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584:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/20(日)22:52:01.819:XjE.z8.bg (2/3)
「響ちゃん、凄い……」
ミニラーメンを啜りながら、潮が呟いた。確かに、言うだけはある。
「本当にすごいわね……。それにしても『癒し中華』、美味しいわ。
こってりなんだけど、この酸味のあるたれがあるから食べられちゃう」
雷もすいすいと食べ進んでいく。私も負けてはいられない。
丼を見下ろす。ペースは悪くない。最大の問題は、この……巨大な豚だ。
間違いなく「神豚」と言われる柔らかさと旨味がある。硬いだけの豚が多い二郎系だが、ここの豚は本物の豚だ。
問題は、とにかくでかい。1ブロック食べるだけでも相当に重い。
これを4、いや5ブロック。これを最後に胃に納めるのは辛い。
幸い、スープはどんどん乳化していく。よりまろやかになるので、そこだけは救いだ。
とにかく、全マシマシの物量に、私は勝てるのか?……響の前に、自分に勝たねばならないのだ。
「響ちゃん、凄い……」
ミニラーメンを啜りながら、潮が呟いた。確かに、言うだけはある。
「本当にすごいわね……。それにしても『癒し中華』、美味しいわ。
こってりなんだけど、この酸味のあるたれがあるから食べられちゃう」
雷もすいすいと食べ進んでいく。私も負けてはいられない。
丼を見下ろす。ペースは悪くない。最大の問題は、この……巨大な豚だ。
間違いなく「神豚」と言われる柔らかさと旨味がある。硬いだけの豚が多い二郎系だが、ここの豚は本物の豚だ。
問題は、とにかくでかい。1ブロック食べるだけでも相当に重い。
これを4、いや5ブロック。これを最後に胃に納めるのは辛い。
幸い、スープはどんどん乳化していく。よりまろやかになるので、そこだけは救いだ。
とにかく、全マシマシの物量に、私は勝てるのか?……響の前に、自分に勝たねばならないのだ。
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
585:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/20(日)22:53:36.128:XjE.z8.bg (3/3)
※コンマ下1と2の!randomで判定
提督 下1
響 下2
大きい方が勝利
(なお、本来は響有利でした)
※コンマ下1と2の!randomで判定
提督 下1
響 下2
大きい方が勝利
(なお、本来は響有利でした)
586:【61】:平成31年 01/20(日)22:54:27.319:Ivl.j9.su (1/1)
あ
あ
587:【44】:平成31年 01/20(日)22:54:52.515:Is2.i2.ik (1/1)
や
や
588:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/20(日)22:58:39.432:mOf.si.bg (1/1)
※提督勝利!
今日はここまで。エピローグにてここの響の設定が一部分かります。
※提督勝利!
今日はここまで。エピローグにてここの響の設定が一部分かります。
589:【23】:平成31年 01/21(月)00:33:27.425:gOU.sr.kn (1/1)
おつー
おつー
590:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)20:31:45.208:6dC.he.qp (1/11)
#
私は腕時計をチラリと見た。15分。まだ量は半分ほど残っている。響は……重量がある麺から行ったからか、見た目上は私より減っている。
「すげーぞ、あのロリ!あのヤクザに勝ってやがる!」
「それも淡々と食べてるわ。あの子何者なんよ」
「……女神じゃ……豚の女神じゃ……」
ギャラリーが好き勝手言っている。しかし……その戦略は裏目だ。
軽い野菜から先に入れた私の胃は、まだ余裕がある。ここから一気に仕留めさせてもらおう!!
「ズズズズッッ……!!」
「うおっ!?」
麺を啜る私に、驚愕の声があげられる。早食いで大事なのはペース配分。温くなり食べやすくなった麺なら、スパートは容易だ。
「……お」
響がこちらを見た。……ここからは、私の時間だ。
#
私は腕時計をチラリと見た。15分。まだ量は半分ほど残っている。響は……重量がある麺から行ったからか、見た目上は私より減っている。
「すげーぞ、あのロリ!あのヤクザに勝ってやがる!」
「それも淡々と食べてるわ。あの子何者なんよ」
「……女神じゃ……豚の女神じゃ……」
ギャラリーが好き勝手言っている。しかし……その戦略は裏目だ。
軽い野菜から先に入れた私の胃は、まだ余裕がある。ここから一気に仕留めさせてもらおう!!
「ズズズズッッ……!!」
「うおっ!?」
麺を啜る私に、驚愕の声があげられる。早食いで大事なのはペース配分。温くなり食べやすくなった麺なら、スパートは容易だ。
「……お」
響がこちらを見た。……ここからは、私の時間だ。
591:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)20:44:18.186:6dC.he.qp (2/11)
#
一気に丼の中の量は減っていく。そして、最後に残ったのは……巨大な豚。
煮豚でもチャーシューでもない。ただの豚だ。私は脂身ごと、それを噛みきる。
柔らかいが、質量が物凄い。顎力が要る。
「ん……これは少々、しんどいね」
響もその大きさに苦心しているようだ。にしても、味がしっかりしていて実に旨い。これなら、食いきれる。
私は最後の気力を振り絞り、最後の豚を押し込む。そして、すり鉢に口を付け、乳化したスープを飲み干した。
ドンッ!
「おおおおお!!!」
隣を見ると、響はまだ半分ほどスープを残していた。時間にして30分強。……やっと、終わった。
「……負けたよ、司令官。オーチン・フクースナ(とても美味しかった)」
響が苦笑しながら首を振った。私も苦笑する。
「……いや、こちらこそいい勝負だった。大したものだな」
ガシッと握手すると、店内が割れんばかりの歓声に包まれた。
「すごいわ、二人とも……!何か、感動しちゃった」
「だ、だよねっ。ところで……これ」
青ざめた潮が私にスマホを見せてきた。……Twitter?
「どうしました潮……あ」
そこには私と響の「デュエル」動画と、1000以上に達した「いいね」とリツイートがあった。
#
一気に丼の中の量は減っていく。そして、最後に残ったのは……巨大な豚。
煮豚でもチャーシューでもない。ただの豚だ。私は脂身ごと、それを噛みきる。
柔らかいが、質量が物凄い。顎力が要る。
「ん……これは少々、しんどいね」
響もその大きさに苦心しているようだ。にしても、味がしっかりしていて実に旨い。これなら、食いきれる。
私は最後の気力を振り絞り、最後の豚を押し込む。そして、すり鉢に口を付け、乳化したスープを飲み干した。
ドンッ!
「おおおおお!!!」
隣を見ると、響はまだ半分ほどスープを残していた。時間にして30分強。……やっと、終わった。
「……負けたよ、司令官。オーチン・フクースナ(とても美味しかった)」
響が苦笑しながら首を振った。私も苦笑する。
「……いや、こちらこそいい勝負だった。大したものだな」
ガシッと握手すると、店内が割れんばかりの歓声に包まれた。
「すごいわ、二人とも……!何か、感動しちゃった」
「だ、だよねっ。ところで……これ」
青ざめた潮が私にスマホを見せてきた。……Twitter?
「どうしました潮……あ」
そこには私と響の「デュエル」動画と、1000以上に達した「いいね」とリツイートがあった。
592:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)20:56:10.846:6dC.he.qp (3/11)
#
「あー、うん。まあ俺が言えた口じゃねえが」
困ったような表情で、小泉少将が言う。私は彼の執務室に呼び出されていた。もちろん、響もだ。
「遠藤、これまで全く問題なくやって来たお前だが、こりゃさすがになあ。いや、別に内規に大きく触れてるわけじゃねえんだがな?
ただ、響も一緒に騒ぎを起こしたのは、上が結構おこだ。今回は戒告にとどめてやるが、次は重くなるぜ。……まあ原因は大方こいつだろうが」
「いや、それは違うよちっちゃい司令官。デュエルのお誘いはおっきい司令官からさ」
「おま、雷や電の言い方真似すんなよ。それに俺のはちっちゃく……あだっ」
後ろからゴーヤが小泉少将の頭を思いっきりはたいた。
「何未成年にセクハラ発言してるんでちか。てーとくの方が懲戒もんでち。恥を知れでち」
「……とにかく、すみません。今後はこのようなことがないように致します」
「あー、まあ分かったよ。これから気を付けな。お前なら大丈夫だろ。……さて」
ニイと小泉少将が響に笑った。
「賭けの内容、聞いたぜ。お前の秘密を、遠藤が一つ暴いていいんだよな。是非、立ち会わせてもらいたいが」
「ダー(いいよ)」
意外にも響は平然と即答した。……こいつ、何を考えてる?
#
「あー、うん。まあ俺が言えた口じゃねえが」
困ったような表情で、小泉少将が言う。私は彼の執務室に呼び出されていた。もちろん、響もだ。
「遠藤、これまで全く問題なくやって来たお前だが、こりゃさすがになあ。いや、別に内規に大きく触れてるわけじゃねえんだがな?
ただ、響も一緒に騒ぎを起こしたのは、上が結構おこだ。今回は戒告にとどめてやるが、次は重くなるぜ。……まあ原因は大方こいつだろうが」
「いや、それは違うよちっちゃい司令官。デュエルのお誘いはおっきい司令官からさ」
「おま、雷や電の言い方真似すんなよ。それに俺のはちっちゃく……あだっ」
後ろからゴーヤが小泉少将の頭を思いっきりはたいた。
「何未成年にセクハラ発言してるんでちか。てーとくの方が懲戒もんでち。恥を知れでち」
「……とにかく、すみません。今後はこのようなことがないように致します」
「あー、まあ分かったよ。これから気を付けな。お前なら大丈夫だろ。……さて」
ニイと小泉少将が響に笑った。
「賭けの内容、聞いたぜ。お前の秘密を、遠藤が一つ暴いていいんだよな。是非、立ち会わせてもらいたいが」
「ダー(いいよ)」
意外にも響は平然と即答した。……こいつ、何を考えてる?
593:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)20:57:15.234:6dC.he.qp (4/11)
※どんな秘密を暴きますか?
1 本当の年齢
2 彼氏の有無
3 貯金額
4 その他自由安価
※3票先取
※どんな秘密を暴きますか?
1 本当の年齢
2 彼氏の有無
3 貯金額
4 その他自由安価
※3票先取
594:名無しさん@おーぷん:平成31年 01/22(火)21:01:15.476:OLy.h4.xz (1/2)
4
>>541で触れてた防衛省の上層部との関係について
4
>>541で触れてた防衛省の上層部との関係について
595:【70】:平成31年 01/22(火)21:10:50.605:uAf.xb.xz (1/4)
1
1
596:【63】:平成31年 01/22(火)21:16:02.628:CbJ.4d.lb (1/1)
1
1
597:【50】:平成31年 01/22(火)21:21:12.668:Ngq.ei.zn (1/3)
1
1
598:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)21:31:10.335:6dC.he.qp (5/11)
「なら聞こうか。響、お前の本当の年齢は何歳だ?
偽装しているのは知ってる。もし未成年なら、ちゃんと授業に出てもらおうか」
「そんなのでいいのかい?」
「……『そんなの』?」
響がIDカードの生年月日部分に貼られたシールを、ペリペリと剥がす。その下にあったものは。
※コンマ下、!random
01~05 え?
06~80 ええええええええ????
81~99 ぎゃああああああ!!!
00 は?はあ?はあああ????
「なら聞こうか。響、お前の本当の年齢は何歳だ?
偽装しているのは知ってる。もし未成年なら、ちゃんと授業に出てもらおうか」
「そんなのでいいのかい?」
「……『そんなの』?」
響がIDカードの生年月日部分に貼られたシールを、ペリペリと剥がす。その下にあったものは。
※コンマ下、!random
01~05 え?
06~80 ええええええええ????
81~99 ぎゃああああああ!!!
00 は?はあ?はあああ????
599:【35】:平成31年 01/22(火)21:31:55.496:Msc.df.sh (1/1)
はい
はい
600:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)21:45:51.566:6dC.he.qp (6/11)
「1997年3月21日生」
「え」
「ええ?」
「ええええええ???」
部屋に3人の絶叫が響く。
これは、これは何だ?このちんちくりんの子供が……私とそんなに大きく変わらない年、だと??
「ちょ、ちょっと待つでち!こ、これは何かの間違いでち!響がゴーヤと同学年??」
「は?うっそだろおい??どう見てもよくて中坊じゃねえか!!断崖絶壁だし……あり得ねえだろ」
ベシッ!!
「うげっ」
気持ちのいいミドルキックが小泉少将に刺さる。ふんと、響が鼻を鳴らした。
「セクハラ発言は禁止だよ、ちっちゃい司令官。それとゴーヤ、学年は私の方が一つ上だからね。間違えないようにね」
「ま、まさか本当に成人してたなんて」
「さすがのおっきい司令官もびっくりだね。いや、愉しいよ。これがやりたかった」
うんうんと響が満足そうに頷く。
「ちょ……説明するでち!何で偽装なんて」
「だって愉しいからね。それだけさ。
あと成人の駆逐艦って少ないけどいるものなんだよ。ゴーヤは知ってるんじゃないかい?」
「1997年3月21日生」
「え」
「ええ?」
「ええええええ???」
部屋に3人の絶叫が響く。
これは、これは何だ?このちんちくりんの子供が……私とそんなに大きく変わらない年、だと??
「ちょ、ちょっと待つでち!こ、これは何かの間違いでち!響がゴーヤと同学年??」
「は?うっそだろおい??どう見てもよくて中坊じゃねえか!!断崖絶壁だし……あり得ねえだろ」
ベシッ!!
「うげっ」
気持ちのいいミドルキックが小泉少将に刺さる。ふんと、響が鼻を鳴らした。
「セクハラ発言は禁止だよ、ちっちゃい司令官。それとゴーヤ、学年は私の方が一つ上だからね。間違えないようにね」
「ま、まさか本当に成人してたなんて」
「さすがのおっきい司令官もびっくりだね。いや、愉しいよ。これがやりたかった」
うんうんと響が満足そうに頷く。
「ちょ……説明するでち!何で偽装なんて」
「だって愉しいからね。それだけさ。
あと成人の駆逐艦って少ないけどいるものなんだよ。ゴーヤは知ってるんじゃないかい?」
601:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)21:50:39.669:6dC.he.qp (7/11)
「成人の駆逐艦……あ」
ゴーヤが固まった。小泉少将が「いてて……」と腹をさすって立ち上がる。
「……いることはいるわ……防衛省付けの、あの浜風。あいつは確か、今年で26……」
「浜風?高等部1年の、うちのじゃなくって?」
「例の騒動で世話になった艦娘だよ。まあ、アラサーの叢雲もいるって噂だしな……」
※コンマ下、!random80以上で遠藤も第一シーズンの浜風を知っている
「成人の駆逐艦……あ」
ゴーヤが固まった。小泉少将が「いてて……」と腹をさすって立ち上がる。
「……いることはいるわ……防衛省付けの、あの浜風。あいつは確か、今年で26……」
「浜風?高等部1年の、うちのじゃなくって?」
「例の騒動で世話になった艦娘だよ。まあ、アラサーの叢雲もいるって噂だしな……」
※コンマ下、!random80以上で遠藤も第一シーズンの浜風を知っている
602:【10】:平成31年 01/22(火)21:52:18.068:ait.df.js (1/2)
はい
はい
603:【96】:平成31年 01/22(火)21:57:07.723:uAf.xb.xz (2/4)
アラサー叢雲とか何それムラムラすんじゃん
アラサー叢雲とか何それムラムラすんじゃん
604:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)22:02:53.424:6dC.he.qp (8/11)
駆逐艦は未成年しかいないと思ってたが……そんなのもいるのか。じゃあ、この響は何者だ?
「……まさか、防衛省の上層部につてがあるって噂は、本当なのか」
「正確ではないね。上層部じゃなくって、トップだよ」
事務次官?幕僚長?
「あ」
小泉少将が口をあんぐり開けた。
「おま、まさか……」
ブイッと響がブイサインする。
「やっと気付いたね。私の本名は『北別府響』。北別府防衛大臣の一人娘だよ」
……
…………
………………
「ぎゃあああああああ!!!!!」
#
その日以来、響が完全に治外法権化し、ウオッカ飲み放題となったのは別の話だ。
駆逐艦は未成年しかいないと思ってたが……そんなのもいるのか。じゃあ、この響は何者だ?
「……まさか、防衛省の上層部につてがあるって噂は、本当なのか」
「正確ではないね。上層部じゃなくって、トップだよ」
事務次官?幕僚長?
「あ」
小泉少将が口をあんぐり開けた。
「おま、まさか……」
ブイッと響がブイサインする。
「やっと気付いたね。私の本名は『北別府響』。北別府防衛大臣の一人娘だよ」
……
…………
………………
「ぎゃあああああああ!!!!!」
#
その日以来、響が完全に治外法権化し、ウオッカ飲み放題となったのは別の話だ。
605:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)22:06:00.034:6dC.he.qp (9/11)
第一話はここまで。響は動かしやすくていいですね。
次回ゲストを決めます。下5まで、!randomがもっとも大きい駆逐艦か軽巡、一部軽空母とします。
第一話はここまで。響は動かしやすくていいですね。
次回ゲストを決めます。下5まで、!randomがもっとも大きい駆逐艦か軽巡、一部軽空母とします。
606:【1】:平成31年 01/22(火)22:09:24.508:ait.df.js (2/2)
能代
能代
607:【13】:平成31年 01/22(火)22:09:37.381:OLy.h4.xz (2/2)
春風
春風
608:【39】:平成31年 01/22(火)22:10:23.440:nv6.df.sh (1/1)
天龍
天龍
609:【16】:平成31年 01/22(火)22:10:57.973:Ngq.ei.zn (2/3)
天龍
天龍
610:【45】:平成31年 01/22(火)22:13:37.241:zOF.h4.xz (1/1)
山風
山風
611:【89】:平成31年 01/22(火)22:16:22.167:uAf.xb.xz (3/4)
巻雲
巻雲
612:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)22:17:13.658:6dC.he.qp (10/11)
では山風とします。今日はここまで。
後日、簡単な人物紹介を入れます。
では山風とします。今日はここまで。
後日、簡単な人物紹介を入れます。
613:【75】:平成31年 01/22(火)22:18:29.486:uAf.xb.xz (4/4)
おつおつ
おつおつ
614:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/22(火)22:19:45.751:6dC.he.qp (11/11)
なお、響の年齢ですが。
01~05 18歳
81~99 27歳
00 34歳
の予定でした。多分響は準レギュラーです。
なお、響の年齢ですが。
01~05 18歳
81~99 27歳
00 34歳
の予定でした。多分響は準レギュラーです。
615:【32】:平成31年 01/22(火)22:24:18.223:Ngq.ei.zn (3/3)
乙です
乙です
616:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/24(木)20:45:26.934:iML.zo.9x (1/3)
>>526
今気付きました。こっちを優先的にやります。更新は週末にでも。
候補は以下です。3票先取。
1 千歳
2 妙高
3 はっちゃん
4 大きい雷(小泉姉)
※はっちゃんは新婚設定
>>526
今気付きました。こっちを優先的にやります。更新は週末にでも。
候補は以下です。3票先取。
1 千歳
2 妙高
3 はっちゃん
4 大きい雷(小泉姉)
※はっちゃんは新婚設定
617:【95】:平成31年 01/24(木)20:47:57.164:E7Q.tf.0g (1/1)
1
1
618:【30】:平成31年 01/24(木)20:52:57.879:JTM.6z.wt (1/3)
3
3
619:【65】:平成31年 01/24(木)20:53:30.163:JDu.bg.4y (1/1)
1で
1で
620:【29】:平成31年 01/24(木)20:54:22.442:ZM0.h6.ba (1/1)
3
3
621:名無しさん@おーぷん:平成31年 01/24(木)20:58:44.912:lTH.bg.4y (1/1)
千歳の掘り下げが見たいかな
千歳の掘り下げが見たいかな
622:【61】:平成31年 01/24(木)20:59:38.146:FOD.na.0g (1/2)
4
4
623:【47】:平成31年 01/24(木)21:00:58.746:JTM.6z.wt (2/3)
後ろのID同じだけど>>619と>>621同じ人では?
後ろのID同じだけど>>619と>>621同じ人では?
