1:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/01(月) 23:58:07:rlfRnsLY (1/1)
基本的なルール
・話を進めるレスは一人一日一回まで(感想評価はいくらでもOK)(日付けが変われば連投OK)
・話が分岐してしまった場合は先に投稿した方で話を進める(遅かった方は諦めて下さい)
・ルール違反は無視で
・10レス目で話が途中でも何が何でも終わらせる
・1SS終わったら新しい10レスリレーSSを初めて良いです
以上、宜しくお願いします
基本的なルール
・話を進めるレスは一人一日一回まで(感想評価はいくらでもOK)(日付けが変われば連投OK)
・話が分岐してしまった場合は先に投稿した方で話を進める(遅かった方は諦めて下さい)
・ルール違反は無視で
・10レス目で話が途中でも何が何でも終わらせる
・1SS終わったら新しい10レスリレーSSを初めて良いです
以上、宜しくお願いします
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/02(火) 00:00:49:cHHdItSo (1/1)
赤鬼「人間と仲良くなりたい……」
青鬼「なら俺に良い考えがある」
赤鬼「?」
青鬼「俺が人間の村で大暴れする。そこへお前が出て来て俺を懲らしめる。そうすれば人間達にお前が善い鬼だという事が分かるだろう」
赤鬼「でもそんな事したら君が人間達から嫌われちゃうよ」
青鬼「気にすんな。俺は別に構わないさ」
赤鬼「いや、でも……」
魔王「ならその役目、余が果たそう」
赤鬼・青鬼「「えっ?」」
――― 後日 ―――
使者「魔王軍が突如『人間共を根絶やしにする』と宣言して攻撃して来ました。そして『我が軍の進撃を止められるのは赤鬼だけであろう』と宣っておりまして……」
青鬼「ご指名だな」
赤鬼「……泣きたい」
青鬼「泣くのは未だ早いんじゃないかな?」
赤鬼「人間と仲良くなりたい……」
青鬼「なら俺に良い考えがある」
赤鬼「?」
青鬼「俺が人間の村で大暴れする。そこへお前が出て来て俺を懲らしめる。そうすれば人間達にお前が善い鬼だという事が分かるだろう」
赤鬼「でもそんな事したら君が人間達から嫌われちゃうよ」
青鬼「気にすんな。俺は別に構わないさ」
赤鬼「いや、でも……」
魔王「ならその役目、余が果たそう」
赤鬼・青鬼「「えっ?」」
――― 後日 ―――
使者「魔王軍が突如『人間共を根絶やしにする』と宣言して攻撃して来ました。そして『我が軍の進撃を止められるのは赤鬼だけであろう』と宣っておりまして……」
青鬼「ご指名だな」
赤鬼「……泣きたい」
青鬼「泣くのは未だ早いんじゃないかな?」
3:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」2レス目:2018/10/03(水) 00:38:12:uQKbZYXg (1/1)
使者「それで、魔王軍の進撃を止めてくれますか?」
赤鬼「はい」
青鬼「そうだな、俺も一緒に魔王を懲らしめに行くか」
使者「おお! やってくれますか! そしたらこれを。王様からの贈り物です」スッ
赤鬼「ひのきのぼうに5ゴールド…」
青鬼「おいこれ何だよ」
使者「伝統です。あと魔王軍は強大ですから挑む前に酒場で仲間集めしてから行った方がいいしょう」
赤鬼「酒場で仲間集めか……」
――― 酒場 ―――
赤鬼「あの、俺達これから魔王軍を止めに行くんですけど協力してくれる方いませんか?」
使者「それで、魔王軍の進撃を止めてくれますか?」
赤鬼「はい」
青鬼「そうだな、俺も一緒に魔王を懲らしめに行くか」
使者「おお! やってくれますか! そしたらこれを。王様からの贈り物です」スッ
赤鬼「ひのきのぼうに5ゴールド…」
青鬼「おいこれ何だよ」
使者「伝統です。あと魔王軍は強大ですから挑む前に酒場で仲間集めしてから行った方がいいしょう」
赤鬼「酒場で仲間集めか……」
――― 酒場 ―――
赤鬼「あの、俺達これから魔王軍を止めに行くんですけど協力してくれる方いませんか?」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/03(水) 03:22:51:.2fhQLLo (1/1)
いいぜ、という声が酒場の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、鎖帷子で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はグリーンゴブリン。クラスは盗賊。ゴブリンとでも呼んでくれ」
さっそくだが、と続く
緑鬼「王宮の宝物庫に業物がある。名はバスタードソード」
神話級とまでは行かないが相当の代物だ
竜やら巨人くらいならあっさり斬り倒せる切れ味
もちろん吹かしでないことも確認されている
今、入手できれば必ずや魔王軍との戦いに役立つだろう
そしてちょっとしたツテがある。今夜遅くにでも『盗み』に行こう
緑鬼は淡々とした口ぶりで、二人の鬼にそう告げた
いいぜ、という声が酒場の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、鎖帷子で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はグリーンゴブリン。クラスは盗賊。ゴブリンとでも呼んでくれ」
さっそくだが、と続く
緑鬼「王宮の宝物庫に業物がある。名はバスタードソード」
神話級とまでは行かないが相当の代物だ
竜やら巨人くらいならあっさり斬り倒せる切れ味
もちろん吹かしでないことも確認されている
今、入手できれば必ずや魔王軍との戦いに役立つだろう
そしてちょっとしたツテがある。今夜遅くにでも『盗み』に行こう
緑鬼は淡々とした口ぶりで、二人の鬼にそう告げた
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/03(水) 08:23:37:cN64gGVc (1/1)
緑鬼(まさか一人で盗むことになるとはな)
緑鬼(まあいい。どのみち最初から奪うつもりだったが)
「よく来たな、招かれざる者よ」
「意外じゃな。ワシはてっきりあの鬼共が来ると思っていたのじゃが」
緑鬼「!? だ、誰だ! バスタードソードはどこにある!」
魔王「貴様の獲物はここにある」 チャリ
国王「ありきたりな台詞じゃが、ここを見られたからには生きて変えれぬよ」
緑鬼(な……なんだ? あの剣、まるで生きてるような……)
魔王「ところで国王よ。そなたは見ておきたかったのだろう?」 ドシュ
緑鬼「か、は……」 ドサ
国王「ああ。バスタードソードの不適合者が宿主となったとき、どうなるかじゃったか」
ドクン
緑鬼(まさか一人で盗むことになるとはな)
緑鬼(まあいい。どのみち最初から奪うつもりだったが)
「よく来たな、招かれざる者よ」
「意外じゃな。ワシはてっきりあの鬼共が来ると思っていたのじゃが」
緑鬼「!? だ、誰だ! バスタードソードはどこにある!」
魔王「貴様の獲物はここにある」 チャリ
国王「ありきたりな台詞じゃが、ここを見られたからには生きて変えれぬよ」
緑鬼(な……なんだ? あの剣、まるで生きてるような……)
魔王「ところで国王よ。そなたは見ておきたかったのだろう?」 ドシュ
緑鬼「か、は……」 ドサ
国王「ああ。バスタードソードの不適合者が宿主となったとき、どうなるかじゃったか」
ドクン
6:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」5レス目:2018/10/04(木) 00:38:02:DKNJNMTA (1/1)
使者「た、大変です! 最前線の魔王軍がっ、あ、赤鬼によって魔王軍が大打撃を被り、潰走させられましたっ!!」
魔王・国王「「ほう」」
ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン
――― 時を遡って…… ―――
魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、この最前線に噂の貴様らが現われるとはな」
赤鬼「仲間から情報を得て、居ても立っても居られなくなったからな……」
――― 回想 ―――
赤鬼「分かった、それじゃ今夜遅く盗みに行こう」
青鬼「はいよ。しかしこれが俗に云う“うまい話”ってやつかな」
緑鬼「疑っているのか? ……俺はただ、早くこの戦いを終わらせたいだけさ。知っているか? 王国が最前線に投入しているのは監獄に居た囚人達、街のゴロツキや浮浪者や孤児達を即席で兵士に仕立てた軍でモラルが無い」
赤鬼・青鬼「「え~?」」
緑鬼「そして魔王軍側も似た様な事をやっていて戦場となる地域は」
ガタンッ
赤鬼「すぐに魔王軍の所に向かう」
緑鬼「えっ? 今夜バスタードソードを盗みに行くんじゃ」
青鬼「俺も一緒に魔王軍の所に行く。バスタードソードの件は悪いが一人で行って来てくれないかな」
使者「た、大変です! 最前線の魔王軍がっ、あ、赤鬼によって魔王軍が大打撃を被り、潰走させられましたっ!!」
魔王・国王「「ほう」」
ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン
――― 時を遡って…… ―――
魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、この最前線に噂の貴様らが現われるとはな」
赤鬼「仲間から情報を得て、居ても立っても居られなくなったからな……」
――― 回想 ―――
赤鬼「分かった、それじゃ今夜遅く盗みに行こう」
青鬼「はいよ。しかしこれが俗に云う“うまい話”ってやつかな」
緑鬼「疑っているのか? ……俺はただ、早くこの戦いを終わらせたいだけさ。知っているか? 王国が最前線に投入しているのは監獄に居た囚人達、街のゴロツキや浮浪者や孤児達を即席で兵士に仕立てた軍でモラルが無い」
赤鬼・青鬼「「え~?」」
緑鬼「そして魔王軍側も似た様な事をやっていて戦場となる地域は」
ガタンッ
赤鬼「すぐに魔王軍の所に向かう」
緑鬼「えっ? 今夜バスタードソードを盗みに行くんじゃ」
青鬼「俺も一緒に魔王軍の所に行く。バスタードソードの件は悪いが一人で行って来てくれないかな」
7:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」6レス目:2018/10/05(金) 01:05:55:a9Ih6S96 (1/1)
――― 回想終わり ―――
青鬼「ところで魔王軍の進撃を止められるのは赤鬼だけって話を聞いた事があるんだけど」
魔王軍四天王次席「ふっ、それは単に魔王様が貴様らの全力ならば我が軍と互角だと判断されただけの事」
魔王軍四天王三席「だが貴様らは金棒を持たずにのこのこと我が軍の前に姿を現した!」
魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、貴様らに金棒がなければ我々に負けはないな」
赤鬼「何で最近は鬼といえば金棒なんだろうな?」
青鬼「最近のトレンドってやつだろ」
魔王軍四天王筆頭「何を言ってるんだ? 昔から鬼の武器は金棒だろ?」
赤鬼「そっちこそ何を言ってるんだ? 鬼の武器は昔から槍とか弓とか、そしてこういう剣だろ」スッ
魔王軍四天王四席「はぁっ!? もしかしてそんな銅含みっぽい拳十個分ほどな鉄剣で我が軍と戦うってーのか?!」
青鬼「見た目通りのただの拳十個分ほどの含銅鉄剣だけど、百人斬りとか出来るぜ」
魔王軍四天王筆頭「ふん、まぁ取り敢えずそろそろ我が軍の進撃再開の時間だ、邪魔だから死ね!」バッ
――― 現在 ―――
使者「たった、剣のたった一撃で魔王軍四天王全員を含む百名近くの兵が死に、軍は大混乱、潰走したとの事です……」
魔王「さすがは千年以上の時を生きる古代の鬼じゃな。少々甘く見てしまったのう… …じゃが」
――― 回想終わり ―――
青鬼「ところで魔王軍の進撃を止められるのは赤鬼だけって話を聞いた事があるんだけど」
魔王軍四天王次席「ふっ、それは単に魔王様が貴様らの全力ならば我が軍と互角だと判断されただけの事」
魔王軍四天王三席「だが貴様らは金棒を持たずにのこのこと我が軍の前に姿を現した!」
魔王軍四天王筆頭「ふっふっふっ、貴様らに金棒がなければ我々に負けはないな」
赤鬼「何で最近は鬼といえば金棒なんだろうな?」
青鬼「最近のトレンドってやつだろ」
魔王軍四天王筆頭「何を言ってるんだ? 昔から鬼の武器は金棒だろ?」
赤鬼「そっちこそ何を言ってるんだ? 鬼の武器は昔から槍とか弓とか、そしてこういう剣だろ」スッ
魔王軍四天王四席「はぁっ!? もしかしてそんな銅含みっぽい拳十個分ほどな鉄剣で我が軍と戦うってーのか?!」
青鬼「見た目通りのただの拳十個分ほどの含銅鉄剣だけど、百人斬りとか出来るぜ」
魔王軍四天王筆頭「ふん、まぁ取り敢えずそろそろ我が軍の進撃再開の時間だ、邪魔だから死ね!」バッ
――― 現在 ―――
使者「たった、剣のたった一撃で魔王軍四天王全員を含む百名近くの兵が死に、軍は大混乱、潰走したとの事です……」
魔王「さすがは千年以上の時を生きる古代の鬼じゃな。少々甘く見てしまったのう… …じゃが」
8:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」7レス目:2018/10/05(金) 05:47:36:wgi6JUxE (1/1)
魔王「目には目を、剣には剣を当てればよい。奴を出せ」
使者「はっ、かしこまりました」
魔王(しかしあの小刀、一見して無銘に見えるが鋼竜の鱗を使っているな。我が軍に裏切り者がいるのか……まあよい)
青鬼「しかし手応えがないな。もしかして手加減でもされてるのか」
赤鬼「ま、あり合わせの兵にしてはよくやってる方だろ……ん?」
「……き……ッ……」
赤鬼「み、緑鬼!? お前、なんでこんなところに……バスタードソードは盗めたのか?」
青鬼「待て赤鬼! そいつ……様子がおかしいぞ!」
緑鬼「ききききききギギッギギキキギギギ斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬」 ジャキン
赤鬼「な!?」
魔王「鳥の翼は空を舞うため、馬の蹄は大地を駆けるため。ならば奴の刃は増えて子を為すためのものよ」
魔王「その身に一太刀でも受ければ欠片が体内に侵食し、脳を奪われ全身が剣と化すだろう。適合者を見つけるまでバスタードソードは止まらぬ」
魔王「目には目を、剣には剣を当てればよい。奴を出せ」
使者「はっ、かしこまりました」
魔王(しかしあの小刀、一見して無銘に見えるが鋼竜の鱗を使っているな。我が軍に裏切り者がいるのか……まあよい)
青鬼「しかし手応えがないな。もしかして手加減でもされてるのか」
赤鬼「ま、あり合わせの兵にしてはよくやってる方だろ……ん?」
「……き……ッ……」
赤鬼「み、緑鬼!? お前、なんでこんなところに……バスタードソードは盗めたのか?」
青鬼「待て赤鬼! そいつ……様子がおかしいぞ!」
緑鬼「ききききききギギッギギキキギギギ斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬斬」 ジャキン
赤鬼「な!?」
魔王「鳥の翼は空を舞うため、馬の蹄は大地を駆けるため。ならば奴の刃は増えて子を為すためのものよ」
魔王「その身に一太刀でも受ければ欠片が体内に侵食し、脳を奪われ全身が剣と化すだろう。適合者を見つけるまでバスタードソードは止まらぬ」
9:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」8レス目:2018/10/06(土) 15:38:41:SYNPQSvM (1/1)
赤鬼「全身が剣になった!?」
青鬼「やばそうだな。…意識は怪しい感じだけど一か八か、おーい、通り名はグリーンゴブリンの男! 俺達が分かるかー!?」
赤鬼「! そういえば通り名はグリーンゴブリンって言ってたっけ。すまん、すっかり忘れてた」
緑鬼「斬斬斬…斬、斬斬…、そ、その…声は、鬼ぃ、さん達か、お俺の話ぃ、を、よく、聞いてくれぇ、お、俺は、よ、夜中に、王宮の宝物庫に、バ、スター、ドソードを、盗み、に入って、そ、そこで国王と、ま、魔王の、二人が待ち、構えていて、バスター、ドソー、ドが、ま、まるで生きているかの様に、お、俺に取り着いて、この様に。国王と、魔王の話から、この、バスタード、ソぅードは、一太刀でも受ければ、か、欠片が体内に侵食し、脳を奪われ、全身が剣と化す。適合者を、見付ける、までは、バスタードソードは、止まらない。斬、斬斬…この、ままじゃ、頼む、お、俺を殺して、くれ!」
赤鬼「…えーと、そう言われても… …それにその話が本当ならその全身の剣は相当の代物のバスタードソード、この拳10個分ほどのただの含銅鉄剣で斬れるかどうか……」
青鬼「なら前に俺がプレゼントした小刀を使うと良いよ」
赤鬼「え? 確かに今、君がくれた小刀を持っているけど…」
青鬼「それ、鋼竜の鱗を使っているから殺れるはずだよ」
緑鬼「た、頼む、斬斬...俺の、意識が、斬、斬、完全に、消える前に!」ジャキ...
