2811 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 03:06:45.73mfkrLMXq0 (2/8)

白髪少女
「大した手間ではない。
 気にする必要はない」

ゴリマッチョ
「……」

男「……どうかしたの?」

ゴリマッチョ
「いや……綺麗な人だなと思ってよ」

男「そうか」

ゴリマッチョ
「いい女を手に入れたんだな」

男「……手に入れたってわけでもないけど」

ゴリマッチョ
「そうなのか? 
 でも見た感じ、
 一緒に住んでるんだろ?
 なら手に入れたも同然じゃねぇか。

 ……それとも何だ、
 顔は似てねぇけど兄妹とか?」

男「そういうわけでも無い」

ゴリマッチョ
「……って事は何か訳ありか。
 まあ野暮な詮索はしねぇさ」

男「そうしてくれると助かる。
  ……さて、じゃあ座ってくれ。
  話を聞こう」


男が座るように促すと、
ゴリマッチョはまるで我が家の椅子に座るかのように、
勢いよく腰掛けた。

見た目通りに豪快というか無遠慮と言うか……。

まあ気にしてもしょうがない事であるんだけれどと、
男は息を軽く吐くと対面に座った。


男「……で、ハメられたって言う話だけど」

ゴリマッチョ
「ああ、そうだった。
 その話をするんだった。

 ……ただ、それについて話す前に、
 これは先に言って置きたいんだが……。

 俺は正直言ってあんまり頭が良くねぇ。

 だから、もしかしてあまり要領を得ない、
 そんな説明になっちまうかも知れねぇんだが、
 そこは許してくれ……」

男「別に気にしないよ」


2821 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 03:24:45.78mfkrLMXq0 (3/8)

すみません。
一旦ここまでです。
今日は特に用事等が無いので……、
早めに続き書きに戻って来れると思います。


283以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 11:01:53.55boNyk6WAo (1/1)

見てるよー


2841 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 16:40:37.10mfkrLMXq0 (4/8)

戻ってきました。
今から続き書きます。


2851 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 18:11:49.60mfkrLMXq0 (5/8)

ゴリマッチョ
「……助かる。それじゃあ、ぼちぼち話すとするか」


そう言うとゴリマッチョは鼻から大きく息を吐き、
どこか遠くを見つめて、経緯を話し始めた。


ゴリマッチョ
「俺はな……とある二次団体の組の構成員だったんだ。
 そこは昔堅気の義理と人情に厚い良い組で、
 特に親父がそうだったよ。
 まあ組の雰囲気を決めるのは頭だ。
 当然っちゃ当然だがな。

 ……まあともかく、でも、だからこそな、
 皆がそういう親父を慕ってた。
 義理人情を忘れねぇ人で、
 俺もそいつに救われて組員になったもんで、
 同じように慕ってた。

 だけどよ……親父も年寄りだった。
 少し前にあの世に逝っちまってな。
 まあ皆で悲しんで、
 ド派手に葬儀もしてやったんだ」


……薄々勘付いてはいたものの、
この発言で男は確信を得た。

間違いなくこいつはヤ○ザなのだと。

ゴリマッチョがたった今捲った袖の下に、
綺麗なお絵描きがしてあったのも、
それの裏づけと言えるだろう。


286以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 19:02:28.60CdZb2/QsO (1/1)

どんどんヤバいの出てるな


2871 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 20:17:57.23mfkrLMXq0 (6/8)


男(ヤバイやつだとは思ってたけど、
  まさかその筋の人って言う方向性のヤバイだったか……)


自分の額に冷や汗が滲み出るのを感じつつも、
男は黙ってゴリマッチョの話の続きを聞いた。


男「……」

ゴリマッチョ
「……で、そんな風に親父とのお別れを済ませた後の事だ。
 次に誰が頭をやるか、と言う跡目の話になるんだが、

 順当に行けば……そいつは俺だった。

 俺が親父に拾われたのが十五の時で、
 こう見えてかなりの古株だからな。
 それに――若頭っていう立場だったから、
 誰もがそれに異なんか唱えやしねぇ。

 上の方の組織のお偉方も、
 それが伝統だ、と。

 だが……俺は考えに考え抜いた結果、
 降りる事にした。
 
 何せ今は時代が時代だからよ、
 昔のやり方じゃあ、
 まかり通らねぇ事も多くなったんだ。

 俺は昔のやり方しか出来なくて、
 言わばそいつは化石みてぇなもんで、
 だが、それじゃあもう駄目なんだ。
 
 昔のやり方に拘ってたら、
 必ずいつか組は無くなる。
 でも俺はそれしか出来ねぇ。
 だからこのまま行けば、
 俺が跡目を継げば、
 おそらく大切な場所が、
 ……俺のせいで無くなっちまうと思ってよ。

 そいつだけは……耐えられなかった。

 だから、頭が良くて時代を取り込んでいけるような、
 そんなヤツに譲る事にした。

 けどよ、そいつが間違いだった。
 その選択が全ての間違いの始まりだったんだ……」


288以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 21:48:15.84GcXV9MoAo (1/1)

なかなか話が進まないな


2891 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 22:21:39.00mfkrLMXq0 (7/8)


ゴリマッチョの眉間に皺が寄った。
どうやら、ここから話が急展開するらしい。

と、その時だった。
剣呑とした雰囲気を和らげるような匂いが漂う。
先ほど作ったと言っていたアマレッティと、
淹れたての紅茶を白髪少女が持ってきたのだ。


白髪少女
「……待たせた」


「……美味いしいな。
 折角持ってきてくれたんだし、
 あんたも食べると良い」パクッ

ゴリマッチョ
「……頂こう」


一口含むと、
ゴリマッチョの頬が幾らか緩む。


ゴリマッチョ
「ははっ……この菓子、美味ぇな。
 ただ紅茶の方はな……こんなお上品な飲み物、
 飲んだ事ねぇや」

男「あまり馴染みは無いだろうから、
  飲めないなら無理はしなくて良い」

ゴリマッチョ
「出されたもんだ、きちんと飲むさ――お、おおう。
 抹茶とか麦茶と全然違うな……香りが強い」

白髪少女
「……そういう飲み物だ。
 その香りが気持ちを落ち着けたりする」

男「先ず香り、とも言うしな」

ゴリマッチョ
「そういうもんなのか……。
 お洒落だな」

男「お洒落ってわけでもないけどね。
  まあ、そういうイメージが付いちゃってるのは否定しないけど」

白髪少女
「……ところで」

男「ん?」

白髪少女
「真剣な話のようだが……私は居ない方が良いか?」

男「……俺はどっちもで良いけど、
  あちらさんが嫌かどうかだな」チラッ

ゴリマッチョ
「俺か……? 俺は別に居て貰っても構わねぇが」

男「だそうだ」

白髪少女
「……それでは、同席させて貰おうか」


290以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 22:35:01.8752/h+SdA0 (1/1)

>>288-289
ワロタ

語りを通してのキャラ描写が1の得手なのか拘りなのかわからんが
男が典型的なやれやれ系(本来関わらないままでいられる事に首をつっこんでいく)でないことを祈る



2911 ◆mUjz4FCa2c2019/03/07(木) 22:57:00.03mfkrLMXq0 (8/8)


そう言ってから、
白髪少女は男の隣に座り、
それを確認した男が、
ゴリマッチョに話の続きを促した。


男「……それじゃあ続きを」

ゴリマッチョ
「分かった。
 で……確か、代目を別のやつに譲った、
 って所まで話したよな?」

男「ああ、そこまで聞いた」

ゴリマッチョ
「じゃあその続きからだな。

 ……まあその、それで、
 俺は代目を譲った当初なんだが、
 ある意味安心しきっててな。

 さっきも言った通り、
 みんな親父の事慕ってたから、
 やり方が変わったって、
 時代が過ぎたって、
 親父の説いた心のありようだけは、
 絶対に変わらねぇんだってさ。

 ……あいつに任せれば、
 親父の心意気を残したまま、
 組を維持出来ると思ってた。

 俺は適度に見守りつつ、
 何か事が起きたら、
 力づくで助けてやるくらいの気持ちだったな。
 俺は馬鹿だが喧嘩だけは自信がある。
 それぐらいなら、
 組の為ならお安い御用だったからな。

 ……まあその、このやり方で、
 これからは上手くやってけるんだって、
 俺は思ってたんだ。

 ……だが、あいつはそれを裏切ってくれた。

 あいつは実際に組長を襲名して、
 それからすぐに薬の売買に手を出し始めた。
 これは資金源として重要だって言ってな。

 けどよ、そいつは……親父がもっとも嫌ってたもんでもあった。

 ……親父は昭和初期産まれでよ。
 若い頃に戦前戦後を経験してる。
 その時にヒロポン――当時の麻薬を使って、
 おかしくなっちまったヤツを何人も見てきたらしい。

 だからアレに手を出したら終わりだ、と。
 俺たちがアレを扱う事も何があっても許さない、と。
 そう常々言ってたものでもあった」

男「……」

白髪少女
「……」



292以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 23:21:58.90ro4Dl6L3O (1/1)

あいつだよなあたぶん
組長とかマジかよ


293以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 23:22:06.01thUVpFkGO (1/1)

深刻な話なのにゴリマッチョでなんか感じが変になる


294以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/07(木) 23:25:29.20JCMnY1cF0 (1/1)

キン肉マンとかの方がいいのか


295以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 00:25:24.00mCN/Hz/E0 (1/1)

禿頭で上半身風船みたいに膨れてる奴だろ
龍が如くの嶋野みたいな


2961 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 01:24:47.89PoLGidKm0 (1/7)

すみませんちょっと一旦中断です、
午前中には戻ってきます。


2971 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 11:26:36.21PoLGidKm0 (2/7)

戻ってきました。
今からぽつぽつ続き書いてきます。


298以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 12:39:43.9280El/9O8o (1/1)

舞ってた


299以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 12:46:28.713u8a/zHA0 (1/2)

現時点では男と関係ないこの長話、今日で終わるんだろうな…



300以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 13:32:07.34GfPOYx++o (1/1)

ゴリマッチョは話をダラダラ勿体ぶるからウザすぎる


3011 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 14:42:13.72PoLGidKm0 (3/7)


ゴリマッチョ
「だから……当然に俺は咎めた。
 そいつだけはやっちゃいけねぇんだろ、と。

 お前だって親父の葬儀で泣くぐらいに、
 慕ってたじゃねぇかよってよ。
 なら、不義理するような真似するんじゃねぇよってな。

 ……だがそしたら。

――親父の事は慕ってたが、
――それでもそのやり方まで良しとするわけじゃねぇ、
――こいつは利益になるんだよ、
――組の未来の為なんだよ。

 なんて……言い返されちまって、
 はっ、俺も短気だからよ、
 すぐに喧嘩になっちまった。

 その結果は当然……腕っ節が強い俺が勝ったが、
 それから組はぎくしゃくしちまった。

 ……で、そのうちに、
 あいつは変な中国マフィアのガキとつるむようになってな。
 薬を良く買ってくれるお得意さんらしいが、
 どうにもそいつは色々と怪しすぎた。

 ただ金が欲しくて薬が欲しい――って感じじゃあなかった。

 ……俺はすぐに進言しようと思ったよ。
 これは面倒な事になるって直感したからだ。
 だが、それはすぐに思い止まった。
 今更俺の言う事なんて聞きゃあしねぇだろうし、
 無理に言えばまた喧嘩になるからな。

 だから……俺は中国マフィアのガキの尻尾を掴む為に動く事にしたんだ。
 化けの皮さえ剥いじまえば、
 俺がそれを暴けば、
 少しは俺の話に耳を傾けてくれると信じて。

 そして――その最中に起きたのが連続通り魔の事件だった。

 最初は物騒な事件が起きただけだと思ったが、
 内容を見りゃあ薬の可能性があると来たもんだ。

 何か嫌な予感がした。

 そこで俺は馴染みの情報屋に連絡を取って、
 色々と話を聞いてみる事にしたんだが……。

 そしたら出てきた」


男「……出てきた? 何が」


ゴリマッチョ
「連続通り魔に関わる一連の流れが、だ。
 うちの組が関わってた。
 通常の薬の五倍の値で買うってそのガキに言われて、
 開発中止になった危険な薬をどっかから仕入れて、
 大量にそのガキに売ったらしい、と」


3021 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 17:46:02.48PoLGidKm0 (4/7)

ゴリマッチョ
「……それが、今回の事件で使われた麻薬だ」


男「……」


ゴリマッチョ
「そんで――それを聞いた瞬間、
 俺は気づいたら激怒して組に乗り込んでた。

 何のつもりだ!
 金の為に変な薬を世の中にバラまいて、
 連続殺人鬼を作るのが、
 俺らの在り方なのか!

