◆Y.lj54HWGU さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16860515.html
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700: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:21:15.55:7PMvaHfGo (10/15)
10/14
……
…
「お、おおおおっ?」
「ちょっ、その包丁の持ち方と切り方は違うっ!」
そしていざ作り始めると、嘘の砂上の楼閣は脆くも崩れ去っちゃった。
何とか部屋の掃除を間に合わせて家に入れたまでは良かったんだ。
でも料理が始まると、普段包丁やら何やらを使ってないことがバレバレ。
場所がわからなかったり使い方が怪しかったり、すぐにバレちゃった。
「俺だってタコスくらいしか作れねーってのに」
「キョータロー、タコスなんか作れるんだ?」
「タコスしか作れないんだよ」
「タコスなんてめずらしーじゃん!」
「まぁ、確かに」
料理すらしたことない私に比べればキョータローはまだ出来た。
もちろん、サクサクーってお料理番組みたいに出来るわけじゃなくて、たどたどしくて形もバラバラだ。
それでも、キョータローは『淡に包丁握らせるよりはマシ』なんて言って自分でやり始めた。
ムググググ、悔しい!
「隊長! 灰汁取りはいい感じであります!」
「うむ、精進したまえ」
結果、あわいちゃんは灰汁取りという重大任務を任されたのだっ!
これだって美味しくお鍋を食べるのには必要なことだもん!
10/14
……
…
「お、おおおおっ?」
「ちょっ、その包丁の持ち方と切り方は違うっ!」
そしていざ作り始めると、嘘の砂上の楼閣は脆くも崩れ去っちゃった。
何とか部屋の掃除を間に合わせて家に入れたまでは良かったんだ。
でも料理が始まると、普段包丁やら何やらを使ってないことがバレバレ。
場所がわからなかったり使い方が怪しかったり、すぐにバレちゃった。
「俺だってタコスくらいしか作れねーってのに」
「キョータロー、タコスなんか作れるんだ?」
「タコスしか作れないんだよ」
「タコスなんてめずらしーじゃん!」
「まぁ、確かに」
料理すらしたことない私に比べればキョータローはまだ出来た。
もちろん、サクサクーってお料理番組みたいに出来るわけじゃなくて、たどたどしくて形もバラバラだ。
それでも、キョータローは『淡に包丁握らせるよりはマシ』なんて言って自分でやり始めた。
ムググググ、悔しい!
「隊長! 灰汁取りはいい感じであります!」
「うむ、精進したまえ」
結果、あわいちゃんは灰汁取りという重大任務を任されたのだっ!
これだって美味しくお鍋を食べるのには必要なことだもん!
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
701: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:21:44.96:7PMvaHfGo (11/15)
11/14
……
…
そんなこんなで、お鍋は完成!
あんまり時間をかけて煮込めなかったんだけれども、見た目は美味しそう!
「キョータロー、料理できるんだ」
「鍋は料理に入るのか?」
「それじゃ私が鍋すら作れない女の子になっちゃうじゃん!」
「それは、まぁ?」
「むきー!!」
そんなやり取りをしながら、キッチンから鍋を運ぶ。
一年中、出しっぱなし予定のコタツに移動し、早速食べ始める!
「フツー」
「普通、だな」
「美味しいけどフツー」
「淡の灰汁取りが足りなかったんじゃないか?」
「むむ! あわいちゃんの灰汁取りは完璧だよ!
灰汁取りマスターだよ!」
「ハンドボールマスターから灰汁取りマスターですか」
ケタケタ笑うキョータロー。
ムー! キョータローだってたいしたことしてないじゃん! お鍋だもん!
「おっ、ハンドボールの雑誌あるじゃん」
「あわわわわっ!?」
「本当にハンドボールに詳しかったのな」
そんなことを言いながら雑誌をペラペラめくる。
……急いで勉強しようとして、買ったやつだ。
11/14
……
…
そんなこんなで、お鍋は完成!
あんまり時間をかけて煮込めなかったんだけれども、見た目は美味しそう!
「キョータロー、料理できるんだ」
「鍋は料理に入るのか?」
「それじゃ私が鍋すら作れない女の子になっちゃうじゃん!」
「それは、まぁ?」
「むきー!!」
そんなやり取りをしながら、キッチンから鍋を運ぶ。
一年中、出しっぱなし予定のコタツに移動し、早速食べ始める!
「フツー」
「普通、だな」
「美味しいけどフツー」
「淡の灰汁取りが足りなかったんじゃないか?」
「むむ! あわいちゃんの灰汁取りは完璧だよ!
灰汁取りマスターだよ!」
「ハンドボールマスターから灰汁取りマスターですか」
ケタケタ笑うキョータロー。
ムー! キョータローだってたいしたことしてないじゃん! お鍋だもん!
「おっ、ハンドボールの雑誌あるじゃん」
「あわわわわっ!?」
「本当にハンドボールに詳しかったのな」
そんなことを言いながら雑誌をペラペラめくる。
……急いで勉強しようとして、買ったやつだ。
702: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:22:13.90:7PMvaHfGo (12/15)
12/14
「キョータローは、さ」
「ん?」
「ハンドボール好きなの?」
決定的なことを聞いた。
ずっと気になっていた。
「そりゃまぁ、好きだからやってるんだろ」
「好きでもさ、結果が出なかったら辛くない?」
「……辛いよ」
キョータローが俯いた。
「すごく辛い」
聞いたことを後悔した。胸が痛くなった。
「それでも、俺に自慢できそうなのはこれしかなかったんだ」
「へ?」
キョータローはすぐに頭を上げ、自信に満ちた声て言った。
「俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって」
「……」
「淡みたいに全国大会で活躍するようなスゲー奴にさ。
『俺だって負けねーぞ』って胸張って言えそうなのが、ハンドボールしかなかったんだ」
ううん。
私なんて全然すごくない。
普段は考えるだけで否定するけど、今だけは頭の中で考える。
私がキョータローのことを気にするのは、そうやって頑張れる人だからだ。
もしキョータローが才能の塊だったり、あるいは負けることを悔しがる人じゃなかったら気になんてならなかった。
全力で頑張って、それでも芽が出るようには思えなくて、それを全力で悔しがって、あきらめない。
私は、そんなキョータローだからこうしている。
12/14
「キョータローは、さ」
「ん?」
「ハンドボール好きなの?」
決定的なことを聞いた。
ずっと気になっていた。
「そりゃまぁ、好きだからやってるんだろ」
「好きでもさ、結果が出なかったら辛くない?」
「……辛いよ」
キョータローが俯いた。
「すごく辛い」
聞いたことを後悔した。胸が痛くなった。
「それでも、俺に自慢できそうなのはこれしかなかったんだ」
「へ?」
キョータローはすぐに頭を上げ、自信に満ちた声て言った。
「俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって」
「……」
「淡みたいに全国大会で活躍するようなスゲー奴にさ。
『俺だって負けねーぞ』って胸張って言えそうなのが、ハンドボールしかなかったんだ」
ううん。
私なんて全然すごくない。
普段は考えるだけで否定するけど、今だけは頭の中で考える。
私がキョータローのことを気にするのは、そうやって頑張れる人だからだ。
もしキョータローが才能の塊だったり、あるいは負けることを悔しがる人じゃなかったら気になんてならなかった。
全力で頑張って、それでも芽が出るようには思えなくて、それを全力で悔しがって、あきらめない。
私は、そんなキョータローだからこうしている。
703: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:22:43.26:7PMvaHfGo (13/15)
13/14
「……それじゃ、頑張って肉食えー!」
「入れすぎィ!」
「体鍛えろー!」
なんか恥ずかしくなってキョータローの器に鍋の肉を一気に入れる。
私はサキに負けて、それが辛くてこんな風になっちゃった。
もう辛くて辛くて、麻雀だってやりたくないとすら思っていたけれども。
キョータローを見ていたら、もう一回チャレンジできる気がする。
だって、サキにはキョータローはいないけど、私にはキョータローがいるんだ。
「それなら、高校でもハンドボールやってればよかったのにね。
『動きが硬い』のって、ブランクのせいだったんだ」
ずっと思っていた違和感。
一番最初にキョータローを見たときに感じたそのつっかえがようやく取れた。
「まァ、高校時代の経験があるからハンドボールに戻ったとも言うんだけれど」
あれ、高校時代はスポーツ自体もやってなかったのかな?
ちょっと気になるかも。
「高校時代、何やってたの?」
そんな、軽い気持ちで問いかける。
今ならキョータローに、素直になれる。
きっとキョータローに辛いことがあったなら、聞いてあげることだってできるもん。
「あれ、言わなかったっけ?」
「聞いてないよっ!」
13/14
「……それじゃ、頑張って肉食えー!」
「入れすぎィ!」
「体鍛えろー!」
なんか恥ずかしくなってキョータローの器に鍋の肉を一気に入れる。
私はサキに負けて、それが辛くてこんな風になっちゃった。
もう辛くて辛くて、麻雀だってやりたくないとすら思っていたけれども。
キョータローを見ていたら、もう一回チャレンジできる気がする。
だって、サキにはキョータローはいないけど、私にはキョータローがいるんだ。
「それなら、高校でもハンドボールやってればよかったのにね。
『動きが硬い』のって、ブランクのせいだったんだ」
ずっと思っていた違和感。
一番最初にキョータローを見たときに感じたそのつっかえがようやく取れた。
「まァ、高校時代の経験があるからハンドボールに戻ったとも言うんだけれど」
あれ、高校時代はスポーツ自体もやってなかったのかな?
ちょっと気になるかも。
「高校時代、何やってたの?」
そんな、軽い気持ちで問いかける。
今ならキョータローに、素直になれる。
きっとキョータローに辛いことがあったなら、聞いてあげることだってできるもん。
「あれ、言わなかったっけ?」
「聞いてないよっ!」
704: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:23:12.32:7PMvaHfGo (14/15)
14/14
__,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__
> ´ ̄ / ` `、 、
、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \
`  ̄ >' / ,: | ∧/! | } ヽ ヽ
/,ィ / ' / /| _/,.ム斗}-/ ハ :.
{/.' ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ } | .
/ イ/{ : ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ ,:
<__ ´// 从{ Vソ / / イ- 、 |
{'{ { , ' /' ⌒ } |
从Ⅵ /.: ノ | 「俺、清澄高校麻雀部出身なんだぜ。
叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从
、 イj / / だから淡のことも知ってたんだ」
:. < |' /}/
、__ ´ } イ从/
| |/
「 ̄| 「 ̄ ̄ ̄ ̄}
|//l| |//////// 、
,. <// ∧ |//////////> 、
/. . . . . . . . . . . . . . \
/. . . . . . . . . . . . . . . . . . .\
/. : : : : . . . . . . . . . . . . . . . . . :.ヽ
// : : : : : : : : . . . . . . . . .: . : : : : : :゙、
i. :. : :/: : : : : : : . . : . : : : : :.|: : : : ゙、
ノ, : : : // : : : : ;.ィ: : :∧: : : : : :|: ゙、
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(:( i/: /: /: : : :// : // i:| |: : : |: : :!: : |゙、
シ;.ィ: : : : /:/ /: // !:|/: : : :|: : :|: : | ゙、
r;='"´//i: : : ://ーメ<_ ! /__,..」:! : | : | ヽ,
リ / !イ: : : ハ! .,ィ=≧ミ、 ,/._,∠二/!|: : !: :| ノ
,..-:.‐:.':.´: : : ノ| : ;、'^ 〈 !;::::::::i゛ //イ!::;レ7:/i|: : !: ;! / 「……っ!?」
i: :r―ー-‐'"/: :!: i:.丶.i ヒ二⊥ ,/ /ヲ-:!/ ;! :/:/リ
. |: | ノィー|: |‐-‐'゙、 """ レ′ / /: /://
ー=ノノー---< ,.┤ |:.| \ ' _ノ/: :/、
'" `ヽ、: : :/ ! |:| iー- 、` ´ _,..-‐'/: :/  ̄/7ヽ,
\/ ゙、 !| |  ̄,.:'.;"´: :/ // /ヽ
/ ゙、゛、 |_ //;.イ´ // ゙、
/ ヽ ヽヾ ト、 ` i / ̄/ // |
r'"´ \ ト、、 ! フノ―/ /// i |
. ゙、. |`i:、゛、. i'"´ / //::::/ i...:; ヽ
゙、. | i::\\ i / //::::::::/_ // ゙、
|、ヽ λ |:::::::\\! / //:::::::::::/ ̄ノ l
続く
14/14
__,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__
> ´ ̄ / ` `、 、
、 - ´ / ' } ヽ ヽ\ \
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/ イ/{ : ! ィ斧从}/ Vzソ ノ /イ ,:
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从Ⅵ /.: ノ | 「俺、清澄高校麻雀部出身なんだぜ。
叭 v_ ̄ヽ ,rー' 从
、 イj / / だから淡のことも知ってたんだ」
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リ / !イ: : : ハ! .,ィ=≧ミ、 ,/._,∠二/!|: : !: :| ノ
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i: :r―ー-‐'"/: :!: i:.丶.i ヒ二⊥ ,/ /ヲ-:!/ ;! :/:/リ
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'" `ヽ、: : :/ ! |:| iー- 、` ´ _,..-‐'/: :/  ̄/7ヽ,
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r'"´ \ ト、、 ! フノ―/ /// i |
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|、ヽ λ |:::::::\\! / //:::::::::::/ ̄ノ l
続く
705: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/07(木) 21:24:13.33:7PMvaHfGo (15/15)
あわあわ次元四話
お題ありがとうございます
196・655
スキー旅行
573
会社の中で京久マホ
654
釣りに行く
683
麻雀プロになった宮永姉妹を支える京ちゃんでオナシャス
684
あわあわとロッカー
687
平行世界の記憶が少し戻ってドキドキしてしまう電波組
688
娘が急に結婚すると言い出して驚愕する京太郎
688
京太郎の誕生日とその準備(誕生日まで一ヶ月を切ったので)
688
宥のアドバイス?を聞いた穏乃の婚活
689
照夫婦(大嘘)の日常生活を想像する洋セラとか見たいっす
あわあわ次元四話
お題ありがとうございます
196・655
スキー旅行
573
会社の中で京久マホ
654
釣りに行く
683
麻雀プロになった宮永姉妹を支える京ちゃんでオナシャス
684
あわあわとロッカー
687
平行世界の記憶が少し戻ってドキドキしてしまう電波組
688
娘が急に結婚すると言い出して驚愕する京太郎
688
京太郎の誕生日とその準備(誕生日まで一ヶ月を切ったので)
688
宥のアドバイス?を聞いた穏乃の婚活
689
照夫婦(大嘘)の日常生活を想像する洋セラとか見たいっす
706:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/07(木) 22:19:12.87:RxAjjUgSO (1/1)
子連れデート中の須賀夫妻と遭遇する洋セラはよ見たい
が、まだまだ先なんだろうなあ
子連れデート中の須賀夫妻と遭遇する洋セラはよ見たい
が、まだまだ先なんだろうなあ
707:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/07(木) 22:23:55.20:ejsvSjv4o (1/1)
乙
乙
708:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 01:59:01.33:jSe63SJMo (1/2)
乙ー
咲とのつながりを知っちゃったかー
ここからどうなるか楽しみ
乙ー
咲とのつながりを知っちゃったかー
ここからどうなるか楽しみ
709:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 03:31:16.42:LSc1hzOeo (1/1)
毎度のことだが本当に
毎度のことだが本当に
710:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 03:41:28.22:jULnAstIo (1/1)
あわあわかわいいよー
ここのSS大好きだわ
みんなかわいい
あわあわかわいいよー
ここのSS大好きだわ
みんなかわいい
711: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:43:44.43:Wpjkc14xo (1/11)
1/10
689
照夫婦(大嘘)の日常生活を想像する洋セラとか見たいっす
「何度考えても笑えるで。
セーラがこんなメスの顔してんやで!」
「メスの顔ってどんなんやねん!」
「こーんな顔やー!」
「ほっぺた触んなや!」
「ペロッ、これは化粧!」
「わ、悪いか!」
「(二人とも元気だなぁ)」
いつもの三人で新年会。
やっぱり、気を許せる人というのは貴重だと思う。
テレビの番組や、プロの相手はどうしても気疲れしてしまう。
その点、この二人ならばボーッとしていても何も言われないからとても気楽だ。
強いて難点を挙げるならば、会話に入るのが困難ということだろうか。
「いやー、おもろいでー。
今年も一年笑って過ごせそうやなー」
「俺はヒロのおもろい顔で年がら年中笑えるわ」
「ちょい待てや!
誰がおもろい顔やねん!」
「新年一発目の麻雀プロ格付けチェックには笑わせてもろたで!」
「あれはスタッフの罠や!
あんなん台本になかったんや!」
「……あれ、台本になかったんだ」
お正月に放送された麻雀プロ格付けチェックを思い出す。
いわゆる、芸能人格付けチェックの麻雀プロバージョンだ。
その風景が思い出される。
1/10
689
照夫婦(大嘘)の日常生活を想像する洋セラとか見たいっす
「何度考えても笑えるで。
セーラがこんなメスの顔してんやで!」
「メスの顔ってどんなんやねん!」
「こーんな顔やー!」
「ほっぺた触んなや!」
「ペロッ、これは化粧!」
「わ、悪いか!」
「(二人とも元気だなぁ)」
いつもの三人で新年会。
やっぱり、気を許せる人というのは貴重だと思う。
テレビの番組や、プロの相手はどうしても気疲れしてしまう。
その点、この二人ならばボーッとしていても何も言われないからとても気楽だ。
強いて難点を挙げるならば、会話に入るのが困難ということだろうか。
「いやー、おもろいでー。
今年も一年笑って過ごせそうやなー」
「俺はヒロのおもろい顔で年がら年中笑えるわ」
「ちょい待てや!
誰がおもろい顔やねん!」
「新年一発目の麻雀プロ格付けチェックには笑わせてもろたで!」
「あれはスタッフの罠や!
あんなん台本になかったんや!」
「……あれ、台本になかったんだ」
お正月に放送された麻雀プロ格付けチェックを思い出す。
いわゆる、芸能人格付けチェックの麻雀プロバージョンだ。
その風景が思い出される。
712: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:44:13.88:Wpjkc14xo (2/11)
2/10
……
…
「今年の麻雀プロ格付けチェックも熱いですね」
4年連続一流麻雀プロ、宮永照の牙城は崩れるのか!?」
「(帰ってお菓子食べたい)」
「ちなみに小鍛冶健夜プロは38年連続彼氏なしです!」
「こーこちゃん、今それ関係ないよね!!?
なんでそんなプライバシーばら撒いてるの!?」
「えっ、いやそんなこと10年以上前からみんな知ってるし……」
「ちょっとやめてよ、その哀れみの目!」
「ちなみにすこやんはここまで10年連続不正解! 番組開始からここまで連続で『彼氏できる価値なし』だよ!」
「いつものことだけどなんで私だけ称号が違うの!?」
「でも全問不正解するすこやんも悪いと思う」
「うぐっ」
とっても騒がしいけれども、ちょっと疲れる。
いつもの営業スマイルを維持したまま京ちゃんと遊ぶ妄想をしてやり過ごそう。
「照!
今日こそは負けへんで!」
「いや……、洋榎はもう『映す価値なし』寸前だし、私が不正解でも」
「最後の一問は100点分の価値があるんやで!」
「(昔はそういうのあったなぁ)」
「さぁ、照!
どこからでもかかってこいや!」
2/10
……
…
「今年の麻雀プロ格付けチェックも熱いですね」
4年連続一流麻雀プロ、宮永照の牙城は崩れるのか!?」
「(帰ってお菓子食べたい)」
「ちなみに小鍛冶健夜プロは38年連続彼氏なしです!」
「こーこちゃん、今それ関係ないよね!!?
なんでそんなプライバシーばら撒いてるの!?」
「えっ、いやそんなこと10年以上前からみんな知ってるし……」
「ちょっとやめてよ、その哀れみの目!」
「ちなみにすこやんはここまで10年連続不正解! 番組開始からここまで連続で『彼氏できる価値なし』だよ!」
「いつものことだけどなんで私だけ称号が違うの!?」
「でも全問不正解するすこやんも悪いと思う」
「うぐっ」
とっても騒がしいけれども、ちょっと疲れる。
いつもの営業スマイルを維持したまま京ちゃんと遊ぶ妄想をしてやり過ごそう。
「照!
今日こそは負けへんで!」
「いや……、洋榎はもう『映す価値なし』寸前だし、私が不正解でも」
「最後の一問は100点分の価値があるんやで!」
「(昔はそういうのあったなぁ)」
「さぁ、照!
どこからでもかかってこいや!」
713: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:44:42.84:Wpjkc14xo (3/11)
3/10
……
…
・数分後
. / /: :.,ィ: : : : : : : : : : : : : : : \i
/ / / i: : : : : : : : : :i: : : : : : : :.\
__i / /: : : : : : : ;ィ: :}: : : : : : : : : : :.
i 「`7 /!: : : :∠」_ ハ: i: : : : : : : : :i
=-x /// : :/ ! 「 卞}: : : : : : : : :}
::::i. / / ==ェx、_ i/i: : : : : : : :/
:C !::::::::::「ヾ' i: : : : :..:/
''′ |::::::::C /イ: : :/
∨::::ソ i,厶イ\
 ̄` .!: : / \\
}: :.! )::) 『愛宕の結婚出来ない方』
/\ ノ|: .:| //
;,、  ̄ ̄ _,, < |: :.!//
| ̄ !: :|/
|∧ |: :|
ヽ_,/ ',__ |: :i
_/ ヘ .i \. !:/
》ェ≪ | \ /
.|| || 》__/ `ヽ
.|| |〃 ̄`ヾ ハ
3/10
……
…
・数分後
. / /: :.,ィ: : : : : : : : : : : : : : : \i
/ / / i: : : : : : : : : :i: : : : : : : :.\
__i / /: : : : : : : ;ィ: :}: : : : : : : : : : :.
i 「`7 /!: : : :∠」_ ハ: i: : : : : : : : :i
=-x /// : :/ ! 「 卞}: : : : : : : : :}
::::i. / / ==ェx、_ i/i: : : : : : : :/
:C !::::::::::「ヾ' i: : : : :..:/
''′ |::::::::C /イ: : :/
∨::::ソ i,厶イ\
 ̄` .!: : / \\
}: :.! )::) 『愛宕の結婚出来ない方』
/\ ノ|: .:| //
;,、  ̄ ̄ _,, < |: :.!//
| ̄ !: :|/
|∧ |: :|
ヽ_,/ ',__ |: :i
_/ ヘ .i \. !:/
》ェ≪ | \ /
.|| || 》__/ `ヽ
.|| |〃 ̄`ヾ ハ
714: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:45:12.55:Wpjkc14xo (4/11)
4/10
……
…
「そんなことないもん……。
うちだって絹みたいに幸せな家庭作れるもん……」
「お、おう。
て、照。ヒロが落ち込んだからなんとかせー」
「落ち込ませたのはセーラでしょ……」
「もー、自分から振っといて落ち込むとか!
こいつほんま面倒いわ!」
「なんやて!
おーおー、さっきのうちの態度にツッコミ入れられなかった時点で関西人としては負けやで!」
「(アレ、ネタ振りだったんだ……)」
「(悲痛すぎてツッコミきれんかったんやで……)」
「その哀れみの目ェやめーや!」
「お正月からエラいもん見せられたで……」
「お正月と言えば、何して過ごしたんや?」
「俺は家族と過ごしたなぁ」
「お?
ねぇちょっとセーラさん。愛しの彼と進展はないんかー?」
「またその話か! やめーや!」
「連れないやっちゃな。
照は何してたん?」
4/10
……
…
「そんなことないもん……。
うちだって絹みたいに幸せな家庭作れるもん……」
「お、おう。
て、照。ヒロが落ち込んだからなんとかせー」
「落ち込ませたのはセーラでしょ……」
「もー、自分から振っといて落ち込むとか!
こいつほんま面倒いわ!」
「なんやて!
おーおー、さっきのうちの態度にツッコミ入れられなかった時点で関西人としては負けやで!」
「(アレ、ネタ振りだったんだ……)」
「(悲痛すぎてツッコミきれんかったんやで……)」
「その哀れみの目ェやめーや!」
「お正月からエラいもん見せられたで……」
「お正月と言えば、何して過ごしたんや?」
「俺は家族と過ごしたなぁ」
「お?
