただのチンピラだよ??」

「うん、だからこそだよ。多分、こいつは目上の人間に弱い。だったら、この国の超重要人物を持ち出せば?」

「「「あ」」」

ミラを除く3人が、一斉に声をあげた。

「ん?どうしタ」

「そうか!ロブソン総師範に口利きしてもらえば……!!
そして、私たちは彼の所に行くわけですから……」

僕はアナスタシアに頷いた。

「うん。そして、連絡手段もここにある」

僕はランダムからもらった、転移機能付きの電話を取り出した。

「てめえら、一体……」

「ここじゃ騒ぎになるから、路地に行こうか。大丈夫、これ以上の危害は多分与えない」

路地に男を引っ張り込み、逃げられないよう取り囲んだ。

「てめぇら、警察じゃねえのか??しかもさっきから、ロブソン総師範だのなんだの偉そうな名前が……」

「うん。細かいことは言えないけど、僕らは彼とは知り合いだ。こいつで直接話だってできる程度のね。
お前のいう『ある方』がどんなに偉いか知らないけど、ロブソン総師範ほどじゃないと思うよ?
そして、僕たちに危害を加えるということがどういう意味か、分かるね?」

「じょ、ガキの冗談もいい加減に……」

僕はロブソン総師範に電話をする。

※15以上で出る(15未満でもロブソンに危害が及んでいる可能性は現状低いです)



138以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:32:46.38FXadDwit0 (3/4)




139 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:39:35.07SLGC4hTsO (8/10)

『おう、どうした?旅は順調か』

朗らかな声が聞こえてきた。そのことに僕は安堵する。

「ええ。そちらに行く人物が一人増えましたが。
それよりも『亜人狩り』です。お耳に入ってますか」

『……まあな。うちの鬼人も、酷く立腹しとるよ。わしが止めねば、山を下りかねん勢いじゃ。
だが、お前の所には亜人はおらんだろ。エルフや翼人はおるが』

「実は新しく加わったのが、亜人……なのかちょっと微妙なんですけど、そういう人で。
その関連で、ニャルラでちょっと厄介事に」


僕は簡単な顛末を話した。電話の向こうの総師範が溜め息をつく。

『……なるほどのぉ。闇ギルド絡みとなると、イマーラがいたら相当荒れておっただろうな』

「だと思います。ロブソン様、何か心当たりは?」

※90以上で情報あり


140以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:40:49.41tXZzfW9K0 (1/1)

p


141以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:40:52.58jYa8APuDO (7/7)

はい


142 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:52:35.15SLGC4hTsO (9/10)

『山にいると世情はさっぱりじゃな。『亜人狩り』が問題になっとることは知っとったが、闇ギルド絡みというのは初耳じゃ。
首相のシャクールも、多分移民排斥運動の過激化という形でしか考えておるまいて。
ただ、『珍しい亜人ばかりを狙う』のは、かなり引っかかるがの」

「どうしてです?」

『うちのもそうじゃが、希少種族は独特なマナを持っとる。だからこそ、亜人は『希少なほど強い』ことが多いのじゃ。
クランのとこの亜人も、そういう類かね』

僕はちらりとミラを見た。訝し気に僕を見ている。

「間違いなく」

『ふむ……そうか。こちらでも色々調べておくぞ。また何かあれば、遠慮なく連絡してよいぞ』

「恐縮です」

電話が切れると、僕は男に向き合った。

「……という具合だ。僕らに協力してくれれば、金は払う」

僕は懐から金貨一枚を取り出した。予算はイーリスから出ているから、とても潤沢だ。

「10万モネ金貨???お前らっ……!??」

「僕らの頼みを聞いてくれるなら、の話だ。僕の言っていることがハッタリじゃないというのは分かるだろ?」

※男の反応
01~10 ……それでも無理だ
11~50 ほ、本当にいいんだな???(裏切り可能性あり)
51~70 こ、こっちからも条件がある(再判定)
71~94 わ、分かった……(裏切り可能性なし)
95~00 上+α 



143以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/21(日) 23:54:01.14FXadDwit0 (4/4)




144 ◆Try7rHwMFw2019/07/21(日) 23:57:47.99SLGC4hTsO (10/10)

「ほ、本当にいいんだな???」

引きつった笑顔で男は言う。

「……ああ。ただ、変な気は起こすな。その時はどうなるか」

「も、もちろんだぜ。10万モネ金貨、よこしな」

男の掌に金貨を置くと、「まいどありっ」と男は笑みを深くした。

「で、何を俺にやってほしいんだ?」

※0000より、自由安価で募集します。
ただ、無茶な要求は断ります。裏切り可能性もあるので、注意してください。
有力なものがあれば、こちらの判断で決定or多数決となります。
明日の0900ぐらいがメドです。



145 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 00:00:45.62rXzRXXDkO (1/1)

では、募集開始します。


146以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 06:58:09.77IJg6Ze+BO (1/1)

捕まえた亜人ってことでクラン達をアジトに連れて行ってもらうとか?
適当なコスプレとかして


147 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 07:32:59.46uvspJeYHO (1/1)

上げます。

>>146
現状ではかなりリスキーかと思います。


148 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 08:34:45.53WDd4hgM6O (1/4)

なお、0900までに何もなければ当座保留という形で男をリリースします。
(連絡先だけは聞いておく)


149以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 08:37:25.39r61JtMoE0 (1/4)

知っているアジトとその規模を洗いざらい教えてもらう
どう動くかはそこから考える


150 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 09:02:33.76WDd4hgM6O (2/4)

>>149
どこまで知っているか、どこまで本当かはコンマ次第ですが可能です。

0915までに異論がなければこれで行きます。


151 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 09:34:55.33WDd4hgM6O (3/4)

「とりあえず、お前らの拠点を教えてほしい。知りうる限り」

ゴクン、と男が唾を飲むのが分かった。

「……ちょ、ちょっと待った。お前らで潰しにかかるのか??女子供だけで??」

「……女子供で悪かったわね。あんたより多分年上なんだけど」

ラーナがロッドを抜いて男に突き付けた。「ひいっ」と男が掠れた叫び声をあげる。

「わ、分かった。教えるっ」

01~50 ニャルラの拠点のみ
51~80 ニャルラとシュラークの拠点
81~94 上+本拠と思われる拠点(ダーレン寺に行くついでに行けるかはコンマ次第)
95~00 上+α(男が本当のことを吐いているのが確定)


152以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 09:38:30.96MYnx8lATO (1/5)

ほっ


153以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 09:46:44.78M/aCaTUQO (1/1)

いいね


154 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 09:57:57.83WDd4hgM6O (4/4)

男の額から汗が噴き出している。かなり混乱しているようだ。

「……俺は下っ端だ、だが『兄貴』に連れられてうちの組織の場所は知ってる。
ニャルラの拠点は、表向きはこの花街の深部。だが、実際は違え。ニャルラのホテルグループ、『ベイサン』社長の邸宅だ」

「……えっ??」

「『ベイサン』はここの大型娼館も手掛けてる。表も裏も牛耳ってると言っていい。
行政の連中も、表立って文句は言えねえって話だ」

そうか。あんな白昼堂々と男が襲ってきたのは、いざとなれば証拠を隠滅してくれる確信があったからか。

「『あの方』とは、ベイサンの社長か誰かだね」

ミーシャの言葉に、男は一瞬躊躇したが頷いた。

「……逆らったら生きてはいけねえ。分かるだろ、そのくらい」

「……なるほど。他には?」

「シュラークに組のでかい支部がある。ここも現地の大物と噛んでるって話だ。移民排斥派かどうかは知らねえが」

「支部?じゃあ本部は別に」

「……ああ。本部は北部の……」

3の倍数 山麓の街、コーロン(ダーレン寺手前)
3の倍数以外 北部港町のシャーウッド(ダーレン寺からはかなり行きにくい)

※ゾロ目か95~00でコーロンの上に追加情報


155以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 10:11:16.80CEeIRlRDO (1/4)

はい


156 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 13:07:24.5112eDYvAwO (1/1)

「本部は北部のシャーウッドにある」

ミーシャが顔をしかめた。

「シャーウッドと言えば、『新大陸』との玄関口……。しかも、亜人が多い都市じゃないか。組織の名は?」

「『ドルオー組』だ。……もういいだろ」

僕は首を振った。

「いや、もう少し付き合ってもらうよ。亜人を捕まえて、何を」

01~40 俺が知ったことかよ
41~80 兄貴は知ってるかもしれねえ
81~94 噂に聞いたことがある
95~00 ?????(胸糞注意)


157以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 13:10:25.51CEeIRlRDO (2/4)

はい


158 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 19:39:54.64/e2Y2Z3RO (1/9)

「……兄貴は知ってるかも知れねえ」

「兄貴?」

「ああ。チビの頃から俺を育ててくれた。組でも、ニャルラ支部の上の方にいる。
頭が上がらねえんだ。だから……俺は組を裏切れねえ……もう勘弁してくれよ……」

男が啜り泣き始めた。

1 分かった。もう行っていい。ただ、僕たちのことは絶対に口にするな
2 兄貴という人を紹介してくれ(中リスク)
3 ベイサンの邸宅に案内しろ(中~ハイリスク)
4 その他自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です


159以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 19:41:58.80fUO6xiin0 (1/2)




160以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 19:46:08.39r61JtMoE0 (2/4)

1
そんなに理由を知る必要があるかしら


161以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 19:54:09.23emqu9QAQ0 (1/5)

1


162以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 19:58:57.45CEeIRlRDO (3/4)

1


163以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 20:01:21.91MYnx8lATO (2/5)

4
逃がすフリをして尾行、拠点なり敵側の誰かの情報を探る


164 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 20:02:53.30/e2Y2Z3RO (2/9)

※追加判定、7の倍数で?


165以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 20:04:03.25emqu9QAQ0 (2/5)




166 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 20:15:15.39/e2Y2Z3RO (3/9)

※携帯は持ってない

「分かった。もう行っていいよ。……ただ、僕たちのことは絶対に口にするな。
名前と連絡先を教えてくれ。また連絡するかもしれない」

「……名前は、ザジだ。連絡先は……ない。お前らみたいな金持ちじゃねえんだ」

そういえば移動式電話は高価だ。彼が持ってるわけがないか。

「そうか」

僕が頷くと、彼は一目散にその場から逃げていった。

「尾行しなくていいの?」

「あの逃げ足じゃ無理だよ。それに、彼をそこまで追い詰めてもかわいそうだ」

彼は僕との約束を守るだろうか。それは正直、自信がない。

「それもそうかな。問題は、これからどうするかだね。ここの『亜人狩り』を潰すのか、一先ず先を急ぐのか」

ラーナの言葉に僕は唸った。

「確かに『亜人狩り』は潰したいけど……シュラークにもドルオー組ってあるんだよね。
もう少し準備が必要かもしれない。何より、ここで目立つのもね……」

「でも、罪のない亜人を拐って殺すのは……許せない。どんな理由だろうと」

ミーシャの気持ちも分かる。……どうすべきだろうか。

※重要分岐です。3票先取

1 先を急ぐ(襲撃イベントは低確率、温泉へ)
2 聞き込みする(多数決へ)
3 警察に行く(中リスク)
4 ベイサンの屋敷に行く(方法次第でハイリスク)
5 その他自由安価


167以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 20:20:56.07r61JtMoE0 (3/4)

1
ロブソンの協力が欲しい


168以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 20:29:53.39MYnx8lATO (3/5)

1
上に同じく、ロブソンが敵側って可能性はかなり薄そうだと思うしまず頼れる所を頼りたい


169以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 20:35:27.78emqu9QAQ0 (3/5)

1


170 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:04:34.13/e2Y2Z3RO (4/9)

もしここで「亜人狩り」とやりあったらどうなるだろう?僕らは5人だけど、相手は多分強大だ。
闇ギルドが背後にいるなら、僕らの存在もすぐに知られてしまいかねない。そうなったら、ロワールに来た意味がなくなってしまう。

ここは、まず味方を増やすことが大事だ。

「……ミーシャ、ここは我慢して先を急いだ方がいいんじゃないかな。ロブソン様の協力を仰ごう。
僕らだけでは、この話は大きすぎる」

「……でもっ!!」

「……ミーシャ様」

アナスタシアが首を振った。

「クラン様の言う通りですわ。無駄に危険に身を晒すのは、避けるべきです。
ここの亜人を救えればそれが理想的です。……でも、貴女が無事でなければ、意味がないんです」

「アナ……」

「むう、『邪悪狩り』はできんのカ。つまらんナ」

ミラが少しつまらなそうに言った。僕は苦笑する。

「それはまた今度、だね。……できれば、平和が一番だけど」

※コンマ下1、2が10以下で好感度ダウン
(1がミーシャ、2がミラ)


171以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:05:18.73emqu9QAQ0 (4/5)




172以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:05:39.86CEeIRlRDO (4/4)

はい


173 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:10:52.69/e2Y2Z3RO (5/9)

#

僕らは花街を出た。気が付いたら辺りはすっかり日が暮れている。

「お腹もすいてきたね。宿を探そうか」

「そだね。ただ、ベイサン系列のとこは色々な意味で避けたいかな……大きなとこは大体そこなんでしょ?」

「分からないけど、多分。どうしようかな……」

適当に宿を取ってしまってもいいんだけど、温泉地に来たなら少しはいいところに泊まりたいというのが人情だ。
うーん、ちょっと困ったなあ……。

※70以上で猫娘と再会


174以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:11:49.46MYnx8lATO (4/5)

はい


175 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:16:54.02/e2Y2Z3RO (6/9)

※多数決へ

1 どこでもいいから泊まっちゃおう(ほぼノーリスク、基本夜イベントなし)
2 高級旅館を探すか……(低~中確率で?)
3 いっそのこと花街でぱーっとやろう(低~中確率で?)

※2票先取


176以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:20:33.78r61JtMoE0 (4/4)

1


177以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:21:29.66MYnx8lATO (5/5)

1


178 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:24:42.25/e2Y2Z3RO (7/9)

……こうなったらどこでもいいから泊まっちゃおう。とりあえず安全そうなとこなら問題なしとしなきゃ。

※泊まった宿は……

01~15 安宿(再判定)
16~70 普通の宿
71~94 意外としっかりした宿
95~00 特殊イベント確定


179以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:25:36.41emqu9QAQ0 (5/5)




180 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:27:50.71/e2Y2Z3RO (8/9)

※夜イベントの有無

75以上で発生、未満なら39日目へ
(トラブルがない場合、39~40日目に発生)


181以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 21:28:19.89fUO6xiin0 (2/2)

いよっ


182 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 21:32:14.47/e2Y2Z3RO (9/9)

中断します。ミラの話が中心になる予定です。


183 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 23:36:44.68omV+8MA3O (1/2)

#

「うーん、普通だねぇ……」

旅館の一室で、ラーナがこぼした。

見つかった宿は、高級すぎず、安すぎずの普通の宿だ。少々古いけどご飯も仲居さんの気遣いもそこそこちゃんとしている。
温泉もまあこんなものかなという感じだった。ただ、フローリアのあの老舗旅館に比べたらさすがに見劣りはする。

「まあいいじゃないか。そこまで悪くもないでしょ」

「そうなんだけどさ。……うーん」

チラっとラーナが窓際に座るミラを見た。彼女は水をストローで飲んでいる。

「……ん?私がどうかしたカ?」

「……いや、何でも……」

今度は僕の方をじっと見ている。身体を揺すって、どこかもどかしそうだ。不満そうなのは、そういうことか。

こういう時のラーナは、大体発情している。「したいんだけど、ミラをどうしよう」と無言で訴えかけているのは見え見えだった。

「……僕だってしたいけど……」

僕もミラを見た。

「だから私に何か用カ?」

01~30 少し外していいかな?
31~60 その時、壁の向こうから……
61~80 ……そうカ、お前たち
81~94 ああそうカ。私も興味があル
95~00 上+α


184以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 23:38:41.86ce0Na4Ad0 (1/1)

はい


185 ◆Try7rHwMFw2019/07/22(月) 23:53:41.83omV+8MA3O (2/2)

ミラは少し考えた後、「そうか」と手を叩いた。ぷにゅ、という音が響く。

「……薄々気付いていたガ、お前たちは夫婦か何かなのカ。……悪いことをしたナ」

「えっ……気付いてたの?」

驚く僕らに、ミラが「フフン」とない胸を張った。

「伊達に30年以上も生きてなイ。ヒトに出会ったことは少ないガ、大婆様からヒトの生態は聞いている。
私たちのように、男女が交わって増えるのだろウ?
今までの様子から、ミシャとアナスタシアがそういう関係だとは察していタ。
昨日は彼女らの部屋で寝てたガ、生殖行為をしていたようだったんでナ」

……あの2人もミラがいるのによくやるなあ……。僕とラーナは苦笑した。

「じゃあ、僕らがこれから何をしたいかも?」

「ウム。同じようなことをするのだろウ?そこで頼みがあル。お前たちの生態行為を見せてもらいたいのダ。興味があル」

……

「「はぁ???」」

「何か問題があるのカ?」

ミラはあっけらかんとした感じで言う。……いや、さすがに予想外だよ……。

※ミラ好感度114のため
100-114÷4=72以上で???


186以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/22(月) 23:55:00.170dvZ756eo (1/1)




187 ◆Try7rHwMFw2019/07/23(火) 00:03:52.51n021IGoHO (1/1)

※現時点ではクランにミラはアプローチしない

「いや、そういうのって人に見せるもんじゃないし、ねぇ?」

「う、うん。……3人や4人で愛し合ったことはあるけど、見られるだけってのは……」

ミラの目が輝いている。

「いや、面白そうダ。『邪悪狩り』はできなかったガ、これなら十分退屈しのぎになル」

僕は……

1 いや、やっぱり恥ずかしいから外に行くよ……(行為省略、ラーナ好感度上昇中、ミラは確率で好感度ダウン)
2 じゃ、じゃあ見てみる?(行為省略するかは多数決、ミラは確率で好感度アップ)
3 せっかくだし、少し参加してみる?(確率で2に移行、行為省略するかは多数決、ミラは高確率で好感度アップ)

※3票先取


188以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 00:18:35.75CvOoZgY2O (1/1)

3


189以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 00:25:38.85BLJIjyB00 (1/1)

3


190以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 00:33:59.82YXvjcr/wO (1/1)

3


191 ◆Try7rHwMFw2019/07/23(火) 03:15:55.599CxMH1O/O (1/1)

「……せっかくだし、少し参加してみる?」

「ちょ、ちょっと待ってよクラン!?それって、ミラともするってこと??」

「……それは分からないけど、見てるだけじゃつまらないでしょ?
それに、ミラの身体ってスライムだし、いつもと違った感じになりそうじゃない?」

ラーナが「そ、そうだけどさぁ……」と唸った。

「わ、私も興味がないわけじゃないけど……ミラはどう考えてるの?」

※ミラ好感度114
43以上で無条件参加、22以上で様子見ながら


192以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 04:41:28.23r9WnsDX0o (1/1)




193 ◆Try7rHwMFw2019/07/23(火) 07:49:57.22Bdr6nC3DO (1/2)

「む、ムウ……どんなものカ、様子を見ながらダナ」

ミラは少し戸惑い気味だ。いきなり一緒に、というのはちょっと早かったかな。

とにかく久々にラーナを抱くことになりそうだ。「男として」は、結構久々だな……。

※今後の進行について
1 描写など省略、コンマ判定の後簡単に事後だけやって39日目へ
2 軽く導入のみ書いて39日目へ(R15)
3 ガッツリ行為を別スレで書く(R18)

※3票先取


194以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 07:53:57.96WjZimeMr0 (1/1)

3


195以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 08:33:58.92AmnLz1/x0 (1/1)

3


196以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 08:36:51.90e7HLLkJe0 (1/1)

1


197以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/23(火) 08:37:54.48HHyMuE8jO (1/1)

3


198 ◆Try7rHwMFw2019/07/23(火) 08:44:03.33Bdr6nC3DO (2/2)

3とします。更新は夜です。


199 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 08:53:48.15+M5PCQpbO (1/1)

復旧したのでRで進行中です。


200以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 09:10:39.050jzb3RFU0 (1/1)

やっと復旧したのか


201 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 21:15:18.63562U5a2bO (1/6)

R板から戻りました。39日目に移行する前に、好感度判定を行います。

ラーナ
コンマ下1一桁×2(30以下は上昇なし)

ミラ
コンマ下2×6+20(最低保障30)


202以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 21:17:25.03KYans1Q70 (1/2)




203以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 21:17:39.27U4ZpaPyDO (1/1)

はい


204 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 21:22:04.32562U5a2bO (2/6)

ラーナ好感度 408
ミラ好感度 176

通常進行に戻ります。


205 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 21:57:36.58562U5a2bO (3/6)

【39日目】

※70以上で?