 って、暴れまくってやった。
 壁なんか穴だらけになっちまったし、
 窓ガラスも全部割れちまったし、
 辺り一面血みどろにしてやって……で、その内に警察が来たよ。

 まあ俺としても、
 やっちまったって感はあった。
 すげぇ音はしたから、
 近所の誰かが通報したのかってよ。

 ただ、あくまでこれは組内での揉め事だ。
 だからお宅には関係ねぇよって、
 警察に丁重にお引取り願おうと話をしようと思ったら、
 俺にワッパかけようとしてきやがった。

 連続通り魔事件の容疑者として拘束します、って言葉と共にな。

 俺は一体何の事か分からなかったね。
 ただ、その光景を見て、
 あいつが笑った。
 そして俺にだけ聞こえるように、
 耳元で言った。


――もうあんたは必要ねぇんだ。
――大人しく豚箱にでも入っててくれ。
――最近……イタリアマフィアも入国してるって話もあった。
――目的は分からねぇが、俺らの領分を侵す可能性がある。
――その場合は抗争に必要な武器を買う金が要る。
――あんたのやり方じゃあ、
――この先やってけねぇんだ。


 ……この時ハメられたんだって、
 前々からそのつもりだったのかってよ、
 薬で利益を得るついでに、
 俺の事も消し去るつもりしてやがったのかって、
 いくら馬鹿な俺でも理解して、
 全身の力が抜けるような気分だった。
 いくら喧嘩したって、
 家族みてぇなもんじゃねぇか。
 ハメるなんて……」


うっうっ、とゴリマッチョは涙ながらに語る。
余程裏切られたのが堪えたのだろう。


3031 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 19:36:54.03PoLGidKm0 (5/7)


男「……なるほど。
  で、どうにかしてそこから逃げ出して、
  勝手に隠れ家認定していた家に来た、と」

ゴリマッチョ
「……おうよ。
 何せやってねぇんだ。
 誰かの身代わりで捕まるならともかく、
 こんな捕まり方は納得行かねぇって、
 すぐに気取り直して、
 そのまま警官殴り倒して逃げ出したんだ。

 でよぉ、隠れながら薬中の真犯人を探すつもりしてたんだ。
 そいつ見つけて冤罪を晴らすつもりしてた……」



鼻水をすすり、
大粒の涙を流すゴリマッチョを見て、
男はこの人物が段々とかわいそうに見えてきた。
とは言え……話は聞くだけと言ったし、
そのつもりをしていたので、
どうこうは出来ないが……。

と、思っていると、
おもむろに白髪少女が口を挟んできた。



白髪少女
「……すまん。今の話で少し気になる部分があった」

ゴリマッチョ
「お、おう? なんだよ」ズビィ

白髪少女
「お前はいわゆるジャパニーズ・ヤク○で間違いないな?」


ゴリマッチョ
「そうだが……。し、しかし何だその言い方。
 お前さん外国人か何かか……?
 そういや顔もどことなく日本人ぽくねぇ感じの、
 ハーフみてぇな美人だが……」


白髪少女
「日本語は喋れるが、確かに生まれは日本ではない。

 ……まあそれはともかくとして、
 先ほどの話にあった入国したと言うイタリアマフィアについてだ。

 それがジャパニーズ・ヤ○ザの領分を侵すと、
 そう考えられている、と言ったな?」


ゴリマッチョ
「……目的が分からねぇから、
 そうかも知れねぇって思ってるのは、
 確かに居るかも知れねぇってだけだがな。

 俺は組では……言った通りに、
 ぎくしゃくしちまってたから、
 情報入って来なくて、
 俺も情報屋から聞いて始めて知った話だ。

 ただありえなくはねぇ話だろうな。
 一時期ロシアのマフィアが進出して来ようとした時もあったし、
 中国マフィアだって……今は住み分け出来てるが、
 いつどうなるか分からねぇ。
 海外勢は動きが読み辛ぇ……」


白髪少女
「……動きを読む必要などない。恐らくその心配はいらない」

ゴリマッチョ
「あ……?」キョトン

白髪少女
「大方そのイタリアマフィアは、
 日本に居る息子の顔でも見に来ただけだ」フッ


3041 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 19:46:15.28PoLGidKm0 (6/7)

ごめんなさい。
またまた訂正です。


この発言↓を

ゴリマッチョ
「……目的が分からねぇから、
 そうかも知れねぇって思ってるのは、
 確かに居るかも知れねぇってだけだがな。

 俺は組では……言った通りに、
 ぎくしゃくしちまってたから、
 情報入って来なくて、
 俺も情報屋から聞いて始めて知った話だ。

 ただありえなくはねぇ話だろうな。
 一時期ロシアのマフィアが進出して来ようとした時もあったし、
 中国マフィアだって……今は住み分け出来てるが、
 いつどうなるか分からねぇ。
 海外勢は動きが読み辛ぇ……」



↓に訂正です。ゴリマッチョの発言がおかしすぎました。ごめんなさい。


ゴリマッチョ
「……まあ俺もワッパかけられそうな時に、
 新しい組長のそいつにちらっと言われただけで、
 良くはわからねぇが……。

 ただありえなくはねぇ話かも知れねぇがな。

 一時期ロシアのマフィアが進出して来ようとした時もあったし、
 中国マフィアだって……今は住み分け出来てるが、
 いつどうなるか分からねぇ。
 海外勢は動きが読み辛ぇ」


3051 ◆mUjz4FCa2c2019/03/08(金) 19:56:01.66PoLGidKm0 (7/7)

>>304での訂正の発言は>>303のゴリマッチョの発言の訂正です。
すみません。
情報屋のくだりでイタリアマフィア云々は入れるか迷ったのですが、
結局入れずに代わりに新組長の発言にして、
ついさっきの事なのにそれを忘れて続き書いてしまったせいです。
許して下さい。

それでは続き書いていきます。


306以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 20:03:46.823u8a/zHA0 (2/2)

このあと美少女からのラインを見る場面になるんだろうが
その場の状況がどうであれ、落ち着かせて警察に戻るよう促す以外の選択肢なくね
なんなら一緒にいくとか、そこからなにがしか展開はあるにせよ



307以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/08(金) 20:37:43.65LnCadfIlo (1/1)

ぬぽーん


3081 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 00:30:47.19hbDcko0o0 (1/8)


ゴリマッチョ
「何でそう言い切れるんだ……?
 知り合いか何かなのか?」

白髪少女
「……いや、そんな感じがすると思っただけだ。
 だが、ただの予想だと思ってくれるな。
 私のこの言葉は信じて良い言葉だと約束しよう」

ゴリマッチョ
「……詳しくは言えねぇ訳でもあるって感じだな。
 まあウソ言ってるように見えねぇし、
 信じても良いっちゃ良いけどよ」

白髪少女
「そうしてくれると助かる」

男「……」

男(……結構ハッキリ事柄を言うハズの白髪少女が、
  妙に変な言い方をするな……。

  何かあるのか?
  イタリアマフィアと。

  そう言えば元々は親父に助けられたんだったよな。
  親父も確か基本的な活動拠点がイタリアだったハズだ……。
  その繋がりから考えれる事とすれば――
  
  ――イタリア、オヤジ、マフィア。

  ……んん? んんん!?
  ……いや、まさかな?

  でも妙に親父は羽振りが良さそうだよな。
  白髪少女に大金持たせてたようだし。
  普通の仕事してたら、
  こんな金持ってるか……?)


男の脳裏にはふと、
自らの父親の素性についての考察が巡った。
まさか……と思う気持ちが強くなり始め――

――るるっ、とスマホがラインの着信を告げる音を発した。

……何だこんな時に、
と男が思いながらにラインを開くと、
それは美少女からの助けを求める連絡だった。


――男さん。
――突然の連絡ごめんない……。
――でも今、凄く大変で。
――助けて欲しいんです……。


男「……え? 助けて欲しい?」



309以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/09(土) 01:43:14.25Qmn0+V2Ao (1/1)

vipのやつ落ちてから見てなかったけどここに移動してたのか


3101 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 01:53:55.43hbDcko0o0 (2/8)


漠然とした「助けて」に、
一体どういう事なんだと、
男は事情が飲み込めなかった。

だから、ひとまず何が助けてなのか、
それを尋ねて見る事に決める。


――どうしたの。


と、男がラインを送ると、
すぐさまに返事が返ってきた。


――何て説明したら良いのか……。
――でもこのままだときっと、
――私ひどい目に合っちゃうんです。
――男さんに会いたい、会いたいです……。


どうやら美少女は、
冷静さを欠いているようだった。
助けてという強い思いが前面に出て、
詳しい事情は語ってはくれない。
恐らく焦りや不安が先に出て、
こちらの意図がきちんと通じていないのだ。

これは……直接会って聞くしかないかも知れない。
男はそう思った。
しかし同時に、これに自分が首を突っ込むべきなのか、
と言う思いも抱かずには居られなかった。

男からすれば美少女はただの元お隣さんだ。
それなのに、どうして自分に助けての連絡をするのか。
そんな自分よりもまず先に、
しかるべき相談すべき人や場所があるように思えるのだが……。

それを考えると、
男としても何も考えずに今すぐ行くとは言い辛い。



男「……」

白髪少女
「……急にどうした?」

ゴリマッチョ
「そうだな。何だスマホをじっと見てよ」

男「……いや実はたった今こんなラインが来てな」



自分では少し判断がし辛い。
そう思った男は、この二人に意見を貰おうと思い、
ラインの連絡を見せた上で、
美少女との関係性やこの連絡に対する自らの考えを述べた。



ゴリマッチョ
「なるほど……まあお前の考えは分からんでもない。
 だがこの文章見る限り――」

白髪少女
「――助けてを言おうと思って、
 最初に頭の中に思い浮かんだのが、
 男だと言う事では無いか?」

ゴリマッチョ
「だろうな……」

白髪少女
「これは……頼るべき者が他に居るのにという話ではなくて、
 誰を頼りたいか、と言う話だ。
 お前はただのお隣さんだと思っているかも知れないが、
 相手は違うかも知れない」

男「は……?」


3111 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 02:15:39.19hbDcko0o0 (3/8)

すみません一休みします。
午前中には戻ってきます。
ようやく長々としたゴリマッチョのこれまでの経緯話が終わりました・・・。


312以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/09(土) 02:33:34.84gGLMFOCkO (1/1)


