1 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/10(金) 20:57:15.23fQqlppkjO (1/56)


・上条×姫神
・姫神さん促進


・なんでも許せる人向け




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2以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 20:58:08.02fQqlppkjO (2/56)


~とある高校~


小萌「それではこの『能力を物質に閉じ込め続ける事は可能か?』という命題について考えていくのです!」

土御門「ハイ、先生!メイド服には魂が宿る…故に可能かと思うぜよ!」キリッ

青髪「同感や!」キリッ

小萌「土御門ちゃーん?青髪ちゃーん?授業妨害するなら後で補習しますから退場させますよー?」

土御門青髪「「すんまっせん!」」

上条「お前らほんとバカだな」

土御門「カミやんには言われたくないぜい」

青髪「やねー」

上条「じゃあ上条さんが知性溢れる質問というのを見せてやるよ」

土御門青髪「「ほほー?」」

吹寄「全く…あんたらいい加減にしなさいよね」










姫神「…」



3以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 20:59:27.72fQqlppkjO (3/56)


姫神「…」チラ

姫神(もう1月も終わり。)

姫神(すなわち。)




姫神(…もうすぐ。バレンタイン。)






4以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:00:01.66fQqlppkjO (4/56)


姫神(今年は私も製菓会社の陰謀にあえてハマってみようと。思う。)ウン

姫神(自分用と。吹寄さんと舞夏さんへの友チョコ。)

姫神(それから小萌先生への。義理チョコ。)

姫神(あと…)チラッ




5以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:00:44.52fQqlppkjO (5/56)


上条「先生!もしそれが可能だって言うなら、吹寄のおっぱいに”念動能力”を封じ込めれば永遠に型崩れも垂れもしないという事ですか!」

小萌「上条ちゃん、後で職員室でーす」

上条「何故!?」

吹寄「当たり前でしょこのセクハラ大魔神」




姫神(…上条くんにも。)





6以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:01:46.63fQqlppkjO (6/56)


上条「ごはっ!?」メキョ

吹寄「貴様は余計な心配しないでそのまま死んでくれる?」

青髪「ちょっとカミやん急に何言うとるん!?」ガタッ

吹寄「あら珍しく」

青髪「垂れててもええやんか!そのだるんっ!感がええんやんか!!!」クワッ

青髪「気にせんでええよ?ボクは垂れても好きやでふっきー?」キリッ

吹寄「キモっ…」

青髪「ごふっ」

土御門「青髪が頭から倒れたにゃー!?」




わいのわいの。




姫神「…変態。」ポソッ



7以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:03:00.85fQqlppkjO (7/56)


姫神(でもーーーー)



アウレオルス『―――"死ね"』

上条『――――っけんじゃねえぞ、テメェ!!』




上条『ナイトパレードまでに全部終わらせてくるから』


姫神「…」フフッ



姫神(お世話になったのもあるし。そんなに変態な上条くんにもあげようと思う。)




8以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:03:58.39fQqlppkjO (8/56)


姫神(皆どんなチョコがいいかな。何が喜んでくれるかな。)

姫神(小萌先生にはボンボンチョコとか。お酒のチョコがいいよね。先生は。お酒好きだし。)

姫神(吹寄さんは…カカオ100%のハート型生チョコかな。)

姫神(実は健康に気を使うなら基本的に市販のミルクチョコレートはNG。)

姫神(体に良いポリフェノールもあるから全部の成分がダメではないけど。)

姫神(ミルクチョコに含まれる白砂糖の含有量や。植物性油脂などの体に悪い成分も多分に含まれてる。)

姫神(市販の安価なチョコで健康に気を使うなら。カカオ100%の苦いチョコがいい。)

姫神(吹寄さんはその辺り厳しそうだし。)

姫神(舞夏さんは…チョコチップクッキーかな…)



姫神(上条くんは…)チラッ




9以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:04:51.98fQqlppkjO (9/56)


雲川「ちなみに私はそのデコちゃんより一回り大きいGカップなのだけどどう思う?上条?」ツツツ

上条「先輩どっからわいたんですか」

雲川「なんだご挨拶だな?ずっとお前の後ろの席に座ってたのだけど」

上条「いや今授業中」

雲川「まぁそう気にするな。ところで…」

雲川「…なんなら、揉んでみるか?うん?///」

上条「!?///」

小萌「雲川ちゃーん?自分の教室に戻って欲しいのですよー?」

青髪「ぁああああぁああああ!!!むぅあーーーたカミやんばっかりりりりりりり!!!!」

土御門「処刑だぜぃ!あんなうらやまけしからん奴は処刑だぜぃ!」

白カチューシャ「そーだそーだ!貧乳の敵だー!」


クラスメイト「「「うおぁああああああ!!」」


小萌「もぉーー!!授業受ける気ないなら全員留年させちゃいますよ!!?」



姫神「…」



10以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:05:21.88fQqlppkjO (10/56)


姫神「…」モミュモミュ

姫神(私も。もっと大きかったら上条くんに興味を持たれたのかな?)

姫神(Cカップでは。彼女らに比べると貧相。)

姫神(やはり。それなりの大きさではダメ?)

姫神「…」フニョフニョ

姫神「…」


姫神(おっと。チョコについて考えなくては。)




11以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:06:05.50fQqlppkjO (11/56)



吹寄「貴様ら」ズガンッッ!!

青髪「ヘッドバッt!?」

0.2秒

吹寄「いい加減に」ドズゴムッ!!

土御門「しぬっ…」

0.5秒

吹寄「…」ギロッ

上条「あ…!あ…!あ…!」ガタガタガタ

吹寄「しろボケェエェエ!!!」オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

上条「なんで俺だけグェーッ!?」

0.8秒

青髪「」

土御門「」

上条「」


土御門青髪上条「「「ほげぇぇえ!!!」」」ズシャァアアア!!!

0.9秒



吹寄「…あんたらも要る?」ギロッ

「「「要らないです」」」






12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:07:02.07fQqlppkjO (12/56)


姫神(上条くんが喜びそうなのは…量重視なヤツかな?)

姫神(女子は甘い物を食べる時。質を重視するけど。男の子はどちらかと言えば質より量って言うし。)

姫神「…」ン-?

姫神(そもそも。…上条くん甘い物大丈夫かな?)

姫神「…」チラッ




13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:07:45.24fQqlppkjO (13/56)


上条「不幸だ」ボロッ

吹寄「貴様が悪い」

小萌「はいそれじゃあ罰として上条ちゃん?この問題を解いてくださいなのです!」

上条「いや…ちょっと今頭回ってないんで」

雲川「何?それはいかんな。ほれ、飴でも食べるといい」

上条「先輩まだ居たんですか」

雲川「む、酷い言い様だけど。なんだ甘い物は嫌いだったか?」

上条「いや好きですけど違うよ?そうじゃないよ?」

雲川「そうだろう?全く、部下に収集させた私のデータが間違ってるかと思ったじゃないか」

上条「先輩何してんですか」

小萌「雲川ちゃん早く帰ってくださいなのです」

小萌「それに授業中のお菓子はご法度なのですよ!!没取です!」プンスコ!

雲川「あっ!私の上条餌付け飴ちゃんが!?」

上条「餌付け!?」




姫神「…」

姫神(先輩。ちょっと常識なさすぎ。)



14以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:08:47.67fQqlppkjO (14/56)



姫神「…」

姫神(先輩。ちょっと常識なさすぎ。)

姫神(でも都合よく上条くんが甘い物好きだってわかって良かった。)

姫神(ふふ。これはもう神様が味方してくれているのかもしれない。)






15以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:09:45.20fQqlppkjO (15/56)


小萌「雲川ちゃんぐらい頭がいい子なら先生が何を言いたいかわかるはずなのです」プクゥ

雲川「いやしかし先生、ここに来た本来の目的の上条が好きなチョコをまだ聞」

小萌「それ、今じゃなきゃダメですか?」ニッコリ?

雲川「スミマセン」





姫神(市販品なら…ゴディバかな?コンビニとかのではない。ちゃんとしたヤツ。)

姫神「…」

姫神(いや高い。無理。苦学生にはキツい。)フルフル

姫神(それに。)

姫神(やっぱり市販じゃなくて。お礼も含めて手作りのをあげたい。)

姫神(こういうのは。気持ちが大事。)

姫神(…うん。後でクックパッドで調べてみよう。)





16以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:10:37.81fQqlppkjO (16/56)






・・・・・・。







17以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:11:08.97fQqlppkjO (17/56)



~休み時間~



姫神「…」ツイツイ

姫神(ガトーショコラのホールとか良さそう。)

姫神「…」

姫神(でも。重い女とも思われそう)

姫神(というか。もしこれを渡すとしたら学校に持ってくまでも大変そうだし。『ハイどうぞ』と渡せるシロモノじゃないし。)

姫神(間違いなく騒がれる。)

姫神(もし持ち物調査とか入ったら隠せなそうだし。)

姫神(上条くんも。その場で食べるのも持って帰るのも大変になる。)





18以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:12:05.35fQqlppkjO (18/56)


姫神(…もう少し手軽そうなのを。)ツイツイツイ

姫神(じゃあ。チョコマカロンとか。)

姫神「…」ン-

姫神(あまり。パッとしない。)

姫神(どうせ渡すなら。もう少し可愛いめのが。)

姫神「…」ツイツイツイ 

姫神(むぅ。これは大きいからダメだけど。チョコクグロフとか。ラムレーズンとイチゴのタルト系のとか可愛い。)

姫神(むぅ…迷う。どれも良さそう。)

姫神(…はっ!)キュピ-ン!





姫神(バレンタイン当日に約束して。上条くんの家か…いや。私の家に招待して。そこで渡すプラス一緒に食べるとかは…!?)





19以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:12:11.94OjGzjxiqo (1/2)

姫神は禁書キャラの中で二番目に可愛いと思っている


20以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:12:59.51fQqlppkjO (19/56)


姫神(そう。それがいい。そうしたら多少手の込んだ大きな物でも渡せるし。今までのお礼とかも言える)

姫神(それに上条くんと居たい…)

姫神「…」

姫神(あれ?)

姫神(上条くんを。私の家に招待する…?)

姫神「…」

姫神「…//////」ボッ

姫神(ふぁああ…!?なんだか。急にすごくドキドキしてきた…!?////)ドッドッドッドッドッドッ




姫神(…うう。そう。そうだった。)







21以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:14:41.01fQqlppkjO (20/56)


姫神(私。あの日助けてもらって。それからずっとクラスで一緒に居て)

姫神(気づけば。ずっと目で追ってた。)

姫神(…はい。白状する。私は。上条くんの事が好き。…異性として。)

姫神(できれば。彼女になりたい。)

姫神「…///」

姫神(落ち着け。私。まだ約束をとりつけたわけでもない。///)



姫神(でも。もし。…もし。OKしてもらえたら…?)





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22以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:15:25.89fQqlppkjO (21/56)



~姫神宅~


姫神『どう?美味しい?』

上条(イケメン度+20%)『ああ。すげー美味い。弁当もそうだったけど姫神って料理上手いよな』モッサモッサ

姫神『そ。そんな事ない///』テレテレ

上条『バレンタインチョコありがとな』

姫神『美味しく食べてくれれば。それでいい。///』

上条(イケメン度+35%)『俺ばっか食ってちゃダメだよな。ほれあーん』

姫神『あ。…あー…///』

上条『ぷっ、口開けてる姫神ってなんか可愛いな』

姫神『!?///…そう?///』ムグ

上条『なあ…』

上条『俺の嫁に…いやまずは彼女か。』

上条(イケメン度+48%)『俺の彼女になってくんない?俺、姫神の料理が毎日食いたい』

姫神『ーーー!?///』

上条『あと…秋沙…今は…お前も…食べたいかな』スッ...

姫神『え!?///いや。それは。まだ付き合っても。ないのに。…ちょっと。早い///』

姫神『それにそんなの。上条くんのキャラじゃない…///上条くんは。もっと鈍感でヘタレな。』

上条『じゃあ、もうそんな汚名は今日で返上するよ』

上条(イケメン度+55%)『秋沙…好きだ』クイッ...

姫神(あごクイッ!?いつの間にそんなテクを!?)

上条『秋沙…』

姫神『~っ///////』





23以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:15:58.12fQqlppkjO (22/56)



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姫神(なんて事に!!!!なんて事になったら!!!!どうしようか!!!!!!///)






24以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:16:28.36fQqlppkjO (23/56)



姫神「ふぉおあおおお。/////」





吹寄「…ねぇ、姫神さんさっきからどうしたのかしら?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーなんだかさっきから涎をちょっと垂らしながら顔真っ赤にしてイヤンイヤンしてますなぁー」ヒソヒソ

吹寄「ほっといてあげるべきかしら?」

白カチューシャ「でしょうともでしょうとも」




25以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:18:47.22fQqlppkjO (24/56)


姫神(よ。よし。今ので!今の作戦で行こう!!////)

姫神(バレンタインに。上条くんに告る!!///)

姫神(そう。人生は一度きり。後悔しないように。)

姫神(大丈夫。上条くんを狙う場合。凶悪なライバルがたくさんいるし。)

姫神(例えば。『地獄の底から連れ出してやる!』的なセリフを吐いた子が居たりとか)

姫神(非道な実験から命を助けた子とか。)

姫神(結構頻繁に会って共闘もたくさんしてきてラブコメもたくさんしてきて正ヒロインな子とか)

姫神(祖国のためになるからと言いよってくる小悪魔な子とか)

姫神(代わりに復讐してあげたような形になった子とか)

姫神(おしぼり渡してきたり飛行機とか船とか操縦できてたまに正妻感とヤンデレ出してくる人とか)

姫神(一緒に走る列車から飛び降りた子とか)

姫神(前々から直々色んな事件とかで関わってたから気になり出しちゃった先輩とか)

姫神(隠れお兄ちゃん属性持ちの幼女とか)

姫神(その子の事だけ記憶できなくなってて毎度知らない子扱いだけど昔惚れられたとか)

姫神(今言った子の方へ行ってしまったが故に運命が食い違って救われなかったけど惚れてた子とか)

姫神(実は時を自在に操るような能力を持っていて何億年も一緒に居て。お互いがこの世で唯一の真の理解者になった子とか)

姫神(居たりするかもしれない。)


姫神(まさかとは。まさかとは思うけど。上条くんなら。あり得る)




26以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:19:24.24fQqlppkjO (25/56)


姫神(そしてそんなにたくさん凶悪なライバルがいるなら。負けても仕方ない)

姫神(私のような。大人しくて影が薄い個性が薄い子では)

姫神(だから。当たって砕けるつもりでやればダメージだって少なーーー)

姫神「…」

姫神「…」




姫神(……違う。)グッ






27以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:20:17.86fQqlppkjO (26/56)


姫神(違う。そうじゃない。)

姫神(ダメ。そんな考えでは。…ダメ。)

姫神(上条くんが。この先の未来を。私ではない誰かと一緒に歩いて行くのは。…嫌。)

姫神(確かに。私は影が薄いかもしれない。)



姫神( ”でも”。 私だって。)






28以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:21:51.56fQqlppkjO (27/56)


姫神(そう。私だって。上条くんに助けてもらった。2回も。小さな事を挙げたらもうちょっとある。)

姫神(確かに。私は上条くんとあまり話せてなかったりする。”でも”。)

姫神(私だって。体操服を濡らされて下着透けたの見られたり。上条くんとお弁当一緒に食べたり。ブラのホック外されるというハプニングとそれの照れ隠しぱんちラブコメしたりしてる!)

姫神(確かに。私は他の子に比べれば個性が薄いかもしれない。)

姫神(”でも”。私だって…かなり…その。お。重い過去を背負っている!)

姫神(上条くんみたいな人でなければ重すぎて胃もたれするレベルの過去!)

姫神(そう。負けていない。少なくとも恐らくは上条くんに深く関わらずに助けられてその場っきりだった子たちに比べれば!)

姫神(私は同じ学校で同じクラス!同い年!アドバンテージはそこそこある!)






29以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:22:29.83fQqlppkjO (28/56)


姫神(それに。勝算が全く無いわけではない。)

姫神(恐らく今まで色んな女の子と関わって。助けて。惚れられたりしたであろうにも関わらず。)

姫神(彼は未だに彼女無し。)

姫神(そして作る素振りも無い。つまり。まだチャンスはあるという事。)

姫神(アドバンテージの差イコール勝利ではない。)

姫神(キャラの濃さイコールヒロインというわけでもないように)

姫神(強者イコール勝利者ではないように。)

姫神(やったか。やらなかったか。ただ。それだけ!)


姫神(最初から負けるつもりで挑むのでは。勝てる戦も。…勝てない!)





30以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:23:35.80fQqlppkjO (29/56)



神◯(兄)『戦え…!戦え…!』キィイン..キィイン..

姫神(戦わなければ生き残れない!)



エ◯ン『戦え!戦うんだよ!』ミカサァ!

姫神(勝てなきゃ…死ぬ…勝てば生きる…戦わなければ勝てない…!)



ケン◯チ『思えばボクはいつもそうだった…』

姫神(一度くらい。逃げずに戦ってみるか!)



姫神(でも…正直。やっぱり。少し。恐い。)






31以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:24:29.08fQqlppkjO (30/56)


大◯『お前に”勇気”はないのか?』

姫神(…すみません。)

大◯『もう一度聞きたい。お前に、”勇気”はあるか?』

姫神(…勇気…あ~~~~あっ ある………かもしれません)



『 勇気は、あるか? 』



姫神(勇気…勇気は…あります!!!大藪さんが。くれました!!)

姫神(よし。)

姫神(最近学校以外ではあまりにも人や事件と関わらなすぎて暇だから読んだり観たりした少年マンガやドラマ達よ。私に力を!)





32以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:25:31.48fQqlppkjO (31/56)





姫神(…そうと決まれば。チョコの作戦とは別で。今日からバレンタインまでに積極的に関わる!)






33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:26:07.26fQqlppkjO (32/56)




姫神「ふぉおおお…!。」メラメラメラメラ




吹寄「ねぇ、なんかさっきから姫神さんが燃えてない?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーね、あーいうのが、”青春”ってヤツなんじゃないっかなー」ヒソヒソ






34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:28:21.30fQqlppkjO (33/56)



~廊下~


姫神「…よし」

姫神(上条くんは…)

姫神(あっ。いた…ん?)




上条「お前旅に出たんじゃなかったのかよ」テクテク

上里「よく考えたらとりあえず高校くらいは普通に卒業しておかないとヤバイなって考え直しただけだよ」テクテク



姫神(誰だろう。また私と関わらない新キャラだろうか。)





35以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:30:29.61fQqlppkjO (34/56)



上条「まぁとにかくこっちの世界に戻ってこれてよかったな」

上里「…まぁ、きみにも感謝はしてるよ。色々と」

上条「感謝”は”ってなんだよ。感謝”は”って」

上条「俺、お前の為にお前のハーレム軍団から逃げつつ”新天地”に行ったお前をこっちに引き戻したんだけど?」

上里「だから、感謝はしてるって言ってるだろ。それにぼくは『彼女らを頼む』とは確かに言ったが『ぼくを助けてくれ』なんて一言も頼んだ覚えはない」

上条「お前なぁ、じゃあ助けなきゃ良かったか?木原唯一やあの子らを根本的になんとかするにはお前を救うしかなかったってのに」

上里「そんな事はないだろ?きみは今まで助けてきた子達全員に根本的な解決をしてきたのか?」

上里「そこまで言われるくらいなら助けてもらわずに次善の救いで良かったね」



上条「ああん?」ピキピキ

上里「おお?」ピキピキ



姫神(は。入り込めない…!)




36以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:31:28.96fQqlppkjO (35/56)



姫神(どうしようか。てっきり土御門くん達とバカな話をしてると思ってたのに!)

姫神(なぜ。何故よりにもよって一念発起した直後にこの空気なの。)


上里「もっぺんボコボコにしてやろうか?」

上条「もっぺんボコボコに仕返してやろうか?」


姫神(こんな一触即発な空気では。割って入る事も上条くんを呼び出して甘い空気に持って行く事もできない。)





37以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:33:01.10fQqlppkjO (36/56)


姫神(…仕方ない。ここはひとまず戦略的撤退。時間をおいて。)



上里「今度は殺す…!『新たな天地を望むか?』!」

上条「いいぜ、お前が俺に勝てるって思ってるなら…まずはふざけたお前をブチ殺す!」



上条上里「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」



姫神「だ。だめぇっ!」

姫神(あっ。声出ちゃった)





38以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:33:43.94fQqlppkjO (37/56)


上里「えっ!?」ピタッ

上条「アレ?ひめがオッフ!?」バキャッ!

上里「あ、ごめん拳が当たった」

上条「いっだー…」

上里「ごめん。大丈夫か」

姫神(良かった。とりあえず喧嘩を止める事には成功した。)フゥ




39以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:35:13.40fQqlppkjO (38/56)


上里「この子は?」

上条「クラスメイトだよ」

姫神「…」




姫神(ふふ…クラスメイト…そう。今の私。上条くんにとってはただのクラスメイト…)

姫神(友達ですらないと?ふふ。わかってた…)

姫神(…どうしよう。早速ちょっとくじけそう。)プルプル





40以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:36:03.81fQqlppkjO (39/56)


上里「それで?そのクラスメイトさんは何の用?それとも実は上条当麻が囲ってる子で、『彼を傷つけないで』かな?」

上条「はぁ?姫神に失礼な事言うなよ!」

姫神「上条くん…!」

姫神(ちなみに。別に。囲ってくれて…いい。あなただけのものにしてくれていい。)

上条「姫神とは友だ…」

姫神(ふ。そう…でも”まだ。”友達。というか良かった。とりあえずクラスメイト以上だった。)

上条「…」

姫神「…?」

上条「…知り合いだ!」

姫神「待って。何故今ランクダウンしたの」





41以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:38:08.71fQqlppkjO (40/56)


上条「え?いやよく考えたら俺、姫神の連絡先教えてもらってる仲じゃなかったし、」

上条「姫神と個人的にどっか行って遊んだ事とかないから友達って言っちゃいけないかもなって思って」

姫神「そんな事ない。友達。私とあなたは友達でいい。イッツマイフレンド。」

上条「そうか?」

姫神「むぅ」プクゥ

上里「…」

上里「そうか。それで?その ”友達” が何の用かな」キリッ

姫神(あ。この人ほんとはいい人だ)

上条「知り合いだって言ってんだろ」

姫神(うん。上条くんはちょっと黙ろうか)





42以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:39:48.45fQqlppkjO (41/56)

 
上里「きみ、悪いけどどっか行ってくれないか。巻き添え食わせたくないからさ」

姫神「…」

姫神「ケンカしないで。上条くんを傷つけないでほしい…彼は。友達だから」

上里「…」

上条「姫神!気持ちは嬉しいけど下がってろって!コイツ結構やばい奴だから!」

姫神「…」

上里「…ふん」

上里「じゃあ何か面白い話してみろよ。面白かったら何もせず帰る」

姫神「え。」

上里「さ、どうぞ?」

姫神(こ。この外道…!)




43以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:41:23.74fQqlppkjO (42/56)


姫神(訂正する。彼はいい人ではない。鬼。)

姫神(もし私に面白い話ができるなら。とっくに上条くんや吹寄さん達以外の人達とだって仲良くなれている。)

姫神(人を楽しませる話題の引き出しなんて無い私にとって一番無理難題なお題をフってきた。彼は人でなし。人間じゃない。)

姫神(鬼。悪魔。変な右手。)

姫神(…でも。負けない。)キッ

上里「早くしてくれるかな。無いなら…」

姫神「…」グッ




44以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:41:50.11fQqlppkjO (43/56)





姫神(戦うって。決めた。)






45以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:42:49.32fQqlppkjO (44/56)





姫神「…『時速60kmで移動する時の手に感じる感触はDカップのおっぱいを揉んだ時の感触とほぼ同じ』」


姫神「実はこの俗説。つい最近。科学的に証明されたらしい。…知ってた?」キリッ





上条「…」

上里「…」

姫神「」



姫神(空気が。死んだ。)






46以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:43:23.56fQqlppkjO (45/56)



姫神(違う。どうしてこうなった。何故。もっと他にあったはず。私。どうして。私。)

姫神(これが。普段喋らない人が頑張った結果に起こる大火傷というモノなの?)ウルウル


上条「…」チラツ

上里「…」チラッ

上条「…」ジ-

上里「…」フルフル


姫神(なにか。私にはよくわからないアイコンタクトしてる。何?何なの?そのやりとりの内訳はなんなの?)




47以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:44:04.54fQqlppkjO (46/56)


上里「…」ジ-

上条「…」フルフル

上里「…」クイッ

上条「…」コクン

姫神「?」

上里「…」タップタップ

上条「…」カチカチカチ

姫神「…?二人とも。いきなり携帯出して何をしてるの」

上里「ネットリテラシーって言葉があるだろう」タップタップ

上条「この情報化社会では人の言ったことを鵜呑みにするのは危険だからな」カチカチカチ

姫神「そう。」

上条「…!…本当らしいな」

上里「…ああ」

上里「だが…」

上条「ああ、わかってる」



上里上条「「実際にちゃんと検証しなきゃな」」

姫神「」




48以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:45:07.23fQqlppkjO (47/56)


上条「検索かけて、そのトップサイトを見ただけで物事を知った気になるのは愚かだ」キリッ

上条「そして例え教科書に出ていて、科学的な数値が書かれている実験であってもーーー」

上里「実際にそれを実証し、体感してみなければ真に識ったとは言えない」キリッ

上里「…ぼくはぼくでリアルの感触と風の感触を確かめる」

上里「ぼくの勢力内にDカップが居たかは忘れたが…まぁ近い子は居たはずだし」

上里「トラック野郎の出洞(デボラ)に頼んで乗せてもらって風の方もしっかり感じて確かめるよ」キリッ

上条「じゃあ俺も適当に揉ませてくれる奴探すわ」キリッ

上里「きみの健闘を祈る」

上条「お前もな」



ピシッガシッグッグッ。



姫神(何その謎の友情)






49以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:45:37.01fQqlppkjO (48/56)


上里「それじゃあぼくはこれで。…ああ、あと姫神さん」

姫神「…何?」

上里「面白いかどうかは微妙だけど…希望を感じさせてくれる話だった」キリッ 

姫神「そう。(死んでしまえば良いのに)」シロイメ

上里「彼女を大事にしろよ。…上条」

上条「ああ、言われずともな!」




50以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:46:15.09fQqlppkjO (49/56)


姫神「…」

姫神(結果としてはケンカ止められたけど。なんだろう。この虚無感。)

上条「さってと。俺も揉ませてくれる奴探さないとな」

姫神「えっ」

上条「えっ?」


上条「そういえば姫神、」ジ-

姫神「…」

上条「…Dでは、ないよな…ブツブツちょっとちいさ、いや、」ゲフン

姫神(うん。どうせ私は。Cカップ。)

上条「いや何でもない!…助けてくれてありがとな!」

姫神「どういたしまして。その前の発言と胸への視線がなければ素直に言えたのに」ヒュッ....!






51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:47:14.95fQqlppkjO (50/56)









          腹
          パ
          ン。







52以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:48:30.34fQqlppkjO (51/56)



上条「ぐぉおおお…!出るっ…!出ちゃうぅぅ!!?出ちゃいけない何かが口から出るぅぅうう!!」ゴロゴロゴロ

姫神「私は。ちょっと怒ってる。上条くんはデリカシーなさすぎ」シュッ!シュッ!

上条「えっと、どれの事ですか」

姫神「…”知り合い”とか。…胸の事。」

上条「ゴメンって!姫神!あれは冗談だったんだ!」

姫神「そう?」ジト

上条「あいつが俺に何か仕掛けて来る時のターゲット候補に姫神がならないようにって!」

上条「胸は…その、なんかゴメン姫神」

姫神「…”さん”を付けろよ。デコ助野郎。私は上条くんにとっては”ただの知り合い”なのだから」

上条「うわーお!?姫神さんから聞いたことない辛辣な単語がーー!?」






53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:49:40.19fQqlppkjO (52/56)


姫神「上条くん。私。怒ってる。」

上条「ハイ…すみませんでした…」セイザ

姫神「じゃあ。償いに何か奢って。それでチャラにする。」

上条「あー…ハイ。わかりました」

姫神「胸の事と。知り合いだって言った事。だから。2つ」

上条「うぇええ!?ウチも苦しいんで、あ、あんまり高いのは勘弁してくれよ姫神さんや!?」

姫神「君の態度次第だよ。上条さんや。」フフ

上条「イエッサー!了解しましたであります!姫神隊長!」ビシッ 



姫神「…そのテンションはちょっと鬱陶しいからやめて」

上条「ごめん」



54以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:49:46.58Di81wDm90 (1/1)

姫神可愛いヤッター!


55以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:51:45.17fQqlppkjO (53/56)






・・・・・・・。







56以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:52:22.60yuOKIVCAo (1/1)

姫神ホント好き
白カチューシャちゃんも出て来て嬉しい


57以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:53:22.68fQqlppkjO (54/56)


~教室~




吹寄「ねぇ、姫神さん知らない?」

土御門「ちっ」

青髪「ちっ」

吹寄「何舌打ちしてんのよ」

青髪「姫神さんならカミやんと一緒に帰ったで」

吹寄「…」

吹寄「ええっ!?」

土御門「カミやんの野郎…!先輩もタメも後輩も固めやがって!くぅうう!!」

青髪「あぁあああ!!明日みんなでリンチや!なぁ土御門くん!」

土御門「おおともよ!」

吹寄「珍しいわね?何か用でもあったのかしら」

土御門「カミやんとデート紛いの事しにいくらしいですたい」チッ

吹寄「え?…ついに姫神さんまであいつの毒牙に…」






58以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:54:40.31fQqlppkjO (55/56)


土御門「いや毒牙にっつーなら転校して来る前からだぜぃ?」

青髪「へ?そうなん?」

吹寄「え?何それ」

土御門「あー、…いや、オレが言う事じゃあないから今度機会があったら姫神に聞いてくれ」

吹寄「ふぅん?」




吹寄「あんたって何でも知ってるわね」

土御門「何でもは知らないぜぃ?知ってる事だけだ」





59以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 21:57:13.93fQqlppkjO (56/56)



~帰り道~


上条「それで?何がいいんだ?お菓子とかおにぎりとか?」テクテク

姫神「んん…と」

姫神「…考え中。」

姫神(このまま何とか上条くんと距離を縮められる何かがないだろうか。)ムムゥ

上条「あー、ならさ、」

姫神「?」

上条「今日予定空いてたらこのままどっか遊びに行かないか?」

姫神「…えっ?」ポカン...

