◆b0M46H9tf98h さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16952728.html
http://s2-d2.com/archives/16952728.html
336: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/17(金) 03:01:38.20:WuhtFg9S0 (3/3)
…「サヴォイア王家とイタリア統一の英雄たち」のテーブル…
アオスタ「エウジェニオ…いい加減、食事時くらいはちゃんとしなさい///」向かいに座っているエウジェニオを叱りつけるアオスタ…ソ連に渡った生真面目な姉は、ギリシャに渡った色白美人で口説き上手な妹に苦労が絶えない…
エウジェニオ「ふふ…そんな固いことを言わないの、姉さん♪」
アブルッツィ「んっ、んんぅ……エウジェニオ…ぉ///」
エウジェニオ「あらあら、とっても滑らかで…美味しそう♪」さわさわっ…♪
アオスタ「エウジェニオ…っ!」
エウジェニオ「姉さんったら何を怒っているの?…ラビオリの話なんだけど?」
アオスタ「もう、嘘をつかないの…ぉっ!?」
エウジェニオ「どうしたの、アオスタ姉さん…姉さんってば♪」ぐりっ…くちゅっ♪……テーブルクロスの下で器用にパンプスを脱ぐと、白いストッキングを履いた長い脚を伸ばしてアオスタの脚の間をつま先で弄りまわす…
アオスタ「え、エウジェニオ……あなたね…ぇ///」
エウジェニオ「姉さんったら何をカリカリしているのかしら……そう思わない?」
ガリバルディ「まったくね…アオスタ、貴女はその堅苦しい態度をすこーし直しなさいよ♪」アオスタの隣に座っているのはアブルッツィの妹にしてイタリア王国軽巡の究極形…そして名前ばかりではなく「ジュゼッペ・ガリバルディ」の性格も受け継いだらしく、たいへん女好きのガリバルディ……
ゴフレド・マメリ(中型潜「マメリ」級)「んっ、ガリバルディ……ぃ///」ガリバルディと共闘した愛国詩人のマメリは、向かいのガリバルディが伸ばしたつま先に足の甲をくすぐられている…
ガリバルディ「ふふっ、マメリったら…初心で可愛いわ♪」
マメリ「んんぅ…///」
エウジェニオ「ふふ、姉さん…っ♪」
アオスタ「んっ…ひぃ、んぅぅ……ひゃうっ…///」
ガリバルディ「ところでアオスタ…私の言っている事、ちゃんと聞いてる?」すりっ…♪
アオスタ「はひっ…はふぅぅ……///」ガリバルディの右手が優しくふとももをさすりあげ、エウジェニオのつま先が感じやすい場所を的確にえぐる…
アブルッツィ「ひゅぅ…はふっ……ひぐっ…///」
カヴール「まぁまぁ…♪」
…「スペインにゆかりのある艦娘たち」のテーブル…
アレッサンドロ・マラスピーナ(大型潜「マルコーニ」級)「ふふ、私がみんなに新しい水平線をみせてあげるわ…ね?」(艦名がスペイン海軍士官として探検したイタリア人航海者)
ガリレオ・ガリレイ(大型潜「アルキメーデ」級)「……私こそ、皆さんをピサの斜塔から落ちるほど気持ち良くしてあげますよ♪」(スペイン内乱へ極秘派遣)
ガリレオ・フェラリス(アルキメーデ級)「いぃっ、二人ともどこを触って…んくっ///」(ガリレイに同じ)
コンソーレ・ジェネラーレ・リウッツィ(大型潜「リウッツィ」級)「あ、あっ……///」(艦名がスペイン内乱で亡くなった軍人)
…
提督「…ね、私よりモテる娘なんてたくさんいますよ?」
ヴァイス提督「…」
ビスマルク「…」
ティルピッツ「///」
グレイ提督「…あー…はん」
エリザベス「さすがはイタリア…でございますね」
エメラルド「…っ///」
ドリア「ふふ…ちなみに提督は受け責めともに甘くて優しく、エウジェニオは技巧を尽くして全身がとろけるような愛し方をしてくれます…ガリバルディは革命の闘士だけあって愛も激しいですから、燃えるようなひと時を過ごせますよ♪」
提督「もう、ドリアったら…それは言わなくてもいいの///」
ドリア「ふふっ…ごめんなさい、提督。つい口が滑ってしまいました…♪」真っ赤になってうつむいたヴァイス提督やティルピッツを見て、いたずらっぽくほほ笑んだ…
グレイ提督「…なるほど」(体験した限りではその通り…ですわね♪)
………
…「サヴォイア王家とイタリア統一の英雄たち」のテーブル…
アオスタ「エウジェニオ…いい加減、食事時くらいはちゃんとしなさい///」向かいに座っているエウジェニオを叱りつけるアオスタ…ソ連に渡った生真面目な姉は、ギリシャに渡った色白美人で口説き上手な妹に苦労が絶えない…
エウジェニオ「ふふ…そんな固いことを言わないの、姉さん♪」
アブルッツィ「んっ、んんぅ……エウジェニオ…ぉ///」
エウジェニオ「あらあら、とっても滑らかで…美味しそう♪」さわさわっ…♪
アオスタ「エウジェニオ…っ!」
エウジェニオ「姉さんったら何を怒っているの?…ラビオリの話なんだけど?」
アオスタ「もう、嘘をつかないの…ぉっ!?」
エウジェニオ「どうしたの、アオスタ姉さん…姉さんってば♪」ぐりっ…くちゅっ♪……テーブルクロスの下で器用にパンプスを脱ぐと、白いストッキングを履いた長い脚を伸ばしてアオスタの脚の間をつま先で弄りまわす…
アオスタ「え、エウジェニオ……あなたね…ぇ///」
エウジェニオ「姉さんったら何をカリカリしているのかしら……そう思わない?」
ガリバルディ「まったくね…アオスタ、貴女はその堅苦しい態度をすこーし直しなさいよ♪」アオスタの隣に座っているのはアブルッツィの妹にしてイタリア王国軽巡の究極形…そして名前ばかりではなく「ジュゼッペ・ガリバルディ」の性格も受け継いだらしく、たいへん女好きのガリバルディ……
ゴフレド・マメリ(中型潜「マメリ」級)「んっ、ガリバルディ……ぃ///」ガリバルディと共闘した愛国詩人のマメリは、向かいのガリバルディが伸ばしたつま先に足の甲をくすぐられている…
ガリバルディ「ふふっ、マメリったら…初心で可愛いわ♪」
マメリ「んんぅ…///」
エウジェニオ「ふふ、姉さん…っ♪」
アオスタ「んっ…ひぃ、んぅぅ……ひゃうっ…///」
ガリバルディ「ところでアオスタ…私の言っている事、ちゃんと聞いてる?」すりっ…♪
アオスタ「はひっ…はふぅぅ……///」ガリバルディの右手が優しくふとももをさすりあげ、エウジェニオのつま先が感じやすい場所を的確にえぐる…
アブルッツィ「ひゅぅ…はふっ……ひぐっ…///」
カヴール「まぁまぁ…♪」
…「スペインにゆかりのある艦娘たち」のテーブル…
アレッサンドロ・マラスピーナ(大型潜「マルコーニ」級)「ふふ、私がみんなに新しい水平線をみせてあげるわ…ね?」(艦名がスペイン海軍士官として探検したイタリア人航海者)
ガリレオ・ガリレイ(大型潜「アルキメーデ」級)「……私こそ、皆さんをピサの斜塔から落ちるほど気持ち良くしてあげますよ♪」(スペイン内乱へ極秘派遣)
ガリレオ・フェラリス(アルキメーデ級)「いぃっ、二人ともどこを触って…んくっ///」(ガリレイに同じ)
コンソーレ・ジェネラーレ・リウッツィ(大型潜「リウッツィ」級)「あ、あっ……///」(艦名がスペイン内乱で亡くなった軍人)
…
提督「…ね、私よりモテる娘なんてたくさんいますよ?」
ヴァイス提督「…」
ビスマルク「…」
ティルピッツ「///」
グレイ提督「…あー…はん」
エリザベス「さすがはイタリア…でございますね」
エメラルド「…っ///」
ドリア「ふふ…ちなみに提督は受け責めともに甘くて優しく、エウジェニオは技巧を尽くして全身がとろけるような愛し方をしてくれます…ガリバルディは革命の闘士だけあって愛も激しいですから、燃えるようなひと時を過ごせますよ♪」
提督「もう、ドリアったら…それは言わなくてもいいの///」
ドリア「ふふっ…ごめんなさい、提督。つい口が滑ってしまいました…♪」真っ赤になってうつむいたヴァイス提督やティルピッツを見て、いたずらっぽくほほ笑んだ…
グレイ提督「…なるほど」(体験した限りではその通り…ですわね♪)
………

【恐怖人間】小学校のころ、親父から双眼鏡をもらった。

外国人「アニメで聞くと嬉しい日本語のフレーズ挙げてけ」■海外の反応

少女「俺くん肉便器係に決まったから」俺「えっ…」

【悲報】とび職(23)「シカと遊んでいた。腹が立ったので斧で切り付けた」

【速報】週一バイトのアンジャ渡部健、豊洲まで反省勤労、店主は頑張っていると感動
337: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/19(日) 02:34:52.28:evLTsUUi0 (1/1)
…別の日・作戦室…
提督「さて、と…いよいようちの鎮守府が持っている建造枠を使い切る時が来たわね」そう言って、厚い布表紙に金文字が入っている立派な「旧王国海軍・艦艇図鑑」をバタンと閉じた…
カヴール「またまた新しい娘がここにやって来るわけですね…ところで提督?」
提督「んー?」
カヴール「イオニア管区司令部から与えられている枠から考えると、最後も潜水艦ということになりますね?」
提督「ええ、その通りよ…何やかやで中型潜は小回りが利いて使い勝手もいいし、ここも最近は「実績がある」とか言って、請け負わされる哨戒範囲が拡大されたから……」
カヴール「提督も大変でいらっしゃいますね?」くすくすと微笑みながら、いたずらっぽく小首を傾けるカヴール…
提督「いいえ…むしろこんなにいい身分だとは思わなかったわ♪」
カヴール「そうですか?」
提督「ええ。可愛い娘たちにかこまれて……って言うのは抜きにしても、フリゲート艦みたいにぺたんこなマットレスの二段ベッドじゃなくて、ぜいたくな個室と立派な天蓋付きベッド…しかも誰かと一緒に昼まで寝ていようが、シーツをしわくちゃにしていようが怒られないし…お風呂も十五分で入らなきゃいけない狭いシャワー室の代わりに古代ローマ風の大浴場……美味しくて「熱いものは熱く、冷たいものは冷たい」式の豪華な食事が三食…それにワインにシャンパン……いいところをあげたらキリがないわ♪」
カヴール「それでは、提督になってよかったですか?」
提督「ええ、もちろんよ。もっとも、最初は私に務まるかどうかは不安だったけれど…みんなが手助けしてくれるおかげで、どうにかこうにかやっているわ」
ライモン「そんなことありません、提督は立派に務めを果たしておられます…っ!」
提督「まぁ、ライモン///」
ライモン「あっ…いえ……その、つい思ったことが口から…///」
提督「いいの。そう言ってくれて嬉しいわ……それに、やっぱり口に出して言ってもらうのが一番好きよ♪」優しく頬を撫でる提督…
ライモン「///」
提督「…あと、将官になったことで気づいた「いいこと」もいくつかあったわ」
ライモン「なんですか?」
提督「それはね……理不尽な上官の言いぐさをもう聞かなくて済むこと♪」
カヴール「ふふっ…まぁまぁ♪」
提督「もちろん同時に、いい人の意見を好きなように取り入れられることもあるわ…やっぱり「言説高邁でも位低ければ通らず」って言うのが軍の基本みたいなものだから……」
カヴール「そうですね」
提督「後は車のダッシュボードに置く「将官用ステッカー」かしらね…たいていの場所ならアレで交通警察とかカラビニエーリが遠慮してくれるもの♪」
カヴール「まぁまぁ、提督ったら権威をかさに着て…いけない方ですね♪」
提督「いいじゃない。そのかわりにお給料はスズメの涙なんだから」
ライモン「あー…この前見せてくれましたけど、わたしより少なかったですものね」
提督「そうなのよ…スーペルマリーナ(海軍最高司令部)いわく、ここ十数年で「深海棲艦」相手に功績を挙げて昇進した士官は多いし、かといってイタリアは財政がアレだから、全員に階級通りのお給料を捻出するのはムリだっていうの…だから形だけ昇進させるけれど、お給料は定期昇給以外「据え置き」ですって」
カヴール「では、失礼を承知で伺いますけれど……提督のお給料はどの階級で据え置きなのですか?」
提督「…中佐」
カヴール「あらまぁ…」
提督「だからここで寝起きして、三食をごちそうになれるのはありがたいわ…♪」冗談めかしてぱちっとウィンクする提督…
カヴール「ふふっ…では今度から提督のお食事を人質にして、うんとワガママを言うことにします♪」
提督「もう、それは困るわね♪」
ライモン「あの…お二人とも、午前中に建造を済ませる予定じゃなかったんですか?」
提督「はいはい」
カヴール「ふふ、分かっております♪」
…別の日・作戦室…
提督「さて、と…いよいようちの鎮守府が持っている建造枠を使い切る時が来たわね」そう言って、厚い布表紙に金文字が入っている立派な「旧王国海軍・艦艇図鑑」をバタンと閉じた…
カヴール「またまた新しい娘がここにやって来るわけですね…ところで提督?」
提督「んー?」
カヴール「イオニア管区司令部から与えられている枠から考えると、最後も潜水艦ということになりますね?」
提督「ええ、その通りよ…何やかやで中型潜は小回りが利いて使い勝手もいいし、ここも最近は「実績がある」とか言って、請け負わされる哨戒範囲が拡大されたから……」
カヴール「提督も大変でいらっしゃいますね?」くすくすと微笑みながら、いたずらっぽく小首を傾けるカヴール…
提督「いいえ…むしろこんなにいい身分だとは思わなかったわ♪」
カヴール「そうですか?」
提督「ええ。可愛い娘たちにかこまれて……って言うのは抜きにしても、フリゲート艦みたいにぺたんこなマットレスの二段ベッドじゃなくて、ぜいたくな個室と立派な天蓋付きベッド…しかも誰かと一緒に昼まで寝ていようが、シーツをしわくちゃにしていようが怒られないし…お風呂も十五分で入らなきゃいけない狭いシャワー室の代わりに古代ローマ風の大浴場……美味しくて「熱いものは熱く、冷たいものは冷たい」式の豪華な食事が三食…それにワインにシャンパン……いいところをあげたらキリがないわ♪」
カヴール「それでは、提督になってよかったですか?」
提督「ええ、もちろんよ。もっとも、最初は私に務まるかどうかは不安だったけれど…みんなが手助けしてくれるおかげで、どうにかこうにかやっているわ」
ライモン「そんなことありません、提督は立派に務めを果たしておられます…っ!」
提督「まぁ、ライモン///」
ライモン「あっ…いえ……その、つい思ったことが口から…///」
提督「いいの。そう言ってくれて嬉しいわ……それに、やっぱり口に出して言ってもらうのが一番好きよ♪」優しく頬を撫でる提督…
ライモン「///」
提督「…あと、将官になったことで気づいた「いいこと」もいくつかあったわ」
ライモン「なんですか?」
提督「それはね……理不尽な上官の言いぐさをもう聞かなくて済むこと♪」
カヴール「ふふっ…まぁまぁ♪」
提督「もちろん同時に、いい人の意見を好きなように取り入れられることもあるわ…やっぱり「言説高邁でも位低ければ通らず」って言うのが軍の基本みたいなものだから……」
カヴール「そうですね」
提督「後は車のダッシュボードに置く「将官用ステッカー」かしらね…たいていの場所ならアレで交通警察とかカラビニエーリが遠慮してくれるもの♪」
カヴール「まぁまぁ、提督ったら権威をかさに着て…いけない方ですね♪」
提督「いいじゃない。そのかわりにお給料はスズメの涙なんだから」
ライモン「あー…この前見せてくれましたけど、わたしより少なかったですものね」
提督「そうなのよ…スーペルマリーナ(海軍最高司令部)いわく、ここ十数年で「深海棲艦」相手に功績を挙げて昇進した士官は多いし、かといってイタリアは財政がアレだから、全員に階級通りのお給料を捻出するのはムリだっていうの…だから形だけ昇進させるけれど、お給料は定期昇給以外「据え置き」ですって」
カヴール「では、失礼を承知で伺いますけれど……提督のお給料はどの階級で据え置きなのですか?」
提督「…中佐」
カヴール「あらまぁ…」
提督「だからここで寝起きして、三食をごちそうになれるのはありがたいわ…♪」冗談めかしてぱちっとウィンクする提督…
カヴール「ふふっ…では今度から提督のお食事を人質にして、うんとワガママを言うことにします♪」
提督「もう、それは困るわね♪」
ライモン「あの…お二人とも、午前中に建造を済ませる予定じゃなかったんですか?」
提督「はいはい」
カヴール「ふふ、分かっております♪」
338: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/21(火) 01:45:36.66:SwP1jpUQ0 (1/1)
提督「さてと…今日の建造にはフィザリアとジャンティーナ、それにネレイーデにオンディーナが来てくれるって言っていたわ」
カヴール「海の精ネレイーデ(ネレイス)に、水の妖精オンディーナ(ウンディーネ)ですか…潜水艦の娘を呼ぶのにふさわしいですね」
提督「ええ…でもフィザリア(カツオノエボシ)とジャンティーナ(アサガオガイ)はいい娘だけれど、名前がクラゲの仲間だけにちょっとぼんやりしているから、もう二人くらい手伝いが欲しいわね…」
ジョヴァンニ・ダ・プロチーダ(中型潜「マメリ」級)「あ、提督…ハーイ♪」
ティト・スペリ(マメリ級)「モーニン、提督…元気してる?」
…部屋の観葉植物を日に当てて戻って来たらしいプロチーダと、その横でおしゃべりしながら一緒に歩いているスペリ……プロチーダは小ぶりな植木鉢を片手で抱きしめていて、もう片方の手を振った…どちらも43年からは連合国側について米軍の対潜訓練で相手役を務めていただけあって、艦娘としても少し「アメリカ流」の軽い態度をとっている…
提督「チャオ、プロチーダ。ちょうどいいところに来てくれたわね♪…もし時間があるようなら、すこーし私のお手伝いをしてくれないかしら?」
プロチーダ「オーケー」
提督「今から工作室に行くのだけれど、いい?」
プロチーダ「オーケー」
提督「あー…本当に大丈夫ね?」
プロチーダ「オーケー」
提督「ふぅ……プロチーダ、何にでも「オーケー」はやめなさい」
プロチーダ「…オーケー」
提督「……あのね、ナタリー・ポートマンじゃないんだから…」(※映画「レオン」)
プロチーダ「あはは、やっぱり分かってくれた♪」
スペリ「さっすが我らが提督…ナイス♪」
提督「はいはい…それじゃあ一緒に来てちょうだいね」
プロチーダ「オーケー♪」
提督「…」
…工作室…
提督「うわ、これはまたずいぶんと暑いわね…って、日陰で二十九度もあるわ……」工作室の壁に掛けてある温度計をのぞいて白い詰襟の上を脱ぐと、シャツの胸元をはだけてぱたぱたと扇ぐ…
カヴール「今日はあまり風がありませんから…それでもここは日差しが差しこまない分だけ涼しいですよ?」
提督「そうは言っても作戦室は冷房が効いていたから……ふぅ」
カヴール「提督はお若いですね。どうも私は「エアコン」というのが苦手でして…」
提督「そう言われてみると…カヴールって何でもそつなくこなせるけれど、電化製品だけは苦手よね?」
カヴール「ええ、どうも新しいものは覚えきれなくっていけません。それに、使ってみても「人が関わる暖かみ」を感じないと申しましょうか……」
ライモン「何となく分かります…わたしも交換手さんの出ない電話に慣れるのにはずいぶんかかりました」
提督「…なんて言うのかしら……まだまだ高校生くらいに見えるライモンがそう言うのを聞いていると、すごい違和感があるわね」
ライモン「こ、高校生だなんて…///」
カヴール「あらあら…ライモンドったらすっかり照れちゃってますね♪」
ライモン「あ、いえ…っ!」
提督「いいのよ。初々しくって可愛いわ♪」
プロチーダ「ヒュー♪」
スペリ「フゥー、二人ともお熱いですねぇ♪」
ライモン「もう、からかわないで下さいっ///」
提督「さてと…今日の建造にはフィザリアとジャンティーナ、それにネレイーデにオンディーナが来てくれるって言っていたわ」
カヴール「海の精ネレイーデ(ネレイス)に、水の妖精オンディーナ(ウンディーネ)ですか…潜水艦の娘を呼ぶのにふさわしいですね」
提督「ええ…でもフィザリア(カツオノエボシ)とジャンティーナ(アサガオガイ)はいい娘だけれど、名前がクラゲの仲間だけにちょっとぼんやりしているから、もう二人くらい手伝いが欲しいわね…」
ジョヴァンニ・ダ・プロチーダ(中型潜「マメリ」級)「あ、提督…ハーイ♪」
ティト・スペリ(マメリ級)「モーニン、提督…元気してる?」
…部屋の観葉植物を日に当てて戻って来たらしいプロチーダと、その横でおしゃべりしながら一緒に歩いているスペリ……プロチーダは小ぶりな植木鉢を片手で抱きしめていて、もう片方の手を振った…どちらも43年からは連合国側について米軍の対潜訓練で相手役を務めていただけあって、艦娘としても少し「アメリカ流」の軽い態度をとっている…
提督「チャオ、プロチーダ。ちょうどいいところに来てくれたわね♪…もし時間があるようなら、すこーし私のお手伝いをしてくれないかしら?」
プロチーダ「オーケー」
提督「今から工作室に行くのだけれど、いい?」
プロチーダ「オーケー」
提督「あー…本当に大丈夫ね?」
プロチーダ「オーケー」
提督「ふぅ……プロチーダ、何にでも「オーケー」はやめなさい」
プロチーダ「…オーケー」
提督「……あのね、ナタリー・ポートマンじゃないんだから…」(※映画「レオン」)
プロチーダ「あはは、やっぱり分かってくれた♪」
スペリ「さっすが我らが提督…ナイス♪」
提督「はいはい…それじゃあ一緒に来てちょうだいね」
プロチーダ「オーケー♪」
提督「…」
…工作室…
提督「うわ、これはまたずいぶんと暑いわね…って、日陰で二十九度もあるわ……」工作室の壁に掛けてある温度計をのぞいて白い詰襟の上を脱ぐと、シャツの胸元をはだけてぱたぱたと扇ぐ…
カヴール「今日はあまり風がありませんから…それでもここは日差しが差しこまない分だけ涼しいですよ?」
提督「そうは言っても作戦室は冷房が効いていたから……ふぅ」
カヴール「提督はお若いですね。どうも私は「エアコン」というのが苦手でして…」
提督「そう言われてみると…カヴールって何でもそつなくこなせるけれど、電化製品だけは苦手よね?」
カヴール「ええ、どうも新しいものは覚えきれなくっていけません。それに、使ってみても「人が関わる暖かみ」を感じないと申しましょうか……」
ライモン「何となく分かります…わたしも交換手さんの出ない電話に慣れるのにはずいぶんかかりました」
提督「…なんて言うのかしら……まだまだ高校生くらいに見えるライモンがそう言うのを聞いていると、すごい違和感があるわね」
ライモン「こ、高校生だなんて…///」
カヴール「あらあら…ライモンドったらすっかり照れちゃってますね♪」
ライモン「あ、いえ…っ!」
提督「いいのよ。初々しくって可愛いわ♪」
プロチーダ「ヒュー♪」
スペリ「フゥー、二人ともお熱いですねぇ♪」
ライモン「もう、からかわないで下さいっ///」
339: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/22(水) 02:35:01.61:NDfedxUu0 (1/1)
ネレイーデ「お待たせしました、提督。ちょっと遅れちゃいましたね♪」淡いオーシャンブルーのワンピース姿をしたネレイーデ…美しいがどこか無邪気な雰囲気が、なんとも海の妖精(ニンフ)らしい……
オンディーナ「ごめんなさいね?」子供がわざと水たまりを選んで渡るように、数歩ずつ軽く跳ねるようにしながらやってきた……裾に水しぶきのような白いレースをあしらった薄青いミディアム丈のワンピースが目に爽やかで、いかにも涼しい…
提督「いいえ、私も今来たところだから大丈夫よ…ところでフィザリアとジャンティーナは?」
ネレイーデ「あら、二人ともまだ来てないのですか…」
提督「ええ、そうなのよ…まったく、どこで油を売っているのかしら…」
ジャンティーナ「…ふー、遅くなりました……ぁ///」
フィザリア「ふぅ…ふぅ、はぁ……///」
…頭には薄紫色の丸いカタツムリの殻…に見えるアサガオガイの殻を模した飾りを乗せ、クラゲの仲間らしく青いシースルーの薄物一枚と、その下にミニマム丈のベビードールのような同系色の服を着ているジャンティーナ…態度はいつも通り、風任せ波任せのクラゲ族らしくとろんとしているように見えるが、フィザリアを見る目がいつもよりねちっこくていやらしい……反対にフィザリアは目の焦点も合わなければ息も絶え絶えで、よく見ると青紫色をしたサマードレスの太ももからとろりと粘っこい蜜を垂らしている…
提督「もう、仕方のない娘たちね♪」…クラゲ類…当然フィザリア(カツオノエボシ)も獲物にしてしまうジャンティーナだけに、一戦交えてきたらしい…提督はくすくすと微笑しながらウィンクした…
カヴール「…あらあら♪」
提督「さてと……それじゃあ準備の方はよろしいかしら?」
ネレイーデ「はい…♪」
オンディーナ「もちろんです……さぁ、水とたわむれましょう♪」
プロチーダ「オーケー♪」
スペリ「いつでもウェルカムです♪」
ジャンティーナ「ふふ…フィザリアもいいですよね……♪」
フィザリア「はひぃ、ふぅ…ふぅ…提督、こっちも準備はいいです……よ…///」
提督「ふふっ、了解…それじゃあ建造開始♪」
………
…建造中…
アンフィトリテ(シレーナ級)「ふふ、いよいよ新しい娘が来るそうですね……私は楽しみですが、あなたはどうなのかしら?」
ネレイーデ「ええ、アンフィトリテ。私も楽しみです」
トリトーネ(フルット級)「さて、調子はどうなのかしら…って、おかあ……じゃなくて、アンフィトリテも来ていたのね」
アンフィトリテ「ふふ、私とあなたは母娘なんですから「お母様」でも構いませんよ…我が愛しの娘よ♪」(※トリトーネ…ポセイドンとアンフィトリテの子供)
トリトーネ「…っ///」
…三つ又矛を持ち、腰には角笛を提げているトリトーネ……いつもはいかめしいくらいにしっかりしているが、由来が「海神ポセイドンとアンフィトリテの子供」というだけあって、鎮守府ではアンフィトリテと母娘かつ百合という「禁断の関係」にある……当然、アンフィトリテには全く頭が上がらない…
シレーナ(シレーナ級「セイレーン」)「らら…私もちょっと様子をのぞきに来たの……ラララ♪」
提督「あら…シレーナ♪」
ライモン「ん、くっ…///」
シレーナ「様子はどうなのですか…らぁ~、ララ…♪」
…優しげな見た目に、身体をうずかせ、心もとろかすような歌声をしているシレーナ(セイレーン)…ミュージカル映画のように優雅な足取りでやって来て、滑らかな動きで腰掛けに座った……組んだ足は長くてすんなりしていて、くるぶしにヒレ飾りのついたハイヒール風の靴も脚線美を引き立てている…
ウアルシエク(アデュア級)「あ…みんな様子を見に来たノ?」
提督「そのようね…ウアルシエクも?」
ウアルシエク「ええ、そうなノ……だって、これから一緒ニ過ごすんだもの」
…少し浅黒い肌で、訛りも結構あるアデュア級のウアルシエク……提督は腰掛けをすすめて、それから頬に親愛を込めたキスをした…
提督「さて…と、それじゃあもう少し腰掛けを出しておきましょうか」
カヴール「ええ、うふふっ…この様子ですと鎮守府中の娘が来るかもしれませんものね♪」
………
ネレイーデ「お待たせしました、提督。ちょっと遅れちゃいましたね♪」淡いオーシャンブルーのワンピース姿をしたネレイーデ…美しいがどこか無邪気な雰囲気が、なんとも海の妖精(ニンフ)らしい……
オンディーナ「ごめんなさいね?」子供がわざと水たまりを選んで渡るように、数歩ずつ軽く跳ねるようにしながらやってきた……裾に水しぶきのような白いレースをあしらった薄青いミディアム丈のワンピースが目に爽やかで、いかにも涼しい…
提督「いいえ、私も今来たところだから大丈夫よ…ところでフィザリアとジャンティーナは?」
ネレイーデ「あら、二人ともまだ来てないのですか…」
提督「ええ、そうなのよ…まったく、どこで油を売っているのかしら…」
ジャンティーナ「…ふー、遅くなりました……ぁ///」
フィザリア「ふぅ…ふぅ、はぁ……///」
…頭には薄紫色の丸いカタツムリの殻…に見えるアサガオガイの殻を模した飾りを乗せ、クラゲの仲間らしく青いシースルーの薄物一枚と、その下にミニマム丈のベビードールのような同系色の服を着ているジャンティーナ…態度はいつも通り、風任せ波任せのクラゲ族らしくとろんとしているように見えるが、フィザリアを見る目がいつもよりねちっこくていやらしい……反対にフィザリアは目の焦点も合わなければ息も絶え絶えで、よく見ると青紫色をしたサマードレスの太ももからとろりと粘っこい蜜を垂らしている…
提督「もう、仕方のない娘たちね♪」…クラゲ類…当然フィザリア(カツオノエボシ)も獲物にしてしまうジャンティーナだけに、一戦交えてきたらしい…提督はくすくすと微笑しながらウィンクした…
カヴール「…あらあら♪」
提督「さてと……それじゃあ準備の方はよろしいかしら?」
ネレイーデ「はい…♪」
オンディーナ「もちろんです……さぁ、水とたわむれましょう♪」
プロチーダ「オーケー♪」
スペリ「いつでもウェルカムです♪」
ジャンティーナ「ふふ…フィザリアもいいですよね……♪」
フィザリア「はひぃ、ふぅ…ふぅ…提督、こっちも準備はいいです……よ…///」
提督「ふふっ、了解…それじゃあ建造開始♪」
………
…建造中…
アンフィトリテ(シレーナ級)「ふふ、いよいよ新しい娘が来るそうですね……私は楽しみですが、あなたはどうなのかしら?」
ネレイーデ「ええ、アンフィトリテ。私も楽しみです」
トリトーネ(フルット級)「さて、調子はどうなのかしら…って、おかあ……じゃなくて、アンフィトリテも来ていたのね」
アンフィトリテ「ふふ、私とあなたは母娘なんですから「お母様」でも構いませんよ…我が愛しの娘よ♪」(※トリトーネ…ポセイドンとアンフィトリテの子供)
トリトーネ「…っ///」
…三つ又矛を持ち、腰には角笛を提げているトリトーネ……いつもはいかめしいくらいにしっかりしているが、由来が「海神ポセイドンとアンフィトリテの子供」というだけあって、鎮守府ではアンフィトリテと母娘かつ百合という「禁断の関係」にある……当然、アンフィトリテには全く頭が上がらない…
シレーナ(シレーナ級「セイレーン」)「らら…私もちょっと様子をのぞきに来たの……ラララ♪」
提督「あら…シレーナ♪」
ライモン「ん、くっ…///」
シレーナ「様子はどうなのですか…らぁ~、ララ…♪」
…優しげな見た目に、身体をうずかせ、心もとろかすような歌声をしているシレーナ(セイレーン)…ミュージカル映画のように優雅な足取りでやって来て、滑らかな動きで腰掛けに座った……組んだ足は長くてすんなりしていて、くるぶしにヒレ飾りのついたハイヒール風の靴も脚線美を引き立てている…
ウアルシエク(アデュア級)「あ…みんな様子を見に来たノ?」
提督「そのようね…ウアルシエクも?」
ウアルシエク「ええ、そうなノ……だって、これから一緒ニ過ごすんだもの」
…少し浅黒い肌で、訛りも結構あるアデュア級のウアルシエク……提督は腰掛けをすすめて、それから頬に親愛を込めたキスをした…
提督「さて…と、それじゃあもう少し腰掛けを出しておきましょうか」
カヴール「ええ、うふふっ…この様子ですと鎮守府中の娘が来るかもしれませんものね♪」
………
340:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/08/22(水) 09:49:13.76:jdvFftc3o (1/1)
シレーナかわいい
シレーナかわいい
341: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/23(木) 00:47:55.88:BrWYIsff0 (1/1)
>>340 まずは感想グラツィエです。「シレーナ」は歌だけで魂をとろかすことが出来る娘ですが、歌を聞いてもらえないと恥じて(ギリシャ神話では死んでしまうそうですが…)どこかに行ってしまったりします…
…本当なら、戦前のイタリアが「ソ連海軍向けに設計した大型駆逐艦」(後の殊勲艦「タシュケント」)を基本に建造した軽巡(大型駆逐艦?)の「カピターニ・ロマーニ」(スキピオーネ・アフリカーノ)級12隻(完成三隻)や、未成に終わった旧シャム(タイ)海軍向けの防空軽巡「エトナ」「ヴェスヴィオ」に、空母「アクィラ」や「スパルヴィエロ」などがいるのですが……そう言った未成艦や計画のみの「艦娘」については別に機会を設けて、鎮守府に現れたりさせたいと思っております
…いずれにせよ、また数日のうちに投下していきますのでお待ちください…
>>340 まずは感想グラツィエです。「シレーナ」は歌だけで魂をとろかすことが出来る娘ですが、歌を聞いてもらえないと恥じて(ギリシャ神話では死んでしまうそうですが…)どこかに行ってしまったりします…
…本当なら、戦前のイタリアが「ソ連海軍向けに設計した大型駆逐艦」(後の殊勲艦「タシュケント」)を基本に建造した軽巡(大型駆逐艦?)の「カピターニ・ロマーニ」(スキピオーネ・アフリカーノ)級12隻(完成三隻)や、未成に終わった旧シャム(タイ)海軍向けの防空軽巡「エトナ」「ヴェスヴィオ」に、空母「アクィラ」や「スパルヴィエロ」などがいるのですが……そう言った未成艦や計画のみの「艦娘」については別に機会を設けて、鎮守府に現れたりさせたいと思っております
…いずれにせよ、また数日のうちに投下していきますのでお待ちください…
342:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/08/23(木) 09:34:46.83:O93UIvVTo (1/1)
待ってる
待ってる
343: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/26(日) 02:49:38.11:YULF42f30 (1/2)
…数時間後…
提督「もうそろそろね…着るとどうしようもなく暑いけれど、仕方ないわ」お菓子のかけらを払い落とし、軍帽を頭に乗せる提督…椅子の背にかけていた白い詰襟も、きっちり襟元までボタンを留めた……
ライモン「何しろ何人も詰めかけていますし…わ、温度計が三十二度になっています」
提督「あー…聞きたくないわね」
カヴール「まぁまぁ。食堂は「うんとごちそうを用意しておく」とのことでしたから♪」
提督「…もう、エリトレアったら気が早いんだから」
カヴール「ふふ、いいではありませんか…気分転換にもなりますし♪」
提督「まぁね……さ、出てくるわ」
カヴール「はい」
バリラ(大型潜「バリラ」級)「こうして見ると感慨深いものねぇ…」
スクアーロ(中型潜スクアーロ級「サメ」)「ホントにね…まぁ何であれ、私としてみれば白くて柔らかい「噛みちぎりやすそう」な娘だといいんだけど♪」
提督「こらこら…流血の惨事はなしでお願いするわよ?」
スクアーロ「大丈夫大丈夫…ちょっとだけよ♪」ニタリと鋭い牙…のような白い歯を見せるスクアーロ…
提督「はい、それじゃあおしゃべりはそこまで……アテンツィオーネ(気を付け)!」
…建造のたびごとに工作室を「青の洞窟」のようにしてきた鮮やかな青い光がスーッと薄れていき、視界が戻ると艦娘たちが立っていた……身長は中学生くらいのすっきりとした身体つきで飾り気が少なく、数人は身体中に水銀のような金属光沢があるウェットスーツ、あるいはSF作品のヒロインがまとうような艶やかなボディスーツのようなもの…を身に着けていて、そこからつんと尖ったほどのいい乳房や、提督には真似できないお腹の引き締まったライン…そしてきゅっと伸びた脚がぴっちりと浮き上がっている……
提督「さてと……まずは、「タラント第六」へよく来てくれました。司令のカンピオーニ少将です♪」
艦娘「グラツィエ、提督…んーと、とりあえず自己紹介が必要よね?」まるで素晴らしいピストルのように金属的な青みを帯びた黒色の髪をツインテールにし、ぴっちりしたボディスーツに身を包んでいる艦娘が言った…
提督「ええ、よろしくお願いするわ♪」
艦娘「了解…中型潜アッチアイーオ級の一番艦、「アッチアイーオ」(鋼鉄)よ……よろしくね♪」黒く輝く瞳から熱っぽい視線が提督にそそがれ、それから愛らしい笑みを浮かべると、軽く前かがみになった提督の左右の頬…というより唇ギリギリのところに音高くキスをした…
提督「んんぅ…こちらこそ、よろしくね♪」
アッチアイーオ「ええ……私、提督のこと大好き…っ///」提督の手を温かな両手でぎゅっと包み、上目づかいでささやいた…
提督「んふふっ、ありがと……それで、あなたが…」
艦娘「アッチアイーオ級「アラバストロ」(雪花石膏…あるいは白大理石)です。よろしくお願いします」こちらはアッチアイーオとは正反対に、アルビノのような真っ白な肌と髪に、瞳も薄いグレイをしていて、フリル付きのワンピース型水着のような物を着ている
提督「ええ、こちらこそ♪」
艦娘「同じく「アルジェント」(銀)です……いぶし銀の魅力、お見せいたします」…まるで何も着ていないのと変わらないほど身体にぴちっと張りついている銀のボディスーツに銀髪…引き締まった身体は水滴が流れていきそうなほど滑らかで、鋭い形のハイヒールがきゅっとヒップを持ち上げている……
提督「ふふ、私も派手な金より落ち着いた銀の方が好みよ♪」
アルジェント「そう言ってもらえて光栄です…」うやうやしく提督の手の甲にキスをする…
艦娘「…次は私ですね。私はアッチアイーオ級の「アステリア」(ヒトデ)です…夜に輝きこそしませんが、海中では私が唯一のステラ(星)ですよ♪」…星のペンダントを胸元につけ、頭のサイドに小さいヒトデの飾り物をつけている
提督「ふふっ、そんなことないわ…アステリアの瞳はシリオ(シリウス)みたいに十分輝いて見えるもの♪」
アステリア「そ、そうですか…嬉しいです///」
艦娘「次は私の番ですか…「アヴォリオ」(象牙)です、どうぞ大事になさってくださいね?」…クリーム色の髪に象牙色のパレオ付き水着で、優雅に挨拶した
提督「もちろん、ひとかけらだって欠けさせはしないわ♪」
艦娘「アッチアイーオ級「ブロンヅォ」(ブロンズ。青銅)です…前は鹵獲されてあちこちたらい回しにされてしまいましたが、今度は提督のもとで頑張りたいものです」
提督「ええ…ずっと一緒にいてね?」
…数時間後…
提督「もうそろそろね…着るとどうしようもなく暑いけれど、仕方ないわ」お菓子のかけらを払い落とし、軍帽を頭に乗せる提督…椅子の背にかけていた白い詰襟も、きっちり襟元までボタンを留めた……
ライモン「何しろ何人も詰めかけていますし…わ、温度計が三十二度になっています」
提督「あー…聞きたくないわね」
カヴール「まぁまぁ。食堂は「うんとごちそうを用意しておく」とのことでしたから♪」
提督「…もう、エリトレアったら気が早いんだから」
カヴール「ふふ、いいではありませんか…気分転換にもなりますし♪」
提督「まぁね……さ、出てくるわ」
カヴール「はい」
バリラ(大型潜「バリラ」級)「こうして見ると感慨深いものねぇ…」
スクアーロ(中型潜スクアーロ級「サメ」)「ホントにね…まぁ何であれ、私としてみれば白くて柔らかい「噛みちぎりやすそう」な娘だといいんだけど♪」
提督「こらこら…流血の惨事はなしでお願いするわよ?」
スクアーロ「大丈夫大丈夫…ちょっとだけよ♪」ニタリと鋭い牙…のような白い歯を見せるスクアーロ…
提督「はい、それじゃあおしゃべりはそこまで……アテンツィオーネ(気を付け)!」
…建造のたびごとに工作室を「青の洞窟」のようにしてきた鮮やかな青い光がスーッと薄れていき、視界が戻ると艦娘たちが立っていた……身長は中学生くらいのすっきりとした身体つきで飾り気が少なく、数人は身体中に水銀のような金属光沢があるウェットスーツ、あるいはSF作品のヒロインがまとうような艶やかなボディスーツのようなもの…を身に着けていて、そこからつんと尖ったほどのいい乳房や、提督には真似できないお腹の引き締まったライン…そしてきゅっと伸びた脚がぴっちりと浮き上がっている……
提督「さてと……まずは、「タラント第六」へよく来てくれました。司令のカンピオーニ少将です♪」
艦娘「グラツィエ、提督…んーと、とりあえず自己紹介が必要よね?」まるで素晴らしいピストルのように金属的な青みを帯びた黒色の髪をツインテールにし、ぴっちりしたボディスーツに身を包んでいる艦娘が言った…
提督「ええ、よろしくお願いするわ♪」
艦娘「了解…中型潜アッチアイーオ級の一番艦、「アッチアイーオ」(鋼鉄)よ……よろしくね♪」黒く輝く瞳から熱っぽい視線が提督にそそがれ、それから愛らしい笑みを浮かべると、軽く前かがみになった提督の左右の頬…というより唇ギリギリのところに音高くキスをした…
提督「んんぅ…こちらこそ、よろしくね♪」
アッチアイーオ「ええ……私、提督のこと大好き…っ///」提督の手を温かな両手でぎゅっと包み、上目づかいでささやいた…
提督「んふふっ、ありがと……それで、あなたが…」
艦娘「アッチアイーオ級「アラバストロ」(雪花石膏…あるいは白大理石)です。よろしくお願いします」こちらはアッチアイーオとは正反対に、アルビノのような真っ白な肌と髪に、瞳も薄いグレイをしていて、フリル付きのワンピース型水着のような物を着ている
提督「ええ、こちらこそ♪」
艦娘「同じく「アルジェント」(銀)です……いぶし銀の魅力、お見せいたします」…まるで何も着ていないのと変わらないほど身体にぴちっと張りついている銀のボディスーツに銀髪…引き締まった身体は水滴が流れていきそうなほど滑らかで、鋭い形のハイヒールがきゅっとヒップを持ち上げている……
提督「ふふ、私も派手な金より落ち着いた銀の方が好みよ♪」
アルジェント「そう言ってもらえて光栄です…」うやうやしく提督の手の甲にキスをする…
艦娘「…次は私ですね。私はアッチアイーオ級の「アステリア」(ヒトデ)です…夜に輝きこそしませんが、海中では私が唯一のステラ(星)ですよ♪」…星のペンダントを胸元につけ、頭のサイドに小さいヒトデの飾り物をつけている
提督「ふふっ、そんなことないわ…アステリアの瞳はシリオ(シリウス)みたいに十分輝いて見えるもの♪」
アステリア「そ、そうですか…嬉しいです///」
艦娘「次は私の番ですか…「アヴォリオ」(象牙)です、どうぞ大事になさってくださいね?」…クリーム色の髪に象牙色のパレオ付き水着で、優雅に挨拶した
提督「もちろん、ひとかけらだって欠けさせはしないわ♪」
艦娘「アッチアイーオ級「ブロンヅォ」(ブロンズ。青銅)です…前は鹵獲されてあちこちたらい回しにされてしまいましたが、今度は提督のもとで頑張りたいものです」
提督「ええ…ずっと一緒にいてね?」
344: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/26(日) 03:31:28.22:YULF42f30 (2/2)
艦娘「初めまして、提督…私はコバルト。前は青二才だったけれど、今度の私はひと味違うわ♪」…すっきりしたコバルトブルーの瞳に青っぽい髪……競泳水着風の「艤装」は灰緑色の斑点迷彩を施した灰色で、アクセントとしてコバルトブルーの線が脇に沿って入っている…
提督「そう…それじゃあ期待しているわね♪」
艦娘「では…アッチアイーオ級「ジアダ」(カット用の硬石)です。たとえダイアモンドのような堅陣であろうと切り裂いてみせます」
提督「ええ、頼りにしているわ…♪」きりりと引き締まった口もとに軽く接吻する…
艦娘「ボンジョルノ、「グラニト」(花崗岩・御影石)です…私に立派な戦績を彫り込ませて下さいね?」黒御影のような艶やかで滑らかな髪につるつるした手ざわりのボディスーツ…それも安っぽい光沢ではなく、本当の御影石で出来ているような質感をしている……
提督「ええ、私も頑張るわ……それで、あなたは…えーと……?」
艦娘「あ、あぁ……初めまして、提督「ニケリオ」(ニッケル)です」
提督「よろしくね?」
ニケリオ「ええ…はい」
提督「こちらこそ…で、あなたが……うっ!?」色味も渋く、ゆっくりした話し方のニケリオ…反対に隣にいる艦娘は直視できないほど肌が明るく、銀白色に輝いているように見える……
艦娘「ボンジョルノ、提督…アッチアイーオ級「プラティノ」(プラチナ)です♪」軽く歯を見せて笑うと、ますます眩しい…が、決してけばけばしい明るさではなくて、月が目の前にあるような涼しげな明るさをしている……
提督「え、ええ…」サングラスをしていないのを少し後悔しながら、ほっぺたの位置を慎重に確かめつつ挨拶をすませる…
艦娘「お次は私の番ね…中型潜アッチアイーオ級「ポルフィド」(斑岩…赤紫がかった奇石)です、よろしく♪」新鮮なブルーベリーを絞ったような赤紫色をした波打つ髪と深い赤紫に見える瞳…唇にはチェリーレッドのルージュをひいて、足下は宝石箱に敷いたヴェルヴェットのような色をした、おしゃれなハイヒールで決めている…
提督「ええ、よろしく…♪」
艦娘「……私は「ヴォルフラミオ」(タングステン)…命令とあらば何でも撃ちぬいてみせる」一人だけ冷たく硬質な雰囲気を放っている、ドイツ風のきりりとした艦娘で、狼のような冷静な灰色の目をしている……
提督「ふふ、そう固くならないで?」…そう言ってほっぺたに軽くキスをしたが、鈍い銀灰色の競泳水着をまとった直立不動の姿勢と硬い表情はまるで崩れない…
提督「それじゃあ、この十三人で「アッチアイーオ」級は全員ね……何はともあれお腹が減っているでしょうし、食堂でお昼を食べながらみんなに挨拶してもらいましょう♪」
アッチアイーオ「はい、提督っ♪」
提督「ふふっ、いい返事よ…それじゃあついてきてね?」
………
艦娘「初めまして、提督…私はコバルト。前は青二才だったけれど、今度の私はひと味違うわ♪」…すっきりしたコバルトブルーの瞳に青っぽい髪……競泳水着風の「艤装」は灰緑色の斑点迷彩を施した灰色で、アクセントとしてコバルトブルーの線が脇に沿って入っている…
提督「そう…それじゃあ期待しているわね♪」
艦娘「では…アッチアイーオ級「ジアダ」(カット用の硬石)です。たとえダイアモンドのような堅陣であろうと切り裂いてみせます」
提督「ええ、頼りにしているわ…♪」きりりと引き締まった口もとに軽く接吻する…
艦娘「ボンジョルノ、「グラニト」(花崗岩・御影石)です…私に立派な戦績を彫り込ませて下さいね?」黒御影のような艶やかで滑らかな髪につるつるした手ざわりのボディスーツ…それも安っぽい光沢ではなく、本当の御影石で出来ているような質感をしている……
提督「ええ、私も頑張るわ……それで、あなたは…えーと……?」
艦娘「あ、あぁ……初めまして、提督「ニケリオ」(ニッケル)です」
提督「よろしくね?」
ニケリオ「ええ…はい」
提督「こちらこそ…で、あなたが……うっ!?」色味も渋く、ゆっくりした話し方のニケリオ…反対に隣にいる艦娘は直視できないほど肌が明るく、銀白色に輝いているように見える……
艦娘「ボンジョルノ、提督…アッチアイーオ級「プラティノ」(プラチナ)です♪」軽く歯を見せて笑うと、ますます眩しい…が、決してけばけばしい明るさではなくて、月が目の前にあるような涼しげな明るさをしている……
提督「え、ええ…」サングラスをしていないのを少し後悔しながら、ほっぺたの位置を慎重に確かめつつ挨拶をすませる…
艦娘「お次は私の番ね…中型潜アッチアイーオ級「ポルフィド」(斑岩…赤紫がかった奇石)です、よろしく♪」新鮮なブルーベリーを絞ったような赤紫色をした波打つ髪と深い赤紫に見える瞳…唇にはチェリーレッドのルージュをひいて、足下は宝石箱に敷いたヴェルヴェットのような色をした、おしゃれなハイヒールで決めている…
提督「ええ、よろしく…♪」
艦娘「……私は「ヴォルフラミオ」(タングステン)…命令とあらば何でも撃ちぬいてみせる」一人だけ冷たく硬質な雰囲気を放っている、ドイツ風のきりりとした艦娘で、狼のような冷静な灰色の目をしている……
提督「ふふ、そう固くならないで?」…そう言ってほっぺたに軽くキスをしたが、鈍い銀灰色の競泳水着をまとった直立不動の姿勢と硬い表情はまるで崩れない…
提督「それじゃあ、この十三人で「アッチアイーオ」級は全員ね……何はともあれお腹が減っているでしょうし、食堂でお昼を食べながらみんなに挨拶してもらいましょう♪」
アッチアイーオ「はい、提督っ♪」
提督「ふふっ、いい返事よ…それじゃあついてきてね?」
………
345: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/27(月) 02:02:10.10:iVEceFNv0 (1/2)
…食堂…
提督「さぁ、入って?」
アルジェント「…では失礼して」
一同「「わー!!」」
アッチアイーオ「うわっ、なに…なんなの!?」
…食堂に集まっていた艦娘たちは一斉に立ち上がって拍手をしながら、アッチアイーオたちに花輪をかけ、それぞれ一人づつ手を取ってエスコートしながら席に座らせる……大きく開け放った窓からはきらめくイオニア海の海風が入って来て、熱気のこもった工作室にいささか閉口していた提督は、ほっと息をついて席についた…
提督「どう、おいしい?」…歓迎パーティではないので手短なあいさつにとどめて、ゆっくり食事にかかる提督……両隣にはネームシップの「アッチアイーオ」と、まるで光を反射しているかのように眩しい「プラティノ」が座っている…
アッチアイーオ「ええ、美味しいけど?」
提督「それは良かったわ…好きなだけ食べてね」ワイングラス片手に顔を近づけ、いたずらっぽく微笑んだ…
アッチアイーオ「そうさせてもらうわよ…///」顔を赤らめ「ぷい…っ」とそっぽを向いた
提督「どうしたの……もうワインが回っちゃったのかしら♪」椅子をそっと寄せて、アッチアイーオの滑らかなふとももに自分の太ももをそっと押し付ける提督…恥ずかしそうにうつむく初々しい様子にいたずら心がくすぐられ、そっと手を伸ばした……
アッチアイーオ「や、止めてよ…!」そっと置かれた提督の手を振り払った…
提督「あら、工作室ではあんなに「大好き」って言ってくれたのに……ちょっと性急すぎたかしら?」申し訳なさそうに肩をすくめ、大人しく距離を戻す提督…
アッチアイーオ「分かったならいいわよ……いくら司令だからって、あんまりベタベタしないでよね!」
提督「ごめんなさい…ここの娘たちに慣れきったせいで、ちょっと感覚が鈍くなっているのかもしれないわ……なので、黙って食べることにします」
ライモン「もう、提督…」
…前菜にスープ(パスタ)が済み、ワイン数杯がほど良く入ったところでメインの料理に手を伸ばす提督……ニンニクと唐辛子、クミンやターメリックをよく揉みこんで下味をつけた鶏の手羽元や腿肉をあぶり、こんがりと焼き目を付けた「タンドーリ風チキン」は最初こそ香ばしいが、次第に口の中が辛くなってきて、身体が火照り汗も滴ってきた…鶏の骨をお皿に重ねつつも、工作室では「ベタ惚れ」状態だったのに、急にはねつけるような態度をとったアッチアイーオが気になって、横目でちらちら視線を送っている……
アッチアイーオ「な、なによ…///」
提督「ワインをもう一杯いかが…って聞こうと思ったのだけれど?」
アッチアイーオ「それならそうと言ってくれればいいじゃない……もう一杯だけちょうだい」
提督「このくらいでいいかしら?」
アッチアイーオ「ええ……ふぅ、辛い料理のおかげで暑くなってきちゃったわ///」さっきとは反対に自分からふとももをすり寄せ、スラックスの上から提督のふとももを撫でるアッチアイーオ…
提督「…あら」
ライモン「…」
プラティノ「…ライモンドさん、私にも一杯ついで下さいな♪」
ライモン「あぁ、はい…どうぞ」
プラティノ「ふふ、ありがとう♪」
ライモン「う…笑顔が眩しい……」
アッチアイーオ「さっきはごめんなさい、提督……私、本当に提督の事が大好きなの…信じてね?」
提督「いいのよ…それにしても、さっきからどこを撫でているのかしら♪」
アッチアイーオ「…だって、提督のふともも……とっても…触り心地がいいんだもの///」
提督「うふふっ…♪」
ライモン「…提督はドルチェ(デザート)を召し上がらないそうですから、どうぞプラティノが食べて下さい」
プラティノ「そうですか、それでは♪」
提督「ライモン、そんなに怒らないで?……ほら、「あーん」してあげるから」
ライモン「でも、来たばかりの娘たちを前に…ですか///」
提督「いいじゃない。はい、あーん♪」
アッチアイーオ「ねぇ提督…私も「あーん」して欲しい♪」
提督「ふふっ、それじゃあちょっと待ってね?」
…食堂…
提督「さぁ、入って?」
アルジェント「…では失礼して」
一同「「わー!!」」
アッチアイーオ「うわっ、なに…なんなの!?」
…食堂に集まっていた艦娘たちは一斉に立ち上がって拍手をしながら、アッチアイーオたちに花輪をかけ、それぞれ一人づつ手を取ってエスコートしながら席に座らせる……大きく開け放った窓からはきらめくイオニア海の海風が入って来て、熱気のこもった工作室にいささか閉口していた提督は、ほっと息をついて席についた…
提督「どう、おいしい?」…歓迎パーティではないので手短なあいさつにとどめて、ゆっくり食事にかかる提督……両隣にはネームシップの「アッチアイーオ」と、まるで光を反射しているかのように眩しい「プラティノ」が座っている…
アッチアイーオ「ええ、美味しいけど?」
提督「それは良かったわ…好きなだけ食べてね」ワイングラス片手に顔を近づけ、いたずらっぽく微笑んだ…
アッチアイーオ「そうさせてもらうわよ…///」顔を赤らめ「ぷい…っ」とそっぽを向いた
提督「どうしたの……もうワインが回っちゃったのかしら♪」椅子をそっと寄せて、アッチアイーオの滑らかなふとももに自分の太ももをそっと押し付ける提督…恥ずかしそうにうつむく初々しい様子にいたずら心がくすぐられ、そっと手を伸ばした……
アッチアイーオ「や、止めてよ…!」そっと置かれた提督の手を振り払った…
提督「あら、工作室ではあんなに「大好き」って言ってくれたのに……ちょっと性急すぎたかしら?」申し訳なさそうに肩をすくめ、大人しく距離を戻す提督…
アッチアイーオ「分かったならいいわよ……いくら司令だからって、あんまりベタベタしないでよね!」
提督「ごめんなさい…ここの娘たちに慣れきったせいで、ちょっと感覚が鈍くなっているのかもしれないわ……なので、黙って食べることにします」
ライモン「もう、提督…」
…前菜にスープ(パスタ)が済み、ワイン数杯がほど良く入ったところでメインの料理に手を伸ばす提督……ニンニクと唐辛子、クミンやターメリックをよく揉みこんで下味をつけた鶏の手羽元や腿肉をあぶり、こんがりと焼き目を付けた「タンドーリ風チキン」は最初こそ香ばしいが、次第に口の中が辛くなってきて、身体が火照り汗も滴ってきた…鶏の骨をお皿に重ねつつも、工作室では「ベタ惚れ」状態だったのに、急にはねつけるような態度をとったアッチアイーオが気になって、横目でちらちら視線を送っている……
アッチアイーオ「な、なによ…///」
提督「ワインをもう一杯いかが…って聞こうと思ったのだけれど?」
アッチアイーオ「それならそうと言ってくれればいいじゃない……もう一杯だけちょうだい」
提督「このくらいでいいかしら?」
アッチアイーオ「ええ……ふぅ、辛い料理のおかげで暑くなってきちゃったわ///」さっきとは反対に自分からふとももをすり寄せ、スラックスの上から提督のふとももを撫でるアッチアイーオ…
提督「…あら」
ライモン「…」
プラティノ「…ライモンドさん、私にも一杯ついで下さいな♪」
ライモン「あぁ、はい…どうぞ」
プラティノ「ふふ、ありがとう♪」
ライモン「う…笑顔が眩しい……」
アッチアイーオ「さっきはごめんなさい、提督……私、本当に提督の事が大好きなの…信じてね?」
提督「いいのよ…それにしても、さっきからどこを撫でているのかしら♪」
アッチアイーオ「…だって、提督のふともも……とっても…触り心地がいいんだもの///」
提督「うふふっ…♪」
ライモン「…提督はドルチェ(デザート)を召し上がらないそうですから、どうぞプラティノが食べて下さい」
プラティノ「そうですか、それでは♪」
提督「ライモン、そんなに怒らないで?……ほら、「あーん」してあげるから」
ライモン「でも、来たばかりの娘たちを前に…ですか///」
提督「いいじゃない。はい、あーん♪」
アッチアイーオ「ねぇ提督…私も「あーん」して欲しい♪」
提督「ふふっ、それじゃあちょっと待ってね?」
346: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/27(月) 02:54:11.48:iVEceFNv0 (2/2)
…食後・バーカウンター…
提督「…どうもよく分からないわ」
ライモン「何がです?」
提督「アッチアイーオの態度よ……さっきまでキスしてくれたり、身体を寄せてふとももを撫でてくれたりしていたと思ったら、急に突き放すような態度になったり…」
カヴール「そうですねぇ…もしかしたらかなりの気分屋さんなのではありませんか?」
提督「それだけ?」
エウジェニオ「うーん、そうねぇ……何かその「スイッチ」になりそうなことはあったかしら?」
提督「えーと…何だか私から触ったりすると怒ったような気がするわ……」
アルピーノ・バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ならアレね、自分から仕掛けたい性格なのよ…私と同じで♪」手の速いバニョリーニは「よく分かるわ」とばかりに、うんうんとうなずいている…
提督「んー…でもそれだけでもないような気がするのよね。もう一杯ちょうだい?」
エウジェニオ「はいはい…それじゃあ悩める提督さんにはちょっとほろ苦いドライ・マルティーニね♪」
提督「ありがと…今の気分にぴったりだわ」
トリチェリ(大型潜ブリン級)「あの、皆さんで頭を悩ませているようですが…どうしたんです?」
提督「あぁ、トリチェリ……いえ、アッチアイーオの気分がよく分からなくって…」
トリチェリ「言われてみると、素っ気なかったり甘えてみたり…何だか態度が猫の目みたいに変化していましたね」
ガルヴァーニ(ブリン級)「ふふ…ならちょっと頭に電極でも差し込んで、ピリッと電流を流せば……あとは電流カエルと同じで、お好きなようにビクンビクンさせられるわよ?」いつもマッドサイエンティストめかしているガルヴァーニは、危ない笑みをうかべてカクテルをすすった
提督「もう、またそうやってフランケンシュタイン博士みたいな事を言って…アッチアイーオが私の事を嫌いならまだ分かるけれど、甘えられたり素っ気なくされたりする理由が何なのか……どうも気になるのよね」
ガリバルディ「あら、鎮守府の女たらしが三人も集まって頭を抱えて…一体どうしたの?」
ライモン「…それ、わたしのことじゃないですよね?」
ガリバルディ「ええ、大丈夫よ…提督にエウジェニオ、それとバニョリーニの三人よ」
カヴール「あら、私はダメですか?」
ガリバルディ「カヴールみたいな貴婦人に「女たらし」なんて失礼でしょう♪」ウィンクを送るガリバルディ…
カヴール「あら、嬉しいお言葉…さすがはガリバルディですね」
ガリバルディ「ふふ、褒められて怒る人はいないもの……で、何の話?」
提督「それが…アッチアイーオの気分がよく分からなくって」
ガリバルディ「ふふ…今日はじめて顔を合わせておいて、それで心の奥底まで分かろうなんて……提督もシチリア人そこのけに気が短いわね♪」
エウジェニオ「でも気になるでしょう?」
ガリバルディ「まぁね。とりあえず、そういう時は行動あるのみ…アッチアイーオ?」
アッチアイーオ「…なに、呼んだ?」たっぷりの昼食とワインで、ほど良く身体が火照っているらしいアッチアイーオ…頬が軽く赤らんでいる…
ガリバルディ「ええ、提督が話をしたいそうよ」
アッチアイーオ「あ…そ、そうなの///」
提督「さぁ、かけて……飲み物は何がいい?」
アッチアイーオ「え、えぇ…と///」
エウジェニオ「とりあえずカンパリオレンジにでもしておくわね?」
アッチアイーオ「じ、じゃあそれで…で、私に「用事」って///」
提督「ええ」
アッチアイーオ「それは、その…嬉しいけど、ちょっと気が早いんじゃない……?」
提督「こうやって話をするのに「気が早い」ことなんてあるかしら?」
アッチアイーオ「あっ、ううん…別に何でもないの!」
提督「それじゃあしばらくの間だけ、おしゃべりでもしましょう?」
アッチアイーオ「え、ええ…提督とたくさんお話できるなんて、嬉しいっ……///」
提督「んー?」
アッチアイーオ「…き、聞こえなかったことにして///」
…食後・バーカウンター…
提督「…どうもよく分からないわ」
ライモン「何がです?」
提督「アッチアイーオの態度よ……さっきまでキスしてくれたり、身体を寄せてふとももを撫でてくれたりしていたと思ったら、急に突き放すような態度になったり…」
カヴール「そうですねぇ…もしかしたらかなりの気分屋さんなのではありませんか?」
提督「それだけ?」
エウジェニオ「うーん、そうねぇ……何かその「スイッチ」になりそうなことはあったかしら?」
提督「えーと…何だか私から触ったりすると怒ったような気がするわ……」
アルピーノ・バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ならアレね、自分から仕掛けたい性格なのよ…私と同じで♪」手の速いバニョリーニは「よく分かるわ」とばかりに、うんうんとうなずいている…
提督「んー…でもそれだけでもないような気がするのよね。もう一杯ちょうだい?」
エウジェニオ「はいはい…それじゃあ悩める提督さんにはちょっとほろ苦いドライ・マルティーニね♪」
提督「ありがと…今の気分にぴったりだわ」
トリチェリ(大型潜ブリン級)「あの、皆さんで頭を悩ませているようですが…どうしたんです?」
提督「あぁ、トリチェリ……いえ、アッチアイーオの気分がよく分からなくって…」
トリチェリ「言われてみると、素っ気なかったり甘えてみたり…何だか態度が猫の目みたいに変化していましたね」
ガルヴァーニ(ブリン級)「ふふ…ならちょっと頭に電極でも差し込んで、ピリッと電流を流せば……あとは電流カエルと同じで、お好きなようにビクンビクンさせられるわよ?」いつもマッドサイエンティストめかしているガルヴァーニは、危ない笑みをうかべてカクテルをすすった
提督「もう、またそうやってフランケンシュタイン博士みたいな事を言って…アッチアイーオが私の事を嫌いならまだ分かるけれど、甘えられたり素っ気なくされたりする理由が何なのか……どうも気になるのよね」
ガリバルディ「あら、鎮守府の女たらしが三人も集まって頭を抱えて…一体どうしたの?」
ライモン「…それ、わたしのことじゃないですよね?」
ガリバルディ「ええ、大丈夫よ…提督にエウジェニオ、それとバニョリーニの三人よ」
カヴール「あら、私はダメですか?」
ガリバルディ「カヴールみたいな貴婦人に「女たらし」なんて失礼でしょう♪」ウィンクを送るガリバルディ…
カヴール「あら、嬉しいお言葉…さすがはガリバルディですね」
ガリバルディ「ふふ、褒められて怒る人はいないもの……で、何の話?」
提督「それが…アッチアイーオの気分がよく分からなくって」
ガリバルディ「ふふ…今日はじめて顔を合わせておいて、それで心の奥底まで分かろうなんて……提督もシチリア人そこのけに気が短いわね♪」
エウジェニオ「でも気になるでしょう?」
ガリバルディ「まぁね。とりあえず、そういう時は行動あるのみ…アッチアイーオ?」
アッチアイーオ「…なに、呼んだ?」たっぷりの昼食とワインで、ほど良く身体が火照っているらしいアッチアイーオ…頬が軽く赤らんでいる…
ガリバルディ「ええ、提督が話をしたいそうよ」
アッチアイーオ「あ…そ、そうなの///」
提督「さぁ、かけて……飲み物は何がいい?」
アッチアイーオ「え、えぇ…と///」
エウジェニオ「とりあえずカンパリオレンジにでもしておくわね?」
アッチアイーオ「じ、じゃあそれで…で、私に「用事」って///」
提督「ええ」
アッチアイーオ「それは、その…嬉しいけど、ちょっと気が早いんじゃない……?」
提督「こうやって話をするのに「気が早い」ことなんてあるかしら?」
アッチアイーオ「あっ、ううん…別に何でもないの!」
提督「それじゃあしばらくの間だけ、おしゃべりでもしましょう?」
アッチアイーオ「え、ええ…提督とたくさんお話できるなんて、嬉しいっ……///」
提督「んー?」
アッチアイーオ「…き、聞こえなかったことにして///」
347:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/08/27(月) 11:30:49.55:17rKoUCyo (1/1)
猫ってどっちの意味なんですかねえ
猫ってどっちの意味なんですかねえ
348: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/28(火) 01:26:56.59:mI7o8oHy0 (1/4)
…数日後・厨房…
提督「うーん…」エプロンの紐を結びながら、眉をひそめている提督…
チェザーレ「…何だ、まだアッチアイーオの事で悩んでいるのか?」
提督「ええ…」
バンデ・ネーレ「提督もこりないよね…ボクならあきらめている所だけど……」
ジュッサーノ「本当にね。だいたいけんつくを喰らって落ち込むくらいなら、はなからちょっかいを出さないでおけばいいのに」
提督「むぅ…そうは言っても甘えに来てくれるときは本当にベッタリだし、せっかくの好意をむげにするのも悪いような気がして……」
ルイージ・トレーリ「そうですねぇ、個人的にはジァポーネで言うところの「ツンデレ」ではないかと思いますけれど…どうでしょうか?」
提督「それって「好きだけれど気恥ずかしいからわざと突き放したりする」っていう…」
トレーリ「ええ、それです♪」
提督「んー…それも考えては見たのだけれど、そう言う感じでもないのよね……」
カヴール「ふふ…それで距離を縮めようと、一緒にお料理を作る約束をなさったのですものね?」
提督「ええ。隣り合って厨房に立てば少しは性格も分かるんじゃないかって…あ、来たわね♪」
アッチアイーオ「チャオ、提督…んーっ///」
提督「はぁい……ちゅっ♪」
アッチアイーオ「ふぅぅ…部屋の模様替えをしようと思ってあれこれ動かしたら、もう汗びっしょり……汗くさくない?」
提督「ふふ、大丈夫よ…♪」汗ばんだ頭を軽く撫でる…
アッチアイーオ「あぁ、よかった…せっかく提督と一緒なのに汗くさかったら嫌だもの……///」頬を赤らめ、人差し指の指先をもじもじとこすり合わせる…
提督「もう、そんなに気にしなくたって大丈夫よ……さぁ、美味しいパスタを作りましょうね?」
アッチアイーオ「え、ええ……提督と一緒なら何でもおいしいけど…///」
提督「あら、嬉しいお言葉♪」
アッチアイーオ「…だって、本当の事だもの……///」
チェザーレ「ふぅむ…どうすればこの甘えっぷりが、あの木で鼻をくくったような態度になるのだ?」
トレーリ「ふふ、提督はそれを調べるつもりなんですよね…♪」
チェザーレ「うむ……まぁいい、手伝いが欲しくなったらそう申してくれ」
提督「ありがとう…それじゃあアッチアイーオ♪」
アッチアイーオ「ええ、二人でお料理なんて楽しみ…///」
………
…
…数日後・厨房…
提督「うーん…」エプロンの紐を結びながら、眉をひそめている提督…
チェザーレ「…何だ、まだアッチアイーオの事で悩んでいるのか?」
提督「ええ…」
バンデ・ネーレ「提督もこりないよね…ボクならあきらめている所だけど……」
ジュッサーノ「本当にね。だいたいけんつくを喰らって落ち込むくらいなら、はなからちょっかいを出さないでおけばいいのに」
提督「むぅ…そうは言っても甘えに来てくれるときは本当にベッタリだし、せっかくの好意をむげにするのも悪いような気がして……」
ルイージ・トレーリ「そうですねぇ、個人的にはジァポーネで言うところの「ツンデレ」ではないかと思いますけれど…どうでしょうか?」
提督「それって「好きだけれど気恥ずかしいからわざと突き放したりする」っていう…」
トレーリ「ええ、それです♪」
提督「んー…それも考えては見たのだけれど、そう言う感じでもないのよね……」
カヴール「ふふ…それで距離を縮めようと、一緒にお料理を作る約束をなさったのですものね?」
提督「ええ。隣り合って厨房に立てば少しは性格も分かるんじゃないかって…あ、来たわね♪」
アッチアイーオ「チャオ、提督…んーっ///」
提督「はぁい……ちゅっ♪」
アッチアイーオ「ふぅぅ…部屋の模様替えをしようと思ってあれこれ動かしたら、もう汗びっしょり……汗くさくない?」
提督「ふふ、大丈夫よ…♪」汗ばんだ頭を軽く撫でる…
アッチアイーオ「あぁ、よかった…せっかく提督と一緒なのに汗くさかったら嫌だもの……///」頬を赤らめ、人差し指の指先をもじもじとこすり合わせる…
提督「もう、そんなに気にしなくたって大丈夫よ……さぁ、美味しいパスタを作りましょうね?」
アッチアイーオ「え、ええ……提督と一緒なら何でもおいしいけど…///」
提督「あら、嬉しいお言葉♪」
アッチアイーオ「…だって、本当の事だもの……///」
チェザーレ「ふぅむ…どうすればこの甘えっぷりが、あの木で鼻をくくったような態度になるのだ?」
トレーリ「ふふ、提督はそれを調べるつもりなんですよね…♪」
チェザーレ「うむ……まぁいい、手伝いが欲しくなったらそう申してくれ」
提督「ありがとう…それじゃあアッチアイーオ♪」
アッチアイーオ「ええ、二人でお料理なんて楽しみ…///」
………
…
349: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/28(火) 02:12:14.40:mI7o8oHy0 (2/4)
提督「…それじゃあニンニクを刻んでもらえる?」厨房のガス台はパスタ鍋にお湯を沸かそうと強火になっていて、換気扇だけでは抜けない熱でずいぶんと暑くなっている…ふと壁の温度計を見て、思わずげんなりする提督……
アッチアイーオ「ええ、任せて……それはそうと、提督は甘い匂いがするのね///」
提督「香水はつけていないけれど?」
アッチアイーオ「べ、別に香水とかそう言うのじゃなくって……提督そのものが…よ///」
提督「まぁ…♪」
アッチアイーオ「本当にいい匂い…甘いクリームみたいな……ちゅぅ♪」提督の頬を舐めるようにキスをした…
提督「まぁ…んふふっ♪」
…食堂…
トレーリ「どうやら、今の所は順調のようですね」
チェザーレ「うむ…カヴールはどう見る?」
カヴール「私もお二人の見立てと同じです。大変に仲睦まじくて、いい雰囲気ではありませんか♪」
…
提督「さてと、パスタのソースはこれでよし…と」
アッチアイーオ「ボーノ♪ とっても美味しいっ…提督の手づくりだからかしら///」
提督「ふふ、お褒めにあずかり恐縮です♪」
アッチアイーオ「あっ、提督」
提督「んー?」
アッチアイーオ「……ソースをこぼしちゃった…舐めて?」
提督「あらあら…ちゅっ、んちゅっ♪」アッチアイーオが胸元に垂らしたマリナーラ(プッタネスカ)のソースをぺろりと舐めあげる提督…
アッチアイーオ「ん、んふぅ……っ///」
提督「ふふっ……そういえば、冷蔵庫からサラダの野菜を出さないといけないわね」
アッチアイーオ「ねぇ、それじゃあ一緒に行きましょう?」
提督「ええ♪」アッチアイーオの手をそっと包み込み、指を絡めた…
…食料庫・冷蔵室…
提督「ふー…やっぱりここは涼しくていいわね」
アッチアイーオ「ね、ねぇ…何で手を握っているの///」
提督「だって、アッチアイーオの手がすべすべしているんだもの♪」
アッチアイーオ「それじゃあ答えになってないわ……早く野菜を出して戻りましょうよ」
提督「あら、今さらになって照れちゃったの?」
アッチアイーオ「別に照れるような事なんてないでしょ…」急に黙りこくって唇をきゅっと結んでいる…
提督「ふふ、いいのよ…ここなら、しばらくは誰も来ないから……ね?」指先でそっと背中をなぞり、腰のくびれまで撫でおろしていく…
アッチアイーオ「……だから、あんまり触られたり馴れ馴れしくされるのは嫌いなの」
提督「あら、さっきまではあんなに嬉しそうだったのに?」
アッチアイーオ「さっきは…その、何て言うか……///」
提督「いいのよ、遠慮しないで? …私、アッチアイーオの事が好き……♪」優しい手つきでふとももを愛撫し、少し屈んでそっと唇を近づける…
アッチアイーオ「ふ、ふざけないでっ…!」パァン…!
提督「…っ!?」
アッチアイーオ「提督は私の事を「ちょっと一緒に過ごして、甘い言葉さえかければすぐにコロリと参っちゃう」とでも思ってるんでしょう…私はそんな甘くないわよ!?」
提督「違うわ……ねぇ、急にどうしたの?」冷蔵室の冷気で余計にヒリヒリと傷む頬を押さえて、涙目でしゃがみこむ…
アッチアイーオ「この数日、あなたが司令だからっておままごとにつき合ってあげたけど…たとえ肩章に「二つ星」が付いていても、私の気持ちまで思い通りになるわけじゃないんだからっ!」
提督「…アッチアイーオ」
アッチアイーオ「命令は聞いてあげるけど、それ以外はお断りよ!」
提督「…それじゃあニンニクを刻んでもらえる?」厨房のガス台はパスタ鍋にお湯を沸かそうと強火になっていて、換気扇だけでは抜けない熱でずいぶんと暑くなっている…ふと壁の温度計を見て、思わずげんなりする提督……
アッチアイーオ「ええ、任せて……それはそうと、提督は甘い匂いがするのね///」
提督「香水はつけていないけれど?」
アッチアイーオ「べ、別に香水とかそう言うのじゃなくって……提督そのものが…よ///」
提督「まぁ…♪」
アッチアイーオ「本当にいい匂い…甘いクリームみたいな……ちゅぅ♪」提督の頬を舐めるようにキスをした…
提督「まぁ…んふふっ♪」
…食堂…
トレーリ「どうやら、今の所は順調のようですね」
チェザーレ「うむ…カヴールはどう見る?」
カヴール「私もお二人の見立てと同じです。大変に仲睦まじくて、いい雰囲気ではありませんか♪」
…
提督「さてと、パスタのソースはこれでよし…と」
アッチアイーオ「ボーノ♪ とっても美味しいっ…提督の手づくりだからかしら///」
提督「ふふ、お褒めにあずかり恐縮です♪」
アッチアイーオ「あっ、提督」
提督「んー?」
アッチアイーオ「……ソースをこぼしちゃった…舐めて?」
提督「あらあら…ちゅっ、んちゅっ♪」アッチアイーオが胸元に垂らしたマリナーラ(プッタネスカ)のソースをぺろりと舐めあげる提督…
アッチアイーオ「ん、んふぅ……っ///」
提督「ふふっ……そういえば、冷蔵庫からサラダの野菜を出さないといけないわね」
アッチアイーオ「ねぇ、それじゃあ一緒に行きましょう?」
提督「ええ♪」アッチアイーオの手をそっと包み込み、指を絡めた…
…食料庫・冷蔵室…
提督「ふー…やっぱりここは涼しくていいわね」
アッチアイーオ「ね、ねぇ…何で手を握っているの///」
提督「だって、アッチアイーオの手がすべすべしているんだもの♪」
アッチアイーオ「それじゃあ答えになってないわ……早く野菜を出して戻りましょうよ」
提督「あら、今さらになって照れちゃったの?」
アッチアイーオ「別に照れるような事なんてないでしょ…」急に黙りこくって唇をきゅっと結んでいる…
提督「ふふ、いいのよ…ここなら、しばらくは誰も来ないから……ね?」指先でそっと背中をなぞり、腰のくびれまで撫でおろしていく…
アッチアイーオ「……だから、あんまり触られたり馴れ馴れしくされるのは嫌いなの」
提督「あら、さっきまではあんなに嬉しそうだったのに?」
アッチアイーオ「さっきは…その、何て言うか……///」
提督「いいのよ、遠慮しないで? …私、アッチアイーオの事が好き……♪」優しい手つきでふとももを愛撫し、少し屈んでそっと唇を近づける…
アッチアイーオ「ふ、ふざけないでっ…!」パァン…!