これだけ時間割いたからには役に立って欲しいなゴリマッチョ


313以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/09(土) 07:19:59.62eYEGFDZA0 (1/1)

>男「は……?」

ブレねえなwww
こういうとこ好感触

ゴリマッチョは既に指名手配されてる筈なんで、
家ならともかく屋外で行動を共にするのはない
一度別れるのか、それとも美少女からの連絡を機に家に置いていくか



3141 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 11:45:43.25hbDcko0o0 (4/8)

戻ってきました
ぼちぼち続き書きつつ出来た都度投下します


3151 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 15:35:04.72hbDcko0o0 (5/8)

すみません
ただでさえ遅いのに
今日はさらにちょっと時間かかってます

PCの電源が途中で勝手に落ちるようになってしまいまして・・・
夜までにはなんとかしますので・・・

本当に申し訳ないです・・・


3161 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 19:37:49.94hbDcko0o0 (6/8)

よし、ひとまずなんとかなったので、
続き書きます


317以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/09(土) 20:38:20.97/47kVDNPo (1/1)

舞ってたぬぽーん


3181 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 21:44:57.49hbDcko0o0 (7/8)


ゴリマッチョ
「は? 、って事もねぇだろうに。
 ……朴念仁なのかい?」

男「誰が朴念仁だよ……」

白髪少女
「お前だお前。
 と言うかこの様子だと、
 私が前に言ったことを覚えていないな?」

男「前……? 何か今回に関係ある事、喋ってたっけ?」

白髪少女
「……覚えてないなら良い。

 しかし……想いが明らかに分かる女からの連絡を、
 こうも鈍感に無碍にするか。 
 ふふっ……私も前にああは言ったものの、
 考え直して見ればこれは逆に、
 案外と安心出来るかも知れないな。

 絶対に間違いは起きないだろうから、
 安心して送り出せる」

ゴリマッチョ
「……据え膳食わぬを恥と思って無さそうだ」

男「……何か良く分からないが、
  馬鹿にされてる気はする」

白髪少女
「馬鹿になどしていない。
 むしろ好ましいと思い始めている」

ゴリマッチ
「隣に居る女から見ればそら好ましいだろうなぁ……」


呆れたような二人の声に、
どうしてそうなるのかと、
男はどうにもそれが理解が出来なかった。

ただこのままだと、
自らの胸内に苛立ちが募りそうなのだけは分かったので――、


男「……何でも良いんだけど、
  結局これどうしようかね」


――無理やり話を戻す事にした。

すると、男の雰囲気を機敏に感じ取ったのか、
白髪少女がその表情を真剣なものに戻して、
それを見たゴリマッチョも続いた。


白髪少女
「ふむ、どうしたら良いか、か……。

 そうだな……男の好きにしたら良いさ。

 私はお前が助けに行くと言うなら協力するし、
 行かないと言うのであれば、
 何もしないだけだ。

 助けての状況が良く分からないから、
 それに対しての意見や助言も出来ない。

 なら、助けを請われたお前の判断に倣うだけだ」


3191 ◆mUjz4FCa2c2019/03/09(土) 22:37:18.18hbDcko0o0 (8/8)


男「……なるほど」チラッ


ゴリマッチョ
「んお? 俺か?
 俺も……何とも言ねぇな。
 そもそもその女の事も良くわからねぇ。

 まあただ……女から助けてって言われたんなら、
 助けに行けば良いんじゃねぇかなとは思うが。

 ……話も聞いてもらったし、
 お返しと言ったら何だが、
 もしも行くなら用心棒ぐらいの事はするぜ?
 何があるか分からねぇからな。

 ……恐らく遅かれ早かれ、
 俺は指名手配されちまうから、
 それまでの間になっちまうけどよ」


男「指名手配……そう言えばあんたは、
  今かなり危険な状況なんだよな。

  ……別に俺は話を聞いただけだし、
  変に恩に着る必要はないぞ?
  話を聞いておいた方が良いって言う、
  こっちの都合もあったしな。

  ……あんたは何も気にせず、
  後は自分の身を案じて、
  逃げるなり何なりすれば良い。

  ……変に意見貰おうなんてして、
  引き止める見たいになって悪かった」


ゴリマッチョ
「……別に悪いなんて思う必要はねぇさ。

 ……にしても、
 後は逃げて良いだなんて、
 そいつはありがたい提案だ。

 ただ……それをそのまま受け取っちまったら、
 俺も男が廃るってもんだ。

 恩と言うかこいつは義理って言う方が正しいな。

 でよ……その義理ってヤツを気にしなくなったら、
 俺は極道として胸張れねぇんだ。

 だから、話聞いて貰った分は何かする。
 もしも行かねぇんだとしたら……、
 欲しい情報のひとつでも情報屋から買って来てやるさ」


男「……いやでも、そんな事言われてもなぁ」ウーム

白髪少女
「……まあ何にしろ、
 行くにしろ行かないにしろ、
 早めに決断した方が良いとは思うぞ」

男「そいつはそうだ。
  さすがに無視は不誠実だしな……。

  どうでも良い連絡ならそれもありだが、
  今回みたいな連絡の場合は、
  無視は無しだろうとは思ってる」


320以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/09(土) 23:35:43.24a9BUg9Kbo (1/1)

LINE見て助けに行こうと決断するだけで時間かけすぎだろ…


3211 ◆mUjz4FCa2c2019/03/10(日) 02:42:32.59j9rzdMZK0 (1/3)


白髪少女
「であれば、早めに決めるんだな」

男「分かってる……」


男が決断を下したのはおよそ五分後だった。
そこまで時間が掛かったわけではないが、
多少は悩んだせいもあるのか、
体感時間としてはその倍くらいあるように男には感じられた。


白髪少女
「……決めたようだな」

ゴリマッチョ
「さ、どっちにするんだ?」


男「――助けに行こうと思う」

白髪少女
「……そうか。分かった」

ゴリマッチョ
「よーし……そうと決まれば俺も用心棒でついてくよぉ」

男「……何か嫌って言ってもついてきそうな雰囲気。
  はぁ……取り合えず断るのは諦めるけど、本当に良いの?」

ゴリマッチョ
「自分なりのルールで決めた事だ。
 よっぽどの事がねぇ限り撤回はしねぇさ」

男「……分かった。頼りにしてるよ」

ゴリマッチョ
「任せろ」パシッ

白髪少女
「それでは私も準備をしてこよう。
 と言っても、動きやすい服装に着替えるだけだがな」

男「了解。……じゃあ俺はその間にラインの返事でも送っとく」




……





322以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/10(日) 13:33:40.14LefFJazA0 (1/1)

そこそこ楽しみに追ってはいるが
ゴリマッチョはもう指名手配されてるだろ
本人が認識してないだけで

美少女もそうだが
冷静な判断ができなくて自滅的により窮地に陥っていく展開は続くと白ける




323以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/10(日) 14:23:37.747xi7JWh1O (1/1)

         ,r"´⌒`゙`ヽ
       / ,   -‐- !、
      / {,}f  -‐- ,,,__、)
    /   /  .r'~"''‐--、) <どうか許してやってくれ、
  ,r''"´⌒ヽ{   ヽ (・)ハ(・)}、 彼はゴリラなんだ
 /      \  (⊂`-'つ)i-、
          `}. (__,,ノヽ_ノ,ノ  \
           l   `-" ,ノ    ヽ
           } 、、___,j''      l


3241 ◆mUjz4FCa2c2019/03/10(日) 14:41:20.99j9rzdMZK0 (2/3)

寝落ちしてました・・・
夜に戻ってきます
それから続き書きます


3251 ◆mUjz4FCa2c2019/03/10(日) 22:41:05.63j9rzdMZK0 (3/3)

戻ってきました
今からぼちぼち続き書きつつ出来た都度に投下です


3261 ◆mUjz4FCa2c2019/03/11(月) 05:15:09.13Uo+OaKUi0 (1/5)

すみません、ぼちぼちとは言いましたが、、
ちょっと今回は書き始めた後に色々あって続きが書けず結局投下出来ませんでした……。
起きたら続き書きます。
本当に申し訳ない……。


3271 ◆mUjz4FCa2c2019/03/11(月) 05:32:46.64Uo+OaKUi0 (2/5)


……



まだ日の光はあるものの、
空に浮かぶ太陽が、
確かに西へと傾いているのが分かる。


美少女「……男さん、男さん」


路地裏で座り込んでいた美少女は、
男の名前を呟きながら、
ぎゅっとスマホを握って座り込んでいた。


美少女「……早く返事してよぉ」


実は美少女が「助けて」のラインを送ってから、
男からの返事がまだ来てはいない。

まだ見てはいないのか、
それとも無視されているのか……。

美少女の胸内に不安や恐怖が渦巻き始める。

そして……いよいよと空が夕焼け色に染まり始めた頃、
不意にるるっとスマホが鳴った。
それはラインの返事を告げる音だった。
返事の送り主は男。


――分かった。
――今どこに居るの?
――これから向かう。


短い文章であったが、
美少女は思わず目の端に涙を溜めた。


3281 ◆mUjz4FCa2c2019/03/11(月) 05:35:26.41Uo+OaKUi0 (3/5)

すみませんやっぱり寝る前に一応、
少ないですが書いた所まで投下しておきました……。


329以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/11(月) 18:37:56.6081eFVGTrO (1/1)

指名手配が二人に増えた


3301 ◆mUjz4FCa2c2019/03/11(月) 22:10:05.30Uo+OaKUi0 (4/5)

――私のお願いが届いた。
――男さんは私の事を助けてくれる。


そう思うと、
溜まった涙が溢れて流れ出し始めた。


美少女「……男さん」


安心と安堵に呑まれて、
美少女は震える手で自らの居場所を伝える。


美少女(――もう怖いものなんて無い。男さんに会えたなら)


連絡がついたからだろうか?
美少女は気持ちは高揚し、
徐々に大きくなっていく。


美少女
(男さんが来たら……どうしようかな。
 ……思い切って抱きつこうかな?

