273以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/24(日) 22:08:55.388vbU43xf0 (12/15)


-執務室-

ドアバーン

天龍「おい、提督!どういうことだよ!」

提督「ん?どうしたんだ、天龍?」

ゴスロリ天龍「どうしたじゃねーよ!俺はサンタにア○ニを頼んだのに、この服は何だ!」

提督(何だ!と言いながらきっちり着てるし)

提督「似合ってるじゃないか」

吹雪「可愛いです♪」

キット「中々お似合いですよ」フォンフォン

ゴスロリ天龍「に、似合ってるって?当然だよな。何たって、俺は世界水準軽く超えてるからな///」

提・吹(チョロい)

龍田「失礼しまぁ~す。天龍ちゃん、ダメじゃない。ドアを開ける前にちゃんとノックしないとねぇ~」

天龍「おう、わりい。それより龍田。提督たちが俺の服似合ってるって///」

龍田「あらぁ~良かったわねぇ~」ニヤニヤ

提督(龍田の奴、天龍で遊んでないか?いや、まぁ、実際似合ってるしいいか)

天龍「今から皆に自慢して来るぜ!」

提・吹「いってらっしゃい」

龍田「では、失礼します」

バタン

吹雪「さっきの天龍さんの服って、本人のリクエストでは無いんですよね?」

提督「その様だな。でも、何だかんだで本人も気に入ったみたいだし、結果オーライだ」

キット「そうですね」フォンフォン


274以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/24(日) 22:12:12.458vbU43xf0 (13/15)


コンコン

磯風「磯風だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

磯風「司令、見てくれ!」E:謎の剣

提督「ん?何だソレ?」

磯風「エクスカリバーだ」

提督「エクス・・・カリバー・・・?」

磯風「そうだ。エクスカリバーだ。他の鎮守府の私の間ではこのエクスカリバーを持つのが流行っていると聞いたんでな」

提督「そうか・・・磯風は俺を殺したいほど憎んでいたのか。すまなかった」

磯風「司令?何を言っているんだ?」

提督「さあ、一思いに。いや、少しだけ待ってくれ。遺書を書いておく。『ここを訪れし少女たちよ、君らに吹雪を託す』っと」

吹雪「司令官?(汗)」

提督「遺書も書いた。心残りはあるが、仕方ない。さあ、一思いにやれ」

磯風「吹雪、司令は一体どうしたんだ?(汗)」

吹雪「分かりません(汗)」

キット「アドミラル、一体どうしたのですか?」フォンフォン

コンコン

夕張「夕張です」

吹雪「夕張さん、助けてください!」

夕張「!?」

ガチャ

提督「吹雪、キット、止めれくれるな!何があったか分からんが、磯風を追い詰めた俺が悪いんだ!」

夕張「え?あの・・・(何この状況)」

磯風「夕張!」

吹雪「夕張さん!」

夕張「あの、一体何がどうなってるの?」

磯風「私がサンタから貰ったこの剣を見せたら、司令が一思いやれと言い出したんだ」

夕張「ソレってもしかしてエクスカリバー?」

磯風「そうだ」

夕張「何でエクスカリバーで?」

夕張(エクスカリバー。あれ?何かあった様な?・・・。そう言えば提督って)

夕張「磯風ちゃん、その剣を廊下に置いてきて」

磯風「何故?」

夕張「いいから急いで!説明は後で!」

磯風「分かった」ダッ


275以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/24(日) 22:13:37.248vbU43xf0 (14/15)


夕張「提督、落ち着いて聞いてください」

提督「夕張、止めないでくれ。俺は磯風を傷付けてしまった。命をもって償うしかないんだ!」

夕張「いえ、ですから、磯風ちゃんのエクスカリバーは山羊座の必殺技ではありません」

提督「その通りだ。カプリコーンの・・・ん?カプリコーンでは無い?」

夕張「はい。アレはアーサー王が持つ伝説の剣のレプリカです」

提督「アーサー王ってアレか?おたくの騎士の?」

吹雪(おたくの騎士?円卓じゃなくて?)

夕張「そうです!某有名な小学5年生のナントカちゃん人形が好きなキングⅡ世と愉快な仲間たちのアレです!(何か色々ごめんなさい。でも、横井って人が悪いんです!)」

磯風「司令、もう大丈夫だろうか?」

提督「取り乱してすまなかった」

磯風「私が司令を憎むはずなど無かろう。大丈夫、私が護ってあげる」

提督「陸の上では俺がお前たちを護ってやらないといけない立場だ」

磯風「提督は優しいな」

提督「そう言えば、夕張は何をしに来たんだ?」

夕張「あれ?何しに来たんだろ?」

吹雪「もしかして」

夕張「さっきの騒ぎのせいで忘れちゃったじゃないですか!」

提督「スマン」

夕張「仕方ないので、思い出したらまた来ます。何だったかな・・・。あー、モヤモヤするー!」

キット「物忘れはふとした瞬間に思い出します。得てしてそういうものです」フォンフォン

提督(キットに言われてもな)

吹雪(キットはコンピュータだから物忘れなんて無いんじゃ・・・)


276以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/24(日) 22:14:21.398vbU43xf0 (15/15)

クリスマスグラのはっちゃんが持ってるのってシナモンスティック入りの紅茶?
だとしたら、良い趣味をしてらっしゃる。
でも、頬が少し赤い感じがするから酒?
しかし、酒にシナモンなんて入れるのか?林檎かレモンの様な物もグラスに付いてるよな。ライムが付いてる酒なら見たことあるけど、酒のことはさっぱり分からん。
シナモンの使い方って紅茶、カレーのスパイス、シナモンシュガー、お菓子類の材料位しか思い浮かばない。

本日はここまで。


277以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 00:46:06.94pOGie4d2o (1/1)

乙 しかし同じ声なのに雲龍にロンゴミニアドを持たせようとするやつは少ないな


278以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:51:09.49fSyb7FU10 (1/10)

今年は宣言通り、モニターの前に(ねんどろいどの)吹雪が居るぞー!
改二じゃ無い方もお迎えしないと。
あとfigmaのしば吹雪も。アニメ版の方は・・・うん、いいや。

昨日の続きいっきまーす。


279以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:52:27.67fSyb7FU10 (2/10)


-12/25 夕方 執務室-

提督「海外勢と今年来た新人は全員集まったな」

吹雪「はい。皆さん、集まってます」

提督「では、これより今夜のパーティについての注意事項を話しておくので、よく聞いてくれ」

一同「はーい」

提督「アイオワとウォースパイトには去年も話したから覚えていると思うが、我が鎮守府では諸事情により七面鳥は出さない」

アイオワ「そう言えば、そんなこともあったわね」

ポーラ「どうしてですかぁ~?」

提督「もし、瑞鶴から爆撃されたいのであれば、彼女の前で七面鳥と言ってみるといい」

ポーラ「は、はい!絶対に言いません!」

吹雪(一瞬で酔いが醒めるとは・・・。やっぱり空母の爆撃って怖いんですね)

サラトガ「提督、ガングートが居ませんよ」

提督「あれ?本当だ」

吹雪「何処に行ってしまったのでしょう?」キョロキョロ

提督「ロシアでもクリスマスには七面鳥を出すのか?」

一同「・・・」

提督「誰も知らないか。まぁ、大丈夫だろう。七面鳥の代わりに今年はミュ○ヘンの唐揚げを用意しておいた」

ビスマルク「ミュ○ヘン?わざわざドイツまで唐揚げを買いに行ったの?」

吹雪(ドイツに唐揚げってあるんですか?)

グラーフ「そうか。ビスマルクは知らなかったか」

ビスマルク「?」

グラーフ「ミュ○ヘンと言うのはこの国のビアホールだ。私も連れて行ってもらったことがあるが、あそこの唐揚げは絶品だ」

ビスマルク「ふーん。楽しみにしてるわ」

提督「伝えることは伝えたし、解散。パーティは一時間後開始だから遅れない様に」


280以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:53:52.83fSyb7FU10 (3/10)


-食堂-

提督「では、クリスマスパーティを始めよう。乾杯!」

一同「かんぱーい!」

ワイワイ

ガヤガヤ

夕張「メぇぇぇ~~リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁースぅ!!ひゃーーーーはっはっはっはっはっーーーーーーーっ」

吹雪「夕張さんはどうしたんですか?(汗)」

提督「分からん(汗)」

吹雪「とりあえず」

提督「そっとしといてあげよう」

夕張「ちょっと、提督!ノリ悪いですよ!」

提督「夕張さんのテンションが高すぎるだけだと思います。はい」

夕張「何でそんな他人行儀なんですか!」

提督「わたくし、夕張さんのテンションに付いて行けません」

夕張「もー!もっと受けると思ってやったのに!」

提督「?」

夕張「今の岩本エッキスですよ」

提督「あー、通りで。何か何処かで見た様なって気がしたんだよ」

夕張「ようやく分かってくれましたか!では、提督も一緒に!メぇぇぇ~」

提督「ゴメン。俺、あのマンガ好きじゃない。黒歴史認定してるから」

夕張「酷い、酷過ぎますぅ~(涙)」

吹雪(さっきから夕張さんのテンションが変ですが、酔ってるんでしょうか?)

提督「ゲームの方は好きだけど、それでも、3、5、6、7は無かったことにしていいと思ってるからな」

夕張「酷っ!酷すぎます!」

提督「5、6に登場したあるキャラなんて公式に存在を抹消されるって扱いを受けているんだからいいだろ」

夕張「まー、そんなもんですよねー」


281以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:55:01.48fSyb7FU10 (4/10)


雷「この唐揚げ美味しい~!」

電「なのです!」

響「ハラショー!」

暁「暁は一人前のレディだから、唐揚げなんてお子ちゃまな物は食べないわ」チラッチラッ

ビスマルク「中々美味しいわね」モグモグ

プリンツ「美味しいですねー、ビスマルク姉さまー♪」

暁「・・・」ジー

ビスマルク「ビールが進むわ」ゴクゴク

響「暁は要らないと言っているから、遠慮せず暁の分まで食べよう」パクッ

暁「あー!」

響「どうしたんだい?」

暁「な、何でもないわ!」

電「二つ目食べるのです」パクッ

暁「うぅ・・・」

電(段々可哀想になってきたのです)

響「暁は要らないんだろ?」

暁「唐揚げなんて子供っぽい物は・・・」

響「美味しそうに食べているビスマルクさんや、プリンツさんはレディじゃないと言いたいのかい?」

電(でも、ビスマルクさんは大きい暁ちゃんと言われているのです)

暁「そんなことは・・・」

響「変な意地を張ってないで食べたらいいじゃないか」

雷「そうよ!司令官が買って来てくれたんだから、食べないと失礼よ!」

暁「・・・。いただきます」パクッ

モグモグ

暁「美味しい!」

提督(暁のレディ論はよく分からん。無理して大人ぶる必要は無いだろ)


282以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:56:24.68fSyb7FU10 (5/10)


夕立「吹雪ちゃん、飲み物が無いみたいだし、貰ってきたら?」

吹雪「うん、そうするね」

睦月「毎日クリスマスならいいのに」

漣「毎日ごちそう。キタコレ!」

吹雪「鳳翔さーん」

鳳翔「あら、吹雪ちゃん。飲み物を取りに来たの?」

吹雪「はい!このブドウジュース美味しそう!」

鳳翔「果汁100%ですよ」

吹雪「じゃあ、これ貰いますね」

鳳翔「どうぞ」

夕立「吹雪ちゃん、お帰り」

吹雪「ただいま」

睦月「何を貰ってきたの?」

吹雪「果汁100%のブドウジュースだよ」

夕立「美味しそう~、後で夕立も貰ってこよっと」

鳳翔「あら?提督用に用意した巨峰サワーは何処に行ったのかしら?ポーラさんがワインと間違って持っていったのでしょうか?」

~数分後~

吹雪「それでね~司令官ったら、ケッコンしたのにキスもしてくれないんらよ~」

夕立「吹雪ちゃん、様子がおかしいっぽい」

漣「姐さん、どうしたお?」

吹雪「どうもしないお!あはははは!」

睦月「確実におかしいにゃ」

提督「皆、楽しんでるか?」

吹雪「あ!しれいかん、だいしゅき~。えへへ~」スリスリ

提督「え?え?」

夕立「さっきから吹雪ちゃんの様子がおかしいっぽい」

漣「ご主人様~、姐さんはコレを飲んでから様子がおかしいお!」つブドウジュース

提督「ジュースだろ?」クンクン

提督「!!!」

夕立「どうしたの?」

提督「この匂いまさか・・・」ゴクッ

提督「これ酒だ!」

睦月「えぇー!」

漣「通りで様子がおかしい訳だ」


283以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:57:49.36fSyb7FU10 (6/10)


提督「誰だ!吹雪に酒を飲ませたのは!ポーラか?隼鷹か?」

ポーラ「いくらポーラでも駆逐艦の子に飲ませたりしませんよぉ~」

隼鷹「あたしも知らないよ」

那智「当然、私でも無い」

伊14「イヨも知らないよ」

鳳翔「提督、ごめんなさい!ジュースと間違って巨峰サワーを渡してしまった様です」

提督「鳳翔さん・・・。俺は吹雪を連れて帰るので後はお願いします。ほら、帰るぞ」

鳳翔「申し訳ありません」

吹雪「だっこ~」

提督「よいしょ!っと」

吹雪「えへへ///」

提督(こうやって甘えられるのも、悪くは無いんだが・・・酔ってない方が嬉しいよな)

ガングート「提督を銃殺刑に処すなら今がチャンスか」

響「同志ガングート」

ガングート「どうした?同志ちっこいの」

響「バカなことは止めておいた方がいい」

ガングート「吹雪が酔いつぶれた今が最大のチャンスだ。このチャンスを逃がす手は無い」

響「忠告はしたよ」

ガングート「案ずるな。私は失敗しない主義だ」

金剛「ヘーイ、ガングート!ちょっと話があるネー」

酒匂「ぴゃー」

浦風「面白そうなことを考えてる様じゃねぇ」

高雄「馬鹿め、と言って差し上げますわ!」

愛宕「これは見過ごせないわねぇ~」

夕立「最っ高に素敵なパーティ始めるっぽい?」

山風「パパを殺そうなんて・・・許せない」

川内「夜戦しよっか」

翔鶴「・・・」ニコッ

瑞鶴「爆撃」


284以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 22:59:00.53fSyb7FU10 (7/10)


山城「不幸だわ」

扶桑「そうね、山城。とても不幸ね」

グラーフ「アトミラールに手を出そうとはいい度胸だ」

鈴谷「何か楽しそうなこと考えてるじゃーん」

蒼龍「昨日の出撃で江草隊が何機か落とされちゃったから、熟練度を上げるための的が欲しかったんだよね~」

飛龍「私も友永隊の演習相手が欲しいなぁ~」

陸奥「あらあら」

時雨「皆でお話しようか」

春風「ガングートさん」ニコッ

榛名「榛名は大丈夫じゃありません」ハイライトオフ

夕雲「うふふ」

赤城「クリスマスを邪魔する人は許せませんね」

加賀「ここは譲れません」

瑞穂「合戦用意!ですね」

香取「これは躾が必要ね」

鹿島「提督さんに手を出そうなんて許せません!」

伊19「提督から何をしてもいいと言われてるのね♪」

大和「ここだと皆さんに迷惑なので場所を変えましょうか」

摩耶「おう!そうだな」

鳥海「私の計算だと、お仕置き部屋が最適かと」

鳳翔「では行きましょう」

ズルズル

ガングート「あぁーーーーーーーーーっ!」

響「はぁ・・・。だから忠告したのに」

ポーラ「あれぇ~、一気に人が減った気がしますが、どうしたんですかぁ~?ヒクッ」

響「皆、二次会に行ったよ」

ポーラ「えぇー!ポーラも行きたいですぅ~」

響「二次会と言ってもポーラさんの想像しているものとは違うよ。ここで飲んでた方がいい」

ポーラ「そうなんですかぁ~?」


285以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 23:00:33.85fSyb7FU10 (8/10)


-別室-

金剛「さて、どうして提督を殺そうとしたか話してもらいましょうか」

夕立(金剛さんの話し方が変わってる。もう本格的にダメっぽい)

ガングート「えっと、その・・・」

摩耶「はっきりしやがれ!」

ガングート「ひっ」

高雄「摩耶、ダメよ。怖がってるじゃない。さあ、何もしないから(ただし、事と次第による)話してちょうだい」

ガングート「ち、鎮守府を赤に染めたくて」

リシュリュー「ふ・ざ・け・な・い・で!」

酒匂「ぴゃーっ!提督の血で染めるなんて許せない!」

ガングート「ち、違う!」

サラトガ「この場合、赤とは共産主義のことです」

酒匂「そうなの?酒匂、知らなかったー」

アイオワ「まだ赤の生き残りが居たのね。これは教育が必要よ」

ガングート「な、何をする気だ!」

アイオワ「朝までビデオを観るだけよ」

北上「テレビとDVDプレイヤー持ってきたよー」

大井「早速始めましょう!」

ガングート「や、止めろぉぉぉぉ!」


-提督私室-

吹雪「だいしゅき~」スリスリ

提督「ほら、部屋に着いたぞ。ちゃんと布団で寝なさい」

吹雪「はーい。おやすみなしゃ~い」バタン

吹雪「」zzz

提督「もう寝たか。吹雪には酒を飲ませない様に気を付けないと」


286以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 23:01:24.58fSyb7FU10 (9/10)


-翌朝 食堂-

ガングート「シホンシュギサイコウ、シホンシュギサイコウ、シホンシュギサイコウ・・・」

提督「ガングートの奴どうしたんだ?」

吹雪「どうしたんでしょうね?」

隼鷹「ひゃっはー!次持ってこーい!」

伊14「じゃんじゃん持って来てー!」

那智「まだまだ序の口だ!」

ポーラ「まだまだ飲み足りませ~ん」

提督「あいつ等、何時まで呑んでるんだよ・・・」

ザラ「提督、おはようございます。ポーラを知りませんか?」

提督「あそこ」ユビサシ

ザラ「!!! 直ぐに止めさせます!」ダッ

提督「頼む」

伊13「イヨちゃん、いい加減にしないとお姉ちゃん・・・泣くよ・・・」

提督「予想通りの惨状と言うか」

吹雪「平常運転ですね・・・(汗)」

提督(そういう吹雪も昨晩は酷かったんだけどな)


287以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/25(月) 23:01:50.80fSyb7FU10 (10/10)

本日はここまで。


288以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:11:43.19dwLDB5Op0 (1/12)

>>277
なるほど、そういうネタもあるのか(ロンゴミニアドって何だ?⇒ぐぐる⇒アーサー王の槍か)
今度、雲龍の杖をしれっとロンゴミニアドに変えてみようかな。


289以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:12:59.49dwLDB5Op0 (2/12)

ぴゃぁぁぁぁーっ!
武蔵確立アップキャンペーン始まってから二回目で武蔵キター!
ぎゃぁぁぁsjejisgfuortklu?!
(現状)全艦娘コンプじゃぁぁぁぁぁ!ヒャッハァァァァァーッ!

随分、待たせやがって・・・。長かったぞ、カカロットォ!!!

本日分、始まります。


290以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:14:07.29dwLDB5Op0 (3/12)


-12/31 夕方 執務室-

夕張「提督、今年も全自動蕎麦打ちマシーンの準備が出来てますよ!」

提督「よし、では食堂で蕎麦の生産を始めてくれ」

夕張「了解です!夕張、出撃します!」

ガチャ

バタン

吹雪「もう少しで今年も終わりですね」

キット「このまま平穏に新年を迎えられるといいのですが」フォンフォン

提督「深海棲艦もわざわざ年の瀬に働きたくは無いだろう」

キット「そうだといいのですが」フォンフォン

吹雪「去年も一昨年も年末は何も無かったから、今年も大丈夫・・・だといいんだけどね」

提督「何かあれば全力で叩き潰してやればいいさ。無粋な奴等に慈悲は無い」

キット「そうですね」フォンフォン


291以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:16:09.76dwLDB5Op0 (4/12)


-夜 食堂-

提督「少し早いが、今年も年越しパーティを始めよう。皆、お疲れさん!」

一同「お疲れ様です!」

提督「では、乾杯!」

一同「乾杯!」

夕張「今日の晩ご飯は夕張特製蕎麦ですよ!後で感想聞かせてね!」

一同「いただきます」

提督「うむ。良い出汁だ」

吹雪「美味しいですね~」

夕張「そうでしょ!ちょこちょこ弄って改良したんですよ」

提督「流石、蕎麦好きの夕張だな」

夕張「それほどでも///」

~しばらく後~

霧島「皆さん、お食事は終わりましたか?」

一同「はーい。終わったよ~」

霧島「では、ここからはショータイムです。まずは磯風さん、雪風さんの出番です」

磯風「磯風だ」

雪風「雪風です」

提督(二人とも何で艤装を装着してるんだ?)

磯風「これから二人で」

雪風「一発芸をやります!」

磯風「ミュージックスタート!」

♪~

雪風「雪風が西瓜を投げるので、磯風がエクスカリバーで受けます!」

磯風「準備万端だ。いつでもいいぞ」

雪風「では、投げます!えい!」ポイッ

磯風「ふん!」ザクッ

雪風「えい!」ポイッ

磯風「ふん!」ザクッ

提督「確かにこれは艤装が無いと無理だ」

長門「私は艤装を使わなくとも余裕だ」

提督「うん。君は余裕でしょうね。それにしても西瓜なんてどうやって用意したんだ?」

山雲「山雲が~ハウスで栽培したんですよぉ~」

提督「よくあんな使い方に許可を出したな」

山雲「食べ物で遊ぶなら許可しませんでしたけど~、ちゃんと食べるからと頼み込まれたので~、許可しました~」


292以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:18:07.80dwLDB5Op0 (5/12)


磯風「司令」

雪風「しれー」

提督「やらんぞ」

雪風「えー」

磯風「司令も立派な刀を持っているじゃないか」

雪風「吹雪さんを抱きかかえられる筋力があるなら、西瓜なんて余裕ですよ」

提督「君ら、重心って言葉知ってる?」

磯風「当たり前だ」

提督「だったら、飛んできた西瓜を刀で突き刺したまま姿勢を維持するのと、人を抱きかかえるのとどっちが楽か分かるだろ」

時津風「余裕、余裕」

提督「よし。じゃあ、刀を貸してやるからやってみろ」

時津風「えぇー、無理、無理ー!」

霧島「と、いう訳で西瓜はこの後、秋津洲名人の手によってフルーツカービングが施されます」

秋津洲「秋津洲名人じゃないかも!メイジン・アキツシマかも!」

霧島(正直、どっちでもいいと言うか、違いが分からない)

霧島「えー、メイジン・アキツシマの手によってフルーツカービングが施されます」

秋津洲「それでいいかも。超一流のモデラーの腕を見せ付けてやるかも!」

秋雲「秋雲さんのデザインしたイラストを彫ってもらうよー」

霧島「完成までしばらく掛かるので次に行きましょう。お次はポーラさんたちによる歌謡ショーです」

ワー

パチパチ

ポーラ「ポーラ歌いまぁ~す。ミュージックスタート」

ポーラ「今日は大晦日だ酒が呑めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

伊14「明日は元日だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

隼鷹「明後日も正月だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

那智「明々後日も正月だ酒が飲めるぞ~、酒が飲める、酒が飲めるぞ、酒が飲めるぞ~♪」

提督「またか・・・」

吹雪「またですね・・・」


293以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:18:44.12dwLDB5Op0 (6/12)

今年も全日本酒飲み音頭をネタにしまくった・・・と思っていたら、今回が最初だったでござる。
大晦日だから最初で最後だな。


294以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:20:58.14dwLDB5Op0 (7/12)


霧島「お次は江風さんの出番です」

江風「今年は山風の姉貴も一緒にネタやるよ!山風の姉貴!」

山風「え、でも・・・、本当にやるの?」オドオド

江風「ちゃんと練習した通りにやれば大丈夫だって!」

海風「お姉さんも付いてるから大丈夫だよ」

山風「うん・・・」

江風「ミュージックスタート!」

~中略~

山風「地球上に提督は・・・何人いると思っているの?」

ザワザワ

ナンニンダ?

山風「35億。あと5000万」

提督「そんなに居る訳ねーだろ!そんなに居たら今頃、深海棲艦を殲滅してるわ!」

吹雪「その通りです!」

漣「ご主人様、今のはブルボンって芸人のネタですよ」

提督「ブルボン?お菓子のメーカーか?ホワイトロリータってお菓子が好きだな」

漣「流石、ご主人様!よっ、ロリコン!」

提督「どうせ俺はロリコンですよーだ」

漣「冗談ですって!暁ちゃんや朝潮ちゃんならドン引きもんですが、姐さんは初期艦だから特別ですよね!」

提督「いいんだ。どうせ俺なんて」

漣「もー義兄さん、いい加減にしてください!」

吹雪(今、義兄さんって)

提督「今、何て?」

漣「ご主人様、いい加減にしてくださいって言ったんですよ。まったく、冗談の通じないご主人様には困ったものですね」

提督「そうか?」

漣「そうですよ」


295以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:22:24.30dwLDB5Op0 (8/12)


霧島「お次は霰さんです(去年の一件があるだけに一抹の不安が・・・)」

霰「んちゃ。霰です。一発芸やります」

大井「また地球を割るんじゃないでしょうね?」

霰「!?」

北上(図星って顔してるよ)

霰(こうなったら・・・)

キュィィィィーン

提督「何の音だ?」

吹雪「何でしょう?」

霰「んちゃー!」

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ンチャー

ドーン!

提督「か、壁に穴が・・・」

朝潮「何てことを!申し訳ありません、司令官!この朝潮、姉妹の不祥事を身をもって償います!司令官、介錯をお願いします」

提督「」ポカーン

吹雪「司令官、大変です!早く朝潮ちゃんを止めないと!」ユサユサ

提督「あぁ・・・何だか冷たい風がピューピュー吹いてるな」白目

吹雪「朝潮ちゃん!お願いだからバカなことは止めて!」

朝潮「吹雪さん、止めないで下さい!切腹して詫びるしかないんです!」

金剛「アサシオー、バカなことは止めるネー!」

曙「クソ提督!何時まで寝ぼけてるのよ!」

ベチン!

提督「・・・。朝潮は何をしているんだ?」

曙「霰がやったことの責任を取るために切腹するって言い出したのよ!」

提督「マジかよ!?朝潮、止めなさい!」

朝潮「止めないで下さい!」

提督「建物は妖精さんの力で修復できるから!」

朝潮「でも!」

霰「ごめんちゃい」

提督「ほら、霰もちゃんと謝ったから!」

朝潮「ですが」

提督「俺がいいと言ったから、それでいいんだ!バカなことは止めなさい!」

朝潮「分かりました」

提督「霰、頼むから一発芸をやるならもっと大人しいネタにしてくれ」

霰「はい」


296以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:23:48.74dwLDB5Op0 (9/12)


霧島「大変なことが起きましたが、気を取り直して行きましょう。お次はヒトミさんとイヨさんです」

伊14「イヨよ」

伊13「ヒトミです・・・」

伊14「姉貴と二人で一発芸やりまーす!」

伊13・14「クローゼットの中はダニのパラダイス♪」

提督(またやらないといけないのか?)

伊13・14「・・・」ジー

提督(はぁー、やっぱりか)

提督「ふぁーっ!」

伊13・14「もう食べたい放題、やりたい放題、なにしてくれとんねん♪」

榛名(双子であることを生かした息ぴったりの芸!これなら榛名と霧島も!)

霧島「お次は伊勢さんと日向さんです」

日向「特別な瑞雲を貴方にあげる」

伊勢「あったかいんだから~♪」

提督「昔、あんな芸人居たな」

吹雪「居ましたね。彼らは何処に行ってしまったんでしょう?」

提督「分からん。だが、日向は何故そこまで瑞雲を布教したがるんだ?」

吹雪「日向さんにとって瑞雲は特別なんでしょうね」


297以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:24:28.07dwLDB5Op0 (10/12)

伊13・14って双子では無いらしいけど、深海側に居た時は深海双子棲姫って双子だったよな。
この姉妹は一番謎だ。
村雨・夕立も双子らしいけど、良く分からん。


298以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:25:58.95dwLDB5Op0 (11/12)


ゴーン

ゴーン

サラトガ「あの音はもしかして、ジョヤのカネですか?」

提督「よく知ってたな」

サラトガ「はい。速吸から教えてもらいました」

提督「速吸から?何だか嫌な予感が」

サラトガ「108回鐘を突くことにより108の魔星を封印するんですよね?」

提督「やっぱり・・・。一つだけ訂正させてもらうと、108の魔星ではなく、108の煩悩だから」

サラトガ「そうなんですか?」

速吸「リシリューさん、今聞こえている鐘の音は除夜の鐘と言ってですね」

提督「速吸さん、海外出身の艦娘に嘘を吹き込むのは止めてください」

速吸「嘘なんて教えてません!深海棲艦=108の魔星です!」

提督(何を間違ってこんな風になってしまったんだ?)

秋雲(うんうん。順調に布教が進んでるね。あのマンガはヨーロッパでも人気だって聞くから良い感じに広まって行くね)

~しばらく後~

提督「あと5分で今年も終わりか」

暁「暁はレディだから今年こそはカウントダウンに参加するわ!」

提督「今年は起きてたのか?無理して起きてる必要は無いんだぞ」

暁「一人前のレディにとって年末のカウントダウンに参加するのは当たり前なのよ!」

電(夜眠らないようにとお昼寝してたから、起きているだけなのです)

~4分後~

一同「5、4、3、2、1」

提督「明けましておめでとう!皆、今年も宜しくな!」

一同「宜しくお願いしまーす!」

吹雪「無事、新年を迎えられましたね!」

提督「ああ、本当に良かった。今年も宜しくな!」

吹雪「はい!今年も頑張ります!」

提督「もう少ししたら俺は寝るけど、正月だからってハメを外しすぎるなよ」

ポーラ「らいじょ~ぶれすよぉ~」

提督「もう既に大丈夫じゃないだろ」

ポーラ「らいじょ~ぶれすって~」

提督「うん、まぁ、程ほどにな」


299以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/12/31(日) 23:26:35.57dwLDB5Op0 (12/12)

来年の掛け軸って誰作だろ?
今年がアイオワだったから、ガングートかリシリュー辺りが候補かな?

今年はここまで。
来年もぼちぼちやっていきます。


300以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 22:49:59.59FSFkPOnY0 (1/16)

今年もぼちぼち進めていきます。


301以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 22:51:49.03FSFkPOnY0 (2/16)


-執務室-

榛名「提督。提督にお願いがあります」

提督「どうした?」

榛名「榛名に指輪を下さい」

提督「・・・。悪いがそれは出来ない」

榛名「榛名は二番目、いえ、例え十番目だとしても大丈夫です。側室でも構いません!」

提督「榛名、俺は最初にジュウコンはしないと皆の前で宣告した。その上で吹雪に指輪を渡したんだ。榛名もそれで納得してくれたよな」

榛名「はい。でも、提督のことを諦めきれません。提督のお好きな鄧麗君の歌にもありますよね。私は待つ身の女でいいんです」

提督「榛名」

榛名「それでもダメだという目をしていますね」

榛名「分かりました。貴方を殺して私も死にます!」

提督(!!! いつの間に胴太貫を!?)

榛名「この刀は介錯をするための物ですよね?」

提督「確かに名前の由来はそうだが、どちらかと言うと、某有名泥棒一味のストーンリバー氏が持っている物凄く良く斬れる刀をイメージして造ってもらった物だ」

ジリジリ

提督(不味い!ジリジリと詰め寄られている!仕方ないセイバーで応戦して取り押さえるしかない)

榛名「榛名も直ぐに後を追います」

提督(無い?セイバーが無い!?)

ピタッ

榛名「やっぱり無理です。榛名には貴方を殺すなんて出来ません」

提督「榛名、いい子だから刀をこちらに渡しなさい」

榛名「でも、こうすることは出来ます」スッ

提督(刃を自分の喉元に!?)

提督「早まるんじゃない!いいから刀を渡しなさい!」

榛名「こうすれば榛名は提督の中で生き続けられます・・・さよなら、提督」ニコッ

提督「榛名ぁぁぁぁぁぁ!」


302以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 22:55:49.45FSFkPOnY0 (3/16)


-1/1 提督私室-

提督「うわぁぁぁぁぁぁ!」ガバッ

ハァハァ

提督「ここは・・・俺の部屋?」

吹雪「う~ん、どうしたんですか?」

提督「スマン。ちょっと変な夢を見た」

吹雪「そうなんですか?大丈夫ですか?」

提督「ああ、大丈夫だ。ゆっくり休んでくれ」

吹雪「まだ三時ですか。おやすみなさい」zzz

提督(朝になったら妖精さんたちに頼んで、俺と吹雪以外は鞘から抜けない様にしてもらおう)

提督(それにしても新年早々何て夢だ。いや、初夢は1日の夜から2日にかけて見るものだから、今のは去年最後の夢になるのか?)


-同刻 食堂-

隼鷹「ひゃっはー!どんどん持ってこーい!」

那智「今夜ばかりは呑ませてもらおう!」

ポーラ「あれ~、なんかわらひたちいがいいなくないですかぁ~?」

隼鷹「皆、何処いっちまったんだ~?」

那智「まだ年が明けたばかりだと言うのに、ノリの悪い奴等だ」←午前3時だと気付いてない人たち


303以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 22:57:54.66FSFkPOnY0 (4/16)


-朝 食堂-

ガミガミ

提督「何か騒がしいな」

吹雪「何でしょうね?」

提督「」ポカーン

吹雪「どうしたんですか?」

提督「」無言の指差し

吹雪「あっち?」

吹雪「!!!」

妙高「だいだい貴女たちはですね」ガミガミ

ポーラ「今、何時だと思ってるの?」ガミガミ

那智「はい。すみません」正座

ポーラ「申し訳ありません」正座

隼鷹「あっはっは~、二人とも大変だね~。うちはガミガミ言うのが居なくて助かったよ」

鳳翔「隼鷹さん」

隼鷹「!!!」

鳳翔「自分が言っても聞かないからと、飛鷹さんからお説教を頼まれました」

隼鷹(もっとヤバイ人が来たー!)顔面蒼白

~食後~

提督「ちょっと工廠に寄るから、執務室で待っててくれ」

吹雪「分かりました」

秋津洲「やっと、やっと完成したかも・・・」フラフラ

吹雪「あ、秋津洲さん!?凄い隈、まさか徹夜で彫ってたんですか?」

秋津洲「そうだよ。完成したから寝る!」バタン

吹雪「こんな所で寝ないで下さい!」ユサユサ

秋津洲「ぐー」zzz

瑞穂「吹雪さん、どうされたのですか?」

吹雪「秋津洲さんが徹夜で西瓜を掘っていたとかで、寝てしまったんです」

瑞穂「それは困りましたね。秋津洲さん、起きて下さい」ユサユサ

秋津洲「ぐがー」zzz

瑞穂「ダメですね。仕方ありません。後ほど、部屋まで運んでおきます」

吹雪「お願いしていいですか?」

瑞穂「お任せください。ただ、一人だと少しキツイですね」

霰「んちゃ。霰も手伝います・・・」

瑞穂「ありがとうございます」


304以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 22:58:53.72FSFkPOnY0 (5/16)


-工廠-

提督「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

提督「明けましておめでとう」

妖精ズ「おめでとうございます」

提督「これ、お年玉の代わりだから」つお菓子詰め合わせ

妖精ズ「これはこれは。ありがとうございます」

提督「新年早々悪いんだけど、仕事を頼めるかな?」

妖精ズ「お任せあれー」

提督「この刀なんだけど、特定の人物以外、鞘から抜けないように出来ないだろうか?」

妖精ズ「出来ますよー。パスワード認証方式にしますか?それとも指紋認証ですか?」

提督「そうだな、それじゃ指紋認証で」

妖精ズ「了解です。では、これから改造するので、午後になったら取りに来てください」

提督「分かった」

妖精ズ「提督さん以外に登録したい人が居れば一緒に連れて来てくださいね~。一緒に登録しますから」

提督「了解。登録は妖精さんに頼まないと出来ないのかな?」

妖精ズ「当然です。誰でも登録出来る様にしてしまったら、認証機能の意味がありませんからね」

提督「そうだな。しれじゃ、頼んだよ」


305以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:00:12.98FSFkPOnY0 (6/16)


-執務室-

ガチャ

摩耶「お!帰ってきたぞ」

吹雪「帰ってきましたね」

提督「摩耶?もしかして」

摩耶「今年も手伝いに来たぜ!」

バタン

提督「正月早々悪いな」

摩耶「何言ってんだよ、アタシと提督の仲だろ!」

コンコン

吹雪「早速来ましたよ」

睦月「睦月です」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

睦月型一同「明けましておめでとうございます」

提督「おめでとう」

吹雪「おめでとうございます」

摩耶「おめでとさん」

提督「お年玉をあげよう」

睦月「わーい」

提督「まず、睦月」

睦月「ありがとうなのね!」

提督「如月」

如月「ありがとう♡」

提督「弥生」

弥生「ありがとう・・・ございます」

提督「卯月」

卯月「え?うーちゃんも貰っていいぴょん?」

提督「当然だろ」

卯月「でも、うーちゃんは去年、良い子にしてなかったし・・・」

摩耶「くれるって言ってるんだから、貰わない方が失礼だろ」

吹雪「そうだよ」

卯月「ありがとうぴょん!うーちゃん、今年はいい子になるぴょん!」

提督「まぁ、イタズラしてもいいけど、程ほどにな」


306以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:01:49.21FSFkPOnY0 (7/16)


コンコン

提督「睦月たちが帰って一息ついたと思ったら、もう次が来たか」

天龍「天龍だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

ゴスロリ天龍「どうだ?カッコイイだろ?」

吹雪「???」

摩耶「お前・・・何やってるんだ?」

提督「天龍、そっちは壁だ。90度左側に回転しろ」

ゴスロリ天龍「おう、こっちか」クルッ

ゴスロリ天龍「では、改めて。どうだ?カッコイイだろ?」

提督「あの、天龍さん?何をしてらっしゃるのですか?」

ゴスロリ天龍「見ての通り、ダブル眼帯だ!年末に夕張と観てたアニメに出てきたキャラがしてたんだけどよぉ、気に入っちまってな」

提督(ルナ○ク大佐ぁ・・・)

吹雪「あの、前見えてませんよね?」

ゴスロリ天龍「ふっ。当然だ。オシャレは命がけだぜ!」

提・吹(オシャレなのか・・・(ですか・・・))

摩耶(理解できねぇ・・・)

コンコン

木曾「木曾だ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

提督「」

吹雪「」

摩耶「」

木曾「新年の挨拶に来たぜ!」


307以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:03:54.78FSFkPOnY0 (8/16)


提督「あの、木曾さん?何をしてらっしゃるのですか?」

木曾「見れば分かるだろ?ダブル眼帯だ!」

ゴスロリ天龍「フッ。やはり俺たちは似た者同士だな」

木曾「天龍か。やはりお前も夕張と観たアニメの影響を受けたようだな」

ゴスロリ天龍「当然だろ?」

提督「木曾まで・・・」orz

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャ

摩耶「テメェ・・・」

提・吹「!? ほ、北方棲姫!?」

木曾「何ッ!?」

ゴスロリ天龍「北方棲姫だと!?」

北方棲姫「ゼロ・・・ヨコs!?」

摩耶「今年こそアタシから鉛弾をたんまりくれてやるよ!」

北方棲姫「ヒッ!?(去年ノ、怖イオ姉チャンガ居ル!)」

北方棲姫「嫌ァァァァァァ!」ダッ

摩耶「待ちやがれ!」ダッ

提督「おい、摩耶!仕方ない、俺たちも追いかけるぞ!」

吹雪「はい!」

ゴスロリ天龍「何処だ!」

木曾「こっちか?」

ゴツン

ゴスロリ天龍「うわっ!」

木曾「痛っ!」

提督「何やってんだよ・・・。キット!北方棲姫が現れた!摩耶の居場所は分かるか?」

キット(コムリンク)「摩耶さんは凄い速度で資材倉庫の前を通過し、出撃ドック方面に向かっています」

提督「分かった。俺たちも直ぐに向かうから、キットも向かってくれ」

キット(コムリンク)「はい」


-工廠-

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【P】 ガチャ ⇒【R】 ガチャ ⇒【N】ガチャ ⇒【D】

ブーン

妖精ズ「キットが走って行ったです?」

妖精ズ「何かあったです?」


308以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:05:37.08FSFkPOnY0 (9/16)


-出撃ドック前-

摩耶「都合よく出撃ドック方面に来た!あと少しで艤装を取りに行ける。直ぐに蜂の巣にしてやるからな!」

北方棲姫「嫌ァァァァァァ!」

摩耶「待ちやがれー!」

北方棲姫(海ニ逃ゲ込メバ!)