提督「…っ!?」
アッチアイーオ「提督は私の事を「ちょっと一緒に過ごして、甘い言葉さえかければすぐにコロリと参っちゃう」とでも思ってるんでしょう…私はそんな甘くないわよ!?」
提督「違うわ……ねぇ、急にどうしたの?」冷蔵室の冷気で余計にヒリヒリと傷む頬を押さえて、涙目でしゃがみこむ…
アッチアイーオ「この数日、あなたが司令だからっておままごとにつき合ってあげたけど…たとえ肩章に「二つ星」が付いていても、私の気持ちまで思い通りになるわけじゃないんだからっ!」
提督「…アッチアイーオ」
アッチアイーオ「命令は聞いてあげるけど、それ以外はお断りよ!」
350: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/28(火) 02:52:30.93:mI7o8oHy0 (3/4)
………
…
チェザーレ「何だと?」
提督「…ええ、見ての通りよ」
カヴール「そうですか…しかし提督に手を上げるとは……」
ライモン「ほっぺた、痛くありませんか?」
提督「頬の方はもう大丈夫…でも平手打ちを受けたのは久しぶりね……」
ディアナ「保冷材はもう大丈夫ですか?」
提督「ええ、ありがとう…」
リットリオ「提督にそんなことするなんて許せませんっ…ヴェネト、ローマ!」
ヴェネト「姉さん、ちょっと落ち着いて…」
ローマ「そうです。落ち着いてください」
アッテンドーロ「ま…なかなか気の強い娘っ子みたいね?」
ライモン「それにしたって提督を叩くなんて……いくら何でもやり過ぎです」
提督「うーん…それでもまだ分からないわ」
ヴェネト「アッチアイーオの性格が…ですか?」
提督「ええ」
トレーリ「そうですね…きっと気まぐれで、その上かなりの恥ずかしがり屋さんなんでしょう」
ライモン「むぅ…それにしたってひどいです…」
ダ・ヴィンチ「ふぅ、お腹が空いたわ……って、みんなしてどうしたの?」
トレーリ「あー、実はかくかくしかじかで……」
ダ・ヴィンチ「はーん…それで提督がみんなにかこまれているのね」
提督「私はもう大丈夫なのだけれど、みんな優しいから……ところでダ・ヴィンチなら、アッチアイーオが急に機嫌を損ねる理由が分かるかしら?」
ダ・ヴィンチ「そうねぇ……あ!」
提督「何かある?」
ダ・ヴィンチ「ええ、あるわ…ふふ「名は体を表す」って言葉通りってわけね♪」
ライモン「どういうことですか?」
ダ・ヴィンチ「ふふ、ちょっと待ってて……すぐ提督にメロメロになったアッチアイーオを連れて来てあげるから」
提督「まさか。いくらダ・ヴィンチが天才でもそれはムリよ」
チェザーレ「ローマは一日にしてならず…そうそう人の気持ちは変わらぬものだ」
ダ・ヴィンチ「まぁまぁ…天才の言うことだと思って♪」
…しばらくして…
ダ・ヴィンチ「ほら、みんな怒ってないから…遠慮しないで入りなさいって?」
アッチアイーオ「…提督」
提督「アッチアイーオ、さっきはいやらしい真似をしてごめんな……」
アッチアイーオ「提督、提督っ…ごめんなさいっ、痛かったでしょ!? …すぐ私が痛いのを無くなるようにしてあげるから…んちゅっ、ちゅぅ///」
ライモン「!?」
提督「……ダ・ヴィンチ?」
ダ・ヴィンチ「だから言ったでしょう「名は体を表す」って。何しろ名前が「アッチアイーオ」(鋼鉄)だから、きっと「熱したら柔らかく、冷やせば堅くなる」と思ったの…で、熱いシャワーに付き合わせたり毛布をかけてあげたりしたら……案の定だったわ♪」
アッチアイーオ「さっきは急に恥ずかしくなってあんなことして……でも本当は提督にされるの…大好きだから……今度、一緒に…ね///」
提督「ふふ、いいのよ…今度からは口づけは暖かい所でしましょうね♪」
アッチアイーオ「ええ…私がとろけるくらいに熱いキスにしてね///」
………
………
…
チェザーレ「何だと?」
提督「…ええ、見ての通りよ」
カヴール「そうですか…しかし提督に手を上げるとは……」
ライモン「ほっぺた、痛くありませんか?」
提督「頬の方はもう大丈夫…でも平手打ちを受けたのは久しぶりね……」
ディアナ「保冷材はもう大丈夫ですか?」
提督「ええ、ありがとう…」
リットリオ「提督にそんなことするなんて許せませんっ…ヴェネト、ローマ!」
ヴェネト「姉さん、ちょっと落ち着いて…」
ローマ「そうです。落ち着いてください」
アッテンドーロ「ま…なかなか気の強い娘っ子みたいね?」
ライモン「それにしたって提督を叩くなんて……いくら何でもやり過ぎです」
提督「うーん…それでもまだ分からないわ」
ヴェネト「アッチアイーオの性格が…ですか?」
提督「ええ」
トレーリ「そうですね…きっと気まぐれで、その上かなりの恥ずかしがり屋さんなんでしょう」
ライモン「むぅ…それにしたってひどいです…」
ダ・ヴィンチ「ふぅ、お腹が空いたわ……って、みんなしてどうしたの?」
トレーリ「あー、実はかくかくしかじかで……」
ダ・ヴィンチ「はーん…それで提督がみんなにかこまれているのね」
提督「私はもう大丈夫なのだけれど、みんな優しいから……ところでダ・ヴィンチなら、アッチアイーオが急に機嫌を損ねる理由が分かるかしら?」
ダ・ヴィンチ「そうねぇ……あ!」
提督「何かある?」
ダ・ヴィンチ「ええ、あるわ…ふふ「名は体を表す」って言葉通りってわけね♪」
ライモン「どういうことですか?」
ダ・ヴィンチ「ふふ、ちょっと待ってて……すぐ提督にメロメロになったアッチアイーオを連れて来てあげるから」
提督「まさか。いくらダ・ヴィンチが天才でもそれはムリよ」
チェザーレ「ローマは一日にしてならず…そうそう人の気持ちは変わらぬものだ」
ダ・ヴィンチ「まぁまぁ…天才の言うことだと思って♪」
…しばらくして…
ダ・ヴィンチ「ほら、みんな怒ってないから…遠慮しないで入りなさいって?」
アッチアイーオ「…提督」
提督「アッチアイーオ、さっきはいやらしい真似をしてごめんな……」
アッチアイーオ「提督、提督っ…ごめんなさいっ、痛かったでしょ!? …すぐ私が痛いのを無くなるようにしてあげるから…んちゅっ、ちゅぅ///」
ライモン「!?」
提督「……ダ・ヴィンチ?」
ダ・ヴィンチ「だから言ったでしょう「名は体を表す」って。何しろ名前が「アッチアイーオ」(鋼鉄)だから、きっと「熱したら柔らかく、冷やせば堅くなる」と思ったの…で、熱いシャワーに付き合わせたり毛布をかけてあげたりしたら……案の定だったわ♪」
アッチアイーオ「さっきは急に恥ずかしくなってあんなことして……でも本当は提督にされるの…大好きだから……今度、一緒に…ね///」
提督「ふふ、いいのよ…今度からは口づけは暖かい所でしましょうね♪」
アッチアイーオ「ええ…私がとろけるくらいに熱いキスにしてね///」
………
351: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/28(火) 03:06:01.99:mI7o8oHy0 (4/4)
…というわけで、アッチアイーオは名前をネタに「変温性ツンデレキャラ」にしてみました……熱くなればなるほど甘々のデレデレになり、冷えると冷たい態度でけんつくを喰らわせ、さらに冷えると柔らかさがなくなり、強度(メンタル)が弱くなります…
>>347 とりあえず「そっちの意味」の場合は「ネコ」、生きものの場合は「猫」表記にしておきます……また、どこかで「ネコの恩返し」のような小ネタも入れようかと…
…というわけで、アッチアイーオは名前をネタに「変温性ツンデレキャラ」にしてみました……熱くなればなるほど甘々のデレデレになり、冷えると冷たい態度でけんつくを喰らわせ、さらに冷えると柔らかさがなくなり、強度(メンタル)が弱くなります…
>>347 とりあえず「そっちの意味」の場合は「ネコ」、生きものの場合は「猫」表記にしておきます……また、どこかで「ネコの恩返し」のような小ネタも入れようかと…
352:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/08/29(水) 11:50:47.49:dnNqbs5go (1/1)
冬の間はツンツンか
冬の間はツンツンか
353: ◆b0M46H9tf98h:2018/08/31(金) 03:31:40.98:hyGYczk00 (1/1)
…艦娘紹介…
中型潜…アッチアイーオ(鋼鉄)級。1941~42年生まれ。13隻
「アルゴナウタ」「シレーナ」「ペルラ」「アデュア」級と次々整備された傑作中型潜「600型」シリーズの最終タイプ。戦時下の建造だったこともあって建材の質が落ちていたと言うが、開戦以来の損害を少しでも補充し、また英地中海艦隊に対抗する面からもタイミングよく完成した意義は大きく、性能も良好だった。
外見はこれまでイタリア潜が採用していた(雨風の防げる)屋根付き艦橋タイプの司令塔ではなく、露天型司令塔としていることからドイツの「U-ボート」に似通っている。
排水量は697/850トンとこれまでの「600型」より多少増え、主機1400馬力(ディーゼル)/800馬力(電動機)で速力は14ノット/7.7ノット。
武装は533ミリ魚雷発射管4門(艦首)/2門(艦尾…一部装備のない艦も)に、100ミリ単装砲一基(司令塔前甲板)、13.2ミリブレダ機銃(連装二基?)が4挺
…
実戦では「アデュア」級の「デジエ」や「アクスム」と協力して連合軍のアルジェリア上陸作戦『トーチ』の迎撃などに参加、それぞれ優れた性能で善戦したが、英軍のレーダーやアスディックを活用した対潜グループや航空機の攻撃で次々に撃沈され、43年のイタリア休戦時には北部(ヴェネツィアなど)の基地にいた艦がドイツ側に渡すまいと自沈させるなどしたため、戦後に生き残っていたのは「ブロンヅォ」「ジアダ」「ニケリオ」「プラティノ」とごく少なかった……
このうち「ブロンヅォ」は英軍と交戦し逃げ場を失いやむなく降伏、英潜「P714」として各種機器などを調べられたが、何かとイギリス規格に合わない艦だったことから持て余され、戦後フランスに引き渡されて「ナルヴァル」(イッカク)となり60年代まで長生きした
同じく「ニケリオ」(ニッケル)はソ連に引き渡されて49年除籍、「プラティノ」は48年、「ジアダ」は66年まで長くご奉公した
…
艦名は金属が主で
「アッチアイーオ」(鋼鉄)
「アラバストロ」(雪花石膏・あるいは純白の大理石「アラバスター」)
「アルジェント」(銀)
「アステリア」(ヒトデ)
「アヴォリオ」(象牙)
「ブロンヅォ」(ブロンズ・青銅)
「コバルト」(コバルト)
「ジアダ」(カット用硬石)
「グラニト」(花崗岩…日本の一部では「御影石」と言われる)
「ニケリオ」(ニッケル)
「プラティノ」(プラチナ)
「ポルフィド」(斑岩(はんがん)…紫がかった奇石の一種)
「ヴォルフラミオ」(タングステン…旧艦名は「ストロンツィーオ」(ストロンチウム)だった)
この中でどうして「アステリア」だけが金属や奇石ではなく「ヒトデ」となっているのか理由は分からないが、おそらく「頭文字の「A」で始まる金属が足りなかったから」と言う気もしないではない……また「ヴォルフラミオ」(タングステン)は語源になったドイツ語「ヴォルフラム」(狼の泡)からの直訳という
…
艦娘「アッチアイーオ」級は中学生そこそこのバランスのとれた引き締まった身体で、瞳や髪はそれぞれのモチーフになった金属や石と同じ色調をしている。まとっている「艤装」もそれぞれぴったりとしたボディスーツ風のもので、全身に液体金属を垂らしたような外見がSF作品に出てくるヒロインのようで非常に色っぽい……
アッチアイーオは暑いと柔らかくなって、提督にベッタリと甘えてくるが、冷え込むとつんけんした態度になる変温性のツンデレキャラで、さらに冷え込むとすっかり強度(メンタル)がなくなってしまい、落ち込んだり室内にこもったりと元気を失くす…また、ニケリオ(ニッケル)は酸やアルカリに腐食しにくいせいか、反応が少し遅い……などなど、名前の由来になった金属の性質をよく受け継いでいる。また「アデュア」級とは一緒に作戦したこともあり仲良し
………
…艦娘紹介…
中型潜…アッチアイーオ(鋼鉄)級。1941~42年生まれ。13隻
「アルゴナウタ」「シレーナ」「ペルラ」「アデュア」級と次々整備された傑作中型潜「600型」シリーズの最終タイプ。戦時下の建造だったこともあって建材の質が落ちていたと言うが、開戦以来の損害を少しでも補充し、また英地中海艦隊に対抗する面からもタイミングよく完成した意義は大きく、性能も良好だった。
外見はこれまでイタリア潜が採用していた(雨風の防げる)屋根付き艦橋タイプの司令塔ではなく、露天型司令塔としていることからドイツの「U-ボート」に似通っている。
排水量は697/850トンとこれまでの「600型」より多少増え、主機1400馬力(ディーゼル)/800馬力(電動機)で速力は14ノット/7.7ノット。
武装は533ミリ魚雷発射管4門(艦首)/2門(艦尾…一部装備のない艦も)に、100ミリ単装砲一基(司令塔前甲板)、13.2ミリブレダ機銃(連装二基?)が4挺
…
実戦では「アデュア」級の「デジエ」や「アクスム」と協力して連合軍のアルジェリア上陸作戦『トーチ』の迎撃などに参加、それぞれ優れた性能で善戦したが、英軍のレーダーやアスディックを活用した対潜グループや航空機の攻撃で次々に撃沈され、43年のイタリア休戦時には北部(ヴェネツィアなど)の基地にいた艦がドイツ側に渡すまいと自沈させるなどしたため、戦後に生き残っていたのは「ブロンヅォ」「ジアダ」「ニケリオ」「プラティノ」とごく少なかった……
このうち「ブロンヅォ」は英軍と交戦し逃げ場を失いやむなく降伏、英潜「P714」として各種機器などを調べられたが、何かとイギリス規格に合わない艦だったことから持て余され、戦後フランスに引き渡されて「ナルヴァル」(イッカク)となり60年代まで長生きした
同じく「ニケリオ」(ニッケル)はソ連に引き渡されて49年除籍、「プラティノ」は48年、「ジアダ」は66年まで長くご奉公した
…
艦名は金属が主で
「アッチアイーオ」(鋼鉄)
「アラバストロ」(雪花石膏・あるいは純白の大理石「アラバスター」)
「アルジェント」(銀)
「アステリア」(ヒトデ)
「アヴォリオ」(象牙)
「ブロンヅォ」(ブロンズ・青銅)
「コバルト」(コバルト)
「ジアダ」(カット用硬石)
「グラニト」(花崗岩…日本の一部では「御影石」と言われる)
「ニケリオ」(ニッケル)
「プラティノ」(プラチナ)
「ポルフィド」(斑岩(はんがん)…紫がかった奇石の一種)
「ヴォルフラミオ」(タングステン…旧艦名は「ストロンツィーオ」(ストロンチウム)だった)
この中でどうして「アステリア」だけが金属や奇石ではなく「ヒトデ」となっているのか理由は分からないが、おそらく「頭文字の「A」で始まる金属が足りなかったから」と言う気もしないではない……また「ヴォルフラミオ」(タングステン)は語源になったドイツ語「ヴォルフラム」(狼の泡)からの直訳という
…
艦娘「アッチアイーオ」級は中学生そこそこのバランスのとれた引き締まった身体で、瞳や髪はそれぞれのモチーフになった金属や石と同じ色調をしている。まとっている「艤装」もそれぞれぴったりとしたボディスーツ風のもので、全身に液体金属を垂らしたような外見がSF作品に出てくるヒロインのようで非常に色っぽい……
アッチアイーオは暑いと柔らかくなって、提督にベッタリと甘えてくるが、冷え込むとつんけんした態度になる変温性のツンデレキャラで、さらに冷え込むとすっかり強度(メンタル)がなくなってしまい、落ち込んだり室内にこもったりと元気を失くす…また、ニケリオ(ニッケル)は酸やアルカリに腐食しにくいせいか、反応が少し遅い……などなど、名前の由来になった金属の性質をよく受け継いでいる。また「アデュア」級とは一緒に作戦したこともあり仲良し
………
354: ◆b0M46H9tf98h:2018/09/01(土) 03:11:11.78:aDQPcNy50 (1/2)
…数日後…
提督「さてさて、今日は頑張るとしましょうか」
カヴール「ふふっ…提督ったら、「今日も」ではなく「今日は」ですか?」
提督「だって今日はいつもの執務と違うもの……ね♪」
…週ごとに注文した食材などを鎮守府に届けてくるイヴェコ製の三トン積み軍用トラックから、基地祭の屋台や舞台用の木材や鉄材、ネジやボルト、ナットの類が次々と降ろされる……鎮守府の艦娘たちがわいわい言いながらそれを車庫のコンクリート床に運び下ろし、きっちりした性格のアオスタとライモンが注文書と比べては鉛筆でチェックをつける…
ライモン「あ、提督…注文した物は無事に揃っていました」
提督「それは良かったわ。じゃあトラックは帰してもいいわね?」
アオスタ「はい、ですがその前にお茶でもお出ししようと…」
提督「いい考えね、アオスタ……少尉、軍曹♪」
女性士官「はい」
提督「うちの娘がお茶を淹れてくれたそうだから、テラスで飲んで行って?」
女性士官「は、いつもありがとうございます」
女性下士「本当にごちそうさまです、カンピオーニ司令…」
提督「いえいえ、こちらこそいつも配達してもらって助かっているわ♪」
女性下士「任務ですから」
提督「任務とはいえ、タラントからだと結構時間がかかるし大変でしょう?」
女性下士「ま、その間は他の職務をしなくて済みますから…♪」
提督「ふふふっ、それもそうね …確かアイスクリームがあったはずだから、どうぞ食べて行って?」
女性士官「では、お言葉に甘えて」
提督「はいはい……アオスタ、今日開けたアイスクリームって何だったかしら?」
アオスタ「えーと、確か「バナナチョコミントハワイアン」とか何とか……水色と黄色のアイスクリームでした」
提督「それ、美味しいのかしら? …ヘンテコな味であの二人に恨まれないといいけれど……」
チェザーレ「……諸君、その板は上だ…そうだ、よろしい!」
ダ・ヴィンチ「そうね、それをそこに…で、そっちを上に……そう、ブラヴォー♪」
提督「…どうやら、屋台そのものはチェザーレとダ・ヴィンチに任せておけばよさそうね」紅のマントをひるがえし堂々と指揮を執るチェザーレと、斬新なやり方で次々と屋台を建てていくダ・ヴィンチ…
ライモン「そのようですね。では、他の場所を見て回りましょうか」
提督「ええ、そうしましょう……せっかくだから屋台料理の試作品を味見させてもらおうかしら」
ライモン「もう、また食べる気ですか…」
提督「ふふっ、毎晩ベッドの上で威勢のいい「跳ね馬」たちの手綱を取っているとお腹が減るのよ…♪」
ライモン「もう…っ///」
提督「よく言うでしょう? 「女は幾人もの相手を満足させることができる」って…私もみんなを満足させてあげたいから、そのぶん栄養をつけないとね♪」
デュイリオ「うふふっ、必要なら私が請け負いますからご安心くださいな…♪」…カラスの脚に綱をつけて、肩に止まらせているデュイリオ
リットリオ「ぜひ私も頼って下さいねっ、提督♪」
メドゥーサ「ふふっ…私が何人だって痺れさせてあげるから、少しはこっちにも回してちょうだい……♪」
提督「ふふっ、はいはい…♪」
…数日後…
提督「さてさて、今日は頑張るとしましょうか」
カヴール「ふふっ…提督ったら、「今日も」ではなく「今日は」ですか?」
提督「だって今日はいつもの執務と違うもの……ね♪」
…週ごとに注文した食材などを鎮守府に届けてくるイヴェコ製の三トン積み軍用トラックから、基地祭の屋台や舞台用の木材や鉄材、ネジやボルト、ナットの類が次々と降ろされる……鎮守府の艦娘たちがわいわい言いながらそれを車庫のコンクリート床に運び下ろし、きっちりした性格のアオスタとライモンが注文書と比べては鉛筆でチェックをつける…
ライモン「あ、提督…注文した物は無事に揃っていました」
提督「それは良かったわ。じゃあトラックは帰してもいいわね?」
アオスタ「はい、ですがその前にお茶でもお出ししようと…」
提督「いい考えね、アオスタ……少尉、軍曹♪」
女性士官「はい」
提督「うちの娘がお茶を淹れてくれたそうだから、テラスで飲んで行って?」
女性士官「は、いつもありがとうございます」
女性下士「本当にごちそうさまです、カンピオーニ司令…」
提督「いえいえ、こちらこそいつも配達してもらって助かっているわ♪」
女性下士「任務ですから」
提督「任務とはいえ、タラントからだと結構時間がかかるし大変でしょう?」
女性下士「ま、その間は他の職務をしなくて済みますから…♪」
提督「ふふふっ、それもそうね …確かアイスクリームがあったはずだから、どうぞ食べて行って?」
女性士官「では、お言葉に甘えて」
提督「はいはい……アオスタ、今日開けたアイスクリームって何だったかしら?」
アオスタ「えーと、確か「バナナチョコミントハワイアン」とか何とか……水色と黄色のアイスクリームでした」
提督「それ、美味しいのかしら? …ヘンテコな味であの二人に恨まれないといいけれど……」
チェザーレ「……諸君、その板は上だ…そうだ、よろしい!」
ダ・ヴィンチ「そうね、それをそこに…で、そっちを上に……そう、ブラヴォー♪」
提督「…どうやら、屋台そのものはチェザーレとダ・ヴィンチに任せておけばよさそうね」紅のマントをひるがえし堂々と指揮を執るチェザーレと、斬新なやり方で次々と屋台を建てていくダ・ヴィンチ…
ライモン「そのようですね。では、他の場所を見て回りましょうか」
提督「ええ、そうしましょう……せっかくだから屋台料理の試作品を味見させてもらおうかしら」
ライモン「もう、また食べる気ですか…」
提督「ふふっ、毎晩ベッドの上で威勢のいい「跳ね馬」たちの手綱を取っているとお腹が減るのよ…♪」
ライモン「もう…っ///」
提督「よく言うでしょう? 「女は幾人もの相手を満足させることができる」って…私もみんなを満足させてあげたいから、そのぶん栄養をつけないとね♪」
デュイリオ「うふふっ、必要なら私が請け負いますからご安心くださいな…♪」…カラスの脚に綱をつけて、肩に止まらせているデュイリオ
リットリオ「ぜひ私も頼って下さいねっ、提督♪」
メドゥーサ「ふふっ…私が何人だって痺れさせてあげるから、少しはこっちにも回してちょうだい……♪」
提督「ふふっ、はいはい…♪」
355: ◆b0M46H9tf98h:2018/09/01(土) 12:22:28.05:aDQPcNy50 (2/2)
提督「そう言えば、出し物の練習はどう?」
ライモン「はい、みなさん和気あいあいとやっていますよ」
提督「そう…ちょっとのぞいてみようかしら」
ライモン「はい」
…会議室…
カルドゥッチ「…ある時、イタリアへと向かう客船に一人の可哀そうな子供が乗っておりました……子供は貧しい両親によって軽業の一座に売り飛ばされ、満足に食べることも出来ずに二年を過し、ついに耐え切れなくなってイタリア領事館に駆け込んだのでした。領事は子供をかわいそうに思って、ジェノヴァ行の船に乗せてやり、事情を書いた警察署長あての手紙を持たせてやったのでした…」
エリザベス「…坊やはイタリアの子供なの?」
フレッチア「そうだよ。両親が貧乏だったから、軽業師の一座に売られちまったんだ……」
エリザベス「そうかい…それじゃあ少ないけれど、これを取っておきな?」
エメラルド「これもあげよう」
エリザベス「それじゃあ私はもっと出してあげるよ」
フレッチア「……ありがとう」
エリザベス「なに、構わないよ」
提督「そう言えば出し物は「クオレ」の中の短編に変わったのよね」
(※クオレ…デ・アミーチスが書いた「こころ」という意味の児童文学。小学生の主人公が身の回りの貧しい同級生や大人たち、また先生から教わる愛国的なお話や人情味あふれるお話を聞いて人にやさしくしたり、恵まれている自分を恥じたりするお話。「母を訪ねて」など有名なエピソードもたくさんはいっている……愛国的なお話が多いがけっして好戦的ではなく、むしろイタリアらしさや「弱きを助く」の思いやり精神、人間の持つ義侠心に訴えるものが多い)
ライモン「あれは「パドヴァの少年愛国者」のお話ですね」
提督「それにしてもエリザベスとエメラルドまで友情出演してくれて……よくメアリが許してくれたものね」
グレイ提督「…構いませんとも、お互いにこういった時は持ちつもたれつですから」
提督「…」
グレイ提督「何かおかしなことを申しましたかしら?」
提督「いえ、メアリからそんな殊勝な意見が聞けるとは思っていませんでした」
グレイ提督「あら、失礼ですわね……わたくしとてこちらの基地祭の成功に協力するのはやぶさかではありませんわ」
提督「またまたご冗談を…」
…
フレッチア「このお金があればもう両親だっておいらを売り飛ばしたりはしないはずさ…それにまともな服も買えるだろうな……」
カルドゥッチ「こうして見栄っ張りのイギリス人からお金を恵んでもらった少年は、あてがわれた二等船室の寝台にもぐりこんでお金の使い道を考えつつ、すさんだ心を慰めておりました…と、その当人のイギリス人たちがテーブルを挟んで、何やら話をしています……」
エリザベス「…ふぅ、レディの前でいい所をみせようと、あの子供にお金を恵んでやったものの…イタリア人の子供っていうのはみんな薄汚いねぇ」
エメラルド「何しろイタリアって言うのは街並みから貧乏くさくて汚らしいですし」
エリザベス「はは、まぁ詐欺師か追いはぎしかいないような国ですから」
エメラルド「役人は字も読めない無能ばかりだし」
エリザベス「イタリアに行くくらいならラップランド(今のフィンランド)にでも行く方がまだマシですな」
エメラルド「だいたいがイタリア人なんてほとんど泥棒みたいなもの……うわっ!」
カルドゥッチ「…イギリス人がそう言いかけたところで、寝台からばらばらと小銭が叩きつけられました」
フレッチア「ちくしょうっ、おいらの生まれた国をバカにしているような奴からもらった金なんていらねぇやいっ…返してやらぁ!!」
………
…
提督「フレッチア、上手だったわよ♪ …ところでメアリ」
グレイ提督「何でしょう」
提督「もしかして、このお話なら「面と向かってイタリアの悪口を言えるから」協力して下さったのですか?」
グレイ提督「さて、何の事やら…♪」
提督「…」
提督「そう言えば、出し物の練習はどう?」
ライモン「はい、みなさん和気あいあいとやっていますよ」
提督「そう…ちょっとのぞいてみようかしら」
ライモン「はい」
…会議室…
カルドゥッチ「…ある時、イタリアへと向かう客船に一人の可哀そうな子供が乗っておりました……子供は貧しい両親によって軽業の一座に売り飛ばされ、満足に食べることも出来ずに二年を過し、ついに耐え切れなくなってイタリア領事館に駆け込んだのでした。領事は子供をかわいそうに思って、ジェノヴァ行の船に乗せてやり、事情を書いた警察署長あての手紙を持たせてやったのでした…」
エリザベス「…坊やはイタリアの子供なの?」
フレッチア「そうだよ。両親が貧乏だったから、軽業師の一座に売られちまったんだ……」
エリザベス「そうかい…それじゃあ少ないけれど、これを取っておきな?」
エメラルド「これもあげよう」
エリザベス「それじゃあ私はもっと出してあげるよ」
フレッチア「……ありがとう」
エリザベス「なに、構わないよ」
提督「そう言えば出し物は「クオレ」の中の短編に変わったのよね」
(※クオレ…デ・アミーチスが書いた「こころ」という意味の児童文学。小学生の主人公が身の回りの貧しい同級生や大人たち、また先生から教わる愛国的なお話や人情味あふれるお話を聞いて人にやさしくしたり、恵まれている自分を恥じたりするお話。「母を訪ねて」など有名なエピソードもたくさんはいっている……愛国的なお話が多いがけっして好戦的ではなく、むしろイタリアらしさや「弱きを助く」の思いやり精神、人間の持つ義侠心に訴えるものが多い)
ライモン「あれは「パドヴァの少年愛国者」のお話ですね」
提督「それにしてもエリザベスとエメラルドまで友情出演してくれて……よくメアリが許してくれたものね」
グレイ提督「…構いませんとも、お互いにこういった時は持ちつもたれつですから」
提督「…」
グレイ提督「何かおかしなことを申しましたかしら?」
提督「いえ、メアリからそんな殊勝な意見が聞けるとは思っていませんでした」
グレイ提督「あら、失礼ですわね……わたくしとてこちらの基地祭の成功に協力するのはやぶさかではありませんわ」
提督「またまたご冗談を…」
…
フレッチア「このお金があればもう両親だっておいらを売り飛ばしたりはしないはずさ…それにまともな服も買えるだろうな……」
カルドゥッチ「こうして見栄っ張りのイギリス人からお金を恵んでもらった少年は、あてがわれた二等船室の寝台にもぐりこんでお金の使い道を考えつつ、すさんだ心を慰めておりました…と、その当人のイギリス人たちがテーブルを挟んで、何やら話をしています……」
エリザベス「…ふぅ、レディの前でいい所をみせようと、あの子供にお金を恵んでやったものの…イタリア人の子供っていうのはみんな薄汚いねぇ」
エメラルド「何しろイタリアって言うのは街並みから貧乏くさくて汚らしいですし」
エリザベス「はは、まぁ詐欺師か追いはぎしかいないような国ですから」
エメラルド「役人は字も読めない無能ばかりだし」
エリザベス「イタリアに行くくらいならラップランド(今のフィンランド)にでも行く方がまだマシですな」
エメラルド「だいたいがイタリア人なんてほとんど泥棒みたいなもの……うわっ!」
カルドゥッチ「…イギリス人がそう言いかけたところで、寝台からばらばらと小銭が叩きつけられました」
フレッチア「ちくしょうっ、おいらの生まれた国をバカにしているような奴からもらった金なんていらねぇやいっ…返してやらぁ!!」
………
…
提督「フレッチア、上手だったわよ♪ …ところでメアリ」
グレイ提督「何でしょう」
提督「もしかして、このお話なら「面と向かってイタリアの悪口を言えるから」協力して下さったのですか?」
グレイ提督「さて、何の事やら…♪」
提督「…」
356: ◆b0M46H9tf98h:2018/09/02(日) 01:45:14.84:28KLdtNO0 (1/1)
提督「まぁいいです……ところで、もしよろしければ屋台料理の試作品につき合ってもらえませんか?」
グレイ提督「そうですね。ですがまだ朝食を食べたばかりですので…少しだけ」
提督「はい♪」
…食堂…
ヴァイス提督「その…もう満腹で、これ以上は食べられない……」
ローマ「そうおっしゃらずに……それともまさか、ナポリのピッツァだけ食べて、ローマ風ピッツァは召し上がりたくないと?」
ヴァイス提督「そう言うつもりではないが、朝食から量が多くて…本当に食べられそうにないのだ。どうか許してもらえないか、ビッテ(頼む)……」
ローマ「そうですか、なら仕方がないですね…ですが「あの時」の恨み、まだ忘れたわけではありませんよ……」小声でぼそっとつぶやいた…
ヴァイス提督「…っ!」
提督「あらローマ…ヴァイス提督に味見をお願いしているの?」
ローマ「……ええ、まぁそんなところです」
提督「なら私とメアリにも、少し味見をさせてもらえないかしら?」
ローマ「はい、もちろんです」
グレイ提督「それにしても、何とも美味しそうな香りが漂っておりますね……こんがりと焼けたチーズやバジル…」
提督「お腹が減ってくるでしょう?」
グレイ提督「ふふ、さっき朝食をいただいたばかりですのにね」
ローマ「……お待たせしました、「ローマ風キノコのピッツァ」です…いかがですか?」
提督「ふふっ、とっても美味しそうよ…それでは♪」
…ローマ風の四角いもっちりした生地に、たっぷり敷き詰められたチーズがこんがり焼き上がりぶつぶつとはじけ、ちりばめられたキノコやサラミもほど良くチーズに絡まって湯気を立てている…皿の下に敷いてある新聞紙も相まって、手軽で気さくなトラットリア(軽食屋)風の一品になっている…
提督「あふっ…はふっ……おいひい…ふぉの…キノコの……はふっ……味わいが…」
ローマ「提督、どうか召し上がってからおっしゃってください」
提督「ふぅー…ポルチーニ茸とかのこっくりしたキノコの味わいが、濃いチーズに上手く絡まって美味しいわね……焼き加減もとっても良かったわ♪」
グレイ提督「ふふ、わたくしの言いたいことはあらかた言われてしまいましたね…このピッツァは生地が厚手で、もちっとしておりますのね」
ローマ「それがローマ風ですから」
提督「ラツィオ州はカンパーニアとかに比べて、お腹にたまるようなこっくりした味付けの料理が多いのです」
グレイ提督「なるほど」
提督「……それにしても、今回のプログラムでおいでになったのがお二人でよかったと思います」
グレイ提督「あら、ずいぶん突然ですわね?」
提督「いえ、何しろ歴史ある英国海軍と厳格なドイツ連邦海軍の将官をお迎えすることを考えたら…数日前にはなかなか寝つけないくらいでしたもの」
グレイ提督「まぁまぁ……なにもそこまで気を配って頂かなくともよろしかったのですよ?」
ヴァイス提督「ヤー。むしろ私のような中佐風情にここまでよくして頂いて…ご親切、痛み入ります」
提督「いえいえ」
グレイ提督「…しかし、わたくしもイタリア海軍と言えばわが軍の「使い古された冗談」で考えておりましたから……考えを改めるよいきっかけになりましたわ」
提督「古い冗談…ですか?」
グレイ提督「ええ…その冗談ですが、「歴代の地中海艦隊司令官は『できればイタリアが中立であってほしいと望み、フランスが敵になってもイタリアを味方にするよりはましだ』」と…こういうものですの」
提督「……おっしゃってくれますね」
グレイ提督「ああ、怒らないで下さいね…わたくし、今はそう思ってはおりませんもの」
提督「今は…ですか」
グレイ提督「あら、失礼……ところで、このお料理は何でしょうか♪」
提督「…むぅ」
提督「まぁいいです……ところで、もしよろしければ屋台料理の試作品につき合ってもらえませんか?」
グレイ提督「そうですね。ですがまだ朝食を食べたばかりですので…少しだけ」
提督「はい♪」
…食堂…
ヴァイス提督「その…もう満腹で、これ以上は食べられない……」
ローマ「そうおっしゃらずに……それともまさか、ナポリのピッツァだけ食べて、ローマ風ピッツァは召し上がりたくないと?」
ヴァイス提督「そう言うつもりではないが、朝食から量が多くて…本当に食べられそうにないのだ。どうか許してもらえないか、ビッテ(頼む)……」
ローマ「そうですか、なら仕方がないですね…ですが「あの時」の恨み、まだ忘れたわけではありませんよ……」小声でぼそっとつぶやいた…
ヴァイス提督「…っ!」
提督「あらローマ…ヴァイス提督に味見をお願いしているの?」
ローマ「……ええ、まぁそんなところです」
提督「なら私とメアリにも、少し味見をさせてもらえないかしら?」
ローマ「はい、もちろんです」
グレイ提督「それにしても、何とも美味しそうな香りが漂っておりますね……こんがりと焼けたチーズやバジル…」
提督「お腹が減ってくるでしょう?」
グレイ提督「ふふ、さっき朝食をいただいたばかりですのにね」
ローマ「……お待たせしました、「ローマ風キノコのピッツァ」です…いかがですか?」
提督「ふふっ、とっても美味しそうよ…それでは♪」
…ローマ風の四角いもっちりした生地に、たっぷり敷き詰められたチーズがこんがり焼き上がりぶつぶつとはじけ、ちりばめられたキノコやサラミもほど良くチーズに絡まって湯気を立てている…皿の下に敷いてある新聞紙も相まって、手軽で気さくなトラットリア(軽食屋)風の一品になっている…
提督「あふっ…はふっ……おいひい…ふぉの…キノコの……はふっ……味わいが…」
ローマ「提督、どうか召し上がってからおっしゃってください」
提督「ふぅー…ポルチーニ茸とかのこっくりしたキノコの味わいが、濃いチーズに上手く絡まって美味しいわね……焼き加減もとっても良かったわ♪」
グレイ提督「ふふ、わたくしの言いたいことはあらかた言われてしまいましたね…このピッツァは生地が厚手で、もちっとしておりますのね」
ローマ「それがローマ風ですから」
提督「ラツィオ州はカンパーニアとかに比べて、お腹にたまるようなこっくりした味付けの料理が多いのです」
グレイ提督「なるほど」
提督「……それにしても、今回のプログラムでおいでになったのがお二人でよかったと思います」
グレイ提督「あら、ずいぶん突然ですわね?」
提督「いえ、何しろ歴史ある英国海軍と厳格なドイツ連邦海軍の将官をお迎えすることを考えたら…数日前にはなかなか寝つけないくらいでしたもの」
グレイ提督「まぁまぁ……なにもそこまで気を配って頂かなくともよろしかったのですよ?」
ヴァイス提督「ヤー。むしろ私のような中佐風情にここまでよくして頂いて…ご親切、痛み入ります」
提督「いえいえ」
グレイ提督「…しかし、わたくしもイタリア海軍と言えばわが軍の「使い古された冗談」で考えておりましたから……考えを改めるよいきっかけになりましたわ」
提督「古い冗談…ですか?」
グレイ提督「ええ…その冗談ですが、「歴代の地中海艦隊司令官は『できればイタリアが中立であってほしいと望み、フランスが敵になってもイタリアを味方にするよりはましだ』」と…こういうものですの」
提督「……おっしゃってくれますね」
グレイ提督「ああ、怒らないで下さいね…わたくし、今はそう思ってはおりませんもの」
提督「今は…ですか」
グレイ提督「あら、失礼……ところで、このお料理は何でしょうか♪」
提督「…むぅ」
357: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/16(火) 09:25:18.15:G+ViQjL70 (1/1)
このひと月あまりサーバーがダウンしていたようですが、何はともあれ復活おめでとうございます…これからまた、ちまちま更新していきます
このひと月あまりサーバーがダウンしていたようですが、何はともあれ復活おめでとうございます…これからまた、ちまちま更新していきます
358:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/10/16(火) 10:22:06.91:weEOCh6wo (1/1)
まってたおかえりなさい
まってたおかえりなさい
359: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/17(水) 00:20:45.45:cpTpn7xV0 (1/3)
>>358 こちらこそです
…と言っても物理的に来られなかったわけですが、その間いいクールダウンになったような、そうでもないような……とにかく、ちょっぴり投下していきますのでお付き合い下さい
>>358 こちらこそです
…と言っても物理的に来られなかったわけですが、その間いいクールダウンになったような、そうでもないような……とにかく、ちょっぴり投下していきますのでお付き合い下さい
360: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/17(水) 00:33:13.19:cpTpn7xV0 (2/3)
提督「ところで…ローマ、ちょっといい?」
ローマ「はい、何か?」
提督「眼鏡に油が跳ねているわ。貸して?」
ローマ「あぁ…どうもすみません」
提督「いいえ、どういたしまして♪」
…眼鏡を受け取ると、胸元に入れていたハンカチを取り出して「はーっ」と息を吹きかけ、そっとレンズを拭く。それが済むと眼鏡を天井に向けて明かりに透かし、油はねが残っていないか確かめる…
提督「うん、きれいになったわ」
ローマ「グラツィエ」
提督「ふふっ…こうしてみるとローマが大きく見えるわね」にっこりとほほ笑むと眼鏡を前後逆さにして瞳に近づけ、レンズをのぞく…
ローマ「…あの、返していただけませんか」
提督「はいはい。それじゃあかけてあげる♪」背の高いローマ相手に軽くつま先立ちをして、両手で眼鏡をかけてあげる…
ローマ「ありがとうございます。どうにも眼鏡がないと近くのものが見えづらいと言うか…」
提督「ローマは遠視だものね」
ローマ「遠視…まぁ、いつも遠くばかりを見ているせいかもしれません」
提督「リットリオ級は主砲の射程がすごいものね…」(※リットリオ級の主砲「OTO38.1/50モデル1934」381ミリ砲…最大射程42800メートル)
ローマ「ええ、さして当たる訳でもありませんが…届かないよりはいいですから」
ピエル・カッポーニ「…そうやって遠くを見ていると、そのうち両目が測距儀のように離れてくるかもしれませんね」…そう言ってローマをからかうとひょいとピッツァ一切れをつまみ上げ、口に入れた
ローマ「あなたはいきなりやって来て…失礼ね」
カッポーニ「おっと、ごめんなさい…「今では尻尾だが、かつては世界の中心だった」ローマさん♪」
ローマ「…」
提督「ローマ、気にしないで? 彼女は名前の由来がフィレンツェ人だから、ローマにライバル心をむき出しているのよ」
ローマ「…ボッカチオですか」
提督「そう、「デカメロン」(十日物語)よ…何しろボッカチオはフィレンツェ育ちだし、あのころはフィレンツェとヴェネツィアがイタリアの中心みたいなものだったそうだから…」
エンリコ・ダンドロ(大型潜マルチェロ級)「ははは、まさかフィレンツェが我らのヴェネツィアと同格だって? 面白い冗談だ」
提督「あー、悪魔の噂をすれば何とやら…ヴェネツィア派が出てきちゃったわね」
バルバリゴ(マルチェロ級)「ああ。諸君、ルネサンス期に「イタリアの中心」と言えば、それはもう最強の海軍国ヴェネツィアだけだ。あとはみんな『どんぐりの背比べ』で、たいしたことない」
提督「ところで…ローマ、ちょっといい?」
ローマ「はい、何か?」
提督「眼鏡に油が跳ねているわ。貸して?」
ローマ「あぁ…どうもすみません」
提督「いいえ、どういたしまして♪」
…眼鏡を受け取ると、胸元に入れていたハンカチを取り出して「はーっ」と息を吹きかけ、そっとレンズを拭く。それが済むと眼鏡を天井に向けて明かりに透かし、油はねが残っていないか確かめる…
提督「うん、きれいになったわ」
ローマ「グラツィエ」
提督「ふふっ…こうしてみるとローマが大きく見えるわね」にっこりとほほ笑むと眼鏡を前後逆さにして瞳に近づけ、レンズをのぞく…
ローマ「…あの、返していただけませんか」
提督「はいはい。それじゃあかけてあげる♪」背の高いローマ相手に軽くつま先立ちをして、両手で眼鏡をかけてあげる…
ローマ「ありがとうございます。どうにも眼鏡がないと近くのものが見えづらいと言うか…」
提督「ローマは遠視だものね」
ローマ「遠視…まぁ、いつも遠くばかりを見ているせいかもしれません」
提督「リットリオ級は主砲の射程がすごいものね…」(※リットリオ級の主砲「OTO38.1/50モデル1934」381ミリ砲…最大射程42800メートル)
ローマ「ええ、さして当たる訳でもありませんが…届かないよりはいいですから」
ピエル・カッポーニ「…そうやって遠くを見ていると、そのうち両目が測距儀のように離れてくるかもしれませんね」…そう言ってローマをからかうとひょいとピッツァ一切れをつまみ上げ、口に入れた
ローマ「あなたはいきなりやって来て…失礼ね」
カッポーニ「おっと、ごめんなさい…「今では尻尾だが、かつては世界の中心だった」ローマさん♪」
ローマ「…」
提督「ローマ、気にしないで? 彼女は名前の由来がフィレンツェ人だから、ローマにライバル心をむき出しているのよ」
ローマ「…ボッカチオですか」
提督「そう、「デカメロン」(十日物語)よ…何しろボッカチオはフィレンツェ育ちだし、あのころはフィレンツェとヴェネツィアがイタリアの中心みたいなものだったそうだから…」
エンリコ・ダンドロ(大型潜マルチェロ級)「ははは、まさかフィレンツェが我らのヴェネツィアと同格だって? 面白い冗談だ」
提督「あー、悪魔の噂をすれば何とやら…ヴェネツィア派が出てきちゃったわね」
バルバリゴ(マルチェロ級)「ああ。諸君、ルネサンス期に「イタリアの中心」と言えば、それはもう最強の海軍国ヴェネツィアだけだ。あとはみんな『どんぐりの背比べ』で、たいしたことない」
361: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/17(水) 00:56:22.26:cpTpn7xV0 (3/3)
ジョバンニ・バウサン(中型潜ピサニ級)「…かつてはヴェルギリウスやアウグストゥス帝、ティベリウス帝…あの「暴君」ネロ帝さえも好んだ、両シチリア王国の都ナポリもありますが」
ダンドロ「はは、あんなのはド田舎村さ」
バウサン「むっ…」
アッテンドーロ「ナポリはそうだとしても、ミラノは田舎じゃないわ」
ダンドロ「かもしれんね…えーと、どんな名門がいたっけ?」
アッテンドーロ「…私の名前の由来になったスフォルツァ家と、ヴィスコンティ家があるけど?」
ダンドロ「ふむ、まぁそこそこじゃないか…イタリアを制するメディチ家ほどじゃないけれどもね」
ドリア「ジェノアはいかがですか?」
ダンドロ「あんなのはただの港町だろう……あっ」
ドリア「ふふ、面白い事をおっしゃいますね…アンドレア・ドリア公はジェノア生まれなのですが♪」
デス・ジェネイス(中型潜ピサニ級)「私もですよ…我らがジェノアをバカにするとは、なかなかいい度胸ですね」(※ジョルジョ・アンドレア・アーネ・デス・ジェネイス…イタリアでは有名らしい、ナポレオン時代に活躍したジェノヴァの提督。バーバリ海賊の退治などに功績があったらしい)
提督「あーあ、やっちゃったわね」
アッテンドーロ「口は災いの元…きっと地獄を見ることになるわ」
ドリア「ふふ、よかったら私の部屋にいらっしゃいな……ゆっくりヴェネツィアのいい所をお聞きしたいですから♪」
ダンドロ「提督…一つだけ言っておきたいんだが」
提督「何かしら?」
ダンドロ「今夜の深夜直は外しておいてもらいたい」
提督「あー、了解…ドリアもほどほどにしてあげてね?」
ドリア「ふふ、分かっていますよ…でも深夜直を外してもらったなら、時間はたっぷりありますね♪」
ダンドロ「しまった、作戦が裏目に出たか…なぁ誰か、このジェノヴァ人との和睦をとりなしてはくれないか?」
ローマ「…知りません」
カッポーニ「はたしてベッドの上でドリア相手に持つかどうか…おっしゃっていた「ヴェネツィア人の心意気」とやらを見せていただきたいですね♪」
アッテンドーロ「ま、明日には軟体動物にでも進化しているんじゃない?」
ライモン「身から出た錆びです」
ダンドロ「あー、我が姉妹たちよ…」
マルチェロ「おっと、用事を思い出したので本官は失礼する…貴君の健闘を祈るよ♪」
アンジェロ・エモ(マルチェロ級)「ええ…頑張って下さいね」
ラッツァロ・モチェニーゴ(マルチェロ級)「ああ、ドリアの相手は任せた♪」
ダンドロ「この薄情者どもめ…貴様らとて同じヴェネツィアの提督同士ではないか!?」
カッポーニ「ふふ、ヴェネツィア人の『仁義』なんてこんなものですよ…ボッカチオの言う通りです♪」
ドリア「さぁ、私の部屋にいらっしゃいね…エンリコ♪」
ダンドロ「…っ///」
提督「容赦なく連れて行かれたわね……」
ジョバンニ・バウサン(中型潜ピサニ級)「…かつてはヴェルギリウスやアウグストゥス帝、ティベリウス帝…あの「暴君」ネロ帝さえも好んだ、両シチリア王国の都ナポリもありますが」
ダンドロ「はは、あんなのはド田舎村さ」
バウサン「むっ…」
アッテンドーロ「ナポリはそうだとしても、ミラノは田舎じゃないわ」
ダンドロ「かもしれんね…えーと、どんな名門がいたっけ?」
アッテンドーロ「…私の名前の由来になったスフォルツァ家と、ヴィスコンティ家があるけど?」
ダンドロ「ふむ、まぁそこそこじゃないか…イタリアを制するメディチ家ほどじゃないけれどもね」
ドリア「ジェノアはいかがですか?」
ダンドロ「あんなのはただの港町だろう……あっ」
ドリア「ふふ、面白い事をおっしゃいますね…アンドレア・ドリア公はジェノア生まれなのですが♪」
デス・ジェネイス(中型潜ピサニ級)「私もですよ…我らがジェノアをバカにするとは、なかなかいい度胸ですね」(※ジョルジョ・アンドレア・アーネ・デス・ジェネイス…イタリアでは有名らしい、ナポレオン時代に活躍したジェノヴァの提督。バーバリ海賊の退治などに功績があったらしい)
提督「あーあ、やっちゃったわね」
アッテンドーロ「口は災いの元…きっと地獄を見ることになるわ」
ドリア「ふふ、よかったら私の部屋にいらっしゃいな……ゆっくりヴェネツィアのいい所をお聞きしたいですから♪」
ダンドロ「提督…一つだけ言っておきたいんだが」
提督「何かしら?」
ダンドロ「今夜の深夜直は外しておいてもらいたい」
提督「あー、了解…ドリアもほどほどにしてあげてね?」
ドリア「ふふ、分かっていますよ…でも深夜直を外してもらったなら、時間はたっぷりありますね♪」
ダンドロ「しまった、作戦が裏目に出たか…なぁ誰か、このジェノヴァ人との和睦をとりなしてはくれないか?」
ローマ「…知りません」
カッポーニ「はたしてベッドの上でドリア相手に持つかどうか…おっしゃっていた「ヴェネツィア人の心意気」とやらを見せていただきたいですね♪」
アッテンドーロ「ま、明日には軟体動物にでも進化しているんじゃない?」
ライモン「身から出た錆びです」
ダンドロ「あー、我が姉妹たちよ…」
マルチェロ「おっと、用事を思い出したので本官は失礼する…貴君の健闘を祈るよ♪」
アンジェロ・エモ(マルチェロ級)「ええ…頑張って下さいね」
ラッツァロ・モチェニーゴ(マルチェロ級)「ああ、ドリアの相手は任せた♪」
ダンドロ「この薄情者どもめ…貴様らとて同じヴェネツィアの提督同士ではないか!?」
カッポーニ「ふふ、ヴェネツィア人の『仁義』なんてこんなものですよ…ボッカチオの言う通りです♪」
ドリア「さぁ、私の部屋にいらっしゃいね…エンリコ♪」
ダンドロ「…っ///」
提督「容赦なく連れて行かれたわね……」
362: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/18(木) 01:09:54.52:fgJLZwrk0 (1/1)
…別の日…
提督「…さてと、そろそろ基地祭の招待状を発送しないといけないわね」
カヴール「ええ、そうですね。 …提督の着任まで、ここではこれといった催しをしなかったので……基地祭がどのようなものなのか、今から楽しみです」
提督「とはいえ、こういうお祭りの運営する側は楽しめないのが常だから…当日はカヴールもちゃんと見て回れるよう交代を決めておきましょうね」
カヴール「まぁ…提督ったら相変わらず優しいです♪」
提督「ううん、いいの。私も尉官のころはしょっちゅう駆りだされては苦労したから、もし命令を下せる立場になったら、みんなが少しずつでも楽しめるようにしようって思っていたの…やっと実行する機会が持てたわ」
カヴール「まぁ、ふふっ♪」
提督「さ、おしゃべりはこのくらいにして…宛先を読み上げるから、送付リストにチェックを付けてくれる?」執務机の「処理済み」の箱には錨とロープ、それにイタリアの三色旗があしらわれた海軍の封筒が積み重なっている…
カヴール「はい」
提督「えーと…まずは海軍のイオニア海管区司令官と、沿岸警備隊の司令官…うちの『航空隊』があるグロッタリーエの空軍基地にも」
カヴール「はい」
提督「それからプーリア州とタラント県議会の各会派…わざわざここまで来るかどうかはさておき、ね」
カヴール「ええ」
提督「タラント市の市長とコムーネ(自治体)の議員先生たち」
カヴール「はい」
提督「地元の漁業組合と農業組合…特に漁業組合は「潜水艦に仕掛け網を持って行かれた」とか「砲声で漁場の魚が逃げる」ってもめるから、絶対に忘れないようにしないと…」
カヴール「あります」
提督「ならいいわ…地元の有力者に地方新聞」
カヴール「揃っています」
提督「あとは『近くの町』の町長さんと、いつも立ち寄るお店の人たちね」
カヴール「全部ありました…これで公式に招待する方々は大丈夫ですね」
提督「そうね…じゃあ、後は私から個人的に送る相手ね」
カヴール「ふふっ♪ 提督の事ですから、きっとその方が多いでしょうね?」
提督「んー…そうかもしれないわ」
カヴール「読み上げましょうか?」
提督「ううん、だいたいは覚えているから平気よ」
カヴール「そうですか」
…別の日…
提督「…さてと、そろそろ基地祭の招待状を発送しないといけないわね」
カヴール「ええ、そうですね。 …提督の着任まで、ここではこれといった催しをしなかったので……基地祭がどのようなものなのか、今から楽しみです」
提督「とはいえ、こういうお祭りの運営する側は楽しめないのが常だから…当日はカヴールもちゃんと見て回れるよう交代を決めておきましょうね」
カヴール「まぁ…提督ったら相変わらず優しいです♪」
提督「ううん、いいの。私も尉官のころはしょっちゅう駆りだされては苦労したから、もし命令を下せる立場になったら、みんなが少しずつでも楽しめるようにしようって思っていたの…やっと実行する機会が持てたわ」
カヴール「まぁ、ふふっ♪」
提督「さ、おしゃべりはこのくらいにして…宛先を読み上げるから、送付リストにチェックを付けてくれる?」執務机の「処理済み」の箱には錨とロープ、それにイタリアの三色旗があしらわれた海軍の封筒が積み重なっている…
カヴール「はい」
提督「えーと…まずは海軍のイオニア海管区司令官と、沿岸警備隊の司令官…うちの『航空隊』があるグロッタリーエの空軍基地にも」
カヴール「はい」
提督「それからプーリア州とタラント県議会の各会派…わざわざここまで来るかどうかはさておき、ね」
カヴール「ええ」
提督「タラント市の市長とコムーネ(自治体)の議員先生たち」
カヴール「はい」
提督「地元の漁業組合と農業組合…特に漁業組合は「潜水艦に仕掛け網を持って行かれた」とか「砲声で漁場の魚が逃げる」ってもめるから、絶対に忘れないようにしないと…」
カヴール「あります」
提督「ならいいわ…地元の有力者に地方新聞」
カヴール「揃っています」
提督「あとは『近くの町』の町長さんと、いつも立ち寄るお店の人たちね」
カヴール「全部ありました…これで公式に招待する方々は大丈夫ですね」
提督「そうね…じゃあ、後は私から個人的に送る相手ね」
カヴール「ふふっ♪ 提督の事ですから、きっとその方が多いでしょうね?」
提督「んー…そうかもしれないわ」
カヴール「読み上げましょうか?」
提督「ううん、だいたいは覚えているから平気よ」
カヴール「そうですか」
363: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/19(金) 01:57:07.01:UdYXhy/p0 (1/1)
提督「ええ…まずはお母さまにシルヴィアおばさま」
カヴール「はい」
提督「それからシチリアのジュリア…この前ここへ遊びに来た、アントネッリ中佐ね」
カヴール「あのP-3対潜哨戒機の飛行隊長さんですね?」
提督「ええ、そうよ。それに測量部のカルリーニ大佐と航空隊作戦課のヴィオレッタ少佐…」
カヴール「どちらもあります」
提督「それからヴェネツィア第三のエレオノーラに、私が深海棲艦にさらわれた時に捜索を手伝ってくれた各鎮守府の司令官…向こうもそれぞれ忙しいから来られるとは思わないけれど、まぁ気持ちだけね」
カヴール「…相変わらずお友達の方が多くていらっしゃいますね?」
提督「あー…まぁ、そうね」
カヴール「ふふ…提督の事ですからお友達ではなく、もっと「親密な仲」でいらっしゃいますか?」
提督「えー…と」
カヴール「ふふ、構いませんよ…少なくとも今は私がお側にいられるのですから」
提督「ふふ、私も隣にいてくれるのがカヴールで嬉しいわ……そうそう、国際郵便で「トゥーロン第七」のマリーにも招待状を出さないと…あまのじゃくなマリーの事だから招待しても来ないでしょうけれど、出さなければ出さないでひがむでしょうし」
カヴール「ふふ…ですがエクレール提督は提督の事がお好きでいらっしゃいますし、案外おいでになるかもしれませんよ?」
提督「…他の用事にかこつけるとかして?」
カヴール「ええ」
提督「ありえるわね…じゃあなおの事出してあげないと♪」
カヴール「はい、そうした方がよろしいと思いますよ」
提督「そうするわ」
カヴール「ではフランスへの国際郵便を一通…と」
提督「これで全部?」
カヴール「ええ、そのようですね」
提督「良かったわ…それじゃあ今度は、屋台の「建築現場」でも見に行きましょうか」
カヴール「でしたらライモンドを連れて行ってあげてくださいな…執務中はわたくしばかり隣にいて、きっとやきもちを妬いていることでしょうから♪」
提督「ふふっ、そうね…それじゃあお疲れさま♪」
カヴール「はい♪」
………
…R・モンテクッコリ級の部屋…
提督「…ライモン、いる?」
ライモン「あ、提督」
提督「これから屋台作りの作業を見に行く予定なのだけれど…一緒に行かない?」
ライモン「はいっ♪」
提督「そう、それじゃあ…お手をどうぞ♪」
ライモン「は、はい…///」
提督「ええ…まずはお母さまにシルヴィアおばさま」
カヴール「はい」
提督「それからシチリアのジュリア…この前ここへ遊びに来た、アントネッリ中佐ね」
カヴール「あのP-3対潜哨戒機の飛行隊長さんですね?」
提督「ええ、そうよ。それに測量部のカルリーニ大佐と航空隊作戦課のヴィオレッタ少佐…」
カヴール「どちらもあります」
提督「それからヴェネツィア第三のエレオノーラに、私が深海棲艦にさらわれた時に捜索を手伝ってくれた各鎮守府の司令官…向こうもそれぞれ忙しいから来られるとは思わないけれど、まぁ気持ちだけね」
カヴール「…相変わらずお友達の方が多くていらっしゃいますね?」
提督「あー…まぁ、そうね」
カヴール「ふふ…提督の事ですからお友達ではなく、もっと「親密な仲」でいらっしゃいますか?」
提督「えー…と」
カヴール「ふふ、構いませんよ…少なくとも今は私がお側にいられるのですから」
提督「ふふ、私も隣にいてくれるのがカヴールで嬉しいわ……そうそう、国際郵便で「トゥーロン第七」のマリーにも招待状を出さないと…あまのじゃくなマリーの事だから招待しても来ないでしょうけれど、出さなければ出さないでひがむでしょうし」
カヴール「ふふ…ですがエクレール提督は提督の事がお好きでいらっしゃいますし、案外おいでになるかもしれませんよ?」
提督「…他の用事にかこつけるとかして?」
カヴール「ええ」
提督「ありえるわね…じゃあなおの事出してあげないと♪」
カヴール「はい、そうした方がよろしいと思いますよ」
提督「そうするわ」
カヴール「ではフランスへの国際郵便を一通…と」
提督「これで全部?」
カヴール「ええ、そのようですね」
提督「良かったわ…それじゃあ今度は、屋台の「建築現場」でも見に行きましょうか」
カヴール「でしたらライモンドを連れて行ってあげてくださいな…執務中はわたくしばかり隣にいて、きっとやきもちを妬いていることでしょうから♪」
提督「ふふっ、そうね…それじゃあお疲れさま♪」
カヴール「はい♪」
………
…R・モンテクッコリ級の部屋…
提督「…ライモン、いる?」
ライモン「あ、提督」
提督「これから屋台作りの作業を見に行く予定なのだけれど…一緒に行かない?」
ライモン「はいっ♪」
提督「そう、それじゃあ…お手をどうぞ♪」
ライモン「は、はい…///」
364: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/21(日) 00:49:13.30:yNAwYn3y0 (1/1)
…鎮守府・庭…
提督「ダ・ヴィンチ、進捗状況はどう?」
レオナルド・ダ・ヴィンチ(大型潜マルコーニ級)「ええ、いい調子ですよ…この不世出の大天才、レオナルド・ダ・ヴィンチに任せておけば、ヘリコプターだろうが潜水艦だろうが作ってあげますよ♪」
提督「頼もしいわね」
ライモン「…でもダ・ヴィンチの「潜水艦」は沈んだきりで浮上しなかったはずでは……」
ダ・ヴィンチ「何か言った?」
ライモン「あっ、いえ。…さすがダ・ヴィンチと感心していたんです」
ダ・ヴィンチ「それはどうも……ちょっと、その柱は後でいいから先に屋根を上げちゃって!」
ライモン「…あの、提督」
提督「なに?」
ライモン「どう見ても屋根がすみっこの柱一本で支えられている気がするんですが」
提督「まぁダ・ヴィンチは天才だから……それにしても、ぐらつく様子さえないのよね」
ライモン「どうなっているんでしょうね…」
ダ・ヴィンチ「あーもう、どうしてみんなはやたらと下から作ろうとするの?…柱なんて後からでも取り付けられるんだから、先に面倒な屋根を持ち上げればいいでしょうに?」
トリチェリ(大型潜ブリン級)「ねぇガリレイ先生、こんなの物理法則に反しているはずなのに…なんでこれが崩れないんです?」
ガリレオ・ガリレイ(大型潜アルキメーデ級)「私も知らないけれど、天才のやることだからじゃない?」
トリチェリ「…そんなものですか」
………
…また別の日…
リットリオ「提督、ちょっとお買い物に行ってきます♪」
提督「あぁ、はいはい…それじゃあいつも通り玄関脇の小机にノートがあるから、行き先と戻る予定の時間を書いておいてね?」
リットリオ「了解」
カヴール「あら、また誰かお出かけですか?」
提督「ええ。まぁここ一週間というもの、あちこちでトンテンカンの音ばっかりで騒がしいものね…」
カヴール「確かにそうですね。おまけにのこぎりの切りくずや木切れがあちこちに飛び散っていますし」
提督「そうね…それにリットリオも姉妹でドライブするのがお気に入りみたい」
カヴール「そのようですね…しかし長身のリットリオとヴィットリオ、それにローマがあの小さいフィアットに乗り込んでいるのを見ると、よく車内に収まるものだと思いますね」
提督「ふふっ、確かに窮屈そうよね」
カヴール「はい…もし私があの後部座席に乗ることになったら、身体のあちこちが痛くなりそうです」
提督「まぁ、あの500(チンクエチェント)はリットリオのだから、カヴールがお出かけしたいなら私がランチアを出してあげるわ♪」
カヴール「グラツィエ…それに、ここにはヴェスパもありますし」(※ヴェスパ…イタリア史上最も有名なスクーターで、名前は「スズメバチ」の意。ベスパ)
提督「ちょっとお買い物に行く分にはあれで用が足りるものね」
カヴール「いざとなれば無反動砲も載せられますし、ね♪」
提督「ぷっ…もう、フランスの空挺部隊じゃないんだから」
(※ベスパに無反動砲を搭載した、通称「バズーカ・ベスパ」…大型輸送ヘリのなかった時代にフランス空挺部隊が生みだした苦肉の策で、本来は無反動砲の移動に使うだけだったが、車載したままでの発射も可能)
…鎮守府・庭…
提督「ダ・ヴィンチ、進捗状況はどう?」
レオナルド・ダ・ヴィンチ(大型潜マルコーニ級)「ええ、いい調子ですよ…この不世出の大天才、レオナルド・ダ・ヴィンチに任せておけば、ヘリコプターだろうが潜水艦だろうが作ってあげますよ♪」
提督「頼もしいわね」
ライモン「…でもダ・ヴィンチの「潜水艦」は沈んだきりで浮上しなかったはずでは……」
ダ・ヴィンチ「何か言った?」
ライモン「あっ、いえ。…さすがダ・ヴィンチと感心していたんです」
ダ・ヴィンチ「それはどうも……ちょっと、その柱は後でいいから先に屋根を上げちゃって!」
ライモン「…あの、提督」
提督「なに?」
ライモン「どう見ても屋根がすみっこの柱一本で支えられている気がするんですが」
提督「まぁダ・ヴィンチは天才だから……それにしても、ぐらつく様子さえないのよね」
ライモン「どうなっているんでしょうね…」
ダ・ヴィンチ「あーもう、どうしてみんなはやたらと下から作ろうとするの?…柱なんて後からでも取り付けられるんだから、先に面倒な屋根を持ち上げればいいでしょうに?」
トリチェリ(大型潜ブリン級)「ねぇガリレイ先生、こんなの物理法則に反しているはずなのに…なんでこれが崩れないんです?」
ガリレオ・ガリレイ(大型潜アルキメーデ級)「私も知らないけれど、天才のやることだからじゃない?」
トリチェリ「…そんなものですか」
………
…また別の日…
リットリオ「提督、ちょっとお買い物に行ってきます♪」
提督「あぁ、はいはい…それじゃあいつも通り玄関脇の小机にノートがあるから、行き先と戻る予定の時間を書いておいてね?」
リットリオ「了解」
カヴール「あら、また誰かお出かけですか?」
提督「ええ。まぁここ一週間というもの、あちこちでトンテンカンの音ばっかりで騒がしいものね…」
カヴール「確かにそうですね。おまけにのこぎりの切りくずや木切れがあちこちに飛び散っていますし」
提督「そうね…それにリットリオも姉妹でドライブするのがお気に入りみたい」
カヴール「そのようですね…しかし長身のリットリオとヴィットリオ、それにローマがあの小さいフィアットに乗り込んでいるのを見ると、よく車内に収まるものだと思いますね」
提督「ふふっ、確かに窮屈そうよね」
カヴール「はい…もし私があの後部座席に乗ることになったら、身体のあちこちが痛くなりそうです」
提督「まぁ、あの500(チンクエチェント)はリットリオのだから、カヴールがお出かけしたいなら私がランチアを出してあげるわ♪」
カヴール「グラツィエ…それに、ここにはヴェスパもありますし」(※ヴェスパ…イタリア史上最も有名なスクーターで、名前は「スズメバチ」の意。ベスパ)
提督「ちょっとお買い物に行く分にはあれで用が足りるものね」
カヴール「いざとなれば無反動砲も載せられますし、ね♪」
提督「ぷっ…もう、フランスの空挺部隊じゃないんだから」
(※ベスパに無反動砲を搭載した、通称「バズーカ・ベスパ」…大型輸送ヘリのなかった時代にフランス空挺部隊が生みだした苦肉の策で、本来は無反動砲の移動に使うだけだったが、車載したままでの発射も可能)
365: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/22(月) 01:46:24.71:updxeWrP0 (1/1)
カヴール「うふふっ♪ さて、見まわりも済みましたが、この後はどうなさいます?」
提督「そうねぇ…あ、そう言えばまた大浴場の給湯パイプが詰まり始めたから、どこかで修理をしようって話をしていたわね」
カヴール「あぁ、そう言えばそうでした…歳をとると、どうも忘れっぽくなっていけませんね」
提督「もう、カヴールったら冗談が上手なんだから♪」…そういってパチリとウィンクを投げた
カヴール「ふふっ、まぁまぁ…では、水道屋さんに電話でもいたしましょうか?」
提督「いいえ、私がやるわ…どうせ街の水道屋さんに頼んだってすぐ来るわけがないし、かといってタラントに連絡して工兵隊の分隊を割いてもらうのも大げさだし……それにこの間も直したから、手順は分かっているわ」
カヴール「でしたら午前の残りはその作業ですね」
提督「そうね。とにかく、まずは汚れてもいいような服に着替えてくるわ」
…しばらくして・大浴場…
提督「さてと、服も着替えてきたし…行きましょうか」準備を済ませた提督は、もし汚れたらそのまま捨ててもいいように糸のほつれたTシャツと油染みのついたズボン姿に着替えてきて、片手には工作室から持って来た工具箱を提げている…
カヴール「はい」大浴場の大きな扉を開けるカヴール…
アラバストロ(中型潜アッチアイーオ級)「あ、提督…っ!?」
提督「あら…ごめんなさい、ちょっと給湯設備の修理をしに来たの」シャワーを浴びていたアラバストロの白い肌と滑らかな腰のラインをじっくり堪能しつつ、微笑を浮かべる提督…
アラバストロ「それで服のままなのですね。実は、さっき泳いできたのであちこちに砂が付いてしまって…ごめんなさい、すぐ終わらせます」
提督「ノン・ファ・ニエンテ(いいのよ)…遠慮なんてしなくていいから、気にせずにシャワーを浴びて?」
アラバストロ「いえ、むしろ私が気になりますので……もう砂は流しましたから、出ますね///」アラバスター(雪花石膏)の名の通り、息を飲むほど真っ白な身体を慌ててタオルで隠すが、色白なだけにぽーっと赤くなっているのが良く分かる…
提督「そう?」
アラバストロ「ええ…提督もカヴールもスタイルがいいので恥ずかしいですし……」
提督「そんなことはないわ。アラバストロの引き締まった身体と白い肌…とっても綺麗よ?」
アラバストロ「も、もうっ///」
カヴール「あらあら、あの娘ったらあんなに恥ずかしがって…何とも可愛らしいことですね」
提督「本当にね…さ、それじゃあ取りかかりましょうか♪」
カヴール「はい」
オンディーナ「私も手伝いますから、何でも言って下さいね…♪」浴槽から床のモザイク画の上に溢れているお湯を軽く蹴って跳ね上げながら、軽やかにステップを踏んでいる…
提督「ええ…それにしてもオンディーナ(ウンディーネ)は水の精だけあって、水回りの事は得意よね」
オンディーナ「はい、水を操ることにかけては私が一番ですから…」
提督「ふふっ、いつも手伝ってくれてありがとう♪」…ちゅっ♪
オンディーナ「んっ…どういたしまして///」
アシアンギ(中型潜アデュア級)「私もいますよ、提督…でも、何で私まで手伝うことになっているのデスカ?」日に焼けたカスタード色の肌に、カタコトでしゃべるところも異国風でチャーミングな「アシアンギ」…よく焼けた肌に白い下着のコントラストが目にまぶしい…
提督「んー、私たちが来た時にたまたま更衣室で下着になっていたし…それに、協力してくれればそれだけ早くシャワーが浴びられるわよ?」
アシアンギ「でも私は給湯設備のことナンテ分からないですよ?」
提督「大丈夫、ちょっと工具を持っていてくれたり、支えてくれたりするだけでいいから」
アシアンギ「そう、なら私でも少しは役に立てます?」
提督「いいえ…「少し」どころか、とっても助かるわ♪」
アシアンギ「ふふ、提督にそう言ってもらえると、私も嬉シイ…です///」
提督「よかった…でもお世辞じゃなくて本当の事よ?」
カヴール「提督、早くしないとお昼までに終わりませんよ?」
提督「あぁ、はいはい…それじゃあまずはここにお湯を流している給湯口を閉めるところから……」
………
カヴール「うふふっ♪ さて、見まわりも済みましたが、この後はどうなさいます?」
提督「そうねぇ…あ、そう言えばまた大浴場の給湯パイプが詰まり始めたから、どこかで修理をしようって話をしていたわね」
カヴール「あぁ、そう言えばそうでした…歳をとると、どうも忘れっぽくなっていけませんね」
提督「もう、カヴールったら冗談が上手なんだから♪」…そういってパチリとウィンクを投げた
カヴール「ふふっ、まぁまぁ…では、水道屋さんに電話でもいたしましょうか?」
提督「いいえ、私がやるわ…どうせ街の水道屋さんに頼んだってすぐ来るわけがないし、かといってタラントに連絡して工兵隊の分隊を割いてもらうのも大げさだし……それにこの間も直したから、手順は分かっているわ」
カヴール「でしたら午前の残りはその作業ですね」
提督「そうね。とにかく、まずは汚れてもいいような服に着替えてくるわ」
…しばらくして・大浴場…
提督「さてと、服も着替えてきたし…行きましょうか」準備を済ませた提督は、もし汚れたらそのまま捨ててもいいように糸のほつれたTシャツと油染みのついたズボン姿に着替えてきて、片手には工作室から持って来た工具箱を提げている…
カヴール「はい」大浴場の大きな扉を開けるカヴール…
アラバストロ(中型潜アッチアイーオ級)「あ、提督…っ!?」
提督「あら…ごめんなさい、ちょっと給湯設備の修理をしに来たの」シャワーを浴びていたアラバストロの白い肌と滑らかな腰のラインをじっくり堪能しつつ、微笑を浮かべる提督…
アラバストロ「それで服のままなのですね。実は、さっき泳いできたのであちこちに砂が付いてしまって…ごめんなさい、すぐ終わらせます」
提督「ノン・ファ・ニエンテ(いいのよ)…遠慮なんてしなくていいから、気にせずにシャワーを浴びて?」
アラバストロ「いえ、むしろ私が気になりますので……もう砂は流しましたから、出ますね///」アラバスター(雪花石膏)の名の通り、息を飲むほど真っ白な身体を慌ててタオルで隠すが、色白なだけにぽーっと赤くなっているのが良く分かる…
提督「そう?」
アラバストロ「ええ…提督もカヴールもスタイルがいいので恥ずかしいですし……」
提督「そんなことはないわ。アラバストロの引き締まった身体と白い肌…とっても綺麗よ?」
アラバストロ「も、もうっ///」
カヴール「あらあら、あの娘ったらあんなに恥ずかしがって…何とも可愛らしいことですね」
提督「本当にね…さ、それじゃあ取りかかりましょうか♪」
カヴール「はい」
オンディーナ「私も手伝いますから、何でも言って下さいね…♪」浴槽から床のモザイク画の上に溢れているお湯を軽く蹴って跳ね上げながら、軽やかにステップを踏んでいる…
提督「ええ…それにしてもオンディーナ(ウンディーネ)は水の精だけあって、水回りの事は得意よね」
オンディーナ「はい、水を操ることにかけては私が一番ですから…」
提督「ふふっ、いつも手伝ってくれてありがとう♪」…ちゅっ♪
オンディーナ「んっ…どういたしまして///」
アシアンギ(中型潜アデュア級)「私もいますよ、提督…でも、何で私まで手伝うことになっているのデスカ?」日に焼けたカスタード色の肌に、カタコトでしゃべるところも異国風でチャーミングな「アシアンギ」…よく焼けた肌に白い下着のコントラストが目にまぶしい…
提督「んー、私たちが来た時にたまたま更衣室で下着になっていたし…それに、協力してくれればそれだけ早くシャワーが浴びられるわよ?」
アシアンギ「でも私は給湯設備のことナンテ分からないですよ?」
提督「大丈夫、ちょっと工具を持っていてくれたり、支えてくれたりするだけでいいから」
アシアンギ「そう、なら私でも少しは役に立てます?」
提督「いいえ…「少し」どころか、とっても助かるわ♪」
アシアンギ「ふふ、提督にそう言ってもらえると、私も嬉シイ…です///」
提督「よかった…でもお世辞じゃなくて本当の事よ?」
カヴール「提督、早くしないとお昼までに終わりませんよ?」
提督「あぁ、はいはい…それじゃあまずはここにお湯を流している給湯口を閉めるところから……」
………
366:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/10/22(月) 11:40:12.17:yTlCRQfQo (1/1)
濡れ衣イベント来た!
濡れ衣イベント来た!
367: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/24(水) 01:04:40.53:sSRp1DY20 (1/4)
>>366 むむっ、なぜそれを……まぁ、おっしゃる通り濡れ透けイベントでございます。どうぞお楽しみ下さい
>>366 むむっ、なぜそれを……まぁ、おっしゃる通り濡れ透けイベントでございます。どうぞお楽しみ下さい
368: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/24(水) 01:13:04.12:sSRp1DY20 (2/4)
提督「さてと…大浴場の栓は閉めたから、今度は裏の給湯パイプね」
カヴール「了解」
…鎮守府・裏手…
アシアンギ「へぇ、裏にはこんなところがあったんデスネ」
提督「そうよ…と言ってもこんな機会でもない限り、めったに来ないけれどね」
アシアンギ「それで、汲みあげ用のポンプはどこにあるんですか?」
提督「このパイプの先ね…そこに源泉があるの」
アシアンギ「そうなんデスか」
提督「ええ」
カヴール「ここの温泉は「源泉」と言っても熱湯ではなくて、せいぜい43度になるかならないかのものなんですよ…だから私たちでも手入れが出来るんです」
アシアンギ「ふぅん」
オンディーナ「それで、やり方は?」
提督「まずはパイプにお湯を送っているポンプを止めて、それからパイプを詰まらせている温泉の「おり」をかき出すの…要はミネラル分とか、源泉の底から一緒に湧き出してくる泥とかね」
カヴール「どうしても流れないで残ってしまうものですからね」
提督「本当に困った物よね…まぁ、温泉成分が溶け込んでいるから身体にはいいみたいだけれど」
オンディーナ「それでバケツを持ってきたのね?」
提督「そう言うこと……かき出したらバケツに空けて、使いたい娘には泥パックとかなんとか…とにかく、そういうことに使ってもらうの」
アシアンギ「なるほどね…ぇ」
提督「たとえ泥だとしても、無駄にするよりはいいものね。 …ほら、あそこよ」
アシアンギ「どれどれ…わぁぁ♪」
オンディーナ「鎮守府の裏手にこんなところがあったんですねぇ」
…鎮守府裏手の丘のふもと、まばらな松林の木漏れ日が差しこむ中に、淡い緑白色をした温泉がごぼごぼと湧きだしている…
提督「ええ…それまではただ湧いているだけだったこの温泉に、工兵隊が汲みあげポンプとパイプを設置してくれたおかげで、私たちは好きなだけ温泉に入れるっていうわけね」
オンディーナ「それじゃあ工兵隊には感謝しないとね♪」
提督「そう言うこと。さてと、ポンプの切り方は…と」
カヴール「まずはメインの汲みあげバルブを回してくみ上げ量を減らしていって下さい……正面の緑のバルブ、右側の大きい方です」
提督「あぁ、そうだったわね」
カヴール「それから圧力を抜きます…赤のバルブです」
提督「はいはい……次は?」
カヴール「圧力計の値がきちんと下がったのを確認したら、電源を落としてもらって…これで作業に取りかかれますよ」
提督「全部済ませたわ。それにしても前に一回やったかやらないかなのに、ちゃんと手順を覚えているなんて…さすがはカヴールね♪」
カヴール「…いえ、提督の開けたポンプのカバー裏に動かし方と止め方が書いてありましたので」
提督「えぇ? あ、本当ね…せっかく褒めてあげたのに、手順を読み上げていたなんてズルいわ」
カヴール「ふふ、そうむくれないで下さいな…」
提督「むぅぅ…まぁいいわ、とにかく作業に取りかかりましょう」
提督「さてと…大浴場の栓は閉めたから、今度は裏の給湯パイプね」
カヴール「了解」
…鎮守府・裏手…
アシアンギ「へぇ、裏にはこんなところがあったんデスネ」
提督「そうよ…と言ってもこんな機会でもない限り、めったに来ないけれどね」
アシアンギ「それで、汲みあげ用のポンプはどこにあるんですか?」
提督「このパイプの先ね…そこに源泉があるの」
アシアンギ「そうなんデスか」
提督「ええ」
カヴール「ここの温泉は「源泉」と言っても熱湯ではなくて、せいぜい43度になるかならないかのものなんですよ…だから私たちでも手入れが出来るんです」
アシアンギ「ふぅん」
オンディーナ「それで、やり方は?」
提督「まずはパイプにお湯を送っているポンプを止めて、それからパイプを詰まらせている温泉の「おり」をかき出すの…要はミネラル分とか、源泉の底から一緒に湧き出してくる泥とかね」
カヴール「どうしても流れないで残ってしまうものですからね」
提督「本当に困った物よね…まぁ、温泉成分が溶け込んでいるから身体にはいいみたいだけれど」
オンディーナ「それでバケツを持ってきたのね?」
提督「そう言うこと……かき出したらバケツに空けて、使いたい娘には泥パックとかなんとか…とにかく、そういうことに使ってもらうの」
アシアンギ「なるほどね…ぇ」
提督「たとえ泥だとしても、無駄にするよりはいいものね。 …ほら、あそこよ」
アシアンギ「どれどれ…わぁぁ♪」
オンディーナ「鎮守府の裏手にこんなところがあったんですねぇ」
…鎮守府裏手の丘のふもと、まばらな松林の木漏れ日が差しこむ中に、淡い緑白色をした温泉がごぼごぼと湧きだしている…
提督「ええ…それまではただ湧いているだけだったこの温泉に、工兵隊が汲みあげポンプとパイプを設置してくれたおかげで、私たちは好きなだけ温泉に入れるっていうわけね」
オンディーナ「それじゃあ工兵隊には感謝しないとね♪」
提督「そう言うこと。さてと、ポンプの切り方は…と」
カヴール「まずはメインの汲みあげバルブを回してくみ上げ量を減らしていって下さい……正面の緑のバルブ、右側の大きい方です」
提督「あぁ、そうだったわね」
カヴール「それから圧力を抜きます…赤のバルブです」
提督「はいはい……次は?」
カヴール「圧力計の値がきちんと下がったのを確認したら、電源を落としてもらって…これで作業に取りかかれますよ」
提督「全部済ませたわ。それにしても前に一回やったかやらないかなのに、ちゃんと手順を覚えているなんて…さすがはカヴールね♪」
カヴール「…いえ、提督の開けたポンプのカバー裏に動かし方と止め方が書いてありましたので」
提督「えぇ? あ、本当ね…せっかく褒めてあげたのに、手順を読み上げていたなんてズルいわ」
カヴール「ふふ、そうむくれないで下さいな…」
提督「むぅぅ…まぁいいわ、とにかく作業に取りかかりましょう」
369: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/24(水) 01:26:04.71:sSRp1DY20 (3/4)
…数分後…
提督「カヴール、モンキーレンチを取ってもらえる?」
カヴール「はい、どうぞ」
提督「ありがとう…アシアンギ、ちょっとここを押さえていてくれる?」
アシアンギ「了解、ここでいいの?」
提督「そう、そのまま押さえていてね……っ!?」
アシアンギ「うわ!」パイプを留めていたボルトを外した瞬間に残っていたお湯が噴き出して、頭から思い切りお湯を浴びることになった二人…
カヴール「まぁ、大丈夫ですか?」
提督「うっ…ぷ… まぁどうにか」
アシアンギ「うー、こんなところで湯浴みをするなんて思ってもいませんでシタ…」
提督「同感ね…とにかくパイプは外れたから、中を掃除しましょ…う///」
アシアンギ「どうかしたんですか?」
提督「あ、いえ…何でもないの///」
アシアンギ「?」
提督「……すっかり透けているわね」
…お湯を頭からかぶったせいで白い下着が透けて、アシアンギの暖かいカスタード色の肌がくっきりと浮き上がっている…
提督「まぁ、こんなに大変な作業なんだもの…少しは見返りがあってもいいわよね♪」…びしょ濡れになったまま含み笑いを浮かべるとパイプを傾け、長い棒を突っ込んで泥をかき出した…
オンディーナ「何か手伝いましょうか…?」
提督「いいえ、大丈夫よ…びしょ濡れになるのは二人だけで充分」
オンディーナ「…そうですね♪」(提督のたわわな胸…先端もくっきり浮き上がってる♪)
カヴール「…ふふ、同感です♪」(まぁまぁ、少し動くだけであんなに弾んで……目のやり場に困りますね♪)
…しばらくして…
提督「ふぅ…それにしてもよく溜まったものね」
カヴール「バケツ数杯分はありましたね……とりあえず大浴場の中にある個室風呂の一つに空けてきました」
提督「それでいいわ…ふー、お疲れ様」
オンディーナ「いえいえ、提督こそ…それじゃお先に…♪」無邪気な笑みを浮かべると、跳ねるように戻って行った…
提督「ええ……さて、後はゆっくりお茶でも飲みながら過ごすとしましょう」
カヴール「そうですね、今日はいい運動になりましたね?」
提督「全くよ……くたびれたわ。アシアンギも手伝ってくれてありがとう」
アシアンギ「ううん、気にしないデ?」
提督「それじゃあ後は私とカヴールでやるから、お湯が出るまで大浴場で待っていて?」
アシアンギ「はい、そうシマス」
提督「ええ」
カヴール「…それでは提督、後は浴室の元栓を開けに行きましょう」
提督「そうしましょう…それが終わったら、後はもう何もしないつもりよ」
カヴール「ええ、結構ですよ♪」
…数分後…
提督「カヴール、モンキーレンチを取ってもらえる?」
カヴール「はい、どうぞ」
提督「ありがとう…アシアンギ、ちょっとここを押さえていてくれる?」
アシアンギ「了解、ここでいいの?」
提督「そう、そのまま押さえていてね……っ!?」
アシアンギ「うわ!」パイプを留めていたボルトを外した瞬間に残っていたお湯が噴き出して、頭から思い切りお湯を浴びることになった二人…
カヴール「まぁ、大丈夫ですか?」
提督「うっ…ぷ… まぁどうにか」
アシアンギ「うー、こんなところで湯浴みをするなんて思ってもいませんでシタ…」
提督「同感ね…とにかくパイプは外れたから、中を掃除しましょ…う///」
アシアンギ「どうかしたんですか?」
提督「あ、いえ…何でもないの///」
アシアンギ「?」
提督「……すっかり透けているわね」
…お湯を頭からかぶったせいで白い下着が透けて、アシアンギの暖かいカスタード色の肌がくっきりと浮き上がっている…
提督「まぁ、こんなに大変な作業なんだもの…少しは見返りがあってもいいわよね♪」…びしょ濡れになったまま含み笑いを浮かべるとパイプを傾け、長い棒を突っ込んで泥をかき出した…
オンディーナ「何か手伝いましょうか…?」
提督「いいえ、大丈夫よ…びしょ濡れになるのは二人だけで充分」
オンディーナ「…そうですね♪」(提督のたわわな胸…先端もくっきり浮き上がってる♪)
カヴール「…ふふ、同感です♪」(まぁまぁ、少し動くだけであんなに弾んで……目のやり場に困りますね♪)
…しばらくして…
提督「ふぅ…それにしてもよく溜まったものね」
カヴール「バケツ数杯分はありましたね……とりあえず大浴場の中にある個室風呂の一つに空けてきました」
提督「それでいいわ…ふー、お疲れ様」
オンディーナ「いえいえ、提督こそ…それじゃお先に…♪」無邪気な笑みを浮かべると、跳ねるように戻って行った…
提督「ええ……さて、後はゆっくりお茶でも飲みながら過ごすとしましょう」
カヴール「そうですね、今日はいい運動になりましたね?」
提督「全くよ……くたびれたわ。アシアンギも手伝ってくれてありがとう」
アシアンギ「ううん、気にしないデ?」
提督「それじゃあ後は私とカヴールでやるから、お湯が出るまで大浴場で待っていて?」
アシアンギ「はい、そうシマス」
提督「ええ」
カヴール「…それでは提督、後は浴室の元栓を開けに行きましょう」
提督「そうしましょう…それが終わったら、後はもう何もしないつもりよ」
カヴール「ええ、結構ですよ♪」
370: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/24(水) 01:47:54.33:sSRp1DY20 (4/4)
…昼食後…
提督「ふぅ…美味しかったわ、ディアナ」
ディアナ「そう言っていただけると作り甲斐がございます…では、わたくしはこれで」厨房の隅に置いてあった弓と矢筒を取り上げると肩にかけ、優雅に一礼して出て行った…
提督「ええ、お疲れ様」
カヴール「…あの、提督」
提督「なぁに、カヴール…さっき言った通り、今日はもう何もしないわよ?」
カヴール「いえ、それで構わないのですが…工具箱はどこに片付けられましたか?」
提督「工具箱…?」
カヴール「はい」
提督「えーと…あー、大浴場に置いてきたわ」両手を上に向けて首をすくめる提督…
カヴール「そうですか、でしたら私が…」
提督「ううん、置き忘れた私が悪いんだもの…ちょっと行って片づけて来るわ」
カヴール「そうですか?」
提督「ええ……どうも何か忘れたと思ったのよね…」
…大浴場…
提督「…はぁ、まったく。とんだ二度手間になっちゃったわ…食べた後は動きたくない所だけれど、そうそうカヴールに頼り過ぎるのも問題だもの…ね?」
ディアナ「!?」…いつもは長い金髪を左右のこめかみと後ろでまとめ、銀色のリングでまとめているディアナ…提督も初めて見る髪を解いた姿でシャワーの下に立ち、月のような乳白色の肌にお湯を浴びせている……そして片隅には、当然のように弓と矢筒が立てかけてある…
提督「あら、ディアナ…」
ディアナ「…み///」
提督「ごめんなさい、ちょっと工具箱を置き忘れてきちゃったから…そう言えばディアナがシャワーを浴びているところなんて初めてみ……」
ディアナ「…見ないで下さいっ!」ビシュ…ッ!
提督「いえ、あの…っ!?」提督の頭の脇、ほんの数センチの所に矢が突き立って震えている…
ディアナ「早く出て行って下さいっ…猟犬をけしかけられたいですかっ!!」ビィィ…ンッ!…あっという間に二の矢をつがえると、弦音も激しい一発を放ってくる…
提督「ご、ごめんなさい…分かったわ!」ピシャ…ッ!
提督「…ふぅ」更衣室の床に座り込んで肩を撫で下ろす提督…
ランチエーレ「あ、提督…どうしたの?」
提督「いえ…危うくアクタイオンになるところだったわ……」
(※ギリシャ神話…アルテミス(ディアナ)が狩りの最中に見つけた泉でお供の処女たちと水浴びをしていたところ、やはり狩りの最中だったアクタイオンが間違ってのぞいてしまい、裸を見られた恥ずかしさと怒りからアルテミスはアクタイオンを鹿に変えた上で、アクタイオン自身の連れていた猟犬五十頭を解き放ち、彼を八つ裂きにさせてしまった……純潔を愛おしむ処女神アルテミスの恐ろしい一面が書かれたエピソード)
ランチエーレ「どういうこと?」
提督「…工具箱を置き忘れたから取りに入ったの…そうしたらディアナがシャワーを浴びていて……」
ランチエーレ「あー…そう言うことね」
提督「知ってたの?」
ランチエーレ「だってディアナでしょ…うかつにのぞいたらあの百発百中の弓で射殺されかねないじゃない?」
提督「危うくそうなるところだったわ…ふぅ、出てくるまで待つしかないわね」
ランチエーレ「じゃあ出て来たら教えてあげるから……その間食堂で待っていたらどう?」
提督「お願いできる?」
ランチエーレ「もちろん…鎗騎兵の私が伝令に立ってあげる♪」ぺたんと座り込んでいる提督の頬に軽くキスをすると、腰掛けに座った
提督「それじゃあお願いするわ……ふぅ」
………
…昼食後…
提督「ふぅ…美味しかったわ、ディアナ」
ディアナ「そう言っていただけると作り甲斐がございます…では、わたくしはこれで」厨房の隅に置いてあった弓と矢筒を取り上げると肩にかけ、優雅に一礼して出て行った…
提督「ええ、お疲れ様」
カヴール「…あの、提督」
提督「なぁに、カヴール…さっき言った通り、今日はもう何もしないわよ?」
カヴール「いえ、それで構わないのですが…工具箱はどこに片付けられましたか?」
提督「工具箱…?」
カヴール「はい」
提督「えーと…あー、大浴場に置いてきたわ」両手を上に向けて首をすくめる提督…
カヴール「そうですか、でしたら私が…」
提督「ううん、置き忘れた私が悪いんだもの…ちょっと行って片づけて来るわ」
カヴール「そうですか?」
提督「ええ……どうも何か忘れたと思ったのよね…」
…大浴場…
提督「…はぁ、まったく。とんだ二度手間になっちゃったわ…食べた後は動きたくない所だけれど、そうそうカヴールに頼り過ぎるのも問題だもの…ね?」
ディアナ「!?」…いつもは長い金髪を左右のこめかみと後ろでまとめ、銀色のリングでまとめているディアナ…提督も初めて見る髪を解いた姿でシャワーの下に立ち、月のような乳白色の肌にお湯を浴びせている……そして片隅には、当然のように弓と矢筒が立てかけてある…
提督「あら、ディアナ…」
ディアナ「…み///」
提督「ごめんなさい、ちょっと工具箱を置き忘れてきちゃったから…そう言えばディアナがシャワーを浴びているところなんて初めてみ……」
ディアナ「…見ないで下さいっ!」ビシュ…ッ!
提督「いえ、あの…っ!?」提督の頭の脇、ほんの数センチの所に矢が突き立って震えている…
ディアナ「早く出て行って下さいっ…猟犬をけしかけられたいですかっ!!」ビィィ…ンッ!…あっという間に二の矢をつがえると、弦音も激しい一発を放ってくる…
提督「ご、ごめんなさい…分かったわ!」ピシャ…ッ!
