257以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/22(日) 03:13:09.86YMHEBPaFO (1/1)

ありすありあり
いくぞ、前日仮面
雪玉の貯蔵は十分かーー


258以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/22(日) 04:41:54.888iWwHqpX0 (1/1)

ありすありあり
このシローなら雪玉全部防ぎそう


259 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:28:17.08vFW1J8jZ0 (3/19)

~魔法の世界の歌姫~

幸子「学園生のみなさん、小林幸子です」

幸子「今日は急なお願いを引き受けてくれてありがとう」

幸子「警備、バッチリお願いね」

純「は、はいっ!あたし、鳴海淳です!よろしくお願いします!」

純「こっちが白藤香ノ葉と、転校生です。あ、えっと・・・転校生っていうのは・・・」

香ノ葉「うわぁ、本物のさっちゃんやん!ウチ、会えてうれしいですえ!」

純「コラッ!仕事なんだから!真面目に挨拶してっ!」

香ノ葉「へ?う、うん、わかったんよ・・・」

幸子「そんなにかしこまらなくてもいいのね、ねぇ?」

転校生「この人が・・・ラスボスの・・・?」

純「転校生も!失礼なこと言わない!」

幸子「ふふ、・・・ラスボス、とってもいいじゃない!」

幸子「こうやって若い人にも楽しんでもらえていること。とっても素敵じゃない」

幸子「鳴海さんも、肩の力を抜いて、ね?」

純「は、はいっ!」

香ノ葉「・・・あっ、そっか。さっちゃんは芸能界の大先輩やから・・」

純「どうしても・・・ね?」


260 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:28:49.49vFW1J8jZ0 (4/19)

~小林幸子~

幸子「転校生くん、だっけ。君も魔法使いなのよね?」

転校生「はい、そうです」

幸子「そうねぇ・・・芸能界にいると、魔法使いにはよく合うんだけど・・・」

幸子「魔法学園の生徒は珍しいのよ。一度会ってみたかったの」

幸子「未来を担う子供たちが、どんな感じなのか・・・って」

幸子「だから私がお願いしたのよ。ぜひ魔法学園に警備をおねがいしてくださいって」

幸子「お話もしてみたかったし。どんな気持ちなのか、聞いてみたかったの」

転校生「お話・・・どんなことをですか?」

幸子「インタビューじゃないけど、辛いかどうか、誇りを持てるのかどうか・・・」

幸子「ただの興味本位というわけじゃなくてね。私にできることはないかって」

幸子「頑張っているあなた方に、何かできることはないか」

幸子「ずっと考えてたんだけど、やっぱりお話を聞くのが一番かと思って」

幸子「そうすれば、自然とできることが浮かぶかもしれないでしょう?」

転校生「・・・そういうことなら、お手伝いします」

転校生「でも、どうしてそこまで?」


261 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:29:23.67vFW1J8jZ0 (5/19)

~恩返し~

幸子「周りを見てみて」

幸子「楽しそうな笑顔でいっぱいでしょう?」

幸子「みんな、あなた方が頑張ってくれているからなのよ」

幸子「私がなにかしたいのは、その恩返し」

幸子「あなた方がいるから一般の人が暮らせる。私はその人たちを楽しませることができる」

幸子「だからその恩返しとして、なにかすることがないか探しているの」

・・・

幸子「私が歌手になったのは、父親に騙されたから」

幸子「っといっても、東京見物に行くって喜んでたらねぇ・・・」

幸子「オーディションに参加するためだって、っていう・・・笑い話なんだけど」

転校生「そうだったんですか・・・」

幸子「そのおかげで、いろんな人に楽しんでもらえているの。50年以上も」

幸子「さっきあなたが言っていたみたいに、ラスボスって言われてね。最初は意味がわかんなかったけど・・・」

幸子「衣装や演出が、若い人にも楽しんでもらえていることがわかったしねぇ」

幸子「そしてそれは、魔法使いの人たちがみんなを守ってくれているからでしょう?」

幸子「けれど魔法使いはみんなから怖がられている。撮っても悲しいことじゃない」

幸子「だから、私は魔法使いの味方になろうって思ったのよ」

幸子「戦っていない時、少しでも気楽に過ごせるようにね」

幸子「具体的になにができるかはこれから考えないといけないけど・・・」

幸子「あなた方をサポートできるような、そんな企画ができたらいいわ」

幸子「いいこと思いついたら発表するから、期待しててね」

幸子「うんと、面白いこと考えて見せるから」

幸子「それじゃあ、今日はばっちり、お願いね」

転校生「・・・はいっ!」


262 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:30:49.45vFW1J8jZ0 (6/19)

~ライブ~

ミスティア「イエーーイ!みんな楽しんでるーーー!?」

響子「それじゃあ次の曲、行ってみよう!タイトルは『ふぁっきゅー般若心境』!!!」

転校生「あ、あっちのギターの人、どこかで見たような・・・」

香ノ葉「ん?そういやうちもそんな気が・・・・・・」

香ノ葉「・・・まぁ、気のせいやろ。テレビで見たことあるとかやない?」

転校生「それもそっか」

・・・

香ノ葉「あっ、さっきのユニットの子たちやん。ちょっとサインもらいに行こ?」

転校生「うーん・・・・・・あっ!思い出した!温泉行ったときに、ヤツメウナギの屋台やってた人だ!」

香ノ葉「えっ?・・・・・・ああーっ!そ、そうやっ!ダーリンにお酒飲ました女!」

香ノ葉「くぉらーっ!この女―っ!」

ミスティア「え?なにな」

香ノ葉「誰が6歳児に酒飲ましとるんや!未成年が飲酒禁止なんぐらいわかるやろぉ!!!!」

ミスティア「えっ?えっ?なんのこと?そもそもあったことあるの?」

転校生「このは!おちついて!」

響子「未成年が飲酒禁止なんぐらいわかるやろぉ!!!!」

ミスティア「耳元でうるさい!ヤツメウナギあげるから静かにして!」

響子「むぐっ」

転校生「あっ、ヤツメウナギ・・・・・・ホシイナ」

香ノ葉「こんのクソ鳥が!七輪でじっくり焼いて焼き鳥にしたろか!」

ミスティア「あげる!ウナギあげるからそっちの人静かにさせてーっ!」

転校生「このは」

香ノ葉「ダーリン、ちょっと待っててな?ちょーっとお話してくるだけやから」

転校生「止めろ」

香ノ葉「・・・・・・はい」


263 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:32:13.48vFW1J8jZ0 (7/19)

~うっうー~

ヤヨイ「あれ?転校生くん、何食べてるの?」

転校生「ヤツメウナギ。もらいものですけど、食べますか?」

ヤヨイ「いいの?それじゃあ一本もらおっかな」

ヤヨイ「にしても、小林さんの偽物がいっぱいいるねー。何がしたいんだろ?」

転校生「さぁ。・・・どーせくだらないことですよ」

転校生「脅迫なんてやる人間に、碌なやつはいません」

ヤヨイ「なんか、達観してるね」

転校生「まあ」

???「あーっ!プロデューサー!見てください、魔法使いさんです!」

ヤヨイ「およっ?えっと・・・誰?」

やよい「高槻やよいでーす!うっうー!」

転校生「あっ、765プロの・・・」

ヤヨイ「えっと、アイドル・・・なのかな?」

やよい「はい!えっと、そっちの男の子は、テレビに出てましたよね!私、見ました!」

やよい「ちっちゃいのに、いろんな人を助けてて、えらいなって思いました!」

転校生「テレビ・・・・・・ああ、チアの時のですか」

やよい「はいっ!・・・あの、元気、ないんですか?」

ヤヨイ「えっと、まぁ・・・アタシは元気なんだけど、こっちはいろいろとあって・・・」

転校生「ロカさん」

ヤヨイ「あっ、ごめんごめん」

やよい「・・・私、よくわかりませんけど、せっかく来てくれたのに、楽しんでもらえないのは悲しいかなーって」

やよい「だから、元気が出るおまじない、教えちゃいます!」

ヤヨイ「おまじない?」

やよい「はい!こうやって、両手を上げて」

ヤヨイ「こう?」

やよい「それでハイ、ターッチ!イェイ!」

ヤヨイ「イェイ!」

やよい「転校生くんも、さあいっしょに!」

転校生「えっ、えっ」

やよい「ハイ、ターッチ!」

転校生「は、ハイターッチ!」

やよい「イェイ!元気、出ましたか?」

転校生「あ・・・うん」

やよい「なら、よかったですー!この後、私の出番なんです!元気に歌いますから、見ててくださいね!」

ヤヨイ「オッケー!あっ、こういう時ってサインとかもらうんだっけ?・・・何に?」

転校生「色紙だよ。サイン、もらっていい?」

やよい「もちろん!」


264 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:33:15.64vFW1J8jZ0 (8/19)

~くっくー~

刀子「うむむ・・・」

転校生「支倉さん、どうですか?」

刀子「自由からネットの企画がどうとか連絡は来たのだが、犯人を見つけるまでに至っておらん」

刀子「というより、拙者が唸っているのはそれが原因ではない」

転校生「え?」

刀子「お主のことだ、転校生!お前が姫殿を『野薔薇さん』などと呼ぶから、姫殿は大変悲しまれた!」

刀子「だから戻せ!」

転校生「そういわれましても・・・ほら、野薔薇さんも支倉さんも呼び方を変えてほしいと前々から仰ってたじゃないですか」

刀子「今更まともにされても違和感しかないわ!拙者のことも【ござる】だっただろう!」

転校生「ですからそれは・・・」

刀子「ええい!いいから早く」ペシペシ

刀子「ん?誰だ!拙者の足を叩いているのは!」

ちっちゃいの「くっくー」

転校生「あ、ぷちだ」

刀子「・・・はぐれたのか?」

・・・

ちっちゃいの「くっくー!くっくっ!くっくー!」

刀子「・・・わからん!何を言っているのだ!迷子センターに連れて行こうともそもそも名前もわからぬ有様」

ちっちゃいの「くっくー!」ペペペペペペペペペペ

刀子「ええい!わかった!わかったから叩くのをやめろ!ええと・・・ゴンザレス(仮)!」

ゴンザレス(仮)「くっ!?くっくー!くっくっく、くっくー!」ペペペペペペペペペペ

転校生「その子、『ちひゃー』だって言ってるよ」

刀子「・・・転校生、もしやお主このゴン・・・じゃなかった、ちひゃー?の言っていることがわかるのか?」

転校生「テレパシーは散歩部の必須スキルだよ?」

ちひゃー「くっくー」

刀子「お前は何を言っているんだ」


265 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:34:05.55vFW1J8jZ0 (9/19)

~波長が合う~

刀子「とにかく、誰とはぐれたかとかを聞いて・・・」

千早「ちひゃー!ここにいたのね!」

ちひゃー「くっくー!!!」ピョイン

千早(72)「よかった、ちひゃー!やよが眠っているから頼れなくてどうなるかと思ったけど・・・」

千早「あなた方が見つけてくれたんですよね?すいません、ありがとうございます」

刀子(85)「うむ!とはいえ、拙者はなにもしておらぬが・・・」

転校生(56)「・・・なんか、声似てるよね」

ちひゃー「くっくー!くっくっくっくっく」ペペペペペペペペペペ

千早「えっ?ゴンザレスって呼ばれかけたって?・・・・・・」

刀子「・・・・・・」

ビシバシグッグッ

転校生「ござるも如月さんもなにやってんのさ」

千早「なんとなく波長が合ったというか・・・」

刀子「なすべくしてなった、ということでござる」

千早「あっ、いけないわ。私たち、もうすぐライブなんです。よかったら、見ててくださいね」

千早「ちひゃー、お礼言って」

ちひゃー「くっ!」

刀子「構わん。・・・おかげで、こちらも問題が解決したのでな」

千早「ふふっ、それでは」

転校生「ちひゃー、がんばってねー」

ちひゃー「くっくー!」

刀子「・・・・・・拙者のことを『ござる』と呼んだな」

転校生「あっ・・・・・・もういいよ。ござる、ステージが見えるとこまで行こ」

刀子「うむ!」


266 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:34:44.96vFW1J8jZ0 (10/19)

~モデルとアイドル~

純「もーっ、変な企画なんか立ち上げてくれちゃって・・・ほんっとめんどくさい!」

転校生「控えめに言ってもバカですよね」

純「ホントよ!・・・って、そろそろその喋り方やめない?」

転校生「えっ?どういうことですか?」

純「それよそれ!敬語、ぜんっぜん似合ってないから!」

純「生徒会長とか風紀委員長とか報道部部長とか瑠璃川春乃とかに臆せずタメ語で喋ってた方あんたはどこに行ったのよ」

転校生「ぼくはここにいますよ?」

純「いいから!もどす!」グイーッ

転校生「いひゃいいひゃい!ほっへひっはははひへー!」

・・・

転校生「もう、わかったよぅ」ヒリヒリ

純「うん、よろしい。絢香相手にもそれでいくのよー」

転校生「はいはい」

??「あのー・・・すいません、鳴海さん、ですよね?」

純「はーい・・・って、うぇええええ!?」

舞薗「あの、ちょっと迷子を捜してるんですけど、いいですか?」

純「え、うんうん、もちろん!」

転校生「あっ、超高校級のアイドルの・・・舞薗さやか?」

舞薗「はい、そうですよ。あっと、それで、探してる人なんですけど・・・」

舞薗「背が高めで、肩までぐらいの黒髪で、スレンダーで、こう、なんというか、残念な雰囲気の人見てませんか?」

純「残念な雰囲気の人?」

舞薗「はい。残念な雰囲気の人です」


267 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:36:16.36vFW1J8jZ0 (11/19)

~希望は前に進むんだ~

転校生「あっ、それならさっき・・・」

純「見たの?」

転校生「うん。向こうのヤツメウナギ屋台の方にそんな感じの人がいたような・・・」

舞薗「本当ですか?ありがとうございます!」

・・・

転校生「たしかこの辺で・・・」

舞薗「すいません、わざわざ連れてきてもらって、ありがとうございます」

苗木「舞薗さーん!」

舞薗「苗木くん!」

苗木「見つかったよ!なぜか片手にお酒を持っていたけど・・・」

純「そうなの?よかったじゃん・・・お酒?」

舞薗「えっと・・・ノンアルコール、ですよね?」

転校生「あー、それアルコールいりだよ。明日の朝には踊ってるだろうから気をつけてね」

苗木「踊ってるんだ・・・魔法使いって、そんなこともわかるの?」

転校生「経験則です」

純「あんたは何を経験したのよ」

舞薗「いろいろと、ありがとうございました。あとで私のグループのステージも見に来てくださいね」

苗木「ありがとうございました。・・・こうやって、魔法使いは人助けをしてるんだね」

転校生「えっ?」

苗木「魔法使いの人たちのおかげで、ボクたちは平和に暮らせている、そう思っているんだ」

苗木「ボクは人より少し前向きなことぐらいが取り柄だけど、応援してるから」

純「だってさ、転校生。こういう時はなんていうんだっけ?」

転校生「あ、ありがと・・・」

苗木「あはは、なんかあべこべだなぁ・・・」

舞薗「苗木くん、そろそろ・・・」

苗木「っと、そろそろ合流しないと。それじゃあね。希望をわすれないで!」

苗木「希望は前に進むんだ!」

転校生「・・・・・・うんっ!」


268 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:37:07.36vFW1J8jZ0 (12/19)

~魔法使いとして~

転校生「・・・みんな、魔法使いのこと、あんな風に思ってたんだ」

転校生「魔法使いじゃなかったら、ぼくもあんな風に応援してたのかな」

転校生「普通に大きくなって、普通の学校に行って、普通の会社に入って」

転校生「そんなことが、あったのかな」

転校生「・・・・・・」

転校生「でも、そしたら、みんなとも会えてなかったのかな」

転校生「このはとも、ヤヨイちゃんとも、ござるとも、じゅんちゃんとも」

転校生「・・・ふーちゃんとも」

転校生「・・・・・・・・・・・・・」

転校生「ぼくは・・・・・・弱い」

転校生「1人じゃ戦えない。でも、特別な力を持っている」

転校生「・・・・・・なんで、ぼくなんだろ」

転校生「ぼくじゃなかったら、どうなってたんだろ」

転校生「・・・・・・・・・・・・・」

転校生「・・・・・・やっぱり、こわいよ・・・」

転校生「【もし、この力がなかったら】」

転校生「【誰も、ぼくのことを見てくれないんじゃないか】」

転校生「【でも、この力がなかったら】」

転校生「【怖い思いも、悲しい思いもすることなんてなかったんじゃないか】

転校生「・・・・・・・・・・・・そんなこと、考えても意味なんてないのに」

転校生「・・・・・・・・・・・・こうやって、逃げるばっかりで・・・みんなのこと、困らせて」

転校生「ふーちゃん、すごくかなしそうなめ、してた」

転校生「ありすちゃんも、さらちゃんも、ないてた」

転校生「・・・・・・ぼくのせい、なのに」

転校生「・・・・・・こわい。こわいよ」

転校生「あんなことをしちゃったから、みんな、ゆるしてくれないんじゃないか」

転校生「・・・・・・」

転校生「・・・ゆうき、ほしいな」


269 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:37:48.07vFW1J8jZ0 (13/19)

~あいどる~

「ふわぁ・・・だいじょうぶぅ・・・?」

転校生「うん・・・だいじょうぶ・・・?」

「ほんとぉ・・・?」

転校生「・・・・・・うそ。だいじょうぶじゃ、ない」

「じゃあね・・・・・・かお、あげてー・・・」

転校生「・・・!」

こずえ「あいどるはぁ・・・えがおに・・・するんだよぉ・・・」

転校生「こずえ、ちゃん・・・・・・」

こずえ「こずえはねー・・・あいどるだから・・・えがおにするのぉ・・・」

こずえ「げんきー・・・でろー・・・」

転校生「・・・・・・!」

こずえ「げんきー・・・でたー・・・?」

転校生「・・・・・・うん」

こずえ「ふわぁ・・・まだー・・・?」

転校生「いや、もう大丈夫だよ」

こずえ「うそぉ・・・だめー・・・」

こずえ「こっちぃ・・・きてー・・・」クイッ

転校生「えっ、ちょ、ちょっと!?」


270 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:39:42.28vFW1J8jZ0 (14/19)

~ゆうき、あげる~

―人気の無い場所―

こずえ「ここぉー・・・」

転校生「こ、こんなとこにきて、大丈夫なの?」

こずえ「だいじょうぶ・・・なのぉ・・・?」

転校生「いや、ぼくに聞かれても・・・」

こずえ「あいどるはねぇ・・・まほうつかいなのー・・・」

こずえ「みんなをねぇ・・・えがおにするまほうー・・・つかうんだよー・・・」

こずえ「うたって・・・おどって・・・みんなを・・・えがおにするのー・・・」

こずえ「だからぁ・・・こずえ、うたうねー・・・」

転校生「えっ?」

こずえ「えっと・・・けいたいー・・・あった・・・」

こずえ「ふわぁ・・・いくよぉ・・・」

こずえ「こずえのー・・・そろらいぶー・・・てんこうせいくんにー・・・」

・・・

こずえ「おわりー・・・」

転校生「こずえちゃんの、なまライブ・・・しかも、ソロで・・・ぼくだけのまえで・・・」

こずえ「げんき・・・でたぁ・・・?」

転校生「・・・うん!」

こずえ「そっかぁ・・・よかったねー・・・」

転校生「こずえちゃん、ありがとう!」

こずえ「うん・・・あっ、わすれてたー・・・」

転校生「えっ?なにを?」

こずえ「こずえはねー・・・らいぶとか・・・おーでぃしょんとか・・・いくまえにねー・・・」

こずえ「ぷろでゅーさーにぃ・・・こうして・・・もらうんだよ・・・」

ナデナデ

転校生「!」

こずえ「がんばれー・・・って・・・」

こずえ「ゆうき・・・あげるー・・・」

転校生「あ・・・あ・・・」

こずえ「ゆうき・・・でたぁ・・・?」

転校生「・・・うん!もうだいじょうぶ!」

こずえ「ふわぁ・・・よかったぁ・・・」

こずえ「こずえ・・・もういくねー・・・らいぶ・・・みててねー・・・」

転校生「もちろん!ぜったいみるからね!」

こずえ「ふわぁ・・・」


271 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:42:09.70vFW1J8jZ0 (15/19)

~年末ライブ~

幸子「じゃあ、最初の曲から、行くわよーっ!」

千本桜 夜ニ紛レ 君ノ声モ 届カナイヨ 此処は宴鋼の檻 その断頭台で見下ろして(千本桜 より)

やよい「まだまだいきますよーっ!皆元気に、ハイ、ターッチ!」

キラメキラリ ずっとチュッと 地球で輝く光 キラメキラリ もっと MOREっと 私を私と呼びたい(キラメキラリ より)

千早「ライブに来てくれているみんな、私の歌を聞いてくれるみんなに、【約束】を」

歩こう 果てない道 歌おう 天を超えて 想いが届くように 約束しよう 前を向くこと 涙拭いて Thank you for smile(約束 より)

舞薗「次はこの曲!【ネガイゴトアンサンブル】!」

きっと Shooting Love Shooting Heart 今は小さなタマゴも いつか 高く 高く 飛んでゆけるよね(ネガイゴトアンサンブル より)

ミスティア「いつもはパンクでロックな私だけど、たまにはバラッドも!」

もしも この歌が 君に伝わるのなら 私は 形振り構わず 大きく歌ってみせる きっと この声に ノイズ乗ってしまってても 耳を塞がずに ちゃんと聞いていてね(夜雀のバラッド より)

こずえ「こずえねー・・・きょう・・・おともだちー・・・できたよぉー・・・」

こずえ「だからぁ・・・いっしょうけんめー・・・うたうねー・・・」

You & me 競い合える仲間 そんな誰かがいて がんばれるよ みんな ケンカしないことが 友情じゃないよね? 仲直りした時 キズナは強くなる

こずえ「おともだち・・・だいじー・・・」

運命の赤い糸って 仲間にもあるよね カラフルな糸をつないで 引き寄せた奇跡

こずえ「おともだちの・・・おかげでー・・・みんながぁ・・・えがおにー・・・なれるからー・・・」

We're the friends! 走り方は違ってても おそろいの場所を目指す We're the friends! 上手には言えてない ありがとう 心から 何度でも伝えたい

こずえ「しっぱいしても・・・いいのー・・・」

失敗した日の帰り道 泣きじゃくる私 受け止めて 一緒に泣いてた君がいて 今日がある だから ずっと

こずえ「また・・・おはなし・・・しようねー・・・」

We're the friends! ハートの温度 スゴくアツい おそろいのこの想い We're the friends! 悲しみもホホエミも 分け合える 傍にいる 本当の友達さ(We're the friends! より)

こずえ「おうえん・・・してるよー・・・」


272 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:43:20.73vFW1J8jZ0 (16/19)

~向き合おう~

―校門前―

転校生「・・・きょうまで、ごめんなさい!」

香ノ葉「ええんよ、ダーリンもいろいろあったんやし、な?」

純「あたしらはまぁ、ほとんど解決してるようなもんだし」

ヤヨイ「まあねー。気が付いたら普通にしゃべってたし」

刀子「うむ。本来ならば、このまま姫殿にも・・・と言いたいところだが、先客がござる」

転校生「せん・・・きゃく・・・?」

さら「・・・転校生さん!」

ありす「てんこ・・・く・・・!」

秋穂「お話しに来たよ!」

ノエル「ちゃんと、教えてほしいな。何があって、何を思ってるのか。向き合わなきゃ、始まらないって思って」

転校生「・・・・・・うん!」

・・・

ノエル「そうだったんだー・・・ってことはあの時の態度とか・・・ほんっとごめんね!」

転校生「うん、いいよ。ぼくもなにもいわなかったし」

ありす「今度・・・かっこ・・・ぃ・・・ふく・・・さがし・・・こ・・・?」

転校生「うんっ!」

さら「えっとぉ・・・転校生さん、これからあいてますか?」

転校生「うん、あいてるよー」

さら「それじゃあ、おさんぽいきましょお!わたし、転校生さんとおさんぽしたいですぅ!」

秋穂「わたしもっ!わたしもっ!」ペロペロハムハムムシャムシャチュルチュル

転校生「うんっ!みんなでいこっ!」


273 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:44:40.42vFW1J8jZ0 (17/19)

~いぶのたんじょーび、ここから~

イヴ「・・・・・・」

イヴ(霧塚さんたちからプレゼントをもらった。ノエルからももらった)

イヴ(ノエルには、私からも・・・)

イヴ(・・・・・・なにか、物足りないわね)

イヴ(・・・寒い。たしかここにひざ掛けが・・・)

イヴ(・・・・・・これね)

イヴ(誰かの誕生日の度に騒ぎだす男子生徒の姿が、見えないから。落ち着かないわ)

イヴ(・・・・・・誰も見てないわよね。自室だし・・・)

イヴ「・・・もう。去年祝ってくれたのなら、今年も来てくれてもいいじゃない」

イヴ「クエストでも一緒になったんだし、介抱もしたんだし・・・」

イヴ「少し機嫌が悪いくらいでなんなのよ。そんなつもりなら最初からかかわらないでほしいわ」

転校生「・・・・・・」

イヴ「クリスマスなのに一人で勉強するのも寂しいのに。騒がしい環境にいたらそこに慣れてしまって落ち着かないのよ」

イヴ「今年もパーティーしてたみたいだけど誰も誘ってくれないし・・・声すらかからないし・・・」

イヴ「転校生さんは今年も料理の手伝いをしてるんでしょうね。・・・私も食べたい」

イヴ「風紀委員を理由にして今からでも・・・でもそれは私のキャラ的に・・・」

転校生「・・・りょうり、もってきたよー」

イヴ「よく・・・な・・・?」

転校生「これ、たんじょーびプレゼント。かしつき。かんそーはよくないから」

イヴ「・・・鍵は?」

転校生「あいてたよ」

イヴ「ノックは?」

転校生「3かいした」

イヴ「・・・いつから」

転校生「へっ?」

イヴ「いつから・・・そこにいたの・・・!」

転校生「ことしもきてくれてもいいじゃないのとこ」

イヴ「最初からじゃない!ああ、もう!忘れなさい!今、すぐ!忘れなさい!」

転校生「えーっ」

イヴ「返事は【はい】か【イエス】よ!」

転校生「イエス」

イヴ「よし。絶対に口外しないようにね。もし少しでも噂が流れていたら・・・容赦しないから」

転校生「りなちゃんとちーちゃんにまわらないようにだけ、きをつければいぶにはバレないよねー」

イヴ「容赦しないから」グイーッ

転校生「いだだだだ!おはなひっぱらないでーっ!」


274 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:46:48.10vFW1J8jZ0 (18/19)

~のえるんのたんじょーび、やるよ!~

さら「ふふふ~。なんとかまにあいましたぁ」

秋穂「よかった・・・それじゃ、準備準備!」

転校生「がんばろー!」

さら・秋穂「「おー!」」

・・・

ノエル「ふ~ん、ふふふ~♪」

ノエル「お姉ちゃんにクリスマスプレゼント・・・もらっちゃった」

ノエル「やったぁ~っ!」

秋穂「せーのっ・・・」

秋穂「ノエルちゃんお誕生日おめでとう!」

さら「おめでとうございますぅ!」

転校生「おめでとー!」

ノエル「ありがとう!飾り付けまでしてくれたの?」

秋穂「ふふふ、びっくりさせようって思って!」

さら「シローも手伝ってくれたんですよぉ!」

シロー「わんっ!」

ノエル「ありがと!すっごく嬉しいよー!」

秋穂「そ・れ・に・・・今年は・・・じゃじゃーん!お誕生日ケーキ、3人で作ってみましたー!」

ノエル「おおっ!・・・おお?おおお?」

ノエル「随分と大きくないかな!?これウェディングケーキのサイズだよね!?」

さら「1人1段ですよぉ!」

転校生「いちばんしたがぼくでー、にだんめがさらちゃんでー、いちばんうえがあきちゃん!」

ノエル「あ、ありがとう・・・(なぜに生まれた順・・・)」

さら「シローも手伝ってくれたんですよぉ!」

ノエル「え?ケーキ作りを?」

さら「はい!」

シロー「わんっ!」

秋穂「大丈夫!先に洗っておいたから!」

転校生「アルコールじょきんもしたよー」

ノエル「あ、ありがとうー・・・ちなみに、どのあたりを手伝ってくれたの?」

さら「オーブンの操作は任せました!」

ノエル「シローすごいね!」

秋穂「イヌのくせにね!」

ノエル「秋穂ちゃん!」

転校生「・・・うん。やっぱ、ぼくはこっちのほうがいいや」

ノエル「うん?どうしたの?」

転校生「なんでもないよー。さ、たべよたべよー。はやくしないととけちゃうよー」

ノエル「溶けるような素材なの!?冬なのに!?」

秋穂「今年はどうだった?プレゼント」

ノエル「溶けるって言われてるのに話を伸ばそうとするスタイル!いや渡せたからよかったんだけどね!」

さら「次の目標はありますか?」

ノエル「とりあえずこれを出来るだけ早く食べきることかなっ!いただきます!」


275 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/22(日) 23:49:05.21vFW1J8jZ0 (19/19)

~裏世界に~

転校生「いくんだよね」

虎千代「ああ。いつも言っているが、行くか行かないかはお前次第だ」

虎千代「アタシ個人としては、もうしばらくは休んでいてもらいたいが・・・」

転校生「・・・・・・」

虎千代「今回の探索は、それ相応の理由はあるが、どうしても戦力がいつもより少なくなる」

虎千代「はっきり言ってかなり危険だ。できれば、ここで成果報告を待っていて欲しい」

転校生「・・・・・・」

虎千代「まだ時間はある。じっくり考えてくれ」

・・・

薫子「・・・出発時間まで、あと10分」

ヤヨイ「どうするんだろ、転校生くん。ライブのときは元気になってたんだけど・・・」

結希「そればかりはわからないわ。彼自身が、裏世界に対して恐怖を感じているかもしれないし」

結希「来てくれないと探索は厳しくなる。だけど、私的な感情としては来てほしくないわ」

ゆかり「あの件も、裏世界に飛ばされてからだもんね・・・」

薫子「ギリギリまで待ちます。それで来ないならよし、来るなら・・・頑張ってもらうだけですわ」

・・・

卯衣「残り5分です」

ゆかり「・・・やっぱり、来ないのかしら」

「待ってーーー!」

転校生「こ、ここだよねっ!」

結希「転校生くん・・・来て、しまったのね」

転校生「うん」

薫子「今から向かうのは、裏世界です。それはわかっていますね?」

転校生「もちろん」

転校生「忘れ物、取りに行かなくちゃ」

薫子「・・・わかりました。今回の裏世界探索に、転校生さんもついてきてもらいます」

風子「待ってくだせー」

結希「水無月さん・・・」

転校生「ふーちゃん・・・あの・・・」

風子「準備もなにもせず行く気ですか」

転校生「あっ、忘れてた・・・」

風子「まったく、せめて荷物ぐらいは用意しといてくださいよ」ポイッ

転校生「あっ・・・。」

風子「頼みましたよ、水瀬、立華、椎名、宍戸、ロカ」

薫子「ええ、お任せください。傷1つ負わせないと約束しますわ」

卯衣「転校生くんは守るわ。絶対に」

ゆかり「健康管理もばっちりするからね」

結希「ええ。もう、絶望させたりなんかしない」

ヤヨイ「まっ、アタシに任せててよ」

転校生「それじゃあ・・・いってきます!」

風子「はい。いってらっしゃい」


276 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/23(月) 00:00:34.40l2VqAcva0 (1/2)

今日はここまで!ゲストがいつも以上に多い回でした!
転校生、念願の生こずえちゃんに会うの巻。人気の無い場所に移動したときは近くに香ノ葉たちが待機してました。
歌について、【千本桜】は小林幸子が劇中でも歌ったので。
【キラメキラリ】は自分がわからなくなっている転校生くんに自分で自分を認識してほしいから。
【約束】は転校生くんが大事にしていることから。
【ネガイゴトアンサンブル】はまだ魔法使いとして未熟な転校生くんの成長を祈って。
【We're the friends!】は転校生くんがみんなと出会った運命と、転校生の行動は間違いではないということとかいろいろ詰め込んで選びました。
あと、イヴがいつも通りになりかけてます。すでになっているかもしれませんがあれは前日仮面であってイヴではないので。
次回は【未来遺志】です。24,5年経っても転校生くんの3DSはちゃんと稼働するのか・・・!
当初裏世界のキャラだけは真面目にやろうと思ってましたが、色々と改変することにしてます。
まずは結希から。3DSと裏結希の世話係を考えればどんなキャラになったか想像つくかも。
ありすありあり(合言葉)


277以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/23(月) 02:39:40.09fazcH/nyO (1/1)

ありすありあり
そっか、やっと裏世界の生存者に会えるのか


278以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/23(月) 02:50:21.985nz3DY8/O (1/1)

ありすありあり
今回はゲストの大盤振舞いだったな
みんないい人だったり純粋な子だったり前向きだったりしたけど、舞園さんだけマズくね? と思ったのは内緒だ


279 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/23(月) 23:57:56.19l2VqAcva0 (2/2)

~アイドルとファンと~

ヤヨイ「いやー、すごかったねー!歌も踊りも、あんなに人が熱狂するまでになるんだね!」

転校生「アイドルはすごいんだからね!」フンス

クレプリ「なんで少年が偉そうなんだ」

ヤヨイ「歌も覚えちゃったよ。きらめきらり~ずっとちゅぅっと~♪ちきゅうで~かがやくひかり♪」

ありす「・・・ぁま・・・ぇす・・・」

ヤヨイ「え?」

クレプリ「ああ。ファンたるものこなせなきゃならねぇものがある。少年、やってやれ!」

転校生「おっけー!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

ヤヨイ「こっ、これは!」

転校生「せいやっ!せいやっ!せいやっ!せいやっ!」チョイチョイチョイチョイ

クレプリ「せいやっ!せいやっ!せいやっ!せいやっ!」チョイチョイチョイチョイ

ヤヨイ「・・・なに?」

ありす「ぉた・・・ぃ・・・す・・・!」

転校生「あとはコールを!ライブでひっすだから!」

クレプリ「L・O・V・E!ラブリー絢香!」

ヤヨイ「こんなに文明が進んでいるなんて・・・」

・・・

絢香「フンフンフフーンフンフフーン♪」

絢香「うん?誰か絢香のこと呼んでる?」ヒョコッ

ヤヨイ「L!O!V!E!Lovely絢香!」

クレプリ「オーケィオーケィ!発音までばっちりさね!」

ありす「はぁ・・・はぁ・・・」

転校生「ありすちゃん、だいじょうぶ?」

ありす「つかれ・・・・・・きゅ・・・け・・・」

絢香「・・・嬉しいんだけど、廊下では迷惑になるんじゃないかなー」


280 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/24(火) 00:06:29.67eqGfsaDf0 (1/2)

今日のありす。【急募】ヤヨイの相方【ツッコミ役】
絢香にツッコミさせようと思ってたんですが、絢香は卯衣専用のツッコミ役なのでオチを変えました。
卯衣じゃなくてもツッコミはするとか言わない。
クレプリは絢香ちゃん激単推しらしいので、絢香と仲良くなったヤヨイは同志としてお近づきになりたいとありすにねだったとか。
三宮のメロンブックスにビジュアルブックが入荷されたので手に入れました。ありすかわいい。
ふうびきっずで出てきた「魔法使い体験はないの?」って言ってた男の子が『男の予備軍』ってなってたのは笑った。
転校生くんも男の娘予備軍。次回のイベントは・・・ですし。
ありすありあり(合言葉)


281 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/24(火) 00:09:01.08eqGfsaDf0 (2/2)

上の訂正。
男の子は『男の予備軍』じゃなくて『男の娘予備軍』です。なぜか娘が消えてた。


282 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:48:07.97k+a9aewz0 (1/25)

~再びゲネシスタワーに~

転校生「・・・・・・」ブルッ

ゆかり「転校生くん、大丈夫?」

転校生「えっと、まえきたときのことおもいだしちゃって・・・」

転校生「いまは、でないんだよね。あいつら」

結希「おそらく、ね。私たちの戦力は精鋭部隊よりも低いから心配ないと思うわ」

卯衣(半分)「ゲネシスタワーの中に入るまでは、魔力を半分ほど消費した状態だから。転校生くん、魔力補充を頼むわ」

転校生「うん・・・・・・。あの、うーちゃん」

卯衣(半分)「なにかしら」

転校生「て、にぎってもらってていい?」

卯衣(半分)「ええ、構わないわ。それであなたの恐怖が和らぐのなら、喜んで」

・・・

薫子「弱音を口にしてくれる、ということは、信頼された証と見ていいのでしょうか」

ヤヨイ「どうなんだろ。アタシはまだ転校生くんのことよく知らないし・・・そっちの方がよく知ってるんじゃないの?」

薫子「そのつもりでしたが、私たちは何もわかっていませんでしたから。今度こそ、きちんと知らなければいけません」

ヤヨイ「まっ、危なくなるような事態にはしないよう頑張るからさ。危険なサインは可能な限り、早く気づけるように注意するよ」

薫子「はい、期待していますよ」


283 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:48:34.29k+a9aewz0 (2/25)

~突入~

薫子「・・・ここが・・・ゲネシスタワーの地下」

卯衣「転校生くん、お願いね」

転校生「はーい」ビビビ

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・」

ヤヨイ「いる、ね。魔物」

ヤヨイ「大きいドアでも霧の侵入は防げない・・・もしくはどこかに出入り口があるか」

薫子「人はいそうですか?」

ヤヨイ「いるよ。つい最近の足跡がある」

ゆかり「足跡・・・?全然見えないけど・・・転校生くんはどう?」

転校生「クイックルワイパーつかえばほこりのぐあいでしらべれるかも」

ゆかり「冗談でしょ?・・・冗談だよね?」

ヤヨイ「右手の方に進んでる・・・でもこの地下、おかしくない?」

結希「ええ。遊佐さんの地図と、構造が全然違うわ」

薫子「・・・・・・・・・・・・」

薫子「詳細に書かれていたあの地図・・・間違いとは考えにくい。偽装ですか?」

結希「そうみたい。遊佐さんが改変したのか、元からなのかはわからないけど」

ヤヨイ「どうする、右に進む?」

結希「待って。ハルとキューブを先に行かせるわ」

ヤヨイ「ハルと・・・キューブ?」

転校生「このふわふわしてるふたつのやつのなまえだよ」

結希「行って、マッピングをお願い」


284 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:49:10.36k+a9aewz0 (3/25)

~POTI~

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「ある程度の地図ができたわ」

ゆかり「へぇ~、その浮かんでるの、そう使うんだ」

結希「魔導科学がなければ、私は役に立たないからね」

転校生「それでそれで、どうなのー?」

結希「・・・予想以上に広いわ。それに、魔物の姿もある・・・」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「この魔物は・・・」

転校生「あっ、なんかみたことある」

薫子「どうしました?犬の形をしているようですが・・・」

結希「卯衣。あなたのデータベースに残ってるわね?」

卯衣「はい。同系の魔物のようです」

薫子「同系・・・まさか、これは科研の・・・」

結希「POTIだわ・・・どういうこと?」

転校生「・・・しまった。ともちゃんのおべんとうもってくればよかった」

ゆかり「やめて。下手すればここが滅びるからやめて」

結希「あの時は雪白さんの氷のドームがあってなんとか防げたから。こうした空間が限られている場で使用するのは危険よ」

ヤヨイ「・・・智花姉さんの、お弁当、だよね?」

卯衣「ええ。不思議なことに」


285 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:49:43.61k+a9aewz0 (4/25)

~既視感~

転校生「うーん、ここ・・・なーんかみおぼえがあるようなないような・・・」

薫子「見覚えですか?」

転校生「うん。なんていうか、みおぼえというか、とおったことあるようなかんじというか・・・」

転校生「うー、なんかもやもやするー・・・」

結希「少なくとも私にはないわ」

ゆかり「私も特にないかな」

ヤヨイ「はじめてくる場所だね。全然そんなことないや」

薫子「私もありませんね。立華さんは?」

卯衣「・・・・・・・・・・・・・」

結希「卯衣?」

卯衣「・・・・・・・・・・・・!」

卯衣「はい、ドクター。なんでしょう」

結希「あなた・・・考え事、してたの?」

卯衣「いえ。情報収集です」

結希「・・・呼びかけに応えないほど集中するなんて、珍しいわね」

結希「なにかわかったの?」

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

卯衣「今は、まだ」

結希「・・・そう。わかったら、教えてね」

卯衣「どんなことでもでしょうか?」

結希「このクエストに必要な情報は、どんなことでも」

卯衣「わかりました」


286 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:50:13.66k+a9aewz0 (5/25)