ドボン


-海中-

伊58「見たこと無い顔でちね?新人でちか?」

北方棲姫(ココニモ艦娘ガ!)

伊58「今日はお休みだから一緒に泳ぐでち」

摩耶「おーい!ゴーヤ!」

伊58「摩耶さんが呼んでるでち」

伊58「何でちか?」←水面から顔だけ出している

摩耶「そこに居るのは北方棲姫だ!」

伊58「ほ、北方棲姫!?魚雷さん、お願いします!」

北方棲姫(海中モダメ!上ニ逃ゲナイト!)

ザッパーン

摩耶「待ってたぜ」

北方棲姫「ヒッ・・・」

吹雪「摩耶さん!」

摩耶「おう!来たか」

吹雪「もう逃がしません」

摩耶「もう逃げ場は無いぜ。あたしと吹雪に挟まれて、下にはゴーヤ。観念しな」

北方棲姫「ア!アレハ!」

摩耶「そんな手に引っかかると思ったか?」

吹雪「その手には乗りませんよ」


309以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:09:37.55FSFkPOnY0 (10/16)


雪風「あっひゃっひゃ。雪風は沈みましぇ~~~ん!」

時津風「ワン!ワン!」

舞風「ワンツー、ワンツー」クルクル

摩耶「アイツ等どうしたんだ?(汗)」

吹雪「恐らく・・・」

摩耶「恐らく?」

吹雪「磯風ちゃんの毒おせちや毒お雑煮を食べさせられたんじゃないかと」

摩耶「またアイツか・・・」

浜風「姉さん、部屋に帰りましょう。舞風も止めなさい。はぁー、浦風姉さんと谷風が磯風姉さんを取り押さえているのでこれ以上被害が出なければいいのですが」

摩耶「料理上手な姉妹が居ると大変だな」

吹雪「大変です!」

摩耶「うん。大変だ」

吹雪「違います!北方棲姫があんな遠くに!」

摩耶「しまった!」

ブーン

吹雪「司令官!」

提督「キット、運転を頼む。あと、ルーフを開けてくれ」

キット「はい」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

【AUTO ROOF LEFT】ピッ

提督「捕獲ネット発射!」

ボンッ!

北方棲姫「!!!」

ザッパーン

伊58「逃がさないで・・・ち!?」

提督「おいおいおい!」

キット「北方棲姫では無く、ゴーヤさんへの直撃です」

伊58「助けてくだち!」ジタバタ

吹雪「何と言う絶妙なタイミング(汗)」

摩耶「タイミング悪すぎるだろ」

伊58「助けてくだち!」ジタバタ

提督「あー、もう!吹雪、摩耶、手伝ってくれ!」

吹雪「はい!」

摩耶「おう!」


310以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:12:22.02FSFkPOnY0 (11/16)


提督「ゴーヤのお陰でかなり離されたな」

キット「ですが、まだ追跡可能な距離です」

ウィィィーン

提督「摩耶」

摩耶「どうした?」

提督「北方棲姫は生け捕りにする。多少攻撃しても構わないが、沈めるな」

摩耶「分かったよ」

キット「どうやら北方棲姫は前方に見えてきた施設に向かっている様です」

提督「前方の?何の施設か分かるか?」

キット「海新重工の工場です」

吹雪「海新重工?」

提督「スプーンから戦艦までがキャッチフレーズの企業だ。ただ、今は深海棲艦が居るから艦船の建造はしていないが」

吹雪「その企業が深海棲艦と何か関係があるんでしょうか?」

提督「分からん。何かしら繋がりがあるのか、あるいは適当に逃げた結果、工場に向かっているのか」

摩耶「深海棲艦のせいで仕事が減ってるって考えると、関係性は無いんじゃないのか?商売あがったりだしな」

キット「深海棲艦との繋がりを示す資料等は見つかりません。偶然でしょう」

提督「あそこから上陸しよう」


-工場前-

ガチャ

バタン

提督「内部をスキャン出来るか?」

キット「赤外線もX線も遮断され、内部の様子を窺うことは出来ません」フォンフォン

提督「やはり工場だから産業スパイ対策等で中は分からないか」

吹雪「どうしますか?」

提督「北方棲姫が中に逃げ込んだのは間違いないな?」

キット「はい。間違いありません」フォンフォン

提督「手分けして捜索しよう。吹雪は正面から、摩耶を二階を、俺は裏口から捜索する。キットは施設の責任者への連絡を頼む」

キット「分かりました」フォンフォン


311以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:13:30.16FSFkPOnY0 (12/16)


~吹雪視点~

吹雪「お正月で生産ラインも停止しているから静かです」キョロキョロ

吹雪「電探も反応なし。この部屋には居ないみたいだし、次の部屋へ進みますか」

ガチャ

キョロキョロ

吹雪「ここにも居ないみたい」

吹雪「!?」

吹雪「コレってまさか!でも、私を見ても何も反応しないし、違うのかな?」

吹雪「もし本物なら間違い無く襲ってくるよね?」

ドカーン!

グラグラ

吹雪「爆発?まさか!」


~摩耶視点~

摩耶「ここにも居ないな。何の変哲も無いただの工場って感じだし、深海棲艦との関係云々って考えすぎだな」

摩耶「それにしても北方棲姫の野郎、何処へ隠れやがったんだ?」

摩耶「おーい、北方棲姫ー!可愛がってやるから出てこーい」

摩耶「・・・。チッ。出てこないか。呼んで出てきたら苦労しないよな」

ドカーン!

グラグラ

摩耶「下の階から爆発音?まさか!提督、死ぬなよ。直ぐに行くからな!」


312以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:16:07.72FSFkPOnY0 (13/16)


~提督視点~

キョロキョロ

提督「ここにも居ないか」

北方棲姫「・・・」

提督「ん?」

北方棲姫「・・・」

提督「部屋の片隅に置かれているあの像、良く出来てるよな。まるで本物の北方棲姫みたいだ」

北方棲姫「!!!」

提督「流石に像のふりをしてやり過そうなんて考えないよな」

北方棲姫「・・・」

提督「次の部屋に行ってみるか」

ガチャ

バタン

北方棲姫(ナントカ誤魔化セタ)

提督「・・・。さっきのアレ、本当に違うよな?何か物凄く気になってきた」

北方棲姫(今ノ内ニ逃ゲヨウ)

ガチャ

提督「・・・」

北方棲姫「・・・(汗)」

提督「・・・」

北方棲姫「・・・」

提督「やっぱり本物じゃねーか!」

北方棲姫「ヒッ・・・」

提督「ここで会ったが百年目。刀の錆にしてやる(と、言ってもビームだから錆にはならないし、生け捕りにするが)」ジリジリ

北方棲姫「コ、来ナイデ!」


313以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:17:16.23FSFkPOnY0 (14/16)


提督「あれ?」ブンブン

提督「おい!動け!」ペチペチ

提督「ビームが出ない!?」

ピコーン

ピコーン

提督「何の音だ?」キョロキョロ

提督「!? エ、エネルギー残量ゼロ・・・?え?マジ?」

北方棲姫「・・・」

提督「今日の所はこの辺で勘弁しておいてやる。二度と悪さするなよ!それじゃ」

北方棲姫「カエレ!」

提督「艦載機が飛んできた!?マズイ!」ダッ

ドカーン!

提督「うわぁぁぁぁぁーっ!」

壁「よお!」

提督「か、壁が!」

ベチン!

ズルッ

ズルッ

ボトッ

提督「」ピヨピヨ


314以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:18:20.07FSFkPOnY0 (15/16)


吹雪「司令官!」

摩耶「提督!」

摩耶「クソッ!北方棲姫の野郎!一度ならず二度までも。絶対許さねぇ!」

吹雪「司令官!しっかりしてください!」ユサユサ

摩耶「キット!聞こえるか?キット!クソ!圏外かよ!」

吹雪「司令官を連れて鎮守府に戻りましょう!」

摩耶「おう!」


-工場前-

キット「!!!」

吹雪「キット、ドアを開けて!」

ガチャ

キット「何があったのですか?」フォンフォン

吹雪「分からない。爆発音が聞こえて、司令官が倒れていたの!」

摩耶「状況からして北方棲姫から攻撃を受けたのは間違いねぇ!」

バタン

摩耶「アタシが運転する」

吹雪「お願いします!」


-海上-

吹雪「摩耶さん、もっと飛ばしてください!」

摩耶「あ、余りスピード出すと危ないだろ」

吹雪「40km/hしか出てませんよ!」

摩耶「法定速度はその、ちゃんと守らないと」

吹雪(摩耶さんってもしかして)

キット「私が代わります」

【NORMAL CRUISE】⇒【AUTO CRUISE】ピーッ

吹雪「司令官、あと少しの辛抱です。もう少しで鎮守府です」


315以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/06(土) 23:18:48.26FSFkPOnY0 (16/16)

木曾をおバカキャラにして・・・本当にすまないと思う。
次に出てくる時にはイケメンに戻りますので。

本日はここまで。


316以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 21:48:53.69DnW0de5x0 (1/18)

正月任務があったから今月は久しぶりに5-5を攻略したけど、良い(E)風が吹きまくって腹が立ったから天津風とダンケして来る。
マジで何で5-5だけは索敵値ではなく、完全ダンダムなんですかね?
駆逐2って指定だから潜水ルートも使えないし、ボスはそんなに強くないから辿り着けばほぼ勝利確定なのが救いか。

本日分、始まります。


317以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 21:51:38.84DnW0de5x0 (2/18)


-提督たちが北方棲姫を追跡していた頃 鎮守府 伊13・14私室-

伊14「まだまだ呑むぞー!」

伊13「イヨちゃん・・・もう・・・止めようね?」

伊14「何言ってんの?お正月なんだからまだまだ呑まないと損だよ!」

伊13「お姉ちゃん・・・泣くよ。イヨちゃんが呑むの止めてくれないなら、泣くよ・・・」

伊1「うっ・・・(姉貴に泣かれるのは・・・でも、お酒も・・・いや、でも)」


-川内型私室-

川内「ぐー」zzz

神通「今年は朝一でご挨拶に行こうって約束してたのに」

那珂「川内ちゃんは今年も昼夜逆転生活を送りそうだね(汗)」


318以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 21:54:43.16DnW0de5x0 (3/18)


-鎮守府 医務室-

提督「うぅ・・・」パチッ

提督「ここは何処だ?」ムクッ

吹雪「気が付いたんですね!良かった!」ギューッ

提督「おいおい、急に抱き付かないでくれ」

吹雪「あ、ごめんなさい」

摩耶「一時はどうなるかと思ったけど、一安心だな」

金剛「良かったデース!」←帰還したところに遭遇して付いてきた

提督「摩耶に金剛・・・君たちはどこの所属だ?」

摩耶「え?」

金剛「何を言っているデース?」

提督「それに吹雪、その指輪はどうしたんだ?」

吹雪「え?」

提督「ああ、なるほど。吹雪もそういうのに興味の出るお年頃か。そう言えば服装も何か違う様な?」

摩耶「提督!どうしちまったんだよ!」

金剛「ドクター!さっきから提督の様子が変デース!」

軍医「目が覚めましたか。提督さん、今日の日付が分かりますか?」

提督「今日?今日は・・・201x年4月x日です」

吹雪「それって・・・」

軍医「この鎮守府には艦娘が何人居ますか?」

提督「吹雪(初期艦)と由良(初建造)と明石と大淀の4人です。明日には大本営から白雪が来ることになっています」

摩耶「!?」

金剛「?!」

軍医「ふむ。頭を強打したことによる一時的な記憶喪失でしょう」


319以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 21:59:25.15DnW0de5x0 (4/18)


コンコン

新提「失礼します」

ガチャ

バタン

新提「調子はどうだ?」

提督「君は?」

新提「は?」

吹雪「実は」

~事情説明中~

新提「親友である私のことを忘れてしまったのか・・・」

提督「すまない」

吹雪「新提さん」イラッ

コンコン

師匠「失礼する」

ガチャ

バタン

提督「し、師匠!?何故、貴方が?」

師匠「?」

吹雪「実は」

~事情説明中~

師匠「なるほど、そんなことがあったか」

師匠(待てよ。記憶が無いのであれば、都合がいいのでは?)

師匠「実はな、元帥から頼まれて来たのじゃ。着任したばかりで右も左も分からないであろうお主をサポートしてやれと言われたのでな」

提督「ご足労おかけしまして申し訳ありません。ですが、師匠に来ていただければとても心強いです」

師匠「はっはっは。師として弟子の面倒を見るのは当然のことだ」

吹雪「お二人とも司令官の記憶が無いのを良いことに有る事無い事吹き込まないで下さい!」

提督「???」

吹雪「お二人とも元・深海側の提督です!」

提督「師匠が元・深海側?」

師匠「ばれてしまっては仕方ない。確かにわしは軍を辞めた後、一度は深海側に寝返った身だ」

提督「・・・」プルプル

師匠「だが、今はこうして『何してやがるんだ、このクソジジイ!』」

師匠「結局こうなるのね・・・(泣)」


-医務室前-

大井「・・・」ギリッ

大井「北方棲姫、許さない」


320以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:02:55.16DnW0de5x0 (5/18)


-執務室前-

吹雪「部屋に帰る前に一度、執務室に寄りましょう」

提督「なぁ、吹雪。本当は皆でドッキリを仕掛けているんだろ?」

吹雪「・・・。(私たち初期から居た艦娘のことは覚えてるけど、他の人に関する記憶は失っている。でも、キットに会わせればもしかしたら・・・)」

ガチャ

キット「お帰りなさい。調子はいかがですか?」フォンフォン

バタン

提督「えっと、あの、ナイト2000にそっくりな車まで用意して随分手の込んだドッキリだな。キットの声は誰が担当してるんだ?」

吹雪「司令官、本当に分かりませんか?」

提督「?」

吹雪「目の前に居るキットは貴方の愛車で、明石さんたちに頼んで改造してもらい忠実に再現したレプリカです」

提督「そんな・・・まさか」

天龍「提督!」

木曾「俺たちのことも分からないのか?」

提督「天龍に木曾、本当に君たちも俺の仲間なのか?」

天龍「本当に忘れちまったのか・・・」

木曾「クソッ!俺たちが付いていながら」

吹雪「貴女たちは眼帯で遊んでただけですよね」ボソッ

天龍「うっ・・・」

木曾「それを言われると・・・」

吹雪「ですが、今回の件は司令官を止めなかった私に責任があります。あの時に止めていればこんなことには」

木曾「あまり思いつめるなよ」

天龍「ところで、提督がこの状態で艦隊運営はどうなるんだ?」

吹雪「幸い、初期から居た私や由良さんのことは覚えていますし、師匠さんが艦隊運営については修行中に叩き込んだから大丈夫だろうと言っていました」

提督「戦艦や空母の指揮は経験が無いが、知識は師匠から教わったから大丈夫だ(多分)」

吹雪「それに、新提さんや師匠さんも居ますから」

木曾「そうだな、あの二人にキットも居るから大丈夫だよな」

吹雪「そろそろ部屋に帰りましょうか。先ほども言いましたが、今日は元日でお休みです」

提督「・・・。そうだな」


321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:05:59.04DnW0de5x0 (6/18)


-提督私室-

提督「執務室で会ったキットや天龍に木曾で分かったが、本当にドッキリでは無い様だな」

吹雪「はい。司令官、貴方はここに来てから今日までの数年間の記憶を失っています。ですが、貴方は私たちが絶対に護ります」

提督「吹雪・・・」

吹雪「だから何も心配しないでください」

提督「情けないよな。海の上ならともかく、陸の上でまで護ってもらわないといけないなんて」

吹雪「司令官だからですよ。それだけ貴方が慕われているってことです」

提督「そうか。それなら良かった。記憶を失う前の俺はここで皆と上手くやれてたってことだな」

吹雪「そうですよ。少し出掛けてくるので、ゆっくりしていてください」

提督「分かった」

ガチャ

バタン

提督「テレビでも点けてみるか」ピッ

テレビ「新年最初の放送は」

ピッ

テレビ「あけまして」

ピッ

テレビ「○○神社には初詣の行列」

提督「ニュースでもやってるかと思ったが、正月特番しか無い。本当に今日は元日なんだな」

~数分後~

コンコン

足柄「足柄よ」

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

足柄「調子はどう?」

提督「悪くない・・・と思う」

瑞鳳「あの、私たちのこと分かる?」

提督「瑞鳳と足柄だよな?二人はここに来てどの位になるんだ?」

瑞鳳「記憶が無いって話は本当だったんだね」


322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:09:52.14DnW0de5x0 (7/18)


-執務室-

吹雪「ねぇ、キット」

キット「何でしょうか?」フォンフォン

吹雪「先生はいずれ司令官の記憶は元に戻るだろうって言ってたけど、本当に戻るのかな?」

キット「昔、マイケルも頭を打って記憶を失くしたことがありましたが、紆余曲折を経て元に戻りました。アドミラルもきっと同じでしょう」フォンフォン

吹雪「もし、このまま記憶が戻らなかったら」ポロポロ

キット「吹雪さん、泣かないで下さい」フォンフォン

吹雪「こんな時に私が弱気になってたらダメだよね」

キット「そうです。今は貴女がアドミラルを支えてあげないと」フォンフォン

吹雪「そうだ!司令官があの状態だからキットに話しておきたいことがあるんだけど」

キット「はい」フォンフォン

吹雪「司令官が負傷したあの工場でゴリアテを見たの」

キット「ゴリアテを?しかし奴は」フォンフォン

吹雪「うん。私たちの目の前で海に沈んだ。それに本物だったとしたら、何もしてこなかったのが気になって。やっぱり見間違いかな?」

キット「ですが、この件は調べてみる価値はありそうですね」フォンフォン

コンコン

由良「由良です」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

由良「提督さんが記憶喪失って話は本当なの?」

吹雪「はい」

キット「残念ながら」フォンフォン

吹雪「でも、初期から居た私と、由良さんと、大淀さんに明石さんは覚えているそうです」

由良「そうなんだ・・・。吹雪ちゃん、私たちで提督さんを支えてあげようね。ね!」

吹雪「はい!」


323以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:11:36.01DnW0de5x0 (8/18)


コンコン

摩耶「摩耶だ」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

摩耶「北方棲姫のことなんだけどな、アイツ何処から侵入したか気にならないか?」

吹雪「私も気になっていました。鎮守府の厳重なセキュリティをどうやって突破したのか」

由良「キットは分からない?」

キット「私も気になって監視カメラの映像を確認していましたが、どうやら正面から堂々と入った様です」フォンフォン

吹雪「え?」

由良「正面から?」

キット「はい。正門から侵入しています」フォンフォン

摩耶「でも、正門には守衛のあきつ丸が居たんじゃ?」

キット「映像にあきつ丸さんは映っていませんが、持ち場を離れたとの記録は無いため、その場に居たと思われます。カメラの死角に入っていたのでしょう」フォンフォン

摩耶「確認する必要がありそうだな」

吹雪「はい」

摩耶「ちょっと行ってくる」

由良「私も」

吹雪「由良さんは何かあった時の連絡係として残ってください」

由良「分かったわ。二人とも気を付けてね」


324以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:13:23.39DnW0de5x0 (9/18)


-提督私室-

瑞鳳「お腹空いてない?卵焼き焼いてきたんだけど」

提督「せっかくだから頂こうか」

足柄「私もカツを揚げてきたわ!(提督の記憶が無い今がチャンス!胃袋を掴むのよ!婚活よ!)」

ツンツン

足柄「あら、どうしたの?」

瑞鳳「今、変なこと考えてませんでしたか?」ジトー

足柄「ナ、ナンノハナシカシラ?(汗)」

瑞鳳「提督の記憶が無いからって、提督の気持ちが自分に向く様にするのはいけないと思います」

足柄「そ、そんなことする訳」

瑞鳳「・・・」ジトー

足柄「ごめんなさい」

瑞鳳「分かれば良いんです」

提督「あの」

瑞鳳「あ、ごめんなさい。はい、どうぞ!」


325以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:15:48.63DnW0de5x0 (10/18)


-正門前-

吹雪「あきつ丸さん」

あきつ丸「おや、吹雪殿に摩耶殿。どうされましたか?」

摩耶「お前に聞きたいことがある。コイツを知らないか?」つ写真

あきつ丸「おや?この子は提督殿のご息女でありますな」

摩耶「は?」

吹雪「何言ってるんですか?」

あきつ丸「え?ですから、提督殿のご息女だと」

吹雪「司令官は結婚してませんし、子供も居ませんが」

あきつ丸「提督殿は吹雪殿と結婚しているではありませんか」

摩耶「ケッコンカッコカリな」

あきつ丸「なるほど。つまり、吹雪殿との間に婚前に出来た子供であると」

吹雪「さっきから何を言ってるんですか?写真に映っているのは北方棲姫です!」

あきつ丸「北方棲姫!?では、吹雪殿は深海棲艦でありますか!?」

摩耶「だから、吹雪の産んだ子じゃねぇって言ってるだろ!」

吹雪「何でそうなるんですか!」

あきつ丸「いや、しかし」

吹雪「門番をしていたのはあきつ丸さんですよね?」

あきつ丸「そうであります」

摩耶「そして、北方棲姫を通したのもお前だな?」

あきつ丸「そ、それは・・・。自分は相手が深海棲艦だとは思わなかったであります!てっきり提督殿のご息女であると」

吹雪「現在、存在が確認されている深海棲艦は全てリスト化して全員で情報を共有しているはずですが」

あきつ丸「えっと、それは・・・」

摩耶「つまり、お前はリストをちゃんと見ていなかったか、見落としていたかのどちらかってことだな」

あきつ丸「ち、違うであります!自分は北方棲姫の居る海域には出撃したことが無く」


326以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:19:47.07DnW0de5x0 (11/18)


まるゆ「でも、ちゃんと写真入りのリストは見てますよね。それに北方棲姫を通したのはあきつ丸さんだから、あきつ丸さんに非が無いとは言えないと思います」

あきつ丸「何時の間に!?それより、まるゆ殿!何を言うでありますか!」

摩耶「コイツの言う通りだ。誰のせいで提督は記憶喪失になったと思っているんだ?」

あきつ丸「北方棲姫のせいであります!」

まるゆ「でも、北方棲姫を鎮守府内に入れなければ、隊長が負傷することも無かったと思います」

あきつ丸「まるゆ殿は海軍に魂を売ったでありますか!」

摩耶「話は向こうでゆっくり聞いてやるよ。陸軍としては、提督が活躍するのが面白く無かったんだろ?」ガシッ

あきつ丸「は、離すであります!」

金剛「摩耶」

榛名「摩耶さん」

摩耶「姐さんたちが来てくれれば百人力だな!」

金剛「陸軍の言い分をしっかり聞かせてもらいまショウ」

榛名「提督があんなことになって、榛名は大丈夫ではありません」

あきつ丸「離せぇぇぇーであります!」ズルズル

まるゆ(クックック。こうしてあたかも奴が陸のスパイであるかの様に思わせることにより、私には疑いの目が向けられない。完璧な作戦だ)

吹雪「まるゆちゃん」

まるゆ「はい」

吹雪「朝潮ちゃんには気を付けてね」

まるゆ「へ?」

吹雪「それじゃ」

まるゆ(朝潮?朝潮型ネームシップの朝潮がどうしたんだ?まてよ、奴は二次改装を受けた結果、対潜特化型になったな。まさか!?)

まるゆ(あの女(かんむす)私が陸のスパイであることに気付いているとでも言うのか!だが、証拠は何も残していないはずだ。勘か、それとも・・・)

まるゆ(しばらくは用心するに越したことは無いな。流石はあの男が指輪を与えただけのことはあると言ったところか)


327以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:23:25.86DnW0de5x0 (12/18)


-会議室-

摩耶「では、これから尋問を始めようか」

コンコン

明石「明石です」

ガチャ

榛名「どうぞ。入ってください」

金剛「例の物は持って来てくれマシタカ?」

明石「もちろんです」

バタン

明石「あきつ丸さん、ちょっと失礼しますよ」

ゴソゴソ

あきつ丸「な、何をするでありますか!?まさか、電気ショックで拷問でありますか!?」

明石「違います。嘘発見器を取り付けます」

あきつ丸「嘘発見器!?それが嘘であります!自分が陸軍出身だからって酷いであります!」

摩耶「ゴチャゴチャ煩せぇぞ!」ガンッ

あきつ丸「ひっ・・・」

明石「セット完了です」

摩耶「じゃあ、始めようか」

榛名「あきつ丸さん、貴女は誰の味方ですか?提督ですか?陸軍ですか?それとも・・・」

あきつ丸「い、今は提督殿であります!」

明石「反応無し。事実ですね」

摩耶「テメーはまるゆと同じか?」

あきつ丸「あの、質問の意味が」

摩耶「まるゆと同じく、陸のスパイか?って聞いてるんだ」

あきつ丸「ま、まるゆ殿がスパイ!?何を言っているでありますか!」

明石「反応無し。本当に知らないみたいですね」

摩耶「本当に陸のスパイじゃ無いんだな?」

あきつ丸「提督殿に誓って違うであります!」

明石「シロですね」

摩耶「姐さんたち、どうします?」

金剛「あきつ丸がホワイトなら」

榛名「話してもいいんじゃないでしょうか」

摩耶「今から話すことは他言無用だ。いいな?」

あきつ丸「はい」ゴクリ


328以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:25:31.08DnW0de5x0 (13/18)


- 一月程前 ショッピングモール -

吹雪「お買い物も終わったし、司令官が待ってるから早く帰らないと」

吹雪「あれ?あれは、まるゆちゃん?何処に行くんだろ?」

謎の男A「誰にもつけられてないな?」

まるゆ「大丈夫だ」

謎の男B「念のため、場所を変えるぞ」

まるゆ「分かった」

吹雪「様子が変だし、確認した方がいい・・・よね?」


まるゆ「こんな場所で大丈夫なのか?」

謎の男A「フードコートで軍の人間が機密情報のやり取りをしているなんて誰も考えないだろ?」

まるゆ「確かにそうか」

謎の男B「木を隠すなら森の中と言うことだ」

まるゆ(それは意味が違うのでは?)


吹雪(何を話してるんだろう?離れてるからよく聞こえないけど、近付いたらばれるし)

川内「片方は陸軍の将校だね。あと、もう片方は人間じゃない」

吹雪「人間じゃない?って川内さん!?」

川内「しっ!声が大きい」

吹雪「ごめんなさい」

青葉「陸の奴等は司令官を陥れようとしている様ですね」

吹雪「青葉さんまで(この人たち本当に何なんだろう・・・)」

川内「録音は?」

青葉「バッチリです!」


329以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:28:21.33DnW0de5x0 (14/18)


摩耶「と、言うことがあった」

あきつ丸「信じられないであります!」

榛名「ですが、これは真実です。青葉さんの録音データを聞きましたよね?」

あきつ丸「ですが」

金剛「海軍内にも深海棲艦の息の掛かった輩は居マシタ」

明石「残念ながら、陸軍にそういう人が居ないとは断言できません」

摩耶「この話を聞いたからにはコレを着けてもらうからな」

あきつ丸「コレはまさか!?爆弾チョーカーでありますか!?」

摩耶「は?」

あきつ丸「提督殿が持っていたマンガで見たことがあるであります!『あぎゃあぎゃ』って変な笑い方をする主人公が組織を裏切ったとして爆弾付きチョーカーを起爆されて殺されそうになる話を!」

摩耶「ちょっと待て」

あきつ丸「それにキング○マンって映画では、最後に爆弾で首が飛んだであります!あれは爆笑したであります!そして2も面白かったであります!つまり、摩耶殿はサイコな麻薬王でありますか!?」

摩耶「あたしが疲労がポンと取れるクスリをやってるって?ふざけんな!」

あきつ丸「ひっ・・・、ご、ごめんなさいであります!」

金剛「あきつ丸、ハンバーグにされたくなかったら大人しく私たちに強力するネー!」

あきつ丸「します!何でもします!お願いですから、ハンバーグは止めて下さい!」

榛名「では、このブレスレットを常時着用してください」

あきつ丸「は、はい!であります!」

摩耶「コイツは着用者のバイオリズムを計測する機械だ。24時間キットが監視している。もし、お前がおかしなことをすれば」

あきつ丸「ドカン!でありますか!?」

摩耶「(もう、いいや。そうしておこう)そうだ。それと側面に付いているボタンを押せばあたしたちに連絡が入る」

あきつ丸「つまり、万が一、まるゆ殿が提督殿を襲おうとした場面に遭遇したら押せばいいと?」

摩耶「そう言うことだ」

あきつ丸「分かりましたであります。では、自分はこれで」

摩耶「待て」ガシッ

あきつ丸「まだ何か?」

摩耶「ここからが本題だ。提督が負傷したのは誰のせいか忘れたのか?」

あきつ丸「北方棲姫であります!」

摩耶「お前だよ!この400字詰め原稿用紙100枚に反省文を書き終えるまで帰さないからな」

あきつ丸「ヒエー!であります!」


330以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:29:31.86DnW0de5x0 (15/18)


-戦艦寮 扶桑型私室-

山城「不幸だわ ああ不幸だわ 不幸だわ 山城心の俳句」

扶桑「山城、俳句には季語が必要だから、それは川柳よ」

山城「ですが姉さま、日曜の夕方に放送している某アニメに出てくるお爺ちゃんの心の俳句に季語は入っていません」

扶桑「確かにそうね。俳句に季語なんて必要無いわ」


-駆逐寮 白露型私室-

夕立「提督さん、大丈夫かな?」

時雨「皆で押しかけたら迷惑だから、後で吹雪に様子を聞いてみよう」

夕立「うん」

時雨(提督が記憶喪失って話が本当なら、会っても夕立のことが分からない。ショックを受けるだけだ。それなら会わせない方が)


331以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:31:36.90DnW0de5x0 (16/18)


-夕雲型私室-

夕雲「提督・・・」

巻雲(夕雲姉さまは司令官様が負傷したせいでショックを受けてらっしゃる。ここは巻雲が何とかしないと!)

巻雲「夕雲姉さま!」

夕雲「うふふ・・・これはチャンスよ。今なら提督に甘えてもらえるはず」

巻雲(あれ?何か想像と違う)

夕雲「提督、貴方の夕雲が直ぐに駆けつけます!」ダッ


-暁型私室-

雷「これはチャンスよ!今ならもっともっと頼ってもらえるわ!」

響「ハラショー」

暁「一人前のレディとして提督から頼られるのは当然よね!」

電「皆、落ち着くのです!」

雷「待ってて司令官!直ぐに行くわ!」ダッ

響「ハラショー」ダッ

暁「一人前のレディの実力を見せてあげるわ!」ダッ

電「ちょっと待つのです!」


332以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:33:27.55DnW0de5x0 (17/18)


-第二会議室-

大和「皆さんに集まって頂いたのは他でもありません」

加賀「徹底的にやりましょう」

赤城「ええ、最早許せません」

ビスマルク「やってやるわ!」

瑞鶴「提督さんの弔い合戦よ!」

葛城「瑞鶴先輩、やっちゃいましょう!」

翔鶴「瑞鶴、その表現は止めて。提督は生きてらっしゃるわ」

雲龍「でも、記憶を失ったとなると死んだも同然」

蒼龍「皆、物騒なこと言いすぎだよ!ねぇ、飛龍」

飛龍「許さない、許さない、許さない」ブツブツ

蒼龍(ダメだこりゃ)

アイオワ「マリアナ海溝に沈めてやるわ。そうすれば二度と現れない」

リットリオ「二度とパスタを食べられないようにしてやります」

ローマ「姉さん」

蒼龍(皆、無茶苦茶だからびしっと言ってあげて!)

ローマ「そんなの甘いわ。潰れたトマトにしてあげないと」

蒼龍(もっとヤバかったー!)

サラトガ「サラの子たちが北方棲姫の血を求めています」

蒼龍(妖刀使いみたいになってるし!)

リシュリュー「自由・平等・博愛の精神に基づいて沈めてあげるわ」

ウォースパイト「私たち英国艦の力を見せ付ける時です」

アークロイヤル「提督と女王陛下のために、奴を生かしておく訳にはいかん」

ガングート「北方棲姫は資本主義の敵!」

グラーフ「アトミラールの弔い合戦だ!」

陸奥「あらあら」

アクイラ(この人たち)

天城(怖いです)


333以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/13(土) 22:35:11.09DnW0de5x0 (18/18)

鎮守府内には複数のスパイが潜伏しています。

元帥が提督の護衛として送り込んだエージェント イーサ・・・いや、伊13

レーニンの懐刀 オクトパスナンチャラ・レボリューション(ガングート)鎮守府を赤に染めようとするも、西側諸国の艦娘による洗の・・・では無く、教育により資本主義に寝返った

某映画の影響でスパイごっこを始めた英米艦たち アークロイヤル「Manners Maketh Woman」

陸の狗 まるゆさん 今後、本格的に活動を開始する予定


本日はここまで。


334以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/20(土) 21:10:53.57wDCs8B2u0 (1/1)

ガバガバ鎮守府。このスレのうーちゃん可愛い


335以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:41:49.48vo3P1CFl0 (1/25)

>>334
卯月「ありがとぴょん♪うーちゃん、これからも頑張ってイタズラするぴょん!」

隙の無いパーフェクト鎮守府より、ガバガバ鎮守府の方が色々(やりたい放題)出来て面白いと思うんですよね。
それって軍事施設としてどうよ?って部分に関しては考えないことにしました。


336以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:42:42.48vo3P1CFl0 (2/25)

ついに龍田の改二が実装されてしまいましたね。
うちの龍田は未改造のままずーっと遠征で使って条件満たしたから、改二までワープ進化してしまいました。
鬼怒改二実装後、一度も出番が無い天龍ちゃんの明日はどっちだ?
図鑑の神風改と龍田改二の間って配置的に天龍改二っぽいし、天龍改二も有るか?

本日分、始まります。


337以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:44:39.07vo3P1CFl0 (3/25)


-提督私室-

浦風「提督さん、提督さんは怪我人だから、ちゃんと食べんといかんよ。うちが食べさせてあげる。あーんして」

提督「自分で食べられるから大丈夫だ。それに、恥ずかしい」

浦風「何言っとるんじゃ!怪我人は黙って甘えればいいんじゃ!」

提督「しかしだな」

浦風「そんなにうちに看病されるのが嫌?」ウルウル

提督「いや、そうじゃなくて」

浦風「昔の優しかった提督さんはもう何処にもおらん・・・」グスッ

提督(何か俺が泣かせたみたいになってるし!)

提督「あー、何か浦風に食べさせて欲しくなってきたなー(棒)」

浦風「!!! それじゃ、あーんして」

提督「あーん」パクッ

モグモグ

浦風「美味しい?」

提督「美味しいです」

浦風「あーんして」

提督「あーん」パクッ

モグモグ

コンコン

夕雲「夕雲です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕雲「提督、リンゴを持ってきました。剥いてあげますね♡」

提督「ありがとう」

浦風「提督さんはまだ食事中じゃ。待ってくれんかのう?」

バチバチ

夕雲「提督さんは今すぐリンゴを食べたがっています。そうですよね?」

提督(俺はこの子たちに何をしてしまったんだ・・・?慕われているのは嬉しいが、過去の自分のやったことが怖い)

コンコン

雷「雷よ」


338以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:46:29.13vo3P1CFl0 (4/25)


-執務室-

コンコン

大井「大井です」

吹雪「どうぞ」

ガチャ

バタン

大井「吹雪さん、出撃の許可をもらえますか?」

吹雪「出撃って一体何処へ?」

大井「決まってるじゃない。北方棲姫を沈めるのよ」

吹雪「北方棲姫を沈めるって、まさかお一人で!?そんなの無茶です!」

大淀「吹雪さんの言う通りです!そんな無茶なことは」

新提「そうだ。今は北方棲姫よりも今後の艦隊運営を考える方が大事だ」

師匠「その通りだ」

由良「北方棲姫を捜すにしてもきちんと艦隊を組んで」

大井「貴方たちはは黙っていてもらえます?私は吹雪さんとお話しているんです」ギロッ

大淀(何て威圧感)

由良(刺し違えてでも北方棲姫を沈める気ですか?)

新提(雷ママァ・・・助けて。大井っちが怖いよぉ)

師匠(大井ってこんな奴だったか?ワシの知っている大井は北上至上主義者だったが)

大井「許可、貰えますよね?」

吹雪「ダメです!」

キット「大井さん、冷静になってください」フォンフォン

大井「分かりました。もういいです!」スタスタ

ガチャ

バタン!

吹雪「私も北方棲姫は許せませんが、一人で出撃なんて無謀です」

大淀「吹雪さん、貴女は間違ってなどいません。今は提督があの状態でどうやって艦隊を運営するかを考えないと」


339以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:47:59.18vo3P1CFl0 (5/25)


-提督私室-

卯月「本当にうーちゃんのこと忘れちゃったぴょん?」

提督「すまない」

卯月「うーちゃんのこと思い出してよ・・・(泣)」

如月「卯月ちゃん、これ以上はご迷惑だから、今日は帰りましょう」

卯月「うん・・・」


-提督私室前-

青葉「あの」

比叡「司令のお見舞いですか?」

青葉「はい」

霧島「面会時間は5分でお願いします。それと、司令は怪我人なので取材は控えてください」

青葉「分かってます」

コンコン

青葉「青葉です」

提督「どうぞ」


340以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:51:24.67vo3P1CFl0 (6/25)


-執務室-

キット「大井さん、何をしているのでですか?今すぐ止めて下さい!」フォンフォン

吹雪「どうしたの?」

キット「大井さんが無断で出撃しようとしています」フォンフォン

吹雪「直ぐに止めないと!」

キット「今、出撃ドックのゲートを閉じています」フォンフォン

ドカーン!