提督「…ふぅ」更衣室の床に座り込んで肩を撫で下ろす提督…
ランチエーレ「あ、提督…どうしたの?」
提督「いえ…危うくアクタイオンになるところだったわ……」
(※ギリシャ神話…アルテミス(ディアナ)が狩りの最中に見つけた泉でお供の処女たちと水浴びをしていたところ、やはり狩りの最中だったアクタイオンが間違ってのぞいてしまい、裸を見られた恥ずかしさと怒りからアルテミスはアクタイオンを鹿に変えた上で、アクタイオン自身の連れていた猟犬五十頭を解き放ち、彼を八つ裂きにさせてしまった……純潔を愛おしむ処女神アルテミスの恐ろしい一面が書かれたエピソード)
ランチエーレ「どういうこと?」
提督「…工具箱を置き忘れたから取りに入ったの…そうしたらディアナがシャワーを浴びていて……」
ランチエーレ「あー…そう言うことね」
提督「知ってたの?」
ランチエーレ「だってディアナでしょ…うかつにのぞいたらあの百発百中の弓で射殺されかねないじゃない?」
提督「危うくそうなるところだったわ…ふぅ、出てくるまで待つしかないわね」
ランチエーレ「じゃあ出て来たら教えてあげるから……その間食堂で待っていたらどう?」
提督「お願いできる?」
ランチエーレ「もちろん…鎗騎兵の私が伝令に立ってあげる♪」ぺたんと座り込んでいる提督の頬に軽くキスをすると、腰掛けに座った
提督「それじゃあお願いするわ……ふぅ」
………
371:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/10/25(木) 13:54:19.91:ZKHSx/xQo (1/1)
濡れ透けいいぞー
濡れ透けいいぞー
372: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/26(金) 01:38:27.21:HS9g81Gh0 (1/2)
>>371 コメントありがとうございます
…そろそろ基地祭の場面に(反転することなしに)突入する予定ですので、しばらくはそれに絡めて提督の子供時代や士官学校時代の百合っぽいエピソードなどを交えて進める予定です…
>>371 コメントありがとうございます
…そろそろ基地祭の場面に(反転することなしに)突入する予定ですので、しばらくはそれに絡めて提督の子供時代や士官学校時代の百合っぽいエピソードなどを交えて進める予定です…
373: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/26(金) 02:07:27.70:HS9g81Gh0 (2/2)
…基地祭・前日…
…ここまでのひと月ばかり、しっかり進めていたはずの基地祭の準備…が、結局のところ設営を始めるとあちこちかみ合わないところが出てくる……おまけに提督が鎮守府で基地祭を運営するのは初めてで、熱意はあってもほとんどの艦娘たちは今まで基地祭の経験がない…結局、前日になっても鎮守府をひっくり返す勢いでドタバタしている…
カミチア・ネラ「…みんな、これ動かすのを手伝って!」
提督「…ドリア、発電機のディーゼル燃料を補給しておいて」
ガリバルディ「…作業灯の点灯テスト、いい?」
エウジェニオ「…うん、いい味。これなら納得できるわ」
ヴェネト「…ディアナ、トマトが足りないみたいなんだけど…届いたトマト缶がどこにあるか知らない?」
ディアナ「ああ、届いたトマト缶なら食堂の床に並べておきましたよ」
ヴェネト「あ、本当だ…グラツィエ♪」
バンデ・ネーレ「…正門の飾りつけは終わったかい?」
ジュッサーノ「ええ、終わったわ。でもまだ植木鉢をどかしてないの」
バンデ・ネーレ「ならボクと一緒に片づけようよ…姉さん♪」
ザラ「はい、こちらタラント第六…あ、海軍憲兵隊ですか。ええ、はい……提督、お電話です!」
提督「はいはい、すぐ出るわ…ふぅ、忙しくて目が回りそう」
カヴール「まぁまぁ、私たちも出来るだけ手伝いますから」
提督「助かるわ。そうでもないとばったり倒れちゃいそう」
チェザーレ「おーい、コードの長さが足りないぞ…誰か、延長ケーブルを!」
フィウメ「提督、回線の二番に市長の秘書さんからお電話です」
提督「時間の事だったら電話の脇に予定表があるから…それを教えてあげて?」
フィウメ「了解」
ゴリツィア「提督、グロッタリーエの航空基地から明日の予定について問い合わせが…」
提督「あぁもう…電子メールを送ってあるから確認するように言っておいて?」
ポーラ「提督ぅ、海軍旗とNATO旗はぁ…どちらを右のポールにしますか~?」
提督「それならNATO旗を優先するから右に…」
ザラ「提督、さっきのお電話ですが……海軍憲兵隊の少佐から「駐車スペースに停められる車の数はどれくらいか」とのことです」
提督「そんなの知らないわよ…詰め込めるだけ詰め込んでも二十台がせいぜいだって言っておいて?」
ザラ「分かりました」
デュイリオ「提督、来訪される議員さんたちですが…スピーチの順番は来た順番通りでよろしいですか?」
提督「いいえ。スピーチは行政単位の大きい方から順番…つまりプーリア州議員から始めるようにして、同格の議員だったらより年季の長い人を先にするように……どこかにマニュアルを作っておいたはずなんだけれど…」
ライモン「…提督」
提督「もう、今度はなんなの?」
ライモン「あ、いえ…よかったら少し休憩なさってもらおうとお茶を用意したのですが…」
提督「そうだったの…ごめんなさい、ちょっと忙しかったものだから」
ライモン「いえ、大丈夫ですよ…砂糖入りですから、疲れがとれますよ?」
提督「グラツィエ……うん、美味しいわ」…テラスの椅子にへたり込むように座ると、甘い紅茶をすする提督……かたわらではグレイ提督が「邪魔にならないように」とお茶をすすり、あくせくしている提督たちをからかうように優雅なひと時を過ごしている…
グレイ提督「それにしても大変な忙しさですこと。普段イタリア人は働かないと聞きましたが…何事も例外はあるようですわね」
提督「そうですね…まぁ、イタリア人は流れ作業のようなつまらない物でなければ寝食も忘れて働きますよ。特に自分が誇りを持っている仕事なら、なおの事です♪」
グレイ提督「なるほど…だからデザイナーはたくさんいても、工場は動かないのですね」
提督「まぁ、そう言うことですね…規格化だとか生産はドイツにでもやってもらいますから♪」こちらは同じ「邪魔しないように」でも、グレイ提督と違って律儀に客室にこもっているヴァイス提督…その生真面目さを少しからかうように、ウィンクしながら上を指差した…
グレイ提督「ふふ…♪」
…基地祭・前日…
…ここまでのひと月ばかり、しっかり進めていたはずの基地祭の準備…が、結局のところ設営を始めるとあちこちかみ合わないところが出てくる……おまけに提督が鎮守府で基地祭を運営するのは初めてで、熱意はあってもほとんどの艦娘たちは今まで基地祭の経験がない…結局、前日になっても鎮守府をひっくり返す勢いでドタバタしている…
カミチア・ネラ「…みんな、これ動かすのを手伝って!」
提督「…ドリア、発電機のディーゼル燃料を補給しておいて」
ガリバルディ「…作業灯の点灯テスト、いい?」
エウジェニオ「…うん、いい味。これなら納得できるわ」
ヴェネト「…ディアナ、トマトが足りないみたいなんだけど…届いたトマト缶がどこにあるか知らない?」
ディアナ「ああ、届いたトマト缶なら食堂の床に並べておきましたよ」
ヴェネト「あ、本当だ…グラツィエ♪」
バンデ・ネーレ「…正門の飾りつけは終わったかい?」
ジュッサーノ「ええ、終わったわ。でもまだ植木鉢をどかしてないの」
バンデ・ネーレ「ならボクと一緒に片づけようよ…姉さん♪」
ザラ「はい、こちらタラント第六…あ、海軍憲兵隊ですか。ええ、はい……提督、お電話です!」
提督「はいはい、すぐ出るわ…ふぅ、忙しくて目が回りそう」
カヴール「まぁまぁ、私たちも出来るだけ手伝いますから」
提督「助かるわ。そうでもないとばったり倒れちゃいそう」
チェザーレ「おーい、コードの長さが足りないぞ…誰か、延長ケーブルを!」
フィウメ「提督、回線の二番に市長の秘書さんからお電話です」
提督「時間の事だったら電話の脇に予定表があるから…それを教えてあげて?」
フィウメ「了解」
ゴリツィア「提督、グロッタリーエの航空基地から明日の予定について問い合わせが…」
提督「あぁもう…電子メールを送ってあるから確認するように言っておいて?」
ポーラ「提督ぅ、海軍旗とNATO旗はぁ…どちらを右のポールにしますか~?」
提督「それならNATO旗を優先するから右に…」
ザラ「提督、さっきのお電話ですが……海軍憲兵隊の少佐から「駐車スペースに停められる車の数はどれくらいか」とのことです」
提督「そんなの知らないわよ…詰め込めるだけ詰め込んでも二十台がせいぜいだって言っておいて?」
ザラ「分かりました」
デュイリオ「提督、来訪される議員さんたちですが…スピーチの順番は来た順番通りでよろしいですか?」
提督「いいえ。スピーチは行政単位の大きい方から順番…つまりプーリア州議員から始めるようにして、同格の議員だったらより年季の長い人を先にするように……どこかにマニュアルを作っておいたはずなんだけれど…」
ライモン「…提督」
提督「もう、今度はなんなの?」
ライモン「あ、いえ…よかったら少し休憩なさってもらおうとお茶を用意したのですが…」
提督「そうだったの…ごめんなさい、ちょっと忙しかったものだから」
ライモン「いえ、大丈夫ですよ…砂糖入りですから、疲れがとれますよ?」
提督「グラツィエ……うん、美味しいわ」…テラスの椅子にへたり込むように座ると、甘い紅茶をすする提督……かたわらではグレイ提督が「邪魔にならないように」とお茶をすすり、あくせくしている提督たちをからかうように優雅なひと時を過ごしている…
グレイ提督「それにしても大変な忙しさですこと。普段イタリア人は働かないと聞きましたが…何事も例外はあるようですわね」
提督「そうですね…まぁ、イタリア人は流れ作業のようなつまらない物でなければ寝食も忘れて働きますよ。特に自分が誇りを持っている仕事なら、なおの事です♪」
グレイ提督「なるほど…だからデザイナーはたくさんいても、工場は動かないのですね」
提督「まぁ、そう言うことですね…規格化だとか生産はドイツにでもやってもらいますから♪」こちらは同じ「邪魔しないように」でも、グレイ提督と違って律儀に客室にこもっているヴァイス提督…その生真面目さを少しからかうように、ウィンクしながら上を指差した…
グレイ提督「ふふ…♪」
374: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/27(土) 01:02:06.94:HbfP3ejY0 (1/2)
…夕食時…
提督「えー…それでは明日からの三日間、基地祭を無事に終わらせることができるよう頑張りましょう。乾杯」
一同「「乾杯」」
提督「…今日はさすがのディアナとエリトレアも献立を考える余裕がなかったみたいね?」
ディアナ「ええ、申し訳ありません…」
エリトレア「ごめんなさいですっ」…作り置きしておいたマリネやサラダを前菜にして、慌てて焼いたチキンや、基地祭で出す屋台料理の試作品が並べてある
提督「ううん、別に非難しているわけじゃないの…たまにはこういう夕食もいいんじゃない?」茶目っ気たっぷりにウィンクする提督
カヴール「むしろこの忙しい中、よくこれだけ作れたものですね?」
ディアナ「それがわたくしの務めですから…それに今夜も哨戒の娘たちは出撃しなければなりませんし」
アッテンドーロ「そうね…敵さんは基地祭に合わせて休んでくれたりはしないものね」
エリトレア「まったくですねぇ…まぁ、とりあえず一杯どうぞ」
アブルッツィ「そうそう、前祝いってところでね」
提督「なら断れないわ…乾杯」
チェザーレ「…乾杯。良いワインだ」
提督「ええ」
…夜…
提督「ふー…少し飲み過ぎたわね」
カヴール「何度か乾杯に付きあっておりましたものね…お水をどうぞ?」
提督「ありがと。とにかく、もうお風呂には入ったし…水を多めに飲んでおけば、明日はすっきり起きられるはずよ」
カヴール「ええ。とにかく今日は早めにお休みになって、明日に備えて下さいね」
提督「そうするわ…それじゃあお休み」
カヴール「お休みなさい」
提督「…とはいうものの寝るにはまだ早いし、あれこれ気になってなかなか眠れそうにないわ」
…基地祭の段取りが書いてある書類を幾度も見直したり、問い合わせのメールか何かが届いてはいないかとパソコンを立ち上げてみたりと落ち着かない…そうこうしているうちにようやく眠気が忍び寄ってきて、執務室の電気を切って寝室に行き、椅子の背にナイトガウンを引っかけると布団をまくった…
提督「ふぅ、いよいよ明日ね…まぁ、なにはともあれみんなが楽しめればそれでいいわ……」
マラキーテ(中型潜ペルラ級)「…ふふ、そうよねぇ」
提督「!?」
マラキーテ「布団を暖めておいたわ。それに…一人で寝るのは寂しいでしょう?」…ほとんど透明な黒いベビードール姿でベッドに寝そべっている「マラキーテ」(マラカイト)…そのしなやかな身体がナイトスタンドのオレンジ色に照らされて、妖しい陰影を作っている…
提督「…一体いつから潜りこんでいたの?」
マラキーテ「ふふ、夕食を終えてすぐ…と言ったところじゃないかしら…ぁ」青緑色をした瞳を揺らめかせ、ゆっくりと提督を手招きする…
提督「あの、悪いけれど明日は忙しいからよく休んでおかないといけないの…」
マラキーテ「そんなつれない事を言わないでよ……て・い・と・く?」指先で提督の頬をなぞり、腕を引っ張った…
提督「はぁ…少しだけよ?」
マラキーテ「ええ、そうさせてもらうわ…♪」
…夕食時…
提督「えー…それでは明日からの三日間、基地祭を無事に終わらせることができるよう頑張りましょう。乾杯」
一同「「乾杯」」
提督「…今日はさすがのディアナとエリトレアも献立を考える余裕がなかったみたいね?」
ディアナ「ええ、申し訳ありません…」
エリトレア「ごめんなさいですっ」…作り置きしておいたマリネやサラダを前菜にして、慌てて焼いたチキンや、基地祭で出す屋台料理の試作品が並べてある
提督「ううん、別に非難しているわけじゃないの…たまにはこういう夕食もいいんじゃない?」茶目っ気たっぷりにウィンクする提督
カヴール「むしろこの忙しい中、よくこれだけ作れたものですね?」
ディアナ「それがわたくしの務めですから…それに今夜も哨戒の娘たちは出撃しなければなりませんし」
アッテンドーロ「そうね…敵さんは基地祭に合わせて休んでくれたりはしないものね」
エリトレア「まったくですねぇ…まぁ、とりあえず一杯どうぞ」
アブルッツィ「そうそう、前祝いってところでね」
提督「なら断れないわ…乾杯」
チェザーレ「…乾杯。良いワインだ」
提督「ええ」
…夜…
提督「ふー…少し飲み過ぎたわね」
カヴール「何度か乾杯に付きあっておりましたものね…お水をどうぞ?」
提督「ありがと。とにかく、もうお風呂には入ったし…水を多めに飲んでおけば、明日はすっきり起きられるはずよ」
カヴール「ええ。とにかく今日は早めにお休みになって、明日に備えて下さいね」
提督「そうするわ…それじゃあお休み」
カヴール「お休みなさい」
提督「…とはいうものの寝るにはまだ早いし、あれこれ気になってなかなか眠れそうにないわ」
…基地祭の段取りが書いてある書類を幾度も見直したり、問い合わせのメールか何かが届いてはいないかとパソコンを立ち上げてみたりと落ち着かない…そうこうしているうちにようやく眠気が忍び寄ってきて、執務室の電気を切って寝室に行き、椅子の背にナイトガウンを引っかけると布団をまくった…
提督「ふぅ、いよいよ明日ね…まぁ、なにはともあれみんなが楽しめればそれでいいわ……」
マラキーテ(中型潜ペルラ級)「…ふふ、そうよねぇ」
提督「!?」
マラキーテ「布団を暖めておいたわ。それに…一人で寝るのは寂しいでしょう?」…ほとんど透明な黒いベビードール姿でベッドに寝そべっている「マラキーテ」(マラカイト)…そのしなやかな身体がナイトスタンドのオレンジ色に照らされて、妖しい陰影を作っている…
提督「…一体いつから潜りこんでいたの?」
マラキーテ「ふふ、夕食を終えてすぐ…と言ったところじゃないかしら…ぁ」青緑色をした瞳を揺らめかせ、ゆっくりと提督を手招きする…
提督「あの、悪いけれど明日は忙しいからよく休んでおかないといけないの…」
マラキーテ「そんなつれない事を言わないでよ……て・い・と・く?」指先で提督の頬をなぞり、腕を引っ張った…
提督「はぁ…少しだけよ?」
マラキーテ「ええ、そうさせてもらうわ…♪」
375: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/27(土) 10:21:04.85:HbfP3ejY0 (2/2)
…次の投下は今夜か明日以降になりますので、とりあえず次回予告でも…
…予告…
…絡み合う身体、交錯する舌…幾年もの間抑圧されてきた女の情欲が提督を襲う……愛と嫉妬、白と黒の二輪の百合が撃鉄を起こし、胸元に銃口が向けられる時、薬室に込められている銃弾は恋心か、あるいは怒りか……澄んだ秋の空とはほど遠い、ただれた過去と一片の優しい記憶…
…ここはイタリア、恋と嫉妬が渦巻く南欧の国…
次回、「装甲騎兵カンムス…カンピオーニ・ファイルズ『再会』」…提督の過去は、甘くて苦い
…次の投下は今夜か明日以降になりますので、とりあえず次回予告でも…
…予告…
…絡み合う身体、交錯する舌…幾年もの間抑圧されてきた女の情欲が提督を襲う……愛と嫉妬、白と黒の二輪の百合が撃鉄を起こし、胸元に銃口が向けられる時、薬室に込められている銃弾は恋心か、あるいは怒りか……澄んだ秋の空とはほど遠い、ただれた過去と一片の優しい記憶…
…ここはイタリア、恋と嫉妬が渦巻く南欧の国…
次回、「装甲騎兵カンムス…カンピオーニ・ファイルズ『再会』」…提督の過去は、甘くて苦い
376: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/29(月) 01:37:35.75:LmOc/npK0 (1/2)
…基地祭当日・朝…
カヴール「おはようございます、提督」
提督「おはよう…うー、結局昨夜はマラキーテに付き合わされて、ほとんど眠れなかったわ」
カヴール「大変ですね……カプチーノでもお飲みになって、すっきりして下さいな」
提督「ええ、ありがとう。それじゃあ私はその間にシャワーを浴びてさっぱりしてくるわ」
カヴール「はい」
…食堂…
提督「みんな、おはよう…よく眠れた?」
アウグスト・リボティ「おはよう。昨夜は胸が高鳴って……提督が来てくれるかと思ったものだから」
カルロ・ミラベロ「…つまり興奮して眠れなかったのよ♪」
提督「あらあら。よかったら後でお昼寝でもなさいな」
リボティ「ああ、そうするよ……でもせっかくお昼寝するなら、提督と添い寝したいね」
提督「今日は忙しくてダメだから…また今度ね」
リボティ「そう、それは残念…」
ライモン「おはようございます、提督」
提督「おはよう、ライモン。ごめんなさい、今日は忙しくてあんまり一緒にいられないと思うから…明日は一緒に回りましょうね?」
ライモン「そんな、気にしないで下さい。わたしにはムツィオもいますし」
アッテンドーロ「そうね…姉さんったらはしゃぐのが苦手だから、いちいち私が手を引いてあげないといけないのよ」
ライモン「ちょっと!」
提督「まぁ…ふふっ」
ライモン「もう……それが自分の姉に向かって言うこと?」
アッテンドーロ「さぁね」
提督「それじゃあみんな怪我なく、出来るだけ楽しむようにね…命令よ?」
一同「「了解」」
カヴール「…提督、憲兵隊の車が来ました」
提督「分かったわ、それじゃあ朝食を兼ねて最後の打ちあわせね…テラスにご案内して?」
カヴール「はい」
…しばらくして…
提督「ふぅぅ…そろそろ0900時、開門時間ね」もう一度制服を改める提督…むっちりしたふとももがタイトスカートからはち切れそうな感じはするが、それ以外はびしっと決まっている…
カヴール「朝から多忙でいらっしゃいましたものね……テントの下でお座りになりませんか?」
提督「ありがとう。しばらくしたら落ち着くでしょうから、そうしたら座らせてもらうわ」
カヴール「それもそうですね…では、ぜひそうなさってくださいね」
提督「ええ♪」
広報担当士官「…司令官、議員の方々がおいでになりました」
提督「了解…それじゃあ出迎えないと」
…基地祭当日・朝…
カヴール「おはようございます、提督」
提督「おはよう…うー、結局昨夜はマラキーテに付き合わされて、ほとんど眠れなかったわ」
カヴール「大変ですね……カプチーノでもお飲みになって、すっきりして下さいな」
提督「ええ、ありがとう。それじゃあ私はその間にシャワーを浴びてさっぱりしてくるわ」
カヴール「はい」
…食堂…
提督「みんな、おはよう…よく眠れた?」
アウグスト・リボティ「おはよう。昨夜は胸が高鳴って……提督が来てくれるかと思ったものだから」
カルロ・ミラベロ「…つまり興奮して眠れなかったのよ♪」
提督「あらあら。よかったら後でお昼寝でもなさいな」
リボティ「ああ、そうするよ……でもせっかくお昼寝するなら、提督と添い寝したいね」
提督「今日は忙しくてダメだから…また今度ね」
リボティ「そう、それは残念…」
ライモン「おはようございます、提督」
提督「おはよう、ライモン。ごめんなさい、今日は忙しくてあんまり一緒にいられないと思うから…明日は一緒に回りましょうね?」
ライモン「そんな、気にしないで下さい。わたしにはムツィオもいますし」
アッテンドーロ「そうね…姉さんったらはしゃぐのが苦手だから、いちいち私が手を引いてあげないといけないのよ」
ライモン「ちょっと!」
提督「まぁ…ふふっ」
ライモン「もう……それが自分の姉に向かって言うこと?」
アッテンドーロ「さぁね」
提督「それじゃあみんな怪我なく、出来るだけ楽しむようにね…命令よ?」
一同「「了解」」
カヴール「…提督、憲兵隊の車が来ました」
提督「分かったわ、それじゃあ朝食を兼ねて最後の打ちあわせね…テラスにご案内して?」
カヴール「はい」
…しばらくして…
提督「ふぅぅ…そろそろ0900時、開門時間ね」もう一度制服を改める提督…むっちりしたふとももがタイトスカートからはち切れそうな感じはするが、それ以外はびしっと決まっている…
カヴール「朝から多忙でいらっしゃいましたものね……テントの下でお座りになりませんか?」
提督「ありがとう。しばらくしたら落ち着くでしょうから、そうしたら座らせてもらうわ」
カヴール「それもそうですね…では、ぜひそうなさってくださいね」
提督「ええ♪」
広報担当士官「…司令官、議員の方々がおいでになりました」
提督「了解…それじゃあ出迎えないと」
377: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/29(月) 01:51:51.01:LmOc/npK0 (2/2)
愛想のいい議員「や、どうもどうも…何とも風光明媚ないい所ですなぁ!」
提督「ありがとうございます」
広報担当士官「こちらはプーリア州「カトリック保守連盟」のフェルッキオ議員です」
提督「初めまして、議員…司令官のカンピオーニです」
フェルッキオ議員「お招き下さってありがとう。いやはや、実にいい所だし……それにトマトソースの良い匂いがしますなぁ!」
提督「うちの娘たちが出している屋台がありますので…よろしければあとで召しあがってみて下さい」
フェルッキオ議員「ええ、ぜひそうさせてもらいますよ…ホテルの朝食は量が少なくってね!」
小柄なおばさんの議員「初めまして、司令官…お招き下さってどうもありがとう」
広報担当士官「こちらはプーリア州「労働者運動『赤い星』」のダンドレア議員です」
提督「本日はようこそ」
ダンドレア議員「ええ、よろしく…まさか海軍さんが私みたいな共産主義者にまで招待状を送って来るとは思いませんでしたから、ぜひお邪魔しようと思いましてね♪」広報担当士官からは「左派の闘士」だというブリーフィングを受けてはいたが、そうは見えない茶目っ気のあるおばさんで、提督に軽くウィンクしてみせた…
提督「いえいえ…プーリア州議員の方には、基地がどんなものなのかちゃんと見てもらわないといけませんから」
ダンドレア議員「ありがとう、お嬢さん……お若いのに立派ね」
提督「どうも恐れ入ります」
…数分後…
提督「……ふぅ、これで議員さんたちが好き勝手に口出ししてくれなければ、なおありがたいのだけれど」
広報担当士官「それは無理でしょう…議員のセンセイ方は何でも知っているつもりですからね」
提督「そうね…って、あの車……」
…駐車スペースに停まっているのは、つつましい生活を送っているらしいダンドレア議員のぽんこつフィアット127から、800万リラは下らないであろうフェルッキオ議員の最新型のマセラッティ・クアトロポルテまで様々だった…が、そのクアトロポルテでさえかすんでしまうような一台の車が目に止まった…磨き上げたアルミのような銀色をしているのは、なつかしの名車「マセラッティ・3500GT」で、提督はそのマセラッティを見た瞬間、背筋に冷たい汗が流れた…
提督「い゛っ…ごめんなさい、カヴール」
カヴール「どうなさいました…まるで悪魔を見たようなお顔でいらっしゃいますが?」
提督「ええ、あながち間違いでもないわね……ちょっと屋台の方を見てくるから、ここは任せるわ」
カヴール「はい、構いませんが……」
提督「そ、それじゃあよろしく…」
女性の声「…どこに行くつもりなのかしら?」
提督「!!」…一瞬その場に凍り付き、それから恐る恐る振り返る提督
すらりとした女性「会いたかったわよ、フランカ!」
提督「……うえぇ、やっぱり」
女性「何よ、やっと許嫁に会えたのにその表情?」
提督「いえ、だってほら…久しぶりでうんと綺麗になっていたから、一瞬誰だか分からなくって……」
女性「あら、ご挨拶ね…昔は綺麗じゃなかったって言うの?」
提督「あ、えーと…あのころは「綺麗」じゃなくて「可愛い」って感じだったもの」
女性「まぁ、嬉しい事を言ってくれるわ…さ、私をエスコートしてちょうだいね♪」
提督「あー…私は一応司令官だから、議員センセイたちの案内をしないといけなくって…」
女性「プーリアの田舎議員なんて放っておきなさいよ、どうせマイクを渡しておけば延々としゃべっていてくれるわ…インコと同じね」
提督「いえ、仮にも司令官だからそういう訳にも…」
女性「なら許嫁として隣にいるわ…それならいいでしょ?」
提督「…」
カヴール「あの…提督?」
提督「今は聞かないで……後でちゃんと説明するから」
愛想のいい議員「や、どうもどうも…何とも風光明媚ないい所ですなぁ!」
提督「ありがとうございます」
広報担当士官「こちらはプーリア州「カトリック保守連盟」のフェルッキオ議員です」
提督「初めまして、議員…司令官のカンピオーニです」
フェルッキオ議員「お招き下さってありがとう。いやはや、実にいい所だし……それにトマトソースの良い匂いがしますなぁ!」
提督「うちの娘たちが出している屋台がありますので…よろしければあとで召しあがってみて下さい」
フェルッキオ議員「ええ、ぜひそうさせてもらいますよ…ホテルの朝食は量が少なくってね!」
小柄なおばさんの議員「初めまして、司令官…お招き下さってどうもありがとう」
広報担当士官「こちらはプーリア州「労働者運動『赤い星』」のダンドレア議員です」
提督「本日はようこそ」
ダンドレア議員「ええ、よろしく…まさか海軍さんが私みたいな共産主義者にまで招待状を送って来るとは思いませんでしたから、ぜひお邪魔しようと思いましてね♪」広報担当士官からは「左派の闘士」だというブリーフィングを受けてはいたが、そうは見えない茶目っ気のあるおばさんで、提督に軽くウィンクしてみせた…
提督「いえいえ…プーリア州議員の方には、基地がどんなものなのかちゃんと見てもらわないといけませんから」
ダンドレア議員「ありがとう、お嬢さん……お若いのに立派ね」
提督「どうも恐れ入ります」
…数分後…
提督「……ふぅ、これで議員さんたちが好き勝手に口出ししてくれなければ、なおありがたいのだけれど」
広報担当士官「それは無理でしょう…議員のセンセイ方は何でも知っているつもりですからね」
提督「そうね…って、あの車……」
…駐車スペースに停まっているのは、つつましい生活を送っているらしいダンドレア議員のぽんこつフィアット127から、800万リラは下らないであろうフェルッキオ議員の最新型のマセラッティ・クアトロポルテまで様々だった…が、そのクアトロポルテでさえかすんでしまうような一台の車が目に止まった…磨き上げたアルミのような銀色をしているのは、なつかしの名車「マセラッティ・3500GT」で、提督はそのマセラッティを見た瞬間、背筋に冷たい汗が流れた…
提督「い゛っ…ごめんなさい、カヴール」
カヴール「どうなさいました…まるで悪魔を見たようなお顔でいらっしゃいますが?」
提督「ええ、あながち間違いでもないわね……ちょっと屋台の方を見てくるから、ここは任せるわ」
カヴール「はい、構いませんが……」
提督「そ、それじゃあよろしく…」
女性の声「…どこに行くつもりなのかしら?」
提督「!!」…一瞬その場に凍り付き、それから恐る恐る振り返る提督
すらりとした女性「会いたかったわよ、フランカ!」
提督「……うえぇ、やっぱり」
女性「何よ、やっと許嫁に会えたのにその表情?」
提督「いえ、だってほら…久しぶりでうんと綺麗になっていたから、一瞬誰だか分からなくって……」
女性「あら、ご挨拶ね…昔は綺麗じゃなかったって言うの?」
提督「あ、えーと…あのころは「綺麗」じゃなくて「可愛い」って感じだったもの」
女性「まぁ、嬉しい事を言ってくれるわ…さ、私をエスコートしてちょうだいね♪」
提督「あー…私は一応司令官だから、議員センセイたちの案内をしないといけなくって…」
女性「プーリアの田舎議員なんて放っておきなさいよ、どうせマイクを渡しておけば延々としゃべっていてくれるわ…インコと同じね」
提督「いえ、仮にも司令官だからそういう訳にも…」
女性「なら許嫁として隣にいるわ…それならいいでしょ?」
提督「…」
カヴール「あの…提督?」
提督「今は聞かないで……後でちゃんと説明するから」
378: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/30(火) 01:00:56.25:DK+ET3AH0 (1/1)
…食堂…
提督「それじゃあ改めて…カヴール、彼女はアンナ・マリア・ベアトリーチェ・「ピピストレッロ」・カスティリオーネ。私とは…」(※ピピストレッロ…コウモリ)
アンナ「許嫁の関係よ♪」
…そう言って片方の眉を吊り上げてみせたアンナは見た目も雰囲気も提督とは対照的で、提督がむっちりした胸やふとももなら、モデルのようなすらりとした細身で、提督の髪が明るい金と栗色の間なら、アンナは黒に近い濃い褐色の髪を背中に伸ばしている…そしてどちらかと言えば提督は大人しい雰囲気をしているが、アンナは細い眉ときゅっと結ばれた唇、くっきりした濃い色の瞳していて、好き嫌いのはっきりした気の強そうな性格に見える……また格好も顔立ちによく似合った、ラメをまぶしてある黒い袖なしハイネックと細いベルト付きの黒いスカート……それに色っぽい薄手のタイツに十センチはありそうなピンヒールを履き、高そうなグッチのハンドバッグを手に持っている…
提督「えー…そう自称しているわ」
アンナ「自称じゃないわよ…だって「あの時」にちゃんと約束したじゃない?」提督のあごを親指と人差し指で「くい…っ」と持ち上げる…
カヴール「…提督?」
提督「つまり幼馴染ということよ……許嫁うんぬんは気にしないで」
アンナ「ふぅん、フランカったらそういうことを言うのね…」
提督「あっ、いえ……だって恥ずかしいもの」
アンナ「そうなの? …ふふっ、照れちゃって可愛い♪」
ライモン「提督…どういうことなのかはっきり説明してもらえませんか」
提督「え、えーと……」
アンナ「つまり私はフランカの許嫁で、あちこち調べたあげくにやっとここを探し出したわけ…これでよく分かったわよね♪」
提督「ねぇ、アンナ…私の転属は海軍内部にしか発表されなかったはずなんだけれど……」
アンナ「ええ、だから大変だったわ…海軍広報部に問い合わせても教えてくれないし、新聞にも出てないんだもの」
提督「じゃあどうやって……いえ、聞きたくないわ」
アンナ「ふふ、最後は現役士官にリラ札を積んで調べてもらったわ…こういう時お金って便利よね♪」
提督「…」
アンナ「それにしてもここはいい所ねぇ…ちょっと田舎過ぎるのが欠点だけれど、それもまた保養地みたいな味があっていいわ」
提督「……で、貴女は一体どうして来たの?」
アンナ「あら、許嫁が将来の伴侶と一緒にいちゃいけない?」
提督「…」
デュイリオ「…なんだか提督が振り回されていますね」
チェザーレ「うむ、珍しいな…」
フィリッポ・コリドーニ「…せっかくだから、たじたじになっている提督の写真でも撮っておきましょうよ♪」
チェザーレ「よせよせ、傷口に塩を塗るような真似はするな…少し賛成したい気もするが」
アヴィエーレ「…なんだ、こんなところにいたのか。 …提督、そろそろうちの所属機で展示飛行を始め……どちら様?」サングラスに乗馬ズボン、革ジャケット姿のアヴィエーレが入って来て、ちゃっかり提督の隣に腰かけているアンナを見て眉をひそめた…
提督「あぁ、アヴィエーレ。こちらは…」
アンナ「アンナ・マリア・ベアトリーチェ・カスティリオーネ…フランカの許嫁よ♪」
アヴィエーレ「許嫁だって? …初めて聞いたね」
提督「ええ、許嫁も何もアンナがそう自称しているだけ……」
アンナ「何か言った?」
提督「…いえ、何でもないわ」
アヴィエーレ「……どうやら恋多き人には語られることのない過去あり、ってところだね……話が済んだらテラスに出てみるといい」
提督「ええ、ありがとう…」げっそりした様子で力なくうなずいた…
…食堂…
提督「それじゃあ改めて…カヴール、彼女はアンナ・マリア・ベアトリーチェ・「ピピストレッロ」・カスティリオーネ。私とは…」(※ピピストレッロ…コウモリ)
アンナ「許嫁の関係よ♪」
…そう言って片方の眉を吊り上げてみせたアンナは見た目も雰囲気も提督とは対照的で、提督がむっちりした胸やふとももなら、モデルのようなすらりとした細身で、提督の髪が明るい金と栗色の間なら、アンナは黒に近い濃い褐色の髪を背中に伸ばしている…そしてどちらかと言えば提督は大人しい雰囲気をしているが、アンナは細い眉ときゅっと結ばれた唇、くっきりした濃い色の瞳していて、好き嫌いのはっきりした気の強そうな性格に見える……また格好も顔立ちによく似合った、ラメをまぶしてある黒い袖なしハイネックと細いベルト付きの黒いスカート……それに色っぽい薄手のタイツに十センチはありそうなピンヒールを履き、高そうなグッチのハンドバッグを手に持っている…
提督「えー…そう自称しているわ」
アンナ「自称じゃないわよ…だって「あの時」にちゃんと約束したじゃない?」提督のあごを親指と人差し指で「くい…っ」と持ち上げる…
カヴール「…提督?」
提督「つまり幼馴染ということよ……許嫁うんぬんは気にしないで」
アンナ「ふぅん、フランカったらそういうことを言うのね…」
提督「あっ、いえ……だって恥ずかしいもの」
アンナ「そうなの? …ふふっ、照れちゃって可愛い♪」
ライモン「提督…どういうことなのかはっきり説明してもらえませんか」
提督「え、えーと……」
アンナ「つまり私はフランカの許嫁で、あちこち調べたあげくにやっとここを探し出したわけ…これでよく分かったわよね♪」
提督「ねぇ、アンナ…私の転属は海軍内部にしか発表されなかったはずなんだけれど……」
アンナ「ええ、だから大変だったわ…海軍広報部に問い合わせても教えてくれないし、新聞にも出てないんだもの」
提督「じゃあどうやって……いえ、聞きたくないわ」
アンナ「ふふ、最後は現役士官にリラ札を積んで調べてもらったわ…こういう時お金って便利よね♪」
提督「…」
アンナ「それにしてもここはいい所ねぇ…ちょっと田舎過ぎるのが欠点だけれど、それもまた保養地みたいな味があっていいわ」
提督「……で、貴女は一体どうして来たの?」
アンナ「あら、許嫁が将来の伴侶と一緒にいちゃいけない?」
提督「…」
デュイリオ「…なんだか提督が振り回されていますね」
チェザーレ「うむ、珍しいな…」
フィリッポ・コリドーニ「…せっかくだから、たじたじになっている提督の写真でも撮っておきましょうよ♪」
チェザーレ「よせよせ、傷口に塩を塗るような真似はするな…少し賛成したい気もするが」
アヴィエーレ「…なんだ、こんなところにいたのか。 …提督、そろそろうちの所属機で展示飛行を始め……どちら様?」サングラスに乗馬ズボン、革ジャケット姿のアヴィエーレが入って来て、ちゃっかり提督の隣に腰かけているアンナを見て眉をひそめた…
提督「あぁ、アヴィエーレ。こちらは…」
アンナ「アンナ・マリア・ベアトリーチェ・カスティリオーネ…フランカの許嫁よ♪」
アヴィエーレ「許嫁だって? …初めて聞いたね」
提督「ええ、許嫁も何もアンナがそう自称しているだけ……」
アンナ「何か言った?」
提督「…いえ、何でもないわ」
アヴィエーレ「……どうやら恋多き人には語られることのない過去あり、ってところだね……話が済んだらテラスに出てみるといい」
提督「ええ、ありがとう…」げっそりした様子で力なくうなずいた…
379: ◆b0M46H9tf98h:2018/10/31(水) 02:05:22.13:qKgb4nTr0 (1/1)
アナウンス「…それでは、ただいまからタラント第六鎮守府所属の航空機による展示飛行を行います……イタリアの空を守る軍用機の華麗な飛行をお楽しみ下さい!」
提督「あ、始まったわ…♪」
アンナ「まぁ、すごい音。ねぇフランカ、テラスで一緒に見物しましょうよ!」…提督の腕にしがみつき、わざとらしく上目遣いをするアンナ
提督「はいはい…」関係者以外は立ち入り禁止にしてある食堂からテラスに出ると、エンジンの爆音が周囲に響き、辺りに燃料の臭いを残していく…
アンナ「まぁ、すごい低さ……それにものすごいスピードで飛ぶのね!」
提督「ええ」
アンナ「ねぇ、あれはなんていう戦闘機なの?」
提督「今の、砂色にオリーヴグリーンで「煙の輪迷彩」を施してあるのはマッキC202「フォルゴーレ」(稲妻)ね」
アンナ「そう…じゃあいま飛んで行った緑のは?」
提督「あれはフィアットG55「チェンタウロ」(ケンタウルス)ね。主翼とエンジンの軸内にマウザー20ミリ機関砲を搭載していて、機体は頑丈で速度も抜群…うちの鎮守府には三機しかない高性能機よ」
アンナ「ふぅん…見たところどっちもエンジンが一つの飛行機で、あんまり変わらないように見えるけれど?」
提督「ふふ、フォルゴーレとチェンタウロだと性能が段違いよ……で、あれがマッキC205V「ヴェルトロ」(イタリアン・グレイハウンド)…42年の、いわゆる「セリエ5」計画で開発された三機種の一つね」
(※セリエ(シリーズ)5…マッキC205V「ヴェルトロ」、フィアットG55「チェンタウロ」、レッジアーネRe2005「サジッタリーオ」(射手座)と、どれも形式番号の末尾に5が付いている三機種……本来は1942年ごろ、見劣りがしてきた既存機をリファインすることを目的にした新機種決定競作だったが、どれも性能面ではそれぞれ長所があった上に、とにかく保有機材が足りなかったので三機種とも採用された……しかしドイツ・ダイムラーベンツ製「DB605」エンジンのライセンス国産に手間取ったことで生産は43年にずれ込み、三機種すべてを採用した結果として補給の複雑化や生産ラインの非効率など混乱を招き、どれも生産数は少なかった)
アンナ「そうなの…それじゃあ、あのエンジンが三つの戦闘機は?」
提督「……ふぅ」
アンナ「何よ…私の相手はそんなに嫌?」
提督「いいえ、そうじゃなくて…あれはサヴォイア・マルケッティSM79「スパルヴィエロ」(ハイタカ)……戦闘機じゃなくて雷撃機」
アンナ「知らないわよそんなの…どっちも空を飛ぶんでしょ?」
提督「なら、アンナはムササビも鳥類に含めるの?」
アンナ「もうなんなのよ…フランカはそう言うことになると細かいんだから」
提督「それでお給料をもらっているんだもの……アンナ、あれを見て♪」
アンナ「なに?」
提督「あの真紅の飛行艇…マッキM33「シュナイダー・トロフィー・レース」仕様よ……開発でなかなか出てこなくて苦労したの」
アンナ「ふぅん…戦闘機なんて砂色か薄汚れた緑ばっかりだと思っていたけれど、たまにはああいう明るい色もあるのね♪」
提督「あれは戦前のレース機だから…それにしても惚れ惚れするようなデザインねぇ♪」
アンナ「ふーん、私にはよく分からないわ…とりあえず飛行機は見たし、今度は屋台を案内してちょうだいよ」
提督「えぇ…?」
アンナ「いいじゃない、戦闘機なら毎日見ているでしょ?」
提督「それはそうだけれど…でもこんな風に展示飛行を眺めるのは初めてだし……ほら見て、あれはピアッジォP7高速飛行艇。実機は飛ばずに終わっちゃったから、こうやって飛行姿を見ることが出来るなんて幸運なのよ?」
アンナ「そんなこと言ったって私には分からないわよ…さぁ、案内してちょうだい♪」
提督「はぁ、アンナはいつもそうやって人を振り回して……ところで」
アンナ「何よ?」
提督「貴女の後ろに付いてくるあの二人…ボディーガードなの?」…スーツの前ボタンを外し、サングラスをかけた「いかにも」な二人が距離を開けて付いてくる……
アンナ「ええ……ちゃんとピストル所持の許可証は持ってるけど?」
提督「…そう、お願いだからここでの「ドンパチ」は止めてね」
アンナ「もう、心配しなくたって大丈夫よ!」
提督「ならいいけれど……でも入口の憲兵にはなんて言ったの?」
アンナ「それはもちろん「フランカの許嫁です」って……すぐ通してくれたわ♪」
提督「…はぁぁ」額を手で押さえ「あきれた」と言うように首を振る提督…
アナウンス「…それでは、ただいまからタラント第六鎮守府所属の航空機による展示飛行を行います……イタリアの空を守る軍用機の華麗な飛行をお楽しみ下さい!」
提督「あ、始まったわ…♪」
アンナ「まぁ、すごい音。ねぇフランカ、テラスで一緒に見物しましょうよ!」…提督の腕にしがみつき、わざとらしく上目遣いをするアンナ
提督「はいはい…」関係者以外は立ち入り禁止にしてある食堂からテラスに出ると、エンジンの爆音が周囲に響き、辺りに燃料の臭いを残していく…
アンナ「まぁ、すごい低さ……それにものすごいスピードで飛ぶのね!」
提督「ええ」
アンナ「ねぇ、あれはなんていう戦闘機なの?」
提督「今の、砂色にオリーヴグリーンで「煙の輪迷彩」を施してあるのはマッキC202「フォルゴーレ」(稲妻)ね」
アンナ「そう…じゃあいま飛んで行った緑のは?」
提督「あれはフィアットG55「チェンタウロ」(ケンタウルス)ね。主翼とエンジンの軸内にマウザー20ミリ機関砲を搭載していて、機体は頑丈で速度も抜群…うちの鎮守府には三機しかない高性能機よ」
アンナ「ふぅん…見たところどっちもエンジンが一つの飛行機で、あんまり変わらないように見えるけれど?」
提督「ふふ、フォルゴーレとチェンタウロだと性能が段違いよ……で、あれがマッキC205V「ヴェルトロ」(イタリアン・グレイハウンド)…42年の、いわゆる「セリエ5」計画で開発された三機種の一つね」
(※セリエ(シリーズ)5…マッキC205V「ヴェルトロ」、フィアットG55「チェンタウロ」、レッジアーネRe2005「サジッタリーオ」(射手座)と、どれも形式番号の末尾に5が付いている三機種……本来は1942年ごろ、見劣りがしてきた既存機をリファインすることを目的にした新機種決定競作だったが、どれも性能面ではそれぞれ長所があった上に、とにかく保有機材が足りなかったので三機種とも採用された……しかしドイツ・ダイムラーベンツ製「DB605」エンジンのライセンス国産に手間取ったことで生産は43年にずれ込み、三機種すべてを採用した結果として補給の複雑化や生産ラインの非効率など混乱を招き、どれも生産数は少なかった)
アンナ「そうなの…それじゃあ、あのエンジンが三つの戦闘機は?」
提督「……ふぅ」
アンナ「何よ…私の相手はそんなに嫌?」
提督「いいえ、そうじゃなくて…あれはサヴォイア・マルケッティSM79「スパルヴィエロ」(ハイタカ)……戦闘機じゃなくて雷撃機」
アンナ「知らないわよそんなの…どっちも空を飛ぶんでしょ?」
提督「なら、アンナはムササビも鳥類に含めるの?」
アンナ「もうなんなのよ…フランカはそう言うことになると細かいんだから」
提督「それでお給料をもらっているんだもの……アンナ、あれを見て♪」
アンナ「なに?」
提督「あの真紅の飛行艇…マッキM33「シュナイダー・トロフィー・レース」仕様よ……開発でなかなか出てこなくて苦労したの」
アンナ「ふぅん…戦闘機なんて砂色か薄汚れた緑ばっかりだと思っていたけれど、たまにはああいう明るい色もあるのね♪」
提督「あれは戦前のレース機だから…それにしても惚れ惚れするようなデザインねぇ♪」
アンナ「ふーん、私にはよく分からないわ…とりあえず飛行機は見たし、今度は屋台を案内してちょうだいよ」
提督「えぇ…?」
アンナ「いいじゃない、戦闘機なら毎日見ているでしょ?」
提督「それはそうだけれど…でもこんな風に展示飛行を眺めるのは初めてだし……ほら見て、あれはピアッジォP7高速飛行艇。実機は飛ばずに終わっちゃったから、こうやって飛行姿を見ることが出来るなんて幸運なのよ?」
アンナ「そんなこと言ったって私には分からないわよ…さぁ、案内してちょうだい♪」
提督「はぁ、アンナはいつもそうやって人を振り回して……ところで」
アンナ「何よ?」
提督「貴女の後ろに付いてくるあの二人…ボディーガードなの?」…スーツの前ボタンを外し、サングラスをかけた「いかにも」な二人が距離を開けて付いてくる……
アンナ「ええ……ちゃんとピストル所持の許可証は持ってるけど?」
提督「…そう、お願いだからここでの「ドンパチ」は止めてね」
アンナ「もう、心配しなくたって大丈夫よ!」
提督「ならいいけれど……でも入口の憲兵にはなんて言ったの?」
アンナ「それはもちろん「フランカの許嫁です」って……すぐ通してくれたわ♪」
提督「…はぁぁ」額を手で押さえ「あきれた」と言うように首を振る提督…
380: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/01(木) 00:58:16.55:JIT2HWae0 (1/1)
ちょっと遅いですがハッピーハロウィン…そして、アイルランドよ永遠なれ!
…投下はまた明日にでもやっていきますのでお待ちください…
ちょっと遅いですがハッピーハロウィン…そして、アイルランドよ永遠なれ!
…投下はまた明日にでもやっていきますのでお待ちください…
381:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/11/01(木) 20:03:26.74:BVD3f5tDo (1/1)
女の子が許嫁なんですねいいですね
女の子が許嫁なんですねいいですね
382: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/02(金) 01:21:36.02:DW0zgL7I0 (1/2)
>>381 自称「許嫁」なのですが、そこの経緯はおいおい書いていきます…ちなみにロリ×ロリ百合になるはずです…
>>381 自称「許嫁」なのですが、そこの経緯はおいおい書いていきます…ちなみにロリ×ロリ百合になるはずです…
383: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/02(金) 01:49:33.87:DW0zgL7I0 (2/2)
…鎮守府・庭…
アンナ「ほら、あれなんて美味しそうじゃない……お嬢さん、一つもらえる?」
アオスタ(軽巡デュカ・ダオスタ級)「はい…いらっしゃいませ」(※アオスタ侯エマニュエーレ・フィリベルト…当時の貴族で、イタリア・サヴォイア王家とは親戚にあたる人)
…第一次大戦の陸軍第三軍団司令官が名前の由来になっている「エマニュエーレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ」と、同じく第一次大戦時の陸軍参謀総長「ルイージ・カドルナ」と、途中でカドルナに代わった「アルマンド・ディアス」の三人……イタリア王国にとっては長きにわたって北イタリアを併合していた「憎っくき仇敵」オーストリアと戦った三人だけに、屋台で出している長方形のムースは苺とマスカルポーネ・チーズで赤・白・赤の横しま…と、どこかの国旗にそっくりなデザインをしていて「敵を食べてしまおう」と言う意図が透けて見える…
ルイージ・カドルナ(軽巡カドルナ級)「いらっしゃいませ…提督、こちらの方は?」
(※ルイージ・カドルナ…第一次大戦でイレデンタ(未回収地)の街ゴリツィアの占領をこころみたが、七度も単調な攻撃を繰り返し、あげく手薄になった戦線へのカウンター攻撃である「カポレットの戦い」でオーストリア軍に惨敗。さらに他人に敗北の責任を押し付けた無責任さが問題視され任を解かれた将軍……が、ムッソリーニ時代には国威発揚の意味もあって「軍神」扱いに)
提督「…後で説明するから聞かないで」
アルマンド・ディアス(カドルナ級)「それも気になりますけれど……「お嬢さん」ですか」
(※アルマンド・ディアス…カドルナに代わり参謀総長となり、ヴェネト州・ヴィットリオ村近くで行われた「ヴィットリオ・ヴェネトの戦い」でオーストリア軍を撃破するなどイタリアでは評価が高い…第一次大戦後はイタリアの『強国』ぶりを国民に宣伝したがっていたムッソリーニに高く評価され、大臣になっている)
アオスタ「見た目よりはいい年なんですが…」
アンナ「さぁ、早くしてよ…せっかく来たんだし、フランカといっぱい見て回りたいんだから」
カドルナ「ねぇ、アルマンド……この人、いま提督の事を「フランカ」って…」
ディアス「ええ、聞こえた…提督が私たちには内緒にしていた恋人か愛人か……いずれにせよ、そうとう仲が良さそうですよ…?」
提督「あー…どんどん話が面倒な方向に向かっていくわね……」
アオスタ「はい、お待たせしました」
アンナ「グラツィエ…さぁフランカ、どこか静かで眺めのいい所に案内してちょうだい?」
提督「うーん、普段だったらどこでも静かで眺めがいいのだけれど……今はちょっと難しそうね」
アンナ「じゃあ貴女の部屋にしましょう♪」
提督「えーと…一応、施設内は立ち入り禁止だから……」
アンナ「もう、そんな細かい事はいいじゃない…私とフランカの間柄でしょ?」
提督「うー……そうは言っても軍規を破るのはちょっと…」
アンナ「もう…とっとと海軍なんて辞めて、私の家族になってよ?」
エウジェニオ「…何だか面白い事になってるわね……もしかして提督ったら、あの美人から逃げ出すために海軍に入ったとか?」
アブルッツィ「まさか、いくらなんでもそんなことは…」
エウジェニオ「ないって言い切れる?」
アブルッツィ「……あながち、あり得ない話でもないような気が…」
エウジェニオ「でしょう? …ほんと、提督ったら可愛い顔して罪な女♪」
バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ふふ、あんな美人の恋人さんを隠しておくなんて…提督秘蔵の「お宝」ってところだね♪」
提督「……アンナ、こっちに来て」
アンナ「あら、やっと二人きりになれる場所へ案内してくれる気になったのね?」
提督「このままだとうちの娘たちが私とあなたの関係で、ある事ない事を言いそうだからよ…」
アンナ「もう「ある事ない事」じゃなくって、どれも事実じゃない…ローマに行って「真実の口」に手を突っ込んだって無事で済むくらいよ?」
(※真実の口…古代ローマ人が建物の壁に当時の「マンホールのふた」を流用したローマ観光名所の一つ。手を突っこんだ状態で嘘をつくと手を食いちぎられるという伝説がある……「ローマの休日」ではグレゴリー・ペックが手を食いちぎられるアドリブをして、オードリー・ヘップバーンを驚かせた)
提督「どこがよ……私たちが「幼い頃からの知り合い」ってところ以外はまるっきりのでまかせじゃない」
アンナ「そんな事ないわ…だって約束してくれたじゃない」
提督「ものを知らない子供の頃の口約束なんて無効よ?」
アンナ「いいえ、約束は約束……もしフランカが約束を果たしてくれないなら、法律だろうがお金だろうが、ありったけ駆使してあなたと結婚してみせるんだから♪」
提督「……はぁぁ」
…鎮守府・庭…
アンナ「ほら、あれなんて美味しそうじゃない……お嬢さん、一つもらえる?」
アオスタ(軽巡デュカ・ダオスタ級)「はい…いらっしゃいませ」(※アオスタ侯エマニュエーレ・フィリベルト…当時の貴族で、イタリア・サヴォイア王家とは親戚にあたる人)
…第一次大戦の陸軍第三軍団司令官が名前の由来になっている「エマニュエーレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ」と、同じく第一次大戦時の陸軍参謀総長「ルイージ・カドルナ」と、途中でカドルナに代わった「アルマンド・ディアス」の三人……イタリア王国にとっては長きにわたって北イタリアを併合していた「憎っくき仇敵」オーストリアと戦った三人だけに、屋台で出している長方形のムースは苺とマスカルポーネ・チーズで赤・白・赤の横しま…と、どこかの国旗にそっくりなデザインをしていて「敵を食べてしまおう」と言う意図が透けて見える…
ルイージ・カドルナ(軽巡カドルナ級)「いらっしゃいませ…提督、こちらの方は?」
(※ルイージ・カドルナ…第一次大戦でイレデンタ(未回収地)の街ゴリツィアの占領をこころみたが、七度も単調な攻撃を繰り返し、あげく手薄になった戦線へのカウンター攻撃である「カポレットの戦い」でオーストリア軍に惨敗。さらに他人に敗北の責任を押し付けた無責任さが問題視され任を解かれた将軍……が、ムッソリーニ時代には国威発揚の意味もあって「軍神」扱いに)
提督「…後で説明するから聞かないで」
アルマンド・ディアス(カドルナ級)「それも気になりますけれど……「お嬢さん」ですか」
(※アルマンド・ディアス…カドルナに代わり参謀総長となり、ヴェネト州・ヴィットリオ村近くで行われた「ヴィットリオ・ヴェネトの戦い」でオーストリア軍を撃破するなどイタリアでは評価が高い…第一次大戦後はイタリアの『強国』ぶりを国民に宣伝したがっていたムッソリーニに高く評価され、大臣になっている)
アオスタ「見た目よりはいい年なんですが…」
アンナ「さぁ、早くしてよ…せっかく来たんだし、フランカといっぱい見て回りたいんだから」
カドルナ「ねぇ、アルマンド……この人、いま提督の事を「フランカ」って…」
ディアス「ええ、聞こえた…提督が私たちには内緒にしていた恋人か愛人か……いずれにせよ、そうとう仲が良さそうですよ…?」
提督「あー…どんどん話が面倒な方向に向かっていくわね……」
アオスタ「はい、お待たせしました」
アンナ「グラツィエ…さぁフランカ、どこか静かで眺めのいい所に案内してちょうだい?」
提督「うーん、普段だったらどこでも静かで眺めがいいのだけれど……今はちょっと難しそうね」
アンナ「じゃあ貴女の部屋にしましょう♪」
提督「えーと…一応、施設内は立ち入り禁止だから……」
アンナ「もう、そんな細かい事はいいじゃない…私とフランカの間柄でしょ?」
提督「うー……そうは言っても軍規を破るのはちょっと…」
アンナ「もう…とっとと海軍なんて辞めて、私の家族になってよ?」
エウジェニオ「…何だか面白い事になってるわね……もしかして提督ったら、あの美人から逃げ出すために海軍に入ったとか?」
アブルッツィ「まさか、いくらなんでもそんなことは…」
エウジェニオ「ないって言い切れる?」
アブルッツィ「……あながち、あり得ない話でもないような気が…」
エウジェニオ「でしょう? …ほんと、提督ったら可愛い顔して罪な女♪」
バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ふふ、あんな美人の恋人さんを隠しておくなんて…提督秘蔵の「お宝」ってところだね♪」
提督「……アンナ、こっちに来て」
アンナ「あら、やっと二人きりになれる場所へ案内してくれる気になったのね?」
提督「このままだとうちの娘たちが私とあなたの関係で、ある事ない事を言いそうだからよ…」
アンナ「もう「ある事ない事」じゃなくって、どれも事実じゃない…ローマに行って「真実の口」に手を突っ込んだって無事で済むくらいよ?」
(※真実の口…古代ローマ人が建物の壁に当時の「マンホールのふた」を流用したローマ観光名所の一つ。手を突っこんだ状態で嘘をつくと手を食いちぎられるという伝説がある……「ローマの休日」ではグレゴリー・ペックが手を食いちぎられるアドリブをして、オードリー・ヘップバーンを驚かせた)
提督「どこがよ……私たちが「幼い頃からの知り合い」ってところ以外はまるっきりのでまかせじゃない」
アンナ「そんな事ないわ…だって約束してくれたじゃない」
提督「ものを知らない子供の頃の口約束なんて無効よ?」
アンナ「いいえ、約束は約束……もしフランカが約束を果たしてくれないなら、法律だろうがお金だろうが、ありったけ駆使してあなたと結婚してみせるんだから♪」
提督「……はぁぁ」
384: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/03(土) 02:56:05.69:1AKPHBq20 (1/1)
…鎮守府・裏手の丘…
アンナ「まぁ、眺めのいい所ね…素敵じゃない!」…裏手の丘にある小さなあずまやからきらめく海を眺め、嬉しそうに声を上げるアンナ…ボディーガードらしい「こわもて」の二人はここまで付いて来ようとしたがアンナに怒られ、ふもとで待たされている…
提督「ここなら文句もないでしょう?」…松林に囲まれた白い石造りのあずまや…その周囲は誰もおらず、あずまやの中心にあるマリア像だけが二人を見ている…
アンナ「ええ、納得してあげる…それじゃあ、あーん♪」石のベンチに腰掛けて紙の箱を開き、さっきのムースを取り出すと使い捨てフォークで小さく切り分け、それを提督に向けて差しだした…
提督「…え?」
アンナ「だから、私が「あーん」してあげるって言ってるの…っ!」
提督「わ、分かったわよ……あーん」
アンナ「はい、あーん♪ …ね、許嫁に「あーん」してもらえばずっと美味しいでしょ?」
提督「ええ、そうね…」(味なんて全然分からなかった…どうすればこの状態を切り抜けられるかしら……)
アンナ「ところでフランカ、お昼は一緒に食べましょうよ♪」
提督「ごめんなさい、アンナ…それは出来ないわ」
アンナ「どうしてよ?」
提督「お昼は来賓の議員たちと試食会があって…軍用糧食と鎮守府の献立を、それぞれ軽く味見してもらうの」
アンナ「何よ…せっかくフランカとお昼を食べようと思ったのに」
提督「ごめんなさいね、アンナ」
アンナ「まぁいいわ…それじゃあ代わりに私がディナーにご招待するわ。ちなみに泊まっているのはタラントの「ホテル・レジーナ・マルゲリータ」よ♪」
提督「…それってタラントの最高級ホテルじゃない」
アンナ「あぁもう、フランカったら! …あれが最高級だなんて、海軍生活が長すぎたのね……やっぱり軍なんて辞めて、もう少し文化的な生活した方がいいわ」
提督「…あなたはそう言うけれど、ここだっていい所よ?」
アンナ「ええそうね、きっと「シャワーのお湯が出るから」とか言うんでしょう…海軍さんはお湯も満足に使わせてくれないそうだものね?」
提督「いいえ、それだけじゃなくて……」
アンナ「ねぇ…まさかとは思うけれど、あの「艦娘」とか言う女の子がたくさんいて、夜昼構わず食べ散らかしてるから……とかじゃないわよね?」
提督「…っ!?」(あながち間違いでもないあたり否定できないわ…)
アンナ「フランカ、分かっているとは思うけど…うちの「ファミリア」(家族)も私とフランカの事をよく覚えていて「早く結婚の予定を決めなさい、さもないとフランカだって準備のしようがないじゃないか」ってせっつかれているのよ?」
提督「あー…それってアンナのお父さんも……」
アンナ「それはもう♪」
提督「……えーと、それじゃあその事についてはディナーの時に話しましょうか…」
アンナ「それじゃあ今夜は来てくれるの?」
提督「え、ええ…」
アンナ「ふふっ、嬉しいっ! それじゃあすぐ帰って支度しないと…待ってるわよ♪」
提督「そう、そうね……チャオ、アンナ」
アンナ「チャオ、フランカ…ちゅっ♪」
提督「……どうしよう///」
………
…
…鎮守府・裏手の丘…
アンナ「まぁ、眺めのいい所ね…素敵じゃない!」…裏手の丘にある小さなあずまやからきらめく海を眺め、嬉しそうに声を上げるアンナ…ボディーガードらしい「こわもて」の二人はここまで付いて来ようとしたがアンナに怒られ、ふもとで待たされている…
提督「ここなら文句もないでしょう?」…松林に囲まれた白い石造りのあずまや…その周囲は誰もおらず、あずまやの中心にあるマリア像だけが二人を見ている…
アンナ「ええ、納得してあげる…それじゃあ、あーん♪」石のベンチに腰掛けて紙の箱を開き、さっきのムースを取り出すと使い捨てフォークで小さく切り分け、それを提督に向けて差しだした…
提督「…え?」
アンナ「だから、私が「あーん」してあげるって言ってるの…っ!」
提督「わ、分かったわよ……あーん」
アンナ「はい、あーん♪ …ね、許嫁に「あーん」してもらえばずっと美味しいでしょ?」
提督「ええ、そうね…」(味なんて全然分からなかった…どうすればこの状態を切り抜けられるかしら……)
アンナ「ところでフランカ、お昼は一緒に食べましょうよ♪」
提督「ごめんなさい、アンナ…それは出来ないわ」
アンナ「どうしてよ?」
提督「お昼は来賓の議員たちと試食会があって…軍用糧食と鎮守府の献立を、それぞれ軽く味見してもらうの」
アンナ「何よ…せっかくフランカとお昼を食べようと思ったのに」
提督「ごめんなさいね、アンナ」
アンナ「まぁいいわ…それじゃあ代わりに私がディナーにご招待するわ。ちなみに泊まっているのはタラントの「ホテル・レジーナ・マルゲリータ」よ♪」
提督「…それってタラントの最高級ホテルじゃない」
アンナ「あぁもう、フランカったら! …あれが最高級だなんて、海軍生活が長すぎたのね……やっぱり軍なんて辞めて、もう少し文化的な生活した方がいいわ」
提督「…あなたはそう言うけれど、ここだっていい所よ?」
アンナ「ええそうね、きっと「シャワーのお湯が出るから」とか言うんでしょう…海軍さんはお湯も満足に使わせてくれないそうだものね?」
提督「いいえ、それだけじゃなくて……」
アンナ「ねぇ…まさかとは思うけれど、あの「艦娘」とか言う女の子がたくさんいて、夜昼構わず食べ散らかしてるから……とかじゃないわよね?」
提督「…っ!?」(あながち間違いでもないあたり否定できないわ…)
アンナ「フランカ、分かっているとは思うけど…うちの「ファミリア」(家族)も私とフランカの事をよく覚えていて「早く結婚の予定を決めなさい、さもないとフランカだって準備のしようがないじゃないか」ってせっつかれているのよ?」
提督「あー…それってアンナのお父さんも……」
アンナ「それはもう♪」
提督「……えーと、それじゃあその事についてはディナーの時に話しましょうか…」
アンナ「それじゃあ今夜は来てくれるの?」
提督「え、ええ…」
アンナ「ふふっ、嬉しいっ! それじゃあすぐ帰って支度しないと…待ってるわよ♪」
提督「そう、そうね……チャオ、アンナ」
アンナ「チャオ、フランカ…ちゅっ♪」
提督「……どうしよう///」
………
…
385: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/04(日) 01:10:21.79:1OXR5UVM0 (1/2)
…昼食時・食堂…
提督「それでは皆さま方には軍の携行糧食と、艦娘たちが作ったお昼を試食していただこうと思います…何かお聞きになりたいことがありましたら、私か皆様の向かいに座っている艦娘たちにお聞きください」提督が主人の位置に座り、あとは長いテーブルに向かい合う形で艦娘と議員が座っておしゃべりに興じている…
フェルッキオ議員「いや、これは美味しそうだ…携行糧食の方じゃありませんぞ?」フェルッキオ議員が軽く冗談めかした
ダンドレア議員「…屋台でいただいた軽食も美味しかったですし、期待できそうですね」
提督「そう思いますよ、議員……では、改めて自己紹介をさせていただきます。ここの司令官を務めております、フランチェスカ・カンピオーニ少将です…では、どうぞ冷めないうちにお召し上がりくださ……い…」提督の視線が三つほど離れた席にいる、一人の綺麗な議員に止まった……顔はどこかで見た記憶があるのだが思い出せず、もやもやした気分でワイングラスに手を付けた…
ダンドレア議員「どうかしたの、司令官さん?」
提督「あぁ、いえ…少し考え事を。どうぞお食事をなさってください」
美人の議員「♪」…提督の視線に気づいたのか、こっそりウィンクを投げてきた……グレイのパンツスーツからはち切れそうな身体をしていて、少し媚びるような笑みを浮かべている…
提督「…すみません、ダンドレア議員…あちらの金髪の議員は……」そっと耳打ちする提督
ダンドレア議員「ああ、彼女は「プーリア愛と緑の党」にいるパンピネア・ルッピーニ議員よ…彼女がどうかしたの?」
提督「あぁ…いえ」
ダンドレア議員「…彼女がレズビアン向けのアダルト映画女優から転身して、上半身裸で立候補した時はずい分とセンセーショナルだったものね。あなたもその時のニュースで「チェチィーリア」って言う名前を見たんじゃないかしら?」(※チェチィーリア…イタリア語での「セシリア」)
提督「あぁ…そういえばそうでした。何かと話題になった方でしたね……」(まさか「少尉の頃、士官宿舎で集まって見た」とは言えないわね…///)
ダンドレア議員「ええ、私みたいなおばさんからするとうらやましいわ。美人でスタイルが良くってね」
提督「まぁ、ふふっ」
フェルッキオ議員「…それにしても少将、軍の糧食って言うのはどうも…味が濃すぎるね」牛肉のステーキ風を噛みちぎろうと悪戦苦闘している…
提督「ええ。軍の携行糧食は塩分が汗と一緒に出て行ってしまう、運動量の多い時を前提にしていますから…どうしても味が濃いのです」
フェルッキオ議員「なるほどねぇ……でもこちらのパスタは絶品だ、誰が作ったんですかな?」
提督「これはうちの艦娘が作ったものです…ディアナ」
ディアナ「はい」
提督「議員が「美味しい」っておっしゃってくれたわ…♪」
ディアナ「恐縮でございます」
フェルッキオ議員「いや、ホントの事だよ…議員だからって、いつもウソをついているわけじゃない」
ディアナ「ふふっ、まぁまぁ…♪」
フェルッキオ議員「はは、良かった…私もまだまだ女の子を笑わせる事が出来るよう…だ?」
エウジェニオ「……なんですって?」
…ディアナの手料理のおかげか、それまで和やかに進んでいた試食会…と、提督たちはエウジェニオの声に鋭さが増しているのを聞きとがめた…
女性議員「ですからね、昨今の風潮には我慢ならないのです!」最初から鼻息荒く息巻いていた女性議員の一人…眼鏡と細い眉が、いかにも神経質そうな雰囲気をさせている…
ダンドレア議員「……彼女は「イタリア南部保守党」のミーア・サイエッタ議員よ」提督に小声で教えてくれるダンドレア議員
提督「…どうも」
エウジェニオ「ふぅ…ん、それじゃあ議員はどうしたいの?」
サイエッタ議員「わたくしに言わせればLGBTだの何だの……そんなのは生物学的にもおかしいですし、神の摂理にも反しています…それに子供を産めないだなんて、イタリアの出生率はどうなるのです!?」
エウジェニオ「そう…まぁ意見は意見としてうかがっておくわ。でもね……」
提督「…エウジェニオ」
エウジェニオ「なに、提督から始めたい?」
提督「いいえ?」(…あんまりやり込めすぎないようにね)
…昼食時・食堂…
提督「それでは皆さま方には軍の携行糧食と、艦娘たちが作ったお昼を試食していただこうと思います…何かお聞きになりたいことがありましたら、私か皆様の向かいに座っている艦娘たちにお聞きください」提督が主人の位置に座り、あとは長いテーブルに向かい合う形で艦娘と議員が座っておしゃべりに興じている…
フェルッキオ議員「いや、これは美味しそうだ…携行糧食の方じゃありませんぞ?」フェルッキオ議員が軽く冗談めかした
ダンドレア議員「…屋台でいただいた軽食も美味しかったですし、期待できそうですね」
提督「そう思いますよ、議員……では、改めて自己紹介をさせていただきます。ここの司令官を務めております、フランチェスカ・カンピオーニ少将です…では、どうぞ冷めないうちにお召し上がりくださ……い…」提督の視線が三つほど離れた席にいる、一人の綺麗な議員に止まった……顔はどこかで見た記憶があるのだが思い出せず、もやもやした気分でワイングラスに手を付けた…
ダンドレア議員「どうかしたの、司令官さん?」
提督「あぁ、いえ…少し考え事を。どうぞお食事をなさってください」
美人の議員「♪」…提督の視線に気づいたのか、こっそりウィンクを投げてきた……グレイのパンツスーツからはち切れそうな身体をしていて、少し媚びるような笑みを浮かべている…
提督「…すみません、ダンドレア議員…あちらの金髪の議員は……」そっと耳打ちする提督
ダンドレア議員「ああ、彼女は「プーリア愛と緑の党」にいるパンピネア・ルッピーニ議員よ…彼女がどうかしたの?」
提督「あぁ…いえ」
ダンドレア議員「…彼女がレズビアン向けのアダルト映画女優から転身して、上半身裸で立候補した時はずい分とセンセーショナルだったものね。あなたもその時のニュースで「チェチィーリア」って言う名前を見たんじゃないかしら?」(※チェチィーリア…イタリア語での「セシリア」)
提督「あぁ…そういえばそうでした。何かと話題になった方でしたね……」(まさか「少尉の頃、士官宿舎で集まって見た」とは言えないわね…///)
ダンドレア議員「ええ、私みたいなおばさんからするとうらやましいわ。美人でスタイルが良くってね」
提督「まぁ、ふふっ」
フェルッキオ議員「…それにしても少将、軍の糧食って言うのはどうも…味が濃すぎるね」牛肉のステーキ風を噛みちぎろうと悪戦苦闘している…
提督「ええ。軍の携行糧食は塩分が汗と一緒に出て行ってしまう、運動量の多い時を前提にしていますから…どうしても味が濃いのです」
フェルッキオ議員「なるほどねぇ……でもこちらのパスタは絶品だ、誰が作ったんですかな?」
提督「これはうちの艦娘が作ったものです…ディアナ」
ディアナ「はい」
提督「議員が「美味しい」っておっしゃってくれたわ…♪」
ディアナ「恐縮でございます」
フェルッキオ議員「いや、ホントの事だよ…議員だからって、いつもウソをついているわけじゃない」
ディアナ「ふふっ、まぁまぁ…♪」
フェルッキオ議員「はは、良かった…私もまだまだ女の子を笑わせる事が出来るよう…だ?」
エウジェニオ「……なんですって?」
…ディアナの手料理のおかげか、それまで和やかに進んでいた試食会…と、提督たちはエウジェニオの声に鋭さが増しているのを聞きとがめた…
女性議員「ですからね、昨今の風潮には我慢ならないのです!」最初から鼻息荒く息巻いていた女性議員の一人…眼鏡と細い眉が、いかにも神経質そうな雰囲気をさせている…
ダンドレア議員「……彼女は「イタリア南部保守党」のミーア・サイエッタ議員よ」提督に小声で教えてくれるダンドレア議員
提督「…どうも」
エウジェニオ「ふぅ…ん、それじゃあ議員はどうしたいの?」
サイエッタ議員「わたくしに言わせればLGBTだの何だの……そんなのは生物学的にもおかしいですし、神の摂理にも反しています…それに子供を産めないだなんて、イタリアの出生率はどうなるのです!?」
エウジェニオ「そう…まぁ意見は意見としてうかがっておくわ。でもね……」
提督「…エウジェニオ」
エウジェニオ「なに、提督から始めたい?」
提督「いいえ?」(…あんまりやり込めすぎないようにね)
386: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/04(日) 01:39:01.26:1OXR5UVM0 (2/2)
エウジェニオ「ふふ…まず、生物学だの何だのって言うけれど……」
サイエッタ議員「普通の動物に同性愛なんていません!」
エウジェニオ「…ゴリラはゲイのカップルを作るし、他のサルでもそういう事例はあるし…イルカは手がないから、同性どうしで集団になって、お互いに自慰の手伝いをするわよ?」
チェザーレ「…それに人間は獣ではない。子供を作るためだけに交わるのではなく、愛や恋のために交わるのだ……ただ子供を作るだけならロメオの相手はジュリエッタでなくても構わんだろう?」
アブルッツィ「議員は子供を作るためだけだからって、わざわざブタみたいな相手を選ぶ?」
フェルッキオ議員「……あのヒステリーが相手じゃ、相手のブタがかわいそうだ」
提督「くくっ…♪」
レジナルド・ジュリアーニ(大型潜リウッツィ級)「…それに、神の摂理と申しますが……聖書にも「人を裁くな、あなたが裁かれないために」とあります。あなたは神の代弁者でいらっしゃるのですか?」
…鎮守府の食堂では海軍のマナーとして、言い争いや上官反抗の理由になりやすい宗教や政治(…それにここでは好きな百合カップリング)の話題は基本的にしないが、ジュリアーニは艦名の由来が「第一次大戦やスペイン内乱に従軍した神父」だけあって、聖書にはめっぽう強い…
カヴール「それに「汝の隣人を愛し、汝の敵のために祈れ」と申しますよ…同じ人間同士ではありませんか」
ドリア「全くです、それに人を断罪したいのなら「本当に罪のない者だけが石を投げろ」と言いますよね…?」
サイエッタ議員「ですが…っ!」
提督「それに今では「iPS細胞」と言うもので、同性の間でも子供が作れるそうですよ……イタリアの出生率もこれで安泰ですね、サイエッタ議員?」
サイエッタ議員「ぐぅ…っ!」
アッテンドーロ「それに「出生率」だの何だのって……フィアットやアンサルドの工場じゃあるまいし、数字だけで人の気持ちを測ろうって言うの?」
デュイリオ「それにその言い方ですと、イタリアに非常に貢献しておられる私たちの提督より、子供が五人でスリやかっぱらいをしている泥棒一家の方がイタリアのために貢献していることになってしまいますね?」
サイエッタ議員「そう言うことではありませんっ…!」
提督「まぁまぁ、食事時に言い争いはよくないわ…ディアナ、次の料理を持ってきてもらえる? …ただし、サイエッタ議員のは抜きでね♪」
サイエッタ議員「ど…どういうことですか!?」
提督「前に物の本で読んだことがあるのですが…世の中の動物の中で、食べ物を味付けしたり料理する生き物は人間しかいないそうですよ。生物学的には私たちの方がおかしいそうなので、生き物として「正しい生活」をされているサイエッタ議員におかれましては、ぜひ新鮮な水と生肉をご賞味いただこうかと……」
サイエッタ議員「いえ、ですがっ…!」
提督「…残念です、議員……前夜から仕込んだディアナの美味しいシチューを食べられないなんて♪」
フェルッキオ議員「ああ、残念だね」
ルッピーニ議員「全くね♪」
サイエッタ議員「いえ、その…っ!」
提督「動物たちは当然お酒を醸造したりもしませんから……サイエッタ議員のワインも飲んでいいわよ、ポーラ?」
ポーラ「はぁ~い♪」
サイエッタ議員「その、あの…っ!」
提督「どうかなさいましたか?」
サイエッタ議員「えーと…その……謝罪しますから…」
提督「そうですか……ですが私にではなく、食事時に不快な思いをした議員の皆さんと艦娘たちにですよ?」
サイエッタ議員「は、はいっ…申し訳ありませんでした」
提督「どうですか、議員の先生方?」
フェルッキオ議員「まぁ良いだろう…それより特製のシチューはまだかな?」
ダンドレア議員「今は許してあげましょう……ただし食後のドルチェは抜きですよ♪」
フェルッキオ議員「ははっ。それはいい処罰ですなぁ、ダンドレア議員…うちのおふくろを思い出しますよ」
サイエッタ議員「うぅ…」
エウジェニオ「ふふ……せいせいしたわ♪」
提督「…お食事が済みましたら、また見学の方をどうぞ……フェルッキオ議員、申し訳ありませんが男性用のお手洗いは正門の方にある管理棟にしかありませんので…」
フェルッキオ議員「…やれやれ、どうもここは私のようなむさくるしい男はいちゃイカン場所のようですな……今後は女性議員を選ぶよう、事務局に言っておきますよ」
提督「お手数をおかけします」
フェルッキオ議員「いや、いいんですよ…それに君と艦娘の女の子たちがサイエッタ議員をやり込めてくれてスッキリした♪」
提督「ふふっ…♪」
エウジェニオ「ふふ…まず、生物学だの何だのって言うけれど……」
サイエッタ議員「普通の動物に同性愛なんていません!」
エウジェニオ「…ゴリラはゲイのカップルを作るし、他のサルでもそういう事例はあるし…イルカは手がないから、同性どうしで集団になって、お互いに自慰の手伝いをするわよ?」
チェザーレ「…それに人間は獣ではない。子供を作るためだけに交わるのではなく、愛や恋のために交わるのだ……ただ子供を作るだけならロメオの相手はジュリエッタでなくても構わんだろう?」
アブルッツィ「議員は子供を作るためだけだからって、わざわざブタみたいな相手を選ぶ?」
フェルッキオ議員「……あのヒステリーが相手じゃ、相手のブタがかわいそうだ」
提督「くくっ…♪」
レジナルド・ジュリアーニ(大型潜リウッツィ級)「…それに、神の摂理と申しますが……聖書にも「人を裁くな、あなたが裁かれないために」とあります。あなたは神の代弁者でいらっしゃるのですか?」
…鎮守府の食堂では海軍のマナーとして、言い争いや上官反抗の理由になりやすい宗教や政治(…それにここでは好きな百合カップリング)の話題は基本的にしないが、ジュリアーニは艦名の由来が「第一次大戦やスペイン内乱に従軍した神父」だけあって、聖書にはめっぽう強い…
カヴール「それに「汝の隣人を愛し、汝の敵のために祈れ」と申しますよ…同じ人間同士ではありませんか」
ドリア「全くです、それに人を断罪したいのなら「本当に罪のない者だけが石を投げろ」と言いますよね…?」
サイエッタ議員「ですが…っ!」
提督「それに今では「iPS細胞」と言うもので、同性の間でも子供が作れるそうですよ……イタリアの出生率もこれで安泰ですね、サイエッタ議員?」
サイエッタ議員「ぐぅ…っ!」
アッテンドーロ「それに「出生率」だの何だのって……フィアットやアンサルドの工場じゃあるまいし、数字だけで人の気持ちを測ろうって言うの?」
デュイリオ「それにその言い方ですと、イタリアに非常に貢献しておられる私たちの提督より、子供が五人でスリやかっぱらいをしている泥棒一家の方がイタリアのために貢献していることになってしまいますね?」
サイエッタ議員「そう言うことではありませんっ…!」
提督「まぁまぁ、食事時に言い争いはよくないわ…ディアナ、次の料理を持ってきてもらえる? …ただし、サイエッタ議員のは抜きでね♪」
サイエッタ議員「ど…どういうことですか!?」
提督「前に物の本で読んだことがあるのですが…世の中の動物の中で、食べ物を味付けしたり料理する生き物は人間しかいないそうですよ。生物学的には私たちの方がおかしいそうなので、生き物として「正しい生活」をされているサイエッタ議員におかれましては、ぜひ新鮮な水と生肉をご賞味いただこうかと……」
サイエッタ議員「いえ、ですがっ…!」
提督「…残念です、議員……前夜から仕込んだディアナの美味しいシチューを食べられないなんて♪」
フェルッキオ議員「ああ、残念だね」
ルッピーニ議員「全くね♪」
サイエッタ議員「いえ、その…っ!」
提督「動物たちは当然お酒を醸造したりもしませんから……サイエッタ議員のワインも飲んでいいわよ、ポーラ?」
ポーラ「はぁ~い♪」
サイエッタ議員「その、あの…っ!」
提督「どうかなさいましたか?」
サイエッタ議員「えーと…その……謝罪しますから…」
提督「そうですか……ですが私にではなく、食事時に不快な思いをした議員の皆さんと艦娘たちにですよ?」
サイエッタ議員「は、はいっ…申し訳ありませんでした」
提督「どうですか、議員の先生方?」
フェルッキオ議員「まぁ良いだろう…それより特製のシチューはまだかな?」
ダンドレア議員「今は許してあげましょう……ただし食後のドルチェは抜きですよ♪」
フェルッキオ議員「ははっ。それはいい処罰ですなぁ、ダンドレア議員…うちのおふくろを思い出しますよ」
サイエッタ議員「うぅ…」
エウジェニオ「ふふ……せいせいしたわ♪」
提督「…お食事が済みましたら、また見学の方をどうぞ……フェルッキオ議員、申し訳ありませんが男性用のお手洗いは正門の方にある管理棟にしかありませんので…」
フェルッキオ議員「…やれやれ、どうもここは私のようなむさくるしい男はいちゃイカン場所のようですな……今後は女性議員を選ぶよう、事務局に言っておきますよ」
提督「お手数をおかけします」
フェルッキオ議員「いや、いいんですよ…それに君と艦娘の女の子たちがサイエッタ議員をやり込めてくれてスッキリした♪」
提督「ふふっ…♪」
387: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/06(火) 11:06:34.26:M7Nz+K8g0 (1/2)
…食後…
提督「ふぅ…私も化粧室に行っておこうかしら……」
ルッピーニ議員「…あら、司令官さん」
提督「あ、ルッピーニ議員…化粧室の場所は分かりましたか?」
ルッピーニ「ええ、案内の娘が丁寧に教えてくれたわ…ところで司令官さん、ルッピーニ議員なんて堅苦しいのはよして?」
提督「えぇと…でしたら何とお呼びしたら……」
ルッピーニ「チェチィーリアでいいわよ…選挙の時も本名の「パンピネア」より「チェチィーリア」の投票用紙の方が多かったくらいなの……危うく無効票になるところだったんだから♪」ぱっちりしたまつ毛のルッピーニ議員が、少し甘えるような上目使いで二、三回まばたきした…
提督「そうですか。それなら私の事もフランチェスカでいいですよ…では、午後の施設案内まではどうぞご自由にお過ごし……」
ルッピーニ「…ちょっと待って」
提督「…何でしょうか?」
ルッピーニ「フランチェスカ…あなたもしかして、私の「現役時代」の作品を見たことあるんじゃない?」
提督「えっ、いえ……それは…///」
ルッピーニ「やっぱり。最初に会った時から何となくそういう雰囲気がしたのよね…どれを見たのかしら「女子高生と未亡人マルガリータ・昼下がりの情事」とか「女子修道院の黒百合」とか……何にせよ、見てすぐにわかったわ♪」
提督「そ、そうですか…?」
ルッピーニ「ええ。何ていうのか…視線とか女の子に対する態度、メイクなんかがちょっと違うのよね」
提督「///」
ルッピーニ「いいのよ、恥ずかしがらなくても。私はみんなに見てもらって、きれいな身体を称賛されるのが好きだもの…じゃなきゃ選挙戦の時にあんなことしないわよ♪」
提督「えぇ…と」
ルッピーニ「それにね、フランチェスカは何となく「私好み」って言うのかしら……もっと近くで見てみたいわ」提督を壁に押し付けて、両肩を優しく押さえつける…
提督「あのっ…その、議員……///」ルッピーニは提督より二回り近く年上……もう四十歳を超えているはずだが、顔のしわもほとんどなく肌もきめ細かい…それに香水だけではない、甘い良い匂いがする…
ルッピーニ「……チェチィーリア」
提督「チェチィーリア、こんなところでは見られてしまいますから…///」提督が顔をわずかにそむけて頬を赤くする…かといって振りほどくわけでもない…
ルッピーニ「確かに…何もスキャンダルのタネを撒くことはないものね♪」
提督「え、えぇと……とりあえず、人の来ない所に行きましょう…」
ルッピーニ「ええ。ぜひともそうしてちょうだい、司令官さん?」
…倉庫…
提督「とりあえず、ここなら人は来ませんので…///」
ルッピーニ「ふぅん…とはいえ、あんまりほめられた場所じゃないわね……もっとムードのある場所が良かったわ?」
提督「そ、そう言われましても……」
ルッピーニ「…でもこれはこれで、女学生同士でいちゃついているような感じがしてわくわくするかも…ね♪」
提督「んぅ……んむぅ、はむ…っ…ちゅぷっ……///」
ルッピーニ「ぷは…思った通りね。フランチェスカの口の中、甘くてとろけそう…そうそう、私は虫歯もなければ病気もないから安心してね?」
提督「もう、チェチィーリア…///」
ルッピーニ「ふふ…貴女って相手に合わせて攻守どっちもイケるタイプでしょう……そんなトロけた顔をされたら、もっと甘い表情を見たくなっちゃうじゃない♪」
提督「はひっ、あふっ…だめ、制服がよごれちゃいますからっ……んむっ、ちゅぅ…ぅっ…♪」白いダブルの上着を脱ぎ、ぴっちりしたタイトスカートをどうにかたくし上げた…
ルッピーニ「そうね、私もスーツを汚さないようにしないと…♪」ちゅる…くちゅっ、にちゅ…っ♪
…ルッピーニがぴったりフィットしたスラックスを脱ぐと、ハイヒールできゅっと引き締まっているふくらはぎと形のいいヒップ、そしてそれを包む桃色のランジェリーがのぞいた……提督を片脚を挟み込むように、とろりと濡れた秘所を押し付ける……
提督「あっ、あっ…あふっ、あっあぁぁぁっ…♪」
ルッピーニ「んんっ、んっ…く……はぁぁ、んあぁぁ♪」
………
…食後…
提督「ふぅ…私も化粧室に行っておこうかしら……」
ルッピーニ議員「…あら、司令官さん」
提督「あ、ルッピーニ議員…化粧室の場所は分かりましたか?」
ルッピーニ「ええ、案内の娘が丁寧に教えてくれたわ…ところで司令官さん、ルッピーニ議員なんて堅苦しいのはよして?」
提督「えぇと…でしたら何とお呼びしたら……」
ルッピーニ「チェチィーリアでいいわよ…選挙の時も本名の「パンピネア」より「チェチィーリア」の投票用紙の方が多かったくらいなの……危うく無効票になるところだったんだから♪」ぱっちりしたまつ毛のルッピーニ議員が、少し甘えるような上目使いで二、三回まばたきした…
提督「そうですか。それなら私の事もフランチェスカでいいですよ…では、午後の施設案内まではどうぞご自由にお過ごし……」
ルッピーニ「…ちょっと待って」
提督「…何でしょうか?」
ルッピーニ「フランチェスカ…あなたもしかして、私の「現役時代」の作品を見たことあるんじゃない?」
提督「えっ、いえ……それは…///」
ルッピーニ「やっぱり。最初に会った時から何となくそういう雰囲気がしたのよね…どれを見たのかしら「女子高生と未亡人マルガリータ・昼下がりの情事」とか「女子修道院の黒百合」とか……何にせよ、見てすぐにわかったわ♪」
提督「そ、そうですか…?」
ルッピーニ「ええ。何ていうのか…視線とか女の子に対する態度、メイクなんかがちょっと違うのよね」
提督「///」
ルッピーニ「いいのよ、恥ずかしがらなくても。私はみんなに見てもらって、きれいな身体を称賛されるのが好きだもの…じゃなきゃ選挙戦の時にあんなことしないわよ♪」
提督「えぇ…と」
ルッピーニ「それにね、フランチェスカは何となく「私好み」って言うのかしら……もっと近くで見てみたいわ」提督を壁に押し付けて、両肩を優しく押さえつける…
提督「あのっ…その、議員……///」ルッピーニは提督より二回り近く年上……もう四十歳を超えているはずだが、顔のしわもほとんどなく肌もきめ細かい…それに香水だけではない、甘い良い匂いがする…
ルッピーニ「……チェチィーリア」
提督「チェチィーリア、こんなところでは見られてしまいますから…///」提督が顔をわずかにそむけて頬を赤くする…かといって振りほどくわけでもない…
ルッピーニ「確かに…何もスキャンダルのタネを撒くことはないものね♪」
提督「え、えぇと……とりあえず、人の来ない所に行きましょう…」
ルッピーニ「ええ。ぜひともそうしてちょうだい、司令官さん?」
…倉庫…
提督「とりあえず、ここなら人は来ませんので…///」
ルッピーニ「ふぅん…とはいえ、あんまりほめられた場所じゃないわね……もっとムードのある場所が良かったわ?」
提督「そ、そう言われましても……」
ルッピーニ「…でもこれはこれで、女学生同士でいちゃついているような感じがしてわくわくするかも…ね♪」
提督「んぅ……んむぅ、はむ…っ…ちゅぷっ……///」
ルッピーニ「ぷは…思った通りね。フランチェスカの口の中、甘くてとろけそう…そうそう、私は虫歯もなければ病気もないから安心してね?」
提督「もう、チェチィーリア…///」
ルッピーニ「ふふ…貴女って相手に合わせて攻守どっちもイケるタイプでしょう……そんなトロけた顔をされたら、もっと甘い表情を見たくなっちゃうじゃない♪」
提督「はひっ、あふっ…だめ、制服がよごれちゃいますからっ……んむっ、ちゅぅ…ぅっ…♪」白いダブルの上着を脱ぎ、ぴっちりしたタイトスカートをどうにかたくし上げた…
ルッピーニ「そうね、私もスーツを汚さないようにしないと…♪」ちゅる…くちゅっ、にちゅ…っ♪
…ルッピーニがぴったりフィットしたスラックスを脱ぐと、ハイヒールできゅっと引き締まっているふくらはぎと形のいいヒップ、そしてそれを包む桃色のランジェリーがのぞいた……提督を片脚を挟み込むように、とろりと濡れた秘所を押し付ける……
提督「あっ、あっ…あふっ、あっあぁぁぁっ…♪」
ルッピーニ「んんっ、んっ…く……はぁぁ、んあぁぁ♪」
………
388: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/06(火) 11:50:51.73:M7Nz+K8g0 (2/2)
…その頃・廊下…
サイエッタ議員「…あなたの所の司令官には本当にあきれました!」
エウジェニオ「まぁ、奇遇ね…私も貴女にはあきれ返って物も言えないでいるところなの」…純白の肌に整った美しい顔、うっすらと施したメイク…ギリシャ風に結い上げた髪もばっちり決まっているエウジェニオが、あきれたように肩をすくめた…
サイエッタ議員「あのね…あなたたちがいくらイタリアの防衛に尽くしているからって、州議員に対して少し失礼じゃありません?」
エウジェニオ「かもしれないわ。でも私は普段から、礼を尽くす相手にはきちんとした態度を取っているのよ?」
サイエッタ議員「なら私が「礼を尽くしていない」って言うつもりですか?」
エウジェニオ「いいえ。私はあくまでも、相手に合わせてそれ相応の態度を取るだけ……ってこと♪」
サイエッタ議員「そういう冷やかしが無礼だと言っているのです…仮にもプーリア州の議員として納税者の代表を務めている……」
エウジェニオ「興味ないわ。私は命令を受けて作戦に出て、無事に戻れるように戦うだけ…陸(おか)にいるときは「あの時」楽しめなかった分も楽しんで…他の面倒なことは全部、あなたたち陸の人間に任せておくわ」
サイエッタ議員「あなたねぇ…!」
エウジェニオ「…それに、さっきの言い草は気に入らないわね。誰が誰を好きになるかなんてアモーレ(愛の女神)だけが決めることで、あとは個人の自由でいいじゃない?」
サイエッタ議員「ですから、そういう身勝手な考えの人が増えるから国民の一体感や……」
エウジェニオ「知った事じゃないわ。やれ国旗だの標語だの…そんなので戦争に勝てるなら、ムッソリーニは世界大統領にでもなってたわ」
サイエッタ議員「あなたってば本当に…!」
エウジェニオ「エウジェニオ・ディ・サヴォイア…人の何倍も人生経験のある私に向かって「あなた」だなんて失礼じゃない?」
サイエッタ議員「そうだとしてもあなたの態度は少し軽薄すぎま…っ!?」
エウジェニオ「…なら、これで少しは静かに出来るかしら?」むちゅっ、ちゅぅ…じゅるっ、ちゅぅぅ……っ♪
サイエッタ議員「!?」
エウジェニオ「ぷはぁ……口うるさい女性議員を黙らせるならこの手に限るわね。それに舌も柔らかくて、結構よかったわよ?」
サイエッタ議員「あ、あなた一体なにをして…っ!?」
エウジェニオ「あら…議員さんったらこんな挨拶で驚くような小娘だったの?」
サイエッタ議員「し、信じられませんっ…こんな、こんな事……っ///」顔を真っ赤にして、がくがくとひざを震わせているサイエッタ…
エウジェニオ「ふぅん……貴女ってがみがみと小うるさいけれど、ちゃんと可愛い顔も出来るじゃない…♪」
サイエッタ議員「可愛いですって…!?」
エウジェニオ「ええ。意外と好みかもしれないわよ…ミーア♪」
サイエッタ議員「…っ///」
エウジェニオ「さ、化粧室に行くんでしょう……歩ける?」
サイエッタ議員「あ、当たり前です…っ!」
エウジェニオ「その調子じゃあだめそうね…それじゃあ失礼して♪」艦娘だけあって、エウジェニオは軽々とサイエッタを「お姫様抱っこ」した…
サイエッタ議員「何をするのっ! …お、降ろしなさい…っ!」
エウジェニオ「ふふっ、あんまりわがまま言わないの…ちゅっ♪」
サイエッタ議員「///」
…その頃・廊下…
サイエッタ議員「…あなたの所の司令官には本当にあきれました!」
エウジェニオ「まぁ、奇遇ね…私も貴女にはあきれ返って物も言えないでいるところなの」…純白の肌に整った美しい顔、うっすらと施したメイク…ギリシャ風に結い上げた髪もばっちり決まっているエウジェニオが、あきれたように肩をすくめた…
サイエッタ議員「あのね…あなたたちがいくらイタリアの防衛に尽くしているからって、州議員に対して少し失礼じゃありません?」
エウジェニオ「かもしれないわ。でも私は普段から、礼を尽くす相手にはきちんとした態度を取っているのよ?」
サイエッタ議員「なら私が「礼を尽くしていない」って言うつもりですか?」
エウジェニオ「いいえ。私はあくまでも、相手に合わせてそれ相応の態度を取るだけ……ってこと♪」
サイエッタ議員「そういう冷やかしが無礼だと言っているのです…仮にもプーリア州の議員として納税者の代表を務めている……」
エウジェニオ「興味ないわ。私は命令を受けて作戦に出て、無事に戻れるように戦うだけ…陸(おか)にいるときは「あの時」楽しめなかった分も楽しんで…他の面倒なことは全部、あなたたち陸の人間に任せておくわ」
サイエッタ議員「あなたねぇ…!」
エウジェニオ「…それに、さっきの言い草は気に入らないわね。誰が誰を好きになるかなんてアモーレ(愛の女神)だけが決めることで、あとは個人の自由でいいじゃない?」
サイエッタ議員「ですから、そういう身勝手な考えの人が増えるから国民の一体感や……」
エウジェニオ「知った事じゃないわ。やれ国旗だの標語だの…そんなので戦争に勝てるなら、ムッソリーニは世界大統領にでもなってたわ」
サイエッタ議員「あなたってば本当に…!」
エウジェニオ「エウジェニオ・ディ・サヴォイア…人の何倍も人生経験のある私に向かって「あなた」だなんて失礼じゃない?」
サイエッタ議員「そうだとしてもあなたの態度は少し軽薄すぎま…っ!?」
エウジェニオ「…なら、これで少しは静かに出来るかしら?」むちゅっ、ちゅぅ…じゅるっ、ちゅぅぅ……っ♪
サイエッタ議員「!?」
エウジェニオ「ぷはぁ……口うるさい女性議員を黙らせるならこの手に限るわね。それに舌も柔らかくて、結構よかったわよ?」
サイエッタ議員「あ、あなた一体なにをして…っ!?」
エウジェニオ「あら…議員さんったらこんな挨拶で驚くような小娘だったの?」
サイエッタ議員「し、信じられませんっ…こんな、こんな事……っ///」顔を真っ赤にして、がくがくとひざを震わせているサイエッタ…
エウジェニオ「ふぅん……貴女ってがみがみと小うるさいけれど、ちゃんと可愛い顔も出来るじゃない…♪」
サイエッタ議員「可愛いですって…!?」
エウジェニオ「ええ。意外と好みかもしれないわよ…ミーア♪」
サイエッタ議員「…っ///」
エウジェニオ「さ、化粧室に行くんでしょう……歩ける?」
サイエッタ議員「あ、当たり前です…っ!」
エウジェニオ「その調子じゃあだめそうね…それじゃあ失礼して♪」艦娘だけあって、エウジェニオは軽々とサイエッタを「お姫様抱っこ」した…
サイエッタ議員「何をするのっ! …お、降ろしなさい…っ!」
エウジェニオ「ふふっ、あんまりわがまま言わないの…ちゅっ♪」
サイエッタ議員「///」
389: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/07(水) 01:40:26.11:9pbLcjGn0 (1/1)
…化粧室…
エウジェニオ「貴女って、表向きはああやって人に強くあたる性格みたいだけど…そんなに無理しなくてもいいんじゃない?」
…恥ずかしいのを隠すように鏡に向かい、一生懸命メイク直しを行っているサイエッタに、壁にもたれかかっているエウジェニオがつぶやくように言った…
サイエッタ議員「でも、私は…っ!」振り返って、きっ…とにらみつける
エウジェニオ「何をそんなにいきり立っているのよ? 貴女一人でイタリアを変えようなんて、ガリバルディにでもなるつもりなの?」
サイエッタ議員「…っ」
エウジェニオ「いいじゃない、時には弱い所を見せたって。少なくとも今ここでなら……そう、こうして二人きりの時だけは…ね?」
サイエッタ議員「あっ、あ…///」(…色、白い……まつ毛も長くて…っ///)
エウジェニオ「んむ…っ、ちゅぅぅ……ぴちゅっ、ちゅぅぅ…っ♪」
サイエッタ議員「あふっ…んふっ、くっ…///」
エウジェニオ「んちゅ……ちゅる、れろっ…ん、じゅるぅぅっ……♪」
サイエッタ「んぅぅぅっ…んっ、ふぅぅ……っ!?」(な、何なの…っ!? …舌が入り込んできて…絡みついて……まるで別の生き物みたいに…っ!)