ねぇちょっとセーラさん。愛しの彼と進展はないんかー?」
「またその話か! やめーや!」
「連れないやっちゃな。
照は何してたん?」
715: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:45:42.69:Wpjkc14xo (5/11)
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. /:Ⅴ "" ノ | 「私は京ちゃんとおもちこねこねしてた」
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\ヽーヽ └─ー/─' \
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γ '"´ ,': : : :./,ィ'"て沁、\: : : { ち 心㍉、: : : :}ヘ ヽ: : : ,
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i: /i:ヽ6ヘ ゝ,シ ヾ `ー° ,':,,ン´、: : ヘ
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i: / }、 ,
レ" }: iヽ ー ,ノ}
},ノ 从:`. ァ , ィ: :ハ{
ヽ: }  ̄ {ノ
_, ィ '彡! ',`゙≧ x 、
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716: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:46:12.17:Wpjkc14xo (6/11)
6/10
「えっ、照は『京ちゃん』と付き合ってないんやろ?」
「うん、付き合ってないよ?」
「何や、セーラ。
どうしたん?」
「ちょっとヒロ、こっちこいや!」
「?」
「照、ちょっと席外すで」
「わかった」
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´ |i:/.:.:.:.:.:::::::. /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:| 「?」
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、 ´ ' イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
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八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く} ト/.:/
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「えっ、照は『京ちゃん』と付き合ってないんやろ?」
「うん、付き合ってないよ?」
「何や、セーラ。
どうしたん?」
「ちょっとヒロ、こっちこいや!」
「?」
「照、ちょっと席外すで」
「わかった」
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717: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:46:41.69:Wpjkc14xo (7/11)
7/10
……
…
「いきなりどしたん?」
「俺、玄に聞いたねん」
「まず玄って誰や」
「えっと、照に紹介してもろた女の子や。
何でも、お嫁さんにしたい重力ナンバーワンだとか」
「人間じゃないん!?」
「凄まじい女子力を見せつけられたで……」
「お、おう。その子がどうしたん?」
「それやけどな。
その子に聞いたんやけど、ぉっぱぃ……のことをおもちって言うらしいで」
「は? よく聞こえんで」
「せやから、おっぱい、や……」
「こ、こんなところで何言うてんねん!」
「ちょっ、声が大きいわ!」
「そ、それはつまりアレか。
照は新年早々『京ちゃんとおもちこねこね』してたってつまり……」
「そ、そういうことやないか?」
「でも照は付き合ってないって言うてたよな?」
「う、うん」
「まずいで、セーラ。それはつまり……」
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……
…
「いきなりどしたん?」
「俺、玄に聞いたねん」
「まず玄って誰や」
「えっと、照に紹介してもろた女の子や。
何でも、お嫁さんにしたい重力ナンバーワンだとか」
「人間じゃないん!?」
「凄まじい女子力を見せつけられたで……」
「お、おう。その子がどうしたん?」
「それやけどな。
その子に聞いたんやけど、ぉっぱぃ……のことをおもちって言うらしいで」
「は? よく聞こえんで」
「せやから、おっぱい、や……」
「こ、こんなところで何言うてんねん!」
「ちょっ、声が大きいわ!」
「そ、それはつまりアレか。
照は新年早々『京ちゃんとおもちこねこね』してたってつまり……」
「そ、そういうことやないか?」
「でも照は付き合ってないって言うてたよな?」
「う、うん」
「まずいで、セーラ。それはつまり……」
718: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:47:10.71:Wpjkc14xo (8/11)
8/10
……
…
「きょ、京ちゃん……」
「なんだよ、照」
「う、ううん。なんでもない。
ここに今月分のお金置いておくから……」
「日本麻雀プロともなるとお金があっていいねぇ。
じゃあ、約束通り抱いてやるよ」
「ほ、ほんと?」
「勘違いするなよ?
付き合ってやるわけじゃねーからな」
「うん……。
私はそれで十分だから……」
「それじゃあ、よっ」
「あっ……」
「照のおもち、たっぷり味わってやるよ……」
「京ちゃん……。
お金ならあるから、私を見て……」
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……
…
「きょ、京ちゃん……」
「なんだよ、照」
「う、ううん。なんでもない。
ここに今月分のお金置いておくから……」
「日本麻雀プロともなるとお金があっていいねぇ。
じゃあ、約束通り抱いてやるよ」
「ほ、ほんと?」
「勘違いするなよ?
付き合ってやるわけじゃねーからな」
「うん……。
私はそれで十分だから……」
「それじゃあ、よっ」
「あっ……」
「照のおもち、たっぷり味わってやるよ……」
「京ちゃん……。
お金ならあるから、私を見て……」
719: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:47:39.62:Wpjkc14xo (9/11)
9/10
……
…
「あ、アカンて、それ以上はアカン!
セーラ、親友として照を止めるで!」
「で、でも、『京ちゃん』がそんなことをするような人には見えへんかったし……」
「アホ!
確かにあの金髪イケメンで優しそうな雰囲気で良物件やけどな!
ああいうのが内側で何考えてるのかわからんのや!
あんなんに言い寄られたらうちかて貢ぐわ!」
「やっぱヒロってチョロインやな……」
「誰がチョロインやねん!」
,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、
,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \
/: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.
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′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |
': : : : 从: : :∧:{ 从{ \` ー` 乂こソ |:/ ) } : : : : : |
/: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯 /' ,..-_ノ: : : :|: : |
,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ /: |: |: : : : :|: : |
ー ´ : : : : : : |: : ∧ ' ム: |: |: : : : :|: : | 「二人とも、何してるの?」
,: : : : : |: : {:∧ _ , イ |: : |: |: : : : :|l : |
Ⅵ: : : :|: : |: :个:.. < |: : |: |: : : : 从: !
∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´ /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
\: : :\}: : \: ヽ : / ∧ _,/ /'/: : ,.く
\: } \>:,.イ /⌒\/ ,.- /:/、 \
\ // ,' / / /イ- 、 \ ∧
/,イ / / //´ \ \∧
_/// / ̄/ /,.イ/ ∨ } ∧
「{ / ,:.:/ / / _,/:.:// }/∧ . ←絶壁
_ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.:// ,′ ∧ }
/ Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ / /////∧〉
r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄ / {//// /
「´ ヽ ヽ}|) {:./ {:.:.:.| 乂 ´∨_/
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「あ、アカンて、それ以上はアカン!
セーラ、親友として照を止めるで!」
「で、でも、『京ちゃん』がそんなことをするような人には見えへんかったし……」
「アホ!
確かにあの金髪イケメンで優しそうな雰囲気で良物件やけどな!
ああいうのが内側で何考えてるのかわからんのや!
あんなんに言い寄られたらうちかて貢ぐわ!」
「やっぱヒロってチョロインやな……」
「誰がチョロインやねん!」
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': : : : 从: : :∧:{ 从{ \` ー` 乂こソ |:/ ) } : : : : : |
/: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯 /' ,..-_ノ: : : :|: : |
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/: : :______/ / : : : : : / /: / |: : : : : :|ヽ: : : : :ヽ\
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(:( /: : : : : |: >┘|: : :.:/ _,,x====ミ \ ′ : // :リ ': : : : : :.|ヽ |
\/_: : : /: : _: :∧: : |⌒ん::::::l | /: : /厶斗<| : : : | ト | |、
. / ̄: : : / : / |: :|V\| | {::::: リ ,厶イ 宍ミ、 |: : : : :| |: |∧ヽ
/: : : :.:.:八: 圦 |: :|: 乂_少' ん::l|\./|: : : : :| |ノ ': i
. /: : : : : : : :.:\(ヽ|: :| ////// | {:::リ {/: : : :./l/ }ノ
/ : : : : : : : : : / \|: :|ヘ ヒ少 _/ : : :/ノ _/
/: : : : : : : : : :./ __.|: :「`,>、 l⌒ 、 //// TTТヽ\
/: : : : : : : : : : :/ |: :|Y \ ., 乂 \ ||:| ) ) 「……コネる餅はないから誤解やな!」
: : : : : : : : : :.:〃 八::l | \≧x._ ‐---‐' ,.ィ: |:| /
: : : : : : : : :/{___ | | / \ニニ===ニ二 :|:|
: : : : : : / ̄ | ′ ', ) /\´ ̄\:|:|
: : : : /_ ∨ ├{ { 、 } /:/
: :/{ \ /| | ノ }/ T /|
ー‐‐-. . ゝ、: :\: : : : : ヽ},ィ‐.‐.'':":^: ー.、
、: : : : : : : : ヽ: : :`: : : : : i!: : :-=< "  ̄
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: : 、: : :ヘ:ヾ ` -ゝ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘヾ;}ヘ: : ヾ:ヽ
:/: : : : : : : : : : : : : i!: : : : : : } 心、ヘ: :ヘ`゙`
: : : : : : : : : : : : :i!: :!、: : : : : :!λJ゙,、: :}
:/: : : : : : : : : : : i!、:i__ヾ: : : :.} ゞソ ',从
: : : :/{: : : : : : :i! ヾァチ=`゙ヾ} 、 .}ヾ
: :/: : {: : :/!: : :.iィ'{ ::: 心, ´ , ,'ヽ
/: : : : :i: :/: i: : : iゞヘ;:::;ン ,ィン .ノニヘヽ
/ : : : :,i;/{^ヾ: : :.ト、 `´ /ニニヘ 〉 「せやな! 安心したで!」
: : :;/ i{;ベ゙゙へ: .トヾ ,__ _ ,, ,ィ≦ニニニニ}ヲ
:/ ヾハ√レヘ:.! } {,`゙≪ニニニニ} ヽ
i!ニニマ "ソ\ニニ} ヽ
∧ニマ,_ _,ィ' ノ ヽニ7 ヽ
ハニニニニ≧s。´ー '" ヘ7 __
/: : : /.: :/: : ::j: :| ト :|. |: : : :|: :| _i: :∧: :|i: :
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/: : : : : : : : |.: : :八: : :| 〃 /少iハ ヾ|/ ミ、 /少L心 ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : : |:\{ ! {斗ニ刀:::::::::::::::::::::::::::{斗ニj匀
. i: : : : |:::::::ハ 气l∪iリ:::::::::::::::::::::::::::气l∪ikリ
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|: : : : |:::::::j ,
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|: : : : |::::::::ヽ ,ィ⌒ー'⌒ヽ.
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カン!
10/10
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(:( /: : : : : |: >┘|: : :.:/ _,,x====ミ \ ′ : // :リ ': : : : : :.|ヽ |
\/_: : : /: : _: :∧: : |⌒ん::::::l | /: : /厶斗<| : : : | ト | |、
. / ̄: : : / : / |: :|V\| | {::::: リ ,厶イ 宍ミ、 |: : : : :| |: |∧ヽ
/: : : :.:.:八: 圦 |: :|: 乂_少' ん::l|\./|: : : : :| |ノ ': i
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ー‐‐-. . ゝ、: :\: : : : : ヽ},ィ‐.‐.'':":^: ー.、
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘヾ;}ヘ: : ヾ:ヽ
:/: : : : : : : : : : : : : i!: : : : : : } 心、ヘ: :ヘ`゙`
: : : : : : : : : : : : :i!: :!、: : : : : :!λJ゙,、: :}
:/: : : : : : : : : : : i!、:i__ヾ: : : :.} ゞソ ',从
: : : :/{: : : : : : :i! ヾァチ=`゙ヾ} 、 .}ヾ
: :/: : {: : :/!: : :.iィ'{ ::: 心, ´ , ,'ヽ
/: : : : :i: :/: i: : : iゞヘ;:::;ン ,ィン .ノニヘヽ
/ : : : :,i;/{^ヾ: : :.ト、 `´ /ニニヘ 〉 「せやな! 安心したで!」
: : :;/ i{;ベ゙゙へ: .トヾ ,__ _ ,, ,ィ≦ニニニニ}ヲ
:/ ヾハ√レヘ:.! } {,`゙≪ニニニニ} ヽ
i!ニニマ "ソ\ニニ} ヽ
∧ニマ,_ _,ィ' ノ ヽニ7 ヽ
ハニニニニ≧s。´ー '" ヘ7 __
/: : : /.: :/: : ::j: :| ト :|. |: : : :|: :| _i: :∧: :|i: :
/: : : : /.: : :|: : : :i: :| |.:/ `ヽ |: : : |i: :| '´ |:/ V .|::
/: : : : : : !: : : :i: : : :|ヾ| , ィ, ニ、ヾ、 .|: : :八/ ,=ヾ,ニ、ヾ、 |::
/: : : : : : : : |.: : :八: : :| 〃 /少iハ ヾ|/ ミ、 /少L心 ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|: : : : |:\{ ! {斗ニ刀:::::::::::::::::::::::::::{斗ニj匀
. i: : : : |:::::::ハ 气l∪iリ:::::::::::::::::::::::::::气l∪ikリ
. l: : : : |:::::::i l{',、 乂Zソ 乂ZZソ 「!?」
|: : : : |:::::::j ,
|: : : : |:::::::{
|: : : : |::::::::ヽ ,ィ⌒ー'⌒ヽ.
|: : : /|: |:::::::::::> . `-⌒ ⌒'‐′ . <
|: : / 乂|:∧:::| 、::::≧= ___ <---
カン!
721: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/08(金) 16:48:59.86:Wpjkc14xo (11/11)
洋セラで話し始めると終わらない件
まだ新年明けてから霞白玄も出来てないからやりたい
洋セラで話し始めると終わらない件
まだ新年明けてから霞白玄も出来てないからやりたい
722:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 19:46:53.39:U8kwQPUSO (1/1)
お持ちな組と見事に分かれてますな…DNAは無情
お持ちな組と見事に分かれてますな…DNAは無情
723:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 22:06:22.26:C1N93aqSo (1/1)
乙
乙
724:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 22:17:30.11:Edc59ffko (1/1)
乙です
乙です
725:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 23:57:45.80:jSe63SJMo (2/2)
乙
コネる餅無しでワロタわ
乙
コネる餅無しでワロタわ
726: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:45:11.83:AxPRZEnMo (1/11)
1/10
688
宥のアドバイス?を聞いた穏乃の婚活
「婚活するぞー!」
いまいち何をすればいいのかわからないけれども、何をするにしても行動しないとね!
男の子に女の子らしく尽くしてあげればいいって宥さんが言ってた!
でも、その『男の子』っていうのが誰もいない。
うーん、どうやって男の子と接点を持てばいいんだろう?
ずーっと女子校だったからわかんないや。
「なら、共学に行った友達で、男の子の友達が多そうな人に聞けばいいや!」
ふふーん。友達の中で男の子ウケが良さそうな人!
と、なれば和しかいないよね。
憧は男の子が苦手だからこういうことはダメそうだし。
和は同じ部活に京太郎がいたからきっと大丈夫だと思う!
「よーっし、電話だー!」
まずは電話して、和と長く話せる時間を作らないと!
そうと決まれば、早速……だと仕事時間に悪いかな。夜に電話しよう!
1/10
688
宥のアドバイス?を聞いた穏乃の婚活
「婚活するぞー!」
いまいち何をすればいいのかわからないけれども、何をするにしても行動しないとね!
男の子に女の子らしく尽くしてあげればいいって宥さんが言ってた!
でも、その『男の子』っていうのが誰もいない。
うーん、どうやって男の子と接点を持てばいいんだろう?
ずーっと女子校だったからわかんないや。
「なら、共学に行った友達で、男の子の友達が多そうな人に聞けばいいや!」
ふふーん。友達の中で男の子ウケが良さそうな人!
と、なれば和しかいないよね。
憧は男の子が苦手だからこういうことはダメそうだし。
和は同じ部活に京太郎がいたからきっと大丈夫だと思う!
「よーっし、電話だー!」
まずは電話して、和と長く話せる時間を作らないと!
そうと決まれば、早速……だと仕事時間に悪いかな。夜に電話しよう!
727: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:45:41.55:AxPRZEnMo (2/11)
2/10
……
…
「久しぶり、和!」
「いきなりどうしたんですか?」
長野と奈良はとっても距離が遠い。
1日で往復なんてとても出来ない距離だ。
本当は会いに行きたいけれど、とてもじゃないけれど無理。
でも、今なら電話もあるから連絡を取るのは楽ちんだよね!
「和に聞きたいことがあってさ」
「ふふっ、まだお勉強がしたいんですか?」
「それはもうだや!」
和は小学校の先生になった。
うう、また学校の勉強なんてしたくないよ。
きっと美人でモテモテなんだろうなー。
「今日、宥さんにも聞いたんだけれども、いまいち要領を得なくて」
「?」
「そ、その、和みたいに男の子にモテるのってどうしたらいいのかな?」
2/10
……
…
「久しぶり、和!」
「いきなりどうしたんですか?」
長野と奈良はとっても距離が遠い。
1日で往復なんてとても出来ない距離だ。
本当は会いに行きたいけれど、とてもじゃないけれど無理。
でも、今なら電話もあるから連絡を取るのは楽ちんだよね!
「和に聞きたいことがあってさ」
「ふふっ、まだお勉強がしたいんですか?」
「それはもうだや!」
和は小学校の先生になった。
うう、また学校の勉強なんてしたくないよ。
きっと美人でモテモテなんだろうなー。
「今日、宥さんにも聞いたんだけれども、いまいち要領を得なくて」
「?」
「そ、その、和みたいに男の子にモテるのってどうしたらいいのかな?」
728: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:46:10.82:AxPRZEnMo (3/11)
3/10
____
,.' ´ ` 、
_,ィァ′ ヽ \
{少′ / ,i l ト、 i ,ィマ、
Y / /// | l| | ハ 辷='/|:..ヽ\
イ ′ / | { | 从、| } |彡' /|:.:i:.:.|,∧
. { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、
リ、_! l リィチfト '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
l_,以 { ヒtリ ヒztリ |f リ| |:.:| |:.:|
「 l 「ト'" ' '""' _,イ | |:.:| |:.:| 「えっ」
} } ハ tっ ィ' ) ,j リ 刀 「
/ /,イ| |l>、 ,ィ |ノイイ / リ |
/ /リ |:! !仏ィ_〕¨ 》,// / /| !
. / / r廾 .|「{: |-、 __ / // ,ヘ〔 .j {
〈 イ ∧V /:.:.: :|__´_./: :./ /:.:.:.:.>))
} } /`Y'| {:.:.:.:.:.l /: : 〈 〈:.:,イ´ /{,
j/ }`ー冫j\:.:.:| /: : : :___)ノ/i´r‐'='}
ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v' 人
. }/:.:. . :.:.[二]-:.―'´. : :.:.:.:.:V / ∧
i':.:.:.. . . .: : :∧Ⅵ:.:.. . . : :.:.:.:.:.:i // ,/ イ
{ : : : : : : }:.:|:.i:{:.:.:.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|r<´ _.!
_八 j:.:.!:..:|.. : : : : ノ{ {
{ i ヽ、._ |:.:.:.:.:|:: ,イ ヾ、_ |
∧ヽ { >=-.¨|:.:.:.:.:|==-__--,イ}:{ 丶、._〉
〉ヘ ':;:...| //´ |:.:.:.:.:|: : `¨ー= イ{l! ';:.. {
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リ、_! l リィチfト '行タト、彳,ィl |:.:| |:.:i
l_,以 { ヒtリ ヒztリ |f リ| |:.:| |:.:|
「 l 「ト'" ' '""' _,イ | |:.:| |:.:| 「えっ」
} } ハ tっ ィ' ) ,j リ 刀 「
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/ /リ |:! !仏ィ_〕¨ 》,// / /| !
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729: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:46:40.64:AxPRZEnMo (4/11)
4/10
「へへっ、和ってかわいいし、みんなから人気あったじゃん。
それで共学高校に行ったならモテモテだったんじゃないかなって」
「そ、そんな時期もありましたが……」
「やった! 予想通りだ!」
「(しまった)」
「私、可愛くないし、ちんまいからあんまり参考にならないかもしれないけど……。
それでも、和のそういう話聞ければいいかなって」
「(そういう話なんてありえません)」
「ねー、聞かせて?」
お願いをしてみると、少し迷っているようだ。
や、やっぱりいきなりだったから引いちゃったかな?
「ご、ごめん。
でも和みたいにモテそうな人いないんだもん。
美人で、料理も出来て、気遣いもできて、む、胸も大きいとか、男の子の理想なんでしょ?」
「ピクッ」
「ねー、お願いっ!」
「ふ、ふふふふふ」
「おおっ」
「そこまで言うなら」
-‐…‐-
´: : : : : : : : : : `` .
/: : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ___
. : : ::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : 〈i:i:〈
. / : : :/ : : : :/ : : : : !: : |: : : : : : : :〈i:i:〉
/:: : : : : : : : : ::∧: :/|:: ::|i: :|::| : : |: : ¨
, : : : ||: : /!: / ∨|: :|i: :|::| : : |i: :|
. ′: : :|: : :/ |/ |: ::八人| : : |i: :
. ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
′:: : : ::|: : | 乂rツ ヒrツ.ムイ: ::|
.: : : : : ::|: : | ,.,.,. 、 ,.,. .′:: ::|
,:: : : : : : ::|: : | 、 , , : :|: : :| 「恋の100選練磨(乙女ゲー無敗)のどっちが!
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{ うr≦: : : |: : | : | 恋愛のイロハを教えてあげますっ!」
::: : : : : :/|: : |:\ {`ヽ〕iト ..,,__|: : :|
: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\ }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|
4/10
「へへっ、和ってかわいいし、みんなから人気あったじゃん。
それで共学高校に行ったならモテモテだったんじゃないかなって」
「そ、そんな時期もありましたが……」
「やった! 予想通りだ!」
「(しまった)」
「私、可愛くないし、ちんまいからあんまり参考にならないかもしれないけど……。
それでも、和のそういう話聞ければいいかなって」
「(そういう話なんてありえません)」
「ねー、聞かせて?」
お願いをしてみると、少し迷っているようだ。
や、やっぱりいきなりだったから引いちゃったかな?
「ご、ごめん。
でも和みたいにモテそうな人いないんだもん。
美人で、料理も出来て、気遣いもできて、む、胸も大きいとか、男の子の理想なんでしょ?」
「ピクッ」
「ねー、お願いっ!」
「ふ、ふふふふふ」
「おおっ」
「そこまで言うなら」
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. ,: : : : : :|: Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト: :从/
′:: : : ::|: : | 乂rツ ヒrツ.ムイ: ::|
.: : : : : ::|: : | ,.,.,. 、 ,.,. .′:: ::|
,:: : : : : : ::|: : | 、 , , : :|: : :| 「恋の100選練磨(乙女ゲー無敗)のどっちが!
./:: : : : : : :::|: : |: :} iト イ: : :|: : :|
:: : : : : : : ::|: : |::j{ うr≦: : : |: : | : | 恋愛のイロハを教えてあげますっ!」
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: : : : /i:i:i|: : |:i:i:i:\ }:i:i:i:i:i:i:i:i|: : :|
730: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:47:10.36:AxPRZEnMo (5/11)
5/10
「さすが和!」
「ふふふ、もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
「……(あれ、和ってこんなキャラだっけ?)」
「ペンとメモの準備を……穏乃ならいらなそうですね」
「むっ」
「穏乃ならそのままで覚えられるってことですよ」
「そ、そうかな」
「(ちょろい)」
「じゃ、じゃあ。どうすればいいかな?」
「そうですね。まずは……」
5/10
「さすが和!」
「ふふふ、もっと褒めてくれてもいいんですよ?」
「……(あれ、和ってこんなキャラだっけ?)」
「ペンとメモの準備を……穏乃ならいらなそうですね」
「むっ」
「穏乃ならそのままで覚えられるってことですよ」
「そ、そうかな」
「(ちょろい)」
「じゃ、じゃあ。どうすればいいかな?」
「そうですね。まずは……」
731: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:47:40.07:AxPRZEnMo (6/11)
6/10
___
,. : ':´: : :.:.: : : : `:ヽ___
,.-、r/: : : ; : ; :.:.:,:.:.:.;.: ヽ: :`〈:::::::i
|:::::/: :/:/:/:.:/i i: :!:i: ハ:、:.:゙、:..、゙、:::{
}:: i :.:i:.:i.:i| :.:|:.!:|:.:|:.|_!_゙、、:.:i|:.:|.:.!:::|、
,!::| || || ;!-‐!ハ:!: :!ハ-!`|iヽ!|:.:i:.|‐'ヾゝ
∠/:i.:|:|.!:.|リ!_」_!、_ヽ、!ゝィ=‐、リ!:ノノ!_,、_〉
ーァ|、!、!、! /!、::::i` ト;:: ! 〉i;イノ: :|
|:.`ヽ!゙、ヽゞ-' ,  ̄ |ノi: : :| 「高身長金髪イケメンを見つけてください」
|: :.:.|:|ゝ、 '''''' __ ''"" /:| !: : :!
i: : :/ リ/i \_ ´ー ′ /|:.:|:|.: : :|
r-、 //: /:.ハ!__!__/ノi ー--‐' |_ |:./: : : :.!
