1 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 22:44:14.16jDzoeARro (1/7)

このスレは安価で

久遠天乃は勇者である
結城友奈は勇者である
鷲尾須美は勇者である
乃木若葉は勇者である
久遠陽乃は……である?

を遊ぶゲーム形式なスレです


目的

・恋から始める日常生活
・みんなで生き残る


安価

・コンマと選択肢を組み合わせた選択肢制
・選択肢に関しては、単発・連取(選択肢安価を2連続)は禁止
・投下開始から30分ほどは単発云々は気にせず進行
・判定に関しては、常に単発云々は気にしない
・イベント判定の場合は、当たったキャラからの交流
・交流キャラを選択した場合は、自分からの交流となります


日数
一ヶ月=2週間で進めていきます
【平日5日、休日2日の週7日】×2


能力
HP MP SP 防御 素早 射撃 格闘 回避 命中 
この9個の能力でステータスを設定

HP:体力。0になると死亡。1/10以下で瀕死状態になり、全ステータスが1/3減少
MP:満開するために必要なポイント。HP以外のステータスが倍になる
防御:防御力。攻撃を受けた際の被ダメージ計算に用いる
素早:素早さ。行動優先順位に用いる
射撃:射撃技量。射撃技のダメージ底上げ
格闘:格闘技量。格闘技のダメージ底上げ
回避:回避力。回避力計算に用いる
命中:命中率。技の命中精度に用いる

※HPに関しては鷲尾ストーリーでは0=死になります


戦闘の計算
格闘ダメージ:格闘技量+技威力+コンマ-相手の防御力
射撃ダメージ:射撃技量+技威力+コンマ-相手の防御力
回避率:自分の回避-相手の命中。相手の命中率を回避が超えていれば回避率75%
命中率:自分の命中-相手の回避。相手の回避率を命中が超えていれば命中率100%


wiki→【http://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/】  不定期更新 ※前周はこちらに

前スレ
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【一輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1464699221/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【二輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1468417496/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【三輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1472477551/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【四輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1477053722/
【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【五輪目】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1481292024/


2以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 22:46:30.085Ue9TC92O (1/4)

立て乙


3 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:03:03.50jDzoeARro (2/7)


死神「ヒサシブリ、ネ。クオンサン」

天乃「死神……?」

約一週間ぶりくらいに見る死神は

当然のことながら、姿に変わりはなく

ただ、声色だけが、少し悲し気に感じて

天乃「どうかした?」

死神「クオンサン、ホントウニ、タタカワナイ?」

天乃「? ええ、まぁ……必要ならあれだけど」

死神の問いに疑問符を浮かべながら、答える

体はもう限界が近いから

出来る限り戦うのをやめて

本当に危ない時にだけ手を貸すという形に変えた

だが、それは死神も知っているはずだ

なのに、なぜ今さらになって聞いてくるのか

それが、天乃の疑問だった


4 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:28:53.08jDzoeARro (3/7)


死神「デモ……タイヘン、ダヨ?」

天乃「え?」

死神「モウスグ、ハジマル」

死神は言う

戦いはこれから始まるのだと

それは、今までよりもずっと

大変な戦いであると

死神は淡々と語って、その赤い瞳を天乃へと向ける

死神「ワタシノチカラ、ナイト、タブン……アブナイ」

天乃「夏凜達はそんなに弱くはないわ」

死神「デモ、キット……ムコウモ、カワッテクル」

死神の声は

不安を感じるような声で

九尾のような、揶揄い交じりの余裕が感じられなくて

天乃は軽く息を飲んで、目を向ける

天乃「つまり、どうしろと?」

死神「……ケツダンヲ。ワタシヲチカゲトスルカ、セイゲンシツツ、タタカウカ」


1、どちらも嫌よ
2、千景にしたら、貴方は消えてしまうんでしょう?
3、それなら、戦うわ


↓2


5以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:29:22.08pE4Cbx8LO (1/2)

2


6以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:31:08.275Ue9TC92O (2/4)

3


7以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:31:33.466Kgd4u8kO (1/2)

3


8 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:45:39.31jDzoeARro (4/7)


天乃「死神さん」

死神「…………」

浮遊する小さな黒い戦友を両手で包むように捕らえた天乃は

そっと胸に抱き寄せて、小さな頭を撫でる

天乃「それなら、戦うわ」

死神「……ドウシテ?」

天乃「どうしてって……そうね」

死神の子供のような問いかけに

天乃は薄く笑みを浮かべると抱き寄せていたその体を離し

赤い瞳と真っ直ぐ視線を交わらせる

血のような赤色は、自分の左目のようにも思えて

天乃「貴方は私の戦友だから。若葉達のように。夏凜達のように。変わらず、友人だと私は思っているから」

だから。と、天乃は優しく続けて

天乃「私は貴方も失いたいとは思わない。貴方を犠牲にしてまで身を守ろうとは思えない」

死神「バカナノ?」

天乃「馬鹿……なんでしょうね。きっと、そう。私はどうしようもない、大馬鹿者かもしれない」


9 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:54:07.87jDzoeARro (5/7)


天乃は困ったように笑う

自分自身がそういうものだと理解してなお

そういう生き方をやめることが出来るとは思えないからだ

他人に対してもそうだが

知人から友人。そして親友にまでなってくると

どうしても、相手を守りたいと思ってしまう

しかしその一方で恋人とは別れたくない。一緒にいたい

そう思ってしまうのだから不思議なものだ

天乃はそんなことを考えて苦笑して、首を振る

今はそうじゃない

天乃「精霊である貴方にでさえこうなんだから……」

死神「クオンサン」

天乃「でも。誰も救えない愚か者にだけは。なりたくないの」

天乃の悲哀の入り混じった表情に

死神は言葉を閉ざして、そっと体をこすりつける

死神はしょせん、死神でしかなく

こういう時にかけてあげられる言葉が、見つけられなかったからだ


10 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:56:00.18jDzoeARro (6/7)



√ 6月13日目  夕(自宅) ※土曜日


1、九尾
2、死神  ※継続
3、若葉
4、球子
5、園子
6、夏凜
7、沙織
8、瞳
9、その他 精霊 ※再安価
0、勇者部の誰かに連絡 ※再安価
11、イベント判定

↓2


11以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:56:24.23pE4Cbx8LO (2/2)

11


12以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:56:41.626Kgd4u8kO (2/2)

1


13以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:57:07.795Ue9TC92O (3/4)

9


14 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/19(木) 23:58:29.25jDzoeARro (7/7)



↓1コンマ一桁  +2


※1最低0最高
※後々使用


15以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/19(木) 23:58:38.085Ue9TC92O (4/4)




16 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 00:08:56.54HLV8+f8So (1/12)


では、ここまでとさせていただきます
明日は出来れば少しは止め。出来なければ通常時間から


8+2=10
久遠さんと夏凜のひと時……そして


17以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 00:12:53.15EaSMBnm1O (1/1)


とうとう来たのかな


18以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 00:15:08.79a0VHxIimO (1/1)


死神は一作目からの相棒だし見捨てられないよなぁ
やはり久遠さんは戦わなければならない定めなのだろうか…



19以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 00:16:43.71NqfZm6hyO (1/1)


夏凛とのラブラブパワーで跳ね返せば大丈夫大丈夫


20以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 07:57:53.49t0Oceb9tO (1/1)

至福のいちゃラブタイムのままで良いんだぞこのスレは日常系百合恋物語じゃないのか?


21以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 12:43:53.00erhvWk5fO (1/1)

コンマ判定が次の戦闘の難易度のことだったらどうしよう…


22 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 21:57:27.15HLV8+f8So (2/12)


では、はじめていきます


23以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 21:58:22.15MoOQenW+O (1/3)

よしきた


24 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:03:19.84HLV8+f8So (3/12)


九尾「ほう……そのようなことを」

天乃「ええ、しばらく姿を見せなかったから。何かあるかとは思っていたけど」

九尾「そうか」

きっと、考えていたのだろう

死神は以前、戦うことを良く思っていなかったのに

なのに、

戦うかどうかを、聞いてきたのだから

もっとも、このタイミングで来たということはつまり……

天乃「……見てたわね。破廉恥な子なんだから」

そっと自分の唇に指を触れた天乃は

ほんのりと恥ずかし気に呟いて、苦笑する

夏凜との交わりを見て天乃が生きたいと思い始めたと、

自分が無理をすれば夏凜が悲しむ。天乃はそれを快く思わ無くなっただろうと

そう、判断したからこそ死神はあれを言い出したのだ


25 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:05:44.28HLV8+f8So (4/12)


九尾「死神の予定としては、己が若葉のように単独の戦闘員となることで、主様が戦わずとも問題なくなるようにしたかったのじゃろうな」

天乃「……私が、そんな自己犠牲的な展開を認めるとでも?」

九尾「そうしている主様から言われると、無性に手を出したくなるのう」

笑みを浮かべる天乃に、九尾もまた笑顔を返す

喜楽からのものではない両者の笑みは、空気を軋ませて

どこかでピシッっと、割れた気がした

九尾「悔いておるのか?」

天乃「何を?」

九尾「見えないようにしていたものを、見ることにしたこと。主様はそれを」

天乃「……正直、死神が言うように。絶対に戦わなければいけないのだと分かっていたら拒否していたと思う」

思う。ではなく

きっと、ごめんね? とでも言ってなかったことにしていたはずだ

他の女の子ならともかく、私。久遠天乃という女はそういう人間だから

だって、あの時は部屋に戻ってきた園子のせいで中断することになって

タイミングが悪いな。なんて思ったりもしたのに

話を聞いた今では【最後まで行かずに済んだ】有難う。なんて思ってさえいる


26 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:15:53.46HLV8+f8So (5/12)


天乃「大丈夫よ。今はまだ、夏凜は片思いだから」

九尾「そうではなかろう……」

不安げな声。天乃はその耳を揺らす音を放つ九尾から目を背けると

薄く微笑んで、手元を見つめる

チクチクと胸が痛むのは罪悪感だろうかそれとも……恋心のデモ行進か

天乃「貴女だって、今度の戦いが厳しいものな事くらい分かっていたんじゃないの?」

九尾「…………」

天乃「それなのに、言わなかった」

九尾は大赦とは違う

知らせない方が良いと思った。なんて言う考え方はしていない

そんな九尾が言わなかったということは、つまり

天乃「この戦いで私が無理をすれば死ぬんでしょう?」

九尾「……死ぬ。とは言い切れぬが。その左目のように安く済むとは思えぬ」

何かへの確信があるからこそ、九尾はそういうことをする

だから、思えぬ。なんて若干濁してはいるが

本当は安く済まない。と、断言することさえできるはずだ


27 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:17:22.40HLV8+f8So (6/12)


天乃「……そう。私のこの気持ちは。この記憶は、守って貰うことが出来るの?」

九尾「二兎を追っても得られはせん。守りたい、主様はそう思うておるのじゃろう?」

天乃「だったら、どうして……なんて。言うだけ無駄な話よね」

どうして夏凜との交わりを止めてくれなかったのか

そんなのは言うだけ無駄なこと

天乃自身がその接触を求めていたから、九尾は止めなかったのだ

もちろん、死神のような打算的な考えがなかったとは言えないが。

九尾「勇者部を守りたいならば、黄泉の……いや、死神くらい、捧げればよかろう」

天乃「本気で言ってる?」

九尾「当然じゃろう。妾も、きゃつらも所詮は精霊じゃ。使われるために存在しておる。妾自身がその立場でも、言葉は変わらぬ」

九尾の態度は変わることはくて

それが本心からの言葉だと判断した天乃は小さくため息をついて

天乃「道具だと私が思えるわけないじゃない。貴女達は。私の……」

記憶が無くなった天乃にとっての、とても大切な存在

それをただの精霊。ただの道具などと思えるはずがない

そんなことは、言われずとも分かっていて

九尾「正直、妾は東郷美森を羨んでおる」

天乃「え?」

九尾「なにせ、あやつは二年前の記憶がないからのう。主様がそうなってくれれば良かったと。今でも思う」


28 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:18:15.82HLV8+f8So (7/12)


笑みを浮かべる九尾だが

そこに含まれている感情、思いはいたって本気で

驚きに目を向けた天乃に、九尾はくつくつと怪しく笑う

九尾「そうなれば、主様は晴れて普通の女子中学生として生きることも不可能ではなかった。そこまで、痛々しい姿になることもなかった」

天乃「……………」

なのに、世界はそんなことを許さないと言わんばかりに

天乃からは家族の記憶だけを奪い去った

友人を失った記憶、守れなかった記憶それらを残したうえでそうすることで、

躊躇うことなく身を捧げられるように。と、言っているかのようで

天乃「でも、そうなったら私は一人ぼっちになっていたかもしれない」

大赦から良い意味でも悪い意味でも目を懸けられるのは

天乃が勇者の力を持っていればこそであって

その力が無くなったとしたら、良くて家族のもとに送られるくらいだ

しかも、誰のことも覚えていない

天乃からすれば他人の輪の中に押し込められるような形で


29 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 22:23:03.80HLV8+f8So (8/12)


だからと神樹様に感謝するつもりは一切ないが

天乃は全部奪われた方が良かったとは思わない

天乃「私、一人ぼっちは嫌よ」

九尾「乃木の娘にそれをさせておいて良く言う」

天乃「園子には瞳がいたし、沙織もいてくれたわ。ずっと。ではないだろうけど……」

それを強いた罪悪感を感じたのだろう

天乃は申し訳なさげに笑みを浮かべた

九尾「まぁ、良かろう。じゃが覚悟しておけ。今度は、安くないぞ」

天乃「ええ……解ってる」

何が起こるかわからない。けど、

もう、心は死んでも構わないとは思っていない

けれど、失いたくないとは今も思い続けている

だから、全力で頑張るのだ

失わないように、奪われないように。


1、ねぇ、どれだけ酷い戦いになるの?
2、ねぇ、陽乃さんは最初。どんな感じだったの?
3、貴女も実は先代勇者の一人だったりするんじゃないの?
4、私ね、恋を初めて知ったわ。みんな、あんなに辛くて苦しい思いをしていたのね
5、ねぇ、キス以外にも。することはあるの?


↓2


30以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 22:23:32.94SIhH4zSeO (1/2)

1


31以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 22:23:36.36spFS6OmaO (1/1)

4


32以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 22:23:47.19MoOQenW+O (2/3)

1


33 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 23:03:05.30HLV8+f8So (9/12)


天乃「私ね、恋を初めて知ったわ」

九尾「ほう?」

天乃「みんな、あんなに辛くて苦しい思いをしていたのね」

辛いと、苦しいと

そう言いながら、どこか嬉しそうに胸元を抑える

恋をしているのだと

言葉にされなくても感じさせる天乃のそんな仕草に

九尾は先ほどまでの不安をかき消して、笑みを浮かべる

九尾「全くそう思えぬがな」

天乃「今はこの気持ちを知ることが出来たことが嬉しいの。まぁ、その分心苦しいのだけど」

九尾「ならば、退くか?」

天乃「ううん、それは出来ない」

好きな人がいる

その好きな人を悲しませるだろう、苦しませるだろう

それを分かっていながら戦いに身を投じる

そうしなければいけないから、心が苦しい

別れの可能性を考えなければいけないから、苦しい

それでも、天乃は首を振る

天乃「好きだからこそ、より守りたいと思う。出来るならば、生きて」


34 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 23:29:59.37HLV8+f8So (10/12)


夏凜の言っていたどこからともなく沸いてくる活力というのは

こういうもののことを言うのだろうと

天乃は改めて認識して、瞳を輝かせて

天乃「どこまでも頑張れる。そんな気がする」

九尾「想いだけでは守れぬものがある。失わなければ得られぬものがある。万物の為に、時が失われているように」

天乃「……それは、分かっているわ」

天乃はふっと息を吐いて、深く、背もたれに体を預ける

私が頑張らなければ夏凜達が頑張って犠牲になり、先が得られる

私が頑張れば、夏凜達は犠牲にならずに済んで、先が得られる

いずれにしても誰かが頑張らなければいけない

きっと、犠牲にならなければならない。何かを失わなければいけない

それは、何かをなすためには必ず失われていく時のように

不条理でも理不尽でもなく、当たり前の対価として、持っていかれる

天乃「だから、私が頑張るの。古いものが朽ちていくのは不条理でも理不尽でもなく。当然だから」

九尾「……しかし」

天乃「ありがとう。でも、それでいい。それが良い。この想いを抱いたうえで叶わない願いなのだとしたら、諦めもつく」


35 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 23:45:17.53HLV8+f8So (11/12)


悲しむべきことを、笑みを浮かべながら言う

そんな、呆れる事さえできない天乃に対して

九尾はため息をつくと、諦めたように首を振った

九尾「主様は、その恋を成就させようとは思わぬのか?」

天乃「まさか。そんなことしたら相手を付き合って早々悲しませることになるじゃない」

九尾「相手相手と、もう。そこは空白ではなかろうに」

鋭い指摘をする九尾に、天乃はただ笑みを返す

知っているのは当たり前だ。見ていたのだから

そのうえでも言うその意地悪な性格が

今は全く、嫌に思えない

それはきっと、九尾の指摘が間違いではなく

今抱いている想いが、まぎれもなく本物だからだろう

天乃「九尾は、進展して欲しいの?」

九尾「たまには、妾の酒を上手くしてくれても良かろう?」

天乃「そんな理由に付き合ってあげる優しさなんて、私にはないわよ」



1、この戦いが終わったら。ちゃんと伝えるつもりよ
2、こうなった以上、気持ちは伝えないわ
3、でも、そうね。伝えた方が良いわよね
4、陽乃さんはどうだったの? こういう戦いに身を投じる直前とか、どういう心構えだった?
5、人の交わりを盗み見しておいて。何言ってるんだか


↓2


36以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 23:46:27.14SIhH4zSeO (2/2)

1


37以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/20(金) 23:46:59.96MoOQenW+O (3/3)

1


38 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/20(金) 23:54:59.82HLV8+f8So (12/12)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



夜はバーテックスとの戦闘、難易度は判定済み
ステ更新とマップ生成済み
久遠さんだけ軽く能力補正の安価を取る可能性があります
精神コマンド特殊技能


39以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 00:01:03.26WIUJiP+FO (1/1)


戦闘→告白か
夜が勝負だな


40以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 00:03:24.33odmqf7vwO (1/2)


マジで難易度判定だったのか…
しかも強制戦闘とか久遠さん参戦不可避ですやん


41以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 00:12:25.72Ftq4Jo8bO (1/1)

満開すら覚悟しなくちゃならないな
死亡フラグをへし折ってくれ久遠さん


42以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 08:36:00.299IHMeearO (1/1)

とてもメジャーなフラグたてた気がするんだが…しかもわりと折れない鉄板のフラグ

戦闘難易度10だから普通にヤバいのに久遠さん無理したら最悪死ぬから無理出来ない…
勇者部の満開を諦めるしかないか…


43以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 18:36:54.494JKR7Ueoo (1/1)

>>1の目標に「恋から始まる日常生活」って来てからの超ハードバトルとかいう鬼展開
…止めろよ


44 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/21(土) 22:48:42.6188JmFInlo (1/3)


では、少しずつ進めていきます


45以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/21(土) 22:52:01.59odmqf7vwO (2/2)

あいあいさ


46 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/21(土) 22:53:37.6088JmFInlo (2/3)



天乃「でも、この戦いが終わったらちゃんと伝えるつもりよ」

九尾「この戦いが終わってから。それでよいのだな?」

天乃「……どういうこと?」

儚げな笑みに添えた天乃の言葉。九尾はそれを飲み込んで、訊ねる

この戦いは厳しいものになるといった

それでも、天乃は考えを変えることなくその後。という

もっとも、気持ちを伝えることを決めているという点では

大きく、成長を感じられなくも無いが……

天乃「九尾?」

九尾の悩まし気な表情に

天乃が不安を覚えて声をかけると

九尾は深く息を吐いて、天乃へと目を向ける

それはとても穏やかに、悲しさを抱いていた

九尾「その時にならねば分からぬ。が」

やはり、口ごもって

けれど九尾は意を決して、口を開く

憶測で語るのは好きではないが、言わなければ。きっと、いけないことだ

九尾「この戦いは連日になる可能性がある。つまり、主様の言うこの戦いが終わったら。という希望は叶わぬ可能性が非常に高い」


47 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/21(土) 23:11:29.0388JmFInlo (3/3)


天乃「連日って、それじゃ……つまり」

一回目の戦いで

天乃が自分の能力の行使、あるいはバーテックスの攻撃によって

再起不能に陥った場合、二回目の戦いでは

控えとかではなく、完全に天乃のいない状態での戦いとなる

戦力差次第だとは思う

けれど、天乃がいなければ樹海の損害を引き受けることはできない

そして、きっと。夏凜達の満開を避けることは出来まい

天乃「どうにかして、両方参加することはできないの……?」

九尾「たわけ……死ぬぞ」

天乃「それは。絶対に?」

九尾「ただでさえ疲弊している体を酷使し、そのうえで酷使する。その意味が分からぬほど、幼子ではあるまい」

自分のことなど顧みず

みんなのことした頭の中にはない、救済対象にない

そんな深い瞳を見せる天乃から眼を逸らした九尾はそう言って

九尾「最初に出撃予定の園子は、戦力差を確認してから、出るかどうか見極めるそうじゃ」

天乃「……園子も変身だけでも負荷がかかるものね」


48以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 01:57:08.40tdPkxSQMO (1/1)

乙?


49 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 02:39:23.50OTrmeTtdo (1/32)


失礼しました。短いですが、ここまでとなります
明日は出来れば昼過ぎから


50以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 11:16:28.259uJ10fvfO (1/1)

九尾「ただでさえ疲弊している体を酷使し、そのうえで酷使する」

寝落ちしてる誰かの事じゃないんすかね(メソラシ


51以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 14:03:37.20Vwd96HjhO (1/9)

毎日更新してんだからそりゃ寝落ちもするよ
お疲れ様


52 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 14:06:45.54OTrmeTtdo (2/32)


では、昨日やる予定だったところをとりあえず流していきます


53 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 14:18:40.64OTrmeTtdo (3/32)


園子と天乃が出撃して、二回戦に出てくることが出来なくなった場合、

普段通りならば若葉たちも含めて9人いる勇者チームは

天乃の離脱=若葉や球子の一時離脱であるなら、一気に半分近くが消えて

5人で対処しなければいけなくなってしまう

だから、最低でも園子は温存するべきというのが、大赦の考え

もちろん、天乃が温存できれば良いに越したことはないのだが

残念ながら戦いの厳しさを話して退いて貰えるわけがないわけで

天乃「初戦で勇者部を出来るだけ温存しろ」

そういう命令でも来てるんでしょう? と、

微笑み問う天乃に、九尾は頷く

隠す理由もない。そうしたところで、天乃は解っているのだから

天乃が初戦から出ると言った時点で破棄された作戦だが

大赦の予定としては、

一戦目に園子を宛がい、バックアップに天乃

二戦目に天乃を宛がい、バックアップは無し

というものだった


54以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 14:23:35.24q3Z88BaJO (1/7)

でも1戦目久遠さん温存のこの作戦じゃないと詰みかねないよな
あと一人精霊勇者を生み出せれば…


55 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 14:24:47.92OTrmeTtdo (4/32)


大赦は天乃の力を恐れているが

それゆえに天乃ならば勝利を確実に得られる信頼がある

だから、状態不安定な園子のバックアップならその分安心できるし

二戦目に天乃が参戦出来るなら開戦の時点で胸を撫で下ろせるからだ

天乃「こういうときだけお願いします。なんて、冗談も良いところだわ」

九尾「それが通用するのが主様じゃろ。どうせ、見限れまい」

九尾の呆れた物言いに

天乃は苦笑すると「確かにね」と、呟く

その点を下に見られている、甘く見られている

それが解っていても……私は切り捨てられない

だって、お人好しだもの

天乃「……そっか」

話が一区切りついたのか

静まり返った部屋で、天乃は小さく溢す

悲しげに、寂しげに、切なさを感じる声で

哀愁漂う表情を見せた天乃は、声無く笑う


56 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 14:29:54.88OTrmeTtdo (5/32)


天乃「そっか……この戦いの後。なんて余裕はないのね」

九尾「…………」

天乃「混合させた力を使っても平気?」

九尾「普通の力で満開するよりは問題なかろう」

それでも体への負担は大きく

一日二日の昏睡状態では済まない可能性さえある

それでも……

天乃「どうするかは攻めてきた戦力で決めるわ」

九尾「妾達には忠告は出来ても止めることは出来ぬ。選択を誤るでないぞ」

天乃「ええ」

戦わないという選択肢はない

それだけは絶対にありえない

誰かが犠牲になるくらいなら、自分が犠牲になる

そんな考えはみんな間違いだと言っていたけれど

あんなにも、話してくれたけれど

でも……やっぱり、大切な物を失いたくなんてないから

天乃は、やはり。戦いへと赴く


57 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 15:12:27.56OTrmeTtdo (6/32)


では、これから戦闘に移りますが
その前に、YP(1300)を振ってしまいたいと思います

↓久遠さんの各変身後ステータス

混合
HP:1510  格闘:415  回避:255  起動:9
SP:410  射撃:210  防御:100  命中:310

死神

HP:1020  格闘:275  回避:215 機動:8
SP:225   射撃:000  防御:205  命中:210


九尾

HP:1020  格闘:310  回避:180  機動:5
SP:225  射撃:000  防御:215  命中:210



所持コマンド

九尾・死神共通
・加速(8)  ・ド根性(35)  ・隠密(10)

混合
・隠密(30)   ・神速(8)  ・ど根性(35)
・覚醒(70)  ・直感(10)  ・魂(48)  ・勇気(48)


所持技能全員共通

・回復阻害  ・繁栄  ・幻惑
・隠密   ・カウンター  ・満開


58 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 15:28:16.68OTrmeTtdo (7/32)


まず初めにどちらに振り始めるか


1、特殊技能
2、精神


↓1~↓3



安価の仕様↓

現在所持しているYP1300分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します

片方で使いすぎるともう一方は習得できなくなる場合があります


59以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 15:28:53.02q3Z88BaJO (2/7)

1


60以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 15:31:14.57en+M4hOgO (1/1)

1


61以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 15:34:01.49rEBazk0WO (1/1)

2


62 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 15:46:56.44OTrmeTtdo (8/32)

では特殊技能からといたします

1、集中力(SP消費80%)          100
2、命中力(L1で命中+10 L2で+20)   Lx20
3、回避力(L1で回避+10 L2で+20)   Lx20
4、精神力(L1ごとにSP+5)         Lx30
5、クリティカル(CRI+20%)          50
6、援護攻撃(隣接するキャラに援護攻撃) Lx40
7、援護防御(隣接するキャラに援護防御) Lx40
8、カウンター(Lにつき5%で反撃) Lx20
9、インファイト(L1で格闘+15)   Lx25
10、ガンファイト(L1で射撃+15)  Lx25
11、ATKコンボ(隣接する敵にも攻撃) 150
12、撃ち落とし(Lにつき5%で攻撃弾く) Lx30
13、切り払い(Lにつき5%で攻撃弾く) Lx30
14、気力+(命中回避被弾で気力+2) 80
19、迅速(機動+1)              Lx50
20、体力(HP+80)              Lx40


↓1~5


※天乃は現在カウンターL1です


安価の仕様↓

現在所持しているYP1300分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します
安価数によっては、採用方法を変更します

【L×20】等のスキルは、最大5まで獲得可能です

精神コマンドの方も控えていますので、ここで使いすぎると精神コマンドは習得できなくなる場合があります
予めご了承ください


63以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 15:50:19.07q3Z88BaJO (3/7)

紙装甲だし防御を上げよう
1
3×5
8×5
12×5
13×5
19×2


64以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 15:56:40.45ypGSxikEO (1/1)

5
6
7
8
11
19


65以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:02:38.61Vwd96HjhO (2/9)

どれがいいか難しいし>>63と>>64足したやつで


66以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:13:24.36rvjByMFVO (1/1)

さっぱりわからないけど必要なのはこのあたりか




11
12
13
19


67以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:30:07.46Vin0+rHLO (1/10)

とりあえず
3
8
19で


68以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:30:33.95q3Z88BaJO (4/7)

もうこれで集計でよくない?