エウジェニオ「んむっ…んちゅっ♪」しゅる…っ、くちゅっ、ぬちゅ…っ……洗面台にサイエッタを押し付け舌を絡ませたまま、スラックスをずり下ろす…そのまま下着のへりから手を差し入れると、秘所にほっそりと形のいい指を滑り込ませた……
サイエッタ「んいぃぃっ…ふぅぅっ……んふぁあぁ…っ!?」
エウジェニオ「ちゅぽ…っ……ふふ、意外と濡れているじゃない。女同士は嫌じゃなかったの?」
サイエッタ「……んっ、だって…あなたがこんな事……無理やり…///」(こんなの…おかしいはずなのに、どうして……っ///)
エウジェニオ「そう…なら止すわ。嫌がる女性を無理に手籠めにするのは趣味じゃないの……化粧を直して、また基地祭を回るといいわ」あっさりと両手を放し、出口の方に片手を向けてみせるエウジェニオ…
サイエッタ「ええ、そうさせてもらいます…っ///」スラックスをはき、怒ったようにパウダーをはたきマスカラをやり直すと出て行こうとする…が、出口の所で立ち止まった…
エウジェニオ「…どうしたの?」
サイエッタ「……わ、分かっているくせに…っ///」
エウジェニオ「ふふっ、かもね……さ、来て♪」
サイエッタ「///」メイク道具のポーチが床に落ち、コンパクトやアイペンシルが散らばった…
…しばらくして…
エウジェニオ「だから言ったのよ……女のいいところは女が一番よく知っている、って♪」ブラウスをはだけさせると片手で小ぶりな胸をこね回し、反対の手で秘部を優しくかき回す…
サイエッタ「あぁぁ…ふぁ、あぁっ……い゛っ、んふぁぁっ……♪」とろとろ…っ、ぶしゃぁぁ……っ♪
エウジェニオ「あーあ、私ったら真面目な議員さんをたぶらかして……こんなによがらせちゃうなん…て♪」ぐちゅぐちゅっ、じゅく…っ♪
サイエッタ「はぁぁっ…あひぃ、ふぁあぁぁ…♪」さっきまではぴりぴりと神経質そうだった表情はだらしなくとろけきり、きゅっと真一文字に結ばれていた薄い唇は半開きになってよだれを垂らしている…
エウジェニオ「あのね、今の貴女ってとっても可愛いわよ……ミーア♪」耳元に息を吹きかけるようにささやく…
サイエッタ「はひぃぃっ、あへっ、ひぅぅぅ…っ♪」もはや自力では立てないほどひざを震わせ、ふとももを伝ってとろとろと垂れる愛蜜がストッキングからパンプスまでぐしょぐしょに濡らしている…
エウジェニオ「好きよ…貴女の事をペットとして飼いたいくらい……♪」
サイエッタ「そ、そんな事…///」ぐちゅ、ずぷ…っ……とぷ…っ♪
エウジェニオ「可愛い女の子に嘘はつかない主義なの…誰よりも貴女を可愛がってあげる♪」
サイエッタ「はひっ…はひゅ…ぅ……♪」
エウジェニオ「…ふふ、こんなとろっとろに濡らしちゃって……♪」洗面台の上にサイエッタのお尻を乗せると脚を押し開き、しゃがみ込んで秘部に顔をうずめた…
サイエッタ「あひぃぃっ、ひうぅ……あっあっあぁぁ……っ♪」
エウジェニオ「んっ、じゅるっ…じゅるぅぅっ……れろっ、じゅぼっ…♪」
サイエッタ「ひあぁ……っ、ふあぁぁ…んくぅ……♪」頭をのけぞらせてひくひくとけいれんするサイエッタ……しばらくしてエウジェニオが顔を上げると、だらしなく喘ぎ、鏡に背中を付けてぐったりと脱力していた…
エウジェニオ「ふふ、今度こそ化粧直しが必要ね♪」
サイエッタ「あへぇ…こんあの……もう、もろれない…ぃ…///」
エウジェニオ「戻らなくたっていいじゃない…ふふ、新世界にようこそ♪」ちゅ…っ♪
………
…化粧室…
エウジェニオ「貴女って、表向きはああやって人に強くあたる性格みたいだけど…そんなに無理しなくてもいいんじゃない?」
…恥ずかしいのを隠すように鏡に向かい、一生懸命メイク直しを行っているサイエッタに、壁にもたれかかっているエウジェニオがつぶやくように言った…
サイエッタ議員「でも、私は…っ!」振り返って、きっ…とにらみつける
エウジェニオ「何をそんなにいきり立っているのよ? 貴女一人でイタリアを変えようなんて、ガリバルディにでもなるつもりなの?」
サイエッタ議員「…っ」
エウジェニオ「いいじゃない、時には弱い所を見せたって。少なくとも今ここでなら……そう、こうして二人きりの時だけは…ね?」
サイエッタ議員「あっ、あ…///」(…色、白い……まつ毛も長くて…っ///)
エウジェニオ「んむ…っ、ちゅぅぅ……ぴちゅっ、ちゅぅぅ…っ♪」
サイエッタ議員「あふっ…んふっ、くっ…///」
エウジェニオ「んちゅ……ちゅる、れろっ…ん、じゅるぅぅっ……♪」
サイエッタ「んぅぅぅっ…んっ、ふぅぅ……っ!?」(な、何なの…っ!? …舌が入り込んできて…絡みついて……まるで別の生き物みたいに…っ!)
エウジェニオ「んむっ…んちゅっ♪」しゅる…っ、くちゅっ、ぬちゅ…っ……洗面台にサイエッタを押し付け舌を絡ませたまま、スラックスをずり下ろす…そのまま下着のへりから手を差し入れると、秘所にほっそりと形のいい指を滑り込ませた……
サイエッタ「んいぃぃっ…ふぅぅっ……んふぁあぁ…っ!?」
エウジェニオ「ちゅぽ…っ……ふふ、意外と濡れているじゃない。女同士は嫌じゃなかったの?」
サイエッタ「……んっ、だって…あなたがこんな事……無理やり…///」(こんなの…おかしいはずなのに、どうして……っ///)
エウジェニオ「そう…なら止すわ。嫌がる女性を無理に手籠めにするのは趣味じゃないの……化粧を直して、また基地祭を回るといいわ」あっさりと両手を放し、出口の方に片手を向けてみせるエウジェニオ…
サイエッタ「ええ、そうさせてもらいます…っ///」スラックスをはき、怒ったようにパウダーをはたきマスカラをやり直すと出て行こうとする…が、出口の所で立ち止まった…
エウジェニオ「…どうしたの?」
サイエッタ「……わ、分かっているくせに…っ///」
エウジェニオ「ふふっ、かもね……さ、来て♪」
サイエッタ「///」メイク道具のポーチが床に落ち、コンパクトやアイペンシルが散らばった…
…しばらくして…
エウジェニオ「だから言ったのよ……女のいいところは女が一番よく知っている、って♪」ブラウスをはだけさせると片手で小ぶりな胸をこね回し、反対の手で秘部を優しくかき回す…
サイエッタ「あぁぁ…ふぁ、あぁっ……い゛っ、んふぁぁっ……♪」とろとろ…っ、ぶしゃぁぁ……っ♪
エウジェニオ「あーあ、私ったら真面目な議員さんをたぶらかして……こんなによがらせちゃうなん…て♪」ぐちゅぐちゅっ、じゅく…っ♪
サイエッタ「はぁぁっ…あひぃ、ふぁあぁぁ…♪」さっきまではぴりぴりと神経質そうだった表情はだらしなくとろけきり、きゅっと真一文字に結ばれていた薄い唇は半開きになってよだれを垂らしている…
エウジェニオ「あのね、今の貴女ってとっても可愛いわよ……ミーア♪」耳元に息を吹きかけるようにささやく…
サイエッタ「はひぃぃっ、あへっ、ひぅぅぅ…っ♪」もはや自力では立てないほどひざを震わせ、ふとももを伝ってとろとろと垂れる愛蜜がストッキングからパンプスまでぐしょぐしょに濡らしている…
エウジェニオ「好きよ…貴女の事をペットとして飼いたいくらい……♪」
サイエッタ「そ、そんな事…///」ぐちゅ、ずぷ…っ……とぷ…っ♪
エウジェニオ「可愛い女の子に嘘はつかない主義なの…誰よりも貴女を可愛がってあげる♪」
サイエッタ「はひっ…はひゅ…ぅ……♪」
エウジェニオ「…ふふ、こんなとろっとろに濡らしちゃって……♪」洗面台の上にサイエッタのお尻を乗せると脚を押し開き、しゃがみ込んで秘部に顔をうずめた…
サイエッタ「あひぃぃっ、ひうぅ……あっあっあぁぁ……っ♪」
エウジェニオ「んっ、じゅるっ…じゅるぅぅっ……れろっ、じゅぼっ…♪」
サイエッタ「ひあぁ……っ、ふあぁぁ…んくぅ……♪」頭をのけぞらせてひくひくとけいれんするサイエッタ……しばらくしてエウジェニオが顔を上げると、だらしなく喘ぎ、鏡に背中を付けてぐったりと脱力していた…
エウジェニオ「ふふ、今度こそ化粧直しが必要ね♪」
サイエッタ「あへぇ…こんあの……もう、もろれない…ぃ…///」
エウジェニオ「戻らなくたっていいじゃない…ふふ、新世界にようこそ♪」ちゅ…っ♪
………
390:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/11/07(水) 16:15:43.65:HfvpQ09io (1/1)
さすが女たらし
さすが女たらし
391: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/08(木) 02:16:31.82:TulCDFQH0 (1/1)
>>390 何しろ艦隊一のタラシですので……提督は別としてですが(笑)
…次の投下は明日以降の予定で、提督×(自称「許嫁」の)アンナでいちゃつく予定です……そのうちに二人の馴れ初めも書きますので、お待ちください
>>390 何しろ艦隊一のタラシですので……提督は別としてですが(笑)
…次の投下は明日以降の予定で、提督×(自称「許嫁」の)アンナでいちゃつく予定です……そのうちに二人の馴れ初めも書きますので、お待ちください
392: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/09(金) 12:05:26.03:kmbMgSjw0 (1/1)
…午後…
提督「ねぇ、エウジェニオ」
エウジェニオ「なぁに?」
提督「……一体、サイエッタ議員に何をしたの?」
エウジェニオ「ふふっ、聞きたいの?」
提督「あー…いえ、止めておくわ」
エウジェニオ「そうね、その方がいいわ…ところで、提督もルッピーニ議員と二人きりでどこに行ってたの?」
提督「えーと…まぁ、その……///」
エウジェニオ「ね、お互いに聞かない方がいい事もあるでしょ…♪」
提督「確かにそうね……でもサイエッタ議員が、さっきとはうって変わって大人しくなったものだから…」(すっかりトロけた表情になっていたし…)
エウジェニオ「ふふふっ……さぁてと、午前中は議員の案内でほとんど見て回れなかったから、午後は楽しませてもらうわね」
提督「ええ、行ってらっしゃい」
エウジェニオ「私は提督みたいに許嫁が来てくれるわけじゃないから、現地調達で可愛い娘を探すとしましょうか♪」
提督「だから、本当にアンナは許嫁じゃないの…!」
エウジェニオ「そう? …まぁいいわ、チャオ♪」
提督「むぅ…とりあえず私もあちこち巡ってみるとしましょうか。ライモン」
ライモン「はい」
提督「議員さんたちには広報部の士官が付いてくれることになったから身体が空いたわ…よかったら一緒に回らない?」
ライモン「え、いいんですか?」
提督「もちろん♪」
ライモン「それじゃあ…ご一緒させてください///」
提督「ええ」
…鎮守府・庭…
ヴィットリオ・ヴェネト「…ヴィットリオの「ヴェネト風パスタ」はいかが? 美味しいですよ!」
ローマ「ラツィオの味、チーズと茸のピッツァはいかがですか、焼き立てですよ?」
ルイージ・トレーリ(大型潜マルコーニ級)「この暑い日差しは参ってしまいますよね…ジァポーネ風のシャーベット「かき氷」はいかがですか?」
アスカーリ(駆逐艦ソルダティ級)「アラビア風の牛の串焼きだ…香辛料が効いてるでな、美味ぇだぞ!」
提督「……なかなかにぎわっているわね?」
ライモン「そうですね…近くの町からも数キロはありますし、もっと人出が少ないものと思っていました」
提督「そうね…それに観光客みたいな人もいくらかいるみたいね」
ライモン「ええ」
提督「…後はあちこちの若手士官ね……こういうとき、司令部の偉い人が優しいと「私の代わりに視察に行ってこい」とか言って羽を伸ばす機会をくれるのよね♪」
ライモン「なるほど…」
提督「他には協賛企業の人たち、と……ライモン、ちょっとだけ挨拶回りに付き合ってくれる?」
ライモン「もちろんです」
…鎮守府の正門そばには海軍と縁のある「OTOメララ」「ブレダ」「フィアット」「アエルマッキ」「ピエトロ・ベレッタ」「ルイージ・フランキ」といった企業の人たちが来ていて、お客さんにパンフレットやメーカーロゴの入ったしおりなどを配っている…
提督「ふぅ……挨拶はこれでよし、と」
ライモン「それじゃあ…」
提督「ええ、後は好きなように回れるわ…どこに行きたい?」
ライモン「……提督とならどこでもいいです///」
…午後…
提督「ねぇ、エウジェニオ」
エウジェニオ「なぁに?」
提督「……一体、サイエッタ議員に何をしたの?」
エウジェニオ「ふふっ、聞きたいの?」
提督「あー…いえ、止めておくわ」
エウジェニオ「そうね、その方がいいわ…ところで、提督もルッピーニ議員と二人きりでどこに行ってたの?」
提督「えーと…まぁ、その……///」
エウジェニオ「ね、お互いに聞かない方がいい事もあるでしょ…♪」
提督「確かにそうね……でもサイエッタ議員が、さっきとはうって変わって大人しくなったものだから…」(すっかりトロけた表情になっていたし…)
エウジェニオ「ふふふっ……さぁてと、午前中は議員の案内でほとんど見て回れなかったから、午後は楽しませてもらうわね」
提督「ええ、行ってらっしゃい」
エウジェニオ「私は提督みたいに許嫁が来てくれるわけじゃないから、現地調達で可愛い娘を探すとしましょうか♪」
提督「だから、本当にアンナは許嫁じゃないの…!」
エウジェニオ「そう? …まぁいいわ、チャオ♪」
提督「むぅ…とりあえず私もあちこち巡ってみるとしましょうか。ライモン」
ライモン「はい」
提督「議員さんたちには広報部の士官が付いてくれることになったから身体が空いたわ…よかったら一緒に回らない?」
ライモン「え、いいんですか?」
提督「もちろん♪」
ライモン「それじゃあ…ご一緒させてください///」
提督「ええ」
…鎮守府・庭…
ヴィットリオ・ヴェネト「…ヴィットリオの「ヴェネト風パスタ」はいかが? 美味しいですよ!」
ローマ「ラツィオの味、チーズと茸のピッツァはいかがですか、焼き立てですよ?」
ルイージ・トレーリ(大型潜マルコーニ級)「この暑い日差しは参ってしまいますよね…ジァポーネ風のシャーベット「かき氷」はいかがですか?」
アスカーリ(駆逐艦ソルダティ級)「アラビア風の牛の串焼きだ…香辛料が効いてるでな、美味ぇだぞ!」
提督「……なかなかにぎわっているわね?」
ライモン「そうですね…近くの町からも数キロはありますし、もっと人出が少ないものと思っていました」
提督「そうね…それに観光客みたいな人もいくらかいるみたいね」
ライモン「ええ」
提督「…後はあちこちの若手士官ね……こういうとき、司令部の偉い人が優しいと「私の代わりに視察に行ってこい」とか言って羽を伸ばす機会をくれるのよね♪」
ライモン「なるほど…」
提督「他には協賛企業の人たち、と……ライモン、ちょっとだけ挨拶回りに付き合ってくれる?」
ライモン「もちろんです」
…鎮守府の正門そばには海軍と縁のある「OTOメララ」「ブレダ」「フィアット」「アエルマッキ」「ピエトロ・ベレッタ」「ルイージ・フランキ」といった企業の人たちが来ていて、お客さんにパンフレットやメーカーロゴの入ったしおりなどを配っている…
提督「ふぅ……挨拶はこれでよし、と」
ライモン「それじゃあ…」
提督「ええ、後は好きなように回れるわ…どこに行きたい?」
ライモン「……提督とならどこでもいいです///」
393: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/10(土) 11:41:46.10:WhPKYcxh0 (1/1)
…特設ステージ…
アオスタ「では、大型潜水艦「グラウコ」と、妹「オタリア」のギター演奏で……「サンバ・アストロナウタ(宇宙飛行士のサンバ)」をどうぞ!」
(※サンバ・アストロナウタ…ブラジルが誇った超絶技巧のギタリスト、バーデン・パウエルの名曲。ポルトガル海軍の注文流れだった二人には関係がないこともない…?)
グラウコ「…いい?」
オタリア「はい…っ♪」椅子に腰かけ、ギターを爪弾く二人…アンプのつかないシンプルなクラシックギターなので、マイクをそばに置いて音を大きくしていて、柔らかな和音が耳に心地よい…
提督「…二人ともずいぶん練習していたけれど、そのかいがあったわね」
ライモン「そうですね。まるで吸い込まれるような音……」
提督「手…つなぎましょうか」
ライモン「はい」
…しばらくして…
提督「……みんなとっても上手だったわね」
ライモン「ええ、そうですね」
提督「それじゃあ何か食べに行きましょうか…かき氷でいいかしら?」
ライモン「いいですよ」
提督「……あら、フィンチもここのお手伝い?」
ジュセッペ・フィンチ(大型潜カルヴィ級)「ああ。何しろジァポーネに関しては私もひとかどの「通」だ…トレーリほどではないにせよ、な」
提督「そうね…ところで何味があるの?」
フィンチ「ふむ、良い質問だ…あるのは紅、白、緑、黄、青で、それぞれグレナデン・シロップ、練乳、チンザノ、リモンチェーロ、ブルー・キュラソーとなっているのだ…さぁ、何味にする?」(※グレナデン・シロップ…綺麗なルビー色をしたザクロのシロップ)
提督「ライモン、先に選んでいいわよ?」
ライモン「じゃあ…わたしは青にします」
提督「なら私は紅で…お代はここに置くわね?」
フィンチ「提督からお代を取るのも複雑な気分だが…毎度あり」
提督「気にしないで……どう、ライモン? おいしい?」
ライモン「はい。ブルー・キュラソーなのでさっぱりします」(※ブルー・キュラソー…オレンジリキュールを青色に着色したもの)
提督「そう、良かった。私の方はグレナデン・シロップだから甘酸っぱくて美味しいわ……はい」スプーンを差しだす提督
ライモン「え?」
提督「よかったら味見してみない?」
ライモン「いえ、その…じゃあ一口だけ……」
提督「ふふっ♪」頬を赤くしながら差しだされた一口を食べるライモンを見て、思わず笑みを浮かべる提督…
ライモン「…な、ならわたしのも……どうぞ///」
提督「ありがと。あーん♪」
ライモン「ど、どうですか?」
提督「うん、爽やかですっきりするわね…ところで」
ライモン「はい」
提督「唇に付いているわ…」ライモンの唇に付いている青い色を指ですくい取り、そのまま舐めとる提督
ライモン「///」
提督「ふふっ……さぁ、次は何を食べたい?」
ライモン「…とく」
提督「ん?」
ライモン「…提督を……食べたいです…///」
提督「まぁ…ふふっ♪」
………
…特設ステージ…
アオスタ「では、大型潜水艦「グラウコ」と、妹「オタリア」のギター演奏で……「サンバ・アストロナウタ(宇宙飛行士のサンバ)」をどうぞ!」
(※サンバ・アストロナウタ…ブラジルが誇った超絶技巧のギタリスト、バーデン・パウエルの名曲。ポルトガル海軍の注文流れだった二人には関係がないこともない…?)
グラウコ「…いい?」
オタリア「はい…っ♪」椅子に腰かけ、ギターを爪弾く二人…アンプのつかないシンプルなクラシックギターなので、マイクをそばに置いて音を大きくしていて、柔らかな和音が耳に心地よい…
提督「…二人ともずいぶん練習していたけれど、そのかいがあったわね」
ライモン「そうですね。まるで吸い込まれるような音……」
提督「手…つなぎましょうか」
ライモン「はい」
…しばらくして…
提督「……みんなとっても上手だったわね」
ライモン「ええ、そうですね」
提督「それじゃあ何か食べに行きましょうか…かき氷でいいかしら?」
ライモン「いいですよ」
提督「……あら、フィンチもここのお手伝い?」
ジュセッペ・フィンチ(大型潜カルヴィ級)「ああ。何しろジァポーネに関しては私もひとかどの「通」だ…トレーリほどではないにせよ、な」
提督「そうね…ところで何味があるの?」
フィンチ「ふむ、良い質問だ…あるのは紅、白、緑、黄、青で、それぞれグレナデン・シロップ、練乳、チンザノ、リモンチェーロ、ブルー・キュラソーとなっているのだ…さぁ、何味にする?」(※グレナデン・シロップ…綺麗なルビー色をしたザクロのシロップ)
提督「ライモン、先に選んでいいわよ?」
ライモン「じゃあ…わたしは青にします」
提督「なら私は紅で…お代はここに置くわね?」
フィンチ「提督からお代を取るのも複雑な気分だが…毎度あり」
提督「気にしないで……どう、ライモン? おいしい?」
ライモン「はい。ブルー・キュラソーなのでさっぱりします」(※ブルー・キュラソー…オレンジリキュールを青色に着色したもの)
提督「そう、良かった。私の方はグレナデン・シロップだから甘酸っぱくて美味しいわ……はい」スプーンを差しだす提督
ライモン「え?」
提督「よかったら味見してみない?」
ライモン「いえ、その…じゃあ一口だけ……」
提督「ふふっ♪」頬を赤くしながら差しだされた一口を食べるライモンを見て、思わず笑みを浮かべる提督…
ライモン「…な、ならわたしのも……どうぞ///」
提督「ありがと。あーん♪」
ライモン「ど、どうですか?」
提督「うん、爽やかですっきりするわね…ところで」
ライモン「はい」
提督「唇に付いているわ…」ライモンの唇に付いている青い色を指ですくい取り、そのまま舐めとる提督
ライモン「///」
提督「ふふっ……さぁ、次は何を食べたい?」
ライモン「…とく」
提督「ん?」
ライモン「…提督を……食べたいです…///」
提督「まぁ…ふふっ♪」
………
394: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/11(日) 01:31:58.71:jsucYQfP0 (1/3)
…その日の夜・食堂…
提督「…まずは基地祭の初日、お疲れ様。視察に来た司令部の人や議員さんたちも良い印象を持ってくれたようだったわ……みんなのおかげね♪」
エウジェニオ「…まぁね♪」
アルピーノ・バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ふふ、タイトスカートの若手将校って言うのはいいものだね…何とも言えない可愛さだったよ♪」
提督「あー……それでは、残り二日間も事故なく…そしてみんなで楽しめるように頑張りましょう。乾杯」
一同「「乾杯」」
提督「……ところでグレイ提督、ヴァイス提督」
グレイ提督「はい、何でしょうか」
ヴァイス提督「ヤー」
提督「お二人にも改めてお礼を…色々と協力してもらって助かりました」
グレイ提督「ふふ、どうかお気になさらず。こういう場合はお互いに「持ちつ持たれつ」と言うことですから」
ヴァイス提督「確かにそれもそうですが、これだけ素晴らしいもてなしをしていただいているのですから…協力は当然です」
提督「ダンケシェーン…シャルロッテ♪」
ヴァイス提督「ビッテ…///」
ポーラ「…提督ぅ、もう一杯いかがですかぁ~?」
提督「うーん、いただきたいのはやまやまだけれど…今夜は車で出かけるから、みんなで飲んで?」
ポーラ「りょうか~い♪」
ライモン「お帰りはいつごろですか?」
提督「そうねぇ…たぶん明日の朝、0700時ころになると思うわ……どのみち飲まないで済ませられそうにはないし…」
カヴール「分かりました。それではお気を付けて」
提督「ええ…何しろライオンの口に飛び込むようなものだから……」
カヴール「まぁまぁ……散弾銃と防弾チョッキでもお持ちになりますか?」
提督「…本当に持って行こうかしら」
カヴール「ふふっ、提督ったら…口ではそう言いつつも、わたくしの目には大変うきうきしているように見えますよ?」
提督「きっとカヴールの見間違いね……それじゃあ行ってくるから、何かあったら携帯電話にかけて? …留守は任せたわ」
カヴール「はい」
ライモン「行ってらっしゃい」
提督「ええ、行ってきます…♪」ちゅっ…と軽くキスをして、玄関に回しておいた車に乗り込んだ…
提督「♪…ふーん、ふふーん……」
…タラント市内までは海沿いを走る交通量の少ない道路で、帰宅時間には遅く、夕食後のお出かけには早すぎる中途半端な時間だったせいもあって、快調に飛ばすことが出来た…夕日が沈んでいく海を後ろにして快走する濃青色の「ランチア・フラミニア」が、次第に深まる夜の色に紛れていく……提督はヘッドライトを点けて、カーブの続く道を滑らかにクリアしていく…
提督「…きっとアンナの事だから、私が到着するなり海軍のお役所仕事ぶりに向かってあれこれ文句を言うに決まっているわね……ふふ♪」
………
…
…その日の夜・食堂…
提督「…まずは基地祭の初日、お疲れ様。視察に来た司令部の人や議員さんたちも良い印象を持ってくれたようだったわ……みんなのおかげね♪」
エウジェニオ「…まぁね♪」
アルピーノ・バニョリーニ(大型潜リウッツィ級)「ふふ、タイトスカートの若手将校って言うのはいいものだね…何とも言えない可愛さだったよ♪」
提督「あー……それでは、残り二日間も事故なく…そしてみんなで楽しめるように頑張りましょう。乾杯」
一同「「乾杯」」
提督「……ところでグレイ提督、ヴァイス提督」
グレイ提督「はい、何でしょうか」
ヴァイス提督「ヤー」
提督「お二人にも改めてお礼を…色々と協力してもらって助かりました」
グレイ提督「ふふ、どうかお気になさらず。こういう場合はお互いに「持ちつ持たれつ」と言うことですから」
ヴァイス提督「確かにそれもそうですが、これだけ素晴らしいもてなしをしていただいているのですから…協力は当然です」
提督「ダンケシェーン…シャルロッテ♪」
ヴァイス提督「ビッテ…///」
ポーラ「…提督ぅ、もう一杯いかがですかぁ~?」
提督「うーん、いただきたいのはやまやまだけれど…今夜は車で出かけるから、みんなで飲んで?」
ポーラ「りょうか~い♪」
ライモン「お帰りはいつごろですか?」
提督「そうねぇ…たぶん明日の朝、0700時ころになると思うわ……どのみち飲まないで済ませられそうにはないし…」
カヴール「分かりました。それではお気を付けて」
提督「ええ…何しろライオンの口に飛び込むようなものだから……」
カヴール「まぁまぁ……散弾銃と防弾チョッキでもお持ちになりますか?」
提督「…本当に持って行こうかしら」
カヴール「ふふっ、提督ったら…口ではそう言いつつも、わたくしの目には大変うきうきしているように見えますよ?」
提督「きっとカヴールの見間違いね……それじゃあ行ってくるから、何かあったら携帯電話にかけて? …留守は任せたわ」
カヴール「はい」
ライモン「行ってらっしゃい」
提督「ええ、行ってきます…♪」ちゅっ…と軽くキスをして、玄関に回しておいた車に乗り込んだ…
提督「♪…ふーん、ふふーん……」
…タラント市内までは海沿いを走る交通量の少ない道路で、帰宅時間には遅く、夕食後のお出かけには早すぎる中途半端な時間だったせいもあって、快調に飛ばすことが出来た…夕日が沈んでいく海を後ろにして快走する濃青色の「ランチア・フラミニア」が、次第に深まる夜の色に紛れていく……提督はヘッドライトを点けて、カーブの続く道を滑らかにクリアしていく…
提督「…きっとアンナの事だから、私が到着するなり海軍のお役所仕事ぶりに向かってあれこれ文句を言うに決まっているわね……ふふ♪」
………
…
395: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/11(日) 02:36:04.88:jsucYQfP0 (2/3)
…しばらくして・タラント市内…
提督「ふー、時間が時間だけに道路は空いていたけれど……結構かかったわね」腕時計をのぞき、それからこわばった肩を回した…
提督「ホテル・レジーナ・マルゲリータ……改めて立派なホテルね…」
…入り口の車止めで駐車係がキーを受け取り、裏手の駐車場に車を停める…見える範囲に停まっている車はだいたいがフェラーリかマセラッティ、メルツェデス・ベンツと言ったところで、相場を考えた提督は「仕方ない」とあきらめた様子で、駐車係に結構な額のチップを渡した…
…フロント…
受付係「…いらっしゃいませ、何かご用でしょうか?」
提督「ええ…600号室のカスティリオーネさんに招かれていて……」
受付係「左様でございますか…失礼ですが、お名前と身分証をお願いできますか?」
…一流ホテルだけにあたりのご婦人たちは贅沢なカクテルドレスやミンクのコート、ダイアモンドや金のネックレスがきらめかせている…その中で一人、なかなかお洒落には見えるが、お金がうなっているようには見えない提督…受付のホテルマンも少し場違いな提督に疑問を持ったのか、丁寧だが堅苦しい様子で声をかけてきた…
提督「ええ…これでいいかしら」
受付係「はい、結構でございます…それでは、担当の者がご案内いたします♪」アンナから聞いていたのか、急に笑みを浮かべるホテルマン…
…最上階・ロイヤルスイート…
案内係「こちらでございます……失礼いたします」
アンナ「はぁい、どなた?」
案内係「ホテルの者でございます。カンピオーニ様がいらっしゃいました」
アンナ「そう、なら入ってもらって?」
案内係「承知いたしました…どうぞお入りくださいませ」…両開きのドアを開けると控えの間になっていて、テーブルには昼もアンナに付いていたボディーガードの「こわもて」二人が座っていた…片方がボーイの顔を確かめると、多めのリラ札を渡した…
提督「ええ、ありがとう」
案内係「とんでもございません。それでは……」
…メインベッドルーム…
提督「…アンナ、いる?」軽くノックしてドアを開けた
アンナ「フランカ…待ってたわ!」提督に抱き着くと、頬に「ちゅっ…♪」と音高くキスをした…身体が透けて見える極薄の黒いカクテルドレスに、大豆くらいはありそうな大きなルビーの首飾り。ふっと動くと香る甘い香水に、濃いチェリーレッドの口紅…黒褐色の艶やかな髪はシャンデリアの灯りを反射して「天使の輪」を作っている…
提督「アンナ、待たせてごめんなさい…お客さんが帰ってからもあれこれと長引いたものだから……」
アンナ「分かってるわ……どうせくだらない打ち合わせとかでしょ。 さ、座って?」…テーブルには頼んでおいたらしいディナーと、銀のアイスバケットに入っているシャンパンが見える…
提督「まぁね。それにしてもすごい部屋……ぜいたく過ぎて、むしろ居心地が悪いくらい」
アンナ「またそんなことを言って…何か飲むでしょ、シャンパンでいい?」
提督「ええ、いいわよ」
アンナ「ふぅ…何はさておき、これでようやく二人きりになれたわね。はい♪」ポン…ッと栓を開けると、金色に泡立つシャンパンを注いだ…
提督「ありがと」
アンナ「ええ。それじゃあ…乾杯♪」
提督「乾杯……んくっ…」
アンナ「どう?」
提督「ええ、とっても美味しい…♪」
アンナ「そう、良かった。 …それにしてもずいぶん遅いから、何かあったのかと思ったじゃない」
提督「ふふ、何もないわよ…うちの鎮守府には狙われるような重要施設なんてないもの」
アンナ「何言ってるのよ、フランカ…あなたがいるじゃない!」
提督「ふふっ、なにそれ…♪」
アンナ「笑いごとじゃないわ…あなたに何かあったらどうしようと思って、心配だったんだからねっ!?」
提督「…ごめんなさい、アンナ……せめて電話くらいすれば良かったわ」
アンナ「ホントよ、まったく…ま、この埋め合わせはちゃんとしてもらうわ♪」さっきまでの心配そうな怒り方は提督もよく知っているアンナの演技で、提督が少し謝ると、けろりとした様子で笑いかけた…
提督「…」
…しばらくして・タラント市内…
提督「ふー、時間が時間だけに道路は空いていたけれど……結構かかったわね」腕時計をのぞき、それからこわばった肩を回した…
提督「ホテル・レジーナ・マルゲリータ……改めて立派なホテルね…」
…入り口の車止めで駐車係がキーを受け取り、裏手の駐車場に車を停める…見える範囲に停まっている車はだいたいがフェラーリかマセラッティ、メルツェデス・ベンツと言ったところで、相場を考えた提督は「仕方ない」とあきらめた様子で、駐車係に結構な額のチップを渡した…
…フロント…
受付係「…いらっしゃいませ、何かご用でしょうか?」
提督「ええ…600号室のカスティリオーネさんに招かれていて……」
受付係「左様でございますか…失礼ですが、お名前と身分証をお願いできますか?」
…一流ホテルだけにあたりのご婦人たちは贅沢なカクテルドレスやミンクのコート、ダイアモンドや金のネックレスがきらめかせている…その中で一人、なかなかお洒落には見えるが、お金がうなっているようには見えない提督…受付のホテルマンも少し場違いな提督に疑問を持ったのか、丁寧だが堅苦しい様子で声をかけてきた…
提督「ええ…これでいいかしら」
受付係「はい、結構でございます…それでは、担当の者がご案内いたします♪」アンナから聞いていたのか、急に笑みを浮かべるホテルマン…
…最上階・ロイヤルスイート…
案内係「こちらでございます……失礼いたします」
アンナ「はぁい、どなた?」
案内係「ホテルの者でございます。カンピオーニ様がいらっしゃいました」
アンナ「そう、なら入ってもらって?」
案内係「承知いたしました…どうぞお入りくださいませ」…両開きのドアを開けると控えの間になっていて、テーブルには昼もアンナに付いていたボディーガードの「こわもて」二人が座っていた…片方がボーイの顔を確かめると、多めのリラ札を渡した…
提督「ええ、ありがとう」
案内係「とんでもございません。それでは……」
…メインベッドルーム…
提督「…アンナ、いる?」軽くノックしてドアを開けた
アンナ「フランカ…待ってたわ!」提督に抱き着くと、頬に「ちゅっ…♪」と音高くキスをした…身体が透けて見える極薄の黒いカクテルドレスに、大豆くらいはありそうな大きなルビーの首飾り。ふっと動くと香る甘い香水に、濃いチェリーレッドの口紅…黒褐色の艶やかな髪はシャンデリアの灯りを反射して「天使の輪」を作っている…
提督「アンナ、待たせてごめんなさい…お客さんが帰ってからもあれこれと長引いたものだから……」
アンナ「分かってるわ……どうせくだらない打ち合わせとかでしょ。 さ、座って?」…テーブルには頼んでおいたらしいディナーと、銀のアイスバケットに入っているシャンパンが見える…
提督「まぁね。それにしてもすごい部屋……ぜいたく過ぎて、むしろ居心地が悪いくらい」
アンナ「またそんなことを言って…何か飲むでしょ、シャンパンでいい?」
提督「ええ、いいわよ」
アンナ「ふぅ…何はさておき、これでようやく二人きりになれたわね。はい♪」ポン…ッと栓を開けると、金色に泡立つシャンパンを注いだ…
提督「ありがと」
アンナ「ええ。それじゃあ…乾杯♪」
提督「乾杯……んくっ…」
アンナ「どう?」
提督「ええ、とっても美味しい…♪」
アンナ「そう、良かった。 …それにしてもずいぶん遅いから、何かあったのかと思ったじゃない」
提督「ふふ、何もないわよ…うちの鎮守府には狙われるような重要施設なんてないもの」
アンナ「何言ってるのよ、フランカ…あなたがいるじゃない!」
提督「ふふっ、なにそれ…♪」
アンナ「笑いごとじゃないわ…あなたに何かあったらどうしようと思って、心配だったんだからねっ!?」
提督「…ごめんなさい、アンナ……せめて電話くらいすれば良かったわ」
アンナ「ホントよ、まったく…ま、この埋め合わせはちゃんとしてもらうわ♪」さっきまでの心配そうな怒り方は提督もよく知っているアンナの演技で、提督が少し謝ると、けろりとした様子で笑いかけた…
提督「…」
396: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/11(日) 16:14:17.75:jsucYQfP0 (3/3)
護衛「……他にご用はありますか、シニョリーナ・カスティリオーネ?」
アンナ「ないわ…後は私がやるから部屋に戻ってちょうだい」
護衛「分かりました」
アンナ「ふぅ……そういえばフランカ、夕食はまだなんでしょう?」
提督「そうねぇ、鎮守府でいくらか食べては来たけれど……せっかく用意してくれたのだから、いただくわ」
アンナ「殊勝な心がけね…じゃあ取ってあげる♪」
提督「ありがと」
…オードブルはキャビアやスモークサーモン、オリーヴやフォアグラのパテが載った小さいクラッカーにチーズの盛り合わせ…スープは上手にアクをとってあるおかげで琥珀色に透き通っている、玉ねぎのコンソメスープ…メインディッシュにはジャガイモとニンジンを添えた半身のローストチキン、そしてデザートには濃いチョコレートムースが控えている…
アンナ「さぁどうぞ…遠慮しないでいっぱい食べなさいよ?」チキンを切り分け、大きい方を提督の皿に載せるアンナ…
提督「ええ、そうさせてもらうわ」
アンナ「ところでフランカ、最近はどうしてた?」…そう言いながら提督のグラスにシャンパンを注いだ
提督「んー、春ごろまではローマのスーペルマリーナにいたから忙しくて、それから色々と「訳あり」でタラント第六…今いるところね…に転属になって……って具合だから、どうにか司令官の務めに慣れてきたところよ」
アンナ「ふぅん…それじゃあ転属だなんだで、なかなか大変だったんじゃない?」
提督「まぁ、そう言ってもいいわね。アンナは?」
アンナ「相変わらずよ…「国際弁護士」なんて聞こえはいいけれど、重箱の隅をつつくようなケースばっかり。嫌になるわ」
提督「お互い何かと大変ね…乾杯♪」
アンナ「乾杯……そうよ、私なんて結婚の話も宙に浮いたきりだし…ねぇフランカ、返事はどうなの?」シャンパンを注ぎながら、じっと提督を見る…
提督「あー…だから何度も言っているけれど、あれは子供だったからよく知らないまま言った「おままごと」みたいなもので……」
アンナ「あのね、そんな事聞いているんじゃないわ! …イェスなの?スィなの?」
提督「ちょっと…ノーの選択肢はないの?」
アンナ「あるわけないわ。私だってファミリアに話をしちゃってるし、お父さんも乗り気よ。それに私だって……フランカが欲しいの♪」
提督「…っ///」顔を赤くしてうつむいた提督…
アンナ「はぁ、まぁいいわ…せっついても自分で動こうとしない限り、フランカを動かせないのはよく知ってるもの……シャンパン、もう少ないから飲んじゃって?」
提督「え、ええ…///」
アンナ「はい、おしまい…他に飲みたいものとかある?」
提督「いいえ、もう十分よ……正直、身体がふわふわして…」
アンナ「空腹だったから効いちゃった?」
提督「ええ、そんな感じよ…」
アンナ「もう、仕方ないわね……それじゃあベッドで休んだら?」
提督「そうね、ありがと…♪」シャンパンが軽く回ってぽーっと全身が暖かく、ふわふわといい気持ちになっている提督…アンナにエスコートされて、柔らかいキングサイズのベッドに腰掛けた…
アンナ「それじゃあ、お休みなさい……とでもいうと思った?」提督の腰に手を回して抱き寄せると、向かい合うようにしてふとももの上にまたがった…
提督「…やっぱりそのつもりだったの?」口ではそう言いながら、甘えるような表情で物欲しげにしている提督…
アンナ「当然でしょ、一体どれだけフランカの事がおあずけだったと思ってるの? …あむっ、ちゅうぅっ…んちゅぅぅっ、ちゅぅぅっ…♪」
提督「んんぅ、ちゅぅぅっ…れろっ、んちゅっ…///」
アンナ「ぷはぁっ…相変わらずキスが上手ね♪」
提督「その割にはサクランボの茎も結べないけれど…ね♪」ちゅぅぅ…っ♪
アンナ「んふっ、んんぅ…もう、不意打ちだなんて……このっ♪」んちゅぅっ♪
提督「んふふっ…アンナの唇、甘くて美味しい……っ♪」
アンナ「もう、フランカってば…今夜は寝かせてあげないから!」
提督「ふふ、期待してるわ…♪」もじもじと内ももをこすり合わせ、とろりととろけたような表情を浮かべた…
………
…
護衛「……他にご用はありますか、シニョリーナ・カスティリオーネ?」
アンナ「ないわ…後は私がやるから部屋に戻ってちょうだい」
護衛「分かりました」
アンナ「ふぅ……そういえばフランカ、夕食はまだなんでしょう?」
提督「そうねぇ、鎮守府でいくらか食べては来たけれど……せっかく用意してくれたのだから、いただくわ」
アンナ「殊勝な心がけね…じゃあ取ってあげる♪」
提督「ありがと」
…オードブルはキャビアやスモークサーモン、オリーヴやフォアグラのパテが載った小さいクラッカーにチーズの盛り合わせ…スープは上手にアクをとってあるおかげで琥珀色に透き通っている、玉ねぎのコンソメスープ…メインディッシュにはジャガイモとニンジンを添えた半身のローストチキン、そしてデザートには濃いチョコレートムースが控えている…
アンナ「さぁどうぞ…遠慮しないでいっぱい食べなさいよ?」チキンを切り分け、大きい方を提督の皿に載せるアンナ…
提督「ええ、そうさせてもらうわ」
アンナ「ところでフランカ、最近はどうしてた?」…そう言いながら提督のグラスにシャンパンを注いだ
提督「んー、春ごろまではローマのスーペルマリーナにいたから忙しくて、それから色々と「訳あり」でタラント第六…今いるところね…に転属になって……って具合だから、どうにか司令官の務めに慣れてきたところよ」
アンナ「ふぅん…それじゃあ転属だなんだで、なかなか大変だったんじゃない?」
提督「まぁ、そう言ってもいいわね。アンナは?」
アンナ「相変わらずよ…「国際弁護士」なんて聞こえはいいけれど、重箱の隅をつつくようなケースばっかり。嫌になるわ」
提督「お互い何かと大変ね…乾杯♪」
アンナ「乾杯……そうよ、私なんて結婚の話も宙に浮いたきりだし…ねぇフランカ、返事はどうなの?」シャンパンを注ぎながら、じっと提督を見る…
提督「あー…だから何度も言っているけれど、あれは子供だったからよく知らないまま言った「おままごと」みたいなもので……」
アンナ「あのね、そんな事聞いているんじゃないわ! …イェスなの?スィなの?」
提督「ちょっと…ノーの選択肢はないの?」
アンナ「あるわけないわ。私だってファミリアに話をしちゃってるし、お父さんも乗り気よ。それに私だって……フランカが欲しいの♪」
提督「…っ///」顔を赤くしてうつむいた提督…
アンナ「はぁ、まぁいいわ…せっついても自分で動こうとしない限り、フランカを動かせないのはよく知ってるもの……シャンパン、もう少ないから飲んじゃって?」
提督「え、ええ…///」
アンナ「はい、おしまい…他に飲みたいものとかある?」
提督「いいえ、もう十分よ……正直、身体がふわふわして…」
アンナ「空腹だったから効いちゃった?」
提督「ええ、そんな感じよ…」
アンナ「もう、仕方ないわね……それじゃあベッドで休んだら?」
提督「そうね、ありがと…♪」シャンパンが軽く回ってぽーっと全身が暖かく、ふわふわといい気持ちになっている提督…アンナにエスコートされて、柔らかいキングサイズのベッドに腰掛けた…
アンナ「それじゃあ、お休みなさい……とでもいうと思った?」提督の腰に手を回して抱き寄せると、向かい合うようにしてふとももの上にまたがった…
提督「…やっぱりそのつもりだったの?」口ではそう言いながら、甘えるような表情で物欲しげにしている提督…
アンナ「当然でしょ、一体どれだけフランカの事がおあずけだったと思ってるの? …あむっ、ちゅうぅっ…んちゅぅぅっ、ちゅぅぅっ…♪」
提督「んんぅ、ちゅぅぅっ…れろっ、んちゅっ…///」
アンナ「ぷはぁっ…相変わらずキスが上手ね♪」
提督「その割にはサクランボの茎も結べないけれど…ね♪」ちゅぅぅ…っ♪
アンナ「んふっ、んんぅ…もう、不意打ちだなんて……このっ♪」んちゅぅっ♪
提督「んふふっ…アンナの唇、甘くて美味しい……っ♪」
アンナ「もう、フランカってば…今夜は寝かせてあげないから!」
提督「ふふ、期待してるわ…♪」もじもじと内ももをこすり合わせ、とろりととろけたような表情を浮かべた…
………
…
397: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/12(月) 00:30:59.16:DwrAqFBL0 (1/2)
アンナ「ん…むちゅぅ……れろっ、ちゅぽっ…♪」
提督「んふぅ…んむぅぅ、ぷはぁ…んちゅ……ちゅぷ…♪」
アンナ「ふふ、昼間はあんなに迷惑そうにしていたくせに…なによ、こんなに悦んでいるじゃない?」ルージュをひいた唇を舐め、あお向けに寝転がった提督を妖しげな表情で見おろした……提督はすでに服を脱がされていて、黒いレースのブラがたわわな胸を包み込んでいる…
提督「だって…ぇ♪」
アンナ「ふふ、さすがは可愛い私の許嫁……相変わらず乳房は大きいし、柔らかくて……最高のおっぱいね♪」もにゅ…っ♪
提督「あふっ、んっ…そういうアンナだって大きいわ♪」むにっ、もみっ…♪
アンナ「ふぁ、んぅぅ♪」柔らかで張りがあり、丸っこくたわわな提督の乳房を持ち上げるように揉みしだく…
提督「んぁっ、はぁぁ…んっ♪」つんとロケットの先端のように尖っていて、大きいが引き締まっているアンナの胸を薄いドレスの生地越しに優しくつかむ…
アンナ「んっ、んんぅぅっ…フランカ、遠慮してないでもっとあちこち触りなさいよ♪」
提督「それじゃあ…お言葉に甘えて♪」カクテルドレスのスリットから手を入れ、形のいいヒップを撫で回す…
アンナ「…もう、くすぐったいわね♪」
提督「んふふっ、アンナのお尻ったら柔らかい…♪」
アンナ「どうしても運動する機会が少ないものね…そういうフランカだってむちむちじゃない」
提督「あっ、ふぁぁっ…私の場合は鎮守府の食事が美味しすぎるせいね……あぁんっ♪」
アンナ「おかげで抱き心地は最高だわ……ほら、動くわよ?」
提督「…ええ///」
アンナ「んくっ…あっ、んっ、ふぅっ……♪」提督にまたがったままカクテルドレスの裾をめくりあげ、秘所を重ね合わせる…
提督「んぁぁ♪ あふっ、んはぁぁ…はぁっ、んっ♪」ぬるま湯に浸かった身体が温まっていくように、下半身からじんわりと甘い感覚が伝わってくる…同時に、身体の芯が「きゅん」とうずいて、甘い喘ぎ声が口から漏れる……
アンナ「はぁ、はぁ、はぁっ…あぁもう、こんな気どった服なんて着ていられないわ…!」アンナは馬にまたがるように提督の下半身を挟み込んで動いていたが、額の汗を拭うと引きちぎるようにドレスを脱ぎ捨てた…ドレスとネックレスを床に放り出すとぷるんと形のいい乳房が揺れ、提督より一回り白い肌がてらてらと明かりを反射した…
提督「アンナって…肌、綺麗よね///」
アンナ「なによ、フランカだって綺麗じゃない。少し焼けてクリーム色っぽい感じもそそるわ…♪」そう言って「ちゅぅぅ…っ♪」と乳房に吸いつくようなキスをした…
提督「あっ、あ……もう、跡が残っちゃう…///」
アンナ「ええ、そのつもりよ…フランカは私の所有物なんだから、他の娘に見せられないようにしてあげる♪」
提督「もう……アンナがそういうことを言うなら、私だって…♪」んちゅぅぅ…っ♪
アンナ「ちょ…首筋はダメよ、依頼人に会う時困るじゃない!」
提督「ふふっ、そんなの知らないわ…♪」
アンナ「このっ……ひゃぁっ!?」
提督「アンナ、可愛い…もっと……ぉ♪」背中に手を回してアンナをぐっと引き倒し、上下を入れ替える提督…
アンナ「フランカ…!?」
提督「ふふっ…アンナならうちの娘たちと違ってお互い対等な立場だし、あれこれ遠慮しなくて済むわ……はぁぁぁ♪」ぐちゅぐちゅっ…ずりゅっ、にちゅっ…♪
アンナ「あっ、ひぅっ…いぃっ、はひぃっ♪」大柄な提督が動くたびにがくがくと身体が揺れ動き、途切れ途切れの喘ぎ声が響く…
提督「んふふっ、気持ちいい…とろとろで暖かくて……んむっ♪」にちゅっ…と、濡れたあそこを重ねながら胸の谷間に顔をうずめて、甘い匂いを吸い込む提督…
アンナ「んぅ、このっ…意外に力があるわね……っ!?」
提督「ぷはぁ…普段から艦娘の娘と一緒に生活しているからじゃないかしら……んっ、んぅぅ…♪」
アンナ「あふっ、はひっ…いいっ、いいのっ……フランカぁ…っ♪」とろっ、ぷしゃぁぁ…っ♪
提督「私も……あぁぁ、んぅぅっ…はあっ、あぁぁぁ…っ♪」とぽっ…とろとろっ…♪
………
アンナ「ん…むちゅぅ……れろっ、ちゅぽっ…♪」
提督「んふぅ…んむぅぅ、ぷはぁ…んちゅ……ちゅぷ…♪」
アンナ「ふふ、昼間はあんなに迷惑そうにしていたくせに…なによ、こんなに悦んでいるじゃない?」ルージュをひいた唇を舐め、あお向けに寝転がった提督を妖しげな表情で見おろした……提督はすでに服を脱がされていて、黒いレースのブラがたわわな胸を包み込んでいる…
提督「だって…ぇ♪」
アンナ「ふふ、さすがは可愛い私の許嫁……相変わらず乳房は大きいし、柔らかくて……最高のおっぱいね♪」もにゅ…っ♪
提督「あふっ、んっ…そういうアンナだって大きいわ♪」むにっ、もみっ…♪
アンナ「ふぁ、んぅぅ♪」柔らかで張りがあり、丸っこくたわわな提督の乳房を持ち上げるように揉みしだく…
提督「んぁっ、はぁぁ…んっ♪」つんとロケットの先端のように尖っていて、大きいが引き締まっているアンナの胸を薄いドレスの生地越しに優しくつかむ…
アンナ「んっ、んんぅぅっ…フランカ、遠慮してないでもっとあちこち触りなさいよ♪」
提督「それじゃあ…お言葉に甘えて♪」カクテルドレスのスリットから手を入れ、形のいいヒップを撫で回す…
アンナ「…もう、くすぐったいわね♪」
提督「んふふっ、アンナのお尻ったら柔らかい…♪」
アンナ「どうしても運動する機会が少ないものね…そういうフランカだってむちむちじゃない」
提督「あっ、ふぁぁっ…私の場合は鎮守府の食事が美味しすぎるせいね……あぁんっ♪」
アンナ「おかげで抱き心地は最高だわ……ほら、動くわよ?」
提督「…ええ///」
アンナ「んくっ…あっ、んっ、ふぅっ……♪」提督にまたがったままカクテルドレスの裾をめくりあげ、秘所を重ね合わせる…
提督「んぁぁ♪ あふっ、んはぁぁ…はぁっ、んっ♪」ぬるま湯に浸かった身体が温まっていくように、下半身からじんわりと甘い感覚が伝わってくる…同時に、身体の芯が「きゅん」とうずいて、甘い喘ぎ声が口から漏れる……
アンナ「はぁ、はぁ、はぁっ…あぁもう、こんな気どった服なんて着ていられないわ…!」アンナは馬にまたがるように提督の下半身を挟み込んで動いていたが、額の汗を拭うと引きちぎるようにドレスを脱ぎ捨てた…ドレスとネックレスを床に放り出すとぷるんと形のいい乳房が揺れ、提督より一回り白い肌がてらてらと明かりを反射した…
提督「アンナって…肌、綺麗よね///」
アンナ「なによ、フランカだって綺麗じゃない。少し焼けてクリーム色っぽい感じもそそるわ…♪」そう言って「ちゅぅぅ…っ♪」と乳房に吸いつくようなキスをした…
提督「あっ、あ……もう、跡が残っちゃう…///」
アンナ「ええ、そのつもりよ…フランカは私の所有物なんだから、他の娘に見せられないようにしてあげる♪」
提督「もう……アンナがそういうことを言うなら、私だって…♪」んちゅぅぅ…っ♪
アンナ「ちょ…首筋はダメよ、依頼人に会う時困るじゃない!」
提督「ふふっ、そんなの知らないわ…♪」
アンナ「このっ……ひゃぁっ!?」
提督「アンナ、可愛い…もっと……ぉ♪」背中に手を回してアンナをぐっと引き倒し、上下を入れ替える提督…
アンナ「フランカ…!?」
提督「ふふっ…アンナならうちの娘たちと違ってお互い対等な立場だし、あれこれ遠慮しなくて済むわ……はぁぁぁ♪」ぐちゅぐちゅっ…ずりゅっ、にちゅっ…♪
アンナ「あっ、ひぅっ…いぃっ、はひぃっ♪」大柄な提督が動くたびにがくがくと身体が揺れ動き、途切れ途切れの喘ぎ声が響く…
提督「んふふっ、気持ちいい…とろとろで暖かくて……んむっ♪」にちゅっ…と、濡れたあそこを重ねながら胸の谷間に顔をうずめて、甘い匂いを吸い込む提督…
アンナ「んぅ、このっ…意外に力があるわね……っ!?」
提督「ぷはぁ…普段から艦娘の娘と一緒に生活しているからじゃないかしら……んっ、んぅぅ…♪」
アンナ「あふっ、はひっ…いいっ、いいのっ……フランカぁ…っ♪」とろっ、ぷしゃぁぁ…っ♪
提督「私も……あぁぁ、んぅぅっ…はあっ、あぁぁぁ…っ♪」とぽっ…とろとろっ…♪
………
398: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/12(月) 11:37:27.53:DwrAqFBL0 (2/2)
アンナ「はぁ、はぁ、ふぅぅ…っ///」
提督「ふふっ……れろっ、ちゅぅぅ…♪」乳首を甘噛みし、それからお腹へと舌を這わせていく…
アンナ「あぁ…んぁぁ……っ♪」
提督「アンナ、いい匂いがする…柔らかいし……んむっ、じゅる…ちゅぷ…にちゅっ……♪」ふとももの間に顔をうずめると、とろりと蜜を滴らせているアンナの秘部を舌でまさぐった…
アンナ「あ、あっ…そこ、いぃっ…♪」
提督「きもひいい…?」
アンナ「気持ちいいっ……もっと…んぁぁっ、あっ、ああぁっ♪」提督の後頭部を両手で押さえつけ、濡れた花芯に押し付ける…
提督「んんぅ、ぷはぁぁ…もう♪」
アンナ「フランカ、なかなか良かったわよ……ふぅ…っ///」大きく息を吐いた…
提督「ふふっ…ありがと♪」
アンナ「……ところでフランカ」
提督「んー?」
アンナ「私もこういうことをしようと思ってたから、色々準備してきたの…使わないでおしまいにするのはもったいないでしょ♪」ベッドの脇にある小机の上に何やら袋が置いてある…それを取ると、中身をベッドの上にぶちまけた…
提督「…うわ///」思わず上半身を起こした提督…
アンナ「何よ? これだけ二人でやらしい事しておいて、今さら玩具の一つや二つで赤くなるわけ?」
提督「いえ、だって普段はこういうの使わないもの…///」
アンナ「ふぅん……そうやってわざわざ「普段は」って言い添えるところを見ると、いっつもあの艦娘の娘たちとやることやってるわけね?」
提督「あっ…いえ、そのっ///」
アンナ「そう…私があなたを想って娼婦で我慢したり、一人寂しく冷たいベッドに入っていた時に、フランカはぬくぬくと暖かいベッドで指揮下の娘たちに手を出していたわけ……なるほど、結構な許嫁だわ♪」そう言いながら一番大きそうなディルドにワセリンをたっぷりと塗りつける…
提督「いえ、だって…みんな任務で頑張っているから断るのもかわいそうだし……抵抗したくても力が違うから、かなわないの///」
アンナ「ふーん…」
提督「ね、ねぇ……アンナ?」
アンナ「ふぅぅ…さ、覚悟はいい?」じりっ…
提督「えっ、いえ…ちょっと!?」
アンナ「無駄な抵抗はよしなさい…っ!」ずぶっ、ずちゅぅ…っ♪
提督「あっ、ふぁあぁぁぁっ…♪」
アンナ「このっ……フランカったらすぐ女の子に手を出して…っ!」四つんばいになった提督のアナルにディルドをねじ込み、ついでにむっちりしたヒップへ平手うちをあびせた…
提督「あぁん…っ♪」
アンナ「女たらしっ!」ぱちぃ…ん!
提督「んぅ…っ♪」口を半開きにしてとろけたような表情を浮かべ、とろりと蜜を垂らし悦んでいる…
アンナ「色魔っ!」ぱちぃんっ!
提督「はひっ、あんっ……きもひいぃ…っ♪」
アンナ「でも大好きよ…私のフランカ♪」
提督「んむぅ…はひぃ、あふぅぅ♪」
アンナ「…さぁ、まだ夜は長いわ…フランカも全部試してみたいわよね♪」
提督「///」
………
アンナ「はぁ、はぁ、ふぅぅ…っ///」
提督「ふふっ……れろっ、ちゅぅぅ…♪」乳首を甘噛みし、それからお腹へと舌を這わせていく…
アンナ「あぁ…んぁぁ……っ♪」
提督「アンナ、いい匂いがする…柔らかいし……んむっ、じゅる…ちゅぷ…にちゅっ……♪」ふとももの間に顔をうずめると、とろりと蜜を滴らせているアンナの秘部を舌でまさぐった…
アンナ「あ、あっ…そこ、いぃっ…♪」
提督「きもひいい…?」
アンナ「気持ちいいっ……もっと…んぁぁっ、あっ、ああぁっ♪」提督の後頭部を両手で押さえつけ、濡れた花芯に押し付ける…
提督「んんぅ、ぷはぁぁ…もう♪」
アンナ「フランカ、なかなか良かったわよ……ふぅ…っ///」大きく息を吐いた…
提督「ふふっ…ありがと♪」
アンナ「……ところでフランカ」
提督「んー?」
アンナ「私もこういうことをしようと思ってたから、色々準備してきたの…使わないでおしまいにするのはもったいないでしょ♪」ベッドの脇にある小机の上に何やら袋が置いてある…それを取ると、中身をベッドの上にぶちまけた…
提督「…うわ///」思わず上半身を起こした提督…
アンナ「何よ? これだけ二人でやらしい事しておいて、今さら玩具の一つや二つで赤くなるわけ?」
提督「いえ、だって普段はこういうの使わないもの…///」
アンナ「ふぅん……そうやってわざわざ「普段は」って言い添えるところを見ると、いっつもあの艦娘の娘たちとやることやってるわけね?」
提督「あっ…いえ、そのっ///」
アンナ「そう…私があなたを想って娼婦で我慢したり、一人寂しく冷たいベッドに入っていた時に、フランカはぬくぬくと暖かいベッドで指揮下の娘たちに手を出していたわけ……なるほど、結構な許嫁だわ♪」そう言いながら一番大きそうなディルドにワセリンをたっぷりと塗りつける…
提督「いえ、だって…みんな任務で頑張っているから断るのもかわいそうだし……抵抗したくても力が違うから、かなわないの///」
アンナ「ふーん…」
提督「ね、ねぇ……アンナ?」
アンナ「ふぅぅ…さ、覚悟はいい?」じりっ…
提督「えっ、いえ…ちょっと!?」
アンナ「無駄な抵抗はよしなさい…っ!」ずぶっ、ずちゅぅ…っ♪
提督「あっ、ふぁあぁぁぁっ…♪」
アンナ「このっ……フランカったらすぐ女の子に手を出して…っ!」四つんばいになった提督のアナルにディルドをねじ込み、ついでにむっちりしたヒップへ平手うちをあびせた…
提督「あぁん…っ♪」
アンナ「女たらしっ!」ぱちぃ…ん!
提督「んぅ…っ♪」口を半開きにしてとろけたような表情を浮かべ、とろりと蜜を垂らし悦んでいる…
アンナ「色魔っ!」ぱちぃんっ!
提督「はひっ、あんっ……きもひいぃ…っ♪」
アンナ「でも大好きよ…私のフランカ♪」
提督「んむぅ…はひぃ、あふぅぅ♪」
アンナ「…さぁ、まだ夜は長いわ…フランカも全部試してみたいわよね♪」
提督「///」
………
399: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/14(水) 01:16:14.79:P9qdEI+Z0 (1/3)
…翌朝…
提督「ん、んんーっ…」
…鎮守府でのまぁまぁ規則正しい生活がしみ込んでいるおかげか、きっちり目が覚めた提督……窓から朝日が射しこむのを見ると、つい癖で窓を開け、風の具合を確かめた…
アンナ「…んぅ、おはよう……何してるの?」
提督「あ、ごめんなさい。起こす気はなかったのだけれど……ちょっと風の具合を確かめようと思って……」
アンナ「そう…で、お好みの風だった?」
提督「うーん…弱い南風だから弾着に影響はなし。だけど煙突の煙が吹き流されないから、敵に発見されやすいかもしれないわ」
アンナ「ふぅん……でも基地祭の最中なら関係ないでしょ?」
提督「いえ、哨戒だけは毎日あるから…」
アンナ「そうなの? それじゃ、あなたの所の「艦娘」とやらも大変ね」
提督「ええ…だからつい色々と甘くなっちゃって」
アンナ「無理もないわ……いいけど少し寒いわ、そろそろ閉めてくれない?」
提督「あぁ、はいはい」
アンナ「…ふぅ」
提督「コーヒーでも淹れましょうか?」たゆんっ…♪
アンナ「いいわね…うん、実にいいわ」…昨夜ぐちょぐちょに濡れてしまったランジェリーは履かずに、全裸にバスローブだけ引っかけている提督…アンナはベッドの上で上半身だけ起こして、提督の身体を舐めまわすように見ながらうなずいている……
提督「…なにを見て言ってるの?」
アンナ「私の許嫁♪」
提督「もう…///」
アンナ「ふふ……で、フランカはいつごろまでに戻るつもり?」
提督「えーと、今朝の打ちあわせが0800時にはあるから…鎮守府まで一時間としても、0630時にはここを出たいわね」
アンナ「そう、ならあと一時間はあるってことよね?」
提督「え…?」
アンナ「何よ?」
提督「あぁ、いえ…でも、さすがに今朝は時間がないし……」
アンナ「冗談よ…「シャワーでも浴びてさっぱりしてきたら?」って言おうとしたの」
提督「あ、あぁ…そうに決まっているわよね///」
アンナ「フランカ……あなた、所属先では一体どんな扱いを受けてるのよ?」
提督「あー…///」
アンナ「はぁ、あきれた…とにかくさっぱりしてきなさいよ」
提督「ええ、そうさせてもらうわ…」
…翌朝…
提督「ん、んんーっ…」
…鎮守府でのまぁまぁ規則正しい生活がしみ込んでいるおかげか、きっちり目が覚めた提督……窓から朝日が射しこむのを見ると、つい癖で窓を開け、風の具合を確かめた…
アンナ「…んぅ、おはよう……何してるの?」
提督「あ、ごめんなさい。起こす気はなかったのだけれど……ちょっと風の具合を確かめようと思って……」
アンナ「そう…で、お好みの風だった?」
提督「うーん…弱い南風だから弾着に影響はなし。だけど煙突の煙が吹き流されないから、敵に発見されやすいかもしれないわ」
アンナ「ふぅん……でも基地祭の最中なら関係ないでしょ?」
提督「いえ、哨戒だけは毎日あるから…」
アンナ「そうなの? それじゃ、あなたの所の「艦娘」とやらも大変ね」
提督「ええ…だからつい色々と甘くなっちゃって」
アンナ「無理もないわ……いいけど少し寒いわ、そろそろ閉めてくれない?」
提督「あぁ、はいはい」
アンナ「…ふぅ」
提督「コーヒーでも淹れましょうか?」たゆんっ…♪
アンナ「いいわね…うん、実にいいわ」…昨夜ぐちょぐちょに濡れてしまったランジェリーは履かずに、全裸にバスローブだけ引っかけている提督…アンナはベッドの上で上半身だけ起こして、提督の身体を舐めまわすように見ながらうなずいている……
提督「…なにを見て言ってるの?」
アンナ「私の許嫁♪」
提督「もう…///」
アンナ「ふふ……で、フランカはいつごろまでに戻るつもり?」
提督「えーと、今朝の打ちあわせが0800時にはあるから…鎮守府まで一時間としても、0630時にはここを出たいわね」
アンナ「そう、ならあと一時間はあるってことよね?」
提督「え…?」
アンナ「何よ?」
提督「あぁ、いえ…でも、さすがに今朝は時間がないし……」
アンナ「冗談よ…「シャワーでも浴びてさっぱりしてきたら?」って言おうとしたの」
提督「あ、あぁ…そうに決まっているわよね///」
アンナ「フランカ……あなた、所属先では一体どんな扱いを受けてるのよ?」
提督「あー…///」
アンナ「はぁ、あきれた…とにかくさっぱりしてきなさいよ」
提督「ええ、そうさせてもらうわ…」
400: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/14(水) 02:03:08.88:P9qdEI+Z0 (2/3)
…浴室…
提督「…ふぅぅ」
…大理石張りの壁に手を突き、シャワーヘッドから流れ出るお湯に身を任せる…水を含んだ髪がずっしりと重さを増して波打つ感覚が心地よい…
アンナ「フランカ、入るわよ?」
提督「ちょっと、アンナ…っ?」
アンナ「何よ、今さら裸を見られて恥ずかしがるような間柄じゃないでしょうが?」紺色のTバックスタイルをしたパンティに同色のブラをつけたまま、浴室に入って来た…
提督「あー…いえ、そのぉ…///」
アンナ「いいから、ちょっと代わりなさいってば♪」
提督「……アンナ」
アンナ「何よ?」
提督「さっき「あと一時間はある」って言ったわよね……?」
アンナ「ええ、それが?」
提督「あと…一時間しかないのよね……」ぎゅっ…♪
アンナ「はぁ!?」
提督「だって……アンナがそんな格好で入って来るから…///」
アンナ「私のせいだっていうの!?」
提督「ええ、アンナのせいよ…♪」
アンナ「はぁ…フランカは昔っから少しズレてるとは思っていたけど、とうとうおかしくなったわね」
提督「だって…ぇ///」
アンナ「だってもヘチマもあるもんですか、この……ばか///」…ちゅっ♪
提督「///」
…しばらくして…
提督「ふぅ…って、もうあまり時間がないわね……下着もぐしょぐしょだし…」
アンナ「そう、誰かさんのせいでね…下着なら貸してあげるわよ」
提督「だって…さっきのはアンナが……って、これ…///」普段からシックな大人のランジェリーにこそ慣れている提督だが、目のやり場に困るようなアンナの下着を広げてみて、さすがに顔を赤くした…
アンナ「そう、海軍さんって言うのは困ったら人のせいにするわけ…結構ね」
提督「いえ、でも……」豊満な身体には少しきつい下着をどうにか着ようとヒップをくねらせる提督…しばらく格闘してどうにか着られたものの、ヒップに下着が食い込み、かなりいやらしい様子になっている……
アンナ「いいから、とっとと戻る準備をしたらどうなの?」
提督「そ、そうね…」
アンナ「…はぁ、なんで私がこんなことを言わなきゃいけないのよ」
提督「ごめんなさい、アンナ」
アンナ「まぁいいわ……結婚の話もうちのファミリアには「カッコ付きで中に「仮」の字が付く」とでも言っておくから」
提督「ありがとう、アンナ…私のわがままに付き合ってくれて///」
アンナ「ええ、感謝しなさいよ……その代わりに一度は私の実家に来て、ちゃんとうちの家族を納得させること…いいわね?」
提督「ええ」
アンナ「よろしい、なら気を付けて行ってらっしゃい…さっきホテルのフロントに連絡しておいたから、車は玄関に回してあるはずよ」
提督「重ね重ねありがとう…アンナ」
アンナ「いいのよ……あなたに惚れ込んだ私がマヌケだったんだから♪」
提督「…ごめんなさい」
アンナ「そんな神妙な顔をしなくたっていいわよ……私も明日までは休みだから、また今日の午後にでもお邪魔するわね♪」
提督「ええ、待っているわ」
アンナ「それじゃあね…チャオ♪」…ちゅっ♪
…浴室…
提督「…ふぅぅ」
…大理石張りの壁に手を突き、シャワーヘッドから流れ出るお湯に身を任せる…水を含んだ髪がずっしりと重さを増して波打つ感覚が心地よい…
アンナ「フランカ、入るわよ?」
提督「ちょっと、アンナ…っ?」
アンナ「何よ、今さら裸を見られて恥ずかしがるような間柄じゃないでしょうが?」紺色のTバックスタイルをしたパンティに同色のブラをつけたまま、浴室に入って来た…
提督「あー…いえ、そのぉ…///」
アンナ「いいから、ちょっと代わりなさいってば♪」
提督「……アンナ」
アンナ「何よ?」
提督「さっき「あと一時間はある」って言ったわよね……?」
アンナ「ええ、それが?」
提督「あと…一時間しかないのよね……」ぎゅっ…♪
アンナ「はぁ!?」
提督「だって……アンナがそんな格好で入って来るから…///」
アンナ「私のせいだっていうの!?」
提督「ええ、アンナのせいよ…♪」
アンナ「はぁ…フランカは昔っから少しズレてるとは思っていたけど、とうとうおかしくなったわね」
提督「だって…ぇ///」
アンナ「だってもヘチマもあるもんですか、この……ばか///」…ちゅっ♪
提督「///」
…しばらくして…
提督「ふぅ…って、もうあまり時間がないわね……下着もぐしょぐしょだし…」
アンナ「そう、誰かさんのせいでね…下着なら貸してあげるわよ」
提督「だって…さっきのはアンナが……って、これ…///」普段からシックな大人のランジェリーにこそ慣れている提督だが、目のやり場に困るようなアンナの下着を広げてみて、さすがに顔を赤くした…
アンナ「そう、海軍さんって言うのは困ったら人のせいにするわけ…結構ね」
提督「いえ、でも……」豊満な身体には少しきつい下着をどうにか着ようとヒップをくねらせる提督…しばらく格闘してどうにか着られたものの、ヒップに下着が食い込み、かなりいやらしい様子になっている……
アンナ「いいから、とっとと戻る準備をしたらどうなの?」
提督「そ、そうね…」
アンナ「…はぁ、なんで私がこんなことを言わなきゃいけないのよ」
提督「ごめんなさい、アンナ」
アンナ「まぁいいわ……結婚の話もうちのファミリアには「カッコ付きで中に「仮」の字が付く」とでも言っておくから」
提督「ありがとう、アンナ…私のわがままに付き合ってくれて///」
アンナ「ええ、感謝しなさいよ……その代わりに一度は私の実家に来て、ちゃんとうちの家族を納得させること…いいわね?」
提督「ええ」
アンナ「よろしい、なら気を付けて行ってらっしゃい…さっきホテルのフロントに連絡しておいたから、車は玄関に回してあるはずよ」
提督「重ね重ねありがとう…アンナ」
アンナ「いいのよ……あなたに惚れ込んだ私がマヌケだったんだから♪」
提督「…ごめんなさい」
アンナ「そんな神妙な顔をしなくたっていいわよ……私も明日までは休みだから、また今日の午後にでもお邪魔するわね♪」
提督「ええ、待っているわ」
アンナ「それじゃあね…チャオ♪」…ちゅっ♪
401: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/14(水) 02:18:30.10:P9qdEI+Z0 (3/3)
…ずいぶん長くなってしまいましたが、これで「基地祭一日目~翌朝」が終わり、次回から「基地祭二日目」を投下していこうと思います……そこで提督の幼少期(小学生の頃)から士官学校時代を振り返るようなエピソードを入れていきます…また、自称「許嫁」ことアンナとの出会いも書く予定です…
…そう言えばノルウェー海軍のフリゲート「ヘルゲ・イングスタド」は大変なことになってしまいましたね…せっかく演習を無事に終えたのに、責任を取ることになる艦長さんはやり切れないでしょう…
…ちなみにノルウェーの「フリチョフ・ナンセン」級はみんな探検家の名前だそうですが、一クラス全部に付けられるほど探検家がいるなんて、さすがヴァイキングの頃から航海をしてきたノルウェーらしいですね……個人的には「コン・ティキ号漂流記」で知られるトール・ハイエルダールが好きですが、「コン・ティキ号」の無線手だったトルシュタイン・ラービは戦中、フィヨルドに潜んでいたティルピッツの居場所をイギリスに通信していたレジスタンスだったそうなので、海軍とも縁があると言えなくもないですね…
…ずいぶん長くなってしまいましたが、これで「基地祭一日目~翌朝」が終わり、次回から「基地祭二日目」を投下していこうと思います……そこで提督の幼少期(小学生の頃)から士官学校時代を振り返るようなエピソードを入れていきます…また、自称「許嫁」ことアンナとの出会いも書く予定です…
…そう言えばノルウェー海軍のフリゲート「ヘルゲ・イングスタド」は大変なことになってしまいましたね…せっかく演習を無事に終えたのに、責任を取ることになる艦長さんはやり切れないでしょう…
…ちなみにノルウェーの「フリチョフ・ナンセン」級はみんな探検家の名前だそうですが、一クラス全部に付けられるほど探検家がいるなんて、さすがヴァイキングの頃から航海をしてきたノルウェーらしいですね……個人的には「コン・ティキ号漂流記」で知られるトール・ハイエルダールが好きですが、「コン・ティキ号」の無線手だったトルシュタイン・ラービは戦中、フィヨルドに潜んでいたティルピッツの居場所をイギリスに通信していたレジスタンスだったそうなので、海軍とも縁があると言えなくもないですね…
402:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/11/14(水) 15:15:01.39:ECFPwZNOo (1/1)
意外と良い仲なのね
意外と良い仲なのね
403: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/16(金) 01:07:28.02:IDBAeL/Q0 (1/3)
>>402 まずはコメントありがとうございます……アンナですが、何だかんだで幼馴染みだった提督の事を探しだして「許嫁」を自称するくらいには、提督の事が好きという設定でいます…また、そうなった理由が分かるエピソードは今後投下していきます
>>402 まずはコメントありがとうございます……アンナですが、何だかんだで幼馴染みだった提督の事を探しだして「許嫁」を自称するくらいには、提督の事が好きという設定でいます…また、そうなった理由が分かるエピソードは今後投下していきます
404: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/16(金) 01:18:03.45:IDBAeL/Q0 (2/3)
…鎮守府…
提督「ふぅ、ふぅ…どうにか間に合ったわね……」
ライモン「お帰りなさい、提督」
カヴール「お帰りなさいませ…打ちあわせの前に、軽く朝食でも召し上がりますか?」
提督「ありがとう、それじゃあ少しだけいただくわ。どのみち後で屋台めぐりをするつもりだから……あぁ、よしよし♪」尻尾をばたばたと振って身体を擦りつけてくるルチアを撫で、頭をかいてあげる提督…
ルチア「ワフッ…♪」
ライモン「それじゃあ準備してきますね」
提督「ええ……それで、今日の来賓は…と」
カヴール「はい…昨日の打ちあわせでも申し上げましたが、本日は北アドリア海管区から「ヴェネツィア第三」のシモネッタ司令、またフランス「トゥーロン第七」からエクレール司令がおいでになられます……やっぱりエクレール提督は招待されるのを待っていたようですね♪」
提督「ふふ、出した招待状が翌日には返ってきたものね……他には?」
カヴール「えー…エーゲ海管区「レロス島第十二鎮守府」のルクレツィア・カサルディ中佐がいらっしゃいます」
提督「あら、ルクレツィアが? …士官学校以来だわ♪」
カヴール「提督のお友達でいらっしゃいますか?」
提督「ルクレツィアとは士官学校で同じ班だったから…何かと助け合った仲よ♪」
カヴール「そうでしたか」
提督「ええ…とりあえず、まずは制服に着替えてくるわ」
カヴール「了解」
提督「…よいしょ……んっ、くぅぅ…」アンナから貸してもらった下着は提督には小さく着る時も一苦労だったが、同じように脱ぐのにも四苦八苦している…
カヴール「失礼します、提督…どうかなさいました?」
提督「あぁ、いえ…ちょっと下着がきつく……って!」
カヴール「でも寸法は合っているはずでしょうに…失礼します、誰かの物と間違えているのではありません…か……」
提督「あ…」
カヴール「…提督、ずいぶん刺激的な下着を召していらっしゃいますね……どなたのですか?」
提督「あぁ、いえ…まぁ、色々と事情があってアンナに借りたのだけれど…」
カヴール「下着を借りるような「事情」ですか……昨日はあれほど許嫁ではないとおっしゃっておられましたが、その割には親密な関係のようですね…?」
提督「えーと、それは…」
カヴール「まぁいいです…が、早く着替えて下さいね……我慢できなくなってしまいますから♪」
提督「…はい///」
…鎮守府…
提督「ふぅ、ふぅ…どうにか間に合ったわね……」
ライモン「お帰りなさい、提督」
カヴール「お帰りなさいませ…打ちあわせの前に、軽く朝食でも召し上がりますか?」
提督「ありがとう、それじゃあ少しだけいただくわ。どのみち後で屋台めぐりをするつもりだから……あぁ、よしよし♪」尻尾をばたばたと振って身体を擦りつけてくるルチアを撫で、頭をかいてあげる提督…
ルチア「ワフッ…♪」
ライモン「それじゃあ準備してきますね」
提督「ええ……それで、今日の来賓は…と」
カヴール「はい…昨日の打ちあわせでも申し上げましたが、本日は北アドリア海管区から「ヴェネツィア第三」のシモネッタ司令、またフランス「トゥーロン第七」からエクレール司令がおいでになられます……やっぱりエクレール提督は招待されるのを待っていたようですね♪」
提督「ふふ、出した招待状が翌日には返ってきたものね……他には?」
カヴール「えー…エーゲ海管区「レロス島第十二鎮守府」のルクレツィア・カサルディ中佐がいらっしゃいます」
提督「あら、ルクレツィアが? …士官学校以来だわ♪」
カヴール「提督のお友達でいらっしゃいますか?」
提督「ルクレツィアとは士官学校で同じ班だったから…何かと助け合った仲よ♪」
カヴール「そうでしたか」
提督「ええ…とりあえず、まずは制服に着替えてくるわ」
カヴール「了解」
提督「…よいしょ……んっ、くぅぅ…」アンナから貸してもらった下着は提督には小さく着る時も一苦労だったが、同じように脱ぐのにも四苦八苦している…
カヴール「失礼します、提督…どうかなさいました?」
提督「あぁ、いえ…ちょっと下着がきつく……って!」
カヴール「でも寸法は合っているはずでしょうに…失礼します、誰かの物と間違えているのではありません…か……」
提督「あ…」
カヴール「…提督、ずいぶん刺激的な下着を召していらっしゃいますね……どなたのですか?」
提督「あぁ、いえ…まぁ、色々と事情があってアンナに借りたのだけれど…」
カヴール「下着を借りるような「事情」ですか……昨日はあれほど許嫁ではないとおっしゃっておられましたが、その割には親密な関係のようですね…?」
提督「えーと、それは…」
カヴール「まぁいいです…が、早く着替えて下さいね……我慢できなくなってしまいますから♪」
提督「…はい///」
405: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/16(金) 02:03:33.10:IDBAeL/Q0 (3/3)
…しばらくして…
提督「ふぅ…これで打ちあわせも済んだわね」
カヴール「はい。後は開門前に簡単な朝礼をお願いします」
提督「分かったわ」
…鎮守府・玄関前…
提督「…それでは、国歌斉唱を……アオスタ、かけて?」
アオスタ「了解」
…提督が挨拶を済ませてアオスタに合図をすると、スピーカーにつないだCDラジカセから、イタリア共和国国歌「マメーリの賛歌」が流れ始める……最初は旧イタリア王国の国歌に馴染んでいたためか歌いにくそうだった艦娘たちも、今ではすっかり慣れっこになっている…
(※マメーリの賛歌…Inno di Mameli …別名「イタリアの兄弟」(Fratelli d’Italia)とも)
………
一同「♪~フーラテーッリ、ディーターリアぁぁ、リィータリア、セ・デぇスタぁー! デッレールモぉ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ!」
(イタリアの兄弟よ、イタリアは目覚めた! スキピオの兜を頭に戴き!)
「♪~ドーヴェ、ラ・ヴィーットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ! ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ!」
(勝利の女神ヴィットリアはいずこ? 汝が髪をささげよ! 神は汝をローマのしもべとして創造したのだから!)
※(くり返し)
「♪~フラテッリ、ディタリア、リタリア、セ・デスタ デレルモ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ」
「♪~ドーヴェ、ラ・ヴィットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ」
「♪~スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ …シアン、プロンティ、アッラ・モルテ、リタリア、キアーモ」
(隊伍を組め、死をも恐れず…隊伍を組め、イタリアが呼んでいる!)
※(くり返し)
「♪~スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ」
「♪~シアン・プロンティ、ア・モルテ、リタリア、キァーモ、スィ!」
(隊伍を組め、イタリアが呼んでいる…スィ!)
………
提督「はい、それじゃあ解散…二日目も無事に過ごしましょうね♪」
アヴィエーレ「了解……ところでローマ、今の歌詞にあったけれど「ヴィットリオ」を従える気分はどうかな?」(※Vittorio…「ヴィットリア」の男性形)
フチリエーレ「あははっ、この調子じゃヴィットリオの前髪が無くなっちゃうわよね!」
グラナティエーレ「ヴィットリオの方が年上なのに、ローマには絶対服従なのね…ヒュウ♪」
ローマ「…もうっ!」
ヴィットリオ・ヴェネト「…はぁ、これを歌うたびにこうなんだから///」
提督「ほらほら、あんまりヴィットリオたちをからかわないの……そろそろ開場なんだから、ちゃんとしてね?」
フチリエーレ「はぁーい」
アヴィエーレ「了解だ、提督…♪」二本の指を唇に当てて投げキッスを贈ると、サングラスをかけ直して飛行艇の様子を確かめに行った…
グラナティエーレ「了解」
海軍憲兵「…司令官、そろそろ開門しても大丈夫ですか?」
提督「はい、お願いします」
グレイ提督「ふふ、二日目も楽しいことになりそうですわね…?」
ヴァイス提督「ヤー、なかなかにぎやかで面白いものですね……ビスマルク、みっともないから昨日みたいにがっつくことのないように」
ビスマルク「何だ…せっかく千ユーロ近くもリラに替えたと言うのに、自分の金で買い食いするのもいかんのか…イタリアは食べ物の物価も安いし、うんと食べ歩きが出来ると思ったのだがな……」
ヴァイス提督「…ティルピッツ、自分の姉なのだ……ビスマルクが「一人大食い大会」を始めないよう監視しておけ」
ティルピッツ「ヤヴォール…姉上、お願いしますよ?」
ビスマルク「分かったわかった……昨日でだいたいの屋台は味見したからな、今日は気に入ったところでじっくりとねばることにしよう」
ティルピッツ「…」
…しばらくして…
提督「ふぅ…これで打ちあわせも済んだわね」
カヴール「はい。後は開門前に簡単な朝礼をお願いします」
提督「分かったわ」
…鎮守府・玄関前…
提督「…それでは、国歌斉唱を……アオスタ、かけて?」
アオスタ「了解」
…提督が挨拶を済ませてアオスタに合図をすると、スピーカーにつないだCDラジカセから、イタリア共和国国歌「マメーリの賛歌」が流れ始める……最初は旧イタリア王国の国歌に馴染んでいたためか歌いにくそうだった艦娘たちも、今ではすっかり慣れっこになっている…
(※マメーリの賛歌…Inno di Mameli …別名「イタリアの兄弟」(Fratelli d’Italia)とも)
………
一同「♪~フーラテーッリ、ディーターリアぁぁ、リィータリア、セ・デぇスタぁー! デッレールモぉ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ!」
(イタリアの兄弟よ、イタリアは目覚めた! スキピオの兜を頭に戴き!)
「♪~ドーヴェ、ラ・ヴィーットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ! ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ!」
(勝利の女神ヴィットリアはいずこ? 汝が髪をささげよ! 神は汝をローマのしもべとして創造したのだから!)