206以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 21:58:31.39m7WxBwD90 (1/1)




207 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 22:11:41.88562U5a2bO (4/6)

※ミーシャら2人は気付いてない

「おはよ……ん?」

僕らを見たミーシャが怪訝な顔をした。そりゃそうだ。
ミラが僕の左腕に上機嫌でしがみつき、ラーナは頬を膨らませて僕の右腕をささやかな乳房に押し当ててるのだから。

「どうしたのですか、それは」

素に戻ったミーシャに、僕は苦笑する。

「ま、まあ……」

「昨晩、クランと生殖行為をしたゾ!あれほどいいとは思わなかっタ」

「ちょ、ちょっとミラ!?」

はぁとラーナが溜め息をついた。

「クランもクランだよ……射精した回数、私よりミラへの方が多かったし。
やっぱり今度する時は『女の子』でされなきゃダメだねぇ……」

「ラーナも何言ってるの??」

アナスタシアが「あらあら」と部屋から顔を出した。ミーシャは驚いたのか、固まっている。

「……そりゃビックリです……だね。というか、ジェリークィーンってそういうことできたんだ……」

「うむっ!基本の造りは人間と同じだからナ。身体も少し成熟したし、生殖行為の愉しさも理解しタ。
ミーシャは両方あるのだろウ?是非私と一度してほしイ」

「な、何言ってるのミラ!?」

※ミーシャの反応
01~50 え、ええ……か、考えとくよ……
51~75 う、うーん……そんなに良かったの?
76~94 そ、そうだね……それ、いいかも
95~00 せっかくだし、今度5人でしようよ


208以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 22:12:08.02KYans1Q70 (2/2)




209 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 22:30:29.75562U5a2bO (5/6)

「え、ええ……。か、考えとくよ……」

ミーシャはやや引き気味だ。まあ、急にそうなったら、ねえ。

「むう、気乗りしないのカ。まあ、そのうち機会もあるだろウ。
ところで、今日はシュラークに行くのだったナ?」

「あ、うん。『亜人狩り』は気になるけど、ダーレン寺に向けて急ごう。
確か、ここから街道は結構整備されてるんだっけ」

「と聞いたよ。そんなに問題はないと思う」

ミーシャが頷いた。彼女の言う通りならいいんだけど。

※シュラークへの道中

01~20 誰か尾行している(1回のみファンブル扱い)
21~94 通常進行(ただし、6の倍数で電話イベント)
95~00 シュラークで誰かと遭遇確定


210以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 22:31:56.38yEiASM560 (1/1)

j


211 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 22:32:55.16562U5a2bO (6/6)

今日はここまで。


212 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 23:12:08.02uoac7oTJO (1/1)

予定を変更して少し進めます。


213 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 23:20:51.297ud6AvCuO (1/2)

#

「それにしても、人通りが大分増えたねえ」

ラーナが呟いた。確かに、街道を通る人々はイーリスからロワールに行く街道より、ずっと多い。
ドワーフやホビットのような、イーリスやトリスではあまり見ない亜人もちらほらと見かける。

「ニャルラはロワールでは大きめの街ですからね。観光客も多いですし」

アナスタシアが穏やかに言う。すると後ろから、「ブロロロ……」と音がした。

「……『魔動車』だ。イーリスでは全然見なかったのに」

「オルランドゥでは徐々に出ているとは聞いたけど。ロワールにもあるんだね」

魔動車が僕らを追い抜いた。馬が全速力で走るのと、どっちが速いのかな。

「ヒトの乗り物には不思議なモノがあるのだナ。興味深イ」

ミラがラーナの後ろから目を輝かせている。まあ、ずっと沼の中だったみたいだし、見るもの全てが新鮮なんだろう。

※道中の話題(1回のみです)

1 魔動車について
2 ミラが発情した理由について
3 シュラークについて

※2票先取
※コンマ判定はいずれもほぼありません


214 ◆Try7rHwMFw2019/07/24(水) 23:23:02.507ud6AvCuO (2/2)

※4に自由安価を追加します


215以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 23:48:43.91Ndbci19G0 (1/1)

1
動力どうなってんのか、オルディニウム関わってないか一応


216以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/24(水) 23:49:25.28MY5wFjeC0 (1/1)

1


217 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 09:04:21.46hYN9MuasO (1/7)

「にしても、魔動車って何で動いてるんだろうね?魔というからには魔力だろうけど……」

ラーナがうーんと唸った。

「あれだけ重いものを動かすって大変だと思うんだけどな。そもそも、マナって一部の限られた人しか使いこなせないし。だよね、アナスタシア」

「ですね。……魔洸石と関係があるんでしょうか」

確かに魔洸石なら動かせるかもしれない。ただ、取り扱いは非常に難しい代物のはずだ。そんなにほいほい使えるとは思わないけど。

※ミーシャの言葉
01~25 僕もよく知らないな
26~94 オルランドゥで……
95~00 上+α


218以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 09:07:36.22almqgdDY0 (1/2)




219 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 09:08:42.92hYN9MuasO (2/7)

※ファンブル無効権消費、残り4回
※再判定


220以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 09:13:29.06MohzH7DDO (1/8)

はい


221 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 09:34:16.31hYN9MuasO (3/7)

「僕もよく知らないな……どういう仕組みなんだろうね、あれ」

ミーシャも首を捻っている。世の中はまだまだ分からないことが多いみたいだ。

#

シュラークには夕方前に着いた。首都だけあって人はとても多い。
イーリスと違うのは、やはり亜人の多さだ。小柄なドワーフやホビットに猫人、犬にしか見えないライカンスロープもいる。
この中だとミラもそこまで目立たない……のかな?

「本当に色々な人種がいるナ。彼らはヒトと同じ扱いなのカ」

「……表向きはね。でも、色々差別はされてるみたい。亜人が集まった『亜人街』ってのもあるらしいよ」

ミーシャが馬をゆっくり進めながら言った。

「亜人街かぁ……イーリスのスラムみたいなものなのかな」

「どうだろう。ロワール政府は同化政策を進めてるみたいだけど……」

※イベント判定
01~10 その時、背後から殺気を感じた(1回のみファンブル扱い)
11 ???????
12~25 きゃああああ!!!
26~75 通常進行
76~94 誰かと遭遇
95~00 重要キャラと遭遇


222以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 09:35:25.94almqgdDY0 (2/2)




223 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 09:45:05.31hYN9MuasO (4/7)

※出会った人物

01~30 おい、面貸せや(黒服の男)
31~65 む?その子は……(眼鏡の中年)
5
65~80 クラン・オーディナルだな? (オーガ、性別は後程)
81~94 君がクラン・オーディナルか(魔族、性別は後程)
95~00 重要人物(異世界関連かウィル関連、再判定)


224以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 09:47:02.79YDvhvXsL0 (1/1)




225 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 09:48:51.51hYN9MuasO (5/7)

※再判定

4の倍数で女性
その他で男性
ゾロ目か95~00で女性かつ初期好感度高


226以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 10:38:19.769eWSiT1Q0 (1/1)

はい


227以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 10:55:15.79zA/EcMxbO (1/1)

女ばっかじゃねえか


228以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 11:11:31.35xNyebvkL0 (1/1)

こりゃどんどん非常識な快楽に目覚めてくな…
やっぱ呪われてるわ


229 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 12:16:18.11hYN9MuasO (6/7)

シュラークの大通りを進んでいく。正面に見える大きな建物が、国立議会らしい。
ホテルなどがある繁華街は、右手に曲がるとあるという。その入口には大きな扉のない門があった。

「これが名高い『武神門』か」

「『武神門』?」

ミーシャが頷いた。

「大昔、3、400年ぐらい前かな。ロワールの建国の祖に『武神』マイク・ダーレンという人物がいたんだって。
彼を記念して作られた門だそうだよ。そして、彼が建立したのがダーレン寺ってわけ」

「なるほどねぇ」

余分な装飾はなく、ただ武骨で巨大な石を積み上げただけの門だ。そもそも、こんなものどうやって作ったんだろう。

門を通り過ぎようとした時だ。

「……待て。クラン・オーディナルの一行だな」

低い声が僕の耳に届いた。振り向くと、180センメドはありそうな紅い肌の女性が、僕らを睨んでいる。
赤い髪は後ろで結わえられている。胸は大きいけど筋骨隆々で、額からは一本の角が生えていた。

「……どなたですか?」

「……そっちの方だったか。金髪の方かと思っていたが。私はロブソン総師範の使いだ」

……パーシャさんが「鬼人がロブソン総師範の弟子にいる」って言ってたけど、まさかこの人が?

「……噂には聞いてましたが……」

僕は馬を降り、彼女に近付いた。

「僕がクラン・オーディナルです。初めまして。あなたは?」

「……私のことを知っていたか。少々驚いたな。私は……」

※名前を募集します。コンマが最も大きいものを採用します。安価下3です。
※採用されたものがゾロ目か95以上で……


230以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 12:21:50.81MohzH7DDO (2/8)

フェイラ


231以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 12:23:05.47JuDS26x50 (1/1)

アンリ


232以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 12:38:16.77iLwnoqTiO (1/5)

マチルダ


233以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 12:47:57.83vRY9k8TRo (1/1)

ゾロ目が才能されるのか?


234 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 12:57:12.49hYN9MuasO (7/7)

※特になし

「私はフェイラだ。ロブソン殿の所に来て、もう10年以上になる」

差し出された手を握る。……凄い握力だ。

「……お強いんですね」

「まあ、鬼人だからな。無論、功夫も鍛えてあるが。しかし、ウィル・アピースを倒すにはまだ足りぬ」

馬上のラーナたちをフェイラさんは一瞥した。

「ロブソン殿から話は聞いている。今日はシュラーク分寺に泊まるといい。客人用に部屋は取っている」

#

僕らは繁華街を出て、国立議会の方に向かった。分寺はこの近くにあるらしい。

「着いたぞ」

古くはあるけど、重厚感のある木造の建物。ここがダーレン寺の分寺か。

「どうして僕らを?」

「シュラークも物騒になっているのでな。エルフや翼人も、亜人狩りの標的だ。安全のため、ということだな」

フェイラさんはチラリとミラを見た。

「何ダ」

「……いや、珍しい種族だなと思っただけだ。私も大概だが。名は」

「ミラ、ダ。ジェリークィーンと呼ばれる種だナ。子供と侮るなヨ、お前より多分年長者ダ」

※90以上で?


235以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 13:02:00.80F5ADl5ni0 (1/1)




236 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 14:39:26.65DpfF3T17O (1/3)

※ジェリークィーンを知らない

「ジェリークィーン?ユラリア大陸から来たんじゃないのか?」

「いや、出身はイーリスのグリーヴァ大沼ダ」

「……世間は広いな。お前もダーレン寺へ?」

「退屈しのぎと、世を知るためダ。……強いのモたくさんいるのだろウ?」

ニィ……とミラが薄く笑う。フェイラさんは……

01~30 気に食わんな
31~80 本当に色々なのがいるものだ
81~94 無論だ。……折角だ、全員で稽古といこう
95~00 上+α(効果大)


237以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 14:43:23.51MohzH7DDO (3/8)

はい


238 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 14:51:42.57DpfF3T17O (2/3)

フェイラさんは肩を竦めた。

「……本当に色々なのがいるものだ」

「……つまらんナ。強そうだカラ、ちょっとやって見たかったのニ」

「武は無闇に振るう物ではない。14の時にダーレン寺に来てから、総師範に叩き込まれた教えだ」

「なるほどナ。クランはどうなのダ?」

僕は師匠との日々を思い出した。

「……まあ似たような物かな。己を磨き高めるための業だと教えられたよ」

「よい師匠なのだな。イマーラ殿は療養中らしいが」

「……ええ」

師匠はサイファーさんたちの世界でどうしているのだろう。……順調ならいいのだけど。

#

※夕方~夜の行動

1 フェイラと会話&稽古
2 亜人街に行く
3 繁華街に行く
4 とっとと寝る
5 その他自由安価

※3票先取


239 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 14:52:36.57DpfF3T17O (3/3)

前スレ1000に伴うボーナスはなしです。


240以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 15:53:30.55lF61aW7t0 (1/3)

1


241以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 15:58:10.111nJjGkE30 (1/2)

1


242以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 16:50:41.49iLwnoqTiO (2/5)

1


243 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 17:51:50.00vwCrgj4tO (1/5)

「茶だ。熱いから注意しろ」

小さな器に、茶色い液体が注がれた。ふわりと爽やかな香りが拡がる。

「……いい香りですね」

「ダーレン寺の周辺で取れた茶葉を半発酵させたものだ。高地の寒暖の差が、葉自体に甘味を加えるらしい」

啜ると、なるほど花のような香りと控えめな甘さが口に拡がる。

「……美味しい!」

「……ホウ!こんな旨い水があるのカ」

ミラすら感嘆している。今まで飲んだお茶の中でも、3本の指には入るだろう。

「気に入ってもらえて何よりだ。私の故郷にも旨い茶があるのだが、何分魔獣が多すぎてな」

「……『新大陸』とは、そこまで過酷な場所なのですか」

フェイラさんが静かに頷いた。

「ここに比べると、遥かに自然は厳しい。私も両親とこちらに来たが、船中で流行り病に遇って2人とも逝ってしまった」

「それは……お気の毒に」

ミーシャの言葉に、フェイラさんが苦笑する。

「向こうとこっちじゃ、マナの濃度が全然違う。だから、こっちに移住するのも命懸けなんだ。覚悟はしてたさ」

「新大陸」とは、どんなところなんだろう。行く機会は、多分ないと思うけど。

※85以上でイベント


244以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:09:20.46MohzH7DDO (4/8)

はい


245 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 18:15:03.93vwCrgj4tO (2/5)

※特になし
※フェイラに振る話題

1 ダーレン寺の現状
2 「亜人狩り」について
3 ドルオー組について
4 「新大陸」について詳しく
5 彼氏とかいる?
6 その他自由安価

※話題に依りますが、質問回数が増えるごとに継続率は減ります
※質問終了後に稽古です


246 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 18:15:31.03vwCrgj4tO (3/5)

※3票先取


247以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:17:17.17lF61aW7t0 (2/3)

2


248以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:18:42.09MohzH7DDO (5/8)

2


249以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:18:49.931nJjGkE30 (2/2)

2


250 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 18:25:17.76vwCrgj4tO (4/5)

「ところで……」

僕は椅子に座り直した。

「『亜人狩り』について、何かご存知ですか?ロブソン様は、闇ギルドが絡んでいる可能性を知らなかったみたいですが」

フェイラさんはお茶を一口啜った。

01~35 それは私が知りたい
36~70 闇ギルドの話は知らないが、ドルオー組が亜人を集めているらしい
71~94 実は、私がシュラークにいるのには2つ理由がある
95~00 重要情報


251以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:27:52.99iLwnoqTiO (3/5)

はい


252以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 18:29:07.03w4l5AY/E0 (1/1)

おお


253 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 18:49:45.24vwCrgj4tO (5/5)

※核心情報

「実は、私がシュラークにいるのには2つ理由がある」

「2つ?」

「そうだ。まず、お前たちをダーレン寺に送り届けるという役目だ。コーロン峠は馬が使えない難所だ。案内役が要るというわけだ。
もう一つの役目が……むしろこっちが本業だが……『亜人狩り』の捜査だ」

「捜査?」

「そうだ。私は普段からシュラークにいる。分寺の師範代としてだ。そして、もう一つの顔が『ロワール公国警察特務捜査官』だ」

ラーナが「へぇ」と呟いた。

「……実は結構偉かったり?」

「偉いというよりは、武力を買われたというべきだな。『審判の石』が私を選んだらしい。
ドルオー組と闇ギルドの関係は薄々知っていたよ。まさか君たちも感付いていたとは驚きだったが。
『亜人狩り』で狩られた亜人がどうなるか、知っているか?」

皆が首を横に振った。

「いえ。惨たらしく殺された亜人がいるとまでしか」

「……だろうな。ただの狂集団による移民排斥としか、庶民は知らされていない。
だが、気付いている通りこれは組織犯罪だ。そして、惨殺された亜人はまだ幸せとすら言える」

フェイラさんの顔が憤怒で険しくなった。その迫力に、僕は思わず椅子を引く。

「そ、それはどういう」

「連れ去られる亜人には条件がある。希少であるか、見た目が麗しいかだ。
そして末路は3つ。まず、惨たらしく殺される。『使えない』からだ」

「……どういう意味ですか」

「残り2つの末路にそぐわない、ということだ。
死体で見付けられた亜人は一番幸せだよ。多くは犯されきった挙げ句に穴にまとめて捨てられるのだから」

ゴクリ、と誰かが唾を飲む尾登が聞こえた。……僕のものかもしれない。


254 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 20:18:50.70EdoXjK0cO (1/9)

「……残り2つって」

「まず、高級娼館に回される者だ。後で話す、『天使の雫』を薄めたものを射たれた上でな。
『天使樹』の苗床にはなれないが、娼婦や男娼として使えるだけの容姿の者はこうなる。
激しい快楽を常に与えられ、狂いきるまで客を取るようになる。……まあ最期は同じだ。使い物にならなくなり、死ぬか殺されるかだ」

「『天使の雫』?それに『天使樹』って……」

「話は最後まで聞くものだ。……十分なマナをその身に蓄えた亜人は、『天使樹』と呼ばれる寄生樹──魔獣の一種だ──の苗床になる。
そして、その実を絞った果汁が『天使の雫』だ。強力な媚薬……と言われているが、それは薄めて使われた場合だ。
薄めないで使われたら、どうなると思う?」

……薄めて使っただけで、正気を取り戻せなくなるのか……なら、原液なら?僕は戦慄した。

「発狂、ですか」

「ならいいんだがな……」

そう言うと、フェイラさんはおもむろに服を脱ぎ出した。そして、下着も。

そこに見たものは……

「……酷いっ……!!」

アナスタシアが絶句した。


……フェイラさんの背中には、一文字に深い傷痕があったからだ。


フェイラさんは服を着ると、深いため息をついた。

「半年前の傷だ。相手はただの子供だったよ。10歳ぐらいのな。
ドルオー組のあるアジトに踏み込んだ時、牢屋にこの子と母親と思われる組員だけがいた。
手には、黄色い液体が入った小瓶があった。『これを飲んでお逃げ』と。
後で分かったが、それこそが『天使の雫』の原液だった。彼女は、その正体を知らなかったのだろうな。
そして……それを飲んだその子は、一気に膨れ上がった。『文字通り』」

「……え」

忌々しそうに、フェイラさんが首を振る。

「巨人になったんだよ。母親は即座に圧死。そして、私は逃げた。逃げに逃げた。それでも、奴はとてつもなく素早く、強かった。
背中に一撃を受け、死を覚悟した瞬間……そいつは親指ほどの大きさに干からびたんだ。『天使の雫』の効き目が切れたんだ」

部屋を沈黙が支配する。……惨い。

「……何のためにそんなものを」

「分かったのはごく最近だよ。その子が飲んだのが『天使の雫』だというのもな。
シュラークのドルオー組に潜り込んでいる、ズマの『アサシン』から情報が入った。
そいつが盗み出した機密文書によれば、狙いは『巨人によるロワールの国家転覆』」

「……何だって!!?」

フェイラさんが重々しく頷く。そうか、ロワールから魔洸石の取引依頼がなかったのは……この計画さえあれば十分だと思ったからか!

「幸い、まだ準備は不十分だ。何せ、『天使樹』の果汁は少しでも手に触れれば、即座に一生色情狂になっちまうぐらい取り扱いが難しいらしい。
薄めるのも一苦労というのに、原液での管理は至難ということだ。あの子は多分、私を始末するための実験台だったんだろう。
そして、計画を潰す方法も分かっている。『天使樹』を焼けばいい」

「場所が分かるのですか」

ミーシャの問いに、フェイラさんは「ああ」と短く答えた。


255 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 20:25:46.01EdoXjK0cO (2/9)

※天使樹の場所

01~50 ダーレン寺からは離れるな。ここから東に2日程行った、アルヴァス湿地帯にそれはある
51~80 ダーレン寺からは少し離れるな。ここから真北に1日行った、ロザンヌの森にある
81~94 幸いだが、ダーレン寺に行く最中にある。コーロンの郊外、コーロン丘陵の一角だ
95~00 灯台もと暗し、だ。シュラークの郊外、ジャスタ池のほとりだ。ただ、幻影魔法で遮られてる


256以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:27:55.38lF61aW7t0 (3/3)

はい


257 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 20:37:22.07EdoXjK0cO (3/9)

「ダーレン寺からは少し離れるな。ここから東に2日程行った、アルヴァス湿地帯にある。
多分、向こうは私が天使樹の場所を知ったことを、まだ知らない」

フェイラさんは急須からお茶を皆の器に注いだ。

「……とはいえ、天使樹の場所は最高機密のはずだ。ある程度の備えはしてあると思うべきだろう。闇ギルドが絡んでいるならなおのことだ。
……正直に言えば、君らが来るのを当てにしていた面はある。私だけでどうにかなる問題ではないし、私の部下じゃ明らかに不足だ」

「その、アサシンの人ってどうなったの?」

ラーナが真剣な様子で訊く。

01~40 ……死んだよ。
41~94 まだ任務を続行中だ
95~00 そう言うと思ってな


258以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:40:01.47dKkg2R5H0 (1/2)

たあっ


259 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 20:47:03.78EdoXjK0cO (4/9)

「まだ任務を続行中だ。ただ、迂闊には動けない。奴はドルオー組の一員になりきっているからな。私から連絡は寄越さない決まりになっている」

「エルライザやハンナの同僚の人ってことかな」

僕はラーナに頷く。

「多分。どんな人なんだろうね」

1 電話しない
2 エルライザに電話する(オルランドゥに潜伏中?)
3 ハンナに電話する(ズマ本国エリコグラードにいるはず)

※2票先取


260以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:50:24.55ltwp2TvZO (1/1)

1


261以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:51:02.17HpOfZXXJ0 (1/1)

3


262以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:51:41.64wayAEzzl0 (1/3)

2


263以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 20:51:59.24MohzH7DDO (6/8)

2


264 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 20:59:25.34EdoXjK0cO (5/9)

僕はランダムに貰った電話を取り出した。フェイラさんが少し怪訝な顔になる。

「誰に電話だ?」

「アサシンの人です。前にお世話になった」

…………

※20以上で出る(未満の場合1回のみファンブル扱い)


265以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 21:02:03.41iLwnoqTiO (4/5)

ほいっ


266 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 21:08:21.30EdoXjK0cO (6/9)

『もしもし?』

「僕だ、クランだ」

『クランかぁ!!どうだそっちは?イーリスは落ち着いたって聞いたけどなぁ。
今、どこだ?お姫様とロワールに行ってるって話だが』

エルライザの声が弾んでいる。そういや、僕に気があるんだったっけ。

「う、うん。今、首都のシュラークなんだ。そっちの様子は変わりない?」

01~30 それがな……
31~94 おう、変わりねえぜ
95~00 実は……(再判定)


267以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 21:09:28.62dKkg2R5H0 (2/2)

えいっ


268 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 21:13:50.38EdoXjK0cO (7/9)

『おう、変わりねえぜ。よくも悪くも。どうした急に。オレの声が聞きたくなったか?』

「いや、そういうんじゃなくって。ロワールにアサシンの人っているでしょ。どんな人なの?」

3の倍数 あの人には頭が上がらねえよ(女性、ベテラン)
3の倍数以外 うちの主力だ(男性、30代半ば)
9の倍数、ゾロ目、95~00 ……怪物、だな……(男性、?????)


269以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 21:14:14.76wayAEzzl0 (2/3)




270 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 21:27:30.08EdoXjK0cO (8/9)

はぁ、とガッカリしたような息が聞こえた後、エルライザが小声で言った。

『ソロコフさんか……うちの主力だよ。決して任務失敗しない、アサシンの鏡だ。
年単位の隠密任務をやってるって話だが……何でそんなこと聞きたがる?』

「いや、会うことになるかもしれないから。多分、その任務関連だと思う」

『……はぁ?ほんっと、厄介事に縁があるんだなぁ、お前って。それもその宝石のせいなんじゃねぇか?
てか、また女増えてやしねぇだろうな??姫様とヤったとかねえよな!!?』

ハハハ……と笑うしかない。増えてるし、ヤってるんだよなあ……。

「ま、まあそれはいいじゃない。何か気をつけた方がいいことって、ある?」

01~50 あうう……会いたいよぉ(会話にならず)
51~75 ……仕事にはとにかく厳しい人だから、向こうから来ない限り触らない方がいいな
76~94 会いたいなら、酒だな
95~00 上+α(ソロコフと対面できる)


271以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 21:28:37.34MohzH7DDO (7/8)

はい


272 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 21:35:24.05EdoXjK0cO (9/9)

『あうう……会いたいよぉ……』

電話の向こうでエルライザが泣き始めた。僕は「またいつか会えるよ」と適当に宥める。

『うん……分かった……ま、またな……』

電話を切ると、酷く疲れた。……何か愛が重くなってないか?