 不安で寂しい自分と、
 それを救いに来た男さんていう絵面は、
 随分と雰囲気が良いと思う)


こんな事を考えてしまうくらいに、
美少女の頭の中は、
ふわふわとし初めていて――

――しかし、世の中はどうにも上手くは行かないらしい。

男が到着したのは、
夜の帳が落ちた頃だ。

近づいてくる人影に気づいて美少女が顔を上げると、
そこには男が立っていた。

男は眉根を寄せて、
少し困ったような表情だったけれど
それも不思議と愛おしく感じる。


男「……で、何があったの?」


美少女の脳奥に、
男の色気のある低い声が響いて、
思わず瞼がとろんと緩んでしまった。

どうやら美少女は自分自身が思っている以上に、
彼にイカれてしまっているらしい。


美少女「……」


もしかしたら警察がまだ自分を捜してて、
そのうちに指名手配とかも、
されてしまうかもしれない。

けれど美少女にとっては、
そんなのは今はどうでも良くなっていた。

ここはもう二人のセカイ。
誰の邪魔も入らないセカイ。




3311 ◆mUjz4FCa2c2019/03/11(月) 22:57:18.97Uo+OaKUi0 (5/5)


美少女「……」

男「……ん? どうしたの?」

美少女「来て、くれたんですね……」

男「そりゃあ行くって伝えたし……。
  もしも行けないなら、行けないってちゃんと伝えてる」

美少女「……嬉しい」


美少女はおもむろに立ち上がると、
潤んだ瞳で、
少し戸惑い気味の男に抱きつこうとして――

――その足をピタリと止めた。


男の後方から、
こちらに向かって歩いてくる二人の人物が見えて、
その内の一人の方に見覚えがあったがゆえに、
立ち止まったのだ。

筋肉質なゴリラのような男と、
白髪の女性の二人。

美少女の記憶にあって見覚えがあるのは、
後者の白髪の女だ。


美少女
(確かこの女は……。

……男さんがまだお隣さんだった頃に、
部屋に転がり込んで泊まり始めた、
男さんの優しさにつけこんだクソみたいな女……)


白髪少女「……おい! 探し人は居たのか!?」

男「ん? ああ居た!」


親しげに男に声を欠けた白髪の女は、
さも当然と言うように、男の隣に並び立つ。

まるで……そこが自分の居場所だとでも言わんばかりに。


白髪少女
「なら良かったな。……ところで、大丈夫そうなのか?」

男「……何か泣きそうな顔してるけど、
  取りあえずは大丈夫そうだ」

白髪少女
「そうか……。それで……合流したは良いが、
 これからどうする? 場所を移すか?」

男「……そうだな。ここで話も何だしな」




332以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/11(月) 23:04:10.23XrVsaPUA0 (1/1)

どう見てもメンヘラですありがとうございました


333以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/11(月) 23:06:00.49jYURpyKU0 (1/1)

薬残ってるの疑うレベル


334以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/12(火) 20:31:56.86NnslJh460 (1/1)

>>1どこ行った?もうほぼ丸一日音沙汰ないぞ?


335以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/12(火) 20:42:14.24kjOsAF02O (1/1)

全員薬中


3361 ◆mUjz4FCa2c2019/03/12(火) 20:55:52.850vGts82l0 (1/2)

ごめんなさい色々ありました
続き書きます


337以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/12(火) 21:25:36.77qxsvdBvA0 (1/1)

美少女の発狂待機


3381 ◆mUjz4FCa2c2019/03/12(火) 22:36:34.480vGts82l0 (2/2)

白髪少女
「よし……ではそうと決まれば移動するか。
 ……そう言えば、だいぶ冷えてきたな」

男「まだ夜は冷えるからな」ズビッ

白髪少女
「……ふふっ、私のマフラーを使うと良い」スッ

男「悪いな……」


白髪少女がそう言って男の首にマフラーを巻くと、
当然に二人の顔が近づいた。
それは、あとほんの少し動けば、
お互いの唇が触れてしまうくらいの接近で。
それは一見すると、
二人の心の距離の近さを表しているかのようにも見える。


――コイツ、邪魔ダヨネ。


一部始終を見せつけられた美少女の胸内に、
ふと、どす黒い感情が沸き起こった。


美少女「……」


先ほどまでは緩んでいたその目元が、
今はきつく締め付けるように細められていて、
その内にあった瑞々しい潤んだ輝きが……一瞬の内に渇いて淀んでいった。

スマホを握る美少女の手に力が入り、
ぱきり、とケースの角が幾らか欠けた。



ゴリマッチョ
「……おいおい、今の黙って見てたが、
 助けに来たお嬢ちゃん放って二人仲良くは良くねぇだろ」ハァ


美少女
(……誰か分かんないけど、良いこと言うじゃんクソゴリ)


ゴリマッチョ
「まったく……」

男「え……? いや別にそんなんじゃ……」

白髪少女
「……男の言う通りだ。そんなつもりでは」

ゴリマッチョ
「やれやれ……。
 ほれお嬢ちゃん、何があったのかは知らねぇが、
 もしも疲れてて歩くのも辛いとかって状態なら、
 良かったら俺が肩貸すぞ?」



339以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/12(火) 23:18:49.30sUI7RuiT0 (1/1)

ゴリマッチョが元ヤッさんとはいえ、穏健派だったし、この中では一番の常識人だな


340以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/12(火) 23:56:31.79XvjMXoCEO (1/1)

ゴリラいいやつだなあ


341以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/13(水) 00:27:24.74GapukGdFo (1/1)

ゴリマッチョ一番まともじゃん
男本当に見損なったわ


3421 ◆mUjz4FCa2c2019/03/13(水) 02:52:21.28xOs5jK1A0 (1/5)


そう言って、
ゴリマッチョが美少女に手を差し出してくる。

苦虫を噛み潰したような笑顔を見る限り、
彼は初対面にも関わらず、
美少女の事を案じてくれているのが分かる。

だが……、


美少女「いえ、大丈夫ですので」


美少女はそう言って、
差し出された手を取る事は無かった。


――私ガ欲シイノハ、アナタジャ無イ。


先ほどから、
人間としてはあまり褒められた事ではない、
そんな言葉ばかりが美少女の心の中で蠢く。


ゴリマッチョ
「……そうかい。そうだな。
 助けに来た王子様は俺じゃねぇもんな」


やれやれと後頭部を引っ掻きながら、
ゴリマッチョがそんな事を呟いたのが、
美少女の耳に入った。


美少女(その通りだよ、私の王子様は……)




3431 ◆mUjz4FCa2c2019/03/13(水) 02:52:53.14xOs5jK1A0 (2/5)

切なげにきゅっと唇を結ぶと、
美少女はゴリマッチョの横を素通りして男に近づき、
白髪少女との間に割り込む形で、
強引にその腕を絡めた。


男「な、何……?」

美少女
「怖かったので、本当に怖くて不安で……こうしてると落ち着けそうで……」


安堵を恐怖の入り混じった表情を作りつつ、
美少女はそこまで言ってから、
ちらり、と白髪少女に怜悧な視線を向けた。


――この男は自分のモノなのだから、
――変に仲良くなったり誘惑しないで。
――もしも邪魔立てするなら――
――タダジャ済マサナイヨ……。


と、言外にそう訴えかける。

しかし……睨まれた白髪少女は、
特に表情を変えるでもなく、
片眉を上げるだけに留めて来た。


白髪少女
「……そんなに怒らなくても良いでは無いか」


その余裕そうな表情が、
美少女の奥底に燻る夜色の火種を、
激しく煽る。


――本当ムカツク。
――コイツ、消シテモイイヨネ?


実の所……警察から逃げた段階で、
美少女の心は行動と同じく既にパニックになっていた。
そして、そんな風に乱れた心の安定を求めた先が男であり、
もはやそれは今の美少女にとっての全てになりつつある。

だから気づけなかった。
美少女は気づけなかった。

自分が狂い始めているのだ、と言う事に。


344以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/13(水) 10:50:26.314wtY4bEkO (1/1)

>>1は登場人物不幸にしないと気が済まない病気でも抱えてるの


345以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/13(水) 12:41:07.862AYBaB15O (1/1)

>>344
虚淵にも言ってやってくれ


3461 ◆mUjz4FCa2c2019/03/13(水) 14:53:22.49xOs5jK1A0 (3/5)

寝落ちしてました
今から続き書きます


347以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/13(水) 20:49:01.80yiNGYaD6O (1/1)

舞ってたぬぽーん


3481 ◆mUjz4FCa2c2019/03/13(水) 22:02:06.92xOs5jK1A0 (4/5)


春の訪れに、
季節外れに咲いたのは、
セイヨウキヅタのツルの花……。


毒を宿したその実が花を
開く時とは秋の中。


伸びたツタは絡んで離れず、
あなたに誓うよ――永遠の愛。




……



……





今はもう夜だからか、
署内の人間もだいぶ少なくなったようだった。
先ほどまで壁越しにも聞こえていた話し声が、
あまり聞こえなくなって来ている。

……ただ、そのせいか、
時たまばちっと音を立てて点滅する蛍光灯が、
酷く脳裏に焼きつく。


イケメン
「……」


留置所の中で、
イケメンはじっと……己の手のひらを見つめていた。

自分の犯したとされる罪について、
イケメンはどうにも実感が湧かずに居たのだ。

気分が凄く高揚していた事は覚えている。
けれど、何をしたかまでは記憶が曖昧で……。


イケメン
(全然思い出せない……。
 もしかして、あの薬の影響かな……?

 確かにあの時は自分が自分じゃないみたいな感じだった……。

 そうだよ――薬だ。
 俺が色々やらかしたとしても、
 悪いのは薬であって俺じゃない。

 だって、薬がなければ俺は普通の人だ。
 だから俺は悪くなんてないんだ。

 つまり……実質上は薬が犯罪を犯したようなものだろう。

 全て何もかも薬のせいで、
 何度でも言うけど俺は何ひとつ悪くなんてない)

イケメン
「……ははっ、警察も馬鹿だなあ。
 俺じゃなくて薬を捕まえないと駄目なのになあ」


焦点の合わない瞳で、
イケメンは呪詛のように言葉をぶつぶつ呟き続ける。
すると、一人の刑事が部屋の中に入ってきた。


刑事「……」


無言の刑事はどうにも険しい表情でこちらを見据えてくる。

だが……イケメンにはその理由が分からず、
何でそんな顔をするんだろうと不思議に思い、
頭の上に疑問符を乗せた。


349以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/13(水) 22:12:52.89SVNi9DEA0 (1/1)

もう、ぬぽーんもぬぷーんもねえ…


3501 ◆mUjz4FCa2c2019/03/13(水) 22:48:40.54xOs5jK1A0 (5/5)

>>349
一応出番は考えてはいます・・・
中々出せないだけで忘れてはないです・・・


3511 ◆mUjz4FCa2c2019/03/14(木) 04:42:34.21UP6Hsbri0 (1/2)

そして、当然にその理由を尋ねようとして、

イケメン
「どうしたんですか?
 そんなに怖い顔し――」

刑事「――クソガキ、黙れ」


ぐい、と胸倉を掴まれた。


イケメン
「なっ、何するんですか?
 暴力は駄目ですよ」

刑事「暴力は駄目だぁ? ……お前そんなこと言える立場かよ」


刑事は寄せた眉根を緩める事なく、
イケメンを睨み付ける。

イケメンは「ハァ」とため息をひとつ付いた。


イケメン
「刑事さん……あなた勘違いしてますよ。
 俺じゃない、悪いのは薬ですよ。
 こんな事件を起こしたのも、
 真犯人もすべて薬なんです。
 捕まえるべきは俺じゃなくて薬なんですよ」

刑事「……頭おかしくなったフリか何かか? 
   そうすれば許されるとでも思ったか?」

イケメン
「だから、許されるも何も俺はそもそも悪くない」

刑事「……まあ良いさ。どれだけ狂ったフリしようが、お前は間違いなく死刑だよ」

イケメン
「死刑だなんて……俺は最高学府の学生ですよ?」

刑事「……それがどうした?」

イケメン
「……法曹界には俺の大学のOBが沢山居ます。
 だから、俺が悪くないという言葉を信じてくれるハズ。
 死刑になんてならないですよ。
 それ所か有罪にもならない」


イケメンは酷く落ち着いた様子で、
ぺらぺらと言葉を吐き出した。

喋りながら思い出していた事は、
最初に薬を渡された時のフツメンとのやり取りだった。


――なあ、法曹界には俺らのOBが多いんだぜ?
――自分の後輩、守りたくなるのが人間だろ?