大淀「爆発音?まさか」

キット「はい。大井さんがゲートを破壊して強行突破しました」フォンフォン

吹雪「大変!直ぐに追いかけ・・・ない方がいいよね?」

大淀「ええ。下手に刺激するとこちらに危険が及ぶかも知れません」

吹雪「そうですよね。気が済むまで待った方が安全ですよね。キット、大井さんの現在地は分かる?」

キット「はい。GPSの信号を追跡しているので分かります。北上さんのフルアーマー装備で出撃したので、直ぐに燃料切れを起こして帰って来るでしょう」フォンフォン

吹雪「仕方ないので空母の人たちにお願いして護衛を付けてもらいましょうか」


-出撃ドック-

大井「フルアーマー大井改二、出撃します」

スピーカー「大井さん、何をしているのでですか?今すぐ止めて下さい!」

大井「邪魔はさせない」

ピーッ

ピーッ

ゴゴゴゴゴ

大井「ゲートを閉じた程度で私を止められるとでも?」

大井「六連装酸素魚雷!」

ドカーン!

大井「北方棲姫、待ってなさい。直ぐに海の藻屑にしてあげるわ」


341以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:53:20.70vo3P1CFl0 (7/25)


-海上-

大鳳「あれは大井さん?大井さーん」

大井「大鳳さん?貴女も北方棲姫を捜しているのね?」

大鳳「北方棲姫?私はトレーニングをしていたんですが、北方棲姫がどうかしたんですか?」

大井「そう、貴女知らないのね。北方棲姫のせいで提督が負傷して記憶喪失になったのよ」

大鳳「え?」

大井「そういうことだから、私は北方棲姫を沈めに行くわ」

大鳳「待ってください!一人では危険です!」

大井「貴女、燃料はどの位残っているの?」

大鳳「20%程です」

大井「だったら貴女は帰りなさい。奴は私が一人で仕留めるわ」

大鳳「大井さんを一人にする訳にはいかないけど、私は補給を受けないといけないし・・・そうだ!彩雲の妖精さん、お願いできますか?」

妖精ズ「お任せあれー」

大鳳「私は一度鎮守府に戻って補給を受けます。帰って来るまで大井さんの追跡をお願いします!」


342以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:54:51.11vo3P1CFl0 (8/25)


-鎮守府 執務室-

キット「大変です!北方棲姫が現れました」フォンフォン

吹雪「また!?今度は何処から?」

キット「下水から侵入した様です。マンホールから現れました」フォンフォン

吹雪「そんな所からの侵入なんて想定してないよ!兎に角、司令官を安全な場所に避難させないと」

由良「私は北方棲姫の捕獲に向かいますね」

大淀「私も同行します」

吹雪「お願いします」

新提「では、私たちはここに残って捕獲部隊の指揮を」

師匠「うむ」

吹雪「ここは危険です。お二人は安全な場所に避難してください。会議室に行けば摩耶さんたちが居るはずです」

新提「しかしだな」

キット「北方棲姫はこの場所を把握しています。アドミラルの命を狙っているのであればここに現れるでしょう」フォンフォン

師匠「提督があの状態でわし等にもしものことがあれば鎮守府の運営が成り立たなくなるか。仕方ない」

新提「くっ」

キット「吹雪さん、行きましょう」フォンフォン


-廊下-

ヲ級「あれは、ほっぽ?」

北方棲姫「ヲ姉チャン!」

ヲ級「貴女、こんな所で何をしているの?それより、提督を負傷させたって話は本当なの?」

北方棲姫「ウン。オジサンガ怖カッタカラ、艦載機デ攻撃シタ。デモ、心配ニナッテ様子ヲ見ニ来タ」

ヲ級「ここは危険よ!ほっぽが提督を負傷させたって皆が殺気立っているわ!今直ぐに『北方棲姫!?』」

北方棲姫「!!!」

伊58「北方棲姫が居るでちー!」

ヲ級「こっちよ!」

伊58「あー!何で北方棲姫を連れて逃げるでち!」

ホッポウセイキガイルデチー!

飛龍「北方棲姫!?」ダッ

飛龍「ゴーヤちゃん、北方棲姫は何処?」

伊58「向こうに走って行ったでち!ヲっきゅんも一緒でち!」

飛龍「提督の敵。許さない、絶対に許さない」ダッ

伊58「何か怖かったでち・・・」


343以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:56:52.24vo3P1CFl0 (9/25)


-甘味処 間宮-

ペラッ

ペラッ

秋雲「どうかな?」

巻雲「ナニコレ(汗)」

秋雲「何?って秋雲さんの自信作だよー?」

巻雲「記憶を失った司令官様を秋雲が介抱してそのままイチャイチャ突入って」

秋雲「ラブロマンスって言って欲しいね。提督が記憶喪失って話を聞いて一気に書き上げたんだから!」

巻雲「え?一気にって、まさか午前中に仕上げたの?」

秋雲「そうだよー」

巻雲(うわぁ・・・って言うか、普段からその位やる気出してよ・・・。それに、ハロウィンパーティの時に言っていた新作はどうしたのよ?)

マテー!コノヤロー!

秋雲「何か外が騒がしいな」チラッ

秋雲「え?何アレ?ヲ級と北方棲姫?」

巻雲「それに戦艦、空母の人たちが凄い形相で追いかけてる・・・。アレってまさか」

秋雲「間違いなくそのまさかだよ」


-間宮前-

山城「邪魔だ、退けぇぇぇぇっ!」

ドカーン!

ヲ級「お願いだから話を聞いて!」

北方棲姫「アノオ姉チャンタチ怖イ(泣)」

加賀「裏切り者の話を聞く必要などありません」

山風「パパを苛める奴は許さない」ハイライトオフ

ヲ級(このままだと追い詰められるのも時間の問題。どうにかしてほっぽを逃がさないと)


344以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 21:59:44.98vo3P1CFl0 (10/25)


-戦艦寮 伊勢型私室-

日向「流石瑞雲、このフォルム、質量、色、全てが美しい」

伊勢「正月早々、瑞雲詣に精が出るね」

日向「当然だ。一年の計は瑞雲に有り。瑞雲こそはこの世の根源であり、森羅万象だ」

伊勢「そう言えばさっきから外が騒がしい様な?」

日向「俗世の騒がしさなど、瑞雲の前では些細なことだ」


-提督私室-

ガチャ

比叡「お手洗いですか?」

提督「さっきから何か騒がしいから気になってな」

霧島「確かに少し前から騒がしいですね」

伊58「大変でちー!」

比叡「どうしたんですか?」

伊58「ほっぽ」ゼエゼエ

霧島「ほっぽ?まさか、北方棲姫が?」

伊58「そうでち!北方棲姫が現れたでち!」

比叡「霧島!」

霧島「はい!司令を安全な場所に避難させましょう!」

比叡「司令、失礼します。キット、聞こえる?」

シーン

比叡「キット?」

シーン

比叡「故障してるみたい」

霧島「キットの車内に避難してもらうのが一番安全ですが、連絡が取れないとなると」

伊58「キットの居そうな場所となると工廠か執務室でち」

比叡「今日はお休みであることを考えると、執務室より工廠の方が可能性が高い」

提督「北方棲姫がどうとかってどうしたんだ?」

比叡「鎮守府に北方棲姫が侵入しました。ここは危険なので安全な場所に避難しましょう!」

霧島「さあ、行きますよ!」グイッ

提督「おいおい、引っ張らないでくれ。それにキットならさっき執務室で」

霧島「執務室ですか。しかし、北方棲姫が現れたと言うことは司令の命を狙っている。やはり、執務室に近付くのは危険です」


345以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:02:10.24vo3P1CFl0 (11/25)


-海上-

妖精ズ「本当ですか?はい。直ぐに大井さんに伝えます!」

大井「どうしたの?」

妖精ズ「鎮守府に北方棲姫が現れたそうです」

大井「直ぐに戻るわよ!」

妖精ズ「はい」


-提督私室-

ガチャ

吹雪「司令官!」

吹雪「居ない!?それに護衛をしているはずの比叡さんと霧島さんの姿も無い。ってことは騒ぎに気付いて避難したってことだよね。でも、何処に?」

吹雪「比叡さんと霧島さんが付いている以上、北方棲姫も簡単には手を出せないだろうけど、早く見つけないと!」ダッ


346以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:03:43.54vo3P1CFl0 (12/25)


-グラウンド-

長門「ほっぽちゃんは何処だ!?」キョロキョロ

長門「奴等より先に見つけなければ!」←提督より北方棲姫の心配をしている奴

長門「今、助けてあげるから待っててね!」


-執務室-

ドアバーン

大鳳「大変です!って、誰も居ない!?赤城さんたちに無線で呼びかけても応答が無いし、皆何処に行ったのよ!」

大鳳「彩雲は大井さんと一緒に居るし、こうなったら自力で捜しだすしか」ダッ


347以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:06:03.22vo3P1CFl0 (13/25)


-軽巡寮 川内型私室-

川内「う~ん。人が気持ちよく寝てるのに何か騒がしいけど、何かあったの?」

シーン

川内「神通?」キョロキョロ

シーン

川内「那珂ちゃん?」

シーン

川内「二人とも何処行ったんだろ?」


-資材倉庫前-

瑞鶴「目標、ヲ級と北方棲姫」

由良「皆さん、止めて下さい!」

大淀「加賀さん!これはどういうことですか!」

加賀「見て分からないかしら?裏切り者のヲ級と北方棲姫を始末しようとしているところよ」

大淀「北方棲姫は生け捕りにと言うのが吹雪さんからの指示です!」

加賀「そう。なら、殺さない程度に痛めつけて捕獲するわ。瑞鶴、聞こえたかしら?」

瑞鶴「チッ。分かったわよ。死なない程度にやっちゃって!」

ヲ級(こうなったら)

ヲ級「全機発艦!」

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

モクモク

大淀「何てことを」

加賀「生け捕りと言ったのに」

瑞鶴「やりすぎちゃった。てへっ(提督さんの敵なんだから沈めて当然でしょ?)」

赤城「爆煙で何も見えませんね」

ドボン!

ヲ級(今のうちに倉庫に逃げ込むわ!)ヒソヒソ

北方棲姫(ウン)ヒソヒソ

葛城「水中に逃げ込んだみたいです!」

瑞鶴「逃がさないわ!」


348以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:08:12.08vo3P1CFl0 (14/25)


-資材倉庫内-

ヲ級「行ったわね。今のうちに逃げましょう」

ギィィィィィ

ヲ級「!!!」

黒吹雪「ヲ級さん、これはどういうことですか?」

ヲ級「吹雪!どうしてここが!?」

黒吹雪「私は元々貴女たちと同じ深海棲艦です。同類の気配位分かります」

ヲ級「お願いだから話を聞いて」

黒吹雪「司令官への恩を忘れて北方棲姫の味方をするなら」

ヲ級「違うわ!確かにこの子は提督に怪我をさせたけど、あれは事故なの!」

黒吹雪「事故で済んだら軍なんて要りません。私もかつてはそちら側だった身、せめて私の手で」

北方棲姫「」ガタガタ

ヲ級「私はどうなってもいいわ。だからこの子だけは!」

黒吹雪「・・・。いいでしょう。ソレの処遇は司令官に決めてもらいましょう」

ヲ級「分かったわ」

黒吹雪「司令官が工廠に向かうのを見かけました。移動します。変なことをすれば撃ちますから」

ヲ級「ほっぽ。提督に会いに行きましょう」

北方棲姫「ウン」


349以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:09:49.67vo3P1CFl0 (15/25)


-工廠-

妖精ズ「刀を受け取りに来たんですか?」

提督「刀?」

ヲ級「提督」

提督「ヲ級!?」

比叡「司令、落ち着いてください。彼女は味方です」

提督「ヲ級が?」

霧島「はい。間違いありません」

提督「にわかには信じられないが、二人がそう言うなら信じよう」

伊58「でも、さっき北方棲姫と一緒に居たでち!」

黒吹雪「入りなさい」

北方棲姫「・・・」コクッ

比叡「ほ」

霧島「北方棲姫!?」

妖精ズ「キャー!」ダッ

提督「北方棲姫も味方なのか?」

伊58「違うでち!」

比叡「吹雪さん、どういうことですか!」

提督(あれ?吹雪が何かいつもと雰囲気違う様な?)

黒吹雪「司令官にコイツの処遇を決めてもらうために連れてきました」

北方棲姫「アノ、ゴメンナサイ」

ヲ級「提督、私はどうなっても構いません!だからこの子だけは!」

提督「何がどうなっているんだ?」

黒吹雪「この北方棲姫は貴方が記憶喪失になった原因です」

提督「!!!」

ヲ級「この子は提督を傷付ける気は無かったんです!ビックリして艦載機を出してしまっただけで、そうでしょ?ほっぽ」

北方棲姫「ウン」

パリーン

提督「今度は何事だ!?」

大井「一度ならず二度までも提督を狙うなんて許せない。二度と提督に手を出せないように、今ここで沈めてやるわ!」


350以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:12:09.81vo3P1CFl0 (16/25)


ヲ級「大井さん、止めて!」

大井「ヲ級さん、貴女、北方棲姫の味方をする気?」

ヲ級「私はどうなっても構わない。だから、ほっぽには手を出さないで!」

大井「そう。なら、二人まとめてあの世に逝きなさい!」

吹雪「司令官!」

キット「アドミラル、ご無事ですか?」フォンフォン

提督「え?え?吹雪が二人?」

北方棲姫「コ、来ナイデ!」←大勢に囲まれてパニック

大井「艦載機なんて全部打ち落としてやるわ!」

バババババ

ドカーン!

大井「しまった!一機が提督の方に!」

吹雪ズ「司令官、逃げてください!」

比叡「霧島!」

霧島「はい!」

ドン

提督「うわっ!」←霧島に突き飛ばされた

ゴツン!

比叡「ヒエー!」小破

霧島「きゃあっ!」小破

吹雪「司令官、大丈夫ですか!?」

黒吹雪「しっかりしてください!」

提督「痛たた。霧島、助けようとしてくれたのは感謝するが、もう少し加減を頼む」

霧島「申し訳ありません」

吹雪「無事で良かったです」

黒吹雪「一時はどうなるかと思いました」

提督「二人とも心配かけてすまんな」

吹雪「二人とも?」

黒吹雪「司令官、私のこと分かるんですか?」

提督「当然だろ?そう言えば俺は何で工廠に居るんだ?北方棲姫を追いかけて海新重工の工場に居たはず」

吹雪「今日が何年何月何日か分かりますか?」

提督「2019年1月1日だ」

黒吹雪「記憶が戻ってる!」


351以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:13:15.07vo3P1CFl0 (17/25)


大井「アンタのせいで提督は!」ギリギリ

北方棲姫「」

ヲ級「提督!大井さんを止めてください!ほっぽが、ほっぽが!」

提督「!!! 大井、止めるんだ!」

大井「提督?生きてたんですね!」

提督「ああ、比叡と霧島のおかげでこの通り無事だ」

大井「良かった」パッ

北方棲姫「ゲホッ、ゴホッ」

ヲ級「ほっぽ!」

提督「何がどうなっているのか説明してもらえないだろうか?」

吹雪「実は・・・」

~事情説明中~

提督「なるほど。そうだったのか。とりあえず皆、執務室に来てくれ。それと大井、北方棲姫に手は出すな」

大井「分かりました」


352以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:15:11.21vo3P1CFl0 (18/25)


-執務室-

提督「北方棲姫、君は戦う気は無いんだな?」

北方棲姫「ハイ。サッキハゴメンナサイ」

ヲ級「ほっぽは零戦が好きで、零戦を欲しがっていたんです」

提督「零戦を?しかし、兵器を簡単にやる訳にはいかんしな・・・」

ヲ級「あの、その件で瑞鳳と話したいので呼んでもいいですか?」

提督「瑞鳳を?分かった」

~数分後~

コンコン

瑞鳳「瑞鳳です」

提督「どうぞ」

ガチャ

瑞鳳「北方棲姫!?」

提督「戦う意思は無いそうだ。安心してくれ、と言っても無理だろうが、とりあえず大丈夫だ」

瑞鳳「提督がそう言うなら」

バタン

ヲ級「去年お願いしていたアレなんだけど」

瑞鳳「うん。完成してるよ」

『1/72 零戦21型(プラモ)』

『1/72 零戦52型(プラモ)』

北方棲姫「ゼロ!?」

ヲ級「それをほっぽにプレゼントしてあげて欲しいの」

瑞鳳「えぇー!北方棲姫に!?提督」チラッ

提督「プラモならいいだろう」

瑞鳳「提督がそう言うなら、あげる」

北方棲姫「瑞鳳オ姉チャン、アリガトー!」

瑞鳳「お、お姉ちゃん///(妹の居ない私が初めてお姉ちゃんって呼ばれた!)」

提督「一件落着だな。大井、納得できないかも知れないが、俺は無事だし、この件はこれで終わりにしてやってくれるか?」

大井「分かりました」

大井「提督は甘すぎるのよ」ボソッ


353以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:16:43.30vo3P1CFl0 (19/25)


提督「北方棲姫、君に聞きたいことがあるんだが」

北方棲姫「ハイ」

コンコン

川内「川内よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

川内「北方棲姫!?」

提督「戦う意思は無いから安心してくれ」

川内「提督がそう言うなら」

バタン

提督「それで君が逃げ込んだ工場だが、あそこは深海棲艦と関係があるのか?」

北方棲姫「知ラナイ。慌テテ逃ゲ込ンダダケダカラ、分カラナイ」

川内「工場?」

提督「そのことは後で話す」

比叡「とりあえず解決しましたし、私はお姉さまたちに報告してきますね」

提督「そうだな。頼む」

霧島「では、私も失礼します」

伊58「ゴーヤも帰るでち」

瑞鳳「私も失礼します」

ガチャ

バタン

ヲ級「提督、ほっぽを間宮さんの店に連れて行っていいかしら?」

提督「行ってくるといい。その前に一つ聞きたいんだが、北方棲姫はここに住む気じゃないよな?」

北方棲姫「ホッポ、オ家帰ル」

提督「そうか。ならいい。コレを使うといい」つ間宮券

ヲ級「ありがとう」


354以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:18:28.46vo3P1CFl0 (20/25)


提督「川内と大井にはまだお年玉渡してなかったな。姉妹の分も一緒に渡しておくから」つお年玉

川内「やったー!これでまた、バリバリ夜戦が出来るね!」

大井「ありがとうございます」

提督(お年玉と夜戦に何の関係が?)

提督「あと川内にはコレを」つ真珠の耳飾

川内「真珠のピアス?」

提督「ああ、年末に観たとある番組の歌が耳から離れなくてな」

川内「とある番組の歌?」

吹雪「真珠の耳飾のクノイチです」

川内「何それ?」

大井「フェルメールの有名な絵を題材にした歌ですよ。他にも執務室の壁紙にしている、貴婦人と一角獣を題材にした『ごめユニコーン』とかありましたね」

提督「とりあえずフェルメールに謝ろうかって言いたくなる歌だが、よく知ってたな」

大井「少し興味があったので。そのピアスはやっぱりアレですか?」

提督「ああ、その通りだ。そのピアスは爆弾になっているから、いざと言うときに投げつけてやるといい」

川内「いざと言う時に使わせてもらうね。それでさっきの工場がどうとかって話だけど」

提督「そうだな。話そうか」

~説明中~

川内「私が寝ている間にそんなことがあったんだ」

吹雪「司令官、実はあの工場でゴリアテかも知れない大型トレーラーを見ました」

一同「!?」

黒吹雪「ゴリアテ?」

提督「昔戦ったキットの兄弟の様なものだ」


355以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:19:31.72vo3P1CFl0 (21/25)


-海上-

妖精ズ「大鳳さーん」

大鳳「彩雲の妖精さん」

妖精ズ「提督さんの記憶が戻りました!」

大鳳「本当ですか!?それで、北方棲姫は?」

妖精ズ「鎮守府で保護しています」

大鳳「保護?皆さん、事件は解決した様なので帰りましょう」

赤城「そうですね。北方棲姫が鎮守府に居る以上、海に居ても意味がありませんね」


-鎮守府 戦艦寮 廊下-

長門「ほっぽちゃーん、どこかなー?」

長門「何もしないから安心して出ておいでー?」

長門「出てきたらお菓子あげるよー」


356以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:21:28.90vo3P1CFl0 (22/25)


-執務室-

師匠「記憶が戻ったか」

新提「一時はどうなるかと思ったぞ」

提督「もう大丈夫だ。心配をかけて申し訳ない」

コンコン

ヲ級「ヲ級です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

師匠「ほっぽ!」

北方棲姫「オ爺チャン!」

吹雪「知り合いですか?」

師匠「わしが深海側に居た時に預かっていた鎮守府の子だ」

吹雪「つまりヲ級さんとも顔見知りってことですね。この鎮守府に三回も現れた理由が分かりました」

ヲ級「この後、ほっぽはどうしますか?」

提督「事件も解決したし、帰ってもらって構わない」

北方棲姫「アノ、マタ遊ビニ来テイイ?」

提督「次に来る時はこの通行証を入り口で見せるといい」つ通行証

北方棲姫「アリガトウ」

ヲ級「では、私はほっぽを送ってきます」

~しばらく後~

コンコン

赤城「赤城です」

陸奥「陸奥よ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

赤城「提督、記憶が戻られたと言うのは本当ですか?」

提督「ああ、心配をかけてすまなかった」

陸奥「北方棲姫はどうしたの?」

提督「相手は子供だし、戦う気は無いと言う事だったから帰した」

赤城「提督は甘すぎます!」

提督「そう言われても仕方ないが、無益な殺生をする必要は無いだろ?」

陸奥「被害者本人がこう言っている以上、仕方ないわね」

提督「お詫びと言っては何だが、コレで何か食べてくれ」つ間宮券

赤城「ありがとうございます♪」

吹雪「そうだ!司令官、大井さんなんですけど・・・」


357以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:22:26.68vo3P1CFl0 (23/25)


-出撃ドック-

提督「何だこりゃー!!!」

コリャー!

コリャー!

コリャー!

大井「申し訳ありません」

吹雪「司令官の一件があって大井さんが強引に出撃しようとした結果なので、出来るだけ穏便に済ませてあげてください」

提督「ま、まぁ、妖精さんたちに頼めば直ぐに復旧できるだろう・・・(汗)」

提督「罰として大井には軽巡寮のトイレ掃除一ヶ月を命じる」

大井「え?でも」

提督「今回の件は俺がヘマしなければ起きなかったんだ。俺にも責任はある」

大井「提督・・・」


358以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:24:01.23vo3P1CFl0 (24/25)


-その日の夜 海新重工 工場前-

川内「ここが提督の言っていた工場だね。潜入してみますか」

ドカーン!

ドカーン!

メラメラ

川内「爆発!?」

リ級「あれは艦娘!始末するか」

タ級「待て。深提からの指示はアレを移動させた後、証拠隠滅のために工場を爆破することだ」

リ級「だが、邪魔者は早めに始末する方がいい」

タ級「奴はこの工場と我々深海棲艦の関係に気付いていない。こちらから仕掛ければ、関係があると教えている様なものだ」

リ級「確実に仕留めればいいだけの話だろ?」

タ級「仕留めそこなった時のリスクを考えろと言っているのだ」

リ級「チッ。運のいい奴だ。今日の所は見逃してやる」

タ級「さあ、気付かれる前に立ち去るぞ」


-翌朝 提督私室-

テレビ「昨晩遅くに海新重工の工場で火災が発生し、今も延焼が続いています」

提督「何だと」

吹雪「昨日の工場ですよ!」

提督「これで調査は不可能になってしまったな。吹雪が見たアレの真相は闇の中か」


359以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 22:28:24.67vo3P1CFl0 (25/25)

覚えている人が居るか分かりませんが昨年、ヲ級が瑞鳳に依頼したのは零戦のプラモの製作でした。
元々、去年のお盆頃にやるつもりでしたが、地中海編をやってしまったので、一年越しになってしまいました。


次回は久しぶりにうーパラ(うーちゃんパラダイスの略)の予定です。
先日の血のハロウィンの様な展開にはならないので大丈夫です。

しかし、血のバレンタインはあるかも知れません。

???「コーディは殲滅だ!」

???「もう止めようよ」

ザラ「光だ」


本日はここまで。


360以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/25(木) 23:19:00.85MaUWakwp0 (1/1)



天龍ちゃんは鈴熊のときみたいに翌月とかにすぐ改二くると思うわ


361以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/26(金) 16:39:56.0111ZawJdCo (1/1)

天龍も未改装なら弾薬消費が重い鬼怒改二より天龍使った方が良くない?


362以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 21:52:33.87IxB/UP5e0 (1/11)

>>360
そうだといいんですけどね・・・。何時まで経っても改二にならない青葉や、長女以外改二になった球磨型を見てるとですね。うん。


>>361
残念ながら天龍ちゃんは任務(新「三川艦隊」出撃せよ!か、抜錨!「第十八戦隊」)をやった時に改造してしまったんですよね。
龍田も任務の前に改造したと思ったら、してなかったのでそのまま使ってただけで。
で、任務終わって思ったのが、別に改造する必要無かったかも?
改二で龍田の様に燃費据え置きで大発搭載可ならあるいは。


363以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 21:54:37.69IxB/UP5e0 (2/11)

小枝師匠に「うーちゃんパァ~ラダァ~イス」ってやって欲しい。

本日分、始まります。


364以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 21:56:34.64IxB/UP5e0 (3/11)


-1月中旬 会議室-

ウォースパイト「The Scent of Roses」

一同「復讐の鎮魂歌・さらばナイト2000」

ウォースパイト「Tomorrow Never Dies」

一同「トゥモロー・ネバー・ダイ」

ウォースパイト「The World Is Not Enough」

一同「ワールド・イズ・ノット・イナフ」

ウォースパイト「Die Another Day」

一同「ダイ・アナザー・デイ」

キンコンカンコーン

ウォースパイト「では、今日の授業はここまでにしましょう。皆さん、復習を忘れない様に」

一同「はーい」

朝潮「ウォースパイト先生の授業、とても勉強になりました!」

霞「何の勉強になったのよ!」

夕雲(一体何処で使うのかしら?)

夕立「ウォースパイト先生の英会話教室で英語ペラペラになれるっぽい!」

睦月「睦月もこれでネイティブなのね!」

卯月「ためになったぴょん!」

吹雪「そ、そうだね(全部映画のタイトルを復唱してただけだよね・・・)」

夕立「お腹ベコペコだから早くお昼ご飯にするっぽい!」


365以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 21:57:19.71IxB/UP5e0 (4/11)


-サハラ砂漠-

レ級「クソッ!提督の野郎、今日も現れない。水も残り少ない」

レ級「数日前にレースの参加車が何台が近くを通ったが、それっきり何も通らない。ラクダすら居ない。待つ場所が悪いのか?」

レ級「野郎まさか、このレ級様に恐れを成して逃げ出したのか?」


366以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:00:15.63IxB/UP5e0 (5/11)


-昼食後 鎮守府 正門前-

提督(誰も居ないな)キョロキョロ

卯月「お出かけぴょん?」

提督「!? 何だ卯月か。ああ、ちょっとそこまで」

卯月「キットには乗らないぴょん?」

提督「直ぐそこの商店街が目的地だからな」

卯月「うーちゃんも連れて行って欲しいぴょん!」

提督「・・・。お菓子しか買ってやらんぞ」

卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!早く行くぴょん!」グイグイ

提督「おいおい、引っ張らないでくれ」


-商店街の本屋-

店主「おや、提督さん。いらっしゃい」

提督「こんにちは。卯月、ご挨拶しなさい」

卯月「ハロー。アイ アム 卯月。プリーズ コール ミー うーちゃん」

店主「お譲ちゃん、英語話せるんだ。凄いね」

卯月「ディス イズ マイ サーヴァント」

店主「え?」

提督(召使い?)キョロキョロ

卯月「司令官、キョロキョロしてどうしたぴょん?」

提督「いや、卯月の召使いなんて何処に居るのかと思って」

卯月「司令官のことだぴょん」

提督「はい?」

卯月「だから、うーちゃんのサーヴァントは司令官だぴょん」

提督「・・・」

店主「」

卯月「嬉しさの余り、言葉が出ないみたいだぴょん♪」

提督「吹雪に言われるならともかく、誰が卯月の召使いだよ!」

卯月「吹雪ちゃんならいいんだ」

提督「いや、良くは無い。だが、嫁の尻に敷かれている旦那は世の中沢山いるだろ。俺は尻に敷かれてないからな」

卯月「分かってるぴょん。流石に、ケッコンしたからと言って、上官を尻に敷く艦娘なんて居ないぴょん」←上官をオモチャ、召使いと言い切った奴

提督「そうだろ?」

卯月「そうだぴょん。でも、司令官がサーヴァントであることに変わりは無いぴょん」

提督「一つ聞いていいかな?何処でそんな言葉を覚えた?(どうせウォースパイトだろ?帰ったら文句言ってやる)」

卯月「テレビでお笑い芸人の人が相棒をサーヴァントと言っていたぴょん」

提督「ウォースパイトが教えたのかと思ったら、菅ーーーっ!(※)」

店主「あはは・・・(提督さんも大変だな)」


※お笑い芸人 ロザンの菅ちゃんは相方で京大卒のクイズ王(笑)の宇治原のことを某番組で「マイ サーヴァント」と言っています。


367以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:01:34.90IxB/UP5e0 (6/11)


卯月「じゃあ、サーペント?」

提督「誰がサーペントだ。俺はサジタリアスだ」

卯月「うーちゃんは蛇遣い座なんて言ってないぴょん」

提督「じゃあ、アレか?俺は狡猾でろくでもない人間だと言いたいんだな?悪かったな」

卯月「ひがみ過ぎがぴょん」

店主「まぁまぁ、落ち着いて」

卯月「うーちゃん末っ子だから、いつもお姉ちゃんたちにパシられてばかりだから、うーちゃんの言うこと聞いてくれる人が欲しかったんだぴょん・・・」

提督「卯月、そうだったのか・・・。ん?」

卯月「どうしたぴょん?」

提督「ちょっと待て。お前、4番艦だろ。(夕月は居ないけど)12人姉妹の四女じゃねーか!」

卯月「ばれたか」

提督「まぁいい。今日は卯月のサーヴァントになってやるよ」

卯月「本当ぴょん?」

提督「ただし、鎮守府に帰るまでだからな」

卯月「やったー!司令官、大好きだぴょん!」

提督「へいへい。とりあえず用事を済ませるから、少しだけ待ってくれ」

卯月「はーい」


368以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:03:27.38IxB/UP5e0 (7/11)


店主「ありがとうございましたー」

提督「さて、卯月お嬢様、何処か行きたい所はございますか?」

卯月(何か召使いと言うより執事って感じだぴょん)

卯月「近くにケーキの美味しいカフェがあるって聞いたから、そこに行きたいぴょん」

提督「かしこまりました。では、行きましょう」


-カフェ-

店員「いらっいませー。お好きなお席へどうぞ」

提督「お嬢様、どれに致しますか?」

卯月「イチゴのショートケーキもいいけど、モンブランも捨てがたいぴょん」

提督「私はお嬢様の財布でございます」

卯月「? もしかして、両方頼んでもいいって意味ぴょん?」

提督「もちろんでございます(ただし、ケーキが原因で晩飯が・・・ってなっても知らんぞ)」

卯月「じゃあ、両方にするぴょん!」

提督「お飲み物は何に致しますか?」

卯月「ロイヤルミルクティーがいいぴょん」

提督「すみませーん」

店員「はーい」


369以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:05:53.50IxB/UP5e0 (8/11)


卯月「美味しかったぴょん♪」

提督「満足して頂けたようで何よりです(卯月も普通にしてれば可愛いんだけどな)」

卯月「ありがとぴょん」

提督「お嬢様、睦月お嬢様たちのお土産も買って帰りましょうか」

卯月「え?いいぴょん?」

提督「もちろんでございます(流石に卯月だけって訳にはいかんからな)」

卯月「やったー!それじゃ、持ち帰りでコレとアレとソレもください」

提督「あとコレもお願いします」

卯月「一つ多いぴょん」

提督「吹雪の分だよ」

卯月「あー、なるほど」

店員「8000円になります」

提督「では、これで」つ諭吉さん

店員「2000円のお返しです。ありがとうございましたー」

提督「お嬢様、次はどうされますか?」

卯月「あまり長いこと留守にするといけないから、そろそろ帰るぴょん」

提督「宜しいので?」

卯月「ケーキ食べて満足したぴょん」

提督「では、帰りましょうか」


370以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:07:56.77IxB/UP5e0 (9/11)


-鎮守府 正門前-

卯月「司令官、今日はありがとぴょん」

提督「どういたしまして」

卯月「また、今日みたいに一緒にお出かけしてくれるぴょん?」

提督「時々ならいいぞ」

卯月「それじゃ、部屋に帰るぴょん。バイバイ」

提督「一人じゃ全員分のケーキ運べないだろ?部屋まで付いてくよ」

卯月「そうだったぴょん」

提督(忘れてたのかよ(汗))

榛名(提督とお出かけなんて羨ましい・・・。榛名も提督とデートしたいです(泣))←たまたま近くを通りかかった


-睦月型私室-

ガチャ

卯月「ただいまぴょん」

睦月「お帰りにゃしぃ」

卯月「司令官に姉妹全員分のケーキ買ってもらったぴょん」

睦月「提督、ありがとなのね!」

提督「どういたしまして。それじゃ、俺は帰るから」


371以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:10:21.68IxB/UP5e0 (10/11)


-執務室-

ガチャ

吹雪「お帰りなさい」

キット「お帰りなさい」フォンフォン

提督「お土産にケーキ買ってきたぞ」つケーキ

バタン

吹雪「わぁー、美味しそう!ありがとうございます!」

提督「なぁ、吹雪」

吹雪「何ですか?」

提督「ウォースパイトの英会話教室ってどんな授業をしてるんだ?」

吹雪「えっとですね・・・映画のタイトルを復唱したり、何処で使うんだろ?って内容ばかりですよ」

提督「そうか。ところで、サーヴァントって知ってるか?」

キット(何故、召使いなどと言う単語を?)

吹雪「サーヴァント?動物ですか?」

提督「いや、動物では無い。知らないなら、それでいいんだ(やはり犯人は菅か)」

吹雪「それでサーヴァントって何なんですか?」

提督「知らないなら、知らないでいい。吹雪は吹雪のままでいてくれ」

吹雪「そんなこと言われると余計に気になります」

提督「頼むから知らないままで居てくれ」

吹雪「? (釈然としませんが)分かりました」


372以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/01/30(火) 22:11:43.33IxB/UP5e0 (11/11)

ローソン公式HPによると、今回も最寄のローソンには艦これのグラス付きゼリーは入荷しない模様。
今までジョジョとかエヴァンゲリオンは置いてたし、キティちゃんやカービィのマグカップ付きゼリーはあるのに、艦これは入荷しないって・・・。
カービィのマグちょっといいなーって思ったのは秘密だ。
そのカービィのマグだけど去年の11月発売っすか。マジっすか。今日、づほのタペストリー他を買いに行ったら置いてあったし。
買ってくれって言っている気がしてきた(謎の使命感)。

本日はここまで。


373以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:08:58.24AgtX67I+0 (1/20)

ゼリー無事に入手できたでござる。
新しいゼリーを見て、前のゼリーどうしたっけ?ってなってしまった。
食べた記憶が無いからそのまま置いてるな。ゼリーって賞味期限長そう(個人の主観)だし、大丈夫だろう。

本日分、始まります。


374以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:10:08.56AgtX67I+0 (2/20)


-1月下旬 執務室-

提督「もう直ぐ節分か」

吹雪「今年もやるんですか?」

提督「そうだな。中々好評だったから、今年もやろう。少し趣向を変えて俺と、新提と、師匠の三人が鬼役にしてみよう」

キット「鬼役が三人とは、戦略の幅が広がります」フォンフォン

提督「そうだろ?そして三人それぞれ獲得できる得点が違うと」

吹雪「なるほど!面白そうです」

提督「後で掲示板に告知を貼っておくか」


375以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:12:05.21AgtX67I+0 (3/20)


-2/3 大ホール-

提督「これより豆まき大会を開催する」

ザワザワ

提督「ルールの説明をするのでよーく聞いてくれ」

一同「はーい」

提督「まずは、去年と同じく艤装の使用は禁止する。当然ながら艦載機の使用も禁止だ」

瑞鶴「えー」

提督「えー、じゃねぇよ!」

日向「瑞雲は艦載機では無いのでセーフだな」

提督「禁止に決まってるだろ。艦戦、艦爆、艦攻、偵察機、水戦、水爆、哨戒機、カ号に大発他、全部禁止だ」

日向「チッ」

あきつ丸「チッであります」

提督「明石と夕張」

明・夕「はい」

提督「変な道具を使うのも禁止だ」

明石「えー」

夕張「せっかく豆ガトリング砲を整備したのにー」

提督「二人は参加する権利を剥奪しようか?」

明・夕「ごめんなさい!変な道具は使いません!」

提督「それでいい。だいたい、俺以外にあんなの使ったら死人が出るぞ」

夕張「そう思って出力を下げたんですけどね」

提督「あと鈴谷」

鈴谷「なぁにー?」

提督「今年は某うる星なキャラのコスプレなんてしなくていいからな。寒かっただろ?」

鈴谷「きっちり見てたんだ」

提督「目の保養させてもらいました」ボソッ

吹雪「やっぱり司令官は胸の大きな女性が好きなんだ・・・。同じ吹雪なのに私より」ブツブツ

夕立「吹雪ちゃん、落ち着いて(汗)」

提督「今年は新たな試みとして鬼役が三人居る。新提、師匠」

新提「おう」

師匠「うむ」

提督「豆は一人100粒。俺に当てれば一粒につき5点、新提なら3点、師匠なら1点だ」

赤城「なるほど。提督を狙い一気に稼ぐもよし、師匠さんを狙い地道に稼ぐもよしということですね」

提督「そういうことだ。告知していた通り、優勝者は常識の範囲内で願いを叶えよう」

ザワザワ

提督「制限時間は1時間。俺たちは先に出発するので、5分経ったらスタートだ。では、キット頼む」

ピーーーーッ

キット「では、始めてください。4分59,58,57・・・」フォンフォン

提督「諸君らの検討を祈る」ダッ


376以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:13:28.55AgtX67I+0 (4/20)


~5分後~

ピーーーーッ

キット「では、皆さん出発してください。これより1時間のカウントを開始します。59分59,58,57・・・」フォンフォン

清霜「絶対に優勝して戦艦にしてもらうんだ!」

夕雲「清霜さん、頑張ってね」

清霜「うん!頑張ります!」

鈴谷「ねーねー、熊野」

熊野「何ですの?」

鈴谷「熊野は優勝した場合の願い事決まってるの?」

熊野「もちろんですわ。神戸牛のシャトーブリアンを所望しますわ」

鈴谷「こ、神戸牛のシャトーブリアン!?」ゴクッ

熊野「もちろん、鈴谷の分もお願いして差し上げますわ!それで、鈴谷は決まってますの?」

鈴谷「鈴谷もそれにする!ちゃんと熊野の分も頼んであげるから!」

熊野「楽しみにしてますわ」

響「同志ガングート、行こうか」

ガングート「そうだな。このセツブブーンとやらで優勝してウォッカ一年分を手に入れるぞ!」

響「ウラー!」

榛名「何としても優勝して提督とデートする権利を!」

占守「やるからには優勝を狙うっす!」

北方棲姫「ホッポ、優勝シタラ、新シイゼロモラウ」


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:15:19.01AgtX67I+0 (5/20)


-廊下-

赤城「師匠さん、覚悟してください」

加賀「鎧袖一触です」

師匠「赤城に加賀か。だが、ワシもタダではやられんぞ」

ポイッ

ポイッ

師匠「よ、っと」ヒョイッ


-グラウンド-

新提「朝潮ちゃーん、僕はここだよー!さあ、どんどん投げるんだ!」ハァハァ

朝潮「ひっ・・・こ、来ないでください!」

新提「朝潮ちゃん」ハァハァ

朝潮「嫌ぁぁぁぁー」ダッ

新提「何で逃げるんだ?朝潮ちゃーん」ダッ

霞「何してるのよ!このクズ!」ポイ

ポコポコ

新提「朝潮ちゃーん」ハァハァ

霞「止めなさい!クズ!」ポイ

ポコポコ

霞「しまった!豆がもう無いわ」

スピーカー「霞さん、240点獲得しました」

荒潮「あらあら、霞ちゃんが暫定1位ね~」


378以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:18:16.24AgtX67I+0 (6/20)


-厨房-

ガチャ

提督「さて、何処に隠れるか。去年は最初に執務室に隠れたな。速効で吹雪たちに見つかったが。流石に執務室の地下は卑怯だから無しだな。このまま冷蔵庫に隠れるか?」

ガサゴソ

提督「流石に無いな。うーん。また執務室に隠れるのもアリか。二年連続で同じことをするとは考えまい。飲み物も手に入ったし」

川内「ドーモ、提督=サン。川内デス」

提督「アイエエエ!川内!?ナンデ川内!?」

川内「どうして提督の居場所が分かったかって?何故なら私はクノイチだから」

提督「もう突っ込まんぞ。ん?その眼はどうしたんだ?」

川内「月読」

提督「!?」

提督「・・・」

提督「何も起きない?」

川内「やっぱり無理かー」

提督「えっと」

川内「いやー、万華鏡写○眼のコンタクト入れてみたんだけどね、やっぱ無理だったわ」

提督「そりゃコンタクトじゃ無理だろ。むしろそんなんで能力を使われると困るんだが」

川内「だよねー」

ピューン!