~いのちだいじに~

薫子「・・・これは・・・広い、なんていうものではないですね」

転校生「どこまでつづいてるんだろ・・・」

薫子「転校生さん。お気をつけください」

薫子「私たち最大の戦力は立華さんですが、彼女の力はあなた頼みです」

薫子「全力であなたを守る布陣になっていますが、万が一・・・万が一のことが起きたら、全てが無に帰す」

薫子「いいですか?ご自分の命を一番にお考えください」

薫子「私たちを、盾にすることを躊躇わないように」

転校生「・・・わかった」

転校生「いまは、まもるためのものももってないし。ちゃんとまもってね」

薫子「もちろんです。水無月さんにも宣言しましたが・・・」

薫子「傷1つ負わせませんよ」


287 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:50:47.92k+a9aewz0 (6/25)

~疲労~

結希「・・・・・・・・・・・・」

ゆかり「宍戸さん、大丈夫?」

ゆかり「もうかなり歩き続けてるから、そろそろ疲れてると思うんだけど・・・」

結希「戦闘は副会長や卯衣に任せている。楽をしている私が止まるわけには・・・」

ゆかり「だめよ! 保健委員として、許しません」

ゆかり「どこまで続くかわからないんだから、余力があるうちに休んでおかないと!」

薫子「どうしました? 急に大声を上げて・・・」

結希「なんでもないわ。行きましょう」

薫子「・・・・・・・・・・・・」

転校生「みなせ、みなせ」

薫子「転校生さん・・・」

転校生「つかれた」

薫子「おや、そうですか。では仕方ありませんが、休憩しましょうか」

結希「・・・転校生君は魔力量が一番多い。普段から散歩部の散歩にも付き合っている。私より先に疲労するなんてありえないわ」

転校生「うー・・・つーかーれーたー!やーすーむー!」

薫子「本人がこう言っていますから。では、小休止です。私が障壁を張りますから、転校生さん、魔力を」


288 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:51:59.62k+a9aewz0 (7/25)

~足跡~

ゆかり「・・・足跡から、何歳くらいかってわかる?」

ヤヨイ「大人だよ。ちょっと足は小さめだったし、女性かもね」

ヤヨイ「それ以上はわからないかな。でもこの魔物がいる中、あそこまで来てる・・・」

ヤヨイ「魔法使いだと思う・・・にしては、魔物と戦った跡がないのは気になるけど」

薫子「これで、生存者だとわかるのはJGJの社員と、少なくとも1人の魔法使い」

薫子「JGJは霧の護り手の支配下にありますから・・・魔法使いは、敵対しているはず」

ゆかり「・・・そうとも言えないんじゃないかしら」

ゆかり「霧の護り手は、思想の違いで魔法使いと敵対しているんでしょ?」

ゆかり「そもそも魔法使いは魔物と共生するための進化した姿って考え方がだもの」

ゆかり「共生派思想の魔法使いもいたはず。それがノーマルマンズとの違い・・・」

薫子「ええ。ですがそれなら、1人で様子を見に来るはずがありません」

薫子「報告の義務があるのであれば、必ず複数人で来るはず」

薫子「私たちのように。そうでしょう?」

ゆかり「・・・・・・・・・・・・そうかも・・・」

ヤヨイ「待って。さっきも言ったけど、その足跡、魔物と戦ってない」

ヤヨイ「JGJと霧の護り手が魔物をコントロールできるなら・・・」

ヤヨイ「足跡1人分でも問題ないってことにならない?」

薫子「・・・それでも複数で来ない理由にはなりませんが・・・可能性はありますね」

薫子「なんにせよ、こちらを調べて余力があれば・・・もしくは次回以降です」

薫子「この地下は、私たちが思っていたよりずっと広い」

薫子「正直、どこまで広がっているか・・・まったく想像できません」

薫子「次回以降、何度も探索に訪れるでしょう。焦らないよう」

薫子「生存者には必ず会えます」

ヤヨイ「・・・ま、大丈夫大丈夫。人間て意外としぶといからね」

ヤヨイ「南だって、逃げ遅れた人たちの子孫が細々と生きてる集落があるし」

ヤヨイ「こっちは霧が世界中に分散してると考えられるから、一か所の濃度は低い」

ヤヨイ「それで充分充分」

転校生「・・・なんかむずかしいはなししてるねー」

卯衣「・・・・・・・・・・・・・」

転校生「・・・とおったみち、きたことあっておぼえてるなら・・・なんかいもいったことあるか、さいきんきたか」

転校生「うーん・・・・・・」

結希「・・・私の体力は回復したわ」

薫子「おや・・・」

結希「もし私が歩けなくなったら、方法を考える」

結希「あなたたちには迷惑をかけないわ。これ以上の休憩は無用よ」

薫子「・・・結構です。では、行きましょうか」

転校生「うーん・・・・・・あっ」

薫子「どうしました?」

転校生「どうしよ・・・おしっこいきたい・・・」

ゆかり「携帯簡易トイレあるから、これ使ってね。・・・目を背けた方がいいのかしら?」

薫子「妙齢の女子が幼齢の男子の放尿シーンを囲んで見守る、というのは・・・」

ゆかり「言葉に起こすと一気に犯罪チックになったね」


289 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:52:55.57k+a9aewz0 (8/25)

~既視感の正体?~

結希「・・・また分かれ道・・・もしかして、風飛一帯に広がっているの?」

薫子「そんな馬鹿な。歴史の異なる表と裏なので正確にはわかりませんが・・・」

薫子「朱鷺坂さんの言葉によれば、表の方が技術は発達しているはず」

薫子「そうなると、表の地下にもこういった施設が広がっていなければいけな・・・」

薫子「・・・・・・・・・・・・地下?」

転校生「あっ、ちかならこのまえこのはといったばっかだよ」

結希「卯衣、この前白藤さんがクエストに行った、地下鉄の延長工事」

結希「あれの深さのデータはある?」

卯衣「多少誤差はありますが、現在の深度とほぼ一致しています」

転校生「ってことはあれだよね。あのちかてつのとこがここってことだよね」

薫子「・・・まさか、だって本当なら、もう第8次侵攻が起きているんですよ?」

結希「地下鉄の全部が全部、そうだというわけではないわ」

結希「あの工事も、こちらでは行われていないでしょう。けれど・・・」

結希「風飛には、もともと軍事貨物を運ぶための大深度地下ステーションがある」

結希「その連絡通路として、一般利用不可の地下鉄も張り巡らされている」

結希「それを再利用したのなら、この広大な地下通路は実現不可能ではないわ」

転校生「そっかー、そういうことだったかー。だからきたことあるかんじが・・・・・・?」

転校生「うん?ぼくとこのはがはいったとこといりぐちいっしょだったの?」

結希「表に戻って地図を手に入れればわかるかもしれないわ」

結希「卯衣、念のために確認するけどあなたにはそのデータは無いわね?」

卯衣「はい。地下では通信も行えないので、現在、入手方法はありません」

結希「・・・戻っている暇はない」

結希「今は進みましょう。ここまで来たら、この先だけは確認しなくては」


290 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:54:41.64k+a9aewz0 (9/25)

~嫌な予感~

ヤヨイ「ほら、これ」

ゆかり「・・・なぁに?これ。MAGIC☆STAR?・・・と、カエル?両方皇さんのグループのやつ?ペンダントとポシェットみたいだけど」

ヤヨイ「こっちのカエルはべろちょろ?っていうらしいよ。高槻やよいって子から、あの子が持ってるのと同じの送ってもらったんだ」

ヤヨイ「この前のライブのときに絢香姉さんと喋ってたら再会してね。そのときに話がはずんで、アタシのと交換したんだ」

ヤヨイ「なんか愛嬌があってさ、かわいいよね。こっちのは牛かなんかの骨を削ったヤツ」

ヤヨイ「ちょっとあげるの間違えたかな、はは・・・」

ゆかり「へぇ・・・私も見てみたいな、その骨を削ったもの。あ、そうだ!アスクレピオスの鉛筆削りと交換しない?」

ヤヨイ「あすくれ・・・?なんか変な形してそうだね。一度見せて・・・」

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・しっ」

ゆかり「え?」

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・」

ヤヨイ「来て」

・・・

転校生「?」ピクッ

薫子「どうしました?」

転校生「・・・なんか、いやなよかんがする・・・」

結希「嫌な予感?」

転校生「なんていうか、こう、きもちわるいというか、なんというか・・・ううー、ことばにしにくいー・・・」

ヤヨイ「ペースを上げたほうがいいかも」

結希「ロカさん。どうしたの?」

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

卯衣「後方から魔物の接近を確認。POTIではありません。未確認です」

ヤヨイ「すごい不気味な気配だ。相手しない方がいいよ、絶対」

卯衣「賛成します。推定全長、およそ250メートル」

ゆかり「にっ、にひゃく・・・」

薫子「250メートル?そんな魔物・・・ムサシ級ではないですか!」

結希「静かに。まだ距離はあるのね?」

卯衣「はい。足跡の続いていた分かれ道・・・そちらから来たようです」

ヤヨイ「この狭い通路でと250メートル。巨大っていうより、すごく細長いムカデ・・・」

ヤヨイ「そんなヤツだと思う」

転校生「みなせぇ・・・」ギュッ

薫子「大丈夫です。あなただけは、絶対に守ります」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「なにをしているの?進みましょう」

結希「戻ることはできなくなったわ」


291 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:55:17.82k+a9aewz0 (10/25)

~ダンボールロス~

薫子「はっ、はっ・・・どうですか、まだついてきていますか?」

ヤヨイ「気配は消えてない。でも代わりに・・・ポチだっけ?アレの気配も少なくなった」

ヤヨイ「後ろのヤツが怖いのか、人が操ってるなら、戻るよう命令されたか・・・とにかく、分かれ道には気を付けて。アタシが注意してるけど・・・」

ヤヨイ「陰から飛びかかられたら、危険だから」

・・・

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

結希「卯衣、なにを立ち止まっているの!」

[背負われ]転校生「うーちゃん・・・」ウルウル

[おうまさん]卯衣「・・・・・・・・・・・・」

卯衣「ここは・・・」

結希「卯衣!」

卯衣「・・・申し訳ありません、マ・・・」

卯衣「・・・・・・・・・・・・!?」

結希「・・・・・・・・・・・・来なさい!あなたの疑問は、この先で晴れるから!」

結希「迷路の先に答えがあるわ!」

卯衣「・・・・・・・・・・・・はい・・・」

転校生「うう、ダンボールがこいしいよお・・・」

・・・

ゆかり「・・・おっきいムカデなんて、やめて、ホントに・・・寒気がするわ・・・」

ゆかり「転校生君、平気?暗所恐怖症や閉所恐怖症は・・・ないわよね」

転校生「じゃないとダンボールにこもれないよ」

ゆかり「そうよね・・・。虫も平気?苦手なものってある?ごめんね・・・話してないと、ちょっと怖くて」

転校生「うん、いいよ。ぼくもそんなかんじだから」


292 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:56:52.64k+a9aewz0 (11/25)

~そのころ~

秋穂「はっ!」

ノエル「どうしたの?」

秋穂「転校生くんが危ない目に遭ってる気がする!」

ありす「ほんと・・・ぇすか・・・?」

秋穂「なんかおっきいムカデみたいなのに追いかけられてる気がする!」

さら「ふっふっふ・・・大百足の退治ならこのナイス美少女なわたしにお任せですよぉ!」

ノエル「さらちゃーん、別なのが乗り移ってるよー」

秋穂「どうやるの?」

さら「こう、つばをペッってするんです!わたしはツバ・マシンガンができますから!」

秋穂「見せて見せて!」

ありす「・・・こで・・・?」

さら「いきますよお!」

ノエル「ここアタシの部屋だから!」

さら「秘技ツバ・マシンガン!!!!」

恋「冬樹はおるか?この前のモデルの件じゃが―――」

ノエル「あ、危ないっ!」

恋「ぬおっ!?」

シロー「I am the bone of my mist.」

秋穂「あれは・・・無限の唾製!」

ありす「ぜ・・・ぶ・・・ぅちぉとし・・・!」

恋「た、助かった・・・って何をやっとるんじゃ!」

ノエル「・・・さらちゃん。そこ、ちゃんと掃除してね」

さら「え、は、はい!」

ノエル「秋穂ちゃんも」

秋穂「はい!調子乗りました!ごめんなさい!(ヤバい、ガチギレだよ!)」

ありす(自業自得だよね・・・・・・私も止めれなかったけど・・・)

春乃(秋穂を手伝いたいけど・・・アタシは掃除が苦手だから・・・!)

この後ちゃんと掃除したら許してくれました


293 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:57:42.68k+a9aewz0 (12/25)

~隠し扉~

ヤヨイ「待った!ストップストップ!」

薫子「お、大声をあげないでください!」

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・ここだ!」

ヤヨイ「この近くに、誰か人がいる!」

薫子「な、なにを根拠に・・・」

ズズゥン

ゆかり「きゃっ!ね、ねぇ、なにがあるの!?」

転校生「ぴぃぃ・・・」

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・ある、ものすごく薄く積もった塵の上に・・・」

ヤヨイ「通路を車輪が横切ってる?なんで・・・?」

結希「・・・・・・・・・・・・卯衣、スキャンして」

卯衣「はい・・・・・・・・・・・・隠し扉です」

結希「開けられる?」

卯衣「はい。指紋認証センサーが隠されています」

薫子「指紋認証センサーで、開くとは・・・ま、まさか・・・ここが?」

結希「・・・・・・・・・・・・」

エバラノゴマダレ♪

転校生「ゼルダ!?」

ヤヨイ「・・・・・・・・・・・・開いた・・・」

ヤヨイ「こっちは!?」

エバラノゴマダレ♪

転校生「やっぱりそうだよね!?」

・・・

ヤヨイ「やばっ!迫ってるよ!近い方の部屋に入って!」

・・・

―研究室―

ゆかり「・・・・・・・・・・・・ふぅ・・・過ぎたみたいね」

薫子「・・・ここは・・・研究室?」

薫子「それにしては乱雑な・・・住んでいたのは科学者ではなさそうです」

薫子「見てください、この散乱した・・・ゲーム機でしょうか」

ゆかり「・・・・・・・・・・・・ゲーム機?なんで崩壊後の施設に、そんなものを・・・」

・・・

結希「・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・しばらく・・・休ませて・・・」

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

転校生「うーちゃん、おろしてー」

卯衣「・・・・・・・・・・・・マスター・・・・・・・・・・・・」

転校生「うーちゃん?」

???「あなたたちは、誰?どうやってここを開いたの?」


294 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:59:04.24k+a9aewz0 (13/25)

~宍戸博士~

結希「・・・・・・・・・・・・私よ」

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

卯衣「マスター・・・・・・・・・・・・」

卯衣「情報が修復されていく・・・欠けていたものが・・・」

卯衣「マスター・・・」

卯衣「マスター・・・私です・・・あなたに生み出された・・・卯衣です・・・」

転校生「・・・・・・えっ?」

???「あなたは・・・私に作られたというのは、どういう意味?」

卯衣「・・・・・・・・・・・・?」

???「あなたの姿は初めて見るわ。独身で子供もいないし・・・こんな体だから」

卯衣「・・・なにを・・・?」

結希「卯衣」

結希「言ったでしょう。あなたが生まれたのは、今よりも未来」

結希「・・・それは、この部屋を見ればわかる。あなたが確かにここで生まれたことも」

結希「約束通り、来たわ。覚えているでしょう?宍戸結希博士。あなたの5歳の時に会った、そのままの姿で来たわ」

結希(大人)「・・・・・・・・・・・・」

結希(大人)「ええ、覚えているわ。結希ちゃん。それと・・・転校生くん・・・よね」

転校生「・・・そう、だよ・・・・・・あってる、よ・・・」

転校生「やっと・・・・・・やっと、あえた・・・・・・ともだちと・・・・・・やっと・・・・・・」ポロポロ

結希(大人)「・・・ええ。24年、25年だったかしら。とても、長かったわ」

結希(大人)「久しぶり、ね」

転校生「うん・・・!ひさしぶり!」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「あなたのその体は、どうしたの?」

結希(大人)「・・・ごめんね。今はもう、四肢が自由に動かせない」

結希「・・・・・・・・・・・・まさか・・・!」

結希(大人)「ええ。あなたの考えている通り」

結希さん「ALSよ。数年前に発病した」


295 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 01:59:48.51k+a9aewz0 (14/25)

~ゲーム~

薫子「・・・・・・・・・・・・いない・・・」

ゆかり「わっ!あ、あれって大人の宍戸さん?」

薫子「ならば・・・ならば、いてもおかしくないはず・・・探しましょう、椎名さん」

ヤヨイ「どしたの?誰のこと?」

ゆかり「楯野さんです!こんなところにゲームを持ちこむのは彼女しかいません!」

ゆかり「隣の部屋、ゲームがたくさんあったの。でも楯野さんはいなかった」

ゆかり「だからこっちにいると思って・・・」

結希(大人)「いないわ」

ゆかり「・・・・・・・・・・・・え?」

結希(大人)「楯野さんは随分前に死んだ・・・もともと、長く生きられない体だった」

結希(大人)「・・・・・・一度も、勝てなかったわ。彼女との最期の勝負も、負け越しよ」

ゆかり「えっ?えっ?勝負?」

結希(大人)「・・・転校生くん。そこにある棚の、下から2段目に入ってるわ」

転校生「え?」

結希(大人)「あなたの忘れ物よ」

転校生「!」


296 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:00:53.60k+a9aewz0 (15/25)

~忘れ物~

転校生「あった・・・・・・でんげんは、入る・・・」

転校生「データ・・・のこってる・・・!」

転校生「・・・いや、なんかちょっとかわってる」

結希(大人)「ごめんなさい。何度も触ったから・・・」

転校生「・・・ううん。いいよ」

結希(大人)「それのおかげで、楯野さんとは仲良くなれたわ。お互いに話が合ったし、何度も勝負をした」

結希(大人)「・・・ちょうど200連敗。1勝たりともさせてくれなかった。彼女は、ゲームの天才ね」

ゆかり「それってほめてるの?」

結希「最高の誉め言葉でしょ?」

ゆかり「え?」

転校生「・・・・・・1せん、やろっか。ずっとやってなかったんでしょ?」

結希(大人)「ええ、そうね。・・・時間をもらってもいいかしら?」

ゆかり「私は、まあいいけど」

薫子「構いませんわ。転校生さんも、せっかくの友人との再会なんですから」

ヤヨイ「いいよー。ここは魔物も入ってきそうにないしね」

結希「・・・私も持ってくるべきだったかしら」

卯衣「・・・・・・マスター・・・」


297 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:01:55.17k+a9aewz0 (16/25)

~あのころの~

転校生「・・・・・・」

結希(大人)「・・・・・・」

転校生「・・・かっちゃった」

結希(大人)「転校生くん、あなた・・・・・・楯野さんみたいな戦い方をするのね」

転校生「のぞみんとはいっつもバトってるからねー。のぞみん、こっちではげんきだよ」

結希(大人)「そうなの?・・・元気に、ね。そちらでは学園に入学しているのね」

結希「ええ。クエストに出ることで体力がついてきている」

結希「霧過敏症も以前に比べたら、改善している」

結希(大人)「ふふふ・・・そうなの・・・不治の病とはいえ、改善するのだから・・・そうしたほうがよかった・・・」

結希(大人)「ありがとう、転校生くん。久しぶりに、あのころの感覚を思い出せたわ」

転校生「てゆーか、たぶんフルアタばっかだよね。だからからめてによわいんだよね」※フルアタ・・・わざスペース全てが攻撃技

結希(大人)「それは・・・まあ、その・・・」

転校生「もしかして・・・」

転校生「・・・Sふりは?」

結希「「ありえない」」

結希「!」

結希(大人)「!」

結希「・・・さすが私ね」

結希(大人)「ええ、結希ちゃん。さすがは私よ」

転校生「・・・ボシドユキ」

結希(大人)「・・・なんですって?」


298 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:03:13.55k+a9aewz0 (17/25)

~宍戸結希(論者)~

転校生「んんwwwいまどきやくわりろんりとかwwwふるすぎですなwwwフルアタとかありえないwww」

結希(大人)「はぁ・・・あなたはヤーティ神の導きが必要なようね」

転校生「ガチャピンがなにいってんのさ」

結希(大人)「はあ?ムックが何言ってるのよ。・・・ああ、思い出したわ。あなたは敵だった。20年以上前から敵だった」

転校生「うんめいりょくがたりないよ(笑)」

結希(大人)「あなたは、とことんムカつくわね。あの時から全く成長してないわ」

転校生「ぼく6さいじだしー。そもそも3しゅうかんぐらいしかたってないしー」

薫子「その3週間で闇に堕ちかけた学園があるんですよ・・・」

結希(大人)「3週間もあれば成長するものでしょ?その時間があれば5年分の課題が終わらせられるわよ」

転校生「まけたやつがなんかいってるwwwかってからでなおしてこいwww」

結希(大人)「いいわよ。やってやろうじゃないの。迷える子羊は導かないとね」

転校生「かえりうちにしてやんよ!」

卯衣「ます・・・たー・・・?」

転校生「ああっ!おにびはずれた!」

結希(大人)「必然力が足りないのよ。状態異常わざに頼るなんて浅はかだわ。フルアタ以外ありえない」

転校生「いっかいもどして・・・」

結希(大人)「ヤバコイルあいてにこうたいなんて倒してくださいって言ってるものよ」

転校生「いけっ、ピカチュウ!」

結希(大人)「ボカチュウで受け出しが成立するわけないでしょ。ラスターカノンで確1よ」

転校生「いやー、ピカチュウのこしててもゆきのてもちにいみないしー」

卯衣「・・・これが・・・ますたー・・・・・・なの・・・?私が・・・・・・探し求めた・・・・・・?」

薫子「心中お察しいたします・・・」


299 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:05:23.66k+a9aewz0 (18/25)

~生まれた意味~

結希(大人)「31戦16勝15敗・・・私の勝ちね」

転校生「ちぇっ、まけちゃった」

結希(大人)「・・・・・・本当に、ありがとう。わざわざつきあってくれて」

転校生「ぼくもたのしかったからいいよー。・・・つぎはまけないからね?」

結希(大人)「望むところよ」

ガシッ

薫子「あのー・・・握手で友情を深め合っているところ申し訳ないんですが・・・よろしいでしょうか?」

結希「話題を移したい。この子のことを」

卯衣「・・・ドクター・・・」

結希「この子は立華卯衣・・・あなたが今、作っている【人造生命体】」

結希(大人)「・・・ベッドに戻っていいかしら。さすがに疲れたわ」

・・・

結希(大人)「・・・ええ。何となくわかったわ。あなたがそうだとは」

結希(大人)「でも、カプセルを見ればわかるでしょう。まだ完成には程遠い」

結希(大人)「あなたに会うのは、まだ先ね」

卯衣「・・・マスター・・・あなたは、私が生まれてすぐに死んでしまう」

卯衣「いくつかの事柄と、命令を下しただけで、いなくなってしまう」

卯衣「・・・・・・・・・・・・私は、その命令を忘れてしまったのです」

卯衣「生きろと言う命令以外を、記録を、失なってしまいました」

卯衣(失っていてよかったかもしれないけど)

結希(大人)「・・・・・・・・・・・・」

結希(大人)「うっかりさんね。じゃあ・・・まだあなたの生みの親ではないけど、答えるわ」

結希(大人)「あなたを作ったのは、一つの政府の要請。魔物に対抗する生物兵器として」

卯衣「・・・・・・・・・・・・」

結希(大人)「そしてもう一つは、私の長年の目標・・・魔物の脅威にさらされない、人間」

結希(大人)「見たところ、いくつか人間として不自然な点がある・・・詰めが甘かったわね。ヤーティ神にも導かれていないようだし」

卯衣「それはいいです」

結希(大人)「でも、考えていたことはただ一つよ」

結希(大人)「あなたは人造生命体。だけど、人間として誕生したの」

結希(大人)「だから・・・あなたは、人間として生きるのよ」

卯衣「・・・・・・・・・・・・っ!!マスt」

結希(大人)「そして論者と成った暁にはヤチバナの名前を送るわ」

卯衣「大変申し訳ございませんが謹んでお断り申し上げます」

結希(大人)「そう、残念ね・・・」

結希「大丈夫よ。卯衣は私が導く」

卯衣「やめてください。私の中のマスターの像を壊さないでください」

結希(大人)「それは幻想よ」

卯衣「ここまですがりつきたくなる幻想ははじめてです」

卯衣(・・・・・・冬樹さんって、大変なのね・・・)


300 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:06:55.79k+a9aewz0 (19/25)

~裏切り者~

結希「宍戸博士!あなたに要請します!」

結希(大人)「いえ、断るわ」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希(大人)「ごめんなさい・・・けれど、このゲネシスタワーには、私が必要」

結希(大人)「JGJが共生派に乗っ取られ、科研が壊滅した今・・・ここにはその残党がいる

結希(大人)「彼らのために、私は兵器を開発しなければならない」

結希(大人)「それに私は卯衣を作らなければならないでしょう?」

結希(大人)「もし私が【そちら側】に行った瞬間に卯衣が消えてしまったら・・・」

結希(大人)「取り返しがつかないわ」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希(大人)「そして、裏切り者に・・・必ず、報復しなければならないから」

結希「・・・裏、切り・・・者?」

・・・

心(大人)「・・・・・・ふふ、ふふふふふふふ」

心(大人)「ああ、旦那様・・・来てくださったのですね、この地に」

心(大人)「でも、今はあなたと出会うことはできない。今のままでは、あなたは私に激情を向けてくれない」

心(大人)「ふふふ・・・いつか、あなたがこの地の者たちと交流し、心を交わした時に・・・」

心(大人)「私は・・・あなたの心は、物と化したその者たちを、あなたの前にさらして見せましょう」

心(大人)「嗚呼、そのとき、どれほどの怒りが私に向けられるのか・・・・・・」

心(大人)「うふふ、うふふふ、うふふふふふ」

心(大人)「ですから、その時までに命絶えてしまわないように」

心(大人)「お返し、いたしますわ。あなたの身を守る、これを・・・」

心(大人)「私の愛情を籠めて・・・」


301 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:08:13.44k+a9aewz0 (20/25)

~約束~

結希「天のエナジーシェル、確かに受け取ったわ」

結希(大人)「ええ。お願いね。万が一のために」

結希(大人)「さて、転校生くん。それと、椎名さん。それと、卯衣もかしら」

ゆかり「へっ?私?」

卯衣(正直早く帰りたい」

ヤヨイ「後半洩れてるよー」

転校生「なあに?」

結希(大人)「あなたたちに渡さなければならないものがあるの。・・・っと」

ゆかり「あああ、言ってくれれば取りに行くのに」

結希(大人)「いえ、これは私が手渡しでなければならないわ。そう、託されたから」

転校生「たくされ、た・・・?」

結希(大人)「ええ。かつてまだ私が学園にいたころ、そして天も学園にいたころの話よ」

結希(大人)「天が自分の身体を顧みないような性格だったから、椎名さんが見るに見かねて、渡したもの」

結希(大人)「そして、天の命が尽きかけているとき、彼女から渡されたもの」

結希(大人)「私が未だこうやって生きていられるのも、これのおかげかもしれないわね」

転校生「・・・えっ・・・そ、それ・・・は・・・」

卯衣「・・・・・・」

ゆかり「えっと、あれ、だよね?」

結希(大人)「椎名ゆかりが、かつて同じ年の男の子から受け取り、ずっと守っていたもの」

結希(大人)「彼女を、天を、私を、守ってきてくれたもの」

結希(大人)「時を越えて果たされる、あなたたちとの【約束】よ」


302 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:09:44.38k+a9aewz0 (21/25)

~約束を果たしましょう~

卯衣「これ・・・は・・・間違い、ありません」

転校生「うん。ゆかりにわたした、【おまもり】だ・・・!」

ゆかり「・・・ってことは、もしかして、これで全部?」

転校生「うん。これが、なるこのぶん」

転校生「これが、エレンのぶん」

転校生「これが、つかさのぶん」

転校生「これが、ぼくのぶん」

卯衣「そしてこれが、私の分」

ゆかり「・・・最後に、私の分ね」

卯衣「転校生くん」

転校生「うん」

卯衣「約束を果たしましょう」

・・・

転校生「・・・・・・そろ・・・・・・った・・・」

卯衣「・・・多少は欠けている、けれども・・・・・・ぴったり」

転校生「やっと・・・やっとだ・・・・・・」

転校生「なるこ・・・エレン・・・ゆかり・・・つかさ・・・ぼく、やったよ・・・やくそく、まもったよ・・・」ポロポロ

転校生「ちゃんと、そろえたよ・・・みんなのぶん、あつめたよ・・・!」

転校生「やくそくは・・・・・・まもってくれた・・・!」


303 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:10:34.23k+a9aewz0 (22/25)

~未来遺志~

結希(大人)「卯衣」

卯衣「・・・・・・・・・・・・はい」

結希(大人)「命令はわかったわね?」

卯衣「はい。魔物の殲滅。これは生物兵器としての命令」

卯衣「そして・・・【人間として】生きる・・・了解しました」

結希(大人)「・・・あなたの組成データを渡しておくわ。これで、メンテナンスも楽になる」

・・・

結希(大人)「結希ちゃん。ALSは私を車いすに縛り付けたけれど・・・言葉と、右腕はまだ自由。これだけあれば、私は平気」

結希(大人)「コミューンから、たまに世話してくれる人が来るしね」

結希(大人)「あなたもALSに罹患するかもしれない・・・でも、私たちは平気、でしょ?」

結希(大人)「・・・・・・・・・・・・世界を、救ってね。それが私が、あなたたちに遺す、意志」

結希(大人)「そして、転校生くん。これは、私から」

転校生「これ、は・・・?」

結希(大人)「そのお守り袋じゃ1つにまとめたものを入れるには小さいでしょう?」

結希(大人)「だから、とある人に頼んで作ってもらっておいたの。よければ、使ってちょうだい」

転校生「・・・うん。ありがとう・・・!」


304 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:12:24.81k+a9aewz0 (23/25)

~帰還直前~

ゆかり「そういえば、今までのお守り袋はどうしたの?」

転校生「あたらしいのいれて、へやにしまっとくの」

薫子「あたらしいの、ですか?」

転校生「うん。エレンのやつには、メアリーがいれてた【銃弾】がいっしょにはいってた」

転校生「だからそれはいれっぱなしで、のこりは・・・またかんがえるよ」

卯衣「・・・・・・私も、ロジカルを学ぶべきなの?でも、さすがにそれは・・・」

結希「役割論理はいいものよ」

卯衣「すいません勘弁してください」

ヤヨイ「あはは・・・うん?なんか、この辺で魔物と戦った跡が・・・」

薫子「・・・近くに魔物は見えませんね」

転校生「・・・・・・あっ、あれは・・・」

結希「・・・段ボール、ね。・・・なぜか側面が赤く塗られているけれども」

転校生「・・・・・・」ビビビ

フワッ

転校生「あ、あれ・・・アーサーだ!あのとき、おいてきちゃったやつ!」

結希「過去に置いてきたもの?・・・学園跡にあったということは、氷川さんか冷泉さんが持っていたのかしら」

ゆかり「うわ、すご・・・汚れてるだけで本体は無傷だね」

ヤヨイ「文明の進歩ってすごいね」

薫子「これは文明は関係ありません」

転校生「んー、なんかこれ、はげてるとこがもじっぽくみえない?」

薫子「気のせいじゃないですか?偶然でしょう」

転校生「・・・それもそっか。ダンボールももどってきたし、これでやっといつもどおりだー!」

結希「そうね。新しいのも近々完成予定よ」

転校生「ほんと?やったー!」

卯衣「・・・・・・もしかして、マスターがああなったのは転校生くんのせいなんじゃ・・・」

ゆかり「深く考えちゃダメよー」


305 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:14:00.56k+a9aewz0 (24/25)










I like you to find your mind











306あなたの【心】を探してください ◆GiMcqKsVbQ2017/01/25(水) 02:22:49.12k+a9aewz0 (25/25)

今日はここまで!未来遺志終わり!次回は新年会だ!
みんな大好きあのキャラが登場!樹さんも出てくるよ!
此処だけの話、新年会のコミュで風子が出てきていなかったらミネルヴァの梟の時まで風子とは仲直りさせないつもりでした。
その構想をしてすぐに風子とコミュイべあるじゃん。だめじゃん。って気付いたので、普通に和解させました。
和解と言っても、本人同士は別段話し合ったりはしてません。「いってきます」「いってらっしゃい」だけで【いつも通り】に戻れるんです。
これからひと悶着あるかもしれませんが、その時はそのときで。
最後の英文は【私はあなたの心を探すあなたが好きです】とも読めます。
【Like】は【I like 人 to】で【Would】なしでも【Want】みたいな使い方してる文を見たことがあるので、第4文型で使えるんだと思います。
お守り袋を作ったのはもちろんすべてのスレにおけるメインヒロインの娘です。大人でもメインヒロインの座は譲れません。
ありすありあり(合言葉)


307以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/25(水) 02:33:53.40kN1N+1dN0 (1/1)

ありすありあり
卯衣がノエル化していっている...?


308以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/25(水) 02:36:36.92yW7zFVH2O (1/1)

ありすありあり
やっと転校生くんが救われて泣いた
でもミネルヴァで転校生が……


309 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/26(木) 00:14:29.320gieG7uk0 (1/2)

~新年会の準備~

初音「んー、こっちでいくか?それともこっちの方がいいか?」

少女「そうですねぇ・・・・・・」

秋穂「転校生くんのにおいがするっ!」ガラッ

初音「うおっ!?」

秋穂「・・・あれ?神宮寺さん、転校生くん知りませんか?」

初音「いやー、知らないなー。お前は?」

少女「いえ、見ていませんね。すいません、お役に立てなくて」

秋穂「あ、いえいえ、こちらこそ着付けの邪魔しちゃってすいません」

秋穂「・・・おかしいなぁ、こっちの方だと思ったんだけどなぁ・・・」スタスタ

初音「・・・セーッフ。臭いを嗅ぎつけるとかどういうことだよ・・・」

少女「あきちゃんはいつも近くにいますからね。私の味や臭いをしっかり覚えているんだと思いますよ」

初音「それがヤバいんだって」

ガラッ

ありす「ぁの・・・転校生くんは・・・」

初音「ん?楠木?どうしたんだ?」

ありす「・・・・・・・・・・・・」ゴッ

初音「!?」ゾワッ

初音(な、なんだこの異様なプレッシャーは!く、楠木なのか!?これがあの普段おとなしくて弱弱しい楠木なのか!?スカートめくりしたときに涙目になって座り込むようなかよわい女子の楠木なのか!?)