赤鬼「く、仕方ないっ! 行くぞ!」スッ
ザジュッ
緑鬼「――」ドサリ
赤鬼「……」
青鬼「……この後どうする? グリーンゴブリンの話が本当なら王宮で魔王と国王が一緒に居たそうだけど」
赤鬼「王宮に行ってみる」
赤鬼「全身が剣になった!?」
青鬼「やばそうだな。…意識は怪しい感じだけど一か八か、おーい、通り名はグリーンゴブリンの男! 俺達が分かるかー!?」
赤鬼「! そういえば通り名はグリーンゴブリンって言ってたっけ。すまん、すっかり忘れてた」
緑鬼「斬斬斬…斬、斬斬…、そ、その…声は、鬼ぃ、さん達か、お俺の話ぃ、を、よく、聞いてくれぇ、お、俺は、よ、夜中に、王宮の宝物庫に、バ、スター、ドソードを、盗み、に入って、そ、そこで国王と、ま、魔王の、二人が待ち、構えていて、バスター、ドソー、ドが、ま、まるで生きているかの様に、お、俺に取り着いて、この様に。国王と、魔王の話から、この、バスタード、ソぅードは、一太刀でも受ければ、か、欠片が体内に侵食し、脳を奪われ、全身が剣と化す。適合者を、見付ける、までは、バスタードソードは、止まらない。斬、斬斬…この、ままじゃ、頼む、お、俺を殺して、くれ!」
赤鬼「…えーと、そう言われても… …それにその話が本当ならその全身の剣は相当の代物のバスタードソード、この拳10個分ほどのただの含銅鉄剣で斬れるかどうか……」
青鬼「なら前に俺がプレゼントした小刀を使うと良いよ」
赤鬼「え? 確かに今、君がくれた小刀を持っているけど…」
青鬼「それ、鋼竜の鱗を使っているから殺れるはずだよ」
緑鬼「た、頼む、斬斬...俺の、意識が、斬、斬、完全に、消える前に!」ジャキ...
赤鬼「く、仕方ないっ! 行くぞ!」スッ
ザジュッ
緑鬼「――」ドサリ
赤鬼「……」
青鬼「……この後どうする? グリーンゴブリンの話が本当なら王宮で魔王と国王が一緒に居たそうだけど」
赤鬼「王宮に行ってみる」
10:赤鬼「人間と仲良くなりたい……」9レス目:2018/10/06(土) 16:37:05:CpQ2Ef6o (1/1)
「その必要はない」
青鬼「!? 危ない赤鬼ッ!」 バッ
ドシュ
魔王「流石は古代の鬼と言ったところだな。転移魔法からの死角を突いた一撃を受けてなおも絶命しないとは」
赤鬼「青鬼! それにお前らは……!」
青鬼「こ……これくらい、どうってことはな、い……うぐっ!?」 ドクン
国王「確かにただの剣ならばその通りじゃな。残念ながらお主を貫いたのはバスタードソードのオリジナルよ」
赤鬼「なんで……魔王、国王! なんでお前らはこんなことをする!? 話が違うじゃないか!」
魔王「逆に聞くが。なぜ我々が一介の鬼風情に兵を動かし、国を攻め、断琴の交わりを誓った部下を死地に追いやると思ったのだ?」
国王「それもこれもすべては赤鬼、お主がバスタードソードの適合者だからじゃよ」
赤鬼「は……? そんな理由、だけで?」
魔王「この剣の適合者は、他の不適合者の意思と生殺与奪を掌握することができる。死ねと言えば命を断ち、増えろと命じれば姦淫を犯すだろう」
国王「我らが目指すのは、人も魔物も境界のない新たなる支配体制じゃ。今ごろ両国にバスタードソードの欠片が蔓延っているじゃろうて」
青鬼「や、やめろ! 赤鬼、そいつらの言葉に耳を貸すな……!」
魔王「仲間を助けたいのだろう? 人間と仲良くしたいのだろう!? 貴様の選択はもはや残されてはいない、この力を受け入れるのだ!」
「その必要はない」
青鬼「!? 危ない赤鬼ッ!」 バッ
ドシュ
魔王「流石は古代の鬼と言ったところだな。転移魔法からの死角を突いた一撃を受けてなおも絶命しないとは」
赤鬼「青鬼! それにお前らは……!」
青鬼「こ……これくらい、どうってことはな、い……うぐっ!?」 ドクン
国王「確かにただの剣ならばその通りじゃな。残念ながらお主を貫いたのはバスタードソードのオリジナルよ」
赤鬼「なんで……魔王、国王! なんでお前らはこんなことをする!? 話が違うじゃないか!」
魔王「逆に聞くが。なぜ我々が一介の鬼風情に兵を動かし、国を攻め、断琴の交わりを誓った部下を死地に追いやると思ったのだ?」
国王「それもこれもすべては赤鬼、お主がバスタードソードの適合者だからじゃよ」
赤鬼「は……? そんな理由、だけで?」
魔王「この剣の適合者は、他の不適合者の意思と生殺与奪を掌握することができる。死ねと言えば命を断ち、増えろと命じれば姦淫を犯すだろう」
国王「我らが目指すのは、人も魔物も境界のない新たなる支配体制じゃ。今ごろ両国にバスタードソードの欠片が蔓延っているじゃろうて」
青鬼「や、やめろ! 赤鬼、そいつらの言葉に耳を貸すな……!」
魔王「仲間を助けたいのだろう? 人間と仲良くしたいのだろう!? 貴様の選択はもはや残されてはいない、この力を受け入れるのだ!」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/06(土) 20:44:59:6Gw2ORSM (1/1)
赤鬼「……いいだろう。 あ、それと…」
己に剣本体を、魔王に欠片を突き刺す赤鬼
赤鬼「不適合者全員に命ずる!両国各地に堕とした戦火の後片付けをした後 世界各地に広まり『善』に殉する生き様に一生を費やせ!」
魔王「ヴワァァ~~っ!!貴様、何てマネを…せっかく2つの世界を牛耳れる力を何てカタチで…」
赤鬼「ある意味コレも又、異形に御似合いの結末なのかも知れん」
赤鬼「……、うぅ、一体何が間違ってこんな事に 怨むぞ運命の女神サマとやら…! ヴォォォーー…!!」ナミダボロボロ
その後 赤鬼はバスタードソードをその体内に封じ、やがて人知れず何処とも知れぬ地に骨をうずめたと伝えられているとか…
こうして 少なくない犠牲のもと 世界に(一時的に)平和が訪れた
尚、恐いものが去ったひとときの幸福を謳歌する様を表す『鬼の居ぬ間の洗濯』という言葉が在るが、この表現が世間一般に流行り始めた頃と事の全てを知った国民達が元国王に贖罪として切腹か非五体満足で終身刑どちらを選ぶか最後に残った赤鬼が旅立ち居なくなるまでに不条理に決めさせられるそのタイミングが少し近すぎるのは偶然の一致だと自分は信じ込もうと思う(※目江眠ジャーナル系列雑誌内の某記事より抜粋)
ー完ー
赤鬼「……いいだろう。 あ、それと…」
己に剣本体を、魔王に欠片を突き刺す赤鬼
赤鬼「不適合者全員に命ずる!両国各地に堕とした戦火の後片付けをした後 世界各地に広まり『善』に殉する生き様に一生を費やせ!」
魔王「ヴワァァ~~っ!!貴様、何てマネを…せっかく2つの世界を牛耳れる力を何てカタチで…」
赤鬼「ある意味コレも又、異形に御似合いの結末なのかも知れん」
赤鬼「……、うぅ、一体何が間違ってこんな事に 怨むぞ運命の女神サマとやら…! ヴォォォーー…!!」ナミダボロボロ
その後 赤鬼はバスタードソードをその体内に封じ、やがて人知れず何処とも知れぬ地に骨をうずめたと伝えられているとか…
こうして 少なくない犠牲のもと 世界に(一時的に)平和が訪れた
尚、恐いものが去ったひとときの幸福を謳歌する様を表す『鬼の居ぬ間の洗濯』という言葉が在るが、この表現が世間一般に流行り始めた頃と事の全てを知った国民達が元国王に贖罪として切腹か非五体満足で終身刑どちらを選ぶか最後に残った赤鬼が旅立ち居なくなるまでに不条理に決めさせられるそのタイミングが少し近すぎるのは偶然の一致だと自分は信じ込もうと思う(※目江眠ジャーナル系列雑誌内の某記事より抜粋)
ー完ー
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/06(土) 20:53:33:jIxt6rPg (1/1)
完結乙
取っ散らかった感はあったけど、無事に終わって良かった
あと10レスのスケールじゃないなこれ
完結乙
取っ散らかった感はあったけど、無事に終わって良かった
あと10レスのスケールじゃないなこれ
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/06(土) 21:03:42:9QUnUUdU (1/1)
1SS目完結乙
ほんと無事に終わって良かったよ
1SS目完結乙
ほんと無事に終わって良かったよ
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 00:52:20:U6JzTOh2 (1/1)
次のお題欲しいな
次のお題欲しいな
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 10:16:28:q1P.TDug (1/3)
兄「性欲を持て余す」
妹「……は? いまなんか言った?」
兄「だから性欲を持て余s」
妹「聞き間違いじゃ無いのかよ、そういうのホント止めてよぶん殴るよマジで」
兄「在り来たりなオナニーにはもう飽き飽きなんだ……なんかこう刺激的なオカズとか無いん?」
妹「知らないよこのクズ兄、コレでもご飯にかけて食べてろよ」 つワタパチ
兄「は~~……ねぇ? お前の友達に年上の彼氏絶賛募集中な可愛こちゃんとかいねぇの?」 モグモグパチパチ
妹「いたとして誰が友達を人間のクズに売るかっての、真人間になって出直してこいや」 モグモグパチパチ
兄「性欲を持て余す」
妹「……は? いまなんか言った?」
兄「だから性欲を持て余s」
妹「聞き間違いじゃ無いのかよ、そういうのホント止めてよぶん殴るよマジで」
兄「在り来たりなオナニーにはもう飽き飽きなんだ……なんかこう刺激的なオカズとか無いん?」
妹「知らないよこのクズ兄、コレでもご飯にかけて食べてろよ」 つワタパチ
兄「は~~……ねぇ? お前の友達に年上の彼氏絶賛募集中な可愛こちゃんとかいねぇの?」 モグモグパチパチ
妹「いたとして誰が友達を人間のクズに売るかっての、真人間になって出直してこいや」 モグモグパチパチ
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 21:13:01:q1P.TDug (2/3)
ID変えて自分で続き書かないとダメなん?
ID変えて自分で続き書かないとダメなん?