※(くり返し)
「♪~フラテッリ、ディタリア、リタリア、セ・デスタ デレルモ、ディ・スキィーピオ、セ・チンタ、ラ・テスタ」
「♪~ドーヴェ、ラ・ヴィットーリア? レ・ポルガ、ラ・キオーマ ケ・シァーヴァ、ディ・ローマ、イディオ、ラ・クレオ」
「♪~スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ …シアン、プロンティ、アッラ・モルテ、リタリア、キアーモ」
(隊伍を組め、死をも恐れず…隊伍を組め、イタリアが呼んでいる!)
※(くり返し)
「♪~スタリンチァ、ア・コルテ、シアン、プロンティ、アッラ・モルテ」
「♪~シアン・プロンティ、ア・モルテ、リタリア、キァーモ、スィ!」
(隊伍を組め、イタリアが呼んでいる…スィ!)
………
提督「はい、それじゃあ解散…二日目も無事に過ごしましょうね♪」
アヴィエーレ「了解……ところでローマ、今の歌詞にあったけれど「ヴィットリオ」を従える気分はどうかな?」(※Vittorio…「ヴィットリア」の男性形)
フチリエーレ「あははっ、この調子じゃヴィットリオの前髪が無くなっちゃうわよね!」
グラナティエーレ「ヴィットリオの方が年上なのに、ローマには絶対服従なのね…ヒュウ♪」
ローマ「…もうっ!」
ヴィットリオ・ヴェネト「…はぁ、これを歌うたびにこうなんだから///」
提督「ほらほら、あんまりヴィットリオたちをからかわないの……そろそろ開場なんだから、ちゃんとしてね?」
フチリエーレ「はぁーい」
アヴィエーレ「了解だ、提督…♪」二本の指を唇に当てて投げキッスを贈ると、サングラスをかけ直して飛行艇の様子を確かめに行った…
グラナティエーレ「了解」
海軍憲兵「…司令官、そろそろ開門しても大丈夫ですか?」
提督「はい、お願いします」
グレイ提督「ふふ、二日目も楽しいことになりそうですわね…?」
ヴァイス提督「ヤー、なかなかにぎやかで面白いものですね……ビスマルク、みっともないから昨日みたいにがっつくことのないように」
ビスマルク「何だ…せっかく千ユーロ近くもリラに替えたと言うのに、自分の金で買い食いするのもいかんのか…イタリアは食べ物の物価も安いし、うんと食べ歩きが出来ると思ったのだがな……」
ヴァイス提督「…ティルピッツ、自分の姉なのだ……ビスマルクが「一人大食い大会」を始めないよう監視しておけ」
ティルピッツ「ヤヴォール…姉上、お願いしますよ?」
ビスマルク「分かったわかった……昨日でだいたいの屋台は味見したからな、今日は気に入ったところでじっくりとねばることにしよう」
ティルピッツ「…」
406: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/20(火) 01:06:15.12:dXRKlaZv0 (1/2)
…
提督「それにしても壮観ねぇ…」
…鎮守府から望む波ひとつない穏やかな海には、淡い灰色もスマートな艦隊の艦艇が二列縦陣で錨泊している……中央には堂々としたシルエットのA・ドリア級やリットリオ級の戦艦群やザラ級、トレント級、ボルツァーノのような重巡たち…その前後にはすらりとしたデュカ・ダオスタ級やアブルッツィ級、R・モンテクッコリ級のような軽巡と、それにつき従う高速のオリアーニ級やソルダティ級の艦隊型駆逐艦…
カヴール「提督、グロッタリーエ空軍基地から連絡です。エクレール提督の搭乗機が到着したとのことです」
提督「分かったわ。だとしたらあと一時間くらいで来るわね」
ライモン「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督から通信がありました「間もなく到着する…編成はマエストラーレ駆逐艦四隻」だそうです」
提督「相変わらずのロリ好きね…それじゃあ波止場のモーターランチを用意しておいて?」
ライモン「はい…それと「レロス島第十二」のカサルディ司令は先ほどブリンディシを出港し、昼頃に到着の予定だそうです」
(※ブリンディシ…アドリア海の入口にあたる港。ブーツに例えられるイタリア半島の「ヒール付け根のかかと側」にあたる部分)
提督「ルクレツィアも大変ね…経由地で一泊してから来るんだもの」
カヴール「…レロス島と言えばエーゲ海の中心……ほとんどトルコの沿岸ですからね」
提督「そうよ。何しろギリシャ海軍は予算がないからアテにならないし、トルコ海軍は勇敢だけれど装備が足りないから…どうしてもこっちの負担が大きいのよね」
カヴール「その上、深海棲艦もうようよいる訳ですからね…」
提督「ええ…最近は少し大人しくなったけれど、しばらく「エーゲ海管区」と言えば激戦区で有名だったくらいだもの」
カヴール「そうですね」
アオスタ「…提督、シチリアから連絡がありました。P-3哨戒機は1300時頃に鎮守府上空を通過する予定とのことです」
提督「了解…ふふっ、ジュリアったら「展示飛行の代わりに」って、わざわざ基地祭当日に合わせてこっちの上空を訓練空域にしてくれたのよ?」
カヴール「そうですか…後でお礼をしないといけませんね?」
提督「ええ、うんとね♪」
…しばらくして…
カヴール「提督、エクレール提督がお見えになられました」
提督「分かったわ…それじゃあ出迎えに行かないとね♪」正門へ迎えに行く提督…
エクレール提督「…お久しぶりですわね」提督に向けてスマートな敬礼を見せるエクレール提督……飛行機と車を乗り継いでフランスからやって来たはずなのにもかかわらず、しわ一つついていない紺と純白の制服姿を保ち、かすかに甘い香水の香りをさせている…
提督「ええ……サ・ヴァ(元気)?」
エクレール提督「サ・ヴァ…エ・ヴ(ええ…あなたは)?」
提督「ウィ。トレ・ビァン、メルスィ(ええ。元気よ、ありがと)……よく来てくれたわね、マリー♪」答礼を済ますと、両方の頬に音高くキスをした提督…
エクレール提督「ちょうどわたくしも時間がありましたので…それだけですわ」
提督「もう、相変わらずあまのじゃくなんだから♪」
エクレール提督「余計なお世話ですわ! …まぁ何はともあれにぎやかですわね」
提督「ええ、おかげさまでね……一緒に何か食べる?」
エクレール提督「いえ、わたくしはダイエット中ですので」
提督「冗談でしょう? それ以上やせたら骸骨になっちゃうわ」
エクレール提督「失礼ですわね、だいたい……っ///」きゅぅ…
提督「ほら見なさい、なにも食べない方が身体に毒よ…だいたい艦隊運用に頭を使っているのだから、カロリーなんてあっという間に消費されるわ♪」
カヴール「そう言って三食たっぷりと召しあがられる提督はともかく……エクレール提督、せっかくの機会ですし「両国の親善」と言う意味もあるかと存じます…味見程度で構いませんから召し上がっていただけませんか?」
エクレール提督「そ、そう言われてしまうと断りづらいですわね…では一口づつだけ」
カヴール「はい♪」
…
提督「それにしても壮観ねぇ…」
…鎮守府から望む波ひとつない穏やかな海には、淡い灰色もスマートな艦隊の艦艇が二列縦陣で錨泊している……中央には堂々としたシルエットのA・ドリア級やリットリオ級の戦艦群やザラ級、トレント級、ボルツァーノのような重巡たち…その前後にはすらりとしたデュカ・ダオスタ級やアブルッツィ級、R・モンテクッコリ級のような軽巡と、それにつき従う高速のオリアーニ級やソルダティ級の艦隊型駆逐艦…
カヴール「提督、グロッタリーエ空軍基地から連絡です。エクレール提督の搭乗機が到着したとのことです」
提督「分かったわ。だとしたらあと一時間くらいで来るわね」
ライモン「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督から通信がありました「間もなく到着する…編成はマエストラーレ駆逐艦四隻」だそうです」
提督「相変わらずのロリ好きね…それじゃあ波止場のモーターランチを用意しておいて?」
ライモン「はい…それと「レロス島第十二」のカサルディ司令は先ほどブリンディシを出港し、昼頃に到着の予定だそうです」
(※ブリンディシ…アドリア海の入口にあたる港。ブーツに例えられるイタリア半島の「ヒール付け根のかかと側」にあたる部分)
提督「ルクレツィアも大変ね…経由地で一泊してから来るんだもの」
カヴール「…レロス島と言えばエーゲ海の中心……ほとんどトルコの沿岸ですからね」
提督「そうよ。何しろギリシャ海軍は予算がないからアテにならないし、トルコ海軍は勇敢だけれど装備が足りないから…どうしてもこっちの負担が大きいのよね」
カヴール「その上、深海棲艦もうようよいる訳ですからね…」
提督「ええ…最近は少し大人しくなったけれど、しばらく「エーゲ海管区」と言えば激戦区で有名だったくらいだもの」
カヴール「そうですね」
アオスタ「…提督、シチリアから連絡がありました。P-3哨戒機は1300時頃に鎮守府上空を通過する予定とのことです」
提督「了解…ふふっ、ジュリアったら「展示飛行の代わりに」って、わざわざ基地祭当日に合わせてこっちの上空を訓練空域にしてくれたのよ?」
カヴール「そうですか…後でお礼をしないといけませんね?」
提督「ええ、うんとね♪」
…しばらくして…
カヴール「提督、エクレール提督がお見えになられました」
提督「分かったわ…それじゃあ出迎えに行かないとね♪」正門へ迎えに行く提督…
エクレール提督「…お久しぶりですわね」提督に向けてスマートな敬礼を見せるエクレール提督……飛行機と車を乗り継いでフランスからやって来たはずなのにもかかわらず、しわ一つついていない紺と純白の制服姿を保ち、かすかに甘い香水の香りをさせている…
提督「ええ……サ・ヴァ(元気)?」
エクレール提督「サ・ヴァ…エ・ヴ(ええ…あなたは)?」
提督「ウィ。トレ・ビァン、メルスィ(ええ。元気よ、ありがと)……よく来てくれたわね、マリー♪」答礼を済ますと、両方の頬に音高くキスをした提督…
エクレール提督「ちょうどわたくしも時間がありましたので…それだけですわ」
提督「もう、相変わらずあまのじゃくなんだから♪」
エクレール提督「余計なお世話ですわ! …まぁ何はともあれにぎやかですわね」
提督「ええ、おかげさまでね……一緒に何か食べる?」
エクレール提督「いえ、わたくしはダイエット中ですので」
提督「冗談でしょう? それ以上やせたら骸骨になっちゃうわ」
エクレール提督「失礼ですわね、だいたい……っ///」きゅぅ…
提督「ほら見なさい、なにも食べない方が身体に毒よ…だいたい艦隊運用に頭を使っているのだから、カロリーなんてあっという間に消費されるわ♪」
カヴール「そう言って三食たっぷりと召しあがられる提督はともかく……エクレール提督、せっかくの機会ですし「両国の親善」と言う意味もあるかと存じます…味見程度で構いませんから召し上がっていただけませんか?」
エクレール提督「そ、そう言われてしまうと断りづらいですわね…では一口づつだけ」
カヴール「はい♪」
407: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/20(火) 02:35:45.88:dXRKlaZv0 (2/2)
ドリア「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督がいらっしゃいました」…受け持ちの時間を終えてカヴールと代わったドリアが優しく教えてくれる…
提督「ありがとう、ドリア…それじゃあ波止場へ迎えに行くわ」
ドリア「それでは私も一緒に行きましょう♪」
提督「ええ、お願いね」
…波止場…
シモネッタ提督「ヴェネツィア第三鎮守府司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐…海上自衛隊「横須賀第二鎮守府」司令官、百合野准将を護衛し到着いたしました!」
…鎮守府のモーターランチからもやい綱が投げられて波止場に係止されると、まずシモネッタ提督の随伴艦「マエストラーレ級」の四人と百合姫提督の随伴艦である重巡「足柄」と軽巡「龍田」、それからふわりと優雅な動きでシモネッタ提督が波止場に飛び移り、最後に優しく差し出したシモネッタ提督の手に片手を乗せ、百合姫提督がランチから降りた…白い制服姿のシモネッタ提督は相変わらず礼儀正しく、重度のロリコンとは思えないほど優雅で立派な士官に見える……そして横にはさりげなく百合姫提督が立ち、敬礼を済ませると提督へ小さく手を振った…
提督「ご苦労様……久しぶりね、エレオノーラ」敬礼を済ませるとシモネッタの柔らかい左右の頬に軽く口づけをし、それからぎゅっと抱き合った…
シモネッタ提督「ふふっ、ほんとにねぇ…士官学校の卒業以来?」
提督「ええ……それに姫、来てくれて嬉しいわ♪」
百合姫提督「ふふ、せっかくだからついてきちゃったの…ご迷惑じゃなかったかしら?」
提督「とんでもない、この上ないほどの嬉しい驚きよ♪」
百合姫提督「まぁ、お上手…♪」
シモネッタ提督「フランカってば本当にそういうのが上手だから、みんなコロリとだまされちゃうの……ね、フランカ?」
提督「そんなの、エレオノーラが言える事じゃないでしょうが…」
シモネッタ提督「だって私は上官を口説いたりしなかったわよ?」
提督「…子供にいたずらしたいなんてもっとタチが悪いじゃない……」
シモネッタ提督「あら、フランカったら言ってくれるわね。それにしても……まぁ、ここはなんていい所なのかしら♪」ととと…っ、と提督に駆け寄ってくるミラベロ級の二人を目ざとく見つけると「にへら…♪」とだらしない笑みをこぼした……
リボティ「提督、昨日は一緒に過ごせなかった分……あ、お客様のお出迎え中だったんだね…失礼 ……ところで、そちらの美しい士官さんはどなたかな?」
ミラベロ「…ふふ、色白でとっても綺麗……制服の下を想像したくなっちゃうわ♪」白いブラウスに黒のスカートと、シンプルで(外見の)年相応な格好も愛らしい二人…
シモネッタ提督「あらあらあら…フランカの所にもちゃんと可愛らしい娘がいるじゃない♪」
提督「もう…仮にも上官の所に来て、いきなりそれって……一体なにを考えているのよ?」
シモネッタ提督「えー、それはもう……可愛らしい無垢な女の子にいろんなあれやこれを、愛情たっぷりに手ほどきしてあげたいな…って♪」
提督「はぁ、それ以上言わなくていいわ……ミラベロ、リボティ、このお姉さんはとんでもない変態で手におえないから、優しい見た目にだまされちゃダメよ?」
リボティ「ふぅん…そうは見えないけれど……」
ミラベロ「ね、むしろたおやかな感じがして素敵よ…♪」
シモネッタ提督「まぁまぁ、フランカに比べてこの娘たちったら嬉しい事を言ってくれるわ……よかったらお名前を教えてもらえる?」
ミラベロ「ええ。ミラベロ級駆逐艦、カルロ・ミラベロよ」ちゅっ♪
リボティ「同じくミラベロ級、アウグスト・リボティ…よろしく、お姉さん♪」んちゅっ♪
シモネッタ提督「んふふっ…よろしくね、ミラベロ、リボティ……ヴェネツィア第三の司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐よ…くふふっ♪ …エレオノーラでいいわ…んふっ、ふふふっ♪」軽く腰をかがめて左右の頬に二人からあいさつのキスを受けると、気持ち悪い笑い声を漏らした…
提督「…」
ドリア「あら、シモネッタ提督はなかなか年下好きのようですね……提督、憲兵隊が近づかないようにした方がいいですか?」
提督「あー、本当にその方がいいかもしれないわ……って、ちょっと!?」
ミラベロ「…ねぇねぇ、シモネッタ提督……よかったら私たちと一緒に回りましょうよ♪」
リボティ「…ふふ、私たちと「タラントの思い出」を作らない?」
シモネッタ提督「ええ、いっぱいイイコトしましょうね♪」両の袖を引かれてにこにこと幸福そうな笑みを浮かべ、どこかに行こうとしているシモネッタ提督…
提督「エレオノーラ…!」
シモネッタ提督「なぁに? …一応言っておくけれど、フランカは私の対象外よ?」
提督「はぁ……いいわ、ミラベロ、リボティ。私と一緒に回りましょう♪」
ミラベロ「ほんとに?」
リボティ「ふふ、嬉しいよ…♪」
提督「…そうすればエレオノーラにうちの娘たちをいたずらされないで済むものね……もちろん、姫も一緒にね♪」
百合姫提督「ありがとう、それじゃあ…手、つなぎましょう///」
ドリア「提督、ヴェネツィア第三のシモネッタ提督がいらっしゃいました」…受け持ちの時間を終えてカヴールと代わったドリアが優しく教えてくれる…
提督「ありがとう、ドリア…それじゃあ波止場へ迎えに行くわ」
ドリア「それでは私も一緒に行きましょう♪」
提督「ええ、お願いね」
…波止場…
シモネッタ提督「ヴェネツィア第三鎮守府司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐…海上自衛隊「横須賀第二鎮守府」司令官、百合野准将を護衛し到着いたしました!」
…鎮守府のモーターランチからもやい綱が投げられて波止場に係止されると、まずシモネッタ提督の随伴艦「マエストラーレ級」の四人と百合姫提督の随伴艦である重巡「足柄」と軽巡「龍田」、それからふわりと優雅な動きでシモネッタ提督が波止場に飛び移り、最後に優しく差し出したシモネッタ提督の手に片手を乗せ、百合姫提督がランチから降りた…白い制服姿のシモネッタ提督は相変わらず礼儀正しく、重度のロリコンとは思えないほど優雅で立派な士官に見える……そして横にはさりげなく百合姫提督が立ち、敬礼を済ませると提督へ小さく手を振った…
提督「ご苦労様……久しぶりね、エレオノーラ」敬礼を済ませるとシモネッタの柔らかい左右の頬に軽く口づけをし、それからぎゅっと抱き合った…
シモネッタ提督「ふふっ、ほんとにねぇ…士官学校の卒業以来?」
提督「ええ……それに姫、来てくれて嬉しいわ♪」
百合姫提督「ふふ、せっかくだからついてきちゃったの…ご迷惑じゃなかったかしら?」
提督「とんでもない、この上ないほどの嬉しい驚きよ♪」
百合姫提督「まぁ、お上手…♪」
シモネッタ提督「フランカってば本当にそういうのが上手だから、みんなコロリとだまされちゃうの……ね、フランカ?」
提督「そんなの、エレオノーラが言える事じゃないでしょうが…」
シモネッタ提督「だって私は上官を口説いたりしなかったわよ?」
提督「…子供にいたずらしたいなんてもっとタチが悪いじゃない……」
シモネッタ提督「あら、フランカったら言ってくれるわね。それにしても……まぁ、ここはなんていい所なのかしら♪」ととと…っ、と提督に駆け寄ってくるミラベロ級の二人を目ざとく見つけると「にへら…♪」とだらしない笑みをこぼした……
リボティ「提督、昨日は一緒に過ごせなかった分……あ、お客様のお出迎え中だったんだね…失礼 ……ところで、そちらの美しい士官さんはどなたかな?」
ミラベロ「…ふふ、色白でとっても綺麗……制服の下を想像したくなっちゃうわ♪」白いブラウスに黒のスカートと、シンプルで(外見の)年相応な格好も愛らしい二人…
シモネッタ提督「あらあらあら…フランカの所にもちゃんと可愛らしい娘がいるじゃない♪」
提督「もう…仮にも上官の所に来て、いきなりそれって……一体なにを考えているのよ?」
シモネッタ提督「えー、それはもう……可愛らしい無垢な女の子にいろんなあれやこれを、愛情たっぷりに手ほどきしてあげたいな…って♪」
提督「はぁ、それ以上言わなくていいわ……ミラベロ、リボティ、このお姉さんはとんでもない変態で手におえないから、優しい見た目にだまされちゃダメよ?」
リボティ「ふぅん…そうは見えないけれど……」
ミラベロ「ね、むしろたおやかな感じがして素敵よ…♪」
シモネッタ提督「まぁまぁ、フランカに比べてこの娘たちったら嬉しい事を言ってくれるわ……よかったらお名前を教えてもらえる?」
ミラベロ「ええ。ミラベロ級駆逐艦、カルロ・ミラベロよ」ちゅっ♪
リボティ「同じくミラベロ級、アウグスト・リボティ…よろしく、お姉さん♪」んちゅっ♪
シモネッタ提督「んふふっ…よろしくね、ミラベロ、リボティ……ヴェネツィア第三の司令官、エレオノーラ・シモネッタ大佐よ…くふふっ♪ …エレオノーラでいいわ…んふっ、ふふふっ♪」軽く腰をかがめて左右の頬に二人からあいさつのキスを受けると、気持ち悪い笑い声を漏らした…
提督「…」
ドリア「あら、シモネッタ提督はなかなか年下好きのようですね……提督、憲兵隊が近づかないようにした方がいいですか?」
提督「あー、本当にその方がいいかもしれないわ……って、ちょっと!?」
ミラベロ「…ねぇねぇ、シモネッタ提督……よかったら私たちと一緒に回りましょうよ♪」
リボティ「…ふふ、私たちと「タラントの思い出」を作らない?」
シモネッタ提督「ええ、いっぱいイイコトしましょうね♪」両の袖を引かれてにこにこと幸福そうな笑みを浮かべ、どこかに行こうとしているシモネッタ提督…
提督「エレオノーラ…!」
シモネッタ提督「なぁに? …一応言っておくけれど、フランカは私の対象外よ?」
提督「はぁ……いいわ、ミラベロ、リボティ。私と一緒に回りましょう♪」
ミラベロ「ほんとに?」
リボティ「ふふ、嬉しいよ…♪」
提督「…そうすればエレオノーラにうちの娘たちをいたずらされないで済むものね……もちろん、姫も一緒にね♪」
百合姫提督「ありがとう、それじゃあ…手、つなぎましょう///」
408: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/22(木) 02:40:16.19:xs1iM1AF0 (1/1)
…またしばらくして…
ザラ「提督、間もなくカサルディ提督が到着するとのことです」
提督「はいはい、それじゃあみんなで迎えに行きましょうか」
ポーラ「はぁ~い」
提督「ふふ、よろしい♪」
シモネッタ提督「…ルクレツィアに会うのも久しぶりね…フランカは?」
提督「私も練習航海以来よ…あー、あれね……」
…提督たちが波止場に立ってカサルディ提督の到着を待っていると、きれいに錨泊している鎮守府の艦艇をかすめるように白波を切り、かなりの高速で淡灰色をした二隻の魚雷艇が波止場に接近してきた…紺と白の生地に金モールも鮮やかな制服が波しぶきを浴びないよう提督たちが波止場から下がった瞬間、魚雷艇がエンジンを後進に入れて勢いを殺し、しぶきも上げずにぴたりと波止場に艇をよせた…
百合姫提督「すごい…さすがイタリアの魚雷艇隊……♪」
提督「ふふっ、さすがにあんな曲芸はイタリアでもそうそう見られないわ…何しろルクレツィアはエーゲ海管区でも指折りの腕前だから」
シモネッタ提督「ああいう所は相変わらずみたいで安心したわ…後は肝心の本人だけど……」
カサルディ提督「お久しぶりです、カンピオーニ少将……って、エレオノーラも来てたの?」…茶色の髪を後ろでお団子にしているカサルディ提督…琥珀色の瞳は明るく元気いっぱいの様子だが、提督の前に立つとその小柄な身体が際立っていて、その左右には黒のニーソックスと淡い灰色のワンピース姿をした、小学生くらいの小さな女の子が立っている…
シモネッタ提督「あー、相変わらず可愛いわね…♪」
提督「もう、エレオノーラったら挨拶もしないうちに……久しぶりね、ルクレツィア♪」
カサルディ提督「フランチェスカ…! 相変わらず大きいね♪」もにゅ♪…と、提督の乳房を下から持ち上げるように触った
提督「あんっ、もう…元気だった?」
カサルディ提督「ええ、招待状をありがとう。おかげで久しぶりにエーゲ海から離れられたわ……」
提督「ならよかったわ…立ち話もなんだから、食堂でお茶でもいかが?」
カサルディ提督「ありがと、フランチェスカ……海水のせいで喉がガサガサにかれちゃって…」
提督「無理もないわ。さぁ、行きましょう?」
…ふたたび食堂…
カサルディ提督「…ふー、美味しい……それに贅沢な施設でうらやましい…」アイスティーをあおりながら、明るく広々とした食堂を感心したように眺めている…
シモネッタ提督「ね、それは私も思っていたわ…フランカったら一人だけズルい♪」
提督「むぅ…そう言われてもね」
カサルディ提督「ふふふっ、冗談冗談…さてと、改めてこの娘たちを紹介しないとね……私の所のトップエース…」
小学生くらいの艦娘「モート・シルランテ「MS16」と…」
艦娘「同じく「MS22」です…よろしくね、提督のお姉ちゃんたち♪」
シモネッタ提督「まぁまぁ…くふっ♪」
提督「…MS16と22……なるほどね」
(※MS16、22…イタリアがそれまでのMAS艇よりも大型で性能の優れた艇として、41年ユーゴスラビアで鹵獲した元ドイツの「Sボート」を参考に十八隻を建造した魚雷艇「MS.Ⅰ」型の二隻。「Moto Siluranti」(魚雷艇)の頭文字を取って「MS」と言われる。重量62トンで34ノット。武装は再装填機能付き533ミリ魚雷発射管二基と魚雷四本、20ミリ機銃など…MS16と22はイギリス軍のマルタ島救援物資輸送作戦「ペデスタル作戦」の際に共同して船団を迎撃、グロスター級の軽巡「マンチェスター」を撃沈、輸送船四隻を撃沈・大破させるなど大活躍した)
カサルディ提督「ええ、見た目は可愛いけどうかつに触ると火傷するわよ……エレオノーラ、あなたに言ってるんだけど?」
シモネッタ提督「んふっ、大丈夫…♪」優雅な手つきで向かいに座っている「MS16」の小さい手に自分の手を重ねようとする…
グレイ提督「…MS16と22……なるほど、マンチェスターに一撃を加えたのはこの二人でしたか……」見おろすように二人を眺めているグレイ提督…
MS16「くふふっ…大きいお姉ちゃんって大好き、特に不意打ちでイかせるのがたまらないの……ね♪」
MS22「うんっ……みんな私たちよりうんと大きいのに、すぐイっちゃって可愛いの♪」
シモネッタ提督「んふっ、くふふっ……はぁ、はぁ…二人ともおませさんで可愛いわ…ぁ♪」
提督「…」
ザラ「…」
ポーラ「…えぇ~…と」
グレイ提督「どうやら遅かれ早かれ…どちらかと言えば早かれの方でしょうが…憲兵隊が必要になりそうですわね?」
エクレール提督「まぁ、イタリア人に風紀を期待する方が無駄ですわ…!」
提督「はぁ…この状況じゃあ言い返せないわね……」
………
…またしばらくして…
ザラ「提督、間もなくカサルディ提督が到着するとのことです」
提督「はいはい、それじゃあみんなで迎えに行きましょうか」
ポーラ「はぁ~い」
提督「ふふ、よろしい♪」
シモネッタ提督「…ルクレツィアに会うのも久しぶりね…フランカは?」
提督「私も練習航海以来よ…あー、あれね……」
…提督たちが波止場に立ってカサルディ提督の到着を待っていると、きれいに錨泊している鎮守府の艦艇をかすめるように白波を切り、かなりの高速で淡灰色をした二隻の魚雷艇が波止場に接近してきた…紺と白の生地に金モールも鮮やかな制服が波しぶきを浴びないよう提督たちが波止場から下がった瞬間、魚雷艇がエンジンを後進に入れて勢いを殺し、しぶきも上げずにぴたりと波止場に艇をよせた…
百合姫提督「すごい…さすがイタリアの魚雷艇隊……♪」
提督「ふふっ、さすがにあんな曲芸はイタリアでもそうそう見られないわ…何しろルクレツィアはエーゲ海管区でも指折りの腕前だから」
シモネッタ提督「ああいう所は相変わらずみたいで安心したわ…後は肝心の本人だけど……」
カサルディ提督「お久しぶりです、カンピオーニ少将……って、エレオノーラも来てたの?」…茶色の髪を後ろでお団子にしているカサルディ提督…琥珀色の瞳は明るく元気いっぱいの様子だが、提督の前に立つとその小柄な身体が際立っていて、その左右には黒のニーソックスと淡い灰色のワンピース姿をした、小学生くらいの小さな女の子が立っている…
シモネッタ提督「あー、相変わらず可愛いわね…♪」
提督「もう、エレオノーラったら挨拶もしないうちに……久しぶりね、ルクレツィア♪」
カサルディ提督「フランチェスカ…! 相変わらず大きいね♪」もにゅ♪…と、提督の乳房を下から持ち上げるように触った
提督「あんっ、もう…元気だった?」
カサルディ提督「ええ、招待状をありがとう。おかげで久しぶりにエーゲ海から離れられたわ……」
提督「ならよかったわ…立ち話もなんだから、食堂でお茶でもいかが?」
カサルディ提督「ありがと、フランチェスカ……海水のせいで喉がガサガサにかれちゃって…」
提督「無理もないわ。さぁ、行きましょう?」
…ふたたび食堂…
カサルディ提督「…ふー、美味しい……それに贅沢な施設でうらやましい…」アイスティーをあおりながら、明るく広々とした食堂を感心したように眺めている…
シモネッタ提督「ね、それは私も思っていたわ…フランカったら一人だけズルい♪」
提督「むぅ…そう言われてもね」
カサルディ提督「ふふふっ、冗談冗談…さてと、改めてこの娘たちを紹介しないとね……私の所のトップエース…」
小学生くらいの艦娘「モート・シルランテ「MS16」と…」
艦娘「同じく「MS22」です…よろしくね、提督のお姉ちゃんたち♪」
シモネッタ提督「まぁまぁ…くふっ♪」
提督「…MS16と22……なるほどね」
(※MS16、22…イタリアがそれまでのMAS艇よりも大型で性能の優れた艇として、41年ユーゴスラビアで鹵獲した元ドイツの「Sボート」を参考に十八隻を建造した魚雷艇「MS.Ⅰ」型の二隻。「Moto Siluranti」(魚雷艇)の頭文字を取って「MS」と言われる。重量62トンで34ノット。武装は再装填機能付き533ミリ魚雷発射管二基と魚雷四本、20ミリ機銃など…MS16と22はイギリス軍のマルタ島救援物資輸送作戦「ペデスタル作戦」の際に共同して船団を迎撃、グロスター級の軽巡「マンチェスター」を撃沈、輸送船四隻を撃沈・大破させるなど大活躍した)
カサルディ提督「ええ、見た目は可愛いけどうかつに触ると火傷するわよ……エレオノーラ、あなたに言ってるんだけど?」
シモネッタ提督「んふっ、大丈夫…♪」優雅な手つきで向かいに座っている「MS16」の小さい手に自分の手を重ねようとする…
グレイ提督「…MS16と22……なるほど、マンチェスターに一撃を加えたのはこの二人でしたか……」見おろすように二人を眺めているグレイ提督…
MS16「くふふっ…大きいお姉ちゃんって大好き、特に不意打ちでイかせるのがたまらないの……ね♪」
MS22「うんっ……みんな私たちよりうんと大きいのに、すぐイっちゃって可愛いの♪」
シモネッタ提督「んふっ、くふふっ……はぁ、はぁ…二人ともおませさんで可愛いわ…ぁ♪」
提督「…」
ザラ「…」
ポーラ「…えぇ~…と」
グレイ提督「どうやら遅かれ早かれ…どちらかと言えば早かれの方でしょうが…憲兵隊が必要になりそうですわね?」
エクレール提督「まぁ、イタリア人に風紀を期待する方が無駄ですわ…!」
提督「はぁ…この状況じゃあ言い返せないわね……」
………
409:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/11/27(火) 09:29:25.28:QT7frY/Bo (1/1)
ろりこんこわい
ろりこんこわい
410: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/28(水) 00:46:06.65:DKnEkfMy0 (1/3)
>>409 まずは遅くなってすみませんでした、この数日ばかりちょっと用事が立て込んでいたもので…「ろりこんこわい」って回文みたいですね(笑)
…とりあえず、この後もしばらくのどかな基地祭の光景でお楽しみ下さい…
>>409 まずは遅くなってすみませんでした、この数日ばかりちょっと用事が立て込んでいたもので…「ろりこんこわい」って回文みたいですね(笑)
…とりあえず、この後もしばらくのどかな基地祭の光景でお楽しみ下さい…
411: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/28(水) 01:02:31.80:DKnEkfMy0 (2/3)
提督「さてと…せっかくだから屋台でも回りましょうか?」
シモネッタ提督「いいわねぇ」
カサルディ提督「賛成。ブリンディシを出た時に食べただけだからこの娘たちもお腹が空いているところだと思うの…そうでしょ?」
MS16「うんっ、もうお腹すいちゃった」
MS22「ね、早くおいしい物が食べたいなぁ…♪」
提督「それじゃあ決まりね……姫、グレイ提督、ヴァイス提督も一緒にいかがですか?」
百合姫提督「ええ、美味しいイタリアの屋台料理を味わいたいわ」
グレイ提督「そうですね、せっかくですから…それにエリザベスたちの出番も終わったでしょうから、合流するとしましょう」
ヴァイス提督「ヤー、昼食には少し早いですが」
提督「分かりました…それじゃあまずはステージの所に行きましょうか♪」
エクレール提督「…ちょっと、どうしてわたくしを無視するんですのっ!?」
提督「あら、マリーはダイエット中だって言うから…てっきりいらないものかと♪」
エクレール提督「たとえそうだとしても、わたくしに声をかけないと言うのは失礼ではありませんこと?」
提督(フランス語)「はぁ、プロヴァンスの田舎娘にしてはあれこれと注文の多い事で……ご一緒しませんか、お嬢様?」…普段からパリジェンヌのふりをしていて、「プロヴァンスの田舎娘」であることを知られるのを嫌がっているエクレール提督のために、フランス語に切り替える提督…
エクレール提督「もうっ…///」
カサルディ提督「そう言えばフランチェスカってフランス語も出来たんだっけ…すごいね」
提督「必要に迫られたからなのだけれど…ね」
カサルディ提督「パリ大使館付海軍武官への連絡将校だったっけ?」
提督「ええ、そんなところよ」
シモネッタ提督「すごいわよね…」
提督「いえ、まぁそれほどでも…///」(実際は「お姉さま」の一人に無理やり推薦されただけなのだけれど…ね)
…鎮守府・特設ステージ前…
コルサーロ「…イタリアを馬鹿にするようなやつらの施しなんて…いらねぇやいっ!」施しとしてもらった金を叩きつける、出稼ぎ少年役のコルサーロ…
禿げ頭のおじさん「そうだそうだ、言ってやれ!」
白髪のじいさん「いいぞっ!」
アオスタ「……これにて一幕芝居「クオレ…パドヴァの愛国少年」を終わります。皆さま、出演の艦娘たちに改めて盛大な拍手をお願いします!」
おじさん「ブラヴォー!」
丸っこいおばさん「良かったわよ、お嬢ちゃんたち!」
明るいおばさん「いやぁ、演技とは言えイギリス人役の二人は本当に高慢ちきで…近くにいたら張り倒しているところだったねぇ!」
クィーン・エリザベス「お褒めに預かり恐縮でございます…では、失礼」
提督「みんな、お疲れ様」
コルサーロ「おっ、提督…あたしの芝居はどうだった?」
提督「ふふっ、威勢のいい啖呵の切り方が格好良かったわ♪」
コルサーロ「ははっ、そいつはあたしのような海賊にゃあ嬉しい意見だね……で、提督方はお揃いでどちらに?」
提督「ええ、実はこれから食べ歩きでもと思って…コルサーロもどうかしら?」
コルサーロ「これはこれは…それじゃああたしもご一緒させていただくよ♪」
提督「そう、良かったわ……最初はピッツァにしようかしら?」
百合姫提督「いいわね、ピッツァは好きよ♪」
提督「それじゃあローマの茸とチーズのラツィオ風ピッツァか、ムツィオのナポリ風マルゲリータがあるけれど…どっちにする?」
シモネッタ提督「私はナポリ風で」
百合姫提督「マルゲリータも捨てがたいけれど、濃厚なローマ風も美味しそう……足柄と龍田はどっちがいい?」
提督「さてと…せっかくだから屋台でも回りましょうか?」
シモネッタ提督「いいわねぇ」
カサルディ提督「賛成。ブリンディシを出た時に食べただけだからこの娘たちもお腹が空いているところだと思うの…そうでしょ?」
MS16「うんっ、もうお腹すいちゃった」
MS22「ね、早くおいしい物が食べたいなぁ…♪」
提督「それじゃあ決まりね……姫、グレイ提督、ヴァイス提督も一緒にいかがですか?」
百合姫提督「ええ、美味しいイタリアの屋台料理を味わいたいわ」
グレイ提督「そうですね、せっかくですから…それにエリザベスたちの出番も終わったでしょうから、合流するとしましょう」
ヴァイス提督「ヤー、昼食には少し早いですが」
提督「分かりました…それじゃあまずはステージの所に行きましょうか♪」
エクレール提督「…ちょっと、どうしてわたくしを無視するんですのっ!?」
提督「あら、マリーはダイエット中だって言うから…てっきりいらないものかと♪」
エクレール提督「たとえそうだとしても、わたくしに声をかけないと言うのは失礼ではありませんこと?」
提督(フランス語)「はぁ、プロヴァンスの田舎娘にしてはあれこれと注文の多い事で……ご一緒しませんか、お嬢様?」…普段からパリジェンヌのふりをしていて、「プロヴァンスの田舎娘」であることを知られるのを嫌がっているエクレール提督のために、フランス語に切り替える提督…
エクレール提督「もうっ…///」
カサルディ提督「そう言えばフランチェスカってフランス語も出来たんだっけ…すごいね」
提督「必要に迫られたからなのだけれど…ね」
カサルディ提督「パリ大使館付海軍武官への連絡将校だったっけ?」
提督「ええ、そんなところよ」
シモネッタ提督「すごいわよね…」
提督「いえ、まぁそれほどでも…///」(実際は「お姉さま」の一人に無理やり推薦されただけなのだけれど…ね)
…鎮守府・特設ステージ前…
コルサーロ「…イタリアを馬鹿にするようなやつらの施しなんて…いらねぇやいっ!」施しとしてもらった金を叩きつける、出稼ぎ少年役のコルサーロ…
禿げ頭のおじさん「そうだそうだ、言ってやれ!」
白髪のじいさん「いいぞっ!」
アオスタ「……これにて一幕芝居「クオレ…パドヴァの愛国少年」を終わります。皆さま、出演の艦娘たちに改めて盛大な拍手をお願いします!」
おじさん「ブラヴォー!」
丸っこいおばさん「良かったわよ、お嬢ちゃんたち!」
明るいおばさん「いやぁ、演技とは言えイギリス人役の二人は本当に高慢ちきで…近くにいたら張り倒しているところだったねぇ!」
クィーン・エリザベス「お褒めに預かり恐縮でございます…では、失礼」
提督「みんな、お疲れ様」
コルサーロ「おっ、提督…あたしの芝居はどうだった?」
提督「ふふっ、威勢のいい啖呵の切り方が格好良かったわ♪」
コルサーロ「ははっ、そいつはあたしのような海賊にゃあ嬉しい意見だね……で、提督方はお揃いでどちらに?」
提督「ええ、実はこれから食べ歩きでもと思って…コルサーロもどうかしら?」
コルサーロ「これはこれは…それじゃああたしもご一緒させていただくよ♪」
提督「そう、良かったわ……最初はピッツァにしようかしら?」
百合姫提督「いいわね、ピッツァは好きよ♪」
提督「それじゃあローマの茸とチーズのラツィオ風ピッツァか、ムツィオのナポリ風マルゲリータがあるけれど…どっちにする?」
シモネッタ提督「私はナポリ風で」
百合姫提督「マルゲリータも捨てがたいけれど、濃厚なローマ風も美味しそう……足柄と龍田はどっちがいい?」
412: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/28(水) 01:21:46.83:DKnEkfMy0 (3/3)
龍田「うーん、どっちも捨てがたいから両方がいいわぁ…♪」
足柄「そうよね。旅費は出るって言っても、どのみち鎮守府へのお土産だなんだで貯めておいた予算は使いきっちゃったし……どうせ戻ったら「MY作戦」なんだから、うんと美味しい物を食べておきたいわよね」
提督「姫「MY作戦」って、確かミッドウェイ方面の……こんな時期に作戦が控えているの?」
百合姫提督「あー…いえ、「MY」って言うのは別に頭文字をとっただけで「MI作戦」とは関係ないの///」
提督「頭文字?」
百合姫提督「ええ…実は「MY」っていうのは「もやし」の頭文字で……///」
足柄「鎮守府の食費が厳しい時の倹約献立集なのよ…はぁ、帰ったら三食とも豆もやしの朝鮮風(ナムル)かしらね?」
龍田「あれはあれで美味しいけれど…さすがに毎日だとねぇ…」
足柄「本当よ… ♪~イヤじゃあ~りませんかぐ~んた~いはぁぁ~、かね(金属)のうつわに竹のはしぃぃ~…」
龍田「♪ほぉ~と~けさまでもあるまいにぃ~、いちぜぇ~ん飯とはなさけなやぁ~… まったくよねぇ…」(※海軍小唄)
提督「あらあら……それじゃあその分もここで食べて行って? ルクレツィアは?」
カサルディ提督「うーん…私はどっちも食べたいけど、他にも美味しそうなのがあるし…」
提督「じゃあ私が違うのを買うから、一口味見させてあげましょうか?」
カサルディ提督「あ、いい?」
提督「ええ♪ …あ、ちょっと待ってね」
カサルディ提督「どうしたの?」
提督「いえ、警備担当の指揮官が…大尉、見回りご苦労様です」憲兵隊の女性士官に近寄っていって挨拶をする提督…身なりにもうるさい憲兵隊だけあって、折り目もピシッと入った白と紺の制服に型崩れもしていない制帽…ピストルベルトに吊るしたベレッタM92ピストルにはきっちりランヤードが通してある…
(※ランヤード…ピストルの銃把についているリングと、ベルトやホルスターをつなぐひも。紛失・落下防止のもの)
海軍憲兵士官「あぁ、司令官…いえ、これも憲兵隊の職務ですか…ら……」
提督「どうかしました?」
憲兵士官「あ、いえ…数人の提督が来訪されるとはうかがっておりましたが、こんなにたくさんの将官がいらっしゃるとは……」
提督「そう言うことですか。ふふ、緊張しなくても大丈夫ですよ…大変なご苦労でしょうが見回りの方、引き続きよろしくお願いします♪」
憲兵士官「は、お任せください」
提督「はい、それでは」
シモネッタ提督「……確かに中佐や大佐、少将がきら星のごとくだもの、固くもなるわよ…そうでしょ、フランカ?」
提督「ええ、大尉もやりづらいわよね」
カサルディ提督「ねぇ、おしゃべりもいいけどそろそろ買いましょうよ?」
提督「ふふっ、それもそうね…ローマ、その美味しいピッツァを一つもらえる?」
…
海軍憲兵下士官「……大尉、額なんて押さえてどうしたんです? 今の所たいした問題もないじゃありませんか」
憲兵士官「あなたは何をのんきなことを言っているの…あの三人が揃うなんて悪夢だわ……」
憲兵下士「あの三人って…確かにここの司令は「女たらし」のカンピオーニ少将ですけれど……」
憲兵士官「問題はその横にいた二人よ…長髪の優雅な方は「幼女集め」で有名なヴェネツィア第三のシモネッタ大佐だし、小柄で髪をお団子にしていた方は「スケコマシ」のカサルディ中佐でしょうが……」
憲兵下士「うえっ…あれがですか!?」
憲兵士官「ええ…参ったわ、イタリア海軍で一番問題のある女の上位三人がそろい踏みとはね……」
憲兵下士「どうします?」
憲兵士官「どうもこうも…よく見張って騒動が起きないようにしなさい。ここからは軽食を食べ歩くような暇はないわよ?」
憲兵下士「…了解」
龍田「うーん、どっちも捨てがたいから両方がいいわぁ…♪」
足柄「そうよね。旅費は出るって言っても、どのみち鎮守府へのお土産だなんだで貯めておいた予算は使いきっちゃったし……どうせ戻ったら「MY作戦」なんだから、うんと美味しい物を食べておきたいわよね」
提督「姫「MY作戦」って、確かミッドウェイ方面の……こんな時期に作戦が控えているの?」
百合姫提督「あー…いえ、「MY」って言うのは別に頭文字をとっただけで「MI作戦」とは関係ないの///」
提督「頭文字?」
百合姫提督「ええ…実は「MY」っていうのは「もやし」の頭文字で……///」
足柄「鎮守府の食費が厳しい時の倹約献立集なのよ…はぁ、帰ったら三食とも豆もやしの朝鮮風(ナムル)かしらね?」
龍田「あれはあれで美味しいけれど…さすがに毎日だとねぇ…」
足柄「本当よ… ♪~イヤじゃあ~りませんかぐ~んた~いはぁぁ~、かね(金属)のうつわに竹のはしぃぃ~…」
龍田「♪ほぉ~と~けさまでもあるまいにぃ~、いちぜぇ~ん飯とはなさけなやぁ~… まったくよねぇ…」(※海軍小唄)
提督「あらあら……それじゃあその分もここで食べて行って? ルクレツィアは?」
カサルディ提督「うーん…私はどっちも食べたいけど、他にも美味しそうなのがあるし…」
提督「じゃあ私が違うのを買うから、一口味見させてあげましょうか?」
カサルディ提督「あ、いい?」
提督「ええ♪ …あ、ちょっと待ってね」
カサルディ提督「どうしたの?」
提督「いえ、警備担当の指揮官が…大尉、見回りご苦労様です」憲兵隊の女性士官に近寄っていって挨拶をする提督…身なりにもうるさい憲兵隊だけあって、折り目もピシッと入った白と紺の制服に型崩れもしていない制帽…ピストルベルトに吊るしたベレッタM92ピストルにはきっちりランヤードが通してある…
(※ランヤード…ピストルの銃把についているリングと、ベルトやホルスターをつなぐひも。紛失・落下防止のもの)
海軍憲兵士官「あぁ、司令官…いえ、これも憲兵隊の職務ですか…ら……」
提督「どうかしました?」
憲兵士官「あ、いえ…数人の提督が来訪されるとはうかがっておりましたが、こんなにたくさんの将官がいらっしゃるとは……」
提督「そう言うことですか。ふふ、緊張しなくても大丈夫ですよ…大変なご苦労でしょうが見回りの方、引き続きよろしくお願いします♪」
憲兵士官「は、お任せください」
提督「はい、それでは」
シモネッタ提督「……確かに中佐や大佐、少将がきら星のごとくだもの、固くもなるわよ…そうでしょ、フランカ?」
提督「ええ、大尉もやりづらいわよね」
カサルディ提督「ねぇ、おしゃべりもいいけどそろそろ買いましょうよ?」
提督「ふふっ、それもそうね…ローマ、その美味しいピッツァを一つもらえる?」
…
海軍憲兵下士官「……大尉、額なんて押さえてどうしたんです? 今の所たいした問題もないじゃありませんか」
憲兵士官「あなたは何をのんきなことを言っているの…あの三人が揃うなんて悪夢だわ……」
憲兵下士「あの三人って…確かにここの司令は「女たらし」のカンピオーニ少将ですけれど……」
憲兵士官「問題はその横にいた二人よ…長髪の優雅な方は「幼女集め」で有名なヴェネツィア第三のシモネッタ大佐だし、小柄で髪をお団子にしていた方は「スケコマシ」のカサルディ中佐でしょうが……」
憲兵下士「うえっ…あれがですか!?」
憲兵士官「ええ…参ったわ、イタリア海軍で一番問題のある女の上位三人がそろい踏みとはね……」
憲兵下士「どうします?」
憲兵士官「どうもこうも…よく見張って騒動が起きないようにしなさい。ここからは軽食を食べ歩くような暇はないわよ?」
憲兵下士「…了解」
413: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/29(木) 01:52:13.48:pFjHdzhp0 (1/2)
シモネッタ提督「ところで、フランチェスカ」
提督「なぁに?」
シモネッタ提督「…なんだかすごい事になってないかしら?」
提督「あー、そうね…あんまり見ないようにしていたけれど……」
ビスマルク「はぐっ…むしゃ、むしゃ……」屋台の椅子にどっかりと腰掛け、次々と皿を空にしているビスマルク…
ヴァイス提督「全く…お恥ずかしい限りです///」
提督「いえ、別に構いませんが…大食い競争に出たら大会を総なめにできそうね……」
コルサーロ「そう言えば、ちょうどあんなのをアニメで見たことあるぞ……ほら、「千と千歳の船隠し」で両親がブタになる場面さ…くくくっ♪」
提督「あー…言われてみれば」
フィウメ「それでもあの体型なのはさすがですねぇ」
提督「確かに…いくら食べても太らないなんてうらやましいわ」そう言って遠巻きにしていると、アッテンドーロがビスマルクを挑発し始めた…
アッテンドーロ「……へぇ、まだ食べられるの? 本当かしら?」
ビスマルク「ほう…よかろう、「鉄血宰相」は胃袋も鋼鉄だと言うことを見せてやる。もう一枚だ!」
ティルピッツ「姉上、姉上…っ!」
ビスマルク「何だ、金ならちゃんと払っているだろうが…釣りはいらないからその分焼いて持ってくるがいい!」
アッテンドーロ「毎度あり♪」…イタリアのことわざにも「美女よりもカネになるブタを選ぶのはミラノ人だけ」と言われるほど、物質万能主義で商売上手なミラノ人…アッテンドーロも艦名はミラノ人だけあって、口車にのせるのも上手い…
提督「…」
シモネッタ提督「……とりあえず私たちもどこかで座って食べましょうか」
カサルディ提督「ええ、お腹ぺこぺこ♪」
MS16「んー…ねぇねぇ、シモネッタ提督さん」
シモネッタ提督「うん、どうしたの?」
MS16「わたし、あのお肉が食べたいな…ぁ♪」くりっとした目で斜め下から上目をつかう…
シモネッタ提督「ふふっ、それじゃあお姉ちゃんが買ってあげるわね♪」
MS16「…ほんと?」
シモネッタ提督「ええ、もちろん♪」
カサルディ提督「ちょっと、エレオノーラ!」
シモネッタ提督「あら……あなたは大佐の判断に異を唱えるの?」
カサルディ提督「いや、それよりも何で勝手にうちの娘たちにあれこれ買ってるのよ…だいたいエレオノーラは管区が違うんだから、直属の上官じゃないでしょ!」
シモネッタ提督「別にいいでしょうが…はい、不公平にならないようにあなたにも買ってあげるからね♪」MS22にもアラビア風の串焼き肉を差しだした
MS22「ありがとぉ、エレオノーラお姉ちゃん……んっ♪」しゃがんだシモネッタ提督のほっぺたにキスをするMS22…
シモネッタ提督「んふっ、んふふっ…いいのよ♪」
カサルディ提督「ねぇフランカ、どうにかしてよ!?」
提督「…エレオノーラ」
シモネッタ提督「もう、分かったわよ…もてなす側に叱られたら仕方ないわ」
シモネッタ提督「ところで、フランチェスカ」
提督「なぁに?」
シモネッタ提督「…なんだかすごい事になってないかしら?」
提督「あー、そうね…あんまり見ないようにしていたけれど……」
ビスマルク「はぐっ…むしゃ、むしゃ……」屋台の椅子にどっかりと腰掛け、次々と皿を空にしているビスマルク…
ヴァイス提督「全く…お恥ずかしい限りです///」
提督「いえ、別に構いませんが…大食い競争に出たら大会を総なめにできそうね……」
コルサーロ「そう言えば、ちょうどあんなのをアニメで見たことあるぞ……ほら、「千と千歳の船隠し」で両親がブタになる場面さ…くくくっ♪」
提督「あー…言われてみれば」
フィウメ「それでもあの体型なのはさすがですねぇ」
提督「確かに…いくら食べても太らないなんてうらやましいわ」そう言って遠巻きにしていると、アッテンドーロがビスマルクを挑発し始めた…
アッテンドーロ「……へぇ、まだ食べられるの? 本当かしら?」
ビスマルク「ほう…よかろう、「鉄血宰相」は胃袋も鋼鉄だと言うことを見せてやる。もう一枚だ!」
ティルピッツ「姉上、姉上…っ!」
ビスマルク「何だ、金ならちゃんと払っているだろうが…釣りはいらないからその分焼いて持ってくるがいい!」
アッテンドーロ「毎度あり♪」…イタリアのことわざにも「美女よりもカネになるブタを選ぶのはミラノ人だけ」と言われるほど、物質万能主義で商売上手なミラノ人…アッテンドーロも艦名はミラノ人だけあって、口車にのせるのも上手い…
提督「…」
シモネッタ提督「……とりあえず私たちもどこかで座って食べましょうか」
カサルディ提督「ええ、お腹ぺこぺこ♪」
MS16「んー…ねぇねぇ、シモネッタ提督さん」
シモネッタ提督「うん、どうしたの?」
MS16「わたし、あのお肉が食べたいな…ぁ♪」くりっとした目で斜め下から上目をつかう…
シモネッタ提督「ふふっ、それじゃあお姉ちゃんが買ってあげるわね♪」
MS16「…ほんと?」
シモネッタ提督「ええ、もちろん♪」
カサルディ提督「ちょっと、エレオノーラ!」
シモネッタ提督「あら……あなたは大佐の判断に異を唱えるの?」
カサルディ提督「いや、それよりも何で勝手にうちの娘たちにあれこれ買ってるのよ…だいたいエレオノーラは管区が違うんだから、直属の上官じゃないでしょ!」
シモネッタ提督「別にいいでしょうが…はい、不公平にならないようにあなたにも買ってあげるからね♪」MS22にもアラビア風の串焼き肉を差しだした
MS22「ありがとぉ、エレオノーラお姉ちゃん……んっ♪」しゃがんだシモネッタ提督のほっぺたにキスをするMS22…
シモネッタ提督「んふっ、んふふっ…いいのよ♪」
カサルディ提督「ねぇフランカ、どうにかしてよ!?」
提督「…エレオノーラ」
シモネッタ提督「もう、分かったわよ…もてなす側に叱られたら仕方ないわ」
414: ◆b0M46H9tf98h:2018/11/29(木) 02:08:26.16:pFjHdzhp0 (2/2)
カサルディ提督「はぁ…もう、二人ともお姉さんたちを困らせないのっ!」
MS16「そんな事言ったって……大きいお姉ちゃんたちはたらしやすいんだもの♪」
MS22「ねっ…んー、美味しっ♪」
カサルディ提督「こぉら、ちゃんと司令の話を聞きなさいよ」
MS16「うんっ、聞いてるよ」
MS22「そうそう…あ、ねぇカンピオーニ提督さんっ」
提督「なぁに?」
MS22「あの白と紅のケーキも美味しそう…一つ買ってくれる?」
提督「ふふ、それじゃあルクレツィアに聞いてあげるわね」
MS22「わぁ、ありがと…カンピオーニお姉ちゃんは優しいねっ♪」
提督「いいのよ…で、どうかしら?」
カサルディ提督「はぁ…あなたもなの、フランチェスカ?」
提督「まぁまぁ…そんなに大きいわけじゃないし、一つならいいんじゃないかしら?」
カサルディ提督「分かったわよ、それじゃあお金は私が出してあげるから…まったく、これじゃ普段何も食べさせてないみたいじゃない……ほら、買っていらっしゃい」
MS22「ありがと……うんっ、美味しい♪」
提督「そう、良かった…うちの娘たちが頑張って作ったお菓子だから、よく味わってね♪」
カサルディ提督「はぁ…とはいえこの娘たちがはしゃぐのも無理ないわ。何しろうちの施設は貧弱で…たびたび管区司令部をせっついてはいるんだけど……」
MS16「ふふっ…司令のせいじゃないから、気にしてないよ」
MS22「いつも司令が頑張ってるのは知ってるもん♪」
カサルディ提督「そう…ありがと、二人とも」
シモネッタ提督「あぁぁっ…うらやましいっ、私だって配属希望をエーゲ海管区って出したのに……」
提督「まぁ、エレオノーラの希望がいれられなかった理由は……ね」
カサルディ提督「それはもう「お察しください」…ってところよね」
シモネッタ提督「むぅ…二人は自分の好みの娘を抱えておきながら、私にはそう言うことを言うのね?」
提督「さすがに貴女の趣味まではかばえないわ」
シモネッタ提督「そうやってすぐ人を差別して…ねぇ、マエストラーレ?」
マエストラーレ(ヴェネツィア第三)「くすくすっ…さすがにこればっかりは司令をかばえないですよぉ♪」
シモネッタ提督「あー、マエストラーレまで私をいじめるの?」
カサルディ提督「ほらね?」
リベッチオ(ヴェネツィア第三)「えへへっ、それでも司令はいい人だよ…♪」
シモネッタ提督「ほぉら見なさい、純粋な心を持った幼女にはちゃんと分かるのよ……それじゃあ、いい子のリベッチオには何でも買ってあげる♪」
グレカーレ(ヴェネツィア第三)「あきれた…すぐこれだもん」
提督「ふふ、変わってないわね…ザラ、隣に座る?」
ザラ「ありがとうございます、提督…ねぇライモンド、私の隣にはポーラたちが座るし、あなたは提督の左隣に座ったらいいんじゃない?」
ライモン「そうですね、ありがとうございます……それじゃあわたしは提督のお隣に…///」
提督「ええ、いらっしゃい♪」
カサルディ提督「はぁ…もう、二人ともお姉さんたちを困らせないのっ!」
MS16「そんな事言ったって……大きいお姉ちゃんたちはたらしやすいんだもの♪」
MS22「ねっ…んー、美味しっ♪」
カサルディ提督「こぉら、ちゃんと司令の話を聞きなさいよ」
MS16「うんっ、聞いてるよ」
MS22「そうそう…あ、ねぇカンピオーニ提督さんっ」
提督「なぁに?」
MS22「あの白と紅のケーキも美味しそう…一つ買ってくれる?」
提督「ふふ、それじゃあルクレツィアに聞いてあげるわね」
MS22「わぁ、ありがと…カンピオーニお姉ちゃんは優しいねっ♪」
提督「いいのよ…で、どうかしら?」
カサルディ提督「はぁ…あなたもなの、フランチェスカ?」
提督「まぁまぁ…そんなに大きいわけじゃないし、一つならいいんじゃないかしら?」
カサルディ提督「分かったわよ、それじゃあお金は私が出してあげるから…まったく、これじゃ普段何も食べさせてないみたいじゃない……ほら、買っていらっしゃい」
MS22「ありがと……うんっ、美味しい♪」
提督「そう、良かった…うちの娘たちが頑張って作ったお菓子だから、よく味わってね♪」
カサルディ提督「はぁ…とはいえこの娘たちがはしゃぐのも無理ないわ。何しろうちの施設は貧弱で…たびたび管区司令部をせっついてはいるんだけど……」
MS16「ふふっ…司令のせいじゃないから、気にしてないよ」
MS22「いつも司令が頑張ってるのは知ってるもん♪」
カサルディ提督「そう…ありがと、二人とも」
シモネッタ提督「あぁぁっ…うらやましいっ、私だって配属希望をエーゲ海管区って出したのに……」
提督「まぁ、エレオノーラの希望がいれられなかった理由は……ね」
カサルディ提督「それはもう「お察しください」…ってところよね」
シモネッタ提督「むぅ…二人は自分の好みの娘を抱えておきながら、私にはそう言うことを言うのね?」
提督「さすがに貴女の趣味まではかばえないわ」
シモネッタ提督「そうやってすぐ人を差別して…ねぇ、マエストラーレ?」
マエストラーレ(ヴェネツィア第三)「くすくすっ…さすがにこればっかりは司令をかばえないですよぉ♪」
シモネッタ提督「あー、マエストラーレまで私をいじめるの?」
カサルディ提督「ほらね?」
リベッチオ(ヴェネツィア第三)「えへへっ、それでも司令はいい人だよ…♪」
シモネッタ提督「ほぉら見なさい、純粋な心を持った幼女にはちゃんと分かるのよ……それじゃあ、いい子のリベッチオには何でも買ってあげる♪」
グレカーレ(ヴェネツィア第三)「あきれた…すぐこれだもん」
提督「ふふ、変わってないわね…ザラ、隣に座る?」
ザラ「ありがとうございます、提督…ねぇライモンド、私の隣にはポーラたちが座るし、あなたは提督の左隣に座ったらいいんじゃない?」
ライモン「そうですね、ありがとうございます……それじゃあわたしは提督のお隣に…///」
提督「ええ、いらっしゃい♪」
415: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/02(日) 02:20:58.48:WKpfxO2k0 (1/1)
提督「あむっ、んむぅ…んぅ♪」チーズたっぷりのピッツァにかぶりつき、頬を押さえて幸せそうな提督…と、そこにアッチアイーオ級の中型潜「アッチアイーオ」と「アラバストロ」が走ってきた…
アッチアイーオ「あ、いたいた…提督ぅ♪」
提督「あら、アッチアイーオ…何かご用かしら?」
アッチアイーオ「ううん、でも提督と一緒にいたくって……///」寒くなると途端につんけんするアッチアイーオだが、日差しが暖かいのですっかりデレデレの「甘えモード」に入っている…
提督「まぁ、嬉しいわ…アラバストロもどうぞ♪」
アラバストロ「はい、どうもありがとうございます…♪」アッチアイーオとは対照的に白っぽい瞳と淡色の髪、白いフリル付きワンピース…と、白一色のアラバストロ(雪花石膏・白大理石)…
デシエ(中型潜アデュア級)「あー、もうあんなに集まってるわ…」エチオピア風なのか肌がいくらか褐色がかっていて、瞳も茶色っぽいアデュア級の名コンビ「デシエ」と「アクスム」
アクスム「ちょっと出遅れちゃったかもね……どうする?」
デシエ「それはもう…二人で斬り込みましょう♪」
アクスム「ふふ、そう言うと思った…それじゃあ、行こうか」
提督「あらあら…みんなあちこち見て回らなくていいの?」次第に集まってくる艦娘たちに、にっこりと笑いかける提督
アッチアイーオ「提督と一緒に回りたいの…ね、お願い♪」
デシエ「ねぇ提督…」
アクスム「私たちと一緒に…」
デシエとアクスム「「基地祭を回ってくれる?」」
提督「ふふっ、二人とも息ぴったりね♪」
アクスム「ええ…だってデシエは最高の戦友だもの、ね♪」
デシエ「ふふ、むしろそれ以上の関係…かな♪」
アクスム「言われてみればそうかもね…んむっ、ちゅ♪」
提督「あら…二人の間には私なんていらないんじゃないかしら?」
デシエ「そうつれない事を言わないで…ね?」
アクスム「私たちと一緒に回りましょ?」
提督「もう、私の身体は一つだけなのよ…?」
ザラ「……あの、提督」
アッチアイーオ「だーめ、私が提督と一緒に回るのっ♪ …ね、アラバストロ?」
アラバストロ「そうですね、アッチアイーオは提督の事が大好きですから……よかったら譲ってもらえませんか?」
デシエ「え、なに? ワタシ「デシエ」イタリア語ヨクワカラナイ…提督ヤサシイ。ワタシ、誘ッテモラウ…ワタシ、ウレシイ!」
アッチアイーオ「もうっ、そうやって都合のいい時だけエチオピア訛りにして…アクスム、そのとぼけた相方に言ってやって!?」
アクスム「ハウ、ワタシ「アクスム」…コ・ン・ゴ・ト・モ・ヨ・ロ・シ・ク」
アッチアイーオ「あ、このっ…もういいわ! 提督、一緒に行きましょう?」
提督「ふふ、それじゃあ順番で……」
ザラ「提督、提督…っ!」
提督「なぁに、ザラも一緒に回りたいの?」
ザラ「そうじゃなくて……あの、提督の「許嫁」さんが…」
提督「い゛っ…!?」
アンナ「…さーて、フランカ。電話にも出ず、あまつさえ車をとばしてやって来た許嫁の目の前でいちゃついてくれるなんてね……被告人、何か弁解は?」
提督「いえ、あのっ…さっき出し物の邪魔をしないように携帯電話をマナーモードにしたっきりで……」
アンナ「へぇ…それじゃあどうやって埋め合わせるのか聞かせてもらうわ。それが私の気に入ったなら執行猶予にしてあげる♪」
提督「わ、分かったわ…ごめんなさいね、みんな」
ドリア「まぁ怖い…まるで「プラダを着た悪魔」ですね♪」
提督「いえ、アンナはプラダを着てなくても悪魔だから……」
アンナ「何か言った?」黒いプラダのドレスの腰に手を当てて、提督を「きっ」とにらみつけた…
提督「い、いえ…」
提督「あむっ、んむぅ…んぅ♪」チーズたっぷりのピッツァにかぶりつき、頬を押さえて幸せそうな提督…と、そこにアッチアイーオ級の中型潜「アッチアイーオ」と「アラバストロ」が走ってきた…
アッチアイーオ「あ、いたいた…提督ぅ♪」
提督「あら、アッチアイーオ…何かご用かしら?」
アッチアイーオ「ううん、でも提督と一緒にいたくって……///」寒くなると途端につんけんするアッチアイーオだが、日差しが暖かいのですっかりデレデレの「甘えモード」に入っている…
提督「まぁ、嬉しいわ…アラバストロもどうぞ♪」
アラバストロ「はい、どうもありがとうございます…♪」アッチアイーオとは対照的に白っぽい瞳と淡色の髪、白いフリル付きワンピース…と、白一色のアラバストロ(雪花石膏・白大理石)…
デシエ(中型潜アデュア級)「あー、もうあんなに集まってるわ…」エチオピア風なのか肌がいくらか褐色がかっていて、瞳も茶色っぽいアデュア級の名コンビ「デシエ」と「アクスム」
アクスム「ちょっと出遅れちゃったかもね……どうする?」
デシエ「それはもう…二人で斬り込みましょう♪」
アクスム「ふふ、そう言うと思った…それじゃあ、行こうか」
提督「あらあら…みんなあちこち見て回らなくていいの?」次第に集まってくる艦娘たちに、にっこりと笑いかける提督
アッチアイーオ「提督と一緒に回りたいの…ね、お願い♪」
デシエ「ねぇ提督…」
アクスム「私たちと一緒に…」
デシエとアクスム「「基地祭を回ってくれる?」」
提督「ふふっ、二人とも息ぴったりね♪」
アクスム「ええ…だってデシエは最高の戦友だもの、ね♪」
デシエ「ふふ、むしろそれ以上の関係…かな♪」
アクスム「言われてみればそうかもね…んむっ、ちゅ♪」
提督「あら…二人の間には私なんていらないんじゃないかしら?」
デシエ「そうつれない事を言わないで…ね?」
アクスム「私たちと一緒に回りましょ?」
提督「もう、私の身体は一つだけなのよ…?」
ザラ「……あの、提督」
アッチアイーオ「だーめ、私が提督と一緒に回るのっ♪ …ね、アラバストロ?」
アラバストロ「そうですね、アッチアイーオは提督の事が大好きですから……よかったら譲ってもらえませんか?」
デシエ「え、なに? ワタシ「デシエ」イタリア語ヨクワカラナイ…提督ヤサシイ。ワタシ、誘ッテモラウ…ワタシ、ウレシイ!」
アッチアイーオ「もうっ、そうやって都合のいい時だけエチオピア訛りにして…アクスム、そのとぼけた相方に言ってやって!?」
アクスム「ハウ、ワタシ「アクスム」…コ・ン・ゴ・ト・モ・ヨ・ロ・シ・ク」
アッチアイーオ「あ、このっ…もういいわ! 提督、一緒に行きましょう?」
提督「ふふ、それじゃあ順番で……」
ザラ「提督、提督…っ!」
提督「なぁに、ザラも一緒に回りたいの?」
ザラ「そうじゃなくて……あの、提督の「許嫁」さんが…」
提督「い゛っ…!?」
アンナ「…さーて、フランカ。電話にも出ず、あまつさえ車をとばしてやって来た許嫁の目の前でいちゃついてくれるなんてね……被告人、何か弁解は?」
提督「いえ、あのっ…さっき出し物の邪魔をしないように携帯電話をマナーモードにしたっきりで……」
アンナ「へぇ…それじゃあどうやって埋め合わせるのか聞かせてもらうわ。それが私の気に入ったなら執行猶予にしてあげる♪」
提督「わ、分かったわ…ごめんなさいね、みんな」
ドリア「まぁ怖い…まるで「プラダを着た悪魔」ですね♪」
提督「いえ、アンナはプラダを着てなくても悪魔だから……」
アンナ「何か言った?」黒いプラダのドレスの腰に手を当てて、提督を「きっ」とにらみつけた…
提督「い、いえ…」
416: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/04(火) 11:06:30.17:6XBsA2Zw0 (1/1)
グレイ提督「あらまぁ…もてなし役が退場してしまいましたし、ここからはそれぞれ自由行動ですわね?」
エクレール提督「本当にイタリア人は自分勝手で困りますわ……せっかくリシュリューとジャンヌが気を使って留守をしてくれていると言うのに、フランチェスカときたら…///」ため息をついて肩をすくめた…
カサルディ提督「…さぁ、これでエレオノーラを抑えられる人間がいなくなっちゃった……二人とも私のそばにいなさいよ?」
MS16「了解♪」
MS22「大丈夫…司令とはいつも一緒よ♪」
チコーニャ(ガッビアーノ級コルヴェット「コウノトリ」)「…ほらお姉ちゃん「あーん」して?」
ガッビアーノ(ガッビアーノ級「カモメ」)「あーん……うん、美味しいよ…♪」折りたたみテーブルに両肘をついて黄色い目で水平線を眺めながら、チコーニャに「あーん」してもらっている…
シモネッタ提督「…フランチェスカったらあんな可愛い娘を隠しているなんて…くふふっ、隅に置けないわね……♪」
カサルディ提督「ほら、ちょっと目を放すとすぐこれだもん…参ったわね……」
…一方…
百合姫提督「ふふ…うちもそうだけれど、ここの娘たちも仲睦まじくて微笑ましいわね……」
足柄「はぁ…この「ただ事じゃない仲の良さ」をそれで済ましちゃう辺りが、ね」
スーツ姿の男性「……さて、なにを食うか…晴れやかなイタリアの空にふさわしい腹具合だ…」
龍田「いかにもうちの提督らしいわねぇ…きゃっ!?」足早に歩く地味なスーツ姿の男性と軽くぶつかった…
男性「あ、すみません……お怪我はありませんか?」
龍田「え、ええ…」
百合姫提督「大丈夫、龍田?」
龍田「私は平気よぉ…それより、そちらもお怪我は……」
男性「あぁ、はい…って、もしかして日本の提督と艦娘さんですか?」
百合姫提督「ええ、そうですが……もしかしてそちらも日本の方ですか?」
男性「ええ、そうなんです…あ、実はわたくし、こういう者でして……」慣れた手つきで名刺を差し出す男性…
百合姫提督「まぁ、すみません…えぇと、「井之頭」さん?」
男性「はい、井之頭と申します……」
百合姫提督「まぁまぁ、イタリアまでわざわざ…商用でいらしたのですか?」
井之頭「ええ、その通りです…あ、今はちょっと急ぎの用事が……失礼します」
百合姫提督「はい…お仕事、うまく行くといいですね」
井之頭「どうも」
足柄「…何だかせかせかした感じの人だったわね」
百合姫提督「南イタリアののどかな鎮守府であんなに急ぐ用事があるとも思えないけれど…まぁ、きっと何かあったのでしょうね」
足柄「そうね…って……」
井之頭「……うーむ、困った…イタリア料理、パスタにするかピッツァにするか、ドリアにするか……いや、せっかくならいきなり肉にかぶりつくと言うのも悪くない……」
足柄「…あの人「急ぎの用事で」って言う割には、屋台の前で悩んでいるだけに見えるんだけど……」
龍田「そうねぇ、私にもそう見えるわぁ」
百合姫提督「うーん……だとしたら午後に商談か何かが控えていて、お昼を急がなくてはいけないのかもしれないわ。 …せっかくだから私たちも何か食べましょう♪」
足柄「そうね…龍田、何か注文したいなら私がしてあげるからね?」
龍田「ふふ、助かるわぁ…♪」
足柄「いいのよ、イタリア語ならそこそこ出来るし…代わりに一口ちょうだいよ?」
龍田「ええ、もちろん」
グレイ提督「あらまぁ…もてなし役が退場してしまいましたし、ここからはそれぞれ自由行動ですわね?」
エクレール提督「本当にイタリア人は自分勝手で困りますわ……せっかくリシュリューとジャンヌが気を使って留守をしてくれていると言うのに、フランチェスカときたら…///」ため息をついて肩をすくめた…
カサルディ提督「…さぁ、これでエレオノーラを抑えられる人間がいなくなっちゃった……二人とも私のそばにいなさいよ?」
MS16「了解♪」
MS22「大丈夫…司令とはいつも一緒よ♪」
チコーニャ(ガッビアーノ級コルヴェット「コウノトリ」)「…ほらお姉ちゃん「あーん」して?」
ガッビアーノ(ガッビアーノ級「カモメ」)「あーん……うん、美味しいよ…♪」折りたたみテーブルに両肘をついて黄色い目で水平線を眺めながら、チコーニャに「あーん」してもらっている…
シモネッタ提督「…フランチェスカったらあんな可愛い娘を隠しているなんて…くふふっ、隅に置けないわね……♪」
カサルディ提督「ほら、ちょっと目を放すとすぐこれだもん…参ったわね……」
…一方…
百合姫提督「ふふ…うちもそうだけれど、ここの娘たちも仲睦まじくて微笑ましいわね……」
足柄「はぁ…この「ただ事じゃない仲の良さ」をそれで済ましちゃう辺りが、ね」
スーツ姿の男性「……さて、なにを食うか…晴れやかなイタリアの空にふさわしい腹具合だ…」
龍田「いかにもうちの提督らしいわねぇ…きゃっ!?」足早に歩く地味なスーツ姿の男性と軽くぶつかった…
男性「あ、すみません……お怪我はありませんか?」
龍田「え、ええ…」
百合姫提督「大丈夫、龍田?」
龍田「私は平気よぉ…それより、そちらもお怪我は……」
男性「あぁ、はい…って、もしかして日本の提督と艦娘さんですか?」
百合姫提督「ええ、そうですが……もしかしてそちらも日本の方ですか?」
男性「ええ、そうなんです…あ、実はわたくし、こういう者でして……」慣れた手つきで名刺を差し出す男性…
百合姫提督「まぁ、すみません…えぇと、「井之頭」さん?」
男性「はい、井之頭と申します……」
百合姫提督「まぁまぁ、イタリアまでわざわざ…商用でいらしたのですか?」
井之頭「ええ、その通りです…あ、今はちょっと急ぎの用事が……失礼します」
百合姫提督「はい…お仕事、うまく行くといいですね」
井之頭「どうも」
足柄「…何だかせかせかした感じの人だったわね」
百合姫提督「南イタリアののどかな鎮守府であんなに急ぐ用事があるとも思えないけれど…まぁ、きっと何かあったのでしょうね」
足柄「そうね…って……」
井之頭「……うーむ、困った…イタリア料理、パスタにするかピッツァにするか、ドリアにするか……いや、せっかくならいきなり肉にかぶりつくと言うのも悪くない……」
足柄「…あの人「急ぎの用事で」って言う割には、屋台の前で悩んでいるだけに見えるんだけど……」
龍田「そうねぇ、私にもそう見えるわぁ」
百合姫提督「うーん……だとしたら午後に商談か何かが控えていて、お昼を急がなくてはいけないのかもしれないわ。 …せっかくだから私たちも何か食べましょう♪」
足柄「そうね…龍田、何か注文したいなら私がしてあげるからね?」
龍田「ふふ、助かるわぁ…♪」
足柄「いいのよ、イタリア語ならそこそこ出来るし…代わりに一口ちょうだいよ?」
龍田「ええ、もちろん」
417: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/06(木) 01:36:14.06:x1vr9PdN0 (1/1)
…しばらくして・昼下がりの提督寝室…
提督「ふー…これで少しは満足した?」
アンナ「ええ、被告人への告訴は取り下げにしてあげるわ…♪」
提督「そう、良かった……あら?」ベッドサイドの小机に置いてあった携帯電話がぶるぶると震え、「ピリリリ…ッ!」と着信音が響いた
アンナ「……あなたの着信じゃない?」
提督「みたいね。もしもし…あ、お母さま♪ ええ、うん…そうね、一応駐車スペースは確保してあるから平気よ……うん、うん…分かった、待っているわね。チャオ♪」
アンナ「今の電話…お母さんから?」
提督「ええ、そろそろここに着くって電話…シルヴィアおばさまも一緒よ」
アンナ「そう…なら私も、お義母さまにあいさつしなくちゃね♪」
提督「…え」
アンナ「何よ?」
提督「いえ、構わないけれど…」
アンナ「決まりね……それじゃまだ時間はあるし、もうちょっとこのベッドを堪能させてもらうわよ♪」提督の枕に顔をうずめて息を吸い込む…
提督「もう、仕方ないわね……それじゃあ私は先に着替えるから」
…同じ頃・上空六千フィート…
P-3Cの副操縦士「よーし、目標が見えた…機長「タラント第六」上空まで五分です」
アントネッリ「よろしい。アンジェ(天使)1からアンジェ2、アンジェ3…これから隊形を組んで鎮守府上空を通過、一周してからチャフ・フレアの発射訓練を行うぞ」
…基地祭を迎えた提督へのちょっとしたプレゼントとして、チャフ・フレアを放つ「回避機動訓練」を鎮守府上空の空域にセットしたアントネッリ中佐……僚機二機が後ろに従い、低周波を奏でるエンジン音を響かせながら飛行を続けている…
僚機「アンジェ2了解」
アントネッリ「…いいか、私のカウントにちゃんと合わせろよ?」
僚機「分かっていますよ、隊長!」
アントネッリ「結構……それじゃあ私をトップに、くさび形陣形を組め!」
僚機「了解…2、3ともに位置につきました」
アントネッリ「よろしい、では三千フィートまで降下するぞ…!」
…一方・鎮守府…
アンナ「今日は飛行機がずいぶんうるさいのね……昨日はここまでじゃなかったのに」
提督「…そろそろ時間ね……アンナ、着替えてテラスに出ましょう♪」
アンナ「えぇ? …何だかニヤニヤしてるけど、アクロバット飛行でも始まるっていうの?」
提督「まぁそんなところね…さ、早く♪」
アンナ「もう、分かったわよ…」脱ぎ捨てられていた服を着直すと、提督に手を引かれながらテラスに向かった…
…鎮守府上空…
アントネッリ「いいか、アンジェ1よりアンジェ2、3…フレア射出まで五秒前…トーレ、ドゥーエ、ウノ……フレア、フレア、フレア!」…C130輸送機の「天使の翼」ほど派手ではないにしろ、三機のP-3Cがタイミングを合わせてフレアを打ちだすと、上空に鮮やかな白い煙と明るい光が漂った…
…鎮守府・二階のテラス…
提督「…さすがね、タイミングもぴったり」
アンナ「まぁ、すごい花火……あれって照明弾か何か?」
提督「ええ、ミサイル妨害のフレアね……ジュリア、上手だったわよぉー♪」上空を飛び去るオライオンに手を振る提督…すると提督が見えているわけではないだろうがP-3も軽く翼を振り、エンジン排気の薄い雲を残して飛んでいった…
………
…
…しばらくして・昼下がりの提督寝室…
提督「ふー…これで少しは満足した?」
アンナ「ええ、被告人への告訴は取り下げにしてあげるわ…♪」
提督「そう、良かった……あら?」ベッドサイドの小机に置いてあった携帯電話がぶるぶると震え、「ピリリリ…ッ!」と着信音が響いた
アンナ「……あなたの着信じゃない?」
提督「みたいね。もしもし…あ、お母さま♪ ええ、うん…そうね、一応駐車スペースは確保してあるから平気よ……うん、うん…分かった、待っているわね。チャオ♪」
アンナ「今の電話…お母さんから?」
提督「ええ、そろそろここに着くって電話…シルヴィアおばさまも一緒よ」
アンナ「そう…なら私も、お義母さまにあいさつしなくちゃね♪」
提督「…え」
アンナ「何よ?」
提督「いえ、構わないけれど…」
アンナ「決まりね……それじゃまだ時間はあるし、もうちょっとこのベッドを堪能させてもらうわよ♪」提督の枕に顔をうずめて息を吸い込む…
提督「もう、仕方ないわね……それじゃあ私は先に着替えるから」
…同じ頃・上空六千フィート…
P-3Cの副操縦士「よーし、目標が見えた…機長「タラント第六」上空まで五分です」
アントネッリ「よろしい。アンジェ(天使)1からアンジェ2、アンジェ3…これから隊形を組んで鎮守府上空を通過、一周してからチャフ・フレアの発射訓練を行うぞ」
…基地祭を迎えた提督へのちょっとしたプレゼントとして、チャフ・フレアを放つ「回避機動訓練」を鎮守府上空の空域にセットしたアントネッリ中佐……僚機二機が後ろに従い、低周波を奏でるエンジン音を響かせながら飛行を続けている…
僚機「アンジェ2了解」
アントネッリ「…いいか、私のカウントにちゃんと合わせろよ?」
僚機「分かっていますよ、隊長!」
アントネッリ「結構……それじゃあ私をトップに、くさび形陣形を組め!」
僚機「了解…2、3ともに位置につきました」
アントネッリ「よろしい、では三千フィートまで降下するぞ…!」
…一方・鎮守府…
アンナ「今日は飛行機がずいぶんうるさいのね……昨日はここまでじゃなかったのに」
提督「…そろそろ時間ね……アンナ、着替えてテラスに出ましょう♪」
アンナ「えぇ? …何だかニヤニヤしてるけど、アクロバット飛行でも始まるっていうの?」
提督「まぁそんなところね…さ、早く♪」
アンナ「もう、分かったわよ…」脱ぎ捨てられていた服を着直すと、提督に手を引かれながらテラスに向かった…
…鎮守府上空…
アントネッリ「いいか、アンジェ1よりアンジェ2、3…フレア射出まで五秒前…トーレ、ドゥーエ、ウノ……フレア、フレア、フレア!」…C130輸送機の「天使の翼」ほど派手ではないにしろ、三機のP-3Cがタイミングを合わせてフレアを打ちだすと、上空に鮮やかな白い煙と明るい光が漂った…
…鎮守府・二階のテラス…
提督「…さすがね、タイミングもぴったり」
アンナ「まぁ、すごい花火……あれって照明弾か何か?」
提督「ええ、ミサイル妨害のフレアね……ジュリア、上手だったわよぉー♪」上空を飛び去るオライオンに手を振る提督…すると提督が見えているわけではないだろうがP-3も軽く翼を振り、エンジン排気の薄い雲を残して飛んでいった…
………
…
418:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/12/06(木) 10:46:56.20:bRXIe96lo (1/1)
乙。読んでるよ
乙。読んでるよ
419: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/07(金) 02:23:56.40:BXut0DCi0 (1/2)
>>418 どうもありがとうございます…書くのが遅いものでなかなか進みませんが、そろそろ提督とアンナの馴れ初めの話を投下するつもりです
…ちなみに提督(小)×アンナ(小)の百合っぽいのも書くつもりですので、どうかお待ちください…
>>418 どうもありがとうございます…書くのが遅いものでなかなか進みませんが、そろそろ提督とアンナの馴れ初めの話を投下するつもりです
…ちなみに提督(小)×アンナ(小)の百合っぽいのも書くつもりですので、どうかお待ちください…
420: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/07(金) 03:07:22.68:BXut0DCi0 (2/2)
…しばらくして…
提督「あ、来たわ…♪」
…海軍憲兵に誘導されて駐車スペースに鮮やかなイタリアン・レッドの「アルファロメオ・ジュリエッタ」(初代)が停まると、クラウディアとシルヴィアが降りてきた…シルヴィアは綿のスラックスに白い開襟シャツ、淡い茶色のブレザー…クラウディアは秋らしく、カシミアらしいふわっとした白いセーターに明るい朽葉色のスカートと黒いタイツでまとめ、肩ひも付きのハンドバッグを持っている…
シルヴィア「…フランカ、来たわよ」
クラウディア「ここはのどかでいい所ね♪」
提督「お母さま、おばさま、来てくれて嬉しいわ…ようこそ鎮守府へ♪」ちゅっ…と左右の頬にキスを交わす提督たち……
ライモン「お久しぶりです、夏休みの時は色々とありがとうございました」
クラウディア「いいのよ…って、あら」
アンナ「お久しぶりですね」
クラウディア「まぁまぁ…アンナ、貴女も来ていたのね♪」
アンナ「ええ、だって許嫁の基地祭ですから…クラウディアお義母さまも、シルヴィアおばさまも元気そうで何よりです♪」
クラウディア「ふふ、ありがとう」
シルヴィア「おかげさまでね…そちらのご家族は?」
アンナ「ええ、おかげで上手くやっています……今はフランカと話したいことがたくさんあるでしょうし、その話は後にしましょう?」
クラウディア「そうね、アンナには悪いけれど…ごめんなさいね?」
アンナ「いえ、いいんですよ……それじゃあフランカ、また後でね♪」
提督「ええ、チャオ……ふー、来てくれて助かったわ…」
シルヴィア「アンナも相変わらずのようね」
クラウディア「ええ、それにしても綺麗な大人の女性になって…どこかのモデルかと思ったわ♪」
シルヴィア「そうね」
提督「お母さま、おばさま、ここで立ち話もなんだから…食堂に行きましょう?」
クラウディア「あら、ありがとう」
シルヴィア「フランカ、ここは軍の施設でしょう…大丈夫なの?」
提督「ええ、通信室や武器庫でもない限りは大丈夫…それじゃあ案内するわ♪」
…食堂…
シルヴィア「…それにしてもなかなか立派な施設ね……感心したわ」
クラウディア「うふふっ、フランカにはそれくらいの価値があるわ♪」
シルヴィア「クラウディアは相変わらずフランカに甘いんだから…ここで食事をしているのね」床に古代ローマ風のモザイク画が施してあったりと、広くて明るい上に装飾も優れている食堂に感心した様子で、ぐるりと辺りを見回した…
提督「ええ、うちの娘たちと一緒にね……ちょうどいい機会だし、紹介するわね。この優しげな貴婦人が、私の副官を務めてくれている戦艦「コンテ・ディ・カヴール」…それから高速スループの「ディアナ」…料理上手だから、厨房を取り仕切っているわ。それからこちらは大型潜「エットーレ・フィエラモスカ」…姉妹艦がない代わりに、潜水艦隊の訓練役をしているわ」
クラウディア「よろしくね、カヴール……フランカから聞いていた以上の美人さんね♪」
カヴール「まぁ、お上手ですね♪ こちらこそ提督のおかげで、鎮守府での生活を何不自由なく過ごすことが出来ております…それに、提督はお母さまと瓜二つでいらっしゃいますね♪」にっこりと笑みを浮かべてクラウディアとあいさつの接吻を交わす…
クラウディア「ふふ、ありがとう…それから、あなたがディアナね?」
ディアナ「さようでございます…提督から、クラウディア様は大変な料理上手と伺っておりますし、ぜひご教示願いたいものです」
クラウディア「もう、フランカったら……それじゃあ時間があったら何か作ってみるわ。ディアナの参考になればいいけれど…」
ディアナ「嬉しゅうございます」
シルヴィア「それからあなたが大型潜の「フィエラモスカ」ね…いつもうちの娘を支えてくれてありがとう」
フィエラモスカ「いえ、こちらこそ…提督から紹介して頂きました、エットーレ・フィエラモスカです」
提督「さてと、そのうちにみんなも入れ替わりで戻ってくるでしょうし…ところでお母さまたちはお昼を済ませたの?」
クラウディア「いいえ、せっかくだからここで何か買ってあげようと思って…ね、シルヴィア♪」
シルヴィア「ええ。だから案内してちょうだい…私もクラウディアも、お腹を空かせたら何をしでかすか分からないわよ?」口の端に笑みを浮かべて冗談めかした…
提督「ふふっ、了解しました♪」
…しばらくして…
提督「あ、来たわ…♪」
…海軍憲兵に誘導されて駐車スペースに鮮やかなイタリアン・レッドの「アルファロメオ・ジュリエッタ」(初代)が停まると、クラウディアとシルヴィアが降りてきた…シルヴィアは綿のスラックスに白い開襟シャツ、淡い茶色のブレザー…クラウディアは秋らしく、カシミアらしいふわっとした白いセーターに明るい朽葉色のスカートと黒いタイツでまとめ、肩ひも付きのハンドバッグを持っている…