提督「!!!」ヒョイッ

神通「避けられてしまいましたか」

提督「川内で気を引いて神通が豆を投げる。陽動作戦か。あと0.5秒気付くのが遅ければ危なかった」

神通「ですが、次は逃しません。姉さん」

川内「オッケー」


379以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:20:12.48AgtX67I+0 (7/20)


-廊下-

師匠「相手が年寄りだからとなめてもらっては困るな」

加賀「一発も当てられないなんて・・・」orz

赤城「この赤城、戦いの中で戦いを忘れた」orz

赤城「見ておくがいい、戦いに敗れるとは、こういうことだ!」

師匠「馬鹿なことをするでない!」

加賀「赤城さん、止めてください!」

赤城「放してください!」

師匠「ゲームで負けた程度で命を捨てようとするな!」

加賀「その通りです!」

赤城「これはただのゲームなどではありません!命を賭けた真剣勝負です!」

師匠「いつからそんな大層なものになったんだ!」


-厨房-

神通「豆が無くなってしまいました」

川内「刀で豆を斬るなんて卑怯だよ」

提督「主催者特権だ。去年も避けて斬って凌いだからな」

ピューン!

提督「・・・」ヒョイッ

提督「目立ちたがりの那珂ちゃんがよく今まで気配を殺して潜んでいたな」

那珂「てへっ、ばれちゃってたか」

提督「川内と神通が居て那珂ちゃんが居ないとは考えられないからな」

那珂「ここからはアイドルとか関係なしの真剣勝負だよ!川内ちゃん、神通ちゃん、二人の敵は討つから!」

提督「かかって来い!」


380以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:24:32.77AgtX67I+0 (8/20)


-グラウンド-

新提「清霜ちゃーん」

清霜「きゃー(笑)」

新提「さあ、どんどん投げるんだ!」

夕雲「新提さん。清霜さんに何をしているんですか?」ゴゴゴゴゴ

新提「ゆ、夕雲ママ、違うんだ。僕はただ」

夕雲「ママ?」ギロッ

新提「あわわわわ」

清霜「夕雲姉さま、新提さんは遊んでくれてただけだよ」

夕雲「そう。清霜さんがこう言っているので、今日の所は見逃してあげます」

新提「ほっ」

夕雲「ですが、けじめは付けてもらいましょう。跪きなさい」

新提「はい」

夕雲「いきますよ」ガサー

ポコポコポコポコ

スピーカー「夕雲さん、300点獲得しました」

夕雲「さあ、清霜さんも」

清霜「はーい」ガサー

ポコポコポコポコ

新提(あぁ・・・可愛い女の子が頭から豆を浴びせてくる。何て幸せなんだ・・・。天にも昇るとはこのことか)バタッ

スピーカー「清霜さん、300点獲得しました」

新提「あぁ・・・♡」ピクピク

清霜「新提さん、大丈夫?」

夕雲「放っておいて大丈夫よ。行きましょう」

清霜「はーい」


-空母寮 飛鷹型私室-

隼鷹「ひゃっはー!この豆、酒のつまみに最高だな~」ゲラゲラ

隼鷹「あ・・・、無くなっちまった。まーいいか」

隼鷹「どんどん呑もうぜ!なー千歳、那智、ポーラ。あれ?誰も居ない」


381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:26:37.87AgtX67I+0 (9/20)


-廊下-

提督「ふー、何とか那珂ちゃんも凌いだが、10発ほどもらってしまった。精進せねば」

磯風「エクスカリバー!」

提督「!!!」

ギリギリ

磯風「流石だな司令」

提督「これは一体何のマネだ?クソ山羊」

磯風「ふっ、知れたこと。節分とは戦だ。そしてエクスカリバーは艤装では無い。ルール上使用しても問題は無いはずだ。それと山羊とは何だ?」

提督「山羊は気にするな。確かにエクスカリバーは艤装では無くただの剣だが、何故俺を殺そうとしている?」

磯風「? 何故、私が司令を殺さないといけない?」

提督「いや、普通に斬りかかってきておいて、殺意はありませんなんて言われても説得力無いんですけど!」

浜風「提督、申し訳ありません」

提督「浜風!」

浜風「何度も止める様に言ったのですが」

提督「説得に失敗した訳か」

浜風「はい。しかし、戦である以上、この状況は利用させてもらいます。えい!」

提督「だから節分が戦って何だよ」

ポコポコ

磯風「景品が懸かっている以上、これは戦だ」

ポコポコ

提督「これも立派な戦術ということか。仕方ない」ゴソゴソ

スピーカー「浜風さん150点獲得、磯風さん100点獲得しました」

磯風「刀から片手を離すとは、なめられたものだ。片手で押さえられると思っているのか?浜風、今がチャンスだ!」

浜風「はい!」

提督「思っていないさ。だが」ポイッ

浜風「きゃー!」ダッ

磯風「おい、浜風!どうした?」

提督「自分の足元をよく見てみろ」

磯風「足元?」

G「やあ!」

磯風「うわぁぁぁぁぁ!」

提督(今のうちに)ダッ


382以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:28:34.01AgtX67I+0 (10/20)


-執務室-

提督「今年もGのオモチャを用意しておいて正解だった」

ガチャ

キョロキョロ

提督「誰も居ないな」

バタン

提督「少し休むか」

ドスン

提督「はー、疲れた」

???「だーれだ?」

提督「!?」

提督(この声は吹雪。しかし、首筋に当たっている柔らかいものの感触、ボリュームからして吹雪ではない。ならば答えは一つ)

提督「黒ブキ」

黒吹雪「正解です♡」

ストン

提督「あの、何でそんなにくっ付いて座るのかな?ソファーだし、そんなにくっ付かなくても余裕あるよね?」

黒吹雪「司令官にお願いがあります」

提督「お、おう」

黒吹雪「私を優勝させてください。そうしたら、吹雪と二人でい・い・こ・と、してあげますよ♡」

提督「い、いいこと?」ゴクッ

吹雪(そのまま引き付けてね)


-グラウンド-

霰「つん、つく、つん」

新提「」

霰「うっほほーい!」ポイッ

ポコポコ

新提「」

霰「ばいちゃ」ダッ

スピーカー「霰さん、300点獲得です」

山城「まったく、提督は何処に隠れてるのよ」

扶桑「まだ時間の余裕はあるわ。焦らなくても大丈夫よ」

山城「ですが、姉さま。ん?アレは」

扶桑「新提さんね。新提さん、こんな所で寝ていると風邪をひきますよ」

山城「うわっ、何このキモイにやけ面」ドンビキ

扶桑「きっと何かいいことがあったのね」

山城「姉さま、せっかくだからコイツで点数を稼ぎましょう」ポイッ

ポコポコ

扶桑「寝ている人で点数を稼ぐのはどうかと思うけど・・・この際だから利用させてもらいましょう」ポイッ

ポコポコ

スピーカー「山城さん、扶桑さん、300点獲得です」


383以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:31:49.64AgtX67I+0 (11/20)


-廊下-

提督「危なかった・・・。もう少しで誘惑に負けるところだったぞ。それに吹雪と連携して攻撃して来るとは」トボトボ

天龍「見つけたぜ、提督!」

提督「げっ、天龍」

天龍「アンタは、オレが討つんだ!今日、 ここで!!!」

提督「天龍、落ち着け。お前さんが持っているのはシュベルトゲベ○ルだ。それをやりたいなら、磯風からエクスカリバーを借りてきなさい」

天龍「そうだっけ?」

提督「そうだ。インパクトとか言う奴が持ってるのがエクスカリバーで、シュベルトゲベ○ルはストライクさんだ」

天龍「何てこった・・・。俺は何てミスを」

提督「まぁ、気を取り直してかかって来い!」

天龍「いや、いいよ。オレはもう参加する権利なんて無ぇよ」

提督「いや、そこまで落ち込まなくても」

島風「提督発見!」

天津風「ちょっと待ってよ」ゼエゼエ

提督「天津風も大変だな。天龍、俺は行くが、お前も参加しろよ。それじゃ」ダッ

島風「待てー!」ダッ

天津風「待ってってば!」

キキーッ

島風「おうっ!天龍さん、どうしたの?」

天龍「島風か。オレは膝に矢を受けちまってな」

島風「矢なんて見当たりませんよ」

天龍「比喩表現であって、物理的にって話じゃ無いからな」

島風「ふーん」

天龍「何かお前を見てるとつまらないことで悩んでいるのがバカバカしくなってきたな。よし、一緒に提督を追いかけるか!」

島風「はい!」

天龍「提督、待ちやがれー!」


384以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:34:25.50AgtX67I+0 (12/20)


-食堂-

朝霜「壁際まで追い詰めてやったぜ。観念しな」

師匠「ワシをここまで追い詰めたことは褒めてやろう。だが」

朝霜「往生際が悪いな」

師匠「アレは何だ!」

朝霜「ん?」クルッ

朝霜「何も無いじゃねーかって逃げられた!あたいとしたことがこんな手に引っかかるなんて。ジジイ許さねーぞ!」


-グラウンド-

春風「司令官様、どちらにお隠れですか?」

神風「聞いて出てきたら苦労しないわよ」

旗風「大変です!神姉さん、春姉さん、あそこに人が倒れておられます」

松風「新提じゃないか。こんな所で寝ていると風邪をひくよ」ツンツン

朝風「うわっ、何このにやけ面」

神風「・・・。丁度いいから利用さえてもらおっか」ポイッ

松風「そうだね」ポイッ

春風「神風お姉様、流石にそれは・・・」

朝風「いいんじゃない?ほら、春風と旗風もやらないと損よ」ポイッ

春風「旗風さん、このままではわたくしたちだけが0点になってしまいます。新提さんには申し訳ありませんが、利用させてもらいましょう」ポイッ

旗風「新提さん、申し訳ありません」ポイッ

スピーカー「神風型の皆さん、300点獲得です」


385以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:35:39.70AgtX67I+0 (13/20)


-廊下-

天龍「おかしいな。提督はこっちに走ってきたのに、何処にもいない」

島風「居ませんねー」

天津風「あんたたち、どんだけ走るのよ・・・」

夕立「あっちの方から提督さんの匂いがするっぽい」クンクン

時雨「確かに提督の匂いがするね」クンクン

夕立「ぽい!」

島風「おうっ!」

時雨「この辺りで提督を見かけなかったかい?」

天龍「オレたちも追いかけてたんだが、この辺りで見失っちまったぜ」

夕立「そう言えば去年もこの辺りで提督さんを見失ったわ。・・・。この壁の向こうから提督さんの匂いがする」

時雨「確かに」

島風「壁の向こうから?」

時雨「うん、壁の向こうからだよ」

天津風「ここから隙間風が吹いてるわね。まさか」

夕立「ぽい!」

ペタペタ

クルッ

夕立「ぽいぃぃぃぃ!」

天龍「壁が回転して夕立が居なくなった!?」

クルッ

夕立「ぽい!」

時雨「現れた。まるで忍者屋敷だね」

夕立「匂いを辿って追跡するっぽい!」


386以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:37:21.14AgtX67I+0 (14/20)


-工廠-

提督「ここまで逃げれば大丈夫だろう」

瑞穂「提督」

提督「瑞穂か。明石、夕張が待ち受けているかと思ったが、意外だな」

瑞穂「私だけではありませんよ」

コマンダン「Bonjyour. Comment allez-vous?」

提督「Ca va bien, Merci.」

神威「お待ちしておりました」

提督「なるほど、水母同盟か」

瑞穂「提督、覚悟してください」


-執務室-

鈴谷「もー!ダーリンは何処に行ったっちゃ!」

熊野「コスプレはしなくていいって言われたのに、きっちりするとは(それと、提督は鈴谷のダーリンではありませんわ)」

鈴谷「当然だっちゃ。うちの魅力でメロメロにしてシャブリをゲットだっちゃ!」

熊野「その下品な略し方は止めてくださいます?シャトーブリアンですわ」

鈴谷「えー、いいじゃん」

熊野「そこは素で答えるのね」


387以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:39:10.78AgtX67I+0 (15/20)


-食堂-

占守「鬼は外ーっす!」

鬼怒「鬼怒は鬼じゃ無いよぉ~(泣)」

占守「ほら、クナも投げるっしゅ!」

国後「姉さん、豆を投げる相手を間違ってるわ。豆は司令に投げないと」


-甘味処 間宮-

吹雪「ダメだったね」

黒吹雪「いけると思ったんだけどな~」

ガラガラ

間宮「いらっしゃいませ」

師匠「吹雪ではないか。豆まきはもう終わったのか?」

吹雪「師匠さん、お疲れ様です」

黒吹雪「お疲れ様です。二人がかりで挑みましたが、逃げられてしまいました」

師匠「ふむ。中々やりおるな(ワシが鍛えたのだから当然だな)」

吹雪(でも、これで良かったのかも知れない。ここで私が優勝すると司令官を独占してるみたいになるし)←セイサイの余裕


388以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:42:27.49AgtX67I+0 (16/20)


-工廠-

夕立「提督さん、見つけたっぽい!」

提督「!!!」

時雨「さあ、提督。年貢の納め時だよ」

島風「私からは誰も逃げられないんだから!」

天津風「いい風吹いてる?」

天龍「怖くて声も出ねぇか?」

提督「明石、夕張の相手もしてやらないと悪いと思って工廠に来てみたが、これは完全に想定外だ」

瑞穂「ここは一つ、全員で強力して、この中の誰かが優勝したら報酬は山分けと言うことでどうでしょうか?」

一同「意義無し」

提督「・・・」チラッ

天龍「よそ見なんてして随分余裕だな」

提督(残り1分、逃げ切れるか?)

島風「島風、砲雷撃戦入ります!」ポイッ

夕立「ソロモンの悪夢、見せてあげる!」ポイッ

時雨「ここは譲れない」ポイッ

天津風「逃がさないわ!」ポイッ

ブンブンブン

瑞穂「セイバーを回転させて豆を弾きましたか。ですが」ポイッ

コマンダン「行きます!Feu!」ポイッ

神威「(お豆さんを)お届けしましょう」ポイッ

ブンブンブン

提督(残り30秒。全力で走るか)ダッ

天龍「待ちやがれ!」ダッ

天龍「天龍様の攻撃だってうわぁぁぁ!」

島風「天龍さんが派手に転んだー!」

夕立「そして豆が全部、提督さんめがけて飛んでいくっぽい!」

提督「マジかよ!?」

ポコポコポコポコポコポコポコポコ

スピーカー「天龍さん、500点獲得です」

ピーーーーッ

スピーカー「ただいまを持ちまして豆まき大会を終了します」


389以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:46:09.62AgtX67I+0 (17/20)


-大ホール-

提督「えー、ではこれより、結果発表を行います」

ジャカジャカ

提督「優勝は・・・」

ジャカジャカ

提督「500点を獲得した天龍さんです!おめでとうございます!」

龍田「あら~天龍ちゃん、凄いじゃない」

提督「では、約束どおり天龍の願いを叶えよう。願いを言ってくれ」

天龍「言っていいんだな?」

提督「そういう約束だからな」

天龍「よし、じゃあ言うぞ!」

提督(何を要求するんだろう?改二とか言われたらどうしよう)

天龍「オレ様を不老不死にしろーっ!!!」

一同「!?」

提督「不老不死って俺はシェ○ロンじゃないぞ!アレか?ニンニクJr.の様になりたいのか?アイツ確か不老不死になったよな」

天龍「今のは冗談だ」

提督「冗談で良かった。本気で言われても無理だからな」

天龍「最後に工廠に居たメンバー全員に間宮券一年分進呈してくれ」

提督「一人につき12枚×人数分でいいか?」

天龍「ああ、それでいい」

提督「了解」


390以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:48:31.38AgtX67I+0 (18/20)


榛名「うぅ・・・提督とデートする夢が叶いませんでした」

金剛「また次がありマース」

比叡「そうだよ!そんなに落ち込まないで」

霧島「姉さまの言う通りよ。またチャンスは有るわ」

提督「俺とデート?榛名はそんなのが望みだったのか?」

榛名「そんなのって・・・こういう機会が無ければ叶わない望みです!」

提督「いや、その程度なら言ってくれれば」

榛名「提督は良くても吹雪さんが」

吹雪「え?あの、普通にお出掛けする位なら、私は構いませんよ」

榛名「え?いいんですか?」

吹雪「はい」

榛名「提督をホテルに連れ込んだりしないので、榛名とデートしてください!」

提督(普通、男が連れ込む側じゃないんですかね?いや、そんなことしないけど)

金剛「榛名、それは犯行予告と言うのデスヨ」

提督「日程は後で決めよう」

榛名「はい!」

金剛「私もお願いしマース!」

提督「いいぞ」

大和「是非、大和ホテルにご宿泊を!」

提督「それはちょっと・・・」

ワタシモ!

ワタシモ-!

提督「そう言えば、新提はどうしたんだ?」

吹雪「姿が見えませんね」

師匠「何処に行ったのだ?」


391以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:49:28.39AgtX67I+0 (19/20)


-夜 食堂-

提督「では、妖精さん、今年の恵方を教えてくれるかな?」

妖精ズ「羅針盤回しまーす。えい!」

グルグル

吹雪(え?あの、司令官?)ヒソヒソ

提督(大丈夫だ。羅針盤に細工をして今年の恵方を指す様にしてある)ヒソヒソ

吹雪(それなら大丈夫ですね。ルーレットで決めるのかと思ってビックリしました)ヒソヒソ

ピタッ

妖精ズ「東北東です」

提督「よし、では皆、太巻きを持って東北東を向いてくれ」

一同「はーい」

提督「よし、準備できたな。では、いただきます」ガブッ

一同「いただきます」ガブッ


-グラウンド-

新提「えへへ~、かしゅみママァ~」zzz


392以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/07(水) 23:50:06.29AgtX67I+0 (20/20)

ちょっと遅くなりましたが、節分回でした。

本日はここまで。



393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:20:55.71cdBuqyq70 (1/12)

ローソン公式HPによると最寄のローソン(徒歩2分)はゼリーの入荷が無いことになってたけど、
今日行ったら、2個も置いてたし。つい確保しまった。
ちょっと待って。最寄には置いてないことになってたから(実際、今まで置いてなかった)、遠い方(自転車5分)に夜中に買いに行ったのに、何で最寄に置いてるんだよ!

本日分、始まります。


394以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:23:49.81cdBuqyq70 (2/12)


-工廠-

明石「提督、完成しましたよ!」

提督「完成?何が出来たんだ?」

明石「提督が依頼されたアレですよ」

提督「アレ?(何だっけ?)」

夕張「もー、分かってるくせに。アレが有れば深海棲艦を殲滅できるって言ってたじゃないですか」

提督「えっと・・・本当に分からないんだが」

明・夕「核ミサイルですよ」

提督「核!?ちょっと待て!そんな物使ったら」

明石「核の冬が来ますね。ですが、今日はバレンタイン。血のバレンタインですよ♪」

提督「真顔でしれっと何言ってるんだ!」

夕張「まーまー落ち着いてください。核がダメな時のために、もう一つ用意しましたから」

明石「じゃーん!プラズマダイバ○ミサイルです!」

夕張「ミサイルを発射することを強いられているんだ!!!」

提督「ちょっと待て!落ち着け!」

明石「私は冷静だ!夕張、発射ボタンを押しちゃって」

夕張「了解」

提督「待て!待つんだ!」

明石「提督は私が抑えるから早く!」ガシッ

提督「放せ!」

夕張「蒼き清浄なる世界の為に!」ポチッ

ゴーーーーッ

明石「忌まわしき記憶と共に深海棲艦の本拠地へ飛んで行け、ミサイル!」

提督「夕張ぃぃぃ!」


395以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:26:07.00cdBuqyq70 (3/12)


-深夜 提督私室-

提督「うわぁぁぁぁ!」ガバッ

吹雪「」zzz

提督「あれ?」ゼェゼェ

提督「何だ、夢か・・・。いや、夢で良かった。念のため、夜が明けたら工廠に行ってみるか」

提督「そう言えば、今日はバレンタインか。だから血のバレンタインだったのか?」


-朝 工廠-

提督「明石、夕張」

明石「はーい」

夕張「何ですかー?」

提督「二人に聞きたいことがあるんだが」

明・夕「はい」

提督「俺に黙って何かを開発したりしてないよな?」

明石「そんなことしてませんよ(まさか・・・)」

夕張「する訳無いじゃないですか(黙って主砲を開発したことがばれた?)」

提督「本当だな?」

明・夕「神に誓って」

提督「ミサイルとか開発してないな?」

明石「ミサイル?」

夕張「流石にミサイルなんて造りませんよ」


396以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:28:25.84cdBuqyq70 (4/12)


提督「うん、そうだよな。それならいいんだ。手間をかけて悪かった。それじゃ」

明石「提督、ちょっと待ってください」

提督「?」

明石「提督。はい、チョコレート。お返しは・・・う~んと豪華なスイーツと、資材でいいですよ?」

提督「善処しよう」

夕張「はいっ、夕張からのチョコレート!ちゃ~んと果汁が入ってるんだから。ホントよ?」

提督「ありがとう」

夕張「お返しは・・・スイ○チがいいです!」

提督「スイ○チ?工作でもするのか?」

夕張「違いますよ。ゲーム機ですよ」

提督「あー、そっちか」

明石「チョコのお返しにゲーム機って厚かましいわね」

夕張「明石も人のこと言えないでしょ」

提督「でも、何でスイ○チなんて欲しいんだ?」

夕張「ロック○ン11が発売されたからですよ!提督もお好きでしょ?」

提督「全然」

夕張「またまたー」

提督「9、10で醒めた。エッキスかSechsかD○SHの新作が出たら、新しいハードとセットで買ってやるよ」

夕張(こうなったらカプ○ンに突撃するしか)

キット「アドミラル、私もプレイしたいです」フォンフォン

提督「キットが好きなのはパック○ンだろ?」

キット「どちらも似たような物です」フォンフォン

提督「名前だけな」


397以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:29:39.99cdBuqyq70 (5/12)


-執務室-

ガチャ

吹雪「おかえりなさい」

提督「ただいま」

バタン

吹雪「あの、司令官、これ!受け取ってください!」

提督「ありがとう、後で頂くよ」

吹雪「新提さんと師匠さんの分も用意しているので、後で渡してきますね」

コンコン

卯月「うーちゃんだぴょん」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

卯月「司令官にチョコをプレゼントだぴょん♪」

提督「・・・。ありがとう」

卯月「どうしたぴょん?」

提督「一応確認なんだけど、普通のチョコだよな?」

卯月「当たり前だぴょん!流石のうーちゃんでも食べ物で遊んだりしないぴょん!ぷっぷくぷー!」

吹雪(流石に卯月ちゃんでも、ジョロキア入りチョコとか作ったりしない・・・よね?)

提督「そうだよな。悪かった(卯月には悪いが食べる前に一応、キットにスキャンしてもらおう)」

卯月「分かればいいぴょん」


398以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:33:43.88cdBuqyq70 (6/12)


叢雲「どうせアンタは誰からも貰ってないだろうから、持って来てあげたわ///」

提督(実の姉、しかもケッコンした吹雪の前で何を言い出すやら)

吹雪(何でこの鎮守府には素直じゃない子が多いんだろ?)

提督(吹雪の妹ってちょいちょい捻くれてるよな)

提督「ありがとう、嬉しいよ」

叢雲「この私が用意してあげたんだから感謝して食べなさい」


高雄「あの・・・提督、チョコを作ったので、よかったら召し上がってください」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪愛宕の手作りチョコも食べてね」

摩耶「これはあたしからだ」

愛宕「摩耶ちゃんなんて、自分は甘い物が苦手なのに提督のためにって手作りしたんですよ~」

摩耶「ちょっ、姉貴///」

鳥海「あ、あの・・・このチョコレート、どうぞ」

提督「皆、ありがとう」


瑞鳳「今年も九九艦爆チョコを作ろうかと思ったけど、今年はちょっと変えて彗星チョコにしてみたよ♪」

提督「ありがたき幸せ」

吹雪「瑞鳳様~!」

瑞鳳「恥ずかしいから止めてよ///」


秋津洲「去年、瑞鳳が九九艦爆チョコを作ったから、私は1/72スケール 大艇ちゃんチョコを作ったかも!」

吹雪「また凄いのが来ましたね(汗)」

提督「うん、ある種予想通りと言うか・・・。これってプラモから型取りしたんだよな?」

秋津洲「そうだよ」

提督「一つ聞きたいんだけど、パーツは洗浄して使ったよな?」

秋津洲「当然かも!離型剤でベトベトな食べ物なんて作らないかも!って言うか、食べられないかも!」

提督「スマン。それならいいんだ」

秋津洲「失礼しちゃうかも!秋津洲はメイジン・アキツシマなんだから、ちゃんと知識を持ってるよ!」

提督「そうだよな。悪かった」

秋津洲「こうなったら、メイジン・タカハシよりも連打力が優れていることを証明してやるかも!」

提督「最早プラモは全く関係無いし。つーか、メイジン・タカハシって久しぶりに名前を聞いたが、生きてるのか?」

秋津洲「知らないかも」

提督「知らんのかい!」


399以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:38:15.36cdBuqyq70 (7/12)


-神風型私室-

神風「作ってしまった! 私特製のチョコケーキ・・・。司令官、喜んでくれるかな? 大丈夫だよね?」

春風「ええ、司令官様はきっと喜んでくださいます。神風お姉様、司令官様に渡しに参りましょう」

神風「ちょっと待って!まだ心の準備が!」


-執務室-

日向「君にはこの特別な瑞雲をあげよう」

吹雪「また本格的なのが来ましたね」

提督「ああ、着色までしているとは凄いな。食紅で着色したのか?」

日向「食紅?何を言っているんだ?」

提督「何って、このチョコはどうやって着色したのか聞いたんだが」

日向「チョコ?何を言っている?これは瑞雲だ」

提督「は?」

日向「だから瑞雲だ」

提督「えっと、瑞雲のプラモを型取りして作った瑞雲チョコじゃなくて、瑞雲そのもの?」

日向「君は何を言っているんだ?瑞雲に決まっているだろう」

吹雪(うわぁ・・・)

提督「ありがとう・・・」

日向「では、私は瑞雲の布教活動に戻るとしよう。さらばだ」

ガチャ

バタン

提督「瑞雲を貰ってどうしろと?俺は人間だから使えないし、吹雪は装備出来ないし・・・。ほっぽにでもあげるか?」

吹雪「でも、勝手に処分したと知ったら日向さんが怒りそうですよ」

提督「だよな。仕方ないので飾っておくか」

吹雪「それが無難でしょうね」

提督「これがラジコン瑞雲とかだったら、飛ばして遊ぶかってなるんだけどな」


400以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:39:53.61cdBuqyq70 (8/12)


響「バレンタインだからチョコを作ってきたよ。元気になる成分を色々入れておいたから」

提督「元気になる成分?元々、チョコは薬だったって聞いたことがあるが、そんな感じか?」

響「少し違うかな。チョコは軍の非常食なんかにもなるよね」

提督「ボナパルトは『我にショコラありせば、他の食糧を断つも可なり』なんて言ったそうだな」

吹雪(ボナパルト?)

響「同志ガングートがよく、我が冬将軍がボナパルトを返り討ちにしてやった!ってコタツの中で豪語しているよ」

提督(冬将軍って厳しい寒さであって、人じゃないけどな。それに、艦としてのガングートが建造されるより100年程前の話だろ)

吹雪(日本に来た海外の人たちは皆、コタツの餌食に・・・)

響「で、話を戻すけど、元気になる成分とは男性のためのものだよ」

提督「?」

響「これを食べて吹雪姉さんと子作りを頑張るといいよ、義兄さん」

提督「ブッ!な、何を言い出すんだ!」

吹雪「ちょ、ちょっと響ちゃん///」

暁「何言ってるのよ、響。赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくるのよ?」

電「なのです」

雷「///」

響「フッ、暁と電はお子様だね」

暁「お子様言うな!」


萩風「司令!カカオ100%の健康チョコレートです!」

提督「あ、ありがとう(物凄く苦そうだ)」

嵐(カカオ100%ってことは全く甘みが無いってことだよな?司令の顔が引きつってるぞ)


401以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:43:55.12cdBuqyq70 (9/12)


磯風「司令、今日はバレンタインだ。チョコケーキを作ってきたぞ」つチョコケーキの缶詰

提督(何だコレは・・・。缶が蠢いているだと・・・)

吹雪(この兵器は何ですか?)

浜風「提督、申し訳ありません。磯風を止められませんでした」

提督「いや、浜風は悪くない」

磯風「何を謝っているのだ?」

浜風「一体、誰のせいだと」

提督「浜風、いいんだ」

浜風「提督がそう仰るなら。あの、これは私からです。受け取っていただけますと、幸い・・・です」

提督「ありがとう」


ポーラ「提督~、ワインボンボンを作ってきましたよぉ~」

提督「ありがろう。流石と言うか、何と言うか・・・」

吹雪「いかにもって感じですね(汗)」

ザラ「バレンタインのチョコまでお酒ですみません」

提督「ポーラらしくていいじゃないか(そんなに酒好きじゃないけど)」


グラーフ「アトミラール、この包みだが・・・そ、そうだ。貴官に差し上げる」

提督「Danke!」


リシュリュー「Mon amiral. これを受け取りなさい。いいから!」

提督「Merci!」

リシュリュー「よろしい。それじゃ、失礼するわ」

ガチャ

バタン

提督「リシュリューがくれたチョコだから、きっとフランスのチョコなんだろうな」

吹雪「きっとそうでしょうね~」

提督「開けてみるか」

提督「ゴ○ィバかよ!」

吹雪「何か想像と違いましたね」


402以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:45:43.41cdBuqyq70 (10/12)


金剛「提督にバァーニングゥラァァァーヴ!なチョコをプレゼントデース!」

提督「ありがとう」

比叡「私からは義理チョコです」つチ○ルチョコ

提督「流石にチ○ルは酷くない?(涙)」

比叡「冗談ですよ~。こっちが本物です」

提督「なんだ冗談か。ありがとう」

榛名「あの、榛名からは本命です!」

提督「ありがとう(毎年のことながら本命をアピールされても困るんだが・・・)」

霧島「私のは秘密です」

提督「ありがとう(そしてやはり気になる)」


山城「提督、仕方ないのでコレあげます」

扶桑「山城、もう少し素直になった方がいいわよ」

吹雪(私もそう思います)

山城「何を言うのですか、姉さま」

扶桑「山城ったら提督に喜んでもらおうと手作りしたんですよ」

山城「ね、姉さま///」

提督「そうか。わざわざ作ってくれたのか。ありがとう」

扶桑「これは私からです」

提督「ありがとう」


403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:47:34.75cdBuqyq70 (11/12)


-夜 執務室-

提督「はぁぁぁぁー」

キット「どうしたのですか?」フォンフォン

提督「この山の様に積みあがったチョコを見てくれ」

キット「アドミラルが皆さんから好意を寄せられている証です」フォンフォン

提督「だからと言ってこの尋常じゃない量をどうしろと?」

キット「甘い物はお好きでしょ?」フォンフォン

提督「限度があるわ!」

キット「生ものでは無いので、少しずつ消費すれば問題ありません」フォンフォン

提督「そうだ・・・磯風からもらったこの物体を調べてくれ」

キット「何ですか、その物体は?」フォンフォン

提督「チョコケーキ・・・らしい」

キット「缶が蠢いていますが」フォンフォン

提督「一体、何を錬成したのやら」

キット(磯風さんは錬金術師ですか?)

~分析中~

キット「アドミラル、落ち着いて聞いてください」フォンフォン

提督「新種の生命体が誕生したと聞いても驚かんよ」

キット「正にその通りでした」フォンフォン

提督「だよねー。ギリシャの映画で『ムサカ』って料理が人を襲うってのがあると聞いたことがあるが、そんな感じか」

キット「この缶の中身がそのムサカと同様かは分かりませんが、気を付けた方がいいでしょう」フォンフォン

提督「いっそマリアナ海溝にでも沈めるか?」

キット「缶が潰れて中身が出てくる、あるいは深海棲艦に拾われて利用でもされたら大変です」フォンフォン

提督「だったら宇宙へ。いや、宇宙人に拾われると深海棲艦以上の大問題になりかねないか」

キット「一応、食品なのでいずれ賞味期限を迎えてダメになるかと」フォンフォン

提督「そうは言っても缶詰だからな。賞味期限は長いだろ?」

キット「その日を迎えるまで厳重に保管するしかないかと」フォンフォン

提督「はぁぁぁぁーっ」


404以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/16(金) 21:48:38.28cdBuqyq70 (12/12)

九九艦爆チョコとか作ってくれる彼女が居たらいいよね。いや、良くないか。
格の違いを見せ付けられて凹むだけだな。


今日のメンテは23時までってことになってるけど、完了は明日だろうな。
恐らく一期最後のイベントだし、最後くらいビシッと決めて欲しいな。


本日はここまで。


405以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:23:31.52zEzUXBid0 (1/6)

E3まで終わったけど、敵さんが接待モード過ぎて怖い。ドロップもやたら豪華だし。
後半戦は地獄ですか?そうですか?
お願いです。最後まで接待モードを続けてください。

本日分、始まります。


406以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:24:46.47zEzUXBid0 (2/6)


-執務室-

コンコン

雪風「雪風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

雪風「司令、大変です!」

提督「大変?どうした?」

雪風「今日は春節です!」

提督「ば、馬鹿な!?」

吹雪「しゅ、春節!?」

キット「旧暦のお正月ですか」フォンフォン

足型「そんな!執務室でお茶してる場合じゃないわ!カツを揚げないと!」

雪風「雪風は焼肉屋さんを呼んできます!」

提督「焼肉屋さん?」

雪風「はい!焼肉屋さんです。獅子舞を舞ってもらいます」

提督「焼肉屋さん、獅子舞・・・?」

キット「たむ○んでは?」フォンフォン

吹雪「そう言えばあの人、獅子舞してましたね」

提督「雪風」

雪風「はい」

提督「言いにくいんだが、中国の獅子舞と日本の獅子舞は別物だ」

雪風「アイヤー!本当アルか?」

吹雪(雪風ちゃんって確か戦後は台湾に渡ったんだよね?喋り方が・・・ねぇ)

キット「本当です」フォンフォン

提督「焼肉屋さんに会いたいなら、某探偵事務局にでもお手紙を送りなさい」

雪風「そうするアル」

提督(突っ込むべきなのか?)


407以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:28:38.80zEzUXBid0 (3/6)


雪風「獅子舞がダメでも、雪風には変臉があります!」

足柄「え?貴女、変臉が出来るの?」

雪風「はい!準備するので少しお待ちください!」ダッ

ガチャ

バタン

吹雪「変臉って何ですか?」

提督「一瞬でお面が変わる芸を見たことないか?変面とも言うけどな」

吹雪「あー!見たことあります!」

提督「だが、あれは中国・四川の伝統芸能のはずなんだけどな」

吹雪「え?」

足柄「そう言えばそうね。台湾では無いわね。あの子なんで出来るのかしら?」

~数分後~

雪風「準備できました!早速始めますね!」

シュッ

提督「おぉー!」

シュッ

吹雪「一瞬でお面が変わりました!」

シュッ

足柄「凄いわね」

シュッ

キット「スロー再生でも捉えきれません」フォンフォン

雪風「しれー、どうですか?」

提督「正直、ここまで本格的なものが見られるとは思ってなかった。凄いじゃないか!」

雪風「しれーに褒められました♪」

提督「せっかくだから、夕食後に皆の前で披露してみるか?」

雪風「はい!」


408以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:31:35.39zEzUXBid0 (4/6)


-夜 食堂-

提督「えー、皆さんにお知らせがあります」

ザワザワ

提督「今日は春節と言うことで雪風が変臉を披露してくれるそうだ」

清霜「春節ってなぁに?」

夕雲「旧暦のお正月よ」

清霜「へー、そうなんだ」

時雨(変臉?あれって中国の伝統芸能だよね?)