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 21:39:24:/ElZv6.2 (1/1)
自分で全部書きたいならここじゃなくてスレ立てたらいいじゃん
自分で全部書きたいならここじゃなくてスレ立てたらいいじゃん
18:兄「性欲を持て余す」 2レス目:2018/10/07(日) 21:55:38:YwOIJdlQ (1/1)
妹「そもそも妹相手にオカズとか臆面も無く言い出すのは兄、というか人としてどうなのよ」
兄「いやいや、正直それだけ欲求が貯まっているということですのよおっかさん」
妹「誰がおっかさんよ。一人で勝手に発散してなさいよ」
兄「だからそれがもう飽き飽きしてるって言ったの! 新しい刺激が欲しいの!」
妹「だからって妹に頼む兄がどこにいんのよ! このクズ!」
兄「兄に向かってクズとは何ですか! お兄さんはそんな風に育てた覚えはありませんことよ!」
妹「アンタに育てられた覚えはないわよ! っていうか、さっきからなんで口調が不安定なのよこのバカ兄は!?」
兄「実は、欲求が溜まりすぎて情緒不安定なんだ」
妹「外でアホみたいな行動はやめてよね。兄が犯罪者とかまともに表を歩けなくなるじゃない」
兄「妹が冷たい……」
妹「はあ? クズの相手してやっているんだから、感謝して欲しいぐらいだわ。つーか勉強の邪魔すんな」
兄「しかし、なんだ」
妹「なによ」
兄「妹も成長したよなあ……」
妹「はあ? なにしみじみと言ってるのよ、気持ち悪い」
妹「そもそも妹相手にオカズとか臆面も無く言い出すのは兄、というか人としてどうなのよ」
兄「いやいや、正直それだけ欲求が貯まっているということですのよおっかさん」
妹「誰がおっかさんよ。一人で勝手に発散してなさいよ」
兄「だからそれがもう飽き飽きしてるって言ったの! 新しい刺激が欲しいの!」
妹「だからって妹に頼む兄がどこにいんのよ! このクズ!」
兄「兄に向かってクズとは何ですか! お兄さんはそんな風に育てた覚えはありませんことよ!」
妹「アンタに育てられた覚えはないわよ! っていうか、さっきからなんで口調が不安定なのよこのバカ兄は!?」
兄「実は、欲求が溜まりすぎて情緒不安定なんだ」
妹「外でアホみたいな行動はやめてよね。兄が犯罪者とかまともに表を歩けなくなるじゃない」
兄「妹が冷たい……」
妹「はあ? クズの相手してやっているんだから、感謝して欲しいぐらいだわ。つーか勉強の邪魔すんな」
兄「しかし、なんだ」
妹「なによ」
兄「妹も成長したよなあ……」
妹「はあ? なにしみじみと言ってるのよ、気持ち悪い」
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 22:15:29:q1P.TDug (3/3)
>>17
いや自分以外の人が書かないでリレーが成立しなかったら虚しいなと思っただけやで
あとはあんまり微妙な書き出しで後に続かないようなら無しにしてもらおうかと思ったんな、続いたから良いけども
>>17
いや自分以外の人が書かないでリレーが成立しなかったら虚しいなと思っただけやで
あとはあんまり微妙な書き出しで後に続かないようなら無しにしてもらおうかと思ったんな、続いたから良いけども
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/07(日) 22:39:23:w1e76vnM (1/1)
今のところ一日平均2レス最高3レス最低1レスだから長い目でやって行こうよ
今のところ一日平均2レス最高3レス最低1レスだから長い目でやって行こうよ
21:以下、名無しが深夜にお送りします:2018/10/08(月) 03:35:04:3gzDgMoU (1/1)
日常系は書いたことないから分かんない頑張って
日常系は書いたことないから分かんない頑張って
22:3レス目:2018/10/08(月) 19:04:04:a9a84LlI (1/1)
妹「っていう事が昨日あってさ? ホンットにもう最悪っていうか有り得ないって言うか」
妹「しかもその後もず~~っと生暖かい目でこっち見て来るの、本当に気持ち悪いったらなかったよ」 ハァ
お嬢「あらあら、妹さんったら実のお兄様の事をそんなに悪く言ってはいけませんよ?」
妹「え~? でもさぁ?」
兄『妹も成長したよなあ……』(風呂上がり脱衣所にて)
兄『妹も成長したよなあ……』(深夜のトイレ前にて)
兄『妹も成長したよなあ……』(早朝自室にて着替え中に)
妹「って感じなんだよ? タイミングとか色々と意味分かんないんだけど」
お嬢「それだけ妹さんへの愛が深いという事でしょう? ……あの、妹さん? もし今日の放課後ご都合宜しければ、お兄様に……」 モジッ
妹「……え? ……………ええぇぇっ!?」
妹「っていう事が昨日あってさ? ホンットにもう最悪っていうか有り得ないって言うか」
妹「しかもその後もず~~っと生暖かい目でこっち見て来るの、本当に気持ち悪いったらなかったよ」 ハァ
お嬢「あらあら、妹さんったら実のお兄様の事をそんなに悪く言ってはいけませんよ?」
妹「え~? でもさぁ?」
兄『妹も成長したよなあ……』(風呂上がり脱衣所にて)
兄『妹も成長したよなあ……』(深夜のトイレ前にて)
兄『妹も成長したよなあ……』(早朝自室にて着替え中に)
妹「って感じなんだよ? タイミングとか色々と意味分かんないんだけど」
お嬢「それだけ妹さんへの愛が深いという事でしょう? ……あの、妹さん? もし今日の放課後ご都合宜しければ、お兄様に……」 モジッ
妹「……え? ……………ええぇぇっ!?」
23:4レス目:2018/10/08(月) 23:18:08:3FMBaVy6 (1/1)
【その日の放課後】
お嬢「お兄様、ご無沙汰しておりますわ」
兄「やあ、お嬢ちゃん! ご無沙汰って三日振りだよね」
お嬢「ふふっ、三日もあれば久しぶりですわ」
兄「そういうものかな。お嬢ちゃんのようなかわいい子が会いに来てくれるなら、毎日でもウェルカムだけどね! HAHAHA!」
お嬢「まあ、お兄様ったら。そんな調子で、また過激なことを妹さんに言って困らせたのでしょう?」
兄「うおーい!? 麗しのマイシスターは無垢で純情なお嬢ちゃんに何言ったんだーい!?」
お嬢「全く、お兄様ってば。妹さんのことを思いやっているのは存じておりますが、もっと器用にやればよろしいのに……」
兄「へ? いやいや。お嬢ちゃん、いったいなにを言っているんだい?」
お嬢「妹さんは、子供の頃は体が弱くて良く風邪をひいてました。お兄様が面倒見てたの、私も覚えてます。おかげで妹さんは、お兄様にべったりでした」
兄「そんなこともあったようななかったような……しかし、今ではクズ兄とかバカ兄呼ばわりさ。お嬢ちゃんを見習って、少しは兄を敬って欲しい!」
お嬢「ふふっ、そんなこと仰って。妹さんが兄離れするように、わざとやっているのでしょう?」
兄「いやー、お嬢ちゃんも大きくなったなー! お兄さんは嬉しいぞぉー!」
お嬢「お兄様、ごまかすにしてももうちょっと――ふえ?」
兄「うんうん、本当に大きくなったなあ……」
お嬢「お兄様、私の胸を見てしみじみと言わないでくださいませ……まったく、仕方のない人ですね」
【その日の放課後】
お嬢「お兄様、ご無沙汰しておりますわ」
兄「やあ、お嬢ちゃん! ご無沙汰って三日振りだよね」
お嬢「ふふっ、三日もあれば久しぶりですわ」
兄「そういうものかな。お嬢ちゃんのようなかわいい子が会いに来てくれるなら、毎日でもウェルカムだけどね! HAHAHA!」
お嬢「まあ、お兄様ったら。そんな調子で、また過激なことを妹さんに言って困らせたのでしょう?」
兄「うおーい!? 麗しのマイシスターは無垢で純情なお嬢ちゃんに何言ったんだーい!?」
お嬢「全く、お兄様ってば。妹さんのことを思いやっているのは存じておりますが、もっと器用にやればよろしいのに……」
兄「へ? いやいや。お嬢ちゃん、いったいなにを言っているんだい?」
お嬢「妹さんは、子供の頃は体が弱くて良く風邪をひいてました。お兄様が面倒見てたの、私も覚えてます。おかげで妹さんは、お兄様にべったりでした」
兄「そんなこともあったようななかったような……しかし、今ではクズ兄とかバカ兄呼ばわりさ。お嬢ちゃんを見習って、少しは兄を敬って欲しい!」
お嬢「ふふっ、そんなこと仰って。妹さんが兄離れするように、わざとやっているのでしょう?」
兄「いやー、お嬢ちゃんも大きくなったなー! お兄さんは嬉しいぞぉー!」
お嬢「お兄様、ごまかすにしてももうちょっと――ふえ?」
兄「うんうん、本当に大きくなったなあ……」
お嬢「お兄様、私の胸を見てしみじみと言わないでくださいませ……まったく、仕方のない人ですね」
24:5レス目:2018/10/09(火) 23:09:09:Codtqysk (1/1)
妹「はぁ……な~んで、親友をクソ兄と二人きりで会わせておいて、自分だけコンビニで立ち読みなんてしてるんだろ……」
妹(別に席を外してって言われた訳でも無いのに……同じ部屋にいなくても、自分の部屋で待ってるなりすれば良いのに)
妹(……バカみたい、理由なんて分かりきってるってのに……やだなぁ……親友に対して、こんな風に思っちゃうなんて)
妹「……はぁ……アイスでも買って、帰るかぁ」
妹「お嬢ちゃんは……あ、雪見だいふくある……じゃあこれを二人で分けて……クズの分は、ガ◯ガリ君でいっか」
妹(あぁでも、梨味わりと美味しいし……よし、コッチにして一口、うぅん半分くらい頂くとしますかね)
妹「普段からの迷惑料って事なら文句ないよね……っ」 ...クスッ
妹「さて、と……アイスが溶けちゃうし、仕方ないから急いで帰りますかね、うん」 タッタッタッ
???「……あの小娘で間違いない、か? ……よし、手早く済ませようじゃないか」
妹「はぁ……な~んで、親友をクソ兄と二人きりで会わせておいて、自分だけコンビニで立ち読みなんてしてるんだろ……」
妹(別に席を外してって言われた訳でも無いのに……同じ部屋にいなくても、自分の部屋で待ってるなりすれば良いのに)
妹(……バカみたい、理由なんて分かりきってるってのに……やだなぁ……親友に対して、こんな風に思っちゃうなんて)
妹「……はぁ……アイスでも買って、帰るかぁ」
妹「お嬢ちゃんは……あ、雪見だいふくある……じゃあこれを二人で分けて……クズの分は、ガ◯ガリ君でいっか」
妹(あぁでも、梨味わりと美味しいし……よし、コッチにして一口、うぅん半分くらい頂くとしますかね)
妹「普段からの迷惑料って事なら文句ないよね……っ」 ...クスッ
妹「さて、と……アイスが溶けちゃうし、仕方ないから急いで帰りますかね、うん」 タッタッタッ
???「……あの小娘で間違いない、か? ……よし、手早く済ませようじゃないか」
25:6レス目:2018/10/10(水) 01:45:26:12Oi2l1E (1/1)
???「そこの小娘!」
妹「ひゃあ!? な、なんですかいきなり!? あなたいったい誰よ!?」
少女「ふっ、誰かと聞かれたら答えよう。我は――女子高生だ!」
妹「いやそれはセーラー服見れば分かるわよ」
少女「そして、先日そなたに道案内をしてもらったおじいちゃんの孫だ」
妹「おじいちゃん? 道案内? あー、そんなことたしかにしましたけど……」
少女「うむ、だが恩を受けて、返さないのは我の流儀に反する。よってそなたの特徴を訊きだし、捜していたと言うわけだ」
少女「さあ、願いを言え! どんな願いも我が一つだけ叶えてやろう! 実現可能なことに限るがな!」
妹(うわぁ……変な人に関わっちゃったなあ。というかこの人訊いた特徴だけで、たった一人を捜してたわけ……?)
少女「なんだ……まあ、初対面の人間に、いきなりそんなことを言われて、困るのも分かる」
妹(尊大な態度の割に、意外と察しが良い!)
少女「ふむ……なにやら悩んでいたようだが、悩みくらいは別口で訊いてやるぞ? 赤の他人だからこそ、話せることもあるだろうよ」
お嬢「妹さん、遅いですわね……妹さんが大好きなクッキーと紅茶を用意してきたのですが」そわそわ
兄「おおおお、お嬢様? そそそそ、その私めの腕に、その柔らかいものがあたっているのですが」
お嬢「い、妹さんだけでなく、お兄様も妹さん離れする必要がありますから! ですから、こ、これは練習です、他の女の子に慣れるべきですわ!」(顔真っ赤)
???「そこの小娘!」
妹「ひゃあ!? な、なんですかいきなり!? あなたいったい誰よ!?」
少女「ふっ、誰かと聞かれたら答えよう。我は――女子高生だ!」
妹「いやそれはセーラー服見れば分かるわよ」
少女「そして、先日そなたに道案内をしてもらったおじいちゃんの孫だ」
妹「おじいちゃん? 道案内? あー、そんなことたしかにしましたけど……」
少女「うむ、だが恩を受けて、返さないのは我の流儀に反する。よってそなたの特徴を訊きだし、捜していたと言うわけだ」
少女「さあ、願いを言え! どんな願いも我が一つだけ叶えてやろう! 実現可能なことに限るがな!」
妹(うわぁ……変な人に関わっちゃったなあ。というかこの人訊いた特徴だけで、たった一人を捜してたわけ……?)
少女「なんだ……まあ、初対面の人間に、いきなりそんなことを言われて、困るのも分かる」
妹(尊大な態度の割に、意外と察しが良い!)
少女「ふむ……なにやら悩んでいたようだが、悩みくらいは別口で訊いてやるぞ? 赤の他人だからこそ、話せることもあるだろうよ」
お嬢「妹さん、遅いですわね……妹さんが大好きなクッキーと紅茶を用意してきたのですが」そわそわ
兄「おおおお、お嬢様? そそそそ、その私めの腕に、その柔らかいものがあたっているのですが」
お嬢「い、妹さんだけでなく、お兄様も妹さん離れする必要がありますから! ですから、こ、これは練習です、他の女の子に慣れるべきですわ!」(顔真っ赤)
26:兄「性欲を持て余す」 7レス目:2019/03/11(月) 23:05:25:KxQzvP8c (1/1)
妹「悩みかぁ、それじゃ聞かせるだけだったら… …実は我が家にクズが居てね」
少女「……え~と、それは間が悪かったり誤解してたり勘違いしてるとかでは.....?」
妹「確かに、心が通じ合わないのが世の常,人の常っていう言葉があるしね」
少女「そうそう、思い違いかも」
妹「そうだからこそ人は言葉で伝え、態度で表わし、行動で示さなくちゃいけないと思うのよ」
少女「成程、通理だな」
妹「で、そいつはクズな発言をして、クズな態度を表し、変態な行動を示したのよ」
少女「成程、そいつは紛う事なきクズで変態だな。警察に通報しよう」
妹「えっ!?」
ピンポーン
兄「あ、妹が帰って来たかな?」
警察官「警察です。ここにクズで変態が居ると通報を受けて来ました。貴方がそうですね、逮捕します」
【こうして兄は逮捕され、ブタ箱に放り込まれた】
お嬢「これで計画通り、妹さんが兄離れ、お兄様は妹離れが出来ますわね」
妹「悩みかぁ、それじゃ聞かせるだけだったら… …実は我が家にクズが居てね」
少女「……え~と、それは間が悪かったり誤解してたり勘違いしてるとかでは.....?」
妹「確かに、心が通じ合わないのが世の常,人の常っていう言葉があるしね」
少女「そうそう、思い違いかも」
妹「そうだからこそ人は言葉で伝え、態度で表わし、行動で示さなくちゃいけないと思うのよ」
少女「成程、通理だな」
妹「で、そいつはクズな発言をして、クズな態度を表し、変態な行動を示したのよ」
少女「成程、そいつは紛う事なきクズで変態だな。警察に通報しよう」
妹「えっ!?」
ピンポーン
兄「あ、妹が帰って来たかな?」
警察官「警察です。ここにクズで変態が居ると通報を受けて来ました。貴方がそうですね、逮捕します」
【こうして兄は逮捕され、ブタ箱に放り込まれた】
お嬢「これで計画通り、妹さんが兄離れ、お兄様は妹離れが出来ますわね」
27:兄「性欲を持て余す」 8レス目:2019/03/16(土) 14:39:38:jVpeiLQw (1/1)
【面会室】
兄「あの~、ちょっと弁護してもらいたいかなぁと思うんだけど……」
お嬢「あら、そんな事したらお兄様が出所してまた兄妹一緒になってしまいますわ」
兄「でもなぁ……」
お嬢「お兄様は妹さんが兄離れする様にわざとあの様な振る舞いをやっていたのでしょう? ならこれで計画通りじゃないですか」
兄「……」
お嬢「それではまた来ますわね、御機嫌よう」
【牢屋内】
兄「……俺は、ここに居て良いのだろうか?」
なら脱獄だな。という声が牢屋の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、囚人服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はグリーンマイルゴブリン。クラスは死刑囚。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが一緒に脱獄計画に参加しないか? しっかりした脱獄計画がある。もちろん吹かしで無い事も確認されている。そしてちょっとしたツテもある。今夜遅くにでも脱獄しよう」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、兄にそう告げた
【面会室】
兄「あの~、ちょっと弁護してもらいたいかなぁと思うんだけど……」
お嬢「あら、そんな事したらお兄様が出所してまた兄妹一緒になってしまいますわ」
兄「でもなぁ……」
お嬢「お兄様は妹さんが兄離れする様にわざとあの様な振る舞いをやっていたのでしょう? ならこれで計画通りじゃないですか」
兄「……」
お嬢「それではまた来ますわね、御機嫌よう」
【牢屋内】
兄「……俺は、ここに居て良いのだろうか?」
なら脱獄だな。という声が牢屋の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、囚人服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はグリーンマイルゴブリン。クラスは死刑囚。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが一緒に脱獄計画に参加しないか? しっかりした脱獄計画がある。もちろん吹かしで無い事も確認されている。そしてちょっとしたツテもある。今夜遅くにでも脱獄しよう」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、兄にそう告げた
28:兄「性欲を持て余す」 9レス目:2019/03/20(水) 12:49:29:kkCXbe7E (1/1)
悪魔(脱獄しちゃおうぜ)
兄(! 俺の中の悪魔が囁きかけてくる!)