624:【5】:平成31年 01/24(木)21:04:08.221:O57.wy.0g (1/2)
てす
てす
625:【29】:平成31年 01/24(木)21:04:51.143:O57.wy.0g (2/2)
そうかも
そうかも
626:【58】:平成31年 01/24(木)21:04:51.195:FOD.na.0g (2/2)
そうやね
そうやね
627:【38】:平成31年 01/24(木)21:27:09.969:AMc.bg.wc (1/1)
1
1
628:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/24(木)21:30:54.961:iML.zo.9x (2/3)
619と621は多重投票疑惑があるため念のため無効とします。
これを除くと1に2票、3に2票、4に1票入ってます。
619と621は多重投票疑惑があるため念のため無効とします。
これを除くと1に2票、3に2票、4に1票入ってます。
629:【19】:平成31年 01/24(木)21:38:30.520:inN.bg.9x (1/1)
1
同じIDの単発は集計されないのね
1
同じIDの単発は集計されないのね
630:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/24(木)21:42:52.936:iML.zo.9x (3/3)
>>629
ということですね。
どちらにせよ千歳とします。お酒を使ったラーメン……うーん、1つしか思い付かないので、候補を考えておきます。
>>629
ということですね。
どちらにせよ千歳とします。お酒を使ったラーメン……うーん、1つしか思い付かないので、候補を考えておきます。
631:>>617:平成31年 01/24(木)21:43:35.263:aeg.tf.0g (1/3)
テスト
後ろの4桁いつのまにか付いてた
テスト
後ろの4桁いつのまにか付いてた
632:>>617:平成31年 01/24(木)21:44:33.681:aeg.tf.0g (2/3)
テスト
後ろの4桁いつのまにか付いてたけどここだけ変更しないようになるのかな
テスト
後ろの4桁いつのまにか付いてたけどここだけ変更しないようになるのかな
633:>>617:平成31年 01/24(木)21:44:59.580:aeg.tf.0g (3/3)
連投失礼しました
連投失礼しました
634:【88】:平成31年 01/24(木)23:13:37.733:JTM.6z.wt (3/3)
IDの真ん中がbgで>>619と>>621と同じだから>>627と>>629も同一人物の気がするけど、これまでのレス読み返したら真ん中部分だけ一致や最後部分だけ一致の場合もあるし正直おーぷんのID部分は良く分からない
IDの真ん中がbgで>>619と>>621と同じだから>>627と>>629も同一人物の気がするけど、これまでのレス読み返したら真ん中部分だけ一致や最後部分だけ一致の場合もあるし正直おーぷんのID部分は良く分からない
635:【97】:平成31年 01/24(木)23:21:07.163:BSu.bg.9x (1/1)
おそらくipかな?.端末の種類.回線の種類
端末の種類と回線の種類が同じなら末尾4文字が同じ
端末の種類が同じなら真ん中2文字が同じ
回線が同じなら末尾2文字が同じ
おそらくipかな?.端末の種類.回線の種類
端末の種類と回線の種類が同じなら末尾4文字が同じ
端末の種類が同じなら真ん中2文字が同じ
回線が同じなら末尾2文字が同じ
636:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/25(金)00:40:06.070:8dp.ji.iz (1/1)
>>634
これ、判断が難しいですね。2/2の意味もよく分かりませんし……。おーぷんの方が自演は分かりやすいとは聞いてましたが、誤解を招きそうなのがなんとも。
今回は結局どちらでも変わりがなかったのですが、気を付けます。
>>634
これ、判断が難しいですね。2/2の意味もよく分かりませんし……。おーぷんの方が自演は分かりやすいとは聞いてましたが、誤解を招きそうなのがなんとも。
今回は結局どちらでも変わりがなかったのですが、気を付けます。
637:名無しさん@おーぷん:平成31年 01/25(金)01:46:24.229:gCl.dk.u4 (1/1)
>>636
2/2は名前欄の文字列の重複回数が出るmateの仕様
>>636
2/2は名前欄の文字列の重複回数が出るmateの仕様
638:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/28(月)10:10:37.832:fiv.eq.ha (1/4)
少し遅れました。再開します。
なお軍医視点です。
少し遅れました。再開します。
なお軍医視点です。
639:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/28(月)10:46:10.918:fiv.eq.ha (2/4)
「これでいいだろう。無茶はするな」
「うーん……練度の問題でしょうか。気を付けます」
右腕に包帯を巻くと、瑞穂はしょぼんと下を向いた。彼女はまだうちに来て間がない。
彼女に限らず訓練中に負傷する艦娘は、それなりに多い。一見緩いうちの鎮守府だが、精鋭揃いなのには訳がある。相応に日々の訓練は厳しいのだ。
大掛かりな作戦の数は減ったが、俺の仕事はあまり減ってはくれない。
鎮守府の中には、すぐにバケツ――高速修復剤に頼る所もある。だが、あれはかなりの高級品だ。予算抑制の要求には応えられない。
それに、あれにはある種の副作用がある。肉体的外傷はすぐに治るが、精神的外傷は治せない。つまり、それによる「イップス」が残りやすいというわけだ。
勿論、生命の危険にあるなど必要な時には使う。ただ、俺のような軍医がここにいる意味の大半は、艦娘のカウンセリングとメンタルケアにある。
だから、「風呂」に入るまでもない軽傷も、こうやって自ら手当てする。大事なのは、安心感だ。
「もう、そのぐらいだったら私がやるのに」
千歳が頬を膨らませて薬品室から出てきた。ナース服に身を包んでいる。
「ダメだ。一応まだ実習期間中だからな。医療行為は上の許可が出るまではできん」
「むう」
不満そうに千歳が言う。彼女は看護師資格を取るための実習中だ。それも、艦娘向けの特別資格になる。もし取れた場合は、彼女が第一号だ。
「これでいいだろう。無茶はするな」
「うーん……練度の問題でしょうか。気を付けます」
右腕に包帯を巻くと、瑞穂はしょぼんと下を向いた。彼女はまだうちに来て間がない。
彼女に限らず訓練中に負傷する艦娘は、それなりに多い。一見緩いうちの鎮守府だが、精鋭揃いなのには訳がある。相応に日々の訓練は厳しいのだ。
大掛かりな作戦の数は減ったが、俺の仕事はあまり減ってはくれない。
鎮守府の中には、すぐにバケツ――高速修復剤に頼る所もある。だが、あれはかなりの高級品だ。予算抑制の要求には応えられない。
それに、あれにはある種の副作用がある。肉体的外傷はすぐに治るが、精神的外傷は治せない。つまり、それによる「イップス」が残りやすいというわけだ。
勿論、生命の危険にあるなど必要な時には使う。ただ、俺のような軍医がここにいる意味の大半は、艦娘のカウンセリングとメンタルケアにある。
だから、「風呂」に入るまでもない軽傷も、こうやって自ら手当てする。大事なのは、安心感だ。
「もう、そのぐらいだったら私がやるのに」
千歳が頬を膨らませて薬品室から出てきた。ナース服に身を包んでいる。
「ダメだ。一応まだ実習期間中だからな。医療行為は上の許可が出るまではできん」
「むう」
不満そうに千歳が言う。彼女は看護師資格を取るための実習中だ。それも、艦娘向けの特別資格になる。もし取れた場合は、彼女が第一号だ。
640:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/28(月)11:02:01.630:fiv.eq.ha (3/4)
「まあそう言うな。前例のないことだからな。……疲れてはないか?艦娘業務と並行してやるのは辛かろう」
「それは大丈夫です。でも、ちょっと息抜きはしたいかな」
後ろから彼女が抱きついてくる。スキンシップが多いのは男としては嬉しいのだが。
酔ってても素面でも、千歳はこんな具合だ。結婚してからは、特に多くなった。
「……誰か来たらどうするんだ」
「あら、不具合あります?別にいけないことしてるわけじゃないでしょ」
「響やあきつ丸辺りに見られたらまた面白おかしく騒がれるぞ。特に響はまずい」
「……それもそうですね。じゃあ、夜は鳳翔さんのとこで一杯やります?……その後は」
「……小泉の気持ちが分かる気がするよ」
苦笑する俺に、千歳がうふふと笑った。全く、どうしてこうなったんだか。
……半分は、俺自身のせいか。
※コンマ下、!random
01~50 来客なし
51~80 来客あり(安価選択)
81~90 うっす。調子はどうだ
91~00 やあ。相変わらずだね
「まあそう言うな。前例のないことだからな。……疲れてはないか?艦娘業務と並行してやるのは辛かろう」
「それは大丈夫です。でも、ちょっと息抜きはしたいかな」
後ろから彼女が抱きついてくる。スキンシップが多いのは男としては嬉しいのだが。
酔ってても素面でも、千歳はこんな具合だ。結婚してからは、特に多くなった。
「……誰か来たらどうするんだ」
「あら、不具合あります?別にいけないことしてるわけじゃないでしょ」
「響やあきつ丸辺りに見られたらまた面白おかしく騒がれるぞ。特に響はまずい」
「……それもそうですね。じゃあ、夜は鳳翔さんのとこで一杯やります?……その後は」
「……小泉の気持ちが分かる気がするよ」
苦笑する俺に、千歳がうふふと笑った。全く、どうしてこうなったんだか。
……半分は、俺自身のせいか。
※コンマ下、!random
01~50 来客なし
51~80 来客あり(安価選択)
81~90 うっす。調子はどうだ
91~00 やあ。相変わらずだね
641:【36】:平成31年 01/28(月)11:03:54.454:mqx.9k.4c (1/2)
や
や
642:◆C9vIqtyVF2:平成31年 01/28(月)11:14:30.608:fiv.eq.ha (4/4)
※この後の展開を決めます。
1 このまま回想で過去編へ(ラーメンのジャンルは無制限)
2 鳳翔の店に行って思い出話(鍋ラーメン)
3 ピロートークからラーメン(深夜でも開いているラーメン屋)
※3票先取
※この後の展開を決めます。
1 このまま回想で過去編へ(ラーメンのジャンルは無制限)
2 鳳翔の店に行って思い出話(鍋ラーメン)
3 ピロートークからラーメン(深夜でも開いているラーメン屋)
※3票先取
643:名無しさん@おーぷん:平成31年 01/28(月)12:15:14.815:ttH.b0.gg (1/1)
3
3
644:【26】:平成31年 01/28(月)12:23:32.320:AAN.pi.6d (1/1)
1
1
645:【50】:平成31年 01/28(月)12:30:00.897:PTd.l5.gg (1/1)
2
2
646:【96】:平成31年 01/28(月)12:42:29.265:mqx.9k.4c (2/2)
2
2
647:【10】:平成31年 01/28(月)13:23:10.464:waY.k3.pa (1/1)
3
3
648:【73】:平成31年 01/28(月)15:44:34.118:ybH.sh.oy (1/1)
3
3
649:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)11:53:01.799:kj7.ku.vd (1/4)
#
「んっ……!」
俺が自分自身を引き抜くと、千歳は軽く身を震わせた。そして俺をぎゅっと抱き寄せる。
「はぁ……んー、先生……」
「……先生はやめろと。結婚したのだし、たまには下の名前で呼んでくれ」
ぷくっと千歳が頬を膨らませた。
「いいじゃないですか。先生は先生なんだし。それに、呼び方なんて大した問題でもないでしょ?」
「まあ、そうだが」
彼女が下からぎゅっと俺を抱いた。豊か過ぎるほどの双丘がふにゅっと潰れる。
甘えてくれるのはいいのだが、千歳は俺に少々依存気味だ。親しくなってからはずっとそうだ。まあ、一緒になった以上それを無理して治そうとも思わないが。
ただ、千歳が頑なに俺を「先生」と呼び続けるのは、どこかで彼女が俺の「患者」であり続けているからなのかもしれない。
俺はそっと千歳の髪を撫でた。くすぐったそうに彼女が身をよじる。
その時。
ぐうううう
彼女のお腹が鳴った。顔が一気に赤くなる。
「やだっ……もう、こんな時に」
「鳳翔の店では軽いつまみしか食ってなかったからな……」
時計を見ると、日付が変わろうとしている頃だ。2時間近く睦み合っていたのだから、疲れるのも腹が減るのも当然か。
かく言う俺も、何か腹に何か入れたい。どうしたもんかな。
#
「んっ……!」
俺が自分自身を引き抜くと、千歳は軽く身を震わせた。そして俺をぎゅっと抱き寄せる。
「はぁ……んー、先生……」
「……先生はやめろと。結婚したのだし、たまには下の名前で呼んでくれ」
ぷくっと千歳が頬を膨らませた。
「いいじゃないですか。先生は先生なんだし。それに、呼び方なんて大した問題でもないでしょ?」
「まあ、そうだが」
彼女が下からぎゅっと俺を抱いた。豊か過ぎるほどの双丘がふにゅっと潰れる。
甘えてくれるのはいいのだが、千歳は俺に少々依存気味だ。親しくなってからはずっとそうだ。まあ、一緒になった以上それを無理して治そうとも思わないが。
ただ、千歳が頑なに俺を「先生」と呼び続けるのは、どこかで彼女が俺の「患者」であり続けているからなのかもしれない。
俺はそっと千歳の髪を撫でた。くすぐったそうに彼女が身をよじる。
その時。
ぐうううう
彼女のお腹が鳴った。顔が一気に赤くなる。
「やだっ……もう、こんな時に」
「鳳翔の店では軽いつまみしか食ってなかったからな……」
時計を見ると、日付が変わろうとしている頃だ。2時間近く睦み合っていたのだから、疲れるのも腹が減るのも当然か。
かく言う俺も、何か腹に何か入れたい。どうしたもんかな。
650:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)12:07:56.624:kj7.ku.vd (2/4)
「何かあります?」
「手早く作るならカップラーメンか。本当は食いに行きたいんだがな」
「ラーメン、ですか。こんな時間じゃ、開いてるところなんてないですもんね」
「まあな。小泉のとこは週末だけだし、そもそもこんな時間までやってない。
屋台のラーメンでさくっと食べたいとこだがな」
俺は身体を起こして、タオルを腰に巻く。今日の所はカップラーメンしかないか。
「私太りやすいから、本当はダメなんだけど。でも夜のラーメンって、美味しいですよね」
「……それなら、今度深夜ラーメンやってみるか。飲みの締めで」
「あら、夜戦の締めじゃなくてですか?」
「……お前、本当に好きだな」
千歳はうふふと笑っている。あまり否定できないのが悲しい。
「先生はどこか御存知ですか?」
俺は唸った。ラーメンについては小泉に教えてもらった所ぐらいしかしらないが……。
※3票先取
1 ゴールデン街に24時間営業の店があるが
2 銀座に担々麺の名店があるが
3 蒲田に燕三条ラーメンがあるが
4 西麻布に豚骨ラーメンがあるが
「何かあります?」
「手早く作るならカップラーメンか。本当は食いに行きたいんだがな」
「ラーメン、ですか。こんな時間じゃ、開いてるところなんてないですもんね」
「まあな。小泉のとこは週末だけだし、そもそもこんな時間までやってない。
屋台のラーメンでさくっと食べたいとこだがな」
俺は身体を起こして、タオルを腰に巻く。今日の所はカップラーメンしかないか。
「私太りやすいから、本当はダメなんだけど。でも夜のラーメンって、美味しいですよね」
「……それなら、今度深夜ラーメンやってみるか。飲みの締めで」
「あら、夜戦の締めじゃなくてですか?」
「……お前、本当に好きだな」
千歳はうふふと笑っている。あまり否定できないのが悲しい。
「先生はどこか御存知ですか?」
俺は唸った。ラーメンについては小泉に教えてもらった所ぐらいしかしらないが……。
※3票先取
1 ゴールデン街に24時間営業の店があるが
2 銀座に担々麺の名店があるが
3 蒲田に燕三条ラーメンがあるが
4 西麻布に豚骨ラーメンがあるが
651:【36】:平成31年 02/02(土)12:18:03.005:QTt.xk.qn (1/1)
2
2
652:【64】:平成31年 02/02(土)13:06:40.055:joq.tn.9p (1/1)
3
3
653:【16】:平成31年 02/02(土)13:08:44.490:p1b.tn.sh (1/1)
1
僕としては、東京・駒場の
「千里眼」へ行ってほしい(^^)
1
僕としては、東京・駒場の
「千里眼」へ行ってほしい(^^)
654:【20】:平成31年 02/02(土)13:08:45.520:K20.zf.9p (1/1)
1
1
655:【36】:平成31年 02/02(土)13:35:25.706:ITp.mw.po (1/1)
3
3
656:【28】:平成31年 02/02(土)13:38:54.506:t67.kr.xy (1/2)
3
3
657:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)13:41:01.609:kj7.ku.vd (3/4)
>>653
千里眼は行ったことがないですね。インスパイアですか。機会があれば食べてみます。
あの辺りはラーメン不毛の地というイメージがありましたが、色々できてるんですね。
>>653
千里眼は行ったことがないですね。インスパイアですか。機会があれば食べてみます。
あの辺りはラーメン不毛の地というイメージがありましたが、色々できてるんですね。
658:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)13:43:13.795:kj7.ku.vd (4/4)
というわけで3に決定します。蒲田というと宮元が有名ですが、こちらも有力だったりします。
というわけで3に決定します。蒲田というと宮元が有名ですが、こちらも有力だったりします。
659:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)16:05:19.691:dhb.ku.vd (1/3)
そう言えば、前に小泉が言ってたな。蒲田に深夜2、3時までやっている店があると。
あれは確か……。
「じゃあ今度、蒲田に行くか」
「蒲田、ですか。大衆的な飲み屋が多い印象ですけど」
「まあ、そうだな。ただ、ラーメンもそこそこ充実してるらしい。
この前小泉がオフにゴーヤと蒲田に行ったらしいが、そこで東京では珍しい店があると言ってたな」
「東京では珍しい?それってどんなのですか?」
千歳が身を乗り出してきた。
「燕三条ラーメンというのがある、らしい。いわゆるご当地ラーメンだが、ちょっと強烈な見た目と、それと真逆の優しい味わいなんだそうだ」
「いいですね!じゃあ今度の週末……」
俺は頷いた。
「行ってみるか。飲みついでにな」
そう言えば、前に小泉が言ってたな。蒲田に深夜2、3時までやっている店があると。
あれは確か……。
「じゃあ今度、蒲田に行くか」
「蒲田、ですか。大衆的な飲み屋が多い印象ですけど」
「まあ、そうだな。ただ、ラーメンもそこそこ充実してるらしい。
この前小泉がオフにゴーヤと蒲田に行ったらしいが、そこで東京では珍しい店があると言ってたな」
「東京では珍しい?それってどんなのですか?」
千歳が身を乗り出してきた。
「燕三条ラーメンというのがある、らしい。いわゆるご当地ラーメンだが、ちょっと強烈な見た目と、それと真逆の優しい味わいなんだそうだ」
「いいですね!じゃあ今度の週末……」
俺は頷いた。
「行ってみるか。飲みついでにな」
660:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)16:05:39.231:dhb.ku.vd (2/3)
番外編2 らーめん 潤
番外編2 らーめん 潤
661:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/02(土)16:19:24.211:dhb.ku.vd (3/3)
#
「電車で移動も久し振りですね」
薄手のブラウスに身を包んだ千歳が言う。乗客の視線に、俺はイラっとした。
もちろん、千歳の豊かすぎる双丘がその原因だ。あまり電車で外出しないのは、これが嫌だというのもある。
「……まあ、そうだな」
「あ……そういうこと」
千歳が彼女を見ている中年をチラッと一瞥し、ふふっと笑った。
「せっかくだから、見せ付けてあげましょうよ、ほら」
ぎゅっと、柔らかな感触が俺の右腕に押し付けられた。心地よいのだが……俺に対する周囲の敵意の視線が痛い。あまり打たれ強くはないのだ。
「分かった、分かったからそれは後で思う存分な」
「あ、言いましたね。覚えておきますよ、先生」
敵意の視線がさらに強くなる。千歳はまだ若い。高校生には見えないだろうが、先生と生徒の関係と思われたらたまったものではない。
「はぁ……ところで、千代田の方はどうだ」
※コンマ下9
01~50 今日は演習らしいですよ
51~80 隼鷹と遊びに行ってるって
81~90 彼氏とデート(再判定)
91~00 上+あ、千歳お姉だ
#
「電車で移動も久し振りですね」
薄手のブラウスに身を包んだ千歳が言う。乗客の視線に、俺はイラっとした。
もちろん、千歳の豊かすぎる双丘がその原因だ。あまり電車で外出しないのは、これが嫌だというのもある。
「……まあ、そうだな」
「あ……そういうこと」
千歳が彼女を見ている中年をチラッと一瞥し、ふふっと笑った。
「せっかくだから、見せ付けてあげましょうよ、ほら」
ぎゅっと、柔らかな感触が俺の右腕に押し付けられた。心地よいのだが……俺に対する周囲の敵意の視線が痛い。あまり打たれ強くはないのだ。
「分かった、分かったからそれは後で思う存分な」
「あ、言いましたね。覚えておきますよ、先生」
敵意の視線がさらに強くなる。千歳はまだ若い。高校生には見えないだろうが、先生と生徒の関係と思われたらたまったものではない。
「はぁ……ところで、千代田の方はどうだ」
※コンマ下9
01~50 今日は演習らしいですよ
51~80 隼鷹と遊びに行ってるって
81~90 彼氏とデート(再判定)
91~00 上+あ、千歳お姉だ
662:【2】:平成31年 02/02(土)16:20:25.035:t67.kr.xy (2/2)
はい
はい
663:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/06(水)00:11:58.165:jIJ.hb.xk (1/4)
「今日は演習らしいですよ。あの子もいい加減姉離れしてくれるといいのだけど」
「まあな。でも一時に比べたらましになってはいないか」
「……だといいんですけどね」
多くの鎮守府でそうであるように、うちの千代田もややシスコン気味だ。ただ、うちのには相応の理由がある。
艦娘になる子には何パターンかある。ゴーヤのような志願組。妙高やあきつ丸のような自衛隊からの転属組。
経済的事情から親が艦娘にさせる推薦組。駆逐艦にはこのパターンが多い。
そして……戦争孤児がやむを得ず艦娘となるケース。千歳姉妹はこれに該当する。
不思議と孤児には適性が高い者が多い。それを悪用する不届き者の提督もいたという。
そして、彼女らはほぼ例外なく、トラウマ持ちだ。千歳も千代田も、かつては俺の患者だった。
「今日は演習らしいですよ。あの子もいい加減姉離れしてくれるといいのだけど」
「まあな。でも一時に比べたらましになってはいないか」
「……だといいんですけどね」
多くの鎮守府でそうであるように、うちの千代田もややシスコン気味だ。ただ、うちのには相応の理由がある。
艦娘になる子には何パターンかある。ゴーヤのような志願組。妙高やあきつ丸のような自衛隊からの転属組。
経済的事情から親が艦娘にさせる推薦組。駆逐艦にはこのパターンが多い。
そして……戦争孤児がやむを得ず艦娘となるケース。千歳姉妹はこれに該当する。
不思議と孤児には適性が高い者が多い。それを悪用する不届き者の提督もいたという。
そして、彼女らはほぼ例外なく、トラウマ持ちだ。千歳も千代田も、かつては俺の患者だった。
664:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/06(水)00:24:26.569:jIJ.hb.xk (2/4)
俺の専門は心療内科だ。無論通常の内科もできるが、メンタルケアこそ俺の本領である。
配属された時、千歳には非常に明るく朗らかな印象を受けた。問題はないかと思われていたが……傷と血を見ると激しいパニック症状に陥った。
両親が目の前で、深海棲艦に惨殺されるのを見た結果であるらしかった。
……取り除くには相当な手間と労力を要した。結果、一応治ったのだが……代わりに俺に対する依存が深くなることとなったわけだ。
まあ、それは俺が望んだことでもあるのだが。
千代田も千歳ほどではないがトラウマを負っていた。それは千歳に対する依存という形で表れた。
惨劇の際、千歳が庇ったことにも由来するのかもしれない。それだけに、千歳の治療が進み、その副作用として俺と彼女が恋仲になると……千代田は荒れた。
これまた解決には酷く手間と労力を要した。小泉にも相当助けてもらった記憶がある。
今では千代田も大分大人になった。自らのトラウマを客観視できる程度には。
だが、まだ完治とは言えない。自分で何とかするしかないのだ。
俺の専門は心療内科だ。無論通常の内科もできるが、メンタルケアこそ俺の本領である。
配属された時、千歳には非常に明るく朗らかな印象を受けた。問題はないかと思われていたが……傷と血を見ると激しいパニック症状に陥った。
両親が目の前で、深海棲艦に惨殺されるのを見た結果であるらしかった。
……取り除くには相当な手間と労力を要した。結果、一応治ったのだが……代わりに俺に対する依存が深くなることとなったわけだ。
まあ、それは俺が望んだことでもあるのだが。
千代田も千歳ほどではないがトラウマを負っていた。それは千歳に対する依存という形で表れた。
惨劇の際、千歳が庇ったことにも由来するのかもしれない。それだけに、千歳の治療が進み、その副作用として俺と彼女が恋仲になると……千代田は荒れた。
これまた解決には酷く手間と労力を要した。小泉にも相当助けてもらった記憶がある。
今では千代田も大分大人になった。自らのトラウマを客観視できる程度には。
だが、まだ完治とは言えない。自分で何とかするしかないのだ。
665:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/06(水)00:28:38.567:jIJ.hb.xk (3/4)
「あの子にも、先生みたいな人がいるといいんだけど」
豊かな胸を押し付けながら、千歳が言う。
「そうさな。あの新しく来た遠藤提督補佐が、そうなりゃいいんだが」
「どうですかね。彼、いい人とは思いますけど……千代田のタイプとは違うような」
「同年代か年下で、優しそうな人だったか。遠藤補佐は見た目は真逆だな」
※コンマ下81が30以下で?