加賀(あの子は戦後、台湾に渡ったはずだけど、変臉って台湾では無いはず)

提督「では、雪風さん、ステージへどうぞ!」

雪風「どうも、雪風です!今から変臉を披露します!」

電「はわわ。変わったお面なのです」

提督「ミュージックスタート!」

♪~

シュッ

電「一瞬でお面が変わったのです!?」

暁「」ポカーン

シュッ

不知火「見えなかった・・・。これは不知火の落ち度です」

シュッ

ビスマルク「この国の駆逐艦は凄いわね」

提督「いや、雪風が特別なだけだ。あと、アレは中国の伝統芸能だから」

ビスマルク「え?そうなの?」

シュッ

アイオワ「以前、チャイナタウンで見たことがあるわ。凄いわね!」

ウォースパイト「That's amazing!」

シュッ

リシュリュー「一体どうなっているの?」

ローマ「変わる瞬間が全く見えないわ」

シュッ

雪風「以上で終了です」

ワー

パチパチ


409以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:33:42.75zEzUXBid0 (5/6)


明石「続きまして龍舞ロボと獅子舞ロボによる龍舞と獅子舞を披露します!」

提督「ナニソレ?」

夕張「急遽こしらえちゃいました。てへっ♡」

提督「よく短時間で用意できたな」

明石「私たちの技術力を舐めてもらっては困りますね」

提督「まぁ、せっかくだから披露してもらおうか」

明・夕「はい!では、ミュージックスタート!」

♪~

夕立「凄いロボットが出てきたっぽい!」

睦月「にゃしぃ!」


410以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/02/18(日) 22:34:52.06zEzUXBid0 (6/6)

急遽思いついてやってみたネタでした。
調べてみたら来年の春節は2月5日ですか。
順番が前後しますが、今回のネタは節分とバレンタインの間と言うことで。

本日はここまで。


411以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:02:12.48lSMY5Yry0 (1/18)

E4はボスより手前のル級×6の方が遥かにキツかった・・・。いや、ダイソン×6じゃないだけ有情だとは思いますけどね・・・。
ダイソン×6はボスだとしても無理か。
とりあえず、由紀さおりは許さん(八つ当たり)。

本日分、始まります。


412以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:05:16.78lSMY5Yry0 (2/18)


-執務室-

コンコン

大淀「大淀です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大淀「提督、元帥からお荷物が届きました」

提督「元帥から?」

吹雪「何でしょうね?」

キット「とりあえず開けてみては?」フォンフォン

提督「そうだな」

~開封中~

提督「酒か」

大淀「お手紙も一緒に入ってますね」

『拝啓 提督君。 ~中略~ 君にこの酒を贈る』

吹雪「高そうなお酒ですね」

提督「俺、あまり飲まないんだけどな」

大淀「とは言え、飲兵衛の方々にあげるのは勿体無いかと」

提督「そうだよな」

吹雪「そうですね。あの人たちにあげると味わうこと無く、一瞬で無くなりそうです」

提督「せっかくの頂き物だし、飲むとするか。キット」

キット「はい」フォンフォン

提督「あいつ等に見つかると厄介なので、車内に隠させてくれ」

キット「分かりました」フォンフォン


413以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:06:55.62lSMY5Yry0 (3/18)


-夜 執務室-

ガチャ

提督「ふー、いい湯だった」

バタン

キット「湯冷めをする前に布団に入った方がいいのでは?」フォンフォン

提督「せっかくだから元帥から頂いた酒を飲んでみようかと思ってな。飲んだら冷える前に寝るさ」

キット「では、どうぞ」フォンフォン

ガチャ

提督「一応確認だが、周辺に飲兵衛共は居ないな?」

キット「はい。アドミラル以外の反応はありません」フォンフォン

提督「それなら安心だな」

トクトク

提督「うん。ザ・日本酒って感じの香りだな」

キット「日本酒の香りは酢酸イソアミルとカプロン酸エチルが主な成分です」フォンフォン

ゴクッ

提督「口当たりが良く、飲みやすい感じだな」

~数分後~

提督「それじゃ、部屋に帰って寝るとするか。おやすみ」

キット「おやすみなさい」フォンフォン


414以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:11:07.52lSMY5Yry0 (4/18)


-翌朝 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます」

提督「おはよう」

吹雪「!!! し、司令官?」

提督「何だか体が軽いな」

吹雪「鏡で御自分の姿を確認してください」つ手鏡

提督「どうしたんだ?」

吹雪「見てもらえば分かります」

提督「・・・。!?!?!?!?」

提督「なんじゃこりゃーーーーーー!」

コリャー

コリャー

コリャー

ドドドドドドド

提督「地鳴り?まさか」

吹雪「ええ、恐らく」

ドンドンドンドン

金剛「提督!何事デスカー!」

榛名「提督!大丈夫ですか!」

ガチャ

提督「驚かせてすまない」

金剛「・・・。ブッキー、この子誰デスカ?」

吹雪「司令官です。多分」

金・榛「て、提督?」

金剛「提督、どうして体が縮んでしまったのデスカ?いえ、そんなことはどうでもいいデース。お姉さんが貴方を護ってあげマース!」ギューッ

榛名「お姉さまばっかりズルイです!榛名も提督を抱きしめたいです!」

金剛「そうデスネ。交代デス」

榛名「榛名が提督をお守りします」ギューッ

提督「あの・・・榛名、それに金剛、何故か体は縮んだが、中身はそのままだ。おっさんだ。見た目は子供、頭脳は大人な某名探偵状態だ。だから、その・・・抱きつかれるのはその・・・」

榛名「恥ずかしがらなくても大丈夫です」


415以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:12:47.80lSMY5Yry0 (5/18)


摩耶「提督、重巡寮まで叫び声が聞こえたんだけどよぉ、って誰だ?その坊主」

榛名「提督です」

摩耶「提督?榛名姐さん、朝から変な冗談は」

金剛「摩耶、本当に提督デース」

摩耶「は?え?」

提督「摩耶、俺だ」

摩耶「」ポカーン

摩耶(ヤベッ。変な方向に目覚めそうになった)

北上「提督、何かあったのー?」

大井「朝から鎮守府中に響き渡る叫び声をあげるなんて迷惑です」

提督「スマン」

北上「誰?」

吹雪「司令官です。朝、起きたらこうなってました」

北・大「えぇぇぇぇぇぇーっ!!!」

加賀「提督」

時雨「提督」

夕立「提督さん」

夕雲「提督」

浦風「提督さん」

グラーフ「アトミラール」

瑞鶴「提督さん」

大和「提督」

足柄「カツ食べる?」

瑞鳳「卵焼き食べりゅ?」

吹雪(こんな時でもお二人は平常運転で・・・)


416以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:16:40.79lSMY5Yry0 (6/18)


-執務室-

提督「と、いう訳で目が覚めると体が縮んでいた」

新提「バ、バカな・・・」

師匠「ありえぬ」

大淀「一体どうして」

浦風「縮んだ理由なんてどうでもいいけぇ。うちが提督さんの母になるんじゃ!」

夕雲「そうはいかないわ!私が提督のママになるのよ!」

夕立「それは認められないっぽい!提督さんは私たち白露型の弟になるっぽい!」

時雨「夕立の言う通りだよ」

黒吹雪「ここは私たち特型駆逐艦に任せてください!」

瑞鶴「ここは私たち翔鶴型が護衛するべきよ!装甲空母を舐めないで!」

加賀「五航戦なんかには任せられません。ここは私たち一航戦にお任せください」

瑞鶴「何ですって!」

グラーフ「アトミラールの世話は是非私に!」

ヲ級「いえ、私に任せて!」

摩耶「いいや。ここはあたしたち高雄型が面倒を見るぜ!(姉貴たちは子供の扱い上手そうだし)」

金剛「提督の面倒を見るのは私たちデース!」

大和「いえ、ここは私が!」

足柄「ちょっと待ってよ!まずは腹ごしらえよ。提督にお腹いっぱいカツを食べさせてあげないと!成長期なんだから沢山食べないとダメよ!」

瑞鳳「はい、あーんして♡」

提督「恥ずかしいから止めてくれ///」

吹雪「皆さん、落ち着いてください!司令官の面倒なら私が見ます!」

一同「くっ・・・。そうこられると何も言えない」

提督「こんなことをするのは明石か夕張しか考えられない。呼び出すか」

吹雪「明石さんか、夕張さんですか?」

提督「ああ、あいつ等がアポトキシンナントカを俺に盛ったとしか考えられない」

~数分後~

明石「そんな物を造る訳無いじゃないですか!」

提督「こんなことをするのはお前たちしか考えられない!」

明石「だいたい、私たちは年を取らないんですから」

提督「だからこそだ!ウヰスキー、お前さんは産まれた時から大人の姿だったから、子供になってみたい願望がだな」

明石「そんなのありませんよ!」

夕張「そうですよ!」

明石「ちょっと待ってください!ウイスキーって誰ですか?」

提督「明石のことだ。あと、ウイスキーではなくウヰスキーだ。某高校生探偵を小学生にした黒い組織(仮)は酒の名前をコードネームにしている。そしてお前さんの名前の由来になっている明石にはウヰスキーの蒸留所がある。だから明石はウヰスキーだ!」

明石「何ですかそれ(呆)」

夕張「明石にあるのはニッ○じゃないですよ」

提督「だいだい、あのマンガは何時になったら『名前を言ってはいけないあの方』の正体が判明するんだよ。もう20年以上やってるのに引っ張りすぎだろ」

夕張「何かヴォルナントカ卿と混ざってますよ(汗)」


417以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:18:25.40lSMY5Yry0 (7/18)

どうでもいいですが、これを書いていた時はまだ「あの方」の正体が判明する前だったので、正体不明のままにしています。
マンガは読んでないので、アニメで正体を知るのは何時になるのやら。


418以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:21:34.83lSMY5Yry0 (8/18)


キット「アドミラル、落ち着いてください。順番に整理してみましょう」フォンフォン

提督「確かにキットの言う通りか」

キット「昨日、いつもと違うことはありませんでしたか?」フォンフォン

提督「違うことねぇ・・・。いつもの時間に起きて、いつも通り仕事をして、いつもの様に風呂に入って、いつもと同じように寝・・・る前に酒を飲んだな。元帥から頂いた奴」

明石「そのお酒が原因じゃないんですか?」

提督「まっさかー、元帥からの贈り物だぞ?」

夕張「調べてみる価値はありますよ」

提督「そこまで言うならやってみるか。キット、分析を頼む」

キット「では、お酒を適当なグラスに注ぎ、アナライザーにセットしてください」フォンフォン

~分析中~

キット「アドミラル」フォンフォン

提督「何も出なかっただろ?」

キット「いえ、人体を幼児化させる物質が検出されました」フォンフォン

提督「ほらな。だから言っただろ?何も出な・・・今、何て言った?」

キット「俄かには信じられませんが、人体を幼児化させる物質が検出されました。飲んだ量が多ければもっと縮んでいたでしょう」フォンフォン

提督「バカな!そんなマンガの様なものが存在するはずが」

明石「そのマンガの様なものを造ったと私たちを疑ったのは何処の誰ですかねぇ?」

提督「悪かった」

キット「理論上は可能です。高度な技術と設備が無ければ不可能ですが」フォンフォン

吹雪「そうなると誰でも作り出せる訳では無いってことだよね?」

キット「はい。この様な物を簡単に生成できては大変なことになります」フォンフォン

提督「つまり、元帥からの贈り物だと思った酒は元帥からでは無かったということか」

師匠「そう考えるのが妥当だな。何かおかしな点は無かったのか?」

提督「そう言えば、同封されていた手紙が直筆では無く印刷した物だった。お忙しい方だから、秘書艦にでも代筆してもらったのだろうと思ったが」

師匠「この酒を贈った何者か、と言っても十中八九深海側の誰かだが、印刷した手紙を元帥の秘書艦の代筆と思うだろうと考えたのだろう」

吹雪「確かに元帥からの荷物を偽者が送ってきたとは思いませんよね」

大淀「宅配業者から受け取った時点で私が気付いていれば」

提督「まんまと引っかかってしまった訳か。大淀が悪い訳じゃない。自分を責めるな」

新提「解毒剤は造れるのか?」

キット「現在、シミュレーション中ですが、生成できそうです」フォンフォン

新提「とりあえず一安心と言ったところか。体は縮んでも中身はそのままなんだよな?」

提督「ああ、少々不便だが執務に影響は無い」


419以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:23:02.98lSMY5Yry0 (9/18)


吹雪「あの、司令官」

提督「どうした?」

吹雪「こんな時に不謹慎ですが、元の姿に戻る前に一度くらい一緒にお出かけしてみたいです」

提督「それって」

吹雪「今の司令官とデートしたいです。年上の司令官も素敵ですが、一度くらい歳の近い男の子とデートしてみたかったんです!」

青葉「アオハルかよ」

提督(今、一瞬だけ青葉が居なかったか?)

師匠「ならば、今日行ってくるといい」

新提「そうだな。鎮守府のことは私たちに任せておけ」

提督「しかしだな」

新提「嫁さんの願いを叶えてやれ」

提督「まだ結婚してないぞ」

師匠「新提の言う通りだ」

提督「そこまで言うなら、お言葉に甘えさせてもらうか」

吹雪「はい!お二人ともありがとうございます」

キット「解毒剤の生成方法を確立できました。プリントアウトします」フォンフォン

明石「じゃあ、私たちは解毒剤の生成に取り掛からないと!」

キット「少しでも配合を間違うと、効果が無いので慎重に作業を進めてください」フォンフォン

夕張「任せておいて!」


-執務室前-

伊13(提督と吹雪ちゃんはこれからデート?また川内さんにでも化けて、こっそり護衛に付いて行く方がいい・・・よね?)


420以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:25:31.21lSMY5Yry0 (10/18)


-インド洋某所 インド洋深海鎮守府-

インド洋深提「提督の奴は今頃、体が縮んで赤ん坊になっているはずだ」

ツ級「解毒剤は用意しているのですか?」

インド洋深提「当然だ!奴を拉致しても元に戻せなくては意味が無いからな」

ツ級「それでどうやって拉致するのですか?ヲ級を忍び込ませる方法はもう使えませんよ」

インド洋深提「・・・」

ツ級「どうして黙るのですか?」

インド洋深提「・・・(汗)」

ツ級「まさか小さくした後のことは考えてなかったとでも?」

インド洋深提「はい(小声)」

ツ級「は?」

インド洋深提「どうやって拉致するかまで考えてませんでした」

ツ級「だいたいアンタはいつも」

ガミガミ


421以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:27:54.31lSMY5Yry0 (11/18)


-鎮守府 執務室-

ガラガラ

提督「じゃあ、出発しようか」

吹雪「え?キットに乗って行くんですか?」

提督「そりゃそうだろ。公共交通機関より、キットに乗っている方が安全だからな」

吹雪「でも、その体で運転している姿を見られると」

提督「大丈夫だ。運転はキットに任せて窓にスモークを展開しておけばいい」

キット「お任せください」フォンフォン

吹雪「確かにそれなら大丈夫そうですね」

提督「それじゃ、後は頼んだ」

新提「任された。楽しんでこいよ~」

ブーン

師匠「(行ったな)ちょっと雉を撃ってくる」

カンタイシンブンゴウガイダヨー!


-会議室前-

師匠(誰も居ないな?)キョロキョロ

ガチャ

バタン

師匠「ヒトミ」

シュタッ

伊13「はい」

師匠「悪いが提督の護衛・・・もう準備万端か」

伊13「直ぐに追いかけます」


422以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:29:52.94lSMY5Yry0 (12/18)


-ショッピングモール-

提督「さて、まずはどうしようか」

吹雪「あの、観たい映画があります」

提督「じゃあ、最初は映画にするか」

吹雪「はい!」


-映画館-

提督「丁度いい時間に始まるのがあって良かったな」

吹雪「はい、ラッキーでした」

提督「映画と言えば、映画を観にくる度にアレを思いだす」

吹雪「?」

提督「確かティーンエイジ・ミュータント・ニジャ亀を観た時だったと思うが」

吹雪「あー、アレですか」

提督「ああ、隣に居た知らないおばさんがラ・○・ランドのCMを観て一言『色使いが下品』って。あの発言は噴出しそうになったな」

吹雪「確かにあの色使いは無いですね~。赤、緑、青と原色だらけでしたね」

提督「あまりに的確な指摘だったから面白かったんだろうな」

伊13(提督たち楽しそう・・・、私も提督とデートしたいって言ったら、してくれるかな・・・?)

マモナクジョウエイガハジマリマス


423以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:31:39.20lSMY5Yry0 (13/18)


~約2時間後~

提督「いやー、面白かったな」

吹雪「期待以上の出来でした♪」

グー

提督「・・・。よし、昼食にするか」

吹雪「そうですね、お昼ご飯にしましょう!」

伊13(二人はこれからお昼ご飯?私もお腹空いたし・・・お昼ご飯にしよう)


-フードコート-

提督「この辺に座るか」

伊13(提督たちと付かず離れずの場所に居ないといけないけど、結構混んでる・・・)

提督「ん?」

伊13(!!! 目が合った!?隠れないと!)

吹雪「どうかしましたか?」

提督「いや、何でもない(今のは川内か?)」

吹雪「? それじゃ、食べましょうか」

提督「そうだな」

提・吹「いただきます」


424以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:32:49.96lSMY5Yry0 (14/18)


~数時間後~

提督「もうこんな時間か。何処か寄りたい場所とかあるか?無ければそろそろ帰ろうかと思うんだが」

吹雪「最後に夕日を見たいです」

提督「夕日か・・・よし!」


-摩耶山 掬星台-

提督「日没5分前。丁度いいタイミングで着いたな」

吹雪「夕日が綺麗」

提督「この綺麗な夕日と海を見られるのも吹雪たちのおかげだ」

吹雪「私たちだけでは何も守ることは出来ません。司令官が居てくれたおかげです」

提督「俺は吹雪たちが居なければ戦えない。これからも一緒にこの海を守っていこうな」

吹雪「はい!」


425以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:34:23.34lSMY5Yry0 (15/18)


-鎮守府 執務室-

ガラガラ

新提「帰ってきたな」

ガチャ

夕張「お帰りなさい」

提督「ただいま」

バタン

明石「解毒剤、完成しましたよ!」

吹雪「もう出来ちゃったんですね」

提督「吹雪には悪いが、いつまでもこの状態で居る訳にはいかないからな」

キット「では、寝る前に200ml服用してください。そうすれば翌朝には元の姿に戻っています。量を間違うと危険なのできっちり計量してから服用してください」フォンフォン

夕張「多すぎると師匠さんの様になることもあり得るってこと?」

キット「はい。元の年齢を通り越してお爺さんになってしまいます」フォンフォン

明石「浦島太郎状態ね」

提督「それは危険だな、きっちり計量して服用しよう。二人に迷惑かけたからお詫びにケーキを買ってきたぞ」

夕張「わーい」

明石「ありがとうございます」


-会議室-

師匠「ご苦労だった。問題は何も起きなかったか?」

伊13「お昼に一瞬、提督と目が合ってしまいました・・・。気付かれたかは分かりません」

師匠「その位なら問題なかろう。仮にお前さんに気付いたとしても、今のお前さんはどこからどう見ても川内だ」

伊13「はい」

師匠「この後は何も無いから、ゆっくり休んでくれ」


426以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:36:54.19lSMY5Yry0 (16/18)


-フタサンマルマル 執務室-

提督「今日、吹雪とデートして思ったんだが、俺は本当に吹雪に指輪を渡して良かったんだろうか?」

キット「どういうことですか?」フォンフォン

提督「吹雪は歳の近い男の子とデートしてみたかったって言ってただろ?」

キット「はい」フォンフォン

提督「俺は吹雪とカッコカリとは言え、ケッコンと銘打っていることをした。そのせいで吹雪の未来を奪ったんじゃないかと思ってな」

キット「考えすぎでしょう。吹雪さんにその気が無ければ指輪を受け取っていないのでは?」フォンフォン

提督「・・・。そういう考え方もあるか」

キット「それに、未来のお二人は結婚して子供も居ますが、あくまで未来は未確定。そのことは貴方が一番良く理解しているはずです」フォンフォン

提督「確かにそうだな。これまでも未来を変えてきた。そしてこれからも変わる・・・か」

キット「それと、艦としての吹雪さんは1927年に進水しているので今年で92歳になります。アドミラルの祖父母くらいか、もう少し上の年齢でしょうか」フォンフォン

提督「そういうのは現存しているアイオワだけにしてくれ。日本の艦は残って無いんだから、進水からカウントせずに艦娘としての年齢だけでいい」

キット「そうなると吹雪さんの年齢は」フォンフォン

提督「言わなくていい。それを言い出すと吹雪に限らず、艦娘全員がアウトになる」

ヤセンダー!

ヤセンノジカンダー!

提督「川内の叫び声が段々近づいてくる(汗)」

ドアバーン!

川内「提督、夜戦の時間だよ!」

提督「ノックしてから入ってくれないか?」

川内「だって夜戦の時間だよ!ノックしてる時間が勿体無いよ!」

提督(コイツは夜戦が絡まなければちゃんとしてるんだけどな・・・)

提督「そうだ、今日はありがとう」

川内「何の話?」

提督「こっそり護衛のために付いて来てくれてただろ?」

川内「護衛?私は夜明けまで夜戦してて、昼間は寝てたよ」

提督「は?じゃあ、俺が見た川内は一体誰だ?」

川内「見間違いか、他所の鎮守府の川内じゃない?」

提督「他所の鎮守府の川内がわざわざこの辺りまで遊びに来るとは思えない。そう言えば耳飾りをしてなかった」

川内「提督から貰った真珠の耳飾りなら今もしてるよ」

提督「俺が見た川内の件は気になるが、これ以上考えても仕方ないか」

川内「そうそう。だから夜戦行こ!若返った分、体力も余ってるでしょ?」

提督「解毒剤の効果は寝ている間出るって話だから、夜戦は無理だ」

川内「えー」

提督「好きなだけ夜戦してきていいから」

川内「本当に?」

提督「許可する」

川内「やったー!じゃあ、行ってくるね!」ダッ

提督「まったく、騒がしい奴だ。じゃあ、解毒剤を飲んで寝るとするか」

キット「おやすみなさい」フォンフォン


427以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:38:10.69lSMY5Yry0 (17/18)


-海上-

叢雲「ここまで来ればもう・・・」

吹雪「まだダメだよ!気付かれる前にもっと離れないと!もしも追っ手に捕まったりしたらタダでは済まないから」

叢雲「そうね・・・。弾薬も燃料も万全の状態では無いけど、全ては私たちに懸かってる」


428以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/02(金) 23:39:25.85lSMY5Yry0 (18/18)

E6甲の2本目、ラスダンになった途端に道中事故多発、ボスに勝てない。で、仕方なく乙に下げたら虐殺が始まった・・・。
今までの苦戦が嘘みたいにワンサイドゲームな展開でE6あっさり終了。
甲と乙ってこんなに差があったっけ?
間違って丙まで下げたかと思ったら、やっぱり乙だった。もう分からん。

本日はここまで。


429以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:03:27.06FdAOOYzj0 (1/14)

E7は乙で51cm砲を回収しようと思ったけど、wiki見てると実用性に欠けるこれくしょん装備なのか。
運よく1月にのランカー報酬で貰えた46cm砲改の方が最終海域の報酬より使えるとは一体・・・。

本日分、始まります。


430以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:05:55.03FdAOOYzj0 (2/14)


-深夜 海上-

吹雪(ここまでは順調に進んだけど、急がないと・・・)

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたのよ?」

吹雪「電探に反応が」

浦波「まさか、もう追っ手が?」

吹雪「違うみたい。でも、どんどん近づいてくる・・・まさか!」

ヒューーーーーン

吹雪「二人とも逃げて!」

ドーン!

タ級「外シタカ」

叢雲「タ級!?それに他にも!」

浦波「こんな時に・・・」

タ級「駆逐艦ガ、タッタ三匹デ我々ノ縄張リヲウロウロスルトハ、沈メラレタイ様ダナ」

吹雪「叢雲ちゃん、浦波ちゃん、二人は逃げて」

叢雲「何言ってるのよ。アンタ一人で勝てる相手じゃ無いわ。私も残る。浦波は早く逃げなさい!」

浦波「でも!」

吹雪「ここは私たちが時間を稼ぐから早く!」

叢雲「アンタと違って私たちは二次改装を受けてるの。この程度の敵に負けたりしないわ」

タ級「言ッテクレルナ」

浦波「クッ!武運長久を!」

タ級「仲間ヲ逃ガスタメ、犠牲ニナルトハ、愚カナ」

叢雲「何、私たちが沈む前提で物言ってんのよ」

吹雪「ごめんね、叢雲ちゃん。こんなことに付き合わせて」

叢雲「全く。出来の悪い姉を持つと大変だわ。行くわよ!」


431以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:06:55.17FdAOOYzj0 (3/14)


-朝 鎮守府 提督私室-

ピピピピピ

提督「んー、朝か」

吹雪「おはようございます。ちゃんと元の姿に・・・あれ?」

提督「どうした?」

吹雪「少し若くなってませんか?」つ手鏡

提督「・・・。確かに。キット、聞こえるか?」

キット(コムリンク)「おはようございます、アドミラル」

提督「昨晩、言われたとおりに計量して解毒剤を飲んだんだが、薬がちゃんと効かなかったのか、元通りになってない様なんだが」

キット(コムリンク)「それで問題ありません」

提督「問題ない?」

キット(コムリンク)「はい。未来の吹雪さんのために実年齢より10歳ほど若くなる様にしておきました」

提督「そりゃどーも」


432以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:09:30.57FdAOOYzj0 (4/14)


-執務室-

提督「さて、今日の哨戒任務は誰に頼むとするかな」

吹雪「はい!私が行きます!」

提督「吹雪が行ってくれるのか?」

吹雪「はい!最近、叢雲ちゃんと一緒の出撃が無いので、叢雲ちゃんと二人で任務に当たりたいです」

提督「では吹雪と叢雲に頼むとしよう。秘書はどうするか・・・キットが居るから無理に頼む必要は無いが」

???「話は聞かせてもらいました。是非、私にお任せを!」

提督「だ、誰だ!?」

吹雪(大和さんですね。そんなにノリノリで分からないふりをしなくても)

ガチャ

大和「大和です。是非、私にお任せを」

提督「では、大和に頼むとするか」

大和「お任せください」


-鎮守府近海-

吹雪「こうして叢雲ちゃんと一緒に出撃するのはいつ以来かな?」

叢雲「何で私が吹雪と一緒に哨戒任務に出ないといけないのよ///」ボソッ

吹雪「そっか・・・。久しぶりに姉妹水入らずの出撃だと思って浮かれてたのは私だけだったんだね。ごめんね、叢雲ちゃん」

叢雲「ちょっ!何でそうなるのよ!」

吹雪「帰ったら司令官にお願いして、今後は叢雲ちゃんと一緒に出撃しない様にしてもらうから」

叢雲「久しぶりに姉さんと一緒の任務で嬉しいな!」←半ばヤケクソ

吹雪「本当にそう思ってくれてる?」

叢雲「当然よ!」

吹雪「叢雲ちゃーん!」ギューッ

叢雲「ちょっ、抱きつかないでよ///」

吹雪「!!!」

叢雲「どうしたの?」

吹雪「電探に何か反応が」

叢雲「まさか敵?」

吹雪「違うみたい。でも、微弱な反応過ぎて何か分からない」

叢雲「確認した方が良さそうね」

吹雪「行ってみよう」


433以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:13:05.43FdAOOYzj0 (5/14)


吹雪「大変!あそこに人が!」

叢雲「まだ息があるなら助けないと!」

吹雪「叢雲ちゃんは司令官に連絡をお願い!私は確認してくるから」

叢雲「分かったわ」

吹雪「聞こえますか!」

浦波「うぅ・・・」

吹雪「叢雲ちゃん、まだ生きてるよ!早く鎮守府へ運ばないと!」

浦波「吹雪・・・姉さん?良かった・・・」ガクッ

吹雪「この子は!?」


-執務室-

ピーッ

ピーッ

提督「無線通信?何かあったのか!」

提督「こちら提督」

叢雲「叢雲よ。海で遭難者を発見したわ。鎮守府へ運ぶから受け入れ準備をお願い!」

提督「分かった」

キット「海で遭難者ですか。船が転覆したといったニュースは入っていませんが、釣り人が足を滑らせて海に落ちたのでしょうか?」フォンフォン

提督「詳しいことは分からんが、兎に角、受け入れ準備をしないと。大和!」

大和「はい!」


434以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:16:08.83FdAOOYzj0 (6/14)


-???鎮守府-

大和「提督、昨晩駆逐艦三名が脱走した模様です」

提督「ふん。放っておけばいい。奴等には最低限の補給しかしていない。例え脱走したとしても何処へも辿り着けず、海の藻屑となるだけだ」

大和「ですが」

提督「俺にはお前だけ居ればいい。他の艦娘、特に駆逐艦など使い捨ての駒だ」

大和「・・・」


435以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:18:03.01FdAOOYzj0 (7/14)


-鎮守府 医務室-

提督「遭難者が艦娘だったとは・・・。怪我はしていない様だが、遠征中にはぐれたんだろうか?」

大和「随分痩せ細っていますし、数日間、海を漂っていたのかも知れません。それにこの子」

吹雪「はい。特型駆逐艦10番艦の浦波。私の妹です」

コンコン

ガチャ

叢雲「鳳翔さんにお粥を頼んできたわ。あと水を持ってきたから」

提督「ありがとう」

パチッ

浦波「ここは・・・?」

吹雪「良かった、気が付いたんだね!ここは鎮守府だよ」

叢雲「アンタが海で遭難してたのを見つけてここへ運んだのよ」

浦波(そうか・・・あそこからは逃げられたんだ・・・。でも姉さんたちは・・・)

提督「俺はこの鎮守府の提督だ。早速で悪いが、君は何処の所属だ?君を保護したことを連絡しないと」

浦波「所属は、その・・・」

提督(訳ありか?)

浦波「あれ?姉さん、指のソレは?」

吹雪「ケッコン指輪だよ」

浦波「ケッコン指輪?まさか」


436以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:21:08.88FdAOOYzj0 (8/14)


~想像中~

吹雪「司令官とケッコンしたら妹たちには手を出さないと約束してくれますか?」

提督「いいだろう、約束してやる」

吹雪「分かりました。指輪をはめてください(これで白雪ちゃんたちを護れるなら、私は・・・)」

提督「クックック、これで憲兵共も口出しは出来ない。今日からたっぷり可愛がってやるからな。あーはっはっは!」

吹雪「不束者ですが、宜しくお願いします・・・(涙)」

~想像終了~


437以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:22:47.26FdAOOYzj0 (9/14)


浦波「姉さんから離れろ!」

提督「?」

吹雪「浦波ちゃん?」

浦波「姉さんたちは私が護る!」

叢雲「急にどうしたのよ?」

浦波「吹雪姉さんは姉妹を人質に取られてコイツに脅されて、酷いことをされているんだよね?そうだよね!」

吹雪「司令官はそんなことしません!」

大和「そうです!」

浦波(大和!?)

叢雲「何を言い出すかと思えば、このヘタレにそんなこと出来る訳無いわ」

提督「誰がヘタレだ!」

キット(コムリンク)「そうです、アドミラルはヘタレなどではありません。奥手なだけです」

提督「ちょっと待て!全くフォローになってないぞ!」

~数分後~

提督「で、話を戻していいだろうか?」

コンコン

鳳翔「鳳翔です。おかゆが出来ました」

ガチャ

提督「ありがとうございます」

鳳翔「この子が海で遭難していた子ですね?」

提督「はい」

鳳翔「熱いから気を付けて食べてくださいね」

浦波「はい。ありがとうございます」

提督「話を聞くのは明日でいいから、食べた後はゆっくり休んでくれ。ここで休むより、吹雪型の部屋の方がいいか」

吹雪「そうですね」

提督「叢雲、案内を頼めるか?」

叢雲「ええ、任せておいて」

提督「俺は執務室に戻るから、何かあったら呼んでくれ」


438以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:23:59.16FdAOOYzj0 (10/14)


-執務室-

提督「浦波のことなんだが、様子がおかしいと思わないか?」

大和「所属を聞かれた時に直ぐに答えなかったのが引っかかりますね」

吹雪「それに、私が司令官とケッコンしているのを知った時のあの反応」

キット「何かあると考えるべきでしょう」フォンフォン

提督「だが、聞いて答えてくれる雰囲気では無かったな」

吹雪「私が聞いてみましょうか?」

提督「うーん、姉妹なら正直に話してくれるかも知れないが・・・」

ユーガットメール

提督「呉の提督さんからメールだ」

吹雪「他の鎮守府から直接の連絡なんて珍しいですね。普段なら大淀さん経由で来るのに」

提督「会って話がしたいと書いてある」

大和「わざわざ会ってですか?」

提督「ああ、電話やメールではダメな様だ」

キット「直接会ってとなると、他人に知られては困るということでしょうか?」フォンフォン

提督「恐らくそうだろう。電話だと盗聴が無いとは言い切れないからな。とりあえず、明日か明後日でと返しておこう」


439以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:26:05.61FdAOOYzj0 (11/14)


-翌日 呉鎮守府-

呉提督「ご足労おかけして申し訳ありません」

提督「いえ、直接会って話したいとなると、それだけ重要な用件でしょうから」

呉・高雄「お茶を淹れてきますね」

呉提督「頼む」

ガチャ

バタン

呉提督「ところで・・・提督さん、ですよね?何だか若くなっている気がしますが」

提督「はい。正真正銘本人です。話すと長くなりますが、深海棲艦に毒を盛られまして、こうなりました」

吹雪「そうなんです。色々と大変でした」

呉提督「そうでしたか。それで本題ですが、実は昨日、海で遭難した艦娘を保護しまして」

提督「え?昨日、うちもで同じことがありましたよ」

呉提督「その保護した艦娘の所属ですが、武羅悪(ブラック)鎮守府から逃げてきたと話しています」

吹雪「!!!」

提督「武羅悪!?良くない噂の絶えない、あの鎮守府ですか?」

呉提督「はい。武羅悪提督の所業を告発するために命からがら逃げてきたと話しています」

吹雪「では、噂は本当だったんですか?」

呉提督「残念ながらその様で。逃げる途中で深海棲艦と遭遇し、妹を逃がす時間を稼ぐために戦い、ボロボロになりながら流れ着いたそうです」

提督「その艦娘はどうしていますか?」

呉提督「後ほど、ここへ呼ぶので話を聞いてあげてください」

提督「ところで、どうしてこの話を俺に?」

呉提督「直接、上に報告しようかとも思いましたが、まずは信頼できる人物に話すべきだと思いまして」


440以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:28:19.03FdAOOYzj0 (12/14)


-夕方 鎮守府 執務室-

提督「急に呼び出して悪いが、君に確認したいことがある」

浦波「はい」

提督「君は武羅悪鎮守府から逃げてきたんだな?」

浦波「!?」

提督「先ほど、呉の提督さんと会って聞いた話だ。君と一緒に脱走した吹雪と叢雲は無事だ。呉鎮守府で保護されている」

浦波「本当ですか!?」

吹雪「本当だよ。私たちがこの目で確認してきたから」

提督「武羅悪鎮守府のことを話してくれないか?」

浦波「はい。一日、この鎮守府で過ごして貴方は信頼できる方だと分かりました。今までの無礼をお詫びします」

提督「気にするな。今まで酷い仕打ちを受けてきたんだ、人間を信用できないのは仕方ない」


-夜 執務室-

長門「提督よ、それは本当なのか!?」

提督「ああ、本人がそう証言している」

新提「許せん!可愛い駆逐艦たちに何てことを!」

師匠「・・・」

大淀「何て酷いことを」

大和「それで昨日の浦波さんはあの様な態度だったんですね」

長門「私が今から乗り込んで叩き潰してやる!」

吹雪「落ち着いてください!」

提督「そうだ。お前が乗り込むと鎮守府が更地になりかねない」

長門「更地にして何が悪い!」

新提「そーだ、そーだ!」

提督「いい訳ないだろ。この件は俺に任せてくれないか」

長門「クッ。分かった」

シュタッ

川内「話は聞かせてもらったよ」

提督(毎度のことながら、コイツ忍者だよな)

川内「武羅悪鎮守府の調査は私に任せて」

提督「危険過ぎる!」

川内「何も分からない状態で乗り込もうとしてる提督の方が危険だよ」

提督「だが」

川内「私は提督の艦娘だよ?提督が信頼してくれなければ、誰が信頼してくれるの?」

提督「・・・。分かった。だが、少しでも危険だと判断したら直ぐに引け。いいな」

川内「分かってるって。情報は持ち帰らないと何の意味も無いからね」


441以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:31:24.44FdAOOYzj0 (13/14)


青葉「天井裏からこんばんは。青葉だよ」

川内「それじゃ、今から潜入してくるから」

提督「頼む」

青葉「ちょっと!無視しないで下さい!」

提督「居たのか」

青葉「酷すぎません!?」

提督「冗談だ。それで何しに来たんだ?」

青葉「青葉も川内さんと一緒に乗り込んで証拠を押さえようかと思いまして」

提督「つまり、写真や動画を撮って証拠とすると?」

青葉「はい!」

提督「分かった。川内にも言ったが、くれぐれも無茶はするな」

青葉「大丈夫ですよぉ!青葉を信じてください!」

提督「では、川内、青葉の二名に武羅悪鎮守府の調査を任せる」

川内「了解!」

青葉「任されました!」

大淀「お二人が持ち帰った証拠は私が責任を持って元帥に届けます」


442以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/11(日) 23:32:22.25FdAOOYzj0 (14/14)

今回のイベントは、づほと阿武隈がMVPだった。
二人が夜戦時に生き残った空母棲姫×1と戦艦棲姫改を無視して深海瑞鶴をスナイプしてくれたおかげで勝てた!
何気に阿武隈フィニッシュは今回が初めて。
(ある部分を見ながら)まったく、駆逐艦は最高だぜ!