ヽヽ.//: /:./ァ' ̄/:::r' |;:\/: : : i|:|
.,)┴'ヽ/:./':.:.::/:::::::ト、 __/:::::::|.: : : :||:|
;' 、ヽノ|./:.:.:/:::::::::::ト--へ/::::::::::| : : : :||:ト、
|ヽJ┘ノ/:.:.:/\:::::::::| /::::::::::::|...: : : ||:| |
,. :´: : : : : : : : : : : : :`:ヽ、-.、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ:\
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/ : : : : : : : : : / ヽ: : : }: : : : : : ヽ: : : ヘ: ヽ
/: :/ : : : : / : / ヽ: : :}: : : : : : :ヽヽ: : }: : :ヽ
{: /: : : ト、ハ: / '; :人: :_レ: : : ',V/: }: : : :ヘ
{:ハ: : : :i: i`'ト:L__ vi:,レへ:{\: : : }:!: :/: : : : :ヘ
ハ: : :ハ! V レ ` V: /:}:./: : : : : : ハ
ヽ: ハ 三三 三三三 i:V: :.ハ: : : : : : : : :ヽ 「!!?」
V: } ww ww }: : : レi: : : : : : : :ハ:ヘ
i:{ 、_,、_,、_, u イ: : :/ !: : : : : : : :ハ:i
V>. 、_ ー―' z≦ !:. :/ }: j : : : : : :} ヽ
ヽヽ: ヽ {::::エニ彡:::::ニ:}_/l: :/ |:∧: : : : /:}
_ゞくトニiiニニ-:´ノ::::レく レ i: : : :ハi
/::::::::::::ヽjj:::―::: ̄:::::::::::::::::ヽ }: : / ノ
/:::i:::::::::::::《::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i !: /
j::::::!:::::::::::〃:::::::::::::::::::::/:::::::::::} レ'
l::::::V::::::::::ll::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::;
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,. : ':´: : :.:.: : : : `:ヽ___
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ーァ|、!、!、! /!、::::i` ト;:: ! 〉i;イノ: :|
|:.`ヽ!゙、ヽゞ-' ,  ̄ |ノi: : :| 「高身長金髪イケメンを見つけてください」
|: :.:.|:|ゝ、 '''''' __ ''"" /:| !: : :!
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ヽヽ.//: /:./ァ' ̄/:::r' |;:\/: : : i|:|
.,)┴'ヽ/:./':.:.::/:::::::ト、 __/:::::::|.: : : :||:|
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|ヽJ┘ノ/:.:.:/\:::::::::| /::::::::::::|...: : : ||:| |
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/ : : : : : : : : : / ヽ: : : }: : : : : : ヽ: : : ヘ: ヽ
/: :/ : : : : / : / ヽ: : :}: : : : : : :ヽヽ: : }: : :ヽ
{: /: : : ト、ハ: / '; :人: :_レ: : : ',V/: }: : : :ヘ
{:ハ: : : :i: i`'ト:L__ vi:,レへ:{\: : : }:!: :/: : : : :ヘ
ハ: : :ハ! V レ ` V: /:}:./: : : : : : ハ
ヽ: ハ 三三 三三三 i:V: :.ハ: : : : : : : : :ヽ 「!!?」
V: } ww ww }: : : レi: : : : : : : :ハ:ヘ
i:{ 、_,、_,、_, u イ: : :/ !: : : : : : : :ハ:i
V>. 、_ ー―' z≦ !:. :/ }: j : : : : : :} ヽ
ヽヽ: ヽ {::::エニ彡:::::ニ:}_/l: :/ |:∧: : : : /:}
_ゞくトニiiニニ-:´ノ::::レく レ i: : : :ハi
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732: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:48:08.70:AxPRZEnMo (7/11)
7/10
「身長は182cmくらいあると好ましいですね」
「えっ? あっ……?」
「私くらいの用意(PCの)が必要になりますが、よければ穏乃の分も一緒に見ましょう」
「そ、そうだよね。(化粧品や服の)用意が必要だよね。
ところで、その条件ってなんの意味があるの?」
「?
前提条件じゃないですか。
1+1はなんで2になるの、って話ですよ?」
「(その理屈だと結婚できる男の人が少なすぎて地球滅びちゃうよ!)」
「おっぱいはあるに越したことはありませんが、なくてもなんとかなるみたいですね(咲の話)」
「う、うう。やっぱり胸かぁ」
「ない人が好みって人もいますし、大丈夫なんです!!」
「(私をフォローしてくれるっていうより、自分に言い聞かせてるような)」
「それでですね、準備満タンにしたら男の人相手に」
/:/ /: :/: : :イ\:// / /:/ : : : : : ノ: : : : : : :
{/ {: : {: : /ハ:ハ:\ { /:/: : : : :ノ:ノ: : : : : : : :
l i: :ハ:/:!/7c=ミヽ ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
∨ V:ハ ん///゙ zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
/:/ 辷:ソ 7C≧、ノ /: : /://: :
/:/ "" ん///ハ /ィイ彡: /:/:
_{:ハ ´ 辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
/::/.{:{..\ "" /:/ ノ/: ;/: : 「ゴクッ」
イ:::::::i....{{.../r\ ヽニ> u ,.、/:/..イ /:/'/: :
/:::{:::::::i.....i{...{::{ヾ::ヽ.._.........―::::´:::/:/:::::::\:/ /: :
./::::::::::i:::::::{..........{::ヽ::\〃:::::::::::::::::::_z/:/:::::::::::::::∨: : :
:::::::::::::::::V:::::{..........{:::::ヽ:::《:====:":::/;イ::::::::::::::::::::ヽ: : :
7/10
「身長は182cmくらいあると好ましいですね」
「えっ? あっ……?」
「私くらいの用意(PCの)が必要になりますが、よければ穏乃の分も一緒に見ましょう」
「そ、そうだよね。(化粧品や服の)用意が必要だよね。
ところで、その条件ってなんの意味があるの?」
「?
前提条件じゃないですか。
1+1はなんで2になるの、って話ですよ?」
「(その理屈だと結婚できる男の人が少なすぎて地球滅びちゃうよ!)」
「おっぱいはあるに越したことはありませんが、なくてもなんとかなるみたいですね(咲の話)」
「う、うう。やっぱり胸かぁ」
「ない人が好みって人もいますし、大丈夫なんです!!」
「(私をフォローしてくれるっていうより、自分に言い聞かせてるような)」
「それでですね、準備満タンにしたら男の人相手に」
/:/ /: :/: : :イ\:// / /:/ : : : : : ノ: : : : : : :
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l i: :ハ:/:!/7c=ミヽ ノ/: : : :ノ:ノ:ノ: : : : : : : :/
∨ V:ハ ん///゙ zヒ三/ァ'-<: : : : : : //
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/:/ "" ん///ハ /ィイ彡: /:/:
_{:ハ ´ 辷z:ソ ノ /:/⌒Yイ: : :
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733: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:48:37.68:AxPRZEnMo (8/11)
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734: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:49:06.71:AxPRZEnMo (9/11)
9/10
「男の人はレズっている女の人を自分のものにしたがるんです!」
「えっ、えっ、えっ」
「だから目の前で女の子同士のスキンシップをしながらちらっと横目で見るんです!
征服心を煽るんです!
するとどうでしょうか、男の人は人のものを奪いたくなって襲いかかってくるじゃありませんか!
女の子は荒々しく扱われたいからwin-winの関係です!
あとは男の人のをなんやかんやすれば終わりです!
これが答えです! Q.E.D-照明完了-」
「の、和!
ごめんちょっと用事が出来たから切るね!」
. . :´:_: : : : : : : :`\: : : \
/: : : : : : : : ̄: : 、:/: /: :ヽ: : : \
/: : : : : : : : : : : : : : :\: : : :/: V : : : \
/: /: : : : : \/ヽ: : : : :ヽ: :/: : :ヽ: : : : : ヽ
/: :.{: : ハ: : :イVハ-、ヽ: : }-、: : : :ハ: : : : : ハ
/: : :i: : :i ヽ: :}-r⌒ヽ VV }: : : } V: : : : :ハ 「私の友達に和なんていない……」
/i: : : V: rく レV \::ノ ハ:} イ: : : } /: : : : :ハ}
ハ: : : V:ハ rへ ''/ i: } ヘ∠、/: : : : : ハ!
{ ヽ: :ハ: :ヽ\:) ′}: ! /://: : : : : /――-...、
八ハ:ゝゝ\,,′ っ j://::/::::/: : : : :/::::::::::::::::::::\
` ` V:} 、_ ///::::::/: i: : : V::::::::::::::::::::::::::ヽ::ヽ
ノ:ノ レ 〉:::/::::::V: : :ヽ:::::::::::::::::::::::::::';:::::ヽ
// /:::::(::::::::::::\: : :ミー::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ
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「男の人はレズっている女の人を自分のものにしたがるんです!」
「えっ、えっ、えっ」
「だから目の前で女の子同士のスキンシップをしながらちらっと横目で見るんです!
征服心を煽るんです!
するとどうでしょうか、男の人は人のものを奪いたくなって襲いかかってくるじゃありませんか!
女の子は荒々しく扱われたいからwin-winの関係です!
あとは男の人のをなんやかんやすれば終わりです!
これが答えです! Q.E.D-照明完了-」
「の、和!
ごめんちょっと用事が出来たから切るね!」
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/: : : : : : : : ̄: : 、:/: /: :ヽ: : : \
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/i: : : V: rく レV \::ノ ハ:} イ: : : } /: : : : :ハ}
ハ: : : V:ハ rへ ''/ i: } ヘ∠、/: : : : : ハ!
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八ハ:ゝゝ\,,′ っ j://::/::::/: : : : :/::::::::::::::::::::\
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ノ:ノ レ 〉:::/::::::V: : :ヽ:::::::::::::::::::::::::::';:::::ヽ
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735: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:49:36.41:AxPRZEnMo (10/11)
10/10
……
…
この日、私の友達が一人消えた。
とっても悲しい事件のはずなのに、何も感じなかった。
感じる心をなくしてしまったかのように、ただぼーっとしていた。
「結局、何だったんだろう」
やれレズだとか、なんやかんやだとか、高身長金髪イケメンだとか。
そんな都合のいい存在、いる訳が……。
「そう言えば……」
高身長金髪イケメンには覚えがある。
この前にうちに来てくれた京太郎だ。
顔は整っているし、背も高いし、控えめに言ってもイケメンの部類に入るだろう。
確かに、ああいう人と結婚したいという和の気持ちはわからないでもない。
でも京太郎は友達だし、そもそも既婚だ。
お嫁さんがいるのに、こんなことを考えるなんて失礼だよね。
「う、ううう」
それでも、悶々とした気持ちが収まってくれない。
和のせいだ。和のせいでこんなに京太郎が気になるんだ。
「参考にしたほうがいいのかな……?」
宥さんと、和。
モテそうな二人に聞いて、どっちもちょっとずれてるなって感じた。
でも、モテない私がそう考えること自体がずれているのかもしれない。
「う、ううううー!!!」
参考にするかどうかはともかくとして、だ。
まずはこのよくわからない悶々とした意識をなんとかしなければどうにもならなそうだった。
カン!
10/10
……
…
この日、私の友達が一人消えた。
とっても悲しい事件のはずなのに、何も感じなかった。
感じる心をなくしてしまったかのように、ただぼーっとしていた。
「結局、何だったんだろう」
やれレズだとか、なんやかんやだとか、高身長金髪イケメンだとか。
そんな都合のいい存在、いる訳が……。
「そう言えば……」
高身長金髪イケメンには覚えがある。
この前にうちに来てくれた京太郎だ。
顔は整っているし、背も高いし、控えめに言ってもイケメンの部類に入るだろう。
確かに、ああいう人と結婚したいという和の気持ちはわからないでもない。
でも京太郎は友達だし、そもそも既婚だ。
お嫁さんがいるのに、こんなことを考えるなんて失礼だよね。
「う、ううう」
それでも、悶々とした気持ちが収まってくれない。
和のせいだ。和のせいでこんなに京太郎が気になるんだ。
「参考にしたほうがいいのかな……?」
宥さんと、和。
モテそうな二人に聞いて、どっちもちょっとずれてるなって感じた。
でも、モテない私がそう考えること自体がずれているのかもしれない。
「う、ううううー!!!」
参考にするかどうかはともかくとして、だ。
まずはこのよくわからない悶々とした意識をなんとかしなければどうにもならなそうだった。
カン!
736: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/09(土) 19:50:11.52:AxPRZEnMo (11/11)
住民によってシズが魔改造されていく…
住民によってシズが魔改造されていく…
737:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 20:10:42.47:0vP6kVdSO (1/1)
最初に和に相談するってとこでもう笑うww
友達なくしたあたりシズは(今のとこ)健全な価値観の持ち主のようだぜひそのままでいてください
最初に和に相談するってとこでもう笑うww
友達なくしたあたりシズは(今のとこ)健全な価値観の持ち主のようだぜひそのままでいてください
738:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 20:19:49.97:CoB1Xp4iO (1/1)
乙です
穏乃は相変わらず可愛いなー
和は相変わらず凄え(ヒドイ)なー
魔改造されて京太郎の犠牲者が増えるんですねもっとやれ
乙です
穏乃は相変わらず可愛いなー
和は相変わらず凄え(ヒドイ)なー
魔改造されて京太郎の犠牲者が増えるんですねもっとやれ
739:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 21:07:09.08:N48XBMdm0 (1/1)
これは平行世界穏乃ルートみせてもらわんといけないな
これは平行世界穏乃ルートみせてもらわんといけないな
740:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 23:32:16.63:0MnNvD4yo (1/1)
乙
乙
741:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 00:17:30.26:/UUzmbnkO (1/1)
> 1日で往復なんてとても出来ない距離だ。
オカルトありでも、オカルトなしでも、往復してる人が身近にいるという…
> 1日で往復なんてとても出来ない距離だ。
オカルトありでも、オカルトなしでも、往復してる人が身近にいるという…
742:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 10:49:48.44:EHDMEEizo (1/1)
>>720
ワラタ
>>720
ワラタ
743:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 19:46:01.18:iOyyDjtKo (1/2)
乙
和はスペックだけ見たらモテない方がおかしいレベルだし相談相手に選ぶのも仕方ないね(クロチャーとかも)
乙
和はスペックだけ見たらモテない方がおかしいレベルだし相談相手に選ぶのも仕方ないね(クロチャーとかも)
744: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:14:28.05:q3T4NQVqo (1/11)
1/10
687
平行世界の記憶が少し戻ってドキドキしてしまう電波組
「新年明けましておめでとうございますっ」
「玄ちゃんも来たし、三人で新年会ね」
「毎年やらなきゃいけないなんて、ダル……」
石戸霞よ。
今日は三人だけで新年会です。
白望ちゃんと二人で新年の飲みはしていたけれど、玄ちゃんを含めてするのは初めてなのよね。
玄ちゃんは年末年始、仕事に忙殺されていたのだから仕方ないわよね。
「いつも霞さんにはご迷惑をかけて……」
「もう、玄ちゃんったら。
水臭いわよ。そんなに負担じゃないんだから、気にしないでほしいわ」
「そういう風に思われる方がダルい……」
「そうそう。
それに、クリスマスには一人で無理して行き来してたでしょう?
夜遅くで女の子が一人なんてダメよ!」
「次にしたら許さない……。相談して……」
「えへへ。頼れるお姉ちゃんが二人出来たみたいです!」
「(深夜に一人で来てプレゼントだけ入れて帰ったって聞いたときには血の気が引いたわ)」
「(正直、引いた……)」
( )
i ニlニ○ _L/、 / (⌒ ⌒)
{ cト ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ て人_)
. ―― ..
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|:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__ /// |::.i!:.!
{i:{:: :ハ::.: 込{. __ (__ ノ .ィ}:リ|: 「(おもちの大きなお姉ちゃんが二人出来たのです!)」
乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
/:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/| ( )
イ.:/::.:.:.:. / /\ { {:小{ (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ |! 人.}:.{ て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人 ,八 ノト{
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平行世界の記憶が少し戻ってドキドキしてしまう電波組
「新年明けましておめでとうございますっ」
「玄ちゃんも来たし、三人で新年会ね」
「毎年やらなきゃいけないなんて、ダル……」
石戸霞よ。
今日は三人だけで新年会です。
白望ちゃんと二人で新年の飲みはしていたけれど、玄ちゃんを含めてするのは初めてなのよね。
玄ちゃんは年末年始、仕事に忙殺されていたのだから仕方ないわよね。
「いつも霞さんにはご迷惑をかけて……」
「もう、玄ちゃんったら。
水臭いわよ。そんなに負担じゃないんだから、気にしないでほしいわ」
「そういう風に思われる方がダルい……」
「そうそう。
それに、クリスマスには一人で無理して行き来してたでしょう?
夜遅くで女の子が一人なんてダメよ!」
「次にしたら許さない……。相談して……」
「えへへ。頼れるお姉ちゃんが二人出来たみたいです!」
「(深夜に一人で来てプレゼントだけ入れて帰ったって聞いたときには血の気が引いたわ)」
「(正直、引いた……)」
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745: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:14:57.64:q3T4NQVqo (2/11)
2/10
パアッと笑顔になる玄ちゃん。
もう、本当に可愛いわね。
咲ちゃんもそうだけれども、妹みたいで可愛いわ。
『霞』
『あら、白望ちゃん。念話なんてしてどうしたの?』
『玄からは目を離さないほうがいい。
……色々と心配』
『そ、そうね。
……色々と』
白望ちゃんも同じ考え見たい。
もう、白望ちゃんったら、咲ちゃんの事も玄ちゃんの事も甘やかすんだから。
私と白望ちゃんも一般の人とは感性が外れている自覚はあるけれども、そんな私たちから見ても玄ちゃんは危なっかしいのよね。
「今度松実館に来てくれたらサービスするのです!
お金なんていりませんから!」
「玄ちゃん、その手には乗らないわよ」
「きっと、私たちの分を自費で賄う気……」
「う、うぐっ」
「実家だからといってそんな優遇できないでしょうし」
「おみとおし……」
「さ、流石なのです」
「もう。そんなことはいいから、ね?」
全く、玄ちゃんはいつも自分を犠牲にするんだから。
まぁ、私たちがいる限りそんなことはさせないわよ。
話題を変えないといけないわね。
……そうだ、ちょっと自慢したいこともあるし、これでどうかしら。
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パアッと笑顔になる玄ちゃん。
もう、本当に可愛いわね。
咲ちゃんもそうだけれども、妹みたいで可愛いわ。
『霞』
『あら、白望ちゃん。念話なんてしてどうしたの?』
『玄からは目を離さないほうがいい。
……色々と心配』
『そ、そうね。
……色々と』
白望ちゃんも同じ考え見たい。
もう、白望ちゃんったら、咲ちゃんの事も玄ちゃんの事も甘やかすんだから。
私と白望ちゃんも一般の人とは感性が外れている自覚はあるけれども、そんな私たちから見ても玄ちゃんは危なっかしいのよね。
「今度松実館に来てくれたらサービスするのです!
お金なんていりませんから!」
「玄ちゃん、その手には乗らないわよ」
「きっと、私たちの分を自費で賄う気……」
「う、うぐっ」
「実家だからといってそんな優遇できないでしょうし」
「おみとおし……」
「さ、流石なのです」
「もう。そんなことはいいから、ね?」
全く、玄ちゃんはいつも自分を犠牲にするんだから。
まぁ、私たちがいる限りそんなことはさせないわよ。
話題を変えないといけないわね。
……そうだ、ちょっと自慢したいこともあるし、これでどうかしら。
746: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:15:26.88:q3T4NQVqo (3/11)
3/10
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!::::::::::::::|::::::: | ,,xぅ气芹ミ,ノ::::/ 斗ぅ冬,, ノ:::::::::::::|
. !:::::::::/!::::: |〈 lh__,j刈  ̄ |h_j | 》/:::::::::::::|
. !::::::八 ‘:::::: | 乂辷ソ 乂_ソ ;:::::::::::::::;
. ‘:::::::::::::\}:::::| 、、、 , 、、 ,:::::::::::::::;
‘:::::::::::::::::|:::::| ′:::::::::::; 「それより、みんな初夢はどうだったかしら?」
‘:::::::::::::::|:::::|\ 、 _, .イ::::::::::::::/
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\::八::::|:∧\ l| |\ノ |:::::|:::::::::|
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/ / / ! ', ヽ ヽ \ \
/ ,' l ', \ ヽ、 ヽ \
' ,' !',, ', ` 、、 ヽ ヽ ヽ
{l ,' l . l ヽヽ ヽヽ ヽ \
/ ,' l | \ \ヽ"'' - ,, ヽ~\ ヽ
! | !| \ < ~ "' 、 ', ! ヽ , \ ヽ
,' /! .∧ __ ~ー ヽ < ,,x≦ }ヾy、', / }
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747: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:15:56.20:q3T4NQVqo (4/11)
4/10
……
…
「霞さん。霞さん。朝ですよ」
目を開けると、そこには眩しい金髪の髪の毛が目に映る。
今にもキスできそうな距離に、起きた途端に心臓が跳ね上がる。
何年も一緒にいて、一緒に寝るようになっても未だに慣れない。
「も、もう。京太郎さんったら!
いつもは私の方が早く起きるのに……」
「へへっ、たまには俺の方が早く起きるんですよ。
新年明けましておめでとうございますっ」
「あっ、先に言うなんて、もう!
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね」
いつものように彼の手玉に取られることが悔しくて、起き上がる前に胸板をポカポカと叩いてみる。
ハンドボールのプロとして鍛え上げられたその胸板は私の細腕ではビクともしない。
硬い鉄板というと言い過ぎか、それに近いものを叩いているような気分になる。
やっぱり、男の人なんだなって部分を感じて、顔が赤くなる。
新年明けて早々だけど、仕返しに私から誘ってみてもいいかしら……。
「かかさまー?」
「おー、かかさま起きたぞー」
「あ、あら」
そこには、小さい頃の自分そっくりの娘がいたので、湧き上がる熱を押さえつける。
父親のことが大好きで、今も右腕の脇の下に頭を無理やり押し込んでひょっこりと頭だけ出している。
まるでかまってほしい犬か猫のようで、我が娘ながら愛らしい。
「ととさま!」
「霞さん、一緒におもち食べましょう!」
「ふふっ、ちょっと待ってくださいね」
夫を先に向かわせ、鏡で軽く身だしなみを整える。
もう、寝起きなんて見せられたものじゃないのに……。
でも、新年最初に夫の顔を見れたことが嬉しくて、顔の熱が収まらなかった。
4/10
……
…
「霞さん。霞さん。朝ですよ」
目を開けると、そこには眩しい金髪の髪の毛が目に映る。
今にもキスできそうな距離に、起きた途端に心臓が跳ね上がる。
何年も一緒にいて、一緒に寝るようになっても未だに慣れない。
「も、もう。京太郎さんったら!
いつもは私の方が早く起きるのに……」
「へへっ、たまには俺の方が早く起きるんですよ。
新年明けましておめでとうございますっ」
「あっ、先に言うなんて、もう!
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね」
いつものように彼の手玉に取られることが悔しくて、起き上がる前に胸板をポカポカと叩いてみる。
ハンドボールのプロとして鍛え上げられたその胸板は私の細腕ではビクともしない。
硬い鉄板というと言い過ぎか、それに近いものを叩いているような気分になる。
やっぱり、男の人なんだなって部分を感じて、顔が赤くなる。
新年明けて早々だけど、仕返しに私から誘ってみてもいいかしら……。
「かかさまー?」
「おー、かかさま起きたぞー」
「あ、あら」
そこには、小さい頃の自分そっくりの娘がいたので、湧き上がる熱を押さえつける。
父親のことが大好きで、今も右腕の脇の下に頭を無理やり押し込んでひょっこりと頭だけ出している。
まるでかまってほしい犬か猫のようで、我が娘ながら愛らしい。
「ととさま!」
「霞さん、一緒におもち食べましょう!」
「ふふっ、ちょっと待ってくださいね」
夫を先に向かわせ、鏡で軽く身だしなみを整える。
もう、寝起きなんて見せられたものじゃないのに……。
でも、新年最初に夫の顔を見れたことが嬉しくて、顔の熱が収まらなかった。
748: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:16:26.00:q3T4NQVqo (5/11)
5/10
「久しぶりの実家はどうですか?」
「いやぁ、俺はカピーを触れて満足できてますけど、霞さんは居心地悪かったりしませんか?」
「いえいえ、お義父さんもお義母さんも本当に良くしてくれて……」
「ジジさま、ババさま、やさしい!」
「それならいいんだけどさ……」
もう、そんなこと心配しなくてもいいのに……。
いつもいつも頑張ってくれている京太郎さんが休んでくれれば私は満足なんです!
