223 ◆b0M46H9tf98h2018/05/07(月) 09:03:58.46lpYrGx040 (2/3)

…パラソルの下…

提督「…太陽の照り返しでよく見えないけれど、スパリーデたちは沖合で仲良く泳いでいるみたいね♪」

ドリア「いえ、仲良く泳いでいると言うよりも…あれは……」

提督「違うの?」

ドリア「えーと、いえ…仲良くしていますよ♪」

提督「何か引っかかる言い方ね…チェザーレはスパリーデたちがどうなっているか見える?」

チェザーレ「あー、チェザーレにはよく見えるが…世の中には知らないでいる方がいいこともある……そう言うことだ」

提督「ふぅん?」

アヴィエーレ「ま、まぁそう言うことだね……とりあえず飛行艇は無事に飛べることが分かったし、そろそろ着水させるよ///」

提督「また手伝いが必要かしら?」

アヴィエーレ「うーん、戻りは大丈夫かな…グラツィエ♪」

提督「いえいえ……あ、オタリアが戻ってきたわ♪」

オタリア「はぁ、ふぅぅ…ぜぇ、はぁぁ……」

提督「お帰りなさい、泳いで疲れちゃったみたいね?」

オタリア「あー…はい、結構頑張って泳いできましたから…」

提督「そう……それにしてもずいぶん顔が火照っているみたいだけれど?」

オタリア「いえ、それは……結構太陽が眩しかったので///」

提督「それじゃあ午後はゆっくりお昼寝でもするといいわ…♪」

オタリア「はい」(ふぅ、どうにか無事にごまかせたようです…)

提督「ところでオタリア…スクアロのえっちはどうだった?」

オタリア「!?」

提督「ふふっ、驚かなくたっていいじゃない…オタリアの後ろからスクアロが抱き着いているのは私にも見えたの……いきなり水中から襲ってくるところは、まるで「ジョーズ」だったわ♪」

スクアロ「…サメだものね、何しろ」

提督「あら、お帰りなさい」

スクアロ「ただいま……むちゅ、ちゅぅ…♪」

提督「んぅぅ、んむっ…ちゅむっ……もう、スクアロったらキスの仕方が乱暴なんだから///」

スクアロ「ふふ、悪いね…ほら、シャワーを浴びに行こうか♪」

オタリア「え、ええ…///」

提督「さてと、それじゃあ私は着水の様子でも見に行きましょうか」

アヴィエーレ「ああ、見物においでよ」

提督「ええ…それじゃあエスコートはお願いね?」アヴィエーレと指を絡めて手を握り、にっこりと微笑みかける

アヴィエーレ「もちろん。任せておいてよ…///」(…なんて柔らかい手なんだろう///)

………




224 ◆b0M46H9tf98h2018/05/07(月) 11:13:22.60lpYrGx040 (3/3)

提督「それはそうと…フロートのないピアッジォP.7の着水ってどうするの?」

アヴィエーレ「それは自分で見て確かめてくれればいいさ…きっと度肝を抜かれるよ」

提督「せっかく珍しい機体なんだから壊れないといいけど……まずはウォーラスとアラドね」

アヴィエーレ「ああ…まさかお客様の燃料を無駄遣いさせるのもどうかと思ってね……さすがクィーン・エリザベスだね、降下角も速度もばっちりだ……」

エリザベス「お褒めいただき光栄でございます」

アヴィエーレ「うわ!」

エリザベス「さて……それでは着水いたします♪」片手の手のひらをエレベーターガールのように上に向けた……

アヴィエーレ「おぉ…見事だね」グォォ…ォンと接近するにつれてエンジン音が耐え難いくらい大きくなったと瞬間、ふっとウォーラスが着水した…

提督「本当にエリザベスは上手ね♪」

エリザベス「恐縮でございます…さぁ、ティルピッツもどうぞ見事な着水を見せて下さいませ♪」

ティルピッツ「ぐっ…」(…私はフィヨルドに閉じこもっていたから水偵の離着水は苦手なのに……えぇい、ままよ!)

アヴィエーレ「うーん…まぁなかなかじゃないかな?」

提督「なかなか上手なのじゃないかしら…それにいつもの場所と勝手が違うものね?」

ティルピッツ「いや、お世辞はいい……あんまりうまく降ろせなかったから」

提督「そう言うこともあるわ…ね♪」

ティルピッツ「うー…」

アヴィエーレ「さてと…二人が水偵の航跡で波を打ち消してくれたから、着水するなら今だね……♪」マッキM.33が上空で優雅に旋回しつつ待機している間に、真っ赤な矢のようなピアッジォが高速で降下をかけてくる…

提督「ち、ちょっと降下が早い気がするのは気のせい?」

アヴィエーレ「いや、気のせいじゃないよ……さぁ、タイトロープ(綱渡り)の始まりさ!」早い速度のまま低空まで降りてくると、水面すれすれで失速速度ぎりぎりまで持ち込みプロペラへの動力をカット…着水した瞬間にスクリューへ動力をつなぐ……

提督「はぁぁ…まるで曲芸ね……」

アヴィエーレ「……ふぅー」額に浮いた汗を拭う…

エリザベス「お見事ですわ」

ティルピッツ「ええ、称賛に値します」

アヴィエーレ「ふっ、飛んでいるものはいつか降りるものさ……でも、ありがとう♪」サングラスを外してウィンクをする…

提督「アヴィエーレ、とっても上手だったわ…♪」抱きついて頬にキスをする提督…

アヴィエーレ「あ、あぁ…なんでもないさ。さ、今度はマッキを着水させるからね……名残惜しいけど離れてくれ///」

提督「はいはい…♪」ヴォォ…ンッ……とエンジン音を轟かせ、真っ赤なイタリアンレッドも陽光に鮮やかなマッキM.33が滑らかに海面へ滑り込んでくる……明るい太陽に黄色いレンガ敷きの波止場、きらめく海面…南イタリアの晩夏ならではの美しい風景に古き良き「飛行艇時代」の機体が映える……

アヴィエーレ「よし、決まった…それじゃあ私は機体の整備に取りかかるから、チャオ♪」

提督「チャオ、アヴィエーレ…食事の時間には戻って来てね♪」ちゅっ♪

アヴィエーレ「了解した…///」

ティルピッツ「……どうしてマカロニの連中はこうも簡単にキス出来るのか……うぅ、顔が火照ってきた///」

提督「ふふ…これが愛のなせるわざよ♪」

エリザベス「相変わらずカンピオーニ提督は口がお上手でございます」

提督「かもね…うふふっ♪」ぱちっとウィンクをして手をひらひら振ると、エリザベスたちを残して庭の方へと歩いて行った……

………


225 ◆b0M46H9tf98h2018/05/09(水) 01:18:57.16RVy5WGke0 (1/1)

…とある日・厨房…

ディアナ「ふむ…これは少々困りました」お茶の時間になって提督が何かつまもうと厨房に入ると、ディアナが白いエプロン姿で冷蔵庫の食材リストを見ながら考え込んでいる……

提督「…どうしたの、ディアナ?」

ディアナ「あぁ、提督……いえ、実を申しますと…」

提督「……なるほど、最近「鶏もも肉や手羽の献立が多くて、その分胸肉を余している」…と」

ディアナ「ええ、その通りです。丸鶏の方が割安なのでつい買いこんだのはいいのですが……困ってしまいますね」

提督「ふぅん……ねぇディアナ、よかったら私にやらせてくれないかしら?」

ディアナ「提督には何かアイデアがおありですか?」

提督「ええ、いかにも「アイデアがおあり」よ…エプロンに着替えるわ♪」

ディアナ「それではよしなに…」

提督「はいはい♪」

ディアナ「……さて、これでどのようなお料理になるのでしょう?」


…調理台の上には余っている鶏胸肉が十数切れと塩、砂糖に粗挽き胡椒、バジリコ……と、基本的な調味料が一揃い置かれ、隣には幅広のラップひと巻きと真空パック、袋を閉じる針金と底の浅い平鍋が置いてある…


提督「ふふ、まぁとくとご覧あれ…♪」まずはラップの上に乗せた分厚い胸肉を、包丁で中央から左右に広げるように削いでいって薄手の大きな一枚肉にする…

エリトレア「…あ、今日は提督が厨房ですかっ♪」

提督「まぁ色々あって…ね♪」薄くなった一枚肉に軽く塩と砂糖をまぶす…

ディアナ「砂糖ですか…?」

提督「ええ。大丈夫、間違いじゃないわ」ついでに粗挽き胡椒や刻んだバジルを中央部に散らし、端っこの部分から肉を巻いていく…

ガッビアーノ(コルヴェット「ガッビアーノ」級)「…おや、なんだか美味しそうなものを作っているみたいだ…よかったらこの孤独なカモメにもくれるかな……」お菓子でも探しに来たのか、ひょっこり顔を出したガッビアーノは黄色い瞳にそこはかとない哀愁感……その割に意地汚いほど何でもよく食べるあたりはいかにも「ガッビアーノ」(カモメ)らしい…今もじっと提督の手元を見つめ、何かつまみ食いできそうな物がないか確認した……

提督「出来上がったらね?」

ガッビアーノ「分かった…それじゃあ失礼しよう……」対潜捜索時に静粛航行するための補助電動機がある「ガッビアーノ」級だけあって、さりげなく冷蔵庫に残っていたハムサンドウィッチを手にして静かに退却していった…

エリトレア「…あーっ!?」

ガッビアーノ「どうも、ごちそうさま…ほど良くしっとりしていていい塩梅だったよ……」

提督「ふふ、ガッビアーノは相変わらず食べるのが好きね?」苦笑しながら巻いた鶏肉の形を整えると、ラップを使って長細いキャンディのように包み、ねじりあげたラップの端っこを針金で留めた…

ガッビアーノ「なに、提督ほどじゃないさ……」

提督「…余計なお世話よ♪」

ディアナ「それはそうと……何やらソーセージみたいな形になりましたね?」

提督「ふふ、ご名答……これは「鶏胸肉のソーセージ」よ♪」

ディアナ「なるほど…その手がありましたか」メモを取りつつ感心した様子のディアナ…その間に平鍋のお湯が沸き、提督は出来上がったラップ包みの「ソーセージ」を真空パックに入れ、空気を抜くと真空パックごとお湯に浸けた……

提督「さてと…後はこれで十五分も浸しておけば熱が通るから、その後はお湯が冷めるまで鍋に浸けて……最後はバラバラにならないよう固まるまで冷蔵庫に入れておくだけ」

エリトレア「わぁ、美味しそうですねっ♪」

提督「ええ、結構美味しいわよ…そのうえ鶏の胸肉なら安いものね♪」

デュイリオ「……それに鶏肉なら提督の「低カロリー生活」にもよいでしょうし♪」後ろでティーセットを取り出しながら、くすくす笑うデュイリオ…

提督「むぅ……あなたたちはみんなして私に質素な食生活を送らせようとするのね?」

ジュセッペ・フィンチ(カルヴィ級大型潜)「うむ…というわけで提督にはこの「バランス栄養食」を使って、日本のゲイシャのようにダイエットを進めてもらいたい」…自称「日本通」のフィンチは、ハンディサイズの黄色い箱に入った「クッキーみたいなブロック」を差しだした……

提督「それはどうも……んむ、んむ…」

フィンチ「……で、お味は?」

提督「ごくん…っ……そうね、ちょっと後味が風変りだけれど…チーズ風味でなかなか美味しいわ。でもこれじゃあおやつにしても寂しいわ」

フィンチ「それはおやつじゃない…それで一食をまかなうんだ」

提督「え…せっかくの食事の時間にこれだけじゃ生きていけないわ……!」

フィンチ「やれやれ……提督が理想の細身を手にするのはまだまだ先のようだ」

………


226 ◆b0M46H9tf98h2018/05/10(木) 02:04:23.69aYHaZrGz0 (1/2)

…昼食時…

提督「……という風に言われまして」…ペールグリーンで胸元の襟ぐりが深いミドル丈のワンピーススタイルで、髪型はライモンとお揃いの高く結ったポニーテール…そして何か身動きするたびに「たゆん…」と白桃のような乳房が弾む…

グレイ提督「まぁ…ずいぶんな言われようですこと?」細身ですらっとしているグレイ提督は「高みの見物」と、上品に口元を押さえてくすくす笑った…

提督「全くですよ…せっかく私が美味しく食べられるように料理したのに……」そう言いつつも粒マスタードをつけた鶏ハムを数切れと、ズッキーニとナスのトマト煮込み、熱々のラザーニアをたっぷりとよそい、パン皿にはもちっとしたフォカッチャを一つ二つ…さらにワインをたっぷりグラスに注いだ…

カヴール「あら、提督…♪」にこにこしつつもとがめるようなカヴール…

提督「いいの。私は欲求に従って食べることにしたから……止めたって無駄よ?」

ライモン「はぁ…やれやれですね……」

提督「…もし私を断食させたいならイギリスにでも連れて行くといいわ!」

グレイ提督「……ふふ、面白い意見ですわね…フランカ?」

提督「あっ…失礼しました」

グレイ提督「いいえ、構いませんわ……ですが今度また「メイドごっこ」でもいたしましょうね…♪」こっそり耳打ちするグレイ提督…

提督「…は、はい///」

エメラルド「あー……閣下に弱みを見せたら最後です。まず助かりませんから…」

エリザベス「…さようでございますね♪」

ドリア「……ところで提督、もう少しラザーニアをいかがです?」こちらも美食には目がない「アンドレア・ドリア」だけに、にっこりと笑みを浮かべて取り分け用のスプーンを差しだした…

提督「ありがとう、いただくわ……んふぅ、はふぅ……美味ひぃ…♪」

ゾエア(大型敷設潜「フォカ」級)「美味しいですか、提督…?」エビ・カニ類の幼生「ゾエア」を名に持つだけあって、抜けるような白い肌と淡い青色の透けそうなワンピースで座っている……

提督「ええ、とっても美味しいわ♪」

ルイージ・トレーリ(大型潜「マルコーニ」級)「うーん…それは喜ばしいことなのか……はたまたとがめるべきことなのか悩みますね?」

チェザーレ「なに、構わぬさ…食べられるときにうんと食べるがよい♪」

提督「チェザーレにそう言ってもらえると心強いわ…それでは……きゃぁ、熱っ!?」スプーンですくったラザーニアから、とろとろのホワイトソースが胸元に垂れ、ふっくらと丸みを帯びた提督の乳房に沿ってたらりと流れる…

ライモン「提督、今濡れふきんを……っ!?」

ドリア「ちゅっ…れろっ……ぺろっ…///」

提督「ひゃぁ……んぅ♪」

カヴール「あら、ドリアったら……うふふふっ♪」

エウジェニオ「…ドリアもなかなかやるわね……ふふ、貴女たちも私で試してみたい?」左右や向かいに座っている駆逐艦や潜水艦に向かって、いたずらな笑みを浮かべた…

パンテーラ(駆逐艦「レオーネ」級)「うぅ…さすがにここでそれは恥ずかしいわ///」

アルベルト・グリエルモッティ(大型潜「ブリン」級)「な、何と破廉恥な…///」艦名が神父に由来するとされるグリエルモッティは修道女の格好をしていて、エウジェニオの刺激的な申し出を聞くと真っ赤になって首を振った…

アルヴィセ・ダ・モスト(駆逐艦「ナヴィガトリ」級)「…エウジェニオがいいなら……ぜひ♪」

ニコ(ナヴィガトリ級「ニコロソ・ダ・レッコ」)「…うん///」

エウジェニオ「ふふ、貴女たちったらいつも新しいことに興味津々ね…♪」

レオーネ・パンカルド「何しろ航海者ですから…♪」








227 ◆b0M46H9tf98h2018/05/10(木) 03:14:28.29aYHaZrGz0 (2/2)

…午後・提督寝室…

提督「ふわぁぁ……美味しいものを食べていいワインを飲んだら、急に眠くなってきちゃったわ……ふぁぁ…」

ライモン「ふふ、仕方ないことですよ…しばらくお休みになったらいかがです?」

提督「そうねぇ……それがいいわね…まだ昼下がりは焼け付くようだし、動くには向いていないものね?」

ライモン「ええ」

提督「…よかったらライモンもお昼寝する?」提督はワンピースと花柄のショーツ以外なにもまとっていなかったので、するりと脱ぐとベッドに寝転がり、ベッドの空いているスペースをぽんぽんと叩いた…

ライモン「いえ、今日はムツィオと一緒にお昼寝しますから……どうぞゆっくりなさってください」

提督「そう、それじゃあお休みさせてもらうわ…また後でね♪」

ライモン「はい」少しでも涼しい風が入るようにと、気を利かせて窓を開けて出て行った…

提督「ふわぁぁ…あ……んふふ、気持ちいいっ♪」一糸まとわぬ姿で洗いたてのタオルケットの上を転がってみる提督…ほのかな「太陽の匂い」と甘い洗剤の香りがするタオルケットを抱き枕のように抱きしめたり、ネコのように「うーん」と伸びをしてみたりする……

提督「基地祭の資材も数日中には届くし…残りの潜水艦の娘たちもそのころまでには建造してあげられそうだし……♪」と、執務室のドアをノックする音が聞こえた……

提督「はぁ…い?」鎮守府全体が静まり返る昼寝の時間にわざわざやってくることに驚きを感じながら、バスローブを羽織ってドアを開けた…

リットリオ「こんにちは、提督っ……お邪魔しに来ました♪」床の石材からしみ出す冷気を感じたいのか、靴やスリッパをはかない白いストッキングだけの素足に、えんじ色のひざ丈フレアースカートとシンプルなシルクのブラウス…長身のリットリオを引き立たせるすっきりしたシルエットが爽やかな印象を与える……

提督「あら、リットリオ…妹たちはいいの?」

リットリオ「はい。ヴェネトたちが寝てから来ましたから…♪」くりっとした瞳に可愛らしい顔だちのリットリオが無邪気な様子でにっこりした…

提督「……私もこれからお昼寝するところだけれど…一緒に添い寝でもする?」

リットリオ「はい…ぜひ提督と一緒にお昼寝したいです♪」

提督「ふふ……分かったわ、それじゃあいらっしゃい」もう一度寝室に戻るとバスローブをハンガーにかけ、裸でタオルケットの上に寝ころぶ…

リットリオ「それじゃあ私も…えいっ♪」しゅるっ…とブラウスとスカートを脱ぐと、紅いリボンの縁取りが付いたストッキングとランジェリーを組み合わせた姿でベッドに潜りこんできた……

提督「……それにしてもリットリオは脚が長いわね。七頭身はありそう」

リットリオ「そうですねぇ…七頭身までは行きませんが「6.8頭身」って言ったところです♪」

(※6.8頭身…リットリオ級のL/B値(縦横比)はおよそ6.8。主砲斉射時の「据わりをよくする」ためであったり装甲重量で安定を失わないよう、各国では縦横比が5に近い戦艦が多い…その中でリットリオ級はかなりスマートで、巡洋艦らしいデザインで高速を狙うイタリア戦艦らしい)

提督「そうねぇ…それに肌がすべすべで……きめ細やかで触り心地がいいわ♪」

リットリオ「もう、くすぐったいですよっ…♪」

提督「それで…私の所に一人で来るなんてどうしたの?」

リットリオ「いえ…ヴェネトにローマと、提督が私の妹たちを「建造」してくれたので、改めてそのお礼を言いたいなぁ……って///」

提督「いいのよ。リットリオは何かと忙しい時に手伝ってくれたし、姉妹で仲良く思い出を作って欲しいもの……もし出来ることなら「インペロ」だって呼んであげたい所だけれどね」

(※インペロ(皇帝)…リットリオ級戦艦四番艦。「ローマ」と対になる「リットリオ級・第二グループ」になる予定だったが、資材不足と小型護衛艦艇の優先により作業が先送りされ未成)

リットリオ「いいんですよ。ローマまで来てくれて私は充分満足してますから……それより提督…///」

提督「なぁに?」

リットリオ「…ちゅぅぅ…ちゅぱ……ちゅむっ…♪」

提督「んふぅ…っ!?…んちゅ……れろっ、ちゅる……♪」

リットリオ「ぷはぁ……私、提督と愛し合いたいです♪」

提督「……可愛いリットリオに言われたら断れないわ」

………


228 ◆b0M46H9tf98h2018/05/11(金) 02:13:58.16seBLmBr70 (1/1)

…一時間後…

提督「はぁ、はぁ、はぁ……///」

リットリオ「んはぁぁ…もっと……ぉ♪」

提督「ふひぃ…ふぅ……ぜぇ、はぁ……///」火照った提督の身体から汗がしたたり落ち、リットリオと触れ合う肌がぬるぬるする…

リットリオ「提督、もっとですよぅ…それとももう疲れちゃったんですか?」

提督「そんなこと…ふぃー……あるわけないわ……ふぅ、ふぅぅ……」提督はリットリオにのしかかられ、胸の谷間に顔を押し付けられているせいで声がくぐもっている……まるでサンドウィッチから具がはみ出すように提督の脚のつま先と長い髪、それにリットリオの背中に回されている手だけがベッドからのぞいている…

リットリオ「それじゃあもっと愛して下さいねっ…フォルツァ(頑張れ)、提督っ♪」

提督「ふー…はー……それじゃあ…♪」くちゅっ…にちゅっ……

リットリオ「ひゃあっ……んっ♪」髪を振り乱して濡れた花芯を合わせるリットリオ……いつもの親しげな瞳は色情で熱っぽく輝き、その視線を浴びるたびに提督は電撃を浴びたように身体がしびれ、とろっと蜜を垂らした…

提督「もう…まだ満足しないの……?」

リットリオ「はい、こうやって誰かと一緒に昼下がりのベッドにいられると思うたびに……嬉しくて…んくぅ♪」指を唾液で濡らすと自分の花芯に差しいれて「くちゅり…」とかき回しつつ、甘えたような声を上げる…

提督「も、もう……そんな言われ方をしたら私だって優しくしてあげたくなっちゃうじゃない…///」

リットリオ「はいっ、優しくして下さいっ…♪」

提督「あぁ、もう……午後は書類を片づけるからしっかり昼寝をしておきたかったのに…」

リットリオ「ふふ、ごめんなさい…♪」

提督「まぁいいわ…書類なんか明日だっていいもの……それより、今はリットリオがいいわ…♪」

リットリオ「そうですかぁ…それじゃあ私も頑張っちゃいます!」提督の上で膝立ちになり、馬にまたがるように秘部を擦り付けるリットリオ…

提督「あひぃ、ひぅぅ…んぁぁっ、いいっ……あぁぁっ♪」

リットリオ「あふっ、んっ…ふぅっ……どうですかぁ、気持ちいいですかっ?」

提督「はひっ、んっ、んあっ……ちょっとリットリオ…は、激しい……っ///」

リットリオ「んっ、んぅっ…はぁ、んぁぁ……そうですか…ぁ?」

提督「ええ……これ以上…はぁぁ、ん゛あぁっ……されると……腰に…きそう……で…///」

リットリオ「えー?…もう、提督なら大丈夫ですってば…♪」

提督「そう言われても…っ……私が大丈夫じゃないって……ん゛ぁ゛ぁぁっ…言っているのにぃ…っ♪」

リットリオ「あははっ♪…提督ったらよだれ垂らしちゃって、とっても気持ちよさそうですよっ?」

提督「それとこれとは…ひぐぅぅっ……話が別…んはぁぁっ♪」

リットリオ「大丈夫ですよっ、リットリオが優しくしてあげますからっ♪」

提督「り、リットリオの…あぁぁっ!…「優しく」は…っ、超ド級艦基準の…「優しく」だからっ………ちっとも私に…んひ゛ぃぃっ……優しくない…の゛ぉ…っ♪」

リットリオ「えー、そんなことないですってばぁ……んぁぁっ、今の気持ちいいっ♪」

提督「んひぃぃっ…んあぁぁっ///」ぷしゃぁぁ……

リットリオ「わぁぁ、提督のふとももべとべとですねっ…ふふっ、とっても暖かくてぬるぬるしてますっ♪」

提督「……あーあ…今日洗ったタオルケットとシーツなのに……んっ、んぁぁ……っ///」ぐちゅ…にちゅっ……ベッドの上で顔を横に向け、気だるい焦点の合わない目で転がった枕を眺める提督……その間もリットリオは汗を滴らせながら脚を絡めてくる……と、リットリオが時計に視線を向けた…

リットリオ「あ…もう1500時ですね……提督はそろそろ午後の執務に取りかかる時間ですか?」

提督「あー、もう今日はいいわ…こうなったらとことんまで付き合ってあげる……ん…じゅる……ぐちゅっ…///」

リットリオ「ふふっ、提督は優しいですねっ♪」

提督「えぇ、まぁね……全くもう…♪」リットリオの超ド級の色欲に苦笑いしながら滑らかなふとももに舌を這わせた……

………


229 ◆b0M46H9tf98h2018/05/12(土) 01:38:29.26gpKb5FU20 (1/1)

…夕方・工作室…

提督「……そう言うわけで座ったままだけど…ごめんなさいね……うー、腰が……」制帽を脱いで作業台の上に置き、ぐでっ…と工作室の椅子にへたり込む提督……

カヴール「それでこの時間ですか…ふふっ、リットリオは無邪気な所がありますものね♪」

グラウコ(大型潜「グラウコ」級)「……構いませんよ。どうぞ私たちに任せて座っていて下さい」

…濃い青色の瞳としっかりメリハリのある身体をしている大型潜「グラウコ」は妹の「オタリア」(アシカ・オットセイの類)と一緒に、戦前ポルトガル潜として発注されたものの起工直後にキャンセル…イタリア王国が引き取って建造したところ大変優秀で、以後のイタリア大型潜のモデルとなった……と、優等生だけあって何でもそつなくこなせるので、提督に代わってテキパキと建造の準備を進めた…

提督「三人ともありがとう…あいたた……」

オタリア「さすってあげましょうか?」

提督「うー……お願いしていいかしら…」

オタリア「はい、いいですとも…♪」黒褐色のつやつやな髪をしたオタリアが優しく後ろからさすってくれる……

提督「…あ゛ー…気持ちいいわ……しびれが取れるみたい…」

カヴール「ふふ…おばあちゃんの私でさえそんなマッサージをお願いしたりはしませんよ?」

提督「…それはリットリオとえっちしたことがないからよ……どう、大丈夫そう?」

グラウコ「もちろん…準備は出来ました」

提督「ありがとう…それじゃあ……いたた…ぁ」腰やふとももの筋肉のあげる悲鳴に顔をしかめている提督はカヴールに支えられつつレバーに近寄ると、グラウコとオタリアの手に自分の手を重ね、ぐいっ…とレバーを引いた……

グラウコ「さて…これで数時間もすれば、また新しい娘たちが来てくれるわけですね?」

提督「ええ、それで今回の……きゃっ!?」いつもはほのかに青い光を放ちつつ、ゴトゴトと静かな音を立てる、建造装置…通称「ド○ター・フーの電話ボックス」あるいは「お洒落なクローゼット」が突然ガタガタと震え、何回かバフッ…と「咳き込み」をおこした……

提督「…」

オタリア「…」

カヴール「……大丈夫でしょうか」

グラウコ「…あー、こういう時は……」バシッ!…と「電話ボックス」の脇を引っぱたき、一歩下がって様子を見た……

カヴール「えーと……どうやら静かになりましたね」

グラウコ「…この手に限るわ」

提督「あー……それで、建造にかかるのが……144時間っ!?」

カヴール「あら…これはまたずいぶんとかかりますね……」

グラウコ「おおよそ六日と言ったところですね……待ちますか、提督?」

提督「いいえ。いくら私の気が長くても、さすがにそれはないわ……建造装置がどうなっているかも分からないし、今日はこれだけにしておいて…六日後、この建造で誰が来るかを確かめてから、次回の建造に取りかかりましょう」

カヴール「そうですね…もしかして深海棲艦か何かが出て来るかもしれませんし……」

提督「ええ…今の所は建造装置でトラブルがあったとは聞かないけれど…何があるか分からないものね……」

オタリア「あの、提督……ここは小銃を持たせた見張りでも置いた方がいいのではないでしょうか?」

提督「うーん……確かに待機室の中から数人づつ立哨に立ってもらった方がいいわね……それと武器庫から短機関銃を持ち出しておくわ…」

カヴール「でしたら提督には夕食の時にでも、全員にお話しして頂いて…」

提督「ええ、そうするわね……」ゴトゴト動いている建造装置を恐るおそる眺めた…




230 ◆b0M46H9tf98h2018/05/15(火) 01:00:37.07xl/WhS+80 (1/2)

…夕食時…

提督「……という訳でして、グレイ提督とヴァイス提督も工作室へ一人では近づかないようになさってください」…改めて英語で二人に説明する提督

グレイ提督「それであんなに物々しい態勢だったのですね?」

ヴァイス提督「確かに…私も訓練か何かかと思いました」

提督「どうもお騒がせしてすみません…とはいえ何が起こるか分かりませんから」…建造が終わるまでは工作室の前に交代で二人組の見張りを置き、そばには提督が武器庫をひっかきまわして持ち出してきた「ベレッタ・M12S」短機関銃と、イタリアンM14こと「ベレッタ・BM59」オートマティック・ライフルが立てかけてある……


(※ベレッタBM59…7.62×51ミリ口径のオートマティック・ライフル。戦後アメリカから供与されたりライセンス生産したものの旧式化したM1「ガーランド」小銃が余り、これをNATO共通7.62ミリ弾に口径を変更、箱型20連弾倉をつけることでオートマティックライフルに生まれ替わらせたもので、ベレッタAR70/90アサルトライフルの配備まで長くイタリア軍で採用されていた……本家アメリカが同様の経緯でM14を開発するより早かったが、イマイチ知名度は低い)


グレイ提督「いいえ、構いませんわ……あら、どうしたの?」…足下にやって来て尻尾を振り、何かおやつをもらえないものかとグレイ提督を見上げているルチア……

提督「あー、すみません…どうも食い意地が張っている子で……もうないわよ?」

ルチア「ハフッ、ワフッ……ハッハッハフッ…♪」ちょこんと座って首を傾げ、舌を垂らしてグレイ提督を見上げている…

提督「まったく……どうぞ、メアリからあげて下さい」パンをちぎって差しだす提督

グレイ提督「あら、嬉しいです」小さくちぎった欠片を指でつまみ、ルチアに食べさせるグレイ提督……

ルチア「ワフッ…ハフッ……」

提督「もう…これじゃあ食べさせてないみたいじゃない……シャルロッテもあげてみますか?」

ヴァイス提督「よろしいのですか…?」

提督「ええ、もちろん…はい、どうぞ♪」

ヴァイス提督「ダンケシェーン……おいで」

ルチア「ワフッ…♪」

ヴァイス提督「待て……そのまま…」

ルチア「…フゥーン……」

ヴァイス提督「……よろしい、食べてよし!」

ルチア「ハフッ、ハフ……ワンッ♪」数口でちぎったパンを飲み込むと、まだ物欲しげにヴァイス提督の方を見上げている……

ヴァイス提督「あの…カンピオーニ提督」

提督「ええ」

ヴァイス提督「その…足元からどいてくれないのですが……」

提督「それは困りましたね……どれどれ?」テーブルクロスをめくってヴァイス提督の足もとを見ると、ほっそりした白い脚を包む灰色のストッキング…と、その足の脇に寝そべり、時折横目でヴァイス提督の食べる様子を眺めているルチアが見えた……

提督「ふぅ…ルチア、もうないのよ?」

ルチア「…クゥーン?」

グレイ提督「ふふ、こういう時は何もあげなければ勝手にどこかへ行きますわ……実家でもそうでした」

提督「そう言えばメアリは実家に犬を飼っているそうですね…確か黒のラブラドールとウエルッシュ・コーギーだとか……よかったらどんなワンちゃんなのか聞きたいです♪」

グレイ提督「ええ、構いませんよ」食後のコーヒーにキアンティを垂らし、それからイギリス上流階級らしい鼻にかかった英語で話し始めた……





231 ◆b0M46H9tf98h2018/05/15(火) 02:01:33.90xl/WhS+80 (2/2)

………

…十数年前・イギリス東部…

グレイ提督(少尉)「お父様、どうでしょうか?」


…グレイ提督の実家はカンタベリーからそこそこ離れた、森や畑が散らばるのどかな田園地帯にあり、敷地はまるで児童文学「小公子」に出てくる「ドリンコート伯爵」の実家そこのけに広く、屋敷の中ではメイド数人と執事、それに運転手のセバスチャンがいつも控えている…


グレイ伯爵「うむ、よく似合っておる…わしも、わしの父親……メアリから見たらお祖父さんだな……も、若い頃はそうやって慣れない制服に袖を通してはぎくしゃくと動いていたものよ…」暖炉の前で肘かけ椅子に腰かけてマントルピースの上にかけてある先祖の肖像画を指差し、それからグレイ提督が海軍少尉の正装に身を包んでいる様子を誇らしげに眺めた…

グレイ少尉「やはりそうなのですね…お父様?」

グレイ伯爵「もちろんそうだとも…世の中では『アールグレイ』の由来になったグレイ伯爵の方が有名だが、我が家の家系…『リリーフォードのグレイ伯爵家』とて捨てたものではないのだぞ?……古くはネルソンと同時代にナポレオンの野望をくじくため戦列艦を率い、第一次大戦ではジュットランド沖海戦で「フォン・デア・タン」と砲火を交え…第二次大戦ではカニンガム提督と肩を並べ、地中海の枢軸軍を相手に奮闘したのだよ」

グレイ少尉「それではわたくしが海軍に入ったのはいわば必然ですのね?」

グレイ伯爵「うむ、そう言うことだ…何しろリリーフォード・グレイ伯は第一海軍卿こそ輩出してはおらんが、歴代当主はほぼそれに肩を並べる実力を持っていて、海軍上層部にもずいぶんと顔が効くのだ……メアリ、あそこを見てみなさい」(※第一海軍卿…海軍最高司令官)

グレイ少尉「何でしょうか、お父様?」

グレイ伯爵「あれは、当時のフィッシャー第一海軍卿が我が家においでになった際に撮られた写真だ。歴代の海軍首脳部をお招きするのが我が家の伝統で……わしが父上に聞いたところによると、その伝統は英仏戦争の頃にできたものらしいがな……その時は貧しかったものの、後に本国艦隊の司令官にまでなった若手士官を夕食に招いたことから始まっているそうだ」

グレイ少尉「では、わたくしも頑張らなくてはなりませんね?」

グレイ伯爵「そうだな…メアリが艦隊司令官になれば、我が家で夕食会が出来るぞ?」

グレイ少尉「ふふ、それではなおの事頑張りますわね……そう言えばブラッキーのお散歩がまだでした」

グレイ伯爵「あの黒いラブラドールの子犬か。一緒に遊んでやるのは構わんが、まずは正装を脱いで行きなさい……汚してはまずいだろう」

グレイ少尉「分かりましたわ、お父様」

………



グレイ提督「…ラブラドールの「ブラッキー」はわたくしが海軍士官候補生だったころに子犬として産まれ……いまではすっかり立派な成犬ですわ」

提督「なるほど……しかし、その…何というか……」

グレイ提督「なんでしょう?」

提督「…生まれの違いを実感するようなお話でした」

ヴァイス提督「ヤー…同感です」

グレイ提督「そうかもしれませんわね……ですがわたくし、候補生時代にはちゃんと二段ベッドで就寝いたしましたし、自分で服を畳みもしましたわ?」

提督「……それを特別な経験として語ることが出来るのがメアリらしいです」

グレイ提督「あら、これでも訓練係の下士官たちからは「飲み込みがいい」と褒められたものですのよ…♪」

提督「うーん…」

グレイ提督「ふふ…ではコーギーのお話をいたしましょうか」






232 ◆b0M46H9tf98h2018/05/16(水) 02:00:44.55g6SgyiRE0 (1/2)

………

…十年ほど前・ロンドン…


グレイ提督(中佐)「久しぶりのロンドンですが…相変わらずで安心しましたわ」

…それまで東インド艦隊やスカパ・フローのグランド・フリート(本国艦隊)で駆逐隊や巡洋艦戦隊司令官を務めていたグレイ提督は、今度はイギリス南部の「ポーツマス管区」の一司令官として海軍司令部に呼び出された後、数日もらえた休暇を使って家族を呼び、ロンドンでの買い物を楽しんでいた……

グレイ伯爵(父)「うむ、わしも久しぶりにロンドンに来たからな……いつもは我が家へ仕立てに来てもらうが、今日は久々にサヴィル・ロウの洋服屋「キングスマン」に行くつもりだ」

(※サヴィル・ロウ…高級紳士服店が並ぶ通り。「背広」の由来になったとも)

グレイ提督「分かりましたわ……その間わたくしとお母様は服地でも見て参りますわね」

グレイ父「うむ。たまさかの休暇なのだから好きなようにしなさい…アン、君も一緒にいてやってくれるね?」

グレイ伯爵夫人(母)「ええ、もちろんわたくしもお供いたしますわ……何しろメアリの昇進祝いなのですから」

グレイ父「そうか…でもあまり高いのはいけないよ、わしの心臓に悪いからね」

グレイ母「ええ、そうですわね。それではメアリ、一緒に参りましょう?」

グレイ提督「はい、お母様♪」…セバスチャンの運転する「ロールス・ロイス・ファントムⅣ」から降りると母親に手を貸し、優雅な歩調で歩き出す……


…途中の道すがら…

グレイ母「…ふふ、お父様はあなたの記事が「ロンドン・タイムズ」に出ていると、必ず切り抜いているのよ?」

グレイ提督「いかにもお父様らしいですわ……それにしてもグランド・フリートの「クルーザー・スコードロン」(巡洋艦戦隊)の次はいきなりポーツマスとは…ザ・アンドリュース(英海軍)もよほど人材が足りないようですわね…」整った細い眉をひそめるグレイ提督…

グレイ母「それだけ期待されているのよ…私はあなたが誇らしいわ」

グレイ提督「ありがとう…お母様」…と、向こうからやってきた艦娘……頭や耳に控えめな花飾りを付け、甘い匂いをさせた小柄な数人が一斉に駆け寄ってきた……

艦娘「「…グレイ戦隊司令!」」

グレイ提督「まあ、久しぶりね……エリカ(ヒース)にダイアンサス(ナデシコ)、それにクロッカスも」


…大戦初期から商船構造のずんぐりした小柄な船体で荒波に耐え、船団護衛やUボート狩り、掃海、撃沈された船舶の船員救助と駆けまわっていた「花」(フラワー)級コルヴェットはイギリス海軍としては忘れられない功労艦たちで、艦娘の「花」級も小さい身体で深海棲艦のUボートや爆撃機相手によく頑張っていた……グレイ提督も駆け出しの海軍少尉だったころはコルヴェット数隻の戦隊を率いていて、その頃の艦娘たちとひょっこり出くわしたので、お互いに礼を失しない程度に親しげな挨拶を交わした…


グレイ提督「あなたたち、今日は休暇でロンドンに?」

エリカ「はい、司令……失礼しました、中佐……映画「バウンティ号の叛乱」を見てきました♪」

(※「バウンティ号の叛乱」…1935年アカデミー賞の白黒映画。当時にして250万ドルとも言われる巨額の製作費で作られた、実話をもとにした傑作映画…後に数回リメイクされている)

グレイ提督「そう。あの映画は指揮官にとってはいい教訓になる映画だったわ」

ダイアンサス「あ…そう言えばグレイ司令、中佐への昇進おめでとうございます」

グレイ提督「ありがとう、ダイアンサス……今の戦隊司令はいい方かしら?」

ダイアンサス「おかげ様で立派な海軍士官の方です……とはいえグレイ司令ほどではありませんが」

グレイ提督「ありがとう」

クロッカス「グレイ戦隊司……中佐はおかあさまとお出かけですか?」

グレイ提督「司令でいいですよ…ええ、そうですよ……お母様、こちらは私の最初の艦娘たちの一部で「フラワー」級コルヴェットの「エリカ」「ダイアンサス」「クロッカス」…三人とも、こちらは私の母親…リリーフォードのアン・ベアトリクス・グレイ伯爵夫人」

三人「「初めまして」」

グレイ母「初めまして…可愛らしい娘さんたちね」

グレイ提督「可愛らしいだけでなく、護衛任務ではずいぶんと頑張ってもらいました……私は今度ポーツマスですから、良かったらお手紙をお書きになってね?」

三人「「はい、戦隊司令♪」」

グレイ提督「それでは、また会いましょうね」

グレイ母「……あなたはずいぶんと艦娘の子たちに好かれていたようで、お母様は嬉しいですよ」

グレイ提督「別段彼女たちに気に入られるようなことはしておりませんでしたわ」




233 ◆b0M46H9tf98h2018/05/16(水) 03:02:17.32g6SgyiRE0 (2/2)

…しばらくして・車内…

グレイ提督「……さてと、わたくしたちの買い物は終わりましたけれど…お父様はまだ時間がかかりそうですわね」

グレイ母「そうね…それではセバスチャンにそう言ってデパートでも見て回りましょう?」後ろから声をかけようとするグレイ伯爵夫人…

グレイ提督「ええ……あら、あの娘は…?」

グレイ母「あの艦娘の子も知り合いなの、メアリ?」

グレイ提督「ええ…車を停めて、セバスチャン?」

褐色の艦娘「困ったナァ……」

グレイ提督「…お久しぶりね、ソマリ?」イギリス海軍士官としての習慣から、つい手を後ろに組んで話しかけるグレイ提督…

ソマリ(トライバル級駆逐艦)「…あ、グレイ戦隊司令!?」休暇らしく色鮮やかな民族衣装に身を包み、霧のロンドンではひどく目立つ褐色の肌をしている「トライバル」(部族)級駆逐艦「ソマリ」が、表通りから少し入った薄暗い道端でしゃがみこみ、困ったような顔をしている……

グレイ提督「ええ、わたくしですよ……こんなところでどうかなさったの?」

ソマリ「あの、それが……」ロンドンの高級な街区にはなはだふさわしくない薄汚れた段ボール箱を持ち上げて中を見せる…

グレイ提督「まぁ、子犬…?」

子犬「クゥーン…」小刻みにぶるぶると震えている小さな犬が数匹、段ボールに入っている…

ソマリ「はい、そーなんです…どーも捨てられているみたいなんですが、お店の人に言っても引き取ってくれる訳もないし……スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)を呼びたくても、電話も持ってなくて……そもそも私の英語じゃあんまり通じないから…」訛のきつい英語で困ったように子犬を見おろす…

グレイ提督「あなたの所属する駆逐隊でも引き取るのは難しいものね……分かりました」

ソマリ「何ですか、司令…?」

グレイ提督「その子犬はわたくしが何とかいたしますわ……あなたは休暇を楽しみなさいな」

ソマリ「でも司令……司令だって休暇中でしょ?」

グレイ提督「…大英帝国海軍のモットーは何かしら、ソマリ?」

ソマリ「『見敵必戦』です、司令」

グレイ提督「そうね…ですからわたくしもここで、この子犬たちを見捨てる訳には参りません……さ、わたくしにその箱をお貸しなさい?」

ソマリ「でも…この箱汚いですよ、司令?」

グレイ提督「構いません……セバスチャン、この箱を後部座席に置いてもらえる?」

セバスチャン「はい、お嬢さま……おや、この子犬はコーギーですね」

グレイ提督「ええ、そのようですわね…お父様と合流したらすぐに獣医の所に連れて行きますから」

セバスチャン「承知いたしました、お嬢さま…」

グレイ提督「ソマリ、よかったら乗っていきますか?」

ソマリ「平気です、司令……それよりその子犬を獣医のせんせーに見せてあげてください」

グレイ提督「ええ、それはわたくしが淑女の名誉にかけて守りますわ」

ソマリ「よかった…♪」

グレイ提督「ええ、わたくしもそう思いますわ」

………



グレイ提督「…というわけで、まだ尻尾も切っていなかった数匹のウェルシュ・コーギー・カーディガンを引き取り、里親のなかった一匹をわたくしが飼うことにいたしましたの」

提督「……優しいんですね、メアリは…ぐすっ……」

グレイ提督「まぁ…何も涙ぐむほどの事ではございませんでしょうに……わたくしは淑女としてするべきことをしたまでですわ?」

提督「…いえ、それが出来ない人は大勢いますから……それにしても子犬を捨てるなんて…」

グレイ提督「全くですわ」

提督「……それで、そのコーギーにはどんな名前を付けたのです?」

グレイ提督「ええ…わたくし、その子が立派に育つよう「アーサー」と」

提督「ふふ、それは立派に育ちそうですね…♪」

………


234 ◆b0M46H9tf98h2018/05/17(木) 01:30:23.91GdeMMabu0 (1/2)

…二日後…

提督「はー…建造装置から何が出て来るか分からない手前、鎮守府を留守にする訳にもいかないし……かといって書かなきゃならない書類はもうないし……暇で仕方ないわ…」万年筆をもてあそびながら所在なげにしている提督…

カヴール「そうですねぇ、だからと言ってお茶を飲み続ける訳にも参りませんし……映画はどうですか?」

提督「朝から映画なんて見たら、もう何もやる気にならなくなっちゃうわ。それにせっかくいい天気だから、何かこう…お日さまとたわむれたい気分なの」

カヴール「同感ですね……それではあれこれと思い悩む前に、とにかく庭に出てから考えませんか?」

提督「ええ、それもそうね♪」立ちあがって制服を脱ぎ捨て、シンプルなワンピースに着替える提督…

カヴール「ふふ、それでは私もお供いたします…♪」こちらは膝丈で淡い青灰色のサマードレスに革のサンダルを履き、つばの大きい貴婦人のような帽子をかぶっている…


…鎮守府・菜園…

提督「…うわ、しばらく見ない間にずいぶん茂ってくれちゃって……」

…鎮守府の横手にあるハーブと野菜の畑は晩夏の日差しに照らされて、畝には赤く熟れきったトマト、青々としたバジル、ほど良く色づいて艶やかな唐辛子…それに育ちすぎてちょっとした灌木サイズになっているセージがぼさぼさと生えている……提督は肩をすくめて裏手の物置に行き、小ぶりなハサミを持ちだした……

カヴール「お手伝いいたしましょうか?」

提督「大丈夫、それにたまにはこういう作業もいいわ…♪」むっと蒸れているセージのやぶの下に風が入るよう、腰掛けに座り込んでパチリパチリとハサミを入れていく提督…麦わら帽子をしていてもカーンと照りつける日差しは厳しいが、時折海からのそよ風が優しく頬をなぶっていく…

ジュッサーノ「あ、提督……何もこんな暑い時にやらなくたっていいじゃない?」たまたま通りがかったジュッサーノがあきれたように首を振る…

提督「だって午後になったらもっと暑くなるし…それにこんなになっていたら放っておくわけにもいかないでしょう」

ジュッサーノ「提督ったら律儀なのね…何か私に頼みたいことは?」腰に片手を当てて、もう片方の手のひらを上に向けた…

提督「そうね、それなら厨房からレモン水でも持ってきてほしいわ……」

ジュッサーノ「了解、ちょっと待ってて?」

提督「ええ……ずいぶん刈り込んだけれど、これでどうかしら?」

カヴール「なかなかいい具合に見えますよ♪」周囲には切られた枝や茎が散らばり、つんと香ばしいセージの香りと、日差しに照らされて光を発しているような紅いセージの花が風に揺れている…

ジュッサーノ「はい、お待たせ…ちなみにディアナから伝言で「一緒にお塩も補って下さいね」ですって……それじゃあ、チャオ♪」

提督「ええ、ありがとう」お盆を受け取るとカットグラスの水差しに入ったレモン水をグラスに注いで、ごくごくと飲み干す……お盆の上にはローストしたピスタチオの小皿も載っていて、提督はさっそく一つ割った…

提督「…カヴールもどう?」割ったピスタチオをつまんで差しだす…

カヴール「わたくしはレモン水の方をいただきます…♪」

提督「そう、それじゃあ暑気あたりにならないようにいっぱい飲んでね?」カリッ…とピスタチオを噛みしめ、一つまたひとつと口の中に放り込んでいく……口がパサつくとカヴールからグラスを受け取り、氷の入ったレモン水をあおる…

提督「ふー……すっかり喉の渇きは収まったわ…カヴール、私が切った枝を運んで行く間にお盆を戻してきてくれないかしら?」

カヴール「ええ、分かりました」…お盆を受け取り、ゆったりとした優雅な歩き方で厨房に向かうカヴール……その間に提督は一輪の手押し車を持ち出し、切った枝を積み込んで裏手…地面に穴を掘って果物の皮やコーヒーの引きかすを放り込んである肥料置き場…に持って行った……

カヴール「戻りましたよ、提督」

提督「お帰りなさい……ふー、すっかりいい汗をかいちゃったわ…浜辺のパラソルの下で涼みましょう?」

カヴール「ええ、それがよろしいです♪」

…鎮守府・浜辺…

提督「うーん、やっぱり海はいいわねぇ…」金色の砂浜にしゅうぅぅ…と音を立てて打ち寄せる白い波の花と、濃い青色の海……明るい白と濃い青のパラソルに涼しげなデッキチェア…抜けるような青い空と白いはぐれ雲……

カヴール「いつ見ても見飽きませんものね…」

提督「ええ…それじゃあゆっくりするとしましょうか?」

カヴール「ふふ、私はこれまでもずいぶんゆっくりさせてもらいましたが…提督が一緒ですと不思議と飽きませんね」

提督「あら///」

カヴール「うふふっ…ちょっとおセンチでしょうか?」

提督「いいえ……嬉しいわ♪」軽くウィンクをすると服からセージの葉っぱを払い、デッキチェアに寝ころんで伸びをした…




235 ◆b0M46H9tf98h2018/05/17(木) 02:27:35.65GdeMMabu0 (2/2)

提督「んー、気持ちいいわね……でもちょっと汗でベタベタするわ…」眉をひそめて自分の服を見おろす提督…と、褐色の艦娘が弾むようにして提督のそばに駆け寄ってくる……

リベッチオ「チャオ、提督っ…私たちと一緒に遊ばない?」よく日に当たっているせいか、褐色に日焼けしているリベッチオ……そして鎮守府の周辺が立ち入り禁止区域なのをいいことに、しょっちゅう全裸で日光浴をしたり水遊びをしているせいで、全身が綺麗にむらなく焼けている…

提督「そうねぇ…今日はなんだか身体を動かしたい気分だから……ええ、お付き合いするわ♪」

リベッチオ「やったぁ…それじゃ一緒に行こっか♪」

提督「はいはい…カヴールも来る?」

カヴール「いいえ、私のようなおばあちゃんでは駆逐艦の娘たちにはついて行けませんから……リベッチオ、あんまり提督を引っ張りまわしちゃだめですよ?」

リベッチオ「はぁい♪」

提督「ちょっと、あんまり引っ張らないで…ふふっ♪」提督は腕を引っ張るリベッチオの張りのあるヒップやきゅっと引き締まったふくらはぎを見て、すっかりニヤけている…

リベッチオ「何がおかしいの?」

提督「いいえ、何も……んふふっ♪」

リベッチオ「ふふ、おかしな提督…♪」

提督「…かもしれないわね♪」

…波打ち際…

リベッチオ「お姉ちゃん、提督を連れてきたよっ♪」

マエストラーレ「え、ちょっと…///」まだまだ裸には抵抗がある長女「マエストラーレ」は褐色の肌を際立たせる白いフリル付きのビキニスタイルで、提督を見て顔を赤らめた…

グレカーレ「ふふっ…ようこそ、提督♪」きゅっと引き締まって張りのある艶やかなお尻に、ほど良く控えめでつんと尖った胸…活発な駆逐艦らしい身体と、褐色の肌を際立たせる日焼け用オイルが目にまぶしい…

シロッコ「これはこれは……」全裸は恥ずかしいと思ったのか、一応水着を着ているシロッコ…が、明るい水色の水着からは乳首が透けて見え、あそこの割れ目もくっきりとシルエットになって浮き出している…

提督「ふふっ…それじゃあどうやって遊びましょうか♪」

グレカーレ「うんっ…さっきまで水のかけっこをしていたんだけど……提督はサマードレスだから…うーん」

提督「…それじゃあ脱ぎましょうか?」

マエストラーレ「え、ちょっと…!?」

提督「私は別に構わないわよ…リベッチオだって裸だし、別に街中で脱ぐわけじゃないもの♪」

リベッチオ「それじゃあ提督も脱いじゃおっか♪」

提督「…お腹がたぷたぷんしていても笑わないでね?」

グレカーレ「大丈夫、笑わないよ…それにむっちりした身体の方が好みだし///」

提督「あら、お上手……それじゃあ、よいしょ…と♪」連絡用の携帯電話を首から外し、ワンピースとショーツも脱いでリベッチオたちのデッキチェアにまとめて置いた……汗で蒸れていた胸の谷間やふとももの間に風が入ってきて心地良い…

リベッチオ「おぉー♪」

グレカーレ「へぇぇ…♪」

マエストラーレ「わ、わっ…///」

シロッコ「おぉ、これは……まさに私は歴史の立会人になったな…///」

提督「はぁぁ…涼しい……気持ちいいわね、これ♪」

リベッチオ「ね、気持ちいいでしょ…提督っ?」

提督「ええ……普段はなかなかこんなことできないもの…あなたたちに見られているからちょっとくすぐったい気分だけれど……いいものね」

リベッチオ「ふふーん……それっ♪」ばしゃっ!