上条「あっ、嫌なら別にだな!」


姫神(な。なんという僥倖…!まさかチャンスが向こうから来るとは。)





60以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:27:11.80aUm7n6Zf0 (1/2)

姫神さんは去年、ヤンデレと髪を操る能力を手に入れたからなぁ……


61 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/10(金) 22:31:35.387Bh2iKKv0 (1/9)


姫神「…嫌じゃ。無い。///」フイッ

上条「ですよねーッ!じゃあ別のにするか!あーチクショウ!」

姫神「むぅ」

姫神「…」キュ

上条「え?急に上条さんの服の裾をつまんでどうしたんでせうか」

姫神「聞いて?」

上条「あっ、ハイ」



姫神「…イヤじゃ。ないよ?」

上条「っ///」ドキ




62以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:35:11.837Bh2iKKv0 (2/9)


上条「…そっ、そっか!あー良かった!俺ちょっと聞き間違えて」

姫神「私も今日ちょうど。上条くんとどこかへ行きたかった。」ニコッ..

上条「…おっ、おう…//」

姫神「楽しいところ。…連れてってくれる?」ニコ..

上条「おう!任せろ!」

姫神「…なんだかデート。みたいだね。」ポソッ

上条「えっ、…あ、ああ…かもな?」


姫神(しまった。上条くんからの私への好感度がまだ低いのにデートという単語は出したらまずかったかもしれない)




63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:37:07.077Bh2iKKv0 (3/9)


姫神「私。デートなんてした事ないからわからないけど」

上条「そんな事言うなら俺だってそうだよ」

姫神「そう?上条くんはいつも違う女の子と一緒にいるから色々と経験あるのかと思った。」クス..

上条「いやいやいや…」

上条「…」

上条(あ、いや、あるか?アリサとのアレとかインデックスとのプールのアレとか御坂とのアレ…はデートって言えるか?)

上条(でもあれは何て言うか元気付けるためとか、単に遊びに行っただけとか、デートのフリだったわけだし)

上条(デートっぽいけど…厳密にはデートでは、ない…のか?デートの定義にも寄るけど)

上条(なんだっけ、両者ともプライベートで遊びに行く認識とか、何か用意してるとか、両者か片方が好意を抱いていて告白も考えてる時とかだったっけ)

上条(でもそんな定義なんて割と人によるよな?何が正解かはわからないけど)

上条「…」

上条「した事ないです」

姫神「そう?その割には随分考えてたみたいだけど。」

上条「無いです」




64以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:39:05.517Bh2iKKv0 (4/9)



姫神「ほんとに?」プッ

上条「ああ」



上条(たぶん。記憶失う前の俺がしてたら話は別かもしれないけど)





65以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:39:37.117Bh2iKKv0 (5/9)


姫神「…じゃあ。」



姫神「じゃあ。私が上条くんの初めての相手になりたい。」

上条「」





66以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:43:43.467Bh2iKKv0 (6/9)



姫神「私とデートしてほしい。上条くん。」

上条(あっ、そうだよな!デートのって事だよな!?あーびっくりした!!上条さん一瞬アレかと思っちゃいましたよ!)



姫神「…いい?」ウワメヅカイ

上条「も、もちろん!」





上条(うぉおおおお!!マジか?!上条さん人生初?の正式なデート来たぁあああ!!!)

姫神(やった。その場のノリでいきなりデートに漕ぎ着けられるとは。すごい戦果。)





67以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:46:02.587Bh2iKKv0 (7/9)



上条(とは言ったものの)



上条(デートって、どこ行けばいいんだ!?)



上条(ぶっちゃけ本当にちゃんとしたデートなんてした事がない上条さんにはよくわかりません!)

上条(とゆーか、レベル0だし居候一匹と二人いるしバイトしてない上条さんはガチお金無いのでゲーセンですらキッツイですハイ!)

上条(でも姫神さんたぶんコレどっかで美味いもん食ったりとかレジャー施設行くとか期待してますよね!)チラッ

姫神「?」ニコッ?

上条(あ、カワイイ…じゃなくて!)

上条(誰か助けてくれ!つーか教えてくれ!俺みたいな他の金無い貧乏学生達はみんなどんなデートしてるんですかー!?)







68以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:47:26.977Bh2iKKv0 (8/9)



上条(よし、こっそりググって…)

姫神「上条くん?」

上条「うぇ↑えいっす↑!?」

姫神「ぷっ。何?その返事。」クスクス

上条「え?あ、いや!何でもない!何でもないです!ハイ!」





69 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/10(金) 22:50:16.037Bh2iKKv0 (9/9)

今回はここまで。バレンタイン終わるまでに終わるかは知らねーけど。

上条×姫神で検索かけると意外とけっこう神作や良作が出るのよね。良いよね。あーいうの書きたい。




70以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:52:07.22OjGzjxiqo (2/2)




71以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 22:56:37.99aUm7n6Zf0 (2/2)


ネタで「愛している人のものならウンコだろうが鼻汁だろうが平気、気にするのは変」とかいう姫神さんが見たい(適当)


72以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 00:56:11.13nCb26tGv0 (1/1)

>>60 一昨年にはカンテレとBT-42自走砲を操る能力も手に入れられましたよね


73以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 01:04:54.79E8PTZnTBO (1/1)

すごく無粋なことかもしれないけど、カカオ100%のチョコレートはチョコじゃなくてカカオそのものだと思うよ


74以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 01:18:09.85v5/CR1vko (1/1)

姫神ちゃん可愛いので期待


75以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 02:34:14.607vutYtP80 (1/1)

時期が良かったせいかもしれないけど、姫神が能登さんなのは豪華すぎ。アニメが2008年にしてよかったねレベル
声質的には合っているけど、時期によっては新人が担当していただろう……


76以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 09:37:06.24dcxa2WMsO (1/1)

乙!


77 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/14(火) 21:07:53.74SnMqnM5E0 (1/22)



上条「あーちょっと待ってくれよ?いい感じの所調べるからさ」

姫神「うん。いいよ」

上条(どうすっかなー)カチカチ

姫神「…。」

上条(カラオケ…で、濁すか?)

上条(さ、3000円くらいならなんとか、)

姫神「…」




78以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:09:02.98SnMqnM5E0 (2/22)


姫神(クラスでの上条くんを普段見てる限りでは。家計のやりくりが大変そう。)

姫神(普通に暮らしていればレベル0の奨学金でも問題は特に無いはずだけど。何か趣味に使ってるのかもしれない)

姫神(ここは。私からお金のかからない所を選ぶべきか)


上条「あー、なぁ、姫神は『こんな感じの所に行きたい』とかってあるか?」

姫神「…じゃあ。」



姫神「公園。公園がいい」








79以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:12:05.58SnMqnM5E0 (3/22)


~公園~


上条「公園の前を通る、とか突っきるとかならよくあるけど目的地が公園ってのは中々ないよな」

姫神「うん。そうかも。」

上条「けどなんで公園なんだ?」

姫神「それは私がいい子だから。大金持ちではない上条くんに気を遣ってあげた。」

上条「自分でいい子って言うか」

姫神「冗談。それに…ふふ。私も。実はあまりお金ないから。」

上条「そっか」

姫神「あと。一度でいいから公園で遊んでみたかった。」

上条「?」




80以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:12:17.692Kn0zuhFo (1/1)

ナルトの懐具合を気遣ってラーメン屋に行きたいって言うヒナタを思い出した


81以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:14:48.84SnMqnM5E0 (4/22)



姫神「…私の生まれ故郷は小さな山村だったから。ド田舎過ぎて公園がなかった」

上条「ああ…なるほど」

姫神「こっちに来てからも。友達はいなかったし。能力の究明が最優先だったから。」

上条「あー」

姫神「…その後は。三沢塾で監禁されてたし。」フイッ

上条「あー…」

姫神「だから。一度公園で遊んでみたかった。」

上条「そっか」





82以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:16:44.89SnMqnM5E0 (5/22)


上条(…あれ?そういや俺も記憶を失ってるわけだから公園で遊んだ事はない…のか?)

上条「…あのさ、俺も公園で遊んだ事なかったかも」

姫神「え?」

上条「いやまぁ、憶えてないっていうか?記憶にないなら初めてと一緒だろ?」

姫神「…なるほど。」




83以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:18:05.26SnMqnM5E0 (6/22)




姫神「じゃあ…一緒に。初めての公園デビュー。してくれる?」ニコッ

上条「ああ、もちろん」






84以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:21:01.28SnMqnM5E0 (7/22)


~ブランコ~


姫神「まずは憧れの。ブランコ」

上条「憧れなのか?」

姫神「公園の遊具といえば。やっぱりブランコ。メジャー」

上条「そういうもんか…っしょっと」

姫神「…」ストン

姫神「…」

上条「? 漕がないのか?」

姫神「…迂闊。私はやった事ないからブランコ漕げなかった。」

上条「あーそっか。じゃあ俺が後ろから押してやるよ」

姫神「ありがとう」




85以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:25:21.19SnMqnM5E0 (8/22)



キィコ。キィコ。キィコ。


上条「どーですかー姫神さんやー」

姫神「うん。風がとても気持ちいい。」

上条「…」キュピ-ン!

上条「ヘーイ!」ド-ン

姫神「うきゃっ!?」

ブゥウンッ!ブゥウンッ!ブゥウンッ!

上条「ヘーイヘーイ!」

姫神「や。やめて。これ。は。」

上条「もうちょっと強く押そうか?」




86以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:27:01.33SnMqnM5E0 (9/22)


姫神「やっ!ダメ!止めて止めて!」

上条「ごめんごめん」

姫神「ふぅ…もう。…怒るよ?」ジト

上条「ごめんごめん」

姫神「見て。…ブランコは最初ぐらいの。…そう。このぐらいのスピードでいい。」

上条「りょうかーい」



キィコ。キィコ。キィコ。






87以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:32:02.56SnMqnM5E0 (10/22)


姫神「ふぅ。ありがとう。もういい。」

上条「どういたしまして」

姫神「…あ。忘れていた。もう1つ協力してほしい事がある」

上条「協力?」

姫神「1つのブランコに二人乗るやつ。一人が座って。もう一人が立ち漕ぎするやつ」

姫神「一度でいいからやってみたかった。」

上条「あーハイハイ、アレね。了解」









88以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:36:32.29SnMqnM5E0 (11/22)


キィコ…キィコ…キィコ…キィコ…


上条「どうだー…っ、姫神ー…っ」

姫神「うん。手に持った鎖から上条くんの力強い躍動感が伝わってくる」

上条「特筆するとこそこ?!」

上条「あー、怖く…っないかっ?」

姫神「うん。このくらいでいい。…景色がいい。」

上条「そりゃ良かっ…たっと!」

姫神「…ねぇ。」

上条「んー?」

姫神「昔私が見た時の。公園で遊んでた子達は皆。こういう景色を見てたんだね」

上条「かもっ…なっ」




姫神「ちょっと。楽しい。」ニヘ-

上条「俺…もっ!」



89以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:43:56.24SnMqnM5E0 (12/22)


~滑り台~


姫神「次は滑り台。」

上条「よーし、じゃあ俺から滑っ、」

姫神「気をつけて。上条くんは不注意でよくコケるから」

上条「いやさすがに大丈夫だって!」

姫神「そう?」

上条「いくら不幸な上条さんでもそんなぁああああぁああああ

姫神「あっ。コケた」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!




上条「ごはーっ!!?」ズシャァアア!!

姫神「おお…すごい。なんという。予定調和。」









90以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:49:32.39SnMqnM5E0 (13/22)



姫神「…大丈夫?ケガ。してない?」

上条「あー、はは。なんとかな」

姫神「そう。良かった」

姫神「上条くんは。将来芸人さんでもやっていけそうだね。」ニコッ...!

上条「いやそれはちょっと」

姫神「でも。コケかたも面白かったよ?」

上条「やらないからな?」





91以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:55:35.71SnMqnM5E0 (14/22)


上条「上条さんは滑り台は滑らない方がいいかもしれないなぁ。転ぶし」

姫神「そう?だったら。」





上条姫神「…」





上条姫神「…」

上条姫神「…くっついて一緒に滑ろうって?///」






92以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 21:59:06.31SnMqnM5E0 (15/22)



上条姫神「そう。こうやって密着して滑れば。安全。」

上条姫神「…上条さんはなんかすごい気恥ずかしいんですが」

上条姫神「それに…その、あったかいっていうか、柔らかいっていうか、」

上条姫神「ふふ。ドキドキ…する?」

上条姫神「…はい」

上条姫神「そう。なら大成功。」

上条姫神「大成功?」

上条姫神「うん。これはデート。公園デートだから。上条くんをドキドキさせるのは作戦の1つ。」クス  

上条姫神「だから。遠慮なく私との密着でドキドキして欲しい。」

上条姫神「…///」





93以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 22:06:13.99SnMqnM5E0 (16/22)


上条姫神「け、けどコレ上手く滑れるか?やっぱり離れた方が」

上条姫神「ん。大丈夫。」

上条姫神「じゃ、いくぞー」

上条姫神「ん。」


上条姫神「「それっ!」」


ザザザザ!




どしゃーん。


あー。












94以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 22:27:52.03SnMqnM5E0 (17/22)


上条「やっぱりダメじゃねぇか!台無しだよ!結局俺また土まみれだよ!」

姫神「どんまい。」b

上条「どんまいじゃねーよ!しかも姫神汚れてねーし!」

姫神「それは上条くんがクッションになって庇ってくれたから。でなければ私も土まみれだった。ありがとう。」

上条「…まぁ、姫神が汚れなくてよかったけどさ」

姫神「きゃー。上条くんかっこいーナイトみたーい(棒)」

上条「思ってないよね!心こもってなさすぎだし!」

姫神「うん。今のはリップサービス。」

上条「ちくしょう!」

姫神「…ごめん。今のは照れ隠し。ちゃんと本心も言おう。」

上条「え?おう」







95以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 22:35:20.23SnMqnM5E0 (18/22)




姫神「咄嗟だったのに。私のことキチンと守ってくれたから」

姫神「その。…ちょっと嬉しい」モジモジ

姫神「…ありがとう。やっぱり上条くんは。かっこいい。」ニコッ

上条「」






姫神「うん。やっぱり私はーーーー君のそういうところが。」








96以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 22:44:17.64SnMqnM5E0 (19/22)


姫神「…」

上条「…」

上条「…?」

姫神「…ごめん。最後のは忘れて欲しい。」

上条「なんだよ、気になるだろ」

姫神「だめ。秘密。教えない。」

上条「えーなんでだよ。悪口ですか?さうなんですか?」

姫神「さうではないけど。…それか。察してくれると嬉しいかな。」




97以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 22:49:37.47SnMqnM5E0 (20/22)





上条「…?」

姫神「…にぶちんめ。」プクゥ





98以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 23:11:14.27SnMqnM5E0 (21/22)



~公園の遊具の…あの、なんかグルグル回るヤツ~



姫神「これは。レア遊具。」

上条「そうなのか?」

姫神「今のご時世だと『危ないから』とか怪我やトラブルが多いからって事でなくなりつつある遊具。」

上条「へー」

姫神「名称には諸説あるけど。『グローブジャングル』と呼ばれる事が多いそう。」

上条「へぇー」

姫神「よいしょ」ヒョイ

姫神「…」ジ-

上条「…ああ、はいはい。回して欲しいのな」

姫神「そう。私の気持ちをわかってくれて嬉しい」




99以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 23:17:16.93SnMqnM5E0 (22/22)



上条「そーれ」グルグル

姫神「おお…」

上条「よっと!」

姫神「これは。すごい。」

上条「ははっ!楽しそうで何より!」



カミやん携帯<~♪


上条「ん?っでどぅうわあっ!?」ズジャァアアアアア!!!!

姫神「…なるほど。これは危険。」

上条「うう…不幸だ」




100以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 09:28:08.89no9MO3Yf0 (1/1)

ボスキャラに襲われたりトラブルに巻き込まれたりするのが常な上やんの人生からしたら、なんて健全で安全なデートなんだろう(涙)


101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 09:43:24.16fF17U3rXo (1/1)

平凡な幸せが欲しいなら姫神一択


102以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/16(木) 13:59:51.99uPd1ACF+O (1/1)

やはり姫神メインのssはいい雰囲気だ、癒される
というわけで続きはよ


103 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/19(日) 23:38:09.34JrHdTrIw0 (1/6)


姫神「大丈夫?」

上条「あ、ああ…」

姫神「あ。血。でてるよ」

姫神「…私。絆創膏持ってる。止血してあげる」つ

上条「ん?まあこんくらい全然大丈夫だって」

姫神「でも…結構。広範囲に擦りむいてる。」

上条「いやいや!入院常連の上条さんを舐めんなよ?」

姫神「すごく。エグい擦りむきで痛そう。」ズイ

上条「あー…じゃあ、頼んでいいか?」

姫神「うん。」ニコ






104以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:38:25.98j7sjMOf4o (1/1)

待ってた


105以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:39:00.30JrHdTrIw0 (2/6)



姫神「…」ペタペタ

姫神「入院常連って事は。君はまた私の時みたいな事ばかりしてるんだね。」

上条「まあなぁ…この前なんてまた右腕千切れたし」

姫神「右腕?」

上条「右腕」

姫神「また?」

上条「また。」





106以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:48:19.61JrHdTrIw0 (3/6)


姫神「…アウレオルスと対峙した時も上条くんって右腕取れてなかった?」

上条「あー…そういえば取れてたな」

姫神「『そういえば』で済ましていい怪我じゃないと思う。」

上条「俺の右腕って結構ポンポン取れるんだよな…大体は何事も無かったかのように元に戻ってるけど」

姫神「…ひょっとして。上条くんってナメック星の方の血を引いてるの?」

上条「引いてねーよ…ちょっと疑わしいけども」

姫神「けど。普通。人間の腕は再生しない。千切れたら千切れっぱなし」

姫神「やっぱり。デ◯デさんあたりの」

上条「引いてないって!…たぶん」




107以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:51:59.06JrHdTrIw0 (4/6)


姫神「安心してほしい。例え上条くんが魔貫光殺砲を撃てても。実は頭に触角が生えていても気にしない。悪口も言わない」

上条「違うから!ピッコ◯さんとかじゃないから!」

姫神「え?じゃあ。まさか。…炊飯器の方の…」

上条「大魔王の方でもねーよ!」





108以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:53:40.32JrHdTrIw0 (5/6)


姫神「ふぅ。終わった。」

上条「さんきゅな」

姫神「うん。気をつけてね。君はただてさえ危ないところへ行くから」

上条「気をつけはしてるんだけどなぁ」

姫神「あ。そういえば。携帯に連絡か何かがあったんじゃないの?」

上条「おっと、」

上条「えーっと、」




109以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/19(日) 23:58:08.84JrHdTrIw0 (6/6)



To とうま
From インデックス


人間、私だ。今日は何故か唐突に食いたくなったからピザをとった。私達は今日は飯はいらん。お前も勝手に食え(^ω^)


オティヌスより






110以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/20(月) 00:02:11.37msrGuxYw0 (1/4)



上条「ねぇ…それ、俺の金だよね…?俺が必死に倹約節約してるのにお前ら」グスッグスッ

姫神「どうしたの。上条くん。目からも血が出てる」





111 saga2017/02/20(月) 00:06:14.65msrGuxYw0 (2/4)


上条「ん?ウチにいる神様がな?『我に供物を捧げよ』ってな具合ですよチクショウ!」

姫神「そう。牛でも要求されたの?」

上条「いんや。ピザ要求された。…何枚かは考えたくないですがね!」

姫神「随分。フランクな神様。」

上条「いつの間に顔文字使うこと覚えやがって…」



112以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/20(月) 00:36:56.26msrGuxYw0 (3/4)

いつの間に×

いつの間にか○


113 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/20(月) 00:51:50.25msrGuxYw0 (4/4)

短いけど今回はここまで


114以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/20(月) 10:18:12.388GZNAFqAO (1/1)

オティヌスェェ


115以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/20(月) 10:39:13.70qQjCnWfvO (1/1)


今晩は姫神にお世話になるしかないね


116以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/20(月) 10:52:28.42Y9KxSd5W0 (1/1)

「私達」って事はインデさんの分もか…相当な量と額だろうな


117以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/24(金) 20:15:22.82+d/M0JBLO (1/1)

乙、
ほのぼのがいいね



118 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/25(土) 23:34:17.14rC50+HLb0 (1/13)

>>108

姫神「うん。気をつけてね。君はただてさえ危ないところへ行くから」 ×

姫神「うん。気をつけてね。君はただでさえ危ないところへ行くから」 ○




119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:39:55.29rC50+HLb0 (2/13)


上条「あーくそっ!不幸だー!!」ガシガシガシガシ

姫神「…」

上条「今日晩飯どーすっかな…」

姫神「? 何か出来合いを買うか。自炊すれば?」

上条「いやー…金使いたくないから買うのは論外だし、帰って自炊するにもちょうど冷蔵庫の中空っぽだったし」

姫神「…」

上条「あいつ冷蔵庫に貯蔵しとくと食べちゃうし…かといって今日俺一人の一食のために材料買うのもな…」ブツブツ

姫神「!」ティコ-ン!




120以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:41:32.60rC50+HLb0 (3/13)


上条「くそっ、こうなったら今日は晩飯抜きで…」

姫神「ダメ。それは良くない。」ガシッ

上条「それは良くないっつったって今日はこれ以上出費するわけには」

姫神「そう。なら今日の晩ごはんは。私が奢ってあげる。」

上条「なん…だと…?」

姫神「ただし外食じゃない。自炊したやつ。…いい?」

上条「もちろん!!いや全然いい!!つか本当にいいのか!?」

姫神「うん。 私の家で ご馳走してあげる。」

上条「うぉおおお!マジか!さっき『俺が奢る』ドヤァって言ってたのになんかすみません!!」

姫神「いい。またの機会にお願いするから。」

上条「おう!」

姫神(ふっ。結果オーライ。私にとっては。こっちの方が奢ってもらうよりも遥かに嬉しいし)






121以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:43:45.79rC50+HLb0 (4/13)



上条「いやーホント助かる!!ありがたや!ありがたやー!!!」

姫神「助かる?」

上条「助かる助かる!!」

姫神「そう。じゃあもっと私を褒めて。崇めて。奉って。」

上条「ははー!!畏まりました姫神様!」

上条「姫神様!あなたは最高です!だんだん女神に見えてきました!姫神大好き!」

姫神「うむ。うむ。」

姫神「…」

姫神「最後の褒め方。かなり良かったからその方向性でもっと言って。」

上条「へ?」

姫神「…」ジ-

上条「ハイハイ…」

上条「えー、ゴホン。」

上条「俺は!姫神さんが大好きです!」

姫神「わお。」






122以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:45:43.52TY3WwODEo (1/1)

Wao


123以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:46:04.57rC50+HLb0 (5/13)


上条「そのいつも側にそっと佇んでいてくれるような優しさが大好きです!」

上条「困った人には手を差し伸べる…そんな優しいあなたが最高に好きです!」

上条「もう愛してます!」

姫神(おお……すごい。今。ちょっとした奇跡が起きてる)

上条「もういっそ俺と付き合って下さい!!」

姫神「///////」

姫神(やばい。これは。至福。////)プルプルプルプル

姫神「は。はい…///」テレ

上条(おっ、姫神がこんなに顔真っ赤にして珍しいな)ニヤニヤ

上条「いやーもうこの『秋沙!愛してる!!』って気持ちは言葉にできないくらいだ!」

上条「結婚してくれ!」

姫神「も。もういい。////もう。その辺で!///」

姫神「…その。あんまり言われると。」モジ

姫神「……はずかしい…///」

上条「わかった。けどそんな恥ずかしがる秋沙も可愛いな」ナデナデ

姫神「あう。頭撫でて…もう…///」













たまたま上条さん見つけて走ってきた美琴ちゃん「」



124以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:48:55.15rC50+HLb0 (6/13)



ズドンッッッ!!!!!!

最強の発電能力者に似合わず、まるで落雷でも浴びたように少女の全身が跳ねた。


無限に引き延ばされた時間の中、こぷっ、という水っぽい音が耳に残る。

弓なりに大きく背を反らした御坂美琴の口から何かが溢れていた。

宝石のように輝く丸い珠が放つのは、赤とも黒とも違う独特の色彩。

少女の目は、大きく見開かれていた。

恐怖や苦痛によるものではない。

何故自分の身にこんな事が起きたのか。

そもそもそれが分からないといった、戸惑いの色で満ち溢れていた。

美琴は弓なりに反らした自分の体を支えきれない。

そのままゆっくりと後ろへ倒れていく。

ごとん!!と重たい金属質な音が公園に響き渡った。


それで全ての時間が戻った。



仰向けに転がった少女の手足と言わず、胴体全体が大きく蠕動して飛び跳ねていた。


口から溢れたはずの血の珠が、重力に引かれて砂へと散らばっていく。

びしゃばしゃと汚らしい水音を立ててたくさんの赤い華を咲かせていく。





125以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:49:30.17rC50+HLb0 (7/13)









「どういう…ことやねん…?」








126以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:49:59.41rC50+HLb0 (8/13)




   エレクトロマスタ-
最強の発電能力者は公園の入り口付近で大の字に斃れたまま、関西弁で呟いた。






127以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:50:44.87rC50+HLb0 (9/13)




~窓のないビル~


アレイスター「…」

アレイスター「いや違うからね?今回は私じゃないから。『アブラ・クアタブラ』やってないから」

土御門「なんだ突然。」

アレイスター「いや…ゴホン。」

          アブラ・クアタブラ
土御門「フン…『汝の死に雷光を与えよ』?『今回は』って口ぶりからすると最近誰かに”呪詛返し”でもしたってのか」

アレイスター「…」

土御門「沈黙は肯定だぞ」

土御門「…アレか、皮肉混じりに第三位辺りにでもやったのか?」

アレイスター「…」

土御門「言ったはずだアレイスター。沈黙は肯定だぞ」







128以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:52:11.88rC50+HLb0 (10/13)



上条「よし、メールもしといたし」

姫神「そ。そうと決まれば。スーパーへ行こう。」

上条「イエッサー!」ビシッ

姫神「上条くんは。今日は何が食べたい?」

上条「え?えーと」

姫神「なお。もしちゃんと要望してくれないと素パスタのみとなる。」

上条「え?それだけでご馳走じゃないか?」

姫神「…」

姫神「上条くん。私。今日はちゃんと三品以上作ってあげるから。お願いだから良いものを食べて。」

上条「え?おう」




・・・・・。






129以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:57:05.09rC50+HLb0 (11/13)




姫神「…」テクテク

上条「…」テクテク




姫神(そういえば。気になる男の人がいた時は一度公園夜のデートをするといいとか。)

姫神(もしその人がカラダ目当てなら欲求が行動に表れて相手の女の子のカラダばかり見たり触れたりするらしい)

姫神(もし。『長く付き合っていこう』とか。相手の事を大事に思ってるならその子を守るために周りを警戒するらしい)

姫神(根拠も論拠も薄弱な説だけど。参考くらいにはしてもいいかもしれない。)

姫神(…まだ夜じゃなくて。ギリギリ夕方だけど。)

姫神「…」チラ

姫神(上条くんはどうなんだろうか。)

上条「…」

上条「…」キョロキョロ

姫神「何をキョロキョロしてるの?」

上条「え?あーいや、ほら、もう夕方から夜になる危ない奴が出始める時間帯だからな!変なヤツいたら守んなきゃなって」

姫神「…」

姫神「そう。」ニコッ




130以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:57:44.04rC50+HLb0 (12/13)


姫神「上条くん。」

上条「んー?」

姫神「一応名目上は”公園デート”だから。スーパーまで手を繋いでいこう?」テギュ

上条「ふぇっ!?いや、は、恥ずかしいし!それは!手は放していきませんか!?」

姫神「だめ。離してあげられない。」ギュ

上条「何故に!?」

姫神「ふふっ。今。私。そんな気分だから。」




131以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/25(土) 23:58:18.87rC50+HLb0 (13/13)



姫神「♪」

上条「…なんか妙に嬉しそうだけど上条さんが気づかない内に何かいい事があったんでせうか?」

姫神「うん。私。今『幸せだなぁ』って思ってる。」





132以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:03:33.34YBIDLzVo0 (1/3)



~スーパー~


上条「おっ、今日魚安いな」

姫神「うん。じゃあ買っていこう」

上条「…サカナサカナサカナ~♪魚ーをーたべーると~♪」ヘイヘイ

姫神「アタマアタマアタマ~♪」

上条姫神「「アタマ~がーよくーなる~♪」」



上条「古いな」ニヤッ

姫神「ね。」クスッ





133以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:07:13.56YBIDLzVo0 (2/3)


上条「あ、カートは俺が押すから何がいいか姫神選んでくれるか?」

姫神「うん。わかった。」

上条「そういや姫神は普段どんなの作って食べてるんだ?」

姫神「私?私は…基本的に和食が多い。」

上条「あーやっぱり?」

姫神「やっぱりとは」

上条「いやーなんか姫神は和食党っていうか、逆に洋食系の作ってると違和感というか」

上条「巫女さん姿とか黒髪ロングとか…ほら、大和撫子的な?そんなイメージあるし」

姫神「そう?」

上条「それに、前に手間がかかるタイプの美味しい和食な弁当作ってたしな」

姫神「ああ。一緒にお弁当食べた時の」

上条「そ。」





134以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:10:51.81YBIDLzVo0 (3/3)


姫神「…良かったら。上条くんにも作ろうか?お弁当。」

上条「え?いいのか?」

姫神「もちろん材料費はもらう。あと。お昼の時にはなるべく私と一緒に食べてくれるのが条件。」

上条「あー…そういうのもいいよなぁ」

姫神「しかも。なんと。リクエストも受け付ける。洋食系のも頑張って美味しいのを作ろう。」

姫神「どう?」ズイッ

上条「…じゃあお願いしよっかな」

姫神「うん任せて。」

姫神(やった!)

