1以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 18:46:58eTTfGvfE (1/10)

新一「蘭…今まで待っててくれてありがとな」

蘭「良いのよ、私が好きでしたことだし」

新一「…そういうお前だから、好きになったんだよな」ボソッ

灰原(そろそろね…)


2以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 18:53:17eTTfGvfE (2/10)

灰原(もうこれ以上、両思いでイチャイチャするあの二人を見てられないわ。…今更彼が好きという気持ちに気付くなんて皮肉ね…)

博士「哀君?」
**
新一「なぁ蘭、オレ帰るわ。じゃあ、また明日な!」

蘭「うん、また明日ね!バイバイ新一っ!」

新一(さてと…博士ん家でも行くか。アイツの様子も気になるし)

新一「よ、博士!おい、灰原は?」

博士「それが、哀君が居ないんじゃよ!」


3以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 19:08:27eTTfGvfE (3/10)

新一「何!?嘘だろ、居なくなったって…ちゃんと探したのか?」

博士「勿論じゃよ、ちゃんと探したわい!本当に…本当に居ないんじゃよ!」

新一「…オレがもう一度探すわ。アイツすぐ、居なくなるしな…」
ガチャッ
新一(地下室…は居ないか…ん?何だこれ?)

新一「おい、博士‼地下室に、こんな紙が…」

博士「なんじゃと⁉」

置き手紙
「ごめんなさい、いきなり居なくなって…私は組織に戻ります。きっと殺されてしまうけど。私は貴方達に色々な物を沢山貰ったわ…ありがとう、貴方達に会えて嬉しかった。灰原哀」


4以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 19:58:14eTTfGvfE (4/10)

博士「こ、これは…」

新一「おい博士!組織の居場所、掴めるか⁉」

博士「それって…」

新一「オレの問いに答えろ!組織の居場所が掴めるかって、聞いてるんだよ‼」

博士「かなりリスクはあるが…それに良いのか、新一君…せっかく元の体に戻って、蘭君と幸せになる筈じゃったのに」

新一「良いんだよ。蘭も勿論大事だよ…だが、灰原も大事に仲間だ!オレの…オレのワトソンなんだ、アイツはよ」

博士「新一君…分かった、探してみよう」


5以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 20:15:26eTTfGvfE (5/10)

ザワッ
蘭「何か…嫌な予感がする…!新一、大丈夫だよね?戻って来るよね……」
**
~哀side~
数分前
灰原「二人共、凄く幸せそうだった…もう私は必要無いわよね…。貴方がいつか言ったわ、運命から逃げるなって…これは逃げてる訳じゃない…決着をつけるのよ」

灰原「もしも戻ってくる事が出来たら…貴方に告白するわ。自分の気持ちにケリをつけるためにね…工藤君…許してね」

灰原「私は結局何も出来なかったな…貴方達に貰ってばかりで…私がした事といえば、解毒薬を作っただけ…本当は渡したくなかったの。この関係を壊したくなかったから…」

灰原「でも、もう御仕舞い…さよなら、工藤君…」


6以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 20:30:28eTTfGvfE (6/10)

灰原「…」グッ

灰原「APTX4869の解毒薬…これで私はもう一度だけシェリーになるの…」
**
※時間戻ります。
新一「博士、オレ…もう一度蘭に会ってくるよ…当分会えなくなるだろうしな」

博士「ああ、分かった。気をつけてな」

毛利探偵事務所
蘭「新一?どうしたの…何か用事?」

新一「蘭、毛利探偵は?」

蘭「居ないよ。もしかしてお父さんに用事?」

新一「お前に用事があってな…上がって良いか?」


7以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 20:37:05eTTfGvfE (7/10)

蘭「勿論!どうぞ」

新一「サンキュ。お邪魔します」

蘭「あのね、新一…私さっき嫌な胸騒ぎがしたの。新一が居なくなるような…嫌な予感が…」

新一「…蘭。落ち着いて聞いてくれ…オレ、また厄介な事件抱えちまってさ。当分会えなくなる」

蘭「そっか…大丈夫、頑張ってね!」

新一「ああ、分かった。ありがとな、蘭!」

蘭「絶対、帰ってきてね‼」


8以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 20:55:31eTTfGvfE (8/10)