提督「きゃあっ…もう、奇襲攻撃とはやってくれたわね♪」ざばぁ…っ!

リベッチオ「だって提督がぼーっとしてるか……わぷっ!?」

グレカーレ「ふふ、リベッチオにかかりきりでこっちがお留守だよ…提督っ!」ばしゃん!

提督「んっ、この…ぉ♪」

グレカーレ「…っ、ぷはぁ!」

シロッコ「うっぷ……えぇい、やってくれるわね!」

マエストラーレ「むぅ、こうなったら私が指揮を執るわ!…リベッチオは右、シロッコは正面から牽制攻撃、グレカーレは私に続いて!」

提督「うっぷ、ぷはぁ…っ!」


236 ◆b0M46H9tf98h2018/05/18(金) 02:12:14.12UI02SxFd0 (1/1)

リベッチオ「ほぉら、こっちだよっ♪」ばしゃ!

マエストラーレ「えいっ…!」ばしゃん…っ!

提督「…っ!」ちょこまかとあたりを駆け回り、威勢よく水を浴びせかけてくるマエストラーレたちを持て余し気味の提督…次々とつるべ撃ちに水をかけられて息をつく暇もない……

シロッコ「それっ…!」

提督「ぷは……もうっ!」提督は周囲を取り囲んでいるマエストラーレたちの包囲を抜けようと、バシャバシャと駆け出した……が、もとより走るのは苦手な上にふくらはぎ辺りまで水に浸かり、さらに砂に足を取られている状態では上手く走れる訳もなく、たちまち情けない具合につまづいた…

リベッチオ「わわっ…!」

提督「きゃあっ…!?」リベッチオを巻きこみ、派手な水しぶきを上げて飛び込む形になった提督…

マエストラーレ「ちょっと、二人とも大丈夫!?」

提督「ええ…どうにか。…私はいいけれど、リベッチオは……?」ぷーっ…と口に入った海水を吐きだし、海水で痛む目をしきりにぱちぱちさせながらも様子を見ようと上半身を起こした…

マエストラーレ「リベッチオは……えーと…///」

提督「どうなの?…怪我とかしていない?」

リベッチオ「大丈夫だよ、提督……///」ひっくり返った提督の上に抱き着く形でしがみついているリベッチオ…提督のお腹にきゅっと固くなった胸の突起が当たっている…

提督「あ、あー…転んだ時にすりむいたりしなくてよかったわね、リベッチオ」

リベッチオ「う、うんっ…提督が下敷きになってくれたからだと思うな…///」リベッチオの褐色の肌が提督のクリーム色をした肌に重なり、お互いの火照った身体の熱がじんわりと伝わってくる…

提督「そう、それはよかったわ…ね?」…と、はしゃぎまわったせいかすっかり頬を紅潮させているリベッチオが提督の身体に手をかけると、跳び箱を跳びそこねて上に乗ってしまった時のようにして、ずりずりと胸元の方へ這いずってきた…

リベッチオ「ねぇねぇ、提督…///」

提督「…な、なぁに?」リベッチオのぽーっと熱っぽい瞳につんと尖った形のいい乳房…ぷりっとした唇を半開きにして、波打ち際で両手を投げだしてひっくり返っている提督をじっと見おろしている…

リベッチオ「せっかくだし…「ちゅぅ」……しよっか♪」

提督「えっ…で、でも……マエストラーレたちも見ているわよ…?」

リベッチオ「いいよ…むしろお姉ちゃんたちに見せつけちゃおうよ……♪」

提督「そ、それに……だって…」

リベッチオ「……言っておくけど、私は提督よりオトナだよ?」無邪気な笑顔を浮かべると、提督のたわわな乳房に手を這わせた…

提督「あんっ……んっ♪」小さいリベッチオの手が固くなった胸の先端をつまみあげ、もっちりした乳房をこねくり回す……

リベッチオ「えへへ、提督ってばいやらしい声を上げちゃって……んちゅぅぅ、ちゅぅぅ…♪」

提督「んちゅぅ…ちゅっ…そ、それはリベッチオの触り方がいやらしいから……あんっ、んふぅ…っ♪」お互いにしょっぱい唇をむさぼり、汗をかいたせいですっかり水気が無くなったねばつく舌をにちゃにちゃと絡める…

リベッチオ「なーんだぁ、提督ってばすっかりえっちしたい気分なんじゃない…っ♪」

提督「んんぅ……だってそんな風にされたら…身体がうずいて……///」

リベッチオ「あれ、じゃあさっきの「マエストラーレたちに見られているから」…っていうのはどうしたのかな?」

提督「だ、だから…リベッチオはお姉ちゃんたちに見られながらなんて恥ずかしいこと……」

リベッチオ「私は平気だよっ?……それとも、うぶな提督にはできないかな…っ?」

提督「ふふっ…むしろたまらないわ♪」くちゅ、にちゅっ…♪

リベッチオ「えへへっ、そうじゃなくっちゃ……あ、提督のここはとっても暖かいねっ♪」ぬちゅっ、ぐちゅぐちゅっ♪

提督「あんっ、そんなこと言って…リベッチオこそとろとろで指が吸い込まれそうよ……あっ、んぅぅ♪」くちっ、にちゅっ…♪

マエストラーレ「ばか、二人とも信じられないっ!…わ、私たちの目の前で……っ///」

グレカーレ「まぁまぁ姉さん、そう怒らないで……今度ライモンドを誘ってやってみようかな…///」

シロッコ「…こ、ここは「歴史の立会人」としてじっくり眺めておかねば……おぉぉ///」

リベッチオ「……ねぇ見てみて、提督?…お姉ちゃんってば顔を真っ赤にしてるくせに、穴が開きそうなほどこっちを凝視してるよ?」

提督「ふふっ…リベッチオがおませさんだからでしょう?」

リベッチオ「あははっ、お姉ちゃんが引け腰なだけだってば……マエストラーレお姉ちゃーん、ちゃんと見てるぅ?」提督の上にまたがりながら片手を振る…

マエストラーレ「も、もう…ばか、スケベ、変態っ…私は先に戻るから勝手にいちゃついてなさいよ…っ///」

リベッチオ「あらま、行っちゃった……それじゃあ…リベッチオがもっと気持ち良くしてあげるね……かぷっ♪」身体をすり寄せると耳元でささやき、それから耳たぶを甘噛みした…

提督「んっ、あぁぁんっ…んはぁぁ♪」びくびくっ…ぷしゃぁぁ……




237 ◆b0M46H9tf98h2018/05/19(土) 01:21:59.42f0pFhuZr0 (1/2)

………

…しばらくして・パラソルの下…

リベッチオ「んー…冷たくって美味しいねぇ♪」そばに脱ぎ散らかしている服の上に携帯ラジオを置いて番組を流しつつ、冷たいカフェラテをストローですすりながら、デッキチェアの上にひっくり返っているリベッチオ…よく引き締まった褐色のお腹、ほっそりした腕、つるりとした下腹部を、海水の雫がつぅーっ…と流れていく……

提督「…うー…リベッチオはとっても可愛かったけれど……あぁ、もう…///」隣のデッキチェアでは提督がカフェラテをすすりながら頭をかかえている…

リベッチオ「えへへ…でも気持ち良かったし、開放感があってよかったよ?」

提督「そ、そう…?」

リベッチオ「うんっ♪」

提督「な、ならお互いに同意の上と言うことでいいかしら…?」

リベッチオ「もちろん。提督とならいいに決まってるよっ…ちゅっ♪」

提督「んふふっ……なら安心ね♪」

カヴール「あら、そうですか…ちなみに私も一部始終は見物させていただきました♪」

提督「!?」げほっ…と、コーヒーにむせる提督…

カヴール「うふふ、それにしても提督は…太陽の出ている間からずいぶんとお盛んでいらっしゃいますね♪」

提督「あ、あー…それはその……」と、ラジオから60年代の音楽が流れ始めた……とっさにラジオに手を伸ばし、音量を上げる…

ラジオ「それでは『懐かしのイタリアン・メロディー』…今度の一曲は61年のパワフルなロック・ナンバーをお送りいたしましょう!」

提督「わ、わぁ…ちょうど一曲聞きたかったのよねー……」

カヴール「あら、そうですか…♪」

ラジオ「…当時歌ったのはリトル・トニー、そして作曲者でもあるアドリアーノ・チェレンターノ……61年の「サン・レモ音楽祭」では二位に入賞したナンバーです……『ヴェンティクァトミア・バーチ!』」(※Ventiquattromia Baci…日本での曲名は「二万四千回のキッス」)



ラジオ「♪~…アーマぁーミぃぃ…ティ…ヴォッリォ……ベーネぇぇ…!」
(♪…愛しておくれよ……好きなんだ!)


「♪~コンヴェンティクァトミア、バぁぁーチぃ!…オッジ、サプラィ、ペルチェラモーレ!…ヴォレ、エニスタンテ、ミレバぁーチぃぃ!ミレカレッツェ、ヴオーレ、アロぉぉーラ!」
(♪~二万四千回のキッスでいま知るんだ!…恋には一度に千回のキッスと、一時間に千回の抱擁がいるわけを!)

「♪~コンヴェンティクァトミア、バぁぁーチぃ!…フェリシコロノ、レ、オぉぉーレ!…ドゥ、ジョルノ、スプレンディド、ペルチェ…オッニ、セコンド、バチォ、テ…!」
(♪~二万四千回のキッスで時は幸せに過ぎ、素晴らしい一日になる…一瞬一瞬が君にキッスをする!)

「♪~ニエンテ、ブジ、メラヴィリオぉーセ…フラシィダモレ、アパッシォナぁぁーテ……マ、ソロ、バァチ、キエドぉ、ア、テぇ…イェー、イェー、イェー、イェ、イェー、イェ!」
(♪~可愛らしい嘘も、アパッシォナート(情熱的)な愛の言葉も要らない…君にあげるのはただただキッスだけ!)




提督「♪~……コンヴェンティクァトミア、バぁーチぃ……コシ、フレネティコ、エラモーレぇぇ…イン、クェスト、ジォルノ、ディ、フォーリア…オッニ、ミヌート、エ、トゥト、ミーオぉぉ…!」
(♪~二万四千回のキッスで恋に狂った、あの日の激しさ…あの一瞬一瞬が全て撲のもの…!)

カヴール「まぁ…///」

提督「……んちゅ、ちゅうぅぅ……んふぅ、ちゅっ…ちゅぷっ…んちゅるっ……ちゅくぅぅっ…♪」

カヴール「あふっ、んぅぅ///…んちゅ、んんぅ、ちゅく…れろっ……むちゅっ…ちゅぱ……」

リベッチオ「二人には曲の続きは必要なさそうだね…っ♪」邪魔にならないようにラジオの音量を下げた…

………


238 ◆b0M46H9tf98h2018/05/19(土) 02:21:34.54f0pFhuZr0 (2/2)

提督「はぁ、はぁ…はぁ……まさか気を失いかけるまで放してくれないとは思わなかったわ……ふぅぅ…」

カヴール「だって……提督があんな事をおっしゃるんですもの…///」

提督「ひぃ、ふぅ……さすがに息が切れちゃって……はぁ…」

カヴール「ふふ、情熱的で素敵でした…♪」

提督「……今度は私がのびちゃう前に切りあげて欲しいわ…」そう言ってもう一度デッキチェアにひっくり返る提督……長い髪はデッキチェアの布地の上いっぱいに広がり、滝のように左右に流れ落ちている……淡いクリーム色をした汗のしたたる裸身に「たゆんっ」と揺れる丸っこい乳房…相変わらず肉付きが気になるすべすべのお腹周りに、張りのある白いむっちりしたふともも……

カヴール「いいえ、ダメです。さっきのは浮気な提督へのお仕置きなんですから……提督に主導権はありません♪」

提督「ふふ…あれが浮気のお仕置きなら、毎日でも浮気しちゃおうかしら♪」

カヴール「……そういうことをおっしゃるなら、私も別な案を思いついてしまいますよ?」

提督「むぅぅ…それなら仕方ないわね……ところで沖合で泳いでいるのは誰かしら?」

リベッチオ「えぇ…と……ごめんね、あれだけ遠いと良く分からないかも…カヴールには見える?」

カヴール「ええ、スクアロ級の「デルフィーノ」ですよ」

提督「通りで泳ぎが早いと思ったわ…ほら、もうそこまで来ているわ♪」

デルフィーノ(スクアロ級中型潜「イルカ」)「…ふぅ……あれ…さ、三人そろって私を見てますけど…私がどうかしました…かぁ///」デルフィーノは濃いグレイと淡いグレイで出来たツートンカラーのぴちっとした競泳用水着に身を包み、妙にもじもじとお股のところを押さえている…

提督「いいえ。デルフィーノは泳ぐのが速いわね…っていうお話をしていた所よ。よかったら冷たいカフェラテでもいかが?」

デルフィーノ「い、いえっ…大丈夫ですから……///」

提督「そう…?」

デルフィーノ「え、ええ…デルフィーノは大丈夫です…ぅ///」

提督「ならいいけれど…暑気あたりを起こさないようにちゃんと水分はとるのよ?」…と、たたんだ服の上に置いてある携帯電話が「ヴーッ、ヴーッ」と震えだした……

デルフィーノ「…えっ、ちゃんと切ったはずなのに…ぃ!?」

提督「うわ……もうこんな時に限って…はい、もしもし?」

デルフィーノ「……あ、提督の携帯電話でしたかぁ…///」

カヴール「?」

リベッチオ「…んっ?」

デルフィーノ「あ、いえっ…なんでもないですぅ……ふぅ、いけないいけない…っ///」顔を妙に赤らめたまま、歩いて行こうとするデルフィーノ…

提督「…デルフィーノ、ほどほどにね?」通話口を押さえてから背中に向かって声をかけた…

デルフィーノ「は、はい…っ///」

カヴール「提督…何が「ほどほどに」なのですか?」

提督「ふふっ…まぁ何をするにも「あんまり夢中になり過ぎないで」…って言うところかしらね?」

カヴール「えぇ、それはまぁ……そうでしょうけれど…?」

提督「まぁ気にしないで?…もしもし……あら、ジェーン♪」電話の相手がノーフォークのミッチャー提督と分かって声が跳ね上がる提督…

ミッチャー提督の声「ハーイ、元気にしてる?」

提督「ええ、おかげさまで元気よ……この時間だとそっちは時差で大変じゃないかしら?」

ミッチャー提督「センキュー、お気遣いどうも…いや、実を言うと今日は寝ずの当直をする日でね……暇で仕方ないから、真っ黒けなコーヒーとまずいチキンサンドウィッチをお供に電話しているわけよ」

提督「あら、大変ね……でも大丈夫?」

ミッチャー提督「…ワッツ(何が)?」

提督「私の携帯電話は秘話回線じゃないのに、「アメリカ海軍のサンドウィッチがマズイ」なんて重大な機密情報を話しちゃって…♪」

ミッチャー提督「あっはははは…そいつはもうモスクワからサンタクロースまで、全世界の人間が知ってるわ♪」

提督「ならいいけれど…それじゃあ……『せんせー、アメリカ海軍の潜水艦はどのぐらい深くもぐれゆの?』」舌っ足らずな赤ちゃん言葉で冗談めかした…

ミッチャー提督「はい、我らがアメリカ海軍の公式解答は『セイルが隠れるくらいまでは潜れます』よ…♪」

提督「うふふっ…♪」

ミッチャー提督「あはははっ♪」


239以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/05/19(土) 13:18:05.39PSjND+cYo (1/1)

デルフィーノをもっと詳しくお願いします


240 ◆b0M46H9tf98h2018/05/20(日) 00:43:54.79WYZVcsNZ0 (1/1)

>>239 了解、少々お待ちを…それにしても頭のいい海生哺乳類だけあってイルカの自慰は想像の斜め上を行っているらしいです……何でも数匹でフグをつつき回して毒(テトロドトキシン)を放出させて、ほど良くキマってるところでするのだとか……


…ちなみに以前出てきた「バニラエッセンス」の小瓶ですが、またどこかで騒ぎを起こす予感が……



241 ◆b0M46H9tf98h2018/05/21(月) 01:49:06.91986TNdHx0 (1/2)

提督「それで、ノーフォークに戻ってからはどんな具合?」

ミッチャー提督「ウェ…ル(そうね)、最近は北大西洋もだいぶ静かになったわ。で、大戦の時と同じく北大西洋の西半分はこっち…東半分はイギリスの連中が請け負うことになってるわ」

提督「イギリス海軍ねぇ……ちなみに共同作戦の時はどんな具合?」

ミッチャー提督「まぁ、とにかく頑固ね…こっちがどんなにいいものを貸してやろうとしても、絶対に受け入れないわ」

提督「…ふふっ、確かにイギリス海軍にはそう言うところがあるわよね……いま交換プログラムで来ている「ジブラルタル第二」の司令官も、そう言うところがあるもの♪」

ミッチャー提督「ジブラルタル第二……ねぇ、もしかしてその提督って、「グレイ」とか言うガチガチの貴族だったりする?」

提督「えぇ、そうよ…「リリーフォード・グレイ伯爵令嬢」のメアリ・グレイ少将だけれど……なぁに、知り合いなの?」

ミッチャー提督「あー…以前数回ばかしUボート狩で共同作戦をやったことがあるんだけど、まぁ絵に描いたようなイギリス貴族でさ……その時はあちらさんの艦載機があんまりだから、こっちのF4F「ワイルドキャット」とTBM「アベンジャー」を提供するって言ったんだけど……」

提督「言ったけれど……断ったのね?」

ミッチャー提督「ザッツ・ライ(その通り)…あのすまし屋のレディときたら「そちらの機体はイギリス空母で運用するには自重が重く、少々不便な所がありますので……お気持ちだけ受け取っておきますわ」とか言って受け取らなかったわ……自分の所には「フルマー」と「ソードフィッシュ」しかないくせに」


(※フェアリー・フルマー…戦前から第二次大戦初期にかけて運用されたイギリス艦上戦闘機。デザインは液冷エンジンと言うこともありすっきりしていて「スピットファイア」のようではあるが、戦前のイギリス海軍航空隊の考えによると「パイロットの単独洋上飛行はレーダーや誘導装置、あるいは航法技術が未発達のため危険」と言うことで、ナヴィゲーター(航法士)の席を付けた縦列複座の機体として開発された…当然搭乗者二人分の艤装などで重量が増え、低性能の艦上戦闘機となってしまった……それでも爆・雷撃機の迎撃や哨戒・連絡等には使われたが、わざわざ生産ラインを別にしなくとも「ハリケーン」や「スピットファイア」の艦上型で十分と、徐々に前線から下げられていった)


提督「あー…メアリなら言いそうね」

ミッチャー提督「ちっちっちっ…フランチェスカ『メアリなら言いそう』じゃなくて、実際に言われたのよ……しかも北大西洋だっていうのに、駆逐艦の航海艦橋は後ろが開いてる露天だし…主砲だって砲塔じゃなくてちょっとした防盾しかないのよ?」

提督「あー…それはメアリに言わせると「航海艦橋が露天なのは風や天気を肌で感じることで気象の変化を敏感に感じとり、シーマンシップの涵養(かんよう)にも役立つ」からで、旧型駆逐艦の主砲が全周で覆われていないのは「手動旋回なので重量軽減のため」だそうよ」

ミッチャー提督「はぁ…全く、イギリス海軍ときたらそんなことばっかり言ってるのよ……」

提督「でもメアリは艦隊の運用が上手よ?」

ミッチャー提督「そりゃあ、あれだけやってればね……そう言えばそっちの基地祭はそろそろじゃなかった?」

提督「ええ、あと一か月くらいね」

ミッチャー提督「そっか。あーあ…そっちの食べ物は美味しいし、その時に行ければ良かったわ……」

提督「まぁまぁ、ジェーンだってノーフォークでバーベキューとかをするんでしょう?」

ミッチャー提督「ええ、するわよ…もっとも、最初の時は散々だったけど」

提督「…と言うと?」

ミッチャー提督「えーと、あの時だから……数年前って所かしら」

………

…数年前・ノーフォーク鎮守府…

ミッチャー提督「オーケー、ガールズ……今日は好きなだけ食べて頂戴。もちろんビールもね!」鎮守府のコンクリート舗装した波止場の脇で、瓶ビール片手に、数百人の艦娘たちに向かって大声を張り上げた……そして目の前には大きな「バーベキュー用」の鉄板が置いてある…

一同「「センキュー・マーム!!」」…食べ盛りの駆逐艦や空母の艦娘たちが泡の立つ「バドワイザー」を喉に流し込み、脂がじゅうじゅうと跳ねるTボーンステーキや巨大ソーセージにかぶりつく…

ミッチャー提督「あはは、お礼なんていいって……それじゃあ私もいただこうか…な?」

エンタープライズ「どうかした、マーム?」

ミッチャー提督「いや…ちょっとこの肉、妙に油臭いような気がしたんだけど……」

エンタープライズ「そう?…いっぺんにこれだけ焼いているし、マームったら油酔いでも起こしたんじゃない?」

ミッチャー提督「そう言われればそうかもね…オーケー、じゃあ冷たいやつですっきりさせるわ♪」氷の詰まっているクーラーボックスからバドワイザーを取り出し、王冠を鉄板の縁で跳ね上げた…

ミッチャー提督「あー、うまい……それじゃあこのでっかいスペアリブを…♪」

フレッチャー「マーム、これ美味しいわね!」

ミッチャー提督「ふふーん…何しろ私の「オリジナル・バーベキューソース」で味付けしておいたからね……いっぱい食べな?」

フレッチャー「アイアイ・マーム♪」

………




242 ◆b0M46H9tf98h2018/05/21(月) 02:36:52.90986TNdHx0 (2/2)

提督「楽しそうで何よりじゃない…それがどうして「散々なこと」になっちゃったの?」

ミッチャー提督「いや、それがね…私とフレッチャー、それに「ビッグE」で買い出しに行っている間に「何かバーベキュー用の鉄板を見つけておいてちょうだい」ってうちの娘たちに頼んでおいたんだけど……なんとまぁ、それが倉庫に放り込んであったまっさらな仮舗装用の鉄板でね…つまり工業用オイルがついていたらしいのよ」

提督「うわ…ぁ」

ミッチャー提督「私も最初のバーベキューでハチャメチャに忙しかったから、そこまで見ている余裕がなくってね……まぁおかげで大変だったわ」

提督「でしょうね、工業用オイルなんてついている板でバーべキューなんてしたら……数十人はお腹を壊したでしょうし…」

ミッチャー提督「…それが笑えることに、お腹を壊したのは私一人なのよ?」

提督「え?」

ミッチャー提督「なんと、うちの艦娘たちはお腹いっぱいで何事もなくケロッとしてるの…そのせいで私がお腹を壊したのは「マームが食べ過ぎたか飲みすぎたかしたせいだ」って言われるし、こっちはソーナーで捉えたソ連のイカれた原潜みたいにお腹がゴロゴロ鳴りっぱなし……改めて「艦娘」って言うのは丈夫なもんだと思ったわ」

提督「ふふふっ、それは災難だったわね…♪」

ミッチャー提督「全くよ……フランチェスカも何か鉄板で焼くものを用意するときは気を付けなさいね?」

提督「ええ、肝に銘じておくわ」

ミッチャー提督「よろしい……おっと、うちの管区じゃないけど「深海棲艦」のコンタクトが出たわ…ちょっと忙しくなりそうだから、また今度ね」

提督「ええ、いつでもどうぞ♪」

ミッチャー提督「ありがとね…バーイ」

提督「…ふふふっ、ジェーンったら相変わらずね♪」

カヴール「ノーフォークのミッチャー提督でしたか…お元気でいらっしゃいました?」

提督「ええ、相変わらず元気そうだったわ♪」

カヴール「せっかくの機会でしたから、基地祭の事で色々おたずねになれば良かったのでは?」

提督「あー…言われてみれば……」

リベッチオ「くすくすっ…提督ってば時々お間抜けだよねっ♪」

提督「もう、余計なお世話よ…さてと、そろそろ上がらせてもらうわね……♪」

カヴール「…お昼の準備ですか?」

提督「ええ。今日はたっぷりトマトが収穫できたらしいから、昼のパスタは「プッタネスカ」にでもしましょう♪」

リベッチオ「私もプッタネスカは好きだよっ♪」

提督「それじゃあなおさら準備してこないと…ね♪」リベッチオの少し塩辛い唇に軽くキスをすると、砂粒のついた身体をはたいてサマードレスに袖を通す……が、まだふとももは湿っていたので、ショーツは履かずに丸めて手に持った…

カヴール「まぁまぁ…裾がめくれたら恥ずかしいことになりますよ?」

提督「大丈夫。部屋に戻ったらちゃんと着替えるわ、それに……今は夏だもの♪」

カヴール「ふふ…それもそうですね」

リベッチオ「それじゃあ美味しいのを期待してるねっ?」

提督「ええ♪」

………


243 ◆b0M46H9tf98h2018/05/23(水) 01:47:36.119OpwdMO+0 (1/2)

…一方・中型潜「スクアロ」級の部屋…

デルフィーノ「あー、びっくりしたぁ……まさか提督の携帯電話だなんて…///」滑らかに磨き上げられひんやりした石造りの廊下を困ったような表情を浮かべながら、裸足でぺたぺたと歩いているデルフィーノ…

デルフィーノ「…ただいま、お姉ちゃぁん…って、誰もいない……いい天気だし、お姉ちゃんたちもお庭かなぁ……?」


…窓を開け放っていて、爽やかな海風が入ってくるスクアロたちの部屋……共有部分になっている「談話室」の壁には、展示箱のような入れ物に収まっている「スクアロ」(サメ)の歯の化石にヒレの置物、読み終わった自然科学の雑誌から切り抜いた「デルフィーノ」(イルカ)の跳ねている写真、ナルヴァーロ(イッカク)が日頃つけている一角獣のような銀の「角付きサークレット」、トリケーコ(セイウチ)の牙の置物が飾ってあり、それぞれの上には提督が絵ハガキのセット「イタリア王国海軍・艦艇写真集」から分けてくれた、各艦の進水式の白黒写真がブロマイドのようにして額に収めてある…


デルフィーノ「…提督は分かってて言わないでいてくれたみたいだけど……誰かに知られたらと思うと恥ずかしいです…ぅ…んんぅ///」…ぴちっと身体に張りついたゴムのような水着のスリップ(肩ひも)を外そうと、身体をよじったり引っぱってみたりするデルフィーノ……ようやく片方の肩からスリップが外れると、胸元から手を入れて股に手を伸ばす…

デルフィーノ「……さすがに遠泳するときは止めた方がいいかも知れないです……イきすぎて脚がつりそうにになっちゃいましたもの……んっ///」秘所に入れていたバイブレーターを引き抜こうとすると「ぬちゅ…っ」と、打ち上げられた海藻のような粘っこい水音を立てた…

デルフィーノ「も…もうちょっとだけ……お昼までまだ時間はありますし…ぃ……んくっ、んんぅ///」抜きかけたところでもう一度スイッチを入れ、「じゅぶ…っ」と奥まで入れなおす……と、視線の先に姉妹でカードやお茶を楽しむ小さなカフェテーブルが入って来た…

デルフィーノ「はぁ、はぁ……今だけ…お姉ちゃんたちが帰って来る前には終わらせますし…ぃ……んぁぁ///」普段は賢く、その上くりっとした瞳の愛らしいデルフィーノが、バイブのスイッチを入れたままテーブルの角に秘所を押し付け、トロけた表情で天井を向いている……

デルフィーノ「はひぃ、はへぇ…恥ずかしかったですけれど…ぉ……やっぱりマルチェロさんたちに買ってきてもらって正解でした…ぁ……ん、くぅっ///」


…夏季休暇の前、デルフィーノは中世ヴェネツィアの提督としてヴェネツィアの表から裏まで知り尽くし、酸いも甘いも噛み分けている大型潜の「マルチェロ」たちに、恥ずかしいのをこらえて何か「玩具」を買ってきてほしいとお願いしていた……頼まれたマルチェロたちは面白半分で、ヴェネツィアの「刺激的なお土産店」でデルフィーノの気に入りそうな「玩具」をしこたま買ってきてくれていた…


デルフィーノ「…んっ、く…ぅぅ///」力の入らない腰をがくがくさせてカフェテーブルにしがみつき、天井を向いたまま半開きの口からよだれを垂らしている…

デルフィーノ「はうぅぅ…きもひいぃれす…よぉぉ……///」ずり落ちそうになってきた水着を引き上げようとすると、お股の所が引っ張られてバイブが膣内に押し込まれる…と同時に、アナルにも入れていたバイブが奥にねじ込まれて、ひくひくと身体がけいれんする…

デルフィーノ「はひっ、あへぇぇ…きもひぃ……はひぃ…あっ、あっ……腰が…抜けちゃいます…ぅ……///」とろっ…ぷしゃぁぁ♪……うつろな目をさせてぺたんと床にへたり込み、水着の中にねっとりと愛蜜を噴きだした…

デルフィーノ「はひぃぃ…これ……いいれひゅぅ……んぁぁぁ…///」とろっ…しょわぁぁ…♪……ぐしょぐしょに濡らした水着の中ではまだとろとろと蜜が噴き出し、快感のあまりしてしまったおもらしで水たまりを作っている……

デルフィーノ「あひっ…んぅぅ……はひっ……き、気持ち良すぎて立てないれす…ぅ///」…と、「カツッ…カツッ」と近寄ってくる靴音が聞こえる……

デルフィーノ「……あっ、あっ…ど、どうしよう……///」どうにか立とうとカフェテーブルにつかまってみるものの腰に力が入らないまま、小鹿のように脚をがくがくさせている…

デルフィーノ「あうぅ…も、もういいです……お姉ちゃんたちはデルフィーノがよくひとりえっちしているの知っていますし…ぃ///」びしゃっ…もう一度へたり込んで生暖かい愛蜜にふとももを浸しながら、とろけきった表情で足音が近づいてくるのを待っている……

提督「……デルフィーノ、いる?」

デルフィーノ「はへぇ…て、提督…?」

提督「ええ…実はさっきデルフィーノが上がって来た時、あそこに何か玩具を入れていたみたいだから、ちゃんと「安全な使い方」かどうかとか、ちょっと気になって……パスタの準備を済ませてからちょっと様子を見に来たのだけれど…って、あら///」

デルフィーノ「あのぉ…提督ぅ///」

提督「これはまた……ずいぶん気持ちよかったみたいね…///」

デルフィーノ「はい…デルフィーノ、もうイきすぎちゃって立てそうにないんです…ぅ///」

提督「…じゃあ私が片づけるのを手伝うから……雑巾はどこ?」

デルフィーノ「洗面台の下に…んくぅぅ///」ぷしゃぁぁ…♪

提督「あー…よっぽど好きなのね、デルフィーノ?」

デルフィーノ「…は、はい…それは、そのぉ……///」



244 ◆b0M46H9tf98h2018/05/23(水) 02:18:48.949OpwdMO+0 (2/2)

提督「まぁいいわ…中には「食べる」とか「お酒を飲む」みたいな、「艦娘の身体」で出来る色んなことに夢中になってしまう娘もいるらしいから…とにかく、スクアロたちが帰って来る前に拭かないと……どう、立てそう?」

デルフィーノ「そ、それが……んんぅ、ひぅぅっ///」じゅぶっ…とぽとぽっ、ぷしゃぁぁ♪……力の抜けきった手でどうにか前後のバイブを抜き取ると「どぽ…っ」と愛液がこぼれる…

提督「あー……前後に入れていたの?」

デルフィーノ「は、はい……何だか、魚雷発射管の魚雷と同じで……前後に収まっていないと落ち着かなくて…ぇ///」

提督「…まさか「魚雷と同じ」で、前後に四本づつ収めていたりはしないわよね?」

デルフィーノ「さすがにそれはありませんよぅ……で、でも…二本くらいなら……///」

提督「…それは止めた方がいいと思うわ……あと、そう言う玩具はちゃんとしたものを使うようにね?」

デルフィーノ「はぁ…い……んくぅ///」

提督「そもそもはそれを言いに来たのだけれど……知り合いの士官でそう言う玩具が取れなくなって、軍の女医さんの前で恥をかいた人を知っているの」

デルフィーノ「うわ…デルフィーノもそんな恥ずかしいのは嫌ですよぅ……」

提督「ええ。何しろ車を出して病院へ付き添っただけの私まで恥ずかしかったくらいだから……それに私は肝心な時に指とか舌以外を使ってするのは、どうも…ね///」

デルフィーノ「それで提督はえっちの時におもちゃを使わないんですか…?」

提督「ええ…なんだか道具に頼るのも相手に失礼な気がするし……もっとも、これも私の「おばさま」の影響かもしれないわ」

デルフィーノ「…それじゃあ、提督のおばさまは道具を使わない女性なんですかぁ?」

提督「ええ…そのせいか私も「雰囲気を作るため」とか「相手に求められたら」いろいろ使うけれど、自分ではあんまり使おうとは思わないわね……」

デルフィーノ「なるほど…ぉ」

提督「あー…そう言えば一度だけ身体のにおいの強い人がいて閉口したことはあったわ……まぁ、でもそう言う時は指を使えばいいし…」

デルフィーノ「もう、提督ってばそういう事を言わないで欲しいです……せっかくデルフィーノが甘い気分にひたってたのにぃ…///」

提督「ふふっ、ごめんなさい…もっとも、ここの娘はみんな清潔にしているから甘い石けんの香りとか素敵な香水……ちょっと汗ばんでいても甘酸っぱいような香りだから、私は好きよ?」

デルフィーノ「もう、今さら言っても遅いですよっ…」

提督「はいはい…それで、そろそろ立てるようになった?」

デルフィーノ「どうでしょう…か…よいしょ……っと」

提督「あらあら、大丈夫?」よろめいたデルフィーノを受け止める…

デルフィーノ「はい、大丈夫です……すんすん…っ」

提督「…なぁに?もしかして汗臭いかしら?」

デルフィーノ「いいえ…むしろ美味しそうなトマトソースの匂いですよ?」

提督「あー…きっとお昼の準備でプッタネスカを作っていたからじゃないかしら?」

デルフィーノ「ふふ…トマトの香りがする香水があったら美味しそうでいいかもしれないですね…っ♪」

提督「ふふ、それは面白いわね……むしろ私ならバジルの香りがいいわ♪」

デルフィーノ「きっと食欲をそそりますねっ…ね、提督?」

提督「ふふ、そうね……♪」デルフィーノのすべすべした肌を撫でつつ手を引っ張って立たせる…

デルフィーノ「ふぅぅ…提督、デルフィーノが汚しちゃったのに片づけてくれてありがとうございます…っ♪」

提督「いいのよ……とにかくシャワーを浴びて、それから着替えていらっしゃい♪」

デルフィーノ「はい///」

提督「…そろそろお昼の時間だからあんまりシャワーで「刺激」したりしていないで、早めに上がっていらっしゃいね?」

デルフィーノ「は…はぁい///」

提督「…図星だったみたいね……全くもう♪」

………


245以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/05/23(水) 22:20:09.02Hu9TJ06Bo (1/1)

感謝感謝
イルカかわいいよね


246 ◆b0M46H9tf98h2018/05/24(木) 00:45:20.166l21Rb3C0 (1/1)

>>245 気に入って頂けて何よりです…時間ばかりかかっていますが……




247 ◆b0M46H9tf98h2018/05/25(金) 01:17:20.73PbwQNLux0 (1/2)

…食後…

提督「ふー、美味しかったわ…それで、食後のドルチェは何かしら?」

ディアナ「今回はシフォンケーキに挑戦してみたのですが…バニラエッセンスは垂らしてみたものの香りが飛んでしまっていたようで、横に添えたクリームは今一つかもしれません……お味はいかがでしょうか?」

提督「どれどれ……んっ♪」フォークで切ろうとするとふっくらとした生地が沈み込み、それからすんなりと切れる……ほんの少しだけバニラの香りがするホイップクリームとダージリンの香りがする淡い茶色の生地が合わさって、ふわりと口の中に広がる…

グレイ提督「そうですね…クリームこそバニラの香りが足りませんが、ケーキそのものはふんわりしていて美味しいですよ?」

ヴァイス提督「ヤー、ほど良く焼けていて美味しいです……この馬鹿者が…!」提督から見えないよう、隣でシフォンケーキをがっついているビスマルクにひじ打ちを浴びせる…

ビスマルク「…何だ?……あ…あぁ……その、まぁ…なんだ……ウマいと思うぞ!」

ヴァイス提督「…」

ティルピッツ「…姉上……///」

提督「ふふっ♪」

エリザベス「ふふふ……やはりジャガイモの国はマナーを知らないイモ娘ばかりになるようですね…?」小声でグレイ提督に耳打ちする…

エメラルド「ぷっ…くすくすっ…♪」

グレイ提督「ふふふっ…そういうことをいうのはおよしなさいな、エリザベス?」

エリザベス「失礼いたしました……わたくしはつい思ったことが口から出てしまう素直な性格でございまして…♪」

グレイ提督「…うふふ」

提督「それにしてもバニラの香りが足りないとはいえクリームはしっかりしているし………って、バニラ!?」

グレイ提督「まぁ、いきなりそのような声をお上げになって…どうかなさいましたの?」

提督「ね、ねぇ……ディアナ」

ディアナ「はい、何でございましょう?」

提督「私の勘違いだったらごめんなさい…確かバニラエッセンスは先週使い終わって、次は食料品配達の日まで来ないはずよね?」

ディアナ「ええ、さようでございます……ですがわたくし、数日前からシフォンケーキに挑戦してみたかったものですから「誰かバニラエッセンスをお持ちではありませんか?」と声をかけまして…チェザーレがわたくしのために探し出してきてくれたのでございます」

提督「そう……チェザーレ」

チェザーレ「うむ、チェザーレに何か用か?」

提督「…ディアナのためにバニラエッセンスを探してきてくれたそうね?」

チェザーレ「うむ…あちこち探し回っていたらなぜか提督の机の上にあってな……黙って持って行くのも申し訳ないとは思ったが、美人の頼みには変えられぬ…ゆえに拝借させてもらったという次第なのだ」

提督「……それであの瓶がなくなっていたのね…私はてっきりライモンが片づけてくれたものかと……」

チェザーレ「あー…もしやあの瓶には何か別なものが入っていたのか?」

提督「ええ……ガリレオ!」

ガリレオ・ガリレイ「なに?どうかしたのかしら?」

提督「この間の失敗した疲労回復薬…と言うより「媚薬」を覚えている?」

ガリレイ「ええ、あれは「危険だから預かる」って提督が持って行ったわね…それがどうかしたの?」

提督「いえ…実を言うとラベルに「劇物」って書こうと思ったら油性ペンがないことに気がついて……そこで油性ペンを探しに行ったら倉庫が思っていたより散らかっていて……で、つい片づけに夢中になっている間に瓶の事を忘れて、机の上に置きっぱなしにしている間に……」お役所の書いた答弁よろしく、もごもごと言い訳がましい事をつぶやく提督……

チェザーレ「……チェザーレがちょうどいい所に「バニラエッセンス」があると勘違いをしてディアナに渡し…」

ディアナ「…それを私がホイップクリームの香りづけに垂らしてしまった…というわけですね?」

提督「ええ……どうしようかしら、もし鎮守府全体があんな風になったら///」

チェザーレ「むぅ……それは何とも楽しみ…もとい、大変なことになるな」

ガリレイ「それは困ったわね…とりあえず「アレ」は疲労回復のために身体の血行を良くする薬だから……とにかく身体のほてりを覚えたら冷やせばいいわ」

提督「あー、もう……それにしたって、グレイ提督とヴァイス提督には何て言えばいいの…?」

グレイ提督「……どうかなさいまして?」

提督「いえ、あのっ…まぁ……その…ぉ///」

グレイ提督「…ふむ?」




248 ◆b0M46H9tf98h2018/05/25(金) 02:49:57.40PbwQNLux0 (2/2)

ガリレイ「とりあえず身体の小さい方が薬の効果が大きいから…駆逐艦と中型潜には部屋に引っ込んでいてもらうのがいいと思うわ」

提督「そ、そうね……ちょうどお昼寝の時間だから、それとなく通信室から放送をかけて来るわ///」

ガリバルディ「……ふぅん、小さい娘たちが身体を火照らせているわけね…ならこのガリバルディが鎮めてあげないと♪」放送を聞いて舌なめずりをする女好きのガリバルディ……