シルヴィア「…フランカ、来たわよ」
クラウディア「ここはのどかでいい所ね♪」
提督「お母さま、おばさま、来てくれて嬉しいわ…ようこそ鎮守府へ♪」ちゅっ…と左右の頬にキスを交わす提督たち……
ライモン「お久しぶりです、夏休みの時は色々とありがとうございました」
クラウディア「いいのよ…って、あら」
アンナ「お久しぶりですね」
クラウディア「まぁまぁ…アンナ、貴女も来ていたのね♪」
アンナ「ええ、だって許嫁の基地祭ですから…クラウディアお義母さまも、シルヴィアおばさまも元気そうで何よりです♪」
クラウディア「ふふ、ありがとう」
シルヴィア「おかげさまでね…そちらのご家族は?」
アンナ「ええ、おかげで上手くやっています……今はフランカと話したいことがたくさんあるでしょうし、その話は後にしましょう?」
クラウディア「そうね、アンナには悪いけれど…ごめんなさいね?」
アンナ「いえ、いいんですよ……それじゃあフランカ、また後でね♪」
提督「ええ、チャオ……ふー、来てくれて助かったわ…」
シルヴィア「アンナも相変わらずのようね」
クラウディア「ええ、それにしても綺麗な大人の女性になって…どこかのモデルかと思ったわ♪」
シルヴィア「そうね」
提督「お母さま、おばさま、ここで立ち話もなんだから…食堂に行きましょう?」
クラウディア「あら、ありがとう」
シルヴィア「フランカ、ここは軍の施設でしょう…大丈夫なの?」
提督「ええ、通信室や武器庫でもない限りは大丈夫…それじゃあ案内するわ♪」
…食堂…
シルヴィア「…それにしてもなかなか立派な施設ね……感心したわ」
クラウディア「うふふっ、フランカにはそれくらいの価値があるわ♪」
シルヴィア「クラウディアは相変わらずフランカに甘いんだから…ここで食事をしているのね」床に古代ローマ風のモザイク画が施してあったりと、広くて明るい上に装飾も優れている食堂に感心した様子で、ぐるりと辺りを見回した…
提督「ええ、うちの娘たちと一緒にね……ちょうどいい機会だし、紹介するわね。この優しげな貴婦人が、私の副官を務めてくれている戦艦「コンテ・ディ・カヴール」…それから高速スループの「ディアナ」…料理上手だから、厨房を取り仕切っているわ。それからこちらは大型潜「エットーレ・フィエラモスカ」…姉妹艦がない代わりに、潜水艦隊の訓練役をしているわ」
クラウディア「よろしくね、カヴール……フランカから聞いていた以上の美人さんね♪」
カヴール「まぁ、お上手ですね♪ こちらこそ提督のおかげで、鎮守府での生活を何不自由なく過ごすことが出来ております…それに、提督はお母さまと瓜二つでいらっしゃいますね♪」にっこりと笑みを浮かべてクラウディアとあいさつの接吻を交わす…
クラウディア「ふふ、ありがとう…それから、あなたがディアナね?」
ディアナ「さようでございます…提督から、クラウディア様は大変な料理上手と伺っておりますし、ぜひご教示願いたいものです」
クラウディア「もう、フランカったら……それじゃあ時間があったら何か作ってみるわ。ディアナの参考になればいいけれど…」
ディアナ「嬉しゅうございます」
シルヴィア「それからあなたが大型潜の「フィエラモスカ」ね…いつもうちの娘を支えてくれてありがとう」
フィエラモスカ「いえ、こちらこそ…提督から紹介して頂きました、エットーレ・フィエラモスカです」
提督「さてと、そのうちにみんなも入れ替わりで戻ってくるでしょうし…ところでお母さまたちはお昼を済ませたの?」
クラウディア「いいえ、せっかくだからここで何か買ってあげようと思って…ね、シルヴィア♪」
シルヴィア「ええ。だから案内してちょうだい…私もクラウディアも、お腹を空かせたら何をしでかすか分からないわよ?」口の端に笑みを浮かべて冗談めかした…
提督「ふふっ、了解しました♪」
421: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/10(月) 02:39:38.01:blGHsMb30 (1/3)
…午後…
カヴール「それで…実際の所、提督とアンナさんとはどんな関係なのですか?」
アッテンドーロ「あー、それは私も気になっていたわ……何でも「許嫁」って話だったけれど…」
クラウディア「まぁ…アンナったらあの時の話をちゃんと覚えていたのね。フランカ、どうしてみんなに話してあげないの?」
提督「いえ、だって…話そうとは思っていたけれど、みんな基地祭で忙しいし……」
シルヴィア「ずいぶん前の事なのにね…それじゃあ、フランカが話をして、クラウディアが足りない部分を付け加えればいいわ」
クラウディア「そうね、そうしましょう…いい、フランカ?」
提督「ええ……アンナは自分の事を「許嫁」なんて言っているけれど、少なくとも幼馴染ではあるわ」
アッテンドーロ「ふーん」
提督「知り合ったのは小学校も低学年の頃ね…どっちかというと内気で本ばっかり読んでいた私と活発なアンナだから、最初は特に付き合いもなかったわ」
ドリア「それがどうしてそんな深い中になったのでしょう?」
提督「ええ、それがね……」
…提督・小学校時代…
提督(小)「あ、お母さま、おばさま…今日は保護者会なの?」
クラウディア「ええ、そうよ……その間は本でも読んで待っていてくれる?」
提督(小)「うん」
…翌日…
同級生の男子(金色がかった髪)「そういえば、カンピオーニの家ってお父さんっていないの?」…保護者会にやってきたクラウディアとシルヴィアを見かけたらしい男子が聞いてきた…
提督(小)「いないよ?」
男子「じゃあどこかで出稼ぎとか?」
提督(小)「ううん、最初からいないけど…?」
男子「へん、そんなのおかしいや!」
提督(小)「別に…おかしくないよ」
男子「おかしいや、だってそれじゃあ父無し子じゃんか…そうだろ、ロッシ!」
男子(やせっぽち)「あぁ、おかしいや…へんなの!」
提督(小)「変じゃないもん……おばさまがいればお父さんなんていらないし」
男子「それが変なんだよ、カンピオーニって変なやつ!」
…集団でいる子供ならではの、ちょっと毛色の違う相手への「思いやりがなく意地悪な」からかいが提督に向けられた…大人しい提督は困ってしまって、本を開いたまま少し泣きそうな顔をしている…
アンナ(小)「ねぇ、ちょっと!」
男子「…ん、なんだよ?」
アンナ(小)「あんたたち、フランチェスカをいじめてどうしようっていうの?」両の腰に手をあてたアンナは、まだあどけない子供にもかかわらずプラダのプリーツスカートと、襟元をリボンで留めた白のブラウスを着て、長い黒髪をツインテールにしている…
男子「別にいじめてなんかないや…変だって言ってるだけだろ?」
アンナ(小)「それをいじめてるって言うんでしょうが。だいたい、私に言わせればあんたたちの方がよっぽど変よ。エミリオなんて真っ黄色な髪で、まるでポレンタじゃない…あんたってピノッキオのじいさん友達みたいに「ポレンディーナ」なんじゃないの?」
(※ポレンディーナ…トウモロコシ粉を練った料理「ポレンタ」から。ピノッキオのもとになった木材をくれたジェペット爺さんの友達で、カツラが金髪…当時はカツラのレベルが低かったのですっかり皆に知られていたがからかわれると怒る。当然ピノッキオはそれを(材木のままではあったが)からかい、ジェペットが言ったものと思った二人はケンカになる)
男子「そ、そんなことねーし!」
アンナ(小)「へぇ、まぁカツラの人はたいていそう言うわよね…中身が足りなくて、おまけに髪もポレンディーナじゃ仕方ないもんね」
男子「このぉ…!」
アンナ(小)「それにロッシ…あんたなんて勉強はできないし、顔もろくに洗わないし……まるで野良犬…それとも山ザルかしら?」
男子(やせ)「このやろ…!」こぶしを握る男子…
アンナ(小)「おまけに言い返せなくなるとすぐ手を出そうっていうんだもん…ホントにキャンキャン吠えてる野良犬そこのけよね…あんたのお母さんって、昨日そこを歩いていたぶち犬?」
男子(やせ)「なにを…っ!」
…午後…
カヴール「それで…実際の所、提督とアンナさんとはどんな関係なのですか?」
アッテンドーロ「あー、それは私も気になっていたわ……何でも「許嫁」って話だったけれど…」
クラウディア「まぁ…アンナったらあの時の話をちゃんと覚えていたのね。フランカ、どうしてみんなに話してあげないの?」
提督「いえ、だって…話そうとは思っていたけれど、みんな基地祭で忙しいし……」
シルヴィア「ずいぶん前の事なのにね…それじゃあ、フランカが話をして、クラウディアが足りない部分を付け加えればいいわ」
クラウディア「そうね、そうしましょう…いい、フランカ?」
提督「ええ……アンナは自分の事を「許嫁」なんて言っているけれど、少なくとも幼馴染ではあるわ」
アッテンドーロ「ふーん」
提督「知り合ったのは小学校も低学年の頃ね…どっちかというと内気で本ばっかり読んでいた私と活発なアンナだから、最初は特に付き合いもなかったわ」
ドリア「それがどうしてそんな深い中になったのでしょう?」
提督「ええ、それがね……」
…提督・小学校時代…
提督(小)「あ、お母さま、おばさま…今日は保護者会なの?」
クラウディア「ええ、そうよ……その間は本でも読んで待っていてくれる?」
提督(小)「うん」
…翌日…
同級生の男子(金色がかった髪)「そういえば、カンピオーニの家ってお父さんっていないの?」…保護者会にやってきたクラウディアとシルヴィアを見かけたらしい男子が聞いてきた…
提督(小)「いないよ?」
男子「じゃあどこかで出稼ぎとか?」
提督(小)「ううん、最初からいないけど…?」
男子「へん、そんなのおかしいや!」
提督(小)「別に…おかしくないよ」
男子「おかしいや、だってそれじゃあ父無し子じゃんか…そうだろ、ロッシ!」
男子(やせっぽち)「あぁ、おかしいや…へんなの!」
提督(小)「変じゃないもん……おばさまがいればお父さんなんていらないし」
男子「それが変なんだよ、カンピオーニって変なやつ!」
…集団でいる子供ならではの、ちょっと毛色の違う相手への「思いやりがなく意地悪な」からかいが提督に向けられた…大人しい提督は困ってしまって、本を開いたまま少し泣きそうな顔をしている…
アンナ(小)「ねぇ、ちょっと!」
男子「…ん、なんだよ?」
アンナ(小)「あんたたち、フランチェスカをいじめてどうしようっていうの?」両の腰に手をあてたアンナは、まだあどけない子供にもかかわらずプラダのプリーツスカートと、襟元をリボンで留めた白のブラウスを着て、長い黒髪をツインテールにしている…
男子「別にいじめてなんかないや…変だって言ってるだけだろ?」
アンナ(小)「それをいじめてるって言うんでしょうが。だいたい、私に言わせればあんたたちの方がよっぽど変よ。エミリオなんて真っ黄色な髪で、まるでポレンタじゃない…あんたってピノッキオのじいさん友達みたいに「ポレンディーナ」なんじゃないの?」
(※ポレンディーナ…トウモロコシ粉を練った料理「ポレンタ」から。ピノッキオのもとになった木材をくれたジェペット爺さんの友達で、カツラが金髪…当時はカツラのレベルが低かったのですっかり皆に知られていたがからかわれると怒る。当然ピノッキオはそれを(材木のままではあったが)からかい、ジェペットが言ったものと思った二人はケンカになる)
男子「そ、そんなことねーし!」
アンナ(小)「へぇ、まぁカツラの人はたいていそう言うわよね…中身が足りなくて、おまけに髪もポレンディーナじゃ仕方ないもんね」
男子「このぉ…!」
アンナ(小)「それにロッシ…あんたなんて勉強はできないし、顔もろくに洗わないし……まるで野良犬…それとも山ザルかしら?」
男子(やせ)「このやろ…!」こぶしを握る男子…
アンナ(小)「おまけに言い返せなくなるとすぐ手を出そうっていうんだもん…ホントにキャンキャン吠えてる野良犬そこのけよね…あんたのお母さんって、昨日そこを歩いていたぶち犬?」
男子(やせ)「なにを…っ!」
422: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/10(月) 02:56:11.24:blGHsMb30 (2/3)
アンナ(小)「ほら、何か言い返せるなら言い返してみなさいよ…フランカが大人しいからってつけあがっちゃって!」
同級生の女子「そうよ…アンナはちょっと言い過ぎだけど、さっきからどうしてフランカにちょっかいを出すの?」
女子(おさげ)「本当よ、フランチェスカが何をしたって言うの?」
アンナ(小)「ほら見なさい、とっととその薄汚い顔を引っ込めるのね!」
男子「…ふんだ、お前たちなんてうちの兄ちゃんがコテンパンにしてやるからな!」
アンナ(小)「あっそう、じゃあうちはパパに言いつけてあげるから…!」
提督(小)「……助けてくれてありがとう、アンナ」
アンナ(小)「いいのよ、あんなエテ公なんかに言わせておくことなんてないわ…今日は逃げられちゃったけど、今度会ったらきっちりあいつらに謝らせるからね」
提督(小)「ううん、本当にありがとう…」
アンナ(小)「いいのよ♪」
…数日後の放課後・図書室…
アンナ(小)「ねぇフランカ、ちょっと来てちょうだい?」
提督(小)「なぁに、アンナ?」
アンナ(小)「いいから来て?」
提督(小)「?」
…教室…
提督(小)「!?」
アンナ(小)「ほら、約束したでしょ?」
男子「う゛え゛えぇ゛ぇん゛…っ、げほっ、ごほっ……!」
男子(やせ)「う゛わ゛ぁ゛ぁぁ…ん゛っ!」
提督(小)「ど、どうしたの…?」
…教室の中心で鼻を垂らしながらわんわん泣きわめいているのは例の男子二人……そしてアンナが呼び集めたのか、その時の事を見ていた何人かが恐るおそると言った様子で周囲に立っている…
アンナ(小)「どうしたもなにも…この前の事でちゃんと謝らせるって言ったでしょ? ほら、二人ともとっととフランチェスカに謝りなさいよ!」
男子「ごう゛ぇん゛な゛さぁ゛ぁい…っ!」
男子(やせ)「ひぐっ、う゛え゛っ……」
アンナ(小)「ほら、あんたも謝るのっ!」
男子(やせ)「えぐっ、ぐずっ…ごめ゛んな゛…ひぐっ、ひっ……さ゛い゛…」
アンナ(小)「よろしい…みんなもこれでいいわよね?」
女子「う、うん…」
女子(おさげ)「い…いいよ?」
アンナ(小)「それじゃあ二度とフランカに余計なおせっかいはしないこと…はい、おしまい!」両手をぱんぱんっ…と叩いて解散をうながした…
アンナ(小)「ほら、何か言い返せるなら言い返してみなさいよ…フランカが大人しいからってつけあがっちゃって!」
同級生の女子「そうよ…アンナはちょっと言い過ぎだけど、さっきからどうしてフランカにちょっかいを出すの?」
女子(おさげ)「本当よ、フランチェスカが何をしたって言うの?」
アンナ(小)「ほら見なさい、とっととその薄汚い顔を引っ込めるのね!」
男子「…ふんだ、お前たちなんてうちの兄ちゃんがコテンパンにしてやるからな!」
アンナ(小)「あっそう、じゃあうちはパパに言いつけてあげるから…!」
提督(小)「……助けてくれてありがとう、アンナ」
アンナ(小)「いいのよ、あんなエテ公なんかに言わせておくことなんてないわ…今日は逃げられちゃったけど、今度会ったらきっちりあいつらに謝らせるからね」
提督(小)「ううん、本当にありがとう…」
アンナ(小)「いいのよ♪」
…数日後の放課後・図書室…
アンナ(小)「ねぇフランカ、ちょっと来てちょうだい?」
提督(小)「なぁに、アンナ?」
アンナ(小)「いいから来て?」
提督(小)「?」
…教室…
提督(小)「!?」
アンナ(小)「ほら、約束したでしょ?」
男子「う゛え゛えぇ゛ぇん゛…っ、げほっ、ごほっ……!」
男子(やせ)「う゛わ゛ぁ゛ぁぁ…ん゛っ!」
提督(小)「ど、どうしたの…?」
…教室の中心で鼻を垂らしながらわんわん泣きわめいているのは例の男子二人……そしてアンナが呼び集めたのか、その時の事を見ていた何人かが恐るおそると言った様子で周囲に立っている…
アンナ(小)「どうしたもなにも…この前の事でちゃんと謝らせるって言ったでしょ? ほら、二人ともとっととフランチェスカに謝りなさいよ!」
男子「ごう゛ぇん゛な゛さぁ゛ぁい…っ!」
男子(やせ)「ひぐっ、う゛え゛っ……」
アンナ(小)「ほら、あんたも謝るのっ!」
男子(やせ)「えぐっ、ぐずっ…ごめ゛んな゛…ひぐっ、ひっ……さ゛い゛…」
アンナ(小)「よろしい…みんなもこれでいいわよね?」
女子「う、うん…」
女子(おさげ)「い…いいよ?」
アンナ(小)「それじゃあ二度とフランカに余計なおせっかいはしないこと…はい、おしまい!」両手をぱんぱんっ…と叩いて解散をうながした…
423: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/10(月) 03:26:43.71:blGHsMb30 (3/3)
…少しして・再び図書室…
提督「……どうもありがとう、アンナ」…何が何だかよく分からないが、とりあえず男子には謝ってもらい、これでシルヴィアおばさまの迎えが来るまで心おきなく本が読めると図書室に戻った提督(小)…が、当然のようにアンナ(小)もついてきて隣の椅子に座ったので、一旦本を閉じて再度お礼を言った…
アンナ(小)「いいのよ。…でも私が助けてあげたんだから、何かしらの「お礼」が必要だと思わない?」
提督(小)「うん…でもお金はないし、あげられるような物も持ってないから……」学校への送り迎えはシルヴィアの車で、お昼は持参のお弁当…なので特にお金も持っていない提督(小)…
アンナ(小)「別に物じゃなくたっていいわよ……それならどう?」
提督(小)「うーん……あ、ならこれでどうか…な?」…ちゅっ♪
アンナ(小)「!?」
…提督(小)の柔らかい唇がアンナ(小)のきゅっと引き絞られた唇に重なった…放課後の明るい図書室には人気もなく、暖かい午後の日差しを浴びて古い紙の香りが漂い、静かな部屋に二人の吐息の音だけが聞こえる…
提督(小)「……どう、だったかな?」
アンナ(小)「な…今のって……///」唇を指でなぞる…
提督(小)「ありがとうっていう気持ちはいっぱいこめたけど……ダメだった、かな…?」
アンナ(小)「いえ、気持ちは伝わったわ…でもまだ足りないわ、もう一回ね///」
提督(小)「うん、それじゃあ……んっ///」ちゅっ…んちゅっ、ちゅ…っ♪
アンナ(小)「ん…んっ///」
提督「…どう、今度は伝わった……?」
アンナ(小)「そ、そうね…これで十分よ/// ……今度うちに遊びにきなさいよ、招待してあげるから」
提督(小)「うん。それじゃあね、アンナ」
アンナ(小)「ええ」
…その日の午後…
クラウディア「そう、友達の家に招待されたの」
提督(小)「うん…行ってもいいかな?」
クラウディア「別に構わないけれど…迷惑をかけないようにしなさいね?」
シルヴィア「何か手土産でも持って行った方がいいかもしれないわ……何か用意しておいてあげる」
提督(小)「ありがとう、おばさま♪」
…数日後…
シルヴィア「それで、その子の方から迎えに来るって?」
提督(小)「うん…アンナが家の人から「迎えに行くから、一度学校から帰ってからにしなさい」って言われたらしいの」
クラウディア「そう……わざわざうちの方まで迎えに来てもらって悪いわね」
シルヴィア「帰りはこっちで車を出すとか…でも、それも相手を信頼できないみたいで失礼ね……」
クラウディア「まぁ、その人が来たらきちんとお礼を言えばいいわね……って、来たんじゃないかしら?」
シルヴィア「あの車…まさかね?」
…玄関の呼び鈴がリンと鳴り、シルヴィアが出迎えるとスーツ姿の男が立っていた…丘の上にあるカンピオーニ家の前に停まっているのは角を曲がるのも難しそうな黒塗りのメルツェデス・ベンツSクラスのリムジーネ…それも50年代のいかめしいモデルで、かっちりしたフロントグリルのデザインに、四灯のヘッドライトが付いている…
若い男「ボンジョルノ、カンピオーニさんのお宅で間違いないですか?…フランチェスカさんをお連れするよう言いつかっているのですが……」
シルヴィア「申し訳ないけれど……一応名前を確かめさせてもらえる?」
男「ええ…シニョリーナ・アンナ・マリア・ベアトリーチェ・カスティリオーニのお友達、シニョリーナ・フランチェスカ・カンピオーニをお迎えに上がりました。自分は運転手のジャンニです」
シルヴィア「分かったわ……フランカ」
提督(小)「はい、おばさま」
シルヴィア「来たわよ、粗相のないようにね」
提督(小)「はい。それじゃあ行ってきます」
シルヴィア「ええ…」
…少しして・再び図書室…
提督「……どうもありがとう、アンナ」…何が何だかよく分からないが、とりあえず男子には謝ってもらい、これでシルヴィアおばさまの迎えが来るまで心おきなく本が読めると図書室に戻った提督(小)…が、当然のようにアンナ(小)もついてきて隣の椅子に座ったので、一旦本を閉じて再度お礼を言った…
アンナ(小)「いいのよ。…でも私が助けてあげたんだから、何かしらの「お礼」が必要だと思わない?」
提督(小)「うん…でもお金はないし、あげられるような物も持ってないから……」学校への送り迎えはシルヴィアの車で、お昼は持参のお弁当…なので特にお金も持っていない提督(小)…
アンナ(小)「別に物じゃなくたっていいわよ……それならどう?」
提督(小)「うーん……あ、ならこれでどうか…な?」…ちゅっ♪
アンナ(小)「!?」
…提督(小)の柔らかい唇がアンナ(小)のきゅっと引き絞られた唇に重なった…放課後の明るい図書室には人気もなく、暖かい午後の日差しを浴びて古い紙の香りが漂い、静かな部屋に二人の吐息の音だけが聞こえる…
提督(小)「……どう、だったかな?」
アンナ(小)「な…今のって……///」唇を指でなぞる…
提督(小)「ありがとうっていう気持ちはいっぱいこめたけど……ダメだった、かな…?」
アンナ(小)「いえ、気持ちは伝わったわ…でもまだ足りないわ、もう一回ね///」
提督(小)「うん、それじゃあ……んっ///」ちゅっ…んちゅっ、ちゅ…っ♪
アンナ(小)「ん…んっ///」
提督「…どう、今度は伝わった……?」
アンナ(小)「そ、そうね…これで十分よ/// ……今度うちに遊びにきなさいよ、招待してあげるから」
提督(小)「うん。それじゃあね、アンナ」
アンナ(小)「ええ」
…その日の午後…
クラウディア「そう、友達の家に招待されたの」
提督(小)「うん…行ってもいいかな?」
クラウディア「別に構わないけれど…迷惑をかけないようにしなさいね?」
シルヴィア「何か手土産でも持って行った方がいいかもしれないわ……何か用意しておいてあげる」
提督(小)「ありがとう、おばさま♪」
…数日後…
シルヴィア「それで、その子の方から迎えに来るって?」
提督(小)「うん…アンナが家の人から「迎えに行くから、一度学校から帰ってからにしなさい」って言われたらしいの」
クラウディア「そう……わざわざうちの方まで迎えに来てもらって悪いわね」
シルヴィア「帰りはこっちで車を出すとか…でも、それも相手を信頼できないみたいで失礼ね……」
クラウディア「まぁ、その人が来たらきちんとお礼を言えばいいわね……って、来たんじゃないかしら?」
シルヴィア「あの車…まさかね?」
…玄関の呼び鈴がリンと鳴り、シルヴィアが出迎えるとスーツ姿の男が立っていた…丘の上にあるカンピオーニ家の前に停まっているのは角を曲がるのも難しそうな黒塗りのメルツェデス・ベンツSクラスのリムジーネ…それも50年代のいかめしいモデルで、かっちりしたフロントグリルのデザインに、四灯のヘッドライトが付いている…
若い男「ボンジョルノ、カンピオーニさんのお宅で間違いないですか?…フランチェスカさんをお連れするよう言いつかっているのですが……」
シルヴィア「申し訳ないけれど……一応名前を確かめさせてもらえる?」
男「ええ…シニョリーナ・アンナ・マリア・ベアトリーチェ・カスティリオーニのお友達、シニョリーナ・フランチェスカ・カンピオーニをお迎えに上がりました。自分は運転手のジャンニです」
シルヴィア「分かったわ……フランカ」
提督(小)「はい、おばさま」
シルヴィア「来たわよ、粗相のないようにね」
提督(小)「はい。それじゃあ行ってきます」
シルヴィア「ええ…」
424: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/11(火) 02:46:35.22:0vMzAc370 (1/1)
…数十分後・カスティリオーニ家の玄関…
男「さぁ、つきましたよ…どうぞ」
…メルツェデスの重いドアを開けてもらって降りると、目の前には広い立派な庭と大きな館が建っていた…黄色っぽい石を積んだ外の壁に這わせたバラに、水がめを抱えた女神の噴水…館自体は明るい白壁と黄色がかった屋根瓦で、庭にもよく馴染んでいる……どういうわけかこわもての男が何人かいるが、小さい提督はそこまで気が付かなかった…
提督(小)「ありがとうございます」
男「いえ、お嬢のお友達なら大歓迎ですよ…さ、こっちで……」
アンナ(小)「フランカ、待ってたわよ!」
提督(小)「アンナ…そんなに抱きつかれたら苦しいよ…///」
アンナ(小)「ん、それもそうね…とにかく、よく来てくれたわ。とにかくまずはフランカをパパとママに紹介しなくっちゃ♪ ご苦労様、ジャンニ」
男「へい、シニョリーナ」
…邸内…
提督(小)「…すごいお家ね……」素朴な南イタリア風ではあるがとても広いお屋敷と、あたりに飾ってある大きくて高そうな花瓶や飾り皿に、子供ながらに感心している…
アンナ(小)「そう? まぁいいから居間に来てちょうだい♪」提督(小)の手をつかみ、引っ張っていくアンナ(小)…
提督(小)「う、うん…」
アンナ(小)「パパ、ママ…フランカが来たわ!」
…広々とした居間には第二次大戦前に撮られたらしい色あせた昔の写真が数枚かけてあり、真ん中にはがっちりした木の椅子とテーブルが置いてある…テーブルの中央には素朴な田舎屋敷には場違いな銀の花瓶が置いてあり、椅子にはアンナの「パパとママ」が座っている…
アンナの父「そうか……初めまして、フランチェスカちゃんだね?」
提督(小)「はじめまして…え、えーと…お母さまとおばさまからおみやげを……」大事に抱えてきたお菓子の箱を差しだした…
アンナ父「これは親切にありがとう。私はフランチェスコ・サルヴァトーレ…アンナの父親だよ。それでこちらが母親のマリア」
…アンナの父親は顔に深いしわが刻まれた一癖ありそうな顔をしていて、髪の毛をポマードでぺったりと後ろに撫でつけている…声もいくらかしゃがれた癖のある声をしているが、可愛らしいを無邪気な二人を見てにこにこしている……一方、横にいるアンナの母親はまだ可愛らしいが、そろそろドレスよりエプロンが似合いそうな、ぽっちゃりとしたイタリアの「肝っ玉母さん」らしい貫禄が出始めている…
アンナ母「初めまして、よく来てくれたわね♪」
提督(小)「その…はじめまして」
アンナ父「はは、緊張することはないよ…フランチェスカちゃんはおじさんの「フランチェスコ」と同じ名前だし、アンナとも仲良くしてくれているそうだから家族同然だよ……そうだろ、アンナ?」
アンナ(小)「ええ、パパ…それで、もういいかしら?」
アンナ父「ああ、いいとも。好きに遊んでいなさい…パパは書斎でイナッツィオさんとお仕事の話をしてくるからね」
アンナ(小)「分かったわ、邪魔はするなってことね?」
アンナ父「邪魔なんてことはないさ…ただ、あまりうるさくしちゃだめだよ?」
アンナ(小)「ええ」
…数十分後・カスティリオーニ家の玄関…
男「さぁ、つきましたよ…どうぞ」
…メルツェデスの重いドアを開けてもらって降りると、目の前には広い立派な庭と大きな館が建っていた…黄色っぽい石を積んだ外の壁に這わせたバラに、水がめを抱えた女神の噴水…館自体は明るい白壁と黄色がかった屋根瓦で、庭にもよく馴染んでいる……どういうわけかこわもての男が何人かいるが、小さい提督はそこまで気が付かなかった…
提督(小)「ありがとうございます」
男「いえ、お嬢のお友達なら大歓迎ですよ…さ、こっちで……」
アンナ(小)「フランカ、待ってたわよ!」
提督(小)「アンナ…そんなに抱きつかれたら苦しいよ…///」
アンナ(小)「ん、それもそうね…とにかく、よく来てくれたわ。とにかくまずはフランカをパパとママに紹介しなくっちゃ♪ ご苦労様、ジャンニ」
男「へい、シニョリーナ」
…邸内…
提督(小)「…すごいお家ね……」素朴な南イタリア風ではあるがとても広いお屋敷と、あたりに飾ってある大きくて高そうな花瓶や飾り皿に、子供ながらに感心している…
アンナ(小)「そう? まぁいいから居間に来てちょうだい♪」提督(小)の手をつかみ、引っ張っていくアンナ(小)…
提督(小)「う、うん…」
アンナ(小)「パパ、ママ…フランカが来たわ!」
…広々とした居間には第二次大戦前に撮られたらしい色あせた昔の写真が数枚かけてあり、真ん中にはがっちりした木の椅子とテーブルが置いてある…テーブルの中央には素朴な田舎屋敷には場違いな銀の花瓶が置いてあり、椅子にはアンナの「パパとママ」が座っている…
アンナの父「そうか……初めまして、フランチェスカちゃんだね?」
提督(小)「はじめまして…え、えーと…お母さまとおばさまからおみやげを……」大事に抱えてきたお菓子の箱を差しだした…
アンナ父「これは親切にありがとう。私はフランチェスコ・サルヴァトーレ…アンナの父親だよ。それでこちらが母親のマリア」
…アンナの父親は顔に深いしわが刻まれた一癖ありそうな顔をしていて、髪の毛をポマードでぺったりと後ろに撫でつけている…声もいくらかしゃがれた癖のある声をしているが、可愛らしいを無邪気な二人を見てにこにこしている……一方、横にいるアンナの母親はまだ可愛らしいが、そろそろドレスよりエプロンが似合いそうな、ぽっちゃりとしたイタリアの「肝っ玉母さん」らしい貫禄が出始めている…
アンナ母「初めまして、よく来てくれたわね♪」
提督(小)「その…はじめまして」
アンナ父「はは、緊張することはないよ…フランチェスカちゃんはおじさんの「フランチェスコ」と同じ名前だし、アンナとも仲良くしてくれているそうだから家族同然だよ……そうだろ、アンナ?」
アンナ(小)「ええ、パパ…それで、もういいかしら?」
アンナ父「ああ、いいとも。好きに遊んでいなさい…パパは書斎でイナッツィオさんとお仕事の話をしてくるからね」
アンナ(小)「分かったわ、邪魔はするなってことね?」
アンナ父「邪魔なんてことはないさ…ただ、あまりうるさくしちゃだめだよ?」
アンナ(小)「ええ」
425: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/12(水) 01:43:35.64:HdJniM6n0 (1/1)
…アンナの部屋…
アンナ(小)「さ、どうぞ」
提督(小)「うん…わぁ、すごい……!」
…アンナ(小)の部屋には子供にしてはずいぶん立派な机と椅子、それに本棚いっぱいに詰め込まれた(その割には読まれていない様子の)豪華な装丁の物語集……それにどこかのプリンセスめいたお洒落なベッドが置かれていて、その上にはクマのぬいぐるみがずらりと並んでいる…
アンナ(小)「そう? 別にそこまですごいところはないと思うけど?」
提督(小)「ううん。とってもすてきなお部屋だし、すごいと思うな…ぬいぐるみもいっぱい」
アンナ(小)「別に欲しいわけじゃないのに、パパとお仕事をする人たちが「アンナちゃんに」って持ってくるのよ……ああいうオジサンたちは煙草臭いから好きじゃないわ」
提督(小)「アンナのお父さんは、いろんな人とお仕事してるの?」
アンナ(小)「ええ、「カスティリオーネ・ファミリア」って言って、オリーヴオイルとかを世界中に売ってる会社の社長なのよ……首相よりもえらいんだから♪」
提督(小)「へぇ…」
アンナ(小)「まぁいいわ…さ、座って? そろそろ誰かがお菓子を持ってきてくれるから」
提督(小)「うん、分かった……それじゃあここでいいかな…?」
アンナ(小)「そんなのどこだっていいわ、お好きなところにどうぞ…ほら、来たわ」
男「…シニョリーナ・カスティリオーネ、お菓子を持ってきましたよ」少しけばけばしいオレンジと茶色のネクタイを締めた男が、お菓子の盆を持って入って来た…
アンナ(小)「グラツィエ。ありがとね、トーニ」
男「いいんですよ、他に何か必要だったら言ってください」
アンナ(小)「ええ、それとこの間はあのエテ公を締め上げてくれてありがとね…パパには内緒よ?」
男「おやおや…シニョリーナ、「エテ公」だなんて、どこでそんな乱暴な口の利き方を覚えたんです?」
アンナ(小)「この間……いえ、言わないでおくわ。誰かに迷惑がかかるといけないものね♪」
男「はは、さすがはシニョリーナだ…とにかく、ドン・カスティリオーネには秘密にしておきますよ」
アンナ(小)「ならいいわ……ところでトーニ、それとそのネクタイの柄はなに?まるでピエロよ」
男「あれ、こりゃ手厳しいや。シニョリーナの前じゃ着る物にも気を付けなくっちゃあ」
アンナ(小)「当然でしょ、パパも「トーニがうちのファミリアをきちんと締めてくれているんだ」って言ってたもの…それがそのネクタイじゃ笑い者になっちゃうわ」
男「参ったな……今度から気を付けます」
アンナ(小)「よろしい…それとお菓子をありがとね♪」
男「なぁに、シニョリーナのためなら何でもありませんや…何か用があったら構わずに呼んでくださいよ」
アンナ(小)「ありがと……さ、食べて?」
提督(小)「うん……とってもおいしい…♪」出されたカンノーロとクッキーを一つ二つ食べると、丁寧に手を拭った…
アンナ(小)「よかったわ…さ、何して遊ぶ?」
提督(小)「んー…」
アンナ(小)「ま、フランカってばいつも本ばっかりだもんね……ところで…」
提督(小)「?」
アンナ(小)「この間のやつ…もう一回やってみてくれない……?」
提督(小)「この間の……キスのこと?」
アンナ(小)「ええ、それよ…あれ、とっても気持ちよかったから…///」
提督(小)「うん、お母さまには「大事な人とだけするように」って言われてるけど……アンナは大事な人だもんね……んっ♪」
アンナ(小)「ん、ふっ…///」…ぞくっ♪
提督(小)「んむっ…んっ……♪」ちゅっ…はむっ、ちゅぅぅ…っ♪
アンナ(小)「んんぅ…はーっ、はーっ……んっ♪」ぞくっ…ぞくぞくっ……♪
提督(小)「んちゅっ、ちゅぅ…ちゅっ……ぷは♪」薄いが意外と柔らかく、カンノーロのクリームに入っていたリコッタチーズとアンズの甘い味がするアンナの唇に、提督(小)は見よう見まねで覚えた、優しいついばむようなキスをしばらく続けた…
アンナ(小)「はーっ、はーっ、はぁぁ…っ♪」
提督(小)「…きもちよかったね……「ちゅう」するの///」
アンナ(小)「そ、そうね…///」
…アンナの部屋…
アンナ(小)「さ、どうぞ」
提督(小)「うん…わぁ、すごい……!」
…アンナ(小)の部屋には子供にしてはずいぶん立派な机と椅子、それに本棚いっぱいに詰め込まれた(その割には読まれていない様子の)豪華な装丁の物語集……それにどこかのプリンセスめいたお洒落なベッドが置かれていて、その上にはクマのぬいぐるみがずらりと並んでいる…
アンナ(小)「そう? 別にそこまですごいところはないと思うけど?」
提督(小)「ううん。とってもすてきなお部屋だし、すごいと思うな…ぬいぐるみもいっぱい」
アンナ(小)「別に欲しいわけじゃないのに、パパとお仕事をする人たちが「アンナちゃんに」って持ってくるのよ……ああいうオジサンたちは煙草臭いから好きじゃないわ」
提督(小)「アンナのお父さんは、いろんな人とお仕事してるの?」
アンナ(小)「ええ、「カスティリオーネ・ファミリア」って言って、オリーヴオイルとかを世界中に売ってる会社の社長なのよ……首相よりもえらいんだから♪」
提督(小)「へぇ…」
アンナ(小)「まぁいいわ…さ、座って? そろそろ誰かがお菓子を持ってきてくれるから」
提督(小)「うん、分かった……それじゃあここでいいかな…?」
アンナ(小)「そんなのどこだっていいわ、お好きなところにどうぞ…ほら、来たわ」
男「…シニョリーナ・カスティリオーネ、お菓子を持ってきましたよ」少しけばけばしいオレンジと茶色のネクタイを締めた男が、お菓子の盆を持って入って来た…
アンナ(小)「グラツィエ。ありがとね、トーニ」
男「いいんですよ、他に何か必要だったら言ってください」
アンナ(小)「ええ、それとこの間はあのエテ公を締め上げてくれてありがとね…パパには内緒よ?」
男「おやおや…シニョリーナ、「エテ公」だなんて、どこでそんな乱暴な口の利き方を覚えたんです?」
アンナ(小)「この間……いえ、言わないでおくわ。誰かに迷惑がかかるといけないものね♪」
男「はは、さすがはシニョリーナだ…とにかく、ドン・カスティリオーネには秘密にしておきますよ」
アンナ(小)「ならいいわ……ところでトーニ、それとそのネクタイの柄はなに?まるでピエロよ」
男「あれ、こりゃ手厳しいや。シニョリーナの前じゃ着る物にも気を付けなくっちゃあ」
アンナ(小)「当然でしょ、パパも「トーニがうちのファミリアをきちんと締めてくれているんだ」って言ってたもの…それがそのネクタイじゃ笑い者になっちゃうわ」
男「参ったな……今度から気を付けます」
アンナ(小)「よろしい…それとお菓子をありがとね♪」
男「なぁに、シニョリーナのためなら何でもありませんや…何か用があったら構わずに呼んでくださいよ」
アンナ(小)「ありがと……さ、食べて?」
提督(小)「うん……とってもおいしい…♪」出されたカンノーロとクッキーを一つ二つ食べると、丁寧に手を拭った…
アンナ(小)「よかったわ…さ、何して遊ぶ?」
提督(小)「んー…」
アンナ(小)「ま、フランカってばいつも本ばっかりだもんね……ところで…」
提督(小)「?」
アンナ(小)「この間のやつ…もう一回やってみてくれない……?」
提督(小)「この間の……キスのこと?」
アンナ(小)「ええ、それよ…あれ、とっても気持ちよかったから…///」
提督(小)「うん、お母さまには「大事な人とだけするように」って言われてるけど……アンナは大事な人だもんね……んっ♪」
アンナ(小)「ん、ふっ…///」…ぞくっ♪
提督(小)「んむっ…んっ……♪」ちゅっ…はむっ、ちゅぅぅ…っ♪
アンナ(小)「んんぅ…はーっ、はーっ……んっ♪」ぞくっ…ぞくぞくっ……♪
提督(小)「んちゅっ、ちゅぅ…ちゅっ……ぷは♪」薄いが意外と柔らかく、カンノーロのクリームに入っていたリコッタチーズとアンズの甘い味がするアンナの唇に、提督(小)は見よう見まねで覚えた、優しいついばむようなキスをしばらく続けた…
アンナ(小)「はーっ、はーっ、はぁぁ…っ♪」
提督(小)「…きもちよかったね……「ちゅう」するの///」
アンナ(小)「そ、そうね…///」
426: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/13(木) 02:41:42.59:68DxiTCT0 (1/1)
………
提督「…って言うようなことがあって、それ以来時々遊びに行っては子供らしい口づけをよく交わしていたわね……当時はまだ小さくて世間知らずだったから、キスをするのは「仲良しのしるし」みたいなものだと思っていて…アンナの家に遊びに行ったりとか、学校で二人きりになるたびにキスしてたわ///」
アッテンドーロ「うわ…ぁ…」
アメティスタ「まぁ、戻ってきたら何やら興味深いお話の最中のようで……失礼します」
ペルラ「屋台に出さなかった分の「宝石のタルト」が少しありますから、よかったら一緒に召し上がりませんか?」
ディアナ「あら、でしたらわたくしがお皿を持ってきて差し上げます……皆さまは、どうぞおかけになって待っていらしてくださいな」
アッテンドーロ「ありがと、ディアナ…ちなみに今はみんなで提督のスケコマシぶりにあきれ返っていたところよ。こんな色魔に引っかかっちゃった姉さんが気の毒だわ…」
提督「色魔って…ずいぶんな言われようね……」
カヴール「…あの、それはさておき……アンナさんのお父上の「カスティリオーネ・ファミリア」って…その…」
提督「あー…まぁ、その…つまり……貿易会社よ」
コルサーロ「やれやれ、何を「取引」するんだかわからねえなぁ……」
シルヴィア「あー…当時フランカの事が心配になったから調べたけれど、ギリギリで違法なことはしていないわ……いささか怪しい書類で建築許可を得たりとか、入管手続きで目をつぶってもらったりとか…だいたいはそんな感じね」
クラウディア「それにアンナちゃんがフランカと仲がいいのを邪魔することもないし…そうでしょ、シルヴィア?」
シルヴィア「まぁそういう事ね。それに向こうの方も、フランカの事を可愛がってくれたから…問題が起きない限りは、わざわざ引き離すこともないと思って……」
提督「…でもそのおかげで、すっかりアンナとはおかしな関係になっちゃって……」
………
…
…それから数か月後…
提督(小)「ボンジョルノ、シニョーレ・カスティリオーネとシニョーラ・カスティリオーネ……アンナと遊ぶ約束をしたので、おじゃましにきました♪」
アンナ父「よくきたね、フランチェスカ…アンナが来るのを心待ちにしていたよ♪」
アンナ母「そうね、後でおばさんがおいしいお菓子を持って行くから……二人で遊んでいてちょうだいね♪」
提督(小)「はい♪」
…アンナの部屋…
提督(小)「うん…やっぱりこのお話は面白いなぁ……」
アンナ(小)「ふぅ、相変わらずフランカは本が好きねぇ……パパに「読書をするといい大人になれるから、アンナもフランカみたいにいっぱい本を読みなさい」って言われちゃったわ」…やれやれね」
提督(小)「ごめんね、アンナ」…すっかりアンナの部屋に慣れた提督(小)はアンナのふかふかのベッドにうつ伏せになって、脚をゆっくりとばたばたさせながら、どっしりした装丁の本をめくっている…その脇ではアンナ(小)が少し退屈そうにしながら提督(小)の髪を梳いてみたり、もてあそんだりしている…
アンナ(小)「いいのよ…おかげでフランカがうちに遊びに来てくれるわけだし、わたしもお友だちができてうれしいわ♪」
提督(小)「うん、わたしもアンナとお友だちになれてうれしい……それにアンナのお家の人も優しいし」
アンナ(小)「…そうね、パパやママだけじゃなくて「ファミリア」のメンバーたちも、みんなフランカの事が好きみたいよ…ところでフランカ、そろそろ…///」
提督(小)「また「ちゅう」…する?」
アンナ(小)「ええ…フランカのキス、とってもきもちいいし…///」カンピオーニ家の「教育」のおかげでキスが上手で、ぷるっと柔らかな唇と甘い匂いのする提督(小)に、すっかり病み付きになっているアンナ(小)…何かと理由を作っては家に呼び、そのたびに提督(小)とのキスをせがんでいる…
提督(小)「よかった…だっていっぱい「好き」って気持ちをこめているもの……ん、ちゅっ♪」
アンナ(小)「んふっ、んんぅ……ぷはぁ♪ …ねぇフランカ」
提督(小)「なーに?」
アンナ(小)「フランカは私のこと…好き?」
提督(小)「うん、アンナはやさしいから好き…いじわるな男の子からかばってくれたし、本もいっぱいかしてくれるもの♪」
アンナ(小)「……じゃあ私たちって「好きどうし」だし…大きくなったら、私とけっこんしてくれる?」
提督(小)「…うーん、シルヴィアおばさまはクラウディアお母さまとけっこんしちゃったから……うん、アンナとならけっこんしたいな♪」
アンナ(小)「ホントに? うれしい…っ♪ …それじゃあわたしたちは今日から「いいなずけ」ね…やくそくしたわよ、フランカ?」
提督(小)「うん…っ♪」
アンナ(小)「それじゃあもう一回「ちゅっ」てして…///」
提督(小)「わかった……んちゅっ、ちゅっ…ちゅぅっ♪」…提督(小)はアンナ(小)とベッドの上で向かい合い、両方の頬を小さな手で押さえると、柔らかいキスを交わした…
………
………
提督「…って言うようなことがあって、それ以来時々遊びに行っては子供らしい口づけをよく交わしていたわね……当時はまだ小さくて世間知らずだったから、キスをするのは「仲良しのしるし」みたいなものだと思っていて…アンナの家に遊びに行ったりとか、学校で二人きりになるたびにキスしてたわ///」
アッテンドーロ「うわ…ぁ…」
アメティスタ「まぁ、戻ってきたら何やら興味深いお話の最中のようで……失礼します」
ペルラ「屋台に出さなかった分の「宝石のタルト」が少しありますから、よかったら一緒に召し上がりませんか?」
ディアナ「あら、でしたらわたくしがお皿を持ってきて差し上げます……皆さまは、どうぞおかけになって待っていらしてくださいな」
アッテンドーロ「ありがと、ディアナ…ちなみに今はみんなで提督のスケコマシぶりにあきれ返っていたところよ。こんな色魔に引っかかっちゃった姉さんが気の毒だわ…」
提督「色魔って…ずいぶんな言われようね……」
カヴール「…あの、それはさておき……アンナさんのお父上の「カスティリオーネ・ファミリア」って…その…」
提督「あー…まぁ、その…つまり……貿易会社よ」
コルサーロ「やれやれ、何を「取引」するんだかわからねえなぁ……」
シルヴィア「あー…当時フランカの事が心配になったから調べたけれど、ギリギリで違法なことはしていないわ……いささか怪しい書類で建築許可を得たりとか、入管手続きで目をつぶってもらったりとか…だいたいはそんな感じね」
クラウディア「それにアンナちゃんがフランカと仲がいいのを邪魔することもないし…そうでしょ、シルヴィア?」
シルヴィア「まぁそういう事ね。それに向こうの方も、フランカの事を可愛がってくれたから…問題が起きない限りは、わざわざ引き離すこともないと思って……」
提督「…でもそのおかげで、すっかりアンナとはおかしな関係になっちゃって……」
………
…
…それから数か月後…
提督(小)「ボンジョルノ、シニョーレ・カスティリオーネとシニョーラ・カスティリオーネ……アンナと遊ぶ約束をしたので、おじゃましにきました♪」
アンナ父「よくきたね、フランチェスカ…アンナが来るのを心待ちにしていたよ♪」
アンナ母「そうね、後でおばさんがおいしいお菓子を持って行くから……二人で遊んでいてちょうだいね♪」
提督(小)「はい♪」
…アンナの部屋…
提督(小)「うん…やっぱりこのお話は面白いなぁ……」
アンナ(小)「ふぅ、相変わらずフランカは本が好きねぇ……パパに「読書をするといい大人になれるから、アンナもフランカみたいにいっぱい本を読みなさい」って言われちゃったわ」…やれやれね」
提督(小)「ごめんね、アンナ」…すっかりアンナの部屋に慣れた提督(小)はアンナのふかふかのベッドにうつ伏せになって、脚をゆっくりとばたばたさせながら、どっしりした装丁の本をめくっている…その脇ではアンナ(小)が少し退屈そうにしながら提督(小)の髪を梳いてみたり、もてあそんだりしている…
アンナ(小)「いいのよ…おかげでフランカがうちに遊びに来てくれるわけだし、わたしもお友だちができてうれしいわ♪」
提督(小)「うん、わたしもアンナとお友だちになれてうれしい……それにアンナのお家の人も優しいし」
アンナ(小)「…そうね、パパやママだけじゃなくて「ファミリア」のメンバーたちも、みんなフランカの事が好きみたいよ…ところでフランカ、そろそろ…///」
提督(小)「また「ちゅう」…する?」
アンナ(小)「ええ…フランカのキス、とってもきもちいいし…///」カンピオーニ家の「教育」のおかげでキスが上手で、ぷるっと柔らかな唇と甘い匂いのする提督(小)に、すっかり病み付きになっているアンナ(小)…何かと理由を作っては家に呼び、そのたびに提督(小)とのキスをせがんでいる…
提督(小)「よかった…だっていっぱい「好き」って気持ちをこめているもの……ん、ちゅっ♪」
アンナ(小)「んふっ、んんぅ……ぷはぁ♪ …ねぇフランカ」
提督(小)「なーに?」
アンナ(小)「フランカは私のこと…好き?」
提督(小)「うん、アンナはやさしいから好き…いじわるな男の子からかばってくれたし、本もいっぱいかしてくれるもの♪」
アンナ(小)「……じゃあ私たちって「好きどうし」だし…大きくなったら、私とけっこんしてくれる?」
提督(小)「…うーん、シルヴィアおばさまはクラウディアお母さまとけっこんしちゃったから……うん、アンナとならけっこんしたいな♪」
アンナ(小)「ホントに? うれしい…っ♪ …それじゃあわたしたちは今日から「いいなずけ」ね…やくそくしたわよ、フランカ?」
提督(小)「うん…っ♪」
アンナ(小)「それじゃあもう一回「ちゅっ」てして…///」
提督(小)「わかった……んちゅっ、ちゅっ…ちゅぅっ♪」…提督(小)はアンナ(小)とベッドの上で向かい合い、両方の頬を小さな手で押さえると、柔らかいキスを交わした…
………
427: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/14(金) 01:38:19.87:C5IentQe0 (1/1)
提督「…というわけで、アンナはそのことを持ちだしては私の「許嫁」だ……って言い張っているわけ」
アッテンドーロ「まぁ、子供の口約束だし何とも言えないわね…それにしても、彼女もよくそんな子供の頃の事を覚えていたわね?」
提督「そうね。まぁアンナは昔から物覚えが良かったから……勉強しているところなんて見たこともなかったけれど、いつも成績は上の方だったもの…」
クラウディア「…何はともあれ、私はアンナがお嫁さんでいいと思うのだけど…こればっかりはフランカの気持ちが固まらないことには決められないわ♪」
シルヴィア「まぁどっちにしろ、結婚するならオランダかイギリスにでも行かないことにはね……」
提督「だから、アンナが言っているだけで私にその気はないの…だいたい「カスティリオーネ・ファミリア」の女統領(ドンナ)の奥さんなんて私には務まりっこないもの……」
シルヴィア「そこはアンナに任せておけばいいんじゃないかしらね…それに、もしかしたらファミリアを継がないつもりかも知れないわよ?」
提督「そんなはずはないわ…あれだけお父さんのことを思っているアンナだもの……」
………
…
…提督・高校生のころ…
アンナ(高)「んあぁ…あむっ、ちゅぅぅ……はひっ、あふぅ…っん///」ビクッ、ビクン…ッ♪
提督(高)「んむっ、ちゅぅぅ…んっ、んちゅっ♪」
アンナ(高)「あっ…あ゛っあ゛っ……んあ゛ぁぁっ♪」
提督(高)「アンナの唇…柔らかいし、髪もいい匂い……ねぇ…もっと…して……いい?」椅子に座ったアンナの上にまたがり、両手の指を絡めてねちっこいキスを交わす二人……物覚えがよく要領のいいアンナもこればかりは提督のされるがままで、脚を開いてぐっちょりとめしべを濡らしている…
アンナ(高)「ええ、もっと…もっとしてちょうだい…っ♪」がくがくっ……とろっ…にちゅっ♪
…成績はお互いに悪くなかったが、地元カンパーニア州にあるごく普通の「身の丈にあった」公立高校に進んだ提督(高)と、ローマにあるただれた噂の絶えない、お金持ちだらけの私立高級女子校に進んだアンナ(高)…お互いに離れ離れになって会う機会が減った分、たまに提督が実家に戻ってきたアンナの家に遊びに行くと、挨拶もそこそこに舌を絡めるようなキスを交わす…
提督(高)「それにしてもアンナったら……久しぶりに遊びに来たのに、挨拶も抜きにいきなりこんな……ちゅっ、んちゅ…っ♪」
アンナ(高)「いいじゃない、高校が別々になっちゃってなかなか会えないんだもの…それより、もっとキスしてよ?」
提督(高)「はいはい…それじゃあ会えなかった分♪」むちゅ、ちゅぅっ…れろっ、ちゅぽ…っ♪
アンナ(高)「はひっ、んむっ…んちゅっ、れろっ……ぬちゅっ……ん、ふぅ…♪」
提督(高)「ぷはぁ…どう、満足してくれた?」
アンナ(高)「ええ、よかったわ……ん、もう下着がぐちょぐちょ…フランカは?」高校生とはいえかなり大人っぽいランジェリーを脱ぎ捨て、髪を留めていた金の髪飾りを外した…
提督(高)「…ええ、私も……このままスカートの中が濡れたまま帰ることになりそう///」
アンナ(高)「ふふ、じゃあ私のを貸してあげる…もっとも、フランカが履いたら食いこんじゃいそうだけど……またおっぱい大きくなったんじゃない?」
提督(高)「ええ、もう走るたびにたゆんたゆん揺れるから運動が大変……それに足をついた時じゃなくて、それより一呼吸遅れて揺れるから…」
アンナ(高)「あっそう。私はそんな巨乳じゃなくてよかったわ」
提督(高)「もう、聞いたのはアンナじゃない…」
アンナ(高)「まぁね…ところで、フランカは進路って決めた?」
提督(高)「うーん……私は大学で歴史を勉強しようかなって」
アンナ(高)「なるほどね。フランカは昔のものとか好きだし、いいんじゃないかしら?」
提督(高)「ありがと……それよりアンナは何でも得意だけれど、数学が一番得意だし…やっぱり数学者とか?」
アンナ(高)「ううん、私はもう決めてあるの…ボローニャ大の法学部よ」
(※ボローニャ大…十一世紀に開校された欧州最古の名門大学。当時隆盛を極めていたボローニャ商人たちが出資したこともあって、商法・民法などを学ぶための法学部や神学部、文学部、医学部が有名だった。また、実利を重んじる商人らしく、当時から宗教にとらわれない自由な発想で女性の参加にも抵抗がなく「学生がボーっとならないよう」カーテン越しに講義をしたと言う絶世の美人、ノヴェルラ・ダンドレア教授など有名な女性教師もいた)
提督(高)「えっ、法学部…?」
アンナ(高)「ええ…弁護士になって検察からパパを守って、いつかは「ファミリア」の相談役になるつもりなの……ま、とりあえずの夢は「街の国際弁護士」ってところね♪」
提督(高)「…もうやることが決まっているなんて、アンナはすごいわね……応援してるわ」
アンナ(高)「ありがと…じゃあ、あの時の約束通り結婚してよ♪」
提督(高)「そ、それとこれとは話が別でしょう…///」
………
提督「…というわけで、アンナはそのことを持ちだしては私の「許嫁」だ……って言い張っているわけ」
アッテンドーロ「まぁ、子供の口約束だし何とも言えないわね…それにしても、彼女もよくそんな子供の頃の事を覚えていたわね?」
提督「そうね。まぁアンナは昔から物覚えが良かったから……勉強しているところなんて見たこともなかったけれど、いつも成績は上の方だったもの…」
クラウディア「…何はともあれ、私はアンナがお嫁さんでいいと思うのだけど…こればっかりはフランカの気持ちが固まらないことには決められないわ♪」
シルヴィア「まぁどっちにしろ、結婚するならオランダかイギリスにでも行かないことにはね……」
提督「だから、アンナが言っているだけで私にその気はないの…だいたい「カスティリオーネ・ファミリア」の女統領(ドンナ)の奥さんなんて私には務まりっこないもの……」
シルヴィア「そこはアンナに任せておけばいいんじゃないかしらね…それに、もしかしたらファミリアを継がないつもりかも知れないわよ?」
提督「そんなはずはないわ…あれだけお父さんのことを思っているアンナだもの……」
………
…
…提督・高校生のころ…
アンナ(高)「んあぁ…あむっ、ちゅぅぅ……はひっ、あふぅ…っん///」ビクッ、ビクン…ッ♪
提督(高)「んむっ、ちゅぅぅ…んっ、んちゅっ♪」
アンナ(高)「あっ…あ゛っあ゛っ……んあ゛ぁぁっ♪」
提督(高)「アンナの唇…柔らかいし、髪もいい匂い……ねぇ…もっと…して……いい?」椅子に座ったアンナの上にまたがり、両手の指を絡めてねちっこいキスを交わす二人……物覚えがよく要領のいいアンナもこればかりは提督のされるがままで、脚を開いてぐっちょりとめしべを濡らしている…
アンナ(高)「ええ、もっと…もっとしてちょうだい…っ♪」がくがくっ……とろっ…にちゅっ♪
…成績はお互いに悪くなかったが、地元カンパーニア州にあるごく普通の「身の丈にあった」公立高校に進んだ提督(高)と、ローマにあるただれた噂の絶えない、お金持ちだらけの私立高級女子校に進んだアンナ(高)…お互いに離れ離れになって会う機会が減った分、たまに提督が実家に戻ってきたアンナの家に遊びに行くと、挨拶もそこそこに舌を絡めるようなキスを交わす…
提督(高)「それにしてもアンナったら……久しぶりに遊びに来たのに、挨拶も抜きにいきなりこんな……ちゅっ、んちゅ…っ♪」
アンナ(高)「いいじゃない、高校が別々になっちゃってなかなか会えないんだもの…それより、もっとキスしてよ?」
提督(高)「はいはい…それじゃあ会えなかった分♪」むちゅ、ちゅぅっ…れろっ、ちゅぽ…っ♪
アンナ(高)「はひっ、んむっ…んちゅっ、れろっ……ぬちゅっ……ん、ふぅ…♪」
提督(高)「ぷはぁ…どう、満足してくれた?」
アンナ(高)「ええ、よかったわ……ん、もう下着がぐちょぐちょ…フランカは?」高校生とはいえかなり大人っぽいランジェリーを脱ぎ捨て、髪を留めていた金の髪飾りを外した…
提督(高)「…ええ、私も……このままスカートの中が濡れたまま帰ることになりそう///」
アンナ(高)「ふふ、じゃあ私のを貸してあげる…もっとも、フランカが履いたら食いこんじゃいそうだけど……またおっぱい大きくなったんじゃない?」
提督(高)「ええ、もう走るたびにたゆんたゆん揺れるから運動が大変……それに足をついた時じゃなくて、それより一呼吸遅れて揺れるから…」
アンナ(高)「あっそう。私はそんな巨乳じゃなくてよかったわ」
提督(高)「もう、聞いたのはアンナじゃない…」
アンナ(高)「まぁね…ところで、フランカは進路って決めた?」
提督(高)「うーん……私は大学で歴史を勉強しようかなって」
アンナ(高)「なるほどね。フランカは昔のものとか好きだし、いいんじゃないかしら?」
提督(高)「ありがと……それよりアンナは何でも得意だけれど、数学が一番得意だし…やっぱり数学者とか?」
アンナ(高)「ううん、私はもう決めてあるの…ボローニャ大の法学部よ」
(※ボローニャ大…十一世紀に開校された欧州最古の名門大学。当時隆盛を極めていたボローニャ商人たちが出資したこともあって、商法・民法などを学ぶための法学部や神学部、文学部、医学部が有名だった。また、実利を重んじる商人らしく、当時から宗教にとらわれない自由な発想で女性の参加にも抵抗がなく「学生がボーっとならないよう」カーテン越しに講義をしたと言う絶世の美人、ノヴェルラ・ダンドレア教授など有名な女性教師もいた)
提督(高)「えっ、法学部…?」
アンナ(高)「ええ…弁護士になって検察からパパを守って、いつかは「ファミリア」の相談役になるつもりなの……ま、とりあえずの夢は「街の国際弁護士」ってところね♪」
提督(高)「…もうやることが決まっているなんて、アンナはすごいわね……応援してるわ」
アンナ(高)「ありがと…じゃあ、あの時の約束通り結婚してよ♪」
提督(高)「そ、それとこれとは話が別でしょう…///」
………
428:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/12/14(金) 22:41:43.33:MAuX2c67o (1/1)
幼馴染いいね
幼馴染いいね
429: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/16(日) 01:40:13.12:7ZCbULIp0 (1/1)
>>428 幼馴染み百合は成長と共にどんどん関係が深まっていく良さがありますね…続きはまた数日後に投下します
…ちなみにもうお分かりかとは思いますが、アンナの実家はイタリアならではの実業家……つまりそういうことです(アンナの父親である「フランチェスコ・カスティリオーネ」と言う名前もアメリカで勢力を振るったフランク・コステロの本名をもじって付けています)
>>428 幼馴染み百合は成長と共にどんどん関係が深まっていく良さがありますね…続きはまた数日後に投下します
…ちなみにもうお分かりかとは思いますが、アンナの実家はイタリアならではの実業家……つまりそういうことです(アンナの父親である「フランチェスコ・カスティリオーネ」と言う名前もアメリカで勢力を振るったフランク・コステロの本名をもじって付けています)
430:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/12/16(日) 08:03:08.05:Fjk0BY840 (1/1)
提督、これは責任取らないと。
提督、これは責任取らないと。
431: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/17(月) 01:19:03.47:210TqTTO0 (1/1)
>>430 そうなると提督は重婚待ったなしですし、エクレール提督のことを考えると国際問題まで引き起こしかねないですね…はたしてどうなるやら(笑)
>>430 そうなると提督は重婚待ったなしですし、エクレール提督のことを考えると国際問題まで引き起こしかねないですね…はたしてどうなるやら(笑)
432: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/18(火) 11:57:55.46:+H5aGqpq0 (1/1)
カヴール「…なるほど、そう言うことだったんですね……いっその事結婚してしまったらいかがです?」
コルサーロ「違いねぇ…あのお嬢さんは上玉だし、案外悪くないかもしれないぜ?」
ライモン「…わ、わたしは提督のお気持ちが動かない限りはダメだと思いますが……///」
アッテンドーロ「姉さんの言う通りね…その場の流れだとか、政略結婚なんて絶対にうまく行かないわ」
ペルラ「ふふ、それに提督が結婚するなんて言ったら…ウェディングドレス姿で押しかけてくる人たちが数十人ではきかないでしょうね♪」
提督「…修羅場待ったなしね…考えただけで頭が痛いわ……」
チェザーレ「やれやれ、さすがのチェザーレもそんな目には遭わなかったぞ」
ディアナ「そうですね……こういう場合「その道の達人」に聞けばよろしいのでは?」
提督「達人?」
ディアナ「ええ…女性のあしらいが上手なエウジェニオやバニョリーニ、アレッサンドロ……いかがです?」
提督「なるほど、経験豊かな「お姉さま方」に聞くわけね…いいかもしれないわ」
アッテンドーロ「ところでそのエウジェニオは…?」
提督「言われてみれば……それにエレオノーラやルクレツィアもそろそろ見つけに行かないと…お母さまとおばさまは?」
クラウディア「ふふ、私はディアナとお料理をするわ…ね、ディアナ?」
ディアナ「なにとぞ、よろしくお願いいたします」
シルヴィア「だったら私もいるわ…別に今日だけじゃないんだから、気にしないで行ってらっしゃい」
提督「それじゃあ、ちょっとエレオノーラたちを探してきます……行きましょう、ライモン?」
ライモン「はい…そういえばムツィオ、ピッツァの屋台はいいの?」
アッテンドーロ「あぁ…それがビスマルクが座り込んでずーっとむしゃむしゃやってたものだから、生地も具材もすっからかん…っていうわけで今日はもう店じまいよ……おかげで軽く十万リラは稼がせてもらったわ♪」扇のようにしてひらひらとリラ札を振ってみせる…
ライモン「そうなの、それじゃあ一緒に行けるわね?」
アッテンドーロ「ええ。おかげで財布の中も暖かいし…何か欲しいなら買ってあげるわよ、姉さん?」
ライモン「もう…ムツィオったら」
提督「…まぁ予算の分さえ回収できたら、あとの利益は好きにしていいって事になっているものね……」
アッテンドーロ「おかげ様でね。ま、そんなことよりエウジェニオを見つけに行きましょ……きっと会場で一番美女が集まっている所ね♪」
…鎮守府・庭…
エウジェニオ「ふぅ、にぎやかなのはいいけれど…ここまで来るとちょっと閉口しちゃうわね……れろっ…」
…棒のついた丸い真っ赤なアメ玉をしゃぶりつつ、庭の片隅の芝生にひざを立てて腰を下ろしているエウジェニオ…ギリシャ彫刻のような端正な顔立ちで海を眺めていると、それだけで絵になる……会場の中心ではにぎやかな売り声や来場者の歓声が聞こえてくるが、エウジェニオのいる場所からだと砂浜に打ち寄せる波音や風の音に混じって、途切れ途切れのざわめきのようにしか聞こえてこない…
エウジェニオ「いい風……これで隣にいい匂いのする美女でもいれば完璧なんだけど…ま、たまには一人も悪くないわ……ちゅぱ…」
母親「……人混みで疲れちゃったのね…ここならいいでしょう?」
女の子「うん…つかれちゃったし、すわりたいよ……ねえ、ここにすわっていい?」
母親「しかたないわね…着るものを汚さないようにしなさい……あ」茂みの陰で見えなかったエウジェニオを見つけた母娘連れ…
エウジェニオ「ボンジョルノ。お嬢さんも人混みで疲れちゃったんでしょう……チャオ♪」女の子に片手を振ってみせる
母親「ええ、娘がぐずってしまって…ここ、座ってもいいですか?」
エウジェニオ「別に私だけの芝生じゃないし、特に花が植わっているわけでもないわ……遠慮しないで座って?」
母親「グラツィエ…ほら、お姉さんが座っていいって言っているわよ」
女の子「ありがと、お姉ちゃん……」そう言って座ると、じーっとエウジェニオの端正な口元を眺めている…
エウジェニオ「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないわ)…ちゅぱ……」
女の子「…マンマ、あれがほしい……おねえちゃん…」
母親「…え?」
女の子「おねえちゃんのもってるアメ…ほしいよぉ……」
母親「そんなこと言ったって、お姉さんが食べてるでしょう?」
女の子「でもぉ…」
カヴール「…なるほど、そう言うことだったんですね……いっその事結婚してしまったらいかがです?」
コルサーロ「違いねぇ…あのお嬢さんは上玉だし、案外悪くないかもしれないぜ?」
ライモン「…わ、わたしは提督のお気持ちが動かない限りはダメだと思いますが……///」
アッテンドーロ「姉さんの言う通りね…その場の流れだとか、政略結婚なんて絶対にうまく行かないわ」
ペルラ「ふふ、それに提督が結婚するなんて言ったら…ウェディングドレス姿で押しかけてくる人たちが数十人ではきかないでしょうね♪」
提督「…修羅場待ったなしね…考えただけで頭が痛いわ……」
チェザーレ「やれやれ、さすがのチェザーレもそんな目には遭わなかったぞ」
ディアナ「そうですね……こういう場合「その道の達人」に聞けばよろしいのでは?」
提督「達人?」
ディアナ「ええ…女性のあしらいが上手なエウジェニオやバニョリーニ、アレッサンドロ……いかがです?」
提督「なるほど、経験豊かな「お姉さま方」に聞くわけね…いいかもしれないわ」
アッテンドーロ「ところでそのエウジェニオは…?」
提督「言われてみれば……それにエレオノーラやルクレツィアもそろそろ見つけに行かないと…お母さまとおばさまは?」
クラウディア「ふふ、私はディアナとお料理をするわ…ね、ディアナ?」
ディアナ「なにとぞ、よろしくお願いいたします」
シルヴィア「だったら私もいるわ…別に今日だけじゃないんだから、気にしないで行ってらっしゃい」
提督「それじゃあ、ちょっとエレオノーラたちを探してきます……行きましょう、ライモン?」
ライモン「はい…そういえばムツィオ、ピッツァの屋台はいいの?」
アッテンドーロ「あぁ…それがビスマルクが座り込んでずーっとむしゃむしゃやってたものだから、生地も具材もすっからかん…っていうわけで今日はもう店じまいよ……おかげで軽く十万リラは稼がせてもらったわ♪」扇のようにしてひらひらとリラ札を振ってみせる…
ライモン「そうなの、それじゃあ一緒に行けるわね?」
アッテンドーロ「ええ。おかげで財布の中も暖かいし…何か欲しいなら買ってあげるわよ、姉さん?」
ライモン「もう…ムツィオったら」
提督「…まぁ予算の分さえ回収できたら、あとの利益は好きにしていいって事になっているものね……」
アッテンドーロ「おかげ様でね。ま、そんなことよりエウジェニオを見つけに行きましょ……きっと会場で一番美女が集まっている所ね♪」
…鎮守府・庭…
エウジェニオ「ふぅ、にぎやかなのはいいけれど…ここまで来るとちょっと閉口しちゃうわね……れろっ…」
…棒のついた丸い真っ赤なアメ玉をしゃぶりつつ、庭の片隅の芝生にひざを立てて腰を下ろしているエウジェニオ…ギリシャ彫刻のような端正な顔立ちで海を眺めていると、それだけで絵になる……会場の中心ではにぎやかな売り声や来場者の歓声が聞こえてくるが、エウジェニオのいる場所からだと砂浜に打ち寄せる波音や風の音に混じって、途切れ途切れのざわめきのようにしか聞こえてこない…
エウジェニオ「いい風……これで隣にいい匂いのする美女でもいれば完璧なんだけど…ま、たまには一人も悪くないわ……ちゅぱ…」
母親「……人混みで疲れちゃったのね…ここならいいでしょう?」
女の子「うん…つかれちゃったし、すわりたいよ……ねえ、ここにすわっていい?」
母親「しかたないわね…着るものを汚さないようにしなさい……あ」茂みの陰で見えなかったエウジェニオを見つけた母娘連れ…
エウジェニオ「ボンジョルノ。お嬢さんも人混みで疲れちゃったんでしょう……チャオ♪」女の子に片手を振ってみせる
母親「ええ、娘がぐずってしまって…ここ、座ってもいいですか?」
エウジェニオ「別に私だけの芝生じゃないし、特に花が植わっているわけでもないわ……遠慮しないで座って?」
母親「グラツィエ…ほら、お姉さんが座っていいって言っているわよ」
女の子「ありがと、お姉ちゃん……」そう言って座ると、じーっとエウジェニオの端正な口元を眺めている…
エウジェニオ「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないわ)…ちゅぱ……」
女の子「…マンマ、あれがほしい……おねえちゃん…」
母親「…え?」
女の子「おねえちゃんのもってるアメ…ほしいよぉ……」
母親「そんなこと言ったって、お姉さんが食べてるでしょう?」
女の子「でもぉ…」
433: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/20(木) 02:31:10.87:/cTZThh20 (1/1)
エウジェニオ「シニョーラ(奥さん)、私は虫歯も病気もないけれど……良かったらこのアメ、お嬢さんにあげてもいいかしら?」
母親「えーと…その……」
エウジェニオ「エウジェニオ・ディ・サヴォイア…ここの艦娘よ」
女の子「ねぇ、マンマ……」
母親「…え、ええと…では、ありがとうございます」
エウジェニオ「いいのよ、遠慮することはないわ。さぁ、可愛らしいお嬢さま…どうぞ召し上がれ♪」ボールペンを回すように指先でくるりとアメ玉の柄を半回転させると、一輪のバラを渡すようにして女の子にアメ玉を差しだした…
女の子「わぁぁ…♪ グラツィエ、おねえちゃん……ん、ちゅぱ♪」
母親「///」
エウジェニオ「いいのよ…小さな貴婦人さん♪」女の子のぷにぷにした頬に軽くキスをし、母親に軽くウィンクをするエウジェニオ……立ち上がると芝生に下ろしていたヒップの砂を軽く払い、鎮守府の方に歩きかけた…
提督「…あ、いたいた♪」
エウジェニオ「あら、提督。そんな巡礼みたいにみんなをぞろぞろ引きつれて…どうしたの?」
提督「いえ、実を言うとね…あら」
母親「……ボンジョルノ、士官さん///」エウジェニオのウィンクに頬を赤くしている母親…
提督「ボンジョルノ、シニョーラ。 あら可愛らしいお嬢さん…アメは美味しい?」
女の子「うん……おねえちゃんがぺろぺろしてたのをくれたの♪」
提督「…え」
アッテンドーロ「エウジェニオ……前から見境なしだとは思っていたけれど、さすがにそれは…」
カヴール「まぁまぁ…まさか母娘をいっぺんに味見するなんて、エウジェニオったら……ふふっ♪」
エウジェニオ「ちょっと、あなたたちね…人の事を何だと思っているの?」
コルサーロ「ま、そりゃふだんの色事師っぷりを見ていればな…」
エウジェニオ「まったく失礼ね…それじゃあね」
女の子「うん…ちゅぱ、ちゅむ……♪」
…
提督「さてと、それじゃあ今度はエレオノーラたちを見つけないといけないわね」
エウジェニオ「ま、提督はそれよりも「許嫁」との関係をどうにかしないと…でしょう♪」
提督「むぅ…それはそうとエレオノーラたちはどこに行ったのかしら?」
ライモン「あ。提督、向こうに…」
提督「あー、見えたわ…みんな、お待たせ♪」
シモネッタ提督「あら、別に待ってないわ……それじゃあ大きなお口で「あーん」してね♪」
ミラベロ「あーん♪」
シモネッタ提督「はい♪ あら、ごめんなさい…私としたことがクリームを口の端に付けちゃったわ、取ってあげるわね……んちゅっ、れろっ♪」
ミラベロ「んふふっ。もう、くすぐったいわ……お返ししてあげる♪」…ちゅっ♪
シモネッタ提督「んふふふっ、むふ…っ♪」
カサルディ提督「ねぇフランカ、早く助けてよ! ここままじゃ、いつうちの娘たちが物陰に連れ込まれるか分かったものじゃないわ…!」
シモネッタ提督「…ルクレツィアったら失礼ね……可愛い天使たちと仲良くするんだもの、ちゃんとベッドのあるところまでエスコートするに決まっているでしょう♪」
カサルディ提督「あぁ、もう!」
エクレール提督「まったく信じられませんわ…シモネッタ提督ときたら、さっきからずっとこんなですのよ!? は、早くどうにかなさいっ///」
提督「あー…なんと言うか、エレオノーラは期待を裏切らないわね……」
エクレール提督「感心している場合ではありませんわ…!」
提督「まぁまぁマリー、落ち着いて……一緒にいられなかった分、後で「パルフェ」でも食べましょうね…もちろん、姫も♪」(※パルフェ…フランス語。「パフェ」の原型になった冷菓子のこと)
足柄「……うちの提督は「メロンパン」なんかが好きだけど…イタリアじゃ難しそうね」
百合姫提督「ええ、特に「チョコチップメロンパン」が好きなの…でもフランカが用意してくれるなら、何だっていいわ♪」
提督「ありがと…それに、パルフェだって甘くて美味しいもの♪」
エウジェニオ「シニョーラ(奥さん)、私は虫歯も病気もないけれど……良かったらこのアメ、お嬢さんにあげてもいいかしら?」
母親「えーと…その……」
エウジェニオ「エウジェニオ・ディ・サヴォイア…ここの艦娘よ」
女の子「ねぇ、マンマ……」
母親「…え、ええと…では、ありがとうございます」
エウジェニオ「いいのよ、遠慮することはないわ。さぁ、可愛らしいお嬢さま…どうぞ召し上がれ♪」ボールペンを回すように指先でくるりとアメ玉の柄を半回転させると、一輪のバラを渡すようにして女の子にアメ玉を差しだした…
女の子「わぁぁ…♪ グラツィエ、おねえちゃん……ん、ちゅぱ♪」
母親「///」
エウジェニオ「いいのよ…小さな貴婦人さん♪」女の子のぷにぷにした頬に軽くキスをし、母親に軽くウィンクをするエウジェニオ……立ち上がると芝生に下ろしていたヒップの砂を軽く払い、鎮守府の方に歩きかけた…
提督「…あ、いたいた♪」
エウジェニオ「あら、提督。そんな巡礼みたいにみんなをぞろぞろ引きつれて…どうしたの?」
提督「いえ、実を言うとね…あら」
母親「……ボンジョルノ、士官さん///」エウジェニオのウィンクに頬を赤くしている母親…
提督「ボンジョルノ、シニョーラ。 あら可愛らしいお嬢さん…アメは美味しい?」
女の子「うん……おねえちゃんがぺろぺろしてたのをくれたの♪」
提督「…え」
アッテンドーロ「エウジェニオ……前から見境なしだとは思っていたけれど、さすがにそれは…」
カヴール「まぁまぁ…まさか母娘をいっぺんに味見するなんて、エウジェニオったら……ふふっ♪」
エウジェニオ「ちょっと、あなたたちね…人の事を何だと思っているの?」
コルサーロ「ま、そりゃふだんの色事師っぷりを見ていればな…」
エウジェニオ「まったく失礼ね…それじゃあね」
女の子「うん…ちゅぱ、ちゅむ……♪」
…
提督「さてと、それじゃあ今度はエレオノーラたちを見つけないといけないわね」
エウジェニオ「ま、提督はそれよりも「許嫁」との関係をどうにかしないと…でしょう♪」
提督「むぅ…それはそうとエレオノーラたちはどこに行ったのかしら?」
ライモン「あ。提督、向こうに…」
提督「あー、見えたわ…みんな、お待たせ♪」
シモネッタ提督「あら、別に待ってないわ……それじゃあ大きなお口で「あーん」してね♪」
ミラベロ「あーん♪」
シモネッタ提督「はい♪ あら、ごめんなさい…私としたことがクリームを口の端に付けちゃったわ、取ってあげるわね……んちゅっ、れろっ♪」
ミラベロ「んふふっ。もう、くすぐったいわ……お返ししてあげる♪」…ちゅっ♪
シモネッタ提督「んふふふっ、むふ…っ♪」
カサルディ提督「ねぇフランカ、早く助けてよ! ここままじゃ、いつうちの娘たちが物陰に連れ込まれるか分かったものじゃないわ…!」
シモネッタ提督「…ルクレツィアったら失礼ね……可愛い天使たちと仲良くするんだもの、ちゃんとベッドのあるところまでエスコートするに決まっているでしょう♪」
カサルディ提督「あぁ、もう!」
エクレール提督「まったく信じられませんわ…シモネッタ提督ときたら、さっきからずっとこんなですのよ!? は、早くどうにかなさいっ///」
提督「あー…なんと言うか、エレオノーラは期待を裏切らないわね……」
エクレール提督「感心している場合ではありませんわ…!」
提督「まぁまぁマリー、落ち着いて……一緒にいられなかった分、後で「パルフェ」でも食べましょうね…もちろん、姫も♪」(※パルフェ…フランス語。「パフェ」の原型になった冷菓子のこと)
足柄「……うちの提督は「メロンパン」なんかが好きだけど…イタリアじゃ難しそうね」
百合姫提督「ええ、特に「チョコチップメロンパン」が好きなの…でもフランカが用意してくれるなら、何だっていいわ♪」
提督「ありがと…それに、パルフェだって甘くて美味しいもの♪」
434: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/22(土) 12:13:04.25:1zU7qVhY0 (1/1)
…食堂…
カサルディ提督「あー…怒鳴り過ぎて喉が痛い……」
シモネッタ提督「もう、あんまり大声を出しちゃダメよ?」
カサルディ提督「一体誰のせいだと…! …う゛ー…ごほんっ…」
提督「まぁまぁ、いま飲み物を用意するから…カフェラテでいいかしら?」
カサルディ提督「ありがと、カフェラテでいいわ…あー…うー…おほんっ……」
エクレール提督「…まったく、イタリア勢の提督は揃いも揃ってどうしようもありませんわね……」
提督「ねぇマリー…「犬のしつけ」って愉しいわよね♪」
エクレール提督「…っ///」
ヴァイス提督「?」
グレイ提督「……ふむ、エクレール大佐はカンピオーニ少将に何か…なるほど、興味深いですね…」
エリトレア「提督方、お待たせしました♪ コーヒーにぴったりなおいしいお菓子ですよっ♪」
グレイ提督「ふふ、なるほど美味しそうですわね…ありがとう、エリトレア」
エリトレア「いえいえ、どうぞお好きなだけ取って下さいねっ♪」
カサルディ提督「グラツィエ…二人ともお菓子は? …あ、でもさっきあれだけ食べたからお腹いっぱいか……」
MS16「ご心配なく、司令…どれも美味しそう♪」
MS22「まだまだいくらでも入るけど、まずは一個ずつ取ってくれる?」
カサルディ提督「まったく…そんな小さい身体のどこに収まるんだか……お腹を壊さないようにね?」
MS16・22「「はい、司令♪」」
シモネッタ提督「あー、私もああいうちっちゃな女の子に囲まれて執務がしたいわ…♪」
マエストラーレ(ヴェネツィア)「もう、司令ったら浮気しないっ!」
グレカーレ(ヴェネツィア)「ふふ、おねえちゃんったら心配性なんだから…うちの司令に限っては大丈夫、だってちゃんと戻ってくるもの……そうでしょ?」
シモネッタ提督「ええ、だって普段あれだけ「仲良し」してるもの…ね♪」
カサルディ提督「…」
提督「…はい、お待たせ……どうしたの、ルクレツィア? そんな生ゴミを見るような目でエレオノーラを見て」
カサルディ提督「…生ゴミなら幼女にいたずらはしないし、その方がマシよ」
シモネッタ提督「んー、このエクレアおいし…♪」
エリトレア「それは「エクレア・ルージュ」です…貴女の心に響く味がする、イチゴとクランベリーの甘酸っぱいエクレアですよ♪」
シモネッタ提督「なるほど、とっても美味しいわ…ほら、リベッチオはこっち側から食べて?」
リベッチオ(ヴェネツィア)「うんっ……あむっ、はむっ♪」
シモネッタ提督「はむっ、んむ……ちゅぅ…っ♪」
リベッチオ「ぷは……勢い込んで食べてたら、司令の唇まで食べちゃった…甘酸っぱくて美味しいね♪」
シモネッタ提督「ふふ……それじゃあもう一個食べる?」
提督「あー…カヴール、お菓子はどれにする?」
カヴール「あ、あぁ…そうですね、でしたらこのショコラを……」
ヴァイス提督「な、何て破廉恥な……落ち着け、計算でもして冷静になれ…距離一万メートルからの20.3センチ砲弾が角度四十五度で着弾するとき、その貫徹力は……///」
エリザベス「おやまあ…イタリアの提督方は皆さん艦娘たちとずいぶん親密な関係でいらっしゃること…」
エメラルド「///」
グレイ提督「……エメラルド、庭が綺麗ですよ…ほら、ごらんなさい?」
…食堂…
カサルディ提督「あー…怒鳴り過ぎて喉が痛い……」
シモネッタ提督「もう、あんまり大声を出しちゃダメよ?」
カサルディ提督「一体誰のせいだと…! …う゛ー…ごほんっ…」
提督「まぁまぁ、いま飲み物を用意するから…カフェラテでいいかしら?」
カサルディ提督「ありがと、カフェラテでいいわ…あー…うー…おほんっ……」
エクレール提督「…まったく、イタリア勢の提督は揃いも揃ってどうしようもありませんわね……」
提督「ねぇマリー…「犬のしつけ」って愉しいわよね♪」
エクレール提督「…っ///」
ヴァイス提督「?」
グレイ提督「……ふむ、エクレール大佐はカンピオーニ少将に何か…なるほど、興味深いですね…」
エリトレア「提督方、お待たせしました♪ コーヒーにぴったりなおいしいお菓子ですよっ♪」
グレイ提督「ふふ、なるほど美味しそうですわね…ありがとう、エリトレア」
エリトレア「いえいえ、どうぞお好きなだけ取って下さいねっ♪」
カサルディ提督「グラツィエ…二人ともお菓子は? …あ、でもさっきあれだけ食べたからお腹いっぱいか……」
MS16「ご心配なく、司令…どれも美味しそう♪」
MS22「まだまだいくらでも入るけど、まずは一個ずつ取ってくれる?」
カサルディ提督「まったく…そんな小さい身体のどこに収まるんだか……お腹を壊さないようにね?」
MS16・22「「はい、司令♪」」
シモネッタ提督「あー、私もああいうちっちゃな女の子に囲まれて執務がしたいわ…♪」
マエストラーレ(ヴェネツィア)「もう、司令ったら浮気しないっ!」
グレカーレ(ヴェネツィア)「ふふ、おねえちゃんったら心配性なんだから…うちの司令に限っては大丈夫、だってちゃんと戻ってくるもの……そうでしょ?」
シモネッタ提督「ええ、だって普段あれだけ「仲良し」してるもの…ね♪」
カサルディ提督「…」
提督「…はい、お待たせ……どうしたの、ルクレツィア? そんな生ゴミを見るような目でエレオノーラを見て」
カサルディ提督「…生ゴミなら幼女にいたずらはしないし、その方がマシよ」
シモネッタ提督「んー、このエクレアおいし…♪」
エリトレア「それは「エクレア・ルージュ」です…貴女の心に響く味がする、イチゴとクランベリーの甘酸っぱいエクレアですよ♪」
シモネッタ提督「なるほど、とっても美味しいわ…ほら、リベッチオはこっち側から食べて?」
リベッチオ(ヴェネツィア)「うんっ……あむっ、はむっ♪」
シモネッタ提督「はむっ、んむ……ちゅぅ…っ♪」
リベッチオ「ぷは……勢い込んで食べてたら、司令の唇まで食べちゃった…甘酸っぱくて美味しいね♪」
シモネッタ提督「ふふ……それじゃあもう一個食べる?」
提督「あー…カヴール、お菓子はどれにする?」
カヴール「あ、あぁ…そうですね、でしたらこのショコラを……」
ヴァイス提督「な、何て破廉恥な……落ち着け、計算でもして冷静になれ…距離一万メートルからの20.3センチ砲弾が角度四十五度で着弾するとき、その貫徹力は……///」
エリザベス「おやまあ…イタリアの提督方は皆さん艦娘たちとずいぶん親密な関係でいらっしゃること…」
エメラルド「///」
グレイ提督「……エメラルド、庭が綺麗ですよ…ほら、ごらんなさい?」
435: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/25(火) 10:03:45.85:ZfZm7ekI0 (1/1)
この数日投下出来ていませんでしたが、何はともあれ「クリスマスおめでとう」というわけでまた今夜にでも投下していきます…そして数時間かけて準備した割には、意外と少ない料理の数……なぜなのか…?
この数日投下出来ていませんでしたが、何はともあれ「クリスマスおめでとう」というわけでまた今夜にでも投下していきます…そして数時間かけて準備した割には、意外と少ない料理の数……なぜなのか…?