新一「当たり前だろ、オレは蘭の彼氏なんだから…」

蘭「約束よ、新一…」

新一「…じゃあな。絶対帰ってくる、蘭の元に…だから、待っててくれ」

蘭「うん!」

新一「何かオレ、待たせてばっかだな…格好悪」

蘭「そんな事無い!新一の事は、いくらでも待ってられるの‼私、お婆ちゃんになっても待ってるからね」

新一「バーロ。流石にそこまで待たせねぇよ」

蘭「ふふ、じゃあね!」
**
博士「新一君、お帰り。蘭君に会って来たかの?」

新一「ああ、また蘭の事待たせちまうのはちょっとシャクに触るけどな…」

博士「仕方あるまい…また戻ってくれば良いだけじゃよ」


9以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 21:06:34eTTfGvfE (9/10)

博士「でも弱ったのう…どうやって組織の居場所を掴もうか」

新一「え~何とかなんねぇの、博士?」

???「あらら~何かお困り~?」

新一「誰だ!?」

???「オレの名前はルパン三世。お忘れかぁ、ガキンチョ~。ドンパチした仲なのに~」

新一「お、お前はルパン三世!?」

次元「よう、ガキンチョ」


10以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/01(土) 21:11:21eTTfGvfE (10/10)

新一「パパ?」

次元「言ったろ、パパって呼ぶなって」

博士「ど、どうやって入って来たんじゃ?」

ルパン「そんなの、俺っちにかかれば朝飯前よ~」

五右衛門「…またつまらぬモノを斬ってしまった」

新一(成る程…石川五右衛門が斬った訳ね…)

不二子「はぁ~い、坊や!元気にしてたかしら?」

新一「ゲッ、峰不二子‼」

不二子「もう!ゲッとは何よ~これでも、心配して来たのよ?」


11以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/02(日) 03:43:30I7uRH7ZQ (1/1)

続きはよ


12以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/02(日) 15:59:20OKTOauXU (1/4)

遅れた(汗)
ボチボチ更新してくわ

新一「ここはありがとうと言うべきなのか…?」

博士「ハハハ…」

五右衛門「話は聞かせて貰ったでござる。お主ら、困っているんだろう?」

博士「ああ、まぁ…そうなんじゃが…」

ルパン「俺達がちと助けてやろうか?」

次元「何とかっていう組織が絡んでんだろ?」

新一「ああ、そうだよ。でも変な心配は無用だぜ?コソ泥さんは他の国で、すっげ~お宝でも盗んでろよ」

ルパン「今のは聞きづてならねぇなぁ、ガキンチョよ」

新一「…」

次元「それに良いのか?俺達はオメー達の探してる組織の情報を掴んでんだぜ?」

博士「なんじゃと⁉」

新一「…その言葉、信用して良いんだろうな?」

次元「不二子が掴んだんだよ。でケェ情報を」


13以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/02(日) 18:05:45OKTOauXU (2/4)

新一「それは本当なんだろうな?」

不二子「当たり前でしょう?こんなところで嘘をついたって、何の得にもならないもの」

新一「まぁ…そうだけど」

不二子「あたし、探してたの。何をって…決まってるじゃない、あたしにピッタリのアジトよ。そうしたら偶然見つけたのよ…貴方達の探している組織のアジトを」

博士「凄い偶然じゃのう…」

次元「そう不二子が言うもんで、わざわざ日本に出向いたって訳だ」

新一「成る程ね…で、そのアジトに案内してくれるんだろうな!?」

不二子「勿論よ。だけど条件があるわ」

新一「条件?」ゴクリ

不二子「貴方の体を小さくした神秘的な薬の情報よ。それを提供して頂戴。シェリーちゃんを助ける為に、アジトにアジトに案内してあげるんだからそれ位、御安いご用でしょう?」

新一「ああ、良いぜ」ニヤリ

博士「おい、新一君!」

不二子「じゃあ決まりね♪ナビゲートしてあげるわ♪」


14以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/02(日) 18:21:19OKTOauXU (3/4)