上条「あ、でも、あんまりt」

姫神「わかってる。ちゃんと上条くんの財布事情に合わせて低コストで美味しいの作るから。」ニコッ

上条「…」

上条「…姫神ってさ、」

姫神「うん?」


上条「良い奥さんになれるよな」

姫神「そう?ありがとう。」フフッ











たまたま任務で学園都市に来てた五和「」




135以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:15:46.664lLeI8Pxo (1/1)

おしぼり涙目


136以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:22:19.20D2dtQ/df0 (1/5)


姫神「お。お肉もお買い得。」ヒョイ

上条「ほんとだ。しかも上条さんが買いに来る時には絶対に貼られてない値引きシール様が!!」

姫神「…」

姫神「よしよし。」

上条「え?なんで俺の頭撫でてんの」

姫神「不憫だから。」

上条「うるへぃ!」





五和「…」コソコソ





137以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:25:35.60D2dtQ/df0 (2/5)


壁/和「…」

五和「なんだなんだよなんなんですか!?あれじゃあまるで若夫婦じゃないですか!?」

五和「そこ私のポジションですよね!?あれ!?」

五和「上条さん上条さん上条さん?その女誰ですか?ホントちょっと私が目を離した隙にちょっと」ブツブツブツ

五和「…」カチカチカチカチカチ

五和「こうなったら、このまま追けて…暗がりで問い詰めて、」




黄泉川「ちょっとあんた」ガシッ

五和「へ?」


138以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:27:03.44D2dtQ/df0 (3/5)


黄泉川「警備員じゃん。スーパーの客から『不審者がいる』って通報を受けたじゃん?」

五和「な!?一体誰が邪魔を!?」

黄泉川「さあな。さ、IDを見せるじゃん」

五和「…」←不法侵入

黄泉川「どうしたじゃん?ほら、ID。学園都市の人間なら誰でも持ってるだろ?ほら」

五和「…」ダッ!

黄泉川「あっ!コラ!」





139以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 00:42:46.35D2dtQ/df0 (4/5)



姫神「上条くんは。嫌いな野菜ある?」テクテク

上条「いや?」

姫神「そう?じゃあこれとこれと。」

上条「あ、でももやしはちょっと今日はやめて欲しいかな」

姫神「? どうして?」

上条「ここんとこ続きすぎて食べ飽きてる。『もやしが、もやしがこっちに来るよう!』レベルで」

姫神「…わかった絶対使わない」ナデナデ

上条「また撫でて…そんなに上条さんが可哀想ですかそうですか」ブス-

姫神「じゃあ抱きしめてあげようか?」

上条「違うそうじゃない」

姫神「でも。哀れ。抱きしめてあげたくなっちゃうほど哀れ。」

上条「…なんだろな、何故か白髪の赤目な知り合いを思い出した」

姫神「…ちょっとの特徴だけでもすごいビジュアルとわかる知り合いだね」






五和「あーばよー!とっつあーん!」フワフワ

黄泉川「くっそー!まさかアドバルーンに乗って逃げるとは!お前どこのルパンじゃんよ!!」




140 ◆3rfPz4lVbmKs2017/02/26(日) 00:43:26.22D2dtQ/df0 (5/5)

今回はここまでどすえ


141以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 02:48:08.42uZ2IuS5zo (1/1)

乙、甘々で素敵


142以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 10:51:53.78p5wy38EDo (1/1)

おつ


143以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 12:27:22.06JxVJNedK0 (1/1)

ここ最近原作読んでなかったけど、美琴ちゃんそんな感じになってんのね…


144以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/26(日) 19:07:06.01YqBpGLhqO (1/1)

姫神と一緒だと上条さんも平和に過ごせてるな~


145 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/05(日) 22:16:10.37IBNawDJd0 (1/28)


姫神「あ。あとそれとって。」

上条「っと。コレでいいか?」

姫神「うん。これで全部。」

上条「なあ…結構買うけど大丈夫か姫神?コレ全部で3000円ぐらいしてるぞ?」

姫神「大丈夫。遠慮しなくていいよ。私の一週間分も買ってるから。」

上条「それでも高くないか?」

姫神「え?普通。自炊用の食料を買い溜めする時の買い物って大体このくらいだと思ってたけど…」

上条「でももやしまみれなら2000円いかないんですよ?!」

姫神「うん。もやしのみで人は生きるに非ずだから。今日は。もやし使わないから。」

上条「あ、そうだったな」

上条「そう、久しぶりに今日はもやしじゃない…!」

姫神「…ここまでしつこく。もやしネタプッシュしてくるあたり。本当に『もやしがこっちにくるよう!』になってたんだね。」



・・・・。




146以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:21:24.55IBNawDJd0 (2/28)


姫神「大丈夫?重くない?三つも重いの持ってくれてるけど。」テクテク

上条「平気平気」テクテク

姫神「すごいね。さすが男の子。」

上条「鍛えてますから」シュッ

上条「…いや、『鍛えられてる』か?不本意にな!ああチクショウ!」

姫神「ふふ…うん。君は。いつも誰かの為に走ってきたもんね。」

上条「自分のためだよ自分のため」

姫神「自分?」

上条「俺が誰かを助けるのは『俺が助けたいから』って気持ちでやってるから…」

上条「目の前に、とんでもない悲劇に涙を湛えて我慢してる奴がいるのが許せないからっていうか、」

姫神「…」

上条「だって、もし姫神の目の前にさ…って何で微笑んでるんだよ」

姫神「べつに?」フフ

上条「そんなに優しく笑ってるのに別にって事はないだろ」

姫神「別に?『きっと。そういうところが。上条くんの良い所なんだろうなぁ』って思っただけ。」ニコ...





147以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:21:53.03IBNawDJd0 (3/28)


~姫神宅前~


姫神「ちょっと片付けと着替えしたいから。5分だけ待って欲しい。」

上条「はいはい」

姫神「あ。買い物袋は預かる」

上条「さんきゅ」




148以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:22:47.79IBNawDJd0 (4/28)



ばたむ。


姫神「ふぅ。」

姫神(えっと。とりあえず下着の上下だけは揃えておきたい。)ヌギヌギ

姫神(万が一。万が一という事も!あるかもしれないから!)

姫神(そして洗濯物は隠して…軽く整理だけ。)

姫神(ふぅ…人なんて来ないけど。普段から綺麗にしておいてよかった。)


姫神(ふぅ。よし。呼ぼう)





149以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:23:35.93IBNawDJd0 (5/28)



かちゃ。



姫神「上条くん。」ヒョコ

上条「お、もういいか?」

姫神「うん。お待たせ。もういいよ」

上条「じゃ、お邪魔するな」

姫神「うん。いらっしゃい」

上条「あ、姫神」

姫神「? なぁに?」




上条「その白いふわふわセーター似合ってるな」

姫神「そう?ありがとう。」ニコ



・・・。





150以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:31:37.78IBNawDJd0 (6/28)



~姫神s'キッチン~


上条(E:エプロン)「ハイ!姫神さんのー三分間クッキングー」チパチパ

姫神(E:エプロン)「ごめん。三分では無理」

上条「わかってるって。で、今夜のメニューは?上条さんもお手伝いしますのことよ」

姫神「うん。今夜のメニューは」

姫神「ブリ大根と。」

上条「うんうん」

姫神「湯豆腐(白菜の梅あん乗せ)と」

上条「ほうほう」

姫神「胡瓜とワカメの酢の物。」

上条「おー」

姫神「大葉とひじきと天かすの混ぜごはん。」

上条「お?」

姫神「ウズラの茹で卵入り肉団子を作ります」

上条「結構作りますね!?」

姫神「それは仕方ない。上条くんに美味しい物を食べさせてあげたいからはりきってしまった」

上条「ありがてぇ…!」

姫神「美味しく作るから。いっぱい食べてね?」ニコ

上条「おう!」

上条「いやもう、なんかありがたすぎて上条さん涙出てきたよ」








151以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:34:15.56IBNawDJd0 (7/28)


姫神「まずはブリ大根から。」

姫神「じゃあ私。大根の方やるから上条くんにはブリの方をお願いしてもいい?」

上条「任せろ!」


・・・。



上条「アラの両面に塩を振ってと 」?

姫神「あ。上条くん。」

上条「んー?」

姫神「上条くんは。大根は三日月形と輪切り。どっちがいい?」ショリショリ

上条「んー…どっちかっていうと三日月かな」

姫神「わかった。」ショリショリ

上条「ん?皮は捨てないのか?」

姫神「うん。厚めに剥いてキンピラとか浅漬けにするの。」

上条「へー…皮にそんな使い方あったのか…」

姫神「うん。上手にやれば美味しい。おすすめ。」






152以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:36:41.58IBNawDJd0 (8/28)


姫神「上条くん。お豆腐用の白菜を煮ておいて欲しい。」

上条「了解!」

姫神「あとは…うん。そろそろ酢の物を作る。」


・・・・・。


姫神「おにく。ころころ。と。」

上条「姫神ー、梅あん出来たぞ」

姫神「ありがとう。」


・・・・。





153以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:38:07.42IBNawDJd0 (9/28)




上条「ふー…もうコレで全部だな!」

姫神「うん。完成。全部机に持っていって」

上条「はいよー」




154以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:42:09.55IBNawDJd0 (10/28)



上条「ウマそー…なんかこういうご飯は久しぶりだなぁ…」ホロリ

姫神「おかわりもあるから。たんとお食べ。」

上条「ありがてぇありがてぇ」

姫神「それじゃ。」



上条姫神「「いただきます。」」

?





            \「ゥンまああ~いっ」/


155以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:46:41.43IBNawDJd0 (11/28)



~その頃の上条さんち~


オティヌス「んー…!このピザのチーズのもちもち感…!」モチモチ

オティヌス「そして、客人が持ってきた土産のワインをいただきながら夜景を見る…」クピクピ

オティヌス「うむうむ。美味だな。神的にもこの供物には大満足だ」



レッサー「ヒェーヒェッヒェッ!御満足いただけたようですね!」モミテモミテ

バードウェイ「なんだその不愉快な笑い方は」




156以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:48:43.91IBNawDJd0 (12/28)



インデックス「はぐはぐはぐ!おいひーんだよ!久しぶりにもやし以外の物を口にしたかも!」

スフィンクス「なーお!なーお!」

オティヌス「はぁ…できればもやしは向こう10年は口にしたくないものだな」



レッサー「極貧すぎやしませんかね、上条さんち」ヒソヒソ

バードウェイ(バイトでも紹介してやるべきか)





157以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:51:20.55IBNawDJd0 (13/28)


オティヌス「しかし…ピザも美味いがコレも…ふむ。中々なワインだな」クピ

バードウェイ「フン、一本五万程するブルゴーニュ・ワインだぞ?これで不味いとか抜かしたら瓶で貴様をホームランしてやるところだ」

オティヌス「…まぁどちらかと言えばイタリアワインのフルボディタイプのが好みなんだが」クピクピ

バードウェイ「何?不味いだと?」

オティヌス「別に不味いとは言ってないだろう人間。好みの話だ」

バードウェイ「というか魔神、貴様本当にちゃんと味の違いがわかるのか?」

オティヌス「フン、当たり前だ。酒の呑めぬ齢の小娘が何を言うか」クピ-




158以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:53:45.80IBNawDJd0 (14/28)


バードウェイ「そういう事を抜かす大人の大半は酒の細かい違いなどわからんものだがな」

バードウェイ「基本的にそこそこ高い、好みの味のモノを出してやれば産地だの造り主だの製造年だのに関わらず満足する」

オティヌス「ならお前の言うそいつらの舌は二流か三流だな。真の一流の舌は安酒には誤魔化されんよ」

バードウェイ「ほーう。なら貴様はわかると?」

オティヌス「当たり前だ」

バードウェイ「ならそのワインの産地や製造年を当ててみろ。できるものならな」

オティヌス「いいだろう。……フム…」クル..クル...




159以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:55:06.18IBNawDJd0 (15/28)


オティヌス「…花を思わせる華やかな芳香を放ち、しっかりした果実味と繊細さのバランスに優れた官能的な味わい…」

オティヌス「ジョルジュ・ルーミエが造ったシャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ 。…1999年だな」クピ

バードウェイ「…適当言ってないだろうな?」

オティヌス「それを用意させた奴に聞いて答え合わせしてみろ」クピ

バードウェイ「チッ」ピッ

バードウェイ「……ああマークか?魔神懐柔用の土産として用意したワインの作り手、製造年、商品名を答えろ」

バードウェイ「…」

レッサー「…」ゴクリ

インデックス「…」モグモグ

バードウェイ「…わかった。」ピッ



バードウェイ「…ちっ、正解だ」

オティヌス「だから言っただろ」クピ




160以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:57:56.05IBNawDJd0 (16/28)


バードウェイ「ふん!大体、酒なんて苦いのばっかりじゃないか。そんな物をありがたがる大人が私には理解できんな」

オティヌス「別に甘い酒もたくさんあるがな…ま、」

オティヌス「お前が”酒”と”酒を嗜む者”を語るには齢も経験も圧倒的に足りんのだよ」

オティヌス「エール、ワイン、蒸留酒…たくさん味わって美味さと奥深さの片鱗を知り、酒での失敗を十、二十としてから語るんだな」

オティヌス「”酒”を語るのはそれからだ”お嬢さん”」フフン

バードウェイ「…フン!」


レッサー(どーでもいいですけど彼女がここで『私はカクテル派だ!シンデレラ派だ!』とか言わなくて良かったですね)






161以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 22:59:43.34IBNawDJd0 (17/28)


レッサー「ん?」

レッサー「おんやぁ?ふとベッドの方を見てみたら上条さんが普段使ってると思しき毛布発見!」

レッサー「あれ!?ひょっとしてこれを股間にクチュクチュしっかり擦り付けたら後で上条さんも『あ…あの時ベッドで嗅いだレッサーちゃんの[ピーーー]の香り…?レッサー、まさかコレで自分を慰めて…?』」

レッサー「そして『レッサーちゃんと付き合いたい!そのためにイギリスに尽くすぜ!』となるんじゃないですかね!」

インデックス「100%ならないに300£なんだよ」モキュモキュ

バードウェイ「『気持ち悪い』に300?だ」

オティヌス「はぁ…オイ、お前らいい加減そろそろ本題に入れ」




162以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:00:17.35IBNawDJd0 (18/28)


オティヌス「で?突然土産を持って訪ねてきて何の用だ貴様らは」モキュモキュ

レッサー「いやー単刀直入に言いますとですね、上条さんにまたちょっと魔術結社との抗争に手助けしていただきたくてですね!ハイ!」

オティヌス「なるほど」

レッサー「で、上条さんはいつお戻りに?」

オティヌス「さあなぁ…」

オティヌス(またあいつをむざむざと要らん面倒な事に首をツッコませるのもな)

レッサー「さあなぁ、とは?」

オティヌス「…」




163以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:01:40.47IBNawDJd0 (19/28)


オティヌス(あいつは『俺にできる事なら!』『俺が助けないとそいつらが泣くんだろ!だったら助ける!』とか言うのだろう)

オティヌス(そして死地へ赴いていくのだろう)

オティヌス(…なら、あえて伝えぬべきだろうか)

オティヌス(まぁ伝えずに後で知ったら相当怒るだろうが)

オティヌス(だが…このまま奴が他人を救い続け、そのお人好しを利用され続ければ自分の人生の選択の幅はかなり狭くなるだろう)

オティヌス(具体的にはただでさえ既に危ない進級、進学、将来の就職先とか。)

オティヌス(そういう十代の大事な積み重ねの時にボタンのかけ違いが起きたら人生は大きく変わる)

オティヌス(平凡に生きる道、危険な世界で生きる道…それらのどれを選択するかすら選べなくなってしまう)

オティヌス(もし奴が望むならいっそ魔術結社に入って傭兵になり、世界を渡り歩いて行く人生も有りだろう)

オティヌス(だがあいつもそれは望んでないだろう)

オティヌス(あいつが人生の選択をしなきゃいけなくなるにはまだ早すぎる。)

オティヌス(キチンと自分の世界で生きて、それからどんな選択をするかを選んで欲しい)

オティヌス(きっと。あいつに必要なのは充分なモラトリアムだろうと思う)


オティヌス(…仕方ない。後で怒られるだろうが…私が泥を被るか)





164以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:04:53.99IBNawDJd0 (20/28)


オティヌス「いやな、さっきあいつから連絡があって今日は女の所に転がり込んで飯を食ってくると言っていてな」

レッサー「なぬぅうううう!!?」ガタッ

バードウェイ「はぁああああ!?」ガタッ

オティヌス「今は携帯も繋がらんし…」

オティヌス「しばらくの期間は家にも帰らんのじゃないか?」

レッサー「なんですとっ!?」


インデックス(絶対嘘なんだよ)ハグハグ

インデックス(けどまたとうまが面倒事に関わって危ない目にあうのもイヤだから黙ってるんだよ)ハグハグ

インデックス(スフィンクスも『シー!』だよ『シー!』)

スフィンクス「なーん」





165以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:06:59.61IBNawDJd0 (21/28)


レッサー「ちょ、お泊まり!?それ本当なっ、ちょっ、どういう事ですか!?私というきゃわいー彼女がありながら!?」

バードウェイ「お前は黙れ!くそ、ふざけるな!一体どこの女狐が私のお兄c…」

レッサー「えっ?」

インデックス「えっ?」

オティヌス「ほう」

バードウェイ「…」




166以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:11:22.74IBNawDJd0 (22/28)


バードウェイ「あーゴホン」

バードウェイ「まぁ奴も年頃だし仕方ないな!よし、撤収!」ガタッ

レッサー「ちょっ!誤魔化されませんよ!?」ガシッ

バードウェイ「なんの話だ?協力を得られないならさっさと諦めて帰るべきだろう」

レッサー「いやいやいや!貴女もですか!貴女もなんですか!?ダメですいけませんお姉さん許しませんよ!?」

バードウェイ「黙れ」

レッサー「わかりました!じゃあ探しましょうよ!彼の携帯に鬼電するとか!その女の所とやらを聞くとか!」

オティヌス「フゥウンヌッ!」ドコシャッ!

インデックス「あ゛ー!!とうまに買ってもらった私のけーたいデンワーが!!?」

オティヌス「大変だ!安物電化製品だからいきなり爆発したぞ!コレではもう確認しようがないぞー!困ったなー!(棒)」

レッサー「きっさまぁあああー!!?」







167以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:25:44.53IBNawDJd0 (23/28)


レッサー「テラわざとじゃないですか!どーしてくれんですか!」

オティヌス「まぁ結論としてこうなってしまったのだから仕方ないな。とっとと帰れ!」

レッサー「なにをををを!!?だったらピザ代返してくださいよぉ!」

オティヌス「バカめ!ウチにそんな金があると思うか!?」

レッサー「じゃあ上条さん呼んで下さいよ!」

オティヌス「無理だ」モグモグモグモグ

レッサー「せめてムカつくドヤ顔でピザ食うのやめてくださいよ!」

オティヌス「むぅうう~るるるるりりどぅああ~☆」ムッチャッムッチャッ

レッサー「ムカつくぅううう!!ちょっと貴女もなんか言ってやってくださいよ!また”主神の槍”レプリカでも出してブッ飛ばしてやってください!」

バードウェイ「無理だ。ほら、早く帰るぞ」

レッサー「ムキィいいいい!!」




168以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:40:41.03IBNawDJd0 (24/28)


~そして姫神さんち~


上条「げふー…あー美味しかったー…!」

姫神「ふふ。お粗末さま。」

姫神「…あ。上条くんも一緒に作ってくれたからコレは言っちゃいけなかったね」

上条「別にいいって」

姫神「…」

姫神(そういえば。あとちょっとで完全下校時刻。)

姫神(このままその時間になれば。今制服姿の上条くんは帰れなくなる。)

姫神(…あれ?じゃあもし。このまま帰れなかったら…?)

姫神「…」

上条「ふー…ちょっと休憩」ゴロ

姫神(上条くんはそれに気づいてない。)

姫神(…よし。引き留め作戦開始。)






169以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:47:33.21IBNawDJd0 (25/28)


姫神「あれ?上条くん。ちょっと耳を見せて?」

上条「へ?」

姫神「いいから」

上条「お、おう」

姫神「やっぱり。…ちょっと。汚れてるよね」

上条「え、マジ?帰ったら耳掃除しよ…」

姫神「大丈夫。それには及ばない。」

上条「え?」

姫神「…確か。この辺に」ゴソゴソ

姫神「あった。」つJ

上条「貸してくれんの?」

姫神「ううん。だめ。貸さない。」

上条「ええ?じゃあなんで出したんだよ」





姫神「それは。私がやってあげるから」

上条「…なんですと?」







170以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:49:11.37IBNawDJd0 (26/28)


姫神「よいしょ。」

姫神「ほら。おひざ。ここに来て?」ピタピタ

上条「いやしかしですね」

姫神「ヘイ。かむひあ。」ペシペシ

上条「えー…と、じゃあその、」

姫神「…上条くんは。私の事。…きらい……?」ウルッ

上条「お邪魔しまーす!」

姫神「うん。どうぞ。お邪魔されます」ニコッ




171以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:52:17.91IBNawDJd0 (27/28)


姫神「~♪」カリコリカリコリ

上条「おお…なんだろ、そんな記憶はないのになんだかすごく懐かしい感じがしますのことよ」

姫神「? 君のお母さんは。耳掃除やってくれなかったの?」

上条「…さあなぁ」

姫神「?」

上条「なんでもない」

姫神「…そう。」




172以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:52:43.81MO5xeBQYo (1/1)

家の中でする恋人らしいことの定番よね


173以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/05(日) 23:55:34.84IBNawDJd0 (28/28)



姫神「…」カリコリ

姫神(別に普通に綺麗だから耳掃除やる必要無い。けど。時間稼ぎはめいっぱいしようと思う。)

姫神「…結構。汚れてるね。」

上条「マジかー…一昨日やったばっかなのに」

姫神「これは。念入りにやるべきだね。」

上条「頼んでいいか?」

姫神「うん。任せて。綺麗にしてあげるね。」

上条「ありがとな」





姫神「~♪」カリコリ

上条「あー気持ちー」





174以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/06(月) 00:00:40.25LUzNu2UZ0 (1/2)



・・・・。



姫神「…」コリコリ

上条(なんかあったかくて安らぐな…)

姫神「…」

姫神(3。)

上条「…」ウツラウツラ

姫神(2。)

上条「…zz」

姫神(1。)

上条「おとと…」

姫神(ハイ。上条くんはもう今日帰れないー)ニヤリ







175 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/06(月) 00:06:02.94LUzNu2UZ0 (2/2)

眠いから今日はここまで。


176以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/06(月) 00:07:47.37hKuSOjB9o (1/1)


姫神ちゃんの新妻感よ


177以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/06(月) 09:24:10.17w5CzoZqo0 (1/1)

姫神さんたら意外と策士


178以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/06(月) 15:46:47.78kI4VWUBsO (1/1)

この姫神はデキる女やね


179 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/17(金) 00:27:33.29j+Q4kT1a0 (1/36)


~本来なら上条当麻が姫神宅からの帰宅途中に通るはずだった路地裏~


バン!バンバン!


サンジェルマンα「撃て!撃て撃て!」

サンジェルマンβ「ふふ…さあ、”シャンボール”の恐ろしさを知るがいい!」

サンジェルマンγ「ははははははは!!」




土御門「おっと、危ねぇな」サッ

海原「あんまり顔を出さないでください。彼等にこっちに侵攻されたら終わりなんですから」





180以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:30:25.80j+Q4kT1a0 (2/36)


土御門「チッ、しかしツいてないな」カチャ

海原「どうしました?今更」

土御門「雲川に『そろそろ助けてやった借りを返せ』と言われてダイヤノイド襲撃犯を捕らえに来たらいきなりその敵は”増え”出して」

土御門「同様に組織のバックアップも金も身分証もないお前もその”仕事”を引き受けていて合流」

土御門「そして気づいたらこの路地裏に追い込まれてた…残弾ゼロの状態でな」

海原「絶望的ですね。今日は金星の光が届かないので自分も”槍”は使えないんですよ」

土御門「結標に連絡はついたのか?」




海原「ええつきました。『御愁傷様。あなた達のこと嫌いじゃなかったわ』と」

土御門「あのクソアマ…交渉材料の美山写影や加納神華の写真集が報酬じゃご不満だってのか」





181以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:31:16.17j+Q4kT1a0 (3/36)


海原「助けて欲しければ彼等と遊ぶ権利、及び使用済みリコーダーを寄越せと」

土御門「『手に入れてやるからさっさと来い』と言っとけ」

海原「承知しました。…しかし本当厄介ですね『サンジェルマン・ウイルス』は」

土御門「ああ。”感染”させれば第二位のように”自分”を量産できる炭素の魔術師、か」

土御門「ウイルスの感染源…丸薬は”木原”の唯一が持ってたんじゃなかったか」

海原「危険物質の流出、情報漏洩、悪党復活はよくあることですよ。往々にしてね」




182以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:32:42.10j+Q4kT1a0 (4/36)


サンジェルマンθ「ふふふふ」

サンジェルマンη「ははは」

サンジェルマンι「もう降参かね?」

サンジェルマンλ「ならそろそろ終わりにしようじゃあないか!」


土御門「ったく、本当に厄介だ。幻想殺し達はどうやってあいつに勝ったんだか」

海原「『助けてカブトムシさん!』とでも叫びますか?都市伝説通りなら助かるかもしれませんよ?」

土御門「ヒーローを呼んで助かるのは空想の世界だけだ」

海原「『助けてカブトムシさん!』」

土御門「どこかの誰かが言ってたぞ。『人間、何かに縋るようになったら終わりだ』ってな」




183以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:34:20.75j+Q4kT1a0 (5/36)



「そうか。ちなみにカブトムシでなくて忍者だが構わないか?」


土御門「チッ、もう来やがっ、」


近江「安心しろ。私は味方だ。私も討伐任務を受けている」シュタ 

土御門「…」

海原「…ピンクのチアリーダー姿ににランドセル背負った小学生ぐらいの女の子が頭上の窓から降って来ましたね」

土御門「…オレはカブトムシにも小学生にも、忍者にだって助けを呼んだ覚えはないんだが」

近江「言っておくが、これでも30代だ」




184以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:37:06.73j+Q4kT1a0 (6/36)


土御門「…この戦況をひっくり返せるくらいには戦えるんだろうな?」

近江「でなければ手を貸しには来ない」

土御門「名前は」

近江「近江手裏(おうみしゅり)。甲賀者」

近江「異能の力を参考にし、『もう限界』という言葉から甲賀を解放するためにこの街へ来た者だ」

土御門「…諦めない根性は買ってやる…足を引っ張るなよ」





土御門「いくぞ」つ折鶴

近江「ああ」つクナイ

海原「はい」




185以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:38:15.22j+Q4kT1a0 (7/36)


~姫神さんち~


姫神「ところで上条くん」カリコリ

上条「んー…?」

姫神「もう完全下刻時間過ぎちゃったけど大丈夫?」

上条「…」

上条「…あ゛っ!!?」ガバッ

上条「う、うわぁ!!しまった!忘れてた!!」

姫神「ごめんなさい。迂闊だった。私がもっと早く気づいていればー。(棒)」




186以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:41:44.10j+Q4kT1a0 (8/36)


上条「うわぁ…不幸だぁー!どうしよ、今日このままうろついてたら確実に補導されて…」

姫神「下手すれば。内申点に響くね。」ニッコリ

上条「うわぁぁああ!!言わないで!?言わないでください姫神さんやぁ!!!」

姫神「しかも。上条くんは普段から休んでばっかりだし。」

姫神「成績も…目も当てられないし…」

上条「ひぃいい!!」

姫神「ほぼ。確実に。来年は私の後輩になるね。」

上条「うわぁああ!!やだぁああああ!!!イヤだイヤですイヤ過ぎるぅ!!」





187以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:44:55.41j+Q4kT1a0 (9/36)



姫神「でも安心して。それはこのままノコノコ帰宅しようとした場合。」

上条「へ?…まさか姫神の服を借りて女装して帰るとかか…?」

姫神「何故そんな思考に陥ったかわからないんだけど」

上条「え?だって他になんかあるか?」

姫神「やっぱり…上条くんはへんたいさん?」

上条「ち、違う!」




188以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:45:41.25j+Q4kT1a0 (10/36)




姫神「あのね。普通に今日は私の家にお泊まりすればいい。」

上条「なん…だと…?」






189以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:47:18.98j+Q4kT1a0 (11/36)


上条「えーと、気持ちはその、嬉しいけどさ、その」

姫神「大丈夫だよ。私は構わないからゆっくりしていって。」ガシッ

上条「でも俺、着替えとか」

姫神「学園都市製の乾燥アイロンがけ機能つき洗濯機がウチにあるから大丈夫だよ。」

上条「いや制服類もそうだけどシャツとかパンツとか」

姫神「大丈夫。私が下のコンビニで買ってきてあげる。私は私服だから」

上条「寝るとこないし…」

姫神「大丈夫。お客さん用の毛布あるし。なんとかなるから。」

上条「でもここ、女子寮だぞ?明日の朝とか学校行く時に誰かに見つかったら」

姫神「大丈夫。女の子の部屋から男の子も出てくる事は結構日常茶飯事だから。誰も告げ口しないよ。」

上条「明日のインデックス達のお昼用意してやらないといけないし…」

姫神「大丈夫。明日。私が上条くんちにデリバリー頼んであげる。」

上条「…」





姫神「それとも。そんなにダブりたい?」

上条「イヤす!!!!」



190以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:49:31.09j+Q4kT1a0 (12/36)



姫神「そうだよね。じゃ。他に。何か懸念事項は…ある?」ニコッ...

