859 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:03:13.07CN9qwaMf0 (2/19)

~ネーミングセンス~

ノエル「なんかさ、ありすちゃんと転校生くんって、ちょっと似てるとこあるよね」

クレプリ「ありすと少年がか?」

ありす「・・・んまし・・・にてな・・・」

秋穂「二人とも、集中力がすごいとか?」

転校生「それだったらいっぱいのひとがにてることになるよー」

さら「2人ともかわいい?」

クレプリ「それだとここにいる全員似てるさね」

ノエル「いや、なんていうか、さ。ネーミングセンスに少し似通った部分があるなぁって」

ありす「なまぇ・・・ぇすか・・・?」

さら「ありすちゃんの金魚さんが、エマニュエルちゃんとアレクサンドルくん・・・」

秋穂「転校生くんのダンボールがゴンザレスとかエリタスとかアーサーとかベンジャミンとか・・・」

転校生「へんかなー?」

ありす「変・・・?」

ノエル「いや、なんていうか・・・独特だよね」

さら「変ですぅ」

ノエル「さらちゃーん、もうちょっとオブラートに包もうねー?」

秋穂「100人中99人が変って言うならその99人がいなくなれば全員が普通だって思うよ!」

ノエル「発想が怖いよ!」

転校生「わかった!それじゃあせっとくしにいってくる!」

ノエル「行動的だね!?」

ありす「ふきょ・・・」

クレプリ「あとは保存用と観賞用が必要さね」

ノエル「センスの保存と観賞ってなんなのかな!?」

秋穂「転校生くーん、ノエルちゃんは変だって言ってるよー」

ノエル「うぇ!?ちょ、ちょっと!?」

転校生「よーし、じゃあのえるんをぼくいろにそめあげてやるー!」

秋穂「転校生くんのセンスってすっごい変だよね!」

ノエル「切り替え早いね!?」

クレプリ「欲望に忠実すぎさね」


860 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:04:08.40CN9qwaMf0 (3/19)

~毎度のことながら~

風子「いいですか?いくらケガが治るのが早いからって、治りきらないものもあるんですからね」

風子「絶対に無茶はしない。魔物の側に近寄らない。突撃しない。それから・・・」

転校生「もう、これで15かいめだよー」

風子「この前のクエストで顔に火傷作ってきて何言ってるんですか」

風子「もし来栖が加減を間違えたり、暴走したりしてたら・・・」

転校生「それはないって。だって、ほむほむはずっとくんれんしてるんだもん」

転校生「だから、だいじょうぶだってわかってた」

風子「それでもです!世の中絶対なんてもんはねーんですから!」

転校生「はーい」

風子「・・・心配、かけねーでくだせーよ・・・・・・」

転校生「ふーちゃん・・・」

風子「あとは、むやみやたらに他の団体に近づかないように」

転校生「え?なんで?」

風子「どこに誰が潜んでいるかわからねーからです。国軍やJGJの中に裏切り者がいたっておかしくありません」

風子「酷なことを言いますが、大人は子供を騙すもんです。あんたさんが信頼していいのは、学園の仲間だけだと思っていてくだせー」

転校生「・・・わかった」

風子「・・・それじゃあ、そろそろ時間ですね」

転校生「うん。いってきます」

風子「いってらっしゃい」


861 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:04:51.30CN9qwaMf0 (4/19)

~悪夢~

智花「・・・あ、あの・・・どうしてわたし、ここにいるんでしょう?」

望「来たいって言ったの自分じゃん、ボクのアシスタント、よろしく」

鳴子「やり方は僕が教えるよ。その通りにすれば、間違いはない」

智花「・・・は、はい!」

鳴子「・・・君が今回来たがったのが・・・最近見ているという悪夢が原因かな」

智花「あ、やっぱり・・・知ってたんですね」

鳴子「夏海に【悪夢を見ないですむ方法はあるか】と聞かれてね」

智花「・・・イヤな夢を見たんです。とってもリアルで、怖い夢」

智花「でも、なんとか乗り越えられそうで・・・だから、気を紛らわそうと思って」

鳴子「ふむ・・・・・・・・・・・・」

鳴子「なら、転校生くんの側にいればよかったんじゃないかい」

智花「そんなぁ、わたしそこまでショタコンじゃないですよ」

望「そういう意味で言ったんじゃないと思うけどな」

鳴子「気を紛らわすなら、戦った方がいいと思ったんだが・・・」

智花「・・・・・・・・・・・・」

鳴子「ほら、彼がいれば魔法使いは最強になれるじゃないか」

智花「あ、穴があったら入りたい・・・」


862 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:06:07.26CN9qwaMf0 (5/19)

~転校生~

智花「・・・転校生くんって、すごいですよね」

望「あいつハイスペック6歳児だからな」

鳴子「そこらの大人よりも度胸はあるね。あれは無鉄砲ともいうかな」

智花「えっと、そうじゃなくて・・・いや、度胸があるっていう点ではあってるのかな」

智花「ほとんど全ての魔法と相性が悪いのに・・・あんな危険な場所へ・・・」

智花「それも、あんなにちっちゃいのに・・・」

鳴子「誰も転校生くんを死なせまいとするからね。心配はないさ」

智花「・・・そこまでみんなの力を信じられるのが、凄いと思うんです」

智花「どんなに強い人に囲まれていても、あっさり死んじゃうかもしれない」

智花「わたしなんて、自分で戦う力があるのに、まだ怖いんです。それなのに・・・」

望「そうかぁ?あいつめちゃくちゃビビりだぞ。青鬼やってるときとかすっごい悲鳴あげてたし」

鳴子「ホラー系は苦手だったね。肝試しの時も・・・っと、そういうことじゃないか」

鳴子「さて。楯野君が言うように、転校生くんは、本当はものすごく臆病な子だ。それに、人見知りで内向的な性格だ」

智花「え?で、でも・・・すごく積極的にいろんな人と仲良くなるし、この前のハワイのときだって、初めてあったPMCの人ともすぐに・・・」

鳴子「内向的というのは内気という意味じゃない。彼のことをよく知るには、彼が1人でいるときの状態を観察しなければわからない」

鳴子「転校生くんは、人を騙すのがとてもうまいからね」


863 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:07:28.13CN9qwaMf0 (6/19)

~パラドックス~

智花「・・・え?でも、わたし、というかまわりのみんなも、転校生くんに嘘なんかつかれたことは・・・」

鳴子「去年のクリスマス、夏海にも話したんだが、彼が積極的に人と仲良くなろうとするのは警戒心の表れだ」

望「自分からリアルに関わりに行こうとするとかめんどくさいことよくやるよな」

智花「ええと、仲良くなるのが、警戒してて・・・?」

鳴子「あくまでも僕が観察した結果だけどね。彼は【親しみやすい年下の子供】を演じている」

鳴子「なぜならば自分で戦えないからだ。守ってもらうために仲良くならなければならなかった」

鳴子「仲良くなるために相手を知ろうとした。だから親しみやすくなる必要があった」

鳴子「普段僕らが見ている彼は、彼自身が無意識に演じている姿だ。転校生くんが気付いているかどうかは別としてね」

智花「それじゃあ、知らない人とすぐに仲良くなるのは・・・」

鳴子「相手を知らないということが怖いから。仲良くなれば危害を加えないだろうから」

智花「私たちと仲良くするのは・・・」

鳴子「守ってほしいから。・・・今はそうとは限らないけどね」

望「まあ、あいつ愚痴とか弱音とか全然見せないし。怒らないし。何ため込んでるかわかったもんじゃないよな」

智花「そうだったんだ・・・そう、だよね・・・それが普通だよね・・・」

鳴子「だからと言って、突然接し方を変えたらそれはそれでストレスになるだろうから、今まで通りのままが一番だ」

鳴子「転校生くんが本音を話してくれるようになった時、それは彼が警戒を解いたときだ」

鳴子「これが中々難しくてね。未だにわがままひとつも言ってもらえないよ」

智花「わがまま、ですか。・・・そっか・・・転校生くんも・・・怖いんだ・・・」


864 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:08:02.02CN9qwaMf0 (7/19)

~アイラとチトセ~

アイラ「しかし朱鷺坂の奴め。妾を強引に連れてきおって・・・」

アイラ「前から思うとったが、ヤツはなにがやりたいんじゃ?」

つかさ「・・・・・・・・・・・・」

つかさ「まさか貴様、気づいてなかったのか」

アイラ「なにをじゃ。お主、ヤツの目的を知っとるのか」

つかさ「いいや。私の知っていることはもっと別だが・・・」

つかさ「・・・ククク、貴様も意外と抜けているんだな」

アイラ「はぁ?お、お主、急になにを・・・」

転校生「しょうがないよ。だってもう6かいめのかんれきもすぎちゃってるおばあちゃんだもん」

アイラ「転校生、ここはビーチじゃないぞ」

虎千代「・・・生天目、そのことを誰かから聞いたのか?」

つかさ「なぜだ。戦ってみればすぐにわかるではないか」

虎千代「オマエ、いつ朱鷺坂と・・・ああ・・・最初にここを訪れたときか」

虎千代「気づいていたならもっと早く言え」

つかさ「【まるで同じ】なのに、貴様も気づかなかったのか?」

つかさ「フン、呆れたものだ・・・」

アイラ「ええい、生天目までバカにしおって!早ういわんか!」

つかさ「そこの転校生は一目で気づいていたようだぞ」

転校生「えっ?」

アイラ「少年、お主、なんか知っとるのか?」

転校生「そ、そんなこといわれても・・・」

つかさ「せっかくに機会だ。自分で考えてみろ」


865 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:08:48.28CN9qwaMf0 (8/19)

~おそろしい子!~

アイラ「・・・お、おのれ!・・・ヤツにバカにされるのがこんなにも歯がゆいとは・・・!」

アイラ「少年も少年じゃ!なんか知っとるなら妾に言え!勉強とか教えてやっとるじゃろ!」

転校生「なーちゃんがいってることが、なんのことなのかがわかんないから・・・」

虎千代「東雲。朱鷺坂がお前に頼んだんだな。この捜索に参加するようにと」

アイラ「ああん?そうじゃよ。なんじゃ、お主もなんか知っとるんか」

虎千代「・・・・・・・・・・・・」

虎千代「そうか、なら全て話すつもりか」

アイラ「・・・おい、お主、ヤツから聞いておるのか」

虎千代「全て、聞いた。アタシに話したのは、心に区切りをつけるためか・・・?」

虎千代「・・・ああ、そういえば。転校生には一発で看破されたと言っていたな・・・・・・」

アイラ「じゃからなぜ言わん!そこまで引っ張ったんじゃ!言えっつの!」

アイラ「少年も、思い当たることがあったらなんでも言ってみぃ!」

転校生「え、えっと・・・」

虎千代「待て。おそらくアタシたちから言っていいことじゃない」

虎千代「朱鷺坂が自分で伝えなければならないことだろう」

アイラ「・・・なぜじゃ。妾とあやつに関係しとる・・・アイザックのことか?」

虎千代「それもあるかもしれん。とにかく、タワーを目指そう」

虎千代「アタシたちの目的は宍戸だ。それを忘れるな」

アイラ「けーっ。どいつもこいつも。妾をのけ者にしおって」

真理佳「東雲センパイ!僕も皆さんがなにを言ってるかわかりません!」

アイラ「よーしよし、お主は味方じゃな!さすが下僕2号!」

真理佳「下僕・・・2号?」

アイラ「1号はそこの転校生。じゃから2号じゃ。こいつは裏切りもんじゃからこっちを2号に格下げでもいいかもしれん」

転校生「おばあちゃんと、おばちゃんのこと・・・」

アイラ「おーい、聞いとるかー?」

転校生(・・・んー、なんかにてるよーなかんじがするってぐらいなんだけどなぁ・・・)

虎千代(・・・今考えてみれば、転校生の呼び方が驚くほどヒントになっているな。なぜ気付かなかったのかと思うぐらいに)

虎千代(誤魔化したとは言っていたが、本当に恐ろしい奴だ)


866 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:09:15.73CN9qwaMf0 (9/19)

~やりつつも~

転校生「うわっ、いっぱいきた!」

虎千代「大きさはタイコンデロガ級。数はたくさんだ」

虎千代「アタシが護衛につく。全員に魔力をありったけ供給してくれ」

虎千代「この数だ。少し長引くぞ」

転校生「りょうかい!」

・・・

転校生「うわ、どんどんわらわら・・・なんかゴキブリみたいに・・・」ビビビ

アイラ「やめい!この状況であの気持ち悪い奴を想像させるでない!」

虎千代「転校生、あまりやる気を削ぐようなことを言うな」

転校生「はーい。でも、へんだよねぇ。まりちゃんがいったときにはいなかったのに・・・」

転校生「ぼくたちがいるほうにどんどんくる。なんでだろ?」

アイラ「それがわかったら苦労はせんわ!」

転校生「うーん・・・」ビビビ


867 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:09:43.94CN9qwaMf0 (10/19)

~ホワイトプラズマ~

虎千代「下がれ!10メートル後退!魔物を前方に集めろ!」

アイラ「アホか!南じゃ!南に集めろ!」

アイラ「そっからホワイトプラズマなんぞ使ったらタワーが蒸発するぞ!」

虎千代「・・・む・・・そ、そうか」

アイラ「確かにお主の奥義なら一網打尽にできる・・・が、代償は大きい」

虎千代「構わん。もう決定済みだ」

虎千代「ホワイトプラズマで全滅するならよし。仮に増援が現れたなら・・・」

虎千代「作戦はここまでだ。退却する」

・・・

アイラ「転校生、来い!虎千代がホワイトプラズマを使う間、妾が守るぞ!」

転校生「うんっ!」

アイラ「合図したらヤツに魔力をありったけ注げ!この辺ぶっ飛ばすぞ!」

転校生「まかせてっ!」

・・・

虎千代「・・・よし、生天目!朱鷺坂!退避しろ!」

虎千代「タイコンデロガが何百体いようと蒸発させてやる!」

転校生「まりょく、をっ!」

虎千代「消え去れ、化け物ども!」


868 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:10:39.70CN9qwaMf0 (11/19)

~転校生の危機~

虎千代「ぐっ・・・・・・・・・・・・!」

つかさ「ハハハハ!虎千代!貴様、また威力を上げたな!」バシバシ

虎千代「ば、バカ、触るな・・・いっ・・・」

転校生「なーちゃん、めっ!」

アイラ「それより・・・むぅ・・・いかん、いかんぞ生徒会長」

アイラ「ヤツラは塵と化したが・・・また新手じゃ」

転校生「うわわっ、いっぱいだぁ・・・ほんとなつによくでるくろいあれみたい」

アイラ「じゃから!それを連想させる言い方をするでないっ!」

虎千代「・・・くそ・・・よし、退却だ。そろそろエレンたちが到着するだろう」

転校生「だんぼーる、のる?とらひとりぐらいならなんとかはいるよ?」

虎千代「悪いな、少し借りる・・・」

虎千代「っ!?転校生、伏せろ!」

転校生「えっ、あっ」

チトセ「~~~~っ!!」

アイラ「朱鷺坂っ!!」


869 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:11:30.51CN9qwaMf0 (12/19)

~朱鷺坂チトセ 東雲アイラ~

転校生「あ・・・お、おばちゃん・・・」

アイラ「おい、朱鷺坂!」

アイラ「なぜ魔法を使わなかった!魔法使いが肉体的に強いとはいえ・・・」

アイラ「タイコンデロガの攻撃をまともに食らうバカがあるか!回復魔法をかけるぞ!」

チトセ「・・・い、いいえ・・・魔法はいらない。放っておいて。その方が・・・よくわかるから」

アイラ「愚か者が!お主には聞かなければならんことがある!」

アイラ「死なせてたまるものか!」

チトセ「・・・や、やっぱり、気づいてなかったのね。なぜ?まさか・・・」

チトセ「薄々気づいてて、目をそらし続けていた?」

アイラ「ああ!?何をぶつくさ言っとるんじゃ!」

転校生「ちゃんとまほううけてよ!かいふくしなきゃ!」

チトセ「・・・ふふ、転校生くんは、本当に素直で、純心ね・・・。そして、優しい・・・」

チトセ「大丈夫よ。私は死なない・・・東雲さん、あなたならわかるでしょう?」

チトセ「【時間停止の魔法がかかっているから】・・・数分経てば、元に戻るわ」

アイラ「・・・・・・・・・・・・」

アイラ「・・・い・・・・・・今、なんと言った・・・」

チトセ「転校生くん・・・あなたもわかったでしょう?私の正体・・・教えてあげて」

転校生「そのまえにかいふく!まだいたいんでしょ!」

チトセ「・・・もう。でも、そんな言い方するってことは、わかったのよね」

チトセ「私が【東雲アイラ】だって」


870 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:12:10.67CN9qwaMf0 (13/19)

~朱鷺坂チトセという生徒~

転校生「はじめてあったとき、なんかにてるかんじがしたのは・・・」

チトセ「似てるんじゃなくて、同一人物だから。当然だったのよ」

チトセ「それでも、まさか見抜かれるとは思ってなかったけどね」

アイラ「・・・・・・・・・・・・」

虎千代「・・・朱鷺坂。体は治ったな。アレを見せてやれ」

虎千代「アタシに見せた、アレだ」

チトセ「・・・ええ・・・転校生くん、東雲さん」

チトセ「今から魔法を解くわ」

http://imgur.com/I2gNuDw.jpg

チトセ「・・・これで、どう・・・じゃ?わかるか?」

チトセ「朱鷺坂チトセは【魔法で姿をごまかしておった東雲アイラ】・・・」

チトセ「裏世界の、50年後よりゲートを通ってきた東雲アイラじゃ」


871 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:12:48.59CN9qwaMf0 (14/19)

~約束~

アイラ「・・・・・・あ・・・・・・あ・・・な・・・」

アイラ「なぜじゃ・・・なぜ・・・早う言わんかった。なれば協力できた・・・」

転校生「・・・おばあちゃん・・・・・・」

チトセ「言うわけにはいかなかった。本当は今でも、言わない方がいいと思ってる」

チトセ「あなたが、絶望にたどり着いてしまうから」

アイラ「・・・・・・・・・・・・なん・・・じゃと・・・」

つかさ「・・・絶望?どういうことだ?」

アイラ「そ・・・そうじゃ。やはりお主は嘘をついておる」

アイラ「妾が・・・裏世界に妾がおって、表世界に来れるはずがないじゃないか!」

虎千代「ゲートを通ってきたんだ。お前の力と不死身という特性を考えれば・・・」

虎千代「不可能じゃないだろう」

アイラ「黙っておれ!朱鷺坂チトセ!貴様が妾などとは信じんぞ!」

アイラ「妾が【希望を諦めた】などと言うものか!」

チトセ「約束があるからな」

アイラ「っ!!そう・・・じゃ・・・アイザックと交わした約束がある・・・」

チトセ「【魔物を全て討ち滅ぼし、自らの力で時間停止の魔法を解いた暁には・・・】

チトセ「【あの世で相まみえん。そのときは世界を作った妾を褒めるがよい】」

チトセ「【妾の命を救った、お主への礼じゃ】」

アイラ「あ・・・あ・・・・・・あああああっ!」

転校生「うう・・・おばあちゃん・・・おばちゃん・・・」


872 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:13:17.50CN9qwaMf0 (15/19)

