367以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/24(水) 05:05:57.85spKHVm9Ro (4/4)

まどか「魔女ってのは何なの?どこから生まれてくるの?」

キュウべえ「あーあ…魔女はソウルジェムが濁り切るとグリーフシードになって生まれるのさ。」

さやか「へ?そ、それってつまり…魔法少女って…魔女のことなんじゃ?」

マミ「そんな!私は今まで魔法少女を倒してたっていうの?!いやああああ!」

ほむら「巴マミのソウルジェムが…!(しまった!)」

さやか「真っ黒…!」

マミ「ソウルジェムが魔女を生むなら…私死ぬしかないじゃない!」パリン

まどか「ああ、マミさんが…死んでる!」

・・・学校

ほむら(巴マミ…ごめんなさい、でもあなたの犠牲は決して無駄にはしないわ)

まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん、一緒に帰ろう!」

キュウべえ「やあまどか、僕と契約して魔法少女になってよ!」

さやか「げっ、キュウべえ!よくもまあノコノコとアタシたちの前に姿を見せられるわね!」

まどか「本当しつこいよね、ゴキブリみたい!」

キュウべえ「ゴキ…」

ほむら「無視して帰りましょう…(勝ったッッ!第三部完!)」ファサァ

おわり


368以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/24(水) 15:40:08.47HLs2YIdbO (1/1)

ま、マミさぁ―――ん!!!!
マミさんが…、孤独に行ってしまわれた
僕はマミさんのことを決して忘れないだろう


369以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/01(水) 06:20:53.47RMIFgk3sO (1/1)

ワンレス選手権のお題【タダより高い物はない】を、「タダより恐いものはない」と間違えてしまった
せっかくなんで投下させてね!

~林間合宿中~

 ホーホー

 ファイヤーボボボ…

ほむら「みんな寝てしまって、起きてるのはあなた達だけ」

ほむら「というわけね」ファサッ

まどか「うぇひひ、わたし達、夜更かしさんだねっ」

さやか「ほら杏子、腹冷やしたらダメだってば」

杏子「……もうくえん…ムニャムニャ……」

さやか「ったく、テンプレにもほどがあるよ、その寝言」

まどか「さやかちゃんと杏子ちゃんは仲良しさんだもんね」ティヒ

さやか「なっ、こ、コイツがだらしないからだけだって…///」

ほむら「ところで、巴マミはなぜ私達のクラスにまじっているの」

マミ「…スヤスヤ……」

さやか「いさせてあげなよぉ~、テント張ってキャンプするだけの合宿なんだから」

さやか「朝になったら自分のとこにもどるって」

ほむら「それはかまわないのだけど、他に友人はいないのかしら」

まどか「ほむらちゃん、マミさんは魔法少女だから寂しいんだと思うよ」

ほむら「私はまどかひとりいればぜんぜん寂しくなんてないわ」

さやか「さらっと人をのけ者にするな」

ほむら「邪魔者がいるんじゃまどほむできないわね、夏も近いし、怪談でもしましょう」

さやか「ちょくでも言うな」

まどか「うぇ、怪談?だ、大丈夫かな…わたし」

さやか「へーきへーき、ほむらとか見た目が幽霊だから怖そうなだけで出オチだって」

ほむら「はじめるわよ」

ほむら「インドネシアに行ったことのある友人の話しなんだけど、あそこの田舎なんかは夜になるとマジで妖怪とかまだいるみたいなのよ」

ほむら「そこに妖怪『タダ』というものがいるらしいの」

ほむら「タダは、パッとみ人間なんだけど、頭が逆さに、足が腕に、腕が足についた妖怪なの」

ほむら「遠くに人影があるかと思うと、おーいおーいと人声を真似て呼びかけてくるわ」

ほむら「そしてうっかり近づいてしまったら最後、化物だと気づいた瞬間、その逆立ち状態から腕をつかってものすごいスピードで追っかけてくるらしいわ」

ほむら「そしてつかまったらバラバラにされて食べられてしまうの」

さやか「タダ恐いーっ!!まどかっ!あとでトイレ一緒に来て!!」


370世界樹やるよ!2015/07/05(日) 19:18:52.92JnVHQSfAO (1/1)

前衛:みらい(ドクマグ)、杏子(ハイランダー)、キリカ(ダクハン)
後衛:ほむら(レンジャー)、ユウリ(ガンナー)

みらい「まずは回復を取るべきなのかな?」
杏子「攻撃でいいだろ」
ほむら「まずはミッションね。地図を埋めてほしいってことらしいわ」
衛兵『木札も取ってくること。近頃は何処かから完成済みの地図を持ってくる輩が…』
キリカ「ちっ」
ユウリ「おい」

初戦闘。針ネズミをどうにか倒す。倒す。倒す。

ほむら「そろそろできたかしらね?」
ユウリ「札もゲット。楽な仕事?」
杏子「体力切れそうだが?メディカ足りないのか?」
みらい「TPカツカツ…出口だ!」

衛兵『地図がまだ出来ていないようだな』

ほむら「いやあのだからまず返して」
衛兵『地図がまだ出来ていないようだな』

10分後。

ほむら「衛兵さん助けて!杏子とキリカが息してないの!」
ユウリ「っしゃ!フォース溜まった!これで1ターンは確実に逃げられる!」
みらい「もうクロウラーは嫌だああああ」

これで地図は完成したようだ!あとは衛兵に見せてしまおう!

ほむら「やった!」
みらい「勝った!」
ユウリ「第3部完!」

敵の先制攻撃!クロウラーの攻撃!ユウリは倒れた!
ほむら「負けるじゃないですかー!ヤダー!」
みらい「まだだ、まだレンジャーのフォースが」
hage:死因、フォースバグ



ニコ「あ、フォースバグで敵と味方の命中補正が逆だから注意してね」
ほむら「早く直しなさい!!!」
(次回に続く)


371以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/11(土) 15:29:48.42EKnqW5b2O (1/4)

なんやかんやで昨日カキコできなかったんで
ボリューム増でこっちにとーか
ワンレスでのお題は【郷土料理】


372前編2015/07/11(土) 15:30:33.33EKnqW5b2O (2/4)

まどか「ほむらちゃんとラーメン屋さんに来ました」

ほむら「食券を買いましょう」

とんこつラーメン2人前…400円x2

ゆで玉子…50円x2

計900円

まどか「安っすいね!ほむらちゃんっ!」

ほむら「2人で食べて千円越えないものね」

ほむら「さぁ、てきとうな所に座りましょう」

まどか「おばちゃんが食券を持っていってくれたけど、愛想のかけらもないんだね」

ほむら「ええ、彼女達に接客マニュアルなんてないから、素で応対してくれるわ」

まどか「ほむらちゃん、はいっ、お水」コトッ

ほむら「ありがとう、まどか…///」

ほむら「水すらセルフだけど、じつはそれがこんな素敵なシチュを得られるきっかけだったなんて…」

ほむら「運命ってわからないものね」

まどか「もぉ~、ほむらちゃんったら美化しすぎだよぉ」

ほむら「この水、おいしい」

まどか「氷でキンキンに冷やしてあるから気にならないだけで、たぶんただの水道水だよ」

まどか「でもこの、ポット的なやつに入った氷水ってなんかよくわからないけどおいしいってのは否定しないよ」

ほむら「注ぎ足すとき鳴る音もなんかいいのよね」ガラガラ

まどか「それにしても深夜なのにけっこうお客さんがいるね」

ほむら「国道沿いだからトラックの運ちゃんなんかが多いわ、あとはハシゴを重ねた最後のシメに来たサラリーマンやら、ライブ終わって、たいがいの御飯どころが閉まっていても開いてるとゆう僥倖にありついたバンドマンやら」

ほむら「みんなの憩いの場所なのよ」

まどか「とはいえ、中学生のわたし達がこんな時間に出歩いたらおまわりさんに補導されちゃわないかなぁ」

ほむら「たしかにそうかもね、でも、魔法少女なんてこんなものよ」

まどか「魔法少女も楽じゃないもんねっ、ほむらちゃん!」ティヒ

ほむら「ありがとう、まどか」フフッ


373後編2015/07/11(土) 15:31:27.75EKnqW5b2O (3/4)

湯気フワァ――

ほむら「来る…!」

おばちゃん「ハイ、ラーメンと玉子」パオーン

まどか「うわー、いかにもなとんこつラーメンだねっ」

ほむら「ええ、完全オーソドックスなとんこつラーメンよ」

ほむら「味も普通においしいわ」

まどか「いっただっきま~す」

まどか「ホントだっ!ふつーにおいしいっ」ズズッ

ほむら「とりあえずチャーシューは入ってるから、ネギとかもやしとか増やしたかったらそれなりに増しとけばいいわ」

ほむら「替え玉は百円、最悪ノントッピングでもワンコインあれば十分腹は満たされるわ」

ほむら「というのも、1玉の基準があきらかに独自のもので、いわゆるチェーンより半玉は多いんじゃないかしら」

ほむら「とりあえず玉子を沈めときましょう」ズブズブ

まどか「わたしゆで玉子は半熟のほうが好きなんだけどなぁ」

ほむら「ごめんなさい、ここは昔ながらの固ゆでしかないの。ハードボイルドなお店だから」

まどか「昭和なんだね」

ほむら「そうね…」

ほむら「……今となっては、とんこつラーメンなんてどこにでもあるし」

ほむら「全国的にチェーンを展開していたり、世界進出したり、一杯1000円以上する豪華版だったり、元祖ということで観光ガイドに載ったり」

ほむら「いろいろあるだろうし、それでいいと思うわ」

ほむら「でも私は…私にとってのとんこつラーメンは……」

ほむら「こんな、いつまでも庶民と共にある、かけがえのない郷土料理」

まどか「ほむら…ちゃん…」

まどか「ほむらちゃん東京から来たんだよね?」

まどか「キャラの口かりて好き放題しゃべらせるだけじゃダメだって言ってたよね?」

ほむら「ええ、そのとおりよ」

まどか「それなら――」

ほむら「それでも、お題が郷土料理だから…!郷土料理のこと、語らないといけないから…!」

まどか「ほむらちゃん……」

まどか「ティヒ、わかったよ、じゃあ伸びちゃうまえに食べよっか」

ほむら「まどか……」

 ズズー

ほむら「ごちそうさまでしたー」

まどか「おいしかったね、ほむらちゃんっ!」

おわり

※「まどかとほむらに地元紹介を頼んでみた」の>>1に捧ぐ!!


374以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/11(土) 15:33:30.58EKnqW5b2O (4/4)

以上です、スッキリ
談義スレの>>772の人を期待してた人はゴメン


375以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/11(土) 19:03:37.13DOnJnhlNo (1/1)


まあ、東京にも田舎っぽい地域はあるだろうしセフセフ
病弱子がラーメン屋に行く機会があったのかとかは知らん


3763722015/07/12(日) 20:42:54.67vc+D+AbzO (1/1)

やっぱレスつくと嬉しい
読んでくれてサンクス!


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:48:25.76kIVYhBnio (1/10)

杏子「よう、ほむら」

ほむら「私は今から学校に行くのだけれど……」

杏子「さぼれよそんなもん」

ほむら「は?」

杏子「安心しな。まどか達には前もって連絡してある。あたし学校通ってないし暇でさー。付き合えよ」

ほむら「……別にいいけれど」


378以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:49:24.99kIVYhBnio (2/10)

--ゲーセン--

杏子「へぇ、あんたやるじゃん。ここはあたしだって最近やっとクリアできたステージだよ」

ほむら「……用ってこれ?」

杏子「あぁそうさ。シューティングの協力プレイなんてひさびさだけど、あんたもこのゲームやってた口?」

ほむら「ループの中で何かしらワルプルギスの夜を倒すヒントがあるのではないかと、模索していた時期に少し、ね」

杏子「待て。ゲームの中に答えがあると思ったのかよあんた」

ほむら「藁をもつかむ思いだったのよ」

杏子「……まぁ、でもそんな努力がやっと実を結んで見事倒したわけだよな」

ほむら「……えぇ、そうね」

もっとも、その代償として
私は戦いの中で二度と歩けない体となった
肉体的な傷はさやかに治療してもらったが、動かない
医者にも一応見せたが、精神的なものという結論だった

ほむら「それにしても、あなたはダンスゲームしか出来ないものかと思っていたわ」

杏子「あたしを何だと思ってやがる。有り余る暇な時間を有意義に過ごすべく、いろんな事をやってたのさ」

ほむら「……ありあまる時間をこんな事に……」

杏子「あんだだってやってたんだろ」

ほむら「でも、どういう風の吹き回し? いつものあなたなら、こういう事をやるならさやかを誘うんじゃない?」

杏子「さやかは関係ないだろ! ほら早く、次のステージやろうぜ」


379以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:49:56.44kIVYhBnio (3/10)

ほむら「……杏子」

杏子「気付いてるよ。流石にそろそろ無理か」

今は午前中。しかも平日
当然店員に目を付けられるわけで

店員「ちょっと君たち」

杏子「車椅子ごと持つぞ。ほむら!」

ほむら「え!?」

杏子「にっげろおお!!」


380以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:51:08.29kIVYhBnio (4/10)

--外--

杏子「あー……暫くあのゲーセン出入りできないなー……ま、別のところにいけばいいか」

ほむら「あなたは……」

杏子「あ、露店あるじゃん。ほむらちょっと待ってろ」

ほむら「待ちなさい。……もう」



杏子「ほれよ、あたしの驕りだ」

ほむら「露店なのにロッキー……そこはまぁ、いいけれど」

ほむら「……そのお金はどこから出たのかしら」

杏子「さやかみたいな事言うねぇ……。悪い事をして手に入れたわけじゃない。いや中学生がバイトってのは悪い事ではあるけど……人の道を外して手に入れたお金じゃないよ」

ほむら「午前中にゲーセンに行って店員から逃げ出したのは人の道を外してはいないのかしら?」

杏子「そういう事言うなよ……」

ほむら「……冗談よ。ありがとう。でも気持ちだけ受け取っておくわ。あなたのなけなしのお金をこんな事に使わせるのは悪いもの」

杏子「いちいち気にすんな。いいから受け取れよ。受け取ったな。よし!」

ほむら「もう、あなたは……」


381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:52:10.40kIVYhBnio (5/10)

杏子「あと、これ。……グリーフシード」

ほむら「……ありがとう」

足が動かなければ、まともに魔女を倒す事も出来ない
ワルプルギスの夜を倒してからこれまで生きてこられたのは、マミや杏子、さやかのおかげだ

ほむら「でもあなたが私の為にグリーフシードを分けてくれるなんて……」

杏子「ダチを助けて何が悪いんだよ」

ほむら「……自分の為にしか魔法は使わないんじゃなかったの?」

杏子「あぁそうさ。ほむらを助けたいと思っているあたしの為にあんたを助けてるんだ」

ほむら「……変わったわね。あなたは」

杏子「そうか? あたしは別に変わったつもりはないけどな」

ほむら「グリーフシードは後で使わせてもらうわ」

杏子「いや、今使え。あたしが気付いていないとでも思ったか?」

ほむら「……」

杏子「マミやさやかからもらったグリーフシード、最近使ってないだろ」

ほむら「……」

杏子「死ぬ気だったのか? あんた」


382以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:54:33.22kIVYhBnio (6/10)

ほむら「私の足はもう動かない。……それはいいの。もうワルプルギスの夜は倒したし、その代償として考えればこれほど安いものはない」

ほむら「だけど、魔女とも戦えずみんなに助けてもらってずっと生かされていくのは……つらい。それに何より」

杏子「……まどか、か?」

ほむら「えぇ。まどかの微笑みが優しすぎて……。私は完全にまどかの重荷になっている。まどかは私の犯した罪をずっと背負っていくつもりなのよ。でも、そんなのは……嫌だ」

ほむら「それに、さやかやマミもよ。……こんな理不尽、世界では当たり前なのに。あの子達はそれを受け入れられない。真正面から立ち向かってしまう。……もう、どうしようもないことなのに」

杏子「……意外だな。まどかはともかく、あんたがさやかやマミの事をそんな風に思ってたとは思わなかった」

ほむら「まっすぐすぎる……魔法少女としては致命的だけど、その生き方は嫌いではないわ」

ほむら「でも、ね。解決する方法に気付いたの。みんなが私の事を忘れ去ってしまえば、もうそんな荷を誰も背負わなくてすむ」

杏子「……なるほどな」

杏子「つまりあんたは、誰かさんに記憶操作の魔法を使ってもらい、自分はどこぞの魔女にでも食われる予定だったと」

ほむら「……否定しないわ」

杏子「……そうだよな。まどかにしろさやかにしろマミにしろ、あんたの事は確かに気に病んでいただろうけど……一番つらいのはあんた自身だよな」

杏子「……なぁ、ほむら。ちょっと見ててくれないか」

ほむら「?」

杏子「あたしの魔法は『幻惑』。誰かが視認していなきゃうまくいったか確認することもできねぇ」

ほむら「何故その魔法を? ……杏子!? 今のあなたがそれを使ったら」

杏子「やっぱりあたしの過去もしっかり知ってるんだな。あたしは自らの魔法を否定した。だからもう魔法は使えない。少なくとも今まではそうだった。でもさ」

杏子「ほむらの話を聞いて決心がついた。あたしは、前に進む事にする」

ほむら「杏子、ダメ!」

杏子「ロッソファンタズマァ!!」


383以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:55:45.88kIVYhBnio (7/10)

杏子「はぁ……はぁ……ど、どうだった」

ほむら「一瞬だけれど……あなたが2人になったように見えたわ」

杏子「へへ、どうだ。あれ」

ほむら「杏子!」

杏子は倒れかけて……踏みとどまった

杏子「だ、大丈夫さ」

ほむら「何故そんな無茶を」

杏子「ようするに、心の問題なのさ」

ほむら「?」

杏子「あたしはあたし自身の願いを否定した。今だってそうさ。あの時の願いは間違っていたと思っている。でもな」

杏子「もうあたしは一人じゃない。ほむらやさやか、そしてマミ。みんなあたしの大切な友達だ。失いたくない。だから……あたしはあいつらを守る為、もっと強くなる。魔力も……心だってな」

ほむら「……心?」

杏子「あぁそうさ。……あんたの足が使えないのは肉体的な問題じゃない。心の話だ。……推測だけどさ。ワルプルギスの夜を倒して、あんたの中で何かが切れちまったんじゃないか? これで終わり……みたいなさ」

杏子「でも、終わってなんかない。むしろこれからだ。あたしだけじゃない。あんたの力だって必要になる。……あんたならできるよ。まどかの為に幾度もループを繰り返しし、ワルプルギスの夜を倒したあんたなら、これくらいの壁、乗り越えられる」

ほむら「簡単に言って……いや、だからこそ、あなたも自分自身の不可能に挑戦したというわけね」

ほむら「本当に優しくて強くて……それが佐倉杏子という人間だったわね。訂正するわ、あなたはやっぱり何も変わっていない」

杏子「なんだよそれ」

ほむら「あなたも見ていてくれるかしら」

杏子「……おい」

ほむら「私だってみんなに優しくされているばかりじゃない」

杏子「馬鹿かあんた!」


384以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:56:33.85kIVYhBnio (8/10)

ほむら「どうだった?」

杏子「……一秒ぐらいは立ってたかな……無茶するなよ。あたしが受け止めてなきゃどうなったと思ってる」

ほむら「受け止めてくれると信じていたわ」

杏子「……まったく。でも、もう大丈夫そうだな」

ほむら「えぇ……ありがとう、杏子」

杏子「礼を言うのはこっちだ。あんたのおかげであたしだって決心がついた」

ほむら「でも……その、言いにくいけどロッソ・ファンタズマって……」

杏子「頼む。それ以上言わないでくれ。……気合の掛け声みたいなもんだ」

ほむら「……ふふ」

杏子「笑うな……」


385以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:57:15.59kIVYhBnio (9/10)

ほむら「ところで、さっきあなたが友達と言った人の中にまどかが含まれていなかったのは」

杏子「ダチである事には違いないさ。でも守る対象ではない。まどかを守るのはあたしじゃない」

ほむら「……なるほど。私というわけね」

杏子「そういうことさ。ま、お互い無茶はせず、ゆっくりいこうぜ」

ほむら「突然魔法を使った人に言われたくないわね」

杏子「突然立ち上がろうとしたあんたに言えた話か」

ほむら「……そうね」

杏子「……そうだな」

杏子「……腹減った。やっぱさっきのロッキーあたしにもよこせ」

ほむら「私にくれたんじゃなかったの?」

杏子「そうだけど、腹減ったんだよ。あたしがあげたんだからあたしのもんだろ」

ほむら「無茶苦茶ね……別にいいけど」

杏子「……なぁ、ほむら」

ほむら「何?」

杏子「これからもよろしくな」

ほむら「……ええ、こちらこそ」


386以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 22:58:53.90kIVYhBnio (10/10)

以上で終了。談義スレの>>724をネタにちょっと書いてみた


387以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 23:14:53.81BrHlj/xlo (1/1)


続きが読みたい


388以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/12(日) 23:35:42.92YgGLccmjO (1/1)

乙でした
この雰囲気好き


389以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/13(月) 05:44:35.09uzoi8c59O (1/1)


キマシタよほむ杏、いいですなー


390以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/15(水) 06:44:51.79QtRFBqIAO (1/4)

時間切れだがネタはあがっていたので投下してみる


391前編:ちなみにお題は【嘘】2015/07/15(水) 06:46:14.80QtRFBqIAO (2/4)

~マミるーむ~
ほむマミお茶中

マミ「暁美さん、思い入れのあるガンダムってある?」

ほむら「あいかわらずいきなりね」

マミ「ある?」

ほむら「しょうがないわね、じつをいうと『ポケットの中の戦争』が一番好きなのよ」

マミ「あらステキ、ケンプファーかっこいいわよね」キラキラ

ほむら「小学生の頃はじめて見たガンダムで、それまでガン消しでしか知らなかったモビルスーツが一気に輝いてきたわ」

ほむら「そうそう、ガン消しのハイゴッグとズゴッグEを小川に流してどちらが速いか競わせて遊んでいたわね」

マミ「はじめて見たガンダムがOVAだなんてあなたny…」

ほむら「ちがうわマミ、早とちりしないで、コミックスよ、なぜかいつの間にか家にあったのよ」

マミ「……そうだったの」

ほむら「背表紙にKCって書いてあるコロコロ・コミックだか講談社コミックのアレよ」

ほむら「まぁ『嘘だといってよ、バーニィ』の名セリフと、ミンチよりひでぇ、が衝撃的すぎて逆に笑ったのがいい思い出ね。懐かしいわ」ズズー

 カチャリ

思いがけず耳のすぐ横で大きな音がした
いつの間にか、マミが私の側面から銃をむけている

ほむら「マミ…、たしかに笑ったけどそれはいい意味で、よ」

マミ「KCは『講談社コミックス』の略称よ、それ以外ありえないわ」

ちっ、そっちか。もう止めようがない

マミ「ましてやライバルのコロコロなどと――ッ!?」

 カチャリ

ほむら「形勢逆転ね」

私は方膝をついたままあさっての方向に銃をむけているマミの後ろから、処刑スタイルで銃を突きつけた

マミ「時を止めたわね」

振り向きもせずマミは言う

マミ「暁美さん、2つ忠告しておくわ」

マミ「ひとつ、『嘘だといってよ、バーニィ』はサブタイトル。セリフでは出てこないわ」

マミ「ふたつ、あなたまた近づき過ぎよ」

 ボッシュルシュルルルルッ!!

マミの身体が膨張する!リボンだッ!!

ほむら「くっ…!」ギュゥウ…!


392後編2015/07/15(水) 06:47:10.11QtRFBqIAO (3/4)

マミ「思ったより学習能力が無いのね、暁美さん」ウフフ

マミ「ガンダムといえばボンボン」

マミ「ボンボンといえば講談社」

マミ「そんな常識もわきまえていないなんて、あなた本当に『ポケ戦』好きなの?」

自分から振っておいてなんというKC(キチガイ・コミュニケーション)であろうか
マミは時々エキセントリック過ぎて困る、懐柔工作を打つことにした

ほむら「落ちついて、マミ。ボンボンなら私も愛読してたわ」

ほむら「プラモ狂四郎は読んでないけど、その続編的なやつは読んでたわ、なんかプラモデルに疑似で乗って命懸けの闘いをするのよね、タイトル忘れたけど」

マミ「……それを」

マミ「それを愛読とはいわせないわっ!」ジャキィ!!

逆効果だったようだ

マミ「さよなら、暁美さん」グスッ

 ダ――ン!!

ほむら?「mマ、ミp…ピ…ザ…マピ…mpimpipipipi…」ネジバネビョ~ン

マミ「機械ッ!?」

ほむら「クスクス…、私が二度も同じ手に引っかかるとでも思っていたの?」ヌッ

ほむら「そいつはメガほむならぬメカほむ、有志が造った私の等身大ラブドールよ」

ほむら「人形といえど"性"能はなかなかイカしてるわ、ま、とーぜんホンモノには劣るけども」

ほむら「ところであなた、近づき過ぎなんじゃないかしら」ポチ

マミ「ハッ――!」

メカほむ「わ、私…もう…爆発しちゃいますっ////」ピピピピピピ!

 ドッゴォォオオオンン!!!!

 モクモク…

ほむら「勝った。本編、叛逆に続き三度目の正直よ」

 シュルルルルッ

ほむら「なっ…!」パシパシ ギュウ!

マミ「暁美さん、やっぱりあなた『ポケ戦』好きかどうか、あやしいわね」バーン

ほむら「リボンで…チョバムアーマーを…!」

マミ「先輩の部屋を吹きとばすだなんて、困った後輩ね」

マミ「『ポケ戦』についてあらためて講義してあげてもよかったんだけど…TVも壊れてしまったんじゃどうしようもないわね」

マミ「じゃあ、とりあえず…」

マミ「みせてもらいましょうか、ホンモノの"性"能とやらを」

ほむら「ごめんね、まどか…っ///」ギュゥウ…



なぎさ「やれやれ、二度あることは三度ある、SAN度目の正直は嘘なのです」ニャンテコッタイ


393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/15(水) 06:48:27.70QtRFBqIAO (4/4)

おわりでーす
バトル以外が書けるようになるのはいつの日か


394以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 19:54:10.46k4p0V8rpo (1/3)

マミ「台風が来てるみたいね……」

QB「ということは今日の晩御飯は?」


395以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 19:55:29.61k4p0V8rpo (2/3)


       r‐'`'ー‐┐ l二二l   r─‐┐ r┐ r┐     /´〉
\      ̄! | ̄! |       くノ ̄! | |__! ! | l二二l / /__r┐
/     くノ くノ l二二二l   くノ   くノ     く__,--、.」
\         l二二`! .i´二二`!      「`ー─┐ 「`| 「`|
く             | |  | |   | | [][] i`! くノ ̄! |´   L/ L/
 \        i二二..!  |..二二..|   くノ   くノ   O  O
  ∠、 ./\    /\    /\.  ./\/\   
   |/    \/    \  /   \/      \/\/\    
                 |/
                ,  -───- 、
              /: : : : : : : : : : : : : .\
         ト、   /: : ,.   -──- 、: : : : \
         ゝ V( ))/         `ヽ: : : : \
      / 〃 Y^y'´           )  `ヽ: : : :〉
      フ {{ / /    /      人    \/
     イ   ヽノノ    /   / //  ヽ     ヽ
     /  / 〃 /    /  / /     ヽ\     !
      |/   〃 {   >‐メ、    -‐ < リ ヽ  !
     ヽ     Vハ  /  ィ.:.:下      不::.ヽ }  ハ|
      )   /Vヽ \ ヒ.::::ソ     ヒ.::::ソ ノ イ
     ノ | /   ( \| ,,,,,,..    '   ..,,, /イノノ ‐‐┐
       |/     ) ヘ     i⌒ヽ      r イ __  }
         /´  ̄ `ヽ >     ‐'   . イ,. '´    〈
         (       \  > = < ノノ    ,.   ノ
         ヽ``ヽ     )VTT´  ̄ ̄`L ,.  '´ -=<  __
       r── ミミヽ ,. ィ イ77´  ̄`7 //´ ̄`ヽ´ ̄ ̄`ヽノ
       }       ノ  レイ ハ ´ ̄`   l l     '.    (
       r── ミミヽ//// |       l V    }ミヽ __ ノ
          フ /  く ///レ'      `Y´     `ヽ\
        /  {   {:{          }        Y )


396以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 19:55:59.88k4p0V8rpo (3/3)

満足した


397以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 20:36:17.63REuCy+sK0 (1/3)

雑談スレ>>962
改変後マミさん


398以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 20:37:05.56REuCy+sK0 (2/3)

紅茶を淹れた。お湯は魔法で沸かした上、肝心の葉は出涸らしだけれど。
カップを近づけてみても、やはり思ったような香りはしなかった。
口に含んで舌の上で転がしてみても、紅茶というよりは…何だろう?色の付いた水とでも呼んだ方がいいのかしら。
知らず眉間にシワが寄っていた。こんなことなら、不精せず紅茶葉も魔法で出すべきだったかもしれない。

小さく溜息をついて、じっと立ち昇る湯気を目に焼き付けると、瞼を閉じて想像する。

机を囲んで皆座っている。ケーキを突く皆の前にカップが並んだ。
真っ先にがぶ飲みした佐倉さんが私にダメ出しをする。味が薄いぜ、なんだこれ。
そんな馬鹿な、と続いた美樹さんが沈黙する。ややあって、マミさんも失敗するんだなあ、などと珍しげに呟いた。
美樹さんと同じタイミングで口を付けていた暁美さんが小さく微笑する。こういうのもたまには良いじゃない。とカップを揺らし、優しい目付きで波紋を見ている。

俄かに雷が落ちた。意識が現実に返った。
思考より早く変身を終え、私の眼は雷の出所を捉えていた。
地平線の彼方、瓦礫の山すら微塵となり、砂漠に近しくなった見滝原の果ての果て。唐突に生まれた赤黒い雷の嵐は、見る間にその密度を増し、魔女の体を為しつつある。

最後になるだろう。確信に近い予感があった。ひびの入ったカップを静かに砂地に降ろすと、お疲れ様、と心の中で労った。
かつて杏子が選んでくれたお気に入りの一品だ。魔法で保護していたとはいえ、よくここまで保ってくれたと思う。

魔力を込めて、音より早く跳躍する。砂地が果てしなく続く代わり映えしない景色の中、腕に巻かれたリボンのはためく色彩が自分を世界に引き止めた。
暁美さんが最期に手渡してくれた赤いリボンだ。生きて。という一言が遺言だった。涙が止まらなかったので、表情はよく分からなかった。

大好きな人々が居なくなる中で、自分だけが取り残される。私の人生はそんなのばっかりだ。
いい加減疲れ果てて、よっぽど死ぬ気だった私が生きているのは、あの時彼女に望まれたからだ。
それもきっと今日までだけれど、私は満足している。精一杯やったよ、と皆に胸を張って報告できるだけの時間、私は頑張ったと思う。…なんて自分でいったら台無しかしら?


光の源が近付いてきた。向こうもこちらに気付いたらしい。
勢いを緩めずそのまま直進し、接敵した。

高速で衝突した魔力と魔力が弾け、混ざり、眩い閃光を放つ。

不安はない。何かが私を抱き留めてくれるという根拠のない確信があった。

思考がここではないどこかに飛んでいく。光と身体が混ざってひとつになっていく。

美樹さん。暁美さん。佐倉さん。パパにママ。

巡る光の中に、知らない、懐かしい少女を見た。



399以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 20:46:47.84REuCy+sK0 (3/3)

投稿した後に気付いたけど
_人人人人人人人人人人人人_
> 魔女じゃねえ、魔獣だ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


400以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 21:03:34.50F75JO7Aco (1/1)


泣くわ!ww
マミさん一人生き残る展開は切なすぎる


401以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 23:55:23.10cv2jJ1zCO (1/1)

>>394-395
カニクリームコロッケ好きだったわ

>>398
素晴らしい、感動した!
荒廃した世界で戦うマミさんカッコイイ、雰囲気P.K.ディックっぽいわ


4024012015/07/17(金) 00:18:18.06MGIVkCVuO (1/1)

>ディックっぽい
具体的に言うと、カップを大切にしてたり、もういない仲間とのやりとりを幻想したりね
絶望的な現実の前でも、人間らしい古き良き思い出を捨てずにとっておく、というのか

すまん、興奮した。とにかく、まとめばっか読んでないでこっち来てやっぱ正解だったわ、いいものに出会える


403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/17(金) 08:15:32.63NR9OeCuzo (1/1)

シリアスな雰囲気がミスで台無しだよ!
知り合いを幻視するほど弱ってたんだなと思うと悲しくなる
乙でした


404ワンレス用にダラダラ書いてたら文量オーバー!お題は【UFO】前編2015/07/18(土) 18:49:58.363NsC502mO (1/3)

さやか「死ねほむらぁぁぁっっ!!!!」バォ――ン!!

ほむら「サヨナラ、美樹さやか」ジャキィッ!!

 チュドオォ――――ンン!!!!!

―――――――――――――
――――

さやか「今日はこれくらいにしといてやる」

ほむら「ナマいってんじゃないわよ」ツン

さやか「あいったたた……っ!」

さやか「つつくなコノっ!」ブンッ

ほむら ヒョイ「まどかは渡さない。それに、あなただって今の環境がまんざらでもないんでしょう?」

さやか「悪魔の口車なんか乗らない」プイッ

さやか「それにねー、あんた。いっつも抱きついてまどかの覚醒とめてるけど」

さやか「アレ、ドラ〇もんで言うまぁまぁ棒みたいなもんだったらどーすんのさ」

さやか「アルまど激おことかだったらまだしも、そのうちまどか山大噴火とかシャレになんないよ?」

ほむら「星がキレイね、さやか」

さやか「話しをそらすな」

ほむら「ほむ?」

さやか「古いネタでごまかしても無駄だって」

ほむら「いや、ちょっとアレ見てさやか」

さやか「だから話しを――ってホントだ、なにアレ?」

 空飛ぶ円盤 フヨフヨ

ほむさや「「UFOだーっ!」」

さやか「魔法少女もビックリだよ…、あーゆーのってそもそも何なの?魔なる者」

ほむら「悪魔にだってわからないことくらい、あるわ……」

UFO ギュ―――ン!