69 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 16:33:15.94OTrmeTtdo (9/32)


111
333
55
66
77
8888
111111
121212
131313
191919

こうなったので、3/4と4/4の

1、3(5)、8(5)、11、12(5)、13(5)、19(2)にします

()内は習得数。2/4がこの数なのでこの感じで

消費は850です


70以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:37:13.48Vwd96HjhO (3/9)

消費Pもだいたいいい塩梅だし思いの外うまくいったな


71 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 16:52:12.18OTrmeTtdo (10/32)


1、友情(味方のHP全回復)              150
2、  絆(全員のHP50%回復)             200
3、信念(特殊効果を無効化)               50
4、熱血(ダメージ2倍)                  100
5、闘志(ダメージ1.5倍)                  50
6、分析(相手のステータス把握+命中・回避-10%) 80
7、集中(命中・回避+15%)               50
8、必中(絶対命中)                    100
9、閃き(絶対回避 )                   100
0、不屈(ダメージを10に)                  80
11、予測(相手の命中・回避を半減)            100
12、気合(気力+10)                     60
13、気迫(気力+30)                     100
14、愛情(気力150 HP全快)                  150
15、取得しない


↓1~↓3


所持コマンド

九尾・死神共通
・加速(8)  ・ド根性(35)  ・隠密(10)

混合
・隠密(30)   ・神速(8)  ・ど根性(35)
・覚醒(70)  ・直感(10)  ・魂(48)  ・勇気(48)



安価の仕様↓

現在所持しているYP450分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します


72以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:53:38.95q3Z88BaJO (5/7)

2
14


73以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:55:24.20Vin0+rHLO (2/10)

2
4


74以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 16:57:15.15Vwd96HjhO (4/9)

9
14


75 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 17:02:23.88OTrmeTtdo (11/32)


22
4
9
1414

なので、絆と愛情を取得 計350
あと100残っています


1、熱血習得(YP消費100  4番)
2、閃き習得(YP消費100  9番)
3、残しておく


↓1~↓3


76以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 17:03:57.71q3Z88BaJO (6/7)

1


77以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 17:04:14.17Vin0+rHLO (3/10)

1


78以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 17:09:31.90Vwd96HjhO (5/9)

2


79 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 17:32:09.12OTrmeTtdo (12/32)


では、熱血を取得して
九尾:http://i.imgur.com/Xopr9TW.png
死神:http://i.imgur.com/2bsPw9R.png
混在:http://i.imgur.com/bBG4IBF.png

このような感じに


混合
HP:1510  格闘:415  回避:305  起動:11
SP:410  射撃:210  防御:100  命中:310

死神

HP:1020  格闘:275  回避:265 機動:10
SP:225   射撃:000  防御:205  命中:210


九尾

HP:1020  格闘:310  回避:230  機動:7
SP:225  射撃:000  防御:215  命中:210



所持コマンド

九尾・死神共通
加速(6) ド根性(28)  隠密(24)
熱血(28)   絆(48)  愛情(48)

混合
隠密(24) 神速(6) ど根性(28)
直感(8) 魂(38) 勇気(38)
熱血(28) 絆(48) 愛情(48) 覚醒(56)


所持技能全員共通

回復阻害  繁栄  幻惑  隠密  ATKコンボ  満開
カウンター
L5  回避L5  撃ち落とし
L5  切り払い
L5  迅速L2  集中力


80 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 17:35:34.91OTrmeTtdo (13/32)

エクセル精霊等修正忘れは後で修正しておきます

とりあえず、6月13日目夜
樹海化させていきます


81 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 18:07:47.65OTrmeTtdo (14/32)



√ 6月13日目  夜() ※土曜日


来ると分かっていても

来ないで欲しい。嘘であって欲しい

そう思ってしまうもので

強く振動し、けたたましい警告音を響かせる端末へと目を向けた天乃は

悲し気に、息をつく

天乃「せめて……夜は止めてほしいわね」

園子「バーテックスには、時間なんて関係ないからね~……」

銀のお葬式の時にさえ空気を読まずに来たからか

園子は普段通りの声色で呆れたように笑みを浮かべたけれど

樹海の状況を見た瞬間、その表情は曇ってしまった

夏凜「……あんた、戦う?」

天乃「……はっきり言って、この状況下では私の力の温存なんて、出来ないと思うわよ」

夏凜も同様に驚きをかみ殺したような表情を浮かべながら

マップを表示させた端末を片手に

天乃へと、目を向けた



状況→【http://i.imgur.com/Up8r1Y9.png


82 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 18:29:31.55OTrmeTtdo (15/32)


7体のバーテックスに1体の融合型バーテックス

沙織曰くレクター君、九尾曰く東郷さんのその大型バーテックスの姿は

はるか遠くにいるはずの天乃たちにも、はっきりと見える

その強大さ、その恐ろしさ

それらに直面した夏凜は一度は勝利したんだからと思ったが

しかし、園子はその心を察したように「それは違うよ」と、呟く

園子「確実に力を増して来てる」

天乃「……そうね。私が倒した時の倍までいかないかもしれないけど、強くなってる」

そんな相手を、園子に任せて良いのだろうか

夏凜達だけに委ねて良いのだろうか

そう考えだした天乃の隣で

沙織「考えたってらちが明かないよ。今やるか。やらないか。重要なのはそれだけだよ」

天乃「……沙織」

沙織は本来ならば、ただの巫女であり

樹海化した際に巻き込まれることはないが

今は、猿猴とくっついているために、巻き込まれてしまったのだ

沙織「心配しなくても、娘の体は守るよ」

天乃「じゃなければ困る」


83 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 18:38:33.47OTrmeTtdo (16/32)


夏凜「天乃、風と友奈から連絡」

天乃「なんだって?」

風と樹、友奈と東郷は

両端にいるバーテックスの警戒を行うために

それぞれ下がりつつ、中央に向かって行き

残念ながら、完全に集まるのは隙が出来てしまうために出来ないが

ギリギリ援護の範囲内目指していくようだ

夏凜「運が良いのか悪いのか、敵の主力は真ん中で私達の主力も真ん中」

天乃「私が戦う前提なの?」

夏凜「あんただろうが園子だろうが主力なのは変わらないし、人数的には私達が主力部隊でしょ」

天乃「そうね」

夏凜も余裕がないようで

冗談を言ったつもりもないのに

言葉には怒気が感じられて天乃は伏し目がちに頷く


1、九尾勇者
2、死神勇者
3、混在勇者
4、園子に委ねる


↓2


84以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 18:39:17.86q3Z88BaJO (7/7)

4


85以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 18:44:58.76/6wb2UquO (1/9)

3


86 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 19:10:39.75OTrmeTtdo (17/32)


天乃「九尾、最初から全力で行くわよ」

九尾「……良いのか?」

天乃「あんなのがいる状況じゃ、出し惜しみなんてしてられない」

普通のバーテックスだけなら

数がいなければ園子でもなんとかやっていけるかもしれない

けれど、あの集合体だけは別格なのだ

ただただ力があるだけでは太刀打ちできない

普通の勇者はまず間違いなく、満開が必要な相手で

人数だって、一人や二人では難しいはずだ

それに加えて、多くのバーテックスともなれば

最低でもレオスタークラスターと一騎打ちが可能な状態での参戦が望ましい

覚悟を決めた天乃の傍らで

一人、夏凜だけは不満げに天乃の腕を掴んだ

夏凜「戦うな」

天乃「……駄目よ」

夏凜「その力は使っただけで辛いんじゃないの? 苦しいんじゃないの? 倒れるくらいに……負担なんじゃないの?」

天乃「それでも。誰かを失う痛みに比べたら。軽いものよ」


87以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 19:12:07.40Vwd96HjhO (6/9)

2戦目はお休みか
ってことで今回は逆に園子が休みになるのか?


88 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 19:29:59.28OTrmeTtdo (18/32)


天乃「園子」

園子「うん」

天乃「出来る限り、みんなのことを温存する。出来るのなら、私自身も」

そう言った天乃は

自分の方は殆ど不可能に近いけどね? と

日常の出来事のように、

ほんの些細な、つまらない何かのように、苦笑して見せて

そのすぐ横で「ふざけんな」と、声を荒げる夏凜の頬に、手を宛がう

天乃「ごめんなさい……でも。これ以外に道はないわ」

夏凜「私達が満開すればいい! みんなできる。だれも嫌なんて言わない。その覚悟は――」

天乃「ふざけないで」

夏凜「っ!」

その冷えた声は、冷えた瞳は

あの時、自分がやらかしたことに対して

天乃が体育館で自分に放ったものに似ていて

だからこそ、思うがゆえの言葉だと夏凜は悟った

天乃「勇者部全員の満開と私一人の力。効率が悪いし被害も大きすぎる。バーテックスとの戦いはこれで終わるわけじゃないのよ。分かって頂戴」

夏凜「け、けど……だけどッ! だけど……」


89 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 19:45:11.47OTrmeTtdo (19/32)


言いたい言葉はたくさんあるのに

したいことがたくさんあるのに

どれもこれもが

今ここでは、天乃を止める力を持っていない

それが分かるから

それが悔しいから

夏凜は唇が切れるほどに強く歯噛みして、握りこぶしを軋ませる

球子「時間がない。良いんだな? 天乃」

天乃「諄いわ。球子」

沙織「久遠さんの覚悟は決まったみたいだね。あたしも全力で援護するよ。それも、契約だからね」

いつの間にか巫女装束に着替えなおしていた沙織は

構ったような笑顔でそう言って、鈴を一回鳴らす

園子「……神樹様の力が大きくなってる」

沙織「これは巫女の力だよ。あたしがここにいることで、勇者には劣るけど。精霊の力として巫女の力が行使できる」

天乃「沙織には影響ないのよね?」

沙織「巫女が巫女の力を使っても問題はないから安心して。久遠さん」


90 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 19:57:51.02OTrmeTtdo (20/32)


夏凜「……っ」

園子が沙織と後ろに下がったのを確認した後

マップを見てみると

バーテックスに関してはまだ様子を見ているようだが

友奈と東郷、風と樹は

もうすでに、移動を始めているようで

最初の一から少し、動いていた

若葉「向こうの四人に関しては予定通りみたいだが……」

球子「怖いのは動きを見せてないバーテックスか」

そう言った球子ははるか遠くにそびえる巨大な敵を睨んで、

天乃へと、視線を移す

球子「あれ、完全に様子見してると思う」

天乃「でしょうね。私達が動いてから……というよりは、私が動いてから。でしょうね」

九尾が言っていた通りなら、確実に狙いは天乃だ



1、移動する ※みんなついてきます
2、動かない
3、誰かに友奈、東郷の援護に向かわせる
4、誰かに風、樹の援護に向かわせる
5、私は一人で行くわ。みんなはそれぞれ、園子も含めたみんなの援護に回って頂戴


↓2


※1、3、4は再安価


91以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 19:58:53.49/6wb2UquO (2/9)

5


92以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 19:59:58.64Vin0+rHLO (4/10)

1


93 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 20:13:55.11OTrmeTtdo (21/32)

http://i.imgur.com/E7sl2dJ.png


移動先をマップから選択してください

↓2


※天乃の移動距離はピンク(11マス)+黄色(神速使用+5)の16マスです
※黄色マスはSPの消費があります
※夏凜は最大機動8マスです
※若葉は最大機動8マスです
※球子は最大機動8マスです



94以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:17:03.13/6wb2UquO (3/9)

i16


95以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:19:39.17l0jLp9ke0 (1/4)

I14


96 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 20:35:43.65OTrmeTtdo (22/32)


蠍座→天乃 命中率-107  カウンター判定↓1 01~25

レオ→天乃 命中率-75   カウンター判定↓2 75~00

レオ→夏凜 命中判定↓3 01~66  61~65切り払い

レオ→若葉 命中判定↓4 01~80  71~80切り払い

レオ→球子 命中判定↓5 01~99


97以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:36:35.89Vin0+rHLO (5/10)




98以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:37:13.25l0jLp9ke0 (2/4)




99以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:37:55.87/6wb2UquO (4/9)




100以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:42:12.40Vin0+rHLO (6/10)

いないなら


101以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 20:44:29.23l0jLp9ke0 (3/4)




102 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 20:58:04.74OTrmeTtdo (23/32)


天乃→回避、回避
夏凜→回避 
若葉→命中 140ダメージ
球子→命中 50ダメージ



103 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 21:12:20.63OTrmeTtdo (24/32)


天乃「一応、ついてきて」

若葉「了解」

球子「防御は任せろ!」

夏凜「………」

各方面の戦力が、相手の戦力に対して極端に偏っていないと判断した天乃は

若葉達にそう指示して、先行する

天のならば、一回で肉薄することも可能だが

一人で突貫するのは、愚行の中の愚行だ

……ただでさえ、馬鹿なことしてるのに

味覚があれば口の中は血の味でいっぱいだろうな。と

喉が焼けただれていくような痛みを感じ、口元から零れていく赤い唾液を拭って

天乃はちらっと、夏凜に目を向ける

不服そうだ。納得がいかなそうだ

けれど……今更、後戻りはできない

天乃「こっちよ。ここで一旦止ま――」

全員に制止を呼び掛けた瞬間、天高くが赤い流星に覆われていき

真横からは天乃目がけて木々をなぎ倒しながら一直線に蠍座の尾先が迫ってきた


104 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 21:28:24.10OTrmeTtdo (25/32)


天乃「全員散開して! 今す――」

天乃がそう叫んだ瞬間、蠍座の針は天乃へと数メートルの距離にまで来ており

それを目ではなく音で判断した天乃は、一歩後ろに大きく跳躍する

けれど、針はそれを追うように鋭く角度を変えて天乃に向かったが

その時にはもう、天乃はもう一度蠍座の針が来た方向へと跳躍していて

天乃「ふ――っ!」

天乃の拳が振り下ろされる寸前、しっぽは勢い良く引き返し

その追撃を許さないと言わんばかりに、

レオスタークラスターの流星群が、地上へと降り注ぐ

天乃「っ!」

どれもこれも早い。けれども、天乃には遅く

難なく回避した天乃は、辺りを見渡して、被害状況を確認する

夏凜「天乃! 無事?」

天乃「ええ、若葉と球子も……無事そうね」

夏凜は少し離れたのだろう無傷で戻ってきており、

若葉と球子に関しても、多少かすってはいるようだが、ダメージ自体は大きくない

けれど……

天乃「色々厄介ね。あの集合体は基本的には全員を狙ってくる。そのうえ、今の蠍座との動きから察するに、向こうも連携してくるわ」


105 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 21:41:19.98OTrmeTtdo (26/32)


夏凜「偶然……なんて悠長には考えられないか」

若葉「そうだな、天乃への襲撃のタイミング、そのあとの流星のタイミング。確実に推し量っていた」

球子「尻尾も今までのバーテックスがやりそうな破壊覚悟の追撃はしてこなかったからな」

バーテックスが連携を取るとなると……厄介だ

風と樹側にいる山羊座は単独で、あれは完全に何人かを引き出す囮とみて良い

友奈達の方にいる牡羊座と双子座はどうだろうか

まだ戦闘に入っていないから判断しかねるが

向こうは向こうで、何かしらの連携をしてくるのは確実だ

球子「……これ、ここに人を集めるのはまずいかもしれない」

夏凜「なに言ってんのよ! ここが一番人が必要に決まってる!」

球子「人数的にはな。でも、戦力的には、友奈達に誰かを回す必要があるかもしれないぞ」

戦闘中だからか、

真面目な雰囲気で答える球子に目を向けた夏凜は

端末を強く握って、友奈達の方へと目を向ける

若葉「無駄話の時間はないぞ。急いで決めるべきだ」


1、このまま
2、友奈達へ誰か派遣する
3、友奈達と、園子達に誰か派遣する
4、友奈達と、風達に誰か派遣する
5、友奈達、風達、園子達それぞれに派遣する


↓2

現状→【http://i.imgur.com/lDjSUuH.png


106以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 21:42:37.02/6wb2UquO (5/9)

1


107以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 21:44:06.61Vin0+rHLO (7/10)

4


108 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 21:50:01.53OTrmeTtdo (27/32)


友奈と東郷への派遣メンバー

1、球子
2、夏凜
3、若葉


↓2


※複数選択可。ただし二人まで
※一番近いのは球子 次点夏凜


109以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 21:50:23.67/6wb2UquO (6/9)

1


110以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 21:52:28.01Vwd96HjhO (7/9)

1


111 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 22:05:07.13OTrmeTtdo (28/32)


風と樹への派遣メンバー

1、夏凜
2、若葉


↓2


※複数選択可。ただし二人まで
※一番近いのは若葉 次点夏凜


112以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:05:50.63Vwd96HjhO (8/9)

2


113以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:06:07.37Vin0+rHLO (8/10)

2


114 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 22:31:07.52OTrmeTtdo (29/32)


天乃「若葉は風と樹、球子は友奈と東郷。それぞれのカバーに向かって」

球子「分かった。二人はタマに任せタマえ」

若葉「無茶だけはするな。危なくなったらすぐに呼んでくれ」

自信をもって言う球子の一方

天乃のことを心配して不安そうな表情を見せる若葉に

天乃は「私を誰だと思ってるの?」と、微笑んで見せる

正直、そこまでの余裕はないが

でも、不安な顔、恐れている顔

そんなものを見せるわけにはいかない

夏凜「天乃、正気?」

天乃「本当は貴女だって園子達の護衛に送りたいくらいよ。でも、受け付けないでしょ?」

夏凜「……………」

味のない粘ついた吐き気を催す液体を飲み下しながら

天乃は努めて、笑顔を保つ

今回ばかりは、味覚を奪った神樹様に拝でもすべきかもしれない

夏凜「当たり前でしょ。あんたを一人になんて、出来るわけがない」

天乃「なら、出来る限り……無茶をしないでね」

夏凜「あんたには言われたくないっての」


115 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 22:39:17.93OTrmeTtdo (30/32)


天乃「っ……けほっ、けほっ」

若葉と球子を見送った天乃は

バーテックスを見上げて、一息つく

ため息一つ、空気が喉を通るだけでこれだ

もっとも、血を吐かずに済んだだけましかもしれないが

夏凜「平気?」

天乃「大丈夫」

近寄ってこようとした夏凜を手で制し

隙あらば狙って来ようとしている蠍座の尾を挑発するように動き回って

横目でその後ろの射手座、集合体をそれぞれ見る

大きく動けない以上、乙女座は確認できないが

どこも爆発しないのを見るに、まだ。攻撃はしてきていないとみていいだろう

夏凜「……………」

天乃「……………」

また様子見?

私が動かなかったらどうなる? 攻めてくる?

でも、そんな無駄な時間は使えない……けど



1、移動
2、様子を見る ※天乃と夏凜以外が動きます
3、精神コマンドを使う

↓2


116以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:40:03.40/6wb2UquO (7/9)

1


117以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:40:24.12Vin0+rHLO (9/10)

3


118以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:40:30.01oWinyouTo (1/1)




119以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:44:47.90l0jLp9ke0 (4/4)

この場合は一つずれて1か


120以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:50:04.27zvBJLSdv0 (1/2)

様子見もしたいが早く決めないとまずいか


121 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 22:58:23.61OTrmeTtdo (31/32)


http://i.imgur.com/wjvm4mV.png

移動先をマップから選択してください

↓2


※天乃の移動距離はピンク(11マス)+黄色(神速使用+5)の16マスです
※黄色マスはSPの消費があります
※夏凜は最大機動8マスです
※敵に囲まれているマスへは移動できません


122以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:59:44.78/6wb2UquO (8/9)

I7


123以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 22:59:55.59zvBJLSdv0 (2/2)

ここはボスの背後に回るか
I7


124 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/22(日) 23:09:03.19OTrmeTtdo (32/32)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



・バーテックスは連携してきます
・バーテックスの一部は基本的に久遠さんを狙ってきます
・バーテックスとの戦闘難易度は10です
・久遠さんは夏凜がいれば、血反吐は吐かない程度の状態です


125以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 23:10:47.33/6wb2UquO (9/9)


夏凛とかいう久遠さんの安定剤
恋パワーは偉大だな


126以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 23:14:30.63Vin0+rHLO (10/10)


ここでばてくすを全滅させとかないと次の戦闘が厳しくなりそう
早く始末したいけど久遠さんの身体が心配だな…


127以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 23:21:09.70Vwd96HjhO (9/9)

次は園子その他で頑張って貰うよりないな
参戦せずタイミング見計らって端っこで技能の絆だけ使うって補助は出来ないんだろうか


128以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/22(日) 23:33:52.87vu2u38sdO (1/1)


この移動だと夏凜置き去りだけど平気なのか?


>>127
戦闘後はそもそも意識あるかすら解らないし危篤状態の可能性さえある


129以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 10:48:18.00BLVNgFZ2o (1/1)

久遠さんって今吐血しそうだけど夏凜達がいるからそんなこと出来ないって我慢してるだけじゃない?
ターン数によっては久遠さん死にそう


130以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 20:02:15.24EfqpRQXhO (1/2)

まあもう速攻仕留めるしかないな


131 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:12:16.47MJDkfmK5o (1/10)


では、少しだけ


132以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:16:01.29FCjyYaOcO (1/6)

おいっす


133 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:17:45.62MJDkfmK5o (2/10)


→天乃移動処理(I7)


天乃→レオスタークラスター 命中率255% CRI判定↓1 ぞろ目 または 01~25  71~79  


134以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:18:31.46FCjyYaOcO (2/6)




135以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:18:44.03nsxZigZWO (1/7)

はい


136 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:35:42.16MJDkfmK5o (3/10)


→ダメージ処理 レクターに2457ダメージ

→勇者部・バーテックス行動処理


樹→山羊座 命中判定↓1 率138%必中  ぞろ目でCRI

夏凜→蠍座 命中判定↓2 01~74で命中 ぞろ目CRI

射手→夏凜 命中判定↓3 01~67で命中

乙女→夏凜 命中判定↓4 01~55で命中

レオ→天乃 命中判定↓5 ぞろ目命中  01~25 カウンター  奇数ぞろ目切り払い


※コンマ判定なので連取可


137以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:36:37.78nsxZigZWO (2/7)

久遠さんの鉄壁最高
強化してよかったな


138以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:36:55.93FCjyYaOcO (3/6)




139以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:37:18.13hd5WphBH0 (1/1)




140以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:37:49.62nsxZigZWO (3/7)




141以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:38:33.68EfqpRQXhO (2/2)

カウンター


142 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:41:39.91MJDkfmK5o (4/10)


一つ抜け


蠍座→夏凜 命中判定↓1  01~45で命中  


143以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 22:42:10.24nsxZigZWO (4/7)




144 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:49:10.84MJDkfmK5o (5/10)


→ダメージ処理

→山羊 392ダメージ

→蠍座回避

→夏凜 224ダメージ

→天乃 回避


145 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 22:58:22.95MJDkfmK5o (6/10)


天乃「っ……」

目を外すのは憚られたが、天乃はバーテックスから眼を離し、

振り返って夏凜やその奥にいるであろう園子達へと思いを馳せる

バーテックスの狙いは自分だ

少なくとも、超大型の集合体バーテックスの狙いは、確実に

それが断定するに十分だと判断して、「ごめんなさい」と

小さく呟いてから、夏凜を置き去りにする形で、全力で地を蹴る

蠍座の尾先が天乃か夏凜かと彷徨い、

乙女座の殺意が半ばまで追いかけてきて

その横を一直線に駆け抜けた天乃は

レオスタークラスターの真後ろに回り込むと

ジャリジャリジャリっと、樹海の根を削るように足を滑らせ、方向転換

バーテックスがゆっくりと振り向きながら飛ばしてきた水球を横跳びに躱し、

右の手の拳を握ることなく、手の平の付け根のあたりに力を蓄え、肘を引く

そして――

天乃「ふッ!」

集合体の巨体の下部に肉薄した瞬間、下半身に急ブレーキをかけ、残った反動すべてを上乗せして、

その巨躯に掌底を捻じ込む

グッと押し込まれた体はポンプのように脈打ち、半ばまで上ったところで不意に、その体を弾けさせた


146 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 23:04:14.93MJDkfmK5o (7/10)


天乃「っ!」

集合体の下半身ともいえる大部分が消し飛び、

御霊が僅かにはみ出す

けれども、それを守るように集合体はさっきと同じく大量の流星群を天乃単体にのみ目がけて降り注がせる

しかし、体は回復しない

一つ一つ丁寧に回避しながら、

天乃は集合体の動き、その陰に隠れて見えないそれぞれのバーテックスの動きを音で聞く

天乃「!」

遥か遠方、無数の光に矢が降り注いだ瞬間

打ち上げられた赤い光が瞬いて、蠍座の尾がそれを打ち払う

天乃「かっ……っ……」

それが夏凜であると嫌でも分かった

容易に理解できた

あの程度ではまだ問題ない。それは解っているのに、とてつもない不安が押し寄せてきて

ぽたぽたと、口元から零れ落ちていく鮮血を拭って、天乃は拳を握りなおす

天乃「短期決戦……じゃないと。次の戦いが苦しくなる……ッ」


147 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 23:18:02.86MJDkfmK5o (8/10)


しかし、それはそうしなければいけないと分かっているだけで

どうすればいいのかが、まったく思い浮かばない

天乃「……………」

嘘だ。そうじゃない

どうするべきか分かっている。ここで何をすることが

最も早くこの戦いを終えられるのか

それは、良く分かっている

天乃「っ……」

体の内側、皮を抜け肉を抜け、骨を直接締め上げられているような

擦り潰されているような

そんな、激痛。という言葉でさえ生易しく思える痛みを感じる天乃は、強く唇を噛んで

けれど――その隙間からは狙いすましたかのように唾液と入り混じった血が溢れ出していく

喉が限界だった。体中が痛い。死んだ方がマシだと思えてしまいそうなほどに、苦痛だ

でも、天乃は強く体を抱きしめて、首を振る

天乃「……ダメ。ダメ。出来るだけ、出来る限り……」

満開を使えば、この戦いは最も少ない犠牲で終えられるはず

でも、それはきっと、試合に勝って勝負に負ける。みんなにとっては最善とは言えない選択肢かもしれない


1、移動する
2、レオに攻撃   ※ATKコンボは現在射程不足です
3、夏凜に電話を掛ける
4、満開を使う
5、一時待機 ※勇者部・バーテックスの行動処理を先に行います


↓2


148以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:19:15.72nsxZigZWO (5/7)

2


149以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:19:43.75FCjyYaOcO (4/6)

2


150 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 23:29:44.39MJDkfmK5o (9/10)


残り1853なのでレオは問題なく倒せますが

念のため覚醒を使用しますか?