~希望と幻想の理想郷~

チトセ「360年。妾が戦い続けた時間じゃ」

チトセ「これだけの時を費やしても無理じゃった」

チトセ「妾1人では・・・世界は変わらんかったよ、東雲アイラ」

アイラ「やかましい!聞く耳もたんわ!」

アイラ「妾の命はアイザックに救われた!アイザックと約束をした!」

アイラ「自暴自棄になってゲートに飛び込むなど・・・許されることではない・・・」

チトセ「・・・・・・・・・・・・」

アイラ「裏世界は・・・救えなんだか・・・妾の力では・・・」

アイラ「50年後に魔物がおったとしても・・・人類が絶滅寸前でも・・・」

アイラ「妾が戦っておるという希望だけがあった」

アイラ「魔物のおらん世界が、いずれ訪れると信じておったんじゃ・・・」

アイラ「お主が表に来てしもうたら・・・妾が信じた理想郷は、ただの幻想じゃないか・・・」

チトセ「そう、幻想。東雲アイラ。けれど、私は【ゲート】を通った」

チトセ「そこには表世界があって、私は再び希望を手に入れたわ」

チトセ「過去の風飛を訪れたことで、表と裏の同一人物があっても問題ない・・・」

つかさ「・・・・・・・・・・・・」

チトセ「なにも起きないことがわかった。だから私は決断したわ」

チトセ「あなたと手を組み、今度こそ世界を救う」

チトセ「東雲アイラが1人では無理でも、2人ならやれる」

チトセ「裏世界だけでは無理でも、表と裏が力を合わせればやれる!」


873 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:13:52.57CN9qwaMf0 (16/19)

~2人ずつ~

アイラ「・・・なん・・・なにを・・・」

虎千代「・・・・・・・・・・・・」

虎千代「【2人ずつ】だ。東雲」

虎千代「死ぬはずだった裏世界の人間を、全員こちらに集める」

虎千代「それが朱鷺坂の目的だ」

転校生「・・・・・・・・・・・・」

アイラ「・・じゃが、ゲートは・・・この時代にしか・・・」

アイラ「それに、遊佐はもう死んでしまったではないか・・・」

チトセ「ゲートは8箇所存在する」

チトセ「グリモアにある1つはこの13年後。南極のゲートは私の時代」

チトセ「残り6箇所のゲートを渡り、その時代を確認する」

チトセ「そして、そこに学園生や戦力となる人間がいるのなら・・・」

チトセ「連れてくる」

アイラ「・・・・・・・・・・・」

アイラ「イヤじゃ・・・妾はもう・・・いい・・・」

アイラ「帰る・・・帰って、寝るわ・・・」

転校生(2りずつ・・・か・・・)

転校生(でも、【うら】にぼくはいないんだよね)

転校生(・・・ぼくは、なんなんだろ・・・)


874 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:15:16.06CN9qwaMf0 (17/19)

~帰還~

風子「ひとまずお疲れさまでした。今回も無事に5体満足で帰って来てくれてよかったです」

風子「・・・まあ、ひと悶着あったみたいですが」

転校生「まあ、いろいろね」

風子「ええ。転校生さんは今回も危ない目にあったそーで。間一髪で朱鷺坂が庇わなかったら・・・」

風子「後で武田と東雲問い詰めますか」ボソッ

転校生「ふ、ふたりもいっぱいいっぱいだったし!ほら、おわりよければっていうじゃん!」

風子「まったく、もう・・・」

風子「まあ、とにかく、無事に帰ってきてくれて、ありがとうごぜーます」

風子「ほんと、無事で、よかった・・・。よくがんばりましたね」ギューッ

転校生「うん・・・」

風子「アンタさんは十分働きました。裏世界の対策とかはウチらに任せて、ゆっくり休んでてくだせー」ナデナデ

転校生「うん。あのね、ふーちゃん。・・・きょうは、ふーちゃんのハンバーグが食べたいな」

風子「わかりました。腕によりをかけさせてもらいますよ」

転校生「うん。・・・おね・・・がい・・・・・・すぅ・・・すぅ・・・」

風子「・・・・・・・よくがんばりましたね」

風子「さて、気合いれますか。転校生さんのために、ね」


875 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:15:54.22CN9qwaMf0 (18/19)

~お疲れ様~

転校生「おーばーちゃん」

チトセ「あら、転校生くん。どうしたの?何か用かしら?」

転校生「うん。ちょっとおばちゃんとおはなししたいなって」

チトセ「裏世界のことは口止めされているから何も教えてあげられないわよ」

転校生「ちがうよー。ふつうのおはなしだよ?」

チトセ「あら、そうなの?遊佐さんと武田さんからその手口で交渉に持ち込まれたって聞いたから」

転校生「むー・・・まあいいや。それじゃあ、えっと・・・」

チトセ「?」

転校生「・・・チトセちゃん。おつかれさま」

チトセ「・・・・・・えっ?」

転校生「いままで、ずっと1人でたたかってきたんだよね。ずっと」

チトセ「!」

転校生「だれにもいえなくて、それでもみんなをまもろうとして、たたかってきたんだよね」

転校生「だから、まもってくれて、ありがとう」

チトセ「っ!・・・ずるいわ・・・そんなこと、言われたら・・・」

転校生「ぼくね、うらせかいいったあととか、ふーちゃんにぎゅーってしてもらって、よしよしってしてもらうの」

転校生「だから、いまはぼくがチトセちゃんにしてあげる!」

チトセ「ちょ、ちょっとまって、さすがにそれは・・・」

転校生「はい、ぎゅー」ギュー

チトセ「っ!?・・・もう・・・強引ね・・・」

転校生「こうしてもらったらね、つぎからもがんばろーってゆーきもちになれるの」

チトセ「・・・・・・」

転校生「・・・チトセちゃん?」

チトセ「ごめんね・・・ちょっと、顔・・・見ないで、ほしい・・・」

転校生「・・・よくがんばったね・・・おつかれさま・・・」ナデナデ

チトセ「うっ・・・ううっ・・・・・・」

転校生「これからは、みんなで、たたかうから。チトセちゃんといっしょに、たたかうから」

チトセ「ずるい・・・ずるいわよ・・・もう・・・・・・」

転校生「あと、もうちょっとだけだから。いっしょにがんばろうね」

チトセ「・・・・・・ええ、もちろん・・・」

チトセ(本当に、この子は・・・見透かしているかのように、私が欲しい言葉をくれるわね・・・)

チトセ(ありがとう、転校生くん・・・)


876 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/15(木) 00:21:19.30CN9qwaMf0 (19/19)

今日はここまで!次回は妹は見た!ですね。ノエルがいないので秋穂ちゃん大暴走の予感。
メンバーが転校生・あやせ・さら・香ノ葉・エミリア・秋穂・・・ツッコミが足りない!
エミリアにツッコミをさせるか、ところどころノエルの思念を飛ばすか・・・どうしよう?
チトセが転校生くんにバブみを感じている模様。転校生の嫁力はヤヴァイ。
チトセ「転校生くんは私の母になってくれたかもしれない存在だった」
ありすありあり(合言葉)


877以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/15(木) 02:05:57.52JGfPZWXz0 (1/1)

ありすありあり
チトセは約360歳、転校生は6歳...やばいな...


878以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/15(木) 02:58:30.84vpZflqZ/O (1/1)

ありすありあり
理想を抱いて溺死したのか……


879以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/15(木) 08:26:54.55ICSk/7Jq0 (1/1)

ありすありあり
チトセが草加雅人みたいになってるぞwww


880以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/15(木) 09:37:03.71pleIEV9pO (1/1)

おつあり
「邪魔なのよ。私の思い通りにならないもの(魔物)、全てッッ!!」


881 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/16(金) 00:32:24.67P4eN302+0 (1/2)

~ANW~

転校生「あーりすちゃん!・・・ってなにやってるの?」

ありす「ぁ・・・ぇっと・・・」

クレプリ「ちょっとネット上の友達とチャット中なんさね」

転校生「へぇー。ちょっとみていい?」

ありす「ぅん・・・これ・・・」

転校生「えっと、エー、エヌ、ダブルかいぎ・・・?」

クレプリ「Alice・Net・Workの略。簡単に言えば全世界のアリスっていう名前のやつらが集まる場所さね」

転校生「へー。あ、これたちばなさんだ」

ありす「きょ・・・も・・・ぃちごぱすた・・・作った・・・しぃ、よ」

転校生「うわぁ、にがわらいしてるみどりのじむいんさんとおとこのひとがうつってる」

クレプリ「他にもなんか赤と黒のおっさんと遊んだ話とか、巨大人形を作った話とかいろいろおもしろいもんがあるさね」

転校生「ふーん。ふしぎのくにでおちゃかいなうだって。こっちはたんじょうびにうたをうたったら『どうしてえいごでうたってくれないんですか!』っていわれたって」

クレプリ「そういや、次のオフ会とか話ついてんのか?」

ありす「らいしゅ・・・」

転校生「すっごいきょうみあるんだけど」

クレプリ「連れてってやりたいんだけどなー、ありす及びアリス以外立ち入り禁止だからなー」

ありす「しゃし・・・ぉくる・・・ね・・・?」

転校生「とりあえずわりとこーゆーかんけーがひろいありすちゃんにびっくりしてるよ」


882 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/16(金) 00:41:02.42P4eN302+0 (2/2)

今日のありす及びアリス。ANWは次元を超えてやりとりできます。この時空だと全員存在しててもおかしくないけど。
カルデアとか星守とか幻想郷とか星晶獣とか携帯獣とか普通に存在してる世界だし。
後々この設定がどこかで生きたり・・・しないと思います。
ありすとかありすとかアリスとかアリスとかアリスがいるオフ会に混ざりたい。
全く関係ないけど、有珠山をなんでかわからないけど『ありすやま』って読んでました。『うすざん』なのに。
ありすありあり(合言葉)


883以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/16(金) 01:27:06.56vXPYqbVF0 (1/1)

ありすありあり
た、確かにありすやまと読めないことも...w


884以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/16(金) 02:21:23.84WQHLAfBgO (1/1)

ありすありあり
一体どのありすまでいるのか……


885以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/16(金) 23:52:17.03R9mn8hHZO (1/1)

そーいやグリモアラノベでるってね
買わなきゃ(使命感)


886 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:08:02.71Yp60XlyF0 (1/12)

~今回の行先~

クレプリ「んで、今回のクエストはどこまでいくんだ?」

転校生「えっとねー、おんせんだってー」

ソフィア「今温泉の話しましたか!?」ニュッ

ありす「!?」

クレプリ「してるけど帰れ」

ソフィア「え~」トコトコ

クレプリ「しっかし、温泉か~」

転校生「るーちゃんのおうちと、あとかぞくでいったありまおんせんぐらいしかおぼえてないや」

ありす「有馬・・・ぃけてな・・・」

クレプリ「アイドルはロケで行ってたみたいさね」

転校生「またいっしょにいきたいねー」

ありす「ねー・・・」

転校生「こんどはふーちゃんもいっしょにいきたいなー」

ありす「神凪さ・・・も・・・」

転校生「さらちゃんとかー、あきちゃんとかー、のえるんとかー、はるのんとかー」

ありす「み・・・なで・・・」

クレプリ「いいよな~、温泉。オレっちも入りたいさね」

転校生「ファブリーズならあるよ?」

ありす「リセッシュ・・・こに・・・」

クレプリ「きれいになりたいわけじゃないからな?」


887 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:08:47.44Yp60XlyF0 (2/12)

~温泉宿~

転校生「おんせん~・・・なうっ!」

さら「なうっ!」

秋穂「なうっ!」

シロー「わんっ!」

香ノ葉「なうっ!」

エミリア「・・・どうして『Now』?」

あやせ「一時、Twitterとかで【〇〇なう】みたいなのが流行ったのよ~」

ゆかり「今なにしてるよーみたいなのを『なう』の一言で済ませちゃうんだよね」

エミリア「へぇ、日本語って不思議・・・」

香ノ葉「ダーリン!温泉入ろな!流しっこしよな!体と体でこすりあおな!」

秋穂「一緒の布団で寝ようね!肌と肌で温め合おうね!」

さら「湯めぐり!湯めぐりしたいです!温泉卵!」

エミリア「あっ、まくら投げしたい!日本の伝統行事!」

あやせ「まくら投げは自然発生するもので行事じゃないわよ?」

ゆかり「あ、そういえば、水無月さんからの伝言があったんだった」

香ノ葉「え?」

ゆかり「【わかってますよね?】だって」

転校生「なんのこと?」

秋穂「・・・でもここに風紀委員はいない!」

香ノ葉「鬼の居ぬ間に羽目を外すでっ!」

ゆかり「ああ・・・先行きが不安・・・」

あやせ「楽しそうじゃないですか~」


888 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:09:16.12Yp60XlyF0 (3/12)

~温泉の思い出~

転校生「おんせんっていえば、るーちゃんたちともいったよねー」

香ノ葉「そうやねー。あの時は大変やったけど、なんとかなってよかったわー」

転校生「たっちゃんたちともいっしょにいったしー」

香ノ葉「あんだけ可愛いかっこさせれて満足なんよー」

転校生「ふー・・・」

香ノ葉「ふぅ・・・」

転校生「・・・なんでぼくこっちにいるの?」

秋穂「え?」

転校生「ほら、ぼくおとこのこのほうにいこうとしたじゃん」

あやせ「そうですね~」

転校生「でもなんでみんなといっしょにいるのかなーって」

エミリア「むずかしいことかんがえなくていいですよ~」

さら「シローはだめだって言われました・・・」

ゆかり「まあさすがにねー。あとで部屋風呂の方で入れてあげようね」

さら「はい!」

転校生「・・・まあいっか」

香ノ葉「そうやね~」


889 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:10:34.35Yp60XlyF0 (4/12)

~温泉サスペンス~

転校生「・・・ってだめだよ!ほら、クエスト!」

香ノ葉「ええ~?・・・あっ、そうやったね」

あやせ「ちょっと待ってね。今いいところなの」

香ノ葉「あやせはん。ドラマの再放送見とる場合やないで」

あやせ「うふふ、香ノ葉ちゃんだって最後まで見てたじゃない~」

香ノ葉「だ、だって!サスペンスがついてると気になって見ちゃうんやもん!」

『ニュースをお伝えします。××における失踪事件ですが―――』

香ノ葉「・・・あ、ニュースやで・・・うわっ、今来てるとこ映っとるやん」

あやせ「報道されてるのねえ。結構なおおごとじゃない」

あやせ「ほんとに失踪事件がこの温泉街で起きたのねえ・・・」

香ノ葉「せや。ここの地元警察さんからの依頼が来たわけやけど・・・」

香ノ葉「警察のおエライさんの奥さんの・・・お姉さんの友達?が魔法使いらしいわ」

あやせ「ほぼ他人じゃなあい、それ?でも頼りにしてくださるのは嬉しいわねぇ」

あやせ「それに、犯人がいるのか、魔物の仕業かもわからないんだったら・・・」

あやせ「どっちにも対応しやすいわたしたちは、適任だものねぇ~」

転校生「そういや、しっそーじけんってなんのことなの?」

香ノ葉「簡単に言うと、行方不明なんよ。どこに行ったか分からん状態」

転校生「・・・ゆーかい?」ブルブル

あやせ「かもしれないわね~。かわいい転校生くんも、連れて行かれちゃうかも~」

香ノ葉「せやから、ダーリンはうちのそばから離れたらあかんで~」

転校生「なんだろう・・・それもよくないってぼくのゴーストがささやいてる」


890 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:12:02.48Yp60XlyF0 (5/12)

~巡回~

転校生「おんせんたまごないかなー」キョロキョロ

あやせ「温泉街だからあると思うけど、こういうときは地元の人に聞くのが一番なのよ」

香ノ葉「・・・って、あかんやん!ダーリン、うちらは温泉卵食べに来たわけやないで!」

転校生「っていってもさー、こんなコナンくんみたいなことあんまとくいじゃないしー」

あやせ「捜査の基本は足なのよ~。だからこれは観光してるわけじゃなくて捜査をしてるんですよ~」

香ノ葉「そないなこと言って、さっきから食べ物の話しかしてへんやん。・・・うちもやけど」

転校生「しょせんにんげんはしょくよくにはかてないいきものなんだって」

香ノ葉「ダーリン、なんかゆるくなってない?」

あやせ「温泉に入って毒気が抜けたのか、それとも温泉街だとゆるゆるするのか・・・」

香ノ葉「ソフィアちゃん家の温泉行ったときは別にそんなことなかったけどなぁ」

転校生「てゆーかさー、ぼくのカンがね?こう、そのうちかいけつするっていってるんだよねー」

香ノ葉「確かにダーリンの直観は目を見張るもんがあるけど、それとこれとは別なんよ」

香ノ葉「・・・ってあれ?あやせはんは?」

あやせ「おまたせ~。お話きいてきましたよ~」

香ノ葉「おおっ!さすが、サボってるように見えてちゃんとやっとうねんな!」

あやせ「あそこの郵便局の裏のお土産屋さんの温泉卵がおいしいんですって~」

香ノ葉「ってそっちなん!?」

転校生「わーい!」

香ノ葉「はぁ・・・とりあえずいこ・・・うちも食べたい・・・」

・・・

香ノ葉「うまっ!これうまっ!」

あやせ「あらあら、口が汚れてますよ~」フキフキ

転校生「んー」


891 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:12:46.90Yp60XlyF0 (6/12)

~えみりゃー!~

???「な、なにす・・・きゃあぁーっ!」

あやせ「!?今の悲鳴は・・・」

香ノ葉「あっちからや!行くで!」

・・・

エミリア「・・・・・・・・・・・・」

あやせ「え・・・エミリアちゃん!?」

転校生「えみりゃー!」ツンツクツン

エミリア「・・・・・・・・・・・・」

あやせ「しっかりして!エミリアちゃん・・・エミリアちゃーん!」

転校生「えみりゃー!」ユサユサ

香ノ葉「・・・あれ?別に息しとるやん」

転校生「えみりゃー!」プニプニ

香ノ葉「こらっ!どこつついとんよ!」

あやせ「あらあら、おませさんね」

転校生「えみりゃー!」バシーン!

