425:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 21:50:35.82:BTrwrj0k0 (48/54)
春香「……で、美希。とりあえず私の意思、というか気持ち的には、そういう感じなんだけど……」
美希「うん。分かったの。ミキは春香の思う通りにするの」
春香「……本当にそれでいいの?」
美希「え?」
春香「だって、私はそれで自分の“使命”を果たせるけど……美希には美希の……“理想”があるじゃない」
美希「…………」
春香「今ここでその選択をしたら、美希の“理想”はもう……」
美希「いいの」
春香「美希」
美希「勿論、本当にミキの“理想”を追求するなら……さっきレムが言っていたように、ここで一度ノートを捨てるべきなんだと思う。そしていつになるかは分からないけど、Lから解放された時点で、リュークかレムにノートの所有者を殺してもらって、もう一度ノートを渡してもらう……」
レム「…………」
美希「でもその手段を取って、ノートの記憶を取り戻し、キラの裁きを再開することができるようになったとしても……」
美希「それはもう、ミキにとっての“理想”じゃない」
美希「だってそれは……春香が自分の“使命”を果たせなかった世界だもん」
春香「!」
美希「キラの裁きが再び始まり、犯罪が減少し……たとえそれが世界中の人々にとって幸せな世界であったとしても、春香にとってそうじゃないなら……それはもう、ミキの“理想”の世界じゃない」
春香「…………」
美希「それならミキは、春香が自分の“使命”を果たせた方の世界を選ぶ」
美希「それこそが、春香にとって幸せな世界」
美希「ミキにとっての“理想”の世界なの」
春香「……ありがとう。美希」
春香「私は、幸せ者だよ」
美希「いいの。春香が幸せなら、ミキも幸せだから」
春香「……美希……」
春香「……で、美希。とりあえず私の意思、というか気持ち的には、そういう感じなんだけど……」
美希「うん。分かったの。ミキは春香の思う通りにするの」
春香「……本当にそれでいいの?」
美希「え?」
春香「だって、私はそれで自分の“使命”を果たせるけど……美希には美希の……“理想”があるじゃない」
美希「…………」
春香「今ここでその選択をしたら、美希の“理想”はもう……」
美希「いいの」
春香「美希」
美希「勿論、本当にミキの“理想”を追求するなら……さっきレムが言っていたように、ここで一度ノートを捨てるべきなんだと思う。そしていつになるかは分からないけど、Lから解放された時点で、リュークかレムにノートの所有者を殺してもらって、もう一度ノートを渡してもらう……」
レム「…………」
美希「でもその手段を取って、ノートの記憶を取り戻し、キラの裁きを再開することができるようになったとしても……」
美希「それはもう、ミキにとっての“理想”じゃない」
美希「だってそれは……春香が自分の“使命”を果たせなかった世界だもん」
春香「!」
美希「キラの裁きが再び始まり、犯罪が減少し……たとえそれが世界中の人々にとって幸せな世界であったとしても、春香にとってそうじゃないなら……それはもう、ミキの“理想”の世界じゃない」
春香「…………」
美希「それならミキは、春香が自分の“使命”を果たせた方の世界を選ぶ」
美希「それこそが、春香にとって幸せな世界」
美希「ミキにとっての“理想”の世界なの」
春香「……ありがとう。美希」
春香「私は、幸せ者だよ」
美希「いいの。春香が幸せなら、ミキも幸せだから」
春香「……美希……」
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
426:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 21:54:07.94:8cmswitA0 (1/1)
一瞬キマシ?と思ってしまった
一瞬キマシ?と思ってしまった
427:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 22:03:44.92:BTrwrj0k0 (49/54)
リューク「……じゃあ、これでもうキラの裁きはおしまいか。残念だな」
美希「そうだね。もちろん、できるところまではするつもりだけど」
リューク「でもよ、ミキ。L……竜崎や夜神月、それから他の捜査本部の奴らとかはどうするんだ? 結局誰も殺さないのか?」
美希「うん。元々、ミキは犯罪者以外は殺したくなかったし……もうその必要も無くなったからね」
リューク「ちぇっ。つまんねぇの」
美希「あはっ。でもね、リューク」
リューク「? 何だ?」
美希「ミキとL……ううん、ミキと『竜崎』との勝負はまだ終わってないの」
リューク「? どういう意味だ?」
春香「美希?」
美希「ミキは一週間後のアリーナライブで……竜崎を魅了して、ミキのファンにしてみせるの」
リューク「!」
春香「竜崎さんを……美希のファンに?」
美希「うん。アイドルは観てくれる人を魅了してこそだからね」
美希「だからミキは、竜崎を魅了して……ミキのファンにしちゃうの」
美希「で、それができたらミキの勝ちなの」
リューク「? ……なんかよく分からんが……そういうもんなのか?」
美希「そういうものなの。……ね? 春香」
春香「あはは。そうだね」
春香「私もそれでいいと思うよ。美希らしくて」
美希「あはっ」
レム「…………」
リューク「……じゃあ、これでもうキラの裁きはおしまいか。残念だな」
美希「そうだね。もちろん、できるところまではするつもりだけど」
リューク「でもよ、ミキ。L……竜崎や夜神月、それから他の捜査本部の奴らとかはどうするんだ? 結局誰も殺さないのか?」
美希「うん。元々、ミキは犯罪者以外は殺したくなかったし……もうその必要も無くなったからね」
リューク「ちぇっ。つまんねぇの」
美希「あはっ。でもね、リューク」
リューク「? 何だ?」
美希「ミキとL……ううん、ミキと『竜崎』との勝負はまだ終わってないの」
リューク「? どういう意味だ?」
春香「美希?」
美希「ミキは一週間後のアリーナライブで……竜崎を魅了して、ミキのファンにしてみせるの」
リューク「!」
春香「竜崎さんを……美希のファンに?」
美希「うん。アイドルは観てくれる人を魅了してこそだからね」
美希「だからミキは、竜崎を魅了して……ミキのファンにしちゃうの」
美希「で、それができたらミキの勝ちなの」
リューク「? ……なんかよく分からんが……そういうもんなのか?」
美希「そういうものなの。……ね? 春香」
春香「あはは。そうだね」
春香「私もそれでいいと思うよ。美希らしくて」
美希「あはっ」
レム「…………」
428:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 22:13:49.41:BTrwrj0k0 (50/54)
美希「あ、でも……春香」
春香「ん?」
美希「竜崎や捜査本部の方はそれでいいとしても……黒井社長は……」
春香「ああ……もういいよ」
美希「いいの? ……殺しておかなくて」
春香「うん。前に美希も言ってたけど……黒井社長が死んで961プロの勢いが衰えたら、逆に他の事務所が勢いづいて……また“765プロ潰し”みたいな事が起きるかもしれない」
春香「もちろん今までは、『もしそういう状況になったとしても、そんな奴らは私が片っ端から殺してやればいい』って思ってたけど……もうそれも叶わないからさ」
美希「……そっか。それよりは、まだ黒井社長が生きている今の状況の方がマシってことだね。実際今は、961プロからもそれ以外の事務所からも、何の妨害も受けてないもんね」
春香「そういうこと。勿論、“償い”として、黒井社長は最大限に苦しめた上で殺してやりたかったけど……でも今の私にとっては、それよりも……これから先もずっとアイドルを続けていく、765プロの皆の将来の方が大切だから」
美希「春香」
春香「それに黒井社長にしても、今まで相当脅迫して苦しめてやったし、今もまだその脅迫自体は効いているはずだから……流石にもう同じような事はしないだろうしね」
美希「そうだね」
春香「あと、私が彼を脅迫した文章の中には『自分の息のかかった事務所にも、これまでのように弱者をいたぶるような真似はさせず、自由で公平な競争をさせるように』という文言も含んでおいたから……むしろこの先、黒井社長には生きていてもらった方が、他の事務所に対する抑止力になるかもしれないしね」
美希「なるほどね。……じゃあ結局、今、このノートに書く名前は……」
春香「……うん」
美希「…………」
春香「…………」
美希「あ、でも……春香」
春香「ん?」
美希「竜崎や捜査本部の方はそれでいいとしても……黒井社長は……」
春香「ああ……もういいよ」
美希「いいの? ……殺しておかなくて」
春香「うん。前に美希も言ってたけど……黒井社長が死んで961プロの勢いが衰えたら、逆に他の事務所が勢いづいて……また“765プロ潰し”みたいな事が起きるかもしれない」
春香「もちろん今までは、『もしそういう状況になったとしても、そんな奴らは私が片っ端から殺してやればいい』って思ってたけど……もうそれも叶わないからさ」
美希「……そっか。それよりは、まだ黒井社長が生きている今の状況の方がマシってことだね。実際今は、961プロからもそれ以外の事務所からも、何の妨害も受けてないもんね」
春香「そういうこと。勿論、“償い”として、黒井社長は最大限に苦しめた上で殺してやりたかったけど……でも今の私にとっては、それよりも……これから先もずっとアイドルを続けていく、765プロの皆の将来の方が大切だから」
美希「春香」
春香「それに黒井社長にしても、今まで相当脅迫して苦しめてやったし、今もまだその脅迫自体は効いているはずだから……流石にもう同じような事はしないだろうしね」
美希「そうだね」
春香「あと、私が彼を脅迫した文章の中には『自分の息のかかった事務所にも、これまでのように弱者をいたぶるような真似はさせず、自由で公平な競争をさせるように』という文言も含んでおいたから……むしろこの先、黒井社長には生きていてもらった方が、他の事務所に対する抑止力になるかもしれないしね」
美希「なるほどね。……じゃあ結局、今、このノートに書く名前は……」
春香「……うん」
美希「…………」
春香「…………」
429:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 22:28:51.18:BTrwrj0k0 (51/54)
リューク「だが……ミキ」
美希「? 何? リューク」
リューク「いや、水を差すようで悪いが……」
リューク「お前も知っての通り、デスノートだって万能じゃない。実現不可能な内容までは操れない」
美希「…………」
リューク「つまり、お前達が『そうした』からといって、100%『そうなる』という保証は……」
美希「なるよ」
リューク「!」
美希「だって……『実現不可能』なわけないもん」
春香「美希」
リューク「…………」
美希「『実現不可能』な内容じゃなければ……言い換えれば、たとえ1%でも実現する可能性があるのなら……それはデスノートの力で100%『そうなる』」
美希「……そういうことでしょ? リューク」
リューク「それはまあ……そうだが……」
美希「だったら、100%『そうなる』の。……ね? 春香」
春香「……うん。そうだね。美希」
リューク「……まあそこまで自信があるのなら、もう何も言わないが……」
レム「…………」
美希「じゃあ……書こっか。春香」
春香「……そうだね。美希。決めた以上、早いうちに書いちゃわないとね」
美希「うん。ミキが書いちゃっていい?」
春香「もちろん。美希のノートなんだし」
美希「わかったの」
レム「……ハルカ」
春香「レム」
レム「本当に……これでいいんだな?」
春香「……うん」
春香「これでいい。これでいいんだよ」
春香「これが私達にとって……ベストな選択なんだから」
レム「……そうか」
春香「…………」
リューク「だが……ミキ」
美希「? 何? リューク」
リューク「いや、水を差すようで悪いが……」
リューク「お前も知っての通り、デスノートだって万能じゃない。実現不可能な内容までは操れない」