1、使う
2、使わない


↓2


151以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:30:51.89nsxZigZWO (6/7)

1


152以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:31:59.27FCjyYaOcO (5/6)

1


153 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/23(月) 23:36:18.44MJDkfmK5o (10/10)


間違いなくレオは倒せます。覚醒を使用するということで処理します
では、短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



レオ「……計画通り」


154以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:39:03.89nsxZigZWO (7/7)


使わないのが正解だったのか、やられたな
温存したらやられるパターンかと


155以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:42:55.85FCjyYaOcO (6/6)


まさかレオは久遠さんを潰すための囮か…?
久遠さんがこの戦いで倒れたら次の戦闘は夏凛ちゃんか園子様視点になるのだろうか


156以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/23(月) 23:43:05.05NJjccZR5O (1/1)


それはどうだろうか
むしろ倒されるのが計画通りなんじゃないかと思ってる
この敵軍を見るに二回戦目はレオ素材…そこから考えるとなぁ…


157以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 19:36:57.71m/69TcnDO (1/1)

2戦目休むのはどうやっても既定路線だし園子に頑張って貰うより他ないべ


158 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 21:54:04.97jxLceDVSo (1/10)


では、はじめていきます


159以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 21:59:29.66iOGpqrW2O (1/5)

あいよ


160 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:03:04.01jxLceDVSo (2/10)


体中から感じる違和感、奥底から湧き上がる吐き気と痛み

それらを誤魔化すように、天乃はふっと息を吐く

目を閉じればそれはより鮮明で、不快感が増していくだけで

ちっとも、良くなる気配は無くて

天乃「……次は、無理かな」

この後に控えていると予想される第二戦

可能ならそれにまで出ようかと思っていた天乃は

それがほぼ確実に無理だと体の抗議を受けて、苦笑する

きっと、夏凜を怒らせるだろう

もしかしたら、この前みたいに目を覚ますまで付き合おうとするかもしれない

でも、今回はまだ続きがある。目の届かない場所、手の届かない場所で、もう一度

天乃「…………」

目を覚ましたときに何も無くなっているという恐怖、その不安

感じないと言えば嘘になるけれど、でも。きっと

それはみんなにも感じさせてしまうことだから

天乃「ただまっすぐに――倒す」

指の感覚を確かめるようにゆっくりと拳に変えて

地面を踏みしめて、弾力を感じ取り、蹴りだす


161 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:09:56.23jxLceDVSo (3/10)


ほんの一瞬、瞬く間もなく距離をつめた天乃は集合体の真下で大きく跳躍

下半身が弾け跳び無残な姿を晒す集合体の傷をえぐるように拳をねじ込み、

天乃「たッ!」

浮遊する巨大な足のようなものを足場としてけり砕く

天乃「……っは」

逆流する血液が意図せず口から飛び出して

けれど、気にしない。

天乃「う゛……ぁ」

削られるような痛みを堪えながら息を呑み

緩みかけた拳に再び力を込めて、集合体の胸部に当たる部分を右拳で穿つと

左手に刀を具現化して突き刺し、

その勢いのままに後ろに一回転すると、伸びきった樹海の根を蹴って再び肉薄し、刀を蹴り貫く


162 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:14:08.39jxLceDVSo (4/10)


天乃の力の一つ、死神の能力

それゆえに自慢の回復力も何も発揮することが出来なかった集合体は

その巨体、その威圧感に似合わず、当たり前のように砂と光となって消滅する

砕け散るまで攻めた天乃は、地面に足を付いた瞬間

天乃「!」

体を支えられずそのまま膝から崩れ落ち、

樹海の根を何層も転げ落ちて、倒れこむ

天乃「っ……ぁ」

死神と九尾両方の力を使っている天乃には

軽い攻撃だろうと思い攻撃だろうと、精霊の障壁は動作することは無く

耐久面で言えば一般の少女と変わらない天乃は

その痛みに呻き、麻痺したように動きの鈍った体

感覚の消えた足に目を向け、悲しげに笑う

天乃「もう限界? ううん……ばかなこと言わないで」

手で触れても熱さえ感じない足を無理矢理に動かして

強く拳を打ち付けて、痛みと共に感覚を引き起こす

天乃「まだ、いけるでしょう。まだ、やれるでしょう? せめて、この戦いだけは最後まで」

聳える木を頼りにふらふらと立ち上がった天乃は、そこに背中を預けて口元を拭う



163 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:28:22.43jxLceDVSo (5/10)


攻撃を受けた覚えは無いのに勇者の装束はボロボロで、血だらけで

だからこそ、より強く自分の限界を感じる

それでも、天乃は笑みを浮かべる

天乃「けふ……ぁ……ふふっ」

まだまだ頑張れる。戦うことが出来る

体がどんなに痛くても苦しくても、みんなを護りたいと思う心が、体を動かしてくれるから

霞みそうな視界を正すように目を閉じ、深呼吸

不快な空気が肺に溜まって、吐き出して

天乃はゆっくりと目を開く

天乃「さぁ、まだもう少し」

……とはいえ、

集合体を倒してもバーテックスの数はまだ多い

どうするべきだろうか



1、移動
2、バーテックス・勇者部の行動後に動く(様子見)
3、精神コマンド

↓2


現状→【http://i.imgur.com/eS8hhX9.png


164以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:31:59.27RfwsnC5p0 (1/3)

3


165以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:32:25.54iOGpqrW2O (2/5)

1 J12


166以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:32:33.31nbS3VhKQo (1/1)




167 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:40:35.96jxLceDVSo (6/10)


→移動処理(J12)

→戦闘選択


1、蠍座 【戦闘術改Ⅱ 威力2700】
2、蟹座 【死生剣  威力2200】
3、乙女 【死生剣  威力2200】 
4、射手 【射撃兵装 威力1200】


↓2


168以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:43:39.81iOGpqrW2O (3/5)

1


169以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:43:51.14RfwsnC5p0 (2/3)

1


170 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 22:59:02.81jxLceDVSo (7/10)


→蠍座攻撃

→蠍座確殺 判定無し

→勇者部行動処理

→山羊座封印

→牡羊座の封印には人数が足りません



樹→山羊座 命中判定↓1 率138%必中  ぞろ目でCRI

風→山羊座 命中判定↓2 率101%必中  ぞろ目でCRI

友奈→牡羊座 命中判定↓3 率78% 01~78命中  ぞろ目でCRI

夏凜→蟹座   命中判定↓4 率110%必中  ぞろ目でCRI


※コンマ判定なので連取可


171以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:59:24.51k2HgI28cO (1/4)




172以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 22:59:49.88iOGpqrW2O (4/5)




173以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 23:00:24.24RfwsnC5p0 (3/3)




174以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 23:00:29.07k2HgI28cO (2/4)




175 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 23:09:52.55jxLceDVSo (8/10)


→ダメージ処理

→蟹座も夏凜なので単独封印中

→山羊座は封印中、体力の半分1100以上のダメ―ジの為御霊破壊


山羊座→1511ダメージ

牡羊座→606ダメージ

蟹座→474ダメージ


176 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 23:19:55.56jxLceDVSo (9/10)


追加

球子→牡羊座 命中判定↓1  01~74 命中  ぞろ目CRI


177以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 23:20:16.79k2HgI28cO (3/4)




178 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/24(火) 23:28:18.71jxLceDVSo (10/10)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
この戦闘は状況的に少し不味いかもしれません



牡羊座→回避
牡羊座→友奈の攻撃で増殖
→次回、バーテックスの行動処理


現状(バーテックス行動前)→【http://i.imgur.com/eA6zLSt.png




179以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 23:30:04.64k2HgI28cO (4/4)


もう倒すしかないしなあ


180以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/24(火) 23:38:03.89iOGpqrW2O (5/5)


久遠さん、ノーダメージなのにここまで死にかけるとは…
今後は混合勇者も封印するべきか

あと久遠さん以外の視点ではどうなってるのか気になるな


181以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 08:16:38.55pjcoGKKTO (1/1)

前回のターンはバーテックスの攻撃判定も同時にしたのに
今回はしなかったのが気になるな
多いから分けたのかもしれないが…状況が状況なだけあって嫌な予感しかしない


182 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:04:42.52ZpT+FWZUo (1/13)


では、初めて行きます


183 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:08:45.66ZpT+FWZUo (2/13)


銃の狙撃眼鏡を覗かなくても、その圧倒的な大きさゆえに見える

凶悪な威圧感を放っていたバーテックスが、砂となって崩れていく

端末で位置を確認しなくても、それを誰が行ってくれたのか

誰が出来たのかなんていうのは、火を見るよりも明らかで

しかし、その勝利に、東郷は笑みを浮かべるどころか険しい表情で唇を噛む

……無力だ

東郷は友奈達と違って、足が動かず補助機能によって支えられており

機動力は格段に低い

その為、遠距離の武装なのは良いが、遠すぎてはそれでさえ届かないこともある

かといって、下手に近づいて横を抜かれて神樹様に近づかれてしまう可能性があるのだ

東郷「違う……それは言い訳」

手元の銃を握り締める手に力が篭っていくのを感じた東郷は

目を見開いて、また。伏せる

迷子なのだ。自分は

戦闘においての自分の立ち位置を把握できていない

見つけることが出来ていない

遠距離武装だから。たったそれだけの理由で後ろに下がり

近づいてきた敵だけを攻撃する

友奈ちゃんが、風先輩が、夏凜ちゃんが、樹ちゃんが

そして、もう。目に見えずボロボロなはずの久遠先輩までもが

前線で戦っているというのに

後ろで、ただ。取りこぼしを待つ


184 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:12:08.66ZpT+FWZUo (3/13)


援護人員なんていうのも、体の良い言い訳でしかない

久遠先輩がとても優秀で、取りこぼさないから自分が楽?

そうじゃない、【自分が何もしていないから】楽に思えるだけ

東郷「……久遠先輩」

だから、喜ぶことなんて出来やしない

勝てたとしても、自分だけが何もせず。みんなが傷ついていく

そんな戦いの勝利など、喜べるわけなんて無い

とはいえ、今回ばかりは東郷ではなくとも喜ぶことは出来ないだろう

こんな短時間で一番凶悪かつ強力な敵が消滅したということは

東郷の想像通り、それを可能とする人が頑張ってしまったということだからだ

東郷「自分に力があったら。なんて」

天乃程の力はない

機動力も、速度も、威力も、何もかも

優れている点といえば、武装補正による射程くらいで

それも

端末で見たあの驚異的な機動力もってすれば、優れているなどといえたものではない


185 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:14:43.33ZpT+FWZUo (4/13)


戦いの最中だというのに

自分だけが無力という嫌な考えは瞬く間に広がっていく

東郷はそんな自分の思考回路を断ち切るために

深呼吸をして、端末を強く握る

東郷「自分に出来ることは……」

打ち漏らした敵の排除

それだけなのだろうか? 前線に居らず後ろに控えている人間は

ただ、指を咥えて見ているだけなのだろうか?

そんなわけが無い。そんなはずがない

だったら何をすべきか

東郷は考えをめぐらせ、マップを見つめる

その瞬間、停滞を選択していたはずの双子座が勢い良く東郷の下へ駆け出し

友奈によって分裂した牡羊座の片割れが夏凜へと向かい

乙女座、射手座それぞれが各方向に逃げ出す

東郷「なっ」

天乃が強すぎるからだろうか

それとも

天乃がリーダー格を倒してしまったからだろうか

いずれにしても、最悪の展開が近づいていることだけは確かだった


186 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:17:23.57ZpT+FWZUo (5/13)


牡羊→友奈 命中判定↓1 01~82

牡羊→夏凜 命中判定↓2 カウンター 71~75

双子→東郷 命中判定↓3 01~98



187以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 22:17:55.26Vmoaulb6O (1/3)




188以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 22:17:57.24zN1hKCJlO (1/4)




189以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 22:18:49.66GWoofi3m0 (1/2)

ほい


190 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:39:29.65ZpT+FWZUo (6/13)


→バーテックス移動処理

→戦闘処理

→東郷に120ダメージ

→友奈に86ダメージ




191 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:40:34.87ZpT+FWZUo (7/13)


園子「……不味い。かな」

沙織「そうだね。バーテックスがどういう動きをするのか、あたしも調査不足だったみたい」

沙織はそういいながら、

自分の頭に手を当てて、残念そうに息をつく

猿候が知らなくても沙織が知っていれば解るが

当然だが、どちらも知らなければ解らない

ゆえに、バーテックスの今回の行動は完全に想定外だったのだ

園子「にぼっしーに牡羊座1、ゆーゆとまこりんに牡羊座2、かに座封印中、双子座がわっしー……」

沙織「射手座が左側、乙女座が右側に逃走……厄介だね」

まず、夏凜は蟹座の封印中のため、

その場から遠く離れて牡羊座を回避するなんて出来ないから、一方的な挟み撃ちになる

東郷に関しては双子座と一騎打ちのため、封印が行えないから時間稼ぎが出来るかどうかで

友奈か球子がその援護に回れれば良いが、そうなるとどちらかが牡羊座と一騎打ちになる

射手座と乙女座が各方向に逃げているが、フリーの若葉・風・樹では遠すぎるため

三人は回れても夏凜の援護が限界

そうなると、天乃が一人で乙女座と射手座を討伐しなくてはいけないことになってしまう


192 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:46:55.27ZpT+FWZUo (8/13)


見逃せば、逃した方が次の戦闘に出てくる為

二回戦目の難易度がさらにあがってしまう

かといって、同時に神樹様へと向かっている双子座も逃せない

逃せば世界そのものが終わってしまう

だが……

園子「私が力を使ったら。次……出てこられないかもしれない」

わっしーの手助けがしたい……助けたいよ

でも、でも……っ

一時の感情で動けば、天乃から頼まれている次の戦いが大変なことになる

だから、園子は端末を操作してしまいそうな強い意志をなんとか押さえ込む

そんな、堪える園子を見つめる沙織は

遥か遠くへと目を向けて

沙織「……勇者部が満開を使うか。久遠さんが満開を使うか。それとも……根性で倒しに行くか」


193 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:50:23.33ZpT+FWZUo (9/13)


園子「……今までの天さんなら、間違いなく。満開を選んでる」

沙織「今は?」

園子は答えない。答えられない

どうするだろか、我慢、してくれるだろうか

射手座や乙女座を見逃してしまうことを認められるだろうか?

きっと……

沙織「双子座だけは、あたしが止めてあげる」

園子「え?」

唐突な声に、園子は驚いて目を向けると

巫女装束に身を包んでいる沙織は困ったように笑みを浮かべる

沙織「東郷さんはまだ、満開できる状況じゃない。なら、誰かが手を貸すしかない」

園子「でも」

沙織「大丈夫。あたしはあたしに出来ることを全力でやるだけ。疲れるからやりたくないけど。契約だからね。仕方ない」

沙織の中身が猿猴だとわかっているが

それでも沙織らしい雰囲気に、たとえそれが沙織自身だったとしても

同じく行動しているのだろう。と、園子は思い、うなずく

手を貸したい。でも、貸せない

その罪悪感を抱きながら、しっかりと沙織を見送る

園子「……天さんは次をお願いって言ったんだ。みんなをよろしくって。だから、私がその場に居られないなんて絶対にダメ」


194 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 22:58:03.27ZpT+FWZUo (10/13)


→侵食率増加

→封印につき侵食率上昇+

→バーテックス体力回復


ターン経過→【http://i.imgur.com/i9aqNVr.png


195 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 23:04:21.94ZpT+FWZUo (11/13)


天乃「……っ!」

逃げ出すバーテックス、夏凜や友奈、東郷に迫っていくバーテックス

それらをマップや肉眼で確認した天乃はどうすべきかと、歯噛みする

夏凜の援護をしていたら射手座と乙女座に逃げられる

かといってこのまま離れれば、夏凜が追い詰められてしまう

天乃「私……」

満開を使えば一発で逆転が出来る

何一つ残すことなく、確実に葬り去ることが出来る

それをしなければ、誰かが、満開をしてしまうかもしれない

天乃「どうする……どうする」

満開を使うことなく、極限まで体を酷使して

それでなんとかなることを 祈るべきだろうか?

それとも、満開をしてしまうべきだろうか

天乃は、考えて……息を呑む



1、移動 ※再安価
2、精神コマンドを使う ※再安価
3、誰かに連絡 ※再安価
4、満開


↓2

※酷使するには精神コマンド 覚醒が必要です


196以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:05:10.89zN1hKCJlO (2/4)

1J11


197以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:05:57.04M2TzZzz6o (1/2)

残念だがここは確実な戦果を取る



198以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:06:09.16Vmoaulb6O (2/3)

3


199以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:10:59.11GWoofi3m0 (2/2)

これは1つずれるか


200以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:13:37.08zN1hKCJlO (3/4)

射手座は左の三人に押し付けて蟹と乙女さえ処理すればどうにでもなりそうだけど


201以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:15:06.08M2TzZzz6o (2/2)

腐っても難易度10だし何より勇者部の他のメンバーに満開されるのは避けたい


202 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 23:31:36.04ZpT+FWZUo (12/13)


天乃「満開を――」

悪五郎「正気か、女」

天乃「!」

満開を使おうと決意した瞬間

その考える時間を無駄にするように、少年の姿をした精霊の一人、

悪五郎が姿を現した

悪五郎「使うなと言われたのではないのか?」

天乃「……でも、使わないと」

使わないと、誰かが使わなければいけなくなる

もう一戦残っている現状、それだけは絶対に避けなければいけない

今までの経験上、

乙女座と射手座はここで見逃せば(あと1ターン)で結界の外に出てしまう

その程度の機動力はある

考えてみれば、そんな素早く離脱できる位置に陣取っている時点で

逃げること前提だったと気づくべきだったかもしれない

あるいは、近づいたから。素早く倒せてしまったから

急きょこうやって逃げるようにしたのか……

天乃「私一人犠牲になるならいい。でも、今ここで、私以外の誰かが犠牲になることなんて認められない」


203 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/25(水) 23:48:02.02ZpT+FWZUo (13/13)


悪五郎「だが、それでは――」

九尾「妾は言うたはずじゃぞ。誤るな。と」

天乃に力を貸しているためか

小さな女の子の姿で現れた九尾は天乃をまっすぐ見つめて、口を開く

それで良いのか、間違っていないのか

そう、訪ねているような言い方に

天乃は困ったように、笑みを浮かべる

天乃「私だって、叶うならしたくはないわよ。でも、次を考えて。九尾」

九尾「主様自身の先は考えぬのか?」

天乃「言ったでしょう。朽ちる定めの老いたモノこそが私だと」

まだ先の長い、綺麗な者達ではなく

老い先短い中古品である自分こそが力を使うべきだ

改めて主張する天乃の瞳には

躊躇いと、悲しさと、恐怖があって

それらを包み込む覚悟があった

悪五郎「おい女狐、こいつは使ったらどうなる」

九尾「何とも言えぬ。が、すくなくとも……軽くはない」


204以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:52:49.08Vmoaulb6O (3/3)

五郎くんではなんとかならないのだろうか…


205以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/25(水) 23:54:33.43zN1hKCJlO (4/4)

こうなったらもうマシなところにコンマが当たることを祈るしかない


206 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 00:06:05.68S43SRDDAo (1/14)


満開を使わず、二つの力を同時に使用しただけで

血を吐いて、激痛に呻くような状態だ

満開なんて考えるだけでショック死するかもしれない

そんなお茶らけたことを考えながら、

天乃は端末を握りしめる

怖くないと言えば嘘になる

悲しくないと言っても、嘘になる

体を延々と動かし続けてくれる胸の奥のとても熱いものが

じわじわと全身に広がっていく

だから。きっと、そのせいで何かは頬を伝って行くのだろう

天乃「…………」

九尾「良いのかや?」

天乃「…………」


1、満開を実行する
2、夏凜に連絡
3、覚醒を使って頑張ってみる ※酷使

↓1~↓3


※乙女座、射手座は次ターンには離脱済み


207以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:06:36.24Ti6bAXt+O (1/2)

3


208以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:06:49.14qvvaorQbO (1/2)

2


209以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:06:59.38dvWhqu1xO (1/1)

3


210 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 00:15:17.15S43SRDDAo (2/14)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


酷使無双


二回戦目操作は夏凜か若葉あるいは園子
若葉が参戦できるかは一戦目の内容次第


211以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:17:47.76Ti6bAXt+O (2/2)


2戦目カットかと思ってた


212以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:24:12.68qvvaorQbO (2/2)


なるべく諦めないってこういう時に使う言葉なのかも知れないな
五郎くんが止めてくれたおかげもあるが

さて、久遠さんダウン後は誰視点で行くかな…


213以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 00:28:12.32zaa7ApktO (1/1)


二戦目操作か…まぁオートだと勇者部満開確定だろうしそれを防げって感じかな


214以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 11:27:55.32D6HMKTVbo (1/1)

最終的には回復するし、他の勇者部メンバー満開が安牌な気がするが。
そんなの知りようがないものな。


215以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 19:54:56.16LKF39D2RO (1/1)

っていうかこの後どうしよう
蟹→牡羊→乙女の順に処理して射手座は風たちと夏凛、双子座はタマ達と東郷さんに任せていいかな


216以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 20:21:48.379TOLF8yoO (1/1)

射手座は夏凜がギリギリ届くくらいで
風達の援護は期待出来なくないか?
射手と乙女を狩って蟹と牡羊は夏凜達に任せたほうが負担が少なそう


217 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:01:47.07S43SRDDAo (3/14)


では、初めて行きます


218以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 22:06:56.27lcFy3tV+O (1/5)

よしきた


219 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:09:05.24S43SRDDAo (4/14)


天乃「……解ったわ」

体が最後まで持ってくれるのか

それさえも解らない状況ではあるが

天乃は唇を強く噛んで、九尾の問い、悪五郎の制止に応える

本当は、満開を使って不安を拭ってしまいたい

けれど、そう。まだ、自分は頑張りきっていないのではないかとも思う

もちろん、それだって体を酷使するようなことだし

次に目を開けるのは一ヵ月後、半年後、一年後そんな事だって起こり得る話だ

それでも、忘れたくないと思った

失いたくないと思った

どれだけ夢を見ることになっても良いから

絶対に助けることが出来る方法よりも

自分が生き残ることが出来るであろう方法を

誰かがでは無く、自分が失わなくて済むであろう方法を選択した


220 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:16:54.05S43SRDDAo (5/14)


天乃「………」

本当に臆病になったと思う。弱くなってしまったと思う

自分自身が失われていくこと。それにはもう、慣れた筈なのに

久遠天乃という人間に絡み付いて離れようとしない

離れる事を拒絶するものが、心の中に出来てしまったせいだろうか

天乃「……忘れたくない? 失いたくない?」

そっと胸元に手を触れる。今はとても穏やか

こんな切迫した状況で、死にそうなのに

嵐の前のように、静か

天乃「そう……そうね」

自分はなぜ、こんなにも頑張っているのだろう

夏凜達を、勇者部を、みんなを、護るため

何を? 居場所を? 命を? 体を?

心は、護らなくても良いの?

こんな私を好きだと言ってくれたみんなや、夏凜

その気持ちは、どうなっても良いの?


221 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:20:36.89S43SRDDAo (6/14)


良いわけが無い

それを護ってこそ、護れたというべきだ

それを、自分はどれだけ口にしたのかと

天乃は自分自身に問いかけて

九尾「失ったのなら、失った人の気持ちが解るはず」

天乃「え?」

九尾「それなのになぜ、味わわせることが間違いだと理解できないの?」

紡がれた聞きなじみのあるような、無いような不可思議な声に驚くと

その大元、九尾は真剣な眼差しを天乃へと向け、息をつく

九尾「陽乃がある時言った言葉じゃ。陽乃のときと状況は違うが、主様には合う言葉じゃろう?」

天乃「……確かに。ね」

反論することなく、苦笑して見せた天乃に

九尾はほんの僅かな変化への驚きを感じ、笑みを浮かべて目を閉じる

もうきっと、ここでは言葉は要らないはずだ

天乃「きっと心配させる。不安にさせる。怖い思いもさせる。でも、それでも。失わせないために」

強く、強く、拳を握る

頭は冷静、体も熱すぎないほどに熱く

どこからとも無く……ううん。心から湧き出てくる想いが力をくれる

天乃「付いてきて、九尾」

九尾「主様の望みのままに」


1、乙女座、射手座のみ倒す
2、乙女座、射手座、牡羊座(夏凜側)を倒す
3、乙女座、射手座、牡羊座(夏凜側)、蟹座を倒す
4、乙女座、射手座、牡羊座(夏凜側、友奈側)、蟹座を倒す
5、全滅させに行く


↓2


222以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 22:21:32.13W1hmKKX0O (1/4)

1


223以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 22:22:05.02lcFy3tV+O (2/5)

1


224 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:41:02.64S43SRDDAo (7/14)


距離的に、射手座に対応できるのは天乃か夏凜

乙女座に関しては、夏凜、天乃、友奈、球子だが

夏凜は蟹座の封印を実行しているため、離れられないし

友奈と球子に関しては、一方が抜けるともう一人が孤立無援になってしまうため、

乙女座の対応に向かえない

だからこそ

天乃「あっちを私が片付ける」

悪五郎「それが正しいかもしれんな」

風や樹、若葉は射手座の対応には間に合わなくても

牡羊座の対応には当たることが出来る

そうすれば、夏凜は天乃が抜けても一人にならずに済むからだ

それに、バーテックス2体だけならば、無理をするのも最小限に抑えることが出来る

天乃「夏凜! こっちは任せる!」

夏凜「天――」

限りなく近く、限りなく遠い

そんな距離感の不明瞭な場所にいる夏凜に向けて叫んだ天乃は

夏凜の言葉を聞くことなく、一直線に射手座の方へと向かった


225 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 22:57:37.55S43SRDDAo (8/14)


体が痛い、軋んで、揺れて

このまま走っているだけでばらばらに砕け散ってしまいそうなほど

体中が不快な違和感を発する

だけど……

天乃「ッ!」

音もなく射出された巨大な遠隔射撃用の矢を目で捉えた天乃は

左手に握った刀で鏃から削りあげるように軌道を逸らすと

半ばに差し掛かったあたりで拳で打ち抜き、矢をへし折ってそれを消滅させる

天乃「んっ」

だけど……大丈夫

一発目を粉砕した天乃は体を立たせることなく地面を転がっていく

その瞬間、二発目が背後の地面に突き刺さったが

目を向けることなく、前転

即座に立ち上がり、地面を蹴り飛ばして跳躍すると

追うように放たれた三発目が僅かな角度不足で天乃の体の下を抜けていく

天乃「……遅い」

四発目が射手座の射出口に出現するのと同時に

天乃は左の刀をそこに投げ込んで打ち消し、一回転

そして

天乃「たァッ!」

勢いそのままに、射出口の下部、出っ張った歯のような部分を踵で蹴り砕く


226 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:07:37.07S43SRDDAo (9/14)


蹴り砕かれてバランスを崩した射手座が倒れかけたのと同時に

着地に入った天乃は、左足のつま先が地面に掠った時点で足を滑らせ

瞬時に右足を差し出して踏み込み、射手座へと肉薄する

瞬間、肘を打ち込みつつ裏拳

回復が出来ず、ビキビキと皹が入っていく射手座の体に、

天乃「ふ――っ!」

接触するためにかけたブレーキの反動を転用して、回し蹴りを決めると

その続きから逃れるように砂となって消滅していく

天乃「……次!」

けれども、安心しない。まだいるのだ

少しずつ移動していくバーテックスが

責めてきておきながら、逃げ出そうとしているバーテックスが

そんなもの

天乃「逃がすわけがな――ぁ……かふ」

方向を変えるための踏み込みで、口から血が溢れ出していく

けれど、拭わない。その手を動かす暇があるのなら、少しでも早く足を動かせ

天乃「ぐ……ぁ゛……」

閉じた口からごぷっっと赤い泡が漏れ出す。それでも、足を止めない手を動かさない

全力で樹海をかき分けた天乃は、飛来する炸裂弾を火明命によって顕現させた弓矢で打ち抜き、

一直線に乙女座の柔肌を拳で打ち貫く


227 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:11:58.13S43SRDDAo (10/14)


天乃「かは……ん……ぅ゛」

乙女座を打ち抜いた勢いのまま地面に降りたった天乃は

そのまま数歩歩くと、膝をつき倒れ込む

腕を動かすことができず顔面を強打したが

痛いとも、何とも言えず、天乃は驚いたように目を見開いて

すぐ、笑みを浮かべる

天乃「ぁ………」

上手く声が出せない

手も足も動かせない

まだ頑張ろうと思えば頑張れるはずだが

体はすこし、休憩が欲しいようで

全身から伝わってくるねじ切られるような激痛と

絶え間ない熱を感じながら、願う

どうか、無理することなく

この戦いが勝利となりますように。と


228 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:27:52.35S43SRDDAo (11/14)


→勇者部行動処理中

→天乃は必中かつ、確殺なので判定免除

→牡羊座A(夏凜側)封印

→牡羊座B(友奈側)封印

→双子座封印


→戦闘判定



夏凜→蟹座  CRI判定↓1  ぞろ目CRI  熱血使用中

若葉→牡羊座A  CRI判定↓2  ぞろ目

樹→牡羊座A  CRI判定↓3  ぞろ目

風→牡羊座A  CRI判定↓4  ぞろ目

球子→牡羊座B  CRI判定↓5  ぞろ目

友奈球子→牡羊座B  CRI判定↓6  ぞろ目  71~80

※コンマ判定なので連取可



229以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:28:15.27lcFy3tV+O (3/5)




230以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:28:20.24W1hmKKX0O (2/4)




231以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:28:38.51Z5J0Koph0 (1/2)




232以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:29:10.20lcFy3tV+O (4/5)




233以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:30:10.28Z5J0Koph0 (2/2)




234以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:30:10.41W1hmKKX0O (3/4)




235 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:43:57.43S43SRDDAo (12/14)


追加ミス


東郷→双子座  CRI判定↓1  ぞろ目


236以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:44:23.05W1hmKKX0O (4/4)




237以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/26(木) 23:44:29.82lcFy3tV+O (5/5)




238 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:56:28.90S43SRDDAo (13/14)


→戦闘処理

→蟹座に1082ダメージ

→規定ダメージ突破の為撃破

→牡羊座Aに2495ダメージ

→牡羊座A討伐

→牡羊座Bに1692ダメージ

→牡羊座B討伐

→双子座に427ダメージ

→双子座健在

→ターン経過処理(侵食率、気力、MP)




→現状【http://i.imgur.com/XVGWFhU.png


239 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/26(木) 23:59:26.60S43SRDDAo (14/14)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


この戦闘は勝てます。問題は二戦目
オートバトルも可能ですが、その場合はコンマ判定となるため
敗北の可能性もあるほか
満開が超高確率で使用されます


240以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 00:01:04.63vQHKUCQ2O (1/1)


ここまで来たらある程度の満開は仕方ないけど敗北は困るな
動かすとしたら園子が一番だろうかやっぱり


241以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 00:04:48.36qmv1+O3DO (1/1)


やっぱり次の戦闘は誰かを操作した方がいいな

あと地味に侵食率がエラいことになってるけどボロボロな状態の久遠さんでも吸収できるのだろうか?


242以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 18:19:55.418OR2Abz2O (1/1)

そこに沙織がおるじゃろ!