「これだから魔族は……」

ラーナが不機嫌そうに言う。そう言えば、仲悪いんだったな。

フェイラさんを見ると……

奇数 どこか落ち着かない様子
偶数 通常ルート
ゾロ目、95~00 特殊ルート


273以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 21:36:18.21wayAEzzl0 (3/3)




274 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 22:56:05.04Qqk2+xqeO (1/5)

フェイラさんはどこか落ち着かない様子だ。……うーん、これってもしや……。

「……とにかく、天使樹を先に燃やすか、ダーレン寺に行くかは決めないとね。
向こうの戦力は分かっているんですか?」

ミーシャの問いにフェイラさんは……

01~30 凄腕を雇ったと聞いた
31~60 ああ。ただ……
61~94 ああ。多分、今すぐ行けば大丈夫のはずだ
95~00 上+α


275以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 22:58:28.50MohzH7DDO (8/8)

はい


276 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 23:14:00.19Qqk2+xqeO (2/5)

「ああ。それほど厄介なのはいないはずだ。……ただ」

フェイラさんが口ごもった。

「……急がないとまずいかもしれない。『種付け』が始まろうとしている」

「種付け?」

「そうだ。天使樹の収穫は3ヶ月に1回。そして、種付けしてから1ヶ月で実が生るらしい。
つまり、そろそろ『亜人狩り』で集められた亜人が、天使樹の生息地に運ばれる頃だ」

「……あっ」

ミラが襲われたことを思い出した。……あれは、「種付け」が近いからだったのか。

フェイラさんは厳しい表情で続ける。

「一度種付けが済むと、連中はそこにキャンプを張る。天使樹の監視と娼館用の亜人の選別、そして残りの亜人の殺戮のためだ。
キャンプにどれくらいの人数がいるかは分からない。でも、6人で何とかできるかは……分からないな」

「軍を出すってできないんですか?」

「……そうなると、自棄になった奴らが原液を飲むかもしれない。被害が甚大になりかねないな。
理想は、奴らが種付けする前に天使樹を焼くこと。時間との勝負だ」

※重要選択肢

1 今日すぐ出ましょう
2 明日朝出ましょう
3 ダーレン寺に急ぎましょう

※3票先取
※3の場合、亜人狩りイベントはかなり後回しになります


277 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 23:17:40.98Qqk2+xqeO (3/5)

なお、行く場合帰りは転移で即シュラークに戻れます。
1と2の違いはキャンプとの遭遇率です。ただ、1の場合は稽古ができません。


278以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 23:19:22.54cIaE+OyU0 (1/3)

クランはコンマの結果とはいえ周りに助けられてる感じがするな、周りの好感度がやたら高いからかもしれないけど
ハーレムを認めたのはサイファーの時に揉めたからかそれとも擬似百合だからか
前作の時はエルフのハーレム文化とかなかったよね


279以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 23:20:45.29cIaE+OyU0 (2/3)

1で
稽古でダメージ食らいましたとかごめんだし


280以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 23:23:09.77iLwnoqTiO (5/5)

1
よほどクリティカルなコンマが出ない限り1日稽古した所で誤差だしそれより迅速に潰しに行く方がメリット大きいか


281 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 23:24:42.48Qqk2+xqeO (4/5)

>>278
実はトリスの性文化は前作と共通だったりします。あまり表に出なかっただけですね。
後、一夫多妻を許容するかはエルフでも分かれます。ラーナは明確に寛容ですが、シャルとファルは一途でそういうことは認めないというスタンスでした。


282以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 23:31:08.55SKsrNADU0 (1/1)

1


283 ◆Try7rHwMFw2019/07/25(木) 23:33:01.46Qqk2+xqeO (5/5)

今日はここまで。


284以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/25(木) 23:57:50.12cIaE+OyU0 (3/3)

>>281
そういえばアミールが蛇になった時にもファルはフレールに任せる的なコンマ分岐あったな、引かれなかったけど


285 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 08:48:49.03SbF3dQ5pO (1/4)

「……今すぐ出ましょう」

ラーナが驚いた様子になった。フェイラさんは小さく頷いている。

「えっ、ちょっと!?どこで泊まるの?」

「アルヴァス湿地帯まではろくな町がない。野宿にならざるを得ないな。明日夜には、湿地帯に着くはずだ」

「……危ないんじゃ」

「そうだな、だが四の五の言ってはいられん。放っておけば、もっとまずいことになる」

フェイラさんが、お茶の入った器を置いた。

「急ごう。天使樹を焼いてしまえば、『亜人狩り』も終わりだ」

#

※シュラークから出る際に……

01~11 ?????(1回のみファンブル扱い)
12~20 街の出口に誰かいる
21~94 通常ルート
95~00 男がいる


286以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 08:51:47.30frLbKqE30 (1/2)

はい


287 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 08:59:42.96SbF3dQ5pO (2/4)

#

馬を早足で進める。暗い街道には、人がほとんどいない。明かりはラーナが照らす魔法の光だけだ。

「日付が変わったら適当な場所で休もう。2時間ごとに見張りは交代だ。
この辺りは野盗も野生の獣も多い。気を付けろ」

フェイラさんの言葉が、空気を締めていく。すんなりと目的地までは行けそうもない。

※夜営までに……

9の倍数 怪しい一団を発見
ゾロ目(クリティカル) 民家がある
99か00偶数だと?????


288以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 09:00:47.58GN7o3TMDO (1/6)

はい


289 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 09:08:57.57SbF3dQ5pO (3/4)

「……ここでいいだろう」

日付が変わる手前、フェイラさんは街道沿いの木陰を指差した。僕の後ろにいるミラはうつらうつらとしている。

「……ん、着いたのカ」

「今日はここで野宿だって」

木陰に布を敷き、近くの木に馬を繋ぐ。見張りは僕とラーナ、ミーシャとアナスタシア、そしてフェイラさんとミラの順だ。

「あまり眠れないだろうがそこは勘弁してくれ。明日も早いが、頑張ろう」

※夜営中
01~10 怪しい一団と遭遇(1回のみファンブル扱い)
11~15 野獣登場
16~20 野盗登場
21~60 一晩が過ぎる(寝不足のためコンマ-5)
61~94 一晩が過ぎる
95~00 再判定


290以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 09:10:13.01SNq6u6m80 (1/1)

はい


291 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 09:15:03.39SbF3dQ5pO (4/4)

※ファンブル回避権残り3回、再判定


292以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 09:31:41.69GN7o3TMDO (2/6)

はい


293 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 11:35:25.56CuBm6bgnO (1/1)

【40日目】

……ポタリ

頬に何かが垂れて来た。目を覚まし見上げると、木の葉から朝露が落ちる所だった。
意外と目覚めは悪くない。もっと寝苦しいと思っていたけど。

「起きたか」

フェイラさんは何か料理を作っていた。ミラは鍋を覗き込んでいる。

「おはようございます。それは?」

「パン粥だ。ダーレン寺の修行では、夜営もしなきゃいけないからな。
携行用の固パンをふやかしたパン粥は、存外悪くない。食ってみろ」

トロリとした白っぽい液体を匙から啜ると、確かに悪くない。柑橘系の甘い味がする。

「お、美味しいです」

「そうか。水じゃまずくなるんでな。オレンジジュースで煮てる。栄養価も高いぞ」

身体もそうだけど、頼りがいのある人だ。鬼人って聞いた時は粗暴な印象があったけど、大分違うんだな。

「今日はこれから?」

「飯を食ったらまた移動だ。ただ、アルヴァス湿地帯に着いてからが厄介だ。
馬車の轍を頼りに天使樹に向かうが、どこにあるかまで正確には知らん。キャンプ跡があるはずだが」

ミラが「フム」と何か考えている。

「どうしたの?」

「いや、湿地帯ならスライムがいるかと考えていタ。同族もあるいはいるかもしれなイ」

「協力してもらえたりするかな」

「どうだろうナ。縄張りを荒らされたと思うかもしれなイ。少し、嫌な予感もル」

「嫌な予感?」

ミラは苦笑した。

「杞憂だと思うガ」

ラーナたちも次々起きてきた。……ここからが山場だ。

※アルヴァス湿地帯入口まで
01~15 怪しい一団を発見(1回のみファンブル扱い)
16~85 通常ルート(1問だけフェイラに質問可能)
86~94 クランに着信あり(再判定)
95~00 誰かに遭遇


294以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 12:01:42.91GN7o3TMDO (3/6)

はい


295 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 13:47:39.26S33RVtkoO (1/1)

#

街道は段々と細くなり、もはや道とすら言えなくなってきた。
馬車の轍だけが、そこが道であると示しているような感じだ。

「この先に湿地帯が?」

「そうだ。地図によれば、そろそろ入口に差し掛かる頃だが」

ラーナが「うーん」と唸った。

「……これさ、ちょっと変じゃない?」

「変?」

「そう。だっておかしくない?ここに誰か迷いこむかもしれないじゃない。
道があるからには、その先に何かがああるわけで。何かの間違いで、天使樹ってのに辿り着いちゃったらどうするつもりなんだろう?」

ミラが「その通りダ」と相槌を打った。

「幾つか可能性はあル。例えば、もし湿地帯に私の同族がいて、飼い慣らされていたラ?
そうでなくとも、簡単に天使樹に行かせない工夫はあるだろうナ」

「……なるほど」

短くフェイラさんが呟いた。その時、ブルルルルと僕の電話が震えた。

※かけてきたのは……

01~30 アレクサンドル
31~70 ソロコフ
71~94 ハンナ
95~00 ランダム


296以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 13:50:02.799Do1E81K0 (1/1)

えい


297 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 15:40:01.16o9g+q3nEO (1/1)

誰だろう。……ハンナ?

「もしもし」

『クランか。今どこだ』

「今って……ロワールだけど」

『違う、アルヴァス湿地帯まで着いたかって聞いてるんだよ』

「……え?何でそんなことを?エルライザにも話してないのに」

ハッハッハと笑い声が聞こえた。……蹄音も聞こえる。

『何でエルライザが出てくるんだよ。……実はズマに帰ろうとしたらアレクサンドル部長から連絡が来てね。ソロコフさんの応援に行けってことになったんだ。
んで、ソロコフさんからの指示でそっちに急ぎで向かってる』

「……えっ!!?」

僕は皆と顔を見合わせた。一様に驚いた様子だ。

『ちょうど『種付け隊』がそっちに出発する感じでね。あんたらがシュラークを出たのを確認したんで、協力することになったわけ』

フェイラさんが叫んだ。

「ソロコフはどうした?」

※70以上でハンナと一緒にいる


298以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 15:47:36.06GN7o3TMDO (4/6)

はい


299 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 20:19:11.91sSOg1BIKO (1/16)

『ん?今の誰だ?とりあえずソロコフさんはシュラークに残ってる。……今回の隊を主導しなきゃいけないらしい』

フェイラさんが絶句した。……ということは。

「……抜けられるの?」

『詳しくは聞いてないけど、大丈夫なんじゃないかね?あの人が失敗したのは、見たことがないし』

フェイラさんの赤い顔から、血の気が引いている。
そうだ。このまま行けば……彼は多分、死ぬことになる。

かといって、僕らに術はない。天使樹を焼いて、惨劇を未然に防ぐ。それしかやりようがないのだ。

『……とにかく、湿地帯の入口に着いたらそこで待っていてくれ。天使樹への道は幻影魔法で隠されてる。
あたしじゃ解呪できないけど、ラーナって子ならできると思う。そこまでの道は、ソロコフさんから聞いてる。案内するよ』

そう言うと、ハンナは電話を切った。

「フェイラさん……」

「……行こう。やることをやらなければ」

#

湿地帯入口に着いて1時間ほど待つと、ハンナが馬で駆けてきた。集団で動く僕らより、単騎の彼女はずっと速いようだ。

「待ったか?」

「いや、さほどでも。……フェイラさん、ソロコフさんの同僚のハンナさん」

「……よろしく」

「……?よろしく。鬼人に会うのは始めてだよ。どうかしたのかい」

「……いや」

フェイラさんに元気がない。……理由はおおよそ見当が付いた。

ソロコフさんのことが、好きなんだろう。だから、彼の行く末が心配なのだ。

※85以上で?


300以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 20:22:19.08ekvSEItU0 (1/1)

うりゃ


301 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 20:39:26.19sSOg1BIKO (2/16)

※特になし

「フェイラって言ったね。ソロコフさんから話は聞いてるよ。有能な武芸家らしいね」

「……ああ」

「……?覇気がないねぇ……まあいいや。あと、見ない顔がいるね。あんた、何者だい」

ハンナに見られたミラが「私カ?」と自分を指差した。

「ミラといウ。縁あって一緒にきタ。魔族は大婆様から聞いてるガ、会うのは初めてダナ」

「……人間じゃないよねえ」

「ジェリークィーンという種ダナ。スライムの女王、というわけダ」

ミラがまたない胸を張る。「ふぅん」とハンナは釈然としないと言いたげに呟いた。

「まあいいや。姫さんは髪切ったんだね。なかなか似合ってるよ」

「あ、ありがとう」

「じゃあ、湿地帯に入ろうか。幾つか罠もあるから、気を付けな」

「……罠?」

「そう。偽りの道を連中は準備してるのさ。正しい道に行かないと、底無し沼や魔獣にガブリ、ってね」

なるほど、やはりそう簡単に辿り着けないようになってたか。
ただ、道案内がいるだけで大分違う。僕らは慎重に、歩みを進めた。

※天使樹手前まで
01~30 オマエラハダレダ(1回のみファンブル扱い)
31~45 スライムの群れ登場
46~94 何もなし
95~00 再判定


302以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 20:40:05.67tqKm8k+a0 (1/3)




303 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 20:45:39.94sSOg1BIKO (3/16)

「……ここで道が途切れてるね。先は森みたいだけど」

ハンナが頷いた。

「ここに幻影魔法が掛かってる。これを解けば、本物の道が見えるってわけさ。
ドルオー組にそこまでの魔術師はいないと思う。ちらっと見た感じ、ラーナならいけるはずさ」

「……やってみる」

ラーナはロッドを構えた。

「どうやるの?」

「私も幻影魔法は使えるからね。より強力なので上書きした上で消すの。
解呪なんてやったことはないけど、ヤーヤ様からやり方だけは教わってる」

ロッドの先が、青く光った。

※20以上で成功(失敗は1回のみファンブル扱い)


304以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 20:47:30.76k362yR50O (1/2)

はい


305 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:06:45.57sSOg1BIKO (4/16)

青い光が辺りを覆う。ラーナが「弾けろ」と小さく呟くと、視界が一気に開けた。

そこには……

「……性格悪いねぇ……」

ハンナが呆れたように呟く。

先にあったのは断崖だった。無理矢理進めば、めでたく転落死ということか。そして、崖の下には。

「……あれが、天使樹」

そこには1本だけ樹木が立っていた。言われなくても、それが天使樹とはすぐに分かった。
上から見たそれは、ちょうど翼人の羽根のように枝葉を付けていたからだ。
そしてその中央には、髪の長い女性のような形の幹がある。

「迂回路が右にあるね。ここから下に降りるわけか」

馬を進めるにつれ、どこかおぞましい気配が漂ってきた。……いや、これは……

「……死臭、だね」

ハンナの顔が険しくなった。フェイラさんも頷く。

「……大半の犠牲者が、穴に埋められたと聞いてる。少し盛り上がった所は、多分それを埋めた跡だ」

そこから少し離れた場所に、掘っ立て小屋のようなものがあった。「キャンプがあの近くに設営されるんだ」とフェイラさんが言う。
……これほど嫌な気配がする場所は、初めてだ。

「……惨い……ふ、震えが、止まりません……!!」

「アナ!??……ラーナ、早く焼いて。聖職者の彼女に、ここの空気は……キツすぎる」

「……分かった」

ミーシャとアナスタシアを残し、僕らは天使樹に近付く。


……僕は絶句した。


幹は、「苗床」になった亜人の女性でできていたからだ。


306 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:13:31.78sSOg1BIKO (5/16)

「樹」になった女性の表情は、苦悶とも愉悦とも付かないものだった。あるいは、両方なんだろうか。

……とにかく、長居する場所じゃない。こんな忌まわしい場所から、一刻でも早く離れたかった。

「ラーナ、お願い」

「うん、分かった」

ラーナが火球を作る。

※天使樹への放火は……

01~10 ……えっ???(ファンブル扱い)
11~40 待てっ!!フェイラの様子がおかしいっ!!(1回だけファンブル扱い)
41~94 放火(再判定)
95~00 放火(イベント終了)


307以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:14:04.01GN7o3TMDO (5/6)

はい


308 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:15:06.26sSOg1BIKO (6/16)

※ファンブル回避権残り4回、再判定


309以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:15:21.77tqKm8k+a0 (2/3)




310 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:15:41.52sSOg1BIKO (7/16)

なお01~10は通常ファンブルとして扱っています。


311以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:23:43.886St7kTkW0 (1/2)

回避権があるとしても01とか見るとヒェッてなるな
クリティカルだし上手に焼けたか


312 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:35:57.29sSOg1BIKO (8/16)

※クリティカル、イベント終了

その時、フェイラさんの足元が揺れた。……まさかっ!!

「フェイラさんっ!!?」


ズシャッ


地面から根っ子が突き出す。


「はあっ!!!」


フェイラさんはそれを蹴り飛ばし、すんでの所で避けた。

「……私自身も亜人ということを忘れていたよ……」

彼女の額に汗が流れる。行き場をなくした根は、今度はミラに向いた。

ミラは棒立ちだ。まずいっ!!


「ミラッ!!!」


グチュッ


それは彼女を突き刺した、ように見えたが……


「生憎物理攻撃は効かんのダ」


つまらなさそうに、ミラはそれを引き抜く。服に穴は空いたけど、特に問題はなさそうだ。


ラーナのロッドの先端にある火球は、人の頭ほどの大きさになった。そして……


「焼き尽くせぇえええっ!!!!」


咆哮と共に、それは幹に直撃した。一気に火が下から上へと拡がる。


「逃げようっ!!火が回るのが早いっ!!!」


僕はミラを抱えて走った。ミーシャたちの所に着き、振り向くと……


「ヒョオオオオォォォォ…………」


「樹が、鳴いてる??」


赤く火で包まれた天使樹は、まるで鳥のように見えた。それは夕暮れの空に昇っていく、火の鳥だ。
そして、その周りには……

「ああっ……見てくださいっ……!!」

白く輝く球が、無数に天へと浮かび上がっていく。ふよふよと、どこか物悲しげに。

「……苗床にされた人の、魂かな……」

「……分かりません。……ただ、祈りましょう……」

アナスタシアが泣きながら手を合わせる。僕らもそれに応じた。


天使樹の最期は……口には決して出せないけど、とても美しく、哀しいものだった。
そして、もう樹の犠牲者が増えることは……ない。


※80以上で特殊イベント


313以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:37:21.91GN7o3TMDO (6/6)

はい


314 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:40:22.76sSOg1BIKO (9/16)

※再判定、ファンブルなし

01~60 アリガトウ……コレハ、ササヤカナワタシタチノ、オレイ……
61~94 上+電話
95~00 上+共鳴




315以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:41:15.74k362yR50O (2/2)

それ


316 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:53:15.80sSOg1BIKO (10/16)

……どこからか、声が聞こえる。頭の中に、直接響くような……


…………アリガトウ……コレハ、ササヤカナワタシタチノ、オレイ…………


白く輝く球が、僕ら全員に降ってきた。ポゥと、皆の身体が光る。


「……えっ……!!?」

力が湧いてくる。これって……!?

※ボーナス内容、クリティカル、ファンブルなし(00除く)

01~70 HP+10、経験点50p、奥義習得ポイント1p
71~94 上+任意の能力+1(筋力以外)
95~00 70以下の内容かつ全能力+1

※5の倍数だと?
※ゾロ目ならミーシャに異変


317以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 21:54:52.707jkcbs1w0 (1/1)




318 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 21:58:06.92sSOg1BIKO (11/16)

クラン(15歳、人間、格闘家)

HP 170
筋力 17
技術 15
知力 10
精神 15

所属 トリス森王国
名声値 36

好感度
※イマーラ 208
※ラーナ 408
ヴィオラ 138
ミーシャ 221
アナスタシア 86
オクタシア 87
エルライザ 186
カーティス 136
ミラ 176

※は番済み
※1日5回ファンブル無効
※ラーナ同席時クリティカル倍率+1

経験点61p
奥義習得ポイント9

スキル
踏み込み1…移動距離3
気配察知2…気配察知判定に+20
隠密1…隠密行動判定に+10
先読み3…先読み判定に+30
洞察2…洞察判定に+20
リバーブロー…クリティカルか90以上で朦朧打撃へ
フェイント2…技量判定+20に成功で命中ボーナス
カウンター…回避時クリティカル以外でも90以上でカウンター発生
ストレート…距離1、1回攻撃、2倍ダメージ
スネークバイト…距離2、通常ダメージ、2回攻撃可能
焔霊…詠唱3ターン必要、知力追加ダメージ
ガゼルパンチ…距離0で発動、3倍ダメージ、単発

所持品
蛇の宝石

・1日1回ファンブル無効
・95以上クリティカル扱い
(リバーブローの効果は90以上に修正)
・瀕死時に50%でコーウィン憑依あり(経験点は基本なし)

・奥義「煉獄」
リバーブローでの朦朧成功から発動、戦闘中1回のみ
継続率50%の朦朧打撃×2


319 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 22:12:35.00sSOg1BIKO (12/16)

※全員能力増強
※ミラに異変

「これは……どういうことだっ!?」

フェイラさんが叫ぶ。どうやら、皆に同じようなことが起きているらしい。

「……樹に囚われていた、生命が力を与えたのでしょうか……」

アナスタシアが、茫然と呟いた。……あるいは、そうなのかもしれない。

「……ミラっ!!?」

ラーナが叫んだ。振り向くと、そこにいたのは……

「……『熟した』のか?」

少し成長したミラがいた。

青い髪や顔の造りは同じだ。しかし、肌の色は僕らと同じになり、背も少し高くなっている。胸もラーナぐらいには大きい。まだ小さいけど。

「ミラ、それは……」

「……なるほど。生命の力が注がれることで成長するのか。クランと生殖行為をしてから変化が安定するようになったが、そういうことだったわけだな」

喋り方も滑らかになっている。つくづく、不思議な子だ。

「大丈夫なの?」

「ん、すこぶる快適だ。スライムとしての力が消えたわけでもない。
ただ、ここから先の『成長』は遠そうだな。本能がそう言っている」

ぴょんぴょんと、感触を確かめるようにミラが跳ねた。ラーナはアッケニ取られている。


ヴー、ヴー


僕の電話が鳴った。……誰からだろう。


※電話の主は……

01~94 初めまして、だな
95~00 よう、元気してるか


320 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 22:13:26.97sSOg1BIKO (13/16)

アッケニ→呆気に

失礼しました。


321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 22:15:35.09tqKm8k+a0 (3/3)




322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 22:15:48.87Y0mZycvQ0 (1/1)

それ


323 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 22:27:52.27sSOg1BIKO (14/16)

……知らない番号だ。とりあえず、僕はそれを取る。

「もしもし」

『初めまして、だな。クラン・オーディナル君』

低く渋い声が聞こえた。僕の名を知っている?