さやか「うわっ!こっち来た!」

UFO パアァァ…

ほむら「何か降りてくる……!」

さやか「う、宇宙人ですかぁ~~っ!?」

宇宙人「やぁ、暁美ほむら、それに美樹さやか」


405後編2015/07/18(土) 18:51:02.453NsC502mO (2/3)

さやか「喋った!それにあたし達の名を!?」

ほむら「インキュベーターのラクガキがヨダレ垂らしたみたいなビジュアルね……」

宇宙人「僕達はその昔インキュベーターと袂を別った"元"インキュベーター。アンチインキュベーターとでも呼んでくれたまえ」(cv上川)

AQB「暁美ほむら、君がヤツらを服従させてくれたおかげで僕達はこうして行動の自由を得ることができた」

AQB「そして君達の事情も知っている……」

AQB「悪魔の囁きと天使の祈り、その相容れない対立の果てに待つのは全宇宙、全時間軸が無に帰す『円環ネメシス』」

AQB「その八方塞がりな状況を打開するには暁美ほむら、君の宇宙改変の力を僕達に委ねることだ!」

AQB「僕達が責任を持ってこの宇宙を管理し、君達には多次元世界で望むままの――」

ほむさや「「ほむさや流星拳!!」」ドゴォッ!!

AQB「ふべらぁッ!!!!」バホ――ッ!!


AQB ならばその宇宙、必ず守れよ…… ドッシュ―――ンン…


さやか「そんなの自分らで決めるってば」

ほむら「いいかげんお腹すいたわ、UFOでも買って帰りましょう」

さやか「あんたもいーかげんインスタントやめたら?」

ほむら「じゃあ何も食べるなって言うの!?」

さやか「ハァ……、からあげくらいなら作り方教えてあげるからさ」

ほむら「いまから?」テクテク

さやか「ハイハイ、いまからでもいーから」テクテク

おわろ

※「からあげが食べたいわ」の人に捧ぐ!!!!


406以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/18(土) 20:09:52.79hzKqiz4nO (1/1)

さやかが親友騙して裏切ったほむらと仲良くしてやる理由が無いだけに違和感すげーな、洗脳でもされてんのか?
ほむらもほむらで妙に優しいから違和感
自分のエゴで友達引き裂いて平気で笑ってる奴なんだから


407以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/18(土) 20:53:43.773NsC502mO (3/3)

おぉ~、レスついた
>>406
ギャグだから何も考えてなかったけど、まぁ一応トムとジェリー的なアレだ
レスあんがとね、無反応はじつは毎回大ダメージなんだ


408以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/19(日) 22:26:36.89bSKmBVJrO (1/1)

>>406
ほむらを妙に持ち上げてさやかsageしてるお察しの奴だろ


409以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/20(月) 00:13:53.64CUIQLd+EO (1/2)

>>408
察してくれるのか!?
素直に嬉しい、でも前にも言ったけどsageてはない
そこんとこヨロシク


410以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/20(月) 00:56:15.23CUIQLd+EO (2/2)

前も思ったけど、どこをどう読んだらさやかちゃんsageになるのかと思ったら…
もしかして>>408、おまえさん単にほむら嫌いなだけかい?


411以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/21(火) 22:12:36.51hT+QZEfl0 (1/1)

b


412以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/21(火) 22:15:20.44r2J5Jeu4o (1/1)

>>405
感情を維持した派生QB族は居てもいい気がする


413以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/23(木) 01:23:59.06LnjI1+eyO (1/4)

>>413
困ったときはべぇさんに頼むことにしてるw

うまく書けずにふて寝していたが、ワンレス見て元気でたので投下することにしました


414お題【再生】から、前編2015/07/23(木) 01:25:00.38LnjI1+eyO (2/4)

時間とは何か――ッ!!!
それは『変化』であるッ!!
日が昇る、沈む。月が欠ける、満ちる
赤ん坊が大人に、大人が老人に
春夏秋冬、栄枯盛衰
人は変化を観測することで『時間』というものを認識するッ!

ここに時間に囚われた少女がいる――ッ!!
彼女は繰り返す!同じ時間を繰り返す!
時を越えた少女は同時に自らそこにとどまったのだ……
動かない世界、動かない宇宙
ただ一人、彼女だけが変わり果ててゆく……


ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

ほむら(何度自己紹介しても、ここにいる誰も私を覚えてなどいない)

ほむら「あなたは、鹿目まどかのままでいればいい。いままでどおり、これからも」

ほむら(そう、まどかですら、忘れてしまうのだ)

ほむら「どうせやることは決まっているんだもの」

ほむら「ここからは早送りでいいわね」

同じ時間のなかをさ迷ううちに、暁美ほむらの時間感覚は異質な変化を遂げていた
我々常人が基準にしているのは、全世界人が共通のモデルとして採用している時間尺度である
例えばカップラーメンを作るのに3分間かかったとする、これは誰にとっても同じ3分であり、そこに長短などあり得ないはずである、これを『クロノス時間』という

ところが、人間のもつ感覚というものは奇妙なもので、この人類共通であるはずの3分間にも長短が存在するのだ
例としてあげると、今現在の筆者は昼食後であり、今からデザートがわりにカップラーメンへと湯を注いで3分待てば、それなりに短い時間だと感じるだろう。だがこれが昼食前ならどうだろうか?空腹でたまらない様ならどうだろうか?おそらく筆者は前者の3倍は長く3分間を体験するだろう。このような主観によって感じる時間感覚、これを『カイロス時間』という
このカイロス時間というものは馬鹿にできないほど揺れ幅が大きく、極端な例だと、ピッチャーがボールをふりかぶって投げる、ものの3秒間といった短い時間を、
なんと30分間に体感したという記録も残っているほどである

他の誰とも時間を共有していないほむらにとって、クロノス時間などほぼ形だけのものに等しい。彼女の時間はループを繰り返すうちにカイロス時間一色となっていき、ついにはそれをコントロールするに至った
すなわち、ビデオの早送りのように主観的時間を加速させたのである!

2倍速! 4倍速! 8倍速! 16倍速!

繰り返される日常が、瞬く間に過ぎ去ってゆく、それを映す目には何の感動も生じていなかった

ほむら「巴マミが死んだ」

ほむら「そのまま美樹さやかが契約、また魔女化しそうね」

ほむら「――ッ!?」

ほむら「ちょっと待って……、」


415後編2015/07/23(木) 01:25:51.47LnjI1+eyO (3/4)

『停止』をかける、ちょうど時を止め、まどかに言い寄るインキュベーターを蜂の巣にしたところで止まった

ほむら「巻き戻し……」

 キュルキュルキュルキュルルゥ――!!!!

ほむら「再生……」

『あんた、何もかもあきらめた目をしてる』

ほむら「美樹さやかがこんなことを……」

何かが、ひっかかった

ほむら「くっ…、身体が動かせない…これは、あくまで『記録』……」

ほむら「何か映るものを……、そうだ、さやかの剣!あれなら…」

ほむら「……ッ!」

ほむら「たしかに、ヒドイ目ね」

ほむら「死んだ魚の方がマシなくらい……」

ほむら「……ハッ!」

ふたたび巻き戻しをかける

『だから、ほむらちゃんもあきらめちゃってるの?自分のことも、他の子のことも全部』

口をつけていないコーヒーに、あきらめきった目をした少女が映り込んでいた

ほむら「私は……まどかにも……こんな目を向けていたなんて……」

ほむら ギリッ「私は……あきらめてなんて…いない!」

『今』に戻ってくる

まどか「ひ、ひどいよ……、何も殺さなくても」

ほむら「あなたは……何であなたは!いつだって、そうやって自分を犠牲にして!」

心の奥へと押さえ込んでいた感情が、声と共に溢れ出てくる。だが……

まどか「ごめん…、わたし、さやかちゃんを探さないと」

ほむら「待って!美樹さやかは、もう……」

まどか「ごめんね!」タッタッタ


もう、何もかも手遅れなのだろうか?

QB「お手柄だよ、ほむら」

おとなしく、あきらめてしまった自分を受け入れた方が良いのだろうか?

「もういい、もういいんだよ。ほむらちゃん」

そして暁美ほむらはたしかに一度あきらめた

だがそれによって再び時は動きだす
より大きな環となって、さらなる変化を呼ぶ
守られていたものが守るものとなり
救い合うことで、敵対する
永劫なる時間 やむことなき変化
やがて本当の意味で時間を越えたとき
それは変化を越えたものとなるのだ

おわり


416以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/23(木) 01:27:34.43LnjI1+eyO (4/4)

おわりです
駄文でスマン


417以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/23(木) 18:07:30.53ZcU5t9j6o (1/1)


まどかを救うことを諦めた時点でほむらは魔女化しちゃうんだよね
逆説的にほむらが生きてる限りそれだけは諦めてないとも言える
最後の所が良く分からんかった


418以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/24(金) 07:07:12.64WyhqKF4rO (1/1)

>>417
サンクス!まとまりの無い文しか書けなかったところを読みとってくれて嬉しい

最後らへんは、

・べぇさんがインキュベーターの存在と人類の進化は不可分みたいなことを言っていた

・暁美ほむらは極めつけのイレギュラーであるとの発言

・他4人が原始的な武器(マミさんの銃もマスケット)なのにくらべ現代兵器を使うこと

などからの連想で、魔法少女も人類の進化と平行して発展していて、しいては暁美ほむらはその最進化系であり、人類進化の象徴、と仮定して
その能力が『時間』に関するものであることに着目してみた。次元的に見て、点、面、空間、時間、の時間を越えれば人類といわず宇宙的にも新たなステージに突入するんじゃないかと思ったわけだ

それプラス、まどかとほむらの関係を陰陽二元論的なものに当てはめて、磁石のN極とS極が引き合うように互いに求め合うのだが、結局性質が真逆である為にどちらか一方にかたよることを繰り返すことになってしまう(この『繰り返し』というのも陰陽二元的であるし、ほむらのループ、円環など、まどマギ的によく出る要素であると思う)

で、おれとしては、まどっちに誰にも認識されない概念などという酷な運命を背負って欲しくないし
それを助けたいが為に、非情になったり悪魔になったりとどんどん堕ちてゆくほむほむをこれ以上ヒドイことにさせない為にはどーすればいいか?と考えた結果
時間を超越させれば2人共これ以上変わることはなかろう
時間を超越すれば昼(陽)も夜(陰)も性質はそのままに共存できるだろう
という結論に達したのだが、実力不足で書けなかったのであるw

まぁ、変化はともかく、『進化』の方はフィクションも含めればだいたい出尽くしたし、もういいかな、っていうおれの願望も入ってるw

お題の【再生】というのが死と生の両方の要素を持つ言葉だったんでぶっとんでしまったが、読んでくれてテリマカシ(インドネシア語でありがとう)
オマケに超長文スマソ…(^^;


419以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/24(金) 09:20:27.86q5e0d85WO (1/3)

ほむほむの小腸をお蕎麦みたいにすすりたい
大腸を口につけて中のうんちを手で絞り出して飲み干したい
膵臓をキャンディみたいにずっとペロペロしていたい
ほむほむの心臓にストローさして飲み干したい
皮はきちんと剥製にしてオナホ入れるスペース確保して毎日可愛がってあげたい
ほむほむの骨は柔らかいね
お煎餅感覚でいけるね

剥製になったほむらちゃんをまずはまどっちに見せて上げようか
まどっちらほむらちゃんの事電波だと思ってたから喜ぶね
自分より可愛くて偉そうな女が剥製にされて内心ウキウキのまどっち可愛い
でも体裁を保って悲しいふりするまどっちまじまどまど

ほむらちゃんのお肉量は少ないけどおいしいね
野菜とか栄養をきちんととってるからだね
でも鶏肉で充分な味だから生前のほむらちゃんの可愛い写真見ながら食べないと意味ないね
写真に私のお肉ですって書いたら興奮しちゃったよ

ほむらちゃんの子宮コリコリしてて美味しいね
処女膜を火で破ったのはごめんね
炙る前に指で破ってあげれば良かったね

ほむらちゃんの眼球は寝ているまどっちに飲ませたよ
いつでもまどっち見守れるね

ほむらちゃんの血管で編んだマフラー暖かいよ
防腐加工してあるからずっと使ってあげるね

マミさん達にほむらちゃんの剥製見せたら笑い始めちゃったよ
マミさんは普段使わない携帯をこれでもかと連写機能で写真撮って、さやかちゃんは笑いながら足で顔を踏み始めたよ
直すの大変なんだからほどほどにしてよね
まどっちも奥で笑いを必死に堪えてるよ

さやかちゃんがその辺で拾ってきた木の棒をほむらちゃんの剥製オナホに入れ始めたよ
よく見たら毛虫付いてるね
毛虫がほむらちゃんの中に入っていったね
マミさんそれ見て大爆笑
また携帯パシャパシャ
まどっちもついに笑い堪えきれず大爆笑
楽しそうなのは嬉しいけど僕が後で使う穴なんだからそういうの止めてよ
洗うの面倒なんだから

さやかちゃんが「このゴミQBに食わせようか」とか言い始めたよ
まどっちは止めようよ止めようよ言うけど顔が笑ってて賛同してるのバレバレだよ
マミさんもそんな感じだね
でも僕の剥製オナホなんだからさすがにそれは困るね
やる気マンマンのさやかちゃんを止めるのが大変だったよ

妥協案としてQBとほむらちゃんの剥製をプレイさせることにしたらしいよ
まどかに契約して欲しかったらほむらとヤレとかさやかちゃんは悪魔だね
わけがわからないよと言いながらQBがほむらちゃんに腰を振り始めたよ
また皆爆笑だね
まどっちなんて笑い転げてるもんね
今度はマミさん動画取り始めたね
「紅茶飲みながらこの動画見るとスカッとするわ」とか言ってるけど相当な悪趣味だよ
さやかちゃんはほむらちゃんのお尻叩き始めたよ
またまた皆大爆笑だね
嫌われていたほむらちゃんも剥製になって皆とスキンシップとれて幸せそうだね
お家に帰ったら僕ともたくさんスキンシップとろうね、ほむらちゃん


420以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/24(金) 09:21:40.20q5e0d85WO (2/3)

杏子ちゃんがマミさん達と仲良くなってくれて助かったよ
ロッソファンタズマでほむらちゃんの無残な姿やキモ男に襲われてる姿とか何でも映しだしてくれるからね
僕の剥製ほむらちゃんを貸さずにすむよ
何度壊されるかとヒヤヒヤしたことか

さやかちゃんは、ほむらちゃんが拷問されて内臓出しながら犬に犯されるのがお気に入りらしいね
プライドのある奴が犬ごときに犯されるのギャップ萌えがたまらないらしいね

まどっちは学校でいじめられる眼鏡ほむらちゃんがお気に入りらしい
誰も見てないところで剥製ほむらちゃんに眼鏡かけてビンタしまくったりとかしてたもんね

マミさんはほむらちゃんが鉄球でぺちゃんこにされて飛び出た子宮をキモ男のオナホにされるのが最近のお気に入りらしいね
前はミキサーにかけられながら実況するほむらちゃんがお気に入りだったから大分まともになったね

杏子ちゃんはほむらちゃんがお菓子にされて食べられるのがお気に入りらしい
痛みを上げながら美味しく食べられちゃうのが興奮するらしいね

僕はどんなほむらちゃんも大好きだよ


421以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/24(金) 09:22:51.33q5e0d85WO (3/3)

談義で誰もかいてくれなかったんでこちらに投下しました。
もしよろしければSS化してください

ほむらちゃんほど剥製が似合う女の子は居ないと僕は思うのです


422以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/25(土) 12:19:56.88CVczz8L4o (1/1)

>>418
時間の流れを超越するということは、宇宙は拡散して冷えていく一方であるというQBの活動命題であるエントロピー増大則の問題を
そもそも観測する視点を上げればそんな心配はないんだよということにできるくらいすごい事だよね、SF的で好き
個人的にはその書けなかった昼と夜が矛盾無く重なってる(意味深)状態に至れた二人が非常に見たい


423以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/25(土) 18:58:21.99txOl+VR0O (1/1)

>>422
アイデアだけなんだけど気に入ってもらえてよかった
自分でもいつか書けたらと思うし、誰かが書いてくないかな、とか。別視点の思いがけないSSがあったりするから楽しい
レスありがとっ!


424以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/26(日) 00:22:02.20JERU8aUNO (1/1)

剥製ほむら笑った
まどほむがあり得るとしたら精々こんなもん


425以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/30(木) 10:51:44.92CKOFDKgro (1/1)

剥製かぁ
ありだな


426以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/31(金) 09:13:10.04eIXnnMSjo (1/1)

中学生女子ならこんなもんだな
まどかが良い子ぶりながらも爆笑するあたりリアル


427以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 20:58:27.28qPHEsqdso (1/5)

杏子「終わりだよ!」

さやか「く……!」

あたしが、負けるの?
使い魔を放置するような奴に
マミさんを侮辱するような魔法少女なんかに
……嫌だ!
両足共にやられて身動きはとれないし、回復魔法も間に合わない
それでも何とか避ける事ができれば、この空中からの攻撃を避けきれればチャンスは来る
こいつの動きをよく見れば……!

さやか「……え?」

この敵は今空中。あたしはそれを下から見上げる形で
それはもう不可抗力で

さやか「……いちご、パンツ?」

杏子「……な!?」


ほむら「時間停止……ぎりぎり間に合ったわね」

何とかまどかの契約は阻止することができたけれど……巴マミの死、美樹さやかの契約、そして佐倉杏子の出現
打つ手が完全に後手に回ってしまっている
……このままいけば、さやかはすぐに魔女になり、杏子もそれを追って……

ほむら「……また、守れないのかな」

……私が諦めてはダメだ。まだこの状況からひっくり返す策が……

ほむら「……え?」

ほむらは、さやかと杏子の位置を動かそうとした
そして、見えてしまった

ほむら「……いちご?」


428以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 20:59:22.84qPHEsqdso (2/5)

杏子「てめぇ、何しやがった!!」

ほむら「いや、その……」

さやか「……転校生? 何故あんたがここに……や、今はそんな事はどうでもよくて……あんた、ひょっとした見た?」

ほむら「……えぇ」

杏子「……なるほど、あんたがうわさのいれぎゅ」

ほむら「強引に話を進めようとしないで、佐倉杏子。なんであなたはいちごパンツを穿いているの?」

さやか「ねー……」

杏子「……な、なぁああ!?」

まどか「いちごパンツ?」

さやか「あ、うん。あたしも偶然見ちゃって。いや、別に悪い事ではないんだけど、こんな悪い事している奴がいちごパンツかー……って」

杏子「うぜぇ! てか何であたしの名前知ってるんだ!」

ほむら「そんな事はどうでもいいわ」

佐倉杏子がいちごパンツを穿いているなんて状況、今までにはなかった
これが何かしらの糸口に……なるとは欠片も思わないが
いつもと違う事があると、やっぱり気になってもしまうわけで

さやか「その、あんた。……佐倉、いちごだっけ?」

杏子「馬鹿にするなぁ!!」

さやか「危な!」

杏子は思いっきり槍をふるったがあまりに真っ正直な攻撃故、さやかでも避ける事が出来た

さやか「でも、こいつと戦ってなかったら今の攻撃すら見えなかったかも。……ひょっとしてさやかちゃん成長してる?」

杏子「躱すんじゃねぇ!」

さやか「無茶いうな!」

ほむら「それで、なんでいちごパンツを」

杏子「話を戻すなぁ!」

まどか「……わ、わたしもたまに穿いてるよ!」

さやか「そ、そうだよ。いちごパンツ、かわいいよ! ほ、ほら。ギャップ萌え!」

杏子「憐れんだ目であたしを見るなああああ!!」


429以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 20:59:54.05qPHEsqdso (3/5)

杏子「……なんだよ」

さやか「え?」

あんだけ強かった奴が今はもう涙目で
いろいろやりすぎてしまったのかなと後悔して

杏子「あたしがいちごパンツ穿いてたら、ダメなのかよ」

さやか「や、そんな事は……」

杏子「もういい。帰る」

さやか「あ、ちょっと」

さやか「……あたしはいちごパンツも悪くないと思うよ! 本当だよ!」

それは本音ではあったが、今言うべきじゃなかったなと言った後思った

杏子「傷口をえぐるんじゃねぇ! うわああああああん!!」

杏子は泣きながら去って行った」


430以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 21:01:14.66qPHEsqdso (4/5)

さやか「……えーと」

冷静になってみれば意見が違うとはいえ、何も殺しあう事はなかったのかな

ほむら「私は冷静な人の」

さやか「あ、うん。ごめん。熱くなりすぎてた」

ほむら「……分かっているなら、別にいいけれど」

さやか「……助けてくれたんだよね。ありがとう転校……ほむら」

ほむら「……礼にはおよばないわ」

私はただまどかの契約を阻止したかっただけで
……まぁ、全く心配をしていなかったわけではないけれど

まどか「ほむらちゃん。ありがとう」

ほむら「……」

本当はここで怒らなければならないのに
さっきのいちごパンツでいろいろ吹き飛んでしまった

さやか「あいつ……本当に悪い奴だったのかな。ひょっとしたら話せば分からないでも……」

ほむら「……あれ?」

何か話がいい方向に向かっている気がする
この周、かなり厳しい状況に追い詰められていたはずだったのに
……いちごパンツ効果?

まどか「さやかちゃん、足、大丈夫?」

さやか「もう回復魔法でへっちゃら。心配させてごめん。まどか」

ほむら「……」


431以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 21:02:07.24qPHEsqdso (5/5)

今日がいちごの日らしいのでちょろっと書いてみた



432以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/02(日) 22:41:16.21qEcVuTZXo (1/1)

いちごちゃんちょっとかわいそうだけどいい方向に行きそうなのでなにより


433以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/03(月) 01:32:23.63/qaPyfJkO (1/1)

100年に1度にふさわしい内容だった、乙


434以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/07(金) 20:23:17.43skPwelIX0 (1/1)

【主な登場人物】

       中沢:見滝原中学校2年生。担任・早乙女先生のよき(?)質問当てられ役。今回の実質的主人公。
  赤井 れいか:見滝原中学校2年生。赤い七三分けロングヘア、長身。(クラスメイトA)
  緑谷 なつき:見滝原中学校2年生。緑のショートヘア+アホ毛。(クラスメイトB)
  水森 あやか:見滝原中学校2年生。水色のショートヘア、やや色黒。あだ名は"偽さやか"。(クラスメイトC)
  小川 つぐみ:見滝原中学校2年生。薄い赤の七三分けセミロングヘア、クラスで一番小柄。(クラスメイトD)
  速水 よしえ:見滝原中学校2年生。緑のロングヘア/ポニーテール、赤ぶちメガネ。(クラスメイトE)
  坂本 つばさ:見滝原中学校2年生。薄い茶色のツインテール。(クラスメイトF)
  鹿目 まどか:見滝原中学校2年生。本来の主人公であるが、今回はストーリー上、出番はほとんどなし。
  美樹 さやか:見滝原中学校2年生。まどかの親友。同じく今回は出番ほとんどなし。
   志筑 仁美:見滝原中学校2年生。まどか&さやかの親友、資産家のお嬢さま。同上。
  暁美 ほむら:見滝原中学校2年生。東京のミッション校からの転校生。魔法少女。同上。
  早乙女 和子:英語教諭。まどかたちの担任。同上。



435ワンレスのみの1発ネタ2015/08/08(土) 05:05:06.615PM+gOWrO (1/2)

審判「はじめェエイッ!!!!」ドドン!!

マミ「おうっ!!」

モブコ「しゃっ!!」


まどさや「「マミさん頑張れー!」」

QB「その力の程、観測させてもらうよ、マミ」


モブコ「せいゃああッッツツ!!!!」グォッ!!

マミ「ヒュ」ツ―

モブコ「ッッ!!!!」

QB「速いッ!」

マミ「はぁッ!!」

モブコ「」グルオ

モブコ「へぶしッ!!!!」ドグッシャァァア!!!!

審判「一本ンンッッ!!!!」

まどさや「「やったぁ~!」」カッチョイー

スタッフA「お、オイ…!担架もってこいッ!」

スタッフB「はっ…ハイッ!!」ダッ

モブコ「」アワブクブク

マミ「…」ザッ

マミ「…」レイッ!


QB「おどろいたな、足の運びだけで崩してしまうなんてね」

QB「それにあの握力」

QB「まるでリボンが相手に巻きついたかのようだ」

QB「どこを握らせても、全部もってかれちゃうんじゃないかな」

QB「きわめつけはあの腰だ」

QB「いや、尻といってもいい」

QB「コレの破壊力のまえでは先の2つはオマケだね」

QB「ズバリ最強だよ」


QB「この大会、破壊されるね」キュップイ


ほむら「巴、マミ…」

ほむら「たのしみね」ファサッ



436以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/08(土) 05:20:34.19i6XjLgA1o (1/2)

ほむらが何か謎のライバルめいた台詞言ってるけど、薄くてほっそい身体だから
重量差でコロコロ吹き飛ばされる姿しか想像できないww
乙です


437以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/08(土) 05:33:22.055PM+gOWrO (2/2)

だなww その解決策として柔道というよりはむしろ合気的なワザを使う設定
ちなみに時止めはメンヘラがこうじて相手が止まってみえる、という異能にマイナーチェンジ!
乙ありです


438以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/08(土) 06:39:44.23i6XjLgA1o (2/2)

>>437
メンヘラとか扱い酷すぎてちょっとひく…


439以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/08(土) 10:26:04.702fjsxTekO (1/1)

ごめん、深い意味はないのよ…


440ワンレス時間間に合わなかったのでここで供養。お題は【未来】2015/08/12(水) 00:47:57.432WaHpEVQO (1/1)

 ブロロロロロ~

まどか「すっごいよほむらちゃんっ!運転できるなんて~!」

ほむら「時止めを失って最弱になった私をすごいなんていってくれるのはまどかぐらいのものよ」

まどか宅のガレージ前に路駐していた迷惑車をどけるついでに、借りパクしてマジカル操縦でドライブに出かけた私とまどか

ほむら「ついたわ」

まどか「うわぁ~、キレイなとこだね、ほむらちゃん」

ほむら「ええ、ループ中うまくいかなくて落ち込んだときなんかよく来てたわ」

ほむら「この大きな川をはさんで向こう岸に、線路が見えるでしょ」

ほむら「たまに1両編成の列車なんかがカタコトとおって、けっこう可愛らしいわよ」

まどか「えぇ~!見てみたいなぁ~」

ほむら「たまにしか来ないわよ、とりあえずお弁当たべましょ」

まどか「うんっ、そうだね!」

サンドウィッチ、とはいかずただのおにぎりなのだが
カロリーメイトよりはマシだろう
それにまどかもいる

まどか「ほむらちゃん楽しそう」ティヒ

ほむら「そうかしら?」モグモグ

顔にでていたらしい

 ガタンゴトン…

まどか「あっ…!もしかして!?」

ほむら「来たかしら」ホムホム

ほむら「!」

たしかに来た、だがそれは列車などではなく、SL、蒸気機関車だった

まどか「うわぁ~~!すごいよほむらちゃんっ!」トテテテ

 ポォ―! シュッシュッ ガタンゴトン…

まどか「いっちゃったぁ…、でもわたし、あんなのはじめて見たよっ!」

ほむら「ええ、私もよ…」

おもいがけず現れた蒸気機関車
ループ中なんどもここには来たが、こんなことははじめてだった

まどか「あれ、どこいっちゃうんだろうね?」

ほむら「…そうね、どこでしょうね」

おもえば、ループした先はいつも全く同じではなかった
同じ時間、と思っていたが、いつもどこか違っていた

まどか「汽笛も聞けたし、わたし大満足だよっ♪」

ほむら「そうね、私も驚いてるわ」

最新鋭の新幹線やリニアモーターカーよりも、あの蒸気機関車のピストンは力強く見えた
汽笛は、希望に満ちた未来へと向かって走る、歓びの声をあげているようだった

もし、魔法少女にも未来があるなら

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「ん?」

まどか「ありがとっ!」

それは希望に満ちたものであるべきだ



441以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/12(水) 05:52:39.52VQVEvVj+o (1/1)

>>440
いいね
先に希望がありそうな雰囲気が好き


442ワンレス時間間に合わなかったのでここで供養。お題は【未来】2015/08/17(月) 12:55:08.61J9vreE+MO (1/1)

>>441
ありがと!
ふだん変なギャグしか書ききれないから


443ほむほむざんぎえふ1/82015/08/26(水) 21:34:52.50JMI2ldwAO (1/9)

和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

 ガラガラガラ ズンッ…!!

生徒「「「~~~~~ッッッ!!!!!」」」

それは、早乙女先生の失恋話しを一瞬にして記憶から消し去るほどの衝撃だった

「でッッか!!!!」

「中学…ってか女子…だよな?」

「モヒカンが素敵っ!」

 ザワザワ…

和子「みなさん静かに!」

和子「じゃ、自己紹介いってみよう♪」

ほむら「暁美ほむらです。ソビエトから来ました、どうかよろしく」ペコ

「ソビエトだってよ!」

「タイムトラベラーかよっ!」

ほむら「ジョークです」ニコッ

 ドッwwww

まどか「あの子…どっかで…」

まどか「!」

ほむら「…」ジー

まどか「う、ぅぅ…」

これが、ほむらちゃんとの出会いだった



4442/82015/08/26(水) 21:35:44.15JMI2ldwAO (2/9)

---授業---

ほむら「トルストイは夫婦喧嘩が原因で家出をし…」スラスラ

「脳筋かと思ったら頭もいいんだ…」

「っていうかメガネかけるんだね」

---体育---

ほむら「フライングボディプレス!!!!」メシャァッ!!

先生「暁美さん!バーを破壊しないでっ!」

ほむら「すみません…、なにか掴んでないと跳躍は苦手で…」

ほむら「先生、お手数ですがお相手してくれませんか?」

先生「!」ゾク…

先生「ば、バーも壊れてしまったしまた今度にしましょう!」

---休み時間---

モブA「ねぇねぇ暁美さん、ソビエトってどんなとこ?」

ほむら「商店街はいつも行列だったわ」

モブB「部活とかやってた?」

ほむら「レスリング部(地下)だったわ」

モブC「髪型キマってるよね、引っ越したら美容室探すのたいへんじゃない?」

ほむら「ミスターTの写真をもっていけばだいたい大丈夫よ」ペラッ
※ミスターT、アメリカの俳優、特攻野郎とかロッキー3とか


さやか「まどか、さっきあんたガンつけられてなかった?」

まどか「うぇひー、やっぱりそうなのかな…?」

仁美「まどかさん、骨はひろいますわ」

まどか「うぇひー!」



4453/82015/08/26(水) 21:36:24.19JMI2ldwAO (3/9)

ほむら「…ごめんなさい、膝に爆弾をかかえてて保健室にいかなきゃならないの」


さやか「キタ!!」

まどか「うぇひー!」

ほむら「鹿目まどかさん、あなたがこのクラスの保健委員よね」

ほむら「つれてってくれるかしら、保健室」

まどか「う、うん」

 ノッシノッシ テトテト

さやか「いっちゃった」

仁美「大丈夫でしょうか…まどかさん…」


~廊下~

 ズザザザザッ!!

まどか(十戒のアレみたいに生徒達が両脇に開けていくよ…)

まどか「あ、暁美さん」

ほむら「ほむらでいいわ、同志まどか」

まどか「うぇひっ(ど、同志!?)」

まどか「ほ、ほむらちゃんってカッコいい名前だよね!」

ほむら「レッドサイクロンとも呼ばれていたわ」

まどか「そ、そうなんだ」

ほむら「同志まどか」クルッ

まどか「はいっ!?」ビクゥッ!!

ほむら「あなたは自分の人生が貴いと思う?家族や友人を大切にしてる?」

まどか「え、えっと、た、大切だよ!家族も、友達のみんなも、とっても大切な人達だよっ!」

ほむら「本当に?」

まどか「本当だよっ、嘘なわけないよ!」

ほむら「そう。もしそれが本当なら、自分をペレストロイカしようなんて絶対に思わないことね」

まどか「ぺれ!?何っ??」

ほむら「あなたは、私の偉大な心の祖国『鹿目まどか』のままでいればいい。いままでどうり、これからも」

 ノッシノッシ

まどか「ほむら…ちゃん…」



4464/82015/08/26(水) 21:37:13.92JMI2ldwAO (4/9)

いろいろあって


さやか「それぜったいアカだよ!転校生はKGBの手先なんだーっ!」


ほむら「待ちなさい!」

QB「足はノロいけど…つかまったら絶対にヤバイッッ!!!!」スタコラー!!


ほむら「ふんっ」ブワァッ
※煙幕をダブルラリアットで吹きとばす


---シャル戦---

ほむら「今回の獲物は私が狩る」

マミ「ダメ」シュルルルッ

ほむら「!」ギュウ!!

ほむら「ふんっ」ブチブチィ

マミ「なっ!?」

ほむら「せめて電撃鉄条網にでもすることね」

マミ「ぐぬぬ…」

マミ「鹿目さん!走るわよっ!」ガシッ

まどか「うぇ?」

マミ「ウフフフフ、今日という今日は速攻でかたづけるんだから!」ドドドドドド!!

 ウェヒ―――――!!!!

ほむら「まどかっ!」ノッシリノッシリ



4475/82015/08/26(水) 21:38:00.03JMI2ldwAO (5/9)

マミ「来たわよ!」ゼェゼェ

QB「は、早かったねマミ…」


マミ「ティロフィナーレ!!」ドッゴオォォォン!!

まどさや「「やったぁ~!」」

 ニュルン

マミまどさや「「「あ」」」

 ガブリ

マミ「!」

マミ「あ、暁美さん!?」

ほむら「間に合ったようね」

マミ「あなた…丸かじりされてるじゃない!」

ほむら「受けきる…」

マミ「!?」

ほむら「どんな攻撃も、困難も、すべて受けきる!」

ほむら「鍛え上げたこの鋼の肉体は、まどかを守るためのもの」

ほむら「まどかのためだけのもの!」クワッ

ほむら「お菓子の魔女の虫歯などご覧のとおりよ」

シャル歯「」ポロポロ…

マミ「!」

ほむら「頭とお尻を固結びしてッ!」ギュウ

ほむら「これでもう抜け身の術は使えないでしょう」

ほむら「スクリューパイルドライバーッッ!!!!」ブォンブォン メッシャァァアア!!!!

 ドッシュ―――ン! コロン…

結界ビュワ――ン

マミ(この子…)

マミ(技に名前を…ッッ!!!!)