「折角だし、初詣には富士山の見えるところに行こう!」
「富士山、ですか?」
「ほら、一富士二鷹三茄子って言うじゃん」
「もう、それは初夢に出たら縁がいいって話ですよ」
「少しでもあやかって、さ。
お前も行きたいよなー?」
「ととさまー!」
「この子は京太郎さんと一緒ならなんでも楽しいですよ」
「霞さんは?」
「も、もう、私だって同じですよ」
「霞さん、かわいい!」
「きゃっ、いきなり抱きつかないでください、びっくりしますから!」
「いきなりじゃなければいいんだ?」
「う、ううう」
京太郎さんったらいつも意地悪なんだから……。
結局、その日は家族三人で富士山を見に行って、幸せな初詣になりました。
5/10
「久しぶりの実家はどうですか?」
「いやぁ、俺はカピーを触れて満足できてますけど、霞さんは居心地悪かったりしませんか?」
「いえいえ、お義父さんもお義母さんも本当に良くしてくれて……」
「ジジさま、ババさま、やさしい!」
「それならいいんだけどさ……」
もう、そんなこと心配しなくてもいいのに……。
いつもいつも頑張ってくれている京太郎さんが休んでくれれば私は満足なんです!
「折角だし、初詣には富士山の見えるところに行こう!」
「富士山、ですか?」
「ほら、一富士二鷹三茄子って言うじゃん」
「もう、それは初夢に出たら縁がいいって話ですよ」
「少しでもあやかって、さ。
お前も行きたいよなー?」
「ととさまー!」
「この子は京太郎さんと一緒ならなんでも楽しいですよ」
「霞さんは?」
「も、もう、私だって同じですよ」
「霞さん、かわいい!」
「きゃっ、いきなり抱きつかないでください、びっくりしますから!」
「いきなりじゃなければいいんだ?」
「う、ううう」
京太郎さんったらいつも意地悪なんだから……。
結局、その日は家族三人で富士山を見に行って、幸せな初詣になりました。
749: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:16:54.97:q3T4NQVqo (6/11)
6/10
……
…
「京、起きて」
「シロ姉、まだ寝てたいよ」
「ダメ」
新年を開けてお正月。
きっと高校生時代ならばほとんどの時間を睡眠に費やしていたけれども、今は違う。
布団の中に潜り込む京を引きずり出して、朝食を食べさせないといけない。
「お雑煮があるから」
「まだ寒いよ……」
「もう……」
「シロ姉がデレてくれたら起きるかもー」
「……」
少し頭を抱えるが、姉のことを舐めているようだ。
そんな弟に、どちらが上位か教えてあげるのも悪くはない。
「んっ」
「!!?」
「ほら、起きて」
「は、はい……」
毛布の中に入り込んで無理やり唇を押し付ける。
京にとっても予想外だったのか、顔を真っ赤にしている。
「わ、わかった。起きるから!」
「先に行ってる」
振り返らずにキッチンに向かう。
その最中、自分の指先で唇を触る。
当然だが、毛布の中には京の匂いが充満していた。
……顔が冷めるまで、見せられなそうだ。
6/10
……
…
「京、起きて」
「シロ姉、まだ寝てたいよ」
「ダメ」
新年を開けてお正月。
きっと高校生時代ならばほとんどの時間を睡眠に費やしていたけれども、今は違う。
布団の中に潜り込む京を引きずり出して、朝食を食べさせないといけない。
「お雑煮があるから」
「まだ寒いよ……」
「もう……」
「シロ姉がデレてくれたら起きるかもー」
「……」
少し頭を抱えるが、姉のことを舐めているようだ。
そんな弟に、どちらが上位か教えてあげるのも悪くはない。
「んっ」
「!!?」
「ほら、起きて」
「は、はい……」
毛布の中に入り込んで無理やり唇を押し付ける。
京にとっても予想外だったのか、顔を真っ赤にしている。
「わ、わかった。起きるから!」
「先に行ってる」
振り返らずにキッチンに向かう。
その最中、自分の指先で唇を触る。
当然だが、毛布の中には京の匂いが充満していた。
……顔が冷めるまで、見せられなそうだ。
750: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:17:29.95:q3T4NQVqo (7/11)
7/10
「俺、初夢に鷹が出てきたんだよ!」
お雑煮を食べながら興奮している。
そういえば、一富士二鷹三茄子といったものがあったか。
「岩手とかって、鷹はいないの?」
「知らない……」
「……今調べてみたけれど、保護対象でほっとんど見られないらしいよ」
「地元民でも、そんなところまでいかない」
「そりゃそっか」
京がちょっと残念そうにスマートフォンを閉じる。
「見たいなら」
「?」
「動物園にでもペットショップにでも行こう」
「……うそっ」
「……なに?」
「シロ姉からどこかに行こうなんて言われるなんて、ビックリだよ」
「……生意気」
本当に、京はどちらが上かわかっていないようだ。
席を立ち、もう一回知らしめるように近付く。
しかしよく見れば、そんな私を見てワクワクニヤニヤした表情を見せている。
……なるほど、誘導させられていた。
それに気付き、そのまま反転し、京に背中を向ける。
背中向きだが、明らかにがっくりしたようなため息が聞こえた。
そしていきなり振り向いて、もう一度唇を押し付ける。
今度こそビックリしたようで、目をパチクリさせながら顔を赤くしている。
どうかそのまま、私も赤くなっていることに気づかないでいてくれると嬉しい。
7/10
「俺、初夢に鷹が出てきたんだよ!」
お雑煮を食べながら興奮している。
そういえば、一富士二鷹三茄子といったものがあったか。
「岩手とかって、鷹はいないの?」
「知らない……」
「……今調べてみたけれど、保護対象でほっとんど見られないらしいよ」
「地元民でも、そんなところまでいかない」
「そりゃそっか」
京がちょっと残念そうにスマートフォンを閉じる。
「見たいなら」
「?」
「動物園にでもペットショップにでも行こう」
「……うそっ」
「……なに?」
「シロ姉からどこかに行こうなんて言われるなんて、ビックリだよ」
「……生意気」
本当に、京はどちらが上かわかっていないようだ。
席を立ち、もう一回知らしめるように近付く。
しかしよく見れば、そんな私を見てワクワクニヤニヤした表情を見せている。
……なるほど、誘導させられていた。
それに気付き、そのまま反転し、京に背中を向ける。
背中向きだが、明らかにがっくりしたようなため息が聞こえた。
そしていきなり振り向いて、もう一度唇を押し付ける。
今度こそビックリしたようで、目をパチクリさせながら顔を赤くしている。
どうかそのまま、私も赤くなっていることに気づかないでいてくれると嬉しい。
751: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:17:59.39:q3T4NQVqo (8/11)
8/10
……
…
「京太郎君、新年明けましておめでとうございますっ」
朝から京太郎君のお家にお邪魔する。
迷惑かな? とは思ったんだけれども、京太郎君の了承を得られたからいいんだ。
それに、いつでも入っていい、なんて言われて合鍵も渡されちゃったし……えへへ。
……
…
「こ、これって」
「俺がいなくても入っていいですよ。
(放っておくと寒くても家の前で何時間も待ってるみたいですからせめて温まってください)」
「(もっとしっかりしろってことだよね?
頑張って京太郎君の迷惑にならないようにしなきゃ!)」
…
……
年末年始だけれども、京太郎君は実家に帰らないそうだ。
それを聞いたので、私も実家に帰るのはやめて京太郎君のお手伝いをすることにしました!
お正月だし、お雑煮とおせちが鉄板かな?
予め家で準備しておいた重箱を机に置いて、お雑煮を温める。
よいしょっと、さすがに重箱五つとお鍋は重かったかも。
でも、京太郎くんのためならへっちゃらだよっ。
「あとは、お年玉!」
先月の自分のバイト代をそのまま入れる。
これで足りるかな……?
京太郎くんだってもうすぐオトナだし、お金はあって困らないもんね!
もし足りなかったら、お金をおろしてこないといけないなぁ。
えへへ、喜ぶ京太郎くんの顔を早く見たいのです!
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……
…
「京太郎君、新年明けましておめでとうございますっ」
朝から京太郎君のお家にお邪魔する。
迷惑かな? とは思ったんだけれども、京太郎君の了承を得られたからいいんだ。
それに、いつでも入っていい、なんて言われて合鍵も渡されちゃったし……えへへ。
……
…
「こ、これって」
「俺がいなくても入っていいですよ。
(放っておくと寒くても家の前で何時間も待ってるみたいですからせめて温まってください)」
「(もっとしっかりしろってことだよね?
頑張って京太郎君の迷惑にならないようにしなきゃ!)」
…
……
年末年始だけれども、京太郎君は実家に帰らないそうだ。
それを聞いたので、私も実家に帰るのはやめて京太郎君のお手伝いをすることにしました!
お正月だし、お雑煮とおせちが鉄板かな?
予め家で準備しておいた重箱を机に置いて、お雑煮を温める。
よいしょっと、さすがに重箱五つとお鍋は重かったかも。
でも、京太郎くんのためならへっちゃらだよっ。
「あとは、お年玉!」
先月の自分のバイト代をそのまま入れる。
これで足りるかな……?
京太郎くんだってもうすぐオトナだし、お金はあって困らないもんね!
もし足りなかったら、お金をおろしてこないといけないなぁ。
えへへ、喜ぶ京太郎くんの顔を早く見たいのです!
752: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:18:28.80:q3T4NQVqo (9/11)
9/10
「あっ、玄さん、おはようございます」
「おはよう京太郎君!
あけましておめでとうございますっ」
「あけましておめでとうございます。
……あれ、それって」
「うん、お正月だと思ってちょっと張り切っちゃって……。
良かったら京太郎くんに食べてもらえないかなぁ、なんて」
「新年明けていきなり玄さんの料理を食べられるなんてご褒美ですよ!
早速いただきます!」
「(京太郎君、優しいなぁ)」
「(これで三が日分くらいかな?
重かっただろうに、なんか悪いな)」
「(明日も作ってこないと)」
「あれ、茄子が入ってますね」
「えへへ、新年に縁起がいいかなって作ってみたんだ」
「俺からしたら年明けで玄さんを見られたわけで、十分縁起がいいです!」
「も、もー、そう言ってもらえると嬉しいなぁ。えへへー」
「(かわいい)」
うん、やっぱり京太郎君は凄く格好いいなぁ。
私も、最初に見れたのが京太郎君でとても嬉しい。
京太郎君のためならなんだって出来るよっ。
おせちもお雑煮も喜んでもらえたし、あとはこのお年玉だけ。
えへへっ、京太郎君。これも喜んでもらえたら嬉しいな!
9/10
「あっ、玄さん、おはようございます」
「おはよう京太郎君!
あけましておめでとうございますっ」
「あけましておめでとうございます。
……あれ、それって」
「うん、お正月だと思ってちょっと張り切っちゃって……。
良かったら京太郎くんに食べてもらえないかなぁ、なんて」
「新年明けていきなり玄さんの料理を食べられるなんてご褒美ですよ!
早速いただきます!」
「(京太郎君、優しいなぁ)」
「(これで三が日分くらいかな?
重かっただろうに、なんか悪いな)」
「(明日も作ってこないと)」
「あれ、茄子が入ってますね」
「えへへ、新年に縁起がいいかなって作ってみたんだ」
「俺からしたら年明けで玄さんを見られたわけで、十分縁起がいいです!」
「も、もー、そう言ってもらえると嬉しいなぁ。えへへー」
「(かわいい)」
うん、やっぱり京太郎君は凄く格好いいなぁ。
私も、最初に見れたのが京太郎君でとても嬉しい。
京太郎君のためならなんだって出来るよっ。
おせちもお雑煮も喜んでもらえたし、あとはこのお年玉だけ。
えへへっ、京太郎君。これも喜んでもらえたら嬉しいな!
753: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:18:58.07:q3T4NQVqo (10/11)
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∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「……」
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_ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_
イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
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l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
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カン!
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. i !:、::::l::::l!、:_」L::::l:::l --+HL_:::l:::.;リノ:::.:.:...|
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j/ / { { イzx、_エ、 j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j
´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「……」
`ヘハ ト U j /´j} ハ ノ
` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´
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イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '.
l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
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|::|l:{ i::::::l:::| 、、、、 , 、、、、 |::::::::|/::::::::i:.:.:.l 「みんないい初夢が見れてたんだね!」
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カン!
754: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/10(日) 20:19:42.79:q3T4NQVqo (11/11)
新年初の霞白玄
油断すると京玄が普通にイチャイチャしだすからもう別スレ建てるしか……
新年初の霞白玄
油断すると京玄が普通にイチャイチャしだすからもう別スレ建てるしか……
755:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 20:20:55.64:Ve1DHfvRO (1/1)
さすがブラックホールや……
さすがブラックホールや……
756:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 20:24:19.03:AAbgCwRfo (1/1)
乙です
オカルト持ってないのにグラビディが一番じょうきを逸して見えるとは
乙です
オカルト持ってないのにグラビディが一番じょうきを逸して見えるとは
757:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 20:25:51.55:zUR8pQcNo (1/1)
乙ー
乙ー
758:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 20:32:12.11:DoSIljRSO (1/1)
ブラックホールは吸い込んだ物質みんな素粒子からエネルギーそのものにまで分解されるけど、なんかこう、形を保ったままがんじがらめにされるような恐怖がっがっ
ブラックホールは吸い込んだ物質みんな素粒子からエネルギーそのものにまで分解されるけど、なんかこう、形を保ったままがんじがらめにされるような恐怖がっがっ
759:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 21:07:13.44:+pzKjWJcO (1/1)
乙です
宇宙の 法則が 乱れる!
乙です
宇宙の 法則が 乱れる!
760:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 21:19:46.24:iOyyDjtKo (2/2)
せめてお前一緒に料理する夢とか見ろよォォ!
せめてお前一緒に料理する夢とか見ろよォォ!
761:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/10(日) 21:47:43.19:pcEZHJ2E0 (1/1)
乙
お年玉にここまで狂気を感じるとはさすがだ
乙
お年玉にここまで狂気を感じるとはさすがだ
762:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 06:55:29.96:YKDeXqhSo (1/1)
みなかわいい
みなかわいい
763: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:24:10.85:szQD//Wpo (1/13)
1/12
196・655
スキー旅行
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|:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ .:.:.:.:ハ| 「よし、頑張るぞー!」
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/`ヽ . - ─ ─- .
/`ヽ . - ───<_人 _ : : : : : : : : :.┼ .
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し ' r<´ |ll: | : : : : : : /. : : : : : :.`Y´. : : : ヽ
} └ .─ ┴‐─ ┴,. : ://: : : : / : : : : :!: : : : : _人_
、 .斗 ‐‐─ァ── <:./: :/: /: /: : /: : : : :.:/:i: : : : :.`Y´
> ´  ̄ フ./: : :/: : :.// :./_:/_:/:_: /. : : : : :/:/: : :! : : : ∧
___..斗< /: : :/i: : : :{: : /: /: /: : /`ヽ. :./:/: :i: :.! : : :/:∧
. /: : /´:!: :.:从: :芹竿ミx.:|: : :./:/:`メ: :.! : :/:/:.∧
/: : /!/ |: : : |人{弋 _メckj /:/:/. :ム:リ :/:/: /:.∧
. /: : /人.N: : : | ⌒ ー '' 「笊ckくj /:/:./: /:.∧
/: : //: : ヽ!: : :.| """" 辷..ソXl|: : :/: /: /:.∧
. /: : //__人_:j: : : | , """ノリルイ⌒ `ヽ/:.∧
/: : //: :.`Y´.|: : : ト、 、_ /. :i: :.:| `マ} 「私なら完璧!」
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∨`Ⅴ「ー`Y´─.! : : |:.|. \ . イ: :.!:.`Y´. ! ___ 人 ___
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\ \ 从: :.j:.| |N\: : :l: : :!: :.リ:.:.リ l
ト、\ 人: l:.| } jト、 \j : リ: :/: :/
| .\ \ ヽ j\ _ _j ハハ ` <': :./
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,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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 ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ |: , ´/}/_}∧ | | |
/ / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |
/ イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
´/イ }从lム ; \ ,ノ / \ 「(旅行先を間違えた感がすごい!)」
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_ヽl\ //イ__
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196・655
スキー旅行
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|:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ .:.:.:.:ハ| 「よし、頑張るぞー!」
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∨`Ⅴ「ー`Y´─.! : : |:.|. \ . イ: :.!:.`Y´. ! ___ 人 ___
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| .\ \ ヽ j\ _ _j ハハ ` <': :./
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764: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:24:40.44:szQD//Wpo (2/13)
2/12
須賀咲ちゃんです。
今回は京ちゃんとスキー旅行に来ています!
来ることになった発端は、京ちゃんとの言い争い。
……
…
「ううっ、ちょっと筋肉痛だよ」
「咲は本当、運動不足じゃないか?」
「きょ、京ちゃんだって最近は怪しいじゃん!」
「うるせー。咲ほどじゃねーし」
「私と比べている方がだらしないよっ」
「言ってて虚しくならない?」
「……少し」
「咲、昨日は家にいたと思うけれど、運動なんてしてたの?」
「お、おおおおお姉ちゃん!?
いやほら、お姉ちゃんがいない昼間にね!?」
「そ、そうですよ照さん。咲だってちょっとは動きますよ!?」
「?」
そんな話から助長して、ちょっとした夫婦喧嘩で、『私にだってスキーくらいできるもん!』なんて言ったのが原因です。
それに対して京ちゃんが『咲と照さんには無理だって』なんてケタケタ笑っていました。
その時は京ちゃんの胸を叩いて反論したけれども、本当はスキーなんて出来ない。
お姉ちゃんは黙秘を貫き、お茶をすする。
騒がしいようでいつもの宮永家。次の日にはみんな忘れていつも通りの日々に戻るはずだったのに……。
2/12
須賀咲ちゃんです。
今回は京ちゃんとスキー旅行に来ています!
来ることになった発端は、京ちゃんとの言い争い。
……
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「ううっ、ちょっと筋肉痛だよ」
「咲は本当、運動不足じゃないか?」
「きょ、京ちゃんだって最近は怪しいじゃん!」
「うるせー。咲ほどじゃねーし」
「私と比べている方がだらしないよっ」
「言ってて虚しくならない?」
「……少し」
「咲、昨日は家にいたと思うけれど、運動なんてしてたの?」
「お、おおおおお姉ちゃん!?
いやほら、お姉ちゃんがいない昼間にね!?」
「そ、そうですよ照さん。咲だってちょっとは動きますよ!?」
「?」
そんな話から助長して、ちょっとした夫婦喧嘩で、『私にだってスキーくらいできるもん!』なんて言ったのが原因です。
それに対して京ちゃんが『咲と照さんには無理だって』なんてケタケタ笑っていました。
その時は京ちゃんの胸を叩いて反論したけれども、本当はスキーなんて出来ない。
お姉ちゃんは黙秘を貫き、お茶をすする。
騒がしいようでいつもの宮永家。次の日にはみんな忘れていつも通りの日々に戻るはずだったのに……。
765: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:25:09.56:szQD//Wpo (3/13)
3/12
・次の日
-‐──‐-
. ´ `ヽ、
/
/ ,
/ / /| ト、 ′
∠._/ / i| i \ 〕
〔 |/ 八〔\ .' \ /
. |∧ :| ┯:┯ V ┯:┯∧ / j
' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
. /:Ⅴ "" ノ | 「スキー旅行のチケット取ってきた」
/::::入_ _ < / /| /
/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′
 ̄\\ r‐' \/ //\ /
\ヽーヽ └─ー/─' \
丶ー| 〉 〈 | 〈
| .〈∧/ !__/
| | |
,. . . -――- . . .、
,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: : : : : : : : : : : : : ,ィ: : : : : : : : : : : :ヽ
/. . . . . . . . / l: : : : : ト、 : : : : : :.
,' : : : : : : : : : : : : / l . . . . l ',: : : : : : : :.
,' : : : : : : :l: :,i : : / l: : : : :l ',: : :l: : : : :.
i: : : : : : : :l /{ : / .レl: : :ノ .__ ',: :l: : : : : i
!: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ l/ 〃 ヾ: :l: : : : : :l
',: : f⌒\{ {l l} {l l}Ⅵ: :、 : : !
',: { 乂_ノ 乂ノ l: : } \ノ
',:乂_ ` !ヘ:ノ
',: : : : 丶、 ー-‐ j
ヽ{\ : : ㍉ ,, イ
`^≧| ┬ァiフ¨
///∧ Kヽ、
//////∧ }//> , 、
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・次の日
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. ´ `ヽ、
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〔 |/ 八〔\ .' \ /
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' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
. /:Ⅴ "" ノ | 「スキー旅行のチケット取ってきた」
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/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′
 ̄\\ r‐' \/ //\ /
\ヽーヽ └─ー/─' \
丶ー| 〉 〈 | 〈
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i: : : : : : : :l /{ : / .レl: : :ノ .__ ',: :l: : : : : i
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',: : f⌒\{ {l l} {l l}Ⅵ: :、 : : !
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ヽ{\ : : ㍉ ,, イ
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766: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:25:39.25:szQD//Wpo (4/13)
4/12
……
…
「咲、照さん、スキー経験は?」
「ありません……。
強がりました……ゴメンなさい……」
「ない」
「お姉ちゃんはなんでドヤ顔してるの!?」
「はぁ……、怪我させるわけにもいかないんで、しっかり教えますよ」
「ううっ、お願いします」
「期待してる」
「俺も最後に滑ったのは子供の頃だし、自信ないんだよなァ……。
一回滑ってきます!」
いろいろな前準備を済ませて、私たちを置いてリフトに乗る京ちゃん。
そのまま上に登って、ちょっと不安そうなことを言っていたのとは裏腹に、凄まじいスピードで右に左に動く。
私たちがいるのが初心者用のコースというのも相まって、すぐに私たちの元にまで戻ってきました。
「いやァ! 風を切るって気持ちいいですね!」
「ぐぬぬ……」
「京ちゃん、すごく格好良かった」
「照さん、ありがとうございます」
「私だって京ちゃんのこと格好いいって思ったもん!」
「お、おう。ありがとうな」
素直に京ちゃんのことを褒めるお姉ちゃんに嫉妬し、よくわからないことを言ってしまった。
我ながら十年以上も素直になれないのはどうなんだ……。
実際、完全防具でスポーツをこなす京ちゃんは格好良かった。
ほんと、なんのスポーツをやっていても絵になるし、卑怯だよっ!
4/12
……
…
「咲、照さん、スキー経験は?」
「ありません……。
強がりました……ゴメンなさい……」
「ない」
「お姉ちゃんはなんでドヤ顔してるの!?」
「はぁ……、怪我させるわけにもいかないんで、しっかり教えますよ」
「ううっ、お願いします」
「期待してる」
「俺も最後に滑ったのは子供の頃だし、自信ないんだよなァ……。
一回滑ってきます!」
いろいろな前準備を済ませて、私たちを置いてリフトに乗る京ちゃん。
そのまま上に登って、ちょっと不安そうなことを言っていたのとは裏腹に、凄まじいスピードで右に左に動く。
私たちがいるのが初心者用のコースというのも相まって、すぐに私たちの元にまで戻ってきました。
「いやァ! 風を切るって気持ちいいですね!」
「ぐぬぬ……」
「京ちゃん、すごく格好良かった」
「照さん、ありがとうございます」
「私だって京ちゃんのこと格好いいって思ったもん!」
「お、おう。ありがとうな」
素直に京ちゃんのことを褒めるお姉ちゃんに嫉妬し、よくわからないことを言ってしまった。
我ながら十年以上も素直になれないのはどうなんだ……。
実際、完全防具でスポーツをこなす京ちゃんは格好良かった。
ほんと、なんのスポーツをやっていても絵になるし、卑怯だよっ!
767: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:26:08.85:szQD//Wpo (5/13)
5/12
「咲、咲ー?」
「京ちゃん、咲はトリップしているから早く行こう」
「してないもん!
と言うかお姉ちゃんはなんでそんなに自信満々なの!?」
「京ちゃんに教えてもらえるから大丈夫」
ぐっと親指を立てるお姉ちゃん。
いやそれ、なんの解決にもなってないから!
私たちの身体能力の低さを甘く見ちゃいけないよ!
ほら、京ちゃんなんて顔面蒼白だよ! これ、絶対に連れてきたことを後悔してる顔だよ!?
「二人とも、いいですか?」
「「うん」」
「スキーは怪我をすることも多いですし危険です。
細かい練習からするんですが、まずは一個目からやりましょう」
「り、リフトに乗るの怖いもんね」
「咲はどうやって上に登るつもりなんだ……。
ともかく、まず大事なのは転び方ですっ。変な転び方をすれば骨が折れたりする原因にもなります。
無理に滑って大事故を起こすくらいならば転んだ方が全然いいんです」
「それなら大丈夫。
私たちは転ぶことのプロ」
「お姉ちゃん、多分京ちゃんの言っている転ぶと違うと思うよ……」
「ヤベーヨこれ、もう諦めて帰りたい」
「京ちゃん京ちゃん、心の声が漏れてる」
「お姉ちゃん……京ちゃんがそんな風になるなんてすごく珍しいんだよ……」
わ、私も正直怖いもん。
5/12
「咲、咲ー?」
「京ちゃん、咲はトリップしているから早く行こう」
「してないもん!