エウジェニオ「うふふ、それが駆逐隊を率いる軽巡の務め……だものね♪」こちらはギリシャ風のレズ気質がすっかり染みついているエウジェニオ…

アオスタ「あ、あのねぇ…そういうことはしてはいけない…って!?」

エウジェニオ「姉さんは部屋で休んでいて?…その間に私は「身体を張って」駆逐艦の娘たちを助けて来るから……ふふっ♪」姉のアオスタが止めようとすると、エウジェニオが唇に指を押し当てた…



…重巡「ザラ」級の部屋…

ポーラ「…ふわぁぁ…身体がぽかぽかして気持ちいいですねぇ~……ザラ姉さまぁ、一緒にお昼寝しましょ~…んぅ、ちゅっ♪」

ザラ「ええ…さっきの「薬がどうのこうの」とかがなくっても、私はポーラたちが大好きよ?……ちゅむっ…れろっ、ちゅるっ♪」

フィウメ「…わわわ……姉様たちのキス…いつもよりねちっこいです…///」

ゴリツィア「ふふ、フィウメ姉さんったら……薬の効き方まで一番遅いんですね…ちゅるっ、ちゅぽ…っ♪」(※フィウメ…公試速力32.95ノットでザラ級四隻中最低だった)

フィウメ「そ、そう言う話じゃ……んちゅぅぅ、ちゅるぅ///」


………

…駆逐艦「セラ」級の部屋…

セラ「はぁぁ…んっ……んんぅ///」氷枕をふとももに挟んで火照りを鎮めようとしながら、秘所に指を入れて激しくかき回すセラ…

クリスピ「全く、こんなのって……聞いたことがないわ…んっ、あぁぁぁっ///」鎮守府の駆逐艦では一番小さい955トンの「セラ」級だけに薬もよく効いたらしく、顔を火照らせ息を荒げている……

セラ「はぁぁ…っ、気持ちい…ぃ!」にちゅっ、ぐじゅっ…じゅぷっ♪

クリスピ「姉さん、あんまり刺激しないでっ……私は必死になって我慢しているんだから…っ!」シーツの端を噛みしめてふとももをこすり合わせているクリスピ…

セラ「そんなこと言ったって…ぇ……はぁぁ、んっ…♪」普段はMTM(爆装艇)のラジコン模型を抱えている大人しいセラが、あどけなさの残る見た目からは想像もできない色っぽいため息をつきながら、夢中で花芯をまさぐっている……

クリスピ「もう……姉さんのそんな声を聞いたら…我慢できなくなっちゃったじゃない…んんぅ…っ///」じゅぷ…っ♪

セラ「クリスピ…それなら一緒に……ね?」

クリスピ「あ、あっ、あっ……///」

………

…中型潜「シレーナ」級の部屋…

アメティスタ(アメジスト)「あふぅ、んくぅ……き、気持ちは嬉しいですがもうだめです……ねぇ、お願いですから……んちゅぅ、ちゅぅ///」民間療法では「酔いを防ぐ」と言われていた「アメティスタ」だけに薬もほとんど効かず、そのせいでかえって姉妹にいいようにされている…とはいえ石言葉の「愛情」を感じさせる熱いキスにまんざらでもない気分で、押しのける手つきもほとんど形ばかりで表情をとろけさせている……


ルビノ(ルビー)「はぁ、はぁっ……愛しいアメティスタ…好き、好き、好き…大好きよ、キスさせて!……もしダメでも無理やりいただくから……んちゅるっ、ちゅぷっ、れろっ…んちゅぅぅっ!」一方「ルビノ」は石言葉の「情熱・純愛」どうりに真紅の髪を振り乱し、床に押し倒したアメティスタをむさぼっている…

ガラテア「……ふぅ、そんなに私がいいのですか?」一方、自分の作った大理石像を愛した王「ピグマリオン」の願いでアフロディーテ(ヴィーナス)に命を吹き込まれた理想の女性像が艦名になっている「ガラテア」…そのすっきりとした白い肌をさらけ出してしなやかに立っていて、足元にはスメラルド(エメラルド)とザフィーロ(サファイア)がまとわりついて、滑らかな肌に頬ずりをしている……

スメラルド「ええ…ガラテア……私の変わらない「誠実さ」をどうか受け取って…///」

ザフィーロ「私は「慈愛」をもってガラテアに尽くします…はぁ…ん///」

ガラテア「困りましたね……分かりました、こちらへいらっしゃい…ね?」

スメラルド「あぁぁ、ガラテア……嬉しい…っ///」

ザフィーロ「愛してます…っ♪」…すっかりメロメロになっている二人は困った様子のガラテアに手を引かれて、彼女の私室へ入っていった……

トパツィーオ(トパーズ)「……私はあんな風には出来ないけれど……ずっと一緒に仲良くしましょうね、ディアマンテ?」黄色い石の「トパツィーオ」(トパーズ)は「誠実・友情」が石言葉で、ディアマンテと両手の指を絡めてきらきらとした瞳で見つめあっている…

ディアマンテ(ダイアモンド)「ええ…私たち二人の「永遠の絆」ね……ちゅっ♪」

トパツィーオ「ええ…それじゃあ一緒に……///」

ディアマンテ「そうね…トパツィーオ……ちゅ♪」軽く唇を重ねると、お互いに仲よく手をつないで座っている…

………


249 ◆b0M46H9tf98h2018/05/26(土) 01:57:27.62c/9cS0wL0 (1/2)

…その頃・グレイ提督の客室…

エメラルド「…はぁ、ふぅ……///」提督から事情を聞かされたものの、半信半疑で部屋にこもったグレイ提督一行……が、軽巡「エメラルド」はほっそりと端正な、まるでエルフのような顔を火照らせている…

エリザベス「どうかいたしましたか、エメラルド?」

グレイ提督「……顔が紅いようですわね」

エメラルド「な、何でもありません……はぁ、ふぅ……///」

グレイ提督「そうかしら…おでこを出してご覧なさい?」ぴた…っと額に手を当てるグレイ提督……古風な美しさを持った卵型の顔が迫り、琥珀色をした瞳がじっとエメラルドを凝視する…

エメラルド「閣下…ち、近いです……っ///」

グレイ提督「それが何か?……少々熱っぽいようですわね、カンピオーニ提督の所へ行って薬か何かをもらってきてあげましょう」

エメラルド「いえ…わ、私は提督…と……うぅ///」

グレイ提督「わたくしと…何です?」

エメラルド「はぁ…んぅぅ……わ、私は提督と女王陛下のためにこの身体を捧げております…ですが、もし…わがままを許していただけるのなら……///」

グレイ提督「ええ、許してあげます……さ、どうぞ申してご覧なさい?」

エメラルド「……そ、その…ほんの一時で構いません……私の……唇を…///」

エリザベス「まぁまぁ…何ともそれは……大胆でございますわね?」

グレイ提督「エリザベス…エメラルドはドイツやイタリアの艦娘ではないのです、からかうのはお止しなさい?」

エリザベス「失礼いたしました…」

グレイ提督「よろしい……エメラルド、わたくしでよろしいのね?」

エメラルド「は、はい…」

グレイ提督「分かりました…では、わたくしが女王陛下と大英帝国海軍に貢献するそなた「エメラルド」に祝福の接吻をいたしましょう……」ちゅぅ…♪

エメラルド「は、はぁぁ……提督は紅茶の香りが……とても…いい香りです……きゅぅ///」

エリザベス「…あらあら、気を失ってしまったようございますね?」

グレイ提督「わたくしの口づけがそんなにも嬉しかったとは、光栄なことですわね……しかし、どうやらカンピオーニ提督がおっしゃっていた「媚薬」とやらも事実のようですし…ふふ、何ともイタリアらしいと申しましょうか……」

エリザベス「ですが提督、ここは普段から「あの調子」ですから…本当に媚薬の効果があったかどうか分かりそうにはない、と存じます♪」

グレイ提督「ふふふ…まったくですわね。まぁ、しいて言うといつもよりも甘ったるい嬌声がたくさん聞こえる…と言った程度ですわね」

エリザベス「……それにしてもヴァイス中佐とビスマルクたちはどうなっているのやら…想像するだけで愉快でございます」

グレイ提督「なるほど、それはなかなか愉快ですわね…あの堅物のヴァイス中佐がビスマルクとティルピッツに迫られて、しどろもどろになっていると考えると……ふふ♪」

エリザベス「それにあの不作法な「ビスマルク」の事ですから、きっと野太い吼え声で喘いでいるに違いないと存じます…♪」

グレイ提督「まぁまぁ、何とも想像しやすい場面ですこと……ふふふ、おかしいですわ♪」紅茶を注ぎながら、いつもより毒気の強い皮肉を吐くグレイ提督……

エリザベス「それにしても、エメラルドはどういたしましょうか」

グレイ提督「寝台に寝かせてあげなさい……わたくしも手伝いましょうか?」

エリザベス「いえ、わたくしエリザベスは「か弱い」艦娘に過ぎませんが……エメラルド一人程度ならば大丈夫でございます♪」そう言いつつひょいとエメラルドを持ち上げ、ベッドに静かに下ろした…

エメラルド「うぅん……メアリ様ぁ………ふふ…っ///」

グレイ提督「まぁまぁ、気を失ってなおわたくしの事を……提督としてこれ以上の名誉はありませんわね…」

エリザベス「まぁ…このエリザベスも、いつも提督の事をお慕い申し上げておりますわ」

グレイ提督「ふふ……エリザベス、貴女もいつになく正直ですわね…これが薬の効果かどうかは存じませんが、フランチェスカには感謝せねばなりませんわね…?」

エリザベス「ええ、それにエメラルドの面白……いえ心に秘めた本音を聞くことも出来ましたから♪」

グレイ提督「ふふ…ヴァイス中佐とカンピオーニ提督の様子を見に行けないのは残念ですけれど……少なくとも「元は取った」と言ったところですわね」




250 ◆b0M46H9tf98h2018/05/26(土) 11:04:03.83c/9cS0wL0 (2/2)

…ヴァイス提督の客室…

ヴァイス提督「……は、は…はくしっ…!」

ティルピッツ「大丈夫ですか、提督?」

ヴァイス提督「ヤー…誰かに何か噂された気がしたがな……ティルピッツ、具合はどうか?」

ティルピッツ「…私は平気です……一切れしか食べなかったのでクリームもそこまでつけませんでした…それより姉上が……///」

ビスマルク「……「いいかティルピッツ…私はなぁ……実は貴様の事が…」……あぁぁ、妹に面と向かってこんなことが言えるわけがあるか!」

ヴァイス提督「…何やらテーブルに額を叩きつけているが…大丈夫なのか?」

ティルピッツ「いえ……姉上は狼のようにがっついていましたから…どうも薬が回ってしまったようで……」

ヴァイス提督「だからあれほど食べ過ぎるなと…まったく、身から出た錆だ」

ティルピッツ「すみません、提督…でも私では姉上を止めるには実力不足で……」

ヴァイス提督「いや、構わん……それより効果が切れるまでビスマルクをどうするかだな…まぁ、ああして悶々としているだけなら何の問題もないが……」

ビスマルク「……むむむ、こうなったら力づくでも私が妹と提督に好意を持っていることを示さねばなるまい…うむ、そうだビスマルクよ…恐れずに『鉄血政策』あるのみ……ティルピッツ!」

ティルピッツ「は、何でしょうか姉上!」

ビスマルク「うむ…あー……どうもいつもは上手く言えんのだが…私はなぁ、実は…妹である貴様の事がなぁ……その…///」

ティルピッツ「…姉上?」

ビスマルク「えぇい、こうなったら構うものか……ティルピッツ!」ティルピッツのネクタイを引っ張り顔面に引き寄せる…

ティルピッツ「ひっ…な、何でしょうか……姉上…!」

ビスマルク「…き、貴様が好きだぞ!」んちゅぅぅ…♪

ティルピッツ「んんぅ!?……んふっ、んむぅ…///」

ビスマルク「……ぷはぁ…我が妹ながらなんと甘い唇だ……!」

ティルピッツ「…ふぁぁ///」

ビスマルク「うむ…一度したら勇気が出た、これならば……提督!」

ヴァイス提督「何だ、ビスマルク……その…私とも……したいの…か?」

ビスマルク「いかにも…こうなれば一度するのも二度するのも変わらん!」

ヴァイス提督「分かった…そのかわり、きっちり反省してもらうからな……ん」

ビスマルク「よ、よし…ならば参るぞ……んちゅぅ、ちゅぅ……///」

ヴァイス提督「んくっ…んっ、ちゅっ……はぁ…っ///」

ビスマルク「…おぉぉ、おほぉぉ…なんと甘酸っぱくかぐわしいことか……モーゼルの白ワインのような味わいで…頭がくらくらする…ぞ!」

ヴァイス提督「ばかを言え…たかだか唇同士のくっつけ合いに過ぎんものにそんな効果があるわけ……お、おい…何をする気か?」

ビスマルク「提督は頭がいいのだ…こうして私がベッドに押し倒している時点で察しが付くだろう?」

ヴァイス提督「まさか、ビスマルク……本気で…///」

ビスマルク「いかにも…ちっ、シャツのボタンを外すのさえ……もどかしい…っ…えい、構うものか…!」びびぃ…っ、ぶちん……っ!

ヴァイス提督「…だからと言って引きちぎるやつがあるか……んくっ、んふぅっ…///」

ビスマルク「…んふっ、ちゅる…っ…じゅるぅ……っ!」

ヴァイス提督「んっ、んっ、んんぅ…っ!」

ビスマルク「はぁ…はぁ、提督の胸の何と白い……まるでエーデルヴァイスの花の色だ…な!」

ヴァイス提督「よ、余計なお世話だ…んひぃ゛ぃぃっ!?」

ビスマルク「おっ、お゛ぉ゛ぉぉっ…あ゛ぁぁっ!」部屋中に響き渡るような咆哮をあげつつ馬乗りになるビスマルク…

ヴァイス提督「んっ、くぅっ……馬鹿ぁ…もっと、優しくは…出来ないのか……っ///」

ビスマルク「出来るわけあるまい…っ、提督が綺麗なのがいかんのだ……あぁぁっ!」

ヴァイス提督「んくっ…んぁぁぁっ!」

………


251 ◆b0M46H9tf98h2018/05/29(火) 01:34:10.50bPf8OvDE0 (1/2)

…一方・提督寝室…

提督「……で、結局こうなるわけね」裸でベッドに寝転がりつつ、提督の片腕を抱きしめながらすやすやと眠っているライモンの頭を撫でる…

ライモン「…すぅ…すぅ…むにゃ……すぅぅ…」

カヴール「ふふ、この程度でよかったですね…提督♪」むっちりと魅力的な白い身体をさらに引き立たせる、ミラノ製の黒レースのランジェリーで提督の左側に寝そべり、片肘を立てて頬にあてがいながら微笑している…

提督「…まぁね」足もとでは大型潜の「エットーレ・フィエラモスカ」と大型敷設潜「ピエトロ・ミッカ」が疲れ果ててぐっすり眠りこけている……

カヴール「提督はもっと大変な事を想像していたのでしょう?…例えば……」


………



提督「…はぁ、はぁ、はぁ……ど、どうしよう…!」提督用浴室の隣、小さな個室になっている化粧室に閉じこもって鍵をかける……

リットリオ「…提督ぅー…ど~こで~すかぁ~……♪」

ローマ「私たちと一緒に…「イイコト」しません?」

ヴィトリオ・ヴェネト「えへへ…早く出てこないと……お仕置きですよっ?」

提督「…ひっ……!」腰のベレッタ・ピストルをホルスターから抜いて、震える手でスライドを引く…と、ドアが音を立ててゆがみ始める……

提督「ひぃぃ…こ、来ないで……来たら本当に撃つわよ…っ!?」

リットリオ「ふふ、優しい提督がそんなことする訳ないじゃないですかぁ……それに…」

提督「……そ、それに?」

リットリオ「…私を止めたいなら、9ミリのピストルくらいじゃダメですよ……っ♪」そう言いながら隙間に指を入れてメリメリと扉をこじ開ける…ドアに掛けていたチェーンが基部ごとはじけ飛び、蝶つがいがゆがんでいく…

提督「あ…あぁぁ……」恐怖のあまり制服のタイトスカートを濡らし、化粧室の床にへたり込む…と、半壊したドアから満面の笑みでリットリオが顔を出す……

リットリオ「……みぃつけた♪」

提督「いやぁぁ!…やめてっ、お願い…何でもしてあげるからっ!」

リットリオ「ふふっ…大げさですよっ、提督?…ただ……提督が「何でも」してくれるなら、イロイロしちゃいますねっ…んふふっ♪」

ヴェネト「ふふふ…っ♪」

ローマ「じゅる…っ♪」

提督「いやぁぁあぁっ…!」

………

カヴール「と、まぁ…こんな感じかと♪」

提督「……まるでホラーね」

カヴール「ふふふっ…それに引き替え現実は可愛いライモンドに、一人っ子の「フィエラモスカ」と「ミッカ」……それと私だけなんですから、提督からしたら「お茶の子」だったでしょう♪」

提督「あのね……正直に言って、腰ががくがくして立つことも出来そうにないのだけれど…」

カヴール「ふふ、ならお休みになればいいじゃありませんか…子守歌でも歌ってあげましょうか?」

提督「カヴール、世の中には「疲れすぎて眠れないことがある」…って知らないかしら」

カヴール「あらあら…私は提督を疲れさせないよう、チェザーレにデュイリオを交ぜて一戦こなしてから参りましたのに……そんなことを言っているようでは大作戦の時に体力が持ちませんよ?」

提督「作戦とえっちを同列に論じないで欲しいわ……はぁ…」

カヴール「それにしても…今回の「バニラエッセンス」はずいぶんと士気を高める役に立ってくれましたね♪」開いた窓からあちこちの部屋から漏れてくる嬌声が聞こえてくる…

提督「…そんなことで士気を高められても…それと…まぁヴァイス提督はともかくとしても……メアリに鎮守府の「奔放な百合事情」を知られちゃったのはね///」

カヴール「あら…グレイ提督に知られて何か問題でも?」

提督「だってメアリはイギリスの提督よ?…多かれ少なかれ「SIS」みたいな諜報組織と関係があるでしょうし、使えるとなったらスキャンダルだろうが暴露写真だろうが構わず武器にしてくるわ……」

(※SIS…イギリス秘密情報部。よく間違って「MI6」と呼ばれていて、最近では半ば公式のニックネームになっている…ちなみに「007」こと「ジェームズ・ボンド」もここの所属と言う設定)

カヴール「提督ったら少し考え過ぎで…いえ、イギリスの事ですからあながち「ない」とも言えませんね……」

提督「ね?…こうなったら機先を制してコリドーニにメアリの恥ずかしい写真でも撮っておいてもらおうかしら……」

………


252 ◆b0M46H9tf98h2018/05/29(火) 02:37:04.24bPf8OvDE0 (2/2)

…別の日・厨房…

提督「……それじゃあ私も手伝うから、一生懸命やるように!」

…よれよれのカットソーに下着のショーツ一枚で、手にはゴム手袋をしている提督……見上げる先にはひと月分の油汚れが溜まって、ギトギトになっている換気扇が「タワーリング・インフェルノ」(そびえたつ地獄)となって立ちはだかっている……すでに調理器具はディアナとエリトレアが「退避」させていて、ガス台も元栓を閉め、調理台の上には読み終わった新聞紙が広げてある……

ガリレイ「…了解…せっかくのいい天気の日に私はこんな事をしている……それでも地球は回ってるのよね…」

ガルヴァーニ「それは誰のせいだと思っているのかしら……ガリレオにはあとで電気ショックでも浴びせてあげようかしら…ぶつぶつ……」

トリチェリ「うぅ…先生の起こしたトラブルだから私も連帯責任ですよね……ふぅ、こうなったら頑張りますよ…」

フェラリス「あーあ、いくら私の姉とはいえ…恨み言の一つも言いたくなるわ…」

アルキメーデ「まったく、嫌になるわね……」

チェザーレ「いかにも…だいたいなんでチェザーレまで罰を受けねばならんのか……提督、チェザーレが好きなものを買ってやるから見逃してはくれまいか?」

提督「…そう言う賄賂(わいろ)を使うような娘は罰が倍になるわよ?」

チェザーレ「く…やはり提督は元老院のようにはいかぬか……」

(※ユリウス・カエサルは地位を得るまでにもの凄い額の賄賂を使い、当時の任地イスパーニア(スペイン)の寺院に納められた寄進の金銀までくすねて元老院議員にばら撒いたことで有名だった…らしい)

提督「文句を言わない…さぁ、それじゃあ始めましょう……終わったら冷たい飲み物が待っているんだから♪」

ダ・ヴィンチ「仕方ないわね…ここは私が素晴らしい発明品で……!」

ガリレイ「うん、さすがは世界の大天才ね!……で、どんな道具があるの?」

ダ・ヴィンチ「…はい♪」

ガリレイ「えーと……なにこれ」

ダ・ヴィンチ「見ての通り、食器用洗剤と使い古しの歯ブラシよ」

ガリレイ「…は?」

ダ・ヴィンチ「なに、ガリレオは知らないの?」

ガリレイ「いや……何が?」

ダ・ヴィンチ「あのね…換気扇の汚れなんてたいていは油なんだから、50℃くらいのお湯に食器用洗剤を溶かして漬けちゃえばあっという間に落としやすくなるのよ…そうでしょう、提督?」

提督「ええ、そうよ……ただしそうするには、あの地獄の底みたいに汚れた換気扇のフードの中に頭を突っこんで、フィンとカバーを取りはずさなきゃならないわけだけれど…ちなみに私はパス♪」

チェザーレ「チェザーレも髪を汚したくないから遠慮させてもらおう♪」

トリチェリ「わ、私は他の所で頑張りますから……」

ガルヴァーニ「ま、一番の原因なんだからガリレオがやるべきよね……ふふ」

ダ・ヴィンチ「異議なし♪」

ガリレイ「え、ちょっと待って…私だって嫌なんだけど?」

提督「……ふーん」

ガリレイ「う…分かった、分かったわよ……それでも地球は回っているものね!!」

提督「…ガリレオ、顔を突っこむ前にこれを付けてね?」目に油の雫が入らないよう古い水泳用のゴーグルと、髪を汚さないよう縁がほつれているスカーフを渡した…さっそくゴーグルをかけてスカーフを頭中に巻きつけたガリレオ…

ガリレイ「はいはい…どうもありがとう、提督……うわぁぁ…」

ディアナ「…中はひどいことになっているでしょう?」様子を見に来たディアナが下からのぞきこみながら声をかける…

ガリレイ「……心底見なきゃよかったわ…パネルを外すわよ」フィンとカバーを取り外し、あちこちに酸化した油独特のすえたニオイのする汚れを付けて降りてきた…

提督「ご苦労様。それじゃあ後はみんなでやりましょう」ハブラシと洗剤を持って換気扇のフィンをにらみつける提督…

チェザーレ「うむ…こうなったら仕方あるまい」

トリチェリ「私もがんばりますから、一緒に頑張りましょう?」

アルキメーデ「まぁ…トリチェリに言われたら仕方ないわ」

フェラリス「ええ、そうですね」

………


253 ◆b0M46H9tf98h2018/06/01(金) 01:14:37.62nOzQ/z1p0 (1/2)

アルキメーデ「……トリチェリ、その歯ブラシをとって?」調理台の上にまとめて放り出してある使い古しの歯ブラシを指差した

トリチェリ「あぁ、はいはい…油汚れが相手ではすぐダメになっちゃいますものね」

アルキメーデ「そうなのよ…って、これ……」手渡された白と青の歯ブラシをしげしげと眺め、油汚れに触れていない事を確かめると…そっとポケットにねじ込んだ……

トリチェリ「ん…どうかしたんですか?」

アルキメーデ「あぁ、えーと…そうそう!…いちいち取ってもらうのも面倒でしょうし、数本まとめて取ってもらえれば…って思ったの」

トリチェリ「なるほど、それもそうですね……はい、どうぞ♪」

アルキメーデ「ありがと。ふふ、きっと日頃の行いがよかったのね…」アルキメーデがそっと隠した歯ブラシは、「キスしたときに食べかすがついていたりしたら恥ずかしいから…」と、普段から歯ブラシ選びにこだわりを持っている提督の使い古しだった…

アルキメーデ「……ふふーん、ふーん…♪」

チェザーレ「ほう、ずいぶんと上機嫌ではないか…♪」

アルキメーデ「いや、だって…その……何か汚れていた物が綺麗になるっていい気分だもの」

提督「ふふ、アルキメーデは綺麗好きなのね…えらいえらい♪」

アルキメーデ「…まぁね」

フェラリス「うぅ、それにしてもフィンの汚れにフィルターの汚れ…はぁぁ……」

ダ・ヴィンチ「食器用洗剤でも落ちるものだけれど…もうちょっとひと工夫が必要だったかもしれないわ……」

ガルヴァーニ「本当にね…ねぇ、ダ・ヴィンチ?」

ダ・ヴィンチ「んー、何かしら?」

ガルヴァーニ「…あなた、世界の大天才なんでしょう?ここで汚れが綺麗に落ちるような工夫を思いついてくれない?」

ダ・ヴィンチ「うーん……そう言われても…」

提督「はいはい、考えている間も手を動かせば早いわよ…歌でも歌いながらやれば気分よくできるでしょう?」

ガリレイ「こんな油汚れの中で気の利いた歌なんか出る訳ないわよね…まったく……」

提督「もう、ぶつぶつ言わないの。私だってこうして汗だくでやっているのだから…ね?」

トリチェリ「そうですね、提督ったら汗びっしょりで……す///」水色のカットソーは汗でしっとりと濡れ、つんと突き出した乳首と布地に張りついた豊かな乳房が透けて見える……

チェザーレ「うむ…その上頑張ってこすっていて……何とも良い眺めであるな…♪」提督が歯ブラシで浮いた汚れをかき落とすたびに、たゆんっ…と胸が弾む…

提督「それって…もしかして「努力する人は綺麗に見える」って言うことかしら?」

チェザーレ「あぁ、うむ…そう言う意味であるな……もとより綺麗な提督が真剣な顔をしていると、なおの事引き立つと言うものだ…///」

提督「ふふ、嬉しい…じゃあもっと頑張らないといけないわね♪」

チェザーレ「なに、チェザーレもここにいるのだ……ぜひとも頼ってもらいたいな♪」…揺れる提督の胸を目で見て楽しみながら、ごしごしと換気扇の羽根をこする……

トリチェリ「あの、提督…良かったらここを押さえてもらえますか?」

提督「ええ」…トリチェリに近寄ると腕の間に手を伸ばし、下から換気扇の部品を支える提督……

トリチェリ「え、えーと…もうちょっと奥を支えて下さい……///」…二人羽織りのような具合で後ろに立った提督……一方のトリチェリからは背中に当たって柔らかく押しつぶされる乳房と、耳元にかかる荒い息づかいに甘い吐息が感じられる……

ガリレイ「…ちょっと近すぎじゃないかしら?」

トリチェリ「私は「部品を支えてください」と提督にお願いしているだけです……ちょっと勘繰り過ぎではありませんか///」

提督「ええそうよ、ガリレオ……それにトリチェリが一生懸命やっているのに、水を差すような事を言うのはどうかと思うわ」

ガリレイ「いえ、私は単に思った事を…まぁいいわ」

トリチェリ「…それでは提督、申し訳ないですが今度はここを……」もっと身体を押し付けてもらえるよう、わざと手の届きにくい所を支えてくれるよう頼む……

提督「分かったわ……で、胸を押し付けられた気分はいかが…?」耳元でいたずらっぽくささやく…

トリチェリ「……はい、むちむちで素晴らしいです…///」

提督「ふふっ、私もトリチェリに抱きつけて幸せよ?……さぁ、これ以上視線を集めないように手早く終わらせましょう」

トリチェリ「…はい///」



254 ◆b0M46H9tf98h2018/06/01(金) 02:23:16.46nOzQ/z1p0 (2/2)

…しばらくして…

チェザーレ「うむ…終わったな♪」汚れた服を洗濯機に放り込み、シャワーでさっぱりとした気分になってから食堂に戻ってきた提督たち…

ガリバルディ「リベッチオ、これを運んでおいてちょうだい……ほら、みんな手際よく動きなさい?」

リベッチオ「うんっ!」

ドリア「ふふ、今日のお昼はなんでしょう……考えるだけでお腹が空きますね♪」

…辺りであくせくしている空腹の艦娘たちはディアナが厨房を元に戻すまで昼ごはんにありつけないので、時折テーブルの上に出されたチーズやオリーヴをつまみながら、積極的に手伝っている…

アルキメーデ「…はー、それにしても疲れたわ……」そう言って力なく椅子に腰かけている…

提督「みんな、お疲れさま…これで換気扇掃除は完了ね」

ディアナ「ええ、皆さんがやってくれたおかげで助かりました…感謝いたしますよ♪」

ダ・ヴィンチ「どういたしまして…それにしてもくたびれたわ……」

ガリレイ「ええ…ところで提督」

提督「なぁに、ガリレオ?」

ガリレイ「後で換気扇のフードに、メッセージを刻んだプレートを取り付けていいかしら…」

提督「メッセージ…どんな?」

ガリレイ「……ダンテじゃないけれど「すべての希望を捨てよ」って」

提督「…笑えるわ……でもこれで一カ月は見なくても済むのだから、そう言わないの」

ガルヴァーニ「そうね、そもそもはガリレオがあんな薬を作ったせいなんだから…少しは反省しなさいよ?」

ガリレイ「ちょっと待って、まるで私だけが悪いみたいに言われているけれどね……そもそも調合自体はみんなでやったじゃない」

トリチェリ「でもバニラエッセンスの瓶に入れたのはガリレオ先生ですよ?」

ガリレイ「うっ…弟子にまで言われるとはね……分かったわ、黙ってコーヒーでも飲んでいればいいわけね」

提督「でも思っていたより時間がかかったせいで、お昼の時間に食いこんじゃったわね…ディアナ、今からで悪いけれど何か作れる?」

ディアナ「ふふ……わたくし、そこに抜かりはありませんよ。お昼は『ポークソテーの冷肉・南イタリア風』です♪」冷蔵庫から取り出した大皿にはカリッと焼いてあるポークソテーの冷やしたものが並び、上には「ソース」と言うより、ざく切りのサラダのような具だくさんの「サルサ・ポモドーレ」(トマトソース)がかかっている…

提督「まぁ、美味しそう♪」


…コールドポークにかかっている「サルサ・ポモドーレ」は、みじん切りにしたたっぷりの野菜をニンニクと唐辛子で香りづけしたオリーヴオイルで軽く炒め、そこにたっぷりと荒みじんにしたトマトを入れる……ある程度トマトが煮詰まって生の紅色が濃い柿色に変わったら塩胡椒、少しのコンソメスープ、オレガノ、オールスパイスのようなちょっとした香辛料を利かせる……もっとも、スパイスがなくても甘酸っぱいトマトと豚肉の相性は抜群で、素焼きのカップで飲むような素朴なテーブルワイン、普通のパン…あるいはクラッカーを並べただけだとしても美味しく食べられる…


チェザーレ「おぉ…何ともよい香りだ♪」…オリーヴの酢漬けとひよこ豆のサラダをつまみながらちびちびと赤ワインをすすっていたが、大皿を見て微笑を浮かべた……

アッテンドーロ「ふぅ、こっちも待ちくたびれたわよ……それじゃあさっそく♪」カリッと焼けた豚の脂身の多い所を選んで取り、粒マスタードを添える…

ライモン「もう、ムツィオったら提督も取らないうちに…はしたないですよ?」

アッテンドーロ「悪いわね、提督……こっちはさっきまで訓練をしていたからお腹がぺこぺこなの」

提督「いいわよ…その代わり私にも取ってくれる?」

アッテンドーロ「ですってよ、姉さん?」

ライモン「でも…あなたが言われたのよ、ムツィオ?」

アッテンドーロ「知ってるわ……でも「愛しの提督」には、姉さんがよそってあげた方が気が利いているでしょうよ♪」

ライモン「…も、もう///」

ドリア「うふふっ…ライモンドによそってもらったら美味しさも格別ですね、提督?」

提督「ええ♪」

ライモン「まったくもう…みんなしてわたしをからかうんですから……はい、どうぞ…///」

提督「ええ、グラツィエ……ライモン♪」お皿を受け取ると、トマトソースの跳ねたライモンの指先を「ちゅっ♪」と舐めとった…

ライモン「///」

………


255 ◆b0M46H9tf98h2018/06/02(土) 11:25:43.92Cmorf5lF0 (1/3)

…数日後・工作室…

提督「……ついにこの日が来たわね」


…六日前にガタピシとおかしな音を立て、建造完了まで「144時間」などという数字を弾きだした建造装置を不安げに眺める提督……周囲には土のうを積み、そこに「ベレッタ・BM59」オートマティック・ライフル、「MG42/59」軽機関銃、手榴弾数個を立てかけて、何が出てきても大丈夫なように身構えている一同……提督は旧イタリア王国士官風の白い詰襟にフリッツ・ヘルメットをかぶり、髪をお団子に結い上げて、土のうの陰にしゃがんでいる…


ガリバルディ「大丈夫よ、私がついているわ」

チェザーレ「うむ、チェザーレもそばについているからな…ローマ軍団が後ろに控えているつもりでいればよいぞ」

コルサーロ(ソルダティ級駆逐艦「アラビア海賊」)「あたしだってついてるぜ、提督……深海の連中なんて出て来てみなよ、この三日月刀に物をいわせてやるさ」青いターバンを頭に巻き、つま先の尖った靴を履いているコルサーロ…

スクアロ(スクアロ級中型潜「サメ」)「…ふふっ、いざとなったら私がこの丈夫な歯で噛みちぎってやるわ…♪」

ムレーナ(フルット級中型潜「ウツボ」)「ええ…ハチの巣も悪くはないでしょうけれどね……」冷たい微笑を浮かべると、ベレッタM38「モスキト」短機関銃のボルトを引いた……二本ある引き金の手前側に指をかけ、銃身を土のうに乗せて待ち受ける…

提督「…ありがとう、心強いわ」

ライモン「さぁ、来ますよ…残り時間…3…2…1……建造完了です…!」

提督「……うっ!」…いつもと変わらないラピスラズリのような光が工作室を照らし、一瞬目を眩ませる……

チェザーレ「むむっ…!」

ガリバルディ「出てくるわよ!」

コルサーロ「はんっ、待ちくたびれたよ…!」

提督「こんなに時間がかかるなんて一体どんな……って、あら?」


…青い光が薄れると、建造装置の前に中型潜くらいの艦娘が二人だけ立っていた……片方は淡いグレイの水着のような「艤装」にギリシャ風のアップに結い上げた髪、一方の肩には金の毛皮をかけている……もう一人は少しぼんやりした表情でゆらゆらと身体を揺さぶりながら、水着の上にシースルーの青い薄物を羽織り、頭には透明なガラスのようなカチューシャを付けている…


艦娘?「…ボン・ディア、提督さん……鎮守府までこの様子だと、かなりの激戦地に来ちゃったみたいね?」…いきなりポルトガル語で「こんにちは」とあいさつする艦娘…周囲の物々しい様子を眺めてから、足もとに気を付けて前に出た

提督「ボン・ディア……えーと、貴女は…?」

艦娘?「そうね、まずは自己紹介から…私は中型潜「アルゴ」級のアルゴ……勇士と思うものは私に乗れーっ!」

提督「それで六日もかかったのね……ふふ、深海棲艦じゃなくてよかったわ♪」自己紹介を済ませると、迷彩カバーをかぶせてあご紐までかけているヘルメットを眉の上まで持ち上げ、「アルゴ」の頬に音高くキスをした…

アルゴ「んぅっ…もう、提督ったらずいぶん慣れなれしいじゃない♪」

提督「ふふっ…それで貴女が……」

艦娘「はい…中型潜「アルゴ」級の「ヴェレラ」です……もしかして、触ると毒かもしれません……よ…?」綺麗な青色の瞳に透明感のあるぷるぷるの肌…端正な見かけと長い髪が、病弱なお嬢さまのように見せている……

提督「ふふ、刺さないでね…?」軽く左右の頬にキスをすると、ぱちりとウィンクした…

ライモン「はぁ……ちゃんと艦娘でよかったです…」

コルサーロ「…まったくさね」

提督「ふぅ、杞憂でよかったわ……こちら工作室」携帯無線機を取り上げて「送信」を押す…

ドリアの声「はい、こちら第一戦隊…工作室どうぞ?」

提督「出てきたのは艦娘…繰り返します、出てきたのは艦娘……警戒状態は解除してください、どうぞ」

ドリア「了解、それはよかったです…どうぞ」

提督「ええ……武器を武器庫へ戻したら、手を洗ってごちそうの準備に取り掛かって下さい…以上、通信終わり♪」

ムレーナ「…歓迎するよ…さ、ひざまづいて私の指輪にキスをしてもらえるかな?」

提督「もう、いきなりそれはないでしょう……それより、早くお昼にしましょうね♪」

チェザーレ「うむ、土のうを片づけんといかんからな」

アルゴ「……一体何に備えての準備だったの?」

提督「あー…えーと……///」

ムレーナ「…みんなの心が生み出した疑心暗鬼にさ……さ、一緒に来るといい」ギャングの大ボスが良く出来た部下にやるように、肩に手を回してぽんぽんと軽く叩いた…

………


256 ◆b0M46H9tf98h2018/06/02(土) 12:13:02.36Cmorf5lF0 (2/3)

…艦娘紹介…


中型潜「アルゴ」級。1937年生まれ。二隻

排水量は780トン/1000トン、完全複殻式


イタリア王国海軍が第一次大戦後、初めて建造した複殻構造の大型潜「バリラ」級の系譜を継ぐ中型潜。

本来は1931年に、大型潜「グラウコ」級二隻と同じくポルトガル海軍に発注されたがキャンセルされ、35年にイタリア王国海軍が引き取って完成させたもの……が、ポルトガル海軍のキャンセルやその後の扱いに関する処理などで建造が中断していたこともあり、1931年に建造を開始してから37年に完成するまで、なんと6年もかかったという記録破りな潜水艦……イタリアがスローライフの国とはいえかなりのカタツムリぶりではある…

…とはいえ肝心の性能はすこぶる優秀で信頼性に富み、このクラスを参考にイタリア中型潜の完成型である「フルット」級が生まれたことからも意義深い二隻


主機は1500馬力(ディーゼル)/800馬力(電動機)で14/8ノット

武装は533ミリ魚雷発射管4門(艦首)/2門(艦尾)、100ミリ単装砲1基、13.2ミリ連装機銃2基

………

戦中は地中海と大西洋で有効活用され、ネームシップ「アルゴ」は43年に建造所CRDA社で修理中に休戦となり、ドイツ軍に接収されるのを防ぐため自沈、ヴェレラもやはり43年ごろ、英潜の雷撃によって撃沈された


艦名は「アルゴ」(Argo)がギリシャ神話の有名な冒険物語、「金羊毛」を求めたイアーソーンと勇者たちの乗った船「アルゴー号」で、ヴェレラ(Velella)は青い胴体と、透明な空気袋を「帆」にして海上を漂うクラゲの一種「カツオノカンムリ」から…ちなみに「カツオノカンムリ」は毒があり、触ると数日は入院することになるという…

………


艦娘「アルゴ」は女神ヘーラー(ローマでは「ユーノー」、英語では「ジュノー」)から授けられたという、「未来を予知する柏の小枝」を模した小枝を持っていて、肩には金羊毛を模した金の毛皮をかけている…艦娘「アルゴナウタ」(「アルゴー号の乗組員たち」…一般的な「勇敢なもの」と言う意味の他に、イタリア語では「イカの一種」を指すこともあるらしい)とは当然乗ったり乗られたりの関係に…

ヴェレラは「カツオノカンムリ」と同じような青いシースルーのケープやベビードール、透明な「帆」のようなカチューシャを付けていて、よく風任せにふわふわ、ぼんやりしている……どちらもポルトガル海軍にキャンセルされた経緯からか、ポルトガル語に堪能で甘いものが好き…


………




257 ◆b0M46H9tf98h2018/06/02(土) 12:20:37.03Cmorf5lF0 (3/3)

…ずいぶん投下が遅くなってしまいましたが、これで時間のかかった「アルゴ」級の建造を小ネタに使うことが出来ました……この後は「600」型シリーズの数クラスを登場させれば、主だった艦艇は全部登場したことになります…


…他にも提督の回想(子供時代・少尉~大尉時代)や百合っぽいシチュエーションも多少思いついてはいますので、また思い出した頃にのぞいてみてもらえればと思います…


258以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/06/03(日) 12:11:46.58M1oLGrdDo (1/1)

乙。読んでるよ


259 ◆b0M46H9tf98h2018/06/04(月) 01:06:14.02kGuf3bgl0 (1/2)

>>258 グラツィエ、読んで下さってありがとうございます…更新は遅いですが、どうぞごひいきに……


260 ◆b0M46H9tf98h2018/06/04(月) 02:02:11.76kGuf3bgl0 (2/2)

…数日後・提督執務室…

提督「さてと…飲み物はコーヒーに紅茶、ミルクにレモン水……どれにする?」鎮守府の暮らしに何かと戸惑うこともあるだろうと、提督は「アルゴ」級の二人を執務室に呼んで、世間話をしながら悩みを聞いていた……

アルゴ「ならカフェラテを…ミルクたっぷりで甘いのを♪」

ヴェレラ「あ、私も甘くして下さい……」

提督「ふふっ、分かってます……お菓子は何がいいかしら?」棚からお菓子の入っている蓋つきのお皿を持ってきた…

アルゴ「えぇと…それじゃ……どれにしようかなー…っと」神話のアルゴー号が船出する際に女神ユーノーから贈られたという「未来を予知する柏の枝」…の飾り物を手に考え込み、それからおもむろに顔をあげた……

提督「どう、決まった?…別に一つじゃなくてもいいわよ♪」

アルゴ「ふふ、そう言ってくれると思った……カステーラにクッキー…あ、あとこの美味しそうなチョコレートをもらうわね♪」

提督「ええ、どうぞ…ヴェレラも欲しかったら好きなだけ取っていいわよ?」

ヴェレラ「わ…そうですか……それでは…ビスコッティにケーキを…あ、カンノーロも美味しそうですね……」

提督「はい、どうぞ♪」

ヴェレラ「わぁ…うれしいです……あむっ……♪」

提督「…美味しい?」

アルゴ「とっても美味しいわ…砂糖をいっぱい使ったお菓子が自由に食べられるなんて、いい時代になったものね♪」

ヴェレラ「そうですね……ここに来られてよかったです……んむ…っ…♪」口の端にクリームをつけて、幸せそうにケーキを味わっている……

提督「ふふ…クリームがついているわよ?」小ぶりな応接用のテーブルに両肘をつき、手をあごに当てて目を細めている…

ヴェレラ「ん……どっちですか…?」

提督「もうちょっと端っこに……もう、ふふっ♪」指を伸ばしてつぅ…っとクリームをすくい取り、そのまま口に含んで舐めとる提督…

ヴェレラ「……ん♪」

提督「はい、取れたわ」

ヴェレラ「ふぁ…ありがとうございます……///」

提督「どういたしまして…それじゃあ鎮守府暮らしはまぁまぁって所ね?」

アルゴ「まぁまぁどころか……こんな楽な暮らしをしてて「バチが当たらないか心配」ってくらい♪」

提督「ふふ…っ♪」

ヴェレラ「…それにしても……提督の執務室は立派ですねぇ……んー…と?」甘いものをたっぷりお腹に収めて、とろとろと眠そうな表情のヴェレラ……左右の壁をゆっくり見回して額に入っている数枚の感状に気が付くと、トコトコと歩み寄って書いてある文章を眺めた……

アルゴ「なに…って、提督への感状?」

ヴェレラ「うん……「カンピオーニ少尉の卓抜せる勇敢さと功績をたたえて、ここに『海軍青銅勲章』を授けるものである」…ですって…ぇ……♪」

提督「あぁ、それね…せっかく立派な額縁もあるし、ファイルにしまうのも何となくもったいないような気がして……べ、別に見栄っぱりだから飾っているわけじゃないのよ…///」

アルゴ「ふふ、そんなこと言ってないでしょ……ね、せっかくだから聞かせてちょうだい?」

提督「そうねぇ…まぁライモンやカヴールも知っていることだから……」

アルゴ「やったぁ…私、英雄豪傑とか勇敢なお話は大好きよ♪」

ヴェレラ「それじゃあ…せっかくなのでお話、聞きたいです……♪」

提督「…ふぅ、分かったわ」




261 ◆b0M46H9tf98h2018/06/05(火) 02:10:32.76JFQuf9Xe0 (1/3)

………

…十年ほど前・ナポリ…

提督(少尉時代)「ふふ、どうかしら?…お母さま、シルヴィアおばさま♪」制服を見せびらかすように、軽くくるりと回ってみせる…

シルヴィア「とっても似合ってるわ」ちゅっ…♪

クラウディア「ええ、フランカは色白だから黒がよく似合うけど……白い夏服も爽やかでいいわね♪」んちゅっ…ちゅぅっ♪


…狭いベッドに、女性士官専用どうしとはいえプライバシーのほとんどない艦内生活……そうした部分にはいくらか閉口したものの、船酔いになることもなく、無事にフリゲート艦「インパヴィド」級での遠洋航海任務を終えた提督…シルヴィアとクラウディアはそんな提督を出迎えるために、わざわざナポリのホテルに部屋を取ってまで来てくれていた……白い制服も初々しい提督を抱きしめ、熱いキスを交わすシルヴィアとクラウディア……


提督「ふふっ、来てくれてありがと…♪」

シルヴィア「いいのよ、たまには出かけた方が頭の体操になるわ」

クラウディア「それに初めての洋上勤務だもの、ちゃんとお出迎えしてあげたかったの……さ、行きましょう♪」

提督「ええ、ホテルに着いたら制服を脱いで…うんと美味しいものを食べたいわ」

クラウディア「ふふ、そうね♪」

………

…しばらくして…

提督「お母さま、シルヴィアおばさまとちょっと出かけて来るわね?」

クラウディア「ええ、いいわよ…どこに行くの?」

提督「ふふ、ちょっとね……大丈夫、レストランの予約時間までには戻ってくるから」

クラウディア「そう、それなら大丈夫ね♪」

シルヴィア「一人にさせて悪いわね」

クラウディア「ううん、気にしないで…早く戻って来てね?」ちゅ…♪

シルヴィア「ええ」ちゅぅ…♪

…街中…

提督「ねぇシルヴィアおばさま……お母さまは喜んでくれるかしら?」…初めての遠洋航海手当で何かプレゼントを贈って驚かせようと考えている提督…クラウディアの好みが良く分かっているシルヴィアについてきてもらい、あれこれと遠洋航海の話をしながら連れだって歩いている……

シルヴィア「ふふ、喜ぶに決まっているわ……でも、それにはまずお金をおろさないとね…?」

提督「分かってるわ♪…大丈夫、艦内の酒保(売店)で買えるものはあんまりなかったし、お給料はいっぱい貯まっているの」

シルヴィア「…それでも足りないようなら私も出してあげるから……何よりクラウディアの好きなものを選んであげましょうね」

提督「ええ……あ、あったわ♪」







262 ◆b0M46H9tf98h2018/06/05(火) 10:58:01.30JFQuf9Xe0 (2/3)

…銀行…

提督「…何でこんなところにパン屋のバンが停まっているのかしら……」銀行の脇道からはみ出すような形で無神経に停めてあるパン屋のバンに、提督は眉をひそめた…

シルヴィア「…」軽いグレイのブレザーを羽織っていたが、暑いのか前のボタンを外している……

行員「…いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」

提督「あ、えーと…口座からお金を下ろしたいのですが……」

行員「はい、それでしたらこちらへどうぞ…お客様はご本人様でいらっしゃいますか?」

提督「ええ、そうです」

行員「そうですか…では通帳と、お客様がご本人様であることが分かるものを提示して頂けますか?」

提督「あぁ、はい……これでいいですか?」まだ慣れない銀行でのやり取りにまごつきながら、海軍の写真つき身分証を取り出す…

行員「はい、結構でございます…ところでお客様は新しいサービスである……」大人しい感じのする提督に、ベテランらしい行員のお姉さんはさっそく色々なサービスプランや契約を持ちかける…

提督「えーと…つまりこのカードで電子決済が出来るようになると……ごめんなさい、特に必要がないのでいらないです」…その頃は提督もまだまだ真面目で、ある程度話を聞いてから丁寧に断っている

シルヴィア「……何してるの?」

提督「あぁ、おばさま…えーと……」

シルヴィア「ふぅ……申し訳ないけど、今日は投資信託も電子決済もクルーザーもビジネスジェット機もなし…大事な人を待たせているから手際よくお願い」

行員「あ、これは失礼いたしました…」

提督「……ふぅぅ、ありがとう」

シルヴィア「あのね、そういう時はとりあえず「必要ないです」って言っておきなさい……いちいち話を聞いていたら日が暮れるし、向こうだってあれだけしゃべらされたら舌がくたびれるわ」

提督「ええ、今度からそうするわね…」やっとお金を下ろして銀行を出ようとしたとき、突然脇道のバンから覆面姿の数人が勢いよく飛び込んできた……

強盗「金を出せ!!」

強盗B「全員床に伏せやがれ!!」

強盗C「いいか、足もとの警報ベルを押そうなんて考えるなよ!」

シルヴィア「ね、これだから銀行で長居をすると良くないのよ…それにしてもこんな時に……」床に伏せたまま肩をすくめるシルヴィア…

提督「ええ…お母さまが待っているのに……」

シルヴィア「そうね……はぁ、取るなら取るでいいから早く済ませてくれないかしら…」

強盗「くそっ、早くしやがれ…!」ショットガンの筒先で行員のお姉さんをぐいぐいと押す…

行員「は、はい…今開けます……」

強盗「…どけっ!」手が震えて引き出しを開けられない行員に業を煮やし、平手で頬を張り倒す強盗……引き出しをこじ開けると現金を引っつかみ、あちこちからかき集めさせた他のお金と一緒に麻袋へ突っ込む……

強盗「いいぞ、ズラかれ!」玄関ドアを蹴り開けて表に飛び出していく三人……

シルヴィア「…フランカ」履いている革のショートブーツにそっと手を伸ばし、小さいベレッタ・ピストルを取り出す…

提督「…ええ!」

…銀行前…

強盗B「あぁ、くそっ…!」麻袋がほつれていて、十数枚のリラ札がひらひら舞い落ちる……慌てて拾い集めようとする覆面男…

強盗「そんなのほっとけ…早く乗れ!」

シルヴィア「…」パン、パンッ!