4486/82015/08/26(水) 21:38:45.41JMI2ldwAO (6/9)

またいろいろあって

ほむら「私はスポーツを愛する者の味方で、無駄なボイコットをする馬鹿の敵」


ほむら「ふんっ!ふんっ!」バッバッ

杏子「コサックダンスでパーフェクト…だと…!」


さやか「あたしってホント馬鹿…」

ほむら「これを」つ『イワンの馬鹿』


QB「暁美ほむら、君だってわかってるんだ、共産主義は幻想にすぎないことをね」キュップイ


まどか「ほむら…ちゃん…?」

ほむら「私ね…未来から亡命してきたんだよ…」ギュ


そしてついに――

---ワルプル戦---

ほむら「今度こそ、たおしてみせる!」

ワル夜「キャハハハハハ」

 チュドン! チュドン! ツカイマワラワラ…

まどか「ほむらちゃん!」

QB「ムダだよ。見てごらん」

ほむら「くっ…!」ブンブン

QB「ダブルラリアットやバニシングフラットで火の玉を回避し」

QB「使い魔達を一匹一匹掴んでは粉砕しているけどね」

QB「まったくもって距離が縮まってない」

QB「彼女のソウルジェム(体力ゲージ)が尽きるのも時間の問題だと思うよ」

QB「でもね、まどか。君ならその結末を変えることが――」

まどか「ダメだよっ!」

まどか「契約はしないよ!ほむらちゃんとの約束…、奇跡になんか頼らない…わたしのペレストロイカはわたし自身でなしとげる!」

QB「やれやれ、理解できないよ」



4497/82015/08/26(水) 21:39:34.72JMI2ldwAO (7/9)

ほむら「ハッ!」

ビル「」グオオォォッ!!

ほむら「くっ!」レバー後

「ティロフィナーレ!」チュドォォン!!

 パラパラ…

マミ「暁美さん!助太刀に来たわよ!」

ほむら「巴、マミ…!」

さやか「転校生にばっかりこの街をまかせられないからね」

杏子「こんどそのボルシチってやつを食わせろってんだ」

ほむら「あなた達…」

マミ「さぁ、援護するから暁美さんは早くワルプルに接近してっ!」

ほむら「!」

ほむら「わかったわ!」

さや杏「「うおおおぉぉっ!!!!」」ドシュ――ン!!!

マミ「はぁっ!!」ダム!ダム!ダム!


 チュドドドドド!! ジリジリジリ…

まどか「みて!みんなの協力でほむらちゃんがワルプルギスの夜に近づいてるよっ!」

QB「たしかにね、でもワルは宙に浮いてるんだよ、どうするつもりだい?」

まどか「う、」

ほむら「やっと真下まできたわ!」

ほむら「とはいえ相手は空中…どうすれば…」

『ほむらちゃん、ほむらちゃん』

ほむら「まどか!?」

まどか『そうだよ、テレパシーで話しかけてるよ』

まどか『一か八か、やってみる方法があるよ』

まどか『マミさんのリボンや杏子ちゃんの鎖でワル夜をひきずりおろすんだよ』

ほむら「その手があったか!」

マミ「鹿目さんから聞いたわ!」シュルルバッ

杏子「さっそくやっちまうぞ!」ジャンジャラリン

さやか「魔方陣に固定したよ!」バチーン

ほむマミ杏さや「「「「えいほ!えいほ!」」」」

ワル夜「キャハ? キャハ―――ッッ!!!!」グイグイ

さやか「まけるかぁ~~!」グググ…

杏子「ちくしょうなんて馬鹿力だしやがる!」

マミ「ソウルジェムが…!」ジワワ…


ほむら「みんな、ありがとう」




4508/82015/08/26(水) 21:40:04.19JMI2ldwAO (8/9)

マミ「えっ?」

杏子「あきらめんのか!?」

ほむら「いいえ、ちがうわ」

ほむら「この距離なら」


ほむら「『吸い込み』が使えるのよ!!!!」


ワル夜「キャハ!?」


さやか「いけほむらぁぁ!!!!」

ほむら「うおおぉぉぉッッ!!!!」ズッ―

ほむら「」ガシッ


ほむら「コズミックファイナルアトミックバスターッッ!!!!!」バオッ!!↑


宇宙   キラン
     ↓
     ↓
     ↓
     ↓
地上 ドッゴオオォォォォオオンン!!!!


まどさや杏マミ「「「「やったぁぁ~~!!!!」」」」

ほむら「ふぅ、おわったわ」


まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!」


杏子「めでたしめでたし、ってか」

マミ「というわけで」

さやか「やりますか」

まどか「みんなで!」

ほむら「コサックダンス!」

 ズーチャカ♪ ズーチャカ♪

QB「なんなんだよこのED…」

おわり


451以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/26(水) 21:41:28.65JMI2ldwAO (9/9)

以上、懺悔します


452以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/15(火) 15:48:00.38BFXvmga7O (1/2)


---もし、まどマギの脚本が虚淵玄ではなく佐藤元だったら---


杏子「あ、猫だー!」※裸

ゆま「ねこだー」※裸

杏子「猫ー、まてまてー」テテテ ※裸

ゆま「まてまてー」テテテ ※裸


まどか「わたしアイドルになるために伝説のギャグをもとめてキュゥべえ城を攻め滅ぼしにいくよっ!」

まどか「さやかちゃんはマネージャー兼僧侶でわたしについてきてねっ!」

さやか「ええー」

まどか「ほむらちゃんは魔法使いだよっ」

ぷっつんほむら「まかせてほむー」


まどか「さっそくモンスター登場だよっ!」

 ごーすとマミ が あらわれた

マミ「まみまみー」

さやか「これはひどい」

ほむら「魔法でこらしめるほむ!」ペカー

ほむら「ほむー…」ヘナヘナ

さやか「どうしたの?」

まどか「ほむらちゃんは最大MPが1だからね」

さやか「いらねぇだろその1」

 ごーすとマミ の こうげき!!

マミ「まみっ!」ブンッ

さやか「うわー、頭投げつけてきたー!」


QB「母さん、今日のご飯はなにかな?」

仁美「兎猫のブイヨンですわ」

QB「ほーぅ、今日はてっきり揚げ物かと思ったのだがね」グツグツ


しゅうーりょおー カンカンカン!


453以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/15(火) 19:05:01.22BFXvmga7O (2/2)

~ジャングル~

ほむら「小隊長どのっ!全方位かこまれましたッッ!!」ザザッ!!

マミ「ほむらかっ!他何名残ってるッ!」バババババッ!!

ほむら「赤鬼青鬼の二人だけです!」

ほむら「まどか…っ!」クッ


杏子「 う お ら あ あ あ あ あ あ っ っ ! ! ! ! ! 」ドガガガガガガガッッ!!!!!!!!

さやか「 でやぁ――――――ッッ!!!!」タンッ! タンッ! タンッ! タンッ!


マミ「ふんっ、イカすじゃないの」

マミ「通信ッ!」

ほむら「はッ!」ツ―

マミ「グリーフシード、グリーフシード、こちらキャンデロロ」

マミ「ティロフィナーレを要請する、繰り返すティロフィナーレを要請」

マミ「座標…
ほむら「」つ

マミ「座標 20110422、繰り返す 20110422」

マミ「ハデにお見舞いしてちょうだい」プツ―

マミ「ふぅ」

マミ「連中も道連れよ…!」ウフフ…

ほむら「RPG!!!!」

 キュオッ!! チュド―――――ン!!!!!






 モク モク ……





ほむら(空、きれい…)

ほむら(……まどか…)


 ほむらちゃん


ほむら(まどか…!?)

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかぁっ!」


『こちらキュービーワン目標に到達、投下する』

 シュゴゥ――――――――――ッッ!!!!!!


 ボッ


おわり ディスジエン~♪


454安価で1レス選手権 未投稿ネタ供養2015/10/06(火) 02:00:17.68rd/AQVbDO (1/1)

【誕生日おめでとう】

10月3日はまどかの誕生日♪

さやか「あれ? ロウソク一本多くない?」

ほむら「1・2・3…………15本あるわ」

マミ「鹿目さんは中学二年生だから…13~14歳よね?」

杏子「じゃあさっさと一本抜いて…」

まどか「ううん そのままでいいの 私、今年で15歳だから…」

みんな「「えっ?」」

まどか「昔、留年しちゃって」ティヒッ

杏子「お、おぉぅ…」

ほむら「そ、そうなんだ…」

さやか「な、なんか今まですいませんでした…」

まどか「…今まで通りでいいよ?」

ほむら「いや…あの…」

マミ「鹿目さん…」

まどか「?」

マミ「鹿目さん… いえ…まどかちゃん!」ガシッ

まどか「マ、マミさん…?」

マミ「今日からはマミちゃんと呼んで!」キラキラ

まどか「マミちゃん…」

マミ「うんうんっ! 誕生日おめでとう! まどかちゃん!」

杏子「マミの奴、同年代の友達が発覚して嬉しそうだな」

さやか「あたし達は複雑だ…」

ほむら「まどかさんと呼ぶべきかしら…」





455以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/06(火) 09:26:57.31I6b8bMBNO (1/1)

乙。
人によるよな、なんかタメで話しちゃう人と敬語になっちゃう人
まどかならタメ語でよさそうだ


456以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/04(水) 17:30:19.24vKsT2d7e0 (1/1)

a


457保守兼ねて投下1/192015/11/11(水) 14:33:52.98Rl4oEbrzO (1/20)

~通学路~

杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「んー、なに?」テクテク

杏子「このさきにお地蔵さんがあるだろ」

さやか「あー、あるね」

杏子「そこのお供えものが朝にはあるのに帰りにはなくなってるの知ってたか?」

さやか「いや、ぜんぜん」

杏子「おいおい、ここ毎日通るんだからさぁー、ホラこのお地蔵さん」

さやか「フム、たしかにお菓子が置いてある」

杏子「今日はキットスカットHi-ball 味か…」メモメモ

さやか「えっ、あんたわざわざメモしてんの?!」

杏子「観察ってのは記録をつけてなんぼだぞ?」

さやか「観察してなにか意味があるの?」

杏子「順序が逆だな、観察していると意味がみえてくるもんなんだよ」

さやか「ふぅーん」

杏子「みてろ、帰りにはなくなってるから」


「さやかちゃーん!杏子ちゃーん!」



4582/192015/11/11(水) 14:34:36.98Rl4oEbrzO (2/20)

杏子「おーっす、まどか」

さやか「おはよ、まどか」

まどか「おっはよー」ティヒ

さやか「今日はほむらはいないんだ」

まどか「うん、ほむらちゃん今日は用事があるんだって」

さやか「ふぅーん…、そーなんだ」

杏子「あいつの用事ってなんだろうな?」

杏子「ちょっと変わったヤツだからな、黒魔術とか爆弾の作製とかかな?」

まどか「ほむらちゃんはそんなことしないよぉ~」

さやか「……」

ほむらが、まどかを円環の理から切り離してひとつき
はじめは魔獣の大量発生や事象の混濁など不安定だったこの世界もひとまず落ち着きつつある

とはいえ、見滝原は変わり果ててしまった
どういう理屈でかしらないが、中学校は普通のコンクリ校舎になってしまってるし、あたりは田んぼだらけ、駅前くらいしか賑わいはない

あれからイジられまくると思っていたあたしの記憶も別段かわらずにいるものだから、逆に違和感がすごい

とくに、杏子やまどか達が以前の見滝原中の制服ではなく、いわゆる普通のセーラー服を着ているのにはいまだにパッと見ギョッとさせられる。自分も着ているのになかなか慣れない

やはりこの世界は違うのだ

杏子「さやかはどうおもう?」

さやか「へ?」



4593/192015/11/11(水) 14:35:14.39Rl4oEbrzO (3/20)

杏子「ほむらの用事だよ、あいつのことだからきっとフツーの用事じゃーねぇよなー」

さやか「あっ、ああ、そ、そーね…うーん、やっぱしアレかなぁ~」

杏子「アレ?」

さやか「うん、だからさ、やっぱまどか絡みのなんかかなー?と思うワケですよ」

まどか「ふぇ…、わたし?」

さやか「うん、ほむらだもん、まどか関連以外で動きそうにないよ」

まどか「えぇ~…、そ、そうなのかな?」

杏子「いえてるねェ~、いつもベッタリだもんなw」


「あなた達、こんなところで道草してたら遅刻しちゃうわよ」


杏子「その声は――」

さやまど「「マミさん!」」


マミ「おはよう」ニコ


マミさんだ、この人のセーラー服姿はハマり過ぎてて怖い、というより若干犯罪臭すらする、おもに胸のせいで

どちらかというと魔法少女姿のほうがまだノーマルで、こちらはややアブノーマルといっても過言ではないが…
まぁ、そこは本人にはナイショだ

まどか「マミさんおはようございます」

マミ「おはよう鹿目さん、さっきから何を話しこんでいるの?」

杏子「ほむらがさ、珍しくまどかと一緒じゃねーもんだから」

杏子「いったいなんの用事なんだろうな?って話しさ」

マミ「たしかに珍しいわね」

マミ「でも誰にだって用事ぐらいあるものよ、あんまり詮索するのはよくないわ」

マミ「さぁ、はやく学校へいきましょ、もうベルなっちゃうわよ?」

さやか「うわっ、ホントだ!」

まどか「いそごっ、さやかちゃん!杏子ちゃん!」

杏子「お、おう!」

さやか「じゃあマミさん、またお昼休みにーっ!」タタタッ


マミ「あんまり慌てて転ばないようにねー!」フリフリ


杏子「なぁ、さっそうと現れはしたけど、マミ本人は遅刻しねーのか?」タタタタッ

さやか「ソレいっちゃダメだよ、杏子」タタタタッ



4604/192015/11/11(水) 14:35:48.93Rl4oEbrzO (4/20)

朝のHRが始まっても、ほむらは教室には現れなかった。欠席だという
まどかの顔色が曇る

さやか「なにやってんだか、アイツ…」

それからは授業が始まり、いつもの日常が繰り広げられる
なにひとつ変わらないようでいて、やっぱり違う毎日、これもひとつのループと言えなくもない

ただ、あたしにとってはまだ少し新鮮ではある
ハイテクな収納机ではない素朴な机、誰が彫ったのか、彫刻刀かカッターでつけたとおぼしきラクガキもそのままだ

『MOE SAVE THE WORLD』

さやか「なんで英語なのさ」

意味がわからない、この手のものはシュール過ぎて困惑する

そんな机にノートと教科書を開いて黒板を走るチョークを追う、これも新鮮だ

詰め襟姿の恭介と、セーラー服の仁美

給食に歓喜する杏子

屋上から見える景色は一変したが、いつもの連れと他愛ない話しをする

なにもかもが新鮮だ。なぜ、見滝原は、こうなったのだろう

あたし以外のもう一人も、これを新鮮に感じているのだろうか



4615/192015/11/11(水) 14:36:22.34Rl4oEbrzO (5/20)

掃除時間。まどかが窓から吹きかえってくる黒板消しの煙幕にむせている頃、あたしは机の群れを片側に寄せる作業をしていた

不意に、杏子が話しかけてくる

杏子「おい、さやか」

さやか「なァに?いま掃除中だよ?」

杏子「口が動いたからって手はとまんねぇーよ、まぁ聞けったら」

さやか「?」

杏子「昔な、インドに2人の偉大な王がいたんだ」

さやか「いんど…??」

杏子「あるとき連中は大きな決心をするんだな『人びとを救う』ってやつだ」

杏子「で、ひとりは悟りを開いて神サマ仏サマ的な感じで人びとを救うことにしたワケよ、これはこれで大変なことだよな」

杏子「ただ、もうひとりの方は悟りを開く力があるにもかかわらずにあえてそれを拒み」

杏子「自らの意志で人の身のまま地獄に落ち、すべての苦悩とさ迷い続ける魂を救おうとした――」

杏子「それが地蔵菩薩である」

さやか「である…っ!?」

杏子「なっ!かっけぇだろっ!」

杏子「『じつはカッコいい地蔵』、マジやべぇな」

さやか「あんたいつからそんな地蔵マニアになったのよ…」

杏子「図書館で読んだんだよ」

さやか「な る ほ ど 」



4626/192015/11/11(水) 14:37:04.36Rl4oEbrzO (6/20)

図書館。杏子がこんなに図書館にハマるとは思ってもなかった

聞けば、ウチに来るまでは本なんてロクに買えたことがなかったものだから、本自体に興味をもつこともなかったらしい

それが学校で図書館というものと出会い、イッキに火がついたようだ

本人は屈託なく話すが、自分にはない苦労を経験している杏子を思うと、なんともいえない気持ちになる

まぁ、借りてくる本はファーブル昆虫記とかその手のばっかで
成績にはまるで貢献していないどころか、授業中までソッチを読むか、読みつかれて寝ているかなので、杏子はやはり杏子だな、という感じではあるが

杏子「だからさぁー、さやかも帰りをたのしみにしとけな!」

杏子「なんつってもあのお地蔵さんは " ものを食う "って都市伝説で有名だかんな」

杏子「けっこうヤベぇ事件になりそうだぜ、コイツは…!」ギラーン

さやか「ちょっとちょっと、ウキウキハイテンションなのはわかるけどさ」

さやか「帰りはほむらん家に様子みにいくって昼休みにみんなで話したじゃん」

さやか「あんたもアイツのプライベートな秘密をあばいてやるんだー、って息巻いてたと思うんだけど?」

杏子「あっ!…ちっ、すっかり忘れちまってた…」

さやか「まぁ、どーせほむらのことだからロクでもないオチだとは思うけどね」

さやか「たぶんといわず時間のム
ダだよ、」

さやか「まどかにはあたしがつき合うから、あんたはかまわず地蔵チェックにいっといでよ」

杏子「いやいや、それには及ばねーよ」

杏子「あいつは変人だが大切な魔法少女仲間だ、見舞いにくらいいってやんねーとな」

杏子「それにアイツ、あたしら以外に友達いねーだろ」

杏子「マミの二の舞にはさせたくねぇ、さりげなくあたしらがサポートしてやんねーと、な!」

さやか「義侠心アツいねー、杏子は」

杏子「さやか」

杏子「あんたには負けるって」ニッ

さやか「む…、いいから、ちゃっちゃと掃除すませちゃうよ、ホラいったいった」

杏子「家主殿は照れ屋じゃのーww」

さやか「やかましいわ」



4636/192015/11/11(水) 14:37:45.28Rl4oEbrzO (7/20)

杏子は、偽街のときと同様、ウチの居候となっていた

だが、そのいきさつは不明だ

ほむらに問いただすと、


ほむら『設定を煮詰めるヒマなんてなかったわ』


だそうだ。杏子本人には何らかの記憶があるらしく、あたしをすごく信頼してくれているのは伝わるが、あいにくこちらは『気づいたら住んでた』という状況だ
記憶にないことを感謝されるのも意外とツラい

あの顔をみてると、

「じつは覚えてなくてさ、何があったんだっけ?」

とは言いだせず、こんなことなら、とっととあたしの記憶もパンっと一新してもらった方がいいのかもしれないが、それもない

ほむらが何を考えているのか、いまいちよくわからない

まどか「さやかちゃん、魔獣退治のときにほむらちゃんケガとかしてないんだよね?」

さやか「ぜーんぜん、ぴんぴんしてるよ」

まどか「そっかぁ、じゃあなんで学校お休みしちゃったんだろ…?」

さやか「心配しなくてもだーいじょうぶだって、まどか」

さやか「ほむらはあたしら魔法少女のなかでもそうそうくたばりそうにないキャラしてるからね」

さやか「心配するような理由じゃないと思うよ」

まどか「そうかな…?」

杏子「さやかの言うとーりだぜ、まどか」

杏子「あいつは顔色はわりぃが意外とタフだ」

杏子「いってみたら『あら、ごきげんよう、あなた達』とかいってスマしたツラして出てくんじゃねーの?」

まどか「てぃひひ、そだね、杏子ちゃん」



4647/192015/11/11(水) 14:38:31.11Rl4oEbrzO (8/20)

ほむらん家に向かって3人でテクテクあるく
マミさんは受験生用の補習に参加していて不在だ

それにしても、ほむらはなんだって人里から離れた、山のなかの一軒家などに居をかまえたのか

それがカッコいいとでも思っているのか
はたまた単に引きこもりなのか

まぁどちらにせよ、ほむららしく、怪しげな独自の感性にもとづいているのだろう

歩かせられるこちらとしてはいい迷惑だ

さやか「うへー、まぁだ蚊がいるよ…」ペチッ

杏子「おい、水の音が聴こえてきたぜ、もう近いだろ」

まどか「ほむらちゃん良いとこ住んでるよね~、でも一人で住んでてさびしくないのかな?」

まどか「夜とかだと、わたしならちょっと恐いなぁ」

杏子「そりゃあほむらのことだ、儀式にちょうどいいからに決まってんじゃん」

さやか「ぎ、儀式ってあんたね……」

まどか「うぇひひ…でも似合っちゃいそうなんだよねぇ~」

杏子「ぜったいそうだって、この山、方位磁石がぐるんぐるん狂っちまうので有名なんだから」

さやか「また怪しげな知識を…」

杏子「さやか、図書館には郷土資料だってあるんだぜ」

さやか「ハイハイ、あんこ先生」

杏子「おい、なんだよそりゃ」

まどか「あんこ先生は物知りさんだねっ」

杏子「まどかまで…、ちぇっ、イケニエにされてもしらねーぞ」



4658/192015/11/11(水) 14:39:15.23Rl4oEbrzO (9/20)

郷土資料、か…。これだけ姿をかえたものを郷土と呼べるのか?
あたしは生まれも育ちもココということになっているが
すっかり異邦人だ

とはいえ、

さやか「すぅ―…」

さやか「ふぅ~…」

さやか「…♪」

山の空気がおいしい、わざわざほむらの気まぐれにつきあうのもめんどくさいと思っていたが、ちょっと気がかわった

うっそうと繁る木々の中を3人であるく
ドーム状のカーテンの隙間から木洩れ日がチラチラときらめいていて、薄暗い辺りを照らす、とても綺麗だ

どこからともなく鳥や虫の鳴き声が聴こえてくる、川を流れる水の音も

いまはまだ視界から隠れたこの川を渡った先に、ほむらの邸宅がある

さながら片田舎のシャイニングだ。いや、まんまミザリーなのかもしれない

杏子「あっ!」

まどか「橋が…!」

さやか「ありゃま…」



4669/192015/11/11(水) 14:39:56.78Rl4oEbrzO (10/20)

いつもは丸太橋がかけてあるのだが、それが向こう側にあげてあった

まどか「あ、」

まどか「なんか立て札があるよ」

杏子「あん?」

さやか「んー、どれどれ」


 愛しのまどかへ

 今日は学校にいけなくてごめんなさい

 でも、まだもうちょっと逢えないの

 寂しい思いをさせるわね

 私も、本当にツラい

 明日の朝、あなたの家へいくわ

 それまで、待ってて

         暁美 ほむら


杏子「なんだコリャ?」

まどか「ほむらちゃん…」

さすがにまどかも困惑している

ほむらがコミュ障なのは今にはじまらないが、この世界ではケータイもメールもなぜか無い

詳細をはぶいた、一方的な連絡がそこにはあった

杏子「やれやれ、しょうがねぇーな」

杏子「ちょっと向こう岸までいってかけ直してくる」ヘンシン

杏子の魔法少女姿をみて少し安堵する

この世界では数少ない、元とおなじ姿を維持している例だからだ

まどか「まって、杏子ちゃん」

杏子「ん?」

まどか「ほむらちゃんが待ってて、っていってるなら、わたしも待とうかなって」

杏子「いいのか?それで?」

まどか「うん、ごめんねっ、付き合わせちゃって」

杏子「まぁ、まどかがいいならべつにいーさ」

杏子「ほむらもべつに病気ってワケでもなさそうだしなー」

まどか「さやかちゃんもごめんね」

さやか「気にしない気にしない、あたしらだってほむらの友達だし」

さやか「ちょっとしたハイキングで良かったんじゃない?」

杏子「ハイキングならおやつが欲しいなぁ~、あたしは」

まどか「コアラのハシシならあるよ、杏子ちゃん」

杏子「マジか!?くうっ!」

まどか「じゃ、帰りながらたべよっか」

杏子「おうっ」

 コレ、チョコガスッゴイオイシイヨネ~ ダナ!

ほむらの用事、警戒するほどのことではないのかもしれない
ただ、あたしには円環の使者だという自覚がある
友達ではあるが、手放しで受け入れるわけにはいかない

少なくとも、いまはまだ



46710/192015/11/11(水) 14:40:41.83Rl4oEbrzO (11/20)

まどかと別れて、杏子とふたりで家へとむかう
例の地蔵ロードに近づいた

杏子「おっ!」

 タタタタッ!!

 オーイ! サヤカァ――!

さやか「ハイハイ」


杏子「みろっ!」

さやか「どれどれ、完食してた?…ん、まだそのまんまじゃん」

杏子「そうなんだよっ!」

杏子「…ってことはつまり、いまから食う可能性大ってことだ!」

杏子「統計上そろそろこんなチャンスがくるんじゃねーかと」

杏子「ひそかに期待してはいたが、今日だったとはな」キョロキョロ

杏子「よしっ、さやか、あそこのバス停でバス待ってるフリして張り込みだ」

杏子「現場をおさえてやろーぜ!」

さやか「えぇーっ!帰ろうよ、夜中に魔獣でるかもしんないし、そのまえにお風呂はいりたいし、今日レベル15までは上げる予定だったし」

杏子「なにいってんだよさやか」

杏子「そんなのあとでもできるだろ」

杏子「地蔵がものを食う瞬間は、いましかねーんだよ」マガオ

さやか「ハァ…」

そもそもあんたが妙なバグ技つかわなければ、あたしにはレベル33でいいとこまで進んでるセーブデータがあったんだ

ニューゲームしか選択できないまっさらな画面をみたときは泣いたぞ

QB「ナニやってるんだい、君達?」



46811/192015/11/11(水) 14:41:18.74Rl4oEbrzO (12/20)

杏子「キュゥべえじゃねーか」

QB「やあ」

さやか「あんたこそこんなとこでナニしてんのさ?」

QB「質問に質問でかえす、人間はいつもこうだ」

さやか「ハイハイ」

杏子「おまえいつもヒマそうでいいよな」

QB「杏子にいわれたくないよ」

QB「それに僕がヒマだなんてとんでもない、現についさっきまでも」

QB「キュウ、キュウ、キュキュキュウ~」

杏子「はぁ?おまえいつも人語を話してたかと思うとソレにかわんな」

杏子「わけわかんねーよ」

QB「キュウーっ!」

さやか「……」

哀れな宇宙生物。ほむらの力で、都合の悪いことをしゃべろうとするとストップがかかる

ただ、それもほむらに使役されてる、ということだけ伝えきれないに過ぎない

コイツらでさえ以前のことはキレイさっぱり忘れてしまってるのだ
主人に反感を抱いたとして、それが召し使いのグチの域をこえることはない

一度コイツらに改変前のことについて話してみようかとも思ったが

他ならぬほむら本人が同じように話してミスしている

不用意に打ち明けるのは得策とは思えなかった



46912/192015/11/11(水) 14:41:53.97Rl4oEbrzO (13/20)

杏子「あたしらはこのお地蔵さんがものを食う、って噂の検証にきてんだ」

杏子「おめーみてーなヒマヒマ星人と一緒にすんなよな」

QB「へぇ、この地蔵にはそんな言われがあるのかい」

QB「ここには毎日きてるけど、あいにく僕はまだそんな光景みたことないなァ」

QB「それはともかく、ちょっと失礼するよ」ツ―

QB「ほぅ、今日はキットスカットHi-ball味か」

QB「どれ」ペリ、サクッ

杏子「あっ!」

QB「うん、なかなかイケるじゃないか」ムシャムシャ

QB「脳天にスカッとクル、爽快ウェハースだね」

杏子「おまえ!貴重なエサをなんで食っちまうんだよっ!」

QB「おかしいな…?杏子、君は食べ物を粗末にあつかうことにはいつも反対だったじゃないか」

QB「こんなところに放置されてあるより、僕の腹にしまった方がいくらかマシなんじゃないのかい?」

QB「安心してよ、ココのお菓子は毎日僕が回収にあたっているからね」

杏子「はぁっ!?」

杏子「じゃあ昨日はなんだったかいってみろよ」

QB「ブラックライトサンダー」

杏子「そのまえは?」

QB「すこんぶだ、コレは僕の口には合わなかったな」

杏子「マジかっ!」

さやか「残念だったね杏子、たぶん普通のひとには見えないから」

さやか「キュゥべえがムシャムシャたべたら勝手に消えてくようにみえたんじゃない?」

杏子「なんだよつまんねー、あたしはマジで地蔵が大口開けてむさぼるとこがみたかったのに…、拍子抜けじゃん…」

杏子「あーもう、帰ろうぜさやか」

くっくっくw セーブデータを破壊したバチがあたったのだ、ざまーみろ

杏子「なにニヤついてんだよ」

さやか「べつに~、なぁ~んにも~w」

杏子「ニヤついてんじゃねーか」

さやか「そうかな?いーから帰ろうよ、杏子」

杏子「へんなヤツ」

さやか「そりゃあ、さやかちゃんは不思議ちゃんですから」

杏子「ただのバカだろ」

QB「君達、つかいおわったグリーフキューブはこまめに持ってきてくれよ」

QB「いつもためてためて、急にドサッと持ってこられても困るんだよ」

杏子「だったら回収に来なよ、菓子ばっか食ってないでさァ~」スタスタ

さやか「あんたがいうか…」スタスタ



47013/192015/11/11(水) 14:42:41.48Rl4oEbrzO (14/20)

深夜、

杏子「さやかコッチだ!」バシュッ

さやか「うんっ!」バシュッ

杏子「いた!マミのやつもう始めてやがるぜ」

魔獣だ、基本的にはまどかが創った円環システムの頃とかわらない

マミ「おそいわよ、あなた達!」ダン! ダン!

魔獣「ギャース!」

さやか「うひゃー、こりゃまたいっぱい」

さやか「各自わかれて始末しますかね」

ただし、その性質は田畑を荒らすことだったりしてなんか違う
姿かたちもイノシシとかシカ、サルみたいな感じだ
まぁ、凶暴ではあるし体も大きく、危険だ。あたし達魔法少女が戦わなければ被害は確実にでるだろう

それに、人型タイプがいなくなったワケではない

マミ「ちょっとまって、駅前の方にも反応があったの」

マミ「たぶん暁美さんが向かってる、応援にいってあげて」

杏子「さやか、いってやれ」

さやか「え?」

杏子「コッチはあたしが網張ってマミの銃撃で追い込んでくれりゃまとめて狩れる」

杏子「ほむらひとりでも問題ないだろうが、近接に強いのがもうひとりいた方が安心だろ」

さやか「…うん、わかったよ」

さやか「杏子とマミさんも気をつけて」

マミ「頼んだわよ」



47114/192015/11/11(水) 14:43:16.05Rl4oEbrzO (15/20)


 シュオオォォ―――――――!!!!

田んぼの合間合間に立っている電信柱のてっぺんを蹴って、空を跳ぶ

灯りはまったく無いが、今夜は月夜だ。視界は良好だった

やがて暗い海に浮かぶクラゲのような外灯がみえてくる、街に近づいてきた

さやか「みえた」

駅前ちかくの雀荘からチカチカと断続的に火花がみえる、ほむらだ



ほむら「おそかったわね」

ほむら「コッチは終わりよ」

さやか「……」

サブマシンガンのカートリッジを交換しながら変身を解く

ほむら「」バラタタタタタッ!!

おそらく最後の一匹であろうハゲ魔獣がハチの巣になって消し飛ぶ

ほむら「ふぅ」

さやか「…あんたね、学校こなかったくせしてなんで制服なのさ」

ほむら「セーラー服と…」チャキ

さやか「ああっ、ハイハイ、わかったから…」

ほむら「つまらない反応ね」

またわざわざ変身して、収納して、変身をといた。意味がわからない

さやか「……なんで、学校休んだの?」

さやか「まどかが寂しそうにしてたよ」

ほむら「あなたには、関係のないことよ」

さやか「あっそ、あんたはまどかしか眼中にないもんね」

さやか「そのまどかの願いも、目にはいらないくらい」

ほむら「……」



47215/192015/11/11(水) 14:43:54.59Rl4oEbrzO (16/20)

ほむら「ねぇ」

ほむら「私はあなた達が円環の理でどう過ごしてたのかは知らないけれど」

ほむら「まどかは死んだワケでも魔女になったワケでもないの」

ほむら「ただその願いのために、だれからも認識されない、記憶にもない」

ほむら「そんな存在に成り果てたのよ」

さやか「だからって――」

ほむら「そう、彼女はそれを覚悟してた」

ほむら「あの子は、強くて、やさしすぎるから…、それができてしまう」

ほむら「だから私がつれもどした」

さやか「それはあんたのエゴ」

さやか「まどかの望んだことじゃない」

ほむら「フフ…、そうかもね」

ほむら「でも、たとえそうだとしても」

ほむら「ひとりぼっちはさみしいじゃない」

さやか「う…」

ほむら「私の心はかわらない」

ほむら「私はいままでどおり、これからも、まどかが平穏無事に過ごしていける世界を維持するだけ」

ほむら「それをどう思うかはあなたしだいよ」

ほむら「また最初の頃みたいにつっかかってくるのもよし、もちろん仲良くしてくれれば、それはそれで嬉しいのだけど、ね」

さやか「なんで殺さないのさ」

さやか「記憶も、消すんじゃなかったの?」

ほむら「率直に言うわ」

ほむら「あなたはまどかの親友、殺してまどかを悲しませるようなことはしない」

ほむら「記憶に関してはインキュベーターに対する保険よ」

さやか「へぇ…、それじゃあこの見滝原の変化はナニ?まどかの守ろうとしたこの世界をすっかり変えてしまった理由は、なんなの?」

ほむら「あなた、質問ばっかりね」

ほむら「いいじゃない、こんな世界も」

ほむら「それに、この変化は私にもよくわからないし」

さやか「わからない…?」

ほむら「ええ、悪魔なんて、初めてやるもの」クス

ほむら「まぁ、私にはたいして変わってるようには思えないけど…」

さやか「ぜんぜん違うよ、記憶、だいじょうぶ?」

ほむら「フフフ、あなたを置いて、私の記憶だけコッチに合わせてしまうのもおもしろそうね」

ほむら「それじゃ、もう行くわ」バッサァ

ほむら「さやか」

さやか「なにさ」

ほむら「風邪ひかないようにね、最近じゃバカもあぶないらしいから」


 バッサ… バッサ…


さやか「ったく、バカ代表みたいなカッコしてなにいってんだか…」



47316/192015/11/11(水) 14:44:30.82Rl4oEbrzO (17/20)

杏子やマミさんのところに戻る
やはり2人であの数は多すぎたようだ、あたしも加勢してなんとか日が昇るまえに始末できた

その帰り道

杏子「やーれやれ、もう夜が明けちまうよ」

さやか「ホント、魔法少女って意外とめんどいわ…」

杏子「おっ…」

杏子「おいさやか…!」

急に杏子が小声で話しかける

さやか「なにー?」

杏子「シッ…!みろよ」

さやか「?」

みると、例の地蔵のまえでホームレスのおっさんがなんかしている

杏子「アレは…、お菓子を置くほうの現場だっ!」

さやか「えぇ~、このタイミングで!?あたしゃ帰って寝たいよ…」

おっさん「!」

杏子「気づかれた!?」

おっさん「」ダッ

さやか「にげた」

杏子「あれは…」

杏子「親父!」

さやか「ええええ!?」

杏子「親父ィ――っ!!」ダッ

さやか「ちょ、ちょっと杏子!」


 ダダダダダダッ!!


