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　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ
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　　　　　　　　　　　　　ええ、実はですね　　　　　　　　　　　　　　 ./　　∧　　 ｰ　 　,.ｲ　 ∧.: .ヽ ',
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【>>841修正】

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　　　　　　　　　 / /|　　 ／/ / /"´ 　　!　 　 　!　　!　! ＼＼　　　 　 　/uiu､
　　　　 　 　 　 / //　 ./| / / /　　|　　 !　　　　|　　 !　!　! ヽ!　　 　 　 |　　 |
　　　　　　　　/ //　　 |/// /　　　|　　l|　　　　j!　　 !　!: |　｀ﾄ､　　　　 ヽ　/
　　 　 　 　　/ //　　 ,ｲ//　l　 　 i」, -‐ﾄ､　　/Nｰ- /､ |:.l| 　 |　＼　　 　 | |
　　　　　　　| //_／￣ | |/ゝ'､　,ｲ/　＼|　｀"´　 |／｀`l/:/ / /￣｀ ＼　　 | |
　　　 　 　 , ﾍ〈_ﾄ､.　　 |/l/ﾊ ゝ‐'｀,r=＝' 　. 　　'＝=ｭ l/イ_/_ ＿ __ ,.ィ^Y⌒)
　 　 　 　 〈 , ィ7:7ゝ､,　-‐_丿::L　, , , ,　r──┐ , , , , /::::::.::7::.:_／::::ヽ　Yソ
　　　　　　6〉7/:/　　 ＼_〔三二ﾆヽ　　 |.:.:.:.:.:.:.:|　　 　 !二三〕'´　 ｀ヾ::|　 !}
　　　　　　　{j |::|　 　　 　 ＼〔二ﾆ〕 　　ヽ.:.:.:.:ノ　 　 ,ｲﾆ二〕　 　 　　|::|　 |}
　　 　 　 　 {j |::|　　　　　　　　｀Z7二ﾆヽ､＿,r ﾆﾆ二7Z弐7. 　 　　 　!::!　 !}　　　　　蒸し豚、いただきまーす！
　　　 　 　 ,{j |::|　　　　　　　 　 　|厂￣＼只／￣￣了　　　　　　　　|::|　 !}
　　　　　　 fj」::|　　　 　 　 　 　 　||　　　,ｲXﾄ､　　　 ||　 　 　 　 　 　 |::|　」}
　　　　　　　 ￣｀ｰ- ､　　　　　　　＼_／/ ⌒ヽ＼_ ／　　　　　　, -‐'´￣
　　　　　　　　　　　　 ￣ ＼. 　　 　 　 |.:|　　　|:.|　 　　 　 ／ ￣
　　　　　　 　　　　　　 　 　 〉　　 　 　 |::|　　　|::|　　　　 〈　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 　 　 |」　　　|」　　　　　 ',　　　　　　 |　　……というわけでして　　　|
　　　　　　　　　　　 　 　 /　 　,　--一(´￣￣｀)ー-- 、 　 ',　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　 　 　　 　 　 　 /＿∠＿　　　　￣￣　　　　 _ ヽ..ハ
　　　　　　　　 -─メｼﾝﾐﾐﾗゝ;:;:;:;;;ヽ ＿＿人　＿＿ ノ;:;:;:;）ﾐﾐﾐﾒﾒﾊ､─-
　　　　　　　　　　(ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ;ﾞ) 三ヽヾ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:／ﾐｿｿｼｿｿﾐﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ほとんど暗黒グルメじゃないかお　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__,ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　rｿ　　:::ゝヽ　　　 〉,､r‐´'´f/ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　rﾝ　_:_:_:__rrヾ_r ﾆｼ＾´:.:.　f/　　　ヽ）
　　　　　　　　　　　人　　 ,.へア´　 . -‐｀┴┴'＾丶､:.:.　(l　　　　 ﾉ/
　　　　　　　　　　て　　 /::／／　　 ／　　ﾉ　ｌ　　　ヽ__({　　　　|}､ヽ
　　　　　　　　　　　)　　/　//　 :./　　 .::/l　 l　　　　 Yヾ──-┘＞
　　　　　　　　　　　⌒ .l 　:l l､:.:. :ﾄ､:.:..,ﾒ-ﾉ‐ｧ7::´./　:.:.:ﾊヽ ＼-''"´ｰ- ､
　　　　　　 　 　 　 　 　l　 l　 |/|/　ヽ!-‐_二__レムノｊﾉ/　Y　　　　　　 ﾍ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 !　.|/.jレ_,　　 '"´ビン=___/ ノﾉ　/　　 -‐ ＝＝ｿ
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼.ヽ!'r´ﾋﾉ　　　　　''"く___ ｀ヽ_,ノ　 ／,.. -─‐く
　　　　　　　 　 　 　 　／ 　,!,,　 ' _,. --ﾟ､　　 r┴ﾞ万´　）　 /´　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　/＿ :.:{　　 _l,.,　　　） ｡　_`厂r-‐´　￣ﾉ｀､,　-=ァ'´　　　　あら？
　　　　　　　　　　〔￣｀{二: _,ゝ',´'´｡ー‐'´　'　 rく／ , -_―ノ　＞_≧
　　　　　　　　　　　 ,. ‐_ｱ_´イヽト ､　　　　 ,∠ｲ|_／イイ/ ヽ_ノ　<　　　　　　　これ、変わった味がするわね？
　　　　　　　　　=＝{　'´-―`;｀ヽゞ,ﾆ＞r ' ´,. ー‐‐＜__ﾉゝ､´ ´　 ´
　　　　　　　　 　 ／!　　-‐-〈,r'T´、ｘ' l'⌒'v: : : : : : :.:::::）　　　　　　　　　　　　 いったいどうなっているのかしら？
　　　　　　 　 　 `'´ｲ　　 イｧ〃´ ｀小　`ー'.',: : : : : :.:.:.:,'
　　　　　　　　　rく　ヽ､__rく　｀ｰ彡.:∧ 〈￣: :`.ｒ : : :ヽ:.:.｀ゝ
　　　　　　　　 人 ヽ, ＿_ ,ｲ　. :.///　'iﾍ.丶: : : :.i : : : : :ヽ:.＼
　　　　　　　　 {＿ー＿一:_!）. 〈//　｜ i＼＼: : :i : : : : : : :.:.
　　　　　_ .. -‐ ' ´|　｡(ﾆﾆ),.￣,.二ニ＝=,=､‐-;_j-―-､､..:.: : :
　,._-‐ ´ニｺ　r‐_ｺ -‐ ' ´　(⌒r_.. -ｧ '´ ,.　 ｀｀ゞヽ　 ヽ｀::,:.: :
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＼:.:.:＼:.:＼　　 　 　 　 　 ＿＿　　 |
　 ｀ミ＼｀ミ` .＿＿ ,..-xﾃ´/ヽ/.| 　/　　　　　　　　　　　　　　よくぞ聞いてくれた！！
`ｰ-､_ﾝヽ　　 ＼`'`′ 　 　 　 /　/
|:.:.:.:.:|.　　＼　　 ＼/ヽ/ヽ/ヽ/　/　　　　　　　　　　　　　　　 .実はこの蒸し豚は、人の乳を豚に飲ませてんだ！！！
.ヽハ|　　 　 ＼　　　￣￣￣ 　 |
_＿__|＿＿__.　 `ｰ-..,,＿＿＿_ノ　　　 ＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , -――‐-v冖v-―――- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 く: : : :r＞―^ｰﾍノ）=＝ﾐ : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rｸﾍ:／　 ,　　　 ,　 ﾋr┬- ､: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 rｸ : :/　　 /　　 l　|　 厶:ヾ､:_:》 :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 K_:_:/　 / ,′　　l　|l　 | 厶 : : : : ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /|　l/| レ1　 / lﾒ､_/l　 l|ヽ､／ヽ、
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　厶イ＞l | ○　　′○ /| /ヽ、｀二}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 く// ,小⊃ ､_,､_,,　⊂⊃=＜|　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {_{_fて(ﾍ　　ゝ._）　　ｨ　/⌒i } 匸´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ__＞,､ __,　イァ/　 / ｀￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ // : : :_:_∨_:__: :ﾍ__∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　// : : { {:r介､: :}}:ヾ:::彡'

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: : : : : : : : : : : :ﾟ:‐十'’!ﾟ: : : : : : : ‘┼-: : : : : : : : : : : }: : : : : : : :|
| : : : : : : |: : : : : : :|　 |: ｉ{: : : l、 :ﾟ| |　ヽ: : : : : : : : : :ﾟ|: : : : : : :ﾟｉ{
| : : : : : : |ﾟ: : 爪 抖≠ﾐ八: : :{ ＼抖≠ﾐ : : : }:i: : : : :.|: : : : : : ﾟ从
{ : : : : : : |: : :｜〃笊＾ 　 ヾ`＼　ん(＾　Y: : 从: : : :ﾟ:}: : : : : :ｲ
乂: : : : :人:_;_;{ i{　Vztﾘ　　　　　 Vztﾘ　}i;ノ　ﾊ: : :乂 : : : : 丿　　　　　　　豚が私の×を……
: : :ﾟ:一个:{　(　 o◯"＾/／ i ／/／＾`◯o　)　}i: : : : 介ｰ匕　
: : : : : : |: :ゝ--　 　 　 　 　 _ __　　　 　 . ‐ ' ’: : : :ミ辷彡く　　　　　　　　 ひんひん
: : : : : : ｌ : : : :r─ へｎ　 ＾´ ｀　`　　 ／:《　》: : : : : : : : : : :.|
: : : : : 八ﾟ : : :|　／⌒ }　　　　　　 .ｨ: : : : :ﾟﾟ: : : : : : : : : : : :ﾟ|
: : : : : : : : :ﾟ:_〈　　 ¨ ＾ヽ〕＞_-_＜　|‐- : : :_;_; : : : : : : : : : :.}
: : : : : : : ／ .∧　　 K_,/　　 R　　 ヽ彡 ´　 　 ｀ヽ.: : : : ;ﾙ′　　　　　　　くﾆ三三三三三三三三三三三∧＝ｪｪｘ
:_;_;厶イ.　　 　 丶　　 ヽ‐…幵…一’　　　　 　 　 .辷彡　　　　　 （　　　 }三三三三三＞=＜三三三／　/三三三≧s｡.,＿
　　　丿l　　　　　 ヽ　　 }　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　　　 　　　　 ,｡s≦|＼ﾆ三三三fγ⌒ヽY＞''"´ ,｡≦三三三三三三三)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,｡s≦三三ゝ　　　 ＿,,人ゝ＿ノ.ﾉ_,.｡s≦三三三三三三ﾆ=-'"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/三三三三／三三三三三≧ｪｪ≦三三三ﾆ＞='"´::::i　(　_ ノ
　　　　おぞましい体験だったわ。　　　　　　　　　　　　　ﾆニ三三／ﾆ三三三三三三三三三＞''"´::::::::::::|:ヽ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾆニ三三三三三三三三三三＞''"´ :::ト::::|::i／}:::|::::i:::|　 __/_ ヽ
　　　　その、豚に××を△△れちゃったのよ。　　　　　ヾ三三三三三三三三＞''"十ヽ:廴:レ:|::::::|/,}ｬi7}ハ:!:」 ´ / 　) }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＞ ./::::::从::::::::::从:::{´ﾆ≧ミヾ､;;ノ/ﾋﾂ ﾉ:::/ 　　 / ／
　　　　インタビューに答えたんだから、　　　　　　　　　　　　⊂ヽ.　 / ::::::::{ハ:::::::::::::ﾚ'´ ヒ:ツ　..::::::::::::::. /::/　　 　 ｰ七_
　　　　ギャラとモザイクはしっかりしといてよね　　　　　　　　　　　/::::::::::::|:::::｀ﾄ､:::::}　 .::::::::::::　　　, 　 /:/′　　　 （_乂 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / :::::::::::::|::::::::! i:::::|ﾍ　u. 　　　 _, 　 ｲ:ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　/:::::::::::_,r'⌒ﾞｰ〈l:::::l＼ ＞　_.　‘ ’イ::::!:|ヽ　 　 ｰ七_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :::::::／///////l:::::ﾄ､二二ﾆ=￣´ﾄ=､ﾘ::!ハ 　 　(乂 )

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.『世説新語』『汰侈篇』に曰く。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .王済は自身の所有する豚に、
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　.人の乳を飲ませており、それを蒸して人々に振舞っていた
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―― -
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:.／:.:._／:. :. :. :.＼_　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　 r ､ ＿_/:. :. :./〈　 〉:. :. :. :.|:〈_人　 _ノ) 　 　　　　　　　| 　 　　 ｀`丶､
　　　　　　　　　　　　｀¨￣7:. :. :. ':. :トｲ:.:.:|:. :. :|＼:. :.V￣　　　　　　　　 　 l　 ＼　　　　　＼
　　　　　　 　 　 ＜こ＝＝=:|:. :ｉ:.ｉ:. jト:|:._:.|:. :. :才|:/:. i==＝フ　　　　　　　 |　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　|:.|:. :|:.|:.从＝ミ|:. :./x=ﾐ:. 从　　　　　　　　　　　　　　　　｀　　 　 　 )
　　　　　　　　　　　　　　 /ｲ:. :.|人{《 r_ﾘ　:／ じ '|:/:.|＼ ､　 　 　 　 　 　 ,'　　　　　　　　＞'"
　　　　　　 　 　 　 　 　 //:|:. :/_ﾊ　　　　 　 ' 　 从:.:|　 乂 ﾌ　　 　 　 　 '　　　 　 　 　 ´
.　　　　　　 　 　 　 　 _//:. |:.// 〉〉＞ 　v ノ　 ｲ ､: |:|　　　　　　　　　　∧　　　　 ／
　　　　　　　　　　 ＜_ ノ |:.:|'人〈〈　〉〉〈＞＜/ 〈〈 ＼!　　　　　　 　 　 /// ＞- ,
　　　　　　　　　 　 　 　 /:. >-＜< 〈〈　〉〉〈,/'<< 〉〉〉〉-　､　　　　　　〈// -- ／
　　　　　　　　　　　　　 {／　　イ＼ 〉〉〈〈 /〉〉〈〈〉〉〈〈〉〉,ﾊ　　　　　 〈: Y//〈＼　_　　ダーリンに
　　　　　　　　　　　　 ノ ＜ < ====＞　_,/〈〈==〉〉 /〈〈〉〉人　　　　　 _ ７ ) へ}ノ 〉　 色目を使う娘に豚をけしかけて、と。
　　　　　　　　　　　 /へ＜//＼＞'' =ミ ＼＜__＞--＜__彡ﾍ　　　 /xx〈 ｲゝへ／
　　　 　 　 　 　 　 //>>=<<＞''" /　',　　＼o/　　　　ヽ＼　　､　　{xxx∧∨//　　　　え、違うの？
　　　　　　　　　／＞-　''"　　　 /　　ｉ　　　人　　　　ﾉ i ､ ＼　ヽ ∧xxx∧イ |､
　　　　　　　 ／イ　 　 ／ 　 　 人 __　 ＜> <>＞　 -ｲ |　＼　 ／　 ∨xxxｉ,|/|:}
　　　　 　 ／/ /___彡　　　　　/ |　　 |　　}　　|　　 　 |人　/／　　　　Vxxｘ,|/|:|
.　　　　／: :/　|　　　　　　　 /' ∧ 　 |　 /' 　 |i　 　 /|　 ∨__彡　　　　 ､x //: :〉
.　　 ／ : : /　/　　　　　　　/　 | ∧　 ､/　　　|l　　 〈 |　　 ､　　　　　　　／ｲ¨´
　 /: : : : :/　/　　　　　　　/＼_i|//,〉､ , 　　　 |l　　　 ヽ ､　 ＼　　 　 ／///〉

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .この逸話には異説もあり、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .『晋書』『王済伝』によれば、「人の乳を以て豚を蒸した」という
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　.
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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:ﾍ: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾍl/,.'i|　　　　　 ／｀'''‐- ,,,_,
: :ﾍ: : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |`ノ､　　　.,／　　　　　　　'l
: : ||ﾍ : : : | : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;|.|.|.| |k'<l　　/　　　　　　　　　 .|
.: :|| /: : : |,;_: : : : : : : : _;,;,; : :---──---: :,;_l.|.|.|.|.| |.ノ　 .|　　　　　う　　　　　.|
: :||/ : :|.|> /'lﾍ`''-‐'''´ ;,-'''´￣￣_,,｀'''''-: : : : : 'l.|.|.|/　｀‐-|　　　　　・　　　　　 .|
: / : : |.|.|´>‐'''´ :_;,; -'´ : : : _,,-'''´ _; -: : : : : : : : : : : : : : : :|.　　　　　・　　　　　 .|
:' : : : ／: : : : :／ ; : _; : : ／ : _;,-''´ : : : :_;,-''´ : : : : : : : : :/ 　　　　　・　　　　　 |
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: : : : :./: ／:／: :／／_;,' ''´ : : ／: :;-: :_／: : : :_,,-: : : : : : :'l 　　　　　・　　　　　|
: : : :./: / /: : : : :_,,-'´: : : : :_／: ／: ／: : : : ／: ／: : / / : |　　　　　　　　　　､'
: : : :|// / : :_,,-''/: : : : : ／/ ／: :／: : : :／: :／: : : / /: : : ヽ　　　　　　　 ／
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,,_ : :ヽ: : : : ;､ヽ,.-､ `i .| :l :l:/: : :／: : : :／: : ／: : : : ://: : : : | :|: // : | | : : |
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三｀''- ;,;|: : : ;,_ : : : : : : ､: : : : :: : : :': ; -‐ ､ ヽ: _;,; -''´／: :／ : /: / : : : ／|
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: :／: : _/;,'''' '''￣: : : : : _ノ : : : : : l|. ´:`-'' ﾉ: :li''´／; -'':_,, -''´ ''-- ;,;__;,; :-|
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: : : : ヽ　'､: : : : : : : : : : : : :｀)_;,; : : : `ヽ''''´､: : /:|: : |
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: : : : : : : : : : ﾍ.'-; ｀: ､ _;,; -'''''''￣￣`l||: : ﾍ: :|: : : :l

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:´: : : : :｀￢ァ'￣ﾞ<´ : : : : : : : : : :.｀ヽ、: : : : ./
.: : : : : : ,. ｨ～'⌒ﾞ `　､: : : : : : : : : : : :｀ヽ、 /＼
.: :, 　 ´　　　　　　　　　｀ ヽ 、.: : : : : : : : :': : ／
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｜ 　.| 　　|　　　　　 　l 　 　 　 　ヽ、: : :/. 　＼
｜ l　|　　 |　　　　　　,'　　ﾊ　 ,'　　ハ／
｜　,.-‐-､ 　　!|　　 厶.-/- ､/ / /　　　　　 ィ´　　　　　　　　荀勗。
∠´　 　　ヽ　.从_／　L / /_/_/ /　　 　 　 ,　イ
　　￣｀~ヽ, ｀y　 _＿＿＿　　K＿　 -‐　´　　 |　　　　　　　　 気分が悪くなったから、今日は帰りましょう
　　ヽ､　 　l/　 '|「:_:_:_:_|「 〉　j　＼　ｧ―――‐'
､　　　l 　/イ　　　　　　　　 〈￣￣/ ￣￣/
_ ＼　L／ /　　　　　　　　　.jニﾆ/‐==､ く　　　　　　　　.　　　　　　 　 　 /: :: :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::′
ｉ　ノ｀'´　/　r、　 　　　　　rく <⌒　＿ノ ノ　　　　　　　　　　　　　　　 　 /: :: :/: : : : : : : : : :/}: : : : : : : : : : : : : : ',
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　|: :{ 小沂心　　　ｨ沂こ心　|: :| 　〉: : ′
　　　　　　　　　　　陛下。　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 {: :,ハ　Ｖソ　 　 　 弋'ソ }/|: :|_./: : /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 乂l 小、　　　　　　　　 ノ　|: :|: : : /
　　　　　　　　　　　お気を確かにお持ち下さい　　　　　　　　　　　　　　　 | 从 　 　 ′　　　　　　│ |: :: :{
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .司馬炎はひどく不愉快に思い、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .食事もそこそこに王済邸を立ち去ってしまった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　.
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　 　　 __,.. -'-　 ___,.{　　,..ィ ⌒ ー　＿__|-- ､_ ＼:::..
　　　／,イ 7::::::::::::::::::ｰ::::::l:::::::::::::::::､::::',:::::::ヽ::::ヽ::::::＼､_ｰｧ
　　　　　 ,:':::::::::::::::/::::::::::: |:::::::::::::::::::'，::,::::::,::!:::::::':,:::::':,:::＼::ｧ
　　　　／:::::::{:::::::: !:!::::::| : |:::::::::::::::::::::|:::|::::::|:|::::::::::'，::::'，:'，＼
　　 ／イ:::::::::∨::: |:|:!::::|{:::|:::::::::::::::::::::|:::|::::::}:|:::::::i::::',:::::::',:::| ﾏﾑ
　　　 /ｲ::::::::::::∨::|从:::{ﾊ:{:::::::::::::::::::::}从:::ｲﾊ:::::::}:::::|::::::::!ﾏ! ﾏﾑ
　　　　 |::::::|:::::::::Ⅵ,ィ示㍉ヽ'，::::::::::/示㍉ヽ|::::/::::: !:::::::} ﾘ　}　|
　　　　 |::::::|::::::::{::Ⅵ {::::::ら　 {ヽ:::::/ {::::::ら　}:,:ﾊ::::: |､:::/ 　 /　j!
　　　　 {::::::|::::::∧::::.弋こｿ 　 　 ∨ 弋こｿ　;'::j!'!::::::| !/ 　 /__/
　　　　 |::::/!::::八 ,:::::. , , , , 　 　 ,　 　 , , ,　,:::j!/::ﾊ::! '　　　　　　　　　　　　正直その発想はなかった
　　　　 |::/ |::/:::::｀ﾏ:ﾑ　　　　 　 __　　　　ｨ::::|::::/　ﾘ
　　　　/ｲ /ｲ::::::::::::ﾏ::込､　　　´ 　 　,ィ::::|:::::|:::::::::.
　　 　 　 /|::::i:::::i:::::l::ﾏ:ﾑ:::|≧ = - ＜ :::::: |:::::|:::::::::::.
　　　　　 /:::/:::::|:::::|::::ﾏ:ﾑ----,ｱ <､ 7､::::|:::::|:::::,.､:::::.　　　　　　　　ノ//. l ./　　ｌ　 ! 　 |.　 　 　 l　　､ ∨　 ﾊ
　　　 　 /::/::::::::|:::::|:::::,ﾏ::ﾑ:.:.:..::ヽ_/:.:.:.:.:ｰ!:::::!:.:|}-}ヽ::::..　 .　　　 　 //. / /l　　 !　ﾘ　　l　　.l　　 l l　丶∨　l ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 /ｲ　| / .l　 | |　|ﾊ 　 !　! l 十__! !￣＼V .il !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 l/l　 //　! ┼_V_ ' , !ﾊﾘ!.ｲ´｡ ｣|ﾘ`l　 , `l`!ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ﾘl　/ｨ　l .lィ¨| 。_ヽ!.| l　|/ ~~~!/'! !　 ! l　ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 lｨ　l　 ', ﾄ､ﾘ＜　 ﾚ l　　　　　　lｲ　 | .! l.ﾄﾘ`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ﾊl',　 ', '!､l　　　　 `　 　 　 　 ﾘ!　ﾊ l l l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　!ﾍ ﾍ　､,|　　　　＿　　 - _‐ｨ　 | ./ !jル'
　　　　　　　　　　珍しく意見が合うじゃねェか　　　　　　　　　　　　　　!∧v トヽ　｀ヽ二二二　 '´ ィ.! ﾊ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 `.|ﾊ../! l＞．　　` ´　／ ! l/　i!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ﾚ ヾ!ヽ. ＞ 　_ ／ 　 |/ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　ヽ!l　　　　　 , .ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 　 　 　 　 　,|　,　　　./　' 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　＿,／ l　ﾍ　　 l　　　 `　､_,,

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .これは王愷や石崇さえも、思いつかない所だった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　.
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 王 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.済..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　王済の放埓ぶりはおよそこのようであった　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ

　　＿/／'Y :.:.:ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:V　 ＼／:.:.
　　‐〈〈　　i .:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.|　　 人ニニｺ
　　ｉ:.:.|ヽ...イ:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:/ト-イ:.:.〈:.:.:.:.
　　|:.:.|:.:.:.:.:|:.＿:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.斗‐:/:.:.:､/|:.:.:.:.∨ニｺ
　　|:.:.|:.:.:.:.从:.:.:.从:.:.:.:.:.:／l:./　|:./:.:|:.:.:.:.:.∨|　　　　　　　　蒸し豚、陛下のお口には合わなかったみたいね。
　 人:.:.:､:.:.:.:x==ミ､＼／　 :/x===ミ､ :.:.:.:.:.:. |
　　　＼{＼:.ゝ乂ソ　　　 　 乂_ソ 》／､:.:.:.:.:.|　　　　　　　　陛下の御機嫌を損なっていないと良いけれど
　　　 |:.ヽ:.:∧　　　　,　　　　　　　´ノ　∧:.:.:.
　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.　　　　　　 ,　　 　 ｲ､ イ:.∧:.:.
　　　 |:.:.:.:.|:.:.个　　　 ｀　　　　イ:.:|:.:.:.:|:.:.:.:. ､　　　　　　　　　　　　　｀ーﾆ=: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヾ,
　　　 |:.:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:＞　 _ 　 '　／'人:.:.:|:.:.:.:.:.:.　　　　　　　　　 　 　 　 ／ゝ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾍ
　　　 |:.:.:. ---＜　|　| L　＿彡　 ／ ＞　-- 　　　　　　　　　　　　　　〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ
　　　 |:./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾊ.:.:. :.ｌ : ｌ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }: : : |: :{ :.:| :.-‐‐＼ : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾハ从八人 ｔﾃｰ乂＼ : :〃:Y⌒i : : : : ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂/　　　｀￣　　 勹厶イ }} ﾉ: : : 〃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 く ,　　　　　　　　´ ノ 　 ,〃. : : ,′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　_　 _　　 　 ｌ .　　　　　　　 　 　 /´ﾊ: : : :/
　　　　　　　　　　大丈夫だろ。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 // //　 　　丶｀ヽ　　 　 　 　 ／　 ハ: :./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　//_//＿　　　　｀ヽ　　　　　 イ　　　 从〃
　　　　　　　　　　明日には機嫌を直してるさ　　　　　　　／　 　 , 　ﾍ　　　　 ｀ー　 i´　　　　　ｌ─‐z__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　 ／　　　　 ヽ -----/ ｊ {三三≦￣¨　　　　＞　´￣￣｀ ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,〈　 / 　 r'　　　 　 ',　 ∠ﾉ {三三{　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　ゝ_'7　 / 　 ,　　 　　∨}/ノ三三三ゝ､ 　　／　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 // ゝ‐'ーY´　 /　　　 ｌ ｌ三三三三三ゝ 〃　　 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　// //　　　ヽ -‐'　　　　}λ／￣ フ´ 　 〈　　 　 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ　　　　ガハハハハ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││|| 王 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.済..||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 l:::::::::::::::::::￣::::::ー...／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ｨ::ﾆ'::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ ｀ヽ:::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　＼::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:､　　';::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ,ﾝ､:::::::::::::::::::::｀:-..._:::::::::::::::::::::::/::::::＼　';:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　だが、彼の栄華はそう長くは続かなかったのである　　　　　　'´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..,, _
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　　　　　　 ﾚ.: .:.|:ﾉΛ : : 、　　 r::::::::）　|;ｲ: :| / : :|:/:　　　　　　　　　　おしまーい。
　　　　　　　| :. :. :.| : : :ﾚ个:..... .,`＿_ィ{　|: / |: :.У : :
　　　　　　　|: /|/ |: Λ|从∠::: /　 　 ヽ |/ Λ :／￣　　　　　　　　　.幕間は二、三日の内に投下する予定だよ。
　　　　　　　|/　　.|/┌／　へ` -　　 .,__　/ : 〈 : : :／
　　　　　 　 　 　 　 ／ 　 ／＼　　　　　 ＼-､／: :〉::　　　　　　　　　お疲れ様
　 　 　 　 　 　 ┌''゛　　 <ノ ＞　　　　_,.、　＼＼/:::::
　　 　 　 　 　 /'|　 ┬…へ 寸Ｔﾆ二二|=＼／ニﾄ､:::
　　　　　　　　|ﾆ|　　|ニ|＿＿　|----- |ニニニﾆ|::::::
　　　　　　　　|=乂 ノニ|、:::::＼|------＼ニﾆ／ ::::::
　　　　　　　｛ ＼ニﾆﾆ/:::〉:::::::: ＼------{｀¨´ :::::::::::
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【>>837修正】

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　　 　 　 　 　 　 　 //.:.:i.:.:i.:/ {.:.:.:.:.:.:i ⌒∨:}.:.:.乂 　＼ __
　　　　　　　　　　 //:.:.: l.:.:{⌒八.:.:.:. {ィぅ示V.:.:.:..:.:＼⌒ヽ〉_
　　　　　　　　　　':/.:.:.:.:'{.:. ｨﾁ笊㍉.:.:.､乂ツ}.:.:.:.'.: i.:.:.<＼<⌒
.　　　　　 　 　 /.:.'.:.／.:八.:.:Ⅵvツ , ⌒　 ''ﾉ.:./.:.:.:}.:.:.:.:＼⌒＼ __　　　　　　　　　王敦、字を処仲。
　　　 　 　 　 /.:./ィ.:.:.:.'.:.:.:＼乂''　　 　_,　⌒7.:.:.:八.:.:.<⌒. . . . .<⌒
　　　　　　　/／⌒}／}.:.:.:./.:.个: .　｀ 　 　ィ/:.:.:./.:.:.V.:.ﾊ. . .､　 . .＼　　　　　　　 徐州は琅邪国臨沂の出。
　　 　 　 　_{. . . . . . ..八.:.:{ィ. .}.:r‐:}≧＜_人.:.:.人.:.:.:.i.:.:.∧. .ﾊ　 '}. . ＼__
　　　　　 ノ/. . ''. . . .: .: .⌒乂彡}i:i:i:i:i:i／i:i:八}.⌒ア.:{.:./.:.:V. .}/八. .: 「⌒　　　　 お見知りおきを
　　　　 ⌒7. . {. . . . . .: .: .: .: 彡:i:i:i:i:i<:i:i:i:i:i:i:ノ. . .{.:.:.:.y.:.:.:.ﾉ. .　　.: .: 人
　　　　　ノ.:i. . .'，. . ﾞ. . ⌒).: .:(ﾆ=- -=ニニﾆ{ィ:_人.:./.:.／. . .　. ./. .(⌒　　　　　_＿＿ __
　　　　 ⌒人. . .}. . . . ヽ.:(.: .: .:〉=--=ﾆニニﾉ.: {.:.:.:.Y´.:}. .　　 ノ:(.: .人-=ﾆﾆ二.: .: .: .: .: .: .: ﾆ=-　_
　　　　　ﾉ⌒ヽ:ﾊ. . . .: .: .: .: .ノ〕iト __ -=ﾆ￣^7:i.:.／.:.:人. . ／⌒ V......}.: .: .: .: .: ___.: .: .: .: .: .: .: 丶.: ＼
　　__ ／.............ノ.: .: .: .:ﾊ.:.:人}////////r‐‐/.:.}:'.:.:／.: .:／----　___〈.:--=ﾆ.: .: .: .: ＼.: .: .: .: .: .: .＼.: ＼
／ ／....　　　⌒＼(⌒<ﾆ>彡八///////{.:.〈／.:⌒}／)/..........ﾆ=---　＼=-.: ／ ￣ ＼＼.: .: .: .: .: .: .: .: .:
⌒´／ 　 　 　 ...}............V..7ﾆ=----=ﾆニi.:':.:.--r‐┘..............　 　 　 　 ⌒＼ﾆ=- _.: .: .: .: .:＼.: .: .: .: .: ,.: .:
......'..　　　　　...i........／......//ｲi:i:i:i「ﾆﾆ{.:.:.:{.:.:.:.:.:人......＼　　　　　 　 . .＼　 ...＼ﾆニ=-へ.: .: .: .: .: .: ／.: .:
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......、.........　　 ......／／i:i:i:i:i〈:}i:i:i:i「￣i:i:Ⅵ彡'i:i:}i∧.........　　＼　　　　　　. . . ......i. . . . ﾆﾆ=--- ⌒.: .: .: .: .:
........＼......　／／..ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}i:i:i<i:＼i:i:介i:i:i:i:ｉ:}i:i∧.....､......　　 ､　　　　　　. . .........}. . . . ﾆﾆ=- . . . .: .: .: .:

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .若者の名を王敦といった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　.
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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【幕間】


　　　　　　＿|￣|＿|￣|　 |￣|_|￣|＿_|￣|_|￣| 　 |￣|_|￣|＿|￣|
　　　　　　|＿　 ＿||　 |￣　 　 |　 |　　　　 |　 |￣　　　|　 |　　　 ￣|
　　　　　　 ｒ┘└へ|　 |二ｺ ┌'| 　|二ｺ ┌|　 |二ｺ ┌'|　 |二ｺ ┌┘
　　 　　　〈 〈]　 ﾟ,、〈|　 |　o　 ヽ|　｜ o　 ヽ|　 |　o　 ヽ|　 |　o　└「￣＼
　　　　　　ヽ-ﾍ_>ﾉ_ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿八ﾉ|＿|､＿ハ/|＿|､＿ハ/｀⊇.ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,,,,,,,＿　　　 　{n_}
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~ﾞ''',二区い}つ
　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ,z'~:; 彡;:. :　.::.;'':::..　,,:.:;''..:.,~ミｔ､:::;;t~　　　{こ} __
　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ,,,イ~　.;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ｭ,,,,,,,,,,＿＿{n_}_
　　　　　　　　　　 　　　　　　ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::ﾞ;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~　`". ;:...　.::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
　　 __,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__　　　　　　A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:;　 ,::,;..ﾞ:: ';:　..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込｝
　　i＜＿＿＿＞! 　　 ∧,､{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:.　::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛),
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|＿_ノYて)｛ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ｼﾞ::,:　::,;; "::,,::';;;;;;;ｯぎテ~..';;;ア(')}心ュ,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
..:.　.|: ；::.. ;　:::l:::.:|　　メヾW个`=ベ-ェ､,,；.:｛；,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY)K)Eiﾞヾ,､　..　:..　:::...:　 :　　..:....
.　.: .|: L::. j　::|;;:::|.　 .いYソヽ/A(Yい）V台､>-､,,,,.　,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.､､=X〆()のr､iﾐ}Tノル/ﾞj　　 ..　:　　　　::..
　:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} 　　i`ヾ､､i^rひMべTノ のl'*=z=爻ｍ≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ)=ィ",ﾉ　　_,,,-‐'''"tュ~r-ﾐﾆ'‐-､,,,
..:. ::.人,;;＿＿;;;ソ;;;..:_　`-､`ヾ､ッニ士t),；豆ZY)亘ミメX)rYt川广}ハir､ｔわ&YO,,=-'~,,-''~　　i'　 (,_ 々(コ/´ ::;}Ｊ　 ,; .ﾞi
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　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　　　　　　　しっかし、太原王氏といい、
　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　　　　　　　.今話題の石崇といい、どうしてこうも贅沢な暮らしができるのか？
　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼
　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　　　　　　 蜀じゃ、こんな手合いはいなかったし
　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 /:/＞ ´: : : : : : :￣｀`丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /:.:/イ: : : :/: : : : : ―- ､__ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　,ｲ　, -: : :.i: : : : ヽ: : : : : :＼　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /. : : : : : :i|＼{＼: : : : }: : : : :　: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./. :ｉ{: : : : : i|／￣　ヽ : |: : : :＼ : :::: : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′:八: : : : :i|／,ｘ===| : |: : : : : :＼:::.:､ : ‘，}`､
　　　　　　　あなたは蜀の御方か？　　　　　　　　　　　　　　　　 .|ｉ :/ { :＼ : 八〃 {r炒| :/: : : /: : :ノ} : ヽ: :V:ﾉ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|: : : 乂:ｘ㍉､: ＼'＾´　j/: : ／: : :彡ｲ――＜:_:L才
　　　　　　　ならば、知らぬのも無理はないか　　　　　　　　　　　| : : : : { Vﾂ ｀ ｰ一 __彡イ : :／ 　:ヽ: :､＼: : :｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:i : : : ｉト ヽ｀　　　　　/: : ／.: :/: :::::ﾄ､:ヽ: ＼: : :}:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　圦 : : 八　　 '⌒　　 厶イ | : :/: -:::__ﾊ: :} : : ヽ:乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ヽ/: :个 　 　 　 　 　 }/| :/ !: :_:_:_/: }:ﾉ: : :ｲ:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂　|ｉ : ｉ|:{ : :〕ト　　 イ　　j/　|: ｝｝｝｝｝}´　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ : ｉ圦: 〃　 　 rtt=====}｝｝｝｝｝｝|

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／　　　　　　　　　　　　　　どちらさまだお？
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.　　　　　　　　　　　　中書侍郎を務める巴西郡の陳寿だお
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.__..-―: :==､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .__／: : : : : :ー-ﾐ: ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.{: r : : ｰ-ﾐ: : : : : :＼:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./＼ヽ : : :､:＼ : : ＼ : ､‘，}`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..ｲ: : : :ー`: : :＼ : : : : :＼:ヽV:ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .{{ {: : : :}､ヽ-‐ , ≧==ー――:才
　　　失礼。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:Ⅵｉ: :〃 ﾄ､/ xr‐ﾃﾌ Ⅵ: :＼:｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .{ ゝV :＼i. 　 ｀""/／.: :ヽ: :.＼:}:}
　　　尚書郎の任を仰せつかっている琅邪国の王衍という者。　　　　　　　ｰ=イ ヽ　ヽ　　　,ｨ{: |__: : ﾊ: :}乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.小 }.＞､ ￣ ∠/{/　ヽ- }:ﾉ: :ｲ
　　　彼らの暮らしぶりに興味があるようなので声をかけたのだが……　　　　{:八 |_lヽ｀_´ -‐ ――-./、.:|/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　＼}〉|:.:,ィ i　／　　/.:.:.:.:. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iﾉ}: :/　/／ 　 ／.:.:.:.:.,':.:.:. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 |.　/ イ{∧__／.:.:.:.:.;. ,'.:.:.:.:.:.:.:ハ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /　 {: :_/, イ.:.:.:.:.:.:.:.::.,':.:.:.:.:.:.:.:.|＿_､

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|　　　　　　　　　　　　　.恥ずかしながら、中原の事情には疎いもんで。
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　　　　　　ここまで贅沢な暮らしって、
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.　　　　　　　　　　　 朝廷からの俸禄だけじゃ絶対に無理だと思うんだけど
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r:≠＝ミ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 . :‐{: {: :{￣: ≧ｰ=ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｨ≠ 八 {ゝ!ハ: : : ｀ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　〃/: :/: :iヽ:､: : :}: : ＼ : ＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　{{/: : : : : }: : :ｰ:/ ＼ : ＼ : ヽﾄ.、　ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 .′: : : : 人: : :〈 ィ´_≧x､ヽ : ＼} ｜}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　.′ : : ／-‐_＼ ヽ込斗　 ＼ :、: :ｰ':/
　　　　　その通りだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.:一:Y : : : ,〈 ィ斧ﾂ　} ー==ミ: .､}: :ヽ＼:ｰ′、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 /: :ﾑｲ: : ／: ﾊ　　 　 ヽ　　 　 ｀ﾒヽ : } : }: ｰ=ﾐヽ
　　　　　こんな馬鹿げた暮らしが可能な理由は他にある。　　　　　　　乂_ : : :イ: : : :八　 　 　, ､　　　ｲ: :ﾘ :ﾑイ : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　∠:イ八: : :/: : ヽ　　　　　 ／ﾑｲ: :/ :}ﾘ: : :ﾒ､
　　　　　それは……　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .ｰ=彳: :ゝ/:＼: :､≧:┬＿＿_ !ﾑｲﾑｲ {:／､_}}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 　 　 乂_:_:ノ､: :/:ヽ:〉: 厂 /八ヽ ＼:!: /: :ﾊ　｀¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿_ｿ: : /} く　//.天ヽ＼ }:/: :ｲ :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:∨: ／ ﾊ:＼'/ /:.:ﾊ　V´: ／/:/､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:.:./／: :/=:}==ﾐ〈:.:.:.:.:.〉′´ : ｲ/:} !:ﾊ

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ⌒ヽ 、
　　　　　　　　　　　　-zー-　.､＿ i }　　-‐ ､
　　　　　　　　　 ´　／　　　　／ }ﾉﾉ≦⌒ヽ 〉
　　 .ｨ　　　／　 　 　 　 　 ／　⌒ヽ 　 ‘，//
　　' {　　 /　　　　　／　　{ノ　 ﾉ }　　　 メ '
　　辷zzzｰ　　ｰ======彡 ´イ /.}　!　　　}
　 　 　 /　　　／　 __　ィ斧気メ / 人　 ‘.iﾄ、
　　　 ノ　　／　　´　/ 弋沙' }／´ ｨ斥＼‘，
　　ｰ=彡　' ／/ 　　{　　　 ／´ 　 込ﾘ〉、ゝ`=-
　　 ′ 　 {'　/　　　 ゝ　　　, 　= ､′ | 人 从
　　{从　　　ｲ　　　 八　 　 { 　　V　 人　 }ﾉ
　　　 从／≠ミー-　 _＼　 ー‐ ' ／ ヽ ＼
　　　 ／/　　 　 ｀≧x 　 ≧zrx 彡ﾍ　　＼ `ｰ　 　 }
　　／/ｲ　　　　 / /}　＼　　 }ヽ⌒ヽｰ　､　　､　 ノﾉ
　　　.'　!　z≦`¨_//　　　ヽ≧zz ＼::ﾊ 　 ＼　｀ ＜　　　　　　　　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　　{　|　｀¨¨¨¨¨L}　　 　　＼≧zzヽ::} ≠≧x､ 　 ヽ　　　　　　　　　　　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　 　 　 |　　 ヽ　　　　　　　　　｀¨ヽ、, =ミ　 〈〉 ヽ　 从　　　　　　　　　　　）　　　荘　園　だ　！！ 　（
　　　 　 ｰ- ､　＼　　　　　　　 　 　 ′ 　‘，　　 }}/ '　　　　　　　　　　￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
　 　 　 　 　 乂　 ｀¨ヽ　　　　 　 ＿.| 　　　}＼ 　ﾘ　　　　　　　　　　　 　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　　　 　 ＼　　‘，　 　　´　 八　　　}＼ヾ廴_
　　　　　　　　　　 ＼　 ∨ /　　　　　}　 　 !　 ヽ ＿}}
　　　　　　　　　　　　＼_{ /　 　 rー‐ﾍ　　 ト ミ }　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　′　　ﾉ　　　八　　　　｀ヽ　　 }}、
　　　　　　　　　　　　　　{　 r ´　　 　 }　　 　 -‐　　`ー=　¨¨ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ヽ ﾉ　　{　　 {ー‐ ´　　 , ー‐- 　 ＿ノ
　　　　　　　　　　　　　,-‐ ⌒{　　､　　＼ ＿ 彡　　　　ﾄ　 〈〉 ＼
　　　　　　　　　　 　　 { 　`r へ　 ＼　　‘， 　 　 　 　 .　ヽ 、 　 ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 ｀ヽ ＼　`く⌒}　　　　　　/ 　 ﾊ‘，　　‘，
　　　　　　　 　 　 　 　 　 }`弋ﾆ〉　`く　)ｰ′　 　 　 / 　 //ﾏﾑ 　 　 .

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／　　　　　　　　　　　　　　荘園って、あれかお？
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.　　　　　　　　　　　　.日本史の平安時代や鎌倉時代に出てくるような？
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ　 ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. 　ﾄ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　__　　`7: .／:./:l. :|　ヽ: |　＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
　急に何を言い出すのかと思ったが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./ﾊ! 　/／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂　　∀ー: 一ｬ'
　読者の皆様にはそう思ってもらった方が分かりやすいのか？　　　　乂辷ｫ;/　k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈　弐う水: . :| : . :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ　 　 ／: ﾊ　　 ハ:ﾍ ゞ-' 　,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . !　 ヾ:.
　それはさておいて、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｰ=≠≦; 1;ﾒ　　　ﾉ: ∧　　　　 ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:}
　陳寿殿は「豪族」がいつ頃から出現したと思う？　　　　　　　　　　　　／　|;!　＼,ｲ: . {: .＞､　^　　ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rく　　 乂　　〉|: . : Y./ゝｭこ　_,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:: :: :＼　 　／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　　　　　前漢の半ば、武帝の頃からじゃなかったかお？
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 　 　/:ﾍ:､ /: : : : : :./{: :/: : {: : : : : : : :｜ : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {　ﾘ/ : : : : : ｲ{从{ : : ﾄ､: : :_:_: :.八: : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 : :.、{: : : : ／´人{｀ヽ: :{　ヾ: : :｀: : : ヽ:人: ノ} .ｲ
　そうだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ: :ー＜: : ｲr芹ミ: : :ゝ ィ芹ｱ: : : : : : :彡ｲ :ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞: : :ィ´:{　､込ﾝ ｀ヽ: :弋ﾝ: : :＞ ´: : : ＜
　各地の有力者が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／: : /: :八　　 　 {　　 """ ´/ｰ=ﾐ: : : : : :ﾐ､
　同地の農村を支配下において次第に豪族になっていった。　　ｲ／　{八:{ /: :∧　　 ＿　＿ 　 人: : : :＼: : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: {　ｰ=彡ﾘ: : ｲ: : ＼　｀ﾆ ¨´　イ　}:ヽ: : }: :ヽ:∨
　そして彼らは郷挙里選により、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽゝ　ｰ=彡: :小: {　 }＞ 　 ＜　|　ﾉ : :}:/: : : ﾊ:}
　一族の子弟を官吏として出仕させるようになっていく　　　　　　　　　./ ｲ:. : : } ヽ}-ﾊ　　 　 　 ／: : : ﾉ': : :ノ　ﾘヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 /: 八 : : ﾊ 　/　i!　　　 イ : : { :ｲ: { ´　 　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : :从/　{　{　/､ 　 　 ﾑ : 八 {ヽゝ　　　　　　 }

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　郷挙里選。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .前漢の武帝時代に始まった制度で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .地方官が管内の優れた人物を推薦する形で行われた。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 よく耳にする孝廉や秀才という単語は、
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　この制度における人材推挙の項目である
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　 　 . -=ミ､
　　　　　　　　　　 {: :{ ＞: ＼ー- ミ
　　　　　　　　 r‐ 人: :､: : : : ヽ : : : :｀: .､
　　　　　 　 　 {／: : :＼ヽ: : : : : : :、: : : :＼
　　　　　　　 . : : : : : : : : ｰ` : : : : : ヽ: :､: : : .
　　　　　　 / : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘，＼: :.、
　　　 　 　 {: : { : : : メ､八:从 : : : : : : : i} ､: ＼ト､
　　 　 　 　 ーゝ: :`トミ､{: {　从_: : : : : ﾘ: : ｰ==ミ :、
　 　 　 　 ｰ=彡从 込ﾂ i从 xzミ""` : } : :ﾊ : :＼ヽ}　　　　 これが後漢の末になると、
　　　　 　 　 八: :ゞ　　　{　 込ツ> } ｰ=彡人: : : :.　　　　　.代々官位に就く者や儒者として名を馳せる者が出てくる。
　　　　　　ｰ=彡人 　 〈､　　 ""　/: :/ }: : : : ヽ: : :}
　　　　　　　　　{ : ＼ - ､　　 　 /: :/: 人:ノ: : ハ/　　　　　そのような人々は、各地において名士と呼ばれるようになる.
　　　　　　　　 /:ヽ: :}.ヽ、_,. -=彡: :／:.:.: ＼:/　 }
　　　　　　　 ／: : イ 　{､/: :イ : ／:.:.:.:.:.:.＿ヽ　
　　　　　　　ゝノ´:.:.|　人У／. ´:.:.:.:.:≠　¨¨ ﾐ､
　　　　　 ／ .》､:.:.:.:! /ｰ{: :{／:.:.:.:.:.〃:／￣:.:.:}:.:.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　四世三公の汝南袁氏や四世太尉の弘農楊氏みたいなもんかお　　　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,z==x､
　　　　　　　　　　　　　 　-=才 ¨ハ ﾌノ ､
　　　　　　　　　　　　／　／/ .イ　 } !.:',､ .＼
　　 　 　 　 　 　 　 / ／.／　 /　 ./ i　 !ヾ .､ヽ
　　　　　　　　　 ｰｲ.ｲ　/ ./ ./ 　 /. ﾉ　ﾉﾊ .i i. ',
　　　　　　　 {､/／./.i　i ./. ｲ =イ　_;z.ィ　 /.!.i　iヽ
　　　　　　　 乂　/. |　/. / ﾘｰ/;　　 ./ ｲ/i..|〉ﾞ ;ﾊ
　　　　　 　 　 ／i ､ !..{　i. !.ﾊ{芯､｀从{.:ｨr-! !..ﾘ..!::.　　　　　　　 問題はここからだ。
　　　　　 　 {､ノ:f:i　ヾ..iﾞ ﾚ人 ｀　 "'Ⅵ'筏テﾒ┐ｲ./
....　　　　　　乂≧＼ヽ}ヾ}...}ｿ　　　　/i ｀ﾞ"/ /...爪　　　　　　　 黄巾の乱以来の後漢末の戦乱で、
....　　　　　,ｨ{　ヾト､...ヾ..ｿ.イﾑ　 _　　 ' ｰ=イ.!./.!..{　　　　　　　.各地で流民が大量発生したのだが……
　　　　　　 ｰ=≠| |｀ヾ'Y{　i＼　　 ￣ .イ...／/ノ}.ﾄ
..　　　　　　　　　| |ﾞ !＜}l　! _ ｀　 ＜/./ﾉ/.}ノ/ .ﾉ'　　　　　　　.その彼らはどこへ行ったと思う？
　　　　　　　　 __,l..l≦:.:.:.l　! ､｀￣7.:.l　!ﾚ'//
　　 　 　 ,r≦:.:. //;:.:.:.:.://{イｧ=ﾐ.{t:.:} }.:.:{:{:.ﾊ
　　 　 　 i:.:.:.:.::/´ヽ.:.:.:.:.l.l.:.￣｀ヾﾊ＼}/:.:.:ヽxL 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　各地の群雄の軍勢に編入されたんじゃないのかお？　　　　　　　　　　　 ／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　魏の太祖の青州兵とか、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　　
　　　　　蜀の先主も飢民を兵士にしたとか聞いたことあるし　　　　　　　　　-(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　 , '￣￣￣￣ﾞヽ
　,イ　/　　　　　　　　 ヽ　　ﾄ､　　
　i ヽ─､　　　　　　　　　|ー'　i　　
　ヾ＿,,;;;》 　〉　ヾj　j/　〈;;＿ノ　　
　　　 l 　 　 ヾﾆｱ　 fﾆｱl 　　　　　　　　　　　　　腹が減った。
　　　 i　u 〈　　　　　　　i
　　　 |　 　　　ﾄｪｪｪｪｲ /　　　　　　　　　　　　　 家は焼かれ、田畑は戦で荒らされて暮らしが成り立たねぇ
　　　.|　　　＼ ｀ﾆﾆ´／
　　　| 　 　　 ヽ ー '＿　　　　　　　　　　　　　　.どうしたもんかね？
　　,-ー､　　　　ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､
　 　;;;;;;;;;;＼ー､ 　,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､ 　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　　　　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　助けてくれそうな豪族の所に駆け込みましょうか？　　　　　　.|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l 　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　
|　　　 そういう例もあるにはあるが……　　　.|　
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 .……普通は近くの名士や豪族の下に身を寄せる　　　|　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､ 　　　　　　　　
　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　 ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　　　　　　　 　 l;;;__ジ　　　　　　　というわけで助けて下さい。
　　　　 .|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |　　　　
　　　　 .l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l 　　　　　　　　　 .力仕事はこなせますんで
　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／　⌒｀´⌒　＼
　　　　よく来てくれたっていう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　じゃあ、お前にはうちの佃客として労働に従事してもらうっていう。　　　　　＼　｀ ⌒´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　　ヽ
　　　　要するに小作人と思ってくれればいいっていう　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　　　　　　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_|　　　　　　　　　|丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　|