本日はここまで。


443以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 21:57:26.30eXj2k4jh0 (1/13)

マルユ、オイテケ・・・。

本日分、始まります。



444以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 21:59:13.20eXj2k4jh0 (2/13)


-浦波保護から数日後 夜 執務室-

提督「浦波を見て薄々気付いてはいたが、ろくに食事も与えられていない様だな」

吹雪「皆、やせ細っています・・・」

青葉「ゴーヤさんなんてオリョクル・ハイを発症して危険な状態でした。周りが止めないと、補給もせずに出撃しようとするくらいでしたし」

大和「何て酷いことを」

川内「戦艦、空母は戦力として重要視しているみたいで、こんなに酷い扱いは受けてなかったみたい」

提督「浦波もそう言っていたな。奴は大艦巨砲主義に取り憑かれた男だと」

青葉「ですが、戦艦の人たちも皆さん目が死んでました」

長門「今すぐ私が乗り込んで叩き潰してやる!」

新提「私も同行する!」

提督「NAGATO-1 TITUS、シット」

長門「ワン!って私は犬ではない!」

提督「兎に角、落ち着け。先日も言ったが、お前さんは鎮守府を更地にしかねない。大淀、二人が集めれくれた証拠を元帥に提出してくれるか?」

大淀「はい」

提督「それと適当な理由をでっち上げて武羅悪提督にアポを取ってくれ」

大淀「分かりました」

吹雪「いよいよ乗り込むんですね?」

提督「ああ、証拠は押さえた。奴を捕らえて憲兵に突き出してやる。当日はキットもサポートを頼む」

キット「お任せください」フォンフォン


445以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:00:14.19eXj2k4jh0 (3/13)


-武羅悪鎮守府 執務室-

武羅悪・大和「提督」

武羅悪提督「何だ?」

武羅悪・大和「○○鎮守府の提督から共同作戦を行いたいので打ち合わせをしたいと連絡が届いています」

武羅悪提督「奴から・・・、いいだろう。了解したとの旨を返しておいてくれ」

武羅悪・大和「はい」

武羅悪提督「向こうからわざわざ会いに来るとは都合がいい。奴さえ居なくなればこの俺が海軍でナンバーワンだ!」


446以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:01:52.78eXj2k4jh0 (4/13)


-数日後 埠頭-

提督「留守中は頼む」

新提「任せておけ」

長門「護衛は吹雪だけでいいのか?必要ならば私も」

提督「大丈夫だ」

長門「そこまで言うなら、吹雪頼んだぞ」

吹雪「はい!」

明石「いつでも出港できますよ。それにしてもキットに乗って行かなくていいんですか?」

提督「キットに乗って行くと警戒されそうだからな。それに」

明石「それに?」

提督「以前、キットで海上を走行した時に、飛ばし過ぎて吹雪が酔ったたことがあってな」

明石「確かに自力で航行するのと、乗り物だと違いますからね」

提督「キットは後方から付いて来てくれ」

キット「はい」フォンフォン

大和「武運長久を祈ります」

提督「ありがとう。では、行ってくる」


447以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:05:02.40eXj2k4jh0 (5/13)


-数時間後 海上-

提督「そろそろ武羅悪鎮守府の管轄区域だな」

吹雪「あと10分程で到着ですね」

提督「そろそろ連絡を入れるか」

吹雪「そうですね」

提督「こちら○○鎮守府の提督。武羅悪鎮守府、応答願う」

守衛長「こちら武羅悪鎮守府、守衛。どうぞ」

提督「本日、そちらの提督との面会を予約しているので、入港許可を願いたい」

守衛長「面会の予約を確認した。貴艦の入港を許可する」


-武羅悪鎮守府 埠頭-

守衛長「武羅悪鎮守府へようこそ。念のため、身分証の提示をお願いします」

提督「はい」つ身分証

守衛長「ん?」チラッ

守衛長(写真と同一人物か?何かおかしいぞ。どう見ても写真より目の前に居る人物の方が若い)

提督「どうかされましたか?」

守衛長(怪しい)

吹雪(あの、身分証の写真をまだ差し替えてないから、怪しまれてませんか?)ヒソヒソ

提督(うん、そうみたいだな。よし)ヒソヒソ

提督「余の顔を見忘れたか?」

守衛長「う、上様!?ははーつ。いや、上様がこんな所に居るはずが無い!曲者だ!者共、出合え出合えーっ!」

守衛ズ「イーッ!」

スッ

吹雪「し、司令官!?」

提督「かかって来い」

吹雪「ノリノリで構えないで下さい!それは某米将軍の刀じゃないですよね?拝さんのですよね?皆さんも落ち着いてください!」

武羅悪・大和「お止めなさい。その方は提督のお客様です」

守衛長「チッ。命拾いしたな曲者」

吹雪「この人は正真正銘本物です!」

提督「斬っていいですか?」

武羅悪・大和「ご無礼をお許しください」

吹雪「こちらこそすみません」

武羅悪・大和「提督がお待ちなので案内致します。その前に艤装をお預かりします」


448以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:07:44.87eXj2k4jh0 (6/13)


-応接室-

武羅悪・大和「こちらでお待ちください」

提督「分かりました」

バタン

提督「とりあえず座って待つか」

吹雪「そうですね」

プシュー

プシュー

提督「な、何だ!?」

吹雪「まさか・・・毒ガス!?」

ガチャガチャ

提督「開かない!」

吹雪「そんな!」

提督「クソッ!奴を捕まえるはずが、読まれていたか」

吹雪「司令官、最後まで護れなくてごめんなさい」


449以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:11:35.90eXj2k4jh0 (7/13)


-執務室-

武羅悪提督「そろそろ息絶えた頃か」

武羅悪・大和(ごめんなさい。でも、提督のためにこうするしか無かったんです)

提督「そうだな。奴等のマヌケな死に顔を拝んでやるか」

武羅悪提督「ああ、さぞかし・・・!!!」

武羅悪・大和「!!!」

提督「さぞかしどうした?」

武羅悪提督「き、貴様何故!」

提督「何故生きているのかって?敵の本拠地に乗り込もうって時に何の下調べもせずに乗り込むと思うか?」

吹雪(天井裏の通気ダクトを通って脱出後、執務室に忍び込むなんてスパイ映画みたいです)

武羅悪提督「クッ!」

提督「相手の一手先を読んでこその提督!」

吹雪「貴方がこの鎮守府で行ったことは全て浦波ちゃんから聞きました」

武羅悪提督「浦波だと、まさか!」

提督「そのまさかさ。お前が轟沈したと思っている浦波はうちで保護している。そして全て上に報告済みだ。観念しろ」

武羅悪提督「俺はこんな所では終わらん!貴様を倒し、俺こそが最も優れていると証明してやる!そうすれば些細な問題など」

吹雪「些細な問題?貴方にとって艦娘はどういう存在ですか?」

武羅悪提督「決まっている。艦娘は深海棲艦を倒すための道具だ。駆逐艦など大和を運用するための資材を集める使い捨ての駒でしかない!俺には大和だけ居ればいい!」

提督「本当に浦波から聞いた通りだな。その腐った性根を叩きなおしてやる」

武羅悪提督「やれるもんならやってみてくださいよぉ、先輩!」ピキピキ

提督「お前に先輩と呼ばれる筋合いなど無い」

武羅悪提督「アンタに無くても俺にはあるんでね。大和、その小娘の始末は任せたぞ。艦娘と言えども艤装が無ければただの小娘。いや、艤装があったところでたかが駆逐艦だったな!」

提督「うちの吹雪をあまり嘗めない方がいいぞ」

武羅悪提督「随分な自信だな。艤装の無い駆逐艦と、ご自慢のナイト2000も無い状況で何が出来る?」

提督「いつから吹雪に艤装が無く、キットも居ないと錯覚していた?」

ブーーーーーーーーン

武羅悪提督「エンジン音?まさか!」

ドンガラガッシャーン

キット「お待たせしました。吹雪さん、艤装のスペアをお届けにあがりました」フォンフォン

吹雪「ありがとう」

提督「トランクにスペアを積んでおいて正解だったな」

武羅悪提督「馬鹿な!鎮守府周辺に奴の反応は無かったぞ」

キット「レーダーを掻い潜って潜入する方法はいくらでもあります」フォンフォン


450以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:13:16.42eXj2k4jh0 (8/13)


提督「さて、どうする?大人しく投降するか?」

武羅悪提督「そうだな。大人しく投降しよう・・・と、言うとでも思ったか?」

パンパン

提督「まぁ、そうなるな」

スパッ


吹雪「大和さん、貴女はどうしてあんな人に?」

大和「吹雪さん、貴女も指輪を貰ったんですね。だったら分かるはずです。あんな人でも私にとっては唯一の存在であると」

吹雪「大和さん・・・」

大和「吹雪さん、貴女に恨みはありませんが、提督のために消えてもらいます!」


武羅悪提督「刀で銃弾を斬るとは流石だな。先輩」

提督「過去に深海棲艦を真っ二つにしたこともあるんでな」

武羅悪提督「流石だな。だが、何時まで続くかな?」

提督「減らず口はその辺にしておけ」

武羅悪提督「アンタたちが死んだ後、深海棲艦は全て俺たちが倒し、戦争を終わらせてやるから安心して死んでくれ」

提督「やれやれ」


-埠頭-

守衛「あ、貴方様は!」

大淀「このお方を止めるとこは出来ませんよね?通してもらいますよ」

守衛「どうぞお通り下さい!」


451以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:14:47.40eXj2k4jh0 (9/13)


ドーン!

ドーン!

吹雪(さっきから大和さんの砲撃は狙いが定まっていません。キットが間に入って妨害してくれているのもあるんだろうけど、やっぱり迷いがあるんですね)

大和「ちょこまかと!」

キット「無駄ですよ、大和さん。例え貴女の砲撃が直撃したとしても私には傷一つ付けられません。そして吹雪さんも撃たせません」フォンフォン

吹雪「大和さん、もう止めましょう」

大和「クッ・・・。提督のためにこんな所で終わる訳にはいきません!」

吹雪「大和さん・・・」

ドーン!

大和「きゃあ!」


カチッ

カチッ

武羅悪提督「しまった!弾切れか!」

提督(チャンスだ!)

提督「春風流剣術奥義 海航艦娘舞」ゴキッ

武羅悪提督「ぐわぁぁぁぁぁぁ!」

ドーン!

ドーン!

ドーン!

武羅悪・大和「提督!!!」ダッ

吹雪「あの人、壁を突き破って飛んで行きましたけど、大丈夫ですか?(汗)」

提督「安心しろ、峰打ちだ」プルプル

吹雪「峰打ちって時代劇でよく見ますが、本当にやると刀が折れるって聞きますけど」

提督「コイツはその程度で折れる様な鈍らじゃないさ」プルプル

吹雪「さっきから様子が変ですが、大丈夫ですか?」

バタッ

吹雪「司令官!?」

提督「いってぇぇぇ!全身筋肉痛だー!」ゴロゴロ

吹雪「えぇ・・・」

提督「実はさっきの技は陸上では力の逃げ場所が無いから使用禁止だと、春風から止められたいた!」ゴロゴロ

吹雪「どうしてそんな技を使っちゃったんですか?(汗)」

提督「いかにもって感じの必殺技で締めるとカッコイイだろ?」

吹雪「はぁ・・・、男の人ってそういうところありますよね」

提督「だが、今は激しく後悔している。春風の言いつけを守るべきだったと!あああー!」ゴロゴロ

吹雪「そうやってのた打ち回るくらいなら、止めておくべきでしたね」


452以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:16:21.71eXj2k4jh0 (10/13)


ガチャ

大淀「元帥のおなーりー!」

元帥「武羅悪君・・・、って何だが凄いことになっているが」

大淀「うわぁ・・・。あ、あの、提督?」

提督「」チーン

吹雪「司令官は訳あって全身筋肉痛で死にそうになってます(汗)」

武羅悪提督「まだだ、まだこの程度で。ぐはっ(吐血)」ヨロヨロ

武羅悪・大和「もう止めて下さい!このままでは死んでしまいます!」

武羅悪提督「奴を倒すまでは・・・、俺とお前こそがナンバーワンだと証明するまでは!」

師匠「武羅悪よ」

武羅悪提督「し、師匠!」

提督「は?師匠?」ムクッ

師匠「隠していた訳では無いが、機会が無かったので話していなかったが、コイツもワシの教え子でな。お前の弟弟子だ」

提督「寝耳にウォーター!ファーストイヤー!」

吹雪(金剛さんみたいになってます)

師匠「何処で間違ってしまったのやら・・・。お前はワシに対して辛辣なことを除いて真っ直ぐ育ってくれたのだが」

提督「誰のせいですかねぇ?誰かさんが裏切ったりしなければ今でも尊敬する師匠でしたよ」

吹雪「その通りです」

師匠「いや、それを言われるとだな、返す言葉が無いと言うか」

元帥(完全に空気だ)

師匠「お前が道を踏み外したのは師であるワシにも責任がある」

元帥「いいもーんだ、無視されても泣かないから・・・」

大淀「落ち着いてください」

提督「げ、元帥!?」

元帥「いいよ、いいよ、気付いてもらえなくても気にしないから」

提督「申し訳ありません!」

元帥「提督君、君からの報告書と添付資料は一通り目を通した。武羅悪君のやったことは許されることではない」

提督「はい」

元帥「彼は解任され、軍法会議に懸けられるべきだが、君も知ってのとおりこの仕事は誰にでも勤まるものではない。もう一度だけ彼にチャンスを与えてやって欲しい」

提督「御意(うちに一人暇してる奴がいるんだけどなー)」

元帥「新提君は施設の再建が済んだら着任してもらうから安心したまえ」

提督「はっ!」


453以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:17:49.99eXj2k4jh0 (11/13)


師匠「叢雲」

武羅悪・叢雲「はい」

師匠「この叢雲はお主の初期艦だそうだな」

武羅悪提督「はい」

武羅悪・叢雲「アンタが鎮守府を建て直すのを手伝ってあげるわ。ずっと側でアンタを見てきた初期艦としての義務よ」

師匠(もう一度だけチャンスを与えてやって欲しいと土下座して頼んだ甲斐があった)

武羅悪・叢雲(あんなことされたら断れる訳無いじゃない。それに、本当に昔の様に戻れるなら・・・)

武羅悪・吹雪「叢雲ちゃんを放っておくことは出来ません」

武羅悪・大和「提督、やり直しましょう。また昔の様な賑やかな鎮守府に」

武羅悪提督「こんな俺に付いて来てくれるのか?」

武羅悪・叢雲「さっきも言ったでしょ?アンタの面倒を見るのが初期艦としての義務だって」

師匠「いい艦娘に恵まれたな。ワシも師として教育し直す責任がある。提督」

提督「うちは大丈夫ですよ」プルプル

師匠「もう帰って来るなと言いたげな顔をせんでくれ」

提督「してません」プルプル

吹雪「そうですよ、考え過ぎですよ」

師匠「・・・」

提督「普通に立ってるだけで痛いんだ」プルプル

師匠「引き止めて悪かった。鎮守府に帰ってゆっくり休むがいい」

大淀「肩を貸します、掴まってください」

提督「スマン」

吹雪「あの」

元帥「どうしたんだね?」

吹雪「以前いただいた人間用の高速修復剤をお持ちではありませんか?」

元帥「悪いな。今は持ち合わせておらん」

吹雪「そうですか・・・。普段から持ち歩く物では無いから仕方ないですよね」

元帥(アレの中身はリ○ビタンDだ。飲んだとしても効果が無いだろうし、嘘だとばれてしまう)


454以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:18:40.72eXj2k4jh0 (12/13)


-数時間後 鎮守府 提督私室-

春風「だからあれ程あの技は陸上では使ってはいけないと申し上げたのです」

提督「はい。バカなことをしたと反省しています」

春風「しばらくお仕事はキットと新提さんに任せるとして、吹雪さんお一人で看病は大変でしょうから、私もお手伝い致します」

吹雪「ありがとうございます」

提督「いや、この程度で休む訳には」

春風「お箸すらまともに持てない状態でどうするおつもりですか?数日は安静にしていてください」

提督「面目無い。ところで浦波は本当に良かったのか?」

浦波「はい!助けていただいた恩返しをさせてください!」

提督「これから宜しくな!痛てて」

ドンドンドン

金剛「テイトクー、死にそうって本当デスカー!!!」

榛名「もしも提督が亡くなられたら、榛名も直ぐに後を追います!」

ガチャ

吹雪「お二人とも大げさです。司令官はただの筋肉痛ですよ」

金剛「ヘ?本当デスカ?」

吹雪「本当です。また青葉さんが大げさに言いふらしてるんですね?」

提督「青葉も心配してくれているんだろうし、大目に見てやってくれ」


455以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/22(木) 22:19:08.05eXj2k4jh0 (13/13)

本日はここまで


456以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:29:31.26c6o9fU7b0 (1/10)

今回のイベントは、まるゆの収穫ゼロであることを除けば中々楽しいイベントだった。
E1で拾った海防艦を全部まるゆとチェンジしてくだち・・・。

本日分、始まります。


457以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:30:52.03c6o9fU7b0 (2/10)


-甘味処 間宮-

ガラガラ

大和「今日は何にしようかな。ぜんざいもいいけど、戦艦パフェも捨てがたいし」

イラッシャイマセー

ピシャン

清霜「なれるもん!」

朝霜「んなもん、なれるわけねーだろ」

清霜「絶対になれるもん!提督と夕張さんが『自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける』って言ってたもん!」

大和(清霜ちゃんと朝霜ちゃん?何を言い争ってるんだろう?)

清霜「あ!大和姉さま」

朝霜「ん?大和さん」

大和「清霜ちゃん、朝霜ちゃん、こんにちは。何を言い争ってたの?」

朝霜「聞いてくれよ、大和さん。清霜の奴がガン○ムになるとか言い出したんだぜ」

大和「え?ガン○ム?」

清霜「うん!清霜、ガン○ムになりたいんです!」

大和「清霜ちゃんは戦艦になりたかったんじゃ」

清霜「戦艦なんてもう古いよ」

大和(戦艦なんて古いよ、古いよ、古いよ・・・)ガーン

朝霜(おい!大和さんが露骨にショック受けてるぞ)ヒソヒソ

清霜(えー、そう?大和姉さまはこんなことで凹む人じゃないよ)ヒソヒソ

間宮「ご注文は何にされますか?」

大和「戦艦なんて古いわよね。そうよね。戦艦なんて・・・」ブツブツ

間宮「あ、あの、大和さん?」

大和「あ、ごめんなさい。ガン○ムパフェをお願いします」

間宮(ガ、ガン○ムパフェ?戦艦パフェのことでしょうか・・・?きっとそうですね)


458以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:32:32.30c6o9fU7b0 (3/10)


ガラガラ

夕張「清霜ちゃん!完成したよ!」

清霜「やったー!」

朝霜「完成って何が?」

夕張「清霜ちゃんの艤装を改造してたのよ。早速試運転に行ってみる?」

清霜「はい!食べ終わったら行きます!」

大和「夕張さん」

夕張「ひっ!や、大和さん、どうしたんですか?随分、暗いオーラが出てますが」

大和「清霜さんだけだと心配だから私も同行させてください」

夕張「えっと、私の一存では決められないから提督に」

大和「そうですね。行って来ます!」ダッ

間宮「お待たせs・・・あれ?大和さん?」

夕張「執務室に向かって走って行きましたよ」

間宮「大和さんご注文の戦艦パフェ、どうしましょう・・・」

赤城(今日は何にしましょうか)

間宮「赤城さん、良い所に!」


459以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:33:42.90c6o9fU7b0 (4/10)


-執務室-

コンコン

大和「大和です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

大和「提督、ガン○ムさんの試験運転に随伴艦として参加させてください!」

提督「お、おう(凄い迫力だ。それよりガン○ムさんって清霜のことだよな?)」

吹雪(ガン○ムさんって清霜ちゃんのことでしょうか?)

提督「清霜は今、間宮さんの店だよな?」

大和「はい」

提督「もう少ししたら出撃ドックに来るだろうから、出撃ドックで待つとするか」

大和(私が戦艦の良い所を見せて、清霜ちゃんの目を覚ましてあげます!)

提督「そういう訳で出撃ドックに行ってくるから、留守番を頼む」

キット「お任せください」フォンフォン


460以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:36:32.79c6o9fU7b0 (5/10)


-出撃ドック-

リベッチオ「提督さん!清霜さんが戦艦になったって本当?」

提督「いや、清霜はガン○ムになったんだ」

リベッチオ「ガン○ム?何それ?」

夕張「え?知らないの?イタリアにも銀色の脚(笑)とか、ただのチャラ男かと思いきや無茶苦茶熱い人だった伊達男とか居るじゃない!」

提督「プッ!銀色の脚(笑)は止めてやれ。終盤に再登場して活躍してたじゃないか(笑)」

吹雪(お二人の会話が分かりません)

清霜「司令官、準備出来たよ!」

提督「了解。せっかくだからリベッチオも一緒に出撃してみるか?」

リベッチオ「うん、する!」

清霜「でも、艤装が何も変わってないけど、本当にガン○ムになれたの?」

提督「心配になるのも仕方ない。今は何も変化が無いからな。戦闘になれば清霜に応えてくれるさ」

清霜「そうなの?楽しみにしてるね!」

大和「清霜さん、そろそろ行きましょう」

清霜「うん。清霜に任せて!」

リベッチオ「さぁ!イタリア駆逐艦の魅力、教えてあげるね?リベッチオ、出撃です!」

大和「戦艦大和。推して参ります」

朝霜「なぁ司令、清霜は本当にガン○ムになっちまったのか?」

提督「いいや、清霜は駆逐艦の艦娘であって、ガン○ムでは無い」

朝霜「どういうことだよ?」

提督「駆逐艦が戦艦になれるならしてやりたいが、それは不可能だ。だからせめて雰囲気だけでもと思い夕張に艤装を改造してもらった」

夕張「そう。一角獣が変身するのを参考に改造したのよ!」

朝霜「清霜の奴がそれに気付いたらショックを受けるぞ」

提督「分かっている。俺を憎んでくれて構わない。だが、駆逐艦は戦艦にはなれないし、火力が全てでは無いことを知って欲しいんだ」

朝霜「この間、司令がしめた奴みたいになって欲しくないってことか」

提督「・・・。不良のケンカみたいな言い方は止めてくれ」

朝霜「あたいがヤンキーだって?」

提督「言ってない」


461以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:41:23.89c6o9fU7b0 (6/10)


-海上-

レ級「提督さんよぉ、テメーは絶対に許さねぇぞ!サハラ砂漠で待ってたから、もう少しで干物棲艦になるところだったんだぞ!」

レ級「親切な現地人のお陰で助かったけどよぉ、この積年の恨みは絶対に晴らしてやるからな!」

レ級「まずは長門だ、その次にテメー(提督)を血祭りにあげてやるからな!」

レ級「ん?アレは・・・」


清霜「深海棲艦、居ないねー」

リベッチオ「鎮守府近海だからねー、わんさか沸いてこられても困るよ」

大和「!!! 清霜さん、リベッチオさん逃げて!」

清霜「え?」

ドカーン!

大和「クッ、こんな所で、大和は、沈みません!」中破

レ級「流石は戦艦大和だな。ありったけの魚雷を叩き込んでやったのにこの程度とはなぁ!」

大和「レ級!」

レ級「こんな所に居るってことは、あの鎮守府の艦娘だろ?まずはテメー等を血祭りにあげてやるよ!」

大和「ここは私が引き付けます。二人は逃げて!提督にこのことを知らせて!」

清霜「負傷した大和さんを見捨てて逃げるなんてガン○ムのすることじゃないよ!」

レ級「ん?誰かと思えばリベッチャオじゃねーか」

リベッチオ「リベはリベッチオだよ!」

レ級「お前は顔見知りのよしみで見逃してやるよ」

清霜「顔見知りってどういうこと?」

リベッチオ「前にリベのパパは海軍の中将で、深海側のスパイでもあったって話したよね?このレ級はパパの部下だったの」

レ級「ほら、見逃してやるから早く行けって」

リベッチオ「仲間を見捨てて逃げるなんて出来ないよ!」

レ級「ふーん。じゃあ、お前も一緒に沈め」

清霜「自分の中の可能性を信じて力を尽くせば道は自ずと拓ける」

ピカーッ

レ級「何だ?」

ガコン

ガコン

リベッチオ「艤装から緑色の光が・・・」

大和「それに装甲がスライドして展開したわ!」

清霜「二人は清霜が護る!」


462以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:43:00.98c6o9fU7b0 (7/10)


レ級「ケッ、たかが駆逐艦がこのレ級様に歯向かおうってか?」

清霜「清霜は駆逐艦じゃないもん!ガン○ムだもん!」

レ級「で、そのガンナントカがどうしたって?」

清霜「えい!」

ドカーン!

レ級「ぐえっ!たかが駆逐艦と思って見くびっていたら」

清霜「まだまだ!」

ドカーン!

ドカーン!

大和「何て速さ!」

リベッチオ「凄い!あのレ級を押してる!」

レ級「頭に乗るな!全艦載機発艦!」

清霜「そんな物、役に立たないよ」

ピタッ

レ級「どうした?何で止まるんだ!早くあのガキを殺れ!」

清霜「無駄だよ」

クルッ

レ級「!? 何故、アタシに向かって来る!」

ドカーン!

レ級「ぐふっ!何故、アタシの艦載機が・・・」

清霜「これで終わりだよ!」

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

『試製61cm六連装(酸素)魚雷』シャッ

清霜「いっけーーーーーーーーぇ!」

ドカーン!

レ級「おのぉぉぉぉぉれぇぇぇぇぇ!」

ピューン

キラーン!

清霜「大和姉さま、リベッチオちゃん、清霜やったよ」

リベッチオ「レ級をやっつけちゃうなんて、凄いよ!」

大和「清霜さん、凄いわ!」

清霜「えへへ」

バタッ

リベッチオ「清霜さん!?」

大和「大変!早く鎮守府に連れて帰らないと!」


463以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:47:32.02c6o9fU7b0 (8/10)


-鎮守府 入渠ドック-

提督「本当に清霜がレ級を退けたのか?」

リベッチオ「間違いないよ!ちゃんとこの目で見てたんだから」

提督「・・・」チラッ

夕張(私も信じられません。あくまで雰囲気であって本当にサイコフレ○ムを積んだりしてませんよ!と言うか造れません!)

提督(心当たりが無いと言いたげだな)

妖精ズ「清霜さんは緊張の糸が切れて倒れたって感じですねー。直に意識が戻ると思いますよ」

提督「そうか。それなら一安心だな。大和はどうだ?」

妖精ズ「結構派手にやられちゃいましたねー。バケツ使います?」

提督「そうだな。頼む」

妖精ズ「はーい。バケツ投入!」

ドバー

妖精ズ「完治しましたー」

ガチャ

大和「提督、申し訳ありません」

提督「何を言うんだ。大和が二人を庇ってくれなかったら危なかったぞ」

大和「清霜さんの様子はどうですか?」

提督「直に意識が戻るだろうって妖精さんが言っている」

大和「良かった」

提督「清霜の意識が戻ったら話を聞かせて欲しい。今はゆっくり休んでくれ」

大和「はい」


464以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:50:09.59c6o9fU7b0 (9/10)


-執務室-

提督「夕張」

夕張「いや、本当に何がどうなっているのやら」

提督「何がどうなっているのやら、じゃねーよ!改造したのは夕張だろ!」

夕張「本当に清霜ちゃんが奇跡を起こしたとしか」

吹雪「奇跡って・・・、皆さん無事帰ってこられたからいいですけど」

キット「夕張さんに設計図を見せてもらいましたが、これと言って何も見当たりません。本当に艤装が清霜さんの心に応えたとしか言い様がありません」フォンフォン

提督「えぇ・・・、キットにそれを言われても・・・」

キット「私がこんなことを言うのは変ですか?」フォンフォン

吹雪「変って言うか、コンピュータであるキットが奇跡って釈然としないと言うか」

キット「何にせよ、清霜さんがレ級を退けたのは紛れもない事実です」フォンフォン

吹雪「そうだね」

夕張「一応、艤装を解析してみますが、あまり期待はしないでください」

提督「それが良さそうだな。まぁ、清霜の仲間を護りたいという強い思いが奇跡を起こしたとでも思っておくよ」

コンコン

清霜「清霜です」

大和「大和です」

リベッチオ「リベッチオです」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

清霜「提督!清霜がレ級をやっつけたよ!」

提督「大和とリベッチオから聞いたよ。良くやったな」ナデナデ

清霜「えへへ~」

リベッチオ「提督さん、リベもガン○ムになりたいです!」

提督「その件は考えさせてくれ」

大和(提督も大変ですね)


465以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/03/25(日) 22:50:38.51c6o9fU7b0 (10/10)

本日はここまで。


466以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:09:20.39Knkr/5m10 (1/9)

次の改二は霰で確定?
レベルを確認してみたら、Lv23で下から五位タイだった。
まー、そんなこともあるよねー。ねー大井っちー。
出来れば朝雲か山雲にしてください。レイテのおかげでレベル高いし。

本日分、始まります。


467以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:11:47.95Knkr/5m10 (2/9)


-執務室-

提督「資材に余裕があるし、久しぶりに大型建造をしてみるか」

吹雪「武蔵さん狙いですね?」

提督「その通りだ」

コンコン

夕張「夕張です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

夕張「提督、清霜ちゃんの艤装のことなんですけど」

提督「何か分かったのか?」

吹雪(何だか長引きそうだし、司令官の代わりに工廠に行ってこようかな)

夕張「いえ、まだ仮説の段階ですが」

吹雪「建造をしに工廠に行ってきますね」

提督「ああ、頼む」


468以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:13:57.03Knkr/5m10 (3/9)


-工廠-

吹雪「妖精さーん」

妖精ズ「はーい」

吹雪「建造をお願いできますか?」

妖精ズ「お任せください」

吹雪「使用する資材はですね・・・、でお願いします」

妖精ズ「了解でーす」

吹雪「では、私は次の用事があるのでお願いしますね」

妖精ズ「はーい」

妖精ズ「じゃあ、建造するべ」

『08:00:00』

妖精ズ「!? この時間ってもしかして・・・。吹雪さん!ってもう居ないよねー」

妖精ズ「どうする?」

妖精ズ「バーナー使っちゃうです?」

妖精ズ「でも、提督さんの了承を得ずに使うのもなー」

妖精ズ「言うても、バーナーは余りまくってるやん?」

妖精ズ「じゃあ、やっちゃうか」

妖精ズ「賛成ー。ファイヤー!」

チン!

妖精ズ「オープン!」

???「ここは・・・?」

妖精ズ「!!! やはり我々の眼に狂いは無かった。ついに彼女が建造されたぞ」

大淀「明石、居るー?」

妖精ズ「良い所に大淀さんが!大淀さーん」

大淀「あら、妖精さん。どうしたの?」

妖精ズ「先ほど、吹雪さんに頼まれて建造したのですが、その」

大淀「?」

妖精ズ「建造された艦娘さんを見てもらう方が早いですね」

大淀「!? あ、貴女は・・・」


469以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:17:01.38Knkr/5m10 (4/9)


-執務室前-

コノムネノトキメキヲ アナタニー

大淀(はぁ・・・またバカップルがいちゃついてる)

コノヨニタイセツナノハ アイシアウコトダケトー

コンコン

大淀「大淀です」

アナタハ オシエテク-レル

大淀(返事なし)

ガチャ

提督「このファイルを棚に直しておいてくれ」

吹雪「はい」

大淀「???」

提督「ん?大淀か。どうした?」

大淀「???(え?提督は吹雪さんに歌ってたんじゃ?え?あれ?)」

大淀「あ、えっと、建造が完了した新人をお連れしました」

提督「おお、そうか。ご苦労」

武蔵「フッ、随分待たせたようだな・・・。大和型戦艦二番艦、武蔵。参る!」

提・吹「!!!」

提督「し!」

武蔵「し?」

提督「シゲル・マツザキ!?」

武蔵「いや、武蔵だ」

吹雪「え?武蔵さん?(シゲル・マツザキさんじゃないんだ)」

提督「大変だ!シゲル・マツザキさんが来たぞー!」

大淀(やっぱりさっきのは聞き間違いでは無かったんですね・・・)

武蔵「いや、だから、武蔵だ。む・さ・し」

提督「武蔵!?」

武蔵「そうだ、武蔵だ。よろくし頼むぜ、相棒!」

大淀(相棒。ここで提督は○京さんぽい反応をするのでしょうか?)

提督「大変だ!画伯、画伯を呼ばないと!それと大和だー!」

大淀「画伯?秋雲さんですか?」

吹雪「いえ、画伯とは清霜ちゃんです」

大淀「清霜さんが画伯?」

キット「壁に飾ってある戦艦武蔵の絵が見えますか?」フォンフォン

大淀「はい。ありますね」

キット「あの絵は山下清霜画伯がアドミラルに贈ったものです」フォンフォン

大淀「はぁ・・・?(訳が分かりません)」

ピンポンパンポーン

スピーカー「大和、清霜画伯、大至急執務室へ!繰り返す」


470以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:20:37.58Knkr/5m10 (5/9)


コンコン

大和「大和です」

清霜「清霜です」

提督「どうぞ」

ガチャ

大和「提督、って貴女は!?」

清霜「!!!」

バタン

武蔵「大和、清霜、久しぶりだな」

大和「し」

武蔵(まさか・・・)

大和「シゲル・マツザキ=サン!」

清霜「わーい!シゲル・マツザキ=サンだー!」

大淀(うわぁ・・・)

武蔵「お前たち・・・」

大和「ふふっ、冗談よ。武蔵、よく来たわね」

清霜「え、武蔵さん!?」

一同「え?」

提督「あの、清霜さん?」

清霜「じょ、冗談だよ?(汗)」

提督(これは間違いなく冗談じゃない奴だ)

吹雪(清霜ちゃん・・・)

提督「大和、悪いが武蔵に鎮守府の案内をしてやってくれるか?」

大和「はい!お任せください!」

大淀「清霜さん、あの絵は本当に清霜さんが?」

清霜「はい!清霜作です!」

大淀「こんな才能があったなんて」

大和「清霜さん、行きましょうか」

清霜「はーい」

大和「行って参ります」

提督「頼んだ。一通り説明したら執務室へ帰って来てくれ」

大和「はい」

提督「そうだ!聞くのを忘れるところだったが、武蔵の部屋は大和と相部屋でいいか?」

武蔵「ああ、それで構わん」

提督「では、寝具を手配しておく」

清霜「じゃあ、今度こそ行ってきます」フリフリ

ガチャ

バタン

清霜「清霜ねー、ガン○ムになってレ級をやっつけたんだよー!」

武蔵「ガン○ム?」

大和「ガン○ムって言うのはね」


471以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:24:28.67Knkr/5m10 (6/9)


提督「武蔵を執務室まで案内してくれてありがとう。下がってくれていいぞ」

大淀「いえ、私はまだ報告事項が」

提督「そうか」

大淀「来月から新人が配属されます。こちらがリストです」つリスト

提督「もうそんな季節か」

吹雪「早いですね~。浦波ちゃんもですけど、武蔵さんの歓迎会も新人さんたちと一緒にしましょうか」

提督「そうだな。浦波の歓迎会もまだだったし、来月まとめてするか」

大淀「キットの分はUSBにデータを入れてます」

提督「米国の正規空母イントレビッドと軽空母ガンビアベイ」ペラッ

吹雪「サラトガさんのお仲間が増えますね」

提督「海防艦の松輪、佐渡、対馬、日振、大東」

キット「潜水艦狩りが捗りますね」フォンフォン

提督「実際、大鷹や占守たちのおかげで対潜が楽になったな」

提督「潜水艦が伊400」

吹雪「しおいちゃんのお姉さんですね」

提督「駆逐艦が秋月型の涼月、夕雲型の浜波に、ジャーヴィスだと・・・。奴等、うちにキットが居るのを知っていて嫌がらせか!」

大淀「提督?どうされましたか?」

提督「ジャーヴィスと言うと、スタ○クさん家のAIだろ?うちには既にキットが居る!」

大淀「落ち着いてください。ジャーヴィスさんは英国の駆逐艦です。映画のキャラクターなんて配属される訳無いじゃないですか」

提督「キットを、いや、キットだけじゃない。夕張のデロリアン、サラトガのバイパー、ウォースパイトのDB5を見てもまだ言えるか?」

大淀「それを言われると・・・。ですが、写真を見ればって剥がれてしまってますね。後で捜してお持ちします」

提督「いや、キットに渡したデータを見せてもらうからいい」

大淀「確かにその方が手っ取り早いですね」

提督「もう一人居るのか」ペラッ

提督「!!!」

大淀「気付かれましたか?」

吹雪「どうしたんですか?」

提督「最後の一人が問題だ。見てみろ」つリスト

吹雪「!!!」

提督「後ほど響とガングートを招集して作戦会議だな」

大淀「それが宜しいかと」

提督「これで全員目を通したな」

コンコン

鈴谷「鈴谷だよ」

熊野「熊野ですわ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン


472以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:26:48.24Knkr/5m10 (7/9)


鈴谷「ねーねー、提督。今年ももう直ぐ新人が配属されるんでしょ?」

提督「今、大淀からリストを貰って見ていた所だ」

鈴谷「そしたら歓迎会を開くよね?」

提督「そうだな」

鈴谷「鈴谷、食べたい物があるんだけどぉ~」

提督「一応、聞いておこう」

鈴谷「シャブリを食べたい」

提督「ナニソレ?」

吹雪「鰤しゃぶですか?でも、もう鰤のシーズンじゃないですよね」

熊野「その下品な表現は止めてくださいます?神戸牛のシャトーブリアンですわ」

大淀「却下」

提督「だ、そうだ」

鈴谷「えぇ~ケチ~」

熊野「ケチですわ」

大淀「神戸牛のシャトーブリアンなんて全員分用意したらいくら掛かると思ってるんですか?」

鈴谷「んーとね、余裕で一束は要るね」

大淀「分かってるならそんなリクエストを出さないでください」

熊野「年一回の贅沢すら許されないなんて・・・こんな貧乏鎮守府は嫌ですわ」

キット「贅沢にも限度があります。それと、新人が着任するのは年二回です。更にクリスマスパーティ等もしているので、年一回どころではありません」フォンフォン

鈴谷「じゃあ、提督が個人的に奢ってよ」

提督「ダメ」

鈴谷「奢ってくれたらイイコトしてあげるよ?」

提督「イ、イイコト?」ゴクッ

吹雪「・・・」ジトー

提督「ダメなものはダメだ!自分達の金で食べてきなさい。二人ともそれなりに給料は貰ってるだろ?」

熊野「もういいです!提督がこんなケチだとは思いませんでしたわ!」

鈴谷「そうだね~。ケチな提督の所に居ても仕方ないから帰ろっか。お肉は他人の奢りだからいいんだよ」

ガチャ

バタン

提督「俺は何か間違っているか?」

吹雪「いいえ、何も間違っていません」

キット「その通りです」フォンフォン

大淀「鎮守府の運営経費は無制限ではありません。提督は何も間違っていません」

提督「そうだよな」


473以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:28:13.79Knkr/5m10 (8/9)


-夜 執務室-

提督「二人に来てもらったのは相談があるからだ」

響「私に出来ることなら何でも協力させてもらうよ」

ガングート「貴様と私の仲じゃないか」

提督「二人ともありがとう。相談はコレだ」つ着任予定の艦娘リスト

響「こ、コレは!?」

ガングート「!!! レーニンめ、まだ諦めていないのか」

提督(レーニンって戦前に亡くなっていると思うんだけど。いや、戦前と言うより100年近く前か?)

吹雪「この人のことでお二人に協力をお願いしたいんです」

響「司令官と姉さんは私が護る」

ガングート「私も協力しよう。大船に乗ったつもりでいてくれ」

提督「これから仲間になるんだ。出来るだけ穏便に済ませてくれ」

ガングート「任せておけ。私はもう赤では無い。西側諸国の艦娘たちが私に資本主義の素晴らしさを教えてくれた」

響「その通りだ、同志ガングート」

ガングート「金さえあれば何時でもアイスが買える!それも好きなだけ!こんなに素晴らしいことは無い!」

提督(アイスって。それでいいのか?)

吹雪(本人が幸せそうにしているので、それでいいんじゃないでしょうか?)ヒソヒソ

提督(確かにそうだな)ヒソヒソ


474以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/04(水) 22:28:49.32Knkr/5m10 (9/9)

ガンビアベイはどう運用したらいいのかマジで分からん。

本日はここまで。


475以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/05(木) 08:18:11.77EWENzmAAO (1/1)

意味がわからないのだか武蔵の見た目は松崎しげるなのか?
それともただ色黒だから冗談でいったの?