ありす「・・・・・・また、転校生くんに女装をさせるんですか・・・あんなことがあったばかりなのに・・・!」

初音「いやいやいやいや、待て待て待て待て!誤解だ誤解!」

ありす「・・・・・・『ゴリアテ人形』」

ゴリアテ「THIS WAY」

初音「な、なんだよそのバカでかい人形は!ちゃんと話を聞いてくれーっ!」

ありす「今すぐ・・・・・・やめさせてください・・・!」

ゴリアテ「FIRST・・・COMES・・・ROCK・・・」

少女「お、落ち着いてください、ありすちゃん!これは安全に考慮した結果なんです!」

ありす「・・・転校生くん、どういうことですか?」

少女「色々と詳細は省きますけど、誰が潜んでいるかわからない場所ですから。念には念を、ということでこのような格好をしているんです」

少女「この姿だと、あきちゃんも騙せたんですよ?誰も私だと見抜けはしないと思いますから。ね?」

ありす「・・・そ・・・ぇしたか・・・・・・じんぐ・・・さ・・・すぃま・・・ん・・・」

初音「い、いやー、誤解が解けならいいんだよ(ちびるかと思った・・・あいつには、殺るときは殺るっていう気迫がある・・・!)」

ありす「・・く、ぇらび・・・つだって・・・・ぃ、ぇすか?」

初音「あ、うんうん、頼んだ!あんたその辺のセンスもありそうだし」

少女「よろしくお願いしますね、ありすちゃん」

ありす「ぅん・・・ょ・・・く・・・」

初音(・・・やっぱり、転校生には見えないよなぁ・・・呼び方以外・・・)


310 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/26(木) 00:18:45.900gieG7uk0 (2/2)

今日のありす。ありすの転校生限定幻看破能力はこのスレでも顕在です。
まあ過去スレでは偽物を看破するに留まっていましたが・・・
チノちゃんを妹にしたいって言ったらココアちゃんが「私の妹だよっ!」って言ってたけどお前姉じゃねーだろ。ってツッコミたくなった。
モカさんとかマヤとかメグとかごちうさも魅力的なキャラでいっぱいです。
僕もチノちゃんを妹にしたいけどロリコンじゃないです。ありすも妹にしたいです。
ありすありあり(ぴょんぴょん)


311以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/26(木) 17:41:27.16kO31LVuyO (1/1)

ありすありあり
ありすぴょんぴょんに見えた


312 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:25:06.04bUcRAvcV0 (1/15)

~可憐な少女~

ドンッ

樹「おっと、失礼」

少女「いえ、こちらこそすみません」

樹「おや・・・君はグリモアの生徒かい?」

少女「はい、そうですが・・・どうかいたしましたか?」

樹「いや失礼。何度かグリモアにはいったんだが、どうやら運が悪かったみたいだ」

樹「早く君に会えなかったのが残念だよ。だけどここで出会ったのは幸運でもある」

樹「僕のパーティで君をエスコートすることができるんだからね」

樹「さ、警備に取り掛かる前に、僕が会場を案内しよう」

樹「こちらへどうぞ」

少女「ふふ、ありがとうございます。ですが、私にその手を取る権利はありませんね」

樹「どうしてだい?」

少女「だってほら、あなたが差し出した手はすでにいっぱいじゃないですか」

樹「・・・・・・?見ての通り手ぶらだが・・・」

少女「その左手の薬指に、『満員御礼』と書いていますよ」クスクス

樹「・・・・・・あ、ああっ!なるほど、そういうことか。すまないね、君の言う通りだ」

少女「ふふふ、そこで踏みとどまれるあなたは、素敵な夫だと思いますよ」

樹「いやはや、相手をたてるのがうまいお嬢さんだ」

茉理「・・・・・・えー・・・」

初音「・・・誰だよアレ。いや、わかってるんだけど・・・」

茉理「・・・とりあえず、ネタ晴らしする?」

初音「だな。ほっといたら自分でも錯覚起こしそうで・・・」


313 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:25:45.00bUcRAvcV0 (2/15)

~転校生くんさん~

茉理「ムフーッ。でも、ここまで気づかないんだから・・・燃えるわね!むしろ萌える!」

初音「瑠璃川妹も気づかなかったし、こりゃ大丈夫だな!ヒヒヒ」

樹「なにを言ってるんだ2人とも」

少女「あら、もう言ってしまうんですか?」

樹「え?どういうことだ?」

初音「こいつ、転校生だよ転校生!」

茉理「やーだ、もー可愛く仕上がっちゃたわねぇ。さすが魔法は違うわぁ」

初音「てか、そんな喋り方どこで身に着けたんだよ」

少女「ほんの1,2週間前まで私がどのような話し方をしていたか・・・お忘れですか?」

初音「あー、そういえばきもっちわるい喋り方してたよなー」

少女「あれに少し肉付けを行っただけです。もちろん、何人かに協力してもらいましたが」

樹「・・・・・・・・・・・・・」

樹「転校生くん?あの6歳男児の?」

茉理「そうだって言ってるじゃん」

樹「・・・・・・・・・・・・・」

樹「ええええええっ!?」


314 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:27:35.07bUcRAvcV0 (3/15)

~名前を付けよう~

樹「俺としたことが、魔法とはいえ完全に騙されるなんて・・・」

初音「あんなの看破しろってほうが無理だろ」

少女「がんばりました」

花梨「騙されなかったら失敗だすけ、喜ぶとこだべ」

風子「・・・そもそも、一部生徒しか知らないはずなんですが・・・」

風子「里中。アンタさん、どうしてこの女子が転校生さんだと知ってるんです?」

花梨「楠木に聞いたすけな。転校生がえらい別嬪になってるって言ってたすけ、ピンと来たんだべ」

風子「・・・楠木って魔法を看破するような能力持ってましたっけ?」

初音「いやー、あれは怖かった。命の危機を感じたからな」

風子「なにがあったんです?」

初音「転校生の衣装をどうするか相談してたらさー」

樹「ちょっと待て。さっきから転校生転校生と呼んでいるが・・・それじゃダメだろ。呼び名は無いのか、呼び名は」

風子「候補は全部つぶれましたらしいですので、今から考えるとこです」

少女「ジョセフィーヌだとか、エリザベスだとか、エカチェリーナだとか、どうも日本人離れした名前ばかり挙げられるので・・・」

初音「楠木に任せたからなー。ちょっとセンスが独特すぎたんだって」

花梨「なんでもいいすけ決めるべ。花子でいいっきゃ?」

風子「学園のうさぎじゃねーですか。うっかり変な名前だとリスクがありますからね」

少女「それでは、神宮寺さん、お願いしてもよろしいでしょうか?」

樹「え?お、俺?」

少女「せっかくお声をかけてくださったんです。これも何かの縁ですから、ね?」

風子「と、本人がこのように言っているのでこの顔に似合う、とってもかわいい名前をおねげーします」

樹「あ、んー・・・ゴホン。仕方ない」

樹「エヘン。マキで行こうか」

花梨「・・・・・・・・・・・・・」

花梨「伊達巻、見たな?」

樹「ぎくぅ」

マキ「では、私は『伊達 マキ』ということで」

風子「まぁ、悪くないでしょ。ではしばらく、おねげーしますよ」


315 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:28:32.34bUcRAvcV0 (4/15)

~マキちゃんさん~

初音「しっかし、見た目は完璧に10代後半の女子。言葉遣いは落ち着いている」

初音「・・・初見看破した楠木はヤバいな」

マキ「ありすちゃんは私のお人形を作ってくれたときに、じっくり観察していましたから。ふーちゃんも欺ける人形なんですよ?」

風子「うっ、耳が痛い・・・あれの再現性はヤバいですからね。一目見たぐらいじゃ判断つかねーですよ」

初音「あー、見させてもらったことあるような。びっくりするぐらいそっくりだったな。・・・細部まで」

風子(もしかして楠木も瑠璃川白藤並みに危険だったりするんですかね)

マキ「あっ、あちらのお料理がおいしそうです。行きませんか?」

風子「いいですよ。いきましょー」

・・・

マキ「立食形式のパーティーというのは初めてですから、マナーがなっているかどうか不安ですね・・・」

初音「あたしもマナーなんて気にしてないし大丈夫大丈夫」

風子「いや、不安って言ってますけどちゃんとできてるじゃねーですか。少なくとも違和感はありませんよ」

マキ「でしたら、野薔薇さんとの特訓が功を奏しているんですね」

風子「・・・野薔薇との特訓?」

マキ「はい」


316 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:30:09.28bUcRAvcV0 (5/15)

~姫との特訓~

マキ【もしもし、そこのお方】

姫【あら、見ない顔ですね。どなたですか?】

マキ【私、転校生なんです。突然で不躾なんですが、少しお願いしたいことがありまして・・・】

マキ【今度、JGJの新年会があると言われて、せっかくだからと来たらどうだと生徒会長さんに言われたのですが・・・】

マキ【私、マナーとか何も知らなくて・・・もし時間があるなら、ご教授願えればと思いまして】

姫【あら、そういうことですか。かまいませんわ。マナーに関してこの私、野薔薇姫を頼るとはあなたは中々見る目があるようです】

姫【自由!刀子!準備をなさい!私たちで彼女を一人前の淑女へと育てますわよ!】

自由【えー、止めといた方がいいっすよ、転校生さん。お嬢結構厳しいんで・・・】

マキ【重々承知です。厳しくなければ覚えれませんから。どんどん厳しくしてくださいな】

刀子【うむ、その心意気や天晴なり!自由も少しは見習え!】

自由【うわ、刀子先輩に火がついた・・・ま、新人さんみたいですし、断るのも可愛そうっすよね】

・・・

姫【・・・完璧、完璧ですわ!】

刀子【うむ、見事なものだ。見違えたぞ】

自由【おー、お嬢のしごきに耐え切るとは・・・】

マキ【ありがとうございます。これで胸を張って新年会に向かえます】

姫【今のあなたはどこに出しても恥ずかしくない姿です。淑女として、当日ははしゃぎ過ぎないよう新年会を楽しんでください】

マキ【はい、ありがとうございます。・・・あっ、そういえば、風紀委員長さんに呼ばれているんでした。えっと、今何時ですか?】

刀子【17時でござる】

マキ【ああ、急がないと。すいません、ありがとうございました】

自由【いいっすよー。あっ、そういえば名前聞いてなかったっすね】

マキ【ふふ、私は転校生ですよ。のいばあ、ござる、みゅー】

自由【いえ、ですから名前を・・・・・・ん?】

マキ【それでは、私はふーちゃんのところに行ってきますね。ありがとうございました】

姫【・・・・・・・・・・・・んん?】

刀子【ど、どういうことだ・・・】

自由【・・・もしかして、魔法で姿を変えている、とか?】

姫【・・・・・・ああーっ!つまり、私たちは転校生さんに・・・!?】

刀子【ま、全く気付かなんだ・・・】

自由【喋り方とか立ち振る舞いとか完璧に別人でしたし・・・いやーっ、ヤバいっすねー】


317 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:32:07.64bUcRAvcV0 (6/15)

~対応も完璧~

風子「だからあんなに遅かったんですか。それならそーと一言欲しかったですね」

マキ「うふふ、びっくりさせたくて・・・ごめんなさい」

風子「ま、いーでしょう。・・・ちなみに、女装は嫌じゃなかったんですか?」クスノキモオコッテマシタケド

マキ「それはですね・・・」

おじさま「そこのお嬢さん方」

風子「はい、なんでしょー?」

おじさま「君たち、グリモアの生徒だね?魔法使いについて少し話を聞きたいんだ。さあ、こちらに」

風子「もーしわけねーですが、ウチらには荷が重いんで、別の生徒に・・・」

マキ「・・・この香り、ムスク香水ですか?」

おじさま「ん?確かに今日は付けてきたが・・・」

マキ「少々香りがキツイですね。失礼ですが、体臭が気になってたりしますか?」

おじさま「ま、まあ、私も結構な歳ではあるから・・・」

マキ「ふふ、やっぱり。自分の体臭が気になるという人は、ついつい香水をつけすぎてしまう人が多いんです」

マキ「香水は香りを打ち消すするものじゃなくて重ねるものですから。過度につけてしまうとかえって臭くなってしまいます」

おじさま「そ、そうなのか?しかし、どうしても・・・」

マキ「赤いバラを青いバラで隠してしまうよりも、両方がよく見えている方が見栄えがいいじゃないですか」

マキ「せっかくのおしゃれなんですもの、花は隠すものではなく魅せる方が素敵だと思いませんか?」

おじさま「・・・ああ、そうだな」

マキ「香水はファッションです。ご自分に合うものを、自分で、あるいはほかの誰かに選んでもらうといいと思いますよ。身近な女性・・・例えば、あなたの奥様とか、ね?」

・・・

風子「あんな香水の話なんてどこで覚えたんですか?」

マキ「えみりゃとまみちかに教わったんです。2人ともたまにつけていることがあるので、つい気になって聞いてみたら、色々と教えてくれました」

風子「そーですか・・・」クンクン

風子「・・・アンタさんも、何かしらつけてますね?」

マキ「はい。高校生らしさが見えるように、少し大人びた香りを選びました。どうですか?」

風子「言われなきゃ気付きませんよ、こんなの。・・・でも、けっこーいい香りですね・・・」クンクン

マキ「もうっ、くすぐったいですって」

風子「プロポーションもウチよりだいぶいいですし」フニフニ

マキ「やあん、もう、ふーちゃん」

初音(風紀委員ー、不純異性交遊はどうしたー。不純同姓交遊もアウトだろー)


318 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:33:01.32bUcRAvcV0 (7/15)

~イメージアップ~

おっさん「こちらで一緒にどうかな?お嬢さん方」

マキ「あら、その時計、確か―――」

・・・

おじいさま「ふぉっふぉっふぉ、かわいらしいおじょうさんじゃのう」

マキ「ありがとうございます。おじいさまも、かっこいいスーツをお召しになっていますね。それって―――」

・・・

おばさま「あら、かわいい子たちね。どう?楽しんでる?」

マキ「はい、とっても。あ、そのネックレスって、確かあそこのブランドの―――」

・・・

風子「アンタさん、あんな知識どこで身に着けてきてるんですか」

マキ「学園の皆さんは、意外とある分野の知識に精通していたりするんですよ?」

風子「それはまあ知ってますが、アンタさんがそれを全部聞いてるとは思ってませんでした」

マキ「なんでも気になるお年頃ですから」

風子「それに、なんかあしらうのもうまくねーですか?」

マキ「相手を褒めて話題をそらす皇流会話コントロール術です。ついでに、学園のイメージアップもできたらいいなと」

風子「なんにでも手を出してるんですね。・・・ま、その心意気は立派ですが、あんまりちょーしにのらないよーに」

風子「アンタさんは人を乗せるのはうまいですが乗せられやすくもあるんですからね」

マキ「ご忠告、ありがとうございます」

風子「・・・まあ心配はねーと思いますけど」


319 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:33:28.39bUcRAvcV0 (8/15)

~はぐれた~

マキ(ふーちゃんとはぐれちゃいました・・・)

ドンッ

マキ「あいたっ」

春乃「あ、悪い。よそ見してたわ」

マキ「いえ、こちらこそすいません」

春乃「・・・・・・・・・・・・ん?」

春乃「・・・アンタ、グリモアの生徒?見ない顔ね。新しい転校生?」

マキ「はい、転校生のマキと申します。苗字は伊達です」

春乃「・・・マキ?ふーん。初めて聞く名前ね。てか、続けて読んだら伊達巻じゃないの」

マキ「本人もそれを見て思いついた名前らしくて・・・まあ困りはしてませんけど」

春乃「ふーん。早速で悪いけど、アンタにかまってる暇はないの」

春乃「もし困ってることがあるなら他の生徒を当たってもらえる?」

マキ「え?どうして私が困っているって・・・」

春乃「・・・・・・あぁ・・・秋穂・・・」

マキ「・・・ま、いっか」


320 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:34:16.17bUcRAvcV0 (9/15)

~お姉ちゃん力~

春乃「・・・・・・・・・・・・で、アンタ。なんでついてくるのよ。友達は?」

マキ「えっと、さっきはぐれてしまって、一人だと心細くて・・・」

春乃「ま、いいわ。この人ごみじゃ見つけるのも大変でしょうし」

マキ「ありがとうございます」

春乃「・・・アンタ、せっかく良いの着てるのに、髪がボサボサじゃない」

マキ「え?(しまった、髪の毛はいじったことないから・・・動いてる間にセットが崩れちゃったんだ)」

春乃「・・・仕方ないわね。ちょっと動かないで」

マキ「えっ?えっ?」

春乃「ブラシはどこに入れたかしら・・・あ、あった。こうしてっと・・・」

春乃「はい、いいわ。あまり走ったり暴れたりするんじゃないわよ」

マキ「はい、ありがとうございます」

春乃「あと、付いてくるのは構わないけど、あたしの邪魔はしないで」

マキ「何をしていらっしゃるんですか?」

春乃「何をって、決まってるでしょう。妹を悪い虫から守るのよ」


321 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:35:11.03bUcRAvcV0 (10/15)

~直観:A、観察:A~

春乃「ああ、次から次に料理を取ってもぐもぐする秋穂・・・」

春乃「成長期なんだからたくさん食べて大きくなるのよぉ♪うふふ」

春乃「あ、隣のおばさんときゃっきゃし始めた。かーわいーいー♪」

春乃「誰とでも仲良くなれちゃうのがマイエンジェルの素敵なと・こ・ろ♪」

春乃「・・・あっ、冬樹に叩かれた。もう、こんな時でもおちゃめなんだから♪」

マキ「あっ、これおいしそう・・・これも・・・ねぇ、はるの・・・さん」

春乃「ん?なによ。邪魔しないでって言ったでしょ」

マキ「このお料理なんですけど・・・」

春乃「・・・料理?ああ・・・」

春乃「自由に食べていいんだから、遠慮する必要ないわよ」

春乃「見張りの邪魔にならない範囲で食べなさい」

マキ「えっと、そうじゃなくて、春乃さんはお召し上がりにならないのですか?」

春乃「・・・あたし?そんなに空腹ってわけじゃないけど・・・そうね」

春乃「秋穂達もあそこからしばらく動かさなそうだし、補給するか」

春乃「はぁ、可愛い♪秋穂を眺めながら食べる料理程おいしいものはないわね」

マキ「ふふ、妹さんのこと、大好きなんですね」

春乃「大好きなんてものじゃないわよ。この世で最も愛している存在と言っても過言じゃないわ」

マキ「あら、すいません。そうですよね」

春乃「・・・・・・ねぇ、アンタ。マキだっけ」

マキ「はい、そうですよ?」

春乃「ダウト」

マキ「え?」


322 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:35:48.01bUcRAvcV0 (11/15)

~バレた~

春乃「まず、あたしはシスコンなんてレベルにとどまる気はないけど、自分のシスコンっぷちは自覚しているつもりはあるわ」

春乃「初対面の相手なんかは大体引くのよね」

マキ「えっと、な、なんのこと・・・」

春乃「それに、話し方や立ち振る舞いはちゃんとしていても、料理の盛り方が子供のそれね。食べたいものを皿に乗せすぎ。チョイスも子供っぽいし」

マキ「あ、あうう・・・」

春乃「んで。あたしのシスコンっぷりを間近で見ていて、冬樹のアクションに対して違和感を覚えないでいる。それも普通はありえない」

マキ「そ、そういう人もいるんじゃないでしょうか・・・」

春乃「ぶっちゃけるわ。アンタ、転校生でしょ」

マキ「う・・・・・・はい。その通りです・・・」

春乃「さあ、どういうことか説明してもらうわよ。秋穂もアンタのことを探してたんだ、場合によっちゃすぐにでも突き出してやる」

・・・

マキ「・・・と、いうことなんです」

春乃「・・・カムフラージュ・・・ねぇ。要するに顔がバレたら困るってことでしょ(アンタテレビにも出てるし今更だと思うけど)」

春乃「ならいいわ。【マキちゃん】で最後まで通してあげる」

マキ「あ・・・はい、ありがとうございます」

春乃「気にしないでいいわ。・・・あんたには、世話になってるからね」

マキ「えっ?」

春乃「なんでもないわ。どうせはぐれたっていうのは水無月でしょ?ついでに探してあげる」

マキ「は、はい」


323 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:36:53.13bUcRAvcV0 (12/15)

~さがしびと~

秋穂「うーん、いないなぁ・・・」

ノエル「転校生くんだよね?来てると思うんだけどなぁ。神宮寺さんと仲いいし」

さら「シローがこれなかったのは残念ですぅ。シローならすぐ見つけてくれたと思うんですけど・・・」

ありす(・・・うん、言わない方がいいよね)

秋穂「すいません、これくらいの小さい男の子見てませんか?」

おばさん「男の子?いや、見てないわね。はぐれたの?一緒に探しましょうか?」

秋穂「あ、いえ、もしかしたら参加していないかもしれなくて・・・多分来てるとは思うんですけど・・・」

ノエル「他の学園生も見てないって言ってるし、やっぱり来てないんじゃない?」

さら「おかぜでもひいちゃったんですかねぇ」

秋穂「確かに転校生くんのにおいがするんだけどなあ」

ありす(転校生くん、香水つけてるのにどうしてわかるんだろ・・・)

秋穂「・・・あっ、お姉ちゃんが知らない人と話してる。って、さっき神宮寺さんと一緒にいた人だ」

ノエル「どれどれー?・・・あっ、髪整えてもらってる」

秋穂「むーっ、それはわたしの特権なのに・・・でも、おねえちゃん、昔に戻ったみたいだなぁ。昔はもっとみんなにやさしかったんだよ?」

ノエル「へー、想像できないなぁ」

さら「たつきさんもやさしいですよ!」

ノエル「なんで対抗してるのさ。・・・お姉ちゃんももっと優しかったからね?」

ありす(ノエルちゃんも対抗してるよ?)

秋穂「はぁ、あのころのお姉ちゃんなら転校生くんのことを一緒にペロペロしたりできてゆくゆくは」

ノエル「ここものすっごい公共の場!」


324 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 00:41:20.29bUcRAvcV0 (13/15)

今日はここまで!シーズン対抗戦の期間を把握してなくて全然クラウンを集めてませんでした。
報酬がすくねぇ・・・次は気をつけないと。
ここの転校生くんは演技が得意です。詳しくは鳴子先輩のセリフ参照。
それに加えて場の状況でテンションが変わります。今の状態は一種の南国モードのようなもの。
ところでもうそろそろマキちゃんのカードが出てもいいと思うんですが。男子学園生にも人気のマキちゃんのご尊顔を一目見たいです。
ありすありあり(合言葉)


325 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 23:39:26.00bUcRAvcV0 (14/15)

~いちゃいちゃゆりゆり~

春乃「水無月、迷子を保護したわ」

マキ「保護されました」

風子「おお、ありがとうごぜーます。・・・その様子ですと、気付いてます?」

春乃「まあね。見た目はごまかせても中身は変わらないんだから、ちょっと観察すればわかることよ」

風子「それはアンタさんぐらいだと思いますけど」

マキ「もっと精進しないといけませんね・・・」

風子「それで女装への道に走るとか止めてくださいよ?」

・・・

マキ「それにしても、身長が高いっていいですね。いつもより周囲がよく見えます」

風子「目線も変わってるんですか?」

マキ「変わってますよー。めっちゃ変わってますよー」

マキ「それに、こうやって、風子ちゃんと肩を並べて歩けるのも新鮮です」

風子「お、おおう・・・そうですか・・・」

マキ「どうしました?」

風子「いや、ウチって風紀委員長やってるからか普段から名前で呼ばれることねーんで・・・なんていうか、こそばゆいですね」

マキ「・・・やー、風子ちゃんかわいいー!」ナデナデ

風子「こ、こら!撫でるな!」

マキ「いつもは撫でられおんぶだっこされるような関係だけど、今日は逆転ですよー」

風子「ほーう、今ならウチを子ども扱いできるとでも?」

マキ「え?」

風子「そんな子には・・・ほおずりの刑です!」

マキ「摩擦がっ!摩擦が熱いっ!」

風子「このっ!このっ!肌もちもちですね!子供ほっぺがごまかせてませんよ!」スリスリ

マキ「風子ちゃんだってもちもちだよ!子供みたいなもんだもんね!」

風子「なんで身長同じぐらいなのにウチよりも立派な胸してるんですか!そういう層向けですか!」モミモミ

マキ「朱鷺坂さんに聞いてくださいよー!それにまな板にだって需要はあるって!無人島とかで!」

風子「うるせーです!アンタさんは屋上で畑作って蕪でも育ててなさい!」

マキ「カブ作りはアースマイトの特権だからさせてもらえませんよーだ」

風子「それは日本の話じゃないでしょーが」

イチャイチャイチャイチャ

秋穂「ああいうの、なんていうんだっけ?百合?」

ノエル「うわあ・・・風紀委員長さん、あんな積極的に・・・」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

さら「ほぇ?ありすちゃん、どうして目をふさぐんですかぁ?秋穂ちゃん、どうして耳をふさぐんですかぁ?」

ありす「さらちゃ・・・は・・・まだ・・・ゃぃ・・・」

ノエル「アタシもお姉ちゃんにあれぐらい行った方がいいのかな・・・」

ありす(わたし、なにしてるんだろ・・・わたしも転校生くんと遊びたいのに・・・)

ありす(あとでお話しするタイミングないかな・・・)


326 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/27(金) 23:46:07.65bUcRAvcV0 (15/15)

今日のマキちゃん。風子はマキちゃん相手だとぐいぐい行くよね。
風子×マキは 百合たりえる でしょうか?
いいえを選ぶと『この痴れ者が!!』と怒られますので注意しましょう。
マキちゃんは女の子である
マキちゃんは転校生である
よって、転校生は女の子が成立する(暴論)
ありすありあり(合言葉)


327以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/28(土) 02:58:54.647uc8kEltO (1/1)

ありすありあり
転校生くん6歳と思えない精神してると思ったらしっかり病んでて、まだ普通の子供なんだよと思ったらやっぱり明らかに6歳児離れしとるww


328以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/28(土) 19:13:03.25pEJY8Ae00 (1/1)

そもそもグリモアの主人公もあっちこっち飛ばされすぎていい加減病んでもおかしくないと思うんだ


329以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/28(土) 19:54:51.04xxSqrE//O (1/1)

やんでるかやからんけど8次侵攻前から戻った時は流石に顔色悪かったそうだね

でも撃たれても天の方が心配な転校生は流石だと思うの


330 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/28(土) 23:51:18.60Upv0wK1P0 (1/1)

~リラクゼーションルーム~

エミリア「はい、転校生くん。あーん」

転校生「あーん・・・」モグモグ

ゆかり「あんまり食べさせ過ぎないようにねー」

エミリア「だって、こう、一生懸命もぐもぐしてる姿が可愛くて・・・」

転校生「クッキーおいしいよ?」

ゆかり「おいしくてもダメです!」

エミリア「おいしいから大丈夫ですよ!」

ゆかり「エミリアちゃん、最近体重計乗ってる?」

エミリア「おいしいから大丈夫ですよ!」

ゆかり「・・・南さん、体重計ここに置こうと思うんだけど」

智花「取りに行きます?」

エミリア「待って、待ってください。なにとぞ、なにとぞお待ちを」

ゆかり「はいはい、行くわよー」

智花「お手伝いしますねー」

エミリア「いやああ!見たくない、見たくないのっ!お正月が、こたつが悪いの!あんなにおいしくてあったかいのが!」

・・・

ゆかり「さて、どのあたりに・・・」

あやせ「はい、あ~ん」

ありす「ぁー・・・ん・・・」

転校生「あーん」

さら「おいしいですぅ!」

寧々「もっと、ネネもっと食べたい!」

あやせ「大丈夫よ~、まだまだいっぱいあるからね~」

ゆかり「海老名さん」

あやせ「はい?」

ゆかり「ここに体重計があります」

あやせ「ごめんなさい、ちょっと用事を思い出したわ」

ゆかり「逃がさないわよ。自分自身とちゃんと向き合ってね」ガシッ

あやせ「いやぁ、いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

寧々「・・・そういえば、こんないっぱいのクッキーどこからもってきたんだろうね?」

転校生「ぜんぶはるのんのしさくひんだよー」

ありす「はぅの・・・さ・・・・の・・・?」

転校生「あきちゃんのためにきゅうきょくのいちまいをやくまでおわらないんだってさ」

転校生「それであまったものはみんなにくばってるの」

さら「こんなにおいしいのに・・・」

ありす(・・・ああ、歓談部の人たち、いっぱい食べたんだ・・・)


331 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/29(日) 00:01:58.93POJ+dZx50 (1/1)

今日のミニモア。そういやこのくらいの時期には公開されてたなぁと。
転校生くんは見境なくどんどん食べるタイプ。ありすは両手で持って少しずつ食べるタイプ。
さらちゃんは口の中に詰め込んでほっぺが膨らむタイプ。寧々は食べ過ぎて夕飯が食べれなくなるタイプだと思ってます。
両手でクッキーもって小動物みたいに食べるありすを想像すると・・・・・・ふぅ。
なんていうか、こう・・・父性みたいなものが・・・守ってあげたくなるというか・・・
ありすに最高級おみたまプリン(2個入り10000円)を食べさせてあげたい。
ありすありあり(合言葉)


332以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/29(日) 00:31:17.466SzBI5y+0 (1/1)

ありすありあり
ドsの人が嫌がる姿ってなんかいいよね...


333 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:05:49.74zYH4PoZR0 (1/18)

~招かれた少女~

風子「ほーっ。そうそうたる面々ですねー」

マキ「そうですね・・・あっ、葵ちゃんのお父様が。ちょっと挨拶・・・」

風子「こーら。アンタさんは今別人なんですからね。無暗に話しかけないこと」

マキ「はーい」

風子「アンタさん、連絡先知ってるんでしょ?」

風子「それだったら学園に帰ってから『新年会であいさつできなくてすみませんでした~』ぐらい言っときゃいいんですよ」

マキ「それもそうですね。・・・葵ちゃんのお家も、新年会したりするんでしょうか・・・」

風子「したとしてもここよりはずーーっと堅苦しい場になると思いますよ。アンタさんが言っても楽しめませんって」

真理佳「水無月センパイ!」

風子「おや、円野じゃねーですか。アンタさんも警備ですか」

真理佳「ハイ!神宮寺さんに誘われた越水センパイに誘われた霧塚センパイ・・・」

真理佳「に誘われた与那嶺センパイに誘われてきました!」

風子「ずいぶん回りくどいリレーですね」

マキ「与那嶺さんに誘われただけじゃダメだったんですか?」

真理佳「一応経路も知らせた方がいいかと思いまして・・・って、そっちの人はどなたですか?」

真理佳「初めまして、かな?もしかして最近転校してきた子?」

マキ「はい、転校生です。あ、私、マキと申します。苗字は伊達です」

真理佳「僕、円野真理佳って言います!よろしくお願いします!」

風子「・・・マキちゃん、一応嘘はついてませんが・・・もしかして楽しんでます?」

マキ「はい、割と」

真理佳「え?」


334 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:06:18.00zYH4PoZR0 (2/18)

~転校生のポーズ~

真理佳「もしかして、水無月センパイの親友とか、旧友とか、そんなのだったりしますか?」

マキ「付き合いはまだ1年半ぐらいですね」

真理佳「へー、じゃあ学園に来る前から・・・」

風子「はいはい、そろそろネタ晴らししますよ」

真理佳「え?ネタ晴らし?」

風子「こちら、転校生さんですよ」

真理佳「え?」

マキ「さっきちゃんと言ったじゃないですか。転校生ですって」

真理佳「い、いやいやいや!だってどう見ても女の子だし、(転校生と比べて)背も大っきいし、胸も僕と見た目おんなじぐらいですし!」

風子「ほら、転校生さん。アンタさんだとわかる動きをしてください」

マキ「はーい」コレカナ?コレカナ?コッチノホウガイイカナ?

真理佳「・・・ええっ!?せ、センパイですか!?」

風子「でしょう?あまり大声で叫ばないこと」

風子「このまま黙っててもよかったんですが・・・でも、このままこれに弄ばれるのも可哀想かと思いまして」

風子「ねえ、マキちゃん?アンタさん、結構な悪女っぷりを見せてますよ?」

マキ「そんなほめないでくださいよ」

風子「こうやってまた1人被害者が生まれていくんですね」ヨヨヨ

真理佳「・・・・・・・・・・・・あのー。ちょっとセンパイ、触ってみて良いですか?」

マキ「やさしくしてくださいね」

風子「発言を慎みなさい」

真理佳「うわぁ・・・ふにふにしてる・・・センパイ、僕と同じぐらいになっちゃいましたね・・・」

マキ「少なくとも風子ちゃんよりは大きいことがわかってますから」

風子「生意気言うのはこの口ですか?」グイー

マキ「いひゃいいひゃい!ほっへひっはははいへー!」

真理佳「あ、はは・・・いつものセンパイと水無月センパイのやりとりだ・・・」


335 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:07:34.05zYH4PoZR0 (3/18)

~食べて食べさせて~

風子「はむっ・・・あ、おいし。このケーキ結構いけますよー」

マキ「ほんと?あーん」

風子「ええ、自分でとりゃいーじゃねーですか、まったく・・・はい、あーん」

マキ「んっ、おいし♪じゃあ風子ちゃんにもお返しであーん」

風子「あーん」

風子「・・・・・・うん、いけますね。どこにありました?」

マキ「あっちですよー。あっ、これおいしそう。はい、あーん」

風子「あーん。・・・うん、アンタさん好みだと思います・・・ですけど、ウチに毒見させるのやめません?」

マキ「それだけ風子ちゃんのことは信頼してますので」

風子「はいはい、うれしーですよ。んじゃ、目ぇつぶってくだせーな」

マキ「こうですか?」

風子「そうそう。んではい、あーん」

マキ「あーん・・・・・・~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?!!?!?」←声にならない叫び

マキ「んん~~~~~~~~~~!!!!!!!んーーー!んーーー!!!!!」ポカポカ

風子「いたい、痛いですって、ウチが悪かったですから。もうこっそり茄子を食べさせませんから!」

マキ「死ぬかと思ったんだよーーー!!!!」

風子「んな大げさな」

マキ「むーっ・・・学園に帰ったらオクラ納豆山ほど食べさせますから!」

風子「いやー、辛いですねー。服部援軍に呼ばないとマジ辛いですねー」

マキ「むむーっ!」ポカポカ

風子「はいはい、あ、あっちにアンタさんの好きなやつがありますよ」


336 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:08:31.85zYH4PoZR0 (4/18)

~デク~

風子「んー、ずっとこのままだったら・・・ねぇ・・」

マキ「どうしました?」

風子「いや、この体格のままだったらもしかしたらデクが使えるんじゃないかと思いまして」

マキ「デク・・・って、結希ちゃんが開発してるやつですか?」

風子「それも含みますね。学園で見るのは無人デクがほとんどでしょーけど、ウチが言ってるのは人間が使うやつです」

風子「いわゆるパワードスーツってやつですね。ま、どっちにしろアンタさんには無理ですが」

マキ「もとはちっちゃいですからねぇ。もう10年ぐらいしたらちょうどいいぐらいになるような気がします」

風子「そのころにはウチも神宮寺も宍戸も学園にはいねーので自分で頑張ってくださいね?」

マキ「覚えてたらいいですねー」

風子「んな他人事みたいに・・・まあ、他人事みたいなもんですか」

マキ「全然想像もつきませんし」

風子「でも、なにかしらアンタさんが安全に戦えるものは欲しいですね」

風子「アンタさんの力は最前線でこそ必要になりますが・・・」

風子「万が一、単独の戦闘になったらと思うと不安で不安で夜も眠れねーです」

マキ「・・・生天目先輩のこととか聞いてません?」

風子「聞いたから心配してるんですよ。あれが生天目のやり方だったとはいえ、一歩間違えれば大惨事ですから」

風子「ホント、アンタさんがもうちょい年くってたら話は変わってたんでしょうけどね」

マキ「そうですねー。でも、そうするとこんなに風子ちゃんと仲良く食べさせ合いっことかできなかったんでしょうね」

風子「してたと思いますよ?ウチ、なんだかんだ言ってぐいぐい行くタイプなんで」

マキ「・・・それはそれで問題な気がします」


337 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:10:06.58zYH4PoZR0 (5/18)

~転校生のこと~

樹「―――」

マキ「―――」

風子「ちょっとそこの」

樹「ギク」

マキ「あ、風子ちゃん」

風子「うちがお手洗い行ってる隙に・・・6歳児相手によくやりますねー」

樹「い、いやーハハハ、楽しんでるかい?」

風子「別に口説いたっていーんですよ。ホラ。とってもかわいーでしょ」

マキ「フフーン」ドヤァ

風子「むしろアンタさんがお墨付きを与えてくれると楽なんですよ」

樹「い、いじめないでくれよ。勘弁してくれ」

風子「んじゃ、あとはごゆっくりどーぞ」

マキ「またねー」ブンブン

樹「・・・・・・・・・・・・」

樹「・・・ふぅ・・・そ、そう言えば君の話はよく聞いているが・・・」

樹「初音と沙那ちゃんがいろいろと世話になっているようだな。礼を言うよ」

マキ「はっちゃんはともかくさーちゃんにはこちらがお世話になってるぐらいですよ?」

樹「初音はともかくなのか・・・いやそうだろうけど。どうしても末っ子だからな」

樹「でも、2人とも君のことは本当に楽しそうに話してくれるんだ」

樹「イキのいい弟分だとか、素直でかわいい悪戯っ子だとか・・・特に初音は口を開くと二言目には君のことが出てくるな」

マキ「な、なんだか恥ずかしいです・・・」

樹「おおっ、なんか新鮮な反応だな・・・どうだ、てんこ・・・マキちゃ・・・マキちゃん。ちょっとこっちで話さないか」

樹「君のことをよく知っておきたいんだ。もちろん、兄として・・・ほら、お兄さんに、色々と話してみないか?」

マキ「や、そんな・・・」

智花「・・・あっ!いけませんよ、神宮寺さん!」


338 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:11:35.77zYH4PoZR0 (6/18)

~強い~

樹「ん?ああ、智花ちゃんか」

智花「学園生をナンパしないように注意してって言われてるんですから!」

樹「え・・・?だ、誰に?」

智花「月宮さんです。月宮さん、初音ちゃんの側にいなきゃいけないからって」

樹「沙那ちゃんも心配性だなぁ。もしかして俺が女の子と仲良くしてるのに嫉妬?」

智花「・・・・・・・・・・・・」

マキ「【妙なことを考えてないでしょうね、いっくん】」

樹「ひぃっ!」

樹「ななな、なにも考えてなんかないぞ!お前はいつもそうやって・・・」

樹「・・・ってマキちゃん!脅かさないでくれ!」

マキ「沙那ちゃんに、いざという時に言えって言われましたので。奥さんの電話番号も教えてもらいましたよ?」TELトモデス

樹「・・・悪い冗談だった。許してくれ」

智花「あ、いえ、私はもし月宮さんがそうだったらどんな感じかなって思って・・・」

マキ「本人に聞いてみますか?あとワンプッシュで呼べますよ?」デバイスジュンビー

樹「俺が悪かったから許してくださいお願いします」

智花「強い・・・あっ、で、でも女の子を誘っちゃだめなんですよ?」

樹「うーむ。じゃあ俺の誤解を解くために、ひとつ教えてあげよう」

樹「誰にもしゃべっちゃいけないぞ。実は彼女・・・」

智花「あ、今度は肩に手を回して・・・!」

樹「いや、彼は転校生くんなんだ」

智花「もー!冗談ではぐらかすって聞いてましたけど・・・」

智花「そんなことあるわけないないえすか、ねぇ?」

マキ「はい、私転校生でございます」

樹「・・・・・・・・・・・・」

智花「・・・・・・・・・・・・」

智花「ひょえええっ!?」


339情報源は忍者 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:15:18.83zYH4PoZR0 (7/18)

~マイペース~

智花「えっと・・・そういえば、ごめんね?」

マキ「何の話ですか?」

智花「ほら、この前の話。わたし、あなたのことそんなに深く考えて無くて・・・」

マキ「いえいえ、あれは私だって内に留めてばかりでしたから。あのおかげで相談が大事だってわかりましたから」

マキ「適度にガス抜きも必要だとわかりましたし。兎ノ助さんには感謝感謝ですね」

マキ「だからこういうときに思いっきり遊ぶのです。誰にも気づかれないって、結構新鮮なんですよ?」

智花「そうなんだ・・・。実際私も気付かなかったし・・・」

マキ「気付いてもらったら困ります。身内に気付かれないということは外部にはもっと気付かれにくいという証明にもなりますから」

マキ「でも、ありすちゃんと春乃さんには気付かれたんですよね。春乃さんはともかく、ありすちゃんはどうして・・・」

智花「ど、どうしてなんだろうね?」

マキ「あっ、ちょっとあのケーキ取ってくるね」

智花「えっ?あっ、行っちゃった」

夏海「ハロー。智花、転校生見なかった?」

智花「え?えっと・・・見てないよ!」

夏海「・・・・・・・・・・・・」

智花「・・・・・・・・・・・・ドキドキ」

夏海「そう?じゃどっかでサボってんのかしら。探してみよっと」

夏海「また後でねー」

智花「・・・・・・・・・・・・ふぅ・・・」

マキ「智花ちゃん、これすっごくおいしいよ?」

智花「マイペースだね!」

智花「でもよかったぁ。夏海ちゃんに気づかれたら、一気に広まっちゃうからね」

マキ「その時はあの手この手でゆすりますから大丈夫ですよ。なっちゃんは特に弱みが多いので」

智花「・・・もしかして、わたしのも何かあったりする?」

マキ「はい。えっとですね」

夏海「あ、そうそう」

智花「ひゃぁっ!」

夏海「なによ、変な声出して」

智花「いや、その、あの、なななんでもないよ!」

夏海「・・・なんか隠し事してる?」

智花「まさか!ねぇ、何も隠してなんかないよね!」

マキ「うん!お正月に体重増えたから減らそうって決意した矢先に新年会があってまあ仕方ないやって先延ばしにしてることなんか隠してません!」

智花「なんで知ってるのーーーーー!?」

夏海「ああ、ご愁傷様・・・」


340 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:16:20.24zYH4PoZR0 (8/18)

~嘘はついてない~

夏海「ん・・・?そういえば、誰?見ない顔だけど。新しい転校生?」

智花「う、うん、そんな感じ」

マキ「はい、私転校生です。『伊達 マキ』と申します。美味しそうな名前でしょ?」

夏海「ちょうどさっき食べたばっかだわー。んじゃ、後で取材させてもらうわね。あ、そうじゃなくて・・・」

夏海「部長になんとしても転校生を見つけろって言われてるの」

マキ「私ですか?」

夏海「違う違う、あんたじゃない。6歳児で見たら分かると思うから、もし見かけてたら教えてね」

智花「・・・ゆ、遊佐さんが・・・?隠し通せるかなぁ・・・」

マキ「いや、これ遊佐先輩は気付いてるやつでしょ。てか、あれだけ正体明かしてたのに気づかないものですねー」

智花「・・・・・・ああ!そういえばさっきから何度も転校生だとか私だとか言ってた!」

マキ「夏海ちゃんが直々に否定しちゃいましたから大丈夫だと思いますけど。何かあったら舌先三寸口八丁手八丁で誤魔化しますし」

智花「時々てんこ・・・マキちゃんがものすごく恐ろしく見えるよ」

マキ「なっちゃんは素直ですからねー」

智花「マキちゃんも素直だと思うよ?その素直さが怖いんだけど」


341 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:17:47.31zYH4PoZR0 (9/18)

~悪夢~

マキ「そういえば、智花ちゃん。さいきん悪夢をよく見るって聞きましたけど・・・」

智花「え・・・?悪夢?」

智花「てん・・・マキちゃん、もしかして心配してくれてるの?」

智花「ふふ。ありがとう。あのね、あれからは、あまり鮮明な夢は見てないの」

マキ「そうなんだ」

智花「でも、他の人たちの話を聞いてると、すごく怖い・・・」

智花「怜ちゃん・・・この前右目をこすっていたんだ」

智花「わたしが見た夢の中ではね、多分、右目は見えなくなってたと思う」

智花「わたしが見た夢のせいで、みんなに影響が出ているようなそんな気がするの」

智花「そういう変化が、ずっと続くのなら・・・」

智花「なんとかして治したい・・・その原因はわたしにあるんだもの」

智花「マキちゃんには、何も起きてないのかな?大丈夫?」

マキ「うん。まあ、起きるはずもないし」

智花「え?」

マキ「いや、なんでもないです」

マキ「・・・夢なんて、所詮睡眠中に自己活性化した脳の活動なんですよ」

マキ「だからもし夢が現実に作用するなら、それは誰かの魔法なんだと思います」

智花「ま、魔法・・・ですか?」

マキ「遊佐先輩曰く、魔法は命令式さえ見つければなんでもできる」

マキ「なら、特定の人間が見た夢を断片的ながら現実に発生させるものがあってもおかしくありません」

マキ「・・・まあ、本当はもっと別なんでしょうけど」

智花「マキちゃん・・・なにか、知ってるの?」

マキ「いいえ。でも、夢は夢。夢の対義語は現、つまり現実です」

マキ「コインの裏に文字を書いても表には映らないように、夢で起きたことが現実を左右するなんてありえません」

マキ「ただの偶然。あまり考えすぎたら気を病んでしまいますよ。それでもまだ不安なら・・・」

転校生「ぼくが、そばにいてあげるから」

智花「・・・だめだな、わたし。年下の、まだ子供の男の子に気を遣わせちゃって・・・」

智花「・・・よし!マキちゃん、食べましょう!どんどん食べて忘れましょう!ほら、そっちそっち!大きなお節があるよ!」

智花「行ってみよ!」


342 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:18:37.87zYH4PoZR0 (10/18)

~料理人~

花梨「あんたしっかり食ってるか?こったらいいもんばっかだすけ、食わなきゃもったいねぇべ」

マキ「しっかり食べさせてもらってますよ。とてもおいしいです。私にも食べやすいのが多くて・・・」

花梨「だなぁ。やっぱりいいとこのシェフは腕が違うべ」

花梨「話聞いてみてぇけど、オラが言っても仕方ねぇし・・・」

マキ「どうしてですか?」

花梨「あぁ、味は一流だけんど、もっとすげぇのは調理の仕方だ」

花梨「相当、設備良くねぇとできねぇべ。火力とかよ・・・羨ましいな」

マキ「もっと部費があればできたりするんですか?」

花梨「・・・金があったって、そうそう簡単にできるもんじゃねぇ」

・・・

花梨「うめぇ料理は食べるのも勉強になるすけ、小蓮たちにも・・・あれ?」

花梨「小蓮たち、見てねぇべか?さっきまでその辺にいた気が・・・」

マキ「あれ?どこ行ったんでしょうか?」

・・・

花梨「・・・厨房に押しかけて、料理人、質問責めにしてるって」

花梨「気持ちはわかるけんど、お仕事中だすけな。厨房さ迎えに・・・」

マキ「行きたいんですか?」

花梨「ん?そ、そりゃぁ・・・おらも見てみてぇし・・・」

花梨「でもよ、でもよ・・・でっけぇ厨房なんてそうそう入れねぇし・・・」

花梨「じゃあ、あんたもついてきてけろ」

マキ「えっ?わ、私もですか?」

花梨「おら1人で行ったら、おらも料理人に質問責めしちゃうかもしれねぇし」

花梨「・・・いい?」


343 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:19:36.89zYH4PoZR0 (11/18)