3521 ◆mUjz4FCa2c2019/03/14(木) 15:28:57.00UP6Hsbri0 (2/2)

スローペースで毎日申し訳ないです
夕方には戻って続き書きます


353以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/14(木) 18:58:44.509nwajTKD0 (1/1)


>>1のペースで大丈夫だよ


3541 ◆mUjz4FCa2c2019/03/15(金) 01:22:30.809DF+sDw30 (1/3)


だがこれは……、
決して今回のような事件の、
その揉み消し方を指した言葉では無い。
普通に考えれば分かる事ではある。

しかし、今のイケメンの思考はどうにも正常では無かった。


刑事「……ふざけるのもさぁ、大概にしようよ」


イケメンは自らが喋り終えた後に、
これで刑事も理解するだろうと思っていたのだが、
表情を見るとさらに怒りを溜めたように見える。

あと一押しが足りなかったのだろうか?

そう考えたイケメンは、
今度は親の存在について言及した。


イケメン
「それに俺の親をご存知ですか? 官僚ですよ官僚」

刑事「ああ、そいつはもう知ってるよ」

イケメン
「俺は官僚の子ども。その俺が信じて貰えないのはおかしいでしょ」

刑事「……」

イケメン
「日本の中枢に居る人間の子ですよ?
 つまり俺を疑うということはこの国そのものを疑うって言うのと同じです。

 そんな馬鹿馬鹿しい事出来るわけがない。

 ……刑事さん、もうこんな所に俺を閉じ込めるのは止めましょう。
 何の得にもならない」

刑事「……それ、親の前でも言ってみろよ。ちょうど来ている」


刑事は鬼の形相で笑うと、
扉を開けてイケメンの両親を招き入れた。

スーツ姿の初老の男性と、
歳相応の服装をした妙齢の女性。

刑事の言葉に嘘偽りはなく、
その二人はイケメンの両親だった。

イケメンは一瞬きょとんとしたものの、
すぐに父親に向かって乾いた笑みを向けた。


イケメン
「父さん……官僚なんだから早くなんとかしてよ。
 まあ別に俺は裁判になっても負けるわけないけど、
 でもそんな労力も勿体ないし――」


と、そこまで言った所で、
すぱん、とイケメンの頬がぶたれた。
ぶったのは他の誰でもない……イケメンの父。


イケメンの父
「お前っ――何だその言い方は! 自分が何をしたのか分かっていないのか!?」

イケメン
「と、父さん……?」

イケメンの父
「いいか……? お前のした事は、お前のした事は……っ」


……イケメンの父は、
頬をぶった瞬間に怒号を見せたかと思えばすぐに一転して、
今度は大粒の涙を止め処なく流し、がくりと膝を落とすと、
イケメンの脚に縋り付いた。


イケメンの父
「どうして、どうしてこんな事をぉぉ……」


3551 ◆mUjz4FCa2c2019/03/15(金) 03:58:14.489DF+sDw30 (2/3)



イケメンの父が泣きじゃくり始めると、
傍で見ていた母親も、
ハンカチで顔を覆い咽び泣いた。


イケメン「えっと……」


イケメンは言葉に詰まった。
両親が来た事については、
一瞬戸惑ったものの、
いずれは来るだろうとは思っていたので、
特に不思議はない。

だからそれではなくて、
イケメンにとっての予想外は、
自らの足に縋り付いて泣く父親と、
鼻を啜るように泣く母親の行動だった。


刑事「……これを見ても、まだ言えるか?」


イケメンは刑事に言葉を返せなかった。

言えますよ、と言いたかったけれど、
口が動かなかった。

良くは分からないけれど、
ずしりと重い何かが、
そんな何かが自らを蝕んでいく感覚に陥り始めていたのだ。

正常では無かった思考が、
少しずつ戻り始める。

振り続けるメトロノームにもいつか終わりがくるように、
緩やかに、徐々に……。

そしてやがて、


イケメン「ア゛……ア……アアアッ・・・…アアア゛ア゛ア゛ア゛ー!!」


全てを正常な思考で理解してしまった瞬間に、
一気に許容量を超える罪悪感が流れ込み、
それにあわせて自らの犯した罪の詳細を鮮明に思い出した。


親子三人の慟哭が響く……。


刑事「……やっと受け入れるか。

   これで……薬の出所を素直に吐いてくれると良いが。

   ……あの逃げた女子大生についても、
   いったいどう関係なのか、
   吐いて貰わねぇとな。

   まったく……最近は嫌んなる事件ばかりだよ」ボソッ



………
……


……
………


3561 ◆mUjz4FCa2c2019/03/15(金) 14:17:58.769DF+sDw30 (3/3)

>>353
ありがとう


3571 ◆mUjz4FCa2c2019/03/16(土) 00:37:33.270+kT16PQ0 (1/4)



小洒落たカフェの一角で、
男達は美少女の話の一通りを聞いた。

大学生による飲み会から、
警察署から逃げだすまでの一通りを。



男「なるほど……」

白髪少女「ふむ……」

ゴリマッチョ「そいつぁ……」



経緯を聞いて、
納得したかのように男達は頷いた。
特にゴリマッチョは、
自分と重なる部分があるのか、
しきりに顎をさすっては深く息を吐く。


男「……あんたと似たような感じだな」チラッ

ゴリマッチョ「そうだな」

美少女「え? 似たような……とは?」

男「いや実は……このガチムチも犯人じゃないのに疑いを掛けられてるそうなんだよ」

美少女「……そう、なんですか」

男「うん……あと、それでその……ちなみになんだけど」

美少女「はい?」

男「……いつまで腕を組んでるつもりなの?」

美少女「えっと……駄目ですか?」

男「駄目って言うか何て言うか……」



男はゴリマッチョとの類似点がある事を指摘しつつ、
美少女がしきりに絡めてくる腕についても言及した。

何せ移動した時に絡めてきて以来、
ずっと解こうとしないのだ。


白髪少女
「ははっ、役得か何かだと思えば良いのでは無いか? ん?」フフッ


からかうような白髪少女の言葉に、
男が所在無さげに眉根を寄せると、
何を思ったのか美少女がその言葉に噛み付いた。


美少女「……からかうの止めて貰って良いですか?」キッ

白髪少女
「すまない。悪気があったわけでは」フフッ

美少女「何ですか? その表情イラッと来ますね」

男「あの……今そんな事で争ってる場合じゃないと思うんだけど。なんでそんな事で争うの」

白髪少女
「ああいや、私はそんなつもりはないんだ」

美少女「はぁ? 何ですかその自分は悪くない突っかかる私が悪い見たいな言い方」

男「あのだから……」


……どうにもこの二人は相性が悪いらしい。
移動の途中でも、
どことなくそういった節は見え隠れしていたものの……、
まさかここまでとは男も思い至らなかった。



3581 ◆mUjz4FCa2c2019/03/16(土) 02:40:30.410+kT16PQ0 (2/4)


美少女の一連の流れは聞いた。
だから、今からはこれからどうするか、
と言う事について、
話をしなければならないと言うのに……。

緊張感がどうにも足りない気がする、
と男が口元を歪ませるていると、
ゴリマッチョが救いの手を差し伸べてくれた。


ゴリマッチョ
「まあまあ落ち着こうや。
 ひとまずこれからどうするかについて、
 話をしよう。

 あんちゃんも早くその話をしてぇよな?」

男「あ、ああ。結構急を要する話だしな」

美少女「わ、私は別に話を逸らしたかったワケじゃ……」

白髪少女
「ふむ……そうだな。大事な話だな」

美少女「は? だから何その自分は悪くな――」

白髪少女
「――このままでは男も困ってしまう。
 それは私の本意ではない」

美少女「――っ」



男「……すまない。助かる」

白髪少女
「……いや、良いんだ。
 そこのお嬢さんも、色々と気が立っているのだろう。
 配慮出来なかった私が悪いんだ」チラッ フフッ

美少女「……」青筋ピクピクッ



ゴリマッチョ
「――さ、さっ、それじゃあどうするかだな。
 あんちゃんはどうすれば良いと思う?」

男「え……? 俺?」

ゴリマッチョ
「……なんでい、駄目か?」

男「俺より……あんたの方が詳しいんじゃないのか?
  まがりなりにもヤク○なんだろ。
  この手の事の治め方とか知ってそうだけど」

ゴリマッチョ
「そりゃそうだが、そうは言ってもなあ……。
 俺も今じゃ追われてるかもな身の上だ。
 間違われて追われる事を何とか出来る方法知ってるなら、
 自分の方なんとかしてるって」

男「それもそうか……」


3591 ◆mUjz4FCa2c2019/03/16(土) 21:12:58.950+kT16PQ0 (3/4)

よし、今日はなるべく進められるように頑張るぞ(`・ω・´)


360以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/16(土) 22:24:48.68yOIM38C70 (1/1)

追いついた、支援


361以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/16(土) 22:36:15.19Zm0UPI8A0 (1/1)

見とるで…

この先の展開にあまり心引かれないが
物語に動きがあるのを松


3621 ◆mUjz4FCa2c2019/03/16(土) 22:38:53.880+kT16PQ0 (4/4)


ゴリマッチョ
「って事で、何か良い方法考えつかねぇか?」

男「うーん。良い方法ねぇ」


ううむ、と男はしばし悩む。
しかし、良い考えなどそう簡単には思いつくワケもなく、
無情にも時間だけが過ぎて行った。

そして、ようやくの思いで出てきた結論は、


男「……警察に行って、事情やその時の気持ちをきちんと伝えるしかないんじゃないかな」


今一度、改めての説明を警察にした方が良い、
と言う物だった。

今回の美少女の件に関しては、
真犯人が別に居るとかそういう類の事では無いのだから、
警察に恐らく与えたであろう誤解を解かない限り、
終わりが無い。

だから、早めにきちんと誤解は解いた方が良いと言う、
非常にシンプルな解決方法を思い至ったのである。



ゴリマッチョ
「……それでなんとかなるかね」

男「大丈夫だと思うけどね。

  あんた見たいな背景があるならまだしも、
  そうじゃないなら話くらいきちんと聞いてくれるだろ」

ゴリマッチョ
「それもそうか」フゥ

男「……とまあ、これが最善だと思うんだけど、どうかな?」チラッ

美少女
「……男さんが、そうしろって言うなら」

男「そうしろって言うならって……別に強要するわけじゃない。
  君が誤解を解くのを嫌がるなら無理にとは言わないし」

美少女
「ご、誤解を解くのはそうしたいって思います。
 なので別に、い、嫌ってわけじゃないです、けど……」

男「けど?」

美少女
「……ひ、一人で行くのは嫌です。……勇気出ないです」

男「……なるほど、わかった。俺で良ければ付いていくよ」

美少女
「良いんですか……?」

男「別に構わないよ」

美少女
「あっ、じゃ、じゃあ行きます!」


3631 ◆mUjz4FCa2c2019/03/17(日) 05:02:47.18AUCUDwpG0 (1/5)


男が小さく頷くと、
ゴリマッチョと白髪少女も倣うように頷く。
どうやら、どちらも異存は無いようだ。


男(……まあ仮に反対されたところで、
  これ以上に良い方法は今の所思いつかないけどな)


――と、その時だった。


男(……ん?)