と言うかお姉ちゃんはなんでそんなに自信満々なの!?」
「京ちゃんに教えてもらえるから大丈夫」
ぐっと親指を立てるお姉ちゃん。
いやそれ、なんの解決にもなってないから!
私たちの身体能力の低さを甘く見ちゃいけないよ!
ほら、京ちゃんなんて顔面蒼白だよ! これ、絶対に連れてきたことを後悔してる顔だよ!?
「二人とも、いいですか?」
「「うん」」
「スキーは怪我をすることも多いですし危険です。
細かい練習からするんですが、まずは一個目からやりましょう」
「り、リフトに乗るの怖いもんね」
「咲はどうやって上に登るつもりなんだ……。
ともかく、まず大事なのは転び方ですっ。変な転び方をすれば骨が折れたりする原因にもなります。
無理に滑って大事故を起こすくらいならば転んだ方が全然いいんです」
「それなら大丈夫。
私たちは転ぶことのプロ」
「お姉ちゃん、多分京ちゃんの言っている転ぶと違うと思うよ……」
「ヤベーヨこれ、もう諦めて帰りたい」
「京ちゃん京ちゃん、心の声が漏れてる」
「お姉ちゃん……京ちゃんがそんな風になるなんてすごく珍しいんだよ……」
わ、私も正直怖いもん。
768: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:26:37.98:szQD//Wpo (6/13)
6/12
「いやね。他のスポーツとかならテンポを合わせたり庇ったり出来るんですがスキーはね?」
「庇ったりなんかしたら京ちゃんが危ないじゃん!」
「咲の言う通り。
京ちゃんはもっと自分を省みるべき」
「俺の体を張れるくらいで二人を守れるならいくらでも張りますよ!?
転んで下になったり、何かが来たら庇ったりなんかで済むならいくらでもやります!
(ゼッテー周りに損害与えるだろ!)」
「「キュン」」
ぅひ……。
も、もー、京ちゃんったら、もー!!
もー! そんなことばっかり言うんだから、もー!
ぅひひひひひ。
お姉ちゃんもメスの顔をしてるけどこれは仕方ないかなー。
私の旦那さん格好いいからなー!
うらやましいでしょー! 私の旦那さんなんですよー!
___,-、 _, ---- 、
, ´ / ` < ⌒\
/ | :. `ヽ、
/ / / l| V ` 、
.' / , { { | | | 、 、_ \_
| | | | |∧| { : ハ V 、\  ̄´
| | {/--{ 从 | , |-|、 | 、 \`
' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、
/イ{ { r 从 { Vソ ∨' Vソ/イ |∧}
∨乂 \ |/ j' リ
}∧ ー:. ` ムl/
/ 、 八 _ _ 人 「話を聞いてくれてない……」
}イ/|\ /
「<l| ` .__/_
|////>、 | 「/|
-=≦、[二]//l} |、}l∧_
-=≦///////////\ |/////≧=-
r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、
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6/12
「いやね。他のスポーツとかならテンポを合わせたり庇ったり出来るんですがスキーはね?」
「庇ったりなんかしたら京ちゃんが危ないじゃん!」
「咲の言う通り。
京ちゃんはもっと自分を省みるべき」
「俺の体を張れるくらいで二人を守れるならいくらでも張りますよ!?
転んで下になったり、何かが来たら庇ったりなんかで済むならいくらでもやります!
(ゼッテー周りに損害与えるだろ!)」
「「キュン」」
ぅひ……。
も、もー、京ちゃんったら、もー!!
もー! そんなことばっかり言うんだから、もー!
ぅひひひひひ。
お姉ちゃんもメスの顔をしてるけどこれは仕方ないかなー。
私の旦那さん格好いいからなー!
うらやましいでしょー! 私の旦那さんなんですよー!
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769: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:27:06.95:szQD//Wpo (7/13)
7/12
……
…
京ちゃんに何度も何度も繰り返し転び方と滑り方を教わって、いよいよ滑ることになりました。
私は慣れているからともかく、密着して手ほどきを受けていたお姉ちゃんが顔を真っ赤にしていたのが印象的だよね。
もー、お姉ちゃんかわいいな、卑怯だよー。
「京ちゃん! リフト高いよ怖いよ!?」
「いやいや、それはどうしようも無いから我慢してくれ。
とりあえず咲を降りれたみたいだから……」
「京ちゃん! リフトから降りれない! 京ちゃん!
京ちゃん助けて!!」
「絶対やると思いましたよ!
咲、そこで待ってろ、上に行ってくる!」
「えっ、京ちゃん、ちょっと!!?」
そう言って京ちゃんはリフトに乗って行ってしまった。
……えっ、私ここで動かないことが精一杯なんですけど!
嫁さんを助けてよ! いやでも、本気で絶叫しているお姉ちゃんもかわいそうだし……。
ふと、滑った先を見てみるが、遠い。高い。怖い。
あれ、これ詰んだんじゃない?
__,. : : : ¨¨¨¨: : : . 、
,. :´: : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/: ,: : : : : : : : : : /: : : : : : : : :\
.': : :/: : :,: : /: :/: /: : : : : :.|: : 、: : :ヽ
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|: : : |: : :|:|_l,.ムイ}:/从: { }/ }`ヽ: : ,: \: :.
|: : : {: : :^{从ィ笊ミ、 ∨ ,ィ笊ミ/}: /: : | \}
|: : :∧: : | { ん::刈 ん:刈ムイ : : |
|: : :{ \:、 r弋こソ 弋zソcl:.|、: :| 「きょうちゃぁぁん……」
从: : 、 ' 乂ノ:.:.:. ' :.:.: |/ \:}
Ⅵ、: ー: .、 ___ 人 `
乢: : :| . (__,.---- 、_) イ
从 :| > __. ´
Ⅵ |、
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……
…
京ちゃんに何度も何度も繰り返し転び方と滑り方を教わって、いよいよ滑ることになりました。
私は慣れているからともかく、密着して手ほどきを受けていたお姉ちゃんが顔を真っ赤にしていたのが印象的だよね。
もー、お姉ちゃんかわいいな、卑怯だよー。
「京ちゃん! リフト高いよ怖いよ!?」
「いやいや、それはどうしようも無いから我慢してくれ。
とりあえず咲を降りれたみたいだから……」
「京ちゃん! リフトから降りれない! 京ちゃん!
京ちゃん助けて!!」
「絶対やると思いましたよ!
咲、そこで待ってろ、上に行ってくる!」
「えっ、京ちゃん、ちょっと!!?」
そう言って京ちゃんはリフトに乗って行ってしまった。
……えっ、私ここで動かないことが精一杯なんですけど!
嫁さんを助けてよ! いやでも、本気で絶叫しているお姉ちゃんもかわいそうだし……。
ふと、滑った先を見てみるが、遠い。高い。怖い。
あれ、これ詰んだんじゃない?
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770: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:27:36.25:szQD//Wpo (8/13)
8/12
「わわわっ」
恐怖が先に来ると、体のバランスが崩れる。
そもそも、何もなくても転ぶのにスキーで転ばないはずないじゃん!
や、ヤダ、転んで動けなくなれば……。
「ってなんで滑るのー!?」
いざ転ぼうと思うと足がすくんで転べず、滑り始めてしまった。
先ほど習った滑り方なんか一瞬で頭の中から出て行ってしまった。
その上、なんか加速しているみたい!?
ヤダヤダヤダ! 助けてー!?
というか、下にいる人たちに突っ込んじゃうよー!!
~~ ~~
-―――- ~
~ .....::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::`丶
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ }
} .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. {
{ /::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.:::::::::::::::::::::::::::│::::::::::|\:::|\::::|:::::::::::::::::::::::. }
} /::::::::::::::::::|::::: / | ::|:::::::ト- ::|--∨\ ::::::::::::::::| {
{ /::::::::::::::::::/|::::::|ノ|:八 ::::| _..斗-=ミ\| ::::::::::|::::|
/::::::::::::::| :: /-匕-=ミ\|\| 〃⌒゙ヾⅥ :::::::: |::::| } 「やだぁぁぁぁぁ!!」
 ̄ ̄ |::::::|::イ /〃⌒ヾ {{ }} }|/| ::::::|::::| {
{ |:: 八ハ{ {{ }} ゞ==(⌒) | :: /:::::|
} |/|::: {. ハ (⌒)=='' /// |/}:::::|
|:::: ヽ_| /// __,ノ :::::| }
. { レヘ::八 _.. ‐~‐-、 イ ::::::::::::/ {
} ∨个 .._ (_,,.. ‐~~' イヘ:::/|/∨
\| _≧=一ァ 〔/⌒T:iT7ス
r=Ti:i:i:i:i:i:7____/i:i:i:i:i:i:i/ ∧ }
{ ∧i:i:i:i:i:i:i:i:| /i:i:i:i:i:i:i/ / ∧ {
} / {\/⌒)_∠二二/| / ∧
/ ゙T{ 二(__ `ヽ _ヽ
/ ∨ハ. {_ / \/ _〉
. { /\ _ | ノ _) 人._ |_/|/ }
} \_____,|/ /i:i\  ̄ ̄`ヽ j {
∨ / /|i:i:i:i:i|\ |
/ /´|i:i:i:i:i| 丶 ... ______丿
〈 Ⅵ:i:i| | }
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「わわわっ」
恐怖が先に来ると、体のバランスが崩れる。
そもそも、何もなくても転ぶのにスキーで転ばないはずないじゃん!
や、ヤダ、転んで動けなくなれば……。
「ってなんで滑るのー!?」
いざ転ぼうと思うと足がすくんで転べず、滑り始めてしまった。
先ほど習った滑り方なんか一瞬で頭の中から出て行ってしまった。
その上、なんか加速しているみたい!?
ヤダヤダヤダ! 助けてー!?
というか、下にいる人たちに突っ込んじゃうよー!!
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、___/ Ⅵ:i| | {
771: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:28:05.51:szQD//Wpo (9/13)
9/12
……
…
「……さき、咲!」
「まだ眠いよ京ちゃん……」
「起きろっ!」
「ぅひ!?」
いい気持ちで寝ていたところを京ちゃんに叩き起こされる。
もー、一体なんなの!? お布団返してよ!
……あれ、お布団がない。というかここどこ!?
「無事でよかった……。
いなかったから下に転がっていったのかと思ったよ……」
「うー、よく覚えてないかも……」
「びっくりして意識を失ったんだと思う。
一応病院に寄っていこう」
「お、大げさだよぉ」
周りの人に聞くには、下まではゆっくりとしたスピードで滑ってきて、理想的な転び方をしたそうだ。
……全く覚えていない。
「咲、ごめんね。
私がスキー場のチケットなんて用意したから……」
「ううん。私が不注意だっただけだよ!」
「咲……」
「とりあえず、今回はこの辺にしておいて、周りの観光でもしましょうか」
「そうだね。……あっ!」
「どしたん」
「こ、腰が抜けて……」
それに加えてビックリしてしまったせいか、震えが止まらない。
もー、スキーなんて懲り懲りだよ。
9/12
……
…
「……さき、咲!」
「まだ眠いよ京ちゃん……」
「起きろっ!」
「ぅひ!?」
いい気持ちで寝ていたところを京ちゃんに叩き起こされる。
もー、一体なんなの!? お布団返してよ!
……あれ、お布団がない。というかここどこ!?
「無事でよかった……。
いなかったから下に転がっていったのかと思ったよ……」
「うー、よく覚えてないかも……」
「びっくりして意識を失ったんだと思う。
一応病院に寄っていこう」
「お、大げさだよぉ」
周りの人に聞くには、下まではゆっくりとしたスピードで滑ってきて、理想的な転び方をしたそうだ。
……全く覚えていない。
「咲、ごめんね。
私がスキー場のチケットなんて用意したから……」
「ううん。私が不注意だっただけだよ!」
「咲……」
「とりあえず、今回はこの辺にしておいて、周りの観光でもしましょうか」
「そうだね。……あっ!」
「どしたん」
「こ、腰が抜けて……」
それに加えてビックリしてしまったせいか、震えが止まらない。
もー、スキーなんて懲り懲りだよ。
772: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:28:34.63:szQD//Wpo (10/13)
10/12
「ほらっ」
「わわわっ」
完全防寒具の私を難なく持ち上げる京ちゃん。
こ、これってお姫様だっこじゃん!
うう、衆目に映るのは恥ずかしいよぉ。
「大変だったんだから、ゆっくりしてな」
「京ちゃん、荷物は私が持つね」
「重いのは肩にかけてるからダイジョーブっす。
周りに板がぶつからないかだけ見ておいてください」
/. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \
. / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ヘ
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′ ./ .:::::/ .::::::/::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::. : ::::. ハ:::::: i
′:. / ::::/ :::::::/:::::::::/ : ::::::::::::::::::::::::::::::::::, :::::::: i::::: |
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/ |::::::::::ハ ヾ ゞ. ,丶i ゙:j ヘ/ / 厶::::ハ:::i 丶
∧ヾ |:::::::/ ヽ.、 ._ ヾ., イ /::/i::::′ ゝ_
../ ∧ヽ. |::::/. i > _  ̄ . r ./. // i:/ /.:/i_
.i ∧ヽ |:/ 丶  ̄ / / レ /.:// ヽ
あっ、これお姉ちゃんショック受けてる。
スキーに誘ったことを後悔してるんだ。
もー、そんなのお姉ちゃんの責任じゃないでしょー!
「もー! お姉ちゃんったら、これは私の不注意なの!」
「咲?」
「だから、気にしないで。
ほら、京ちゃん。私の次はお姉ちゃんをお姫様抱っこしてあげてよ!」
「えっ、まぁいいけど……」
「元気出して、ね?」
_. . : :―――: . .
,. : :´: : : : : : : : : : : : : : :` : 、
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, : : /: :/:/ : / 、: : : : :.ト、: |:|:{: :|: : :.| : |: : .
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「ほらっ」
「わわわっ」
完全防寒具の私を難なく持ち上げる京ちゃん。
こ、これってお姫様だっこじゃん!
うう、衆目に映るのは恥ずかしいよぉ。
「大変だったんだから、ゆっくりしてな」
「京ちゃん、荷物は私が持つね」
「重いのは肩にかけてるからダイジョーブっす。
周りに板がぶつからないかだけ見ておいてください」
/. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \
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. / :::::/ .:::::/: : .::::..::::::::: : : :::::::::::::::::. :. : : . : ヽ:::::::. i
′ ./ .:::::/ .::::::/::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::. : ::::. ハ:::::: i
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.i ∧ヽ |:/ 丶  ̄ / / レ /.:// ヽ
あっ、これお姉ちゃんショック受けてる。
スキーに誘ったことを後悔してるんだ。
もー、そんなのお姉ちゃんの責任じゃないでしょー!
「もー! お姉ちゃんったら、これは私の不注意なの!」
「咲?」
「だから、気にしないで。
ほら、京ちゃん。私の次はお姉ちゃんをお姫様抱っこしてあげてよ!」
「えっ、まぁいいけど……」
「元気出して、ね?」
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773: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:29:03.07:szQD//Wpo (11/13)
11/12
……
…
・マヨイガ
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´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「ふー、ふー……(心臓がはち切れるかと思った)」
`ヘハ ト U j /´j} ハ ノ
` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´
_ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_
イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '.
l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
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……
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・マヨイガ
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´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「ふー、ふー……(心臓がはち切れるかと思った)」
`ヘハ ト U j /´j} ハ ノ
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_ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_
イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '.
l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
774: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:29:32.59:szQD//Wpo (12/13)
12/12
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′ . .:.:.:/)//i: : : : : : : :.|: __i__!:. :.:.:.|.:.:.:.| | ←お茶会に来てた
|人レ:.:.// //⌒: : : : : :.:.ト、:.:.:.|: |`: : :.|: : :.| |
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__/ ∧_ イ:i_.ヽ.乂ぅ;ソ 込 _ン'′!:. :.:.:|:.| 「私も機会があったら命をかけて守りますっ!」
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/`¨´ ̄\-┼‐\!‐ ┴ ┴‐‐く 入__/^ヽ ` y/¨´: : : : : l
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|人レ:.:.// //⌒: : : : : :.:.ト、:.:.:.|: |`: : :.|: : :.| |
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775: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/11(月) 19:30:12.20:szQD//Wpo (13/13)
投下終了
>>760見て笑ってしまった
投下終了
>>760見て笑ってしまった
776:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 19:41:56.55:9q54clpHo (1/1)
ブラックホールさんすらドン引きやんけ!
ブラックホールさんすらドン引きやんけ!
777:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 20:02:15.86:1HjKJn75o (1/1)
なんでさらっとブラックホールがいるんだ
なんでさらっとブラックホールがいるんだ
778:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 20:04:43.61:6w4Ah3qSO (1/1)
おつー
霞さんGJ
玄が原村と並ぶオチ要員として確立されてしもた…
おつー
霞さんGJ
玄が原村と並ぶオチ要員として確立されてしもた…
779:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 20:33:49.56:pK+BOJTio (1/1)
乙ー
冗談抜きでスキーは予備知識なしで行ってはいけない(体験談)
乙ー
冗談抜きでスキーは予備知識なしで行ってはいけない(体験談)
780:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 22:11:13.80:jXsIcrh7o (1/1)
新手のスタンド使いかな?
新手のスタンド使いかな?
781:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 02:28:59.22:2ZUrl7Wdo (1/1)
楽しかったww
ラストのブラックホールおいいいい
楽しかったww
ラストのブラックホールおいいいい
782:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 03:11:01.25:bs7IiVD4o (1/1)
ブラックホールさんに引かれるとかクロチャーがだいぶ手遅れ
ブラックホールさんに引かれるとかクロチャーがだいぶ手遅れ
783: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 19:59:17.49:oilVS4Pbo (1/9)
1/8
688
娘が急に結婚すると言い出して驚愕する京太郎
/ : : : : .:|:.:|: : :| : :./! :.,.'|: : : |',: : : : ト: : :ヾ:: ',
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__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
. l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ ヽj i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
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. |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「わたしけっこんする!」
.レi: : / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
ー==,.∨ ̄ミ=', .___, . /≡ィ゙\: : : : : : :
_/ .: : ゙∧ /ヽ `ヽ\: : : : :: : : : \
_/ : : : : : : /{"゙,ヽ , へ :: - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. > . __, . - "〃ヽ \,.' ヾ: : : : : : ヽ
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,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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/ / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |
/ イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
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| ∧ ∧,イ
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_ヽl\ //イ__
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娘が急に結婚すると言い出して驚愕する京太郎
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2/8
・電波を受信
/ // 彡/ { u \ミヾミ、ミ
. /彡 / | l / J ヾ、ミミミ
彡 __/ミヾ| l ,' _,,. ヾミ
. ヽ く≪ミミヾヾ:| ゙v l _∠ニ-一- lミ
ミ `゙ーミ、ヾミ| ヽ 、\ | _,. =r''¨___ u ljj
¨゙ミ、 ヾ{/,こニ'`v‐->_>'ー=<_/r<二 ラ¨ ̄ lj
\ヾ 、\ =ラ}⌒/⌒ 、 ―- _ li
}ミ、 | / / ヽ ,....':: l 「戦争だ」
__/ノ/ 川{ / / / ,....::::: j
\ ̄二 ハ / / / ,.....'::::: /
. ヽーミ三三彡',ノ∨ / / ,:'
\ =彡/ _ '
ヾ、ー=三∧__ 〉 _
`ミ三ニ三弋ヽ ` ̄ \ /
、‐- 、 ,. -- _
,ゝ ̄ ` ′゙,∠.._
/´ " " " ゙ ゙ ゙ .<`
7 " " " " , ゙ ゙ ゙ 、\
. i " " " ゙,.ィ / \ ゙ ` ゙ \
. | " " ,ィ/‐l/、 ,ゞト、゙ 、゙ヽl
| r=、 l.f´_・_j!_ ,f´_・_j! ゙ N
. | {にl l ` ̄ _ \´ハN
,l ヾ=lノ __ ‘ ‐ ゝ 「ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!」
_./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/
‐''"´:/::::::| / \ 一 /、
::::::::: !::::::::l′ \ ,イ:::::\
::::::::::l::::::::::l /:`:::l::::::::::::\
::::::::::|:::::::::::\ /:::::::::::l::::::::::::::::::\
::::::::::|::::::/\ヽ l::ヘ::::::::l:::::::::::::::::::::ハ
::::::::::l/:::::::::::o:ト .」::-:::::\::!::::::::::::::::/::::l
:::::::::::::::::::::::::::::: l`ー'l:::::::::::::::::`:::::::::::::/::::::::l
,! ハ ヽ
,,‐ ./ / 从|i、.| | r \ `ー / ̄
.ヽ_-、 .ー彡 _/:::::::::/ / l::::} \l::::::|::::::(:(::::《:《::::\_二ニフ::::::::::(
:::::::::::::::::::::::.ー彡::::::::::≧必__丿ノ ノ \\ 入ヽヽ斗\ヽ:ヽ、::::::::::ヘ_
: ''―::::::::l::::l. ゙l゙l. i::::/ 弐ヲ 弋+デ─寸\\キセ+ナテ) )l:|::::::l::::::::::_ ノ
:::::::::::::::yくヽ\l゙l.゙l.゙l ` ── " ノ )Τ ―<////l l l::::::::::::::::\
::::::::::::::ヽ ( ゙l ゙l゙l |.ゝ | .ノノ//:::::\  ̄ ̄ヽ
::::::::::::::::::\_j リ l レ l //:::::::::::::ぐ ̄
/::::::::::::::::|゙!彡゜ U l /:::::―----ヽ、
彡ソ'/ i、 | く l /::::::::::`ニン
l.::从,.弋 ヽ ⌒ '" ./::::::::::::ミ
乂 l|lヽ ヽ、 `''ニニ''''''''''''''''フ″ /: :lリ \l 「落ち着け! あと若返るな!」
|三:.\ ヽ  ̄ ̄ ,,. /ソノ
|三三 >,,, ヽ ゙"''''"" /
ノ三三三三>ミ\ イ
斗≦三三三三三三三≧ 付
≦三三三三三三三三三三三> ノ三式_
三三三三三三三三三三三三三三三三三三|三三三≡≡==ー-
2/8
・電波を受信
/ // 彡/ { u \ミヾミ、ミ
. /彡 / | l / J ヾ、ミミミ
彡 __/ミヾ| l ,' _,,. ヾミ
. ヽ く≪ミミヾヾ:| ゙v l _∠ニ-一- lミ
ミ `゙ーミ、ヾミ| ヽ 、\ | _,. =r''¨___ u ljj
¨゙ミ、 ヾ{/,こニ'`v‐->_>'ー=<_/r<二 ラ¨ ̄ lj
\ヾ 、\ =ラ}⌒/⌒ 、 ―- _ li
}ミ、 | / / ヽ ,....':: l 「戦争だ」
__/ノ/ 川{ / / / ,....::::: j
\ ̄二 ハ / / / ,.....'::::: /
. ヽーミ三三彡',ノ∨ / / ,:'
\ =彡/ _ '
ヾ、ー=三∧__ 〉 _
`ミ三ニ三弋ヽ ` ̄ \ /
、‐- 、 ,. -- _
,ゝ ̄ ` ′゙,∠.._
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. | " " ,ィ/‐l/、 ,ゞト、゙ 、゙ヽl
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,l ヾ=lノ __ ‘ ‐ ゝ 「ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!」
_./:l "./ ヽ. ∟..二ニ7/
‐''"´:/::::::| / \ 一 /、
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,! ハ ヽ
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.ヽ_-、 .ー彡 _/:::::::::/ / l::::} \l::::::|::::::(:(::::《:《::::\_二ニフ::::::::::(
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:::::::::::::::yくヽ\l゙l.゙l.゙l ` ── " ノ )Τ ―<////l l l::::::::::::::::\
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彡ソ'/ i、 | く l /::::::::::`ニン
l.::从,.弋 ヽ ⌒ '" ./::::::::::::ミ
乂 l|lヽ ヽ、 `''ニニ''''''''''''''''フ″ /: :lリ \l 「落ち着け! あと若返るな!」
|三:.\ ヽ  ̄ ̄ ,,. /ソノ
|三三 >,,, ヽ ゙"''''"" /
ノ三三三三>ミ\ イ
斗≦三三三三三三三≧ 付
≦三三三三三三三三三三三> ノ三式_
三三三三三三三三三三三三三三三三三三|三三三≡≡==ー-
785: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:00:15.64:oilVS4Pbo (3/9)
3/8
須賀咲ちゃんです。
娘が爆弾発言をしました。
拙い言葉に可愛らしい笑顔。
やっぱりこのくらいの時にするそういう発言ってかわいいよね!