強盗B「うぐっ…!」

提督「…」パンッ、パァン!

強盗「ぐわあ…っ!」

強盗C「ち、畜生っ…!」慌ててアクセルをふかすがギアが上手く入らない…

提督「…」パン、パンッ…パンッ!

強盗C「うわ…っ!」腕を撃ち抜かれて運転席から転がり落ちてきた強盗……

提督「はぁ…はぁ……はぁぁ……」追いかけた瞬間は何でもなかったはずが、ほっとした瞬間に脚が震えてへたり込む提督…

………


263 ◆b0M46H9tf98h2018/06/05(火) 11:59:24.38JFQuf9Xe0 (3/3)

提督「…って言うようなことがあって、それで表彰されることになったのだけど……今思い返しても恥ずかしいわ///」

アルゴ「いいじゃない、とっても格好いいわ!」

提督「いえ…だって強盗を追いかけておいて腰を抜かすなんて間抜けもいい所よ?……しかもその後の数日は「女性海軍士官、強盗を退治!!」って新聞に書きたてられて…」

ヴェレラ「…ほぇぇ……♪」

提督「おかげで当日の夕食すっかりおじゃん…警察署のカフェテリアで買った薄っぺらなチーズサンドウィッチを一つ食べただけで、数時間も事情聴取を受ける羽目になって……」

アルゴ「あらら…それにしても、どうして提督と「シルヴィアおばさま」は後を追いかけたの?」

提督「んー…私はかーっとなっていて、なんで追いかけたか自分でもよく分からないのだけど……シルヴィアおばさまは冷静で「無抵抗の女性の頬を張りとばすなんて許せなかったから」らしいわ」

アルゴ「へぇ、提督のおばさまってかなり「いさぎよく、カッコよく」生きている人なのね!」

提督「ええ、私のあこがれね♪」

アルゴ「それにいつもピストルを忍ばせているなんて、スパイみたいじゃない…♪」

提督「それは……どういう訳かピストルの携行許可を持っているのよね…」

アルゴ「ふぅーん」

提督「あぁもう、やめやめ…この話はおしまい///」

アルゴ「んもぅ……もっと自慢すればいいのに」

提督「イヤよ。記者に追いかけれられていたら、綺麗なお姉さまたちと出かけることもできないじゃない?」

アルゴ「ぷっ…理由はそこなのね!」

提督「ええ……恋愛はすべてに優先するわ♪」

アルゴ「くっくくく…ただし「食べることをのぞいて」よね?」

提督「ふふっ、そうね……だってお腹が空いていたら恋なんてできないもの」

ヴェレラ「…ふふ…提督って面白い……♪」

提督「そう?」

アルゴ「ええ♪」

提督「ふふふ…それはどうもね♪」

アルゴ「どういたしまして……ねぇ、提督」

提督「なぁに?」

アルゴ「よかったら……私に乗ってくれてもいいわよ♪」

提督「…アルゴったら、私にそんなことを言って……本気にしちゃうわよ?」目を細め、口の端にえくぼを浮かべている…

アルゴ「ええ、だって英雄や勇士を乗せるのは大好きだし……提督には十分「その資格あり」よ♪」

提督「……アルゴ…♪」

アルゴ「ふふ、提督っ……♪」

ライモンの声「……失礼します、提督…文書便の受け取りをお願いします」

アルゴ「ふぅ…残念、邪魔が入っちゃった」

提督「ふふっ……それじゃあ、機会があったらまた…ね♪」

アルゴ「そうしましょう…ヴェレラ、行きましょ?」

ヴェレラ「…うん……いい天気だねぇ……♪」

アルゴ「はぁぁ…相変わらずぼんやりしてらっしゃることで……それじゃ、チャオ♪」

提督「うふふ…チャオ♪」





264 ◆b0M46H9tf98h2018/06/07(木) 01:16:39.76B/LDve8w0 (1/2)

…夕食後・バーカウンター…

ライモン「…あー、やっぱりあの感状のことを聞かれたんですね」

提督「ええ……みんな私の部屋に来るたびに聞いてくるし、本当にしまっちゃおうかしら」

グレイ提督「そういえば確かに立派な感状が二枚、お部屋の壁に飾ってありましたわね」

提督「えっ……前に来た時はそんなに室内を見渡しているようには見えませんでしたけれど…?」

グレイ提督「ふふ、わたくしったらいけませんわ…相手の能力が気になって、ついあれこれ調べようとしてしまう……これも軍人のサガですわね、きっと」

ライモン「…提督、もしかしてグレイ提督は非常に記憶力の優れた方なのでは……」ひそひそと提督に耳打ちするライモン

提督「あー、だとしたら……メアリ、私の執務室にある椅子のクッションは何色でした?」

グレイ提督「まぁ、フランチェスカは急に面白い事をおたずねになるのね。クイズかしら?」

提督「まぁそう言ったものでしょうね…どうですか?」

グレイ提督「ふむ…クッションでしたらクリーム色に淡いセージグリーンの線と、ピンクのバラですわ」

提督「…未決書類の箱は私から見て……」

グレイ提督「左でしたわね」

提督「…」

ライモン「…」

グレイ提督「……ちなみにカンピオーニ少将は本当によがっているとき、右脚より左脚の方がピンと伸び…」

提督「わ、わわわ…っ///」

グレイ提督「…それと「愉快な小道具」の数々はクローゼットの下から数えて……」

提督「メ、メアリ…!」

ライモン「提督、あとでお話しをする必要がありそうですね…♪」

グレイ提督「あら……わたくしはてっきり、ここにいる全員が知っているものと思ってお話していたのですが…違いましたの?」

提督「そ、そんなわけ……」

グレイ提督「…ありませんか?」

提督「いえ、まぁ…それはきっと……多分…知らない娘もいるだろう……と、こう思っているしだいでありまして…///」

グレイ提督「つまりほぼ全員が知っているのですね……でしたら別段お隠しになることもないでしょうに…ふふ♪」

提督「も、もう…メアリのいじわる///」

グレイ提督「ふふふ……わたくしはいじわる?」十数年もののグレンリベットを舐めながら首を傾げるグレイ提督…その見下すような表情が混じった微笑に、提督の下腹部が「きゅん」とうずいた……

提督「ええ、いじわるです…♪」

グレイ提督「まぁ…わたくし、面と向かって「いじわる」と言われたのは初めてですわ♪」

提督「……ふふっ」

グレイ提督「ふふふ…♪」

ライモン「…はぁ、提督の選り好みのなさにはついて行けません……すみません、ポーラ…もう一杯下さい」

ポーラ「はぁ~い…少し強めにしておきますねぇ~?」

ライモン「ええ…まったく、提督は隠す気があるのかないのかはっきりして下さいよ……」

提督「ふふ、メアリはもう「隠さなくていい相手」だから隠さないの……ね♪」

グレイ提督「あら、一体何の事でしょう?」

提督「あー、メアリったらそう言う風に自分だけ……ふふーん、「あの時」の事を話してもいいのかしら?」にやにやと小悪魔的な笑みを浮かべてグレイ提督のふとももに手を置く…

グレイ提督「ええ、構いませんわ…そうすればわたくしも、あの時「お庭で何があったか」をお話できますものね♪」

提督「…っ///」

グレイ提督「……ふふ、イギリスに勝つにはまだまだ修行が必要ですわね?」耳元でいたずらっぽくささやいた…

提督「むぅぅ…」

ライモン「?」


265 ◆b0M46H9tf98h2018/06/07(木) 02:18:25.51B/LDve8w0 (2/2)

グレイ提督「…それにしても」

提督「何ですか?」

グレイ提督「いえ……ヴァイス中佐の堅いことと言ったら、フランチェスカとはまるで対照的ですわね」

提督「柔らかくて悪かったですね…♪」

グレイ提督「いいえ、わたくしはローストビーフも柔らかい方が好みですから…ご安心なさいな」

提督「私はローストビーフですか…」

グレイ提督「…もしそうならポテト・ピューレを添えて、上からグレーヴィー(肉汁から作るソース)をかけないといけませんわね」

提督「…」

グレイ提督「ふふ…冗談はさておき、フランチェスカはヴァイス中佐のあだ名を聞いたことがありまして?」

提督「あだ名、ですか…特には聞いていませんが?」

グレイ提督「それが、わたくしが聞いたところによりますと…彼女のあだ名は「鋼鉄のヴァイス」だそうですわ……まぁ、あまりにもお似合いで……ふふ」

提督「あー、確かに……ちなみにメアリにはあだ名がありますか?」

グレイ提督「え、わたくしですか?」

提督「ええ、メアリほどの提督ならきっとあだ名があると思ったのですが…」

グレイ提督「本当に聞きたいのですか?」

提督「ええ……もちろんメアリが教えてくれるなら、ですが」

グレイ提督「ふぅ、致し方ありませんわね……わたくしのあだ名は「気どったメアリ」ですわ」

提督「ぷっ……んふふふっ…♪」

グレイ提督「…ちなみに他には「氷のメアリ」「ブラッディ・メアリ」……と言ったところですわね」

提督「な、なるほど……うふふっ…♪」

グレイ提督「さて…こうなるとフランチェスカのあだ名もお伺いしたいところですわね」

提督「わ、私ですか……まぁメアリのあだ名を聞いた以上は、私のも教えないといけませんよね…」

グレイ提督「ええ、それがフェアと言うものですわ」

提督「それが、私もいくつかありまして……」

グレイ提督「そうですか」

提督「ええ…えーと、まずは「ドルチェ(甘美)のフランカ」「口説きのフランチェスカ」に「女性専用サッキュバス」…われながらひどい言われようですね……」

グレイ提督「…きっと日ごろの行いですわね」

提督「まぁ…あとは「女性士官なだめ」に「処女の皮をかぶった女たらし」……他には「フォルテ」、あるいは「フォルティッシモ」ですね」

グレイ提督「ふむ、「フォルテ」に「フォルティッシモ」ですか…どちらも音楽記号ですわね?」

提督「ええ…「強く」と「とても強く」の意味ですが……」

グレイ提督「他のあだ名は何となく想像がつきますけれど…どうしてフランチェスカが「フォルテ」なのですか?」

提督「あー……話すと長いのですが…」

グレイ提督「構いませんわ…上等なお酒をいただきながら昔話を聞くのも一興ですわ」

提督「そうですか……あー、実を言うとこのあだ名がついた原因というのが、二枚ある感状のもう一枚をもらった理由でもありまして……」

グレイ提督「あら、そうなのですか」

提督「ええ…もう数年ほど前になりますが……」


………


266 ◆b0M46H9tf98h2018/06/09(土) 11:07:24.594tb+7uw/0 (1/2)

…数年前・リヴォルノ…


カンピオーニ中佐(提督)「ふー、夕食は美味しかったし夜風も涼しくて心地いいし…トスカーナ地方はいいところね」…着任して半年あまり、まだまだ任地に飽きの来ていない提督はエアコンの効いた通信隊の建物に戻ると、当直を終えたおしゃべりな大尉と夕食の話になった…

大尉「ええ、このあたりは最高ですよ……たとえ観光客が多くてもね♪」


…ナポレオンが一時幽閉されていた歴史ロマンあふれる「エルバ島」や、風景画のように美しい「ジリオ島」など、イタリア半島でも特に風光明媚な島々が多く、「ピサの斜塔」や「芸術の街」フィレンツェもあるトスカーナ地方…そのなかの港町にして有数の軍港「リヴォルノ」で、海軍通信隊の基地司令をしていた提督…森が多く狩猟が盛んなトスカーナだけに、ウズラやハトのような野鳥にイノシシやウサギ、あるいは鹿肉が有名で、提督も当直の前でワインが飲めないのを残念に思いながら、炭焼きのイノシシを味わってきていた…


提督「ええ…シチリアにナポリ、ローマにヴェネツィア……いろいろ食べてきたけれどトスカーナはまた格別ね♪」

大尉「そうでしょうとも、特に肉料理が一番おいしいのはトスカーナですよ…間違いなしです!」…人差し指を舐めるような仕草をしてから片目をつぶり、「むむむ」と食通のようなうなり声を出す大尉……

通信士(黒髪ロング)「ふふふ…お二人のやり取りを聞いていると、まるで美食巡りをしに来たみたいですね?」

大尉「かもね…ま、少なくとも中佐はそうよ……そうでしょう?」

提督「えー、そんなことはないわよ?」

通信士(茶髪ショート)「またまたご冗談を…この半年で制服がきつくなったんじゃないですか?」

提督「…秘密よ」

大尉「でしょうね…ま、中佐の体型の話には口を突っこまないでおきましょう……うかつなことを言うと階級章をむしられちゃうもの」

提督「もう、そんなことしないわよ…それじゃあゆっくり夕食を味わっていらっしゃい」

大尉「ええ、そうさせてもらいます……それではまた明日」

提督「チャオ…さぁ、みんな当直に戻って?」

黒髪「了解」

茶髪「…どのみちクルーズ船数隻だけですけどね」

提督「まぁそうね……でももしかしたら、潮の状態や港の入港待ちの順番を聞きたがる船長がいるかもしれないわよ?」

茶髪「私たちは海軍ですから…そんなのは港湾当局に回しちゃいますよ♪」

提督「こぉら、手抜きしない……ま、時々なら目をつぶってあげるから」

茶髪「了解……ふわぁぁ…」

提督「もう…少したるんでるわよ?」

黒髪「中佐のお腹みたいにね」

提督「またそういうことを言う…黙ってヘッドフォンを当てていなさい」

黒髪「……ですってよ?」

茶髪「え…あたし?」

提督「もう、二人ともよ」

黒髪「はっ、それでは心を入れ替えて任務にまい進いたします…♪」

茶髪「…右に同じ♪」

提督「ふふっ…よろしい♪」




267 ◆b0M46H9tf98h2018/06/09(土) 12:20:12.394tb+7uw/0 (2/2)

…数時間後…

茶髪「…海軍曳船『603』号…貴船はチヴィタヴェッキアを過ぎたところで南部ティレニア海管区の管制下に入りますので、それ以降はナポリの管制から指示を受けて下さいとのことです……では、よい航海を」

黒髪「……リヴォルノ了解、そちらの通信をローマのスーペルマリーナ(海軍最高司令部)に転送します…以上、通信終わり」

提督「静かな夜で結構ね。お月様も綺麗だし」

茶髪「そうですね…これだけ明るいと新聞でも読めそうですよ」

提督「本当にね…って、何これ……?」窓から月夜の海を眺めていたが、ふとレーダー画面に映ったシルエットに気づいてヘッドセットを取り上げた……

黒髪「どうしたんです、中佐?」

提督「この船…ほら、レーダー画面の……こんな海岸沿いに航行してどうするつもりなのかしら…」

黒髪「…確かに航路を逸脱していますね」

提督「……レーダー符号は客船のだから港湾当局の管轄だけど…声はかけているのかしら?」

茶髪「えーと…港湾当局が航路を訊ねていますが……どうも二等航海士か誰かで、要領を得ないみたいですね」ぱちりとスピーカーにスイッチを入れた

港湾当局「…繰り返す、「コッタ・コットゥーラ」…貴船は航路を逸脱しているのではないか?…ただちに航路を再確認せよ…島の海岸に寄り過ぎではないのか?」

提督「…『コッタ・コットゥーラ』号ね……あったわ、おおよそ一万トンのクルーズ船ね」

黒髪「結構な大きさですね」

提督「中型クルーズ船と言った所ね…本当に大丈夫かしら……?」船舶カタログと見比べると、水深はクルーズ船の喫水ギリギリしかない…

港湾当局「こちらリヴォルノ港湾当局、「コッタ・コットゥーラ」…船長はブリッジにいるのか?」

クルーズ船「…船長はダイニングホールでお客様の相手をしているようだ…よくは知らない」

港湾当局「ではただちにブリッジに呼びだし、適切な回避措置を取れ…どうぞ!」

茶髪「……中佐、これはちょっとマズイかもしれませんよ?」

提督「ええ…この船の船長は何をやっているのかしら…」

黒髪「あっ……レーダーのシルエットが減速中……いえ、動かなくなりました!」

提督「ほら見なさい、やっぱり座礁したわ……こちら海軍のリヴォルノ通信隊、港湾当局へ…レーダー上でクルーズ船の座礁らしき状況を確認、何か支援できることはありますか、どうぞ?」

港湾当局「こちら港湾当局……そちらの通信機の方が出力が強いので、当該船との交信を願いたい!」

提督「了解しました…「コッタ・コットゥーラ」こちらは海軍のリヴォルノ通信隊…状況を知らせよ、どうぞ?」

クルーズ船「…こちら「コットゥーラ」…リヴォルノ、状況はコントロール出来ているから問題ない…どうぞ」

提督「了解。乗客の避難はどうなっているか……支援は必要か?」

クルーズ船「大丈夫だ…座礁したが傾斜は数度だけだ」

提督「了解。「コッタ・コットゥーラ」…繰り返すが乗客の避難準備は出来ているのか?」

クルーズ船「あー……おそらく大丈夫だ。救命ボートもあるし…」

提督「…船長はどこにいて、乗客の避難を指揮しているか分かるか?」

クルーズ船「私には分からない……多分お客様と一緒だからそうしているだろう」

提督「なら状況を把握し、直ちに詳細を連絡するように…以上!」

クルーズ船「了解」




268 ◆b0M46H9tf98h2018/06/10(日) 01:44:48.37H+pGILjD0 (1/2)

…数十分後…

黒髪「哨戒艇121号、船の様子はどうなっていますか…傾斜が増している?……了解、サーチライトを全てつけ、救命ボートなしで流されている人を収容して下さい」

茶髪「……そうです、救難ヘリの到着まであと十分。また、ローマ、トリノからも支援が急行中です……ええ、はい!」

大尉「いいわね、手すきの者は電話応対にあたるように!」

…クルーズ船の座礁から数十分もしないうちにリヴォルノ港は上を下への大騒ぎになり、提督も休憩中の要員から非番の隊員まで全て呼び出して、無線機のコンソールについたり鳴り止まない電話応対に駆けまわっていた……が、港から見て目と鼻の先のような場所での座礁…しかも波の穏やかな月夜だったので、乗客も無事に救命ラフトやボートに乗っているだろうと思い、少しは安心していた…

港湾当局「…港湾当局よりリヴォルノ通信隊、聞こえますか」

提督「こちらリヴォルノ、港湾当局どうぞ?」

港湾当局「実はちょうど今、岸壁にいる警官とカラビニエーリ隊員から連絡が入ったのですが…救助された乗客が「真っ先に船長以下のクルーが救命ボートで脱出してしまい、まだたくさん乗客が取り残されている」と伝えてきたとかで……詳細は不明ですが、そちらで確認が取れますか?」

提督「まさか……さっきも交信で「状況をコントロール出来ている」と聞いたばかりですよ!?」

港湾当局「分かりません、こちらも難船者の救助と通信で手一杯なんです…そちらはクルーズ船のクルーと通信出来ているようですし、問い合わせてみてくれませんか?」

提督「了解、すぐ問い合わせます…それと海軍の救難ヘリは十分以内に現場に到着します」

港湾当局「了解」

黒髪「…どういうことでしょう」

提督「分からないわ……「コッタ・コットゥーラ」聞こえますか?」

船員「こちらコットゥーラ、聞こえています」

提督「すぐ船長を出して下さい…今すぐ!」

船員「り、了解……船長」

船長「あー、はい…こちら船長」

提督「…船長、名前は?」

船長「…スケッティです……ジュセッペ・スケッティ…」

提督「了解。スケッティ船長、状況はどうなっていますか…船の浸水状況は?乗客には救命胴衣が行き渡っていますか?…救命ボートはもう降ろしたでしょうね?」

船長「えーと…それは……」

提督「……そもそもあなたは今どこにいるんですか?」

船長「…いや、それが……」

提督「答えなさい…ブリッジで退船の指示を出しているのですか?」船長の煮え切らない返事に、普段は温厚な提督も声がとげとげしくなる…

船長「いや…それが救命ボートに……」

提督「何ですって?」

船長「じ、実は……一等航海士と一緒にブリッジに向かおうとしたのですが…退船する乗客たちに巻き込まれて…」

提督「なら救助の船に救命ボートの乗客を引き渡し、直ちに戻って指揮を執りなさい!」

船長「いや、それがダメなんです…何しろ船はとても傾いているけれど、上るためのハシゴがあるわけじゃないから……波もあるし…」

提督「すでに右舷には救助隊を送り込むための縄バシゴがかけてあるし、今日ほどの凪の日はないでしょう…スケッティ船長!」

船長「…いえ…それが…」

提督「まだ何か?」

船長「…実を言うともう岸に上がっていて、安静にしていてくれと医者に……」

提督「それは乗客の話でしょうが!……この、この人でなしの恥知らず!地獄のディアボリ(悪魔)にでも喰われてしまえばいいわ!!」

船長「そ、そんなことを言ったって……」

提督「スケッティ、直ちに船に戻り乗客の命を救いなさい!さもなければ私が生きたまま心臓をえぐり出してやるから!!」

茶髪「…」

黒髪「…」

大尉「…ひぇー」

………



269 ◆b0M46H9tf98h2018/06/10(日) 02:49:47.85H+pGILjD0 (2/2)

グレイ提督「…わたくし、初めてお会いした時からどこかでお見受けしたようなお顔だと思っておりましたが…一時は話題になりましたわね?」

提督「ええ…まさかあの通信を録音している人がいたとは思っていませんでした……///」

ライモン「あー、覚えていますよ…芝居っ気の強い船長が「島に挨拶するんだ」って起こした事故でしたね……」

チェザーレ「幸い死者こそ出なかったが……近頃の船長は船と一緒に死ぬこともしないのかと、チェザーレたちはずいぶん軽蔑したものだ」

ヴァイス提督「…それにしても、その悪態の数々……普段大きい声一つ出さない方とは思えませんね」

グレイ提督「口が上手なイタリアの方らしいではありませんか」

提督「どうも…何しろ子供時代に同じ年頃の遊び相手がいなかったせいか、物静かな親の話し方に合わせる癖がついていたのですが……あの時は頭に血が上って……」

ガリバルディ「いえ、それでこそイタリア人よ…乗客を置き去りにした船長をののしったあの痛快な文句にはしびれたわ♪」

エウジェニオ「あの雄弁な美人士官には一度会って抱きたいと思ってたけど…まさかうちの提督とはね♪」

提督「もう…おかげでしばらくは海事法廷だの取材だのでひどかったんだから……」

グレイ提督「……しかし、それがどうしたら「フォルテ」というあだ名になるのですか?」

提督「あー…それが、あの時の音声を聞いた口の悪い同僚たちに「F・カンピオーニの『F』はフランチェスカじゃなくてフォルテの『f』でしょ?」などと言われて、それ以来「フォルテ」と……で、しまいにはミドルネームみたいにフランチェスカ・『フォルテ』・カンピオーニと……」

グレイ提督「なるほど…それを略して『ff』…フォルティッシモなのですね?」

提督「ええ、そうです…///」

カヴール「まぁまぁ、いいあだ名ではありませんか…だって乗客の方は無事だったのですし♪」

提督「んー…まぁそう言われればそうなのだけれど、あの船長はちゃんと私の罵詈雑言なんかより重い罰を受けたわけだし……正直、みんなが思っていたことを直接言える場所にいただけで感状と昇進っていうのは…ちょっとね」

アッテンドーロ「いいじゃないの…ま、せっかくだし今日は私がおごってあげる……ポーラ、提督に一杯差し上げてちょうだい♪」ぱちんと指を鳴らしウィンクする…

ポーラ「はぁ~い…なんにいたしましょ~?」

提督「えーと、それじゃあ赤で……って、ここのお酒ってみんなの手当から出しているから無料みたいなものよね?」

アッテンドーロ「まぁまぁ、そう言う身もふたもないことは言わない…何でもムードっていうのがあるじゃない?」

提督「んー、何か引っかかるけど…それじゃあいただくわね?」

アッテンドーロ「ええ、そうしてちょうだい♪」

チェザーレ「むむ…ポーラよ、あちらのお客さんに「チェザーレから」と言って一杯出してくれ」

ライモン「……ポーラ、赤を二つ下さい…提督、飲みきれないので手伝ってくれますか?」

カヴール「私に「フレンチ75」を一杯……提督、よかったら軽く味見をしませんか?」

提督「…みんなして私を酔い潰すつもりなの?」

デュイリオ「ふふ、まさか……わたくしたちが提督を酔い潰して何の得があります?」

リットリオ「そうですよっ、酔ってお休みになった提督のベッドに潜り込んで……なんて考えてもいませんよ?」

メドゥーサ(アルゴナウタ級中型潜)「んふふっ……そうよ…だからほら、私の特製カクテルを召し上がれ……♪」妖艶な仕草で身体をくねらせながら、暗緑色をした毒々しいカクテルを差しだすメドゥーサ…

ダ・ヴィンチ「ええ、そうね…別に媚薬とかそんなのは入ってないから……さぁ、ほら♪」こちらは縁にマラスキーノ・チェリーを添えた、ピンクと紫の二層になっている妖しげなカクテルを手元に置いた…

提督「…」

グレイ提督「あらあら…大変ですこと♪」ストゥール(腰掛け)の間に割り込んで「お座り」しているルチアの頭を片手で撫でつつ、ウィスキーをゆっくり口に含んだ…


………



270 ◆b0M46H9tf98h2018/06/13(水) 01:35:11.68MB3UFcE10 (1/2)

…翌朝・提督寝室…

提督「…おはよう……う゛ー…」提督はベッドの上で起き上がり、鈍い頭痛が残るこめかみを押さえて唸っている……口の中はカラカラで、まだふとももがひくついているような気がしている……

デュイリオ「おはようございます、提督♪」提督のげっそりした様子とは対照的に、内向きロールの長髪もばっちり整え、うっすらメイクも施しているデュイリオ……

提督「…素敵な笑顔ね…私は朝からぐったりだけれど……」

デュイリオ「うふふ…それはもう、うんと愉しませていただきましたから♪」

リットリオ「とっても素敵でしたよ、提督っ…♪」

メドゥーサ「んふふふっ、蛇は愛欲の生き物なんだけど……愉しんでいただけたかしら?」

提督「まさか順番を決めて来るとは思っていなかったし……メドゥーサのひとにらみで金縛りにあったときは、もうちょっとで死ぬかと思ったわ……うー…今日は建造の予定があるのに……よいしょ…」よろめきながらベッドから下り、浴室に入っていく提督…

デュイリオ「あらあら…ところでわたくしたちは引き揚げますけれど、カヴールはどうします?」

カヴール「私は秘書艦の務めがありますから……せっかくですし、デュイリオは提督の朝食を用意してあげてくださいな?」

デュイリオ「ええ、分かりました…それではまたね♪」

カヴール「はい……さて、と…」提督用に酔い覚ましの濃いエスプレッソを用意し、執務机には朝の気象通報と任務スケジュールのプリントアウト、朝刊を置く……それから寝室にあるバスローブをとってくると肩の部分を広げて持ち、浴室の入り口に立った…

提督「…うー、どうにか目が覚めたわ……んしょ……」カヴールが広げているバスローブに「ぽふっ」と飛び込むと、もそもそ身動きしながら羽織り、それから前をはだけたままの姿で、姿見をじっと眺めた…

カヴール「どうしました?…またお肉がつきましたか?」

提督「いえ…あれだけ色んなカクテルを飲んだ割には、身体が虹色にならずに済んだと思って……」

カヴール「うふふ、提督は面白い事をおっしゃいますね……さ、エスプレッソをどうぞ?」

提督「ありがとう…ふー…」寝ぼけまなこでエスプレッソをすすると、頭にタオルを巻いたバスローブ姿で気象通報を読み、それから任務表を読み込む……鉛筆でいくつか注意事項やメモを書きこむと、今度は朝刊の「レプブリカ」と「コリエーレ・デラ・セラ」にざっと目を通す…

提督「…んー、風は南西から南東に回りつつあり、風速2から3メートル毎秒……波高1ないし1.5メートル程度…相変わらず穏やかね」

カヴール「ですね…新聞には何か面白い記事がありました?」

提督「…そうねぇ……首相がまた失言したそうよ」

カヴール「あらまぁ…こりませんね、あの方も…今度は何と?」

提督「それじゃあ読むわね…「ベルッツィオーニ首相、またも失言……女性の地位向上を訴える活動家が裸の上半身にメッセージを書き込んで現れたことに対し『他の陳情もみんなああいう風だったら来てほしいね』と発言」…だそうよ」…大きな口に満面の笑みを浮かべた恰幅のいい首相……の顔写真が写っている一面をひらひらさせた…

カヴール「まぁまぁ…」

提督「後はセリエAの結果ぐらいかしら……相変わらずインテルナツィオナーレ・ミラノが強いわね…」

カヴール「では読み終わりましたら貸して下さい…待機室に置いてきますから」

提督「ううん。特に気になる記事もなかったし、もういいわ」

カヴール「分かりました……朝食はデュイリオが用意してくれていますから、食堂へどうぞ」

提督「グラツィエ」




271 ◆b0M46H9tf98h2018/06/13(水) 02:18:52.85MB3UFcE10 (2/2)

…食堂…

提督「おはよう、みんな…それとメアリにエリザベス、エメラルドもおはよう♪」

グレイ提督「モーニン……よいお日柄ですわね」

エリザベス「ご機嫌よろしゅう、カンピオーニ提督」

エメラルド「おはようございます」

提督「ええ…ライモン、おはよう♪」

ライモン「おはようございます、提督。朝食はデュイリオさんが用意してくれましたよ……よかったら一緒に食べませんか?」

提督「ええ、ぜひそうさせてもらうわ」…ライモンの向かいの席に腰を下ろし、パリパリのクルミ入りパンにたっぷりバターを塗る……具だくさんのミネストローネに厚切りのモルタデッラソーセージ数枚、バジルとトマトのサラダに、グリュイエールチーズのスライス…四つ割りにしたイチゴにはクリームがかけてあり、あとは冷たい牛乳と砂糖入りのコーヒー…

ライモン「ふふ、ご一緒できてよかった…お味はいかがですか?」

提督「美味しいわよ」

ライモン「ふふ、実はわたしも手伝ったので…♪」

提督「それでこんなに美味しいのね♪」

ライモン「…そうかもしれないですね///」

提督「きっとそうね……ところでデュイリオは?」

ライモン「さぁ…朝食のパンからクルミをほじくり出していたと思ったら、急に出て行っちゃいました」

提督「クルミを?…なんでかしら?」

ライモン「分かりません…さっき菜園からバジルを摘みに行ったと思ったら、急に余っている大きなかごや古いふきんを持って行ってしまって……」

提督「妙な話ね…別に害になるようなものでないなら何をしたっていいのだけれど……」

エウジェニオ「ふーん……そう言えば今朝のデュイリオはチーズのかけらやパンくずも集めていたわね」

提督「…野ネズミでも飼うのかしら?」

チェザーレ「ふぅむ…デュイリオか……ならばアレだな…」

提督「チェザーレは何の生きものか分かる?」

チェザーレ「うむ、チェザーレはすぐにピンときたぞ…諸君もちゃんとローマの歴史を学んでいたなら分かるであろうな」

提督「デュイリオ……カイオ・デュイリオ…うーん」

チェザーレ「まぁ分からぬとしても致し方あるまい…だがデュイリオの事だから、きっと教えてくれるであろうよ♪」

提督「そうね…後で聞いてみるわ」

ライモン「きっと姉妹のドリアさんも教えてくれるでしょうし」

提督「そうね」

チェザーレ「ふむ…それにしてもチェザーレも何かシンボルになる……」

ロモロ「…がつがつ……むしゃむしゃ…んぐ……このハム美味しい♪」

レモ「…はぐはぐっ…がぶっ……むぐむぐ…ほんと、皿ごといただきたいぐらいだねぇ♪」

チェザーレ「おぉ、そうだ…ローマと言えば「ロモロとレモ」ではないか♪」

ロモロ「…むしゃ…ん、チェザーレ?」

レモ「どしたの?」

チェザーレ「いや、なに…せっかくローマ繋がりで縁があるのだ……今度チェザーレが何でも好きなものを買ってあげようではないか!」

ロモロ「わぁぁ、いいんですか?」

レモ「やったぁ♪」

チェザーレ「うむ、もちろんだとも……何でも言ってみるがいい♪」

レモ「それじゃあパルマの生ハム、後脚一本丸ごとで…一度そのままかぶりついてみたかったの!」

チェザーレ「生ハムの脚一本分……ま、まあよい、チェザーレが買ってあげよう!」

ロモロ「わぁぁ、チェザーレってば太っ腹♪」

チェザーレ「…う、うむ」

提督「…」


272 ◆b0M46H9tf98h2018/06/15(金) 01:44:51.19GO7m9R2O0 (1/2)

…少しして・戦艦「C・デュイリオ」級の部屋…

提督「デュイリオ、入ってもいいかしら?」…潜水艦の建造までまだ時間があったので、デュイリオが見つけた「生きもの」を見に行くことにした提督…朝食後ののどかな時間の暇つぶしと、普段は大した事件も起きない鎮守府での物珍しさと言うこともあって、野次馬半分で数人がついてきた…

デュイリオ「少し待って下さい……はい、いいですよ」

提督「失礼、お邪魔するわね」

デュイリオ「はい、ようこそ♪」白いハイネックのワンピースを着て、目を細めて提督たちを招き入れるデュイリオ

提督「…結構暑い日だけど、窓は開けないの?」天井についている木製ファンのクラシカルな扇風機は回っているが、大きな窓は閉めてある…

デュイリオ「ええ…何しろこの子がおりますから」長い髪を内向きカールにしているデュイリオが、軽く首をかしげてにっこりする…部屋の棚の上には、朝方持って行ったという大きなカゴが置いてある…

ドリア「そうね、少し暑いのは難点だけど…せっかくデュイリオが可愛がってあげるつもりなんですもの、出来るだけ協力してあげないと♪」

提督「窓を開けたら出て行っちゃう生きもの…野鳥か何か?」

デュイリオ「ええ、そうです♪」

ライモン「…ヒバリですか?」

デュイリオ「うふふ、残念…さて、どなたか正解を答えられるでしょうか?」

チェザーレ「ふむ、チェザーレは分かっているから黙っておこう……ドリア、そなたもな」

ドリア「ええ」

ガッビアーノ「分かった…私と同じ、ガッビアーノ(カモメ)だね……」

デュイリオ「残念、外れです…♪」

ロモロ「それじゃあセキレイね?」

デュイリオ「いいえ…確かにセキレイは人なつっこい鳥ではありますが……もっと大きいですよ♪」

レモ「じゃあ鷹でしょ?…レモかしこーい!」

デュイリオ「残念…それに鷹や鷲でしたら、チェザーレの方が似合います♪」

チェザーレ「確かにな…ローマ軍団の象徴でもある」

提督「んー、それじゃあ何かしら……」

デュイリオ「うふふふっ…♪」にこにこしながらカゴの前に立って、脇から見ようとするレモやガッビアーノをさえぎるデュイリオ……と、カゴの中から鳴き声がした…

カゴ「カー…!」

提督「え……もしかしてカラス?」

デュイリオ「あらあら、ばれちゃいましたねぇ…ええ、カラスです」

ライモン「カラスって……あの「カラス」ですよね?」

デュイリオ「ええ。黒い艶やかな羽根と鳥類の中で最も賢い頭脳を持つ、そのカラスです……さぁ、おいで♪」よく見ると鷹匠の革手袋のように、手首の辺りにふきんを巻きつけているデュイリオ…中をのぞき込みながら、丁寧に大きなカゴのフタを開ける

カラス「カー」…ぴょんとカゴから出てくると、デュイリオの手首にちょこんと止まった

ロモロ「わ…近くで見ると大きいのね」

レモ「突っついたりしない?」

デュイリオ「カラスはとってもお利口ですから、いじめたり怒らせたりしなければ大丈夫ですよ…そうですよね?」…頭を優しく撫でながら問いかけるデュイリオ……

カラス「カー」翼をばたばたさせながら返事をするカラス…

デュイリオ「ね?」

提督「それにしてもこんな大きなカラス…どうしたの?」

デュイリオ「いえ…実は朝食の前に、厨房で料理をしていたディアナから「バジルを摘んできてほしい」と頼まれまして……」





273 ◆b0M46H9tf98h2018/06/15(金) 02:48:49.91GO7m9R2O0 (2/2)

…朝食前…

ディアナ「ふぅ、こうしてみるとミネストローネの材料は意外と多いものですね……とはいえ、ハムは切って並べてありますし、チーズもスライスできていますね…それにトマトのサラダも……あ、これはいけませんね…」

デュイリオ「何か足りない物でもありました?」時おり頼まれごとを手伝いながら、ディアナの手際のいい調理を見物していたデュイリオ…微笑を浮かべながら頬杖をついていたが、優雅に立ち上がった…

ディアナ「はい…わたくし出来るだけ新鮮なままお出ししようと思って、サラダに合わせるバジルを摘んでくるのを失念しておりました……まだ余裕はありますし、ゆっくりで構いませんから摘んできてはいただけませんか?」

ライモン「あ、それならわたしが…」

デュイリオ「ふふ…ライモンドはディアナと協力して、愛しい提督のために美味しいミネストローネを作ってあげてくださいな……それでは行ってまいりますね♪」小さい園芸用ハサミとカゴを持って、横手の菜園に向かうデュイリオ

ディアナ「助かります」

ライモン「いってらっしゃい///」

デュイリオ「はい、行ってきます♪」

…菜園…

デュイリオ「…ふー、ふふーん…それにしても朝の風が心地いいこと♪」ぱちりぱちりとバジルの枝を切り取りながら、うんと深呼吸する…

デュイリオ「ふぅ……この時間に裏手の丘に上ったら、さぞ海が綺麗でしょうね……このバジルもサラダに和えるだけならすぐ出来るでしょうし、ちょっと「寄り道」といたしましょう♪」…ぴったりと身体にあった古風なワンピースごしからでもよく分かる、むちむちの太ももに張りのあるヒップ、服を高く持ち上げる柔らかな乳房…とても「おばあちゃん」とは思えないみずみずしい身体を軽やかに揺らしつつ、裏手のあずまやに続く階段を上って行った…

…裏手の丘…

デュイリオ「まぁ…やっぱりいい眺めですね、上って来て正解でした♪」白い石造りの丸天井とベンチ、それに聖母マリアの彫像が建っている裏手のあずまや……晩夏の南イタリアらしい乾いた黄色い土に、爽やかな松の香りが漂っている…

デュイリオ「ふぅぅ…よいしょ」バジルの入ったカゴとハサミをかたわらに置くとベンチに腰掛け、海風にあたりながらきらめく海面を眺めるデュイリオ…

デュイリオ「ふふ、風が涼しくてちょうどいいですね…♪」目を細めて、「さぁぁ…っ」と松葉を鳴らしながら吹き抜ける風で涼む……と、かたわらで何か黒いものがばたばたしている…

デュイリオ「あら、こんなところに……何でしょう?」足首まで隠れた白いハイネックのロングワンピース姿で、しゃなりしゃなりと優雅に歩みよるデュイリオ…

デュイリオ「……まぁ、カラス?」

カラス「カー…カー……」カタハネを傷めているのか、地面で元気なくばたついている若いカラス…

デュイリオ「ふむ……私、「カイオ・デュイリオ」があなたを見つけたのも何かの縁でしょうね…少し待っていてくださいな?」そっと手を差し伸べても怒るそぶりを見せないので、頭を軽く撫でると、一旦あずまやのベンチまで運んでからそっと下ろした……

…厨房…

デュイリオ「…摘んできましたよ、ディアナ」

ディアナ「あぁ、助かりました」

デュイリオ「いえいえ……ところでディアナ、大きなふた付きのカゴと、古くなったふきん数枚をちょうだいしたいのですが…どれを持って行ったらよろしいかしら?」

ディアナ「…それでしたら、そこにあるカゴは持ち手が切れそうなので使っておりませんよ……それと、古くなったふきんは後でかがって雑巾にでもしようかと思っておりましたので…そこに積んであります」

デュイリオ「それではこれをちょうだいいたしますが、構いません?」

ディアナ「どうぞ、よしなに…?」

デュイリオ「グラツィエ…それではちょっと失礼」いつも貴婦人のように優雅なデュイリオ…にしては珍しくあたふたと出て行った……

ライモン「どうしたんでしょう?」

ディアナ「なんでしょうね…ですがデュイリオは優しいですから、何か小動物でも助けてあげるつもりなのではありませんか?」

ライモン「そうかもしれないですね…♪」

ディアナ「きっとそうでしょう……ライモンド、ミネストローネが出来ましたから味見をしてみてくださいまし」

ライモン「あぁ、はい……うん、甘酸っぱいトマトに、野菜の滋味豊かな味わいが美味しいです♪」

ディアナ「それはよかったです…提督にも喜んでいただけますね」

ライモン「…はい///」

………



274 ◆b0M46H9tf98h2018/06/19(火) 02:20:06.12HLj5+czc0 (1/2)

…数分後…

デュイリオ「ほら…もう大丈夫ですよ、出ていらっしゃい?」大事そうに胸に抱えたカゴを低い飾り棚の上に下ろすと、フタを開ける…どうやらカラスも悪さをしないと分かったらしく、ひょっこり顔を出した…

ドリア「おはよう、デュイリオ…そのカゴはどうしたの……って、カラス?」

デュイリオ「ええ…裏の林で飛べなくなっているのを見つけて……飼ってもいいかしら?」

ドリア「ええ、いいわよ♪…餌はあげた?」

デュイリオ「いえ、まだですけれど……まずはお水をあげようと思いまして」プラスチックの容器に水を注ぐと、頭を上に向けて水を喉に流し込むカラス…

ドリア「あら、かわいそうに…ずいぶん水を飲んでなかったのね」

デュイリオ「みたいです……それじゃあ今度は餌をあげないといけませんね」

ドリア「カラスって何を食べるものなの?」

デュイリオ「そうですね…カラスは雑食ですから木の実とか、昆虫とか…小動物なども食べるはずですよ?」

ドリア「そうなのね……じゃあとりあえず、食堂から何か持ってきてあげましょうか?」

デュイリオ「はい、それじゃあ一緒に参りましょう?」

ドリア「ええ、髪をセットしたらね…♪」

…しばらくして…

デュイリオ「食べてくれるといいけれど…どうぞ、召し上がれ?」朝食のくるみパンから「採掘」してきたクルミとパンの皮、チーズひと欠けにイチゴが数粒…

カラス「アー…♪」最初こそ警戒して遠巻きにしてみていたが、そのうちにクルミやチーズをついばみ始めた…

デュイリオ「ふふ、よかった…♪」

ドリア「お気に召したみたいね、デュイリオ?」

デュイリオ「ええ♪」

カラス「カー」

ドリア「あらあら、返事をするなんてお利口ね♪」

カラス「カー…♪」くるっと丸い利口そうな目でドリアとデュイリオを眺めた…

………



デュイリオ「……と、いう訳なのです♪」

提督「なるほど…で、「カイオ・デュイリオ」とカラスのつながりって……あ」

デュイリオ「思い出しました?」

提督「何だったかしら……古代ローマ史で勉強したことがあったようななかったような…」

デュイリオ「うふふ…♪」

ガッビアーノ「…流浪のカモメである私には分からないな…降参するよ……」

ライモン「うーん、もうちょっと近代の事なら分かるのですが……私も降参です」

チェザーレ「提督もあきらめてデュイリオの講義を聞いてやるがよかろう」

提督「むー…答えられないのは何となくくやしいけれど、覚えていないのだから仕方ないわ……デュイリオ、「カイオ・デュイリオ」とカラスのつながりってなぁに?」

デュイリオ「ふふ、それでは教えてあげますね♪……時は第一次ポエニ戦争の頃…」






275 ◆b0M46H9tf98h2018/06/19(火) 03:17:12.65HLj5+czc0 (2/2)

