1以下、名無しが深夜にお送りします2017/06/29(木) 22:19:22jD1RYnTo (1/4)

りみ「うちは日本一のバンドに入る!そこに到達するための軍資金に、まずはこのおにぎりを売りさばかんとね!」裸足でシュタタタタッ!


たえ「自分不器用っすけど、ギターにかけては誰にも負けません!みんな、よろしくっ...あ、電柱のハトかわいい」ジャジャーンッ


とある定時制の生徒の机に書いてあるラクガキ(?)『POPPING♪元気が出る魔法の言葉だよ!』


1-Aの担任「こらこらうるさいぞお前ら...ん、戸山はどうした?...たくっ、あいつはまた休みか」ブツブツ


有咲「...なんだ、これ?」ポケーッ


▶︎▶︎▶︎この物語は、アニメ版の有咲が小説版のバンドリの世界に行ってしまったお話、過度な期待はしないでください


2以下、名無しが深夜にお送りします2017/06/29(木) 22:30:11jD1RYnTo (2/4)

花女 1-A

有咲「な、なぁおたえ...おまえそんな口調だっけ?」

たえ「...?市ヶ谷さん、珍しいっすね?学校に来るなんて」キョトン

有咲「は?いやいや、今さら何言ってんだよ?そりゃあ4月初めは休んでたけど...っつーか、何でそんな男っぽい口調?」

りみ「ねぇねぇ、市ヶ谷さんこのおにぎりお昼にどう?今なら2個で400円!なっ?どや?」キラキラ

有咲「...りみ、何で裸足なんだ?靴はどうしたんだよ(やけにハイテンション..香澄のマネしてんのか?にしても...)」

りみ「んー?どないしたん、そんなの前からやろ?あ!そうやってうちのセールスから逃れようって魂胆かい♡」ウシシ

たえ「さすが市ヶ谷さん、スルースキルハンパない」ウンウン

有咲「えーっと...うん、なるほど」

...だれなんだよ、こいつらっ!?!?


3以下、名無しが深夜にお送りします2017/06/29(木) 22:47:37jD1RYnTo (3/4)

※小説版の性格をわずかに取り入れて、世界観を大幅に改変


▶︎▶︎▶︎


今朝、学校に来ていつも飛びついて来るあいつがいなかった、バカ香澄のことだ。

その香澄の机には、誰か知らない人とやりとりしているであろう、ラクガキ?が残っている。

他にも、学校で米を炊き、それを売りさばいているりみの姿や、堅実な日本男児のようなおたえの態度。

何もかも、初めて見る光景だ。

そして何より驚いたのが、私がなぜかこの1-Aに所属していたことだ。

私のクラスは1-Bのはず、なのに。

朝のホームルームで、みんなが着席をし始めると、私の席は知らない誰かが座っていた。

すると、1-Bの担任が、私がAクラスであることを指摘してくれる。
そこで初めて、何かがおかしい。

正確には、自分の周りがいつもと違うことに気づいたのだった。


4以下、名無しが深夜にお送りします2017/06/29(木) 23:07:16jD1RYnTo (4/4)

りみ「なぁねぇ~、市ヶ谷さん♪ほいじゃ、300円!...えーいっ!ほんなら250円!?これで買ってまえぇ!」

有咲「"なぁ"か"ねぇ"か、どっちかにしろ(見た目がりみなだけに、あまり乱暴な口調ではねのけられないが...)」イライラ

たえ「そういや、市ヶ谷さんから話しかけるなんて滅多にないっすよね...?もしかして、ギターに興味あるとか?」キラッ

有咲「いや、ちげーけど..えーっと...おまえ、おたえなんだよな?それにりみも」

りみ「......?市ヶ谷さん、本当にどないしたの?なんか悪いモノでも食べたん?まっウチは金欠やけん食えれば何でもええけどなっ♡」アハハハッ!