悪魔(ほらほら、グリーンマイルゴブリンさんの話をよく聞いてみな)
緑鬼「疑っているのか? ……俺は脱獄すべきだと思う。そもそも今の世の中は厳罰主義過ぎる。事故や事件の当事者でもない全く関係の無い第三者が口出ししてきたり首を突っ込んできて罰を下そうとしたりする。当事者同士が納得している事にも“これでは駄目だもっと重い罰を”と叫んでくる。裁判員裁判では裁判員が必要以上の刑罰を科そうとしたりする。この世の中の厳罰主義は良くない。社会を悪くするだろう。何故ならば必要以上の罰は必要以上の恐怖を生む。人はこの恐怖から逃れる為に犯した失敗や過ちを文る、無かった事にしようとしたり誤魔化したり不正したりする様になる。そうなると自分の失敗や過ち、罪を正直に告白した者だけが必要以上の厳罰を受け、自分の罪を隠し不正した者が得をする世の中になる。そして社会は不正の上に不正を重ねて歪に成り立つ様になる。とある掲示板のリレーSSも犯した失敗や罪を誤魔化そうとしてどんどん歪になっていった... ...とにかく、必要以上の厳罰は間違っている。人間は失敗したり過ちを犯してしまうもの。失敗しても過ちを犯しても良い。その事を包み隠さずに正すのが大切だ。不正をし失敗や過ちを誤魔化す方がいけない。それでお兄さんは必要以上の厳罰を科せられたからここに居るんだろう? だったら脱獄すべきだ」
悪魔(納得した?)
兄「……え~と」
悪魔(脱獄しちゃおうぜ)
兄「う~ん……」
天使(……脱獄して良いの?)
兄(! 俺の中の天使が囁きかけてくる!)
悪魔(黙れ天使! このお兄さんがこんなブタ箱に放り込まれるレベルの事をやったか!? この世の中がおかしいんだよ!)
悪魔(脱獄しちゃおうぜ)
兄(! 俺の中の悪魔が囁きかけてくる!)
悪魔(ほらほら、グリーンマイルゴブリンさんの話をよく聞いてみな)
緑鬼「疑っているのか? ……俺は脱獄すべきだと思う。そもそも今の世の中は厳罰主義過ぎる。事故や事件の当事者でもない全く関係の無い第三者が口出ししてきたり首を突っ込んできて罰を下そうとしたりする。当事者同士が納得している事にも“これでは駄目だもっと重い罰を”と叫んでくる。裁判員裁判では裁判員が必要以上の刑罰を科そうとしたりする。この世の中の厳罰主義は良くない。社会を悪くするだろう。何故ならば必要以上の罰は必要以上の恐怖を生む。人はこの恐怖から逃れる為に犯した失敗や過ちを文る、無かった事にしようとしたり誤魔化したり不正したりする様になる。そうなると自分の失敗や過ち、罪を正直に告白した者だけが必要以上の厳罰を受け、自分の罪を隠し不正した者が得をする世の中になる。そして社会は不正の上に不正を重ねて歪に成り立つ様になる。とある掲示板のリレーSSも犯した失敗や罪を誤魔化そうとしてどんどん歪になっていった... ...とにかく、必要以上の厳罰は間違っている。人間は失敗したり過ちを犯してしまうもの。失敗しても過ちを犯しても良い。その事を包み隠さずに正すのが大切だ。不正をし失敗や過ちを誤魔化す方がいけない。それでお兄さんは必要以上の厳罰を科せられたからここに居るんだろう? だったら脱獄すべきだ」
悪魔(納得した?)
兄「……え~と」
悪魔(脱獄しちゃおうぜ)
兄「う~ん……」
天使(……脱獄して良いの?)
兄(! 俺の中の天使が囁きかけてくる!)
悪魔(黙れ天使! このお兄さんがこんなブタ箱に放り込まれるレベルの事をやったか!? この世の中がおかしいんだよ!)
29:兄「性欲を持て余す」 10レス目:2019/06/01(土) 18:57:50:tZoGIjRI (1/1)
天使(ブタ箱に放り込まれるレベルの事をやって無いと言うのであれば、お兄さん、ちょっと自分で自分の事を弁護してみて下さいよ)
兄「俺は、何も語りたくない」
天使(それは卑劣)
緑鬼「なんかイアーゴーみたいな科白だな」
悪魔(下種で卑劣だがお兄さんは極悪じゃないだろ)
緑鬼「脱獄したくないのであればこの話は聞かなかった事にしてくれ。それじゃ」シュバッ
天使(天は自ら助くる者を助く。自分自身で何もしないのであれば見捨てます。さようなら)シュバッ
悪魔(ふん、潔癖症な奴らだな。世の中の大半の人間は皮を剥けば汚いし、全身の皮を剥かれたら死んじまうのにな)
兄「……」
悪魔(皮を剥いても綺麗な人間は極少数だし、全身の皮を剥かれて生き延びる奴は化け物さ)
天使(皮なんて剥かなくていいです、言葉で伝え態度で表わし行動で良い所を示してくれればそれで良いです)
悪魔(おや? 戻って来るなんてどうした? 忘れ物か?)
天使(はいそうです。お兄さんに最後に言いたい事がありまして……)
兄「?」
天使(あなた、立派じゃなかったですよ)パン パン パン パン パン パン パン パン……
その後、脱獄した緑鬼は神父さんから銀の燭台と銀の皿をもらった。色々あって市長に当選した。
――― 完 ―――
天使(ブタ箱に放り込まれるレベルの事をやって無いと言うのであれば、お兄さん、ちょっと自分で自分の事を弁護してみて下さいよ)
兄「俺は、何も語りたくない」
天使(それは卑劣)
緑鬼「なんかイアーゴーみたいな科白だな」
悪魔(下種で卑劣だがお兄さんは極悪じゃないだろ)
緑鬼「脱獄したくないのであればこの話は聞かなかった事にしてくれ。それじゃ」シュバッ
天使(天は自ら助くる者を助く。自分自身で何もしないのであれば見捨てます。さようなら)シュバッ
悪魔(ふん、潔癖症な奴らだな。世の中の大半の人間は皮を剥けば汚いし、全身の皮を剥かれたら死んじまうのにな)
兄「……」
悪魔(皮を剥いても綺麗な人間は極少数だし、全身の皮を剥かれて生き延びる奴は化け物さ)
天使(皮なんて剥かなくていいです、言葉で伝え態度で表わし行動で良い所を示してくれればそれで良いです)
悪魔(おや? 戻って来るなんてどうした? 忘れ物か?)
天使(はいそうです。お兄さんに最後に言いたい事がありまして……)
兄「?」
天使(あなた、立派じゃなかったですよ)パン パン パン パン パン パン パン パン……
その後、脱獄した緑鬼は神父さんから銀の燭台と銀の皿をもらった。色々あって市長に当選した。
――― 完 ―――
30:3SS目 1レス目:2019/10/21(月) 22:43:55:4IYtPN4I (1/1)
教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、工作員さんのお話です」
工作員「どうも皆さん初めまして」
校長先生「え? 教頭先生、これはどういう」
教頭先生「静かにしない人はテロリストさんが黙らせますよ」
テロリスト「はい静粛に」パンパンッ
校長先生「うっ」ドサッ
委員長「校長先生が撃たれたっ?!」
生徒A「もしやあの銃は最近某国から密輸される様になった銃か!?」
生徒B「え? え? 何なの?」
ゲリラ「この学校は我々が占拠した! お前らは人質だ!」
革命闘士「大人しくしていれば危害は加えない!」
信奉者「神は偉大なり」
工作員「これから皆さんには、我々のお話を静かにじっくりと聴いて貰います」
――― 一方、教室では…… ―――
男「……何で教室に殆ど人が居ないんだろう……」
不良「そりゃ体育館で全校集会やってるからだろう」
男「そうだった! 今日はこの時間に全校集会があるってこと忘れてた! すぐ体育館に行かないと……」
教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、工作員さんのお話です」
工作員「どうも皆さん初めまして」
校長先生「え? 教頭先生、これはどういう」
教頭先生「静かにしない人はテロリストさんが黙らせますよ」
テロリスト「はい静粛に」パンパンッ
校長先生「うっ」ドサッ
委員長「校長先生が撃たれたっ?!」
生徒A「もしやあの銃は最近某国から密輸される様になった銃か!?」
生徒B「え? え? 何なの?」
ゲリラ「この学校は我々が占拠した! お前らは人質だ!」
革命闘士「大人しくしていれば危害は加えない!」
信奉者「神は偉大なり」
工作員「これから皆さんには、我々のお話を静かにじっくりと聴いて貰います」
――― 一方、教室では…… ―――
男「……何で教室に殆ど人が居ないんだろう……」
不良「そりゃ体育館で全校集会やってるからだろう」
男「そうだった! 今日はこの時間に全校集会があるってこと忘れてた! すぐ体育館に行かないと……」
31:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 2レス目:2019/10/22(火) 19:52:20:syTpz0qQ (1/1)
不良「今更体育館に行っても遅いだろ」
男「確かに……」
――― 体育館 ―――
工作員「皆さんはこの国の顔と呼べる人物は誰だと思いますか? 首相だと思いですか? いいえ、首相よりも相応しい人物がいます… …単刀直入に先に結論を言いますね、この国の現政権はこの国の国体をぶっ飛ばす!」
ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ…
テロリスト「おい」
シーン……
工作員「この国の顔、言い換えればこの国の象徴と呼べる人物が居なくなれば首相こそがこの国の顔、象徴になるでしょう。間接民主主義の国なのにこれは如何でしょうか?」
シーン……
工作員「……さて、先ほど結論から言いましたが詳しい話をしましょう。この国の象徴となる人物は万系一世の男系の血を継いでいる。つまり世継ぎの男子が生まれなければ途絶えるわけです」
シーン……
工作員「万系一世の男系に危機が訪れてましたがその理由が殿下、じゃなかった陛下の妻に男系男子の世継ぎの為とを建前に凄まじい精神的圧力を加えていたからです。そのおかげで鬱、いや適応障害という言葉に置き換えられていたか... 病気の療養が必要となった」
シーン……
工作員「そしてその根本的原因は変わっていないので何度でも同じ事が繰り返されるでしょう。前政権は手を拱いて原発をぶっ飛ばしたが、現政権はこのままいけば国体をぶっ飛ばすでしょう!」
教頭先生「皆さん何か質問ありますか?」
不良「今更体育館に行っても遅いだろ」
男「確かに……」
――― 体育館 ―――
工作員「皆さんはこの国の顔と呼べる人物は誰だと思いますか? 首相だと思いですか? いいえ、首相よりも相応しい人物がいます… …単刀直入に先に結論を言いますね、この国の現政権はこの国の国体をぶっ飛ばす!」
ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ…
テロリスト「おい」
シーン……
工作員「この国の顔、言い換えればこの国の象徴と呼べる人物が居なくなれば首相こそがこの国の顔、象徴になるでしょう。間接民主主義の国なのにこれは如何でしょうか?」
シーン……
工作員「……さて、先ほど結論から言いましたが詳しい話をしましょう。この国の象徴となる人物は万系一世の男系の血を継いでいる。つまり世継ぎの男子が生まれなければ途絶えるわけです」
シーン……
工作員「万系一世の男系に危機が訪れてましたがその理由が殿下、じゃなかった陛下の妻に男系男子の世継ぎの為とを建前に凄まじい精神的圧力を加えていたからです。そのおかげで鬱、いや適応障害という言葉に置き換えられていたか... 病気の療養が必要となった」
シーン……
工作員「そしてその根本的原因は変わっていないので何度でも同じ事が繰り返されるでしょう。前政権は手を拱いて原発をぶっ飛ばしたが、現政権はこのままいけば国体をぶっ飛ばすでしょう!」
教頭先生「皆さん何か質問ありますか?」
32:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 3レス目:2019/10/23(水) 01:04:08:CVDTL99I (1/1)
あるぜ。という声が体育館の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、用務員の様な服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はクリーンゴブリン。職業は用務員。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、さっきの話は現政権がというより宮内庁が国体ぶっ飛ばそうとしていると言えるのでは?」
工作員「確かに実際に“男子産め男子産めそれ以外にお前に存在価値は無い男子産め”と精神的圧力を加えたのは宮内庁だが、その根本原因は政府が消す事が出来る。現政権は無関係では無い」
緑鬼「その根本原因の消し方というのはもしや女系を認めるという事か? 万系一世の男系を途絶えさせる気か?」
工作員「その通りだ。“男子産め~”と精神的圧力を加えられなくなるし、鬱病となり療養が必要となれば世継ぎどころではなくなるぞ?」
緑鬼「そうならない様に現政権は次代を担う若い男子の周りに人材をやり、同じ轍を踏まない様にしようとしているぞ。あと女系は現政権の支持者達が許さないだろう」
工作員「ふ、支持者達など… …選挙に行った国民は半分でその中で現政権に票を入れたのは半分以下、現政権の真の支持者は国民の半分の半分以下。だから現政権が新しい支持者を求めたら?」
緑鬼「何?」
工作員「つまりはだ、生徒諸君っ! 万系一世の男系男子じゃないと嫌だという者は声を上げろっ! 女系女子を認めるという者は沈黙していてくれ!」
シーン……
工作員「ほら、この状況が分かるか? 男系男子じゃないと嫌だという者は極一部しかいないんだよ」
緑鬼「……逆をやればもっと分かる。生徒諸君っ! 女系女子を認めるという者は声をあげてくれっ! 男系男子しか認めないという者は沈黙していてくれ!」
シーン……