~料理人と料理好き~

花梨「・・・なぁ、転校生?ちょっと聞きたかったんだけんど、いい?」

マキ「はいはい、どうぞ」

花梨「夏に裏世界のグリモアさ行って、向こうのおらにあったっきゃ?」

花梨「そん時、持1人のおらから・・・」

花梨「なんか聞いたり預かったりしてるもん、ねぇかな」

マキ「・・・知ってるの?」

花梨「・・・いやぁ、詳しく知ってるわけじゃねぇけどよ」

花梨「もし、もう1人自分がいるって知ったら・・・」

花梨「おらは、なにか伝えると思うすけ。もう1つの世界のこと」

花梨「嘘かも知んねぇけど・・・ホントかもしんねぇすけ」

花梨「あんたが嫌じゃなかったら、聞かせてくんねぇか?」

花梨「裏世界のおら、なんて言ってた?」

・・・

マキ「それで、別れ際に『たくさん友達がいて羨ましい』『自分の分も料理作ってやってくれ』と」

花梨「・・・そったら伝言もらったら、おらも何かかえさねぇといけねぇべな」

花梨「もしまた、裏世界さ行って、向こうのおらにあったら伝えてけろ」

花梨「【手のかかる、賑やかな友達がいっぱいいるすけ】」

花梨「【あんたも、落ち着いたらこっちさ来て料理手伝ってけろ】」

マキ「わかりました。しっかりと、伝えておきます」

花梨「・・・頼んだぞ、転校生」

花梨「どれ、神宮寺の料理人の人達も疲れてきてるっきゃ?」

花梨「さっき、人手が足んねぇってボヤいてたべ」

花梨「テーブルの料理も減ってきてるし・・・今度は、料理部がお返しする番だぁ」

花梨「おら、きりのいいところで厨房行って手伝ってくるすけ。あんたも来るか?」

マキ「行きたい、ですけど・・・いいんですか?」

花梨「なんもいいの。お客様扱いは、落ち着かねぇべ」

花梨「色んな料理見て、うずうずしてたんだぁ」

マキ「実をいうと、私もなんです。それに今は、踏み台を使わなくても料理ができますから」

マキ「いつもより楽に作業ができます!」

花梨「んじゃ、いっちょ行くか!」

マキ「おー!」


344 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:20:21.83zYH4PoZR0 (12/18)

~愉悦~

風子「おや、どこ行ってたんですか?里中と一緒にいたとこを最後に見てませんでしたが・・・」

マキ「ちょっと厨房の方へ。お料理のお手伝いをしてきました」

風子「アンタさん、どんどん女子レベルが上がってますよ」

マキ「ふふ、この姿、楽しいです。普段とは違った形で皆さんをからかえますし・・・」

風子「からかってる自覚はあるんですね」

マキ「はい。実はですね、私人を弄んだり掌の上で転がしたりするのが大好きみたいなんです」

風子「見てりゃ分かります」

マキ「いつもは子供目線の悪戯じみた暴露発言が主ですが、今はもっと別の方向から攻めれますからね」

マキ「子ども扱いのじゃない状態での本音を見るのもまた違った様子が見れて新鮮です♪」

風子「あんまり度が過ぎると懲罰房行きですよ?」

マキ「一緒に入りますか?」

風子「なんでですか」

マキ「冗談です。・・・でも、懲罰房って一回行ってみたいんですよねぇ」

風子「少なくともゲームはできませんよ?」

マキ「入りたくなくなりました」

風子「ずいぶんと現金なことで」

マキ「子供ですから」

風子「自分で言っちゃおしまいですね」


345 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:21:41.48zYH4PoZR0 (13/18)

~女の子~

智花「でも、本当にすごいですよね。どこからどう見ても同い年ぐらいにしか見えません」

マキ「本当はもう少し身長高くしたトランジスタグラマーなのにしたかったらしいんですけど、私が無理言ってお願いしたんです」「

マキ「風子ちゃんとおなじぐらいにしてくださいって」

真理佳「胸は?」

マキ「風子ちゃんより大きくしてくださいって」

真理佳「わざとだったんですか、これ」フニフニ

智花「え、ええっ!?触れるの!?」

真理佳「触れますよ?」

マキ「触ります?」

智花「あ、じゃあえっと、失礼して・・・うわ・・・すごい、フニフニしてる・・・」

マキ「ん・・・もっと優しく・・・」

智花「ゎ、わたしよりあるかも・・・」モミモミモミモミ

マキ「ああ、ちょっと肩こりがしてきたかも・・・」

智花「そりゃあ、この体格にこの大きさだったら・・・・・・って、気のせいだよね?」

真理佳「しぐさも言葉遣いも、僕より女の子っぽいですし、すごいですよね」

マキ「私、もしかしたら本当に女の子なのでしょうか・・・」

智花「今の姿だったら100人中100人が納得すると思うよ?」

マキ「・・・もしかして、これが私の本来の姿だった・・・とか?」

真理佳「そんな・・・・・・ないですよね?」


346 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:22:45.89zYH4PoZR0 (14/18)

~同化~

マキ「いえ、私は女の子・・・そう考えたらすべて辻褄が合います」

真理佳「何のですか!?」

マキ「・・・いけない!ちゃんとメイクしないと!すっぴんのままで人前になんか出られない!」

智花「そ、そんなことないよ!むしろかわいいよ!」

真理佳「そうですよ!素材からしてそもそもいいんですから!」

マキ「そう?・・・2人がそういうなら・・・」

・・・

風子「・・・ん?向こうがやけに騒がしいですね。一体何が・・・」

マキ「」キャッキャ

智花「」キャッキャ

真理佳「」キャッキャ

風子「いやー、はた目から見たら完全に女子同士ですねー」

茉理「・・・まずいわね」

風子「え?」

茉理「このままだと、マキちゃんが本当に女の子の心になっちゃう」

風子「ど、どういうことですか?」

春乃「水は方円の器に随うと言うわ。今、転校生の身体は女子。魂がそれに適応していってるんでしょう」

風子「そんなこと・・・いや、でもだんだん・・・」

真理佳「これおいしいよ!マキちゃんが作ったんだよね?絶対いいお嫁さんになるって」キャッキャッ

マキ「やだもうー、ほめ過ぎですよー。作ったって言ってもちょっと手伝ったぐらいですしー。ほら、智花ちゃんも、一口あーん」キャッキャッ

智花「もうっ、マキちゃんったら」キャッキャッ

風子「・・・どうやって元に戻すんですか?」


347 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:23:39.73zYH4PoZR0 (15/18)

~衝撃を~

茉理「こういうときは余計な気を払えばいいのよ。なにか衝撃を与えるとかで」

風子「といーましても、この場でそんな騒ぎを起こすわけには・・・」

初音「・・・いや、方法ならある!」

風子「お断りします」

初音「ちょ、ちゃんと聞けって!要は騒ぎにならなきゃいいんだろ?」

初音「だったらさっきからバカ騒ぎしてるヤツらを使えばいいじゃん?」

風子「バカ騒ぎしてるヤツらって・・・ウチの生徒8割がたバカ騒ぎしてるんですが」

初音「つーわけで、瑠璃川。ちょっと・・・」ゴニョゴニョ

春乃「・・・わかったわ。仕方ないわね。ただし、失敗はするなよ」

初音「わーかってるって」

風子「何を企んでるんですか・・・」

初音「まーまー、見てりゃわかるって。んじゃ、あたしはちょっと小道具取ってくるから」

茉理「小道具?・・・私もビデオカメラもってこよーっと」

風子「・・・ほんとに何をする気なんですか・・・」


348 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:25:53.32zYH4PoZR0 (16/18)

~みんなのサポ役~

初音「沙那、準備はいいか?」

沙那「はい。気付かれないよう、誘導終わりました」

初音「んじゃ・・・おーい!マキー!ちょっとこっち来てくれー!」

マキ「はーい、どうしましたー?」

初音「今だ!ここに、転校生のパンツをっ!」

秋穂「転校生くんのっスメルっ!」グリン

ノエル「動きがキモイ!」ハリセンカマエ

秋穂「ぐるぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」ダッ

ノエル「だから、公共の場だからーーーっ!」ダッ

初音「来た!今だ!」

春乃「秋穂ーーー!!!お姉ちゃんとちゅっちゅしましょうねーーー!!!!」グイッ

秋穂「わわっ!?」ハスハス

ノエル「自重しろっ!!!!」

スパーン!!!

マキ「あいたーっ!」

ノエル「わっ、ご、ごめんなさい!」

マキ「・・・はっ!ぼ、ぼくはなにを・・・」

ありす(転校生くん、演技演技)

マキ(あ、そ、そうでした!)

初音「あれこそが、冬樹流突込術奥義『浄化即身突(インパクト・リベリオン)』!!!」※命名:ミナ

さら「あれを食らった人は全ての煩悩を一時的に捨て去ることができるんですぅ!」

秋穂「わたしは しょうきに もどった!」

風子「それ自体にツッコミどころが満載なんですが」


349 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:28:08.75zYH4PoZR0 (17/18)

~強制ジェットコースター~

転校生「はぁーっ、もとにもどったー」

ありす「ぉつか・・・ま・・・た・・・」

転校生「ああ・・・ありすちゃんがおおきい・・・」

ありす「・・・っきまで、ぁたしの・・・ぅが・・・ちっちゃ・・・」

クレプリ「オレっちもやーっと話ができるさね。お互いちっちゃいって不便だよなぁ」

転校生(115cm)「だよねー。はやくおおきくなりたいなー」

ありす(135cm)「ぁたしも・・・ぉき・・・りたぃ・・・」

クレプリ「2人はまだ成長するからいいじゃねーか。オレっちは一生このままさね」

転校生「でもクレプリとべるじゃん」

クレプリ「少年もダンボールでふわふわ浮かぶだろ」

ありす「ぁ・・・ぁたし・・・とべな・・・!」

転校生「あー、クレプリなかしたー、いけないんだー」

クレプリ「ええっ、オレっちのせいなのか?ありす、悪かったさね、機嫌直してくれよぅ」

ありす「ぇ・・・べつに・・・ぉこってな・・・」

転校生「てか、そろそろあたらしいダンボールができるから、それにアームがついてればつかんだままとべるんだけどなー」

ありす「ぃ、ぃや・・・!こゎ・・・!」

転校生「だーいじょうぶだいじょうぶ、そんなのさいしょだけでなれたらきもちいいから」

クレプリ「慣れた時点で終わりだと思うさね」

ありす「そ・・・の・・・ぅそ・・・!」

転校生「でもおばあちゃんはちょっとはまって・・・」

紗妃「な、ななな・・・なんの話をしているんですかっ!!!!」

転校生「え?」

ありす「え?」

紗妃「こ、子供同士で、そ、そそそんな不埒な発言を・・・!すぐに、すぐに風紀委員室に来なさい!お説教です!」

転校生「あー、うー・・・うーちゃん!」

卯衣「呼んだかしら」バサァ

転校生「めんどくさいからにげるよ!」ライドオン

卯衣「わかったわ」ガシッ

ありす「ぇ・・・ぁたし、もしか・・・て・・・このまま・・・?」

紗妃「こらっ、逃がしません!」

卯衣「私はハヤブサ。急降下時は時速387kmで飛ぶわ」

ありす「ぃ、ぃやっ、ぃゃああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


350 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/30(月) 00:39:25.03zYH4PoZR0 (18/18)

今日はここまで。卯衣がノエル化しつつあると考えていたな?ノエルと化すには相方のレベルが低いんだよっ!
ノエルはさら(天然)と秋穂(変態)に加えて春乃(変態)と転校生(子供)とクレプリ(ワルノリ)を担当してるから。
質も量も圧倒的に足りないです。唯一の良心は龍季さんだったり。
本来なら樹さんが初音をよろしく的なこと言う場面があったんですが、6歳児相手にやったら未成年うんたらかんたらでマズいだろと考慮したらしく自重したそうです。
転校生くんが握ってる弱みの数は不明。でも使われるのは夏海ぐらいだったりして。
1人部屋をもらったはいいもののなぜかたまに掃除されているのが最近の悩みらしいです。
一体誰の仕業なんでしょうね(棒)
ありすありあり(合言葉)


351以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/30(月) 04:16:16.720JIENZoGO (1/1)

ありすありあり
演技とはいえ、もはや6歳児の口調でない転校生くん


352 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:03:40.120gkbm7Iv0 (1/8)

~もえちゃんの誕生日、にかいめ~

萌木「遅くなっちゃってごめんね・・・ってあれ、リナちゃん?転校生くんも、どうしたの?まさか勉強に?」

里菜「リナが勉強なんてするはずないだろー!萌木に用があって来たのだ!」

ちひろ「ふふふぅ♪霧塚先輩、お誕生日おめでとうございますぅ~!」

転校生「もえちゃん、おめでとーっ!」

萌木「え、え!?わぁ、みんな覚えててくれたの?」

里菜「あったりまえなのだ。はいこれ!萌木、甘いの好きだろ?」

ちひろ「わたしからはこれですぅ。ぜひ使ってくださいねぇ♪」

萌木「2人ともありがとう。なんだろう・・・わ、シュークリームとしおり?」

萌木「嬉しい、大事にするね。シュークリームは後でみんなで食べようね」

転校生「やったー!」

イヴ「・・・・・・・・・・・・霧塚さん。これ、大したものではないのだけど」

萌木「ふ、冬樹さん・・・!わたしに・・・?え、もらっていいんですか・・・?」

イヴ「この間のお返しだから」

萌木「・・・ありがとうございます!すごく嬉しいです!」

イヴ「・・・・・・・・・・・・」

転校生「そんでねー、ぼくはー・・・えへへ」

萌木「転校生くんも、何か用意してくれたの?(あれ?そういえば去年はどうしたんだっけ?)」

転校生「まみちかにてつだってもらって、がんばってつくってん!これ!」

萌木「これ・・・てぃ、ティアラ!?」

ちひろ「うわぁ~、すごいですぅ~!」

転校生「ゆっても、ほとんどまみちかがやってくれてんけど・・・」

転校生「でもな、ねむりひめのやつがんばってしらべたりしてん!」

里菜「・・・・・・!?」

イヴ「・・・関西弁・・・?」

転校生「これはな、もえちゃんがほーげんすきやっていうからな、きょういちにちはこれでいこうかとおもってん。やから・・・」

萌木「あ・・・あ・・・転校生くん、ついに、ついにその気に・・・」

萌木「感激です~~~~!!!!!さあ、もっと、もっと私に声を、言葉を、聞かせてくださいっ!」

転校生「べつにいいよ?どんなんしゃべればいいん?」

萌木「そうですね、それじゃあさっきのやりとりを全部関西弁で!あ、でも一日だけって短すぎると思うんですよ。どうせなら一週間一か月一年むしろ永久にそのままでも私は一向にかまいませんよ。ていうかそうしてください。あ、これはもしかしてソフィアちゃんにも頼めばやってくれる感じなのかな?せっかくだし里中さんも呼んで今日一日を同じ部屋の中で過ごしつつその素敵な素敵な言葉たちを私に聞かせてほしいなって。それでなんだけど転校生くんって2人とも仲いいよね?だからちょっとだけお手伝いしてほしいな~って。大丈夫、ちょっと声かけてくれるだけでいいから!後の交渉は私がやるから!先っちょだけ先っちょだけ!」ハァハァ

転校生「・・・うん、そうやな!」

ちひろ「き、霧塚先輩・・・?」

里菜「あー、いつものことだから気にしなくていいぞ。冬樹ー、これ使うか?」つハリセン

イヴ「そうですね、少し借ります。さて、新年初仕事と行きますか」テンチメイドウノカマエ


353 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:04:57.940gkbm7Iv0 (2/8)

~散歩部は今日も元気です~

転校生「ふーちゃん、さらちゃんたちとおさんぽいってくる!」

風子「はい、わかりました。・・・それって、ウチもついてっていい感じですか?」

転校生「え?」

・・・

転校生「というわけでとくべつゲストのふーちゃんです」

風子「よろしくおねげーします」

さら「水無月さん、よろしくおねがいしますぅ!」

シロー「わんっ!」

秋穂「あ、あわわ、自重しなきゃ、自重しなきゃわたし」

ノエル「いなくても自重してほしいんだけどなー」

・・・

―崖―

風子「・・・さて、行き止まりですね」

シロー「わんわんっ!」

さら「シローはこの上に行きたいみたいですねぇ」

転校生「じゃあやっぱりのぼるしかないよね」

風子「冗談ですよね?ここ90度越えてますよ?」

さら「えいやっ!」ズボッ

秋穂「よいしょっと」ピタッ

風子「気のせいでしょうか、ウチにはあの2人が崖に向かって垂直に立っている気がします」

ノエル「よくやるよねー、あの2人も。あたしはさすがにあれは・・・できないこともないけどちょっと怖いから・・・」

風子「できないこともないって時点ですごいですけどね」

ノエル「せ、え、の、ジャーンプ!」ピョーン

風子「・・・んで、転校生さんはどうやって上るんですか?」

転校生「こう、とっかかりのあるとこをつかんで、うまくのぼっていくの」

風子「おおー、ボルダリング・・・しかたありませんね、ウチもそれで行きますか」


354 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:06:20.520gkbm7Iv0 (3/8)

~相容れぬ存在~

※閲覧注意

転校生「うーん・・・」ガサガサ

ありす「て・・・・・・く・・・・・・に・・・して・・・?」

転校生「ちょっとさがしてものをー」

クレプリ「オレっちたちも手伝おうか?」

転校生「いやいや、だいじょうぶだよ・・・あっ、あったあった」

クレプリ「なんだこれ、ただの石?」

ありす「・・・にか・・・特別・・・?」

転校生「いや、石じゃなくて、このしたにいるのがほしいの」

クレプリ「この下に・・・?」

転校生「よっと」

ダンゴムシ「」ウゾゾゾゾゾゾゾゾゾ

ありす「~~~~~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

転校生「ダンゴムシにめいろやらせるんだー。このまえいきものずかんにおもしろそうなのが・・・あれ?ありすちゃん、どうしたの?」

ありす「む、無理無理無理無理!」

転校生「えー?けっこうかわいいよ?ほらほら」

ありす「いやあっ!近づけないで!」

クレプリ「少年、ありすは乙女だからな、虫は天敵なんさね。だから許してやってくれ」

さら「あ、転校生さん!みつけましたか!?」

転校生「みつけたよー!ここにいっぱいー!」

さら「あっ、ほんとですぅ!じゃあいっぱい連れて帰りましょう!」

ありす「・・・・・・素手で・・・!?」

ありす「・・・・・・む、無理・・・から・・・・・・っ!」ダダダダダダ

転校生「あっ、いっちゃった。ありすちゃーん!そのへんちょっとこおってるからあぶな・・・あ、ころんだ」

さら「たいへんですぅ!」

転校生「ばんそうこー、ぼくもってるよ!」タッタッタ

ありす「ゃ、ゃめ・・・ちか・・・な・・・!」

その後ありすは3日ぐらい部屋から出てこなかったらしい


355 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:08:08.330gkbm7Iv0 (4/8)

~おばあちゃんのたんじょーび、かおあわせ~

エミリア「転校生くん、お待たせしました!」

転校生「おー、ちょーどいいたいみんぐー。ちょうどケーキがやけたとこだよー」

シャルロット「そのたお茶菓子と、お茶の準備もできていますよ」

エミリア「はい、ありがとうございます!では、始めます!」

アイラ「・・・な、なんでこんなテンション高いんじゃ・・・」

シャルロット「東雲さんを元気づけようとはりきっているのですよ」

アイラ「妾を元気づける?」

アイラ「・・・・・・・・・・・・」

エミリア「えー、ご多忙にもかかわりませず、お誕生日会にご参加をいただきまして・・・」

あやせ「エミリアちゃん、それはもう少し格式ばった会の挨拶よ」

アイラ「そうかそうか。エミリアのやつめ・・・」

転校生「ろうそく313本ちゃんとよういしたからねー」

アイラ「そうかそうか、お主もやる・・・ん?マジでか?」

転校生「マジだよー」

アイラ「お、おう・・・お主もたまに抜けとるよな・・・」

エミリア「本日のお誕生会におきましては、東雲アイラさんの長寿をお祝いする・・・」

アイラ「って、まだやっとるんか」

アイラ「長いぞーっ!もっと短くまとめろー!」

エミリア「こ、これは正式な挨拶のマナーで・・・」

アイラ「んなもん、この歓談部には不要じゃわ!ざっくばらんにいこうぞ!」

アイラ「諸君、妾のために会を開いてくれて感謝するぞ!」

アイラ「特にエミリア。お主がいろいろと心配りをしてくれていたことにも感謝じゃ」

エミリア「・・・あ、でも、結局その・・・理由がわからなかったので、お役に立てず・・・」

アイラ「いい!お主は空回りしてなんぼじゃ!そこがかわいいぞ!」

エミリア「よ、喜んでいいんですか?日本語って難しい・・・」

アイラ「エヘン。妾には秘密が多くてすまんが、いずれよいタイミングで話そう」

アイラ「おぬしらには必ずそうすると約束する。今しばらく、1人でやらせてくれ」

あやせ「あらあら」

シャルロット「・・・・・・・・・・・・」

エミリア「・・・は、はい!」

アイラ「転校生も、これは妾が言わねばならんことじゃ。何も言わんようにな」

転校生「りょーかい!」ビシッ

アイラ「では騒ぐぞ!乾杯じゃ!」


356 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:08:47.290gkbm7Iv0 (5/8)

~今日もまた~

―後日―

エミリア「ま、また体重が・・・」

あやせ「小さいとはいえ、転校生くんが用意してくれたケーキを313個全部食べちゃったものね」

シャルロット「・・・主よ、我らをお導きください」

アイラ「いやー、太らんのー!いくら食ってもまったく太らんのー!」

エミリア「う、うらやましいです・・・」

あやせ「あらあら・・・アイラちゃん?」

アイラ「じょ、冗談じゃ、冗談じゃからそんな顔するでない。・・・さすがの妾でもビビるぞ、それは」

転校生「あ、いたいた、みんなあつまってる」

アイラ「お、少年。どうしたんじゃ?妾に会いに来たのか?」

転校生「これ、じっかからとどいたからおすそわけー」

あやせ「こ、これは、お菓子?」

エミリア「ゴーフル・・・ですか?」

転校生「おとしだまもあげれてないからってわざわざおくってくれたんだけど、食べきれなくて・・・」

転校生「これからほかのぶかつとかにもくばらなきゃいけないの。それじゃあねー!」

シャルロット「あっ、転校生さん!・・・行ってしまわれました」

エミリア「・・・・・・・・・・・・」

あやせ「・・・・・・・・・・・・」

シャルロット「・・・・・・・・・・・・」

アイラ「いやー、うまいのー!こんなうまいもんを目の前にして食わんと我慢しとるやつはただの阿呆じゃ!」

エミリア「そ、そうですねっ!おいしいからしかたありませんよね!」

あやせ「そうね~。だっておいしいんだもの~」

シャルロット「別腹は暴食にはなりません。いざ!」

アイラ「くっくっく、今日の夜が楽しみじゃの~」


357 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 00:14:08.480gkbm7Iv0 (6/8)

今日はここまで!次回は商店街!えみりゃはまた食うことになるのか。なんか、このスレでは食ってばっかだな。
小さい頃の話なんですが、幼馴染(男)と一緒にダンゴムシをよく捕まえてたんです。
それで、公演の隅に【住処】を作ったつもりで土に埋めたのですが、後日雨が降って土が固まってしまい、掘り出したら全滅してました。
それと、その幼馴染が持ってきたダンゴムシが家のプランターの下で繁殖してたみたいで、ある日母親の絶叫が・・・
その日以来我が家では家庭菜園はやってません。植木鉢とかも全部撤去しました。
子供の頃って平気で虫とか触れますよね。今は無理です。気持ち悪いです。って考えると大人になっても蝉取りに行く怜の父親は凄いと思う。
ありすありあり(合言葉)


358以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/01/31(火) 02:46:03.72OINZQgdAo (1/1)

ありすありあり
ああ、抵抗感さえ持たなければGを素手でつかんで窓から投げることもできるからなぁ


359 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 23:20:25.880gkbm7Iv0 (7/8)

~なぜか海に~

秋穂「冬だ!」

ノエル「海だ!」

転校生「たいようだー・・・そんなにひざしつよくないよね?」

ありす「ぇと・・・・・・ゅ・・・のに・・・ぅみ・・・?」

龍季「こいつらの行先に季節は関係ないからな」

さら「よーし、シロー、準備体操しますよぉ!」

シロー「わんっ!」

秋穂「いっちにーさーんしー!」

転校生「ごーろっくしっちはっち!」

ありす「・・・ぇ?・・・もし・・・て・・・ぃる・・・?」

ノエル「よーし!ノエルちゃん、一番乗りしちゃうよー!」

さら「あっ、まってくださーい!」

秋穂「あーっ、ノエルちゃん水着服の下に着てくるなんてずるいよー!」

転校生「おきがえおきがえ」

春乃「秋穂~向こうでお姉ちゃんといっしょにお着がえしようね~」

ありす「・・・・・・」

クレプリ「ありす、一緒に行かなくていいのか?」

ありす「ぇ、ぅん」

クレプリ「・・・あれー?ここは行きたいっていうとこなんじゃないのかー?」

ノエル「ぎゃあああーーーーー!つめたいいーーーーー!!!!」

さら「ひゃあ!かぜがーーー!さむいですーーー!!!!」

転校生「ぴゃああああ!つめたーい!」

秋穂「て、ててて転校生くん!はははは肌と肌で温めあおっ!お、おおおお姉ちゃんも来てっ!」

春乃「秋穂のためなら、海を蒸発させる勢いで発熱するっ!」

龍季「おーし、俺ちょっとカップ麺買ってくる。どうせすぐ上がるだろうし。楠木、荷物頼んだ」

ありす「ぁ、はぃ」

ありす「・・・・・・」

ノエル「水は冷たいけど立ち上がったら風が冷たいという二者択一の罠・・・」

さら「シロー、秋穂ちゃんたちに水かけこうげきですぅ!」

シロー「わんわん!」

秋穂「ぴゃあ!冷たいい!おかえしっ!ああ、離れたから寒いー!おねえちゃんもっとこっち来て!」

春乃「高速で体を震わせることによって発熱し、秋穂を温める!」ブルブル

転校生「それふつーにさむいだけじゃないの?」

ありす「・・・・・・」

ありす(椎名さんに風邪薬の準備してもらっておこう・・・)


360 ◆GiMcqKsVbQ2017/01/31(火) 23:26:19.410gkbm7Iv0 (8/8)

今日の散歩部。冬の海はものすごく冷たいですよ。
とあるスポーツ団体では新年明けてから冬の海で合同練習をしてそこから海に入るという世にも恐ろしい行為をやっています。
てか俺もやっていました。冬の須磨の海はめちゃくちゃ冷たい。数十秒入っただけで唇が紫になるぐらい冷たい。
海からあがったらあったかいカップヌードルが用意されていて、冷えた体を温めつつお腹を膨らましてた小学校低学年時代。
あれ、まだやってるのかなぁ・・・
ノエルちゃんがツッコミをしてないのは提案者がノエルちゃんだから。寒中水泳なんて考えたやつ誰だよ。
ありすありあり(合言葉)


361以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/01(水) 21:10:57.140OY2kDplO (1/1)

ありすありあり
久々に課金してガチャ引いたらチノちゃんと智ちゃんが出てテンション上がった


362 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/01(水) 23:47:43.79W/rxqMsq0 (1/2)

~納得いかない~

転校生「ありすちゃーん、ごはんつくってきたよー」

ありす「ぃた・・・き・・・す・・・」

・・・

転校生「ありすちゃーん、おふろわかしといたよー」

ありす「ぁ・・・と・・・」

・・・

転校生「ありすちゃーん、そろそろおきないとおひるやすみおわっちゃうよー」

ありす「ん・・・ぁと・・・ごふ・・・」

・・・

転校生「ありすちゃーん、おかしかいにいくけどついでになにかほしいのある?」

ありす「ぇと・・・じゃ、プリン、で・・・」

・・・

ありす「・・・・・・」

クレプリ「いやー、今日も至れり尽くせりだったなー」

ありす「・・・こ・・・ままじゃ・・・め・・・!」

クレプリ「え?」

ありす「ぁたしの・・・ほ、が・・・ぉね・・・ちゃ・・・のに・・・」

クレプリ「いやー、年上の威厳なんてすでにないと思うさね」

ありす「・・・ぃま・・・でも、ぉそく・・・ぃ・・・!」

・・・

―翌日―

ありす「転校生、くん」

転校生「ありすちゃん、なにー?」

ありす「これ・・・ぃつもの・・・ぉれぃ・・・」

転校生「あーセーターだー!やったー!」

ありす(これで少しは姉らしさを・・・)

転校生「じゃあこれおかえしねー。マフラーあんでみたのー」

ありす「ぁ、ぁり・・・がと・・・」

クレプリ「これあれさね。子供が親にプレゼントしたらお返しが用意されてた構図」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

転校生「ありすちゃん?」

ありす(嬉しいけど・・・納得いかない・・・!)


363 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/01(水) 23:56:11.67W/rxqMsq0 (2/2)

今日のありす。コラボ中の自称お姉ちゃんな妹見て思いついた話。
転校生くんはお世話するのもお世話されるのも好き。どっちかというとする方が好き。
転校生にまた特技が増えましたね。ラテアートができる男子って相当モテると思うんだ。
既に転校生は言わずもがなだけど。
残念ながら?このスレではそこまで行く予定は(今のところ)ありません。
そして・・・デク、つけましたね。
デクの運用試験とか言って転校生が直接戦うメインストーリーがあってもいいのよ?
ありすありあり(合言葉)



364以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/02(木) 01:52:15.00Jq6ePaE40 (1/1)

ありすありあり
鎧みたいとは言ってたけどデクの形がいまいちわからない...


365以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/02(木) 11:23:44.87qQq3u4va0 (1/1)

G3ユニットとかV1ユニット的な感じじゃないかな(適当)


366 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:50:42.87nKmYrGEt0 (1/15)

~商店街はお任せをっ!~

兎ノ助「えー・・・というわけで、毎年恒例の商店街初売りがある」

エミリア「商店街・・・ですか?」

兎ノ助「そうだ。単独クエスト許可が出て以来、さらと転校生が根城にしている商店街だ」

エミリア「ネジロ・・・!ネジロとは・・・!」

里菜「リナ知ってるぞ。悪いヤツらの基地のことさぁ」

エミリア「悪の組織ですか!」

怜「こら、誤解するだろう」

真理佳「今ヒーローの話してました!?」ニュッ

兎ノ助「してないから授業に戻れ」

・・・

さら「たつきさん!転校生さん!今日も、がんばりますよぉ!」

転校生「おー!」

シロー「わんわんっ!」

龍季「うし、いっちょやるか!」

転校生「あたらしくたけやまももらったし、だいかつやくのよかんっ!」

自動運転付き段ボール『武山』:ついに段ボールに自動運転機能が付いた。陸海空すべての経路を駆使して最適な道を選ぶことができらしい。なおアームは取り外された。


367 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:51:11.50nKmYrGEt0 (2/15)

~風飛商店街~

つかさ「・・・・・・・・・・・・」

つかさ「で、どこに魔物が出るんだ?」

怜「生天目。今回は違うと言っただろう」

つかさ「フン、冗談だ。わかっている」

つかさ「力が必要なら呼べ。細々しいことは性に合わん」

怜「ああ、ならばあそこの荷物を運びこんでくれ」

レオ「これから2月の節分に向けて、大豆を大量に仕入れたそうなんだが・・・」

怜「主人がぎっくり腰になってしまってな」

つから「あれしきの荷物で腰をやるとは、虚弱だな」

怜「魔法使いと一般市民を一緒にするな。というより、へそを曲げるな」

怜「話は聞いている。真面目にやったなら、そう報告する」

つかさ「・・・自力でゲートが開けられんのならば、どうしても許可がいる」

つかさ「やればいいんだろう」

転校生「ふんぬぬぬぬぬぬぬ・・・!」グググ

怜「あ、おい、転校生、無茶だ!」

つかさ「貸せ」ヒョイッ

転校生「あっ・・・なーちゃん、ありがとっ!」

つかさ「私は私のためにやっているだけだ。礼などいらん」


368 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:51:42.07nKmYrGEt0 (3/15)

~ダンボールの欠点~

転校生「だんぼーるのけってんは・・・うえにのせないとはこべないことだっ!」

里菜「あれ?前腕ついてなかったか?」

転校生「こんかいはなんかいろいろあったみたいでつけれなかったって」

里菜「ふーん。ま、いいけどな。ダンボールに乗せるぐらいリナにもできるさ」

転校生「のせちゃえばこっちのものだからねー」

里菜「よい、しょっと!よし、それじゃあ行くのだ!」

転校生「いくよー!たけやまー!」フヨフヨ

・・・

転校生「・・・・・・・・・・・・」フヨフヨ

里菜「おー、転校生、どうしたんだ?・・・って、さっきの荷物乗せっぱなしじゃなないか。どうしたんだ?」

転校生「・・・おろせなかった・・・てつだってぇ」

里菜「段ボール、今日は役立たずだなー」

転校生「・・・くすん」


369 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:52:13.03nKmYrGEt0 (4/15)

~迷子案内~

幼女「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」

里菜「ど、どうしたんだ!?」

幼女「ママぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

里菜「え、えっと、迷子か?えっと、母親はどんな服着てるんだ?」

幼女「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」

里菜「あ、あうあう・・・」

シロー「わんっ!」スンスン

里菜「わっ、この子、たしか仲月の・・・」

シロー「くぅーん」フリフリ

里菜「ついて来いってことか?」

・・・

シロー「わんわん!」

幼女「ままーーーー!!!!」

ママ「娘ーーー!!!!」

里菜「よかったぁ・・・ありがとうな!」

シロー「ぷすー」

里菜「・・・ところで、仲月は?」

シロー「くぅーん・・・」

里菜「・・・もしかして、おまえも迷子だったのか?」

・・・

さら「シローーーーーー!!!!」

シロー「わおーーーーん!!!!」ペロペロ

里菜「なんか、さっき同じような光景を見たような・・・ま、いっか。お手伝い完了さぁ!」


370 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:53:09.29nKmYrGEt0 (5/15)

~ハフハフ~

少女「はふはふっ!あついっ!コロッケ熱いよっ!」

転校生「あげたてだもんねー」

少女(最近商店街でよく見る男の子!かわいい!)

少女「おいしいんだけど、あたし猫舌だから・・・あっ、そうだ!フーフーしてよ!」

転校生「え?いいよー」

少女「やったっ!」

転校生「はい、ふー、ふー」

少女(ふーふーしてくれてる!かわいい!)

転校生「はい、あーん」

少女「あーん!」パクッ

少女「ほひひ~」ハフハフ

妹「転校生くんっ!わたしのもふーふーしてっ!」

転校生「え?あきちゃんのも?」

妹「うんっ!転校生くんの吐息を身体いっぱいにしみわたらせたいのっ!」

少女「むっ!」

妹「むっ!」

姉「秋穂~、秋穂のコロッケはお姉ちゃんがふーふーして冷ましてあげたからね~」

妹「えっ・・・おねえちゃんのばかっ!ありがとうっ!だいすきっ!」

姉「あたしもよっ!秋穂っ!大好き!愛してる!」

少女「・・・えー・・・なんだったんだろ・・・」


371 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:53:39.44nKmYrGEt0 (6/15)

~プレッシャー~

転校生「はふはふっ!あちゅいっ!」

少女「えっと、ふーふーしてあげようか?」

少女「!?」ゾワッ

どこからか視線を感じる・・・

少女(い、今感じたのは・・殺気!間違いない、あたしを狙っているッ!)

・・・

エレン「・・・ターゲット、転校生と距離を置いたことを確認。しばらく追跡する」

風子「りょーかいです。こっちは引き続き転校生さん見てますんで」

鳴子「・・・まて、少し様子がおかしい」

萌木「あれは・・・ペットボトル・・・飲み物?」

香ノ葉「半分飲んで・・・・・・渡したっ!間接キス狙いかっ!」

エレン(まあその程度なら私もやっているが)

風子(ウチも日常茶飯事ですしねー)

鳴子(普通にあるよね)

萌木(キス・・・キス・・・うーん、何か忘れているような・・・)

香ノ葉(キス、キスぅ・・・だーりんのほっぺにちゅー・・・えへへ・・・ダーリンがいっぱぁい・・・)

・・・

少女「・・・プレッシャーが、消えた・・・」

転校生「どうしたのー?」

少女「えっと、なんだったんだろうね・・・」


372 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:54:14.36nKmYrGEt0 (7/15)

~あだ名~

ちひろ「あっ、転校生くんだぁ~。こんにちはぁ~」

転校生「はろにちはー、ちーちゃん」

ちひろ「はい、ちーちゃんです!」

転校生「どうしたの?」

ちひろ「ちーちゃんって呼び方、かわいくって気にいってるんですぅ~」

ちひろ「これからもどんどん呼んでくださいねぇ~!」

転校生「いいよー。それじゃー・・・ちーちゃん!」

ちひろ「はぁ~い!」

転校生「ちーちゃん!」

ちひろ「はぁ~い!」

転校生「ちーちゃん!」

ちひろ「はぁ~い!」

転校生「ちーちゃん!」

ちひろ「あ、もういいです」

転校生「そっか、ぼくもちょっとあきてきたし」

ちひろ「ところで転校生くん、ここに汐ファンガチャが置いてあるんですけど回していきませんか~?」

転校生「しおふぁん・・・あんましすきじゃない・・・」

ちひろ「な・・・なん、なんですって!?」

ちひろ「どうしてですかぁ~!ハートちゃんもロップちゃんもいてほわほわのるりるりなのにぃ~!」

転校生「・・・なにものれないからっ!」

ちひろ「むぅ~・・・なんとかしますっ!絶対に、転校生くんに汐ファンを好きになってもらいますから!」

転校生(あ、でも次行くときがあったらおばちゃんにたのんでおっきくしてもらえばいいんじゃ・・・)

ちひろ(ぎゅーってひっぱったらおっきくなるでしょうかぁ~?)