243以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 20:02:59.064tY0vKcnO (1/1)

沙織を[ピーーー]気か…いや久遠さんでも死ぬかもだが


244 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:21:29.26LVRaGeq5o (1/13)


では、初めて行きます


245 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:27:23.83LVRaGeq5o (2/13)


夏凜「何が任せる……なのよ」

一人で突っ走って、

遠く離れた射手座が砂と化したかと思えば

もう一方に離れた乙女座が消え去ったのを端末で確認して、

夏凜は柄を握る手に力を強く込めて唸る

見えてないと思った?

気づいてないと思った?

土汚れた装束、赤黒く汚れた口元

昨日とは明らかに衰弱した表情

夏凜「ばかじゃないの?」

逃がしたって良いじゃない

次が大変になったって良い

そんなの、いくらだって頑張るから

頑張れば済む話だから……だから


246 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:32:43.58LVRaGeq5o (3/13)


夏凜「あぁぁぁぁぁぁあああああっもう!!」

戦闘中だというのに

天乃の事ばかり考えてしまう頭を柄で殴り

夏凜は高くほえて、空を見る。天を見る

夏凜「馬鹿じゃないの? 馬鹿じゃないの? 馬鹿じゃないの?」

天乃がそう言う人間であることは

友奈や樹たちでさえ解っていることだ

それなのにうじうじと考えるなんて無駄だ

はっきり言えば良いのだと、夏凜は刻一刻と時間の削れて行く封印

その中にある御霊を見つめ、息をつく

夏凜「自分が力不足なんでしょうが。あんたが、役立たずなんでしょうが……」

強くなりたい。

もっと強くなりたい

頑張る必要なんて無いほどに

こんな戦いになったって「頑張ってね」と、天乃が言ってしまえるくらいに


247 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:35:58.93LVRaGeq5o (4/13)


夏凜「…………っ」

まだまだ、あの背中は遠いのだ

あの日の戦いから距離はちっとも縮まっていない

はるか遠き理想として、待っていてくれているわけではないのだから

だったら、どうする

夏凜「そうじゃない」

考えを即座に否定して、息をつく

そんなことよりも、まず

今はどうするべきかと、刀を握りなおす

夏凜「目の前のことに集中しろ。凡才なら……一を追え」

騒がしい思考を静め、地を蹴る

一人勝手に全力を尽くす天乃への理不尽な怒りを消したからか

体は不思議なほどに軽かった

無駄を排除したその手は、力強さを増していた

夏凜「――ッ」

一直線に御霊に突っ込むのではなく

直前で体にブレーキをかけた夏凜は

勢いが死なないように体を回転させながら、

呼吸さえも止め、

右手に持つ刀に全てを集中させて御霊を穿つ


248 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:37:47.40LVRaGeq5o (5/13)


ガキッっという硬い反発を受けた刀は、

ほんの僅かに刀身を欠けさせたが、すでに入りかけていた皹を押し広げ

御霊全体に亀裂を走らせて――砕く

夏凜「っは」

砂と光になって消えていくのを見送った夏凜は

溜め込んだ息を吐いて、すぐに振り向く

まだ終わっていないのだ

後ろには――

夏凜「!」

樹「捕まえた――お姉ちゃん!」

遠くから全速力で先行してきた樹は

ワイヤーを伸ばして牡羊座を捉えると、一歩遅くやってきた若葉と協力して封印

飛び出した御霊に、呼ばれた風が大剣を叩きつける――が、

それはやはり硬く、砕けない


249 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:42:42.28LVRaGeq5o (6/13)


それを見た若葉が「風!」と叫ぶと風は目を向けることなくバックステップを踏み、

入れ替わるように肉薄した若葉は鞘に収めた刀を勢い良く振るう

……もう一歩か

ビシッっと皹が入っていくのを横目で確認すると

若葉「樹!」

若葉は樹に目を向けて

樹「行きます!」

答えた樹はワイヤーを引いて御霊を引き寄せ、

樹「ん……っ」

御霊が向かう方とは間逆に駆け、御霊を締め上げながら勢いのままに背負うように引き上げて

樹「やァッ!」

浮き上がった瞬間、もう一度強くワイヤーを引き締めて粉々に引き裂く

御霊が光と消え、体が砂と鳴っていくのを見送った樹はほっと息を吐いて

ふと、見えた夏凜に笑みを向ける

樹「大丈夫ですか?」

夏凜「……なんとかね」

バーテックスとの戦いの際は、切羽詰った表情だったが

やっていることのえぐさと樹の笑みを並べた夏凜は

笑顔でそれを実行する樹を思い浮かべ、思わず身震いする

正直に言わなくても、恐ろしい。そう思った

若葉「ひとまずこちらは問題ないか……球子のほうも――どうやら問題なかったようだ」

風「見えてるの?」

若葉「いや、そう感じるだけだ。球子と私は天乃を通して繋がっているからな。一応端末を確認してくれ」

そう言った若葉にしたがって夏凜が端末を確認すると

あれだけ沢山いたバーテックスは、東郷の近くにいる双子座のみで

動きが無いため、封印されているのかもしれない。と、樹が呟く

夏凜「もう一息……さっさと片付けるわよ」


250 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:45:19.44LVRaGeq5o (7/13)


球子→双子座  CRI判定↓1 ぞろ目

東郷→双子座  CRI判定↓2 ぞろ目



251以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 22:45:28.51wy0BLe72O (1/3)




252以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 22:47:19.77wy0BLe72O (2/3)




253 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 22:56:36.52LVRaGeq5o (8/13)


→戦闘処理

→双子座に1690ダメージ

→双子座討伐

→戦闘勝利


254 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 23:11:11.13LVRaGeq5o (9/13)


東郷「伊集院先輩、もう少し持ちますか?」

沙織「悠長に話しかけている暇があるなら、一発でも多く撃って欲しいかな」

双子座を囲むように展開する四人の沙織のうち一人に声をかけると

沙織は困ったように笑いながら、怒気のこもった声で返す

沙織は巫女の力を有しており、

バーテックスへの攻撃は出来ないが封印くらいならできる。と言っても

長々と継続するような力はもちろんないのだ

しかし、双子座の御霊も特殊で

次から次へと細々した御霊が湧き水のようにあふれ出してくる

撃っても撃っても減る気配がなくて

東郷「このま――」

球子「任せろー!」

僅かな不安、恐怖、絶望

それを感じた瞬間、それらを打ち砕くような明るい声と共に、轟音轟かせる円盤が飛来

次々に増えていく御霊を一気に壊滅させ

僅かに取り零した御霊を、東郷は咄嗟に的確に打ち抜いて、破壊する


255 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 23:36:17.99LVRaGeq5o (10/13)


それでも次の御霊があふれ出してくることを警戒する東郷の目の前で

双子座の体は砂となって消滅

封印の必要がなくなったと判断したのか

沙織は自分以外の3人の幻影を消して、一息つく

力を使えば使うほど、やはり疲れてしまうのだ

沙織「遅いよ、土居さん」

球子「仕方ないだろー、タマはタマで大変だったんだからな」

東郷「一応、倒すことは出来たようですね」

端末のマップを確認した東郷は

どこを見ても自分たち勇者部と天乃一行の名前しか残っていない安心感を覚えながら

警戒だけは怠らないようにと武器をしっかりと携えて

東郷「樹海への負荷が心配だわ……」

沙織「これは流石にあたし一人じゃ賄えないよ。娘が死んでもいいって言うなら話は別だけど」

冗談めかして言った沙織は

天乃の気持ちの大便をするつもりなのか

険しい表情を見せる球子に微笑みかけて首を振る

沙織「しないしない」

……とはいえ、久遠さんがどうするかにもよるよね

久遠さんの器なら、これでもまだ平気かもしれないけど、ね……


256 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 23:42:51.63LVRaGeq5o (11/13)


天乃「ぁ……終わった?」

まだ、全身が完全に動かせず激痛が治まらない天乃は

何とか動いた手に持つ端末を確認すると

聞こえないことは承知で、「お疲れ様」と微笑む

満開を使うことなく、努力と根性で何とかする

それを成し遂げることが出来た勇者部はきっと

以前よりは成長できているのかもしれない

……とはいえ

天乃「けほっ、けほ……っ」

飲み込むことの出来ない血を吐き出して

顔を苦痛に歪ませながら、薄く笑う

天乃「こんなに、樹海にダメージ与えてたら。まだまだ……ね」

でも、私がいてこれなのだから

人のことは言えた義理じゃないかもしれない


257 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 23:49:42.19LVRaGeq5o (12/13)


樹海がどれだけ侵食されてしまったのかは

数値化されているわけではないため、正確には分からないけれど

目測でも、そう。軽いものではないことだけは

天乃にも、わかって

九尾「……使うつもりかや?」

天乃「この被害、流石に許容できるわけ無いでしょう?」

九尾「じゃが、主様はもう限界じゃろう?」

満開を使わない選択をした分、体には酷使に酷使を重ねた

勿論、満開す津よりは軽微だったのかもしれないが

その結果が、今の全身麻痺に近い状態なのだ

そこにさらに穢れを溜め込むというのは、危険というレベルの話ではない

だが、目に見える樹海の穢れを現実世界に垂れ流すと言うのも

やはり、心配だった

天乃「満開を怠けた分って考えたらだめ?」

九尾「駄目とは言わぬが……良いとも言わぬ」


1、穢れを引き受ける
2、とりあえず、待機
3、仕方がなく、穢れは諦める


↓2


258以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 23:50:31.23wy0BLe72O (3/3)

3


259以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 23:50:45.61QVKKKG1XO (1/2)

2


260 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/27(金) 23:56:39.72LVRaGeq5o (13/13)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



沙織「悩んだら相談、だね」

沙織(……戦い終わっても樹海化が解けない)

沙織(そこから導き出される結論は)


261以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/27(金) 23:58:08.40QVKKKG1XO (2/2)


え、まさかこのまま戦闘続行…?


262以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 00:02:04.07gzlYDLFyO (1/1)


まあもう久遠さんには下がって貰うけどね


263以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 19:58:38.534Q9EpS65O (1/1)


なんの代償も無しに俺つえーはあれだけど
久遠さんは傷を負いすぎてる気がするの

そげぶ系主人公必要じゃないですかね


264 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:05:58.17TbIPoQROo (1/12)


では、初めて行きます


265 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:10:29.92TbIPoQROo (2/12)


天乃「……ふぅ」

空を見て、樹海の木々を見て

樹海化が一向に終わりそうもないことを確認した天乃は

少しは考える猶予をくれるみたいね。と

疲れ切ったため息をついて、考えをいったん止める

端末上のマップでは、

園子や沙織達も含めた勇者部が近づいてきていて

天乃「怒られるわよね。ふふっ、夏凜になんて言い分けするべきかしら」

冗談ぽく、笑ってみせる

それだけでも体に痛みが走って、思わず顔をしかめるが

そんな顔をしているわけにはいかないし

慣れないとね。と、心の中で苦笑する

それから少しして、勇者部全員が座り込む天乃の元に集合した


266 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:14:00.51TbIPoQROo (3/12)


友奈「久遠先輩、大丈夫ですか……?」

天乃「足を滑らせてあの上から転げ落ちた程度だから平気よ」

風「いや、そんなレベルじゃ……」

転げ落ちたのも事実ということもあって

身にまとう装束、露出した手足のいたるところに擦り傷や汚れが付いているが

それ以上に目立つ胸元に滴った赤黒いシミに目を向けた風は

困ったように、指摘して

夏凜「あんたが転げ落ちた段階でおかしい話だっての」

天乃「猿も木から落ちるって言うし?」

夏凜「笑顔で言うことじゃないわよ」

どやっとした顔をする天乃に

何を言っても無駄なのかと夏凜はため息をついて

黙り込んでいた東郷が「すみません」と口を挟む

東郷「樹海化はいつまで続くのでしょうか」

樹「た、確かに中々戻らないですね……」


267 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:19:46.48TbIPoQROo (4/12)


天乃の無茶に対して叱ろうとしたのを感じていたのか

樹は天乃達を気遣いながら東郷に答える

普段なら戦いが終われば樹海化が解けるが

今回はもう戦い終えているはずなのに、樹海は続いていて

それは確かに、異常なことだった

若葉「姿を隠せるバーテックスがいる。とか?」

球子「そんなのがいたら、もう、神樹様に取り付かれてるだろうな」

あげ足を取るようなしたり顔を見せる球子に

若葉は「解っている!」とやや緊張感の無い雰囲気で

沙織「バーテックスは倒した。それは間違いないよ」

夏凜「それは――」

沙織「あたし達としては間違いなく。という前置きが必要だけどね」

そんな中の沙織の一言は

和やかな空気を殺し、張り詰めさせ、恐怖を連れ込む

まさか。と、風が天乃を見て、押し黙っていた九尾が息をつく

気づかなければと、言うように


268 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:21:39.42TbIPoQROo (5/12)


九尾「バーテックスと同様の穢れを溜め込んでいる主様がいるからじゃろうな」

天乃「……私の中に御霊でも出来ちゃった?」

九尾「そう言うわけではない。もちろん、しばらくすれば主様の中でその穢れも纏まって収まるじゃろうが……」

沙織「馴染むまでは久遠さんはバーテックス扱いされるかもね。けど、戦う必要はないから安心していいと思うよ。しばらくここにいることになるけどね」

繋ぐようにいった沙織は

他の誰かに口を挟ませること無く、続ける

沙織「それよりも今回の戦闘による樹海のダメージ、穢れはどうするの? あたし一人では体が持たないよ? 巫女とはいえ、人間だからね。死んでも良いなら話は別だけど」

友奈「そんなっ」

沙織「そもそもね。こんな穢れを一身に引き受けるなんていうこと事態おかしな話なんだ」

心配そうな声を上げた友奈に対して「ごめんね」と微笑みつつ

天乃を見つめた沙織は困ったように肩をすくめて

冗談じゃないよ。と、視線が語る

沙織「久遠さんなんて、今は叩けば気を失いそうな状態でしょ?」

天乃「試してみる?」

沙織「余裕が無い笑顔。あたし、その顔知ってるよ」


269 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:28:08.66TbIPoQROo (6/12)


長年。というには短すぎる時間だけれど

それでも、その時間の間は長く見てきたつもりだ

もちろん、猿猴ではなく沙織が。

その記憶を共有しているからこそ

沙織である猿猴もまた、解る

沙織「九尾さんからなんで樹海化しているかについては聞いてないの?」

樹「それは、人々や世界を護るためだって」

沙織「うん。それでも間違ってないかな」

でもね? と

沙織は樹たち全員に問いかけるように切り出して

沙織「樹海化は被害を最小限に抑えるための防衛システムなんだよ」

風「というと?」

沙織「簡単に言えば、この木一つが1だとしたら簡単に死んじゃうけど。この樹海全体で1だとしたら死ににくいよね?」

そう言う感じだよ。と沙織は沙織らしい明るい声で言う

要するに、樹海化というのは

いかに防ぐかではなく、いかに分配し、被害を最小限に抑えるか。というシステムらしい

そして、だからこそ。それを一人でまかなうというのは

本来ではありえない話なのだ


270 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:40:05.00TbIPoQROo (7/12)


沙織「そして分配されたことで小さくなった被害が現実の世界にばら撒かれるし、もし、その程度で補えない場合は」

とんとんっと、

沙織は自分の胸元をつついて、そのつついた手をぐっと握り締める

沙織「何かの命を持って補う。というか、命が失われる可能性があるんだよ」

もっとも、たとえコンクリートで作られたものであっても

それには命というものがあって、大抵はそう言ったものから持っていかれるんだけど

と、沙織は言って、天乃を見る

沙織「どうする? このレベルになると少し危険だよ。娘の力も使うのが得策だと思うけどね」

天乃「それで沙織には影響ないの?」

沙織「多少は倦怠感を感じると思う……でも、あたしはそのくらいなら我慢するって、言ってるよ」

沙織の口にする一瞬、首をひねりそうな言い回し

それが猿猴ではなく、沙織自身の言葉であると理解している天乃は

寂しそうに目を伏せる

沙織らしい

でも、迷惑。私としては……ありがたくない

でもきっと、自分がそう思うということは

沙織もまた、みんなもまた、そう思っているのだろうと、思って


1、沙織と一緒に穢れを押さえ込む(負担5割ずつ)
2、天乃が全て引き受ける
3、今回は、穢れを諦めることを提案する


↓2



271以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 22:40:16.918PIc+zV+O (1/2)

1


272以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 22:40:55.35JQLJ5VGGO (1/1)

1


273 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 22:54:36.55TbIPoQROo (8/12)


本心を言えば、沙織に負担をかけたくはない

全部、自分が担ってしまいたい

けれど、体のことは良く分かっている

みんなの気持ちも、きっと。同じ立場だから。なんとなく想像がついて

それでも。と、天乃は唇を噛む

本当にそれで良いのか

本当にこんなことを言って良いのか

迷って、悩んで、迷って、苦しんで

手の感覚が戻りつつある一方、揺らぎ始める意識

それを感じた天乃は「ふっ」っと息を吐いて、沙織を見る

天乃「……ごめんなさい。手を、貸して貰える?」

夏凜「……………」

自分ひとりでやるのではなく

手を貸して。そう言った天乃にそれぞれが驚く中

沙織は優しく笑みを浮かべて、頷く

沙織「その言葉を、あたし達はいつも待ってる。今までも、これからも」

出来ないことが多々ある中で、きっと出来る事があるはずなのだと

そう思い続け、しかし、それが本当に必要なことかわからないから

その行動をする勇気が足りないから、求められる時を待っている

沙織「大丈夫。あたしはごめんなさいは要らないよ。としか、言っていないからね」

天乃「……そう。そっか、そう、なのね」

稲荷の力が働き、続々と流れ込む穢れに意識を飲み込まれていく天乃は

ほんの少し辛そうに、しかし、笑みを浮かべる

いつか、クラスメイトもそんなことを言っていたな。と、思い出していた


274 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 23:09:13.37TbIPoQROo (9/12)


→最終戦闘処理

→満開無し

→久遠天乃、死神九尾共有

→穢れ40%引き受け

→天乃20% 沙織20%

→沙織が倒れました。

→天乃が倒れました。


275 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 23:30:42.38TbIPoQROo (10/12)


1日のまとめ

・   乃木園子:交流有(戦闘、恋愛相談)
・   犬吠埼風:交流有(戦闘)
・   犬吠埼樹:交流有(戦闘)
・   結城友奈:交流有(戦闘)
・   東郷美森:交流有(戦闘)
・   三好夏凜:交流有(戦闘、恋と思ったか、する?)
・   乃木若葉:交流有(戦闘)
・   土居球子:交流有(戦闘)
・ 伊集院沙織:交流有(戦闘、手を貸して)
・      九尾:交流有(戦闘、恋を知った、戦闘が終わったら伝える)
・       死神:交流有(戦闘、千景にしない)
・       稲狐:交流無()
・      神樹:交流無()



6月13日目 終了時点

  乃木園子との絆 54(高い)
  犬吠埼風との絆 44(少し高い)
  犬吠埼樹との絆 41(少し高い)
  結城友奈との絆 59(高い)
  東郷美森との絆 43(少し高い)
  三好夏凜との絆 63(高い)
  乃木若葉との絆 39(中々良い)
  土居球子との絆 27(中々良い)
     沙織との絆 53(高い)
     九尾との絆 45(少し高い)
      死神との絆 38(中々良い)
      稲狐との絆 30(中々良い)
      神樹との絆 9(低い)

 汚染度???% +???+20%

※夜の交流で稲荷と話せば、汚染度が判明します


276 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 23:41:06.02TbIPoQROo (11/12)


特別操作キャラクターを選択してください
戦闘もありますが、通常行動もあります
操作キャラクターによって変化しますので、ご注意ください


乃木園子→【http://i.imgur.com/t3xRwD9.png

三好夏凜→【http://i.imgur.com/pUJUUH0.png

乃木若葉→【http://i.imgur.com/2kLDysO.png



1、園子
2、夏凜
3、若葉


↓1~↓3


277以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 23:41:44.64/i6XV4Y/O (1/2)

2


278以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 23:42:37.158PIc+zV+O (2/2)

1


279以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 23:43:02.39KeI7x7us0 (1/1)

2


280 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/28(土) 23:53:25.37TbIPoQROo (12/12)


では、操作キャラクターは三好夏凜でスタートするというところで、ここまでとさせていただきます
明日もできればお昼頃から
再開地点は再開時に判定します



今回のバーテックス

レオ→ただの囮。撃破前提
双子→あわよくばゴールイン
その他→程よく戦って出来れば退却し、天乃のいない二戦目出撃


281以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/28(土) 23:58:12.85/i6XV4Y/O (2/2)


夏凛ちゃん視点での会話とかで久遠さんについて色々知るのも新鮮かもね


282以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 00:02:12.330OzX//04O (1/1)


あとは2戦目の相手の面子次第だな


283 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 13:09:37.27M9unC/Kpo (1/40)


では、初めて行きますが、夏凜のスタート位置を決めます



√ 6月14日目  朝() ※日曜日

01~10  園子のところ
11~20  天乃の病室
21~30  訓練場
31~40  部室
41~50  天乃の病室
51~60 園子のところ
61~70 大赦
71~80  訓練場
81~90  久遠家
91~00  大赦

↓1のコンマ  


284以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 13:13:49.42oYPRPmQNO (1/3)

1


285 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 13:43:20.16M9unC/Kpo (2/40)


√ 6月14日目  朝(病室) ※日曜日


戦いを終えて現実の世界に戻った後、天乃と沙織は意識を失った

沙織は穢れを引き受けたことによる一時的な疲労による気絶だったが

天乃はそれだけでなく、体の内側の喉や肺などの内臓の一部が酷く傷ついていたらしい

医療班曰く、

勇者の力によって回復してはいたが、それと同時に自身の能力によって体を蝕まれて

半永久的な自傷効果となって

そして、戦闘という激しい運動を行っていたことによって

体へのダメージはより深刻なものとなって、回復しきれず、吐血等をしてしまったということらしい

夏凜「……馬鹿ね」

それはどれほどの苦痛だったのだろうか

痛いだけじゃない、苦しいだけじゃない、辛いだけじゃない

きっと、それはとても重い……

夏凜「そこまでして……あんたは」

ベッドの上、医療器具をこれでもかと繋がれた天乃の髪を、軽く撫でる

生きている。生きているが、このまま目を覚ますことなく死ぬ可能性さえあると、医療班は言う

それほどまでに、天乃の体は負荷がかかっているのだ

それも、薬や手術などの現実的な治療ではどうにもできないような、負荷が


286 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 14:11:28.22M9unC/Kpo (3/40)


夏凜「大赦の巫女はまたすぐに来るって言ってた」

バーテックスの連日の襲来

これは、天乃を無力化してから攻める為であると仮定される

というか、そうとしか考えられない

九尾や風達だって、そう考えている

夏凜「今度は、あんたがいない」

常時主力というだけでなく

いざというときの切り札だった

戦って傷つく天乃を見るのは嫌だったし

それで勝利してしまうのも嬉しいとは言い切れないものだった

けれど、その存在がみんなにとって

安心できるものであるのは事実だった

天乃なら何とかなる。何とかしてくれる

そうしないでくれと口で言うくせに

心のどこかでは、そんなことを思っていた。頼っていた

それが、無くなって初めての戦闘

絶対に勝てると言う確証のない、戦い

夏凜「……はっ、ふざけんなっての」

勇者であるために鍛錬を続けてきた

そのはずなのに、戦いを前にして手が震える

それがあまりにも、みじめに思えた


287 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 14:27:38.44M9unC/Kpo (4/40)


風達だけでなく、自分も頼っていたのだ

その圧倒的に遠い背中に

近づこうとしながら、頼って、願って、祈って

夏凜「……そりゃ、いつまでも果てしないわ」

そんな風に頼り切って、いなくなっただけでこれなのだから

そんな自分を嘲笑するように笑った夏凜は、

目を瞑ったままの天乃の顔を、じっと覗く

夏凜「…………」

天乃は気づいていないかもしれないけれど

何度か、寝顔を見たことがあった

いや、それでは偶然見たようだし

しっかりと言えば、見せて貰ったことがある。無断で

夏凜「変わんないわね。あんたは」

寝ているときは、まるで常に同じ夢を見ているかのように

同じ顔をしている。同じ動きをしている。

もっとも、誰でもそう言うものなのかもしれないけれど


1、頑張ってくる。待ってて、天乃
2、ちゃんと、帰って来なさいよ
3、目覚めのキスは王子様の特権


↓2


288以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 14:28:22.56KLl9S0NtO (1/3)

1


289以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 14:28:32.09oYPRPmQNO (2/3)

3


290 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 14:49:46.10M9unC/Kpo (5/40)


夏凜「…………」

天乃単体の個室の為

他の誰かがいる訳はないのだが

なぜか、きょろきょろと辺りを見回した夏凜は

軽く咳払いをして、そっと天乃のほほを撫でると

夏凜「……少し、力を分けて貰うわよ」

天乃のほんの少し乾いた唇にキスをする

熱く激しいものではなく

本当に軽く、けれども想いの籠ったキスをして

夏凜「私も頑張る。だから、あんたも頑張って戻ってきなさい」

僅かな気恥ずかしさを持ちながら

天乃の耳元に囁いて、離れる

夏凜「……ま、目を覚ますわけはないか」

代替、

王子様なんて柄でもないし

と、夏凜はどこか残念そうに笑う

夏凜「それじゃ、行ってくるわ」


291以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 14:51:36.31KLl9S0NtO (2/3)

覚まさないのかー
今覚まされても困るけど


292 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 14:57:37.81M9unC/Kpo (6/40)



√ 6月14日目  朝() ※日曜日


※勇者部は園子のところに集まっています


1、大赦へ
2、久遠家へ
3、園子のところへ


↓2


293以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 14:59:06.66KLl9S0NtO (3/3)

3


294以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 15:03:19.30+CzsCHC8O (1/14)

3


295 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 15:13:04.47M9unC/Kpo (7/40)



園子「ごめんね~私が動けないから」

夏凜「良いっての。いずれにせよ、全員で集まることには変わらないんでしょ?」

風「すぐに戦闘があるって言うし、ばらばらなのは得策じゃないのよねぇ」

園子が動け無い為、必然的に全員がここに集まった

みんな言わない。でも、不安なのはわかる

天乃がいない。それだけで

誰かと一緒でなければ

みんなと一緒でなければ

恐怖に飲み込まれてしまいそうなのだ

樹「……あ、あの」

若葉「?」

樹「球子、さんは?」

若葉「球子は天乃の方にいる。次の戦いに呼ばれることは恐らくないが、それでも。いや、だからこそ一人にはできない」

そう言った若葉は

安心してくれ。私がしっかりと働くからな。と、胸を張る

友奈「一緒に頑張ろうね、乃木さん」

若葉「普通に呼び捨てで構わないぞ。なぜだか、友奈にそう呼ばれるのは困る」

友奈「そう……かな? じゃぁ、若葉ちゃん!」


296 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 15:31:37.52M9unC/Kpo (8/40)


東郷「友奈ちゃんったら……」

友奈の明るい声は、どんよりと沈みかけた私達の空気には不釣り合いで

けれど、それを持ち上げてくれるような力がある

不安げだった東郷も

まだ少しぎこちなさはあるけれど

小さく、笑う

夏凜「…………」

友奈がいるなら、一応は心配なさそうだ

これなら、ここに来ることなく

あの人に少し手合わせを願っても良かったかもしれない

私はまだ、弱いんだから

東郷「夏凜ちゃん?」

夏凜「ん?」

東郷「どうかした?」

夏凜「いや、流石友奈って、思っただけ」

友奈「えっ? 私?」

変わらずの明るい声

そこに、どこか天乃に似たものを感じた



1、作戦会議
2、友奈と交流
3、風と交流
4、樹と交流
5、東郷と交流
6、園子と交流
7、若葉と交流
8、九尾と交流
9、イベント判定

↓2


297以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 15:33:14.32+CzsCHC8O (2/14)

6


298以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 15:33:39.84bq4STHjdO (1/1)

1


299 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 16:00:14.39M9unC/Kpo (9/40)