あるぜ。という声が体育館の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、用務員の様な服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はクリーンゴブリン。職業は用務員。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、さっきの話は現政権がというより宮内庁が国体ぶっ飛ばそうとしていると言えるのでは?」
工作員「確かに実際に“男子産め男子産めそれ以外にお前に存在価値は無い男子産め”と精神的圧力を加えたのは宮内庁だが、その根本原因は政府が消す事が出来る。現政権は無関係では無い」
緑鬼「その根本原因の消し方というのはもしや女系を認めるという事か? 万系一世の男系を途絶えさせる気か?」
工作員「その通りだ。“男子産め~”と精神的圧力を加えられなくなるし、鬱病となり療養が必要となれば世継ぎどころではなくなるぞ?」
緑鬼「そうならない様に現政権は次代を担う若い男子の周りに人材をやり、同じ轍を踏まない様にしようとしているぞ。あと女系は現政権の支持者達が許さないだろう」
工作員「ふ、支持者達など… …選挙に行った国民は半分でその中で現政権に票を入れたのは半分以下、現政権の真の支持者は国民の半分の半分以下。だから現政権が新しい支持者を求めたら?」
緑鬼「何?」
工作員「つまりはだ、生徒諸君っ! 万系一世の男系男子じゃないと嫌だという者は声を上げろっ! 女系女子を認めるという者は沈黙していてくれ!」
シーン……
工作員「ほら、この状況が分かるか? 男系男子じゃないと嫌だという者は極一部しかいないんだよ」
緑鬼「……逆をやればもっと分かる。生徒諸君っ! 女系女子を認めるという者は声をあげてくれっ! 男系男子しか認めないという者は沈黙していてくれ!」
シーン……
33:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 4レス目:2019/10/24(木) 01:28:23:54odyP12 (1/1)
緑鬼「ほら見ろ、女系女子が認められたわけじゃない」
工作員「えーいお前らっ! 矛盾した事やってんじゃないっ! はっきりしろっ!」ダンッ
シーン……
テロリスト「こりゃ駄目だな」
教頭先生「生徒の皆さんは失敗に対して恐怖を抱いているのでは? 失敗しない楽な方法は発言・行動しない事ですから」
ゲリラ「“最後の栄光を得る為には検討より実行である”という言葉を知らんのか?」
革命闘士「役立たずの完璧主義か。目指している完璧な理想と直ぐに出来る現実的な行動の方向性が違う場合、行動しない事を選択する場合があるらしいな」
信奉者「ただ単に無関心なのでは?」
委員長「……あの~」
工作員「はい何でしょう?」
委員長「私は女系でも良いと思います」
工作員「よく言った!」
――― 教室 ―――
不良「……まだ全校集会終わらねーのか?」
男「……やっぱすぐ体育館に行けば良かったかな……」
緑鬼「ほら見ろ、女系女子が認められたわけじゃない」
工作員「えーいお前らっ! 矛盾した事やってんじゃないっ! はっきりしろっ!」ダンッ
シーン……
テロリスト「こりゃ駄目だな」
教頭先生「生徒の皆さんは失敗に対して恐怖を抱いているのでは? 失敗しない楽な方法は発言・行動しない事ですから」
ゲリラ「“最後の栄光を得る為には検討より実行である”という言葉を知らんのか?」
革命闘士「役立たずの完璧主義か。目指している完璧な理想と直ぐに出来る現実的な行動の方向性が違う場合、行動しない事を選択する場合があるらしいな」
信奉者「ただ単に無関心なのでは?」
委員長「……あの~」
工作員「はい何でしょう?」
委員長「私は女系でも良いと思います」
工作員「よく言った!」
――― 教室 ―――
不良「……まだ全校集会終わらねーのか?」
男「……やっぱすぐ体育館に行けば良かったかな……」
34:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 5レス目:2019/10/25(金) 01:02:49:jhnkq0dA (1/1)
携帯『ワンワンワンワンワン……』
男(この着信音は―)ピッ
男「親父か」
携帯『三等軍曹「おう俺だ」』
男「後で掛け直す」ピッ
――― 近所のカフェ ―――
三等軍曹「あいついきなり電話切りやがって……」
教授「お前の息子、今学校だろ? そこに電話を掛けるなんて、悪目立ちしてイジメの標的とかに……」
三等軍曹「悲観論は止めろって… …よし、授業参観に行くか。もちろんお前も一緒だ」
教授「え?」
三等軍曹「お前がいないとこの戦車は動かせないからな」
教授「ちょっと待て、まさかこの戦車で息子の学校に乗り込む気か?」
三等軍曹「もちろん! 親父がこういう良い戦車でやって来たらたちまち人気者になるだろ?」
教授「え~と、色々と問題がある様な気が……」
三等軍曹「悲観論は止めろ。前に校庭を戦車で走り回せながら演説している奴がいる学校を見た事があるから、問題無いだろ」
携帯『ワンワンワンワンワン……』
男(この着信音は―)ピッ
男「親父か」
携帯『三等軍曹「おう俺だ」』
男「後で掛け直す」ピッ
――― 近所のカフェ ―――
三等軍曹「あいついきなり電話切りやがって……」
教授「お前の息子、今学校だろ? そこに電話を掛けるなんて、悪目立ちしてイジメの標的とかに……」
三等軍曹「悲観論は止めろって… …よし、授業参観に行くか。もちろんお前も一緒だ」
教授「え?」
三等軍曹「お前がいないとこの戦車は動かせないからな」
教授「ちょっと待て、まさかこの戦車で息子の学校に乗り込む気か?」
三等軍曹「もちろん! 親父がこういう良い戦車でやって来たらたちまち人気者になるだろ?」
教授「え~と、色々と問題がある様な気が……」
三等軍曹「悲観論は止めろ。前に校庭を戦車で走り回せながら演説している奴がいる学校を見た事があるから、問題無いだろ」
35:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 6レス目:2019/10/26(土) 17:15:20:ZCNxlxKs (1/1)
――― 体育館 ―――
緑鬼「女系は歴史に対する冒涜だ。この国は西洋の王族と違って歴代全て男系の血でここまで歩んで来たんだ。この意義は非常に大きく、男系による継承こそが正統性となる訳だ。それに女性がなったら結婚出来ないだろう。何故なら独裁権力者が誕生しようとする場合、必ずこれを利用しようとするだろう。とにかく男系の血をひかない人間が継承したら歴代の先人達が守り通して来た伝統を冒涜する行為になるっ!」
委員長「うっ」
生徒A「でもさ、神話だと祖神たる大神は女性ですよね? やっぱり女系でも良いのでは?」
工作員「それは理由にならない。授業で習わなかったか?」
信奉者「授業でやってないとか?」
教頭先生「それは選択授業の範囲ですね」
緑鬼「神話の話をすると、祖神たる大神を産んだのは国産みの男神だ。だから男系の血を純粋に受け継いでいる事になる。そして大神は男と交わる事無く子供を産んでいる。つまり大神もその子供も国産みの男神の血を純粋に受け継いでいる事になる。だから祖神は女性だから女系を容認しろというのは間違っている」
生徒A「え~」
革命闘士「確かに伝統は大切かもしれないが、時代にそぐわないものや個人への負荷で見苦しく凌いでいるものは止めて良いじゃないか」
緑鬼「しかしだな……」
工作員「男系に拘って継承自体パーになったらどうすんだよ」
生徒B「すみません、委員長が貧血です」
教頭先生「それでは保健室へ」
――― 体育館 ―――
緑鬼「女系は歴史に対する冒涜だ。この国は西洋の王族と違って歴代全て男系の血でここまで歩んで来たんだ。この意義は非常に大きく、男系による継承こそが正統性となる訳だ。それに女性がなったら結婚出来ないだろう。何故なら独裁権力者が誕生しようとする場合、必ずこれを利用しようとするだろう。とにかく男系の血をひかない人間が継承したら歴代の先人達が守り通して来た伝統を冒涜する行為になるっ!」
委員長「うっ」
生徒A「でもさ、神話だと祖神たる大神は女性ですよね? やっぱり女系でも良いのでは?」
工作員「それは理由にならない。授業で習わなかったか?」
信奉者「授業でやってないとか?」
教頭先生「それは選択授業の範囲ですね」
緑鬼「神話の話をすると、祖神たる大神を産んだのは国産みの男神だ。だから男系の血を純粋に受け継いでいる事になる。そして大神は男と交わる事無く子供を産んでいる。つまり大神もその子供も国産みの男神の血を純粋に受け継いでいる事になる。だから祖神は女性だから女系を容認しろというのは間違っている」
生徒A「え~」
革命闘士「確かに伝統は大切かもしれないが、時代にそぐわないものや個人への負荷で見苦しく凌いでいるものは止めて良いじゃないか」
緑鬼「しかしだな……」
工作員「男系に拘って継承自体パーになったらどうすんだよ」
生徒B「すみません、委員長が貧血です」
教頭先生「それでは保健室へ」
36:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 7レス目:2019/10/27(日) 21:31:48:doCpiA0M (1/1)
――― 校門 ―――
三等軍曹「学校に到着したぜ!」
教授「……門が開けっ放しで不用心だな」
三等軍曹「悲観論は止めろ、悲観論ばっか言っていると現実になるぜ。このままこの戦車で校庭に入ろう!」
バァンッ!!
――― 体育館 ―――
ゲリラ「む、あの音は校門に仕掛けた対人トラップの音だな。様子を見てくる」
工作員「応、了解した」
テロリスト「何者が来たんだろうな?」
バァンッ!! バァンッ!! バァンッ!!
信奉者「複数人が来た様だが……」
ゲリラ「―――大変だっ! 戦車が乗り込んで来ているっ!」
革命闘士「何だって!?」
ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ…
工作員「ふ、戦車が何だ! 撃退するぞ! 少工魂を見せてやる!」
――― 校門 ―――
三等軍曹「学校に到着したぜ!」
教授「……門が開けっ放しで不用心だな」
三等軍曹「悲観論は止めろ、悲観論ばっか言っていると現実になるぜ。このままこの戦車で校庭に入ろう!」
バァンッ!!
――― 体育館 ―――
ゲリラ「む、あの音は校門に仕掛けた対人トラップの音だな。様子を見てくる」
工作員「応、了解した」
テロリスト「何者が来たんだろうな?」
バァンッ!! バァンッ!! バァンッ!!
信奉者「複数人が来た様だが……」
ゲリラ「―――大変だっ! 戦車が乗り込んで来ているっ!」
革命闘士「何だって!?」
ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ… ザワ…
工作員「ふ、戦車が何だ! 撃退するぞ! 少工魂を見せてやる!」
37:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 8レス目:2019/10/28(月) 21:54:52:N7QQQNIE (1/1)
――― 三等軍曹side ―――
教授「何だ!? 今の爆発音!?」
三等軍曹「トラップだ!」
教授「マジか!? この学校どうなってやがる!? 校門に爆発物を仕掛けるなんて反政府勢力か!?」
三等軍曹「落ち着けっ! とりあえず俺の経験的に建屋に近づくなっ! 戦車を広い校庭にやれっ! 全周警戒っ!」
――― 教室side ―――
不良「―――戦車が来てる……」
男(あれは親父の戦車じゃないか……)
「この教室から撃ち下すぞっ!」
ガラッ!!
工作員「! 人が居る!?」
男「貴方達は!?」
信奉者「不法侵入して来た戦車を退治しに来ました」
革命闘士「君達一般人は体育館に行ってなさい!」
ゲリラ「この携帯式対戦車擲弾を叩き込んでやるぜ!」
――― 三等軍曹side ―――
教授「何だ!? 今の爆発音!?」
三等軍曹「トラップだ!」
教授「マジか!? この学校どうなってやがる!? 校門に爆発物を仕掛けるなんて反政府勢力か!?」
三等軍曹「落ち着けっ! とりあえず俺の経験的に建屋に近づくなっ! 戦車を広い校庭にやれっ! 全周警戒っ!」
――― 教室side ―――
不良「―――戦車が来てる……」
男(あれは親父の戦車じゃないか……)
「この教室から撃ち下すぞっ!」
ガラッ!!
工作員「! 人が居る!?」
男「貴方達は!?」
信奉者「不法侵入して来た戦車を退治しに来ました」
革命闘士「君達一般人は体育館に行ってなさい!」
ゲリラ「この携帯式対戦車擲弾を叩き込んでやるぜ!」
38:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりまして、ry 9レス目:2019/10/29(火) 22:52:37:TL1uFE4k (1/1)
男・不良「「え?」」
信奉者「さっ、一般人は下がって」
テロリスト「敵戦車は校庭に陣取ってるな」
工作員「よ~し、用意は良いかっ!」
ゲリラ「何時でも良いぜっ!」
革命闘士(あれ?)
工作員「合図と共に窓を開けるからな! ……よし今だやれっ!」ガシャンッ
ゲリラ「喰らえっ!」
革命闘士・男「「ちょ待」」バッ
ドヒューンッ カンッ
ゲリラ・工作員・テロリスト・男「「「「不発!?」」」」
革命闘士「弾頭に安全装置が付けっぱだったよ!」
信奉者「えっ!? 安全装置?!」
ゲリラ「これって弾頭に安全装置があったのか!?」
革命闘士「ほら、この弾頭の先っちょに付いているこれだよ」
ゲリラ「それが安全装置!?」
信奉者「それ補給担当が兵士に渡す前に取り外してゴミ箱に捨てているの昔見た覚えが……」ガク
男・不良「「え?」」
信奉者「さっ、一般人は下がって」
テロリスト「敵戦車は校庭に陣取ってるな」
工作員「よ~し、用意は良いかっ!」
ゲリラ「何時でも良いぜっ!」
革命闘士(あれ?)