エミリア「へうっ!?」

香ノ葉「容赦なくビンタ!?」

エミリア「あ・・・あれ?なんか頬が痛いような・・・」

転校生「えみりゃー!」

あやせ「エミリアちゃん・・・無事で、本当によかった・・・っ!」

香ノ葉「これどこからツッコんだらいいん?うちもそろそろボケにまわりたいねんけど」


892 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:13:19.11Yp60XlyF0 (7/12)

~加速するアレ~

香ノ葉「それで、そのすすき野原で転んじゃったん?」

転校生「えみりゃだいじょうぶー?」

エミリア「は、はい・・・お恥ずかしいです」

エミリア「すすきが見事だったので、少しはしゃぎすぎて転んじゃいました」

エミリア「汚れてしまったので、この近くの温泉で洗っていこうと思ったら・・・」

あやせ「そしたら、何者かにエミリアちゃんが襲われた・・・ってこと!?」

エミリア「・・・ええと、何者か、というか・・・」

香ノ葉「大事件やん!」

エミリア「え?」

あやせ「そうね、これは大事件よ!陰謀と愛情のサスペンスだわ・・・!」

エミリア「え?陰謀って、えっ?」

転校生「ふわぁぁ・・・おなかすいた・・・」

あやせ「怖かったわねぇ、でも、わたしたちに任せて!犯人をつきとめてみせるわ!」

香ノ葉「あぶないとこやったなぁ。なんにせよ命があってよかったわ」

あやせ「もしストーカーに捕まってたら、監禁されたうえにあんなことやこんなことや・・・」

転校生「あっ、なんかやたいある。いってみよー」

あやせ「あ、あまつさえ、そんなことまで・・・」

あやせ「ううっ、エミリアちゃん!助かってよかったわ、本当に!」

エミリア「あ・・・あの・・・話を・・・」

香ノ葉「・・・あれ?ダーリンは?」

あやせ「え?さっきまでそこに・・・」

エミリア「・・・あ、あれ?」

香ノ葉「ま、まさか・・・」

あやせ「これは・・・本当に・・・」

エミリア「誘拐!?」


893 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:15:41.37Yp60XlyF0 (8/12)

~屋台~

転校生「すいませーん。ここってなにうってるんですかー?」

夜雀「ここは焼きヤツメウナギ屋台だよ」

転校生「やつめうなぎ?」

夜雀「そうそう。焼き鳥なんかよりもすっっっっっっっっっごいおいしいんだから!」

転校生「ほんとー?でも、やきとりもおいしいよー?」

夜雀「焼き鳥は悪よ。撲滅すべきものなのよ」

転校生「たまごはいいの?このへんおんせんたまごとかいっぱいあるけど」

夜雀「無精卵だから問題なし!私も冬はおでんの具に使ったりするし」

転校生「へー。じゃあ、えっと、えびちゃんと、このはと、えみりゃと、あとあきちゃんとさらちゃんとゆかちゃんのぶんあわせて・・・」

転校生「7ほんくーださい!」

夜雀「はーい、まいどありー。まってる間、これをどうぞー」

転校生「なんだろこれ、ジュース・・・?」

転校生「うーん・・・」ゴクゴク

転校生「なんかへんなあじー。・・・なんか、あったかくなってきた・・・」

夜雀「おまたせー。7本で2100円ねー」

転校生「は~い。どうぞ~」

夜雀「また来てねー」


894 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:16:28.50Yp60XlyF0 (9/12)

~変わり果てた姿で~

転校生「たらいまー!」

香ノ葉「あ、ダーリン!もう、どこいっとったん!心配したんやで!」

あやせ「勝手にいなくなったらだめよ~」

転校生「ごめんね~、おなかすいたからやたいいってたの~」

エミリア「屋台ですか?」

転校生「うん、そ~そ~」

転校生「これー、やきやつめうなぎ~。おいひいよ~?」

香ノ葉「・・・ってちょっとまって、喋り方変になってない?」

転校生「ん~?そんなことないって~」

あやせ「あ、これ結構クセが・・・エミリアちゃん、大丈夫?」モグモグ

エミリア「なんか、ちょっと泥臭いというか・・・でも、歯ごたえがしっかりあっておいしいですね」モグモグ

香ノ葉「食っとる場合!?ダーリンがおかしなっとんねんで!?」

エミリア「でも、いつもこんなかんじじゃないですか?」

香ノ葉「そんなことないって!ほら、ちょっとふらふらしとうし、心なしか顔赤いし、ちょっと息が臭いし・・・」

香ノ葉「うっ!こ、この臭いは・・・ま、まさか、ダーリン・・・お酒飲んだん!?」

転校生「え~?そうなの~?」

あやせ「あらあら、いけない子ね~。子供はお酒を飲んじゃだめですよ~」

エミリア「し、白藤さん?大丈夫ですか?」

香ノ葉「あかんのよ・・・うち、お酒はあかんのよ・・・うっ」

秋穂「あれ?転校生くん、みなさんも」

香ノ葉「うぇ」

※ヒロインガードにより描写できません


895 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:17:25.06Yp60XlyF0 (10/12)

~すすき野原~

秋穂「だ、大丈夫ですか?」

香ノ葉「うう・・・ありがとう、秋穂ちゃん・・・」

エミリア「転校生くん、酔っぱらってるんですね」

転校生「よっぱらって・・・ないよ~だ!」

あやせ「はいはい、暴れないの」

あやせ「それで、秋穂ちゃんはお風呂に入ってきたの?」

秋穂「はい、さっぱりしました。これからさらちゃんと待ち合わせです!」

秋穂「巡回中なんですよね?わたしたちも聞き込みがんばりますねっ」

転校生「がんばれ~」

秋穂「そうだ、転校生くんもお風呂入ってきたらどうかな?汗かいたらアルコールも抜けるって聞くし」

転校生「そ~なのか~。あきちゃん、いっしょにいこ~?」

秋穂「是非とも!」

香ノ葉「こらこら、待ち合わせしとんやろ?」

秋穂「ぐっ、ぬぬぬ・・・さらちゃん待たせるのも行けないし、ああ、なんでこういう時にノエルちゃんはいないんだろ」

あやせ「ノエルちゃんがいたらどうなるの?」

秋穂「代理でお風呂入ってくれると思いますっ!」

ノエル(アタシと秋穂ちゃんの体は共有してないからねっ!?)

エミリア「あれ?今どこからか声が聞こえたような・・・」

転校生「あきちゃん、これからどこいくの~?」

秋穂「あっちのすすき野原のほうに行こうかなって」

あやせ「エミリアちゃんが転んだところ?」

エミリア「ふあぁっ!あ、あまり広めないでくださいっ!」

秋穂「あはは、そうなんですか?気をつけますね」

秋穂「さっき通ったらけっこう賑やかみたいでしたし、大丈夫だと思います!」

エミリア「・・・・・・え?」

あやせ「そう?なにかあったらすぐ声を上げるのよ」

秋穂「はい!行ってきます!」

香ノ葉「うふふ、散歩部の子はみんなかあいらしいなぁ」

エミリア「・・・あの・・・」

エミリア「すすき野原、さっき私行ってきたんですけど・・・」

あやせ「そうねえ。さらちゃんも秋穂ちゃんもはしゃいで転ばないといいけど」

転校生「だいじょうぶだよ~。ころびそうになってもとまれるし~」

エミリア「ち、違うんです!そうじゃなくて・・・って転校生さんの話も気になりますけど!」

エミリア「あそこ、賑やかどころか、誰もいなかったですよ・・・?」


896 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 00:23:08.48Yp60XlyF0 (11/12)

今日はここまで!未成年の飲酒は法律で禁止されています。このスレは未成年の飲酒を勧めるものではありません。
次回は酔っ払い転校生とコミュニケーションイベントです。香ノ葉やあやせを転校生が振り回す・・・かも。
宿の中だとはりきっていた転校生くんも宿の外に出たら興味があっちこっちに移ってしまったようです。
ちなみにこの1か月後ぐらいに転校生が大好きなアイドルが温泉に行く模様。被ってたら出そうと思ったんだけどな。
最近ありすがお留守番しかしてないけど、ちょっと力溜めてるだけだから。だってこのイベントの後は・・・ね?
ありすありあり(合言葉)


897以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/17(土) 01:37:15.96uevIaIIHO (1/1)

ありすありあり
転校生くんにお酒とか既に風子案件


898以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/17(土) 01:38:16.95G1619VPm0 (1/1)

ありすありあり
ラノベの転校生はなんかイメージ違うなぁ
あれまきちゃんになれるのかね?w


899 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/17(土) 23:58:18.88Yp60XlyF0 (12/12)

~逃げる転校生~

転校生「いやーーーー!!!おふろいやーーーーー!!!!!」ダダダダダダダダダ

風子「こらーーーー!待ちなさーーーーーい!!!!!」ダダダダダダダダダ

ありす「てん・・・こうせ・・・ん・・・?」

クレプリ「なんだなんだ?なにがあったんさね・・・ってうわぁ!」

[火傷]転校生「やだぁぁーーーーーー!!!いたいのやぁーーーー!!!」

ありす「!?」

クレプリ「す、素っ裸さね・・・」

風子「今日もバラ園で泥だらけになってきたでしょうがーーー!!!!早くもどりなさーーーい!!!」

クレプリ「こっちも!?」

ありす「ぁ、み、水無月・・・さ・・・!ぉぃかけ・・・きゃ・・・・!」

・・・

[全裸]転校生「やぁぁぁーーーー!!!!」

[タオル]風子「ちょっとですみますからーーーー!!!!」

[限界]ありす「はぁ・・・はぁ・・・」

[必死]クレプリ「止まれーーー!!!せめて服をーーーー!!!!!」

ありす「も・・・むり・・・」バタン

クレプリ「ありす!?ヘルプ!ヘルプさねーーーー!!!!!!」

この後全員ゆかりがなんとかしました。


900 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 00:09:31.82p/3JL1nD0 (1/15)

今日のありすというか風子というか。シャワーを浴びたら思いのほか痛くて逃げ出した的な。
時間的には焔のクエストの後、第8次侵攻予定日の夜。
この事件は後に風紀委員長全裸疾走事件として語り継がれたとかなんとか。
夜の女子寮に来る男子なんて転校生ぐらいなんで誰にも見られずに済みました。
そういや、転校生の部屋は「ある程度の人数を試してから、任せられそうな人を選ぶ」って設定だった気がするから、そろそろ決めないとなぁ。
火焔の誓約のあと焔ちゃんの部屋に泊まらせてから決めよう。うん、そうしよう。ちひろは間に合わないけど、まあうん。
ありすありあり(合言葉)


901以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/18(日) 03:10:46.16zJfEPkYw0 (1/1)

ありすありあり
任せられるの風子くらいしかいなさそうw


902以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/18(日) 03:34:09.99tBbjmH1hO (1/1)

ありすありあり
これで風子かありす以外になったら流石にビビるなww


903以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/18(日) 09:29:18.94HXtepmQJO (1/1)

ありすありあり
もう風子でいーじゃんw


904 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:47:47.05p/3JL1nD0 (2/15)

~乙女の尊厳>欲望~

香ノ葉「うふふ・・・ダーリンとのコミュニケーションイベント・・・」

香ノ葉「ほぼ1年ぶりなんよっ!そもそもうち、イベントでメイン張ること少なくないっ!?」

香ノ葉「前の温泉のときはソフィアちゃんメインやったからあんまり目立ってなかったし・・・」

香ノ葉「でも!ここで一気に追い上げるんや!そして12月のうちのクエストで、ゴールイン!」

香ノ葉「・・・のつもりやったんやけどなぁ・・・」

転校生「へへへ~ペグリシャスイートエンジェルッ!」

香ノ葉「もはや何言っとるかわからんのよ。ダーリン、ほら、水飲も?な?」

転校生「このは~」

香ノ葉「ん?どうしたん?」

転校生「ちゅーしてあげようか?」

香ノ葉「ふぁっ!?」

香ノ葉(これはまたとないチャンス!前の時はそのままトリップしてもうてあんまり記憶に残ってない・・・けど!)

香ノ葉(うちはさっき、乙女としてやってはあかんことをしてもうた・・・そんな口で・・・やるわけには・・・っ!)

転校生「んー」

香ノ葉「あ、あ、あ、・・・あかーーーーん!!!」


905 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:48:16.38p/3JL1nD0 (3/15)

~食べ歩き~

転校生「えへへ~これおいし~」

あやせ「それじゃあ、こっちは?」

転校生「んぐっ・・・うま~い!」

あやせ「それじゃあこっち・・・」

転校生「うまか~」

あやせ「これは?」

転校生「まいう~」

あやせ「それじゃあこっちを・・・」

・・・

ゆかり「犯人の手がかり、一向に見つからないわねぇ・・・」

ゆかり「ってうわぁ!」

転校生「おなかいっぱ~い」ポッコリ

あやせ「でもでも、まだまだいっぱいあるわよ~?」

ゆかり「・・・海老名さんっ!」

・・・

あやせ「だって、すっごくおいしそうに食べてくれるから、つい・・・ね?」

ゆかり「つい、じゃないの!転校生くんも、ちゃんと自分で止めなきゃだめよ?」

転校生「まあまあ、メガネどうぞ」

ゆかり「掛けてるからいいわ。ていうか、どこからだしたの!?」


906 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:48:58.53p/3JL1nD0 (4/15)

~いなくなった!?~

転校生「さらちゃんが~?」

秋穂「うん、そうなの・・・・・・」

秋穂「・・・・・・湯けむり妖怪に連れて行かれちゃったのかな・・・・・・」

転校生「え~っとねぇ~、こ~いうときは~、げんちの人にきくのがいいんだよ~」

・・・

転校生「おかみさ~ん」

女将「はい、どうしました?・・・ああ、湯けむり妖怪のことですね」

女将「湯けむり妖怪は悪い子供を連れて行く妖怪です。お連れの方は普段から悪いことなんかはしてますか?」

女将「ああ、してないんですね。むしろいい子じゃないですか。なら大丈夫でしょう」

女将「念のため、こちらでも捜索しておきます。こちらの方で見つかりましたら連絡させていただきますね」

・・・

転校生「これであんしんだね~」

秋穂「・・・・・・わたしたち、何もしゃべってないのに・・・」

秋穂「ていうか、あの女将さん若くなかったかな?」

転校生「わかおかみだよ、わかおかみ~」

秋穂「なんか赤い目みたいなアクセサリーつけてたし、ていうかまんま目だったし、うーん・・・」


907 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:49:31.74p/3JL1nD0 (5/15)

~メル友~

エミリア「本当なんですか!?さらちゃんが行方不明って・・・」

あやせ「そうなのよ。それで事件の調査に行こうと・・・」

エミリア「事件って・・・それじゃ、さらちゃん誘拐されちゃったんですか?」

ゆかり「まだそう決まったわけじゃないんだけどね・・・」

香ノ葉「でも、その可能性も十分にあると思うんよ・・・」

香ノ葉「ほら、ウチらが調査しとったんも失踪事件やん?」

香ノ葉「もし・・・さらちゃんが聞き込み中に犯人に出くわしたんやったら・・・」

エミリア「そんな・・・大事件じゃないですか!」

あやせ「そうおなの!あぁ、湯けむり妖怪の伝説が残るこの温泉街で・・・」

あやせ「謎の連続失踪・・・これはもう、大事件なのよ~!」

ゆかり「あ、あの、まだ連れ去られたって決まったわけじゃ・・・」

秋穂「さらちゃん・・・・・・くすん・・・・・・」

エミリア「湯けむり妖怪・・・まさか・・・」

あやせ「エミリアちゃん、なにか心当たりがあるの?」

エミリア「私、聞いたことがあって。あんちん、きよ・・・ひこ?っていう伝説なんですが」

香ノ葉「アンチンキヨヒコ・・・誰やん?」

転校生「きよひめのこと~?」

エミリア「そう、それです!」

香ノ葉「え?あの娘そんな悪い娘やないよ?メル友やし」

エミリア「え?」

香ノ葉「え?」


908 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:50:03.92p/3JL1nD0 (6/15)

~波長が合う~

エミリア「え、えっと、私が知ってるのは日本の有名な妖怪伝説だったんですけど・・・」

香ノ葉「やから、本人やって」

エミリア「・・・・・・ええ?」

香ノ葉「なんかこう、波長が合うって言うか?ネットで知り合ったんやけど、たま~に女子会とかもするんよ?」

香ノ葉「うちと、清姫ちゃんと、あとまゆちゃんとか、怒江ちゃんとか、由乃ちゃんとか・・・」

エミリア「えっと・・・妖怪、なんですよね?」

香ノ葉「せやで?あ、でも今はサーヴァント?やってるとか言っとったような・・・」

転校生「しゅーしょくしたのかな~?」

あやせ「私、そういうネットのお友達ってあんまりいないんですよね~。どうしてもああいう、顔が見えないのが怖くて~」

ゆかり「結構気さくな人とか多いみたいよ?楯野さんとか詳しいと思うけど」

転校生「のぞみん、かぐやひめとともだちなんだってさ」

エミリア(レティ、コーディ。日本は不思議な国です・・・)


909 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:51:02.42p/3JL1nD0 (7/15)

~不思議な国ニッポン~

エミリア「ねぇ、転校生くん。さっきの・・・」

転校生「なに~?」

エミリア「その、妖怪・・・とかだけど、日本には結構いるの?」

転校生「いるとおもうよ~」

エミリア「で、でも、ほら、そんな妖怪だなんて、魔物じゃないんだし・・・」

転校生「え~、でもぼく、ここにくるまえかっぱみたことあるよ~?」

エミリア「か、河童ぁ!?」

転校生「『ひゅい!?』とかいってにげちゃったけどね~」

エミリア「み、見間違いだよ!たぶんそれも空耳かなんかだよ!」

金髪少女「そーなのかー」

ソーナノ「ソーナノ?」

エミリア「そうだって!」

転校生「そうかな~」

エミリア「・・・ちょっとまって、今なんかいなかった!?確実に人外的な存在がいなかった!?」

転校生「え~?」

エミリア(レティ、コーディ。日本は不思議の国だったよ・・・)


910 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:51:49.41p/3JL1nD0 (8/15)

~秋穂ちゃんの貴重な真面目シーン~

秋穂「転校生くん、しっかり探そうね!」

転校生「うぇ~い!」

秋穂「でも、やっぱり手がかりとか、そういうのないかなぁ・・・」

転校生「やっぱ人にきくのがいちばんだよ~」

秋穂「そうだね。えっと、さらちゃんの写真・・・もうちょっと大きいの無いかな」

転校生「コンビニでプリントする?」

秋穂「そうだね、それじゃあちょっと」

シュッ

秋穂「あれ?いつの間にか持ってた?」

転校生「ふしぎだね~」

秋穂「まぁ、いっか。よし、それじゃあえっと・・・すいませーん!」

・・・

幽奈【すいません、見てませんね・・・】

幽々子【妖夢~、こんな子見たかしら~?】

妖夢【いえ、見てませんね。お役に立てなくてすいません】

レサレサ【いえ、あたくしは見てませんわね】

アリス【見てないけど、あのねー・・・死んでくれる?】

・・・

転校生「なかなかじょうほうないね~」

秋穂「うう・・・さらちゃん・・・・・・」

転校生「あきちゃん、かんがえようよ~。だれもみてないってことは、うごきまわってはないってことだよ~」

転校生「ゆけむりようかいもわるいこじゃないとつれていかないっていうし、もしかしたらどっかでねちゃってたりして~」

秋穂「・・・そうだね。よーし、もっと探すよーっ!」

転校生「お~」


911 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:52:56.58p/3JL1nD0 (9/15)