上条「あっ、もう大丈夫ですハイ」

姫神「うん。じゃあ私。上条くんの洗面所用品とか。パンツとか買ってくるから」

上条「あっハイ」

姫神「あ。アイスクリームとか。買ってきたら食べる?」

上条「いやでも金が」

姫神「安心して。今日は全部私の奢りだから」

上条「マジで?あっ、じゃあ…雪見大福で。」

姫神「うん。わかった。それじゃ寛いでてね」






191以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:53:00.97j+Q4kT1a0 (13/36)




ガチャ…バタン。



上条「いってらっしゃーい…」

上条「…」



上条(なんだこの猛烈な敗北感はーーーッ!?)ガクゥッ!







192以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 00:58:57.60j+Q4kT1a0 (14/36)


上条(えええ!!?ていうか上条さん奢られすぎじゃないか!?なんか申し訳なくなってきたぞ!?)

上条(アレ!?確か当初は俺が姫神に奢るって話だったよな!?アレ!?)

上条(どうしてこうなった!?)

上条(うわぁあああ!!なんか自分がすげー情けなくなってきたぁああ!!)ゴロゴロゴロゴロ




193以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:03:01.95j+Q4kT1a0 (15/36)


~コンビニ~



姫神(ふふ。勝った。)どーん





姫神(別に。今日すぐに上条くんとどうこうなりたいわけではないけど。)

姫神…ただ。こうやって学校以外で彼と一緒に時間を過ごしてみたかった。)



姫神「…あ。ぱんつ。コレしかない」




194以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:04:48.61j+Q4kT1a0 (16/36)


・・・・・。




姫神「ただいま。」

上条「おかえり。あ、勝手にやって悪いけど風呂沸かしといたから」

姫神「おお。ありがとう。上条くん気が利いてるね。」

上条「良かったら先入ってくれ。俺インデックスにメール打つから」

姫神「うん。わかった。」








195以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:06:34.88j+Q4kT1a0 (17/36)





姫神「…覗いちゃ。ダメだよ?」

上条「しないって!」







196以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:07:21.50j+Q4kT1a0 (18/36)


シャワー…




姫神「…」


姫神(今更ながら。こうなるようにやっておきながら。)




姫神(私。今すごく心臓が爆発しそう)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ






197以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:11:59.44j+Q4kT1a0 (19/36)



姫神(そう。今。私の部屋に上条くんがいる。////)ドッドッドッドッ

姫神(ちょっとこのドアを開けたらいる。)ドッドッドッドッ

姫神(しかも。お泊まり。更に『先にシャワー浴びてこいよ』的な発言)ドッドッドッドッドッドッドッドッ

姫神(別にさっきの上条くんの発言にそんな意図はなかったと思うけど。)

姫神(うん。一旦落ち着こう。私。平常心。平常心。)

姫神「…」

姫神(一応洗っとこう。念のために。いつも以上に隅々まで。)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ







198以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:14:22.40j+Q4kT1a0 (20/36)


・・・・・。

姫神(ふぅ…。いいお湯だった。)ホカホカ

姫神「…あ。」

姫神(しまった。うっかり洗面所に乾いてるタオルがもうないのを忘れてた。)

姫神「…」

姫神(大丈夫…だよね?たぶん…)



姫神「…上条くん!ちょっと!」








199以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:16:10.17j+Q4kT1a0 (21/36)


<「上条くん!」

上条「?」


上条「どうしたー?」

姫神「…」ヒョコ

姫神「ごめん。上条くん。そこのタンスの…真ん中の引き出しからタオルをとって欲しい。」

上条「え?ああタオル忘れたのか?」

姫神「うん。うっかり。」

上条「わかった。ちょっと待っててな」



姫神「…念のために言うけど。私。今。裸だから。渡す時もこっちに来ちゃダメだよ?」

上条「いやわかってるって!」




200以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:17:30.62j+Q4kT1a0 (22/36)


上条「…」ゴソゴソ

上条「…これか」



上条「姫神!お待たせ。これでいいか?」

姫神「うん。ありがとう」


上条「どういt」チラッ




姫神(全裸)「…」

上条「おっふ!?///」








201以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:18:41.16j+Q4kT1a0 (23/36)



上条(うわぁあああ!!?鏡に反射してすっぽんぽんな姫神さんが見えてるぅーっ!!!?///)


姫神(全裸)「ふぅ…」フキフキ



上条(うーわ!うーわ!姫神さんの!!!姫神さんな部分が!!?)


姫神「あ。枝毛。」


上条(って何ガン見してんだ俺!!!///)







202以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:21:30.18j+Q4kT1a0 (24/36)


姫神「…」フニョフニョ

姫神(むー。もう少しスタイル良くなったらな…)



上条(うわぁ!うわぁ!しかもアレか!姫神の位置からじゃ鏡で見られてるってわかんないのか!)

上条(うわぁあああありがとうございます!!)ビシッ





203以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:24:35.46j+Q4kT1a0 (25/36)



・・・・。



姫神「お待たせ。次どうぞ」

上条「ありがとうございました…!」

姫神「…?」



姫神(なんのことだろ。)?





204以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:27:18.91j+Q4kT1a0 (26/36)



・・・。




上条「…」チャプン

上条(なんだろ?風呂場そのものがいい匂いしてるな)クンクン

上条(女の子の家だからか?)

上条(いや俺んちだって女の子いるけど…男がいるかいないかでこうも変わるもんなのか?)

上条(…いつも姫神はここで身体洗ってるんだよな…)

上条「…」


上条「…//」





205以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:28:07.42j+Q4kT1a0 (27/36)



上条(…そういやさっきまでこのお湯に姫神入ってたんだよな…)

上条「…」

上条(さっきのアレが…このお湯にin…)

上条「…////」

上条「…」



上条「…熱膨張って知ってるか?」キリッ

上条「今、俺の一部で起きてる現象だぜ?」キリッ





206以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:30:28.27j+Q4kT1a0 (28/36)


・・・。


上条「ーーーーーーーーで、置かれてた着替えが」




上条「この『風林火山』と書かれた真っ赤なボクサーパンツと」

上条「白地に『毘』って胸元に書かれたシャツ」

上条「…」



上条「…えっ、何?今の俺、上が上杉謙信で下が武田信玄ってこと?」

上条(姫神さん!!センス!!センスおかしくないでせうか!?)





姫神(もうアレしかなかったから買ってきたけど。…上条くんも明日1日だけだし大丈夫、…だよね?)





207以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:31:35.81j+Q4kT1a0 (29/36)




上条「上がりましたー」

姫神「ん。アイス。食べる?」

上条「おっ、食う食う」





208以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:35:11.41j+Q4kT1a0 (30/36)


TV『俺の歌を聞きやがれェ!』

TV『「最強!」「最強!」「最強!」』

TV『エステル「最強!最強!」』

TV『オマエのLOVEのベクトルは俺のモンだ!』

TV『曲はデビュー曲、『99.9%Noisy』!』


上条「あいつ頑張ってるなぁ…」モグモグ

姫神「Mステ出るぐらい人気あるって。すごいよね」モグモグ





209以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:37:22.71j+Q4kT1a0 (31/36)



上条(…なんか、こうやって一緒にアイス食いながらテレビ見てると)

姫神「あ。雪見大福。1個もらってもいい?私のもあげるから。」

上条「おう。あーん」

姫神「あむ。」パク


上条(こういうのが幸せなのかなって思う)モグモグ





210以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:40:46.11j+Q4kT1a0 (32/36)




姫神「ふぁ…」

上条「そろそろ寝るか?」

姫神「うん…そうする。」ウトウト




211以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:47:06.40j+Q4kT1a0 (33/36)


姫神「はい。毛布。」つ

上条「さんきゅ」

上条「よいしょ、」

姫神「…で。君はどこに行こうとしてるのかな。」ガシッ

上条「え?お風呂場だけど?」キョトン?

姫神「…ごめん。私には何故上条くんが『は?当たり前だろ?』フェイスをしているのかわからない。」




212以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 01:56:34.13j+Q4kT1a0 (34/36)


上条「いやいや…だって一緒の布団使うわけにもいかないし、俺自身が我慢できなくならないようにするためってのもあるし」

姫神「ちょっと。何を言ってるのかわからない。」

上条「お前な!俺が狼になって姫神を襲ったらどうするんだよ!」

姫神「自制して。出来ないわけないでしょう?」

上条「…」

姫神「どうして。黙るの。」

上条「いやだってさ、普段抑圧してる上条さんの眠れるドラゴンがいつ目を覚ますかわからないだろ?」ドヤッ

姫神「大丈夫。君のはせいぜいマムシ。」グッ





姫神「…ごめん。わかったから泣きそうな顔をやめてほしい。君のはドラゴン。」

上条「泣いてないやい」


213以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 02:07:48.67j+Q4kT1a0 (35/36)


上条「大体、見た事ないだろ俺のドラゴン!見てもないのに語るなよな!」

姫神「うん。ごめん。」


姫神(…さっき。実は君がお風呂上がった時に鏡に反射してたのをチラッと見てしまった事は黙っていよう)



上条「まぁ冗談はこの辺にして。さっき『なんとかなる』とか言ってたけど姫神はどうするつもりだったんだ?」

姫神「別に普通に。私のベッドの隣の。そこの床に寝てもらおうと思ってた。」

上条「でも姫神の隣とか…緊張とかするし」

姫神「…わかった。もう面倒くさいし眠たいから。こうしよう」




姫神「床で寝るかベランダで寝るかどちらがいい?」

上条「床で!!!!」





214 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/17(金) 02:08:28.60j+Q4kT1a0 (36/36)

今回はここまで。


215以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 09:13:28.405A8PO7Nv0 (1/1)

まぁ上やんが本気出したら、眠れるドラゴンが追加で7~8体暴れ回るからな…


216以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 09:21:38.63c1TZdZi30 (1/1)

え?上条さんが眠れるドラゴンで姫神に八穴同時責めするだって?(難聴)


217以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 16:14:15.47ubFWs3250 (1/1)

>>216

お前wwwwwww


218以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/17(金) 19:15:04.94aFUqt80AO (1/1)

申し訳ないが耳孔や眼孔NG


219以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/18(土) 12:16:35.85ZWTf5MyHo (1/1)

申し訳ないがルーマニア日本人女子大生の話はNG


220 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/25(土) 20:41:48.46j1DC2tiV0 (1/23)



姫神「うん。じゃあそんな感じで。」

上条「こんな寒空の下でベランダが選択肢に出る姫神に戦慄するわ」

姫神「…」

姫神「それじゃ。」

姫神「私のベッドで一緒に寝るか。ベランダかって言ったら。どっちにしたのかな」ゴニョゴニョ

上条「え?何か言ったか?」

姫神「なんでも。なんでもない。」ワタワタ

上条「そうか?」

姫神「…」




221以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:43:20.64j1DC2tiV0 (2/23)



・・・・。



上条「ん……」ムクッ

上条「うー…さむっ…」

上条(やっぱ床だとちょっと冷えるよな…)

上条「…ん?」



姫神「スー…スー…」ハラリ

上条(んんんんんっ!?毛布めくれてる上に姫神さんの胸元がはだけてらっしゃるだとーっ!!?///)





222以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:46:16.16x2C7O/coo (1/1)

これはトラップだな


223以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:46:36.91j1DC2tiV0 (3/23)



上条(待てよ…まさかコレ、NOブラ?!姫神さん寝る時NOブラなのか!?)

上条(ダメだよ姫神!!寝る時もブラ着けないと胸の形崩れるらしいぜ!?///)

上条(つーか男と一晩と過ごすんだぞ!わかってんのか!?俺!!男だぞ!?)

上条(そんなな、無防備とかな、ダメなんだぞ!襲われても文句言えねぇーんだからな!!)

姫神「んん…」ハラリ

上条(更にはだけた!!?)ガーン!

上条(くっ、情熱を持て余す…!)




上条(くそぉおお!!こんな状態で寝られるかよぉおお!!)ギンギン

姫神「んー」スヤスヤ






224以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:50:59.59j1DC2tiV0 (4/23)


上条(待てよ?はだけたまんま放置だと風邪引くよな?)

上条(そしてここには俺しかいない…)

上条(…よし、胸元と毛布を直しておいてあげませう!!)

上条「…」

上条(ちがうからねコレ親切だからね)

上条(決して下心がないとは言えないけどそーいうんじゃないですからね!)

上条(そーっと、そーっと…)

上条(ぐひひひひ!!さあ毛布を捲って…)

上条(って何考えてんだ俺!これじゃあタダのHENTAIじゃないかっ!?)ペチンッ

上条(毛布!!毛布を直して!服もちょっと直して!!毛布かけてあげるだけ!!)




上条(よいしょ)ペラリ

姫神「ん…」

上条(あらやだ姫神さんたらヘソチラもはみパンもしてる!!?///)





225以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:53:52.40j1DC2tiV0 (5/23)



あられもない姿な姫神さん「あ…ん…」プルッ

上条(うぉおおお!!寝乱れバンザイ!!!)

上条(ワッショーイ!!ワッショーイ!!!)

上条(ひーひっひっひっ!!)

姫神「ん…?寒。」パチッ

上条「あっ」

姫神「…何してるの?」





226以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 20:57:54.92j1DC2tiV0 (6/23)



上条「えっ!?あっ、いや!?何でも?!何でも無いですハイッ!」

姫神「…」

姫神「なんでもなかったら。私の毛布を剥いだりとかしてないはずなんだけど」ジト

上条「ちがっ、誤解だ!別に襲おうとかしてないからな!?」

姫神「…服も。乱れてる。」ジト

上条「違う!俺じゃない!!姫神自身が寝ぼけてやったんだよ!!」

姫神「…」じー

上条「本当だって!上条さん、はだけてたから直してあげようとしただけだからね!」

姫神「…」ジトー

上条「…う、うう…」





227以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:01:56.56j1DC2tiV0 (7/23)


姫神「わかった。」ハァ

上条「ほっ」

姫神「上条くんを信用してあげる。」

上条「ははー!ありがとうございます!」

姫神「…」

姫神「…」ティコーン!

姫神「…でも。半分は信用しない。」

上条「あう」

姫神「だから。罰として。もし。本当に襲われても私もすぐ気づくように。」

姫神「私の指定する位置で寝て。…いい?」ズイ

上条「は、はい…」

上条(ベランダじゃないよな?)ドキドキ

姫神「男に二言は?」

上条「ありません!」ビシッ

姫神「ん。じゃあ…はい。」ポンポン

上条「ん?」

姫神「…その。また。はだけたら風邪ひいちゃうし。…その。」モジモジ





姫神「…隣。私のベッドのここ。……空いてるから。」ポンポン

上条「え?」







228以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:04:58.25j1DC2tiV0 (8/23)



上条「な、何言ってんだよ姫神…///」

姫神「…その。」

姫神「一緒に。寝て。信用してるから。もしまたはだけたら…そっと。君の手で。直して。」

上条「は、はぁ!?///」

姫神「…それに…寒いでしょう?」

上条「…へっ?」

姫神「床。寒かったはず。」

上条「それは、…まぁ」

姫神「…ベッド。あったかいよ?」

上条「う、あ…!」

上条(それは確かに魅力的ですがっ!)

姫神「私の体温も相まって。あったかい。もう寒くなくなるよ?」

上条(むしろそれ暑くなるんじゃ!?)


姫神「ほら。…おいで?」ポンポン

上条「あ…えーと、///」




229以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:07:42.62j1DC2tiV0 (9/23)


上条「それはちょっと恥ずかしいっていうか、ドキドキして止まらないっていうか、」

姫神「約束。したよね?『私の指定した位置で寝る』って。」

上条「そうだけども!!」

姫神「…男に二言は?」

上条「いや無いって言ったけど」

姫神「男に。二言は…?」

上条「…」













上条(…押し切られてしまった…)inベッド

姫神「ふふ…あったかい。」ニヘ





230以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:10:39.63apqzgUhCo (1/1)

ベッドそこ代われ


231以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:14:03.54j1DC2tiV0 (10/23)



上条(なんだなんだよなんですか)

上条(今日の姫神さん、押し強くね?)

上条(なんでかは知らないけど。)チラッ

姫神「…」

上条(うぉおおお!!今の上条さん、女の子と同衾してるるるる!!!)

上条(あれ!そういえば俺久しぶりのベッドじゃね!)

上条(すごいや足が伸ばせるよ!!あったかぅうういよ!!)

上条「…」チラッ

姫神「…」ジーッ

姫神「!」ピクンッ

姫神「…!///」フイッ


上条姫神((見てたのか…))

上条(姫神と)

姫神(上条くんと。)


上条姫神((こんなに近い…!))




姫神「…」ドキドキ

上条「…」ドキドキ




232以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:17:21.02j1DC2tiV0 (11/23)


上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」





姫神「…上条くん。寝た?」

上条「起きてるよ」




233以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:19:38.77j1DC2tiV0 (12/23)


姫神「…」

上条「…」

姫神「…あのね。あの時のこと。おぼえてる?」

上条「?」

姫神「三沢塾でのこと。」

上条「…ああ、おぼえてる」

姫神「…」

姫神「私ね…」

姫神「ずっと”魔法使い”になりたかった。」

上条「…そういえば、昔そんな事言ってたな。『私。魔法使い』って」

姫神「うん。」





234以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:21:26.74j1DC2tiV0 (13/23)


姫神「私は…なりたかった。」

姫神「救われない者さえ救ってみせて。」

姫神「見捨てられた者すら守ってみせて」

姫神「被害者も加害者も。」

姫神「既に亡くなった人すらも地獄の底から引きずりあげるような」

姫神「ルール無用で常識外れの絵本に出てくるような」



       ヒロイン
姫神「そんな…”魔法使い”に。」






235以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:22:52.86j1DC2tiV0 (14/23)


姫神「絶対に。誰に何を言われても。ずっと…そう思ってた。」

上条「…」

姫神「あの時。錬金術師アウレオルスと出会って。『ひょっとして。夢を叶える近道になるんじゃないか』って思ってた。」

姫神「でも…」

上条「…」




インデックス『……………とうま?』

アウレオルス『う、ぅうううううううううううッ!!!』




姫神「私が目指していた”ユメ”を。彼に重ねていたけれど。」

姫神「彼もまた。”魔法使い”じゃなかった。出来ることは違うけど。彼も…私と変わらなかった。」






236以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:24:40.79j1DC2tiV0 (15/23)


姫神「”ユメ”破れた人だった。」




アウレオルス『邪魔だ、女ーーーーーーーー!』

アウレオルス『ーーーーーーーー”死ね”』




姫神「結局。私には誰も救えなかった。立ち塞がって。そうなるだろうとわかってた未来も。…何も。変えられなかった。」

姫神「私はあの時に”ユメ”を。自分の命を。…諦めた。」

姫神「でも…」

姫神「…」ジッ

上条「…」



姫神「ーーーーーーーー君が。」







237以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:25:09.56j1DC2tiV0 (16/23)









上条『ーーーーーーーーーーーーーーーーっけんじゃねぇぞ、テメェ!!』











238以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:26:53.49j1DC2tiV0 (17/23)



姫神「あの時。君が私を救ってくれた。」

上条「…」

姫神「ううん。命だけじゃなくて。」

姫神「あの時。魔術師でもなければ錬金術師でもない、ただの人間でしかない君が。」

姫神「錬金術師の非道に”じゃなくて”。私があのまま死んでしまう事に対して怒ってくれた事に。」

姫神「私にはーーーーーーーー私には。その姿がとても眩しくて。」

姫神「君のその姿に。決して辿りつけないはずの。」

姫神「ーーーーーーーーたった今。諦めたばかりだったはずの”ユメ”が。そこにあるような気がした。」








239以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:27:40.70j1DC2tiV0 (18/23)


      ヒロイン
姫神「…私。”魔法使い”にはなれなかったけど。」

         ヒ-ロ-
姫神「君という名の”魔法使い”に出会えた。」

姫神「私は。君にすごく救われた。」

姫神「今までいっぱい時間はあったのに。ちゃんと言えた事なかったから…この機会に言うね。」




                   ヒ-ロ-
姫神「私を救ってくれて。ありがとう。”魔法使い”さん。」ニコッ...







240以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:31:22.72j1DC2tiV0 (19/23)


上条「…」フッ..

上条「どういたしまして。」ニコッ

姫神「…」スッ...

姫神「…」チュッ

上条「ん?」

姫神「さ。さぁ!明日も学校あるから…///早く。寝ないと!////」バフッ

上条「」

上条(今…頬に…ちゅっ、て…?)

姫神「~!////」



・・・・・・・。







241以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:34:29.41j1DC2tiV0 (20/23)



~翌朝~



上条「んあ?」パチッ

上条「…」クンクン

上条「味噌汁のいい匂いがする…」ムニャムニャ

上条「…」ボヘー...

上条(あれ、インデックス…は、ああそっか、昨日は、)チラッ



姫神「♪」トントントン...


上条(台所に立つポニテにエプロンな姫神さんが朝ごはんとお弁当を作ってる…!)







242以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:37:31.16j1DC2tiV0 (21/23)


姫神「…ん。美味しい。」グッ

姫神「タコさんウインナーと…卵焼き…」



上条(しかも俺の分もあるね!美味しそうだね!)





姫神「ん?あ。おはよう。」ニコッ...

上条「お、おはよう…///」






243以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:43:10.06j1DC2tiV0 (22/23)


姫神「朝ごはんできてるよ。顔と歯。洗ってきてね。」

上条「あっ、ハーイ」

上条「…」

姫神「昨日洗濯した制服。あそこに掛けといたから。」

上条「あ、ありがとう」

姫神「それと。寝癖はちゃんと直してね」

上条「あ、ああ…」

上条「…」

上条(あれっ…?俺って姫神と結婚してたっけ?)

姫神「~♪」






244以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/25(土) 21:51:07.77j1DC2tiV0 (23/23)




・・・・・。


姫神「…よし。鍵閉めた。」

上条「ん!さ、行くか」

姫神「あ。待って」

上条「ん?」

姫神「手。繋いでいかないと。」テギュ

上条「え?///」

姫神「だ。だって…ほら…。ここ。女子寮だから。」

姫神「女の子の部屋から出てきた男の子が出てきた女の子と仲良さそうじゃなかったら」

姫神「暴漢とか。2人組の泥棒とか。実は脅されてるんじゃないかとか。色々疑われるから。」

上条「そうなのか!?それほんとにそうなのか?!」

姫神「うん。だから。手を繋いでいかないと」

上条「…//」



上条「…な、なら…仕方ない…よな?///」キュ

姫神「うん…仕方ない。///」キュ





245以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 11:28:49.88BOtrv5K90 (1/1)

仕方ないな(ご祝儀を用意しつつ)


246以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 13:35:20.94iMKYCO2UO (1/1)

やれやれだぜ(ご祝儀を用意しながら)


247以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 21:32:00.78+yGMW/VaO (1/1)

対策ならしゃーねーな(ご祝儀を用意して)


248 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/26(日) 23:22:42.23AtzW2U+h0 (1/13)




上条「…///」テクテク

姫神「…///」テクテク



白カチューシャ「ふー…ん?」

白カチューシャ「」





249以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:25:04.70AtzW2U+h0 (2/13)


上条(あー…恥ずかしっ!なんか恥ずかしっ!///)

上条(絶対手を繋ぐなんて要らないと思うけど!)

姫神「…♪」

姫神「ふふ…。」ニコニコ

上条(姫神、すげー嬉しそうにしてるし…それに姫神の手が柔っこくて!)

上条(ああ…これが女の子と手を繋ぐ感触ですかさうですか)

上条(なんか手を繋いでるだけなのにすごい幸福感!!なんだこれ!)

上条(ちょっと緊張もして…)ハッ

上条(俺の手、汗ばんでないよな?)









白カチューシャ「…」つスマホ

白カチューシャ「 Σp[【◎】]ω・´) 」パシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャ





250以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:28:23.09AtzW2U+h0 (3/13)


姫神「そういえば上条くん。」テクテク

上条「んー?」テクテク

姫神「その…私。今日上条くんの分もお弁当作ってみたんだけど」

上条「ああ…ありがとな。うん見た見た。美味しそうだったよな」

姫神「うん。けっこう自信作。だから。…良かったら。食べて欲しい」

上条「ありがとな。もちろんもらうよ」

姫神「よかった。…あ。でも誰かに同じ内容のお弁当見られるのは恥ずかしいから」

姫神「今日。お昼は私と2人だけで食べてね?」

上条「お安い御用だぜ!」ビシッ

姫神(やった。今日は2人っきりでお昼ごはん!!!)ガッツ




251以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:30:08.59AtzW2U+h0 (4/13)


上条「いやー幸せすぎてこのまま上条さん死ぬんじゃないかとすら思えてきましたよ」

姫神「だめ。上条くんが死んじゃったら私。泣き止む自信ない…。」フルフル...

上条「重いよ!?冗談だから!冗談だから!」

姫神「うん。わかってた。」ケロッ

上条「ちくしょう騙された!!」

姫神「やーい。」ツンツン

上条「ほっぺをつっつくんじゃありません!」





白カチューシャ「…」スチャッ

白カチューシャ「…」●REC



252以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:37:09.22AtzW2U+h0 (5/13)


上条「…さ、そろそろ大丈夫だよな」

姫神「?」キョトン

上条「…いや何『え?何が?』な顔してるんだよ」

上条「ほら、もう女子寮出てからしばらく歩いたし」

上条「もうこの辺まで来たら手を繋がなくても大丈夫だろ?」

姫神「…」ガーン

上条「…っていうか、そろそろ離さないと誰かに見られたり勝手に写真撮られたりするとかわかったもんじゃないしさ」

姫神「…」シュー…ン

上条「そんなに哀しそうな表情しなくてもいいだろ」ハハ









白カチューシャ「…」つスマホパシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

白カチューシャ「…」●REC×3



253以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:39:10.01AtzW2U+h0 (6/13)


姫神「…どうせだし。このままでも私はかまわないよ?」

姫神「ほら。見られても…話のネタになるし。」

上条「ゴメンな?俺がかまうんだよ青髪ピアスとかに見られでもしたら面倒くさいだろ?」

姫神「…ん…。そうだね。」パッ

上条「う…」

姫神「…」ジー

上条(うあー!そんなに名残惜しそうに見んなよぉ!)

上条(『あっれー?ひょっとして俺の事好きなんじゃね?!』とか勘違いするぞコノヤローウ!?)

上条(そういうのには縁がない上条さんには免疫ないんだからな!やめろよな!)






254以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:46:24.23AtzW2U+h0 (7/13)


~とある高校(ちなみに言い忘れてたけど最新巻では”魔神”の”僧正”に校舎ブッ壊されて違う学校の教室を間借りしてるよ)~



上条「はよーッス」ガラッ

姫神「…」トコトコ

土御門「お、おっはようっだぜぃ~?カミや~ん!」ゼェゼェ

青髪「おはよーさんやで~」クネクネクネクネ

上条「おう…って、あれ?土御門そのケガどうしたんだ?」

土御門「へへ…ちょっと、ドジっちまったんだぜぃ…!」ハァ…ッハァ…ッ!

上条「どこのミスったエージェントだよ」ハハ

青髪「あ、なんかな?能力者同士のケンカに巻き込まれたらしいでー」

土御門「そ、そうなんだぜぃ…っ!」ハァ…!ハァ…!






255以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:48:00.51AtzW2U+h0 (8/13)


青髪「土御門くん?そろそろくどいでー」バシバシ

土御門「ぐぎっ…!!!」

上条「おいおいやめてやれよ。痛そうじゃん」

青髪「せやね。ごめんなー」

土御門「な、なーに…大したことないからな」



土御門(この野郎…!体に風穴空いてる箇所をバシバシ叩きやがって…!)




256以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:51:13.13AtzW2U+h0 (9/13)



土御門「と、ところでカミやん。姫神と一緒に登校してくるなんて珍しいにゃー?」ニヤニヤ

土御門「なんだ?姫神の家にお泊まりでもしてきたか?うん?このこの!」ツンツン

上条「そ、そんなわけないだろ!べっ、別に途中で一緒になっただけだって!」

土御門「ほぉ~?でもオレも今学校に来たとこだけど、最初から最後までカミやんを見なかったぜぃ?」

土御門「それってつまり、カミやんは男子寮からずっとオレの後ろ姿は見えてたはずなのに声をかけず、」

土御門「途中で滅多に話さない姫神には声かけてここまで一緒に来たって事になるが」

土御門「ちょーっと不自然すぎねーか?カミや~ん?」ニヤニヤ

上条(鋭いなコイツ!!)