美希「…………」
リューク「つまり、お前達が『そうした』からといって、100%『そうなる』という保証は……」
美希「なるよ」
リューク「!」
美希「だって……『実現不可能』なわけないもん」
春香「美希」
リューク「…………」
美希「『実現不可能』な内容じゃなければ……言い換えれば、たとえ1%でも実現する可能性があるのなら……それはデスノートの力で100%『そうなる』」
美希「……そういうことでしょ? リューク」
リューク「それはまあ……そうだが……」
美希「だったら、100%『そうなる』の。……ね? 春香」
春香「……うん。そうだね。美希」
リューク「……まあそこまで自信があるのなら、もう何も言わないが……」
レム「…………」
美希「じゃあ……書こっか。春香」
春香「……そうだね。美希。決めた以上、早いうちに書いちゃわないとね」
美希「うん。ミキが書いちゃっていい?」
春香「もちろん。美希のノートなんだし」
美希「わかったの」
レム「……ハルカ」
春香「レム」
レム「本当に……これでいいんだな?」
春香「……うん」
春香「これでいい。これでいいんだよ」
春香「これが私達にとって……ベストな選択なんだから」
レム「……そうか」
春香「…………」
430:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 22:39:37.28:BTrwrj0k0 (52/54)
美希「あ、そうだ。春香」
春香「? 何? 美希」
美希「『場所』はどうする?」
春香「あー……そっか。決めといた方が良いよね」
美希「うん。まあ決めなくても大丈夫だとは思うけど……せっかくだし、決めておきたいなって」
春香「そうだね。……じゃあ……」
美希「…………」
春香「……海、が良いな。海の見える、浜辺」
美希「? 海?」
春香「うん。ほら、去年皆で行ったでしょ? 夏の海」
美希「ああ……懐かしいの」
春香「あれ、すごく楽しかったからさ。一応、今年の合宿でも海の近くには行ったけど……まだ6月で入れなかったし」
美希「あはっ。そんな理由で、なんて……」
春香「……だ、駄目かな?」
美希「ううん。そんなことないの」
美希「実に春香らしいの」
春香「あはは。そっか、良かった」
美希「じゃあ『場所』は……『海の見える浜辺』で決まりだね」
春香「うん。それでお願い」
美希「わかったの。……じゃあ、書くね」
春香「……ねぇ。美希」
美希「? 何? 春香」
春香「ずっと……一緒だね」
美希「うん」
美希「ずっと一緒なの」
美希・春香「最後まで」
美希「…………」
春香「…………」
美希「あはっ」
春香「ふふっ」
美希「あ、そうだ。春香」
春香「? 何? 美希」
美希「『場所』はどうする?」
春香「あー……そっか。決めといた方が良いよね」
美希「うん。まあ決めなくても大丈夫だとは思うけど……せっかくだし、決めておきたいなって」
春香「そうだね。……じゃあ……」
美希「…………」
春香「……海、が良いな。海の見える、浜辺」
美希「? 海?」
春香「うん。ほら、去年皆で行ったでしょ? 夏の海」
美希「ああ……懐かしいの」
春香「あれ、すごく楽しかったからさ。一応、今年の合宿でも海の近くには行ったけど……まだ6月で入れなかったし」
美希「あはっ。そんな理由で、なんて……」
春香「……だ、駄目かな?」
美希「ううん。そんなことないの」
美希「実に春香らしいの」
春香「あはは。そっか、良かった」
美希「じゃあ『場所』は……『海の見える浜辺』で決まりだね」
春香「うん。それでお願い」
美希「わかったの。……じゃあ、書くね」
春香「……ねぇ。美希」
美希「? 何? 春香」
春香「ずっと……一緒だね」
美希「うん」
美希「ずっと一緒なの」
美希・春香「最後まで」
美希「…………」
春香「…………」
美希「あはっ」
春香「ふふっ」
431:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 23:28:15.42:BTrwrj0k0 (53/54)
【現在・海の見える浜辺】
リューク「―――とまあ、そういうわけだ」
月「そういうこと……だったのか」
L「ノートを使って、自分達の運命を……」
リューク「ああ。だが今も言ったが、いくらデスノートといっても万能じゃない……どんな運命でも操れるというわけじゃない」
リューク「実現不可能な行動を書いた場合は、『死の状況』は書かなかったものとみなされてしまう」
L「つまりノートに『死の状況』を記載しても、本当に『そうなる』かどうかは実際に書いてみない限りは分からない……ある意味賭けだったわけですね」
リューク「そういうことだ。あと、これもついでに教えておいてやるが……一度デスノートに名前を書き込まれた者の死は、どんな事をしても取り消せない」
月・L「!」
リューク「だから、たとえ『死の状況』として書かれた内容が実現不可能なものだったとしても……『名前を書かれた者の死』自体は必ず実現されてしまうんだ」
月・L「…………」
リューク「だが、ミキとハルカは……その危険を踏まえてもなお、賭けに出た」
リューク「そして結果、賭けに勝った。まあこの場合、『勝った』と言っていいのかは分からんが……とにかくノートに書かれた内容はその通りに実現されたってわけだ」
L「なるほど……」
月「……しかし、一週間前のあの日……僕達の監視を掻い潜った後、二人が会っていた場所が……まさか『あの』公園だったとはな。……盲点だった」
L「そうですね。私達にとっては、『あの』公園でなされたノートの授受こそが……ノートの存在に気付いた端緒でしたからね。まさかその場所で落ち合おうとするなんて……私達からは絶対に出ない発想でした」
リューク「ノートの授受? ……ああ、ミキの部屋にカメラが付けられて……ハルカがミキの代わりに裁きをしていた時か。……お前ら、そんな早い段階からノートの存在に気付いていたのか」
L「最初は交換日記か何かだろうと思い、そこまでの特別視はしていませんでしたけどね」
リューク「ククッ。なるほどな」
L「…………」
L(そして、あの撮影の日の翌日……星井美希は、星井係長の着替えを持って警察庁に現れ、夜神局長と接触した……)
L(今思えば、キラとしては無防備過ぎる行動……だが星井美希には分かっていたんだ)
L(たとえ警察庁内で捜査本部の人間に直接接触したとしても……『あの場で自分が捕まることは絶対に無い』ということが)
L(だからこそ、堂々と姿を現し……そして、その行動の真の目的は……おそらく)
L(最後に一目、父親に……)
L「…………」
【現在・海の見える浜辺】
リューク「―――とまあ、そういうわけだ」
月「そういうこと……だったのか」
L「ノートを使って、自分達の運命を……」
リューク「ああ。だが今も言ったが、いくらデスノートといっても万能じゃない……どんな運命でも操れるというわけじゃない」
リューク「実現不可能な行動を書いた場合は、『死の状況』は書かなかったものとみなされてしまう」
L「つまりノートに『死の状況』を記載しても、本当に『そうなる』かどうかは実際に書いてみない限りは分からない……ある意味賭けだったわけですね」
リューク「そういうことだ。あと、これもついでに教えておいてやるが……一度デスノートに名前を書き込まれた者の死は、どんな事をしても取り消せない」
月・L「!」
リューク「だから、たとえ『死の状況』として書かれた内容が実現不可能なものだったとしても……『名前を書かれた者の死』自体は必ず実現されてしまうんだ」
月・L「…………」
リューク「だが、ミキとハルカは……その危険を踏まえてもなお、賭けに出た」
リューク「そして結果、賭けに勝った。まあこの場合、『勝った』と言っていいのかは分からんが……とにかくノートに書かれた内容はその通りに実現されたってわけだ」
L「なるほど……」
月「……しかし、一週間前のあの日……僕達の監視を掻い潜った後、二人が会っていた場所が……まさか『あの』公園だったとはな。……盲点だった」
L「そうですね。私達にとっては、『あの』公園でなされたノートの授受こそが……ノートの存在に気付いた端緒でしたからね。まさかその場所で落ち合おうとするなんて……私達からは絶対に出ない発想でした」
リューク「ノートの授受? ……ああ、ミキの部屋にカメラが付けられて……ハルカがミキの代わりに裁きをしていた時か。……お前ら、そんな早い段階からノートの存在に気付いていたのか」
L「最初は交換日記か何かだろうと思い、そこまでの特別視はしていませんでしたけどね」
リューク「ククッ。なるほどな」
L「…………」
L(そして、あの撮影の日の翌日……星井美希は、星井係長の着替えを持って警察庁に現れ、夜神局長と接触した……)
L(今思えば、キラとしては無防備過ぎる行動……だが星井美希には分かっていたんだ)
L(たとえ警察庁内で捜査本部の人間に直接接触したとしても……『あの場で自分が捕まることは絶対に無い』ということが)
L(だからこそ、堂々と姿を現し……そして、その行動の真の目的は……おそらく)
L(最後に一目、父親に……)
L「…………」
432:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/21(土) 23:49:03.71:BTrwrj0k0 (54/54)
リューク「……さて、じゃあこれまでの経緯についての説明はこのへんにして……話を戻そう」
リューク「どうだ? お前達……これからミキとハルカに代わって、そのデスノートを使ってみないか?」
月・L「…………」
リューク「今の話だけでも、デスノートには無限の可能性があることが分かっただろう。ましてやお前達なら、ミキとハルカよりも、きっと……」
月「……お前を楽しませることができる、か?」
リューク「ああ。そういうことだ。ククッ」
月「…………」
リューク「さあ……どうする? 二人で協力して使ってもいいし、どっちか一人だけで使ってもいいが……」
リューク「とりあえず今、そのノートの所有権があるのは……先にノートに触れた方……つまり夜神月。お前だ」
月「! ……もしこのまま、僕がお前にノートを返したらどうなるんだ? 今聞いた話からすると、ノートに関する記憶が無くなるのか?」
リューク「いや、それはあくまでもノートを使って人を殺した場合だけだ。ノートを使っていない場合は記憶は消えない」
リューク「ただし俺の姿は見えなくなるし、声も聞こえなくなるがな」
月「……そうか」
L「…………」
月「リューク」
リューク「ん?」
月「そもそも、お前が星井美希にノートを渡した理由は『面白いもの』が観たかったから……だったな」
リューク「ああ。そうだ」
リューク「だが、もっと端的に言えば……」
月「?」
リューク「退屈だったからだ」
月「! ……退屈……」
リューク「そういう意味では、ミキにノートを渡したのは正解だった」
リューク「時間としては、八か月半ほどの付き合いでしかなかったが……それでも、それなりの退屈しのぎにはなったからな」
リューク「ただ、ミキはそれなりに優秀ではあったが……デスノートを使い続けるには――……」
リューク「優し過ぎた」
L「! …………」
リューク「ミキは、ノートを拾ってすぐに殺した事務所の前のプロデューサーと、半ば自棄になって名前を書いたクラスメイトの奴を除けば……本当に悪人しか殺さなかったからな」
リューク「もっとも、ハルカの方は少し事情が違うが……まあ、あれはミキがノートを拾う前の話だしな」
リューク「それに十日前の件にしたって、竜崎……お前がLだと確信した時点で、すぐに名前を書いていれば……また違った結果になっていたかもしれないしな」
L「それは……そうですね」
リューク「だから今回、こういう結末になったのは……ある意味必然だったのかもしれない」
リューク「ミキの、あの優しい性格じゃあ……仮に今回の危機を切り抜けられていたとしても、遅かれ早かれ、同じ結末になっていただろうと思う」
リューク「だがその点……お前達ならそんな事はないだろう」
月・L「…………」
リューク「さあ、夜神月。そして竜崎」
リューク「俺を……もっと楽しませてくれ!」
月「…………」
L「…………」