~酒臭い~

春乃「にゃっほ~!れっちゅえんじょい、ばすろまん~っ!」

春乃「温泉のほかほかあきぽちゃんもアルティメットスーパーエンジェル!」

春乃「そんな湯上り秋穂ちゅわんを、すっかり秋めいてきたこの温泉街で・・・」

春乃「酔っぱらいながらくっさい息吐いてる不届き者はぁ~?」

春乃「これからアタシとコミュニケーションイベントしてもらいます」

春乃「地獄のコミュニケーションイベント・・・湯けむりジェノサイド伝説!」

転校生「はるのんも食べる~?ヤツメウナギ~」

春乃「あんた、さっきそれ売ってるとこで酒飲まされたんでしょうが」

春乃「・・・って、また買い足したの?ということは、また飲んだ?」

転校生「あのじゅーすねぇ~、からだがポカポカしてくるんだよぉ~」

転校生「やたいのおねーちゃんがねぇ~、さむいなかひとさがしはたいへんれしょうってね~」

転校生「だから3はいのんじゃった~!いっえーい!」

春乃「未成年に酒勧めるとか、何考えてんのよ!ちょっと待ってなさい。あの羽むしり取ってやる・・・!」

転校生「はるのん食べないのん~?」

春乃「はるのん食べないのん。じゃあさっそく」

転校生「じゃ~あ~・・・うわっしょ~!」

春乃「何その掛けごえっ!?ん~~~~~!?!?!?!?!?!?」

[口移し]転校生「ん~~~~」

春乃「くさいっ!酒臭いっ!離れろ!」

転校生「え~」

春乃「ったく、さっさと仲月見つけて、寝かせないと・・・」

・・・

秋穂「・・・オネエチャン、ナニヤッテルノ・・・」


912 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:53:23.26p/3JL1nD0 (10/15)

~見つからない~

香ノ葉「なかなか見つからへんねぇ」

秋穂「そろそろ人も少なくなってきましたし・・・」

あやせ「わくわく。なにか起こりそうね~」

転校生「なにがおこるの~?」

あやせ「そろそろ次の犯行が・・・気をつけてね、秋穂ちゃん、転校生くん」

秋穂「転校生くんはわたしがまもりますっ!」

香ノ葉「うちもっ!うちもっ!」

ゆかり「はいはい。それで、どうしよう・・・」

エミリア「ここまで手がかりがないと、どうしようもないんじゃ・・・」

秋穂「・・・転校生くん・・・」

秋穂「あの、あれって・・・」

あやせ「どうしたの?秋穂ちゃん?」

秋穂「あそこにいる人、さっきからずっとこっち見てるんですが・・・」

秋穂「誰でしょうか?」


913 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:54:11.84p/3JL1nD0 (11/15)

~怪しい人影~

秋穂「・・・うーん、確かにこっちにいたんですけど」

秋穂「あ、あそこの影?ほら、見えますよ」

香ノ葉「ちょっとやめてえな・・・秋穂ちゃん。怖いやん・・・」

香ノ葉「うちの家康にはなんにも・・・」

秋穂「でも・・・ほら、向こうの木の下に・・・」

ゆかり「もう、秋穂ちゃんまで変な冗談は・・・」

???「冗談ではない。いいから話を聞け!」

香ノ葉「え?今声聞こえへんかった?」

あやせ「そうね。わたしにも聞こえちゃったかも・・・転校生くんにも聞こえた?」

あやせ「・・・あれ?転校生くん?」

エミリア「あっ、あっちです!」

香ノ葉「もう、またいきなりおらんようになって・・・」

秋穂「あ、でもあそこの人、すすき野原のほう指差してます。転校生くんが話したんでしょうか?」

ゆかり「そんな人どこにも・・・」

???「・・・黙って話を聞け!秋穂がいると言ったらいるんだ!」

転校生「たらいま~、さらちゃんむこうだって~」

香ノ葉「もう、フラフラやん!さっきよりもアルコールが回ってきたんかなぁ」

エミリア(・・・そういえば、妖怪はOKなのに幽霊はダメなんでしょうか・・・)


914 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:55:20.34p/3JL1nD0 (12/15)

~実態~

秋穂「ご、ごめんなさい!」

秋穂「おねえちゃんがご迷惑かけて・・・本当にごめんなさい!」

さら「いいですよ~」

香ノ葉「なんで迷惑かけられてないさらちゃんが許しとんよ・・・」

転校生「いいよ~」

ゆかり「転校生くんはかけてる側だからね?」

あやせ「結局、温泉に行こうとしたエミリアちゃんを放りだしたのも・・・」

香ノ葉「あの変な声の正体も全部・・・」

春乃「はるのんですっ☆」

秋穂「おねえちゃん、なんかテンション高くないかな!?」

エミリア「あはは・・・ずっと言おうとしてたんですけど、タイミングが・・・」

春乃「だって~、ラブリーマイエンジェルあきぽの入浴シーンを他の人に見せるとかありえないし~」

ゆかり「えっと、頭打った?」

転校生「さっきね~、ヤツメウナギやさんでジュースもらったの~。はるのんもいっしょなの~」

さら「あれ、おいしかったですね~。まだポカポカしてますぅ~」

エミリア「えっと、さらちゃんも例のお酒を飲んで・・・」

ゆかり「酔っぱらって眠くなっちゃった・・・ってパターンね、これ」

シロー「わふぅ~」

香ノ葉「ま、まあ、終わりよければ全てよしや!これで一件落着やね?」

『続いてのニュースです。××で失踪していた女性ですが―――』

あやせ「あらあら、こちらも一件落着かしら~」

あやせ「ニュースでやってるわ、例の失踪事件も解決したって~」

あやせ「元夫のストーカーが、女性を監禁してたみたいね~」

香ノ葉「なんや、結局うちらの出番はなかったんやね」

秋穂「そういえば、結局すすき野原の方を指していた人って誰だったの?」

転校生「さあ~?」

さら「すすき野原の人たちに、みんなが探してるよっていわれて~、わたしたちもいそいでおきたんですよね~」

シロー「ぷす~」

ゆかり「・・・・・・え?だ、誰も・・・いなかったよね?」

春乃「え~?いっぱいいたじゃな~い?」

香ノ葉「・・・酔っ払いに共通して見える幻覚でもあるんやろうか」

エミリア「それだと秋穂ちゃんはどうなるんですか?」

香ノ葉「ダーリンの酔っ払い具合を見て酔っぱらったとか?」

秋穂「わ、わたしは酔ってません!息も大丈夫です!」

春乃「んにゃ~、あ~きほちゅわぁ~ん、おねぇちゃんとあそぼぉ~?」

秋穂「臭い!おねえちゃん臭いって!」

転校生「あきちゃ~ん、あそぼぉ~?」

秋穂「転校生くんナイススメル!」

あやせ「なんだかんだ、いつも通りですね~。・・・あっ、わたしはお酒、飲んでませんからね?」


915 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:56:13.53p/3JL1nD0 (13/15)

~踊る酔っ払い~

―翌朝―

転校生「ふ~た~りの~お~もいを~か~ぜ~にの~せ~て~♪み~ら~い~きりひらいてゆ~こ~お~♪」

さら「しごとで~んしゃつ~うき~ん♪じたくげ~んじゅけ~いび~♪」

春乃「きみの~う~では~♪あたた~か~いよぜんぶ~♪」

香ノ葉「な、なんや?なんで踊っとん?」

あやせ「あら~、なんだか楽しそう~・・・わたしも、アップルパイ・プリンセスでも踊ろうかしら~?」

エミリア「それじゃあ私はショコラティアラでも・・・」

ゆかり「ちょっと待って!?順応しないで!?この状況に疑問を持って!?」

秋穂「回レ回レ回レ回レ回レ回レ回レ回レ回レ!」

ゆかり「秋穂ちゃん!?」

香ノ葉「これは、あれや・・・踊る阿呆に見る阿呆・・・同じ阿呆なら・・・」

香ノ葉「踊らにゃそんそん!うちも踊るでぇーっ!」

ゆかり「ええっ!?えっと、えっと・・・の、飲み物でも用意しておこうかな・・・」


916 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:56:46.58p/3JL1nD0 (14/15)

~疲労~

転校生「ただいま~・・・うへぇ・・・」

風子「おかえりなさい・・・って、温泉行ったはずなのに、妙に疲れてますね」

転校生「なんか、あさはちょうしよくっておどってたんだけどねぇ・・・」

風子「ひゃくぱーそれが原因でしょ」

ありす「ぁさか・・・・元気・・・ね・・・」

転校生「それに、なんかきのうのことぜんぜんおぼえてないんだよねぇ」

風子「覚えてねーとは?」

転校生「やたいで、ヤツメウナギ?かったのまではおぼえてるんだけど、そっからおぼえてない」

風子「・・・もしもし、椎名ですか?」

・・・

風子「はぁ、どうやらあんたさん、屋台で酒を飲んだらしーです」

転校生「おさけー?」

ありす「・・・ども・・・のに・・・」

風子「しゅーしジュースだと思ってたみたいなんで、故意ではないということで咎めませんが・・・」

風子「今後気をつけるよーに。いーですね?」

転校生「はーい」


917 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/18(日) 23:57:52.96p/3JL1nD0 (15/15)

~おまけ~

―1か月後―

転校生「ちくしょうッ!!!!」

ありす「!?」

クレプリ「ど、どうしたんさね!?」

転校生「・・・これ、みて・・・」

ありす「ぇっと・・・雑誌・・・?」

クレプリ「えっと・・・あ、このアイドルって、たしか少年の・・・」

転校生「そうだよっ!こずえちゃんが、あのおんせんにいったんだ・・・!」

転校生「あと、あと1かげつはやかったら・・・ッ!」

クレプリ「はやかったら?」

転校生「サインもらえたかもしれないのにっ!」

ありす「・・・れ・・・?・・って・・・かった・・・け・・・?」

転校生「サインは何枚あってもいいんだよっ!」

クレプリ(よかったさね・・・一緒の温泉に入れたのにとか言わなくて・・・まあ、6歳児だし・・・うん・・・)


918 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/19(月) 00:01:26.76+MpyhXnt0 (1/2)

今日はここまで!転校生くんたちが飲んだお酒は雀酒っていう呪い付きのお酒です。
伝説上最初にできたお酒で、飲んだ翌朝には踊らずにはいられないとか。
次回はありすの誕生日!・・・と結希の誕生日です。月より団子はその後ですね。
このスレももう900超えましたか・・・もう少しで次スレ。まだまだ先は長いッス。
ありすありあり(合言葉)


919以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/19(月) 00:53:37.48ZnZzH1JxO (1/1)

ありすありあり
転校生のはじめて(意味深)ははるのんか、
秋穂ちゃん荒れるなw


920以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/19(月) 01:00:34.57sFMe1/WCO (1/1)

ありすありあり
香ノ葉さんの交友関係を見ると、今の性格の(比較的)まともさが奇跡ですねww


921以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/19(月) 02:08:00.58kQisboOh0 (1/1)

ありすありあり
香ノ葉の交友関係がすごいことになってるw


922 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/19(月) 23:56:45.80+MpyhXnt0 (2/2)

~もあっと違和感組~

転校生「それでー、そのゲームがー・・・」

心「あ、それならそっちよりもあっちの方が・・・」

クレプリ「おっ、しょうねーん!」

ありす「ぁ・・・こ・・・ちは・・・」

転校生「ありすちゃん、クレプリ、こんにちはーっ!」

心「あ、え、ええと、こ、こここここんにちはっ!」

ありす「ぁ・・・ぇと・・・こ・・・こ、にち・・・ゎ・・・」

転校生「・・・そういえば、ふたりって、もあっとだとよくしゃべるよね」

心「そ、そうですか!?あ、あんまり自覚はないんですけど、ネット上だとちょっとだけ調子が出たり・・・」

心「あああ、調子に乗ってごめんなさい!わたしなんかがごめんなさい!」

ありす「ぉはなし・・・がて・・・だか・・・」

転校生「じゃあ、みんなもあっとでしゃべってみれば?」

・・・

心<(という提案がされましたので、部屋を作ってみました(*‘∀‘))

ありす<(楠木ありすです。よろしくおねがいします)

転校生<(てんこうせいです。よろしくねー)

心<(双美心です!趣味はパソコンで、特技は土下座ですm(__)m)

ありす<(趣味はお人形と遊ぶことで、特技はぬいぐるみ作りです。最近は卵焼きの練習をよくしています)

転校生<(しゅみはいろいろー、とくぎはまりょくじょーと!イェーイ!オニスズメ!)

心「えっと・・・サンド、パラセクト・・・」ポチポチポチ

ありす「・・・・・・」ポチポチポチ

転校生「むふふ~」ポチポチポチ

アイラ「・・・あの3人は、あんな至近距離で全員無言でデバイスを触って、なにをやっとるんじゃ・・・?」


923 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/20(火) 00:01:25.92iIh5OemN0 (1/1)

今日のありすと心ちゃん。もあっとの心ちゃんはノリノリかわいい。顔文字かわいい。
ありすはもあっとだと品行方正なお嬢様感があっていいよね。
ぽんつくとかさっちゃんとかイジる前提で作られてるのも可愛い。
転校生は怜のことは神凪呼びで、紗妃のことは氷川さん呼びっぽいから、それ系の話もいつか書きたいなと。
ありすありあり( * ° ▽^* d )


924以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/20(火) 01:03:29.89hCpOkiRY0 (1/1)

ありすありあり
そういえば特級の時に転校生には怜って呼ぶなって言ってたっけw


925 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:03:25.16Nqr/+qLZ0 (1/11)

~緊急会議~

転校生「はいちゅーもく!」

秋穂「はいっ!」

さら「はいっ!」

ノエル「え?なになに?」

怜「転校生、何の用事だ?」

ゆかり「私、何も聞いてないんだけど・・・」

聖奈「私もだ。それに、まだ仕事が残っている」

律「あたしも千佳とカラオケって話してるんだけど」

シャルロット「これから歓談部に行く予定だったのですが・・・」

転校生「・・・あまいっ!あますぎるっ!みんなにはいしきがたりないっ!」

聖奈「はぁ?」

転校生「はい!きょねんのありすちゃんのたんじょうび、じつはパーティーをしてません!」

秋穂「ああ、そういえば校門前でちょこっとプレゼント渡して、後でお人形作り教えてもらっただけだね」

さら「画面外でちゃんとお祝いしましたよぉ?」

ノエル「アタシは、まあ当時あんまり関わりなかったから・・・」

怜「私も、かかわりが深くなったのは今年の人形館からだな」

転校生「と、いうわけで、えびちゃん!」

あやせ「は~い。ここに、第一回ありすちゃんの誕生日を祝い隊の結成を宣言しま~す」

さら「わーわー!」

秋穂「どんどんぱふぱふー!」

春乃「オラァ!お前らもっと盛り上げろォ!」

ノエル「イッエーイ!みんなのサポ役、ノエルちゃん!本気出しちゃうよー!」


926 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:04:23.21Nqr/+qLZ0 (2/11)

~プレゼント~

転校生「それじゃあ、まずプレゼントきめよっか」

律「プレゼント?自分たちで好きなの用意すればいいんじゃないのか?」

転校生「ばかやろぉ!」

秋穂「考えなし!」

春乃「無能!」

律「普通のこと言っただけなのにひっでぇ!」

転校生「りっちゃんは・・・・もももものひげきをしらないのかっ!」

律「え?なんだ、それ?」

聖奈「ああ、複数人からのプレゼントが被ったアレか」

転校生「そう!」

ノエル「あれは酷かったね・・・みんながバラバラに渡していったからいいものの・・・」

ゆかり「もし、今回みたいにパーティ形式で被ったりしたら・・・嗚呼!」

あやせ「あけていくプレゼント、中身は同じものばかり、消えていくハイライト・・・」

ノエル「気まずい空気、冷めていく料理、崩れるケーキ・・・」

律「ああ、あたしが悪かった!だからもうやめてくれ!」

転校生「まあ、きめるっていったってだいたいどんなのにするかとかだし、コレ!ってきめちゃうのもおもしろくないしね」

聖奈「各自、報告・連絡・相談のホウ・レン・ソウを徹底するべきだな。これは社会においても重要だ」

さら「それじゃあわたしはですねぇ・・・」

シャルロット「ふふ、楽しいパーティになりそうですね」


927 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:05:06.28Nqr/+qLZ0 (3/11)

~もうすぐ~

クレプリ「ありす、そういやもうすぐあれだな」

ありす「ぁれ・・・?」

クレプリ「おいおい、忘れちまったのか?ありすの誕生日さね」

ありす「ぁ・・・っか・・・」

クレプリ「去年は瑠璃川姉妹とか、転校生に裁縫教えたよなぁ」

ありす「楽しか・・・た・・・」

クレプリ「今年は、ありすの交友関係も増えたさね。部屋に入りきらないくらい来るかもしれねぇぞ~」

ありす「そ・・・なこと・・・なぃ・・・て・・・」

クレプリ「いやいやいや、ありすは自分の天使っぷりを自覚してなさすぎさね」

クレプリ「これはもはや宗教ができるレベルだな、うん」

ありす「言ぃすぎ・・・」

クレプリ「しかも本人も謙虚ときた。これはもう当日は大変なことになるさね」

ありす「だぃじょぶ・・・だよ・・・」

クレプリ「ふっふっふ・・・オレっち、大勢で祝いにくるに※300兆ジンバブエドル!」※約1円

ありす「・・・・・・!?そ・・・なに・・・!?」

クレプリ「ああもう!ありすはピュアかわいいなぁ!」


928 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:05:56.11Nqr/+qLZ0 (4/11)

~他のところでも~

エレン「さて、どうしたものか・・・」

メアリー「ん?なんだ?何見てんだ?」

エレン「楠木が誕生日だと聞いてな。私の時は祝いに来てくれたんだ、返さねばなるまい」

メアリー「それで似合わねースイーツの雑誌なんか見てんのか」

エレン「道具や人形はすでに十分あるだろうから、こういったものの方が喜ぶかと思ってな」

メアリー「バケツプリンでもやっとけよ。プロフィールにプリン好きって書いてるし」

エレン「お前の胃のサイズを基準に考えるんじゃない」

・・・

風子「さて、と。どーしましょうかねー」

紗妃「委員長?悩み事ですか?」

風子「悩み事と言いますか、ほら、もーすぐ楠木の誕生日じゃねーですか」

風子「なんだかんだ言って転校生さんのことでいろいろ一緒にやってますし、プレゼントの1つでも贈ろうかなと」

紗妃「そうですね。彼女は成績は優秀とは言えませんが、問題行動を起こすこともなく良い生徒ですし・・・」

風子「無難なのを選ぶべきか、これ!ってものを選ぶべきか・・・うーん・・・」

・・・

卯衣「双美さん」

心「ひゃ、ひゃいっ!な、ななななんでしょう!?わ、わたしみたいなクズゥがお役に立てるかどうか・・・」

卯衣「少し相談がしたいの。誕生日プレゼントについて」

心「ぷ、ぷぷプレゼントですかっ!?な、なおさらわたしよりももっと友達が多い人の方が・・・」

卯衣「双美さんなら、気を遣うことに長けているかと思ったの。相談に乗ってくれないかしら」

心「わ、わたしでよければ!あああ、でももし下手なこと言っちゃったら・・・」

・・・

純「ん?なにそれ」

絢香「これ?ありすちゃんの誕生日プレゼント。6月といい、8月といい、いろいろ巻き込んじゃったからねー」

絢香「一緒に旅行もした仲だし、これくらいはしとかないとって」

純「ふーん。そういや、ウェディングドレスとかいろいろやってたねー」

絢香「そういうわけだから。それに、転校生くんのことだし、料理とか作るんじゃないかなぁ」

純「・・・それってあたしも参加していいのかな?」

絢香「料理目当てでもプレゼントは用意しようね?」


929 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:06:56.08Nqr/+qLZ0 (5/11)