　　　　 , '￣￣￣￣ﾞヽ
　,イ　/　　　　　　　　 ヽ　　ﾄ､　　
　i ヽ─､　　　　　　　　　|ー'　i　　
　ヾ＿,,;;;》 　〉　ヾj　j/　〈;;＿ノ　　
　　　 l 　 　 ヾﾆｱ　 fﾆｱl
　　　 i　　〈　　　　　　　i 　　　　　　　　　　　　　　　　　あれ、俺は？
　　　 |　 　　　ﾄｪｪｪｪｲ /　
　　　.|　　　＼ ｀ﾆﾆ´／
　　　| 　 　　 ヽ ー '＿　　
　　,-ー､　　　　ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､
　 　;;;;;;;;;;＼ー､ 　,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 /ﾆＹﾆヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　/ （0)(0）ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　　／　⌒｀´⌒　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　|　,-）　　　　（-、.|
　　　　　　　お前は強そうだから、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l　 ヽ＿＿ ノ　l |
　　　　　　　荒事の時に部曲として働いてもらうっていう。　　　　　　　　　　　　　＼　｀ ⌒´ 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　 　　ヽ
　　　　　　　いわゆる豪族の私兵だっていう　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　　　　　　　　 　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　ヽ_|　　　　　　　　　|丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 |　　　　　　　　　|

　　　　 , '￣￣￣￣ﾞヽ
　,イ　/　　　　　　　　 ヽ　　ﾄ､　　
　i ヽ─､　　　　　　　　　|ー'　i　　
　ヾ＿,,;;;》 　〉　ヾj　j/　〈;;＿ノ　　
　　　 l 　 　 ヾﾆｱ　 fﾆｱl 　　　
　　　 i　u 〈　　　　　　　i
　　　 |　 　　　ﾄｪｪｪｪｲ /　　　　　　　　　　　　　　　　　 おい、どうするよ？
　　　.|　　　＼ ｀ﾆﾆ´／
　　　| 　 　　 ヽ ー '＿　　　
　　,-ー､　　　　ヽ;;;;;;;;;;;｀ー-､
　 　;;;;;;;;;;＼ー､ 　,-i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ..





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､ 　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l
　　　　　　奴婢にされるよりマシですって。　　　　　　　　　　　　ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　　　　　　　 　 l;;;__ジ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |
　　　　　　牛や羊みたいな扱いされるよりは　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _、　　　　 　 _ 、　　　　　　　　　_　　　　　　　　　 _＿,, ､､
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　"　''　、　/　''　"""　''　""　'、""　''ｒ '"ヾ　'　""　''　"ｒ ´　'　""　''　""　'　"　'　"〟ヾ　　 "ﾞ　"　;
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,／￣/ヽ　;;;"ミ ;;"／ ￣ｌヽ　―' ､_,／　　;;､ヾ''";;､／￣丶;;"''"､＿ ,,,,､､､､ ---―‐'''''""￣,　"　　;;　、
ｌ￣ ､,,ィ''i"i''=;;_ ／＿＿__ｌ_ヽ;;" ;／　　　　　　ヽ　　　　 　＼　 ; ,,　　､　;; ,､ィ'"''‐- ､　;;　"　"　#　;;、　:
,,､ｨ'"ｌ ｌ ｌ,,ィ''"　 "'- ,, ;;""､;; ''　"ﾞ;,、＿;_;　;;　 " ;;";; ;;"、 ＿_＼ ;;　　,､ィ'"／／／／ "''‐-､　　"　、　;;
ｌ ｌ l,,､ｨ''" ￣￣￣￣ "'-､;;＿,,,, ､､､､　　　　　 .;_"､　ﾞ　 ";、 　 l,､ィ'" ／／／／／／／／ ."''‐-､　::　.
-ﾆﾞ|　 i――‐ｲ.￣￣ll 　ｉ"ﾆ- l l ｌ ｌ ヽ 　　　_　､',; ;, . ; ,;;ﾉ､ィ'" ／／／／／／／／／／／／／ "''‐-､
l ｌ _|＿lｪｪｪｪｪi|[[[[[[[[|＿! ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l,ヽ"ﾞ￣ ￣ゝ;; ; ; シ "''‐‐､ ／／／／／／／／／／／／／／／
ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ヽ　;;　　 "ｌ;i!;;lｌ　　 　|lｌ|."''‐-､ ／／／／／／／／／／／／,
―――――――――――――――‐ `　　　 　ｌi!;;;ｌ　;　;　|lｌ|:::;;;;| l l "''‐-､ ／／／／／／／／／／
三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "''　　ﾉl!;i!ｌ　　;" |lｌ|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-､ ／／／／／／／,
三| |三三l三三| |三三l「ｭ三| |三三l三三|!; ;; "　ｗ　　;;　　"|lｌ|｢｢｢| l l l l l l l l l l ｌ ｌ "''‐-､ ／／／ . _､ィ'
三| |三三l三三| |三 ｢ｭﾛ品iｉi |三三l三三|!. 　ii　;;　"　ｗ　　 "'‐､ｌ｣ｌ l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ"''‐-､_,ィ ｌ ｌ ｌ
三| |三三l三三| |｢Eﾆ|口器ﾛﾛ三三l三三|!;: 　　ｗ　;　ii　　　,　ｖ "''‐-､l l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l ｌ|ｌ ｌ ｌ ｌ

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　　流民は豪族という庇護者を得て、　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　豪族は流民を得て、労働力を手に入れる　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　　　　後漢末の惨状を思えば、どちらにとってもお得な話なわけかお
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ 　 .　-‐=ミ __
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: r=ミ: : : :へ : : : ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　У、 : : /: : : :＼: : : :‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:/: :＼: ′: : : : : ヽ : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　′.′:{: :ﾊ{!＜: : : : : : :. : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 { 　 : : :ミﾒ､ {: :{ ≧==- 廴 : L ノ
　　　　　まあな。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／: : :ﾊ:弋ｯ＼:.r弋ﾂト: : : ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　　 　 　 ｰ=彡イ :/: :}　 　,　 ヽ　 ﾊ: {`トﾐ ヽ
　　　　　人口の多さは生産力に直結するから、　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }乂: 八　　__ ,， ノ: :八:} 　): )
　　　　　各地の豪族、その上にいる群雄も人の確保に躍起になる。　　　　　　　　/: : ≧= r z彡／}≧x :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ: イ::::{Ⅳハ∨: : j:〃:::＼
　　　　　それを象徴する話がある　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／:/::::::|::::::V`=彡' ／:/:::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ : :{ ::::: |::::::::V　 V:{: ｲ{/::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: 乂: !::::::::|:::::::::∨ /::乂:ゝ::::ト ::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／::::::::::::::｀ヽ:::::辷==::∨:==ﾐ/:::::弋 }_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　{::::::::::ヽ:::::／　}　{::ﾊ::::::::::::::::::/:::::::::::ヽｲ}

　　　　　　　　 　 　 　　-─- 　 　　 　 ,　-==- .、
.　 　 ,　-　 ､　／　　　　　　　　　　 ヽ/　＿_　 　 ヽ
　 ／ ＿_　　,　　　 ｧ　　　　　　　 　 　 ´　　 ＼
_ｲ,ィi//////　/　 /　　 　 　 　 　 　 　 ヽ　 、　`.ｭ．
≦////// i　,′ .′ ,'　ｲ 　 .ﾊ　　　　 ヽ　　 ヽ　＿_　≧=‐
////.／//{　!　　!,从抃:ﾄ　l i　i　　　i　　i i　　 .Ⅵi!＼
￣￣////:{,､|　　i,x笊ミｔ i八l　| jＩ从:ﾄ 、i!　　　　Ⅵi!i∧
　 . ////,ｲ{ !|　　|.{: )/ﾘ　　 　 i/斧ミ､　ﾘ :　i!　!　i＼ii!∧
　 ///／/ ゝ ,　八ゞ- '　　 　 .' _)/ｿ 》i/　i　i!　!　|　 ＼!|
　 !i／ ./　　　: 　 :.` 　 　 　 　 `　'　,ｲ　　!/iﾚ'!|i八　i　.＼
_／　　'　 ,' 　 ! 　 i 　 　 　′ 　　　/ i 　 i| `寸i!　　 |
.　　 /　　　:r=|　　ﾄ　　 ｀　´ 　　／　:|　　:　　`i! 　 : !
　　 ' 　 ,'　/.__! 　 | .丶 _　　 ＜　 ＼ |　　i|　　　　　 i
　 / 　 　_//.:::! 　 i {≧ｭ r≦}::.　 /￣i! 　 |!　　 　 　 :
__,' ＞. ´, /.:::: !　　!::|三i i三圦::　ii.、 i! 　 |!　　 　 　 |
.　 　 　 ' i: : : :! 　 |:::::{｡二｡},ｲ::ﾟ｡ ii::...,i!　　i､__ 　 　　 !
　　　　 !/: : : :|　　|::八=ii ii=ﾉ:::::i./　　!　　| 　 ＼　　 !　'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;;'';';'
　　　　　　　漢　山陽郡の人　李典　　　　　　　　　　几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几 几
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿|　▼　▼　|＿／＼＿|　▼　▼　|＿／＼＿|　▼　▼　|＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼＿／￣￣＼＿／||＼＿／￣￣＼＿／|.|＼＿／￣￣＼＿／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿|　▼　▼　|＿／＼＿|　▼　▼　|＿／＼＿|　▼　▼　|＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　皿　／　　　　　　.＼　皿　／　　　　　　＼　皿　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　.＼　　　　　　 ／　　　.＼　　　　　　／　　　.＼

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　　魏の太祖に仕えた李典は山陽郡の豪族の出で、　 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　同族と配下の者を三千余家、一万三千余人抱えていた　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 |　　 彼はある時、太祖の本拠に近い魏郡への一族郎党あげての移住を申し出た　　　|
　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　, r- ､　 , r- 、　　＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　∠＿＿　ヽﾋ'＞”´￣　　￣｀" ::､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　_.r"´￣／　　　　　　　　　 -::､　 ヽ　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　r　"´　／　 |／/　.,　　　､ ､　へ,　.:i　　 ゝ／´　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　￣｀"　７　,　:/　:i　 |i　A　 i　i .　ﾊ 　 | 三iト｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　, イ /　 :| 　|＿| i |　|:　|　| l:i .|　　|彡|i:;:;:;:;:;｀:; ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ∠ﾑ|,ri　 , |　丁|_!|｀!|　ｒ十十!ト､|　 :|彡|:|:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　!　| ,i| ヽ :|"鬥i'　　 'T于ミr､|　 :|彡|:;:;＼:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ;ﾘ | i|.＼,込l　　　 ｂ::心 >|　 |´｀ik:;:;:;:;:;｀i ､:;
　　　丞相。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　./;ﾑ-|ﾘ|　 |｀ 　、 　 ┴--! |　 :|　/　｀i､:;:;:{　 ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　´/　//|　 :i､　　_　　 　 彡| 　 K´　　 | ＼|
　　　我が配下の者、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　// :| 　 |,ゝ　 ￣　 ,／:i　　:|う｀i　　:|　:i
　　　三千余家を鄴近郊に移住させたいのですが　　　　　　　 :／　:/　 |　　|,／｀ -. イ:＜:| 　 :|　　:i,　　|　:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／　　/, r ┤　 |i　　＞´,|｀""|　　 |　　　}　　|　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/　　　/:i'　　!　　i | ／::::/::辺i i|　　 |i　　 /｀ヽ､|　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　/ :{ ／　,r'" |/:::::/::.//／:|　　 |:i　 /　　　 ｀ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/　/´　r ' "´/ﾟ!こつ。ｲ__ 　|　　 :!ﾍ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　/　 {　 ,ｲ　　／メ|／´;:::ｷ　￣ゝ　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/　 :i´ゝ!/　／i´::::::|'"´::＼|　　　|＼ 　　:}

　　　　 　 　 　 　 ,..----r__＿＿
　 　 　 _.ヘrヘ_／. :: :／1::: ::＿人
　　　　{_ :: :/ / .::: ::: :::　.: .: : , :: :: ::｝
　　 ,ｒ´.:::::/ /:::ﾉ￣￣｀ ｰ-､;;:: ::: :::ﾉ
..(⌒:{　.:::{.　!::（　,　 /ヽ　　 ＼ ;;: :｝
　7_|∧ :::|　「::ﾉ|　∨　 i! / !　 |ﾄ;::ﾉ
　　| 　Y.:!　lｲl lｉ ⌒ 　 ﾚ ⌒ |从〈
　　|　 :i {薔}川　●　　　● ｌ小iv　　　　　　　　　　　　貴方は耿純を手本にするつもりかしら？
　　|　 :|　ゞ! l⊂⊃ ､_,､_,　⊂lｉ|ノ
　　|　 :|i⌒ヽ j　　　（_.ノ　 ﾉi|__／⌒)
　　|　 :!ヽ　 ヽx＞､ __,　イｌ　|:::::ヽ／
　　|　 :! ∧ 人l||l|￣(*)￣|ｌ　|l||l 从　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　, r- ､　 , r- 、　　＿_
　　|　 :! l:::::( ⌒ ) _,.イト､_lｌ　|( ⌒ )　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　∠＿＿　ヽﾋ'＞”´￣　　￣｀" ::､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.r"´￣／　　　　　　　　　 -::､　 ヽ　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　r　"´　／　 |／/　.,　　　､ ､　へ,　.:i　　 ゝ／´　　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣｀"　７　,　:/　:i　 |i　A　 i　i .　ﾊ 　 | 三iト｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, イ /　 :| 　|＿| i |　|:　|　| l:i .|　　|彡|i:;:;:;:;:;｀:; ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∠ﾑ|,ri　 , |　丁|_!|｀!|　ｒ十十!ト､|　 :|彡|:|:;:;:;:;:;:;:;:;:
　　　　　私はのろまで意気地なしの役立たずです。　　　　　　　　　 !　| ,i| ヽ :|"鬥i'　　 'T于ミr､|　 :|彡|:;:;＼:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .;ﾘ | i|.＼,込l　　　 ｂ::心 >|　 |´｀ik:;:;:;:;:;｀i ､:;
　　　　　功績に対して爵位恩寵は過分ですし、　　　　　　　　　　 　 　/;ﾑ-|ﾘ|　 |｀ 　、 　 ┴--! |　 :|　/　｀i､:;:;:{　 ｀
　　　　　一族の者をあげて力を尽くすのが当然でしょう。　　　　　　　´/　//|　 :i､　　_　　 　 彡| 　 K´　　 | ＼|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　// :| 　 |,ゝ　 ￣　 ,／:i　　:|う｀i　　:|　:i
　　　　　それと、まだ戦乱が続く以上、　　　　　　　　　　　　　　　　:／　:/　 |　　|,／｀ -. イ:＜:| 　 :|　　:i,　　|　:i
　　　　　王城近郊を充実させるべきではないでしょうか　　　　 ／　　/, r ┤　 |i　　＞´,|｀""|　　 |　　　}　　|　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　/:i'　　!　　i | ／::::/::辺i i|　　 |i　　 /｀ヽ､|　.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ :{ ／　,r'" |/:::::/::.//／:|　　 |:i　 /　　　 ｀ヽi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　r ' "´/ﾟ!こつ。ｲ__ 　|　　 :!ﾍ/

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .耿純は後漢の雲台二十八将の一人で、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .苦境にあった時期の劉秀に一族郎党をあげて帰順した人物である
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／/, '弋｀ヽ斗: :/ ∧
　　　　　　　 -＝ニー 、　　　__....-------......、　 　,r≠‐'ｔｰ-.、} i-ﾆ_/ : : ∧
　　　　　　　　 __,, ≧ｘ　ヽ-＜ 　　　........,,－‐ゞ＼／, - ― 　、 ＼ : : : : : : 〉:〉
　　　　　　 , ＜　　　　｀　　　　 - .. ､　 　＼.　　　＼ゝ -―ー ＜∧: : : : :/:/
　　　　　／　　　　　　　　　　　　　 　＼.　　＼.　 　 ∨::::::::::::::::::::＼} : : ;/:/
　　　 ／ 　 _....- 　 ／ 　　　　　丶.　 　 ＼ 　 .ﾊ　　.∧≧―ｰ-::;;_:::＼:/:/
　 ー'―="／　 　/ 　 　 　 ,x　 　ﾊ.‐ﾍ　ﾞｌ ヽ 　'ﾊ　/　}:::＼　 i　 .iﾞ'tｘ:∨
　　　　　 //./　　{ ./丨.i　　!'ﾍ 　　.ｌ　ﾊ.　} ﾊ 　 ﾊ/　./i',::::::＼i 　.| .{｀ ﾞヽ
　　　　 .// ｲ　r　| {　{ .i.!　.l. 　ﾏ }　lヽ | /|/.ﾊ 　 ﾊ／ ﾉ{ﾍ:::::::ﾍ　 i .i
　　　　 ｌ/ /{　 |　i. ｌ　i ﾑﾊ .i　　ﾏﾄ ﾉ',ｨ云气l }　　 }へ/ i　＼:::::}　.i .|
　　　　 〉/::::i.　i!　ｌ ﾍ ﾊ ﾑﾍゝ 　ﾉ ｿ ′∨::::} |i 　 .ｌ匂〉 i　ｌ　∨i　 i .i
　　 　 ｀〈:::::::i　!i　ｌ.　ﾍ ﾍ 行心.　　　　　｀‐''ｼｌ'|　　.}シ　i　i. 　ﾔ '、i.ﾊ
　　　　　 }::::/i　iil ﾑ ﾞ' ﾍ_ゞ',;辷〉 　　　　　　__ｿi　　 }ー―-┐i　　　i ﾊ　　　　耿純を手本にしたわけではありません
　　　　　 |:/　ヾ{ ヾ::ヾ:　'∧.　　　丶　 　　 ∨｀|.　　| ｛二二{ .i 　　 i　ﾊ
　　　　　 ,′　　.∧::::/ﾉ' ,__＼　　丶　　′ .,.V.ｌ　　 }　_..―rｌゝ､.. _　i　.ﾊ
　　　　　　　　　 i.　∨/｛| l}￣.＞　＿_　_／'|'∨ 　 ﾑｨ′　　 .＞''"∧　.ﾊ
　　　 　 　 　 　 i　 ./」　|| .]ｌ　 ,/へ//斗┌‐〉.i　　/　　　　／　　　　| 　.ﾊ
　　　　 　 　 　 .i　./　’:lｌ, ＜二 -=._ﾂ{二二/./ 　厶　　 ／　　　　　 .| 　 ﾊ
　　　　　　　　 .i ./　._／ 　 　 ...=ﾆ_ﾂ l i　.ｲ./　 / //　./　　　　　　　 |. 　　＼
　　 　 　 　 　 // //''、 　 ｨｸﾆ≠ .ﾂ二ﾆ〕/　 / //　 /　　　　　　　　 |. 　　 　＼
　　　　 　 　 ./　// 　 `ー./: ,ｨ_／{ i／ .,ﾑ　.{_//　 　 .. 　　　 _,　.. - ヽ 　ヽ
　　　　　　／　.// 廴　　./: /　{　 ｌ/ .／.{ 　｛//　 ,..ｸ 　＿.. = 一 二 /　　　ゝ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　 太祖はこれを喜び、李典を破虜将軍に昇進させた　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　　　　　戦功をあげたわけでもなく昇進かお？
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r:≠＝ミ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . :‐{: {: :{￣: ≧ｰ=ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 /:/＞ ´: : : : : : :￣｀`丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 /:.:/イ: : : :/: : : : : ―- ､__ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　,ｲ　, -: : :.i: : : : ヽ: : : : : :＼　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /. : : : : : :i|＼{＼: : : : }: : : : :　: : :＼
　　　　　それに見合う働きという事だろう。　　　　　　　　　　　　　　　./. :ｉ{: : : : : i|／￣　ヽ : |: : : :＼ : :::: : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′:八: : : : :i|／,ｘ===| : |: : : : : :＼:::.:､ : ‘，}`､
　　　　　そして、豪族が自発的に　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ :/ { :＼ : 八〃 {r炒| :/: : : /: : :ノ} : ヽ: :V:ﾉ:ヽ
　　　　　こういった行動を取るのは珍しいのだ。　　　　　　　　　　　 .|: : : 乂:ｘ㍉､: ＼'＾´　j/: : ／: : :彡ｲ――＜:_:L才
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.| : : : : { Vﾂ ｀ ｰ一 __彡イ : :／ 　:ヽ: :､＼: : :｀ヽ､
　　　　　だからこそ、こうして語り草になったとも言える　　　　　　　 .|:i : : : ｉト ヽ｀　　　　　/: : ／.: :/: :::::ﾄ､:ヽ: ＼: : :}:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　圦 : : 八　　 '⌒　　 厶イ | : :/: -:::__ﾊ: :} : : ヽ:乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　ヽ/: :个 　 　 　 　 　 }/| :/ !: :_:_:_/: }:ﾉ: : :ｲ:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂　|ｉ : ｉ|:{ : :〕ト　　 イ　　j/　|: ｝｝｝｝｝}´　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｉ : ｉ圦: 〃　 　 rtt=====}｝｝｝｝｝｝|

　　　　　　　　 　 　 　 r:≠＝ミ ､
　　　　　　　　　 　 . :‐{: {: :{￣: ≧ｰ=ﾐ
　　　　　　 　 　 ｨ≠ 八 {ゝ!ハ: : : ｀ヽ:＼
　　　　　　　　〃/: :/: :iヽ:､: : :}: : ＼ : ＼ヽ
　　　　　　　　{{/: : : : : }: : :ｰ:/ ＼ : ＼ : ヽﾄ.、　ﾄ
　　　　　　 　 .′: : : : 人: : :〈 ィ´_≧x､ヽ : ＼} ｜}
　　　 　 　 　.′ : : ／-‐_＼ ヽ込斗　 ＼ :、: :ｰ':/
　　　　 :一:Y : : : ,〈 ィ斧ﾂ　} ー==ミ: .､}: :ヽ＼:ｰ′、　　　　　大抵の豪族は本籍地に根を下ろして暮らすからな。
　　　 /: :ﾑｲ: : ／: ﾊ　　 　 ヽ　　 　 ｀ﾒヽ : } : }: ｰ=ﾐヽ
　　　乂_ : : :イ: : : :八　 　 　, ､　　　ｲ: :ﾘ :ﾑイ : : }　　　　　　流民を得て周囲の土地を開墾し、
　　　　∠:イ八: : :/: : ヽ　　　　　 ／ﾑｲ: :/ :}ﾘ: : :ﾒ､　　　　　 やがて荘園を築くに至るわけだが……
　 　 　 ｰ=彳: :ゝ/:＼: :､≧:┬＿＿_ !ﾑｲﾑｲ {:／､_}}
.　　 　 　 乂_:_:ノ､: :/:ヽ:〉: 厂 /八ヽ ＼:!: /: :ﾊ　｀¨　　　　　 そのため、普通は本籍地を捨てないのだ
　　　　　　　 　＿_ｿ: : /} く　//.天ヽ＼ }:/: :ｲ :}
　　　　　　　 /:.:∨: ／ ﾊ:＼'/ /:.:ﾊ　V´: ／/:/､_
　　　　　　　ﾊ:.:./／: :/=:}==ﾐ〈:.:.:.:.:.〉′´ : ｲ/:} !:ﾊ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　　（麋竺が如何にクレイジーなのかがよく分かるおＪＫ）　　　　　　　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／　　
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　そうやって築かれた荘園が豪族の力の源になっていると？
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　 .． :´へ: :´: ￣ :`: .､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　／: : : /: :ﾍ:ヽ{￣｀ヽ: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 ／: : : : :/: :/: :/: : : : : ﾊ: : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 __　　 . : : : : : : /: :/: :/: : : : : : : .! : : :.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 　 　/:ﾍ:､ /: : : : : :./{: :/: : {: : : : : : : :｜ : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　{ {　ﾘ/ : : : : : ｲ{从{ : : ﾄ､: : :_:_: :.八: : : |
　　　　ああ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　: :.、{: : : : ／´人{｀ヽ: :{　ヾ: : :｀: : : ヽ:人: ノ} .ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 ヽ: :ー＜: : ｲr芹ミ: : :ゝ ィ芹ｱ: : : : : : :彡ｲ :ノ
　　　　後漢末から晋代に入るまで、　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ＞: : :ィ´:{　､込ﾝ ｀ヽ: :弋ﾝ: : :＞ ´: : : ＜
　　　　各地で荘園の建設が進められたと聞く。 　　　　　　 　　　 ／／: : /: :八　　 　 {　　 "" ´ /ｰ=ﾐ: : : : : :ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　.　　ｲ／　{八:{ /: :∧　　 ＿　＿ 　 人: : : :＼: : : : }
　　　　私的な土地の占有や流民の収容が　　　　　　　　　　　　{: {　ｰ=彡ﾘ: : ｲ: : ＼　｀ﾆ ¨´　イ　}:ヽ: : }: :ヽ:∨
　　　　法で禁じられていないのも大きいだろうな　　　　　　　　　ヽゝ　ｰ=彡: :小: {　 }＞ 　 ＜　|　ﾉ : :}:/: : : ﾊ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 / ｲ:. : : } ヽ}-ﾊ　　 　 　 ／: : : ﾉ': : :ノ　ﾘヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 /: 八 : : ﾊ 　/　i!　　　 イ : : { :ｲ: { ´　 　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 {: : : :从/　{　{　/､ 　 　 ﾑ : 八 {ヽゝ　　　　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 ﾊ : 人/　　|　Ⅵ　ヽ　／ ﾊ: : : ヽ　.| 　 /　　　 /