さやか「いっちゃった…」




47417/192015/11/11(水) 14:48:13.76Rl4oEbrzO (18/20)

さやか「やれやれ、どこにいったのやら」

さやか「杏子の親父さん、生きてたんだ…」

さやか「まぁ、アレがそうとは限んないけど」

さやか「あ、いた」


河川敷の土手のあたりで杏子がひとり、ポツンと座り込んでいた
後ろから声をかける

さやか「きょーおこ」ポン

杏子「さやかか…」ムニ

指が杏子の頬に直撃するが、ほとんど反応がない

さやか「どうしたのさ」

杏子「親父じゃなかった」

さやか「そっか」

杏子「通学路だから子供の安全をねがってお供えもんしてるんだってさ」

杏子「一緒に暮らしてはないけど、おっさんにもガキが2人いるらしい」

さやか「そっか」

杏子「……」

さやか「……」

杏子「さやかはさ、なんであの時あたしを引きとめたんだ」

杏子「……いや、やっぱいい」

杏子「」ザッ

さやか「どこいくのさ」

杏子「べつに、ちょっとブラつくだけだよ」

さやか「あたしも一緒にいっちゃダメかな?」

杏子「ムリすんな、帰って寝ろよ」

さやか「でも、ひとりぼっちはさみしいじゃん」

杏子「!」

さやか「ふたりで帰ろうよ」

杏子「……」

杏子「じゃあ帰る」

さやか「うん、かえろ」



杏子「なぁ、さやか」テクテク

さやか「なに?」テクテク

杏子「奇跡ってあるかな」

さやか「奇跡も魔法も、あるんだよっ!」

杏子「あ、バカに聞いてゴメンな」

 ナンダトコノーッ! イヤ、ダッテバカジャン


おっさん「杏子…、達者でな…!」ウルウル



47518/192015/11/11(水) 14:51:02.30Rl4oEbrzO (19/20)

~田んぼ道~

さやか「あうー」フラフラ

杏子「いいかげん目を覚ませよ」

杏子「もう、まどかん家に着いちまうぞ」

今朝まどかから電話があった
寝ボケあたまでよく聞いてなかったが、とりあえず集合だ
日曜だというのに、もうすこし寝かせて欲しい


~まどハウス 田舎Ver~

ほむら「コレは私が愛をこめて作ったまどかのためだけのもの」

ほむら「本来あなた達の口に入るものではないのよ」

まどか「ほむらちゃんね、昨日1日がかりでわたしのためにこんにゃくゼリー作ってくれてたんだって」

まどか「でもこんなにたくさんあるからみんなで食べようよ~、ってお願いしたの」

ほむら「豊作だったのよ、こんにゃく芋が」

さやか「こんにゃくゼリー、だと…」

あたしの睡眠時間をかえせ

杏子「ウマそうじゃん、手作りかよ!」

コイツはなんでこんなに元気なんだ

ほむら「ラズベリー味、りんご味、ミルク味、かぼちゃ味、メロン味があるわ」

ほむら「まどかには、特にこの…かぼちゃ味、を食べて欲しいの…自信作だから////」ポッ

しらんしらん

ほむら「ちなみに当初はミルクではなくチーズ味を予定していたのだけど、チーズ味のゼリーってどうなのかと考え直してけっきょくミルクに落ちついたわ」

なぎさ「なぎさはチーズのほうがよかったのです」

マミ「でもミルク味もいいじゃない、私、牛乳プリンとか好きよ」

マミさん、ソレめっちゃ当てつけられてますから

杏子「いいから食おうぜ」ヒョイパク

ほむら「ちょっと杏子っ!まだまどかが手をつけないうちからナニしてるの!?」

杏子「うん、意外とイケるわ」モグモグ

ほむら「ま、まどかっ!さぁ食べて!私の愛の結晶を…っ!」グイグイ

まどか「ほ、ほむらちゃん落ちついて…!よく噛まないと窒息しちゃうよぉ~」

 ギャーコラ ギャーコラ

さやか「やれやれ」ヒョイ

さやか「ラズベリー味ねぇ…」パク

さやか「」モグモグ

さやか「すっぱい」


敵なのか友人なのか、はたまたその両方なのかよくわからない変人が管理している世界は

よくわからないまま時が過ぎていく

観察と記録を繰り返せば、そこに意味をみいだせるのだろうか

うらがえした日常は、わりとダラダラしていた



おわり


476以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/11(水) 14:52:49.58Rl4oEbrzO (20/20)

なんかカウント数えまちがえとる…orz
以上なのです


477以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/11(水) 22:12:15.45t/WRvm4do (1/1)

なんか面白い世界観だった
おつ


478以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/11(水) 23:59:51.86OWv7Og3l0 (1/1)

久々の小ネタかと思いきや小ネタと呼んでいいのか迷うぐらいしっかりしたのが来ててビビった
QBの影響力が弱まってテクノロジー水準が下がった世界とかそんな感じかな


479以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 18:55:34.28uulUOLukO (1/1)

とりあえず連中にセーラー服きせてみたかっただけなんです、自分のノスタルジー趣味にキャラがつき合ってくれました

叛逆後でしばらくたって、ケンカするのもいい加減つかれてきた、ちょっと寂しがりやなさやかちゃん達という風情です

>QBの影響力
なにも考えてませんでしたが、確かにほむらの支配下に置かれたとなると、人類史に関わっていた存在である以上、過去現在未来に文明水準的な変動があってもおかしくないですね。けっこう目からウロコな考察でした

小ネタにしてはダラダラ長いところ、最後まで読んでくださってありがとうございます


4801レス用の没作品の供養2015/12/12(土) 09:56:14.15Us6zAAceo (1/2)

[日向カガリのスズネちゃん洗脳日記]

◯月◯日 くもり
あの子、天乃スズネを捕まえたけど、問題が発生した。
キュゥべえによると、現在ホオズキ市には、私と、双子の妹のマツリ、あの子の3人しか魔法少女がいないらしい。
あいつ曰く、「殺されるとわかっているのにわざわざ魔法少女を増やすわけないじゃないか」ということだ。
これじゃあの子を暗殺者にすることができない。……まあいい。それなら別の方法であの子を絶望に追い込んでやるから。

◯月●日 快晴
ニヤニヤが止まらない。あの子は馬鹿みたいに、私に屈託ない笑顔を向けたのだ。
施した洗脳魔法はそう複雑なものじゃない。あの子の中の"ツバキ"を塗りつぶして、"私"を上書きしてあげたのだ。
あの子はこれから命の恩人である"私"に人生を無茶苦茶にされ、裏切られるのだ。
その笑顔が絶望に歪むのを早く見たい。でも今はまだ我慢しなきゃ。

◯月△日 雨
朝起きたら、朝ごはんが出来てた。あの子が作ったらしい。
あの子が私のために作った朝ごはん。もし、私がそれを「マズイ」って言えばあの子はどんな顔をするだろうか?
嗜虐心を胸に抱きつつ、私は朝ごはんを口にした。

 ──ツバキのごはんの味がした。

私は箸を置き、「もう、いらない」とだけ告げて、その場を離れた。その間に、あの子の顔は見なかった。
それどころじゃなかったからだ。今の私の顔を誰にも見られたくない。
扉に鍵をかけ、私は必死に、あの子を絶望させる妄想にふけった。
 ──扉の外から聞こえる、私を心配する声を追い出すように

△月▲日 雨
ふと、あの子に、どうして魔法少女になったのか聞いてみた。
あの子はこう答えた。

「私を助けてくれた、あなた(ツバキ)のような魔法少女になりたかったから」
「苦しんでる人に手を差し伸べられる、カガリ(ツバキ)のような正義の味方になりたかったの」

私と似ても似つかないツバキの高潔さを持ちだされて、私の心の汚さを浮き彫りにされた気がした。
不意に孤独感に襲われる。
ツバキもマツリも、スズネちゃんも綺麗で、私一人が醜い。
この世界で自分だけが汚れている、そんな感覚を私は抱いた。

 ──もしも、世界すべての人間を道連れにして死ねたら、この孤独感は消えるのかな
 ──きっと、みんな、私に怨嗟の声を吐きかけて死ぬ。そこには綺麗な人なんて誰ひとりいないに違いない。

唐突に、あの子に後ろから抱きしめられた。
憎んでも憎みきれない相手のその行動は、私を落ち着かせる時のツバキそのままだった。
振りほどくことはできなかった。

△月■日 晴れ
スズネちゃんが死んだ

事の始まりはマツリの魔女化だった。
どうして、マツリが魔女化したのか、正確には分からない。キュゥべえが何かしたのかもしれないし、孤独がマツリの心を殺したのかもしれない。
マツリを置いていったことを今更ながら後悔した。

マツリの魔女は強かった。
スズネちゃんは重傷を負い、けれど、ツバキの魔法を全力で放ち、マツリの魔女を燃やした。
結界は解除され、スズネちゃんはその場に崩れ落ちた。

ここで、治療魔法をスズネちゃんにかけていれば、結末は変わったかもしれない。
だが、その時、私は迷ってしまった。

 ──ツバキとマツリを殺したスズネちゃんを助けるのか?
 ──いつか私の嘘がバレるかもしれない。その前に殺した方がいいんじゃないか?

スズネちゃんはそんな私を見て困ったように微笑んだ。
そして、スズネちゃんは限界に近かった自身のソウルジェムを砕いた。

***

 ──どれぐらい長く、そうしていたのか憶えていない。こんなに長い間、スズネちゃんの顔を眺め続けたのは初めてだった。

 妹が死に、執着していた相手も死んだ。
 だというのに、私の心は驚くほどに凪いでいた。

 微笑んだまま横たわるスズネちゃんの亡骸は、とても綺麗だった。
 その姿を眺めていると、自分の中の心の汚れが洗い落とされていく気がした。
 ふと、私は、見るだけではなく、スズネちゃんに触れてみたいと思った。

 私は壊れ物に触れるようにスズネちゃんの服を脱がせ、生まれたままの姿にした。
 そして、私もまた服を脱ぎ、そのままスズネちゃんを抱きしめた。
 暖かなものが、私の胸に満ちていく。
 そして、私は目を瞑り、自分のソウルジェムを砕いた。


481以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/12(土) 10:00:57.19Us6zAAceo (2/2)

サイコパスのカガリさんが、憎んだ相手の死んだ後、その相手に恋をする話。
色々納得行かない出来だったのでお蔵入り。


482以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/25(金) 03:24:50.22BxVvoCDkO (1/1)

安価でワンレス間に合わなかったぜい!55に1票だぜい!


ほむら「 ルンバルンバ――! ルンバルンバルンバ――ア――!!!! ルンバルンバ――♪ 」


明日も仕事だぜい!


483以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/04(月) 19:51:39.98DiGcccSY0 (1/1)

a


484なんやかんやで時間切れだったワンレスを増しで供養、お題は【宿敵同士でデート】2016/01/27(水) 05:31:57.019PHAccvSO (1/2)

ほむら「このお題は…っ!」

QB「やぁ、ほむら。デートしようよ」

ほむら「……やっぱり」

QB「焼酎はロックでいいかい?それとも水割り?」

ほむら「なんでデートでいきなり居酒屋なのよ…、あつかいヒドすぎでしょ」

さやか「淫獣に女の子の気持ちなんてわかるワケないじゃん」シュタッ キュブッ!!

ほむら「美樹さやか!」

さやか「転校生もとい悪魔さんはぁ~」

さやか「この円環天使さやかちゃんがしっかりエスコートしてあげるよっ!!」

ほむら「…やっぱり」ハァ

さやか「さ、水のみえる公園に噴水の水でも観にいこっか」

ほむら「やたら水場にこだわるわね」

さやか「ホラホラ、ほむほむ、フクロウとかハトとか思わせぶりな彫像と噴水のコラボだよ!」

ほむら「ほむほむやめて…、ってかどーせならまどかと…きゃっ!」ドサッ

さやか「水場といえば、濡れ場だよねぇ~」ウマノリ

ほむら「ちょ、ちょっと!本気なの…!」

さやか「あたしはいつだって本気だよ……はぅっ!」トスッ

織莉子「あぶなかったわね」

ほむら「美国織莉子!」

織莉子「暁美ほむら、貴女はわたしとデートする運命」

ほむら「お断りします」テテテ

 ガキイィン!! ほむら「うわっ!」

キリカ「織莉子の宿敵は私の宿敵!愛についてこぶしで語り合おうか、ほむほむ!」

ほむら「ほむほむいわないでっ!」

おりきり「「問答無用!!」」ダッ!!

ほむら「くっ…!身から出たサビとはいえ…宿敵が多すぎるっ!」スタコラー

マミ「こっちよ!暁美さん!」パシッ

ほむら「巴マミ!」

マミ「暁美さん、ケーキ食べたいと思わない?」タタタタ

ほむら「え?」タタタタ

マミ「そう、たとえば私の手作りケーキとか」タタタタ

ほむら「ハッ!手首にリボンがガッツリと!」ギュウゥ

マミ「まっ平らなスポンジに、ふっくらフワッフワな生クリームを押し当てる瞬間って、わりと快感なのよ」タタタタタタ!!

ほむら「だれか助けてーっ!テイクアウトされるー!」

マミ「ガンカタよ!ガンカタ!ガンカタしましょう暁美さんっ!!」ドドドドド!!



485以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/27(水) 05:33:03.509PHAccvSO (2/2)


 ドドドドド…

杏子「もう大丈夫だぞ、ほむら。マミはあたしの幻覚魔法でタヌキの置物をお持ち帰りだww」

ほむら「たすかったわ、杏子」ハァハァ

杏子「ほんじゃま、メガネでもかけてよ、みつあみはあたしがやってあげっからさ」アミアミ

ほむら「ちょっと待ちなさい、まさかあなたまで…」

杏子「ペロペロキャンディーおぼえてるか?」

ほむら「私は投げ捨ててなーいっ!!」ピュ―ン


ほむら「はぁ…はぁ…、もうヤダよぅ…こんなお題…」トボトボ

 モヤァ~…

ほむら「なんか霧が…、ハッ」

ワル夜「キャハハハハハ!!!!」パォーン

ほむら「時間停止!時間停止ーっ!!」カチカチカチィ!!


ほむら「もうダメ…もうムリよ…」ドサッ

ほむら「気がつけば、敵ばっかりつくってたんだ…私……」

ほむら「つかれた…」

 ちゃん…

ほむら「もうつかれたわ…、このまま眠らせて…」グッタリ

 ちゃん… ほむらちゃん…

ほむら「!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「まどかっ!?それもアルティメットな!」

まどか「そうだよほむらちゃん。じゃあ~、デートいこっか♪」

ほむら「……」

ほむら「うん!」

まどか「だれにもじゃまされないように飛んでいこうよ」

ほむら「ええ、そうしましょう」バッサァ

ほむら「……敵になって、よかった…!」ツツ―

まどか「もぉ~、ほむらちゃんは泣き虫さんだねっ」

おしまい


486以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/28(木) 02:53:47.05A4zcbtjso (1/1)

ハッピーエンドでよかった
ほむほむかわいいな!


487以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/30(土) 22:51:54.37mC/r6EN80 (1/1)

>>480なんか新しいカップリングに目覚めちまったどうしてくれるww

>>484こうしてみると本当に敵ばっかりだなww杏子はアレだが


488なんか最近ぜんぜん間に合わせきらん…。どーせなのでまた増しで。お題は【ひとりの時間】2016/02/02(火) 15:38:42.67cFVEwBQyO (1/3)


朝――


杏子「さやかぁー、おっせーぞ」

さやか「んぐんふ」シャコシャコ


さやか「」ガララララ

さやか「んぺっ」バシャ


杏子「いっつもギリギリじゃねーか、遅刻しちまうぞ」


さやか「はいはい」バタバタ


「「いってきま~す!」」



ほむらが、まどかを円環の理から切り離し、またいつかみたような日常が戻ってきた

まどかが帰国子女だったり、マミさんの周囲にいつの間にかなついた幼女、すなわちあたしの元同僚なぎさがいたりと、不可解な変更点がいくつかあるが、個人的にその最たるものはといえばやはり、

杏子がウチに居候し、学校にかよっていることだった


さやか「あいつなんでこの設定にこだわるかねー…」


学校はまだいい、ちょっと賑やかになったといったところだ


杏子「まどかー、どうだいあたしのダンス、アメ公にも負けてねーだろ?」パッパッ

まどか「きょ、杏子ちゃんっ…!机をダンスゲームのパネルみたいに跳び移るのはやめたほうがいいよぅ…!」

さやか「………」


問題は家にかえってからだ



489以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/02(火) 15:39:22.09cFVEwBQyO (2/3)

杏子「さやかー、ゲームしよーぜー」

さやか「宿題あるでしょーが」


杏子「さやかー、あのCDどこやったっけ?」

さやか「あんたがケースに入れないからでしょーが!たまに入れてたとして違うの入ってるし!」

杏子「あ、あった」

 バオッ \キッカートジャムマダファッカー!!!!! デデデーン♪/

さやか「音デカっ!!」キーン


杏子「さやかー、ちょっとコレみてー」

さやか「あーもう、いまいそがしいの」

杏子「なァ、さやかってばー、スゲー面白そうなモンみつけたんだって」

さやか「はいはい、あとでね」

杏子「『心に宿ったひとつの蕾』」

さやか「!」

杏子「『それは日に日にふくらんで』」

さやか「ちょっ、あんた!」ガタッ

杏子「『もしも貴方が見つめたなら』」

さやか「かえせっ!コノッ!!」バッ!!

杏子「『かわいい花を咲かすことでsy… 』あーっ、いいじゃんケチー」

さやか「よくない!」

さやか「あんたなんちゅーもんほじくり出してくれんのよっ!/////」クァーッ

杏子「そんなおこんなよ、いいじゃねぇか、ポエマーさやかちゃんで」

さやか「ポエマーとかいうなっ!」

杏子「えぇ~、だってあと第四集まであったぜ?」

さやか「なっ!?」

さやか「……もしかしてあんた…」

杏子「ああ、全部よんだwwww」

さやか「殺してやるコノヤロ――――ッッ!!!!」ドギュウゥ――ンン!!!!

 ゲラゲラヒャッハー ヴォオオォォォォォ!!


いつもこんな感じでふりまわされ、自分のペースで過ごせたためしがない
そもそもひとりの時間なんて、あるわけないのだ



490南無2016/02/02(火) 15:40:03.36cFVEwBQyO (3/3)

さやか「ああ~、調子くるうなァ…」

さやか「だいたいなんで相部屋設定なのよ…、ほむらのバカ」

さやか「まぁ、ウチの部屋数じゃそんなモンですかねぇ…、ハッ!」

さやか「あの詩集がちゃんと再現されてたということは…、まさかあいつも…!?」

さやか「いやいや、そんなこといいだしたらまどかも…!?」

「さやかそっちいったぞ―――ッ!!!」

さやか「ほいよっと」ズンバラリン

魔 スパーン 獣「」

さやか「……まぁ、聞かずにおきますか、うん、それがいいよ、それが」


就寝

さやか「だぁー、つかれたー」ボフッ

杏子「さやか、明日は早く起きろよ?」

さやか「はいはい、おやすみおやすみ」





杏子「なァ、さやか」

さやか(あーもう、寝たフリ寝たフリ)

杏子「…なんだ、もう寝ちまったのか?」

杏子「……」

杏子「『だからお願い、枯らさないで』だって?」

杏子「あたしが側にいてやるから、ちょっとやそっとで枯れんじゃねーぞ、バーカ」

杏子「おやすみ」モソ

さやか(……)



さやか「杏子」ムク

杏子「くかー…」zzz

さやか「そうだね」

さやか「ひとりぼっちは寂しいもんね」

さやか「ありがと、杏子」

杏子「…もう食えん…ウニャウニャ…」


朝―

杏子「おきろさやかぁー!」ドッスン

さやか「かはッ!!!」

杏子「オラオラー、今日こそまどか達より先いくぞーっ!」バーッ

さやか「ぎゃーっ!さむいっ!さむいーっ!」

さやか(た、立ち枯れるかもしんない…)

おしまい


491また暴走。お題は【あんこ】2016/02/06(土) 03:58:41.93bV3cHXSRO (1/5)

さやか「あんたってさー、菓子で一番すきなのとかあるの?」

杏子「ロッキー」

さやか「まぁそうだよね、二番目は?」

杏子「あんこ」

さやか「え、それギャグかなんか?」

杏子「ギャグじゃねーよ、あんころもちとかその辺のが好き」

さやか「へー、なんで?」

杏子「なんでっていわれてもな…」


~日本のどこかの駅~

 ガッタンゴットン… プシュ~ ワイワイガヤガヤ

青年「ここが今日から僕が住む町か、たのしみだなぁ~!」

この青年はこの田舎町に赴任してきた若き宣教師、すなわちのちの杏子父である

佐倉「さて、とりあえず教会に…なっ!?」

佐倉「か、川が……」

佐倉「 黒 い ッ ! ! ! ! 」

佐倉「なんなんだこの真っ黒な川は……!!」

少女「あんたなーんもしらんとね、ありゃ石炭ば洗ったきあげんなっとっとばい」

佐倉「石炭…、ですか?」

少女「そうばい、こん町は石炭の町やき」

佐倉「石炭の…町……」


佐倉がこの町ではじめて言葉を交わした相手は、
奇しくものちの妻、すなわち若き日の杏子母であった


サクラ「あっこに黒い山があろーが」
※便宜上『サクラ』とする

佐倉「真っ黒なハゲ山ですねぇ」

サクラ「あれがボタ山ばい」

佐倉「ボタ山?」

サクラ「石炭掘りで出たボタ(捨石)がつもりつもって山んなったとよ、すごかろーがw」

佐倉「や、山に……」

サクラ「あん中にゃあたしがほじくり出したぶんもまじっとるき、あん山はあたしがつくったち言うても嘘やないばい」ドヤァ

佐倉「えっ!女の子のあなたも炭坑に!?」

サクラ「働きがよけりゃ男も女も関係んなか」ゴソゴソ

サクラ「稼いだカネでこげんうまかもんば買える」ジャーン

佐倉「ボタ餅…ですか?」

サクラ「こん町の自慢は石炭だけやなかと、川筋モンはあした死ぬかわからんき」

サクラ「うまかもんば食わせろち言うてあっまぁ~~い菓子がズラリばい」

佐倉「は、はぁ…(うまかもん=甘いものなんだ…)」

サクラ「ま、ここで会ったのもなにかの縁やね」


サクラ「くうかい?」つ




492以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 03:59:27.92bV3cHXSRO (2/5)


なんや

佐倉「銭湯にきたけど、消えないペイントをほどこした戦闘力の高そうな人達ばっかりだぞ……」ビクビク

サクラ「お、あんたも風呂ね」スッポンポン

佐倉「ああ、これはサクラさん…ってえぇ―――――っ/////!!?」
※基本混浴なのです

かんや

佐倉「おや…」テクテク

佐倉「道端で寝ていると風邪をひきますよ」ヨッコラ…

佐倉「!!!…どういうことだオイ!こいつ死んでるじゃねぇか!!」

サクラ「昨日は祭りやったきねー、一人や二人は死んどるんやなかと?」

佐倉「なんで祭りで死ぬんですかッ!?」

サクラ「ケンカ」

あって

サクラ「佐倉んやつは反対しよったばってん、あたしはこんヤマで一発当てちゃるき!地盤がゆるいとかしゃーしか!」ザックザック

サクラ「この世で生きていくんに必要なんはカミやなか!カネばい!」

 ドゴオッ!!!!

サクラ「なにィ―――ッ!!!」


サクラ「真っ暗でなんもみえんばい…、生き埋めちゃ情けんなか…」

サクラ「病気の母ちゃん、弟に妹ばよか暮らしさせちゃろうと思っとったんに」※父親は鉱山事故にてすでに他界

サクラ「あたしが死んだらあいつらどげんして生きていくんやろ?」

サクラ「それになにより親不孝やし、姉の責任もはたせんばい…」

サクラ「あたしのせいで……」ウウッ


佐倉『落ちこんだときは《 ロッソ ファンタズマ ソワカ 》この真言を唱えるといいですよ』


サクラ「ハッ! そうばい、落ちこんどってもどーしょーもなか!あたしは生きぬかないかん!うだうだ言うヒマあったら出口まで掘りすすむばい!」

サクラ「ロッソ ファンタズマ ソワカ、ロッソ ファンタズマ ソワカ……」ザックザック…




493以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 04:00:13.73bV3cHXSRO (3/5)

三日三晩経過――


 ボゴッ!!


サクラ「……や、やっと、出てこれた……」

サクラ「おてんと様がこんなあったかいもんちゃしらんかったばい……」ジワ

 オン バサラ マドマギピュエラ オン バサラ マドマギ ピュエラ…

サクラ「ん…?」

佐倉「あ…」

佐倉「サクラさあぁぁぁああん!!!!」ダキッ

サクラ「うわっ///」

佐倉「よ゙がっ゙だあ゙ぁ゙~~!!!ご無事でなによりですうぅ~~ッッ!!!!」

サクラ「おいコラ引っつくな!男がなんばメソメソしよんな!」

佐倉「うう…でも、ホントによかった…!」

佐倉「サクラさんの無事を願って祈祷していたのですが、どうやら聞き入れてもらえたみたいです…!」ボロッ

サクラ「あんた、もしかしてずっと……」

佐倉「ささっ!母上どのとちびっ子達がお待ちかねですよ、早くいって顔をみせてあげてください」

サクラ「お、おう…!」

サクラ「あ…そっか、あいつら飯が…ひもじかったろうな…」

佐倉「たいしたものではありませんが、僕がお食事くらいは用意させていただきました」

サクラ「え…、オイ誰がそげんこt…」グゥゥ

佐倉「神につかえる者ならば、いや、そうでなくとも助け合うのはあたりまえの事です」

佐倉「サクラさんもお腹がすいたでしょう、ささ、早く早く」

サクラ「お、おう…」

サクラ「じゃ、じゃあいくか…あ…」グラ

佐倉「おっと!大丈夫ですか?」ガシ

サクラ「なっ//////、なんちゅうことなか!ちょっとグラついただけやき!ひとりで歩けるっちゃ!」

佐倉「いえいえ、佐倉さんはお疲れです、私がおぶっていきましょう」

サクラ「そげなんせんでよか!」

佐倉「ダメです」ヒョイ

サクラ「///////////」


サクラ「…」

サクラ(モヤシんごたるなよっちか男と思っとったばってん…)

サクラ(いっちょまえにツヤつけてからに…)※カッコつけての意

佐倉「サクラさん」

サクラ「にゃあっ!な、なんね///?」

佐倉「あんまり無茶はしないでくださいね。ご家族の方はもちろんですが」

佐倉「サクラさんがいなくなったら、僕もすごく悲しいですから」

サクラ「……」

サクラ「うん、気をつける」

 ザッ ザッ…




494以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 04:01:10.72bV3cHXSRO (4/5)

~教会~

佐倉「うーん、今日も広々とした青空に黒煙がにじんで、いい朝だ!」ノビー

サクラ「おい」

佐倉「サクラさん!」

佐倉「おはようございます、今日もいい天気ですね」

サクラ「こないだは世話になったき、ボタ餅ばもってきた」

佐倉「そんな気になさらなくていいんですよ」

サクラ「気にするとかせんとかやなか」

サクラ「川筋モンはあした死ぬかわからんき!」

サクラ「……生きとるうちに、あんたと食おうと思ったと///」















さやか「なーんて血が、杏子にも、流れてるのかもね…」

杏子「かもね、じゃねーよ」


495以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 04:03:21.94bV3cHXSRO (5/5)

いろいろツッコミどころ満載なのはわかる
短くまとめる力を身につけたいとこです


496以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 02:30:30.14CXoCRJ7Ko (1/2)

ここってぽしゃったSSの設定とか書き込んでもいいんだっけ


497以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 06:23:52.46ZxlJk+slO (1/1)

>>496
前にそーゆーのもあったと思うからいいと思う


498以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 20:42:54.53CXoCRJ7Ko (2/2)

>>497
ごめ、設定見てたら名残惜しくなったから書き溜めする


499以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/10(水) 01:46:10.56P3oeLQQ3O (1/1)

>>498
がんばって


500世界樹やるよ!2016/02/11(木) 09:28:26.208dhEyN2VO (1/1)

>>358からしばらくあと
前衛:ゆま(モンク)、なぎさ(ファランクス)
後衛:海香(ゾディアック)、アリサ(姫)、すずね(シノビ)

アリサ「いやー、やっぱり普段殴ってばかりだと細剣は使い辛いねー。もう応援してるだけでイイカナ-」
海香「前衛が幼女すぎて後衛の私達が変な目で見られないことを祈るしかないわね」
ゆま「えいやー」
なぎさ「挑発が効いてないのはレベルが足りないから、なのです?」
すずね「このスキルはいいものだ…」
海香「短剣レベルに全振り…?」
すずね「このゲーム、敵に対して「即死」と「石化」は結果だけ見れば同じらしいの」
なぎさ「石化…ネクタルが安いのです。とっとと殺してほしいのです」
アリサ「こわいこわい!発言がこわいって!」
ゆま「回復スキルあるよー?レベル上げる?」
なぎさ「リバイブとる予定なので、互いに回復しあいましょう!これで万全なのです!」
海香「アリサ。予防の号令取れるようにスキル振って。前衛がさくっと石化したら詰むわ」

(続けたいと思ってはいる。需要はない)


501以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/11(木) 18:32:11.22RXK8MDC00 (1/1)

a


502以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/12(金) 04:43:42.14rIadEYGpO (1/2)

全レスするとウザがられると思ってたけどウザい子でもなんでもいい

>>486
本編あれだからなんとなくハッピーエンドにしちゃう
ほむほむかわいいよほむほむ

>>487
借金も財産のウチといいますしね、アレですよ敵と書いて友
杏子ちゃんはアレです、食い物そまつ =「[ピーーー]ぞ」ですから。まぁ、疑わしきは罰せず、ですけどね(投げ捨て疑惑)


読んでくれてありがとう!ありがとうね!!へんな見栄張って亀レスでごめんね!おれがバカだった!


503以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/12(金) 04:45:59.84rIadEYGpO (2/2)

>>500
需要とか気にせんがいい
需要なくても書こう、書けるなら遠慮せんがいいよ!


504いろいろ間違えたのでこちらへ投下します。お題は【ヨーグルトってえろい】2016/02/20(土) 20:21:16.11UB3FNY+xO (1/3)

『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテサ』

『(ため)』

『エロクナ~イ?』

『はぁ?イミわかんねーよ』

『ヨーグルトがエロいってなんなんだよ』

マミ「…」ボー

なぎさ(マミはいま、ボーッとTVを観ていてすきだらけなのです…)

なぎさ(この絶好の機会、のがすわけにはいかないのです)

『ヨーグルトッテェ、ドンナイロ!What's colour!!!! 』

『あン?』

『白』

『イエスッ!シロ!シロォクテェ~…』

『ドンナーカタチ?』

『え?』

『ドロドロ』

『イエェスッ!!ドロドロー!!』

なぎさ(マミの死角にはいって――)ススス

マミ「…」ボー

なぎさ(見えたっ!)


 チーズケーキ ズーンキラキラキラ…


なぎさ()ジュルリ…

なぎさ(おぉっとヨダレが…ナノデス)

なぎさ(アレをなんとしても我がモノとするのですよ)※自分のぶんはすでにむさぼり尽くした

『モッカイモッカイ、イッテ』

『はぁ?』

『ドロドロ』

『アンッ!ツヅケテ!ツヅケテイッテ!…マエェノト~…ツヅケテ…イッテミテ』※なぜかだんだん小声

『えっ?あ、白…』

『白くてドロドロ』

『ヤフー!シロォクテェドロドロ~ネ~!イヤァオ!アウッ!』

『エロイネ!ヨーグルトエロイ!!』

『イミわかんねーよ、なんなんだよそれ』

なぎさ(さてと、ラッパにサイレンサーも着けおわりましたし、)

なぎさ(なぎバルーンの出番なのです)(ピイィィ)ポワン

なぎさ(おっけー)フヨフヨ

なぎさ(このなぎバルーン偵察特化型は、なぎさオリジナルの超呪文によってドット1ヶぶんすら超越した超極薄魔翌力膜で構成されたシャボン式ドローンなのです)

なぎさ(その薄さは魔翌力反射率をかぎりなくゼロに近づけ)

なぎさ(たとえマミといえども、探知することは不可能なのです)フワーリ

 フヨフヨ…

なぎさ(…)ドキドキ



505以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/20(土) 20:22:19.52UB3FNY+xO (2/3)

『ミムチャン、タケチャン、ヨーグルトッテェ、ドウスル?』

『あ~、食べる?』

『ソウ!タベルネ~!ホカニハ?』

『あれだな、飲むヨーグルト』

『イエス!ノムネ~!』

『シロォクテ、ドロドロシタノヲ、オンナノコガ、』

『タベルネ~!!ノムネ~!!エロイネ~!!』

『どっから出てきたんだよ女の子』

なぎさ(ついた…チーズケーキの真横なのです!)

なぎさ(シャボン式のウリは捕獲)

なぎさ(必要なものは取り込み、そして逃がすことはない)

なぎさ(いわばある種の結界なのです)

なぎさ(ふふふ…、なぎさは自分の才能がコワイのですよ)

 ズモモモモモ…

なぎさ(取り込み完了なのです!)

なぎさ(あとは『イチロー』の呪文を唱えれば最速でホームまで帰還してくれるのですよ)メレメレメレ※再現不可な例の効果音

 シュ―――ン

なぎさ(キタキタ)

マミ「ねぇ、なぎさちゃん」

なぎさ「!」ビクゥ!!

なぎさ(あっ!)キャッチ

 カタ…カタ……

なぎさ(つっ~~~~ッ!!!)