哀side
宮野志保(以下、シェリー)「ここが組織のアジト…」ドクンドクン

シェリー「胸がドキドキ鳴って、どうにかなりそう…でも、こんなところで諦める訳にはいかない…!」

ジン「よぅ、シェリー。まさか、お前の方から出向いてくれるなんてな」

シェリー「別に…私はそういうつもりで来た訳じゃないわ。組織にカタをつけて…今度こそ本当に組織を抜ける為に来たのよ…!」

ベルモット「あら…随分と強気な発言じゃない?でもね、そういう訳にはいかないわ」

シェリー「…」

ジン「大丈夫だ…殺しはしねぇ。あの方の命令だからな…だがシェリーお前には、お前が抜けて滞っている薬の研究をして貰うぜ」


15以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/02(日) 20:58:18OKTOauXU (4/4)

シェリー「…嫌、と言ったらどうするのかしら?」クスッ

ジン「あの方は殺すなと言ったが…それはお前が研究を続けた場合の話だ。命は無いかもな」

シェリー「私は組織に戻って来たわ。でも、研究を続けるつもりは無い…」

ベルモット「変な意地を張っていないで、おとなしく研究を続けたら?命は助かる訳だし」

シェリー「嫌よ!あの薬は完成してはならない薬なの‼…貴方達が何と言おうと、薬の研究はしないわ」

ジン「フン…勝手にしろ」
**
新一「ひとまず、作戦会議をした方が良いんじゃねぇか?丸腰じゃ、組織に勝ち目はねぇ…」

博士「そうじゃのぅ…向こうは拳銃も持っとる訳じゃし」

ルパン「まぁ、拳銃位なら俺達も持ってるけどよ…そんなにすげぇ組織なのか?」

新一「ああ、そうだよ…お前達でも、歯が立たないかもな」


16以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/03(月) 19:25:20Qb7FQpEE (1/4)

新一(よし、あの人達にも一応連絡入れとくか…)

新一「…」ピッ

博士「新一君?」

新一「あ、もしもし…ええ、僕です、工藤新一です…ジョディ先生に相談したい事があります」

ジョディ『もしもし、江戸川君?ああ、今は工藤君だったわね。それより、私に相談したい事って?』

新一「実は、灰原が居なくなってしまったんです」

ジョディ『え?何ですって!?』

新一「組織に戻るという置き手紙を残し、失踪しました…」

ジョディ『組織のアジトですって⁉成る程…そのアジトの場所を私達FBIに探して欲しいって訳ね?』

新一「いえ、アジトの場所は見当がついています…」

ジョディ『じゃあ、私達に要求したい事って何なの?』

新一「一緒に戦って欲しいのです…僕達だけでは、流石に歯が立ちませんから…」

ジョディ『分かったわ…考えてみるわね。…え?ジェイムズ、どうしたの?……分かった、今行くわ。工藤君、ごめんなさいね…用事が入ってしまって。何か掴めたら、また連絡するわ』ピッ

新一「ふぅ…」

博士「成る程、ジョディ先生にかけていたんじゃな」


17以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/03(月) 19:39:40Qb7FQpEE (2/4)

新一「ああ、そうだよ。FBIも組織の行方を追ってるしな」

博士「協力してくれると良いのう」

ルパン「ち、ちょっと待て‼FBIて事は、俺達捕まっちまうじゃねぇか」

新一「そこは心配しなくて大丈夫だよ。この問題が解決するまで、捕まえるなって言っておくから」ニッコリ

不二子「どっちみち、捕まるんじゃないの…」
**
バーボン「皆さん、食事の準備が整いましたよ」

シェリー「食事、ですって?」

バーボン「ええ、シェリーさんを歓迎する食事会です。あの方が準備しろと言ったんです」

あの方『よく来たな、シェリー。歓迎するよ』

シェリー(これは、機械音…?)