373 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:55:21.11nKmYrGEt0 (8/15)

~八百万~

エミリア「おや、これは・・・お野菜ですね。なぜはっぴゃくやと言うのでしょう」

里菜「それは【やおや】って読むんだぞ」

エミリア「・・・あぁ!あつぃかに!八百万の神と同じですね!」

里菜「やおよろずってなんだ?」

エミリア「日本には800万の神様がいると聞いてます。多神教ですね!」

里菜「・・・・・・・・・・・・?」

怜「八百万は実際に800万いるわけじゃない」

怜「八百万とは【ものすごくたくさん】という意味だ」

怜「転じて、八百屋も【たくさんの物を売っている】から、八百屋という」

エミリア「・・・なるほど!」

里菜「知らなかったさぁ!」

転校生「ちなみに、八ってことばじたいがいっぱいあるっていみだよー」ニュッ

エミリア「えっ!?8ってeightじゃないんですか!?」

転校生「ほら、やえざくらとかいうじゃん」

怜「八重垣や八千代、八雲なんかもそうだな。八は数えられないほど多い数のことを言う。ちなみに七は数えられるぐらいの多さだ」

エミリア「なるほど・・・9じゃだめだったんでしょうか?」

転校生「あるよー。くじゅうくりはまとか。あと、シャルちゃんが「つづら折れがたのしい」って言ってたこともあるよー」

怜「九十九折れ※か・・・楽しいとはどういうことだ」※山道とかでカーブがめっちゃあるところ。

転校生「あれはしぬかとおもったなー」

エミリア「シャルロットさん!?」

里菜「なんかよくわからないけど・・・がんばれ!」


374 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:55:56.95nKmYrGEt0 (9/15)

~ひったくり~

女性「きゃあーっ!」

男性「ひ、ひったくりだぁっ!」

怜「む・・・?」

エミリア「ひ、ひったくりです!現れました!」

里菜「よーし、リナが捕まえてやるのだ!」

エミリア「負けませんよ!私が捕まえます!」

怜「あっちの方へ逃げたな」

エミリア「待ちなさーい!」

転校生「よしっ!いっけー!たけやまーーっ!」

武山「無理でっせ」

転校生「・・・あれー?」

怜「ああ、それはクエスト中に暴走しないようリミッターをかけているそうだぞ」

転校生「・・・・・・こんかいダンボールぜんぜんやくにたってない!」

怜「まあ、大人しくしていろ。どうせ向こうにはヤツがいるからな」


375 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:56:46.96nKmYrGEt0 (10/15)

~教育に悪い~

ひったくり「はぁ・・・はぁ・・・魔法使いがなんぼのもんだよ!」

ひったくり「俺は高校陸上の全国大会優勝なんだ!逃げ切ってやる!」

ひったくり「うおっ!?」

ドンッ

つかさ「・・・目の前でひったくりが起きるとは、魔法使いも舐められたものだ」

ひったくり「ど、どけっ!魔法なんか使ったらマスコミに訴えてやるからな!」

つかさ「貴様など魔法を使うに値せん。拳を振るのも億劫だ」

つかさ「逃げたければ逃げろ。逃げられるものならな」

ひったくり「・・・へ、へっ!それじゃあお言葉に甘えて・・・」

ひったくり「・・・え、ええっ?お、お前、襟から手を離せ!」

ひったくり「なんでだ?一歩も動けねぇ・・・!」

つかさ「お前が何をしようと勝手だが・・・子供が見ている前で悪事を為すというのはいただけんな」

つかさ「かといって、暴力で解決するという光景を見せるのもよくない」

つかさ「というわけで、私は掴んでいるだけだ。貴様にこぶしは振るわんから、大人しくしていろ」

里菜「・・・・・・・・・・・・」

エミリア「・・・も、もう捕まってますね・・・」


376 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:57:46.31nKmYrGEt0 (11/15)

~魔法使いのせい~

転校生「ふーん・・・。まほうつかいがいたから、かぁ・・・」

龍季「あんま気にすんなよ。世の中には一定数いるんだよ。ああいうバカがな」

転校生「そうだよねぇ・・・。どろぼーしちゃいけないってぼくだってわかってるのに」

龍季「わかっててもやるんだよ。バカだから」

転校生「・・・わっかんないなぁ」

龍季「わかるわけねーだろ。それがわかるのはあいつと同じことしたときだけだからな」

転校生「はぁ・・・」

・・・

風子(・・・ったく、めんどくせーことしてくれやがりますね)

風子(転校生さんは良くも悪くも真面目なんですから、起こったことはまっすぐ受け止めてします)

風子(当然、それが悪意であっても・・・)

風子(朝比奈がフォローはしてくれていますが、こっちの方も後で声かけときますか)

風子(ちょっと前の喧嘩もあってか、一般人に対してのヘイトもそれなりに溜まってるみてーですし)

風子(せっかく年末ライブでうまくやってくれたと思ったんですけどね)

風子(中々、うまくいきませんね)


377 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:58:37.12nKmYrGEt0 (12/15)

~お茶でも一緒に~

転校生「なーちゃん」

つかさ「なんだ、転校生」

転校生「どこいくの?」

つかさ「ああ、魔物を探しに行く」

転校生「えー、いっしょにおちゃでものもうよー」

つかさ「・・・茶だと?・・・茶でいいのか?」

転校生「えっと、出来ればジュースのほうが・・・」

つかさ「なら最初からそう言えばいい。行くぞ。その後は魔物退治だ。貴様もついて来い」

転校生「はーい」

つかさ「・・・ん?そういえば、財布は持ってきていたか・・・?」

・・・

梓「・・・いきなり呼ばれたと思ったら、代金払えってどういうことッスか!」

つかさ「財布を持ってきてない、以上だ。戻ったら返す」

梓「完全につかいっぱしりッスわー・・・」

転校生「あずにゃん、ごめんね?」

梓「いえいえ、転校生くんはそんな・・・あっ、じゃあ今度ちょっとお願い聞いてもらっていいッスか?転校生くん」

転校生「え?ないよーによる」

梓「ま、それは後でのお楽しみってことで。んじゃとりあえず払っときますんで、帰ったら自分の部屋に来てくださいッス!」

転校生「りょーかーい」

つかさ「さて、と。行くか」

転校生「魔物退治だー!」


378 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:59:09.07nKmYrGEt0 (13/15)

~ヤヨイちゃんのたんじょーび~

ヤヨイ「いやー、誕生日会かー。楽しみだなー」

智花「解体って初めてした・・・血なまぐさい・・・」

ヤヨイ「でもなんで智花姉さんが切ったとこだけ虹色になったんだろうね?」

智花「さあ?」

転校生「ともちゃんおかえりー、ヤヨイちゃんつれてきてくれたー?」

ヤヨイ「あ、転校生くん、ハロー。もしかして、転校生くんも?」

転校生「そだよー。・・・で、それなに?」

ヤヨイ「イノシシ肉」

智花「・・・あっ!そういえば、ぼたん鍋って兵庫県が有名だったたよね!」チラッ

転校生「・・・え、ぼく?」

ヤヨイ「そういえば、転校生くんの料理はおいしいって聞くけど・・・」

転校生「いや、できないこともないけどさぁ・・・ぼたんなべはたんばだよ?」

智花「えっ?なにかちがうの?」

転校生「ぼくこうべ。ぼたんはたんば。ぜんぜんちがう。おおさかときょうとぐらいちがう」

智花「そ、そんなに!?」

転校生「たんばでゆきふっててもこうべでゆきふってないとかざらだから。(北の方は降ってるけど)」

ヤヨイ「まあまあ、それはともかく、それじゃあお願いして・・・いい?」

転校生「おっけー。おかーさんかおばーちゃんならしってるかなー」ポパピプペー

・・・

転校生「」

ヤヨイ「」

その他大勢「」

智花「・・・あ、あれっ?」


379 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 00:59:37.85nKmYrGEt0 (14/15)

~魔法の練習~

―訓練場―

ありす「み・・・な・・・」

クレプリ「今だ!うてー!」

人形ズ「・・・」ワラワラ

転校生「わあっ、かこまれたっ!」

怜「・・・ん?転校生に、楠木か、珍しいな」

ありす「ぁ・・・か・・・ぎさ・・・こ・・・・・・は・・・」

転校生「れーちゃん、こんにちはー。あのね、ありすちゃんとまほーのとっくんしてたの!」

ありす「皆・・・ぅごかして・・・たくて・・・」

怜「そうか、それじゃあ、私も参加していいか?」

ありす「ど、どぞ・・・」

転校生「いいよー」

・・・

怜(しかし、一体一体が複雑な動きをするな・・・これは戦いにくい・・・)

ありす「ぁの・・・ぃきます・・・!」

転校生「よーし、かえりうちだー!」

怜(転校生も苦手とはいえ、きちんと訓練をしているんだな。あいつのひたむきさは見習わなければ)

転校生「闇より出し深淵の魔法よ、今こそ深淵を解き放ち、すべてを滅ぼす力となれ!」

転校生「マ ダ ン テ !」

クレプリ「ええっ!?マジでできるのかっ!?」

ありす「っ!」

プワッ

転校生「・・・うーん、やっぱりろうそくの火みたいなのがげんかいかー。みっちゃんといっしょにかっこいいのかんがえたんだけどなー」

怜「少しずつ成長していけばいいさ。まだまだ時間はあるんだ。特にお前は、な」

ありす「・・・しょに・・・が、ばろ・・・」


380 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/03(金) 01:04:24.16nKmYrGEt0 (15/15)

今日はここまで!ヤヨイの誕生日に智花がイノシシの解体を手伝ったと聞いて。
絵を描くだけで危険物を作ってしまうメインさんは解体時もなにかしらやらかしているはず。
なんかつかさがいいお姉ちゃんしてるぞ。なんか普通にいいお姉ちゃんだぞ。
次回は【忍者の里を救え、の巻】です。
いろいろあって勧誘してない香ノ葉の勧誘イベをどっかに入れたいところ。
転校生くんだって最終的に魔力譲渡の応用で魔力をそのまま放つ【羽】みたいな魔法を使えるように・・・なるかもしれないよね。
魔力譲渡のレベルでじゃぶじゃぶやられたら魔物側はたまったもんじゃないでしょうけど。
ありすありあり(合言葉)


381以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/03(金) 01:49:01.79bWvH0r01o (1/1)

ありすありあり
羽じゃなくて魔翌力塊でぶん殴る可能性も・・・


382 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:19:00.277SP/ewmu0 (1/14)

~忍者の里へ~

転校生「あずにゃんがおねがいってめずらしいなーっておもったら・・・」

梓「いやー、悪いッスね、わざわざ」

転校生「べつにクエストぐらいふつーにいってくれればいいのに。よっぽどじゃなかったらいくよ?」

梓「いや、あの時生天目先輩いたじゃないッスか。そんなときにクエスト行くなんて言ったら」

つかさ【服部が指名されるクエストだと?面白い、私も連れて行け】

梓「ってなるかもしれないじゃないッスか」

転校生「えー、でもなーちゃんクエストだされるまものとはあんまりたたかわないよ?よわいから」

梓「その弱いってのをズバッと言い切れるのがすごいッスよねー。弱冠6歳の発言とは思えねーッス」

転校生「そりゃうらせかいとかもっとつよいのみてるしねー」

梓「慣れとは恐ろしや・・・」

転校生「んで、なんでぼくよばれたの?ていうかにんじゃなんでしょ?まものぐらいたおせるんじゃない?」

梓「いやぁ、確かに忍者なら今回の魔物くらいラクショーなんですが・・・」

梓「いろいろ重なって、里に戦えるものがほとんどいないんですよ」

梓「それで自分に白羽の矢が立ったというアレでして」

梓「せっかくですから、伊賀の里に興味ないかなーって思ったんですが・・・」

転校生「んー、でもにんじゃはやっぱりきょーみあるし・・・でも、それってぼくがいってだいじょうぶなの?」

梓「大丈夫じゃなかったらクエストなんて出されませんよ!さぁさぁ、そろそろ行きましょ!」

転校生「はーい」


383 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:21:40.697SP/ewmu0 (2/14)

~裏の心~

風子「・・・・・・・・・・・・」

風子「いくら信じろと言われても・・・これは・・・さすがに・・・」

風子「マジなんですかね」

結希「ええ。まだパンドラからは出てきていない情報よ」

結希「科研のことを遊佐さんが調べていたかどうかも定かじゃないけれど」

結希「私本人から聞いた。裏世界で科研崩壊の引き金を引いたのは・・・」

結希「双美心」

風子「あの・・・気弱な生徒が、ですか」

結希「もともとあの子は、溌剌とした性格だったみたいね」

結希「両親が亡くなったことが引き金になったのかもしれない」

風子「・・・ですが、それはあくまで裏世界の話でしょ」

風子「こちらではそもそも誘拐されてませんし」

結希「ええ。だからあなたたちに注意して欲しいのは別のこと・・・」

結希「なぜ、霧の護り手は【双美心を誘拐したのか】」

結希「過去で1度、私たちは間ヶ岾を警察に捕まえさせた」

結希「霧の護り手との繋がりがわかれば、簡単には釈放されないはずなのに・・・」

結希「私たちがこちらに戻ってきた後、やはり双美心は誘拐された」

風子「それで、霧の護り手の手先として訓練し、魔法使いに覚醒・・・」

風子「科学者として科研に忍び込み、データを流出させていたわけですね」

結希「霧の護り手にとって、彼女の魔法は利用価値があった」

結希「1度逮捕されても諦めなかった理由・・・知っていたとしか考えられないわ」

風子「うーん・・・ってことは、霧の護り手は何らかの方法で双美の魔法を知っていたってことになりますよね?」

風子「でに覚醒前の魔法使いの得意魔法を知ることができるって・・・」

風子「そんなの不可能ですよ?」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「それは、わかってるわ」

風子「・・・しゃーねーですね。証拠はなくとも、根拠はあるみてーですね」

風子「わかりました。【彼女が狙われた理由】、探しときましょ」

風子「ですが不本意な結果になっても怒らねーでくだせー」

結希「・・・・・・・・・・・・ええ。恩に着るわ」

結希「それと、如月天のこと、監視下に置いてもらえるかしら」

風子「如月天?なんでまた。アンタさんと一緒に研究してるでしょ」

結希「・・・パンドラの情報を科研に流すかもしれないから」

風子「はぁ?」

・・・

風子「・・・さて、裏世界の双美心、転校生さんも会っていましたよね」

風子「あの子ならそれなりに交流していたと思いますから、ちょっと話聞いてみますかね」

風子「ついでに面談も兼ねときますか。もし仲良くしてたなら、敵に回ったってことでなにかしらあるでしょーし」

風子「あとは・・・如月天、ねぇ。ねらったよーに転校生さんに負担がかかりそうなことばっかりで」

風子「さてさて、どうしてくれましょうか」


384 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:22:32.467SP/ewmu0 (3/14)

~忍者の里~

梓「いやぁ~、すいませんねぇ。遠出になっちゃって」

転校生「へーきへーき」

梓「でもま、こっちの方は地元なんで、帰りに観光を兼ねて案内してあげるッスよ。」

転校生「ほんとー?たとえばどんなかんじで?」

梓「この御斎峠一帯は伊賀忍者の隠れ里があるんです」

転校生「・・・だからあずにゃんが?」

梓「そッスね。ここがゲンバなんで自分に直接指名がかかったって感じッス」

転校生「もしかして、このみちとかあぶなかったりする?」フヨフヨ

梓「いやね、道は大丈夫なんですけど、山の中になると罠とかいっぱいあって」

梓「たぶん他の生徒だと苦労するからってことなんでしょうけど」

梓「なので、転校生くんも気をつけてください。いちお自分が確認しつつですけど・・・」

梓「浮いてるからって安心しちゃダメッスよ。忍者の罠は地面のみに非ずッス」

梓「忍者のトラップは容赦ないッスからねぇ」

転校生「りょーかい!じゃ、はやくやっちゃおう!」

梓「うぃッス。ではちゃちゃーっと切り上げて遊びに行きましょ?」


385 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:23:55.397SP/ewmu0 (4/14)

~懸念~

梓「・・・んで、ちょっと聞きたいことがあるんスけど、いいッスか?」

転校生「え?なになにー?」

梓「いや、転校生くんちょっと前までふさぎ込んでたじゃないッスか」

梓「あれ、結局謝られて元通りーって感じになりましたけど、問題自体は解決したんですか?」

転校生「んー、もんだいっていうか・・・まあストレスはっさんはできるよーになったかな?」

梓「それって、自分が聞いても大丈夫なヤツだったりします?」

転校生「べつにだいじょうぶだよー。なーちゃんといっしょにクエストうけるだけだし」

梓「・・・学校出発する前に言ってたことと矛盾してません?」

転校生「なーちゃんがわざわざよわいのさがしてくれるんだよ。そんで、それをぼく1人でたおすの」

梓「うぇぇぇ!?いや、噂には聞いてましたけど、ガチでしたか・・・」

転校生「でも1じかん2じかんかかって1ぴきたおすのがせーいっぱいかなー」

梓「うーん、将来的に単独で魔物をバッタバッタと倒していく転校生くん・・・想像できるようなできないような・・・」

梓「まあ、生天目先輩がいるってことは、ヤバくなったらなんとかなるんでしょうし、大丈夫ですか」

転校生「2かいぐらいたすけてもらったよ。なーちゃんきあいだけでまものふきとばしてた」

梓「どこぞの三つ目の格闘家じゃないんスから・・・ま、それはともかく」

梓「今はあんま闇抱えてないみたいで安心しました。自分も心配だったもんで」

転校生「そのせつはたいへんごめいわくを・・・」

梓「自分らも(おもにぶちょーが)いろいろ迷惑かけてますし、お互い様ッスよ」

梓「あ、あと一つお願いが」

転校生「なにー?」

梓「もし今回のクエストでなんかの拍子に里の秘密を知ってもナイショにしといてくださいッス」

梓「秘密が漏れたら自分、お尻ぺんぺんされちゃうんで・・・」

転校生「・・・それはそれでおもしろそうかも」

梓「転校生くんって弱みらしい弱みがないからこういうとき交渉しにくいッス」

転校生「すなおなのがとりえです」

梓「その素直さの裏で泣いてる岸田先輩がいますからやめてあげてください」


386 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:24:53.787SP/ewmu0 (5/14)

~ぬっぺふほふ退治~

梓「いっちょあがりッス!まず1匹!」

梓「あと何体かが討伐対象なんで、もちっとおつきあいくださいッス」

転校生「いいよー。てか、さっきつかってたのばくだんだよね?まほーは?」

梓「いやー、自分、忍者ッスから。魔法よりこっちの方が使いやすいなぁって」

梓「自然魔法とかあんまり得意じゃないんで、攻撃は物理の方がですね・・・」

転校生「それじゃあぼくいらないんじゃない?」

梓「あっ!でも強化魔法は使ってるんで転校生くんがいた方がいいんですよ?」

転校生「なしでもいけそう」

梓「そりゃあいけないこともないッスけど、やっぱりあった方が戦いやすいですし」

梓「ほ、ほらほら~。魔力少なくなってきたから補充してくださいよ~」

梓「あーつかれたー。魔力があれば元気になるのにな~」

転校生「しょうがないなー、びびびー」ビビビ

梓「うーん、転校生くんはもうちょっと人を疑うってことを覚えた方がいいと思いますよ?」

転校生「あずにゃんはぼくにうそついてるの?」

梓「いえいえ、そんなことないッス」

転校生「だったらいーじゃん」

梓「・・・忍者を無条件で信じるってのが、自分からしたらすごいことなんスけどね」

梓「ほんと、ぶちょーといい、転校生くんといい・・・これだからグリモアはいいんスよねー」


387 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:26:22.117SP/ewmu0 (6/14)

~お願い~

梓「お疲れ様ッス、転校生くん!」

転校生「おつかれー」

梓「いやー、あの山、大変でしたよね。自分がオゴるんで、休んでください!」

転校生「ほんと?それじゃあもっとたのんでいい?」

梓「モチのロンッス!てか6歳児相手に割り勘とかさすがにできませんわ」

転校生「おかねはもってるんだけどねー」

梓「でもプレゼントとかに使ってるんでしょ?だったら取っといてくださいッス。自分ももらってますから、文句は言えませんって」

・・・

梓「んで、実はですね、お願いっていうのは本当はクエストの話だけじゃないんですよ」

転校生「そうなの?」

梓「はい。実はですね、ちょっと如月先輩と宍戸先輩、いろいろあって喧嘩しているフリをしてるんです」

転校生「けんかの・・・フリ?」

梓「はい。実際にしてるわけじゃないッス。ま、その辺は割愛するとして」

転校生「そっか・・・だからアームついてなかったのか・・・」

梓「ほんとは話しちゃいけないことなんですけど・・・」

梓「でも転校生くんには、知っておいてほしくて」

梓「だから、これがお願いです。この先、あの2人が何をしていても・・・」

梓「転校生くんは、信じてあげてください」

転校生「わかった。【約束】するよ」

梓「本当ですね?言質取りましたからね?」

転校生「うん。ぼくは【約束】はぜったいにまもる」

梓「・・・なら、安心ッス。先輩方のこと、よろしくお願いします」


388 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:27:50.307SP/ewmu0 (7/14)

~勧誘~

転校生「・・・あっ、そうだ」

梓「ん?なんかありましたか?」

転校生「えっと・・・ま、ここでいっか」

梓「ん?ん?」

転校生「あずにゃん、ぼくがそつぎょーしたらどうしようとおもってるかとか、しってる?」

梓「え?あー、なんか軍を作るとかなんとか・・・そんな感じでしたっけ?」

転校生「やっぱりしってたんだ。さっすがー」

梓「・・・んで、それがどうしました?」

転校生「んー、なんとなくもうわかってるとおもうけど、ちゃんというね」

転校生「12年後、ぼくが卒業して軍を創るときに、あずにゃん・・・服部梓にも、はいってほしい」

梓「・・・いやー、マジで勧誘してるんですねー。自分も噂程度でしか聞いてないんで、半信半疑だったんですけど・・・」

梓「そッスね、事と場合によりますが・・・まあ無理だと思います」

転校生「そっかー。それじゃあしかたないなー」

梓「理由とかは聞かないんですか?」

転校生「べつに。いえないこととかいいたくないこととかあるだろうし」

梓「ま、ぶっちゃけ自分が代々忍者の頭領を勤めている家系の人間って理由ですけどね」

梓「自分も同じくそうならざるを得ないんで、まあ一つの軍に留まるのは無理といいますか・・・」

梓「つーわけで、専門契約ならいけるかもしれませんね」

転校生「・・・なにそれ?」

梓「忍者っていうのは国に雇われのスパイみたいなもんなんで、転校生くんの軍からも要請があればこっちもこっちで派遣できると思います」

梓「報酬があれば依頼はこなしますんで。専門契約ならお安くしときますよ?」

転校生「そんときはそんときのかいけーの人とそーだんだね。ま、でも・・・そのときがきたら、よろしくね」

梓「お任せあれ!」


389 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:29:29.377SP/ewmu0 (8/14)

~ちなみに~

梓「そういえば、他に勧誘してる人とか、勧誘しようと思ってる人っているんですか?」

転校生「うーん、いまかんゆーせいこうしてるのがえっちゃんだけなんだよねー」テカエッチャンガイッテキタコトダシ

梓「まあ、12年・・・もしくはそれ以上ありますから、焦る必要もないッスよね」

転校生「うん、そうだよね。それで、かんゆうちゅーなのがほむほむ」

梓「またえらく難しいとこを・・・」

転校生「それで、かんゆうしよーとおもってるのが・・・そうだなぁ・・・」

転校生「・・・こっからはないしょだよ?じぶんでやりたいから。うわさにしたくないし」

梓「はい、わかりましたッス」

転校生「ちゃんとしてねー。それで、えっと・・・このはかな」

梓「白藤先輩ッスか?即答だと思いますけど」

転校生「それと、ゆきちゃんと、うーちゃんと、るーちゃんと、ゆえちゃん」

梓「えっと、宍戸先輩と立華先輩と越水先輩と西原先輩・・・越水先輩もッスか?」

転校生「あと、たっちゃんとか、さっちゃんとか、のぞみんとか、ゆーちゃんとか」

梓「なんかたまーに意外な人選がありますよね」

転校生「あとは、いぶとぽんつくとなっちゃんともえちゃん、それにえびちゃんとめありーかな。いまのとこはこんくらい」

梓「あれ?委員長は?」

転校生「ふーちゃんは・・・なんかちがうんだよねー。なんか、うーん・・・なんていったらいいんだろ」

転校生「・・・なんかちがうの!」

梓「委員長が聞いたらどうなるんですかね、これ・・・」

梓(でも、意外としっかりした人選のような・・・・・・やっぱりなんで越水先輩?)


390 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:29:56.987SP/ewmu0 (9/14)

~即答~

転校生「このはー、そつぎょーしたらぐんつくるからはいってー」

香ノ葉「喜んで!」


391 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:32:08.087SP/ewmu0 (10/14)

~第12回代表選抜選、結果~

虎千代「・・・・・・・・・・・・」

虎千代「ほう」

さら「こんにちはぁ!会長さん!」

転校生「やっはろー!」

虎千代「お前たちが・・・ふむ、なるほど・・・」

ありす「・・・・・・ぁ・・・・・・ぁの・・・」

さら「龍季さんたちがいっしょにがんばってくれたんですぅ!」

転校生「みんなはりきってたよねー」

虎千代「ふむふむ・・・楠木、お前もよく頑張ったな」

ありす「・・・ぁ・・・・・・な・・・なぃ・・・ぇす・・・がんば・・・なぃ・・・ぇす・・・」

クレプリ「みんなのおかげで勝てた。なにもできなかったって言ってるぞ」

転校生「そんなことないよ!ありすちゃんがんばってたもん!ちゃんとみてたよ!」

虎千代「なにもしなかったものが優秀成績者に選ばれることはない」

虎千代「まぎれもなくお前の力だ。自身を持て・・・といっても・・・」

虎千代「さすがにいつものような特級危険区域内のクエストをさせるわけにもいかんな」

さら「大丈夫ですよぉ!転校生さんもごいっしょですし!」

転校生「ぜんぶのとっきゅークエストにいってるからね!」

虎千代「・・・まぁ、お前たちに合わせたクエストになると思うから、待っててくれ」

虎千代「いって境界の調査くらいか・・・見るだけでも勉強になるしな」

ありす「・・・て・・・てん・・・せぃくん・・・・・・ぃっしょ・・・」

ありす「ぉ、ぉね・・・します・・・・・・」

さら「お願いしますぅ!」

転校生「おねがいされました!」

虎千代「・・・しかし、まあ」

さら(13歳 135cm)「とっきゅーきけんくいき・・・ってどんなかんじなんですか?」

転校生(6歳 115cm)「えっとねぇ・・・なんかまいかいみためがかわってるんだよねー。あときもちわるいまもの」

ありす(13歳 135cm)「たぃこ・・・が・・・こゎ・・・」

クレプリ(不明 小さい)「大丈夫さね!オレっちがついてる!」

虎千代「・・・全体的に小さいな。本当に大丈夫なんだろうか・・・」

虎千代「・・・いっそこっそりついていくか?」

その後学園生のほぼ全員が自主的に見守りに行ったこのクエストは【スモールオブグリモワール】として語られるようになったという・・・


392 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 00:41:21.927SP/ewmu0 (11/14)

今日はここまで!代表選抜戦はカットするといったな?すまん、ありゃウソだった。
ていうかありすが出るならカットなんかするわけないし。でもカードもってないんでここ以外は書けないです。
グリモア一般生徒最年少三人組が特級クエストに行くって冷静に考えたらスゴい状況だな。
次回はさっちゃんの誕生日して・・・ああ、また転校生がグロッキーなものを・・・
そろそろ血に慣れてしまっているであろう転校生くん。現代日本で6歳児が血に慣れるってどんな状況だよおい。
また転校生くんのSAN値が削れて行きますね。ゴリゴリゴリゴリ。
グリモア本編ではともかくこのスレの裏心ちゃんは自分から霧の護り手に行ったようなものです。
本当にどうしてこうなったキャラ。当初の予定じゃ軽度なショタコンぐらいに留めておくつもりだったのに・・・
ありすありあり(合言葉)


393以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/04(土) 01:22:17.00QDN23kLVO (1/1)

ありすありあり
転校生くんはあと何度病めばいいのか


394以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/04(土) 05:51:00.655DhwVUavO (1/1)

ありすありあり
元々はヤンデレスレだったし多少はね


395 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 23:34:57.357SP/ewmu0 (12/14)

~不審な生徒~

マキ「うーん、女装って言ったって、下着まで女物用意しなくてもいいと思うんですけど・・・」

クレプリ「やっぱどうみても別人さね。ありすはなんで・・・」

ありす「ふつ・・・に・・・」

マキ「そうそう看破されたら自信なくしますよ・・・まあ、この姿なら遊園地とかも楽しめそうですし、今度一緒に行きましょうね♪」

ありす「ぅん・・・っしょに・・・ぃこ・・・」

風子「マキちゃん、わざわざ呼び出してすみませんね」

マキ「はいはい、これでいいんですよね?」

風子「楠木も、付き添い感謝します。流石に見知らぬ1人で歩いてたら目立ちますからね」

ありす「・・・つに・・・こ・・・くらぃ・・・ら・・・」

クレプリ「これくらいならいつでも頼ってくれって言ってるさね」

風子「んじゃ、問題の人物は中にいるんで、ウチが声かけたらはいってくだせー」

・・・

風子「どもー」

紗妃「い、委員長!どこに行っていたのです!」

紗妃「不審な女子の正体を暴かねばならないというのに!」

風子「だいじょーぶだいじょーぶ、連れてきましたから」

紗妃「え?」

風子「どーぞ、お入りください、マキちゃん」

マキ「はい、どうも」

紗妃「マ、マキ・・・さん!?知り合いなのですか!?」

風子「えーまー。ちょっとした事情で名簿には載っていませんが・・・」

風子「誤解されたままなのはかわいそうなので、連れてきました。ではじこしょーかいをお願いします」

マキ「マキです。苗字は伊達で、転校生です。よろしくお願いします、氷川さん」

紗妃「は、はい。よ・・・よろしくお願いします。オホン」

風子「怪しい人間は、捕まえた後どうするんですっけ」

紗妃「身体検査で脅威を隠していないか確認、その後事情聴取です」

紗妃「・・・委員長のお知り合いでしたら、特にその必要は・・・」

マキ「ダメですよ、氷川さん。もしかしたら私がものすごーく悪い人間で、風子ちゃんを騙しているのかもしれませんし」

紗妃「もしそうならそのように言わないのでは?」

マキ「さあ、これもそう思わせるための作戦かもしれないし、そうじゃないかもしれない・・・」

紗妃「ど、どっちなんですか!」

風子「ウチはそんな簡単に騙されるつもりはありませんが・・・知らず知らずのうちにってこともありえますよね」

風子「つーわけで、どーぞ調べてやってくだせー。マキちゃんも疑われ続けるのは不本意でしょ」

マキ「はい、不本意です」

紗妃「・・・わかりました。ではマキさん、よろしいですね?」

紗妃「私立グリモワール魔法学園校則に基づく武装解除を行います」

マキ「やさしくしてくださいね」

紗妃「あなたが抵抗しなければ」


396 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 23:38:20.907SP/ewmu0 (13/14)

~氷川さんのお誕生日、マキマキです~

紗妃「・・・凶器はなにもありません、が・・・」

マキ「あんな隅々までまさぐられて・・・私、もうお嫁にいけません・・・」シクシク

紗妃「あ、あらぬ誤解を生みかねないことを言わないでください!女同士でしょう!」

マキ「氷川さん、責任とってもらえますか?」

紗妃「な、なななにゃにをいいいってるんんですか!!!!」

マキ「だって、あんなところまで・・・」ポッ

紗妃「ふ、風紀委員としての仕事ですから!だいたい、グリモアは不純同姓交遊も禁止で・・・!」

マキ「不純でなければいいんですよね?まずはお友達から・・・」

風子「はいストップー」ガチン

マキ「あいたーっ!」

紗妃「い、委員長!彼女はなんなのですか!もしかしてその・・・そういう趣向の方なのですか!」

風子「はい、例の動き」

マキ「はいっ!」ピシャーン!!!!

紗妃「ほぇ?」

紗妃「・・・・・・・・・・・・」

紗妃「え・・・?そ、その動き・・・!」

紗妃「ま、ま、ま、まさか・・・てて、転校生さん・・・!?」

マキ「はい、最初からそう言ってたじゃないですか。あっ、これプレゼントです。お誕生日おめでとうございます、さっちゃん」

紗妃「えっ、あっ、そ、それでは、先ほどの、しし身体検査は・・・!」

風子「だいじょーぶですよ、マニュアル通り、きっちりやってるのを確認してます。おっ、スコーンですか」

マキ「風子ちゃん、食べちゃダメですよー」

紗妃「あ、あんなところまで・・・忘れてください!忘れてください!」

マキ「あんな刺激的なこと、忘れられるわけないじゃないですか」ポッ

風子「はいそこ、顔を赤らめない。ま、誕生日の楽しい夢ということで」

風子「氷川、誕生日おめでとーごぜーます」

風子「ちょっとドタバタしましたが、仕事が上がったらお祝いしましょう」

転校生「とりあえずプレゼント用にスコーンを焼いてきましたけど、ケーキはまた別に作らせてもらいますね」

紗妃「は、はひっ!・・わ、私は・・・て、転校生さんを・・・お、幼い男児の身体を・・・あ、あんなところまで、ままま、まさぐって・・・」

風子「うん?」

紗妃「い、委員長・・・私を捕まえてください・・・懲罰房に入れください・・・」

風子「いや、その・・・どうしましょ?これ」

マキ「何度も一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たりしてるのに今更じゃないですか?」

紗妃「私はダメな風紀委員です・・・子供相手にあんなことを・・・」

マキ「まあケーキでも食べれば元に戻りますって」

風子「それもそーですね」

その後、ケーキをやけ食いして体重計の上で絶叫するとある風紀委員の声が女子寮に響き渡ったという・・・


397 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/04(土) 23:41:16.587SP/ewmu0 (14/14)

以上、氷川さんの誕生日でした。申し訳程度のありすしか出せなかったのが・・・
ありすはマキちゃん輸送役だったということで。放っといたら色んな意味で被害が出かねないんで。
ちょっと用事が立て込んでいて、本編進行が遅れるかもしれません。
いつも通り1日1レスは更新しますので許してくだちい。
ありすありあり(合言葉)


398以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/04(土) 23:41:31.158mfbPdvmO (1/1)

原作もだけど転校生の例の動きが物凄く気になるのは俺だけじゃないはず


399以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/05(日) 01:55:42.645bfHediU0 (1/1)

ありすありあり
例の動きは本当に謎
うのずばあたりで説明してくれないかなぁ


400 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/05(日) 23:34:59.253GIBysIG0 (1/2)

~影響されやすい~

転校生「ほぉら♪あなたにとぉって♪だいじなひとほど♪すぐそぉばにいるよ♪」

ありす「きの・・・れと・・・ぃっ・・・に・・・?」

転校生「まみちかー」

・・・

転校生「どらげない♪どらげない♪どらげない♪こよい♪ぼくたちはともだちのようにうたうだろう♪」

ありす「きの・・・は・・・?」

転校生「みっちーだねー」

・・・

転校生「てつ!てつ!てつ!てつのテッちゃん!てつ!てつ!てつ!てつのテッちゃん!」

ありす「・・・・・・ぉとな・・・さ・・・?」

転校生「せいかーい!」

・・・

転校生「せーいいっぱーい♪かがやくー♪かーがやーくー♪ほしにーなーれー♪うんめいーのどあーあけよー♪」

ありす「ぇっと・・・・・・」

転校生「みゅーだよー!こずえちゃんとこのじむしょがアニメでさいげん?されてるんだよー!」コズエチャンデナイケド

・・・

兎ノ助「おっす、風子。おはよう」

風子「おはよーごぜーます。清く正しく生きてますか?」

兎ノ助「あったりまえだろ!特にこの時間は転校生が通るから、気が抜けねぇし」

風子「転校生さんがいないからってセクハラしていいわけじゃねーんですが」

兎ノ助「セクハラじゃねーし!コミュニケーションだし!・・・っと、噂をしたら」

転校生「~♪」

風子「歌いながら登校・・・ってことは、今日は機嫌がいいみたいで」

兎ノ助「おっす転校生、おはy」

転校生「あーやつーるいーとのさきーでー♪おーどーおっーてー♪まりおねっと♪せめたてるほどおいつめーたー♪ゆうきーでも♪きいっといーつかー♪」

風子「!?」

転校生「あ、ふーちゃん、うのさん、おはよー!」

兎ノ助「・・・辛いことがあったならいつでも話せよ!」

転校生「え?え?何のこと?」


401 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/05(日) 23:40:45.283GIBysIG0 (2/2)

今日の転校生くん。一日一ありすは時系列無視の時がチラホラ存在します。
一発で転校生だとわかる例の動きについては2016/2/9の【兎ノ助、あのね。】『第56回うのすけズバリ!』で質問が出てますよ。
あなたが転校生だと一発でわかる動きだと思うもの、それが例の動きです。(たぶん考えてない)
転校生くんの戦闘服も考えられてないらしい。このスレではゆかり(子供)にダサいと言われていろいろ試し中。
汐ファンで戦闘服の望を背負ってるときは制服だったので実は変身してないのか、あるいは制服に近いデザインなのかも。
表智花がクロックワークラブロマンスを持ち歌にしてるんだしありすが終わらないマリオネッテを持ち歌にしてても問題ないよね。
ありすありあり(合言葉)


402以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/06(月) 03:39:01.73ax6bN1Hv0 (1/1)

ありすありあり
転校生=自分だから戦闘服もユーザーの想像にお任せします
みたいな感じなのかね


403以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/06(月) 07:38:28.73pZa9CgLYO (1/1)

ありすありあり
まじでか見直してくる


404 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:22:21.16vrEnB1Df0 (1/20)

~始まりはいつも突然に~

初音「もぐもぐ・・・いやー、ケーキうめーな。転校生も腕上げたなー」

沙那「転校生さんは勤勉ですから。初音様もご一緒に練習なさってはいかがでしょうか?」

初音「いやー、アタシってそういうキャラじゃないしなー。どっちかって言うと自分で働く方だし」

沙那「そう言って家事ができず嫁ぎ先もなく10年、20年・・・気が付いたら適齢期はすでに・・・」

初音「や、やめろよ。それに、今の時代女が家事できて当たり前ってのがおかしいんだって!」

初音「どーせ見合いとかするだろうし、そもそも結婚なんかせずに死ぬだろうし、心配いらな・・・ん?」

初音「兄さまからだ。なんだろ」

初音「もしもし、どーしたのさ、仕事中じゃねーの?」

携帯『・・・・・・が・・・・・・』

初音「おーい、声遠いよ。兄さまー?」

初音「もしもーし」

携帯『ドォォォォォォン!!!』

初音「ひえっ!?」

沙那「っ!!」

初音「お、おい、兄さま!なにやってんだよ!なんか言えって!」

沙那「初音様。お貸しいただけますか」

初音「あ、おい!」

沙那「・・・・・・・・・・・・」

初音「・・・・・・・・・・・・」

沙那「これは・・・!」

沙那「初音様、しばしお待ちを」

沙那「・・・・・・・・・・・・ええ・・・」

沙那「承知しました。では、私は初音様を」

沙那「本社の私設部隊に確認を取りました」

沙那「JGJフューチャーが、保管していたデクに襲われています」

初音「デ、デクに!?なんだよ、クーデターかよ!」

初音「沙那、行くぞ!」

沙那「危険だとわかってて初音様を行かせるわけには参りません」

初音「バカヤローっ! 兄さまが電話してきたんだぞ!」

初音「デクのこと1番知ってるのも、アタシたちJGJの人間だ!」

初音「自分とこのことくらい自分でやらないと、アタシたち、なんなんだよ!」

沙那「いたしかた・・・ありません」

沙那「初音様。なにがあろうと、私がお守りいたします」


405 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:23:04.40vrEnB1Df0 (2/20)

~霧の浸食~

茉理「な、なによこれ・・・構造が変わっちゃってる・・・」

沙那「霧に侵食された場合、物理法則を無視して内部が拡大される場合があります」

沙那「おそらく、このビルも迷路のようになっているでしょう」

転校生「うわぁ、いやなよかんしてたけど・・・またかぁ・・・」

茉理「人形館と大垣峰と同じってことか・・・なら、外から行った方がいいわね」

沙那「お待ちください。相手はCM-06JX、カムロジクシーです」

沙那「戦闘ヘリ程度では返り討ちに遭います。私たちにお任せを」

茉理「うぅ~っ・・・」

初音「姉さま。気持ちはわかるけど、姉さまは一般人だ」

初音「兄さまのことはアタシたちがやるから、脱出した社員のフォローを頼む」

転校生「まつりん、おとなしくしててね」

茉理「仕方ないわね・・・沙那ちゃん、出発の前に」

茉理「本社で開発した魔物用の兵器、いくつかあるから使って」

茉理「それとカムロジクシーのスペックをデバイスに転送しておくわ」

茉理「魔法的攻撃に、ある程度耐性があることは忘れないでね」

茉理「それと・・・電子頭脳が起動してる。火器を使ってくるわ」

初音「なんだそれ。霧がスイッチ入れたっての?」

茉理「魔物にそんな知能があるとは考えにくいわ。たぶん・・・誰かが起動した」

茉理「結希ちゃんの作ったアシストAIよ。注意して」

茉理「あくまで補助とはいえ、自動迎撃くらいはしてくるから」

初音「わーってるよ。アタシが学園で性能チェックもしてるんだ」

初音「まさか遊んでたのが役に立つとは思わなかったけどな」

茉理「あと、転校生くんのそれなら攻撃は通さないと思うけど、絶対に油断は禁物よ」

転校生「はーい」


406一行抜けてた ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:23:50.07vrEnB1Df0 (3/20)






初音「よし、転校生、沙那。行くぞ。兄さまを助けないと」







407一行抜けてた ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:25:23.50vrEnB1Df0 (4/20)