「あの子にも、先生みたいな人がいるといいんだけど」
豊かな胸を押し付けながら、千歳が言う。
「そうさな。あの新しく来た遠藤提督補佐が、そうなりゃいいんだが」
「どうですかね。彼、いい人とは思いますけど……千代田のタイプとは違うような」
「同年代か年下で、優しそうな人だったか。遠藤補佐は見た目は真逆だな」
※コンマ下81が30以下で?
666:【81】:平成31年 02/06(水)00:30:08.560:V88.ci.iv (1/1)
はいな
はいな
667:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/06(水)00:31:34.351:jIJ.hb.xk (4/4)
※遠藤はロリコンではない
こちらもスローペースですが進めていきます。
※遠藤はロリコンではない
こちらもスローペースですが進めていきます。
668:【15】:平成31年 02/06(水)01:42:07.855:CfU.wq.zp (1/1)
おつー
おつー
669:【45】:平成31年 02/06(水)08:19:29.029:XMI.gv.if (1/1)
乙です
乙です
670:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)09:49:32.791:qj2.lg.vr (1/7)
再開します。
それにしても、表記が変になってますね。断りがない限り、コンマ下とある場合はrandomとします。
再開します。
それにしても、表記が変になってますね。断りがない限り、コンマ下とある場合はrandomとします。
671:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)10:01:31.242:qj2.lg.vr (2/7)
「遠藤提督、小さな子たちになつかれてますからね。千代田みたいなのはちょっと違うかも」
「彼がロリコンという話は聞かないがな。分別はある男だし」
電車は横浜に差し掛かる。ここで京浜東北に乗り換えだ。
「ところで、どこで飲むか決めてるんですか?」
「いや、蒲田はあまり詳しくなくてな。行き当たりばったりでもいいかと思っていた」
※3票先取
1 それもそれでいいですね(普通の居酒屋へ)
2 うーん、焼肉にします?(大井町で下車)
3 蒲田……そういえば、カレーで美味しいとこがあるって(蓮沼で下車)
4 お酒なら、ゆっくり飲めるとこがいいかな(ラブホ街へ)
「遠藤提督、小さな子たちになつかれてますからね。千代田みたいなのはちょっと違うかも」
「彼がロリコンという話は聞かないがな。分別はある男だし」
電車は横浜に差し掛かる。ここで京浜東北に乗り換えだ。
「ところで、どこで飲むか決めてるんですか?」
「いや、蒲田はあまり詳しくなくてな。行き当たりばったりでもいいかと思っていた」
※3票先取
1 それもそれでいいですね(普通の居酒屋へ)
2 うーん、焼肉にします?(大井町で下車)
3 蒲田……そういえば、カレーで美味しいとこがあるって(蓮沼で下車)
4 お酒なら、ゆっくり飲めるとこがいいかな(ラブホ街へ)
672:【89】:平成31年 02/11(月)10:05:12.759:47Y.b8.s7 (1/2)
3
3
673:【19】:平成31年 02/11(月)11:14:51.961:urP.hy.ug (1/1)
3
3
674:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)14:43:20.858:eXH.lg.vr (1/1)
まだ募集中です。
まだ募集中です。
675:名無しさん@おーぷん:平成31年 02/11(月)14:45:03.171:iA6.hh.5a (1/1)
3
3
676:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)17:44:49.714:qj2.lg.vr (3/7)
千歳が人差し指を唇に当てた。
「そう言えば……蒲田と言えば、カレーで美味しいとこがあるって聞きましたよ?」
「カレー?普段から食べてるじゃないか」
「それが普通のカレーじゃないんですって。ラーメンと一緒に食べるのが前提のカレーって、空母・軽空母の会で聞いたの」
「カレーラーメンじゃなくて、カレーとラーメンを別々に?」
「そう。別々なんですって。蒲田というより隣の蓮沼が最寄りらしいけど」
そんな店は聞いたことがない。どんな店なんだ?
「時間は……16時半か、まだギリギリ間に合うかな。先生、急ぎましょ?」
千歳に腕を引かれ、俺は京浜東北線のホームに向かう。ラーメンの連食になるが……これはこれでいいのだろうか。
千歳が人差し指を唇に当てた。
「そう言えば……蒲田と言えば、カレーで美味しいとこがあるって聞きましたよ?」
「カレー?普段から食べてるじゃないか」
「それが普通のカレーじゃないんですって。ラーメンと一緒に食べるのが前提のカレーって、空母・軽空母の会で聞いたの」
「カレーラーメンじゃなくて、カレーとラーメンを別々に?」
「そう。別々なんですって。蒲田というより隣の蓮沼が最寄りらしいけど」
そんな店は聞いたことがない。どんな店なんだ?
「時間は……16時半か、まだギリギリ間に合うかな。先生、急ぎましょ?」
千歳に腕を引かれ、俺は京浜東北線のホームに向かう。ラーメンの連食になるが……これはこれでいいのだろうか。
677:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)20:13:05.042:qj2.lg.vr (4/7)
#
蒲田から東急池上線に乗り換え1駅。そこから1分ほどの所に、それはあった。
「蒲田名物 支那そば 古式カレーライス インディアン」
「武田流」ともある。カレーに流派などあるんだろうか。
「……確かにカレーとラーメン、だな」
店内は普通のラーメン屋だ。相撲の番付表があるぐらいか。
メニューを見ると、「最高級カレーライス」とある。ただ「ラーメンと一緒に食べること」とセットメニューの方が推されているようだ。
「セットメニューでは、ラーメンから出されるのか。そして、その次カレーと」
「何か意味あるんですかね」
店内を見渡すと、皆セットメニューを頼んでいる。カレールーが真っ黒なのが目を引いた。
※コンマ下60以上で他艦娘もいる
#
蒲田から東急池上線に乗り換え1駅。そこから1分ほどの所に、それはあった。
「蒲田名物 支那そば 古式カレーライス インディアン」
「武田流」ともある。カレーに流派などあるんだろうか。
「……確かにカレーとラーメン、だな」
店内は普通のラーメン屋だ。相撲の番付表があるぐらいか。
メニューを見ると、「最高級カレーライス」とある。ただ「ラーメンと一緒に食べること」とセットメニューの方が推されているようだ。
「セットメニューでは、ラーメンから出されるのか。そして、その次カレーと」
「何か意味あるんですかね」
店内を見渡すと、皆セットメニューを頼んでいる。カレールーが真っ黒なのが目を引いた。
※コンマ下60以上で他艦娘もいる
678:【28】:平成31年 02/11(月)20:13:37.371:Whb.hh.5a (1/1)
はいな
はいな
679:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)20:33:36.157:qj2.lg.vr (5/7)
「とりあえず、カレーとラーメンのセットで。千歳はどうする?」
「半ラーメン……いえ、先生と同じのにしようかしら」
注文して5分ほど。透き通ったラーメンが運ばれてきた。
「塩ラーメン?端麗系か」
「あっさりしてそうですね。頂きましょうか」
麺は細い縮れ麺。ずずっと啜る。
「……ん」
……あっさりしている。極めて上品で、宋田節の利いた魚介系のスープ。葱油がアクセントになっている。
悪くはない。悪くはないが……上品過ぎる。
「美味しい、ですね……」
千歳が困惑ぎみに笑う。こういう時の彼女は、大体微妙に不満を持ってる時だ。
好きな人は好きなのだろう。だが、これで評判になるほどだろうか。
ラーメンを3分の1ほど食べた時、あの真っ黒いカレーが出された。具はほとんどない。溶けかかったビーフがあるだけだ。
「……カレー、行ってみるか」
スプーンですくう。最初に感じたのは、辛さではなく、苦味。
「……うーん」
ルーを焦がしてあるのだろう。香ばしさを出す意味があるのは分かる。しかし、これはやりすぎだ。
「ちょっと、期待しすぎちゃいましたかね」
千歳がそう言って、ラーメンに戻った時。
「え、ええっ!!?」
「とりあえず、カレーとラーメンのセットで。千歳はどうする?」
「半ラーメン……いえ、先生と同じのにしようかしら」
注文して5分ほど。透き通ったラーメンが運ばれてきた。
「塩ラーメン?端麗系か」
「あっさりしてそうですね。頂きましょうか」
麺は細い縮れ麺。ずずっと啜る。
「……ん」
……あっさりしている。極めて上品で、宋田節の利いた魚介系のスープ。葱油がアクセントになっている。
悪くはない。悪くはないが……上品過ぎる。
「美味しい、ですね……」
千歳が困惑ぎみに笑う。こういう時の彼女は、大体微妙に不満を持ってる時だ。
好きな人は好きなのだろう。だが、これで評判になるほどだろうか。
ラーメンを3分の1ほど食べた時、あの真っ黒いカレーが出された。具はほとんどない。溶けかかったビーフがあるだけだ。
「……カレー、行ってみるか」
スプーンですくう。最初に感じたのは、辛さではなく、苦味。
「……うーん」
ルーを焦がしてあるのだろう。香ばしさを出す意味があるのは分かる。しかし、これはやりすぎだ。
「ちょっと、期待しすぎちゃいましたかね」
千歳がそう言って、ラーメンに戻った時。
「え、ええっ!!?」
680:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)21:43:27.636:qj2.lg.vr (6/7)
「どうした?」
「お、美味しいっ……!!え、このラーメンって、こんなにコクがあったっけ??」
千歳に続いて俺もラーメンを食べてみる。
……これはっ!?
「……陳腐な言い方だが、『マリアージュ』だな……。カレーがラーメンを、ラーメンがカレーを引き立てる。
カレーの欠点であった苦さはラーメンの欠点であった淡白さを補い、スープに深みを出している。
そしてラーメンの上品さと魚介の旨味が、カレーの苦味を洗い流し風味に奥行きを与えている。……つまり、両方あって初めて一品の料理なんだな」
「本当ですね……まるで夫婦みたい」
「誰が上手いことを」
千歳がペロッと舌を出す。それにしても、凄い計算に基づいて作られているものだ。
ラーメンを前提としたカレーか。良いものを食わせてもらった。
#
「旨かったな」
「ですね。結構量はあったのに、軽く食べられちゃいました」
千歳が腕を組んでくる。カレーのせいか、互いの身体が暖かい。
「じゃあ、蒲田に戻るか。軽く飲んで、目的のラーメン屋といこう」
※コンマ下70以上で……
「どうした?」
「お、美味しいっ……!!え、このラーメンって、こんなにコクがあったっけ??」
千歳に続いて俺もラーメンを食べてみる。
……これはっ!?