436: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/27(木) 01:43:05.67:nbUmKwZF0 (1/2)
提督「ところで、マリー」
エクレール提督「なんですの?」
提督「トゥーロンからはどうやって来たの?」
エクレール提督「あぁ、そのことですか…まずは車で最寄りの空軍基地へ参りまして」
提督「あのムール貝みたいなDS19?」
エクレール提督「いえ、今回は公用車の「ルノー・ルーテシア」ですわ……もっとも、フランチェスカはルーテシアと言うのがいかにフランスらしい由緒ある名前で、どういう来歴があるかなんてご存じないでしょうけれど?」
提督「ルーテシア…ルテチア…ってパリの古い名前でしょう…そうよね、チェザーレ?」
チェザーレ「いかにも……当時ガリアの一部族が住んでいた街の名であるな」
エクレール提督「…むっ」
チェザーレ「ちなみに、パリと言う名前は後にルテチアに入植したパリサイ(パリシー)人から来ているのだ…まぁ何にせよ、ローマとは比べ物にならぬ小さな集落と言うことだな」
エクレール提督「むぅ…っ」
提督「ふふ…あなどってもらっては困るわね。それから?」
エクレール提督「ええ…それから空軍基地に駐機している鎮守府製の「コードロン・シムーン」で、グロッタリーエまで飛んで参りましたの」
(※コードロン・シムーン…1930年代に開発された単発四人乗りの小型郵便・連絡機。性能が良く素直な操縦性が評価され、フランスの航空会社や、「星の王子様」の作者で知られるサン・テグジュベリなど多くの冒険飛行家に愛用された。一部は連絡機として戦前・戦中のフランス空軍にも配備された。220馬力のルノー製エンジンを搭載し、最高速度300キロ前後…C500に始まり多くのサブタイプがあり、名前の「シムーン」は砂漠の風のこと)
提督「シムーンねぇ…乗る前にちゃんとキスはした?」
エクレール提督「…どういう意味ですの?」
提督「あー…いえ、分からないならいいわ」
百合姫提督「……もしかして上手く編隊を組んだら、リ・マージョンできるかも知れないわね?」
提督「そういうこと♪」
エクレール提督「ですから、さっきから何が言いたいんですの?」
提督「気にしないで、私と姫の間で通じる暗号みたいなものだから」
百合姫提督「ええ…♪」
エクレール提督「どうも引っかかりますわね…まぁいいですわ」
グレイ提督「それはそうと、カンピオーニ提督」
提督「はい、何でしょう?」コーヒーを優雅にすすりつつ、にこやかに返事をした
グレイ提督「あの「許嫁」の方がいらっしゃいましたわ」
提督「けほっ、こほっ…!」
アンナ「フランカ、そろそろ話は済んだでしょう? あ、それと貴女「ディアナ」だったわよね……私にもカフェラテをお願い♪」別のテーブルから椅子を持ってきて、ちゃっかり隣に腰かけるアンナ…
ディアナ「…はい」
提督「あの…アンナ、今はちょっと……」
アンナ「コーヒーとお菓子を並べて優雅にお茶してるところなのに、私がいちゃいけないの? …皆さんはどう?」
シモネッタ提督「私は構いませんよ、フランカのお友だちなら歓迎です♪」
カサルディ提督「うん、私も構わないわ…それより、フランカったらこんなきれいな女の人と付き合ってたの?」
提督「あー、いえ…アンナとは……」
アンナ「フランカとは幼いころからの許嫁なんです…アンナです、よろしく♪」
シモネッタ提督「そうでしたか…フランカとアンナさんはお似合いですし、いい婦妻になりそうですね♪」
カサルディ提督「フランカ、おめでと……う?」
提督「はぁ…ぁ」
カサルディ提督「……ねぇフランカ、もしかしてめでたくない?」
提督「ええ、全然めでたくないわ…まるでジョロウグモの糸に絡められた蝶の気分よ……」
カサルディ提督「…あらまぁ……」
提督「ところで、マリー」
エクレール提督「なんですの?」
提督「トゥーロンからはどうやって来たの?」
エクレール提督「あぁ、そのことですか…まずは車で最寄りの空軍基地へ参りまして」
提督「あのムール貝みたいなDS19?」
エクレール提督「いえ、今回は公用車の「ルノー・ルーテシア」ですわ……もっとも、フランチェスカはルーテシアと言うのがいかにフランスらしい由緒ある名前で、どういう来歴があるかなんてご存じないでしょうけれど?」
提督「ルーテシア…ルテチア…ってパリの古い名前でしょう…そうよね、チェザーレ?」
チェザーレ「いかにも……当時ガリアの一部族が住んでいた街の名であるな」
エクレール提督「…むっ」
チェザーレ「ちなみに、パリと言う名前は後にルテチアに入植したパリサイ(パリシー)人から来ているのだ…まぁ何にせよ、ローマとは比べ物にならぬ小さな集落と言うことだな」
エクレール提督「むぅ…っ」
提督「ふふ…あなどってもらっては困るわね。それから?」
エクレール提督「ええ…それから空軍基地に駐機している鎮守府製の「コードロン・シムーン」で、グロッタリーエまで飛んで参りましたの」
(※コードロン・シムーン…1930年代に開発された単発四人乗りの小型郵便・連絡機。性能が良く素直な操縦性が評価され、フランスの航空会社や、「星の王子様」の作者で知られるサン・テグジュベリなど多くの冒険飛行家に愛用された。一部は連絡機として戦前・戦中のフランス空軍にも配備された。220馬力のルノー製エンジンを搭載し、最高速度300キロ前後…C500に始まり多くのサブタイプがあり、名前の「シムーン」は砂漠の風のこと)
提督「シムーンねぇ…乗る前にちゃんとキスはした?」
エクレール提督「…どういう意味ですの?」
提督「あー…いえ、分からないならいいわ」
百合姫提督「……もしかして上手く編隊を組んだら、リ・マージョンできるかも知れないわね?」
提督「そういうこと♪」
エクレール提督「ですから、さっきから何が言いたいんですの?」
提督「気にしないで、私と姫の間で通じる暗号みたいなものだから」
百合姫提督「ええ…♪」
エクレール提督「どうも引っかかりますわね…まぁいいですわ」
グレイ提督「それはそうと、カンピオーニ提督」
提督「はい、何でしょう?」コーヒーを優雅にすすりつつ、にこやかに返事をした
グレイ提督「あの「許嫁」の方がいらっしゃいましたわ」
提督「けほっ、こほっ…!」
アンナ「フランカ、そろそろ話は済んだでしょう? あ、それと貴女「ディアナ」だったわよね……私にもカフェラテをお願い♪」別のテーブルから椅子を持ってきて、ちゃっかり隣に腰かけるアンナ…
ディアナ「…はい」
提督「あの…アンナ、今はちょっと……」
アンナ「コーヒーとお菓子を並べて優雅にお茶してるところなのに、私がいちゃいけないの? …皆さんはどう?」
シモネッタ提督「私は構いませんよ、フランカのお友だちなら歓迎です♪」
カサルディ提督「うん、私も構わないわ…それより、フランカったらこんなきれいな女の人と付き合ってたの?」
提督「あー、いえ…アンナとは……」
アンナ「フランカとは幼いころからの許嫁なんです…アンナです、よろしく♪」
シモネッタ提督「そうでしたか…フランカとアンナさんはお似合いですし、いい婦妻になりそうですね♪」
カサルディ提督「フランカ、おめでと……う?」
提督「はぁ…ぁ」
カサルディ提督「……ねぇフランカ、もしかしてめでたくない?」
提督「ええ、全然めでたくないわ…まるでジョロウグモの糸に絡められた蝶の気分よ……」
カサルディ提督「…あらまぁ……」
437: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/27(木) 11:49:23.96:nbUmKwZF0 (2/2)
アンナ「ほら「あーん」しなさいよ、食べさせてあげるから♪」
提督「あー…気持ちは嬉しいけれど、自分で食べられるから大丈夫よ」
アンナ「いいから。それとも私のフォークで刺したケーキは嫌だって言うの?」
提督「いえ、あの…別にそう言うつもりではないわ……あーん…」
アンナ「あーん。もう、フランカったら他の提督さんたちがいるからって照れちゃって…許嫁なんだから気にすることなんてないじゃない?」
提督「だからその話は保留にする…って///」
グレイ提督「ふふ…いつも鷹揚な態度でいらっしゃるカンピオーニ提督がこれだけ動揺しているさまを見るのは大変に愉快……いえ、興味深いですわね」…お菓子を優雅に楽しみながら、くすくす笑いをしている
クラウディア「まぁまぁ、フランカったら「あーん」なんてしてもらっちゃって…私もシルヴィアにしてもらおうかしら♪」
提督「あ、お母さま……ディアナとのお料理はどうだった?」
クラウディア「ええ、いくつか我が家のレシピを書いてきたけれど…ディアナったらてきぱきしているしお料理そのものも上手で、むしろ私の方が勉強になったわ♪」
ディアナ「お褒めにあずかり恐縮でございます」
提督「ディアナは本当に料理が上手だものね…お母さまとシルヴィアおばさまはタラントのホテルで泊まるの?」
シルヴィア「いいえ」
クラウディア「…ここの近くに小さな町があるでしょう、そこのホテルを予約したの」
提督「なるほどね」
カサルディ提督「それにしてもフランカのご両親は綺麗な人ね……うらやましい♪」
提督「もう…ルクレツィアったら人の親に色目を使わないでよ」
カサルディ提督「いや、事実だから仕方ないでしょ?」
シモネッタ提督「あら、またルクレツィアの口説きが始まったみたいね…そうでしょう、二人とも?」
MS16「くすくすっ…だってうちの司令は口説き上手だもの♪」
MS22「ねっ♪」
カサルディ提督「……クラウディアさんは可愛らしいし、フランカに似て美人ですね……私はクラウディアみたいな優しい感じの女性、結構好きですよ♪」
クラウディア「まぁまぁ…カサルディさんったらお上手ね。シルヴィアがいなかったら、ころりと参ってしまいそう♪」
カサルディ提督「どうかルクレツィアと呼んで下さい」
クラウディア「そう、それじゃあ…ルクレツィア」
カサルディ提督「はい、何ですか?」
クラウディア「ふふ、呼んでみただけよ♪」
カサルディ提督「はは、一本取られちゃった…クラウディアってばお茶目なんですね♪」
提督「ちょっと、ルクレツィア…!」
カサルディ提督「どうしたの、フランカ?」
提督「もう「どうしたの?」じゃなくて…普通、人の母親を本人の目の前で誘惑する?」
カサルディ提督「別に誘惑しているつもりじゃないけど…でも、自然と仲良くなっちゃうのは仕方ないでしょ♪」
提督「…これだからルクレツィアは……」
シモネッタ提督「さすが「スケコマシ」の名をほしいままにしただけあるわね…ふふふ♪」
ヴァイス提督「うぅ、こんな会話には参加できそうにない……どうしてコーヒーを楽しみながら、和気あいあいと女性を口説いているのだ…!?」
提督「…ところで、ヴァイス提督はどうですか?」
ヴァイス提督「え? …あー、その…それは良いと思いますが……?」
提督「そう、よかった……ほらね、ヴァイス提督もお姉さまが良いそうよ♪」
シモネッタ提督「あら、残念ね♪」
ヴァイス提督「!?」
提督「ふふ…適当に返事をしちゃダメよ、シャルロッテ♪」
ヴァイス提督「は、これからは気を付けます……///」
アンナ「ほら「あーん」しなさいよ、食べさせてあげるから♪」
提督「あー…気持ちは嬉しいけれど、自分で食べられるから大丈夫よ」
アンナ「いいから。それとも私のフォークで刺したケーキは嫌だって言うの?」
提督「いえ、あの…別にそう言うつもりではないわ……あーん…」
アンナ「あーん。もう、フランカったら他の提督さんたちがいるからって照れちゃって…許嫁なんだから気にすることなんてないじゃない?」
提督「だからその話は保留にする…って///」
グレイ提督「ふふ…いつも鷹揚な態度でいらっしゃるカンピオーニ提督がこれだけ動揺しているさまを見るのは大変に愉快……いえ、興味深いですわね」…お菓子を優雅に楽しみながら、くすくす笑いをしている
クラウディア「まぁまぁ、フランカったら「あーん」なんてしてもらっちゃって…私もシルヴィアにしてもらおうかしら♪」
提督「あ、お母さま……ディアナとのお料理はどうだった?」
クラウディア「ええ、いくつか我が家のレシピを書いてきたけれど…ディアナったらてきぱきしているしお料理そのものも上手で、むしろ私の方が勉強になったわ♪」
ディアナ「お褒めにあずかり恐縮でございます」
提督「ディアナは本当に料理が上手だものね…お母さまとシルヴィアおばさまはタラントのホテルで泊まるの?」
シルヴィア「いいえ」
クラウディア「…ここの近くに小さな町があるでしょう、そこのホテルを予約したの」
提督「なるほどね」
カサルディ提督「それにしてもフランカのご両親は綺麗な人ね……うらやましい♪」
提督「もう…ルクレツィアったら人の親に色目を使わないでよ」
カサルディ提督「いや、事実だから仕方ないでしょ?」
シモネッタ提督「あら、またルクレツィアの口説きが始まったみたいね…そうでしょう、二人とも?」
MS16「くすくすっ…だってうちの司令は口説き上手だもの♪」
MS22「ねっ♪」
カサルディ提督「……クラウディアさんは可愛らしいし、フランカに似て美人ですね……私はクラウディアみたいな優しい感じの女性、結構好きですよ♪」
クラウディア「まぁまぁ…カサルディさんったらお上手ね。シルヴィアがいなかったら、ころりと参ってしまいそう♪」
カサルディ提督「どうかルクレツィアと呼んで下さい」
クラウディア「そう、それじゃあ…ルクレツィア」
カサルディ提督「はい、何ですか?」
クラウディア「ふふ、呼んでみただけよ♪」
カサルディ提督「はは、一本取られちゃった…クラウディアってばお茶目なんですね♪」
提督「ちょっと、ルクレツィア…!」
カサルディ提督「どうしたの、フランカ?」
提督「もう「どうしたの?」じゃなくて…普通、人の母親を本人の目の前で誘惑する?」
カサルディ提督「別に誘惑しているつもりじゃないけど…でも、自然と仲良くなっちゃうのは仕方ないでしょ♪」
提督「…これだからルクレツィアは……」
シモネッタ提督「さすが「スケコマシ」の名をほしいままにしただけあるわね…ふふふ♪」
ヴァイス提督「うぅ、こんな会話には参加できそうにない……どうしてコーヒーを楽しみながら、和気あいあいと女性を口説いているのだ…!?」
提督「…ところで、ヴァイス提督はどうですか?」
ヴァイス提督「え? …あー、その…それは良いと思いますが……?」
提督「そう、よかった……ほらね、ヴァイス提督もお姉さまが良いそうよ♪」
シモネッタ提督「あら、残念ね♪」
ヴァイス提督「!?」
提督「ふふ…適当に返事をしちゃダメよ、シャルロッテ♪」
ヴァイス提督「は、これからは気を付けます……///」
438: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/28(金) 01:52:25.40:t93puI9t0 (1/1)
…夕方…
ガラテア(中型潜シレーナ級)「さて、それでは哨戒任務に行ってきませんと。せっかくのお祭の日に順番が回って来てしまうなんて、少し残念ですね」
…美女揃いの鎮守府の中でも特に美しく目も覚めるような「ガラテア」は、白大理石のような純白の肌を、淡い灰色と灰緑色の斑点迷彩を施した「艤装」で包んでいる……ぴっちりと肌に吸いついたウェットスーツのような艤装のおかげで、くっきりと乳首やあそこの割れ目が際立っている……
ネレイーデ(シレーナ級)「そう?私は哨戒も好きよ? 沖に出て感じる海のざわざわした感じや、泡立つ波のしぶきとか♪」海の精だけあって、たとえ理由が哨戒でも海に出るのが好きなネレイーデ…
アンフィトリテ(シレーナ級)「私も嫌いではないわ…シレーナはどう?」こちらも海神ポセイドンの妻だけあり、ほとんど海と一心同体のアンフィトリテ…自分の艤装には飾りのフリルを付けているが、それも白く砕ける波頭に見える…
シレーナ「そうね、海は好きよ…ラララ、ララ…ラ~…♪」一人でワルツを踊る真似をしながら、聞くだけで心もとろかすようなメロディを聞かせるシレーナ(セイレーン)…
提督「んっ…シレーナ、ちょっと歌うのは止めてもらっていいかしら……///」
ライモン「そ、そうですね…///」恥ずかしげに頬を赤らめ、もじもじとふとももを擦りあわせるライモン…
シレーナ「あら残念、気に入ってもらえると思ったのに」
提督「いえ、歌は上手だけれど…その……」
アッテンドーロ「その甘い声が良くないのよ」
シレーナ「そうですか…それじゃあ洋上でうんと歌ってくることにしましょう♪」
提督「そうしてもらえると助かるわ…」
シモネッタ提督「んぅぅ、私も今の声で濡れちゃったわ……ねぇリベッチオ♪」
リベッチオ(ヴェネツィア)「んー?」
シモネッタ提督「…ちょっと化粧室に行きたくなぁい?」
リベッチオ(ヴェネツィア)「うん、提督が行きたいなら一緒に行ってあげる♪」
シモネッタ提督「んふっ、リベッチオはいい娘ね♪」
リベッチオ「えへへっ♪ …提督、リベッチオのこと……いっぱい気持ち良くしてね♪」
シモネッタ提督「ええ、それはもう…んふふっ♪」
提督「えーと……あ、そうそう、日が沈んだら庭に行きましょう。二日目の催し物として準備しているものがあるの」
グレイ提督「それは楽しみですわね…エメラルド、わたくしたちは外で待つことといたしましょう?」
エメラルド「は、はい…んぅ……///」歌声を聞いて身体を火照らせ、悩ましげな表情を浮かべたエメラルド…それをさりげなく連れ出すグレイ提督と、さすがに顔色一つ変わらないクィーン・エリザベス…
…日没・庭先…
シルヴィア「…それで、何を用意してあるの?」
提督「まぁまぁ、それは見てのお楽しみ。期待していてね、シルヴィアおばさま♪」
クラウディア「ふふ、楽しみね……んっ」意外と冷たい夜風に軽く身震いしたクラウディア…と、シルヴィアが肩に手を回して軽く抱きしめた…
シルヴィア「ほら、こうしていれば少しは暖かいでしょう?」
クラウディア「ええ、ありがとう///」
提督「…ライモン、あなたは平気?」
ライモン「ええ、大丈夫です…でも、隣にいさせて下さいね……提督///」
提督「ふふっ、もちろんいいわ…さ、そろそろね♪」
リットリオ「えー、こちらリットリオ…提督、始めてもいいですか?」
提督「こちら提督…ええ、どうぞ♪」
リットリオ「リットリオ了解。それでは行きますよ? ……トーレ、ドゥーエ、ウーノ…フオーコ(撃て)♪」…と、リットリオ級の甲板上にある星弾(照明弾)用の単装砲が目一杯仰角を取ると発射され、シュルシュルと尾を引いて照明弾が打ち上げられたかと思うと、上空で紅と緑の花火が開いた……
シルヴィア「へぇ、綺麗ね…」
提督「ふふ…照明弾にちょっと細工をしてもらって花火にしたの」アナウンスを受けて艦隊の方を見ていたお客さんたちからも歓声が上がる…
グレイ提督「まぁまぁ、なかなかお洒落ですわね…♪」
アンナ「許嫁と花火なんて言うのも悪くないわね…フランカ、合格点をあげるわ♪」
提督「そう、よかった……それじゃあお母さま、おばさま、それにアンナ…この花火が終わったらお客さんは退場の時間だから、気を付けて帰ってね?」
クラウディア「ええ、とっても楽しかったわ…また明日も遊びに来るわね」
提督「ええ、待ってるから……ちゅっ♪」
デュイリオ「それではそろそろ夕食にいたしましょう…わたくし、お腹が空いてしまいました♪」
…夕方…
ガラテア(中型潜シレーナ級)「さて、それでは哨戒任務に行ってきませんと。せっかくのお祭の日に順番が回って来てしまうなんて、少し残念ですね」
…美女揃いの鎮守府の中でも特に美しく目も覚めるような「ガラテア」は、白大理石のような純白の肌を、淡い灰色と灰緑色の斑点迷彩を施した「艤装」で包んでいる……ぴっちりと肌に吸いついたウェットスーツのような艤装のおかげで、くっきりと乳首やあそこの割れ目が際立っている……
ネレイーデ(シレーナ級)「そう?私は哨戒も好きよ? 沖に出て感じる海のざわざわした感じや、泡立つ波のしぶきとか♪」海の精だけあって、たとえ理由が哨戒でも海に出るのが好きなネレイーデ…
アンフィトリテ(シレーナ級)「私も嫌いではないわ…シレーナはどう?」こちらも海神ポセイドンの妻だけあり、ほとんど海と一心同体のアンフィトリテ…自分の艤装には飾りのフリルを付けているが、それも白く砕ける波頭に見える…
シレーナ「そうね、海は好きよ…ラララ、ララ…ラ~…♪」一人でワルツを踊る真似をしながら、聞くだけで心もとろかすようなメロディを聞かせるシレーナ(セイレーン)…
提督「んっ…シレーナ、ちょっと歌うのは止めてもらっていいかしら……///」
ライモン「そ、そうですね…///」恥ずかしげに頬を赤らめ、もじもじとふとももを擦りあわせるライモン…
シレーナ「あら残念、気に入ってもらえると思ったのに」
提督「いえ、歌は上手だけれど…その……」
アッテンドーロ「その甘い声が良くないのよ」
シレーナ「そうですか…それじゃあ洋上でうんと歌ってくることにしましょう♪」
提督「そうしてもらえると助かるわ…」
シモネッタ提督「んぅぅ、私も今の声で濡れちゃったわ……ねぇリベッチオ♪」
リベッチオ(ヴェネツィア)「んー?」
シモネッタ提督「…ちょっと化粧室に行きたくなぁい?」
リベッチオ(ヴェネツィア)「うん、提督が行きたいなら一緒に行ってあげる♪」
シモネッタ提督「んふっ、リベッチオはいい娘ね♪」
リベッチオ「えへへっ♪ …提督、リベッチオのこと……いっぱい気持ち良くしてね♪」
シモネッタ提督「ええ、それはもう…んふふっ♪」
提督「えーと……あ、そうそう、日が沈んだら庭に行きましょう。二日目の催し物として準備しているものがあるの」
グレイ提督「それは楽しみですわね…エメラルド、わたくしたちは外で待つことといたしましょう?」
エメラルド「は、はい…んぅ……///」歌声を聞いて身体を火照らせ、悩ましげな表情を浮かべたエメラルド…それをさりげなく連れ出すグレイ提督と、さすがに顔色一つ変わらないクィーン・エリザベス…
…日没・庭先…
シルヴィア「…それで、何を用意してあるの?」
提督「まぁまぁ、それは見てのお楽しみ。期待していてね、シルヴィアおばさま♪」
クラウディア「ふふ、楽しみね……んっ」意外と冷たい夜風に軽く身震いしたクラウディア…と、シルヴィアが肩に手を回して軽く抱きしめた…
シルヴィア「ほら、こうしていれば少しは暖かいでしょう?」
クラウディア「ええ、ありがとう///」
提督「…ライモン、あなたは平気?」
ライモン「ええ、大丈夫です…でも、隣にいさせて下さいね……提督///」
提督「ふふっ、もちろんいいわ…さ、そろそろね♪」
リットリオ「えー、こちらリットリオ…提督、始めてもいいですか?」
提督「こちら提督…ええ、どうぞ♪」
リットリオ「リットリオ了解。それでは行きますよ? ……トーレ、ドゥーエ、ウーノ…フオーコ(撃て)♪」…と、リットリオ級の甲板上にある星弾(照明弾)用の単装砲が目一杯仰角を取ると発射され、シュルシュルと尾を引いて照明弾が打ち上げられたかと思うと、上空で紅と緑の花火が開いた……
シルヴィア「へぇ、綺麗ね…」
提督「ふふ…照明弾にちょっと細工をしてもらって花火にしたの」アナウンスを受けて艦隊の方を見ていたお客さんたちからも歓声が上がる…
グレイ提督「まぁまぁ、なかなかお洒落ですわね…♪」
アンナ「許嫁と花火なんて言うのも悪くないわね…フランカ、合格点をあげるわ♪」
提督「そう、よかった……それじゃあお母さま、おばさま、それにアンナ…この花火が終わったらお客さんは退場の時間だから、気を付けて帰ってね?」
クラウディア「ええ、とっても楽しかったわ…また明日も遊びに来るわね」
提督「ええ、待ってるから……ちゅっ♪」
デュイリオ「それではそろそろ夕食にいたしましょう…わたくし、お腹が空いてしまいました♪」
439:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2018/12/28(金) 22:49:55.09:Dlwrpz5zo (1/1)
乙。ライモンは癒し
乙。ライモンは癒し
440: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/29(土) 01:04:16.53:G0SCtc800 (1/3)
>>439 まずはコメントありがとうございます。優しい世界観を目指してガンバっております…書いている方としてもライモンは(艦としてもキャラとしても)メインヒロインになっている感じがします
……ここ数日で急に寒くなりましたから、見ている皆さまはどうか暖かくして、風邪など引かないようにして下さいね…ちなみにこの後は基地祭二日目~三日目を投下していく予定ですので、どうぞ見ていって下さい
>>439 まずはコメントありがとうございます。優しい世界観を目指してガンバっております…書いている方としてもライモンは(艦としてもキャラとしても)メインヒロインになっている感じがします
……ここ数日で急に寒くなりましたから、見ている皆さまはどうか暖かくして、風邪など引かないようにして下さいね…ちなみにこの後は基地祭二日目~三日目を投下していく予定ですので、どうぞ見ていって下さい
441: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/29(土) 01:59:36.67:G0SCtc800 (2/3)
…夕食後…
提督「ふー…ディアナの料理が美味しいのはいつもだけれど、それよりも今日は懐かしい味だったわ。なんだかうちで夕食を食べたみたい♪」
ディアナ「それは良かったです……クラウディア様にカンピオーニ家の味を教わったかいがありました」
提督「ええ…あんまり美味しいから、ちょっと食べ過ぎちゃったわ……」苦笑いしながらお腹をさする提督…
ライモン「もう、また提督は…基地祭の間は運動する時間が取れないんですから、少しは食べる方を抑えないとだめですよ?」
提督「大丈夫、その分お風呂に長く入って汗を流して……それから、ベッドでも「運動」することにするから…ね♪」意味ありげにウィンクをし、カクテルグラスを持ち上げて乾杯した…
ライモン「も、もうっ…///」
デュイリオ「あらあら、うふふ…でしたらわたくしも一緒に「運動」したいです♪」つつー…っ、と提督のふとももに指を走らせる…
提督「んっ///」
ドリア「もう、デュイリオったら邪魔してはいけませんよ。ライモンドは提督と二人きりで過ごしたいのですから、ね♪」
デュイリオ「ふふ、分かってます……でもうらやましいじゃありませんか、ライモンドったら提督のみずみずしい身体を独り占めなんて」
ライモン「///」
提督「まぁまぁ…デュイリオのために明日の夜は開けておくから、それで許してくれる?」
デュイリオ「仕方ありませんね……それで勘弁してあげます♪」
ザラ「提督も大変ね」
提督「ザラもね…お姉ちゃんっ子の妹が多いと大変でしょう?」
ザラ「ええ…きつい姿勢が多いから、腰とふとももに来るわ……ポーラ、あなたに言っているのよ?」
ポーラ「え~? ポーラはぁ、よく分かりませぇ~ん……んくっ、こくんっ♪」
ザラ「…これだもの……ま、それだけ愛されているのかしら?」
フィウメ「そうですよ、ザラ姉…私たちはザラ姉の事が大好きなんですから///」
ゴリツィア「はい、その通りです…たとえ姉さまが嫌がっても、もう一生離れませんからね?」
ザラ「はいはい……はぁ、酔っぱらいたくなってきたわ…」
ボルツァーノ「あの、ザラ…私もその中に加えていただいても……いいでしょうか…?」
ザラ「ふふ、当然でしょ……貴女は私たちザラ級の準同型なんですもの、もう姉妹みたいなものよ?」
ボルツァーノ「ザラ…///」
ザラ「さぁポーラ、ボルツァーノも加えた私たち「姉妹」に、何か素敵なカクテルをちょうだい?」
ポーラ「はぁ~い♪」
ザラ「…ん、美味しいわね……キール?」
ポーラ「はい、キールですよぉ♪」(※キール…戦後すぐのフランスで生まれたカクテル。戦争で荒廃したせいで売れずにいた地元のワインやリキュールを売り込むために作られた。白ワインとクレーム・ド・カシスで作る鮮やかな紅紫色のさっぱりとしたカクテルで、名前は竜骨(キール)ではなく村の名前から)
エクレール提督「…でしたら、わたくしにも何かフランスらしいものをお願いいたしますわ」
ポーラ「そうですねぇ…アブサンなんてどうでしょ~?」
(※アブサン…フランスやスイスで作られる、透明な黄緑色をしたニガヨモギのリキュールで「ペルノー」が有名。プロヴァンス地方などの特産だが、一時期ニガヨモギの成分ツヨン(ツジョン)が覚醒剤と類似の効果があると販売禁止になったことも……もちろん含有量はとても少ないのでそんなことはなく、おまけにへそ曲がりが自慢のフランス人の事なので「知った事か」と自家醸造は続けていたが、その間市販品として風味を似せた「パスティス」が販売されていた……味はミントガムと砂糖とパクチーを混ぜたようなもので、しばらくは味覚が麻痺すること請け合い)
エクレール提督「ええ、それで構いませんわ」
ポーラ「はぁ~い、お待ちどうさま~♪」
エクレール提督「メルスィ……ん」アルコール度数が高いので小さなグラスに入ったアブサンをちびりちびりと舐めるエクレール提督…
ジェンマ「それにしても何だな……」
提督「んー?」
ジェンマ「我らがイタリア海軍の重巡って言うのは全部で七隻なわけだが…」
提督「それがどうかしたの?」
ジェンマ「いや…それなら「荒野の七人」ができるな……」ちょっとだけ嬉しそうにバーボンを喉に流し込んでいるジェンマは相変わらず「西部のガンファイター」といった格好で決めていて、ガンベルトを腰に巻き、シングルアクション・アーミーを二丁拳銃にして突っこんでいる…
提督「ふふっ、言われてみれば…♪」
ジェンマ「♪~フーフーン、フーフー、フーフーン……」機嫌よく「荒野の七人」のテーマを鼻歌で奏でている…
…夕食後…
提督「ふー…ディアナの料理が美味しいのはいつもだけれど、それよりも今日は懐かしい味だったわ。なんだかうちで夕食を食べたみたい♪」
ディアナ「それは良かったです……クラウディア様にカンピオーニ家の味を教わったかいがありました」
提督「ええ…あんまり美味しいから、ちょっと食べ過ぎちゃったわ……」苦笑いしながらお腹をさする提督…
ライモン「もう、また提督は…基地祭の間は運動する時間が取れないんですから、少しは食べる方を抑えないとだめですよ?」
提督「大丈夫、その分お風呂に長く入って汗を流して……それから、ベッドでも「運動」することにするから…ね♪」意味ありげにウィンクをし、カクテルグラスを持ち上げて乾杯した…
ライモン「も、もうっ…///」
デュイリオ「あらあら、うふふ…でしたらわたくしも一緒に「運動」したいです♪」つつー…っ、と提督のふとももに指を走らせる…
提督「んっ///」
ドリア「もう、デュイリオったら邪魔してはいけませんよ。ライモンドは提督と二人きりで過ごしたいのですから、ね♪」
デュイリオ「ふふ、分かってます……でもうらやましいじゃありませんか、ライモンドったら提督のみずみずしい身体を独り占めなんて」
ライモン「///」
提督「まぁまぁ…デュイリオのために明日の夜は開けておくから、それで許してくれる?」
デュイリオ「仕方ありませんね……それで勘弁してあげます♪」
ザラ「提督も大変ね」
提督「ザラもね…お姉ちゃんっ子の妹が多いと大変でしょう?」
ザラ「ええ…きつい姿勢が多いから、腰とふとももに来るわ……ポーラ、あなたに言っているのよ?」
ポーラ「え~? ポーラはぁ、よく分かりませぇ~ん……んくっ、こくんっ♪」
ザラ「…これだもの……ま、それだけ愛されているのかしら?」
フィウメ「そうですよ、ザラ姉…私たちはザラ姉の事が大好きなんですから///」
ゴリツィア「はい、その通りです…たとえ姉さまが嫌がっても、もう一生離れませんからね?」
ザラ「はいはい……はぁ、酔っぱらいたくなってきたわ…」
ボルツァーノ「あの、ザラ…私もその中に加えていただいても……いいでしょうか…?」
ザラ「ふふ、当然でしょ……貴女は私たちザラ級の準同型なんですもの、もう姉妹みたいなものよ?」
ボルツァーノ「ザラ…///」
ザラ「さぁポーラ、ボルツァーノも加えた私たち「姉妹」に、何か素敵なカクテルをちょうだい?」
ポーラ「はぁ~い♪」
ザラ「…ん、美味しいわね……キール?」
ポーラ「はい、キールですよぉ♪」(※キール…戦後すぐのフランスで生まれたカクテル。戦争で荒廃したせいで売れずにいた地元のワインやリキュールを売り込むために作られた。白ワインとクレーム・ド・カシスで作る鮮やかな紅紫色のさっぱりとしたカクテルで、名前は竜骨(キール)ではなく村の名前から)
エクレール提督「…でしたら、わたくしにも何かフランスらしいものをお願いいたしますわ」
ポーラ「そうですねぇ…アブサンなんてどうでしょ~?」
(※アブサン…フランスやスイスで作られる、透明な黄緑色をしたニガヨモギのリキュールで「ペルノー」が有名。プロヴァンス地方などの特産だが、一時期ニガヨモギの成分ツヨン(ツジョン)が覚醒剤と類似の効果があると販売禁止になったことも……もちろん含有量はとても少ないのでそんなことはなく、おまけにへそ曲がりが自慢のフランス人の事なので「知った事か」と自家醸造は続けていたが、その間市販品として風味を似せた「パスティス」が販売されていた……味はミントガムと砂糖とパクチーを混ぜたようなもので、しばらくは味覚が麻痺すること請け合い)
エクレール提督「ええ、それで構いませんわ」
ポーラ「はぁ~い、お待ちどうさま~♪」
エクレール提督「メルスィ……ん」アルコール度数が高いので小さなグラスに入ったアブサンをちびりちびりと舐めるエクレール提督…
ジェンマ「それにしても何だな……」
提督「んー?」
ジェンマ「我らがイタリア海軍の重巡って言うのは全部で七隻なわけだが…」
提督「それがどうかしたの?」
ジェンマ「いや…それなら「荒野の七人」ができるな……」ちょっとだけ嬉しそうにバーボンを喉に流し込んでいるジェンマは相変わらず「西部のガンファイター」といった格好で決めていて、ガンベルトを腰に巻き、シングルアクション・アーミーを二丁拳銃にして突っこんでいる…
提督「ふふっ、言われてみれば…♪」
ジェンマ「♪~フーフーン、フーフー、フーフーン……」機嫌よく「荒野の七人」のテーマを鼻歌で奏でている…
442: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/29(土) 02:42:45.52:G0SCtc800 (3/3)
…大浴場…
提督「…ふぅぅ、気持ちいい……」ほろ酔いと言うには少し酔いが回っている状態のぼんやりした気分で、暖かいお湯にとっぷりと浸かっている提督…浴槽の縁石に腕を乗せ、ぼーっと天井のモザイク画を眺めている…
ナザリオ・サウロ(駆逐艦サウロ級)「大丈夫、提督?」…見た目は中学生になるかならないかと言った様子のサウロたちがぞろぞろとお風呂にやって来て、くたっとなっている提督の左右に「ちゃぽん…」と入って来た…
提督「ええ……すっかりふにゃふにゃだけれど…あー……身体がとろけるみたい……ふわぁ…ぁ」
ダニエレ・マニン(サウロ級)「もう…提督ったらだらしないんだから♪」
提督「だって……ふわ…ぁ……」
フランチェスコ・ヌロ(サウロ級)「…提督、身体は洗わないの?」
提督「洗いたいのはやまやまなんだけれど…お風呂から出るのも面倒で……あー…」
チェザーレ・バティスティ(サウロ級)「もう、提督ったらダメね……私たちで洗ってあげましょうか?」
提督「グラツィエ…お願いするわ……」
サウロ「それじゃあせめて浴槽から出てくれないと…」
提督「はーい…」
ヌロ「……提督?」
提督「…動きたくないわ……」
サウロ「あぁもう…!」
バティスティ「提督ったらこれだもん…さ、立って?」
提督「ええ…ふわ……ぁ」両腕を小さな手につかまれて、カランの方に連れて行かれる提督…
サウロ「はい、そこに座って」
提督「…りょうかーい……」
ヌロ「ふふ、提督ったらまるで子供みたい……私たちでお世話してあげる♪」
提督「ありがと……んぁ///」サウロたちがスポンジに石けんを泡立てて優しく背中をこすり始めると、くすぐったさに変な声が出た提督…
バティスティ「何、今の声?」
提督「いえ、ちょっとくすぐったくて……んっ///」
マニン「提督ってば、あんまり甘い声をあげないでよ…こっちまで変な気分になっちゃう///」
提督「そんなこと言ったって…サウロたちの小さい手があちこち撫でるから……んぅぅ♪」
サウロ「…ねぇ、バティスティ」
バティスティ「なに?」
サウロ「……前もちゃんと洗った方がいいわよね?」
バティスティ「…そうだね♪」
提督「あー、気持ちは嬉しいけれどそれぐらいは自分でやれるか……んあぁっ♪」
サウロ「ダメよ、綺麗にしないと…特に提督はおっぱいが大きいし、ふとももだってむっちりしてるから汗が溜まりやすいでしょ?」
マニン「そうそう、割れ目だって綺麗にしておかないと…ライモンドに嫌われちゃうよ?」くちゅ…つぷっ♪
提督「あ、はぁ…ん……はぁ、はぁ、はぁ…っ…♪」
ヌロ「提督、ここも洗った方がいいですよね?」ぬりゅっ、するっ…♪
提督「はぁぁ…んっ……きもひいぃ…っ♪」胸の谷間、秘所とヒップの割れ目…そして脇腹を愛撫するようにサウロたちの柔らかな手やスポンジが撫でまわしていき、提督は惚けたようにとろりと愛液をしたたらせ、口を開いて甘い声で喘いでいる……
サウロ「…それじゃあ、そろそろ流すわね?」
提督「ううん…もっと洗って? ……だって割れ目には汗が溜まりやすいもの…ね♪」
バティスティ「くすくすっ…提督ってばいけないんだ♪」ぐちゅ、ぬちゅっ…♪
提督「ふふっ、そうね……あんっ♪」
………
…
…大浴場…
提督「…ふぅぅ、気持ちいい……」ほろ酔いと言うには少し酔いが回っている状態のぼんやりした気分で、暖かいお湯にとっぷりと浸かっている提督…浴槽の縁石に腕を乗せ、ぼーっと天井のモザイク画を眺めている…
ナザリオ・サウロ(駆逐艦サウロ級)「大丈夫、提督?」…見た目は中学生になるかならないかと言った様子のサウロたちがぞろぞろとお風呂にやって来て、くたっとなっている提督の左右に「ちゃぽん…」と入って来た…
提督「ええ……すっかりふにゃふにゃだけれど…あー……身体がとろけるみたい……ふわぁ…ぁ」
ダニエレ・マニン(サウロ級)「もう…提督ったらだらしないんだから♪」
提督「だって……ふわ…ぁ……」
フランチェスコ・ヌロ(サウロ級)「…提督、身体は洗わないの?」
提督「洗いたいのはやまやまなんだけれど…お風呂から出るのも面倒で……あー…」
チェザーレ・バティスティ(サウロ級)「もう、提督ったらダメね……私たちで洗ってあげましょうか?」
提督「グラツィエ…お願いするわ……」
サウロ「それじゃあせめて浴槽から出てくれないと…」
提督「はーい…」
ヌロ「……提督?」
提督「…動きたくないわ……」
サウロ「あぁもう…!」
バティスティ「提督ったらこれだもん…さ、立って?」
提督「ええ…ふわ……ぁ」両腕を小さな手につかまれて、カランの方に連れて行かれる提督…
サウロ「はい、そこに座って」
提督「…りょうかーい……」
ヌロ「ふふ、提督ったらまるで子供みたい……私たちでお世話してあげる♪」
提督「ありがと……んぁ///」サウロたちがスポンジに石けんを泡立てて優しく背中をこすり始めると、くすぐったさに変な声が出た提督…
バティスティ「何、今の声?」
提督「いえ、ちょっとくすぐったくて……んっ///」
マニン「提督ってば、あんまり甘い声をあげないでよ…こっちまで変な気分になっちゃう///」
提督「そんなこと言ったって…サウロたちの小さい手があちこち撫でるから……んぅぅ♪」
サウロ「…ねぇ、バティスティ」
バティスティ「なに?」
サウロ「……前もちゃんと洗った方がいいわよね?」
バティスティ「…そうだね♪」
提督「あー、気持ちは嬉しいけれどそれぐらいは自分でやれるか……んあぁっ♪」
サウロ「ダメよ、綺麗にしないと…特に提督はおっぱいが大きいし、ふとももだってむっちりしてるから汗が溜まりやすいでしょ?」
マニン「そうそう、割れ目だって綺麗にしておかないと…ライモンドに嫌われちゃうよ?」くちゅ…つぷっ♪
提督「あ、はぁ…ん……はぁ、はぁ、はぁ…っ…♪」
ヌロ「提督、ここも洗った方がいいですよね?」ぬりゅっ、するっ…♪
提督「はぁぁ…んっ……きもひいぃ…っ♪」胸の谷間、秘所とヒップの割れ目…そして脇腹を愛撫するようにサウロたちの柔らかな手やスポンジが撫でまわしていき、提督は惚けたようにとろりと愛液をしたたらせ、口を開いて甘い声で喘いでいる……
サウロ「…それじゃあ、そろそろ流すわね?」
提督「ううん…もっと洗って? ……だって割れ目には汗が溜まりやすいもの…ね♪」
バティスティ「くすくすっ…提督ってばいけないんだ♪」ぐちゅ、ぬちゅっ…♪
提督「ふふっ、そうね……あんっ♪」
………
…
443: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/31(月) 02:10:18.07:uJxFt4PG0 (1/2)
提督「…んっ///」
…全身をくまなく洗ってお風呂からは出たものの、サウロたちが中途半端に責めたせいで身体が火照っている提督……バスローブにスリッパ姿で寝室に向かいながらも、ふとももがこすれるたびに「にちゅ…っ」と粘っこい水音が聞こえ、生暖かい蜜が垂れるのが分かる…
提督「はぁ……んぅ♪」ワインのせいもあってか、恥も外聞もなくバスローブの合わせ目から片手を差し入れて秘所に指を這わせ、階段の手すりにつかまりながら歩く…
提督「んぅ、気持ちいぃ……こんなところをメアリに…いえ、誰に見られても困るわね……でも…ん、くぅっ♪」くちゅくちゅ…っ♪
提督「…はぁ…はぁぁ……んっ♪」
…提督寝室…
ライモン「…あ、提督。お待ちしていまし……た?」読みかけの本をテーブルに置いて顔を上げるライモン…
提督「まぁ、ライモンったら♪ 待っていてくれるなんて優しい…ん、ちゅっ♪」
ライモン「提督、一体どうなさったので……きゃあっ!?」
提督「ふふっ…ライモンの事、押し倒しちゃっ…た♪」
…提督のベッドは規律正しい(?)海軍士官にふさわしくいつもきちんと整えられていて、そこへライモンを抱えるようにしながらダイブする…昼間は高めに結っているライモンのポニーテールはすでにほどかれていたので、まるでパスタ鍋にスパゲッティを入れた時のように、布団の上に落ち着いた色合いの金髪がふわりと広がった…
ライモン「て、提督……最初は、キスからして欲しいです///」
提督「ええ、あなたのお願いは断れないわ……ん、んちゅっ…ちゅっ♪」
ライモン「ん、はぁ…ぷは……んんぅ、あむっ…ちゅぅ……♪」
提督「ライモン…甘くて美味しい……♪」
ライモン「もう…提督ったら///」ちゅっ…と首筋にキスし返すライモン
提督「ん、もっと…♪」
ライモン「……今までも何回かこういうことはしていますけど…それでも恥ずかしいですね……んっ、ちゅぅぅ…っ///」
提督「ふあぁぁ…あっ、ん……♪」柔らかな二の腕に吸いつくようなキスをされ、甘い吐息を漏らす…
ライモン「そ、そんな声を出さないで下さい……わたし、我慢できなくなっちゃいます…///」
提督「ふふっ、どうして我慢するの……?」
ライモン「だ、だって…」
提督「……ここの壁は厚くて聞こえないから大丈夫よ♪」甘ったるくいやらしい笑みを浮かべると、ライモンの両脚を押し広げて顔をうずめた…
ライモン「て、提督……って、んぁぁっ♪ 何をするんですかっ///」
提督「んむっ…ちゅうぅ……ライモンの…れろっ、くちゅぅっ……味見をしようと…じゅるっ……思って…ぷはぁ♪」
ライモン「も、もうっ…ひゃあぁぁっ///」
提督「ん、じゅるっ…ぢゅくっ、じゅぶぅ…っ♪」
ライモン「はぁぁ…んっ、んくぅ…はひぃっ、はー、はーっ……ひぅぅんっ♪」
提督「ん、じゅぶっ…ぴちゃ……じゅるっ…♪」産毛一つ生えていない滑らかでしなやかなライモンのふとももに挟まれ、とろりと濡れそぼった花芯に舌を這わす…
ライモン「て、提督ったら情緒も何もなくいきなり……そう言うことなら♪」…もとより人とは力の違う「艦娘」だけあってあっさりと提督をひっくり返すと顔の上にまたがり、互い違いのような形になった…
提督「んむぅ、むぅ…じゅぶっ、くちゅっ……♪」濡れてぺったりと張りついた柔らかな金色の産毛と、とろとろと蜜をしたたらせる花芯に舌を差しこみ「くちゅくちゅ…っ♪」と音を立ててライモンをよがらせる……
ライモン「はひっ、ひゃあぁっ♪ …でも、わたしだっていつまでもやられっぱなしではないんですよ……んむっ、ちゅぅぅっ、じゅるっ…ちゅぷ……っ♪」
提督「んぁぁぁっ…はぁ…っ、んんぅ♪」ぞくぞくっ…と下腹部から甘い衝撃が走り、ひくひくと身体をよじらせた提督……と同時に、思っているよりも奥まで舌をねじ込んでしまう…
ライモン「はひっ、あひぃっ……あっ、んはぁぁ…っ♪」とぷっ…ぶしゃあぁ…っ♪
提督「いいっ、はひっ…はぁぁ…んっ♪」とぽっ…とろとろ……っ♪
ライモン「……はー、はー…はぁぁ……っ///」
提督「…はぁ、ふぅ…はぁぁ……まるで…下半身が全部とろけちゃったみたい……んっ♪」
………
…
提督「…んっ///」
…全身をくまなく洗ってお風呂からは出たものの、サウロたちが中途半端に責めたせいで身体が火照っている提督……バスローブにスリッパ姿で寝室に向かいながらも、ふとももがこすれるたびに「にちゅ…っ」と粘っこい水音が聞こえ、生暖かい蜜が垂れるのが分かる…
提督「はぁ……んぅ♪」ワインのせいもあってか、恥も外聞もなくバスローブの合わせ目から片手を差し入れて秘所に指を這わせ、階段の手すりにつかまりながら歩く…
提督「んぅ、気持ちいぃ……こんなところをメアリに…いえ、誰に見られても困るわね……でも…ん、くぅっ♪」くちゅくちゅ…っ♪
提督「…はぁ…はぁぁ……んっ♪」
…提督寝室…
ライモン「…あ、提督。お待ちしていまし……た?」読みかけの本をテーブルに置いて顔を上げるライモン…
提督「まぁ、ライモンったら♪ 待っていてくれるなんて優しい…ん、ちゅっ♪」
ライモン「提督、一体どうなさったので……きゃあっ!?」
提督「ふふっ…ライモンの事、押し倒しちゃっ…た♪」
…提督のベッドは規律正しい(?)海軍士官にふさわしくいつもきちんと整えられていて、そこへライモンを抱えるようにしながらダイブする…昼間は高めに結っているライモンのポニーテールはすでにほどかれていたので、まるでパスタ鍋にスパゲッティを入れた時のように、布団の上に落ち着いた色合いの金髪がふわりと広がった…
ライモン「て、提督……最初は、キスからして欲しいです///」
提督「ええ、あなたのお願いは断れないわ……ん、んちゅっ…ちゅっ♪」
ライモン「ん、はぁ…ぷは……んんぅ、あむっ…ちゅぅ……♪」
提督「ライモン…甘くて美味しい……♪」
ライモン「もう…提督ったら///」ちゅっ…と首筋にキスし返すライモン
提督「ん、もっと…♪」
ライモン「……今までも何回かこういうことはしていますけど…それでも恥ずかしいですね……んっ、ちゅぅぅ…っ///」
提督「ふあぁぁ…あっ、ん……♪」柔らかな二の腕に吸いつくようなキスをされ、甘い吐息を漏らす…
ライモン「そ、そんな声を出さないで下さい……わたし、我慢できなくなっちゃいます…///」
提督「ふふっ、どうして我慢するの……?」
ライモン「だ、だって…」
提督「……ここの壁は厚くて聞こえないから大丈夫よ♪」甘ったるくいやらしい笑みを浮かべると、ライモンの両脚を押し広げて顔をうずめた…
ライモン「て、提督……って、んぁぁっ♪ 何をするんですかっ///」
提督「んむっ…ちゅうぅ……ライモンの…れろっ、くちゅぅっ……味見をしようと…じゅるっ……思って…ぷはぁ♪」
ライモン「も、もうっ…ひゃあぁぁっ///」
提督「ん、じゅるっ…ぢゅくっ、じゅぶぅ…っ♪」
ライモン「はぁぁ…んっ、んくぅ…はひぃっ、はー、はーっ……ひぅぅんっ♪」
提督「ん、じゅぶっ…ぴちゃ……じゅるっ…♪」産毛一つ生えていない滑らかでしなやかなライモンのふとももに挟まれ、とろりと濡れそぼった花芯に舌を這わす…
ライモン「て、提督ったら情緒も何もなくいきなり……そう言うことなら♪」…もとより人とは力の違う「艦娘」だけあってあっさりと提督をひっくり返すと顔の上にまたがり、互い違いのような形になった…
提督「んむぅ、むぅ…じゅぶっ、くちゅっ……♪」濡れてぺったりと張りついた柔らかな金色の産毛と、とろとろと蜜をしたたらせる花芯に舌を差しこみ「くちゅくちゅ…っ♪」と音を立ててライモンをよがらせる……
ライモン「はひっ、ひゃあぁっ♪ …でも、わたしだっていつまでもやられっぱなしではないんですよ……んむっ、ちゅぅぅっ、じゅるっ…ちゅぷ……っ♪」
提督「んぁぁぁっ…はぁ…っ、んんぅ♪」ぞくぞくっ…と下腹部から甘い衝撃が走り、ひくひくと身体をよじらせた提督……と同時に、思っているよりも奥まで舌をねじ込んでしまう…
ライモン「はひっ、あひぃっ……あっ、んはぁぁ…っ♪」とぷっ…ぶしゃあぁ…っ♪
提督「いいっ、はひっ…はぁぁ…んっ♪」とぽっ…とろとろ……っ♪
ライモン「……はー、はー…はぁぁ……っ///」
提督「…はぁ、ふぅ…はぁぁ……まるで…下半身が全部とろけちゃったみたい……んっ♪」
………
…
444: ◆b0M46H9tf98h:2018/12/31(月) 21:29:11.72:uJxFt4PG0 (2/2)
何だかんだと言って今日は大みそかですが……今年はアニメや漫画の百合作品が豊富ないい年でしたね(笑)
…まずは遅々として進まない更新にもかかわらず見て下さった皆さま、ありがとうございます。また年が明けた三が日にでも更新していきますので、どうぞよろしくお願いします
……そして来年が皆さまにとって平和で実り多い(そして百合作品でいっぱいの)一年になりますように…それではよいお年を♪
何だかんだと言って今日は大みそかですが……今年はアニメや漫画の百合作品が豊富ないい年でしたね(笑)
…まずは遅々として進まない更新にもかかわらず見て下さった皆さま、ありがとうございます。また年が明けた三が日にでも更新していきますので、どうぞよろしくお願いします
……そして来年が皆さまにとって平和で実り多い(そして百合作品でいっぱいの)一年になりますように…それではよいお年を♪
445: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/02(水) 01:19:22.94:IwLI7TQG0 (1/1)
少し遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます
また投下していきますので、なにとぞお付き合い下さいませ……今年も皆さまの「初春」が「松」「竹」「梅」と縁起よく揃ったよいお年になりますように…
少し遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます
また投下していきますので、なにとぞお付き合い下さいませ……今年も皆さまの「初春」が「松」「竹」「梅」と縁起よく揃ったよいお年になりますように…
446:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2019/01/02(水) 16:30:08.07:pLrC5iYWo (1/1)
ライモンかわいい。乙々
ライモンかわいい。乙々
447: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/03(木) 00:12:02.26:me2Fml5l0 (1/2)
>>446 コメントありがとうございます、引き続きライモンやカヴールを正妻にした鎮守府生活をお送りしていきます
>>446 コメントありがとうございます、引き続きライモンやカヴールを正妻にした鎮守府生活をお送りしていきます
448: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/03(木) 01:31:03.81:me2Fml5l0 (2/2)
…基地祭三日目・朝…
カヴール「昨夜はお楽しみでいらっしゃったようですが…ちゃんとお休みになりました?」
提督「ええ、おかげさまで。ライモンはその辺も律儀だから……ふわぁ…ぁ」
カヴール「あらあら? 提督ったらたった今「ライモンドはちゃんとわきまえている」というお話をなさっていましたけれど?」目を細めていたずらっぽくにっこりした…
提督「いえ、実はライモンが寝ちゃった後も火照りが抜けなくて……その、一人で…///」
カヴール「ふふ、提督ったら♪」
提督「だって……って、そんなことは別にいいでしょう///」
カヴール「まぁまぁ、提督ったら顔を紅くなさって…ふふふっ♪ ……今夜は私が添い寝してあげますから、ね♪」
提督「…待っているわね///」
カヴール「はい♪」
提督「って、そんなことより……こほん!」演説台の前に立つと、マイクを取り上げた……食堂には一同が揃って、気楽におしゃべりをしながら提督のあいさつを待っている…
提督「あー……それでは今日が基地祭最終日ですので、最後まで事故のないように頑張りましょう。私も基地祭のお客さんはもちろんのこと、みんなも楽しめるように尽力します。以上!」
カヴール「…提督はお優しいですからそう言って下さいますが…司令官として職務が多くて大変なので、皆さんもよく協力して下さいね?」
一同「「了解」」
提督「みんな、ありがとう…それじゃあ朝食を続けて?」
…提督の一言で、また和やかに食事が再開された食堂……テーブルにはもちもちと食べごたえのあるフォカッチャと厚切りのハム、温かいトマトスープ…そしてイタリアで生まれ、ヘーゼルナッツチョコレートのような味が人気のチョコレートスプレッド「ヌテラ」の瓶がテーブルに鎮座している……
マエストラーレ「それにしても…せっかくの最終日に哨戒だなんてツイてないわ……」
シロッコ「仕方ないさ……歴史の立ちあい人になれないのは残念だけれどね…」
リベッチオ「ま、敵が出てこないことを願うばかりだよね…そうだジュリアーニ、深海棲艦が出てこないようなお祈りをしておいてよ♪」従軍司祭の名前を取ったと言う大型潜のジュリアーニに無茶なリクエストをするリベッチオ
レジナルド・ジュリアーニ(大型潜リウッツィ級)「深海棲艦除けのお祈りですか……そのような物はありませんが、まずは哨戒が無事に終わるようにお祈りしておきましょう」相変わらず黒の僧服でまとめていて、胸に金の十字架を提げているジュリアーニ…
グレカーレ「ありがとう、ジュリアーニ…♪」
ジュリアーニ「いいえ、構いませんよ」
ヴァイス提督「……カンピオーニ少将。私も出来るだけ協力しますので、何かあったらおっしゃって下さい」
提督「ダンケシェーン♪」
ヴァイス提督「はっ…それとビスマルク」
ビスマルク「むしゃむしゃ、んぐっ……何か?」
ヴァイス提督「…貴様というやつはまったく…一体どういうつもりだ、あれだけ言い聞かせたのにまだそんな風にがっついて……いい加減テーブルマナーくらい覚えたらどうなのだ…!?」こめかみに青筋を立てて、小声でビスマルクを叱りつけているヴァイス提督…
ビスマルク「むしゃむしゃ…ずずーっ……ふむ、こういうことを言うのもなんだが…別に構うまい、食い方で戦果が上がるならばフォークとナイフで馬鹿丁寧にやるだろうが…」片手でハムとモッツァレラチーズのスライスを挟んだフォカッチャをつかみ、もう片方の手でスープ用のお椀をつかんですすっている…
ヴァイス提督「またそういう言いわけを…ティルピッツも自分の姉だろうが! どうして止めさせない…!?」
ティルピッツ「それは…何度も注意したのですが……」
ヴァイス提督「シャイス、これでは恥をかきに来たようなものではないか……もういい、せめて出撃に随行するようなことがあったら、食った分だけいい所を見せるように…フェルシュテーエン(分かったか)!?」
ビスマルク「ヤー、アトミラル……ずず…っ…」
ヴァイス提督「全く……朝から小言を言わせるな…」
ティルピッツ「司令、どうか落ち着いて……それに姉上も姉上です、そんな原始人みたいな食べ方をして…」
ビスマルク「そう言うな、ティルピッツ…食い方がどうのこうのよりも、私には考えねばならんことがうんとあるのだ」
ティルピッツ「そうかもしれませんが……あっ。…姉上、ちょっと顔をこちらに」
ビスマルク「ん? こうか?」顔を近寄せるビスマルク…
ティルピッツ「ヤー…口の端にスープの「ひげ」が……取れましたよ」ナプキンで拭ってあげるティルピッツ…
ビスマルク「ダンケ。すまんな、ティルピッツ」
ティルピッツ「ビッテ……だって、たった一人の姉上ですから///」
ビスマルク「ふむ…私にとっても貴様が唯一の妹だぞ」
ティルピッツ「///」
…基地祭三日目・朝…
カヴール「昨夜はお楽しみでいらっしゃったようですが…ちゃんとお休みになりました?」
提督「ええ、おかげさまで。ライモンはその辺も律儀だから……ふわぁ…ぁ」
カヴール「あらあら? 提督ったらたった今「ライモンドはちゃんとわきまえている」というお話をなさっていましたけれど?」目を細めていたずらっぽくにっこりした…
提督「いえ、実はライモンが寝ちゃった後も火照りが抜けなくて……その、一人で…///」
カヴール「ふふ、提督ったら♪」
提督「だって……って、そんなことは別にいいでしょう///」
カヴール「まぁまぁ、提督ったら顔を紅くなさって…ふふふっ♪ ……今夜は私が添い寝してあげますから、ね♪」
提督「…待っているわね///」
カヴール「はい♪」
提督「って、そんなことより……こほん!」演説台の前に立つと、マイクを取り上げた……食堂には一同が揃って、気楽におしゃべりをしながら提督のあいさつを待っている…
提督「あー……それでは今日が基地祭最終日ですので、最後まで事故のないように頑張りましょう。私も基地祭のお客さんはもちろんのこと、みんなも楽しめるように尽力します。以上!」
カヴール「…提督はお優しいですからそう言って下さいますが…司令官として職務が多くて大変なので、皆さんもよく協力して下さいね?」
一同「「了解」」
提督「みんな、ありがとう…それじゃあ朝食を続けて?」
…提督の一言で、また和やかに食事が再開された食堂……テーブルにはもちもちと食べごたえのあるフォカッチャと厚切りのハム、温かいトマトスープ…そしてイタリアで生まれ、ヘーゼルナッツチョコレートのような味が人気のチョコレートスプレッド「ヌテラ」の瓶がテーブルに鎮座している……
マエストラーレ「それにしても…せっかくの最終日に哨戒だなんてツイてないわ……」
シロッコ「仕方ないさ……歴史の立ちあい人になれないのは残念だけれどね…」
リベッチオ「ま、敵が出てこないことを願うばかりだよね…そうだジュリアーニ、深海棲艦が出てこないようなお祈りをしておいてよ♪」従軍司祭の名前を取ったと言う大型潜のジュリアーニに無茶なリクエストをするリベッチオ
レジナルド・ジュリアーニ(大型潜リウッツィ級)「深海棲艦除けのお祈りですか……そのような物はありませんが、まずは哨戒が無事に終わるようにお祈りしておきましょう」相変わらず黒の僧服でまとめていて、胸に金の十字架を提げているジュリアーニ…
グレカーレ「ありがとう、ジュリアーニ…♪」
ジュリアーニ「いいえ、構いませんよ」
ヴァイス提督「……カンピオーニ少将。私も出来るだけ協力しますので、何かあったらおっしゃって下さい」
提督「ダンケシェーン♪」
ヴァイス提督「はっ…それとビスマルク」
ビスマルク「むしゃむしゃ、んぐっ……何か?」
ヴァイス提督「…貴様というやつはまったく…一体どういうつもりだ、あれだけ言い聞かせたのにまだそんな風にがっついて……いい加減テーブルマナーくらい覚えたらどうなのだ…!?」こめかみに青筋を立てて、小声でビスマルクを叱りつけているヴァイス提督…
ビスマルク「むしゃむしゃ…ずずーっ……ふむ、こういうことを言うのもなんだが…別に構うまい、食い方で戦果が上がるならばフォークとナイフで馬鹿丁寧にやるだろうが…」片手でハムとモッツァレラチーズのスライスを挟んだフォカッチャをつかみ、もう片方の手でスープ用のお椀をつかんですすっている…
ヴァイス提督「またそういう言いわけを…ティルピッツも自分の姉だろうが! どうして止めさせない…!?」
ティルピッツ「それは…何度も注意したのですが……」
ヴァイス提督「シャイス、これでは恥をかきに来たようなものではないか……もういい、せめて出撃に随行するようなことがあったら、食った分だけいい所を見せるように…フェルシュテーエン(分かったか)!?」
ビスマルク「ヤー、アトミラル……ずず…っ…」
ヴァイス提督「全く……朝から小言を言わせるな…」
ティルピッツ「司令、どうか落ち着いて……それに姉上も姉上です、そんな原始人みたいな食べ方をして…」
ビスマルク「そう言うな、ティルピッツ…食い方がどうのこうのよりも、私には考えねばならんことがうんとあるのだ」
ティルピッツ「そうかもしれませんが……あっ。…姉上、ちょっと顔をこちらに」
ビスマルク「ん? こうか?」顔を近寄せるビスマルク…
ティルピッツ「ヤー…口の端にスープの「ひげ」が……取れましたよ」ナプキンで拭ってあげるティルピッツ…
ビスマルク「ダンケ。すまんな、ティルピッツ」
ティルピッツ「ビッテ……だって、たった一人の姉上ですから///」
ビスマルク「ふむ…私にとっても貴様が唯一の妹だぞ」
ティルピッツ「///」
449: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/05(土) 01:46:03.35:Rf6Bg2dt0 (1/1)
…朝食後…
ガラテア「おはようございます、提督…中型潜シレーナ級「ガラテア」以下四隻、ただいま哨戒から戻りました」汗と塩水の染みた「艤装」を着たまま、直立不動で敬礼するガラテアたち……波しぶきに叩かれた髪はドックの隅っこに用意してあるバスタオルで拭ったらしく、くしゃくしゃに乱れている…
提督「お疲れさま、夜を徹しての哨戒は大変だったでしょう……今日はゆっくり休んでね?」塩水のせいでしょっぱいガラテアたちの唇に、優しさを込めて順番に口づけする提督…
ガラテア「はい、それではお言葉に甘えさせていただきます」疲れていても大理石像のような美しさは健在のガラテア…
アンフィトリテ「ふぅ、さすがに疲れたわ……おはよう、トリトーネ」
トリトーネ(中型潜フルット級)「……あ、お帰りお母さ…アンフィトリテ///」
アンフィトリテ「ふふ…「お母さま」で構いませんよ?」
トリトーネ「……き、聞かなかったことにして///」右手には三又矛、腰にはほら貝を提げ、美しさの中に嵐の前の静けさをたたえた威厳のあるトリトーネ…が、「母親」であるアンフィトリテの前では恥ずかしがりつつも甘えてしまう…
アンフィトリテ「そう恥ずかしがらずに……ほら、髪を梳いてあげますからおいでなさい?」
トリトーネ「う、うん…」
ネレイーデ「ふー、疲れたけれど気持ち良かったわ……あの明け方の海の綺麗なこと♪」
シレーナ「そうね、毎日でも飽きないわ…ララ♪ …でもさすがに歌い疲れちゃった……」
提督「ふふっ、さすがのシレーナも一晩中は歌えないみたいね?」
シレーナ「ええ、さすがにね……こほんっ…ララ…ラ……♪」
提督「んっ、く……まだまだ歌えそうだけれど…喉を休めた方がいいんじゃないかしら///」
シレーナ「ええ。ありがとう、提督…そうするわ♪」
バリラ(大型潜バリラ級)「それじゃあお母さんが燃料を補給してあげますから……ほぉら、いらっしゃぁ…い♪」
…1928~29年の就役直後は1427(水上)/1874(水中)トンという大柄な船体を活かしさまざまな航海記録を塗り替えていたものの、戦時にはすっかり旧型になっていて、状態のよかった「アントニオ・シエスタ」以外は燃料タンクとして係留されていたバリラ級……そのことがあるのか「たぷんっ…♪」と揺れるたわわな胸と、母性愛たっぷりのおっとりした性格をしている…
シレーナ「ふわぁ…///」
エンリコ・トーティ(バリラ級)「さぁネレイーデ、お母さんが枕になってあげますからねぇ……おっぱいに包まれて、ゆーっくりお休みなさい♪」
ネレイーデ「はぁぁ…おっぱいに挟まれてダメになる……ぅ♪」
トーティ「いいのよぉ♪ ところでネレイーデ……ついでにお母さんのおっぱいを吸ってみる?」
ネレイーデ「!?」
トーティ「ふふっ、別にお乳は出ないけど…どうかしらぁ?」服の襟ぐりを手で広げ、ゆさゆさと揺れる乳房を出そうとする…
ネレイーデ「そ、それは止めておくわ…何だか戻れなくなりそうだし、まだお風呂にも入ってないから……///」
トーティ「そーお?」
ネレイーデ「え、ええ…また後でね……」
トーティ「それじゃあ、チャオ♪」
提督「…」
ライモン「…何というか、圧倒的でしたね……」
提督「…ええ」
足柄「うちの間宮でもああは行かないわ……なんて言うのかしら、見ているだけで幼児退行しそうだったわね…」
百合姫提督「…そうね……」
提督「はっ……いけないいけない、ぼんやりしている場合じゃなかったわ…カヴール、そろそろ準備に取りかからないと」
カヴール「そうですね、それでは参りましょう♪」
…朝食後…
ガラテア「おはようございます、提督…中型潜シレーナ級「ガラテア」以下四隻、ただいま哨戒から戻りました」汗と塩水の染みた「艤装」を着たまま、直立不動で敬礼するガラテアたち……波しぶきに叩かれた髪はドックの隅っこに用意してあるバスタオルで拭ったらしく、くしゃくしゃに乱れている…
提督「お疲れさま、夜を徹しての哨戒は大変だったでしょう……今日はゆっくり休んでね?」塩水のせいでしょっぱいガラテアたちの唇に、優しさを込めて順番に口づけする提督…
ガラテア「はい、それではお言葉に甘えさせていただきます」疲れていても大理石像のような美しさは健在のガラテア…
アンフィトリテ「ふぅ、さすがに疲れたわ……おはよう、トリトーネ」
トリトーネ(中型潜フルット級)「……あ、お帰りお母さ…アンフィトリテ///」
アンフィトリテ「ふふ…「お母さま」で構いませんよ?」
トリトーネ「……き、聞かなかったことにして///」右手には三又矛、腰にはほら貝を提げ、美しさの中に嵐の前の静けさをたたえた威厳のあるトリトーネ…が、「母親」であるアンフィトリテの前では恥ずかしがりつつも甘えてしまう…
アンフィトリテ「そう恥ずかしがらずに……ほら、髪を梳いてあげますからおいでなさい?」
トリトーネ「う、うん…」
ネレイーデ「ふー、疲れたけれど気持ち良かったわ……あの明け方の海の綺麗なこと♪」
シレーナ「そうね、毎日でも飽きないわ…ララ♪ …でもさすがに歌い疲れちゃった……」
提督「ふふっ、さすがのシレーナも一晩中は歌えないみたいね?」
シレーナ「ええ、さすがにね……こほんっ…ララ…ラ……♪」
提督「んっ、く……まだまだ歌えそうだけれど…喉を休めた方がいいんじゃないかしら///」
シレーナ「ええ。ありがとう、提督…そうするわ♪」
バリラ(大型潜バリラ級)「それじゃあお母さんが燃料を補給してあげますから……ほぉら、いらっしゃぁ…い♪」
…1928~29年の就役直後は1427(水上)/1874(水中)トンという大柄な船体を活かしさまざまな航海記録を塗り替えていたものの、戦時にはすっかり旧型になっていて、状態のよかった「アントニオ・シエスタ」以外は燃料タンクとして係留されていたバリラ級……そのことがあるのか「たぷんっ…♪」と揺れるたわわな胸と、母性愛たっぷりのおっとりした性格をしている…
シレーナ「ふわぁ…///」
エンリコ・トーティ(バリラ級)「さぁネレイーデ、お母さんが枕になってあげますからねぇ……おっぱいに包まれて、ゆーっくりお休みなさい♪」
ネレイーデ「はぁぁ…おっぱいに挟まれてダメになる……ぅ♪」
トーティ「いいのよぉ♪ ところでネレイーデ……ついでにお母さんのおっぱいを吸ってみる?」
ネレイーデ「!?」
トーティ「ふふっ、別にお乳は出ないけど…どうかしらぁ?」服の襟ぐりを手で広げ、ゆさゆさと揺れる乳房を出そうとする…
ネレイーデ「そ、それは止めておくわ…何だか戻れなくなりそうだし、まだお風呂にも入ってないから……///」
トーティ「そーお?」
ネレイーデ「え、ええ…また後でね……」
トーティ「それじゃあ、チャオ♪」
提督「…」
ライモン「…何というか、圧倒的でしたね……」
提督「…ええ」
足柄「うちの間宮でもああは行かないわ……なんて言うのかしら、見ているだけで幼児退行しそうだったわね…」
百合姫提督「…そうね……」
提督「はっ……いけないいけない、ぼんやりしている場合じゃなかったわ…カヴール、そろそろ準備に取りかからないと」
カヴール「そうですね、それでは参りましょう♪」
450: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/08(火) 02:14:09.09:nDgpYwF40 (1/1)
…午前九時・正門…
憲兵大尉「司令官、時間ですが…よろしいですか?」
提督「ええ、お願いします」
憲兵大尉「分かりました……伍長、入場を始めさせてちょうだい」
憲兵伍長「は…それでは入場を開始します! 簡単な手荷物検査がありますので、列に並んで下さい!」
憲兵大尉「それでは司令官、後はこちらでやりますので」
提督「分かりました、それではお任せしま……」
アンナ「…もう、なんで手荷物まで見せなきゃいけないのよ?」アンナの不満そうな声が響いた
提督「…」
憲兵伍長「規則ですから」…女性下士は手荷物を見せようとしないアンナを相手に一歩も譲らず、他の入場客(…と言っても鎮守府のあたりはのんきなもので、早起きして朝から基地祭に来るような地元の人はあまりいない)を他の列にさばきながら、頑として入れないでいる…
アンナ「その規則には「司令官の許嫁の荷物も見ろ」って書いてあるわけ?」一方のアンナはナポリ辺りで覚えたのか、両手で扇ぐような大げさな身振りを付けて文句を言っている…
憲兵伍長「司令官の許嫁の方かどうかは存じませんが、手荷物を確認しなければ入ることはできません」
アンナ「全くもうっ…分かったわよ、見せればいいんでしょ!?」
憲兵伍長「……はい、結構です」
アンナ「はぁ、もう……って、フランカ! んー、ちゅっ♪」
提督「んっ…おはよう、アンナ。 …ずいぶんと憲兵隊の人を困らせてくれたわね?」
アンナ「向こうが分からず屋なのがいけないのよ……だいたい、どうして自分の婚約者のいる施設に入るのに許可を得なきゃいけないわけ?」
提督「アンナもよく知っているでしょう、それが…」
アンナ「はいはい「海軍だから」って言うんでしょ……よーく分かったわよ」
提督「分かってくれて嬉しいわ。しばらくは忙しいけれど、昼下がりになったら少し休憩するつもりだから…一緒にお昼でも食べる?」
アンナ「ふふ、嬉しいことを言ってくれるじゃない……でも無理して削り出した時間だから、午後には帰らないといけないのよね」
提督「ふぅ…助かったわ……」
アンナ「何か言った?」
提督「いえ、何も……本当にアンナったら、一度言い出したら聞かないんだから」苦笑いをしながら肩をすくめた
アンナ「そうやって押しまくればどこかで相手が折れるもの…ちょうど今みたいにね♪」
提督「負けたわ……それじゃあ今日は施設の中を巡りましょうか」
アンナ「そのあたりは任せるわ…私のこと、ちゃんとエスコートしてよね?」
提督「ええ」
カヴール「それでは私は見回りをしながら、屋台料理でもいただくことにしますから…提督はアンナさんとご一緒に回られてはいかがでしょう?」
提督「え、ええ……今日は最終日だし、カヴールも楽しんでいらっしゃい…」
カヴール「はい、楽しませていただきます…それでは提督、どうぞアンナさんとごゆっくり♪」提督をからかっている時によく浮かべる無邪気な感じのほほ笑みを見せると、小さく手を振ってにこやかに歩いて行った…
提督「そ、そうさせてもらうわ……今日ばかりはカヴールの気の利かせ方がうらめしいわ…」カヴールの後ろ姿を見送りながら、小さくため息をついた…
アンナ「フランカ、何をボーっとしてるのよ? 私は午前中しかいないのよ?」
提督「あぁ、はいはい……それじゃあ行きましょう」
アンナ「ええ♪」
…午前九時・正門…
憲兵大尉「司令官、時間ですが…よろしいですか?」
提督「ええ、お願いします」
憲兵大尉「分かりました……伍長、入場を始めさせてちょうだい」
憲兵伍長「は…それでは入場を開始します! 簡単な手荷物検査がありますので、列に並んで下さい!」
憲兵大尉「それでは司令官、後はこちらでやりますので」
提督「分かりました、それではお任せしま……」
アンナ「…もう、なんで手荷物まで見せなきゃいけないのよ?」アンナの不満そうな声が響いた
提督「…」
憲兵伍長「規則ですから」…女性下士は手荷物を見せようとしないアンナを相手に一歩も譲らず、他の入場客(…と言っても鎮守府のあたりはのんきなもので、早起きして朝から基地祭に来るような地元の人はあまりいない)を他の列にさばきながら、頑として入れないでいる…
アンナ「その規則には「司令官の許嫁の荷物も見ろ」って書いてあるわけ?」一方のアンナはナポリ辺りで覚えたのか、両手で扇ぐような大げさな身振りを付けて文句を言っている…
憲兵伍長「司令官の許嫁の方かどうかは存じませんが、手荷物を確認しなければ入ることはできません」
アンナ「全くもうっ…分かったわよ、見せればいいんでしょ!?」
憲兵伍長「……はい、結構です」
アンナ「はぁ、もう……って、フランカ! んー、ちゅっ♪」
提督「んっ…おはよう、アンナ。 …ずいぶんと憲兵隊の人を困らせてくれたわね?」
アンナ「向こうが分からず屋なのがいけないのよ……だいたい、どうして自分の婚約者のいる施設に入るのに許可を得なきゃいけないわけ?」
提督「アンナもよく知っているでしょう、それが…」
アンナ「はいはい「海軍だから」って言うんでしょ……よーく分かったわよ」
提督「分かってくれて嬉しいわ。しばらくは忙しいけれど、昼下がりになったら少し休憩するつもりだから…一緒にお昼でも食べる?」
アンナ「ふふ、嬉しいことを言ってくれるじゃない……でも無理して削り出した時間だから、午後には帰らないといけないのよね」
提督「ふぅ…助かったわ……」
アンナ「何か言った?」
提督「いえ、何も……本当にアンナったら、一度言い出したら聞かないんだから」苦笑いをしながら肩をすくめた
アンナ「そうやって押しまくればどこかで相手が折れるもの…ちょうど今みたいにね♪」
提督「負けたわ……それじゃあ今日は施設の中を巡りましょうか」
アンナ「そのあたりは任せるわ…私のこと、ちゃんとエスコートしてよね?」
提督「ええ」
カヴール「それでは私は見回りをしながら、屋台料理でもいただくことにしますから…提督はアンナさんとご一緒に回られてはいかがでしょう?」
提督「え、ええ……今日は最終日だし、カヴールも楽しんでいらっしゃい…」
カヴール「はい、楽しませていただきます…それでは提督、どうぞアンナさんとごゆっくり♪」提督をからかっている時によく浮かべる無邪気な感じのほほ笑みを見せると、小さく手を振ってにこやかに歩いて行った…
提督「そ、そうさせてもらうわ……今日ばかりはカヴールの気の利かせ方がうらめしいわ…」カヴールの後ろ姿を見送りながら、小さくため息をついた…
アンナ「フランカ、何をボーっとしてるのよ? 私は午前中しかいないのよ?」
提督「あぁ、はいはい……それじゃあ行きましょう」
アンナ「ええ♪」
451: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/10(木) 01:52:59.86:gOa6u5zQ0 (1/2)
…鎮守府・管理棟…
提督「それじゃあ最初はここからにしましょう?」正門のそばに立てられている鉄骨コンクリート造りの現代的な建物ながら、普段は使っていない「管理棟」にアンナを案内する提督…
アンナ「いいわよ」
提督「最初は水族館ね…と言っても、みんなが哨戒の時に見つけたクラゲなんかを、たも網ですくって捕まえただけだけれど……」
アンナ「それはまたお金のかからない水族館ね…ま、いいわ」
提督「何しろ予算がないものだから……ここよ♪」
…打ち合わせや映像資料の上映は、普段提督と艦娘たちが暮らしている「本棟」で済ませてしまうため、ほとんど使われていない大部屋の「会議室」…そこへ学校の理科室か何かのように、あちこちから手に入れてきたガラスの水槽やら海水を入れた大きな空きびんやらを並べ、クラゲや魚を種類別にして展示している「水族館」……提督とアンナが開け放してある人気のない入り口をくぐろうとすると、何やら甘い喘ぎ声が聞こえ、絡みあっている脚が見えた…
フィザリア(中型潜アルゴナウタ級「カツオノエボシ」)「んむっ、あふっ…はぁ、はぁぁ……♪」
ジャンティーナ(アルゴナウタ級「アサガオガイ」)「ぷは…ぁ…どう、フィザリア…気持ちいい……?」
フィザリア「あふっ…はぅ……んんぅ…気持ち良すぎて……身体が…んくっ…ひくひくする……ぅ♪」
アンナ「ふぅん…これを見物すればいいわけね?」
提督「いえ、そうじゃなくて……こほんっ///」
フィザリア「!」
ジャンティーナ「あ…提督……来てくれたんですね…ぇ…♪」
…ジャンティーナはアサガオガイ(クラゲの一種。綺麗な紫色の巻き貝をフロートにして海面を浮遊し、クラゲを食べる)の「殻」をモチーフにした紫の巻き貝を頭の飾りにあしらい、半透明でひらひらした薄紫色のフレアワンピースをまとっている。ジャンティーナは海面をゆったりとたゆたうクラゲの仲間らしくふわふわと漂うような話し方をしているが、椅子に腰かけたフィザリアと向かい合わせになるようにまたがり、片脚もしっかり脚の間に割り込ませている…さらに、今になって離したお互いの口もとからはとろりと銀色の糸が垂れている…
提督「あー…ジャンティーナ、一応聞くけれど……何をしていたの?」
ジャンティーナ「はい、それはもちろん…水族館の「受付」ですよ……でも、あんまり人が来なくて…眠気覚ましに、フィザリアを味見していました…♪」
提督「そう。それで、美味しかった?……じゃなくて、基地祭の間は人が来るところではそういう事をしないように」
ジャンティーナ「でも…誰も来ていませんでしたよ……?」
提督「あー…でもこうやって見つかることもあるから、以後気を付けてね?」
ジャンティーナ「はぁ…い、りょーかーい…♪」
提督「よろしい……で、フィザリアは大丈夫なの?」
フィザリア「…んぅぅ、大丈夫……んっ…///」こちらも「カツオノエボシ」らしく、シースルーのような青紫色のひらひらした薄物をまとっていて、受付用のパイプ椅子にへたり込むように座っている…普段はふわふわと眠たげながらも意外と責めてくるが、天敵のジャンティーナに「捕食」されてすっかり骨抜き(そもそも骨のないクラゲではあるが…)にされている…
提督「それで、えーと…アンナ、これが「水族館」よ」
アンナ「みたいね」
提督「ジャンティーナ、案内をお願いしていいかしら?」
ジャンティーナ「もちろんです…どうぞ……♪」長い青みがかった髪をゆらゆらさせながら、クラゲやヒトデ、イソギンチャクやカシパン(ウニの仲間)の入った水槽を案内する…
提督「で、これが「フィザリア」ね…」一見すると綺麗な紫と紅をした浮き袋もって漂っているが、その下に長く伸びた猛毒の触手を伸ばしているカツオノエボシ…水槽にはフタもしてあり、クラゲなのでとびかかってくるわけでもないが、遠巻きにしながら観察する…
アンナ「ふぅん……お目にかかるのは初めてだわ」
ジャンティーナ「私の名前にもなっていますが…アサガオガイは結構これを食べるんです………確かに、ぷるぷるしていて美味しそうですよね…ぇ…♪」
提督「うーん…さすがに毒のあるクラゲはちょっと……」
ジャンティーナ「そうですかぁ…」
…鎮守府・管理棟…
提督「それじゃあ最初はここからにしましょう?」正門のそばに立てられている鉄骨コンクリート造りの現代的な建物ながら、普段は使っていない「管理棟」にアンナを案内する提督…
アンナ「いいわよ」
提督「最初は水族館ね…と言っても、みんなが哨戒の時に見つけたクラゲなんかを、たも網ですくって捕まえただけだけれど……」
アンナ「それはまたお金のかからない水族館ね…ま、いいわ」
提督「何しろ予算がないものだから……ここよ♪」
…打ち合わせや映像資料の上映は、普段提督と艦娘たちが暮らしている「本棟」で済ませてしまうため、ほとんど使われていない大部屋の「会議室」…そこへ学校の理科室か何かのように、あちこちから手に入れてきたガラスの水槽やら海水を入れた大きな空きびんやらを並べ、クラゲや魚を種類別にして展示している「水族館」……提督とアンナが開け放してある人気のない入り口をくぐろうとすると、何やら甘い喘ぎ声が聞こえ、絡みあっている脚が見えた…
フィザリア(中型潜アルゴナウタ級「カツオノエボシ」)「んむっ、あふっ…はぁ、はぁぁ……♪」
ジャンティーナ(アルゴナウタ級「アサガオガイ」)「ぷは…ぁ…どう、フィザリア…気持ちいい……?」
フィザリア「あふっ…はぅ……んんぅ…気持ち良すぎて……身体が…んくっ…ひくひくする……ぅ♪」
アンナ「ふぅん…これを見物すればいいわけね?」
提督「いえ、そうじゃなくて……こほんっ///」
フィザリア「!」
ジャンティーナ「あ…提督……来てくれたんですね…ぇ…♪」
…ジャンティーナはアサガオガイ(クラゲの一種。綺麗な紫色の巻き貝をフロートにして海面を浮遊し、クラゲを食べる)の「殻」をモチーフにした紫の巻き貝を頭の飾りにあしらい、半透明でひらひらした薄紫色のフレアワンピースをまとっている。ジャンティーナは海面をゆったりとたゆたうクラゲの仲間らしくふわふわと漂うような話し方をしているが、椅子に腰かけたフィザリアと向かい合わせになるようにまたがり、片脚もしっかり脚の間に割り込ませている…さらに、今になって離したお互いの口もとからはとろりと銀色の糸が垂れている…
提督「あー…ジャンティーナ、一応聞くけれど……何をしていたの?」
ジャンティーナ「はい、それはもちろん…水族館の「受付」ですよ……でも、あんまり人が来なくて…眠気覚ましに、フィザリアを味見していました…♪」
提督「そう。それで、美味しかった?……じゃなくて、基地祭の間は人が来るところではそういう事をしないように」
ジャンティーナ「でも…誰も来ていませんでしたよ……?」
提督「あー…でもこうやって見つかることもあるから、以後気を付けてね?」
ジャンティーナ「はぁ…い、りょーかーい…♪」
提督「よろしい……で、フィザリアは大丈夫なの?」
フィザリア「…んぅぅ、大丈夫……んっ…///」こちらも「カツオノエボシ」らしく、シースルーのような青紫色のひらひらした薄物をまとっていて、受付用のパイプ椅子にへたり込むように座っている…普段はふわふわと眠たげながらも意外と責めてくるが、天敵のジャンティーナに「捕食」されてすっかり骨抜き(そもそも骨のないクラゲではあるが…)にされている…
提督「それで、えーと…アンナ、これが「水族館」よ」
アンナ「みたいね」
提督「ジャンティーナ、案内をお願いしていいかしら?」
ジャンティーナ「もちろんです…どうぞ……♪」長い青みがかった髪をゆらゆらさせながら、クラゲやヒトデ、イソギンチャクやカシパン(ウニの仲間)の入った水槽を案内する…
提督「で、これが「フィザリア」ね…」一見すると綺麗な紫と紅をした浮き袋もって漂っているが、その下に長く伸びた猛毒の触手を伸ばしているカツオノエボシ…水槽にはフタもしてあり、クラゲなのでとびかかってくるわけでもないが、遠巻きにしながら観察する…
アンナ「ふぅん……お目にかかるのは初めてだわ」
ジャンティーナ「私の名前にもなっていますが…アサガオガイは結構これを食べるんです………確かに、ぷるぷるしていて美味しそうですよね…ぇ…♪」
提督「うーん…さすがに毒のあるクラゲはちょっと……」
ジャンティーナ「そうですかぁ…」
452: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/10(木) 03:02:13.03:gOa6u5zQ0 (2/2)
提督「で、次が…」
アンナ「さっきがキスだったから、今度はストリップでも見せてくれるつもり?」
提督「あ、あれは姉妹愛が行き過ぎているだけよ…ほらね、ここはなんていうことないでしょう?」
…やはり空き部屋になっている別の部屋は駆逐艦「フレッチア」級の四人がダーツの的当てをやっている……的に向かっているのは可愛らしい女の子から、一見すると中学生くらいに見えるフレッチアたちを相手に自信ありげなお姉さんやあんちゃん、果ては子供につき合っているおばさんまでいる…
フレッチア(フレッチア級「矢・フレシェット」)「提督、来てくれたのね…うれしいわ♪」軽く背伸びをして頬にキスをするフレッチア…
提督「ええ、フレッチア。それとみんなに会いたくて♪」ぱちりとウィンクする提督…
ダルド(フレッチア級「矢・ダーツ」)「ふふっ、提督ってばお上手なんだから♪」
サエッタ(フレッチア級「閃光・雷」)「ところで提督、それにアンナさんも……どう、一つやっていかない?」
ストラーレ(フレッチア級「雷光・雷電」)「私たちに勝ったらいいことあるかもね♪」
アンナ「そうね、なら勝負させてもらうわ……もちろんフランカもやるのよ?」
提督「分かった、分かったから…それじゃあダルド、矢を貸して?」
ダルド「はい、どうぞ…十本だから慎重にね♪」
提督「ありがと、頑張るわ」
アンナ「さて…と。それで、誰が私と勝負する?」
提督「ずいぶんやる気ね、アンナ?」
アンナ「こういう勝負って結構好きなのよ…負けるのは嫌いだけど」賭け事や勝負にはめっぽう強いアンナだけあって、すっかりやる気になっている
フレッチア「…それじゃあ私がお相手しますね」
ストラーレ「頑張ってよ、お姉ちゃん?」
フレッチア「もちろん、妹たちの前で恥はかけないわ……とにかくルールは簡単。より得点の多い方が勝ち」…的には「深海棲艦」として遭遇する大戦時のイギリス艦がシルエットとして描いてあり、それぞれのクリティカル・パートには高得点が書かれている…
アンナ「シンプルでいいわ…それじゃあ、まずはそっちからどうぞ?」
フレッチア「了解……それ!」ヒュッ…トスッ!
アンナ「へぇ…上手ね。それじゃあ今度は私が…♪」ヒュ……バスッ!
フレッチア「ん、お上手!」
提督「えい…っ!」ヒュン…パスッ!
ダルド「ふふ、結構上手ね……でも、ごめんなさい♪」ヒュゥッ…トスッ!
提督「むぅ……でも私だって…!」
ダルド「さすが提督…それじゃあこれはどう?」
提督「っ!?」
ダルド「ふふ、このくらいは出来ないと…名前負けしちゃうから♪」…ダルドの投げたダーツは提督の投げたダーツと同じ場所に刺さって、双子のように震えている…
提督「ふぅ……ダルドったら本当に上手ね、結局負けちゃったわ」
ダルド「無理もないわ、私たちは初日から相当やってるもの」
提督「それにしてもね…ところでフレッチアとアンナの勝負は……」
ストラーレ「それが互角なの…すごい勝負になってきたわ♪」
フレッチア「…これで最後の一本ね」お互いの投げたダーツが「10点」の部分に林立していて、「ハント」級駆逐艦を描いた的はハリネズミになっている…
アンナ「さ、投げてちょうだい」
フレッチア「……やっ!」ヒュンッ…プツッ!
アンナ「なるほど、なかなか上手よ……でもね!」ヒュッ…バシッ!