「……あなたは?」

『すまないな。ソコロフ・ヴォジクという。ハンナから番号を聞いていたのでね』

「……!!あなたがっ」

フェイラさんの顔が明るくなった。

「ソコロフか!?」

『近くにフェイラもいるようだな。その分だと、首尾は』

「ええ。今さっき焼きました」

『……そうか。何よりだ』

「どうして急に連絡を?」

01~15 ……脱出に、しくじった。フェイラを
16~40 少々、まずいことになっている
41~70 離脱に成功した。ただ、今から戻るなら気を付けろ
71~94 離脱に成功した。今回分の亜人も解放済みだ
95~00 上+α


324以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 22:30:26.86frLbKqE30 (2/2)

はい


325 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 22:31:45.91sSOg1BIKO (15/16)

今日はここまで。


326 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 22:39:32.24sSOg1BIKO (16/16)

もうルートが消えたので明かしますと、ソコロフ黒幕ルートは相応の確率でありました。
>>293で電話がかからなかったり、>>295でアレキサンドルが出たりするとこの展開が濃厚でした。
ハンナが出た場合のみソコロフ白確定だったわけです。


327以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/26(金) 22:45:43.736St7kTkW0 (2/2)

乙です
コンマがすこぶる快調で助かったな
早期解決でその分修行出来るか
ところでミラ成熟しちゃったけど、避妊薬とか効くのだろうか


328 ◆Try7rHwMFw2019/07/26(金) 23:49:37.26Yl0AquDTO (1/1)

>>327
実のところほぼ最速に近い展開でした。vs天使樹はファンブル回避権がゴリゴリ削られる戦いの予定だったのですが。

ミラはまだ完全に成熟したわけではありません(ある条件があります)。現状ではまず妊娠はしないでしょう。


329以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 09:19:39.76I2kKmMuLO (1/1)

ソロコフ?ソコロフ?


330 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 10:39:46.18P6FWOaCrO (1/1)

再開は多分夜です。

>>329
ソロコフですね。


331 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 22:16:58.226GTWriY7O (1/1)

『離脱に成功したのでな。『種付け隊』に拉致されていた亜人は全て俺が解放した。俺を責任者にしたのが運のツキだったな』

「じゃあ、あなたは今シュラークに」

『戻るところだ。隊の連中は、休憩中に始末した。見付からないか、気付かれるまでは当分かかるだろう。
お前たちが戻るのは、明後日朝ぐらいか』

「いえ、すぐにシュラークに戻れます。ダーレン寺分寺で、お会いできませんか?」

少しの沈黙の後、ソロコフさんが口を開いた。

『……そんなことが……闇ギルドの連中が最近、瞬間転移する術を身に付けたらしいことは聞いているが。
いいだろう。後始末の話を、フェイラとしたかった所だ』

フェイラさんの顔が明るくなった。結構分かりやすい人なのかもしれない。

「ありがとうございます」

僕は電話を切ると、転移装置を作動させた。樹はまだ燃え続けている。……どうか、安らかな眠りを。

#

分寺に戻ってしばらくすると、修行僧の人が僕らに客人の訪れを告げた。
少年僧に案内されて僕らのいる客間にやってきたのは……意外にも白い肌の、長身の男性だった。穏やか……というよりは、特徴が掴みにくい感じの人だ。

「ソロコフっ!!」

「フェイラか。……無茶な願いをして済まなかった。そして、ハンナも」

「まあ、こいつらの力量はある程度知ってましたしね。そこまで不安は思いませんでしたよ。
にしても、一人で殲滅ですか……相変わらずですね」

ソロコフと呼ばれた男性は苦笑した。

「ただの騙し討ちだ。変装を解いて、全く知らぬ他人が来たかのように混乱させ、隠密魔法と幻影魔法で……というところだ。
お前もエルライザも、魔術はもう少し修行が必要だな」

そう言って指を鳴らすと、ソロコフさんの肌は浅黒くなり、耳も魔族らしく尖った。
何より、佇まいが違う。さっきとは一変して、彼は海千山千の強者の空気を身に纏っていた。

「……お前のその姿は、3回目、だな」

フェイラさんの言葉に、ソロコフさんが苦笑した。

「……まあな。とりあえず、これで俺の任務は一服だ。まだロワールは監視の必要があるがな」

「これからどうするんです」

01~65 国に帰ろうと思っている
66~94 定点観測が必要だ。ドルオー組は俺を追うだろうがな
95~00 それなのだが……


332以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 22:17:36.56mU/phX+10 (1/1)




333 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 22:29:13.7594N7IxSJO (1/6)

僕の言葉にソロコフさんは少し考え、口を開く。

「国に帰ろうと思っている。任務は終わった。それに、ドルオー組は俺をいつか追うだろう。
監視は、後任の役目だ。あるいはハンナ、それがお前になるのかもしれないがな」

「テルモンの次はロワールですか。……アレクサンドル部長も人遣いが荒いですよ」

ハンナが苦笑する。フェイラさんの顔色は優れない。

「……わ、私はっ……」

01~30 ……すまない
31~60 ……気持ちは分かっている
61~94 ……そうだな
95~00 上+α


334以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 22:30:22.79heXx19yDO (1/1)

はい


335 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 22:48:40.7694N7IxSJO (2/6)

彼女をいばらく見つめた後、ソロコフさんは視線を落とした。

「……そうだな。君のことをどうするかは、ずっと考えていた」

「……ソロコフ……」

「君のことは、ただの現地協力者のつもりでいた。だが、忍びながらでも度々会えば、情も移る。
アサシンの掟に、非情に徹せよというのがある。私情を捨てろ、とも。
それでも……俺もただの男だ。君を抱くようになり、それを思い知らされた」

「だったら!!」

「……だが君もこの国を離れられまい。俺と一緒になれば、君も危険に晒されることになる。
ただでさえ君は狙われている身だ。ダーレン寺の後ろ盾があるから、ドルオー組も表立ってちょっかいを出せないだけだ」

2人は黙りこくってしまった。……どんな声をかけるべきだろう。

※70以上なら多数決なし


336以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 22:49:40.67SKdXffNaO (1/3)




337 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 22:58:48.2594N7IxSJO (3/6)

※多数決

1 ソロコフさんに付いていくってできないんですか?(コンマ次第)
2 ソロコフさんがアサシンを辞めるって選択肢は?(コンマ次第)
3 ドルオー組を潰せばいいんですよね(しばらくロワールに滞在せざるを得なくなります)
4 遠距離恋愛もできなくはないんじゃ?
5 その他自由安価

※2票先取
※ある方法を使うと……



338以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 23:03:22.47SKdXffNaO (2/3)

3
後顧の憂いを断つという事で。ロブソンの協力を得られれば尚良し


339以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 23:08:43.08GwVE5x9h0 (1/2)

ソロコフも落ち着くまでダーレン寺にいればいいんじゃないの
さしあたっての任務もないし


340以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 23:11:41.95GwVE5x9h0 (2/2)

2になるのかな、これ


341 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 23:13:02.89BBiFX3/kO (1/1)

>>340
休暇を取るという意味で5ですね。


342以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/27(土) 23:23:48.88SKdXffNaO (3/3)

ふとアレクサンドルに電話かけて相談してみるって考えが浮かんだ
ドルオー組がまだ健在なのと闇ギルドとの繋がりを考えれば潰してこいって任務に移行する公算はありそうだし採用されるなら>>338取り下げて5として提案する


343 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 23:27:30.7894N7IxSJO (4/6)

>>342
可能ですね。選択肢として採用します。

なお、巻き戻し権を使う前の不穏な展開にはちゃんと意味があります。


344 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 23:42:59.1394N7IxSJO (5/6)

上げます。


345 ◆Try7rHwMFw2019/07/27(土) 23:56:58.3094N7IxSJO (6/6)

0000までに決まらない場合は再投票です。
(>>339と>>342は別扱いです)


346 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 00:00:22.04M5HZFtzgO (1/7)

では、仕切り直しとします。


347以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 00:44:50.86RFcaOE480 (1/2)

>>342に1票
ドルオー組的に今回のがどれだけ痛手かは分からないが、思想も絡めた事件だからこれで終わらない可能性は高い
どう動いてくるか分からない以上、正直人手が欲しい


348以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 02:32:12.56SYb4sfJgO (1/1)

>>342に乗ってみよう


349以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 09:06:56.041UyvUgGo0 (1/1)

>>342


350 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 10:08:39.75M5HZFtzgO (2/7)

「一度、アレキサンドルさんに連絡を入れてみませんか?話の通じない人じゃないですし」

「……それもそうだが」

「アサシンの掟がどれほど重いかは分かりませんけど……やってみないことには始まらないかと」

ソロコフさんは頷いた。

「……その通りだな」

彼は移動式電話を取り出した。僕のほどではないけれど、一般的な物よりは大分小さい。

「……私です。先程お伝えしたロワールの件でご相談が」

『君への辞令は検討中と言ったはずだが』

「はい。……帰任が規定路線とは聞きました。ただ、もう少しロワールにいることは可能でしょうか」

『……どういうことだ』

「ドルオー組、ひいては闇ギルドの動きは未然に断てました。ただ、さりとて2の矢、3の矢がないとは言えません。
継続した観察が必要ともおっしゃっていましたね?それは長期間潜入していた私にしかできない任務では」

01~30 危険に過ぎる
31~65 本来ならそうするのが筋だが
66~94 続けろ
95~00 上+α


351以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 10:10:17.62ZNG9uDaDO (1/2)

はい


352 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 10:29:12.49M5HZFtzgO (3/7)

受話器越しに溜め息が聞こえた。

『……本来ならそうするのが筋だ。しかし、そうも言っていられん事情がある。
モリブス担当のグリーチ。奴が闇ギルドに取り込まれたことは』

一瞬でソロコフさんの顔色が変わった。

「……まさかっ!!?」

『そのまさかだ。コワレンコも奴を通じて取り込まれた。ヨーグ鉱脈の件にも当然噛んでいる。
正直、コワレンコがいる以上本国で俺は表立っては動けん。お前らだけが頼りだ』

「ならなおさら!!?」

『グリーチが今ロワールにいると言ったら?』

ソロコフさんが絶句した。

「……そんなにヤバい奴なんですか」

「……幻影魔法の達人だよ。音もなく対象を殺せる。道場でのサシの勝負ならソロコフさんなら負けはしないけど……」

ハンナも冷や汗を流していた。アレキサンドルさんは続ける。

『……どういう理由かは知らない。天使樹の件かもしれない。あるいは、イーリスのミーシャ第一王女らを狙っているのかもしれない。
彼女やクラン・オーディナルらに天使樹の件は協力してもらったのだろう?
彼らがロワールにいると見て、闇ギルドの暗殺者として来ている可能性はあるな』

「……グリーチに勝てるアサシンは、私だけです」

『しかし勝てる保証もない。違うか?そして、君を失えばグリーチに対抗できるのはいなくなる。そうなったらおしまいだ。
君を本国に戻すのは、安全のためだ。グリーチを殺すなら、相応の準備がいる』

※重要分岐
1 僕らが協力するのではダメですか(ロワールに当面滞在します)
2 話を続けさせる(コンマ次第、ローリスクルート)

※3票先取


353以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 10:51:17.11jmuJ03OVO (1/1)

クソみたいな質問するけどこれって代わりのアサシン送るの?送らないの?送るんだったらそいつは完全に捨て駒だしソロコフのままの方がいろいろ楽そう
あと>>335の判定に成功してたらこのグリーチ云々は無視できるもんなの?


354 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 11:38:06.67M5HZFtzgO (4/7)

>>353
代わりのアサシンは送ることになりますが、本当に監視のみです。
態勢が整った上でソロコフを中心とした討伐部隊が差し向けられますが、そう上手くいくかはかなり怪しいです。
>>335の判定成功はソロコフが何らかの形でロワールに残るのが確定する程度です。
この場合、グリーチはひとまず放っておくこともできる予定でした。


355 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 12:27:14.33M5HZFtzgO (5/7)

上げます。


356以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 13:01:31.67r0Qcc6qGO (1/4)

鉱脈の件はクラン達も封鎖に向けて動く予定だけどこの事をまだ教えてないなら手を結ぶための交渉材料になるかね
どう策を打つにしてもひとまず話聞いてからとも思うけど


357以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 13:16:04.764k+NzhPa0 (1/3)

ドルオー組の襲撃判定とかあったら面倒だし1でいいよもう
モリブスの闇ギルド潰しにも通じるかもしれないし


358 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 13:33:13.46M5HZFtzgO (6/7)

>>356
教えるのは問題ないです。ただ、現状では全面協力とはいきません。コワレンコを何とかするのが最低条件です。
また、グリーチを追う場合でもダーレン寺に行くことはできます。修行→追跡という流れですね。
スルーの場合は修行最優先になります。(あと、フェイラがへこみます)


359 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 13:52:20.09M5HZFtzgO (7/7)

とりあえずまだ募集中です。
早ければ1530ぐらいから再開します。


360以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 15:11:22.99snRlDJdD0 (1/3)

1


361以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 15:27:09.50p/4QLV160 (1/1)

1


362 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 16:29:26.16o3bKH66pO (1/9)

「僕らが協力するのではダメですか」

ソコロフさんとフェイラさんが、驚いたように僕を見る。

「……しかし、君たちは」

「ええ、分かってます。でも、もし狙われているなら、いつかは対峙しなきゃいけない。
ダーレン寺に行くにせよ、一服した段階でそのグリーチ探しに協力することはできるはずです。
電話、代わっていただけますか」

ソコロフさんが、無言で僕に電話を渡す。

「もしもし。お久しぶりです」

『……!その声は』

「ええ、クラン・オーディナルです。もうソコロフさんとは合流済みです」

『……恐ろしく早いな。ソコロフの報告だと、2日はかかると思っていたが』

「転移装置の話はご存知かもしれませんが、僕もそれを持っています。多分。ハーデンや闇ギルドの連中が持つよりも高性能なものを。
話は傍で聞かせてもらいました。グリーチという男の捕縛、僕らにも手伝えることがあれば」

アレクサンドルさんは何か考えているようだ。

『……君らが只者ではないのは知っている。しかし、イマーラ様は不在なのだろう?
ハンナから軽くだが報告を受けている。それで大丈夫なのか』

「……大丈夫だ、と自信を持って言えるほどじゃないです。ただ、ソコロフさんだけでは不安があっても、僕らが付けば話は違うはずです。
それに、ヨーグ鉱脈については僕らも動いています。そっちの方でもご協力できるはずです」

01~05 やめておくべきだ(1回のみファンブル扱い)
06~60 ……本当にいいのか?
61~94 ……覚悟はあるな?
95~00 ……分かった。一つだけ忠告だ



363以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 16:34:09.42qPLexl9BO (1/2)

はい


364 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 16:56:21.38o3bKH66pO (2/9)

※上の「多分。」は「多分、」の間違いです。お詫びします

『……本当にいいのか?グリーチは、手練れ中の手練れだ。
君らを危険に巻き込ませたくないのだが』

「いつかはやらなきゃいけない相手です」

僕はトンプソン司教の言葉を思い出した。確か、闇ギルドの要注意人物の一人に、それらしき人物がいる。
彼が「見えない暗殺者」だとしたら、逃げるわけにはいかない。

溜め息が受話器の向こうから聞こえた。

『……分かった。ソロコフに代わってくれ』

僕はソロコフさんに受話器を渡す。

『予定を変更する。ヴィダル・グリーチの殺害任務をマキシム・ソロコフに課す。
引き続きロワールでの潜入任務に当たってほしい』

「了解しました」

『分かり切っていることだが、君の面はドルオー組に割れている。
たとえ変装を解除したとしても、ロワールでは魔族の姿は浮くだろう。心してくれ。
あと、クラン君やミーシャ王女に伝えてくれ。『くれぐれも知らない人間――素性の不確かな人間には手を出すな』と』

ミーシャが怪訝な顔になった。

「どうしてですか?そんな当たり前のことを……」

「グリーチの別名は『百面相』だ。幻影魔法を駆使し、ありとあらゆる人間に成り代わる。
気配を消すだけじゃない。身長、体重、果ては性別すら自由自在に変えられる。
正直、身内すら安心できなくなる。俺も奴の真の姿を知っているわけじゃない」

『受話器を通して私の声も聞こえているはずだが、ソロコフの言う通りだ。慎重な行動が何より求められる。
ダーレン寺に行くにせよ、シュラークに残るにせよ、慎重に慎重を期する必要がある』

ラーナも顔をしかめた。

「ってことは、どうやってそのグリーチって奴を見つけるんですか?そんなの不可能に近いじゃないですか」

※50以上で?


365以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 16:58:21.28r0Qcc6qGO (2/4)

ほい


366 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 17:12:56.61o3bKH66pO (3/9)

※分かりやすい手段なし

『それは全くその通りだ。一度襲われたところを返り討ちにするか、幻影魔法を看破するかしかない。
その声は、ラーナ君だったかな。君なら、あるいは気付けるかもしれないが』

「……厳しいですね、それは」

『だから言っている。慎重に慎重を期する必要がある、とな。
君たちの申し出は本当にありがたいし、心強い。しかし、それでも全く楽観はできない。……心してくれ』

部屋を重い沈黙が包む。……見えない暗殺者、か。どうにかする手段はあるのだろうか?

#

電話が終わり、ソロコフさんが僕らを見た。

「……というわけだ。厄介事に巻き込む形になるが」

「……仕方ないです。いつかは直面することですから」

「すまない。これからどうするつもりだ?ダーレン寺に向かう予定だったはずだが」

1 ええ。行きます
2 いえ、シュラークに残ります
3 ソロコフさんも一緒に行きませんか(要コンマ判定)
4 その他自由安価

※3票先取



367以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:21:09.85c1beludm0 (1/1)




368以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:21:48.12snRlDJdD0 (2/3)

1


369以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:36:19.484k+NzhPa0 (2/3)

3


370以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:39:44.565yoLcdUWO (1/1)

2


371以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:41:12.59QdvNZlZB0 (1/1)

1


372以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 17:41:29.70ZNG9uDaDO (2/2)

1


373 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 17:46:18.27o3bKH66pO (4/9)

中断します。


374 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 20:07:26.98o3bKH66pO (5/9)

「ええ、行きます。元々の予定はそうでしたし、そのグリーチという男を倒すためには、もっと強くならないといけませんから」

「そうか。……フェイラ」

ソロコフさんがフェイラさんを見ると、彼女は小さく頷いた。

「彼らを寺まで案内する。そんなにシュラークを空けないつもりだけど」

「分かった。俺も当面はここで大人しくしておく。ハンナは俺の補佐を頼んだ」

「……本当に下役遣いが荒い職場ですねぇ」

ソロコフさんは苦笑した。

「お前の顔はそう言っていないようだが。とにかく、お前はドルオー組には面が割れていないはずだ。
情報収集は頼んだ。ただ、くれぐれも深入りだけはするな」

「了解です」

#

※夜のイベント
01~05 ????????(1回のみファンブル扱い)
06~20 疲労が大きく全員熟睡(41日目へ)
21~80 ソロコフと食事(質問タイム)
81~94 上+???
95~00 上+グリーチについて重要情報





375以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 20:13:13.89a5kRhhlc0 (1/1)




376 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 22:28:40.98o3bKH66pO (6/9)

※ソロコフと食事&ラーナとミラとのイベント

#

「とりあえず、皆ご苦労だったな。寺からの馳走だ。食え」

目の前には豚の丸焼きがあった。……これ、どうやって食べろと?