257以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:53:51.50AtzW2U+h0 (10/13)



上条「今日はそんな気分だったってだけだって」

青髪「けど途中だろうがなんだろうが、姫神さんと登校はしたんやろ!?」

上条「まぁ…一応は」

青髪「くぅ!!なんて羨ましぃ!!ちくしょう!ボクなんて生まれてから1度も女の子と登校した事あらへんのに!!」

青髪「なぁカミやん!なんでボクはモテへんの?何でボクは女の子と登校できへんの?!」

上条「知らねーよ!」

青髪「じゃあカミやんはなんで出来るん?!」

上条「知らねぇよ」プイッ






258以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:55:27.29AtzW2U+h0 (11/13)


青髪「ほならどうやったら色んな女の子とお近づきになれるん?!」

上条「え?えー…」ウーン

土御門「確かにそれはちょっと興味あるぜよ」ジー

青髪「はよはよ」バンバン

上条「…」チラッ





吹寄「あっおはよう姫神さん。今日はちょっと遅かったのね」

姫神「うん。今日は。少しだけ寝坊しちゃって。」





259以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:58:52.56AtzW2U+h0 (12/13)




上条「…女の子が監禁されてる建物に丸腰で殴り込んで、その女の子が即死魔術で殺されたらそれを無効にして蘇生して」

上条「命懸けで『頭の中で考えた通りに現実を歪める』錬金術師と正面からケンカして殴り倒すとかすれば…」

青髪「カミやんおもろない嘘はやめてや?」





260以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/26(日) 23:59:55.92AtzW2U+h0 (13/13)


青髪「魔術師なんておらんやろ…なんなの!?カミやんそんなんやったん?嘘やろ?」

上条「え?あー…うん。冗談冗談。嘘に決まってるだろ?」

青髪「ぬあああ!!ほんまの事教えてーや!!」

土御門(冗談にしか聞こえないのに全部本当だから笑えねぇぜぃ)





白カチューシャ「あ、大将。例のブツです」つスマホ

土御門「ん」





261以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:02:39.66Sp58jH/L0 (1/11)



小萌「はいはーい!先生の楽しい楽しい授業の時間なのですよー」ガラッ

青髪「あっ小萌センセー!どうやったらボクはモテますか!?」ガタッ

小萌「青髪ちゃんが周りの人を思いやれる、甲斐性がある素敵な男の人になれれば自然とモテるのです!」ニコッ

青髪「ほんまですか?!」

小萌「はい。なので素敵な男の人になるためにですね、さぁ席について今日もお勉強なのです!」

青髪「ハーイ!わっかりましたぁ!!」

上条(素直なヤツ…)





262以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:03:35.59Sp58jH/L0 (2/11)


~授業ちう~


小萌「~で、あるからしてですね、」

上条「…」ボヘー

上条(『周りの人を思いやれる、甲斐性がある素敵な男の人』…ね)

上条「…」チラッ


姫神「…?」

姫神「…」ヒラヒラ



上条(手振ってくれた)


上条(とりあえず振り返しとこ)ヒラヒラッ。





263以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:14:19.71Sp58jH/L0 (3/11)


上条「…」

上条(…やっぱ姫神もそういう男がいいのか?)

上条(周りを思いやれる…はたぶん良しとして、甲斐性…甲斐性なぁ)

上条(無いよなぁ…ただでさえ、…って、なんで姫神基準で考えてんだか)

上条(まぁ昨日すごいお世話になったしな)







264以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:24:16.76Sp58jH/L0 (4/11)



キーンコーンカーンコーン♪


小萌「あっチャイム鳴っちゃったのです」

青髪「きりーつ」


ガタッ。ガタガタ…


小萌「あっ!みんなちょっと待ってくださいなのです!」ワタワタ

青髪「ボク小萌センセのためなら100年待てます!」キリッ

小萌「実は情操教育の一貫としてですね、『学校全体でちょっとした企画をやりましょう』って事になったのですが、」スルー





265以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:25:27.66Sp58jH/L0 (5/11)




小萌「ここに封筒と便箋があります。」



小萌「これを使って『自分にとって一番大事な人』宛にお手紙を書いて欲しいのです!」




上条(…『自分にとって、)


姫神(一番大事な人』に?)







266以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:32:10.39Sp58jH/L0 (6/11)



小萌「御両親、友達、先生、先輩、後輩…恋人さんでもかまいません」


小萌「普段言えないような事をこっそりしたためちゃってくださいです!」



小萌「あっ、提出はしなくて大丈夫です。誰に出したか、内容なども先生に伝えなくて結構ですので…。」

小萌「仲の良い人との間で楽しんでくださいなのです」ニコッ

小萌「それじゃ先生からは以上なのです!青髪ちゃーん号令お願いしまーす!」

青髪「ハイハイ。きりーつ!」




・・・・・・。





267以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:39:01.96Sp58jH/L0 (7/11)




土御門「しっかし、古風で物好きだにゃー?今どき手紙って。」

上条「まーな。この科学の街で、メールやLINEだのなんだのでしか人とのやりとりなんてしないようなこの御時世で」

青髪「あはーん!ボクはモチ小萌センセに出すでー!」

上条「ああ…うん。そうだな。お前はそうだな」

土御門「しかし参ったぜぃ。」

上条「? お前には舞夏がいるだろ?」

土御門「はぁ?『誰に送るか?』で悩んでないぜい。」

土御門「舞夏への想いなんてなぁ、毎日どれほど口にしても、伝えても…言い切ることなんて出来やしないんだよ!!」

土御門「あんな便箋1枚っきりじゃ、オレの気持ちの五億分の一だって言い表せやしねぇ…!」

上条「あーハイハイ」





268以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:43:38.64Sp58jH/L0 (8/11)



土御門「それで?」ニヤニヤ

上条「…なんだよ?ニヤニヤして」

青髪「まーたまたー」ニヤニヤ

上条「だからなんだよ!?」

土御門「カミやんは」

青髪「誰に宛て」

土御門青髪「「書くんや(ぜい)?」」


上条「え…?そうだなぁ、」





269以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 00:51:59.86Sp58jH/L0 (9/11)


上条(そりゃあ…まぁ、)

上条(インデックスか、オティヌスか…父さんや母さんかな?)

上条(あとはある意味でって事で一番お世話になってるカエル顔の医者とか…御坂とか?)

上条(それか…コイツらとかか?)

上条(やっぱ友達は大事だしな…)

土御門「さぁああ!盛り上がって参りました!」

青髪「カミやんにお手紙で告白されて彼女になるんは一体誰なんやーッ!?」


上条(いや…コイツらだけはねーな!うん!)







270以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 01:01:56.01Sp58jH/L0 (10/11)



青髪「誰や?♪誰や♪誰や~♪白い手紙に書く名前~♪」

土御門「んばば♪んばんば♪めらっさ♪めらっさ♪」


上条「ええい!ガッチャ〇ンの替え歌と室戸市名物シットロト踊りをやめろ!」


上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたいいんだよな?)

上条(じゃあ…いいか?別に誰にも出さなくて。…面倒くさいしな)

上条(よし、さっさと忘れちまおっと)

上条「俺、誰にも出さない事にするよ。面倒くさいし」ハハ


土御門青髪「「何ィィイイイイ!!!!?」」




土御門「オイ…!オイオイオイオイ!?いいのかカミやんひめっ…誰かに出さなくて!!」ガシィッ!

上条「だって面倒くさいし」ハハハ





271以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 01:04:06.50Sp58jH/L0 (11/11)


×上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたいいんだよな?)


〇上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたっていいんだよな?)


272以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:07:06.89T4o6l/8S0 (1/13)



わいのわいの。









姫神「…」



姫神(…『一番大事な人』。)

姫神(そもそも。私と関わる人間関係の数は。とても少ない。)





273以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:08:28.85T4o6l/8S0 (2/13)



姫神(私のおかあさんとおとうさん…村の皆は。もう居ないし。)

姫神(私を救い出してくれたアウレオルスは…私の知っている彼は。もうこの世には居ない。)


姫神(現存する私の交友関係は。)


姫神(私を一時的に預かってくれた小萌先生と。転向してきてからよく話す吹寄さん。)


姫神(それから…少し話した事がある舞夏さんとクラスメイトの青髪ピアスくんと土御門くんぐらい。)





274以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:10:32.57T4o6l/8S0 (3/13)


姫神(それから…)チラッ



土御門「よし!じゃあもう踊ろうぜぃ!大事なヤツが居ない寂しいカミやんを慰めるためにな!!」

上条「ウェーイ!!んばば♪んばんば♪」

青髪「めらっさ♪めらっさ♪」

吹寄「…」イライライライラ

吹寄「ええい!」ガタッ


吹寄「私の!!」ガンッ

上条「へぶぁ!?」


吹寄「机の前で!!」ドゴムッ

青髪「おぶぇっ!?」


吹寄「室戸市名物シットロト踊りを踊んなぁあああーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

土御門「待ってオレ重傷ごぱぁっ!!!?」





姫神「…」クス




275以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:14:58.03T4o6l/8S0 (4/13)



姫神(そう。上条くん。)


上条「大変だーッ!吹寄の拳で土御門の体に風穴あいたぞ!?」

土御門(いやこのケガは吹寄じゃないけどにゃー)ゴフッ

青髪「大変やー!!つっちー血まみれやーッ!!!」

吹寄「」




姫神(そう。私の交友関係は。たったこれだけ。)





276以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:18:50.15T4o6l/8S0 (5/13)






姫神(私の…一番大事な人。)




姫神(きっと…私には。上条くんしか居ないんだろうな。)

姫神(でも…私は寂しくない。)

姫神(そう思わせてくれるくらい。私は上条くんがーーーーーーーー)



姫神「…」


姫神「…////」





277以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:19:28.46T4o6l/8S0 (6/13)



姫神(書くのは。普段言えないような事…か。)

姫神「…」ウーン




姫神(困った。昨日ベッドの中で上条くんに全部言ってしまった。)





278以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:21:10.46T4o6l/8S0 (7/13)



姫神(他に何かあったかな…)


姫神「…」

姫神「…」

姫神「…あ。」




姫神(ふふっ。…そっか。私。一番大事な事を言ってなかった。)




姫神(言えるはずないけど。今はまだちょっと。言えないけど。)







279以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:21:37.01T4o6l/8S0 (8/13)




姫神「…」

姫神「…」カキカキ




姫神(『私は。あなたがーーーーーーーー)









280以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:22:10.41T4o6l/8S0 (9/13)








            す
            き
            で
            す
             。







281以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:22:38.75T4o6l/8S0 (10/13)












姫神「…」

姫神「…////」





282以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:25:54.05T4o6l/8S0 (11/13)



姫神(誰にも見られないように。隠しておこう。私の気持ちと一緒に鞄の奥深くに。)

姫神(今はまだ。とりあえずお昼ごはんを一緒に食べるだけでいい。)



姫神「…」クキュゥウ。



姫神(…お腹も。空いてきたな。)






姫神(お昼ごはん。まだかなぁ…)









283以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 02:32:36.75T4o6l/8S0 (12/13)







上条「オイ!上里にTELって暮亞呼んできてもらったぞ!!」

上里「きみ、ぼくを便利屋とでも思ってないだろうな?」

暮亞「私の植物でパトリシアさんの時みたいにって事ですね?」

上里「ああ。頼むよ暮亞」

上条「なんだかんだ言って助けてはくれるんだな。」

上里「…好きでやってるわけじゃないよ」

上条暮亞「「またまたぁ」」




284 ◆3rfPz4lVbmKs2017/03/27(月) 02:33:41.28T4o6l/8S0 (13/13)

今回はここまでなりけるのよ


285以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/27(月) 09:44:12.14y0CK6GtAo (1/1)

んばば踊りではなく、きちんと室戸市名物シットロト踊りとなっているところに好感が持てる


286以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/03/28(火) 23:29:58.83bDydvLbP0 (1/1)

姫神可愛すぎだろ


287サローニャ「かつてのお仕事ちゃん」2017/04/08(土) 10:03:14.22+oszGVBoO (1/2)


「幻想御手《レベルアッパー》って、知ってる?」

「ああ、数年前にあった能力強度が上がるって奴」

「あたしね、それ使ったんだ」

「へぇ。どうだったの」

「…大した事は出来なかった」

「せいぜい手の中で小さな風が巻き起こるくらいの」

「?でもあなたはレベル0なんでしょ?だったらすごい進歩だと思うけど」

「違うの」

「あたしと同じレベル0や1とか2以上の人が使った場合、目視で観測できるだけでも能力強度が相当上がってた」

「コップを浮かすのが限界ぐらいの風力使い《エアロハンド》が人を一人分浮かせるだけの風を起こせるようになったり」

「量子変速《シンクロトロン》はレベル2から4まで上がった」

「それは…個人差があるってだけじゃ?もしくは、」


彼女が、遮るように振り向いた。

「もしくは、『幻想御手で上がる能力強度数は、元来その人が持っていた潜在的な能力強度の限界値までだったから』…とか?」

「…うん」

「…そう。それはほぼ正解だったんだ」

「幻想御手は脳波ネットワークを使って、音楽を聴いた人達の脳を繋ぎ、並列演算装置にして能力出力を上げる」

「つまり、レベル4~レベル5未満程度の演算能力が得られるという事」

「ただ…それは逆に言えば…それだけの後押しがあっても大した出力を出せない人間は」


「『人並みの才能すらもないクズ』…ってコト」

「そんな卑下しなくても。別に能力なんかで人の価値が決まるわけじゃないし」

「あなたにはわからないよ。能力強度の高さが人間の評価価値に直結するこの街でレベル0がどれだけ馬鹿にされるかなんて」

「それは…確かにわかんないよ。でも、この街の6割はレベル0なんでしょ?」

「だったらそれは普通ってコトじゃないの?」

「違うの…サローニャ。」


彼女の顔から狂気が滲み始めた。



288 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/08(土) 10:03:48.49+oszGVBoO (2/2)

誤爆した。失敬失敬てへぺろー


289以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/08(土) 14:12:36.43nfZjf1lZ0 (1/1)

んん?


290以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/08(土) 14:22:50.5073z4qMIJO (1/1)

>>288 このやろう・・・wサローニャに免じて許すけどw


291 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/15(土) 22:17:14.52Tnka4r9B0 (1/14)




・・・・。


キーンコーンカーンコーン。

素甘「ハイ、それじゃあ今の所今度のテストに出しますから。…号令!」

「きりーつ」





292以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:18:33.58Tnka4r9B0 (2/14)


上条「うげぇー…マジかよ…」

上条「なあお前らはわかった?いや三バカトリオな俺達が、」

青髪「小萌センセの授業やないし補習出る意味あんま無いからすぐ理解しました」キリッ

土御門「むしろ今のわかんねー奴いるのかにゃー?簡単過ぎて欠伸が出ますたい」キリッ

上条「こぉんの裏切り者どもがぁああ!!」



姫神「…」




293以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:24:07.80Tnka4r9B0 (3/14)



姫神(私。問題なくわかった。)

姫神(ノートも。わかりやすくまとめた。)

姫神(良かったら。教える。)

姫神(…って。)

姫神(言えたらいいのに。)

姫神(なんとなく話しかけに行きづらい…)

姫神(むぅ。頑張るって決めたのに…。)

姫神(…よし。後でお昼食べる時に言う!絶対。言う!)

姫神(がんばれ。私!)グッ





294以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:26:00.82Tnka4r9B0 (4/14)



上条「そーいえばそうだったね!お前ら本当はバカじゃないのに普段の言動でバカ扱いされてるってだけだもんな!」

土御門「おう。ぶっちゃけデルタフォースで真のヴァカはカミやんだけだぜぃ?」ヘッ

上条「うがぁああああ!!!」ガシガシガシ

青髪「安心しぃや。カミやんが補習する時はボク付き合うたるから」ポンッ

土御門「ヴァカって言って悪かったぜよ。カミやんもカミやんなりに頑張ってるんだもんな?」ポンッ

上条「やめろォオ!!お前らのその優しさで胸が痛いッッ!!」




295以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:27:48.60Tnka4r9B0 (5/14)



土御門「え?じゃあ厳しい方がいいか?」

上条「それもイヤッ!!」

青髪「んもー難しい年頃やねぇカミやんは」プヒー

上条「やめろそれ!」



姫神「…」ソワソワ

姫神(…もうすぐお昼…)




296以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:32:26.36Tnka4r9B0 (6/14)



上条「な、なぁ…俺に勉強教えてくれないか?どっちでもいいからさ」

青髪「えーそれはメンドイわー今日学校終わった後はボク下宿先のバイトあるし」

土御門「オレは昼飯奢りでなら手を打ってやってもいいぜぃ」

上条「おっ、マジで?!」

土御門「おう。1番高いヤツな」

上条「Oh...」

土御門「さ、そんじゃランチルーム行こーぜぃ」

青髪「せやね。はよ行かんと3人で座れへんし」

上条「だなー…あっ、」

青髪「ん?どないしたん?」

上条「…あー、いや、ゴメン俺ちょっと用事あるから今日はお前らだけで食ってくれ!」






297以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:33:49.78Tnka4r9B0 (7/14)


青髪「へぁ?何があるん?」

土御門「そうか。まぁ勉強の対価の件はまた今度でいいぞ」

上条「悪いな」

土御門「姫神と上手くやれよ、カミやん」ボソッ

上条「!?」

上条「お、オイ!何で知ってるんだ!?」

青髪「え?なんなん?」

土御門「にゃっはっはっ」

青髪「姫神さんと何するん!?」

土御門「聞こえてたのか…」

上条「あー、その、実は今日姫神と昼飯食う約束してて」

青髪「なんやて!?」




298以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:46:35.86Tnka4r9B0 (8/14)



青髪(あかん…あかんで!止めなあかん…!姫神さんとカミやんが一緒にお弁TOやなんて!)

青髪(ズルイやん!ずっちぃやん!カミやんばっか!)

上条「まぁそういう事だから…」

青髪「イヤイヤイヤイヤ…やめた方がええて!あの…アレやから!」ガシッ

青髪「今日の姫神さんの弁当、たぶん中身は食用コウモリやから!!生きたコバナフルーツコウモリやから!」

上条「ンなわけねーだろ!?大体俺中身見たし!」

青髪「わざと見せた後にすり替えられたかもしれへんやん!」

青髪「あかんで!?トラウマ必至やで?!きゃわわ~なコバナフルーツコウモリちゃんを生で頭から美味しく頂いて『まだ足りぬわ…』って笑う姫神さん見たないやろ!?」

上条「姫神がそんな事するわけねーだろ!?姫神何者だよ!?」





299以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 22:56:54.04Tnka4r9B0 (9/14)



土御門「あーもういいからいくぜよー」グイッ

青髪「ややー!カミやんがまたええ思いするんイヤやー!」ズルズル

土御門「にゃっはっはっはっ。いいから行くぜぃ。座れなくなっちまう前にな」

上条「ほっ」



姫神「上条くん。」

上条「お、じゃあ行くかー」

姫神「うん。」ニコ...





300以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 23:03:52.83Tnka4r9B0 (10/14)






青髪「にしてもいつの間に姫神さんと仲良うなったんや?カミやん」ズルズル

土御門「さぁにゃー」

青髪「…土御門くん、なんか知っとるやろ?」

土御門「ノーコメントですたい」~♪

青髪「なーなーなんでボクには教えてくれへんの?そりゃちょっと寂しいんやけどー?」

土御門「はっはっはっ。オレが言わなくてもたぶんその内わかるぜぃ?」





土御門「…もっとも、オレも最終的に上手くいくかどうかまでは知らないけどな」ニヤァ…

青髪「ややわー土御門くんがそんなドギツイ笑い方してると不安になるわー」




301以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 23:13:16.41Tnka4r9B0 (11/14)



上条「くっそ…なんで知ってるんだよアイツ…」

上条「はっ!まさか今朝のことも本当は!?」

姫神「上条くん。そっちは他校のとこだよ」

上条「おっと、悪い。ありがとな」

姫神「うん。」ニコッ





302以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 23:14:51.67Tnka4r9B0 (12/14)



上条「どこで食うかなぁ」

姫神「大丈夫。私。いい場所知ってる。」

上条「おっ、マジで?」

姫神「うん。」

姫神「…」

上条「…」

姫神「あの。」

上条「ん?」

姫神「さっきの授業。わからなかったの?」

上条「ぅえ!?あー…ああ。」




303以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/15(土) 23:27:42.36Tnka4r9B0 (13/14)


上条「お恥ずかしながら不肖上条、サッパリでした」<ハァ~サッパリサッパリ♪

姫神「そう。良かったらさっきのとこ。私が教えようか。」

上条「えっ?」

姫神「私。問題なくわかった。」

姫神「ノートも。わかりやすくまとめたから。」

上条「えーいやいいよわざわざ悪いし面倒くさいし。」ハハ

姫神「…そう。」シュン...

上条「あっ、いや!やっぱお願いしよっかな!」

上条「ちゃんと進級したいしな!ウン!」

姫神(どうしよう。迷惑って思われたかな…)

上条「どうか俺に勉強教えてください姫神さん!!姫神さんに教えてもらいたいですハイ!」手ギュ

姫神「!」

姫神「…うん。わかった」ニコッ




304 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/15(土) 23:40:54.60Tnka4r9B0 (14/14)

今回はここまでぃ。禁書は結構ちょくちょく再放送するのだぜ。



あ、あとちょいと一つ意見を聞きたいですの。


姫神さんが旧約二巻で

『元々私がここでどんな扱いをされてたか聞く?』

『何のために建物のあちこちに隠し部屋があるのかとか。俗物過ぎて君にはきっと耐えられない』

って言ってるけど、具体的に何をされていたと思う?

参考にしたいので意見が聞きたい。


短絡的に考えるなら成績優秀者への『御褒美』とかで姫神さんに色んなエロい事してた、だけど、

当時三沢塾は選民思想で『再現不可能なレア能力の独占』だとか『カルト教団化していた』『入塾した生徒の能力を違う能力に変えようとしていた』とか『男子生徒だけでなく女子生徒もいたので女子には姫神さんが御褒美になりづらい』

等を考えるとどうもわからぬのよ。




305以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/16(日) 09:33:36.530DptI+jk0 (1/2)

結構難い意見案だなぁwwそう言うぼかしどころかほぼ内容に触れてない設定ってほぼ自分で考えても良いと思うよ
まぁ、俺は多分だけど保護されて(?)から暴行は受けているか否かは考え難いけどある意味では化け物扱いされてたのかもしれん。吸血鬼[ピーーー]し

参考にならんけど、一応答えてみるってミサカはミサカはずーっと待ち望んでたから頑張ってほしいと乙してみる!
頑張ってね




306以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/16(日) 10:21:53.945owuwOKbo (1/1)

レア能力の研究と称して性的暴行のイメージしかない
が、そうあってほしくないというのが正直なところか

隠し部屋の必要性が他に思い付かないんだよなぁ


307以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/16(日) 10:50:47.480DptI+jk0 (2/2)

>>306 同意。
 
隠し部屋は、考えられるとしたら吸血鬼から身を守るためとかかな?



308 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/19(水) 01:05:04.59Gge0i70N0 (1/24)


御二方、ご意見どもありゃりゃとやした。確かに『それやぁー!』と思いつつ『えー…でもなんかそれヤダなぁ…』ですわ。

全部引っ括めてそのキャラクターなのであるから、設定とかをなるべく変えずに愛でるのがそのキャラを大事にするって事なんでしょうけども。

まぁSSなんでね、個人的にはSSは面白ければ設定なんざ変えてナンボと思うので。適当にその時その時の気分次第でやります。




309以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:08:01.26Gge0i70N0 (2/24)



上条(俺結構頭悪いから絶対迷惑と時間かけるし…)

上条(他の誰かに頼むのもなんとなく申し訳ないし気安くできそうだから土御門辺りにでも頼もうと思ってたんだけど)

姫神「…」~♪

上条(…がんばろ)



・・・・・。





310以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:08:53.17M3XJoCFDo (1/1)

それでいいと思うよ
禁書読み込んでるわけじゃないから詳しい部分は知らないけど
SSでくらい幸せでいいし、出番が多くてもいい


311以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:11:36.72Gge0i70N0 (3/24)



上条「で、どこで食うんだ?」

姫神「うん。この前見つけたいい感じの所。」













姫神「ここ。この空き教室。」ガラッ

上条「?」




312以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:13:16.73Gge0i70N0 (4/24)


上条「鍵空いてたけど…大丈夫なのか?使っても」

姫神「うん。元々この学校は私達がいた高校と違って中高一貫。」

姫神「けど。ここの中学生はそのまま上の高校に進学せずに別の学校へ行くから空き教室が多い。」

姫神「私達もそれにあやかって間借りしてる。」

上条「ああ…そういえば」

姫神「向こうの学校の生徒会のご厚意で。空いてる教室は使わないから私的公的問わず自由に使ってくれていいって言われてるから…」

上条「へー…そんなに融通利かしてくれてたんだな」

上条「今度ビクビクウサギとかメガネ君に会ったらお礼でも言った方がいいかな」

姫神「うん。」コクン




313以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:16:40.94Gge0i70N0 (5/24)



上条(でも私的っつったって、それたぶん『部活で』『着替え』『生徒会会議』とかぐらいだよな?)

上条(『昼飯食うだけ』で俺達2人だけが使うってのも大丈夫なのか?)

上条(…まぁ、大丈夫か。汚さなきゃ誰にも迷惑かけないんだし!)

上条(けど姫神も変わってるよなぁ…『同じ内容の弁当見られたくないから』ってわざわざこんな所で食べなくても)

上条(別にランチルームとか教室とかでも良かったんじゃ)

上条(いや、ここはもう余計なこと考えずに女の子と2人きりで弁当というシチュエーションを楽しむべきだな!)




314以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:20:59.54Gge0i70N0 (6/24)



姫神「じゃ。並べてく。」

上条「ん、そうだな」

姫神「よいしょ。」ゴソゴソ


コト。コト、コトコト。


姫神「そして。」ヨイショ

姫神「ぱんぱかぱーん。ぱーぱーぱーぱーっぱっぱぱー♪」

上条「ぷっ、ファンファーレ鳴るんだな」

姫神「ふふ…うん。”自信作”だから。」





315以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:24:20.47Gge0i70N0 (7/24)



姫神「今日のお弁当は。卵焼きと。タコさんウインナー。きんぴら。生姜焼き。プチトマトとブロッコリー。お味噌汁。」

姫神「ご飯には梅干し。あと…温かいお茶を用意してみた。」

上条「うぉー…!すげー美味そう…!!」ゴクリ

上条(朝にチラッとは見たけどこんなに作ってくれてたんだな…)

上条「…なぁ、」

姫神「何?」

上条「ありがとな。こんなに手の込んだのを朝に作るの大変だったろ」

姫神「…慣れれば。わりとできる。」テレテレ




316以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:28:17.47Gge0i70N0 (8/24)


上条「ンなことないって。俺も自分が飯作る立場だからわかるけどさ…毎日っつーか、そもそも『朝飯を作る』ってだけでもダルいのに、」

上条「なんか…俺、すげー嬉しい…」

姫神「そう。良かった。君が喜んでくれたなら。」ニコッ...

上条(あー…なんか今ので俺の中の姫神への好感度めちゃくちゃ上がったなぁ)

上条(あー上条さんもこんな子に嫁に来て欲しい!)




317以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:31:23.16Gge0i70N0 (9/24)


姫神「はい。おはし。」

上条「さんきゅな」

姫神「それじゃ。」

上条「ん。」


上条姫神「「いただきます。」」


上条「むぐむぐ。美味ッ!!やっぱ姫神料理上手いな!」

姫神「ありがとう。たんとお食べ。」

上条「…生姜焼き美味ッ!?…後でレシピ教えてもらえないか?」

姫神「いいよ。」クスクス






318以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:35:22.53Gge0i70N0 (10/24)


上条「むぐむぐ!むぐむぐむぐむぐ!」

姫神「…」ズズ...