工作員「合図と共に窓を開けるからな! ……よし今だやれっ!」ガシャンッ
ゲリラ「喰らえっ!」
革命闘士・男「「ちょ待」」バッ
ドヒューンッ カンッ
ゲリラ・工作員・テロリスト・男「「「「不発!?」」」」
革命闘士「弾頭に安全装置が付けっぱだったよ!」
信奉者「えっ!? 安全装置?!」
ゲリラ「これって弾頭に安全装置があったのか!?」
革命闘士「ほら、この弾頭の先っちょに付いているこれだよ」
ゲリラ「それが安全装置!?」
信奉者「それ補給担当が兵士に渡す前に取り外してゴミ箱に捨てているの昔見た覚えが……」ガク
39:教頭先生「続いて校長先生のお話に代わりましてry 10レス目:2019/10/30(水) 00:22:32:XxYxqQeU (1/1)
テロリスト「おいおい安全装置なんて作戦前に外しておけよ少工出!」
不良(少工だと!)ガタッ
工作員「……俺が悪いのか? 普通、撃つ直前に外す物じゃないのか?」
テロリスト「この弾頭は安全装置が無くてもほぼ誤爆しないし、取り外し忘れて撃つ奴が多いから」
不良「うりゃっ!」バッ
工作員「いきなり何だ!?」シッ
不良「ふっ、この界隈じゃ少工生倒しゃ箔が付くんだよ」シュッシュッ
工作員「どこの界隈の話だっ!」
――― 三等軍曹side ―――
三等軍曹「俺の戦車に携帯式対戦車擲弾を撃ち込みやがって! 反撃してやる!」
教授「爆発しなくて良かった~… …って、もしかしたら軽いジョークかも」
三等軍曹「悲観論はって違うか、だがどっち道こっちは赤い特殊弾しかないからな!」
教授「特殊弾ってそれペンキ弾……」
三等軍曹「ファイヤッ!!」
――― 轟音と共に教室は赤く染まった。 完 ―――
テロリスト「おいおい安全装置なんて作戦前に外しておけよ少工出!」
不良(少工だと!)ガタッ
工作員「……俺が悪いのか? 普通、撃つ直前に外す物じゃないのか?」
テロリスト「この弾頭は安全装置が無くてもほぼ誤爆しないし、取り外し忘れて撃つ奴が多いから」
不良「うりゃっ!」バッ
工作員「いきなり何だ!?」シッ
不良「ふっ、この界隈じゃ少工生倒しゃ箔が付くんだよ」シュッシュッ
工作員「どこの界隈の話だっ!」
――― 三等軍曹side ―――
三等軍曹「俺の戦車に携帯式対戦車擲弾を撃ち込みやがって! 反撃してやる!」
教授「爆発しなくて良かった~… …って、もしかしたら軽いジョークかも」
三等軍曹「悲観論はって違うか、だがどっち道こっちは赤い特殊弾しかないからな!」
教授「特殊弾ってそれペンキ弾……」
三等軍曹「ファイヤッ!!」
――― 轟音と共に教室は赤く染まった。 完 ―――
40:4SS目 1レス目:2019/11/02(土) 19:57:23:Oit05uF. (1/1)
末子「親が死んで残されたものは……」
末子「長子が粉挽き小屋を相続、次子はロバ達を相続、そして自分は……」
アムールトラ「ゴロゴロ」ゴロゴロ……
末子「……業者に売るか」
アムールトラ「! 末ちゃん末ちゃんちょっと待ってん」
末子「何だいアムちゃん?」
アムールトラ「うちお役に立ちまっせ! だからうちの事、売らんといてや~」
末子「自分お金無いし、稼ぎ口も無いし、アムちゃんお役に立つってどんな感じに?」
アムールトラ「末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントしちゃるで~」
末子「王侯貴族な生活って……」
アムールトラ「うちに名案ありまっせ~ 先ずおっきな袋と、そして長靴を用意したってやな」
末子「親が死んで残されたものは……」
末子「長子が粉挽き小屋を相続、次子はロバ達を相続、そして自分は……」
アムールトラ「ゴロゴロ」ゴロゴロ……
末子「……業者に売るか」
アムールトラ「! 末ちゃん末ちゃんちょっと待ってん」
末子「何だいアムちゃん?」
アムールトラ「うちお役に立ちまっせ! だからうちの事、売らんといてや~」
末子「自分お金無いし、稼ぎ口も無いし、アムちゃんお役に立つってどんな感じに?」
アムールトラ「末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントしちゃるで~」
末子「王侯貴族な生活って……」
アムールトラ「うちに名案ありまっせ~ 先ずおっきな袋と、そして長靴を用意したってやな」
41:末子「親が死んで残されたものは……」 2レス目:2019/11/04(月) 18:37:20:cB6FkQxA (1/1)
末子「分かったよ、それじゃ用意するよ」
アムールトラ「おおきに!」
――― その後 ―――
末子「職人に弟子入りして作ってきたよ」
アムールトラ「待っとったで! 次はうちの番やで」
――― 森 ―――
アムールトラ「さてと、ふふん…… ……そこやっ!」バッ ガシィッ
ウサギ「ぎゃぁ捕まった! 食べないで下さい~!」ジタバタジタバタ……
アムールトラ「あかんで、あんさんは王様に献上しよるさかいに。先ずは血抜き」キラ~ン
ウサギ「私は生きている方がお役に立ちますよ! 私はこう見えてインテリゲンチャですから!」
アムールトラ「うちもこう見えて知性派やねん、せやからインテリは間に合うとるんや」
ウサギ「いいえっ! あなたは私を捕まえる時に嗅覚を使ったでしょ?」
アムールトラ「そうやけど、それが何や?」
ウサギ「それはインテリとは言えません! 匂いで物事を判断するのは野蛮で非文明的行為! 知識人なら理論的に論理的に思考し嗅覚に頼りません! 物事の判断材料に匂いを理由にするのは語彙力が足りない、勉強不足、底辺階級の証なのです!」
アムールトラ「……そう言われるとそうかもしれない気ぃするな」
末子「分かったよ、それじゃ用意するよ」
アムールトラ「おおきに!」
――― その後 ―――
末子「職人に弟子入りして作ってきたよ」
アムールトラ「待っとったで! 次はうちの番やで」
――― 森 ―――
アムールトラ「さてと、ふふん…… ……そこやっ!」バッ ガシィッ
ウサギ「ぎゃぁ捕まった! 食べないで下さい~!」ジタバタジタバタ……
アムールトラ「あかんで、あんさんは王様に献上しよるさかいに。先ずは血抜き」キラ~ン
ウサギ「私は生きている方がお役に立ちますよ! 私はこう見えてインテリゲンチャですから!」
アムールトラ「うちもこう見えて知性派やねん、せやからインテリは間に合うとるんや」
ウサギ「いいえっ! あなたは私を捕まえる時に嗅覚を使ったでしょ?」
アムールトラ「そうやけど、それが何や?」
ウサギ「それはインテリとは言えません! 匂いで物事を判断するのは野蛮で非文明的行為! 知識人なら理論的に論理的に思考し嗅覚に頼りません! 物事の判断材料に匂いを理由にするのは語彙力が足りない、勉強不足、底辺階級の証なのです!」
アムールトラ「……そう言われるとそうかもしれない気ぃするな」
42:末子「親が死んで残されたものは……」 3レス目:2019/11/05(火) 06:04:54:wqpagXNk (1/1)
ウサギ「どうですか!? 私が立派なインテリゲンチャだという事が分かりましたか!? 王様にだってお手軽に素晴らしい物を献上して覚えめでたくしちゃいますよ!?」
アムールトラ「よっしゃ! それなら今から行こか~」
――― 王城 ―――
アムールトラ「王様、大変珍しい物を手に入れよったさかい献上しに来たで」
王様「ほう、それはどんな物じゃ?」
ウサギ「はい、主に代わりまして私が説明しましょう。それは流星の尾を虹の色で染め上げて糸にして丹念に機織りし出来た布を使い作り上げた神聖さ偉大さ清涼さ持つ服で御座います!」
王様「それは凄そうな服だな。早速見てみたいのぅ」
ウサギ「はい、こちらがその服、『低能には見えない服』で御座います」サッ
アムールトラ「(おい)」
王様「……低能には見えないのであれば、低能相手では裸を晒す事になるのでは?」
ウサギ「その心配は御無用です。私の言う低能とは他者の経験を自分の経験に出来ない者の事です」
王様「他者の経験を自分の経験に? その様な事、普通は出来ないのでは?」
ウサギ「いいえ、ほとんどの者は極普通に自覚せずに自然と出来ております。学問や科学、社会の仕事などは他者の経験、先人達の経験とも言えますがそれに基づいて出来ております。他者の経験を自分の経験に出来るからこそ学問を修め科学をより追求し仕事をマスター出来るのです」
王様「成程、学問や科学、仕事を覚えられるのは他者の経験を自分の経験に出来るからという訳か」
ウサギ「そうです。そして他者の経験を自分の経験に出来る能力が無自覚に自然に使えるという事は他者を傷つけ難いという事です。他者を貶め傷つけるとその能力ゆえ自分も貶め傷つくのです。しかし他者の経験を自分の経験に出来ない低能は他人を幾らでも貶め傷つける事が出来るのです。その様な者は牢屋に入れらていますでしょ? だから心配せずにこの服を着て大丈夫ですよ」
ウサギ「どうですか!? 私が立派なインテリゲンチャだという事が分かりましたか!? 王様にだってお手軽に素晴らしい物を献上して覚えめでたくしちゃいますよ!?」
アムールトラ「よっしゃ! それなら今から行こか~」
――― 王城 ―――
アムールトラ「王様、大変珍しい物を手に入れよったさかい献上しに来たで」
王様「ほう、それはどんな物じゃ?」
ウサギ「はい、主に代わりまして私が説明しましょう。それは流星の尾を虹の色で染め上げて糸にして丹念に機織りし出来た布を使い作り上げた神聖さ偉大さ清涼さ持つ服で御座います!」
王様「それは凄そうな服だな。早速見てみたいのぅ」
ウサギ「はい、こちらがその服、『低能には見えない服』で御座います」サッ
アムールトラ「(おい)」
王様「……低能には見えないのであれば、低能相手では裸を晒す事になるのでは?」
ウサギ「その心配は御無用です。私の言う低能とは他者の経験を自分の経験に出来ない者の事です」
王様「他者の経験を自分の経験に? その様な事、普通は出来ないのでは?」
ウサギ「いいえ、ほとんどの者は極普通に自覚せずに自然と出来ております。学問や科学、社会の仕事などは他者の経験、先人達の経験とも言えますがそれに基づいて出来ております。他者の経験を自分の経験に出来るからこそ学問を修め科学をより追求し仕事をマスター出来るのです」
王様「成程、学問や科学、仕事を覚えられるのは他者の経験を自分の経験に出来るからという訳か」
ウサギ「そうです。そして他者の経験を自分の経験に出来る能力が無自覚に自然に使えるという事は他者を傷つけ難いという事です。他者を貶め傷つけるとその能力ゆえ自分も貶め傷つくのです。しかし他者の経験を自分の経験に出来ない低能は他人を幾らでも貶め傷つける事が出来るのです。その様な者は牢屋に入れらていますでしょ? だから心配せずにこの服を着て大丈夫ですよ」
43:末子「親が死んで残されたものは……」 4レス目:2019/11/06(水) 21:20:14:b5Yy4hmU (1/1)
王様「ふむふむ成程よ~く分かった、その献上品の服、ありがたく頂こう。更に早速御布令を出して国民にお披露目しよう」
アムールトラ・ウサギ「「マジで!?」」
王様「うむ、そしてその服を着て国民の前に立つのはお前じゃウサギ」
ウサギ「えっ!? あの、私は別に、服とかは必要ないので……」
王様「ならばその皮を剥いでそっちの立派な服を着せてやろう」
――― 後日…… ―――
ザワザワザワザワザワザワ……
国民達「低能には見えない服を着てるんだってよ」「そうなのか?」「ここでいう低能って他者の経験を自分の経験に出来ない奴の事だってよ」「それってミラーニューロンの事か?」「知ってる知ってる、他人が足の小指をぶつけるのを見たり紙で指を切ったのを見た時に痛みを感じる原因だろ?」「そうそう」「他にもミラーニューロンが無ければ文明をここまで発展させる事は出来なかったともいうな」「ミラーニューロンの働きが悪い奴は非文明人で犯罪者率が高いらしいな」「俺にはあのウサギが立派な服を着ているのが見える」「俺も見えてるよ」「ああウサギのくせになんてリッチでゴージャスな服を着ているんだろう」「俺にも見える」
ウサギ「キュー……」
子供「あのウサギ裸じゃん」
――― その後…… ―――
末子「さて、真水でしっかりと体を洗った後は蒲の穂を敷き詰めた上をゴロゴロさせてっと……」
ウサギ「キュー……」
――― 酒場 ―――
アムールトラ(計画の練り直しや! 末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントする為に先ずはしっかり情報収集からや!)
王様「ふむふむ成程よ~く分かった、その献上品の服、ありがたく頂こう。更に早速御布令を出して国民にお披露目しよう」
アムールトラ・ウサギ「「マジで!?」」
王様「うむ、そしてその服を着て国民の前に立つのはお前じゃウサギ」
ウサギ「えっ!? あの、私は別に、服とかは必要ないので……」
王様「ならばその皮を剥いでそっちの立派な服を着せてやろう」
――― 後日…… ―――
ザワザワザワザワザワザワ……
国民達「低能には見えない服を着てるんだってよ」「そうなのか?」「ここでいう低能って他者の経験を自分の経験に出来ない奴の事だってよ」「それってミラーニューロンの事か?」「知ってる知ってる、他人が足の小指をぶつけるのを見たり紙で指を切ったのを見た時に痛みを感じる原因だろ?」「そうそう」「他にもミラーニューロンが無ければ文明をここまで発展させる事は出来なかったともいうな」「ミラーニューロンの働きが悪い奴は非文明人で犯罪者率が高いらしいな」「俺にはあのウサギが立派な服を着ているのが見える」「俺も見えてるよ」「ああウサギのくせになんてリッチでゴージャスな服を着ているんだろう」「俺にも見える」
ウサギ「キュー……」
子供「あのウサギ裸じゃん」
――― その後…… ―――
末子「さて、真水でしっかりと体を洗った後は蒲の穂を敷き詰めた上をゴロゴロさせてっと……」
ウサギ「キュー……」
――― 酒場 ―――
アムールトラ(計画の練り直しや! 末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントする為に先ずはしっかり情報収集からや!)
44:末子「親が死んで残されたものは……」 5レス目:2019/11/08(金) 19:44:12:1kKSBFJ. (1/1)
子供「おとーさんおとーさんっ! 大きなトラがっ!」
酒場店主「ぼーや、お客さんに失礼だろ。すみませんね、何にしますか?」
アムールトラ「山羊乳を。無ければ子猫が飲んでも大丈夫なミルクを」
酒場店主「はい、ホットミルクです」トンッ
アムールトラ「熱いのは苦手やけど、まぁええか」
子供「猫舌……」
アムールトラ「冷めるまで暇潰しに… …何ぞええ儲け話ありまっか?」
酒場店主「そうですねぇ……」
あるぜ。という声が酒場の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、作業服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はクーリーゴブリン。職業は人夫。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、一緒に報酬が良い仕事に参加しないか? しっかりした仕事がある。もちろん吹かしで無い事も確認されている。というか依頼元は王様だ。仕事の内容は、真夜中の教会の地下の一室で棺を一櫃見張る仕事だ。一晩でかなりの報酬が貰える。今夜遅くの仕事に参加しよう」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、アムールトラにそう告げた
酒場店主「……確か、その仕事は前任者が6人位の兵士でしたが、全員惨殺された仕事の筈です。更に前の前任者もその前の前任者も6人程の兵士だったのが同じく全員惨殺されていたと思いますよ」
子供「おとーさんおとーさんっ! 大きなトラがっ!」
酒場店主「ぼーや、お客さんに失礼だろ。すみませんね、何にしますか?」
アムールトラ「山羊乳を。無ければ子猫が飲んでも大丈夫なミルクを」
酒場店主「はい、ホットミルクです」トンッ
アムールトラ「熱いのは苦手やけど、まぁええか」
子供「猫舌……」
アムールトラ「冷めるまで暇潰しに… …何ぞええ儲け話ありまっか?」
酒場店主「そうですねぇ……」
あるぜ。という声が酒場の奥から上がった
薄暗い影がゆらりと立ち上がり、恐ろしく滑らかな動きで歩み寄ってくる
小鬼のような鉄仮面を被り、作業服で身を包んだ小柄な男だった
緑鬼「通り名はクーリーゴブリン。職業は人夫。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、一緒に報酬が良い仕事に参加しないか? しっかりした仕事がある。もちろん吹かしで無い事も確認されている。というか依頼元は王様だ。仕事の内容は、真夜中の教会の地下の一室で棺を一櫃見張る仕事だ。一晩でかなりの報酬が貰える。今夜遅くの仕事に参加しよう」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、アムールトラにそう告げた
酒場店主「……確か、その仕事は前任者が6人位の兵士でしたが、全員惨殺された仕事の筈です。更に前の前任者もその前の前任者も6人程の兵士だったのが同じく全員惨殺されていたと思いますよ」
45:末子「親が死んで残されたものは……」 6レス目:2019/11/09(土) 22:12:22:erc4ulz2 (1/1)
緑鬼「そんな曰く付きの仕事だったのか」
アムールトラ「毎夜全員惨殺される仕事か… …それは報酬が良さそうやな」
酒場店主「やるんですか?」
緑鬼「まぁ報酬が良いからな」
アムールトラ「それに王様からの依頼やからな」
――― その夜、教会の地下の一室 ―――
王様「今晩の見張りはお主ら4人か、大丈夫か?」
アムールトラ「かまへん。人数はそないに関係ないやろ?」
王様「四方を守るのに4人、中央に全体を見る者1人、遊撃や予備の為の1人で6人は必要なのでは?」
緑鬼「そう言われるとそんな気がしてくるな」
アムールトラ「かまへんかまへん、うちは百人力以上やから」
王様「そうか… …それでは棺を守るのを頼んだぞ」
アムールトラ「任せときぃ!」
末子「頑張ろうね!」
ウサギ「ぴぃぴぃ!」
緑鬼「そんな曰く付きの仕事だったのか」
アムールトラ「毎夜全員惨殺される仕事か… …それは報酬が良さそうやな」
酒場店主「やるんですか?」
緑鬼「まぁ報酬が良いからな」
アムールトラ「それに王様からの依頼やからな」
――― その夜、教会の地下の一室 ―――
王様「今晩の見張りはお主ら4人か、大丈夫か?」
アムールトラ「かまへん。人数はそないに関係ないやろ?」
王様「四方を守るのに4人、中央に全体を見る者1人、遊撃や予備の為の1人で6人は必要なのでは?」
緑鬼「そう言われるとそんな気がしてくるな」
アムールトラ「かまへんかまへん、うちは百人力以上やから」
王様「そうか… …それでは棺を守るのを頼んだぞ」
アムールトラ「任せときぃ!」
末子「頑張ろうね!」
ウサギ「ぴぃぴぃ!」
46:末子「親が死んで残されたものは……」 7レス目:2019/11/10(日) 22:57:26:PshMcuj2 (1/1)
――― 暫らくして…… ―――
末子「そろそろ11時か」
ウサギ「ぴぃぴぃ」
緑鬼「緊張して来たな」
アムールトラ「そないに緊張しなや」
緑鬼「だってよ、前任者は皆殺しに遭っているじゃねーかよ」
末子「え?」
ウサギ「キュ!?」
アムールトラ「心配無用や。この部屋の出入り口は一つしかないから、そこに注意していれば、って何や!?」
棺「―――」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
末子「棺から凄いプレッシャーが!?」
ウサギ「キューキュー!」
緑鬼「まさか、今まで見張りの兵士を全員惨殺していたのはこの棺!?」
アムールトラ「く、これはまずい、先手必勝や! “ケーニクスティーガー”!!」
チュドーーーン!!!!!!