バーボン「シェリー、その辺は安心してくれて大丈夫です。僕が作りましたので」

シェリー「本当かしらね?」

バーボン「ええ。ここで出した料理が、ポアロで出される事もあるんです…云わば、試作品のようなものですね」ヒソヒソ

シェリー「貴方ねぇ…どっちが本業なのよ?」

バーボン「さぁ?僕にも分かりません…変装し過ぎて自分の素顔を忘れてしまう、アルセーヌ・ルパンの様な物ですね」フッ


18以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/03(月) 19:59:12Qb7FQpEE (3/4)

シェリー「アルセーヌ・ルパンねぇ…」

バーボン「それより、僕が作った料理の味はどうですか?」

シェリー「別に…普通かしらね」

バーボン「そうですか…」

ベルモット「シェリー、後で私の部屋に来なさい」ボソッ

ジン「何だ、ベルモット」

ベルモット「いいえ、何でも無いわ」
**
シェリー「来たわよ」
ガチャ

ベルモット「よく逃げずに来たわね」

シェリー「誰かさんと約束したから…自分の運命から逃げないってね‼」

ベルモット「あらやるじゃない、シルバーブレットも…貴方をここまで変えるなんて」


19以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/03(月) 20:17:10Qb7FQpEE (4/4)

シェリー「そんなの貴方に関係無いでしょ…で?何で私を呼んだのよ?」

ベルモット「決まってるじゃない…シェリー、貴方を殺す為よ」ジャカ

シェリー「あら、あの方の命令に背く気?」

ベルモット「そもそもあの方が間違ってたのよ…薬の研究を続けるっていう理由だけで、貴方を生かしておくから」

シェリー「…」

ベルモット「裏切り者は罰せよ…それが組織の掟じゃなかったかしら?」

シェリー「だから私を殺すって訳?」

ベルモット「そういう事よ。これで私が、どんな罰を受けても良いわ。…貴方を殺せるならね!」ジャカ

シェリー「ぅ…た、助けて…工藤、く、ん……ッ」

ベルモット「残念だけど、シルバーブレットは助けに来ないわ。エンジェルと幸せにやってるわ」

ベルモット「観念したら?貴方が死んだって、困る人なんて居やしないわよ」

シェリー「嫌!私は生きて彼らの元に帰るの‼彼らが私に、生きる意味を与えてくれたの!…だから、こんなところで死ぬ訳にはいかないの!」

ベルモット「つべこべ言わずに、死ねば良いのよ‼」

シェリー「嫌ぁ、止めて…ッ!」


20以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/09(日) 20:53:58fStbV89A (1/1)

ガチャ

ジン「ベルモット…何をしている?」

ベルモット「ジン!私はシェリーに罰を…」

ジン「そんな事、あの方の命令には無かった筈だが?」

ベルモット「あら…でも、裏切り者は罰せよ。これが、組織の掟じゃあ無かったかしら?」

ジン「いや、そこまであの方は言ってはいなかった」

ベルモット「…チッ!」
バタン!

シェリー「ジン、助けてくれたのね?一応、礼を言うわ…ありがとう」

ジン「フン…それより、お前の部屋へ案内しよう」

シェリー「あら、私にも部屋があるのね?」

ジン「一応な」

ジン「ここだ…」
ガチャ

シェリー「窓の1つも無いのね…ただ、机と椅子、ベッド、少数の本があるだけ…」

ジン「当たり前だ…お前に逃げ出されたら困るからな」


21以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/10(月) 11:11:31zxEILIHc (1/1)

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22以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/10(月) 20:24:071EWlnEMs (1/1)

>>21
え、何?止めて下さい


23以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/11(火) 22:13:24TYQak.0. (1/1)

荒らしに負けずに頑張れ


24以下、名無しが深夜にお送りします2018/12/16(日) 19:54:2418sauCqs (1/1)

>>23
ありがとうございます。長い事更新出来ずすいません。忙しかったもので…

シェリー「逃げ出さないわよ…ていうか、早く出ていってくれるかしら?私、今日は疲れているの」

ジン「フン…本当に可愛げの無い女だな…命を助けてやったのに」

シェリー「私は助けてなんて頼んでいないわ…貴方が勝手にした事でしょう?」

ジン「…」ニヤリ
バタン

シェリー「全く何なのよ…それにあの笑み…何かあるのかしら?」
**
新一「今日は遅いから、もう寝るか…博士、オレは帰るぜ」

博士「ああ、分かった。しかし便利じゃのう…家が隣というのは」

新一「そーだな。それよりコソ泥、お前らはどうすんだ?まさか、ここに居座るとか言わねぇよな?!」

ルパン「流石はガキンチョ。察しが良いな」