姫神(お味噌汁。少し辛かったかもしれない。)チラッ

上条「合わせ味噌…か?ウチは普段赤だし派だから新鮮だな」ズズズズズズズ

姫神(良かった。問題無さそう。)

姫神(そして上条くんは赤だし派か。今後は赤だしにしよう。)

姫神「…静か。」

上条「まぁ2人だしなー」モグモグモグモグ

姫神(…2人きり。)


姫神(2人きり。か。そう。2人きり。なんとか。距離を縮めたい。)

姫神「…」

姫神(こういう時。どうしたらいいんだろう。)

姫神(やっぱり普通に会話して食べるだけでいいのかな。)






319以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:41:17.19Gge0i70N0 (11/24)


姫神「そういえば。今度席替えするって。」

上条「へぇーそうなのか?」

姫神「うん。上条くんはその時居なかったから知らないと思うけど。」

上条「あー…俺もずっと忙しかったからなぁ」モグモグ

姫神「…」

上条「次の席は窓側の1番後ろがいいなぁ」

姫神「そう?」

上条「サボれるだろ。前の席の奴が体デカけりゃ隠れるしな」

姫神「でも教卓からだと後ろの席ほど良く見えるらしいよ。」

上条「え、…じゃあ逆に1番前…とか?」

姫神「それは。普通によく見えると思う。」

上条「ですよねー」

姫神「これからも。忙しくなるの?」

上条「さあなぁ」モグモグ

姫神「…無理。しないでね。」

上条「上条さんもしたくはないんですけどね…」ムッチャムッチャ

姫神「何があるの?」

上条「いろいろ。」

姫神「…そう。」





320以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:43:56.94Gge0i70N0 (12/24)



姫神「…あ。上条くん明日掃除当番。忘れないでね」

上条「なんかその単語を聞くのめちゃくちゃ久しぶりな気がする…」

姫神「君。ほとんどしたことないもんね。」

上条「学校…ちゃんと行かなきゃなぁ」

姫神「うん。学校は行かなきゃだめだよ。」

姫神「せっかく。行けるんだから。」

上条「だよなぁ…」




321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:46:04.33Gge0i70N0 (13/24)


姫神「あ…ごはんつぶ。ここに付いてるよ」ツンツン

上条「え?どこだ?」

姫神「ん。ここ。」ヒョイ

上条「お、ありがと」

姫神「…」つ。

姫神「てい。」つ

上条「むぐ?」

姫神「はい。上条くんの口に返す。」

姫神「一生懸命作ったから。ちゃんと残さず食べて欲しい。」

上条「んぐ。」

上条「…」



上条(ちょっと姫神の指をしゃぶっちまった///)





322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:47:09.87Gge0i70N0 (14/24)


姫神「…お茶。いる?」

上条「ん。ああ…ありがと」

姫神「はい。熱いかもしれないから気をつけて。」

上条「ああ…あちちっ!?」

姫神「もう。今言ったばかり。」

上条「わ、悪い…」

姫神「濡れた?おしぼりならあるけど…」

上条「いや大丈夫大丈夫。おしぼりは要らない」

姫神「そう?」

姫神(…私もお茶飲もう)



上条姫神「「ふーっ…」」



          まったり。






323以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:51:20.83Gge0i70N0 (15/24)



姫神(こういうシチュエーションに憧れていたけど…なんだか。普通。)

姫神(全くドキドキしてないわけでもないのだけど。)

姫神(まぁ。普通にごはん食べて会話してるだし。)

姫神「…」チルチル

姫神(こういう時。本当はどうしたら良かったのかな。)

姫神(勢いだけ。ノープランで来たけど。)

姫神「…」

姫神(まぁ。いいか。)ズズ

姫神(のどか。それに…”気持ち”は良いかもしれない。)

姫神(それから…)



姫神「…なんだか。とても暖かい。」

上条「?」





324以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:53:11.16Gge0i70N0 (16/24)



姫神「私にもこの気持ちがよく。わからないけど。」

姫神「けど…君が私の作ったお弁当を『美味しい美味しい』って食べてくれて。」

姫神「少し話して。一緒に居るだけで。なんだか心が…ぽかぽかする。」

上条「…」

姫神「ずっと昔に。小さい頃に…あの山村で暮らしてた時に。こんな感じの気持ちになった事がある気がする。」

姫神「あまり…思い出せないけど。」

上条「…」




325以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:55:20.44Gge0i70N0 (17/24)



姫神「…上条くんは。不思議な人だね。」

上条「?」

姫神「私が望むモノを。私が忘れてしまったモノを。」

姫神「私が諦めてしまったモノを。私にくれるから。」

上条「俺何もしてないって。大袈裟だろ」ハハ

姫神「ううん。そんなことはない。私は…君に。現に今も救われている。」

姫神「…私。もうあなたがそばにいてくれるだけでいい。」

姫神「君のその無自覚な暖かさが。…心地が。いい。」



姫神「…すき…。」

上条「えっ」




326以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:56:24.35Gge0i70N0 (18/24)




姫神「きっと。君には私のこの感情はわからなくて。伝わらないのだろうとは思う。」

姫神「うん…好き。」



姫神「私。君といるこの時間が。好き…って。思う。」ニコッ...

上条「」




327以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:57:38.85Gge0i70N0 (19/24)



姫神「…。」

姫神「あっ…!?////」カァ…!

姫神(しまった。つい安らぎ過ぎて思った事全部吐露してしまった。)

姫神(やらかした…まだ早い。たぶん上条くん『お、おう…』になってる。)

姫神(い。いや。まだ。今のならまだ誤魔化せる!)

姫神(それより。上条くんの反応を冷静に見なきゃ。)

姫神(もし『へーそう?』ホジホジとかなら『じょーだぁーん。』で済む。)

姫神(『ないわーうわー』とかなら…それは…元より脈が。無かったって事…)

姫神(その時は…諦めようと。思う。)

姫神(いくら私だって。ここまでがんばってその結果なら。心が折れる。)

姫神(よし…上条くんの反応を…見る!)

姫神(カミサマ。どうか。せめて。)

姫神(『へーそう?』ぐらいで!)バッ!





328以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:58:10.51Gge0i70N0 (20/24)























上条//「/(//°///ω//°//)//」//

姫神「」ビクッ





329以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 01:59:52.92Gge0i70N0 (21/24)


上条「え、えと…////」

上条「そ、そう…か///」

上条「俺も…その、姫神にそう思われて、嬉しいっていうか…」

姫神「」

上条「あ、あはは…//////」

上条「…その、俺も姫神と一緒…だな、うん///」

上条「俺も…姫神とのこういう時間は、好きだな…///」

姫神「」

上条「つーか、さっきの笑った顔がすげー綺麗で、って、」

上条「ぁ?はは…あ、あっれー!!俺、何言ってんだろうな?!うわっ!なんか恥ずかしっ///」

姫神「」

上条「…忘れてくれ!!///」

姫神「」



姫神(よ。予想以上ッ!!!!)






330以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 02:01:58.56Gge0i70N0 (22/24)


姫神(ど。どうしよう!こ。このまま…何か。)



キーンコーンカーンコーン…




上条「あ…」

姫神「あ。鐘。鳴った…。」

上条「…」

姫神「…」

上条「やっべっ!?これもう授業開始の時間の知らせじゃん!」ガタッ

姫神「…」





331以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 02:02:24.36Gge0i70N0 (23/24)


姫神「ねぇ。上条くん。」

上条「どうした?早く行かねぇと!」




姫神「このまま。…サボらない?」

上条「…え?」




332 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/19(水) 02:06:04.31Gge0i70N0 (24/24)

眠いからここまで。『こういう表現がしたい!おっ!あるやんけ!』と顔文字でイイ感じのがあっても文字化け率半端なくて悔しみ。

次回、『保健室でサボタージュ。そして。』




333以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 15:19:58.95uGamRwx70 (1/1)




334以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/19(水) 22:15:07.67vFCYnjwmo (1/1)

乙ー
こういうのが欲しかったんだよ!


335 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/25(火) 22:59:25.13ik/qM1Bc0 (1/14)



姫神「その。なんとなく。…もう少しだけ。上条くんと2人で居たい。」モジ

上条「えっと、」

姫神「…ごめん。わがままだった。忘れて。」

上条「…」

姫神「遅れた言い訳。考えた方がいい。何にしようか。」



上条「いや、いいよ。2人でサボっちまおうぜ」

姫神「!」





336以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:01:00.32ik/qM1Bc0 (2/14)


姫神「でも」

上条「いいって。」

姫神「私が言い出しておいて。なんだけど。」

姫神「上条くんはただでさえ単位危ないのに」

上条「なーに、1回くらい大丈夫大丈夫。それにさ、」

姫神「?」

上条「俺も…」

姫神「…俺も?」



上条「俺も、もう少し姫神と一緒に居たいし…」フイッ

姫神「!」

姫神「…///」




姫神「…ありがとう。///」ニコッ




337以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:01:46.82ik/qM1Bc0 (3/14)


・・・・・。



上条「…土御門にFUKIDASIで『俺たちサボるから先生に何とか説明しといて』って頼んだらさ、」テクテク

姫神「うん。」テクテク

上条「何か妙に自信満々に『任せるぜよ!!安心してサボれ!!』って返ってきた」

姫神「…逆に。不安。」




上条「で、どこでサボタージュするんだ?」

姫神「それはもちろん。定番のところ。」






338以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:03:51.32ik/qM1Bc0 (4/14)



~その頃の教室~



小萌「あれ?姫神ちゃんと上条ちゃんがいないのです」

土御門「先生ーカミやん達なら保健室に行ってるぜい」

小萌「え?お腹でも壊したですかー?誰か理由とか聞いてないですか?」

土御門「あ、先生。オレ二人から理由聞いてるぜよ!」

小萌「え?ホントです?教えてもらえますか?」

土御門「ええと、ちょっと耳貸して貰いたいぜよ」

小萌「はいはい」

土御門「その…内密にお願いしたいんですが、」ヒソヒソ

土御門「『土御門…腹痛いから保健室行くって事にしておいてくれないか…?今日は俺、教室に居たくないんだ…』」

土御門「『姫神も腹痛いって事にしといてくれないか?…俺のせいで姫神も何かされる標的になっちゃうかもしれないし』」



土御門「…って、カミやんが言ってたんだぜい…」

小萌「」






339以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:05:35.96ik/qM1Bc0 (5/14)



小萌「あわ、あわわわわ…!まさか先生のクラスにイジメが?!そんな、」

土御門「先生…、どうか、今日だけはカミやん達をそっとしておいてやって欲しい」

土御門「下手に事を荒立てるのも良くない時ってあるし、オレからも頼みたいんだ」

小萌「…土御門ちゃんは何か事情を知ってるのですね?」

土御門「…」コクン…!

小萌「…わかりました。今回はそっとしておきます。」

小萌「でも、もし耐えられなくなったら…その時は遠慮なく先生を頼って欲しいのです」

小萌「上条ちゃんにもそう伝えてもらえますか?土御門ちゃん」

土御門「了解ですたい」





340以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:09:19.19ik/qM1Bc0 (6/14)





土御門(ごめんなさいにゃー小萌先生。オレって嘘つきなんだぜい?)

土御門(安心しろカミやん。本気で心配してくれる人に嘘をつく罪悪感はオレが背負ってやる)

土御門(さぁ気兼ねなくサボタージュするがいいぜぃ!)




青髪「なーなー土御門くん、カミやんはどうしたん?」

土御門「なーにちょっとした野暮用だぜぃ」

青髪「そーなん?まぁ何もないならええんやけど」

吹寄「姫神さんは?」

土御門「体調崩して保健室だ。そっとしといてあげた方がいいですたい」

吹寄「そう?」

吹寄(後でお見舞い行こうかしら?)








341以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:09:58.98ik/qM1Bc0 (7/14)



~保健室~


姫神「…保健室の先生。居ない。」

上条「お、メモ置いてあるぜ」

姫神「なんて?」

上条「『ちょっと所用があって出ています。緊急時にはこの番号に掛けてください。』」

姫神「そう。好都合だね。」

上条「だなー」




342以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:12:02.61ik/qM1Bc0 (8/14)


姫神「あ。取り替えたばかりのベッド発見。」

姫神「とう。」ピョイン

ばふー。

上条「お、いいなーベッドにダイブ」

姫神「ふふ。ふかふか。気持ちいい。」バフバフ

姫神「上条くんもやる?」

上条「やるやる!」ピョイン



上条「姫神の隣にダーイブ!」

ばふー!

姫神「ひゃっ?!」




上条「うあー!もふもふ!ふかふか!」

姫神「ふふ。おふとん。最高だね。」

上条「なー」





343以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:14:05.75ik/qM1Bc0 (9/14)


姫神「ふふ。皆が授業を受けてる最中に保健室で優雅にサボる…なんという愉悦。」

上条「いつもと違う理由で授業受けないのも新鮮だなー」ハハ

姫神「…ん。上条くん。お腹見えてる。ヘソチラしてる。」

上条「え?…あ、ホントだ」

姫神「…」ぢー

上条「どうした?」

姫神「上条くん…ホントに男の子かって疑いたくなるぐらいウエスト細いね。」

上条「そうか?別に普通だろ」

姫神「男の子にしては。華奢だと思う。」

上条「そんなもんか?」

姫神「うん。ほら…」


ぎゅ。


上条「おうっ!?///」

姫神「ほら。私が君の腰に抱きついても手の平が肘に着く。」







344以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:16:43.08ik/qM1Bc0 (10/14)



姫神「ん…」スリ

上条「わひゃっ!?そ、そこくすぐったっ!!?///」

姫神「…」ニヤ-

姫神「えい。えいえい。」スリスリスリスリ。

上条「あひっ!?あはははははは!?」

姫神「まいったか。まいったかー。」コスコスコスコス

上条「姫神の鼻の頭がッ…?!うははははは!?」

姫神「まいったと言えー。」シュリシュリシュリシュリ

上条「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

姫神「ん。おへそぺろぺろ。」ペロペロ

上条「ふひゃうっ!?///」

上条「ぬわー!わかった!まいった!まいったって!こーさん!!」

姫神「やった。勝った。」クスクス

上条「く、くそぅ!卑怯だぞ!」





345以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:19:35.79ik/qM1Bc0 (11/14)


姫神「そう?じゃあ平等に。」

上条「?」

姫神「はい。」マクリ

上条(姫神さんが自ら制服を捲りあげてヘソチラ?!うっわ、やだなんかエッロ!!)

姫神「さぁ。抱きついてフガフガするといい。」

上条「ぐ、」

姫神「遠慮する事ない。どうぞ?」

上条「え、えーと、」

姫神「…」



姫神「えい。」ぎゅ。

上条「ほまっ!?」




346以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:34:42.21ik/qM1Bc0 (12/14)



上条(うぉあああ!?///肌が!肌スッべスベ!!)

上条(姫神の形のいいヘソが上条さんの目の前に?!!///)

姫神「ん…っ」

上条(す、少しくらい…!少しくらいなら舐めても、)

上条(だって俺のも舐められたし!ね!こんな機会も滅多に)


コツコツコツ…

姫神「!」




347以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:37:16.92nlXHQwjM0 (1/1)

カミやんうまらしいぃ~。舐めちゃえよ。舐めちゃえよ
・・・俺は浦上ちゃんとイチャイチャしてヘソ舐めたい(ドヤ


348以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:38:17.49ik/qM1Bc0 (13/14)



姫神「人が。来る!」ガバッ

上条「わぷっ!?」

姫神「早く私と。毛布の中に。」グイグイ

上条「ちょっ!」

姫神「…だめ。これだと毛布が膨らみすぎててバレる。」

姫神「上条くん。もっと。私に密着して。私を強く抱きしめて。」

上条「いやでも」

姫神「バレちゃうから。」

上条「なぁ、別にバレても問題無、」

姫神「マズイから。」




上条「えっと…こ、こう…か?///」モゾモゾ

姫神「まだだめ。見つかっちゃう。もっと。もっとくっついて。」ニヤ








349以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/25(火) 23:44:47.16ik/qM1Bc0 (14/14)



上条(ああああああああああ!!!あったかい!!柔らかい!いい匂い!!!)

姫神「んっ…ふっ…///」ムギュ~

上条(うぁあああ!!けど、けど…!)


上条(ブラが顔に当たって硬くて痛いぃ!!!)

姫神「…///」


上条(ガッガッって!金具!!痛い!金具痛い!!)

上条(ぐあああ!!ちくしょうブラジャーなんてこの世から無くなっちまえ!!不幸だぁあああ!!!)




350 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/26(水) 00:10:03.86W6HaoDqz0 (1/1)




ガラッ。


去鳴「あれっ?」

姫神「…」




去鳴「ねぇねぇそこの黒髪さん。上条当麻知らね?」

姫神「知らない。…あなたは?」

去鳴「部外者。ここの生徒の上里翔流の義妹っしょ」

姫神「そう。」

上条(んん!?サロメの声!?なんであいつがここに!?)







351以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 00:12:12.3346OOISEf0 (1/5)


去鳴「いやー私はちょっとお兄ちゃんの顔見に来ただけなんだけどね?」

去鳴「お兄ちゃんに『保健室に行った上条当麻に何があったか確認してこい』って言われちゃってさー」

姫神「そう。」

去鳴「ンなモン自分で行けって思うっしょ?照れくさいのかなんなのか知らないけど」

姫神「そう。」

去鳴「で?行先とか知らない?」ジロッ

姫神「うん。知らない。」


むぎゅぅうう。


上条(いだだだだだだだだ!!!ちくしょうなんで姫神ブラジャーなんかしてるんだよ!ノーブラでいいだろ!寝る時はノーブラなんだから今だってノーブラで良かっただろ!)

上条(ぐああああああ!!!声出るっっ!声出ちゃうぅうう!!!)






352以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 00:13:00.7946OOISEf0 (2/5)


去鳴「トイレでも行ってるんかねー」

姫神「…」

姫神(この人。危なそうな目をしてる。)

姫神(…今度は。私が上条くんを守らないと。)ギュッ



上条(おっ、やった!!金具の所から俺の顔がズレて姫神の谷間に収まった!)

上条(ホッ。やっと痛みから解放された…)



上条(あー…やーらかーい…)





353以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 00:19:44.4746OOISEf0 (3/5)


去鳴「んー…五分くらいここで待たせてもらうわ」ガタッ

姫神「…できれば。部屋から出て欲しい。私も調子悪いから」

姫神「あまり人にいて欲しくない。」

去鳴「えー」

上条(そーだそーだ!かーえーれ!かーえーれ!)

上条「…」

上条(あれ?でもこのままだったら)

姫神「…」


むにゅーんっ。



上条(俺、姫神にパフパフしてもらってる状態で居れるのか?)





354以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 00:22:18.4046OOISEf0 (4/5)


上条「…」

去鳴「んー」

姫神「…」

去鳴「どうしよっかなー」

上条(かーえーれ!かーえーれ!)



上条(ゆっくりしていってからかーえーれ!)

上条(あと10分くらいしてからかーえーれ!)

上条(姫神の胸の谷間のしっとり感を俺が堪能してからかーえーれ!)




355 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/26(水) 00:23:47.9746OOISEf0 (5/5)

今回はここまでっしょ


356以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 15:05:12.15/BqnRIsQo (1/1)

この状態で慌てないとか姫神のメンタルが強すぎる


357以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/26(水) 16:07:46.82IzUTbi8To (1/1)

ノーブラでいいとか。上条くん。ハレンチ。


358 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/29(土) 05:49:35.15pWIuChYG0 (1/16)


去鳴「…」

姫神「…なに?」

去鳴「んー?」

去鳴「妙にあんたが被ってる毛布もっこりしてるなーって」ニヤニヤ

姫神「そう。」

去鳴「やー普通に寝てたらそんなに膨らまないっしょ?なーに隠してんのかなーって」

姫神「別に。ゲームしてただけ。プレイしてる所や画面を見られるのは。恥ずかしいし。」

去鳴「へー?」ニヤニヤ

去鳴「じゃーさ、顔真っ赤だけどなんで?」

姫神「元々。こういう体質。」

去鳴「ほーん?」ニヤニヤ

上条(あれ…?これなんかひょっとしてバレてる…?)ドキドキ





359以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 05:52:30.42pWIuChYG0 (2/16)



去鳴「んじゃさ、あんたの胸がありそうな所とは別の位置で毛布が凄い上下してるのはなんで?」

姫神「私の肺が。そこにあるから」

去鳴「凄いね?あんた肺がお腹にあんの?」ケラケラ

上条(姫神さん言い訳苦しい!さすがにそれは苦しい!)




360以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 05:53:54.04pWIuChYG0 (3/16)




姫神「…なに?何が言いたいの。」

去鳴「やーわかるっしょ?」ニヤニヤ

去鳴「『誰を匿ってんのかなー?』っしょ」ニヤニヤ


上条(バ、バレてるぅう!!)





361以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 05:54:32.28pWIuChYG0 (4/16)


姫神「…」

去鳴「その毛布。ちょっと捲ってみてよ」

姫神「や」フルフル

去鳴「あそー。んじゃ…」









去鳴「無理矢理そぉおおおおい!!!」バサー!

姫神「らめぇええ!!」

上条(う、うわぁああ!っていうか今姫神が『らめぇえ』って!?『らめぇえ』って言ったぞオイッ!?)





362以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 05:56:34.38pWIuChYG0 (5/16)



去鳴「…ぷ。やっぱり居たんじゃん」クスクス

姫神「…/////」

上条「あ、あははは…おいっすー…久しぶりー…」ハハ

去鳴「ま、思ったより元気そうで何より」

去鳴「まあ?鎖骨まで上の制服捲り上げた女の子に密着して胸元スハスハぱふぱふまでしてるほど元気とは思わなかったけど」プクク

上条「いや!ち、違うんだ!これは!」

去鳴「えー?何が違うの?」ニシシ

上条「あー…えっと、とりあえず上条さんスハスハはしてないぞ!」ビシッ

去鳴「どうでもいいし弁解ポイントそこじゃなくね?つーかいい加減おっぱいから頭どけて喋れよ」

姫神「(//´∩ω∩`///)」プルプルプル




363以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 05:58:11.50pWIuChYG0 (6/16)



姫神(うう。見られた。こんな状態を。恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。/////)

去鳴「んじゃ私はお兄ちゃんにこの事伝えてくるんでー」

上条「うぉい!やめて!姫神が可哀想だろ!俺も恥ずかしいし!」バッ

去鳴「えー?でもぉー?私もお兄ちゃんに報告しなきゃだしー?」

上条「つーかそれもおかしな話だろ!あの上里が俺の様子が気になるってどういう風の吹き回しだよ」

上条「大体何で俺達が保健室行ったのも知って、」

去鳴「さあ?なんか『あのグラサンが言っていたイジメというのは本当なのか?心配だな…あいつはぼくのベストフレンドになるかもしれないし…』とかなんとか…」

上条「ベストフレンド!?え待ってひょっとして昨日のアレでそんなに友情感じちゃったのアイツ!?」

上条「つーかグラサン!?わーいすっごい心当たりあるぜあんちきしょう!先生に何を言ったんだあの野郎ォーッ!!?」


去鳴「昨日のアレ?」

上条「…」



364以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:00:59.04pWIuChYG0 (7/16)


去鳴「ねぇー昨日のアレってなによ?」

上条(お兄ちゃんLOVEなコイツに『Dカップおっぱいの揉み心地を実際に確認』云々の話したらめちゃくちゃキレそうだよな…)

上条「…お兄さんに…聞きなさい…?」ニッコリ

去鳴「何そのよくわかんない言い方。控えめに言ってキモいっしょ」

上条「うっせ。いいから帰れよ『上条さんはちょっと風邪気味だっただけ』って報告してくれよ」

去鳴「いやいやいや…『アイツ女の子とイチャラブ保健室デートこきたかったから仮病サボりやったみたいっすわー』って言っとくから」

上条「やめてくださいお願いしますッッ!」

去鳴「いやーさすがお兄ちゃんのライバル。おモテになりますなぁー?」ヒッヒッヒッ

上条「別にモテてるわけじゃねぇよ!」

上条「これだって姫神が気を利かしてくれたってだけで!」

上条「姫神は別に俺の事が好きとかそういうんじゃないからな!?」



姫神「…」


365以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:03:59.91pWIuChYG0 (8/16)


去鳴「…あのさぁ?」

上条「なんだよ」

去鳴「それ本気で言ってっかはわっかんねーけど」

去鳴「フッツーに考えてね?男でも女でもさ、好きでもない人間に体触られるの許すのってありえねーっしょ?」

去鳴「許すとしたらさ、とんでもなくビッチか本当に心を許してる人間か、何らかのサービス受けるためとかのどれかなわけっしょ?」

上条「そりゃあ、まぁ…?」

姫神「…」

去鳴「もうちょいその子の気持ち汲んであげたら?」

姫神「…」

上条「余計なお世話だっての!」




366以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:05:46.06pWIuChYG0 (9/16)



去鳴「あそ。んじゃ私は用済んだから帰るんでー」

去鳴「まっ。お兄ちゃんには『特に問題なし』って言っといてあげるよ」スタスタ…

上条「…さんきゅな」














去鳴「但し『半裸の女の子に組みついてそのカラダ堪能してました』って言葉も付け加えてなぁ(笑)!!」ダッ

上条「まさに外道ぉおお!!!?」



<「アハハハハハハハハハハ!!!」パタタタタタタタタタタ…


上条「クソっ!待っ…ああっ!もう見えねー!!」






367以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:13:01.58pWIuChYG0 (10/16)


姫神「…」

上条「…あー、」

姫神「…」

上条「えっと、助けようとしてくれてありがとな」

姫神「…うん。」

上条「…どうすっかな」

姫神「…」

上条「寝たりとかするか?」

姫神「…うん。そうだね。」

上条「…」




368以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:23:54.40pWIuChYG0 (11/16)





上条「…で、」






上条「なんで俺たち一緒のベッドで寝てるんでせうか」

姫神「…」




369以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:27:42.25pWIuChYG0 (12/16)



姫神「…私の気持ち。わかって欲しいから?」

上条「なんで疑問形なんだ…」

姫神「…」モソモソ

上条「ん?」

姫神「ちょっとあっち向いて。私に背中向けて。」

上条「え?」

姫神「いいから。」

上条(なんか昨日今日と姫神と一緒に寝てるからか、これが当たり前のように感じてきましたよ上条さんは)





370以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:52:25.52pWIuChYG0 (13/16)



姫神「…」ピト

上条(背中にくっつかれた)

姫神「…」スリ

上条「…」

姫神「…」

姫神「えい。」ツン

上条「わひゃっ!?」

姫神「…」

上条「な、なんだよ!」

姫神「…」

姫神「…当ててみて。」

上条「? 何を?」

姫神「今から君の背中に指で字を書くから。」

上条「また唐突だな…わかった」

姫神「…私の気持ち。書くから」

上条「…」

姫神「出来れば。気づいて欲しい。」

上条(…仲良くしたい、とかか…?)



姫神「…」ツツー

上条「うっひゃぁぅうんっ!?」ビクンッ





371以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 06:59:26.93pWIuChYG0 (14/16)



姫神「…」ツツー

上条「…っ!…ッ!…」ピクンッ!ピクンッ

姫神(好)

上条「うひっ…くくっ…!?」

姫神(き…)

上条「…っくぁっ、あっふ!」

姫神(。)

上条「ごめんちょっと待って!?くすぐったすぎて何もわかんないから!」

姫神「…そう。」




372以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 07:00:44.47pWIuChYG0 (15/16)




姫神「…」

姫神「じゃあ…」ギューッ

上条(抱きしめられた)

姫神「これでも。わからない?」ギュ...

姫神「…そろそろ。察して欲しいな。」ポソッ

上条「~っ////」




373 ◆3rfPz4lVbmKs2017/04/29(土) 07:01:13.08pWIuChYG0 (16/16)

時間切れ。今回はここまで。


374以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/29(土) 10:29:53.516xLCArdB0 (1/1)




375以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/04/30(日) 23:36:35.82eFak09V80 (1/1)

乙でした!!


376以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/01(月) 21:56:40.550Sjj/vZh0 (1/1)

乙です
上姫SSと言えば
上条「もてた」が良いよね


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/03(水) 18:12:36.19qvNL5v5J0 (1/1)

乙なんだよ!!


378 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/05(金) 02:00:10.36TDnB/gfSO (1/13)


終わりがけに言おっかなーとは思ってたけど個人的に上条「モテた」は上姫の金字塔だと思う。>>1も一時期はリアルタイムで追ってた。

あれいいよねー。>>1のSSよりアレ読んだ方が面白いよマジで。皆読め。





379以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:01:12.46TDnB/gfSO (2/13)




上条(姫神の…気持ち…?)

上条(それって…それって…)






上条(『上条くん。私と。えっちな事シよ?///』って事か!?///)ドーン








380以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:02:36.52TDnB/gfSO (3/13)



上条(あー!だから昨日からやたらと!あーハイハイ!)

上条(姫神は欲求不満だったって事か!)グッ

上条(いやいやいや!ダメダメ!いけまてん!!そんなのダメだからな!)

上条(上条さんそんなの許しませんから!そういうのは付き合ってからだから!)

上条(よし!ここはビシッと説教を…!)クルッ




姫神「////」ウルウル

上条「」





381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:04:58.44TDnB/gfSO (4/13)



上条(今の今まで頭にあった下卑た考えが吹き飛んだ。)

上条(…別に姫神は泣いてるわけじゃない。)

上条(よく、『本当に女の子が恋愛感情的好意をもってる相手を見る時は目が潤む』って聞くけど)

上条(…”これ”がそうなのか?)

姫神「…上条くん…。」

上条「姫…神…?」

姫神「…」スッ...

上条(姫神が目を閉じて、軽く唇を突き出した。)







382以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:06:10.48TDnB/gfSO (5/13)



上条(これって…つまり、その、)ドッドッドッ..

上条(”そういう事”なのか?)ドッドッドッドッ..

上条(俺の思い上がった勘違いじゃない…のか?)ドッドッドッドッ

上条(”これ”がそうなのか?)ドッドッドッドッドッドッ

上条(シて…いいのか?)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ




上条(いや、むしろ『そうしなきゃいけない時』なのか?)







383以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:07:00.34TDnB/gfSO (6/13)






上条「姫が、」




携帯<『”イケナイ子”とみんな指を指す♪』



上条「…」

姫神「…」






384以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:07:54.45TDnB/gfSO (7/13)





携帯<『手の鳴る方へ♪ねぇ明日は♪どちらー…?♪』

携帯<『じーかーんが-♪こーどーおーをー止めーるー♪』




上条(…なんか興が削がれたな)

姫神「…」








上条「…出ないのか?」

姫神「うん。」



385以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:08:26.93TDnB/gfSO (8/13)



携帯<『お願ー…』ブツッ....



姫神「今は。誰との関わりよりも。上条くんの言葉の方が。重いから」

上条「…」

姫神「君が今。私に何を言おうとしたか。…聞かせてほしい。」

上条「…」




386以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:09:19.30TDnB/gfSO (9/13)



上条「なあ、姫神。」

姫神「うん。」

上条「俺の恥ずかしい勘違いとか、驕りとかなのかもしれないんだけどさ、」

姫神「うん」

上条「ひょっとして、ひょっとして、なんだけどさ、」

上条「俺に…好意を持ってくれてる…のか?」

上条「その…友達、以上の」

姫神「…」



387以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:20:49.78TDnB/gfSO (10/13)




姫神「…」

上条「…」



姫神(ああ。やってしまった。)



姫神(本当はまだ。隠しておくつもりだったのに。)

姫神(つい。感情的になってしまった。)

姫神(だって。まだ上条くんはきっと私を恋愛対象として。見てくれてない。)

姫神(今告白しても。撃沈する事は見えていたのに。)

姫神(だって。きっと。私ばかりが一方的に盛り上がってしまっていただけなのに。)

姫神(でも。どうしても。今伝えたくなってしまった。)

姫神(わかって欲しくなってしまった。)



姫神(私が。君を好きだという事。)







388以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:25:08.45TDnB/gfSO (11/13)



上条「その…」ソッ

姫神「え?」

上条「…」ガバッ

姫神(…覆い被さられた。)

上条「その、ごめn」

姫神「ーーーーーーーっ。」














トントントントン。ガラッ。

吹寄「姫神さーん?大丈夫?電話応答なかーって、のんじょこりゅぅぁあああああああああああああああああ上条当麻貴様ぁあああああああああ!!!?」



389以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:26:19.17TDnB/gfSO (12/13)



上条「う、うわぁああ!?ノックぐらいしろよ!!」

吹寄「したわよ!!この腐れ強姦魔!!!」

上条「濡れ衣だ!!!上条さんまだ何もシてませんのことよ!?!!」

吹寄「まだ!!?まだって言ったか貴様!!?」

上条「あ、やっ、違っ!言葉の綾だよ!!」

吹寄「だー!いいから!貴様は姫神さんの上から!!どきなさいよ!!!」



ギャーギャー


姫神「…」




390以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:36:19.21TDnB/gfSO (13/13)



姫神「…」

姫神(…やっぱり。か。)シュン...