たえ「??..正真正銘の、花園たえっす...このギターは自分の宝物、そして相棒...♪へへ」スリスリ

有咲「(おいおい、マジかよ冗談じゃねえぞ..どこぞの変態バンドみてえなヤツが2人も)」

有咲「(ん、待てよ?ずっと気になってたんだが、沙綾はどうした!?...もしかして、別のクラスにいるとか、そういう事態になってんのか?)」キョロキョロ

りみ「それにしても残念やね~戸山さん、せっかく仲良うなれたなぁ~って思ったのに..もう3日も学校に来うへん」ハァ

戸山...?あ、香澄のことか、あいつも何やってんだよこんな時に!!
3日も来てないって、何があったんだよ。

...そっか!きっと私と同じように、こんなヘンテコな世界に放り出されたに違いない。

驚きのあまり、家で何かしらの解決策を探しているってところだろうな。

ひとまず、この2人を相手にしてる場合じゃない。
昼休みになったら、学園中を散策して、まずことの事態を理解するのがいちばんだ...

それに、沙綾を早く見つけ出して、なるべく早くこの変態どもをまとめて欲しい。
私じゃ収拾できそうにないぞ。


5以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/06(木) 21:08:51mEJ9xjCg (1/5)

___あなたが学年一位の、市ヶ谷さんね...

千聖「その、ポッピンパーティ..?だったかしら..何かのイベント?」

有咲「いやいや、だからバンドですよ、バンド!!...もしかして覚えてない..?」ワナワナ

花音「あ、あのぅ..うちの学校でバンドしてる人は軽音楽部ぐらいで..他には聞いたことないよ..?」

ポピパのことを知らない..!?

...花音さんも以前のような人見知りだし..
まさか、ハロハピも存在してないのか?

それに私のことも全然覚えてないみたいだし、一緒にウサギを追いかけたのも記憶にないらしい。

有咲「...どういうことだよ、この状況。わけわかんねー..」ガクッ..

千聖「市ヶ谷さん?だ、大丈夫かしら?」

有咲「沙綾はどこにも見つからない...ポピパも知られていない..嘘だろ、うそだろっ...」ブツブツ

花音「千聖ちゃん、この子...ちょ、ちょっと怖い...」

千聖「えーっと、市ヶ谷さん?とりあえず、もう授業が始まるし..ね?」


6以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/06(木) 21:15:51mEJ9xjCg (2/5)

有咲「...帰る!!!!」ダッ!

千聖「え、ちょっと?帰るって...?!」

はやく香澄のところに行って、事情を
聞かなきゃダメだ...!!

あいつなら、こんな世界でも即座に
交友関係広めて馴染むんだろうが

有咲「私はそんな器用じゃないっつうの!」

何より、この世界のみんながみせる
初めましての顔が、私にとって辛くもあったわけで...

私のことを知っているであろう、
アイツにはやく会えれば、この胸の
ザワザワした感じも、
少しは落ち着くだろうと思ったんだが..

ただ、アイツが元の世界の状態のまま
この世界にやってきている保証はどこにも
ないわけで。

私は、なんとかそう思い込まないと、
心が押しつぶされそうだったんだ。


7以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/06(木) 21:22:42mEJ9xjCg (3/5)

この学校に、沙綾がいないこと。

おたえや、りみがバンドをしていないこと。

アイツが、学校にきていないこと...

ひとりぼっちだった自分の、あの頃の感覚
を思い出して、胸がキュッとする。

嫌な予感が頭の中をかけめぐる、
オマエだけは、アイツだけはいつも通りで
いてくれと。

ふざけたヘラヘラ顔で、バンドバンドと
言ってきてほしいと...

戸山香澄の家へ向かい近付くにつれて、妄想が膨らんでいく。

有咲「はぁ...はぁ..ここ、だよな?」ゼェゼェ

結局、途中で走ってしまった。
運動不足なのがたたってこのありさまだ。

でも、そんな無様はどうでもいい。
この世界にも、アイツはいる。

私にはそれが安堵であり唯一の関心、
一呼吸置いてインターホンを鳴らしてみる。


8以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/06(木) 21:32:28mEJ9xjCg (4/5)

今はまだ午前中、お昼前。
さっさと連れ出して、学校に来させよう。

そしたらおたえとりみ、
うん...沙綾も探し出して、またバンドだ。

有咲「...」ピンポーン...