軽く湯浴みをすると、フェイラさんから大広間に来いと言われた。「後れ馳せながら、君たちの歓迎会だ」という。
大広間には僕らの他に、門人たちがずらりといた。一番の上座には、70ぐらいの老人がいる。あれが、分寺の住職らしい。

そして、主客の僕らの前にはドン、と豚の焼いたのが置かれたわけだ。

「いや、フェイラさん?これ食べるんですか?」

「む?ダーレン寺では最高のもてなしだぞ。新大陸では決して食えない美食だ」

ラーナと顔を見合わせる。

「いや、これ全部食べるの?……しかも、何かかわいそうな気が……」

「自然を自然として自らの中に取り入れる。功夫の教えの1つだ。見た目は問題ではない。
それに、見た目だけで小豚を丸焼きにしたのではないぞ?これが最も旨い食い方だから、そうしたまでだ」

フェイラさんが合図すると、門人が小さなナイフを持って飛んできた。皮の部分だけをこそぎとり、皿に乗せていく。

「塩で食べるもよし、タレで食べるもよしだ。……ソロコフも食べてくれ」

「……む」

さすがのソロコフさんも軽く引いている。フォークで突き刺すと、じゅわっと肉汁が溢れてきた。というか、皮がパリパリしている。
思い切って口に放り込む。

……

「美味しいっ!!」

「うんっ、本当に美味しいね!これ、皮が甘いよね?水飴塗ってるの?」

「エルフは味覚が優れてると聞いたが、流石だな。その通り、飴を塗った上で焼いている。
旨味がこれで逃げないのだそうだ」

フェイラさんは満足そうだ。ソロコフさんは何度も頷く。

「……ありがとう。寺には来たかったが、任務の関係でできなかったからな。酒が欲しいが、あるか」

「勿論」

フェイラさん自らお酒を注ぐ。……何か幸せそうだな。

#

※ミラはお酒を

奇数 飲む
偶数 飲まない
95~00 飲んだ上で何かする

※ゾロ目は77、88のみ採用
※奇数でも偶数でも大差はありません
(95~00だとさすがに何かあります)


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 22:30:02.86r0Qcc6qGO (3/4)




378 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 22:48:01.37o3bKH66pO (7/9)

宴会はつつがなく進んでいく。住職の人も、とてもいい人そうだ。
ああ見えて、昔は結構な達人だったらしい。とてもそうは見えないけど、そこは武術の寺ってことなのかな。

「クラン、もっと飲もうよぉ」

ラーナがしなだれかかってくる。寺のお酒はサトウキビが原料らしい。口当たりはいいけど、とにかく強い。ラーナは既に結構飲んでいた。
僕はというと、ほんの少し飲んでやめた。放っておくと、酔い潰された上にラーナに好き放題されるからだ。

「ヒトはこんなものを飲むのか……」

ミラは渋い顔だ。「熟した」ことで僕らと同じように食べるようにはなったけど、お酒は別のようだ。
ミーシャはすっかり素に戻って、アナスタシアと談笑している。互いの手の動きが怪しいけど、見てみぬふりをした。

そしてソロコフさんはというと……全く変わる様子がない。フェイラさんもだ。浴びるようにお酒を飲んでいるのに、凄いな……。
ハンナはもう酔い潰れて寝てるから、魔族だからお酒が強いというのでもないらしい。

「ソロコフさん……ありがとうございました」

僕は改めて一礼する。彼は苦笑した。

「俺がやったのは、ハンナを寄越したのと、天使樹の場所を教えたぐらいだ。
焼いたのはフェイラであり、君らだ。礼は俺の方こそ、してもしきれない。
それに、俺は感謝される立場にない。……亜人狩りを放っておいたという意味で、俺も立派な罪人だよ」

「ソロコフ……」

フェイラさんが心配そうに彼を見る。

「大丈夫だ。……君も素面のようだな。何か訊きたいことがあるんじゃないのか」

1 グリーチについて(情報は余程でないと限定的)
2 ドルオー組について
3 ダーレン寺までの道のりについて(フェイラに訊く)
4 ウィル・アピースについて
5 2人の馴れ初めは?
6 自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です
※2問目以降の質問ができるかはコンマ次第


379以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 22:51:58.704k+NzhPa0 (3/3)

5


380以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 22:53:17.16snRlDJdD0 (3/3)

4


381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 22:56:59.46r0Qcc6qGO (4/4)

6
審判の石がフェイラを警察の特務官に選んだ経緯が気になる、流れで4も聞けるかも


382以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 22:58:33.24mSBcJz8u0 (1/1)

2


383 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 23:01:28.34o3bKH66pO (8/9)

>>381
これは選択肢に採用します。


384以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 23:03:31.61RFcaOE480 (2/2)

>>381に1票


385以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 23:18:59.85qPLexl9BO (2/2)

>>381に乗ろう


386以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/28(日) 23:19:07.48lVV9u3lOo (1/1)

>>381


387 ◆Try7rHwMFw2019/07/28(日) 23:25:03.22o3bKH66pO (9/9)

今日はここまで。


388 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 09:20:47.41iwCOWKViO (1/5)

「フェイラさんって、ロワールの警察、なんですよね。それもそれなりの地位の。
『審判の石』が選んだって言ってましたけど、どういうことなんですか?」

「……なるほどな」

フェイラさんがグラスを傾けた。

「……確か、フェイラさんって24かそこらですよね。武術の心得があるにしても、かなり若い。そこも含めて、不思議だなとは思っていたんです」

「『審判の石』?何だそれは」

ミラがこっちに近付いてきた。

「ああ、ミラは知らないんだっけ。4年に一度開かれる『オルランドゥ大武術会』の優勝者は、それを自由に使えるんだって。
何でも『全ての事象に答えを与える』とかなんとかって聞いたけど、詳しくは僕も知らない」

そして、その利用は、武術会の「実行委員会」に委ねられているらしい。……全てが謎だけども。

「『拳神』ウィル・アピースが動いたのは間違いない。……」

01~50 ただ、どういう経緯かまでは聞いてない
51~80 総師範から大体の流れは聞いている
81~94 私自身、彼に会って話をした
95~00 上+α(ウィルと接触チャンス)


389以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 09:23:07.08p9mjNnJ60 (1/1)




390 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 09:45:12.59iwCOWKViO (2/5)

「……ただ、詳しい経緯は私も聞いてない。正直、ダーレン寺に政府の使者が来ていきなり就任要請された時には、青天の霹靂と飛び上がったものだ」

「でも、受けられたんですよね」

「余所者の私でも、10年近くいればこの大陸の理は学ぶさ。まして、皆が武術会を目指すダーレン寺にいればなおのことだ。
『審判の石』の指示は絶対。そしてそれが悪い結果を生むことはまずない。指示通りにしていればだが。
だから私に断る理由はなかった。『亜人狩り』の捜査で命を落としかかったこともあったが……君らのおかげで事件は確かに解決された。
審判の石の正しさは、またも証明されたというわけだ」

フェイラさんはソロコフさんにお酌をする。

「君も飲まないか?ラーナはかなり飲んでいるようだが」

ラーナは僕に相手されないと分かると、ミーシャの所に行って何やら話をしている。……ニマニマしながら何を話しているのやら。

「いえ、お酒は強くないので。それより、肝心のウィルさんはどこに?」

01~80 それが、杳として知れない
81~94 オルランドゥにいるはずだ
95~00 この間、ダーレン寺に来ると連絡が


391以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 09:53:26.18EZmXMUm90 (1/3)

はい


392 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 10:17:01.52iwCOWKViO (3/5)

フェイラさんの顔が曇った。

「それが、杳として知れない」

「……え?」

「元よりウィル殿はロワールを不在がちだ。妻子はいるが、武者修行の旅に出るのもしばしばだ。
ただ、これほどの長期間いないのは初めてらしい。もう半年、行方が分からない」

ソロコフさんも頷く。

「ウィル・アピースは世界の最重要人物の一人だ。ズマでも関心をもって注視している。
彼の存在を辿るために、アサシンを派遣するか検討しているほどだ」

「……よく騒ぎにならないですね」

「ウィル殿が諸国を巡っているのは知られているからな。ロブソン総師範の若い時分を真似ている、とも聞いたが。
一つ言えるのは、『審判の石』の起動は長く絶えているということだ。……さすがに混乱が生じ始めている」

「あっ……」

僕は合点が行った。ハーデンの暗躍、ユングヴィ教団世俗派の暴発、そして亜人狩りの活発化。

……ひょっとして全てが、ウィルさんの失踪後に行われている?

しかし、彼の側には「3人目のランダム」がいるはずだ。そう簡単にやられるとも思えない。
確実に言えることは、何かが動いている。……今の僕の手には負えない何かが。

※85以上で?


393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 10:21:20.69aC+RRVah0 (1/2)

たあっ


394 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 10:26:19.36iwCOWKViO (4/5)

※この質問終了(ウィルの住居はダーレン寺に行く途中にはありません)

※30以上で次の質問へ


395以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 10:44:01.95iUVb220p0 (1/3)

はい


396 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 10:48:14.06iwCOWKViO (5/5)

※3問目まで質問可能です
※2問目の選択

1 グリーチについて(情報は余程でないと限定的)
2 ドルオー組について
3 ダーレン寺までの道のりについて(フェイラに訊く)
4 ウィル・アピースの住居は?
5 2人の馴れ初めは?
6 自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です


397以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 10:50:36.87aC+RRVah0 (2/2)




398以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 11:23:24.58cL5W7QGuO (1/5)

3


399以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 11:27:03.06Tsjo65isO (1/1)

3


400 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 12:44:00.04xnLW2ROpO (1/14)

「ところで、ダーレン寺までの道のりってそんなに険しいんですか?」

「無論だ。コーロン峠を越えること自体が、一種の入門審査だからな。
一晩の野宿は必須。魔獣の巣をやり過ごし、崖を登り、激しく上下する道を往く。並の入門志望者は、ここでふるい落とされるというわけだ」

「む。ではなぜお前が案内を?」

ミラの言葉に、フェイラさんが笑った。

「君たちは客人だからな。勿論、普通に行っても問題がない程度だとは認識しているが。
ただ、万一ということもある。特に難所は、私がいた方がいいだろう」

「難所?」

※難所の中身
3の倍数 巨大鳥の巣
3の倍数+1 大滝
3の倍数+2 大岩壁

※9の倍数かゾロ目、95~00で?


401以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 12:48:37.86He/D4z8A0 (1/1)




402 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 13:03:57.08xnLW2ROpO (2/14)

「高さ50メドほどの大岩壁を越えないといけない。一応、一番安全そうな経路は私が知っているが。
ロープも使うから、ラーナでも越えられるとは思う。ただ、難所は難所だからな。覚悟は決めて欲しい」

「崖か。どんなものか楽しみだな」

ミラは興味津々といった感じだ。人並みに歩けるようだし、スライムだから落ちてもそこまでではなさそうだけど。

「……楽しみにするのはいいが、そこまで甘くもないぞ。
とりあえず、お前たちを送り届けたらソロコフに合流するつもりだ」

「送りましょうか?」

※30以上で受諾


403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 13:05:48.87iFfd4FAx0 (1/1)

ほい


404以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 13:05:53.84iUVb220p0 (2/3)

うし


405 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 13:09:15.30xnLW2ROpO (3/14)

「天使樹から戻った時に使ったあれか?」

「ええ。迷惑でなければ」

「助かる」

きゅっと彼女がソロコフさんの袖を握るのが見えた。……意外と寂しがりなのかもしれない。

※3問目の質問へ

1 グリーチについて(情報は余程でないと限定的)
2 ドルオー組について
3 ウィル・アピースの住居について
4 2人の馴れ初めは?
5 自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です



406以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 13:11:36.07fyD9RNzDO (1/5)

2


407以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 14:24:27.27cL5W7QGuO (2/5)

2


408 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 14:28:00.144DChN4DUO (1/2)

上げます。


409以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 14:29:36.83WsrADvDG0 (1/1)

2


410 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 15:15:27.564DChN4DUO (2/2)

ミラがもぐもぐと豚の丸焼きの皮を頬張っている。こうしてみると、人間と変わらないな。

「美味しい?」

「ラーナからもらう魔力や、お前の精の素ほどではないが。こういう食事もあるのだな」

フェイラさんが怪訝な顔になった。

「……ん?」

「あ、いや何でも」

「隠すようなこと……むぐっ」

僕は慌ててミラの口を塞いだ。……僕がミラとしたことがあるって聞いたら、さすがに引くだろうな……。話題を変えよう。

「そう言えば、ドルオー組ってどんな組織なんですか?闇ギルドと繋がりがあるって程度しか知らないんですけど」

ソロコフさんがグラスを置いた。

「ドルオー組は、元は移民の斡旋で膨らんだ組織だ。
不法移民や不法就労、それに伴う娼館などの運営が主な収益源だった。ただ、ウィル・アピースの登場で徐々に規模が縮小した」

「どうしてですか?」

「審判の石を使ったのか知らんが、政府の移民対策が急速に整ったからな。
ここ5年ほどは、北部のシャーウッドにたむろするチンピラの集団程度に成り下がっていた。
それが変わったのは、割と最近だ。亜人狩りが本格化した辺りだな。『天使の雫』は奴らにとって収益源だったからだ」

ソロコフさんの目が鋭くなる。

「……闇ギルドとの関係もあるんでしょうか」

「それは大きい。潜入していて、奴らの影響力が日々強まっていくのは感じていたよ。
……グリーチがロワールにいるというのは、つまりはそういうことだ」

「今後はどうなるんでしょうか」

「……天使樹を失った連中は、控えめに見ても終わりだろう。ただ、それは闇ギルドの勢力拡大に直結する。それはそれで厄介だ。……」

01~50 通常進行
51~94 とはいえ、奴らも一枚岩じゃない
95~00 上+α


411以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 15:20:49.54cL5W7QGuO (3/5)

はい


412 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 20:31:50.22xnLW2ROpO (4/14)

「……とはいえ、奴らも一枚岩じゃない」

「奴らって?闇ギルドですか?」

「違う。ドルオー組のことだ。連中は土着の集団だ。余所者の闇ギルドに乗っ取られるのをよしとしない奴らも、相応にいる。
ただ、口には出せないだけだ。闇ギルドに逆らえば、良くて惨殺だからな。
ドルオー組の中からこちらに付く人間がいれば、十分に戦える」

「心当たりがあるんですか?」

01~30 それを言われると、な
31~94 ある
95~00 上+α(連絡がつく)

※ニャルラでのイベント結果でコンマが大きく緩和されています


413以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:33:06.08MyaU5x3l0 (1/3)




414以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:33:11.58Trxa5eGF0 (1/1)




415 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 20:41:53.42xnLW2ROpO (5/14)

「それを言われると、 な。少なくともシュラークはかなり難しい。地方にいればいいが……」

ソロコフさんは渋い顔になった。

「とにかく、俺が殺した『種付け隊』の連中がいつ見つかるか、だ。いずれは天使樹が焼かれたのもバレる。
そうなった時に闇ギルド──ひいてはグリーチがどう動くかは、正直読めん。
君らの修行の進捗にも依るが、力を借りることがあるやも知れん。その時には頼む」

頭を下げるソロコフさんに、僕は「分かりました」と頷くしかなかった。……どうやらのんびり修行、というわけには行きそうもない。

※65以上で最後の質問
※この判定を突破するとイベント発生


416以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:42:49.18fyD9RNzDO (2/5)

はい


417 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 20:55:13.91xnLW2ROpO (6/14)

「……さてと。少々酔ったようだ。俺は客間に退く。君たちも朝早いのだろう?深酒はやめておけと、あそこのエルフに伝えた方がいいぞ」

見るとラーナが酔い潰れかけている。……確かにその通りだな。

「分かりました。色々ありがとうございました」

「繰り返すが、礼を言うのは俺の方だ。しばらくは会わないだろうが、お互い達者でな」

「……はい」

#

「……何でこんなに飲むのか、理解に苦しむな」

部屋に戻ると、ミラが呆れたように言った。ラーナはとりあえず服を着替えさせ、ベッドに寝かせている。

「ラーナは前は飲めなかったんだけどね……師匠に飲まされてから、いける口になっちゃったみたい」

「……私があれを飲めるようになるとは思えんがな」

渋い顔でミラが服を脱ぐ。本当に、こうしてみると普通の女の子と何にも変わらなくなったな。

「……む、どうした?私に何かついているか」

「ううん、何にも。明日は早いし、早めに寝ようか」

01~60 ……フェイラさんの声!!?
61~94 上+ラーナ目を覚ます
95~00 上(この前に重要情報)


418以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:55:57.32MyaU5x3l0 (2/3)




419以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:56:58.36SuWTb4hX0 (1/1)

はい



420 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 20:59:00.50xnLW2ROpO (7/14)

その時。


「…………うわあぁぁぁ!!!」


これは……フェイラさんの声??しかし、フェイラさんはソロコフさんと一緒に部屋に戻ったはずだ。
誰かが襲ってくる環境でもない。……これはどうしたことだろう?

「……早速敵襲か」

「いや、そんなことはないと思うけど……」

1 様子を見に行く
2 放っておく

※2票先取


421以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 20:59:29.26EZmXMUm90 (2/3)

1


422以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:00:00.20fyD9RNzDO (3/5)

1


423 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:04:50.71xnLW2ROpO (8/14)

「……心配だから、様子を見に行こうか」

僕はミラを連れて客間を出る。隣がミーシャたちの部屋で、少し離れた部屋にソロコフさんがいるはずだ。

…………

01~05 ???????(1回のみファンブル扱い)
06~80 ……あ、これって……
81~94 なーに抜け出してるのー
95~00 あら、皆さんも

※06~80ではゾロ目の判定が特殊になります


424以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:06:15.44cL5W7QGuO (4/5)

はい


425 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:08:31.88xnLW2ROpO (9/14)

※再判定

01~70 特殊ルート
71~94 昇格
95~00 2段階昇格


426以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:09:52.80EZmXMUm90 (3/3)

はい


427以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:10:30.62iUVb220p0 (3/3)

ひい


428 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:26:45.11xnLW2ROpO (10/14)

※ミラ乱入ルートではない

僕らは急いで部屋に駆け付けようとした。

「なーに抜け出してるのー」

後ろには、ニヤニヤと笑うラーナがいた。

「ちょっと!フェイラさんの身に何かあった……」

「そんなわけないでしょ。よーく聞いてみなさいよ」

耳をすますと……


「……うわぁっ!!!ひぃっ、ゆ、許してぇ!!もう、壊れちゃう!!!」


フェイラさんは涙声だ。……ん?これって……

「『壊れる』と言ってるではないか、今すぐ助けねば……!!」

「だーかーらー待ちなってば。ミラもこの前似たようなこと言ってたでしょ?『溶ける』だとか何とか……それと同じ」

駆け出そうとするミラの裾を、ラーナが握った。

「……この前?」

「そう。3人でしたでしょ?つまり、あの部屋で行われてるのはそういうこと。
あそこまで大きい喘ぎ声は初めて聞いたけど。おかげで目が覚めちゃった」

ラーナがやれやれと首を振った。僕の顔が赤くなる。
そりゃ死線を潜り抜けた恋人同士が、2人きりで部屋でやることなんて決まっているよね……。僕は溜め息をついた。

ミラはようやく納得が行ったのか、「ああ、そういうことか」と手を叩いた。

「生殖行為をしているわけだな。他人のがどういうものか、一度見たかったのだが」

「やめといた方がいいよ……ほら、部屋に戻ろう」

※75以上で?(コンマ下)
※75以上でラーナが提案(コンマ下2)

※両方とも75未満の場合、好感度判定をやった後41日目へ
※両方とも75以上の場合、多数決を取ります(重要情報ありが確定)


429以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:27:05.92MyaU5x3l0 (3/3)




430以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:27:15.30fyD9RNzDO (4/5)

はい


431 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:29:16.31xnLW2ROpO (11/14)

※再判定

01~80 ミーシャの部屋からも似たような声が……
81~94 ミーシャたちが部屋から出てくる
95~00 上+ラーナ、あれ実行しないの?


432以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:33:47.53XUAa22CC0 (1/2)




433 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:40:04.79xnLW2ROpO (12/14)

部屋に戻ろうとすると、ミーシャたちの部屋からも似たような声が聞こえてきた。……あてられちゃったのか。

ラーナがニヤニヤしている。……この顔は、そういうことをしようとしている時の顔だ。

「んふふ……。ミーシャたちも始めちゃったし、私たちも、しよ?」

「……生殖行為か。この身体になってどう変わったか、試してみるのも悪くはないな」

2人が僕のそこを触ってきた。……明日は早いんじゃなかったのかなぁ……。

※95以上でない限り41日目へ
※好感度ボーナスは若干上乗せされています


434以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:42:31.34cL5W7QGuO (5/5)

ほい


435 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:45:22.68xnLW2ROpO (13/14)

※41日目へ

※好感度判定
コンマ下1、2の一桁×2上昇
(コンマ下1がラーナ、下2がミラ)


436以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:48:11.24XUAa22CC0 (2/2)




437以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/29(月) 21:48:27.54fyD9RNzDO (5/5)

はい


438 ◆Try7rHwMFw2019/07/29(月) 21:50:02.82xnLW2ROpO (14/14)

好感度
ラーナ 416
ミラ 192

今日はここまで。


439 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 07:47:42.05VSYLFwOcO (1/8)

【41日目】

「皆、準備はできたか」

朝6時、まだ日が上る前に僕らは分寺の正門前にいた。……正直、まだ結構眠い。
出発前だからさすがにそれなりに控えめだったけど、それでも4回は搾り取られている。腰の中がまだジンと痺れてる感じがする。

「私は大丈夫。ミラも問題ない?」

「うむ。馬を操るのは、これを握ればいいのか」

手綱を握ってミラが言う。ラーナも彼女も、疲れている様子はない。
精液が食事になるミラはともかく、ラーナはどうなっているんだろう……。師匠もそうだけど、性に関するエルフの体力は全く底が知れないな……。

「ん?どうしたんだい?」

はぁと溜め息をつく僕に、ミーシャが声をかけた。

「はは……大したことはないよ。多分」

※50以上で察する
(あまり重要な判定ではありません)


440以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 07:50:25.81qydmJNpb0 (1/2)




441 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 07:58:40.54VSYLFwOcO (2/8)

ミーシャが何かに気付いたように笑った。瞳の奥が、どこか艶っぽく光っている。

「……ああ、そういうことか。僕らのも聞こえてた?」

「……うん」

「アハハ……まあ、一回5人でしてみるのもいいかもね」

……5人なんてさすがにもたない。「冗談でしょ?」というと「う、うん、そうだよ」と返って来たけど……多分本気だよなあ。

「ん?どうした」

「あ、いえ、何もありません」

※75以上で?
(あまり重要な判定ではありませんが、成功の場合フェイラの初期好感度判定に移ります)


442以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 07:59:18.85PK677dvDO (1/4)

はい


443 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 08:12:28.81VSYLFwOcO (3/8)

フェイラさんは訝しげな顔をした後、一気に顔が赤くなった。

「……ちょ、まっ……ま、まさか聞こえてたか??」

「え、ええ……」

「はいっ。情熱的で、わた……僕たちもつい」

はーっとフェイラさんは盛大な溜め息をついた。

「……またやってしまったか……どうしてもあの時の声が抑えられんのだ……。
というか、君たちはそういう……」

「あ、まぁ……」

「はいっ。アナスタシアは僕の大切な女性(ひと)ですし、クランとラーナとも一緒にしたこ……むぐっ」

「ちょっと何を言ってるの!!?」

僕はミーシャの口を塞いだ。お姫様だからかもしれないけど、この子の性知識も大分常識から外れてるよなぁ……。
フェイラさんも「そ、そうなのか……」と引き気味だ。

「わ、若いとはいいな……。というか、ソロコフの奴まさか……」

まさかじゃなく、多分僕らの関係に気付いた上で聞かせてたんだろうな……。気が回るのか何なのか。

「……とにかく行こう。言うまでもないが、その……コーロンでは我慢するように」

※フェイラ初期好感度
コンマ下+30(下限60、上限100)
※クリティカル時は倍ではなく再判定


444以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 08:16:55.66qydmJNpb0 (2/2)




445 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 08:34:14.41VSYLFwOcO (4/8)

フェイラ好感度96+コンマ下

※ゾロ目、95~00は最低保証40の上で再判定


446以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 08:38:45.17g9mIm6dz0 (1/1)

えい


447 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 08:42:42.50VSYLFwOcO (5/8)

※フェイラ初期好感度 113

昼まで休憩


448 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 12:15:13.70VSYLFwOcO (6/8)

#

コーロンまでは比較的平坦な道のりらしい。街道もそこそこ賑わっている。北部の港町、シャーウッドに繋がるからというのもあるようだ。
コーロンはダーレン寺への入口だけあって、武術も盛んらしい。「私も子供の頃はあそこで修行したものだ」とはフェイラさんの言葉だ。

「コーロンは寒暖の差が激しくてな。辛い料理で暖を取るのが一般的だ。辛いのはいける口か?」

「僕はそれほど苦手じゃないですね」

「私はダメ。トリスの料理はあっさりしてるし、あまりどぎついのは……」

ラーナは肩をすくめる。ミーシャたちはそれほどでもないようだ。

「辛い料理、か。味覚自体、それほど発達してないから感覚が掴めんな」

「ハハハ、無理はしなくていいぞ。本当に辛いものは辛い。『よだれ鶏』程度で構わんだろう」

フェイラさんは豪快に笑った。

※コーロンまでの道中
01~20 尾行されてる?
21~90 通常ルート
91~94 誰かが追ってくる
95~00 再判定


449以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 12:21:18.14JuhGljNjO (1/5)