.　　　　　　　 　 　/: : : ／小 : ､: : : : : : : :.
.　　　　　　　　　./: : : : /: / :|: } : : :ヽ: : : : :
.　　　　　　　　ィ: : : : :／{从 : Vヽ : : ＼ : :| ﾄ
.　　　　　　／: ﾑ: :　卅､‐ﾄ　　!ｨﾅﾚﾄ､: : : :ヽ.L}:}
　　　　　　..ｰ=彡イ:ﾊ仡符ﾞ　 ﾉ仍尓ゝ'vヽ: :_: ノ
　　　　　　..／: ／: : :ゞ一′　　`ﾞ‐ﾁｲ八: :〉､: ｰ‐':}　　　　　後漢末から晋代まで百年程の時間が流れた。
.　　 　 　∠: イｰ- : :ヾ､　 ､ ′,　 .ｲ　:}ヽ: : :＼¨´　
.　　　ｰ=彡>.r､＜!:.:へﾏ＞　__　イ`jﾘ : : ＼: :: :ーｧ　　　　　長年に渡る経営と開発を経た結果、
..　　　　　 　 |jヽ !__,j::ヽⅥー‐一jV./:|__〉 /'］ﾄ￣　　　　　　.豪族たちの荘園には広大な規模を有するものも現れる。
　　　　　　　 V}､!/}:ヽ>::/¨7八ﾔ¨ﾑﾞ:´ r､ﾞj/ i
　　　　　　　　!ヽﾞ､ヽ::::::::〈 〈:::::〉 〉:::::::::| j/'//　　　　　　　　.中には、四方一万里の広さを誇る荘園もあるぞ
　　　　　　　 ∧ ヽ! V=====V=====V　!,　,::､
　　　　　　　 j::ﾊ　　ﾉ:::l〈〉::::::::::::〈〉l:::ﾞ{　　 ﾊ::!
　　　　 　 　 |::!/＼.ﾑ:::l::::::::::::::::::::::l:::::,ゝ_ﾍﾉ､|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,．: ''''""~""'''‐．.
　　　　　　　ﾉ:/＼__/､::i::::::::::::::::::::::i::ｲヽ.＿／}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ／'´￣｀　　 ´￣｀　 　 　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 　 / (　○ )　　(　 ○　 )　 　 　 ｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　 　 　 i　　 （　　人　　　）　　　　　　　　　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 !　　　~''}´⌒｀''}' ´ 　　　　　 　 　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　＼　 　 乂f⌒:ﾉ 　 　 　 　 　 　 　 ,.'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..　　　　　__l^!　　　　　 .>　 　　｀ U'　　　　　　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　マジで？　　　　　　　　　　　.　　　　 〈　| |　　　 .／　　　　　　　　-----‐‐‐'''"~　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 r'' |　(｀ヽ　.,.'　 ／　　 　　　　　　　　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 ﾄ､_ｰバ! | /　 /　　　 　　　　　 　 　 　 |　　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 ﾞt-/r‐`=ﾐf,.../.　　　　　　 　 　 ﾑ-‐`…‐-＾ぅc　　　..|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 `|l　　　 i/.　　　　　 　 　 f.　　 　 　 　 　 :.::::｀rv 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　 　 ヾ､＿,,.ｲ.　　　　 　 　 　 :!　　　　　　　　 :.::::八 ﾞく,!

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .一里＝約５００メートル
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　　畦道は縦横し、堤防は交経す　　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _、　　　　 　 _ 、　　　　　　　　　_　　　　　　　　　 _＿,, ､､
" ￣　'''' '-　ｧ- ― ''''　￣ "''､‐"~　　"ﾄィ '' "ﾞ　　 '' "'ｰﾞ"''ィ' "￣'　　"―''''""ﾞﾞ￣''ｰ'､　,,　、"､-'"
　"　''　、　/　''　"""　''　""　'、""　''ｒ '"ヾ　'　""　''　"ｒ ´　'　""　''　""　'　"　'　"〟ヾ　　 "ﾞ　"　;
　"　'''　　""　"　　ﾞ　"ﾞ　"ﾞ　"　"　''　""　'　''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ''　"　　"ﾞ　"''　"　,,　　､
''　" _ｒ､　"_ 　ﾞ''　"　　"ﾞ　;_;　'　､　"　_ ''　"''　" 　"　''　"　　"ﾞ　''　"　　"ﾞ　''　"　"　''　〟,,　;　;"ﾞ"
/"''ｰ､―;;'"､"､ _ｧ―､;;";;、　"'''､,,､―~;;"'';;,ｧ―､;'''"'"'';;　--､＿,―;;"'''-､'";;;､ｨ ﾆ　;￣｀ｧ―､;;"'';;､-ﾆ
　,―､"￣ヾ";;"､､-<￣｀,―_￣;;"''､､｀-ﾆ＿;;";;､― ｌ;;";"";;,､　　;;"、 ｌ―‐i　　ｌ￣￣ｌ￣F―＿,,,, ､､､､ -
,／￣/ヽ　;;;"ミ ;;"／ ￣ｌヽ　―' ､_,／　　;;､ヾ''";;､／￣丶;;"''"､＿ ,,,,､､､､ ---―‐'''''""￣,　"　　;;　、
ｌ￣ ､,,ィ''i"i''=;;_ ／＿＿__ｌ_ヽ;;" ;／　　　　　　ヽ　　　　 　＼　 ; ,,　　､　;; ,､ィ'"''‐- ､　;;　"　"　#　;;、　:
,,､ｨ'"ｌ ｌ ｌ,,ィ''"　 "'- ,, ;;""､;; ''　"ﾞ;,、＿;_;　;;　 " ;;";; ;;"、 ＿_＼ ;;　　,､ィ'"／／／／ "''‐-､　　"　、　;;
ｌ ｌ l,,､ｨ''" ￣￣￣￣ "'-､;;＿,,,, ､､､､　　　　　 .;_"､　ﾞ　 ";、 　 l,､ィ'" ／／／／／／／／ ."''‐-､　::　.
-ﾆﾞ|　 i――‐ｲ.￣￣ll 　ｉ"ﾆ- l l ｌ ｌ ヽ 　　　_　､',; ;, . ; ,;;ﾉ､ィ'" ／／／／／／／／／／／／／ "''‐-､
l ｌ _|＿lｪｪｪｪｪi|[[[[[[[[|＿! ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l,ヽ"ﾞ￣ ￣ゝ;; ; ; シ "''‐‐､ ／／／／／／／／／／／／／／／
ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ ヽ　;;　　 "ｌ;i!;;lｌ　　 　|lｌ|."''‐-､ ／／／／／／／／／／／／,
―――――――――――――――‐ `　　　 　ｌi!;;;ｌ　;　;　|lｌ|:::;;;;| l l "''‐-､ ／／／／／／／／／／
三| |三三l三三| |三三l三三| |三三l三三|! "''　　ﾉl!;i!ｌ　　;" |lｌ|::;;;;;| l l l l l l l "''‐-､ ／／／／／／／,
三| |三三l三三| |三三l「ｭ三| |三三l三三|!; ;; "　ｗ　　;;　　"|lｌ|｢｢｢| l l l l l l l l l l ｌ ｌ "''‐-､ ／／／ . _､ィ'
三| |三三l三三| |三 ｢ｭﾛ品iｉi |三三l三三|!. 　ii　;;　"　ｗ　　 "'‐､ｌ｣ｌ l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ"''‐-､_,ィ ｌ ｌ ｌ
三| |三三l三三| |｢Eﾆ|口器ﾛﾛ三三l三三|!;: 　　ｗ　;　ii　　　,　ｖ "''‐-､l l l l l l l l l l l l l l ｌ ｌ ｌ ｌ ｌ l ｌ|ｌ ｌ ｌ ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　水陸の作物、野菜や果物、必要な物は大抵手に入る　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　 広い土地を開墾するために、牧畜も盛んに行われる　　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　　　　　 - - ──ー - -､ 　　　　　　　　
　／i　　　　 ,.-‐''"´ 　　　　　　　　 　 ＼　　　　 i＼
　l　 ＼＿／　 　　＿,,　　　　 ,,＿ 　　 　ヽ､＿／　 l
　l　　::::::/　　　　━━　　　　　━━ 　 　 　ヽ:::　　 l 　　　　　旦那様。
　 ヾ＿,;;;l　　　, , ,　　　　　　　　　　　　　　 　 l;;;__ジ
　　　　 .|　　　 　　　i￣i￣i￣i　　"""　　　　 |　　　　　　　　　蚕や桑が育って、儲けが出るようになりましたよ
　　　　 .l　　　　　 ￣￣￣￣￣　　　　　　 　 l
　　　　　` ､　　/⌒⌒i　　　/⌒ヽ　　　 　 　 /
　　　　　　　`/　　　　| 　　| 　　　＼　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　　　 　　　∩＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 　〈〈〈　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　〈⊃　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　/ﾆＹﾆヽ 　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　/（ ﾟ )( ﾟ ）ヽ　!　　 !
　　　　　　　よし。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／::::⌒｀´⌒::::＼　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　|　,-）＿＿＿（-、|／
　　　　　　　その儲けを使って、今度は酒の醸造に取り組むっていう　　　　　　　| l　　 |-┬-|　　l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ＼ 　 `ー'´ 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　／ ＿＿　 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　(＿＿＿）　　 ./

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　　 養蚕業や紡績業を営んだり、　　 |
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　酒の醸造や蜂蜜の採取をしている所もある　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／　　　　　　　　　　　　　　　酒の醸造もやってるのかお？
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.　　　　　　　　　　　　　 漢代には専売だった気がするんだけど？
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　　 　 　 　 　 　 　 / ／.／　 /　 ./ i　 !ヾ .､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ｰｲ.ｲ　/ ./ ./ 　 /. ﾉ　ﾉﾊ .i i. ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 {､/／./.i　i ./. ｲ =イ　_;z.ィ　 /.!.i　iヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 乂　/. |　/. / ﾘｰ/;　　 ./ ｲ/i..|〉ﾞ ;ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ／i ､ !..{　i. !.ﾊ{芯､｀从{.:ｨr-! !..ﾘ..!::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 {､ノ:f:i　ヾ..iﾞ ﾚ人 ｀　 "'Ⅵ'筏テﾒ┐ｲ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ....　　　　　　乂≧＼ヽ}ヾ}...}ｿ　　　　/i ｀ﾞ"/ /...爪
　　　酒と鉄の専売は当の昔に撤回されたぞ。　　　　　ｨ{　ヾト､...ヾ..ｿ.イﾑ　 _　　 ' ｰ=イ.!./.!..{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ｰ=≠| |｀ヾ'Y{　i＼　　 ￣ .イ...／/ノ}.ﾄ
　　　酒の醸造は良い商売になるし、　　　　　　　　　　　　　　　| |ﾞ !＜}l　! _ ｀　 ＜/./ﾉ/.}ノ/ .ﾉ'
　　　製鉄は農具の改良に必要だし、　　　　　　　　　　　　　 __,l..l≦:.:.:.l　! ､｀￣7.:.l　!ﾚ'//
　　　規制緩和は我々にとっては良い事尽くめだ　　　　,r≦:.:. //;:.:.:.:.://{イｧ=ﾐ.{t:.:} }.:.:{:{:.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 i:.:.:.:.::/´ヽ.:.:.:.:.l.l.:.￣｀ヾﾊ＼}/:.:.:ヽxL 　 　　　 　 　 　 　 /i f1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　,j:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.}..ﾘ.＼:.:.:.:.:.:.:.≧x、. 　　　　　,､　} |.ﾊヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　,ｲ.:.ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ‐='¨ヾ'"＼ゞ= 　 |二ﾆﾆﾆ二i..　　　　　/ ﾉ/ /',! ! !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　〉／}.:.:ヾ__ア　ヽ､ ヾ:、＼、ヾ　　|.:.:.:ﾊヽ:.:.:.:ﾘ..　　 　 /／　" ' / /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 / ／:.:.:.／f.　 ',　i.ヽ　込　il　{、....|:.:.:.V:::ヽ.:./ 　 　　 f　　,　‐　 ,

　　 　 　 　 .′ : : : : il : : : :|: : : : : : i : : : : 　 　ヽ: :.，
　　　　　　 ': : : . . . . .il. . . ..|. . . . . .ﾄ､ . . . . . : ＼ ＼､
　　　　　　, : : : : : : : 八!: : :|、: : : : l八 :_:＿: : : : :＼ ＼
　 　 　 　 {: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y
　 　 　 　 |.: : : : : i: : :√}从|＼: : :从　　_≧ｭ､.,_: : : : : :＼
　　　　　 八: : : :/: : :7 　 　 _　ヽ: :ゞ　,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :,　　　　　　 つまる所、銭の鋳造と塩の製造以外は、
　 　 ＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{　,.x≠ミ､　＼丶　 　 　 .}: : : : : :,　)ﾉ　　　　　　 豪族の荘園の中で自由にやれてしまうのだ。
　　 　 /ヾ、＿彡イﾞ: | 　　　 　 　 　＼丶._　　从: : : : .:,　
.　　　 {: : ／: :／ヾ : :＼　 　 　 　 　 '　 ｰ一 从: : : : : :|　　　　　　　　.自給自足、だな。
　　　　／: :／: : : :.＼ : :＼ 　 　＿. 　 ｧ 　 ,.: :{: : : : : : :l
　ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_　　 　 　 _ｨ": :｜ : : : : : |　　　　　　　　生産して余った品物は市場に売って一儲け、と
　　　　 { : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ　{. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､　　 )、
.　　　 　〉ﾞ: : : :.ヽ: : : :.} : : :{≧ｰ一　　　}.　‘; : }、: : : : 人_｀¨´ : )
　　　　 乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ　 　 ＼　　ﾉ　メ_メ : : : : :(} {:ｉ:ｉヾ¨´
.　　　　　_ ＞ｲ:ｉムイ: : ヽ(､　　　　..ﾇ⌒K 　 }i:iﾑ: : : : :＼i:i:iム


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　　
　　　　　　　　　　　　　なるほど、話が見えてきたお　　　　　　　　　　　　　　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　　　 ／　　 ⌒　　 ⌒＼
　　　 　 ／　　　（ ●）　（ ●）ヽ
　 　　　l　 　 　 ⌒（__人__）⌒　|
　　　 　 ＼ ＿　　　｀ ⌒´__　／
　　　 ／⌒ヽ　 ￣　　　　　　＾ヽ　　　　　　　　　　　荘園から出た儲けが豪族の贅沢を可能にしたわけかお
.　　 /　　 　 　　 　　　　　　　 　ヽ.
　　/　 　＝=ｧ'⌒つ..__ 　 　　 ヽ　 ｌ
　 /　 　=＝/　´二ﾕ二ニ= 　　| 　|
　 |　　 　　 {　　 ィ´ 　　　　 　 | ヽﾆ二二二二フ)
.　 ＼　　　/ .丿　 　　　　　　　|　 ヽ＞(＾(＾ーｧ'´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´_￣_｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 く r r≠＜⌒　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／ ﾇ⌒ l{:「　　　　　 　 ＼ __ _)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　/　　　从!　　ｌ　　i　　　 ヽ.　ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨ ./　 /.八 　 ｌ　 人__　　　 ﾊ　:!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒Y/　/　 / 7´｀ヽ :! ´　 j＼ ＼ﾊ ﾉ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　ノ/.⌒ヽYj/ｨ云k人! z＝ミ.! ＼ _ Ⅴ
　　　　そうだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　.＞≠:!　しし!〈 i以ﾘ 　 ＼ "" !　　　 ハ　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/　}　　　|人"""　 '　　＼ j　＼!　! ﾊ __ ノ
　　　　今、士大夫で流行っている奢侈や吝嗇は、　　　　　　　　　 (__／　/　 j 、　 ﾉ　 ＼　　´｀　　 )　　/!　!　i!
　　　　荘園の経済力が土台になっているのは間違いない　　　　　　　／jルﾘ　＼'＼　 ＼〕ト--＜ (. 　/ ルi 从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／^ー‐く　　　 >: )　　 )j7⌒「￣ } 〈 / ﾉﾑｲ　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／.::: :: :: :: :::)　／:／　 ﾙ'.:::{ ⌒|::レ'　 .〉/´7 く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／.:: :: :: :: :: ／⌒::ﾚ'　　イi: ::: :＼ﾉ. :|　 .ｲ.:::}:/.::.:∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:: :: :: :: ::::／.:: ::／　 ／::ﾘ:|´⌒￣: :: jル1.T´.::::〔二ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i.:: :: :: : ::∠斗＜ｌ　イ´:: ://ﾘ〈〉.:::: ::: :: :〈〉| |:: :::: :: :: :.人

　　　〃 / //　 /　 ／ 　 j/　 }　 ､　　V
　　　{{ /　| |　/ ／　　 ／　　/ /　} 　 ∧
　　　Ｖ　 ∧V/　／ ／　／ /／　,ハ　 N
　`-イ{　//∧／ ／　／ ／ /　／　　　| V
　　　| Vﾚ/^ﾋt､/　∠-≠ミ/／　 !　 } ∧ﾉ　　　　　　　　　お前、今度ウチに遊びに来い。
　　　乂 /ド- 彳ﾚ'/／ftメ/　　　/　/ }}八
.　 　-彳八　 ﾉ　 ´ ヾ.｀j/j／　 /　〈 ,从《　　　　　　　　　 面白いもン見せてくれた礼だ
　　　　 {{ ∧ `　　　　　 / / ／〉　八{
　　　 　 ヽ{ハ｀_ヽ 　 ∠＜　爪 /{{
　　　　　　/　＞―┬‐＜ }/∧{　V
　　　　 　 | /　　/　〉＝≠彡' ＼/
　　　　 　 | |　/ !_７― /´ ／---＼　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿厂/ : : : : : : : : : : .　 ＼ :＼ﾆﾆ｀iﾆﾆﾆ|
　　　　　　! V{　「７--/／　　　 ＿_ ヽ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /ニﾆ,/ : : : : : : : : : : : |　　　＼ :＼ﾆﾆﾆﾆﾉ ____
　　　　　　 `┼ ､/_ノ/　　　 ／: : : : : V 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 {ﾆ／/ : : : : : : : : :＾ｰ-:トΛ　　 ＼ : ￣:／ﾆﾆニ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ｰ/ : : __ ノ : : : : /Λ|/: :∨＼i⌒: : :〈ニ＼ﾆノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ､丶｀ __ﾉﾆ/ : | : : : :| :/ : :/ 　__＼| : : : :|: : : : : |ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　_､丶｀　 　 ｛ﾆﾆ/ : : | : : :/|Λ／ィ㌻⌒｀| : : : :| :｜ : :|＼ﾆﾆノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 　 ／ニニニ＼　 　 /イ:| : : : ィ㌻^　　　　　''' |／ : :| :Λ : :| : :八
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　/ニニニニﾆﾆ|∨/　 |Λ|: : : } ''　`　　　　　　 | : : :∨ : : : | : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　二二二二二 ├ﾍ　　　　|: : 从　 ｆ　　　　　} 　|イ : / : :ﾉ::八: : :.Г
　　　あ、これ、ナンパってやつだよね？　　　 二二二二二二＜,　　 　 |: Λ : 、乂　　　ノ　　 :|: Λ／∨⌒＞┴く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 　 |ニニニニニﾆﾆノ　／　　|/　 V: :>　　 　 　 ＜ ::|/　　　　　　　　　 ＼___
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　 ｀＜ニニニニニﾆﾍ　　/　　 　 }/　　≧I〔ニニ＜　　　　　　　　　　＜⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀''＜ニニニニ∨ {　　　　　　 (￣￣~^''～ﾉ　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀''＜ニニニΛ　　　　　f⌒　　 　 ／　　　　　　　　　　　 　 　 }

γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
|　　　恐らく、石崇はこういった荘園経営の手腕に長けているのだろう　　　|
ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　　　　　 -,ヘ‐／:丶､
　　　　　　　 　 ／:／:/ : : : : ＼:.＼ ､__
　　　　　　 /７ ア/: :/ : : : : : : : 丶:.＼ |７　　　　 　 　 　 ｎ .,7 /7
　　　　　_,〈 /　}: : : ,: : : |: : : : : : : :ヽ: :',ヽ　　　　　　　 　 | |,ル'/, ﾌ
　　　　<ア／}/: : : :{.: : :.|: : : :.l＼: l: :',: :',.､ヽ　　　　　 r 、|　　　 /
　 　 　 ./ : : /: : : : 从匕: : : :.匕⌒: : l : |: :Y　　　　 　 ヽヾ-　｀ {　　　　　あ、夷甫だ。
　　　　/: : : :|: : l: : {,ｨ苳ミ ＼ | ｨ苳ｧﾘ : }: : :. 　 　 　 　 丶　｀　ﾉ
　　　 /:／ : l＼∧: ゞVｿ　　 ､　り　}: |:./ : }､:.　　　　　　 {ー─}　　　　　.例の蒸し豚まだ残ってる？
　　　 {;' {<＾¨^～､｀＾ゝ、　 　 　 　 ﾉ:./': : : }　',}　 　 　 　 'ー─l
　　　 |　{く＿　　 r'　　　7 ヽ ノ ／: : : }＾ソ- ､l　　　　　 /- ､　|　　　　　 太鼓叩いてたら食べそびれちゃって
　　　　　|　　 ｀ヽ<　　　　>ー‐'7乂:.イ　ｚ‐ミ }　　　　　厶=ﾐ.､ }
　　　　　|　　　　　＼　 　 ﾐニﾆ〈: : :ノ　　　　`ｰ､＿＿/＿ 　ﾞv　
　　 　 　 〉　　　　　　※。 ﾐ´￣〈: : )　 　 　 　 　 ／ニニﾆヽﾉ
　　　 　 〈　　　　　　　　 ノ ﾟ`''*｡(: : )※　　　　／ニニ丶ニﾆ}　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　,ｲ　 ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. 　ﾄ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　__　　`7: .／:./:l. :|　ヽ: |　＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ./ﾊ! 　/／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂　　∀ー: 一ｬ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 乂辷ｫ;/　k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈　弐う水: . :| : . :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　,ｨ　 　 ／: ﾊ　　 ハ:ﾍ ゞ-' 　,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . !　 ヾ:.
　　　　　　　　　いったいお前は何をしているのだ？　　　　　　　　　ｰ=≠≦; 1;ﾒ　　　ﾉ: ∧　　　　 ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　／　|;!　＼,ｲ: . {: .＞､　^　　ｨヽ;.y': . : . :.r‐一
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 rく　　 乂　　〉|: . : Y./ゝｭこ　_,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／:: :: :＼　 　／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:: :: :: :: :: :: ;ｲ:: :イ: . :／:,ﾉ//:: :: :: :: :: ::ﾉ: . /＝=!:: :: :: ハ