なぎさ「(あぶない!あぶない!)なっ…なんなのですマミ?」

マミ「私達もどこか綺麗な海にでもいってみたいわね」※顔はTVみたまま

なぎさ「な、なぎさは月並みですが地中海方面をオススメするのですよ」

なぎさ「ヨーロッパ、アジア、アフリカのチーズが交流している」

なぎさ「チーズの歴史とロマンにあふれた海なのです」

マミ「フフッ、なぎさちゃんにかかるとチーズが人の様ね」

 ハ~ジマ~ルヨ~ポポポポポポポポポ…

マミ「はぁ…、いいなぁ」ジー


なぎさ(ふぅ…、あぶなかったのです…。しかし、)

なぎさ(クッ、クククククッ…)

なぎさ(ついに目的のブツを手に入れたのですよーっ!!)

なぎさ(さてと、とっととハラにいれますかね)

なぎさ(食べてしまえば、証拠は自動的に消去されるのです)

なぎさ(いっただっきま~すなのです♪)アーン


なぎさは、フォークでチーズケーキの急所を突くと、まだ半分以上は残っているそのかたまりを丸まると皿から浮かし上げ、一息に口へとはこんだ

そして口を閉じる瞬間に、チラと何かがほどけるのを目の端にとらえ、同時にかすかな衣ずれの音を耳にした


なぎさ「!?」ガヂッ


チーズケーキはどこかに消えていた



506南無~2016/02/20(土) 20:23:19.23UB3FNY+xO (3/3)

なぎさ「うえぇ~…、おもっくそフォークを噛んでしまったのです…」ジーン

マミ「ダメよ、人のものを勝手にとっちゃ」


どうやらなぎさが捕獲したものは、よくできた複製だったらしい


なぎさ「うぅ…でも、チーズケーキがなぎさを呼んでいたのです…、チーズの呼び声なのです」

マミ「なぎさちゃん、ネタよりも先に大切なことを忘れているわ」

なぎさ「うっ……、マミ、ごめんなさいなのです…」

マミ「そう、ちゃんと謝らないとね」ナデナデ

なぎさ「あ゙あ゙ー、金属を噛んだ感触が苦々しいのです」ゾワワ~

マミ「…」

マミ(なぎさちゃん…、その苦い味を忘れないでおきなさい)

マミ(あなたはやがて、この世を支配する魔王との決戦を宿命づけられた円環の天使)

マミ(もっともっと、強くならなければいけないわ)

マミ(いまは何も覚えていないでしょうけど、その時まで、私はあなたを鍛えあげる)

マミ(そして、守り抜いてみせるわ)

マミ「とはいえ」

なぎさ「?」

マミ「さっきのシャボン玉の魔法はよくできていたわ」

マミ「私にもまったく感じとれなかった」

なぎさ「なぎさは天才なのです」エッヘン

マミ「でーも、チーズケーキに触れた時点でそれが偽物だと気づかなかったのは減点ね」

マミ「『兵は詭道なり』相手の出方を先読みして、裏をかかなくてはならないわ」

マミ「私がなぎさちゃんの奇襲を予測して対策をたてていたように」

マミ「なぎさちゃんも、目標がもしかしたらダミーである、という可能性を考えておかなくちゃダメよ?」

なぎさ「ハイなのです…」シュン

マミ「じゃ、お皿だして」

なぎさ「へ?」

マミ「今日のは50点、だから半分あげるわ」

なぎさ「ホントなのですかっ!!?」

なぎさ「うわーい!!マミ、ありがとうなのです!」

マミ「フフッ、次は満点を狙いなさい」

マミ(とはいえ、そんなたくさん用意できないんだけど…)※慢性的金欠病

なぎさ「うまうまなのですー!」モグモグ

マミ「フフフ…」


 ミムチャ~ン! タケチャ~ン! ココガァ、ナヴァロンノ~ヨウサイダヨ~


マミ「あら…、ここ…、なんかいいわね」

マミ「綺麗な海……」

マミ「いってみたいなァ~…」ハァ


おわり


507以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/26(金) 01:26:02.16g+3aYCuSo (1/1)

ほむら「美樹さやか、あなたに言っておかなければならないことが一つだけあるの。聞いてくれるかしら」

さやか「また、魔法少女になるなって?お断りだね!私には叶えなきゃいけない願いがあるんだもの」

ほむら「じゃあ話だけ聞いて、私は未来から来たの。そして美樹さやか、あなたが魔女になる確率は100%」

さやか「…は?未来…魔女?」

ほむら「魔法少女は絶望すると魔女になって呪いを撒き散らす存在になる」

さやか「魔女ってあんたらが戦ってる敵のことでしょ?魔女は魔法少女の成れの果てだというの…?」

ほむら「そう、あなたは勝手に他人のために願って、勝手に絶望して、勝手に魔女になるの。酷い奴だと思わない?」

さやか「私が…魔女に…?私はまだ何もしてないのに…そんなの信じろっていうの!?」

ほむら「でも私も他人のために願いを使った愚か者なの。その人を救うために何回も同じ世界を繰り返してるの…」

さやか「ん?そ、そそそそれって…まさか…(私のこと?」

ほむら「私はその人を救うまで何度でも繰り返す」

さやか「ふ、ふ~ん(これ絶対私のことだよね…)、じゃあ…魔法少女になるのやめよっかな」

ほむら「本当?ありがとう…!全部話して良かった…」ウルウル

さやか「あ…(転校生かわいいかも…嫁候補が増えたな)、うん!」

おわり


508以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/26(金) 03:22:41.33W8Iqd7KSO (1/1)

なごんだ。乙


509ワンレスくずれ。お題【あなたをいじめていいのは私だけ】前編2016/03/12(土) 21:33:09.04RBfM+FzkO (1/2)

~柔道場~

ほむら(メガ)「ふへぇ~、やっと練習おわった…」ヘトヘト

「ちょっとぉ、そこの1年」

ほむら「へ……わ、私ですかっ?」

チンケな3年「あんたさ、ぜんぜん気合いはいってないんだけど」

同じくB「ほんとほんと、ダラけすぎでしょ」

ほむら「えっええぇ!わたっ、わたっ、私はっ…ま、まままマジメに」

A「なに? なんか文句あるワケ?」

B「先輩にくちごたえするとかやっぱ調子のってんじゃん」

A「あたしらが鍛え直してやっから畳にあがりな」

ほむら「ひぃー!」

B「はやくしろよー」


A「オラァっ!」

ほむら「へぶっ!!」ズダーン

A「小動物みたいだからって弱いクセにチヤホヤされちゃってさ…、ムカつくんだよね!」グググゥ… ※絞め

ほむら「~~~~ッッッ!!!」タップタップ

B「おとせおとせーwwww」

ほむら(ぐるじい…!!死ぬ!!)ジタバタ

ほむら(あ゙~~……、なんかTVの砂嵐みたいな音が…)ザ―――ッ


「暁美さん、こわい?」

「それで正解よ。戦いに恐怖を感じなくなったら、すぐに殺されるわ」


「転校生はさ~、失敗をこわがりすぎなんだよねぇ」

「しない後悔よりする後悔!攻撃するなら攻撃あるのみだよ」


「ほむら、もし戦闘中にあたしがヤバくなったら迷わず逃げろよ」

「変に助けようなんてするな、共倒れになっちまうぞ。いいな、逃げろよ」


 ザ――――ッ……




510後編2016/03/12(土) 21:33:55.10RBfM+FzkO (2/2)

ほむら「ハッ…」

B「あっ、おきたおきた」

A「おい、眠ってないでさっさとこの絞めときなよ、じゃないと…」グウッ!!

ほむら「うぶぶぶぶっ!!」タップタップ


「あらー」


AB「「!」」

ほむら「ケハー…」グッタリ

平坂「先輩がた居残り練習っすかー、熱心ですねー」

A「げぇっ、アキ…!」

平坂「ちょうどあたしも投げたりないとこだったんスよ」

平坂「まぜてもらえませんかねェ~、あたしも」ギラーン

B「ヤバ」


---後日---

平坂「ほむほむー、ジュース買ってきてー、オェップスの期間限定シトラスミックスだよー」

ほむら「は、ハイっ!」テテテ

平坂「ほむほむマッサージ~」ゴロン

ほむら「こ、このへんですか…?」グリグリ

平坂「あ~、いいわそうそうソコ」

平坂「ふぁ…、そのうちあたし寝るからさ、そしたら道着洗っといて」

ほむら「っ!!…は、ハイっ!」モミモミ


 ヒィー、バタバタ

平坂(ふふ、あんたをいじめていいのはあたしだけなんだよ、ほむほむ♪)


おわり














QB「君ね、こんなとこでオリキャラ出して遊んでるヒマあったらね…」

俺「 わかってる! わかってるのよホント! 」


511以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/13(日) 01:36:07.40D8KofmG+o (1/1)

早く暗闇のスピナー書きなさい、落ちますよ


512以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/15(火) 05:37:49.39RC52kW2OO (1/1)

>>511
本当に読んでくれてる方には申し訳ないです…
完全につまっていました


513以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/17(木) 04:33:03.93X6WtD5OXO (1/1)

>>480
外伝作品をしらないぶん理解が遅れたが、いま読み直すと良かった
キャラのバックボーンにこだわらず、主観の人(カガリ)に気持ちを合わせると入っていけた。乙


514ムダに文量オーバー、お題【平行世界にて】2016/03/25(金) 21:40:15.38WvP5ndGhO (1/2)

~体育館~


上条「」ブオンッ

上条「」ガシャッ!!


上条「ふぅ」


 パチパチパチ


上条「!」

さやか「綺麗に決まったね、スアレス」

上条「さやか!」


ここは、上条恭介がバイオリニストではなく体操選手の時間軸


さやか「はい、ポカリとセブンスター」

上条「いつもありがとう、さやか」

上条「それに、ヤニ厨でもうるさく言わないでくれるのはさやかだけだよ」

さやか「えっ…///」

さやか「あ、あたしはただ~、恭介は恭介のままでいて欲しいな、って思ってるだけだよ」

上条「まったく、あの内村航平や故ヨハン・クライフ、ヘビースモーカーでも天才にはなんら問題ないってのにさ、ロビー活動家の連中ときたら…」

さやか「ねぇ、恭介」

上条「うん?」

さやか「あたしはね、体操で頑張ってる恭介が大好きだよ、でもね」

さやか「最近の恭介は難度の高い技、難度の高い技って気負い過ぎちゃってるっていうか…」

さやか「ムリして大ケガしないか心配なの」

上条「さやか…」

上条「ありがとう。でも僕はこの平行棒で世界を目指しているんだ」

上条「AのつぎはB、BのつぎはC。どんどん上を目指すのは男の性だ」

上条「僕はいずれGもHも飛びこえて、S難度の『カミジョー』さらにはSS難度の『カミジョー2』と超難度の技を完成させ、僕の名をすくなくとも1世紀はとどろかせるつもりなんだ」

上条「こんなところでモラタじゃなかったモタモタしてる暇なんてないのさ」

さやか「そっか…、そうだよね…」

さやか「じゃあ、練習の邪魔になってもいけないからあたしはこれで。また来るね」

上条「うん、ありがとうさやか」

上条「さて、一服したら二部練いくか!」



515以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/25(金) 21:41:17.04WvP5ndGhO (2/2)



上条「はっ!」フォン


上条「あ…」


 ドシャア!!


―――――――――――
――――

上条「ハッ」

上条「ああ、ちゃんと平行棒の上か…、てっきり落ちたのかt…」ガクッ

上条「なっ!?あ、足が…!?」

上条「左手も…ぜんぜん力がはいらない…」

上条「それに…ここは体育館じゃないっ!」

インストラクター「上条恭介、足のリハビリの調子はどうだい?」

上条「り、リハビリ!?こ、ここはどこなんですか…!」

インryター「どこって、見滝原病院に決まってるじゃないか」

上条「そ、そんな…っ!やっぱり僕はあのとき着地に失敗してケガを…!」

インryター「着地?君がケガをしたのは交通事故のはずだよね、わけがわからないよ」

上条「さやかが心配したとおりになってしまった…、あんなに…応援してくれてたのに…っ!」

上条「僕は…バカだっ!」

上条「うわあああああああああ!!!!」



上条「ハッ…」

「おい上条だいじょうぶか!」

「なんかスゲー落ち方したぞ、おまえ」

上条「う、動く……」


~あくる日~

上条「さやか、僕は焦りすぎていたのかもしれない。これからは、もっと1歩1歩技を磨いていこうと思うんだ」

さやか「!」

上条「でも僕はバカだから、熱くなるとまた無茶な練習を再開してしまうかもしれない」

上条「そんなとき、さやかには遠慮なく僕を叱ってほしいんだけど…、お願いできるかな?」

さやか「うんっ、まかせて」

上条「ありがとう、さやか。それに…心配かけてゴメン」

さやか「フフ、なにいってんのさ」

さやか「恭介のバカにつきあってあげるのは、いつだってこのさやかちゃんなのだ~♪」ニコッ


おしまい



516以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/26(土) 02:43:59.01eTP0D86n0 (1/1)

かわいい


517以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/26(土) 14:06:20.73ZYT61EwXo (1/1)

さやかの妄想かな?


518以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/29(火) 22:08:58.74wNDEo4K30 (1/1)

さやかがきっとノートにでも書いた理想の未来なんだろ(テキトー


519何日か前のお題【ほむら×杏子】からの着想2016/04/11(月) 03:43:04.777TqrL/AuO (1/15)

~バス停~

メガほむ「あのっ…」

杏子「ん?」

メガほむ「今日はすいません…私のわがままにつきあってもらっちゃって…」

杏子「ま~だいってんのーw」

杏子「どーせあたしも暇だしさ、ラーメン奢ってもらえりゃなんの文句もねーよ」

メガほむ「あ、あの、それと佐倉さん…」

杏子「うん?」

メガほむ「じつは私…バスに乗ったことがなくって…」

杏子「ええっ!?」

杏子「あんた、マジでいってんのかい…?」

メガほむ「本気と書いてマジです。公共の乗りものは、救急車ぐらいしか乗ったことがありません…」

メガほむ「だから、ひとりだとちょっと心細くて…」

杏子「そっかぁ(救急車のってみたい…)」

杏子「よし、ほむら」

杏子「今日は1日あたしにまかせな」ニッ

メガほむ「はいっ!」パアァ


 ブロロ、プシュ~ ミタキガハラコウエン~ミタキガハラコウエン~


杏子「きたな」

メガほむ「あ、あのっ、こ、これって乗っていいんですか?」

杏子「ああ、行き先も時刻も間違いねぇ…乗り込むぞ!」

メガほむ「あっ!さ、佐倉さん!」

杏子「どうしたほむら!」

メガほむ「ドアが前と真ん中とにわかれています!ど、どちらから…」アワワ

杏子「落ちつけほむら、相手はデカブツだ」

杏子「なにも頭から斬り込むこたぁねー、横っ腹に風穴あけてやりゃあいいのさ」ズン

杏子「あたしにつづけ、ほむら!」

メガほむ「は、はいっ!」タッ

杏子「よし乗ったな、コイツを1枚引き抜くんだ」シャカ

メガほむ「コレは?」

杏子「整理券だ」

メガほむ「生理券?」

杏子「ちがう整理券、くわしい説明はあと、座席を確保するよ!」ダッ

メガほむ「ああっ、ま、まってください~!」ワタフタ



52022016/04/11(月) 03:44:17.087TqrL/AuO (2/15)

杏子「ラッキーまだ誰も乗ってないじゃん」ドカ

メガほむ「いちばん後ろ、ですか?」

杏子「ああ、ここが特等席さ!」

杏子「じゃなきゃ逆にいちばん前の席がパノラマ大画面で見晴らしじゅうぶんなんだが」

杏子「あそこはひとりしか座れねぇからな」

メガほむ「へぇ~、くわしいんですね」

杏子「とーぜん」

杏子「バスといえば風見野、風見野といえばあたしだかんね」

杏子「なんでもきいてよ」

メガほむ「はいっ」

メガほむ「あっ、そうだ佐倉さんキャロルーメイトたべませんか?」

杏子「お、いいね、ファンキーモンキーハングリーだったんだ、ちょーど」

杏子「うっ!」

メガほむ「どうしました?」

杏子「コレ、チーズ味だよな…」

杏子「もらっておいてこんなこというのもアレなんだけどさ」

杏子「あたし飲みもんがないとチーズ味はけっこうキビシイんだ…、チョコだったらいけたんだが」

メガほむ「フフ、無問題(もうまんたい)と書いてノープロブレムですよ佐倉さん」ゴソゴソ

メガほむ「この瞬間のためにさっきトイレで盾から出しときました」つ

杏子「パック牛乳(200ml)じゃねーか!」

メガほむ「ちゃんと私と佐倉さんのぶん2つ用意しています、抜かりはありません」

杏子「やるじゃん」

メガほむ「じつは私も飲みものないとダメなんです、チョコだったらよかったんですけど売り切れで」フフフ

杏子「なーんだ」ハハハ


 『救急車ぐらいしか乗ったことがありません…』


杏子(ほむらのヤツ、バス乗っただけで嬉しそうな顔しちゃってさ)

杏子(ま、病院暮らしは退屈だったろうし、ね)


 ブロロロロン~




52132016/04/11(月) 03:44:58.047TqrL/AuO (3/15)


 ミタキガハラダンチ~ミタキガハラダンチ~

 ゴジョウシャアリガトウゴザイマス

 ハッシャシマスノデセキヲオタチノカタハザセキニオモドリニナルカ、テスリヤツリカワヲ ゴリヨウクダサイ ブロロロロ…


メガほむ「ところで佐倉さん、さっきの整理券とやらは?」

杏子「ああコレかい?コイツはねぇ~」

杏子「前を見てみな、フロントガラスの上あたりになんか電光掲示板で数字がでてるだろ」

メガほむ「あ、アレですね」

杏子「さっきの整理券に書いてある番号をアレからさがしてみな」

メガほむ「ええっと、2番だから…あっ、ありました!」

メガほむ「その下に、…130?」

杏子「そう、それが今のあたし達に課せられた運賃さ」

メガほむ「ひゃくさんじゅう…つまり130円ってことですか!?」

杏子「そーいうこと」

杏子「もっとも、それは次のバス停でまっさきに降りた場合のペイ、いますぐ払えってんじゃねーから安心しな」

メガほむ「ホッ」

杏子「とはいってもな」


 ツギノテイリュウジョハァ マルキド、マルキドデス

 オオリノカタハテイシャボタンヲオオシクダサイ


杏子「みろ」


 マルキドノツギハ サドニナリマァ~ス

 ブロロロロ~


掲示板「」ガシャ!!


メガほむ「あっ!!」

メガほむ「う、運賃が…」

メガほむ「運賃があがりました!!」

杏子「おどろいたかい」クスクス




52242016/04/11(月) 03:45:42.967TqrL/AuO (4/15)

メガほむ「こ、これは…」

杏子「ほむら、忘れちまったのかい?」

杏子「あたし達はいま、バスっていうデッカい怪物のハラん中にいるってことを」

メガほむ「うっ…!」

杏子「それがどーいう意味だかわかるか」

杏子「バスってのは決してあたし達の私物じゃねー、バス会社の持ちもんなんだ」

杏子「ボディも、タイヤも、エンジンも、ガソリンだってそうだ」

杏子「ぶっちゃけ運転手もひっくるめて、ぜーんぶあいつらの持ちもんなんだよ」

杏子「チャージ料は刻一刻と、いまも加算されていってるってワケ」

メガほむ「つ、つまりこの状況…いわば『バスの結界』…!!」

杏子「そーいうこった」

杏子「 " バスに乗る " ってことはすなわちヤツらのテリトリーに侵入すること」

杏子「まったくのノーリスクで下車しようなんざドダイYSムリなんだよ」

メガほむ「くっ…!私は…そんな基本的なことすら認識せずにあっさりと乗車を…!」

 ピンポーン ハイ、ツギテイシャシマァス

 ツ ギハ 、サドデス

メガほむ「!」

メガほむ「運賃が変わらない…」

メガほむ「これって…ハッ!」

メガほむ「佐倉さん、観察していて気づいたんですけど」

メガほむ「運賃の変動は時間じゃないですよねコレ…、そう…走行距離!走行距離です!」

メガほむ「走る距離が長くなれば長くなるほど運賃も比例して上がっていく」

メガほむ「そして端数の煩雑さを切り捨てるために更新は適度な停留所間をもっておこなわれる、そうなんですね?」

杏子「ごめいさつ、さすがはほむらだぜ」

メガほむ「じゃあ佐倉さん、もし、もしですよ、このバスの進行を止めることができれば」

メガほむ「さらなる運賃の上昇もくいとめることができる、ちがいますか?」

杏子「ちがわないね。だがな、ほむら…」

杏子「そうするとあたし達も目的地へたどりつく前に足止めをくらっちまうってことだ」

メガほむ「あっ…、そ、そっか…そうですよね」

杏子「まぁそうガッカリすんなって、あたしも一度はそれ考えたからさ」

杏子「それに、もっと観察していけばおのずとわかってくることだが」

杏子「共生という道がある」

メガほむ「キョウセイ…?」



52352016/04/11(月) 03:46:15.977TqrL/AuO (5/15)

杏子「そうさ、いまはこの1台だけしかしらないだろうけど」

杏子「バスってのは何台もいるんだ」

メガほむ「何台も?」

杏子「ああ、多いとこだと一社だけで200台以上保有しているところもある」

メガほむ「そ、そんなに…!」

杏子「それにくわえてな、バスには同じルートを巡回する性質があるんだ」

メガほむ「同じルートを、巡回…」

杏子「そうだ。地域ごとに異なってはいるが、連中は基本的に同じ時間、同じルートを周遊している」

杏子「それは規則正しい一定のペースを保ちながらおこなわれ」

杏子「群れの他のヤツとごっつんこしないよう、それぞれが時間帯を合わせながらやむことなく流れつづけている」

杏子「その性質を利用することで、あたし達は好きなときにバスに乗って好きなところへ行くことができるってワケよ」

メガほむ「ふぇ~、よく発見しましたねそんな法則」

メガほむ「私だったらどこに向かうかもわかんないし」

メガほむ「なにより止まってくれなくなったらどうしよう!って怖くなっちゃいますね」

メガほむ「昔、病院で処方されたクスリをググったら出てきた映画でそんなのがあったんです」

杏子「安心しなほむら、バスが止まらなくなることはない」

杏子「なぜならバスはあたし達が乗ることを望んでいるからだ」

メガほむ「バス自体が乗られたがってるってことですか?」

杏子「そう、バスってのはな、ガソリンさえありゃ走れるってもんじゃないんだ」

杏子「あたし達が定期的に乗り降りしなきゃ連中は絶滅しちまうのさ」

メガほむ「ええっ!ガソリンだけじゃダメなんですか!?」

杏子「考えてもみてよ、あたし達だってメシだけ食って生きてるワケじゃない」

杏子「さっきのキャロルーメイトのときもそうだったけど、水だって必要だし」

杏子「うっかり忘れがちだけど酸素なんかもぜったい必要だよな」

メガほむ「たしかに…」

杏子「バスもそれと同じだ」

杏子「ガソリンだけじゃなくて、バスはあたし達も必要としているんだ」



52462016/04/11(月) 03:46:47.937TqrL/AuO (6/15)

メガほむ「バスが、私達を必要…」

杏子「さっきから停まってる停留所、なんのためにあると思う?」

メガほむ「ハッ!…私達は停留所でバスに乗り、停留所でバスから降りる…」

メガほむ「そしてそのときにやり取りされるのが…運賃!」

杏子「そう、あいつらはあたし達から運賃を摂取して活動エネルギーに充ててるんだ」

メガほむ「なるほど」

メガほむ「あれ、じゃあ乗った最初から膨大な運賃を課さないのはなんでだろ?」

メガほむ「結界の中にとりこんでしまったわけだし、相手は逃げられませんよね?」

杏子「そこが共生なのさ」

杏子「乗客が再起不能になるまで運賃をむさぼり食っちまったら、その客はもう帰ってこない」

杏子「同時に、そんな危険な印象をあたえていたら人間はバスに乗ろうなんて考えない」

杏子「停留所は無人になっちまって、それすなわちバス自身の自滅につながってしまうワケさ」

杏子「だからこそ最初に乗った時点での運賃は安く設定してあるし」

杏子「ひとりの人間に与えるダメージを最小限に、かつより広範な人の回転をうながすよう、ジワジワと運賃が上がっていくシステムをとっているんだ」

メガほむ「スゴい…、完璧なシステムじゃないですか」

杏子「まぁ、バスが止まるから人が乗るのか、人が乗るからバスが止まるのか」

杏子「どっちが先かはわっかんねぇけど、自然の摂理ってのはスゲーよ、マジで」

メガほむ「フフ、じゃあ私も今日からその共生の仲間入りをしたってことですね」

杏子「へへ、そーゆーこったな」

杏子「あっ、そーだせっかくだから祈念カキコしとこうぜ」キュポン

杏子「え~と、『風穢裸魔戯 参上』っと」カキカキ

メガほむ「だっ、ダメですよ佐倉さん、落書きなんてしちゃ!バスは私物じゃないんじゃなかったんですか!?」

杏子「いーのいーの、こーゆうのは社交辞令なんだから」※良い子はマネしないでね

杏子「相合い傘も書いといてやるよ」キュキュ マドカ/ホムラ

メガほむ「さっ、佐倉さんっ!ややややめてください~////」



52572016/04/11(月) 03:47:26.577TqrL/AuO (7/15)


 ミヤサコ~ミヤサコデス

 ドヤドヤ

メガほむ「こうしてみると、けっこう利用する人多いんですね」

杏子「そろそろ席埋まりそうだな、もうすぐあたしら降りるし、立つか」※最後尾窓側の弱点、つまると出れない

メガほむ「景色もいっぱい見られたし、大満足ですっ」

杏子「そいつぁよかった。おっと、あぶないから手すりか吊革につかまんなよ」

メガほむ「は~い」


 ギャハハハ!!


ほむあん「「?」」 


なんちゃってフーリガンその1「でよー、その審判おれにレッドだしながらいうわけ」ケータイ

その2「……」クチャクチャ

その2「……」ペッ、ピト

その1「『お前、デヨングにでもなったつもりか』キリッ」

その1「だってよwwwwうぜーwwwwwww」

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その1「でよー、カッチンきたからよー、そいつにも飛び蹴りかましたったwwwww」

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その1「でよ!でよ!いってやったんだよ『残念、フンテラールでしたーwww 死亡フラグたててんじゃねーよハゲwwwww』ってなwwwwwwww」ゲラゲー

その2「……」クチャクチャ、ペッ、ピト

その2「……」クイクイ

その1「どーせハゲなら右サイド……あん?」

その2「3-4-3」

その1「ブッwwwwwwww」

 バカカオメーキタネーヨ! ゲラゲラ


杏子「なんだアイツら…、ひとりは大声でケータイしながら、隣のヤツは座席にガムくっつけて遊んでやがる」

杏子「ふざけやがって…、あのガムあきらかに味残ってんじゃねーか…!」

メガほむ「佐倉さん、あれを!」


ババア「……」カタカタ

ギプス「おおっと…」ヨロヨロ


杏子「なんてこった…、ババアと松葉杖のギプス野郎が立ちんぼ…そしてヤツらの座ってる席は――」

ほむあん「「優先席…!!」」

杏子「もうあったまきた、あたしが直々にいいきかせてやる」ズイ

メガほむ「まってください佐倉さんっ!」パシッ

杏子「とめんなほむら!」

メガほむ「で、でも…いまは走行中ですっ!」


貼り紙『走行中の移動は危険ですのでご遠慮ください』


杏子「くっ…、たしかに走行中の移動はご法度…くそっ!このままだまってみてろってのかよ…!」



52682016/04/11(月) 03:47:58.417TqrL/AuO (8/15)


メガほむ「なら、とめちゃえばいいんですよ」ヘンシンキュピーン!!


乗客「うわっ!」


杏子「なるほどな」ヘンシンキュピーン!!


乗客2「なんだなんだー!?」


メガほむ「いきますよ、佐倉さん」

杏子「おう、チェーンコンボで決めるぜ」ジャラ

メガほむ「時間停止!」カシャン!!


乗客「」

乗客2「」

その1「」

その2「」

ババア「」

ギプス「」

運転手「」


バス「」


杏子「よっしゃいくぜっ!!」ダッ


杏子「てめーら調子こいてんじゃねーぞッ!!」グワシーッ!!

その1「えっ!なに!?だれ!?」

その2「!」クチャ、ゴク…

杏子「ほむら!窓あけろ!」


メガほむ「まど開っ!」ガララー


杏子「おめーらに二度とバスに乗る資格はねぇ!!!!」


杏子『フライング・ダッチマン!!!!』ブンッ


1&2「「ばるさあぁぁぁぁ!!!」」ドヒューン


1&2「「」」ピタ


メガほむ「」ガラララ、ピシャ

メガほむ「そして時は動きだす」カッチン


 ゴッ グワッシャアアァ― プァン!! パパ―ッ!!


ほむあん「「やったね♪」」ハイタッチ


乗客「おいなんか外ヤバくね」

乗客2「事故…?みたいだなぁ…」


52792016/04/11(月) 03:48:30.147TqrL/AuO (9/15)


 ツギノテイリュウジョハァ、カザミノヨツカド、カザミノヨツカドデス

 キボウトゼツボウノソウテンイ、カザミノランドヘオコシノカタハツギデオオリクダサイ


杏子「つぎだな」

メガほむ「降りるときは停車ボタンを押すんですよね」

メガほむ「なんかコレってワクワクしますね」

メガほむ「じゃ、押しま~す」スッ

杏子「まて!」

メガほむ「はぅ!」ビクゥ

杏子「まて、ほむら」

杏子「そのボタンは、あたしが押す」

メガほむ「あ、ああ…はい、どうぞ」

杏子「」ピンポーン

 ハイ、ツギトマリマァス

杏子「ふぅー」

杏子「わりぃなほむら、コレだけはゆずれねーんだよ」

杏子「あんたは、あんたひとりでもバスに乗れるようになったそのときに、あのボタンを押せばいい」

杏子「ただし、もしそのときにあたしが偶然乗り合わせていて、たまたま降りる場所も同じだったとしたら」

杏子「あたしはあんたの敵になるかもしれない」

メガほむ「佐倉さん…」

杏子「絶対にゆずれない戦い、あのボタンってのはそれだけのドラマがあんだよ」

メガほむ「わかりました」

メガほむ「…そのときは、負けません」ニコ

杏子「へっ、そーこなくっちゃな」ニカ


 プシュ~

 カザミノヨツカド~カザミノヨツカドデス

 ゴジョウシャ アリガトウゴザイマシタ

 オオリノサイハオアシモトニゴチュウイクダサイ




528102016/04/11(月) 03:49:01.687TqrL/AuO (10/15)

~風見野ランド~

メガほむ「あった~!」

メガほむ「佐倉さん!ありましたよぅ♪」

杏子「わざわざこんなとこまで来たいっていうからなにかと思えば、ただのぬいぐるみじゃん」

メガほむ「ウフフ、このぬいぐるみ『風ミノムシのミノラ』は、ネットでも手に入らないここだけの限定品なんです」

杏子「へぇ~、そんなのあるんだ」

杏子「でもコレ蓑虫だろ、ちっともかわいくねーんだけど?」

メガほむ「そこに価値があるんですよ」

杏子「そんなもんかね」

杏子「でもほむらがぬいぐるみ好きとはしらなかったな」

杏子「なんかこう、コレクションするにしてもさ、銃とか爆弾とか、じゃなかったら振り子とか鎌とかそんなオブジェで部屋うまってそうなイメージっつか」

メガほむ「佐倉さんウチあそびに来たことなかったですかね?」

杏子「ああ、そーいやなんかどんべ…いや、ない、うん…なんかモヤっとするけどまだないわ」

メガほむ「ですよね、よかったら今度あそびに来てください」

メガほむ「それはそうと、ぬいぐるみは私じゃなくてまどかへのプレゼントなんです」

杏子「あーね」

メガほむ「まどかがぬいぐるみ好きなのは知ってますよね?」

杏子「うん、山になってるの見たことあるし、たしか手芸部だよな」

メガほむ「そうなんです、まどかはぬいぐるみが大好きで、このミノラもものすごく欲しがってたんですよ」

メガほむ「なんたってココでしか手に入らない超レアですから」

杏子「ふぅーん、だったらまどかが直接買いにきたりとか、それこそほむらから一緒にいこうって誘えば」

杏子「ちょうどいいデートになったんじゃないの?ココ、さびれてっけどいちおう遊園地だし」

メガほむ「それが…、なぜかまどかがココに来ようとするたび」

メガほむ「妙な妨害というか偶然というか…」

メガほむ「ことあるごとに都合がわるくなって行けなくなってしまうんです」

杏子「なにそれコワイ」


まどか『ほむらちゃん、わたしにはもう、風ミノムシのミノラは永遠に手に入らないんだよ』


メガほむ「窓のそとの雨を眺めながらそうつぶやく彼女の顔を」

メガほむ「私はうつりこんだ窓ガラスごしに見ましたが」

メガほむ「あの伝っていく大粒の雫は…、打ちつけられた雨だったのか…それとも……」

杏子「ほむら…」



529112016/04/11(月) 03:49:32.847TqrL/AuO (11/15)

メガほむ「まぁ、そんなこんなで念願のミノラげっとだぜー」ヤフー

杏子「よかったな」

メガほむ「ほら、押すと鳴くんですよ」フニ

 \ムシカヨッ!/

杏子「ほんとだ、おもしろいな」フニ

 \カゼフイテオッコッチャッタヨッ!/

メガほむ「カラーバリエもいくつかあるんです」

メガほむ「これはノーマルの小枝色ですけど、こっちのはいわゆる色紙で蓑をつくらせた虹色タイプです」

杏子「おいなんか色紙っつか色欲のコラージュじゃねーのかコレ」モエモエ

メガほむ「まだありますよ、こっちは地元のサッカークラブ『風見野FC』とのコラボでつくった新聞紙タイプです」

杏子「新聞紙…?」つ

『風見野サポまた人種『…選手にサポーター激『…が決めた!!まどマギダービーを制し『10番不要論

メガほむ「地元紙『カゼッタ・デッロ・スポルト』の切れ端にミノムシを入れたら、ってコンセプトなんだそうです」

杏子「……」ソッ

メガほむ「まどかにはノーマルな小枝タイプをあげようと思ってます」

杏子「それがいいよ」



530122016/04/11(月) 03:50:04.387TqrL/AuO (12/15)

杏子「しっかし、元ジモティーのあたしでも知らないようなそんなマイナー情報よくしってんねぇ~」

メガほむ「そうですか?」

メガほむ「でも私も知ってるっていっても、まどかから教えてもらったぬいぐるみだけですよ」

杏子「ほむらの場合、フロムまどかの知識は吸収力ハンパねぇからな」

メガほむ「そうだ、せっかくだから佐倉さんもなにかお土産にどうですか?」

杏子「みやげっつったってなァ~、キャラもんの菓子って高いばっかでそうたいしてウマくもねぇし…」

杏子「ん…?」

メガほむ「なにかありましたか?」

杏子「このネコが半魚人みたいなのくわえてるやつナニ?」

メガほむ「あ、それは『オアンネコ』です」

杏子「おあんねこ?」

メガほむ「そうです、2体ひとくみのキャラで、ネコもよくみるとエラとかついてるんです」

杏子「あっ、ホントだ」

メガほむ「それ、気に入りました?」

杏子「気に入るっつーか…、うん、気に入ったのかもな。この、どっちが食って食われてんのかよくわかんねぇ表情してるとこがいいな」

メガほむ「じゃあそのぬいぐるみも一緒にカウンターまでもっていきましょうか」

杏子「ちょっとまって」

杏子「ぬいぐるみよか、こっちのご飯茶碗のほうにする」

メガほむ「お目が高い」

杏子「えっ?」

メガほむ「それはオアンネコの語感がお碗に似てる、ということで最近あらたに発売された夫婦茶碗です」

杏子「めおと…!?」

メガほむ「かたっぽが半魚人で、かたっぽがエラネコのイラストが入ってるんですが」

メガほむ「発売と同時に即売り切れましてね、ネット上でも予約待ちでいつ手にはいるかわからないというシロモノですよ」

メガほむ「この風見野ランドが超過疎であるがゆえにたまたまあったとしかいいようがありません。なにしろ実物を見るのは私もはじめてですから」

杏子「へ、へぇ~」

メガほむ「それで美樹さんと一緒にご飯たべるんですね、うん、とってもいいチョイスだと思います」

杏子「ばっ…/// ち、ちちちちげーし!!」

メガほむ「ちがうんですか?」

杏子「いやっ…そのっ!さ…さやかにやろうと思ってたのは、思ってたけど…」

杏子「なんだ…その…めお…2つひとくみとかしらねーしさ」

杏子「あたしは…べつに…////」

メガほむ「そっか、枕と一緒でお茶碗も変わると違和感ありますもんね」

メガほむ「いま現在お気に入りのやつがあって、つかう予定のないお茶碗がわざわざふえても佐倉さんがたいへんでしょうし、べつなのにしましょうか」

杏子「まて」

メガほむ「?」

杏子「…そーいえば」

杏子「今朝みた夢で、白い服の魔法少女から『近々いまつかってる茶碗が割れます』というようなことをいわれた…ような気がする」

杏子「買っておいて損はないのかもしれん、買おう」

メガほむ「夢って不思議ですもんね」

メガほむ「いいんじゃないですか、あんがいホントになにかのサインなのかも」

杏子「ま、まぁ…とりあえず、な…///」



53113/132016/04/11(月) 03:50:54.407TqrL/AuO (13/15)


 マイドアリー

メガほむ「ありがとうございます佐倉さん」

メガほむ「買うものも買えたし、ラーメン食べにいきますか?」

杏子「うーん、つってもバス乗ってここまで来て買いもんしただけだしなー」

杏子「正直あんまりハラへってないんだ」

メガほむ「キャロルーメイトもたべましたしね」

メガほむ「ラーメン屋さんってここから遠いんですか?」

杏子「いやべつに、四つ角まで戻ってちょっと歩いたとこだけど?」

メガほむ「あ、あの…そ、それでしたら…」

杏子「だよな」

メガほむ「へ?」

杏子「せっかく遊園地まできたんだ、時間たっぷりだし遊ぶっきゃないでしょ」ニヤリ

メガほむ「は、はいっ!」パアァ

杏子(いまどきこのレベルじゃ遊園地って呼べるもんでもねーけど)

杏子(ほむらにとっちゃあ立派な遊園地だよな!)