夏凜「さて、次の戦闘でどうするか考えましょ」

樹「でも、相手が分からないんじゃ対策が出来ないんじゃ……」

園子「ん~でも、ある程度の予測なら出来るんじゃないかな」

そう言った園子は隠れてないで出て来てよ。と

どこかに向けて言うと

どこからともなく、九尾が姿を現した

九尾「主様がいない以上、出ていく理由もなかったのでな」

そう言った九尾は

しかし。と続けて全員を見渡す

きっと、心の内で不安を感じているのだと、見抜いているだろう

九尾「ふむ。今回も、あの集合体で攻めてくるじゃろうな」

風「集合体? あれは天乃が倒したんじゃ」

九尾「あやつは集合体じゃぞ。その素材があれば生み出すことが出来る」

東郷「つまり、バーテックスは満を持して襲撃してきた。と」

東郷の言葉に九尾は軽く頷いて

樹が「そんな……」と怯えた声を漏らすと

園子「大丈夫だよ~」

園子が優しく声をかけて、近くにいた若葉が頭を撫でる

二人の乃木はやはり、似ている


300 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 16:16:45.47M9unC/Kpo (10/40)


友奈「集合体……直接戦ったのって」

若葉「天乃だけだ。私達は遠くから攻撃を受けたに過ぎないから、正確な動きは……」

風「でも、集合体ってことは、素材の攻撃方法の寄せ集めじゃないの?」

樹が怯えている反面

しっかりしていることを示そうとしているかのように

風は、冷汗を見せながらも、はっきりと、若葉に問う

若葉「そうだな……各々の特徴的な攻撃となるとかなり厄介だな」

東郷「それを、久遠先輩はたった一人で……」

友奈「だ、大丈夫だよ!」

友奈はチラリと東郷を見てから

元気よく、声を上げる

でも、きっと、友奈も不安だ

怖いって思っている

それでも、東郷が恐れているから、みんなが不安そうだから

だから、友奈は元気よく声を出す

友奈「一人で出来ないならみんなでやればいいんだよ。勇者部は、いつだってそうしてきたはずだから」

ね? 東郷さん

明るく言う友奈に、東郷は弱弱しい声を溢して

若葉は園子に目を向けて、頷く

若葉「九尾、集合体以外に敵は?」

九尾「恐らく、居らぬ。主様が馬鹿な真似をしおったからのう」


301 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 16:49:51.12M9unC/Kpo (11/40)


くつくつと、困ったように笑う

それはどこか悲し気で

けれども楽しんでいるような、複雑な笑い声

夏凜「けど、天乃がそうしてくれたから。次の私達の戦いはすこしは楽になったってわけだ」

そこから、眼を逸らす

じっと見ていると

目を合わされてしまいそうで

園子「そうだね~」

樹「けど、向こうも復活してくるんじゃないんですか?」

若葉「いや、その心配はいらないだろう」

樹に寄り添う若葉は

すぐにその言葉を否定して

若葉「時間が経てば天乃が戻ってくる可能性がある。そうすれば、向こうの負けは確定だ」

だから心配するな。と、樹に笑みを向けた若葉は

夏凜へと目を向ける

若葉「戦えるか?」

夏凜「……誰に向かって言ってんのよ」

若葉「ふっ、なら。さっきの事には目をつぶっておく」


302 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 17:12:17.54M9unC/Kpo (12/40)


若葉の満足げな表情が理解できなかったけれど

その隣、九尾が自分の唇に触れながらニヤついてるのが見えて

夏凜「は……なっ」

見られたのだと気づいて、思わず赤面する

けれど、思いなおせば、そうだ

別に恥ずかしがるようなことでもないんだと、深呼吸

そこらでしまくっているやつなど街を歩いていれば時々いる

そんな奴らと同列になるつもりはないけれど

でも、これから大きな戦いが控えているのだから

そのくらい、許されても良いはずだ

友奈「夏凜ちゃん?」

夏凜「ん……あーで、どうするわけ?」

風「そうねぇ、とりあえず……あたしと樹、友奈と東郷、乃木一族はまとまっておきましょ」

園子「仕組まれたように、遠距離と近距離だからね~」

思えば確かに……って

夏凜「ちょ、ちょっと待ちなさいよ。私は?」


303 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 17:22:41.98M9unC/Kpo (13/40)


友奈「夏凜ちゃんは本来、久遠先輩と組んでるはずだから」

風「余った」

夏凜「おい」

友奈「あはは……だからね? どこかに入って貰おうかなって」

風の悪戯な笑顔に苦笑した友奈は

真っ直ぐ夏凜を見つめて、口を開く

友奈「私と東郷さん、風先輩と樹ちゃん。園子ちゃんと若葉ちゃん。夏凜ちゃんはどこなら戦いやすい?」

夏凜「どこならって、どこでも……」

東郷「一緒じゃないわ。一番、夏凜ちゃんが離れることなく行動しやすいのは風先輩の組。技を合わせやすいのが乃木さんの組」

東郷や園子は補助によって行動を可能としており

夏凜の機動力と比べると、著しく劣っているのだ

ゆえに、いち早く行動したいのなら、犬吠埼チームが望ましい

似通った武器を持っている分、連携が取りやすくダメージ効率が上がりそうなのが乃木チーム

一番速度は遅いが、接敵が遅い分相手のある程度の行動を把握することが出来るのが友奈チーム


304 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 17:32:51.46M9unC/Kpo (14/40)


若葉「それぞれ特性がある……しかし、夏凜が単独で行きたいと言うなら、止めない」

風「若葉!」

若葉「無理に止めたところで、戦闘の効率は下がるだけだ」

風「だとしても、単独は無理。させられない」

若葉「そのサポートはする。危なくなったら守る。だから、夏凜が求めるなら許してあげて欲しい」

若葉はそう言って夏凜へと目を向けると

真剣なまなざしを向けて、頷く

選んでくれ。望むように

そう言っているような瞳は、友奈も同じで

風と東郷、樹の不安げな目が、私へと向く

夏凜「単独なんて、遊撃部隊みたいね」

天乃だったら、どういうだろう

いや、あいつはそもそもそれで余裕か。何の心配もいらないか

そう考え、苦笑して


1、犬吠埼チーム
2、乃木チーム
3、友奈チーム
4、遊撃隊


↓2


305以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 17:33:53.45mwsAYIP+O (1/19)

2


306以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 17:35:11.76+CzsCHC8O (3/14)

2


307 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 18:19:20.90M9unC/Kpo (15/40)


夏凜「分かった、なら。若葉のチームに入るわ」

若葉「それで良いのか?」

夏凜「同じ刀同士、上手くやれそうだし」

どのチームでもきっと、上手くやることは出来ると思う

だって、友奈と特訓をしたし

樹とだって特訓をした

もしかしたら二人の癖が分かっている分

向こうとのほうがやりやすい可能性さえある

でも

夏凜「癖の強いチームリーダーと組んでた二人と組んでみたいって思ったのよ」

園子「天さんが聞いたら、大変ねって恍けそう」

夏凜「違いない」

園子の笑みに笑った夏凜は

すぐ隣から「宜しく頼む」と

手を差し伸べてきた若葉に目を向けて、その手を取る


308 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 18:52:06.48M9unC/Kpo (16/40)


夏凜「勝つわよ」

若葉「当然……天乃が守った世界。私達が失うわけにはいかない」

若葉が天乃の精霊だと言うことは知っている

けれど、それ以外はほとんど何も知らない

園子の知らない乃木の人間

しかし、どこか似ている二人

知らない学校の制服

けれども、上手くやっていくことが出来る

夏凜には、どこからかわからない自信があった

友奈「頑張ろう、夏凜ちゃん」

夏凜「当然……へますんじゃないわよ。友奈」

士気が上がっていく

少しずつ、恐怖を感じながらも、確かに

九尾「今回、主様の稲荷の力は借りられぬ。被害は最小限に抑えるのじゃぞ」

夏凜「了解」

九尾「若葉、最悪の場合は力を使うことを厭うでないぞ。守るべきものを、誤るな」

若葉「……解っている。いざというときは、使う」

九尾はその言葉を見届けると

何かに気づいたように天井を見上げて目を閉じる

九尾「来るぞ」

その一言に続いて、けたたましく端末が警告を轟かせる

世界は変わる。非日常に、天乃の日常に


309 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 19:37:56.30M9unC/Kpo (17/40)


→戦闘開始

→マップ展開【http://i.imgur.com/dQvQjja.png

→レオバーテックス

→天乃がいない為回復します

→封印するためには、最低三人で三方向から囲んでください


310 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:04:07.12M9unC/Kpo (18/40)


夏凜「きたわね……」

園子「なんだか、前よりも大きいような」

若葉「元々大きいバーテックスだ、気のせいじゃないのか?」

そうなのかな? と言う園子だが

その表情は不安げで

夏凜「園子が言うことなんだから、警戒しておくことに損はないんじゃないの?」

夏凜は若葉に目を向けて、頷く

園子が言えば必ず正しいわけではない

けれど、ずっと戦いを見ていた園子の言葉なのだ

きっと、間違いではない

友奈「私達は左側から行くね」

風「あたし達は右端から行く」

若葉「人数の多い私達が真ん中。だな」

それぞれの攻めて行く方向を決め、徐々に近づきつつある巨大な敵を見上げた若葉は

刀の柄を握り、一度落ちつけてから

さらに息をつく

若葉「やつは広範囲に火の玉を降らせる。各班、気を付けてくれ」

樹「分かりました」

東郷「夏凜ちゃん達も、風先輩たちも。気を付けて」


311 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:12:40.19M9unC/Kpo (19/40)


東郷の心配にそれぞれ声を出さずに頷く

木々を圧し潰すような音が段々と大きくなってきているし

見上げる角度も急になってきている

その分、緊張感は強く引き締められて

なぜだか、息苦しさを覚える

夏凜「………っ」

激しい鼓動を感じる

強い恐怖を感じる

怖い、怖い、怖い

そんな、震えが全身に駆け巡っていく

けれど今朝見た触れた唇の感触が

ふと、それを包み込んでくれる

怖いのは当たり前だ

でも、動けなくなるのは当たり前じゃない

夏凜「……守りたいものが、あるんでしょ?」

だったら動け、刀を握って奮い立て

夏凜「行くわよ。バーテックス!」


1、移動
2、精神コマンド
3、一時待機 ※バーテックス、他チームが先に行動


↓2

※移動、コマンドは再安価


312以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:13:34.76mwsAYIP+O (2/19)

1


313以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:13:45.95+CzsCHC8O (4/14)

1


314以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:14:50.11Mcs2MSFu0 (1/7)

1


315以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:15:37.01Bo3ZJoN1o (1/2)




316 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:17:39.48M9unC/Kpo (20/40)


→移動

→移動先選択

→確認【http://i.imgur.com/2GQBBVa.png


移動先をマップから選択してください


↓2


317以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:18:31.01mwsAYIP+O (3/19)

k9


318以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:21:17.91Bo3ZJoN1o (2/2)

l7


319以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:23:52.76Mcs2MSFu0 (2/7)

K7


320 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:35:36.72M9unC/Kpo (21/40)


→移動処理

→I7には行けないので、K7

→勇者部移動処理

→攻撃が可能です


1、する
2、待機


↓2


321以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:37:13.01mwsAYIP+O (4/19)

1


322以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:39:28.24a+HuRe+4o (1/2)

1


323 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:44:29.20M9unC/Kpo (22/40)


夏凜→レオ  命中判定↓1 命中率173% ぞろ目CRI  25~34カウンター


324以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:45:24.63+CzsCHC8O (5/14)




325 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 20:50:52.31M9unC/Kpo (23/40)


→レオに308ダメージ

→レオ行動処理



レオ→夏凜 命中判定↓1 01~66  50~54切り払い

レオ→若葉 命中判定↓2 01~79  50~59切り払い

レオ→夏凜 命中判定↓3 01~66  23~27切り払い


326以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:53:20.06Mcs2MSFu0 (3/7)




327以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:53:42.37+CzsCHC8O (6/14)




328以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 20:55:12.53mwsAYIP+O (5/19)




329 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:10:10.77M9unC/Kpo (24/40)


→ダメージ処理

→夏凜に計318ダメージ

→若葉に197ダメージ




330以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 21:14:07.99+CzsCHC8O (7/14)

早くも夏凛ちゃんがピンチに…


331 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:17:08.49M9unC/Kpo (25/40)


夏凜「……間近に行くとこの大きさか」

天高い大きさは、もはやただ見上げるだけではその視界に収まらない

こんな圧倒的な敵と

天乃はたった一人で対峙しそして、打ち勝ったのかと

夏凜は息を飲んで、刀を握る

だったらなんだ

だったらどうする

天乃に助けてと叫ぶか?

天乃に来てくれと願いを叫ぶか?

夏凜「そんなわけ、いくかっての!」

弱弱しい心の煽るような言葉に

夏凜は激しく怒鳴って、地面をける力、速度

全てを一段階速めていく

バーテックスが動いているのかどうか

その圧倒的大きさによって把握し辛いものを思考から切り離し

ただただ、感覚の手綱を手繰り寄せていく


332 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:23:54.82M9unC/Kpo (26/40)


一滴の雨を感じた

ほんの一瞬、掠るような

それは、ただの期のせいだと切り捨ててしまうほどの些細な感覚

けれど、

夏凜「来る!」

大きく後ろに跳躍した瞬間、ついさっきまでいた場所に水の塊が衝突して弾ける

集合素材の一つ、水瓶座の攻撃

夏凜「っ!」

止まるな、止まるな、止まるな!

強く強く歯を食いしばり

水たまりの横を駆け抜ける

もっと早く、もっと、もっと

夏凜「もっと速く!!」

足のつま先が地面に触れた瞬間には、蹴り出し、握った刀を前に突き出す

それでもまだ、遅い

夏凜「貫けぇ!」

背後から再び飛来する水の塊を横跳びに回避し

目の前に迫った集合体の体に刀を突きたてて、爆発させ、離脱

そして――世界が赤く染まった


333 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:28:23.28M9unC/Kpo (27/40)


夏凜「若葉!」

若葉「見えている!」

昨日も見た、紅き絶望の雨

集合体が持つ、広範囲攻撃

全身に迸ってくる昨日の痛みをかき消すように力を籠め、駆ける

空を見ず、樹海の中を縦横無尽に駆け巡る

止まれば当たる

止まらなくても当たる

追尾機能のある陰湿な火炎弾は

刀で切り裂くや否や、弾けて目をくらまし

すぐ背後から襲い来る

夏凜「このっ!」

一つ一つ切り伏せて

けれども、そのどれもがはじけて、次がやってくる

その無制限のような悪夢は――

若葉「くっ……この数――っ!」

立ち向かう勇者を覆うように降り注ぎ、打倒す


334 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:37:00.06M9unC/Kpo (28/40)


夏凜「ぐ……しまっ!」

数多の星を切り伏せ

それでも避けきれず、背後から飛来した火炎弾が直撃

精霊がガードしてくれたものの爆風に浮いた夏凜が

まだまだ迫りくる火炎弾を回避しようと着地に構えた時だった

背中に、おぞましい冷気を感じた

振り向いてはいけないような、そんな禍々しいものを感じ

そして

夏凜「っあ――かっ!?」

角のような何かが衝突し、精霊の障壁ごと夏凜を樹海の根に押し貫く

背中を強打した鈍痛、押し出された空気、混じる血の味

貫くことを試みる角が障壁と衝突するバチバチという音がはじけて

諦めたのか、角は引き返して、バーテックスの元へと戻っていく

夏凜「かは……はぁ……っ」

取られた空気を取り返すほどに強く息を吸い、吐いて

取り零した刀を強く握り、そして

夏凜「やっぱり……単発の一撃じゃ無意味か」

自分の与えた傷がもうすでに癒えてる絶望を、感じた


335 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:42:45.22M9unC/Kpo (29/40)


→ターン処理

→レオ、自動回復

→侵食率増加

→現状【http://i.imgur.com/TXfxNSK.png


336以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 21:44:36.33mwsAYIP+O (6/19)

こりゃ囲めるまでむやみやたらに手出したらだめだな


337 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 21:51:39.48M9unC/Kpo (30/40)


若葉「夏凜! 無事か!」

夏凜「この程度なら、まだまだ」

天乃はもっと痛かったはずだ、苦しかったはずだ

バーテックスの攻撃なんかではなく

体の内側が腐り果てていくような

そんな鈍く、蝕む痛み

それを感じながら、もっと早く、もっと強く

もっと全力で駆け巡っていたはずだ

だから

若葉の心配そうな表情に、笑みを向ける

夏凜「このくらい、かすり傷」

若葉「……無理はするな。精霊の障壁があるとはいえ、下手すれば気絶する」

夏凜「若葉は消滅すんでしょうが。あんたは大事なメンバーなんだから。消えるんじゃないわよ?」

若葉「ああ、分かっている」


338 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:02:08.94M9unC/Kpo (31/40)


一戦交えてわかったのは

とにかく、単体でのちっぽけな攻撃力では

通ったとしても超回復力によって意味がなくなる

レオは全体への攻撃をしつつ、角のような足?でも攻撃してきたことから

同時攻撃を可能としてる

夏凜「んな、むちゃくちゃ……」

自分で言って悪態をついた夏凜は

自分の満開ゲージを一瞥して、息をつく

最悪、使うべきだ

夏凜「若葉、あんたも満開できる?」

若葉が九尾から言われていたことを思い出して聞くと

若葉は望ましくないと言う表情で首を横に振る

若葉「満開ではないが、使える力はある。だが、使えば天乃に大きな負担をかける」

夏凜「とすると……本当に必要な時以外は使えない。出来れば使いたくないってやつね」

若葉「……そう言うことだ」

どうするか……


1、移動
2、精神コマンド
3、一時待機 ※バーテックス、他チームが先に行動


↓2

※移動、コマンドは再安価


339以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:03:10.11+CzsCHC8O (8/14)

2


340以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:03:46.16mwsAYIP+O (7/19)

2


341 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:07:46.05M9unC/Kpo (32/40)


SP180/180

1、必中(10)  命中が100%
2、熱血(35)  ダメージ2倍
3、根性(30)  HP30%回復


↓2


342以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:08:10.93mwsAYIP+O (8/19)

3


343以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:09:42.98a+HuRe+4o (2/2)




344 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:13:17.54M9unC/Kpo (33/40)

SP145/180

1、必中(10)  命中が100%
2、根性(30)  HP30%回復
3、もう使わない

↓2

熱血を使用しました


345以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:14:11.17mwsAYIP+O (9/19)

3


346以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:15:50.59+CzsCHC8O (9/14)

3


347 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:26:02.31M9unC/Kpo (34/40)


→精神コマンド使用処理

→コマンド使用を終えます

→熱血がかかっているため、攻撃した場合効果が発揮され 効果が消えます

→カウンターには適用されません


→行動選択


1、移動
2、待機

↓2


348以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:27:08.19mwsAYIP+O (10/19)

いっそ左側に回るのもありだな
1


349以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:32:25.41oYPRPmQNO (3/3)

1


350以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:32:28.31Mcs2MSFu0 (4/7)

1


351 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:34:11.19M9unC/Kpo (35/40)


→移動

→移動先選択

→確認【http://i.imgur.com/2TRl4l5.png


移動先をマップから選択してください


↓2



352以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:37:39.50mwsAYIP+O (11/19)

g4


353以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:38:50.22+CzsCHC8O (10/14)

G3


354 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:45:37.51M9unC/Kpo (36/40)

→移動処理

→G3

→レオ左

→勇者部移動処理

→友奈の行動が変更されました

→封印が可能です

→封印後は3ターン以内に撃破してください

→集合体の為、封印中でも回復能力は健在です



→封印の準備は出来ていますか?



1、はい
2、いいえ


↓2

※3ターン経過したら封印が出来なくなります


355以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:46:17.75mwsAYIP+O (12/19)

2


356以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:48:55.02Mcs2MSFu0 (5/7)

2


357 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 22:53:08.40M9unC/Kpo (37/40)


→若葉、園子、樹が戦闘に入ります

→夏凜も戦闘の参加が可能です

→熱血がかかっています

→現在の最大火力は400です

→次の最大火力(650)まで気力が13足りません


→攻撃しますか?


1、する
2、しない



↓2


358以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:54:14.71mwsAYIP+O (13/19)

1


359以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 22:55:44.19+CzsCHC8O (11/14)

1


360 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 23:11:31.85M9unC/Kpo (38/40)


夏凜→レオ  命中判定↓1 命中率173% ぞろ目CRI  51~60カウンター 【熱血】

若葉→レオ  命中判定↓2 命中率140% ぞろ目CRI  01~10カウンター

園子→レオ  命中判定↓3 命中率290% ぞろ目、01~10CRI  67~76カウンター

樹→レオ    命中判定↓5 01~74

レオ→樹 命中判定↓6 01~79  50~59切り払い

レオ→風 命中判定↓7  50~54切り払い それ以外命中

レオ→園子 命中判定↓8 01~69  54~63切り払い

レオ→若葉 命中判定↓9 01~79  01~10切り払い



※判定数多いので連取可



361以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:11:58.53mwsAYIP+O (14/19)




362以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:12:50.35mwsAYIP+O (15/19)




363以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:13:02.22+CzsCHC8O (12/14)




364以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:13:13.51Mcs2MSFu0 (6/7)




365以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:13:27.22+CzsCHC8O (13/14)




366以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:13:40.96mwsAYIP+O (16/19)




367以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:14:17.73Mcs2MSFu0 (7/7)




368以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:14:18.27mwsAYIP+O (17/19)

これで次のターンから封印でボコればいけそう?


369以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:15:58.16mwsAYIP+O (18/19)




370 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 23:26:20.99M9unC/Kpo (39/40)


→戦闘処理

→レオに5298ダメージ

→風に175ダメージ

→園子に84ダメージ

→若葉に197ダメージ

→カウンター 夏凜に199ダメージ


371 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/29(日) 23:28:30.09M9unC/Kpo (40/40)


では、本日はここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



園子が園子様と呼ばれる貫録を見せつける驚異の単機3400ダメージ(CRI有)



372以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:30:46.37mwsAYIP+O (19/19)


あとは封印三方向からワンパンで終わりか


373以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:37:55.90+CzsCHC8O (14/14)


これが園子様の本気か…!流石だ
あとはこのまま満開なしで押し切れるかどうかだな


374以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/29(日) 23:59:19.41g9rOP+W7O (1/1)


園子様流石だな
勇者部じゃきつい敵でも園子がいれば100人力
能力設定もぶっ壊れ性能じゃなくちゃんと噛み合ってんのね
流石だわ


375以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 19:12:43.47a4Rik0xLo (1/1)

久遠さんがいない分不安もあったけど
満開21回は伊達じゃないね…ずがーん最強

久遠さんと園子が一緒に戦ったらバーテックスに勝ち目無い


376 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:01:46.8475wbkk4to (1/14)


では、はじめていきます


377以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 22:02:17.40u1MDhvaHO (1/5)

よしきた


378 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:11:49.0575wbkk4to (2/14)


夏凜「私は左側から攻める」

若葉「了解した」

夏凜の単独先行その提案を若葉は異議を述べることなく受け入れて

若葉「行け。夏凜」

促す。止めることなく、望むままに向かって背中を押す若葉に

夏凜は僅かに振り返ったが

若葉はただうなずいて、笑みを浮かべる

若葉「言っただろう? サポートはする。と、こっちは私達に任せておけ」

夏凜「平気?」

若葉「誰だと思っている。任せておけ」

同じ事を繰り返す、戦友に

夏凜は笑みを向け、背中を向けて駆け出す

バーテックスは動かず

さながら固定砲台のように仕掛けてくる

そのせいで、友奈たちが予想以上に間に合わない

だから、代わりのアタッカーが左側に必要だった


379 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:18:36.8075wbkk4to (3/14)


もちろん、バーテックスが動かないのは自分達が攻めてきているからで

違う行動をしていれば当然、違う行動をしてきていたはずだし

それなら、友奈たちが間に合う戦い方も出来たかもしれない

けれど、射程圏内に入ってしまった今、

全力で後退しようと一度は必ず撃たれる

だったらもう、攻めるしかないと、夏凜は集合体を見上げ――加速

夏凜「ふ――っ」

友奈と東郷はこのルート変更で多少動きを変えることになるだろうが

乃木チーム、犬吠埼チームに関しては動きは変わらないはず

だったら

夏凜「一気に攻める!」

夏凜を敵と認識した集合体の角が、動くたびに追尾して

その凶悪な切っ先を常時夏凜へと向ける

動いても、動いても、まるで糸で繋がっているかのように正確に追いかけてくる


380 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:27:11.0175wbkk4to (4/14)


夏凜「……ミサイルかっての」

冗談っぽく呟いた瞬間、背筋を舐めるような悪寒を感じ

自分の意思さえも置き去りに急ブレーキして身を翻すと

角がすぐ真横を通り抜け、大きさゆえに夏凜のとっさに出した刀を掠める

夏凜「っ!」

掠っただけだ。防御したわけでもない

なのに、刀身は欠け、ビリビリとした震えが右手に残る

そんな凶悪な武器を横目に、夏凜は一目散に駆け出す

逃げるため? 否、戦うために

樹海の寝に突き刺さった角が、地を揺らして抜け出し這うように向かってきている

それを示すようなバキバキと木々を砕く音が近づく

夏凜「…………っ、はっ、かっ……」

限界を超えようとする加速

その過負荷に堪えかねた体は

無意識に呼吸を諦めて、

意識的に無理矢理再開した途端、苦しみ呻く声が漏れる


381 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:36:36.2375wbkk4to (5/14)


その負担に体が軋む、痛いと悲鳴を上げ

止まっても守られるよと、悪魔が囁く

けれど、夏凜は歯を食いしばってさらに深く強く

しかしながら、素早く地を蹴り樹海をかけぬけていく

天乃のいる世界、それはこんなものではない

もっと早く、もっと強く、もっと恐ろしく、もっと苦しく、もっと痛い

夏凜「っ……たぁぁぁぁぁぁぁッ!」

雄たけびを上げ、空気を吐き出す

甘えるな、弱音を吐くな。そんなもの、終わるまでは堪え凌いで見せろ

鍛えたはずだ。頑張ってきたはずだ

未完成の出来損ないだって良い

必要なのは、大事なのは、今の自分がどれだけのことを成し遂げられるかだ

今すべきことを頭に、体に染み込ませ、地を踏む

その瞬間

夏凜「!」

強い意志に同調したかのように

何かが触れてきた気がした

ふと、からだが軽くなった気がした

けれども、その力はしっかりと全身に伝わっていく


382 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:38:25.8275wbkk4to (6/14)

夏凜「…………」

相変わらず追尾してくる角には目を向けず、上を向くと

再び真っ赤に染まった空が見えた

一度目よりもさらに多く、大きいその流星群は

樹たちや若葉たちめがけ放たれていく

そして、夏凜がさっき受けたような、

不可避の連続攻撃を仕掛けようとしているのが見えた

夏凜「こっちをみろ!」

ゆらゆらと揺らめくその角に向かって刀を投げ、炸裂

強く地面を蹴り跳んだ夏凜は

その両手に刀を出現させ、若葉たちから標的を変え迫る角を斬り弾く

硬い、重い、早い

面倒なそれは更に後ろからも迫る。だが――

夏凜「まだッ!」

夏凜は空中でぐるりと体を旋回させると

集合体の体を浅く、しかし強く切りつけて最後まで自分へとその意識を向けさせる

その刹那、ミシッっと体が軋んだ音がした

骨が砕けるような、鈍い衝撃を感じた

夏凜「ッ゛!?」

障壁ごとぶつかってきた角に弾き飛ばされ、樹海の根に衝突した夏凜は

受身を取ることが出来ず転がって、

遥かに見える集合体、そこに向かって三叉の煌く刃が突き刺さるのが見えた


383 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:38:57.4675wbkk4to (7/14)


園子「にぼっしーが引き付けてくれてる……」

無数の火の玉が向かってきているが

しかし、園子は微動だにすることなく、浮遊させた刃を三叉の槍に変え、見据える

目の前では若葉が切り込みに向かっている

右側からは犬吠埼姉妹が攻め込んでくれている

そのどちらにも火の玉は降り注いでいるし

若葉を狙っていた上空に見える角のようなものは、

一度、爆発すると夏凜のいる方向へと向きを変えた

園子は深く息を吸うと、目を閉じ、障壁が防ぐ火の玉には見向きもせずに神経を研ぎ澄ませる

園子「もう、天さんだけには背負わせない」

そのためにここにいる

あの時とは違う。それを証明するためにここにいる

自分も、並んで歩くことの出来る存在であることを示すためにここにいる

園子「いっけぇっ!」

浮遊する槍を僅かに下げ、開眼

後方に引いた手を勢い良く突き出し、射出する


384 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:43:57.9475wbkk4to (8/14)