「……陳腐な言い方だが、『マリアージュ』だな……。カレーがラーメンを、ラーメンがカレーを引き立てる。
カレーの欠点であった苦さはラーメンの欠点であった淡白さを補い、スープに深みを出している。
そしてラーメンの上品さと魚介の旨味が、カレーの苦味を洗い流し風味に奥行きを与えている。……つまり、両方あって初めて一品の料理なんだな」
「本当ですね……まるで夫婦みたい」
「誰が上手いことを」
千歳がペロッと舌を出す。それにしても、凄い計算に基づいて作られているものだ。
ラーメンを前提としたカレーか。良いものを食わせてもらった。
#
「旨かったな」
「ですね。結構量はあったのに、軽く食べられちゃいました」
千歳が腕を組んでくる。カレーのせいか、互いの身体が暖かい。
「じゃあ、蒲田に戻るか。軽く飲んで、目的のラーメン屋といこう」
※コンマ下70以上で……
681:【32】:平成31年 02/11(月)21:44:37.925:47Y.b8.s7 (2/2)
はい
はい
682:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/11(月)21:49:13.882:qj2.lg.vr (7/7)
※夜戦はとりあえずなし
中断します。インディアンは昔蒲田にも支店がありましたが、潰れてしまったようですね。
※夜戦はとりあえずなし
中断します。インディアンは昔蒲田にも支店がありましたが、潰れてしまったようですね。
683:◆/4adlfiarI:平成31年 02/12(火)14:16:08.882:U0U.zv.ma (1/5)
てすと。
てすと。
684:◆QlCglYLW8I:平成31年 02/12(火)14:16:33.706:U0U.zv.ma (2/5)
もう一度。
もう一度。
685:◆Try7rHwMFw:平成31年 02/12(火)14:17:16.880:U0U.zv.ma (3/5)
これかな。
これかな。
686:◆uWz6rco4JU:平成31年 02/12(火)14:17:57.652:U0U.zv.ma (4/5)
もう一度テスト。
もう一度テスト。
687:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/12(火)14:26:50.643:U0U.zv.ma (5/5)
これで大丈夫のはず。
端末故障につき失礼しました。
これで大丈夫のはず。
端末故障につき失礼しました。
688:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/17(日)23:29:00.781:7YB.ah.xx (1/3)
#
蒲田に戻り、適当な飲み屋に入る。週末だからか、結構な賑わいだ。
「しかし安いな。ホヤが350円か。500以上のメニューが全然ないぞ」
「ですね。それに、安いけどかなり美味しそう。この付け出しも美味しいですし」
帆立の酢味噌和えだ。確かにちゃんと仕事をしている。大衆居酒屋だが、これは馬鹿にできない。
飲み物にビールを頼み、「乾杯」とやった。
「それにしても、うちも結構カップルが増えたな。小泉提督に柏木憲兵長。確か伊8も最近結婚したし、妙高は元から既婚者だからな。鈴谷も近いんだったな、結婚」
「うふふ、そうですね。後は由良ちゃんとサラさんですか。あの二人は未婚ですけど」
「由良なあ……」
俺は帆立をつついた。彼女はいいが、鈴木整備士が相当消耗しているのが気掛かりだ。どんな交際なのだろう。
※下1
01~60 何もなし
61~90 他艦娘登場(再安価)
91~00 おお?そこにいるのは、千歳でありますか
#
蒲田に戻り、適当な飲み屋に入る。週末だからか、結構な賑わいだ。
「しかし安いな。ホヤが350円か。500以上のメニューが全然ないぞ」
「ですね。それに、安いけどかなり美味しそう。この付け出しも美味しいですし」
帆立の酢味噌和えだ。確かにちゃんと仕事をしている。大衆居酒屋だが、これは馬鹿にできない。
飲み物にビールを頼み、「乾杯」とやった。
「それにしても、うちも結構カップルが増えたな。小泉提督に柏木憲兵長。確か伊8も最近結婚したし、妙高は元から既婚者だからな。鈴谷も近いんだったな、結婚」
「うふふ、そうですね。後は由良ちゃんとサラさんですか。あの二人は未婚ですけど」
「由良なあ……」
俺は帆立をつついた。彼女はいいが、鈴木整備士が相当消耗しているのが気掛かりだ。どんな交際なのだろう。
※下1
01~60 何もなし
61~90 他艦娘登場(再安価)
91~00 おお?そこにいるのは、千歳でありますか
689:【83】:平成31年 02/17(日)23:30:16.406:eyh.8c.lj (1/2)
ほい
ほい
690:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/17(日)23:35:15.641:7YB.ah.xx (2/3)
※下1、飲んでる艦娘の人数
01~15 1人
16~70 2人
71~90 1人+彼氏
91~00 3人
※下1、飲んでる艦娘の人数
01~15 1人
16~70 2人
71~90 1人+彼氏
91~00 3人
691:名無しさん@おーぷん:平成31年 02/17(日)23:37:13.835:bkG.ua.7b (1/2)
はい
はい
692:【21】:平成31年 02/17(日)23:37:47.529:bkG.ua.7b (2/2)
忘れてた
忘れてた
693:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/17(日)23:44:02.847:7YB.ah.xx (3/3)
2人で飲んでる艦娘を決めます。(場合によってラーメンにも絡んできます)
下3まで2人組をセットで、数字が一番大きいものを採用します。
なお、対象は以下の通りです。
戦艦、空母、軽空母、水母、重巡、天龍型、大淀、明石、阿賀野型、一部潜水艦、叢雲、響
2人で飲んでる艦娘を決めます。(場合によってラーメンにも絡んできます)
下3まで2人組をセットで、数字が一番大きいものを採用します。
なお、対象は以下の通りです。
戦艦、空母、軽空母、水母、重巡、天龍型、大淀、明石、阿賀野型、一部潜水艦、叢雲、響
694:【77】:平成31年 02/17(日)23:45:19.235:eyh.8c.lj (2/2)
隼鷹、雲龍
隼鷹、雲龍
695:【24】:平成31年 02/18(月)00:10:22.552:0l7.kc.78 (1/1)
アイオワと武蔵
アイオワと武蔵
696:【30】:平成31年 02/18(月)00:11:12.305:ior.eb.hc (1/1)
伊13と響
伊13と響
697:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/23(土)23:27:58.934:jbf.k7.zu (1/2)
「ひゃっはー!!」
真後ろから、どこかで聞き慣れた声が聞こえてきた。……まさかな。
「……隼鷹、声大きい」
「だってよお、こんなに旨くて安いんだぜ?叫ばずにいられっかってんだ」
後ろの声の主はがははと笑う。
「別の鎮守府の隼鷹、ですかね」
「うーん、どうだろうな」
振り向くと、ラフなTシャツにデニムの短パンを着た隼鷹がいる。
その隣には、目の毒になりそうなワンピースの雲龍がちびちびと日本酒を飲んでいた。
同じ型の艦娘は、顔がよく似ていることが多い。ドッペルゲンガーとばかりにそっくりなのもいる。
だが、この二人はうちのだ。隼鷹の私服は見たことがあるし、何より下にギターケースがある。
アマチュアバンドでギタリストをやってる隼鷹なんて、うちのぐらいなものだ。
「……間違いないな。しかし珍しい取り合わせだな。あの二人、仲良かったか?」
「空母の会ではそこそこ。でも確かに二人で飲んでるのは初めて見たかも」
千歳も少し驚いた様子だ。
※声を
1 かける
2 かけない
※安価下、多数決ではない
「ひゃっはー!!」
真後ろから、どこかで聞き慣れた声が聞こえてきた。……まさかな。
「……隼鷹、声大きい」
「だってよお、こんなに旨くて安いんだぜ?叫ばずにいられっかってんだ」
後ろの声の主はがははと笑う。
「別の鎮守府の隼鷹、ですかね」
「うーん、どうだろうな」
振り向くと、ラフなTシャツにデニムの短パンを着た隼鷹がいる。
その隣には、目の毒になりそうなワンピースの雲龍がちびちびと日本酒を飲んでいた。
同じ型の艦娘は、顔がよく似ていることが多い。ドッペルゲンガーとばかりにそっくりなのもいる。
だが、この二人はうちのだ。隼鷹の私服は見たことがあるし、何より下にギターケースがある。
アマチュアバンドでギタリストをやってる隼鷹なんて、うちのぐらいなものだ。
「……間違いないな。しかし珍しい取り合わせだな。あの二人、仲良かったか?」
「空母の会ではそこそこ。でも確かに二人で飲んでるのは初めて見たかも」
千歳も少し驚いた様子だ。
※声を
1 かける
2 かけない
※安価下、多数決ではない
698:名無しさん@おーぷん:平成31年 02/23(土)23:29:31.499:26J.fj.ts (1/1)
1
1
699:名無しさん@おーぷん:平成31年 02/23(土)23:33:40.959:L76.ep.0f (1/1)
1
1
700:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/23(土)23:55:40.356:jbf.k7.zu (2/2)
黙っててもこの至近距離ならすぐにばれるだろう。まあ、まったりやりたかったが仕方ない。
「奇遇だな、隼鷹、雲龍」
「おお?そこにいるのは軍医じゃねぇか!!千歳もいるたぁどういうことだい?
蒲田くんだりまで来るって珍しいねぇ。何か用があったのかい?」
「いや、ただ飲んだ後にラーメンを食うというだけだ。
この近くに、『潤』って店があると小泉提督から聞いてな。そこに行こうって話になってる」
「いいねぇ。どうだい雲龍」
「……悪くないかも。何系なの?」
「燕三条ラーメン、らしい。俺もどんなのかは詳しく聞いたことがない」
二人が顔を見合わせる。
「……知ってる?」
「いんや、あたしゃラーメンは詳しくないからねぇ。
この前のゴーヤvs扶桑の時にゃ色々やらせてもらったけど、
ぶっちゃけ騒いで酒飲めりゃいいかなって程度だったからね」
まあそうだろうな、という言葉を俺は押しとどめた。
「それにしても奇遇ね。隼鷹たちも今日はどうしてここに?」
※安価下3まで自由安価で募集、面白いものを適宜採用
(組み合わせる場合もあります)
※一応隼鷹はライブ帰りのようですが、その点を無視してもいいです
黙っててもこの至近距離ならすぐにばれるだろう。まあ、まったりやりたかったが仕方ない。
「奇遇だな、隼鷹、雲龍」
「おお?そこにいるのは軍医じゃねぇか!!千歳もいるたぁどういうことだい?
蒲田くんだりまで来るって珍しいねぇ。何か用があったのかい?」
「いや、ただ飲んだ後にラーメンを食うというだけだ。
この近くに、『潤』って店があると小泉提督から聞いてな。そこに行こうって話になってる」
「いいねぇ。どうだい雲龍」
「……悪くないかも。何系なの?」
「燕三条ラーメン、らしい。俺もどんなのかは詳しく聞いたことがない」
二人が顔を見合わせる。
「……知ってる?」
「いんや、あたしゃラーメンは詳しくないからねぇ。
この前のゴーヤvs扶桑の時にゃ色々やらせてもらったけど、
ぶっちゃけ騒いで酒飲めりゃいいかなって程度だったからね」
まあそうだろうな、という言葉を俺は押しとどめた。
「それにしても奇遇ね。隼鷹たちも今日はどうしてここに?」
※安価下3まで自由安価で募集、面白いものを適宜採用
(組み合わせる場合もあります)
※一応隼鷹はライブ帰りのようですが、その点を無視してもいいです
701:【48】:平成31年 02/23(土)23:59:20.609:ztz.8a.ts (1/1)
隼鷹:雲龍には歌ってもらったんだぁ今日の主役さぁ
雲龍:やめてよ、ただのヘルプよ
隼鷹:雲龍には歌ってもらったんだぁ今日の主役さぁ
雲龍:やめてよ、ただのヘルプよ
702:【58】:平成31年 02/24(日)00:10:47.755:TdK.yc.dc (1/1)
学園祭のライブのゲストにOGとして参加してた
学園祭のライブのゲストにOGとして参加してた
703:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/24(日)11:32:35.184:nST.r4.hg (1/3)
まだ1枠あります。>>701-702は組み合わせてもいいかなと思ってますが、思案中です。
まだ1枠あります。>>701-702は組み合わせてもいいかなと思ってますが、思案中です。
704:【89】:平成31年 02/24(日)11:56:12.232:PpG.fx.1z (1/2)
まさかのデート
まさかのデート
705:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/24(日)12:02:53.814:nST.r4.hg (2/3)
では決を取ります。
1 学園祭のOGとしてライブに参加した帰り
(二人とも某お嬢様学校のOG、ボーカル雲龍、ギター隼鷹)
2 デート中(雲龍はシーズン1の展開上ノンケなので、Wデートの設定)
2票先取
では決を取ります。
1 学園祭のOGとしてライブに参加した帰り
(二人とも某お嬢様学校のOG、ボーカル雲龍、ギター隼鷹)
2 デート中(雲龍はシーズン1の展開上ノンケなので、Wデートの設定)
2票先取
706:【55】:平成31年 02/24(日)12:13:20.749:G5v.zx.ib (1/1)
1
1
707:【92】:平成31年 02/24(日)12:39:20.630:cHX.lm.dc (1/3)
1
1
708:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/24(日)13:20:35.055:nST.r4.hg (3/3)
「いやあ、実は卒業した高校の学園祭でねえ。飛び入り参加したライブで、雲龍に歌ってもらったんだあ。今日の主役さぁ」
雲龍がむすっとして熱燗をちびりとやる。
「……やめてよ、ただのヘルプよ」
「んなこたあないさ。元聖歌隊だぜ?アドリブでやったにしちゃ大ウケだったじゃん」
「聖歌隊??」
いつもダウナーな雲龍が歌を歌っていたのも驚きだが、聖歌隊というのも意外だ。
「そもそも、同級生だったのか?」
「そそ。あたしゃあの学校にゃあんま馴染めなかったけどなぁ。旗の台にあるミッション系の学校さあ。親が入れってうるさくってなぁ」
「……父さんが元気な頃は、お金があったから。考えてみれば、あそこじゃ学費かかっても当然よね」
高校の名前を聞くと、確かにそこそこ知られたお嬢様学校だ。実質立教の附属みたいなとこと記憶している。
「なるほど、だから蒲田で打ち上げと」
「そういうことさね。じゃあ4人揃ってかんぱーい!!」
「いやあ、実は卒業した高校の学園祭でねえ。飛び入り参加したライブで、雲龍に歌ってもらったんだあ。今日の主役さぁ」
雲龍がむすっとして熱燗をちびりとやる。
「……やめてよ、ただのヘルプよ」
「んなこたあないさ。元聖歌隊だぜ?アドリブでやったにしちゃ大ウケだったじゃん」
「聖歌隊??」
いつもダウナーな雲龍が歌を歌っていたのも驚きだが、聖歌隊というのも意外だ。
「そもそも、同級生だったのか?」
「そそ。あたしゃあの学校にゃあんま馴染めなかったけどなぁ。旗の台にあるミッション系の学校さあ。親が入れってうるさくってなぁ」
「……父さんが元気な頃は、お金があったから。考えてみれば、あそこじゃ学費かかっても当然よね」
高校の名前を聞くと、確かにそこそこ知られたお嬢様学校だ。実質立教の附属みたいなとこと記憶している。
「なるほど、だから蒲田で打ち上げと」
「そういうことさね。じゃあ4人揃ってかんぱーい!!」
709:【76】:平成31年 02/24(日)13:42:01.292:cHX.lm.dc (2/3)
こいつらモテたろうな一般的お嬢様からは少しずれてるし
こいつらモテたろうな一般的お嬢様からは少しずれてるし
710:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/24(日)19:22:18.449:CVL.r4.hg (1/1)
#
席をテーブル席に移して、酒宴が始まる。女三人寄ればかしましいというが、話題の主導権は当然俺にはない。
「しっかし、ラブラブだねぇ。結婚から2年だっけ?」
「そうそう。子供もそろそろほしいんだけどなあ」
「それはまだ規則上無理だろ。小泉が頑張ってるらしいが、法律作らなきゃいけないらしい」
「面倒だねえ。……っと雲龍は失恋の痛手は癒えたかい?」
※コンマ下
01~20 まだ引きずってる
21~50 一応吹っ切れた
51~70 片想い中
71~85 そこそこうまく行きそうな男がいる
86~00 実は男ができた
#
席をテーブル席に移して、酒宴が始まる。女三人寄ればかしましいというが、話題の主導権は当然俺にはない。
「しっかし、ラブラブだねぇ。結婚から2年だっけ?」
「そうそう。子供もそろそろほしいんだけどなあ」
「それはまだ規則上無理だろ。小泉が頑張ってるらしいが、法律作らなきゃいけないらしい」
「面倒だねえ。……っと雲龍は失恋の痛手は癒えたかい?」
※コンマ下
01~20 まだ引きずってる
21~50 一応吹っ切れた
51~70 片想い中
71~85 そこそこうまく行きそうな男がいる
86~00 実は男ができた
711:【3】:平成31年 02/24(日)19:24:00.497:PpG.fx.1z (2/2)
いける
いける
712:【23】:平成31年 02/24(日)19:37:22.598:cHX.lm.dc (3/3)
全然ですねぇ…
全然ですねぇ…
713:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)20:41:27.962:KpZ.pz.w1 (1/8)
てす
てす
714:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)21:01:01.533:KpZ.pz.w1 (2/8)
雲龍がずーんと肩を落としてうつむいた。
「あんた、まだ引きずってんのかい」
「……初恋だったのよ。あんなに優しくしてくれた人、いなかったし。私の家庭の事情も配慮して、奨学金の手当てまでしてくれたし。
……私にとっては恩人なの。そう簡単に吹っ切れるわけ、ないじゃない」
「かーっ!もう人のもんだぜぇ?あの扶桑すらもう吹っ切ったんだ、あんたもそろそろいいだろ?」
「……そんなに人生は簡単じゃないのよ」
呆れる隼鷹に、雲龍がお猪口を一気にあおった。
「ま、まあまあ。雲龍にもいい人、きっと見つかるよ、ね?」
「ま、まあな。ルックスは問題ないし……何より……ぐはっ」
千歳が肘を脇腹に入れてきた。……胸の大きさで千歳に勝てるごく少数のうちの一人が雲龍だが、その辺は気にしてるのだろうか。
雲龍が寂しそうに笑った。
「……いいのよ。こんな男に免疫のない根暗女なんて、好きになってくれる人いないだろうし」
「んなこたあないと思うけどなぁ。あ、店員さんホッピー一つジョッキで」
「……小泉はともかく、あの新しく来た遠藤はどうだ?確か彼はフリーのはずだが」
「え?あいつロリじゃないのかい?」
酷いことを言われてるな。一応、そうではないとは聞いているが。
※下1で雲龍の反応
01~30 ないわ(即答)
31~70 実は優しいらしいけど……
71~90 ……悪くは、ないのよね
91~97 実は来週……
98~00 話は聞かせてもらったよ(であります)
雲龍がずーんと肩を落としてうつむいた。
「あんた、まだ引きずってんのかい」
「……初恋だったのよ。あんなに優しくしてくれた人、いなかったし。私の家庭の事情も配慮して、奨学金の手当てまでしてくれたし。
……私にとっては恩人なの。そう簡単に吹っ切れるわけ、ないじゃない」
「かーっ!もう人のもんだぜぇ?あの扶桑すらもう吹っ切ったんだ、あんたもそろそろいいだろ?」
「……そんなに人生は簡単じゃないのよ」
呆れる隼鷹に、雲龍がお猪口を一気にあおった。
「ま、まあまあ。雲龍にもいい人、きっと見つかるよ、ね?」
「ま、まあな。ルックスは問題ないし……何より……ぐはっ」
千歳が肘を脇腹に入れてきた。……胸の大きさで千歳に勝てるごく少数のうちの一人が雲龍だが、その辺は気にしてるのだろうか。
雲龍が寂しそうに笑った。
「……いいのよ。こんな男に免疫のない根暗女なんて、好きになってくれる人いないだろうし」
「んなこたあないと思うけどなぁ。あ、店員さんホッピー一つジョッキで」
「……小泉はともかく、あの新しく来た遠藤はどうだ?確か彼はフリーのはずだが」
「え?あいつロリじゃないのかい?」
酷いことを言われてるな。一応、そうではないとは聞いているが。
※下1で雲龍の反応
01~30 ないわ(即答)
31~70 実は優しいらしいけど……
71~90 ……悪くは、ないのよね
91~97 実は来週……
98~00 話は聞かせてもらったよ(であります)
715:【60】:平成31年 02/27(水)21:01:48.348:OrL.60.gu (1/3)
えい
えい
716:【12】:平成31年 02/27(水)21:02:24.654:ZdE.es.pj (1/3)
どうかな
どうかな
717:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)21:11:22.946:KpZ.pz.w1 (3/8)
「実は優しいらしいけど……駆逐艦の子たちからも慕われてるし。でもちょっと、そういう対象じゃないかしら……」
「まぁそうだよねぇ。そのうちいい男もできるさぁ」
「……そういうあんたはどうなの、『千隼』」
雲龍の目が据わっている。本名の方を出してきたか。
「あ、ああ……」
※下1
01~20 実はあたしも振られてねえ
21~60 あたしにゃ縁がないねえ
61~85 まあ、あたしも困ってるんだよ
86~98 ピューピュー(´゚з゚)~♪
99~00 (´゚з゚)~♪「そこまでだよ」
「実は優しいらしいけど……駆逐艦の子たちからも慕われてるし。でもちょっと、そういう対象じゃないかしら……」
「まぁそうだよねぇ。そのうちいい男もできるさぁ」
「……そういうあんたはどうなの、『千隼』」
雲龍の目が据わっている。本名の方を出してきたか。
「あ、ああ……」
※下1
01~20 実はあたしも振られてねえ
21~60 あたしにゃ縁がないねえ
61~85 まあ、あたしも困ってるんだよ
86~98 ピューピュー(´゚з゚)~♪
99~00 (´゚з゚)~♪「そこまでだよ」
718:【98】:平成31年 02/27(水)21:12:28.650:W7O.jq.qh (1/2)
あ
あ
719:【75】:平成31年 02/27(水)21:21:33.383:zoq.pw.gu (1/1)
ふっはw
ふっはw
720:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)21:33:36.058:KpZ.pz.w1 (4/8)
「ピューピュー(´゚з゚)~♪」
明後日の方向を向きながら、下手くそな口笛を吹いている。額には冷や汗。
心療内科医でなくても分かる。これは、シラを切ろうとしている人間の行動だ。
「……ねえ千隼。それ、どういうこと……?」
ゴゴゴゴ……という効果音でも聞こえて来そうな勢いで、雲龍が笑う。無論、目は一切笑ってない。
「さ、さぁねえ??き、きのせいじゃぁないかい?」
「隼鷹、最近様子がおかしいと思ってたら、そういうことだったかあ」
千歳がハハハと苦笑する。
「そういうこと?」
「いや、軽空母の飲み会で、最近飲まなくなってたんですよ。変だなあとは思ってたんですが、男かあ」
隼鷹の顔が一気に赤くなる。
「わ、悪いかいっ!!人生初彼なんだ、酔っ払いじゃイメージ悪いだろ?」
ぼすっ
「……ねえ千隼、どういうことか、教えてもらえないかしら?」
隼鷹の両肩に手を置いて、雲龍が顔を近付ける。……これは怖い。
「まあまあ雲龍も落ち着いて。で、どんな人なの?」
千歳は目をキラキラさせている。こういう時のこいつはなかなかタチが悪い。
「え、えーっと……」
※安価下3まで、どんな彼氏かを募集します。56が最も大きいものにします。
※以前出ていた提督候補でも構いません。
「ピューピュー(´゚з゚)~♪」
明後日の方向を向きながら、下手くそな口笛を吹いている。額には冷や汗。
心療内科医でなくても分かる。これは、シラを切ろうとしている人間の行動だ。
「……ねえ千隼。それ、どういうこと……?」
ゴゴゴゴ……という効果音でも聞こえて来そうな勢いで、雲龍が笑う。無論、目は一切笑ってない。
「さ、さぁねえ??き、きのせいじゃぁないかい?」
「隼鷹、最近様子がおかしいと思ってたら、そういうことだったかあ」
千歳がハハハと苦笑する。
「そういうこと?」
「いや、軽空母の飲み会で、最近飲まなくなってたんですよ。変だなあとは思ってたんですが、男かあ」
隼鷹の顔が一気に赤くなる。
「わ、悪いかいっ!!人生初彼なんだ、酔っ払いじゃイメージ悪いだろ?」
ぼすっ
「……ねえ千隼、どういうことか、教えてもらえないかしら?」
隼鷹の両肩に手を置いて、雲龍が顔を近付ける。……これは怖い。
「まあまあ雲龍も落ち着いて。で、どんな人なの?」
千歳は目をキラキラさせている。こういう時のこいつはなかなかタチが悪い。
「え、えーっと……」
※安価下3まで、どんな彼氏かを募集します。56が最も大きいものにします。
※以前出ていた提督候補でも構いません。
721:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)21:39:03.952:KpZ.pz.w1 (5/8)
何か表示が変ですね。ランダムが最も大きいものです。
何か表示が変ですね。ランダムが最も大きいものです。
722:【68】 :平成31年 02/27(水)21:40:15.400:Zo9.bw.w1 (1/1)
スケベなおじさん
スケベなおじさん
723:【19】:平成31年 02/27(水)21:41:04.446:ZdE.es.pj (2/3)
男らしくなりたいと思ってる年下の少し可愛い系のイケメン
隼鷹にべた惚れしてる
男らしくなりたいと思ってる年下の少し可愛い系のイケメン
隼鷹にべた惚れしてる
724:【10】 :平成31年 02/27(水)21:42:25.275:7lq.bw.gu (1/1)
壺に狂っている収集家の青年
壺に狂っている収集家の青年
725:【59】:平成31年 02/27(水)21:44:48.271:OrL.60.gu (2/3)
年下の温和な男性
年下の温和な男性
726:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)21:59:44.389:KpZ.pz.w1 (6/8)
「えっと、歳は36?」
雲龍の顔が一変した。
「……あんた、それ騙されてる」
「え、ええ?でも、初めてでもいっぱい気持ちよくしてくれたし……ちゃんと愛されてるんじゃないかなぁ?」
「いや、それかんっぜんに身体目当て。千隼、あんた自分がどんなにアレな身体か分かってる?男なんてケダモノよ?