……っと言いたいところだけれど、それをダメな意味で受け取りそうな人がここに一人。
「そ、そっかァ。
結婚かァ」
「京ちゃん、目が据わってるよ」
「俺は冷静だよ?
俺を怒らせたらたいしたもんですよ」
「絶対に冷静じゃないよ!?」
「許さん……。どこの馬の骨ともわからんやつに娘は渡さん」
「あー、もー!!」
親バカモードに入った京ちゃんを宥めようとするも、全く話を聞いてくれない。
これ、すっごく面倒くさいやつだ!
「止めるな、咲!
刺し違えてでもやらなきゃならないことがある!」
「何アホなこと言ってるの!
ほら、正気に戻る!」
「やだぁぁぁぁ! 嫁に出したくないのぉぉぉぉ!!」
「ダメだこれ」
一生懸命、耳と頬をつねって説得するも、全くだめだ。
娘はパパが何で怒っているのかわからないのか、キョトンとした顔でこちらを見ている。
3/8
須賀咲ちゃんです。
娘が爆弾発言をしました。
拙い言葉に可愛らしい笑顔。
やっぱりこのくらいの時にするそういう発言ってかわいいよね!
……っと言いたいところだけれど、それをダメな意味で受け取りそうな人がここに一人。
「そ、そっかァ。
結婚かァ」
「京ちゃん、目が据わってるよ」
「俺は冷静だよ?
俺を怒らせたらたいしたもんですよ」
「絶対に冷静じゃないよ!?」
「許さん……。どこの馬の骨ともわからんやつに娘は渡さん」
「あー、もー!!」
親バカモードに入った京ちゃんを宥めようとするも、全く話を聞いてくれない。
これ、すっごく面倒くさいやつだ!
「止めるな、咲!
刺し違えてでもやらなきゃならないことがある!」
「何アホなこと言ってるの!
ほら、正気に戻る!」
「やだぁぁぁぁ! 嫁に出したくないのぉぉぉぉ!!」
「ダメだこれ」
一生懸命、耳と頬をつねって説得するも、全くだめだ。
娘はパパが何で怒っているのかわからないのか、キョトンとした顔でこちらを見ている。
786: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:00:45.33:oilVS4Pbo (4/9)
4/8
「このくらいの子が言っていることくらい許しなよ」
「許さんっ!
幼稚園に入れてから結婚なんて言葉を言い出したってことはそういうことだろ!?
娘に不純なことを教えたやつは抹殺する」
「もー、面倒臭いなぁ……」
「誰と結婚する気なのか聞かないと……。
でも聞きたくない……」
/:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..\
/:..:..:..:..:..:..:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:..:..:..:..:ヽ
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/ )_:.i:.´|V ソ .|!:.:.:| !ト、:!、:|`|:i:.:.:|:.:| __ ,.-‐┐
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( ` ̄ ̄`ヽ.;-ノ //:.:.:.:ト、;!b:;;;;: ! ヽi b:;;;;::i ソ:/:./_:.:.:.:. ̄`ヽ// /
`ー-、__/ ` !\::.ム.! ー―' , ┴--' ノ:/:ノ ):.:.rv‐/ / / \_
___ノ ノ )、ヽ:、 "" r―‐┐ "" !ナケ' ̄フ'/ / // /、`ヽ、 `ヽ
f __ ∧ ,.へ iヽ! \ 、___ノ / / / // / / / '"  ̄ヽ!__/ 「パパとけっこんする!」
`ー-----r‐'" i r/ / , |ノ! `ー----ァ'" / i! '" / 〈 i  ̄ `ヽ
\ ヽ !_ノ _/__ノ ヽ、 \ / / !、 i V 、_ 、____ノ
) | 、ヽ_,ノ、_/---、〈 `ーァ、___,、_/ !: : ̄ヽ,_/ ` )
(_ノ ソ /:.: : : : : : _〉 ,," ゛、 ノ: : : :/ _` / (ヽ
ヽ | |: : : : : : :/ 〈 \ 《 ゛、 /゙、: :/ ,.---‐二ノヽ___!、 \
i | ゙、: : : : : i ゛、 ラー=-|:(__,..イ `ー'´ 7\_ )
__ /⌒ヽ
⌒\ ∨ ヽ___
_, ----` ∨ `ヽ、
/´ | \
/ ____ / l| | :. \
/// / | |l | : ヽ
/ / // ,∧ / ,イ l| :. . .
/ イ / // : l | ' / ! 从 | : :.
.'/ ' ' /-|-{ { | /}/ | / } } | .
}' / |Ⅵ { 从 ' , }/ /イ } .
/ イ | l{ { ∨/ ' } ∧ : :.
´ | {|从三三 / 三三三 / /--、| ∧{
{从 | , ムイ r 、 }} /} \
| ノ ' }/イ/ 「あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ーー……!
{ _,ノ
人 _,..::ァ r }/ パパと結婚しようなァ!!」
` ゝ - ' イ |/
` ーr ´ ___|_
___| |//////|
{|___ノ __|[_]//∧_
/// |____|///////////> 、
///// | /////////////////> 、
/////// { //////////////////////}
//////////∨///////////////////////|
4/8
「このくらいの子が言っていることくらい許しなよ」
「許さんっ!
幼稚園に入れてから結婚なんて言葉を言い出したってことはそういうことだろ!?
娘に不純なことを教えたやつは抹殺する」
「もー、面倒臭いなぁ……」
「誰と結婚する気なのか聞かないと……。
でも聞きたくない……」
/:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..:..\
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\ ヽ !_ノ _/__ノ ヽ、 \ / / !、 i V 、_ 、____ノ
) | 、ヽ_,ノ、_/---、〈 `ーァ、___,、_/ !: : ̄ヽ,_/ ` )
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人 _,..::ァ r }/ パパと結婚しようなァ!!」
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787: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:01:15.04:oilVS4Pbo (5/9)
5/8
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∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ u |/ ∨ 「もー、京ちゃんは……」
}:/\:|: : : : : : : : / 人
/ -从-----イ{ イ
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|::|| :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | |::| |
|:::ー====================_'_」::| |
´ T T ―r――r、―――――‐ ' }
散々怒っていたのは何処へやら。
娘の一言でデレッデレになって、?ずりし始める。
もー、単純なんだから……。
娘もパパに構ってもらえて嬉しそうだ。
まぁ、お兄ちゃんと結婚するって言い出すよりかは良かったかなぁ。
いつぞやチューしてた時もあったけれど、そっちの方だとなんかリアルで焦るよ……。
「パパとずっと一緒にいようなァ!」
「うん!」
「約束した! 今約束したからな!」
「京ちゃんうっさい!」
これ、実際にお嫁さんに出すときにはどうなってしまうのやら。
さすがにそれまでには娘離れをしてくれたらいいんだけれども。
こういうのはお父さんが許してくれなくて、お母さんが寛容だって聞くけれど、その気持ちがわかるなぁ。
5/8
___
,. : : : : : : : : : : : : : : .、
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∨:、: : : : : : : : : : : : :/イ u |/ ∨ 「もー、京ちゃんは……」
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´ T T ―r――r、―――――‐ ' }
散々怒っていたのは何処へやら。
娘の一言でデレッデレになって、?ずりし始める。
もー、単純なんだから……。
娘もパパに構ってもらえて嬉しそうだ。
まぁ、お兄ちゃんと結婚するって言い出すよりかは良かったかなぁ。
いつぞやチューしてた時もあったけれど、そっちの方だとなんかリアルで焦るよ……。
「パパとずっと一緒にいようなァ!」
「うん!」
「約束した! 今約束したからな!」
「京ちゃんうっさい!」
これ、実際にお嫁さんに出すときにはどうなってしまうのやら。
さすがにそれまでには娘離れをしてくれたらいいんだけれども。
こういうのはお父さんが許してくれなくて、お母さんが寛容だって聞くけれど、その気持ちがわかるなぁ。
788: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:01:44.96:oilVS4Pbo (6/9)
6/8
……
…
「もー、いつかはお嫁さんに出すんだよ?」
「ヤダヤダヤダ。聞こえない聞こえない」
その後、京ちゃんにお説教中です。
それにしても、いつもと違ってヤケに聞き分けが悪い。
なんか私のお父さんみたいで面倒くさい!
「まーまー、咲」
「あっ、面倒くさいおとーさん」
「えっ、俺は何でディスられたの?」
そう考えていると、本当にお父さんが口を挟んできた。
タイミングばっちりでビックリだよ。
「男親ってのはそーいうもんだ。
京ちゃんにもいつかわかる時が来るさ」
「そうなの?」
「そーなの。
だからその時が来るまでゆっくり待ってやれ。
わかるって言っても納得は出来ねーんだけどな」
そこか黄昏ているような雰囲気で諭される。
ちょっと大人っぽくて悔しいな。
やっぱり、男の人にしかわからないのかなぁ。
「ふーん。お父さんもそうだったんだ」
言葉にできない感情が胸に渦巻く。
お父さんが私を京ちゃんにあげるとき、どんな気持ちだったんだろう。
6/8
……
…
「もー、いつかはお嫁さんに出すんだよ?」
「ヤダヤダヤダ。聞こえない聞こえない」
その後、京ちゃんにお説教中です。
それにしても、いつもと違ってヤケに聞き分けが悪い。
なんか私のお父さんみたいで面倒くさい!
「まーまー、咲」
「あっ、面倒くさいおとーさん」
「えっ、俺は何でディスられたの?」
そう考えていると、本当にお父さんが口を挟んできた。
タイミングばっちりでビックリだよ。
「男親ってのはそーいうもんだ。
京ちゃんにもいつかわかる時が来るさ」
「そうなの?」
「そーなの。
だからその時が来るまでゆっくり待ってやれ。
わかるって言っても納得は出来ねーんだけどな」
そこか黄昏ているような雰囲気で諭される。
ちょっと大人っぽくて悔しいな。
やっぱり、男の人にしかわからないのかなぁ。
「ふーん。お父さんもそうだったんだ」
言葉にできない感情が胸に渦巻く。
お父さんが私を京ちゃんにあげるとき、どんな気持ちだったんだろう。
789: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:02:14.38:oilVS4Pbo (7/9)
7/8
,..-、_,.ィ⌒:.ー-、
/:.:.ハ:.:..ハ::::i:::::::.::.:.ヾー:、
/.::::::::トヽYハ!:i:|::i:::::i:::::::|:.:.:.ヽ
!::|::|:::i| }:ハ:ハ:::!:}:::i|:::::::..:i
. ノ::|::i!::i:| ノ-j;!‐!:|:i:::i:|:::::::::.:i
人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!
仟ィiテ)⌒ー―'′ハ!:i'^ヽ::::!
`┼'7 リ /::ト! 「まー、俺の場合、
. | ヽ ィイ:::::|
、 -―‐ / }:!:::トヽ_ 京ちゃん以外にお前を貰ってくれそうな人がいなかったってものあるなー」
丶 `゙ ,、 ゙ ′i リ!y′ |`ー-、_
"',、__,,、ヽ ! / | `ヽ
// \ i /_ ! _冫ー、
/ /n ハ | \. | / ヾ、
. / //ノ {_ ! /f'" \! / :/: i
/ レ \_ |` イ ′:!: |
ハ `ヽ ノ ハ / /: |
/ / /| | | ヽ \
. / / / / / | |. | | | | ', ヽ ∧
/ / /./ / | | | | _|L.--|.,,,_ | | :l ',
/ / | ト|_,r|''´|`:| | |\ | `ト| :| | :|
/ | | ィ| |─ト :|ヽ | / ̄V| | :| | | |
/ | レ´| \|_\| ト、. |::::彡三=、 :| ./ / / !
/彡イ | ト| 彡 ─ヾ:\|::::\::::/,'⌒ヽ \/ / / |、
. | ヽ ゝ///;'⌒',ヽ:::::::::::::::::::::|:!::::::::::!:| ||イレ' | ハ!
. | ト、 || | ';::::::::!:|:::::::::: ヾ、;;;;;;;ノ |/ ハ / | 「私だって、京ちゃん以外はお断りだよっ!」
. | ハ, \:::ヾ.;;;;;...' , ハ / /
. | /ヘ ヽ..ハ ハ// /
/ \トハ ー_,ア ノ'´//
|ゝ、 //イ/
|人> ._ <:| / /
\|\| ー< :|´
| :|> 、
/| / \
7/8
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人:i:::{:、ト|-_ r‐彳テiY |;:ィ::i,:_::::.::!
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`┼'7 リ /::ト! 「まー、俺の場合、
. | ヽ ィイ:::::|
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"',、__,,、ヽ ! / | `ヽ
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790: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:02:43.87:oilVS4Pbo (8/9)
8/8
……
…
/ _ ! _._ `ー=ニ ` 、
/ /ミミミ、 ! ////∧、 ヾミ三ニ─´ _ .
/ ノリ /ミミミミゞ ! l// `ミミヽ、 _ /
| // /ミミヾゞヾゞV ミミミ .、¨_¨─ ´ _
| /ミミヾゞヾゞ _..',Y ∧  ̄ ¨/
| /三ミ / ',Y 〉 ─ ´
ー .ヽ彡 i i イfェュf´ |) ./ミミミヾ、
ノノ〃ヽ´"fェュ、 ''"´ ノ|¨ゞゞ、三=='
-=彡≡彡 `¨´ i / |ハゞゞニ='
ミ三=´川ゞ i U / .| ヽ  ̄ 「パパ相手なら仕方あるまい……」
川ゞゞ、 、 _ . / .∧ _
ヾll| ゞゞヽ i` ._. / ./ ∧ヽ
ゞ ` ヽ、_¨-―- ./ ./ .|: :\
lハ 、_ .´ / l: : : :| ¨ ・ .
/| \ / l: : : :|: : : : : : `: ・ .
//: :|. `_´ /: : : ::|: : : : : : : : : : : :
_.. -‐  ̄ ミ、
_ 二ニ= \
/__/ " ヽ
/' ´ / ゙ l
/_ " ゙ |
/// ゙ |
// / " ゙ j
/ / /" ゙ ,.-く
/ /7 / " " ヒ }、
// / /1 / " " 、 ゙ ヽ ∨|jソ:ハ:\_ 「未来でも結婚なんてヤダヤダヤダァ!!」
j/ / / .| イ .:i ./| /\ ヘ、 |ヽ|リ_/ハ、 : \
_| /':´|"/ | / | /:::|" | i::::ヽヘⅣ .ハ : : : ∧: : : :`: : . 、
. ,. : ´: / : : !/ : レヘ:./ | /| l \ / ∨: : :∧: : : : : : :
/: : : : : : : : :|. : : : : ∧ / :| l / :| : : : : |: : : : : : :
/: : : : : : : : : /: : : : : : |: ヽ ー:し'=='´/ j: : : : : |: : : : : : :
/: : : : : : : : : : /: : : : : : : |、 : ヽ ー .:' _/ : : : : :|: : : : : : :
. /: : : : : : : : : : : :/ : : : : : : : ト. ._. \ / ./ : : : : : :|: : : : : : :
`ー≠彡7アイ介、ミ≧ー フ、_ァメハ イア′
ーァ7 个´{ ハ ハ 彡´ }/ / 八スィ
彡ノ ,イ 八 人 ゝーァォスー个ァー彡≧ }7
个7} }イ />ー' トミ_zォ´ 7 }/ j { リ小、ーァ彡
ノ 7 八{レ{ ! 从rァ' O ノ /イ 川ハ`j/_フ
彡イノトzュミ、{、弋´ニー‐ ´ (ハ从八{ 人水
ァ' 7{ (´、__Oz} `ー ヾ{ Y7ハ
八人/个 ̄ j! 7ソトハ
乂ノjハ、 i / {!入
⌒ ´{ハ .ヘ L_ ´ _.. -' U ;: Уニ
ソ八ヘ ー= ´ -ニニニ 「いつまで言ってるんですか……」
ノ `ハ `ー / -ニニニニ
'、 / -ニニニニニ
\ ,,イ -ニニニニニニ
ー '「ニニニニニニニニ
`ニニニニニニニニ
-ニ、ニニニニニニニ
-ニニニ、ニニニニニニ
-ニニニニニニニニニニニ
-ニニニニニニニニニニニニ
カン!
8/8
……
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/ /ミミミ、 ! ////∧、 ヾミ三ニ─´ _ .
/ ノリ /ミミミミゞ ! l// `ミミヽ、 _ /
| // /ミミヾゞヾゞV ミミミ .、¨_¨─ ´ _
| /ミミヾゞヾゞ _..',Y ∧  ̄ ¨/
| /三ミ / ',Y 〉 ─ ´
ー .ヽ彡 i i イfェュf´ |) ./ミミミヾ、
ノノ〃ヽ´"fェュ、 ''"´ ノ|¨ゞゞ、三=='
-=彡≡彡 `¨´ i / |ハゞゞニ='
ミ三=´川ゞ i U / .| ヽ  ̄ 「パパ相手なら仕方あるまい……」
川ゞゞ、 、 _ . / .∧ _
ヾll| ゞゞヽ i` ._. / ./ ∧ヽ
ゞ ` ヽ、_¨-―- ./ ./ .|: :\
lハ 、_ .´ / l: : : :| ¨ ・ .
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_ 二ニ= \
/__/ " ヽ
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/: : : : : : : : : /: : : : : : |: ヽ ー:し'=='´/ j: : : : : |: : : : : : :
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`ー≠彡7アイ介、ミ≧ー フ、_ァメハ イア′
ーァ7 个´{ ハ ハ 彡´ }/ / 八スィ
彡ノ ,イ 八 人 ゝーァォスー个ァー彡≧ }7
个7} }イ />ー' トミ_zォ´ 7 }/ j { リ小、ーァ彡
ノ 7 八{レ{ ! 从rァ' O ノ /イ 川ハ`j/_フ
彡イノトzュミ、{、弋´ニー‐ ´ (ハ从八{ 人水
ァ' 7{ (´、__Oz} `ー ヾ{ Y7ハ
八人/个 ̄ j! 7ソトハ
乂ノjハ、 i / {!入
⌒ ´{ハ .ヘ L_ ´ _.. -' U ;: Уニ
ソ八ヘ ー= ´ -ニニニ 「いつまで言ってるんですか……」
ノ `ハ `ー / -ニニニニ
'、 / -ニニニニニ
\ ,,イ -ニニニニニニ
ー '「ニニニニニニニニ
`ニニニニニニニニ
-ニ、ニニニニニニニ
-ニニニ、ニニニニニニ
-ニニニニニニニニニニニ
-ニニニニニニニニニニニニ
カン!
791: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/12(火) 20:03:22.91:oilVS4Pbo (9/9)
投下終了
>>778
今更だけど、このスレでオチ村さんって語感を考えた人はすごいと思った
投下終了
>>778
今更だけど、このスレでオチ村さんって語感を考えた人はすごいと思った
792:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 20:11:17.13:MwzhcKxSO (1/1)
おつ!
お題からオチは予想できた(パパ6:お兄ちゃん4)が唐突なお友達は予想GUYだわww
おつ!
お題からオチは予想できた(パパ6:お兄ちゃん4)が唐突なお友達は予想GUYだわww
793:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 20:16:04.57:O8RtpuHLo (1/1)
アカギと京ちゃんww
アカギと京ちゃんww
794:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 20:16:15.04:mbNPVuAD0 (1/1)
界さんの発言はいつも笑ってしまうな
乙
界さんの発言はいつも笑ってしまうな
乙
795:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 20:28:00.55:RvIHUMGlO (1/1)
このメンツだと傀さんが常識人に成らざるを得ないのか……
このメンツだと傀さんが常識人に成らざるを得ないのか……
796:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 23:53:58.97:AxCswuElo (1/1)
乙です
乙です
797: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:08:24.37:g1S0TOlXo (1/17)
1/16
684
あわあわとロッカー(平行世界)
そのあと、お鍋を食べる気はしなかった。
露骨に口数が少なくなった私をキョータローは心配してくれていたけれど、そんな気遣いに答える余裕もなかった。
いろいろなことを問い詰めたい気持ちも強かったけれど、それだけはかろうじて押し殺すことができた。
それだって理性が勝ったから黙っていられたわけじゃない。
ただ単に、衝撃的すぎて何も言えなかっただけ。
私がおかしくなったこと、キョータローは気づいていたと思う。
けれど、『今日は終わり!』と言ってしまえばそれ以上言及してこない。
それは気遣いが出来るキョータローだからこそ、これ以上踏み込んでこない。
それもすべてわかった上で、キョータローを引き離した。
家で一人になって、ベッドに倒れこんで枕に顔を埋める。
「また、清澄高校」
三年間苦汁を飲まされた相手。
私がこうなった原因。
何をどうしても勝てなかった、サキがいる高校。
「清澄高校に恨みがあるわけじゃない」
自分に言い聞かせるように呟く。
でも、あまり意味はなかった。
恨みにも似た思いが、トラウマが胸を刺激する。
キョータローのおかげで彼方に去ったはずのものが、キョータローによって飛来した。
1/16
684
あわあわとロッカー(平行世界)
そのあと、お鍋を食べる気はしなかった。
露骨に口数が少なくなった私をキョータローは心配してくれていたけれど、そんな気遣いに答える余裕もなかった。
いろいろなことを問い詰めたい気持ちも強かったけれど、それだけはかろうじて押し殺すことができた。
それだって理性が勝ったから黙っていられたわけじゃない。
ただ単に、衝撃的すぎて何も言えなかっただけ。
私がおかしくなったこと、キョータローは気づいていたと思う。
けれど、『今日は終わり!』と言ってしまえばそれ以上言及してこない。
それは気遣いが出来るキョータローだからこそ、これ以上踏み込んでこない。
それもすべてわかった上で、キョータローを引き離した。
家で一人になって、ベッドに倒れこんで枕に顔を埋める。
「また、清澄高校」
三年間苦汁を飲まされた相手。
私がこうなった原因。
何をどうしても勝てなかった、サキがいる高校。
「清澄高校に恨みがあるわけじゃない」
自分に言い聞かせるように呟く。
でも、あまり意味はなかった。
恨みにも似た思いが、トラウマが胸を刺激する。
キョータローのおかげで彼方に去ったはずのものが、キョータローによって飛来した。
798: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:08:53.88:g1S0TOlXo (2/17)
2/16
「別に、キョータローが咲と関係があったわけじゃないかもしれないし!」
バッと枕から顔を上げる。
よし、声質はいつものあわいちゃんに戻ってきたぞ。
「白糸台にだって、人はいっぱいいたもん!」
仲がいい人もいれば、悪い人もいる。
たまたま同じ部活だっただけだ。
サキと関わりがあったとは限らない。
「サキは同じ一年生」
私と同じだ。
「キョータローとも同い年」
ぼっちの私に話しかけてくれたキョータローが、サキと関わりがなかったことなんてありえるのかな。
「清澄の部員は少なくて」
1年目の清澄は人数ギリギリだったハズだ。
女子は5人で、男子は1人。
『それでも、俺に自慢できそうなのはこれしかなかったんだ』
キョータローの言葉を思い出す。
『俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって』
『淡みたいに全国大会で活躍するようなスゲー奴にさ。
『俺だって負けねーぞ』って胸張って言えそうなのが、ハンドボールしかなかったんだ』
ねぇ、キョータロー。
2/16
「別に、キョータローが咲と関係があったわけじゃないかもしれないし!」
バッと枕から顔を上げる。
よし、声質はいつものあわいちゃんに戻ってきたぞ。
「白糸台にだって、人はいっぱいいたもん!」
仲がいい人もいれば、悪い人もいる。
たまたま同じ部活だっただけだ。
サキと関わりがあったとは限らない。
「サキは同じ一年生」
私と同じだ。
「キョータローとも同い年」
ぼっちの私に話しかけてくれたキョータローが、サキと関わりがなかったことなんてありえるのかな。
「清澄の部員は少なくて」
1年目の清澄は人数ギリギリだったハズだ。
女子は5人で、男子は1人。
『それでも、俺に自慢できそうなのはこれしかなかったんだ』
キョータローの言葉を思い出す。
『俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって』
『淡みたいに全国大会で活躍するようなスゲー奴にさ。
『俺だって負けねーぞ』って胸張って言えそうなのが、ハンドボールしかなかったんだ』
ねぇ、キョータロー。
799: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:09:23.26:g1S0TOlXo (3/17)
3/16
「誰にそうやって言いたかったの?」
3/16
「誰にそうやって言いたかったの?」
800: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:09:52.01:g1S0TOlXo (4/17)
4/16
……
…
結局、あまり眠れないまま次の日を迎えた。
とはいえどんなに辛くても、人間の体は一睡してしまえばある程度元気になる。
昨日胸を貫いた一言も、ある程度は飲み込めるようになった。
「よしっ」
あわいちゃんは大丈夫。
昨日みたいなことにならない。
身だしなみを整えて、講義に出ないといけない。
今日の講義はキョータローと一緒だ。
昨日のことをちょっとだけ謝って、いつも通りに過ごそう。
「お化粧整えてー」
いつも通り、朝の身だしなみを整える。
そうだ。いつも通りでいいんだ。
「そういえば、サキはどうだったのかな」
大会で見た限りでは、そういうところには無頓着に見えた。
……時計を見る。
「もうちょっとだけ、時間あるよね?」
気づけば、いつもより多くの時間、身だしなみを整えるのに使っていた。
4/16
……
…
結局、あまり眠れないまま次の日を迎えた。
とはいえどんなに辛くても、人間の体は一睡してしまえばある程度元気になる。
昨日胸を貫いた一言も、ある程度は飲み込めるようになった。
「よしっ」
あわいちゃんは大丈夫。
昨日みたいなことにならない。
身だしなみを整えて、講義に出ないといけない。
今日の講義はキョータローと一緒だ。
昨日のことをちょっとだけ謝って、いつも通りに過ごそう。
「お化粧整えてー」
いつも通り、朝の身だしなみを整える。
そうだ。いつも通りでいいんだ。
「そういえば、サキはどうだったのかな」
大会で見た限りでは、そういうところには無頓着に見えた。
……時計を見る。
「もうちょっとだけ、時間あるよね?」
気づけば、いつもより多くの時間、身だしなみを整えるのに使っていた。
801: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:10:21.41:g1S0TOlXo (5/17)
5/16
……
…
「よっ、淡。
今日はギリギリじゃん」
「うっさいキョータロー!