~カムロジクシー~

転校生「そういえば、JGJってふつうにつよいよね?バーチャルパークのときみたいにそっちはださないの?」

初音「デクが装備してるのは対魔物用に処理された銃火器なんだ」

沙那「私たちの戦闘服であるミストファイバーは、霧と性質がよく似ています」

沙那「対魔物用に処理された銃弾に対し、効果が薄いことも実証されてます」

初音「だからアタシ達がやるんだ」

初音「ただでさえ威力があるのに、魔法使いの天敵だからな」

転校生「えっと・・・うん、よくわかんない!」

初音「だろうな。まあとりあえず進めばいいさ」

・・・

初音「外からだと屋上の奴が狙い撃ってくる。どうにかやっちゃいるけど・・・」

初音「兄さまを助け出して、ビルを破壊するのがいい」

転校生「この大きさだと、りっちゃんでもむずかしいだろうなぁ・・・」

沙那「改めてカムロジクシーですが、何者かの手で電子頭脳が起動されています」

沙那「私たち魔法使いを敵性存在と認識し、攻撃を仕掛けてくる・・・」

沙那「今のカムロジクシーは大変危険です」

沙那「これまでの魔物とは全く違うとお考えください」

転校生「うん、ぼくできるだけダンボールからでない」

初音「それと、障壁を張りながら進もう。いくらかマシのはずだから」

初音「・・・兄さま。待ってろよ。絶対、助けるからな」

沙那「お静かに・・・あれは・・・」


408 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:26:28.37vrEnB1Df0 (5/20)

~援軍~

香ノ葉「はぁ・・・はぁ・・・危なかったー」

香ノ葉「ソフィアちゃん。ありがとな。その魔法、すごい威力やなぁ」

ソフィア「えへへ、ワタシ、熱湯はじゅーはちばんなので」

香ノ葉「オハコっていうんやよ」

ソフィア「30%の確率でやけどもさせますよ!」

香ノ葉「機械にやけどってあるん?」

転校生「このはー!るーちゃん!あおいちゃん!」

香ノ葉「ダーリン!・・・ってありゃ?」

初音「茶道部じゃねーか。もうここまで来たのか?」

香ノ葉「もっと先に進んでたんと違うん?」

香ノ葉「ウチら、追い抜かんように進んでたつもりなんやけど」

香ノ葉「ここ、5階やよね?」

初音「・・・7階だぞ。階段までバラバラにつながってるのか」

初音「人のビル、勝手に好き勝手しやがって。もー怒った」

初音「ウチの商品だからって容赦しねーからな! 全部スクラップだ、スクラップ!」

転校生「スクラップアンドスクラップ!やりたいほうだいさせるか!」

初音「沙那、いくぞ!」

沙那「皆さま、カムロジクシーの攻撃も激しくなっています。退避された方がよいかと」

ソフィア「のーです!ワタシ、樹サンをれすきゅーするために来ました!」

葵「わたくしもです。樹様とは一時とはいえご縁がありました」

葵「それに、ソフィアさんがお世話になっている方です」

香ノ葉「ウチはだーり・・・もそうやけど、2人が行くならついてくえ」

沙那「・・・かしこまりました。では合流して進むとしましょう」

沙那「樹様のために、ありがとうございます」


409 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:27:16.25vrEnB1Df0 (6/20)

~沙那の得意魔法~

初音「あーもう!デクが敵になるってやだよ、ホント!」

ソフィア「あうー・・・」

香ノ葉「はぁ、はぁ・・・頑丈やね・・・カムロジクシーやったっけ?」

初音「もっと脆く作れっての!ぜんぜん壊れないじゃん!」

転校生「このダンボールとどっちだかたいかな?」

初音「改めてそれもおかしな話だよなぁ・・・デク並みの装甲を持つ段ボールって」

沙那「初音様、お下がりください」

沙那「魔法は効きにくい。ならば・・・通常兵器で攻撃いたします」

沙那「皆さん、失礼します」

ソフィア「ひゃっ!」

葵「はわっ!?」

香ノ葉「ス、スカートからロケットランチャーが出てきたで!?」

沙那「はしたないところをお見せしました」

初音「沙那はなー、空間が作れるんだ。なんだっけ、あれ。非現象魔法?」

初音「そこになんでもしまっておけるんだぜ。すげーだろ」

転校生「たまにかくれさせてもらうよー」

初音「えっ、マジで?パンツ見放題じゃん!」

香ノ葉「その空間からパンツは覗けるん?」

沙那「覗けませんよ。覗かれたところでどうにもなりませんけど」


410 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:28:34.01vrEnB1Df0 (7/20)

~悲惨な~

ソフィア「はろー。ソフィでーす・・・どなたかいますかー?」

ソフィア「・・・さいれんとですね」

葵「この階には誰もいないのでしょうか?逃げ遅れた方が多いと聞いていますが」

転校生「まつりんからまだひなんしてない人のリストがとどいてるけど・・・まだいっぱいのこってるね」

香ノ葉「逃げ遅れたというか、避難せんと残って戦ったみたいやね・・・」

香ノ葉「あ、こっちこんといて!」

ソフィア「わっと?どうしました?」

香ノ葉「あかんよ、こっちはあかん・・・人が死んではる・・・」

葵「ほ、本当に亡くなってますか?まだ助かるのでは・・・!」

香ノ葉「だめやよ。見ただけでわかる。ダーリンも見んといて」

香ノ葉「こんなの、あかんわ・・・」

転校生「・・・かくにんしとかなきゃ」

香ノ葉「ちょっ、あかんって!」

転校生「まつりんにデータおくらなきゃ。じゃないと、だれがどうなってるのかわからなくなっちゃうよ」

転校生「このひとたちにも、かぞくはいるんだから・・・」

香ノ葉「うちがやるから!ダーリンはあかん!ていうか、みんなあかん!せめてもう見てもうたうちにまかせて!」

転校生「・・・わかった。これ、おねがい」

香ノ葉「よっし、やったるで・・・!」


411 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:29:50.99vrEnB1Df0 (8/20)

~ただ、待つ~

茉理「・・・風子ちゃんは、転校生くんのところに行かなくていいの?」

風子「ウチらの仕事はアンタさんを守ることです。転校生さんの仕事は神宮寺さんを救出すること」

風子「ウチは待つ。転校生さんは行く。一緒に出ることのほーが少ないですね」

風子「それに、転校生さんは待ってるだけっていうのは苦手ですから、こっちに残せません」

風子「かといってウチが行って戦力たりえるかといわれると・・・びみょーなところですね」

茉理「やっぱり、止めた方がよかったんじゃ・・・」

風子「止めても聞きませんし、この状態で止めたなら神宮寺や月宮、茶道部の面々も危険です」

風子「転校生さんはなんだかんでいって何度も裏世界や特級危険区域に行っているクエストのベテランです」

風子「クエストに関しては、信頼してます」

風子「・・・ま、その後のフォローなんかはウチや楠木がやらなきゃいけませんが」

茉理「そっか・・・よくよく考えれば、もう11回も特級クエストに行って、この前は子供組でいったんだっけ」

風子「そーゆーことです。ウチなんかよりよっぽどクエストに関しては熟知してます。当然、魔物との戦いについても」

風子「さて。少し時間がかかりましたが・・・彼女が来ましたよ」

茉理「え?」

風子「さっきも言った通りウチ中に入りません。が、もっと強いのを用意しました」

風子「JGJはグリモアにとっての大事なパートナーです」

風子「戦力はどんと投入しましょう。探すのに手間取りましたが・・・」

風子「暴れてもらいましょーか」


412 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:30:21.13vrEnB1Df0 (9/20)

~葵の腕前~

葵「少しだけ、お静かに願います。より集中できますから」

葵「・・・射法八節。わたくしのより所」

葵「・・・・・・・・・・・・」

葵「疾っ!」

ドォン!!!

転校生「おおー」

沙那「・・・なるほど。弓だけで矢筒がないのが不思議でしたが」

沙那「爆発で合点が行きました。魔法で矢を作っているのですね」

葵「わたくし、ものを知りませんが、お花とお茶と弓だけは心得ております」

葵「どうやら、わたくしの魔法もお役に立てるようですね」

初音「頑丈なデクの腕がちぎれちまった・・・あんな小さな爆発で」

初音「なにしたんだ?」

沙那「関節です。可動する関係上、関節は脆い。魔法の矢なら貫通できる」

沙那「そこを中心に爆発を起こせば・・・内部から破壊するのと同じ」

沙那「確かに通常の魔法に比べれば、効果的に破壊できますね」

転校生「あんなせまいところねらえるなんて・・・」

初音「へぇー・・・冷泉ってすげーんだな。あれ狙ったってのか?」

葵「数少ない取り柄ですね」

初音「人って見かけによらねーんだな・・・んじゃ、階段見つかったことだし・・・」

初音「さっさと上に上がろうぜ!」

沙那「お待ちください。先に私が調べましょう」

初音「早くしろよなー。急いでるんだからさ」


413 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:31:20.41vrEnB1Df0 (10/20)

~安否~

葵「転校生さん。神宮寺樹様のことですが・・・」

転校生「どうしたの?」

葵「・・・魔物に攻め込まれてから、もうかなりの時間が経っています」

葵「あまり、楽観視はできないのではないかと思います」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

葵「もちろん、無事であるに越したことはありません」

葵「その方がソフィアさんにも、初音さんにもよいことですから」

葵「ですが・・・覚悟だけはしておいた方がよいかと・・・」

転校生「・・・わかってる。でも、きっとだいじょうぶだよ」

転校生「ぼくたちは、いっくんをたすけにきたんだから。いまにぜつぼうしちゃだめ。きぼうをすてちゃだめだ」

葵「・・・・・・・・・・・・」

葵「申し訳ありません。弱音を吐いてしまいました」

葵「あの樹様に、万が一のことなどありませんね」

葵「今はいらぬ心配をせずに、上ることだけを考えましょう」

転校生「うん。さあ、行こう。きぼうはまえにすすむんだ!」


414 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:32:48.00vrEnB1Df0 (11/20)

~神宮寺~

転校生「はっちゃん、はっちゃん」

初音「あん?どうかしたのか?」

転校生「その、だいじょうぶ?」

初音「・・・なに心配してんだ。アタシは平気さ」

初音「そりゃ、樹兄さまが無事ならそれが一番いいけど・・・」

初音「覚悟はしてるから。神宮寺はみんな、魔物に対してそんだけ恨まれることやってるんだ」

初音「お前の方こそ、ちょっとだけとはいえ、兄さまと仲良くやってただろ?どうなんだ?」

転校生「そりゃしんぱいだよ。でも、はっちゃんやさーちゃんほどじゃない」

転校生「ぼくは、2人のほうがしんぱいだから」

初音「アタシなんか心配してもどうにもねえって。心配するなら沙那の方をしてやってくれ」

初音「アタシになにかあるときは、沙那がかばおうとする。無茶するかもしれねーからな」

初音「そん時は、沙那を止めてくれ・・・って、その細腕でできるわけないか」

転校生「6さいじなめんなよー」ブンブン

初音「無理無理、足掴まれて振り回されるのがオチだって」

沙那「初音様。階段が見つかりました」

沙那「・・・なにか、お話中でしたか?」

初音「いーや、心配いらねーって言ってただけだ。さっさと行こうぜ」

沙那「・・・・・・・・・・・・」

転校生「・・・さーちゃんは、だいじょうぶ?」

沙那「ええ。私はあくまでも初音様に仕える身。もちろん樹様にもよくはしてもらっていますが・・・」

沙那「初音様ほど大事ではありませんから。あくまで私は初音さまのメイドです」

沙那「行きましょう。樹様に何かあられたら、初音様が悲しんでしまいます」

転校生「・・・うん」


415 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:33:34.39vrEnB1Df0 (12/20)

~余裕なし~

初音「はぁっ・・・はぁっ・・・こ、こんなビル最上階まで上らせんなよな・・・」

香ノ葉「休憩した方がいいんよ。ビルに入ってから戦い続けてるやろ?」

初音「バカ言うなよな。兄さまは武装してても一般人だ」

初音「相手はデクだ。どうなるかなんて、神宮寺の人間なら誰にでもわかる」

初音「いったん合流しちゃえば、社長室で籠城だってできるんだ」

初音「だから今は・・・兄さまが死ぬ前に、社長室に行かなきゃ・・・!」

初音「沙那!今何階だったっけ!」

沙那「あと5階で最上階です。また空間の歪みがなければ、もう少しです」

初音「よし・・・兄さま、待ってろ」

転校生「はっちゃん・・・」

・・・

香ノ葉「ダーリン・・・止めなくて大丈夫やろか」

香ノ葉「初音ちゃん、最初はいつもみたいに余裕やったけど、今は・・・」

葵「ソフィアさんもです。これまでのような市民の方ではなく・・・」

葵「今回は、神宮寺樹様という明確なお知り合い」

葵「さらに、初音さんのご家族となると・・・」

香ノ葉「休憩した方がいいんよ、絶対!でも急いだ方がいいのもわかるんよ」

香ノ葉「ウチら、どうしたらいいんやろか」

転校生「・・・・・・こんなとき、えっちゃんなら・・・めありーなら・・・」

沙那「・・・お気づかいは無用です。どうか皆様、ここで休憩を」

沙那「私と初音様は、先に社長室へと向かいます」

香ノ葉「な、なに言うとるん!そんなの、一番危ないやんか!」

沙那「ええ。ですが先ほど白藤さんのおっしゃったとおり・・・」

沙那「私たちが急いでいるのは、救出対象が身内だからです」

沙那「あなた方に無理をさせるわけには参りません。ですが急がなければならない」

沙那「これは、私たちの我儘なのです。どうかご容赦ください」

香ノ葉「・・・・・・・・・・・・」

転校生「やっぱり、さーちゃんも・・・だよね・・・」

冷泉葵「・・・・・・・・・・・・で、ですが・・・」


416 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:34:33.47vrEnB1Df0 (13/20)

~わがまま~

ソフィア「のーです!違います!」

ソフィア「初音さんも月宮さんも、樹サンのことを大事に思っています!」

ソフィア「どうしても助けたいから、2人だけでも先に行こうとしてます!」

ソフィア「でも、ワガママならもっとお願いすることがあるハズです!」

香ノ葉「・・・ソフィアちゃん・・・」

ソフィア「初音さん、初音さん!」

初音「・・・アンタは、ここまでつきあう必要ねーんだぞ」

初音「ビジネスパートナーだからって、命をかける理由にはならねーだろ」

ソフィア「なに言ってるんですか!樹サンはただのびじねすぱーとなーじゃありません!」

ソフィア「クラスメートのお兄様です!」

初音「・・・なんだよ。別にアタシと仲がよかったわけじゃねーってのに・・・」

転校生「はっちゃん。たまには、すなおになってもいいんだよ」

初音「なんだよ、アタシはいつも素直だろ」

転校生「さーちゃんも。たすけてほしいときは、たすけてっていえばいいんだよ」

転校生「みんなもう手をのばしてるんだから、あとはそっちがのばすだけ」

転校生「さあ、さーちゃんは、はっちゃんは、どうしたい?」

初音「転校生、変なこと言うんじゃ・・・」

沙那「・・・・・・・・・・・・」

沙那「越水さん、転校生さん、結構です。初音様は立場上、自分から言いだせません」

初音「さ、沙那?なに言ってんだ急に・・・」

沙那「今回はJGJの不始末。救出対象が身内ということもあり・・・」

沙那「初音様は、ご自身で背負われるおつもりでした」

沙那「茶道部のみなさん、転校生さん」

沙那「無理をお願いするのは心苦しいのですが・・・」

沙那「休憩を取らず、私たちと社長室を目指してください」

初音「お、おい!?」

沙那「無理に無理を重ねて申し訳ありません。ですが、樹様は・・・」

沙那「初音様のお兄様です。そして、わたくしにもよくしていただきました」

沙那「なんとしてでも救出したいのです。お力を、お貸しください」

ソフィア「・・・もちろんです!」

転校生「よし!しきかんめーれーだ!ぜんいん、このままさいじょうかいにいくよ!やすんでるひまなんてない!」

香ノ葉「ラジャー!!」

葵「了解いたしました!」

初音「・・・・・・・・・・・・」

初音「沙那・・・・・・」


417 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:35:12.86vrEnB1Df0 (14/20)

~強者~

ドォォォォォォン!!!!

沙那「っ!?」

初音「なんだっ!?」

つかさ「思うように拳を振るえず退屈していたところだ!今回ばかりは感謝するぞ!」

初音「な、生天目・・・!?なんでここに・・・」

転校生「ふーちゃんがよんでくれてたんだよ」

初音「み、水無月が?」

転校生「みんな、いっくんのことしんぱいなんだよ。はっちゃんだけじゃないんだ」

つかさ「神宮寺!貴様の兄の元にデクが集まっているそうだな!」

つかさ「私をそこに連れていけ。全てすりつぶしてやろう!」

初音「・・・・・・・・・・・・あ・・・」

初音「わ、わかった!こっちだ!」

初音「兄さまのとこまで、あと少しだ!」

転校生「ふーちゃん、なーちゃんとごーりゅーしたよ。このままいっきにうえにいく」

風子『わかりました。でも、絶対に焦ってはいけませんよ。慎重に、おねがいします』

転校生「おっけー!よし、いこう!」


418 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:35:41.19vrEnB1Df0 (15/20)

~エマージェンシー~

香ノ葉「家康、ようやったんよ。出ずっぱりでゴメンな」

香ノ葉「今日最後のお仕事やえ。社長室、お願いな」

香ノ葉「もう上への階段ないんよ!このフロアのどこかが社長室や!」

葵「デクが一番多いのもここです。道を作るのに難儀するかもしれませんが・・・」

葵「転校生さんのおかげで魔力は充分です。やりましょう!」

転校生「もうひとふんばりだ!みんな、がんばって!」ビビビ

・・・

つかさ「ふんっ!」

つかさ「・・・・・・・・・・・・」

つかさ「あれは・・・・・・」

つかさ「水無月。様子がおかしいぞ」

つかさ「東の空だ。なにかが光った」

・・・

風子「東の空で光・・・?なんですか、きゅーに・・・」

茉理「東の空・・・・・・・・・・・・」

茉理「っ!?な、なにこれ!レーダーの故障!?」

風子「どーしたんです?ウチは何も見えねーんですが・・・」

茉理「退避!退避!みんな逃げて!」


419 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:36:09.69vrEnB1Df0 (16/20)

~神宮寺樹~

初音「あった!社長室だ!」

初音「姉さま・・・ちょっと待ってろ! 先に兄さまを助けないと・・・」

沙那「初音様!急に入っては危険です!」

ソフィア「はぁ、はぁ・・・ワ、ワタシたちも入りましょう・・・」

風子『転校生さん、すぐに逃げ出せるよう準備を。今、救出部隊が向かってますから』

転校生「わかった。はいってこれるようにしとくね」

・・・

初音「兄さまっ!」

初音「兄さま!どこだ!おい!隠れてんだろ!?」

初音「兄さまぁっ!」

ソフィア「初音さん、いったいなにが・・・」

ソフィア「・・・・・・あ・・・・・・」

初音「・・・・・・ぅ・・・・・・」

初音「腕しか・・・・・・」

初音「腕しか、ねぇじゃんか・・・」

・・・

沙那「・・・初音様・・・!」

ソフィア「い・・・樹サン・・・まさか・・・」

初音「・・・・・・・・・・・・」

初音「兄さま、わかってたもん・・・な・・・」

初音「アタシもわかってた・・・神宮寺ってそういう家だもんな・・・」

沙那「・・・申し訳ありません。言葉が見つかりません・・・」

沙那「私の力が及ばないばかりに」

初音「バカ・・・いうなよ・・・」

初音「・・・う・・・・・・」

初音「わああぁぁ!兄さまああぁぁ!」


420 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:37:05.04vrEnB1Df0 (17/20)

~ミサイル~

つかさ「神宮寺、起きろ」

転校生「退路確保!総員退避準備を!早く脱出するよ!」

沙那「・・・先ほどの連絡、でしょうか」

香ノ葉「そ、そんな!初音ちゃん、あんなにショック受けてるのに・・・!」

冷泉葵「・・・樹様・・・」

つかさ「貴様らが死にたがりなのは勝手だが、こちらにも事情がある」

つかさ「ミサイルが来る前に、外に放り出すからな」

香ノ葉「・・・は?ミ・・・ミサイル!?」

転校生「・・・きたっ!いんちゃん!うーちゃん!」

真理佳「みなさん!迎えに来ました!」

真理佳「生天目センパイが殲滅してくれたおかげで、何とか空から来れました!」

真理佳「着弾まであと数分です!急いで!」

香ノ葉「ど、どういうことやの!なんでミサイルが・・・!」

転校生「いんちゃんはるーちゃんとこのはを!うーちゃんはあおいちゃんを!」

卯衣「わかったわ。冷泉さん、捕まって」

葵「は、はい!」

真理佳「しっかり捕まっててください!飛び降りますよ!」

ソフィア「わ、わかりました!」

香ノ葉「初音ちゃん!初音ちゃんは!?」

つかさ「行け。私は神宮寺を連れていく」

沙那「・・・いえ、初音様は私が」

つかさ「フン・・・では、転校生。貴様だ」

ダンボール「よろしく。おりたらあけて」

つかさ「よし、下まで飛び降りる。かなりの衝撃は来るだろうが・・・酔うなよ」


421 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:37:51.87vrEnB1Df0 (18/20)

~守れなかった~

風子「お疲れさまでした。あんたさんの指示、聞いてましたよ。しっかりやれてたじゃねーですか」

転校生「・・・ふーちゃん」

風子「・・・はい」

転校生「・・・まもれなかった」

風子「はい」

転校生「まにあわなかった」

風子「はい」

転校生「・・・はっちゃん、ないてた」

風子「ですね」

転校生「さーちゃんも、きっとなきたかったとおもう」

風子「ええ、きっと」

転校生「・・・なにがいいたいんだろ、ぼく・・・あたまんなか、ぐちゃぐちゃで・・・」

風子「ゆっくりでいーですよ。いくら時間がかかってもいいですから、アンタさんの考えてること、聞かせてくだせー」

風子「ですが、まずは体をあっためましょーか。食欲はありますか?」

転校生「・・・うん」

風子「わかりました。早く戻って、食事にしましょう。アンタさんの中でちゃんとまとまるまで、ウチは待ちますから」

転校生「わかった。・・・ありがとう、ふーちゃん」

風子「いえ、こちらこそ。・・・いつも、学園生を、ウチらの仲間を助けてくれて・・・ありがとうごぜーます」


422 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:38:37.83vrEnB1Df0 (19/20)

~気が早い~

ありす「・・・・・・」スッスッ

クレプリ「ありすー、さっきからデバイスで何調べてるんだ?」

ありす「チョコの、作り方を・・・」

クレプリ「ああ、去年は手作りもらったのに渡せなかったからなぁ」

ありす「ことし・・・そ・・・!」

クレプリ「でも、ちょっと気が早いんじゃないか?まだ2月の初めさね」

ありす「はゃすぎ、なんて・・・なぃょ」

ありす「しっぱぃ、したく・・・ぃ・・・もん・・・」

クレプリ「そうか・・・よし!そうと決まったら、オレっちも応援するからな!」

ありす「ぅん・・・ょろし・・・ね・・・」

クレプリ「しかしありすがチョコかぁ・・・もうそんな年頃なんだなぁ・・・相手の年齢はともかく」

ありす「・・・・・・ぉばさ・・・くさ・・・」

クレプリ「ガーン!」


423 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/06(月) 23:46:07.82vrEnB1Df0 (20/20)

今日はここまで!わりといつも通りに更新できました!わりと余裕ありました!
転校生くんの指揮レベルが上がった!エレンをAだとすると今はDくらいはあります。
指揮に関しては一応月詠の方が上。転校生くんがなんだかんだ直感頼りが多いので。
次回はみなせとほむほむの誕生日やって、虎千代の転校生への評価を聞いて、みたいな感じで。
スウィートオペレーションはもうちょい先。
今年は泣かないバレンタインだといいね。もし賭けなんかやってたら風子の怒りが有頂天になります。
スウィートオペレーション→フィールドエクスペリメント→北海道奪還の流れになるから、今月中にアイヌのあの娘が出てこれそうですね。
この辺出番が少なくてありすの影が・・・
ありすありあり(合言葉)


424 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/07(火) 00:03:56.43EHFDVhli0 (1/3)

もはや芸術だよね。
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira127886.png
因みに前回はギリギリで純ちゃん出ました。
今回もギリギリかなぁ・・・


425以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/07(火) 00:19:40.596AA5zOJtO (1/1)

ありすありあり
大丈夫、俺もそんな感じだから(白目)


426以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/07(火) 01:18:32.64JLcTdBJ50 (1/1)

ありすありあり
メダルガチャって底引きするもんでしょ?(白目


427 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/07(火) 23:33:09.66EHFDVhli0 (2/3)

~転校生のことどう思ってる?~

兎ノ助「えー、んー、オホン」

虎千代「なんだ、改まって。なにかあったのか」

兎ノ助「いやぁ、最近大変だなぁと思ってさ」

虎千代「細菌というか、去年からずっと大変だろう。正確には第7次侵攻からだな」

兎ノ助「まあな。ずっと大変だ。いろいろ明らかになるにつれて、問題も増えてる」

兎ノ助「ひとつ解決したと思ったら、また新しい問題が出てきたりな」

虎千代「ああ。だが・・・どうした?急にそんな心配をし始めて」

兎ノ助「いや、2ヶ月ぐらい前に転校生ショックがあったじゃんか。あれをふと思い出してな」

虎千代「ああ、あれは本当に大変だった。あたしも悪手を打ってしまった」

兎ノ助「あいつ、図太いようで繊細で柔軟な用で頑固だからなぁ」

兎ノ助「で、だ。転校生のこと、どう思ってる?」

虎千代「・・・・・・・・・・・・」

虎千代「なんだと?」

兎ノ助「いやぁ、俺ってば転校生から頼りにされちゃってるからさぁ。こう、他の生徒がどう思ってるのとかも知っておきたいなーと」

兎ノ助「そこで、まずは生徒の代表たるお前に聞いてみようと思ってな」

虎千代「ふむ、転校生か・・・」

虎千代「・・・・・・・・・・・・」

兎ノ助「虎千代?」

虎千代「・・・そうだな。一言で言うなら、頼もしい。アイツはいろんな生徒と縁があって、他人と仲良くなるのがうまい」

虎千代「魔法はまだダメだが、パーティを率いることも多くなって来た」

虎千代「少々内にため込み過ぎるところが心配だが、最近は水無月や楠木なんかに喋っているそうだ」

虎千代「いずれ成長したら、生徒会長になって欲しいと思っている。その時はアタシがいないのが残念だが・・・」

虎千代「おそらく、歴代でも最高の生徒会長になるだろうさ」

兎ノ助「え?そんなに?お前よりも?」

虎千代「ああ。アタシとは違って、あいつは他人に伝わる説明もできるし、事務仕事もできるだろう」

虎千代「魔法の特訓も欠かさずやっている。もう6年もすれば普通に魔法が使えるレベルになるんじゃないか」

虎千代「それに、学園内外の様々な団体との連携も取れるようになるだろう。今でさえバカにならない人脈の持ち主だ」

兎ノ助「お、おう。なんか、思ったより具体的に評価してくれたな」

虎千代「どういう意味だ」

兎ノ助「いやいや、なんでも・・・おっ、ありす。おはよう」

虎千代「うん?楠木か。おはよう、早いな」

ありす「ぉぁょ・・・ざ・・・す・・・。ちょ、と・・・ょ・・・じが・・・」

兎ノ助「おっ、ちょうどよかった。せっかくだし、ありすにも聞いとこう」

クレプリ「なんだんなんだ?ありすに何を聞く気さね。場合によっちゃあオレっちの右ストレートが火をふくさね!」

ありす「ぉに・・・ぎょ・・・めっ・・・」

兎ノ助「いや、変なことじゃない。転校生のこと、どう思ってるかって」

クレプリ「少年のこと?」

ありす「てん・・・ぅせいく・・・は・・・」

ありす「かわいい弟ですね。もちろんかわいいだけじゃなく頼りになるしいつもありすを助けてくれます。本当はもっと私も年上らしく姉っぽく接したいんですけど現状私の方が面倒を見てもらっていることが多くてなんとか挽回したいですね。まだ私卵焼きを作れるようになったばかりですから、いつか転校生くんとお弁当を交換できるようになるぐらいまではしたいです。ただそうなっちゃうと転校生くんのお料理を食べる機会も減るのかなぁと思うと現状維持もちょっとだけ考えてみてたりしてます。それでもやっぱり姉らしくこう弟の世話を焼きたいですね。そうそう、この前転校生くんに似合いそうなカッコいい服を見つけたんです。一度転校生くんを連れて見に行ってから気に入ってくれたら似たような雰囲気のものを作り始めようと・・・」ペラペラ

虎千代「・・・こんな饒舌な楠木は初めて見た」

兎ノ助「俺もだよ」


428 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/07(火) 23:35:57.98EHFDVhli0 (3/3)

今日のありすというか虎千代というか兎ノ助というか。
なんだ、やっぱりゴールドメダルは底引きするものだったんだ。よかった、これで解決ですね(白目)
どうしよう・・・副会長の誕生日の日、転校生くんJGJ行ってるんだけど・・・
突然だったから準備なんてしてないだろうし・・・
ていうか、あれ数日にわたったクエストなの?焔の誕生日のときもそれっぽいこと言ってるし。
時系列の扱いが難しいです。
ありすありあり(合言葉)


429以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/08(水) 00:41:39.44WfedQ0IN0 (1/1)

ありすありあり
このありすはメインさんのおにぎり作りそう(白目)


430以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/08(水) 09:51:31.21aZyRwdLRO (1/1)

ありすありあり
ありすさん転校生くんのことになると早口になるよね


431 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/08(水) 23:56:43.77Fyu284he0 (1/1)

~対策~

ありす「はぁっ・・・はぁっ・・・」ビクンビクン

風子「これ・・・・・・ひさし・・・ぶり・・・」ビクビク

春乃「なんで・・・アタシ・・・まで・・・」ビクッビクッ

ノエル「も・・・もう、むり・・・やめてぇ・・・」プルプル

転校生「zzz」チュゥチュゥ

・・・

風子「つーわけで転校生さん対策会議を始めます。あれはいろいろとマズいです」

クレプリ「少年、見境ないからなぁ。オレっちも全身吸われたさね」

ありす「たぃへ・・・った・・・」

春乃「秋穂が毒牙にかかる前になんとかするわよ」

ノエル「秋穂ちゃんならむしろ喜びそうだけど・・・」

風子「んで、なんかねーですか?」

クレプリ「鋼のブラをつけるとか?」

風子「はい、鋼のブラと」

クレプリ「え、マジで?」

風子「とりあえずやれそうなもんなんでもやってきます。数うちゃ当たるの精神で行きますよ」

ノエル「じゃあ転校生くんの口を何らかの方法で塞ぐ!」

春乃「ボールギャグとか?」

ノエル「春乃さんってたまに秋穂ちゃん入るよね」

ありす「?」

風子「おしゃぶりでも用意しときますか」

ありす「ぇと・・・まっさ・・・じ・・・とかで・・・」

クレプリ「予め疲労を癒しておくってことか?」

ありす「そ・・・」

風子「眠る前にマッサージと。冬樹はなんかありますか?」

ノエル「えっ!?えっと・・・・・・<censored>に辛子を塗っておくとか!」

風子「それ自分にもダメージいきそうですが・・・ま、物は試しです」

風子「つーわけで、全部やりますよ。ウチが鋼のブラやるんで、残りは自分の出した奴おねげーします」

ノエル「えっ、それアタシ一番被害受けるんじゃ」

風子「つーわけで解散でーす」

クレプリ「あとでマッサージの方法聞きにいこうなー」

ありす「ぅん・・・しぃなさ・・・に・・・」

春乃「秋穂を守る、転校生を満たす。両方やらなきゃけないのが姉の辛いところね」

ノエル「えっ・・・えっ・・・・・・・・・チューブタイプのでいいのかな?」

・・・

―その後―

風子「普通に外されました」アトコスレテイタイデス

春乃「普通に使わなかった」スワナカッタ

ありす「ゃる、まぇ・・・に・・・」チカヅイタカラ・・・

ノエル「腫れた」ヒリヒリ

クレプリ「だよなー」


432 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 00:04:59.37FhGuDnXj0 (1/11)

今日のいつもの。のえるんのどこが腫れたかはご想像にお任せします。
転校生くんはわさびや辛子はいけます。唐辛子や胡椒が苦手です(好きではある)。
すっぱいものが嫌いで、辛い物が苦手で、それらを合わせ持つトムヤムクンは天敵です。
メインヒロインによるトムヤムクンを<censored>に塗ればワンチャン・・・(塗った本人の安全は保障しません)
FEヒーローズを始めたんですが・・・チキが手に入らねぇ。
あと俺のイレースはまだですか。暁唯一の雷魔導士で実質専用武器もらってたイレースは。
儚げな雰囲気の女の子が好きです。おとなしくてマイペースな女の子も好きです。卯衣かわいいよね。
裏ありすはいつ出てくるんだろう。
ありすありあり(合言葉)


433以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/09(木) 12:19:58.71Bum6plDEO (1/1)

ありすありあり
えろい(確信)


434 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:38:12.68FhGuDnXj0 (2/11)

~みなせのたんじょーび、おまかせ~

薫子「ふぅ・・・」ソワソワ

薫子(転校生さんと神宮寺さんは無事でしょうか・・・無事いればいいのですが・・・)

薫子(月宮さんや茶道部の皆さんも行っているし、生天目つかさも向かったとのことですから心配ないとは思いますが・・・)

薫子(・・・っと、集中集中。裏世界探索時に任せていた分、取り返さないと)

薫子「ふぅ・・・」

虎千代「薫子、さっきからため息が多いが・・・大丈夫か?」

薫子「あ、すみません、会長」

虎千代「謝られても困るんだが・・・まあ、あいつらならしっかりこなしてくるさ」

薫子「・・・そうですね」

・・・

―23:58―

薫子(さて、と。次は・・・)

転校生「みなせーーーっ!」バーン!!

薫子「あら、転校生さん。こんな遅くまで・・・ダメですよ」

転校生「ご、ごめん・・・でも、みなせのたんじょーびだから、えっと、いそいでじゅんびしたの!」

薫子「・・・クエスト終わりで疲れているでしょうに、わざわざ・・・ありがとうございます」

転校生「はいっ、クッキー!さぎょーしながら食べれるよーに!」

薫子「そこまで気を遣ってもらって・・・・・・そうですね。転校生さん」

転校生「うん?」

薫子「ありがとうございます。おいしく食べさせてもらいますね」

薫子(北海道奪還が終わったら、なにかお返しさせてもらいますよ。その時まで、楽しみにしててくださいね)


435HOMEHOME ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:39:04.95FhGuDnXj0 (3/11)

~ほむほむのたんじょーび、おとどけ~

コンコン

転校生「ほむほむー、いるー?・・・あれ?」

転校生「つめしょかな?ほむほむー!」

・・・

転校生「・・・あれー?」

ガチャガチャ

転校生「かぎかかってる。・・・くんれんじょかな?」

転校生「ほーむほーむ!」

・・・

龍季「転校生、どうしたんだ?」

転校生「あれ?たっちゃん、ほむほむみてない?」

龍季「ほむほむ?誰だそれ」

転校生「くるすほむらー」

龍季「ああ、見てねぇな。ていうか、精鋭部隊のやつら別の場所で訓練じゃなかったか?」

転校生「えっ、そうなの?・・・むぅ、どうしよ・・・」

転校生「・・・・・・まっとくか!」

・・・

焔「・・・もらったもん、とっとかねぇとな」

焔「守谷も我妻も・・・よくアタシの誕生日なんか覚えてるよな」

焔「・・・あいつらの誕生日、いつだったっけか」

焔「・・・ん?」

ダンボール「zzz」

焔「・・・・・・どっかで見たことあるシチュエーションだけど・・・」

焔「転校生、起きろ。こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ」

転校生「んにゅ・・・ほむほむかぁ・・・もうちょっとねるの・・・すぅ・・・zzz」

焔「あ、おい・・・くそっ、また寝やがった・・・ったく」

転校生「ほむほむ・・・たんじょび・・おめで・・・と・・・zzz」

焔「おまえもかよ・・・はぁ・・・」

焔「お前も大概おせっかいだよな。ほんと、アタシより年下のくせしてさ」ヒョイッ

転校生「すぅ・・・すぅ・・・」

焔「意外と重いな・・・風紀委員室でいいのか?これ」

焔「・・・バレンタイン、ちょっとぐらい考えてみてもいいかもな・・・」


436ンフンフ(なめこじゃないよ) ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:39:53.13FhGuDnXj0 (4/11)

~謎の文字~

ダンボール「すぅ・・・すぅ・・・」

ありす「ぁ・・・てんこ・・・ぃく・・・また・・・ろぅかで・・・」

クレプリ「あの中ってもしかして意外と快適なのか?」

ありす「ど・・・だろ・・・」パカッ

転校生「すぅ・・・すぅ・・・zzz」

ありす「・・・きょ、は・・・つかれて・・・な・・・」

クレプリ「ダンボールに毛布しいてタオルケット被って・・・小型持ち運び寝具?」

ありす「どこでもぉやすみセット・・・みたぃな・・・」

クレプリ「いいな、それ。便利さね」

ありす「・・・・・・ぁっ」

クレプリ「どうした?」

ありす「これ・・・」

クレプリ「・・・これは・・・」

[しめじ]

ありす「・・・・・・」

クレプリ「・・・・・・」

ありす・クレプリ((なんだこれ・・・))


437君は段ボールが好きなフレンズなんだね! ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:41:12.47FhGuDnXj0 (5/11)

~犯人~

―2時間前―

ダンボール「zzz」

心「あっ、転校生くん、またこんなところで・・・」

心「おーい、転校生くんー・・・風邪ひいちゃいますよー・・・」

転校生「んにゅ・・・・・・しめじ・・・」

心「し、しめじですか!?しめじが欲しいんですか!?」

心「でも、購買部にしめじって売ってましたっけ?」

心「あ、そろそろ授業が・・・」

心「・・・とりあえず、忘れないように書いときましょう!」

[しめじ]

・・・

―現在―

ありす「ぁんご・・・?」

クレプリ「段ボールにしめじ・・・・・・うーん、さっぱりわからんさね」

ありす「・・・・・・ぅん・・・?」

心「あっ、く、く、く、楠木さん!ど、どどどうしました!?」

ありす「ぁ・・・ふたみ、さ・・・」

クレプリ「いやぁ、この謎の暗号が気になってて・・・」

心「暗号ですか?・・・・・・ああ、これはですね」カクカクジカジカ

ありす「そ・・・たん・・・ぇすか・・・」

心「転校生くーん、しめじ買ってきましたよー」

転校生「ぅん・・・・・・?ふわぁぁ・・・・・・ありすちゃん、クレプリ、ふたみん、おはよー・・・」

ありす「ぉはょ・・・」

クレプリ「おはようさね。んで、なんでしめじ?」

転校生「え?・・・・・・あーっ!そうだそうだ!きょう、しめじのどびんむしつくりたかったの!」

転校生「・・・でも、なんでわかったの?」

心「ぇっと、寝言で・・・」

転校生「そっかー・・・あっ、せっかくだし、おひるにたべれるようにつくっとくから、よかったらきてね!」

心「はい!是非!」

ありす「ぜったぃ・・・ぃく・・・!」

クレプリ「・・・・・・これ、消えるのか?」

【武山】→【しめじ】に名前が更新されました


438 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:43:08.47FhGuDnXj0 (6/11)

~木登り~

レナ「てんこーーー!!!!」

転校生「れーなーちゃーーーん!!!!」

レナ「てんこー、レナ、あそぶ、する!」

転校生「うん、あそぶー!」

レナ「てんこー、なに、する、したい?」

転校生「えっと・・・じゃあきのぼり!」

レナ「わかる!レナ、する!」

・・・

転校生「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

レナ「てんこー、てんこー!」オロオロ

紗妃「ど、どうしたんですか!って、転校生さん!?どうしてそんな木の上に!?」

転校生「きがめにはいったああああああ!!!!いたいぃぃぃぃぃぃ!!!!」

レナ「てんこー!レナ、たすく!レナ、てんこー、たすく、する!」

紗妃「い、いけません!いそいで救出しないと!」

紗妃「今からそっちに行きますから、大人しくしててください!」

転校生「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」

レナ「てんこー!てんこー!」ガンガン

紗妃「そ、相馬さん!木を揺らさないでっ、お、落ちますから!やめて!」

レナ「てんこー、てんこー!」ユサユサ

転校生「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!いたいぃぃぃぃぃぃ!!!!」グシグシ

紗妃「ああ、目をこすっちゃダメです!二人とも落ち着いて!」

紗妃「ああもう!誰かーーー!!!!助けてーーーー!!!!!」

この後通りすがりの前日仮面がレナをなだめてくれました


439イヴ「くちゅん!」 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:44:05.69FhGuDnXj0 (7/11)

~憧れる~

真理佳「この学園にヒーローがいるんです!」

月詠「えぇ、いきなり何よ」

浅梨「あっ、それって前日仮面のことですか?」

真理佳「そう!浅梨ちゃん、その通り!僕も以前から噂は聞いてたんだけど、昨日たまたま見かけて!」

月詠「えっ、そんなウロチョロしてるもんなの?」

真理佳「木の上に登って降りられなくなったセンパイを助けに向かってたみたいで!」

月詠「子猫か!」

浅梨「それでそれで、どうなったんですか!」

月詠「え、これ続き気になる部類なの?」

真理佳「センパイを心配して木を揺らしていた相馬さんを見事になだめてました!」

月詠「転校生は!?」

真理佳「センパイは氷川センパイが」

月詠「ごめん、いまいち状況が理解できないんだけど」

真理佳「僕もあれくらいできるようにならないとなー」

浅梨「・・・ところで、前日仮面って誰なんでしょう?」

真理佳「さあ?でも、もしかしたら本物のヒーローなのかも!」

月詠(・・・・・・ノエルが愚痴ってたアレよね・・・確か・・・)

月詠(・・・夢は夢のままの方がいいわよね)

真理佳「それでそのかっこいいのなんのて・・・あ、でもコズミックシューターには・・・」


440地獄のシャワー(汗) ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:45:03.90FhGuDnXj0 (8/11)

~スポンジ~

転校生「えっと、これがこうで・・・」ガチャガチャ

梓「あれっ、転校生くん、なにやってるんですか?」

結希「簡易ベッドの補強よ。去年プレゼントしてもらったのだけど、時々ああやって改造していくの」

梓「ほー、寝心地は?」

結希「だんだん良くなっていくわ。あの子、技術の吸収が早いわね」

梓「子供の脳はスポンジって言われるぐらいッスからねー。自分も隠れみの術教えましたし」

結希「・・・できるの?」

梓「今70%ぐらいッスかね。もうちょっとでできるようになると思います」

結希「そう。またかくれんぼで強くなりそうね」

梓「そうッスねー。んで、今なにやってるんですか?」

結希「エンテイ・スイクン・ライコウの色違いを粘ってるのよ」

梓「宍戸先輩なら改造で出せそうですけど」

結希「改造は邪道よ。正規の手段を以ってこそのゲームなのだから」

梓(ふたみんはデータハックして乱数弄ってるとか知ったら激怒するんだろうなー・・・)

転校生「・・・できたー!ポケットコイルスプリングマットレスー!」

梓「意外と本格的ッスね!?」

ソフィア「今温泉の話してしました!?」ニュッ

結希「バネの方のスプリングよ」

ソフィア「いっつでぃさぽいんてぃんぐです・・・」トボトボ

梓(てか、どっから来たんでしょう?)