　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　　　　　　　　　　さっきの太鼓打ちの女の子じゃないかお。
　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　
　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　あの蒸し豚なら、
　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　　　　　　　　　 こっちの皿に取ってあるから、良かったらどうぞだお
　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞=====＜　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡s个､-=ﾆ=ヽ.:.:.Ⅵ////i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:.:.:.:i!.:.:.:＼＼.:ヽ.:.:ヽヾ//}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:i.:.i{.:.:.:.､.:.ヽ;ヾ.:i.:.:.:.:Ⅵ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /i|.:.:.:.i.:.i∨.:. Ⅵ-ｰ}∧.:.:.:.iﾘ.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 　 //i|.:.:.:.i.:.|､ヽ,.:.:Ⅵ｀,ｨ=ァ.i.:.:|.:.:!、i=┐
　　　　　　　　　　　　　え、いいの？　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　 ///i|.:.:.:.i.:.{ 乂≧=‐杙久 从i.:.:|.:ヾ.:ﾘｧ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ//i|.:.:.:.i.:.:{杙苡　　　〃 ﾘﾘ .: |.:.:.:∧ 　 》
　　　　　　　　　　　　　いただきまーす　　　　　　　　　　　　　　 　　　　｀~Ⅵ.:.:.iヽ,＼＾´ ´_　' ノ {i|.:.i.:i.:.:/.:.:}　　ｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ´＼v.:.:.:.:｀~i~j=='::::ノi!/i/ヽ)ﾉｲ　　 ｱ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　》　　　从.:.:.:.ﾉ.ﾉ≧s≦i/　(.:./.:.ﾘ　__ﾉ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ,,,,　　　（h┐フ-=ﾆﾆﾉ r;.ヽイ:)''~´.∥
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 辷==i　i､）´ﾉ　　《ｰ八/:.:.丿　 ∥

　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈: . ;仁 -ー-≧: ＞
　　　　　　　　　　　　　　 ＞: .;r‐: . : . : . : . ＼_＿ﾉ
　　　　　　　　　　,ｲ　 ／: . ;ｲ: . /: . : . : . : . : . ﾏ'´
　　　　　　　　　　{:ゝ/: . :./.〃:∧: .Ⅵ;ヘ: . :＼: .:. 　ﾄ,
　　　　　　 　__　　`7: .／:./:l. :|　ヽ: |　＿≧-:.:ヽ;_Ｖ: l
　　　　　　 ./ﾊ! 　/／ミ y‐大弋 ﾉ: 厂　　∀ー: 一ｬ'
　　　　　　 乂辷ｫ;/　k｣j_ﾄ代ﾓｭﾃﾐ〈　弐う水: . :| : . :.
　　　　,ｨ　 　 ／: ﾊ　　 ハ:ﾍ ゞ-' 　,ヾ:.､￣ﾉ∧: ｌ. : . !　 ヾ:.
　　　　ｰ=≠≦; 1;ﾒ　　　ﾉ: ∧　　　　 ヽ;ゝ /: .;ｿ: . :.:ト､_ﾉ:}
　　　　　　　／　|;!　＼,ｲ: . {: .＞､　^　　ｨヽ;.y': . : . :.r‐一　　　　　　　　　　　　　…………
　　　　　 rく　　 乂　　〉|: . : Y./ゝｭこ　_,ﾊ: l:,f: . : . : ﾊﾞヽ
　　　 ／:: :: :＼　 　／::ﾌ: ,彡:ﾊ//三三l ﾚ: ﾘ.|: |,从/ ﾉﾂ
　, ＜:: :: :: :: :: ::.>_/::r彡: . ／::∨ 〉⌒〈|/: , :ﾉノト-ヘ
f:: :: :: :: :: :: :: ／:: ::ノ: . :,イ三三Ⅴ＝＝!: . : /_｣|:: :: :: ヽ
|:: :: :: :: :: :: ;ｲ:: :イ: . :／:,ﾉ//:: :: :: :: :: ::ﾉ: . /＝=!:: :: :: ハ
ヽ_:: :: :: :: :: :: :: : l. : .:.,〃//::∧:: :: :: :: l: . :ﾘ |:: :: :: :: :: |＿

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　　　それにしても、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　
　　　　　　　王済は何を思ってこの蒸し豚を作らせたんだお？　　　　　　 .-(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　　　　　 {: :{ ＞: ＼ー- ミ
　　　　　　　　 r‐ 人: :､: : : : ヽ : : : :｀: .､
　　　　　 　 　 {／: : :＼ヽ: : : : : : :、: : : :＼
　　　　　　　 . : : : : : : : : ｰ` : : : : : ヽ: :､: : :
　　　　　　 / : /: : : : : : {: { : : : : : : : :‘，＼: ‘，
　　　 　 　 {: : { : : : メ､八:从 : : : : : : : i} ､: ＼
　　 　 　 　 ーゝ: :`トミ､{: {　从_: : : : : ﾘ: : ｰ==ミ :、　　　　「三世長者にして被服を知り、五世長者にして飲食を知る」
　 　 　 　 ｰ=彡从 込ﾂ i从 xzミ""` : } : :ﾊ : :＼ヽ}
　　　　 　 　 八: :ゞ　　　{　 込ツ> } ｰ=彡人: : :‘，　　　　.これは魏の文帝の言葉なのだが、
　　　　　　ｰ=彡人 　 〈､　　 ""　/: :/ }: : : : ヽ: : :}　　　　 飲食を知る事は家柄を示す事に繋がるのだ。
　　　　　　　　　{ : ＼ - ､　　 　 /: :/: 人:ノ: : ハ/　
　　　　　　　　 /:ヽ: :}.ヽ、 　-‐彡: :／:.:.:.＼:/　 }　　　　　 故に飲食にこだわりを持つ豪族は多く、
　　　　　　　 ／: : イ 　{､/: :イ : ／:.:.:.:.:.:.＿ヽ　　　　　　　編み出した調理方法を門外不出にしている場合もある
　　　　　　　ゝノ´:.:.|　人У／. ´:.:.:.:.:≠　¨¨ ﾐ､
　　　　　 ／ .》､:.:.:.:! /ｰ{: :{／:.:.:.:.:.〃:／￣:.:.:}:.'.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　
　　　　　　　　　　趣味が興じてそこまでいくのかお？　　　　　　　　　　　　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､丶"~￣: : : : 〕I=ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ;､丶"~`'ミｘ､　 　 　 }ヽ
　　　　　 　 　 　 _,.｡s≦二ﾆﾆ=-‐-γヽ/＞''~: : : : : : : : : : :~"''～彡:}
　　斗f‐ｧ　 　 .: : : : : : : : : : : : : : : :/ｰ/: : : : : : : : : :￣￣ ~"''～､、ノ
／: : ／　　／: : : : : : : ⌒＞､: : : : :〉-{: :.:／: : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
: : : /　　／: : : : : : ＼: : : : : : :＼: 〈イ Υ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `､
: : :｛　／: : : : : : : : : : :＼: : : : : : :＼ヽ彡廴､丶"~￣⌒｀`ヽ、 : ヽ: : : :.‘，
廴:_:./: : : : : : : : :＼: : : : :＼: : : : : :.:＼:.ｰ-7i: : : : : : : : : : ', 丶: : ﾄ､: : : :‘，
　　/: : : : : : : :{＼／`'ミｘ､: :∨: : : : : : }｀ヾ､j.: : : : : : : : : : :ゝ､ﾊ:/　 ＼: : :'，　}ヽ
　 .: : : : : : : : : 彳　_,xf汽 ｀ヽ}: : :.l: : : :}i: : : :}ｈ､: : : : : : : : : : : :〕I=ー‐=`､厶イ.:ﾉ
　.: : : : :l､: : : : : V笊忙　》 　 ∨: |: : : :Y⌒ヽ￣'､: : : : : : : : : `ー=ミ､: : : : : : ,ｲ
　{: : : :.√ヽ: : : : ＼Vｿ,ノ　　　|:./}: : : : l乍　}: :.∧: : : ｀`～､、: : : : :.｀"''～´乂_
　: : : : :{ 孚ミh｡,: : :.}ｈ､　　　　jﾉ l: : : : 从　,': : : ∧: : : : : : : :｀`～ｰ=彡: : : : : :⌒＞
　乂: : :ヽ Vｿ　7⌒""~　　　　 　 |: : : :ﾚﾞｰ/: : : : :∧: : : : : : : : : : : :うﾄｰ‐-=斗匕　　　人のおっぱいで育てた蒸し豚か。
　}ﾉ＼: :小､ヽ　　　　　　　　　　　|: : : ﾉイ V: : : : : j{: : : : : : ＼: : : : : :‘，
　′　 ヽj{　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: : :/　　 }: : : :.γﾄ､: : : : : : : ＼: : : : ‘，　　　　　　 .もうほとんどエロゲの世界じゃない
　　　 　 圦　　　r‐ 、　　 　 　 　 |: :/　 ／i|: : : :,ﾊ::|　｀丶、: : : : ｀`～､､廴_,､ｲ
　　　　　V::.､　　ゝｰ 　 　 　 　 　 }/　／　 |: : : ,ﾞ　}i　　　　｀`～､、: : : : : : 彡′
　　　　　 V: :.＼　　　 　 　 _,.｡s　/ ／　 　 : : :/　　　　　　　　　　 ~"''～､、
　　　　 　 V:.∧ ｀ヽ、_,､＜}: : : i}＞｢､ 　 　 }／　　 　 　 　 ､丶"~￣ ｀丶、 '，
　　　 　 　 ‘，∧　　　　　 |: : :从　}彡､　　/　　　 　 　 ／｀ヽ、 ヽ　　　　　 '，
　　　　 　 　 ヽ:∧ 　 　 　 l: ::/∨ゝ　}} ヽ/＼γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ　
　　　　　　　 　 `''～　　　ﾉイl　∨　 {{　　　　|　　　あそこにいる何劭殿の家は食事に贅を尽くす事で有名でな　　 .|　
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ‘， ∨　}}　　 　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ‘， 〉´ミｘ､_ 　 　 　 /`､l　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 У＼二二≧ｘ,＿j{_　 lヽ　　　　　　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　`'ミｘ､二二二}　:|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　侍中　何劭

　　　　　　　　　／: : : /: :ﾍ:ヽ{￣｀ヽ: : :＼
　　　　　　　 ／: : : : :/: :/: :/: : : : : ﾊ: : : :.
　 　 __　　 . : : : : : : /: :/: :/: : : : : : : .! : : :.i
.　　/:ﾍ:､ /: : : : : :./{: :/: : {: : : : : : : :｜ : : |
　　{ {　ﾘ/ : : : : : ｲ{从{ : : ﾄ､: : :_:_: :.八: : : |　　　　　　　　　 .先代の何曾殿は、
　　 : :.、{: : : : ／´人{｀ヽ: :{　ヾ: : :｀: : : ヽ:人: ノ} .ｲ　　　　　 日々の食事に一万銭を費やし、
　 　 ヽ: :ー＜: : ｲr芹ミ: : :ゝ ィ芹ｱ: : : : : : :彡ｲ :ノ　　　　　 それでもなお箸を付けた所がなかったという。
　　　　＞: : :ィ´:{　､込ﾝ ｀ヽ: :弋ﾝ: : :＞ ´: : : ＜
　　 ／／: : /: :八　　 　 {　　 "" ´/ｰ=ﾐ: : : : : :ﾐ､　　　　　　.宮中で出される料理も口が合わないと食べなかったとか。
　 ｲ／　{八:{ /: :∧　　 ＿　＿ 　 人: : : :＼: : : : }
　{: {　ｰ=彡ﾘ: : ｲ: : ＼　｀ﾆ ¨´　イ　}:ヽ: : }: :ヽ:∨　　　　　　.そんな御方が『食疏』という書物に
　ヽゝ　ｰ=彡: :小: {　 }＞ 　 ＜　|　ﾉ : :}:/: : : ﾊ:}　　　　　　 .自らが食べた料理の記録をまとめたら、
　　　　 / ｲ:. : : } ヽ}-ﾊ　　 　 　 ／: : : ﾉ': : :ノ　ﾘヽ　　　　　 世の人々が競ってそれを真似たという話もある
.　　　 /: 八 : : ﾊ 　/　i!　　　 イ : : { :ｲ: { ´　 　　　＼
　　　 {: : : :从/　{　{　/､ 　 　 ﾑ : 八 {ヽゝ　　　　　　 }


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒　　 ⌒　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ （●） 　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　( (　 |　　 （__人__）⌒　 　 　 |　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ n　＼　　｀⌒ (　　　　　／　　
　　　　　　　　　　　　　何そのカリスマ美食家？　　　　　　　　　　　　　　　 -(ミ>二＝=　 ー‐　　　　　 ＼　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾐ/∨ 　 　 　 　 とｰ､　　　 ヽ　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　ヽ [三三三三])　 ＼ /　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　　i 　 　 　 ゝ＿,,へ　 ＼　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､丶"~￣: : : : 〕I=ー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : ;､丶"~`'ミｘ､　 　 　 }ヽ
　　　　　 　 　 　 _,.｡s≦二ﾆﾆ=-‐-γヽ/＞''~: : : : : : : : : : :~"''～彡:}
　　斗f‐ｧ　 　 .: : : : : : : : : : : : : : : :/ｰ/: : : : : : : : : :￣￣ ~"''～､、ノ
／: : ／　　／: : : : : : : ⌒＞､: : : : :〉-{: :.:／: : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
: : : /　　／: : : : : : ＼: : : : : : :＼: 〈イ Υ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `､
: : :｛　／: : : : : : : : : : :＼: : : : : : :＼ヽ彡廴､丶"~￣⌒｀`ヽ、 : ヽ: : : :.‘，
廴:_:./: : : : : : : : :＼: : : : :＼: : : : : :.:＼:.ｰ-7i: : : : : : : : : : ', 丶: : ﾄ､: : : :‘，
　　/: : : : : : : :{＼／`'ミｘ､: :∨: : : : : : }｀ヾ､j.: : : : : : : : : : :ゝ､ﾊ:/　 ＼: : :'，　}ヽ
　 .: : : : : : : : : 彳　_,xf汽 ｀ヽ}: : :.l: : : :}i: : : :}ｈ､: : : : : : : : : : : :〕I=ー‐=`､厶イ.:ﾉ
　.: : : : :l､: : : : : V笊忙　》 　 ∨: |: : : :Y⌒ヽ￣'､: : : : : : : : : `ー=ミ､: : : : : : ,ｲ
　{: : : :.√ヽ: : : : ＼Vｿ,ノ　　　|:./}: : : : l乍　}: :.∧: : : ｀`～､、: : : : :.｀"''～´乂_
　: : : : :{ 孚ミh｡,: : :.}ｈ､　　　　jﾉ l: : : : 从　,': : : ∧: : : : : : : :｀`～ｰ=彡: : : : : :⌒＞
　乂: : :ヽ Vｿ　7⌒""~　　　　 　 |: : : :ﾚﾞｰ/: : : : :∧: : : : : : : : : : : :うﾄｰ‐-=斗匕　　　　よし。
　}ﾉ＼: :小､ヽ　　　　　　　　　　　|: : : ﾉイ V: : : : : j{: : : : : : ＼: : : : : :‘，
　′　 ヽj{　 　 　 　 　 　 　 　 　 |: : :/　　 }: : : :.γﾄ､: : : : : : : ＼: : : : ‘，　　　　　　　 .私は一日二万銭食事に懸けよう
　　　 　 圦　　　r‐ 、　　 　 　 　 |: :/　 ／i|: : : :,ﾊ::|　｀丶、: : : : ｀`～､､廴_,､ｲ
　　　　　V::.､　　ゝｰ 　 　 　 　 　 }/　／　 |: : : ,ﾞ　}i　　　　｀`～､、: : : : : : 彡′
　　　　　 V: :.＼　　　 　 　 _,.｡s　/ ／　 　 : : :/　　　　　　　　　　 ~"''～､、
　　　　 　 V:.∧ ｀ヽ、_,､＜}: : : i}＞｢､ 　 　 }／　　 　 　 　 ､丶"~￣ ｀丶、 '，
　　　 　 　 ‘，∧　　　　　 |: : :从　}彡､　　/　　　 　 　 ／｀ヽ、 ヽ　　　　　 '，
　　　　 　 　 ヽ:∧ 　 　 　 l: ::/∨ゝ　}} ヽ/＼　　　　　/　　　　＼γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　 　 `''～　　　ﾉイl　∨　 {{　　　　＼ 　 　 '　　　　　　|　　　……なんかおかしなこと言ってるお　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ‘， ∨　}}　　 　 　 ＼ ,　|　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ‘， 〉´ミｘ､_ 　 　 　 /`､l　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 У＼二二≧ｘ,＿j{_　 lヽ　　　　　　　　　　　 丶
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　`'ミｘ､二二二}　:|

　　　＼ヽ人_从人__从_人__从_从人__从_人__从_从人_人／
　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜
-=ニ　　　　　皇帝陛下がお帰りになられるぞ！！　　　　≦
　　　≧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　≦
　　／Y⌒YWW⌒W⌒Y⌒WW⌒W⌒Y⌒W⌒Y⌒WW⌒Y＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒　　⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ （ ●）　（●）＼
　　　　　　　　おっと、そろそろお開きの時間みたいだお。　　　　　　　　　　 .／::::::⌒（__人__）⌒:::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　|r┬ |　　（ヽ　|
　　　　　　　　色々教えてくれてありがとうだお　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼γ⌒=/⌒ヽ＿(⌒ |/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　(　^=/　　 /　　ヽ ノ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　/　　,(⌒ヽ/　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ＿ﾉ　　ー '
　　 　 　 　 .′ : : : : il : : : :|: : : : : : i : : : : 　 　ヽ: :.，
　　　　　　 ': : : . . . . .il. . . ..|. . . . . .ﾄ､ . . . . . : ＼ ＼､
　　　　　　, : : : : : : : 八!: : :|、: : : : l八 :_:＿: : : : :＼ ＼
　 　 　 　 {: : : : : : : : :从 :__|:_: : : : :|. ¨＼: : : : : : : : :ヽ: :Y
　 　 　 　 |.: : : : : i: : :√}从|＼: : :从　　_≧ｭ､.,_: : : : : :＼
　　　　　 八: : : :/: : :7 　 　 _　ヽ: :ゞ　,x≠ﾐ.、Y :￣弋=､: :,
　 　 ＼_/__,.．イ.: : :ﾉ{　,.x≠ミ､　＼丶　 　 　 .}: : : : : :,　)ﾉ
　　 　 /ヾ、＿彡イﾞ: | 　　　 　 　 　＼丶._　　从: : : : .:,　　　　　　　　.何、生来話好きなのでな。
.　　　 {: : ／: :／ヾ : :＼　 　 　 　 　 '　 ｰ一 从: : : : : :|
　　　　／: :／: : : :.＼ : :＼ 　 　＿. 　 ｧ 　 ,.: :{: : : : : : :l　　　　　　　　今度は是非老荘思想について話したいものだ
　ｰ=≦- イ: : :|: : : : : ＼: : ＼_　　 　 　 _ｨ": :｜ : : : : : |
　　　　 { : : : : l : : : : : : : ヽ: : ヽ≧.. ｰ　{. ‘,: : :l: : : : : : :ﾄ､　　 )、
.　　　 　〉ﾞ: : : :.ヽ: : : :.} : : :{≧ｰ一　　　}.　‘; : }、: : : : 　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　 乂 : : : ;ｘ}.: : :八: :.ﾉ　 　 ＼　　ﾉ　メ_メ : : : : :(} {|　　　夷甫がその話を始めたら日が暮れちゃうよ　　|
.　　　　　_ ＞ｲ:ｉムイ: : ヽ(､　　　　..ﾇ⌒K 　 }i:iﾑ: : : : :　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　ノ: : : __: : : : ＞一┓
　　　　　　 　 　 　 　 　 ／: :-=ミ:.＼＼:/=Y=ミ
　　　　　 　 　 　 　 　 /:/: : : : : : :＼:ヽ 辷ﾘi: :ヽ ヽ
　　　　　　　　　　　　/:/i: : : : : : ＼: : :ﾊ Ⅵ{: : : Vﾉ
　　　　　　　　　 　 ノ:ｲ: |: :{､: :.{ヽ:／斗ﾐ: : 弋}: : :＼ _
　　　　　　　　 　　 　 |: :|ｉ八_＼ヽ 伐zソ: : : :ゞｲ: ハ⌒
　　　　　　　　　 　 　 |: :|l: : :x=ミ⌒　 　}ﾊ : : |:从: :乂　　　　　　　　　　陳寿殿って言ったっけ？
　　　　　　　　　　 _　 |:八: : : :ゞ'　､ _　' / }: 从/　ーｧ:.､_
　　　　　 　 　/ ７⌒ゝ{　 〉: ＼个=--- '≦:/＜　　　 ＞:ｉ廴_　　　　　　.蒸し豚ありがと。
.　　　　　 　 /　　　　 vr{　＼: {≧=ー{ニﾉｲ<　 　 　 弌 ⌒〉:}ミ､
　　　　　　 /　　　 |　　}八 　 ＼　　Ｙ／´ ＞　　　　 ＞　/⌒: :人　　　.朝廷には陳寿殿みたいな人もいるんだね
　　　　 　 , 　　　　|　　|＼　 r'V{／＼＿＿彳　　　<　　/ Y: : : /
　　 　 　 /　　　　 ;　　√ ≧=彡く: :rｖYr: : :|}へ从{´ ／ｲ　}: : ∧
　　　 　 ,　　　　　;　　 |:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉﾍ＼≧=--＝<大>　 ,/　{　 ﾍｿ: :}
　　　　 /　　　　　;　　 |:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉ:ｉYニr=r-‐=rへ ＼　＼　 }　〉: : :ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏┛　　　　　⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・ 　 　　 ＿＿_⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　―　乂＿＿＿_　　　　━┓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ノ　　(●／　　 ―　＼　 　┏┛
　　　　　　　　　　およ？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　｜　(●) 　 | 　 　 (●)　ヽ＼　・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　｜　 　 （__ﾉl　 　（⌒　　(●) |
　　　　　　　　　　お嬢ちゃん、琅邪王氏の娘なのかお？　　　　　　　　　│　 　 　 　〉　 　 ￣ヽ__） 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／´　　　　　 _＿_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|　　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | |　　　　　　　　 |

.　　　　　 　 　 /: : /: : : : : : : /.: .:/ :| : : : : : ＼: : : : : : ＼　＼ニ} ＿
　　　　　　 　 /: : :／曰ヽ : : :|.: :/ : :| : : : : : : :..＼: : : : : : ＼　＼{ﾆﾆ}
　　　　　　 　 : : : ｉ二iニﾆ|: : :|: : : : ::| : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ　 Ｖノ
　　　　 　 　 : : : ::|ﾆ人ﾆｨ: : :八.: : : : : :| : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　 　 　 　 　 /: : :/ﾆ| |ニ|.: :/: :_;,.:..:.,|_ :| : : : | : :｜ :|＼ : : : : : |: : :＼
. 　 　 　 　 / : :.〈ﾆノ:ﾉﾆﾉ.:/: :´/: : /| ｀|ヽ: :｜: : |:|:ィ⌒: : : : : :|: :.∨::＼
　 　 　 　 /: : : : :｜: : : : /: : :/ : :/ :| :ﾉ八 :｜: : |:|八 　∨: : : | : : :'，　 ＼　　　.お嬢ちゃんとか、嬉しい事言ってくれるね。
. 　 　 　 / :/: : : :｜: : : /:∨Λ∠,抖ぅｰミ )人: : |:l _,.斗-| : : : | : : : :'，
　 　 　 /／l : : : :｜: : /| : |: : :Ｙ´ _) ﾉﾊ　　　 ＼八7⌒'´| : : : | : : : : :'　　　　　 我が名は
. 　 　 /　　 : : : : : : : : : | : |: : :|　 乂,,::ﾉ_　　　　　､_　　 ﾉ:イ: :ﾉ: : : : : :|　　　　　琅邪王氏が一人、王敦、字を処仲。
. 　 　 　)∨|: : :/:| : : : : | : |: : :|　　 ^`｀　　　　　　　 ぃｖ{ ﾉ／:| : : : : : |
　 　 ）＼　 |: :/: :| : : : : | : |: : :|　ｖＶい　　_　　　　┐　 人 :/ :|: : : :八:　　　　　.おとこのこ、だよ
. 　＼ 　 　 |:/|:| :| : : : : | : l＼:乂　　 　 ｢´　　　　 ﾉ　.ぶ⌒＼|: : :/　 ＼
.　　　>　　 / :|:|: | : : : : | : |V＾＼_ﾉ＼　乂　　 　 '′/{.:＼ : : :∨/
　　⌒＼　　　l八| : : :.:八: |　 　 丶 　＼__　　　___／人＿＞ｰ }―: ､
.　　 ／⌒　　　　| :: ::/　 ＼. 　 　 　 　 ∨二[__　　　　 <⌒ : : ＼: :.:}
.　　　⌒＞　　　 ｢)／　　　　　　 　 　 　 〉二二=-_　　　｀ス.;＿ :}: :ﾉ
　　　　　⌒乂＿　　　　　　　　 　 　 ＼Λ ノ(ﾆﾆﾆノ 　 　 ＼{: : :Υ:^ヽ
　　　　　　　　⌒＞ｰ　　　　　　　　　　 ＼　　ノ⌒ヽ　　　 　 ＼ : } : : :|