月「……ああ。そうだな。リューク」
リューク「!」
L「! …………」
リューク「……さて、じゃあこれまでの経緯についての説明はこのへんにして……話を戻そう」
リューク「どうだ? お前達……これからミキとハルカに代わって、そのデスノートを使ってみないか?」
月・L「…………」
リューク「今の話だけでも、デスノートには無限の可能性があることが分かっただろう。ましてやお前達なら、ミキとハルカよりも、きっと……」
月「……お前を楽しませることができる、か?」
リューク「ああ。そういうことだ。ククッ」
月「…………」
リューク「さあ……どうする? 二人で協力して使ってもいいし、どっちか一人だけで使ってもいいが……」
リューク「とりあえず今、そのノートの所有権があるのは……先にノートに触れた方……つまり夜神月。お前だ」
月「! ……もしこのまま、僕がお前にノートを返したらどうなるんだ? 今聞いた話からすると、ノートに関する記憶が無くなるのか?」
リューク「いや、それはあくまでもノートを使って人を殺した場合だけだ。ノートを使っていない場合は記憶は消えない」
リューク「ただし俺の姿は見えなくなるし、声も聞こえなくなるがな」
月「……そうか」
L「…………」
月「リューク」
リューク「ん?」
月「そもそも、お前が星井美希にノートを渡した理由は『面白いもの』が観たかったから……だったな」
リューク「ああ。そうだ」
リューク「だが、もっと端的に言えば……」
月「?」
リューク「退屈だったからだ」
月「! ……退屈……」
リューク「そういう意味では、ミキにノートを渡したのは正解だった」
リューク「時間としては、八か月半ほどの付き合いでしかなかったが……それでも、それなりの退屈しのぎにはなったからな」
リューク「ただ、ミキはそれなりに優秀ではあったが……デスノートを使い続けるには――……」
リューク「優し過ぎた」
L「! …………」
リューク「ミキは、ノートを拾ってすぐに殺した事務所の前のプロデューサーと、半ば自棄になって名前を書いたクラスメイトの奴を除けば……本当に悪人しか殺さなかったからな」
リューク「もっとも、ハルカの方は少し事情が違うが……まあ、あれはミキがノートを拾う前の話だしな」
リューク「それに十日前の件にしたって、竜崎……お前がLだと確信した時点で、すぐに名前を書いていれば……また違った結果になっていたかもしれないしな」
L「それは……そうですね」
リューク「だから今回、こういう結末になったのは……ある意味必然だったのかもしれない」
リューク「ミキの、あの優しい性格じゃあ……仮に今回の危機を切り抜けられていたとしても、遅かれ早かれ、同じ結末になっていただろうと思う」
リューク「だがその点……お前達ならそんな事はないだろう」
月・L「…………」
リューク「さあ、夜神月。そして竜崎」
リューク「俺を……もっと楽しませてくれ!」
月「…………」
L「…………」
月「……ああ。そうだな。リューク」
リューク「!」
L「! …………」
433:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 00:06:04.11:uKLrxvWI0 (1/15)
月「……とでも言うと思ったか? 死神」
リューク「! …………」
月「以前、竜崎にも同じような話をしたが……確かに僕も、凶悪な犯罪者の報道を目にした時など……『こんな奴は死んだ方が世の中のためだ』などと思うことはある」
L「…………」
月「しかし、人が人を殺すことのできる唯一の手段は法律だ」
月「人類が長年にわたり知恵を出し合い、英知を結集させたもの……それが法律なんだ」
月「それを、ごく少数の人間の独断によって覆すことは許されない」
月「たとえその結果、犯罪が減少したとしても……それは平和でもなんでもない」
月「それは独善と言うんだ」
L「月くん」
リューク「…………」
月「だから……リューク」スッ
(手に持っていたデスノートをリュークに向けて差し出す月)
リューク「! お前……」
月「返すよ。死神。こんな物……僕達人間には必要無い」
リューク「……それがお前の答えなのか? 夜神月」
月「ああ」
リューク「……お前も同じか? 竜崎」
L「はい。私の言いたかったことは全て月くんが言ってくれました」
L「そのノートは私達には必要の無い物です。どうかそれを持って死神界にお帰り下さい」
リューク「……ああ、そう……」
月・L「…………」
リューク「だが……いいのか? そんな強気な態度に出て……。さっきも言ったが、俺はいつでもお前達を殺せるんだぞ?」
月「……だったら、殺せばいい」
リューク「何?」
L「…………」
月「死神に脅迫され、人を殺め続けることを強いられる人生を送るくらいなら……ここで死んだ方がましだ」
リューク「! …………」
月「その程度の覚悟なら、もうできている。このノートに触ることを決めた時……いや……」
月「竜崎と共に、星井美希と天海春香を捕まえると……決めた時に」
L「……私も、月くんと同じ気持ちです」
リューク「…………」
月「……とでも言うと思ったか? 死神」
リューク「! …………」
月「以前、竜崎にも同じような話をしたが……確かに僕も、凶悪な犯罪者の報道を目にした時など……『こんな奴は死んだ方が世の中のためだ』などと思うことはある」
L「…………」
月「しかし、人が人を殺すことのできる唯一の手段は法律だ」
月「人類が長年にわたり知恵を出し合い、英知を結集させたもの……それが法律なんだ」
月「それを、ごく少数の人間の独断によって覆すことは許されない」
月「たとえその結果、犯罪が減少したとしても……それは平和でもなんでもない」
月「それは独善と言うんだ」
L「月くん」
リューク「…………」
月「だから……リューク」スッ
(手に持っていたデスノートをリュークに向けて差し出す月)
リューク「! お前……」
月「返すよ。死神。こんな物……僕達人間には必要無い」
リューク「……それがお前の答えなのか? 夜神月」
月「ああ」
リューク「……お前も同じか? 竜崎」
L「はい。私の言いたかったことは全て月くんが言ってくれました」
L「そのノートは私達には必要の無い物です。どうかそれを持って死神界にお帰り下さい」
リューク「……ああ、そう……」
月・L「…………」
リューク「だが……いいのか? そんな強気な態度に出て……。さっきも言ったが、俺はいつでもお前達を殺せるんだぞ?」
月「……だったら、殺せばいい」
リューク「何?」
L「…………」
月「死神に脅迫され、人を殺め続けることを強いられる人生を送るくらいなら……ここで死んだ方がましだ」
リューク「! …………」
月「その程度の覚悟なら、もうできている。このノートに触ることを決めた時……いや……」
月「竜崎と共に、星井美希と天海春香を捕まえると……決めた時に」
L「……私も、月くんと同じ気持ちです」
リューク「…………」
434:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 00:16:51.66:uKLrxvWI0 (2/15)
リューク「……ククッ。そこまで開き直られては仕方ないな」
月・L「!」
リューク「しかし実に残念だ。お前達なら、確実にミキ達よりも俺を楽しませてくれると思ったんだがな」
リューク「特に……夜神月」
月「!」
リューク「俺の……『死神』の存在にいち早く勘付き、さらに『切り取ったページや切れ端でも殺せる』という可能性などをも考えていた、お前なら……」
月「…………」
リューク「ククッ。間違えたかな。ノートを渡す順番を」
リューク「もし俺が、ミキよりも先にお前にノートを渡していれば、あるいは……」
月「…………」
リューク「まあ……過ぎた事を言っても仕方ない。お前達にノートを使わせることは諦めよう」
月「……僕達を殺さないのか? リューク」
リューク「ん? ああ……さっきのは、それでお前達の気が変わるならと思い……駄目元で言ってみただけだ」
リューク「それに今、お前達を殺してしまうと……『これから先』……一層、楽しめなくなりそうだからな」
月「! ……それは、どういう……?」
リューク「ククッ。さぁてね」
L「…………」
リューク「さて、じゃあ残念だが……このノートは返してもらうとしよう」スッ
月「……リューク」
リューク「? 何だ?」
月「最後に……答えられるなら答えてくれ」
(浜辺に横たわっている美希と春香を見やる月)
月「……魂、とでもいうべきものがあるとして……デスノートを使い、死んだこの二人の……星井美希と天海春香の魂は、どこにいくんだ?」
リューク「…………」
月「やはり……地獄にでも連れて行かれるのか?」
リューク「ククッ。生憎だが……俺達死神は『魂』などという概念を持ち合わせてはいない」
リューク「だが、一つだけ言えることがある」
リューク「天国も地獄もない。生前何をしようが死んだ奴のいくところは同じ……死は平等だ」
月「……そうか」
L「…………」
リューク「……ククッ。そこまで開き直られては仕方ないな」
月・L「!」
リューク「しかし実に残念だ。お前達なら、確実にミキ達よりも俺を楽しませてくれると思ったんだがな」
リューク「特に……夜神月」
月「!」
リューク「俺の……『死神』の存在にいち早く勘付き、さらに『切り取ったページや切れ端でも殺せる』という可能性などをも考えていた、お前なら……」
月「…………」
リューク「ククッ。間違えたかな。ノートを渡す順番を」
リューク「もし俺が、ミキよりも先にお前にノートを渡していれば、あるいは……」
月「…………」
リューク「まあ……過ぎた事を言っても仕方ない。お前達にノートを使わせることは諦めよう」
月「……僕達を殺さないのか? リューク」
リューク「ん? ああ……さっきのは、それでお前達の気が変わるならと思い……駄目元で言ってみただけだ」
リューク「それに今、お前達を殺してしまうと……『これから先』……一層、楽しめなくなりそうだからな」
月「! ……それは、どういう……?」
リューク「ククッ。さぁてね」
L「…………」
リューク「さて、じゃあ残念だが……このノートは返してもらうとしよう」スッ
月「……リューク」
リューク「? 何だ?」
月「最後に……答えられるなら答えてくれ」
(浜辺に横たわっている美希と春香を見やる月)
月「……魂、とでもいうべきものがあるとして……デスノートを使い、死んだこの二人の……星井美希と天海春香の魂は、どこにいくんだ?」
リューク「…………」
月「やはり……地獄にでも連れて行かれるのか?」
リューク「ククッ。生憎だが……俺達死神は『魂』などという概念を持ち合わせてはいない」
リューク「だが、一つだけ言えることがある」
リューク「天国も地獄もない。生前何をしようが死んだ奴のいくところは同じ……死は平等だ」
月「……そうか」
L「…………」
435:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 00:30:43.27:uKLrxvWI0 (3/15)
リューク「では……返してもらうぞ。デスノート」
月「ああ」
リューク「じゃあな。人間」
(月から差し出されていたデスノートを受け取るリューク)
(リュークがデスノートを手に取るのと同時に、月はノートから手を放す)
(その瞬間、月からはリュークの姿が見えなくなった)
月「! リュークの姿が見えなくなった」
L「……私にはまだ見えていますが」
リューク「ああ」
月「えっ」
リューク「竜崎……お前はノートの所有者ではなかったからな。単にノートに触っただけの人間に俺の姿を見えなくするには、一度その人間にノートの所有権を持たせ、その上で所有権を放棄させなければならない」
L「…………」
リューク「だから……竜崎。便宜上、次はお前にこのノートの所有権を渡す。そうしたらすぐに俺に返せ」
リューク「そうしておかないと、お前には俺の姿が見えるままになっちまう……それは『都合が悪い』からな」
L「! ……分かりました」
月「竜崎? 今どういう状況なんだ?」
L「……後で説明します。月くん」
リューク「そうそう。後はあの女……弥海砂も、俺の姿が見える状態になっちまってるからな。後であいつの所にも行って、お前と同じようにノートの所有権持って捨ててをさせないと……」