提督「ふむふむ…?」

デュイリオ「当時ローマ帝国は、北アフリカからシチリアを治め、たびたびローマ帝国侵略の機会をうかがっていたカルタゴと戦争状態にありました…」

チェザーレ「それがかの有名なポエニ戦争であるな」

デュイリオ「そうですね…それまでローマ帝国は、陸戦でこそ無敵のローマ軍団を擁しておりましたが海には不慣れで、その上地中海の向こう岸にあるカルタゴを攻めるには大艦隊が必要でした……そこでローマは大型の軍船を建造し、今でいう「海軍」を作ることといたしました」

ライモン「言うなれば、それが私たちイタリア海軍のルーツになるわけですね」

デュイリオ「ええ…そして艦隊指揮官に選ばれたのはローマにおける名家、スキピオ家の一族であったグナエウス・スキピオでした…」

チェザーレ「第二次ポエニ戦争でハンニバルを下した名将「スキピオ・アフリカヌス」の祖父の兄(大おじ)にあたる人物であるな」

デュイリオ「ええ、そうです……そしてグナエウス・スキピオは完成したばかりの大型軍船十数隻で、哨戒と訓練を兼ねた航海に乗り出します…と言っても当時の事ですから、陸地を見ながら進むものでしたが…そしてシチリアまで航海したころ、グナエウスはとある情報を入手します」

ライモン「…とある情報?」

デュイリオ「はい…その情報とは、カルタゴ側についていた「リーパリ」がローマに寝返る用意をしている…と言うものでした」(※リーパリ諸島…シチリア島の北にあり、メッシーナ海峡北端を臨む場所にある。現在は風光明媚な観光地)

ライモン「なるほど…」

デュイリオ「当然、一番乗りの栄誉や褒美は素晴らしいものになると、グナエウスは艦隊を急行させてリーパリへの上陸・進駐を急がせます……ところが」

レモ「ところが?」

デュイリオ「それは智謀に長けた敵将「ハンニバル・ギスコ」の流した偽情報で、湾内に入ったローマ艦隊は潜んでいたカルタゴの艦隊に湾を封鎖されてしまいます……こうなると海に不慣れなローマ兵は慌てふためき、船を捨てて陸戦に持ち込もうとします…ところが不意打ちと言うこともありローマ軍は敗れ、軍団長であったグナエウスも捕虜になってしまいました……」

チェザーレ「…まったく、情けない限りだ……」

デュイリオ「ですね……しかし、後衛艦隊を率いていた無名貴族の指揮官「ガイウス・ドゥイリウス」はこの報を聞き、残存の艦隊を率いて救援に向かいます」

チェザーレ「さよう」

デュイリオ「そこでドゥイリウスは海戦に長けたカルタゴの軍船に対して、「コルウス」(カラス)と呼ばれる一種のハシゴを引っかけて切り込み戦術を行いました」(※コルウス…先端に「爪」のある揚陸艇の道板のようなもの。マストに固定されていたらしい)

提督「うんうん」

デュイリオ「接近戦となればローマ軍団はカルタゴなどものともしません…敵将ギスコを捕え、多くの軍船も鹵獲し、さらには捕虜になっていたグナエウスも救出することが出来ました……こうしてローマ艦隊の敗戦を覆した「ガイウス・ドゥイリウス」はローマで凱旋式を行う栄誉を得て、その後は要職を歴任することとなりました…」

ドリア「そして、その「ガイウス・ドゥイリウス」のイタリア語読みが「カイオ・デュイリオ」というわけ…つまり私の妹は海軍にぴったりの名前なの♪」

提督「そうだったわ……でもローマ海軍が海戦に慣れてからは、船がトップヘビーになるコルウスは使われなくなったのよね」

チェザーレ「いかにも…そしておまけの話だが、功を焦ってうかつにも捕虜になったグナエウス・スキピオはそれ以降からかいの対象となり「グナエウス・スキピオ・アシナ」と言われるようになったのだ」(※アシナ…雌のロバ。要は「雌ロバのスキピオ」)

提督「はー…カラス一羽に大変な歴史の講義がついてきたわね……」

ドリア「何しろ歴史ある国ですから…ね♪」

提督「まぁね」

デュイリオ「うふふっ…という訳で、この子を飼うことにしたいと思います」

提督「いいんじゃないかしら…今度動物病院に連れて行って翼の具合と、それから病気がないかどうかも見てもらいましょうね」

デュイリオ「はい……よかったですね?」

カラス「カー…♪」

提督「さてと…歴史ロマンの話で盛り上がったけれど、私は建造に行かないと……うちの鎮守府に軽巡枠が足りなくてよかったわ」

ライモン「どうしてです?」

提督「もしカピターニ・ロマーニ級の「スキピオーネ・アフリカーノ」がここにいたら、きっと毎回デュイリオに「貴女の大おじ様は『雌ロバのスキピオ』って言ってね…♪」ってやられたと思うの」

デュイリオ「もう、提督ったら…私はそんなこと……」

提督「しない?」

デュイリオ「……ちょっとだけは♪」

提督「ほら、やっぱり♪」

チェザーレ「ははははっ!」

ライモン「ふふっ♪」

ドリア「まぁまぁ…♪」

………


276 ◆b0M46H9tf98h2018/06/21(木) 12:04:47.23xnK2Y7oF0 (1/1)

…工作室…

提督「さてと…それじゃあ建造しましょうか」

ゴルゴ(フルット級中型潜「渦」)「了解…」

ヴォルティーチェ(フルット級「渦動」)「はい、喜んでお手伝いいたします」…白い髪が右の側頭部で羊の角のように渦を巻いている「ゴルゴ」と、薄青い髪が左の側頭部で巻いている「ヴォルティーチェ」……

提督「ありがとう、じゃあレバーを引くわよ…せーの!」

ゴルゴ「…動いたみたい」

ヴォルティーチェ「誰が来るのか楽しみです」

提督「ええ、私もよ…♪」

ライモン「あとは時間まで待つばかり…ですね」

提督「その間にお茶でもいただきましょうか」

マレア(フルット級「潮」)「結構ですね……それでは準備します」

提督「大丈夫、私がやるわ。お菓子は何がいい?」

ナウティロ(フルット級「オウム貝」)「甘いのなら何でもいいですよ…♪」

提督「あー…やっぱり戦中生まれだと甘いものに目がないわよね」

ライモン「特にフルットたちは42年、43年組ですし……いろんな物が払底していた時代ですから」

提督「戦意高揚のポスター以外はね」

ライモン「ええ…さ、それじゃあうんと甘いお紅茶でも淹れましょうね♪」

ナウティロ「ありがと、ライモンド♪」

ライモン「いえいえ……えーと、砂糖つぼは…」

提督「そこの引き出しの中よ」

ライモン「あぁ、ありました」

提督「それと紅茶が……今日はセイロンのブレンドにしましょう♪」

グレイ提督「セイロンですとミルクにも合わせやすいスタンダードな紅茶ですものね……皆さん、ご機嫌いかが?」

提督「…出たわね、紅茶妖怪……」

グレイ提督「ふふ、何かおっしゃいまして…?」

提督「何でもないわ♪」

グレイ提督「さようですか……どうやらフランチェスカはまた「お散歩」に連れて行って欲しいようですわね…?」耳元に口を寄せてぼそっとつぶやく…

提督「…ごめんなさい」

グレイ提督「よろしい…さて、紅茶を淹れる時は沸騰したお湯でないといけませんわ♪」

ライモン「ちゃんと沸いてますよ」

グレイ提督「あぁ、それは何より……それからポットやカップに軽くお湯を注いで、ほどよく熱してあげることが肝心ですわ」

提督「ふぅ…それじゃあ紅茶はうるさ型の……もとい、本格派のメアリに任せて、私たちはお菓子を選びましょう?」

ナウティロ「はい…いっぱい欲しいです♪」

提督「あんまり食べ過ぎるとお昼に差し支えるわよ?」ぱちんとウィンクをして、棚の引き出しからあれこれとお菓子を取り出した……


277 ◆b0M46H9tf98h2018/06/23(土) 02:58:57.15rQ261t9j0 (1/1)

グレイ提督「…さぁ、お茶が入りましたわ」

提督「ありがとうございます…うーん、いい香り」

グレイ提督「紅茶を淹れるには正しい淹れ方をしませんと、こういう風に綺麗な水色と華やかな香りは出ないのです」

提督「それではいただきます…ふー……すすっ…」

グレイ提督「いかがかしら?」

提督「とっても美味しいです…香りがよくって、鼻から抜けていくような感じがしますね」

グレイ提督「それはよかったですわ」

提督「ええ。それでは失礼して…」最初の一口は淹れてくれたグレイ提督への失礼にならないようストレートですすり、それから改めてミルクを入れた…

グレイ提督「では、わたくしもいただきましょう…」工作室の腰掛けに軽く腰を下ろし、優雅な手つきで紅茶をすする…

ナウティロ「はむっ…あむっ……うん、美味しいです…♪」さっくりした「チョコレートがけのパイ」をぱくつき、時々ふーふーと冷ましつつ紅茶をすする…

グレイ提督「喜んで頂けて何よりですわね……しかしこうして紅茶をいただいていると、ジブラルタルにいるわたくしの艦娘たちも、今頃はアフタヌーン・ティーを楽しんでいるのだろうと思われてなりませんわ…」

提督「ホームシックですか、メアリ?」弱音にも聞こえるような言葉を艦娘たちに聞かれたくないだろうと、首をかしげつつ英語でたずねる提督…

グレイ提督「いいえ、ふと心に浮かんだだけですから…お気遣いに感謝いたしますわ」

提督「そうですか……ところでメアリ」

グレイ提督「何でしょう?」

提督「メアリはイギリス海軍の「地中海艦隊」所属の提督でしたよね?」

グレイ提督「ええ、いかにも」

提督「艦娘たちに大戦中の編制を継承させているイギリス海軍なら、メアリの所属はマルタ島ではありませんか?」

グレイ提督「あぁ、そのことですか……確かに本来なら、ジブラルタルに所属しているわたくしは「北大西洋部隊」の所属になるはずですわね」

(※ジブラルタル…スペインにある英領の飛び地で、イギリス海軍にとって重要な海軍基地。地中海の入り口をふさぐ要衝にあり、ジブラルタル海峡の狭さから『ガット』(腸)…あるいは目印の大岩から『ザ・ロック』(岩)と呼びならわされていた。小説版「Uボート」によると元はアラビア語の「ジェベル・アル・タリク」(タリクの山)で、それがなまったものらしい…狭水道を挟んだスペイン側はスペイン本土の要港アルヘシラスで、ジブラルタル海峡を挟んだ北アフリカ側の対岸は、モロッコにあるスペインの飛び地セウタ)

提督「ええ…よく考えたら在マルタの(戦中は散々イタリアを苦しめてくれた)英軍はずいぶんと少ないですし、アレクサンドリア(エジプト)にも形ばかりで……」

グレイ提督「…わたくしからは申し上げにくい事柄ですので、お答えはいたしませんが……「栄光ある大英帝国も昔のようにはいかない」と言うことですわ」

提督「あー…それでですか」(イギリスも予算がないのね…)

グレイ提督「そういう事ですわ。ジブラルタルはイギリス領ですから、エジプトやマルタに駐留費を払う必要もございませんでしょう?」

提督「なるほど……」

グレイ提督「それにジブラルタルなら基地施設は揃っておりますし、電化製品もイギリス規格になっておりますの……外国に来て困るのはそう言ったところですから」

提督「確かに…あ、そろそろですね」

グレイ提督「今回は一体どんな戦歴の艦が「艦娘」になってやって来るのでしょうか…「わたくしでも知っているような」有名な娘なのかどうか、気になりますわ」

提督「むぅ……そう言われてしまえば、イギリス海軍の名艦たちほど有名な娘はいないでしょうね……でも、大局的にはふがいないと言われようが、どこかでピリッとしたところがあるのがイタリア海軍ですから♪」それとない皮肉を受け流してやり返す提督…

グレイ提督「よく存じております…わたくしたちの先人たちも「マカロニ艦隊」とあなどっては、時折チクリと刺されることがありましたもの……」

提督「ええ、そう言うことです♪」

ナウティロ「ふふ…ん♪」

グレイ提督「ふふ、わたくしは気を付けますわ……それと少なくとも、フランス海軍よりはよく行動いたしましたわね」

提督「ふふ、メアリったら…いつぞやマリーにイヤミを言われたのを、まだ根に持っているのですか?」

グレイ提督「いいえ。わたくしは根に持ったりする性格ではありませんもの……ただ、いつかその相手が溺れてでもいるような時に、過去の言動を思い起こして「ロープを投げるかどうか」の判断材料にはいたしますわね…♪」

提督「…」

…フランス・トゥーロン第七鎮守府…

エクレール提督「くしゅっ…!」

ジャンヌ・ダルク(練習軽巡)「大丈夫ですか、モン・コマンダン(私の司令)?」

エクレール提督「ええ、大丈夫ですわ……きっとフランチェスカあたりが噂でもしてくれているのでしょう…まったく」

リシュリュー(戦艦リシュリュー級)「でしたらなおの事気を付けませんと…イタリアは風向き次第でいつ寝返るか分かりませんので…」

エクレール提督「ええ……といっても、フランチェスカに限ってはその心配はありませんわ///」昔プレゼントされた趣味のいいネックレスをもてあそびながら、頬を赤くした……


278 ◆b0M46H9tf98h2018/06/27(水) 02:09:14.27ak3rJng00 (1/3)

…同じころ…

提督「さて…そろそろ出てくるわね」

ゴルゴ「やれやれ、待ちくたびれたわ」

ヴォルティーチェ「結構かかりましたものね♪」

ナウティロ「んぐ、んむっ…ごくん……ごちそうさま、美味しかったです♪」

提督「ずいぶん食べたわね、お昼が入らなくなっちゃうわよ?」

ナウティロ「大丈夫ですよ、提督…♪」

提督「そう…ふふっ♪」綺麗なえんじ色と白髪が房ごとに分かれているナウティロの頭を軽く撫で、制服の裾を直して待った…

…建造装置のカウンターがゼロになるとドアが開いて、中から漏れ出した青い光が目を眩ませた…光が収まると中学生ぐらいのすんなりした艦娘がきっちり十人整列していて、それぞれが違った宝石を身に着け、色とりどりの瞳が夏の海のようにキラキラときらめいている……

艦娘「…こんにちは……えーと、提督…さん?」

提督「ええ、初めまして…タラント第六へようこそ。司令のカンピオーニです♪」

艦娘「ボンジョルノ(こんにちは)、提督さん…自己紹介が必要ですね?」

提督「ええ、よろしく…♪」

艦娘「こほん、それでは…中型潜水艦「ペルラ」(真珠)級ネームシップの「ペルラ」です……あの時は捕まったりもしましたが、今度こそ「健康」と「長寿」、そして「富」を鎮守府にもたらしますから…ちゅっ♪」…「ペルラ」はパールピンクと白の混ざったような艶やかな髪に白っぽい瞳…そして提督の給料では手が届かないような大粒の美しい真珠のネックレスとブレスレット、イヤリングを付けている……敬礼が済むと、提督の手の甲にしっとりした唇で軽くキスをした…

艦娘「次は私ですね…潜水艦、「アンブラ」(琥珀)です。イタリア潜で一番の大物を沈めた実力、今度も発揮したいと思います♪」…明るい琥珀色の瞳に綺麗な金色がかった琥珀色の髪をなびかせ、両脇と腰にSLC(※人間魚雷…水中スクーター)の格納筒を抱えている……首元にはウズラの卵ほどありそうな琥珀のブローチを付けている…

提督「よろしく、アンブラ…沈めたのはイギリス軽巡だったわね?」

アンブラ「はいっ、軽巡「ボナベンチャー」です…ご存じとは嬉しいです///」

提督「ふふ、復習しておいたの…♪」ちゅっ…と左右の頬にキスをすると次の艦娘の前に立った…

艦娘「初めまして。ペルラ級中型潜「ベリロ」(ベリル・緑柱石)です…石言葉は「永遠の若さ」と「聡明」です……どうぞ長いお付き合いが出来ますように…♪」…髪はすっきりしたベリルの緑色でセミロングに伸ばし、瞳は初夏の木々のような鮮やかな緑色…手首のブレスレットと髪止めのベリルも透き通った緑色で、涼やかで美しい…

提督「初めまして……私にもその若さを分けて欲しいわね♪」にっこりと微笑みかけて、軽くぱちりとウィンクをする…

艦娘「それでは私の番ですね……ペルラ級「コラーロ」(珊瑚)です。「成長」と「威厳」、そして「長寿」をもたらしましょう…」ポニーテールにしている深い赤色の髪を真っ赤な珊瑚珠(さんごじゅ)の髪止めで結んでいる…首にはピンクコーラルのネックレスをつけ、赤く艶のある瞳で提督をじっと見つめた…

提督「グラツィエ…あなた自身にもね♪」

艦娘「ボンジョルノ、提督…ディアスプロ(ジャスパー・碧玉)です!…石言葉は「勇気」、それに「多種多様」です!」ぐっと身を寄せると軽くつま先立ちして、提督の唇ギリギリのところにキスをした…

提督「んんぅ…ふふ、元気いっぱいのようね……それで、貴女…が……?」…唐突に流れ始めたエンニオ・モリコーネのウェスタン映画の音楽に驚いて、辺りを見回す提督……さぁーっと吹き付ける乾いた風に乗って、足もとをコロコロと埃の固まりが転がった…

艦娘「…やぁ、あんたが提督さんか……私がジェンマ(宝石)だ。名前はそれだけでいい…今度は味方にやられないよう気を付ける……」黒地に銀の縁取りがついたテンガロンハットに黒のブレザーとズボン…足元は銀の拍車がついた黒のブーツで固め、腰には「コルト・ピースメーカー」を左右に吊るしたガンベルト……帽子を軽く持ち上げると、帽子の影になっている下からニヒルな笑みが見える…

提督「あー…それでエンニオ・モリコーネの曲なのね……よろしく頼むわね♪」

(※ジュリアーノ・ジェンマ…イタリア映画界がハリウッドでのウェスタン映画ヒットを見て次々に作った一連の西部劇映画、通称「マカロニ・ウェスタン」で多く主役を務めた俳優。エンニオ・モリコーネは有名な映画音楽の作曲家で、マカロニ・ウェスタンの曲も多く手掛けた……たいていは口笛と鞭の音が入っていてどれがどれやら分からないが、ウェスタン・ムードはたっぷり)

ジェンマ「……ジェンマだけにな……それじゃあ、よろしく…」



279 ◆b0M46H9tf98h2018/06/27(水) 02:54:04.68ak3rJng00 (2/3)

提督「ええ、それで…」

艦娘「ブエナス・タルデス(スペイン語で「こんにちは」)…私が中型潜「ゴンサレス・ロペス」……じゃなかった…ボンジョルノ、中型潜「イリデ」(虹・アヤメ)です…伝言なら私にお任せです♪」スペイン国旗の赤と金のリボンにアヤメの髪飾りを付けたポニーテールの髪に、プリズムのように変化して見える輝く瞳……両脇には四本の人間魚雷格納筒を装備している…

提督「ええ、グラシアス…ブエンベニード(ようこそ)♪」

イリデ「へぇぇ、提督はスペイン語が出来るんですね…今度一緒にパエーリャでも食べましょうね♪」

提督「ええ、そうしましょう♪……それから貴女が…っ…!?」

艦娘「んふふ…私が「マラキーテ」(マラカイト・孔雀石)よ。石言葉は「危険な愛情」に「恋の成就」……どう、私と火遊びしてみない?」提督の腰にふとももを擦り付け、胸の谷間に手を這わす「マラキーテ」……青緑色の瞳が妖しく光り、長い髪がまとわりつく…

提督「だ、ダメよ……こんな所じゃムードも何もないし…あ、でもちょっとキスするくらいなら……///」

ライモン「…こほん!」

提督「あ、あぁ……まだ自己紹介が終わっていないから、待ってちょうだいね…えーと///」

艦娘「中型潜、「オニーチェ」(オニキス・しまメノウ)です…一時期はフランコ将軍の下で「アグィラール・タブラダ」として頑張っておりました。「和合」と「夫婦の幸せ」がありますように…♪」黒い髪に黒い瞳のすっきりした美人のオニーチェ…黒髪を縛っているスペイン国旗の色がよく映えていて、額のサークレットと指輪のオニキスが光っている…

提督「んー…夫婦というよりは「婦妻」だけれど……よろしくね♪」

艦娘「最後が私ですね…ペルラ級「トゥルケーゼ」(トルコ石)です。提督に繁栄や成功がありますように♪」水色の瞳に水色の髪を難しく結い上げ、胸元の二重ネックレスと、指の大きなトルコ石がエキゾチックな雰囲気をかもしだしている…

提督「ええ、グラツィエ…それじゃあ何はともあれ、食堂に行ってお昼にしましょう♪」

ペルラ「了解♪」

…食堂…

ドリア「まぁまぁ、これはまた色鮮やかな娘たちで…ここも一層にぎやかになりますね♪」

提督「本当にね……エリトレア、よかったら始めましょうか♪」

エリトレア「了解しました♪…それでは、どうぞ召し上がれっ♪」

フルット「ふふふ、何とも国際色豊かで美味しそうですね…」

ルイージ・トレーリ「それじゃあ今度は、私も和食を皆さんにごちそうします…いいでしょうか、エリトレア?」

エリトレア「もちろんですとも♪」

提督「ここにいながら外国の料理を楽しめるなんて素敵ね…もし注文したい材料があったら、遠慮なく私に相談してね?」あれこれと目移りしながらも、取り分け用のスプーンを忙しく動かす提督…

ライモン「もう、またそんなに食べて…後で運動して下さいね?」

提督「はいはい…んー、こっちの料理も美味しそうね♪」

ドリア「提督、私にもよそって下さい♪」

エリトレア「器に乗りきらなかっただけで、まだおかわりもありますからねっ♪」


…紅海を脱出してからは東南アジア方面で補給任務をしていただけに、エスニック風料理の得意なエリトレア……優しく海風の吹き抜ける食卓には、ライスをたっぷりのタマネギとひき肉で炒め、バジルを乗せたピラフのような「東南アジア風ライス」や、ナスと鶏肉をココナッツミルクでまろやかに仕上げた「タイ風カレー」が並んでいる……もちろんイタリアらしさも忘れずにいて、「ピッツァ・マルゲリータ」と「パスタ・アラビアータ」がしっかりと並んでいる…


提督「うん、ひき肉の風味がほどよく染み込んでいるわ…美味しい♪」

…ひき肉から出る油でタマネギとニンニクを炒め、そこに固く炊いたご飯を投入したらしい「東南アジア風ライス」……百合姫提督が欲しくなるだろうと用意しておいた醤油は結局そこまで使わずに余していたが、それをうまく使って、いかにもアジア風な香りがついている…香ばしいようなしょっぱいような香りに、山ほど散らしたバジルがインドネシア辺りの混みあった市場を連想させる…

ディアスプロ「これも美味しいです…!」

…タイのカレーと言えばたいてい入っている「コブミカンの実」に代えて、カクテル用に用意してあるライムジュースを少しだけ垂らしてある黄色っぽいカレー…ピリリと辛いが爽やかな青唐辛子と、よく煮こまれてとろりと柔らかいナス……鶏肉は小骨の多い部位や余していた部分を軽くソテーしてから入れてあるので、表面は香ばしく、それでいて肉は簡単にほぐれる…

提督「そうね、こんな快晴の日にはいいわね…ふぅー、暑くなってきたわ…」意外と辛いカレーに汗を滴らせ、すっきりした白ワインで口の中をさっぱりさせる提督……夏季略装のブラウスがぴったりと張りつき、黒いレースのブラがはっきりと透けて見える…

グレイ提督「…ふぅ、なかなかスパイシーでよろしいですわね」耐熱ガラスのカップで熱いストレートティーをすすっているグレイ提督…インド料理などにぴったりな熱い紅茶は、すっきりと辛さを抑えてくれる……

ヴァイス提督「これは美味しいが……どうも辛いな…」そっとハンカチを取り出して額を拭うヴァイス提督…隣ではビスマルクが汗をかき、ビールをあおりながら料理をむさぼっている……

提督「ペルラ級のみんなはどうかしら…美味しい?」

ペルラ「はい、美味しいです♪」

マラキーテ「後は食後のドルチェだけ…ね、提督♪」ぺろりと舌舐めずりをするマラキーテ…

提督「…ええ、午後の執務に差し支えなければ……ね♪」いたずらっぽい笑みを浮かべ、そっとウィンクをする提督…

………


280 ◆b0M46H9tf98h2018/06/27(水) 03:04:34.23ak3rJng00 (3/3)

…お待たせしていましたが、艦娘の紹介は次回以降に持ち越してこの辺りで止めます……「ペルラ」級に付けられた宝石の「石言葉」を調べようとしたところ、パワーストーンとしてのスピリチュアルな情報ばかり出てきて苦労しました…あと「石言葉」は国によって違うようなので、日本で知られている石言葉は日本独自のものか、欧米のを翻訳したものが多いようです…


…残る「600」型系統の中型潜は2クラスなのですが、イタリアらしからぬ量産数なので書くのが大変そうで……しばらくはお茶を濁す形で百合百合したり、だらだら書いていくと思います(アメリカ海軍でやらないでよかった)…


281以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/06/28(木) 23:46:49.560tp1Tnwco (1/1)


姉妹が多ければ多いほど目の保養になるじゃない


282 ◆b0M46H9tf98h2018/06/30(土) 10:01:49.64Uici38xW0 (1/1)

>>281 なるほど、いい考え方ですね(笑)

……一応それぞれの戦歴などを調べ直したうえでキャラを考えるので、しばしお待ちを…


283 ◆b0M46H9tf98h2018/07/01(日) 02:38:26.77KbycTOfc0 (1/2)

…とある日…

提督「んー…書類仕事も終わったし、後はみんなの様子でも見て回りましょう♪」

カヴール「でしたら私がお供いたします…♪」

ライモン「あ、わたしも行きます」

提督「それじゃあ待っていてあげるから、ファイルだけ戻しておいて?」

ライモン「了解……それでは行きましょう」

………

…駆逐艦「ソルダティ」級の部屋…

提督「こんにちは…あら、アヴィエーレ♪」

アヴィエーレ(ソルダティ級「航空兵」)「やぁ、提督……これからゲームでもしようかと思っていたところなんだ♪」提督の左右の頬に音高くキスをすると座り心地の良さそうなひじ掛け椅子に座り、テレビとゲーム機の電源を入れた…

ランチエーレ(ソルダティ級「槍騎兵」)「私もいるわよ…見ているだけでも意外と面白いもの♪」

カミチア・ネラ(ソルダティ級「黒シャツ隊員」)「そうね……それに今日は暑すぎて…表にいたら焦げそうよ……」

提督「カミチア・ネラは黒シャツだものね……後ろから見ていてもいいかしら?」

アヴィエーレ「もちろん構わないよ、ジェット戦闘機だったらさしずめナヴィゲーター(航法士)だね……」

提督「ふふっ、そうね…あら、戦闘機のゲーム……?」空いている椅子を引っ張って来て腰かける…

アヴィエーレ「そうだよ…このオープニングの曲がよくってね……♪」

提督「確かに…フラメンコみたいなテンポのいい曲ね」

アヴィエーレ「…そうだ、せっかく提督が来たんだし……今のオープニングをもじって、一つちょっとした冗談を…♪」椅子の前後を逆にして座るアヴィエーレ…もう一度オープニング画面を流しつつ、セリフを重ねる…

提督「?」

アヴィエーレ「…知ってるか?……レズは三つに分けられる…相手を追い求めるタチ…身を任せて生きるネコ……そして空気の読めるリバ…この三つだ」…親指、人差し指、中指と開いて数え上げるアヴィエーレ…

カヴール「…ふふっ♪」

提督「ぷっ…くすくすっ♪」

アヴィエーレ「彼女は「カタハネの妖精」と言われた女……「彼女」の相手だった人物だ…」

ランチエーレ「くくっ…何それ…♪」

アヴィエーレ「…『エリア「Y7R」で大規模な百合発生!』…『増援か…どこのタチだ!?』……」

ライモン「もう、アヴィエーレ…///」

アヴィエーレ「……その戦いでは誰もがタチになり、誰もがネコになる……そして誰がフェムで、誰がリバだったのか…」

提督「ふふふっ、もういいわ……ふふふ、お腹が痛い…っ♪」

アヴィエーレ「そうか、それじゃあこのくらいにしておこう…では改めてコックピットに座らせてもらおうかな」椅子を戻すとコントローラーを手に取った…周囲には提督を含めて十人近い観客が座っている…

………

…しばらくして…

アヴィエーレ「……えぇい、「フォックスハウンド」のくせに旋回戦なんか…おまけに赤と黒のカラーリングときた……ぐぅぅ…っ」本当にGがかかっているかのように歯を食いしばり、スティック(操縦桿)…の代わりにコントローラーの「ぐりぐり」を動かすアヴィエーレ…

(※MiG-31「フォックスハウンド」(キツネ狩り用の猟犬)…ベレンコ中尉の函館亡命事件で有名になったソ連のMiG-25「フォックスバット」(オオコウモリ)の後継機で、戦闘機初のフェイズドアレイレーダー搭載などFCSが優秀。単座の「フォックスバット」と違って複座になっている…もともとはアメリカの計画していたXB-70超音速爆撃機「ヴァルキリー」を迎え撃つための迎撃戦闘機だったので、トップスピードはマッハ3が出るが、旋回性はあまり良くない)

アヴィエーレ「あっ!?…しまった、ダメだったか……」

提督「あらまぁ…」

アヴィエーレ「うーん…まぁいいさ、負けたから交代しよう」

ランチエーレ「じゃあ私が!」

アヴィエーレ「よし、任せたよ…うまくやってくれ♪」

提督「それじゃあ仲よくね…♪」

カラビニエーレ(ソルダティ級「カラビニエーリ隊員」)「はい、私がちゃんと順番を守らせますから」カラビニエーリ(軍警察)隊員だけあって規則や順番にはうるさいカラビニエーレが、カチリとかかとを合わせて敬礼する…

提督「よろしくね……それじゃあ次は…と」




284 ◆b0M46H9tf98h2018/07/01(日) 03:39:07.28KbycTOfc0 (2/2)

提督「やっぱりペルラの所かしら…来たばっかりで戸惑っているでしょうし」

カヴール「ええ、それがよろしいかと思います…♪」

ライモン「そうですね」

提督「じゃあそうしましょう……その後で待機室に行って、待機組のみんなに声をかけることにすればいいわね」

ライモン「はい、分かりました」

………

…中型潜「ペルラ」級の部屋…

ペルラ(真珠)「まぁ…提督、よく来てくれました♪」

ベリロ(ベリル)「歓迎いたします……ようこそ、私たちの部屋へ♪」

アンブラ(琥珀)「来てくれて嬉しいですよ…ほら、ぶーちゃんも挨拶しなさいね?」

提督「…『ぶーちゃん』って?」

アンブラ「この子ですよ…ほら♪」両の腰と背中にマウントしているSLC格納筒の一つを開けると、中にピンク色をしたブタのぬいぐるみが収まっていた…

提督「あら可愛い…それはいいけれど、またどうして……あ」

ペルラ「ふふ、そうです…SLCの通称が「豚」だったからなんです」

アンブラ「安心してくださいね…艦には「ホンモノ」が収まっていますから……よしよし♪」ピンクの「ぶーちゃん」を撫でると、また格納筒を閉めた…

提督「……まぁいいわ。あと困っていることとか、欲しい家具なんてあったら……」そう言って部屋を見渡すと、左右の壁や化粧台にキラキラと光る宝石や奇石のアクセサリーが積まれている……

提督「…まるでミラノの宝石店みたい……」

ライモン「…眩しいです」

カヴール「ふふ、きれいですね…私のようなおばあちゃんでさえ、身に付けてみたくなってしまいます♪」

ペルラ「……私のよければ構いませんよ?」

カヴール「あら、いいの?」

ペルラ「ええ…せっかくの機会ですから」

オニーチェ(オニキス)「よかったら提督とライモンドもどうぞ…そこに座ってくれればつけてあげますよ?」

ライモン「いえ、そんな…わたしは宝石の似合うような貴婦人じゃありませんし……」

提督「まぁまぁ、せっかくそう言ってくれているのだから……そうよね、オニーチェ?」

オニーチェ「ええ…ライモンドは綺麗な金色の髪ですし、私の黒はよく似合うと思います」

提督「ふふ、それじゃあついでに髪型も…♪」二人がかりでライモンを座らせると、化粧台の鏡に映るように微笑みつつ、髪をまとめているヘアゴムに手をかける…

ライモン「え、ちょっと…提督、何をするつもりですか///」

提督「まぁまぁ…せっかく落ち着いた風合いの金髪なんだもの……いつものポニーテールもすっきりしていていいけれど、たまにはお嬢さまみたいに…♪」髪をまとめているゴムを外すと、ふわりと髪が波打った…

ライモン「あの…提督……」

提督「ふふっ、ライモンの髪……いつも通りしっとりしていて、すごくいい手ざわりね……すぅ…はぁ…♪」豊かに流れた髪の房に顔をうずめて甘い香りを吸い込む……

ライモン「も、もう…っ///」

トゥルケーゼ(トルコ石)「それじゃあ私は提督に似合いそうな…マラキーテも提督に見繕ってあげたら?」

マラキーテ(マラカイト)「いいわねぇ…ふふ、私の身に着けた宝石を提督が、なんて……んふふ、たまらない…♪」

提督「あらまぁ、こんなに宝石を身に着けたのは生まれて初めてかもしれないわ……ふふ、ちょっと重いくらい♪」マラカイトのネックレスにトルコ石の腕輪をつけ、いたずらっぽい笑みを浮かべた…

ライモン「うぅ…素敵なアクセサリーですけど、こんな贅沢なのを身に付けていると…似合わないのに背伸びをしているみたいで恥ずかしいです……ど、どうでしょうか///」オニキスのサークレットにカメオのブローチ…耳には複雑に絡み合ったオニキスと銀のイヤリング……肩に流れる髪とごくあっさりとした淡灰色のサマードレスがライモンのすっきりした顔をぐっと引き立て、モノトーンならではのモダンな美しさを感じさせる…

提督「……とっても素敵よ///」

カヴール「ええ、本当に綺麗ですよ……ふふ、でもこうしていると欲しくなってきてしまいますから……ペルラ、つつしんでお返しします♪」二重になったパールのネックレスにティアラをつけて、貴婦人そのもののカヴール…が、優美ながら気どらないカヴールはにっこり笑ってアクセサリーを外し、ペルラに礼を言って返した…


285 ◆b0M46H9tf98h2018/07/03(火) 02:14:45.10UhXl/ke10 (1/1)

…廊下…

提督「ペルラたち、思っていたより大丈夫そうだったわ…ここの生活には馴染みやすいのかしら?」

カヴール「かもしれませんね♪」

ライモン「……それも提督がいるからこそなんですよ…///」

提督「んー?」

ライモン「いえ、何でもないです…っ///」

提督「そう?」

ライモン「は、はいっ…それより早く待機室に行きましょう!」

提督「はいはい……そう言ってもらえて嬉しかったわよ、ライモン…♪」耳元に唇をよせ、そっとささやいた…

ライモン「///」

カヴール「ふぅ、それでなくても暑いくらいの陽気ですのに…ますます暑くなってきますね♪」

提督「それはもう…ね♪」

…待機室…

カヴール「ふぅ…お二人の甘いやり取りの後ですから、冷房が余計涼しく感じますね?」

ライモン「もう、言わないで下さいよ…///」

提督「ふふ…チャオ、みんな」

ガリバルディ「あら提督…こんなところまで来てくれて嬉しいわよ♪」

アオスタ「提督、待機組は全員異常なしです」

提督「了解。アオスタがいると楽できるから助かるわ…♪」冗談交じりにウィンクを投げる

アオスタ「はい、頼りにして下さってありがとうございます…ですが、提督もきっちりご自身の目で確かめて下さい」

提督「そうよね…まぁ、そう思ったから来たの♪」

アオスタ「よい心がけです」

提督「どうも……って、ここでもゲーム中なのね」

アオスタ「…まったく、みんないい歳しておきながらゲームなんかにかじりついて……それに一時間ごとに十五分は休憩を挟むよう説明書にも書いてあったでしょう?」…戦後ギリシャに渡ったせいで、すっかり「堕落」した女たらしの妹「エウジェニオ・ディ・サヴォイア」と違い、ソ連に引き渡されて生真面目な委員長気質が染みついたアオスタ……

提督「まぁまぁ…で、ここではどんなゲームをやっているのかしら……」待機室にある居心地のいい肘掛椅子に数人が腰掛け、わいわい言いながらゲームを見物している……

デュイリオ「…」

提督「あら、デュイリオがゲームなんて珍しいわね?」

アルフレド・オリアーニ(オリアーニ級駆逐艦)「あ、提督……それがデュイリオったらすごく強いのよ!」

ジョスエ・カルドゥッチ(オリアーニ級)「ええ、本当に…惚れ惚れしちゃいます……///」

ヴィンチェンツォ・ジオベルティ(オリアーニ級)「ね…今までプレイしてたみんなとはけた違い♪」

ヴィットリオ・アルフィエリ(オリアーニ級)「ですからこうやって応援しているんです」

提督「へぇぇ…なになに『ARMORED艦CORE2』?……ロボットの戦闘ものみたいだけど…」

デュイリオ「……「AC」と言って下さい、提督……カラサワ…カラサワ…」いつも通り甘い表情を浮かべているが凍りついたような笑みで、まばたき一つせず画面に向かっている…

提督「あら、ごめんなさい…で、デュイリオがその操縦士なのね?」

デュイリオ「ええ…ちなみに操縦者ではなく「レイヴン」です……小ブースト…小ブースト……」

提督「レイヴン(大カラス)……だから『コルウス』(カラス)を使ったデュイリオが得意なのね…♪」

オリアーニ「そうなの。ちょっと怖いくらいよ……さっきからみんなで交代しながら「アリーナ」に挑んでいたところなんだけ……あ、あの難敵を倒しちゃったわ……!」画面には黒く煙を噴く、黒と紫のカラーリングを施した相手の四脚型ACが映っている…

デュイリオ「……カラサワ…カラサワ………あら、提督?」

提督「…こんにちは、デュイリオ……大丈夫?」

デュイリオ「何がです?」

カヴール「…誰かに強化人間手術を受けさせられた…とかありませんか?」

デュイリオ「ええ?……って、あら…ほんの少したわむれにやってみようと思っただけでしたのに、もうこんな時間…ゲームなんて触ったこともありませんでしたけれど、待機時間の暇つぶしにはもってこいですね♪」

提督「…アオスタの言う通り、少しゲーム禁止令を出した方がいいような気がしてきたわ……」


286 ◆b0M46H9tf98h2018/07/04(水) 02:12:27.707/5xxA4x0 (1/1)

…屋外射撃場…

提督「はー…暑いわねぇ……」

カヴール「そうですね…見回りはこのくらいにして、執務室に戻りますか?」

提督「ううん、運動も兼ねてとりあえず一周はしようと思って…暑いのは後でシャワーを浴びればいいもの……って、向こうに誰かいるわね…?」小手をかざして目を細め、射撃場のレンジに向かっているのが誰か見極めようとする提督…

♪~「荒野のガンマン」のテーマ~

ジェンマ(ペルラ級中型潜「宝石」)「……誰だ?」…的に向かっていたのは鎮守府に来たばかりのペルラ級中型潜「ジェンマ」で、多くの艦娘たちが甘い香水や化粧品の香りをさせている中、一人だけ砂ぼこりと硝煙のにおいをさせている……ニヒルな笑みを浮かべて「荒野のガンマン」を口笛で吹きつつ、手際よく的を撃ちぬいている……

提督「私よ、ジェンマ…射撃の練習中?」

ジェンマ「提督か……ああ、そうだ…」ジャキン…ッ、バンッ!…ジャキンッ、バンッ!

提督「…さすがジェンマね」ひとり言をつぶやく提督…

ジェンマ「どうも……さて、これでおしまいだ…」ガシャッ……バンッ…!

提督「お疲れさま…この日差しだから、暑気あたりを起こさないように注意してね?」

ジェンマ「ああ」

提督「よろしい♪……それにしても綺麗な仕上げのウィンチェスター・ライフルね…M1873?」


(※ウィンチェスター・M1873…当時としては速射が利き、そのうえ物の届きにくかった西部の開拓地で「コルト・シングルアクションアーミー」(ピースメーカー)と同じ弾を撃てるということから、絶大な人気を誇ったレバーアクション式ライフル。初期のモデルは真鍮の機関部から「イエロー・ボーイ」のあだ名で親しまれ、モデル1873は映画「ウィンチェスター銃73」などで名銃として描かれたことから名高く、ピースメーカーと合わせて「西部を征服した銃」などと呼ばれる…のちに故障が少なく安価なボルトアクション式ライフルが生まれたことで廃れていったが、まだまだ愛好家は多い。口径は.45ロング・コルトなどモデルにより様々)


ジェンマ「ほう…提督は「ウィンチェスター73」をご存じか」

提督「ええ、触ってもいいかしら?」

ジェンマ「……ああ」

提督「うーん…艶のある木のストックに綺麗な仕上げの銃身……さすがウベルティね♪」(※アルド・ウベルティ…戦後イタリアのロンバルディア州で生まれた小火器メーカー。アメリカや欧州で人気がありながら、パテントが切れて特許料のいらない西部開拓時代の銃を丹念に作っている)

ジェンマ「そうだな…こっちもウベルティのだ」腰に差したニッケルメッキのピースメーカーをあごで指し示した…

提督「ねぇ、ジェンマ…ぁ♪」

ジェンマ「何だ……いきなり甘ったるい声を出して」

提督「……数発だけ試し撃ちさせて?」

ジェンマ「…なんだ、それだけの事か……構わないからやれよ…」

提督「ふふっ、ありがと……ふぅ…」ジャキンッ…バァン!

ジェンマ「……ヒュゥ、上手いもんだな…!」

提督「…」ジャキッ、バンッ!…ジャキンッ、バンッ!……ジャキン、バンッ!