476以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/20(金) 22:15:51.70lf6Pnsv40 (1/1)

三日程前にHDDさんが亡くなられました・・・。
データ復旧ソフトで書きかけのデータを復旧できればいいですが、無理なら内容はだいたい覚えているので書き直します。
もし待っている人が居れば、しばらくお待ちください。

まだ約一年しか使ってないHDDなのに早すぎるだろ・・・。


477以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/21(土) 09:03:41.98Kpq6U/tQP (1/1)

待ってるよー


478以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:13:18.74VCiskgNF0 (1/24)

>>475
たまたま富豪刑事(2005年)の再放送を見て思いついた色黒ネタです。
当時の松崎しげるは今ほど黒くなく、武蔵に近い色かなと思ったので。
ただ、先ほど『まつざきしげるいろ』と見比べてみたら、武蔵の方が白いですね。武蔵、しおい、ろーちゃん、しおんは色白だった。


>>477
お待たせしました。
データ復旧ソフトって偉大ですね。もう少しで色々と詰むところでした。


479以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:15:31.11VCiskgNF0 (2/24)

月曜日にローソン神戸泊地に行ってきました。
9時50分頃に着いたら整理券が既に100番を超えてた・・・。
提督って沢山居るのね~(他人事)。誰ですか?艦これはオワコンって言った人。
で、1時間半程並んで店に入ると、タオル2種類とエラー娘のポンタカードしか残ってない。
づほのタオルが目当てだったし、熊野コースター貰えたからまぁいいけど。

あと、店の前にボンネットやドアに榛名がプリント(ラッピング?)された痛180SXが居たな。
あれが痛車ってやつか・・・(痛車を初めて見た訳ではないけど)

本日分、始まります。


480以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:20:45.83VCiskgNF0 (3/24)


-4月上旬 執務室-

コンコン

大淀「大淀です。本日から配属される新人の皆さんをお連れしました」

提督「どうぞ」

ガチャ

ゾロゾロ

バタン

提督「よく来てくれた。俺がここの提督だ」

吹雪「秘書艦の吹雪です」

新提「副長の新提だ」

キット「アドミラルの愛車、Knight Industries Two Thousand. K.I.T.T キットとお呼び下さい」フォンフォン

提督「本来、もう一人居るんだが、長期出張中なので帰ってきたら挨拶してもらおう」

師匠「ワシは元大将で提督の師だ。今はこの鎮守府に居候している」

提・吹「!?!?!?」

新提(何時の間に!?)

大淀(この大淀の索敵能力を以てしても気付けなかった・・・。不覚っ!)

師匠「どうした?」

提・吹「何でここに居るんだ!(ですか!)」

師匠「今日は新人が着任する日だから挨拶に来ただけだ。向こうは大和と叢雲に任せてある。一日位、問題あるまい」

提督「まぁいい。そういうことにしておこう」

大淀「では、気を取り直して、皆さんご挨拶を」

イントレビッド「Hi! Essex class航空母艦、5番艦。Intrepidよ! 貴方がAdmiralなのね? 素敵ね。さァ、一緒にいきましょう? いいかナ?」

ガンビア・ベイ「It's a pleasure to meet you. My name is Gambier Bay・・・ふわぁ!う、撃たないで!」

提督「いや、いきなり撃ったりしないぞ(汗)」

ガンビア・ベイ「ふぅ・・・よ、よかった!」

吹雪(この人、大丈夫でしょうか・・・)

提督「鎮守府でのことは鳳翔さんとサラトガが面倒を見てくれるから、何かあれば二人を頼ってくれ」

鳳翔「鳳翔です。不束者ですが、よろしくお願い致します」

サラトガ「ここの提督はいい人だから安心してくださいね」

伊400「提督、ごきげんよう。潜特型の長女、一番艦、伊400です。ん・・・、し・・・お・・・ん?そう・・・しおん・・・とお呼びください」

提督「あの、君はもしかして艤装の修復とか出来たりする?」

伊400「艤装の修復ですか?いえ、私は工作艦では無いので」

提督「そうだよな。スマン、今のは忘れてくれ」

吹雪「?」

伊401「しおいはずっと一人だったから、お姉ちゃんに会えて嬉しい嬉しい♪」

提督「長らく一人にしてすまなかった。他の潜水艦の子たちは多いが、潜特型の子はもう来ないのかと思っていただけに本当に良かった」


481以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:22:59.21VCiskgNF0 (4/24)


佐渡「択捉型海防艦! 三番艦の佐渡だぜ。シ・レ・イ! よろしくな! ひひっ」

対馬「択捉型海防艦、対馬。ここに・・・南方航路防衛用に建造されたこの体・・・。存分に働くつもりですから。楽しみに・・・ね」

日振「日振型海防艦、一番艦、日振!提督、日振型、着任しました! 頑張りますっ!」

大東「日振型海防艦、その二番艦、大東さ!ちゃっくにーん! あんたが提督かー。へへ、いいね!あたいもよろしくなー! さ、いってみよー!」

提督「先に着任している占守たち同様、潜水艦対策に期待しているからな!」

浜波「あ、あたし…夕雲型・・・駆逐艦・・・十三番艦・・・。ちゃ、着任・・・しました・・・。は、浜波・・・です・・・。あの・・・あの・・・あたしは・・・」

夕雲「そんなに怯えなくても提督は怖い人じゃないから大丈夫よ。むしろ飢えた狼(意味深)な方が嬉しいのだけど」チラッ

提督(こっち見てるし・・・)

大淀「次の方、お願いします」

夕雲(まだ私のアプローチが足りないようね。でも、いつか必ず!)

涼月「秋月型防空駆逐艦「涼月」です。皆さんを・・・皆さんをいつまでもお護りできるよう、私・・・頑張ります。よろしくお願いします!」

提督「秋月たちは防空で活躍してもらっているから、期待しているぞ」

秋月「力を合わせて艦隊をお守りしましょう!」

涼月「はい!秋月姉さん、一緒にお守りしましょう!」

ジャーヴィス「Nice to meet you. Lucky jervis、来たわ!そう、もうゼッタイよ!任せておいて!」

ウォースパイト「よく来たわね。これから一緒に英国の文化を広めましょう」

提督「アークロイヤルの時も言ったが、紅茶以外は広めなくていいから」

タシュケント「Здравствуйте!嚮導駆逐艦、タシュケント、はるばる来てみたよ!同志提督! よろしくお願いするね!」

ガングート「同志よ、よく来たな」

響「歓迎するよ」

提督「全員、挨拶は済んだな。では、鎮守府内の案内をしてやってくれ。それと、週末に歓迎会を開くので覚えておいてくれ」

一同「はい」

コンコン

アイオワ「アイオワよ」

提督「(こんな時にどうしたんだ?)どうぞ」

ガチャ

バタン

アイオワ「アドミラル、正面ゲート前で困っていた艦娘を連れてきたわ」


482以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:25:24.49VCiskgNF0 (5/24)


~回想中~

米軍関係者「今日からこの鎮守府に配属される艦娘を連れてきたので、ここの提督に会いたいのだが」

あきつ丸「じ、自分、英語は話せないであります!」

米軍関係者「いや、日本語で話しているよ」

あきつ丸「海外の水兵さんが怖いであります!」涙目

???「あの」

あきつ丸「ひっ・・・。誰かー!助けて欲しいであります!」

アイオワ「どうしたの?」

あきつ丸「アイオワ殿!海外の水兵さんに英語で話しかけられて困っていたであります!」

米軍関係者「アイオワ!いい所へ来てくれた。この子が今日からここに配属されることになったので、提督の所へ連れて行って欲しい」

アイオワ「分かったわ」

米軍関係者「そこの人は話が通じなくて困ったよ」

アイオワ「あはは・・・」

~回想終了~


483以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:28:30.73VCiskgNF0 (6/24)


サミュエル「私ね、ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦、サミュエル・B・ロバーツっ」

提督(ロバーツ・・・)

吹雪(司令官、芸人の人たちはロバーツではなく、ロバートです)ヒソヒソ

提督(!!!)

吹雪(貴方の考えていることは大体分かりますよ)ヒソヒソ

サミュエル「ね、覚えて!あ、長い? じゃあ、サムでもいいよ?Nice to meet you!」

ガンビア・ベイ(サムが来てくれたー!)

新提(うへへ。駆逐艦が沢山)ニヤニヤ

提督「え?あ、Nice to meet you too, Sam.えっと・・・」チラッ

大淀「いえ、先日届いたリストには入っていませんが」

提督「配属先はうちで合ってる?」

サミュエル「もちろん合ってるよ。はい」つ米軍の偉い人からの手紙

提督「えっと・・・、確かにうちに配属と書いてあるな。あと、上にも連絡済と書かれている」

吹雪「それなら間違いありませんね」

提督「では、アイオワとサムはもう少し残ってもらうとして、挨拶の済んだ子たちは鎮守府内の案内を頼む」


484以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:33:12.22VCiskgNF0 (7/24)


-甘味処 間宮-

タシュケント「同志ガングート、ここは?」

ガングート「ここはマミーヤと言って美味いスイーツを出す店だ」

間宮「響さん、ガングートさんいらっしゃい。あら、そちらの方は?」

タシュケント「今日、着任したタシュケントだよ。よろしく」

間宮「新人の方でしたか。私は間宮です。よろしくお願いしますね。皆さん、ご注文は何になさいますか?」

ガングート「戦艦パフェを三つ頼む」

間宮「はい」

ガングート「二人とも今日は私の奢りだ」

響「ありがとう」

タシュケント「え?いいの?」

ガングート「私からの歓迎の証だ」

タシュケント「Спасибо.ところで計画は順調に進んでいるかい?」

ガングート「計画か・・・」


伊良湖(間宮さん、本日貸切の張り紙をしてきました)ジェスチャー

間宮(ラジャー)ジェスチャー


-間宮前-

ウォースパイト「あら?今日は貸切になっているわね」

ジャーヴィス「マミーヤのスイーツは美味しいって聞いて楽しみにしてたのにー」

ウォースパイト「仕方ないので私の部屋でティータイムにしましょう。アークや金剛も呼びましょう」


485以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:37:39.00VCiskgNF0 (8/24)


-店内-

間宮「パフェ三つお待たせしました。ごゆっくりどうぞ」

響「間宮のパフェは絶品だよ。さあ、溶けないうちにどうぞ」

タシュケント「いただきます」パクッ

タシュケント「美味しい~!」

ガングート「同志タシュケントよ、我々がこうして好きなときに美味い物を食えるのは何故だと思う?」

タシュケント「深海棲艦からある程度、制海権を取り戻したことにより、物が流通する様になったから」

ガングート「違う!」

タシュケント「!!!」ビクッ

ガングート「大きな声を出してすまなかった。だが、違うぞ同志タシュケントよ」

タシュケント「じゃあ、どうして?」

ガングート「それはこの国が資本主義だからだ!社会主義国家では食料は配給だが、資本主義では金さえ出せば好きな時に、好きなだけ買える!」

響「同志ガングートの言う通りだよ」

ガングート「だからこそ、自室の冷蔵庫の冷凍室を高級アイスで埋め尽くすことも出来る!」

タシュケント「そ、そんな!あり得ない!」

ガングート「それがあり得るのだ!何故なら私は西側に寝返ったからだ!」

タシュケント「バ、バカな!?」

響「残念ながら事実だよ」

ガングート「同志タシュケントよ、お前もこちらへ来るのだ!共にブルジョワ生活を謳歌しようではないか!」

タシュケント「わ、私は・・・」

ガングート「この間宮の戦艦パフェも金を出したからこそ手に入るんだ!配給では無い!いや、パフェは配給などされない!」

タシュケント(私はどうすれば・・・)

響(これでダメならやるしかないね)

タシュケント(こんな美味しい物をいつでも食べられるなら寝返ったらいいじゃないか!)悪魔の誘惑

タシュケント(ダメだよ!社会主義を広めるという使命を忘れたの?)天使の囁き

タシュケント(私は・・・)

ガングート「レーニンはもう居ない。奴のことなど忘れて、共に提督と美味い物のために戦おうではないか!」

響「ここでの生活は三食昼寝にデザートまで付くよ」

タシュケント「!!! そうだね。ソ連はもう無い。提督のために戦おう!」

響「平和的に解決出来て良かったよ。ダメなら私が幻魔拳を使うしか無かったからね」

タシュケント「幻魔拳?」

ガングート「うむ。同志響と鳳翔は幻魔拳と言って脳に作用して相手を支配したりする技を使えるからな。まぁ、私には通用せんが。ハハハ」

響「そうだね。同志ガングートは西側諸国の艦娘たちのおかげで目が覚めたからね」

タシュケント(同志レーニン、スターリン、どうやら私はとんでもない所へ来てしまったようです)ドンビキ

タシュケント(あ、でも、レーニンもスターリンももう同志じゃないか。これからは同志提督の時代だ)


486以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:38:48.76VCiskgNF0 (9/24)

タシュケントって一人称が分からないから「私」にしたけど、ボクっ娘だったりするんだろうか?


487以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:39:44.29VCiskgNF0 (10/24)


-執務室-

キット「響さんとガングートさんによる説得が成功した様です」フォンフォン

提督「そうか!それは良かった。響にコムリンクを持たせておいて正解だったな」

吹雪「そうですね!後で結果を聞くより、盗聴しているみたいになりますが、リアルタイムの方が安心ですよね」

提督「これで安心して眠れる」

吹雪「大げさですよ~」

提督「うむ。少々大げさだが、これで残こすはM(まるゆ)だけだな」

吹雪「ええ、Mさんだけですね」


488以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:42:30.99VCiskgNF0 (11/24)


-土曜日 グラウンド-

提督「では、これより新人の歓迎会兼花見を始めます。思う存分楽しんでくれ。以上、挨拶終わり」

ポーラ「今日は呑んで呑んで呑みまくりますぅ~」

提督「今日『は』じゃないだろ。今日『も』だろ?」

伊14「提督ぅ~呑んでるぅ~?」

提督「もう酔ってるのかよ!」

伊13「提督、申し訳ありません・・・。イヨちゃん・・・酔って絡むのは止めようね」

提督「ヒトミも大変だな」

隼鷹「ひゃっはー!」

那智「ほら、どんどん呑め!」

隼鷹「溢れる溢れる!」

提督「当然、あいつ等も平常運転っと」

千歳「提督も何かお飲みになります?」

提督「アルコール以外で頼む」

千歳「では、お茶をどうぞ」

提督「ありがとう。昼から呑んでたらあいつ等に絡まれそうだからな」

千歳「ふふっ、確かにそうですね」

天龍「なぁ提督、この間、武羅悪鎮守府の提督をスゲー必殺技でぶっ飛ばしたんだろ?」

提督「まぁ、そうだな」

天龍「オレにもそのスゲー必殺技を教えてくれよ」

提督「あれは春風から教わったものだ。春風に教えてもらいなさい。若しくは爺さん(師匠)に弟子入りするか。爺さんも強いぞ」

天龍「爺さんはしばらく帰って来ないだろ。で、春風?春風ってあの春風か?」

提督「そうだ。神風型の春風だ」

天龍「アイツが刀を持ってる姿なんて見たことねーぞ」

提督「だろうな。春風のは仕込み刀でな、傘がそうだ」

天龍「マジかよ・・・。人は見かけによらないとは言うけど、アイツ、いや、あの人がそんなスゲー奴だったなんて。今から弟子にしてもらってくる!」ダッ

天龍「春風!いや、春風先生!オレを弟子にしてください!」

春風「て、天龍さん!?どうされたのですか?」


489以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:45:39.68VCiskgNF0 (12/24)


ISO波「浦波、笑って!」

パシャ

浦波「い、磯波姉さん!?」

吹雪「磯波ちゃんはカメラを持つとISO波ちゃんになっちゃうから」

黒吹雪「困ったものね」

浦波「姉さん助けて」

吹雪「ゴメンネ。気が済むまで付き合ってあげて。こうなってしまったら、もう誰にも止められないから」

浦波「そんな・・・。写真を撮られると魂を抜かれて死んでしまうのに・・・」

黒吹雪「それって何時の時代の話?」

吹雪「そんなこと言う人なんて久しぶりに見たよ」

浦波「え?」

吹雪「艦だった頃の私たちが建造された頃には、そんな人ってもうほとんど居なかったよね」

黒吹雪「幕末や明治の人ならともかく、昭和だったからね。それに今は平成だし」

浦波「じゃあ、魂は抜かれないってこと?」

吹雪「そうだよ」

浦波「良かった・・・」ヘナヘナ

ISO波「姉さんたちも一緒に。はい、チーズ」

パシャ

青葉「ISO波よ、立派になったな。青葉は師として嬉しく思うぞ」

浦波(この人のせいか・・・)


490以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:47:34.70VCiskgNF0 (13/24)


那珂「那珂ちゃんオンステージ!舞風ちゃん、のわっち!」

舞風「はーい」

野分「はい!」

ワー

キャー

ナカチャーン!

那珂「那珂ちゃん、亀ラップを『ストーーーーップ!』やりまーす」

カメラップッテナニー?

アレハダメダ

ナカチャンノファンヤメマス

提督「待て!落ち着け!止めるんだ、那珂ちゃん!舞風に野分も!誰の差し金だ?卯月か?卯月だな!」

夕張「あー、多分私です」

提督「は?夕張?卯月じゃなくて?」

夕張「はい。実は先日、工廠で明石とキットの改修プランを考えていた時のことなんですねどね」


491以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:48:50.52VCiskgNF0 (14/24)


~回想中~

-工廠-

夕張「ここをああして」

明石「あそこもこうして」

夕張「それもいいねー!」

明石「あれ?何か外明るくない?」

夕張「本当だって、もうマルロクマルマル!?」

明石「えぇー!もう朝!?」

夕張「何かテンション上がってきたー!」

明石「イエーイ!」

夕張「夕張、歌いまぁーす!」


-工廠前-

那珂「何か工廠の方が騒がしいな~。どうしたんだろ?」←ランニング中

那珂「やっぱ気になるし、ちょっと様子を見てみよーっと。万が一、深海棲艦が居たら大変だし」

那珂(そーっと)

夕張「メケメケメケメケ」

明石「あははははははは!」ゲラゲラ

那珂「」ポカーン

夕張「メケメケメケメケ」

明石「あぁ~可笑しい(涙)」ゲラゲラ

那珂(え、何?この面白すぎるラップは・・・)

~回想終了~


492以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:50:21.49VCiskgNF0 (15/24)


夕張「ってことがありました。いや~深夜のテンションって怖いですね~」

提督「」

那珂「そうだよ~、夕張ちゃんから教わったんだぞ☆」

提督「頼むから止めてください。アレは女の子がしちゃいけない顔になるから」

那珂「えー、仕方ないなぁ。じゃあ、他の曲にしまーす」

吹雪「司令官、亀ラップって何ですか?」

提督「吹雪、世の中知らなくていいこともあるんだ。お前は純粋なままで居てくれ」

吹雪「・・・。これ以上、詮索するなってことですね?」

提督「そうだ」

ツンツン

吹雪「ん?」クルッ

伊168「イムヤがスマホで亀ラップの動画見せてあげる」

提督「止めなさい!スマホを取り上げるぞ!」

伊168「えー、いいじゃない。知的好奇心は満たしてあげないと」

提督「そんなにスマホを没収されたいか?」

伊168「いえ、止めておきます。ゴメンネ。司令官がダメって言ってるから。それじゃ」ダッ

卯月「司令官」

提督「!!!」

卯月「何でもかんでもうーちゃんのせいにするとはいい度胸だぴょん」

提督「スマン!」

卯月「うーちゃんのデリケートなガラスのハ-トが傷ついたぴょん!」

吹雪(日ごろの行いのせいだと思うんだけど)

提督「申し訳ない」

卯月「賠償を請求するぴょん!」

提督「どうしたら赦してくれる?」

卯月「この間のカフェでケーキを奢ってくれたら赦してあげるぴょん」

提督「分かった。約束する。今は予定が分からないから、日程は後で決めさせてくれ」

卯月「分かったぴょん♪」


493以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:53:29.31VCiskgNF0 (16/24)


雪風「雪風、歌います!」

提督「雪風が?珍しいな」

吹雪「何を歌うんでしょうね?」

♪~

提督「」

吹雪「?」

雪風「如果没有遇见你♪」

赤城「何語でしょうか?英語では無いようですが」

加賀「ですが、何処かで聞いた様な」

リットリオ「イタリア語ではありません」

ビスマルク「ドイツ語でも無いわね」

リシュリュー「フランス語でも無いわ」

ガングート「ロシア語でも無いな」

雪風「我将会是在哪里♪」

吹雪「司令官、さっきから様子が変ですが、どうしたんですか?」

提督「鄧麗君だ」

吹雪「鄧麗君?」

雪風「除了你 我不能感到 一絲絲情意♪」

対馬(今はあなたしか愛せない?つまり雪風さんは司令が・・・、でも、司令は吹雪さんを・・・。危険がいっぱい・・・ふふふ)

提督「テレサだ」

吹雪「あー、だから何処かで聞いたことがある気がしたんですね!でも、あの人って結構前に亡くなってますよね?司令官は知らないんじゃ?」

提督「俺が中一まで生きていたぞ。生まれる前に亡くなった人の曲なんて知らないし、聞かないだろ」

吹雪「思ったより最近まで生きてたんですね」

提督「雪風のこのチョイスは何なんだ?」

吹雪「多分、単に司令官好みの選曲じゃないかと。もし、他の意味があったとしても・・・」

提督「あったとしても・・・?」ゴクッ

吹雪「私は負けませんから!」

時雨「じゃあ、ボクは『雨の慕情』を」

榛名「榛名は『愛人』を!」

提督「止めてください。お願いします」


494以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:55:53.23VCiskgNF0 (17/24)


伊58「毎日、毎日、ゴーヤたちはオリョールの、海で泳いで嫌になっちゃうよ」

提督「うちではオリョクルはさせてないんだが」

伊58「ある朝、ゴーヤは鎮守府の提督と」

吹雪「もしかしてオリョクルをしたいって言うアピールでしょうか?」

提督「やっぱり、そう思うよな」

伊58「!? ち、違うでち!」

提督「じゃあ、何でそんなの歌ってるんだ?」

伊58「去年のイクの『俺ら大本営さ行ぐだ』が面白かったから、同じような感じの選曲をしてみただけでち!」

提督「もう少しマシな選曲してくれ」

吹雪(潜水艦の人たちの感性がよく分かりません)

提督「こうなると来年は五十鈴が某トラックの歌とか」

五十鈴「やらないわよ」

提督「だよねー」

由良「え?やらないの?」

五十鈴「むしろ何でやると思ったのよ?」

由良「面白いから?」

五十鈴「・・・」

由良「冗談だからね。ね?」

五十鈴「アンタ、この鎮守府では二番目に古株だったわね?」

由良「そうだけど?」

五十鈴「提督から変な影響を受けすぎたのね・・・」

由良「?」


495以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 22:57:59.21VCiskgNF0 (18/24)


秋月「秋月です姉妹で『月夜海』を歌います」

~中略~

秋月姉妹「それでも月はそこにあるの♪」

提督「何か、光岡氏のナレーションで『月はいつもそこにある』って聞こえてきそうな気がする」

夕張「提督もですか?奇遇ですね」

提督「何でだろうな?」

夕張「何ででしょうね?」

秋雲(この二人、完全に汚染されてるよ)

大和「次は大和が『真赤なスカーフ』を歌います!」

提督「それはヤマト違いだ・・・。しかも、マイケル(佐々木功)」


496以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:00:57.32VCiskgNF0 (19/24)


大淀「武蔵さんを迎えてから初めてのメガ・ネリティア会合を開きましょう」

武蔵「武蔵だ。よろしく頼む」

大淀「皆さん仲良くしてあげてください。まず最初の議題ですが、Mについてです」

巻雲「司令官様と夕雲姉さまのためにもさっさとやっちゃいましょう!」

香取「提督は穏健派です。物騒なことは望んでいません」

鳥海「司令官さんはバリバリの武闘派ですよ?これまでも深海棲艦を千切っては投げの大乱闘をしていますし」

霧島「ええ、あの時の司令は素敵でしたね。まぁ、いつも素敵ですけど」←現場を目撃したことは無い

沖波「え?」

天霧「深海棲艦を千切っては投げ?」

鳥海「お二人はここへ来てからの日が浅いから知らないでしょうけど、司令官さんは複数の深海棲艦を葬っているんですよ」

天霧(提督は本当に人間か?)

鳥海「司令官さんはれっきとした人間ですよ。時々、スーパー司令官ゴッドスーパー司令官になりますが」

沖波「!?」

鳥海「最後のは冗談ですけどね」

ローマ「真顔で言われると本気にする子が出るわ」

沖波「そ、そんな人居ませんよ」

巻雲(あー、これは本気で信じてたやつだ)

鳥海「そうですね。ごめんなさい」

望月「どちらかと言うと、司令官は純情派だと思うよ~」

大淀「純情派と言えば、小杉とリーダーが殉職した時は驚きました。殉職者が出る様なドラマだとは思ってませんでしたから」

伊8「黒いマヨネーズの人ですか?」

大淀「センチュ○ー21の方です」

伊8「あー、そっちですか」

武蔵「盛り上がっている所に水を差して申し訳ないが、Mとは何だ?」

大淀「おっと、これは失礼しました。Mとは『まるゆ』のMです」

武蔵「まるゆ?陸軍の潜水艦か?」

大淀「ええ。彼女はいつの間にか偽者と摩り替わっていました。提督は尻尾を出すまで泳がせると仰っていますが」

霧島「私は早いうちに処理すべきと考えています」

香取「本物のまるゆさんが人質になっている可能性を考慮すると、提督の指示に従うべきです」


497以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:03:41.16VCiskgNF0 (20/24)


提督「おーい、武蔵。楽しんでるか?」

武蔵「ああ、楽しんでるぜ!」

提督「そうか。それは良かった。ところで、皆で集まってどうしたんだ?(メガネの艦娘ばかりだし)」

大淀「メガネの情報交換です!」

霧島「私たちにとって無くてはならない必須アイテムですからね」

提督「お、おう。では、何かあれば呼んでくれ」

武蔵「ああ、そうさせてもらう」

提督「それじゃ」

大淀「行きましたね。話を戻しますが、いつの間にかまるゆさんと摩り替わった偽者が提督を狙っています」

望月「でも、今までも何だかんだで司令官はピンチを切り抜けてきたよね~」

大淀「だからと言って次も大丈夫とは言えません!」

霧島「そーだそーだ!」

望月「じゃあ、司令官は『はみだし司令官情熱系』ってことで」

大淀「刑事ドラマにしないでください!」


498以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:06:20.42VCiskgNF0 (21/24)


北方棲姫「オ団子美味シイ♪」

イ級「間宮のスイーツは最高だな」

ヲ級「そうね!」

ガンビアベイ「鎮守府に深海棲艦が居るって怖すぎ」

サミュエル「私が付いてるから大丈夫だよ」

サラトガ「あそこに居るのは無害な子たちだから大丈夫よ」

アイオワ「でも、深海棲艦が居る鎮守府ってアメイジングね~」

イントレピッド「深海棲艦でも仲良くできるならそれでいいじゃない」

ガンビアベイ「それに喋る車まで居るし・・・」

アイオワ「キットは私たちと同じユーエスエー生まれよ」


大井「・・・」ジー

北上「そんな怖い顔して監視しなくても大丈夫だって」

大井「いいえ、ダメです!北方棲姫はきちんと監視していないとまた提督を襲うかも知れません」

木曾「ヲ級が居るから大丈夫だろ」

球磨「キソーの言うとおりクマー」

多摩「にゃー。大井は心配し過ぎだにゃー」


提督「鈴谷ー、熊野ー」

鈴谷「なになに~?」

熊野「何ですの?」

提督「今日の夕食はすき焼きだ。シャトーブリアンは用意出来ないが、そこそこいい肉だぞ」

熊野「流石提督ですわ!」

鈴谷「提督大好き♡」

提督「現金な奴だな」


499以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:07:57.24VCiskgNF0 (22/24)


水野「いやぁー、お花見って本当に良いものですね」

提督「楽しんでもらっているようで何よりです」

水野「向こうではいつも、淀川さん、黒澤さん、裕次郎君、健さんなんかと一緒に花見をしているんですけどね」

提督「豪華な顔ぶれで」

水野「綺麗な女性に囲まれてのお花見も良いですね~」

青葉「せっかく地上に帰ってきたんだから存分に楽しんでください」

提督「そう言えば、淀川氏はどうしたんだ?姿が見えないが」

青葉「あー、淀川さんなら営・・・、映画鑑賞中だと思いますよ」

提督「なるほど。確かにあの人は桜より映画を観てそうだよな」

青葉(危なかった・・・)

提督「ところで映画の撮影は順調なのか?」

青葉「はい!後は司令官の出演シーンをちょこっと撮影したら終わりです!」

提督「俺の役って世界一の大富豪で熊野の祖父だよな?」

青葉「そうですね」

提督「特殊メイクとか準備出来ているのか?」

青葉「そんなことしませんよ?」

提督「しない?」

青葉「はい。白髪のヅラ被るだけです」

提督「・・・。青葉よ、某国営放送のドラマでよくある20代の役者が主人公で最後は50代、60代の設定で孫も居るが、頭だけ白くて肌はツヤツヤしているのを見てどう思う?」

青葉「めっちゃ手抜きですねぇ」

提督「それと同じことをしようとしているのは誰だ?」

青葉「誰でしょうか?」

提督「お前だよ!無理な設定は止めて無難に兄とかにしないか?」

青葉「やっぱり、その方がいいですよね」


500以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:09:19.00VCiskgNF0 (23/24)


-夕食後 吹雪型私室-

初雪「吹雪お姉がこっちに居るって珍しい・・・。司令官と喧嘩した?」

吹雪「違うよ。ちょっと調べ物をしたくてね」

初雪「それなら執務室か司令官の部屋のPCを使えばいいんじゃないの?」

吹雪「司令官には知られたくないから」

初雪「エッチなやつ?」

吹雪「違うよ!亀ラップってのを知りたいの」

初雪「あー・・・。あれは司令官が知らない方がいいって言ってたよね?」

吹雪「そう言われると余計に気になるよ」

初雪「悪いことは言わない。今からでも止めた方が・・・」

吹雪「もう遅いよ。再生ボタン押しちゃった」

PC「YO!そこの道行く兄ちゃん 姉ちゃん」

初雪「やっちゃった・・・」

PC「突き進むスタイル 確率、独立」

吹雪「ナニコレ・・・。訳が分からないよ・・・」

初雪「だから言ったのに。鎮守府のネットワークはキットが監視してるから、司令官は知らなくても、キットは気付いてる・・・」

吹雪「司令官、ごめんなさい。貴方の吹雪は汚れてしまいました・・・」

初雪「大げさ過ぎる・・・」


501以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/04/29(日) 23:12:10.66VCiskgNF0 (24/24)

浦風丁改が実装されてしまいましたね。
アラレと違って浦風はLv97で慢心中だったから速攻で改造してやったし。
まー陽炎は・・・うん、まぁ・・・そうね・・・(改二はまだ先だと思ってたから、育ててない)。

いえ、決しておっぱいが大きいから育ててたとかじゃないですよ。本当ですよ。
浜風は浦風より10程低いし、アマツは浦風よりLv高いし。
吹雪、そんな目でって、瑞鶴!艦載機を ドカーン うわぁぁぁ!

本日はここまで。


502以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/01(火) 04:33:55.90KLeEwbkf0 (1/1)

改二実装した途端、掌返した様に持てはやす連中みてると割と
本気で殴りたくなる。それまで改二になれないのネタにしたりしてた癖に
都合が良いよなって。


503以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:08:31.67C/kzWdf70 (1/9)

>>502
そういうの居ますね。
うちの艦隊は愛着順で育てているので改二が実装されても、ほーん、で?って感じで放置してるのも多いですが。
なので、改止まりの子の方がレベル高かったりします。
で、夕雲姉さまとか、神風とか、白雪の改二はまだですかね?Lv99で待機中でござる。

改二と言えば、霰改二の3-2任務が面倒すぎる。
20回近く出撃しているのにまだ50%止まりって。羅針盤は許さん!


504以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:10:14.63C/kzWdf70 (2/9)

今回、アークロイヤルの車が登場します。
以前、勧められた「デス・レース2000年」ですが流石にアークロイヤルを乗せるにはちょっと・・・ってなったので別の車です。

本日分、始まります。


505以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:11:48.89C/kzWdf70 (3/9)


-執務室-

コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiralに相談があるんだが」

提督「相談?(食事が口に合わないとかだったらどうしよう)」

アークロイヤル「実は・・・私も自分の車を買おうと思ってな」

吹雪(また某英国諜報部員の車が増えるんでしょうか?)

提督「では、この申請書類に必要事項を記入して提出してくれ。問題が無ければ直ぐに承認する」つ申請書類

アークロイヤル「ふむ。車種を書く欄が無い様だが」

提督「それは書かなくて構わない」

アークロイヤル「そうか。では、記入したら持ってくる。失礼する」

ガチャ

バタン

提督「はぁー」

吹雪「今度はどんなトンデモ車が来るんでしょうか?」

キット「ウォースパイトさんの前例があるので英国諜報部員の車でしょうか?」フォンフォン

吹雪「やっぱり、そう思うよね?」

提督「まぁ、何が来ても、問題を起こさなければそれでいいさ」

吹雪「そうですね」


506以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:13:32.77C/kzWdf70 (4/9)


-数週間後 執務室-

摩耶「こちら摩耶。作戦成功だ!」

提督「よくやった!鎮守府に帰還するまでが作戦だ。気を抜くなよ」

摩耶「おう!じゃあ、後でな」

吹雪「無事に作戦終了ですね」

提督「いつまで経ってもこういうのは慣れないな。いつも皆が無事帰ってこられるか心配で仕方ない」

キット「完璧な作戦など存在しませんが、アドミラルの立てる作戦に間違いはありません」フォンフォン

吹雪「そうですよ。皆さん、司令官の作戦だから安心して出撃出来るんですよ」

コンコン

アークロイヤル「アークロイヤルだ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

アークロイヤル「Admiral、先ほど私の車が納車された」

提督「そうか。良かったじゃないか(ついにこの日が来てしまった)」

吹雪(顔が引きつってますよ)

アークロイヤル「せっかくなのでお披露目会をしたいのだが、時間はあるだろうか?」

提督「よし、今から見に行こう。吹雪、キット」

吹雪「はい」

キット「はい」フォンフォン


507以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:15:55.33C/kzWdf70 (5/9)


-工廠前-

提督(このカバーの下にアークロイヤルの車が)ゴクッ

吹雪(一体、どんなトンデモ車が出るのでしょう?)

摩耶「おーい、提督!」←帰投して執務室に向かっていた

提督「おかえり」

摩耶「今日もS勝利だったぜ!」

提督「それは良かった」

摩耶「ところで、何で集まってるんだ?」

アークロイヤル「私の車が納車されたので、お披露目会を開こうと思ってな」

摩耶「なるほど。せっかくだから、あたしも見ていくか」

アークロイヤル「では、coverを取るぞ」

提督「・・・」ゴクッ

バサッ

提督「こ、これは!」

吹雪「知ってるんですか?」

提督「知らん」

ズコー

摩耶「知らねぇのかよ!」

キット「モーリス・マリーナと言う英国の車です」フォンフォン

アークロイヤル「我が英国の誇る名車だ」

摩耶(何か・・・普通だな。いつもの様にトンデモ車が出てくるかと思ったのに)

キット「!!! 皆さん、逃げてください!」フォンフォン

ヒューーーーーーン

提督「何の音だ?」

キット「上です!」フォンフォン

提督「上?うわっ!危ない!」

ガッシャーーーーーーーーーーーーーン!


508以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:19:54.17C/kzWdf70 (6/9)


提督「吹雪、怪我は無いか?」

吹雪「はい!司令官のおかげで無事です」

提督「摩耶は?」

摩耶「あたしも無事だ」

提督「アークロイヤル」

アークロイヤル「私のモーリス・マリーナが・・・」orz

明石「何か凄い音がしましたけど何事ですか?」

夕張「うわぁ・・・車が廃車になってる」

アークロイヤル「あっ、あ、あああああっあ・・・」←ドラゴンボ○ル的反応

提督「ファフロツキーズだ」

吹雪「ファフロツキーズ?」

提督「突然、空から魚が降ってきたり、あり得ない物が落ちてくるって話を聞いたことないか?」

吹雪「あります」

提督「その現象をファフロツキーズと言う。超常現象だ」

吹雪「司令官、あなた疲れてるのよ」

提督「何を言っているんだ、吹雪!僕は疲れてなどいない!これは間違い無く超常現象だ!そして新ナイトライダー2000に副長官が犯人として登場していた!」

摩耶「はいはい、お二人さん、某ドラマのFBIごっごの最中に悪いけど、上を見てくれ」

提督「上?ヘリだな。摩耶、打ち落とせ」

摩耶「おう!」

バババッ

吹雪「えぇー!攻撃なんてダメですよ!」

提督「ここは軍の施設だ。当然、飛行禁止区域だ。その上空を飛んでいるとなると深海棲艦の艦載機か、スパイか、テロリストしか無い」

キット「その通りです」フォンフォン

吹雪「言われてみれば確かにそうですね」

ドカーン

パイロット「うわぁぁぁぁぁぁぁーっ!」

ドサッ

パイロット「痛てて。テメー、何しやがんだ!」


509以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:22:07.64C/kzWdf70 (7/9)


提督「貴様、どこのスパイだ?それともテロリストか?」

パイロット「スパイ?テロリスト?何を」

摩耶「ここが鎮守府と知っての狼藉だろ?」ポキポキ

パイロット「ち、鎮守府!?違うんだ!俺はただ依頼されたピアノの運搬を」

摩耶「ヘリでピアノを運搬する奴なんていねぇよ!」

提督「その通りだ。ヘリで運搬など聞いたことが無い。普通、トラックだろ」

アークロイヤル「・・・せ」

パイロット「へ?」

アークロイヤル「返せ!私のモーリス・マリーナを返せ!」

パイロット「モーリス・マリーナ?」

提督「お前が落としたピアノのせいでおしゃかになった、あの車だ」

パイロット「あわわわわ・・・」

アークロイヤル「Swordfish!」

fish

fish

fish(エコー)

ブロロロロ

パイロット「何だこの音は!?」

吹雪(空母の人って艤装を装着してなくても艦載機を呼び出せるんですね)

妖精ズ「お待たせしました~」

アークロイヤル「Shoot!」

妖精ズ「イエッサー!」

ドカーン!

ドカーン!

ドカーン!