L「……随分徹底していますね。『もう死神界に帰るのなら』あなたの姿が見える人間が人間界に残っていたところで、そんなに大きな不都合があるとは思えませんが」
リューク「ククッ。まあ……『もう人間界に来ないのなら』……な」
L「! …………」
リューク「よし。じゃあ渡すぞ」スッ
L「……はい」
(リュークからデスノートを受け取るL)
リューク「そして、そのままノートを俺に返せ。それで俺達の関係は終わりだ」
L「…………」スッ
(受け取ったばかりのデスノートをリュークに向けて差し出すL)
リューク「ククッ。これで今度こそさよならだ」
リューク「じゃあな。人間」
(リュークがデスノートを受け取った瞬間、ノートもリュークもLからは見えなくなった)
L「! ……見えなくなった……」
月「竜崎? 一体、何が……?」
L「月くん。実は――……」
リューク「では……返してもらうぞ。デスノート」
月「ああ」
リューク「じゃあな。人間」
(月から差し出されていたデスノートを受け取るリューク)
(リュークがデスノートを手に取るのと同時に、月はノートから手を放す)
(その瞬間、月からはリュークの姿が見えなくなった)
月「! リュークの姿が見えなくなった」
L「……私にはまだ見えていますが」
リューク「ああ」
月「えっ」
リューク「竜崎……お前はノートの所有者ではなかったからな。単にノートに触っただけの人間に俺の姿を見えなくするには、一度その人間にノートの所有権を持たせ、その上で所有権を放棄させなければならない」
L「…………」
リューク「だから……竜崎。便宜上、次はお前にこのノートの所有権を渡す。そうしたらすぐに俺に返せ」
リューク「そうしておかないと、お前には俺の姿が見えるままになっちまう……それは『都合が悪い』からな」
L「! ……分かりました」
月「竜崎? 今どういう状況なんだ?」
L「……後で説明します。月くん」
リューク「そうそう。後はあの女……弥海砂も、俺の姿が見える状態になっちまってるからな。後であいつの所にも行って、お前と同じようにノートの所有権持って捨ててをさせないと……」
L「……随分徹底していますね。『もう死神界に帰るのなら』あなたの姿が見える人間が人間界に残っていたところで、そんなに大きな不都合があるとは思えませんが」
リューク「ククッ。まあ……『もう人間界に来ないのなら』……な」
L「! …………」
リューク「よし。じゃあ渡すぞ」スッ
L「……はい」
(リュークからデスノートを受け取るL)
リューク「そして、そのままノートを俺に返せ。それで俺達の関係は終わりだ」
L「…………」スッ
(受け取ったばかりのデスノートをリュークに向けて差し出すL)
リューク「ククッ。これで今度こそさよならだ」
リューク「じゃあな。人間」
(リュークがデスノートを受け取った瞬間、ノートもリュークもLからは見えなくなった)
L「! ……見えなくなった……」
月「竜崎? 一体、何が……?」
L「月くん。実は――……」
436:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 01:30:25.81:uKLrxvWI0 (4/15)
(リュークとの最後のやりとりの内容を月に伝えるL)
月「……なるほど。それでノートが見えたり見えなくなったりしていたのか」
L「月くんからはそういう風に見えていたんですね」
月「ああ。竜崎の手の中にいきなりノートが出現したかと思えば、竜崎がそれを前方に差し出した直後にまた見えなくなった」
L「なるほど。とすると、デスノートは『人間に譲渡する』という死神の意思があって初めて、我々人間にも認知できるようになる……ということですね」
月「そういうことだろうな。……しかし、それよりも気になるのは……あの死神、リュークの言動……さっきも、僕達を殺してしまうとこの先楽しめなくなる、みたいなことを言っていたが……」
L「はい。そして私からも自分の姿を見えなくするようにし……さらにこの後、弥の所に行って同じことをするとまで言っていました」
月「ならば……もう間違い無いな」
L「はい。あの死神……リュークは――――またそのうち、あのデスノートを人間に渡すつもりです」
月「そして人間にノートを渡した死神は、その人間が死ぬまで、その人間に憑いていなければならない……それは死神界の掟でもあるらしい」
月「つまりこの先、リュークからあのノートを渡される人間がいるとすれば……リュークはその人間に憑いていなければならなくなる」
月「その状況下において、ノートに触った事のある人間が、ノートの所有権を得て、それを放棄していなければ……その人間に近づいた場合、リュークの姿が見えることで、ノートの所有者が誰であるか分かってしまう。それを防ぐための措置だろう」
L「はい。弥はともかく、私がまたノートの所有者の捜査に乗り出せば……いずれはその容疑者として、ノートの所有者を目にする機会もあるでしょうからね」
月「……おかしいとは思ったんだ。わざわざ、僕達にノートを使わせるために人間界に留まっておきながら……あんなにあっさり引き下がるなんて」
L「ええ。おそらくリュークは、最初から二つのパターンを想定していたのでしょう。一つ目は言うまでもなく、私と月くんの双方、またはそのいずれか一方にノートを使わせ……そのさまを観て楽しむというパターン」
月「そして二つ目は……僕達がノートの使用を拒んだ場合に、他の者にノートを渡し……僕達にその者を追わせることで、それを観て楽しむというパターン……か」
L「はい。そして今まさに、その二つ目のパターンが現実のものになろうとしている……いえ、もう……『なった』と考えるべきしょうね」
月「そうだな。『自分の思い通りに人を殺せるノート』なんて……欲しがる人間は無数にいる。今日明日にも、自分の私利私欲のためにノートを使い始める人間が現れてもおかしくない」
L「あるいは、ノートがキラの理念に賛同する人間の手に渡れば……またキラの裁きを再開されてしまう可能性もありますね」
月「それならやはり……僕達がノートを持ったまま、誰も使うことがないよう、どこかに封印しておいた方が良かったかもしれないな。あるいはいっそのこと、焼却するなりして処分してしまうという手も……」
L「そうですね。一応はそのような手段もありえましたが……しかしリュークが私達を殺さなかったのは、まさに今月くんが言った通り、他の人間にノートを渡し、私達にその者を追わせ、そのさまを観て楽しむため……。そうであるとすれば、私達がノートを封印なり、処分なりしようとした時点で……今度こそ本当に私達を殺し、ノートを回収していたものと思われます」
月「そうなると結局、その後はまた別の人間にノートを渡されてしまうだけ……か」
L「はい。……おそらくは」
(リュークとの最後のやりとりの内容を月に伝えるL)
月「……なるほど。それでノートが見えたり見えなくなったりしていたのか」
L「月くんからはそういう風に見えていたんですね」
月「ああ。竜崎の手の中にいきなりノートが出現したかと思えば、竜崎がそれを前方に差し出した直後にまた見えなくなった」
L「なるほど。とすると、デスノートは『人間に譲渡する』という死神の意思があって初めて、我々人間にも認知できるようになる……ということですね」
月「そういうことだろうな。……しかし、それよりも気になるのは……あの死神、リュークの言動……さっきも、僕達を殺してしまうとこの先楽しめなくなる、みたいなことを言っていたが……」
L「はい。そして私からも自分の姿を見えなくするようにし……さらにこの後、弥の所に行って同じことをするとまで言っていました」
月「ならば……もう間違い無いな」
L「はい。あの死神……リュークは――――またそのうち、あのデスノートを人間に渡すつもりです」
月「そして人間にノートを渡した死神は、その人間が死ぬまで、その人間に憑いていなければならない……それは死神界の掟でもあるらしい」
月「つまりこの先、リュークからあのノートを渡される人間がいるとすれば……リュークはその人間に憑いていなければならなくなる」
月「その状況下において、ノートに触った事のある人間が、ノートの所有権を得て、それを放棄していなければ……その人間に近づいた場合、リュークの姿が見えることで、ノートの所有者が誰であるか分かってしまう。それを防ぐための措置だろう」
L「はい。弥はともかく、私がまたノートの所有者の捜査に乗り出せば……いずれはその容疑者として、ノートの所有者を目にする機会もあるでしょうからね」
月「……おかしいとは思ったんだ。わざわざ、僕達にノートを使わせるために人間界に留まっておきながら……あんなにあっさり引き下がるなんて」
L「ええ。おそらくリュークは、最初から二つのパターンを想定していたのでしょう。一つ目は言うまでもなく、私と月くんの双方、またはそのいずれか一方にノートを使わせ……そのさまを観て楽しむというパターン」
月「そして二つ目は……僕達がノートの使用を拒んだ場合に、他の者にノートを渡し……僕達にその者を追わせることで、それを観て楽しむというパターン……か」
L「はい。そして今まさに、その二つ目のパターンが現実のものになろうとしている……いえ、もう……『なった』と考えるべきしょうね」
月「そうだな。『自分の思い通りに人を殺せるノート』なんて……欲しがる人間は無数にいる。今日明日にも、自分の私利私欲のためにノートを使い始める人間が現れてもおかしくない」
L「あるいは、ノートがキラの理念に賛同する人間の手に渡れば……またキラの裁きを再開されてしまう可能性もありますね」
月「それならやはり……僕達がノートを持ったまま、誰も使うことがないよう、どこかに封印しておいた方が良かったかもしれないな。あるいはいっそのこと、焼却するなりして処分してしまうという手も……」
L「そうですね。一応はそのような手段もありえましたが……しかしリュークが私達を殺さなかったのは、まさに今月くんが言った通り、他の人間にノートを渡し、私達にその者を追わせ、そのさまを観て楽しむため……。そうであるとすれば、私達がノートを封印なり、処分なりしようとした時点で……今度こそ本当に私達を殺し、ノートを回収していたものと思われます」
月「そうなると結局、その後はまた別の人間にノートを渡されてしまうだけ……か」
L「はい。……おそらくは」
437:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 01:42:19.09:uKLrxvWI0 (5/15)
月「それならば結局……僕達にできることは一つしかないな」
L「はい。またあのノートを手に入れ、人を殺すような者が出てきたら……その段階でその人間を捕まえるだけです。その人間がキラの思想を持っていようがいまいが関係ありません」
月「そうだな。しかしその人間を追い詰めたところで、またリュークによって別の人間にノートが渡されてしまうかもしれない。もはやそうなるといたちごっこだが……」
月「しかし……それでも」
L「はい。それでも私達は、ノートを使う者を追い続けるだけ……いえ」
L「追い続けなければなりません」
L「リュークが『もうこれ以上は何度やっても無駄だ』と音を上げるまで」
月「根比べ、というわけだな」
L「はい」
L「私達とリューク……どちらが先に音を上げるか」
L「死神との命懸けの根比べです」
月「……本当に命懸けだな。リュークのあの性格じゃ、いつ気まぐれで僕達を殺すか分からないし……」
L「そうですね。結局は、彼が飽きたらそこでおしまい、という話に尽きるのかもしれません」
L「しかし、私達は……」
月「ああ。そうだな。竜崎」
月「僕達は逃げるわけにはいかない」
L「…………」
(どちらからともなく、浜辺に横たわっている美希と春香を見やる月とL)
月「もう既に、色々と……背負ってしまっているからな」
L「……そうですね」
月「それならば結局……僕達にできることは一つしかないな」
L「はい。またあのノートを手に入れ、人を殺すような者が出てきたら……その段階でその人間を捕まえるだけです。その人間がキラの思想を持っていようがいまいが関係ありません」