~当日の朝~

ありす「・・・ぉ・・・ぉぁょ・・・ぃます・・・」

クレプリ「おう、おはよーさん!今日はいい日だなありす!」

ありす「・・・・・・・・・・・・ぃぃ・・・ひ?」

クレプリ「おいおい、前にも言ったばっかなのに、ちょっとは期待しといてくれよな!」

クレプリ「ほい!オレっちからの誕生日プレゼントだぞ!」

ありす「・・・・・・・・・・・・ぁ・・・・・・こたんじょ・・・・・・」

ありす「・・・・・・・・・・・・」

ありす「ぁり・・・ぁと・・・」

クレプリ「ふふーん。可愛いありすのためならなんとやらさね!」

クレプリ「こうやって一番最初にプレゼント渡すのは、オレっちの特権だからな!」

コンコン

ありす「・・・・・・・・・・・・っ!!」

クレプリ「ん?誰だ?珍しいな。少年・・・にしては遅すぎるさね。少年はもっと起きるの早いし」

クレプリ「どーぞ!」

ありす「ぁ・・・だ・・・・・・だめ・・・・・・」

モブ美「やっほー、ありすちゃん。元気してるー?」

クレプリ「えっと・・・誰だっけ?」

モブ美「手芸部の部長さんだよー」

クレプリ「・・・ああ!そういえば!えっと、たしか・・・モブ!」

モブ美「モブトリオのモブ美でーす。久しぶりー」

ありす「ぁ・・・・・・ぉひさし・・・り・・・ぇす・・・」

モブ美「ありすちゃん中々来てくれないから、自分から来ちゃったよ。まあ、まずは誕生日おめでとう」

ありす「ぁ・・・ぁりぁと・・・ござ・・・ます・・・」

モブ美「今日のためにプレゼントを用意しました。しかし、それは部室にあります」

モブ美「そういうわけで、今日こそは部室に来ること!お祝いもするからねー」

ありす「ぇ・・・んな・・・ぁ、ぁたし・・・全然・・・ぃってな・・・」

モブ美「いいからいいから。んじゃ、待ってるからねー。また学園で!」

クレプリ「あ、行っちまったさね。うーん、相変わらず押しが強いというか・・・ありす、どうする?」

ありす「ぇと・・・ぃ、ぃかなきゃ・・・」

クレプリ「だな。ま、とりあえずは着替えて準備しようぜ」


930 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:08:27.88Nqr/+qLZ0 (6/11)

~みんなから~

怜「楠木、おはよう。それと誕生日おめでとう」

ありす「ぁ、ぁり・・・ぁと・・・ござぃ、ます・・・」

律「うーっす、おはよー。あ、楠木、ハピバー」

ありす「はぴば・・・?」

クレプリ「アレさね。ハッピーバースデーの略」

転校生「ありすちゃん、おはよーっ!」

さら「おはようございますぅ!」

秋穂「おはよう!」ハムハム

ノエル「おはよー!あっ、そうだ。ありすちゃん。今日は放課後、手芸部部室に集合だからね!」

ありす「ぁ・・・ぇと・・・」

クレプリ「部長から聞かされたさね。パーティーしてくれるんだって?」

転校生「ぶちょー?」

クレプリ「えっと、名前なんだったっけ・・・モブとしか覚えてない・・・」

ノエル「モブ、モブ・・・モブ佳先輩とモブ子先輩は覚えてるんだけど、もう一人・・・文化部行かないからなぁ・・・」

転校生「ああ、モブみちゃんかぁ」

クレプリ「それ!なんでかわからないけどすぐ忘れるんだよなぁ」

風子「アンタさんたち、喋ってるのはいいんですが、もーすぐじゅぎょーですよ?」

風子「せっかくのたんじょーびなんですから、遅刻で怒られたりしねーよーに」

ノエル「あ、いけない!じゃあ、そういうことだから!」

さら「シロー、いそぎますよ!ありすちゃんも!」

ありす「ぁ、ぇっと・・・」

秋穂「転校生くん、ちょっとの別れだからね・・・また休み時間に会おうね!」ペロペロ

転校生「早くいかないとちこくするよー?」


931 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:10:27.59Nqr/+qLZ0 (7/11)

~ありすちゃんのたんじょーび、リベンジ~

ノエル「それじゃあ、ありすちゃんの誕生日会、はじめるよーっ!」

転校生「わーわー!」

さら「わーわー!」

秋穂「どんどんぱふぱふー!」

ありす「・・・・・・!」

クレプリ「うおおー!また随分と豪勢さね!」

ノエル「そっちのお菓子が転校生くんと春乃さんで、そっちの料理は神凪先輩で、そっちは料理部の人たちが!」

ありす「ぉぃし・・・そ・・・!」

絢香「あはは、ありすちゃん、結構グルメだもんね」

卯衣「そうなの?」

絢香「転校生くんの実家に行ったとき、結構すごい形相でご飯食べてたからねー」コレシャシン

モブ美「なになに?見せてー」

ありす「ぁ、ぇっと・・・はずかし・・・ぇす・・・」

シャルロット「Happy birthday to you♪Happy birthday to you♪」

律「さすがの発音・・・ロックだぜ!」

ありす「すご・・・ぃ・・・!」

聖奈「楠木、誕生日おめでとう。これはプレゼントだ」

ゆかり「私からも、はい。気に入ってくれたら嬉しいんだけど・・・」

クレプリ「おっ、サンキューな!ありす、お礼」

ありす「ぁ、ぁりぁと・・・ござ・・・ます・・・」

春乃「あ、もう料理なくなってきたわね・・・神凪行くわよ」

怜「わかった。追加の分を持ってくるから、少し離れる」

クレプリ「いやー、悪いねぇ」

怜「これくらい気にするな。それに、おいしく食べてくれているから、私の方こそ嬉しいよ」

龍季「うーっす、悪い、遅れた」

クレプリ「あ、不良!」

さら「龍季さん!」

龍季「出会い頭に不良呼びって・・・まあいいか。楠木、これ。いらねーなら捨ててくれ」

ありす「ぁ、ぁり・・・ぁと・・・ます・・・」

さら「龍季さんもいっしょにお祝いしましょぉ!」

龍季「俺は今から訓練にいくから、悪いけどまた今度、な」

ありす「・・・・・・・ぁぃ・・・んばって・・・くださ・・・」

転校生「はい、ありすちゃん。あーん」

ありす「ぁーん・・・」

香ノ葉「今や!ベストショット!」カシャッ

夏海「甘い!タイミングは『ここ』よ!」カシャカシャカシャ!

クレプリ「・・・ありす、楽しいか?」

ありす「・・・ぅん・・・!」


932 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:12:15.17Nqr/+qLZ0 (8/11)

~祝いの言葉~

クレプリ「ふぅー、今日一日疲れたなぁー。オレっちも久々に本気だしちまったさね」

ありす「も・・・はしたな・・・」

クレプリ「いやー、あそこでトリプルアクセルをやられると対抗せざるをえなかったんさね」

ありす「めっ・・・!」

クレプリ「はーい、以後気をつけまーす」

コンコン

クレプリ「おっ、こんな時間に誰だ?」

「生徒会長の虎千代だ。楠木の部屋はここだな?」

クレプリ「せ、生徒会長!?」

ありす「ぁ、ぁゎゎ・・・」

「・・・入っていいか?」

クレプリ「ど、どうぞ!」

虎千代「ああ、ありがとう。まずは楠木、誕生日おめでとう」

ありす「ぁ・・・・・・と・・・す・・・」

虎千代「そんなに畏まらなくてもいい。簡単なものだが、プレゼントを用意した」

クレプリ「わ、わ、い、いったいなんかあったのか!?」

虎千代「なにかあった、というか・・・楠木、今年の年度末のことを覚えているか?」

ありす「ぇ・・・?」

虎千代「例えば、アタシが何か言ったりだとか」

クレプリ「生徒会長が?ありす、覚えてるか?」

ありす「ぇっと・・・・・・ごめ・・・さぃ・・・」

虎千代「いや、いいんだ。確認したかっただけだから。あまり長居するつもりもない。もう遅いしな」

虎千代「そろそろアタシも部屋に戻るよ。悪かったな、こんな時間に」

ありす「ぃ、ぃえ・・・」

虎千代「転校生のことを、よろしく頼むぞ。水無月とはまた違った方向で仲がいいようだからな」

クレプリ「おうさね!な、ありす」

虎千代【ああ、頼む。あいつは、強くなる男だ。アタシが保証する】

ありす「ぁ・・・・・・」

クレプリ「ん?どうした?」

ありす「ぇと・・・・・・ぉゃすみ・・・なさぃ・・・」

虎千代「ああ、おやすみ」

・・・

ありす(なんだったんだろう、さっきの・・・)

ありす(覚えているのに、覚えてない・・・?)

ありす(・・・・・・でも、やることは変わらない、よね)

ありす(これからも、転校生くんを・・・)


933 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:13:42.14Nqr/+qLZ0 (9/11)

~ゆきちゃんのたんじょーび、スリーピング~

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「・・・・・・・・・・・・ん・・・」

天「・・・アンタ、しばらく寝てないんじゃないの?」

結希「ええ。最近は・・・パーティの構築を考えるので徹夜が多かったから・・・」

天「アンタ暇なの?デスクワークとかは?」

結希「あんなものすぐに終わらせたわ。(主に段ボールの)研究の時間を減らしたくないし」

天「どうやったのよ・・・」

結希「仕方ないわ・・・今楯野さんに49連敗中なのよ。50はなんとか回避したいもの」

天「もう一回言うわ。アンタ暇なの?」

結希「暇というものはなるものじゃなくて作るものなのよ」

天「アンタバカでしょ。確実にバカでしょ。・・・はぁ、いいわ、とりあえず水分補給でもしときなさい。コレ」

結希「・・・そうね。ありがとう」

・・・

結希「・・・・・・・・・・・・すぅ・・・」

天「・・・ほんとに全部終わってる・・・向こう1ヶ月分ぐらい・・・」

天「いったい何にそこまで情熱を費やしてるの?わけわかんない・・・」

転校生「ゆーきーちゃ・・・あれ?」

天「どうしたの、転校生。見ての通り、お休み中よ。あと半日ぐらいは起きないわ」

転校生「あー、ねちゃってるかー。おたんじょーびだから、おいわいしよーとおもったんだけど・・・」

天「・・・え?誕生日って、誰の?」

転校生「ゆきちゃんの」

天「・・・あああ!そういうことは早く言いなさいよ!ああもう、今から間に合うかしら・・・!」

転校生「ゆきちゃーん、ここでねたらからだいためちゃうよー」

結希「・・・・・・すぅ・・・」

転校生「・・・そらちゃん、このへんにあるのつかっていいー?」

天「え?いいわよ。どうせ廃棄予定だし」

転校生「よしよし、それじゃあ、これを・・・」


934 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:14:44.98Nqr/+qLZ0 (10/11)

~即席のプレゼント~

結希「・・・・・・・・・・・・うん・・・」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「私、いつのまにベッドに・・・?いえ、これは・・・診療台?」

天「びっくりしたわ。転校生が即席で作ったのよ、それ。私も手伝ったけど」

結希「転校生くんが?どうして?」

天「今日、あんたの誕生日だからだって。はい、これ。私からも」

結希「これは・・・・・・ウォーターサーバー?」

天「アンタ、外の自販機まで行くのすら面倒くさがるでしょう!」

天「とりあえず間に合わせで作ったから、後でメンテナンスするけどね!」

結希「・・・間に合わせで保冷機能・・・?」

結希「・・・・・・・・・・・・」

結希「誕生日?」

天「今日!アンタの誕生日!」

結希「・・・本当だわ・・・忘れてた・・・」

天「アンタが寝てる間に、結構届いてるわよ。転校生が全部部屋送りにしてたけど」

結希「・・・・・・あっ、転校生くん。・・・いけない・・・」

天「ん?どうしたの?」

結希「今日は私の日だったわ。寮に戻らないと。またドアの前で待ちぼうけにさせてるかも・・・」

天「あれって、誕生日に来るようになってんの?私のときも来たんだけど」

結希「特に法則性はないと思うけど、執行部のことだから何か考えがあるのかもしれないわね」

天「ふーん。まあ、どっちでもいいけどね」

結希「ええ、それじゃあ一度戻るわ。天、ありがとう」

天「いいからさっさと行きなさいよ。私ももらった分返しただけだから」

・・・

―翌日―

天「なんか顔赤くない?」

結希「・・・吸われたわ。噂には聞いていたけども・・・本当だったのね・・・」

天「は?」


935 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/21(水) 00:20:21.91Nqr/+qLZ0 (11/11)

今日はここまで!転校生の新たなる犠牲者が・・・
転校生が何して疲れたって?そりゃあ積み木感覚とはいえ即席でベッドを作ったりしたら疲れるよ。
どうでもいいですが、転校生のファーストキスは前スレにて萌木ちゃんに捧げています。はじめてどうしだったそうです。
転校生がそのへんにあった廃棄物を積み木感覚で組み合わせて天がつなげたとか。耐久補強もやってくれてます。
このスレではグリモア本編以上に交友が広いありすと、結構遊んでる結希。
書いておいてあれだけど遊ぶ結希とか想像つかねぇな。発明品で遊ばせておいてあれだけど。
次は記憶が戻った卯衣を吸わせるか。
ありすありあり(合言葉)


936以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/21(水) 01:42:27.31j4+zwIgF0 (1/1)

ありすありあり
怜と夏海がいるのにいないメインさん...
また縛られてたのかな?w


937以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/21(水) 19:42:01.361DWzve1lO (1/1)

ありすありあり
初めての相手は春乃ではない! この萌木だ!


938 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/22(木) 00:27:37.35c9CIAH7v0 (1/2)

~カッコいい魔法~

転校生「このまえのクエストでねー、とらがホワイトプラズマをこう、ドーンッ!ってだしてたんだよね」

ありす「かぃちょ・・・さ・・・すご・・・」

クレプリ「流石だよなー。で、どうかしたのか?」

転校生「ぼくも男として生まれたんだから、あんなかんじでいっぱつデカいのドーン!ってやってみたい!」

結希「無理ではないわよ。ただ、ものすごく難しいだけで」

風子「要は最適化すればいいだけですからね。それがめんどくせーんですけど」

転校生「あいしょーのもんだい?だっけ?」

卯衣「光魔法は基本的にあらゆる魔法使いと相性がいい。だから、鍛えるとしたら光魔法をおすすめするわ」

転校生「いいねー、こう、なんかつえみたいなのかまえて」

転校生「『スターライトブレイカー!!!!!!』ってやりたい!」

結希「ああ、あのレジェンド・高町さんのアレね。あれは他の魔法使いにも難しいと思うけど」

ありす「ぁこがれ・・・す・・・」

卯衣「東雲さんならできるかしら」

転校生「でもおばあちゃん日光にがてだよ?」

結希「まあ、そうね。でも転校生くんも日々成長してるじゃない。今はほら、手のひらに薄いバリアぐらいなら張れるでしょ?」

転校生「うん。だからこう、うけながして、うけながして」

クレプリ「味方にあたるっと」

ありす「ぁぶな・・・」

転校生「でも、さいしゅうもくひょーはちゃんとあるよ!」

風子「ほう、どんなのですか?」

転校生「マダンテ」※残り魔力をすべて使って攻撃する魔法。威力は使用した魔力量に比例する。

結希(世界が終わるわね・・・)

風子(転校生さんが魔法使えなくてよかった・・・)


939 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/22(木) 00:32:43.68c9CIAH7v0 (2/2)

今日の転校生と俺的ランキングベスト4。さらちゃんも出そうと思ったけどどこに入れたらいいかわからなかった。
転校生はあれだよね、MP:9999で非戦闘時MP自動回復持ちとかそんな感じだよね。
宇宙全域に効果を及ぼすほどの魔力を持つ転校生のマダンテで地球が滅びる。
ヤバさでいうと全盛期のイチローのレーザービームぐらいかな。
レジェンド高町なのはさんは多分この世界ではどっかの魔法学園の卒業生。梅さんとかとガチでやりあえる。多分。
ありすありあり(合言葉)


940以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/22(木) 01:34:22.93U6qvWHWw0 (1/1)

ありすありあり
転校生のマダンテとか地球が跡形もなく消し飛びそう...


