1:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:47:45:E34Co9eE (1/16)
男「その子、片思いしているらしいんだ」
女「コイバナ? 大好物!!」
男「その子は確か、俺と同級生であっていたかな。もう大学1年のころからの片思いらしくて」
女「足掛け2年の恋……。青春してるねえ」
男「でも片思いの相手が、彼女の親友が好きらしいんだ」
女「あらら」
男「だから修羅場ってほどじゃないんだけど、なんとなく親友とギスギスしたらしい」
女「わかるわかる。私だって経験あるもの」
男「でも、彼女は恋しちゃったんだから仕方ないと開き直ってた」
女「その子、強いね」
女「そして、女の友情のなんと儚きことよ」ヨヨヨ
男「その子、片思いしているらしいんだ」
女「コイバナ? 大好物!!」
男「その子は確か、俺と同級生であっていたかな。もう大学1年のころからの片思いらしくて」
女「足掛け2年の恋……。青春してるねえ」
男「でも片思いの相手が、彼女の親友が好きらしいんだ」
女「あらら」
男「だから修羅場ってほどじゃないんだけど、なんとなく親友とギスギスしたらしい」
女「わかるわかる。私だって経験あるもの」
男「でも、彼女は恋しちゃったんだから仕方ないと開き直ってた」
女「その子、強いね」
女「そして、女の友情のなんと儚きことよ」ヨヨヨ
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
2:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:49:36:E34Co9eE (2/16)
男「彼女が恋したきっかけは、修羅場からは程遠い、ちょっとした出来事だったらしい」
女「どんなの?」
男「彼女、自転車通学なんだけど」
女「私の親友も20分かけて通学してるよ、タフだよね」
男「学校で自転車を止めるときに、ドミノ倒しで自転車を倒しちゃったらしいんだ」
女「うん」
男「20台ぐらい」
女「うげえ」
男「それを彼女は、律儀にも自転車を1台1台起こしていたんだけど」
女「けなげね」
男「彼女が言うには、それを通りすがりの王子様が手伝ってくれたんだって」
女「かっこいい」
男「それでコロっと落ちたらしい」
女「チョロいけど可愛い」
男「彼女が恋したきっかけは、修羅場からは程遠い、ちょっとした出来事だったらしい」
女「どんなの?」
男「彼女、自転車通学なんだけど」
女「私の親友も20分かけて通学してるよ、タフだよね」
男「学校で自転車を止めるときに、ドミノ倒しで自転車を倒しちゃったらしいんだ」
女「うん」
男「20台ぐらい」
女「うげえ」
男「それを彼女は、律儀にも自転車を1台1台起こしていたんだけど」
女「けなげね」
男「彼女が言うには、それを通りすがりの王子様が手伝ってくれたんだって」
女「かっこいい」
男「それでコロっと落ちたらしい」
女「チョロいけど可愛い」
3:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:51:49:E34Co9eE (3/16)
男「恋愛してるねえって感じだよね」
女「私もそういう恋愛がしたくて、ラブレターもどきを書いたなあ」
男「俺らには縁遠い感じだけど」
女「やめてよ。私に似合わないのはわかってるけど傷つくよ?」
男「恋愛してるねえって感じだよね」
女「私もそういう恋愛がしたくて、ラブレターもどきを書いたなあ」
男「俺らには縁遠い感じだけど」
女「やめてよ。私に似合わないのはわかってるけど傷つくよ?」
4:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:52:33:E34Co9eE (4/16)
男「でも、その王子様には意中のお姫様がいるわけ。彼女の親友のことなんだけどね」
女「悲しいね」
男「でも、彼女はそれを気にせず玉砕覚悟で告白することにしたんだ」
女「告白できたの?」
男「でも、告白しようとしたんだけど、先を越されたんだって」
女「えっ、まさかの展開?」
男「その子、王子様がお姫様に告白する場面に出くわしちゃったんだ」
女「ああっ……」
男「玉砕覚悟だった彼女もこれにはたまらない」
女「だろうね」
男「自転車で20分の距離を、泣きながら帰ったんだって」
女「おいたわしやー」
男「でも、その王子様には意中のお姫様がいるわけ。彼女の親友のことなんだけどね」
女「悲しいね」
男「でも、彼女はそれを気にせず玉砕覚悟で告白することにしたんだ」
女「告白できたの?」