姫神(きっと。あの後に続く言葉は。『姫神をそういう目で見れない』とか。)

姫神(良くて。『抱かせて』ムラムラ)

姫神(その類いの事だったと。思う。)

姫神「…」プルプル



姫神(…泣きたい。)






391以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 02:39:11.740fqVt9O+O (1/1)



吹寄「大体貴様は!」

上条「だから違うって!」


姫神「…私。もう体調良くなったから。戻るね。」

姫神(本当は。むしろ悪くなったのだけど。)

姫神(…居たくない。今。ここには。)

姫神(逃げたい。消えたい。死にたい。)トボトボ

吹寄「あ、姫神さん。今日はもう授業無いわよ?」

上条「え?なんでだよ」

吹寄「なんか今日最後の授業担当の災誤先生が謎の金髪アロハシャツグラサンに襲撃されたって」

上条「…」

姫神「…」

上条「…アイツだよね?俺のよく知ってるアイツだよね?」




392以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 03:12:03.72YD1ie7rGO (1/3)



吹寄「保健室に貴様と姫神さんの様子見に行こうとしてたら『邪魔しちゃダメぜよ!』って言葉が聞こえて次の瞬間に」

上条「いやもうアイツだよね?」

吹寄「ビリビリってスタンガンやられて吹矢で1日動けなくなる痺れ薬撃たれたって」

上条「何してんのシスコン軍曹」

吹寄「何者なのかしらね?謎の金髪アロハシャツグラサン」

上条「いやもう該当者はこの世で1人だろ」

吹寄「言っとくけど土御門なら私達と教室に居たわよ?」

上条「えっ」

姫神「…謎だね。それは。」




393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 03:14:11.42YD1ie7rGO (2/3)



吹寄「けど何故か教室の土御門は『御坂さん御坂さんハァハァ…うっ』ってずっと言ってたのよね」

上条「…たぶんそいつアラスカの人じゃないかな」

吹寄「は?何言ってるの貴様は?」

上条「いや…」

吹寄「?」

姫神「?」

上条「なんでもないです…」




394 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/05(金) 03:15:03.89YD1ie7rGO (3/3)

今回はここまで。


395以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/05(金) 05:05:20.26Ou0NDp72o (1/1)

アステカ…


396 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/14(日) 01:10:33.72a3sm+qT70 (1/22)


訂正

×アラスカ
○アステカ


エツァリ「やれやれ。致命的な表記ミスとは何をトチ狂ってるんでしょうね…全く」シコシコシコシコ

エツァリ「普通間違えます?うっ」




397以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:15:41.45a3sm+qT70 (2/22)



姫神「…」

姫神(…今日はもう帰ろう…授業はもう無いのだし。)

姫神(ふふ…帰ったら。おふとんで。泥のように眠る。)

姫神(嫌な事は全部忘れて。静謐な時間の中で心の安寧と平穏を享受する。)

姫神「…」

姫神(あ。しまった。忘れてた。)


姫神(今日。図書室で借りてた本の返却期限だった。)





398以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:25:27.75a3sm+qT70 (3/22)



姫神(うう。面倒くさい。電子書籍やネットからのダウンロードだったら楽なのに。)

姫神(でも。やっぱり本は読むなら紙に限るし。)

姫神(どれだけ便利でも本は紙じゃないと読んだ気がしない。これだけは譲れない。)

姫神(…返した後に他に何か借りようかな…)

姫神(はっ。いけない。レンタルDVD屋さんでも起きる無限ループが。)

姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)




399以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:26:21.30a3sm+qT70 (4/22)



姫神「私。もう行くね。図書室に本返しに行かなきゃいけないから。」

吹寄「えっ?ああ…また明日ね姫神さん」

姫神「うん。」スタスタ…




吹寄「…どうする?」

上条「え?」




吹寄「ほら…私も貴様ももう用事も無いんだし、一緒に帰ろうっていうか」

上条「えっ」

姫神(えっ)ピタッ





400以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:28:31.75a3sm+qT70 (5/22)



吹寄「何よ。別にいいでしょ?貴様は全然学校来ないし。たまにはこーゆうのも」

上条「あー…、ああ。そうだな」

吹寄「帰りに買い食いとかさ…」

上条「いや俺金ないし」

吹寄「はぁ?貴様はいい加減貯金するとか、稼ぐってことを覚えなさいよ」

吹寄「…まぁ、今日ぐらいなら奢ってやっても」


姫神「」





401以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:34:56.70a3sm+qT70 (6/22)


上条「あ、いやでも悪いしさ、」

吹寄「なーにを気をつかってんのよ。あんまり奢られる機会も無いんでしょ?」

上条「あ、いや、そのだな、」


姫神「…」オロオロオロオロ


吹寄「…? 何か隠してるわね?」

上条「イエベツニ」

吹寄「ならなんで片言になってんのよ」

上条「キノセイダヨ!」b

吹寄「ちょっと気になるじゃないのよ!言いなさい!」


姫神「…」ソワソワソワソワ


吹寄「…まさか、姫神さんと昨日何かあったからさっきも」

上条「ッ!?」ドッキーン



姫神「~っ。」

姫神「…!」ダッ




がしっ。



上条「──────へ?」

姫神「…上条くんも。来て。」グイッ





402以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:40:28.56a3sm+qT70 (7/22)


上条「え?あっ?おいっ!?嘘だろアレッ姫神さんチカラつよっ、なんで俺、アッ────」

姫神「ごめん。吹寄さん。」

吹寄「へ?」

姫神「上条くんは。私と用事があるから。」ニッコリ

吹寄「えっ、ああ…うん…」



ずるずるずる…



吹寄「」ポカーン



吹寄「姫神さんってあんな風だったっけ?」









403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:41:03.39a3sm+qT70 (8/22)



~図書室~



姫神「それじゃ。私は本を返却してくるから。本でも読んでてほしい。」

上条「い、いえっさー!」ビシッ

姫神「ん。」コクン






404以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:43:46.91a3sm+qT70 (9/22)



姫神(…やってしまった。)

姫神(つい。また感情的になってしまった。)

姫神(吹寄さんに上条くんが盗られるんじゃないかと思ったら。思わず。)

姫神(…ううん。盗られるなら盗られるでもいい。)

姫神(でも。)チラッ


上条「はー…なんだなんだよなんですか挿絵無しで文字ばっかの本しか無いのかよ…マンガないかな」キョロキョロ


姫神(…ちゃんと。決着はつけなければ。)ウン

姫神(なあなあにしない。もやもやを抱えたまま今後を生きるのは辛い。)



姫神(怖いけど。辛いけど。…聞こう。ちゃんと。彼の口から。)



上条「おっ…なんだコレ楽しそう」

上条「テキトーに2巻と…あと10巻読むか」ペラッ







405以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:47:45.04a3sm+qT70 (10/22)


メガネ君「あっ返却ですか?」

姫神「? 何故君がここで図書委員を?」

メガネ君「今日は図書委員が風邪でして。それでピンチヒッターとして僕がいるわけです」

姫神「そう。それじゃ。これとこれを…」

メガネ君「はい。承知しました」

姫神「…」チラッ

メガネ君「どうしました?」

姫神「…それ。新刊?」

メガネ君「ええ。なるべく新しいモノも読めるように手配してるんですよ。図書室の存在意義とか需要がなくなっちゃいますし」

姫神「…借りたい。手続きをお願いしたい。」

メガネ君「はは、承知しました。」

姫神(結局このレンタル輪廻からの解脱はできなかった。)


・・・。






406以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:55:52.69a3sm+qT70 (11/22)



姫神(終わった。)


姫神「上条く…」



上条「クッソ泣ける…ムスビ…なんでお前、お前そこでさぁ…気づけよ!よく効くビタミン剤の罠に!」グスッグスッ

姫神「…」



上条「つーかゲンのお母さんエr」

姫神「…上条くん。お待たせ。終わった。」

上条「…」ババッ

上条「おう。いやー面白いよなファーブル昆虫記!特に8巻のサソリの飼育されてる所のこのリアルな挿絵がさ?」キリッ




姫神「そう。そうやってマンガをページで挟んで隠すやり方は本を傷めてしまうからやめておいてほしい。」

上条「おうっ!?」




407以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:58:18.64a3sm+qT70 (12/22)



上条「と、ところで姫神は何を借りてたんだ?」アセッアセッ

姫神「…H.Gウェルズの『タイムマシン』とか。東野圭吾の『容疑者Xの献身』とか。」

上条「……タイム、」



上条「ああ、[たぬき]か!」ポンッ

姫神「違う。」





408以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 01:58:58.71a3sm+qT70 (13/22)

×たぬきか
○ドラえもんか!


409以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:01:06.28a3sm+qT70 (14/22)


姫神「この本の作者のH.Gウェルズは。この『タイムマシン』という作品によって。世界で初めて『時間を移動する機械』…即ち”タイムマシン”という概念と言葉をSF小説というジャンルで作った」

姫神「ちなみにこの作品は映画化もしてる。」

上条「へー…」

姫神「本屋にはなかったし。久しぶりに読みたくなったから借りた。図書室なら合法的に無料で読めるし。」

上条「へっ、漫画しか読まない上条さんには別世界の話に聞こえてくるぜ!」

姫神「なぜ。誇らしげ。」

上条「どんな内容なんだ?」

姫神「簡単に言うと。タイムトラベラーと呼ばれる主人公が『遥か未来の人類はどうなっているか?』を確認しにいくお話。」

上条「遥か未来…」

姫神「そう。そこではイーロイ人とモーロック人という二種類の人類が存在していて…」

上条「へぇ…」


・・・・。





410以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:02:42.99a3sm+qT70 (15/22)


上条「面白そうだし、映画なら観たいな」

姫神「そう?でも映画は原作とだいぶ違うよ。」

上条「へぇ?そうなのか」

姫神「うん。」

上条「じゃあ今度一緒に家でDVDでも観ないか?」

姫神「えっ。」

上条「いやほら、原作との違いを知ってる姫神さん居たらレクチャーしてもらえるだろ?」

姫神「…うん。」

上条「えっ、ごめんあんまり気が進まなかったか?」

姫神「ううん。違う。」フルフル






411以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:03:39.65a3sm+qT70 (16/22)



姫神(上条くん。さっきのこと。何も無かったみたいに私と話してる。)

姫神(ひょっとして。これは優しい断り方をしてくれてるって事なのかな。)チラッ

上条「?」

姫神(『明言は避けるけど、察して?』みたいな。)

姫神(気になる…。けど。)チラッ チラッ

上条「…」



姫神(うう…このまま。このままの方がいい気がしてきた)





412以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:05:57.80a3sm+qT70 (17/22)



姫神(そう。このまま。友達のまま。)

姫神(誰も傷つかずに。気まずくならない。このまま。友達のままで。)

姫神(別に。バレンタインには普通にチョコあげればいい。)

姫神(今まで通りに接すればいい。)

姫神(たまに話すくらいでいい。)

姫神(遠くから見てればいい。)

姫神(将来。上条くんが。私の知らない誰かと結ばれていくのを見てれば────)



上条『ん』チュー

??『んっ』チュー


姫神「…」





姫神「………ソレハ…イヤ。」ポソッ

上条「?」




413以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:21:17.02a3sm+qT70 (18/22)


上条「今何か言ったか?」

姫神「ううん。…なんでもない。」

上条「…」

メガネ君「あっ、すみません御二方。」

上条「ん?」

姫神「?」

メガネ君「申し訳ないんですが僕今から呼び出しがありまして。」

メガネ君「お願いできそうな人が御二方しかいなくて。図書室の鍵、閉めた後に職員室に返しておいてもらえますか?」

姫神(あ。ホントだ。図書室私たちだけだ。)

姫神「うん。いいよ。」

メガネ君「ホントすみません。緊急だそうで!それじゃ!」


たたたた…。



姫神「…」

上条「…」







414以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:33:19.58a3sm+qT70 (19/22)



姫神「…あ。無理矢理付き合わせてごめんね。もう…帰ろっか。」ガタッ

上条「…」ガタ


姫神(ああ。聞けない。私の意気地無し。)

姫神(私の勇気。いつの間にか実家に帰ってた。)

姫神(けど…もういいよね?私。昨日からずっと頑張った。)

姫神(もう。これで精一杯。)

姫神(感情をコントロールして。人に好意を持ってもらう事がこんなに難しいだなんて知らなかった。)

姫神(逃げたい。超逃げたい。)

姫神(『いろいろと失敗してしまった。これ以上の成果が望めそうもない。』)

姫神(うん。言い訳はこれにしよう─────)



上条「なあ姫神」

姫神「…なに?」








415以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 02:44:19.49a3sm+qT70 (20/22)





上条「さっきの続きなんだけど」

姫神「…」ビクッ






416以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/14(日) 03:16:32.82a3sm+qT70 (21/22)


>>398

×姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

○姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻が!)





417 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/14(日) 03:17:30.85a3sm+qT70 (22/22)

眠い。続きはやれそうだったら明日やる。やれなかったらそのうち。


418 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/20(土) 01:59:11.29W3wCBLPxO (1/7)





上条「ちゃんと姫神の口から聞いてないから聞かせてほしい。」




上条「…聞くタイミング、もうたぶん今しかないと思うからさ…もう1回聞きたい」

姫神「…」




上条「姫神は…俺のこと、好き?」

姫神「…」






419以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:04:34.67W3wCBLPxO (2/7)




姫神「…」ダッ!

上条「!」



上条「待てって!待ってくれよ姫神!」

姫神「…っ。」タタタ..





420以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:05:54.20W3wCBLPxO (3/7)


上条「なぁ!ちょっg 痛っ!?本棚にぶつけっ、待ってくれって!」

姫神「…!」


姫神「…」タタタ...



姫神(! しまった。)







上条「そっち、行き止まりだぞ姫神」

姫神「…」




421以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:07:19.57W3wCBLPxO (4/7)


上条「なぁ」壁ドン

姫神「…」プイ


上条「お願いだって」

姫神「…」ダッ!

上条「おっと」ガシッ



上条「…捕まえた。」ギュッ

姫神「!////」





422以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:18:39.35W3wCBLPxO (5/7)



姫神「~ッ!!///」ジタバタジタバタジタバタジタバタジタバタ

上条「ちょ、ちょっ!暴れ、暴れんなって!」

姫神「だめ。聞かないで。」

姫神「勝手に言って。やっぱり聞きたくないなんてのは。とんでもなく自分勝手だってわかってる。けど。」

姫神「だめ…怖い。…恐すぎる。」

上条「でも姫g」

姫神「あっ…。」





トサ。




上条
姫神「「…」」





423以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:22:06.51W3wCBLPxO (6/7)



上条(お、押し倒しちまった)

姫神「…////」カァアッ///

姫神「…どいて。くれる?///」

上条(い、いや!これはむしろチャンスなんじゃないのか?)

上条「…だめ。俺の質問に答えてくれないと」ノシッ

姫神「…///」プイッ

上条「じゃあ言ってくれるまで絶対逃がさないからな?」ガシッ

姫神「…へんたい。///」

上条「うぐ」

姫神「これ以上変な事。する気なら…声。…出しちゃうよ?//」

上条「それはちょっと」






424以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 02:40:09.91LjCW79XJ0 (1/1)





姫神(変なの。昨日もさっきまでも。何度も密着してたのに。)


姫神(今の今まで。拒絶されたら嫌だって。上条くんとは距離を置きたかったのに。)


姫神(こうして。押し倒されて。覆いかぶさられて。抱きしめられると。)


姫神(幸せ。///)ニヨ



姫神(…普通。嫌いだったり。何とも思ってない子にこんな事しないよね?)

姫神(………少しは。期待してもいいのかな。)

姫神(上条くんも。私を好きでいてくれる可能性を。)






425 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/20(土) 02:40:43.71W3wCBLPxO (7/7)

今回はここまで。


426以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/20(土) 07:27:27.46oGiIlcuvo (1/1)




427以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/25(木) 09:28:02.513gp73OWI0 (1/1)

素晴らしい
乙でした


428以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/26(金) 14:53:48.39x4PkWtP90 (1/1)

さてと、カカオ豆を丸かじりする準備しとくか


429 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/27(土) 02:41:39.48YK6wucNu0 (1/13)


話の流れとか、『はいはい、この話はそういうジャンルなのね』って読んでくれてる人の認識とかをたまに思いっきりぶち壊したくなる。


例えばこの後突如姫神さん達はなんやかんやで宇宙戦争に巻き込まれたりだとか上条さんが実はサイコパスだったりとか、全裸の青ピがボディフライングで窓ガラス叩き割って侵入してくるとか。


そんなシュールレアリスムとかいいなって。短いの投下。




430以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:44:29.19YK6wucNu0 (2/13)





上条「…」

姫神「…」



上条「…わかった」

姫神「?」






431以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:45:48.80YK6wucNu0 (3/13)



上条「俺は姫神が俺の事が好きなのか知りたい。」

上条「でも姫神は答えてくれないんだよな?」

姫神「…うん。…自分勝手で。ごめんね。」

上条「姫神の気持ちに対して、俺が姫神を拒絶する意思を示すかもしれないから…だよな?」

姫神「…うん。」



姫神(でも…そんなの。あたりまえだよ。)

姫神(好きな人に。半分告白したのに対して『ごめん』って。言いかけられて。)

姫神(その上で答えを聞こうなんて。私にはできない。)



姫神(そんな勇気は…私には。ないよ。)





432以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:47:03.56YK6wucNu0 (4/13)


上条「でもそれじゃあ話はずっと平行線だろ?」


上条「だからさ、」

姫神「?」



上条「姫神が俺の事を本当はどう思ってるのかなんて関係無しに。言葉にしないで俺の気持ちを一方的に姫神に伝えようと思う」

姫神「…」





433以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:47:38.00YK6wucNu0 (5/13)



上条「ひょっとしたら姫神を傷つけるかもしれないけど…悪いけど、俺も俺のエゴだけで行動する。」

上条「その後で…もし言ってくれる気になったら…よかったら聞かせて欲しい」

姫神「…」

姫神「…」コクン...




434以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:48:46.52YK6wucNu0 (6/13)



上条「姫神」

上条「これが…さっき言おうとした、俺の答えだから」

姫神「…? 何を。」





上条「ん…」

チュ。

姫神「 」






435以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:50:50.72YK6wucNu0 (7/13)




姫神(…キス。された。)



上条「…」ググッ...

姫神「っ。…ん。ふ…っ?!///」

姫神(しっかりと。隙間なく。私の薄い唇に上条くんの唇が。重ねられている。)



姫神(…あれ?)


姫神(ちっとも。現実味が。ない。)

姫神(夢…?幻…?これは本当に現実なのかな。)



上条「…」クチ..クチュ。レロ..

姫神「は…///あ…。ふ…。///」







436以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:53:06.48YK6wucNu0 (8/13)



姫神(舌が。入ってくる。…///)

姫神(…上条くんの。気持ちが。わかる気がする。)

姫神(『好き。俺も姫神の事好きなんだ』)

姫神(『俺のこの想いを伝えたい。』)

姫神(『俺、こんなに姫神の事好きなんだって!』)

姫神(…そんなふうに。言ってるような。)クス...

上条「…んっ…む…」

姫神「ん…」ギュッ...

姫神(ああ…)

姫神(あったかい。柔らかくて。安心してドキドキして。幸せで。…それから…顔から火が出そう。////////)

姫神(ふふ。今。私すごいことしてる。)

姫神(好きな男の子と。キスしてる…///)


上条「…」チウ

姫神「…っふ…」チム



姫神(私。こんなに幸せな気持ちになったこと。ない。///)








437以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:53:42.87YK6wucNu0 (9/13)


上条「ぷあっ…//」

姫神「ふぁ…///」


上条「…」ハァーッ...ハァーッ...

姫神「///」ハァーッ...ハァーッ...




上条「俺は…こう、思ってるから」

姫神「…あ。ありがとう…///」




438以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:55:10.79YK6wucNu0 (10/13)


姫神「…///」モジモジ

姫神「…じゃあ。さっき。『ごめん』って。言いかけたのは…?」

上条「あれは…『ごめん、俺の勘違いだった?』って聞こうとしてて」

姫神「そうなの?(なんだ。勘違いだったのか。)」

上条「ああ。…で、さ、」

上条「俺、ちゃんと俺が姫神の事どう思ってるか伝えたつもりだから」

姫神(うん…とっても。よく伝わりました…///)カァ




439以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 02:58:04.52YK6wucNu0 (11/13)


上条「…聞かせてくれないか?」

上条「聞きたいんだ。ちゃんと。」ニコッ...

姫神「…」ポロッ...

姫神(あれ…?なにかよくわからないけど。嬉しさで…涙が出てきた。)グスッ

姫神「…!」ギューッ

上条「ん」ギュッ





姫神「…うん。私も…上条くんの事が…好き…!」グスッ

上条「ありがとう。俺も…姫神の事が好きだ」







440以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 03:00:09.36YK6wucNu0 (12/13)




上条「…///」

姫神「///」

上条「あー、あのさ、」

姫神「? なぁに?」

上条「…なんか姫神が愛おしくてしょうがないからもっかいキスしたいんだけど…いいか?」エヘ

姫神「ん…でも私。今。泣いてるから。汚れてるよ。」

上条「気にしないから。だから…させてくれよ」

姫神「…うん…じゃあ…いいよ…?///」


ちう。


・・・・・・・・。





441 ◆3rfPz4lVbmKs2017/05/27(土) 03:00:57.22YK6wucNu0 (13/13)

今回はここまで。


442以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/27(土) 22:30:51.57kBm/vDsn0 (1/1)




443以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/28(日) 01:08:59.71kWHG5MrE0 (1/1)

これはあれですか?エンダー、言っていいのでせうか?


444以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/28(日) 10:42:02.92snRwydjG0 (1/1)

おかしいな、サルミアッキ食べてたはずがアメリカの菓子並みに甘い


445以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/05/29(月) 04:52:09.45hWiNwQjj0 (1/1)

このまま上でも下でも結ばれちゃえ!


446以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/02(金) 02:39:59.87BZxvhD7Io (1/1)

最高やでぇ


447 ◆3rfPz4lVbmKs2017/06/03(土) 03:14:47.329C6Kxgw30 (1/15)


ダメでせう。

いけませんな。

まだ結婚してゐませんからな



──────宮沢>>1/詩『レスにて云う』。




目がさめちったからちょっと投下。





448以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:18:01.459C6Kxgw30 (2/15)





姫神(ああ。私。時間の感覚が狂ってしまった。)



姫神「ん…」チュッチュッ

上条「ん…むっ…はぁ…ぁっ、」

姫神「…もう。上条くんばっかりズルイ。」モゾ

上条「え…何が…?」

姫神「私も…。上条くんみたいに覆いかぶさって。上からキスしたい。」

上条「はは、いいよ。じゃあ交代…な?」ナデ

姫神「うん…こーたい。///」



姫神(告白されてから。どのくらい時間が経ったのか。もうわからなくなってしまった。)







449以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:20:11.479C6Kxgw30 (3/15)


姫神「ん…む…」

上条「ん…」



姫神(10分くらいしか経ってないのかもしれないし。)

姫神(一時間以上経っている気もする。)

姫神(もうずっと抱き合ってこんなことばかりしてる。)




上条「なぁ…今度はまた俺からぁ…」

姫神「うん…きて?して?もっと…。」



チュー。


姫神(でも。やめ時がわからない。上条くんが愛おしすぎて。やめられない///)







450以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:23:14.959C6Kxgw30 (4/15)



・・・・。


上条「やば…もう真っ暗になってきたな」

姫神「…ん。」

上条「じゃあ…そろそろ帰ろうか」

姫神「…ん。」

上条「…」

姫神「…」

上条「あー、ちょっと離して、…どいてくれないか?」

姫神「…」



姫神「…やっぱりだめ。離してあげられない。もう今日はずっと抱き合ってたい。」ギュ

姫神「君を離したくない。」スリ

上条「///」





451以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:24:51.579C6Kxgw30 (5/15)




上条「そ、そうは言ってもさ…俺だってずっと抱き合ってたいけど」

姫神「やだ。もう今日は。離してあげない。今日は上条くんは私から離れちゃダメ法案が私の中で可決された。」

上条「ええー…破ったらどうなるんだ?」

姫神「…きす。」

姫神「離れる度に。キス5回。」

姫神「私を寂しがらせたら更に回数を上乗せする。」

上条「はは…そんなご褒美あるならわざと離れちゃおっかな」

姫神「だめ。やだ。ちゅーするの…。」

上条「しょうがないなぁ姫神は」ナデナデ

姫神「んっ…もっと。それもっとして?それ…好き。」

上条「ああ。いいよ」ナデナデ

姫神「…ちゅーも。でも。ちゅーもしてほしい…」

上条「わかったわかった」ちゅ

姫神「ふふ…幸せ。///」ギュ






452以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:27:04.109C6Kxgw30 (6/15)




ガラッ。



明日香「んもーメガネ君が図書室の鍵をさっさと返却してくれないから私がわざわzぴゃあ!?」

上条「あっ、」

姫神「あっ。」




453以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:29:11.519C6Kxgw30 (7/15)


明日香「ふゃああああ?!///」

明日香「ごっ!ごごごごごごごめんなさーい!お邪魔する気はなかったんですぅうう!」ぴゃわぁぁ!

上条「いやっ、あのっ、俺達の方こそ!なんかごめん!///」バッ

姫神「…///」

明日香「でも図書室でそういう事はシないでぇ!?」

上条「シ!シてないシてない!するつもりもねぇよ!」

姫神「え…そうなの…?」シュン

上条「あ、いや、あの今とかじゃなくてさ、いつかもうちょっとムードあって落ち着いてイチャつける所でっていうか」

姫神「そう?…じゃあ…期待して。待ってるね。」

上条「お、おう///」



明日香「ふぇえーん!こんな仲がいい恋人さん達の邪魔しちゃったよぉ!未絵ちゃん助けてぇ!」ぴぃぃ!

上条「あんたもいつも秋川にばっか助け求めんな!」





454以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:30:24.649C6Kxgw30 (8/15)




・・・・・。




~帰り道~


上条「…なぁ、」テクテク

姫神「何?」テクテク

上条「俺達…付き合ってるって事でいい…んだよ…な?」

姫神「うん…いいよ。」

上条「姫神が俺の彼女、なんだよな?」

姫神「うん。そうだよ?///」





455以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:34:13.139C6Kxgw30 (9/15)


上条「なあ、ちょっと思いっきり俺の頬をつねってみてくれるか?」

姫神「えっ。どうして?」

上条「いや…なんか現実味なくてさ」

上条「だって万年不幸でそんなラブイベント皆無な上条さんがさ、」チラッ

姫神「?」

上条「…こんなすげー美人と付き合えるとか、…キス///…したとかさ」

上条「にわかには信じ難いんですよ」

姫神「そう?…ふふ。大丈夫。ちゃんと。現実。」ニコッ

上条「…けど」

姫神「わかった。じゃあ…」

姫神「ほら。手。今日は。ちゃんと恋人繋ぎして帰ろう?」キュ

上条「あっ」

姫神「それとも。こうやって腕組む方がいい?」キュ

上条「あっ、むね当たっ、やわっこいっ!///」






456以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:35:34.969C6Kxgw30 (10/15)



姫神「まだ信じられない?」

上条「えーと…まぁ、まだ、かな…」

姫神「そう?それじゃあ…」



上条「えっと…むぐっ!?」

姫神「ん。」



上条「…」
姫神「…」



姫神「…ぷあ。ほら。少なくとも。今の私とのキスは。現実。」ニコッ

上条「ひ、姫神ぃ!」ギューッ

姫神「ひゃんっ///」




457以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:47:04.919C6Kxgw30 (11/15)


~姫神宅前~


姫神「送ってくれて。ありがとう。でも部屋の前までじゃなくても良かったのに」

上条「いやダメだって。学園都市は頭がおかしい奴ばっかだからな」

上条「歩いてたらいきなり拉致されて実験体にされる事だって多々あるしな!」

姫神「そうなの?」

上条「そうなんだよ」コクン

姫神「でも。確かにそういえば。前に吹寄さんとデパート行った時。ブービートラップ仕掛けられてて男の人の足が床にくっついて。」

姫神「踏ん張ったらその人のズボンがビリビリに破けた事もあった。」



上条「…マジで?」プッ

姫神「うん。マジで。」コクン






458以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:51:07.459C6Kxgw30 (12/15)


上条「あー、まぁいいや。あのさ、」

上条「俺、守るからな。姫神の事全力で守るから」

姫神「うん…ありがとう。上条くん///」ニコッ

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「?」

姫神「どうしたの?」

上条「あ、いや…なぜかなんとなく姫神のこと見つめたくなって。」

姫神「なにそれ。」クスクス



上条「やっぱ姫神可愛いよなーって」

姫神「もう。褒めても。何も出ないよ?」クス





459以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 03:54:31.609C6Kxgw30 (13/15)



上条「…あ、あのさ、」

姫神「?」

上条「あとで電話とか、あー姫神ってFukidasiやってる?」

上条「声聞きたいっていうか、…その、よかったらさ、」

姫神「うん。やってる。いいよ。教える。」ニコッ



上条「///」ポチポチ

姫神「///」ツィツィ





460以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 04:00:09.329C6Kxgw30 (14/15)


姫神「けっこう前から知り合いだったのに。付き合ってからお互いの電話番号知るのも。変な話だね。」クス

上条「だな。もっと早く交換しとけばよかった」

姫神「それじゃ。おやすみ」ン

上条「ん。おやすみ」チュ


姫神「…」

上条「…」

上条(おい嘘だろ別れ際の挨拶にナチュラルにキスするなんて上条さんのキャラじゃねーぞ!?)