で、それに引っ掛かったのよ。悪いことは言わないから、すぐ別れなさい」
「そ、そんなことないさぁ。……先生、千歳、どう思う?」
「……先生、これは」
俺は腕を組んだ。悪い虫なら、小泉に報告せねばならない。
自由恋愛に寛容なうちだが、さすがに相手による。15も上というのは、俺と千歳の差より大きい。マトモな相手とは思えない。
「一応聞いとくか。どこで知り合った?」
※下1
01~30 ナンパ?
31~60 ライブハウスで……
61~90 朝霞の陸自だよ
91~00 いやぁ、恥ずかしいんだけどね……助けてもらったんだよ
「えっと、歳は36?」
雲龍の顔が一変した。
「……あんた、それ騙されてる」
「え、ええ?でも、初めてでもいっぱい気持ちよくしてくれたし……ちゃんと愛されてるんじゃないかなぁ?」
「いや、それかんっぜんに身体目当て。千隼、あんた自分がどんなにアレな身体か分かってる?男なんてケダモノよ?
で、それに引っ掛かったのよ。悪いことは言わないから、すぐ別れなさい」
「そ、そんなことないさぁ。……先生、千歳、どう思う?」
「……先生、これは」
俺は腕を組んだ。悪い虫なら、小泉に報告せねばならない。
自由恋愛に寛容なうちだが、さすがに相手による。15も上というのは、俺と千歳の差より大きい。マトモな相手とは思えない。
「一応聞いとくか。どこで知り合った?」
※下1
01~30 ナンパ?
31~60 ライブハウスで……
61~90 朝霞の陸自だよ
91~00 いやぁ、恥ずかしいんだけどね……助けてもらったんだよ
727:【61】:平成31年 02/27(水)22:00:45.994:ZdE.es.pj (3/3)
はい
はい
728:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)22:21:01.342:KpZ.pz.w1 (7/8)
「……朝霞の陸自だよ。ほら、定期的に自衛隊との交流あるだろ?リクルーティングも兼ねた。その時だよ……」
涙目になりながら、隼鷹がポツリと言った。
「ああ、そう言えば。春に朝霞でライブやったんだっけ。その時かあ」
鎮守府での交流会とは別に、うちは自衛隊が主催するイベントにも参加する。艦娘の認知度と理解度向上が目的だ。
その際、陸自の女性をスカウトすることもある。全員がうちに来るわけではないが、蒼龍は確かそのルートでうちに来たと聞いている。
「そうそう。ライブ後、舞台裏にまで来てくれてねえ……一目惚れだってさ。
そこからは抱かれるまですぐだったよ。手は早かったし、スケベ親父かもしれないけど……彼が嘘をついてるなんて、思えないよ」
「一応自衛隊、なんだよな」
「うん……矢沢ってんだ。階級は一尉」
俺はうーんと唸った。身元は確かなのか。
「しかし自衛隊でもヤバイのはいるしなあ……この前も基地内で3Pやって懲戒免職食らった馬鹿もいたし」
「そうですよね。ねえ、写真は?」
泣きそうな顔で、俺たちにスマホを見せてくる。そこには……
※下1
01~20 いかにもな中年親父
21~50 スキンヘッドのマッチョ
51~80 冴えない中年男
81~95 ……結構かっこよくない?
96~00 あれ、確かこいつ
「……朝霞の陸自だよ。ほら、定期的に自衛隊との交流あるだろ?リクルーティングも兼ねた。その時だよ……」
涙目になりながら、隼鷹がポツリと言った。
「ああ、そう言えば。春に朝霞でライブやったんだっけ。その時かあ」
鎮守府での交流会とは別に、うちは自衛隊が主催するイベントにも参加する。艦娘の認知度と理解度向上が目的だ。
その際、陸自の女性をスカウトすることもある。全員がうちに来るわけではないが、蒼龍は確かそのルートでうちに来たと聞いている。
「そうそう。ライブ後、舞台裏にまで来てくれてねえ……一目惚れだってさ。
そこからは抱かれるまですぐだったよ。手は早かったし、スケベ親父かもしれないけど……彼が嘘をついてるなんて、思えないよ」
「一応自衛隊、なんだよな」
「うん……矢沢ってんだ。階級は一尉」
俺はうーんと唸った。身元は確かなのか。
「しかし自衛隊でもヤバイのはいるしなあ……この前も基地内で3Pやって懲戒免職食らった馬鹿もいたし」
「そうですよね。ねえ、写真は?」
泣きそうな顔で、俺たちにスマホを見せてくる。そこには……
※下1
01~20 いかにもな中年親父
21~50 スキンヘッドのマッチョ
51~80 冴えない中年男
81~95 ……結構かっこよくない?
96~00 あれ、確かこいつ
729:【35】:平成31年 02/27(水)22:21:17.201:W7O.jq.qh (2/2)
あ
あ
730:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)22:35:30.602:KpZ.pz.w1 (8/8)
「お、おおっ……」
「あー、陸自ってこういう人たまにいますよね」
「千隼、やっぱり騙されてるわ。DV受ける前に別れなさい」
そこにいたのは、ムキムキのスキンヘッドの男だった。ベッドで上半身(しか見えてないが)裸の隼鷹と肩を組んでいる。
これはあまり良くない気がする。報告案件かもしれない。
プルプルと震えた後、隼鷹はホッピーを一気飲みする。そして叫んだ。
「だーっ!!会ってもないのにえーちゃんの何が分かるのさ!分かった、じゃあ今から呼ぶ!!」
「呼ぶって来るのか?朝霞ってことは、ここまで結構距離あるぞ?」
「いいっ!!」
スマホをポチポチやる。そして……
※下1
01~10 電話にすら出ない
11~40 電話には出たが、事情を話したら断った
41~60 先生、電話代われって
61~90 今から来るってさ!
91~00 今から来るってさ!!(上より内容はいい)
「お、おおっ……」
「あー、陸自ってこういう人たまにいますよね」
「千隼、やっぱり騙されてるわ。DV受ける前に別れなさい」
そこにいたのは、ムキムキのスキンヘッドの男だった。ベッドで上半身(しか見えてないが)裸の隼鷹と肩を組んでいる。
これはあまり良くない気がする。報告案件かもしれない。
プルプルと震えた後、隼鷹はホッピーを一気飲みする。そして叫んだ。
「だーっ!!会ってもないのにえーちゃんの何が分かるのさ!分かった、じゃあ今から呼ぶ!!」
「呼ぶって来るのか?朝霞ってことは、ここまで結構距離あるぞ?」
「いいっ!!」
スマホをポチポチやる。そして……
※下1
01~10 電話にすら出ない
11~40 電話には出たが、事情を話したら断った
41~60 先生、電話代われって
61~90 今から来るってさ!
91~00 今から来るってさ!!(上より内容はいい)
731:【85】:平成31年 02/27(水)22:36:22.101:OrL.60.gu (3/3)
えい
えい
732:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)23:22:53.943:N2T.pz.w1 (1/3)
「今から来るってさ!」
「……本気?エロ親父なんて、すぐ化けの皮を剥がしてやるわ」
雲龍は怒りに満ちた顔だ。しかし……
「一応、こっちの状況は教えたんだよな?」
「あたりまえさぁ。親友と、同僚と、その旦那とで飲んでるって。えーちゃんのこと疑ってるって言ったら、『こうしちゃおれん』って」
「千歳、案外矢沢という男、本気なのかもな」
「うーん、でも私はまだ信用してないですけど。とりあえず、来るまで1時間以上かかるよね?」
「そだねえ……じゃあ、それまで飲もうぜ。ひゃっは~!!」
隼鷹は少し元気になったようだ。内心不安だったのかもしれない。
しかし1時間か……隼鷹のペースは異常だ。飲み潰れないか、早くも不安になってきた。
「今から来るってさ!」
「……本気?エロ親父なんて、すぐ化けの皮を剥がしてやるわ」
雲龍は怒りに満ちた顔だ。しかし……
「一応、こっちの状況は教えたんだよな?」
「あたりまえさぁ。親友と、同僚と、その旦那とで飲んでるって。えーちゃんのこと疑ってるって言ったら、『こうしちゃおれん』って」
「千歳、案外矢沢という男、本気なのかもな」
「うーん、でも私はまだ信用してないですけど。とりあえず、来るまで1時間以上かかるよね?」
「そだねえ……じゃあ、それまで飲もうぜ。ひゃっは~!!」
隼鷹は少し元気になったようだ。内心不安だったのかもしれない。
しかし1時間か……隼鷹のペースは異常だ。飲み潰れないか、早くも不安になってきた。
733:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)23:51:33.785:N2T.pz.w1 (2/3)
#
「千隼はいないかっ!?」
店内に野太い男の声が響き渡った。テーブルにぺちゃんと突っ伏していた隼鷹が、満面の笑みで跳ね起きる。
入口には、2メートルはあろうかという大男がいた。遠藤提督補佐よりさらに縦も横も一回り大きい。
「あ~、えーちゃんだぁ!!遠いところよく来てくれたねぇ~」
そういうや否や、隼鷹はふらつきながら入口に向かい……濃厚なキスをした。勿論、舌を挿れるやつだ。
「ちゅる、れろっ……」
「あむっ……れるるっ……ぷはっ」
店内は当然ドン引きだ。雲龍は怒りと恥ずかしさと酔いで顔を真っ赤にし、千歳は「うわあ……」と俺に寄り掛かっている。
「私たちもしません?」
「ば、馬鹿かっ!?人様の目もあるだろうがっ」
二人は抱き合って腰の辺りを擦り付けている。
「ねえ、えーちゃん……今からしよ?」
「うむ、そうしたいのは山々だが。まずは挨拶だな」
#
「千隼はいないかっ!?」
店内に野太い男の声が響き渡った。テーブルにぺちゃんと突っ伏していた隼鷹が、満面の笑みで跳ね起きる。
入口には、2メートルはあろうかという大男がいた。遠藤提督補佐よりさらに縦も横も一回り大きい。
「あ~、えーちゃんだぁ!!遠いところよく来てくれたねぇ~」
そういうや否や、隼鷹はふらつきながら入口に向かい……濃厚なキスをした。勿論、舌を挿れるやつだ。
「ちゅる、れろっ……」
「あむっ……れるるっ……ぷはっ」
店内は当然ドン引きだ。雲龍は怒りと恥ずかしさと酔いで顔を真っ赤にし、千歳は「うわあ……」と俺に寄り掛かっている。
「私たちもしません?」
「ば、馬鹿かっ!?人様の目もあるだろうがっ」
二人は抱き合って腰の辺りを擦り付けている。
「ねえ、えーちゃん……今からしよ?」
「うむ、そうしたいのは山々だが。まずは挨拶だな」
734:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/27(水)23:53:36.598:N2T.pz.w1 (3/3)
ドスドスと大男がやってくる。そのあまりの圧力に、俺たちは思わず引いた。
「あ、あなたが矢沢一尉?」
凄い勢いで頭を下げられた。
「申し遅れました、朝霞駐屯地で指導教官をやっております、矢沢英治一尉であります!
横須賀第5鎮守府の、小池一敏先生ですね?千隼がお世話になっております」
「あっ、はい」
思わず普通に返事をしてしまった。典型的体育会系のようだが。
「……凄い筋肉ですね。スポーツかなにか?」
千歳の問いに、ハッハッハ!と矢沢が笑った。隼鷹が胸を張る。……ブラが見えてるのだが。
「ひゃっはー!!えーちゃんはね、ボディビルで全国3位なんだぜ!ねぇ、えーちゃん」
「うむっ。ただ上に2人もいる。まだ誇れるほどではない」
ギロリ、と矢沢の目が雲龍に向かった。「ひいっ」と彼女が退いて、椅子から転げ落ちそうになる。
「ああ、そんな怖がらずともよい。君が雲龍……龍造寺八雲君だね。千隼からはいつも話を聞いてるよ」
「い、いつもですか?」
「ああ。君がいかに素晴らしく、心優しい友人かは聞いているぞ。噂に違わぬお嬢さんだ」
うんうんと隼鷹が頷く。
「で、えーちゃん。今皆とお酒飲んでるけど、混ざるかい?飲まなくていいからさ」
矢沢が腕を組んで唸る。
ドスドスと大男がやってくる。そのあまりの圧力に、俺たちは思わず引いた。
「あ、あなたが矢沢一尉?」
凄い勢いで頭を下げられた。
「申し遅れました、朝霞駐屯地で指導教官をやっております、矢沢英治一尉であります!