パイロット「うぎゃー!」


510以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:24:00.47C/kzWdf70 (8/9)


-翌日 執務室-

提督「昨日の件は残念だったが、運送業者から賠償金をふんだくったから、新しい車を買えるぞ」

アークロイヤル「それは本当か!」

提督「ああ、本当だ。嘘をつく理由が無いだろ?」

吹雪「良かったですね」

キット「これで一安心です」フォンフォン

アークロイヤル「Thank you so much!」

提督「モーリス・マリーナをもう一台購入するもよし、別の車種にするもよし」

アークロイヤル「う~む。どうするか考えたいので、後日でもいいだろうか?」

提督「もちろん構わんよ」

アークロイヤル「ウォースパイトとも相談してみようと思う」

提督「おう、決まったら教えてくれ」

アークロイヤル「では、失礼する」

ガチャ

バタン

吹雪「一時はどうなるかと思いましたが、一件落着ですね」

提督「本当に一安心だ」

吹雪「アークロイヤルさんの車を買った後、余ったお金はどうするんですか?」

提督「鎮守府の運営資金になる。臨時収入が入ったからと言って贅沢は出来んからな(本当は大淀に渡して艦娘基金の足しにするが)」


511以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/04(金) 23:25:01.30C/kzWdf70 (9/9)

アークロイヤルの受難は続く。
アークロイヤルが嫌いとか、恨みがあるとかじゃないですよ。
あ、でも、冬イベの友軍で来たのはいいけど、ソーフィが全く役に立たなかった(オールmiss)のはちょっと腹が立ちましたが。

本日はここまで。


512以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:45:42.322aImzSii0 (1/17)

レディプレイヤー1のデロリアンがデロリアンだと思っていたら、ナイト2000だった。
何を言っているのか(ry
スピルバーグ!(バシィ
映画は面白かったし、キャラ探しも楽しかったけど、プライド(DMCのロゴ)取り戻せ、デロリアン!

本日分、始まります。


513以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:46:45.042aImzSii0 (2/17)


-日曜日 鎮守府正門前-

提督「そろそろ来る頃かな」

多摩「お出掛けかにゃ?」

提督「ああ、ちょっとってその格好どうしたんだ?」

多摩「夕張に着せられたにゃ」←猫娘のコスプレ中

提督「色々大変だな」

多摩「鯛焼きが食べたいにゃ」

提督「カスタードだったな?」

多摩「にゃ」

提督「了解。姉妹全員分買ってくるよ」

多摩「楽しみにしてるにゃー」

卯月「お待たせぴょん」

提督「では、出発するか」

多摩「いってらっしゃいにゃー」フリフリ


514以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:48:40.552aImzSii0 (3/17)


-カフェ-

提督「約束どおり好きな物を奢るぞ。ケーキでもパフェでも好きな物を選んでくれ」

卯月「やったぴょん!」

提督「悪いが30分程したら迎えに来てくれ」

キット(コムリンク)「はい」

卯月「この後、何処かに行くぴょん?」

提督「ああ、買い物に行こうと思ってな」

卯月「うーちゃんも付いて行ってもいいぴょん?」

提督「いいぞ。お詫びのついでに何か買ってやろう」

卯月「やったぴょん♪」


515以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:50:29.002aImzSii0 (4/17)


-ショッピングモール駐車場-

提督「日曜だから混んでるな」

卯月「日曜だから仕方ないぴょん。あ、あそこ空いてるぴょん」

キット「そこはダメです」

卯月「?」

提督「軽かよ!空いてると思ったら、軽が居る。駐車場で腹が立つあるあるNo.1」

キット「そこから三つ先に空きがあります」

提督「よし、そこに停めよう」

ガチャ

バタン

提督「留守番を頼むぞ」

キット「はい」フォンフォン

卯月「行ってくるぴょん」

キット「行ってらっしゃい」フォンフォン


-ショッピングモール 1F-

提督「さて、何処から見るかな。その前にちょっと雉を撃ってくるわ。ここで待っててくれるか?」

卯月「了解だぴょん」

提督「すぐ戻るから」スタスタ

卯月「司令官が戻るまで案内板でも見て何処に行くか考えておくぴょん」

男A(あの子は例の掲示板に載っていた子じゃないか!今、一人だな?チャンスだ!)

男A「そこのお嬢さん」

男A「そこのピンク色の髪のお嬢さん」

卯月「うーちゃんのことぴょん?」

男A「そうそう。ちょっと聞きたいんだけど、この辺に本屋さんって無いかな?」

卯月「一つ上のフロアにあるぴょん」

男B(そこに居る人が話しかけてる子は!)

男A「実はここに来るの初めてで、よく分からないから案内してもらえないかな?」

卯月(司令官が帰ってくるまで待ってないといけないけど、この人困ってるみたいだぴょん)

男C(おいおい、あの子は!)

卯月「分かったぴょん。うーちゃんが連れて行ってあげるぴょん」

男A「ありがとう(うまく行きそうだ)」ニャッ


516以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:52:18.922aImzSii0 (5/17)


-ショッピングモール 2F-

卯月「こっちだぴょん」

男A(よし、このまま人通りの少ない通路に連れ込んで・・・)

男A「ん?」

卯月「どうしたぴょん?」

男A「今、そこの通路の奥で何か光ったな」

卯月「ふ~ん。本屋さんはあっちだぴょん」

男A「ちょっと気になるから見に行ってみよう」

卯月「ちょっと待つぴょん。そっちは本屋さんじゃないぴょん」

男A「何だろう、コレ?」

卯月「何も落ちてないぴょん」

男A「ほら、よく見て」

卯月「何もフガフガ」

男A「100万ゲットだぜ!」

卯月「んー、んー!(離せ!)」

男A「大人しくしな。悪く思うなよ。お嬢ちゃんを誘拐すると100万円貰えるんだ」

男B「ターゲットの女の子を捕まえてしまいましたか」

男A「アンタもあの掲示板を見たのか?」

男B「ええ」

男C「チッ、遅かったか」

男B「あなたもですか」

男A「掲示板には報酬として一人100万ずつ支払うと書いてあったよな?」

卯月(こいつ等なんの話をしているぴょん?)

男C「そうだな」

男A「だったら、俺たち三人で取引場所へこの子を連れて行けば全員が報酬をもらえる。違うか?」

男B「ここは協力しましょうか」

男C「そうだな。俺は車を持っている」

男A「では、アンタの車で取引場所へ向かおう。途中で変な気を起こすなよ」

男C「大丈夫だ。初対面の相手に信じろと言われても難しいだろうが、今は信じてくれ」

男B「協力する以上、信じるしかありませんね」


517以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:54:37.712aImzSii0 (6/17)


-ショッピングモール 1F-

提督「ふー、スッキリした。お待たせ。って卯月?何処だ?かくれんぼか?」

提督「・・・。仕方ない。探すとするか」

~数分後~

提督「おかしい。このフロアには居ないのか?卯月の携帯にかけてみるか」

オカケニナッタバンゴウハ デンパノ

ピッ

提督「繋がらない・・・。何かあったのか?」

夕立「あ!提督さんだ。提督さーん!」

提督「夕立!この辺りで卯月を見かけなかったか?」

夕立「卯月ちゃん?夕立も今来た所だから見てないっぽい。何かあったの?」

提督「卯月とここへ来て、トイレから帰ってきたら姿が見えないんだ」

夕立「携帯に電話は?」

提督「繋がらない」

夕立「じゃあ、迷子センターに頼んで呼び出してもらう?」

提督「いや、キットの方が早い。キット」

キット(コムリンク)「はい。何でしょうか?」

提督「卯月が行方不明になった。防犯カメラの映像で探してくれ」

キット(コムリンク)「分かりました」

キット(コムリンク)「カメラの死角に入っているのか何処にも映りません」

提督「マジかよ・・・」

夕立「これってもしかして、マズイことになってるんじゃ・・・」

キット(コムリンク)「卯月さんの携帯電話の電波をキャッチしました」

提督「良かった。何処にいる?」

キット(コムリンク)「高速で移動しています。恐らく車です」

夕立「それって、もしかして・・・」

キット(コムリンク)「誘拐された恐れがあります」

提・夕「!!!」

提督「直ぐに駐車場に向かう。キットは電波の追跡を頼む!」

キット(コムリンク)「はい」

提督「夕立は鎮守府へ帰るんだ」

夕立「仲間が誘拐されたかも知れないのに、そんなこと出来ないわ!夕立も付いて行く!」

提督「・・・。分かった。長門にも連絡を入れて応援を頼もう」


518以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:57:42.122aImzSii0 (7/17)


-鎮守府 長門型私室-

長門「ハァハァ・・・ほっぽちゃん」ニヤニヤ

長門「先日の花見の時に青葉が撮っていた写真を貰えて幸運だった」ニヤニヤ

長門「陸奥が居たら気持ち悪がられるが、アイツは出掛けている。こういう機会に堪能しておかねば」ニヤニヤ

ジリリリリーン

長門「せっかく楽しんでいるというのに、誰だ?ん?提督か」

ピッ

長門「もしもし。こちら長門」キリッ

提督「今から言うことを落ち着いて聞いてくれ」

長門「ああ」

提督「卯月が誘拐された」

長門「何だとぉぉぉぉぉ!」

ダトー!

ダトー!

ダトー!

ダトー!

長門「どういうことだ!犯人は!」

提督「耳がキーンとする。大声を出さないでくれ」

長門「すまなかった。それで状況は?」

提督「キットが卯月の携帯の電波を追跡してくれているので、現在地は把握できている。夕張でもサラでも誰でもいいから車を借りて増援に来てもらいたい。場所は後ほど送信する」

長門「了解した!待っていろ、卯月。この長門が助けに行くぞぉぉぉぉぉ!」ダッ


-ショッピングモール 駐車場-

提督「だから大声を出すなっての」

夕立「夕立も耳がキーンとするっぽい・・・」

提督「隣に居る夕立にまで聞こえるとかどんだけだよ」

ガチャ

提督「さあ、乗ってくれ」

夕立「失礼します」

提督「あの、どうして後部座席に座るんだ?」

夕立「助手席は吹雪ちゃんの指定席っぽい」

提督「今は吹雪は居ないんだから、助手席に座ればいいじゃないか」

夕立「でも・・・」

キット「私は何も見ていません」

提督「キットもこう言っているぞ」

夕立「いいの?」

提督「構わんさ」


519以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 22:58:59.552aImzSii0 (8/17)


-鎮守府 工匠前-

長門「うぉぉぉぉぉぉーっ!待っていろ卯月!今から私が助けに行くならなぁぁぁぁ!」ドドドドド

吹雪「長門さん、どうしたんですか?」

キキーッ

長門「卯月が誘拐された」

吹雪「え?」

長門「卯月が何者かに誘拐された」

吹雪「えぇ!?」

長門「現在、提督たちが追跡中だ。私も増援を頼まれた」

吹雪「私も行きます!」

長門「よし、来てくれ!」


-路上 キット車内-

提督「クソッ!俺が目を離したせいで!」

夕立「提督さんのせいじゃないわ。お手洗いに一緒に連れて行く訳にはいかないし」

キット「夕立さんの言うとおりです」

提督「クッ・・・。まだ追跡できているか?」

キット「はい。犯人は山中の廃工場へ向かっている様です」

提督「待ってろ。直ぐに助けてやるからな」


520以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:01:17.692aImzSii0 (9/17)


-路上 バイパー車内-

吹雪(結構飛ばしていますが、金剛さんと違って安心して乗っていられます)

吹雪「犯人のこととか分かっているんですか?」

長門「いや、提督から何も聞かされていない。恐らく提督たちもまだ分かっていないのだろう」

吹雪「一体、何の為に卯月ちゃんを・・・」

長門「身代金目的か、それとも深海棲艦の仕業か・・・どちらにせよ、タダでは済まさんぞ!」

ピロリーン

長門「提督から最新情報が届いた様だ。悪いが確認を頼む」

吹雪「はい。犯人は山中の廃工場に向かっている様です。座標が一緒に送られてきました」

長門「では、その場所をナビに入力してくれ」

吹雪「はい」


-山中の廃工場-

男A「取引場所はここだな」

男B「ええ、そうですね」

男C「掲示板に三人で確保して連れて来たと書き込んでおいたぞ」

男A「後は相手からの返事待ちだな」

男C「お!今から引き取りに行くと返事があった。金はちゃんと300万用意するとも書いてあるな」

男B「しかし、簡単に300万も用意出来るとは取引相手はどんな相手でしょう?」

男A「ヤクザだったりするかもな。この子を売り飛ばせばいい儲けになりそうだからな」

男C「確かにそれは考えられるな」

男A「ちょっと小便に行って来るわ。見張りを頼む」

男B「分かりました」

卯月「んーんー!(うーちゃんをどうする気だぴょん!)」

男C「ここならどれだけ叫んでも問題無いから取ってやるか」

男B「そうですね」

卯月「お前たち、うーちゃんをどうする気だぴょん!」

男B「どうもしませんよ。ただ、取引相手に渡した後は知りませんが」

卯月「!?」

男C「どうせロリコンの玩具にでもされるんだろ?せっかくだから味見しとくか?」ニヤッ

男B「それもいいですねぇ。掲示板には誘拐しろと書いてありましたが、手を出すなとは書いてありませんでしたからねぇ」ニヤッ

卯月「ひっ・・・、こ、来ないで!」


521以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:03:11.212aImzSii0 (10/17)


-廃工場前-

男A「こんな簡単に100万手に入るとは、大もうけだ。100万で何を買おうかな」

キキーッ

ガチャ

バタン

男A「何だお前」

提督「卯月を返してもらうぞ」

男A「何のはなs」

ゴスッ

男「ぐばぁ!」バタッ

男A「」チーン

夕立「提督さん、コイツどうする?」

提督「しばらく目を覚まさないだろうから、放っておけ」

夕立「はーい」

提督「キット、中はどうなっている?」

キット「男二人と卯月さんが居ます」フォンフォン

夕立「あ、長門さんが来たっぽい!」


-バイパー車内-

吹雪「司令官と夕立ちゃんです!」

長門「卯月よ、もう少しの辛抱だからな。よし、ミサイルで扉をぶち破るか。発射!」

吹雪「長門さん!?」


522以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:06:14.992aImzSii0 (11/17)


-廃工場前-

提督「おーい、長門ー!ん?バイパーのウェポンポッドを展開した!?」

キット「アドミラル!」フォンフォン

夕立「提督さん、逃げて!」

提督「あの馬鹿、何考えてるんだ!!!」ダッ

ドカーーーーン!


-廃工場内-

男C「これから何処かのロリコンの金持ちに買われて可愛がられるんだ、その前に予行演習をしておこうねぇ」ニヤニヤ

卯月「ひっ・・・、嫌ぁぁぁぁ!司令官、助けてぇぇぇぇ!」

男B「叫んだところで助けなんて来ませんよ」ニヤニヤ

ドカーーーーン!

男B「!?」

男C「何事だ!?」

卯月「司令官?」

キキーッ

ガチャ

長門「貴様ら、よくも卯月を誘拐してくれたな。タダで済むと思うなよ!」

男C「何だテメェ!」

長門「貴様らに名乗る名など無い!だが、何処の誰に葬られたかも知らずあの世に逝かせるのも不憫故、教えてやろう。よく聞け、私はNAGATO-1 TITUSだ!」

男B(NAGATO-1 TITUS?NAGATO・・・この女まさか!)

吹雪「長門さん」ゴゴゴゴゴ

長門「今良いところだ、もうすこs!?」

吹雪「帰ったらお話があります」ゴゴゴゴゴ

長門「お、落ち着け。話せば分かる!」

吹雪「ええ、お話(物理)しかしませんよ。今は卯月ちゃんの救出が先です」

提督「卯月!」

夕立「卯月ちゃん!」

卯月「司令がーーーん(泣)」

男C「まさか、この子の父親か!」

男B(司令官?やはり間違いない!)

提督「いいや、父親ではなく、そこの子の上官だ。人間を誘拐しても充分罪は重いが、相手は艦娘となると更に罪は重い」

男C「か、艦娘!?」


523以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:09:48.802aImzSii0 (12/17)


提督「そうだ。お前たちが誘拐した卯月は艦娘だ。そしてここに居る三人も艦娘だ。大人しく投降しろ」

男C(足元に鉄パイプが!コイツで・・・)

男C「こうなった以上仕方ない。お前たちが居なくなれば全てを闇に葬ることが出来る。うおぉぉぉ!」E:鉄パイプ

男B(今のうちに)ダッ

夕立「提督さん、逃げて!」

ゴスッ

男C「ふべっ!」バタッ

提督「この程度の相手、逃げるまでも無い」

夕立「提督さん、カッコイイ!」

男B「な、何だ!急に足が動かなくって足元が凍っている!?」

吹雪「逃がしませんよ。後は長門さんにお任せします」

提督「殴るのは構わんが殺すなよ」

長門「善処しよう」

男B「ご、ごめんなs『ビッグセブン・タックル!』」

男B「ぐぼぉ!」

長門「ビッグセブン・ニーキック!」

男B「ぐえっ!」

長門「ビッグセブン・ラリアット!」

男B「うぎゃー!」


-廃工場前-

男A「う~ん」パチッ

提督「そうだ。お前たちが誘拐した卯月は艦娘だ。そしてここに居る三人も艦娘だ。大人しく投降しろ」

男A(か、艦娘!?俺たちが誘拐したのは艦娘だって!?)

ギャー

グワー

グエー

男A(こ、殺される!)ムクッ

男A「うわぁぁぁぁぁ!」ダッ

キット「待ちなさい!そっちは」フォンフォン

男A「うわぁぁぁぁぁ!あれ?」

ヒューーーン

男A「うわーーーーーーーっ!」

キット「アドミラル、ここで伸びていた人が目を覚ましたのですが、慌てて逃げようとして崖から転落してしまいました」フォンフォン

提督「そいつの捜索は警察に任せればいい。一味のうち二人を捕らえたんだ、直に捕まるさ」


524以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:14:41.072aImzSii0 (13/17)


~しばらく後~

刑事「逃げた容疑者は我々が責任を持って捕まえます」

提督「お願いします」

長門「卯月よ、もう大丈夫だ」

卯月「ごわがっだよぉぉぉ!」

提督「よしよし、もう大丈夫だ。うちに帰ろう」ナデナデ

提督(それにしても犯人一味は誘拐したのが卯月で命拾いしたな。吹雪なら氷像になっていた恐れがあるし、朧なら今頃仲良く黄泉比良坂を登っていただろう。響の場合も、うん。うちの特型の子たちは何か違うよな)


-山中-

男A「あ、アンタが掲示板の依頼主なのか!?」

謎の男B「小娘一匹を誘拐する簡単な仕事すらこなせないとは。使えない奴だ」

男A「相手が艦娘だなんて聞いてないぞ!」

謎の男B「艤装がなければ艦娘も人間も変わらん」

男A「あの子を誘拐すること自体は簡単だったが、直ぐに仲間に見つかったじゃないか!相手が一般人ならこうはならなかった!」

謎の男B「お前はもう用済みだ。最後に私の本当の姿を見せてやろう。光栄に思え」

男A「本当の姿?何を言って」

港湾棲姫「消えろ」

男A「し、深海棲艦!?うわぁぁぁぁ!」ダッ

ドカーン

港湾棲姫「まるゆ(偽)が中々奴を仕留められないから、艦娘を洗脳して奴の鎮守府を内側から崩壊させようと思ったが仕方ない。次の手を考えるとするか」


525以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:16:21.242aImzSii0 (14/17)


-鎮守府 廊下-

多摩「おかえりにゃー。鯛焼き・・・何かあったにゃ?」

提督「ああ、少し」

卯月「・・・」

提督「悪いが」

多摩「分かったにゃ。鯛焼きは今度にするにゃ」

提督「すまん」

多摩「今は卯月と一緒に居てあげるといいにゃ。それじゃ」


-提督私室-

吹雪「私が居るとお邪魔でしょうから、今日は妹たちと寝ますね」

卯月「一緒に居て欲しいぴょん・・・。人数が多い方が安心できるぴょん」

吹雪「卯月ちゃんがそれでいいなら」

提督「卯月が安心できるまでここに居ればいい。後で睦月たちにそう伝えておく」

卯月「ありがとぴょん」


526以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:18:05.292aImzSii0 (15/17)


-夜 提督私室-

提督「そろそろ寝ようか」

卯月「うん」

提督「それじゃ、電気を消すぞ」

吹雪「おやすみなさい」

卯月「おやすみぴょん」

提督「おやすみ」

~数分後~

提督「」zzz

吹雪「」zzz

卯月「司令官?」

提督「」zzz ←完全に熟睡中

吹雪(司令官はの○太君くらい寝るのが早いです) ←寝ぼけ眼

卯月「今日は助けてくれてありがとぴょん。司令官は絶対に来てくれると信じていたぴょん」

卯月「うーちゃんは司令官のことが大好きだぴょん」

吹雪「・・・」

卯月「深海棲艦との戦争が終わった後も司令官と一緒に居られたら、司令官の娘になりたいぴょん。そしたら吹雪ちゃんはお母さんだぴょん」

吹雪(卯月ちゃんごめんね。今まで卯月ちゃんのことを誤解してたみたい)


-改白露型私室-

山風「!!!」

江風「ン?どうしたんだ?山風の姉貴」

海風「お手洗い?お姉さんが付いて行ってあげましょうか?」

山風「何でもない・・・」

海風「本当に大丈夫なの?」

山風「何でもないから・・・」

海風「それならいいけど、何かあったらお姉さんに言ってね?」

山風「うん・・・」

山風(誰かが・・・あたしのパパを狙ってる・・・。パパは・・・渡さないから!)


527以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:19:56.262aImzSii0 (16/17)


-翌朝 食堂-

吹雪「卯月ちゃん、私のプリン食べていいよ」

卯月「え?でも」

吹雪「いいからいいから」

卯月「ありがと」

提督(急にどうしたんだ?昨日のことがあったから、優しくしているのか?まぁ、理由はどうでもいい。吹雪がやった以上、俺もやるしかない)

提督「卯月、俺のもやろう。甘い物が苦手で困っていたんだ」

卯月「司令官が甘党なのは周知の事実だぴょん」

提督「子供が遠慮するな」

卯月「うーちゃんは子供じゃないぴょん」

提督「俺にとっては娘みたいなものだ」

卯月「ありがとぴょん」


-執務室-

提督「はい、はい。分かりました」

ピッ

提督「昨日の逃走した犯人はまだ見つからないそうだ」

卯月「・・・」

提督「そんなに心配しなくても直に捕まるさ。それに何かあっても俺が護ってやるよ」

吹雪「司令官が居れば大丈夫だよ」

卯月「うん・・・」

提督「それと、犯人は互いに面識が無いそうだ」

吹雪「どういうことですか?」

提督「ネットの掲示板に卯月を誘拐して欲しいとの書き込みがあったそうだ」

キット「なるほど。その書き込みを見た人物が犯行に及んだということですか」フォンフォン

提督「そうだ。で、その掲示板は既に削除されて閲覧できない状態になっているそうだ」

キット「ネットが発達した現代だからこそ起きた犯罪ですね」フォンフォン

提督「依頼主はただの変質者だったのか、それとも・・・」


528以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/06(日) 23:22:23.382aImzSii0 (17/17)

今回登場した謎の男Bは以前、吹雪と川内が目撃したのと同一人物です。
艦娘も深海棲艦も女しか居ない(イ級とか性別あるか知らんけど)のに、何で謎の男かって?
そこまで深く考えずに書いたからだよ!謎の女にしておくべきだったな。でも、軍関係者なら男の方が自然だし。
当然、港湾棲姫は女です。

本日はここまで。


529以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:19:25.516ikRLxiE0 (1/12)

イオンで艦船キットコンピレーションを250円で売ってたから、とりあえず二つ買ってみたら・・・加賀(フルハル)と加賀(洋上)が出た。
何この熱い加賀さん推しは?Ver違いとは言え加賀さん×2は涙が出そう。

本日分、始まります。



530以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:23:59.346ikRLxiE0 (2/12)


コンコン

秋津洲「秋津洲です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

秋津洲「提督!面白い物作ったから見せに来たかも!」

提督「ちょっとだけ待ってくれ」

秋津洲「分かったかも」

提督(またUVレジンでも使って変な工作もでしたんだろうな)

吹雪「ぷっ!秋津洲さん、何ですかソレ?(笑)」

キット「面白い物をお持ちですね」フォンフォン

秋津洲「秋津洲の新作、連装砲ちゃんかも!」

提督「連装砲ちゃん?」チラッ

提督「ぷっ!おまっ(笑)」

秋津洲「こんにちは。連装砲ちゃんです」

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira153316.jpg

提督「どの辺が連装砲ちゃんだよ!いかつ過ぎるだろ(笑)」

秋津洲「頭がちゃんと連装砲かも」

提督「よくそんな訳の分からん物を思いついたな」

秋津洲「武器屋って会社が悪いかも。連装砲を出したりするから」

吹雪「え?頭の連装砲って市販されてるんですか?」

秋津洲「してるよ」

吹雪「色々あるんですね~」


531以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:29:13.926ikRLxiE0 (3/12)


秋津洲「そういえば、提督は週刊デロリアンは買ってますか?」

提督「アレか。アレは俺も気になって全部買うといくらになるのか調べてみた。そしたら」

秋津洲「そしたら?」

提督「合計231,409円(税込)だそうだ」

秋津洲「はい?」

提督「231,409円だ。ついでに完成までの期間は2年半だそうだ」

秋津洲「聞き間違いじゃなかった・・・流石にその金額は無いかも」

提督「そうだろ?ミニ(?)カーであの金額はな。中古とは言え本物の車が買える金額だからな」

秋津洲「確かにそうかも!」

提督「だが、危なかった」

秋津洲「何がですか?」

提督「これがもし、週刊ナイト2000を作るだったら、買っていたぞ」

キット「私というものがありながら、購入するのですか?」フォンフォン

提督「キットは部屋に飾れないだろ」

キット「確かにそうですが」フォンフォン

吹雪「既にプラモデルがあるじゃないですか」

秋津洲「金額を知ったら一気に購買意欲が失せて目標を失ったかも・・・」

提督「俺の部屋から限定品以外のプラモなら持って行っていいから、プラモにしておきなさい」

秋津洲「そうするかも」

提督「そうだ、秋津洲にいい物をあげよう」

秋津洲「?」

提督「ハロウィンの頃に100均で売っていた蓄光マニキュアだ」

秋津洲「こ、コレは!」

提督「ガンガルエッキスのガイドレーザー受光部なんかに使うと面白いかもと思って買っておいた」

秋津洲「それいいかも!早速、使わせてもらうかも!でも、ガ○アからアル○ジオの蓄光塗料が出てた様な?」

提督「気のせいだ(100均で売ってたから安い方を買ったとか言えない)」

秋津洲「秋津洲は鎮守府一のモデラーだからきちんと使いこなしてみせるかも!」

提督「艦プラバトルで俺に負けたのは何処の誰だっけ?」

秋津洲「バトルの腕とモデラーとしての腕は必ずしも一致しないかも!」

提督「ほんのジョークだ。そこまでムキにならなくてもいいだろ」

秋津洲「ほんのジョークって言い方が某床屋ロボみたいでムカつくかも!」

提督(何で分かるんだよ・・・夕張やアラレならともかく)


532以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:31:18.146ikRLxiE0 (4/12)


コンコン

最上「最上だよ」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

最上「提督って、秋津洲。いい所に」

提督「ん?秋津洲に用があって来たのか?」

最上「提督に話したいことがあったんだけど、秋津洲にも関係あるからね」

秋津洲「?」

最上「提督に艦プラバトルの立会人になってもらおうと思って」

提督「艦プラバトルなら別に俺が居なくてもいいんじゃないのか?」

吹雪「そうですよね。普段から皆さんバトルされてますし」

最上「今回は特別なんだ。秋津洲がボクに敗れる姿を目に焼き付けてもらわないと困るからね」

秋津洲「あたしに勝つ?2000戦2000敗しておいて、この秋津洲様にまだ挑むとはいい度胸かも!」

提督(おいおい、スペシャルで2000回で模擬戦な炭酸飲料さんかよ)

最上「秋津洲の天下は終わる。ボクが終わらせる」

秋津洲「いつも通り、返り討ちにしてやるかも!」

最上「バトルは今度の土曜日でいいかい?」

秋津洲「いいとも!」

コンコン

島風「島風です」

提督「どうぞ」

ガチャ

バタン

島風「わぁー!連装砲ちゃんだ!可愛いー!」

吹雪(可愛い?)

提督(可愛いのか?いや、それより、よく一目で連装砲と認識できたな)

秋津洲「気に入った?」

島風「はい!」

秋津洲「じゃあ、あげる」

島風「え?いいんですか?」

秋津洲「艦娘に二言は無いかも!」

島風「やったー!ありがとうございます!早速、連装砲ちゃんに見せてきますね!」

ガチャ

バタン

ピューン

提督「アイツは何をしに来たんだ?」

吹雪「何だったんでしょうね?ただ、嵐の様にやって来て、嵐の様に去っていくのは島風ちゃんらしいと言うか」

最上「そういうことだから、提督も必ず来てね」

提督「分かった」


533以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:32:27.266ikRLxiE0 (5/12)


-島風私室-

島風「連装砲ちゃん、見て見て~!」

連装砲ちゃん「キュー」

島風「これはね、秋津洲さんが作ってくれた連装砲ちゃんのプラモデルだよ!」

連装砲ちゃん「キュ?(え?全然似てないんですけど)」

島風「可愛いよね~」

連装砲ちゃん「・・・」

天津風(可愛い?可愛いって何だったかしら・・・)←島風がボッチだと可愛そうなので同居中

長波「可愛い・・・のか?」←同じく


534以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:34:06.836ikRLxiE0 (6/12)


-夕方 提督私室-

秋津洲「おじゃまします」

提督「好きなのを持って行っていいぞ。ついでにバトルに向けて二式大艇を強化するといい」

秋津洲「お言葉に甘えさせてもらいます」

秋津洲「どれがいいかな~」キョロキョロ

秋津洲「・・・」

提督「どうした?」

秋津洲「何か提督の持ってるガ○プラが微妙に古いかも」

提督「気付いてしまったか・・・。知られた以上仕方ない」

秋津洲「あ、あたしをどうする気ですか!?」

提督「いや、どうもせんよ」

秋津洲「へ?驚かせないで欲しいかも!」

提督「むしろ、何で本気で何かされると思ったんだよ?」

秋津洲「一見、いい人そうな提督も実は飢えた狼かも!って心配になったからかも」

提督「俺は皆からどう思われているんだ?」

秋津洲「それで微妙に古いのはどうしてですか?」

提督「(露骨に話を逸らしたな)それはな、フニャプラが嫌いだからだ!」

秋津洲「あー、それで」

提督「あれは1/144ならまだいいが、1/100に使う素材ではない。あれが嫌で買わなくなった」

秋津洲「それは分かるかも。あれ?でも、そこに大量に積まれているプラモって」

提督「サクのバリエーションがいくら発売されようが、ふーんでお終いだ。だが、しし座は違う。コイツは多々買いを・・・強いられているんだ!!!」

秋津洲「そんなに!?」

提督「それはもう、わが世の春が来たぁ!って感じ?」

秋津洲「えぇ・・・」

提督「今のは流石に冗談だけどな。だが、コイツは20年以上待ち続けていたからな」

秋津洲「ようやく念願が叶ったってことですね」

提督「そういうことだ。後はテレビ版の死神が1/144で出ればそれでいい。ヤドカリとかは・・・まぁ、無理だろうな」


535以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:36:14.146ikRLxiE0 (7/12)


秋津洲「あそこにある、作りかけのプラモって」

提督「ああ、あれか。正月に買った艦船福袋に入っていた雷巡仕様の北上だ。完成したら北上にプレゼントしようと思ってな」

秋津洲「もちろん、大井さんもセットですよね?」

提督「・・・」

秋津洲「提督?」

提督「ピュ、ピュ~」

秋津洲「口笛吹いて誤魔化してもダメかも」

提督「やっぱ一緒じゃないとダメか?」

秋津洲「大井さんがやきもちを妬くと思いますよ」

提督「やっぱそうだよな。大井も買ってくるか」

秋津洲「五連装酸素魚雷いいな~。欲しいな~」

提督「二式大艇の何処に積む気だ?」

秋津洲「そこは何とか頑張って積むかも」

提督「他の使えそうなパーツにしときなさい」

秋津洲「ケチ~」

提督「ケチで結構。使えないものをやっても仕方ないだろ」

秋津洲「仕方ないから他のにするかも。どれがいいかな~」

提督「ん?」

秋津洲「どうしましたか?」

提督「RGのエク○アから太陽炉だけが無くなっている。一つ聞いてもいいかな?」

秋津洲「どうぞ」

提督「太陽炉を何処にやった?」

秋津洲「知らないかも」

提督「よし、正直に答えたことに免じて、って知らない?知らないと言ったか?」

秋津洲「はい」

提督「いや、秋津洲以外に誰があんな物を盗るんだよ?」

秋津洲「豆之助とか?」

提督「豆之助がどうやって棚にあるプラモの特定のパーツだけを器用に持っていくんだよ?」

秋津洲「兎に角、あたしは知りません!」

提督「(嘘をついている感じではないな)疑って悪かった。しかし誰が?」


536以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:38:18.496ikRLxiE0 (8/12)


-土曜日 大ホール-

霧島「艦プラバトル司会の霧島です。バトルを始める前に秋津洲選手と最上選手に意気込みを聞いてみましょう」

秋津洲「当然、今日もあたしが勝つかも!」

最上「勝つと言っておきながら、『かも』かい?今日で君の天下は終わりだよ」

秋津洲「かもじゃないかも!絶対勝つ!」

霧島「まぁまぁ、落ち着いて。では、バトルを始めましょう。お二人とも位置についてください」

バトルシステム「Please set your KP Base」

ガチャ

バトルシステム「Begining Plavsky particle dispersal」

バトルシステム「Field : The Sea of Japan」

バトルシステム「Please set your Kan Pla」

秋津洲「アメイジング大艇ちゃん、出撃するかも!じゃなかった、出撃!」

最上「瑞雲、出撃するよ!」

バトルシステム「Battle Start」

秋津洲「アメイジング大艇ちゃんは瑞雲より優れていることを徹底的に叩き込んでやるわ!」

最上「ふふっ。今日のボクは今までのボクとは違うよ」

秋津洲「先手必勝!」

バババッ

最上「何の!」

バババッ

霧島「激しいドッグファイトが繰り広げられています!」

バババッ

バババッ

秋津洲「確かにいつもの最上とは違うかも」

最上「だから言っただろ?今日のボクは違うと」

秋津洲「でも、まだまだ!」

バババッ

ドーン!

最上「!!! 損傷軽微。まだ問題無いね」

秋津洲「今までなら今の一撃で堕ちていたはず・・・。確かに今までの最上とは違うと認めるしかないかも!」

バババッ

バババッ

提督(最上の瑞雲から出ている緑色の光は何だ?)


537以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:41:53.926ikRLxiE0 (9/12)


秋津洲「このままドッグファイトを続けても埒が明かないかも!」

最上「奇遇だね。ボクもそう思ったところさ」

秋津洲「すぐ下に丁度いい島が」

最上「よし、そこで決着を付けよう」

秋津洲「トランス」

最上「フォーム!」

霧島「信じられません!秋津洲選手のアメイジング大艇ちゃんと最上選手の瑞雲が変形してロボットになりました!」

提督「何処の魔神○雄伝だよ!」

夕張「あれは魔神○雄伝と言うより、覇王○系ではないかと」

提督「そうなのか?そっちは名前は知っているが、観たことは無いんだよな」

吹雪(お二人は何を話しているのでしょう?)

ヒューーーン

ドーン

霧島「両者、無事着地しました!ここからどの様なバトルが展開されるのでしょう?」

秋津洲「POIXAM」

POIXAMシステムスタンバイ

秋津洲「最っ高に素敵なパーティ始めるかも!」

霧島「おーっと、秋津洲選手がここでPOIXAMを起動させました!(で、POIXAMって何?)」

最上「早いッ!」

秋津洲「このまま一気に止めを刺すかも!五連装酸素魚雷型ミサイル発射!」

提督「おい!きっちり持って行ってたのかよ!」

霧島「最上選手の瑞雲への直撃コースです!このまま勝負がつくのか?」

最上「ところがぎっちょん、トランザム!」

提督「!!!」

霧島「何ということでしょう!最上選手の瑞雲がトランザムを使用して回避しました!(で、トランザムって?車?って言うかキットのこと?)」

提督「お前・・・まさか」

最上「そうよ、そのまさかよ!お前の部屋に忍び込み、太陽炉を盗んだのはこのボク様だ!提督のガキィ!」

鈴谷「お兄ちゃん、キャラが変だよ」

熊野「お兄様、しっかりしてください」

三隈「くまりんこ!(お兄様、お気を確かに!)」

最上「一気に畳み掛ける!じげんはおーりゅー奥義」

提督「・・・」ブチッ

一同(これはマズイんじゃ・・・)

ドカーン!

ドカーン!

提督「じげんはおーりゅー死すべし。慈悲は無い」

一同(うわぁ・・・やっちゃったよ)

秋津洲「腕を上げたかも!でも、まだまだ!」


538以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2018/05/16(水) 22:44:16.756ikRLxiE0 (10/12)


提督「ビルド吹雪コスモスDX出る!」

霧島「ここでまさかの提督が乱入です!」

ドカーン!

ドカーン!

提督「月は出ているか?」

バトルシステム「夜戦モードに突入します」

川内「野戦!?」ガタッ

神通「姉さん、座ってください」

最上「な、何だ!急に夜になった!一体何が起きてるんだ!?」

提督「バトルシステムにはお前たちの知らない隠しコマンドが実装されている」

最上「提督!いつの間に!」←バトルに集中していて提督の乱入に気付いてなかった

秋津洲「マジっすか!かも」

提督「最上よ、俺のビルド吹雪コスモスDXのDXはなんだと思う?」

秋津洲(スタービルド吹雪DXから地味に名前が変わってるかも!)

最上「デラックス?」

提督「ダブルエックスだ!」

最上「ダブルエックス?」

秋津洲「今、月が光ったかも!まさか!?(今のうちに逃げるかも!)」

提督「そう、そのまさかだ」

『Sキャノン』ピッ

最上「何が始まるのか知らないけど、提督が出てきたところで・・・って、月からビルド吹雪コスモスDXに伸びる光は一体?」

秋津洲「ガイドレーザーかも」

最上「ガイドレーザー?」

秋津洲「ガイドレーザーによる現在地確認が済んだから、次はマイクロウェーブが来るかも!」

提督「チャージ率80%、90%、100%、チャージ完了!跡形も無く消えろ。Sキャノン発射!」

最上「な、何だこの途轍もなく広範囲に発射されたビームは!?駆逐艦の砲撃とは思えない!回避しないと!」

秋津洲「もう手遅れかも」

最上「間に合わない!?うわぁぁぁぁぁぁーっ!」

ボンッ

三隈「くまりんこ!くまりんこー!(提督!酷過ぎますわ!)」

鈴谷「いや、あれはお兄ちゃんが悪いよ」

熊野「鈴谷の言う通りですわ。以前、秋津洲さんがやらかした時と同じことをしでかしたんですもの」

鈴谷「そうそう、墓穴を掘ったってことだよねー。お兄ちゃんがNGワードを叫んだのが原因だし」

最上「だからお兄ちゃんじゃないって言ってるだろ!」

秋津洲「本当にチリ一つ残さず消滅したかも・・・(汗)」

霧島「信じられません!島ごと消し飛びました!!!」

バトルシステム「Battle Ended」

霧島「秋津洲選手、提督ペアの勝利です!」

ワー!

スゴーイ!