941以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/22(木) 03:55:41.04falbZMdpo (1/1)

ありすありあり
ビッグバンかな?(すっとぼけ)


942以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/22(木) 08:49:49.30jxQDNXzyO (1/1)

ありすありあり

あれだな、裏世界が最終的に霧なくなったの転校生がマダンテしたからだな


943 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:23:46.94+btKtTiH0 (1/13)

~見回りイベント!~

もも「・・・って、どうするんですか?」

兎ノ助「何の話だ?」

もも「いや、メタな話になりますけど今回のイベントってあたしのカードを育成するやつだったじゃないですか」

兎ノ助「そうだな。初の見回りイベント、お前だったもんな」

もも「それで、こう、トークマスに止まったら選択肢選んだりとか」

兎ノ助「GOOD CHOICEとBAD CHOICEでわかれるアレな、うん」

もも「でも、あれってあとで見返そうと思って見れるものじゃないですよね?正直うろ覚えなんですけど・・・」

兎ノ助「・・・ほ、ほら、各キャラの話とかもあるから(震え声)」

もも「ボリューム少なくないですか!?オープニングエンディング合わせて5話ですよ!?」

兎ノ助「でも、なんだかんだ言って水増しするんだろ?ありすとかありすとかありすとかで」

もも「流石にクエストに来てない生徒を出すのはまずいですよ!」

兎ノ助「まあいつもみたいになんとかうまくやるだろ。うん、多分」

もも「えっと・・・そ、それじゃあ!見回りイベント『月より団子!?』はじまります!」


944 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:24:28.33+btKtTiH0 (2/13)

~お寺でお月見~

転校生「いちばんうえはちょうなん♪いちばんしたはさんなん♪あいだにはさまってじなん♪だんごさんきょうだい♪」

風子「あー、そういえばそんな時期ですね。あのお寺、今年も行くんですか?」

転校生「いくよー、ちょういくよー」

風子「んじゃ、めーわくかけねーよーに。アンタさんのことだから心配は・・・」

風子「いや、たまーにわけわかんねーことするから心配です」

転校生「えー、そうかなー?」

風子「アンタさん、海に行ったらテンション上がるじゃねーですか。てことは山に行ったらロウテンションになったりしません?」

転校生「さあ?」

風子「さあって・・・」

転校生「だってあれだよ?かんさいじんってノリといきおいとわらいでいきてるんだよ?」

風子「関西人が全員そうだとは思わねーことです。まあ他の生徒もいるからちゃんと見てくれるとは思いますが・・・」

風子「まちがっても木魚で太鼓の達人したりだとか、団子合戦したりとかしねーよーに」

転校生「やるなやるなはやれのふり!」

風子「し・な・い・よ・う・に」ギチギチ

転校生「や、やるから!ちゃんとやるからー!ほっぺひっぱらないでー!」


945 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:25:03.70+btKtTiH0 (3/13)

~本領?発揮~

もも「さあ、それじゃあおだんご作りだねっ!」

ゆえ子「ゆえ、作るのは初めてですが、大丈夫でしょうか?」

もも「大丈夫ですよ!だってほら、そこにプロがいますから」

ゆえ子「プロ?」

転校生「そこっ!めぶんりょうでやらない!ちゃんとすうじみて!」

転校生「そっちはあついからきをつけて!やけどしないように!」

転校生「こら!さとうなめちゃだめ!ほかの人も食べるんだよ!」

もも「ね?」

ゆえ子「おお、指示も的確というかなんというか・・・」

転校生「じょーしんことしらたまこはちがうやつだよ!まちがえるとかたすぎたりやわらかすぎたりするからね!」

もも「この前、ふうびキッズに行ったときにも他の子供たちに教えてあげてたみたいで、その経験が生きてますね!」

ゆえ子「本当にあれで6歳なんでしょうか?これでは18歳のゆえの立つ瀬が・・・」

もも「大丈夫ですって!あたしたちもやりましょう!」

ゆえ子「はい、そうですね。まずはやってみないと、はじまりませんからね」


946 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:26:03.61+btKtTiH0 (4/13)

~もちつき~

ミナ「宝具!約束された勝利の剣(エクスカリバー)!」ドンッ

梓「ほいっと」

ミナ「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)!」ドンッ

梓「ほいっ」

ミナ「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」ドンッ

梓「せいやっ!」

ミナ「突き穿つ死翔の―(ゲイ・ボル―)」

恋「待てい!いつまで続ける気じゃ!」

ミナ「いつまでって、着き終わるまでだろ?」

恋「そこで卯衣がそわそわしながら待ってるのが見えんのか!早う交代するんじゃ!」

ミナ「あっ、ご、ごめん」

卯衣「いえ、大丈夫よ。あと5時間ぐらいなら余裕で寝・・・待てたわ」

恋「寝るなっ!」

心「は、服部さんは大丈夫ですか?」

梓「あ、ふたみん代わってくれます?自分もちょっと休憩したいなーって思ってたんスよ」

心「わ、わたしがですかっ!?わ、わかりましたけど・・・ああ、でももし失敗しちゃったら杵で手の骨がバラバラに砕け散ってパソコンもろくに弄れない体になって」

卯衣「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」


947 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:26:29.42+btKtTiH0 (5/13)

............... ..ヽ . ;: . / .⌒ _,,..__ ヽ  ) ;. :ノ......... .........
:::::::::::::::::::::::::::ゞ (.   (::.! l,;::) .ノ ノ ./::::::::::::::.......:::::
        ._ゝ,,. .-ー;''""~ ';;; - .._´,
       ._-" ,.-:''ー''l"~:|'''ーヾ  ヾ
      ::( ( .     |:  !     )  )
        ヾ、 ⌒~'"|   |'⌒~'"´ ノ
          ""'''ー-┤. :|--~''""
              :|   |
              j   i
            ノ ,. , 、:, i,-、 ,..、
      _,,  ,. -/:ヽ::::::::ノ::::Λ::::ヽ::::-- 、ト、
,,/^ヽ,-''"::::\::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ:::::::::ヽ,_Λ


948 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:26:56.26+btKtTiH0 (6/13)

エレン「何があった!敵襲か!」

虎千代「全生徒に告ぐ!直ちに厳戒態勢に移れ!決して気を緩めるな!相手は未知数だ!」

心「は、はわわわわわ・・・・」ガタガタガタガタ

梓「も、もちは!?もちは無事ッスか!?」

ミナ「な、なんとか・・・」

恋「あれで残っとるもちもすごいの」

卯衣「ごめんなさい、すこし力を入れ過ぎたわ」

梓「そうッスね、臼が地面に埋まってますもんね」

恋「臼の耐久性能ヤバいの」

心「と、とりあえずこれはもう大丈夫ですよね!持っていきましょう!逃げましょう!」

ミナ「う、うむ!これは逃げではない、戦略的撤退だ!」

恋「・・・放っておいたら後々厄介なことになりそうじゃが」

梓「そん時は自分がなんとかしますって。もちついてただけですし、許してもらえるッスよ!・・・多分」


949 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:27:30.48+btKtTiH0 (7/13)

~おもちもちもち~

心「うう、おだんご美味しいです・・・」

転校生「ほんきだしたからねー」

もも「あはは、すごい気迫だったよね」

転校生「でも、おもちもおいしーよ?」

心「あ、ありがとうございます。・・・でも、わたしけっきょくなんにもしてないんですよねぇ・・・」

心「あまつさえ手首から先が消え去る危機に直面しましたし、もうおもちつきはしばらくやりたくないです・・・」

もも「学園のあれ、天文部のものだったんですね。・・・ん?おもちつきで爆発?」

心「ていうか、さっきからわたしおだんごしか食べてません・・・ああ、こんな、おもちを裏切るようなことしてもいいんでしょうか!」

転校生「うらぎってもいいんだよ?」

心「ほ、ほんとですか?おもちをうらぎっても、だいじょうぶなんですか!?」

転校生「ふたみんのぶんはぼくがたべるから、だいじょうぶだよ!」

心「うう、転校生さん、あなたが神です・・・おもち神です・・・毎日おもちをお供えします・・・」

もも「あ、あはは、なんだか、いろいろあったみたい、ですね」

心「うう、おだんご美味しい・・・」


950 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:29:21.14+btKtTiH0 (8/13)

~月夜の影~

ノエル「ふー、おだんごも食べたし、さらちゃんと秋穂ちゃんのお土産分も確保したし、一休みしよーっと」

もも「あ、ノエルちゃん」

転校生「のえるんー」

ノエル「あ、ももちゃん先輩!それと、転校生くんも!・・・おおっ!?」

もも「ど、どうしたの?」

ノエル「いや、あの、さ。6歳児とはいえ、さすがに男の子にバニーはどうかと思うんだけど・・・」

転校生「でも、このはが」

香ノ葉【これを!絶対に!着るんやえ!そしてみんなと写真撮って送って欲しいんよ!】

転校生「って」

ノエル「あの人はまた・・・」

転校生「あ、でものえるんのぶんのバニーないかも」

ノエル「ア、アタシはいいよ。ていうかほら!写真撮るならカメラ役いるでしょ?」

ノエル「みんなのサポ役、ノエルちゃん、やっちゃうよ~?」

転校生「えー、のえるんもきてるんだし、とろーよー」

ノエル「いやでも、さすがに今の転校生くんは・・・学園の恥というか痴態というか外にだしてはならないものというか・・・」

もも「でも送らないとそれもそれで面倒だよ?それに、ノエルちゃん来てたのに写ってなかったらなんていうか・・・」

転校生「と、いうことで!のえるんもうつるのけって~!」

ノエル「ええっ!?そ、そんな!あ、でもアタシほら、バニーないから一人だけ浮いちゃうかもだし・・・」

????「その心配はないわ!」

もも「だ、誰!?」

前日仮面「闇夜に潜む冬の使者、前日仮面、参上!」

ノエル「え、だ、だれ?逆光になっててよく見えない・・・ていうか今秋だし・・・」

転校生(いぶ、そこまでしてこなくても・・・しんぱいならふつうにかおみせればいいのに・・・)

前日仮面「ノエ、そこの少女の分はここにあるわ。カメラ役もすでに雇っている。これで問題はないはずよ」

ノエル「え、な、なんで!?」

前日仮面(先日試着と言われて白藤さんに押し付けられたものが役に立ったわね)

前日仮面「それじゃあ、さらば!」

もも「あっ、い、行っちゃった・・・なんだったんだろ・・・」

・・・

ノエル「ちょっと胸キツイ・・・あとお腹周りも・・・」

転校生(なんできづかないんだろ・・・こえでわかるよね・・・?)

ノエル(なんかお姉ちゃんっぽかったけど、アタシの尊敬するお姉ちゃんがあんなことするはずないよね、うん。よく似た別人だよね、うん)


951 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:29:59.44+btKtTiH0 (9/13)

~タロットカード~

もも「あれ?何やってるんですか?」

ゆえ子「あ、桃世さん。少し暇ができましたので、転校生さん相手にタロット占いでもと」

転校生「タロットってやったことないんだよねー」

もも「へぇー。それで、どんなことを占ってもらうの?」

転校生「えーっと、それじゃあこれからどーなるか、とかどーするか、とか」

ゆえ子「わかりました。では、3ヶ月以内に訪れる運命の選択を占いますね。それでは、一枚引いてください」

転校生「おれのターン、ドロー!これは、えっと・・・なに?」

ゆえ子「これは・・・【正義】ですね。これから先、3ヶ月以内に転校生さんは人間関係でトラブルを抱えそうです」

転校生「にんげん、かんけー?」

もも「転校生くんが・・・?」

ゆえ子「転校生さんに今後訪れる運命の選択とは、人付き合いに関することです」

ゆえ子「特定の相手との関わりが難しくなってしまって、それなりの判断が迫られてしまう局面に陥ってしまいます」

ゆえ子「正義のカードは自分を見つめる良心を表しているのです。自分の感情を無視してまで関わることはなく、思いきって人間関係を整理する必要も出てくるでしょう」

ゆえ子「これは、転校生さんが納得した上で決めることについては、間違った判断ではないので、ためらうことはありません」

転校生「そっかー。・・・そっかぁ・・・・・・」

もも「あの、それ、転校生くんと同じもの、やってもらっていいですか?」

ゆえ子「はい、もちろん。構いませんよ」

もも「それじゃあ・・・これです!えっと、このカードは・・・」

ゆえ子「【世界】ですね。できることを疎かにしないことが肝心だと出ています」

転校生「ザ・ワールド!ときよとまれ!」

ゆえ子「それも【世界】ですが・・・世界のカードは、成功と完結を意味しています」

ゆえ子「あれこれと手をつけてしまうのではなく、自分にできることをしっかりと取り組んでいくと、あなたは自分でも驚いてしまうほどの成果を手にすることができますよ」

ゆえ子「自分にできることは何かをはっきりとさせていきましょう。幸せをしっかりと手にしていくためには、自分らしさを大事にしていかないといけません」

もも「は、はいっ!わかりました!」

ゆえ子「言ってしまっては何ですが、占いはあくまでもただの指標にしかなりません」

ゆえ子「本当の運命というものは、自分の手で作り変えるものですから」


952 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:30:33.16+btKtTiH0 (10/13)

~お泊り?~

もも「ふ~っ・・・片付け、終わったよ」

転校生「おわったよ・・・ふわぁぁ・・・」

ノエル「お疲れ様!こっちも終わってるよ!」

もも「えっと・・・わぁ!もうこんな時間!」

ゆえ子「こんな時間まで起きてたのは初めてです・・・」

もも「お寺の人が止まって行っていいって言ってくれてるけど、どうする?」

ノエル「わっ!お泊り会だ!」

ゆえ子「・・・お泊り会・・・楽しそうですね」

もも「学園には申請してくれてるみたいだし、それじゃ、甘えちゃおっか」

ノエル「天文部の子たちも呼んで来るね!」

転校生「うんみゅ・・・んん・・・」

ゆえ子「転校生さん、大丈夫ですか?」

もも「ああ、普段規則正しいのが裏目に・・・あ、そうだ」

もも「転校生くんは住職の方といっしょに、ってことだったから・・・大丈夫?」

転校生「はむぅ・・・」

ゆえ子「これは、聞こえてませんね。こちらと一緒ではダメなんでしょうか?」

もも「一応、男子だからって話にはなってるんですけど、お願いしてみようかな」

ゆえ子「・・・むにゃむにゃ・・・おや、これは・・・その心配はなさそうです」

もも「え?それって、どういう・・・」

ゆえ子「お迎えが来てくれているみたいですので」

もも「お迎え?」


953 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:31:51.78+btKtTiH0 (11/13)

~ずっと待機してた~

イヴ「皆さん、こんばんは。転校生さんを引き取りに来ました」

ゆえ子「こんばんは。遅くまでお疲れ様です」

もも「こんばんは。転校生くんはここですよ」

転校生「んにゅにゅ・・・・・・カレーはあまくちしかむり・・・」

イヴ「ありがとうございます」

もも「でも、どうしてですか?」

イヴ「・・・あまり大きな声で言えませんが、転校生さんはどこの組織に狙われていてもおかしくありません。ですから、念のために1人になりそうなことは避けるように、と」

イヴ(あと、私は泊まるわけにはいかないから帰るついでというのもありますが)

もも「そうなんですか・・・それじゃあ、よろしくお願いしますね」

イヴ「ええ、もちろひゃっ!?」

もも「え、て、転校生くん!?」

転校生「おかあさん・・・おっぱい・・・」モゾモゾ

イヴ「ちょ、止め、私はまだ、出な」

もも「転校生くん、ストップストってひゃぁ!こっちきたぁ!」

ゆえ子「・・・むにゃむにゃ・・・これは・・・・・・ふぇ!?ゆ、ゆえもですか!?」

転校生「おっぱい・・・カチカチ・・・」モゾモゾ

イヴ「だ、誰がカチカチですか!これでもちゃんとあります!」

ゆえ子「ゆ、ゆえは成長途上なだけです。ええ。これから大きくなるんです。成長が抑制されていただけなのです。だからゆえは大丈夫ゆえは大丈夫」

ミナ「くっくっく・・・今宵も血が騒ぐわ・・・聖戦の時は近い・・・うん?」

恋「まくら投げはせんぞ。ここは寺は、騒ぐわけには・・・うん?」

心「あ、あれは、えっと・・・たしか・・・」

梓「転校生くんが疲労状態で寝てると発動する・・・」

卯衣「転校生(乳児の姿)ね」

ノエル「お待たせーっ!って、あれ?なんでお姉ちゃんが?」

イヴ「こらっ!だから私は吸っても出ないって言ってるでしょ!」ギギギギギギ

転校生「んにゅぅ・・・」

ノエル(あ、これ近づいたらダメな奴だ。確実に巻き込まれるタイプの奴だ)

秋穂(でも、ノエルちゃんの人生って巻き込まればっかでしょ?)

ノエル(その元凶が言うことかな!?ていうか、当たり前のようにテレパシー飛ばしてくるのやめない!?)

秋穂(もう、散歩部の必須技術じゃんか。迷子になったとき用の)

ノエル(そんなわけないでしょ!?)

さら(ちくわパフェですぅ!)

秋穂(でも実際にこうやってできてるわけだし、いいんじゃないかな?)

ノエル(ちょっとまって今さらちゃん入ってこなかった?)

春乃(全員、夜更かししてないで早く寝ないと、明日に響くわよ)

ノエル(なんかもうみんな当たり前のように使いこなすよね・・・アタシもだけど・・・)


954 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:33:41.11+btKtTiH0 (12/13)

~死闘の末~

―翌朝―

転校生「ふわぁぁぁ・・・・・・ん?」

ありす「・・・・・・」ビクッビクッ

転校生「・・・なんでありすちゃん?」

ありす「や・・・と・・・ぉき・・・」ガクッ

転校生「あ、ありすちゃん!?えっと、ゆ、ゆかちゃーん!れーちゃーん!ふーちゃーん!!!!」

・・・

卯衣「結局、何が起こったか説明するわね」

卯衣「冬樹さん達が満身創痍になる前に、私が転校生くんを連れて脱出したわ」

卯衣「今日の転校生くん係は、【冬樹イヴ】となっていたけれど、本人が動けそうになかったから、楠木さんの部屋に放り込んでおいたわ」

卯衣「水無月さんの部屋は窓の鍵が閉まっていたから、入れなかったの」

卯衣「・・・人間の母親は、毎日あんな感触を味わっているのね。すごいわ」

・・・

転校生「ふーちゃん、これ、どうしよぉ・・・」ウルウル

風子「・・・吸いつき癖って、どうやったら治るんですかね?」

ゆかり「さ、さあ?」

ありす「・・・・・・」ビクンビクン


955 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/23(金) 00:40:04.27+btKtTiH0 (13/13)

今日はここまで!タロットの占いは自前でやった結果を反映させてます。
転校生くんのカードがこれからの予定と大幅に一致していて、タロット占いもバカにできないなぁと思いました。
赤ん坊が指をしゃぶるのはストレスの表れだったりするらしいです。子供にとって寝不足はものすごくストレスになります。
転校生くんのもストレスの表れなのかもしれません。我慢しようという気持ちが指しゃぶりに表れたりもするらしいです。
次回は学園で一番胸が大きなあの人とのクエスト。
ちなみに転校生くんはシャルロットのことがちょっと苦手だったりします。詳しくは歯医者騒動を。
ありすありあり(合言葉)


956以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/23(金) 01:48:54.34MK684z5B0 (1/1)

ありすありあり
あぁ、ノエルは気づいてるけど認めたくなかったのか...


957以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/23(金) 19:24:29.98S/ml6qFRO (1/1)

ありすありあり
何故毎回被害に合うのが貧乳なのか


958 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/24(土) 00:18:29.56Yi4Y9oy50 (1/2)

~全力ダイブ~

転校生「ふーちゃーーーーんっっ!!!!」ダダダダダダダダダ

風子「へっ?」

転校生「といやーーっ!!!」ズドン

風子「ぐふっ!」

転校生「えへへ~」

風子「ろ、廊下は走らないように・・・しましょうね・・・」

転校生「はーい」

寧々「・・・」ジー

・・・

寧々「とらちよちゃーーーーん!!!!」

虎千代「ん?」

寧々「えーいっ!」ポスン

虎千代「お、おお?どうした?」

寧々「なんとなくだよっ!もうちょっとこのまま!学園長命令!」

虎千代「そ、そうか・・・?」

さら「・・・」ジー

・・・

さら「たつきさーーーん!!!!」

龍季「ん?さら?」

さら「とおーっ!」ピョン

龍季「うおっ!?」

さら「・・・」

龍季「な、なんだよ・・・どうしたんだ?さら」

さら「おっきいですぅ!」モミモミ

龍季「うるせぇっ!」

ありす「・・・」ジーッ

・・・

ありす「・・・ぃな・・・かな・・・」キョロキョロ

クレプリ「ありす?誰を捜してるんだ?」

ありす「ぇと・・・ぁ・・・」

転校生「きらいーきらいーらーびーん♪」

ありす「ぃた・・・」

クレプリ「ん?少年になんか用事か?」

ありす「!」バッ

クレプリ「りょ、両手広げてどうしたんさね?」

転校生「うん?」

ありす(さあ、来て!受け止めるよ!)