『は~い、戸山ですが』

有咲「こほんっ...こんにちは♪香澄さんと同じクラスの市ヶ谷と申します」ニコッ

有咲「実は、香澄さんに迎えにきてほしいと頼まれまして、おほほ♪」

『えっ...しょ、少々お待ちください』

こんなもんだろ、同じ学校の制服だし
怪しまれずには済んだか?
..授業中にやってくる時点で十分怪しいか。

『いらっしゃい、香澄のお友達なのね?』

『...中等部のときのお友達、かしら?ごめんなさいね、お友達がきたのは久しぶりで』

やめてくれ。


9以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/06(木) 21:51:09mEJ9xjCg (5/5)

『あの子、いつの間に友達なんてできたのかしら..』

『でも良かった、高校に進学しても、すぐにまた閉じこもっちゃったのよ..』

...嘘だろ、おい...

『今呼ぶわね?..香澄~!!お友達が来たわよ~!...はぁ、ごめんなさいね?まだ寝てるのかもし

有咲「....香澄っ!!」ドタドタドタッ

『あっ..市ヶ谷さん!?』

【香澄の部屋♪】
ガチャッ!!
有咲「おい香澄ぃ!!はやく学校行くぞ!!大変なんだよ、りみやおたえ...が...」

「.....ッピン..へへ..♪踊れないの...キミだけじゃな..!?」ビクッ

有咲「お、おい..香澄か..?」

「ぁ、あ...ぇ..だ、れ...?お、おかーさん..!...っ..この、ひと..??」ビクビクッ

髪はボサボサで寝グセだらけ、チャームポイントの猫耳ヘアーもなし。

部屋はお菓子や音楽のCD、散らかった紙くずで散乱し、カーテンを閉め切った暗い
空間の中。

パソコンをつけて、アイドルの踊り?に合わせて動いていたアイツの姿がそこにあった...。

【つづく】


10以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/09(日) 12:25:35GDJFVJe2 (1/1)

なんでこんなに設定が違うのか…


11以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/09(日) 14:19:14JSIbpiBY (1/1)

面白そう


12以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/10(月) 19:10:43dXzyLWcY (1/1)

※小説版の性格を完璧には真似しとらんので注意や(詳しくは小説購入お勧め)※


前回のバンドリ★ガールズバンドパーティ(改)

有咲「あぁーっ本っ当に勘弁してくれよ!何で私だけこんな目に..この世界おかしすぎだろっ!」

有咲「いつものように学校に行ったら、りみは学校でおにぎり作って、朝ご飯と称し売りさばいて金儲け」

有咲「おたえもなんだか、シブいっつーか、昭和男くさい口調に..元のおたえとは違う変な雰囲気を漂わせるし」

有咲「その上、いつもみんなを支えてくれる沙綾までいないときた...どこに行っちまったんだよ..頼む..」

有咲「そして、極めつけは..私がいちばん心配..していた香澄の存在。アイツだけは、元のままでいてくれと願っていたんだが...」

.
.
.


13以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/13(木) 09:27:31DLiOTfLo (1/1)

ゲームしかしてないけど小説版の世界観てかなりカオスなのな
期待


14以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/19(水) 21:36:55VkO3EeKo (1/1)

戸山香澄(?)の部屋
カチ..カチ...

香澄「うぅ...ぇう...」チラッ チラッ

時計の音が鳴り響くだけの静かな部屋、香澄が部屋の端っこで私の様子を伺っている

有咲「マジかよ..これ、本当に香澄なのかよ..」

正直にいうと、なんの輝きもなかった
顔も何ていうか幸薄そうな表情で...

明らかにワクワクドキドキなんて求めていない
まさに、アイツの真逆をいったような、
ネクラで後退的な雰囲気をかもし出している

香澄「あぁの...あなた、ダレなの?こ、こここに何しに...」ガクブル

有咲「あぁー、とりあえず何もしないから、そのエアガンらしきものをしまってくれ」ハァ..

どこで手に入れたんだよ、
こういうガキっぽいのは変わってないのか?