男はふと、目線の先にある、
奥の方の席に座っている男性客の様子、
それがおかしい事に気づいた。

呼吸を荒げながら、
何か粉状の薬のようなものを口に含み、
コーヒーで喉の奥へと流し込んでいる。

一見して……不審者と言って良いかも知れない。


白髪少女
「……どうかしたのか?」

男「ああいや、あそこに座ってる男性客なんだが……」

白髪少女
「ん……? あれか」

ゴリマッチョ
「なんだ? 何か変な客でも――うおっ、ありゃあ……」

美少女
「……やだぁ、何か怖いです」男の腕ギュ




不審者―――フシュウ、フシュウ、フシュウウウ……―――ハァハァ




白髪少女
「……かなり強い薬でキメてしまっているように見えるが」

ゴリマッチョ
「ように見える、じゃなくて正にそうだろ。つか、こんな店中で堂々とかよ……」

美少女
「……」ギュウウ

男「早めに出るか……。巻き込まれると――」

白髪少女「――伏せろ!」グイッ


ゆっくりと男が席から立とうとした瞬間、
男は白髪少女に頭を掴まれ、
強引にテーブルの下に引きづり込まれた。


そして幾秒も経たない間に、
タタタタタッ、と言う発砲音が聞こえた。


3641 ◆mUjz4FCa2c2019/03/17(日) 08:14:39.25AUCUDwpG0 (2/5)


――キャアアアア!
――ウワアアッ……アッアッ……。
――何ガッ、何ガオキ――ウゲッ………。


人々の悲鳴が聞こえる。
一体何事だと男は目を瞬かせていると、
遅れてゴリマッチョと美少女がテーブルの下に潜り込んで来た。


ゴリマッチョ
「な、なんだァ……?」

美少女
「……き、急に、何これ」ガクブル

男「何が起きてるんだ……」

白髪少女
「どうやらあの薬をキメてた男がテロを起こしているようだ」

ゴリマッチョ
「……冗談じゃねぇや」

白髪少女
「いかんな。
 だいぶ血走った目をしていた。
 見境が無い様子だ。

 このままでは……こちら側に来るのも時間の問題だろう。
 ただ現状こちらに銃火器は無し、分が悪い」

ゴリマッチョ
「……何だか随分と慣れてる感じだな」

白髪少女
「郷国ではこのような事は日常茶飯事であったからな」

ゴリマッチョ
「随分とおっかねぇ所の産まれだこと」

男「……そんな話は今は置いておいて、今はここから逃げないと」

白髪少女
「……そうだな。
 それが一番だ。

 だが、逃げるにしても気づかれたら終わりだ。
 完全な隙が必要になる」

ゴリマッチョ
「隙ねぇ……武器持ってる相手にそれを求めるのはちとキツいんじゃねぇかな」

男「……なら俺が囮になろう。
  その間に白髪少女は美少女を連れて逃げてくれ」

ゴリマッチョ
「わーお、男前ェ」

男「こんな時にからかうな。
  それで……やってくれるか?」チラッ

白髪少女
「……突然何を言う? ……本気か?」

男「本気だ。
  何しろ現状それが適任だろう。
  白髪少女の郷里での詳しい話は前に聞いた。

  正直……嫌なこと思い出させるようで悪いんだが、
  こういった場面に慣れてるだろう?」

白髪少女
「それは……」


3651 ◆mUjz4FCa2c2019/03/17(日) 10:46:32.81AUCUDwpG0 (3/5)

男「あのラリパッパが自暴自棄の単独犯なら良いが、
  もしもそうではなくて仲間が居た場合、
  守りながらの逃走は素人の俺には厳しい。

  ……適任は場慣れしてる白髪少女しかいないんだ」

白髪少女「……」

ゴリマッチョ
「……何だかあんちゃんも落ち着いてるなァ。
 まあ得たいの知れねぇ俺の話を聞いてくれたぐらいだし、
 肝は据わってると思ってたがよ……。

 ……というか、話の腰折るようで悪いんだが、
 俺の事忘れてねぇか?」

男「……忘れてないよ。
  で、あんたにも悪いけど、
  ここで俺と一緒に残ってくれると助かる。
  荒事得意そうだし」

ゴリマッチョ
「……用心棒するって言っただろ。
 まだ期限内だよ」

男「……そっか。……ありがとう。
  ……よし、それじゃあ白髪少女にもう一回聞くが、頼めるか?」チラッ

白髪少女
「……もしも嫌だと言ったら?」

男「……困ってしまうな」

白髪少女
「……私の見立てでは、あれは単独犯の可能性が高い。
 であればこそ、男と私の役割を変える、
 と言う提案をするとしたらどうする?
 場慣れしている私が、
 より危険な方を担うと言う提案だ」

男「……単独犯ならそれはそれで良いさ。
  と言うかむしろ好ましいな。
  危険な役割をお前に頼まなくて済む」

白髪少女
「……」

男「悩んでる時間はもうあまり無くてだな……」

白髪少女
「……はぁ。わかった……。
 ただし、一つ約束してくれ」

男「何だよ」

白髪少女
「必ず生きてまた会う、と」

男「……善処しよう」


3661 ◆mUjz4FCa2c2019/03/17(日) 10:46:58.97AUCUDwpG0 (4/5)

いったん寝ます


367以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/17(日) 14:07:09.22a1KvFshQ0 (1/1)

なんだかきな臭くなってきたな しかも国内で
まぁ最初からか


368以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/17(日) 14:35:02.41m5wOqCE6O (1/1)

ピエールおはよー


3691 ◆mUjz4FCa2c2019/03/17(日) 22:05:05.36AUCUDwpG0 (5/5)

よし


3701 ◆mUjz4FCa2c2019/03/18(月) 03:22:55.16Fj6oTsSt0 (1/3)


白髪少女
よし「……では逃げるタイミングは私の判断で決めさせて貰う」

男「……頼んだ。

  あと……そうだな、手伝い料じゃないが、
  あとで何か一つくらいなら言う事を聞くから、
  考えておくと良い」

白髪少女
「……ふふっ、そうか。それでは何か考えておく事にしよう」

男「俺に出来る範囲の事でな。
  さて……それじゃあそろそろ動くとするか」

ゴリマッチョ
「話は終わったか。……よし、で、どういう風に囮になる?」

男「いきなり飛び出しても蜂の巣だろうし、
  こういうのを使う」



男はそう言うと、
テーブルの上に置いてあった灰皿を手に取った。



男「これ以外にも、他のテーブルにも色々あるだろ?
  そいつらをぶん投げながら抑えに行く」

ゴリマッチョ
「シンプルだねぇ。分かりやすくて助かるぜ」

男「それ以外に方法も無い」

ゴリマッチョ
「……ちげぇねぇ」

男「んじゃ、俺がこいつ投げたらスタートって事で」

ゴリマッチョ
「あいよ」


男は一呼吸置いて、
灰皿を投げる体勢に入る事に決める。
……が、その前に、
目を瞑って小刻みに震える美少女が視界に入ったので、
軽く声を掛けた。


男「……白髪少女の言う事をちゃんと聞くんだよ?
  仲が良くは無さそうだけど、
  それは今は抑えてね。

  ……お願いね」

美少女「……おね、がい、ですか?」

男「そう、お願い。……守れる?」

美少女「……まも、れます」コク

男「良い子だ」ワシワシッ


美少女が頷いたのを見て、
男は美少女の頭をわしゃわしゃと撫でる。

すると美少女の頬は真っ赤になり、
いくらかは安心も出来たのか、
震えが止まったようだったのだが……。

しかし、男はそれに気づく事無く、
1、2、3と小さく数えてから、
身を乗り出して灰皿を投げつけ走った。


不審者――ウ、ウガァアアッ!?――


3711 ◆mUjz4FCa2c2019/03/18(月) 16:52:27.50Fj6oTsSt0 (2/3)

おきたった


3721 ◆mUjz4FCa2c2019/03/18(月) 17:31:02.15Fj6oTsSt0 (3/3)



男の灰皿は不審者には当たらず、
その近くを通り過ぎただけたった。
が、驚きを与えるには十分だったようだ。

銃の発砲が一瞬止み、
一体何事かと不審者の目が大きく開いている。


男「――よし」


作戦の効果が有用であった事を噛み締めながら、
男は次々にモノを投げながら近づいていく。


ゴリマッチョ
「――ったく、チャカなんぞどっから持ってきたんだかよ」


呆れたような声を出しながら、
ゴリマッチョも男に続いた。


不審者――ウガガガッ!!――


二人がモノを投げつけながら不審者へと近づくと、
ようやくこちらの意図に気づいたのか、
不審者が怒りをあらわにした表情になり、
発砲を再び開始した。

狙いは当然に男とゴリマッチョの二人。


男「――おっと」

ゴリマッチョ
「あぶねぇっ」


向けられた銃口を見て、
男とゴリマッチョはすぐさまに物陰やテーブルの下へと隠れた。

――次の瞬間。

銃弾が床や壁、物に当たる音が響く。


男「……一気に行けるかもとは思ったんだけど、そう上手くは行かないか」



出来れば一瞬で決めたかったなと、
男はため息をつきながら、
自身が元居たテーブルの下を見やった。

するとそこにはもう、
白髪少女も美少女も居なかった。
どうやら上手く逃げおおせてくれたらしい。



男「……あいつすげぇな」

ゴリマッチョ
「何をぶつくさ言ってるんだ」

男「ちゃんと逃げてくれたようで、安心したなってだけだ」

ゴリマッチョ
「……おお、本当だな。やるなあ、あのネェちゃん」


3731 ◆mUjz4FCa2c2019/03/19(火) 01:05:04.57jzfUS3kL0 (1/5)



男は安堵しつつ、
口元をぐにぐにと動かしながら、
不審者の様子を見やる――

――と、それと同時に銃口がこちらに向く。


タタタタッ。


男「――っ」


慌てて再び男は物陰に隠れる。
間一髪の所であった。
銃弾が頬を掠めている。


男「くそ……」

ゴリマッチョ
「やっこさんも必死だねぇ」


はーあ、と首を横に振りつつ、
ゴリマッチョが物を投げつけると、
ガンッと鈍い音がした。


不審者――ググッ……ウゴグッ――


呻き声が聞こえる。
どうやら不審者の頭部に当たったらしく、
ちらっと様子を見ると、
よろめいているのが分かった。


男「命中したなぁ」

ゴリマッチョ
「――しゃあ、一気に行くか!」

男「はいよ」


男とゴリマッチョの二人は、
この機を逃すまいと、
一気に距離を詰めて抑えにかかった。

男が不審者の脚を抑え、
ゴリマッチョが背後から羽交い絞めつつ、
銃を取り上げ放り投げ、そのまま倒れこむ。


男「――よっしゃ」グググッ

ゴリマッチョ
「――ハッハー、終わってみれば案外楽だったぜぇ」ギチギチ

男「……このまま警察来るまで押さえつけておくか」


多少は不安があったが、
意外となんとかなったなと、
二人は互いに目配せをした。

どちらもが軽く笑んでいるのは、
二人掛かりで抑えているのだから、
そう易々とは振り解けないだろうと、
もう決着は着いたと、
そう思っているからだ。

だが……、


不審者――ウガウルッ! アガウアウッ!――


不審者の力は予想以上に強かった。
あるいは薬物の影響で、
肉体のリミッターと言うものが外れているのかも知れない。


374以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/19(火) 08:04:19.5510/rD12MO (1/1)

薬物あるある


3751 ◆mUjz4FCa2c2019/03/19(火) 11:52:36.07jzfUS3kL0 (2/5)