フレッチア「あっ!」…アンナの投げたダーツが突き刺さっていたはずのフレッチアのダーツをはじき落とし、的の中心に突き立っている…
アンナ「…ふふん♪」
提督「さすがアンナね……おめでとう」
フレッチア「こんないい勝負できるとは思ってなかったわ。それでは賞品をどうぞ…はい♪」…屋台のケーキ引き換え券を渡す
アンナ「どうもね。さぁフランカ、次に行きましょう?」
提督「はいはい…もう、アンナったら本当にせっかちなんだから♪」
提督「で、次が…」
アンナ「さっきがキスだったから、今度はストリップでも見せてくれるつもり?」
提督「あ、あれは姉妹愛が行き過ぎているだけよ…ほらね、ここはなんていうことないでしょう?」
…やはり空き部屋になっている別の部屋は駆逐艦「フレッチア」級の四人がダーツの的当てをやっている……的に向かっているのは可愛らしい女の子から、一見すると中学生くらいに見えるフレッチアたちを相手に自信ありげなお姉さんやあんちゃん、果ては子供につき合っているおばさんまでいる…
フレッチア(フレッチア級「矢・フレシェット」)「提督、来てくれたのね…うれしいわ♪」軽く背伸びをして頬にキスをするフレッチア…
提督「ええ、フレッチア。それとみんなに会いたくて♪」ぱちりとウィンクする提督…
ダルド(フレッチア級「矢・ダーツ」)「ふふっ、提督ってばお上手なんだから♪」
サエッタ(フレッチア級「閃光・雷」)「ところで提督、それにアンナさんも……どう、一つやっていかない?」
ストラーレ(フレッチア級「雷光・雷電」)「私たちに勝ったらいいことあるかもね♪」
アンナ「そうね、なら勝負させてもらうわ……もちろんフランカもやるのよ?」
提督「分かった、分かったから…それじゃあダルド、矢を貸して?」
ダルド「はい、どうぞ…十本だから慎重にね♪」
提督「ありがと、頑張るわ」
アンナ「さて…と。それで、誰が私と勝負する?」
提督「ずいぶんやる気ね、アンナ?」
アンナ「こういう勝負って結構好きなのよ…負けるのは嫌いだけど」賭け事や勝負にはめっぽう強いアンナだけあって、すっかりやる気になっている
フレッチア「…それじゃあ私がお相手しますね」
ストラーレ「頑張ってよ、お姉ちゃん?」
フレッチア「もちろん、妹たちの前で恥はかけないわ……とにかくルールは簡単。より得点の多い方が勝ち」…的には「深海棲艦」として遭遇する大戦時のイギリス艦がシルエットとして描いてあり、それぞれのクリティカル・パートには高得点が書かれている…
アンナ「シンプルでいいわ…それじゃあ、まずはそっちからどうぞ?」
フレッチア「了解……それ!」ヒュッ…トスッ!
アンナ「へぇ…上手ね。それじゃあ今度は私が…♪」ヒュ……バスッ!
フレッチア「ん、お上手!」
提督「えい…っ!」ヒュン…パスッ!
ダルド「ふふ、結構上手ね……でも、ごめんなさい♪」ヒュゥッ…トスッ!
提督「むぅ……でも私だって…!」
ダルド「さすが提督…それじゃあこれはどう?」
提督「っ!?」
ダルド「ふふ、このくらいは出来ないと…名前負けしちゃうから♪」…ダルドの投げたダーツは提督の投げたダーツと同じ場所に刺さって、双子のように震えている…
提督「ふぅ……ダルドったら本当に上手ね、結局負けちゃったわ」
ダルド「無理もないわ、私たちは初日から相当やってるもの」
提督「それにしてもね…ところでフレッチアとアンナの勝負は……」
ストラーレ「それが互角なの…すごい勝負になってきたわ♪」
フレッチア「…これで最後の一本ね」お互いの投げたダーツが「10点」の部分に林立していて、「ハント」級駆逐艦を描いた的はハリネズミになっている…
アンナ「さ、投げてちょうだい」
フレッチア「……やっ!」ヒュンッ…プツッ!
アンナ「なるほど、なかなか上手よ……でもね!」ヒュッ…バシッ!
フレッチア「あっ!」…アンナの投げたダーツが突き刺さっていたはずのフレッチアのダーツをはじき落とし、的の中心に突き立っている…
アンナ「…ふふん♪」
提督「さすがアンナね……おめでとう」
フレッチア「こんないい勝負できるとは思ってなかったわ。それでは賞品をどうぞ…はい♪」…屋台のケーキ引き換え券を渡す
アンナ「どうもね。さぁフランカ、次に行きましょう?」
提督「はいはい…もう、アンナったら本当にせっかちなんだから♪」
453: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/12(土) 11:25:23.69:2wtc+z6S0 (1/2)
提督「どう? ケーキは美味しい?」
アンナ「そうね、ここの「艦娘」たちが作ったって言ってたけど…だとしたら大したものね。美味しいわよ」…引き換え券でもらった、マスカルポーネチーズとレモンのムースをつつきながら感心している
提督「そう、よかった♪」
アンナ「ええ…ところでフランカ」
提督「なぁに?」
アンナ「目をつぶって口を大きく開けなさい」
提督「…こう?」
アンナ「それでいいわ……ほら」使い捨てフォークでケーキを切って提督の口に押し込むと、ムースが口の端についた
提督「んっ…んむんむ……」
アンナ「どう? …私一人で食べるのも悪いから、味見させてあげる」
提督「ごくん……ありがとうアンナ、美味しかったわ」
アンナ「そう、よかったわ。 …ちょっと待って」
提督「んー?」
アンナ「口にムースがついてる」
提督「どのあたり?」
アンナ「ああ、そっちじゃない……いいからじっとしてなさい、私が取ってあげるわよ」…甘い香水と、吐息に混じるレモンムースの爽やかな匂い……ぱっちりと長いまつげと濃い色の瞳、綺麗な紅色のルージュを引いた唇がじりじりと近寄ってくる…
提督「ん///」思わず目を閉じて、唇が触れるのを待つ提督…
アンナ「……はい、取れたわよ」
提督「…?」薄目を開けてみると、アンナはハンカチを取り出して指を拭っている…
アンナ「なに、どうしたのよ?」
提督「あ…いえ、その……///」(まさか唇でクリームを取るものと思っていた…なんて言えないわね……)
アンナ「ふぅ……んちゅっ♪」
提督「んぅっ!?」
アンナ「…こういう風にされると思ったんでしょ?」
提督「え、ええ…///」
アンナ「まったく、考えていることが分かりやすいんだから…さ、次行くわよ♪」
提督「…そ、そうね」
提督「どう? ケーキは美味しい?」
アンナ「そうね、ここの「艦娘」たちが作ったって言ってたけど…だとしたら大したものね。美味しいわよ」…引き換え券でもらった、マスカルポーネチーズとレモンのムースをつつきながら感心している
提督「そう、よかった♪」
アンナ「ええ…ところでフランカ」
提督「なぁに?」
アンナ「目をつぶって口を大きく開けなさい」
提督「…こう?」
アンナ「それでいいわ……ほら」使い捨てフォークでケーキを切って提督の口に押し込むと、ムースが口の端についた
提督「んっ…んむんむ……」
アンナ「どう? …私一人で食べるのも悪いから、味見させてあげる」
提督「ごくん……ありがとうアンナ、美味しかったわ」
アンナ「そう、よかったわ。 …ちょっと待って」
提督「んー?」
アンナ「口にムースがついてる」
提督「どのあたり?」
アンナ「ああ、そっちじゃない……いいからじっとしてなさい、私が取ってあげるわよ」…甘い香水と、吐息に混じるレモンムースの爽やかな匂い……ぱっちりと長いまつげと濃い色の瞳、綺麗な紅色のルージュを引いた唇がじりじりと近寄ってくる…
提督「ん///」思わず目を閉じて、唇が触れるのを待つ提督…
アンナ「……はい、取れたわよ」
提督「…?」薄目を開けてみると、アンナはハンカチを取り出して指を拭っている…
アンナ「なに、どうしたのよ?」
提督「あ…いえ、その……///」(まさか唇でクリームを取るものと思っていた…なんて言えないわね……)
アンナ「ふぅ……んちゅっ♪」
提督「んぅっ!?」
アンナ「…こういう風にされると思ったんでしょ?」
提督「え、ええ…///」
アンナ「まったく、考えていることが分かりやすいんだから…さ、次行くわよ♪」
提督「…そ、そうね」
454: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/12(土) 13:13:11.82:2wtc+z6S0 (2/2)
提督「少し歩き疲れたでしょう…休憩する?」
アンナ「そうね、どこかで一休みさせてもらいたいわ……意外と広いもの、ここ」
提督「ええ……それじゃあついてきて♪」
…管理棟・三階…
提督「どう、アンナ?」
アンナ「…いい眺めじゃない」
…正門に近い側に建っている管理棟の東の窓からは、鎮守府の様子が一望できる…手前に波止場と黄色いレンガ造りの船渠が見え、その奥には貴族のお屋敷のような鎮守府の本棟と広い庭、ゆるい三日月型に伸びる砂浜……そしてずっと奥に続いている白っぽい地面と松林が、てっぺんにフェイズドアレイ・レーダーのサイトを設けている小さな岬で区切られている…
提督「ね?」
アンナ「ええ…風も気持ちいいし、休憩にはうってつけの場所ね」
ニコ(ナヴィガトリ級駆逐艦「ニコロソ・ダ・レッコ」)「本当に気持ちがいいよね……ねぇ提督」
提督「なぁに?」
ニコ「…良かったら少し聞いていってよ?」椅子に腰かけているニコはマンドリンを抱えている…この鎮守府は比較的落ち着いた管区にあるので普段はのんびりしていて、たいていの艦娘たちは退屈しのぎに楽器の一つふたつを練習しているか、さもなければそこそこ歌が歌える…
提督「ええ、それじゃあお願いするわ」
アンナ「じゃあフランカはそこに座ったら?」
提督「ええ、そうさせてもらうわ…あら、特等席ね。ニコの顔が良く見えるわ♪」
ニコ「て、提督ってばまたそういうことを…///」
アンナ「まったく、フランカときたら息をするようにそういうことを言って……子供の頃のおとなしかったフランカはどこに行っちゃったの?」
提督「ふふっ…私だって成長したのよ♪」
アンナ「やれやれ……ま、いいわ。一つ聞かせてちょうだい?」
ニコ「そうだね…じゃあ一つやってみようか」
ニコ「♪」…軽くマンドリンを爪弾くと、滑らかに「サンタ・ルチア」を弾きはじめた
アンナ「あら上手♪」
提督「…しーっ」
…提督とアンナがマンドリンの音に耳を傾けていると、暇な艦娘たちが音色を聞きつけたのかやってきた……それぞれ手には楽器を持っていて、いつの間にか小さな演奏会になっている…
ミトラリエーレ(ソルダティ級駆逐艦「機関銃手」)「ふふ、上手いうまい…♪」イタリア音楽には欠かせない、素朴な木のカスタネットを叩いてリズムを作る…
レオーネ(レオーネ級駆逐艦「雄ライオン」)「♪」レオーネは鎮守府に寄付されたオカリナを吹きながら身体を揺すっている…
ゼフィーロ(トゥルビーネ級駆逐艦「春の西風・ゼファー」)「♪~サンタ・ルーチーアーぁぁ…サンタ・ルチぃーアぁぁ…♪」独特の響きを持ったチターを弾きながら口ずさむ…
提督「ふふ…っ♪」
アンナ「フランカ、あなたの気持ちが少し分かったわよ…こんな無邪気で可愛い娘たちがいたんじゃ、そう簡単に辞めるわけにはいかないわね?」
提督「…そういうことよ♪」
アンナ「……でも私はあきらめないから。とっととあなたのお母さんにウェディングドレスのデザインと採寸をしてもらうことね」
提督「…もう///」
アンナ「それじゃあそろそろ行かないと……楽しかったわよ♪」
提督「じゃあ門まで送るわ」
アンナ「ええ、ありがと」
提督「少し歩き疲れたでしょう…休憩する?」
アンナ「そうね、どこかで一休みさせてもらいたいわ……意外と広いもの、ここ」
提督「ええ……それじゃあついてきて♪」
…管理棟・三階…
提督「どう、アンナ?」
アンナ「…いい眺めじゃない」
…正門に近い側に建っている管理棟の東の窓からは、鎮守府の様子が一望できる…手前に波止場と黄色いレンガ造りの船渠が見え、その奥には貴族のお屋敷のような鎮守府の本棟と広い庭、ゆるい三日月型に伸びる砂浜……そしてずっと奥に続いている白っぽい地面と松林が、てっぺんにフェイズドアレイ・レーダーのサイトを設けている小さな岬で区切られている…
提督「ね?」
アンナ「ええ…風も気持ちいいし、休憩にはうってつけの場所ね」
ニコ(ナヴィガトリ級駆逐艦「ニコロソ・ダ・レッコ」)「本当に気持ちがいいよね……ねぇ提督」
提督「なぁに?」
ニコ「…良かったら少し聞いていってよ?」椅子に腰かけているニコはマンドリンを抱えている…この鎮守府は比較的落ち着いた管区にあるので普段はのんびりしていて、たいていの艦娘たちは退屈しのぎに楽器の一つふたつを練習しているか、さもなければそこそこ歌が歌える…
提督「ええ、それじゃあお願いするわ」
アンナ「じゃあフランカはそこに座ったら?」
提督「ええ、そうさせてもらうわ…あら、特等席ね。ニコの顔が良く見えるわ♪」
ニコ「て、提督ってばまたそういうことを…///」
アンナ「まったく、フランカときたら息をするようにそういうことを言って……子供の頃のおとなしかったフランカはどこに行っちゃったの?」
提督「ふふっ…私だって成長したのよ♪」
アンナ「やれやれ……ま、いいわ。一つ聞かせてちょうだい?」
ニコ「そうだね…じゃあ一つやってみようか」
ニコ「♪」…軽くマンドリンを爪弾くと、滑らかに「サンタ・ルチア」を弾きはじめた
アンナ「あら上手♪」
提督「…しーっ」
…提督とアンナがマンドリンの音に耳を傾けていると、暇な艦娘たちが音色を聞きつけたのかやってきた……それぞれ手には楽器を持っていて、いつの間にか小さな演奏会になっている…
ミトラリエーレ(ソルダティ級駆逐艦「機関銃手」)「ふふ、上手いうまい…♪」イタリア音楽には欠かせない、素朴な木のカスタネットを叩いてリズムを作る…
レオーネ(レオーネ級駆逐艦「雄ライオン」)「♪」レオーネは鎮守府に寄付されたオカリナを吹きながら身体を揺すっている…
ゼフィーロ(トゥルビーネ級駆逐艦「春の西風・ゼファー」)「♪~サンタ・ルーチーアーぁぁ…サンタ・ルチぃーアぁぁ…♪」独特の響きを持ったチターを弾きながら口ずさむ…
提督「ふふ…っ♪」
アンナ「フランカ、あなたの気持ちが少し分かったわよ…こんな無邪気で可愛い娘たちがいたんじゃ、そう簡単に辞めるわけにはいかないわね?」
提督「…そういうことよ♪」
アンナ「……でも私はあきらめないから。とっととあなたのお母さんにウェディングドレスのデザインと採寸をしてもらうことね」
提督「…もう///」
アンナ「それじゃあそろそろ行かないと……楽しかったわよ♪」
提督「じゃあ門まで送るわ」
アンナ「ええ、ありがと」
455: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/16(水) 03:06:18.26:6msX+G6t0 (1/1)
…しばらくして・通信室…
提督「当直お疲れさま、マルコーニ、ビアンキ。カフェラテを持って来たから交代でどうぞ? …コーヒーは少し濃い目の砂糖二杯、ミルクは多めで少しぬるくしてあるわ」
…自分の分と合わせて三つカップを持っている提督……目が疲れないようにと照明の明るさを少し落してある通信室で、無線機の前に詰めているのは「マルコーニ」級大型潜の「グリエルモ・マルコーニ」と「ミケーレ・ビアンキ」…二人は「当直」と言うことでヘッドフォンをかけて座っているが、マルコーニは世界初の無線電信の発明者なのでまさにぴったりの役どころ…
ビアンキ「お先にどうぞ、グリエルモ」
マルコーニ「グラツィエ……コンソールデッキにこぼすといけないので、こっちに座らせてもらいますね」
提督「ええ。それで、変わった様子はない?」
マルコーニ「はい、今のところは」
提督「そう、ならよかったわ…うちの水偵からも?」
マルコーニ「はい、なにもありません」
提督「そう、ならそろそろ交代だから……」そう言って提督が温かいコーヒーを飲もうとした瞬間、無線機がざわめきだした…
マルコーニ「…何とも間が悪いですね!」マグカップを置くと慌てて席についてヘッドフォンをあてた
提督「…深海棲艦の艦隊とかじゃないといいのだけれど……」
…数分前・鎮守府沖数十浬…
マエストラーレ「ふー…いい天気で気持ちいいわねぇ」
シロッコ「本当にね……出撃なんておっくうだと思っていたけれど、出てみると案外いいものね」
リベッチオ「そうだね、風が爽やかで気持ちいい…♪」
グレカーレ「もう、みんなたるんでない?」
リベッチオ「だってぇ…」
マエストラーレ「……確かにグレカーレの言う通りね。みんな気を引き締めて見張るように!」
リベッチオ「そんなこと言ったって、深海棲艦がこんなところまで出てくるわけないと思うけどね?」
シロッコ「それはたし……ん?」何かと勘のいいシロッコが、不意に水平線と雲の間に目をこらした…
マエストラーレ「…どうしたの?」
シロッコ「敵機視認! …もう、基地祭の日なのに!」
マエストラーレ「そんなことを言ったって仕方ないでしょうが…対空陣形!」メインマストに軍艦旗を掲げつつ、鎮守府に打電するマエストラーレ…
………
…
マルコーニ「…敵機視認。機種、ウォーラス……ただちに対空戦に入る」
提督「ウォーラスに見つかったら、お次はボーファイターかアンソンか……とにかく哨戒中の水偵を向かわせて、その間にマッキを発進させましょう」
マルコーニ「了解」リズムよく「トトン・ツー…」とモールス電信を叩きはじめるマルコーニと、電話にかじりついてグロッタリーエ空軍基地に駐機している「鎮守府所属」の戦闘機隊へ発進要請をかけるビアンキ……
提督「…」戦闘機隊が発進してマエストラーレたちの所にたどり着くまでの時間を計算している…
…
マエストラーレ「無電を発信されたら敵機がわらわら来るに違いないわ…対空戦闘! 急いで落として!」120ミリ主砲と40ミリ機銃、それに戦時に増設された20ミリ・ブレダ機銃も吼えたてる…
グレカーレ「主砲、てっ!」
シロッコ「…落ちろ、蚊トンボ!」
リベッチオ「撃てぇ!……あ、命中…命中っ!」航続距離はあっても速度や敏捷さには欠けるウォーラス水偵の周囲に次々と対空砲弾が炸裂していたが、ついに一発がウォーラスを捉え、二つに折れた残骸がゆっくりと落ちていった…
シロッコ「無電の発信は…なかったみたい」
マエストラーレ「……ふぅ。なら鎮守府に連絡して一件落着ね」
シロッコ「良かった…まだ基地祭の屋台巡りも終わってないし、ね♪」
………
…しばらくして・通信室…
提督「当直お疲れさま、マルコーニ、ビアンキ。カフェラテを持って来たから交代でどうぞ? …コーヒーは少し濃い目の砂糖二杯、ミルクは多めで少しぬるくしてあるわ」
…自分の分と合わせて三つカップを持っている提督……目が疲れないようにと照明の明るさを少し落してある通信室で、無線機の前に詰めているのは「マルコーニ」級大型潜の「グリエルモ・マルコーニ」と「ミケーレ・ビアンキ」…二人は「当直」と言うことでヘッドフォンをかけて座っているが、マルコーニは世界初の無線電信の発明者なのでまさにぴったりの役どころ…
ビアンキ「お先にどうぞ、グリエルモ」
マルコーニ「グラツィエ……コンソールデッキにこぼすといけないので、こっちに座らせてもらいますね」
提督「ええ。それで、変わった様子はない?」
マルコーニ「はい、今のところは」
提督「そう、ならよかったわ…うちの水偵からも?」
マルコーニ「はい、なにもありません」
提督「そう、ならそろそろ交代だから……」そう言って提督が温かいコーヒーを飲もうとした瞬間、無線機がざわめきだした…
マルコーニ「…何とも間が悪いですね!」マグカップを置くと慌てて席についてヘッドフォンをあてた
提督「…深海棲艦の艦隊とかじゃないといいのだけれど……」
…数分前・鎮守府沖数十浬…
マエストラーレ「ふー…いい天気で気持ちいいわねぇ」
シロッコ「本当にね……出撃なんておっくうだと思っていたけれど、出てみると案外いいものね」
リベッチオ「そうだね、風が爽やかで気持ちいい…♪」
グレカーレ「もう、みんなたるんでない?」
リベッチオ「だってぇ…」
マエストラーレ「……確かにグレカーレの言う通りね。みんな気を引き締めて見張るように!」
リベッチオ「そんなこと言ったって、深海棲艦がこんなところまで出てくるわけないと思うけどね?」
シロッコ「それはたし……ん?」何かと勘のいいシロッコが、不意に水平線と雲の間に目をこらした…
マエストラーレ「…どうしたの?」
シロッコ「敵機視認! …もう、基地祭の日なのに!」
マエストラーレ「そんなことを言ったって仕方ないでしょうが…対空陣形!」メインマストに軍艦旗を掲げつつ、鎮守府に打電するマエストラーレ…
………
…
マルコーニ「…敵機視認。機種、ウォーラス……ただちに対空戦に入る」
提督「ウォーラスに見つかったら、お次はボーファイターかアンソンか……とにかく哨戒中の水偵を向かわせて、その間にマッキを発進させましょう」
マルコーニ「了解」リズムよく「トトン・ツー…」とモールス電信を叩きはじめるマルコーニと、電話にかじりついてグロッタリーエ空軍基地に駐機している「鎮守府所属」の戦闘機隊へ発進要請をかけるビアンキ……
提督「…」戦闘機隊が発進してマエストラーレたちの所にたどり着くまでの時間を計算している…
…
マエストラーレ「無電を発信されたら敵機がわらわら来るに違いないわ…対空戦闘! 急いで落として!」120ミリ主砲と40ミリ機銃、それに戦時に増設された20ミリ・ブレダ機銃も吼えたてる…
グレカーレ「主砲、てっ!」
シロッコ「…落ちろ、蚊トンボ!」
リベッチオ「撃てぇ!……あ、命中…命中っ!」航続距離はあっても速度や敏捷さには欠けるウォーラス水偵の周囲に次々と対空砲弾が炸裂していたが、ついに一発がウォーラスを捉え、二つに折れた残骸がゆっくりと落ちていった…
シロッコ「無電の発信は…なかったみたい」
マエストラーレ「……ふぅ。なら鎮守府に連絡して一件落着ね」
シロッコ「良かった…まだ基地祭の屋台巡りも終わってないし、ね♪」
………
456: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/20(日) 02:24:05.46:casHf3ZW0 (1/2)
提督「ふぅぅ…敵の増援が来なくてよかったわ……」
マルコーニ「ですね」
提督「それじゃあC202の小隊はグロッタリーエに戻りつつ哨戒を…Ro43水偵はマエストラーレたちの外側五十キロを目安に哨戒ラインを作って、彼女たちが帰投するのに合わせて戻しましょう」
マルコーニ「了解、そのように打電します」トン・トト・トン・ツー…
提督「それじゃあ私はまた見回りに行ってくるけれど、何かあったら呼んでね?」
マルコーニ「はい」
提督「ふー…」軍帽を脱いで額を拭うと、紅くなっている帽子の跡と、ぱらりと目にかかってくる前髪を気にしつつ通信室を出た…
………
…鎮守府・庭…
ライモン「そうですか…よかったです……」同じ1964年に退役した「グレカーレ」と仲が良く、そもそも仲間思いの優しい性格だけにほっとしたようなライモン…
提督「ええ…これで私も心おきなく可愛い女の子を物色出来るわ」
ライモン「提督」
提督「冗談よ、だって一番可愛い女の子はここにいるものね♪」胸元に抱え込むようにしてライモンをぎゅっと抱きしめると、さらさらの髪を撫でる提督…
ライモン「んむぅ、むぐ……ぷはぁ!」
提督「あら、ごめんなさい…♪」
ライモン「もう…///」
リットリオ「…相変わらずお熱いですねぇ」無邪気な笑顔を浮かべて「とととっ…♪」と軽やかなステップで駆け寄ってくるリットリオ……着ている白いブラウスからのぞく胸元は赤みを帯びていて、髪が少し乱れている……
提督「ええ、おかげ様で♪ …でも、リットリオだって他人のことは言えないでしょう?」
リットリオ「ふふっ、そうですね♪」
提督「ところで、ヴェネトとローマは…?」
リットリオ「はい、「さっきまでは」裏のあずまやで一緒でした♪」
提督「あー…」
ライモン「な、何も今日しなくたって…///」
リットリオ「……だって、したくなっちゃって♪」
提督「まぁほどほどにね…この後は?」
リットリオ「そうですね、特に予定はないですよ?」
提督「そう……だったらヴェネトとローマの様子も見てきてあげてね?」
リットリオ「了解です、提督っ……でもその前に、ちょっと甘いものを補給してきます♪」
ライモン「何というか…自由奔放ですね」
提督「そこが魅力と言うべきかしらね。それじゃあ私たちは見回りを続けましょうか」
ライモン「はい」
提督「…それとも、デートって言いかえた方がいいかしら?」
ライモン「も、もうっ///」
提督「ふふふっ♪」つんっ、とライモンのほっぺたをつついて目を細める…
提督「ふぅぅ…敵の増援が来なくてよかったわ……」
マルコーニ「ですね」
提督「それじゃあC202の小隊はグロッタリーエに戻りつつ哨戒を…Ro43水偵はマエストラーレたちの外側五十キロを目安に哨戒ラインを作って、彼女たちが帰投するのに合わせて戻しましょう」
マルコーニ「了解、そのように打電します」トン・トト・トン・ツー…
提督「それじゃあ私はまた見回りに行ってくるけれど、何かあったら呼んでね?」
マルコーニ「はい」
提督「ふー…」軍帽を脱いで額を拭うと、紅くなっている帽子の跡と、ぱらりと目にかかってくる前髪を気にしつつ通信室を出た…
………
…鎮守府・庭…
ライモン「そうですか…よかったです……」同じ1964年に退役した「グレカーレ」と仲が良く、そもそも仲間思いの優しい性格だけにほっとしたようなライモン…
提督「ええ…これで私も心おきなく可愛い女の子を物色出来るわ」
ライモン「提督」
提督「冗談よ、だって一番可愛い女の子はここにいるものね♪」胸元に抱え込むようにしてライモンをぎゅっと抱きしめると、さらさらの髪を撫でる提督…
ライモン「んむぅ、むぐ……ぷはぁ!」
提督「あら、ごめんなさい…♪」
ライモン「もう…///」
リットリオ「…相変わらずお熱いですねぇ」無邪気な笑顔を浮かべて「とととっ…♪」と軽やかなステップで駆け寄ってくるリットリオ……着ている白いブラウスからのぞく胸元は赤みを帯びていて、髪が少し乱れている……
提督「ええ、おかげ様で♪ …でも、リットリオだって他人のことは言えないでしょう?」
リットリオ「ふふっ、そうですね♪」
提督「ところで、ヴェネトとローマは…?」
リットリオ「はい、「さっきまでは」裏のあずまやで一緒でした♪」
提督「あー…」
ライモン「な、何も今日しなくたって…///」
リットリオ「……だって、したくなっちゃって♪」
提督「まぁほどほどにね…この後は?」
リットリオ「そうですね、特に予定はないですよ?」
提督「そう……だったらヴェネトとローマの様子も見てきてあげてね?」
リットリオ「了解です、提督っ……でもその前に、ちょっと甘いものを補給してきます♪」
ライモン「何というか…自由奔放ですね」
提督「そこが魅力と言うべきかしらね。それじゃあ私たちは見回りを続けましょうか」
ライモン「はい」
提督「…それとも、デートって言いかえた方がいいかしら?」
ライモン「も、もうっ///」
提督「ふふふっ♪」つんっ、とライモンのほっぺたをつついて目を細める…
457: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/20(日) 03:32:54.37:casHf3ZW0 (2/2)
…鎮守府・空き部屋…
アヴィエーレ「…そうか、それは良かったね」
提督「ええ、おかげさまで♪」
…イタリア海軍旗が部屋の隅のに飾ってある「仮設展示室」には、鎮守府所属のマッキやフィアット、レジアーネやメリジオナーリの戦闘機や雷撃機、水偵のプラモデルがアクリルケースに収まってずらりと並び、アヴィエーレは椅子に座ってお客さんの質問に備えている……が、たいていは庭で行っている舞台の出し物や屋台に集まっているので、全部の催し物を一通り巡ろうとする真面目な人が時々のぞきに来る以外は、かなり空いている…
アヴィエーレ「まぁ、Ro43水偵ならウォーラスより機動性が上だからね…心配することはないかな」
提督「そうね」
(※メリジオナーリRo43水偵…単発複座・複葉の水上偵察機。武装は前部固定1挺と後部旋回1挺の7.7ミリ機銃、最高速力300キロ弱とごくごく平凡な弾着観測用の「水偵らしい水偵」。実戦で使われることは少なかったものの戦時イタリア艦の標準的な搭載機で、複葉機ならではの旋回性の良さから限定的ながら空戦能力も有する。性格としては帝国海軍の「九五式水偵」に近く、前部機銃を2挺に増やし後席を無くした「水上戦闘機」型のRo44も作られている)
アヴィエーレ「それじゃあじっくり見ていってよ」
提督「ええ、ありがと」つい海軍士官の癖で、手を後ろに組んで歩き始める提督…
ライモン「…」
提督「あ、いけないいけない……はい♪」
ライモン「…はい///」
アヴィエーレ「ふふ…「恋人つなぎ」とはなかなかやるじゃないか、提督♪」オールバックにした髪を櫛で撫でつけながら、ニヤニヤしている…
提督「…アヴィエーレも「恋人つなぎ」したい?」
アヴィエーレ「はは、提督とライモンドの間を邪魔するほど無粋じゃないつもりさ。それにそろそろ水偵が戻ってくる頃だろうし、ちょっと風の具合を確かめて来るから……終わったら呼んでくれないかな?」
提督「ええ」
アヴィエーレ「それじゃ…♪」
ライモン「……行っちゃいましたね、アヴィエーレ」
提督「そうね」
ライモン「別にそんなに気を使わなくたっていいのに…そうですよね、提督?」
提督「いいえ、私は嬉しいわ……だってライモンと二人きりになれたもの♪」
ライモン「て、提督はまたそうやって///」
提督「嘘じゃないわ……ライモン」
ライモン「て、提督…///」
提督「……いい?」
ライモン「///」そっと目を閉じて提督に顔を向けるライモン…
提督「…ライモン……可愛い…♪」ライモンの腰に手を回してぐっと身体を引き寄せ、顔を上向かせた……と、首から提げていた携帯電話が「ピリリリッ…!」と鳴りはじめた…
ライモン「…っ!?」
提督「あぁもう……はい、もしもし?」
ライモン「…っ///」(わ、わたし…わたしったら、この部屋にお客さんが入ってくるかもしれないのにっ///)
提督「ふぅぅ…ルクレツィアからだったわ。またエレオノーラが手に負えなくなっているから助けて欲しいそうよ」
ライモン「そ、そうですか」
提督「ええ……でも感謝しないとね」
ライモン「…と、言いますと?」
提督「だって…おあずけにされた分だけ、次のキスが待ち遠しくなるものね♪」
ライモン「……いいえ、提督」
提督「?」
ライモン「その……いつだって、提督とのキスは待ち遠しいです…///」
提督「…まぁ♪」
ライモン「……さぁ、早く行きましょう///」
提督「ふふ、そうね♪」
…鎮守府・空き部屋…
アヴィエーレ「…そうか、それは良かったね」
提督「ええ、おかげさまで♪」
…イタリア海軍旗が部屋の隅のに飾ってある「仮設展示室」には、鎮守府所属のマッキやフィアット、レジアーネやメリジオナーリの戦闘機や雷撃機、水偵のプラモデルがアクリルケースに収まってずらりと並び、アヴィエーレは椅子に座ってお客さんの質問に備えている……が、たいていは庭で行っている舞台の出し物や屋台に集まっているので、全部の催し物を一通り巡ろうとする真面目な人が時々のぞきに来る以外は、かなり空いている…
アヴィエーレ「まぁ、Ro43水偵ならウォーラスより機動性が上だからね…心配することはないかな」
提督「そうね」
(※メリジオナーリRo43水偵…単発複座・複葉の水上偵察機。武装は前部固定1挺と後部旋回1挺の7.7ミリ機銃、最高速力300キロ弱とごくごく平凡な弾着観測用の「水偵らしい水偵」。実戦で使われることは少なかったものの戦時イタリア艦の標準的な搭載機で、複葉機ならではの旋回性の良さから限定的ながら空戦能力も有する。性格としては帝国海軍の「九五式水偵」に近く、前部機銃を2挺に増やし後席を無くした「水上戦闘機」型のRo44も作られている)
アヴィエーレ「それじゃあじっくり見ていってよ」
提督「ええ、ありがと」つい海軍士官の癖で、手を後ろに組んで歩き始める提督…
ライモン「…」
提督「あ、いけないいけない……はい♪」
ライモン「…はい///」
アヴィエーレ「ふふ…「恋人つなぎ」とはなかなかやるじゃないか、提督♪」オールバックにした髪を櫛で撫でつけながら、ニヤニヤしている…
提督「…アヴィエーレも「恋人つなぎ」したい?」
アヴィエーレ「はは、提督とライモンドの間を邪魔するほど無粋じゃないつもりさ。それにそろそろ水偵が戻ってくる頃だろうし、ちょっと風の具合を確かめて来るから……終わったら呼んでくれないかな?」
提督「ええ」
アヴィエーレ「それじゃ…♪」
ライモン「……行っちゃいましたね、アヴィエーレ」
提督「そうね」
ライモン「別にそんなに気を使わなくたっていいのに…そうですよね、提督?」
提督「いいえ、私は嬉しいわ……だってライモンと二人きりになれたもの♪」
ライモン「て、提督はまたそうやって///」
提督「嘘じゃないわ……ライモン」
ライモン「て、提督…///」
提督「……いい?」
ライモン「///」そっと目を閉じて提督に顔を向けるライモン…
提督「…ライモン……可愛い…♪」ライモンの腰に手を回してぐっと身体を引き寄せ、顔を上向かせた……と、首から提げていた携帯電話が「ピリリリッ…!」と鳴りはじめた…
ライモン「…っ!?」
提督「あぁもう……はい、もしもし?」
ライモン「…っ///」(わ、わたし…わたしったら、この部屋にお客さんが入ってくるかもしれないのにっ///)
提督「ふぅぅ…ルクレツィアからだったわ。またエレオノーラが手に負えなくなっているから助けて欲しいそうよ」
ライモン「そ、そうですか」
提督「ええ……でも感謝しないとね」
ライモン「…と、言いますと?」
提督「だって…おあずけにされた分だけ、次のキスが待ち遠しくなるものね♪」
ライモン「……いいえ、提督」
提督「?」
ライモン「その……いつだって、提督とのキスは待ち遠しいです…///」
提督「…まぁ♪」
ライモン「……さぁ、早く行きましょう///」
提督「ふふ、そうね♪」
458:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2019/01/20(日) 12:44:28.15:NM5RRqBio (1/1)
いいね
いいね
459: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/22(火) 01:11:01.11:q30RPO+t0 (1/2)
>>458 ありがとうございます。なかなか進みませんが頑張ります…
>>458 ありがとうございます。なかなか進みませんが頑張ります…
460: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/22(火) 02:45:47.63:q30RPO+t0 (2/2)
…食堂…
カサルディ提督「あぁ、やっと来た。フランカ、早くエレオノーラのことをどうにかしてよ…!?」
提督「少し落ち着いて、ルクレツィア……一体どうしたの?」
カサルディ提督「…あれよ」
…指差した先にはシモネッタ提督が椅子に腰かけ、年の割には幼い見た目のせいで耳年増に見える駆逐艦の「カルロ・ミラベロ」「アウグスト・リボティ」と過剰なふれ合いに興じている姿が見える……そしてシモネッタ提督をからかっているミラベロとリボティは白いフリルブラウスと、コルセットを兼ねたような黒のフレアースカートとつま先の丸いエナメルの靴…と、いかにも「お嬢さま」スタイルの格好をしている…
シモネッタ提督「はぁぁぁっ、まさに「私に天使が舞い降りた!」わ…♪」
提督「あー…」
ライモン「…」
ミラベロ「ふふ、シモネッタ提督……ううん「エレオノーラお姉ちゃん」…♪」ミラベロは髪型もいかにもお嬢さんらしいツーサイドアップ(両側頭からのツインテール)で、髪の根元を可愛らしいデザインの黒リボンで留めている…
シモネッタ提督「んふっ…どうしたの、ミラベロ?」
ミラベロ「くすくすっ……呼んでみただけ♪」小首を傾げてぱちぱちとまばたきすると、ふわりとなびいた髪の束がシモネッタ提督の鼻先をくすぐった…
シモネッタ提督「ふわぁぁぁぁ…可愛い、しかもいい匂い…ぃ♪」
ミラベロ「ふふ、ありがと♪ …でも、エレオノーラお姉ちゃんがもっと褒めてくれたら……私もその分頑張ってあげちゃうけれど…ね?」
シモネッタ提督「まぁまぁ、可愛いミラベロは何を頑張ってくれるのかしらぁ♪ お姉ちゃんに教えてぇ?」
ミラベロ「ふふ、なにかしら?」
シモネッタ提督「えーとねぇ…むふふっ、んふっ♪」
ミラベロ「残念、時間切れ……♪」
シモネッタ提督「えー?」
ミラベロ「正解は……んしょ♪」ぽすっ…と膝の上に座り、顔を上向かせてシモネッタ提督を眺める…
シモネッタ提督「あっ、あっ、あっ……んふゅっ、むふっ♪」
ミラベロ「ふふっ…さ、なでなでして?」
シモネッタ提督「ええ、お姉ちゃんがいっぱいなでなでしてあげるわねぇ…むふふっ♪」
提督「…」
ライモン「…シモネッタ提督、ここに来てから一番の笑顔ですね……」
提督「そうね…」
シモネッタ提督「んふ…ミラベロのすべすべふとももをなでなでしたり、一緒にお風呂に入ったり……ほのかなふくらみを触ったりしたいわぁ♪」さわ…っ♪
ミラベロ「あんっ、お姉ちゃんってばぁ……えっち♪」そう言いつつも小さな手をシモネッタ提督の手に重ね、わざとふとももを撫でさせる…
シモネッタ提督「くふふっ…♪」
リボティ「……ねぇエレオノーラお姉ちゃん、私も相手してくれないとつまらないな」こちらはカチューシャを付けたセミロングの髪を肩に垂らしている…
シモネッタ提督「あぁん、ごめんなさいねぇ……じゃあリボティには、照れ隠しにお姉ちゃんを叱ってくれるかしら♪」
ジュセッペ・フィンチ(大型潜カルヴィ級)「おぉ…それはジァポーネで言うところの「ツンデレ」というやつだな……私も見るのは初めてだ!」遠巻きにして面白半分に観察していたが、「ガタッ…!」と椅子から身を乗り出した…
リボティ「それじゃあ……いい?」
シモネッタ提督「ええ、お願いするわね♪」
リボティ「こほん……い、いつもスパゲッティを食べてるからって、別にペンネが嫌いなわけじゃないんだからね…っ///」
シモネッタ提督「ふわぁぁぁ…可愛いっ、可愛いわぁぁぁ…もう今夜にでも……いえ、むしろ今すぐ頂きたいわねぇ…♪」
提督「ふー……ちょっとエレオノーラ、うちの娘に変なことを吹きこんだりしないでくれる?」(それにリボティのセリフ…それっぽくはあったけれど、ツンデレとはちょっと違うような……)
シモネッタ提督「あ、フランカ……もう、本当にフランカってば人が悪いんだから…♪」
提督「…どういうこと?」
シモネッタ提督「んふっ、とぼけちゃって……こーんな可愛い娘をいっぱい抱えて、大人な知識まで吹きこんでいるなんて…イケナイ提督さんだこと♪」
提督「あー、いえ…それは別に私が教えたわけでも何でも……」
シモネッタ提督「んふふっ、隠さなくたっていいのよ……さぁミラベロ、リボティ、お姉ちゃんが一万リラあげるから、好きな物を買ってね♪」
提督「…」
…食堂…
カサルディ提督「あぁ、やっと来た。フランカ、早くエレオノーラのことをどうにかしてよ…!?」
提督「少し落ち着いて、ルクレツィア……一体どうしたの?」
カサルディ提督「…あれよ」
…指差した先にはシモネッタ提督が椅子に腰かけ、年の割には幼い見た目のせいで耳年増に見える駆逐艦の「カルロ・ミラベロ」「アウグスト・リボティ」と過剰なふれ合いに興じている姿が見える……そしてシモネッタ提督をからかっているミラベロとリボティは白いフリルブラウスと、コルセットを兼ねたような黒のフレアースカートとつま先の丸いエナメルの靴…と、いかにも「お嬢さま」スタイルの格好をしている…
シモネッタ提督「はぁぁぁっ、まさに「私に天使が舞い降りた!」わ…♪」
提督「あー…」
ライモン「…」
ミラベロ「ふふ、シモネッタ提督……ううん「エレオノーラお姉ちゃん」…♪」ミラベロは髪型もいかにもお嬢さんらしいツーサイドアップ(両側頭からのツインテール)で、髪の根元を可愛らしいデザインの黒リボンで留めている…
シモネッタ提督「んふっ…どうしたの、ミラベロ?」
ミラベロ「くすくすっ……呼んでみただけ♪」小首を傾げてぱちぱちとまばたきすると、ふわりとなびいた髪の束がシモネッタ提督の鼻先をくすぐった…
シモネッタ提督「ふわぁぁぁぁ…可愛い、しかもいい匂い…ぃ♪」
ミラベロ「ふふ、ありがと♪ …でも、エレオノーラお姉ちゃんがもっと褒めてくれたら……私もその分頑張ってあげちゃうけれど…ね?」
シモネッタ提督「まぁまぁ、可愛いミラベロは何を頑張ってくれるのかしらぁ♪ お姉ちゃんに教えてぇ?」
ミラベロ「ふふ、なにかしら?」
シモネッタ提督「えーとねぇ…むふふっ、んふっ♪」
ミラベロ「残念、時間切れ……♪」
シモネッタ提督「えー?」
ミラベロ「正解は……んしょ♪」ぽすっ…と膝の上に座り、顔を上向かせてシモネッタ提督を眺める…
シモネッタ提督「あっ、あっ、あっ……んふゅっ、むふっ♪」
ミラベロ「ふふっ…さ、なでなでして?」
シモネッタ提督「ええ、お姉ちゃんがいっぱいなでなでしてあげるわねぇ…むふふっ♪」
提督「…」
ライモン「…シモネッタ提督、ここに来てから一番の笑顔ですね……」
提督「そうね…」
シモネッタ提督「んふ…ミラベロのすべすべふとももをなでなでしたり、一緒にお風呂に入ったり……ほのかなふくらみを触ったりしたいわぁ♪」さわ…っ♪
ミラベロ「あんっ、お姉ちゃんってばぁ……えっち♪」そう言いつつも小さな手をシモネッタ提督の手に重ね、わざとふとももを撫でさせる…
シモネッタ提督「くふふっ…♪」
リボティ「……ねぇエレオノーラお姉ちゃん、私も相手してくれないとつまらないな」こちらはカチューシャを付けたセミロングの髪を肩に垂らしている…
シモネッタ提督「あぁん、ごめんなさいねぇ……じゃあリボティには、照れ隠しにお姉ちゃんを叱ってくれるかしら♪」
ジュセッペ・フィンチ(大型潜カルヴィ級)「おぉ…それはジァポーネで言うところの「ツンデレ」というやつだな……私も見るのは初めてだ!」遠巻きにして面白半分に観察していたが、「ガタッ…!」と椅子から身を乗り出した…
リボティ「それじゃあ……いい?」
シモネッタ提督「ええ、お願いするわね♪」
リボティ「こほん……い、いつもスパゲッティを食べてるからって、別にペンネが嫌いなわけじゃないんだからね…っ///」
シモネッタ提督「ふわぁぁぁ…可愛いっ、可愛いわぁぁぁ…もう今夜にでも……いえ、むしろ今すぐ頂きたいわねぇ…♪」
提督「ふー……ちょっとエレオノーラ、うちの娘に変なことを吹きこんだりしないでくれる?」(それにリボティのセリフ…それっぽくはあったけれど、ツンデレとはちょっと違うような……)
シモネッタ提督「あ、フランカ……もう、本当にフランカってば人が悪いんだから…♪」
提督「…どういうこと?」
シモネッタ提督「んふっ、とぼけちゃって……こーんな可愛い娘をいっぱい抱えて、大人な知識まで吹きこんでいるなんて…イケナイ提督さんだこと♪」
提督「あー、いえ…それは別に私が教えたわけでも何でも……」
シモネッタ提督「んふふっ、隠さなくたっていいのよ……さぁミラベロ、リボティ、お姉ちゃんが一万リラあげるから、好きな物を買ってね♪」
提督「…」
461: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/25(金) 02:47:44.30:R5DGKo880 (1/1)
カサルディ提督「フランカ、ごめん…エレオノーラが壊れてる時は手におえないって忘れてた……」
提督「いいえ、構わないけれど……問題が起きる前にお茶にでもして、二人をエレオノーラから引き離しましょう?」
カサルディ提督「そうね。どのみちここに来ている提督はみんな集まってるし…」
提督「そうね、言われてみれば…それじゃあ早くお菓子を用意しないと♪」
百合姫提督「ふふ、今回はどんなお菓子かしら……こっちに来てから美味しいものが多くって、食事のたびに目移りしちゃうの…♪」
エクレール提督「まぁ…でしたらぜひフランスにおいで下さいな。量ばかりのイタリア料理と違って、洗練された美食が味わえますわ」
提督「姫、マリーの言うことを聞いちゃダメよ…フランス料理なんて田舎は「ブイヤベース」とか「ラタトゥイユ」みたいなごった煮ばかりだし、かといってパリのビストロなんて入ったら目が回るような勘定書きが届くわよ?」
エクレール提督「また貴女はそうやって…!」
グレイ提督「ふふ、仲がよろしいようで結構ですわね…百合野提督、もし機会があったらイギリスの「ミートミンスパイ」か「ヨークシャープディング」……さもなければ朝食だけでもご賞味下さいね?」
ヴァイス提督「…それなら、ドイツを訪問されるようなことがあったらぜひ本場のソーセージを召し上がってください……!」
百合姫提督「はい、機会があったらみんな味わってみたいです……って、あら?」震えだした携帯電話をちらりと見て番号を確認すると、提督たちに謝って電話を受けた…
提督「鎮守府から?」
百合姫提督「ええ……はい、もしもし…」席を外して廊下に出て行く百合姫提督…
…
百合姫提督「…仁淀、どうかしたの?」
仁淀「はい、提督…実は前回提出の書類で一枚だけ差し戻しが……訂正はすぐ出来たのですが、提督のハンコを代わりに押してしまっても…?」
百合姫提督「ええ、仁淀が大丈夫だっていうなら大丈夫…ハンコは机の上にあるから、代わりに押していいわ」
仁淀「了解、それでは…」
百合姫提督「あぁ、待って仁淀」
仁淀「はい、何でしょうか?」
百合姫提督「こっちの時間から考えると横須賀は1900時くらいよね…?」
仁淀「ええ、まぁだいたいそのくらいです」
百合姫提督「みんなご飯はちゃんと食べている? もっとも、厨房は間宮だから心配ないとは思うけれど……」
仁淀「ええ、大丈夫ですよ…ちょうどいま済ませて、それでお電話したところです」
百合姫提督「それで、今日は何を食べたの?」
仁淀「えーとですね…主食は「昆布わかめ」の混ぜご飯で、おかずは「べにしゃけ」と冷蔵庫に残っていた「タチ」(太刀魚)の塩焼き……具だくさんのけんちん汁に納豆…あ、あと食後に「森永みるく」と「もちオーレ」をいただきました」
百合姫提督「そう、ならよかったわ…♪」
仁淀「おかげ様で大満足です…実は「メロンメロン」のチョコチップメロンパンもあったのですが、さすがに満腹で……」
百合姫提督「まぁ、ふふ…あのお店のメロンパンは私も好きだから、帰ったらまた買いに行きましょう♪ …ちなみに明日の献立は決まっているの?」
仁淀「あ、はい…明日はハンバーグステーキを喫食する予定なのですが、間宮も伊良湖も意気込んでいて……もうデミグラスソースの仕込みに取り掛かっています」
百合姫提督「なるほどね……じゃあ明日は「デミライフ!」ってところね?」
仁淀「はい…正直ちょっと楽しみです♪」
百合姫提督「分かったわ……それじゃあまた寝る前にかけるから…皆にもよろしく伝えておいてね?」
仁淀「はい。では失礼します」
百合姫提督「ええ」
カサルディ提督「フランカ、ごめん…エレオノーラが壊れてる時は手におえないって忘れてた……」
提督「いいえ、構わないけれど……問題が起きる前にお茶にでもして、二人をエレオノーラから引き離しましょう?」
カサルディ提督「そうね。どのみちここに来ている提督はみんな集まってるし…」
提督「そうね、言われてみれば…それじゃあ早くお菓子を用意しないと♪」
百合姫提督「ふふ、今回はどんなお菓子かしら……こっちに来てから美味しいものが多くって、食事のたびに目移りしちゃうの…♪」
エクレール提督「まぁ…でしたらぜひフランスにおいで下さいな。量ばかりのイタリア料理と違って、洗練された美食が味わえますわ」
提督「姫、マリーの言うことを聞いちゃダメよ…フランス料理なんて田舎は「ブイヤベース」とか「ラタトゥイユ」みたいなごった煮ばかりだし、かといってパリのビストロなんて入ったら目が回るような勘定書きが届くわよ?」
エクレール提督「また貴女はそうやって…!」
グレイ提督「ふふ、仲がよろしいようで結構ですわね…百合野提督、もし機会があったらイギリスの「ミートミンスパイ」か「ヨークシャープディング」……さもなければ朝食だけでもご賞味下さいね?」
ヴァイス提督「…それなら、ドイツを訪問されるようなことがあったらぜひ本場のソーセージを召し上がってください……!」
百合姫提督「はい、機会があったらみんな味わってみたいです……って、あら?」震えだした携帯電話をちらりと見て番号を確認すると、提督たちに謝って電話を受けた…
提督「鎮守府から?」
百合姫提督「ええ……はい、もしもし…」席を外して廊下に出て行く百合姫提督…
…
百合姫提督「…仁淀、どうかしたの?」
仁淀「はい、提督…実は前回提出の書類で一枚だけ差し戻しが……訂正はすぐ出来たのですが、提督のハンコを代わりに押してしまっても…?」
百合姫提督「ええ、仁淀が大丈夫だっていうなら大丈夫…ハンコは机の上にあるから、代わりに押していいわ」
仁淀「了解、それでは…」
百合姫提督「あぁ、待って仁淀」
仁淀「はい、何でしょうか?」
百合姫提督「こっちの時間から考えると横須賀は1900時くらいよね…?」
仁淀「ええ、まぁだいたいそのくらいです」
百合姫提督「みんなご飯はちゃんと食べている? もっとも、厨房は間宮だから心配ないとは思うけれど……」
仁淀「ええ、大丈夫ですよ…ちょうどいま済ませて、それでお電話したところです」
百合姫提督「それで、今日は何を食べたの?」
仁淀「えーとですね…主食は「昆布わかめ」の混ぜご飯で、おかずは「べにしゃけ」と冷蔵庫に残っていた「タチ」(太刀魚)の塩焼き……具だくさんのけんちん汁に納豆…あ、あと食後に「森永みるく」と「もちオーレ」をいただきました」
百合姫提督「そう、ならよかったわ…♪」
仁淀「おかげ様で大満足です…実は「メロンメロン」のチョコチップメロンパンもあったのですが、さすがに満腹で……」
百合姫提督「まぁ、ふふ…あのお店のメロンパンは私も好きだから、帰ったらまた買いに行きましょう♪ …ちなみに明日の献立は決まっているの?」
仁淀「あ、はい…明日はハンバーグステーキを喫食する予定なのですが、間宮も伊良湖も意気込んでいて……もうデミグラスソースの仕込みに取り掛かっています」
百合姫提督「なるほどね……じゃあ明日は「デミライフ!」ってところね?」
仁淀「はい…正直ちょっと楽しみです♪」
百合姫提督「分かったわ……それじゃあまた寝る前にかけるから…皆にもよろしく伝えておいてね?」
仁淀「はい。では失礼します」
百合姫提督「ええ」
462:以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします:2019/01/25(金) 11:11:56.98:JnkLhmH5o (1/1)
乙。
乙。
463: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/26(土) 01:06:19.86:bJAj1Ff+0 (1/3)
グラツィエ…引き続き投下していきます
グラツィエ…引き続き投下していきます
464: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/26(土) 01:41:09.89:bJAj1Ff+0 (2/3)
提督「姫、横須賀は大丈夫だった?」
百合姫提督「ええ、おかげさまで」
提督「それは良かったわね…ところで、よかったらみんなでテラスに出ない?」意味ありげな含み笑いを浮かべている…
シモネッタ提督「…何かあるのね?」
提督「ええ…実はグロッタリーエ所属の空軍機が訓練を兼ねて、ちょっとしたアクロバットをしてくれることになっているの」
カサルディ提督「へぇ、フランカってば空軍に顔が利くんだ?」
提督「ううん、これは向こうの好意みたいなものよ……何しろ空軍は目立ちたがりだもの♪」
カサルディ提督「ぷっ…確かに♪」
シモネッタ提督「それで、どこならよく見られるかしら」
提督「そうねぇ…飛行ルートは沖合だから、二階のベランダかそこのテラスね」
カサルディ提督「じゃあそこでいいんじゃない?」
提督「そう? ならそこにしましょう…さ、姫は特等席にどうぞ♪」
百合姫提督「あ、そんな…私が一番いい席に座るなんておこがましいと思うの……むしろグレイ提督に座ってもらった方が…///」
グレイ提督「構いませんよ…わたくしは立っている方が好きですから」
ヴァイス提督「私の方が階級が下ですから、どうぞ先に座って下さい。そうでないと私も席を決められませんので」
百合姫提督「えーと…ならエクレール提督……」
エクレール提督「わたくしはこの席で構いませんわ…どうぞ遠慮なさらずにお座りなさいな?」
提督「別にマリーの椅子じゃないのだけれど…でもまぁ、そう言うことね」
百合姫提督「じ、じゃあ失礼して……」
提督「素直でよろしい…♪」
カサルディ提督「……あ、来たんじゃない?」
…空に溶け込むような灰色の迷彩を施した「パナヴィア・トーネード」が二機編隊でやって来て、湾に列を作って停泊している艦隊の上でロールを打ち、それから垂直上昇で高度を取ると、今度は機体を背面に入れてスプリットSをかけた…
シモネッタ提督「へぇ、空軍もなかなかどうしてやるじゃない…」
提督「そうね…あ、もう行っちゃった……」トーネードは翼を軽く振ると、独り占めにしたお客さんの歓声を後に残し、さっさと飛んで行ってしまった…
カサルディ提督「きっと燃料がないんでしょ?」
提督「…かもしれないわね」
…ジェットの響きが遠ざかると、またざわめきを取り戻し始めた会場……とはいえナポリやジェノヴァ、ヴェネツィア…あるいは市街地に近い「タラント第一」と違って、田舎にあるのどかな鎮守府なのでお客さんが詰めかけることもなく、海軍憲兵隊が上手くさばいてくれているのでたいした問題もない……そこで提督たちは会場を眺めながら、安心してお茶を楽しんでいる……
?「…気を付け!」
提督「!」ビクンッ…!
シモネッタ提督「!!」
カサルディ提督「っ!?」…不意に大声で号令をかけられ、反射的に直立不動の姿勢を取った提督たち…
?「よろしい、休め…!」
提督「もう、一体誰……教官!?」声の方を向くと、軍のデジタル迷彩服に身を包んだ短髪の女性が立っていた…ブーツはよく手入れされているが迷彩服のボタンは二つ目まで外していて、両手の邪魔にならないよう、ベレー帽は肩章を縫いつけるボタン留めの「輪っか」の所に突っこんでいる…
短髪の女性「久しぶりだな、『カンピオーニ候補生』……短い間にずいぶんと昇進したな?」敬礼を交わすと左右の頬に接吻をし、それから提督の手を力強く握った…
提督「ええ、おかげさまで…///」
女性「いや、お前の実力だよ……それはいいが、また肉が付いているな。私にがみがみ言われないからって運動してないだろう…って、なんだ、お前たちも一緒か?」
カサルディ提督「お久しぶりです、教官」
シモネッタ提督「お会いできて嬉しいです♪」
女性「なんだ、あの時の問題児どもが一堂に揃ってるじゃないか……それにどいつもこいつも金モールと勲章をベタベタつけて…昇進おめでとう」そう言うとニヤリと笑ってみせた…
提督「姫、横須賀は大丈夫だった?」
百合姫提督「ええ、おかげさまで」
提督「それは良かったわね…ところで、よかったらみんなでテラスに出ない?」意味ありげな含み笑いを浮かべている…
シモネッタ提督「…何かあるのね?」
提督「ええ…実はグロッタリーエ所属の空軍機が訓練を兼ねて、ちょっとしたアクロバットをしてくれることになっているの」
カサルディ提督「へぇ、フランカってば空軍に顔が利くんだ?」
提督「ううん、これは向こうの好意みたいなものよ……何しろ空軍は目立ちたがりだもの♪」
カサルディ提督「ぷっ…確かに♪」
シモネッタ提督「それで、どこならよく見られるかしら」
提督「そうねぇ…飛行ルートは沖合だから、二階のベランダかそこのテラスね」
カサルディ提督「じゃあそこでいいんじゃない?」
提督「そう? ならそこにしましょう…さ、姫は特等席にどうぞ♪」
百合姫提督「あ、そんな…私が一番いい席に座るなんておこがましいと思うの……むしろグレイ提督に座ってもらった方が…///」
グレイ提督「構いませんよ…わたくしは立っている方が好きですから」
ヴァイス提督「私の方が階級が下ですから、どうぞ先に座って下さい。そうでないと私も席を決められませんので」
百合姫提督「えーと…ならエクレール提督……」
エクレール提督「わたくしはこの席で構いませんわ…どうぞ遠慮なさらずにお座りなさいな?」
提督「別にマリーの椅子じゃないのだけれど…でもまぁ、そう言うことね」
百合姫提督「じ、じゃあ失礼して……」
提督「素直でよろしい…♪」
カサルディ提督「……あ、来たんじゃない?」
…空に溶け込むような灰色の迷彩を施した「パナヴィア・トーネード」が二機編隊でやって来て、湾に列を作って停泊している艦隊の上でロールを打ち、それから垂直上昇で高度を取ると、今度は機体を背面に入れてスプリットSをかけた…
シモネッタ提督「へぇ、空軍もなかなかどうしてやるじゃない…」
提督「そうね…あ、もう行っちゃった……」トーネードは翼を軽く振ると、独り占めにしたお客さんの歓声を後に残し、さっさと飛んで行ってしまった…
カサルディ提督「きっと燃料がないんでしょ?」
提督「…かもしれないわね」
…ジェットの響きが遠ざかると、またざわめきを取り戻し始めた会場……とはいえナポリやジェノヴァ、ヴェネツィア…あるいは市街地に近い「タラント第一」と違って、田舎にあるのどかな鎮守府なのでお客さんが詰めかけることもなく、海軍憲兵隊が上手くさばいてくれているのでたいした問題もない……そこで提督たちは会場を眺めながら、安心してお茶を楽しんでいる……
?「…気を付け!」
提督「!」ビクンッ…!
シモネッタ提督「!!」
カサルディ提督「っ!?」…不意に大声で号令をかけられ、反射的に直立不動の姿勢を取った提督たち…
?「よろしい、休め…!」
提督「もう、一体誰……教官!?」声の方を向くと、軍のデジタル迷彩服に身を包んだ短髪の女性が立っていた…ブーツはよく手入れされているが迷彩服のボタンは二つ目まで外していて、両手の邪魔にならないよう、ベレー帽は肩章を縫いつけるボタン留めの「輪っか」の所に突っこんでいる…
短髪の女性「久しぶりだな、『カンピオーニ候補生』……短い間にずいぶんと昇進したな?」敬礼を交わすと左右の頬に接吻をし、それから提督の手を力強く握った…
提督「ええ、おかげさまで…///」
女性「いや、お前の実力だよ……それはいいが、また肉が付いているな。私にがみがみ言われないからって運動してないだろう…って、なんだ、お前たちも一緒か?」
カサルディ提督「お久しぶりです、教官」
シモネッタ提督「お会いできて嬉しいです♪」
女性「なんだ、あの時の問題児どもが一堂に揃ってるじゃないか……それにどいつもこいつも金モールと勲章をベタベタつけて…昇進おめでとう」そう言うとニヤリと笑ってみせた…
465: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/26(土) 02:44:31.09:bJAj1Ff+0 (3/3)
…食堂…
提督「紹介するわね…私たちの指導教官だったエウリディーチェ・メッセ曹長」
ライモン「初めまして」
メッセ曹長「ああ、よろしく…きっとカンピオーニの事だから、うんと君らを甘やかしていることだろうな」口調は少しぞんざいだが、どことなく親切な感じがするメッセ…
カヴール「ええ、まぁ…」
メッセ曹長「はははっ、おおかたそんな事だろうと思ってたよ♪」
ディアナ「…どうぞ、カフェラテです」
メッセ曹長「お、悪いな…君は?」
ディアナ「高速スループ「ディアナ」でございます」
メッセ曹長「それじゃあごちそうになろう……うーん、こいつはいい」
ディアナ「お褒めに預かり恐縮でございます…♪」
提督「……それにしても、どうして教官が?」
メッセ曹長「どうしても何も…タラントに用事があったから、ついでに教え子の様子を見に来ただけだが……さては私が見ていないからって、たるんだ生活をしているんだろう」いかにも怒ったふりをして腕組みをする…
提督「いえ、そんなことはまったくありません……ちゃんと規則正しい生活を送っています」
メッセ曹長「ほー、そうか…じゃあ昨日はどんなトレーニングをこなした?」
提督「えーと……腹筋を…」
メッセ曹長「何回だ?」
提督「……回です」
メッセ曹長「なに? もう少しはっきり言わないか」
提督「十回です…///」
メッセ曹長「ふー…十回か……ということは他のメニューが重かったんだな?」
提督「えーと…」
メッセ曹長「腕立てか?懸垂か?…それとも敷地内でランニングか?」
提督「いえ……その…」
メッセ曹長「ふむぅ…どうやらみっちり絞られたいらしいな」
提督「…っ!」
メッセ曹長「まぁいい、今日は「昇進おめでとう」を言いにきたんだ。あまりガミガミ言わないでやる……感謝しろよ?」
シモネッタ提督「ふふっ…♪」
メッセ曹長「何がおかしいんだ、シモネッタ?」
シモネッタ提督「…いえ、何でもありません」
メッセ曹長「そうか…カンピオーニの事を笑えるなら、さぞかしトレーニングをしているんだろうな?」
シモネッタ提督「…」
メッセ曹長「どうなんだ?」
シモネッタ提督「いえ、まさか訪問先の運動施設を借りるのもどうかと思いまして……」
メッセ曹長「別に腕立てや腹筋なら道具もいらないだろう……ちゃんとやってるか?」
シモネッタ提督「…い、いいえ」
メッセ曹長「全くカンピオーニといいシモネッタといい……カサルディ、お前は大丈夫だろうな?」
カサルディ提督「はい…客室で腕立てと腹筋を四十づつ」
メッセ曹長「よろしい……この二人の身体がボローニャソーセージみたいになったら、その時はうんと笑ってやれ」
カサルディ提督「はっ…!」
…食堂…
提督「紹介するわね…私たちの指導教官だったエウリディーチェ・メッセ曹長」
ライモン「初めまして」
メッセ曹長「ああ、よろしく…きっとカンピオーニの事だから、うんと君らを甘やかしていることだろうな」口調は少しぞんざいだが、どことなく親切な感じがするメッセ…
カヴール「ええ、まぁ…」
メッセ曹長「はははっ、おおかたそんな事だろうと思ってたよ♪」
ディアナ「…どうぞ、カフェラテです」
メッセ曹長「お、悪いな…君は?」
ディアナ「高速スループ「ディアナ」でございます」
メッセ曹長「それじゃあごちそうになろう……うーん、こいつはいい」
ディアナ「お褒めに預かり恐縮でございます…♪」
提督「……それにしても、どうして教官が?」
メッセ曹長「どうしても何も…タラントに用事があったから、ついでに教え子の様子を見に来ただけだが……さては私が見ていないからって、たるんだ生活をしているんだろう」いかにも怒ったふりをして腕組みをする…
提督「いえ、そんなことはまったくありません……ちゃんと規則正しい生活を送っています」
メッセ曹長「ほー、そうか…じゃあ昨日はどんなトレーニングをこなした?」
提督「えーと……腹筋を…」
メッセ曹長「何回だ?」
提督「……回です」
メッセ曹長「なに? もう少しはっきり言わないか」
提督「十回です…///」
メッセ曹長「ふー…十回か……ということは他のメニューが重かったんだな?」
提督「えーと…」
メッセ曹長「腕立てか?懸垂か?…それとも敷地内でランニングか?」
提督「いえ……その…」
メッセ曹長「ふむぅ…どうやらみっちり絞られたいらしいな」
提督「…っ!」
メッセ曹長「まぁいい、今日は「昇進おめでとう」を言いにきたんだ。あまりガミガミ言わないでやる……感謝しろよ?」
シモネッタ提督「ふふっ…♪」
メッセ曹長「何がおかしいんだ、シモネッタ?」
シモネッタ提督「…いえ、何でもありません」
メッセ曹長「そうか…カンピオーニの事を笑えるなら、さぞかしトレーニングをしているんだろうな?」
シモネッタ提督「…」
メッセ曹長「どうなんだ?」
シモネッタ提督「いえ、まさか訪問先の運動施設を借りるのもどうかと思いまして……」
メッセ曹長「別に腕立てや腹筋なら道具もいらないだろう……ちゃんとやってるか?」
シモネッタ提督「…い、いいえ」
メッセ曹長「全くカンピオーニといいシモネッタといい……カサルディ、お前は大丈夫だろうな?」
カサルディ提督「はい…客室で腕立てと腹筋を四十づつ」
メッセ曹長「よろしい……この二人の身体がボローニャソーセージみたいになったら、その時はうんと笑ってやれ」
カサルディ提督「はっ…!」
466: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/27(日) 01:16:21.91:4MZDbiY50 (1/2)
投下前に訂正を一つ……海軍なので「曹長」ではなく「兵曹長」でしたね。うっかりしておりました…
…では、気を取り直して提督たちが士官候補生だった時のエピソードを投下していきます……
投下前に訂正を一つ……海軍なので「曹長」ではなく「兵曹長」でしたね。うっかりしておりました…
…では、気を取り直して提督たちが士官候補生だった時のエピソードを投下していきます……
467: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/27(日) 02:05:06.49:4MZDbiY50 (2/2)
メッセ兵曹長「…それにしても、揃いもそろって「士官学校の女たらし」が三人とも揃うとはな……世も末だな」
カサルディ提督「言いますね、教官」
メッセ兵曹長「おい、私はもうお前たちの教官じゃないぞ…もっとも、また士官学校に入るって言うなら鍛えなおしてやるが?」
カサルディ提督「…遠慮しておきます」
メッセ兵曹長「そうだろうな」
ライモン「…あの、提督…少し気になっていることが……」
提督「なぁに?」
ライモン「いえ…いくら卒業したとはいえ、提督方は元教官ともずいぶん親しげでおられますから……」
提督「あー、その事?」
シモネッタ提督「ふふっ…話しても構わないわよ、フランカ?」
カサルディ提督「別にそこいら中に触れ回るわけじゃなし…私も構わないけど」
提督「…教官?」
メッセ兵曹長「もうお前たちは卒業してるんだ、私はどうのこうの言う立場じゃないな」
提督「なら…ちょっとした昔話でもしましょうか♪」
…士官候補生時代・リヴォルノ…
メッセ教官「…訓練生の諸君。私は体育教官と君たちの担当教官を兼ねる、エウリディーチェ・メッセ一等兵曹長だ。 諸君はここに入るまでは高校生だったり大学生だったり、場合によっては大学院にいたかも知れない……が、今日からはたるんだ女子学生気分ではなく、士官学校の規則にのっとった規律正しい生活をしてもらう!」
…入学式を終えたばかりの礼服姿でいる候補生たちの前に立って、何一つ見逃さない目をしているメッセ兵曹長……白い礼服には四列も五列も勲章の略綬が付いていて、茶色がかった髪の毛はバッサリと短く切ってある…
候補生一同「「はい」」
メッセ教官「声が小さいぞ、もっと大きな声で!」
一同「「はいっ!」」
メッセ教官「そうだ。ところで、軍隊モノの映画や何かでこういう場面が良く出てくるだろう……何故だかわかるか、アマルフィ?」
士官候補生「わ、分かりません…」
メッセ教官「分からないことは恥ずべき事じゃないんだ、もっとはっきりと答えろ。…ではカンピオーニ、お前はどうだ?」
カンピオーニ候補生(提督)「えぇと…海の上でも聞こえるようにです」
メッセ教官「正解だ、カンピオーニ……だから海軍士官は声が大きいのだ。諸君の可愛らしい声では嵐の音にかき消されて命令が届かないぞ。もっとオペラみたいに腹から声を出せ…分かったな?」
一同「「はい!」」
メッセ教官「結構。部屋割りはさっき言った通りだ…明日からは講義が始まるから、きっちり準備をしておけよ。以上!」
メッセ兵曹長「…それにしても、揃いもそろって「士官学校の女たらし」が三人とも揃うとはな……世も末だな」
カサルディ提督「言いますね、教官」
メッセ兵曹長「おい、私はもうお前たちの教官じゃないぞ…もっとも、また士官学校に入るって言うなら鍛えなおしてやるが?」
カサルディ提督「…遠慮しておきます」
メッセ兵曹長「そうだろうな」
ライモン「…あの、提督…少し気になっていることが……」
提督「なぁに?」
ライモン「いえ…いくら卒業したとはいえ、提督方は元教官ともずいぶん親しげでおられますから……」
提督「あー、その事?」
シモネッタ提督「ふふっ…話しても構わないわよ、フランカ?」
カサルディ提督「別にそこいら中に触れ回るわけじゃなし…私も構わないけど」
提督「…教官?」
メッセ兵曹長「もうお前たちは卒業してるんだ、私はどうのこうの言う立場じゃないな」
提督「なら…ちょっとした昔話でもしましょうか♪」
…士官候補生時代・リヴォルノ…
メッセ教官「…訓練生の諸君。私は体育教官と君たちの担当教官を兼ねる、エウリディーチェ・メッセ一等兵曹長だ。 諸君はここに入るまでは高校生だったり大学生だったり、場合によっては大学院にいたかも知れない……が、今日からはたるんだ女子学生気分ではなく、士官学校の規則にのっとった規律正しい生活をしてもらう!」
…入学式を終えたばかりの礼服姿でいる候補生たちの前に立って、何一つ見逃さない目をしているメッセ兵曹長……白い礼服には四列も五列も勲章の略綬が付いていて、茶色がかった髪の毛はバッサリと短く切ってある…
候補生一同「「はい」」
メッセ教官「声が小さいぞ、もっと大きな声で!」
一同「「はいっ!」」
メッセ教官「そうだ。ところで、軍隊モノの映画や何かでこういう場面が良く出てくるだろう……何故だかわかるか、アマルフィ?」
士官候補生「わ、分かりません…」
メッセ教官「分からないことは恥ずべき事じゃないんだ、もっとはっきりと答えろ。…ではカンピオーニ、お前はどうだ?」
カンピオーニ候補生(提督)「えぇと…海の上でも聞こえるようにです」
メッセ教官「正解だ、カンピオーニ……だから海軍士官は声が大きいのだ。諸君の可愛らしい声では嵐の音にかき消されて命令が届かないぞ。もっとオペラみたいに腹から声を出せ…分かったな?」
一同「「はい!」」
メッセ教官「結構。部屋割りはさっき言った通りだ…明日からは講義が始まるから、きっちり準備をしておけよ。以上!」
468: ◆b0M46H9tf98h:2019/01/28(月) 01:53:11.85:+Vu0kPQa0 (1/1)
…候補生寝室…
短髪の候補生「えーと…あ、私が上か……」礼服をクローゼットのハンガーにかけると、割り当ての書かれた紙とベッドの番号を見比べた…
提督「ええ、そうみたいね」
…入学前に肩甲骨辺りまで伸びていたしなやかなロングヘアーを短くして、ついでに切った髪を病気の人のカツラのために寄付(ヘア・ドネーション)してきた提督だったが、それよりもさらに短い髪をしている候補生……わりと小柄でほどよく日に焼け、気持ちのいい爽やかな笑顔を浮かべている…
候補生「それじゃありがたく……あ、名前を聞いてなかったね」
提督「カンピオーニよ…フランチェスカ・カンピオーニ」左右の頬に軽く口づけをする提督…
候補生(カサルディ提督)「初めまして、フランチェスカ……私はルクレツィア・カサルディ。よろしく」
提督「ええ、こちらこそ」
カサルディ提督「出身は?」
提督「カンパーニア州、ガエタの近くよ…あなたは?」
カサルディ提督「ルクレツィアでいいわ……私は生まれも育ちもリーパリ諸島。もっとも、高校の時はシチリアの学校に入ったけど」
提督「へぇ…リーパリはきれいなところだって聞くし、一度行ってみたいわ」
カサルディ提督「この「深海お化け」の騒ぎが収まったらね……それじゃ改めてよろしく。フランチェスカ」
提督「よろしくね、ルクレツィア♪」
…翌日・運動場…
メッセ教官「…よーし、準備運動は終わったな。それでは最初に諸君がどれだけ運動が出来るのか、ちょっとした体力トレーニングを行う……隣同士で組んで、左側の者から腹筋二十回!」
カサルディ提督「ほら、脚を押さえておいてあげるから…さ、始めて?」青色のトレーニングウェアに身を包んだカサルディ候補生は、色白で柔らかそうな提督に比べて、ガゼルのように無駄のない身体をしている……膝を立てて寝ころんだ提督の、しっとりとした長い脚を抱え込む……
提督「ええ……んっ、ふ!」
カサルディ提督「…いーち」(…うわ、フランチェスカの身体ってば柔らかい……///)
提督「ふぬぬ……っ!」
カサルディ提督「にーい…」
提督「んぐぅ…!」
カサルディ提督「さーん……ほら、頑張って!」
提督「そんなこと…言われて…も……んっ!」
カサルディ提督「よーん…」
メッセ教官「……まだ終わらない組はあるか? …ベルディーニ候補生、カンピオーニ候補生、ヴェルディ候補生、もっと早くするんだ!」
提督「はぁ、はぁ…ふん……っ!」
メッセ教官「…カンピオーニ訓練生、しっかりしろ。もっと速く上体を起こすんだ!」
提督「今……やっていま…す!」
メッセ教官「ふぅ、分かった……訓練生諸君、注目! 今から私が腹筋のコツを教えてやるから、よく覚えておけ!」迷彩服に身を包んでいるメッセ教官がみんなの前で寝転がると、後頭部に手を当てて勢いよく腹筋をやり始めた…
候補生「…うわ、速い……!」
メッセ教官「どうだ…とにかく腹筋の時は一気に上体を起こすことだ。なぜなら、腹筋が一番苦しいのは上体が斜めになった時だからだ……腹筋が苦手な者は、たいてい「上体を起こす勢い」が足りないから途中で起き上がれなくなり、それでなくても苦しいものが余計に苦しくなってしまう…分かったか?」
一同「「はい、教官!」」
メッセ教官「よろしい……さぁカンピオーニ候補生、今私が教えたようにしてやってみろ」
提督「はい、教官……んっ!」
カサルディ提督「…ごーお……うん、いい調子♪」
提督「ふぅ…っ!」
メッセ教官「そうだ、その調子だ! …身体は資本だからな、鍛えておいて損はないぞ!」
提督「ひぃ…ふぅ……!」
カサルディ提督「ほら、あと五回…!」
………
…候補生寝室…
短髪の候補生「えーと…あ、私が上か……」礼服をクローゼットのハンガーにかけると、割り当ての書かれた紙とベッドの番号を見比べた…
提督「ええ、そうみたいね」
…入学前に肩甲骨辺りまで伸びていたしなやかなロングヘアーを短くして、ついでに切った髪を病気の人のカツラのために寄付(ヘア・ドネーション)してきた提督だったが、それよりもさらに短い髪をしている候補生……わりと小柄でほどよく日に焼け、気持ちのいい爽やかな笑顔を浮かべている…
候補生「それじゃありがたく……あ、名前を聞いてなかったね」
提督「カンピオーニよ…フランチェスカ・カンピオーニ」左右の頬に軽く口づけをする提督…
候補生(カサルディ提督)「初めまして、フランチェスカ……私はルクレツィア・カサルディ。よろしく」
提督「ええ、こちらこそ」
カサルディ提督「出身は?」
提督「カンパーニア州、ガエタの近くよ…あなたは?」
カサルディ提督「ルクレツィアでいいわ……私は生まれも育ちもリーパリ諸島。もっとも、高校の時はシチリアの学校に入ったけど」
提督「へぇ…リーパリはきれいなところだって聞くし、一度行ってみたいわ」
カサルディ提督「この「深海お化け」の騒ぎが収まったらね……それじゃ改めてよろしく。フランチェスカ」
提督「よろしくね、ルクレツィア♪」
…翌日・運動場…
メッセ教官「…よーし、準備運動は終わったな。それでは最初に諸君がどれだけ運動が出来るのか、ちょっとした体力トレーニングを行う……隣同士で組んで、左側の者から腹筋二十回!」
カサルディ提督「ほら、脚を押さえておいてあげるから…さ、始めて?」青色のトレーニングウェアに身を包んだカサルディ候補生は、色白で柔らかそうな提督に比べて、ガゼルのように無駄のない身体をしている……膝を立てて寝ころんだ提督の、しっとりとした長い脚を抱え込む……
提督「ええ……んっ、ふ!」
カサルディ提督「…いーち」(…うわ、フランチェスカの身体ってば柔らかい……///)
提督「ふぬぬ……っ!」
カサルディ提督「にーい…」
提督「んぐぅ…!」
カサルディ提督「さーん……ほら、頑張って!」
提督「そんなこと…言われて…も……んっ!」
カサルディ提督「よーん…」
メッセ教官「……まだ終わらない組はあるか? …ベルディーニ候補生、カンピオーニ候補生、ヴェルディ候補生、もっと早くするんだ!」
提督「はぁ、はぁ…ふん……っ!」
メッセ教官「…カンピオーニ訓練生、しっかりしろ。もっと速く上体を起こすんだ!」
提督「今……やっていま…す!」
メッセ教官「ふぅ、分かった……訓練生諸君、注目! 今から私が腹筋のコツを教えてやるから、よく覚えておけ!」迷彩服に身を包んでいるメッセ教官がみんなの前で寝転がると、後頭部に手を当てて勢いよく腹筋をやり始めた…
候補生「…うわ、速い……!」
メッセ教官「どうだ…とにかく腹筋の時は一気に上体を起こすことだ。なぜなら、腹筋が一番苦しいのは上体が斜めになった時だからだ……腹筋が苦手な者は、たいてい「上体を起こす勢い」が足りないから途中で起き上がれなくなり、それでなくても苦しいものが余計に苦しくなってしまう…分かったか?」
一同「「はい、教官!」」
メッセ教官「よろしい……さぁカンピオーニ候補生、今私が教えたようにしてやってみろ」
提督「はい、教官……んっ!」
カサルディ提督「…ごーお……うん、いい調子♪」
提督「ふぅ…っ!」
メッセ教官「そうだ、その調子だ! …身体は資本だからな、鍛えておいて損はないぞ!」
提督「ひぃ…ふぅ……!」
カサルディ提督「ほら、あと五回…!」
………
469: ◆b0M46H9tf98h:2019/02/01(金) 02:09:30.46:Ymw4hwsM0 (1/1)
カサルディ提督「そうそう、フランチェスカときたら士官候補生なのに腹筋もまともに出来てなくてね」
提督「仕方ないじゃない…私は子供の時から走ったり跳んだりって苦手だったし」
カサルディ提督「ねぇ、それって……やっぱりそれのせい?」自分の胸元に視線を落としてから、提督のたわわな胸を眺めた…
提督「それもあるし、幼い頃に同じくらいの子供が少なかったから外遊びをあんまりしなくて……あとは単純に、本を読んだりする方が好きだったせいもあるわ」
カサルディ提督「なるほどね」
提督「だから体育教練の時間は苦痛だったわ…途中からどうにかビリにはならないで済むようになったけれどね……」
メッセ兵曹長「ああ、そうだったな。…もっとも、カンピオーニは脚が長いし、運動のコツさえつかめばある程度伸びるとは思っていたが……そう言う面でカサルディ、お前の名前がカンピオーニの一個前で良かったと思うぞ」
カサルディ提督「まったく苦労しましたよ…フランチェスカがビリになるたびに腹筋や腕立てを追加されるんですからね」
メッセ曹長「はは、おかげで鍛えられただろう」
提督「もう、あの時は笑いごとじゃなかったんですから……あら、何か欲しいの?」足もとにすり寄ってきたルチアを撫でた…
ルチア「…ワフッ♪」
メッセ兵曹長「おっ、犬か…ここで飼ってるのか?」
提督「ええ、引き取った保護犬です……「ルチア」って言って、お利口な犬ですよ。よかったらおやつでもあげてみます?」
メッセ兵曹長「はは、そうだな…ほらワン公、こっちに来い」提督から古くなったパンの耳を受け取り、振ってみせた
ルチア「♪」
メッセ兵曹長「おいおい、ずいぶんと人懐っこい犬だな…こんなので番犬になるのか?」
提督「ええ、今はみんなが安心しているって分かるんです」
メッセ兵曹長「なるほど、四つ足とはいえ利口な……おいこら、どこに鼻っ面を突っこんでる」
ルチア「フゥ…ン、フン…フン……」鼻先をメッセ兵曹長の脚の間に突っこみ、フガフガと鼻を鳴らしている…
メッセ兵曹長「何だ…このワン公、女好きなところまでお前に似ているな」
提督「いえ、別にそう言う訳では……初対面の相手だから匂いを嗅いでいるんですよ」
メッセ兵曹長「まぁいい。犬と一緒ならお前もちゃんと走るようになるだろうしな」
提督「ええ…相変わらず走るのは嫌いですが、少なくとも教官の言ったことはまだ覚えています」
メッセ兵曹長「ほう?」
………
…とある日…
候補生たち「「…ぜぇ、ぜぇ…はぁ…ふぅ……」」
…やたら広い運動場を散々走らされ、三々五々にへたばったり、肩で息をしている候補生たち……が、最後の一人(幸いなことに提督ではなかった)に付き添い、悪態をついたり励ましたりしながら走ってきたメッセ教官は、大して息も上がっていない…
メッセ教官「よーし、これで全員走り終えたようだな……さて、候補生の諸君。どうして私が諸君をこんな目に合わせるのか分かるか? 言っておくが、私は別に諸君をいじめてうさばらしをしようとか、古代スパルタの真似をしようと思ってこんなことをしている訳じゃないぞ」
候補生「じゃあ…ふぅ、はぁ……どうしてなんですか…?」
メッセ教官「それは簡単さ……諸君がここを卒業して海軍少尉の階級章を付けたら、これぐらいの事はできなければならないし、また「そうある事を要求される」からだ」
メッセ教官「ほぼ間違いなく、諸君は今まで宿題や家の手伝いのような「やりたくないこと」を回避したり…あるいはやらなかったことを叱られはしても、そうたいした問題にはならなかったという経験があるはずだ。しかし海軍において「できない」とか「やりたくない」ということは認められない……とはいえ私は諸君にできもしないことは言わないし、やらせたりもしないがな」
メッセ教官「しかし任官したらそうはいかん。士官なら腕利きの下士官たちを上手く御することができなければならんし、艦に関わる様々な問題に立ち向かわなきゃならないからな…そうなった時にあたふたしないよう、今のうちにうんと失敗したり苦労したりしておけ。ついでに私が「教訓」を忘れないように腕立ても付けておいてやる」
メッセ教官「……それともう一つ。いくらあれこれ言ってみても、男どもの中に女性士官をからかいのタネにしたり、軽く扱ってくる奴らがいるのは事実だ。特に昨今の「深海棲艦」どもと「艦娘」たちに関わる女性士官が増えたことで、そう言う連中と諸君が出くわす可能性は高くなった……だからと言ってその度に憲兵隊だの法務官だのに泣きついている暇はない。したがって、自分でどうにかできるようになっておかないといけないのだ…どうだ、納得したか?」
候補生たち「「…はい、よく分かりました!」」
メッセ教官「結構…なら明日からはつべこべ言わずに頑張ってもらうぞ」
………
カサルディ提督「そうそう、フランチェスカときたら士官候補生なのに腹筋もまともに出来てなくてね」
提督「仕方ないじゃない…私は子供の時から走ったり跳んだりって苦手だったし」
カサルディ提督「ねぇ、それって……やっぱりそれのせい?」自分の胸元に視線を落としてから、提督のたわわな胸を眺めた…
提督「それもあるし、幼い頃に同じくらいの子供が少なかったから外遊びをあんまりしなくて……あとは単純に、本を読んだりする方が好きだったせいもあるわ」
カサルディ提督「なるほどね」
提督「だから体育教練の時間は苦痛だったわ…途中からどうにかビリにはならないで済むようになったけれどね……」
メッセ兵曹長「ああ、そうだったな。…もっとも、カンピオーニは脚が長いし、運動のコツさえつかめばある程度伸びるとは思っていたが……そう言う面でカサルディ、お前の名前がカンピオーニの一個前で良かったと思うぞ」
カサルディ提督「まったく苦労しましたよ…フランチェスカがビリになるたびに腹筋や腕立てを追加されるんですからね」
メッセ曹長「はは、おかげで鍛えられただろう」
提督「もう、あの時は笑いごとじゃなかったんですから……あら、何か欲しいの?」足もとにすり寄ってきたルチアを撫でた…
ルチア「…ワフッ♪」
メッセ兵曹長「おっ、犬か…ここで飼ってるのか?」
提督「ええ、引き取った保護犬です……「ルチア」って言って、お利口な犬ですよ。よかったらおやつでもあげてみます?」
メッセ兵曹長「はは、そうだな…ほらワン公、こっちに来い」提督から古くなったパンの耳を受け取り、振ってみせた
ルチア「♪」
メッセ兵曹長「おいおい、ずいぶんと人懐っこい犬だな…こんなので番犬になるのか?」
提督「ええ、今はみんなが安心しているって分かるんです」
メッセ兵曹長「なるほど、四つ足とはいえ利口な……おいこら、どこに鼻っ面を突っこんでる」
ルチア「フゥ…ン、フン…フン……」鼻先をメッセ兵曹長の脚の間に突っこみ、フガフガと鼻を鳴らしている…
メッセ兵曹長「何だ…このワン公、女好きなところまでお前に似ているな」
提督「いえ、別にそう言う訳では……初対面の相手だから匂いを嗅いでいるんですよ」
メッセ兵曹長「まぁいい。犬と一緒ならお前もちゃんと走るようになるだろうしな」
提督「ええ…相変わらず走るのは嫌いですが、少なくとも教官の言ったことはまだ覚えています」
メッセ兵曹長「ほう?」
………
…とある日…
候補生たち「「…ぜぇ、ぜぇ…はぁ…ふぅ……」」
…やたら広い運動場を散々走らされ、三々五々にへたばったり、肩で息をしている候補生たち……が、最後の一人(幸いなことに提督ではなかった)に付き添い、悪態をついたり励ましたりしながら走ってきたメッセ教官は、大して息も上がっていない…
メッセ教官「よーし、これで全員走り終えたようだな……さて、候補生の諸君。どうして私が諸君をこんな目に合わせるのか分かるか? 言っておくが、私は別に諸君をいじめてうさばらしをしようとか、古代スパルタの真似をしようと思ってこんなことをしている訳じゃないぞ」
候補生「じゃあ…ふぅ、はぁ……どうしてなんですか…?」
メッセ教官「それは簡単さ……諸君がここを卒業して海軍少尉の階級章を付けたら、これぐらいの事はできなければならないし、また「そうある事を要求される」からだ」
メッセ教官「ほぼ間違いなく、諸君は今まで宿題や家の手伝いのような「やりたくないこと」を回避したり…あるいはやらなかったことを叱られはしても、そうたいした問題にはならなかったという経験があるはずだ。しかし海軍において「できない」とか「やりたくない」ということは認められない……とはいえ私は諸君にできもしないことは言わないし、やらせたりもしないがな」
メッセ教官「しかし任官したらそうはいかん。士官なら腕利きの下士官たちを上手く御することができなければならんし、艦に関わる様々な問題に立ち向かわなきゃならないからな…そうなった時にあたふたしないよう、今のうちにうんと失敗したり苦労したりしておけ。ついでに私が「教訓」を忘れないように腕立ても付けておいてやる」
メッセ教官「……それともう一つ。いくらあれこれ言ってみても、男どもの中に女性士官をからかいのタネにしたり、軽く扱ってくる奴らがいるのは事実だ。特に昨今の「深海棲艦」どもと「艦娘」たちに関わる女性士官が増えたことで、そう言う連中と諸君が出くわす可能性は高くなった……だからと言ってその度に憲兵隊だの法務官だのに泣きついている暇はない。したがって、自分でどうにかできるようになっておかないといけないのだ…どうだ、納得したか?」
候補生たち「「…はい、よく分かりました!」」
メッセ教官「結構…なら明日からはつべこべ言わずに頑張ってもらうぞ」
………
◆b0M46H9tf98h さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16952728.html
http://s2-d2.com/archives/16952728.html
コメント 0