女の子の朝は忙しいの!」
「おー、そういやそんなこと言ってたよね」
朝の講義、キョータローはいつも通りに話しかけてくれた。
昨日、いきなり帰したことなんて全く気にしていないように見える。
そのことにちょっとホッとして、何よりいつも通りのやり取りが出来たことが嬉しくて、ニヤけちゃう。
「ねぇ、キョータロー」
「ん?」
「昨日はいきなり、ごめんね?」
「いや、気にしてないよ。
そもそもが急だったしね」
「……うん」
「何だよー、淡が俺のことを気遣ってくれるなんて、珍しいじゃん。
こりゃ雪が降るな!」
「む!」
「悪かったって」
笑いながらからかってくるキョータローに安心する。
私でも、気を使われてることくらいわかるよ。
いつものノリにしてくれようとしてるんだ。
それなら、私だって。
「そんなこと言うなら、レディースランチ頼んであげないよ!」
「うへっ、それは勘弁。
昨日も頼んでくれなかったじゃん!」
「ふーんだ」
「あわいさまー!」
両手で拝むように謝ってくる。
最初に謝ったのは私なのに、こういう風になるようにしてくれた。
……ありがと、キョータロー。
5/16
……
…
「よっ、淡。
今日はギリギリじゃん」
「うっさいキョータロー!
女の子の朝は忙しいの!」
「おー、そういやそんなこと言ってたよね」
朝の講義、キョータローはいつも通りに話しかけてくれた。
昨日、いきなり帰したことなんて全く気にしていないように見える。
そのことにちょっとホッとして、何よりいつも通りのやり取りが出来たことが嬉しくて、ニヤけちゃう。
「ねぇ、キョータロー」
「ん?」
「昨日はいきなり、ごめんね?」
「いや、気にしてないよ。
そもそもが急だったしね」
「……うん」
「何だよー、淡が俺のことを気遣ってくれるなんて、珍しいじゃん。
こりゃ雪が降るな!」
「む!」
「悪かったって」
笑いながらからかってくるキョータローに安心する。
私でも、気を使われてることくらいわかるよ。
いつものノリにしてくれようとしてるんだ。
それなら、私だって。
「そんなこと言うなら、レディースランチ頼んであげないよ!」
「うへっ、それは勘弁。
昨日も頼んでくれなかったじゃん!」
「ふーんだ」
「あわいさまー!」
両手で拝むように謝ってくる。
最初に謝ったのは私なのに、こういう風になるようにしてくれた。
……ありがと、キョータロー。
802: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:10:50.98:g1S0TOlXo (6/17)
6/16
……
…
「今日は特別にレディースランチを頼んであげよう!」
「えっ、昨日ぶりなんだけど」
「ほ、ほらっ、気を抜く必要もあるし!」
「ダイエットを1日で諦める人みたいな理屈だな!」
「うるさーい!
レディースランチ食べたくないの!?」
「今日のレディースランチはエビフライなんです!
あわいさまー! お願いします!」
食堂で代わりにレディースランチを頼んであげる。
それだけのことなんだけれども、優越感に浸れる。
キョータローのために頼んだんじゃなくて、自分のために頼んだんだってわかってる。
それでも、目をキラキラとさせてお願いしてくるキョータローは私だけのものだ。
……何でこんなに、キョータローに執着してるのかな。
京太郎が清澄高校出身だったと知って、なおさら執着が強まったのを感じる。
「毎回思うけれど、何でレディースランチが好きなの?」
「そんなの、いろんなおかずが付いていてお得感があるからだよ!
一個一個頼むとさすがに食えねーし、高くつくし」
「運動部なら全部頼んで食べるくらいすればいいのに」
「学食って、単品で頼むと量が多すぎて飽きるじゃん。
その点レディースランチって完璧だよな!
飽きない程度にいろんなものを食べられるんだぜ。
何より、男じゃ食べられないっていうプレミア感がな!?」
「はいはい」
「聞かれたから答えたのに興味ないのな……」
「だって、思ったよりフツーの理由だったし」
「どんな理由なら満足したんだ」
「……親の仇?」
「仇を頼むのかよ!」
くだらない会話をしながら一緒にご飯を食べる。
それだけで、なぜかにやけてしまった。
6/16
……
…
「今日は特別にレディースランチを頼んであげよう!」
「えっ、昨日ぶりなんだけど」
「ほ、ほらっ、気を抜く必要もあるし!」
「ダイエットを1日で諦める人みたいな理屈だな!」
「うるさーい!
レディースランチ食べたくないの!?」
「今日のレディースランチはエビフライなんです!
あわいさまー! お願いします!」
食堂で代わりにレディースランチを頼んであげる。
それだけのことなんだけれども、優越感に浸れる。
キョータローのために頼んだんじゃなくて、自分のために頼んだんだってわかってる。
それでも、目をキラキラとさせてお願いしてくるキョータローは私だけのものだ。
……何でこんなに、キョータローに執着してるのかな。
京太郎が清澄高校出身だったと知って、なおさら執着が強まったのを感じる。
「毎回思うけれど、何でレディースランチが好きなの?」
「そんなの、いろんなおかずが付いていてお得感があるからだよ!
一個一個頼むとさすがに食えねーし、高くつくし」
「運動部なら全部頼んで食べるくらいすればいいのに」
「学食って、単品で頼むと量が多すぎて飽きるじゃん。
その点レディースランチって完璧だよな!
飽きない程度にいろんなものを食べられるんだぜ。
何より、男じゃ食べられないっていうプレミア感がな!?」
「はいはい」
「聞かれたから答えたのに興味ないのな……」
「だって、思ったよりフツーの理由だったし」
「どんな理由なら満足したんだ」
「……親の仇?」
「仇を頼むのかよ!」
くだらない会話をしながら一緒にご飯を食べる。
それだけで、なぜかにやけてしまった。
803: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:11:20.54:g1S0TOlXo (7/17)
7/16
……
…
そんなこんなでサークルの時間。
今日は最後の講義もキョータローと一緒だったから、一緒にサークルに向かうことにしたよ!
「それじゃあ、今日もあわいちゃんがキョータローに教授してあげよう!」
「ホントかー?
本当に教えられるのかー?」
「ふふーん、あわいちゃんのマネージャー力を甘く見てはいけないのだ!」
「スポーツドリンクを差し入れしてくれたくらいじゃねーか」
「へー、そんなこと言うならスポーツドリンクもあげないもん!」
「ウソだって。
なんだかんだで女の子に差し入れもらえるのって嬉しいし」
「ホント?
私に差し入れもらって嬉しい?」
「おー。
美少女あわいちゃん、だろ?」
「えへへー!
キョータローのくせによくわかってるじゃん!」
冗談みたいな掛け合いでも、キョータローに美少女って言ってもらえて嬉しい。
ニヤける表情を抑えようとも思わない。ずっと笑顔!
「それじゃ、準備してくるよ」
「あいあいさー!」
元気に返事をして、了解です、なんてジェスチャーをしてみせる。
キョータローが見えなくなると、途端に寂しくなる。
……ムー。
7/16
……
…
そんなこんなでサークルの時間。
今日は最後の講義もキョータローと一緒だったから、一緒にサークルに向かうことにしたよ!
「それじゃあ、今日もあわいちゃんがキョータローに教授してあげよう!」
「ホントかー?
本当に教えられるのかー?」
「ふふーん、あわいちゃんのマネージャー力を甘く見てはいけないのだ!」
「スポーツドリンクを差し入れしてくれたくらいじゃねーか」
「へー、そんなこと言うならスポーツドリンクもあげないもん!」
「ウソだって。
なんだかんだで女の子に差し入れもらえるのって嬉しいし」
「ホント?
私に差し入れもらって嬉しい?」
「おー。
美少女あわいちゃん、だろ?」
「えへへー!
キョータローのくせによくわかってるじゃん!」
冗談みたいな掛け合いでも、キョータローに美少女って言ってもらえて嬉しい。
ニヤける表情を抑えようとも思わない。ずっと笑顔!
「それじゃ、準備してくるよ」
「あいあいさー!」
元気に返事をして、了解です、なんてジェスチャーをしてみせる。
キョータローが見えなくなると、途端に寂しくなる。
……ムー。
804: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:11:49.78:g1S0TOlXo (8/17)
8/16
「あっ、ちょっと待ってキョータロー」
「お”ま”っ!」
扉を開けて中に入る。
するとそこには上半身裸のキョータローがいた。
あ、あわわわわっ!?
「な、なんで脱いでるの!?」
「いや、着替えないと出来ないだろ、フツー」
「そ、そうだった」
運動用の服に着替えるのはフツーだよね。
な、なんでそんなことにも気がつかなかったのかな。
「わっ、キョータロー腹筋割れてるじゃん!」
「これでも鍛えてるんだぜ!
いつ海に行ってもいいように!」
「誰かと行く予定でもあるの?」
「ないです……」
しょんぼり項垂れるキョータロー。
そっか、誰か一緒に海に行ってくれる人はいないんだ。
「それなら、今度あわいちゃんが付き合ってあげよう!」
「えっ、泳げるの?」
「失礼だよ!
あわいちゃんだって浮かべるもん!」
ちょっと悔しくて、高校時代から成長してきた胸を強調してみる。
……あれ、キョータローが恥ずかしそうにそっぽ向いちゃった。
ふっふっふ、あわいちゃんの魅力にやられちゃった?
8/16
「あっ、ちょっと待ってキョータロー」
「お”ま”っ!」
扉を開けて中に入る。
するとそこには上半身裸のキョータローがいた。
あ、あわわわわっ!?
「な、なんで脱いでるの!?」
「いや、着替えないと出来ないだろ、フツー」
「そ、そうだった」
運動用の服に着替えるのはフツーだよね。
な、なんでそんなことにも気がつかなかったのかな。
「わっ、キョータロー腹筋割れてるじゃん!」
「これでも鍛えてるんだぜ!
いつ海に行ってもいいように!」
「誰かと行く予定でもあるの?」
「ないです……」
しょんぼり項垂れるキョータロー。
そっか、誰か一緒に海に行ってくれる人はいないんだ。
「それなら、今度あわいちゃんが付き合ってあげよう!」
「えっ、泳げるの?」
「失礼だよ!
あわいちゃんだって浮かべるもん!」
ちょっと悔しくて、高校時代から成長してきた胸を強調してみる。
……あれ、キョータローが恥ずかしそうにそっぽ向いちゃった。
ふっふっふ、あわいちゃんの魅力にやられちゃった?
805: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:12:18.98:g1S0TOlXo (9/17)
9/16
「ねぇー、キョータロー。
腹筋触ってもいい?」
「年頃の女の子がそういうこと言うんじゃありません」
「ちぇー」
「ほら、ここは女子禁制だからさっさと出てった出てった」
無下もなく追い払われて、あひる口にして撤退しようとする。
すると、足音が聞こえてきて―――
,. ´ ̄ ̄ ` 、__
/ , / /⌒Y
/ / ,: | ̄\
.:' ' /__/ , | \__
/ / ///\/ / .' ' {` ̄
/イ ,.. 、イ /}/⌒ヽ、/´ // / 、 、
{ { Ⅵ / Vオ {从 /-}/-、 } 、 \
| | {/ ∨ィ=、}/ , |、 }  ̄
/ 乂 u ::::::: Vソ' ,l ∧l |
/イ , 八 ,...、 ' /ムイ,'∧ |
/\ / 、 〈- 、\__ ム/ / \ 「やっべぇ!」
>----イ///\ . ` ー ' イ/从
////////\/// 、 . ´
//////////\{ /`¨¨ 、
////////////>、 {、 〉
/////////////(_)} ∨、_,イ/\
///////////////`¨¨¨|/\////\
//////_,. --- 、//| |///\////>--、
/> ´ --、 ∨ム //////////////}
´¨¨ヽ\〉 ∧///,イ/////////// |
- \///{/イ//r- 、///////∧
/ ヽ \
/ ./ :.
/ ′ /| :∧ ::.
. / 7 | ./ ! | ∨ | |
′ ! | / ̄`∨ |´ ̄Ⅵ | |
| | r≠ミ、∨ | r≠ミx | |
| | 从 r':::::}!八 〃r'::::::}!》 | | 「あわっ?」
| | ハ弋)ソ \{ 弋)ソ | | |
{ | :i ,,, , ,,,, / 八 !
. | :} /7 / |
八 人 v フ / /} 八
\{\( >... 仏イ/ /: \
. / ≧ー < |/ /: \
/ 厂 ̄ | / /:. \
// / /| / ∧::.. ::.
. //' / ∧ // / \::. |
. // / / /\ / / / \::. |
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「ねぇー、キョータロー。
腹筋触ってもいい?」
「年頃の女の子がそういうこと言うんじゃありません」
「ちぇー」
「ほら、ここは女子禁制だからさっさと出てった出てった」
無下もなく追い払われて、あひる口にして撤退しようとする。
すると、足音が聞こえてきて―――
,. ´ ̄ ̄ ` 、__
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| | 从 r':::::}!八 〃r'::::::}!》 | | 「あわっ?」
| | ハ弋)ソ \{ 弋)ソ | | |
{ | :i ,,, , ,,,, / 八 !
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八 人 v フ / /} 八
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806: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:12:48.42:g1S0TOlXo (10/17)
10/16
自分の意思とは関係なく、急に風景が暗くなる。
ガタッ、と大きな音を立てて身動きが取れなくなった。
「(ムグっ?)」
「(静かに静かに)」
動こうと思っても、身動きひとつ取れない。
自分の意思で体が動かせないというのは未知の体験だ。
最初は暗くて何も見えなかったけれど、次第に目が慣れてきて状況がわかってくる。
えっ
何でキョータローに抱きつかれてるの!?
わずかに入る光から察すると、ここはロッカーの中!?
「(さっき言ったろ、ここ女子禁制だから、俺が怒られるんだよ)」
「(で、でも)」
「(何もしないから、大丈夫だから。
いやほんと怖いんだ許して!)」
ちょっ、耳元で囁くのやめてぇ!
思い切って動こうとするも、キョータローは怒られるのが怖いのか、ピクリとも動かない。
男の子に身動きが取れなくされるっていうシチュエーションって、こういうのなの!?
「(謝るから! 後で何でもするから!)」
「(ムググー!)」
キョータローの匂いが近い。
鼻がくすぐったい。
悪い臭いとは思わなかった。
10/16
自分の意思とは関係なく、急に風景が暗くなる。
ガタッ、と大きな音を立てて身動きが取れなくなった。
「(ムグっ?)」
「(静かに静かに)」
動こうと思っても、身動きひとつ取れない。
自分の意思で体が動かせないというのは未知の体験だ。
最初は暗くて何も見えなかったけれど、次第に目が慣れてきて状況がわかってくる。
えっ
何でキョータローに抱きつかれてるの!?
わずかに入る光から察すると、ここはロッカーの中!?
「(さっき言ったろ、ここ女子禁制だから、俺が怒られるんだよ)」
「(で、でも)」
「(何もしないから、大丈夫だから。
いやほんと怖いんだ許して!)」
ちょっ、耳元で囁くのやめてぇ!
思い切って動こうとするも、キョータローは怒られるのが怖いのか、ピクリとも動かない。
男の子に身動きが取れなくされるっていうシチュエーションって、こういうのなの!?
「(謝るから! 後で何でもするから!)」
「(ムググー!)」
キョータローの匂いが近い。
鼻がくすぐったい。
悪い臭いとは思わなかった。
807: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:13:17.14:g1S0TOlXo (11/17)
11/16
不本意だけれども、私の不注意でキョータローが怒られるのも忍びないし、黙ることにした。
しかし、キョータローの巨体が入るロッカーなんて初めてみた……。
それにしても全く身動きが取れない。
キョータローなんか、そのままじゃ入れないから頭を下げて身を小さくしている。
それはつまり、全力で私に抱きついていると言うことだ。
「(わーっ!!)」
男の子の体って、固い!?
テルーとかに抱きついた時とは全然違うよ!?
あっ、テルーは違う意味で硬かったけれど……。
それに、キョータローはさっき着替え中だったから上半身裸だ。
こんなのもうゴーカンだよ!
鍛え上げられた筋肉が直に肌に触る。
「(ぐぬぬ……)」
なんだか悔しくて、さっき言ってた腹筋を触ってみる。
「(ひゃぁ!?)」
「(お?)」
キョータローが必死に悲鳴を抑えている。
いきなり触られてびっくりしたのかな。
「(く、くすぐったいからやめろって)」
「(やめない。こんなゴーカン紛いなことして!)」
「(悪いって! ひゃう!?)」
「(面白い!)」
自分のものとは違い、鉄板のように固い胸板と腹筋。
ゴツゴツした骨の感覚は触っていて飽きない。
キョータローにしてはなかなかいいものを持ってるじゃん!
11/16
不本意だけれども、私の不注意でキョータローが怒られるのも忍びないし、黙ることにした。
しかし、キョータローの巨体が入るロッカーなんて初めてみた……。
それにしても全く身動きが取れない。
キョータローなんか、そのままじゃ入れないから頭を下げて身を小さくしている。
それはつまり、全力で私に抱きついていると言うことだ。
「(わーっ!!)」
男の子の体って、固い!?
テルーとかに抱きついた時とは全然違うよ!?
あっ、テルーは違う意味で硬かったけれど……。
それに、キョータローはさっき着替え中だったから上半身裸だ。
こんなのもうゴーカンだよ!
鍛え上げられた筋肉が直に肌に触る。
「(ぐぬぬ……)」
なんだか悔しくて、さっき言ってた腹筋を触ってみる。
「(ひゃぁ!?)」
「(お?)」
キョータローが必死に悲鳴を抑えている。
いきなり触られてびっくりしたのかな。
「(く、くすぐったいからやめろって)」
「(やめない。こんなゴーカン紛いなことして!)」
「(悪いって! ひゃう!?)」
「(面白い!)」
自分のものとは違い、鉄板のように固い胸板と腹筋。
ゴツゴツした骨の感覚は触っていて飽きない。
キョータローにしてはなかなかいいものを持ってるじゃん!
808: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:13:46.40:g1S0TOlXo (12/17)
12/16
「出て行ったみだいだね」
「……ふーん」
「いやほんと、ごめん」
わずかに入る外の風景から確認し、ロッカーから解放され、やっと外に出られた。
「私じゃなかったら大問題だよ!」
絶対に先輩に怒られた方がマシだよ!」
「た、確かに、強姦未遂より事情を説明して説教された方が……」
「それに、キョータローが一緒に入る必要なかったじゃん!」
「ごもっともです、ごめんなさい!」
「キョータローのバカ!」
「ごめん」
両手を合わせて頭を下げている。
どうやら、本気で謝っているらしい。
「……なんでも言うこと聞いてもらうんだからね!」
「わかりましたあわいさま!」
「ゆ、許してあげる」
本当は、あんまり嫌じゃなかった。
男の人と密着するなんて考えたこともなかったのに。
フツーだったら絶対に怒って絶交して、警察に突き出すのに。
キョータローと一緒なのは、嫌じゃなかった。
何故か頭の中にサキの顔が浮かんでくる。
サキとは、こういうことはしてないよね?
……なんでこんなことを考えているんだろう。
「誰か来る前に外に出てくれ……」
「はーい」
終始申し訳なさそうにドアを閉めるキョータロー。
ふふん、なんでも言うこと聞いてもらう、か。どーしよーかなー?
12/16
「出て行ったみだいだね」
「……ふーん」
「いやほんと、ごめん」
わずかに入る外の風景から確認し、ロッカーから解放され、やっと外に出られた。
「私じゃなかったら大問題だよ!」
絶対に先輩に怒られた方がマシだよ!」
「た、確かに、強姦未遂より事情を説明して説教された方が……」
「それに、キョータローが一緒に入る必要なかったじゃん!」
「ごもっともです、ごめんなさい!」
「キョータローのバカ!」
「ごめん」
両手を合わせて頭を下げている。
どうやら、本気で謝っているらしい。
「……なんでも言うこと聞いてもらうんだからね!」
「わかりましたあわいさま!」
「ゆ、許してあげる」
本当は、あんまり嫌じゃなかった。
男の人と密着するなんて考えたこともなかったのに。
フツーだったら絶対に怒って絶交して、警察に突き出すのに。
キョータローと一緒なのは、嫌じゃなかった。
何故か頭の中にサキの顔が浮かんでくる。
サキとは、こういうことはしてないよね?
……なんでこんなことを考えているんだろう。
「誰か来る前に外に出てくれ……」
「はーい」
終始申し訳なさそうにドアを閉めるキョータロー。
ふふん、なんでも言うこと聞いてもらう、か。どーしよーかなー?
809: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:14:15.98:g1S0TOlXo (13/17)
13/16
今度はドアの前で一人で待機。
何人かとすれ違ったので、ペコリと頭を下げておく。
正規マネージャーでもないのにこうしていられるのは、みんなが優しいからだもん。
それくらいの常識は学んだよ!
ふと、服についたキョータローの匂いが香ってくる。
さっきまでは皮膚の感触に気を取られていたけれど、今はキョータローの匂いに敏感になる。
嫌な、匂いじゃ、ない、かも。
「なんだ、高久田か」
「なんだとはなんだ」
ドアの外で待っていると、キョータローの声が聞こえてきた。
タカクダって、キョータローと仲がいい人だっけ。
一緒にハンドボールをやっていたのは覚えている。
でも、キョータローより運動神経が悪そうで、あんまり本気でやっているようには見えなかった人だ。
「大星が外にいるけどどーしたん?」
「うるせー。
ここは女子禁制だろ。待ってもらってるんだよ」
「わざわざ待ってもらってるのか!
くー! 美少女の専属マネージャー持ちは違うねェ」
「こんなことになるとは思わなかったよ」
「自分がどれだけ恵まれてるかわかってるのかァ!?
だいたい、マネージャーもレディースランチも、咲ちゃんにやってもらってたろォ!?」
13/16
今度はドアの前で一人で待機。
何人かとすれ違ったので、ペコリと頭を下げておく。
正規マネージャーでもないのにこうしていられるのは、みんなが優しいからだもん。
それくらいの常識は学んだよ!
ふと、服についたキョータローの匂いが香ってくる。
さっきまでは皮膚の感触に気を取られていたけれど、今はキョータローの匂いに敏感になる。
嫌な、匂いじゃ、ない、かも。
「なんだ、高久田か」
「なんだとはなんだ」
ドアの外で待っていると、キョータローの声が聞こえてきた。
タカクダって、キョータローと仲がいい人だっけ。
一緒にハンドボールをやっていたのは覚えている。
でも、キョータローより運動神経が悪そうで、あんまり本気でやっているようには見えなかった人だ。
「大星が外にいるけどどーしたん?」
「うるせー。
ここは女子禁制だろ。待ってもらってるんだよ」
「わざわざ待ってもらってるのか!
くー! 美少女の専属マネージャー持ちは違うねェ」
「こんなことになるとは思わなかったよ」
「自分がどれだけ恵まれてるかわかってるのかァ!?