カヴール「まぁまぁ…♪」

ライモン「わぁぁ…!」

提督「……ふぅ、やっぱりウィンチェスターのこのクラスは細身でいいわね…私でも持ちやすいわ♪」

ジェンマ「ふふ、それじゃあ……こいつはできるか?」食堂からもらって来たらしい空き缶数個を揺さぶった…

提督「…やってみましょうか?」

ジェンマ「西部劇ではお馴染みだからな……ライモンド、合図してくれ」腰のピースメーカーに手をかけた…

ライモン「わ、分かりました……トーレ、ドゥーエ、ウーノ…はい!」

ジェンマ「そら…っ!」

提督「んっ!」ジャキンッ…バンッ!……投げ上げられた缶を撃ち抜いて、もう一度空中に跳ね上げる提督…

ジェンマ「…ふんっ!」バンッ、バンッ、バァン…ッ!……腰のホルスターからピースメーカーを抜くと落ちかけた缶に次々と撃ちこみ、水切りする小石のように数回も跳ね上げた…

カヴール「あら…あらあらあら♪」

ライモン「……すごい!」

提督「ふふーん♪」

ジェンマ「ふ…提督とは仲良く出来そうだ……それじゃあ…♪」黒と銀のテンガロンハットを軽く傾けて会釈すると、哀愁と硝煙の香りを漂わせて戻って行った…

………




287 ◆b0M46H9tf98h2018/07/05(木) 01:27:25.499raDQw6J0 (1/2)

…まずは見て下さってありがとうございます……が、続きを投下する前におわびと訂正を一つ……

…中型潜「ジェンマ」が口笛で吹いていた曲は「荒野の用心棒」です…眠い時にうろ覚えで適当なタイトルを書いてしまいごめんなさい(…言い訳としては、マカロニウェスタンの題名なんてたいてい「荒野の○○」「夕陽の○○」「さすらいの○○」とか、さもなければ「○○の用心棒」とか「○○のガンマン」なので……)


…ちなみに「ジェンマ」の服ですが、個人的には黒と銀のかっちりしたウェスタン・スタイルです。

……あと、ゲーム「ワイルドアームズ」のテーマは絶対マカロニ・ウェスタンの曲からヒントを得ていると思います……機会があったら聴き比べてみてください


……では、この後もしばらくだらだらいちゃいちゃしていきます……




288 ◆b0M46H9tf98h2018/07/05(木) 03:06:35.729raDQw6J0 (2/2)

…大浴場…

提督「はー…さっぱりして気持ちいいわね♪」

ライモン「ええ、せっかくのお化粧が落ちちゃうのが難点ですが…」

提督「そうは言っても私は普段からすっぴんみたいなものだし……ライモンやカヴールはお化粧の必要がないくらい綺麗だから、いいんじゃないかしら?」

ライモン「///」

カヴール「あらあら…提督ったらお上手♪」

提督「だって…ねぇ」

ポーラ「……とってもじゃないですが~、1915年生まれには見えませんね~?」大浴場の扉を開けて入って来たザラとポーラ…入って来るなりカヴールの身体を眺めまわして、感心したような口調のポーラ……

カヴール「あんまり言わないで下さいな、ポーラ。…これでも気にしているんですから♪」

ポーラ「えぇ~?…だってぇ、カヴールはおっぱいももちもちで、脚もきゅ~っと引き締まってますし~…気にすることはないんじゃないですかぁ~?」

カヴール「……私くらいの歳になると、けっこう気になるものなんです」

(※「コンテ・ディ・カヴール」の完成は1915年…イタリア参戦時の1940年には25歳だが、軍艦の艦齢は人間に換算すると数倍は大きい数字になるので……)

提督「それでいてその豊満かつワガママなド級艦体型……うらやましいわ」

ザラ「提督だって綺麗な身体だと思うわよ…ね、ポーラ?」

ポーラ「はい、提督もむっちりしていながらメリハリがあってぇ…えへへぇ♪」

提督「もう…ポーラのえっち♪」

ポーラ「えへへぇ、ばれちゃいました~♪」

ザラ「全くもう……ポーラには私がいるでしょうに…///」

ポーラ「ん~?…ザラ姉さま、何か言いましたかぁ?」

ザラ「ううん、何でもないわ」

ポーラ「分かってますよぉ、ザラ姉さま……ポーラの一番はぁ~、いつでもザラ姉さまです♪」むにっ…♪

ザラ「あんっ、ちょっと…提督たちが見てるから……んんっ///」

提督「そうよね、私たちが見ているものね…ポーラ」

ポーラ「はい、なんでしょう~?」

提督「……ぜひ続けてちょうだい♪」

カヴール「ふふ…微笑ましい光景ですものね♪」

ライモン「あ、あの……それはさすがに///」

ザラ「ライモンドの言う通りよ…もう、止めなさいってばぁ……♪」

ポーラ「えへへぇ…早く止めないと~、提督たちの前で好き勝手しちゃいますよぉ~?」

ザラ「んんぅ、ポーラったらさっきも散々したでしょうに…ぃ……ふふっ、本当にいやらしいんだからぁ♪」むにゅっ…もみっ♪

ポーラ「…あれれぇ?」

ザラ「ほぉら、手が止まっているわよポーラ……早く触ってってば♪」むにゅっ、ぐにっ…♪

ポーラ「…もう、ザラ姉さまってばぁ♪」

ライモン「………」

提督「うふふっ……いい眺めだけど、これ以上の邪魔は無粋ね…上がりましょう♪」

カヴール「ええ。それではお二人とも、のぼせない程度に仲良くなさってくださいね♪」

ザラ「ええ、それじゃあまた後で…あうんっ///」

ポーラ「えへへぇ…それじゃあ、しばらくの間はチャオですねぇ♪」

提督「ええ、チャオ…んふふっ♪」だらしない「にへら♪」とした笑みのまま、大浴場を出た…




289 ◆b0M46H9tf98h2018/07/07(土) 02:11:52.87zHrmqInH0 (1/2)

提督「んふふ…っ♪」

ライモン「…」

提督「んー…二人はあの後どうしたかしらねぇ……唇を重ねてから、そっと二人きりの時間を…ふふっ♪」

カヴール「…いとく……提督っ」

提督「あぁ、はいはい…えーと、戦艦の主砲斉射時に起きるブラストの話だったわね?」

カヴール「いいえ、「この後はどうなさいますか?」とおたずねしたのですが…」

提督「あ、あぁ…そうだったわね。とりあえず書類を片づけましょう♪」

ライモン「了解しました。わたしも手伝います」

提督「グラツィエ、ライモン……で、書類とにらめっこをしていればお腹が減ってきて、時計もちょうどお昼時になる…と♪」

カヴール「ふふ、なるほど…♪」

…執務室…

提督「あー…この書類って写しが必要なのね。ライモン、コピーをお願い」

ライモン「はい」

提督「それから……んー?」

カヴール「…どうかなさいましたか?」

提督「ええ、ちょっと…基地祭の物品申請に必要なこの書式って、どうなっているのかしら……」

ライモン「あ、それはわたしも分かりません……誰かに聞いてみたらいかがでしょう?」

提督「そうねぇ…私もこういう書類は初めてだし「聞くは一時の恥」よね……と、言っても誰に電話をすればいいかしら…と」受話器を取り上げ、ボタンの上で指を遊ばせている…

ライモン「提督、それでしたら手帳に控えてある「ご友人」の中から選べばいいんじゃないでしょうか?」

提督「それが一番いいわね……となると、とりあえず鎮守府に縁がない人はダメね」

カヴール「それと新任の提督さんも駄目ですね」

提督「そうね……ふぅ、いちいちその通りにしなきゃいけないからマニュアルは好きじゃないけれど、なければないで困るのよね……あ♪」

ライモン「お聞きできそうな方はいました?」

提督「ええ、エレオノーラ……百合姫提督が訪問している「ヴェネツィア第三」のシモネッタ大佐のことよ」

カヴール「そうですか、それではお電話してみましょう」

提督「ええ。ぜひあのロリコンお姉さんに聞いてみましょう…♪」

………

…ヴェネツィア第三鎮守府・執務室…

セラ(駆逐艦「セラ」級)「提督、お電話ですよー?」

シモネッタ司令「はいはーい…ありがと、セラ……んー♪」ちゅう…んむっ♪

セラ「んんぅ……もう提督さんってばキスしすぎなのですよ…」

シモネッタ司令「だってぇ…幼女を愛でるのはお姉さんのたしなみよ?」…さわっ♪

クリスピ(セラ級)「そんなの聞いたことないですよぅ///」

シモネッタ司令「ええ、ホントよ…ほら、ジァポーネ(日本)では漫画に描かれるくらいよくあることなのよ?」…執務机で読んでいた漫画「お姉さん提督は駆逐艦に興味があります」を差しだしてみせた…

セラ「そうなのですか…セラ、知りませんでした///」

シモネッタ司令「いいのよ。だから私に任せて…ねっ♪」

セラ「は、はい…///」

シモネッタ司令「さてと…それじゃあかわゆいセラを心ゆくまで愛でる前に、どこかの誰かさんがかけてきた電話に応えないと……はい、もしもーし?」




290 ◆b0M46H9tf98h2018/07/07(土) 23:00:39.64zHrmqInH0 (2/2)

提督「チャオ、エレオノーラ…私よ」

シモネッタ司令「あー…フランカ、何かご用?それとも百合野准将に用事かしら?」

提督「今回はあなたに用事よ、エレオノーラ♪」

シモネッタ司令「そうなの?それで、ご用はなんでしょう…少将閣下♪」

提督「ふふっ…えーとね、基地祭に必要で外部から買い入れる必要のある物品の書式が分からなくて……エレオノーラは知っているかしら?」

シモネッタ司令「はいはい、ちょーっと待ってて……」

提督「……どう?」

シモネッタ司令「…はい、ありました。書式一覧の四十八ページの「D」にばっちり書いてあるから、それ通りに書けば大丈夫」

提督「四十八ページのD…四十八ページの……ずいぶん後ろの方ね……あ、あったわ」

シモネッタ司令「見つかった?」

提督「ええ、おかげさまで…付せんを付けたからもう大丈夫♪」

シモネッタ司令「お役にたてて何より。それじゃあ私は大事な任務に戻らせていただくわ」

提督「…どうせ駆逐艦とか水雷艇の娘にいたずらするんでしょう……全くもう、あなたが女性じゃなかったら一発で査問会ものよ?」

シモネッタ司令「ふーんだ…私は別に嫌がってる娘にはいたずらなんてしませんー…ね、セラ♪」

セラ「…はい。セラも提督さんの事が…好きですから…っ///」

シモネッタ司令「あんぅ、可愛いっ……セラぁ、せっかくだからその可愛いおしりもさわさわさせてぇ♪」

セラ「…て、提督になら……いいで…///」

提督「ちょっと、エレオノーラ…!」

シモネッタ司令「いいじゃない……ふわぁぁぁ、やわらかぁ…ぃい♪」ひざの上にセラを乗せ、支えるようにしながらお尻を撫で上げるシモネッタ司令…

セラ「……あんぅ…え、「エレオノーラお姉ちゃん」……だめですよぅ…///」

シモネッタ司令「ふふーん…私はお姉ちゃんだから大丈夫よぉ♪」

提督「…あきれた」

シモネッタ司令「フランカだって人の事は言えないでしょうが…はぁぁ、このまま幼女にうもれて暮らしたぁ…い♪」

提督「ふぅ…それにしても大人のお姉さま方の魅力が分からないなんて…エレオノーラもまだまだね♪」

シモネッタ司令「フランカこそ…この初々しい甘酸っぱさが分からないで、傷みかけの果物みたいな年上にばっかり手を出して…どうして可愛い幼女の鑑定眼があるのに、それを活かそうととしないのよ……宝の持ち腐れじゃない」

提督「ふふ…果物は傷みかけているくらいが、一番甘くておいしいのよ♪」

シモネッタ司令「ふぅん、ではお好きなように……私は「幼女のうち(おはやめ)にいただく」ことにするから……あぁん、このぺったんこなお胸にぷりぷりの白桃みたいなヒップ…んー♪」

クリスピ「おねーちゃん、肩揉んであげるねぇ?」ぺったんこな胸を背中に押し付け、小さい手で一生懸命に肩を揉むクリスピ…

シモネッタ司令「ふわぁぁ…ここが天国なのね……もう執務なんてできなぁい♪」

セラ「いいんですよ、エレオノーラお姉ちゃんはお疲れさまなんですから…その分セラが頑張ります!」

シモネッタ司令「はぁ…はぁ…はぁ、はぁぁ……んっ、それじゃあまた…あぅん♪」

提督「ふぅ…本来なら有能だし見た目は可愛いしで言うことなしなんだけれど……あの幼女趣味だけで長所をかき消してお釣りがくるのよね…」

カヴール「電話越しでさえ甘い嬌声が聞こえておりましたね…」

提督「ええ、それはもう…幼女好きの司令官が駆逐艦中心の鎮守府に転属になったらどう思う?」

ライモン「……その結果のあれですか」

提督「ええ…」


………


291以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/08(日) 10:34:08.97y3dAEhBUo (1/1)

あ艦これ


292 ◆b0M46H9tf98h2018/07/09(月) 01:56:02.062yBp7old0 (1/2)

>>291 誰が上手いことを…まさにその通りですが(笑)



…こんな生ぬるいssですし、ちゃんちゃらおかしいかもしれませんが…大雨だったり地震だったりと大変な人もいる中、もしかしたらこれが日々のわずらわしさを忘れられる一助に……なればいいなと思って書いております…なので基本的には誰も不愉快な目にあったりしないよう「甘々でみんな仲良く」なスタイルを続けて行きます……時折アクセントでSっ気のある百合えっちが入りますが、それも双方同意の上ですので……

…それと、またグレイ提督にSっ気を発動させる小ネタを思いついてきたので、そのうちに投下します…



293 ◆b0M46H9tf98h2018/07/09(月) 02:48:25.102yBp7old0 (2/2)

提督「…しかもエレオノーラときたら興味のない人にはよそよそしい態度を取るのだけれど、人当たりがいいから一見すると丁寧な応対に見えて…それでみんな「親切でいい人」って勘違いをするのよね……」

ライモン「あー…なるほど」

提督「…おかげで人事考査はいつでもA評価……あっという間に大佐になって、鎮守府に着任したのも私より数年は早いのだから…ズルいわよね」ぷーっと頬をふくらませてみせる提督…

カヴール「まぁまぁ、提督も今や押しも押されぬここの司令官ですもの…いいではありませんか♪」

提督「そうね、おかげで可愛い艦娘たちに出会えたし……えいっ♪」両脇に控えていたライモンとカヴールを一気に抱き寄せ、乳房に頬ずりする提督…

ライモン「きゃっ…もう///」

カヴール「まぁ、ふふっ…私のような老嬢でよろしいのですか?」

提督「私はエレオノーラみたいな幼女好きじゃないもの……むしろ優しく包み込んでくれるような年上のお姉さま方が好きよ♪」

カヴール「まぁ、お上手…♪」

提督「ふふっ…そう?」

ライモン「むぅ……そう言われるとわたしは立つ瀬がない気がするのですが…」

提督「いいえ、ライモンだって私の知らない色々なこと知っているもの……それに何より、律儀で優しい性格がとっても愛おしいわ…んふふっ♪」むにゅ…♪

ライモン「提督……って、どこを触っているんですか///」

提督「それはもう、ライモンのしっかりと張りのあるお胸を…♪」

ライモン「もう…そんな暇があるなら執務をしてくださいっ」

提督「あらら、叱られちゃったわ……カヴール、可哀そうな私を慰めて?」

カヴール「仕方ありませんね…よしよし♪」

提督「ふふ、ありがと……カヴールおねえたま♪」

カヴール「あら…///」きゅんっ♪

ライモン「ふぅぅ、もう一度言いますよ……提督もカヴールさんも、三文芝居は止めて早く執務して下さいっ」

提督「了解」

カヴール「ふふ…分かっておりますよ、ライモンド♪」

ライモン「分かっているなら最初からちゃんとやって下さいよ…」

提督「ごめんなさい、ライモン…ライモンの反応がいじらしくて、つい……」

ライモン「ふぅ…わたしだってあとあとまで気にするのは止めようと思っているんですよ……なのであんまりその部分を茶化されるのは、少しもやもやした気分になります…」

提督「…ごめんなさい、それじゃあ真面目に執務に取りかかるから……」

ライモン「あっ、いえ……その、わたしもたまになら嫌じゃありませんし…時々ならいいんですよ///」

提督「…ふふっ、了解♪」

カヴール「うふふふ…っ♪」

ライモン「うぅ…結局前と変わっていないじゃありませんか……///」

カヴール「まぁまぁ…世の中が変わるには時間がかかりますから」

提督「…それに「変わらない良さ」って言うのもあるわよね♪」

ライモン「むぅぅ…説得力のある言い方ですが、どうも納得できませんね……」

提督「そうかしら……あ、そう言えばエレオノーラに姫の様子を聞くのを忘れたわ」

カヴール「そう言えばそうでしたね…もう一度電話をかけましょうか?」

提督「いいえ…あんまりかけるとエレオノーラの執務を邪魔することになるもの……駆逐艦や水雷艇、コルヴェットや魚雷艇の艦娘にいたずらするのが執務だって言うのならね」

ライモン「……提督がちゃんとした海軍士官でよかったです」

提督「…と思われるほど、エレオノーラは重度のロリコンなのよね……姫まであてられて幼女好きになったりしなければいいのだけど」

………


294以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/09(月) 20:07:11.49z8UNyNDRO (1/1)

現在呉市内や江田島での人命救助や物資の補給等の辛い任務に追われる中での唯一の癒しです。ありがとうございます。


295 ◆b0M46H9tf98h2018/07/10(火) 11:24:43.92bW2ZpfIq0 (1/1)

>>294 もしかして制服組の方でしょうか…安穏に過ごしている身からすると頭が上がりません。どうか無理はなさらずに……いずれにせよ、「癒し」と言って頂けて嬉しく思います…今後もスローではありますが、飽きずに投下していきます


…次は今夜か明日の夜になると思いますので、もしよかったらのぞいてみてください



296 ◆b0M46H9tf98h2018/07/11(水) 02:18:33.90K7jqYv6L0 (1/2)

…再びヴェネツィア第三鎮守府・百合姫提督の客室…

シモネッタ司令「……っくしゅっ!」

百合姫提督「あ、大丈夫ですか…ちり紙、いります?」

シモネッタ司令「あぁ、ありがとうございます…どうも空調が効きすぎているのかもしれませんね」甘いけれども爽やかな笑みを浮かべ、冗談めかしてぶるぶると凍える真似をするシモネッタ司令…

シリオ(スピカ級水雷艇「シリウス」)「ねぇ司令…しーれーい?」


(※スピカ級水雷艇…1930年代の軍縮条約時代に帝国海軍の「友鶴型」と同じような経緯で生まれた、駆逐艦並みの性能を目指した水雷艇。一本煙突・600トン前後のとても小さな船体に102ミリ単装砲3基、450ミリ魚雷4本を発射可能なように単装4基、単装2基・連装のセット、連装2基とバリエーションがある魚雷発射管、さらに艦尾には爆雷あるいは機雷を備え、甲板中央部のプラットフォーム上には20ミリや37ミリ対空機銃を搭載…公称速力34ノットで、駆逐艦としては小さすぎたが、護衛駆逐艦として船団護衛に活躍した。32隻建造)


百合姫提督「……分かります、訓練中に乗った護衛艦でもCICや通信室は寒いくらいで…よくひざ掛けを持って行ったりしましたから」(※CIC…コンバット・インフォメーション・センター。いわゆる戦闘指揮所)

シモネッタ司令「そうですよね、私も夏なのに厚手のタイツを履いて行ったりして……」

シリオ「……んもぅ…司令ってばぁ、シリオともお話してくれないとつまんないー!」

…英語が分からないので二人の会話に飽きてしまったシリオが、椅子に座っているシモネッタ司令のひざの上でじたばたと脚をばたつかせる……シリウスの光を宿したように明るくキラキラ光る瞳と、シモネッタ司令の趣味で選んだシンプルな丸襟のついたワンピースと白いサンダル、それにイタリア三色旗の色をしたリボンで結んだツインテールが揺れる……

シモネッタ司令「んふふっ♪…よーし、それじゃあ司令がシリオの事をいっぱいなでなでしちゃおーう♪」イタリア語に戻すとさっきまでの整った表情をにやけさせ、涼しげなサテンのワンピースに手を入れるなり脇腹やふとももをくすぐった…

シリオ「んっ、んふふっ…もう、くすぐったいよぉ///」

シモネッタ司令「んー…どこが一番くすぐったいのかなぁ?」

シリオ「ひゃうっ…あはははっ、ひぃ…もうらめらよぉ、んひゃぁぁっ///」

シモネッタ司令「それじゃあここはどうかしらぁ…ふふ、つるつるで柔らかぁ……い♪」ぷにっ…くちゅっ♪

シリオ「んひゃぁぁ…あっ、ん…んんぅ///」

シモネッタ司令「はぁはぁ…もう、シリオったら可愛い声を上げちゃって……♪」くにくにっ…ちゅぷ……っ♪

シリオ「はぁ、あぅ……んくぅ……しれ…ぇ///」

シモネッタ司令「んー、どうしたのかなぁ♪」

シリオ「はぁ…はぁ……なんだか、シリオね…あそこがじんじんして……火照ってきちゃったの…ぉ///」

シモネッタ司令「うんうん、それじゃあおねえちゃんと一緒にやらしいことしよっか……♪」

シリオ「…うん……しれぇ…シリオのここ……いっぱいくちゅくちゅして…ぇ///」

シモネッタ司令「んふふっ、もちろんっ♪……百合野准将、お話の途中で申し訳ありませんが…シリオが飽きてきてしまったそうなので、ちょっと相手をしてきます♪」英語に戻すと、さも何でもないような口調でそう言った…そのまま小学生にしか見えないシリオの手を優しく包み込むと、いやらしい笑みを隠しながら出て行った…

足柄「……あー、分からないようなフリはしておいたけれど、だいたい聞き取れちゃった…今日ほど自分の才能をうらめしく思ったことはないわよ」

百合姫提督「……ええ。イタリア語はあんまり分からないけれど…私にもだいたい想像がついたわ…///」

龍田「…ふぅ、カンピオーニ提督も相当だと思ってはいたけれど……ここの司令はちょっと度し難いくらいの変態ねぇ…」

百合姫提督「…こっちで言えば友鶴型くらいの水雷艇だものね…来訪初日から、私もちょっとおかしいなとは思っていたの」

足柄「そうよね……だってうちの国で言えば「菊の御紋」を付けられるような大型のフネがほとんどいないんだもの」

百合姫提督「そうね……かろうじて軽巡が数人と駆逐艦がいるだけで、あとは水雷艇、コルヴェットやMAS艇、MS艇(どちらも魚雷艇)、VAS艇(駆潜艇)の艦娘ばっかり…「沿岸の哨戒や対潜任務に便利な小型護衛艦艇を集めている」と言えばそれまでだけれど、それにしては度が過ぎた可愛がり方をしているな…って///」

足柄「あー…早くこの訪問期間が終わらないかしら……いい加減にしないとこっちまで幼女趣味に染まっちゃいそうよ…」

龍田「…戻って松型や丁型と顔を合わせたら変な気分になりそうねぇ……」


(※松・橘型…大戦末期、帝国海軍が初めて量産性と対空・対潜を主軸に置いた護衛駆逐艦的な駆逐艦。カタログデータは凡庸ながら実用性に優れ、機関のシフト配置などが功を奏し意外と頑丈でもあった。一部は中華民国に引き渡されたり、海上自衛隊の創設期を支えたりした功労艦)

(※丁型…海防艦。流麗ではあるが量産性を損なうダブルカーブを捨てた真っ直ぐな艦首のラインや六角形の煙突、対空機銃の基部を穴あき鉄板の一枚板にするなど量産性が最優先され、低速ではあったが測深儀や電探などの探知装置と強力な爆雷投射機、多くの25ミリ機銃を備えることで帝国海軍の中では優秀な対空・対潜能力を持っていた…松型と同じく一部は黎明期の海上自衛隊や海上保安庁に引き継がれ、長く活躍した艦もいる)


………




297 ◆b0M46H9tf98h2018/07/11(水) 03:45:51.03K7jqYv6L0 (2/2)

…とある日・深夜…

提督「ふぅ…もういい加減止めるとしましょう……」


…あとひと月もない程度に迫ってきた基地祭と、それまでに(鎮守府の枠が許す限り)みんな呼んでおきたいと連続していた建造…すると当然のように必要になる申請書や見積書、契約書や提出書類…それがだんだんと「未決」の箱の上に積み上がり、この数日はもはや危なっかしいくらいにかしいでいた…いくら面倒とはいえ、さすがに見てみぬふりも出来なくなった提督はそそくさと夕食を済ませると、ため息をつきつつ、溜まりにたまった書類の山を片づけにかかった……優しいライモンとカヴールを始め、みんな当然のような顔で何かしら手伝ってくれ、特に雄弁でならしていたチェザーレや文章の巧みな「オリアーニ」級のカルドゥッチは、申請理由などを大変上手に書いてくれた…


提督「もうこんな時間……はぁぁ、道理で肩がこるわけね…」数時間付き合ってもらって山をあらかた平らにすると、提督はライモンたちにお礼と「お休み」を言って帰ってもらい、残りをもくもくと片づけていた……ふと腕の時計を見ると針が深夜を回っていたので、提督はひとつ伸びをすると、残りの書類を箱に戻した……

提督「……お腹がすいたわ…」くぅぅ…と悲しげな音を立てるお腹を見おろすと、意を決して立ち上がった提督…


…食堂…

提督「あーあ、寝る前に物を食べると太るって分かっているのに……でもこのままじゃ寝つけないし、少しだけ…」


…食堂のテーブルには、待機室で深夜直につく艦娘や夜間・黎明哨戒を終えて戻ってくる艦娘たちの気持ちを和らげようと、常夜灯の薄明かり以外に燭台に灯ったキャンドルが揺らめき、疲れてお腹の空いた艦娘たちにはラップや蝿帳(※はいちょう…食器にかぶせる小さい蚊帳のようなもの)をかけて、ちょっとした軽食が置いてある……ディアナやエリトレアの作る心づくしの「お夜食」は、波しぶきを浴びてくたびれた艦娘に染みわたる美味しさで、黎明哨戒の終わる朝方にはたいてい綺麗さっぱりなくなっていて、お皿だけが流し台に置かれている……


提督「…美味しそう…でもこれは哨戒に行っているアルゴナウタたちの分だから、食べてはいけないわよね……」テーブルの上にある三角形のサンドウィッチを物欲しげに眺めてから、首を振って厨房に入りこんだ……

提督「うーん…何か食べるもの……」冷蔵庫の前にしゃがみこむと、ごそごそとラップがけしてあるお皿を取り出したり、入れ物のふたを開けてみたりする…

提督「あ…オイルサーディンがあるわ……それと確か食べきれなかったチーズがどこかに…」

提督「……クラッカーもあるわね…うん、なかなかいいじゃない」

提督「…ただのクラッカーだけでは火力不足…とはいえそこにバターを塗り、チーズとサーディンを乗せる……さらに粒マスタードの援護射撃があれば…」

提督「できたわ……クラッカーの「デンマーク風オープンサンドウィッチ」…ふふ♪」

…小皿に盛りつけられた四角いクラッカーにサーディンとチーズの端っこを乗せ、アクセントにマスタードとパセリを散らした…

提督「…とはいえ、さすがにクラッカー三枚だけでは物足りないわね…あ、パストラミハムの残り……レタスにバジル…オリーヴの瓶詰もあるわね…」適当なサラダボウルを取り出すとレタスを手でちぎり、そこにハムをロール状に丸めて並べ、オリーヴもいくつか乗せてバジルを散らした……

提督「うん…ハムとレタス、バジリコの簡単サラダ……この時間だもの、せめて野菜にしておかないと…」

提督「それでは…いただきます……♪」厨房の端に置いてあるストゥール(腰掛け)に座ると、ミルクと一緒に夜食をつまみ始めた……

提督「ん…おいしい……「空腹は最良のソースである」なんて、よく言ったものね…♪」

提督「…意外とレタスもしゃきしゃきしているわね……昨日の昼には出たはずなのに、あんまりしなびてないわ…んむ」

提督「クラッカー……ちょっと湿気ているけれど、それもまた愛嬌…それにサーディンの油が染みているから、なんてことないわよね……」

提督「パストラミハム…縁が乾きはじめているけれど、胡椒のピリッとした風味はまだまだ損なわれていないわね……あむっ…」

提督「……サラダに唐辛子入りのオリーヴオイルを垂らしたらどうかしら…?」ガラス瓶で漬けこんである唐辛子入りのオリーヴオイルを数滴垂らし、冷蔵庫の隅っこに入っていた半かけのレモンを軽く絞った…

提督「…ピリッとしているのに後味は辛くないし、すーっと爽やかな感じに仕上がったわね……今度ディアナにも教えてあげようかしら…」

提督「……ふぅ、美味しかった……後は口をゆすいで寝るだけね…」と、廊下から足音が近づいてきた……

提督「!」








298 ◆b0M46H9tf98h2018/07/12(木) 02:12:45.762IfS9SG70 (1/1)

グレイ提督「…あら、カンピオーニ提督。こんな時間にどうなさいました?」純白のシルクで出来たナイトガウンをまとい、ふわりと髪を下ろしているグレイ提督…

提督「いえ…その、ちょっとガスの元栓を閉めたかどうか気になったので……」

グレイ提督「あぁ、そうでしたか……ところで、口もとに食べ物のかけらがついておりますけれど」

提督「…っ!」

グレイ提督「ふふ、やはり夜食をお召し上がりになったのですね…♪」

提督「あっ…それじゃあもしかして今のは……///」

グレイ提督「ええ、少々フェイントをかけてみたのですが…図星だったようですわね?」

提督「……はい…どうか口外しないで下さいね…言えば間違いなくライモンに「寝る直前に食べちゃだめです」と怒られてしまうので……ところで、メアリはどうして食堂に?」

グレイ提督「ええ…実はわたくし、少々のどが乾いたのですが、部屋の冷蔵庫にあるミネラルウォーターを飲んでしまったのを失念しておりまして……こうして食堂まで人目を忍んできた…という訳ですわ」

提督「あー…ごめんなさい、たいていは艦娘たちが気を利かせてペットボトルや水差しのレモン水を補充しておいてくれるのですが……」

グレイ提督「構いませんわ。こうして薄暗い夜更けの食堂で何かを飲んだり食べたりするのも、童心に帰ったようで愉快ですもの…♪」ぼんやりとした間接照明のような常夜灯と、ろうそくの揺らめく灯りを頼りに厨房へ向かうグレイ提督……

提督「…灯りをつけましょうか?」

グレイ提督「ふふ、いけません……母親に見つかったのでない限り、灯りは消したままにしておかないと…そうでしょう?」

提督「ふふっ、メアリったら意外とお茶目ですね♪」

グレイ提督「わたくしも時にはそうした「お遊び」に興じてみたくなるのですわ……まぁ、危ない所でした」食堂の椅子に脚を引っかけ、少しバランスを崩した…

提督「……やっぱり灯りをつけないで歩くのは、ちょっと危ないかもしれませんね…あ♪」

グレイ提督「何か名案がございまして?」

提督「これで照らすなら問題ないと思いますが…どうでしょうか?」…テーブルの上に置かれた燭台を取り上げ、グレイ提督の足もとを照らした……

グレイ提督「ええ、これならよろしいですわ…♪」

提督「それでは、私が道を照らしますから」

グレイ提督「ふふ……フランチェスカがわたくしの灯台…という訳ですわね」

提督「そういう事ですね…さ、厨房につきましたよ♪」

グレイ提督「助かりましたわ……それと、勝手にいただいてしまってよろしいでしょうか?」

提督「ええ、好きなだけどうぞ?ミネラルウォーターの数本で傾くほど、鎮守府のお財布はさみしくありませんから♪」

グレイ提督「ふふ、それではなみなみと頂戴することといたしましょう……ふぅ、美味しゅうございました」

提督「それはよかったです…それじゃあ、艦娘の娘たちに見つからないよう戻りましょうか」

グレイ提督「そうすることにいたしましょう…」

提督「…ふふ、それじゃあ後は燭台をテーブルの上に戻して……っ!」三本がけの燭台をテーブルの上に戻そうとして傾けてしまい、冷めかけているとはいえまだ熱い蝋がぽたりと垂れた…

グレイ提督「あぁ、いけませんね…大丈夫ですか?」

提督「え、ええ…幸いそこまで熱くもありませんでした……ふー、ふーっ…」手の甲に垂れた蝋を剥がすと手を口もとに当て、それから息を吹きかけて冷やした…

グレイ提督「熱くなかったのなら幸いでした…火傷にはなりませんでしたか?」

提督「ええ。おかげさまで何ともなっていません……」

グレイ提督「そうですか……もしよろしければ、その燭台をお貸しいただけませんでしょうか」

提督「ええ、どうぞ……?」

グレイ提督「ふふ、ありがとうございます。ところでフランチェスカ……わたくし、一つ刺激的な考えを思いついたのですけれど…よろしければ左手を出していただけますか?」

提督「……あー、一応うかがっておきますが…ろうそくを使って私に何かするおつもり……ではないですよ…ね?」

グレイ提督「ふふっ…はて、何の事でしょう?」しらじらしくとぼけてみせるグレイ提督…が、口元には意地悪な笑みが浮かんでいる……

提督「…はぁ、分かりました……そのかわり私が夜食を食べたなんて言わないで下さいね?」

グレイ提督「もちろん、承知いたしておりますわ♪」

提督「…」




299以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/12(木) 12:58:34.97AlBgFF/3o (1/1)

キマシ


300 ◆b0M46H9tf98h2018/07/14(土) 02:01:06.41UzCu5k/r0 (1/2)

提督「…メアリ、まさか本当にろうそくを使おうなんて思っていませんよ……ね?」

グレイ提督「まぁ、どうして距離をお取りになるのですか…わたくしがフランチェスカに、痛い思いや怖い思いをさせたことがありまして?」じりっ…

提督「…痛い思いと怖い思いはありませんが、お尻のひりひりする思いと恥ずかしい思いはさせられましたね……///」すすっ…

グレイ提督「まあまあ…それもわたくしがフランチェスカを好ましく思っているからですわ」じりっ、じりっ…

提督「よくもまぁ、そうやって上手いことを…///」

グレイ提督「あら、わたくしの気持ちは純粋に誠実なものですわ……そう、イタリアの方で言うならマキアヴェリのように…ふふ♪」(※マキアヴェリ…「君主論」を書いたイタリアの策略家。権謀術数でならした)

提督「……まるっきりじゃありませんか」

グレイ提督「まぁそうおっしゃらず…わたくしが満足したらすぐ済みますわ、ね?」提督を壁に追い詰めると頬を軽く撫で上げ、イギリスの貴族女性の特技らしい無邪気な笑みを浮かべて見せた…

提督「はぁ…メアリにはかないませんね///」

グレイ提督「ふふ、優しいフランチェスカ…それでは、参りますわね♪」そっと提督の手を握ると、ネイルアーティストが爪にマニキュアをする時のように手の甲を向けさせた…それから期待に満ちた目で、傾けて持った燭台から蝋の垂れるのを見守った……

提督「……あつっ…!」最初の一瞬はとろりと柔らかいキャラメルのような感触だけでちっとも熱くないが、それから急に熱を感じた…蝋は一滴なのですぐに冷めて固まるが、それでも何とか火傷しない程度にしか冷めていない……

グレイ提督「しーっ……誰かに声を聞かれてしまっては、フランチェスカとしてもよろしくないでしょう?」

提督「ええ、まさかこんなことをしているなんて知られたら……みんながろうそくを持って寝室に押しかけてくるでしょうし、それを考えると少し怖いですね…」

グレイ提督「でしたらお静かになさらないといけませんわ?」

提督「あの、どうも私が悪いように聞こえますけれど……先に始めたのはメアリなんですよ?」

グレイ提督「ふふ…さ、もう一回参りましょう?」

提督「も、もう…///」裾の短い薄手のキャミソール一枚でいたが、恥ずかしげに腕を差しだした…

グレイ提督「ふふ、そこがよろしいのですね…では」ぽたり…♪

提督「んっ…///」

グレイ提督「はぁ…伏し目がちにしているフランチェスカ、何とも魅力的ですわね……んっ♪」

提督「んっ…あむっ……ちゅ///」

グレイ提督「ふふ、ミルクの味がしますのね……何といいましょうか「無垢な子供」を味にするとしたら、この味だと思いますわ」

提督「さっき夜食と一緒にミルクを飲んだので…んちゅっ///」

グレイ提督「んふっ……まぁまぁ、不意打ちとはずるいですわね♪」お仕置きとばかりに鎖骨に蝋をたらす…どちらかと言えばふくよかな提督は鎖骨が浮き出ていないので、蝋が一瞬だけ滑らかに胸元へと駆け下り、すぐに冷めて止まった……

提督「んんぅ…もう、メアリ……♪」薄いキャミソールの胸元を開くと、ずっしりした乳房をのぞかせた…

グレイ提督「あらあら、そんなところに垂らしてもよろしいのですか?」

提督「もう…何を今さら……熱いですが、意外と癖になりそうで…///」

グレイ提督「いけませんわね…わたくしはただお友達になろうとしただけですのに、訪問先の将官の方をそのような趣味に目覚めさせてしまうなど……もう止めにいたしましょう?」

提督「メアリ…お願いですから、もうちょっとだけ……こんな中途半端なままで終わらせないで///」

グレイ提督「ふむ…フランチェスカがそうおっしゃるのなら、わたくしとしてはいたし方ありませんわね?」ぽたぽた…っ♪

提督「あっ、あっ…熱いぃ♪」

グレイ提督「それはいけませんわ……すぐ冷やして差し上げますから、動かずにいらしてくださいね?」胸の谷間に垂れた蝋を爪の先で愛撫するように剥がし、それからゆっくりと胸元に顔を近づけて、舌で舐めあげた……同時に燭台を持っていない方の手で短いキャミソールの裾に手を入れ、ゆっくり丁寧にふとももをさすった…

提督「はぁ、ん…んくぅ……んちゅっ、ちゅぅ♪」





301 ◆b0M46H9tf98h2018/07/14(土) 11:44:39.77UzCu5k/r0 (2/2)

…同じ頃・ドイツ艦の客室…

ビスマルク「……眠れない」

ティルピッツ「すぅ…すぅ……むにゃ…トップ艦長…」(※カール・トップ大佐…ティルピッツ初代艦長)

ビスマルク「こうして見ると我が妹ながら可愛いものだ……が、いつまでもこうしていては明日に差しつかえてしまう…」

…不眠症に悩まされていたというビスマルクの性質を受け継いだのか、なかなか寝付けないまま椅子に腰かけ、すやすやと寝息を立てているティルピッツの頭を撫ででいるビスマルク…睡眠薬の錠剤を取り出し飲もうとしたが、ペットボトルのミネラルウォーターがないことに気が付いた……

ビスマルク「しまったな……かといってレモン水で薬を飲むのはいかん」処方薬の袋とレモン水の入った水差しを交互に眺め、それから一つため息をついて立ち上がった…

ビスマルク「この時間ならだれもおるまい…」

…廊下…

ビスマルク「……それにしても、昼間の騒がしさが嘘のようだな…ん?」

提督の声「……って……メアリ…」

グレイ提督の声「……ですものね……」

ビスマルク「…カンピオーニ提督にグレイ提督だと?……こんな時間に食堂でいったい何を…まさか…」

グレイ提督(想像)「……ふふ、わたくしに協力してドイツを裏切って下されば、何でも欲しいものをさしあげますことよ?」ちゅっ♪

提督(想像)「あんっ…それじゃあドイツは見限ることにしまーす♪」

ビスマルク「…ありうる。イタ公め、また裏切る気だな…これはフレガッテンカピタン(中佐)のためにも、様子をのぞいておかね…ば……!?」ドアの隙間からのぞきこみ、途端に真っ赤になるビスマルク…

提督「あっ、あっ……はぁぁ…んっ///」

グレイ提督「今度はどこにいたしましょうかしら……ふともも、うなじ…それともお腹に?」

提督「んっ……んぅぅ…メアリ、背中に垂らして…♪」壁に片手をついてヒップを突きだし、なまめかしいくらいに甘い声で誘う…

グレイ提督「ふふ、承知いたしましたわ…」ぽたぽた…っ♪

提督「あっ、あぁっ……♪」

グレイ提督「あら、ごめんなさいね…少し手が滑ってしまいましたの♪」

提督「…もう、メアリのいじわる♪」

グレイ提督「申し訳ありませんわ…ですがその丸っこいヒップを見たら、つい…♪」

提督「ねぇ、メアリ…」

グレイ提督「なんでしょう?」

提督「好きよ……それにしてもメアリったら、お屋敷でもこんなことをしているの?」片手で自分の濡れた花芯をかき回しつつ、いたずらっぽく聞いた…

グレイ提督「ええ、わたくしの家のメイドはみんな手籠めにしてしまいましたから…♪」上品な笑みを口もとに浮かべ、際どい冗談を返す…

提督「そうだろうと思いました…ふふ、それでもメアリが好き♪」ねっとりと蜜のついた手をグレイ提督の手に重ねると、濡れた秘部に誘導する提督…

グレイ提督「嬉しいお言葉です。わたくしも、フランチェスカが愛おしいですわ」くちゅくちゅ…ぅっ♪

提督「あっ、ん……メアリったら、港ごとにそうやってささやく相手がいるくせに…んっ、あぁっ♪」とろ…っ♪

グレイ提督「ふふ、タラントではフランチェスカ…あなただけですわ」

提督「なら仕方ないわ、許してあげま……あっ、あぁぁっ♪」

グレイ提督「ふふ、お間違えにならないでね?……許すのはフランチェスカではなくて、わたくしですわ♪」ぽたぽた…っ♪

提督「あっ、あっ…熱いっ……んんぅ♪」

グレイ提督「お分かりになりまして?」

提督「…いいえ。なのでもっと教えてください♪」

グレイ提督「ふふ……では、わたくしにも「イタリア流」を教えて下さいまし…ね?」

提督「ええ、もちろん……ちゅぅぅっ、あむっ…ちゅっ…♪」

ビスマルク「…ますます寝つけなくなったな……///」


302以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/15(日) 16:36:08.912xMzCFpao (1/1)

できれば目隠しもしてほしい


303 ◆b0M46H9tf98h2018/07/16(月) 15:50:13.03Oe7egqhZ0 (1/1)

提督「んっ…ちゅっ……はぁ…っ……///」

グレイ提督「ん…ちゅぅ……ふふ、そう焦らずに……わたくしは逃げませんわ」ぽたっ♪…舌を絡めてねちっこいキスをねだる提督を軽く突き放すと、上品な含み笑いを浮かべつつ軽蔑するような目で見おろし、見せつけるようにゆっくり蝋を垂らす……

提督「あっ、ひぅぅ…♪」

グレイ提督「…わたくしもこれまで執務室でクラゲを飼っていたり、古代ギリシャ語で日誌を書いたりと、風変りな提督たちと知り合ってまいりましたけれど……フランチェスカのような提督は初めてですわ」ぽたっ…ぽたぽたっ♪

提督「はひぃぃ…だって……♪」

グレイ提督「ふふ…そんなにとろけたような顔をされては、わたくしだって我慢のしようがありませんわね……目をつむって下さいな♪」しゅるり…とナイトガウンの帯をほどくと、手際よく提督の目元に巻きつけた…

提督「あっ……もう、また目隠しですか///」

グレイ提督「ええ、フランチェスカの金色の瞳はわたくしをおかしくしそうですから…さて、どこに垂らすか想像しながら愉しんで下さいましね?」

提督「もう、メアリの変態…っ///」

グレイ提督「そうしむけたのは貴女ですわ…フランチェスカ♪」しゃがみこむと耳元でささやいた…

提督「あっ、あぁ…んっ♪」

グレイ提督「あら、こんなに食堂の床を濡らしてしまって……いけませんわね?」目隠ししたまま提督を椅子に座らせると、ナイトガウンの裾をたくし上げてまたがった…

提督「あ、あぁ……メアリ…やっぱり甘くていい匂いがします……///」

グレイ提督「ふふ…このあいだ貴女にそう言われてから、わたくしもこの香水が気に入っておりますの……さ、動きますわね?」

提督「はぁ…んぅぅっ♪」

グレイ提督「はぁ…はぁ……これでよろしい?」提督のずっしりと大きな胸に形のいい小ぶりな胸を擦りつけ、ねっとりと濡れた提督のクリーム色をしたふとももに、真っ白な肌を重ねる…

提督「ええ、ええ…とっても、気持ちいいです……はぁぁっ♪」

グレイ提督「それは……よかったですわ…わたくしはフランチェスカと違って…ふぅ……こういう経験が豊富ではありませんから」ぽたぽた…っ♪

提督「あっ、あぁっ…私だって……んくぅ…そんな、はしたない女じゃありませ……んぅぅ♪」

グレイ提督「ふふ、ご冗談を…♪」ぽたっ…♪

提督「だって…ぇ……私は好きな女性(ひと)としか…しませんから…ぁっ♪」

グレイ提督「まぁ、お上手…これだけ聞くと、わたくしだけを本気で愛してくれているものと誤解してしまいそうですわ///」くちゅ…ぐちゅっ♪

提督「はひっ…んっ、ひぃぃ…♪」

グレイ提督「んっ、んっ、んぅっ……ふぅ、ふぅ…///」

提督「んぅぅ、メアリ…♪」悩ましげな声を上げる提督…

グレイ提督「ふぅぅ……まだして欲しいのですか?」

提督「ええ…だってメアリの身体…ひんやりしていていい気持ち……♪」

グレイ提督「あいにくですが、わたくしはフランチェスカの抱き枕ではありませんわ……さ、そろそろ夜もふけます。部屋に戻りましょう?」

提督「んふふっ、いやです……もうちょっとだけ…♪」

グレイ提督「わがままですわね…それではわたくしは戻りますから、後は一人でお愉しみになって?」花芯にくちゅりと指を差しいれて提督がひくついている間に、背中に回されている両腕をどけて立ち上がった…

提督「あ、メアリ……行かないで?」

グレイ提督「それではお休みなさい。ごきげんよう♪」

提督「えっ、ちょっと…本当に待って下さい、目隠しが解けないんです……」イギリス海軍ならではの複雑かつ見事な結び方で結ばれた帯は、ほどこうとしてもたやすく解くことができない……

グレイ提督「…♪」少し離れた場所に立って、おろおろしている提督を眺めている…

提督「メアリ…本当に行っちゃったの?」仕方なく目隠しをされたままあちこちに手を差しだしてみては、触れたものを手がかりにして危なっかしくふらふらと歩きだした…

グレイ提督「…」(ふぅ…これではいやらしい気分になってしまうのも無理ありませんわね……)

提督「えぇ…と、これがテーブル……痛っ…」椅子にけつまずき、壁にぶつかりながら一歩づつ進む提督……短いキャミソールからのぞくふとももから愛蜜をとろりと滴らせ、内股になって膝をがくがくさせながら歩いている…

グレイ提督「…」つかず離れずの距離で、提督の後ろからついて行くグレイ提督…色々と「役に立った」燭台はテーブルの上に戻し、火事にならないようちゃんと台の安定も確かめる……

提督「あいたっ…もう、こうなったら仕方ないわね」何回か壁にぶつかって、とうとうまともに歩くことをあきらめて四つん這いになった……

グレイ提督「…」後ろからだと、めくれ上がったキャミソールからむちむちのヒップが揺れるのがよく見える…意地の悪い笑みを浮かべると、足音を立てずに後ろからついて行くグレイ提督……




304 ◆b0M46H9tf98h2018/07/17(火) 00:11:09.43pfGmhdHc0 (1/2)

提督「…誰かに見つかったらどう言い訳しようかしら……っ!?」

…四つん這いのままどうにか階段を上り、廊下で息をつく提督…と、廊下の先でドアの開く音がする……慌てて双アーチ状の中央階段を見おろす廊下の踊り場(テラス)に飾ってある「ベネデット・ブリン海相」の像に身を隠す…が、豊満な身体の提督が小ぶりな胸像の台座に隠れられるわけもなく、身体の半分以上がばっちりのぞいている…

ニコロソ・ダ・レッコ(ニコ)「…ふわぁ……暑いからって冷たいものをがぶ飲みするものじゃないね…お手洗いが近くなっていけな……い?」ほとんど下半身丸出しのまま目隠しをされ、明らかに小さい隠れ場所に身を隠そうとしている提督と、その後ろに立ってからかうような笑みを浮かべているグレイ提督……

グレイ提督「…」(しーっ…気付かなかったふりでお願いしますわ)…提督の数歩後ろに立っていたが、そっと唇に人差し指を当てると意味深な笑みを浮かべた

ニコ「…あっ……ふわぁぁ、眠いな…ぁ///」

グレイ提督「♪」

提督「ふー、あの声はニコみたいね……どうにか気づかれずに済んだけれど…」ふとももがこすれるたびに「にちゅっ…」といやらしい水音をさせつつ、手探りで執務室のドアを探す…

提督「たぶんここね……でも、間違っていたらどうしようかしら…///」そう言っているそばから部屋を間違えている提督…

グレイ提督「……その時はわたくしが部屋にお連れいたしますわ♪」後ろから抱きつくとそっと口もとをふさいで、耳元にささやく…

提督「…むぐ…っ!?」

グレイ提督「しーっ……わたくしがフランチェスカを見はなして行ってしまう訳がないではありませんか♪」

提督「むぅぅ…もがもが……」

グレイ提督「大きい声を出してはいけませんわ…さあ、立って?」ほっそりした手で口を覆ったまま提督を立ち上がらせると、後ろから張りつくように抱き着き、そのまま執務室に入りこんだ……

…提督寝室…

提督「もうっ、メアリのいじわるっ///」やっと目隠しを解いてもらい、頬を赤らめつつも文句を言う提督……

グレイ提督「ふふ…楽しかったでしょう、何しろこんなに濡らしておりますものね?」くちゅっ…♪

提督「あんっ、だって…///」ふとももをもじもじとこすり合わせて、顔を伏せると上目づかいでグレイ提督を見る…

グレイ提督「わたくしもフランチェスカに悦んで頂けて何よりですわ……見つかりそうになって秘所を濡らしてしまうほどの、いやらしい方だとは思いませんでしたが…♪」

提督「でも…メアリがしむけたくせに///」

グレイ提督「ふふ、面白かったですわ」

提督「むぅぅ……ねぇ、メアリ」

グレイ提督「何でしょうか」

提督「…明け方まではまだ数時間あるわ///」

グレイ提督「ええ、そのようですわね。それで?」

提督「……どうしたいか私に言わせるの?」

グレイ提督「ええ、あいにくとわたくしには分かりかねますから…どうぞおっしゃってみて?」

提督「むぅぅ、メアリのいじわる…お高くとまった底意地の悪い……冷血なすまし屋の…」

グレイ提督「まぁまぁ…イタリア人だけあってよく舌が回りますこと」

提督「……けちな貴族のお嬢さまの……愛しい人♪」んちゅぅ…っ♪

グレイ提督「きゃ…っ♪」

提督「今度は私の番よ……もう「ゴメンなさい」って言っても朝までは許してあげないから♪」グレイ提督をベッドに押し倒すと上にまたがり、舌なめずりする提督……月夜に金色の瞳が反射してらんらんと光っている…

グレイ提督「まぁ、怖い…♪」

提督「その余裕ぶったすまし顔も、いまに甘ったるいとろっとろの表情にしてあげますからっ……んくぅ…っ♪」くちゅっ、ぐちゅり…っ♪

グレイ提督「あぁ…っ、んんぅ……なんとも…んふぅ…激しいですわ……ね///」

提督「んふふっ、もうそんなことを言って……あと三時間はありますから、頑張って耐えてね…メアリ♪」

グレイ提督「んぅ、んっ……あっ、あぁぁ…///」

………


305 ◆b0M46H9tf98h2018/07/17(火) 00:21:24.84pfGmhdHc0 (2/2)

…という訳で >>302 の方のリクエストにお答えし、目隠しプレイなどを加えてグレイ提督×提督などしてみました…いかがだったでしょうか?