横須賀第5鎮守府の、小池一敏先生ですね?千隼がお世話になっております」
「あっ、はい」
思わず普通に返事をしてしまった。典型的体育会系のようだが。
「……凄い筋肉ですね。スポーツかなにか?」
千歳の問いに、ハッハッハ!と矢沢が笑った。隼鷹が胸を張る。……ブラが見えてるのだが。
「ひゃっはー!!えーちゃんはね、ボディビルで全国3位なんだぜ!ねぇ、えーちゃん」
「うむっ。ただ上に2人もいる。まだ誇れるほどではない」
ギロリ、と矢沢の目が雲龍に向かった。「ひいっ」と彼女が退いて、椅子から転げ落ちそうになる。
「ああ、そんな怖がらずともよい。君が雲龍……龍造寺八雲君だね。千隼からはいつも話を聞いてるよ」
「い、いつもですか?」
「ああ。君がいかに素晴らしく、心優しい友人かは聞いているぞ。噂に違わぬお嬢さんだ」
うんうんと隼鷹が頷く。
「で、えーちゃん。今皆とお酒飲んでるけど、混ざるかい?飲まなくていいからさ」
矢沢が腕を組んで唸る。
735:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/28(木)00:02:46.947:SoQ.x1.ht (1/2)
「いや、ここでは食べない」
しょぼんと隼鷹が肩を落とす。
「そうだよねぇ……ボディビルダーにとって、栄養管理は大事だし。でもプロテインとササミのプロテインバーばかりだと飽きないかい?」
矢沢が返したのは、意外な言葉だった。
「ああ、飽きる。飽きて仕方ない」
「だったら食べなよぉ。美味しいよ?」
「うむ、旨そうだ。だが、もっと食べたいものがある。今日は『チートデイ』だからな」
「『チートデイ』?」
ニヤリ、と矢沢が笑った。
「そう、チートデイだ。チートデイには油がたっぷり乗ったもの……ラーメンなんかが一番望ましい。
今日はせっかくだから、私のチートデイに付き合わせようと思っていた」
「「ラーメン?」」
俺と千歳が声を合わせた。まさか……
「そうだ、せっかくだから君たちも一緒にどうだ?脂がどっさり乗った、背脂ラーメン……燕三条ラーメンだ」
どうやら矢沢の目的地と俺たちの目的地は、同じだったらしい。
「いや、ここでは食べない」
しょぼんと隼鷹が肩を落とす。
「そうだよねぇ……ボディビルダーにとって、栄養管理は大事だし。でもプロテインとササミのプロテインバーばかりだと飽きないかい?」
矢沢が返したのは、意外な言葉だった。
「ああ、飽きる。飽きて仕方ない」
「だったら食べなよぉ。美味しいよ?」
「うむ、旨そうだ。だが、もっと食べたいものがある。今日は『チートデイ』だからな」
「『チートデイ』?」
ニヤリ、と矢沢が笑った。
「そう、チートデイだ。チートデイには油がたっぷり乗ったもの……ラーメンなんかが一番望ましい。
今日はせっかくだから、私のチートデイに付き合わせようと思っていた」
「「ラーメン?」」
俺と千歳が声を合わせた。まさか……
「そうだ、せっかくだから君たちも一緒にどうだ?脂がどっさり乗った、背脂ラーメン……燕三条ラーメンだ」
どうやら矢沢の目的地と俺たちの目的地は、同じだったらしい。
736:◆C9vIqtyVF2:平成31年 02/28(木)00:04:00.360:SoQ.x1.ht (2/2)
今日はここまで。上手く繋がりました。
今日はここまで。上手く繋がりました。
737:【85】:平成31年 02/28(木)00:21:13.117:16a.us.or (1/1)
おつつ
おつつ
738:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/03(日)22:09:09.406:dmS.ok.60 (1/3)
「それにしても、チートデイって……先生、知ってます?」
「聞いたことがあるな。ダイエットの一手法らしいが。食事制限中に、1日だけカロリー無視で食べていい日だったか?」
矢沢が満足そうにニィと笑う。雲龍が「ヒッ」とまた怯えた。
「さすがは先生、よくご存じだ。正確には『脳を騙す日』なのですがね」
「脳を騙す?」
隼鷹の言葉に「うむ」と頷く。
「筋肉を作るには、厳格な食事制限がいる。糖分、脂肪、塩分……そしてカロリーとタンパク質。
丁寧に計算をして、然るべき食事を採らねばならない。だが、これには2つの大きな弊害がある。
まず食事制限に脳が慣れると、『このぐらいの栄養分でも十分だろう』と身体が省エネモードになってしまう。食事制限の効果が発揮されんのだ。
そして何より、苦痛なのだよ。旨いものが食えない、食べたいものが食べられない。そのストレスは身体を蝕む。故に、チートデイが必要なのだ」
「それってさ、ストレス解消のドカ食いってこと?」
彼女に矢沢が静かに首を振る。
「それだけじゃない。カロリーなどを日常レベルに摂取すると、脳が『このカロリーを消費しなければ』と勘違いし、省エネモードを解くのだよ。
結果的に、食事制限の効果がよりしっかりと出てくれる。良い筋肉には欠かせん行為なのだ」
「ああ、だからチートデイなのかぁ。勉強になるねぇ」
「そういうことだ。そして、チートデイ向きなのは、食事制限の禁忌とされる食べ物……炭水化物と脂肪分たっぷりの食べ物。
つまりは、ラーメンこそ最もチートデイに食すべきものと言えるのだ」
「それにしても、チートデイって……先生、知ってます?」
「聞いたことがあるな。ダイエットの一手法らしいが。食事制限中に、1日だけカロリー無視で食べていい日だったか?」
矢沢が満足そうにニィと笑う。雲龍が「ヒッ」とまた怯えた。
「さすがは先生、よくご存じだ。正確には『脳を騙す日』なのですがね」
「脳を騙す?」
隼鷹の言葉に「うむ」と頷く。
「筋肉を作るには、厳格な食事制限がいる。糖分、脂肪、塩分……そしてカロリーとタンパク質。
丁寧に計算をして、然るべき食事を採らねばならない。だが、これには2つの大きな弊害がある。
まず食事制限に脳が慣れると、『このぐらいの栄養分でも十分だろう』と身体が省エネモードになってしまう。食事制限の効果が発揮されんのだ。
そして何より、苦痛なのだよ。旨いものが食えない、食べたいものが食べられない。そのストレスは身体を蝕む。故に、チートデイが必要なのだ」
「それってさ、ストレス解消のドカ食いってこと?」
彼女に矢沢が静かに首を振る。
「それだけじゃない。カロリーなどを日常レベルに摂取すると、脳が『このカロリーを消費しなければ』と勘違いし、省エネモードを解くのだよ。
結果的に、食事制限の効果がよりしっかりと出てくれる。良い筋肉には欠かせん行為なのだ」
「ああ、だからチートデイなのかぁ。勉強になるねぇ」
「そういうことだ。そして、チートデイ向きなのは、食事制限の禁忌とされる食べ物……炭水化物と脂肪分たっぷりの食べ物。
つまりは、ラーメンこそ最もチートデイに食すべきものと言えるのだ」
739:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/03(日)22:20:10.603:dmS.ok.60 (2/3)
店を出て、目当ての潤へと向かう。話してみるとこの矢沢という男、確かにそう変な男というわけでもない。
見た目がこれだから大体の女性は引いてしまうと苦笑していたが、年相応、地位相応の振る舞いはできるようだ。小泉には上げなくていいだろう。
「それにしても、チートデイはどのぐらいの頻度で?」
「筋肉量と体脂肪率に依存しますが、私の場合は週1ですかな。たまたま千隼とチートデイを楽しむ機会がなかったので、今日はむしろ好都合でしたよ」
ハッハッハと矢沢が笑う。隼鷹は彼の腕にしがみついている。
「ねええーちゃん。ラーメン食べ終わったら、夜戦といかないかい?」
「うむ。セックスもまた理想的な運動の一つ。十分に愉しもう」
……ただ、発想が少々ずれた所があるようだが。
千歳が胸をくいくいと押し付けてくる。……感化されたか。
そうこうしているうちに、店の前に着いた。行列はなく、すぐに入れるようだ。
店を出て、目当ての潤へと向かう。話してみるとこの矢沢という男、確かにそう変な男というわけでもない。
見た目がこれだから大体の女性は引いてしまうと苦笑していたが、年相応、地位相応の振る舞いはできるようだ。小泉には上げなくていいだろう。
「それにしても、チートデイはどのぐらいの頻度で?」
「筋肉量と体脂肪率に依存しますが、私の場合は週1ですかな。たまたま千隼とチートデイを楽しむ機会がなかったので、今日はむしろ好都合でしたよ」
ハッハッハと矢沢が笑う。隼鷹は彼の腕にしがみついている。
「ねええーちゃん。ラーメン食べ終わったら、夜戦といかないかい?」
「うむ。セックスもまた理想的な運動の一つ。十分に愉しもう」
……ただ、発想が少々ずれた所があるようだが。
千歳が胸をくいくいと押し付けてくる。……感化されたか。
そうこうしているうちに、店の前に着いた。行列はなく、すぐに入れるようだ。
740:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/03(日)22:20:48.584:dmS.ok.60 (3/3)
短いですが今日はここまで。
なおチートデイは実在する手法です。
短いですが今日はここまで。
なおチートデイは実在する手法です。
741:【33】:平成31年 03/03(日)22:27:08.344:Hkh.9t.wy (1/1)
おつー
週一チートデイとはなかなか絞られてるなー
おつー
週一チートデイとはなかなか絞られてるなー
742:【28】:平成31年 03/03(日)22:50:54.557:oQg.jx.jc (1/1)
乙
乙
743:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/09(土)21:55:54.676:qHD.j5.pi (1/3)
「さて……」
食券機の前で矢沢が立ち止まる。そして逡巡した後、○特ラーメンの大盛りのボタンを押した。
店内を見渡すと、皆大体似たような感じのラーメンを食べている。岩海苔?と背脂がどっさり乗っていて、いかにもしつこそうだ。
「あたしは……普通のでいいかなぁ」
「ん?どうせ後でカロリーは消費するのだ。セックス1回の消費カロリーは女性で70キロカロリー、ジョギング30分に相当する。
回数を考えれば、ある程度食っておかないともたんぞ?」
「あー、えーちゃんのすごいからねぇ……じゃああたしも○特の普通で」
雲龍が真っ赤になっている。千歳は……
「じゃあ、私も同じのにしようかな。ね?せ・ん・せ」
完全にその気になっている。俺は軽く溜め息をついた。若い情欲に付き合うのも大変なのだ。
「あー……そうだな。俺は大盛りで。雲龍は」
「わ、私は……普通のでいいわ……何か、蚊帳の外じゃない」
どよーんという効果音が聞き取れそうなぐらい、彼女が落ち込んでいる。隼鷹が騙されてなかったのはいいのだが、これはこれで不憫だ。
カウンターに5人が並んで座る。待つこと数分。
「どうぞ」
出てきたのは、異形のラーメンだった。
「さて……」
食券機の前で矢沢が立ち止まる。そして逡巡した後、○特ラーメンの大盛りのボタンを押した。
店内を見渡すと、皆大体似たような感じのラーメンを食べている。岩海苔?と背脂がどっさり乗っていて、いかにもしつこそうだ。
「あたしは……普通のでいいかなぁ」
「ん?どうせ後でカロリーは消費するのだ。セックス1回の消費カロリーは女性で70キロカロリー、ジョギング30分に相当する。
回数を考えれば、ある程度食っておかないともたんぞ?」
「あー、えーちゃんのすごいからねぇ……じゃああたしも○特の普通で」
雲龍が真っ赤になっている。千歳は……
「じゃあ、私も同じのにしようかな。ね?せ・ん・せ」
完全にその気になっている。俺は軽く溜め息をついた。若い情欲に付き合うのも大変なのだ。
「あー……そうだな。俺は大盛りで。雲龍は」
「わ、私は……普通のでいいわ……何か、蚊帳の外じゃない」
どよーんという効果音が聞き取れそうなぐらい、彼女が落ち込んでいる。隼鷹が騙されてなかったのはいいのだが、これはこれで不憫だ。
カウンターに5人が並んで座る。待つこと数分。
「どうぞ」
出てきたのは、異形のラーメンだった。
744:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/09(土)22:16:42.252:qHD.j5.pi (2/3)
「……おお……これは素晴らしい……!!」
矢沢が感嘆の声をあげた。丼は一面の白い背脂で覆われ、その上にさらに黒い雪のように山盛りの岩海苔が盛られている。
チャーシューは3枚、岩海苔の下から覗いている。バラ肉だろうか。
「……見るだけで胸焼けがしそう。普通にして正解だったわ」
「んー、食べてみないと分からないよ?麺は……太いね、うどんみたい」
千歳が驚いたように麺をリフトアップしている。
「ま、せっかくだから食べようぜ?伸びちまうよ」
……ずずずっ
「……あれ?」
隼鷹が首をひねった。どういうことだ?
俺も麺をすする。……??こんな馬鹿な!?
「旨いっ!!脂が効いたパンチあるラーメンかと思いきや、その実は実に滋味深いっ!!
煮干しの利いたスープに脂がまろやかさを加え、岩海苔が旨味をさらに加えているっ!!!」
ぷはぁと矢沢が感嘆の声をあげた。そうだ、コッテリしていると思ったのだが……むしろ意外にもあっさりしている??
「塩気は確かに多い。だが、それ以上に煮干しの旨さだ。玉葱が相当入ってるから、さっぱりとすらしているな」
「この麺もいいですね!!スープと岩海苔の存在感に負けてないんですよ」
「あたしラーメンは超詳しいってほどでもないけど、これはここじゃなきゃ食べれないねぇ。具もしっかりしてていい感じだよ」
うんうんと矢沢が頷く。
「想像していたのとは違うが、しかし実に旨い!!……細胞一つ一つが、喜びに満ち溢れていくのが分かるぞ……!!」
「えーちゃん、泣いてる……」
矢沢の糸目から、歓喜の涙が流れていた。チートデイとは、そこまで嬉しいものなのか。
「泣かずにはいられまい。……店員、追加オーダーを頼もう、岩海苔ラーメンを」
気が付くと矢沢は既に平らげていた。俺と千歳は、ただ苦笑するしかない。
「……おお……これは素晴らしい……!!」
矢沢が感嘆の声をあげた。丼は一面の白い背脂で覆われ、その上にさらに黒い雪のように山盛りの岩海苔が盛られている。
チャーシューは3枚、岩海苔の下から覗いている。バラ肉だろうか。
「……見るだけで胸焼けがしそう。普通にして正解だったわ」
「んー、食べてみないと分からないよ?麺は……太いね、うどんみたい」
千歳が驚いたように麺をリフトアップしている。
「ま、せっかくだから食べようぜ?伸びちまうよ」
……ずずずっ
「……あれ?」
隼鷹が首をひねった。どういうことだ?
俺も麺をすする。……??こんな馬鹿な!?
「旨いっ!!脂が効いたパンチあるラーメンかと思いきや、その実は実に滋味深いっ!!
煮干しの利いたスープに脂がまろやかさを加え、岩海苔が旨味をさらに加えているっ!!!」
ぷはぁと矢沢が感嘆の声をあげた。そうだ、コッテリしていると思ったのだが……むしろ意外にもあっさりしている??
「塩気は確かに多い。だが、それ以上に煮干しの旨さだ。玉葱が相当入ってるから、さっぱりとすらしているな」
「この麺もいいですね!!スープと岩海苔の存在感に負けてないんですよ」
「あたしラーメンは超詳しいってほどでもないけど、これはここじゃなきゃ食べれないねぇ。具もしっかりしてていい感じだよ」
うんうんと矢沢が頷く。
「想像していたのとは違うが、しかし実に旨い!!……細胞一つ一つが、喜びに満ち溢れていくのが分かるぞ……!!」
「えーちゃん、泣いてる……」
矢沢の糸目から、歓喜の涙が流れていた。チートデイとは、そこまで嬉しいものなのか。
「泣かずにはいられまい。……店員、追加オーダーを頼もう、岩海苔ラーメンを」
気が付くと矢沢は既に平らげていた。俺と千歳は、ただ苦笑するしかない。
745:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/09(土)22:59:37.636:qHD.j5.pi (3/3)
#
「うむっ、よいチートデイだった!!やはりチートデイは、1人より誰かと一緒の方が充実するな!!」
「えーちゃん、あの後味噌も頼んでたもんねぇ……しかも鬼脂で」
隼鷹が苦笑するが、矢沢は豪快に笑い飛ばした。
やはりボディビルダーだけあって、相当に食べるようだ。雲龍は終始ドン引きだ。
「見た目は酷いが、玉葱で中和されるからさほどでもないぞ?
いや、良い店を知った。新潟に出張の際には、本場の燕三条ラーメンを食したいものですな。
……さて、過剰にカロリーを摂取したのだ、使わねば」
ぐっと隼鷹の腰を引き付けると「やん」と声を出した。
「そおだねぇ。ホテル、近いんだっけ?もうあたしもしたくてしたくて……」
「というわけですな。私たちはここでお暇します。また、チートデイに付き合ってくれれば幸いですな。……よっ」
女性としては168cmとやや大柄な隼鷹を、矢沢はひょいとお姫様抱っこの形に抱えた。……人目があるんだが、気にならないのか。
「では、失礼。……むちゅっ……」
矢沢と隼鷹は、ディープキスをしながら街の奥へと去っていった。
「……じゃあ、私たちも……します?」
※下1が50以上なら思いとどまる
#
「うむっ、よいチートデイだった!!やはりチートデイは、1人より誰かと一緒の方が充実するな!!」
「えーちゃん、あの後味噌も頼んでたもんねぇ……しかも鬼脂で」
隼鷹が苦笑するが、矢沢は豪快に笑い飛ばした。
やはりボディビルダーだけあって、相当に食べるようだ。雲龍は終始ドン引きだ。
「見た目は酷いが、玉葱で中和されるからさほどでもないぞ?
いや、良い店を知った。新潟に出張の際には、本場の燕三条ラーメンを食したいものですな。
……さて、過剰にカロリーを摂取したのだ、使わねば」
ぐっと隼鷹の腰を引き付けると「やん」と声を出した。
「そおだねぇ。ホテル、近いんだっけ?もうあたしもしたくてしたくて……」
「というわけですな。私たちはここでお暇します。また、チートデイに付き合ってくれれば幸いですな。……よっ」
女性としては168cmとやや大柄な隼鷹を、矢沢はひょいとお姫様抱っこの形に抱えた。……人目があるんだが、気にならないのか。
「では、失礼。……むちゅっ……」
矢沢と隼鷹は、ディープキスをしながら街の奥へと去っていった。
「……じゃあ、私たちも……します?」
※下1が50以上なら思いとどまる
746:【85】:平成31年 03/09(土)23:01:12.451:lrt.p4.6t (1/1)
雲龍もいい人見つけてね…
雲龍もいい人見つけてね…
747:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)13:49:30.732:BzW.by.v7 (1/8)
俺はすっかり落ち込んでいる雲龍を見た。
「いや、やめておこう。1人残していくのは、雲龍がかわいそうだろう」
「……それもそうですね」
「……私に春は来るのかしら……」
「男女の関係は縁だからな。ただ、お前が魅力的でないと思わない男は少ないと思うぞ。
小泉だって、先にお前と出会っていたら、そっちを選んだかもしれない。自信を持つことだ」
はぁ、と彼女が溜め息をついた。
「そんなものかしら」
「そんなものだ。それに……あだっ」
千歳がニコニコしながら俺の脇腹をつねっている。
「……先生、覚悟してくださいね」
視線が雲龍の巨乳に向かっていたのがバレたらしい。自身が巨乳だから、妙なライバル心があるのだろうか。
「分かった、分かったから……じゃあ、鎮守府に帰るか」
#
翌朝、完璧に搾り取られた俺がユン○ルの高いのを買いに走らざるを得なかったのは、また別の話だ。
俺はすっかり落ち込んでいる雲龍を見た。
「いや、やめておこう。1人残していくのは、雲龍がかわいそうだろう」
「……それもそうですね」
「……私に春は来るのかしら……」
「男女の関係は縁だからな。ただ、お前が魅力的でないと思わない男は少ないと思うぞ。
小泉だって、先にお前と出会っていたら、そっちを選んだかもしれない。自信を持つことだ」
はぁ、と彼女が溜め息をついた。
「そんなものかしら」
「そんなものだ。それに……あだっ」
千歳がニコニコしながら俺の脇腹をつねっている。
「……先生、覚悟してくださいね」
視線が雲龍の巨乳に向かっていたのがバレたらしい。自身が巨乳だから、妙なライバル心があるのだろうか。
「分かった、分かったから……じゃあ、鎮守府に帰るか」
#
翌朝、完璧に搾り取られた俺がユン○ルの高いのを買いに走らざるを得なかったのは、また別の話だ。
748:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)13:53:05.202:BzW.by.v7 (2/8)
寝落ちしていました。途切れ途切れになりましたが、番外編2終了です。
雲龍には春が来るのでしょうか……。
さて、次は山風でシーズン2ですが、お題から決めます。
1 野菜ラーメン(タンメン)
2 茸ラーメン
3 端麗ラーメン
4 その他自由安価
3票先取です。
寝落ちしていました。途切れ途切れになりましたが、番外編2終了です。
雲龍には春が来るのでしょうか……。
さて、次は山風でシーズン2ですが、お題から決めます。
1 野菜ラーメン(タンメン)
2 茸ラーメン
3 端麗ラーメン
4 その他自由安価
3票先取です。
749:【12】:平成31年 03/10(日)13:57:02.171:2Bx.zt.33 (1/1)
3
3
750:【31】:平成31年 03/10(日)14:00:19.513:67N.q6.2n (1/1)
1
1
751:【80】:平成31年 03/10(日)14:05:03.781:JdB.y3.2n (1/1)
3
3
752:【53】:平成31年 03/10(日)14:23:05.914:3IL.kx.tu (1/1)
2
2
753:名無しさん@おーぷん:平成31年 03/10(日)15:23:06.013:99O.ya.2n (1/1)
2
2
754:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)18:15:21.585:BzW.by.v7 (3/8)
上げます。
上げます。
755:【74】:平成31年 03/10(日)18:21:53.952:Ek7.q6.8s (1/1)
3
3
756:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)18:31:56.997:BzW.by.v7 (4/8)
では端麗系ラーメンとします。
後程備忘録代わりに現状のまとめを。
では端麗系ラーメンとします。
後程備忘録代わりに現状のまとめを。
757:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)18:48:22.972:BzW.by.v7 (5/8)
しばらく設定を書き連ねていきますのでご容赦のほどを。
・時代は現代、艦娘は適性のある人間に艦の魂が憑依したもの。このため、各自本名がありますが基本無視していいです。
普通の人間のため、学生生活を送っていたり法的に結婚している艦娘もいます。
また、各鎮守府には整備員など男性スタッフが相応にいます。
基本的に……
・駆逐艦
中1~高2。鎮守府付属の学校で学業に励む。高校生については希望すれば近隣の高校にも通える。
ごく一部、成人済みの艦娘もいる(響、防衛省所属の浜風など)。
・軽巡、雷巡
高校生。大淀のように大学生もいる。
・重巡
高校~大学生。妙高のように20代後半もいる(横須賀第5鎮守府は彼女と加賀が最年長)。
・戦艦、軽空母、空母、水母
大学~社会人。教師として駆逐艦に指導する者もいる。基本は専従で国家公務員に準じた扱い。
・潜水艦
中学生~社会人。艦種としては年齢の幅が広い。
しばらく設定を書き連ねていきますのでご容赦のほどを。
・時代は現代、艦娘は適性のある人間に艦の魂が憑依したもの。このため、各自本名がありますが基本無視していいです。
普通の人間のため、学生生活を送っていたり法的に結婚している艦娘もいます。
また、各鎮守府には整備員など男性スタッフが相応にいます。
基本的に……
・駆逐艦
中1~高2。鎮守府付属の学校で学業に励む。高校生については希望すれば近隣の高校にも通える。
ごく一部、成人済みの艦娘もいる(響、防衛省所属の浜風など)。
・軽巡、雷巡
高校生。大淀のように大学生もいる。
・重巡
高校~大学生。妙高のように20代後半もいる(横須賀第5鎮守府は彼女と加賀が最年長)。
・戦艦、軽空母、空母、水母
大学~社会人。教師として駆逐艦に指導する者もいる。基本は専従で国家公務員に準じた扱い。
・潜水艦
中学生~社会人。艦種としては年齢の幅が広い。
758:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)18:59:41.252:BzW.by.v7 (6/8)
・横須賀第5鎮守府
本作舞台。第5とついているが、実績から第1鎮守府(関東統括)に準じた扱いとなっている。
小泉の方針により、艦娘の自由が最も与えられている。現状は妊娠・出産以外は大体自由。
(出産は艦娘の能力が落ちると現状認められていないが、小泉が抵抗中)
小泉提督のラーメン屋「清海軒」が隣接しており、休日は行列ができる。
基本は全寮制だが、希望すれば近隣に自分の住居を持てる(所帯持ちは優先)。
・提督
本名は小泉隆、34歳。元海自。現在は少将。職務面では極めて優秀であり、異例の出世を遂げている。
密かに父親が元幕僚長だったりとエリートの家系だが、ラーメン屋になりたいとの思いから一時修行していたりもする。
現在は平日は提督、休日はラーメン屋店主と多忙な日々を過ごす。183cm83kgの恵まれた体躯。既婚。
・伊58
本名は後藤八重、21歳。高卒直後に艦娘となり約3年勤務。提督との付き合いはかなり古い部類。
元はインターハイにも出たことがある水泳選手だった。基本の性格は艦これのゴーヤに準ずる。
実兄は深海棲艦に殺害された元海上自衛官。実兄と提督を重ねてるうちに恋心を抱き、結ばれた。
得意は鶏白湯ラーメンで、店でも出している。最近少々お疲れぎみ。
・横須賀第5鎮守府
本作舞台。第5とついているが、実績から第1鎮守府(関東統括)に準じた扱いとなっている。
小泉の方針により、艦娘の自由が最も与えられている。現状は妊娠・出産以外は大体自由。
(出産は艦娘の能力が落ちると現状認められていないが、小泉が抵抗中)
小泉提督のラーメン屋「清海軒」が隣接しており、休日は行列ができる。
基本は全寮制だが、希望すれば近隣に自分の住居を持てる(所帯持ちは優先)。
・提督
本名は小泉隆、34歳。元海自。現在は少将。職務面では極めて優秀であり、異例の出世を遂げている。
密かに父親が元幕僚長だったりとエリートの家系だが、ラーメン屋になりたいとの思いから一時修行していたりもする。
現在は平日は提督、休日はラーメン屋店主と多忙な日々を過ごす。183cm83kgの恵まれた体躯。既婚。
・伊58
本名は後藤八重、21歳。高卒直後に艦娘となり約3年勤務。提督との付き合いはかなり古い部類。
元はインターハイにも出たことがある水泳選手だった。基本の性格は艦これのゴーヤに準ずる。
実兄は深海棲艦に殺害された元海上自衛官。実兄と提督を重ねてるうちに恋心を抱き、結ばれた。
得意は鶏白湯ラーメンで、店でも出している。最近少々お疲れぎみ。
759:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)19:30:08.110:BzW.by.v7 (7/8)
・遠藤一博
提督補佐として陸上自衛隊から派遣された。元第一空挺団。27歳。
明治大学ラグビー部出身。趣味は読書、クラシック鑑賞。家族構成は、両親に妹が8人。
妹の中には艦娘(駆逐艦)がいるようだが未登場。
身長190cm、97kgの巨漢であり、頬には古傷がある。眼鏡をかけているためインテリ893と間違えられることも。
教員資格を持っており、駆逐艦の指導を主に行っている。性格は温厚かつ冷静だが、煽り耐性はあまりない。
現在はフリー。ロリコンではない。ラーメンにはそこそこ詳しい。苦手は響とあきつ丸(空挺団後輩)。
・潮
本名潮田志織。14歳。詳細不明。
性格はほぼ原作に準ずる。今後目立つかは未定。ラーメンにはさほど詳しくない。
遠藤の秘書艦であることが多い(第7駆逐隊でローテーションしているもよう)。
・小池一敏
軍医。内科医であり特に心療内科が専門。メンタルケアを主に担当する。
千歳が妻だが振り回されぎみ。ラーメンには多少詳しい程度。
・千歳
旧姓田口。千歳は本名(千代田は八千代が本名)。千代田は実妹。22歳。
看護師の勉強中であり、鎮守府ではよく白衣でいる。エロい。
・響
本名は北別府響。22歳。未成年のふりをして色々引っ掻き回すトラブルメーカーその1。
ついに実年齢がバレたが、防衛大臣の娘のため手出しができない。今でもやりたい放題やっている。
性格はフリーダム。好物はウオッカであり、豚星。全マシマシを完食できる程度には大食漢。
・あきつ丸
本名丸田亜季。26歳。元第一空挺団であり、素のスペックは鎮守府最上位。
ただ、その能力はもっぱら他の艦娘をからかうために使われている。鎮守府のトラブルメーカーその2。
遠藤とは面識があるはずだが、関係は未設定。
・磯風
本名磯山静。16歳。艦娘計画には彼女の父親が一枚噛んでいるらしい。
原作同様メシマズであり、恐怖のラーメンを食わせようとするトラブルメーカーその3。
実は幼少期からがんこ総本家に通っている重度の悪魔中毒者であり、ある意味味覚は鋭敏。最近は賄い悪魔にはまっている。
(注:実在しますが頼むと店主(家元)が止めるほどのアレな一杯です)
・遠藤一博
提督補佐として陸上自衛隊から派遣された。元第一空挺団。27歳。
明治大学ラグビー部出身。趣味は読書、クラシック鑑賞。家族構成は、両親に妹が8人。
妹の中には艦娘(駆逐艦)がいるようだが未登場。
身長190cm、97kgの巨漢であり、頬には古傷がある。眼鏡をかけているためインテリ893と間違えられることも。
教員資格を持っており、駆逐艦の指導を主に行っている。性格は温厚かつ冷静だが、煽り耐性はあまりない。
現在はフリー。ロリコンではない。ラーメンにはそこそこ詳しい。苦手は響とあきつ丸(空挺団後輩)。
・潮
本名潮田志織。14歳。詳細不明。
性格はほぼ原作に準ずる。今後目立つかは未定。ラーメンにはさほど詳しくない。
遠藤の秘書艦であることが多い(第7駆逐隊でローテーションしているもよう)。
・小池一敏
軍医。内科医であり特に心療内科が専門。メンタルケアを主に担当する。
千歳が妻だが振り回されぎみ。ラーメンには多少詳しい程度。
・千歳
旧姓田口。千歳は本名(千代田は八千代が本名)。千代田は実妹。22歳。
看護師の勉強中であり、鎮守府ではよく白衣でいる。エロい。
・響
本名は北別府響。22歳。未成年のふりをして色々引っ掻き回すトラブルメーカーその1。
ついに実年齢がバレたが、防衛大臣の娘のため手出しができない。今でもやりたい放題やっている。
性格はフリーダム。好物はウオッカであり、豚星。全マシマシを完食できる程度には大食漢。
・あきつ丸
本名丸田亜季。26歳。元第一空挺団であり、素のスペックは鎮守府最上位。
ただ、その能力はもっぱら他の艦娘をからかうために使われている。鎮守府のトラブルメーカーその2。
遠藤とは面識があるはずだが、関係は未設定。
・磯風
本名磯山静。16歳。艦娘計画には彼女の父親が一枚噛んでいるらしい。
原作同様メシマズであり、恐怖のラーメンを食わせようとするトラブルメーカーその3。
実は幼少期からがんこ総本家に通っている重度の悪魔中毒者であり、ある意味味覚は鋭敏。最近は賄い悪魔にはまっている。
(注:実在しますが頼むと店主(家元)が止めるほどのアレな一杯です)
760:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/10(日)19:31:03.266:BzW.by.v7 (8/8)
今後も絡んできそうなのはこの辺りです。質問あればどうぞ。
しばらく某所の更新に戻ります。
今後も絡んできそうなのはこの辺りです。質問あればどうぞ。
しばらく某所の更新に戻ります。
761:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)19:48:24.071:BaA.d8.gu (1/11)
「……暑いですね」
「ですね」
私は手元のタオルで汗を拭った。冷房はあまり利いていない。鎮守府も役所だ。28度の設定温度を厳守されている。
「こんなクソ制度やめちまえ」と小泉少将が言っていたが、悲しいかな逆らうすべがないのが悲しいことだ。
それでもここは冷暖房完備な分恵まれている。劣悪な環境での労働を強いられている鎮守府も、相応にあると聞く。
小泉少将の尽力にもかかわらず、なかなか予算がつかないのが現状らしい。
潮は向こうの机で書類に目を通している。彼女は勉学も優秀だ。秘書官としても、立派に務めを果たしている。
「うちの」も、これぐらい優秀なら良かったのだが。
軽い溜め息をついて、職務に戻る。2学期に向けた教育指導方針を固め、上に提出しなければいけない。
※下1
01~10 やあやあ、仕事は順調かい
11~50 あの……失礼します
51~80 提督、失礼します!
81~95 ご主人様、失礼しまぁす
96~98 司令、入るぞ
99~00 提督、新入りはどこだ?
「……暑いですね」
「ですね」
私は手元のタオルで汗を拭った。冷房はあまり利いていない。鎮守府も役所だ。28度の設定温度を厳守されている。
「こんなクソ制度やめちまえ」と小泉少将が言っていたが、悲しいかな逆らうすべがないのが悲しいことだ。
それでもここは冷暖房完備な分恵まれている。劣悪な環境での労働を強いられている鎮守府も、相応にあると聞く。
小泉少将の尽力にもかかわらず、なかなか予算がつかないのが現状らしい。
潮は向こうの机で書類に目を通している。彼女は勉学も優秀だ。秘書官としても、立派に務めを果たしている。
「うちの」も、これぐらい優秀なら良かったのだが。
軽い溜め息をついて、職務に戻る。2学期に向けた教育指導方針を固め、上に提出しなければいけない。
※下1
01~10 やあやあ、仕事は順調かい
11~50 あの……失礼します
51~80 提督、失礼します!
81~95 ご主人様、失礼しまぁす
96~98 司令、入るぞ
99~00 提督、新入りはどこだ?
762:【89】 :平成31年 03/11(月)19:52:34.876:ncl.bf.sz (1/1)
ほ
ほ
763:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)20:27:56.085:BaA.d8.gu (2/11)
「ご主人様♪失礼しまぁす」
甲高い声が執務室に飛び込んできた。漣だ。さすがに今日はメイド服ではない。
「漣ちゃん?どうしたの急に」
「へへー。潮ちゃんの様子を見に来たのだ」
にまにましながら潮をじっくりと見ている。
「な、何?」
「いやー、幸せそうだなあって。でもライバル実は結構多いよ?潮ちゃんには武器あるんだから、押せばイチコロ!でキタコレ(゚∀゚*)!!」
「はわ……ちょ、ちょっと!!提督に聞かれ……」
「何か言ったか?」
「「い、いえ、何でも!!」」
声がハモっている。同じ部隊だけあって、息は揃っているな。
「で、用は何ですか?職務中です、遊びに来たなら、後にして下さい」
「全くご主人様は真面目なんだからー。まあ小さいご主人様みたいに不真面目なのもどうかと思うけど」
雷が……いやこれは響だな……言い出した小泉少将と私との呼び分け方は、大分定着してしまった。
小泉少将もかなりガタイはいい方なのだが。当の本人はさして気にしてないのが救いか。
「今日は新入りちゃんを連れてきたのだ。まだ緊張であんまり慣れてないらしいから、相談も兼ねてね」
ちょいちょいと漣が手招きする。
「隠れてないで出ておいでーщ(゜▽゜щ)」
反応がない。いや、人の気配はするな。
「むう、やっぱおっきいご主人様は怖いかぁ。見た目花○薫だもんなあ」
「誰が花○ですか。遠慮しないで入っていいですよ」
こそっと小さな身体が半分見えた。
「……し、失礼……します……」
「ご主人様♪失礼しまぁす」
甲高い声が執務室に飛び込んできた。漣だ。さすがに今日はメイド服ではない。
「漣ちゃん?どうしたの急に」
「へへー。潮ちゃんの様子を見に来たのだ」
にまにましながら潮をじっくりと見ている。
「な、何?」
「いやー、幸せそうだなあって。でもライバル実は結構多いよ?潮ちゃんには武器あるんだから、押せばイチコロ!でキタコレ(゚∀゚*)!!」
「はわ……ちょ、ちょっと!!提督に聞かれ……」
「何か言ったか?」
「「い、いえ、何でも!!」」
声がハモっている。同じ部隊だけあって、息は揃っているな。
「で、用は何ですか?職務中です、遊びに来たなら、後にして下さい」
「全くご主人様は真面目なんだからー。まあ小さいご主人様みたいに不真面目なのもどうかと思うけど」
雷が……いやこれは響だな……言い出した小泉少将と私との呼び分け方は、大分定着してしまった。
小泉少将もかなりガタイはいい方なのだが。当の本人はさして気にしてないのが救いか。
「今日は新入りちゃんを連れてきたのだ。まだ緊張であんまり慣れてないらしいから、相談も兼ねてね」
ちょいちょいと漣が手招きする。
「隠れてないで出ておいでーщ(゜▽゜щ)」
反応がない。いや、人の気配はするな。
「むう、やっぱおっきいご主人様は怖いかぁ。見た目花○薫だもんなあ」
「誰が花○ですか。遠慮しないで入っていいですよ」
こそっと小さな身体が半分見えた。
「……し、失礼……します……」
764:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)20:39:45.573:BaA.d8.gu (3/11)
小柄な緑の髪の少女が、怯えたように現れた。
「山風ですか。どうしました?」
「……あの……」
「山風ちゃんね、まだ緊張ぎみなんですよー。だから、皆と馴染めるように何かいい手はないかなって思ったのです。
で、鎮守府で一番見た目が怖いご主人様に慣れたら大体大丈夫でしょ、と☆」
「人は外見じゃないんですけどね」
やれやれ、と私は首を振った。
山風の話は聞いていた。つい3日前に着任した子だ。13だから最年少の部類になる。
本来なら「そのうち慣れますよ」と頭でも撫でる所だが、彼女は訳ありだ。
※山風の事情は?3票先取
1 戦災孤児、目の前で両親を殺された
2 前の鎮守府で虐待経験あり
3 家庭内暴力の被害者、避難的に鎮守府に入った
4 自由安価(それっぽい理由なら採用)
小柄な緑の髪の少女が、怯えたように現れた。
「山風ですか。どうしました?」
「……あの……」
「山風ちゃんね、まだ緊張ぎみなんですよー。だから、皆と馴染めるように何かいい手はないかなって思ったのです。
で、鎮守府で一番見た目が怖いご主人様に慣れたら大体大丈夫でしょ、と☆」
「人は外見じゃないんですけどね」
やれやれ、と私は首を振った。
山風の話は聞いていた。つい3日前に着任した子だ。13だから最年少の部類になる。
本来なら「そのうち慣れますよ」と頭でも撫でる所だが、彼女は訳ありだ。
※山風の事情は?3票先取
1 戦災孤児、目の前で両親を殺された
2 前の鎮守府で虐待経験あり
3 家庭内暴力の被害者、避難的に鎮守府に入った
4 自由安価(それっぽい理由なら採用)
765:【7】:平成31年 03/11(月)20:41:17.458:CLR.qp.40 (1/3)
2
2
766:【18】:平成31年 03/11(月)20:41:37.293:ZkJ.y1.sz (1/3)
2
2
767:【10】:平成31年 03/11(月)20:41:42.611:nL3.nh.yg (1/1)
3
3
768:名無しさん@おーぷん:平成31年 03/11(月)20:44:12.516:Zp3.qp.sz (1/3)
3
3
769:【72】:平成31年 03/11(月)20:44:31.301:B1t.xj.lc (1/3)
3
3
770:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:17:16.743:BaA.d8.gu (4/11)
山風は、家庭内暴力の被害者だ。半ば避難的に横須賀第3鎮守府に逃げ込み、そこでしばらく保護されたという経緯がある。
幸い、彼女には艦娘としての適性があった。そこで、家庭から引き離すために隊に組み入れようとしたのだが……
トラウマからか、マトモに動けない状況だったという。
そこで、うちが引き取ることになったのだ。教育体制だけで言えば、確かに横須賀第5鎮守府は充実している。
メンタルケアに強い小池医師の存在も決め手だった。
とはいえ、これはなかなかに重症と言えた。一種の人間不信というか、対人恐怖症に近いようだ。
「大丈夫ですよ。ここは皆、あなたの味方です。困ったことがあったら、何でも言ってください。今でも構いませんよ」
「……やだ。あたしのこと、みんな嫌いだもの……あたしなんて、いない方がいいんだ」
いきなり艦娘にさせられて、初めての訓練で随分どやされたのを引きずってるようだった。
横須賀第3鎮守府は悪い所ではないが、少々体育会系だ。山風には、明らかに合っていなかった。
困った。小池先生に来てもらうか……
……ぐぅぅ
誰かのお腹が鳴った。
山風は、家庭内暴力の被害者だ。半ば避難的に横須賀第3鎮守府に逃げ込み、そこでしばらく保護されたという経緯がある。
幸い、彼女には艦娘としての適性があった。そこで、家庭から引き離すために隊に組み入れようとしたのだが……
トラウマからか、マトモに動けない状況だったという。
そこで、うちが引き取ることになったのだ。教育体制だけで言えば、確かに横須賀第5鎮守府は充実している。
メンタルケアに強い小池医師の存在も決め手だった。
とはいえ、これはなかなかに重症と言えた。一種の人間不信というか、対人恐怖症に近いようだ。
「大丈夫ですよ。ここは皆、あなたの味方です。困ったことがあったら、何でも言ってください。今でも構いませんよ」
「……やだ。あたしのこと、みんな嫌いだもの……あたしなんて、いない方がいいんだ」
いきなり艦娘にさせられて、初めての訓練で随分どやされたのを引きずってるようだった。
横須賀第3鎮守府は悪い所ではないが、少々体育会系だ。山風には、明らかに合っていなかった。
困った。小池先生に来てもらうか……
……ぐぅぅ
誰かのお腹が鳴った。
771:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:17:32.094:BaA.d8.gu (5/11)
「さ、漣じゃないですよ?」
「私でもないです」
山風が顔を真っ赤にして俯いている。給食は出たはずだが。
「お腹、空いたんですか」
「……うん。食欲、なくて」
まずいな。拒食症かもしれない。だが、何か食事をしなければ。
「でも、身体が弱りますよ。何か、食べたいものは?」
「……あっさりしたの。麺か何かで、美味しいの……」
「ラーメンとかどうです?ご主人様」
「さすがにラーメンはないでし「いいよ」」
山風が弱々しく言った。
「……でも、美味しいのが、食べたい……」
「本当にいいの?」
「……うん」
何かこれも訳ありのようだ。本来なら小泉少将かゴーヤに作って貰うところだが、生憎2人は海外出張中だ。どうしたものか。
「さ、漣じゃないですよ?」
「私でもないです」
山風が顔を真っ赤にして俯いている。給食は出たはずだが。
「お腹、空いたんですか」
「……うん。食欲、なくて」
まずいな。拒食症かもしれない。だが、何か食事をしなければ。
「でも、身体が弱りますよ。何か、食べたいものは?」
「……あっさりしたの。麺か何かで、美味しいの……」
「ラーメンとかどうです?ご主人様」
「さすがにラーメンはないでし「いいよ」」
山風が弱々しく言った。
「……でも、美味しいのが、食べたい……」
「本当にいいの?」
「……うん」
何かこれも訳ありのようだ。本来なら小泉少将かゴーヤに作って貰うところだが、生憎2人は海外出張中だ。どうしたものか。
772:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:25:27.416:BaA.d8.gu (6/11)
時刻は15時だ。今からだと、ほぼ夕食になるが……さて。
1 ……確か、横浜そごうで湯河原のあの店が催事をやってたな……
2 端麗系と言えば、とりあえず目黒のあの店か
3 少々遠いが、巣鴨のミシュラン1つ星に行くのもいいな
4 気分転換も兼ねて、新宿の魚介系塩ラーメンでも行くか
5 うーむ、思い付かな……「司令、話は聞かせてもらったぞ!」
※3票先取
時刻は15時だ。今からだと、ほぼ夕食になるが……さて。
1 ……確か、横浜そごうで湯河原のあの店が催事をやってたな……
2 端麗系と言えば、とりあえず目黒のあの店か
3 少々遠いが、巣鴨のミシュラン1つ星に行くのもいいな
4 気分転換も兼ねて、新宿の魚介系塩ラーメンでも行くか
5 うーむ、思い付かな……「司令、話は聞かせてもらったぞ!」
※3票先取
773:【79】:平成31年 03/11(月)21:26:36.221:ZkJ.y1.sz (2/3)
クソ、せんたくしがひとつしかみえない!
5
クソ、せんたくしがひとつしかみえない!