男「でも、告白しようとしたんだけど、先を越されたんだって」
女「えっ、まさかの展開?」
男「その子、王子様がお姫様に告白する場面に出くわしちゃったんだ」
女「ああっ……」
男「玉砕覚悟だった彼女もこれにはたまらない」
女「だろうね」
男「自転車で20分の距離を、泣きながら帰ったんだって」
女「おいたわしやー」
5:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:53:34:E34Co9eE (5/16)
男「でも、彼女はへこたれない」
女「お?」
男「あきらめずに猛アタックしたらしいよ」
女「おお」
男「最近、それもやめちゃったらしいけど」
女「なんでさ」
男「なんとなく親友に悪い気がしたから……、だってさ」」
女「なんじゃそりゃ」
男「お前、そんなこと気にしないよな」
女「うん、気にしないよ」
女「えっ?」
女「……うすうす気づいてたけど、もしかして、その親友って私?」
男「でも、彼女はへこたれない」
女「お?」
男「あきらめずに猛アタックしたらしいよ」
女「おお」
男「最近、それもやめちゃったらしいけど」
女「なんでさ」
男「なんとなく親友に悪い気がしたから……、だってさ」」
女「なんじゃそりゃ」
男「お前、そんなこと気にしないよな」
女「うん、気にしないよ」
女「えっ?」
女「……うすうす気づいてたけど、もしかして、その親友って私?」
6:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:54:57:E34Co9eE (6/16)
男「お前からも、気にせずドンドン行けって話してやってくれよ」
女「えー」
男「無理なのは、わかっているけどな」
女「いや、確かに嫌だけど……」
男「お前にそれを期待するのは酷な話だよなあ」
女「確かに立場的に言いにくいけど、そんな言い方やめてよ」
男「あっ、別の友人の話なんだけど」
女「無視して次の話いくの!?」
男「その友人、お前に惚れてたんだって」
女「!」
女「いや、それって……」
男「さっきの話の王子様なんだけどな」
女「だよねえ」
男「お前からも、気にせずドンドン行けって話してやってくれよ」
女「えー」
男「無理なのは、わかっているけどな」
女「いや、確かに嫌だけど……」
男「お前にそれを期待するのは酷な話だよなあ」
女「確かに立場的に言いにくいけど、そんな言い方やめてよ」
男「あっ、別の友人の話なんだけど」
女「無視して次の話いくの!?」
男「その友人、お前に惚れてたんだって」
女「!」
女「いや、それって……」
男「さっきの話の王子様なんだけどな」
女「だよねえ」
7:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:55:52:E34Co9eE (7/16)
男「そいつはこっぴどく振られたらしいんだ」
女「知ってるよ。私が『好きな人がいるので無理です』ってフったからね」
男「そいつは昔っから成績優秀、運動神経も抜群、おまけに性格が良い」
女「うん」
男「ムカつくほど完璧人間なんだ」
女「あのレベルで完璧だとちょっと怖いよね」
男「だから、振られると思ってなかったらしい」
女「それも納得できるレベルのスーパーマン」
男「だから振られた後、呆然自失って感じで」
女「突然、固まって動かなくなったよ」
男「あまりにもショックだったのか、その翌日は食べ物が喉を通らなかったらしい」
女「そこまで私のこと好きだったのか……」
女(あっ、今さっきの言葉、自分で言ってて恥ずかしい……)
男「そいつはこっぴどく振られたらしいんだ」
女「知ってるよ。私が『好きな人がいるので無理です』ってフったからね」
男「そいつは昔っから成績優秀、運動神経も抜群、おまけに性格が良い」
女「うん」
男「ムカつくほど完璧人間なんだ」
女「あのレベルで完璧だとちょっと怖いよね」
男「だから、振られると思ってなかったらしい」
女「それも納得できるレベルのスーパーマン」
男「だから振られた後、呆然自失って感じで」
女「突然、固まって動かなくなったよ」
男「あまりにもショックだったのか、その翌日は食べ物が喉を通らなかったらしい」
女「そこまで私のこと好きだったのか……」
女(あっ、今さっきの言葉、自分で言ってて恥ずかしい……)
8:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:56:57:E34Co9eE (8/16)
男「でも、さすがは完璧人間。すぐに持ち直して再アタックすることにした」
女「すぐって言っても、1日立ち直れてないけど」