…この後はそろそろ建造に取りかかり、前回の建造で加わった「ペルラ」級中型潜の艦娘紹介もまとめて投下していきたいと思っています



……そう言えば7月14日はフランス革命の記念日(パリ祭)ということで、特にフランス人でもないのですが(連休と言うこともあり)フランボワーズのケーキをいただきました…大変美味しく、まさに「幸福な砂糖生活(ハッピーシュガーライフ)」でした(…すみません、言いたかっただけです)




306以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/17(火) 06:57:41.93cuVkLvAuo (1/1)

とってもいい。ありがとうございます


307 ◆b0M46H9tf98h2018/07/18(水) 02:42:42.292itqbxxK0 (1/1)

…明け方…

アルゴ(「アルゴ」級中型潜)「あー、疲れた!…金羊毛を取りに行くほどじゃないけれど、黎明哨戒は気を使うわよね」

…ギリシャ神話に出てくる金羊毛を求めたイアーソーンの船「アルゴー号」が由来のアルゴ…それだけに女神ヘーラー(ユーノー)が授けてアルゴー号の船首についていたという「未来を予知する柏の枝」を髪飾りに差し、一方の肩からは金羊毛のようなケープを垂らしている…

ヴェレラ(アルゴ級「カツオノカンムリ」)「ですね……私も食堂でちょっとお夜食をつまんだら、ひと眠り……♪」…こちらは帆を兼ねた浮き袋で海面近くをふわふわと漂うクラゲの一種「カツオノカンムリ」らしく、青いシースルーのベビードールにクリアブルーのカチューシャを身に付け、ゆったりした口調で話す…

アルゴナウタ(「アルゴナウタ」級中型潜)「本当にね。でもアルゴを見てるといつだって乗りたくなっちゃう……後でお邪魔させてよ?」…イタリアではイカの一種の名前だと言うが、同時に「アルゴ号」の乗員になったギリシャの英雄豪傑たち…それから転じて「勇敢な者」という意味もあるアルゴナウタ…当然アルゴとはいつでも乗ったり乗られたりの仲…

フィザリア(アルゴナウタ級「カツオノエボシ」)「ふふっ、それじゃあ私も誰かお魚さんの名前がついている娘の所にお邪魔させてもらわなきゃ…♪」魚を餌食にする猛毒のクラゲ「カツオノエボシ」だけあって、魚類の名前がついている艦娘は容赦なくむさぼって、しゃぶりつくしている…

ナイアーデ(中型潜シレーナ級「水の精」)「全く悪い娘ばかりですね?」

ネレイーデ(シレーナ級「海の精」)「本当にそうね…アンフィトリテがここにいたらうんと叱られているところよ」(※アンフィトリテ…海神ポセイドンの妻。シレーナ級の一隻にある)

アルゴ「まぁまぁ…それよりディアナの夜食をいただきましょうよ、ビリの娘には空のお皿だけだからねっ!」

アルゴナウタ「もう…乗り手を置いていくなんてダメな船♪」

アルゴ「ふーんだ、そういうことを言うなら二度と乗せてあげないから…!」

ナイアーデ「もう…まだ夜明け前なんですから静かにしません……と?」

ネレイーデ「どうしたの?」

ナイアーデ「いえ、何だか床に水が垂れて……?」

ネレイーデ「まぁ、本当に…ってナイアーデ、これ……///」提督が滴らせた愛蜜がぽたぽたと垂れている…

ナイアーデ「えっ…あぁ///」

ネレイーデ「ちょっと雑巾を取ってきます…全く、どこのどなたか知りませんけど……なにも食堂でしなくたって///」

アルゴナウタ「どうかしたの?」

ナイアーデ「いえ、別に…」

アルゴナウタ「ふぅーん…あっ、今日の夜食も美味しそう!」

………



…朝方・ビスマルクたちの客室…

ティルピッツ「もう……起きて下さい、姉上!」

ヴァイス提督「シャイス(くそっ)、このところ出撃もないからたるんでるな…こら、起きないか!」

ビスマルク「ぐぅ……すぅ…」

ヴァイス提督「まったく、だらしない……イタリアの連中よりねぼすけでは、何のための規律なのか分からんではないか!」

ティルピッツ「申し訳ありません、中佐…いつもは睡眠薬を飲んだらきっちり七時間後には目を覚ますのですが、昨日は飲んだ時間が遅かったのかもしれません…」

ヴァイス提督「別にティルピッツを責めているわけではない…このだらしないのを起こそうとしているだけだ」

提督「お邪魔します…ヴァイス提督、どうかしたのですか?」

ヴァイス提督「あっ、カンピオーニ少将…いえ……それが///」

提督「あら、ビスマルクがこの時間まで寝ているなんて珍しいですね……ふふ、いつもの引き締まった表情も凛々しいですが、柔らかな寝顔も可愛らしいですね♪」

ティルピッツ「そうですね。姉上は起きている時こそちょっと近寄りがたいですが、寝ている時はエンゲル(天使)みたいなんです」

ヴァイス提督「……こら、余計な事を言うな…っ!」ティルピッツを小声でたしなめる…

提督「いえいえ。普段は厳格な姉の無邪気な寝姿なんて、何とも微笑ましいものですから…ティルピッツの気持ちもよく分かりますよ…ね、ティルピッツ?」

ティルピッツ「は。そうして直接言われると恥ずかしいものがありますが……///」

ヴァイス提督「とにかく揺さぶっても声を張りあげても起きないので……恥ずかしい所をお目にかけました」

提督「まぁまぁ…これがメアリだったら事あるごとにこのことを持ち出してくるでしょうが、私はそんなことしませんから♪」

ヴァイス提督「ダンケシェーン…///」

提督「お気になさらず。とりあえず起こす手段を考えてみましょう♪」


308 ◆b0M46H9tf98h2018/07/19(木) 01:22:51.06OFxu0hbD0 (1/2)

提督「それじゃあまずは…と」客室に置いてあるCDラジカセを開けて、音楽CDをセットする…

ヴァイス提督「…失礼ですが、音楽くらいで目を覚ますようなビスマルクではないかと」

提督「ふふ、この曲なら分かりませんよ?」音量を大きくしてから耳をふさいだ…途端にワーグナーの交響曲「ニーベルンゲンの指環」から、一番の有名どころである「ワルキューレの騎行」が大音量で流れる…

ティルピッツ「お、おぉぉ…!」

提督「やっぱりビスマルクを起こすならこの曲でしょう…!」

ビスマルク「ぐぅ…」

提督「…」肩をすくめて曲を止める…

ヴァイス提督「……申し訳ありません。こうなったら冷水でも浴びせかけるか「警報!」とでも叫んで…」

提督「まぁまぁ…まだ手段はあります」

ヴァイス提督「まだありますか」

提督「はい、ちょっと失礼して……グーテンモルゲン、フロイライン(お嬢さん)♪」ベッドに近寄り、唇にそっとキスをする…

ビスマルク「んんぅ…んぅぅ……」

ティルピッツ「何だかうなされているような表情になりましたが…」

提督「むぅ…白雪姫はこれでも起きてくれませんか……」

ヴァイス提督「もう結構です、カンピオーニ提督。これ以上お手を煩わすわけには行きません……ティルピッツ、バケツに冷水を。シュネル(急げ)!」

ティルピッツ「ヤヴォール!」

提督「わわっ、もうちょっとだけ待ってください…!」

ヴァイス提督「しかし、すでに六分以上も貴重な時間を無駄にさせておりますし…後はもう実力行使あるのみ……!」

提督「ヴァイス提督、お願いですから……あと一つだけ「ドイツ人には絶対効果がある」…はずの手段があるので」

ヴァイス提督「そんな手段があるのですか?」

提督「え、ええ…私も聞いたことがあるだけで、試すのは初めてですが……」

ヴァイス提督「それは多少不安ですが…どうぞ試してみてください」

提督「ええ、それでは……カルトッフェル…♪」耳元でささやいた提督…(※Kartoffel…ジャガイモ)

ビスマルク「なにっ!」

提督「ふふっ、効果がありました♪」

ヴァイス提督「…」

ティルピッツ「うーん…ドイツ人と言うだけでジャガイモに反応すると思われるのは複雑ですが……」

ビスマルク「今、誰かジャガイモがどうとか言わなかったか!?」

ヴァイス提督「ダンケシェーン、カンピオーニ提督……ビスマルク、今が一体何時だと思っているのか!」

ビスマルク「ぐっ…しかしそれは昨夜……///」(まさかあんな場面をのぞいたとは、口が裂けても言えん…!)

ヴァイス提督「言い訳するなっ!…ドイツ艦の代表としてはるばるヴィルヘルムスハーフェンから派遣されたのは、イタリアでのんきに休暇を過ごすためではない!」

提督「あー…それではまた後で♪」

ヴァイス提督「はっ…まったく、訓練が少ないからとはいえたるんでいる……トレーニングに追加して腕立て三十回、腹筋三十回を課す!」

提督「…ヴァイス提督ったら、あんなにビスマルクを叱りつけて……でも理不尽な事で怒らないのはさすがよね♪」




309 ◆b0M46H9tf98h2018/07/19(木) 02:29:10.08OFxu0hbD0 (2/2)

…しばらくして・工作室…

提督「さてと…準備はいい?」

アスカーリ(ソルダティ級駆逐艦「植民地兵」)「んだ、いつでもええだよ」紅い房付きのトルコ帽をかぶっている「アスカーリ」…訛りはきついが、鎮守府の面々はもう慣れっこになっている

トゥルケーゼ(ペルラ級中型潜「トルコ石」)「私もいいですよ」…不透明な水色が美しいトルコ石のアクセサリーを随所にまとい、水色の瞳をキラキラさせている「トゥルケーゼ」……アラビア風のエキゾチックな腕輪やネックレスが魅力的な顔をさらに引き立てている…

提督「よろしい、それじゃあ建造しましょうか♪」

ライモン「今回は大勢になりそうですし、後でそれぞれのお部屋を上手く割り振らないと……」

カヴール「ふふ、にぎやかでよろしいではありませんか♪」

フィリッポ・コリドーニ(ブラガディン級中型潜)「そうですね、私も写真とメモの準備は出来ています…いかがですか提督、今のお気持ちは!」

提督「ふふ、もちろん嬉しいわ♪」

コリドーニ「なるほど「夜の相手をしてくれる若い娘が増えるので嬉しい」……と」

提督「…私がそんなことを言った?」

コリドーニ「違いますか?」

提督「んふふっ…半分は正解♪」

ライモン「…て・い・と・く?」

提督「あー…今のはちょっとした冗談よ、コリドーニ」

コリドーニ「分かりました…提督は「ライモンドに頭が上がらないので明言は避けたい」とコメント…っと♪」

ライモン「…」

提督「……それじゃあ始めるわね、トーレ…ドゥーエ…ウーノ……建造開始っ♪」

…建造中…

提督「さてと、これであと……」

ヴァイス提督「三時間十六分は時間があります」腕のクロノメーターを眺めて言った

提督「あら、どうも……相変わらず正確ですね♪」

ヴァイス提督「いえ、海軍軍人として必要な素質かと」

提督「ふふっ、そうですね…ではその間にちょっとお茶でも……」提督も腕にはステンレス製のかっちりした防水腕時計を付けていて、そこだけは立派な海軍士官らしい…

ヴァイス提督「あの…よかったらこの時間を使って、戦術について講義してくれませんか」

提督「あ、あー……それもそうですね…」お茶の時間がフイになりそうで、露骨にがっかりしている提督…

ヴァイス提督「あ、いえ…別にここでお茶をいただきながらで構いませんので……」

提督「そうですか…ライモン、ティーセットの準備をお願い♪」

ライモン「まったくもう。朝食を食べた直後なのに、今度はお菓子ですか」

提督「いいじゃない、頭を使うには糖分が欠かせないのよ?」

ライモン「はい、分かりました……まぁわたしもお相伴にあずかっている手前、あんまりがみがみ言いませんが…」

トゥルケーゼ「ちょっと最近の提督はふくよかすぎる…かもしれないですね♪」

提督「だって……ご飯もお菓子も美味しいんだもの///」

ライモン「ふぅ…駄々っ子じゃないんですから、しっかり自制して下さい」

提督「はぁーい…以後気を付けます……」

ヴァイス提督「…後で我が方の使っているカロリー計算表でもお貸ししましょうか?」

提督「いえ、お気持ちだけで結構です♪」

ライモン「…」

………


310 ◆b0M46H9tf98h2018/07/22(日) 01:18:24.21c2TkBFRs0 (1/3)

…三時間後…

ヴァイス提督「……しかしこの状況下と距離で主砲の斉射を行っても、命中率は良くて五パーセント…散布界の狭いイタリア巡洋艦の主砲であればなおの事…にもかかわらずここで斉射を行う理由が見当たりません……なぜ一万メートルを切ってから砲撃しなかったのですか?」

提督「はぁ、はぁ…えーと…この状況下で斉射を行ったのは、味方の駆逐隊に「友軍が到着した」事を知らせる目的と深海側の攻撃を集中させないための「存在アピール」…と同時に、深海側の集中を少しでも途切れさせようという意味でありまして……ふぅ…」

ライモン「…提督…以前の作戦推移の図を前に、ずっと講義させられていますね……」

カヴール「どんな機動にも理由がないと納得しない理詰めのヴァイス司令…納得させるのは大変そうですね?」

トゥルケーゼ「確かに…それにしても三時間の間、ずっと質問とは大したものです」

ヴァイス提督「……ではここ…1302時の旗艦「トレント」が取った取り舵いっぱいの意味は何でしょうか」

提督「あー…その時深海側の駆逐艦が突っかけてきていたので、雷撃を予測しての回頭ですね」

ヴァイス提督「なるほど、理解しました……では次に…と言いたかったのですが、あと五分あまりで建造が完了しますね。ダンケシェーン、カンピオーニ提督」

提督「ビッテシェーン……はぁ、疲れたわ…」くたくたと椅子に座り込む提督…

ライモン「提督、お茶です」

提督「ありがと……こくっ、こくん…っ」砂糖がたっぷり入ったぬるめのミルクティーを飲み干し、額の汗を拭った…

カヴール「さ、提督…裾に埃がついておりますよ?」椅子から立たせると白い夏季制服の裾を軽くはたき、襟元を直したりタイの結び目を整えたりしている…

提督「グラツィエ……ふぅ、何はともあれもうそろそろね…♪」

グレイ提督「…そうですか。それならわたくしも、ちょうど良いタイミングにお伺いすることができたわけですわね?」…タイミングを合わせたようにやってきたグレイ提督はいかにも「夏のイギリス海軍」らしい、裾を折り返した白い半ズボンにひざ丈のソックス、階級章付きの白い半袖シャツを着ている…

提督「ええ♪」

エリザベス「わたくしエリザベスも、またしてもにぎやかしの……いえ優れた戦力が増えることに、お慶びを申し上げさせていただきます♪」

エメラルド「おめでとうございます。カンピオーニ提督」

提督「どうもありがとう……さぁ、カウンターがゼロになったわ♪」


…相変わらずのまばゆい青い光が消えると、いつもは新着の艦娘が列になって並んでいる…のだが、今回はその数が異様に多く、建造施設の「ド○ター・フーの電話ボックス」から、物理法則を無視したようにぞろぞろと出てくる…全員が出てきて二列に整列すると、工作室が人いきれでむんむんするほどの人数になってひしめき合っている……今回の艦娘は、背の高さが中学生くらいですっきりとした目鼻立ち…少し日に焼けた淡い小麦色の肌と、アフリカ風の飾り物やエチオピア風の帽子をかぶっていたりする……中でも二人は両脇にSLC格納筒をマウントしていて、黒いウェットスーツが滑らかな身体のラインをくっきりと浮き上がらせている……


グレイ提督「まぁ、あの小さな建造施設から次々と……まるで「オースチン・ミニに何人乗れるか」のギネス記録ですわね?」

ライモン「……ずいぶんたくさんいますね」

カヴール「ふふ、何とも可愛い娘たちです♪」

提督「ボンジョルノ…私がここの司令を務めているカンピオーニです。とりあえず自己紹介をお願い♪」ぎゅう詰めで並んでいる艦娘たちを前に、視線をどこに向けるべきか困惑している提督……とりあえずネームシップらしい一人に声をかけて、えくぼを浮かべてにっこりした…







311 ◆b0M46H9tf98h2018/07/22(日) 02:26:10.91c2TkBFRs0 (2/3)

艦娘「では自己紹介をさせてもらいます。中型潜水艦「アデュア」級のアデュアです、どうぞよろしく…♪」敬礼を交わすと、提督の手の甲に軽くキスした…

提督「ようこそ、タラント第六へ……えーと、どうかしたの?」…どういう訳か隣に立っている艦娘は指でふとももを叩いたり、貧乏ゆすりしたりとそわそわしていて落ち着かない……

艦娘「ボンジョルノ、提督。アデュア級の「アラジ」です♪……大戦中はイタリア潜で一番出撃したんだけれど、そのせいか…なんだか動かないでいると落ち着かなくって///」ショートカット姿で活発そうな「アラジ」は濃い灰色の競泳水着風の格好で、裾の辺りには流麗な字体で「55」のナンバーが白抜きでレタリングされている…

提督「ふふ、それでなのね…ここは出撃の回数は少ないから、スポーツや何かで発散してくれればと思うわ♪」

アラジ「グラツィエ、提督♪」にっこりと歯を見せて笑みを浮かべた

艦娘「初めまして、アデュア級「アラダム」です…どうぞよろしくです♪」

提督「…ええ♪」左右の頬にキスをされた瞬間、ふっと太陽と潮の香りがした……アデュア級の艦娘たちに色白の娘は少なく、みんな浅い小麦色だったりうっすらと褐色だったり、カスタードのようなクリーム色をしていて、髪も金色やグレイより濃い褐色や金茶色、黒髪が目立つ…

艦娘「アデュア級、「アシアンギ」です…どーぞよろしく、てーとく///」

提督「はい、よろしくね♪」訛もあるらしいアデュア級の艦娘「アシアンギ」は緊張したのか、少しカタコトで挨拶してくれた…

艦娘「私はアデュア級の「アクスム」よ。よろしくね、提督さん♪」

提督「ええ、よろしく♪」

アクスム「ちなみにペデスタル船団攻撃では「デジエ」と一緒に大活躍だったわ……ね、デジエ♪」ぎゅっと指を絡めて手を握る…

艦娘「そうだね、アクスム…チャオ、提督。私がアデュア級の「デジエ」です…よろしく♪」

提督「よろしくね、デジエ……二人とも再会できてよかったわね?」

デジエ「ええ…久しぶりだね、アクスム♪」ちゅ…っ♪

アクスム「ふふ、また二人で出撃しようね?」

デジエ「ん♪」

艦娘「相変わらず二人はベタベタして……アデュア級「ベイルル」です///」

提督「よろしくね、ベイルル…♪」

ベイルル「はい」

艦娘「ボンジョルノ、提督。艦娘「ダガブール」です♪」

提督「よろしく♪」

艦娘「初めまして、アデュア級中型潜「ドゥルボ」です…よろしくお願いします」

提督「ええ、よろしくね…ちゅっ♪」…提督が前列の娘たちと挨拶を終えて後列の艦娘の前に立つと、例の人間魚雷「SLC」格納筒を持った二人が並んでいる……

提督「初めまして…えーと、あなたが「シーレ」かしら?」

艦娘「はい、アデュア級中型潜「シーレ」です……アレクサンドリアやジブラルタルではドカンと派手にお見舞いしてやって、しかもあのデ・ラ・ペンヌ大尉もお乗せしたんです♪」ゴムのウェットスーツがぴっちり身体に張りつき、滑らかなお腹のラインや小ぶりで引き締まった乳房、あそこの割れ目がくっきりと浮きだしている……背中にはアクアラング用の酸素ボンベを背負い、片手には外した足ヒレ…そして腕には戦中イタリアで最高の軍用ダイバーウォッチだった「パネライ」をはめている…


エリザベス「……シーレ、でございますか…」

シーレ「ん…提督、この大きいお姉さんは?」

提督「こちらはイギリス海軍の艦娘「クィーン・エリザベス」よ……ふふ、シーレは良く知っているわよね♪」

シーレ「あー……ふふ、久しぶり…エリザベスお姉ちゃ…ん♪」にたりと笑うといやらしい手つきでお尻を撫で上げる…

エリザベス「…んっ…お、おやめなさい……///」

シーレ「ふふ、エリザベスおねえちゃん…ここが弱いのは相変わらずなのかな?」

エリザベス「んくっ…いっ……///」

提督「まぁまぁ、今はその辺にしてあげて…ね♪」

シーレ「ふふっ…了解♪」





312 ◆b0M46H9tf98h2018/07/22(日) 03:01:47.55c2TkBFRs0 (3/3)

提督「シーレがこっちの娘だったということは……あなたがゴンダール?」

ゴンダール「はい、私がゴンダールです……あの時はシーレみたいに活躍は出来ませんでしたけど、今度は負けないよう頑張ります♪」

提督「ええ、私もゴンダールが活躍できるよう応援するわ」

ゴンダール「グラツィエ///」

艦娘「…私がラフォーレです、どうぞお見知りおきを♪」

提督「ええ、初めまして」

…さっきから続けざまに挨拶のキスを交わし、左右のほっぺたに唇の感覚が染みつきそうでいる提督……それぞれ唇が薄かったり柔らかだったり、しっとりと艶やかだったり、塩気を感じる少し荒れた唇だったり…とさまざまだったが、顔立ちも似ている姉妹艦だけあって、やはり雰囲気は似ている…

艦娘「アデュア級「マカレ」です、よろしくー♪」

提督「はぁい、よろしくね♪」

艦娘「初めまして、提督。アデュア級中型潜「ネゲリ」です♪」艶やかで黒っぽい肌をした「ネゲリ」の胸が、灰色の水着をつんと尖らせている…

提督「ボンジョルノ♪」

艦娘「ふぃー、ずいぶんかかったね…「テンビエン」だよ、よろしくネ♪」

提督「待たせてごめんなさいね…よろしく♪」

艦娘「中型潜「ウアルシエク」です…名前、ちょっと言いにくいですよね?」

提督「大丈夫、ちゃんと言えるわ……よろしくね、ウアルシエク♪」

ウアルシエク「…はい♪」

艦娘「ウアルシエクはまだ言いやすいほうでしょ…ボンジョルノ、提督「ウエビ・セベリ」です」

提督「ええ、ボンジョルノ…ウエビ・セベリね?」

ウエビ・セベリ「そ、よく言えました…なんなら噛まないように「セベリ」でもいいからね♪」

提督「了解。さて、これで全員ね……何でエリザベスはそんな後ろにいるのかしら♪」

エリザベス「…わたくしエリザベス…力を司るものとして、強者にはそれ相応の敬意を示すことにいたしております」

提督「そんなことを言わないでシーレとも仲良くしてあげて…ね、シーレ?」

シーレ「そうそう、仲良くしよ……お・ね・え・ちゃん♪」

グレイ提督「ふふ、お気持ちだけありがたく受け取っておきますわ」

提督「あら、残念……それじゃあまずはお昼にするから、食堂までついてきてね♪」

ライモン「…今後は一回に作る量をますます増やさないと…ですね」

提督「そうね。必要なら私だって厨房に立つわ」

カヴール「そのうちに誰が厨房の係にふさわしいかを決めないといけませんね♪」

提督「ディアナとエリトレアの交代制にお手伝いの娘数人……それだとさすがにこれ以上はまかないきれないものね」

アスカーリ「んだ、必要ならおらだって手伝うだよ」

提督「ふふ、ありがと♪」




313 ◆b0M46H9tf98h2018/07/24(火) 09:26:31.38pVZwjkBU0 (1/5)

まずは見て下さっている皆さま、無理せずエアコンを入れて(できるだけ)涼しく過ごしましょう……コジマ君、ジャブローのオフィスは快適だよ?


>>294 の方はまだ派遣中でしょうか…暑気あたりや熱中症にならないよう(…「休む」「疲れた」などとは言い出しにくい風潮もあるでしょうが)ご自愛くださいませ


…そろそろ投下していきますが、このところの暑さは異常ですよね……この調子で本当に数年後「国際的スポーツ大会」をやれるのでしょうか…どう考えてもインパール作戦そこのけの事態になりそうな……



…ちなみにこの後には「シーレ」×「クィーン・エリザベス」で年下責めの百合を投下したいなー…と思っております




314 ◆b0M46H9tf98h2018/07/24(火) 10:35:00.49pVZwjkBU0 (2/5)

…艦娘紹介…


中型潜「ペルラ」(真珠)級。1936年生まれ。10隻。単殻・サドルタンク型


量産性に優れ実用面での性能が優れていた傑作中型潜「600」型シリーズの第三弾。

前級「シレーナ」(セイレーン)級の準同型艦で、シレーナ級より多少船型を拡大、もろもろの改良や新装備を施したことで多少性能が向上している。
小ぶりな船型かつ同型艦の建造が続いたこともあってか、造船所も一年で完成させるなど手際よく建造することができ、性能も実戦向きで優秀。

OTO社(現OTOメララ)とCRDA社のどちらが建造したかで多少司令塔のデザインに違いがあると言われる



主機は1200馬力(ディーゼル)/800馬力(電動機)で14ノット/7.5ノット

武装は533ミリ魚雷発射管4門(艦首)/2門(艦尾)、100ミリ単装砲一基、13.2ミリブレダ機銃2~4挺(連装二基?)といたって無難



ペルラ級のうちネームシップの「ペルラ」は英「フラワー」(花)級コルヴェット「ハイアシンス」(ヒヤシンス)に捕捉され逃げ切れず、やむなく降伏…各種性能を調査の上で英潜「P712」となったが、ヤード・ポンド法のイギリスではメートル法で規格の違うイタリア潜を持て余し、後にギリシャへ譲渡されて「マトロツォス」となり長く活動した


また「イリーデ」(虹、あるいはアヤメ…本来はギリシャ・ローマ神話の伝令の神「イーリス」から)と「オニーチェ」(オニキス)はスペイン内乱時にフランコ軍へと貸与され、それぞれ「ゴンサレス・ロペス」(Gonzalez Lopez)「アグィラール・タブラダ」(Aguilar Tablada)と改名、その後イタリアへ返却され旧艦名に復帰。マラキーテ(マラカイト…孔雀石)はオランダ潜に撃沈され、ジェンマ(宝石)は友軍「スクアーロ」級中型潜「トリケーコ」(セイウチ)に誤射され撃沈した


第二次大戦下では「アンブラ」(琥珀)と「オニーチェ」がSLC(※人間魚雷…設置型の磁気機雷を運ぶ水中スクーター。回天のような特攻兵器ではない)搭載艦となり、アンブラは三基、オニーチェは四基の格納筒を搭載している…またアンブラは雷撃で英軽巡「ボナベンチャー」を撃沈し、イタリア潜一の大物を討ち取った





艦名は宝石が主で

「ペルラ」(真珠)
「アンブラ」(琥珀…古代ローマの大プリニウスが「樹脂である」と論じたという。古代ギリシャでは「エレクトロン」(太陽の輝き)とも呼ばれていた)
「ベリロ」(ベリル…緑柱石。石言葉は「永遠の若さ」「聡明」)
「コラーロ」(珊瑚。「威厳」や「成長」「長寿」など…三月の誕生石の一つ)
「ディアスプロ」(ジャスパー…碧玉。石言葉は「勇気」組成によって色が変化し、様々な色あいがあることから「多種多様」など…三月の誕生石「ブラッドストーン」も碧玉の一種)

「ジェンマ」(宝石)
「イリーデ」(虹・アヤメ)
「マラキーテ」(マラカイト…孔雀石。「危険な愛情」「恋の成就」など…古代エジプト人にも愛用された青緑色の奇石)
「オニーチェ」(オニキス…縞メノウ。「和合」「夫婦の幸福」など。黒と白の縞模様が美しく、黒地の部分を削り出して白い部分に彫刻を施すことでカメオなどの細工物にしたりする。八月の誕生石「サードニクス」(紅い縞メノウ)もこの一種)

「トゥルケーゼ」(トルコ石)…と大変美しい名前が付けられている



艦娘「ペルラ」級は名前にふさわしい美しさで、前級「シレーナ」級にもいる宝石が艦名の艦娘と合わせると、さながらミラノの宝飾店のよう……たいていの娘がしとやかで丁寧な話し方をし、髪や瞳はそれぞれ対応する宝石の色と似ている…「アンブラ」と「オニーチェ」はそれぞれ腰や背中に、ワインボトル程度の大きさをしたSLC格納筒(を模した物入れ)を装備している。中にはお菓子だったり小物だったりブタのぬいぐるみ「ぶーちゃん」だったりが入っているらしい…





315 ◆b0M46H9tf98h2018/07/24(火) 10:43:27.71pVZwjkBU0 (3/5)

…補足…

トルコ石は12月の誕生石で石言葉は「繁栄」「成功」など

………


ちなみに「石言葉」は国によって変わり、ここに書いてあるのは全て日本の(あるいは日本にない石で海外の石言葉をあてた)ものになっています

余談ですが、ただ「石言葉」を知りたいだけなのにスピリチュアルやパワーストーンの話ばかり出て来て、これを調べる方が個艦のエピソードを調べるより大変でした……




316 ◆b0M46H9tf98h2018/07/24(火) 12:03:51.87pVZwjkBU0 (4/5)

中型潜「アデュア」級。1936~38年生まれ。17隻


前級「ペルラ」(真珠)級とほぼ同じ構造・性能の「600」型シリーズ中型潜水艦の第四弾。基準排水量680/844トンという部分も同じ

特徴はやはり建造隻数の多さで、姉妹艦17隻というのはイタリア潜で一番多い。性能も優秀で大戦中は有効に活用されたが損害も多く、戦後に残ったのは「アラジ」の一隻のみと、空軍の援護がなく有効な電子機器も開発できなかったイタリアの辛い戦いぶりをよく示している



主機1200馬力(ディーゼル)/800馬力(電動機)で速力14ノット/7.5ノット

武装は533ミリ魚雷発射管4門(艦首)/2門(艦尾)、100ミリ単装砲一基、13.2ミリ機銃2~4挺…と、これもペルラ級と同じ




と、ここまでは一連の「600」(セイチェント)型の中型潜に共通する部分であるが、「アデュア」級は名艦・殊勲艦揃いで


出撃55回(イタリア潜で最高記録)かつイギリスのマルタ島救援船団(ペデスタル作戦)の迎撃作戦「EA-3作戦」では英巡「ケニア」を撃破、商船一隻を撃沈し無事に戦後を迎えた不沈艦の「アラジ」

やはりペデスタル船団攻撃に参加し、二隻で防空軽巡「カイロ」を撃沈、巡洋艦「ナイジェリア」と商船二隻を損傷させた名コンビ「デジエ」と「アクスム」などが目立つ……が、一番の殊勲艦は人間魚雷搭載艦になった「シーレ」なのは間違いない




「人間魚雷」作戦そのものはは1940年に計三回行ったアレクサンドリア港襲撃(ペルラ級の「イリーデ」が行った時はイリーデが英軍機に発見され撃沈されている。また一回は急に作戦が中止され、作戦区域から離脱中だった「シーレ」の姉妹艦「ゴンダール」が捕捉され撃沈、技術メンバーだったトスキ少佐も含めて乗組員は捕虜になっている…が、イギリスの尋問がザルだったらしく人間魚雷の事は気づかれなかった)と41年に二回行ったジブラルタル襲撃があったがいずれも失敗…


……ところが1941年9月20日の「第三回ジブラルタル襲撃」では、ジブラルタル沖の「シーレ」(艦長ヴァレリオ・ボルゲーゼ大尉…のちに昇進)から発進したマーリオ・ヴィンシンティーニ大尉以下の「マイアーレ」(※ブタ…SLC人間魚雷の通称。ひどく乗りにくかったことから苦労している隊員たちに当時の指揮官であったテセオ・テゼイ技術大尉が「そのブタにしがみつけ!」と言ったことから)隊三隻はイギリス艦入港のために開かれた防潜網をくぐり抜け、ジブラルタル港停泊中のタンカーおよび輸送船(大型軍艦は不在)に磁気機雷を取りつけイギリス海軍所属のタンカー「デンビデール」、輸送船「ダーラム」(約一万トン)「フィオーナ・シェル」(約2400トン)を撃沈、無事に対岸のスペイン(中立国)へと脱出に成功、帰投し大歓迎を受けている。




その後12月20日には、伯爵ルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンヌ大尉以下がアレクサンドリア港に攻撃先を切り替え、やはり駆逐艦入港のために開かれた防潜網を(駆逐艦にくっつくように)くぐり抜けて、戦艦「ヴァリアント」「クィーン・エリザベス」へ磁気クランプ付きの時限機雷をセットする手はずになっていた…が、ヴァリアント班のデ・ラ・ペンヌ大尉は助手ビアンキが流され(操舵していなければいけないので)機雷をくっつけることが出来ず、やむなく機雷を海底に投棄、発見されて捕虜になりヴァリアントの船底近い場所に(巻き添えになりたくないだろうから自白するに違いないと)閉じ込められてしまったが、時刻ギリギリまで我慢して艦長を呼び「あなたのフネはもうじき爆発しますよ」とだけ言って甲板に連れ出してもらい、ついでに(回収されないよう海底に投棄していることは明かさなかったので)「ヴァリアント」を大破着底させることに成功した

この攻撃で「クィーン・エリザベス」と「ヴァリアント」が大破、輸送艦一隻が沈没、その輸送艦爆発のあおりを受けた「J」級駆逐艦で「ラッキー・ジャーヴィス」のあだ名があった不沈艦「ジャーヴィス」も大破している

…ちなみにデ・ラ・ペンヌ伯は1945年(解放されていた南イタリアで)戦死者以外には珍しいイタリアの「武功黄金勲章」(メダリエ・ドーロ)を、当時のヴァリアント艦長だったモーガン提督から手渡されて授かっている…戦後には「ルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンヌ」級として駆逐艦の艦名にもなっている…


こののちもイタリア王国海軍の襲撃作戦は活発で、ペルラ級「アンブラ」がSLCと水中爆破工作班「G」(ガンマ)グループを放ってアリジェリアのアルジェ港で輸送船四隻を撃沈したり、中立国スペインから(開戦したせいで)出られなくなっていたイタリア船籍の貨物船「オルテラ」に秘密格納庫「トロイの木馬」を作り、上層部のおしゃべりからイギリスのスパイに秘密が漏れないようにと夜の外務省に忍び込んで公印を盗み出して偽造書類にハンコをつき(!)SLCを「機械部品」として発送、「オルテラ」から対岸のジブラルタルを攻撃して輸送船を沈めるなど大活躍した

……






317 ◆b0M46H9tf98h2018/07/24(火) 12:24:52.01pVZwjkBU0 (5/5)

…アデュア級紹介(その2)…

ちなみにイタリアの潜水工作班は海水パンツに潜水艦脱出用の簡易呼吸器だけの「手抜き装備」だったイギリスと違って、全身用ウェットスーツにゴム製足ヒレ、酸素ボンベ付きアクアラングに、「パネライ」社製の発光機能付き防水時計と素晴らしい専用装備を開発・装備していた



「アデュア」級の艦名はいずれもイタリアが占領していたエチオピアの地名が主で

「アデュア」
「アラジ」
「アラダム」
「アシアンギ」
「アクスム」
「ベイルル」
「ダガブール」
「デジエ」(エチオピア戦では最後まで連合軍に抵抗したイタリア軍の要塞があった)
「ドゥルボ」
「ゴンダール」(世界遺産になっている歴史的景観が有名)
「ラフォーレ」
「マカレ」
「ネゲリ」
「シーレ」
「テンビエン」
「ウアルシエク」
「ウエビ・セベリ」

の十七隻。この中で無事だったのは「アラジ」だけで、殊勲艦「シーレ」も42年8月アレクサンドリア港襲撃寸前で発見、撃沈されてしまった




艦娘「アデュア」級は艦名通りに東アフリカ植民地風で、髪や瞳が黒っぽかったりよく日に焼けていたりして、話すときも緊張したりするとカタコトになってしまう…姿かたちは中学生そこそこのようではあるが、ほっそりと滑らかな身体のラインはしなやかで、競泳水着風の「艤装」をまとった背中はかなり色っぽい…「シーレ」と「ゴンダール」はウェットスーツとSLC格納筒を装備している


………


318以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/07/24(火) 16:08:05.70AZq/WuSso (1/1)


カタコトなの好き


319 ◆b0M46H9tf98h2018/07/25(水) 01:32:38.00x3ykk+ag0 (1/1)

>>318 グラツィエ、あとはどの程度のカタコトにするかについて検討中です…あんまりカタコトだと読みづらいことおびただしいので、所々に入れる程度でしょうか…


…ちなみに、グレイ提督が犬を拾うエピソード(本スレの>>233 あたり)で登場させたトライバル級駆逐艦「ソマリ」も、漢字以外は全部カタカナにするか悩んでおりました……とりあえず「アデュア」たちは所々がカタカナ…程度の想定をしております


320 ◆b0M46H9tf98h2018/07/27(金) 02:05:06.49RiKYVB2b0 (1/2)

…昼食時…

提督「さぁ、どうぞ召し上がれ♪」夏も終わりかけた鎮守府の菜園で、白い花房が開いて硬くなりはじめたバジリコからまだ柔らかい葉っぱを選んで作った「ペスト・ジェノヴェーゼ」…緑のバジルと濃い松の実の油っ気がパスタによく合う……

ドゥルボ「んー…本国の味だぁ」

テンビエン「美味しい…ホントに美味しい♪」

エリトレア「いやぁ、そう言ってもらえてよかったですよぉ…何しろディアナと二人で奮戦しましたからねっ♪」

提督「奮戦したかいがあったわね。とっても美味しい……って、まぁまぁ♪」

デジエ「アクスム、ほら…一緒に食べよ?」

アクスム「わ、ありがと……♪」一つのパスタ皿を前にして、仲良く両側からフォークで巻き取って口に入れるデジエとアクスム…と、一本のパスタが両方のフォークに絡み、次第に短く巻き取られていく……

デジエ「…ん///」

アクスム「んっ、ふ…///」

提督「ふふっ…♪」

カヴール「あらあら、微笑ましい光景ですね」

アッテンドーロ「はぁ、またお熱い姉妹が増えたようで……私は姉さんが提督一筋で助かるわ」

ライモン「ちょっと、ムツィオってば///」

アッテンドーロ「だって事実だもの…私だって姉さんは好きだけど、さすがに毎日こんなふうにベタベタされていたら飽きちゃうわよ」

提督「あら。ムツィオったら照れてるの?」

アッテンドーロ「そんな清純派がまだここにいるとしたら、それはよっぽどおめでたい娘ね」大げさに両手をすくめた

チェザーレ「はは、違いない♪」

…食後…

ネゲリ「…ふー、美味しかったですネ」

ゴンダール「満腹で動く気も起きません……ふわぁぁ」

提督「ふふ、それは良かったわね…ディアナ、美味しかったそうよ♪」

ディアナ「それは何よりです。やっぱり作った側としては「美味しい」と言ってもらえるのが一番ですもの」

提督「そうよね…お皿洗いを手伝いましょうか?」

ディアナ「いえ、大丈夫ですよ。提督はどうぞお楽に」

提督「ありがと、それじゃあ私は食後酒でもいただこうかしら」バーカウンターの棚に並ぶリキュールを一通り眺めるとシチリアの甘いレモンリキュール「リモンチェーロ」を取り出し、グラスに氷とソーダ水を入れた…

グレイ提督「でしたらわたくしにも、何かお願いできますかしら?」

提督「ええ、いいですよ…♪」ウォッカにトマトジュースを取り出すとステアし、出来上がった「ブラッディ・マリー」をカクテルグラスに注ぐ…

グレイ提督「あら…フランチェスカには、わたくしがそんなに血に飢えているように見えますの?」

提督「ええ♪」

グレイ提督「まあ、失礼なお方…ですが味はよろしいですわ」

アデュア「へぇ…カクテルバーなんてお洒落ですね?」…食事がすんでから鎮守府の案内を受けることになっているアデュアたちは、物珍しげに食堂を見回している……

提督「アデュアも何か飲む?」

アデュア「はい…といってもカクテルなんて良く知らないから……リモンチェーロとカンパリ、アブサン酒くらいなら分かりますけど…」

提督「えーと…それじゃあ食後に合わせてコーヒーリキュールにでもしましょうか♪」丸い大き目のグラスに氷を数個おとすとカルーアと牛乳を注いで「カルーア・ミルク」にして渡した…

アデュア「それじゃあ……ん!」

提督「どう?」

アデュア「これ、本当にカクテル?」

提督「ええ、そうよ♪」

アデュア「飲みやすくって美味しい…牛乳も冷たいし」

提督「冷たいカフェラテみたいで、暑い時にはいいでしょう?」

アデュア「はい♪」



321 ◆b0M46H9tf98h2018/07/27(金) 11:09:29.72RiKYVB2b0 (2/2)

提督「あら、いらっしゃい…ジェンマは何がいい?」相変わらず黒に銀の刺繍が入ったテンガロンハットと黒のブレザー、腰のガンベルトに吊るした二丁のウベルティ社製「ピースメーカー」と、ウェスタンな空気をまとっているジェンマ…

ジェンマ(ペルラ級中型潜「宝石」)「……バーボン」

提督「はいはい♪」バーカウンターに背中を預けてひじを置くジェンマの西部劇スタイルに合わせて、ショットグラスを滑らせる提督……グラスが上手く手元まで滑って行ったのを見て、ぱちりとウィンクした

ジェンマ「グラツィエ…」きついバーボンウィスキーを一息にあおると、カンッ…とグラスをカウンターに置いた

ジェンマ「提督、もう一杯もらおうか」

提督「あんまり飲みすぎると照準が狂うわよ…射撃はどうだった?」

ジェンマ「悪くなかった…「気持ちは焦らずゆっくりと…しかし銃を抜く手は早く」が実践できた」(※西部の名保安官ワイアット・アープが言った「早撃ちの心得」)

提督「そう、よかったわね…ウィンチェスターのほうは?」

ジェンマ「それもまぁまぁさ」

提督「それじゃあ……これは私からのおごり♪」もう一杯グラスを滑らせる

ジェンマ「ああ。ごちそうさま」テンガロンハットのふちに手をかけ、軽く持ち上げると哀愁感たっぷりに去って行った…

提督「射撃と言えば……メアリはジブラルタルでもあのパーディで射撃練習を?」

グレイ提督「ええ、基本的には…わたくし、構造が熟成された銃器以外はあまり好みではありませんの」

提督「と、いいますと?」

グレイ提督「そう…例えば鎮守府にある銃で言えば「リー・エンフィールド」小銃や「ブレン」軽機関銃ですわね……他に「L85A1」も装備されておりますが、わたくしならエンフィールド小銃にいたしますわね」


(※リー・エンフィールド小銃…19世紀末から改良を続けて、第二次大戦後にベルギーFN社の「L1A1」(FAL)に更新されてからも長く「予備兵器」などとして英軍に採用され続けていたボルトアクション式ライフル。ボルトの位置と構造から速射がきき「下手な自動火器よりも連射が出来る」と言われるほど…口径は「.303ブリティッシュ」こと7.7ミリ×56R。装弾数は10発)

(※ブレン軽機関銃…戦前に「無故障マシンガン」また旧帝国陸軍では「チェッコ式」として有名だったチェコ製「zB26」軽機関銃の口径を「.303ブリティッシュ」に改造してライセンス生産したもの。通称は「ブレン・ガン」……バナナ型マガジンが銃の上側についている特異なデザインは照準器を少し横へオフセットする必要があるものの、伏せ撃ちの時に弾倉が邪魔にならないことと、空薬莢が自然に落ちるために、薬莢を弾きだす機構が不要になることから弾詰まりを起こしにくいメリットがある…その頑丈さと「絶対に故障しない」安心感から長く愛され続け、戦後も7.62ミリ×51のNATO弾に変更した「L4A1」モデルが特殊部隊「SAS」の隊員たちに愛用されていた。口径は「.303ブリティッシュ」で装弾数は30発)


提督「あー……まぁその二丁だったら、私もエンフィールドにしておきます」

グレイ提督「そうでしょうね」


(※L85A1…名銃ではあったが60年代から採用されていて、さすがに時代遅れになりつつあった「L1A1」ライフルを更新しようと、様々な革新的機能を盛り込んだオートマティックライフル。ブルパップ式で全長が短く取り回しに優れ、寸が短くなったことで軽量化も図れる……はずが、剛性を重視して分厚い金属の部材を多用したことで重量は4キロ前後とひどく重く、おまけに「ボルトの位置取りが悪く、弾きだした空薬莢がボルトに弾かれて薬室に跳ね戻ってくる」「弾倉を保持するスプリングが弾の重量に耐えられず勝手に弾倉が脱落する」「撃針が折れる」など不具合が頻発、イギリス人の皮肉とユーモアのセンスを刺激し、数限りないジョークのタネとなることに…ドイツの「ヘックラー・ウント・コッホ」(H&K)社に改修してもらった「L85A2」では別物のように故障が減ったが、ひどく高くついたので「M4カービンを採用した方が安く済んだはずだ」と議会でも問題になったほど……ちなみにメーカーのエンフィールド社(旧エンフィールド造兵廠)はL85シリーズを最後に倒産している。装弾数は30発…が、いっぱいまで弾を込めると弾倉が落下してしまうので実質25発前後。口径は5.56×45ミリ)


チェザーレ「……だいたいブリタニアにまともな銃がつくれるわけがあるまい…」

グレイ提督「何かおっしゃいまして?」

提督「あ、あー…それじゃあそろそろアデュアたちに鎮守府を案内してあげましょうか♪」

ライモン「そうですね、午後の日差しが暑くなる前に済ませてしまいましょう」

提督「ええ」

…しばらくして・アデュア級の部屋…

提督「…というわけで、鎮守府の構造はこうなっています。お部屋の家具や小物で足りないものがあったら倉庫にあるものを探すか…新しく注文したいなら私に声をかけてね?」

アデュア「了解」

提督「ちょっとまだ殺風景だけれど、その分お部屋をどうするか考える楽しみが増えるわよね」

ネゲリ「はい。楽しみですネ?」

テンビエン「うんうん」

アラジ「そうだね…さてと、それじゃあ私はちょーっと散策にでも行ってこようかな♪」

シーレ「それじゃあ私も…♪」

提督「ふふ、アラジったら元気いっぱいで……それじゃあ私は午後の執務に備えてシエスタ(昼寝)にいそしんでくるから、何か用があったら直接執務室に来るか、内線電話をかけてね?」