はい


450 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 12:27:58.48VSYLFwOcO (7/8)

その時、フェイラさんの顔が険しくなった。

「……尾行されてるな」

「……誰に?」

「分からない。女子供だけの一団だ。野盗からしたらカモに見えても不思議じゃない。
だが、ドルオー組だとしたら……面倒だな」

空気が一気に冷えた。最悪、グリーチが僕らを狙っている可能性はある。

「どうします?」

1 撒こう
2 街道から一旦外れてみよう
3 戻って直接叩こう

※2票先取


451以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 12:32:41.11JuhGljNjO (2/5)

1


452以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 12:48:43.66PK677dvDO (2/4)

1


453 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 15:16:09.79VSYLFwOcO (8/8)

「撒こう。この先に宿場町がある。そこで休むふりをして、一気に進む」

「……分かりました」

後ろを振り向くと、かなり離れた所に商人らしい一団が確かにいる。……あれか。
人数からして、夜になったら襲う感じだろう。コーロンに着くまでに振り切りたいけど……。

#

宿場町に着くと、食堂に僕らは入る。昼食を取って、裏口から出る……という案配だ。

「まず追跡者は食堂には入らない。離れた所でこちらが出るのを待つはずだ。
馬はここで乗り捨て、馬車に乗り換えよう。私が手配する」

席に着くと、フェイラさんがマスターの方へ行き何か言った。驚いた様子だったけど、お金を渡して納得させたようだ。

※85以上で追跡者も食堂へ


454以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 15:27:42.60bYPSu8vO0 (1/1)




455 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 18:12:41.89tAPGIreMO (1/1)

食堂には怪しげな連中はいない。やはり、どこかで見張っているのかもしれない。

「今手配した。適当に食ったら出よう。変装は用意してるか?」

「フードぐらいなら」

「えっ、『クララ』にならないの?」

僕はラーナの頭をペシッとはたいた。

「そんな時間ないよ。……うまく撒けるといいけど」

01~25 ……まだ付いてくる
26~35 よう、姉ちゃんたち
36~94 撒けた
95~00 ソロコフから電話


456以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 18:19:55.23PK677dvDO (3/4)

はい


457 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 20:51:59.33PmBZmSzZO (1/5)

軽くパンにハムを挟んだものを買うと、僕らは裏口へと回った。既に馬車が用意されている。

「御者までは雇えなかった。訳ありと思われたらしい」

「いえ、大丈夫です。僕がやります」

商人の父さんがやっていたのを見て、やり方は分かっている。最初は先へと進んでくれなかった馬たちも、すぐに言うことを聞くようになった。

街道は相変わらずのどかだ。……変な奴らは来てないな。

だが、それが甘い考えだったことはすぐに分かった。

「……クラン、後ろに」

「……えっ」

幌の隙間から、ミラが後ろを見ている。ここからじゃ様子は見えない。

「何人かいる。……結構いるかもしれない」

ミラの言葉に、フェイラさんが舌打ちをした。

「……こりゃ厄介だな。相当規模が大きいぞ。人数じゃ、さすがに不利だ……」

1 馬車を止める
2 そのままコローンへ

※2票先取


458以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 20:58:15.83ROSb1Efv0 (1/1)

2


459以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 20:58:16.53JuhGljNjO (3/5)

2


460 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 21:16:16.98PmBZmSzZO (2/5)

「……このままコーロンに向かいましょう。街中で襲うつもりなんでしょうけど、ここでやりあっても多勢に無勢です。何より、周りに被害が出る」

「……そうだが。しかし、コーロンに着いても大差はないぞ?宿を包囲され、襲われればそこまでだ。
相手がただの野盗ならまだしも、ドルオー組だと……」

※50以上で?


461以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 21:17:39.77S07FjQMP0 (1/1)

たあっ


462 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 21:35:05.11PmBZmSzZO (3/5)

※クラン打開策を思い付く、シュラークに異変なし確定

「……僕に考えがあります」

電話を取ると、分寺に電話を掛ける。多分、彼はまだそこにいるはずだ。

『ソロコフだが』

「クランです。……何者かに追われています」

『……何?誰かは分かるか』

「いえ。ただ、かなり尾行に慣れた連中の気がします。フェイラさんが撒こうとしましたが、通用しませんでした」

『……人数は』

「10人ぐらいだね」とラーナが言った。こちらは全員素人じゃないけど、ニャルラでザジという男が持っていたような武器を連中が持っていたら……相当厄介だ。

『厳しいな。荒事になるのを覚悟で、コーロンで迎え撃つか』

「いえ、大丈夫です。コーロンの宿を抑え次第、そっちに戻りますので」

『……?そうか、転移装置か!!』

「はい。明日朝にコーロンに戻って、そこからダーレン寺に向かえば十分です。相手は、確実に僕らを見失う」

これが確実に、かつ安全に撒けるやり方だ。しかも時間も無駄にしない。せいぜい辛いコーロン料理を食べられないという程度だ。

『巧いやり方だな。分寺のシュガーレ住職にもそう伝えておく。では、また後で』

#

そこから先は流れるように進んだ。コーロンに着くと適当な宿を見つけ、主人にお金を渡し、適当に隠れるよう言う。
そして僕は電話の転移装置を起動し、皆をシュラークに移動させた。

窓からは、さっきの怪しげな男たちが宿の周りで慌ただしくしているのが見えた。大方夜襲でも準備しているんだろう。
……だけど、その時には僕らはいない。ざまあみろ。

#

※シュラークでハンナから情報は……

6の倍数である
ゾロ目か95~00で?


463以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 21:37:08.50JuhGljNjO (4/5)




464 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 21:50:25.90PmBZmSzZO (4/5)

「……何か分かったか?」

「いや、全然です」

広間に戻ったハンナが溜め息をついた。僕らを尾行してきた連中の正体を探ろうとしてくれたのだけど、首尾は良くなかったようだ。

「……そうか。とりあえず、俺を探している様子もないか」

「それもですね。だから、クランたちを狙っているとしたら……」

「闇ギルドの本隊、あるいはただの野盗かな」

ミーシャの目が鋭くなった。ラーナも頷く。

「私たちを付け狙う理由を考えたら、そんな所だろうね。グリーチってのもいたのかな」

「……いや、奴は尾行すら気付かれん。もし同行していたとしたら、撃退して油断した所をやるだろう。背後から、グサリだ」

「なるほど。どっちみち、僕らがロワールにいるということがバレてる可能性はあるってことですね……」

重たい沈黙が流れる。ダーレン寺まで行けば、かなり安全なのだけど……

「まだ闇ギルドの連中と決まったわけでもないがな。ただ、最悪を想定するなら、そうなる。
フェイラ、コーロンの現地に連絡を。尾行してきた連中を捕まえられるかもしれん。夜襲にはまだ早い時間だからな」

フェイラさんが電話のため席を立った。10分ぐらいして……

01~70 捕まえられず
71~94 1人捕まえた
95~00 一網打尽にした


465以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 21:50:52.30WYtoNVZ10 (1/1)




466 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 22:15:53.94PmBZmSzZO (5/5)

「ダメだな。現地警察が動いたら、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。かなり手慣れた連中なのは間違いないな」

フェイラさんが苛立った様子で告げた。これはかなり厄介だな……。

「クラン、どうする?行き先がダーレン寺と割れちゃったわけじゃないと思うけど、向かう途中で襲われたら……」

ラーナの言葉にフェイラさんが頷く。

「身を隠す場所には欠かんからな。可能性として、否定はできん」

「もしそうだとしても、片っ端から倒せばいいのではないか?そう簡単にやられるとは思えないが」

ミラはやる気だけど……

1 ダーレン寺行きを延ばす(延ばす期間は状況次第)
2 予定通りにダーレン寺に行く
3 目的地をダーレン寺からシャーウッドに変える
4 一度ニャルラに戻ってみる
5 自由安価

※3票先取
※国外に逃げる手はなくはないですが、フェイラの好感度が激減しかねません


467以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 22:21:06.84zW+aufbD0 (1/1)

2
行かないのは本末転倒では


468以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 22:27:13.56JuhGljNjO (5/5)

2
リスク覚悟で突っ切るしかないかね


469以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 22:32:14.07PK677dvDO (4/4)

2


470 ◆Try7rHwMFw2019/07/30(火) 23:46:06.83Jp2al3RLO (1/1)

……先延ばしにした方が安全な気はする。だけど……このまま逃げていても埒が明かない。

僕は覚悟を決めた。

「いや、行こう。朝早く向こうに着けば、そんなに見つかる心配はないはずだし」

「うむ、それでこそだ。我が夫となるのに相応しいぞ」

「「……夫ぉ!??」」

ミラの言葉に、僕とラーナは仰天した。い、いや確かにそういうことはしたけどさ……。

「ちょ、ちょっと待ってよ?それどういう……」

「ん?不満か?昨日もあれだけ気持ち良さそうにしていたのに?
私は良かったぞ。相変わらず精の素は美味しかったしな」

ミラはペロリと舌で唇を舐め、実に満足そうだ。ラーナはというと、冷や汗をかいてかなり慌てている。

「だからそういう問題じゃないってば!!私とクランがどういう関係か知ってるでしょ??」

「ん?夫婦だろう?でも複数の妻がいても問題なかろう?」

「い、いや問題あ……いやトリスじゃ確かにないんだけど。でも……いやミラのぬるぬるは確かに気持ちいいんだけどさぁ……」

「……コホン」

ソロコフさんの咳払いで僕らは我に返った。

「痴話喧嘩をしている余裕はないだろう?……本当に行くんだな」

「……ええ。この程度、乗り越えてみせます」

「分かった。こちらは引き続き情報収集に努める。フェイラも、無理はするなよ」

「……昨日、散々聞かされたよ」

彼女は苦笑した。……明日は、峠越えだ。

※80以上で追加イベント(再判定)


471以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/30(火) 23:46:35.47oMD81TlW0 (1/1)

はい


472 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 00:00:09.978z6ZGq+OO (1/2)

【42日目】

「少し肌寒いね」

ラーナが呟いた。確かに、春から夏に移り変わろうとしているのに空気は冷えている。

「コーロンは少し標高が高いからな。ダーレン寺はさらに冷えるぞ」

僕らは転移装置を使ってコーロンに戻っていた。峠越えを控え、さすがに昨日はすぐに寝ている。体力的には問題ない。

「峠は……こっちか」

ミーシャが見た方向には細い山道があった。街の入口で分岐しているらしい。

※05以下か13の倍数で異変
※05以下は1回のみファンブル扱い、13の倍数の場合……
※クリティカルか95~00の場合は再判定


473以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 00:02:33.51b5JbuIz90 (1/1)




474 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 00:05:13.628z6ZGq+OO (2/2)

今日はここまで。


475 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 08:48:33.84emLeaYxOO (1/4)

辺りに人の気配はない。とりあえず、また尾行られる心配はないということか。

「とりあえず、昼までに大岩壁に取り付こう。あそこで時間を食われるからな。
夜営場所は決めてある。見晴らしがよく、比較的安全な所だ。一泊した後は大きな難所はないから、初日勝負だ」

フェイラさんが荷物を背負った。

「……ところでふと思ったんだけど。アナスタシアのその羽を使えば飛べるの?」

01~80 いえいえ、無理ですよ
81~90 多少浮ける程度ですね
91~94 50メドまではどうでしょう
95~00 ええ、それなりに


476以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 08:52:18.86Pt+ZdGDy0 (1/2)

ほい


477 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 09:04:32.56emLeaYxOO (2/4)

「多少浮ける程度ですね。ほら」

パタパタと背中の翼をはためかせると、アナスタシアは3メドほど浮いた。

「ただ、これ以上は無理です。……結構、力、使うんですよ」

降りるとハァハァと肩で息をしている。なるほど。

「翼人の翼は飾りというわけではないんだ。魔力の源とも言われているし、その……感覚も発達してる。
ただ、身体を持ち上げるには適してないというだけなんだ」

「もう、ミーシャ様は私が重いと言いたいのですか?」

「いや、そのぐらいの方が抱き心地がよくて好きだよ。その翼の付け根の辺りも……」

「……惚気ないでくれないか」

コホン、とフェイラさんが咳払いをした。2人とも「すみません」と恐縮している。

「まあ難所は大岩壁だけじゃない。色々工夫してもらうことになるから、そこは頼んだ。じゃあ行くぞ」

#

※峠越え前半

01~20 不穏な影(1回のみファンブル扱い)
21~30 野獣登場
31~94 通常進行
95~00 特殊イベント(再判定)


478以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 09:15:36.33sevvCMIDO (1/8)

はい


479 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 09:32:09.76emLeaYxOO (3/4)

※特殊イベントへ

01~60 他の入門希望者に会う
61~80 ミラ関連イベント
81~94 ???から電話(再判定、基本ソロコフ)
95~00 ???登場(再判定、基本ランダム)


480以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 09:34:34.76Pt+ZdGDy0 (2/2)

ほい


481 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 09:51:14.42emLeaYxOO (4/4)

「これ、本当に道があるんですか?」

「剣で刈ればいいだけのことだ。この程度で音を上げるなよ」

フェイラさんから厳しい声が飛ぶ。目の前は草群れで覆われている。さっきからこんなのばかりだ。
ミーシャが剣で胸くらいまである雑草を払う。道なき道を行く、とはまさにこのことだ。

「さっきの獣道を行けば良かったんじゃ?」

「あれは一種の罠だ。あの先にあるのは、巨大熊『三毛熊』の巣だぞ。
死にたいならあの道を行けばいい。自然に対するある程度の知識、そして危険に対する鋭敏な感覚をも問うているんだ」

険しい表情でフェイラさんが言う。なるほど、一筋縄じゃ行かないってことか。

「でも、本当に疲れますねこれ。僕だけじゃ……」

「ちょっとどいてみろ」

ミラがミーシャを押し退けた。右手を前に出すと……


ウニィ…………


それは剣のように鋭く尖った。……え?

「ミラ、そんなこともできるの?」

「うむ。『熟した』ら使えるようになった。本物の剣ほどじゃないが、この程度なら斬れるな」

ザシュ、ザシュッとミラが雑草を斬り捨てていく。

「凄い……何でも変化できるってこと?」

「何でもじゃないがな。この剣だって、斬れ味は本物よりは劣る。戦闘で使えんわけじゃないが、口を塞いだり首を絞めた方が早いな」

草刈りがミラとミーシャの2人体制になったことで、進行速度は格段に上がった。これは助かる。

「もっと他のものに変わるってこともできるのかな」

01~70 今の私じゃこの程度だな
71~94 顔真似ぐらいならできるぞ
95~00 うむ。……これはどうだ?


482以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 09:59:53.14sevvCMIDO (2/8)

はい


483 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 15:08:43.781tc0aGyIO (1/2)

「今の私ではこの程度だな。もう少し『熟せば』違うのだろうが」

「まだ成長するの?」

草を薙ぎながらミラが頷く。

「どうしたら『熟す』のかは分からん。天使樹のように、特殊な生命力を吸収しないといけないらしいがな」

「特殊な生命力、ねぇ」

※70以上で?


484以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 15:12:20.69tYfpBDYQ0 (1/1)

えいや


485 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 15:19:10.261tc0aGyIO (2/2)

※ミラへの質問(1問のみ)

1 ジェリークィーンという種について(ある程度の情報あり、核心部は超低確率)
2 成長したらどうなるかについて(低確率で重要事実)
3 同族について(中確率)
4 成長に必要な生命力について(ある程度の情報あり、核心部は超低確率)
5 その他自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎です


486以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 16:04:35.18Gm9cGXz9O (1/6)

5
大婆様とやらが人間界を旅する中で知った事とか会った人について聞いてみたい


487 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 18:21:24.46t8bYRSjCO (1/1)

上げます。


488以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 18:31:32.05UjvyecrG0 (1/1)

>>486


489以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 19:00:43.00sevvCMIDO (3/8)

>>486


490 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 20:18:24.464oGC8p8MO (1/15)

「そう言えば、大婆様、だっけ。大昔にどんな人と会ったんだろう?」

ミラは草を刈る手を暫し止める。

「そうだな……。結婚はしたらしいな。私たちもその人の子孫、らしい。
ただ、寿命が違いすぎるからな。それでグリーヴァ大沼に帰ったと聞いた」

「あ、結婚してたのか……」

「うむ」とミラが頷いた。考えてみれば、彼女たちは人間と同じようにエッチをするわけだし、そんなに不自然でもないけど。
ラーナが身を乗り出した。

「えっ、どんな人か聞いてる?」

01~35 いや。ただ強い男だったと聞いてる
36~75 確か……
76~94 無論だ
95~00 上+α(重要事実)


491以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:18:42.42qfrMysDn0 (1/3)

たあっ


492 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 20:26:58.094oGC8p8MO (2/15)

「……確か、この国の人間と聞いたな。とても強い男だったと聞いている。
だが、名前までは知らん。大婆様も、そこまで覚えていないそうだ」

「ふぅん。ひょっとして、ダーレン寺の関係者だったりね」

「うむ。だから私もダーレン寺には来たかったのだ。私の先祖に繋がる何かがあるかもしれんからな」

ミラが珍しくハッキリと笑っている。成長してからかなり人間らしくはなったけど、こういうのは初めてかもしれないな。

※75以上でイベント続行


493以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:27:07.417kdcJ2um0 (1/4)




494 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 20:37:41.134oGC8p8MO (3/15)

※この項終了

#

やがて僕らは崖の下に来た。……ここが話にあった「大岩壁」か。

「……さて、登るぞ。まずは私が道を拓く。クラン、ミーシャが続いてくれ。
後の3人は、ロープを頼りにゆっくりと上がる形になるな。
ただ長丁場だ。所々に休める程度の場所がある。休息を取りながら、慎重に上がってくれ」

フェイラさんが慣れた様子で岩に取り付いた。さすがに身体も大きいし、腕力もある。あっという間に、すいすいと10メドほど登ってしまった。

「とまあこんな感じだ。クラン、やってみろ」

やってみろって言われても……そんなに簡単じゃない。でも、ここしか道はないんだよな……
僕は意を決して、岩場に手をかけた。

01~15 ?????(2回までファンブル扱い)
16~70 何とか休憩場所まで登る
71~94 意外と楽に登る(経験点10p)
95~00 お、おお?(経験点30p)


495以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:38:46.39sevvCMIDO (4/8)

はい


496以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:39:02.39Gm9cGXz9O (2/6)

はい


497 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 20:45:22.974oGC8p8MO (4/15)

#

「……まあこんなものか」

何とかフェイラさんのいる休憩地点まで登りきる。これはキツい。

「こ、これラーナたちには無理なんじゃ」

「確かに厳しいが、ロープがあれば何とかなる。いざとなれば引き上げればいいだけのことだ。
客人が来た時は、これでやるしかないからな」

続いてミーシャも上がってきた。僕ら3人が登りきってから、下の3人にロープを下ろすという感じらしい。

※3人が登りきるまで

01~15 ?????(2回までファンブル扱い)
16~20 うわっ!!(1回のみファンブル扱い)
21~94 登りきる
95~00 下でイベント


498以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:47:00.60qfrMysDn0 (2/3)

でやっ


499 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 20:58:02.974oGC8p8MO (5/15)

#

「はあっ、はあっ、はあっ……もう、動けない……」

「ぼ……私も、です……しばらく休んでて、いいですか?」

岩壁を何とか登りきった僕らに、残された力はなかった。大の字になり、岩壁の上で寝転がる。
フェイラさんはというと、少し息が乱れてる程度だ。……凄いな。

「構わんぞ。初めてにしては上出来だ。2人とも瞬発力はあるが、持久力がいまいち欠けてるな。ダーレン寺では、そこを徹底的にしごかれるぞ」

「山走りで、そこそこ、体力には自信が、あったつもり、なんですが……」

「下半身は鍛え上げられてるが、上半身がな。まあ、打撃に重要なのは下半身だが、上半身の粘りも要る。
イマーラ様も、それは今後鍛えるつもりだったのだろうな」

なるほど。岩壁登りは、確かに上半身、特に腕力が要だ。ダーレン寺行くまでが修行の一環、というのがよく分かる。

「……よし、ロープを結んだぞ。じゃあ下の3人、上がっていいぞ」

※ラーナたち3人は……

01~15 ?????(2回までファンブル扱い)
16~20 きゃっ!!?(1人につき1回のみファンブル扱い)
21~94 登りきる
95~00 再判定

※コンマ下がラーナ、下2がミラ、下3がアナスタシア
※アナスタシアのみ判定が特殊です(16~20の場合)


500以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:58:31.667kdcJ2um0 (2/4)




501以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:58:52.17sevvCMIDO (5/8)

はい


502以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 20:59:24.18Gm9cGXz9O (3/6)

はい


503 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:01:35.534oGC8p8MO (6/15)

※ラーナクリティカル分は後回し
※コンマ下1、2を再判定
(ファンブル回避権残り3回)


504以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:01:52.007kdcJ2um0 (3/4)




505以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:02:06.37sevvCMIDO (6/8)

はい


506以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:03:48.54jnjCR7+T0 (1/3)

00かよ


507 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:04:03.524oGC8p8MO (7/15)

※ミラ分を再判定します。

奇数 ファンブル回避権全消費
偶数 再判定(超低確率で特殊イベント、基本はランダムetc登場)


508 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:04:30.034oGC8p8MO (8/15)

コンマ下3です。


509以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:05:24.317kdcJ2um0 (4/4)




510以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:05:33.96jnjCR7+T0 (2/3)

ひー


511以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:05:44.16Gm9cGXz9O (4/6)

それ


512以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:05:46.37sevvCMIDO (7/8)

はい


513以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:08:34.63Q4/NqW4q0 (1/2)

良かった良かった
道のりはまだまだ険しそうでダーレン寺に着いてすらいないのに全消費はシャレにならん


514 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:13:54.744oGC8p8MO (9/15)

※全員登りきる

※ラーナクリティカル分判定(コンマ下)
01~80 腕力増強を習得
81~94 浮遊術を習得
95~00 両方習得

※ミラ00クリティカル分判定
01~40 登りきったところでランダムから連絡
41~70 登りきったところでランダム登場
71~94 登りきったところでランダム&誰かが登場(再判定)
95~00 ミラ落下&ランダム登場(重要イベント)


515以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:14:29.73sOBKrVMn0 (1/2)




516 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:14:33.574oGC8p8MO (10/15)

ミラはコンマ下2です。


517以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:14:37.95sevvCMIDO (8/8)

はい


518以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:14:40.13qfrMysDn0 (3/3)

たあっ


519以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:16:43.74wUxIIU7So (1/1)

こりゃどうなる


520以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:17:49.80Gm9cGXz9O (5/6)

00偶数の上に95クリティカルいいぞいいぞ


521 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:27:05.384oGC8p8MO (11/15)

#

「よい、しょ……よい、しょ……」

3人がロープを掴みながらゆっくりと登ってくる。皆、かなりキツそうだ。

「こりゃ体力もたない……。ちょっと、待って……ヤーヤ様の教えからすると……」

何か呟くとポゥ、とラーナの手が赤く輝いた。進みが一気に早くなる。
そして、瞬く間に登りきった。……何をしたんだろう?