月「そうだな。しかしその人間を追い詰めたところで、またリュークによって別の人間にノートが渡されてしまうかもしれない。もはやそうなるといたちごっこだが……」
月「しかし……それでも」
L「はい。それでも私達は、ノートを使う者を追い続けるだけ……いえ」
L「追い続けなければなりません」
L「リュークが『もうこれ以上は何度やっても無駄だ』と音を上げるまで」
月「根比べ、というわけだな」
L「はい」
L「私達とリューク……どちらが先に音を上げるか」
L「死神との命懸けの根比べです」
月「……本当に命懸けだな。リュークのあの性格じゃ、いつ気まぐれで僕達を殺すか分からないし……」
L「そうですね。結局は、彼が飽きたらそこでおしまい、という話に尽きるのかもしれません」
L「しかし、私達は……」
月「ああ。そうだな。竜崎」
月「僕達は逃げるわけにはいかない」
L「…………」
(どちらからともなく、浜辺に横たわっている美希と春香を見やる月とL)
月「もう既に、色々と……背負ってしまっているからな」
L「……そうですね」
438:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 01:47:35.10:uKLrxvWI0 (6/15)
月「……なあ、竜崎。この戦い……僕達は勝ったのかな?」
L「……そうですね。少なくとも、私個人としては――……負けです」
月「竜崎」
L「星井美希が私を殺さなかったのは、『天海春香の悲しむ顔を見たくなかったから』」
L「死神レムが私を殺さなかったのは、『天海春香の選んだ道を尊重したかったから』」
L「……皮肉だと思いませんか? 『熱狂的な天海春香のファン』という偽りの姿を演じ続けた私が……最後には『天海春香』という存在によって生かされたわけです」
L「誰がどう見ても、私の負けです」
月「…………」
L「また、容疑者と殺人の方法をほぼ完全に特定しておきながら……二人を逮捕する前にみすみす死なせてしまった」
L「これは明らかに私の探偵としての落ち度……この点でも私の負けです」
月「……それを言うなら僕も同じだ。竜崎」
L「月くん」
月「僕だって、『捜査本部に居て、星井美希と天海春香を疑っている可能性が高い者』とまで考えられていたんだ。いつ殺されてもおかしくなかった」
月「レムに殺されずに済んだことも、二人をみすみす死なせてしまったことも同じだ」
月「だから竜崎が負けというなら、僕も負けだよ」
L「……月くん」
月「だが結果として彼女達は死に……そして僕達は生き残った」
L「…………」
月「だからせめて僕は、この先の人生も精一杯……生きていこうと思う」
月「彼女達の分まで、などとおこがましいことを言うつもりはないが……せめて自分の人生を、悔いの無いように」
L「……それは私も同感です。月くん」
月「……なあ、竜崎。この戦い……僕達は勝ったのかな?」
L「……そうですね。少なくとも、私個人としては――……負けです」
月「竜崎」
L「星井美希が私を殺さなかったのは、『天海春香の悲しむ顔を見たくなかったから』」
L「死神レムが私を殺さなかったのは、『天海春香の選んだ道を尊重したかったから』」
L「……皮肉だと思いませんか? 『熱狂的な天海春香のファン』という偽りの姿を演じ続けた私が……最後には『天海春香』という存在によって生かされたわけです」
L「誰がどう見ても、私の負けです」
月「…………」
L「また、容疑者と殺人の方法をほぼ完全に特定しておきながら……二人を逮捕する前にみすみす死なせてしまった」
L「これは明らかに私の探偵としての落ち度……この点でも私の負けです」
月「……それを言うなら僕も同じだ。竜崎」
L「月くん」
月「僕だって、『捜査本部に居て、星井美希と天海春香を疑っている可能性が高い者』とまで考えられていたんだ。いつ殺されてもおかしくなかった」
月「レムに殺されずに済んだことも、二人をみすみす死なせてしまったことも同じだ」
月「だから竜崎が負けというなら、僕も負けだよ」
L「……月くん」
月「だが結果として彼女達は死に……そして僕達は生き残った」
L「…………」
月「だからせめて僕は、この先の人生も精一杯……生きていこうと思う」
月「彼女達の分まで、などとおこがましいことを言うつもりはないが……せめて自分の人生を、悔いの無いように」
L「……それは私も同感です。月くん」
439:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 02:05:35.24:uKLrxvWI0 (7/15)
月「……ところで、今後の事だが……竜崎。星井美希と天海春香がキラだった事は世間には公表しない……そうだな?」
L「はい。そのつもりです。このような結果になった以上、今更そんなことをしても意味が無いですし……むしろ、事件に何の関係も無い765プロダクションの関係者を無用な風評被害に晒すだけです」
L「また『キラがいなくなった』と公表すれば、当然、悪事を働こうとする者も増えるでしょうから……勿論、これは犯罪の抑止力としてのキラの存在を肯定する意味ではありませんが……そうなると分かった上であえて公表する実益もありません」
月「そうだな」
L「ただ、この二人の死そのものは隠しようがないですので……世間的には、『ライブ終了後に二人で海に遊びに行き、浅瀬で遊んでいるうちに不運にも波に飲まれ、溺死した』……とでもしておくしかないでしょうね」
月「事務所の関係者は勿論、家族もいることだからな。このまま遺体を隠蔽して『行方不明』で押し通すのは流石に無理があるし……何より人道に反する」
L「はい。私も同じ考えです」
月「ただ……流石にプロデューサーにだけは真実を伝えざるを得ないだろうな。誤魔化せなくはないかもしれないが……彼の常人離れした洞察力に鑑みると、下手に隠すのは危険だろう。それを抜きにしても、彼は既に多くの情報を知り過ぎている」
L「そうですね。ライブ後はノートに書かれた内容の間接的な効果が働いており、ゆえに私からの連絡にも応答しなかったものと思われますが……その状態がいつまでも続くわけではないはずです。むしろ、書かれた内容が実現された今はもう解けていると考えた方が自然でしょう。ならば、全てをありのままに話した方が良いと思います」
月「彼なら、その秘密は誰にも漏らすことなく墓の中まで持って行くだろうしな」
L「はい。そうすることが星井美希と天海春香……そして残された765プロダクションの他のアイドル達にとっても最善の選択であると、彼ならすぐに理解するでしょう。『死んだ二人のアイドルがキラ事件に関わっていた』なんて……所属事務所のプロデューサーという立場からは絶対に表に出したくない情報ですからね」
月「そうだな。……あと、ノート自体はリュークに返してしまったが……僕が胸ポケットに仕込んでいた隠しカメラで、今日、この場所に着いてからの一部始終は撮影できている。勿論、リュークの姿は映っていないだろうが……少なくとも、僕が手に触れていた間のノートの内容は映像として残せているはずだ。捜査本部内で保管する記録としてはこれで十分だろう」
L「はい。それがあれば夜神さん達への説明もしやすいですしね」
月「ああ」
月「……ところで、今後の事だが……竜崎。星井美希と天海春香がキラだった事は世間には公表しない……そうだな?」
L「はい。そのつもりです。このような結果になった以上、今更そんなことをしても意味が無いですし……むしろ、事件に何の関係も無い765プロダクションの関係者を無用な風評被害に晒すだけです」
L「また『キラがいなくなった』と公表すれば、当然、悪事を働こうとする者も増えるでしょうから……勿論、これは犯罪の抑止力としてのキラの存在を肯定する意味ではありませんが……そうなると分かった上であえて公表する実益もありません」
月「そうだな」
L「ただ、この二人の死そのものは隠しようがないですので……世間的には、『ライブ終了後に二人で海に遊びに行き、浅瀬で遊んでいるうちに不運にも波に飲まれ、溺死した』……とでもしておくしかないでしょうね」
月「事務所の関係者は勿論、家族もいることだからな。このまま遺体を隠蔽して『行方不明』で押し通すのは流石に無理があるし……何より人道に反する」
L「はい。私も同じ考えです」
月「ただ……流石にプロデューサーにだけは真実を伝えざるを得ないだろうな。誤魔化せなくはないかもしれないが……彼の常人離れした洞察力に鑑みると、下手に隠すのは危険だろう。それを抜きにしても、彼は既に多くの情報を知り過ぎている」
L「そうですね。ライブ後はノートに書かれた内容の間接的な効果が働いており、ゆえに私からの連絡にも応答しなかったものと思われますが……その状態がいつまでも続くわけではないはずです。むしろ、書かれた内容が実現された今はもう解けていると考えた方が自然でしょう。ならば、全てをありのままに話した方が良いと思います」
月「彼なら、その秘密は誰にも漏らすことなく墓の中まで持って行くだろうしな」
L「はい。そうすることが星井美希と天海春香……そして残された765プロダクションの他のアイドル達にとっても最善の選択であると、彼ならすぐに理解するでしょう。『死んだ二人のアイドルがキラ事件に関わっていた』なんて……所属事務所のプロデューサーという立場からは絶対に表に出したくない情報ですからね」
月「そうだな。……あと、ノート自体はリュークに返してしまったが……僕が胸ポケットに仕込んでいた隠しカメラで、今日、この場所に着いてからの一部始終は撮影できている。勿論、リュークの姿は映っていないだろうが……少なくとも、僕が手に触れていた間のノートの内容は映像として残せているはずだ。捜査本部内で保管する記録としてはこれで十分だろう」
L「はい。それがあれば夜神さん達への説明もしやすいですしね」
月「ああ」
440:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 02:10:46.63:uKLrxvWI0 (8/15)
月「しかし……『デスノート』……か」
L「? 月くん?」
月「……竜崎。さっき、リュークも言っていたが……」
L「…………」
月「もし、『ノートを渡す順番が違っていたら』……キラになっていたのは僕だったかもしれない」
L「! ……何故、そう思うんですか?」
月「リュークが言っていただろう? 『退屈だったから』星井美希にノートを渡した……と」
L「はい。それが……何か?」
月「僕も……退屈だったから」
L「! …………」
月「リュークと僕は、ある意味同じだ」
月「僕もずっと……自分が今生きているこの世界、腐った世の中に……退屈を感じていた」
L「…………」
月「それにあのノートには……人間なら誰でも一度は試してみたくなる魔力がある」
月「だからもし僕が、星井美希よりも先にデスノートを手にしていたとすれば……」
L「…………」
月「そんな退屈な日常から抜け出すために……あるいは、この腐った世の中を革めるために――……」
月「僕が『キラ』になっていたかもしれない」
L「月くん」
月「しかし……『デスノート』……か」
L「? 月くん?」
月「……竜崎。さっき、リュークも言っていたが……」
L「…………」
月「もし、『ノートを渡す順番が違っていたら』……キラになっていたのは僕だったかもしれない」
L「! ……何故、そう思うんですか?」
月「リュークが言っていただろう? 『退屈だったから』星井美希にノートを渡した……と」
L「はい。それが……何か?」
月「僕も……退屈だったから」
L「! …………」
月「リュークと僕は、ある意味同じだ」
月「僕もずっと……自分が今生きているこの世界、腐った世の中に……退屈を感じていた」
L「…………」
月「それにあのノートには……人間なら誰でも一度は試してみたくなる魔力がある」
月「だからもし僕が、星井美希よりも先にデスノートを手にしていたとすれば……」
L「…………」
月「そんな退屈な日常から抜け出すために……あるいは、この腐った世の中を革めるために――……」
月「僕が『キラ』になっていたかもしれない」
L「月くん」
441:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 02:18:09.10:uKLrxvWI0 (9/15)