ラフォーレ「ええ…番号は分かりましたから大丈夫です」

提督「よろしい……それじゃあ、また後でね♪」ちゅっ♪…と投げキッスをしてから部屋を出た…





322 ◆b0M46H9tf98h2018/07/29(日) 01:36:46.38Ji+XoSrt0 (1/1)

…鎮守府・庭…

アラジ「ははっ、あはははっ♪」素足のまま庭の草地に飛び出し、暑い日差しをものともしないで跳ねまわっている…

シーレ「ちょっと、アラジったら少しは落ち着いて……」

アラジ「だって自由に動けるし、お日さまは明るくて波はキラキラ輝いているんだもの……お昼寝なんかで時間を潰すのはもったいないでしょ♪」

シーレ「もう、それにしたってはしゃぎ過ぎ…」

ガリレオ・ガリレイ(アルキメーデ級中型潜)「あ、アラジにシーレ……チャオ♪」

シーレ「…もしかしてガリレイ?」

ガリレイ「ええ、そうよ」

アラジ「そんな茂みにしゃがみこんでどうしたの?」

ガリレイ「あぁ、今マリポーサ(スペイン語で「蝶々」)が花に止まってて…」フランコ側にたってスペイン内乱に参加しただけあって、時々ぽろりとスペイン語が飛び出してくるガリレイ……

シーレ「マリポーサ…あぁ、ファルファッレ?」

ガリレイ「あっ……ま、まぁそうとも言います///」

アラジ「なんにせよ綺麗な蝶々ね…舞い上がるとまるで花びらみたい♪」両腕を広げてくるくると回り、黄色い蝶々に合わせて駆け回る…

シーレ「ふぅ…で、鎮守府めぐりはいいの?」

アラジ「そう言えばそうだったわ♪」

ガリレイ「…よかったら私が案内しましょうか?」

アラジ「ううん、平気…ほーら、ついてこないと置いて行っちゃうから」

シーレ「あっ、もう……それじゃあすみません」

ガリレイ「ううん、気にしないで♪」

…廊下…

アラジ「んー、やっぱり屋内は涼しい…♪」バレエを踊るように廊下を駆け巡るアラジ…

シーレ「もう…目が回るから少しは落ち着いてくれない?」

アラジ「だって、あれこれ面白いものがいっぱいあって…とってもじゃないけど落ち着けないわ♪」

シーレ「はぁ……全くもう」

アラジ「ふふっ、楽しい…っ♪」

シーレ「もう、ちょっと待って……んっ!」

エリザベス「んっ!」

シーレ「あ、ごめんね…エリザベス?」

エリザベス「ええ、わたくしは平気でございます…が、廊下は「走ると危ない」と教わっているはずでございますね?」

シーレ「ごめんなさい、でもアラジがどんどん先に行っちゃうものだから……」

エリザベス「それはそれ…でございます」

シーレ「そうは言っても……別に航海灯がついているのに突っかけたわけじゃないんだから…」

エリザベス「おや、言い訳とは…このエリザベス、感心できませんね」

シーレ「でもそれで言ったらエリザベスの方がずっと大きいし、私の方が被害が大きいハズなんだけどな…」

エリザベス「そちらが先にぶつかってきたのですから、わたくしが謝る理由はないかと存じます」

シーレ「……ふーん、そう」

エリザベス「何か?」

シーレ「いや、それなら……お互いに実力で決着をつけよう?」

エリザベス「力を司るわたくしを相手に、ですか…よろしゅうございます♪」恐るべき闘志をみなぎらせるエリザベス…

シーレ「…ふふ、エリザベスお姉ちゃんってば……アレクサンドリアの時の事、もう忘れたのかな♪」と、急にいやらしい笑みを浮かべるとエリザベスの後ろに回り込んで脇から顔を出し、腰に手を回しつつ上目遣いをするシーレ……

エリザベス「…っ///」



323 ◆b0M46H9tf98h2018/08/01(水) 01:46:34.63fpGcKa7F0 (1/1)

…しばらくして・英国艦の客室…

シーレ「それではお邪魔します…」

エリザベス「ええ…さて、今度こそわたくしが「地中海の女王」であることを示して差し上げます」

シーレ「くすくすっ……それじゃあ最初はごあいさつとして軽くキスから…ん…はむっ、んむっ……ちゅるっ…じゅるぅぅ…っ♪」背丈ばかりはエリザベスに及ばないシーレ…下から見上げるようにして舌を絡ませ、すすりあげるようなねちっこいキスを浴びせた…

エリザベス「んっ、んっ…あふっ、んくっ……はぁ、はぁ…っ///」

シーレ「あれれ、どうしたの…キスされただけでイっちゃった?」

エリザベス「わたくし…わたくしエリザベスは女王陛下と英国の誇りにかけても……断じてそのような事にはなりませんの…で…///」

シーレ「そう、ならもっと気持ち良くしてあげないと……ねぇ♪」ちろっ…れろっ♪

エリザベス「ん、くっ……///」

シーレ「ふふ、綺麗な胸もと……れろ…ぉ♪」

エリザベス「んふぅ…っ///」

シーレ「真っ白で…陶器みたいにすべすべ……さてと、そろそろ脱がせるからね」エリザベスに抱き着くようにして、ふかふかのベッドの上に倒れ込む……

エリザベス「それにつきましては断固拒否させていただきます」

シーレ「ふふっ、もう遅いわ…そう、ドアを開けて港に私を招き入れちゃった時点で…ネ♪」日に焼けた暖かみのあるカスタードクリーム色の肌が、エリザベスの白い肌に重なってくる…にんまりといやらしい笑みを浮かべ、エリザベスの青い服を脱がしていくシーレ……

エリザベス「…っ///」

シーレ「ほら、どうしたの…頑張って逆らわないと、このまま私の良いようにされちゃうけどぉ?」

エリザベス「く……んっ!」

シーレ「あぁ、もしかして…ベッドの上だと力が出ないのカナ?」

エリザベス「栄光のホワイトエンサインを恥辱にまみれさせ…なおかつわたくしを……ここまで…愚弄するとは……んんっ///」

シーレ「だって、もうすっかりとろっとろ……ホントは腰が抜けちゃうほど気持ちいいのよネ?」

エリザベス「いいえ、そのようなことは…」

シーレ「いいのいいの、我慢しなくたって…だって、私にイかされて着底しちゃうのは……分かりきっているもの♪」

エリザベス「わたくし…今度はそうなったりしませんわ」

シーレ「どうかしら……それっ♪」ずぷ…っ♪

エリザベス「あ゛っ、あ゛あぁぁっ……わ、わたくしにこのような真似を…っ///」

シーレ「ふふ…何だかんだ言っても、下が弱いのは相変わらずみたいネ……♪」ぴったりしたゴムの手袋をはめた手をひと舐めするとエリザベスの秘部をまさぐり、空いている方の手で形のいい乳房をわしづかみにする…

エリザベス「んっ、い゛ぃ゛ぃっ…///」

シーレ「ふふ……お姉ちゃん…だーいすき♪」

エリザベス「ふ、そのようなざれ言に引っかかるわたくしでは……」

シーレ「…って言うのは陽動で…本当は……こっち♪」ずぶっ…くちっ♪

エリザベス「あぁぁっ…んっ、い゛ぃっ…!」

シーレ「ふふ、後ろの方が感じやすい?……まぁ、エリザベスお姉ちゃんたちの世代って下は絶望的に弱いものネ♪」

エリザベス「わ、わらくしをこのような…このような…///」

シーレ「……プライドなんてどうだっていいから、我慢しないで素直にイっちゃお♪」ぐちゅり、ぐちゅぐちゅぅ…っ♪

エリザベス「あ゛っ、あ゛ぁ゛ぁぁ…っ!」どぽどぽっ…ぶしゃぁぁっ♪

シーレ「ふふ、激しかったでしょ…また大破着底しちゃったものね♪」

エリザベス「この…このような……わたくし…力を司るものとして……女王陛下と英国のために尽くしてまいりましたのに…ぃ゛っ!?」

シーレ「ふふ…そのまま動けなくなるまでしてアゲル……♪」


324 ◆b0M46H9tf98h2018/08/02(木) 02:46:44.25SVT2e+dd0 (1/1)

シーレ「ふっふふふ…どこにしようかナァ……でもやっぱりお尻がいいのよね?」つぷ…っ♪

エリザベス「わ、わらくひが……このような…はしひゃない姿をさらしては……んぐぅぅっ///」

シーレ「ふふ、指に吸いつくみたい…きゅんきゅん締まって…♪」

エリザベス「はぁぁぁ…んっ、ぃ゛ぃっ!?」

シーレ「んふっ…ここにエメラルドが戻ってきたら……私の奇襲もばれちゃうけれど、エリザベスのだらしないお顔も見られちゃうわよネ?」

エリザベス「!」

シーレ「って言ったらまたきゅうきゅう締め付けて…すっごく熱くっテぬめぬめシテるのネ……♪」

エリザベス「わらくひが……このような、小娘ごときに…ぃ……遅れを取るな……いぃ゛っ♪」

シーレ「んふふっ…そうは言っても……こんなにぐちゃぐちゃにして…せっかくだからもう一本入れちゃいましょ?」

エリザベス「はひっ…ひゅ…ぅっ……はひぃ…んっ…お゛ぉ゛ぉぉんっ♪」

シーレ「あ…またイっちゃったのね♪」

エリザベス「はひっ…ひゅっ……くは…はぁ、はぁ……」

シーレ「ふふーん……誰かに聞こえるようにもっと大きな声を上げちゃおう…ね、お姉ちゃん♪」エリザベスの上にまたがると秘所を重ね、奔放な動きで腰を上下させたり擦りつけたりする…

エリザベス「ふひゅ…っ、んくぅ……あっ、あっ、あ゛あ゛ぁぁぁっ♪」とぷっ…とろぉ……♪

シーレ「んふふ、すごいイきっぷり…気持ちいいでしょう♪」腰を引くつかせ、またがったシーレごと海老反りになるエリザベス…と、ロデオでもしているかのようなシーレ……

エリザベス「あへぇ…ひぐぅぅ……はへぇ…」頭の王冠はベッドの上に転がり、髪を乱してせわしなく喘いでいる…

シーレ「ふぅ、やっぱり年上のお姉ちゃんたちをイかせるのって愉しい…「ヴァリアント」もいれば良かったのにネ♪」

エリザベス「はー…はー……はぁ…提督閣下、申し訳ありません……わらくひ…マカロニ艦隊の小娘ごときに……///」

シーレ「ふふ…誇り高い女王様を好き放題味見出来るなら、頑張って忍び込むかいがある……っていうものよね♪」

エリザベス「……ところで、シーレ」

シーレ「ん?」

エリザベス「わらくひ……もう、立てません…///」

シーレ「ふふ…いいじゃない、今はお互い敵じゃないんだから……ネ♪」

エリザベス「…」

シーレ「確かにあの時は「仇敵アルビオン」の大物だったから狙ったけど…別にエリザベスだからことさらに……ってわけじゃないし、それはエリザベスも同じでしょ?」

エリザベス「それは……そうでございますね…」

シーレ「ね…お互いに昔の事は水に流そう?」

エリザベス「……シーレ…わたくし…///」

シーレ「…んふふ、引っかかった♪」じゅぶっ、ずぶずぶぅ…っ!

エリザベス「あ゛あ゛ぁ゛ぁぁっ…♪」ぶしゃぁ…っ♪

シーレ「奇襲作戦大成功……ふふ、ガクガクひくついちゃっテ…♪」

エリザベス「わたくしの気持ちをもてあそぶとは…許しま……」

シーレ「んー…なにか言ったカシラ、お姉ちゃん?」じゅぶじゅぶっ…ぐちゅ…ぅ♪

エリザベス「はぁぁっ、ひっぐぅ゛ぅ…っ!」

シーレ「あぁぁ、あのエリザベスがトロけた顔で腰を抜かして……たまんなぁ…い♪」


…廊下…

グレイ提督「……ふぅ、このような場合にお邪魔するのは無粋というものですわね…それとエリザベス…あなたの忠誠心はしっかりと理解いたしました……そして英国は受けた分の「お礼」は必ずいたしますから安心なさい……今度フランチェスカを部屋にお招きすると致しましょう…」そっとドアの前を離れて去って行った…

………


325 ◆b0M46H9tf98h2018/08/03(金) 02:16:21.13QUW9kGGa0 (1/2)

…翌日・昼…

エリザベス「…」

シーレ「ふふっ…そんなに怖い顔シテどうしたの?」横を通り過ぎながら耳元へささやきかける…

エリザベス「…っ///」

シーレ「ふふーん…今日のお昼は何かなぁ……っと♪」

ゴンダール「ずいぶんゴキゲンですね、シーレ?」

シーレ「うん、まぁそうね…ふーん、ふふーん…♪」

提督「…みんな、少し静かにしてもらえるかしら?」軽く手を叩いて静粛をうながす提督…

提督「はい、結構……えーと、実は今日から基地祭の屋台を誰が担当するか決めるための「お料理審査」を行いたいと思います♪」

一同「「ざわざわ…」」

提督「…といっても朝・昼・晩の食事時に厨房を使って、一品ずつ好きな料理を作ってもらうだけなのだけど……それにみんなで献立の一品でも肩代わりすれば、ディアナとエリトレアの負担も軽くなるでしょうし」

ディアナ「まぁ、ありがたいお言葉です…」

エリトレア「はい、その気持ちが嬉しいですっ♪」

提督「どういたしまして…というわけで今日のお昼から、立候補した順番にやっていくことにします。以上♪」

ライモン「あの、ドリアさんはこの「審査」をどう思います?…駆逐艦の娘から戦艦の方まで十数人は立候補していますけれど」

ドリア「そうですね、私もデュイリオに薦められて立候補してみましたが……それより、みんなの美味しい手料理が味わえることの方が楽しみですよ♪」

アッテンドーロ「ふふ、それはどうかしらね…案外まずい料理のオンパレードだったりするかもしれないわよ?」

ドリア「ふぅ、そうなったら私が直々にお料理の仕方を身体へ叩き込みますよ…♪」

アッテンドーロ「うわ…ドリアったら、相変わらず食べ物の事となると迫力あるわね……」

ドリア「ええ、だって私は美味しいものを食べるために頑張っているんですから……提督、最初はどなたです?」

提督「えーと…まずはローマね」アンティパスト(前菜)を平らげ、空っぽのお皿を前に待ち遠しげな顔をしている…

ローマ「はい、お待たせ…普段のさっぱりした南部料理も悪くはないけれど、やっぱり濃厚なローマ風の料理が食べたかったからいい機会になったわ」…大きな皿にはいい香りを立てるパスタが山盛りに盛られている…牛とトマトを煮こんだスーゴ(スープ)をたっぷり絡めたスパゲッティーニを取り分けるローマ……

提督「あら、美味しそう…♪」金属のおろし器でたっぷりとチーズをおろしてもらい、湯気と香りを胸いっぱいに吸い込む…

ドリア「何ともいい香りです」

ローマ「…どうぞ、遠慮しないで召し上がれ?」

提督「ええ、それでは…」くるりとフォークに巻き取り、口に運ぶ…

アッテンドーロ「固っ…ねぇ、これずいぶんと固ゆでじゃない!?」

ドリア「んぐっ……ローマ、失礼ですけど「コットゥーラ」って言葉は知ってます?」(※cottura…ほど良い具合)

ローマ「何を言っているの…パスタはアルデンテに決まってるでしょう」(※al dente…固ゆで)

提督「それにしてもこれはちょっと……中に芯があるどころか、まだ生みたいな部分まであるわよ?」

ローマ「そう?このくらいが一番おいしいのに……リットリオ姉さんはどう思う?」

リットリオ「んー…これはちょっと固いですよ?」

ヴィットリオ・ヴェネト「さすがにこれは…ローマ、もうちょっとどうにかならないですか?」

提督「…やっぱりローマは「鉄のアルデンテ」が好みなのね……」イタリアでも特に硬いというローマ風のアルデンテ…通称「鉄のアルデンテ」に微妙な表情の提督たち…一方でローマに縁のある艦娘たちは喜んで硬いパスタを楽しんでいる……

ロモロ「ローマ、とっても美味しい♪」

レモ「ボーノ、ボーノっ♪」

チェザーレ「うむ、この硬さもローマ人の気骨を表しているな…実によい」

ローマ「ね、やっぱりパスタはアルデンテが「粋」だもの…♪」

提督「…」




326 ◆b0M46H9tf98h2018/08/03(金) 02:27:37.11QUW9kGGa0 (2/2)

…とりあえずシーレ×エリザベスで「年の差百合」をやってみました……夏バテ気味のせいか読み返してみるとボリューム不足が否めないですが、またリクエストがあればやってみたいと思います…


…それとローマのアルデンテが「鉄のアルデンテ」というのは、多分博多ラーメンの「バリカタ」のような物なのだろうと思います…水が硬水だったりして上手く茹でられないせいもあるかもしれませんが、きっとローマ人なりの「粋」というか、「通」な食べ方なのでしょうね……



327 ◆b0M46H9tf98h2018/08/04(土) 10:58:18.84Jk17iVAx0 (1/1)

…別の日…

提督「さてと、それじゃあやりますか♪」…麦わら帽子にTシャツ、下半身はイタリア軍らしいダークイエロー・グレイグリーン・赤茶色の独特な三色迷彩を施した野戦服のズボンと軍用ブーツ……裾はブーツにたくし込んであり、目元にはサングラスをかけている…

ライモン「朝からやる気充分ですね」

提督「まぁね…さぁ、行きましょう?」

…畑…

トレント「あ、提督…お待ちしてましたよ」

トリエステ「カゴも用意してあります」

ボルツァーノ「たくさん採れるといいですね?」

提督「そうね♪」


…提督から面白半分で見にきた野次馬の娘たちの合わせて数十人が眺めているのは、鎮守府の菜園に植えてあったジャガイモ……元はといえば芽が生えてしまったジャガイモを「捨てるよりは…」と、ためしに植えつけてみただけだったものが、ほど良い日差しですくすく育ち、今ではすっかり一面に生い茂っている…


ザラ「それじゃあ始めましょうか?」

提督「そうね……それじゃあ…」

ビスマルク「グーテンモルゲン(おはよう)…揃いもそろって、そんなところで何をしているのだ?」両手を後ろに組み、辺りを睥睨(へいげい)しながらやってきたビスマルク…

提督「グーテンモルゲン、ビスマルク…ちょっと作物の収穫をしようと思って♪」

ビスマルク「ほう?」

提督「…何だか分かる?」濃い緑色の葉っぱを指差して微笑む提督…

ビスマルク「ジャガイモか!」

提督「ええ♪」

ビスマルク「ということは、昼は収穫したばかりのジャガイモにありつけるわけだな!?」

提督「ヤー」

ビスマルク「そうと知ったらティルピッツにもすぐ教えてやら……まぁ…その、何だ…よければ私も手伝おうか」

提督「ダンケ♪…それじゃあ待っているから、ティルピッツとヴァイス提督にも知らせてあげて?」

ビスマルク「ヤー、すぐ伝えてくるので待っておれ…!」

…数分後…

ビスマルク「戻ったぞ!」…ジャーマングレイの乗馬用ズボンと長袖ワイシャツのビスマルク…ズボンの裾をブーツに突っこんでいるさまはヴェーアマハト(旧ドイツ国防軍)の将校にしか見えない…

ティルピッツ「私も来ました…日差しが強いですね……」ブルーの開襟シャツにジャーマングレイのズボンとブーツ…と、ビスマルクにそっくりなティルピッツ……普段から青白いような顔をしかめて、横目で太陽を見上げている…

ヴァイス提督「わざわざ声をかけてもらってありがとうございます…よく育っていますね」

提督「何しろどこでもよく育つ植物ですから…良かったら収穫を手伝ってください♪」

ヴァイス提督「ヤー…この規模なら三人が横並びになって作業をして、ひとつの畝に十分かけて……掘り残しがないかどうかの確認に…」あごに手をあてて、どう作業すれば一番効率がいいか計算し始める…

提督「ふふっ、そんな綿密な計算なんてしないで…せっかくの収穫ですし、のんきにやりましょう?」

ヴァイス提督「は、申し訳ありません…」

提督「やりたい娘がいたら交代してあげるから、いつでも声をかけてね?」

バリラ(大型潜バリラ級)「ふふ、お母さんもあとで参加させてもらおうかしら…♪」

ルイージ・トレーリ(大型潜マルコーニ級)「面白そうですよね」

ポーラ「…それじゃあ抜きますよ~?」

提督「あ、待って…まずは抜きやすいように周りの土を少し掘って……」




328 ◆b0M46H9tf98h2018/08/06(月) 01:49:40.00kv2s0Hep0 (1/1)

…一時間後…

提督「ふー…思っていたよりもたくさん採れたわね…」額の汗を拭い、Tシャツをぱたぱた動かして胸元に風を入れる提督…辺りには掘り返された地面と引き抜かれたジャガイモの茎や葉が散らばっていて、カゴには拳骨くらいの大きさからピンポン玉くらいの小さいのまで、ぎっしりとイモが入っている…

トレント「はい、カゴもいっぱいです」

ビスマルク「さて、後はこれで何を食べるかだが……ティルピッツはどの料理が好みだ?」…ヴァイス提督がスケジュールを片づけに行った後も残って手伝っていたビスマルクとティルピッツ……先ほどから妙に押し黙っているティルピッツにビスマルクが声をかける…

ティルピッツ「……ぜぇ…はぁ…」

ビスマルク「…なんだ、仕方のないやつだな。このくらいの作業でへたばるとは……普段から引きこもってばかりいるからだ……ぞ…?」

ティルピッツ「…はぁ、はぁ……はぁ……!」

ビスマルク「おい、一体どうした?」

アッテンドーロ「ねぇちょっと…顔が真っ赤よ?」

マエストラーレ「まるで左舷の航海灯みたいね……大丈夫なの?」

ティルピッツ「ヤー…大丈夫で…す……少し日差しが強かったから…のぼせただけ…で……」もうろうとした様子でふらふらしているティルピッツ

提督「暑気あたりね、ちっとも大丈夫じゃないわ。すぐ屋内に入って冷やさないと」

ビスマルク「まったくだらしない…と言いたいが、この日射しと熱気ではな……私が屋内まで連れて行く」

提督「いえ、私も一緒に行くわ。ビスマルクはそっち側を支えてあげて?」両方からティルピッツの肩を支え、屋内に連れて行く二人…

…食堂…

提督「それじゃあゆっくり下ろして……」

ビスマルク「ああ…まったく、この妹ときたら私に心配ばかりかけさせる……」そう口ではぼやきつつも、心なしか妹を気づかっている様子のビスマルク…

提督「まぁまぁ…この暑さの上に、普段ドイツの涼しさに慣れていて身体が追いつかなかったのね……とにかく身体を冷やしましょう」

ディアナ「…持ってまいりましたよ、提督」…普段は誰も食べないので食料品倉庫に放り込んである軍用携行糧食「ラツィオーネ・ヴィヴェリ・スペシアーレ」の箱に、氷の詰まったビニール袋をいくつも抱えてやってきた…

提督「ありがとう…それじゃあちょっと失礼して……」身体にこもった熱を逃がすため、ティルピッツの服を脱がして下着姿にする提督…いつもなら甘ったるい笑みを浮かべてあれこれイタズラに興じるところが、今回ばかりは真面目な顔で氷の入った袋を押しつける……

ビスマルク「よし、どこに当てればいい?」

提督「太い血管が身体の表面近くにある場所だから…首の側面、手首、脇の下、ふとももの付け根、足首……上は私がやるから、ビスマルクは下半身をお願いね」

ビスマルク「ヤヴォール」

ティルピッツ「……すみません、姉上…」白い下着姿で足先を氷袋の入った洗面器に突っこみ、椅子にもたれるように座り込んでいる…

ビスマルク「構うな。それより、これからは同じ過ちを犯さんように気を付けることだ……具合は大丈夫か?」

ティルピッツ「ナイン(いいえ)…まだくらくらします……」

提督「そうすぐには良くならないでしょうね…まずはこれを飲んで?」携行糧食の箱を引き破るように開けると、中に入っている軍用スポーツドリンクの素を水で溶かし、グラスを唇に押し当てた……

ティルピッツ「んくっ…ごくっ……ごくっ…」

提督「…ひと口づつでいいから全部飲むのよ?」

ティルピッツ「ヤヴォール……」

提督「とりあえずもう少し落ち着いたら、横にして休ませましょう」

ビスマルク「ヤー…ダンケ」

提督「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないわ)……火照りはどうかしら…」自分の額とティルピッツの額をくっつける提督…

ティルピッツ「…っ///」

提督「やっぱり熱を持っているわね…しばらくはこのまま身体を冷やすのが一番いいわ」

ビスマルク「どうも世話をかけるな……」

提督「いいのよ、気にしないで?」


329 ◆b0M46H9tf98h2018/08/08(水) 03:12:15.03/vzUU3Eq0 (1/1)

…しばらくして・ドイツ艦の客室…

提督「よいしょ……と…」まだ身体が火照っているティルピッツに肩を貸し、ピンと張った清潔なシーツも涼しげなベッドへと座らせる…

ビスマルク「済まなかったな、アトミラール・カンピオーニ」

提督「いいえ…私も気配りが足りなかったわ」

ティルピッツ「姉上…カンピオーニ提督……二人には迷惑をかけて…」

ビスマルク「いいから貴様は黙って休んでいろ。司令には私から何とか言いつくろっておいてやる……ではカンピオーニ提督、迷惑ついでにしばらく様子を見ていてもらえるか」

提督「ええ、もちろんいいわ…何なら私からもヴァイス提督に一言添えてあげましょうか?」

ビスマルク「いや。そうしたら「適切な水分補給もせずにはしゃぎまわり、あげくに他国の提督に迷惑をかけるとは…」と、より叱責を受けるだろう……被害は最小限に止めねばな」

提督「分かったわ。それじゃあ私がティルピッツを見ていてあげるから」

ビスマルク「ダンケシェーン…ティルピッツ、大人しくしていろよ?」

ティルピッツ「ヤー…」

提督「……ビスマルクはああ言っていたけれど…ドイツに比べたら南イタリアなんて熱帯みたいなものだもの、仕方ないわ」

ティルピッツ「ええ…とはいえ迷惑をかけたのは事実ですから……」

提督「いいのよ…それより座っているのはつらくないかしら?」

ティルピッツ「いえ、大丈夫です。あちこちに氷袋をあてていますし……」

提督「でも頭がくらくらするでしょう…?」

ティルピッツ「それも船のローリング(横揺れ)のようなものだと思えば…どうにか……」

提督「もう、せっかくここまで運んできたのだから今さらになってやせ我慢はなしよ…さ、横になって?」

ティルピッツ「ですが…」

提督「ふぅ…命令しなくちゃダメかしら?」

ティルピッツ「いえ……」

提督「じゃあ横になりなさいな?」

ティルピッツ「ならばお言葉に甘え……いえ、やっぱり止めておきます」

提督「どうして?」

ティルピッツ「その…///」

提督「なぁに?」

ティルピッツ「カンピオーニ提督のふとももに頭を乗せるなど……失礼極まりないことですから…///」

提督「構わないわ」

ティルピッツ「しかし…姉上が戻ってきたら何といわれ……っく!」ズキリと脈を打った頭痛に顔をしかめる…

提督「ほら、やっぱり横になった方がいいわ……ね?」

ティルピッツ「ヤー、分かりました……では…」恐るおそる身体を横たえていき、そっと提督のふとももに頭を乗せるティルピッツ…

提督「どう?」

ティルピッツ「ダンケ……少し楽になりました…」

提督「それはよかったわ…♪」左手でゆっくりと風を送りながら、右手で優しく額を撫でる提督……

ティルピッツ「すぅ……すぅ…」むっちりと弾力のある提督のふとももを枕にして寝入ってしまったティルピッツ…

提督「ふふ…この純粋な寝顔を見たら誰だって可愛がってあげたくもなるわよ…ね……?」

ティルピッツ「うぅ…ん……すぅ…」フィヨルドの雪氷のような白い下着と、火照りで淡い桜色になっている白い肌……寝息を立てるたびにひきしまった胸が上下する…

提督「…っ、がまんがまん///」柔らかい銀灰色の髪を撫でる手が無自覚でイケナイ方向へ伸びそうになるたびに自制を取り戻しては、ピクリと手を引き戻す…

ティルピッツ「ん……」

提督「あん…っ♪」寝返りを打って提督のふとももの間に顔をうずめてしまうティルピッツ…汗ばんでしっとりと濡れたふとももや割れ目に、ティルピッツの静かな吐息が吹きかけられる……

ティルピッツ「むふ…ぅ……すぅ……」

提督「もう…んふふっ♪」


330以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2018/08/08(水) 21:07:56.197oBcUDEyo (1/1)


読んでるぞ


331 ◆b0M46H9tf98h2018/08/10(金) 02:15:46.74T81sXhfZ0 (1/2)

…夕食時…

提督「…」

ライモン「提督、そんなにしげしげと自分の手を眺めてどうしたんです?」

提督「いえ…案外柔らかかったなぁ……って…」

ライモン「……あの、提督…まさかとは思いますが……」

提督「あっ、いえ…何でもないの♪」

ライモン「……お願いですから国際問題にならないようにしてくださいね…」

提督「だ、大丈夫よ…それより今夜はビスマルクが収穫したジャガイモで一品作ってくれるそうよ」

ドリア「晩餐はビスマルクの手料理ですか…」

提督「…美食家のあなたからしたら、外国の味を体験できるのは楽しみかしら?」

ドリア「ドイツ料理が楽しみになるというのは……そうですね、一週間ほどイギリス料理だったらそうなるかもしれません♪」にっこりとほほ笑みつつ、バッサリと切り捨てるドリア…

エリザベス「それはそれは…お褒めの言葉に感謝いたしますわ」

ドリア「いいえ……私は先にアンティパストとポレンタをいただいておくことにします。提督もおかわりをいかがです?」(※ポレンタ…トウモロコシでできた「そばがき」のようなこねもの)

提督「あー…いいえ、大丈夫♪」(…ディアナの手料理だってあるもの)

ドリア「そうですか?」

チェザーレ「ふむ…ドイツ料理がメインとは、提督は勇敢だな……チェザーレとてそんな冒険はできん」たっぷりと取り分けてもらったポレンタにサラミを添えるチェザーレ…

ビスマルク「……待たせたな諸君…出来たぞ!」ビスマルクが大皿を持って堂々とやってくると、物見高い十数人が辺りに集まって皿をのぞきこんだ……

フランチェスコ・クリスピ(駆逐艦「セラ」級)「うーん…なんというか……懐かしいような、そうでもないような感じがするわ……」(※43年イタリア休戦と同時に接収…ドイツ艦「TA.15」として戦没)

トゥルビーネ(駆逐艦「トゥルビーネ」級)「あー……うん、まぁ…そうよね……」(※同じくドイツ艦「TA.14」として戦没)

ビスマルク「なんだ…せっかくの料理が気に入らんか?」むっとした顔をするビスマルク…

トレーリ「わぁ、何とも言えない温かい匂いがします…美味しそうですね、ビスマルク?」イタリア・ドイツ・日本と所属を変えた「ルイージ・トレーリ」は三カ国語を操るだけでなく物腰も丁寧で、ビスマルクに微笑んでみせた…

ビスマルク「……そうかそうか!…ではカマラード(戦友)よ、たっぷり食ってくれ!」

トレーリ「ダンケ、ビスマルク…でも私はそんなにお腹が大きくないので、ちょっとだけ♪」親指と人差し指で「ちょっとだけ」としぐさをつけてウィンクするトレーリ…1000トンクラスの大型潜だけあって、しなやかなメリハリのある身体を動かすと腰の滑らかなラインがぐっと強調される…

ビスマルク「そ、そうか……ならカンピオーニ提督はどうだ?」

提督「ええ、頂くわ。でもそれより、まずはヴァイス提督に食べてもらわないと…ね♪」

ビスマルク「…う、うむ///」

ヴァイス提督「いえ。カンピオーニ提督にはティルピッツの事で面倒をかけてしまいましたから…ぜひ先に召し上がってください」

提督「そうですか…ではヴァイス提督にティルピッツの分も取っておかないといけませんね♪」そう言って湯気を立てている大皿をのぞきこんだ…

…ビスマルクの持っている大皿には焼きジャガイモがゴロゴロと転がり、その脇には茹でた数種類のヴルスト(ソーセージ)と付けあわせのザワークラウトが並んでいる……別にまずそうではないが見栄えのしない地味な感じで、ビスマルクが「調理した」と自慢するほどの手がかかっているようには見えない…

提督「えーと…それでは白ソーセージをいただきます」割れ目から湯気を上げている焼きジャガイモに白ソーセージを取り、モーゼル地方のすっきりした白ワインを選ぶ…

ビスマルク「そんな量でよいのか?」

提督「ええ、ありがとう…カヴールは?」

カヴール「そうですね…結局修理に明け暮れただけでしたが、私もドイツ艦だったこともあるわけですし……少しいただくことにします」(※43年トリエステ港で修復中ドイツ軍の手に落ち、結局修理中のままで45年に空襲で沈没)

提督「さてと…それじゃあ……はふっ…♪」熱い焼きジャガイモにかぶりつき、口をぱくぱくさせる提督……ハーブが効いた肉汁たっぷりの白ソーセージには粒マスタードをつけ、口の中の脂っこさが気になったら酸味のあるザワークラウトをつまむか、モーゼルワインを傾けてさっぱりさせる…

グレイ提督「…なかなか美味しいですよ、ヴァイス中佐」相変わらず、かすかに見下したような微笑みを浮かべながら話しかけた…

ヴァイス提督「は、ありがとうございます」

グレイ提督「ええ。なにせ蒸したり焼いたりしただけですものね……♪」

ヴァイス提督「…っ」

提督「ふふっ…ですがイギリス料理のように素材を不味くしないだけ、まだドイツ料理の方が救いがありますね♪」

ドリア「まぁ、私に言わせればどっちもどっちです……あぁ、やっと美味しそうな匂いがしてきました…♪」




332 ◆b0M46H9tf98h2018/08/10(金) 03:19:33.53T81sXhfZ0 (2/2)

…別の日・食堂…

ロモロ「今日の一品は私たちが作ったの…さぁどうぞ、提督♪」

レモ「レモの愛情がたっぷりこもってるからね……そうだ、レモが食べさせてあげる♪」

提督「あらあら…そんな事をされたらいくらも食べないうちにお腹いっぱいになっちゃうわね♪」

…イタリア最大の2000トンクラスという巨大輸送潜「R」級の艦娘だけに、ばるんっ…と弾む爆乳とむっちりした身体を揺らしながらお皿を置くロモロとレモ……見た目はなかなか美味しそうなオムレツで、キノコのクリームソースが添えてある…

レモ「はい、あーん♪」

提督「ふふっ、あー……っ゛ん!?」にやけた表情でレモに「あーん」してもらっていたが、オムレツを口に入れた瞬間むせ返った…

ロモロ「ちょっと、大丈夫…?」

提督「けほっ……これ、かなりしょっぱいわ…」涙目で顔をしかめる提督…

レモ「えー?」

提督「…ちょっと食べてみる?」

ロモロ「うん…最初は提督に食べてもらおうと思ったから味は見ていないの……んむっ…」

提督「ね?」

ロモロ「そう?…少し濃い味だけど、そんなにしょっぱい?」

提督「……え?」

レモ「じゃあレモも…あーん♪」

提督「はい、あーん……」

レモ「んー…ちょっと濃いめだけど普通の味じゃない?」

提督「あー……塩はどの位振ったの?」

ロモロ「卵二つのオムレツだから…小さじ二杯にしておいたけど」

提督「!?」

ロモロ「そんなに多くない……よね?」

提督「えーと…卵や牛乳、生クリームは塩味が効きやすいから……その半分でも多いくらいだと思うわ…」(道理でしょっぱいわけね…)

レモ「レモはそんなにしょっぱいとは思わないけどー?」

提督「ふー…「肉食獣は味覚が弱い」っていうのは本当なのかも知れないわね…」伝説にある「狼に育てられた乳飲み子」でローマ建設の祖である双子だけに何かと狼らしいところがある「ロモロ」と「レモ」…

提督「…」せっかく作ってくれた料理を食べずに捨てるのは気が引ける…が、しょっぱいオムレツを食べきる自信もない提督……

レモ「嫌なら食べなくってもいいよ…?」

ロモロ「私たちもちゃんと調べれば良かったわけだもんね…でも、つい作りたい気分が先に立っちゃったから……」

提督「ありがとう…二人のその気持ちが嬉しいわ……///」横から身を乗り出してくるロモロとレモの胸が身体に押し付けられている…

レモ「…それじゃあ、三人で食べさせあいっこすればどうかな……レモかしこーい♪」

ロモロ「それなら提督の食べる分は少ないから、どうにかなるはずよね……どう、提督?」

提督「そうね……本当は二人が作ってくれたのだから全部食べてあげたいけれど…」

レモ「無理しなくっていいよ……でもそのかわりに「あーん」して?」

提督「ええ、そのくらいはお安いご用よ…はい、あーん♪」

レモ「あー…んっ♪」

ロモロ「じゃあ私にも…あーん」

提督「はい、あーん…♪」

レモ「ふぅ、ごちそうさまでした……ごめんね、提督?」

提督「いいえ…私の方こそせっかく作ってくれたのに残しちゃって…」

ロモロ「しょっぱいのは我慢できないもの……あ♪」

提督「?」

ロモロ「ふふ、口直しをどうぞ……んちゅ…ちゅるっ……ぴちゅっ…♪」

提督「んっ…ふ……んんぅ///」


333 ◆b0M46H9tf98h2018/08/13(月) 02:29:39.55aUVvp3Pi0 (1/1)

…また別の日…

提督「ふぅ…ちょっと疲れたわ……」ホコリと同じでいつの間にかに溜まってしまう書類を片づけるべく、執務机にかじりついていた提督…長ったらしい書式の申請書や請求書を書き上げて万年筆を置くと、ぐったりと椅子にもたれかかった…

ライモン「それじゃあお茶を淹れてきますね……それともコーヒーがいいですか?」

提督「んー…そうね、紅茶にするわ」

ライモン「了解」

カヴール「ふふ、お疲れ様です…よろしければ肩でもさすってあげましょうか♪」

提督「ええ、お願い。もっとも、二人に手伝ってもらっておきながらあれこれしてもらって……こき使っているみたいでちょっと複雑な気分ね」

カヴール「いいえ、私が好きでしていることですから……それに…♪」むにゅ…っ、と下から乳房を支えるように揉む…

提督「あんっ…♪」

カヴール「ふふ、柔らかいのに弾力と張りもあって……まるで夢のような触り心地です♪」

提督「あん、もう…っ///」

ライモン「…」

カヴール「あら、ライモンド……ふふ、いたずらしている現場を見られてしまいましたね♪」

ライモン「構いませんよ…ええ、別に構いませんとも」

提督「…ごめんなさいね、ライモン」

ライモン「別にいいです…っ///」

提督「あぁもう…すねないで、一緒にお茶にしましょう?」

ライモン「…」

提督「お菓子もつけるから…ね?」

ライモン「……っ、わたしはお菓子でつられるような安い女じゃありませんっ///」

提督「…じゃあ今夜、二人きりで……ね?」

ライモン「も、もう…っ」

提督「…それでどうかしら?」

ライモン「ふぅ、分かりました…///」

提督「ふふっ、よかったわ…怒ったライモンも威厳があってステキだけれど、やっぱり笑顔が一番似合うわ♪」

ライモン「…っ、提督はいつもそうやって///」

提督「ふふっ……はぁい、どなた?」

アメティスタ(中型潜シレーナ級「アメジスト」)「…失礼いたします、提督」

提督「ええ、いらっしゃ……きゃあっ!?」

ルビノ(シレーナ級「ルビー」)「あぁ提督っ、会いたかったあいたかった…会いたかったわ!」いきなり提督の両頬を手で押さえると、紅いポニーテールの房を揺らしつつ、舌をねじ込みむさぼるようなキスを交わす……

提督「んぅぅっ…んふぅ///」

アンブラ(ペルラ級「琥珀」)「もう…そのくらいにしておいたら?」

スメラルド(シレーナ級「エメラルド」)「本当にそうですね……提督、実は私たちも一品を作って来たのですが…」

提督「今日はスメラルドたちの番だったものね…それで、どんな料理を作ったの?」

トパツィーオ(シレーナ級「トパーズ」)「ふふ、これなんだけれど…♪」

提督「まぁ…とっても綺麗ね♪」トパツィーオの持っているお盆には、宝石のようなフルーツをふんだんに盛り合わせた大きなタルトが載っている…

アメティスタ「私たちの色を連想させる果物を使った「宝石のタルト」…ぜひ提督に召し上がって頂きたくて。もちろん、ライモンドとカヴールもご一緒に」

カヴール「まぁまぁ、私まで誘っていただいて…ではお言葉に甘えさせてもらいますね♪」

ライモン「それじゃあトパツィーオたちも一緒に食べましょう……いまティーカップを用意してきますから」

トパツィーオ「ありがとう、ライモンド…優しいのね♪」

ライモン「いえ、そんな…///」


334 ◆b0M46H9tf98h2018/08/17(金) 01:09:22.88WuhtFg9S0 (1/3)

提督「それでは…あむっ、んむ…んむ……」

…カラフルな果物をぎっしり載せた五号サイズ大のタルトを切り分け、フォークで口に運ぶ提督…「アメティスタ」の紫は赤ワインで煮詰めた白桃のコンポートに、紅の「ルビノ」は真っ赤なサクランボ、「アンブラ」の琥珀は杏のスライス…その上に可愛く盛りつけられているのは「スメラルド」をイメージしたマスカットと「トパツィーオ」をイメージして球形にくりぬいたマンゴーの果肉……タルトの台はさっくりと歯切れがよく、敷き詰められたカスタードとアーモンド粉末を練り込んだ生地がふんわりと甘い…


提督「…はぁぁ……///」

ルビノ「どう、私の愛のこもったタルトは?」

提督「……あえて言うなら、とっても幸せな気分よ…口の中からこの甘さを逃がしたくないくらい///」

ルビノ「ふふ、やったわね!」

アメティスタ「はい、とっても嬉しいです…ライモンドはどうですか?」

ライモン「……っ、すごく美味しいです…♪」

カヴール「ええ、本当に…もしよかったら、もう一切れいただいてもよろしいかしら」

アンブラ「さぁどうぞ……カヴールったら結構食いしんぼうさんなんですね?」

カヴール「ふふ、なにせとっても美味しいですから…♪」

トパツィーオ「嬉しいけど、食事に差し支えないように気を付けてね?」

カヴール「ええ」

提督「こんなに美味しいタルトならいくらでも入りそうよ…ね、ライモン♪」

ライモン「もう…提督は少し召し上がり過ぎです」

提督「ふふ、怒られちゃったわ♪」

アメティスタ「提督、あんまりライモンドに気を使わせては駄目ですよ?」

提督「それもそうね……自重します」

カヴール「うふふっ、そんな事できっこありませんのにね♪」

提督「…ごもっともです……///」

………



…しばらくして・食堂…

グレイ提督「…ふう、少し休憩といたしましょう……あら、カンピオーニ提督」

提督「あ、メアリ…ちょうどいいところに♪」

グレイ提督「はて、何でしょうか?」

提督「今から、メアリに重大な任務を与えます……心してかかって下さい」

グレイ提督「……その内容は?」

提督「…艦娘たちの作ったタルトの評価を兼ねて、ここでお茶を召し上がって行ってもらいます」

グレイ提督「まぁ…ふふ♪」

提督「責任重大かつ繊細な任務ですが……取りかかる準備は出来ていますか?」

グレイ提督「ええ…わたくし、そのような任務でしたらいついかなる時でも遂行してみせますわ」

提督「それではスメラルド、後は任せるわ」

スメラルド「はい…ではグレイ提督、私がお給仕いたしますね…♪」

グレイ提督「ありがとう……ん」

スメラルド「……どうでしょうか?」

グレイ提督「ふぅ、果物の華やかな色合いに爽やかな甘い汁気、さっくりとした生地…ほぼ満点ですわね」ダージリンを少しづつ口に含みながら、じっくりとタルトを味わう…

提督「よかったわね、みんな?」

アンブラ「はい、今回も大金星です♪」




335 ◆b0M46H9tf98h2018/08/17(金) 01:38:41.43WuhtFg9S0 (2/3)

…ある日のお昼時…

ライモン「て、提督…「あーん」してくれませんか///」

提督「もちろん。ほかならぬライモンの頼みですもの……あーん♪」

ライモン「あーん…」

提督「…んふふっ、ライモンが「あーん」してくれたから倍も美味しく感じるわ♪」

ライモン「///」

ドリア「それでは私からも…はい、あーん♪」

提督「あー…んぅ、クリームが付いちゃったわ…」

ドリア「あ、ごめんなさい……いま取ってあげますから…ちゅっ♪」

提督「もう…♪」

ヴァイス提督「…」

提督「……どうかしました?」

ヴァイス提督「ああ、いえ……それにしてもカンピオーニ提督は艦娘たちから大変に愛されているな…と思いまして」

提督「ふふっ、そうでもないですよ?」

ヴァイス提督「…そうでしょうか」

提督「ええ…私よりもモテる娘なんて、ここにはゴロゴロしていますから」さりげなく一つのテーブルに視線を向けた…

ヴァイス提督「?」

…「ローマとローマ軍団」のテーブル…

チェザーレ「…はは、そう抱きつくな。そうしがみつかれては、チェザーレが食べられぬ♪」

ロモロ「なら私たちが食べさせてあげるわ♪」

レモ「そうそう…ほらチェザーレ「あーん」して?」

チェザーレ「まったく仕方ないな…では、あーん…」

レモ「あーん♪」

チェザーレ「んぐ…もぐ……うむ。美女が口に運んでくれるからか、なおのこと美味いぞ♪」

レモ「えへへぇ♪」

ローマ「その…チェザーレ、よかったらこのラビオリも食べませんか……?」

チェザーレ「おお、いただこう……ロモロにレモよ、いい加減に腕を放してくれんと身じろぎ一つ出来ぬではないか」

ローマ「あ、なら私も「あーん」しますから…///」

チェザーレ「済まぬな、ローマ……必ず礼はするのでな、期待していてもらいたい♪」少し好色な笑みを浮かべて、意味ありげなウィンクをするチェザーレ…

ローマ「…っ///」