杏子「ここのアトラクションはちゃちぃはちゃちぃが、古すぎて別の意味でのスリルが満点だからな」

杏子「覚悟はいいか、ほむら?」

メガほむ「し、心臓が病み上がりなのでお手柔らかに…!」

杏子「まぁ~、せいぜいジェムの濁りにゃ気をつけな」テクテク

メガほむ「ひぃー!」トコトコ


杏子(フフ、あたしもここでまた遊ぶなんてもうないと思ってたからさ)

杏子(ありがとよ、ほむら)



おわり


532以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/11(月) 03:55:24.167TqrL/AuO (14/15)

以上です。お題ほむあんというよりバスになってしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます

いやー、それにしても近ごろはキリカちゃんにこの世の速度低下をお願いしたいですね、時間速すぎ


533以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/11(月) 04:05:37.6268e87cK10 (1/1)

ずれた会話とほのぼのしたゆるい空気が良かった



534以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/11(月) 04:40:56.957TqrL/AuO (15/15)

あざーす、おかげで酒がウマイす、お休みなさい


535以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/18(月) 23:57:05.38Z6jkAKGZ0 (1/1)

a


536おわったお題ですが書きかけだったので仕上げました。【海べのやくそく】2016/04/19(火) 11:25:58.985ZSI7Mu1O (1/8)

~マミるーむ~

幼マミ「……」

幼マミ「キュゥべえ、キュゥべえ」

QB「なんだいマミ、はやく寝ないと遅刻するよ?」

幼マミ「だってねむくないんだもん」

QB「そうかい、僕は眠いよ、おやすみ」

幼マミ「ねぇねぇキュゥべえったらー、またお話しきかせてよー、そしたらねむれるかも」ユサユサ

QB「やれやれ、第二次成長の兆候が一部あったから契約したけど、こんなに幼いなんて聞いてないよ…」

幼マミ「お話しお話し~」

QB「はいはい」


~9世紀初頭~

「パパ~!」

パパ「ん?」

パパ「おお、シフ子(仮)じゃないか!見送りに来てくれたのか?」

シフ子「うんっ、だっていちど船で出てったらなかなか帰ってこないんだもん」

パパ「まぁそういうな、これもパパの仕事だ」

シフ子「でもいいなぁ、パパは。船でいろんなとこ行けて」

シフ子「ねぇ、いちどでいいから私も船に乗せてよ、お願いっ!」

パパ「またか、ダメだといってるだろう」

パパ「海はとても危険なんだ、ついこないだだってオーラブの船が沈没した、女子供がついてくるにはあぶなすぎる」

シフ子「うぅ~、つまんない」

パパ「まぁ、おまえの気持ちもわからんではないがな、あぶない目にはあわせられんよ」

パパ「それにな、おまえやママが待っていてくれるというのも、パパにはとっても力になるんだぞ」

パパ「帰ってきて ただいま を言う家がある。おまえがその留守番をしてくれるのも大切な仕事というわけだ、わかったな」

シフ子「うん…」

パパ「よし、良い子だ」ワシワシ

シフ子「ふわぁっ…///」

「お~いエイリーク!もう出航するぞぉ~!」

パパ「ああ!すぐいく! じゃあシフ子、ママの手伝いをちゃんとするんだぞ」

シフ子「う、うんわかった。それとパパ、はいコレ」つ

パパ「これは、ラッコのあたま…」

シフ子「お守りだよ、気をつけてね」

パパ「ありがとう。こりゃ~やさしい娘のためにお土産もふんぱつしなきゃならんな!」

シフ子「もうっ!パパったら、そんなつもりじゃないのに」ペシペシ

パパ「ハハッ、冗談だよ。それじゃ、いってくる」

シフ子「いってらっしゃい」


 ザザァ…




537以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:26:59.615ZSI7Mu1O (2/8)

村人「た、たいへんだぁ~!」

村人「エイリーク達の乗ったふ、船が…船が…!」

村人「沈んじまった~~!!」

シフ子「そ、そんなっ!パパは!?」


パパ「」


シフ子「パパっ!!」

パパ「うう…、シフ子か…?」

シフ子「パパ…っ!あぁ…よかった…!」

パパ「ほらな…いわんこっちゃないだろ?」

シフ子「もうっ!心配したんだから…」グスッ

パパ「おまえのお守りのおかげだよ」

シフ子「えっ」

パパ「嵐のなか板きれいちまいにしがみついて、もうダメかと思ったが…」

パパ「コイツの顔をみているとなんか元気が出てな…ゴホッ!ゴホッ!」

シフ子「パパ!」

パパ「なァに、パパは丈夫だからな…ありがとうよ、シフ子…」


~海辺~

 ザザァ~

シフ子「……」

シフ子「パパが元気になったのはいいけど」

シフ子「また海に出ていくなんて…」

 ザザァ~

シフ子「今は、こんなにおだやかな海なのにな…」


「悩み事かい?」


シフ子「!」


QB「僕でよければ相談にのれるかもしれない」

シフ子「しゃ、喋るネコ!?」

QB「僕の名はキュゥべえ、契約してくれる相手をサガしているんだ」

シフ子「けーやく?」

QB「そう、かくかくしかじか僕と契約して魔法少女になってよ!」

シフ子「スゴい…本当に願いが叶うの?」

QB「もちろんさ、君には素質がありそうだからね」

シフ子「じゃ、じゃあ…!」

シフ子「どんな嵐でも沈まないような船を!それに…、い~っぱい荷物や人をのせれて、どんなとこでもいけるような船って……で、できるかな?」

QB「それが君の願いかい?」

シフ子「う、うん…」

QB「オーケイ、君の願いはエントロピーを凌駕した」パアァァァ

シフ子「くっ…ぅぅぅ…!」

シフ子「かはっ!」ハァハァ

シフ子「こ、これは…?」



538以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:27:46.345ZSI7Mu1O (3/8)

~翌日~

パパ「おい、どーしたんだこの船…」

シフ子「あ、ああ~、えーっとね…、し、白い喋るネコからもらったの」

パパ「白いしゃべるネコ?なんだそりゃ?」

シフ子「う、う~ん…、ネコじゃないかもしんない…」タハハ

パパ「いやまてっ…!白い…ネコだと!?も、もしや豊穣の女神様の使いか!?」

シフ子「そ、そーなの…?」

パパ「たまげたな…、戦車を引くだけじゃないでそんなことまでやってるのか…」

シフ子「パパ達の航海につかいなさいっていってたよ」

パパ「そうか、ありがたく使わせてもらうかな、カッコいいし」

パパ「それにしても…」

シフ子「?」

パパ「おまえみたいなオテンバに女神様の使いがあらわれるとはなァ~」

シフ子「なにそれ、どーいう意味?」ジト

パパ「いやなぁ、豊穣の女神様っつったら相当な遊び人、いや遊び神で有名だ」

パパ「おまえみたいな色気のカケラもねぇのがよく御贔屓にしてもらったなって」

パパ「パパおどろいtフブッ!!!!」ドフ

シフ子「今日の朝食は腹パンで決まりね」

パパ「………冗談が通じないとこはママそっくりだな」



539以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:28:22.115ZSI7Mu1O (4/8)

それからというもの――


パパ「こいつ…ハンパねぇ…!」

「おい、エイリーク!この船ふつうなら乗り上げちまうような浅瀬も川もぜんぜんへーきじゃねーか!!グングンいきやがる!」

「なんだこの船ーっ!!」


「おいヤベェぞ、百人のれて荷物ガンガンつめて小回りも効いて風が吹きゃあ帆が張れるし凪のときはオールOK、なにコレ無敵じゃん」

「ヤベェヤベェ!無敵無敵!」


「嵐キター!でも沈まねー!構造自体が沈まねー!」

「 you are perfect ship 」


~シフ家~

パパ「帰ったぞーう!」バーン

シフ子「おかえりパパァ!」

ママ「おかえりなさい、貴方」

パパ「おう、コイツいっちょ頼むぜ」ドサ

シフ子「なにコレ?」

パパ「コイツはなァ、 パスタ ってやつだ」

シフ子「ぱすた?」

パパ「おう、コイツを湯で茹でて」

パパ「この オリーブオイル ってやつをかける」

シフ子「おりーぶおいる?」

パパ「おう、これかけるとなんでも美味くなるんだ」

シフ子「へぇ~~」

パパ「つーことで、おまえ、さっそく頼むよ、具はァ~、そうだな、なんか魚の塩漬けとかでいいだろ」

パパ「ハラペコでかなわん、ちゃちゃっと作っちまってくれ」

ママ「はいはい」

シフ子「パパ!今度はどんなとこ行ったの?」

シフ子「また背中にコブがある変ないきものとかいた?」

パパ「変ないきものじゃない ラクダ だ。ラクダはかしこいんだぞぅ」

シフ子「覚えてるってば、むこうの人達にとってはパパ達がつかう船みたいな感じなんだよね?」

パパ「そうだ。ま、今回はラクダじゃないでゾウがいた」

シフ子「ゾウ?どんないきもの?」

パパ「知りたいか?」

シフ子「もうっ、もったいぶらずにおしえてよ!」

 ハッハ~スッゴクミミモハナモズウタイモデカイヤツデナ、コロシアムッテトコデ…




540以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:29:04.515ZSI7Mu1O (5/8)


シフ子「パパ」


パパ「おう、シフ子!今日も見送りにきてくれたのか」


シフ子「もちろんだよ」

シフ子「ねぇパパ、教皇様から呼び出しがあったって本当?」

パパ「うむ、なんでもビョルンの造った金細工がディ・モールトらしくてな」

パパ「ディ・モールトがなんなのかよくわからんが、教皇様じきじきに買い取りレシートをくれるらしい」

パパ「おれはレシートなんていらねぇんだが、なんでも異教徒のおれがそんな待遇を受けられるのはとても名誉なことだとかなんとか」

パパ「連中のやることはよくわからん」

シフ子「きっとビョルンおじさんの金細工がスゴすぎて教皇様もじっさい会ってピシガシグッグッってやりたくなったんだよ」

パパ「ハハハ、たしかにビョルンのヤツはオタク野郎だが金細工は世界一だからな」

「お~いエイリーク!もう出航するぞぉ~!」

パパ「おーう、ちょっと待ってろ~」

パパ「シフ子」

シフ子「なにパパ?」

パパ「おまえ、船に乗りたいか?」

シフ子「えっ!?」

パパ「まぁ~、女子供にゃあ危険とかいってたが、もともとコイツはおまえの船だしな」

パパ「おまえが船でいろんなところに行ってみたいと願っていたのを女神様が聞きいれてくださったのかもしれん」

パパ「今回の取り引きはデカイ、これがおわりゃあしばらくは軽い仕事でいいだろ」

パパ「おまえひとりぐらい連れていけると思うぞ」

シフ子「ほ、ほんとっ!?!?」

シフ子「……………」プルプル

シフ子「やっったあぁ~~~~!!!!」

シフ子「パパっ大好きっ!!」バッ

パパ「おおっと」トフ

パパ「まぁ今すぐにとはいかねーが楽しみにしてろ」ナデナデ

シフ子「ぜったいのぜったいだよっ!約束だよ!」

パパ「おう、約束する」

シフ子「えっへへ~」ギュウ


 ザアァ――ン…




541以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:29:37.535ZSI7Mu1O (6/8)


 ドッパアァ―――ン… ザザザ…




シフ子「なんで」



『た、たいへんだぁ~~!!!』

『エ、エイリーク達の乗った船が帰ってきたんだが…』

『おいどうした!なにがあった!!』

『ごふっ…おれ達を……略奪行為を…繰り返す、海賊だと……』

『なんだとォッ!!?』



シフ子「どうして」



『ゲハッ!!!』

『しっかりしろ!エイリークはどこだ?』

『せ、船首…』

『パパっ!』

『ダメだシフ子!来るなっ!』



シフ子「こんなことに」



『!』

『そ、そんな……パパ……』

『いやああああああああああ!!!!!!』


『………』

『あいつら…っ!…積み荷はスッカラカンじゃねーかッ!!どっちが略奪してんだコラアッッ!!!』



シフ子「許さない」



シフ子「私から父を奪ったように」

シフ子「私も奴らから奪いとる」

シフ子「いつでも、どこからでも」

シフ子「家も、土地も、家族も、全て」



シフ子「なにもかも奪い去ってやる」





542以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:30:16.885ZSI7Mu1O (7/8)

~マミるーむ~

QB「こうして、シフ子は仲間と徒党を組んでその当時の沿岸地域全域のみならず、川を遡ってかなりの内陸部まで荒しに荒らしまわったんだ」

QB「シフ子の船は、当時としては常識外にすぐれた性能の船だったからね」

QB「感情というものはわからないけど、神出鬼没の侵略者達に、人々はおおいに恐れおののいたことと思うよ」

QB「その結果、シフ子達の一派は制圧の対象となり、大規模な征討軍が差し向けられ、彼女の故郷の村々も焼き尽くされてしまうんだがね……あれ?」

幼マミ「すぅ…すぅ…」zzz

QB「パパが死んだくだりでは泣きじゃくってたのにもう寝てるよ」

QB「…泣きつかれたのかな?」

QB「はぁ…、なんだよ、こっちが変に眠れなくなっちゃったじゃないか」

QB「クライアントを間違えたな」

QB「ま、子供だし、すぐ魔女かそのへんのノラ魔法少女に殺されちゃうだろうけどね」

QB「しかし人間の考えることはやっぱり理解できないなァ」

QB「時間的にも空間的にも個体間になんの関係もない相手の身の上話しなんかきいてなにが楽しいんだろう」

QB「やれやれ、わけがわからないy


幼マミ「パパ…ママ…」


QB「……」


幼マミ「……きゅーべえ…」ムニャムニャ


QB「……」

QB「やっぱり、わけがわからないよ」



おわり


543以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 11:33:18.295ZSI7Mu1O (8/8)

以上です、最後まで読んでくださった方ありがとうございます
ちなみに、パパのキャラが加速度的にオッサン化するのは仕様です


5445362016/04/21(木) 17:52:52.29fArU5XOMO (1/1)

補足というか蛇足というか、一応ハッキリさせておくと、シフ子は先代魔法少女のバイキング子ちゃんをイメージしています

クマ子みたいに短い名前だったらそのままでも良かったんですが、勝手に仮名をつけさせて頂きました、あしからず


545以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/04(水) 23:45:32.997GRVu1I60 (1/1)

a


546以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/09(月) 13:20:55.762bZGs9iKO (1/1)

~魔女結界~


魔女「ギャース!!!!」


マミ「暁美さん!」

メガほむ「はいっ!」カシャン


魔女「」ピタ


マミほむ「「えいえい!」」ポイポイ


アルミニウムパック『水素水 made by 日本○大』

ラベル裏「濃度40%」


マミほむ「うてうてー!」ダン! ダン! ババババ!!


メガほむ「りりーすっ!」


チュドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!

ドゴオオツツッッ!!!!!!!!


モク… モク… ゴゴゴ… ※キノコ雲


マミ「暁美さん、わかる? この匂いよ…」

マミ「これが『勝利 (Victory)』の匂い」スーハー

マミ「今日はまた格別ね」ウフフ

メガほむ「ワルプルギス打倒のためにもっと高濃度のものを探してみます」


水素電池やら水○にいきつくのは時間の問題だった


547以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/17(火) 17:16:53.01Vw6iQ56T0 (1/1)


           , '                     ヽ
          /        _               ヽ
         /         / \          l  ヽ  ヽ
         |   ,   /  /       | i     |  l  |
         |  /  /  .|        |  |    l   |  |     仁美に恭介を取られちゃうよ…
         |,,,,/r=-<   |   ,   i  |  .|    lr',´ | |
         /,.. ィ'  `,,ヽ, |   |     .|  .| l   ,|/__ | |      でも私、何も出来ない
        /r//  /  `ヽ、  | |  |ヽ .ト  .| |   レ,ヽ}| |
        /ィ/  /  ,. r-、}  | 、|、 | l .| ヽ | |   |_  | |.      だって私、もう死んでるもん
         {'    '´ ,ィ、 }  | .`-t--|‐'ヽ| |  ,|/// |
         ゙、      <-しヽ .|  V_,. ---っ |  r_,/ ,l,{       ゾンビだもん
        .,r'ヽ     ゙、.`  ヾ}  ゛'   ;;'| .|  / /i /リ`
      ,/  ゙、     ゙、   '       ;;.| |  /r-'´ ̄`ヽ、.     こんな身体で抱きしめてなんて言えない…
   ,r --'´   ,. -,>,     l _______,..    ,' |.i  |        ゙、
  ,/     / ,r/ `     ノ- '、ー―`', -, '´リ|  /l        ゙、
  | ヽ  ,. r'´  ヽ    ,/ ヽ  TiT'´  /__| / |         ヽ
  |  r/     ヽ  ,.イ, -―--=、,!!!r‐'´` ̄  ,/<|| /        `ヽ、



                     ,、. .-‐. . .‐-.
                 x ´: : : : : : : : : : : `: 、
               /: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
               . :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',     待って…たとえゾンビじゃなくても絶対抱きしめなかったと思うよ
                 l. . . ハ: : : :',: : : : : : : : : : : : .
                 |.j ./_ l: : : :i! : : : ,′: : : : : |: l
               刈/ _ ∨: :|: : : /: | !: : | : :i! !
.                f´   ` ヾ |: : / う: !: :/: : : ハ.
              l __     |: / /: l /: : : /
                   ゝ ´    .レ'  7: 从;イ_ノ
                  ー―   ´   l /レ'
                    __',x≦三ミ、
                  刈   _ }
                 ,.タ′     ',
                    j!     ` ヽ.
                  ,′           ',
                l           l l




548以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/24(火) 20:36:53.17Ea0HMlhD0 (1/1)




549以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/28(土) 17:19:02.09Lk9bOCmH0 (1/3)

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     |:|: :.|: : :| : :.:.斗'" \:: \::   \: : :.\l : : : |: : :| : : |
     lハ.:.:|: : :|: : : :|:|     \ \   \: : :| : : : |: : :| : : |  
     || Ⅵ:l:.八: : :.|:|           _\| : : : |_: :リ : : |
     |! ': :|: :.:.\:.|` ,x==、      〃⌒メj| : : : |`V : : 八  終電・・・無くなっちゃったね//
     {  |:.:|! : : : :ヾ〃     、   / / ||: : :/j' ノ: : /}
.      |:.八: : : :| / / /   __    ||:.:./:.;´: /:/
      从|`ヘ: : :|\     丶   ノ   ノ|:./:./!:.//
       ノ  Ⅵ|从:i≧:‐- .. _ .. イ://|/|ハ|/
.           ‘;|  ` ゙`ヘ/斗 ''"「 ̄ ̄¨}/
.            |   -/⌒ヽ人/ ̄~¨\=- .._
           -‐'"< _/   〈 〉:- ̄   リⅥ  ̄\
         / |   \    /|¨|\     / ||    \
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550以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/28(土) 17:19:32.61Lk9bOCmH0 (2/3)


                   _____
               , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
              ,/   /     ヽ    \
           -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
            ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
           //  / | ハ  | i、      |    |
           //  / ̄`|/ l  || |ヽi 、i    | |   |
           |/  /.Tヽ | ヽ | T-、!_/  /  /   .|
           リl / じ'   ヾ___ レY /  / / /
          / | i/  ノ    i' ,.ハ i/   ,/__/ / じゃあ僕が電車役やるから、さやかが乗る人だね
            |,}  `     ゙´ /.ィ  ,仁il}/ ,イ
            Vヽ  、__     ´/_ノ=ソノ /レ
                ヽ、      ,.イ´ | ̄´ィ |
          , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
          /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
         /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
        /   ,     ilr-― ' ´       \_
       i´    .|     .il|             ,-ヽ
      r‐ ' \  .|     il|           ,    |
     /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
   /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
 /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /


            ,__ ___
        ,. ':´|: :`: : :`:ヽ、
       /: : : : |: : : 、:ヽ: ヽ:\
      /: i: : l: :A i:ヽ: :l: :l: : l i:、:ヽ
     l: : l: : l:/! |゙、:i、: |ヾi.: | l: i: :|
     |: i: l: |/t―! ヾ ゙、|rt-;|;:|: :l: |
     |: i:.ヽ|/r=,      T;;ヽ |: :l: :{
     !: i: : :iヽU      U  .|: i: |
     i: l: : :|、'''    '  ''' ,.!:/i/ 
      !!l i vr,ヽ 、 _´`_ , ィ;´//
        ヾi  rノ--r-゙-,´
       __ ,..-'―-rr―'--.、
      /  |  r'´,.AL  、/` ヽ
     /   ヽ _,.イ.liii l`i、__/   !
    r'´  .V L__/ |!!!-i L_」 ,|  `ヽ
    ヽ`ヽ /   / l   l .i  .ヽ_, r'::/
     >.-、{ ........ー...........ー......... }::,.ィ'
     i  ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  |



551以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/28(土) 17:22:25.02Lk9bOCmH0 (3/3)


元ネタ↓
「終電...無くなっちゃったね//」←一番フラグバキバキにした奴が優勝

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/03(日) 20:36:31.04 ID:SohtIrVKO
じゃあ俺電車役やるわ お前乗る人ね


                   _____
               , r '´  __ ,- 、   `ヽ、
              ,/   /     ヽ    \
           -=ソ    / i      ヽ ヽ  \
            ./  / ,イ /  i     ヽ ヽ   ヽ
           //  / | ハ  | i、      |    |
ー三 二ニ ー三  二ニ―/ ̄ ̄ヽ ィ´ .   | |   |
 ー三二 ー三二 ー三:;三  _ /´`  \彡'/  /   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´   ,  ̄',--ハノ /  / / /
    さやか           ト, |...  {___   ,/__/ /
                _ 」<Lノ‐一{.ィ  ,仁il}/ ,イ
---------------一;    {``‐‐--Vヽ/_ノ=ソノ /レ
――――――‐ ==`--一`ゝ:::‐''´:'.イ´ | ̄´ィ |
          , --――-,テT'´ ̄ ´   _,|イ´ レ
          /      ト、|__ ,. -, -' ´ ト 、
          /       ! |l| ̄ ´   ,/    \
        /   ,     ilr-― ' ´       \_
       i´    |      il|             ,-ヽ
       r‐' \  |     .il|           ,    |
     /  `ヽ、 |     |l|           /    .|
    /       ,.|    .!l|   __    i  /    /
  /       //i    |l|   ヽ`ヽ、 l /     /



552以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/30(月) 17:25:49.38gct1IEJR0 (1/3)

       / ./ |  |  //i |    |   |ヽ  | | | | |ヽ.|
       |  |  |  | /,rr―|lヽ  l、 、 .|´t-r-、l | | |,.| |
       |  |  |  | l/ |l  `、ヽ l ヽヽ | ヾiヽ,.l  | |/,l|
       |  |  i  |,'l ノr=-、 ヽ ヽヽヽヽト=-|、 l|| .| ト, l|
       |  |  |、 | / r'//i    `   r'//、ヽ| l | |}.l l|    ごめん待った?
       |  |  |ヽ |  { `-'l        ト-.'l}  .| ! リ,' lヽ、
          | .|  l |、{ 弋_リ       弋_リ  .| ,'  r' |l|ヽ
        |ヽ l  ヾ.|  ,,,,,      '    ,,,,,  .| l | |l.|
        リヽ l  ヽlゝ      、 _ __ ,     ,./ / /|l | リ
        |  ヽヽ ヽ `ヽ 、_        ,. - ' ,/ イ/ ! ,リ
          ヾiヽ r、 i  _,> 、 __ - '´|_r4 / i/ !'´
             ヽ ヾ |ヾf==ヽ、___, ,___ t==.}
              ヽ、 ,り     ,l|l    ,.[
         ,r‐ -- '_´ノ-' ̄ ̄ヽ、__,l|l_,r,///,,`ーr=r- 、___
       /   l  |///////////,|///L,-///////`ヽ    ヽ




              ∧
           ,, -、 .∥|レ1 ,....-‐‐-. . .、__
        ,.'´: : : : ∥、ル:':´: : : : : : : : : : : : : `:丶、/i|
     ,. ',..: : : : :-‐||: /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ハ,i|  _,..=7
 -=ニ¨´‐''フ: : : : : : : : ::|レ/: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙i,''-゙-´∥
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       i/  .i:/  .i,: |    ´` '   ,     ヾ, .!':,!〉,!: ::|,ハ : :,!  ゙i     ううん今来たところ
          !'   ゙i,|\   ┌  .,_  ´`' ' 、,/::,!゙:|i,: :,!  |: ,!
               ゛  `_,、  、 _ ノ     /i: ∧,! i,::,!  .|/
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        /     _|」_ヽ_ .∥ /  |:|  ` i
       /      ヤ    --丶rf¨¨``<|」   .i
     .r:'゙       , ゙,      l_,!、     `7  ゙i,
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     r‐゙-‐'''¨  /   ''¨´ /.,!   i,.i,\/ ト-‐'''¨ ./
    ./   ̄  ,イ       / ,!    i, i,   ノ 、 \'゙



553以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/30(月) 17:26:16.90gct1IEJR0 (2/3)

                     r 、...-――- ...
               . イ:| ..:..:....:....:.....:.....:.. ミ...、
                /........:| ..:...:......:ヽ:、:...:. \:.. \
               /  ./ /| ..:...:{:......:|:..ヽ\ヽ:.ヽ:.....ヽ
            / ..:..:,i:/ i:i:...:.乂:__ト_:..ト:..ヽi:.....∨:..‘,
             / .:′/{/___乂..:..:..ト.丁,.-=-、..i!..:..:..iう):..:
            ,′:|...:|l ,.-=-、∧{:..:{ {'    ハ.|..:..:...i)):....{     まどかも遅刻かああああああ!!
          /イ 八 :{ {'   ハ \} 弋   ,リ|:..:...|::.八:.、
        /´ |.八:..ド弋   ,リ  ._`''ー‐'".|:......「i:.i:. ト\
         | ..:ト\`'ー‐'".F ̄ ー┤..八 .|:..:...|ノ::|:..|
           : ...:|:{      .|    | ⌒ .|:′:..};⌒}:}r‐y
       _ r‐ ミ...:込.    .|     _|    .j{:..:.../ /7 ム=、
      〈 v`{__ノ ヽヽ:{:> .. .L'ニ ̄‐┘ .イハ|r<トイ (_/ノ ム
    r―廴}     __}_ :ト、:{::.:ir≧i‐_ ...斗≦}八 __入  ( イノ ノ
    > ._)    ( __,.. ヽ≧八¨¨}}r― ´  人r乂      ‘ァ'
    〈 Y、   /    ハ>‐‐ミ }}}_,. ≦ ̄ ̄ 〉{ \下 ==イハ
    ヽノ \ _ , ィチ 〉.........:={:..:}-:............. 〈八  了不´ |
        { `廴_ /  {............:.:.廴「`:.............. } /  // }:{   {、
       ノ /:ハ:i   {:.:.:.:.:.::イ| |ヽミ::........:.:.{ム:、 j::{ |、 ノ}'\
        ,イ{ {:/  }:}   ノ</::/八.{ ∧:{>ミ:.:.〉 ト __ノ 八:∨ム  ノ



554以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/30(月) 17:26:44.28gct1IEJR0 (3/3)

元ネタ

遅刻→「ごめん待った?」→「ううん今来たところ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 14:31:47.44 ID:61tMWBPr0
お前も遅刻かああああああああああああああああああああああ

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/02/15(金) 14:32:56.18 ID:3T1BGU9gP
確かにwwwwwwwwww



   ./: : : /: : : : /: : : : : i: : : : : : ,! ゙i,: : : : |゙i,: : : : : :|: : : : : :/: : /: : : ::/:
  /:,.. ''/: : : : ,!: : : : : :,!|: : : : : ,!  .゙i,: : : | .゙i,: : : : :|: : : : :/: /,!: : : : /:
     /:,!: : : : ,!: : : : ::/ ,レ : : :./ ``''ー+=.|, ゙i,: : : :|: : : :,!/: :,!: : : : /: :
    ./::,!: : : : ,!: : 斗匕 |: : : /     ゙i,: :| ``'ト、 : |: : :/: : : :,!: : : ::/: : :
    /:,.:'|: : : :,.,!: : ::/ __,, |: ::/    ''''ァzx,,_  ゙i,: : |: : : : : : :,!: : : /: : : :
   ,!/ .,!: :/: :|: : /.f゙ら  |;/     .ら/ハ`ヽ  ゙i,:|: : : : : : ,!: : :/i: : : : :
     |/i: : : |::/ .i!.{/,|        .|////,}  ゙i,  '!: : : : : :,! |::/ .|: : : : :    (アカン……)
       ,!: : ::,!'::゙i.i!.キ/}       .弋ゝ´ツ    .,!: : : : :,!ヽ|/ .リ: : : : :
       |: : :/.|: ::|  ゙''゙         ゙'ー‐'゙     ,!: : : : ,!ノ-゙ ./,!,: : : :,!
       |: :/ .|: :i /l/  '      ///l ハ   ,!: : : :/,,...'i: : ,!.i,: : : ,!
       |:/  .|: |、                U .,!: : : /,/  .|:/ .i,: :/
       ゙'   ゙i,゙i,.\   ` '''¨ `         ,.,!: : /i,,_   ゙'   i,/
           .i,:i,: : ::`i 、        .,.. ''´ ,!: :/彡イ  ,.-.、
           ゙i,!i,: : ,!  ,.ミ .,。.,,., 、::::''  ,..‐'',!: /´  !/   ハ
            ,゛.゙i,:,!/    .Y゙゙T_¨,.´ -‐'' ´,!/ ,../      .゙i,
              >! ,へ、,.ィλ|||    ,..__'ィ'゙ /         ゙i,
             /  /   \´ Уリ ,.. ''¨´  |  '  /        ゙i,
            ./  /  -、  ∨/'"       |  /           i



555以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/06/05(日) 20:55:32.12VxBpcprK0 (1/1)




556以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/06/27(月) 03:15:04.13+jHAeLPbo (1/2)


小巻「この魔法少女衣装ってどうにかならないの?」

QB「何がだい?」

小巻「なにがって……ホラその……なんだ 恥ずかしいじゃん…あんなミニとか」

QB「恥ずかしいというのはボクにはわからない感覚だけど……ボクに言われても困るかな」

QB「魔法少女の衣装は本人の願望とイメージによって形成される」

小巻「……つ、つまり?」

QB「着たかったってことじゃないかな?ああいうの」

小巻「~~~~~~~~~~ッッッ!!!」ドガァ!

QB「おっと」ヒョイ

小巻「適当なこと言ってくれてんじゃねーぞコラァ!」ゴスン!ドカン!