衝突する火の玉などただの空気抵抗のように

真っ赤な空を切り開いていくそれは

集合体の体の中心部分に向かって一直線に進み、突き刺さる

若葉「きたか!」

それを確認した若葉は、ふっと息を吐いて踏み込み――一閃

目の前に差し迫っていた火の玉をなぎ払って

一部が焼け焦げたスカートを翻し、

赤く火傷した皮膚を庇うのをやめ、一気に駆け出す

降り注ぐ紅い雨をその身に受けながら

左腰の鞘を支える左手、その先にある柄を握る右手

まだかまだかと渇望するその煌きを押さえ込み、接敵

じゃりじゃりと樹海の根を靴底で削り、

一瞬の静止による風に髪を靡かせて

若葉「――しっ!」

鍔から切っ先までの70cm余りの刀身が煌き、刹那の斬撃を放つ

抜ききるまではコンマもかからない、人間であれば目視することさえ適わないであろう音速の刃は

集合体の体を横一文字に切り捨てて

園子の攻撃によって傾きかけていたその巨躯は

激しい音を轟かせて、ダメ押しのような緑色の光が右側面を打ちのめし、地に落ちる



385 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:44:35.6575wbkk4to (9/14)


樹「お姉ちゃん、私先に行く!」

そう決断したのは、早かった

大きな剣を持っているからというわけではないとは思うが

樹の方が軽装な分、素早く動けるからだ

風「樹、いけるの?」

樹「大丈夫だよ。お姉ちゃん」

心配そうな風に、樹は穏やかな笑みを浮かべて――

樹「お姉ちゃん避けて!」

風「ッ!?」

瞬間的に真っ赤になった空

気づいたときには降り注ぐ火の雨

夏凜との特訓とはやはり、格段に脅威度は違うが

しかし、樹は思った

……夏凜さんはもっと早い

降り注ぐ火の雨は無数で、夏凜のそれとは話が別だ

だが、その数を考えることなく

一つ一つのスピードで考えれば、夏凜のそれに圧倒的に劣る



386 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:49:19.6275wbkk4to (10/14)


樹「えいっ!」

ワイヤー一振りで複数の火の玉をかき消した樹は

そのままぐるりと回ってさらに迫り来る周囲の火球を完全に消滅させ――駆け抜ける

上下左右、全てを視界に納めながら、迫り来る脅威を全て弾き飛ばしながら

阻まれること無く、まっすぐに向かっていく

樹「二歩手前で、二歩先の自分の未来を見る」

夏凜さんが教えてくれたこと

今の私には、まだ。中途半端にしか出来ないこと

でも

【「貴女は良い武器を持ってる。一歩先しか見えないのなら、二歩目で零にしちゃいなさい」】

夏凜の居ない自主練習のとき

偶然知り合った女の人から教えてもらった戦い方

二歩目で旋回することでワイヤーを振り回し、周囲を零にする

それで全て打ち消せれば終わるし、

万が一打ち消せなければ、それを脅威として回避がしやすくなる

そしてまた、確かな一歩目を作っていく


387 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:51:08.4875wbkk4to (11/14)


その運動量は、実践になってくると計り知れない疲労感がある

けれど、怪我をするよりはましだ

誰かに心配をかけるよりはましだ

誰かの足手纏いになるよりはましだ

樹「はぁっ……はっ、見えたッ!」

荒々しい呼吸が自分の未熟さを肺の痛みとして鮮明に示してくる中

目の前にまで迫った巨大な塊が傾いていくのが見えた樹は

二歩目で大きく跳躍すると

習ったとおりにワイヤーをふるって周囲をかき消すと

樹「やぁっ!」

その反動のままにワイヤーを束ねて、巨躯を打つ

強い地震を起こし、木々を押しつぶしながら

バーテックスの体が倒れるのを見送った樹は、

警戒しつつ、後ろへと下がって一息つく

まだまだ下手だ。まだまだ伸び代はある……はず

樹「私にはやりたいことが有る。みんなともっと、したいことが有る。だから――負けない!」


388 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 22:53:23.4575wbkk4to (12/14)


→ターン処理

→レオ回復

→現状【http://i.imgur.com/d2M70Fp.png

→行動選択



1、攻撃(最大火力400)
2、精神コマンド
3、封印(侵食率が一気に増加します)


↓2

※2、3は最安価



389以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 22:54:39.77vr8+C/AuO (1/5)

あれ?もうこれ殴っちゃえばいいのか?
1


390以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 22:55:55.64u1MDhvaHO (2/5)

1


391 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 23:05:11.8575wbkk4to (13/14)


夏凜→レオ  命中判定↓1 命中率173% ぞろ目CRI  51~60カウンター

若葉→レオ  命中判定↓2 命中率140% ぞろ目CRI  01~10カウンター

園子→レオ  命中判定↓3 命中率290% ぞろ目、01~25CRI  67~76カウンター

樹→レオ    命中判定↓4 命中率174%  ぞろ目CRI  51~60カウンター

風→レオ 命中判定↓5 命中率120% ぞろ目CRI  51~60カウンター

友奈→レオ  命中判定↓6 命中率123%  ぞろ目CRI  51~60カウンター



※判定数多いので連取可


392以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:05:42.78vr8+C/AuO (2/5)

はい


393以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:06:03.86u1MDhvaHO (3/5)




394以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:06:23.405Kqc/hLNO (1/1)

1


395以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:06:54.73vr8+C/AuO (3/5)




396以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:07:05.66DXBHeuI50 (1/1)




397以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:07:20.88u1MDhvaHO (4/5)




398以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:07:52.42vr8+C/AuO (4/5)




399 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/30(月) 23:15:24.7875wbkk4to (14/14)


では、寝落ちする前にここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から
今週の土日等は恐らくできないかもしれません。



沙織「……陽乃さんの御記」

沙織「これは……だよね」

沙織「検閲済み……実は裏から見ればなんとなく読めるんだけどね」

http://i.imgur.com/9DqOoc1.jpg


400以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:18:22.18vr8+C/AuO (5/5)


怖い


401以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:27:26.34u1MDhvaHO (5/5)


原作のわゆがついに最終回を迎えたし後々こちらの謎にも迫っていくのかな

あと園子様に続いて勇者部も覚醒しとるな


402以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/30(月) 23:53:20.117fu2aLB3O (1/1)


みんな成長してて良いな…二歩手前で二歩先の未来を見る
つまり視野を広く持てって事か
御記は一番最後が私と千景と杏って事だけは解る



403以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 12:22:18.85m7Hl2JE7O (1/1)

一作目初期の引きこもりだった頃の天乃を思い出すな


404以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 15:07:29.96FWmGBtJgo (1/1)

久遠さんの先祖だってよく解る御記だよね
みんな嫌い大嫌いとか言いつつ一緒に引きこもってゲームとか引きこもり隊とか言う

嫌いになりきれないのが表れてる


405以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 19:50:58.79PnBYhXHoO (1/2)

あとは久遠さんが告白して第1部完か
あるいは視点入れ替わってるし夏凛ちゃん視点で告白されるなんてパターンもあるのかな?


406以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 21:07:28.92v6tVmOsgO (1/1)

そういやのわゆ完結したけどひなたの扱いはどうなるんだろうか


407 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:31:30.40q2F/ciYWo (1/18)


では、少しだけ


408以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 22:33:57.79u9j38ZcCO (1/3)

いえす


409 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:35:18.71q2F/ciYWo (2/18)


→戦闘処理

→風気迫使用

→若葉気迫・魂使用

→園子魂使用

→レオに11439ダメージ

→超過ダメージにより戦闘勝利


410 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:40:52.91q2F/ciYWo (3/18)


風「樹ーっ!」

火の雨が降る中、僅かな痛みに堪えながら

樹の名前を叫ぶ。【樹「お姉ちゃん避けて!」】そういった樹は

私を突き放すようにして、爆炎の中に消えた

すぐに追いかけようとした、けれど

樹はもちろん、風に対しても降り注いだ火の玉は

二人の再会を遮り、降り注ぎ、風の肉体に確かなダメージを刻む

風「っ」

精霊の障壁が守ってくれているとはいえ、熱い

ドンっとぶつかってくる衝撃が重い

しかし

樹「やぁぁぁぁぁぁッ!」

樹の力強い声が聞こえた

緑色の、儚くも美しく、存在を確かなものと示す光が舞い、巨躯を打つのが見えた


411 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:42:50.22q2F/ciYWo (4/18)


風「あ……」

頑張っているのだ。努力を重ねてきているのだ

見ていないところで、誰かが見ているところで

一つずつ、確かな経験を。

それを姉に示す妹の光

見えた風の瞳には、驚きと喜びと

置いていかれている自分

甘く見ていた自分

そんな自分達へのばかばかしさが、揺らぐ

少し、走りに行くね。夏凜さんの所に行って来るね。凄いお姉さんがいたんだぁ

樹が常に笑顔で口にしていた言葉は、自分が通らなかった道の思い出

弱弱しく、守るべきだと思わせていた樹の

確かな成長の記録

風「ははっ……あたし、なにやってんだか」



412 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:45:21.37q2F/ciYWo (5/18)


大好きな妹だから

大切な妹だから

唯一残ったかけがえの無い血の繋がった存在だから

守ることは、そう思うことは、何も悪くは無い

間違っているわけでもない

風「でも」

大剣を持つ手に力を込めて

風「だけど」

横に構えたそれを、力強く振る。前も、後ろも

いままでの過去、その自分が考えた未来

それらをなぎ払うように全力で

風「いつまでも守られるような子じゃない。樹は、あたしの妹なんだから!」


413 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:46:56.08q2F/ciYWo (6/18)


駆け出す。迷う必要は無い。悩む必要だって無い

不安を抱き、心配し、どこへやらと気をやる必要だって無い

風「……勝手に背負ってた。勝手に義務だと思ってた」

重くは無い、負担じゃない

どこかで自分に言い聞かせていたものが、

一歩踏み出すごとに落ちていく、砕けていく

あたしはお姉ちゃんだから

そんな、自分を縛り付ける鎖が緩んでいく

風「樹ぃーっ!」

樹「!」

さっきまでとは違う声

不安と恐怖に切迫したものではなく

ただただ、その存在を確かめ合うような声

不安は無い、心配はない。

――大丈夫だよ。お姉ちゃん

声に振り向いた樹は何も言わなかった

ただ、笑みを向けてきた

でも、そう言われた気がして、風は笑みを向け、頷く


414 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:48:38.41q2F/ciYWo (7/18)


樹が動く。風を見ずに。しかし、その存在をしっかりと認識して

だから風はそのまま横なぎに大剣を振るう

バーテックスまではまだ遠い

でも、それで良いのだ

横に振るった大剣が近づくと、樹はその面の部分を足場に高く跳躍

その瞬間、駆け抜ける風の体に緑色の光が巻きつき

樹よりもさらに天高く、投げ飛ばす

装備する大剣は、その見た目に対して

専用のものだからか重さは無い

けれど、その威力は確かなもので

駆け抜ける勢い、もともとの腕力、そして、樹の手助けによって稼げた遥か空からの引力

それらを纏め上げるように、ぐるりと回ると

倒れこんだ集合体の治りかけの体に向かって逸れることなく落下し、

真上から大剣を突き――硬い表皮を打ち砕く


415 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:51:03.38q2F/ciYWo (8/18)


樹「お姉ちゃ――」

風「……樹」

バーテックスに突き立てたまま佇む風は

後ろからの声に答えながら、振り向く

風「これからも、一緒に来てくれる? あたしと」

心配だから、不安だから

ではなく

頼りになる戦友として、妹として

かけがえの無い、パートナーとして

そう望んでいるのだと、樹はなんとなく感じて

樹「もちろん。どこまでも着いていくよ」

風「よろしくね、樹」

答えに答えて答えられて

バーテックスの体から風が飛び降りた瞬間

若葉「――ふっ!」

ズドンっという強い衝撃が二人を、木々をなぎ倒す勢いで風を起こし、

バーテックスの体を真っ二つに引き裂く

靡く金髪、強く輝く抜き身の刀

それは見間違えることなく、乃木若葉だった


416 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:52:16.68q2F/ciYWo (9/18)


風「若葉!?」

若葉「二人とも下がれ! 夏凜と友奈が打ち込んだら園子が全力で叩く!」

樹「園子さんの……全力?」

ついさっき、確かに感じた強い力

あれが園子のものだと判断した樹は

それ以上のちからを想像し、思わず身震いして風の手を掴む

樹「巻き込まれるかもしれない」

風「そう……よね」

樹よりも後ろにいた風は火の雨で完全に見ることは出来なかったが

切り裂いていく力の一部を見ることは出来たのだ

だから、樹の手を握り返して、後ろに思いっきり後退していく

今の自分達に出来ることはした。だから、頼む。と、園子の力に願って


417 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:53:55.06q2F/ciYWo (10/18)


その一方、通りすがりの若葉から園子の件を聞いた友奈は

園子の攻撃で倒しきれるように、攻め込む

友奈「久遠先輩……」

いつも最前線で戦ってくれていた

どれだけ怖い敵だって

どれだけ大きな敵だって

どれだけ危険な敵だって

天乃がいるなら大丈夫だと、思っていた。頼っていた

天乃が傷つかないように、苦しまないように

そう考えながら、やはり頼っていたのだと

友奈は収まらない緊張を胸に感じながら、樹海を駆け抜けていく


418 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:55:34.27q2F/ciYWo (11/18)


天乃の存在が自分にとってとても大きいものだということは

流石の友奈にも、解っていた

バーテックスという敵、勇者という役目、満開という諸刃の剣

問題が次から次へと解決しないまま積み重なっていたが

しかし【久遠天乃という絶対的強者】がその不安を拭ってくれていたからだ

だからこそ、居ない今はとても不安になる

守りきれなかったらと、恐怖が押し寄せてくる

戦いの先の未来が、果てしなく恐ろしく、真っ暗闇にも思えてくる

友奈「……っ」

みんなが不安にならないように、みんなが怖くないように

笑顔でいよう、明るくいよう。そんな理不尽な義務感、正義感が湧き出してくる


419 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 22:59:14.74q2F/ciYWo (12/18)


久遠先輩はずっと、こんな気持ちだったのかな

ずっと、こんなに怖くて、不安で、それでも、笑っていたのかな……

友奈「…………」

よりいっそう痛みを増す胸に手をあてがった友奈は

足を止めて、目を瞑る

友奈「私は……」

きっと、久遠先輩の気持ちを理解することなんて出来ない

その痛み、苦しみ、辛さを解るだなんていうことは出来ない

勇者という憧れの言葉

それを体現してくれる小さくても大きな存在

それに比べて、友奈はあまりにも無力で、ちっぽけで

でも

……でも、そのままでいいわけがないんだって、思った

ずっと頼りっぱなしで、何も出来ないままで

その大きな存在が見えすらしない場所で座っていて良いわけが無いんだって


420 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:01:29.40q2F/ciYWo (13/18)


友奈「まだ怖い。まだ不安になる。まだ、辛い」

変わった。と、胸を張っていえるほどに

自分が強くなれたという自負は無い

久遠天乃という希望の輝きの一端すら、自分には見えていない

けれど、だからこそ友奈は地面を踏みしめていく

ゆっくりと、確実に

友奈「だから」

その地面が堅実な自分の努力であることを信じて

いつか、その隣に並べることを願って

いつか、その存在が孤独ではなくなることを求めて

友奈「一つ一つ、今あることに集中して――立ち向かうんだッ!」

願いと思いを胸に、痛みを乗り越え駆け出す

夏凜や風、樹、若葉、園子

みんなの総攻撃で倒れ、砕け散っていくバーテックス本体は

いまだに再生途中で、動くことが出来ていない

だが、浮遊する角のような部分や、水の塊は自律しているかのように揺らめいて、照準を合わせようとしてくる


421 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:02:36.98q2F/ciYWo (14/18)


そのたびに、友奈は跳躍し、木々の合間に隠れ、

空に飛び出しては、もぐり、かく乱する

友奈「――追いついた!」

だんだんと、巨体が近づく。でも、恐怖心は無かった、不安も無かった

天乃との距離に比べたら

あの、模擬戦に比べたら

この程度の戦いは、なんでもない

心に出来た余裕。けれど、隙を作らないように気を引き締めて――停止

友奈「はぁぁぁぁぁっ!」

真横から風を切って近づく角に真正面から拳で打ち合う

ガキンッっと鈍く思い衝撃が腕に伝わって

けれど、友奈はひるむことなく右足で角の横っ腹を蹴り砕くと

友奈「せやぁッ!」

追い討ちのように振り上げた左拳で打ち砕く

そして、右半身を後ろに引き、右手を強く強く握り締めて

砕けた角の破片を見据えて――穿つ



422 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:07:29.16q2F/ciYWo (15/18)


殴りつけた破片と拳は、集合体の装甲に一瞬で皹を作り上げ、風穴を開け、めり込む

慌てて回復しようとしている光がそのキズに集まっていく

けれど、

園子「――貫けぇぇぇぇぇッ!!」

珍しく聞くことの無い園子の気迫の叫び

それが聞こえた友奈は一目散に駆け出す

背後で、何かがチリッと光った気がして、振り向く

友奈「え?」

バーテックスの巨体には友奈が空けたものとは比べ物にならないほどに大きな穴が開き

それは回復することはなく、体は砂と光になって崩れ始めて

その瞬間――樹海を大きくとどろかせるほどの暴風が吹き荒れ、バーテックスの体が吹き飛んでいく

友奈「す、凄い」

これが、乃木園子の力

それも、天乃と同じく、力をセーブした状態での力


423 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:11:05.12q2F/ciYWo (16/18)


友奈は樹海が光となって現実世界に戻っていく間

ずっと、バーテックスがいた場所を見つめていた

弱い。まだまだ、弱い

樹ちゃんよりも、夏凜ちゃんよりも

風先輩よりも、東郷さんよりも

そのちゃんよりも、久遠先輩よりも。ずっと

その圧倒的な力量差を前にして

友奈は驚きと喜びを感じて、笑みを浮かべる

友奈「一つずつ、確実に。いつか、その隣に並べるのなら」

出来るのなら、誰の手も取りこぼすことなく。みんなで

友奈は確かな目標を胸に、現実世界、佇む戦友たちの元へと、かけていく


424 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:20:26.27q2F/ciYWo (17/18)


6月14日目 夕  (病院) 日曜日


※負傷・検査の為病院へと運ばれました


1、風
2、友奈
3、東郷
4、樹
5、園子
6、天乃
7、九尾
8、若葉
9、イベント判定


↓2


※交流先選択


425以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 23:20:59.08nIDX5A9/O (1/2)

9


426以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 23:21:08.11PnBYhXHoO (2/2)

6


427以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 23:23:18.79u9j38ZcCO (2/3)

5


428 ◆QhFDI08WfRWv2017/01/31(火) 23:28:58.11q2F/ciYWo (18/18)


ではここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から


友奈「一つ一つ、確実な一歩を」

樹「私達は進んでいく。あの人に、届くまで」


429以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 23:31:29.37nIDX5A9/O (2/2)


夏凛にとっては嬉しい勝利のサプライズになりそうだな


430以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/01/31(火) 23:35:58.96u9j38ZcCO (3/3)


みんながまるで最終決戦してるかのようなかっこよさだった
バーテックスもここまでフルボッコにされたらしばらく出てこれまい


431以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 06:54:18.17iEq0ef7yO (1/1)

戦闘判定も上手い具合にクリティカル出てたしな…園子、友奈、樹、風
姉妹なんか樹のあとに風だったし天乃がいない中でのみんなの成長回だったな


432以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 18:23:35.90Rh5RhgemO (1/1)

だれも満開使わなかったのはすごく良かった


433 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:15:53.82uzqVWCCZo (1/13)


では、初めて行きます


434以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 22:16:19.11OVTcvtwqO (1/3)

ほいさ


435 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:19:42.68uzqVWCCZo (2/13)


天乃『…………』

夏凜「……どういうこと?」

室内を見ることの出来る大きな窓

その壁に阻まれながら天乃に目を向けたまま

夏凜はすぐ横の瞳に問う

瞳はとても朗報とはいえない情報を噛み砕こうとしているかのように

口元を動かし、唇を噛み締めた、悲しげな表情を浮かべていて

瞳「夏凜ちゃ……勇者一行が検査中、久遠様は吐血したんです」

いや、あれは吐血というには物凄く惨い

一度は塞がりかけた内臓の傷が開き、血が喉を詰まらせて……

体を傾けたことで、喉元に溜まっていた血が流れ出てきたにすぎない

それでもまだ、血は流れて、傷は塞がったり閉じたりで

だから、天乃は現在ICU。集中治療室に移されて、眠っている

瞳「医療班によれば、いまだに回復と同時に傷ついているようです」

夏凜「……穢れを背負いすぎたって事?」

瞳「断定はできませんが、恐らくそうではないかと見ています」


436 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:21:06.56uzqVWCCZo (3/13)


夏凜「その状態はいつまで?」

瞳「……………」

大赦から派遣されている専門の霊的医療班でさえ、

天乃の体に関しては、ほぼ素人のような状態で、解っておらず

正直な話、瞳にはどこまでなのか解らなかった

だから、答えを躊躇って

瞳「久遠様を信じるしかない……と」

夏凜「……そ」

瞳「……………」

目に見える夏凜の右手は、

自傷制限がされていないほどに強く握り締められ

赤どころか、血が止まってしまったように白くなっていく

でも、瞳にはそれを宥める言葉が、見つけられなかった


437 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:24:14.74uzqVWCCZo (4/13)


夏凜「…………」

穏やかに眠っているように見える。その中で

どれだけ傷つき苦しんでいるのだろう

考えてもわからないその悩み

自分ではどうすることも出来ない無力感

夏凜はガラスに叩きつけようとした手を止めて

悲しげな瞳を天乃へと向ける

夏凜「……騒いだら、ゆっくり休めないわよね」

救い続けたその代償の姿を前に

怒りに震える体を、ゆっくりと治めていく

瞳「夏凜ちゃん……」

夏凜「そりゃ……戦った被害を。今まで負担してたんだから。辛いって……」


438 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:33:48.17uzqVWCCZo (5/13)


今回の戦いでも、多少の被害が出たが

園子の協力があったのと、たった一体だったことが功を奏して

被害は軽傷者一名の事故で収まった

けれど、天乃と一緒に戦ってた時の敵の戦力は軽いものじゃなく

その分、天乃は身を削って力を使い、その上で被害を全て請け負った

それも戦いがあるたびに、毎回だ

夏凜「予想外じゃない……形は違うけど、解ってたのよ」

いつかはこんな日が来るんじゃないかと

だから、戦うなとみんなで願ったし

それを受け入れて、いざというときに控えてくれると言った時は

絶対にそうならないようにすると、友奈たちと鍛え始めた


439 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:38:37.97uzqVWCCZo (6/13)


それでも、覚悟だけはしていた

いざという時。それがこない保証なんて無いから

だから、それだけはしておこうと……

夏凜「でも……まさか、こんな早くなんて、思わなかった」

天乃が控えることを決めてから、間をおくことなく

こんなことになった。戦闘不可避な襲撃を受けてしまった

本当に……神も仏も運もないなと、夏凜は薄く笑う

ちっぽけな楽しさも、喜びも無く。ただただ、悲しさを携えて

瞳「……入りますか? ICUといっても、面会は可能ですよ」

夏凜「…………」

大人しく伺う声に、夏凜はゆっくりと目を向けた


1、入る
2、入らない


↓2


440以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 22:39:16.59g44dzWzoO (1/4)

1


441以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 22:39:37.75OVTcvtwqO (2/3)

1


442 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 22:51:54.77uzqVWCCZo (7/13)


01~10 東郷
11~20 
21~30 沙織
31~40
41~50 樹
51~60 
61~70 友奈
71~80
81~90 風
91~00 九尾



↓1


443以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 22:53:37.13g44dzWzoO (2/4)




444 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:29:53.92uzqVWCCZo (8/13)


医療班の許可を得て、念のために防止とか、靴用の履物とか

防菌だの滅菌だの、普通の面会とはひと手間ふた手間かけて室内に入っていく

医療用機器の小さな音、それよりも微かな天乃の呼吸

それだけの室内は、狭くて広い

そんな違和感が夏凜にはあった

夏凜「……………」

朝は、簡単に触れることが出来た

キスだって、見られていたのかもしれないが

それはともかくとして、することが出来た

けれど、今はもう出来ない

触れることですら、簡単ではなくなってしまった

夏凜「……どんだけ、辛い思いをしてたのよ」

勇者の力で、傷は素早く癒えていく

もちろん、満開の代償としてしまったものに関しては別だが

そのはずなのに、天乃の体は傷が塞がっては開くという

地獄のような状態に陥っている


445 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:30:58.75uzqVWCCZo (9/13)


それはつまり、勇者としての力よりも

貯め込んでしまった穢れの方が、質量というべきか

それが多いということなのかもしれない

だとしたら、このまま……

夏凜「……天乃」

天乃「……………」

そっと手に触れると、人間とは思えない冷たさを感じ

けれど、離すのが嫌で。優しく握る

いつもなら目を開けて「あら? 積極的」だとか

寝ぼけたふりして、握り返してきたリ、悪戯してきたリ

そう……してくれるはずなのに

夏凜「っ………」

戦うことで傷ついた体は

その疲労感よりも、その痛みよりも

何よりもまず、悲しみを引っ張り出して、体外に押し出そうとする


446 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:33:34.40uzqVWCCZo (10/13)


夏凜「やめ……やめろ……っ」

生きているのだから

目の前にまだ存在しているのだから

希望は潰えてはいないのだから

そう、頭では分かっているのに

夏凜「やめ……………」

真っ白な天井を見上げても

瞳からは雫が伝い落ち、流れを作ってしまう

考えるのが怖い

例え、それが杞憂に終わるものだとしても

そうなるかもしれないという流れそのものが恐ろしく、不安で

覚悟なんて、出来そうにもなくて

夏凜「っ……」

涙は、流れていってしまう


447 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:36:37.25uzqVWCCZo (11/13)


真っ白な肌。それを夏凜は、雪のようだと思っていた

しかし、触れればとても暖かく、優しいものだったのに

今はもう、雪のように

あるいは、氷のような冷たさで。生きているというのは難しくて

夏凜「ふざけんじゃ……ないわよ」

天乃「…………」

夏凜「天乃……」

不安になる

恐怖ばかりが募る

悲しみが押し寄せてくる

希望などみじんもなく、ただただ喪失という絶望だけがケタケタと笑いながら這いずってくる

ズルズルと、なぶり殺しにするような速度で

しかし確実に、蝕んでいく


448 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:38:30.51uzqVWCCZo (12/13)


救いはないのだろうか

もう、このまま終わってしまうのだろうか

夏凜「瞳は、あんたを信じるしかないって……言ってたけど」

信じている。頼っている

今までだって、これからだって

でも、だけど。だからこそ

そのとてつもなく大きな希望に走っていく皹が崩壊を思わせて

失った後の世界で生きていく事を考えさせようとしてくる

夏凜「……………」

こんなの、普通の人間なら死んでいる

普通よりちょっと優れている程度。そう、自分でも死んでいる

どこか冷静な自分が、すぐ横でそんなことを囁いてくる

お前は無力なのだから。役立たずなのだから

出来損ないなのだから

今からでも先のことを考えておけと

夏凜「……………」

天乃の死を前提として、語りかけてくる



1、手を強く握る
2、頬にキスを
3、唇にキスを
4、私も頑張る。だからお願い……あんたも。頑張って
5、天乃は死なない。だって、まだ……答えをくれていないんだから



↓2


449以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 23:39:13.30OVTcvtwqO (3/3)

4


450以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 23:39:32.77g44dzWzoO (3/4)

5


451 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/01(水) 23:55:48.46uzqVWCCZo (13/13)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から





沙織「【http://i.imgur.com/FUvw2y6.jpg】これ。貴女なら復元出来るんじゃない?」

九尾「不可能ではないが、しても良いものは見れぬ」

九尾「陽乃という人間が歩んできた記録は、人間という悪で描かれている」

九尾「それに今は、主様を救わねばならぬからな」


452以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/01(水) 23:57:06.72g44dzWzoO (4/4)


伏線?