441この先汐ファン、ただいま工事中 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:46:03.78FhGuDnXj0 (9/11)

~チョコの準備~

秋穂「すいません、ガラナチョコおいてませんか?」

もも「置いてません」

秋穂「じゃあバイ〇グラは?」

もも「置いてません」

秋穂「でしたら、媚薬みたいな」

もも「公序良俗違反するものは置いてません」

秋穂「ええー、じゃあ取り寄せとかは」

もも「しません」

秋穂「そうですか・・・じゃあ普通にチョコの材料は?」

もも「それならいっぱいありますよ!」

秋穂「じゃあ全部ください」

もも「はい、全部ですね!・・・・・・え?」

もも「えっと、結構あるけど、お金足りる?」

秋穂「お姉ちゃん、カモン!」

春乃「支払いは任せなさい!汐ファン復興工事のバイト代が出たばっかりよ!」

もも「・・・・・・ノエルちゃーん!ヘルプーーーー!!!!」


442ファイト一発!タカラ本みりん ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:48:20.97FhGuDnXj0 (10/11)

~運動~

千佳「ヤバ・・・チョコの試作してたら体重が・・・」

千佳「・・・よし!運動するっきゃない!」

・・・

結希「それで」

ゆえ子「集めたんですか?」

望「なんでボクまで・・・」

千佳「ほら、旅は道連れ世は情けっていうじゃん。あ、今うちちょっと賢そうなこと言った!」

自由「んで、運動っつったってなにやるんすか?」

千佳「それはね・・・律、前転校生がやってたアレ、やるわよ」

律「え、マジで!?っしゃー!アタシ歌うからな!歌パートアタシだかんな!」

結希「いったいなにを・・・」

転校生「んじゃ、ミュージックスタート!」カチッ

律『はいーや!あたたたたた、たーっ!』

律『キックパンチイッツオールインザマイン♪イフユワナテストミ♪』

自由「こ、これは伝説の・・・!」

望「ラッパーの・・・!」

結希「興味深いわね」キラーン

ゆえ子「・・・話についていけないのはゆえだけですか?」

転校生「JAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!」

自由「!?」

望「!?」

千佳「!?」

結希「ぷっ、くくく・・・」

ゆえ子「えっ」

結希「じゃおって・・・じゃおって・・・なによじゃおおって・・・ふふ、うふふふふあっ、ツボに入っ・・・ふふ、だめっ、むりっ、ふふふふふふ」

千佳「ちょっ、途中で素に戻るのやめっ、ふふふあっ、むり、うちもツボはいった、くく、はふふ・・・」

ゆえ子「・・・・・・外の世界は、まだまだ未知のものばかりですね」

ましろ「未知のものに満ちる・・・フフ」

ゆえ子「・・・本当に」


443 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/09(木) 23:53:21.35FhGuDnXj0 (11/11)

今日はここまで!久しぶりにオリエピ詰め込みまくった気がする。
秋穂がMOMOYAで暴走してた頃、ノエルは姉の奇行を眺めてました。
HOMEHOMEと書いてほーむほーむなのでほむほむ。けっしてホメホメではない。
紗妃ちゃんがバレンタイン参戦!覚醒前のカードイラストが一瞬ハートを飛ばしてるように見えたからついに本性を現したかと思いました。
ところであれだけ意気込んでた香ノ葉は?
次のありすのイベントが来るときはレイドで裏世界探索になるのかなぁ・・・SSRはヤメテクダサイ。
ありすありあり(合言葉)


444以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 00:55:36.66Al00QYHk0 (1/1)

ありすありあり
今回で梓以外のバレンタインカードが揃うわけか...
これでいいのか風紀委員...


445以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 18:32:53.41NlkysxWxO (1/1)

ありすありあり
バレンタイン時に人を取り締まっておきながら影で満喫してる風紀委員とかいう組織


446 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/10(金) 23:30:25.22dD0R+wr10 (1/2)

~題材探し~

秋穂【やっぱり転校生くんにチョコを手作りして渡すなら、凝ったもの作りたいよね!】

・・・

ノエル「秋穂ちゃんの鶴の一声で街まで出たわけだけど・・・なんか見つかった?」

秋穂「うーん、これといってまだ・・・」

さら「転校生さん、すごすぎですぅ・・・」

ありす「けぃけ・・・が・・・ちが・・・」

ノエル「普段料理しないアタシが言うのもなんだけど、やっぱ料理とかお菓子作りってなれだよねー」

秋穂「でもさ、慣れてないからって無難なもの作ったって転校生くんが渡してくるのと比べたら確実に見劣りするよ?」

ノエル「そうなんだよねぇ・・・あー、ホワイトデーにわたしてくれるなら楽なのにー!」

さら「去年はホワイトデーにもくれましたよぉ!わたしもわたしましたぁ!」

シロー「わんっ!」

ありす「つまり・・・にかぃ・・・」

ノエル「いやいや、ホワイトデーはまだ1ヶ月以上先だし!今はまだ考えなくていい!」

秋穂「・・・でも、本当にどうしよう?やっぱりガラナチョ」

ノエル「犯罪ダメぜったい」

秋穂「コはないとして、こう、全身にチョコを塗って【私を食べて】的なやつとか?」

さら「ベタベタになりますねぇ」

クレプリ「虫とか寄ってきそうさね」

ありす「やめ・・・!ぜったぃ・・・!」

秋穂「まあ冗談だけど・・・・・・いっそチョコで彫刻してみるとか?」

ノエル「それで自分を彫るの?・・・食べにくくない?」

秋穂「転校生くんそのへん気にしないでバリバリ食べる子だよ?」

さら「ああ、そうなんだ・・・」

ありす「・・・も・・・なにかを・・・もちーふに・・・て・・・は・・・」

クレプリ「そうだな、おもしろそうさね。彫刻とか、ぬいぐるみとかをチョコで作ってみるか?」

さら「チョコレートのぬいぐるみですか?」

ありす「そ・・・な・・・かんじ・・・で・・・」

秋穂「・・・よし、それじゃあ、そんな感じってことで、モチーフなりそうなぬいぐるみ見に行こう!」

ノエル・さら・ありす「「「おー!」」」


447 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/10(金) 23:35:36.36dD0R+wr10 (2/2)

今日の散歩部+ありす。世の中には見た目が完全にテディベアなお菓子とかがあるらしいです。
もうすぐスレ内時間が現実時間まで1年を切りそうです。ゴールまであと少し・・・!
なんですが、ちょっと手首を痛めましたの。なので、申し訳ありませんがちょっと更新ストップします。
なんか前も同じようなことがあったような・・・今のところひどくはないので、回復次第再開させていただきます。
すぐに治ると思いますので、明日普通に更新してたら治ったんだなぁと思っててください。
ありすありあり(合言葉)


448以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/10(金) 23:44:42.49fIEjw+H2O (1/1)

ありすありあり
お大事にー


449以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/11(土) 01:14:46.178bzsWHaA0 (1/1)

ありすありあり
結構進んできたなぁ

それとお大事に


450 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:27:31.94+Df/sVfT0 (1/11)

~今日も今日とて転校生~

夏海「ふふふ・・・・ついに今年もやってきたわね、この時期が!」

夏海「学園に吹き荒れる、惚れた腫れたの嵐!」

夏海「さて、どこから始めようかな・・・やっぱ転校生からかな?」

夏海「イベントにかこつけてヤバいことしようとするヤツもいるし、そういうとこバシッとスキャンダル撮らないと」ドンッ

夏海「ひゃっ!」

焔「・・・・・・・・・・・・」

夏海「げっ!あ、アンタ精鋭部隊の・・・」

焔「・・・・・・悪ィ」

夏海「・・・・・・あれ?」

夏海「あんなに大人しかったっけ、焔って」

夏海「ま、いっか!それより転校生よ、転校生!」

夏海「ついでにチョコも欲しいしねー」アイツミッカマエカラジュンビシテタワヨネ

夏海「・・・これでいいのかしら年上・・・」


451 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:28:40.36+Df/sVfT0 (2/11)

~詫び~

メアリー「お、転校生」

転校生「めありー、おはよー。これ、バレンタインの」アゲル

メアリー「おっ、サンキュー。・・・おまえ、男だよな?」

転校生「そうだよ?」

メアリー「だったら貰う側に・・・いや、何も言うまい」

メアリー「それよりも、だ。ほれ」ポイッ

転校生「わっ、これ、めありーから?」

メアリー「市販のモンだけどな。去年の詫びだ。とっとけ」

転校生「う、うん。ありがと・・・たべていい?」

メアリー「好きに食えよ。恥ずかしがるんもんじゃねーし」

転校生「ううん、いただきまーす。・・・あ、それで、きょねんのってなんのはなし?」

メアリー「は?」

転校生「え?」

メアリー「・・・・・・もう忘れたのか?」

転校生「いや、きょねんメアリーになんかされたおぼえはないなーって」

メアリー「・・・・・・・・・・・・」

メアリー「まあ、覚えてねえならそれでいい。ま、んなことよりちょっと話がある。ここじゃなんだから、屋上までついて来い」

転校生「いえす、まーむ!」


452 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:29:38.02+Df/sVfT0 (3/11)

~メアリーからのおねがい~

夏海「みーっけ!おーい、転校せ・・・」

夏海「お?一緒にいるのって・・・うわ」

メアリー「・・・つーわけで、ちょっくら付き合ってくれよ」

転校生「めありーに?」

メアリー「そうそう。折り入って相談があるんだ」

転校生「めずらしーね。なんなの?」

メアリー「来栖焔、いるだろ。あのほむほむだよ、アイツは今、どうにも使い物にならねえ」

メアリー「で、アタイからのおねがいなんだけどよ・・・」

・・・

夏海「な、な、なんですって・・・!」

夏海「・・・なんか、転校生が普段からやってることと変わんなくない?」

夏海「・・・いやいやいや、ここは焔の珍しい写真とか撮ってスクープを・・・」

夏海「よーっし、決定的瞬間をすっぱ抜いちゃうわよ!今度の見出しは・・・」

夏海「【あの問題児が母の顔!?転校生の魔性に迫る!】」

夏海「・・・自分で言ってなんだけど、母の顔はないかしら。うーん、姉の顔?女の顔・・・これじゃ別の意味に・・・」

・・・

メアリー「ククッ・・・よしよし、面白くなりそうだぜ」


453 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:31:35.06+Df/sVfT0 (4/11)

~トラップ~

夏海「この辺の草を結んでっと・・・これは確実に転ぶ!」

夏海「で、転校生が転んだところを焔が助けに行くシーンをパシャッっと!逆でもオッケー!」

夏海「んー、いいね、動画も撮れるようにしておこうかな」

メアリー「おい」

夏海「なによ、今忙しいんだから・・・」

メアリー「おい!」

夏海「ひゃぁああぁっ!?」

メアリー「テメー、なにやってる」

夏海「あっ、あわわわ、メアリー!ええと、そのっ・・・」

メアリー「ちゃんと転んだ先の石はどけておけよ。転校生が頭打ったらどうするんだ」

夏海「いや、そんな目立つような石は・・・うん?」

夏海「えっと・・・あんたって、そんなん・・・だったっけ?」

メアリー「アイツには去年の借りがあるからな。こんくらいはするさ」

メアリー「っと、そういえば遊佐鳴子にも借りがあったなぁ」

夏海「えーと、あたしはこれで・・・」

メアリー「そのカメラの、ちょっと見せてみろよ」

夏海「あーっ!だ、ダメ・・・!」

メアリー「・・・フーン?盗撮か。いい趣味してるじゃねーか」

メアリー「生徒会室、風紀委員室・・・ハハッ、こんなとこまで撮ってんのか」

メアリー「こんな写真撮ってんのチクったら、さぞかし怒られるだろうなぁ」

夏海「な、なにが望みなのよ!」

メアリー「別にぃ?ただ、ちょーっとだけアタイにつきあってもらおうか」

夏海「えっ!あ、アンタに?」

メアリー「スクープ探してんだろ?転校生がらみの」

メアリー「テメーの好きそうな写真撮らせてやるからよ」

メアリー「嫌とは言わねーよなぁ?遊佐とは違うってこと・・・」

メアリー「アタイに教えてくれよ。ククク・・・」

夏海「あ、あうぅ、なんでこんなことに・・・!恨みますよ、部長おぉ・・・!」


454 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:32:22.10+Df/sVfT0 (5/11)

~そのころの鳴子~

鳴子「・・・うん、こんな感じか」

花梨「にしても、アンタがチョコ作るなんて珍しいっきゃ、いったいなにがあったんだべ?」

鳴子「いやぁ、去年のこの時期にちょっとだけ申し訳ないことしちゃったからね」

鳴子「で、せっかくだからお詫びと感謝を込めてバレンタインチョコを送ってみようかと」

花梨「そうかぁ。で、転校生に何したんだ?」

鳴子「何したというか、まあ間接的にとはいえ泣かせちゃったからね」

鳴子「さて、転校生くんは甘めが好きだったはずだけど・・・どれくらい砂糖を入れればいいのかな」

花梨「あんま入れすぎたら体に悪いすけ、そうだなぁ・・・」

・・・

鳴子「・・・じゃあ、あとは冷やすだけか」

花梨「んだ、よくできてるべ」

鳴子「助かったよ、普段お菓子作りなんかやらないものだから、なかなか勝手がわからなくてね」

鳴子「転校生くんはたまに差し入れしてくれるわけだけど・・・毎回こんな手順を踏んでるのか」

花梨「時間は有り余ってるみたいだからなぁ。授業で使ってない時はいつでも使っていいって許可ももらってるすけな」

鳴子「そう考えると恐ろしい6歳児だね、やっぱり」

花梨「んだ、将来が楽しみだべ」


455 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:33:15.84+Df/sVfT0 (6/11)

~トラップ看破~

転校生「・・・・・・」スンスン

焔「・・・・・・・・・・・・」

転校生「あっ、ほむほむ、そこ」

焔「えっ?う、うわああぁ!ったた・・・」

転校生「ほむほむ!?だいじょうぶ!?」

焔「・・・はぁ、悪ィ、転校生。また転んだ・・・」

焔「なんっかヘンだな、今日。もう帰ろうかな・・・」

転校生「・・・これ、だれかがわなしかけてるね」

焔「えっ?そ、そうなのか?」

転校生「これは、なっちゃんっぽくないし・・・・・・でもほかにそんなひと・・・・・・」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

転校生「・・・わかんない!」

焔「真っ先に岸田が上がって来るんだな」

転校生「まあねー。ぜんかいっぱい」

・・・

メアリー「ククク、アタイはそんな簡単にしっぽは見せねーぜ」

夏海「そんなすぐにアタシを疑わないでよ・・・いや、あたしが悪いんだけどさぁ」


456 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:34:07.09+Df/sVfT0 (7/11)

~いいから!~

焔「ハァ・・・この辺なら罠なさそうだし、大丈夫か?」

転校生「あっ、ほむほむ、そこ!」

焔「ちょっと座る、か・・・・・・っ!?」

焔「うわあぁっ!?」

転校生「バナナのかわがあるよーって・・・おそかったね」

焔「な、なんでこんなところにバナナの皮が・・・」

転校生「たてる?」

焔「いや、いい・・・1人で立てるし・・・」

転校生「ほら」スッ

焔「て、手は貸さなくていいってば!ほっとけ!」

転校生「もー、こんなときまでいじはらなくていいのにー」

焔「テメーにだけは言われたくねぇよ」

転校生「えー」

焔「てか、こんなとこでアタシとブラブラしてていーのか?」

焔「周りのやつら、お前を探してんじゃねーの?」

焔「ほら、水無月とか、あの人形持ってるやつとか・・・」

転校生「ふーちゃんはふうきいいんのみまわりだし、ありすちゃんはよるにおへやきてーってはなしだし」

焔「・・・ふーん。まぁいいけど」

転校生「あ、チョコつくってきたんだ。たべる?」

焔「いや、いいよアタシは・・・そんなもん、もらえる立場じゃねーし・・・」

転校生「そう?じゃあ、きがかわったらいつでもいってね!」

焔「へいへい」


457 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:36:06.98+Df/sVfT0 (8/11)

~巻き込まれ~

焔「うっわ、わわ!あぶ、あぶね転ぶ!て、転校生!」

転校生「もー、さっきからひっかかりすぎにゃあああああ!!!!!」ガツン

焔「あっつつ・・・今度はなんだよくっそ。廊下がツルツルで・・・」

転校生「」

焔「・・・・・・・・・・・・」

焔「うわわわ!!わ、わりぃ!とっさに掴んで、引き倒しちまった!」

転校生「」

焔「・・・転校生?」

転校生「」

焔「お、おい、これもしかしてヤバいやつじゃ・・・おい!起きろ!おい!」

転校生「」

焔「ああ、こういうときどうするんだっけ、心臓マッサージして、AEDで、人工呼吸で・・・」

焔「ま、まずは心臓マッサージ!」

転校生「ぐぇっ」

焔「AEDは・・・魔法でなんとかする!緊急事態だ!」ビリビリ

転校生「わぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」

焔「そ、そしたら最後に、じ、人工呼吸を・・・・・・や、やるしかねーっ!やってやるーっ!」

転校生「きゅうう・・・・・・」

焔「はぁーっ、はぁーっ、これは、これは救命行為だ・・・それに、相手は子供だ・・・なんの問題も・・・!」

ゆかり「あるから落ち着きなさいっ!」ヒギ・ホウタイミイラマキ!!!

焔「んぐぐ~~~!?!?」ギチギチギチギチッ

ゆかり「もう、さっきから声出して反応してるんだからね?」

転校生「あうあうあうあう・・・」

焔(ああ、最近なかったから忘れてた・・・アタシ、こいつにかかわると碌な目にあってないんだった・・・)


458 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:39:04.49+Df/sVfT0 (9/11)

~コンプリート~

焔「ふぅ、ひどい目に遭った・・・」

転校生「ごめんね?」

焔「なんでお前が謝ってんだよ。悪いのはアレを仕掛けたやつだ」

焔「ぜってぇ燃やしてやる・・・灰にしてやる・・・」

転校生「あ、ほむほむ、そこは」

焔「えっ?ヒッ・・・ひゃああぁ!?」

転校生「うわ、なにこれ!ネチョネチョしてヌメヌメして・・・きもちわるぅー」

焔「・・・・・・・・・・・・」

焔「転校生。止めるなよ」

転校生「え?うん」

焔「オイ」

夏海「・・・・・・・・・・・・あ」

焔「よくも散々やってくれたな・・・人をオモチャにしやがって・・・!」ダイナミックフルフレイム!

夏海「ぎゃああああぁ!」

夏海「あ、あついいぃ!燃やすならあっち、メアリーっ!」

焔「うるせーっ!言われなくても燃やしてやるよ!」

焔「全員まとめて、灰にしてやるーッ!」

メアリー「ハハッ・・・!やっと調子出て来たじゃねーか!」

メアリー「けどすっかり腕がなまってんな、ネズミの屁みてーだぜ!」

焔「な、なんだとおぉぉ!メアリー、てめぇ!ぶっ潰す!」

転校生「もしもーし、ふーちゃん?うん、ふんすいまえであばれてるのが3にん。まほうもつかってる。アウト」

夏海「え、て、転校生、誰に電話を・・・」

転校生「じつはだまってんたんだけど・・・」

[風紀委員]転校生「りんじふうきいーんのてんこうせいでーす。がくえんないでのまほーのしよーとしとーはきんしされてまーす」

夏海「ちょ、なんでそんなのかくして・・・!」

転校生「なっちゃんとかめありーとかゆさとかりっちゃんとかはっちゃんはとくにちゅーいしろっていわれててねー」

夏海(そ、それって去年の賭けの・・・!)

紗妃「どうも、風紀委員です。通報があったのでかけつけました」

夏海「げっ」

風子「さーて、とりあえず全員とっちめますか」

メアリー「ん?」

転校生「おなわにつけーっ!」

焔「は?」

夏海「て、転校生、こ、この、薄情ものーーーっ!!!!」

To be continued・・・


459 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:47:19.36+Df/sVfT0 (10/11)

~久しぶりだから~

クレプリ「いやー、今日の夜が楽しみだなー」

ありす「・・・そ・・・ぇば・・・」

ありす(最近、転校生くん部屋来てないし・・・ちょっと散らかってきてるかも・・・)

クレプリ「うん?どうした?ありす」

ありす「ぉそぅじ・・・なきゃ・・・」

クレプリ「掃除ー?・・・あー、少年が来ないからってだらしなーい生活送ってたもんなぁ」

クレプリ「やっぱアレだな、来客は大事だな」

ありす「いぃから、手伝って・・・」

クレプリ「はいはい、野郎ども!掃除の時間だー!」

・・・

ありす「ぇと、ぁとは・・・」

クレプリ「飾り付けとか?」

ありす「それと、ぉかし・・・はチョコがあるし・・・」

ありす「転校生く、が寝ちゃった、ときの、もぅふと・・・」

ありす「ぁと、ぁれも、これも・・・」

クレプリ「クローゼットん中さね。・・・・・・あっ」

ありす「ど、したの?」

クレプリ「・・・さっき掃除したときに、奥にしまったさね・・・」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

クレプリ「・・・・・・・・・・・・」

ありす「・・・出して?」

クレプリ「野郎どもー!へばってる場合じゃねーっ!起きろーっ!」


460 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/13(月) 23:53:28.90+Df/sVfT0 (11/11)

今日はここまで!手首はなんとか治りました。長らくお待たせしてすみませんでした。
次回はスウィートオペレーションの続き。なっちゃんとおばちゃんがメインです。
・・・・・・あ。ヤベ、またチトセの誕生日(10月28日)忘れてた。今思い出した。
いや、グリモアの本編ストーリーのとこ見ながら進めてるんで、そこになかったらたまーに忘れることが・・・
・・・他に忘れてる娘いないよね?いないはず。いないと信じよう。
グリモアの風紀委員って転校生が絡むとポンコツと化すよね(主にイヴと怜と紗妃)
ありすありあり(合言葉)


461以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 00:22:15.10hFCnlblJo (1/1)

ありすありあり
それよりも今年はありすがどんな台詞でチョコくれるかがとても楽しみ


462以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 00:28:46.36z9XHVqzFO (1/1)

ありすありあり
風紀委員は果たして大丈夫なのか


463以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 01:05:07.77XsiZD+Bw0 (1/2)

ありすありあり
イベント報酬にはいないのに存在感のある香ノ葉ェ...


464ありすありあり!ありすありあり! ◆GiMcqKsVbQ [ありす] 2017/02/14(火) 12:15:37.92HeKMUllS0 (1/3)

ありす!?ありす!ありす!
ああああああああああああありすぅぅぅぅぅ!!!!
ありす!ありありありありす!
ありありありありありありすぅぅぅぅぅぅ!!!!
あ、ありす・・・・・・ありす・・・
ありす・・・・・・ありす!
ありすありあり!ありありありす!
ありす!ありす!ありす!ありす!
ありすありすありすありすありすありすありすありすありす!!!!!!!
ありすありあり(ありすありあり)


465以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 17:35:59.91XsiZD+Bw0 (2/2)

お薬出しておきますねー


466以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/14(火) 18:30:50.05zLvC1XUeo (1/1)

先生! 患者が急に……!


467 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/14(火) 23:42:34.49HeKMUllS0 (2/3)

~お勉強~

アイラ「うーむ、最近忙しくて少年にかまってやれとらんの・・・」

アイラ「10月からしばらくは妾のせいな気がせんでもないが、南のことがわかってからはのう・・・」

アイラ「・・・久々に気分転換も兼ねて勉強でもみてやるか」

アイラ「そうと決まれば、待ってろよ少年!」

・・・

アイラ「・・・な、なんじゃこれは・・・」

あやせ「これが漢字の『漢』の書き方よ~。部首はさんずいで、くさかんむりじゃないから気をつけてね~」

転校生「はーい!」

エミリア「はーい!」

ありす「ぁの・・・こぇは・・・」

あやせ「うん?ああ、その式はね、確か・・・」

シャルロット「東雲さん、おかえりなさい。ご用事はよろしいんですか?」

アイラ「うむ、今戻った。まあ気分転換をじゃな・・・って、そうじゃないわ!」

アイラ「あやせ!何をしておるんじゃ!」

あやせ「何って・・・アイラちゃんが忙しそうだから、私ができる範囲でお勉強をちょっとね~」

転校生「おばあちゃん見て見て~!2年生の漢字、ぜんぶやったの!」

エミリア「東雲さん!私も覚えました!」

アイラ「うう~~~妾の生徒なのに~~」

クレプリ「おいおい、どうしたんだ?海老名は忙しいお前さんの代わりにって」

アイラ「わかっておる!わかっておるわ!じゃが、割り切れんこともある!」

ありす「ぁ・・・ぇびなさ・・・こぇ・・・ぁって・・・か・・・?」

あやせ「ちょっと見せてね~・・・・・・うん、完璧よ~。はなまるね~」

ありす「ゃった・・・!」

クレプリ「ありすよくやったな!」

アイラ「しかもなんか増えとるし・・・」

シャルロット「東雲さんもせっかくいらしたのですし、久しぶりに教鞭を執ってみてはいかがですか?」

転校生「え、でも今日はもうおわむぐむぐ」

エミリア「はい!ぜひお願いします!」

アイラ「ほっほっほ、そういわれては仕方ないの!みんなー!アイラちゃんのパーフェクト国語教室はじまるよー!」

アイラ「妾みたいな天才目指して、頑張っていってねー☆」

あやせ「あらあら、アイラちゃんもすっかり元気ね~」


468 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/14(火) 23:48:38.87HeKMUllS0 (3/3)

今日のおばあちゃん。歓談部は今日も平和です。
ふぅ・・・・・・ありすからのチョコ・・・ありすかわいい・・・愛おしい・・・
チョコ渡した後に深呼吸するありすかわいい。抱きしめてやさしくなでてあげたい。
ありすのプレゼントは全部残してあります。もったいなくて使えない。これが親心か・・・!(違う)
ポケモンでいったらきずぐすりは使えるけどきのみジュースは使えないみたいなのに近いかな。
でもありすとの思い出の品を消費するとか無理だよ。
そういえばお昼は知らない間に手が書き込みをしてました。ありすがかわいいから仕方ない。
明日は卯衣からもらいます。
ありすありあり(合言葉)


469以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 00:54:26.95z7YSXVa10 (1/2)

ありすありあり
無意識に書き込みだと...!?


470以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 02:02:39.17j7we9xCdO (1/1)

ありすありあり
えぇ、はい。自覚症状がないようで、薬の量を……


471以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 06:47:36.18JeU4/ehqo (1/1)

ありすありあり
今度カウンセリングも受けましょうねー


472 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/15(水) 12:18:49.82iYJtY8DnO (1/1)

卯衣が手探りながらも人間らしさを得ようとしてる姿が感じられました。
少なくとも卯衣にとって転校生くんは特別な異性に分類されるわけで、ほんと・・・ふぅ。
イベントで転校生とチョコ作れなくて寂しがる卯衣もいいし、もうここ数日ほんと・・・ふぅ。
さて、パートナーをありすに戻して・・・あ、ありすだ!
ありすの声が聞こえるよ!ありすがぬいぐるみプレゼントしてくれるって言ってくれた!
あああああ、ありすが、ありすがチョコをくれて、ありすが!ありすが!
ああああああ!!!!ありすかわいいよありすぅぅぅぅぅ!
あ、ありす、ありすありす、あああああ!!!!
ありすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ありすありあり(合言葉)


473以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/15(水) 19:38:08.27z7YSXVa10 (2/2)

お薬増やしておきますねー


474 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/15(水) 23:58:07.94P4hEEnw+0 (1/2)

~お説教~

紗妃「わかりましたか!?今度魔法を使ったら活動停止処分ですからっ!」

夏海「だ、だからぁ・・・魔法使ったのあたしじゃないのにぃ・・・」

風子「氷川、そのへんで許してあげてくだせー。そろそろ時間が・・・」

紗妃「委員長、甘いんじゃないっですかっ!?だいたい、精鋭部隊の人たちは・・・」

風子「あの2りならとっくにエレン・アメディックに引き渡しました」

紗妃「あ、あれ?いつの間に・・・」

風子「氷川が説教してる間です」

転校生「さっちゃんおせっきょーながいんだもん」

風子「つーわけで、見回りを続けましょう」

風子「こーしてる間にも、カップルが一線越えそーになってるかもですよ?」

紗妃「うっ!し、仕方ありません・・・」

紗妃「いいですか、今言ったこと、しっかり留意しておくように!」

風子「転校生さん。そこの報道部を見張っててもらえます?」

転校生「いいよー。あ、そうだ。ふーちゃんにこれ、ハッピーバレンタイン!さっちゃんにもわたしといてもらっていい?」

風子「おお、ありがとうごぜーます。ちゃんと渡しときますよ。んじゃ、これはウチから」

転校生「ありがとー!」

風子「んじゃ、よろしくおねげーします。やらかさないよーに見ててくれたらいーんで」

転校生「はーい。おしごとがんばってねー」


475 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/15(水) 23:59:17.76P4hEEnw+0 (2/2)

~見張り役~

夏海「ふうぅ~!もう、やんなっちゃう。こっちはネタ探してるだけだってのに」

転校生「なっちゃん、どこ行くの?」

夏海「ん?どこ行くって・・・トイレよ、トイレ」

転校生「ほんとー?」

夏海「嘘じゃないってば。ついてこないでよ~」

夏海「それとも、トイレまでついてくる気?」

転校生「べつにそれでも」

夏海「よくないわよ!まさか、普段から入ってたり・・・」

転校生「あさりんだって男の子の方はいるじゃん」

夏海「浅梨は男だからっ!わかったわかった。ちゃんと戻ってくるから・・・ね?」

・・・

転校生「・・・・・・・・・・・・」

チトセ「あら、どうしたの?こんなところでボーッとして」

転校生「んー?人をまってるんだよー」

チトセ「ふふふっ、待ちぼうけかしら」

チトセ「・・・時間があるなら、ちょっとお話ししましょうよ」

チトセ「今日、なんの日か知ってる?フフフ・・・」

転校生「それよりおばちゃん、なっちゃんみてない?」

チトセ「・・・え、岸田さん?んー、会ったわよ。あっちのほうで」

転校生「はぁ?・・・行かなきゃ」ガタッ

チトセ「・・・・・・岸田さんのところへ行っちゃうの?」

転校生「え?」

チトセ「それとも私と遊んでくれる?一緒にいてくれるなら嬉しいんだけど」

チトセ「・・・ねえ、どうする?」

転校生「なっちゃんみはりにいく」

チトセ「即答ね!?そこは一緒にいてほしいんだけど!」


476 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:00:53.42/igiSR1f0 (1/12)

~作戦概要~

夏海「は~、転校生ってば風紀委員の言うこと律儀に聞いちゃって・・・」

夏海「たまったもんじゃないわよ。いくら仲がいいからってアタシとだってそれなりにいいはずなのに!」

夏海「・・・それにしても、ずいぶん警戒してくれちゃってさ」

夏海「あいつに周りウロチョロされてちゃ、うかつにカメラ出せないじゃん。あいつ鋭いし」

チトセ「岸田さん」

夏海「あ、チトセ・・・転校生は?」

チトセ「あっちで待たせてるわ。岸田さんのことはごまかしてるから大丈夫。・・・のはず」

夏海「あいつほんと勘が鋭いからなー。うまくやってよ?」

夏海「んで、本当にいい写真撮らせてくれるんでしょうね?」

チトセ「もちろんよ。彼の本性をさらけ出した姿、撮らせてあげる」

夏海「それだけ聞くと不安しかないんだけど・・・裏とかないのよね?」

チトセ「ないない。私、普通に転校生くんのこと、気に入ってるんだもの」

夏海「それ、場合に因っちゃ風紀委員案件だけど」スッ

チトセ「通報しないで。そういう意味じゃなくて、なんというか、こう・・・可愛い息子みたいな?」

夏海「そう?生意気な弟って感じじゃない?」

チトセ「そこなのよねぇ。転校生くん、未だに相手によって接し方が違うでしょ?」

チトセ「この前の事件もあったし、やっぱり本音をさらけ出せる相手っていうのが必要だわ」

チトセ「でも水無月さんだけじゃ手が足りないじゃない。彼女も忙しいし。だから私が、この機会にって」

夏海「ふーん。いろいろ考えてるのね」

チトセ「それに、そろそろおばちゃん呼びはやめてほしいし・・・」

夏海「そっちがアンタの本音か」

チトセ「・・・まあ見ててよ。上手くいったら第二の母親誕生だから」

夏海「・・・やっぱり聞いてるだけだと犯罪チックよねぇ」


477 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:02:47.09/igiSR1f0 (2/12)

~名前談義~

チトセ「転校生くん、お待たせしちゃってごめんね?」

転校生「いいよー、エアポートさん」

チトセ「それは新千歳!ってそうじゃなくて。・・・まあ、せっかくだしちょうどよかったわ」

チトセ「ほら、転校生くんって私の正体知っちゃったでしょ?それで、おばちゃん呼びは、その・・・」

転校生「えー」

チトセ「いいじゃない。ほら、見てよ。どこからどう見ても若々しいお姉さんでしょ?」

転校生「そうんなこと言うのは年増だけだよ」

チトセ「うぐっ・・・い、言ってくれるじゃない・・・とにかく!せめてもう少しマシなものに変えてちょうだいな」

転校生「バb」

チトセ「それ以上言ったらグーで行くから」

転校生「ジョークジョーク、テンコウセイジョーク」

チトセ「なんで片言なのよ・・・ほら、もっとこう、あるじゃない?朱鷺坂の方弄ってみたりとか、ね?」

転校生「とっきーとか?」

チトセ「そう!そんな感じ!」

転校生「んー・・・・・・・・・・・・でも名前がチトセでしょ?」

チトセ「ええ、そうね」

転校生「チトセって1000才っていみでしょ?」

チトセ「漢字はそうだけど・・・」

転校生「やっぱりバb」

チトセ「ゴッドブロー。相手は死ぬ」

転校生「それをきゅーけつきのおばちゃんが使うのはわらえるよね」

チトセ「結局元に戻ってるし・・・はぁ、どうして私はそんな扱いなのかしら・・・」


478 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:03:30.77/igiSR1f0 (3/12)

~一目見た時から~

転校生「いやー、さいしょに見たときからね?なんかアイラちゃんとおんなじかんじするなーって」

チトセ「・・・ちょっと待って。なんで東雲さんは『アイラちゃん』なの」

転校生「今はべんぎじょう」

チトセ「そう、それならよか・・・・・・ん?」

チトセ「もしかして、東雲さんにも同じような態度を?」

転校生「うん」

チトセ「・・・主にからかう側?」

転校生「うん」

チトセ「からかわれるんじゃなくて?」

転校生「おばあちゃんのよわみの10こや20こぐらいにぎってるしねー」

チトセ「え、なにそれ。知りたいんだけど」

転校生「おばちゃんのぶんもねー」

チトセ「・・・嘘よね?」

転校生「ぼくウソはすきじゃないなー」

チトセ「えっ、もしかしてアレ・・・いや、それともアレ・・・」

転校生「ウソだけど」

チトセ「ウソじゃない!好きじゃないって言ったばかりなのに!」

転校生「つかないとはいってないよー」

チトセ「ああ、もうっ・・・・・・掴み処が無いわね・・・」

転校生「だれもふこうにならないわらえるウソはいいと思うんだよねー」

チトセ「もう、ほんと・・・・・・」

チトセ(でも、少し変わった感じはする・・・かしら)


479 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:05:32.36/igiSR1f0 (4/12)

~チョコ~

転校生「あっ、そうそう。はい、これ」

チトセ「あら、これは・・・チョコ?」

転校生「うん。これがおばちゃんの分ねー」

チトセ「あ、ありがとう。なんか、あべこべね・・・今日って女の子が好きな男の子にあげる日じゃなかったっけ?」

転校生「ぎりチョコと友チョコは男の子からでもいいんだってもえちゃんがはぁはぁしながら言ってた」

チトセ「もしもし風紀委員?ちょっと学園に危険人物が」

・・・

―図書室―

萌木「ううっ、どうしよう・・・転校生くんからトリュフをもらったのはいいけど、図書室は暖房効いてるから溶けるかも・・・」

里菜「あ、萌木ー。お前も転校生からもらったのかー?リナ今日がバレンタインだってすっかり忘れててさー」バリバリ

萌木「図書室での飲食は禁止!絶対やめて!虫が湧くから!」

里菜「あ、ごめん・・・」

イヴ「風紀委員です。ここに危険人物がいると通報がありました」

萌木「ほら里菜ちゃん、図書室でチョコなんて食べるから・・・」

里菜「えっ、り、リナなのか?リナが悪いのか?」

イヴ「通報によると6歳男児のバレンタインのチョコの送り先について興奮しながら迫っていたとのことですが」

ちひろ「あ、そういえば霧塚先輩が去年そんな感じのことしてたって他の図書委員の人から・・・」

里菜「冬樹、こいつだぞ。リナ去年見てたさ」

萌木「ええっ!?」

イヴ「詳しくお話聞かせてもらえますね?霧塚萌木さん」

萌木「え、えっと、えっと・・・・・・はい・・・」


480 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:06:21.89/igiSR1f0 (5/12)

~観戦~

夏海「カモフラージュよし、アングルよし、チトセスタンバイOK・・・」

夏海「よっしゃ、いける!あとは転校生がチトセの膝の上に乗れば・・・」

焔「あっ、またあんた!なにやってんだよ!」

夏海「うげっ!2人ともエレンにお説教されてたんじゃ・・・」

メアリー「説教はなかったが、いくつかペナルティー追加だ。しくじったぜ」

焔「クソッ、なんでアタシがあんな目に!あんたらのせいだぞ」

焔「てか、まだなんか企んでんのかよ!いいかげんに・・・」

夏海「しーっ!静かに!」

メアリー「・・・・んぁ?アイツは生徒会の・・・」

焔「・・・え?・・・なぁ。ちょっと、あれって・・・」

夏海「演技よ演技。静かにしてて」

焔「・・・転校生の方露骨に嫌そうな顔してるけど」

メアリー「ブッ・・・あんな苦虫を噛み潰したような顔してるあいつ初めて見たぜ」

メアリー「うわ、腹触りにいった・・・さらに足も・・・これ通報モンだろ・・・」

焔「うわ・・・眉間がヒクヒクしてる・・・」

メアリー「ありゃキレてんな。あいつキレさせるとか相当じゃねぇか」

メアリー「ブッ・・・ハハハ!お、おもしれー、見ろよあの顔・・・」

焔「うわぁ、目が死んでる・・・って、あんなん風紀委員が黙ってねーぞッ!」

夏海「しーっ!しーっ!静かにってばっ!!」


481 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:07:06.22/igiSR1f0 (6/12)