QB「危ないなあ……潰されたらかなわないから退散させてもらうよ。それと……」ヒョイヒョイ

小巻「あぁん!?」

QB「どうしてもなら自分で調整すれば多少の変更は可能だよ。それじゃ」スタコラ

小巻「…………ちっ」



小巻「……ったく キュゥべえのやつめ」

小巻「わたしがこんなの着たいって思ってたわけあるかよ」

小巻「ないない」アハハ



557以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/06/27(月) 03:17:41.05+jHAeLPbo (2/2)


小巻「…………ないないない」アハハ

姿見「」

小巻「…………こんな衣装で……」クルリ フワッ

小巻「こんなこと……」キメッ

小巻「ポーズして……横ピースで……ウィンクしたりして………」

小巻「こんな願望とか…………」

小巻「ないだろぉ~~~~」ニヤニヤ

小巻「まてよ……たしか衣装変えられるって……こんな感じか……?」キラリン

小巻「お~~~」フワフワ

小巻「こういう……いかにも女児アニメっていうか……」

小巻「ふわふわきらきらした……」

小巻「で、こう、とか」きゃぴっ

小巻「いやまあ……ないなぁ~~~似合わないだろぉ」ニマニマ

小巻「次はちょっとオトナの……露出度高めな……」キラッ

小巻「おぉ……なかなか……」ボイーン











小糸「(拝啓 おふくろ様)」ノゾキ

小糸「(どうやら我が姉は道を踏み外し、コスプレにはまったようです)」


着想:「わたし、猫耳萌子です!」
    談義スレ >>612-615


558以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/06/27(月) 06:35:11.96/5PiNqeC0 (1/1)

乙死後妹から間接的に織莉子にもこの情報が行くのかww


559以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/05(火) 20:55:51.60URhLkDsQ0 (1/1)

a


560以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/16(土) 16:34:59.22mYdTSs3Y0 (1/4)


それは水の中に広がる小さな青空の様だった。


さやか「うわぁ!!すごい!魚が空を飛んでるみたい。ねぇねぇきょう介はやくはやく!!」

恭介「さやか、まってよ」


さやか「もうっ!おそいおそい。はやくはやく!!」

恭介「さやかがはやすぎるんだよ」


さやか「だめだって。はやくいかないと魚が逃げちゃうよ」

恭介「……逃げないよ……ぜったい逃げないから」


さやか「いいから、はやくはやく!!」


そして周囲に口元の緩みと眉根のシワをつくりながら小さな機関車は駆け回る。




さやか「あれかわいい!あれ、あれ。あのオレンジと白の魚!」

恭介「あれは知ってる!カクレクマノミだよ」


さやか「へぇ!!じゃああの魚は?あの白と黄色で口がとんがってる魚!!」

恭介「えっと、ちょっと待ってよ。えと、あれ?う~ん、さやかはどれだと思う?」


見上げれば、水槽の上には何種類かのチョウチョウオが間違い探しのように表示されている。


さやか「そっか、きょう介はちっちゃいからあれが読めないんだね。わかったあたしが読んであげる!」



数センチ高いだけなのに足元でも見下ろすような上から目線、きっとその顔には頭の悪そうなドヤ顔が張り付いているのだろう。




561以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/16(土) 16:36:43.75mYdTSs3Y0 (2/4)


あの時の水槽の前、今では自分よりも背の高い少年の隣、その少女は美化されていた思い出の正体に身悶えしていた。


さやか(確か、あの時は恭介に手を引かれていろんな魚のこと教えてもらってたはず……だったよね)


しかし、その場所を再び訪れて浮かぶ思い出には、ブレーキが壊れた機関車の如く、自分よりも小さかった男の子を引きずり回す誰かさんの姿しか出てこない。


さやか(おかしい?絶対おかしい!?誰かがあたしの思い出を書き換えたんじゃないの!!?)


楽しかった思い出を下地に距離を縮めようと選んだ水族館はボーナスステージの皮を被った地雷原だった。

その現実から逃げようと誰かに責任を押し付けようとしても過去は当然ながら改ざんできない。



さやか(……うわぁ。あたしってほんとバカ)


バカだった昔の自分……今もそんなに変わらないかも知れないけど、好きという感情がそのまま行動に出ていた幼い自分の残念さにめまいを覚えてしまう。


さやか「……はぁ」


恭介「さやか?どうしたの?」

さやか「えうっ!!」


恭介「なんだかこの水槽の前に来てから元気がなくなってない?」

さやか「い、いやぁ。あははははっ!!なんでもない、なんでもないよ」

恭介「だったら良いんだけど」



恭介「けどこの水槽ってこんなに小さかったんだね」




562以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/16(土) 16:40:20.96mYdTSs3Y0 (3/4)


さやか「……そうだね。昔は泳げるくらい大きく感じてたのにね」



さやか「こういうのがあると自分が大きくなったんだなって感じちゃうよね」

恭介「そうだよね。昔はこれをよむのだってひと苦労だったもんね」

さやか「うくっ!!」



忘れたままでいたかった記憶が胸にさくりと刺さる。



さやか(ひょっとして恭介あの時のこと覚えてるんじゃ!?)

恭介「あの時はずっとさやかに引っ張られてばっかりだったよね」


さやか「あは、あははは(うわあぁっ!!やっぱり覚えてるっ!!)」

恭介「けどあの時の水族館ほんとに楽しかったよね」


さやか「………う、うん」


さやか「ひうっ!?」


突然握られた手の感触が心臓にダイレクトに響く。


恭介「……あ、あのさ。き、今日は、そ、その」


少しのためらいのあと手が少し力強く引かれる。


恭介「行こう。さやか」

さやか「あ、う、うん。あ、はい」


あの時とは逆転した背の高さと引かれる右手。

……あの時のこと覚えてて……あたしのことリードしてくれてるんだよね。


繋いだ手の温もりが掻き立てる期待……恭介、あたしのこと

そして言葉として紡がれていないそれが掻き立てる期待と同じだけの不安


繋いだ手から生まれる思いは、あの時の様な純粋な楽しさや嬉しさだけじゃなくて

でもあの時とは比べ物にならないくらい暖かくて甘かった




恭介「……ちょ……ちょっとさやか」


さやか「恭介、遅いよ!早く行かなきゃ満員になっちゃうんだから!」

恭介「……いや、けどこのスケジュール厳しくない?」


さやか「何言ってるのよ? 恭介忙しいんだから今日逃したら次はいつ行けるかわからないじゃない!」

さやか「大丈夫だって。絶対恭介も気に入るから!」



さやか「だからもうちょっと急ごうよ」



水族館を離れてショッピングモールで遅めの昼食をとる頃、少年の健闘虚しく主導権は少女の手に握られていた。




563以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/16(土) 16:42:02.83mYdTSs3Y0 (4/4)

媒体整理してたらエタったSSのデータが出てきたから貼ってみた。

なお続きを書くと2人とも不幸になる模様


564以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/07/18(月) 07:37:18.31cumk7ZwAO (1/1)

まもりたいこのしあわせ



565以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/08/22(月) 18:25:38.36AU/x7Hnr0 (1/1)




566以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/08/22(月) 18:27:58.33wct1wtF1o (1/1)

うんこ


567以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/09/18(日) 20:10:38.924ka+pmXY0 (1/1)

a


568お題「はぐはぐ」2016/11/09(水) 23:11:00.19WMNyzHTzo (1/9)

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……」

まどか「はぐはぐ」

私が世界を作り直してもうどれだけの月日が流れただろう
私はまどかが天寿を全うする事を許す事が出来なかった
何とかしてまどかをこの世界に留まらせた
その結果が今のまどかだ
まどかは今やただ私を抱きしめて子供のように、噛みつくだけ
長い月日はまどかの脳細胞の大部分を消滅させてしまったのだ

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……それでも」

それでも、あなたが傍にいてくれればいい。私はそう思った


569以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:11:45.85WMNyzHTzo (2/9)

さやか「あたしは、もう行くよ」

ほむら「……」

さやか「まどかの記憶はあんたのせいでほとんど失われてしまった。今更そのまどかを取り戻したとしても、手遅れ。それに……」

さやか「あんたが作り上げた世界ももう悲鳴をあげている。いつ崩壊してもおかしくない。……この世界にあたしが留まる理由はもうない」

ほむら「……佐倉杏子も、上条恭介も死んだ。確かにあなたに留まる理由はないわね」

さやか「きょ、恭介は関係ないし! ……まぁ、さ。仁美と恭介が最後まで幸せに生きていくのを見られた。その点に関してはあんたに感謝もしてるんだよ」

さやか「だから、さ。今からでも。そのまどかを捨てて円環の理に」

ほむら「嫌よ」

さやか「……」

ほむら「まどかは……人間であった記憶を持ったまどかは確かにここにいるもの。私は離さない。もう二度と失ったりしない」

さやか「……そっか」


570以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:12:40.82WMNyzHTzo (3/9)

それからさらに数百年


ほむら「ねぇ、まどか」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「私はね。あなたを愛する事が出来て……本当に幸せだったわ」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「……もう、この世界は滅びる。あなたも一緒。……だから」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「こんな事に付き合わせて、ごめんね」

まどか「はぐはぐ」

ほむら「まどか……私は」

『謝る事はないよ、ほむらちゃん』

ほむら「!?」


571以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:14:06.60WMNyzHTzo (4/9)

『ほむらちゃん……ひさしぶりだね』

ほむら「まどかが……二人? いえ、あなたは……円環の理」

『そうだよ。そして……鹿目まどかでもある』

ほむら「人間としての記憶を持ったまどかはここにいるわ。あなたは円環の理、鹿目まどかではない」

『それなんだけど……その、ね。怒らないで聞いてほしいんだけど』

ほむら「?」

『実はそのわたしが失っていった記憶。全部わたしの方に移動させていたんだよね』

ほむら「!?」

『さやかちゃんを経由して……。最後の、本当に最後の記憶だけは最後まで残り続けてしまったけれど』

まどか「はぐはぐ」

『ほむらちゃんを……あの時、抱きしめたかったという私の想い。それが今のそのわたしの最後の心。これだけは……手放したくなかったんだね』

ほむら「……まどか……」



572以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:14:38.94WMNyzHTzo (5/9)

『もう、ほとんど記憶は戻っているんだもん。ほむらちゃんを思う気持ちは誰にも負けないつもりだけど……悔しいな。そのわたしにはまだ勝てないような、そんな気がする』

ほむら「……」

『ほむらちゃん。世界は終わってしまう……今度こそ、一緒に行こう。そのまどかも私が吸収して……』

ほむら「分かったわ。まどか」

『ほむらちゃん……』


573以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:15:06.88WMNyzHTzo (6/9)

ほむら「あなたからもう一度人間であったまどかの記憶を奪い、世界を再生する。それで私は再びまどかとの世界を満喫できるわね」

『……え?』


574以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:16:21.60WMNyzHTzo (7/9)

ほむら「私がこの程度の事で諦めると思ったの? 私はまどかがいればいい。その為になら世界をもう一度作るぐらいワケはない。そうでしょ? 円環の理。私は……悪魔何だから」

まどか「あーもう! 何でほむらちゃんはそうなっちゃうかな! そんなある意味真っすぐなほむらちゃんも好きだけど! このわからずや!」

ほむら「分かりやすくいきましょう。……勝った方が相手の言う事を聞く!」

まどか「わかったよ。……見せてあげるよ! 円環の理の全力を!!」


575以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:17:28.79WMNyzHTzo (8/9)

さやか「いやー何か大変な事になっておりますなー……」

杏子「ここ、大丈夫なのかよ」

マミ「大丈夫だと信じたいところね」

なぎさ「なのですー」

マミ「……お互い、相手を倒すつもりなんてない。じゃれ合いもいいところ。いずれ疲れ果ててあの子達もここに来るはずよ」

さやか「そうだね、この……懐かしのマミさんルームに!」

杏子「おー。早くケーキもってこーい!」

なぎさ「なぎさはチーズがいいのです!」

マミ「はいはい。……鹿目さんが作ってくれたこの部屋で……また、みんなで、今後の行く末を話し合えばいい」

さやか「そういうところですな」

ピンポーン

さやか「お、来ましたかね」

マミ「……早かったわね。さて、と。お迎えにいきますか」


576以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:17:55.13WMNyzHTzo (9/9)

はぐはぐ、おしまい!


577以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/09(水) 23:39:36.83XMYUKdHAP (1/1)

乙!
こういう終わり方はタイタニックを想起させるね


578以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/10(木) 08:15:25.97M3p3Z+8A0 (1/1)

ここはぷよぷよで勝負する流れだと思う


579以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:46:45.46UdqvJB8lo (1/7)

さやか「杏子、いつまで寝てんの! 早く起きて!」

杏子「さやか、うるせぇなぁ……まだ真っ暗じゃねぇか」

さやか「いいから! ほら、外見て」

杏子「外……あ……!」

さやか「雪だよ! 初雪! いやぁテンション上がるわぁー!!! ……杏子?」

杏子「……へへ。雪なんかではしゃいでやんの。さやかは子供だなー!」

さやか「な、なんですってー!!」

杏子「……雪、か」

さやか「……杏子?」


580以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:47:13.18UdqvJB8lo (2/7)

まどか「おはよう、みんな!」

さやか「おはよう、まどか」

杏子「おー。おはよーまどか」

マミ「みんな、おはよう」

ほむら「……おはよう。……みんな、元気ね」

さやか「ほむらだってちょっと浮かれてるじゃん! 雪だよー! 雪合戦しようぜ!」

ほむら「あなたは雪降ってなくても元気だけど……今日はいつにもましてうざいわね」

さやか「つれないなーほむらは! このこのー!!」

ほむら「あなたとは学校でだけ仲良く……もういいわ」

まどか「ほむらちゃんは、雪、嬉しくないの?」

ほむら「そうね。まぁ、前住んでいたところではあまり降らなかったから……少し嬉しくは、あるかも」

さやか「素直じゃないなーほむらちゃんは!」

ほむら「あなたがちゃん付けで呼ばないで」

杏子「……」

さやか「……杏子、あんた、今日ちょっと変じゃない?」

杏子「別に変じゃねーよ。あーお前らみんなおこちゃまだなー! 雪が降ったぐらいでさー」

さやか「何をー!」

マミ「……佐倉さん、大丈夫?」

杏子「……大丈夫だよ。マミ。いらない心配するんじゃねぇ」

さやか「……杏子? マミさん?」


581以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:49:18.11UdqvJB8lo (3/7)

--放課後--

さやか「杏子ー」

杏子「なんだよ、さやか」

さやか「なんだじゃないよ。あんた、今日絶対変だよ。授業中も上の空って感じだったし」

まどか「杏子ちゃん……体調良くないの?」

マミ「美樹さん。鹿目さん。その、ね。今日はあまり佐倉さんに……」

杏子「だから変な気の使い方するなってーの。あーもー分かった。そんなに気になるならついて来いよ。親父の墓参りついでに話してやるから」

さやか「あ……」

ほむら「杏子のお父さんの……!? ……杏子。辛いなら、無理に話さなくても」

杏子「あんたまであたしに気を遣うなんてな……」

なぎさ「待つのです!」

杏子「……お前はいつからそこにいたんだ」

なぎさ「よければ、なぎさも聞きたいのです。杏子の話……駄目ですか?」

杏子「別に構わねーよ。隠しているわけでもねーしな」


582以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:50:29.90UdqvJB8lo (4/7)

--廃墟の教会--

杏子「あたしの願いの話。みんなにはもう話をしたよな」

なぎさ「はい……お父さんの話をちゃんと聞いて欲しいって。でもそれで……」

杏子「あぁ、そうさ。からくりが親父にバレ、家族は滅茶苦茶になっちまった」

杏子「……あたしの家族が心中した日、それがこんな雪の日だった。……そんだけの話さ」

さやか「あ……」

まどか「杏子ちゃん……」

ほむら「……」

なぎさ「……杏子」

杏子「もう頭では整理ついてるつもりなんだけどな。どうにも、こんな雪の日は思い出しちまって……。マミ、あんたとも喧嘩したよな」

マミ「えぇ。……あの時は、悲しかったわ」

杏子「あたしもだよ」

マミ「……それは初耳ね」

杏子「なんだよ。悲しくないわけないだろ。あんたとはもう傍にいられねぇ……バカだと思われるかもしれないけど、あの時はそう思った。白状すると、本当は一緒にいたかったよ」

マミ「佐倉さん……」

杏子「でも、見滝原に魔獣が増えてきて、風見野も任せられるぐらいの魔法少女が現われた」

マミ「人見さん達の事?」

杏子「あぁそうさ。そんなこんなでもう風見野にこだわる必要もなくなって……、そんなときにマミから一緒に戦って欲しいという話があった」

杏子「今更よりが戻せるかとは思ったけど……リナの奴にはこう言われたよ。あなたにとって家族だと思える人がまだいるのなら、絶対に手放してはダメだ。失ってからでは遅すぎるってな。……たく、あたしが一番わかってるっての。そんな事」

杏子「……ってわけだ。まぁそんなこんなでマミの元に戻って、ほむらやらまどかやらさやかやらなぎさやら、人数随分増えたよな」

マミ「えぇ……そうね。私達二人で戦っていた頃が懐かしいぐらいだわ」

杏子「まどかやなぎさは魔法少女じゃないけどな」

なぎさ「それでも、杏子はかけがえのない友達なのです!」

まどか「わたしだってそうだよ! 杏子ちゃん!」

杏子「……ありがとな」


583以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:51:16.53UdqvJB8lo (5/7)

杏子「以上、話終わり! さて、ついでだし、風見野にはうまいラーメン屋があるんだ! 寒い日に食べるとうまいぜー!」

リナ「それはいいですね。私達も是非、おごってもらいたいものです」

麻衣「私もいいか」

京「わ、私も!」

美緒「あたしも!」

双葉「わたしもー」

杏子「……おい、こら。お前らいつから湧いて出た」

リナ「懐かしい気配がしたから来てみれば……水臭いですね。風見野に来たなら呼んでくれれば……」

杏子「あーもう。分かったよ。みんなで食いにいくぞ!」

ほむら「……そういえば、結局風見野のラーメン屋は食べた事がなかったのよね。……楽しみだわ」

さやか「今日は杏子のおごりね!」

なぎさ「なのです!」

まどか「こ、この人数は辛いんじゃないかな……」


584以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:51:46.29UdqvJB8lo (6/7)

マミ「……ねぇ、佐倉さん」

杏子「……なんだよ」

マミ「今、楽しい?」

杏子「楽しいに決まってるだろ。何言ってんだ?」

マミ「……そうね。私も、楽しい」

杏子「ったく。ほら、いくぞ」

マミ「えぇ」


585以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/14(月) 20:53:13.07UdqvJB8lo (7/7)

初雪がテーマなのに、とっかかり以外全然絡みませんでした!
おりこ☆マギカとちょっとリンクさせてみた
雪っていうと、杏子の親。そんなイメージがある


586以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/15(火) 00:43:27.70X4EJYPK60 (1/1)

乙でした!
まどマギで雪っていうとやっぱりTDSのイメージが強いね


587以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/16(水) 19:25:31.89FKuOE78Mo (1/1)

というよりTDSしか思い出せませんでした…
新編のオープニングって言われて完全に抜けてたと思った今日この頃
後はきらマギの読み切りぐらいかなぁ…
乙ありがとです!


588以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/17(木) 23:37:03.48tqyq0OaEo (1/2)

マミ「おまたせキュゥべえ、今日のおやつはショートケーキよ」

QB「やったぁ!マミ、ありがとう。嬉しいよ」

マミ「……ねえ、キュゥべえ。ずっと気になっていたんだけど」

QB「なんだい、マミ?」

マミ「あなた、感情あるわよね?」

QB「ないよ」

マミ「でも今、嬉しいって言ったわよね?」

QB「言ったっけ?覚えてないな」

マミ「別に、わたしに隠す必要はないのよ?わたしとキュゥべえの仲じゃない」

QB「そんなこと言われても、ないものはないとしか答えられないよ」

マミ「本当に感情がないんだったら、嬉しいなんて言わないと思うのだけれど」

QB「マミは疑い深いなぁ。僕は悲しいよ」

マミ「ほら、今度は悲しいって言った!やっぱり感情あるじゃない!」

QB「ないってば」

マミ「うーん……」

QB「あんまりしつこいと、流石の僕も怒るよ?」

マミ「え、あ、えぇ……今度は怒るって言ったわね?」

QB「まあ、感情はないけどね」

マミ「………」

QB「そんなことより、ケーキ食べようよ」

マミ「そ、そうね……」


589以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/17(木) 23:37:38.47tqyq0OaEo (2/2)

元ネタは某おっぱい忍者ゲーより
ふと思いついて書いた。後悔はしてない


590以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:26:15.64Y0YCl47ro (1/13)

さやか「あたしは、確かに、もっと大きな存在の一部だった」

さやか「この世界の外側の力と繋がっていたのに、今はもう、あの感覚を取り戻せない」

さやか「ここじゃない何処かに、いたはずなのに」

ほむら「もっと素直に、再び人間としての人生を取り戻せたことを喜べばいいんじゃないかしら?」

ほむら「いずれは、何が起こったのかも忘れて、違和感すら感じなくなるわ」

さやか「だとしても、これだけは忘れない。暁美ほむら、あんたが……悪魔だってことは!」

ほむら「せめて普段は仲良くしましょうね。あまり喧嘩腰でいると、あの子にまで嫌われるわよ」


591以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:27:05.02Y0YCl47ro (2/13)

まどか「あ、あの。さやかちゃん!」

さやか「ああ、えぇと、まどか」

まどか「わたしはアメリカで3年間ホームステイしてたけど……さやかちゃんの事いつも思い出してたよ! これから宜しくね!」

さやか「う、うん」

まどかと過ごしてきた3年間…いや、もっと膨大な。円環の理であるまどかに仕えてきた時間。それすら、まどかから抜け落ちている。……正直、何の話をすればいいか分からない

まどか「さ、さやかちゃん? ……ごめんね。急に……迷惑だったよね」

さやか「ま、まさかそんな事ないよ! えぇとよろしくねまどか! あ、こいつは杏子。ほら、挨拶!」

杏子「なんだ突然。……あぁ、あんたがまどかっていうのか。よろしくな」

まどか「うん。よろしく、えぇと……」

杏子「杏子だ。佐倉杏子」

さやか「……」

杏子「どうした? さやか?」

さやか「う、うぅん」

思えば、円環の理と過ごした膨大な時間、杏子とはずっと会ってなくて……。あれ? ほむらの結界の中であたしは杏子とどうやってコミュニケーションをとってたんだっけ。

杏子「おい、さやか。何か今日のあんたおかしいぞ」

さやか「いやー。さやかちゃんもナイーブになる時があるのさ!」

杏子「なんだよそれ」

まずい。あたし、この世界に適応できていない

ほむら「……」



592以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:27:47.43Y0YCl47ro (3/13)

まどか「そ、それでね。そのニューヨークの友達がわたしに優しく……さやかちゃん?」

さやか「あ、何?」

まどか「なにじゃないよ。ずっと上の空で……わたしの話、楽しくなかった……かな」

さやか「そ、そんな事ないよ」

兎に角、この世界のまどかと話を合わせないと

さやか「いやーまどかも罪におけないねー。あたしというものがありながら、現地妻を作るなんて!」

まどか「さやかちゃん! そんなんじゃないよぉ……もう」

さやか「あはは」

よし、こんな感じだ。あたしはうまく溶け込めている

杏子「ん、あれは」

さやか「あ……」


そこには上条恭介と志筑仁美がいて
二人とも楽しそうに雑談している。そうだ、この世界では恭介と仁美は付き合っていて
あたしはもう入り込む隙間もなくて

杏子「……おい、さやか! さやか!!!」

さやか「あ、あはは。ごめん。ちょっとあたし用事思い出したから先帰るわ」

杏子「さやか……」

まどか「さやかちゃん……」


593以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:28:42.72Y0YCl47ro (4/13)

さやか「落ち着け、落ち着け、落ち着け」

恭介と仁美が付き合ってる事がそんなにショックなの?
そんなはずがない。あたしはそんな事受け止められたはず
そう、あのまどかの世界で


さやか「…何か、手間かけさせちゃったね」

まどか「ううん。こっちこそごめん」

さやか「そうだよ。あたしはただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」

さやか「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」

さやか「まあ、そりゃ、ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいないくらいいい子だし。幸せになって……くれるよね」

まどか「うん」


そうだ。あの時あたしは仁美と恭介の事を受け入れて……

さやか「……でも、まどかは?」

あたしは勝手にまどかに許されていたように思えていたけれど
そのまどかは円環の理になったまどかだ。今のまどかではない


さやか「何でも出来るくせに何もしないあんたの代わりに、あたしがこんな目に遭ってるの。それを棚に上げて、知ったような事言わないで」


あたしはまどかに喧嘩を吹っかけておいて……まどかは今のあたしを許してくれるのか?

さやか「あ……」

もうあの出来事はなかった事になってしまった
でもあたしの中でなかったことになんてできない
そして……もう、許される手段なんてない


594以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:29:16.28Y0YCl47ro (5/13)

杏子「ただいま、さやか。……大丈夫か?」

さやか「ごめん、今日はもう、寝るわ」

杏子「……やっぱり引きずってるのか。上条恭介と志筑仁美の事」

さやか「そういうわけじゃないんだ。そういうわけじゃ……」

杏子「……このことについて決めたのはあんただ。あたしは何も言わない。……でも、近くに受け止めてやる奴がいる事だけは忘れないでくれよな」

さやか「うん、ありがと……杏子」



595以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:29:44.90Y0YCl47ro (6/13)

まどか「おはよう、さやかちゃん」

さやか「……まどか、ごめん。今日はちょっと急いでて……」

まどか「あ……」

杏子「……まどか、ごめんな。あいつ今胸中複雑で……すぐにいつも通りになるさ」

まどか「……うん。でも、何かわたしに出来る事、ないかな」

杏子「今は何もないかもな……。あいつの中で解決してくれないと」


596以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:30:15.59Y0YCl47ro (7/13)

ほむら「何をやっているのよあの青いのは!!!!!!!!!!!!!」


597以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:31:25.81Y0YCl47ro (8/13)

さやか「こんなところに呼び出して何?」

ほむら「グリーフキューブよ。使いなさい」

さやか「あ……」

ほむら「気付かないとでも思った? ソウルジェムがもう限界よ。今すぐ浄化しなければ」

さやか「……何を企んでいるの?」

ほむら『ねえどうして。あなたを助けたいだけなの。どうして信じてくれないの』

あれ、この台詞って……

さやか『……どうしてかな。ただ何となく分かっちゃうんだよね。あんたが嘘つきだって事』

ほむら『私はあなたを助けたい訳じゃない。あなたが破滅していく姿を、まどかに見せたくないだけ』

ほむら「……なのよ。今も昔もね」

さやか「……そういや、あんたとも喧嘩しっぱなしだったんだよね。謝ってもいなかった」

ほむら「もっと器用になったと思っていたのに。何で退行してるの?」

さやか「……ねぇ。もう取り戻せないものがあったとして……それってあきらめるしかないのかな」

ほむら「すべてを諦め、自分の信じる道を進むしかない。例えそれが出口のない迷路であろうとも」

さやか「……そっか」

ほむら「と、昔の私なら言っていたかもね」

さやか「?」


598以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:32:08.81Y0YCl47ro (9/13)

ほむら「魔法少女の契約は、たった一つの希望と引き換えに、すべてを諦めるってこと……私はずっとそう思っていた」

ほむら「でもね、違うのよ。今の私を見て。何だって出来る。世界を作り替える事だって、まどかを手に入れる事だって……あなたを殺す事だってね」

さやか「……!!」

ほむら「ごめんなさい。兎に角、諦める必要なんてない。全てを手に入れればいい。それだけの力をあなたも、わたしも持っているのだから」

ほむら「だから、上条恭介の事だって」

さやか「でもね。あたしはまどかに喧嘩を吹っかけたんだよ!! それをまどかはもう忘れちゃって……謝る事も出来なくて……」

ほむら「……え?」

さやか「まどかは全部受け入れてくれたのに、あたしはまどかを拒絶したんだ。その事をまどかはもう忘れてしまっていて……ずっと謝りたいのに。それはもう出来なくて」

ほむら「……不器用通りこして馬鹿ね。あなたは」

さやか「ぐは!」

ほむら「まさか上条恭介ではなくて、まどかの事で悩んでいたなんて……でも、分かるわ、そういう気持ちは。……本当に、良く分かる」

ほむら「私だって、そういう事を繰り返してきたもの。それも取り返しのつかない事ばかり」


599以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:32:56.49Y0YCl47ro (10/13)

ほむら「取り敢えずまどかと喧嘩してきた事はおいておきなさい」

さやか「そんな事出来ないよ!」

ほむら「なら、まどかと仲良くする事がその償いになると考えなさい。……落ち着いて考えて。まどかとずっと喧嘩している事が、まどかにとって幸せになると思うの?」

さやか「それは……」

ほむら「まどかの幸せを第一に考えるなら、そうはならないはずよ。……おいておくの。忘れろとは言わない。あなたが言った罪、それはずっと背負い続けなさい。その上でまどかを幸せにしてあげなさい」

ほむら「……私にもできたんだもの。あなたに出来ないはずはないわ」

さやか「ほむら……」

ほむら「まぁ私は最終的に全放棄して叛逆してこの世界を作り上げたけれど」

さやか「台無しだよ!」

ほむら「フフフ……。……少しは気はまぎれたかしら。……もう一度言うわ。折角人生を取り戻したんだから、もっと楽しみなさい」

さやか「……うん、ありがと。ほむら」

ほむら「……敵に塩を送るのは今日で最後にさせてね」

さやか「うん。忘れてないよ。あんたが悪魔だって事は」

ほむら「あなたはそれでいい。……精々頑張りなさい」


600以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:33:38.42Y0YCl47ro (11/13)

さやか「おっはよう、まどか!」

まどか「おはよう、さやかちゃん!」

杏子「まったくこいつは……まぁ、元気になってよかったよ」

さやか「ねぇ……まどか」

まどか「どうしたのさやかちゃん?」

さやか「あたしがとんでもない喧嘩をあんたにふっかけちゃって……それが取り返しのつかないような事でも、あんたは許してくれるかな」

まどか「え? ……い、意味が分からないけど……多分何でも許しちゃうよ。さやかちゃんなら」

さやか「……そうだよね。まどかはそういう子だよね。くううううー! やっぱりあたしの嫁になれーーーー!!!」

まどか「もう、さやかちゃんたら!」

杏子「へへ。本当にもうすっかり元気になったみたいだな!」


601以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:34:21.93Y0YCl47ro (12/13)

ほむら「私は孤立してしまったけど……さやかならうまくやれるはず。そう信じさせてくれるぐらいには、あなたは私を悩ませてくれたはずよ」

QB「結構評価しているんだね。彼女の事は」

ほむら「……それはそうよ。あの子との関わり合いはまどか達を除けば一番長かったもの。何度あれに助け……もとい、苦しめられたか」

QB「でも、彼女がいない方が鹿目まどかを独り占めできるんじゃないのかい?」

ほむら「そういう幸せを望んで私はこの世界を作ったわけではないわ。……本当に、何も理解できていないのね。あなたは」

QB「人間の考えは、本当に理解できないな」

ほむら「取り敢えずまた前みたいな無駄な抵抗をしたら……わかるわよね」

QB「はいはい。僕たちは君に従うよ。この世界から消されてしまってはたまったものではない。……本当は君たちとは早く縁を切りたいんだけどね」

ほむら「それは無理よ。わかっているでしょ?」

QB「やれやれ」


602以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 17:35:26.43Y0YCl47ro (13/13)

というさやかの一方的にふっかけたまどかとの『喧嘩』の話でした
日にち遅れたんは本当に申し訳ない…


603以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/23(水) 21:48:45.50P1C6rL9JP (1/1)


果たしてほむらとさやかの喧嘩はいつまで続くんだろうか
まどマギの完結篇はまだですか虚淵さん・・・


604以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/11/24(木) 19:14:17.83ONDceRBA0 (1/1)

これ良いな
やっぱりほむさやはなんか色々可能性を感じるわ
乙でした


605ルンペルシュティルツヒェン2016/12/07(水) 23:37:50.09l9zig5V2o (1/8)

昔々あるところに、水車小屋でこなをひくのを商売とする、一人の男がおりました。
男の名前は鹿目ショウサン。
彼は貧しくはありましたが、一人の綺麗な娘、鹿目まどかと一緒に慎ましやかに暮らしておりました。

ショウサン「ヘイ。そこの彼女! 俺の女にならないかい?」

女「貧しい男はお断りだよ!」

……慎ましやかに暮らしておりました!
ある時、ショウサンは国の王様と話をする事になりました。
あ、ちなみに王様の名前は中沢といいます。

ショウサン「いやぁ、ほんと女は人間扱いしちゃ駄目ですよ。犬か何かだと思って躾けないと」

中沢「殺すぞって脅せばまず大抵は黙るからな」

……


606以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:38:16.26l9zig5V2o (2/8)

中沢「しかしショウサン。お前には確か娘がいただろう?」

ショウサン「あ、はい。まどかっていいます。どっかの女と出来た子供で、まぁ、大事に育ててます。へへへ……」

中沢「女は人間扱いしないのではなかったのか?」

ショウサン「ま、まどかは違うし! え、えぇと……ほら、優しいし綺麗だし」

中沢「でも女は犬なのだろう?」

ショウサン「あと……そ、そうだ! まどかは藁を紡いで金に変える事が出来る!」

中沢「……本当か?」

ショウサン「ほ、本当です。嘘ついてないです!」

中沢「ならば確かめてみる事にしよう」

ショウサン「……え?」

中沢「明日、城へ連れてこい。俺が直々に試してやる」

ショウサン「え、そ、それはちょっと……」

中沢「俺のいう事が聞けんのか?」

ショウサン「ひぇ……」


607以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:38:42.33l9zig5V2o (3/8)

翌日。ショウサンは城へまどかを連れて行きました。

まどか「パパ。急に連れてきて……どうかしたの?」

ショウサン「まどか……ごめん!」

そう言うとショウサンは城の中にまどかを残して走り去って行きました。

まどか「パパ?」

中沢「よく来たな」

まどか「……え?」


608以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:39:09.01l9zig5V2o (4/8)

中沢「お前が藁を紡いで金に変える娘か」

まどか「……?」

中沢「お前の父親がそう言っていたぞ?」

まどか「あー……王様、それはパパの嘘で……」

中沢「もし、本当に藁を紡いで金に変える事が出来るのならば、お前を王妃にしてやろう」

まどか「それは結構です」

中沢「ただ、もしも三日後の朝までに金が紡げなければ、お前の命をもらう」

まどか「……そ、そんな!」

中沢「さぁ兵士共! こいつを塔の上に連れていけぇ!」

まどか「きゃ……や、やめて!」


609以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:40:02.53l9zig5V2o (5/8)

あわれまどかは塔の上に幽閉されてしまいました。
あるのは、糸車とまきわく、そして藁。

まどか「どうしよう……藁を紡いで金に変える方法なんて知らないよぅ……」

と、その時です。

まどか「黒い……羽?」

???「ふふふ」

黒い翼を持った少女が、まどかの前に現れました。

まどか「……誰?」

???「私は魔なるもの。摂理を乱し、この世界を蹂躙する存在」

???「そう、『悪魔』よ」

まどか「悪魔ちゃん?」

悪魔「……悪魔よ」

まどか「悪魔ちゃんだね! わたし鹿目まどかって言うの! よろしく悪魔ちゃん!」

悪魔「……ちゃん付けって……別に、いいけど……」


610以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:40:29.63l9zig5V2o (6/8)

悪魔「それはともかく……お困りのようね」

まどか「あ、うん! 三日後までにこの藁を紡いで金に変えなきゃいけないんだけど、方法が分からなくて……」

悪魔「私ならば簡単にその藁を金に変えてあげられるわ」

まどか「……本当に!? じゃ、じゃぁ」

悪魔「でも、その代償にあなたの大切な物を奪う事にするわ。これは取引よ、まどか」

まどか「え、じゃぁパパが女の人に貢いで貰ったものをプレゼントとしてくれたネックレスを……」

悪魔「却下ね」

まどか「……じゃ、じゃぁパパが女の人に貢いで貰ったものをプレゼントとしてくれた指輪……」

悪魔「あなたの父親ろくでもないわね……却下」

まどか「どうしよう……他にあげられるものがないよう」

悪魔「……あるじゃない。あなたのつけているそのリボン。そのリボンをくれたら、藁を金に変えてあげる」

まどか「これは駄目!!!!!」

悪魔「……随分嫌がるのね」

まどか「あの、これは大事なもので……どうしてもあげられないの。ごめんなさい」

悪魔「ふーん……二日後にもう一度来るわ。その時にはいい返事を聞かせてくれる事を期待してるから」


611以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:41:16.13l9zig5V2o (7/8)

そんなこんなで二日たちました。

まどか「うーん……うーん……」

悪魔「決心はついたかしら」

まどか「あ、悪魔ちゃん……ごめん、他のものならいいけど、やっぱりリボンはあげられない」

悪魔「……どうして? どうしてあなたはそのリボンに拘るの?」

まどか「このリボンは本来大切な人にあげたものでね……その大切な人に返してもらったんだけど、またその人に渡さなきゃいけないんだ。……その大切な人が誰だか思い出せないけど」

悪魔「……」

まどか「……おかしい?」

悪魔「いえ……ならば、あなたはここで死ぬ事を選ぶというの?」

まどか「わたしが死ぬのはいいんだけど……悪魔ちゃん。お願いがあるの。わたしが殺されたら多分パパも捕まえられて殺されちゃう。悪魔ちゃんの力でパパを守ってあげられないかな……」

悪魔「……あきれた。この期に及んで自分の父親の心配をするなんて」

悪魔「……なら、別の条件を出してあげる。あなたの一番最初に産まれた子供を私に差し出しなさい。それで藁で金を紡いであげる」

まどか「え……それは……」

まどか「……わかった」

悪魔「意外と悩まないのね」

まどか「……その、ね。悪魔ちゃんなら、わたしの子供を大事にしてくれるかなって……そんな気がするんだ」

悪魔「……そう。ならば契約成立よ」

かくして悪魔は藁を金に紡いでくれました


612以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/07(水) 23:41:50.64l9zig5V2o (8/8)

後半へ続く!