月「もしそうなっていたら……竜崎とは敵同士になっていたかもしれないな」
L「……そうですね。ですが……」
月「…………」
L「キラになったのは星井美希であり、キラになっていないのが月くんです」
月「! …………」
L「それが……全てだと思います」
月「……竜崎……」
L「…………」
月「一つだけ……補足しておくよ」
月「確かに僕は、ずっと退屈を感じていた」
月「―――竜崎に出会うまでは」
L「!」
月「竜崎に出会ってからは……僕は今日まで、一日たりとも退屈を感じた日は無かったよ」
L「……私も同じです。月くん」
月「竜崎」
L「月くんと過ごしたこの捜査の日々は、とても刺激的で……退屈など微塵も感じませんでした」
月「……そうか。それなら良かった」
L「はい」
月「じゃあ改めて……これからもよろしくな。竜崎。……いや……」
L「?」
月「……よろしく。“L”」
L「……はい。こちらこそよろしくお願いします。月くん。……いえ……未来の警察庁長官殿、でしょうか」
月「それはまた……随分気の早い話だな」
L「月くんの能力なら、決して遠い話ではないと思いますよ」
月「はは。ありがとう」
月「もしそうなっていたら……竜崎とは敵同士になっていたかもしれないな」
L「……そうですね。ですが……」
月「…………」
L「キラになったのは星井美希であり、キラになっていないのが月くんです」
月「! …………」
L「それが……全てだと思います」
月「……竜崎……」
L「…………」
月「一つだけ……補足しておくよ」
月「確かに僕は、ずっと退屈を感じていた」
月「―――竜崎に出会うまでは」
L「!」
月「竜崎に出会ってからは……僕は今日まで、一日たりとも退屈を感じた日は無かったよ」
L「……私も同じです。月くん」
月「竜崎」
L「月くんと過ごしたこの捜査の日々は、とても刺激的で……退屈など微塵も感じませんでした」
月「……そうか。それなら良かった」
L「はい」
月「じゃあ改めて……これからもよろしくな。竜崎。……いや……」
L「?」
月「……よろしく。“L”」
L「……はい。こちらこそよろしくお願いします。月くん。……いえ……未来の警察庁長官殿、でしょうか」
月「それはまた……随分気の早い話だな」
L「月くんの能力なら、決して遠い話ではないと思いますよ」
月「はは。ありがとう」
442:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 02:32:34.96:uKLrxvWI0 (10/15)
月「それにしても……星井美希が、今日のライブで竜崎を本気でファンにしようとしていたとはな」
L「……はい。そのことですが……月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「これもノートの効力だった、と言えばそれまでなのかもしれませんが――……私は今日のライブ中、確かに……ステージ上で輝く、“アイドル・星井美希”の姿に魅了されていました」
月「! 竜崎」
L「そういう意味では―――私はあの時、あの瞬間―――確かに『“アイドル・星井美希”のファン』になっていたのかもしれません。天海春香の時のような『偽りのファン』ではなく……『本当のファン』に」
月「…………」
L「そうであるとすれば、この点でも……私は星井美希に『負けた』ということになるのかもしれません」
月「……竜崎」
月(確かに、僕も――……今日のライブ中、自分の意識が丸ごとステージの方へ持っていかれそうな……そんな感覚に襲われた)
月(勿論それは竜崎が言うように、ノートの効力でもあったのだろう)
月(だがきっと、それだけではなく……)
月「…………」
L「月くん? どうかしましたか?」
月「……竜崎」
L「? はい」
月「星井美希も、そして天海春香も――……デスノートなんかより、もっと……“強い力”を持っていたのかもしれないな」
L「!」
月「…………」
L「それなら私達も……負けてはいられませんね」
月「……そうだな。竜崎」
月「共に頑張ろう。この先もずっと」
L「はい。月くん」
L「私達にも――……彼女達のような“強い力”があると、信じて」
月「それにしても……星井美希が、今日のライブで竜崎を本気でファンにしようとしていたとはな」
L「……はい。そのことですが……月くん」
月「? 何だ? 竜崎」
L「これもノートの効力だった、と言えばそれまでなのかもしれませんが――……私は今日のライブ中、確かに……ステージ上で輝く、“アイドル・星井美希”の姿に魅了されていました」
月「! 竜崎」
L「そういう意味では―――私はあの時、あの瞬間―――確かに『“アイドル・星井美希”のファン』になっていたのかもしれません。天海春香の時のような『偽りのファン』ではなく……『本当のファン』に」
月「…………」
L「そうであるとすれば、この点でも……私は星井美希に『負けた』ということになるのかもしれません」
月「……竜崎」
月(確かに、僕も――……今日のライブ中、自分の意識が丸ごとステージの方へ持っていかれそうな……そんな感覚に襲われた)
月(勿論それは竜崎が言うように、ノートの効力でもあったのだろう)
月(だがきっと、それだけではなく……)
月「…………」
L「月くん? どうかしましたか?」
月「……竜崎」
L「? はい」
月「星井美希も、そして天海春香も――……デスノートなんかより、もっと……“強い力”を持っていたのかもしれないな」
L「!」
月「…………」
L「それなら私達も……負けてはいられませんね」
月「……そうだな。竜崎」
月「共に頑張ろう。この先もずっと」
L「はい。月くん」
L「私達にも――……彼女達のような“強い力”があると、信じて」
443:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 02:48:58.92:uKLrxvWI0 (11/15)
【同日・死神界】
(死神界の穴から人間界を覗いているリューク)
リューク「……ククッ。まあどうせあいつらのことだ。俺がまたすぐに別の人間にノートを渡そうとしていることくらい……当然考えついているだろう」
リューク「しかしそんなことは大した問題じゃない。見つかったら見つかったで、また別の人間にノートを渡せばいいだけだ」
リューク「なんせ人間なんて、この世に何十億人もいるんだからな」
リューク「……さて、じゃあ次は誰にこのノートを渡すか……」
リューク「やはりまず思いつくのは……そうだな。たとえば熱狂的なキラ信者とか……お。あいつなんか良さそうだな。名前は、魅―――あ、人混みの中に紛れちまった。ちぇっ」
リューク「まあいいか。またそのうち目にする機会もあるだろう。死神を……デスノートを引き寄せるような人間なら」
リューク「あとは……そうだな。ミキとハルカの遺志を継ぎそうなアイドル、なんてのも面白いかもしれないな。たとえばあいつ……矢吹可奈とか」
リューク「ククッ。こうやって、色々と考えを巡らすのもまた面白! ……だが」
リューク「…………」
リューク「まあ、今日くらいは……なあ。ミキ」
リューク「これまでの間、俺を楽しませてくれたお前に敬意を表し――……」
リューク「俺も、お前と過ごしたこの八か月半という時間に思いを馳せるとしよう」
リューク「……なんてな。ククッ」
リューク「俺も少し、レムの奴の感傷がうつっちまったかな?」
リューク「…………」
リューク「なあ、ミキ……」
【同日・死神界】
(死神界の穴から人間界を覗いているリューク)
リューク「……ククッ。まあどうせあいつらのことだ。俺がまたすぐに別の人間にノートを渡そうとしていることくらい……当然考えついているだろう」
リューク「しかしそんなことは大した問題じゃない。見つかったら見つかったで、また別の人間にノートを渡せばいいだけだ」
リューク「なんせ人間なんて、この世に何十億人もいるんだからな」
リューク「……さて、じゃあ次は誰にこのノートを渡すか……」
リューク「やはりまず思いつくのは……そうだな。たとえば熱狂的なキラ信者とか……お。あいつなんか良さそうだな。名前は、魅―――あ、人混みの中に紛れちまった。ちぇっ」
リューク「まあいいか。またそのうち目にする機会もあるだろう。死神を……デスノートを引き寄せるような人間なら」
リューク「あとは……そうだな。ミキとハルカの遺志を継ぎそうなアイドル、なんてのも面白いかもしれないな。たとえばあいつ……矢吹可奈とか」
リューク「ククッ。こうやって、色々と考えを巡らすのもまた面白! ……だが」
リューク「…………」
リューク「まあ、今日くらいは……なあ。ミキ」
リューク「これまでの間、俺を楽しませてくれたお前に敬意を表し――……」
リューク「俺も、お前と過ごしたこの八か月半という時間に思いを馳せるとしよう」
リューク「……なんてな。ククッ」
リューク「俺も少し、レムの奴の感傷がうつっちまったかな?」
リューク「…………」
リューク「なあ、ミキ……」
444:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:01:02.46:uKLrxvWI0 (12/15)
【一週間前(美希と海砂の撮影があった日)・765プロ事務所近くの公園からの帰路】
(春香と別れた後、帰路を歩いている美希)
リューク「……なあ、ミキ」
美希「? 何? リューク」
リューク「いや……本当にあんな書き方で良かったのか?」
美希「あんな書き方って?」
リューク「たとえばほら、『アリーナライブを成功させ、トップアイドルになって……』とか、そういう書き方だってやろうと思えばできたんじゃないか? まあ、それが有効かどうかは実際に書いてみないと分からんが……」
美希「もう、何言ってるの? リューク」
リューク「え?」
美希「もし仮に有効だとしても、そんなの何の意味も無いの」
美希「『自分達の実力だけで』トップアイドルにならなきゃ」
リューク「! …………」
美希「それに春香だって、あくまでも『実力以外の手段を使って』ミキ達を陥れようとした人だけ、デスノートを使って排除しようとしていたわけだし……実際、そうしていたの」
リューク「それはまあ……そうだが」
美希「だから、ミキ達がデスノートを使って実現するのは『アリーナライブを最後までやり切る』というところまで」
美希「ライブそのものが『成功』するかどうか……そして、ミキ達がトップアイドルになれるかどうか……」
美希「それは全部、ミキ達の実力次第……それでいいの」
リューク「……ククッ。なるほどな」
美希「あと……リューク」
リューク「ん? 何だ? ミキ」
美希「ミキと最初に会った日に、『デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな』って……言ったよね」
リューク「ああ……言ったな」
美希「ミキ、別にいいよ。それでも」
リューク「え?」
美希「たとえどこに行っても……春香さえ一緒なら」
美希「ミキはそれでいいの」
リューク「……そういえば、さっきもそう言ってたな。ミキ」
リューク「ハルカと『ずっと一緒』だと」
美希「うん。そうだよ」
美希「ミキと春香は、ずっと一緒なの」
【一週間前(美希と海砂の撮影があった日)・765プロ事務所近くの公園からの帰路】
(春香と別れた後、帰路を歩いている美希)
リューク「……なあ、ミキ」
美希「? 何? リューク」
リューク「いや……本当にあんな書き方で良かったのか?」
美希「あんな書き方って?」
リューク「たとえばほら、『アリーナライブを成功させ、トップアイドルになって……』とか、そういう書き方だってやろうと思えばできたんじゃないか? まあ、それが有効かどうかは実際に書いてみないと分からんが……」
美希「もう、何言ってるの? リューク」
リューク「え?」
美希「もし仮に有効だとしても、そんなの何の意味も無いの」
美希「『自分達の実力だけで』トップアイドルにならなきゃ」
リューク「! …………」
美希「それに春香だって、あくまでも『実力以外の手段を使って』ミキ達を陥れようとした人だけ、デスノートを使って排除しようとしていたわけだし……実際、そうしていたの」