香澄「む、ムリだよ..へ、変な人の言うことなんて、聞くもんか..」プルプル

有咲「ゴミ屋敷並みの部屋で、髪ボサボサくせえヤツのほうが、どー見ても変だけどっ」イラッ

香澄「...っ!?..!!」ウルッ

有咲「(...あっやべ!ちょっとムカついて口走っちまった)あ、待て待て泣くなっ」アセット


15以下、名無しが深夜にお送りします2017/07/20(木) 01:02:43GbKVAHXA (1/1)


更新待ってる


16以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/01(火) 22:28:404enCo7qo (1/5)

香澄「..くさく、ない..もんっ...!」グス..ゴシゴシ

涙がこぼれるクマだらけの目元が、ぬぐいこする度に赤くなっていく

香澄「さいてー..っ..だよ..っ!」ブツブツ

有咲「ちょ、悪かったって!お、落ち着けよっ」アセアセ

心はガラス並みにもろいらしい。
普段の香澄なら、こんなとき「あ~っ!ひどいよ有咲ー!」なんて言いながら

ヘラヘラ笑って、私に応えてくれるんだけど...

香澄「ふぐっ..帰って...」プルプル

有咲「...は?」

すぐさま拒絶された。

香澄「帰ってよ!!うぅううっ!」パンッ!

有咲「ぅおわあっ!?」サッ
\\ドタバタッ!//

こいつっ!撃ってきやがったぞ!?
部屋の隅にいた香澄は、怒りに任せてベッドに飛び乗り、転びながらも

すぐに立ち上がり、上から射撃するカタチで私にBB弾をぶつけてくる

有咲「てぇっ!!痛っ!おい香澄ぃ!」ポコポコッ


17以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/01(火) 22:44:094enCo7qo (2/5)

香澄「出てって!もう来ないで!!...帰ってよぉっ!」パンッパン!

「あなたも、私をバカにしてるんでしょっ!!」

_____バタンッ!!!! カチャンッ

有咲「はぁー..はぁ~っ...ひぃ..」ゼェゼェ

何だよ、なんなんだよっ..
これマジなやつじゃねーか?

有咲「香澄..おまえ、一体何が..」

...一つだけ確かなことがある、あれは完全に香澄じゃないってことだ

もはや別人、感情的なところは変わっていないが、ぜんっぜん読めん...

おまけに繊細すぎて、普段の関わり方をすると暴走する始末

有咲「...どうすりゃ良いんだよ、せっかくの頼みの綱が...」


18以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/01(火) 23:06:204enCo7qo (3/5)

頼みの綱...そうだ
なんだかんだいって、いつもリードしてくれていたのはアイツだった

だから今回も、何とかしてくれるだろうと
密かに期待をしていたのに

今はあんな風貌...といっちゃ、
また撃たれそうだが

正直に言うと、ショックだ。

しかも、あんなに拒まれて、
驚いて何もできなかった

..そもそもあれだけで、
あそこまで怒るとかおかしくねーかっ?!

有咲「くそっ..腕赤くなってんじゃん」スリスリ

香澄の怒った表情は初めて見た
普段笑ってるやつが、怒ったときにヤバいというのはこんな気持ちなんだろうな


19以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/01(火) 23:15:414enCo7qo (4/5)

若干カラダが震えている
胸の鼓動がはやくなって、
息をするのが重い

有咲「..ダメだ、今日はもう帰ろう」

プラスどころか大きなマイナスを背負って、香澄の家を後にする

今は静かな場所で、
一人で心を整理するとしよう

これで本格的にひとりぼっちになっちまった
バンドは、どうする..?
これからどうしていけば良い?

様々な問題で考えがいっぱいになりながら、体をふらつかせ帰路につく

家について、ばあちゃんの声もよそに
寝床について頭をカラッポにした
_________
_____


___...や..?___けど....


20以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/01(火) 23:19:324enCo7qo (5/5)

夕方 放課後

@市ヶ谷家

有咲「ん....今、何時だ..?」ムニャ

「もう朝の8:00や!!遅刻するよ?」

有咲「...え!?は?マジかよそんなに寝てた?!」ガバッ


りみ「嘘に決まっとるやん、夕方の4時だよ」


有咲「....おい、何で私の部屋にいる」


21以下、名無しが深夜にお送りします2017/08/03(木) 00:49:44KXl2OysQ (1/1)

来てたか
おつおつ