棺「ぐわああああーーーっ!!!」
――― 暫らくして…… ―――
末子「そろそろ11時か」
ウサギ「ぴぃぴぃ」
緑鬼「緊張して来たな」
アムールトラ「そないに緊張しなや」
緑鬼「だってよ、前任者は皆殺しに遭っているじゃねーかよ」
末子「え?」
ウサギ「キュ!?」
アムールトラ「心配無用や。この部屋の出入り口は一つしかないから、そこに注意していれば、って何や!?」
棺「―――」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
末子「棺から凄いプレッシャーが!?」
ウサギ「キューキュー!」
緑鬼「まさか、今まで見張りの兵士を全員惨殺していたのはこの棺!?」
アムールトラ「く、これはまずい、先手必勝や! “ケーニクスティーガー”!!」
チュドーーーン!!!!!!
棺「ぐわああああーーーっ!!!」
47:末子「親が死んで残されたものは……」 8レス目:2019/11/11(月) 23:26:25:da6ttkrk (1/1)
末子「棺吹っ飛ばしちゃった!」
緑鬼「これはまずい! 王様から守る様に言われたのに!」
アムールトラ「そうやった! 忘れとった!」
悪魔「まったく何しやがるんだこんちくしょうめ!」
アムールトラ「ん!? あんた何もんや!? 人間やないな!?」
悪魔「そうだよ悪魔だよ! だけど俺はこの国の姫だぞ!」
末子・アムールトラ・緑鬼・ウサギ「「「「えぇーっ!!??」」」」
悪魔「この国の王様夫妻はなかなか子供が出来なくて『子供が欲しい。たとえ悪魔の子だって構わない』と呟いたから、ちょいと王様の中に入って王妃様の中に入って生まれてきてやったのさ! そして最近は姫という立場を利用して毎夜この部屋で寝るから見張りの兵士をつけてくれと王様に頼んでその兵士を惨殺しているさ!」
アムールトラ「ほんで今夜はうちらを殺すっちゅう訳か、ふんっ! 返り討ちにしちゃる!」
末子「でも、相手はこの国のお姫様だよ」
アムールトラ「なら手加減しての、“バギ”!」ビュンッ!!
悪魔「ぐはぁっ!? ―――く、貴様、何がバギだっ!? バギクロスじゃねぇかっ!?」
アムールトラ「今のはバギクロスやあれへん、バギや」
悪魔「なん……だと……!?」
アムールトラ「ウチはこう見えて知性派やねん、うちのバギクロスを喰らいたいなら見せちゃるぜ! “ケーニクスティーガー”!!」
末子「棺吹っ飛ばしちゃった!」
緑鬼「これはまずい! 王様から守る様に言われたのに!」
アムールトラ「そうやった! 忘れとった!」
悪魔「まったく何しやがるんだこんちくしょうめ!」
アムールトラ「ん!? あんた何もんや!? 人間やないな!?」
悪魔「そうだよ悪魔だよ! だけど俺はこの国の姫だぞ!」
末子・アムールトラ・緑鬼・ウサギ「「「「えぇーっ!!??」」」」
悪魔「この国の王様夫妻はなかなか子供が出来なくて『子供が欲しい。たとえ悪魔の子だって構わない』と呟いたから、ちょいと王様の中に入って王妃様の中に入って生まれてきてやったのさ! そして最近は姫という立場を利用して毎夜この部屋で寝るから見張りの兵士をつけてくれと王様に頼んでその兵士を惨殺しているさ!」
アムールトラ「ほんで今夜はうちらを殺すっちゅう訳か、ふんっ! 返り討ちにしちゃる!」
末子「でも、相手はこの国のお姫様だよ」
アムールトラ「なら手加減しての、“バギ”!」ビュンッ!!
悪魔「ぐはぁっ!? ―――く、貴様、何がバギだっ!? バギクロスじゃねぇかっ!?」
アムールトラ「今のはバギクロスやあれへん、バギや」
悪魔「なん……だと……!?」
アムールトラ「ウチはこう見えて知性派やねん、うちのバギクロスを喰らいたいなら見せちゃるぜ! “ケーニクスティーガー”!!」
48:末子「親が死んで残されたものは……」 9レス目:2019/11/12(火) 20:35:02:SRXJxVN2 (1/1)
チュドーーーン!!!!!!
悪魔「ぐふっ」ドサリ
アムールトラ「ふ、勝った」
緑鬼「この国の姫様を倒しちまったけど良いのかよ?」
アムールトラ「しもた! やってもた!」
末子「とりあえず壊れた棺は直しておこう......」
トンテンカントンテンカントンテンカン……
――― そして翌朝…… ―――
王様「おおっ! お主ら無事に生きておったか! 棺も無事だな!」
アムールトラ・末子・ウサギ・緑鬼「「「「はははは......」」」」
王様「褒美を取らす!」
アムールトラ・末子・ウサギ・緑鬼「「「「ははー、ありがたき幸せ」」」」
王様「さてと、……マイスイ~トエンジェル、朝だぞ~」
アムールトラ「(王様が棺に気ぃとられとる間に長靴脱いでっと、末ちゃん達うちの背中に乗って)」
末子「(うん)」
末子達はアムールトラに乗り、急いでその場を音も無く去った―――
チュドーーーン!!!!!!
悪魔「ぐふっ」ドサリ
アムールトラ「ふ、勝った」
緑鬼「この国の姫様を倒しちまったけど良いのかよ?」
アムールトラ「しもた! やってもた!」
末子「とりあえず壊れた棺は直しておこう......」
トンテンカントンテンカントンテンカン……
――― そして翌朝…… ―――
王様「おおっ! お主ら無事に生きておったか! 棺も無事だな!」
アムールトラ・末子・ウサギ・緑鬼「「「「はははは......」」」」
王様「褒美を取らす!」
アムールトラ・末子・ウサギ・緑鬼「「「「ははー、ありがたき幸せ」」」」
王様「さてと、……マイスイ~トエンジェル、朝だぞ~」
アムールトラ「(王様が棺に気ぃとられとる間に長靴脱いでっと、末ちゃん達うちの背中に乗って)」
末子「(うん)」
末子達はアムールトラに乗り、急いでその場を音も無く去った―――
49:末子「親が死んで残されたものは……」 10レス目:2019/11/13(水) 23:06:56:z.Aw/CrQ (1/1)
姫様「父上」
王様「お前……?!」
姫様「実は今まで父上が『子供が欲しい。たとえ悪魔の子だって構わない』と呟いた為に私は悪魔だったのです」
王様「なん……だと……!?」
姫様「しかし昨晩、あの方が悪魔を倒して今の私になったのです。つまり今の私は姫100%です」
王様「そうだったのか。ならば礼を言わなければな… …あれ? あの者らは何処に… …おや? 長靴が」
姫様「その長靴はあの方が履いてらした物ですね」
王様「ならば早速御布令を出してこの長靴の持ち主を探し出そう!」
――― そして…… ―――
アムールトラ「末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントする為の次なる計画は……」
末子「アムちゃん、自分お金有るし稼ぎ口も有るからしばらくは風の吹くまま気の向くままに生きようかなと思うんだけど」
アムールトラ「え?」
ウサギ「アフリカ沖のある船乗り曰く『風は赤道に向かって吹く』 つまり風はレッドカーペットな感じで、太陽の通り道でもある場所目指して吹いていて、つまりは風を受けて進むは王道な感じで王の生活みたいじゃないですかね?」
アムールトラ「う~ん… …まっそれもそやね!」
――― 末子達の冒険はこれからだ!! 完 ―――
姫様「父上」
王様「お前……?!」
姫様「実は今まで父上が『子供が欲しい。たとえ悪魔の子だって構わない』と呟いた為に私は悪魔だったのです」
王様「なん……だと……!?」
姫様「しかし昨晩、あの方が悪魔を倒して今の私になったのです。つまり今の私は姫100%です」
王様「そうだったのか。ならば礼を言わなければな… …あれ? あの者らは何処に… …おや? 長靴が」
姫様「その長靴はあの方が履いてらした物ですね」
王様「ならば早速御布令を出してこの長靴の持ち主を探し出そう!」
――― そして…… ―――
アムールトラ「末ちゃんに王侯貴族な生活をプレゼントする為の次なる計画は……」
末子「アムちゃん、自分お金有るし稼ぎ口も有るからしばらくは風の吹くまま気の向くままに生きようかなと思うんだけど」
アムールトラ「え?」
ウサギ「アフリカ沖のある船乗り曰く『風は赤道に向かって吹く』 つまり風はレッドカーペットな感じで、太陽の通り道でもある場所目指して吹いていて、つまりは風を受けて進むは王道な感じで王の生活みたいじゃないですかね?」
アムールトラ「う~ん… …まっそれもそやね!」
――― 末子達の冒険はこれからだ!! 完 ―――
50:男「静かにしてもらえませんか」 1スレ目:2019/11/14(木) 09:30:54:vzP0Kyhw (1/1)
女「うるさいですね……」
男「うるさいのは貴女です。私の家で何をしているんですか」
女「見てわかりませんか。ギターの練習です」
男「そうではありません。なぜ私の家にいるんですか」
女「施錠されていなかったので。私が閉めておいたので、防犯はバッチリです」
男「そうですか、ありがとうございます。しかし今は何時ですか」
女「午前の5時30分ですね。おはようございます」
男「おはようございます。こんな時間からギターの練習をしないでください」
女「私の家にはアンプがありませんので」
男「だからと言って忍び込んで無許可で使用するのはやめてください。それに近所迷惑です」
女「それもそうですね。お昼になったら再開しましょう」
男「帰ってください」
女「うるさいですね……」
男「うるさいのは貴女です。私の家で何をしているんですか」
女「見てわかりませんか。ギターの練習です」
男「そうではありません。なぜ私の家にいるんですか」
女「施錠されていなかったので。私が閉めておいたので、防犯はバッチリです」
男「そうですか、ありがとうございます。しかし今は何時ですか」
女「午前の5時30分ですね。おはようございます」
男「おはようございます。こんな時間からギターの練習をしないでください」
女「私の家にはアンプがありませんので」
男「だからと言って忍び込んで無許可で使用するのはやめてください。それに近所迷惑です」
女「それもそうですね。お昼になったら再開しましょう」
男「帰ってください」
51:男「静かにしてもらえませんか」 2スレ目:2019/11/16(土) 18:51:04:p5yVjuJk (1/1)
女「何処に帰れば良いんですか?」
男「貴女の家に決まっているでしょう」
女「分かりました。では」ガソゴソガサゴソ……
男「それは……」
女「携帯式の私の家です」
男「テントじゃないですか」
女「そうとも言いますね」
男「テントじゃない家は無いんですか?」
女「無いです。あ、同情するならお金をください」
男「父が酒浸りで暴力的で、母が重病なんですか?」
女「いいえ。今の世の中は消費税35%で健康保険制度廃止な上に生活保護制度廃止されたじゃないですか」
男「そうですね」
女「老後の蓄えは一人3千万円必要なのに政府は必要無いと言った為、それを信じて両親はそこまで貯金しなかったんですよ」
男「成程、察しました。親が居るなら親の元へ帰ってください」
女「それもそうですね。それではここに居ますね」
女「何処に帰れば良いんですか?」
男「貴女の家に決まっているでしょう」
女「分かりました。では」ガソゴソガサゴソ……
男「それは……」
女「携帯式の私の家です」
男「テントじゃないですか」
女「そうとも言いますね」
男「テントじゃない家は無いんですか?」
女「無いです。あ、同情するならお金をください」
男「父が酒浸りで暴力的で、母が重病なんですか?」
女「いいえ。今の世の中は消費税35%で健康保険制度廃止な上に生活保護制度廃止されたじゃないですか」
男「そうですね」
女「老後の蓄えは一人3千万円必要なのに政府は必要無いと言った為、それを信じて両親はそこまで貯金しなかったんですよ」
男「成程、察しました。親が居るなら親の元へ帰ってください」
女「それもそうですね。それではここに居ますね」
52:男「静かにしてもらえませんか」 3レス目:2019/11/19(火) 23:06:42:ZqiqR5CQ (1/1)
男「……もしかして貴女の親は……」
女「はい、ここに、私の心の中に居ます」
男「そうでしたか……」
女「……気分を変える為にテレビでも点けますか」ポチッ
――― テレビ ―――
工作員「このテレビ局を占拠したのは我々のお話を皆さんに静かにじっくりと聴いて貰う為です」
革命闘士「今現在この国の全ての富の内、半分以上が70代の老人が持っている」
革命闘士「そして性風俗の利用者の一番多い年齢は70代という調査結果が出ています」
革命闘士「性風俗は経済的に困窮している人などが手っ取り早く大金を稼ぐ仕事でした」
ゲリラ「それが今じゃ成り手が多くて過当競争で価格破壊でそんなに稼げないときた」
革命闘士「今まさにこの国に金持ちの老人が貧乏な若者を食い物にする図が現れているのです!」
テロリスト「醜い国だ」
――――――
女「気分があまり変わらないですね」
男「気分を変えたいなら、この家から出て行くというのはどうでしょうか?」
男「……もしかして貴女の親は……」
女「はい、ここに、私の心の中に居ます」
男「そうでしたか……」
女「……気分を変える為にテレビでも点けますか」ポチッ
――― テレビ ―――
工作員「このテレビ局を占拠したのは我々のお話を皆さんに静かにじっくりと聴いて貰う為です」
革命闘士「今現在この国の全ての富の内、半分以上が70代の老人が持っている」
革命闘士「そして性風俗の利用者の一番多い年齢は70代という調査結果が出ています」
革命闘士「性風俗は経済的に困窮している人などが手っ取り早く大金を稼ぐ仕事でした」
ゲリラ「それが今じゃ成り手が多くて過当競争で価格破壊でそんなに稼げないときた」
革命闘士「今まさにこの国に金持ちの老人が貧乏な若者を食い物にする図が現れているのです!」
テロリスト「醜い国だ」
――――――
女「気分があまり変わらないですね」
男「気分を変えたいなら、この家から出て行くというのはどうでしょうか?」
53:男「静かにしてもらえませんか」 4レス目:2019/11/20(水) 23:06:34:UMzCNMaU (1/1)
女「実は私には人の精神を蝕む存在と戦うという使命があるのです」
男「急に何を言い出すのですか?」
女「それでテレビを消して私が居なくなると、あのテレビの裏から静寂が飛び出して精神に対して回し蹴りを放って来ますよ?」
男「本当に何を言っているんですか?」
女「更にカーテンを劈いて森閑が精神に対して怪鳥蹴りを放って来ます」
男「マジですか?」
女「更に更に床から現われた無音が精神に対してコブラツイストを仕掛けてギブアップです」
男「何故に??」
女「千聞は百見にしかず、百見は一行にしかず。実際に体験しましょう。テレビを消してちょっとここから居なくなります」シュバッ
男「…………」
静寂「おりゃぁっ!」
精神「がはっ!?」
森閑「あちょぉっ!」
精神「げふっ!?」
無音「コブラツイストッ!」
精神「ギブギブギブッ!?」
女「実は私には人の精神を蝕む存在と戦うという使命があるのです」
男「急に何を言い出すのですか?」
女「それでテレビを消して私が居なくなると、あのテレビの裏から静寂が飛び出して精神に対して回し蹴りを放って来ますよ?」
男「本当に何を言っているんですか?」