613以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/08(木) 20:42:34.50nXnGtxrAP (1/1)

おう!


614以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/19(月) 22:55:27.11J7SNv4baP (1/1)

まだか


615以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:01:18.097DV1VmLxo (1/12)

あくる朝、王様がやってきて、注文通りになっている事を知りました。そこで王様はまどかと……まどかは最初嫌がりましたが渋々と……婚礼の儀をあげました
そして一年がたち、まどかは子供を産みました
まどかはその子供にタツヤという名前を付けて、大切に育てました。そんなある日

中沢「可愛い子供だ。俺の跡継ぎにふさわしい!」

まどか「王様、その件なのですけど……」

悪魔「約束を果たしてもらいに来たわ」

まどか「……悪魔ちゃん」

中沢「な、なんだ貴様は!?」

悪魔「子供はこちらで引き取らせてもらうわ。……約束通りに」

まどか「……分かったよ。悪魔ちゃん」

中沢「ならんならんならん!!!」

まど悪「!?」

中沢「折角の世継ぎを何故貴様のような奴に奪われなければならんのだ。絶対に許さんぞ!!」

まどか「王様、隠していてごめんなさい。実は……」

中沢「お前の言い訳なぞ聞きとうないわ!」

まどか「……」

悪魔「そう、王様はご不満なのね」

中沢「当たり前だ」

悪魔「……ならば、一つゲームをしましょうか」

悪魔「内容は簡単。三日以内に私の名前を当てられたらあなた達の勝ち。子供はあなた達に返すわ。でも、もし出来なかったら子供は返さない。……それでどう?」

中沢「……よかろう」

悪魔「精々、頑張る事ね」

そう言って悪魔はタツヤを連れて去って行きました


616以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:01:55.207DV1VmLxo (2/12)

中沢「なんでこんなことに……おい、まどか!」

まどか「なんでしょうか、王様」

中沢「お前が悪魔の名前を調べあげるのだ。三日以内に出来なかったらお前も、お前の父親も命がないと思え!」

まどか「そ、そんな!!」

中沢「どうせ、藁を金に変えたのもあいつに頼みこんだからなのだろう?」

まどか「それは……」

中沢「やはりな。全てお前の勝手が招いた事なのだ。なんとかしろ!」

まどか「……はい、わかりました」


617以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:02:38.087DV1VmLxo (3/12)

次の日も、その次の日も悪魔はやってきました。まどかは思いつく限りの名前を言いました。

まどか「たるとちゃん!」

悪魔「私はそんな偉人ではない。違うわ」

まどか「鈴音ちゃん!」

悪魔「私は魔法少女狩りに興味はないわね。違うわ」

まどか「かずみちゃん!」

悪魔「……あの子は改変後、どうなっているのでしょうね。違うわ」

まどか「織莉子さん!」

悪魔「今思い出しても許せない……じゃなくて、違うわ」

このように、まどかは思いつく限りの名前を言ったものの、悪魔は違うと答えるだけ
まどかは途方にくれてしまいました



618以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:03:04.987DV1VmLxo (4/12)

悪魔「タツヤ」

タツヤ「まどかー。どこー」

悪魔「……そう、あなたもまどかが恋しいのね」

タツヤ「まどかー。まどかー」

悪魔「……偽街の子供達。仕事よ」

???「アイサー!」


619以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:03:47.037DV1VmLxo (5/12)

まどか「……どうして、悪魔ちゃんはこのリボンに拘ったんだろう……あれ、わたし、何かとても大切な事を忘れているような……」

兵士「王妃様」

まどか「……まどかでいいよぉ、その呼ばれ方なれなくて……どうしたの?」

兵士「街外れに一件の小家がありまして、そこにいた子供達が悪魔の名前はルンペルシュチルツヒェンであると」

中沢「でかしたぞ!」

まどか「王様!?」

中沢「ふはは。これで、タツヤを返してもらえるな。私から直々に悪魔に言ってやるわ。あいつの悔しがる顔が目に浮かぶようだ」

まどか「……ルンペルシュチルツヒェン?」

そんな名前だっただろうか。……違う。違うよ。悪魔ちゃんは……

まどか「あ……」

そうだ。わたしは何故忘れていたんだろう。悪魔ちゃんの名前は……!!


620以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:04:26.087DV1VmLxo (6/12)

そして三日目。

悪魔「さぁ、私の名前を当ててごらんなさい?」

中沢「お前の名前はルンペルシュチルツヒェンだ! どうだ! 間違いなかろう!」

悪魔「……正解よ。悔しいけど約束通り……」

まどか「……悪魔ちゃん、違うよね」

中沢「……? 何を言っておる」

まどか「悪魔ちゃんの名前は……暁美、ほむらちゃん。だよ」

そう言うとまどかは神々しい女神に姿を変えました

ほむら「……!?」

まどか「こんな大事な事を忘れてしまっていたなんて……ごめんね、ほむらちゃん」

中沢「何だこれは!? どういう事だ!?」

ほむら「……そう。思い出してしまったのね」

まどか「王様ごめんなさい。私は円環の理。魔法少女達の希望。……だから、あなたとはもう一緒にいられない」

中沢「なんだと!? そんな事は許さん! タツヤも、まどかも俺のものだ」

ほむら「……ぬけぬけと」


621以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:04:52.937DV1VmLxo (7/12)

ほむら「王。あなたのまどかに対する所業は全て見てきたわ。……到底、許せるものではない。ここで死になさい」

ほむらはそういうと、おもむろに弓を取り出し、王様を射ろうとしました

中沢「ひ……!」

まどか「やめて!!」

ほむら「まどか!? だってこいつは……」

まどか「それは王様はひどい人だとわたしも思うけど……こんな人でも、わたしの大切な旦那様だから、ね」

ほむら「……そう」

まどか「行こう、ほむらちゃん」

ほむら「えぇ」

中沢「……待て! 俺は許さん! 許さんぞぉおおお!!!」


622以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:05:20.517DV1VmLxo (8/12)

まどか「ねぇ、リボン。ほむらちゃんに返そうと思うんだけど」

ほむら「元々あなたのものでしょ。今となっては必要のないものだわ」

まどか「……似合うのに」

ほむら「似合わないわよ」

ほむら「それにしても」

ほむら「あなたはまだ、全ての記憶を取り戻したわけではないようね」

まどか「……え?」

ほむら「だってそうでしょ。私にここまでの接近を許すなんて。記憶が残っているならばありえない事」

まどか「……!?」

ほむら「もう一度、あなたから円環の理を切り離させてもらうわ」


623以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:06:17.037DV1VmLxo (9/12)

?「おはよう。まどか」

まどか「……おはよう、パパ」

まどか「……あれ?」

何かとっても大事な事を忘れてるような…

???「知久ー。まどかー。タツヤー。今帰ったぞー!」

知久「お、王妃様のお帰りだ」

まどか「え。王妃様って……」

知久「ママの事だよ。……まだ寝ぼけているのかな?」

まどか「ママ…?」

…そうだ。わたしのママは……

詢子「たく、女だって舐めてくれれば良かったんだけどねぇ。結構手ごわかったわ」

知久「失敗したのかい?」

詢子「まさか。ほら結んできたよ。上条王国との同盟。最終的に腕のいい医者を一人差し出す事で納得してもらったわ」

知久「流石ママ」

タツヤ「だー!」

詢子「おぉよしよし。タツヤもいい子にしてたかー!」

まどか「……ママ」

詢子「ただいま、まどか? ……ん、どうしたんだい? 鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

まどか「……ううん。ちょっと変な夢を見ていたみたいで……」


624以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:06:48.797DV1VmLxo (10/12)

ショウサン「まどか、ごめんよー。ごめんよー……」

ほむら「……反省はしているようね。それに免じてあなたも殺さないであげる」

ショウサン「!? あんたは?」

ほむら「その代わりに……この子を息子として育てるのよ。ねぇ、王様」

中沢「き、貴様! 俺に何をした!?」

ほむら「あなたはここで、貧乏な粉ひきとして生きるの。……殺さなかっただけありがたいと思いなさい」

ショウサン「……ん、あー……そうだ。俺にはこんな息子がいたっけなぁ」

中沢「な、何を無礼な! 俺は王様なんだぞ!? 貴様何をしたのか分かっているのか!」

ほむら「……やっぱり、殺してしまおうかしら」

中沢「ひ……!」

ショウサン「ほら、今日も仕事に行くぞ。バリバリしごくから覚悟しておけよ」

中沢「嫌だ。嫌だあああああ!!」

ほむら「お元気でね。二人とも」


625以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:07:25.757DV1VmLxo (11/12)

QB「改変は最小限にすますんじゃなかったのかい?」

ほむら「……うるさいわね」

QB「君が世界をかき乱すから、ほら、こんなに魔獣が」

ほむら「まどかの記憶が戻ったのは想定外だったのよ……。そうならない為にリボンを最初に奪う予定だったのに。まさか、あそこまで大事にしているなんてね」

QB「でもほむら。君、まどかに名前を当てられて……実は嬉しかったんじゃないのかい?」

ほむら「……さっさと魔獣を狩って次のまどかを救いにいくわ。ほら、あなたも手伝いなさい」

QB「やれやれ。とうとう見滝原すら出てこなくなったじゃないか。いくつのまどかを救済するつもりなんだい?」

ほむら「勿論全てよ。まどかが不幸せな世界なんて許さないから」

QB「まったく。君は本当に理解できないよ」

ほむら「理解できなくて結構よ」


626以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 19:07:52.227DV1VmLxo (12/12)

おしまい。遅くなってごめんね


627以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 20:35:10.69Tylw1SEXP (1/1)

乙!

平行世界の中には未だに文明が停滞している場所もあるのかな
ほむらの旅はまだまだ終わらない


628以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/21(水) 16:24:28.76hu6YUfy60 (1/1)

あのテーマで作っただけで凄いわ


629以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/25(日) 16:16:21.52le4SxlmA0 (1/1)

杏子「アイハブアアッポー」

杏子「アイハブアアッポー」

杏子「アン」ゴシャァ

杏子「アッポージュース」

ほむら「アイハブアキュゥべえ」

ほむら「アイハブア輪っか」

ほむら「アン」ブチィッ

ほむら「キュゥ/べえ」

ピコ太郎ネタでなんかやりたかったけど、そんなに思い浮かばなかった


630以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/03(火) 20:00:36.55+D1biKQf0 (1/1)




631以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/12(木) 23:23:44.872TRUAy96o (1/2)

ほむら「何度やってもダメ。まどかを救えない」

ほむら「私には無理なのかしら…」

ほむら「このまま同じ時間を繰り返して何か変わるかしら」

ほむら「私が変わらないと何も変わらない。そんなことはわかっているのだけど…人はそう簡単には変われない」

ほむら「ちょっと疲れたわ…この周回は何もしたくない。一周ぐらい学生生活を満喫してもいいよね…まどか」

・・・

ほむら「ジェニーを助けないとまどかが魔法少女になって私を助けに来るのよね…」

まどか「やっほーほむらちゃん!助けに来たよ!クラスのみんなには内緒だよ!」

マミ「初めまして暁美さん!今この魔女を倒しちゃうから待っててね!」

まどか「いっけぇー!」ドゴォオオオ

ほむら・マミ「あっ」オオオオオ

地球「あっ」オオオオオ

宇宙「あっ」オオオオオ

おわり


632以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/12(木) 23:29:54.682TRUAy96o (2/2)

ジェニーじゃなくてエイミーだったわ


633以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/13(金) 19:22:46.89lg+vaJSeo (1/1)

まあ因果絡まりまくってれば一矢でそうなる可能性もあるわなww


634以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/20(金) 22:54:17.36GAIBcAq00 (1/1)

a


635以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/07(火) 21:13:17.80RKEKqzaP0 (1/1)

a


636以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/04(土) 16:02:30.75JVtEcfwx0 (1/1)

a


637以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/21(火) 00:34:59.00P3ylpj3x0 (1/1)

保守


638以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/04(火) 22:48:42.60C9aaHgoG0 (1/1)




639以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/20(木) 23:37:20.69cpwQ/Vns0 (1/3)




640以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/20(木) 23:37:57.76cpwQ/Vns0 (2/3)




641以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/20(木) 23:38:23.78cpwQ/Vns0 (3/3)




642以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/04(木) 16:43:35.61H8HAmzZE0 (1/1)

a


643以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/15(月) 19:03:15.86AkrBot1O0 (1/1)




644以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/25(木) 22:05:46.05qH+0ucP20 (1/1)




645以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/17(土) 20:47:33.37OWDBCPvy0 (1/1)




646以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/07/10(月) 22:00:06.00Awlo2pbY0 (1/1)




647以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/07/30(日) 12:42:31.68JsZdrsVJ0 (1/1)




648以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/08/12(土) 13:21:23.32ygDnQI1P0 (1/1)




649以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/09/02(土) 13:57:43.69PjP2b8Sb0 (1/1)




650以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/09/10(日) 16:41:57.49kfIKxXZh0 (1/1)




651以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/09/17(日) 14:55:40.359Ss4c+0w0 (1/1)




652以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/09/22(金) 21:03:22.05GavpjLVT0 (1/2)

□────────────────□
│鹿目家 まどか自室 PM9:39
□━━━━━━━━━━━━━━━━□
                              ∧         __ ヘVミx   〃  }}
                      \  _{{_}L -‐''" ̄     ̄ヘV‐㍉〃~-、j!
                  /        у    /       |            `〈 / /   \
                / イ     l 〃    /           !        、   l  ∨:/     ヽ
                 ///       | i     〃     / /           ヽ  |   ∨       '.
              /´  l       | |     /   !  / ∧    i {           l  |   ',        |
                  ||      | |__ i | __./|_/ 厶ィ    |∧、     、 |  |    、      |
                  ||      Ⅵヽ|  |  ∧| 八|  |   |  |\:i     } |  |   ト、{      |
                  |∧     i〈〈{ (ハ  |/  |/ _.l   、  |   、 |ト、__ /1|  |   |l \    |
                 / ‘,   从ヽ\l| {l x=テ笊圷ミ  \ |   ヽ| \/ハlリ   l、   |   \ /人
                  /   、 / 人 ト、| i{   ヒ乏ツ      ヽ|  アテ≧x/ |  |) } ハ     //
                      ∨>'"´ ̄| |ト、 / l /ヽ        V込り ヾ |   j乂/ ∧    ∧{
                         /      ハ 个<\            / l/ヽ 小 ///イ   l   / ヽ、
                      /    ヽ Ⅵヘ \        ′          / | /イヽ、   |  ∧
                    {        '. ∨ハ  > 、 ‐ -     _.. イ  |八l  }   |/
                     /       Y>┴──-.、エエ二ア二二、/:/ ァ'´     ト、
                  /        〈::::::::::::::::::::::::::::}::::Y´::::::::::::::::::::\/         〉
┏───────┓      \           、::::::::::::::::::::::::::::介、:::::::::::::::::::::::/          /
│   まどか           \  , 、    \:::::::::::::::::::/ l | ハ:::::::::::::::::::イ   /   /
┣───────┸────────────────────────────────────────┓

│   ……で、こっからが、本題だね。

│   「……うん」

│   あの一件で、“男性”と、“女性”の性について、知ることになった。
│   あの時は、本当に驚いたよ。

│   「ごめんね。いままで、本当のことを、伏せてて……」

│   いや、いいよ。気にしてない。
│   でも……あの時さやかは、確かに僕をよびながらしてた。
│   きょう…すけ、きょうすけぇって……

│   「さやかには、僕以外にも幼馴染が、いたんだ……」


┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


653以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/09/22(金) 21:03:56.78GavpjLVT0 (2/2)

□────────────────□
│ 美樹家 さやか自室 PM11:03
□━━━━━━━━━━━━━━━━□
                             /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
                             / : : : 厂: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
                        , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
                          /: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ', : : : : ',
                      /:/ : : : /: /l : .|: : : : : : : : ハ: : : : : :|_: : : : : :j
                        |/|: | : /|: :||:.:|: : : :|: : : :.ヽ|: : : : : |フノ_: : : : :|
                        l! |: |: :| イ| ',: :ト、: `ト: : :ヽ:.| : : : : 从フノ: : : N
                        |: |: :| ,|!  ヽl \{\: : :l | : : : : |: :|: : : : : :|
                       l: |ヽ|〒ぇ-       ヽト:l : : : :├ 、: : : : :,
            .             l: :ハ ヽツ     〒fぇヽヽl: : : l :ハ ノ: : 八/
                          l: l :   ,     ヽツ   |: : : l厶イ: : /
                           ヽ| 入  `      U  |: l : l レ|イ/ \
                         | : >   ヽ       -|/| :厶′  // .\
                         ',: : | ヽN` ┬ ´へ _|/  /  //   \
            .                \l     ノ _{{ \く   /  /´       \
                               | ヽ   >r┬─‐ ┐  /       ヽ
                                 /  |;   ├l     | V         ',
                                 /_  ヽ--イ ト 、  | | /         ',
                            \   ` |  |||| ヽ ノ /        |   ',
┏───────┓                  \   ヽ ||||   く        |   ',
│    .さやか                           〈     └ └     \ ̄ ̄    ノ     .',
┣───────┸────────────────────────────────────────┓

│   「あー……それで、さ。いろいろと、見ちゃったと、思うんだよね……」

│   …………うん。

│   「驚いたっしょ?」

│   まあ、ね。女の子もその…あんなことするんだなって。




┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


654以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/10/01(日) 19:32:44.68ba9WG8sz0 (1/1)

保守


655以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/10/08(日) 17:44:43.6208XPzBFH0 (1/1)

保守


656以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/10/15(日) 19:00:18.61CSmlR1W/0 (1/1)

保守


657以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/10/20(金) 01:47:32.65kgMfebA90 (1/1)




658以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/10/29(日) 14:09:20.19jbJ4CkHY0 (1/1)

保守


659以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/11/05(日) 17:07:54.01EihLdXNW0 (1/1)

保守


660以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/11/19(日) 16:47:00.72KEBmf0xw0 (1/1)

保守


661以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/28(日) 12:30:35.85jB9sQHC00 (1/1)

保守


663以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/28(日) 23:42:15.79MJ+0LQQF0 (1/1)
664以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/01(木) 19:57:28.52t9R+wFs/0 (1/6)

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665以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/01(木) 19:58:07.62t9R+wFs/0 (2/6)

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666以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/01(木) 19:58:36.91t9R+wFs/0 (3/6)

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667以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/01(木) 19:59:02.58t9R+wFs/0 (4/6)

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水波レナ F9 メモリア 川本 ふゆぅ しかめ こうへい 秋野かえで
水波レナ サジェスト ぼっち いじめ ドッペル 無罪 荒らし コネクト
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668以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/01(木) 19:59:33.80t9R+wFs/0 (5/6)

川本恒平 荒らし F9 特定 対立煽り 身バレ チンフェ 41歳
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670以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 21:00:50.18nDWMoFrb0 (1/1)




671以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/26(月) 00:22:46.83LLyeqrHg0 (1/1)
672以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/08(木) 02:37:36.79eLHtMXEB0 (1/2)
673以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/08(木) 02:38:06.13eLHtMXEB0 (2/2)
674以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/20(火) 18:18:13.05Vty+KNmK0 (1/1)




675以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/26(月) 02:16:34.10wBOVTP0X0 (1/1)
676以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/22(日) 19:12:21.97YLv3+7GM0 (1/1)

保守


677以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 20:41:24.38lC5ozO4Q0 (1/3)

まどか「鳩くんが気がねなく糞を撒き散らせる社会」



まどか「そういう社会に、私はなりたい」







――――そして、世界はそのようになった。






黒電話「アメリカを攻撃する」ポン

大陸間弾道鳩「北米遠すぎィ!」バサバサバサバサ…

カリフォルニア・サーファー114514「胸にかけて!胸に!・・・ファッ!?」バサバサバサバサ…

ホワイトハウス「大統領大変です!わが国を狙った大陸間弾道鳩でイギリスが糞まみれです!」

花札「なんだと報復だ!生物兵器の使用を許可する!」

生物兵器(鳩)「悔い改めて」ボトボトボトボトボト

(この間、ロシアでは下剤鳩が「見とけよ見とけよ~」と自国を糞まみれにしたがロシア政府は関知していない)

ホワイトハウス「大統領やりました!『北米が平和の使者で糞まみれ』です!!」

花札「やったぜ。」




ほむら(――それでもここは、あの子がなりたかった世界なんだ。なのよね)

なぎさ「マミーーっ。はやく来るのですーーっ!」ピョンピョン

マミ「なぎさ、ちょっと待って。ふふ、元気なんだから」タタ…

さやか「マミさん、すっかりお姉さんだね。急にあずかることになったってのに」

杏子「あいつらホント仲いいよなーー」クスクス

ほむら「ええ……」トボトボ

…パササ ピト

ほむら「!」

クルッポークルッポー

ほむら「……まどか?」ナデナデ

クルッポー  プリッ

ほむら「(ジーン…)」ウルウル

マミ「暁美さーんっ」

バササッ…

ほむら「(ニコッ)ええ、今行くわ」タッ…


おわり



678以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 20:41:24.06lC5ozO4Q0 (2/3)

まどか「鳩くんが気がねなく糞を撒き散らせる社会」



まどか「そういう社会に、私はなりたい」







――――そして、世界はそのようになった。






黒電話「アメリカを攻撃する」ポン

大陸間弾道鳩「北米遠すぎィ!」バサバサバサバサ…

カリフォルニア・サーファー114514「胸にかけて!胸に!・・・ファッ!?」バサバサバサバサ…

ホワイトハウス「大統領大変です!わが国を狙った大陸間弾道鳩でイギリスが糞まみれです!」

花札「なんだと報復だ!生物兵器の使用を許可する!」

生物兵器(鳩)「悔い改めて」ボトボトボトボトボト

(この間、ロシアでは下剤鳩が「見とけよ見とけよ~」と自国を糞まみれにしたがロシア政府は関知していない)

ホワイトハウス「大統領やりました!『北米が平和の使者で糞まみれ』です!!」

花札「やったぜ。」




ほむら(――それでもここは、あの子がなりたかった世界なんだ。なのよね)

なぎさ「マミーーっ。はやく来るのですーーっ!」ピョンピョン

マミ「なぎさ、ちょっと待って。ふふ、元気なんだから」タタ…

さやか「マミさん、すっかりお姉さんだね。急にあずかることになったってのに」

杏子「あいつらホント仲いいよなーー」クスクス

ほむら「ええ……」トボトボ

…パササ ピト

ほむら「!」

クルッポークルッポー

ほむら「……まどか?」ナデナデ

クルッポー  プリッ

ほむら「(ジーン…)」ウルウル

マミ「暁美さーんっ」

バササッ…

ほむら「(ニコッ)ええ、今行くわ」タッ…


おわり



679以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 20:45:19.62lC5ozO4Q0 (3/3)

連投すみません


680以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/09(水) 23:58:17.255K0X9CGU0 (1/1)
681以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/18(金) 02:33:33.60dv8J9bDT0 (1/1)
682以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/18(金) 10:47:21.41Nml+nzNSO (1/1)


まゆ「プロデューサーのお仕事の人は大変ですねぇ、スーツ着て」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514190792/

13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/25(月) 18:39:26.85 ID:LqU3LnMB0
前作でSSがつまんないといぅ~コメントがありました。 いやあぁ~…ほならね? 自分が作ってみろって話でしょ?
ソッ私はそう言いたいでスッ…けどね? こっちゃあ…こっちはみんなを楽しませる為にィ動画のサムネを….作っている訳でして、やっぱり~…スゥゥ…
前はちょっとぉ、SSシンプルだったのですがぁ~、…いや…ちょとSSやっぱぁ~…凝ったSSが良いかなぁーと思ってまあSS作り始めた訳ですけどもぉ、
そんな~SSつまんないと言わ…とか言われたら、じゃあお前が作れって話でし…だと思いますけどもね?…ええ。
結構ォォ~~~…SSェ~作るのは大変だと思いますよSSの構成ぃ……から考えなアカンし…ヒハァァ…
つまんないと言うんだったら自分が作ってみ゛ろ゛っていう話でしょ?私はそう言いたい。…うん。

170: ◆PChhdNeYjM[sage]
2017/12/19(火) 16:55:35.42 ID:1hpLlIxwO
>>166
同じssを繰り返し投稿するのは手間がかかりますし本当ならやりたくないんですけどね
ここで更新していると貴方のような荒らしが湧きますから
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513119160/


683以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/18(金) 17:57:53.179JEsKiDJ0 (1/1)

ちょいと、ここで宣伝させてくり

まど☆マギ原作の展開やラストに不満のある人達に、オススメの小説をシブで投稿したから
退屈やったら、どうぞどうぞ(小ネタコーナーも毎回の様にあるよ)

最初に盛り上がる展開のところまで、投稿出来たっけさ?

ウルトラマンゼロとのコラボ小説なんだが
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9579092


684以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/21(月) 02:03:11.55hVIKyiT+0 (1/1)




685以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/24(木) 02:51:02.67P5+0to+C0 (1/1)
686以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/29(火) 17:54:22.02Chz0THmU0 (1/1)

ちょいと、宣伝させてくれ?
pixivに毎日投稿していたシリーズが完結したんだ

興味が沸いたら、読んでくれぃ
毎回の様に、本編後に小ネタコーナーを入れているからさ

ウルトラマンゼロとのコラボ物(円谷の理)なんだが

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9579135


687以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/06/09(土) 22:18:52.57ftCVPGBF0 (1/1)

保守


688以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/06/11(月) 23:52:07.61KwdhnY2s0 (1/3)
689以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/06/11(月) 23:55:17.69KwdhnY2s0 (2/3)
690以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/06/11(月) 23:56:52.81KwdhnY2s0 (3/3)
693以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/06/30(土) 02:12:36.62Pcma9o520 (1/1)
694以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/07/04(水) 00:46:06.64ef0FsSov0 (1/1)
695以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/07/14(土) 01:16:29.35nxfVMrra0 (1/1)
696以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/07/22(日) 02:37:42.15KodspuSs0 (1/2)


※中沢=1話冒頭のたまごやきシーンに出てきた男キャラ


「ついてこないで!!」
私はついてこようとしたまどかを怒りに任せて突き放して、走り去った。

「もう、救いようがないよ…」
一番の親友すら傷つけた。そんな自分がもういやだった。
ソウルジェムが黒く濁っていくのが見なくても分かった。
前髪から雨が滴ってくるのを手で払いながら、いく当てもなく走った。

「美樹さん?」

雨が地面を打ちつけ、私がぬれた地面を走る音にまぎれて私を呼ぶ声がした。
私は足を止め振り返った。

「あんた誰よ?何の用?」

「やっぱり美樹さんか…。どうしたのこんな時間に」

するとそいつは顔の緊張が解けたように見えた。
中沢はビニール傘をさしてこっちを見ていた。

「そんなのあたしの勝手でしょ?だいたいあんたもこんな時間にうろついてるんだし、
人の事言えないじゃない。あんたこそ何してんのよ?」

私は中沢を睨みつけて言った。心配するクラスメイトにいきなり敵意を向ける。
そんな私に以前の幸せな日常に戻る資格なんてない。恭介を好きでいる資格なんてない。

「ごっ、ごめん。おせっかいだったかな?俺は夜飯を買いに来ただけだけど、美樹さんは様子違ったから…。
雨の中傘もささないで…。」


中沢はコンビニ袋を持ち上げて、へらっと笑った。

「それじゃ、さっさと帰って寝なさいよ。たいした用もないくせに話しかけないで!!」

私は中沢の好意を無碍にして、またどこかへ走り去ろうとした。すると、

ぐきゅるるるるるる

おなかが……鳴った。
そういえば今日いろいろあったからほとんど何にも食べてないや…。
それにしても、恥ずかしい。頬が赤くなるのが分かった。

「くっ…」

顔を隠すように踵を返して、中沢に背を向け走り出すと、

「待って!!」

中沢が今の会話で一番大きな声で叫んだ。

「あの、よかったらこれどうぞ。あと、そこの八百屋のひさしに隠れて、雨宿りしながら食べて」

中沢は袋からおにぎりをひとつ取り出すと、私に渡して一緒にひさしへと移動した。
私はひさしの下のぬれてない部分に座ると、夢中でビニールをはがし、食らいついた。



「じゃ、俺はこれで。気をつけて帰ってね、美樹さん」

中沢の足音がどんどん遠ざかっていった。
私は何も言わず、おにぎりにかぶりついていた。

不覚にも…、涙が出そうだった。夢も希望も友人も、そして、恋人も失った私に染み渡るようなおにぎりだった。
いつものありふれたおにぎりだけど、今回ばかりは特別においしかった。

食べ終わって一息ついて帰ろうとすると、私のすぐそばにビニール傘が置いてあった。

「バカだ、あいつ…」

私は、袖で目元を拭って、手で軽く髪をしぼり、その傘をさして、家に歩いて帰る事にした。

つづく… .


697以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/07/22(日) 20:29:48.43KodspuSs0 (2/2)




698以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/09(木) 02:06:29.30DFJUHLw00 (1/1)
699以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/11(土) 00:54:31.083zGmLRTa0 (1/3)
700以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/11(土) 01:07:30.923zGmLRTa0 (2/3)
701以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/11(土) 04:00:34.483zGmLRTa0 (3/3)
702以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/14(火) 04:17:41.40wCLl4/bL0 (1/3)
703以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/14(火) 04:25:19.34wCLl4/bL0 (2/3)
704以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/14(火) 23:38:31.50wCLl4/bL0 (3/3)
705以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/18(土) 02:25:44.41yxbjghfi0 (1/2)
706以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/18(土) 02:34:28.09yxbjghfi0 (2/2)
707以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/08/21(火) 17:26:35.35HgTldE4R0 (1/1)

保守


708以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/10/16(火) 01:48:39.92d4Hsz88D0 (1/1)

復活記念上げ


709以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/10/21(日) 01:29:52.34JkEUSqxr0 (1/1)
710以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/11/12(月) 02:05:26.57qgHL+Yso0 (1/2)
711以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/11/12(月) 02:39:56.32qgHL+Yso0 (2/2)
712以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/11/13(火) 00:48:17.27+kAL1MmF0 (1/1)
713以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/03(月) 02:11:41.90j5Ev9BXq0 (1/1)
714以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/05(水) 00:29:16.24ZoMO4V550 (1/2)
715以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/05(水) 00:46:47.55ZoMO4V550 (2/2)
716以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/10(月) 00:32:23.148kxHUuv40 (1/1)
717以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/15(土) 02:54:51.85p6HWY3cV0 (1/1)
718以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/24(月) 05:23:08.50s90iNqH60 (1/1)
719以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/31(月) 03:04:05.43YvKHBfdU0 (1/2)
720以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/12/31(月) 03:07:45.86YvKHBfdU0 (2/2)
721以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/01/03(木) 03:30:49.541ykFxxkN0 (1/1)
722以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/01/04(金) 00:32:20.3051T8Aisg0 (1/1)
723以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/01/08(火) 06:45:07.737IH6WgqG0 (1/1)
724以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/01/13(日) 00:45:17.63lqylBGyA0 (1/1)
725以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2019/01/14(月) 00:30:50.225iSHvD6o0 (1/2)