ゴリマッチョ
「んだっ、こいつっ!」

男「なんて力してんだよっ!」


男は全力で押さえつけにかかっていたし、
ゴリマッチョもまたそうであろう。

だがしかし、
不審者の抵抗はそれを上回りつつあった。

ミシミシと体の軋む音を響かせつつ、
不審者はゆっくりと体勢を立て直し始めた。


男「――くそっ」

ゴリマッチョ
「――腕の一本でも折っとくか」


ゴリマッチョが舌打ち交じりに、
不審者の腕に力を込めると、
鈍い音と共にその腕があらぬ方向に折れ曲がった。


ゴリマッチョ
「痛ぇだろ? これでちったぁ大人しく――」


――だが、不審者は一瞬顔を歪ませたものの、
すぐさまに激昂し、
折れた腕を鞭のように振るって攻撃としてきた。


不審者――ウガッ、ウガガガガッ!――

ゴリマッチョ
「……ぐっ」


折れているせいか、
不審者の腕は不規則な軌道を描き、
ゴリマッチョの顔面に強打した。


ゴリマッチョ
「な、なんちゅうヤツだ……」


うぅ、とゴリマッチョがよろけ、
そして不審者はその隙を逃さなかった。
思い切り暴れて二人の拘束から逃れてしまったのだ。



3761 ◆mUjz4FCa2c2019/03/19(火) 12:07:27.37jzfUS3kL0 (3/5)


男「――いっつぅ」

ゴリマッチョ
「く、くそがっ……」


二人と不審者の視線がかちあう。
薬物の影響なのか、
不審者の瞳は真っ赤に血走っていたのが分かった。


ゴリマッチョ
「……こいつぁ、押さえつけるのは無理そうだな」

男「……なるほど、って事は警察が来るまでの間、
  喧嘩するしかないって事か。

  ……この肉体の限界超えてそうなヤツと」

ゴリマッチョ
「そうなるな。……しかも殺さないように、だ。
 殺しちまったらこっちも悪モンになる」

男「……銃を取り上げたのがまだ救いか」


肉体の損壊をものともしない人間と殴り合いの喧嘩などしたくない。
誰だってきっとそう思うだろう。
しかし、やらざるを得ないのである。
だから――警察が来るまでの間。
男とゴリマッチョの二人は、狂った男と戦い続けた。



………
……
……
………



白髪少女は美少女を連れて店の外に出ると、
辺りを警戒した。


白髪少女
「……人影も無く、どこかに待機している様子も見受けられない」


単独犯である可能性が高い、
という白髪少女の読みはどうやら当たっていたようだ。
怪しい人影や気配の類は読み取れない。


白髪少女
「しかし油断は禁物だな。……はぐれないように私の後をついてくると良い」


白髪少女は美少女に向かってそう告げる。
だが……告げられた美少女の表情は、
どうにもよろしくないものだった。


白髪少女
「なんだ? どうした?」

美少女
「え、えらそうに言わないで。
 私があなたについていくのは、
 男さんがそうしろって言うからってだけだから……」


先ほどの現場から少し離れたからだろうか?
美少女からは極度の怯えは消えていて、
代わりに恋敵に対する勝気な部分が戻りつつあるようだ。

まったく、と白髪少女は頭を引っ掻く。


白髪少女
「私に対して敵対心を持つのは別に構わない。
 だがそれは後にしてくれ。
 今はそういう時では無いのだ」


3771 ◆mUjz4FCa2c2019/03/19(火) 12:13:00.41jzfUS3kL0 (4/5)

すみません一旦寝ます。
起きたら再開します。


3781 ◆mUjz4FCa2c2019/03/19(火) 22:40:09.55jzfUS3kL0 (5/5)

よし!


3791 ◆mUjz4FCa2c2019/03/20(水) 07:42:10.51IY1OFIi50 (1/4)

よしとか言いなら書けずに朝を迎えてしまった・・・
なんとか2レス分くらいは今から投下出来るように頑張ります


380以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/20(水) 07:43:12.82pZ/7g1gnO (1/1)

がんがれ


3811 ◆mUjz4FCa2c2019/03/20(水) 08:35:53.75IY1OFIi50 (2/4)



白髪少女から深いため息が出る。

自身が良く思われていないのは既知ではある。
が、こういった事態においては、
そういう態度は取って欲しくは無かったのだ。

恋に溺れやすい若き乙女だとしても、
さすがに幾らかの物事の分別は出来るであろうと、
そう踏んではいたのだが……。


仕方あるまいと呟くと、
白髪少女は実力行使に出る事に決めた。
大胆に美少女に近づき、
その髪の毛を掴んで思い切り引っ張ると、
低い声音で耳元で囁く。


白髪少女
「……いい加減にしろよ、牝豚。

 そんなガキみたいな事を言ったりやったりするから、
 お前はあいつから相手にすらされんのだ」

美少女
「っ……な、何を知った風な口を。
 相手にされてないなんて、
 そんなこと無いんだからッ……」

白髪少女
「いいや、されていないさ。
 そうだな……それを証明してやろう。

 ほら、これを見てみろ」


白髪少女はゆっくりと目を細めると、
懐の中から一枚の写真を取り出した。
一人の男の子が、
老齢のイタリア人と一緒に映っている写真だ。
男の子は満面の笑みで老人と手を繋いでいる。


美少女
「な、なに急に……」

白髪少女
「あいつの小さい頃だ。
 お前はこの場所がどこか分かるか?」



3821 ◆mUjz4FCa2c2019/03/20(水) 09:08:10.46IY1OFIi50 (3/4)


美少女
「……え?」

白髪少女
「答えられないだろう。
 では次に……、
 一緒に映っている老人との関係は分かるかな……?

 ああいや――分からないだろうな。
 知らないだろう。
 ちなみに……当然だが私は全て知っている。
 私はあいつの事を深く知っているよ。

 だがお前は、私が知っているあいつの事を何ひとつ知らないようだ。

 つまりあいつはお前に自身の事を言っていない、という事だな。
 ……で、そのザマをどう解釈すると相手にされている、となるのだ?」


まるで写真も情報も、
男本人から受け取ったかのように語りながら、
白髪少女は畳み掛ける。

これらは実際は、
男からではなくてその父親からのものである。
だが、それを教えてやる義理は無い。


美少女
「……う、うそつかないでよ」

白髪少女
「うそなんかじゃない。
 なんなら、この写真が本物かどうか、
 後で男に直接見て貰うか?

 ……これが本物だと分かったらお前はどうするんだろうなぁ。
 それでもウソだとでも喚くか?」


白髪少女が挑発するように言葉を紡ぐと、
美少女は大きな涙を目の端に溜め始めた。


美少女
「……なん、で」

白髪少女
「ん?」

美少女
「なんで……私を追い詰めるの。

 あんたなんか死ねば良い!
 早く死んで消えて!」

白髪少女
「なんで私がお前に命令されて死ななきゃならないのだ?」

美少女
「だって邪魔なんだもん。
 あんたが居なきゃ、
 きっと全部上手く行ってたんだもん。

 ……あんたが居なきゃ男さんともっと仲良くなれたし、
 仲良くなれてたら、
 あんな飲み会の誘いもいくら友達に言われても、
 一生のお願いされても断ったし、
 そしたらこんな事になんてならなかった……。

 だから全部あんたが悪い!」

白髪少女
「……とんでもない言いがかりだな」


383以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/20(水) 10:45:06.18S6GGKmoi0 (1/1)

sage進行したいならそれでもいいけどsage外した方がスレが上に行くから読まれやすくなるよ
作者はフィルターを外すためのsagaだけでok


384以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/20(水) 10:51:43.50OjhBJ5xA0 (1/1)

美少女がまーんさんのほうが多少読みごたえあるな



3851 ◆mUjz4FCa2c2019/03/20(水) 19:01:36.28IY1OFIi50 (4/4)

おきたった

>>383
わかりました


386以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/20(水) 23:42:21.34YX9SoYUlO (1/1)

この速度でよくVIPでやろうと思ったな


3871 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 00:53:43.9616G7CkiF0 (1/6)

>>386
すみません
速報来てスレが基本まず落ちないって知って
ペースがvipに居た頃よりかなりのんびりになってしまいました


3881 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 01:26:40.4816G7CkiF0 (2/6)


白髪少女が眉根を寄せると、
反抗するかのように、突然に美少女が暴れだした。

美少女はお返しとばかりに白髪少女の髪の毛を引っ張ると、
その頬に平手打ちを何度も何度もぶつける。

美少女
「……言いがかりなんかじゃないっ。

 ……ねえ、お願いだから死んでよ。

 ――死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで
 ――死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで
 ――死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで」


美少女は呪詛のように「死んで」と繰り返す。
抑揚のない声音が、
この女の異常性を現しているかのようだった。


白髪少女
「くそがき……」


白髪少女は正直な所、
平手打ちを避けようと思えば避けれた。
だが、煽ったのは自分であるから、
こうなった場合には、
多少は我慢しようと考え避けなかったのである。
そして……その上で、

これでお互い様にしよう。
手打ちにしよう。

と、こう話を持っていくつもりをしていたのだが……、
しかしまさか、美少女が――ここまで急激に病的になるとは、
さすがに白髪少女にも予想がつかなかった。


美少女
「死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで」


美少女は口から「死んで」を漏らしつつ、
すぐ隣に見えた食器店、
その店先にあるワゴンの中の商品――
――金属製のフォークを手に取ると、
白髪少女の顔を突き刺そうとしてきた。


白髪少女
「そ、それは洒落にならん……」


389以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/21(木) 05:41:26.04Ao0yxnlA0 (1/1)

友2も浮かばれねえな…


3901 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 13:37:41.0816G7CkiF0 (3/6)



白髪少女は頬を引きつらせると、
一瞬のうちに美少女の腕を掴んで捻り、
無理やりにフォークを手放させ、
その勢いのままに美少女の体を地面に押さえ付けた。


美少女
「死んで死んで死ん――っぅ」

白髪少女
「――やめるんだ」


淀みのない随分と鮮やかな手口であるが、
もとより日本に来る前から、
ある程度の荒事は経験をしてきたのが白髪少女だった。

突然の凶行には驚いたものの、
その相手が素人である美少女であるならば、
この程度の制圧は造作も無い事である。


美少女
「――放して、放して! あんた殺すんだから!」


押さえ付けられながらも、
美少女の敵意は止まらず、
一体どうしたものか、と白髪少女は悩んだ。

手を放せば再び襲ってくる事は容易に想像出来る。
しかしかと言って、押さえ付けたまま、と言うワケにも行かないだろう。

通行人がちらちらとこちらを見ている事からも分かるが、
この状態を維持では、あまりに人目に触れすぎるのだ。



3911 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 13:38:54.1816G7CkiF0 (4/6)

一旦寝ます。
すみません。
色々考える事があってこれまたいつも以上のスローペースとなってしまいました……。


3921 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 20:08:39.1216G7CkiF0 (5/6)

よし、今日は少し頑張ろう


3931 ◆mUjz4FCa2c2019/03/21(木) 21:39:40.1716G7CkiF0 (6/6)


どうにも頭が痛くなりそうだと思いつつ、
白髪少女は未だに騒ぎ続ける美少女を見やった。


――放して!
――放せよ!
――泥棒猫!