リューク「それはまあ……そうだが」
美希「だから、ミキ達がデスノートを使って実現するのは『アリーナライブを最後までやり切る』というところまで」
美希「ライブそのものが『成功』するかどうか……そして、ミキ達がトップアイドルになれるかどうか……」
美希「それは全部、ミキ達の実力次第……それでいいの」
リューク「……ククッ。なるほどな」
美希「あと……リューク」
リューク「ん? 何だ? ミキ」
美希「ミキと最初に会った日に、『デスノートを使った人間が天国や地獄に行けると思うな』って……言ったよね」
リューク「ああ……言ったな」
美希「ミキ、別にいいよ。それでも」
リューク「え?」
美希「たとえどこに行っても……春香さえ一緒なら」
美希「ミキはそれでいいの」
リューク「……そういえば、さっきもそう言ってたな。ミキ」
リューク「ハルカと『ずっと一緒』だと」
美希「うん。そうだよ」
美希「ミキと春香は、ずっと一緒なの」
445:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:09:11.43:uKLrxvWI0 (13/15)
【現在・死神界】
リューク「……ククッ」
リューク(ここまで使い勝手の良い道具が手元にあったのに、最後の最後……一番大事な場面ではそれには頼らず)
リューク(『自分達の実力だけで』トップアイドルに……か)
リューク(これはこれで“人間”らしくて面白……かもな)
リューク(なあ……ミキ)
リューク「……さて」
リューク「今度は……もっと面白いものを俺に見せてくれよ」
リューク「なあ」
リューク「―――“人間”」
リューク「……ククッ」パラッ
(笑いながら、手に持ったデスノートの一番後ろのページを開くリューク)
(そのページには、次の文章が書かれていた)
【現在・死神界】
リューク「……ククッ」
リューク(ここまで使い勝手の良い道具が手元にあったのに、最後の最後……一番大事な場面ではそれには頼らず)
リューク(『自分達の実力だけで』トップアイドルに……か)
リューク(これはこれで“人間”らしくて面白……かもな)
リューク(なあ……ミキ)
リューク「……さて」
リューク「今度は……もっと面白いものを俺に見せてくれよ」
リューク「なあ」
リューク「―――“人間”」
リューク「……ククッ」パラッ
(笑いながら、手に持ったデスノートの一番後ろのページを開くリューク)
(そのページには、次の文章が書かれていた)
446:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:12:17.87:uKLrxvWI0 (14/15)
-----------------------------------------------------------
星井美希 天海春香 心不全
20××年8月1日
誰にも妨害されることなくアリーナライブを最後までやり遂げ、
誰にも捕まることのないまま海の見える浜辺へ行き、
第三者に発見される前に安らかな眠りの中で死亡。
-----------------------------------------------------------
了
-----------------------------------------------------------
星井美希 天海春香 心不全
20××年8月1日
誰にも妨害されることなくアリーナライブを最後までやり遂げ、
誰にも捕まることのないまま海の見える浜辺へ行き、
第三者に発見される前に安らかな眠りの中で死亡。
-----------------------------------------------------------
了
447:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:13:59.87:uKLrxvWI0 (15/15)
以上で本作品は終了となります。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
以上で本作品は終了となります。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。
448:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:16:01.67:VT1CXsnvo (1/1)
大作だった
今までお疲れさまでした
大作だった
今までお疲れさまでした
449:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:16:29.28:ajZx4ezFo (1/1)
お疲れ様でした
本当に面白かった。
この後みんな困ったんだろうな
どう整理をつけるんだろう
お疲れ様でした
本当に面白かった。
この後みんな困ったんだろうな
どう整理をつけるんだろう
450:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:22:03.21:yXQstAX20 (1/1)
完結乙
すごい引き込まれたよ
面白かった
完結乙
すごい引き込まれたよ
面白かった
451:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:26:00.13:vul9q1uWO (1/1)
乙
最初に見たの2015年だったんだよな
完結お疲れ様
月並みだがすごい面白かったよ
乙
最初に見たの2015年だったんだよな
完結お疲れ様
月並みだがすごい面白かったよ
452:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:34:19.97:tbyHs4pk0 (1/1)
途中から追ってたけど面白かった
乙です
途中から追ってたけど面白かった
乙です
453:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 03:47:03.45:zPdfJJBUo (1/1)
乙乙
乙乙
454:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 06:37:38.31:NM+1d7XHo (1/1)
お疲れ様でした。
待ったかいがある良い終わり。面白かった。
お疲れ様でした。
待ったかいがある良い終わり。面白かった。
455:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 07:10:11.77:hJLhINYCO (1/1)
こんな引き込まれるssは後にも先にもこれしかない気がするな
お疲れ様でした
こんな引き込まれるssは後にも先にもこれしかない気がするな
お疲れ様でした
456:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 07:48:29.71:cl4SPWhU0 (1/1)
長い間お疲れ様でした
長い間お疲れ様でした
457:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 07:59:15.27:3N3KSle+0 (1/1)
おつでした。
スレ立て時からずっと追ってたよ!
おつでした。
スレ立て時からずっと追ってたよ!
458:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 10:07:01.07:bIeP30WoO (1/1)
1年以上続いたこいつもついに終了か
お疲れ様でした。
各キャラの性格とかが良く出ていて非常に良かったです
1年以上続いたこいつもついに終了か
お疲れ様でした。
各キャラの性格とかが良く出ていて非常に良かったです
459:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 10:27:26.65:fRJ0YM7x0 (1/1)
乙
長い間楽しませて頂きました
乙
長い間楽しませて頂きました
460:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 11:34:50.51:MBqLlxrNO (1/1)
終わりか
長いこと楽しませてもらったよ
終わりか
長いこと楽しませてもらったよ
461:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 12:12:43.11:cIrzxDwQ0 (1/1)
お疲れ様でした
お疲れ様でした
462:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 12:36:25.29:wffTV6HGO (1/1)
長らくおつでした
長らくおつでした
463:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 14:34:52.25:IZdtdluz0 (1/1)
お疲れ様でした
この後も続けられそうな展開だけど、これ以上は蛇足になるかもしれないしここで終わりかな
お疲れ様でした
この後も続けられそうな展開だけど、これ以上は蛇足になるかもしれないしここで終わりかな
464:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 15:34:04.16:NgalcQeZ0 (1/1)
目立った破綻もなく驚きと納得が連続する展開でとても引き込まれました
二次創作だけどオリジナルにないキャラの魅力も引き立っていて面白かったです
作者が何者なのか気になるところだけど、ともあれお疲れ様でした、読みごたえのあるssをありがとうございました
目立った破綻もなく驚きと納得が連続する展開でとても引き込まれました
二次創作だけどオリジナルにないキャラの魅力も引き立っていて面白かったです
作者が何者なのか気になるところだけど、ともあれお疲れ様でした、読みごたえのあるssをありがとうございました
465:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 15:53:55.27:qowi/IwRO (1/1)
乙
できれば後日談も見てみたいかな
乙
できれば後日談も見てみたいかな
466:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 16:17:59.93:Y1814NawO (1/1)
足かけ二年の間楽しませていただきました
また始めから読んできます
足かけ二年の間楽しませていただきました
また始めから読んできます
467:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 16:22:47.66:S2yv/zy+o (1/1)
二人がいなくなった後の事務所の様子とか世間の様子とか
捜査本部のその後とか
でもそれやりだしたらもう1年くらいかかりそうだなww
毎回楽しみに読んでました2年お疲れさまです
乙
二人がいなくなった後の事務所の様子とか世間の様子とか
捜査本部のその後とか
でもそれやりだしたらもう1年くらいかかりそうだなww
毎回楽しみに読んでました2年お疲れさまです
乙
468:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 19:30:45.11:lBHE+Ntm0 (1/1)
乙
面白かった。これほど引き込まれる作品には中々出会えないから少しさみしい気もするけど、贅沢言ってはいけないか。
乙
面白かった。これほど引き込まれる作品には中々出会えないから少しさみしい気もするけど、贅沢言ってはいけないか。
469:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 19:45:10.03:q71rH/jc0 (1/1)
長い間お疲れ様でしたっ!いつも楽しみにしてたのが終わってしまった。いい文章をありがとう!