453以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 00:04:10.75vXxlLUtWO (1/1)


戦いには勝ったのに危篤状態の久遠さん…
ハッピーエンドへの道は一筋縄ではいかないなあ

一方、記憶があった頃の若葉が陽乃さんを一番気にかけてたんだな


454以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 00:09:36.60SpfNrkKgO (1/1)


告白は持ち越しだな…


455以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 19:42:02.77q52kfDtvo (1/1)

まぁ結構頑張ったしね久遠さん
このまま死ぬことはないだろうけど…辛いなぁ


456 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 21:54:21.46g+0376pwo (1/12)


では、初めて行きます


457 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 21:56:25.44g+0376pwo (2/12)


夏凜「天乃は死なない。だって、まだ……答えをくれてないんだから」

手を、握る

冷たい手。死んでしまったような手

恐怖心を煽るようなその感覚を包み込むように

夏凜は手を両手で包み、祈るように天乃の顔を覗き込む

夏凜「……そうでしょ? 天乃」

無理矢理キスするような奴にだって

答えをどうするべきか真剣に悩んであげるくらいなんだから

ちゃんと……って

夏凜「それは私もか」

一人で言って、一人で笑う

孤独という寂しさがぶり返してくる中で

けれども、昔感じた孤独とは違うと。夏凜は笑みを浮かべる

昔は笑うことなんて無かった

冗談なんていうことも無かった

孤独を孤独だと思うことすら、無かった


458 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 22:03:31.20g+0376pwo (3/12)


けれど、夏凜はこの部屋から出さえすれば、同居してる瞳がいる

クラスメイトの東郷がいて、友奈がいて

弟子? の樹、その姉で先輩の風がいて、巫女の沙織がいて

勇者の園子がいて

一人になんて望んでもなれそうにない世界が待っている

夏凜「……仕方ない」

そうぼやきながら、夏凜は自分の髪を束ねる最後の赤いリボンを解くと

天乃の腕に優しく結ぶ

夏凜「苦しいのか辛いのか、痛いのか、悲しいのか。何も解らないけど」

でも。と、

夏凜はいつに無く優しい笑みを浮かべて

夏凜「あんたがいる世界で独りぼっちにはならないように。置いておいてあげるわ」

白い腕をなぞり、肩に触れ、頬に触れる

柔らかく冷たい頬、今は呼吸以外で動くことの無い、顔

じっと見つめる夏凜は、おもむろに息を付いて

目を閉じ、ゆっくりと離れていく


459 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 22:06:12.75g+0376pwo (4/12)


夏凜「…………」

気づけば機械の音、かすかな呼吸音が耳から入り込んできていて

夏凜は自分と天乃の二人きりではなかったことを

今更ながらに思い出して、でも

どこか清々しい笑みを浮かべた夏凜は、出口の扉の前で立ち止まる

夏凜「……別に、寂しいわけではないけど」

みんながいるから

必ず、誰かがいてくれるから

騒がしいと思ってしまうほどだけど。

けどさ。と、夏凜は呟いて、振り返る

夏凜「やっぱり物足りないから。早く戻ってきなさいよ。天乃」

それだけ告げて、病室を出て行く

次来たときには目を覚ましているように

それが無理なら普通の病室で会えるように

そんなことを、願いながら

瞳「全部、見えてましたよ?」

夏凜「変なことしたわけじゃないし、別に良いわよ」


460 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 22:13:11.08g+0376pwo (5/12)


茶化すような雰囲気もなく、優しく声をかけてきた瞳に

夏凜は手馴れた様子で言葉を返す

瞳は時々子供みたいなこともあるが、やはり。基本的には年上の女性なのだ

それは天乃にも言えてしまうことだが。

瞳「二つのリボン、解かれた髪に。意味は有りますか?」

夏凜「……さぁね。ま、少なからずあるんじゃないの?」

瞳「では、その想いが報われるよう、祈っていますね」

嬉しそうな声を背中に感じながら

夏凜はふっとため息をついて、病院の廊下を歩いていく

瞳は以前、夏凜の使う二つのリボンについて、持論を述べていたことがある

一つは家族、自分を縛り付ける存在であり、しかし、傍にいて欲しい存在

一つは自分、過去であり、未来であり、自分を追い込む存在

そして、それらを解いた髪についてもまた語った

自由になったことの証明であり、

また、今までのものと入れ替わって包み込んで欲しいと言う願いの目に見える証だと。


461 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 22:21:08.75g+0376pwo (6/12)


もちろん、それは瞳の勝手な持論だ

有名な学者の研究成果とか、世界中のツインテールにアンケートをした統計データでもなく

だからそんな意味はきっと、無いとは思う

けれど

リボンを渡したことに関しては、無意味ではなかったと思っている

夏凜「さっさと戻るわよ。友奈たちに心配かけるわけにもいかないし」

瞳「そうですね」

夏凜の本心に気づいたからか

それとも、初めから知っていたのか

瞳の声は少しだけ明るい感情を含んでいた

天乃の件はあるが、

しかし、不安ばかりではいられない。怯えてばかりではいられない

だからこそ、

悲しみながらも前をしっかりと見ている夏凜の姿を喜ばしく思う

確実に足を進めていくその勇ましさを嬉しく思う

瞳「…………」

そして、そんな夏凜の行く末が幸せなものであることを――願う


462 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 22:21:48.40g+0376pwo (7/12)


6月14日目 夜 (病院)  ※日曜日


1、友奈
2、風
3、東郷
4、樹
5、沙織
6、九尾
7、大赦
8、瞳
9、イベント判定

↓2


463以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 22:22:19.01hsfR+NCYO (1/3)

6


464以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 22:22:33.34z3aivyEv0 (1/1)

6


465 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 23:09:01.42g+0376pwo (8/12)


夏凜「……九尾、どうせ居るんでしょ」

夜の帳が下りた月明りだけの病室で

ふと感じた視線に声をかけると

どこからともなく、真っ白な女性が姿を現す

月光のみの部屋ゆえ、その白さはまるでそれ自体が発光しているのかと見紛うほどで

しかし、それはとても美しくて

夏凜は盗み見ていたことへの注意を飲み込んで、首を振る

夏凜「天乃の傍にはいなくていいわけ?」

九尾「その主様からの要望じゃ。夏凜のそばにいて。と」

夏凜「……ったく。天乃は――」

九尾「じゃないと浮気されるから。と」

夏凜「んなわけあるか」

九尾の挑発に乗ってツッコミを入れた夏凜は

くつくつと笑う九尾を横目に

困ったように笑って、息をつく

夏凜「で、実際は?」

九尾「前者。つまり、主様から頼まれた」


466 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 23:21:22.07g+0376pwo (9/12)


九尾の声色は相変わらず真偽の判断がし辛いが

けれども、天乃のことだ。嘘ではないだろうと、夏凜はたまらず呆れる

そう言う人間であることは重々承知しているのだが

やはり、天乃の人思いな性格には困ってしまう

九尾「それに、今の主様のそばにいたところで。役には立たぬ」

夏凜「……九尾にもどうしようもないの?」

九尾「うむ……今、主様は清浄な力と穢れの均衡が僅かに崩れておるからな。むしろ、余計な存在は居らぬが吉よ」

暗がりでよくは見えないが

九尾の表情はどこか悲しげなものとして、夏凜の瞳に映る

夏凜自身、九尾のことは良く知らないが

けれども、天乃のことを思っている精霊であることだけは解っている

決して優しくない、厳しい精霊

しかし、それらはすべて思うがゆえのものであると

時折見せる表情から、感じていたからだ


467 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 23:23:43.90g+0376pwo (10/12)


夏凜「次第に馴染んでいくんじゃないの?」

九尾「それは力の均衡が守られている。あるいは、穢れを抑え込む力が勝っている場合に限られる」

夏凜「……なら、天乃は」

九尾「あれは長引くじゃろうな。満開を使えば体の一部を代償として持っていかれるが、その部分に押し込むこともできたのじゃが」

夏凜「……使わせなかった」

夏凜の繋ぐ言葉に、九尾は軽く頷く

その表情は、

夏凜が考えていたのとまったく同じように、悲し気で

少しばかり、自分の選択を悔いているような

そんなものが、感じられる

九尾「それは失いたくないものを失いやすい。主様は特に。力が強い分想いのある部分を供物として奪われやすい」

家族の記憶、動くための足、声を聴くための耳、味わうための味覚、記憶するための視覚

今まで失ったものだって、決して無くなっていいものではなかった

自分の体の不具合よりも、友を守れず失った悲しみと苦しみ、怒り……それらが勝ったまま生きてきたから

そんなこと、ただただ。我慢して済ませてしまっているが。

とはいえ……



468 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 23:27:23.68g+0376pwo (11/12)


九尾「…………」

九尾は何かを言いたげに眉を顰め、夏凜を一瞥すると、首を横に振る

そのしぐさが気になった夏凜が目を向けると

伏せていた目を上げ視線を絡める

白の中の赤い瞳は、まるで闇に潜む白蛇の紅目のようで

そして。

九尾「お主はいかなる理由があろうと。主様を想えるか?」

夏凜「……意味の解らない前置きしてくれるじゃない」

答えによっては何かが終わってしまいそうで

しかしながら、何かが始まりそうな九尾の問い

だけれども、夏凜は強敵と相対した時のような余裕のある笑みを浮かべて見せる

何を隠した問いなのかは知らないが、関係ない

月明りを背中に浴びながら、夏凜は自分の胸を張って手を宛がう

夏凜「私の想いはもう告げた。後からなんて言われようと変える気なんかないわよ」

だって、

知っていれば好きにならなかった。なんて

ちっぽけな想いは抱いていないのだから

夏凜「どんな過去があろうが、どんな秘密があろうが。それをひっくるめて今の天乃だと私は思ってる。だから私の気持ちは変わらない」

九尾「……ならば、聞くか? 聞かなくても良い話を」



1、聞く
2、聞かない


↓2


469以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 23:27:42.19N+fAE4JqO (1/2)

1


470以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 23:28:04.39hsfR+NCYO (2/3)

1


471 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/02(木) 23:38:41.04g+0376pwo (12/12)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から少しだけ

明日以降は可能ならやりますが、7日夜までお休みいただくかもしれません




九尾「穢れを体外へ排出するための装置、言うなれば汚らわしきバベルの塔が主様に発現する」

夏凜(あれ? それってつまり、ヤれ――)

友奈「ずるいよ夏凜ちゃん! 私の時に欲しかった!」

樹「私の時にも欲しかったです!」

夏凜「どこから沸いたのよ!?」


472以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 23:40:22.35hsfR+NCYO (3/3)


そうなったら久遠さんが男役ってのも新鮮


473以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 23:47:33.39N+fAE4JqO (2/2)


夏凛ちゃんたちみたいな普段健康的な子ほどえっちぃことしてると興奮するよね


474以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/02(木) 23:47:48.86OWEXEbqXo (1/1)

乙ー
友奈ちゃんと樹ちゃんは平行世界へお帰り


475以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 00:06:30.24eWBXtj1PO (1/1)


夏凜の物足りないって言葉とか瞳との関係とかめっちゃ良い流れできてのこのオマケよ
いつも思うがエロ回での言い回しおかしいだろ…


476以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 14:12:14.64RrCjneO/o (1/1)

おかしいけど1回目の愛の伝達棒は好きだった
そしておそらく今のところ1回目友奈ちゃんが一番破廉恥


477以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 18:25:17.59M4AdEVT7O (1/1)

世界観がファンタジーなんだし3周目だから生やしてもらって私は一向に構わん!っていうか生やしてください!


478 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:18:06.12+1h+Ttx8o (1/10)


では、少しだけ


479以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 22:19:26.628KmPKhKRO (1/2)

あいあいさ


480 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:28:33.09+1h+Ttx8o (2/10)


夏凜「聞かせて」

天乃の過去に何かがあるのか

それとも

天乃を取り巻く環境に何かがあるのか

いずれにしても、夏凜は退く気などなかった

他の誰かにだって見せているかもしれない

でも、あの強さの内側に隠してきていた弱さを見てしまったから

義務感?

正義感?

そんな、殊勝な心構えなんて有りはしない

これは、ただの自己満足だ

自分よりも遥か高みにいる天乃を

ほんの些細なことでも構わないから、手助けしたい

そんな、ちっぽけで、大きな欲だ


481 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:37:13.06+1h+Ttx8o (3/10)


九尾はそんなものであると理解しているのだろう

けれども、突っかかったりはすることなくその心構え、素直さを認めて

真剣みの薄れること無い笑みを浮かべて頷く

それはやはりどこか悲しげで、儚げではあったけれど

しかしながら、仄かな喜びを感じられる笑みだった

九尾「……人間の言う旧世紀。その時代の久遠家の長として久遠陽乃という娘がおった」

夏凜「陽乃……? あの人と名前似てるけど、何かある?」

九尾「晴海かや? きゃつは神樹の神託による理不尽な期待を背負わされ、身勝手に失望されただけじゃ」

夏凜「?」

九尾の言葉との繋がりが理解できず

なぜなのかと夏凜が疑問符を浮かべていると

九尾はふっと、悲しげな息をついて、目を伏せる

九尾「晴海。というのは、陽乃未満だったという名付け。この娘は違うという烙印のようなものじゃな」

その名前をつけたのは両親だが

それだって、別につけたくてつけたわけではない

理不尽な侮蔑から守るために、この子は違います。責めないでと、しようとしただけ

九尾「しかし、言葉通りではと、晴天を映す海のような輝かしく美しい人生であるように。という意味を込めて晴海となっただけじゃぞ」

夏凜「だけって……」

九尾「ゆえに子孫ではあるが、そこまで関係はない」


482 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:45:00.80+1h+Ttx8o (4/10)


夏凜「……あの人にも色々とあったわけね」

生身の人間でありながら

限界まで鍛え、さらにその先の限界まで突き進んだような身体能力

そして、一般人には似つかわしくない技量

なぜそんな力があるのかと聞いたときに、晴海は言ったのだ

【晴海「私も苦しまなきゃ、辛い思いをしなきゃ。強くならなきゃいけないのよ」】

そのときは自分と似たようなものでもあるんだろうかと思っていたが

そんな生易しいものではなかったのだと、頭の中を改めて

……とはいえ、化け物クラスになるのはおかしいっての

天才が努力したって事なのかしらね

一息入れた夏凜は、口を止めた九尾を促す

夏凜「それで? その陽乃がなんなの?」

急かすその一言に、

九尾は少しばかり躊躇いの目をむけ、口を開く

九尾「主様と同様の症状が出た陽乃は19で死んだ」

夏凜「なっ……」

九尾「今は久遠の娘に耐性もつき、簡単には死なぬが……度を過ぎれば免れぬ」


483 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:47:44.72+1h+Ttx8o (5/10)


何を言っているのか解らなくなった

とても簡単なことなのに、理解が出来なくなった

視界が揺れた

強く、激しく

そして、九尾の切なげな表情に、自分の瞳が見開かれていることに気づかされて、伏せる

天乃の体が大変なことになっていることも

力を使うことでそれがより深刻化することも

全部解っていたはずで

だから、夏凜は動悸を抑えるように胸元に手をあてがう

夏凜「……それは、どの程度なのよ」

九尾「主様がどれほどなのかは未知数じゃな。今も、少しずつではあるが確実に対応しておる」

九尾はそう話した上で、少し気になることがある。と

遠慮がちに続けた

九尾「陽乃は二人の子供を作ろうとしたが、一人目を産んだ17の時にはもうそんな余裕は無くてのう……」

夏凜「は……? 17?」

九尾「主様で解ると思うが陽乃の力は特殊でな。失くすのは惜しい。と、作らされたのじゃ」


484 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:56:10.93+1h+Ttx8o (6/10)


夏凜「……まさか、天乃にもまたそれを強要しようってわけ?」

九尾「現状では無理じゃな。敵は強力になっておるゆえ、戦力が足らぬ。それ以前に、母体が疲弊しすぎておる」

そもそも陽乃の場合は、

そんな話が出た段階で思うことはいろいろあったがゆえに

行為自体に嫌悪感を示すことも無くすんなりと受け入れて子供を作ったが

天乃に関しては最初の段階で嫌悪感を示しているし、周りも拒絶している

しない、させない、させられない十分な理由がある以上

そんな話は今しばらく出てくることは無いはずだ

九尾「話を戻すぞ。二人欲しかった陽乃は一人しか子供を作れなかったが、一人の子を用意したのじゃ」

若葉達身近者の子では初めからつながりがあるからと

わざわざ、先の戦いの被害によって親を亡くしてしまった施設の子の中から選別して用意した

世界のために

未来のために

子供のために

あえて、無縁の子を。無関係な子を

九尾「そして選別した子供に陽乃は自分の欠片を与えた。ある一定の条件で力を発現させる欠片を」


485 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:58:32.97+1h+Ttx8o (7/10)


夏凜「一定の条件ってなんなのよ」

九尾「陽乃の子孫そして、その欠片を持つ子の子孫が出会い、善き日が送れること」

それは、陽乃にとってとても特別なものだった

陽乃が唐突に奪われたものであり

再度得ることの出来なかったとても特別なもの

しかし、陽乃のことを対して知らない夏凜は

怪訝な表情を浮かべて

夏凜「なんでそんな周りくどいことをする必要があったのよ」

そんな特別な力を与えたというのなら

すぐ隣においておくべきだ

そして、いざという時に必ず行使できるようにしておくべきだ

そんな当たり前の考えに

九尾は「確かにのう」と苦笑する

九尾「じゃが、陽乃はそう考えなかった」


486 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 22:59:12.09+1h+Ttx8o (8/10)


神樹の結界の限界が近くなる数百年後

子供たちが誰かに、何かに

意思とは無関係ななにかに強制されてしまうようなことなど無く

思うが侭に生きてきた結果近づき、紡がれているような

そんな穏やかで、優しい世界でないのなら

守る価値は無いと考えていたからだ

夏凜「で、その欠片を持ってるやつは今、いるの?」

九尾「さてのう」

夏凜「あんたね……っ!」

シリアスな空気をぶち壊しにするような

間の抜けた適当な声を漏らした九尾に、夏凜は思わず声を上げたが

しかし、九尾は変わらず「そういう約束じゃった」と、呟く

九尾「監視したりするのもまた、意思に反する干渉じゃからな。それはしないというのが陽乃の願い」


487 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 23:01:21.75+1h+Ttx8o (9/10)


そう語った九尾は

どこか懐かしむように窓から見える月を眺めて、薄く笑う

それは、やはり美しく儚い

夏凜が覚えのある……女性の表情

九尾「陽乃はそんな世界になると信じていた。そんな世界になれる可能性を信じていた」

裏切られ、迫害され、

決して良い思い出の多い人生ではなかったはずなのに

なのに、久遠陽乃という愚者は人間を信じて、人間を愛していた

どこまでも、馬鹿な人間だった

九尾「まぁ、とにかく。もしもその子がいれば、少しは主様を楽にさせられるはずじゃ」

夏凜「なるほどね……で、九尾はそいつの所在が気になるわけだ」

天乃が回復する可能性

それを聞いたからか、少しばかり嬉しそうに言う夏凜に対して

九尾はふむ。と、頷く

九尾「今朝の接吻によって主様の体調が悪化したからのう。それがお主の可能性もあるぞ」

夏凜「それなら治るべきでしょ。悪化した時点で違うっての」

九尾「そうか……まぁ、案ずるでない。しばしの時を要するが時期に回復するはずじゃ」

夏凜「じゃなきゃ困るわよ」

そうぼやいた夏凜の前から

九尾はすでに姿を消していて

そっと、窓から見える月を眺めた夏凜は

夏凜「……ほんと、困る」

小さく呟いて、目を閉じた


488 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/03(金) 23:10:21.48+1h+Ttx8o (10/10)


では、ここまでとさせていただきます
可能であれば明日の夜にも行いますが、
出来ない場合もあります。最長で、再開は7日の夜になります





大地「そして俺は母なる大地のように妹だろうと分け隔てなく愛せと名付けられた……」

大地「だから俺は悪くない」コソッ

晴海「うん、分かったからICU夜這いは止めようね?」ガシッ


489以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 23:12:52.028OVrxeHeO (1/1)


もう一回チューしてみればなにかレスポンスあるかも?


490以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 23:18:28.898KmPKhKRO (2/2)


久遠さんが目を覚ましたらそろそろ兄貴達に会わせてあげたいなあ
そして欠片を持った人物か…もしかして今まで出てきたモブ生徒とかの中にいるとか?


491以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/03(金) 23:27:27.66O6Hg7gYoO (1/1)


明日から出来ないってことは観音寺行くのか…?
それはともかく晴海さんの名前はそういうことだったのか…可哀想って言うか後付けすげぇ


492以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 08:53:18.88QcuRR8MqO (1/1)

久遠さんもだけど晴海の名前考えた人はこんな意味になるなんて思わなかったろうね

>晴天を映す海のような輝かしく美しい人生であるように
キラキラネームつける人は>>1を見習うべきだと思う


493以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 12:23:52.33gvy9EyWdO (1/1)

晴海の由来がそれってことは天乃の方は出生時からかなり期待かけられてたのか


494以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 16:36:39.94rvjYTzU9O (1/1)

お母さんが18の時点で天乃が3人目だったしキツかっただろうな

天乃は既にボロボロ過ぎて子作りが難しいとなるといっそのこと晴海さんがいい人を見つけて子作りすれば最強の娘が誕生しそうな気がしなくもない


495 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 21:31:23.74c/+AYPgCO (1/11)


出先なので普段と違いますが、少しだけ


496 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 21:34:02.25c/+AYPgCO (2/11)


1日のまとめ

・   乃木園子:交流無()
・   犬吠埼風:交流無()
・   犬吠埼樹:交流無()
・   結城友奈:交流無()
・   東郷美森:交流無()
・   三好夏凜:交流有(キス、リボン)
・   乃木若葉:交流無()
・   土居球子:交流無()
・ 伊集院沙織:交流無()
・      九尾:交流無()
・       死神:交流無()
・       稲狐:交流無()
・      神樹:交流無()



6月14日目 終了時点

  乃木園子との絆 54(高い)
  犬吠埼風との絆 44(少し高い)
  犬吠埼樹との絆 41(少し高い)
  結城友奈との絆 59(高い)
  東郷美森との絆 43(少し高い)
  三好夏凜との絆 63(高い)
  乃木若葉との絆 39(中々良い)
  土居球子との絆 27(中々良い)
     沙織との絆 53(高い)
     九尾との絆 45(少し高い)
      死神との絆 38(中々良い)
      稲狐との絆 30(中々良い)
      神樹との絆 9(低い)

 汚染度???% +???+20%

※夜の交流で稲荷と話せば、汚染度が判明します


497以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:34:09.69hgcEzym0O (1/5)

やったぜ


498 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 21:38:05.36c/+AYPgCO (3/11)


7月に入りますが、久遠さんがこの状態なので、判定
判定失敗だと、久遠さんはふつうに進めば7月7日目がお目覚めです


01~10 
11~20  お目覚め
21~30 
31~40 
41~50 
51~60 
61~70 お目覚め
71~80 
81~90 
91~00  お目覚め

↓1のコンマ  


499以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:38:33.92hgcEzym0O (2/5)




500以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:39:51.45+Zd+nGTZ0 (1/2)

おおおおお


501以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:40:18.96eg3tmVNmo (1/3)

おはよう


502 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 21:41:59.54c/+AYPgCO (4/11)


操作キャラが戻ります
夏凜を操作していたので、久遠さんの所に夏凜を設置できます



1、夏凜がいる
2、夏凜はいない


↓2


503以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:43:49.82hgcEzym0O (3/5)

2


504以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 21:44:46.95eg3tmVNmo (2/3)




505 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:00:52.30c/+AYPgCO (5/11)


√ 7月1日目  朝(病院) ※月曜日



水の底から引き上げられていくようなそんな重苦しさを感じる

目を覚ましているはずなのに、暗く、深く

けれど、無音ではなく

小さく電子音が聞こえて……

『……待…てる…ら……』

誰かの声が聞こえて、ハッと目を見開く

天乃「……………」

耳にうるさく聞こえる電子音

自由にならない体と、そこに繋がれたたくさんの医療機器

しばらく呆然としていた天乃は

見開いた目をゆっくりと通常の状態に戻して顔を傾ける

聞こえた気がした声は気のせいだったのか

まわりには誰も居らず

自分がいる居場所が以前にも世話になったICUだと気づいて、

苦笑すると、喉の渇きと不自然さに壊された声が零れて、せき込む

そしてまたその痛みに呻くと、

機械の一つが緊急性の高いアラートを響かせて、看護婦が駆けつけてきた


506 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:12:45.42c/+AYPgCO (6/11)


「安静にしていてくださいね」

天乃「……ん」

駆け付けた看護婦とそれに呼ばれてきた医師らの簡易な検査を受けた天乃は

看護婦の穏やかな声に頷く

喉の渇きは癒えたものの、まだ少し違和感があって

出来る限り話したくないと思ったからだ

「………………」

看護婦はそんな天乃を一目見てから立ち去ろうとしたが

ふと、思い出したように振り返って

「ご友人の三好様方にご連絡しても平気? 学校だとは思うんだけど……」

そう言いながら、看護婦は少し悲し気に目を伏せる

親兄弟の誰一人として見舞いに来ない

それは天乃からすれば他人だからかもしれないし、大赦から余計なことをされて止められているからかもしれないが

そんな状況の天乃を思ってだろう

夏凜達に連絡を入れて

こっちに呼ぼうとしてくれているらしい


1、呼ばなくて良いわ
2、なら、お願い
3、目を覚ましたことは良いけど、来なくて良いって付け加えてね?
4、なら……夏凜だけ
5、なら……友奈だけ
6、なら……東郷だけ
7、なら……風だけ
8、なら……樹だけ


↓2


507以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:15:12.13+Zd+nGTZ0 (2/2)

2


508以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:15:20.11hgcEzym0O (4/5)

2


509 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:21:53.86c/+AYPgCO (7/11)


天乃「なら、お願い」

「うん、分かった。天乃ちゃんは安静にしておくのよ? このまま回復に向かえばこの部屋から出られるんだから」

天乃「ええ、分かってます」

「よろしい。約束だからね? おとなしくしておくのよ?」

心配そうに何度も確認してくる看護婦が

部屋から出ても窓から確認するという面倒な事をやめるまで笑みを浮かべていた天乃は

完全に立ち去ったことを感じ取って、ふっと、息を吐く

天乃「あーうー」

まだ少し本調子には遠いが、最初ほどは酷くないだろう

あんな死にかけみたいな声はさすがに聴かせたくない

とはいえ、なんで呼ばなかったのかと叱られるのも嫌で……

もっとも、ICUに入るまでに陥っている時点で

叱られるのは確定したようなものだけど。と

天乃は声に出さずに笑みを浮かべた


510 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:33:49.12c/+AYPgCO (8/11)


しかし不思議なものだと、天乃は眉を顰める

長い夢を見た

自分が誰かとして動いている

言うなればゲームのような不思議な夢

そう言うものだった事は覚えているのに

そこで何をしていたのか、何があったのか

どんな夢だったのかが

濃い霧がかかったかのように、不鮮明でわからない

ただ、一つだけ

『ごめんね……ごめんね……許して、ごめんね……こうするしか、こうするしかなかった』

そんな、誰かの涙ながらの謝罪の言葉だけははっきりと覚えている

顔も何もわからない

誰かの言葉

天乃「誰か、寝てる間に私に何かしたとか?」

夏凜とか夏凜とか夏凜とか

そう考え、流石に違うわよね。と、すぐに否定して

天乃「……来て、くれるのかしら」

少しだけ。期待する


511 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:38:22.85c/+AYPgCO (9/11)


天乃「……きっと、そばにいてくれたから」

腕に結び付けられたリボン

それを優しく撫でる天乃は優しい笑みを浮かべて

平穏な鳥の声が、どこかから聞こえてくる

辛い戦いだっただろうか

簡単な戦いだったのだろうか

いずれにしても、勝利したことだけは、間違いない

満開を使っただろうか

園子がいたんだから平気だったかもしれない

不安と恐怖を織り交ぜて、信頼で優しく包み込む

誰かが来るか

誰も来ないか

電子音だけの時間は、

天乃を少しだけ、不安にさせる


512 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:41:47.54c/+AYPgCO (10/11)


01~10  夏凜
11~20  夏凜 風
21~30  風
31~40  友奈 樹
41~50  友奈
51~60 夏凜 樹
61~70 樹
71~80  風 東郷
81~90  東郷
91~00  夏凜 友奈

↓1のコンマ  

ぞろ目なら自由選択


513以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:42:18.70eg3tmVNmo (3/3)

そぉい


514以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:42:34.68PJePZ079o (1/1)

さて


515 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/04(土) 22:51:22.51c/+AYPgCO (11/11)


樹単体が決定したところで、ここまでとさせて頂きます
明日もできれば通常時間付近から



天乃「あら、樹が来てくれたの?」

樹「……私じゃ不満ですか?」ドンッ

天乃「っ……い、樹?」

樹「私じゃ、駄目ですか?」ギュッ


樹(……なんて)


516以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:58:22.75xlev1YP2O (1/1)




517以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/04(土) 22:59:31.94hgcEzym0O (5/5)


祝、久遠さん復活!
あとお見舞いの時に来るのって樹ちゃん率が高いような気がする


518以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 18:35:33.47BDiLJ7fXO (1/1)

前回とか樹のコンマが鬼強だったから


519 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/05(日) 21:17:15.29SCLrF+Npo (1/5)


お疲れさまでした。
では、少しだけ進めていきます
公共回線を利用するので、もしかしたら被るかもしれません


520以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 21:24:35.007EEvRi+9O (1/3)