転校生「えっと・・・れーちゃんよんでこようか?」

ありす「!?」ガーン

クレプリ「いや、そうなるだろ」タイカクテキニ

転校生(あと、うしろのほうにおんなじようなかんじのこのはがいるけどきにしちゃダメだよね・・・)


959 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/24(土) 00:30:48.44Yi4Y9oy50 (2/2)

今日の子供組。ありすは転校生の姉枠に収まってるつもりだけど、転校生からは姉として見られない。
転校生にはリアル姉がいるからこれ以上姉はいらないとかなんとか。がんばれありす。
ところで、クリスマスにプレゼントをもらう相手、決まってますか?
もちろん俺はありす!と卯衣!1日目ありすの2日目卯衣で行こうと思ってます。
これ系のプレゼントは全部取っておく派です。
ありすありあり(合言葉)


960以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/24(土) 01:33:21.99G9i7QOyq0 (1/1)

ありすありあり
ありすは決まってるけどもう1人が決まらないwもう2日ともありすでいっか...


961以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/24(土) 03:00:57.04j/CI8OJ3O (1/1)

ありすありあり
とりあえず風子。あとは怜か自由か……


962 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/24(土) 12:29:46.60VxOC58ItO (1/2)

ああああああああああああああああ!!!!
ありふかわいいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
めりくります!めりすります!めりくります!
ツリーはちゃんと飾ったからね!中央に飾ったからね!
ミニモア!ミニモアにもありすがいる!ああああああああ!おじぎしてくれるぅぅぅぅ!!!おもち食べてるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
あああ、マイページがありすだぁぁぁぁ!!!!ありすの声が聞こえるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ありすぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
クリスマス1人だよぉぉぉぉぉぉ!!!!!でもありすがいるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!
ありすばんざーーーーーーーい!!!!!
ありすありあり(合言葉)


963 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/24(土) 12:41:55.99VxOC58ItO (2/2)

ああああああああああああああああ!!!!
興奮しすぎてありすが「ありふ」になってたぁぁぁぁぁぁ!!!!!
ごめんよありすぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああありすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ありす愛してるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ありすありあり(合言葉)


964以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/24(土) 15:29:47.405CctLNbzo (1/1)

はーいお薬出しておきますねー


965以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/24(土) 16:33:04.66NoBF+TFo0 (1/1)

こんどカウンセリングも受けましょうねー


966以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/24(土) 19:35:40.47v8domh3rO (1/1)

先生! 患者が突然暴れだして……!


967 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:47:13.780U8uXWCe0 (1/27)

~かわいいかわいいありす~

転校生「ありすちゃんってさー」

ありす「ぅん・・・」

転校生「かわいいよね」

ありす「・・・ふぇっ?」

クレプリ「当然だろ!ありすは世界一、いや、宇宙一の美少女だからな!」

ありす「い、いぃすぎ・・・ょ・・・」

クレプリ「言いすぎ、ってことは美少女ってことは自覚してるんだよな」

ありす「そ・・・なこと・・・な・・・!」

転校生「いやいやいや、まじめなはなし、すごくかわいいんだって」

ありす「ゃ・・・はずかし・・・よ・・・」

転校生「だからね、そろそろこれをゆずろうとおもうんだ」

クレプリ「なんだ?それ」

転校生「このはにもらった【せかいいちかわいい】のバッジ。ゲームセンターでとったんだって」

ありす「・・・らったの・・・なのに・・・?」

転校生「そして、ぼくはこれからかっこよくなります!かわいい、じゃなくてかっこいい!」

クレプリ「少年、諦めるさね。子供の内はどうやってもかわいいんだ」

転校生「かっこよくなるもんっ!できるもんっ!」

ありす「かわぃ・・・」

転校生「・・・むー、ありすちゃんもかわいいっていうー!」

ありす「ぁっ・・・」

転校生「いいもんね!いつかおっきくなって、ありすちゃんをたかいたかいしてあげるから!」

クレプリ「デカくなる夢の癖に小さいさね」

ありす(やっぱりかわいいしか無理だと思うなぁ)


968 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:48:19.230U8uXWCe0 (2/27)

~ヴィアンネの使徒~

転校生「へるほーりーくいーんえんすーろーんだばーぶ♪おーまーぁりーぃあ♪」

シャルロット「【天使にラブソングを】の【Hail Holy Queen】ですね」

転校生「2,3ねんまえにおかーさんがゴスペルきょうしつ?につれてってくれて、そんときにおぼえたの」

シャルロット「信心深いお母さまなのですね。一度会ってみたいですわ」

転校生「ゴスペルおぼえたかっただけっていってたけどね」

シャルロット「まあ、なにはともあれ、まずはおはようございます、転校生さん」

転校生「おはらっきー☆どうしたの?なにかごようじ?おせんべいはざいりょーがないよ?」

シャルロット「いえ、おせんべいの催促ではなく、クエストにご一緒できればと思いまして」

シャルロット「学園のクエストではなく、ヴィアンネから発令されたクエストです」

転校生「ヴィアンネ・・・ああ、シャルちゃんのいたとこだっけ?」

シャルロット「正確には今も所属していますが、まあその認識で構いません」

シャルロット「折角ですし、ヴィアンネ教司会について少しご説明いたしますね」

転校生「おねがいします!」

シャルロット「はい。ヴィアンネ教司会とは、ジャン=マリー・ヴィアンネ司祭によって創始された魔法使いの機関です」

シャルロット「困っている人々の元へ使徒を派遣し、魔物を退治するのが使命ですが・・・」

シャルロット「近年、世界の魔法学園に常駐するようになりました」

シャルロット「・・・理由は様々ですが、基本的には皆様と協力するためです」

シャルロット「クエストを請けて、魔物を退治する。学園生とあまり変わりませんね」

シャルロット「違うのは、今回のようにヴィアンネからのクエストがあることです」

シャルロット「・・・特に禍々しい魔物が現れた場合、わたくしたち使徒が相手を務めます」

転校生「ああ、【おにんぎょーかん】とか【しおファン】のときも?」

シャルロット「はい、その通りです。遊園地はまた事情が異なりましたが・・・」

シャルロット「今回の魔物も、悪魔の如き禍々しさだときいております」

シャルロット「ぜひ、よろしくお願いします・・・お話したいこともあるものですから」

転校生「おっけー!それじゃ、じゅんびしてくるね!」


969 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:48:45.530U8uXWCe0 (3/27)

~主の名のもとに~

シャルロット「転校生さんと本格的に組むのは初めてでしたか。よろしくお願いします」

転校生「よろしくー」

シャルロット「出発の前に、魔物を見ておきましょうか。さて・・・こちらは・・・」

シャルロット「いわゆる、悪魔と称される型の魔物ですね」

転校生「あくま?」

シャルロット「はい。日本で出現するのは珍しいと聞いていますが・・・」

シャルロット「ヨーロッパでは比較的、ポピュラーな魔物の一種です」

シャルロット「それほど強いわけではありませんが、弱いとあなどるのも危険・・・」

シャルロット「全力で消滅せしめましょう」

転校生「はーい」

シャルロット「わたくしとあなた様に神のご加護があらんことを」

シャルロット「神よ、願わくは我を守りたまえ。我なんじに寄りたのむ」

シャルロット「さぁ。神の敵を倒しにゆきましょう。正義は我らにあります」

シャルロット「聖戦へ」

転校生「ジハード!」

シャルロット「それはイスラムのものですし、厳密には『努力』や『奮闘』の意味ですよ」


970 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:49:24.270U8uXWCe0 (4/27)

~神宮寺樹登場~

兎ノ助「・・・なんか、ちょっと前からすんげーイヤな予感がするんだよな」

兎ノ助「そして今まさに、その原因が近づいてきている・・・」

兎ノ助「お、俺はそいつに立ち向かわなければいけないのか・・・!」

???「・・・・・・・・・・・・」

兎ノ助「・・・・・・・・・・・・」

兎ノ助「ウ、ウワーッ!男だーっ!」

???「おあーっ!人形が喋った!」

・・・

兎ノ助「な、なにっ。アンタ、初音の兄ちゃんなのか!?」

樹「神宮寺樹だ」

兎ノ助「あの神宮寺兄弟の中では比較的まともな方な?」

樹「そうそ・・・なんだよその評価はっ!」

兎ノ助「初音と茉理の両方が言ってたぞ。兄妹の中ではまともな方だって」

樹「あいつら・・・いや、まともだと思われるのはいいんだが、まるで他の兄妹が全員イロモノみたいに・・・」

兎ノ助「イロモノだろ?」

樹「・・・そうだよ・・・。ああそうだよ!」

兎ノ助「特に、なんか光男とかいうやつ」

樹「光男・・・お前はなんで、なんでそんな風に育っちまったんだ・・・」

兎ノ助「まぁ・・・元気出せや」


971 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:50:00.010U8uXWCe0 (5/27)

~無料の食堂~

樹「・・・あーっ・・・久しぶりにあったが、理事長は変わらんなぁ・・・」

樹「さて、じゃあ次は・・・学園長と生徒会に会うか」

樹「そしたらぐるりと校舎を見物して・・・フフ・・・」

樹「可憐な兵士たちに、初音がお世話になってる礼を言っておかなきゃなぁ・・・」

樹「グフフ」

沙那「【妙なことを考えてないでしょうね、いっくん】」

樹「ひぃっ!」

樹「ななな、なにも考えてなんかないぞ!お前はいつもそうやって・・・」

樹「・・・・・・・・・・・・ん?」

沙那「こんにちは、樹様」

樹「な、なんだ沙那ちゃんか・・・脅かさないでくれよ・・・」

沙那「奥方様より伝言を承っております」

沙那「【無事に明日を迎えたければ自制すること】」

樹「うぐぐ・・・秘密にしていたのに・・・エリのヤツめ」

沙那「変わらず仲睦まじいことで。初音様も喜んでいらっしゃいます」

樹「・・・フン。ちょうどよかった。学園長室を探してるんだ」

樹「時間があったらでいいんだが、案内してくれないか?」

沙那「かしこまりました。学園長室と生徒会室、その後・・・」

沙那「初音様と茉理様の元へご案内いたします」

樹「・・・ん・・・もしよければ、初音と茉理には別々に会いたいな」

沙那「後で時間を取っております。お三方でどうぞ」

樹「そんなに時間はないんだけどな」

沙那「スケジュールに無理のないように手配いたしました」

樹「・・・・・・・・・・・ふむ。まぁ沙那ちゃんだしな。その点は抜かりないか」

樹「じゃあ4人で飯を食うか。奢るぞ」

沙那「お気持ちだけいただきます。学園の食堂は無料なので」

樹「む、無料!?」

沙那「左様でございますが、なにか?」

樹「たまに初音から飯代の催促が来てたんだ・・・けど・・・」

沙那「・・・・・・・・・・・・」

沙那「初音様、もしかしてあの合言葉を知らない・・・?」

樹「な、なんなんだ、グリモアの食堂は合言葉を言わないと無料にならないのか?」

沙那「いえ、一部【アド街見ました】を言えば無料になるメニューがあるだけです」

樹「アド街に出たのか!?」

沙那「派生として【私、ここのファンなんです!】と【弱火でじっくり】、【校門の兎にツケといて】があります」

樹「どうなってるんだ魔法学園・・・」

沙那「ぶっちゃえ払ってるの初音様ぐらいです(それとツケられる兎ノ助さん)」

樹「それでいいのか魔法学園!」


972 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:50:47.020U8uXWCe0 (6/27)

~シャルロットの戦い方~

シャルロット「改めて、わたくしの戦い方をお伝えしておきましょう」

転校生「はーい」

シャルロット「ヴィアンネ教司会で授かった力は神の力」

シャルロット「聖なる光と神なる言霊・・・歌ですね」

転校生「ぼく、しゃるちゃんのうたすきだよ」

シャルロット「ふふ、ありがとうございます。さて、わたくしの光にも歌にも、魔物を浄化消滅させる力があります」

シャルロット「・・・まぁ、科学的に言えば・・・光はより純な魔力に近いということですが」

シャルロット「わたくしは」念、ヴィアンネ教司会で鍛えられました」

シャルロット「そして使徒として2年、前線に赴き退魔を行い・・・」

シャルロット「この学園に派遣されたのです」

転校生「ほえー、いろいろしてるんだねー」

シャルロット「全ては学園生のみなさんと協力して魔物を滅却するため・・・」

シャルロット「神の思し召しなのです・・・さあ、まずは小物がやってきました」

シャルロット「神の名のもとに、天誅をくだしましょう」

転校生「てんちゅー!」


973 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:51:24.130U8uXWCe0 (7/27)

~備え~

転校生「そういや、ぼくこれもってきたんだけど、しゃるちゃんつよいからつかわないなぁ」

シャルロット「なにをもってきたんですか?」

転校生「これこれ」

シャルロット「これは・・・鏡?」

転校生「うん。たしかゴルゴンはめをみたら石になっちゃうやつだから、これでやっつけるんだ!」

シャルロット「そういえば、メドゥーサの神話にそんなものがあったような・・・」

シャルロット「ですが、今回はただ姿を模しただけの魔物。そのような力は持ってませんよ」

転校生「そっかー・・・」

<ブレーカー・ゴルゴーン!!!

シャルロット「!?」

転校生「むこうのほうですごいおとが!」

シャルロット「行ってみましょう!」

・・・

シャルロット「・・・魔物が、石化している?・・・それに、これは自転車の跡ですね」

転校生「よくわかんないけど、ほかのまほうつかいがいたのかな?」

シャルロット「魔物を攻撃した、ということは敵ではなさそうですが・・・気をつけて進みましょう」


974 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:51:54.200U8uXWCe0 (8/27)

~シローという犬~

風子「こんにちは、朝比奈さん」

龍季「・・・・・・・・・・・・」

龍季「説教ならさっさとしろ。やることあんだよ」

風子「フフ・・・アンタさん、最近は品行方正になってきているよーで」

風子「夏祭りの話とか、転校生さんに聞きましたよ。その節はどーも」

龍季「むしろ世話になったぐらいだが・・・もしかして、それだけのために呼び出したんじゃねぇだろうな」

風子「仲月さらのことです」

龍季「あん?さらがどうかしたか?」

風子「・・・少し前に、彼女の飼い犬、シローに不審な点があったのをご存知ですか?」

龍季「ああ・・・前の選抜戦の後だろ。転校生とクエストに出たときの」

風子「やはりきーてましたか。あのシローが、なんと成長したと」

龍季「メガシンカだろ?対抗戦でもバリバリ使ってるぜ」

風子「んなわきゃねーでしょ。あんなの仲月さんと転校生さんを誤魔化すための嘘にきまってるじゃねーですか」

風子「まあ、わかってるとは思いますが・・・それで、アンタさんなら気づいてると思いまして」


975 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:52:23.870U8uXWCe0 (9/27)

~シローの正体~

風子「デバイスはクエストの際、常時周りの情報を収集しています」

風子「とくに戦闘中。誰がどのような動きをしたのかよくわかる」

風子「確かにシローの体積が変わり、魔物もシローが倒したことになっています」

龍季「近くにシローナイトが埋まってたんだろ」

風子「シローにそんな力はねーです。今つけてるものも、西原からもらったパワーストーンらしいですし」

風子「ですから、それはありえない。でないと対抗戦時に大きくなれないから」

龍季「たまたま本物だったとか・・・」

風子「真面目に聞いてください。アンタさんも薄々気づいているでしょう」

風子「ウチは6年、アンタさんは5年、学園にいますが・・」

風子「仲月さんはすでに10年。その間、シローは一切成長していません」

風子「すでに老犬。彼女が生まれる前からいたとすると、12年以上です」

風子「彼女がなぜペットを許可されているかわかりますか?」

龍季「・・・・・・・・・・・・」

龍季「幼いころに家族と引き離されたさらに必要だったからだ」

風子「そう。ですが、それだけとは限りませんよね」

龍季「なにが言いてぇんだ!さっさと言えっつの!」

風子「結構。では、これは宍戸結希から聞いた、限りなく信憑性の高い情報です」

風子「仲月さらの飼い犬、シローの正体は・・・」

風子「霧の魔物です」


976 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:53:12.000U8uXWCe0 (10/27)

~モンスター~

龍季「・・・ちげぇよ。アイツはただの犬だ」

龍季「霧の魔物は人間を襲う。アイツはさらを襲ったことなんか1度もねぇ」

龍季「俺より安全なんだぜ。それくらい、テメーもわかってるだろ」

風子「【モンスター】」

龍季「・・・・・・・・・・・・っ!」

風子「どうやら心当たりがおありのようで。そりゃそーです」

風子「犬好きのアンタさんなら、シローが不審なことに気付いてたはずです」

風子「調べようともしたでしょう。そしてたどり着いたのがモンスター」

風子「ネット上でゲートなどと同じように、まことしやかに流れていた噂・・・」

風子「【人類に敵対しない魔物】」

風子「それがシローです」

龍季「黙れっ!それ以上シローをバカにするとぶん殴るぞ!」

風子「バカにしてなんかいやしません。ウチは警戒してるんですよ、朝比奈龍季」

風子「宍戸結希から、モンスターは実在していることを聞きました」

風子「しかしですね。シローが今、無害だからと言って・・・」

風子「いつ凶暴になるか、わからねーんですよ」

龍季「んなことがあると思ってんのかよ」

風子「思ってますよ。風紀委員は常に最悪の事態を想定するんです」

風子「そして想定していた最悪の事態より深刻な事態・・・ってのが起こり得るんですよ」

風子「朝比奈龍季。アンタさんを呼んだのは協力してもらうためです」

風子「学園の安全を最優先にするなら、シローは討伐・・・」

風子「そうでなくとも、魔導兵器開発局の管理下に置く必要があります」

風子「ですが、宍戸結希が止めている。なら自分らで管理するしかないでしょう」

龍季「・・・・・・・・・・・・」

風子「アンタさんが保証してください。シローが魔物の本能を発露した場合・・・」

風子「速やかに討伐すると」

龍季「・・・んなこと・・・」

風子「やってもらいます。やらないなら、ウチが今すぐにでも討伐します」

風子「転校生さんは、散歩部の面々と行動することが多い。アンタさんや瑠璃川春乃が見てないところでも一緒にいたりする」

風子「もし何かの拍子に、【人類の希望】に【最悪の事態】が起きねーよう、ウチが動きます」

風子「だから、もう一度言います。シローが魔物の本能を発露した場合」

風子「朝比奈龍季。アンタさんが速やかに討伐するんです」


977 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:53:45.530U8uXWCe0 (11/27)