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　／　─　 　 ─ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ／　 <○> 　<○>　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 |　　　　（__人__）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　　　 ｀⌒´　 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　 |　　　ボクもまだまだイケるね　　　 |
　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂









　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　　　／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　／　─　 　 ─ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ／　 <○> 　<○>　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　……この国は腐り切ってるお　　　　　　　　　　　　　.|　　　　（__人__）　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ＼ 　　　 ｀⌒´　 　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　　　　 　 　 ＼

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
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|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
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　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　イケメンパラダイスな西晋社会のお話
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
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【麋竺さんのクレイジーぶりをご覧下さい】
┌─────────────────────────────────────────────┐
│●先祖代々利殖に務め、佃客一万人を抱え、莫大な資産を有していた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...│
│●陶謙の遺言に従い、劉備を徐州牧に迎え入れる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
│●劉備が呂布を避けて広陵郡に逃げた際、妹を劉備に嫁がせた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│●同時に奴僕二千人、金銀貨幣を提供して劉備軍の軍費を援助。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .│
│●曹操から、自身が嬴郡太守、弟の麋芳は彭城国相に任じられるも、兄弟揃って辞退して劉備に随行。　 　 │
│●劉備が荊州入りする際、孫乾と共に劉表への使者となり交渉を取りまとめる。　　　　　　　　　　　　　　　　　.│
└─────────────────────────────────────────────┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -‐=＝＝=‐-　　　　　　　　　 　 　 　 ＼＼ | l　i 川／／
　 ＼＼ | l　i 川　| l　i川／／　　　　　　　　　 　 ...:::´-―　 　-―‐-　　:::::｀　 ､　　　　　　　　　 三　　　　　　　三
　　三　　　　　　　　　　　三　　　　　　　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶::::::::::::ヽ.　　　 　 　 　 二　　　　　　　二
　　二　　　　　　　　　　　二　　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::: ′:::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::: ':,　　　　 　　 三..　　｜　　　三
　　三 　　｜　　　瞳　 　.三　 　 　 　 　 / ::::::::::::::::::::::::: /::: l:::::::::::ヽ::::｀ヽ ::::: ':,:::::::::: ':,　　　 　　 二..　　｜　　　二
　　二 　　｜　　　は　 　.二 .　 　 　 　 /::::::::::::::/::: ′:::′:: !:::::::::::::::':,::::::::':,:::::: ', ::::::::: ',　　 　 　 三　　　　　　　三
　　三 　　き　　　｜ 　 　三.　　　　 　 ′:::::::: /::::: l:::::::l:::::::::l::::::::::::::::: ',:::::::: ':,:::: ', ::::::::: ',　　 　　 二　　 あ　 　 .二
　　二 　　れ 　 　 |　　 　二　 　 　 　 :::::::::::::::′:::::l:::::::l::: i:: l::::::::::::::::::::}::::::::::::',:::::l:::::::::::::l　　 　　 三　　 な　　　.三
　　三 　　い 　 　 　 　 　三　　　　　 .l::::::::::::::l:::::::::…―-:l::::!::::::::::::::::::::　-―::l:::::l::::::::i::::l　　 　　 二　　 た　 　 .二
　　二 　　ね　　　と..　　..二　　　　　 .l:′::::::::! ::: _从_ Ｌ 」_::':,_＿__ ∠　_＿__j___j:::::: l::::l　　 　　 三..　　の　　　三
　　三 　　 ：.　 　 て　　　三　　　　　 .|l :::::::::::l:::::: } Ｙ }:::::::::{｀　　　　　 斗:七7 ｱ:::::::::l::::l　　 　　 二　　　　　　　二
　　二 　　 ：.　　　も　　　二　　　　　 .l:',::::::::::::::::::::::　 込::_ﾘ　　　　　 ´}_:::::::/ ./:::::::::::!:: !.　　　　 三..　　｜　　　三
　　三　　　　　　　　　　　三　　　　 　 !::':,:⌒ヽ:::::::::}　　　　　　　 　 　 　 ｀ﾞ　/:::::::::::::l::: !.　　　　 二..　　｜　　　二
　　二　　　　　　　　　　　二　 　 　 　 l:::::｀}　　}::::::∧　　　　 ､ _'＿ ,　　　　/::::::::::::::::!::::!.　　　　 三　　　　　　　三
　 ／／ | l　i 川　| l　i川＼＼　　　 　 l:::::: j　　:::::/ :: ≧　　 _　　　　　 　 ノ!:::::::::::::::::l:::::!.　　　　 二　　　　　　　二
　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 　 　 }_／ 、　{:/::_＿::::::::i:::::::〕￣￣ >く:::::: l:::::::::::::::::l:::::l 　 　 　 ／／ | l　i 川＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〃/　:､　＼｀´　　　ヽ::',:く　＞＜ _ ノヽ:::!::::::::::::::::;:::: !
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {{/ _ 　 ＼ ノ　,. -‐ ´:「⌒丶_＿_ >.:.:.:.:}: l :::::::::::: ′::l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }:} 　 ｀ヽ ﾉ .／{:::::::::',:::ヽ.:.:.:.:L.:.:」:.:.:.:.:/::::l::::::::::::/≧x:!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　漢　東海郡の人　麋竺

　　　　　 　 　 　 　 ,　 -‐―‐ ､
　　 　 　 　 　 　 ／,　　-―‐-､＼
　 　　 　 　 　 ／／ ,. 　-――‐＼＼　　　　　　　　『三国志』の伝の順番では、
.　　　 　 　 ／／ ／::::::::::::::}､ヽ :::: ヽ._>　　　　　　　孔明が序列第一みたいになっていますが……
　　　　　／ _」　/:::::::::::＿:/　ヽ}＿__｣＿,
.　　　 ∠＿_｀ﾄ辻:::::::'´_／　　 ﾉ◯' ！　　　　　　　 実際の序列は麋竺殿が第一で、
　　　　 　 / ::| |l{￣￣‐◯　　　　　　}i　　　　　　　 .次に孫乾殿と簡雍殿、その後に孔明ですぅ。
　 　　 　 / ::: | |lﾄ､　　　 　 　 ￣Z　/l|
　　　　 ./:::::::::| |l|__ヽ、 　 　 　 ´ ／| ｌ|　　　　　　　.関張の扱いはぞんざいなクセに、こういう所はきちんとするという
　 　 　/ :::::::::,ｉ |l|　<ｌ ｀ ー―一 '＾!､| ｌ|　
　　　/ ::::::／ ! ll|　<| 　|￣ >ロ<_}|>| ｌ|　　　　　　　　　　　 　　　　　　_,./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　 　/ :::／ 　 | |l|　<|　　￣ ,ｲﾄ､　|>| ｌ|＼　　　　　　　　　　　 　　 ／:/{.:.:.:.:.:.:ｌ:.:.:.:.:./:.:./:!:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 /:.:.:!:.!:.:.:.:.:.:.ｌ:.:.:.:/:.::/:.ｲ:.:.:.:.:ﾝ:.:.:..ｲ:.:.:,:.:.:.:.:}::λ
　　　　　　漢　琅邪郡の人　諸葛亮　　　　　　　　　　　　　　 ｱ:.:.:.l:.l:.:.::.:.:.:.:ｌ:.:./ｉ:.:/!/.ｉ:.:.:／}:.:.:./!:.::.;:,:.:.:.::!:.:.}ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 ﾅ:.:.:.ｌ:.{:.i:.:.:.:.:λ:i-l/"/~!／ ./:.／-}:/!/ }:.:/:.:..i:.:.ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .ｉ:.:.:.:.:.!､ｉ:.:.:.:.:.:ｌ　ｨ＝〒ﾐヽ ./／　.上∠. !:/!:.:.:i:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.､`,-:.:.:i〈 l:ﾟ::::::::::ll`　　　 ｲi:｡::::::.ﾒ,./:.:./:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!:.:.:.:.:.:.:.:..{〈ｌ:.:.i､ .辷:::::少　　　　ｌ {::::::: ﾉ/:.:/.:.:.:.:.i
　　　　　　当然。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　i.:.:..:.:.:.:.:.::iゝ;:ｌ!　〃￣　　　 　,　 ﾞー‐'.ｲ/ﾉ:.:.:.:.:.::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ:.:.:.:.:.:.:.:.:ｌ. ﾍ:!ヽ.　　　 _ , ‐;-----〟､!/l:.:.:.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　麋竺殿がいなかったら、　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ:.:.:.:.:.:.:i:.ｌ　 ヽ│ゝ､ ｌ"/　,.'.: : : : : : : i- ';.:.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　私たちはここまで来られなかったのです　　　　　　ｉ:.:.:.:.:.:λi　　 .ｨ　／/　./ , ┐　　　　ｌ.}｀}ヽ:.:.:.:ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ:.:.:.:.:.:.:ｉヽ　/ゝ!/_/　 /／　,i 　 　 　 ｌ',. !/i:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　/:.:.:.:.:.:./　ヽ' / /　｀ヽ/　／___ 　　　/´,ｲ　ｉ:.:.:.:.ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.///／´.! ! ｉ　/　 /∨／.／ 　 　//´　　.ｉ:.:.:.,ｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.://／　 　 v.i　i　 /　　ゝ'´: : : : : .!ﾍ!＼　　ｉ:.:.:.:i

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　漢　北海郡の人　孫乾

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.『三国志』によれば、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .穏やかで誠実な男だったが、人の統率は不得手だったとの事。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 上賓の礼で待遇されたものの、軍を指揮する事は一度も無かった
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　 　 　 　 　 /　　 ／　　　 ／｀ヽ/‐ﾆ二 ､　 ＼_　
　　　　　　 /　_∠=-ｧ'　／ｌ　/ヾﾞ'"´´＾､l　ヽ　弋｀　　　　　　　　　　　　　 ,,-''´　　　　　　 　 　 ｀''-､
　　　　　／　　 　 ∠／/ ∧/　 　 　 　 ',　l ヽ　 ＼　　　　　　　　　　　／　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　 　´Z／　　　 /　/! /　′　　　　　_L.A　',　　 }　　　　　　　 　　　./　　　　　　ﾉノ)ﾉ￣￣ﾘﾉ＼　 　 .'、
　　　　 / /　 　 　 l　 l l l　　 　 　 　 ／ l/ ｌ　 〉/ｌ/　　　　　　　.　 　 |　　　　 .,ﾉﾘ'´ '´　　―'´　　＼　　|
　　　　 l　! l　l　/‐-ヽlL_l　　　　 　 〃　__　l　/〈　　　　　　　　 　 　 .|　　　　,'　　´￣｀ヽ　　 　 ''⌒ヽ, ﾘ
　　　　 ', l､l､ l､ハ ∧ヽ　｀_≠ｰ '　 i ィ考`/,r､^ヽ　　　　　　　　 .　　　|　　　./　.（　 ., =､　　　,　., =､ .ﾉﾞ
　　　　　ヽヽ＼ヽ!＼ﾊ.fヾ葵ヽ　　　ｌ　｀´　/ｸﾉ _,、　　　　　　　　　　　 i⌒'ﾘ .|　　`.く_ ・._）　, 〈 .く_ ・_）ヽ
　　 　 　　　 　 ヽf'ヽ＼ ｀´　　　　 　 　 　 /< ＼ヽ-､＿　　　　 　　　 |（.ヽ|ﾉ.　 　 　 ＿ノ　　 '､ヽ＿　　〉
　　　　　　　　　　ゝヾﾍ､　　　　　　 ;　　 〈 ,､ ヽ ヽV 　 ｀＞､　　　　　 .ﾄ､_,ｲ ＼　 　 　 　 （ｃ､,ｨ)　　　 /
　　　　　　　　　 _、Vﾘ｀＼　　　　 `" 　 ／　　 　,ｲ　 ／　　 〉　 　　　　ﾘ ﾉ.| 　 　 　 　 　 ,.へへ、　.イ
.　　　　 　 　 ‐ '´ !::::＼ 　丶.　 -‐　´／　　　／　　 /___ 　 :l　　　　　　ﾉ/　＼　　 　 ､_∠ｨ'lエlｭ.ﾚ　/
　　　 , ‐ ' ´ |　　 ヽ::::::::＼＿｀＞　_.. ﾍ　　　<　/　　ｌ　 　 　 l　 　　　　/ヽ　i　＼　　　ヽ＼ｪｪﾝ/ ./
　 ／ 　 　 　 ヽ　　＼::::::::::::::::〈.　　ヽ::ヽ　 　 V　 　 !　　　　 ',　 　_,, -く　　＼. 　 ｀''-､　 `ｰ一'ﾞ／
／　 /　　　　 　ヽ 　 丶､::::::::/＼r‐〈＼::〉.　　 Vヲj ｌ.　　　　 ,　 　 　 　 ＼　 ｀"''ー―＼＿＿ノ''- ,,_

　　　　　　　　　　漢　東海郡の人　麋芳　　　　　　　　　　　　　　　　　漢　広陽郡の人　士仁

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ,': : : :./:.i: ヽ: : : :.ヽ: ヽ: : : : ﾊ: :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ,': : : : i':ﾞト:x､ﾍ: : : : .,:イ : : : :.:i: :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　|:i: : : :.:i:/　　 ヽi: :./ 　ヽ: i: : :ﾘ: :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　|ﾊ: :'､: :iｨﾁ示　 ヾﾞ 示ぅ､/: :./i: :.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　ヽ: :ﾄ:ﾍ弋;ｿ　, 　 弋;ｿ,:イ:.iﾉi: .i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　　　　　　 `ト ﾊ 　 　 　 　 　 ﾊ: : |: i: :N
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 |:i : :.＞.､.´｀　 .イ|: : : |: i: :.ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | i : : i: ,.ィi ‐ ´　.| i:.: : |: : : : ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|: : :.:.:/ .,ノ　　 　.ゝ|:.:.: |:.:.:i: : :ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 | : : /　/‐‐　 ‐‐‐i. | : : | ｀ ＜: :ﾍ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　漢　河東郡の人　関羽

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.弟の麋芳は南郡太守として関羽と荊州を守っていたが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .個人的感情から仲違いし、反逆して孫権を迎え入れるに至った。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 関羽はそのために敗北したと『三国志』は記す
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

.　　　/; ; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; ; ∧.; ; ;. ;. ;i ;.| ; i ; ; ; i ; ; |.; ; ; i. ;.∧
.　 　 |; ;|; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; ; ;.∧.; ;. ;. ;i ;.| ; i ; ; ; i ; ; |.; ; ; i ;. ;.∧
.　 　 |; ;|; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; -─‐二￣ ; ; ;i ; | ; i ; ; ; i ; ; |.; ; ; i ; ;. ;.∧
.　 　 |; ;|; ; i ; ; i ; ; i ; ; i ; ｲγﾃミ.ヾ㍉; i ; ;| ; i ; ; ; i ; ; |.; ; ; i ; ; ;. ;.∧
.　 　 |; ;|; ; i ; ; i ＞＝≦〃 代:::::ハ 冫| ; ;.| ; i ; ; ; i ; ; |; ; ; ; i ; ; ; ; ; |
.　 　 | 弋; ; 斗代.　　　　　 乂:::::: ｿ´|; |; ; ;| ; i ; ; ; i ; ; |; ; ; ; i ; ; ; ; ; |
.　 　 |; ; ゝ´; ; i ;代 　 　 　 　 ｀"´　 |; i ; ;/; ;i ; ; ; i ; ; /; ; ; ; i ; ; ; ; ;.|
.　 　 |; ; ; ; ; ; i ; i ;く.　　　 　 　 　 　 |; i ;.|.; ; i ; ; ; i; .;.|; ; ; ; ; i ; ; ; ; ;.|　　　　　　　――　死にたい
.　 　ﾉ; ; ; ; ; ; i ; i; ;.丶　　　　　　　　 |; l ;.|.; ; i ; ; ; i ;.∧; ; ; ; i ; ; ; ; ; |
.　　|; ; ; ; ; ; ; i ; i ; ;/ 丶、 -　　　　,.イ.;l.;.|; ; i ; ; ; i ;/,;∧; ; ; i ; ; ; ; ; |
.　　|; ; ; ; ; ; ; i ; i ;/.; ; ;.|; ;ゝ . ─＜　| ;.l; |; ; i ; ; ; i ;|;_;_;_|; ; ; i ; ; ;. ; ;|
.　 ﾉ ; ; ; ; ; ;/ ; ; /; ; ; ; ;l ; ; ; ; ; ; ; _ヽ|.; l ;|; ; i ; ; ; i ;|===!; ; ; i; ; ; ; ; ;|　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:＿＿::..:.:.:｀ヽ､
　八 ; ; ; ; ;/ ; ; /;i.; ; ; ; ;l ; ;. ;. ;γ´|　|.; l ;|; ; i ; ; ; i./==ﾆi; ; ; i; ; ; ; ; ;|　　　　　　　 ／:.:.ﾚ'´ ＿ ＿ ＿ ヽ|:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　./:.:.:.l:.:|／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ|:.:.:.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 /:.:.:./|:.:|ﾊ:.:.:ﾙ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!:.|＼:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　./:.:.:.〈/|:.:|ヘ:.:.|＼:.:l｀x1ﾋｿ|:.|＼ >
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ./:./:.:〈ノ|:.イ示ヽ　 ヽイ示ヾ:.|＼ >ニﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/:./|:< イ.|:.l弋tﾘ　　　　込ﾂ:.:.ト:.ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:/ .|:.|:.<八:.ﾍ　 　　'　　　　ｌ:.:.|ｿ:.从ヽ >
　　　　　　　　あんたがあいつに連座する必要はないわ　　　　　　 　 　 l'　 |:ﾊ:.:ﾄ:.:ﾍ:.:.ヽ 　ｰ ‐　 ィ.:.:.ﾉ:./ﾙ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 '　 ヽlヽ:.:ヽ{r ｌ｀ － ´|/:.:/|:/ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　∧ヾ￣￣r'　　　　 〉　　￣7∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 /　l l:l　 　 ﾚ､二ヽ_/　　 /:// ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　./ 　 l l:ｌ _ ノ .ﾉ― ｙ'´ 　 /://　 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　_／へrl7r ´ 　 <ヽ　 /　　 , '; '/　　　　ト,

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.麋竺は自らを後手に縛って処罰を乞うたが、
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .劉備は弟の罪に連座する事はないと説得し、従来通り厚遇している。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 その後、恥と怒りのために発病し、一年余程して亡くなった
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　 　 　 ．　─…　　、
　　　　　　　 　 ／:.:.:.;.:.:.:.:.:.:.､:.:.:.:..＼
　　　　 　 ___／:.:.:.:∠二二二＼:.:.:.:.:ヽ
　　　　 　 ﾏ':ｲ:.:.:./:.:{!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.:.:.:｢￣}
　 　 　 　 / /:.:.:/:./ハ:.{:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.l＼/
.　　　　　／}!:.:.:l:.:ﾊ{＼lﾊ:.:.:.厶斗:.: 川‐く　　　　　　　　　　 .どうよ？
. 　 　 ／.ｲ ハ:.:Ｎ芹心、＼{ィ笊Y:.:.:.:| ｢ ＼
　　　 i ,/ | l:.:从:.:. 匕ﾘ　､　　匕ﾘ|:.:.:.:| |　　　、　　　　　　　.とうとう皇帝陛下よ？
　　　 | {　| |:.:.:|:.:八"" 、 __,　 ""ﾑ:.:. | |　　 }￤
. 　 　 Ｖ　|/:.:. !:.:.:i:.:＼　 　 　 イ:.:.:.:.∧　、　V　　　　　　　 孔明の口車に乗るのは癪だけど、
.　　　　　/:.:.:./:.:./i:ﾊｉ父ト/ )'ﾄ､!:.:.: i|:.:.:ﾄ _〉　　　　　　　　　あんたにだけはこの晴れ姿を見せておきたくなってね
　　　　 ｲi:i:i:/:.:./｢´ヽ＼,/ /￣｀Ｙ:.:.lト:.:|
　　　 /}i:i:i:/:.:./i:}`ーへ　！ 　 /:.:.: |i:i:i:ヽ　
　　 ./:.:!i:i/:.:./i:i:il≧=､　　:ト､__{ｉ|:.:.:l|i:i:i:i:i:}　　　　　 　　　　　　　　 /////////////////////////////////////∧、
　　/: /i:/:.:./i:i:i:/ 　 ,ﾊ　　|‐ｚｲi:|:.:.:l|i:i:i:i:i:|　　　　　 　　　　　 　 　////////////////////////////////////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |////////ヽ//|/////ヽ//ヽ//////|///////|////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 l////////||＾ヽx//////斗－/ナヽ//l//////l/////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 ゝ|///l///rtテx.|///|l//|//ll////////////|//////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|/////,「 b::::ﾂ'￣"'ll//rテ:::::::tx////////,|//////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|////|/|　""　　　　　　 b::::::y ''|///////|///////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.　 　 　 　 　 /|////|/ﾍ　　　　<　　　　 ""　////////,|///////|、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 |/|////|/./ヽ　　－-　　　　　 /////////∧///////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　//|////|::::::::::::ヽ、　 　 　 ,.. イ////////,∧////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　///|////|:f｀ヽy/´,7 T　´　　 ,/////////∧/////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ////|////|{　　 ∨ヽ_'z-－＜'////////∧///////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／////|////|ゝ　 ｿ__,ﾉ/＿,　∠///////∧/////////////|

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .しかし、劉備が帝位に就く際の
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .上奏文に名があるため、彼の皇帝即位は見届けていたと思われる
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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|　　　　　　　　　おしまい　　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ゝ::::|
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　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ//　　　　　
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜　　　
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　　　　　　　　　　　　果たして彼は報われたのだろうか？
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､
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　　　／（ ●） 　（●）＼
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼ 　　　　　　　「やる夫が正史を書くようです」九周年だお！
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　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／



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　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ 　oﾟ⌒　　　⌒ﾟo　 ＼
　 |　　　　 （__人__）　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. :／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ｀マム :.
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 ／. :／ : ; .: .: .: ; .: .:.l : : : : : : : : : : : : : : : :ﾏ}]: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 ／⌒ヾ . : /.: : : :./.: .: .:l : : : : : : :.l : : : : : : : : : ﾘ: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 ′:/: : : : :/. : .: : |l: : : : :./:.:| .: :.|l : : : : : : l: :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 　 ｉ.: :.ｌ: : : : :/:,ィ===x杉' : /: :,斗ｬ==ミx人: : :.ｌ: |:.
　　　　　読んで下さる皆様のおかげで　　　　　　　　　　　　 　 ｌ.: :.| ｌ: : : i:,ｲ{ {:::::刈/　厶イ {::::::刈　/八: : :|: |:.
　　　　　ここまで話を進める事ができました。　　　　　　　　　 .| {: | |: : : |从 乂こﾘ　　　　　Vこり / :/_): : |: |::.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .{八j |: ｌ: .{ ハ　　　　　　　　 　 　 厶ｲ:{八: :}八::::::..
　　　　　来年もどうかよろしくお願い致します。　　　　　　　　　　　{八}:.∧: :丶　　　　 '　　 　 　.ｲ:.:.| |:::::}从 : ＼:::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 /: : ://∧: :个:｡. 　 ‘ ’ 　 ..イ＼:.:.| |::::::::八: : : ＼:::.
　　　　　それでは、残り僅かとなりましたが良いお年を　　　　　/: : ://,ム{ヽ:.∨〈 ＞.. . ..＜{〉 　 _＼:!:::::::{:::::＼: : : ＼::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 /: : ://:::{∧} ﾄ､.:Vﾆﾆﾆ}{ﾆﾆニ{＿ 厂入::::::|::::::::::＼ : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　 　 ＿__ 　 ,/: : ://::::/　 〉{　}: :∨　 }{ 　 　 ¨¨7 　 }::::::::|::::::::::::::::＼: : :
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　　　　　　　'´, 　ヾ く/
　　　　　∠i　ｌﾉ人））〉
　　　　　　 | (|!|ﾟヮﾟｲl　　 ξ　　　　　　　　　　　　あけましておめでとう。
　　　|＼￣￣￣￣ >>1.　旦￣＼
　　 /＼ ＼　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　今年も「やる夫が正史を書くようです」をよろしくね。
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　＼＃＃ ﾉ　＃＃＃＃＃＃＃＃＃＼　　　　　 お賽銭をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ？
　　 ＼#／＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＼
　 　 　 ＼＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃＃ )

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　. ／／／／／／／／／／／／.|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　　. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　.奉　　 納 　 　 　　| 　／
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|:;|伍|　
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|:.|君|　
|::|　 |　
|;:|神|　
wjvww\　　

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|　　　　　新春サスペンス劇場　　　　　 |:::::::::::::|　　ゝ::::|
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　　　 　 　 　 / | |｀ﾄ ､_:::::::::::::::::::::｀:::ｰ-......__/::::::::::::::＼ヾl
　　　　　　　　　l ﾄ ﾄ. ﾄ､ヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　｀ﾊ_|ヾ 弋弍f'ｰ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　 始める前に注意事項を。
　　　　　　　　　 '´く.　　 'ーｲ　l j､7ァt､__:::::::::::::::::::::::::::::::::::l　
　　　　　　　　　　 rヽ ､　lー'-'ノ_ﾉ∠Lゝト弋ー--　　:::＿:ﾉ　　　 『世説新語』は、
　　　　　　　　　　 ﾍ ヽ--j..-＜}::::::::::::〈.｀　　　　　　　　　　　　　 .後漢末から東晋に生きた名士たちの言行録だ。
　　　　　　　　　　　 ,ﾚ-'⌒:､ 　 ヽ:::::::::::ヽ- 、
　　　　 ,. -‐､　　　 ヽﾆ.:::::;r‐　'´ l::::::::::::::::::::ﾍ　　　　　　　　　　　.従って三国時代の人々も登場するが、
　　　,r'::::.,.-'　　 ｒ'´ ::::ヽ　　 __'Jノヽ::::::::::::::::::ﾊ　　　　　　　　　　 虚構の逸話も多く、全てが真実とは限らない。
　　 /:::::/　　　　|　　 l::: ｀ ヽ､_　ヽ_,ｌ:::::::::::::::::::::l　
. 　 |　:::|　 　 　 |　　 lヽ､__,. ､　';::::::::::::::::::::::::::::::l.、　　　　　　　　 .説話集として、肩の力を抜いて読むのが吉
.　　|　｜　　 　 |　　 |:::::::::::::::ヽ. l::::::::::::::::::::::::::::::|:ヽ
　　 l.　 l　　　　ヽl.　..|::::／::::::::::´:::::::::::::::::::::::::::::::|::::l.
　 　 ヽ　ヽ．__ ノ |　::|:'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　｀ ｰ-　一 ﾍ　|::::ｰ-､.._:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::|ヽ
　　　　　　　　　　　7ﾊ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::|:::ヽ
　　　　　　　　　 ／::|::|:ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::|::::::ヽ
　　 　 　 　 　 ／::::::|:::|:::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::|:::::::::ヽ
　　　　　　　／::::::::::{:::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::|:::::::::::｀

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ｨ‐'￣｀ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::ヽ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::＼
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|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::::::::f ＼::::::::}
|　　　　　　　　　　part6　　　　　　　　　 .|:::::::::::::|　　ゝ::::|
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::ヽ　　∨
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ー:､::::::::::ﾍ
|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ヘ＿
|________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ |:::::::::::::::::::::::::::::::::｀丶、
　　　　　　 　　 ＼::::| |:::::::::ィ !{　ﾊ T tｰr ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶、
　　　 　 　 　　　　` | |ー--ﾚﾘﾙ|rfiﾃ ヽl ｲﾃz rr----――― ' " ´
　　　　　　　　　　　 | |　　　 ヾN ゞｿ 　　 ゞｿ// 　　　　　　　　　　　　　　　「やる夫が正史を書くようです」　おまけ
　　　　　　　　　　　 | |　　　　＞:´|､　 -　　,|`:＜
　　　　　　　　　　　 | | 　　　 |::::::::| ＞　 イ |::::::::|　
　　　　　　　　　　　 | |　 　　 ＞-､＼!　 !／::,-＜　
　　　　　　　　　　　 | |　　/´:::::::::::::{二{}二}´::::::::ゝ-､　　　　　　　　　　　　　　　　　ＡＡで語る世説新語
　　　　　　　　　　　 | | 　 ｌ:::::,:-:::::::://::|ヽヽ::::::::::::::::::!　
　　　　　　　　　　　 | |　 /‐'´::::::::,::V:::::!::∨::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　 　, ' ﾆ}く::／::::::::/:::::／|::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　　　 |　ｰjヽ＼::::::'"::／ヾ !::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 ヽﾆj　} 　＼:／ ＼　|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　 〈:| |Ｖ　 　　 }>､___..>!:::j::::::::::::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|:＼　　 ﾉ::L.. , __.!::::!::::::::::::::::!:::::|
　　　　　　　　　　　|:!.|::::::`ー':::/　 /　 |::::|:::::::::::::::::!:::::!
　　　　　　　　　 　 |:|_!:::::::::::::::/　 /　　|:::::!::::::::::::::::|::::::|
　　　　　　　　　 　 |::::::::::::::::::/　 /　 　.!:::::!::::::::::::::::|::::::l
　　　　　　　 　 　　|::::::::::::::::/　 /　　　 !:::::|::::::::::::::::|:::::::!
　　　　　　　　　　　!:::::::::::／　 /　　　　|::::::|::::::::::::::::|::::::::!

【家政婦は見られた】


　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　）　　　おぎゃあッ！！　 　（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　)　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞
　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　　＜　　　おぎゃあッ！！！　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ　　<　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ　／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││||.賈 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.充 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""


───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .『世説新語』『惑溺篇』に曰く
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　 ﾉ: : : : : : : : i: : : ｉ:.i : | u |:j: : : : : :∧‐/=|lﾊ=- : j: j: : : : :
. / {:..:.: : : : : : |ﾊ-┼|=:{-　}ハ: : : : ;　}/　 ﾘ　'; : :ﾉj/}: : : : :
. 　 : : ｉ : :i:l: : :|　Ⅵx|==ミ　　 ヽ: : :i　　,才ﾆ宀气 　j: : : : :
.　　'; :l: :i从:..:.|　〃 ,ｨ示 ヽ　 　 ＼{　 " 　,ｨ示　 ヽ ﾘﾉ.:/: :
　　人{ヽ{ }/ヽ{　{{　fi:::::しｉｉ　　　　　　　　 fi:::::しii　 }} j/: : :
　 　 　 　 |: : ﾑ ヾ 弋::::::ﾉj　　 　 　 　 　 弋::::::ﾉj　ﾉ /j : : :
　 　 　 　 |: : :lﾊ　 (__)ｰ==　　　　　　　　 (_)ｰ=='⊃　 ;: : :　　　　　　　あなた、男の子、男の子よ。
　　　　 　 | : :j : :.　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i: : : :
　　　　 　 |: : ; : :.u　 　　　　　<l　　　　　　　 　 　 　 l: : : :　　　　　　 .私、とうとうやったわ。
　　　　 　 |: : : : ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | : i : :
　　　　　　|: : : : 八　　　 　 ＿__　　　　　 　 　 し'　 j!:..:| : :　　　　　　名前をつけてあげて
.　　　　 　 |: ; : : : : iヽ　 　 ヾ-=ﾆ二二つ　　 　 　 ,ｲ: : :| : :
.　　　　 　 | i: : : :.:.:|　　＼　　 丶　　　　　　　　／ｌ : : : |: : :
　　　 　 　 |:l : : : : :|　 　 j个x　　　　　 　,.ィ　　　 | : ; : j: :
　　　　　　 |ｌ: : : : :..|‐=ィ/　V　＞ __,ィ≦　 　 　 ,イ /: /: : ;
　　　　　　 |!: : : : : |///　　 ヽ、　　　　　 　　／　|/: /: : /

　　　　　　　　　　　　　　晋　賈充の妻　郭槐　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/　 　 　 　 '.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 §~ヽ{　　 　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 　 　 　 　 ＼, `　､　　 　 丿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 r‐ う⌒!′　　｀ﾞﾞ ‐＜ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　 　 | 　 { 　 　 　 γヽ　＿ §
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂_.ﾉ　 (U ) _ﾉ　 j´　　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂_　　（＿_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀ ー ´

　 　 　 　 　 　 　/　 　 　 　 '.
　　　 　 　 §~ヽ{　　 　 　 　 }
.　 　 　 　 　 ＼, `　､　　 　 丿
.　　 　 r‐ う⌒!′　　｀ﾞﾞ ‐＜ _
.　　 　 | 　 { 　 　 　 γヽ　＿ §
　　　　乂_.ﾉ　 (U ) _ﾉ　 j´　　`
　　　　　　 乂_　　（＿_ノ
　　　　 　 　 　 ｀ ー ´


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈::::::::::::::::::::｀丶､/＿:_:_:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ミ了`ｰ- ､::::::/::::::::::::::::::::::::￣:::::`::::―‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 lミミ　　　(三ｼ`‐---　　＿＿＿:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 lミｼ　　,.　　　　 　　 ヾ三)　　　 }三三三
　　ようやった！　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 .|　 /　　　　　　　　　　　　fi7　 . "　　｀、 :　　　　 _ _　　　 ヾ三ミ三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　,＼__ノし/／　　　　　　 　 　 　 .| !　 '　､==z､ヽ|:　　, '"　　丶　　 ｀}ミミミ
　　これで賈家は安泰！！　　　　　　　　 /　 ..)/⌒　　　 　 　 　 　 　 　 　 |i|　　｀ ｀二彡/　 　 ､ｰ==､、:　　　|ミミﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　￣￣ 　 l⌒＼　　　　　　　　　　　lﾘ　　　　 　_/　　　　 `二ﾆ｀`　　　|ミﾐ/
　　この子は黎民と名付けるでおじゃ！！　　　 　!　　 ヽ　 .,.　''´￣￣￣｀ヾ!:、 　 　f´'′　 :^ヽ　　　　　　　 ,.lミ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..　　　　　　　　　/　　　/／　　　　　　　　　l　｀ :r '´`^'､__,.-､ノヽ、　　　 ,.　" }ｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　／⌒ト､/. 　　　　　　_,. -‐ 'ﾞ´ヽ　｛ ､-- ､:.:＿_　　　ヽ...　 '　　 /｝＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　r-='´　　　　 ヽ　_,.　-‐ ''"´　　　　 /,ハ　ヾ｀ヾｴｴェｪｪ＞-　　　　　, 'ノ 　 ﾊ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 |　　　　＿∠ ノ |　　　　　　　 ,. -, {{（　 ヽ　｀丶｀二ﾆ´　　　　　　／´　　　| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,.　'´}　⌒´　　　　 ｀V　　　　　　　 i　//ヽヽ、 ,ﾍ　　　　　　　　　　,　'´　　　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '´　　　〉　　　　　　 -‐く　　　　　　　 、ヾ、 ＼＼| ヽ、 　 　 　 ,. -,:'´　　　　　／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ヽ　　￣ 　 　　 / 　 　 　 　 ／ヽ、｀`ｰ`､_｀丶＞---_彡'"´　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　ﾊ　　　　　　／|/　　　 　 ／　　　｀ ‐-　、｀　‐--｀ﾆ＝=----――'´／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　晋　郭槐の夫　賈充

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.娘ばかりで息子に恵まれなかった
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .賈充夫婦に待望の男の子が生まれた。
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　 名を賈黎民といった
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
───────────────────────────────────────────────

　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　|　　　もうこれで、李氏の娘たちにでかい顔はさせないわよ　　　.|
　　ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　さっそく乳母を探さねばのう　　　|
　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││||.賈 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.充 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
:.:.:.:/:.::./.:.:./:.:.:.:.:.:.::.:. ;: ::.ヽ
::: ::|.:.:.:i|:.:./ |:.:li､:.:.∧:.:.:.::ヽ.
: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　　　　　　　　　苦労を重ねた賈充の人生が、
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′　　　　　　　　　　　少しは報われたのかもしれない瞬間だった
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !

　　 ＼_人＿人∧从＿人_∧_人_从_/／
　　 　)　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞
　　 ＜　　今帰ったでおじゃ！！　　＞
　　 　<　　　　　　　　　　　　　　　　　(　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
　　 　／＾Y￣∨￣∨^Y^⌒Y^YY^^Y^　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿）　　　　　　　　　 　 　 　 （＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）　 黎民はどうしておる！ （
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (二二二ﾆ/二二ﾆ/二｜二二ヽ二ヽ二ニニ)　 ￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/| |ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ 　　／⌒Y⌒Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//＿/__//＿/__//＿/_| |__ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //＿/__//＿/__//＿/__| |＿ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽ
　　　二二二ﾆ/二二ﾆ/二二二//＿/__//＿/__//＿/＿| |＿_ヽ＿ヽヽ＿_ヽヽ＿ヽヽヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ二二ヽ
　　 //＿/__//＿/__//＿/__///＿/＿//＿/__//＿/＿ | |＿_＿ヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　　//＿/__//＿/__//＿/__//○====○====○======.○=====○===○===○===○ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　 //＿/__//＿/__//＿/__//＿|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬|＿＿|＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ＿ヽヽ
　○====○====○====○===.|　　　|││││││││││││││││||　　.||===○===○===○===○===○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|││││││││││││││││||.賈 ||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴||　　.||
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　|┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬||　　.||
　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　|││││││││││││││││||.充 ||＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　＼／＼／＼／＼／＼／＼|　　　|││││││││││││││││||　　.||＼／＼／＼／＼／＼／＼／
　　／＼／＼／＼／＼／＼／|　　　|││││││││││││││││|￣￣|／＼／＼／＼／＼／＼／＼
　　"""￣￣￣'''''''''''''''"""""￣"""￣￣''''''''''"""""""""""""""""""""""""""￣￣'''''''''""""￣￣￣￣"""""""""

／.:.:.:.:.:.::.:: : : : : : :: : ::ヽ、
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: :: !.:.:. ||/--l/　|ﾉ--ｌ:.: .:.lヾ､
: ::(|:.:.:.:|　‐‐　　 ‐-│::.:/
Ⅵﾍ.:.:.:l　　　_ _ 　 /.:.ﾉ
　　 ＼ヽ､　＿ , イ!::/　　　　　　　　　　　　それからしばらく経ったある日
　　／ ヽ{　　ﾄ､ヽ l:′
　∧＼　 ﾏ三ｿ| .＼
./: : ＼＼ ヾ-〃 ..∧
ｌ; : : : : ＼＼.り／: : :i
i: : : :: : : : :|<Ｖ>| : : : !

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　　　ああ、旦那様、お帰りなさいませ。　　　　　　　　　　　　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　　　若君なら、今私のお乳を吸っておりますよ　　　　　　　 ＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ

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　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /;:;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/､;:;:;:;:;:/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ{;:;:＼;:;:/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.i;/＼;:;:;X､＿＿＿＿＿＿＿__j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,....､　　　　＿＿__　　　　　　　　　 　 　 ﾘ (ﾐ､ヾL;:__;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 ヽ..._／二二二ト､ r‐ュ　　　 　　　 /_,, ｀´ .:　r=｀､` '' ‐r―--＝=〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　ｒ┴┴‐┼──‐弋三三マヽ　　　　 / ﾄｭﾐy　　 ｀~´　　,ノ::::::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j　 ￣＞──┴─　､:.:.:.|─‐９|<7|l　 　　,'　｀`ラ, ,ｨｴ二丶、^ヾﾐ:::::::::::::ｨﾍ
　　おお、笑うと可愛いのう。　　　.f'　 ７´ ´¨｀ヽ｀ヽヽ:::::::__ヽ|}}─ j|^:|Yl 　 　 !　 ,.. /　.: 'ヾﾋi≧ｧﾐ　,}::::::::::ノｸﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j 　､l::;′　　　Y:::::l:::l::::{　ヾ!|!ｭ:.:.:l|:::V 　 　 ﾞl,/ (;'　,rぅ､、　　　　 ,':::::r'"(.イ
　　赤子がこうも可愛いとは。　　 l　　l:::|　　　　 ||:::::|:::|::ﾊ　　＼_:.:.:ﾄ､::ﾄ＿_,,.ｨ'l ﾍ`ﾆ"´　ヽ　　_,.　,':::ｸ>-ﾍ-ゝ､、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 ｀ヽヽ ＿_ノ/.::/::/:::::/ヽ　　　￣ヽr‐'´　/l'! lﾄﾐ三=ァｨ` ,:" , ,ﾙｲ /:.:.:.::/ ﾘ ｀`t､ー-
　　この可愛さは、　　　　　　　　　 '　 ／ マ＝∠∠∠∠ -'"　 　 　 　 ∨ 　 {i,ヽ丶-‐ '"ノ ,/,／:::://:.:.:.:.:/ /　　　 ヽ:::
　　後世に伝えねばならぬ　　　　　' 　 　 ﾊ::::｢ -r ､　　 　 　 　 　 　 　 ∨ 　ヾ.丶.,＿_,, -‐'"　 ／ﾉ:.:._／／　　　　　}::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　ﾊ::::∨　 ヽ　　　　　　　　　　　ヽ、　 ゝﾐミ三ニ＝≦,,ムﾆ彡'"　　　　　 ノ::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　ヽ:::ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　　＼'"::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::丶､＿＿,,r ''":::::::

───────────────────────────────────────────────
　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .賈充が外から帰宅した際、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .賈黎民は父を見て喜びはしゃいでいた
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　か　　　　　　　　|: : : :ノ
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　　　げ　　　　　　　　l ¨￣｀
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　＠＠＠＠＠＠＠＠＠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　　　ああ、旦那様、いけません！　　　　　　　　　　　　　　　|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　　　そのようになされては……！！　　　　　　　　　　　　　 ＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ

【どう見ても旦那の不倫場面を目撃した奥様の図】

　　　　　　　　　　　　 |: : : : : / : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　 |: : ＿/ : : : :/: : : : : : : :}: : : : : : : : : : '
　　　　　　　　　　　　 |: {: :/ ⌒ヽ/｝: : : : : : : :}: : : : : : : : : : 〕
　　　も　　 　 　 　 　 |斗ﾃ圷ﾐ、（ }: : : : : : : 人: : : : : : : : :ｌ |
　　　　　　　　　　　　 K{ ん)ﾊ 　 ノ: : }: : :／⌒}＼: : : : : : ｝|
　　　の　　　　　　　　|　乂::リ 　ー=斗斥ミ、 ﾉ: : : : : : :}V八
　　　　　　　　　　　　 |::::::::::　　 　 　 ﾉ ん)ﾊ V}ﾉ: : :ﾉ: :ﾉ: ＼＿__ﾉ
　　　か　　　　　　　　|　　　　　　 ; 　　乂:リ ﾉ八／:／ : : : : : :ノ
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　::::::::‐=彡'::|ﾉ＼__: : ｰ＜
　　　げ　　　　　　　　l　　　ｰ=　,,_　　　　　 /: : : |　　　　 ¨￣｀
　　　　　　　　　　　　 l＼　　 `　 　 　 　 .: : : : : : |
　　　　　　　　　　　　 |　 ＼___　　 ,:　イ: : |: : : : : |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 / ＼:|: : :|: : : : : |




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　うぬは可愛いのう　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　　　 口吸いなんていけません　　　|
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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .賈充は乳母の手元に身を近付けて賈黎民に口づけした
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　 |: {: :/ ⌒ヽ/｝: : : : : : : :}: : : : : : : : : : 〕
　　　も　　 　 　 　 　 |斗ﾃ圷ﾐ、（ }: : : : : : : 人: : : : : : : : :ｌ |
　　　　　　　　　　　　 K{ ん)ﾊ 　 ノ: : }: : :／⌒}＼: : : : : : ｝|
　　　の　　　　　　　　|　乂::リ 　ー=斗斥ミ、 ﾉ: : : : : : :}V八
　　　　　　　　　　　　 |::::::::::　　 　 　 ﾉ ん)ﾊ V}ﾉ: : :ﾉ: :ﾉ: ＼＿__ﾉ
　　　か　　　　　　　　|　　　　　　 ; 　　乂:リ ﾉ八／:／ : : : : : :ノ
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　　　げ　　　　　　　　l　　　ｰ=　,,_　　　　　 /: : : |　　　　 ¨￣｀
　　　　　　　　　　　　 l＼　　 `　 　 　 　 .: : : : : : |
　　　　　　　　　　　　 |　 ＼___　　 ,:　イ: : |: : : : : |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　ﾄ､ 　　　　　／　 　　　　　　　　　　　＼　　　　 ,:ｲ
　　　やっと行ってくれたわね。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　＼_＿＿/　　＿＿＿　,,),,) ＿＿＿　ヽ＿／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　|　　　　 ..:::ヾ::::::ヾ:::::::::::/　　　ヾ::::::::::/　　|　　　/
　　　けれど、旦那様がこれほど子煩悩になるとは……　　　　 ＼　....::::;;;;ジ:::::::　ヾ;;;;;/　　　　 ヾ;;;;;/　　 |;;::. シ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ￣￣￣|:::::::::::::::::　　i￣i￣i￣i　　　　　|￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 ヽ:::::::::::::::::::￣￣￣￣￣　　　ノ