男「自分の振り向いてもらおうと、それはそれは必死にアピールしたらしい」
女「されました」
男「でも、結局、お姫様の心を変えることができなくって」
女「変わりませんでした」
男「お姫様を諦めることしか できなくなった彼は」
女「ねえ、お姫様って呼び方やめてよ。むずがゆいから」
男「半ばヤケになって、海外に短期留学することにしたらしい」
女「無視?」
男「でも、さすがは完璧人間。すぐに持ち直して再アタックすることにした」
女「すぐって言っても、1日立ち直れてないけど」
男「自分の振り向いてもらおうと、それはそれは必死にアピールしたらしい」
女「されました」
男「でも、結局、お姫様の心を変えることができなくって」
女「変わりませんでした」
男「お姫様を諦めることしか できなくなった彼は」
女「ねえ、お姫様って呼び方やめてよ。むずがゆいから」
男「半ばヤケになって、海外に短期留学することにしたらしい」
女「無視?」
9:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 18:58:42:E34Co9eE (9/16)
女「留学って?」
男「半年ぐらい、こっちに戻らないんだって」
女「へえ」
男「ヤケになっても留学を選択するあたり、流石というか、ムカつくぐらいハイスペックだよなあ」
女「フられたから留学って、ちょっとだけ意味が分からない感じもするけどね」
男「ちなみに行先はオーストラリア」
女「私が海外旅行で行きたいって常日頃言ってる場所じゃない」
男「本人いわく、お姫様へのあてつけらしい」
女「ぐぬぬ」
女「留学って?」
男「半年ぐらい、こっちに戻らないんだって」
女「へえ」
男「ヤケになっても留学を選択するあたり、流石というか、ムカつくぐらいハイスペックだよなあ」
女「フられたから留学って、ちょっとだけ意味が分からない感じもするけどね」
男「ちなみに行先はオーストラリア」
女「私が海外旅行で行きたいって常日頃言ってる場所じゃない」
男「本人いわく、お姫様へのあてつけらしい」
女「ぐぬぬ」
10:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:00:10:E34Co9eE (10/16)
男「でもヤケになって海外に飛び出すんだから、ちょっと心配だよな」
女「まあ、うん」
男「俺が心配できる立場じゃないのはわかっているけど」
女「友達ですらないもんね」
男「お前なら声をかけたのかなあ」
女「無理」
男「お前なら、あいつの心の傷もなんとかできたかなあ」
女「傷をつけた本人にそんなこと期待しないでよ」
男「……これは俺の友人の話だけど」
女「また話の流れを無視するの? というか、私のこと軽く無視してない?」
男「でもヤケになって海外に飛び出すんだから、ちょっと心配だよな」
女「まあ、うん」
男「俺が心配できる立場じゃないのはわかっているけど」
女「友達ですらないもんね」
男「お前なら声をかけたのかなあ」
女「無理」
男「お前なら、あいつの心の傷もなんとかできたかなあ」
女「傷をつけた本人にそんなこと期待しないでよ」
男「……これは俺の友人の話だけど」
女「また話の流れを無視するの? というか、私のこと軽く無視してない?」
11:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:02:00:E34Co9eE (11/16)
男「……うーん、一方的に長々と語りすぎてちょっとひどいかな」
女「そうだよ」
男「でも、たぶんこれで最後だから我慢してくれ」
女「えー」
男「そいつは小学校の時から、10年以上の付き合いのある幼馴染なんだ」
女「私じゃないの」
男「……うーん、一方的に長々と語りすぎてちょっとひどいかな」
女「そうだよ」
男「でも、たぶんこれで最後だから我慢してくれ」
女「えー」
男「そいつは小学校の時から、10年以上の付き合いのある幼馴染なんだ」
女「私じゃないの」
12:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:05:12:E34Co9eE (12/16)
男「昔っから、歯に衣着せない天真爛漫なやつで」
女「天真爛漫……。褒められてるのかな。にしし」
男「にしし、って感じで歯を見せながら笑う奴だったんだ」
女「だった?」
男「その顔が可愛かったんだけど」
女「可愛かった?」
男「そんなあいつが大好きだったんだけど」
女「……」
男「本当に、大好きだったんだよ」
女「……」
男「それなのに」
女「……」