5
774:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:26:42.304:BaA.d8.gu (7/11)
なお5は総本家ではないです。
なお5は総本家ではないです。
775:【43】:平成31年 03/11(月)21:26:42.485:CLR.qp.40 (2/3)
3
3
776:【10】:平成31年 03/11(月)21:28:25.611:SnM.nh.oi (1/1)
2
2
777:【14】:平成31年 03/11(月)21:29:34.784:Zp3.qp.sz (2/3)
2
2
778:【8】:平成31年 03/11(月)21:29:46.179:B1t.xj.lc (2/3)
2
2
779:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:32:57.626:BaA.d8.gu (8/11)
第2話 麺や 維新
第2話 麺や 維新
780:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:36:18.434:BaA.d8.gu (9/11)
なおその他は以下の通り。
1 飯田商店(夜営業がないためこの形式)
3 Japanese Soba Noodle 蔦
4 海神
5 がんこ総本家相模原分店
5はネタではなく、総本家とは全く別ベクトルの店です。端麗系とは違うかもですが(見た目は端麗系っぽい)。
なお、家元の弟さんが店主です。
なおその他は以下の通り。
1 飯田商店(夜営業がないためこの形式)
3 Japanese Soba Noodle 蔦
4 海神
5 がんこ総本家相模原分店
5はネタではなく、総本家とは全く別ベクトルの店です。端麗系とは違うかもですが(見た目は端麗系っぽい)。
なお、家元の弟さんが店主です。
781:【76】:平成31年 03/11(月)21:41:00.473:CLR.qp.40 (3/3)
目黒というから、ボクの
推した千里眼かと(@_@)
目黒というから、ボクの
推した千里眼かと(@_@)
782:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:42:43.732:BaA.d8.gu (10/11)
今日はここまでとします。というか、チーズ味噌ラーメンが旨いらしいので食べてから書きます。
(維新は本店で醤油、横浜の維新商店でワンタン麺しか食べていないため)
今日はここまでとします。というか、チーズ味噌ラーメンが旨いらしいので食べてから書きます。
(維新は本店で醤油、横浜の維新商店でワンタン麺しか食べていないため)
783:【22】:平成31年 03/11(月)21:44:38.328:ZkJ.y1.sz (3/3)
おつおつ
おつおつ
784:【17】:平成31年 03/11(月)21:45:40.478:Zp3.qp.sz (3/3)
乙でした
乙でした
785:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/11(月)21:49:32.737:BaA.d8.gu (11/11)
>>781
テーマが端麗系ですので……
今思い出しましたが、端麗系で外せない店を選択肢に入れ忘れていました。
これはあとで登場させます。
>>781
テーマが端麗系ですので……
今思い出しましたが、端麗系で外せない店を選択肢に入れ忘れていました。
これはあとで登場させます。
786:【62】:平成31年 03/11(月)22:03:49.485:B1t.xj.lc (3/3)
乙
しかしここにも変な改行する人来てるのか…
乙
しかしここにも変な改行する人来てるのか…
787:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/13(水)21:50:30.465:297.cj.du (1/4)
「あっさりとしたラーメン……端麗系ですかね」
「たんれい、けい?」
「ええ。スープが透き通った、あっさりとした味わいのラーメンの総称です。
塩も含まれますが、一般的には醤油の効いた和風ラーメンのことですね。ちょっと遠いですが、目黒まで足を伸ばしましょうか」
潮が目をぱちくりさせる。
「目黒?ちょっと遠いですね」
「本当は湯河原の飯田商店に行きたいんですが、生憎あそこは昼しかやってないですからね。
端麗系の代表格の店、ということで目黒にしようと」
※下1、漣のラーメン知識
01~70 あまりない
71~90 少し詳しい(雷ぐらい)
91~97 かなり詳しい(初期ゴーヤぐらい)
98~99 実はラヲタ
00 磯風狂信者
※下2、山風のラーメン知識
01~95 あまりない
96~00 実は……
「あっさりとしたラーメン……端麗系ですかね」
「たんれい、けい?」
「ええ。スープが透き通った、あっさりとした味わいのラーメンの総称です。
塩も含まれますが、一般的には醤油の効いた和風ラーメンのことですね。ちょっと遠いですが、目黒まで足を伸ばしましょうか」
潮が目をぱちくりさせる。
「目黒?ちょっと遠いですね」
「本当は湯河原の飯田商店に行きたいんですが、生憎あそこは昼しかやってないですからね。
端麗系の代表格の店、ということで目黒にしようと」
※下1、漣のラーメン知識
01~70 あまりない
71~90 少し詳しい(雷ぐらい)
91~97 かなり詳しい(初期ゴーヤぐらい)
98~99 実はラヲタ
00 磯風狂信者
※下2、山風のラーメン知識
01~95 あまりない
96~00 実は……
788:【100】:平成31年 03/13(水)21:52:11.140:Ap2.l6.ks (1/1)
へい
へい
789:【11】:平成31年 03/13(水)21:52:33.947:jHq.rm.5m (1/2)
あ
あ
790:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/13(水)22:18:54.381:297.cj.du (2/4)
ダンッ!!
漣が急に机を叩いた。肩がわなわなと震えている。
「……?どうしました、さざな……」
「ご主人様は分かってない!!端麗系なぞ軟弱者の食い物ですっ!!
『悪魔』こそ至高、『悪魔』こそ全て!!ラーメンと漣が言ったら、それは『家元』の『悪魔』なんですよ!!」
凄まじい剣幕でまくしたてる。山風が「ひっ」と私の後ろに逃げ込んだ。
「漣ちゃん!?山風ちゃんが怖がってるよ?」
「潮ちゃんも知ってるでしょ?悪魔がラーメンの完成形だって。山風ちゃんにも、その素晴らしさを味わってもらいたいわけですよ\(^o^)/」
※下1
01~25 いや、確かに美味しいよ?
26~35 いや、私はちょっと……
36~99 いや、そもそも私行ったことないし……
00 いや、私二郎の方が……
ダンッ!!
漣が急に机を叩いた。肩がわなわなと震えている。
「……?どうしました、さざな……」
「ご主人様は分かってない!!端麗系なぞ軟弱者の食い物ですっ!!
『悪魔』こそ至高、『悪魔』こそ全て!!ラーメンと漣が言ったら、それは『家元』の『悪魔』なんですよ!!」
凄まじい剣幕でまくしたてる。山風が「ひっ」と私の後ろに逃げ込んだ。
「漣ちゃん!?山風ちゃんが怖がってるよ?」
「潮ちゃんも知ってるでしょ?悪魔がラーメンの完成形だって。山風ちゃんにも、その素晴らしさを味わってもらいたいわけですよ\(^o^)/」
※下1
01~25 いや、確かに美味しいよ?
26~35 いや、私はちょっと……
36~99 いや、そもそも私行ったことないし……
00 いや、私二郎の方が……
791:【20】:平成31年 03/13(水)22:20:04.859:Zlh.l4.zm (1/1)
は
は
792:【11】:平成31年 03/13(水)22:21:07.941:iFb.yt.5m (1/1)
悪魔からは逃れられない!
悪魔からは逃れられない!
793:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/13(水)22:35:39.454:297.cj.du (3/4)
「いや、確かに美味しいよ?でも、いきなり悪魔は……」
チッチッチと漣が指を振る。
「だからこそ悪魔なのだよ、潮ちゃん。磯風『師匠』もそう言ってたよね?」
私は特大の溜め息をついた。まさか漣が、磯風の信者だったとは……。
磯風は「がんこ総本家」の狂信者だ。確かにあそこは旨い。しかし、とても優しい味わいではない。むしろ真逆。
旨味と塩分が舌の上で暴れまわり、蹂躙する。
磯風は駆逐艦を中心に、それを薦めまくっている。時には自作のものも食わせている、らしい。
ほとんどは轟沈するが、数少ない子は信者と化している。嵐がそうであるとは知っていたが……漣もか。
とにかく、そういうものを山風に食わせていいものか。まして、一番凶悪な濃さの「悪魔」だ。
「な、何……?あ、あくまって……ここもあたしを、いじめるの……?」
「ほら、怖がってるじゃないですか。それは後にしましょう。今日は目黒です。いいですね?」
※下1
01~30 誰か私を呼んだか?
31~70 あー、はいはい。その代わり……
71~90 えー(´・ω・)
91~00 ここにいましたか……
「いや、確かに美味しいよ?でも、いきなり悪魔は……」
チッチッチと漣が指を振る。
「だからこそ悪魔なのだよ、潮ちゃん。磯風『師匠』もそう言ってたよね?」
私は特大の溜め息をついた。まさか漣が、磯風の信者だったとは……。
磯風は「がんこ総本家」の狂信者だ。確かにあそこは旨い。しかし、とても優しい味わいではない。むしろ真逆。
旨味と塩分が舌の上で暴れまわり、蹂躙する。
磯風は駆逐艦を中心に、それを薦めまくっている。時には自作のものも食わせている、らしい。
ほとんどは轟沈するが、数少ない子は信者と化している。嵐がそうであるとは知っていたが……漣もか。
とにかく、そういうものを山風に食わせていいものか。まして、一番凶悪な濃さの「悪魔」だ。
「な、何……?あ、あくまって……ここもあたしを、いじめるの……?」
「ほら、怖がってるじゃないですか。それは後にしましょう。今日は目黒です。いいですね?」
※下1
01~30 誰か私を呼んだか?
31~70 あー、はいはい。その代わり……
71~90 えー(´・ω・)
91~00 ここにいましたか……
794:【82】:平成31年 03/13(水)22:36:27.137:jHq.rm.5m (2/2)
あ
あ
795:【45】:平成31年 03/13(水)22:36:44.581:CXQ.zo.5m (1/1)
ぬ
ぬ
796:【65】:平成31年 03/13(水)22:37:07.827:jbx.l6.ks (1/1)
ほいよ
ほいよ
797:◆C9vIqtyVF2:平成31年 03/13(水)22:39:43.531:297.cj.du (4/4)
今日はここまで。いずれにせよ、磯風は出るでしょう。
あ、チーズ味噌ラーメンは美味しかったです。3月末までの期間限定ですが、登場させるかもです。
今日はここまで。いずれにせよ、磯風は出るでしょう。
あ、チーズ味噌ラーメンは美味しかったです。3月末までの期間限定ですが、登場させるかもです。
798:名無しさん@おーぷん:平成31年 03/27(水)22:30:56.656:t0p.9o.q6 (1/1)
ラーメン屋
うどん屋
蕎麦屋
パスタ屋(イタリアンか?)
はあって、なんで素麺屋は無いんだろ
儲けが出ないのか?
自分が知らないだけで、あるのかな?
ラーメン屋
うどん屋
蕎麦屋
パスタ屋(イタリアンか?)
はあって、なんで素麺屋は無いんだろ
儲けが出ないのか?
自分が知らないだけで、あるのかな?
799:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)22:36:46.553:h3y.cl.vj (1/6)
更新止めていて申し訳ありませんでした。少し進めます。
更新止めていて申し訳ありませんでした。少し進めます。
800:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)22:46:11.475:h3y.cl.vj (2/6)
「えー(´・ω・)、ご主人様のいけずー」
「いけずーじゃありません。いたいけな子を悪の道に誘い込まないことです」
「悪って……いや悪魔だけどさぁ」
漣がブツブツ言っている。ラーメンをろくに食べたことがない山風に、総本家の味は刺激が強過ぎる。
ただ、さすがに無理矢理連れていくという暴挙には出ないか。まあ、彼女も古参の部類だし、そこは心得ているのだろう。
「では、とりあえず目黒に行きますよ。行くのは山風と、漣と、潮でいいですね」
「むう……でもどうやって行くのですか?」
「電車だと遠いですしね……ここは私の車で行きましょうか」
潮の顔が青ざめた。そんなに前のがトラウマなのか?
一応これでも安全運転を心がけているのだが……。私は苦笑する。
「大丈夫ですよ。今度こそ、普通に行きますから」
「えー(´・ω・)、ご主人様のいけずー」
「いけずーじゃありません。いたいけな子を悪の道に誘い込まないことです」
「悪って……いや悪魔だけどさぁ」
漣がブツブツ言っている。ラーメンをろくに食べたことがない山風に、総本家の味は刺激が強過ぎる。
ただ、さすがに無理矢理連れていくという暴挙には出ないか。まあ、彼女も古参の部類だし、そこは心得ているのだろう。
「では、とりあえず目黒に行きますよ。行くのは山風と、漣と、潮でいいですね」
「むう……でもどうやって行くのですか?」
「電車だと遠いですしね……ここは私の車で行きましょうか」
潮の顔が青ざめた。そんなに前のがトラウマなのか?
一応これでも安全運転を心がけているのだが……。私は苦笑する。
「大丈夫ですよ。今度こそ、普通に行きますから」
801:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)22:55:35.658:h3y.cl.vj (3/6)
#
高速はそこそこ空いている。私は制限速度+25km/hを上回ない程度に、追い越し車線を走った。
ミニクーパーは小さく小回りが利くが、BMWの系列だけあり走りは確かだ。
同じクラスの日本車よりも、ずっと運転していて爽快感がある。
「ご、ご主人様?飛ばし過ぎじゃ……」
「この程度では捕まりませんよ。……前の車遅いですね」
「あ゛ー煽り運転はダメです!!今厳しいんですから」
「この程度を煽り運転とは言わないんですけどね……」
スリップストリームにも入らない程度なのに、漣の声は震えている。最近の若い子は怖がりなのだな。
「ほら、後部座席の山風ちゃんが震えてますよ?もっとスピード落としましょうよ」
「むう、仕方ないですね……」
潮に言われ、私はしぶしぶ走行車線に戻る。法は破っていないのだが。
「ふぅ、やっと落ち着いた……というか、そもそも淡麗系ってどういうラーメンなんですか?
さっき『飯田商店』とか言ってましたけど」
「ああ、飯田商店は湯河原の名店ですよ。淡麗系では日本一なのではないですか?」
「湯河原かぁ。しかしなんでそんなところに」
「湯河原、というか神奈川県には淡麗系が非常に多いのです。今日行く目黒の『維新』も、元は横浜の店なんですよ」
#
高速はそこそこ空いている。私は制限速度+25km/hを上回ない程度に、追い越し車線を走った。
ミニクーパーは小さく小回りが利くが、BMWの系列だけあり走りは確かだ。
同じクラスの日本車よりも、ずっと運転していて爽快感がある。
「ご、ご主人様?飛ばし過ぎじゃ……」
「この程度では捕まりませんよ。……前の車遅いですね」
「あ゛ー煽り運転はダメです!!今厳しいんですから」
「この程度を煽り運転とは言わないんですけどね……」
スリップストリームにも入らない程度なのに、漣の声は震えている。最近の若い子は怖がりなのだな。
「ほら、後部座席の山風ちゃんが震えてますよ?もっとスピード落としましょうよ」
「むう、仕方ないですね……」
潮に言われ、私はしぶしぶ走行車線に戻る。法は破っていないのだが。
「ふぅ、やっと落ち着いた……というか、そもそも淡麗系ってどういうラーメンなんですか?
さっき『飯田商店』とか言ってましたけど」
「ああ、飯田商店は湯河原の名店ですよ。淡麗系では日本一なのではないですか?」
「湯河原かぁ。しかしなんでそんなところに」
「湯河原、というか神奈川県には淡麗系が非常に多いのです。今日行く目黒の『維新』も、元は横浜の店なんですよ」
802:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)23:08:42.931:h3y.cl.vj (4/6)
助手席の潮が不思議そうな顔をした。
「何で神奈川に淡麗系が多いんですか?醤油ラーメンなら、どこにでもありそうですけど」
「それを語るには、あるラーメン屋とあるラーメン屋店主のことを語らねばなりませんね。
『支那そばや』。聞いたことはありませんか?」
「いえ。漣ちゃんは知ってる?」
「うーん、知らないなぁ。おっきいご主人様やゴーヤちゃん、磯風師匠なら知ってるかもだけど」
「そういう世代なんですね。まあ、もう彼が亡くなって何年も経ちますから」
「亡くなった?」
「ええ。『ラーメンの鬼』、佐野実氏ですよ」
「ひぃぃっ!」
後部座席から震えた声が聞こえた。山風だ。
「お、鬼って……怖い……」
「あはは、鬼と言ってもそのラーメンに対するこだわりの強さからそう呼ばれていただけですよ。
テレビとかでラーメンの鬼教官役をやっていたことも鬼のイメージに繋がってたんでしょうけど。
とにかく食材に非常にこだわる人だったそうですよ。そして、厳選した素材と徹底した調理管理で作られた一杯は、他の追随を許さなかった。それが『支那そばや』です」
「それと淡麗系に何の関係が?」
「彼の作ったラーメンこそ、淡麗系のロールモデルだったからです。
そして、カリスマであった佐野氏の手法とラーメンに対する向き合い方は神奈川県を中心に広まり、一大勢力となった。
それが、神奈川に淡麗系が多くなった理由、という話です。真偽のほどは不明ですけどね」
「ふぅん。でも湯河原にあるのは?」
「さあ?ただ、佐野氏が修行した店は湯河原だったそうですから、ひょっとしてその関係かもしれませんね」
車は第三京浜の終点に差し掛かっている。目黒までは、もうそう遠くない。
助手席の潮が不思議そうな顔をした。
「何で神奈川に淡麗系が多いんですか?醤油ラーメンなら、どこにでもありそうですけど」
「それを語るには、あるラーメン屋とあるラーメン屋店主のことを語らねばなりませんね。
『支那そばや』。聞いたことはありませんか?」
「いえ。漣ちゃんは知ってる?」
「うーん、知らないなぁ。おっきいご主人様やゴーヤちゃん、磯風師匠なら知ってるかもだけど」
「そういう世代なんですね。まあ、もう彼が亡くなって何年も経ちますから」
「亡くなった?」
「ええ。『ラーメンの鬼』、佐野実氏ですよ」
「ひぃぃっ!」
後部座席から震えた声が聞こえた。山風だ。
「お、鬼って……怖い……」
「あはは、鬼と言ってもそのラーメンに対するこだわりの強さからそう呼ばれていただけですよ。
テレビとかでラーメンの鬼教官役をやっていたことも鬼のイメージに繋がってたんでしょうけど。
とにかく食材に非常にこだわる人だったそうですよ。そして、厳選した素材と徹底した調理管理で作られた一杯は、他の追随を許さなかった。それが『支那そばや』です」
「それと淡麗系に何の関係が?」
「彼の作ったラーメンこそ、淡麗系のロールモデルだったからです。
そして、カリスマであった佐野氏の手法とラーメンに対する向き合い方は神奈川県を中心に広まり、一大勢力となった。
それが、神奈川に淡麗系が多くなった理由、という話です。真偽のほどは不明ですけどね」
「ふぅん。でも湯河原にあるのは?」
「さあ?ただ、佐野氏が修行した店は湯河原だったそうですから、ひょっとしてその関係かもしれませんね」
車は第三京浜の終点に差し掛かっている。目黒までは、もうそう遠くない。
803:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)23:16:08.499:h3y.cl.vj (5/6)
短いですがここまで。淡麗系の起源についてはうろ覚えですが、上のが有力説であるらしいです。
ただ、淡麗系として扱われることもある本厚木の「麺や食堂」の起源はずっと古いので、そっちかもしれません。
さらに余談ですが、がんこ総本家の家元こと一条安雪氏と佐野実氏は親友であったらしく、
佐野氏の影響は今の総本家にも多少なりともあるようです。
というか、明日スープ原価18万円という狂ったラーメンが総本家で出るらしいですが、誰か食べに行ってくれないでしょうか。
金華ハムやらセミ海老やらをぶっこんだ3500円の超高級ラーメンであるらしいですが……。
(なお、今日のすっぽん20kgSPは食べました。超絶旨かったです)
短いですがここまで。淡麗系の起源についてはうろ覚えですが、上のが有力説であるらしいです。
ただ、淡麗系として扱われることもある本厚木の「麺や食堂」の起源はずっと古いので、そっちかもしれません。
さらに余談ですが、がんこ総本家の家元こと一条安雪氏と佐野実氏は親友であったらしく、
佐野氏の影響は今の総本家にも多少なりともあるようです。
というか、明日スープ原価18万円という狂ったラーメンが総本家で出るらしいですが、誰か食べに行ってくれないでしょうか。
金華ハムやらセミ海老やらをぶっこんだ3500円の超高級ラーメンであるらしいですが……。
(なお、今日のすっぽん20kgSPは食べました。超絶旨かったです)
804:【30】:令和元年 05/05(日)23:18:55.509:JTn.1p.fe (1/1)
おつおつ
おつおつ
805:◆C9vIqtyVF2:令和元年 05/05(日)23:18:56.210:h3y.cl.vj (6/6)
>>802を訂正。おっきいご主人様→小さいご主人様です。
久し振りに書いたので、忘れていました。
>>802を訂正。おっきいご主人様→小さいご主人様です。
久し振りに書いたので、忘れていました。
806:名無しさん@おーぷん:令和元年 05/06(月)00:28:42.572:BIR.gt.yi (1/1)
乙
乙
807:名無しさん@おーぷん:令和元年 05/07(火)08:50:53.038:NAb.pj.w7 (1/1)
あげ
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