~お誘い~

シャルロット「日が陰ってきましたね」

シャルロット「夜は魔物の時間といいます。黒い霧は闇に親しい」

シャルロット「急いで終わらせましょう。まだ本体が残っています」

転校生「ライトはもってるよ?」

シャルロット「それでは足りませんよ。夜の闇というものは、それほど深いものですから」

シャルロット「しかし心配はいりませんよ。神の御力はあらゆる闇を照らしだします」

シャルロット「わたくしが神と共にある限り・・・そのわたくしがあなた様と共にある限り・・・」

シャルロット「勝利は約束されています」

シャルロット「魔力もあなたのおかげで有り余っていますから」

シャルロット「魔物を燃やし尽くすには十分すぎる程に。フフフ」

転校生「しゃるちゃん、ちょっとこわい・・・」

シャルロット「あら、申し訳ありません」

シャルロット「これが終わったら、あなた様をご招待しましょう」

シャルロット「信徒でなくとも、共に戦った肩を慰撫するのは使徒の役目」

シャルロット「とはいえ、教会では少し堅苦しいので、歓談部の部室でどうでしょうか」

シャルロット「では・・・魔物を倒したころには、お返事を聞かせてくださいね」


978 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:54:28.910U8uXWCe0 (12/27)

~自分の目で見て、耳で聞け~

シャルロット「・・・というわけで、お疲れ様でした」

シャルロット「あなた様に、神のご加護のあらんことを・・・」

転校生「おつかれー」

シャルロット「ふふ、この学園の生徒の皆さんは、なかなか話を聞いてくれませんので・・・」

シャルロット「転校生さんがこうして、まじめに聴いてくれるのは嬉しいですわ」

転校生「きかなきゃわからないからねー」

シャルロット「相手を知るために、話を聞く。立派なことです」

シャルロット「相手のこととなりを知ろうとする。だから、あなたは人にやさしくなれる」

転校生「そう・・・かな・・・?」

シャルロット「ええ。相手を否定しないのです。どんな相手でも受け入れることができる」

シャルロット「たとえそれが、一見凶暴な人でも。噂では、凶悪な人であっても」

転校生「・・・人ってさ、わからないんだ。なにをかんがえてて、なにをしたいのか。そんなの、じぶんいがいにわからないんだ」

転校生「ほんとうは、こわいだけかもしれない。ほんとうは、いじっぱりなだけかもしれない」

転校生「だからぼくは、じぶんでたしかめる。じぶんの目でみて、じぶんの耳できく」

転校生「それから、その人のことをしっていく。・・・そうしたら、いろんな人となかよくなれるよね」

シャルロット「はい。その通りです。そして、そんなあなただからこそ、お願いがあります」

転校生「?」

シャルロット「・・・来栖焔さん。詳しくは言えませんが、彼女を支えてあげてください」

シャルロット「彼女にどうか、人らしい生を」


979 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:54:54.660U8uXWCe0 (13/27)

~怒りのふーちゃん~

風子「・・・ふっざけんなっ!!!」

紗妃「い、委員長!」

怜「お、落ち着いてください!」

風子「あ、すいません・・・」

紗妃「どうしたんですか?」

風子「転校生さんを指名のクエストが発令されました」

紗妃「それくらい、よくあることじゃないですか」

風子「それが【よくある】って事実にもムカつきますが、今はそっちじゃねーです」

怜「・・・クエストが、来栖と転校生の2人を指名?」

紗妃「来栖さんと転校生さんって、8次侵攻警戒時の・・・あっ」

風子「あんとき、全身に、軽くはありますが火傷を負ってきたというのに・・・」

風子「また!来栖と!クエストだなんて!」

紗妃「い、委員長、落ち着いてください!」

怜「執行部にもなにか思惑があるんでしょう!」

風子「・・・そーですね。執行部、ですね」

紗妃「・・・まさか・・・いやな予感が・・・」

風子「直談判してきます!アレが何抱えてるか知ったこっちゃねーです!」

怜「委員長、無茶です!」

風子「離してくだせー!ウチは行きます!」

紗妃「ふ、冬樹さんも、少しは手伝ってください!」

イヴ「・・・ふふ・・・この写真も・・・」

紗妃「冬樹さん!」

イヴ「え、あ、はい。なんでしょう?」

紗妃「・・・この委員会、本当に大丈夫なんでしょうか・・・」


980 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:55:20.690U8uXWCe0 (14/27)

~スカーフェイス~

転校生「ほむほむー」

焔「・・・転校生・・・戻ってきてたのか」

焔「・・・・・・・・・・・・」

焔「これまでのこと、悪かった」

転校生「うん」

焔「・・・・・・・・・・・・」

焔「クエスト、見たか?」

転校生「うん」

焔「そう、か。・・・悪いけど、オマエも一応請けてくれ。クエストは最低2人だからな」

焔「オマエが請けてくれないと、仇討ちができねぇ」

転校生「うん」

焔「・・・・・・・・・・・・」

焔「デバイスで請けてくれれば、後は出発地点にいてくれればいい」

焔「そしたら、アタシが勝手に戦いに行く。それだけだ」

転校生「いや」

焔「・・・言うこと、聞いてくれ。最後の最後まで、自分勝手だけど、さ」

焔「・・・1人で、やらせてくれ」

転校生「いや」

焔「・・・だったら、どうしろって言うんだよ・・・」

転校生「・・・・・・とりあえず、うけたよ。だから、ちゃんとかんがえててね」

転校生「ぼく、もうやけどしたくないからね」


981 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 00:57:51.830U8uXWCe0 (15/27)

今日はここまで!この後新スレ立てます。
なんだか薬を処方されてカウンセリングを受けさせられましたが、私が元気ですよ?
どこかのセリフの、【退魔】の部分が最初【大麻】になっててシャルロットさんが危ない人になるところだった。
次回は火焔の誓約・・・の前に、スレの〆を。
というわけで埋めないでください。埋めたらメインヒロインの出番が消えます。
ありすありあり(合言葉)


982 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 01:15:33.760U8uXWCe0 (16/27)

新スレ
【グリモア】風子「新しい転校生・・・6歳?」卯衣「約束を果たしましょう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482596025/
もうしばらくは今のスレを使いますので少々お待ちください。


983以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/25(日) 01:20:35.53SfhjJZd50 (1/2)

ありすありあり
え、メインさんの出番があるんですか!?メインヒロインなのに!?
....あれ?


984 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 13:05:21.52l684fR4mO (1/1)

卯衣からプレゼントをもらいました。まっしろなクリスマスツリーでした。
プレゼントを渡すために転校生を探す卯衣ちゃんマジ天使。
このままお持ち帰りしても許されると思う。そして一緒に天井にアルミホイル敷き詰めるんだ。
節約上手な卯衣は将来いいお嫁さんになるねって言ってあげたい。
裁縫上手なありすみたいなお嫁さんがほしいなって言って見たい。
ありすを嫁に欲しい。ありすかわいい。
ありす、ありす・・・ありすぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
やったね!今日も独りだよ!!!!!
でもありすがいるから寂しくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!
オールハイルありす!オールハイルありす!
ジークありす!ジークありす!
ありすぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!俺だぁぁぁぁぁ!!!結婚してくれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
あ、ありす?ありすの声だ!マイページからありすの声が聞こえる!帰ってきてくれたんだ!
ああああああああああああああああああありすぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
ありすありあり(合言葉)


985以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/25(日) 16:39:57.70dtgHjHna0 (1/1)

はい、薬打つので静かにしててくださいねー


986以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/25(日) 17:20:14.73SfhjJZd50 (2/2)

カウンセリングもまた受けましょうねー


987 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:17:08.030U8uXWCe0 (17/27)

~あずにゃんのたんじょーび~

梓「zzz」

転校生「あ、あずにゃんねてるー」

ミナ「どこに行ってたかは知らんが、帰って来るなりこれだ」

恋「ここで寝られては準備もできんのじゃが・・・どうする?」

転校生「はこぶ?」

ミナ「うーん・・・」

梓「zzz」

ミナ「・・・もうちょっとこのまま、寝かしとこう。騎士にも休養は必要だ」

恋「そうじゃな。疲れておる体に鞭を打つわけにもいかんじゃろ」

転校生「じゃあ、じゅんびはあずにゃんがおきてから?」

恋「そうなるの」

ミナ「それじゃあ、サーヴァント、そっちは任せたぞ。我は【火鼠の皮衣(毛布)】を取ってこよう」

転校生「はーい。ふたみんとうーちゃんといっしょに、うでによりをかけるからねー」

恋「それじゃあ、わっちは、この寝顔でも描かせてもらおうかの」

梓「ん・・・やっぱり・・・天文部は・・・いいッス・・・zzz」


988 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:17:42.590U8uXWCe0 (18/27)

~休日~

転校生「んっ・・・ふわぁぁ・・・ん・・・」

智花「ぅーん・・・ぅーん・・・みんなが・・・」

転校生「とーもーちゃん、あーさーだよ」

智花「ぅーん・・・すごい・・・さすがインコ・・・強い・・・かわいい・・・」

転校生「ともちゃん?あさだよー!」

智花「んん・・・今日は・・・お休みだから・・・まだ・・・」

転校生「はーい」

智花「・・・うーん・・・・・・」

転校生「こー」

智花「・・・・・・うーん・・・」

転校生「こー」

智花「でない・・・でないよ・・・」

転校生「もう3か月・・・」

智花「・・・・・・zzz」

転校生「うー、ひまだー。・・・なんかないかなー」トテテテテテ


989 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:18:23.840U8uXWCe0 (19/27)

~起床~

智花「ううん・・・・・・いま・・・なんじ・・・?」

智花「・・・・・・あっ」

智花「うそっ!もうお昼!?せっかく転校生くん係の日なのに!」

智花「えっと、転校生くん、転校生くんは!?」

転校生「・・・・・・」カチャカチャ

智花(一心不乱に知恵の輪を解いてる・・・)

智花「ってごめんね!転校生くん、おはよう!」

転校生「おはよう。いまちょっとしゅーちゅーしてるからまって」

智花「あ、はい」

智花(あ、どんどん外れていく・・・わたし、このまえ一個も外せなかったのに・・・)

転校生「できたー!ルービックキューブ9めんー!」

智花「さっきまで知恵の輪持ってたよね!?」

智花(やっぱり、転校生くんって不思議だなぁ)


990 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:19:11.420U8uXWCe0 (20/27)

~特権~

智花(転校生くん係には特権があります)

智花(それは、転校生くんを連れて遠出する場合、特別な場合を除き許可されること!)

智花(だから、わたしは某ネズミーランドとかいきたいな~っておもってたんですけど・・・)

智花「さすがにこんな時間からは無理だよね・・・」

智花(ていうか、もっと早起きするつもりだったのに・・・わたしのばかばかっ!)

転校生「ごはんできたよー」

智花「あ、はーい」

智花(しかたありません。ここはプランBでいきます!)

智花「あ、おいしい」

転校生「そう?よかったー」

智花「それじゃあ、夕飯はわたしが」

転校生「しょくどうのあたらしいやつ食べたいなー」

智花「え、あ、うん。ならそれで」

智花(く、くじけないもん!)


991 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:20:02.680U8uXWCe0 (21/27)

~遊ぶ~

智花「と、いうわけでプランB!転校生くんと一緒に遊びます!」

転校生「なにするのー?」

智花「えっと・・・おにごっことか?」

転校生「わかった!ともちゃんおにね!」ギャルルルルルルル

智花「ちょっ、段ボールは反則!段ボールは販促だよ!」

転校生「わたし、そらもとべるはず!」

智花「転校生くーん!もどってきてー!」

・・・

智花(結局かくれんぼすることになりました)

智花(そしてかれこれ2時間。まだ見つかりません)

智花「あ、千佳ちゃん、律ちゃん。転校生くん見なかった?」

千佳「え、転校生?」

律「後ろにいるけど?」

智花「え?・・・みーつけた!」クルッ

転校生「あ、みつかったー。もー、りっちゃん、ゆっちゃだめー!」

智花「そりゃ見つからないわけだよ・・・探してるわたしのうしろにずっといたんだもんね・・・」


992 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:21:10.930U8uXWCe0 (22/27)

~ストーカー~

智花「もう、ひどいよ転校生くん!」

転校生「えー、でもこれ、あきちゃんからおしえてもらったやつだよ?」

智花「秋穂ちゃんから!?」

転校生「あ、でもあきちゃんははるのんからおしえてもらったって」

智花「そこまでさかのぼれば納得・・・」

転校生「でもね、ぼくかくれんぼしてないのに、たまにあずにゃんとかなっちゃんとかこのはとかうしろにいるんだよねー」

智花「それはかくれんぼじゃなくてストーカーっていうんだよ」

転校生「あとよくしらないおじさんとか」

智花「風紀委員さーん!転校生くんにストーカーがー!」

・・・

風子「いや、それ国軍の監視ですよ」ナデナデ

智花「そうなんですか?」

転校生「かんしされるよーなことしたかなぁ?」クルクルクルクル

風子「あんたさんはきちょーですからね。それとは関係なしにほっといたら勝手にどこかにいくのもありますけど」プニプニ

転校生「ぷあー」プアー

智花(ナチュラルに遊んでる・・・これが、保護者の貫禄・・・っ!)


993 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:22:33.290U8uXWCe0 (23/27)

~BGM~

転校生「フンフンフフーンフンフフー・・・♪」チクチク

智花「えっと、ここがx=5だから、こっちは・・・」

転校生「フレデリカ~♪」チクチク

智花「あれ?そしたらここのyが・・・あれ?」

転校生「フンフンフフーンフンフフー・・・♪」チクチク

智花「あっ、そっか。ここが違ってたんだ」

転校生「フレデリカ~♪」チクチク

智花「あれ?そしたらこっちが合わない・・・」

転校生「フンフンフフーンフンフフー・・・♪」チクチク

智花「あれ?あれれ?どこから間違ってるんだろ?」

転校生「世界レベル!」ヘーイ!

智花「なにがあったの!?」

転校生「ともちゃん、しゅくだいはー?」

智花「今詰まってて・・・ってそうじゃなくて!なんでいきなり世界レベルなったの!?」

転校生「そう、つまりそういうことだよ」

智花「わけがわからないよ」

転校生「ともちゃんはまだじもとレベルだねー」

智花「ごめん、バカにされてるんだろうけど全然わかんないよ」


994 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:24:05.950U8uXWCe0 (24/27)

~時間切れ~

智花「あっ、デバイスが」

『今日の転校生担当者:立華卯衣』

転校生「きょうはういちゃんかー」

智花「それじゃあ、もうおわり、か・・・」

転校生「ともちゃん!」

智花「ん?なにかな?」

転校生「ばんごはん!食べにいくんでしょ!」

智花「あっ、そ、そうだった。でも、立華さんとでもいいんじゃ?」

転校生「うーちゃん、ごはん食べなくてもへーきだっていってあんまりいっしょに食べないの」

転校生「だから、いこっ!」

智花「・・・はいっ!」

・・・

初音「えー、うっそだー。そんなんで飯が無料になったら世の中経済まわらねーじゃん」ケラケラ

沙那「グリモアはその分補助金が出ていますので・・・ほら、あちらをご覧ください」

転校生「ウルトラスーパーデラックスディナーセット~よちよちあるき~くーださい!」

「はい、25万円ね」

智花「アド街見ました!」

「2万5千円ねー」

転校生「こーもんまえのうさぎにツケといてー」

「はいよー」

初音「・・・マジかよ」

・・・

兎ノ助「さって、今月の給料はー・・・」

兎ノ助「す、少ない・・・やっぱりぬいぐるみの給料って安いなぁ・・・」

兎ノ助「くっそー、転職できないのに・・・」


995 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:25:11.390U8uXWCe0 (25/27)

~おひっこし~

―学園 転校生の部屋―

ありす「んしょ・・・んしょ・・・」

転校生「よいしょ、よいしょ」

クレプリ「オーライオーライさねー」

智花「よいしょっと。これで全部かな?」

卯衣「ええ、ありがとう。これで2人分の就寝スペースができたわ」

風子「随分と物がありましたけど、どーしたんです?これ」

卯衣「私の部屋は、転校生くん用のおもちゃの一時的な保管場所になっているの」

卯衣「それを知った他の生徒たちが置かせてくれって言うから」

転校生「もー、ちゃんとことわらなきゃダメだよー」

卯衣「ごめんなさい」

ありす(ごめんなさい、わたしも置きました)

智花(実は私も・・・)

風子(まあウチも間借りしてましたけど)


996 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:27:04.810U8uXWCe0 (26/27)

~悪夢~

智花「それじゃあ、また明日だね」

転校生「あっ、ちょっとまって!」

智花「どうしたの?何かあるの?」

転校生「えっと・・・はい、これ!」

智花「えっと、おまもり・・・?」

転校生「ゆえちゃんにもらったアメジストをいれて、れーちゃんにきとーしてもらったやつ」

転校生「ともちゃん、ずっとゆめでくるしそうだったから・・・」

智花「転校生くん・・・そっか、宿題の時、これ作ってくれたんだ・・・」

転校生「なにかあったらいってね!ぼく、がんばるから!」

智花「・・・うん!ありがとう、転校生くん!」

智花「転校生くんも、困ったことがあったらなんでも言ってね!おなかすいたりとか!」

転校生「それじゃあおやすみー」

智花「おやすみー。・・・あれ?」

智花「・・・ま、いっか」

―あんな夢を見てしまうのは、きっと私が弱いから

智花「うん、今日はゆっくり休めたし、明日からもがんばるぞー!」

強くなろう。みんなを、あの子を、守れるぐらいに―

智花「今日はよく眠れそう・・・かな。おやすみなさい、転校生くん」


997 ◆GiMcqKsVbQ2016/12/25(日) 23:35:03.110U8uXWCe0 (27/27)

以上!このスレはここで終わり!あとは煮るなり焼くなり埋めるなり愛を叫ぶなりしてください。
>>1000は可能な限り叶えます。ありすは言われなくても書きます。
>>994で転校生が卯衣のこと「ういちゃん」って呼んでるけど、転校生くんは気分次第で呼び方を変えます。
千佳がまみちかとかちかちゃんって呼ばれることがけっこうある。
初音はいろいろ知ってるけど意外なことを知らなくて「えっ」ってなることとかありそう。
クリスマスのありすも卯衣もかわいかった。これでこれからも戦える。
ありすはかわいい。
ありすありあり(合言葉)


998以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/25(日) 23:52:24.810od5v6lYo (1/1)

ありすありあり
踏み台埋め


999以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/26(月) 00:18:09.471TdswE1X0 (1/1)

ありすありあり
卯ノ助の給料少ないのってそういう...


1000以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/12/26(月) 00:19:17.42OGO0t1FOO (1/1)

ありすありあり
1000なら智花の料理でタイコンデロガ一撃