「……魔法を使ったか?」

「うん、『腕力増強』。使ったことはないけど、やってみるもんだねぇ。まずかった?」

「い、いや……さすがにクランと一緒にいるだけのことはあるのだな。大魔法使い、ヤーヤ・バータラの弟子だったか」

「そ。まあ、武術ではあなたかもだけど、魔法なら私も負けてないってことね」

ニッとラーナが笑った。あと2人だ。

アナスタシアはそんなに問題なさそうだけど、ミラは明らかに苦しんでいた。まだ、変わった身体に慣れてないんだ。

「アナスタシア、先に行ってくれ。……私は少し、休む」

「分かりました。無理しないで下さいね」

岩場でミラが少し休む。


……その時だ。


ガラッ……


「「「あっ」」」


彼女が座っていた岩場が、崩れた。





522 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:46:00.714oGC8p8MO (12/15)

まるで時間が止まったようだった。岩場から下までは、30メド以上はゆうにある。
物理的な衝撃に強いとはいっても、この高さは……いくらなんでもまずいっ!!


ミラが呆気に取られたように落ちていく。誰もが、数秒後の惨劇を考えた。


嘘、だろ……?


その思いは、次の瞬間全く別の意味で実現する。



バサァッ……!!



「え?」


「は?」


「な、何これぇっ!!!」


ミラは宙に浮いていた。
……背中から、アナスタシアのような翼を生やして……


「おいおい、ちょっと待てよ……」


僕らの背後から、聞き覚えのある声がした。髑髏のシャツの男は、冷や汗を流しながら、ひきつった笑いを浮かべている。


「ランダムさんっ!!?」


「じょ、冗談はよせよ……。俺たちの世界でも見掛けねえ、データだけの生物じゃねえかよ……。
まさかここで、お目にかかるなんて微塵も思わなかったぜ……」

「どういう意味なんです??」

ミラは翼を使い、僕らのいる場所まで飛んできた。誰もが、今何が起こったかを把握できていない。

「……ふう、さすがに死ぬかと思ったぞ」

「ミラ、今のは?」

「ん?いや、咄嗟に出た。私もよく分からん。
それよりこの男は誰だ?クランの知り合いなのか」

ランダムは僕とミラを交互に見て、口をパクパクさせている。

「……というか、お前ら……知り合いなの、か?」

「あ、はい」

「うむ。未来の夫だ。お前は何者だ?」

ランダムが一歩飛び退いた。驚愕の表情を隠そうともしない。

「は、はあああああ!!!?夫?てかお前、また女食ったのかよ!!
いや、そんなのどうでもいい。お前、そいつが何者か知ってるのか?」

「……え?ジェリークィーンという、スライムの上位種じゃ……」

ランダムはブンブンブンッと頭を激しく振った。

「全然違えよ!!!いや、この世界だとそう呼ばれてるのか。しかし何でこいつが地上で生活してんだよ……」

ブツブツとよく分からないことを言っている。ラーナがさすがに苛立った様子で訊いた。

「ちょっとランダムさん?落ち着いて説明してくれませんか?」

「……悪い、完全に取り乱した」

大きく深呼吸し、真剣な表情でミラを見つめる。……そして、静かに口を開いた。


523 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:47:59.654oGC8p8MO (13/15)





「……そいつは『j』と呼ばれる、究極生命体だ。
その特徴に魔力、まず間違いは、ねえ」







524 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:48:27.034oGC8p8MO (14/15)

今日はここまで。


525 ◆Try7rHwMFw2019/07/31(水) 21:52:08.504oGC8p8MO (15/15)

ちなみに、ランダムは全く別件で来ています。これについては後程。


526以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 21:52:59.73Q4/NqW4q0 (2/2)

あっあっあ
あっ乙です
前々作で何度か名前しか出てなかったなんかヤバいやつか


527以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 22:03:09.24Gm9cGXz9O (6/6)


穴の深層に極稀に出て倒すと神器を上回る何かが手に入る、らしいとは言われてた
その何かも大変気になってたけどこの展開も別の意味で大変すぎるぞこりゃ


528以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 22:04:56.59sOBKrVMn0 (2/2)


ここでjの名前が出てくるとは


529以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 22:26:06.99BL7+occAO (1/1)


前スレの>>379,380がフラグだったな(確信)


530以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/07/31(水) 23:34:02.54jnjCR7+T0 (3/3)

じぇじぇじぇ


531以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 00:01:06.520IJYWROx0 (1/1)

ミラの大婆様もjなのだろうか…
というか母は亡くなったらしいけど、双子の妹が居るんだよな
jの、す…巣窟とかあの沼やべぇ


532 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 09:49:22.94SyoCDesvO (1/1)

「究極生命体??」

ランダムが頷く。

「さっきそいつが翼を出しただろ?その時の魔力で分かった。
『j』の特徴として、その時最適な姿に自分を『メタモルフォーゼ』──変化することができるってのがある。その際、一瞬だが強烈な魔力を発するんだよ」

「な、何のことだかさっぱり……」

「まあ、だろうな。ちょっと説明するから皆、座んな。そこのでっかい姉ちゃんもだ」

フェイラさんは訝しげに彼を見る。

「……この男は?」

「詳しくは後で説明しますけど、別世界の神みたいな人です。信頼はできます」

「別世界?神?意味が分からんが……」

渋々とフェイラさんが座ったのを見て、ランダムが話し始める。

「まず、『j』ってのは俺も会ったことがない。
ウィルコニア──俺たちの世界で、審判の石がある場所だ──でのデータ解析では存在は確認されてる。
ただ実際に会ったことがある奴は、たった1人しかいない。そういう幻の生命体だ」

「……それなのに何で、ミラを見ただけで判別できたんですか」

「いい質問だ」

ランダムはぐいっといつの間にか手にした酒瓶を煽った。

「その1人ってのが、俺らの親父──オルドだからだ。そして、俺らの世界のオルドは、jに負けてる」

「オルドって……確か別の世界にいる、黒幕ですよね」

「そうだ。俺らの世界のは、サイファーたちがぶっ倒した。だが、完全に覚醒した『壊れた世界』の方はまだまだだ。
お前さんの力が要るのは、こっちを倒すためだが……まあそれはおいておく。
とにかく、俺らも昔オルドに支配されててな。その時にjの存在を知ったというわけだ」

ゴクリ、と僕は唾を飲み込み、ミラを見た。ミラは「何言ってるんだ」と言わんばかりに、疑わしそうな目でランダムを見ている。

「まあそこのjの娘が疑うのも無理はねえ。俺らはオルドからjを『アンタッチャブル』──触ってはならん存在としか聞いてねえ。
その特徴についても、審判の石の解析で知っただけだ。さらに言えば、その子は多分完全に覚醒してねえな。
j自身、というよりは……その血を引く存在なんかもな」

「どうしてそこまで驚く必要がある?ただ、お前にとって珍しいだけだろう」

ミラの言葉にランダムがうーんと唸った。

「……かもな。この世界は『穴』が塞がったことで色々理が変わっている。
『穴』の最深層にしか住まわないはずのjが、地表に出て適応したとしても不思議じゃねぇ。……同族はいるのか?」

「妹がグリーヴァ大沼にいる。母はもう死んだ。後は知らんが、どこかにいるんじゃないのか。私たちは人と子をなせるからな」

「……なるほどねぇ。オルディニウムの影響で突然変異したスライムとしか知らんかったが、人間と生殖活動が可能なのか……。
……ってことは、jがこの世界にうじゃうじゃいるってことかよ!!?」

アナスタシアが首を振った。

「さすがにそれはないと思います。ジェリークィーンは、ほとんど目撃例がないですから」

「……まあそうだよな。それにしても、相当久々に仰天させてもらったぜ」

ランダムが酒を飲み干した。

「jってそこまで危険な存在なんですか?」

「オルドが一方的にやられて逃げ帰ったくらいだぜ?あれが『穴』の最深層に行きたがらなかったのは、間違いなくjが理由だ。
サイファーでもjに勝つのは多分無理だ。『壊れた世界』のオルドなら、何とかするかもしれないが……まあjは切り札にはなりうる。
環境に応じて姿を変え、全ての攻撃が通じない。圧倒的な魔力を備え、極めて高い機動性も持つ。最強の怪物、それがjだ」

ミラが渋い顔になった。

「魔法には弱いんだがな」

「まあ、覚醒してないからか、血が薄いからなのかは知らねえよ。だが、データ上はお前さんはjの特徴と一致している。
クラン、一応聞くがこいつは味方なんだよな?」

「え、ええ」

「ならいい。にしても、マエザキ辺りに見せたら喜んで研究し始めそうだな……」

※80以上でさらなる情報


533以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 09:49:41.06NBn19ZxT0 (1/1)

えいや


534以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 12:17:58.80hbvChjZGO (1/2)

サイファーはサイファーの世界のオルド倒したの?


535 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 12:39:23.371y7/DLnyO (1/5)

>>534
中断後すぐに「穴」に潜って討伐に成功しています。犠牲があったかは後程判定しますが、主要メンバーは存命中ですね。
ただ、討伐している間に「崩壊後」の勢力が急伸し、再度の侵略→○○○の犠牲と共に結界→膠着状態という流れになっています。
膠着中に両勢力がクランたちの世界に来て、戦力増強を図っているわけです。


536 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 12:45:19.011y7/DLnyO (2/5)

「……っとjの登場ですっかり忘れていた。本題だ」

「本題?」

「おう。……」

01~50 今度、こっちに来てみるか?
51~75 再判定(誰かが登場)
76~94 イマーラの件だがな
95~00 上+誰かが登場


537以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 12:45:49.30oY2MCBe/o (1/1)

ほいさ


538 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 13:02:36.431y7/DLnyO (3/5)

「今度、こっちに来てみるか?」

「……え?」

「前に言った『維持機器』な。プロト版ができそうなんだわ。
滞在期間はかなり短いだろうが、イマーラの見舞いぐらいならできるぜ」

「本当ですかっ??いつできますか?」

01~50 1週間後メド(49日目)
51~80 3日後メド(45日目)
81~94 明日
95~00 明日+誰か同行可能


539以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 13:02:57.57SJDSZulGO (1/3)

はい


540以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 13:03:00.728BhY9r800 (1/1)

i


541 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 13:11:39.021y7/DLnyO (4/5)

「3日後だな。その時になったら、また迎えに来るわ。
てか疑問だったが、こんな山の中に何でいるんだ?」

ダーレン寺でしばらく修行することを伝えると、「なるほどねぇ」と返された。

「まあ、強くなることに越したこたぁねえからな。そっちの方がお前の師匠も喜ぶだろ」

※30以上でランダムに質問可能


542以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 13:11:58.28yDv/QGoQ0 (1/1)




543以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 13:12:09.16epKVk8110 (1/2)

はい


544 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 13:34:50.641y7/DLnyO (5/5)

「じゃあ、俺はそろそろ行くわ」

「随分と早いですね」

「ん、ズマの視察がメインなんでね。万一何かしら変化があったら連絡するが、多分大丈夫だろ。
とりま、3日後にまた会おうや」

そう言うとランダムは手を振りながら森の奥へと消えていった。フェイラさんが険しい顔で彼が消えた方向を見詰める。

「……何者なんだ、あいつは」

「それは移動しながらおいおい説明します。……それにしても、jって……」

ふんっ、とミラが鼻を鳴らした。

「知らん。私は私だ。先に行くぞ」

#

※夜営地でのイベント

01~20 ?????(2回までファンブル扱い)
21~50 疲れたので即就寝(少し描写したあと43日目)
51~85 フリー質問タイム(1問のみ、自由安価)
86~94 上+イベント
95~00 上+特殊イベント


545以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 13:36:59.30bqNkYD1g0 (1/1)




546以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 16:59:39.10hbvChjZGO (2/2)

ヘルラさん今までありがとう(早とちり)


547 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 20:56:53.17/99bU94JO (1/6)

#

「ここで今日は寝るぞ」

日が沈んだ頃、大きな木と原っぱだけがある開けた場所に出た。
……何か、天使樹を思い出してしまう光景だ。

僕らの思いを汲み取ったのか、フェイラさんが苦笑した。

「はは、ここの木はごく普通の木だ。ダーレン寺に行く者の多くは、ここで休む。『涅槃の木』とも呼ばれているな。
かなり疲れただろうから、食事を取ったらテントを張って休もう。明日も早いぞ」

フェイラさんが火を起こす準備を始めた。確かに、もうくたくただ。体力を温存しなくちゃ……

※10以下で?(1回だけファンブル扱い)


548以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 20:59:06.04t6WVegeDO (1/2)

はい


549 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 21:00:08.77/99bU94JO (2/6)

※ファンブル回避権利残り2回、再判定


550以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 21:00:22.8593I8Fj3T0 (1/3)




551 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 21:11:44.96/99bU94JO (3/6)

【42日目】

刺すような寒さで目が覚めた。毛布にくるまっていたのに、これか。
皆は静かに眠っている。少し早く起きたらしい。テントの外に出ると、薄く霧が立ち込めていた。

「……あれは」

遠くに鹿が見えた。僕らに気付かないのか、のんびりと草を食んでいる。

「珍しいか?」

起きてきたフェイラさんが、僕に言う。

「いえ、トリスにも鹿は多いですけど。あまり警戒しないんだなって」

「ここの鹿は人懐こいからな。ダーレン寺に行く途中に、人が餌付けしたという話もある。
ただ、巨大鹿の怪物もいるがな。『グレートホーン』だ」

「……聞くからに強そうな名前ですね」

「ああ。鹿にかまってばかりいると、自分もとやってくる。問題は、奴にとっての『遊び』は殺戮だということだがな」

ぶるっと背筋が震えた。

「物騒ですね……」

「はは、鹿に構わなければ問題はないさ。さあ、あと少しだ。昼までには着ければいいな」

#

※ダーレン寺までの最後の判定

01~10 ?????(1回だけファンブル扱い)
11~35 ねえ、鹿が
36~94 到着
95~00 到着+α


552以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 21:12:38.48epKVk8110 (2/2)

はい


553以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 21:12:42.30SJDSZulGO (2/3)

よっ


554 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 21:33:27.73/99bU94JO (4/6)

#

険しい坂道を何度も登り下りして、4時間ぐらいたった頃。

「……見えたぞ」

下の盆地に、大きなお堂と家々が見えた。周囲は壁で囲まれていて、その内側には畑らしいものも見える。

「あれが、ダーレン寺」

「そうだ。ロワール公国の礎でもあり、武術の聖地でもある。食べ物は全て自給自足だ。
さて、あともう少しだ。ロブソン総師範が待っている。……最後に少し走ってみるか」

「え?」

「ダーレン寺の修行の一環だ。この坂道を駆け降り、そして登る。その繰り返しをすぐにやらされるからな。今のうちに慣れておいた方がいい」

そう言うや否や、フェイラさんが走り出した。……速いっ!!

「ちょ、ちょっと!私たちはどうするのよぉ」

ラーナが悲鳴をあげている。……これはかなりキツそうだな……。

#

「はあっ、はあっ……」

「ふふ、まずまずだな。……っ」

門の前に着いたフェイラさんが直立不動になった。ギィ……と門が開く。
そこにいたのは、180センメドぐらいの筋骨粒々としたお爺さんだった。彼が、レイ・ロブソン総師範か。

「やっと来たか。ご苦労だった」

「ハッ!フェイラ・イオク只今参上しましたっ!!」

バッ、と両拳を腰の前で合わせる。僕もそれを真似てみた。

「よいよい。『亜人狩り』の件は聞いておるぞ。政府も恩賞を出すと聞いたが」

「恩賞など……当然のことをしたまでです、総師範」

「ホッホッホ、まあいい。……お主が、クラン・オーディナルだな?」

「はいっ、よろしくお願いしますっ!!」

ミーシャ、そして大分遅れてラーナたちも門の所に着いた。

「皆揃ったようじゃの。コーロン峠越え、ご苦労じゃった。腹もすいとろう、食事を用意してあるぞ。こっちじゃ」

僕らはロブソン総師範についていく。

01~05 ……何か変だな
06~70 通常ルート
71~94 新キャラ登場
95~00 新キャラ登場か???


555以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 21:34:13.3793I8Fj3T0 (2/3)




556 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 21:43:27.87/99bU94JO (5/6)

「まあ、あり合わせのものじゃがの」

ロブソン総師範に連れていかれた先では、門人たちが鍋を作っていた。ふわりと、いい匂いが広がる。

「ぼたん鍋じゃ。疲れに聞くぞい」

「い、いいんですか?」

「うむ。しかし、珍客じゃの。イーリスの姫、エルフに翼人か。あともう一人は……」

※70以上で?


557以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 21:45:15.82zZ8106be0 (1/1)

はい


558 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 22:07:09.83/99bU94JO (6/6)

「ん、私か?」

「そうじゃ。内から発せられる気からして只者ではあるまい」

ミラがな……くはない胸を反らした。

「私はミラだ。ジェリークィーンと呼ばれる種らしいな」

その言葉を聞いた瞬間、ロブソン総師範が目を丸くした。

「……本当に珍客じゃのぉ……ことによると、グリーヴァ大沼から来たか」

「む?よく知っているな」

急に「ホッホッホ!」と総師範が心底愉快そうに笑う。どういうことだろう?

「いやぁ、これも因果じゃなぁ。イマーラの弟子が連れて来たのが、また面白い。
ミラとやら、誰かからここのことを聞いていたか?」

「いや。ただ大婆様の夫が強い男だったと聞いてはいたから、ここに縁があるのかとは思っていた」

「それは至極当然じゃ。何故ならその男こそ、開祖マイク・ダーレンなのじゃからな」

……

…………

「「「ええっ!!?」」」




559 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 22:20:24.005Bc+ftbIO (1/2)

ロブソン総師範は愉快そうに肉を箸でつまむ。

「ロ、ロブソン総師範っ……その話は初耳ですっ」

「じゃろうな。ダーレン寺でも開祖の人生を詳しく知るのは、極々一部じゃ。シュラークにいるシュガーレは知っとるはずじゃがの。
まあ、不要と思って黙っとったんじゃろ。寡黙な奴じゃからなぁ。ほら、食え。肉が固くなるぞ」

僕は慌てて猪肉を食べる。臭みはほとんどなく、旨味だけが強い。

ミラは珍しくぼんやりと猪肉の入ったお椀を見つめている。

「ここが、私の先祖の……」

「そうじゃ。開祖とその妻、モナは諸国を巡った後にここに居を構えた。世情を忘れ、落ち着いて武のみを磨く目的でな。
しかし国の英雄じゃ、どこから話を聞き付けたかここに人が集まるようになった。あの厳しいコーロン峠を越えてな。
そうして出来たのがダーレン寺じゃ」

「……大婆様は、どうしてここを離れたのだろう」

「……さあのぉ。ただ、開祖の死後に生まれ故郷のグリーヴァ大沼に戻ったと伝わっとる。……」

※70以上で裏設定開放


560以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 22:21:18.4093I8Fj3T0 (3/3)




561 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 22:28:20.565Bc+ftbIO (2/2)

もむもむと総師範は口を動かす。ミラもようやく食べ始めた。

「大婆様は、ここに戻りたいと思わなかったのだろうか」

「……それは分からん。子供も連れて帰ったらしいから、何か事情があったのかもしれんの」

「……そうなのか」

複雑な表情でミラが肉を咥えた。

……大婆様という人がどういう人だったかは分からない。ただ、ランダムのいう「j」そのものなら……何か思うところがあったのかもしれないな。

※80以上でロブソンが何かを思い出す、未満なら一旦この項終了


562以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 22:28:58.87SJDSZulGO (3/3)

はい


563以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 22:45:27.76XhIxj1pO0 (1/1)

マイクダーレンの名前の元ネタってやっぱりあのボクサーなの


564 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 23:34:14.15Ab72JZYGO (1/3)

「……ジェリークィーンと言えば」

野菜を飲み込むと、ロブソン総師範の目が険しくなった。

「同族と会ったことはあるかの?」

「いや。同族は、亡くなった大婆様と妹のカナしか知らん。
ただ、大婆様はどこかに同族がいるらしきことは言っていた。子供の一人が、グリーヴァ大沼から出奔したらしい」

「……そうか。いや、モリブスにいる弟子がジェリークィーンと思われる相手と死合ったという話を聞いてな」

「……え?」

総師範は箸を置き、顎髭を触った。

「少し前のことじゃな。1年、いや半年ぐらい前か。
ユングヴィ教団の内情視察をした奴がおっての。その過程で狙われたらしい。
変装が上手くて全く気付けんかった、と言っとった。そして、いきなり手が突剣に変わったと」

「……ミラも、それはできますね」

ミーシャが呟いた。

「そうじゃ。モナもそうして、開祖を幾度となく救ったと聞いとる。
だからそいつの言葉で確信したよ。それはジェリークィーンの手によるものと」

「その人は、その後」

01~60 その傷が元で死んだわい
61~80 まだ生きとるはずじゃが、連絡が付くかの
81~94 まだ生きとるぞ、連絡もつく
95~00 今呼ぶぞ


565以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 23:36:07.61t6WVegeDO (2/2)

はい


566 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 23:43:42.59Ab72JZYGO (2/3)

「まだ生きとるはずじゃが、連絡が付くかの?のぉ、フェイラ」

フェイラさんが頷いた。

「ジャメル師父ですね。あの方は慎重ですから。ソロコフと比べても、忍耐強さだけなら勝ってます」

「ソロコフとは、ズマの男じゃな?以前話をしていた」

「ええ」

※90以上で重要事実発覚
(まだチャンスはあります)


567以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 23:45:44.08V5kp4lp+0 (1/1)

えい


568 ◆Try7rHwMFw2019/08/01(木) 23:49:08.37Ab72JZYGO (3/3)

ふむ、と総師範が腕を組む。

「……せっかくだし久々に連絡を取るとするか。これ」

パン、と手を叩くと門人が電話を運んできた。移動式のようだ。

「わしの番号にも出ん奴じゃから、どうか分からんが……」

※75以上で出る


569以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/01(木) 23:53:01.07XgF6O33c0 (1/1)

r


570 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 00:08:58.93oDQBm9+UO (1/2)