長い間お疲れ様でしたっ!いつも楽しみにしてたのが終わってしまった。いい文章をありがとう!
470:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/22(日) 21:17:05.72:kOWbm3/00 (1/1)
おー終わってたー
長い間お疲れさまでした。とても楽しかったし更新あるたびに引き込まれてましたよ
おー終わってたー
長い間お疲れさまでした。とても楽しかったし更新あるたびに引き込まれてましたよ
471:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/23(月) 23:40:38.42:QtNH4rvx0 (1/1)
お疲れ様です
完結ありがとういつも楽しみにしてた
他に書いたssとか教えて欲しい
お疲れ様です
完結ありがとういつも楽しみにしてた
他に書いたssとか教えて欲しい
472:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/24(火) 02:30:19.67:vHBs7tST0 (1/1)
最初からずっとドキドキさせてくれた最高のSSだった
乙乙
最初からずっとドキドキさせてくれた最高のSSだった
乙乙
473:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/24(火) 05:01:57.45:9zBcV3x10 (1/2)
大作でクソ長かったけど一気に読みました
ゴリゴリの理詰めバトルには、多少くどく感じるところもあったけど、お互いが最善を尽くしてガチで闘ってる感じで面白かった
大作でクソ長かったけど一気に読みました
ゴリゴリの理詰めバトルには、多少くどく感じるところもあったけど、お互いが最善を尽くしてガチで闘ってる感じで面白かった
474:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/24(火) 05:15:04.90:9zBcV3x10 (2/2)
原作デスノでは、納得出来ないキャラの言動にイライラしたタチだろうなこの人w
他人を下に見る心理描写というか、そういう不快指数高めるキャラも文も無かったおかげか一気に読めたわ
登場キャラみんな各自の正義を通してブレないしね
乙でした
原作デスノでは、納得出来ないキャラの言動にイライラしたタチだろうなこの人w
他人を下に見る心理描写というか、そういう不快指数高めるキャラも文も無かったおかげか一気に読めたわ
登場キャラみんな各自の正義を通してブレないしね
乙でした
475:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/24(火) 09:31:24.08:YG0UOMLRO (1/1)
おつかれさまです!
最初よくあるイロモノかと思ってたけど、
美希が天然でLの推理をかわし始めたところでオッて思って、
第2の所持者が春香さんだったところから
一気に引き込まれたわ。
デスノ原作要素もif的に盛り込まれてるのが好きやった。
デスノートシンデレラガールズはまだですかね…
おつかれさまです!
最初よくあるイロモノかと思ってたけど、
美希が天然でLの推理をかわし始めたところでオッて思って、
第2の所持者が春香さんだったところから
一気に引き込まれたわ。
デスノ原作要素もif的に盛り込まれてるのが好きやった。
デスノートシンデレラガールズはまだですかね…
476:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/24(火) 15:37:52.54:zF0NYX67o (1/1)
アイマス側もデスノート側もどっちのファンも楽しめるSSだったな
アイマス側もデスノート側もどっちのファンも楽しめるSSだったな
477:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/26(木) 21:08:04.20:iikK+6Hh0 (1/1)
沢山のご感想ありがとうございます
一年半にも渡って書き続けられたのは皆様の温かいレスのお陰でした
本当にありがとうございました
>>471
結構書いてるのでいくつか(と言いつつかなりありますが…)ピックアップしてみました
お暇な時にお目通し頂けると幸いです
1.長編系(といっても、本作の比じゃないですが)
やよい「はいたーっち!」 P「えいっ」ふにっ
2.自分の中でのお気に入り系
冬馬「765プロのライブが当たった」
3.本作の前身(?)系
千早「おにぎりノート?」
4.美希系
P「美希、とろろごはん食べるか?」
P「美希、卵焼き食べるか?」
P「美希、湯葉食べるか?」
P「美希、土瓶蒸し食べるか?」
P「美希、セブンのコーヒー飲むか?」
P「美希、秋刀魚の塩焼き食べるか?」
P「美希、みかん食べるか?」
P「美希、かけそば食べるか?」
5.アイマス×デスノ系
やよい「デスノート?」
やよい「デスノートを拾ってから一ヶ月」
やよい「デスノートを拾ってから二ヶ月」
6.エヴァ×アイマス系
アスカ「ねぇ、あんた765プロの中では誰が好きなの?」
シンジ「ねぇ、綾波は765プロの中では誰が好きなの?」
レイ「765プロの中では誰が好き?」 カヲル「えっ?」
カヲル「765プロのアイドルは、お好きですか?」
7.本作の投稿期間中に書いたデレマス系
渋谷凛「い……いやだ!」 武内P「…………。(だ、だから何が……)」
本田未央「忠犬しぶりん」 武内P「?」
李衣菜「突き指で全治二週間なんて……ロックじゃないなあ」
本田未央「しぶりんGO!」
島村卯月「そろそろタメ口でいくか」
本田未央「そろそろしぶりんのあだ名を変えようと思うんだけど」 渋谷凛「えっ?」
※余談ですが、李衣菜の話では文の書き方から美希デスノ書いてる人?って当てられてびっくりしました
沢山のご感想ありがとうございます
一年半にも渡って書き続けられたのは皆様の温かいレスのお陰でした
本当にありがとうございました
>>471
結構書いてるのでいくつか(と言いつつかなりありますが…)ピックアップしてみました
お暇な時にお目通し頂けると幸いです
1.長編系(といっても、本作の比じゃないですが)
やよい「はいたーっち!」 P「えいっ」ふにっ
2.自分の中でのお気に入り系
冬馬「765プロのライブが当たった」
3.本作の前身(?)系
千早「おにぎりノート?」
4.美希系
P「美希、とろろごはん食べるか?」
P「美希、卵焼き食べるか?」
P「美希、湯葉食べるか?」
P「美希、土瓶蒸し食べるか?」
P「美希、セブンのコーヒー飲むか?」
P「美希、秋刀魚の塩焼き食べるか?」
P「美希、みかん食べるか?」
P「美希、かけそば食べるか?」
5.アイマス×デスノ系
やよい「デスノート?」
やよい「デスノートを拾ってから一ヶ月」
やよい「デスノートを拾ってから二ヶ月」
6.エヴァ×アイマス系
アスカ「ねぇ、あんた765プロの中では誰が好きなの?」
シンジ「ねぇ、綾波は765プロの中では誰が好きなの?」
レイ「765プロの中では誰が好き?」 カヲル「えっ?」
カヲル「765プロのアイドルは、お好きですか?」
7.本作の投稿期間中に書いたデレマス系
渋谷凛「い……いやだ!」 武内P「…………。(だ、だから何が……)」
本田未央「忠犬しぶりん」 武内P「?」
李衣菜「突き指で全治二週間なんて……ロックじゃないなあ」
本田未央「しぶりんGO!」
島村卯月「そろそろタメ口でいくか」
本田未央「そろそろしぶりんのあだ名を変えようと思うんだけど」 渋谷凛「えっ?」
※余談ですが、李衣菜の話では文の書き方から美希デスノ書いてる人?って当てられてびっくりしました
478:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/26(木) 23:28:47.37:Uqt88GPNo (1/1)
>>477
おまえだたのか
>>477
おまえだたのか
479:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/27(金) 12:44:22.03:jrBlcCJno (1/1)
おっつおっつ
ここ数年で一番楽しませてもらったSSだった
おっつおっつ
ここ数年で一番楽しませてもらったSSだった
480:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/28(土) 13:09:04.15:us+PF9U+0 (1/1)
まさかやよノートの作者だったのか
このSSを見たときやよノートみたいな感じになるのかなぁと思ってまったく雰囲気が違って別作者だろうなと思ったらまさかの
まさかやよノートの作者だったのか
このSSを見たときやよノートみたいな感じになるのかなぁと思ってまったく雰囲気が違って別作者だろうなと思ったらまさかの
481:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/28(土) 13:20:10.97:2AnLriGfO (1/1)
まあこれから月は高田とミサに刺し殺されるんですけどね
まあこれから月は高田とミサに刺し殺されるんですけどね
482:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/29(日) 19:35:02.62:DM++u2IGo (1/1)
月「心配無用さ何しろ顔がよくてエリートでモテるからね」
月「心配無用さ何しろ顔がよくてエリートでモテるからね」
483:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/30(月) 13:51:18.52:rRfTbRuO0 (1/1)
エヴァのやつもそうだったんだ
他のも見てくるかな
エヴァのやつもそうだったんだ
他のも見てくるかな
484:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2017/01/30(月) 23:37:03.14:XzgtHiSY0 (1/1)
ほんとに長い間お疲れ様でした。
ここまで長編なのにグダることなく楽しめたssは久しぶりです。
星井父などの後日談が気になるところではありますが、
ここで終わるのが一番綺麗だというのよく分かるジレンマww
リュークが最後らへん感傷的だったりレムが死なずに済んだりしてるのも
個人的にうれしいところです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
ほんとに長い間お疲れ様でした。
ここまで長編なのにグダることなく楽しめたssは久しぶりです。
星井父などの後日談が気になるところではありますが、
ここで終わるのが一番綺麗だというのよく分かるジレンマww
リュークが最後らへん感傷的だったりレムが死なずに済んだりしてるのも
個人的にうれしいところです。
素晴らしい作品をありがとうございました。
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