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.これを郭槐が遠くから見ていた。
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .悪い事に、夫が乳母と愛し合っていると誤解してしまっていた
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ〕／
　　　　　　　　　　　　´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: :＼_,ﾆﾆﾆ＞'
.　　　　 　 　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ー―: : : :＼⌒ﾆ＞'
　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼＜
　　　　　　　　　／: : : : : :/: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :{＼: : : `rー‐'｀＞=- __　 　 /⌒v-
　　　　　　　 ／: : : : : : :/: : : : : : : : : : : : :/＼: ::レ'⌒: : :i{: : : : : : ＼`＜_________｀＞,/　〕l　　`ｰ┐
　　　　　 _／: : : ::}: : : : { { : : :i: :ﾊ: :-‐<{/:::::::::ヽ{x-=≪Ⅵ : : : : : : :__＞‐' `＜______/　／⌒ヽ__ /＞=- ___
　　　 　 ｀　￣￣/: : : /{八: : :{/／ｘ=ミ、::::::::::: 〃ん沁　}〉＼: : : :＞: : ＼　　　 {___ /　　　　　　＼_______/⌒Y¨7ｰr‐┐
　　　　　　 　　ノ}: : :/ : : : : Ⅵ::::〃ん尓:::::::::::::::::: 乂:ツ:::::::|ﾉ}/⌒ヽ:: : : : :＼　　　 {　　　　　　　　 ）＜:/　⌒ヽ(_ノｰ＜＞=-
　　　　　　　　　ﾉ: : {: : : : : : :i〔::〈{　乂ツ:::::::::、:::::::/／/／ |ノ　　　 ＼: : : : : ＼　　}/　　　　　 }　/　　〈,..-‐=､}_____________
　 　 　 　 　 　 ⌒{八: : |: {: 人＼ /／/／:::::::}⌒ヾ::::::::::::::::｝　　　　 　 ＼: :ヽ: : ＼/　　　　　　{ /　　／　　　　＼　`ｧ＜__
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .嫉妬深い彼女はそう思うやいなや……
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
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　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　f''`⌒(　　　　　,,,,　　　　　　　　　　　　　　　!:(',,,,　　　　　 　　　　　　　　　::,,,,,、...
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .……乳母を殺害してしまった
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
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　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　 ￣/: . :|: /!:|:ﾊ: .:|: :|: .＿|　　 ア
　 　 　 　 　 　/: . l:ﾙﾍ:.从∧:|: ﾊ:ヽ 　　　ハ
　　　　　　　　N; : Nゝ　　 '　'ﾙ'　ﾘﾊ. 　 　ハ
　　　　　　　　 ﾚ: .ハ　 r ,二 .ヽ　　ｲ 　 　ハ
　　　　　　　　　/; ;ｌ　　|V:::::::::V 　 ﾉ　　　.ハ
　　　　　　　 ／: . ∧　 l:::::::::::/　　ヽ. 　 　ハ
　 　 　 　 ／: . ／ 　ヽ　`ｰ '"　　　ｲ　　　ハ
　　　　／: . ／　　　 .ハ _ ..　 ＜/:/　　　 ハ
　　　/: . ／　　　　 　l:/　　　　 /:ｲ　　　　ハ
　 }ﾆ>＜} 　 　 　 　, / 　　　 ／: ∧ 　　　ハ
　　/: .l　　, rfｵ-－ '　　　　/: .／ヽﾚ　　　ハ
　 /: ./ ／　ヽマｺー､　＿{＞＜}r-､ | 　 　ハ
. /: ./ /　 ,　　ヽ ﾏj　 ´ｒ‐/: . :|二ニ |　　　ハ
ｲ: ./ /　 /　　　ヽ ﾏfﾁ イ: . : .|　　 く 　 　 ハ
ﾊノ /　 /　　　　 ＼ ／ N:. :.:.:|　　l　〉　　 .ハ
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　/　 /　　　　　 /　　　　　 Vリ　　| |／| ∧
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　　　　_ノ: : : : : '; :i{ハ{: :.:i:i::!　ｉ::{.: : : :.}::i 　 j人: : :i/: : ::/:}:.:ヽ
　　　　 ＞: : ､: : :Ⅵ ,人: 从{x j:ﾉ＼: :人{,.ィ≦ミⅥ{: :; :/: : : : :ミ=-
　　 /⌒ヽ: : : ＼: :V/ ,ｨ:宍ﾐ ヾ　　 j/　　,ｨ:宍ﾐ ヽﾘ:/:/:i |＼: : ＼
＿,/::｀ヽ ⌒ヽヽ: : ミ= {::::::::::ｲ 　 　 　 　 {:::::::::::i　}》j/: :l |⌒ヽ⌒´　　　　　　　　さあ、黎民。
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:::::::＼::::::::::‘, 　 l: :人　　 　 　 __＿＿＿,　 　 　 /{ : : : : |　　 l／::::::/:::　　　　　お母さんがおっぱいあげるからね～
:::::::::::::::::::ヽ:::.,　 l: :i : ＼　 　　 ヾ{⌒⌒V　 　 　　 ， : : : |　　 j:::::::::;:::::::
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　｛ j! .:i!, 　 　 　 :i| ､j{ {! { !iノｲ.:.:.}:i:　 　 i:i:ﾄ､:i{ |:i /.:;′; :./ヽ:.　　　 i|　＜. ___
　 V{ :i:{,　　　　　:i{＼N{｀辿i{ {.:.:.:.}:ｉ:〉　　i:i{､{≧ﾚ'_}ｲi: /ﾚ'　 }i:　　　 ﾘ _＿.彡'
　ノﾍ :i::.　　　　　:i{　,　／￣{_ ﾐ､ﾉノ ＼　i:{:. `7/⌒j／＼ 　ﾉ ;:　　　}:_ ＼
ー―乂_〉、, 　＼ Ⅳ〃　.' 羸｀Yく:.:.:.:.:. )ヘ',　'′.' 羸｀.　 %'イ 　 　 j｢￣⌒　 __
. /＼＿　 }!j　　 个〈:{　 弋鳧_ﾉ 　ヽ:.:.::.　 　`　 弋鳧,ﾉ　 }:〉｝　/: ﾉ'} 　 　_／ﾌ⌒ｱ　　　　　どうしてよ？
〈 : : (_ 　 `|ﾄ､　 　＼ `　　 ￣　 　 　 :.:.}　 　 　 　 ￣　　´_厶ｲイ　|}￣　　］( : :j :〉＼
_{ :／: ＼　|! }＼ト--`　　 ￣　　　　　.:ﾉ　　 　 　 ￣　　 　 .:|:i{　　ﾉ;　　　　}_〉: :/　　　　　 .どうして
. 〈: : : : ;ﾉ ｛V　 　 ∧　／/／/／/　　　　　 ／/／/／/　/i:|:i!　./ ′ 　_/⌒: /　　　　　　 私のおっぱい吸わないのよ？
　 V.: ,:´＼ ':　.　 　 :i:.　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / :i:|:ｉ　.j i| 　＿}): :／
　　＼: : ;_ﾉ j　:　 　 :|:i:.　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 , {　:i:j:!　:{ j}／⌒:／　　　　　　　　 .どうしてどうしてどうして……
. 　 　 ＼｀7′i、　　 :i:i}＼　　 　 　 r ―‐ ､　　　 　 ／ :{ ;　{:!　:ﾚﾉ.: :}_ノ
_ 　 　 　 ｀{　:i{ }　 　 i:i|!　　　　　　 ｀ こ ¨´　 　 　 　 　 {jV,i:!　 |{ノ⌒　_,
..　　　　　！ :i|ⅱ　　 :ｉ|!　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 rｰ{! }i:j　 .ﾘ 　 　 　 _　　　　　　＼＿_人＿人从＿人＿人从／
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‐=ﾆ=- ..,_　　 ‘， 　　　|!: : :)t._　　　 　 　 　 r―' : :／ 　 ′/　　　　　_,,.. ‐=ﾆ二　 ￣￣）　　　　　　　　　　　　　　(￣￣
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　　）　　　おぎゃあッ！！　 　（　　　
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　　　　/-‐ﾆ三三三　 ､っ　　 rﾐ
　　　 /三ミﾐ三三彡　　ﾆ ､　　ﾆ､
　　　,'三ミﾐ三彡ｼ　 ::ｨ でi､　 .rｯl
　　　{ﾐ{.r-､ヾﾐﾐｼ　　 ::｀＝＾:　 ﾄ {　　　　　　　　　　　　　何故急に黎民の食欲がなくなった！？
　　　｀ﾐヾ ヽヾﾐ゛　　　　　　r､ _) .}　
　　　　ヾ二 　ﾐ　 ::/ ／　 ＿ﾆ_ /　　　　　　　　　　　　　どこかにこの子を救える医者はおらぬか！！？
　　　　　 ﾄﾐ 　　 ::' /　 ／-'-'ｱ/
　　　　　/　.: ::::.:.: i :　::ヾｪｪｼ:./
　　　　 /7　 ::'　.　,-、ヾ｀一 /
　r-一∧＼:::　　:::::::｀ー-､‐<,-､.　　　　　　　　　　　　　＿_ ,ノ: . : . : . : . : . : ./: . : . : . : . : . : . : . ヽ: . : . : . : ＼
.f ヾ　 :::::ゝ ＼＿＿＿／/::::::ﾉ ﾉー､　　　　　　　　　　　　￣/: . : ／ . : . : . : |: . : . : . |: ﾊ: . : . : . : .',: . : ､ . : . : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　＿,ム-:.': . : 彡: /:._:..|､: .､: . : V_,.L:ノ: . : . : |: . : .',: . : . ＼:＼ ／L
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　≧: . : . : . : . : :/／ l | ヽ:ヽイ:「!　ヽ: ｌ: . : . :.|､: . : l . ',: . : .ﾏ７　　 1
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ￣「:`ーァ_: ノ/ ： .| |　 ＼:.l: ﾄjミ　l:ﾊ: . :.:ｌ::| ヽ-: l: . l: ヽ: .V　：　「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　|: . . :l: .| ..１　： lN　 ／, ‐.､　}! j'　ヽ: .:N,.‐-ﾐ,:.l: . |: ､:＼!　：　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　',: l . ヽ:|: │ .： |　 /　 l fil l　'′　　 ∨/-､　}!ﾊ: .|＼ｊヽj.　：　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 lN: . : .|: .:|　.： |　 {!　弋¨ﾉ　,_　　　　 ,'fiｌ } / ハ: ﾄ､:ｌ │　：　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 |ハ: .:.:|: .:1　： ! ( ￣ ｀ー ' ノ´ 　 　 弋¨ﾉ　∧:j: l　　　７　　/
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　, :': ./!: . :／{∧:ハ: . :ヽ　　, -- ､ 　 　 　 　 　ﾊ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :.／: . :.∧:.:1　：　|: ＜`ー‐-' - 'ニ､ー 　'". .イヽ: . : |
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./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .賈黎民は乳母を慕って泣き続け、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .他の者の乳を飲まなかったため、遂に死んでしまった
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .その後、郭槐にはとうとう嗣子が生まれなかったというお話
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .
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　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::: : : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　了::::::::::::::::::::::::::: : : : : : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｌｨ::::lヘ:へ::|::::::::::::::::::::::::::::::「
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　＼ﾄ､(ヽ::::|:::::::::::::::::::::::::::rﾉ
　　　　　今の話によって、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　ヽ´::::|::::::::::::::::_;､::ﾙ′
　　　　　郭槐は娘共々晋代の悪女の代表格にされている。　　　　　　　　　　　　｀ ‐lイ::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 　 　 　 　 /⌒ヽ､::::ヽ
　　　　　……だが、この定説には疑問が残る　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|::::::::::::::｀¨´!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 　 ヽ__;:---─ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　ヽ::::::::;､::::l´
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 ｀ ´ ｀ ´

　　　　　　　　　　　　 |: : : : : / : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　 |: : ＿/ : : : :/: : : : : : : :}: : : : : : : : : : '
　　　　　　　　　　　　 |: {: :/ ⌒ヽ/｝: : : : : : : :}: : : : : : : : : : 〕
　　　も　　 　 　 　 　 |斗ﾃ圷ﾐ、（ }: : : : : : : 人: : : : : : : : :ｌ |
　　　　　　　　　　　　 K{ ん)ﾊ 　 ノ: : }: : :／⌒}＼: : : : : : ｝|
　　　の　　　　　　　　|　乂::リ 　ー=斗斥ミ、 ﾉ: : : : : : :}V八
　　　　　　　　　　　　 |::::::::::　　 　 　 ﾉ ん)ﾊ V}ﾉ: : :ﾉ: :ﾉ: ＼＿__ﾉ
　　　か　　　　　　　　|　　　　　　 ; 　　乂:リ ﾉ八／:／ : : : : : :ノ　　　　　　　　　ですよねー
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　::::::::‐=彡'::|ﾉ＼__: : ｰ＜
　　　げ　　　　　　　　l　　　ｰ=　,,_　　　　　 /: : : |　　　　 ¨￣｀
　　　　　　　　　　　　 l＼　　 `　 　 　 　 .: : : : : : |
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　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 / ＼:|: : :|: : : : : |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,. :-:.' ｰ ' ¨ :.ゝ.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　何故かと言えば、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　.ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′
　　　　史書と『世説新語』における郭槐の人物像が噛み合わないためだ　　　　 ヾ!＞ｰ- ´｀-- ＜ｲﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　く;;;;;;;;;;;;i;!;;;;;;;;i;!;;;;;ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　i､__,,/ 　!､__,,!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ'′　 `ｰ'′

　 　 　　　 ,.:´: : : : : : : : : : : : : ヽ.
　　　　 　,.': : : : : : : : : : : ',: : : : : : ヽ､
　　　 　 ,':.:;':.:.:;'.:.:.;'.:./.:;'.:.:|i:';:.:.:.:.:.:.::`､｀ゝ
　 　 　 ,':.:.i:.:.:.i:.:/i:.:/i:.:ﾊ:.:l:i:.:.i:.:i:.:.:.';.:.:',
　　　 /ｲﾊ:!:.:.:l:/ i/ ﾉノ ﾉリﾘハﾘ:!:i:.:.!:.l
　　　　i/!:.:!:.:.;;;;;;;;;;;;;;;;　 　 ;;;;;;;;;;;;;;l:.!:ﾊ!
　　　　　∨|:.:.!　　　　　　　　　 ﾉ/i/ﾉ
　　　　　 　ﾍ!:|　　　　　　　　　ﾉ!/′　　　　　　　　『世説新語』に注釈を付けた劉孝標は、
　　　　　　 　ヾ!＞ｰ- 　 -- ＜ｲﾘ　　　　　　　　　 .この逸話に関して、己の意見を述べている
　　 　 　 　 （;;;;;ｿ⌒)￣｀´￣(⌒ヽ
　　　　 　　　ヽ;;=;;/＿_,,､＿/;;｀ソ
　　　　　　　　 〉;;;;;;;;ｿ:/Ａ.i:ｌ;;;;;;!′
　　　　 　 　 ノ｀;;;;;;;;;;i;!＿__i;!;;;;;ゝ、
　　　　 　　（_;;;;;;;;;;;7;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;）　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　,ｨ二=-' --＜ __
　　　　　　　 ｀￣￣￣´｀￣￣￣´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿　　／: : : : : : : : :｀ヽ:.v‐―┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:o:::o:〉: : :.∥: : : : : : : : : ヾ:o:::o:|--､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l:o:::o:/: : /:.i{: : : :|: : ＼: : : : ヾ::o:|::o:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾo:/ : /:|: :i{: : : :| , -: ヽ.: : : :.l:o〈:::o:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　|:::{: : l :|:.-}乂: :jｨ泛i刈: : : :}:|::o:}:::l'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　l:o|: : |:,ｨi芯 　｀　乂りj!.|:|.､;!:}-<__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｱ乂: {!. vリ ,　　　　ﾉｲﾉ_ﾉ: :ヾl__}､
　　　　　正史スレの読者の皆さん、初めましてですね。　　　　　　　　　　 .|ゝ-　　 ,..　￢　　　|: : : :　: : :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |: :八 　乂_ ノ 　 ,ｨ |: : |: : : : : : :.＼
　　　　　孝標は字で、本名は劉峻って言います　　　　　　　　　　　　　　 ./: /: : :≧s｡ _　イ , /: :/=- ､: : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : l: : : : : },ｚf>ｰ '"/: :/ニ/ﾆﾑ : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l: : : 乂: : :ﾉ「:::r..,￢.{: :/ニ/ニﾆﾑ: : : : : ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: : : : ヽ{ﾆ乂仆-'l=Vニ='ニニﾆﾑ : :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ー-/:!ニＹ.　 |ニニニlニニニﾑノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ﾆ|ﾆﾆ|　　|ニニニ!ニニﾆﾆﾑ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　梁　平原郡の人　劉峻（字：孝標）

　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　＞.::＞´: ＿_: ヽ-'￣:.＞､
　　　　　　 ＿＿.∠:.／:.,..＜: : : : : : : : :⌒ヽ:.＼　＿_
　　,===-､/:::o:::o:::ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : <::o:::ヽ
　　l::o:::o::!:::o:::o:::o::!: : : : : : : : , : : : : : : : : : : : : : :ヽ:o::!
　　ヽ::o::､!:o:::o:::o::ﾉ : : : : i: : : :! ｌ : : : : ヽ: : ､: : : : : :ﾏﾉ
　 　/:::o::,!:::o::::::o::{ : :./: : l＿__l:.l!: : : : :i:,ﾍ: :.l : : : : : ::.
.　 /:o:::o:ｌ::o:::o:::o::l : :l: :/´:.:./ ｀!l: : : : ﾉl'⌒: !: : : : :ﾍ:.:l
.　 l＿＿_l,-----､ﾉ: : !:.l,z=Vミ, !l: : : :/.:!,,zxV,}:.:l: :.:}: !: l
　　ゝ=ｧ=/￣｀Y´: : : :lV''爪_ﾊ ヽl:.:／ﾚ'.'z_x,｀ヽ:,!: /,ﾉV　　　　 .傅暢の『晋諸公賛』にはこうあります。
.　　／:o:{:::o:::_l^＼: : :l　乂:乃　 ﾚ'　　 弋沙　./:ノﾍ
　　 ゝ'⌒/￣: .､　 ヽﾍ}　｀￣´　　　 ､　 ー‐'　"}::,ヽ}　　　　　　.郭槐は賈皇后の生母であり、
.　 　 　 /, : : l : :＞...._　　　　　　　　 　 　 　 .:-'⌒´　　　　　　 性格は気高くて明るく朗らかとしていた。
　　　　//: :.:.,l : :l: : : .〕､　　　　 ､ 　_, 　 　　,.::l
　　 ／:/: : :/:l: : l : : : ::.　>､　 　 　 　 　 ..イ: :l　　　　　　　　　 賈皇后に世嗣がいなかったので、
　／: :/: : :/:.∧:.:!: : : : :ﾍ　　＞　　_ ..イ: : :.!: :.l.　 ,､　　　　　　 .義理の孫に当たる
.:': : :./: : :/:./:.:ﾍ.ﾍ : : : : :ト､ 　 　 ∧: :.!: : : l : :ｌ Y　!　　　　　　 皇太子司馬遹を心に懸けて愛し、常に励ましていた。
: : : /: : :/ノ:.__＞ヽ}: : : : :;!.　＼　 l!. ヽ:l: : : :!: :.ｌ. !　!
: : /: : :/,　´　　--.＼ : : ｌ　 　 ,.ヽ.l,ﾍ ∨: : :,-／ヽ. !　　　　　　 賈皇后にも太子を大切にするよう説いていた、と
: /: : ://､　,　´　　　 .ﾏ: ,!三≧x､ }!ｿ_〉=}:./.〈,-- .｀i
/: : : l:.!　 ｀ヽ　　 　 　 !:ﾉ三三三}ﾆﾆ!三l:.}　l_r-._　!
: :,ﾍ: l l　　　　＼.　　　l:'三三三ｼ!ニ,!三l:.ヽ└-{　 l
: {!　ヽ.!　　 　 　 ﾍ.　　l!＝┬≦三「.i≧=!: .:＼　 　 !

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　　　／.:.:.　　　　　　　　 ＼
　　/:,:.:.:　 ／　　　ヽ　　　　＼　　　　　　 .
　/.:.l:.:.:/:/　　　:/ 　',　:l　　 ヾ`ｰ　　　　　.『晋諸公賛』は傅嘏の孫に当たる傅暢が執筆した書物。
./!:.:.|:.: l/　 〃 /　j　}　:|　 　 ﾊ　　　　　　.
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/|　l 　ｌ }　　　　　 .傅暢は八王の乱の頃の晋で官吏を務め、
　N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/　ﾚ　ｨ=ﾄ | /| ∧j　　　　　 .永嘉の乱を経て、後趙の石勒に仕えた経歴を持つ人物である。
　　ヽﾑ:.} c;_j　　　　c;ﾘ ﾙ iﾚヽ　　　　　　
　 　 `ﾍ:ゝ　　　 .'　 　 小/　　　　　　　　 .東晋の干宝や孫盛とは
　 　 　 ヾ:{＞､ _　ｨ＜}/|/　　　　　　　　　.異なった立場の人によって書かれた点が重要だ
　　 _, ｨr'´ヽ｛ __＿`}　ヽ､_
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　　　　　　　　　　　　 |: : : : : / : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　 |: : ＿/ : : : :/: : : : : : : :}: : : : : : : : : : '
　　　　　　　　　　　　 |: {: :/ ⌒ヽ/｝: : : : : : : :}: : : : : : : : : : 〕
　　　も　　 　 　 　 　 |斗ﾃ圷ﾐ、（ }: : : : : : : 人: : : : : : : : :ｌ |
　　　　　　　　　　　　 K{ ん)ﾊ 　 ノ: : }: : :／⌒}＼: : : : : : ｝|
　　　の　　　　　　　　|　乂::リ 　ー=斗斥ミ、 ﾉ: : : : : : :}V八　　　　　　　そう。
　　　　　　　　　　　　 |::::::::::　　 　 　 ﾉ ん)ﾊ V}ﾉ: : :ﾉ: :ﾉ: ＼＿__ﾉ
　　　か　　　　　　　　|　　　　　　 ; 　　乂:リ ﾉ八／:／ : : : : : :ノ　　　　　私は気高くて明るく朗らかな女。
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　::::::::‐=彡'::|ﾉ＼__: : ｰ＜
　　　げ　　　　　　　　l　　　ｰ=　,,_　　　　　 /: : : |　　　　 ¨￣｀　　　　　 世の悪女と同様に語られるのは心外よ
　　　　　　　　　　　　 l＼　　 `　 　 　 　 .: : : : : : |
　　　　　　　　　　　　 |　 ＼___　　 ,:　イ: : |: : : : : |
　　　　　　　　　　　　 |　　　　 　 / ＼:|: : :|: : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.:.:´￣.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.｀:.＜ , --...､ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _ ／:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:-.､:.:.:.:.|::o:::o::}'::o::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 r‐:':/:.:.:.:.:.:〃:.:.∥:.:.:.ヽ:､:.:.＼:.:|::o:::o::|::o:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 　 　 l::o::|:.:.:.:.:.∥:.:.:.:|!:.:.l:.:.:.|:.}､＿:ヽ|::o:::o::}:::o::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:o::|:.:.:.:.:.:|!:.＿ !{:.:.|:.:.:.|ﾉ´ヽハ}ゞ-,--'-- .'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 }::o:|:.:.:.:.:.|!´ ヽ:} ヽ{ﾍ:.l　,ｨ笊ﾞ㍉,:.{::o:}::o:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂_:､:.:|!:.:|!　,ｨ笊ミｘ　｀ '^ヾソ /ｲ:.｀:.:T^´
　　　　『晋諸公賛』に従えば、郭槐は賢明な婦人です。　　　　　　　　　|::V乂{:､ i{'^ヾソ　　 　 ´　´ |:.:.:.:.: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´|.:.:.:.:ヽ:.､　 ´　　　｀　 ,　　/:.:.:}:.:.:..
　　　　こういう女性が　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:.:.:|.:ゝ-＼　　　 ｀　　　 .ｲ:.:.:.:|:.:.:.:..､
　　　　嫉妬にかられて我が子を死に追い込むでしょうか？　　　　　　 /.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:}:≧=―　-　´ ,:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:.:.:.:.:,!､:.:.:.:./二{　＼　　 / :.:.:.:.:∧､.:.:.:.:.: ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ:.:.:.:./ﾆ=､:.:.{ﾆニヽ.　 ＼/　|:.:.:.:.{ﾆﾆヽ:.:.:.:.:. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:.:.:ノ!ニﾆヽ:.!ニニ ＞-､,､/_ヽ:.:.:|ニニ}:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l:.:/:..:.|ニﾆﾆヽニニ|:::::::::|::::}:::::::＼!ニニ.:.:.:.:.ﾉ

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　　　　　　　　　　　　　　　　>. : : ／,: : : : : : :.｀ ､‐┐
　　　　　　　　　　　 　 _l二>: : :,: : : i{ : :､: : :､: : : ヾ> ￢
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　　　　　　　　　　　　 └': :∨ヽ:>　　 ｀　 　 ﾑｲ: :.|: : : :l
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　　　 　 　 　 　 　 ／: : ---|: :/ / {:≧.　´/ |: |: :/.--: : : :.
　　　 　 　 　 　 ／: : : :--- }:/ : |　＼._／　,: : V ---- : : : :.､　　　　　　　乳母の時と娘の時で
　　　 　 　 　 ／.: : : : : ---ﾉ' : : |__,､-v- ､ | : : } ---- : :＼: :＼　　　　　 .相手への情が異なったんでしょうか？
　　　　　　　/: :/: : : : : ---!: : : :{--､}--く_｀!: ヽ|-/.-- : :ヽ :､ｰ.､ヽ
　　 　 　 　 l : i{: : : ;.､: ---V､: :l:::::::::{::::::}:::::∨､:|:/ -- : : : }: :}　 ):,!　　　　それとも齢を重ねて、
.　　　 　 　 乂八: :/ ,}ﾍ---}-.ヽ!:::::::::> <::::::::::/}'/ -- : }:／∨　∥　　　　 考えが変わったんでしょうか？
　　　　　　 　 　 ∨ .′|---| --ヾ:／! | {＼:,ｲ-/}---!ｲﾉ
　　　　　 　 　 　 　 　 ,---ﾉ---!ヾ::ﾉ. ! ､:::::ﾉ--.|---,}　　　　　　　　　　　まあ、いずれにしても……
　　　　　　　　　　 　 /--./----|　　｀:::... Y----ヽ--|:､
　 　 　 　 　 　 　 　 -- /----ノ_-､_}_|__｀|------.､ '--
　　　　　　　　　　　--./ｨ㌢´::::::::::::ヽ.///;|-------:､.--
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￣￣￣￣￣￣＼　　　{o::::o:| /　|: : : : l: :j／笊芋弐芍ミ＼: : |: : ＼|彡⌒{くりてi}　∨: :| : : ∧:o::|　　 う　　 こ 　 い
　 　 　 　 　 　 　 ＼ 　 ＼:::::l,::ｏ::|: : : : l: : 彡⌒{くりてi}　ゝ ＼|＼: : l　 、 父匕ン＿i|: : |: :./／＼|　　 よ　　ま　　た
　 あ　 な　 真　　　|　　　}o:::o:::::l: : : : :＼: : ｉ､ 父匕ン_　　　　　 ＼|　 　 ￣　 　 　 |: /: :/ﾞ⌒l　 |　 　 　 　 で 　 人
　 な　 ん　 顔　 　 l　 　 {:::o:::o:∧: : : : :ｉ|＼| ￣　　　　　　 　 ﾉ　　 　 　 　 　 　 　 |/|: /レ　′ l　 　 　 　 考
　 た 　て 　で 　 　 |　 　 ＼::o:::o:::＼: :.从　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |//　 /／｜　　 　 　え
　　　　 こ　　　　 　 .!　　 　 _ヽo::／ｏ::＼: :.ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /_／/::o::|　 　 　 　て
　　　　 と 　 　 　 　 !　　 ／:::o:::}:::o::::o:::}＼∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : :/:￣｀|　 　 　 　な
　 　 　 言　 　 　 　 !　　 ＼o:::o}o::::o::::::l: : : : 丶　　 　 　 　 　 r 　 ￣丿　　　　　 　 /.: : :/ : : ＜　　　　 　い
　 　 　 う　　　　　　.!　 　 　 ⌒´￣￣|: : : : |: : : ＼　 　 　 　 　 ￣　　　　　　　　　／.: : :/.: : : :/:|　　　　 　と
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　　　　けど、この話をこれ以上詳しくやると、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<ノ⌒´:> 二>　　　　　 --　´　,〈:l
　　　　今後のネタバレになるので、このあたりにしておきましょう　　　　　　　 /: : : :l: : : : :l个s｡ 　 　 　 　 ｲ: : !
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