男「あいつは事故で死んじゃったんだ」
男「昔っから、歯に衣着せない天真爛漫なやつで」
女「天真爛漫……。褒められてるのかな。にしし」
男「にしし、って感じで歯を見せながら笑う奴だったんだ」
女「だった?」
男「その顔が可愛かったんだけど」
女「可愛かった?」
男「そんなあいつが大好きだったんだけど」
女「……」
男「本当に、大好きだったんだよ」
女「……」
男「それなのに」
女「……」
男「あいつは事故で死んじゃったんだ」
13:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:21:27:E34Co9eE (13/16)
男「俺は昔から落ち込みやすくて」
男「そんな俺に『もっと笑ったほうがいいよ』って言ってくれたっけな」
男「そんなあいつの言葉に、あいつの笑顔に励まされてて」
男「大好きで」
男「好きだったのに」
男「なんで死んじゃったんだよ」
女「……ごめん」
男「俺は昔から落ち込みやすくて」
男「そんな俺に『もっと笑ったほうがいいよ』って言ってくれたっけな」
男「そんなあいつの言葉に、あいつの笑顔に励まされてて」
男「大好きで」
男「好きだったのに」
男「なんで死んじゃったんだよ」
女「……ごめん」
14:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:22:00:E34Co9eE (14/16)
男「こんな長々と墓石に語り掛けてるなんて、未練がましい奴だな」
男「俺は情けないやつだ」
男「本当に情けない。あいつの前で愚痴をこぼしてるなんて、本当にバカだ」
男「だから、これでこの墓の前で悲しい顔を見せるのは最後にするよ」
男「あいつも笑ってくれって言ってたしな」
男「でも」
男「……俺の友人の話なんだけど」
男「胸に穴が開いたようで寂しいよ」
男「こんな長々と墓石に語り掛けてるなんて、未練がましい奴だな」
男「俺は情けないやつだ」
男「本当に情けない。あいつの前で愚痴をこぼしてるなんて、本当にバカだ」
男「だから、これでこの墓の前で悲しい顔を見せるのは最後にするよ」
男「あいつも笑ってくれって言ってたしな」
男「でも」
男「……俺の友人の話なんだけど」
男「胸に穴が開いたようで寂しいよ」
15:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 19:25:51:E34Co9eE (15/16)
~おまけ~
男「っていう話を考えたんだけど」
女「勝手に私を殺すな」
友「なんで俺、海外逃亡してんの」
女友「勝手に人の恋心暴露しないでくれる?」
友「えっ?」
女友「あっ」
~おまけ~
男「っていう話を考えたんだけど」
女「勝手に私を殺すな」
友「なんで俺、海外逃亡してんの」
女友「勝手に人の恋心暴露しないでくれる?」
友「えっ?」
女友「あっ」
16:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 23:20:22:E34Co9eE (16/16)
安価 >>17
1.本編ルートの続きを書いていく
2.おまけルートの続きを書いていく
3.その他(内容を記入)
今日中に安価つかなかったら終了でいっか
安価 >>17
1.本編ルートの続きを書いていく
2.おまけルートの続きを書いていく
3.その他(内容を記入)
今日中に安価つかなかったら終了でいっか
17:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/31(水) 23:21:38:HkX30j5M (1/1)
2
2
18:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/01(木) 00:17:44:xi3Gu3SQ (1/1)
>>17
了解、書き溜めていくわ
>>17
了解、書き溜めていくわ
19:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/04(日) 18:53:51:c/GB61wI (1/1)
>>17
有能
>>17
有能
20:以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/17(土) 00:58:39:9y8CyDic (1/1)
ここって、どれくらいのペースで保守すればいいです?
ここって、どれくらいのペースで保守すればいいです?
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