おk


521 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/05(日) 21:37:02.37SCLrF+Npo (2/5)


樹「っ……久遠、先輩っ」

目を覚ましたとはいえ

いつ体調を崩すかわからない天乃を前に

滅菌装備を施された樹は逸る気持ちを一生懸命に押し殺して

天乃へと近づく

一歩一歩

傍から見ればどちらが不調なのかと疑問符を抱きそうな危なっかしさで

遠くからでも目に見える涙にぬれた表情で

天乃「……そんなに、泣かないの」

樹が来てくれた喜びもどこへやら

困ったように笑った天乃はそっと、手を伸ばし

樹の伸ばした手に触れる

樹「……待って、待ってて……怖くて……」

天乃「……うん」

樹「この部屋に移ったって……悪くなったって……っ」

天乃「うん」

樹「凄く……っ、凄くっ……わた、し……」


522 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/05(日) 21:49:07.96SCLrF+Npo (3/5)


近くの椅子に座ること

涙を拭うこと

何もかもを忘れ、ただただ大粒の涙をこぼす樹を前に

天乃は拭ってあげられない申し訳なさを感じて

けれど、悲し気な顔を見せず

優しく微笑みかける

樹「うっ……うぅぅ……」

辛さと、怖さと

それから解放された喜びと

慌てたらいけないと言う緊張感に挟まれた樹の体は小刻みに震えていて

天乃「…………」

凄く、心配をかけたのだ

樹だけじゃない

夏凜にも、友奈にも、東郷にも、風にも、園子にも、沙織にも

みんなに、心配をかけて

本当なら全員で来たかっただろうに

気を使って、樹一人で来てくれて


523 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/05(日) 22:05:27.82SCLrF+Npo (4/5)


夏凜も、泣いてくれるのだろうか

友奈は、東郷は、園子は、風は、沙織は

そんなことを考える自分に

それは駄目でしょ。と、苦笑して

いまだ嗚咽を溢す樹の顔を見上げる

せめて足が動くのなら、

簡単に拭ってあげることが出来るのに

天乃「樹……」

今の自分は何がしてあげられるだろうか

何で、かけた心配に償えるだろうか


1、キスとか……する?
2、頑張って涙を拭う
3、手を引く
4、心配かけてごめんね、怖い思いをさせてごめんね。ありがとう……ただいま
5、手を握る手に力を籠める

↓2


524以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 22:06:27.75C2HLAqw0O (1/2)

5


525以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 22:09:30.987EEvRi+9O (2/3)

4


526 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/05(日) 22:15:20.36SCLrF+Npo (5/5)


では、短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば似たような時間から



樹「謝罪するならキスをください」

天乃「さ、魚の?」

樹「……こういうやつです」グイッ

天乃「ちょっ――」


527以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 22:16:16.50C2HLAqw0O (2/2)


コラっ樹ちゃん2週目でしまくったでしょ


528以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/05(日) 22:28:46.457EEvRi+9O (3/3)


大勝利からの久遠さん吐血で集中治療だもんなあ…
満開する以上にみんな絶望しただろうな


529以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 17:52:08.52IDgVCWycO (1/1)

夏凛ちゃん…


530 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 20:43:40.92WaIo4/Zuo (1/7)


では、初めて行きます


531 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 20:55:58.48WaIo4/Zuo (2/7)


天乃「心配かけてごめんね、怖い思いをさせてごめんね」

樹の震える手を優しく握りながら

目を合わせられない樹のことを

しっかりと、見つめながら

罪悪感をほんのりと忍ばせた、宥めるような声で

語りかける

本当は抱きしめてあげたい、拭ってあげたい

求める事ならば何でもしてあげたいとさえ思う

けれど、それで樹が許してくれるであろうことを分かっているからこそ

それはしたくない

樹から言うならいざ知らず、自分から許して貰えると確証していることをするなんて

最低なことだから

天乃「……ありがとう、ただいま」

樹「っ」

ぽろぽろと零れていた涙がより強くなって

瞳が大きく見開かれて

樹「久遠先輩……っ」

そして樹は天乃を見返すや否や、倒れ込むように抱き着いた


532 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 21:30:13.65WaIo4/Zuo (3/7)


樹「おかえりなさい……おかえり、なさい……っ」

天乃「……………ん」

強く強く抱き着いてくる樹に

天乃はすこし、苦しさを感じながら

けれども、優しく抱きしめ返して、宥めるために背中をさする

いつか言えると信じて

でも、怖くて、不安で

頑張った後に聞いた体調の悪化

それはとても、心を揺さぶり傷つけてしまうものだったと思う

樹「うぅぅ……」

天乃「ただいま、樹」

耳元に当たる位置で心から優しく囁く

樹の想いがしっかりと伝わってくる

とても暖かい想いだ

天乃「……心配、かけたね」

樹「…………」

宥めたはずなのに

抱きしめる力はより、強くなっていく……


533 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 21:55:07.81WaIo4/Zuo (4/7)


天乃「樹」

樹「っ」

天乃「えっと……」

抱き着いてきてから、どれくらいの時間が経ったのだろうか

体内時計は医療機器の電子音にかき乱されているし

普通の時計は天乃からは見えなくて

もうそろそろいいのではと思い始めるころ

樹は少しずつ、力を弱めていく

樹「……このまま」

天乃「なに?」

樹「このままずっと、こうしていたいです」

天乃「それは」

樹「分かってます……困り、ますよね」

名残惜しそうにそう言いながら

そっと、離れた樹は涙を抑え込んだ笑みを浮かべる



1、そんなことは、ないけど……
2、そうね。少し
3、何も言わない
4、良いわよ別に、迷惑かけた分、好きにして


↓2


534以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 21:55:37.53J37RJn/bO (1/1)

4


535以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 22:00:02.84uaD+BHd3O (1/2)

2


536以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 22:00:19.25WQrlblenO (1/2)

3


537 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 22:11:54.19WaIo4/Zuo (5/7)


天乃「そうね、少し」

困ったように笑みを浮かべて答える

正直に言えば苦しかったし、辛かった

普段の問題ない体調ならともかく

底抜けに弱り切った状態から持ち直したばかりの体は

意識を遠のかせてしまいそうな感覚さえあったのだ

樹「ごめんなさい」

天乃「樹にこうされるのが嫌ってわけではないの。ただ、やっぱり、ね?」

樹「はい……」

悲し気に俯いた樹だったけれど

でも、それは残念だからではなく

またつらい思いさせてしまったことが、申し訳ないからだ

天乃「そんな悲しそうな顔しないで良いのに」

樹「でも」

天乃「私はずっと暗い中にいたのよ?」

樹「…………」

天乃「それで、ようやく見られた貴女達の顔がそんな顔ばかりだなんて。また逃避したくなっちゃう」

樹「笑うのは難しいです。だって、嬉しくて……どうしても、泣いちゃうんです」


538 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 22:18:18.14WaIo4/Zuo (6/7)


また泣いてしまいそうになった樹は

今度は自分の袖で目元を拭うと

少しの間をおいて、笑みを浮かべて見せる

眉を歪めた微妙な笑み、頑張っているとわかる笑み

天乃「何変顔してるの?」

樹「笑ってるんですっ」

天乃「てっきり喜怒の二面相の真似かと」

樹「もぅ……本当に……」

久遠先輩は酷いです。と

今度こそは

柔らかく嬉しそうな笑みを浮かべて見せた樹に

天乃もまた、笑顔を見せた

天乃「意地悪な先輩ですから」

樹「ほんとうに、とても意地悪で優しいです」

優しすぎるからこそ

時に、残酷なほどに意地悪に思えてくる

樹はそう思い、告げて、手を握る

天乃「?」

樹「……これだけは、させてください」

迷惑はかけられない、かけたくない。だから、手くらいは。と

天乃の手を握り、その温かさを感じた


539 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/06(月) 22:24:53.75WaIo4/Zuo (7/7)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば似たようなじかんから





若葉「………」ウズウズ

球子「行きたいなら行けば良いじゃんか」

若葉「し、しかし……迷惑、だろうし」

球子「若葉はヘタレだなぁ」

若葉「な゛ぁっ」


540以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 22:27:35.48uaD+BHd3O (2/2)


次は夏凛ちゃん来てくれるかな?


541以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/06(月) 22:28:59.89WQrlblenO (2/2)


呼び出せばいいのよ
寝てる間から告白待ちだしもう首を長くして待ってるよ


542以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 19:37:48.77LnvhadSUO (1/1)

夏凛は今どうやったら久遠さんにバベルの塔建設できるか検討中だから……


543 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/07(火) 23:14:40.31Zo6bxkGho (1/4)


では、すこしだけ


544 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/07(火) 23:16:14.01Zo6bxkGho (2/4)


√ 7月1日目  昼(病院) ※月曜日

01~10 
11~20  大赦
21~30 
31~40 
41~50 
51~60 夏凜
61~70 
71~80 
81~90 大赦
91~00 

↓1のコンマ  


545以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:16:32.40MY1vhoiFO (1/3)




546以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:16:37.002OdfeG0jO (1/2)




547 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/07(火) 23:36:27.77Zo6bxkGho (3/4)


天乃「樹は今日、学校の方には戻らなくて平気なの?」

樹「もう早退しちゃったので、いまさらです」

天乃「そうよね、そうじゃなかったらどうしようかと」

正直に言えば、午後の授業は出ます。と、言われても駄目というつもりはなかった

会いに来てくれたことは嬉しい

それは間違いない

けれど、その分、樹の私生活に支障をきたしてしまっているからだ

いや、樹だけじゃない

心配をかけた全員の私生活に。だ

だから、出来るのなら学校に戻って欲しいと思う自分がいる

天乃「……………」

樹「あの」

天乃「? なに?」

樹「その……」

一旦は天乃を見つめたものの

すぐに眼を逸らした樹はきゅっと唇を噛んで

樹「やっぱり……夏凜さんの方が良かったですか?」

そう言った


548 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/07(火) 23:54:55.05Zo6bxkGho (4/4)


天乃「は……え? 夏凜? なんで?」

樹「久遠先輩、なんだか帰って欲しそうだったから」

天乃「そんなつもりは……」

孵って欲しいなんて明確な考えを抱いたわけではないけれど

帰っても良いのに。と、思ったことに間違いはなくて

俯きがちに目を向けてきた樹と視線が合って、息を飲む

天乃「そんなつもりはないけど」

樹「でも、私よりは夏凜さんですよね?」

天乃「まず、なんでそんなに夏凜を押すのかが、気になるんだけど」

夏凜夏凜と言われるたびに、言うたびに

ほんの少しだけ、ドキリとする

樹「夏凜さんはもちろん、久遠先輩も夏凜さんといる時は幸せそうだなぁっておもうから……」

そう言った樹は

なら。と、続けて

樹「誰に来て欲しかったですか? 30秒で教えてください」


1、樹
2、風
3、夏凜
4、東郷
5、友奈
6、沙織
7、園子
8、若葉
9、球子
0、家族
11、答えない


↓2


549以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:55:20.76MY1vhoiFO (2/3)

11


550以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:55:28.27nqUW2mBsO (1/2)

3


551以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:56:38.712OdfeG0jO (2/2)




552以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:57:23.62MY1vhoiFO (3/3)

樹ちゃんいつの間にこんなにガンガン攻めるようになったんだ
かわいい


553以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/07(火) 23:58:48.37nqUW2mBsO (2/2)

2周目から結構グイグイ来てたでしょ
今回も好感度あるとは知らんだけど


554 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 00:06:50.27x2UtRigio (1/7)


では、本当に短いですがここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間付近、少し速め。くらいから



樹「二股じゃだめなんですか?」

天乃「駄目でしょ、普通に」

樹「八股してるのにですか?」

天乃「えっ?」

九尾(……八岐大蛇じゃからのう)


555以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 00:09:03.103OWgM+ZGO (1/1)


久遠さん基本受けだから体持たなそう


556以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 00:16:23.05vUtPMbYCO (1/1)




557以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 00:18:20.20x9k/RPffO (1/1)


前作の恋人である樹ちゃんが恋のキューピッド役みたいなことしてるな

…恋人がダメだったらいっそのこと愛人になればいいんじゃないかな


558以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 18:13:07.04qaSHakU/O (1/2)

沙織との契約って生きてんのかな
だったら夏凛に告白成功したあともちょっとエロいことに


559以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 20:07:26.64AyKuWQ+SO (1/1)

他の人に手を出さないことを条件に自分の体を差し出す契約で手篭めにされる久遠さんか
……ふぅ


560以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 20:16:18.89+ULDK+740 (1/1)

一妻多夫(役)制でどうかな


561 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 22:14:06.23x2UtRigio (2/7)


では、少しだけ


562以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 22:15:21.66ydFXce6NO (1/1)

かもーん


563 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 22:23:47.33x2UtRigio (3/7)


天乃「……まぁ夏凜。かな」

腕に巻かれた夏凜のリボン

それを見つめながら、静かに答える

前回だってそうだ

昏睡状態の期間こそ短く済んだが

その時には目が覚めるまで付き合ってくれたほどだ

その理由には、自分から気づいてあげるべきだったけど

天乃「樹が嫌なんてことは全くないけど、でも。怒られるのは後回しにしたくないから」

苦笑しつつ言う天乃を見つめた樹は

怒られるのはちょっと怖いですよね。と

天乃の意見に同意したうえで

樹「でも、そうじゃないですよね」

否定する

天乃「え?」

樹「今、久遠先輩は自分がどんな顔をしてるか分かってますか?」

鏡のない部屋

右目だけの視覚

それでは自分の顔の確認は難しく

それを察したからか、樹は嬉しそうに笑みを浮かべる

樹「とても優しい顔してるんですよ」


564 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 22:42:16.90x2UtRigio (4/7)


それは心から相手を想っている顔だ

怒られるのを後回しにしたくないなんて

それが全てではないと語る表情

樹「夏凜さんが、好きなんですね」

天乃「好き……なんて」

樹「もちろん。久遠先輩はみんなが好きだと思いますけど」

驚きつつも

どこか照れくささの見え隠れする天乃の表情を見つめ

樹は寂し気に

けれども、嬉しそうな笑みを浮かべたまま遠くを見る

やっぱり、夏凜さんが来るべきだったな。と、思って

樹「私も」

天乃「?」

樹「私もみんなも、久遠先輩のこと好きですよ」

何回言ったか言われたかは分からないけれど

でも、樹はあえて告げて

樹「だから少し、夏凜さんには嫉妬しちゃいます」


565 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 23:10:16.53x2UtRigio (5/7)


天乃「嫉妬って」

樹「もちろん、そんな危ないくらいにしてるわけじゃないですけど」

でも、少しばかりしてしまう

みんなのことを強く思ってくれていること

それは良く分かっていることだし、感じていること

でも、その中にはない想いが

夏凜の方向に向いていると分かってしまうと

それでも構わないと思う反面

悔しさも芽生えてくる

それは決して強くはないが、ないわけではなくて

樹「目の前にいる時くらい、見てくれてもいいじゃないですか」

天乃「見てるわよ?」

樹「……心も、見てくれてますか?」

不意に手と手が重なって

視線が合わさって、天乃は思わず息を飲む

心も見ているのか。とは、どういう意味か

分からないとは、言えない


1、それを一本に絞るなんてこと。今はちょっと難しいかな
2、それは、見てない。かも……今は、ちょっと
3、今日はえらく積極的じゃない。樹
4、ふふっ、見て欲しいの?
5、沈黙

↓2


566以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 23:11:10.404z4k3hofO (1/1)

5


567以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 23:13:25.14qaSHakU/O (2/2)

5


568以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/08(水) 23:14:57.13RKDaBzZ6O (1/1)

2


569 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 23:47:24.85x2UtRigio (6/7)


そっと離れていく樹の手を

握ることもできなかった

樹「ごめんなさい、変な事。聞いちゃいました」

必要のない謝罪をする樹に

その必要はないということも、出来なかった

何も。出来なかった

天乃「……………」

樹「長居しすぎるのもあれなので、帰ります」

そう残して去っていく樹を見送って

天乃はただ、息をつく

答えられなかった

答えるには、時間がなさ過ぎた

ううん、そうじゃない

多分、怖かったんだと思う

樹の質問に答えたとき

その答え次第で樹との関係が

樹と夏凜あるいはみんなとの関係が

悪影響を受けてしまうのでは。と


570 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/08(水) 23:51:27.34x2UtRigio (7/7)


では、ここまでとさせていただきます。
明日もできれば通常時間から



天乃「…………」

樹「そうですか、見て、くれてないんですね……」

樹(九尾さん曰く、キスをすればいい。だったよねっ?)


571以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 00:01:34.83jKWTgApmO (1/1)


実際問題、樹ちゃんからの判定来るかと思って身構えてたわ
この後普通に判定あるかもしれないけど


572以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 00:12:27.512odltALJO (1/1)


(もう八岐大蛇でいいのでは?)


573以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 08:57:15.90HGKnIEgtO (1/1)

夏凜とはキスだけなのに契約のせいで沙織によって淫らになっていく久遠さん…えっろ

嫉妬しちゃいますって言う樹ちゃん可愛い


574以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 19:25:34.55DvoWPY66O (1/2)

もう夏凛ちゃんに夏凛も好きだけど他の子も気になるの!って突喊するしかないな


575 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 22:29:45.72zz317iljo (1/9)


では、少しだけ


576 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 22:33:05.26zz317iljo (2/9)


天乃「…………」

九尾「何を怯えておる」

天乃「別に、怯えているわけじゃないわ」

見透かした言葉を投げかけてくる看護師に化けた九尾に

天乃は目を向けることなく、答える

その瞳に映っているのは、腕に巻かれた夏凜のリボンだ

九尾「主様は覚えておらぬのか? 闇の中で見ていたものを」

天乃「……?」

闇の中で見ていたもの

そんな言い方をされても、「ああ、あれのこと」なんて

すぐに気づけるはずは無く

なんのことかと顔を上げた天乃を、九尾はじっと見つめて息をつく

覚えていないことへの呆れと言うよりは

覚えていなくて良かったと安堵したような、溜息だ


577 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 22:35:30.45zz317iljo (3/9)


天乃「九尾は何か知っているの?」

九尾「主様がなぜ不安に思うか。その理由くらいはわかる」

しかし。と、九尾は続ける

その表情には嫌悪感が含まれていて

聞くべきではない。そんな思考回路が駆け巡る

九尾「それは陽乃が抱える闇の一端。陽乃を黒く穢した記憶」

天乃「陽乃……さん?」

自分のことか、勇者部のことか

そう思っていた天乃の思考に割り込んだ陽乃という先祖の名

戸惑う天乃は脈打つ自分の胸元に手をあてがう

違和感は無い。何か異物が紛れているような感覚もない

けれど、確かな不安が渦巻く

いや、これは不信感。だろうか

九尾「久遠陽乃という人間が勇者になる以前の欠片。恐らく、同質に穢れゆく主様に惹かれてきたのじゃろうな」


578 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 22:39:26.41zz317iljo (4/9)


樹海化の被害を取り込んだときだろう

何がどうなったのかは解らないし

絶対という確証はないがそのときに紛れ込んだ可能性が高い。と

九尾は語って、目を伏せた

思案している表情

それは企みがあるというよりも

そうして問題は無いのかどうか

先の先を考えている大人のような表情で

天乃「九――」

九尾「夢にみたものを覚えておらぬならばそれでも良い。むしろ、主様にとってはそれが幸といえるやも知れぬ」

天乃「…………」

九尾「それでも、片鱗を知りたいかえ? その欠片が何故、主様に不信感を抱かせるのか」

久遠陽乃という少女の記憶

その一端

勇者部の友人、親友、戦友

固い絆で結ばれているはずの彼女たちへの不信感の元凶

それはきっと、知るべきではない闇の一部

九尾「望むならば答えようぞ。我が主。じゃが、主様がそれを認識することで悪影響がないとは言えぬ。心せよ」


1、知りたい
2、知りたくない
3、今は、止めておくわ


↓2


579以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 22:39:45.78pP5Dq8TvO (1/6)

3


580以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 22:40:15.003eXKoUuEO (1/3)

3


581 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 22:53:50.53zz317iljo (5/9)


先祖、久遠陽乃

彼女がどのような人生を歩んできたのか

天乃はまだ、その片鱗しか知り得てはいない

それも、本当に本当の一部

確かに、二面性だのなんだのと言う話はちょっとだけ聞いたが

どれほどの闇があるのかというものまでは聞いていない

そしてこの九尾が、それは危険であると忠告している

天乃「……今は、止めておくわ」

唇を噛んで、拒否する

ただでさえ体が弱っている現状

胸の奥に渦巻く不信感、その悪しき感情に体を乗っ取られてしまう可能性さえあるからだ

そしてそれはきっと

意識不明の重体に陥るよりもみんなを傷つけることになる

九尾「良かろう……心優しき妾の主にはこれはあまりにも酷な事。じゃからな」

天乃「……………」

九尾「……………」

黙って頷いた天乃を見つめた九尾は

その頭に優しく手を乗せると、耳元に口を近づけて

九尾「案ずるな。勇者の娘共はみな良き人間の子。今は疑うことなど不要じゃ」

優しくささやく

それは、子をあやす母親のように

それは、子を見る父親のように

とても暖かく優しいものだった


582 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 23:15:30.07zz317iljo (6/9)


√ 7月1日目  夕(病院) ※月曜日

01~10  風
11~20 
21~30  友奈
31~40  大赦
41~50 夏凜
51~60 
61~70 東郷
71~80 
81~90  沙織
91~00 

↓1のコンマ  


583以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:15:45.71pP5Dq8TvO (2/6)




584 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 23:38:58.09zz317iljo (7/9)

√ 7月1日目  夕(病院) ※月曜日

1、九尾
2、死神
3、若葉
4、獺
5、稲荷
6、悪五郎
7、勇者部の誰かに連絡 ※再安価
8、イベント判定

↓2


585以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:39:36.47pP5Dq8TvO (3/6)

7


586以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:40:18.29DvoWPY66O (2/2)

7



587以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:40:34.393eXKoUuEO (2/3)

7


588以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:41:03.80Vsq6DszSO (1/2)




589 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 23:44:34.59zz317iljo (8/9)


1、風
2、東郷
3、友奈
4、夏凜
5、沙織
6、東郷

↓2


590以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:44:52.27pP5Dq8TvO (4/6)

1


591以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:45:02.74Vsq6DszSO (2/2)

4


592以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:46:53.10pP5Dq8TvO (5/6)

あっぶね風の番号樹だと間違えてた
安価踏まなくて良かったわ


593 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/09(木) 23:52:45.22zz317iljo (9/9)


では、ここまでとさせていただきます
明日もできれば通常時間から



陽乃「ふふふっ、信じるものが救われる」

陽乃「それは間違いない事よ」

陽乃「だって私は、足をすくわれたんだから……ね?」

九尾「…………」

陽乃「みんな、死ねばいいのよ」


594以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:57:20.38pP5Dq8TvO (6/6)


夏凛もさっさと病室くればいいのに


595以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/09(木) 23:59:09.573eXKoUuEO (3/3)


いずれは陽乃さんについても触れることになるんだろうけど思いのほか闇が深そう…

もしも生前に若葉達が気付いていたら何か変わってたのかな


596以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/10(金) 00:01:27.63xy3/RA8fO (1/1)


夏凛に他の娘も一緒にいちゃいちゃしたいって言ったら怒られるだろうか


597以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします2017/02/10(金) 18:40:06.11Pkllp85XO (1/3)

とにもかくにもまずは夏凛か


598 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:09:25.24VZbIkz0ro (1/7)


では、少しだけ


599 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:16:41.99VZbIkz0ro (2/7)


天乃「九尾、お願いがあるのだけど」

九尾「なんじゃ」

天乃「その……」

樹にあんなことを言われてしまったせいか

なぜだか気恥ずかしさを感じる天乃は

腕に巻かれたリボンを隠すように撫でて

天乃「夏凜を……呼んでくれない?」

夏凜が何を考えているのかわからないが

昼間は学校があるということもあるから

代表者一名のみという事でこれなかったこともわからなくはない

夕方に関しても

勇者部の活動だってあるだろうし

昼間同様に病み上がりの状態に全員で押しかけるというのは。と

やや遠慮しているのかもしれない

でも

九尾「夏凜が来ない事が、不満かや?」

天乃「……そんなことは」

九尾「動悸が激しくなっておるぞ」


600 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:32:20.16VZbIkz0ro (3/7)


茶化すというよりも呆れが先に来た九尾の面倒くさそうな視線を受ける天乃は

頬を赤く染めながら

自分の体を覆い隠すように傾けて、目を逸らす

天乃「本当に不満とかじゃ、ないわ」

九尾「ならば、ただただ会いたいだけかや?」

天乃「まぁ……顔を見たいのは。そう、かな」

怒っているのか、喜んでいるのか

樹のように激しく感情を昂ぶらせてくるかもしれない

でもきっと、そうだとしたら怒っている方に違いない。と

天乃は苦笑して

天乃「ほら、戦いが終わったら気持ちを伝えるって話。わすれた?」

九尾「覚えてはおるが、犬妹どもの件はよいのか?」

天乃「……それも含めて、答えを出すわ」

九尾「ふむ……」

見えていた笑みに影が差したのが見えた九尾は

しかし、考え込む仕草を見せるくらいで、何も言わない

これは天乃が解決すべきことだからだ

九尾「では、呼んできてやろう。待っておれ」


601 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:39:52.60VZbIkz0ro (4/7)


九尾がそういい残して姿を消してからしばらくすると

大きな窓を覆い隠すカーテンに影が揺らいで

夏凜「……入るわよ」

天乃「!」

確認の声から間髪いれずに夏凜は病室へと入ると

一歩目を躊躇ったが

踏み出してからは立ち止まることなく天乃の元へと近づく

夏凜「まさか九尾が呼びに来るとは思わなかったわよ」

天乃「ここから出して貰えないからね。そうするほかなかったのよ」

困惑の色を見せる夏凜に、

座ったら? と言いつつ答えて笑みを浮かべる

夏凜の気持ちに答えなきゃ

そう思う心は心音を少しずつ速めていく

夏凜のことを好きだと言えば

夏凜はもう気持ちを伝えてくれているのだから

断られることはない。はずだ

でも、もし仮に

樹からも似たような思いを感じているのだと言ったら……


602 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:50:32.81VZbIkz0ro (5/7)


夏凜「悪かったわね」

天乃「え?」

夏凜「放課後はわざと、来ようとしなかった」

どちらかと言えば

天乃には悪い言い方になるかもしれないが

夏凜は天乃にあいたくないと思った

夏凜「昼、じゃんけんで負けたときもさ……内心ホッとしてたのよ」

九尾に言われたことが気がかりで

キスをしなければ問題はないだろうと思ってはいたが

しかし、ただ触れ合うだけでもタブーだったら

考えは吐き出すたびにネガティブなものへと変わっていって

目を覚ましたと聞いた瞬間、自分だけは絶対に行くまいと願ったりもした

夏凜「私には何か特別なものがあって。それが天乃をさらに苦しめるんじゃないか。そんな感じがしてさ」

天乃「……どうしてそんなことを考えたの?」


603 ◆QhFDI08WfRWv2017/02/10(金) 22:56:50.44VZbIkz0ro (6/7)


寂し気に言う天乃を一瞥した夏凜は

少しばかり躊躇いがちに目を伏せると

自分の手元を見つめて

夏凜「あんたが寝てる時に、キス。させて貰ったのよ」

天乃「なんてこと……っ」

夏凜「や、やましい理由はなかったわよ!」

唇に手を宛がって驚愕に身を引きかけた天乃に対して

夏凜は頬を紅潮させながら声を張り上げると

ただ。と、続けた

夏凜「ただ、頑張る力が欲しかったのよ」

天乃「だから、したの?」

夏凜「……最高戦力を失った。チームの安定剤を失った。だから、不安だったし、怖かった」

過ぎてみれば園子が天乃に負けず劣らずの力を発揮してくれたおかげで

園子は一時的に昏睡状態に陥ったりはしたものの事なきを得ることは出来たが

しかし、始まるまでは不安だったのだ

夏凜「だから、して。そして戦いが終わった後に……あんたの体調が急激に悪化してICU行きになった」

天乃「だから夏凜は自分がキスしたせいだと思ったのね?」

本当は九尾に色々と言われてそう考えるようになってしまったのだが

しかし、夏凜は九尾のことは一切語らずに頷いて、天乃へと目を向ける

タイミングが悪かったのかもしれない

けれども、引き金になった可能性もあるが……


1、だったらキス。してみない?
2、それじゃ……貴女はもう。私のことを好きでいてはくれないの?
3、だとしても。私は貴女と一緒にいたいわ
4、……そんなんじゃ、樹の方に行っちゃうわよ?


↓2