その言葉と共に、
怨嗟の篭ったような、
ギラついた酷く暴力的な瞳が、
白髪少女を射抜く。

どうやら……ちょっとやそっとでは大人しくなる気が無いらしい。

白髪少女
「疲れたりしないのか? ある意味凄いな……」


白髪少女は一際大きなため息を吐くと、
「仕方ない」と呟き、自らの腕を美少女の首に回した。


美少女
「なっ、何す――」

白髪少女
「騒ぎ続けるのであれば、こうする他には無い……」


白髪少女は、きゅう、と美少女の首を一瞬の内に絞める。


美少女
「あ――あっ……ァっ――ぅ」


首を絞められて、
美少女は声にもならない声を漏らし、
その瞳から徐々に光が失わせていく。


白髪少女
「……別に殺しはしない。安心しろ」


美少女の意識が完全に落ちた事を確認して、
ヤレヤレと首を横に振ると、
徐々に野次馬が集まりだしていたことに白髪少女は気づいた。


白髪少女
「――見世物ではない」


白髪少女が、キッ、と強めの視線を送ると、
野次馬は蜘蛛の子を散らすようにバラけて行って――

――ふと、肩をポンポンと叩かれた。

一体何だ、と白髪少女が振り返る。
するとそこには、
前掛けエプロンを着けた、
どこかの店の女性の店員が居た。

女性の店員は、
少し迷った顔をしながらも、
こう切り出してきた。


女性店員
「そこのフォークなんですけど、うちの商品なんですよね。

 男の取り合いか何か分からないですけど、
 勝手に使わないで頂けると……。

 あと……もうあれ商品にならないので……買ってくれますよね?」


白髪少女の眉がハの字になった。


3941 ◆mUjz4FCa2c2019/03/22(金) 05:29:22.656Mqf2XeC0 (1/5)


………
……
……
………



パトカーが窓の向こうに見えた時、
息を荒げていた男とゴリマッチョの二人は、
ほっと胸を撫で下ろした。


男「よ、ようやくか……」


戦闘開始をしてから、
およそ十分~二十分くらい経ったが良い所だ。

しかし、男の体感時間はその何倍もあった。


ゴリマッチョ
「……やっとか。ったく、もう俺らボロボロだっつの」


ゴリマッチョと男両名の体は、あざだらけの傷だらけだった。
まあ……こちらは殺さぬよう手加減しているが、
薬でキマってリミッターも外れてる不審者は、
一切の手加減をしてこないのだから、それも致し方は無いのだが。

男「……」

男がちらりと見やると、
不審者はまだまだ元気そうだった。
折れた腕をプランプランと振り回しながらも、汗一つ掻いていない。


不審者――ウゴルガッ ウガガガッ!――


不審者が威勢良くこちらに投げ飛ばしてきた椅子を避けながら、
男は血が流れ出している鼻を指で擦った。


男「なんて体力だよ……ああいや、薬でキマってるからか」

ゴリマッチョ
「薬、か……。
 ただの薬にしちゃあ何かヤベェけどな。
 普通の薬じゃここまでなんねぇよ。
 こいつが使ってる薬……、
 もしかしてだが、
 連続殺人犯の使ってたのと同じじゃねぇか?」



3951 ◆mUjz4FCa2c2019/03/22(金) 09:43:23.206Mqf2XeC0 (2/5)


男「あんたの組が関わってたって言う、
  例の薬を使ってるって事か?

  ……まあ、ありえなくはないか」


男は思い出す。
確かゴリマッチョは言っていた。
自らの属していた組が、
中国マフィアのガキに危険な薬を大量に売った、と。


男「……って、待てよ」


ゴリマッチョの過去の発言について振り返っていると、
ふと、男はある可能性について思いついた。


ゴリマッチョ
「あん? どしたい」

男「あんた確か、無罪の為にも連続殺人犯追ってるんだよな?」

ゴリマッチョ
「そうだが……」

男「こいつがそれだって可能性、あるんじゃ……」


男は目の前の不審者の事をさして、そう言った。
そう――男が思いついた可能性とは、
目の前の不審者が、
ゴリマッチョの追っている連続殺人犯と同一人物である可能性だ。


男「ありえなくは無いだろう。
  明らかにおかしい薬を使っていて、
  こうして似たような事件を起こしている」


男が辺り見回すと、
血を流しながら床に倒れている人がそこかしこに居るのが見えた。
呻いている人も居れば、ピクリとも動かない人も居る。
恐らく死者も出ているだろう。

これは間違いなく惨状で、
あるいはこれを引き起こした不審者が、
以前に報道された連続通り魔と同一人物だとしても、
何ら違和感が無くもある。


ゴリマッチョ
「……言われて見りゃあ、そうかも知れねぇな」


男に指摘されて、
ゴリマッチョの眉間に皺が寄った。



396以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/22(金) 10:23:11.39InJvnyOjo (1/1)

男の精神どうなってんだ


3971 ◆mUjz4FCa2c2019/03/22(金) 15:10:08.896Mqf2XeC0 (3/5)


男「警察の調べた結果次第だが、
  もしかしたら疑いが晴れるかもな」

ゴリマッチョ
「……そうだな。
 疑いが晴れりゃあ、
 俺もこそこそ警察に追われんでも――」


と、ゴリマッチョはそこまで言って、
突然に言葉を飲み込み、
その様子を怪訝に思った男は「どうした」と訊ねた。

すると、


ゴリマッチョ
「いやあのよ……今、外に警察居るよな?」

男「いるな」


男が窓の外を眺めると、
警察が突撃準備を始めているのが分かった。


ゴリマッチョ
「……だよな。
 で、俺思ったんだけどよ、
 いまおそらく追われているであろう俺の面を、
 知ってる警官が一人でも居たらヤバくねーか?」


ゴリマッチョの疑問に、
男は一瞬押し黙った。

――と、次の瞬間。

店内の四方八方から、
警官が流れ込むように突撃してくると、
一目散に不審者に突っ込んで行った。


不審者――ッ! ウガガガグッ!――


やはり警官と言うからには、
捕縛術にも精通しているのだろうか。
複数人掛かりではあったものの、
警官たちはあっというまに不審者を取り押さえてしまう。


警官1「ハイ確保ー」

警官2「ちっ、何か嫌な予感すると思ったら、ラリってるだろコイツ」

警官3「鎮静剤持ってこーい」


それは非常に見事な手際だった。

警官たちは不審者の首筋に注射器を、
恐らく言葉から察するに鎮静剤を、
息のつく間もなく不審者の首筋に打ち込んだ。


不審者――ウギギギッ、ギギッ……――


徐々に不審者の威勢は弱くなり、
やがてぐったりと泡を吹いて力を失う。

……何とも随分とあっさりと、
短くも長い戦闘が終わりを告げた。

男とゴリマッチョの二人が、
その一瞬の様子をただただ眺めていると、
警官の一人がこちらに声を掛けてきた。


警官4「えーと、あなた達は……状況から察するに、もしかして犯人を?」



3981 ◆mUjz4FCa2c2019/03/22(金) 15:42:35.116Mqf2XeC0 (4/5)


男「……え? あっ、あぁ……まあそうですね。
  被害が出ないようにって色々頑張ってました」


警官4「おおっ、そうでしたか。感謝致します。

    ……ところで、それであればなんですが、
    色々とこうなった状況の前後とか詳しく聞きたいので、
    少しお怪我もされているようなので、
    病院で診て頂いてもらった後で大丈夫ですので、
    良かったら署の方に来て頂ければ――ん?

    隣のあなた……」


警官は半眼になると、
隣のゴリマッチョの顔を訝しげに見つめた。


ゴリマッチョ
「な、なんだい……」

警官4「ああいえ、どこかで見た顔だなと……」


どうやら、
先ほどゴリマッチョの言いかけた不安は当たっていたようで、
顔を見知ってる警官が居たらしい。

ただ、どうにもまだ確信が持てていないようではあるが。


ゴリマッチョ
「き、気のせいだろう。
 それより……ほら、もう事件も解決だし、
 俺らは帰るとするよ」


ゴリマッチョは、
まだ完全にはバレていない事を機敏に感じとったらしく、
「気のせい」と言う魔法の言葉を駆使して、
この場の乗り切るつもりをしているようだった。


そして……案外とそれは上手く行った。


店内には未だ死傷者が結構居る事もあってか、
警官はそこまで熱心に思い出そうとはしなかったのだ。


警官4「そうでしたか……確かに気のせいかも」

ゴリマッチョ
「お、おうよ。」

警官4「……では、ひとまず改めて感謝を」


警官はそう言うと、
敬礼のポーズを取り、
急ぎ死傷者の救助や確認へと行動を移し始めた。



3991 ◆mUjz4FCa2c2019/03/22(金) 22:33:51.666Mqf2XeC0 (5/5)

去り際に、
×○署でお待ちしておりますので、
という一言を残して。


ゴリマッチョ
「危ねぇ危ねぇ……」


警官からの疑いを何とか切り抜けた事で、
安堵したのか、
ゴリマッチョは大きく息を吐いた。


ゴリマッチョ
「なんとかなったぜ……」

男「まあでも、後で署に来いって言ってたけど」

ゴリマッチョ
「良かったら、だろ?
 俺はあんま行きたくねぇから行かねぇ。
 まあその……今回のこいつが真犯人だってなったら、
 行ってやらんでも無いがな」

男「ふーん……」

ゴリマッチョ
「で、そっちはどうすんだい。行くのか?」

男「何か面倒くさそうだから、
  正直行きたくないけど、
  でも……明日には一応は行くよ。
  行かない事で何か変な憶測立てられても困るし」


400以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/23(土) 14:50:35.92icu+7N/H0 (1/1)

ぬぽーん


4011 ◆mUjz4FCa2c2019/03/24(日) 10:06:57.07tH90iyp20 (1/1)

ごめんなさい
少しお休みします
再開がちょっと未定になります……


402以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/24(日) 13:43:04.93orzCYjwkO (1/1)

失踪キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


403以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/24(日) 13:50:10.583XCj+RjA0 (1/1)

おうちゃんとお務めしてこいよ


404以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/24(日) 14:07:25.45vGsP7YZTo (1/1)

薬なんかに手を出すから……


405以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/24(日) 15:24:48.17au6fEbsso (1/1)

どうせなら書きためとけ


406以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/24(日) 16:22:14.19xLOI/Rqto (1/1)

こんなんでよくVIPに立てたな


407以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/25(月) 07:09:25.12HHfbhulOo (1/1)

もとはVIPだったな
場所変えて正解というか元来こんなスレ立てたのが不正解というか


408以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/25(月) 13:30:50.19YAIKppnpO (1/1)

というか中断するならHTML化してもいいのでは
このスレも荒らしとかで読みづらくなってるしそもそも中途半端なところから始まってるし
再開する時に新スレ立てて最初から貼るのが一番良さそう
凄いめんどくさいだろうけど


409以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/25(月) 15:33:24.15vpR3uSxXO (1/1)

そんなことしたら、もう書かないのでは?


410以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/25(月) 15:52:27.70hL3KcNlHO (1/1)

どっちみちもう書かない可能性の方が高いでしょ


411以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/27(水) 16:41:01.464+jF6w5hO (1/1)

すげえ遅筆だな


412以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/29(金) 22:39:59.58XC8wpERSO (1/1)

もう書くつもり無いだろうな


413以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/29(金) 22:58:07.67RbdkYJU/o (1/1)

書かないんだったらスレの処理くらいはしていけよ
ここは勝手には落ちないんだから


414以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/29(金) 23:37:45.52EUaq2d5M0 (1/1)

2か月くらい書き込み無かったら落ちるよ


415以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/29(金) 23:55:10.51osDEaMChO (1/1)

何が最後まで書くだよ
荒らしてた奴が正解だったわけだ


4161 ◆mUjz4FCa2c2019/03/30(土) 11:33:53.58B8rC0vbw0 (1/2)

生存報告です。
html化の依頼出します。

書き溜めて完結させてから次回はスレ立てします。


4171 ◆mUjz4FCa2c2019/03/30(土) 11:39:04.20B8rC0vbw0 (2/2)

依頼出して来ました。


418以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/03/30(土) 16:01:32.19OQtJy2eVO (1/1)


元気でな


419以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2019/04/01(月) 08:38:47.384KubK/zxO (1/1)

ダメだったか