~スキンシップ~

チトセ「ほーら、転校生くん、こっち来て」

転校生「なにー?くだらないことだったらスピニング・トゥ・ホールドかけるよ?」

チトセ「ねえどうして私にはそんなにあたりが強いのかしら。お姉さん、寂しいわ」ヒョイッ

転校生「わっ、もちあげないで!」

チトセ「ほーら、いい子いい子ー」ナデナデ

転校生「いやぁ・・・」

チトセ「お肌モチモチねぇ・・・すべすべでモチモチで・・・いくらでも触っていられるわ」プニプニ

転校生「わぷっわぷっ」

チトセ「お腹とかもプニプニしてて・・・」

転校生「ひゃっ!つべたい!」

チトセ「足もすべすべ・・・羨ましいわぁ」サワリサワリ

転校生「うぅ・・・気持ち悪い・・・」

チトセ「ねえ、そういえば私、去年も誕生日祝ってもらってない気がするのよ。それでなんだけど・・・」

転校生「な、なに?」

チトセ「フフフ・・・ちゅー、してほしいなーって・・・ね?いいでしょ?」

転校生「あ、あはは・・・」ヒクヒク

チトセ「ほっぺでいいから、ね?ね?」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

チトセ「転校生くん?」

転校生「・・・・・・・・・・・・あそこか」

チトセ「えっ?」


482※キャラ崩壊注意!(今更) ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:08:07.57/igiSR1f0 (7/12)

~見つかった~

メアリー「おい」

夏海「なによっ!」

メアリー「後ろ後ろ」

夏海「あっ・・・!!」

転校生「・・・なーんか、へんなかんじするとおもったら・・・なっちゃんだったんだ」

夏海「て、転校生、あの、違うのよ、違うのっ・・・」

転校生「ふーん・・・・・・」

夏海「あ、あの、あの、ね?ほら、ね?わかるでしょ?違うんだって、ね?」

転校生「へー・・・・・・」

夏海「だからほら、あれよあれ!あれだから!あれだからなの!」

転校生「・・・・・・ヘンタイ」

夏海「!?」ゾクゾクゾクゾクッ

転校生「あんなふうにされてたの、じーっと見て楽しんでたんだよね」

夏海「いや、その、あれは・・・・・・」

転校生「どうしようもないヘンタイさんだね」

夏海「!?」ゾクゾクゾクゾクッ

夏海(な、なにこれ・・・転校生にののしられるたびに、何かが・・・)

転校生「・・・・・・じゃ、もうやめてね。ぼくおばちゃんとこもどるから」

夏海「あ、はい・・・」

夏海(なんだろう・・・この感覚・・・なぜか心地いい・・・)

メアリー(こいつ・・・えー、そういう趣味だったのかよ・・・)

焔(うわ・・・・・・)


483 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:10:25.49/igiSR1f0 (8/12)

~線引き~

転校生「ただいまー」

チトセ「あら、むこうになにかあったの?」

転校生「ヘンタイがしゃしんとってた」

チトセ「え?」

転校生「あと、あーゆーのおそとでやってたられーちゃんとかさっちゃんがおこるからやめたほうがいーよ」

チトセ「あ、うん。忠告ありがと」

転校生「あと、あーゆーのはキライ。あんましベタベタ触られたくない」

チトセ「・・・瑠璃川さんは?」

転校生「あきちゃんはペロペロだよ?」

チトセ「うーん、違いがわからないわね」

転校生「ほら、シローもペロペロするし、あきちゃんだってペロペロしたくなるときあるって」

チトセ「ペット扱いなの!?いや、シローの方が人扱いな可能性も・・・」

転校生「はるのんもあきちゃんをペロペロしてるし、ぼくもペロペロするし」

チトセ「ますますわからないわね」

転校生「でもなんだろね?おばちゃんのは、こう・・・・・・気持ち悪かった」

転校生「なんだろうね、なんかいつもと違う感じの・・・うーん・・・じゃねんがうずまいてるというか・・・」

チトセ「なんでそんな表現を知ってるのよ。・・・ごめんね、転校生くん。ちょっと仲良くなろうと焦りすぎちゃったのかも」

転校生「いいよー。それじゃあ・・・はいっ、これ」

チトセ「えっ?チョコならさっきもらって・・・」

転校生「おたんじょうびわすれちゃってたからねー。おわびもこめて、べつでつくってたのあげる!」

チトセ「そんな、あんなの冗談なのに・・・わざわざありがとうね」シャガンデウケトリ

転校生「これからもがんばろーね、チトセちゃん」チュッ

チトセ「!?!?!?!?」

転校生「んじゃ、ぼくそろそろくばりに行ってくるねー」

チトセ「あ、うん。いってらっしゃい・・・」

チトセ「・・・・・・もしかして、ほっぺにちゅーするためにしゃがませたの・・・?」


484 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:13:49.42/igiSR1f0 (9/12)

~バレンタイン交換会~

さら「それじゃあ!」

秋穂「バレンタイン!」

ノエル「交換会!」

転校生「はっじまっるよー!」

春乃「イェーイ!秋穂のチョコー!」

寧々「やったー!転校生くんのチョコだー!」

さら「それじゃあ、わたしはこれです!じゃじゃーん、シロー型のチョコ!シローといっしょに作りましたよぉ!」

秋穂「来年のネタをぶっこんできたね!」

ノエル「メタ発言やめぃ。んで、シローはどこを手伝ったの?」

さら「テンパリングですぅ!」

シロー「わんっ!」

ノエル「シローすごいね!」

シロー「ぷすー」

秋穂「わたしはこれだよ!普通のハート型だけど・・・いっぱい愛情(意味深)を込めたよっ!」

ノエル「今不穏な声が聞こえた気がするんだけど」

秋穂「これが転校生くん用で、こっちがさらちゃんで、こっちがノエルちゃんで、こっちがおねえちゃんで、こっちが寧々ちゃんね!」

ノエル「疑うな・・・個別に用意されてることに疑うな・・・こんなのでも友達だ・・・よし!」

秋穂「ノエルちゃん、声洩れてるよー」

ノエル「・・・ノエルちゃんのはこれだ!じゃじゃーん、チョコクッキー!これならお姉ちゃんも後で勉強しながら食べれるかなって」

秋穂「ノエルちゃん・・・・・・」

さら「食べてくれるといいですね!」

ノエル「あ、味見もしたから、だいじょうぶだよっ!おいしかったし、きっと食べてくれる!」

春乃「はい、あんたたち。ガトーショコラよ。秋穂のは特別に多めにしておいたから、い~~っぱい食べてね?」

秋穂(嬉しいようなカロリーが気になるような・・・)

転校生「あっ、ちょっとかぶった。パウンドチョコケーキ・・・」

寧々「わーい!ネネ、ケーキ大好きー!」

転校生「ほんと?・・・それで、ねねちゃんは?」

寧々「えっ?」

春乃「交換会だけど、持ってきてないの?」

寧々「え?だってネネつくれないもん。いっぱいもらったから分けてあげてもいいけど・・・」

転校生「・・・・・・ま、いっか!がくえんちょーだし!」

さら「そうですねぇ。がくえんちょうさんですもんね!」

寧々「えっへん!ネネ、学園長だもんね!」

転校生(それに、いつもがんばってるのしってるからねー)

秋穂(だからこれくらいは・・・ね?)

ノエル(うん。許してあげてもいいよね。いつもお仕事お疲れ様!)

さら(あっ、秋穂ちゃんのチョコおいしいですぅ!)

秋穂(ほんと?よかった~。失敗してたらどうしようかと・・・)

春乃(やっぱり秋穂がナンバーワン!やっぱり秋穂がナンバーワン!)

寧々(なにか聞こえる気がする・・・なんだろこれ・・・)

転校生(でも次は一緒に作ろうね)

寧々(やっぱり聞こえる!どうやってるのこれーっ!?)


485 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:15:04.47/igiSR1f0 (10/12)

~バレンタイン・結希~

結希「来てくれたのね」

転校生「よばれたからねー。それにわたしたいものもあったし」

結希「そうなの?奇遇ね、私もよ。渡す物がある」

転校生「えっ?・・・・・・えっ?」

結希「あまり手の込んだものでなくて悪いけど・・・なに?そんなに驚くことかしら」

転校生「えっ、だって、ほら、ゆきちゃんだよ?けんきゅうしつにこもってゲームかけんきゅうしかしてないゆきちゃんだよ?」

結希「まあ、否定はしないわ。でも、今日は特別な日だもの。いつも食事を作ってくれたり実験に手伝ってもらっているから」

結希「感謝の気持ちを込めて、たまにはね」

転校生「う、うん・・・・・・ありがとっ!あと、これ!」

結希「やっぱり、今年も作ってきたのね。・・・私のものが見劣りしてしまいそう」

転校生「そんなことないよー。きもちがだいじなんだから!」

結希「ふふ、そうね。やるべきことも増えて、以前と同じように過ごすことができなくなってきているけど・・・」

結希「それでも、あなたが来てくれて、助かっているわ。ありがとう、転校生くん」

転校生「ぼくも、ゆきちゃんがダンボールとかいっぱいつくってくれて、あそんでもらってて・・・」

転校生「だから、ありがとっ!」

結希「・・・さ、まだ渡す相手が残っているんでしょ?私はいいから、行ってあげて」

転校生「はーい」

ソラチャーン!

結希「・・・・・・おいしいわね。さすが、転校生くん」


486 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:16:10.48/igiSR1f0 (11/12)

~ありす イン バレンタインデー~

ありす「・・・・・・も・・・すぐ・・・」

クレプリ「準備もできてるし、どっしり構えてればいいさね」

ありす「ゃ・・・ぱり・・・きんちょ・・・して・・・」

クレプリ「相手は少年だぞー?ちょっと前までよく来てた仲じゃねーか。今更さね」

ありす「で、でもぉ・・・」

コンコンコン

ありす「ぁ・・き、きた・・・!」

転校生『ありすちゃーん、はいっていいー?』

ありす「ど、どぞ・・・!」

ガチャ

転校生「ハッピーバレンタイーン!ありすちゃーん!」

ありす「はっぴ・・・ばれ・・・ぃん・・・てんこ・・・く・・・」

クレプリ「ハピバーハピバー」

転校生「それだとたんじょうびとまざっちゃうよー」

ありす「・・・れで・・・ぇと・・・こ、これ・・・!」

ありす「ちょこ・・・つくって・・・きた・・・ら・・・はぃ・・・!」

転校生「やったー!ありすちゃんのチョコー!あ、これ!ぼくからも!」

ありす「こぇ・・・は・・・」

クレプリ「チョコムースさね。うまそうだなー」

ありす「ぁ、ぁりがと・・・ござ・・・す・・・」

転校生「どういたしましてー。こっちも、ありがとねー」

転校生「あっ、そうだ!せっかくだし、食べさせあいっこしよ?」

ありす「ぅ、ぅん・・・!」

転校生「そのあとあそんでー、おふろはいってー、今日はおとまりだよ!」

・・・

風子「さて、転校生さんはうまくやってますかねっと」コンコンコン

風子「水無月です。はいってもだいじょーぶですか?」

風子「・・・・・・・・・・・・」

風子「うん?鍵は・・・かかってませんね。・・・もしかして・・・」

風子「・・・やっぱり。久々ではしゃぎ過ぎたんですかね」

転校生「ん・・・すぅ・・むにゅむにゅ・・・zzz」

ありす「すぅ・・・すぅ・・・」

風子「まったく、このまま寝てたら風邪ひきますよーっと。ベッドに寝かしていればいいですよね?」

転校生「ぅん・・・ふーちゃ・・・ありすちゃ・・・ぁりがと・・・」

ありす「ん・・・ぉぃし・・・ぇす・・・」

風子「今日も一日、お疲れさまでした。明日もまた、がんばりましょーね」

風子「おやすみなさい」


487 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/16(木) 00:24:33.52/igiSR1f0 (12/12)

今日はここまで!次回はフィールドエクスペリメントです!ちょっとスタンドっぽい題名だよね。
昨日今日とちょっと気分が高揚してしまっていましたが、今日もぼくは元気です。
ここにきて夏海が新しい属性を・・・あれはイヴのものだったはず・・・あ、いや、イヴはまた違うベクトルか。
変態学園生シリーズ(ノエル総ツッコミまたは超人転校生くんシリーズ)だとツッコミ役の予定なんですが・・・。部長の変態が確定してるし。
去年は結希とありすからチョコをもらってたんですよね。だから結希とありすだけ特別エピを。
転校生くんがベタベタ触られて嫌がっていたのは邪な念があったから。秋穂は(ある意味)純粋なので大丈夫らしい。
あとヤバそうになったら止めてくれる人がいるから転校生も安心してペロペロハムハムされる。そしてペロペロする。
ちなみに転校生は女王様適正ありです。確か前スレで恋に指導を受けてたはずだし。
ぶらりの天文部かわいすぎかよ。梓ちゃんハーレム作った次の週にこれだからさすが転校生さん。敬意をこめてさん付け。
ありすありあり(合言葉)


488以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/16(木) 01:46:30.85WukGfxlU0 (1/1)

ありすありあり
今日はピクレコだ!第6次侵攻時のましろさんはやばい


489以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/16(木) 12:38:53.17biqZNISJO (1/1)

・・・あれ
今日のうのすけあのね見た反応がない
これは医者が仕事してるかな


490以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/16(木) 12:53:14.60SCvneF7ao (1/1)

ちょっと強めの鎮静剤打たれたんだろう(適当)


491以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/16(木) 13:30:22.63cIFqaV4CO (1/1)

ありすありあり
刺激が強すぎて記憶でも飛んだんじゃね?(適当)


492 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/17(金) 00:12:59.692YeBMo7b0 (1/2)

~食べ物の恨み~

―ある日の午後―

転校生「あっさっひっがさしっこんっできょーおもー♪こどもはおきだすよるんるるん♪」

転校生「・・・あれ?なにしてるんだろ」

[裁判官]さら「ノエルちゃん、ひどいですぅ!」

[ギルティ]ノエル「うう・・・ごめんなさい・・・」

[怒り心頭]秋穂「もうっ!ほんとだよ!」

[養豚場の豚を見る目]ありす「・・・・・・・・・・・・」

転校生「ありすちゃん!?」

転校生「で、なにがあったの?」

クレプリ「さっきの昼飯の時の話さね」

・・・

ノエル【あ、秋穂ちゃんこれ残してるね。嫌いなの?】

秋穂【あ、えっとこれは】

ノエル【いいのいいの、転校生くんが来る前にノエルちゃんが食べてあげるから!】

秋穂【あ、だ、だめっ!】

・・・

クレプリ「ってことさね」

ノエル「反省してます・・・ごめんなさい・・・」

秋穂「もう・・・今回だけだよ!」

ありす「ぁま・・・ぇす・・・・・・」

さら「え?ありすちゃん、どうしたんですかぁ?」

ありす「他人の、食べ物を・・・ってにとる・・・んて・・・ゅるせま・・・せ・・・!」メラメラ

転校生「どうしてありすちゃんがいちばんもえてるのさ」

クレプリ「んじゃあ、判決は?」1

秋穂「はいっ!」[今度お買い物付き合ってね!]

さら「こうです!」[明日のお昼ご飯はノエルちゃんがいっこあげましょお!]

ありす「はぃ」[トリプルアクセル土下座]

ノエル「ありすちゃんの無茶じゃない!?できるけど!」

ありす「とぅぜ・・・ぇす・・・!」

クレプリ「何がありすをここまでかきたてるんだ・・・(ていうかできるのか・・・)」

転校生「ありすちゃん、クッキーあげるからゆるしてあげて?」

ありす「・・・しょぅ・・・な・・・」[ダブルアクセル土下座]

ノエル「あっ、そういう方式なんだ」

秋穂「じゃあこのリボンだと?」

ありす「!」[シングルアクセル]

さら「シローモフモフですぅ!」

シロー「わんっ!」

ありす「もふ・・・♪」[月面宙返り]

ノエル「難易度上がってない!?まあできるけど!」

ありす「ほ・・・と・・・!?」

転校生「これもしかしてありすちゃんが見てみたいだけなんじゃ・・・」

最終的に三点倒立に落ち着きました


493 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/17(金) 00:18:45.672YeBMo7b0 (2/2)

今日のノエルちゃん。ノエルちゃんもたまにやらかす。
今日のうのあのは・・・・・・萌え死にました。不自然に胸がふくらんだ女神さまに声をかけられました。水の女神は出張中らしいです。
ケンケンパするありすとかかわいすぎかよ。おかげで今日一日5回くらい鼻血が出たじゃねぇか(マジ)
うちのありすは食べるのが大好きというか食べ物にこだわっているというか。
日本人は食べ物へのこだわりが以上に強いらしいですね。かつてキリスト教が布教されるにあたって一番効果があったのがカステラだったそうで。
毒のあるものから毒を取り除いてまで食べようとする執念を持つ民族ですから。こんにゃくとかふぐとか。仕方ないっちゃ仕方ない。
ありすありあり(合言葉)


494以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/17(金) 00:37:36.57OKX+dG1a0 (1/1)

ありすありあり
けんけんぱするありすもかわいいなぁ

前に秋穂がさらにけんけんぱのやり方教えてた気がするけどあれもうのあのだったっけ...思い出せない...


495以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/17(金) 07:25:36.82xrPFefW8O (1/1)

ありすありあり
>>1はエリス教徒よりもありす教徒やろ


496 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/18(土) 00:32:16.15I6+6ngG00 (1/2)

~カレー談義~

花梨「よう来たな、こっち座るべ」

ありす「きょ・・・は・・・ょろし・・・ぉねがぃ、します・・・!」

怜「ああ、構わないが。しかし、カレーか」

春乃「転校生は呼ばなくていいの?」

クレプリ「少年にバレないように作れるようになって、びっくりさせてやりたいんさね」

春乃「発想が娘とか妹のアレね。秋穂もこっそりいろいろできるようになろうとしてくれてるわ・・・」

春乃「ああっ、秋穂っ、お姉ちゃんのためにそんなことまで・・・いいのよっ!お姉ちゃんはわかってるから!秋穂はがんばってる!エライ!マイスウィートエンジェル!」

怜「る、瑠璃川!?大丈夫か!?」

花梨「いつのもことだべ、放っておいてけろじゃ。んで、カレーつったらやっぱ辛さすけな」

ありす「てんこ・・・せく・・・は・・・からぃの・・・苦手で・・・」

怜「ふむ、私の場合だと弟が辛い物がまだ得意じゃないからな。作る時は甘口のものをベースに、各自スパイスを使って辛さを好みで調整するようにしているな」

花梨「料理部はみんな辛いの大丈夫だすけ、結構辛めにつくるんだぁ。ましろがちょっと苦手ぐらいか?」

春乃「アタシのカレーは秋穂の好みに合わせて作っているから、参考にならないと思うわ。市販のルーは使わないし」

花梨「小蓮が作る時もそうしてるべな。小蓮のはたまにひどい味になるからなぁ・・・」

ありす「じゃ・・・ぁまくちのを・・・?」

怜「例えば、数種類のルーを混ぜるという手もある。甘口と中辛のルーを使って作ったりとかだな」

クレプリ「そういや、少年のおっかさんはルー混ぜてるって言ってたさね」

ありす「ぇと・・・じゃ・・・ぐざぃは・・・」

花梨「シンプルなのだと人参、ジャガイモ、玉ねぎ、肉だな」

春乃「転校生は鳥のもも肉が好きよ。使うならそれね」

怜「パセリやターメリックのような香草の臭いは苦手だそうだ。使わない方がいいだろう」

ありす「ふむ・・・む・・・」メモメモ

転校生「あとはぎゅうにゅうとかニンニクとかはちみつもいれるかな。あとはさいしょにいためるときにちょっとあじつけしたり」

ありす「・・・むふむ・・・?」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

転校生「生玉子いれたいときはちょっとからめにつくったりするんだけど・・・あれ、ありすちゃん、どうしたの?」

[orz]ありす「・・・そり・・・・・・ゃりたか・・・のに・・・」

春乃「転校生・・・・・・空気読みなさいよ」

転校生「ええっ!?」

怜「というより、いつの間に・・・・・・」

この後ありすはカレーを焦がしました


497 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/18(土) 00:38:53.54I6+6ngG00 (2/2)

今日のありす。自分はいまだに辛口が食べられません。中辛でも辛いぐらいです。
ニンニクは後日予定がないときのみ入れます。牛乳はカレーの色が多少変わる程度に。
はちみつはとろみを残したいので煮込み中に投入します。いれすぎて甘くなり過ぎたことも。
小学4年生のころ、野外活動での飯盒炊爨をしたんです。そのときにお約束のカレーを作ることになって・・・
焦げました。原因はルーを具材と同じタイミングで入れたこと。今にして思えば御法度でした。
各家庭ごとにカレーの味があっていいですよね。祖母の家とか友達の家とか全然違うカレーに感じたりとか。
次回はシチュー談義か、ハヤシライスか、ビーフストロガノフか・・・迷います。
ビーフストロガノフという名前のボス感は異常だと思う。
ありすありあり(合言葉)


498以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2017/02/18(土) 05:52:11.34aXjll801O (1/1)

ありすありあり
なんかスマブラに出てきそうな名前だよね


499 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:04:42.76UZSqwN6z0 (1/15)

~クエスト依頼~

結希「こんにちは、転校生君。それとも、おはようの方がいい?」

転校生「こだわりないからどっちでもいいよー。んで、どうしたの?」

結希「今日はあなたにお願いがあってきたの」

転校生「え?・・・校門でいうってことは・・・・・・クエストとか?」

結希「そう、クエスト。裏世界で、一緒にゲネシスタワーの地下に行ったでしょう?

結希「そして、その地下は風飛の地下につながっている」

結希「地下鉄網の中を調査に行くわ」

転校生「え?でもあそこはこのまえいったばかりだよ?」

結希「地下は人が少なく、定期的に魔物の掃除にいく必要がある」

結希「私の権限で、クエストをねじ込んだから」

結希「北海道の前に肩慣らしと思って、ね」

転校生「はーい。んじゃ、じゅんびしてくるねー」

結希「私の準備は終わってるから。用意ができたら言って」

結希「よろしくね」

転校生「よろー」


500 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:05:29.48UZSqwN6z0 (2/15)

~フィールドエクスペリメント~

結希「・・・忙しい所ごめんなさいね」

転校生「え?ぜんぜん?ゆきちゃんのほうがいそがしいんじゃない?」

結希「え?いや、全然・・・」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「お互い様ということにしましょう」

転校生「そうだね」

結希「今回はただの息抜きだから気にしないで・・・私もたまには、あなたの研究を進めないと」

結希「そういうわけだから、今回は簡単にデータを取らせてもらうわ」

転校生「いやん」

結希「別に性的なことをするつもりはないけれど」

転校生「せーてきってなに?」

結希「えっちなことよ」

転校生「そっかぁ」

結希「今日は前にクエストが発令された場所を調べて、霧の集まり具合を調べるの」

結希「1度霧を払ったら、しばらくその一帯は安全になる・・・それが崩れてきている」

結希「という説が各所で起きているわ。誰かにお願いしてもいいのだけど・・・」

結希「たまには外に出ないと、誰かさんが怒るから」


501 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:06:28.28UZSqwN6z0 (3/15)

~謎の美男子~

兎ノ助「・・・なんか、寂しいなぁ」

兎ノ助「秋ごろから樹が、結構頻繁に学園に来るようになって・・・」

兎ノ助「最初は男で、しかも部外者がってことでアレだったけどさ」

兎ノ助「思ったよりずっと面白いヤツだったし、たまにシリアスになるし・・・」

兎ノ助「あとなんかアイツが来てから給料が増えた気がするし・・・」

兎ノ助「うーん、魔物との戦いとはいえ、あんな感じでってのはなぁ」

兎ノ助「そりゃしかたねぇって言えばしかたねえけどさ」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・」

兎ノ助「はぁ・・・」

???「すみません」

兎ノ助「はいはい、なんでございましょ・・・うぉっ!」

???「学園に入るには、どこで手続きをすればよいのでしょうか」

兎ノ助「あ、先に事務室に連絡して、そこで書類と身分証を提出してください」

???「ありがとうございます」

兎ノ助「あーびっくりした。急に来るからビックリしたじゃねえか」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・」

兎ノ助「おいおいおい!待て待て待て!」

???「なんでしょうか。あまり、時間がないのですが」

兎ノ助「お前誰だ!」

???「・・・これは、失礼しました。神宮寺初音、茉理の兄、光男です」

光男「このたびは兄が・・・世話に、なりました」

兎ノ助「・・・え?神宮寺?光男?」

兎ノ助「初音と茉理の兄ちゃんで、樹の弟?そんで重度のショタコン?」

光男「はい。この学園にもかわいい6歳の男子がいると聞いていますが・・・」

兎ノ助「転校生には近づけさせんからな!」クワッ!


502 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:08:38.73UZSqwN6z0 (4/15)

~帰れ~

光男「いえ、僕はYESショタ、NOタッチを貫いて生きていますから大丈夫ですよ」

兎ノ助「向こうから近付いてきた場合にはその限りじゃないんだるぉぉぉ!?」

光男「はい」

兎ノ助「ぜってぇ近づけさせねーからな!居場所も教えん!面会謝絶だ!」

光男「そんな・・・せめて、せめて一目だけでも・・・!」

兎ノ助「一目だけでも会ったら転校生が懐くかもしれないだろ!あいつ人懐っこいんだから!」

光男「それはそれで・・・」

兎ノ助「よくねぇから言ってんだよ!」

茉理「兄さまっ!」

茉理「あなた・・・あなた・・・!」

光男「茉理・・・初音は、どうしてる?」

茉理「・・・・・・・・・・・・」

茉理「寮で休んでるわ。学園に入る許可を取る必要はない」

光男「会わせてくれ。兄さんから初音のことを、頼まれているんだ。ついでに転校生くんにも会ってみたい」

茉理「そうしてあげたいけど、今は・・・今は・・・!私が許さないわ!あと転校生くんには近づけさせないから!」

光男「どういうことだ?」

兎ノ助「お、おい茉理。お前、どうしたんだよ。後半部分は同意だけど」

茉理「兄さんが共生派でいる限り、初音を傷つける。あと転校生くんには普通に近づけさせたくない」

兎ノ助「・・・えっ?きょ、共生派?」

光男「茉理、まさか君は・・・ああ・・・」

光男「君は・・・フューチャーの件、僕が手引きしたと思っているんだな」

茉理「兄さまと私の調べで、カイザーリンク大佐とあなたのつながりがわかった」

光男「カイザーリンク大佐は共生派だが、穏健派団体に所属している」

光男「霧の護り手とは関係な・・・」

茉理「兄さまっ!あなた、そこまで盲目的になってるのね!」

茉理「一度調べ直してみなさい。カイザーリンク大佐は・・・霧の護り手よ!」

光男「・・・・・・・・・・・・」

光男「どういうことだ、茉理。いや・・・そうか」

光男「僕は随分と前から、疑われていたのか」

光男「・・・今日は、帰ろう。初音と転校生くんによろしく言っておいてくれ」

茉理「転校生くんには存在を知らせてないから心配しなくていいわよ」

光男「・・・フューチャーはいったん、解体される」

光男「カムロジクシーの信頼性を回復するため、回せる金がなくなった」

光男「当分、やるべき事がない・・・なにか話したいことがあったら、連絡してくれ」

光男「風呂事業のことは、なんとかする」

茉理「・・・光男兄さま・・・樹兄さま、ごめんなさい」

茉理「私は、許せそうにない。あとやっぱりキモイ」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・ドキドキ・・・」

兎ノ助「なんだ今の・・・ところどころ変なところが・・・」

兎ノ助(しかし、マジで転校生がクエストに出ててよかったぜ)

兎ノ助(あいつ、霧の護り手に対して相当躍起になってるみたいだからな)

兎ノ助(うーむ、北海道の件が片付いてから虎千代か風子にでも相談するか・・・)


503 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:09:53.90UZSqwN6z0 (5/15)

~腕~

聖奈「報告は以上。付着していた衣類の素材、指紋等々・・・」

聖奈「あの腕が神宮寺樹のものであることは間違いない」

風子「さいですか。ありがとうございました」

聖奈「それと、ミサイルの発射元だが・・・未だ不明ではあるが・・・」

風子「ま、状況から考えて、霧の護り手でしょーね」

風子「JGJが襲われたタイミング、電源の入ったカムロジクシー・・・」

聖奈「襲われたタイミングとはなんだ?」

風子「神宮寺茉理が言ってましたがね。どうやら彼ら、裏切り者・・・」

風子「JGJ内の共生派を探していたよーです。それが悟られたんでしょーね」

聖奈「・・・なるほど・・・裏世界のJGJは共生派に乗っ取られていたからか」

聖奈「電源を入れた実行犯はわかっているのか?」

風子「あたりはついてるよーですね。そっちに関しては、今は待ってましょ」

風子「それより、神宮寺樹の腕・・・間違いありませんね?」

聖奈「ああ。残念だ。だが・・・なぜ、そんなに念入りに知りたがる?」

沙那「ありがとうございます、結城さん」

聖奈「月宮!なぜここに・・・神宮寺はどうしている?」

沙那「さすがに、お元気にとは参りません。そっとしておいてください」

沙那「今は、ご家族で」

聖奈「それはいい。だがお前があいつの側を離れるなど・・・」

沙那「下手に動揺を与えたくありませんから」

聖奈「・・・・・・・・・・・・」

聖奈「動揺?どういうことだ・・・?」

風子「これを見てくだせー。今回、転校生さんが大活躍ですよ」

聖奈「これは・・・現場の写真か?」

風子「脱出準備を終えてから脱出するまでの間に撮ってくれてたみたいで。これに違和感はありませんか?」

聖奈「これは・・・・・・なんというか、やけにきれいだな」

聖奈「もっと、こう・・・言い方は悪いが、血や肉が飛び散っているものかと思ったが・・・」

風子「はい、そこですよ」


504 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:11:05.74UZSqwN6z0 (6/15)

~痕跡~

風子「腕が残され、体はない。しかし体が飛び散ったのなら、血痕は残るはず」

沙那「しかし社長室には、そのような・・・痕跡は、ありませんでした」

風子「体が粉みじんになって、腕だけ残ってるのもおかしな話ですね?」

聖奈「つ、つまり・・・貴様ら・・・まさか!」

沙那「樹様は生きておられます。少なくとも、その可能性は、高い」

聖奈「・・・そうか。それにしても、転校生はよくこんな写真を用意したな」

風子「遊佐鳴子の入れ知恵と、経験ですよ」

聖奈「遊佐の?」

風子「クエスト前に、違和感があれば写真に残しておくように言われたそーです」

風子「んで、部屋に入ったら思ったより血痕がない」

風子「・・・幸か不幸か、転校生さんは一回間近で人死にを見てますからね。明らかに違和感を感じたみてーです」

沙那「人死に・・・裏の遊佐さんの遺体ですね」

風子「はい。んで、脱出準備をするなりすぐにデバイスをつかって写真を撮ってくれました」

風子「遊佐のことですから、ミサイルの件も予想してたかもしれませんね」

聖奈「そうだったか・・・・・・よくやってくれたな」

沙那「ええ、本当に。・・・あの時は立派に指揮官として、活躍してくれました」

風子「さて、今は宍戸とクエストですか。どーなってるやら」


505 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:11:50.25UZSqwN6z0 (7/15)

~ありがとう~

結希「・・・霧が集まっているわ。この前払ったばかりなのに」

転校生「ふつーにいるよね、まったく・・・」

結希「ごめんなさい。戦闘は無いと言ったけれど、思い違いだったわ」

転校生「ああいや、べつにゆきちゃんにもんくいってるわけじゃないよ?」

転校生「こいつらめんどくさいなーってあらためて」

結希「そうね。未だ、霧の魔物は未知数。そしてここは、まだ弱いとはいえ、魔物が出現する程度には濃度が高い」

結希「さっきの話、どうやら根拠のない説じゃないみたいね」

結希「ひととおり回って、状況を確認しましょう」

転校生「らじゃー!」

・・・

結希「・・・みんなのこと、私からお礼を言っておくわ」

転校生「え?なんのこと?」

結希「私が要観察対象としている生徒はかなりの数、いるけれど・・・」

結希「あなたのおかげで、比較的みんな安定している」

結希「特に風槍さんね。最初に世界の異常に気付いたのはあの子だけど・・・」

結希「あの子だけでは乗り切れなかったわ」

結希「あなたが、笑顔を望んだから。あなたが、気付いてくれたから。あなたが、信じてくれたから」

結希「あの子はそう話してくれたわ」

結希「あなたがいっしょにいてくれたから、彼女は立ち直ることができた」

結希「だから、ありがとう。転校生くん」


506 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:12:21.43UZSqwN6z0 (8/15)

~ここにいる理由~

結希「私は他人の心の機微に疎いから、人を立ち直らせたりすることが難しい」

結希「そして魔法使いとしてなにか問題がある人たちは、心に苦しみを抱えている」

結希「それは、あなたも含めて」

転校生「・・・・・・そうだね・・・」

結希「・・・科学の知識では解決できないものがある。私の限界はそこ」

結希「あなたには負担をかけて申し訳ないと思う」

結希「もう1人の心のことも知っているのでしょう?隠してもわかるわ」

結希「私では知りえない、遊佐さんや水瀬さんのことも、あなたは知っている」

結希「・・・あなたが貴重な人材なのは、体質だけの話ではないの」

結希「裏世界に存在しないあなたが【ここにいる】のも、なにかの理由がある」

結希「私は、それがカギになると思う」

結希「だから、あなたのことを教えてちょうだい。もしかしたら、負担を軽くできるかもしれない」

結希「あなたの苦しみを共有できるかもしれない。重大なことが起きる前に、あなたを助けられるかもしれない」


507 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:13:28.84UZSqwN6z0 (9/15)

~演技~

結希「・・・この学園には問題児が多いのよ。迷惑をかけるだけじゃなくて・・・」

結希「扱いにくい子が多い。必要以上に明るく振る舞ったり、極端だったり」

転校生「ああ、はっちゃんとか、いぶとか、ほむほむとか、たっちゃんとか・・・」

結希「そうね。魔法使いにはよくあることなの。多感な時期に強力な力を得る・・・」

結希「とても危険なこと。無理もないと思うけれど、解決しなければならないわ」

結希「それには、あなたも含まれる。あなたは、人を【警戒しすぎている】」

転校生「・・・・・・そう、なの?」

結希「ええ。無意識なのかもしれないけれど。少なくとも、転校してきた当初は、そう見えたわ」

転校生「えー?でもでも、ぼくなかよくしたかっただけだし・・・」

結希「仲良くなっても、一定のラインは越えなかった。だけど、一昨年のクリスマス、事情が変わった」

結希「そして去年、あなたの本音が見れた。あなたははじめて、飾らずに話してくれた」

結希「今も少し演技臭いけど・・・・・・」

転校生「これはこーじゃないときもちわるいってみんなが・・・」

結希「嫌なら断るでしょうから、もう気にしてないわ。そして、来栖さんの件」

結希「虎穴に入らずんば虎子を得ず、とはいうけれど。あなたは来栖さんの懐に飛び込んで、心をこじ開けた」

結希「あなたが覚悟を見せたから、彼女は答えざるを得なくなった。そして、彼女は変わった」

結希「・・・私も、他の人も、意識的にしようとしていたけど、あなたは無意識に人を助けている」

転校生「たすけてる・・・のかな。わかんないや」

結希「自覚がないのはわかってるわ。きっとあなたは、仲良くしたいだけ。でも、だから・・・少なくとも私にとっては・・・」

結希「私にとっては、あなたは希望なの」

結希「・・・裏世界のことがどんどんわかってきている」

結希「北海道進攻の話も間近になったわ」

結希「だから、伝えておこうと思って」

結希「消えてしまわないでね。学園にいてちょうだい」

結希「あなたがいなくなると、きっと学園はダメになる」


508 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:14:48.48UZSqwN6z0 (10/15)

~裏の記憶~

怜「・・・と言うわけでな。心配してくれてありがとう」

怜「少し悪くなりかけていただけだ。もう治ったよ」

ありす「・・・・・・み・・・みぎめ・・・・・・ぁの・・・ぇと・・・・・・」

ありす「・・・・・・ゎ、ゎたし・・・・・・み・・・・・・した・・・」

怜「・・・・・・・・・・・・」

怜「なに?楠木、それは・・・」

クレプリ「ありすも見たんだよ。嫌な夢」

クレプリ「その夢の中で、あんたは右目に眼帯をしてたんだ」

怜「なんだと、まさか・・・楠木、お前もか」

ありす「・・・ぁ・・・ぁぃ・・・・・・」

ありす「・・・こゎか・・・・・・ぇす・・・」

ありす「・・・れに・・・・・・てんこ・・・くんも・・・ぃなくて・・・」

ありす「ぁたし・・・・・・ひとりに・・・」

怜「まだ見るのか?私はもう、目を気にすることは無くなったんだが」

ありす「・・・・・・・・・・・・はぃ・・・」

怜「そうか・・・なら、とりあえずよかった」

怜「話してくれてありがとう。私になにができるわけでもないが」

怜「同じ出来事を共有した仲だ。辛い時はせめて側にいよう」

ありす「・・・ぁりがと・・・・・・ぃます・・・」

クレプリ「ひゅーっ!男だねぇ・・・あ、女だねぇ!」

怜(転校生がいない、か。・・・転校生は、裏世界のことをどれだけ知っているのだろうか・・・)

・・・

―廊下―

夏海「うーん・・・智花と怜だけじゃなくて、ありすもか」

夏海「みんな今は治まってるらしいけど、なんなのかしら?」

夏海「・・・裏世界の、記憶・・・かぁ。部長、なにか知ってるよね、絶対」

夏海「いやいやいや!友達のためじゃない!自分で調べるの!」

夏海「でも・・・どこから調べりゃいいの・・・?」

夏海「聞き込み・・・しても、聞かれたくないことに触れちゃうかもしれないし・・・」

夏海「前途多難だわ・・・・・・裏世界って、転校生が何回も行って・・・いやいやいや、ダメダメダメ」

夏海「転校生に聞くのだけは絶対ダメ。あの子はただでさえ負担かかりまくってんのに」

夏海「・・・この前やらかしたばっかだし」


509 ◆GiMcqKsVbQ2017/02/19(日) 00:16:18.15UZSqwN6z0 (11/15)

~クエスト終了~

結希「・・・これで一通りまわったかしら。ついでとはいえ、霧も払ったわね」

結希「今日を開始地点として、また現れだすまでの時間を計測しましょう」

転校生「はーい・・・っていっても、ぼくなにもやることないけどね」

結希「いずれ、あなたがこういうことをする日が来るかもしれないわ」

結希「あなたはまだ幼い。進める道は、無限にあると思っていい」

転校生「道、かぁ・・・あっ、そうだ。道といえば・・・しんろのはなし」

結希「進路?まだあなたにとっては10年以上先の話じゃない。もう決めてしまうなんてもったいなくないかしら」

転校生「ううん。今じゃないとだめなんだ。んで、ゆきちゃんにもかんけーがあるんだよ」

結希「私に?」

転校生「てゆーか、このはなしあんまりだれも知らないんだね。みんな言わないようにしてるのかなぁ」

結希「・・・もしかして、あなたが卒業後に軍を作るという話かしら」

転校生「それそれ。なんだ、知ってるんじゃん」

転校生「んで、そん時になったら、ゆきちゃんにも来てほしいなって」

結希「・・・そうね。私は、学園を卒業したら科研に戻る。その後、あなたが卒業するまで6年」

結希「科研は研究施設としては設備と環境が最も整っている場所」

結希「いつか話したかもしれないけれど、私の目標である【人を作る】ことを達成するのに、これ以上ないと言っても過言ではないわ」

結希「学園にも設備は整っているけれど、どうしても専用施設との差は出来てしまう」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

結希「だから、口説いてみなさい。あなたが卒業するまで12年。私が、そちらに行ってもいいと思うような条件を付けなさい」

結希「そうすれば、私は喜んであなたに協力するわ」

転校生「・・・おっけー。まだまだ時間はあるんだ」

転校生「むしろゆきちゃんが自分から『入らせてください』ってなるようなもの、用意してやるよ!」ニカッ

結希「ええ、期待しているわ」