女「更にカーテンを劈いて森閑が精神に対して怪鳥蹴りを放って来ます」
男「マジですか?」
女「更に更に床から現われた無音が精神に対してコブラツイストを仕掛けてギブアップです」
男「何故に??」
女「千聞は百見にしかず、百見は一行にしかず。実際に体験しましょう。テレビを消してちょっとここから居なくなります」シュバッ
男「…………」
静寂「おりゃぁっ!」
精神「がはっ!?」
森閑「あちょぉっ!」
精神「げふっ!?」
無音「コブラツイストッ!」
精神「ギブギブギブッ!?」
54:男「静かにしてもらえませんか」 5レス目:2019/11/24(日) 23:10:44:H0f6lt8o (1/1)
ジャーンジャーンジャーン
静寂「げぇっギター!!」
森閑「に、逃げろー!!」
無音「うわーっ!!」
女「これで分かりましたか?」
男「…………取り敢えず精神科がある病院に連絡しますね」ピッポッパッ
トゥルルルルル……ガチャッ
もしもし。という声が受話器から上がる
小鬼のような鉄仮面を被り、白衣で身を包んだ小柄な男の声だった
緑鬼「通り名はクリニックゴブリン。職業は医者。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、用件を聞こうか」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、男にそう告げた
男「はい、ちょっと精神科で診てもらいたいのですが」
緑鬼「精神科は今、問題が起こっていて大変なんだ。他所をあたってくれ」ガチャッ
男「……どうしたんでしょうかね?」
女「それならきっと、私が大学の研究員を名乗って『これから1週間の内に1人以上の偽の精神病患者を送り込みますので見分けて下さい』と連絡したからでしょうね」
男「それって、確か、ある国のある精神病院を大混乱に陥れた実験内容じゃないですか」
ジャーンジャーンジャーン
静寂「げぇっギター!!」
森閑「に、逃げろー!!」
無音「うわーっ!!」
女「これで分かりましたか?」
男「…………取り敢えず精神科がある病院に連絡しますね」ピッポッパッ
トゥルルルルル……ガチャッ
もしもし。という声が受話器から上がる
小鬼のような鉄仮面を被り、白衣で身を包んだ小柄な男の声だった
緑鬼「通り名はクリニックゴブリン。職業は医者。ゴブリンとでも呼んでくれ。早速だが、用件を聞こうか」
緑鬼は淡々とした口ぶりで、男にそう告げた
男「はい、ちょっと精神科で診てもらいたいのですが」
緑鬼「精神科は今、問題が起こっていて大変なんだ。他所をあたってくれ」ガチャッ
男「……どうしたんでしょうかね?」
女「それならきっと、私が大学の研究員を名乗って『これから1週間の内に1人以上の偽の精神病患者を送り込みますので見分けて下さい』と連絡したからでしょうね」
男「それって、確か、ある国のある精神病院を大混乱に陥れた実験内容じゃないですか」
55:男「静かにしてもらえませんか」 6レス目:2019/11/30(土) 23:22:07:RpOzf23o (1/1)
女「良くご存知ですね」
男「人は未だ他人の精神をそこまで診れないという話でよく引き合いに出されますので」
女「まぁでも本物と偽物の区別をちゃんとつけられればそんなに混乱しませんよ」
男「本物と偽物の区別なんてそんな簡単につきませんよ」
女「某凄腕スナイパーさん曰く、偽物は本物の持つ特徴を大げさに抜き出してしまいがちですよ」
男「ならそれに目が行ってしまい、騙され易くなりませんかね?」
女「貴方は初見の敵にザラキを使い効かなかったら以後その敵にザラキを使わない神官さんと、4回に1回ザラキを使う神官さん、どちらが導かれし者だと思いますか?」
男「どちらも導かれし神官さんでしょう」
女「なら、小豆ショルダーの話はどうでしょうか?」
男「? 小豆ショルダーとは何でしょうか?」
女「本物らしく見せようとして右肩のアーマーを小豆色に塗装する話です」
男「げほげほげほっ、失礼、ちょっとむせました」
女「小豆の匂い染み着いて?」
男「げほげほげほっ」
女「良くご存知ですね」
男「人は未だ他人の精神をそこまで診れないという話でよく引き合いに出されますので」
女「まぁでも本物と偽物の区別をちゃんとつけられればそんなに混乱しませんよ」
男「本物と偽物の区別なんてそんな簡単につきませんよ」
女「某凄腕スナイパーさん曰く、偽物は本物の持つ特徴を大げさに抜き出してしまいがちですよ」
男「ならそれに目が行ってしまい、騙され易くなりませんかね?」
女「貴方は初見の敵にザラキを使い効かなかったら以後その敵にザラキを使わない神官さんと、4回に1回ザラキを使う神官さん、どちらが導かれし者だと思いますか?」
男「どちらも導かれし神官さんでしょう」
女「なら、小豆ショルダーの話はどうでしょうか?」
男「? 小豆ショルダーとは何でしょうか?」
女「本物らしく見せようとして右肩のアーマーを小豆色に塗装する話です」
男「げほげほげほっ、失礼、ちょっとむせました」
女「小豆の匂い染み着いて?」
男「げほげほげほっ」
56:男「静かにしてもらえませんか」 7レス目:2019/12/03(火) 19:20:16:UjOKt6wA (1/1)
ピーピーピー
女「あ、お赤飯が炊けたみたいですね」
男「げほ、お赤飯が炊けたって……」
女「朝ご飯ですよ。お吸い物に香の物も尾頭付きもあります。召し上がりましょう」
男「何故に赤飯ですか? 祝い事ですか? というか赤飯は炊けるんですか?」
女「この朝ご飯、気に入りませんか? 駄目ですか? 食べられませんか?」
男「……いえ、いただきましょう」
女「それでは、はいどうぞ」スッ
男「いただきます」チャキ ヒョイパク モグモグモグモグモグモグ…………―――― モグモグモグモグモグモグゴクン
女「……貴方は平安時代の人ですね」
男「げほっ!? 何でですか!?」
女「噛む回数です。噛む回数は時代と共にどんどん減少している訳で、取り敢えず現代人は一口100回以上で食べませんよ」
男「え~とですね、これは、先程の話的に、偽平安時代の人、偽者の振りだと思いませんか?」
女「偽物は本物が持つ目立つ特徴が本物以上ですが、本物は細かい部分が本物ですよ」
男「成程、そうですか……え~と、」
ピーピーピー
女「あ、お赤飯が炊けたみたいですね」
男「げほ、お赤飯が炊けたって……」
女「朝ご飯ですよ。お吸い物に香の物も尾頭付きもあります。召し上がりましょう」
男「何故に赤飯ですか? 祝い事ですか? というか赤飯は炊けるんですか?」
女「この朝ご飯、気に入りませんか? 駄目ですか? 食べられませんか?」
男「……いえ、いただきましょう」
女「それでは、はいどうぞ」スッ
男「いただきます」チャキ ヒョイパク モグモグモグモグモグモグ…………―――― モグモグモグモグモグモグゴクン
女「……貴方は平安時代の人ですね」
男「げほっ!? 何でですか!?」
女「噛む回数です。噛む回数は時代と共にどんどん減少している訳で、取り敢えず現代人は一口100回以上で食べませんよ」
男「え~とですね、これは、先程の話的に、偽平安時代の人、偽者の振りだと思いませんか?」
女「偽物は本物が持つ目立つ特徴が本物以上ですが、本物は細かい部分が本物ですよ」
男「成程、そうですか……え~と、」
57:男「静かにしてもらえませんか」 8レス目:2019/12/04(水) 22:51:18:JV.um9iw (1/1)
女「平安時代と言えば、私は桃太郎に憧れますね」
男「そ、そうですか。何故ですか?」
女「悪い鬼を退治してお宝ゲットして凱旋、ハッピーエンドになる所ですね」
男「成程、そうですか」
女「私も悪者退治して、財産を手に入れて幸せになりたいですね」
男「……桃太郎には鬼退治する権利と力、血統がありますよ」
女「そうなんですか?」
男「桃太郎の実の両親は二人共仙人で、鬼に殺されてますから」
女「なんと」
男「桃太郎の実の両親は仙界で暮らす仙人で、ある日、仙界の宝目当てに鬼がやってきたんですよ」
女「それで抵抗して殺されると?」
男「はいその通りです。そして赤ん坊だった桃太郎は母親の仙人が死ぬ直前、大きな桃で川に逃がされたんですよ」
女「それでその後、川に洗濯に来たお婆さんに拾われるんですね」
男「そうです。それで仙人を倒した鬼は仙界の宝を手に入れて、鬼ヶ島で滅びに瀕していた一族を救い、鬼の大将になった訳ですよ」
女「北の将軍様ならぬ鬼ヶ島の将軍様ですね」
女「平安時代と言えば、私は桃太郎に憧れますね」
男「そ、そうですか。何故ですか?」
女「悪い鬼を退治してお宝ゲットして凱旋、ハッピーエンドになる所ですね」
男「成程、そうですか」
女「私も悪者退治して、財産を手に入れて幸せになりたいですね」
男「……桃太郎には鬼退治する権利と力、血統がありますよ」
女「そうなんですか?」
男「桃太郎の実の両親は二人共仙人で、鬼に殺されてますから」
女「なんと」
男「桃太郎の実の両親は仙界で暮らす仙人で、ある日、仙界の宝目当てに鬼がやってきたんですよ」
女「それで抵抗して殺されると?」
男「はいその通りです。そして赤ん坊だった桃太郎は母親の仙人が死ぬ直前、大きな桃で川に逃がされたんですよ」
女「それでその後、川に洗濯に来たお婆さんに拾われるんですね」
男「そうです。それで仙人を倒した鬼は仙界の宝を手に入れて、鬼ヶ島で滅びに瀕していた一族を救い、鬼の大将になった訳ですよ」
女「北の将軍様ならぬ鬼ヶ島の将軍様ですね」
58:男「静かにしてもらえませんか」 9レス目:2020/04/16(木) 01:06:30:47bj./Ck (1/1)
男「鬼の大将の方が北の将軍様より断然格好良いですけどね」
女「その鬼の大将さんを見た事があるんですか?」
男「はい。あ、」
女「…………」スゥッ
男「ちょっと待って下さい」
女「命乞いですか?」
男「話を聞いて下さい。今現在世界は寿命や事故そして病気やウィルスで死ぬ人間よりも新たに生まれてくる人間の方が多いです」
女「そうですね。最近世界人口140億人以上になりましたね」
男「ですがこの国の人口は減少し続けています」
女「世界に取り残されてますね」
男「それはこの国の人間達がざっくり言ってお互い仲良く出来てない所為だと思うんですよ。だから仲良くしませんか?」
バキッ
友「あれ? 玄関に鍵がかかっているなんて珍しいな」
女「おや、施錠された玄関をあっさり壊して開けて入って来るとはどちら様ですか? 」
友「!? そっちこそ誰!?」
男「おはようございます。こちらは私の友達でそちらのギター持っている女性は……、そういえば相手に尋ねる時は自分から名乗るべきですね」
男「鬼の大将の方が北の将軍様より断然格好良いですけどね」
女「その鬼の大将さんを見た事があるんですか?」
男「はい。あ、」
女「…………」スゥッ
男「ちょっと待って下さい」
女「命乞いですか?」
男「話を聞いて下さい。今現在世界は寿命や事故そして病気やウィルスで死ぬ人間よりも新たに生まれてくる人間の方が多いです」
女「そうですね。最近世界人口140億人以上になりましたね」
男「ですがこの国の人口は減少し続けています」
女「世界に取り残されてますね」
男「それはこの国の人間達がざっくり言ってお互い仲良く出来てない所為だと思うんですよ。だから仲良くしませんか?」
バキッ
友「あれ? 玄関に鍵がかかっているなんて珍しいな」
女「おや、施錠された玄関をあっさり壊して開けて入って来るとはどちら様ですか? 」
友「!? そっちこそ誰!?」
男「おはようございます。こちらは私の友達でそちらのギター持っている女性は……、そういえば相手に尋ねる時は自分から名乗るべきですね」
59:男「静かにしてもらえませんか」 10レス目:2020/04/22(水) 22:40:59:7Es8Ufug (1/1)
女「そうですね、どちら様ですかと尋ねてしまったからには自己紹介しましょう。ある時は不法侵入のギタリスト、またある時はホームレス、またある時は大学の研究員、しかしてその実態は人外と戦う戦士です」
友「え?」
男「なんと本当なんですか」
女「という訳で貴方達の生命と全財産は私がいただきます」
友「何でだよ!? ひどい人間だ! 戦士というより盗賊だ!」
女「人外とホモに人権はありません。よって私の行為は犯罪ではないです」
友「なにおう!? ちゃんと戸籍があるしホモじゃないぞ!? というかホモにも人権あるしお前の行為はやっぱ犯罪じゃん!」
女「私は何も悪くないです、社会とか世の中が悪いんです」
友「そんな事は無いだろ!」
女「とある総理は何か失敗したら入れ知恵した側近が悪い、動かない官僚が悪い、前政権が悪い、野党が悪い、忖度した奴が悪い、派閥が違うから悪い、自分は悪くない。で、成功は自分の手柄にして多数の人達から有能扱いされてましたよ」
友「何だよ、そんなに総理に文句があるならお前が総理大臣やってみせろよ!」
女「分かりました、それでは私が総理大臣やりますから私を総理大臣にして下さい」
友「え?」
女「総理大臣やってみせろと言うなら総理大臣をやらせてくれるんでしょ? 取り敢えずここを私の選挙事務所にします。私に清き一票をお願いしまーす」
――― 男「静かにしてもらえませんか」 完 ―――
女「そうですね、どちら様ですかと尋ねてしまったからには自己紹介しましょう。ある時は不法侵入のギタリスト、またある時はホームレス、またある時は大学の研究員、しかしてその実態は人外と戦う戦士です」
友「え?」
男「なんと本当なんですか」
女「という訳で貴方達の生命と全財産は私がいただきます」
友「何でだよ!? ひどい人間だ! 戦士というより盗賊だ!」
女「人外とホモに人権はありません。よって私の行為は犯罪ではないです」
友「なにおう!? ちゃんと戸籍があるしホモじゃないぞ!? というかホモにも人権あるしお前の行為はやっぱ犯罪じゃん!」
女「私は何も悪くないです、社会とか世の中が悪いんです」
友「そんな事は無いだろ!」
女「とある総理は何か失敗したら入れ知恵した側近が悪い、動かない官僚が悪い、前政権が悪い、野党が悪い、忖度した奴が悪い、派閥が違うから悪い、自分は悪くない。で、成功は自分の手柄にして多数の人達から有能扱いされてましたよ」
友「何だよ、そんなに総理に文句があるならお前が総理大臣やってみせろよ!」
女「分かりました、それでは私が総理大臣やりますから私を総理大臣にして下さい」
友「え?」
女「総理大臣やってみせろと言うなら総理大臣をやらせてくれるんでしょ? 取り敢えずここを私の選挙事務所にします。私に清き一票をお願いしまーす」
――― 男「静かにしてもらえませんか」 完 ―――
60:すかい:2020/04/23(木) 09:37:08:DnEHBU5. (1/1)
【ツイキャス荒らし】@sukai_0803 【ユーザー名】すかい@sukai0803
【内容】迷惑行為嫌がらせ
わいせつ行為してる人です。
sukai0803スカイプ荒らし、
ツイキャス荒らし、
ツイッター害悪荒らし人の害悪キリト
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