上条(いやさっきいっぱい練習したけども!ああああ!!!)


姫神「そ。それじゃ///おやすみ。」

上条「///」カアッ





461 ◆3rfPz4lVbmKs2017/06/03(土) 04:00:35.709C6Kxgw30 (15/15)

今回はここまで


462以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 05:09:43.89u+Yesbw40 (1/1)

よし、このバカップルが結婚するシーンのスレになったら、皆でエンダー言おう


463以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 08:03:31.996qvQvUhKo (1/1)

※このスレはレールガンに監視されています


464以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/03(土) 08:56:29.052c+j7g/30 (1/1)

旧約聖書に塩柱の話があるが、これは見てるこっちが砂糖の柱になる(体が崩壊する音)


465以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/04(日) 21:50:02.478Uvw8jj50 (1/1)

乙でした!!


466以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 00:26:54.92hSdA0hLDO (1/1)

甘いわッッ!


467 ◆3rfPz4lVbmKs2017/06/14(水) 00:31:27.74M1CRzfkt0 (1/7)


塩柱と聞くとナディアのガーゴイルの最期、エヴァのターミナルドグマと南極の海、LCL化とか思い出す。

古い?古いアニメだっていいもんだぜ?10代の子とかに言うと「絵柄や画質、技術とかギャグ、言い回しが古臭過ぎて無理」って子多いけど。

わかるけどね。ちょっとだけ投下。





468以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 00:35:26.17M1CRzfkt0 (2/7)




・・・・・・・。



夜。上条宅。



上条「はいはいお前らーごはんですよー」

インオティ「「わーい!!!」」トタタタタタ!

上条「いやーまさかバードウェイがウチに来てて、しかも食材をくれていたとは思わなかったなー!」ホクホク

上条「おかげで晩飯作るのが久しぶりに楽しかった」

オティヌス「フン、せいぜい私に感謝するんだな人間。」チョコチョコチョコ

上条「え、なんだよお前が何かしてくれたのか?」

オティヌス「ああ。」フフン





469以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 00:37:24.43M1CRzfkt0 (3/7)




オティヌス「私が『この事を黙っておいて欲しければ1週間分の我々の食料と金銭を寄越せ』と脅してなければこれらは手に入らn」

上条「何脅迫してんのお前ぇえええーッ!?」





470以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 00:39:13.94M1CRzfkt0 (4/7)



上条「えっ、何?つーかあのバードウェイが屈するほどの弱味を握ったってこと?」

オティヌス「ああ」ドヤッ

上条「どんな弱味なんだそれ…」

オティヌス「まぁ一言で言うとだな、」

インデックス「!?」

インデックス「あ、あー!そういえばとうまっ!今日の晩御飯とっても美味しそうだね!」

上条「え?ああ、今日は上条さん頑張っちゃったからなー」

インデックス「とうまのごはんは見た目も味も美味しいから食べるのが楽しみかも!」

上条「え、えー?そそそそうか?」テレテレ




471以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 00:46:02.33M1CRzfkt0 (5/7)



上条「この生姜焼き、姫神にレシピ教えてもらったやつでさー」デレデレ


オティヌス「…」ジロッ

インデックス「お兄ちゃん属性の件の暴露はさすがに可哀想なんだよ」ヒソヒソ


上条「昼にも食ったんだけどな?これがまた美味くってさぁ、丁度材料もあったし作っちゃおっかなーって」



オティヌス「別にそれくらいいいだろう。大した事じゃない」ヒソ

インデックス「バードウェイにとっても大した事じゃないなら食材とか置いていかなかったんだよ」ヒソヒソ



上条「あ、そういえばさー今日上条さんはスゲーいいこと起きてさー」

インデックスオティヌス「「へー」」






上条「…お前ら俺の話ちゃんと聞いてる?」

オティイン「「うん聞いてる聞いてる(棒)」」








472以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:04:03.24M1CRzfkt0 (6/7)


上条「聞きたい?」

上条「普段不幸な事しか起きない上条さんにどんないい事が起きたか!」

インオティ「「うん、聞きたい聞きたい(棒)」」


オティヌス「しかしだな、あの小生意気な小娘の半泣き顔とか見て愉悦をだな、」ヒソヒソ

インデックス「イジワルはダメなんだよ!」ヒソヒソ


上条「あー、実はだな、」コホン


オティヌス「別に全ては暴露しない。少しだけだ少しだけ」ヒソヒソ

インデックス「だめ!かわいそうかも!」ヒソヒソ


上条「────俺、姫神と付き合う事にしたんだ!」


インデックス「おめでとうなんだよ(棒)」チパチパ

オティヌス「おめでとう(棒)めでたいなぁ(棒)」チパチパ

スフィンクス「にゃにゃにゃーん!」

上条「ありがとう!」


インデックス「もしもとうまが近い内に彼女とか出来そうになったりとかしたら…とうまもバードウェイの事気にする事になっちゃうし」ヒソヒソ

オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんどぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ


上条「あーもう俺幸せ過ぎて今ならどんな奴とでも友達になれる気がする…!」

上条「俺、今ならテッラとも親友になれる気がする!!」



上条「…つーかお前ら本当に俺の話聞いてる?」

インデックス「うん!ちゃんと聞いてるんだよ!(棒)」

オティヌス「ああ、聞いてる(棒)」







473以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:06:42.71M1CRzfkt0 (7/7)


×
オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんどぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ



オティヌス「フン、有り得んな。アイツには私という最大の理解者がいるんだぞ?他の女に流れる事などない」ヒソヒソ


474以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:16:53.60bz07CITIO (1/1)


上条「いやー!ついに上条さんにも春が来ましたよ!」

上条「念願の初彼女!うっしゃぁあああ!!」


インデックス「オティヌスだってとうまに対しての気持ちをバラされたりしたらイヤでしょ?」ヒソヒソ

オティヌス「…」

インデックス「ないしょにしてあげてほしいな」ヒソヒソ

オティヌス「…ちっ」

インデックス「ありがとう」ニコッ



上条「でさぁ、キスした時の姫神の顔がまた可愛く…って、ちゃんと聞いてるのか?お前ら」

オティヌスインデックス「「うん聞いてる聞いてる(棒)」」





475以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:21:31.11nERT2j2r0 (1/13)



~ご飯後~


オティヌス「ふー…久しぶりに本当に美味いものを口にしたな」ケフッ

インデックス「うん。美味しかったね!」

スフィンクス「うにゃー」


上条(さってと…食器洗っとくかな…)ヨッコイショ


上条「…」




上条(姫神、今頃どうしてんのかな)






476以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:23:09.85nERT2j2r0 (2/13)



上条「…」



───────姫神『上条くん。』ニコッ


上条「…」ニヘ

インデックス「?」

オティヌス「どうした人間。誰を思い出している?」

インデックス「え?そうなの?」

オティヌス「ふふん。私くらいになればコイツが何を考えてるかなどお見通しよ」ドヤッ





477以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:24:49.27nERT2j2r0 (3/13)



──────姫神『…うん。私も…上条くんの事が…好き…!』グスッ


上条「うほっ…///」ニヨニヨ

インデックス「うわっ…なんかとうま気持ち悪い顔してるんだよ」ヒキッ

オティヌス「むう…オイ人間。聞いてるのか」クイクイ

上条(…うっわ、何だこれ。さっきまで一緒にいたくせになんかもう今すぐ会いたくなってきた)


オティヌス「おい人間っ!私の話をちゃんと聞いてるのか?」クイクイ

オティヌス「私を無視するな!オイ!理解者だぞ!この世で唯一無二のお互いの理解者だぞ!」クイクイ




478以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:28:28.17nERT2j2r0 (4/13)



─────姫神『その。なんとなく。…もう少しだけ。上条くんと2人で居たい。』モジ


上条「~っ////」ガシガシガシガシ

オティヌス「わかった!さっきは悪かった!バードウェイにも謝る!」

オティヌス「ああ、それにさっき本当はちゃんと話聞いてなかった!謝る!だから私を無視するな!」クイクイクイクイ

インデックス「ダメなんだよなんだかよくわかんないけどとうま完全にトリップしてるんだよ」




479以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:29:55.49nERT2j2r0 (5/13)




上条(会いてぇなぁー…)



上条(抱きたい。抱きしめてキスしたい。)



上条(んだよ、さっき死ぬほどやったのにまだ足りないって…///)

上条(うわぁー…なんだコレ。けどメチャクチャ会いてーー!)


オティヌス「私゛が悪がっだがら゛ぁあ゛あ゛あ!!!」ビェー!

インデックス「とうま!無視しないであげてよ!」

上条「えっ、なに?」ウヘヘヘヘヘ

インデックス「とうまキモイ」





480以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:33:06.85nERT2j2r0 (6/13)




・・・・・。



オティヌス「…ぐずっ」グスングスン。ヒックヒック

インデックス「オティヌス、拗ねてとうまのおふとんでふて寝しちゃったんだよ」

インデックス「もう!どうしちゃったの?何を考えてたのか教えてほしいんだよ」

上条「え?別にいいだろ?ちょっと気づかなかっただけだって」

インデックス「…」ジー

上条「…わ、わかったよ…後で謝っておくって!」





481以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:35:42.21nERT2j2r0 (7/13)



上条「…」

上条(もう遅いし…電話とかダメだよな?)

上条(Fukidasiで…いやそれもダメか?もう遅いしな…)



上条「せめて…話、したいなぁ…」ポソッ



上条「…」


上条「…~っ!」


上条(ええい!ままよ!送ってみよう!たぶん起きてるし!)

上条(答えたくなきゃ無視するだろ!)ポチポチポチポチ

上条(届けぇえええ!!俺の熱い想いぃいぃ!!!)

上条(送☆信!!!)ポチィィイイイ!!!





482以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:44:57.54nERT2j2r0 (8/13)



~姫神宅~


ティロン♪


姫神「?」

姫神「!」

姫神「…!…!」ツィツィ


┌──────┐
|起きてる?  |
└───v───



姫神「…」

姫神「…」ツィツィ



┌────────────┐
|起きてるよ。だーりん。  |
└───v─────────






483以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 01:49:17.48nERT2j2r0 (9/13)




┌────────────────┐
|声聞きたい。電話してもいいか…? |
└───v─────────────


姫神「…」クス

姫神「…」ツィツィ




┌──────────┐
|いいよ。かけるね。 |
└───v───────


姫神「…♪」ツィツィ



とぅるる。



上条『はい!俺です!!』

姫神「はや。」クスクス





484以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 02:06:58.70nERT2j2r0 (10/13)



上条『夜遅くにごめんな?』

姫神「ううん。いいよ」

姫神「でもどうしたの?何かあった?」

上条『あー…いや、その、さ、』

上条『…なんか急に姫神の声聞きたくなっちゃって//』

姫神「そう。」クス

上条『寝てたか?』

姫神「ううん。上条くんの事考えてた。」

上条『え?』

姫神「明日から上条くんとどうやっていちゃいちゃしてようかなって。」

上条『~っ、…っとに、俺を悶えさせるのが得意ですね姫神さんは』

姫神「そう?」





485以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 02:10:30.80nERT2j2r0 (11/13)


上条『…』

上条『あのさ、』

上条『…今から会えたりとか、』

姫神「え?」

上条『い!いやいや!なんでも!何でもない!』

姫神「いいよ。言って?」

上条『…』

姫神「電話した本当の理由。聞きたい。」

上条『…その、本当は…なんか急に今すぐ姫神に会いたくなっちゃって』

姫神「…」

上条『いや夜遅くだし、明日学校で会えるし、さっきあんなにくっついて何度もキスしてたのに何言ってんだって自分でも思うんだけど』

姫神「…」

上条『やっぱ悪いからさ、姫神の声だけでいいから聞きたいなって思って電話したんだ』

姫神「…」



姫神「いいよ。今から会おう?」

上条『え?』





486以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 02:12:20.81nERT2j2r0 (12/13)


姫神「うん。私も。なんだか君と会いたくなってきたから」

姫神「待ってて。すぐ会いに行ってあげるね。」

上条『い、いいって、夜道危ないし!俺のワガママだし!』

姫神「ううん。それに。今日図書室でも言ったでしょう?」



姫神「今日は離してあげないって。離れたらキス5回。私を寂しがらせたら上乗せするって」

上条『////』



姫神「大丈夫。気にしないで。上条くんの寂しさを埋めに行ってあげる。待ってて。」ニコッ





487 ◆3rfPz4lVbmKs2017/06/14(水) 02:13:34.36nERT2j2r0 (13/13)

今回はここまで。


488以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 08:34:57.75DFM7Z5260 (1/1)

おいおいa(甘すぎて砂糖漬けになる音)


489以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/14(水) 21:16:35.04gV5wRHkZ0 (1/1)

いいねェ!青春送ってるじゃねェかよォっ!!甘っっっっったる過ぎてコーヒーがココアになっちまうじゃねェかァっ!!

声聞きたい声聞きたい。電話してもいいか…?
いいよ。かけるね。 

これが一番効いたぜ!!
・・・俺もこう言う青春送ってみたかったな。


490以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/15(木) 19:29:27.243VuUI1Oto (1/1)

おつかれなのー


491以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/20(火) 19:36:25.20ypA+slwoo (1/1)

やっとこさ追いついた



492以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/22(木) 02:28:08.28FQZJTdqe0 (1/1)

良いぞ良いぞ


493以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/22(木) 03:05:28.59wEM1ZRkW0 (1/1)

FQZJTdqe0 色々なSSでsagezuないでコメントするのやめて!


494 ◆3rfPz4lVbmKs2017/06/23(金) 03:20:07.99H4bz8jQe0 (1/34)



そういえば先日、>>80のヒナタの話を見る機会があったんどす。

いやぁヒナタちゃんはええ子どすなぁ。ナルトは多分相当幸せなんやろうなぁと。今までの分もいっぱい幸せになって欲しい限りどす。


グループ回。





495以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:21:58.48H4bz8jQe0 (2/34)



~上条宅~


上条「ありがとな。…あのさ、早く会いたいからさ、俺も姫神に会いに行くから。」

上条「近くの…そう、俺んちと姫神んちの中間のさ、…そうそう、Joseph'sって名前の、そうファミレスあるとこの」

上条「そこで…その、」

上条「いっぱいチュッチュしよ…///」ポソッ

上条「…」

上条「うぐぁあああ!!つい勢いで言ったけど今俺凄いキモイ!ぐがぁぁあ!!///」

上条「いや、え?『うん…///いっぱい。ちゅっちゅしよ。///』って!!?ぐぁああ!!!///」

上条「やめよう!恥ずかしい!すげぇ恥ずかしい!//」

上条「忘れて!お願い忘れてくださいお願いします!」

上条「じゃあ!後でな!気をつけてな!」

上条「…よし」ピッ



上条「~♪」ゴソゴソ

オティヌス「ん…?」ムク





496以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:23:41.30H4bz8jQe0 (3/34)



オティヌス「おい人間。こんな時間に何しに行くんだ」

上条「ん~ちょっとそこまで」

オティヌス「…誰かに会うのか?」

上条「え?」ニヘラ

オティヌス「…っ」

オティヌス「…」

オティヌス(別に電話の話の内容なんて聞いていない)

オティヌス(コイツの近況も特に聞いてない。)

オティヌス(今から具体的に誰に会いに行くかなど知らん。)

オティヌス(だが、なんとなくわかってしまった。)


オティヌス(理解者故に。長く、永くアイツを見てきた私だから)


オティヌス「…そうか。”彼女”によろしくな」

上条「おう!」ニコッ!




オティヌス(────ああ、今から恋人に会いに行くのだな、と)







497以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:24:21.81H4bz8jQe0 (4/34)



上条「じゃ、行ってくる!」

オティヌス「…ああ。気をつけて行け。」フリフリ

上条「ん。ありがとな」


ガチャ……


バタン。



オティヌス「…」






498以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:26:38.46H4bz8jQe0 (5/34)



オティヌス「…禁書目録。」トテトテ

インデックス「ん?あれ?とうまはどこ行ったの?」

オティヌス「今宵は飲むぞ。残ってる酒とアイツが残しておいた明日の朝飯用のおかずを出せ」

インデックス「ええ?また飲むの?それにとうまが怒るよ?」

オティヌス「…辛い事を忘れるために酒を飲むというのは精神医学的にもあまり良くない事だが」


オティヌス「それでも。人には飲まずにはいられん時ってのがある…」

インデックス「?…何か辛い事があったの?」

オティヌス「…ああ」

インデックス「そう。…いいよ。私は子供だし宗教上の理由でお酒は付き合えないけど」

インデックス「私もシスターさんだから。告解という名の愚痴ならいくらでも付き合うんだよ」ニコッ

オティヌス「そうか…すまんな」フッ



・・・・。






499以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:27:29.06H4bz8jQe0 (6/34)




トクトクトク…。



オティヌス「…」つ

オティヌス「…」クピ

オティヌス「…」

オティヌス「…」フルフル...

インデックス「…」



オティヌス「ちくしょう、この酒は甘いヤツだったはずなんだがな」フルフル

インデックス「…」





オティヌス「辛い。辛すぎて涙が出てきやがった。」フルフル

インデックス「…よしよし」ナデナデ







500以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:29:08.55H4bz8jQe0 (7/34)





~本来ならば上条当麻が立ち向かうはずだった科学兵器達が闊歩するとある実験施設内の1室~






501以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:29:43.05H4bz8jQe0 (8/34)




一方「…ンでェ?」ジロリ



一方「あまりにも暇で暇すぎて死にそォだったからオマエのラブコールに応えてやったが」

一方「どォいう風の吹き回しだ?『報酬は払う。ヒーロー代理を頼みたい』っつゥ愉快すぎる文言はよォ」

土御門「…」





502以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:34:15.29H4bz8jQe0 (9/34)


結標「そうね、それは私も聞きたいわ」ヒュンッ

海原「おや、結標さん。下のロボット兵器はどうでした?」

結標「どうもこうも。推測通り敵は4体。各々で私達侵入者を探してるわ」

海原「そうですか。なら…ここもあまり持ちませんね」

結標「ええ。…話を戻すわ。私も報酬分の働きはするつもりだけど、」

結標「何故私達を?この案件って完全に私達、及び私達の大事な人達にはカンケーない事案じゃない」

結標「傭兵ならもっと優秀なのがいるでしょうに」

結標「…まさかとは思うけど、正義の”グループ”ごっこがしたくなった、という訳じゃないわよね?」

土御門「…」





503以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:37:26.57H4bz8jQe0 (10/34)


土御門「ああ」

土御門「実はあながち間違ってはいない」

一方「ハァ?…なら俺は降りる。ヒーローごっこしたけりゃ公園で一人でやってろ」カツッカツッ

結標「同感ね。できれば私も今すぐ帰りたいわ」フゥ

結標「土御門、私達もあなたと同じよ?」

結標「自分の目的と大事な人達の為なら手段は選ばないし、隙あらば自分の目的に利用する」

結標「足を引っ張られたら容赦なく切るし、助けを求められても利害が存在しない限りは行動しない」

結標「…海原も何故こんなよくわからない遊びに付き合ってるのか理解に苦しむわ」ジロリ

海原「いえ自分も少々の纏まったお金が入用なだけですから」ニコッ..

海原「本格的に付き合うつもりもありません」

結標「あらそう。」


土御門「心配するな。ちゃんとお前達を納得させられる理由は用意してある」


結標「ふぅん?」

一方「ほォ。一応聞いてやる」

海原「…」






504以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:39:42.04H4bz8jQe0 (11/34)



土御門「まず一つ。例えばそもそもの前提として、一人のスーパーヒーローが活躍するためだけに作られた街があるとする。」

土御門「そして問う。『そのスーパーヒーローが活躍できる街とはどんな街だろうか?』」

一方「はっ、そりゃイカレた悪党蔓延る世紀末な街なのにも関わらず、ロクな警察機構もねェ、平和ボケした一般人もたくさんいるよォな、」

結標「あら?どこかで聞いたような特徴の街ね。ひょっとして学園都市って名前なんじゃないかしら?」クスクス

土御門「その通りだ」


「「「…」」」


土御門「そうだ。正真正銘、本当に本気で真実冗談抜きでまさしくこの街だ。そして…」

土御門「そのヒーローがもうすぐ引退してしまうとしたら?」


「「「…」」」


土御門「ああ、鞭で叩いて無理矢理ヒーローを続行させる事はできる」

土御門「だがいつまでも続けられないし、根本的解決にはならない。」

土御門「『とあるヒーローのために造られた街』」

土御門「言い換えれば『元々は悲劇しかない街』だ。」

土御門「お前達にも覚えがあるんじゃないのか?」


「「「…」」」





505以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:40:47.42H4bz8jQe0 (12/34)



一方「…」


─────『絶対能力者に興味はないか?』


───『ミサカは所詮単価18万円ですから』


──────────『何が一流の悪党だ!?』


─────『ギャハハハハハ!!いつまで最強気取ってんだ糞ガキ!』



────────『暗闇の五月計画。皆が皆、仲良しこよしになりたいとか考えてるって思ってンじゃねェぞ』


一方「…」





506以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:42:48.26H4bz8jQe0 (13/34)



海原「…」


────『上条勢力を排除せよ』

─────────『御坂美琴を殺せ』

────────『悪いけどそれは約束できない。』


──────『体を破壊する術式だ。』




────黒子『ハスハスハスあはぁあああ!!!』

海原『くっ…なんという悲劇…!御坂さんのお気に入りゲコ太パンツが自分以外の人間に盗まれただと…!?』ギリッ

海原『くっ、しかも何か染みが付着…!?なんだ!?アレは御坂さんの何が付着したんだ!?』

海原『ぐぅあああああ興奮しまするぅうぅ!!!』フンスフンス








507以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:43:20.59H4bz8jQe0 (14/34)


結標「…」



─────『レムナントがあれば学園都市にもうでかい顔をさせない』

────『お前の大事な仲間は俺達が預かっている。下手な真似はしない事だ』





───『うわぁあん!!やめてよぉ!おねぇちゃん!たすけて!やだぁ!!!』

結標『大丈夫よ天井の染み数えてたらすぐ終わるからねちょっとてぃくびprprするだけだからね』ペロペロペロ





508以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:44:03.39H4bz8jQe0 (15/34)



海原「…」ニヤニヤ

結標「…」ニヤニヤ


土御門「悲劇っつっただろお前ら何ニヤニヤしてるんだ」




509以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:48:58.65H4bz8jQe0 (16/34)


土御門「ともかく。ヒーローが居なくなった時の代理を用意するにもヒーローが必要ない街にするにも時間も金も学園都市の人間の意識や常識を変える力も足りん」

土御門「ある意味では利害で行動する分、思考回路がある程度わかっている分お前達が1番信用できて腕も立つ」

土御門「まぁ『そんなもん知るか他所で暮らすわ』と言って大事な人達と街を出て何処かで生きるのもいいが…」

土御門「オレや海原はともかく一方通行や結標、お前達はここを動くわけにはいかないだろ?」


一方「…」

結標「…」

海原「…」




510以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:50:44.55H4bz8jQe0 (17/34)



一方(チッ、確かに打ち止めや番外個体、学園都市に残る妹達の調整にはここの機関のがイイ。)


一方(他国の下手な研究機関じゃ信用できねェ)

一方(それに黄泉川は教師だ。俺のエゴで辞めさせるのは…)

一方(ついでに芳川。アイツも優秀な研究員だから日本の他の研究機関へでも行けば生きてはいけるだろォが)

一方(学園都市がそれを許すか?技術漏洩もそォだが泥は幾ら落としても落ちねェもンだしな)

一方(俺自身学園都市から出たら生きていけるのかもわからねェ)

一方 (…クソ。変えるしかねェのか。俺が)チッ




511以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:51:54.59H4bz8jQe0 (18/34)



結標(確かに…この街の少年達はかなりレベルが高い…)

結標(おまけにゲテモノ科学の力でファンタジーなあーーんな事やこーんな事もできるかもしれないという夢が実現する可能性もこの街は秘めてる)

結標(それに私自身。今更学園都市より技術がない所で暮らすのもちょっとね…)





512以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:56:23.82H4bz8jQe0 (19/34)


海原(土御門さんは自分もいざとなれば国へ帰れるだろうと暗に言いましたが)

海原(自分は御坂さんを強行してでも連れて から 祖国に帰りたいです。)キリッ

海原(両親に紹介して結婚式挙げたいです)

海原(しかし彼女はこの街が好きなようですし、彼に首ったけ…)

海原(それに彼女は自分の事など…)

海原(自分に惚れてもらうにはまだまだ時間が必要…)

海原(よくよく考えればまだまだこの街に居なければならないんですよね…)

海原(ショチトルやトチトリ?さぁ?彼女達はもう自由ですし。帰りたくなれば自分で帰るでしょう。何故さっさと本国に帰らないのか不思議ですね)





513以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 03:57:34.20H4bz8jQe0 (20/34)


土御門「…それに。お前らも金に困ってるんじゃないのか?」

結標「…」ピクッ

一方「チッ」

海原「…」


土御門「一方通行、お前は学校行ってないから奨学金は出ないし、今は何かのプロジェクトに参加してるわけでもないだろ」

一方「…」

土御門「冥土帰しはいつまで善意でお前の大事な人達の調整をタダでやってくれるだろうな?」

一方「…」

土御門「それに…お前いつまで結婚適齢期の未婚女性の家に居座る気だ?」

一方「は?バッヵ、オマッ、言っ」


結標「えっ」

海原「えっ」

一方「~ッ」ガシガシ




514以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 04:01:43.70H4bz8jQe0 (21/34)


土御門「お前、ちゃんと自分の分の生活費出してるのか?」

一方「人の事情に口出ししてンじゃねェよ」メソラシ

土御門「独り立ちするにも、あの子を一緒に連れていくにしろ、先立つモノがいるんじゃないのか?」

一方「かもしれねェがオマエに口出される筋合いも世話になる必要もねェンだが?」ピキピキ

一方「つゥか人の話されたくない事情をペラペラ喋ってンじゃねェよ」

土御門「すまん。ちゃっかり口が滑った」

一方「ほォーお!?そォかそォかちゃっかりかァ…死にてェならそォ言えよ土御門くゥゥン?!」




海原「いやぁ…男としてはやりますね、とも思いますが…一方通行さんそれはマズイですよ…」ヒソヒソ

結標「あの年でヒモ?やーねー」ヒソヒソ


一方「…」ピキピキ




515以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 04:02:38.97H4bz8jQe0 (22/34)



土御門「結標、お前もこれからだいぶ金を使う事になるんじゃないのか?」

結標「?」

土御門「揉み消しとかな…」ニヤリ

結標「…さぁ?どれの事かしら?」フッ

結標「私は元”窓のないビル”の案内人、暗部の人間よ?」

結標「何かを揉み消す、なんていくつも見てきたしやってきたわ?」

結標「これからも必要に応じてやるとは思うけど…直近ではそんな予定は無いわ」

土御門「いやそんな闇の話じゃない」




516以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 04:05:27.43H4bz8jQe0 (23/34)



土御門「美山写影」

結標「ッ」ピクッ

土御門「ならし、冬服…」ニタリ

結標「ちょっ、なんで知って、」

土御門「さあ…?ただな、一つ言えることは」

土御門「お前は知られる相手を間違えたんだ」ケケケケ

結標「くうぅっ!!」

土御門「なんだっけなぁ?オシャレで持ってる男の子用ランドセル、短パン…」ヒヒヒ

結標「やめなさっ、やめろぉ!!」

土御門「ああ安心しろ。お前が日頃シてる事とか、”買ってる”事とかは然るべき所や知られたくない人をちゃーんと選んで伝えてやる」

結標「悪魔ぁああああ!!!」ウワァァァン!

土御門「ああ、そうだ。あんまりイジメるのも可哀想だな。そんなに知りたいならアイツの学校名を教えてやろうか?」

結標「いくらよぉお!!出すわよぉお!!口止め料と情報料はハウマッーーッチ!!?」

土御門「毎度あり」ヒヒヒヒヒヒ




一方「あァはなりたくねェな」

海原「同意します」





517以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 04:06:21.97H4bz8jQe0 (24/34)



・・・・。



結標「うう…暗部と案内人の時にせっせと貯金したのにぃ」グスン

土御門「言っとくが、お前が口止め料だけじゃなくてバカみたいな値段の情報料払わなきゃフッ飛ばずにすんだんだからな」

土御門「で?まだ決心つかないか?」

一方「…」

海原「…」

結標「はふ~ん♪でも知れたのは良かったわよね?」

土御門「…」

土御門「ヒーローが居なくなれば、お前達の大事な人にも危害が及ぶんじゃないのか?」

一方「…」

海原「…」

結標「…」


土御門…」




518以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/06/23(金) 04:07:29.42H4bz8jQe0 (25/34)


土御門「…」

一方「…」

海原「…」

結標「…」

土御門「…」イライラ

一方「…」

海原「…」

結標「…」

海原「あの、考えさせてもらっても」

土御門「…」ピキッ