受話器を手にした総師範は、しばらくすると溜め息を付いた。

「やはり出んか。何をしとるのやら」

「すみません、ジャメル師父って言いましたけど、その人って」

フェイラさんが苦笑した。

「私の直接の教育係だった人だ。最初の2年だけだったがな。新大陸から来た世間知らずの私に、武とは何かを徹底的に叩き込んだ人だ。
元々モリブスの人でな。今は向こうで警察をしている。私がこうしているのも、彼の影響が大きいな」

「……なるほどねぇ」

ラーナがうんうんと何かに納得したように頷く。

「とにかく、ジャメルからの連絡待ちじゃな。……ぼたん鍋、はよ食わんか。冷めるぞ」

※95以上で?未満ならこの項終了


571以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 00:10:15.74U1Ia//rOO (1/1)




572 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 00:21:02.00oDQBm9+UO (2/2)

今日はここまで。

>>563
おそらくご想像の通りです。
ロブソン総師範の名前にも元ネタはあります。(キャラ的にはゴツいネテロですが)


573以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 08:07:38.80WPdi+biYO (1/1)

考えてみればオルド[ピーーー]のなんて余裕だよな、シデもフレールもいるんだもん


574 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 08:11:02.912J78CRbBO (1/5)

#

「ではそろそろお暇させて頂きます」

食事が済み、フェイラさんが切り出した。

「おお、そうか。一晩ぐらい泊まってもよいんじゃぞ?それに、今からだと大変じゃろ」

「それは彼が何とかしてくれますので」

僕は頷くと、「ゲート」を開いた。

「……ほぉ?また珍妙な術を」

「彼の知り合いから渡された道具、だそうです。彼が行ったことがある場所になら、瞬時に行けます」

「……なるほどのぉ。理を超越しとるな……薄々感じてはおったが、お主、常人ではないの」

「ハハ……それは戻ったらゆっくり説明致します。長い話になりますが。
1時間ほどしたら戻ります。少々お待ちを」

僕らは歪みの中に入った。

……

…………

※シャクールの状況
01~10 ?????(1回だけファンブル扱い)
11~30 まずいことになってる
31~50 結構めんどうなことになってる
51~85 通常ルート
86~94 ドルオー組の件だが、協力者が得られた
95~00 再判定


575以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 08:14:59.389MKJOtCa0 (1/1)




576 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 09:16:08.332J78CRbBO (2/5)

#

「来たか、ちょうどよかった」

ソロコフさんは僕らを出迎えると、険しい顔で切り出した。

「どうした?まさか、天使樹の件が……」

「そっちも時間の問題だがな。クラン、君らの件だ。
追っていたのはドルオー組で間違いない。そして、コーロンで失踪したことで血眼になって探し始めてる」

「やはり……」

僕らがロワールにいることはバレていたのだ。となると、追っているのは闇ギルド……引いてはハーデンたちということになる。

「ハンナからの報告だが、シュラークでも捜索隊が組織されたらしい。勿論、分寺も相当怪しまれてる」

「それってまずいんじゃ……」

フェイラさんが首を振った。

「さすがにドルオー組でもここには手を出せない。ロブソン総師範に逆らうということは、政府を敵に回すってことだからな」

「その通りだ。ただ、ここの出入りは監視されてる。俺も迂闊に出れん。ハンナにも警戒するだけしておけと言ってある」

フェイラさんの顔色が変わった。僕もその可能性に気付く。

「ひょっとして、ダーレン寺に直接来るんじゃ?」

「そんなはずはっ!!?しかし、ダーレン寺はコーロン山奥地だ。……襲撃しても、逃げるのならシュラークより遥かに楽だ……」

※35以下で追っ手あり確定(襲撃に至るかは別)


577以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 09:46:09.82dD+L4iUI0 (1/2)

o


578 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 12:40:21.752J78CRbBO (3/5)

ソロコフさんは椅子に座ると軽く溜め息を付いた。

「一応、コーロンからは連中は撤退したらしい。警察が来たというのもあるし、ダーレン寺までの道程が過酷だというのもあるんだろう。
ダーレン寺の修行僧たちが一筋縄で行くわけがないのも大きい。
とはいえ、いつかは向こうも覚悟を決めて乗り込むかもしれん。あまり長居はできんかもな」

「あるいは……その前にドルオー組を潰しきってしまうかですか」

「それは難しかろうな。……こちらも最大限、協力する」

※クリティカルか95以上で ?


579以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 12:46:06.07XMr8RgsHO (1/3)

はい


580 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 12:59:28.712J78CRbBO (4/5)

#

フェイラさんにひとまずの別れを告げ、僕はダーレン寺に戻った。門人の人に話を訊くと、皆食休みに入ったらしい。

「お疲れでしょうから、今日の稽古は夕方から軽めにするそうです。ロブソン総師範も今はお休み中ですよ」

確かに寺には人気が余りない。ちょっと意外だな。
宿舎らしき建物に案内される。飾り気はなく、本当に身体を休めるためだけの場所みたいだ。

「ここがクランさんの部屋です。滞在中はご自由に。
汗が気になるようでしたら、浴場は1階です」

※部屋には……

01~40 1人部屋
41~60 2人部屋、ラーナ
61~85 2人部屋、ミーシャ
86~94 3人部屋、ラーナとミラ
95~00 5人部屋


581以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 13:02:53.208G2XgQgDO (1/4)

はい


582 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 13:07:52.912J78CRbBO (5/5)

部屋にはベッドだけがある。もちろん誰もいない。まあ、僕以外は皆女の子だし、一緒にするわけにもいかないか。
ここは本当に修行のための場所なんだな。そう思いながら、ベッドに寝転がる。
皆も、こうして寝てるのかな。……瞼が重くなってきた。

01~70 通常ルート
71~94 汗がベタつくな……
95~00 ノックの音


583以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 13:11:43.79HTCIrciw0 (1/1)




584 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 20:28:39.17ytjc3mhkO (1/9)

眠気はすぐそこまで来ているのだけど……身体がベタつくな。妙に気持ち悪くて寝られない。
僕は渋々身体を起こし、浴場に向かうことにした。1階だったっけな。

※判定が2回続きます
※85以上で混浴(誰かいるかは別)


585以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 20:31:15.21WN81TJax0 (1/4)




586 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 20:34:58.18ytjc3mhkO (2/9)

※混浴ではない

※浴場には……
4の倍数 ミーシャ(男モード)
4の倍数+2 新キャラ(性別など再判定(ほぼ男))
4の倍数+1、3 誰もいない

ゾロ目、95~00 ミーシャと新キャラ


587以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 20:35:36.58XMr8RgsHO (2/3)




588 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 20:42:38.55ytjc3mhkO (3/9)

#

「……ふぅ」

湯船に使って天を仰ぐ。浴槽は少し広目だ。きっと、門人たちが一斉に入ってもいいようにしているんだろう。
男湯と女湯が分かれていたから、多分ここにはそれなりに女性もいるのかもしれない。そもそも、フェイラさんだってここで修行していたのだ。不思議なことじゃない。

……それにしても疲れた。もう少しあっさりダーレン寺に着けると思っていたのだけど。
まあ、収穫も少なくはなかったし、これはこれでいいのかもしれないな。


ガラガラッ


誰かが入ってくる気配がする。門人の人かな。


※新キャラ判定(判定が続きます)

性別
9の倍数 女性
それ以外 男性
ゾロ目か95~00は特殊設定が確定します


589以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 20:43:24.39dD+L4iUI0 (2/2)

p


590 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 20:46:35.10ytjc3mhkO (4/9)

※男性

年齢
01~20 クランと同じぐらい
21~50 青年
51~80 壮年
81~94 中年(教官)
95~00 クランと同じぐらい(特殊設定)

※ゾロ目は強制的に特殊設定になります


591以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 20:48:04.27WN81TJax0 (2/4)




592 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 20:50:54.41ytjc3mhkO (5/9)

「ん?先客か」

入ってきたのは僕より少し背が高いぐらいの、小柄な男性だった。年は僕よりは上だろうか。

「……どうも」

「……?見ない顔だな」

※12の倍数の場合……?ゾロ目や95~00だと特殊設定


593以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 20:52:21.948G2XgQgDO (2/4)

はい


594 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 21:13:55.15ytjc3mhkO (6/9)

※特になし

「今日こっちに来ました。クラン・オーディナルといいます。よろしくお願いします」

「……ああ、ロブソン総師範が仰っていた客人とはお前のことか。まるで女みたい……いや、そうでもないか。失礼した。
その身体、なかなか鍛え上げられているな。お前も武人ということか」

「それほどでもないですが。あなたは?」

「俺か?俺の名はシーサだ。ここに来て7年になる。入るぞ」

仏頂面のまま、シーサさんが湯船に入った。ザバァ、と湯が溢れる。

「ここに来るまでは大変だっただろ。この湯は無味無臭だが、立派な温泉だ。身体を癒すにはいい」

「そ、そうなんですか。ここにはフェイラさんに連れてきてもらったので、多少は」

「フェイラ……あのフェイラさんか」

少し驚いたようにシーサさんが片目を大きく開いた。

「ええ。ご存知ですか」

「俺にとっては姉弟子だ。鬼人ということもあってか、あの人は凄まじく強い。
ウィル・アピースがいなければ、国代表の有力候補なんだがな。案内してもらったわけか」

「ええ」

「なるほどな……」

パチャ、とシーサさんは湯を手で掬い、顔にかけた。

「さっきはいませんでしたよね」

「ああ。山で猟をな。ぼたん鍋が振る舞われたらしいが、あれは俺が仕留めた」

「……凄いですね。猪を素手でなんて」

「その程度は慣れだな」

ふう、と彼も天井を見る。

「僕とも稽古をする感じなんですかね」

「俺がか?そうだな、あるいはするかもしれない。ただ、相手になれるかどうかだな」

謙遜だろうか。シーサさんの身体は、かなり鍛えられている。強いのは間違いなさそうだけど。

※質問タイム(2回目以降は継続判定)

1 ここでの修行内容(ノーリスク、余程でない限りリターン小)
2 門人の強さ(ノーリスク、余裕でない限るリターン小)
3 ロブソン総師範について(家族の有無など)
4 シーサ自身のこと
5 カーティスのこと
6 その他自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎します


595以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:16:08.04cFWvqg880 (1/4)

4


596以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:16:15.359vt3+JWC0 (1/1)

3


597以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:17:53.19hk43RARU0 (1/2)




598以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:18:50.57XMr8RgsHO (3/3)

3


599以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:18:58.45WN81TJax0 (3/4)

3


600 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 21:28:32.66ytjc3mhkO (7/9)

「そういえば、ロブソン総師範ってどんな人なんですか?」

「総師範か。明るいが武にはひたすら厳しいな。本当に信頼できる方だ。
ここにいる門人は、世界各地から集められている。俺も含め、腕には自信がある。
……それでも、あの方の前では借りてきた猫だ。恩は深いよ」

「今、ご家族は?」

孫のカーティスがイーリスにいるとは知ってるけど、今はどうなんだろう。

01~50 今は独り身だ。孫がいるらしいが、会ったことはない
51~80 コーロンの街に奥様がおられる。孫の一人がそこにいるはずだ
81~94 寺の離れに私邸がある。娘さんと孫がいるな
95~00 上+α(シーサとカーティスは友人)


601以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:31:01.02WN81TJax0 (4/4)




602 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 21:47:16.18ytjc3mhkO (8/9)

「今は独り身だな。奥様は6年前に亡くされている。どこかに孫がいるらしいが、会ったことはないな」

シーサさんはカーティスのことは知らないらしい。まあ、知ってたからといって何かあるわけでもないんだけど。

※30以上で質問続行


603以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:48:00.96cFWvqg880 (2/4)

はい


604 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 21:50:07.26ytjc3mhkO (9/9)

※3問目まで質問可能です
※4問目まで行った場合何かしらのイベント

※質問タイム

1 ここでの修行内容(ノーリスク、余程でない限りリターン小)
2 門人の強さ(ノーリスク、余裕でない限るリターン小)
3 彼女とか奥さんがいる人ってどうしてるんですか?
4 シーサ自身のこと
5 その他自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎します


605以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:54:43.55hk43RARU0 (2/2)




606以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 21:59:14.27cFWvqg880 (3/4)

4


607以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 22:00:40.36yKaPdtdQ0 (1/1)

4


608以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 22:00:58.368G2XgQgDO (3/4)

4


609 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 22:25:24.33cXO9Q2iOO (1/1)

「そういえば、シーサさんはどうしてここに?」

「俺か。俺はロワールの片田舎の出だ。ウィル・アピースに憧れててな。
あの人も体格はそこまでじゃないが、圧倒的に強いんだ。会ったことは?」

僕は首を振った。

「……だろうな。ダーレン寺にもほとんど訪れない。昔、彼の才能に嫉妬した門人が彼を襲ったことがあったらしい。
ロブソン総師範のことは尊敬しているらしいが、あまりいい思い出がないんだそうだ。……っと俺の身の上だったな」

シーサさんはもう一度お湯を顔にかける。

「まあ武術の才はそこそこあったらしくてな。15の頃に地元の道場に推挙されてここに来た。まあ井の中の蛙ってことを思い知らされたがな。
ウィルさんにも、指導してもらったことがある。……物が違ったな」

「ウィルさんに会ってみたいですが……」

「……どうだろうな。強くなった俺を見せたいが」

※ウィルの行方不明を

1 知らせる
2 黙っておく

※2票先取


610以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 22:39:11.01bCnE6cqI0 (1/1)

1


611以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 22:42:33.80cFWvqg880 (4/4)

2


612以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 22:44:27.828G2XgQgDO (4/4)

1


613 ◆Try7rHwMFw2019/08/02(金) 23:21:07.06c/ii0qngO (1/1)

今日はここまで。


614以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/02(金) 23:28:24.91uF4gaNHW0 (1/1)

乙です


615 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 10:42:11.006klnZfy/O (1/3)

「……実は……ウィルさん、行方不明らしいんです。半年前から」

その事実を告げると、シーサさんが血相を変えて立ち上がった。

「何だとぉっ!!?」

「……嘘じゃないです。フェイラさんから聞きました」

「そ、そんな馬鹿なっ!?武者修行の旅に出ているわけではないのかっ?」

「奥さんたちの所にも連絡が行っていないらしいです」

「嘘だろ……」と呟いたまま、彼は絶句した。

「……総師範からは何も聞いてないぞ」

「心配させたくなくて、黙っていたんだと思います。僕も、正直心配です」

サバッ、とシーサさんが湯船に再び浸かった。

「……あの人がやられることなんて、あり得ん。あるわけがない」

※80以上で情報あり


616以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 10:43:20.15xXc5uuuD0 (1/1)




617 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 10:48:36.006klnZfy/O (2/3)

ぶつぶつ言いながら、何度もお湯を顔にかけている。……余程ショックなんだろうな。

※質問タイム(3回目)

1 ここでの修行内容(ノーリスク、リターン小)
2 門人の強さ(ノーリスク、リターン小)
3 一緒にウィルさんを探しませんか(シーサに加入可能性、メリットもリスクもあります)
4 ところで、彼女とか奥さんがいる人ってどうしてるんですか?
5 その他自由安価

※3票先取
※自由安価歓迎します


618以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 11:18:09.95MxbZFGQF0 (1/1)




619以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 11:50:11.44kYLlly5H0 (1/4)

1


620以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 12:12:44.19+oVc12RXO (1/2)

5 シーサの経歴
場所によるけどドルオー組の情報とかなんらかのアドとれそう


621以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 12:35:12.58YYipa02m0 (1/1)

4


622 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 12:37:16.786klnZfy/O (3/3)

上げます。

>>620
ドルオー組について知っているかということで了承しました。
ある程度の情報を持っているかは、あまり可能性が高くはありませんが。


623以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 12:46:45.01+oVc12RXO (2/2)

邪推するけど裏切り者がダーレン寺にいる!っていう話になったらほぼほぼこういう場面で出てきたやつだからそういう時にちゃちゃっと片付けるためにシーサのバックボーン知っておいたら楽かな、と
そういう話にならなくてももともとろくな質問ないんだしここでクリティカルでも引けたらいいなあ


624以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 13:09:42.4164CgPAJjO (1/1)




625以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 13:29:38.91CNayyUv9O (1/5)

どれ聞くのもメリット面微妙そうだし>>620案に乗ってみる


626以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 13:52:54.55J+rlZyVo0 (1/1)

4


627 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 19:48:30.37atBMpgSvO (1/12)

空気が重くなってしまった。……話題を変えよう。

「そ、そういえば。彼女とか奥さんがいる人ってどうしてるんですか?」

「……なぜそんなことを訊く」

睨まれてしまった。……さすがに修行中、あの殺風景な部屋に1人というのは辛い。
僕ですらそう思うのだ。ラーナはもちろんそう思うだろうし、互いに依存しあってるふしがあるミーシャたちにとっては耐えられないんじゃないか。

※シーサはクランが女連れということを

01~20 知っていて疎ましく思っている
21~70 知っている
71~85 知らない
86~94 知っている(後の判定が有利に)
95~00 知っている(後の判定が相当有利に)

※判定が続きます


628以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 19:49:09.84ymWjxLnS0 (1/4)




629 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 19:54:28.34atBMpgSvO (2/12)

※彼女、妻帯者への処遇

01~20 異性との接触は稽古以外禁止だ
21~50 基本的に禁止だ。門人同士の恋愛は禁忌、ということになっている
51~75 一応、行動は許可制になっている。修行に影響が出てはいけないからな
76~94 部屋の移動は自由だ。稽古以外は好きにすればい
95~00 上+α(再判定)


630以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 19:54:44.02YAtE/Q7h0 (1/1)

いよっ


631 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 19:58:40.19atBMpgSvO (3/12)

「異性との接触は稽古、食事以外は禁止だ。ここでは禁欲が美徳とされている」

……これは大変だな。いつまでここにいるかは分からないけど、耐えられるだろうか。

渋い顔をしている僕に気付いたのか、シーサさんが声をかけた。

「……どうした?」

1 事情を話す
2 話さない

※2票先取


632以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 20:00:11.86kYLlly5H0 (2/4)

1
ミーシャさん心配


633以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 20:07:55.05CNayyUv9O (2/5)

1


634 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 20:26:05.71atBMpgSvO (4/12)

「実は……」

僕は簡単に事情を話した。僕らが客人として呼ばれていること。来ているのが僕以外全員女の子で、しかもラーナとは深い関係にあること。
ミーシャとアナスタシアの関係については、「親友」ということにしておいた。さすがに同性愛については、拒否反応があるかもしれない。

話し終わるとシーサさんは……

01~40 それは諦めてもらうより他ないな(1回だけファンブル扱い)
41~60 急に泣き出した
61~80 なるほどな。事情が事情だ、総師範に相談してはどうだ?
81~94 フフ、と笑った
95~00 上+α(特殊展開)


635以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 20:28:00.58CNayyUv9O (3/5)

はい


636 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 20:48:18.84atBMpgSvO (5/12)

※40~60と61~80の位置が逆でしたがこのままとします

「……それは辛いな……」

シーサさんの声が沈んだ。ふと見ると、ツゥ……と目から涙が流れている。

「……え、どうしたんですか」

「……いや、俺にも想い人がいるのでな……。触れられないのは辛いな……。
さりとて法度は法度だ。どうしようもできん」

「想い人って、門人の中に?」

小さく彼が頷いた。

「そういう場合って、これまではどうしていたんですか」

「諦めるか、山を降りるより他ない。ある程度強くなり、皆伝と認められれば一緒に山を降りることもできるが」

「なるほど……奥さんがいる人は、残してこっちに来ているわけですね」

「そういうことだ。……君たちも、郷に入っては郷に従うことになるだろうが……」

唇を噛んでシーサさんが言う。何とかできないものかな。

「……総師範に相談とかしてみませんか?」

「そんな畏れ多い!……俺たちがここですべきなのは修行だ。……私欲は圧し殺さねばならん」

……しかし、見ている分にも辛そうだ。ロブソン総師範に、一度相談してみよう。

※65以上で最後の質問&追加イベント


637以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 20:48:52.47l5xvifuh0 (1/2)

o


638 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 21:07:41.99atBMpgSvO (6/12)

#

大分長風呂になったので逆上せてしまった。シーサさんにひとまずの別れを告げ、僕は軽い眠りにつく。

それにしても、予想はしていたけどかなり禁欲的な環境だ。僕もそうだけど、あとの4人が心配だな……

#

「よし、皆集まったようじゃの。夕の稽古を始めるぞい。
まずは、今日からしばらくこっちにいることになった客人じゃ。皆、こちらに来て自己紹介じゃ」

僕らは前に出て、簡単に名乗った。女の子ばかりだからか、好奇の目で見られている気がする。
そしてミーシャの時に少し、ざわめきが起きた。

「ミーシャは知っとる者がおるかもしれんが、イーリス聖王国が第一王女じゃ。ただ、特別扱いはせんでくれ。ミーシャもよいな?」

「はいっ」

歯切れよく彼女が答える。もうサラシも取っているようだ。

「よろしい。一応言うが、彼らは十二分にここへの入門資格を満たした者じゃ。稽古でも手加減は不要と知れ。
ではまず、坂道を30本じゃ。その後、組手に入るぞ」

※指導官
4の倍数……髪の長い、にこやかな長身の男
4の倍数以外……禿上がった筋肉男
ゾロ目、95~00 再判定(シーサか新キャラ)


639以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 21:08:59.26ymWjxLnS0 (2/4)




640以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 21:09:20.46AWCOgYhY0 (1/2)

はい


641 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 21:11:45.46atBMpgSvO (7/12)

※もう一つ判定を入れ忘れていました
※7の倍数で教官は???


642以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 21:12:34.72AWCOgYhY0 (2/2)

はい


643 ◆Try7rHwMFw2019/08/03(土) 21:21:30.37atBMpgSvO (8/12)

※教官はおかまではない

「とりあえず、5人は最初のうち指導教官についてもらおうかの。ゲンナジー、頼むぞい」

「はっ!!」

門人の一人が声をあげた。こっちに着いた時は見なかった顔だ。
身長は190センメドはあるだろうか?頭が禿げ上がり、筋肉も相当なものだ。

ゲンナジーと呼ばれた男は僕らの前に来て、フンと鼻を鳴らした。

「ゲンナジー・ロフトという。ここでは師範代をやらせてもらっている。
手加減無用と聞いているので、そのつもりでいてもらいたい。女子供だろうが、ここでは同じ門人だからな」

ゲンナジー師範代が僕を見た。

01~70 通常ルート
71~85 ……ほぉ?
86~94 ……ふむ……理由が分かった
95~00 上+α(初めからかなり好意的です)


644以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/08/03(土) 21:22:27.214LdP1MJDO (1/2)

はい