だいたい、マネージャーもレディースランチも、咲ちゃんにやってもらってたろォ!?」
810: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:14:45.24:g1S0TOlXo (14/17)
14/16
「えっ?」
14/16
「えっ?」
811: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:15:13.96:g1S0TOlXo (15/17)
15/16
それはきっと、キョータローたちにとっては何気ない会話。
でも、私には聞きたくなかった事実。
また、『サキ』だ。
何で、何で、何で?
麻雀だけじゃないの?
キョータローも、サキのものなの?
ハンドボールのマネージャーって、私だけじゃなかったの?
レディースランチを頼むのは、私だけじゃなかったの?
全部、サキがやっていたことをなぞっていただけ。
私がサキから逃げて心の拠り所にしていたものは、全てサキが持っていたもの。
15/16
それはきっと、キョータローたちにとっては何気ない会話。
でも、私には聞きたくなかった事実。
また、『サキ』だ。
何で、何で、何で?
麻雀だけじゃないの?
キョータローも、サキのものなの?
ハンドボールのマネージャーって、私だけじゃなかったの?
レディースランチを頼むのは、私だけじゃなかったの?
全部、サキがやっていたことをなぞっていただけ。
私がサキから逃げて心の拠り所にしていたものは、全てサキが持っていたもの。
812: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:15:42.41:g1S0TOlXo (16/17)
16/16
「いやだよ、キョータロー……っ!」
16/16
「いやだよ、キョータロー……っ!」
813: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/13(水) 21:16:11.67:g1S0TOlXo (17/17)
あわあわ次元5話
完結までお付き合いいただければ幸い
あわあわ次元5話
完結までお付き合いいただければ幸い
814:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/13(水) 21:23:02.00:stfIU9Ono (1/1)
おつおつ
咲さんはボスキャラがよく似合いますね。
魔王咲さんとかわいい幼馴染咲ちゃんは別人。
おつおつ
咲さんはボスキャラがよく似合いますね。
魔王咲さんとかわいい幼馴染咲ちゃんは別人。
815:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/13(水) 22:29:04.85:7ajuerVjo (1/1)
乙です
京太郎の方が電波組との平行世界の記憶をちょっと思い出したりしたら面白そう
呼び方とか思い出とか
乙です
京太郎の方が電波組との平行世界の記憶をちょっと思い出したりしたら面白そう
呼び方とか思い出とか
816:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/13(水) 22:32:40.03:Dd9EOe5Fo (1/1)
乙
乙
817:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 00:12:22.57:Qq87EQnao (1/1)
乙
ロッカーは違うから
乙
ロッカーは違うから
818:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 00:30:25.76:ySqJcfUKo (1/2)
乙ー
ロッカー君はラブコメにおいて本当に便利なアイテムだなあ
乙ー
ロッカー君はラブコメにおいて本当に便利なアイテムだなあ
819:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 09:29:11.45:dmEQiS9lo (1/1)
乙です
あわあわロッカー最高でした
乙です
あわあわロッカー最高でした
820: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:48:13.92:leIeOedno (1/16)
【思い出】(平行世界)
もう何が何だかわからない。
思わず膝の力が抜け、扉に背中を強くぶつけてしまう。
「何の音だ?」
キョータローの声が聞こえて、慌てて立ち上がる。
もう嫌だ。キョータローの顔が見られないよ。
私には何もかも無くなっちゃった。
全部全部全部! サキに奪われた。
新しく手に入れたものも、サキが持っていたものだった。
こんなに無様な話ってある?
人の価値を、サキに勝つ理由にしたバチが当たったのかな。
私の中に、ひとつでもサキに勝っているものってあるのかな。
ひとまず、駆け足でその場を去る。
もう、どーでもいーや。
…
……
【思い出】(平行世界)
もう何が何だかわからない。
思わず膝の力が抜け、扉に背中を強くぶつけてしまう。
「何の音だ?」
キョータローの声が聞こえて、慌てて立ち上がる。
もう嫌だ。キョータローの顔が見られないよ。
私には何もかも無くなっちゃった。
全部全部全部! サキに奪われた。
新しく手に入れたものも、サキが持っていたものだった。
こんなに無様な話ってある?
人の価値を、サキに勝つ理由にしたバチが当たったのかな。
私の中に、ひとつでもサキに勝っているものってあるのかな。
ひとまず、駆け足でその場を去る。
もう、どーでもいーや。
…
……
821: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:48:43.38:leIeOedno (2/16)
……
…
「団体戦優勝は、清澄高校です!」
アナウンサーの声が会場に響き渡る。
指先がピクリとも動かない。
目の前で仲間に抱きつかれているサキの姿が見える。
ああ、この図はよく見たことがある。
今の私は、私が今まで蹴落としてきた奴ら。
今のサキは、今までの私。
悔しい、って気持ちすら浮かばない。
本当にこれが現実なのかすらわからない。
これは悪夢で、起きたら決勝戦が始まって、テルーたちが苦戦して、あわいちゃんが大逆転勝利する。
私の中では、それしか考えてなかったんだ。
これは、夢だ。
「よく頑張ったな、淡」
後ろから亦野先輩が私を抱きしめる。
準決勝であんなことを言ったのに、力強く慰めてくれた。
「淡は悪くない。泣くな……」
何言ってんの。そんなことないじゃん。
亦野先輩は私に繋いでくれた。
全ては失点した私のせいだ。
……
…
「団体戦優勝は、清澄高校です!」
アナウンサーの声が会場に響き渡る。
指先がピクリとも動かない。
目の前で仲間に抱きつかれているサキの姿が見える。
ああ、この図はよく見たことがある。
今の私は、私が今まで蹴落としてきた奴ら。
今のサキは、今までの私。
悔しい、って気持ちすら浮かばない。
本当にこれが現実なのかすらわからない。
これは悪夢で、起きたら決勝戦が始まって、テルーたちが苦戦して、あわいちゃんが大逆転勝利する。
私の中では、それしか考えてなかったんだ。
これは、夢だ。
「よく頑張ったな、淡」
後ろから亦野先輩が私を抱きしめる。
準決勝であんなことを言ったのに、力強く慰めてくれた。
「淡は悪くない。泣くな……」
何言ってんの。そんなことないじゃん。
亦野先輩は私に繋いでくれた。
全ては失点した私のせいだ。
822: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:49:13.07:leIeOedno (3/16)
尭深も、菫先輩も駆け寄ってくる。
私に抱きついて、諭してくれる。
「淡はよく頑張った」
「うん。ここまでこれたのも淡ちゃんのお陰だから」
本心で言っているのかすらわからないよ。
だって、白糸台は今まで2連覇していたんだよ?
私がいなくたって、私がいなかった方が優勝できてたってことじゃん。
私のお陰なんてことは、絶対にありえない。
「淡」
一番来てほしくない人がここに来る。
口下手だからか、オロオロとしながら私を抱きしめてくれる。
「よく頑張ったね……」
ようやく言葉を発したかと思えば、そんなことだ。
何よりも嬉しいはずの、何よりも心を癒してくれるはずのその言葉。
ただ一つの事実がそれを打ち消す。
「(テルーは、サキのお姉ちゃんなんだよね)」
決して聞けないけれど、決して言えないけれど。
こうやって、サキを慰めたことがあるのかな。
尭深も、菫先輩も駆け寄ってくる。
私に抱きついて、諭してくれる。
「淡はよく頑張った」
「うん。ここまでこれたのも淡ちゃんのお陰だから」
本心で言っているのかすらわからないよ。
だって、白糸台は今まで2連覇していたんだよ?
私がいなくたって、私がいなかった方が優勝できてたってことじゃん。
私のお陰なんてことは、絶対にありえない。
「淡」
一番来てほしくない人がここに来る。
口下手だからか、オロオロとしながら私を抱きしめてくれる。
「よく頑張ったね……」
ようやく言葉を発したかと思えば、そんなことだ。
何よりも嬉しいはずの、何よりも心を癒してくれるはずのその言葉。
ただ一つの事実がそれを打ち消す。
「(テルーは、サキのお姉ちゃんなんだよね)」
決して聞けないけれど、決して言えないけれど。
こうやって、サキを慰めたことがあるのかな。
823: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:49:42.87:leIeOedno (4/16)
……
…
それから、個人戦でもサキに負けた。
しばらく落ち込んでいたけれども、そんな私に亦野先輩が声をかけてくれた。
「白糸台敗北の戦犯は私だ。
メディアでもそう言われているだろ」
そう言い切ってくれた。
私なんかより、もっと辛い立場なはずだよね。
新しく部長となり、様々な重圧がのし掛かっているんだ。
「だから、淡の力が必要なんだ」
そう言って私の手をとって握りしめる。
「今度こそ優勝しよう」
そんな亦野先輩は何かを吹っ切って、大きく見えた。
「準決勝で落ち込んでいた私を励ましてくれたのは淡だ」
「あんなの、励ましたに入らないよ……」
「淡が後ろにいる。それだけで私は強く打てた」
そう言ってくれた亦野先輩のために、もう少し頑張りたい。
「一緒に行こう」
今度こそ、『サキに勝つ』んだ!
……
…
それから、個人戦でもサキに負けた。
しばらく落ち込んでいたけれども、そんな私に亦野先輩が声をかけてくれた。
「白糸台敗北の戦犯は私だ。
メディアでもそう言われているだろ」
そう言い切ってくれた。
私なんかより、もっと辛い立場なはずだよね。
新しく部長となり、様々な重圧がのし掛かっているんだ。
「だから、淡の力が必要なんだ」
そう言って私の手をとって握りしめる。
「今度こそ優勝しよう」
そんな亦野先輩は何かを吹っ切って、大きく見えた。
「準決勝で落ち込んでいた私を励ましてくれたのは淡だ」
「あんなの、励ましたに入らないよ……」
「淡が後ろにいる。それだけで私は強く打てた」
そう言ってくれた亦野先輩のために、もう少し頑張りたい。
「一緒に行こう」
今度こそ、『サキに勝つ』んだ!
824: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:50:11.74:leIeOedno (5/16)
……
…
私にとっての地獄はそこから始まる。
公式戦では全てサキに敗北。
私もサキも上位まで残るから、結果的に毎回当たって負けちゃう。
そして、1年後の団体戦でも清澄高校に敗北。
個人戦でも、負けた。
「ごめんな、淡」
そう言って私を抱きしめて泣きじゃくる亦野先輩が忘れられない。
『白糸台は宮永照が凄かっただけ』なんて言われ出したのがこの辺りからだ。
違う。
白糸台には私がいる。
亦野先輩も尭深もいるんだ。
テルーだけの白糸台じゃない!!
「ダイジョーブですよ。先輩」
「淡?」
「来年こそ!
もっともーっと反省してテクニカルになったスーパーノヴァあわいちゃんが、サキをボッコボッコにするもん!」
そう伝えた言葉は、亦野先輩に届いたのかな。
……
…
私にとっての地獄はそこから始まる。
公式戦では全てサキに敗北。
私もサキも上位まで残るから、結果的に毎回当たって負けちゃう。
そして、1年後の団体戦でも清澄高校に敗北。
個人戦でも、負けた。
「ごめんな、淡」
そう言って私を抱きしめて泣きじゃくる亦野先輩が忘れられない。
『白糸台は宮永照が凄かっただけ』なんて言われ出したのがこの辺りからだ。
違う。
白糸台には私がいる。
亦野先輩も尭深もいるんだ。
テルーだけの白糸台じゃない!!
「ダイジョーブですよ。先輩」
「淡?」
「来年こそ!
もっともーっと反省してテクニカルになったスーパーノヴァあわいちゃんが、サキをボッコボッコにするもん!」
そう伝えた言葉は、亦野先輩に届いたのかな。
825: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:50:40.66:leIeOedno (6/16)
……
…
それから再び敗北して、強さすら誇示できなくなった私には友達も残らなかった。
三年間が終わり、もうサキ相手にリベンジする気力も残っていなかった。
サキ以外には大きな戦果をあげていたからプロの声はかかっていたんだ。
でも、大きな問題があった。
『プロに入れば、またサキと戦わなきゃいけない』
私から全てを奪い取ったサキ。
三年間でこうなったのに、人生ずっとサキと戦い続けるなんて考えたくもない。
白糸台の栄光も丸つぶれだ。
麻雀なんて、したくない。
「プロに行かないのね」
「……うん」
進路指導の先生と話す。プロに行かない決意は固い。
「大星さんは、もっといろんなものを見つめるといいかもしれないわ」
「そうなのかな」
「麻雀以外のものを見てみるのもいいわ。
大学に行ってみて、いろんなことを試してみるのがいいわよ」
みんなが悩む進路なんて、考える余裕もない。
ずっとずーっと前から麻雀プロになることしか考えていなかった。
そんな私に、他の何かなんてあるのかな。
「わかった……」
言われるがままに麻雀推薦で大学に行くことにした。
フツーの試験で行かなかったのは……。あわいちゃん、頭悪くないもん。
……
…
それから再び敗北して、強さすら誇示できなくなった私には友達も残らなかった。
三年間が終わり、もうサキ相手にリベンジする気力も残っていなかった。
サキ以外には大きな戦果をあげていたからプロの声はかかっていたんだ。
でも、大きな問題があった。
『プロに入れば、またサキと戦わなきゃいけない』
私から全てを奪い取ったサキ。
三年間でこうなったのに、人生ずっとサキと戦い続けるなんて考えたくもない。
白糸台の栄光も丸つぶれだ。
麻雀なんて、したくない。
「プロに行かないのね」
「……うん」
進路指導の先生と話す。プロに行かない決意は固い。
「大星さんは、もっといろんなものを見つめるといいかもしれないわ」
「そうなのかな」
「麻雀以外のものを見てみるのもいいわ。
大学に行ってみて、いろんなことを試してみるのがいいわよ」
みんなが悩む進路なんて、考える余裕もない。
ずっとずーっと前から麻雀プロになることしか考えていなかった。
そんな私に、他の何かなんてあるのかな。
「わかった……」
言われるがままに麻雀推薦で大学に行くことにした。
フツーの試験で行かなかったのは……。あわいちゃん、頭悪くないもん。
826: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:51:09.34:leIeOedno (7/16)
……
…
それから大学に入って、キョータローを見つけた。
何かをしようと麻雀以外のサークルも見て回って、唯一目に留まったのがキョータロー。
明らかに才能がないし、他の人に劣っている。
それでも楽しそうに、一生懸命プレイしている姿が目に入った。
私はもう麻雀を楽しく打つなんて出来ないもん。
それでも、フツーに打つだけでその辺の人には負けない。
キョータローはどんなに必死にプレーしても、ハンドボール部で活躍できるようには見えなかった。
「私と違う」
私には麻雀の才能があった、と思う。
今でこそ自信なんてカケラもなくなっちゃったけれど、負けることなく麻雀を続けてきた実績はある。
努力なんてしなくてもほとんどの人には負けない。
だからこそ努力した上でサキに勝てなかったことが辛くて折れちゃった。
負けても楽しんで、自分の実力を分かった上で戦う。
その気持ちが全く理解できない。
絶対に勝たなきゃいけないと思った末に、一度も勝てなかった。
だからあの時、こう聞いたんだ。
『好きでもさ、結果が出なかったら辛くない?』
それでもやるんだと、力強く肯定した姿が思い出される。
その姿が、とっても格好良かったんだ。
自分に出来なかったことをやっていて、心折れずに戦い続けるキョータロー。
「誰とでも仲良くなって」
「私とも喋ってくれた」
「おバカな会話が楽しかった」
自分とこんな風に喋れる同級生なんていなかったもん。
……
…
それから大学に入って、キョータローを見つけた。
何かをしようと麻雀以外のサークルも見て回って、唯一目に留まったのがキョータロー。
明らかに才能がないし、他の人に劣っている。
それでも楽しそうに、一生懸命プレイしている姿が目に入った。
私はもう麻雀を楽しく打つなんて出来ないもん。
それでも、フツーに打つだけでその辺の人には負けない。
キョータローはどんなに必死にプレーしても、ハンドボール部で活躍できるようには見えなかった。
「私と違う」
私には麻雀の才能があった、と思う。
今でこそ自信なんてカケラもなくなっちゃったけれど、負けることなく麻雀を続けてきた実績はある。
努力なんてしなくてもほとんどの人には負けない。
だからこそ努力した上でサキに勝てなかったことが辛くて折れちゃった。
負けても楽しんで、自分の実力を分かった上で戦う。
その気持ちが全く理解できない。
絶対に勝たなきゃいけないと思った末に、一度も勝てなかった。
だからあの時、こう聞いたんだ。
『好きでもさ、結果が出なかったら辛くない?』
それでもやるんだと、力強く肯定した姿が思い出される。
その姿が、とっても格好良かったんだ。
自分に出来なかったことをやっていて、心折れずに戦い続けるキョータロー。
「誰とでも仲良くなって」
「私とも喋ってくれた」
「おバカな会話が楽しかった」
自分とこんな風に喋れる同級生なんていなかったもん。
827: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:51:38.64:leIeOedno (8/16)
「そんなの、好きになっちゃうじゃん……」
「そんなの、好きになっちゃうじゃん……」
828: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:52:07.61:leIeOedno (9/16)
なんとなく、だけど確実な気持ちが胸の中でじんわりと伝わってくる。
ポカポカと暖かくて、ちょっと切ない。
自分以外の誰かを考えていると、ムカッとする。
ずっと前からわかっていたけれど、自覚したのはあの時だった。
そして同時に、キョータローはサキのために頑張っていたんだってことがわかった。
「そんなの、わかるよ」
「好きなんだもん」
「キョータローが何を考えてるかなんてわかるし」
私はハンドボールマスターなんかじゃない。
「キョータローマスターだから、キョータローが何を考えてるかわかるんだって……!」
キョータローが疲れているかわかる。
お腹が減っているのかわかる。
何を食べたいのか、何となくわかる。
ハンドボールの動きが固いのだって、いつも見ているからわかる。
誰を目指してハンドボールを始めたのかだってわかる。
昨日、気づかない振りをしていた。
きっとキョータローは、サキに近づきたくてハンドボールを始めたんだと思う。
それは推測だけれども、間違い無いと思う。
キョータローが私の中にサキを求めていたのか、そこまではわからない。
でも、女の子だもん。
好きな男の子のことくらい、わかるもん。
なんとなく、だけど確実な気持ちが胸の中でじんわりと伝わってくる。
ポカポカと暖かくて、ちょっと切ない。
自分以外の誰かを考えていると、ムカッとする。
ずっと前からわかっていたけれど、自覚したのはあの時だった。
そして同時に、キョータローはサキのために頑張っていたんだってことがわかった。
「そんなの、わかるよ」
「好きなんだもん」
「キョータローが何を考えてるかなんてわかるし」
私はハンドボールマスターなんかじゃない。
「キョータローマスターだから、キョータローが何を考えてるかわかるんだって……!」
キョータローが疲れているかわかる。
お腹が減っているのかわかる。
何を食べたいのか、何となくわかる。
ハンドボールの動きが固いのだって、いつも見ているからわかる。
誰を目指してハンドボールを始めたのかだってわかる。
昨日、気づかない振りをしていた。
きっとキョータローは、サキに近づきたくてハンドボールを始めたんだと思う。
それは推測だけれども、間違い無いと思う。
キョータローが私の中にサキを求めていたのか、そこまではわからない。
でも、女の子だもん。
好きな男の子のことくらい、わかるもん。
829: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:52:37.19:leIeOedno (10/16)
「キョータロー」
会いたい
「キョータロー……」
会いたい
「キョータロー……!」
会いたいよ!
「キョータロー」
会いたい
「キョータロー……」
会いたい
「キョータロー……!」
会いたいよ!
830: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:53:05.77:leIeOedno (11/16)
無意識に食堂に向かっていた。
今朝気合いを入れた化粧は泣きじゃくったせいで崩れていて、誰にも見せられない。
時間が時間だから食堂はもう直ぐ閉まってしまう。
ラストオーダーも終わっていて、席を取っている人も少ない。
ここなら少し泣けるかな。
机に顔を突っ伏して泣きじゃくる。
嗚咽は漏らさない。
いくら人が少なくても、何人かはいるんだもん。
堪えることが辛くても、誰かに見せたくない。
本当は家でわんわん泣きたいけれど、少し吐き出さないと帰れそうにない。
だからここにしたんだ。
あと少しで出なきゃいけないから、ここにしたんだ。
無意識に食堂に向かっていた。
今朝気合いを入れた化粧は泣きじゃくったせいで崩れていて、誰にも見せられない。
時間が時間だから食堂はもう直ぐ閉まってしまう。
ラストオーダーも終わっていて、席を取っている人も少ない。
ここなら少し泣けるかな。
机に顔を突っ伏して泣きじゃくる。
嗚咽は漏らさない。
いくら人が少なくても、何人かはいるんだもん。
堪えることが辛くても、誰かに見せたくない。
本当は家でわんわん泣きたいけれど、少し吐き出さないと帰れそうにない。
だからここにしたんだ。
あと少しで出なきゃいけないから、ここにしたんだ。
831: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:53:35.01:leIeOedno (12/16)
そうだ、いつだってここから始まっていた。
ここで初めてキョータローと会ったんだ。
そのあと、ここで仲直りした。
レディースランチを頼んであげて、それが仲良くなるキッカケになったんだ。
いろんなところで話すようになって。
キョータロー専属のマネージャーみたいなことして。
やっぱりここでお鍋を企画して、私の家に来ることになって、そこで好きって気持ちになった。
それらすべての思い出が辛い。
そうだ、いつだってここから始まっていた。
ここで初めてキョータローと会ったんだ。
そのあと、ここで仲直りした。
レディースランチを頼んであげて、それが仲良くなるキッカケになったんだ。
いろんなところで話すようになって。
キョータロー専属のマネージャーみたいなことして。
やっぱりここでお鍋を企画して、私の家に来ることになって、そこで好きって気持ちになった。
それらすべての思い出が辛い。
832: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:54:03.95:leIeOedno (13/16)
こんなに気持ちが悪いなんて、初めてキョータローと会ったあの時のようだ。
こうして憂鬱な気持ちでご飯を食べていた時に、後ろから……。
こんなに気持ちが悪いなんて、初めてキョータローと会ったあの時のようだ。
こうして憂鬱な気持ちでご飯を食べていた時に、後ろから……。
833: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:54:32.67:leIeOedno (14/16)
「よっ、淡」
「よっ、淡」
834: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:55:01.44:leIeOedno (15/16)
後ろから、声をかけてくるんだ。
後ろから、声をかけてくるんだ。
835: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/14(木) 21:55:43.08:leIeOedno (16/16)
あわあわ次元5話投下終了
本編はあと1話だけ、お付き合いいただければ幸いです
あわあわ次元5話投下終了
本編はあと1話だけ、お付き合いいただければ幸いです
836:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 22:39:30.26:G0WjhayVO (1/1)
このまま続きを……!
このまま続きを……!
837:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 22:43:21.00:C32ijSUSo (1/1)
乙
乙
838:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/14(木) 23:27:11.97:ySqJcfUKo (2/2)
基本的にギャグ中心のスレなのに、パラレル淡編のガチ恋愛モノ感がやべえ……!
基本的にギャグ中心のスレなのに、パラレル淡編のガチ恋愛モノ感がやべえ……!
839:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 05:48:31.88:QhgSsIjto (1/1)
すごすぎる
すごすぎる
840: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:52:06.61:vC6q6zg2o (1/18)
1/17
【 The Big Star ! ! 】(平行世界)
胸が沸き立つ。
ドキリと音がする。
それはいつも聞き慣れているはずの声で、私の大好きな声だ。
こんなところにいるはずがない。
だって、さっきまで着替えてたんだもん。
それに、ここにいるって言ってない。
そもそも、いなくなったことだって知らない筈だ。
外に出て私がいないことに気づいても、すぐにここに来るなんて思わない。
これは都合の良い幻聴だ。
そうじゃないと、ロマンチックすぎるじゃん。
「おーい、『大星』。寝てるのかー?」
おちゃらけたように、あの時のように。
「俺がなんでここに来たのか、って思ったろ」
ドキリ
なんで、なんでわかるの?
1/17
【 The Big Star ! ! 】(平行世界)
胸が沸き立つ。
ドキリと音がする。
それはいつも聞き慣れているはずの声で、私の大好きな声だ。
こんなところにいるはずがない。
だって、さっきまで着替えてたんだもん。
それに、ここにいるって言ってない。
そもそも、いなくなったことだって知らない筈だ。
外に出て私がいないことに気づいても、すぐにここに来るなんて思わない。
これは都合の良い幻聴だ。
そうじゃないと、ロマンチックすぎるじゃん。
「おーい、『大星』。寝てるのかー?」
おちゃらけたように、あの時のように。
「俺がなんでここに来たのか、って思ったろ」
ドキリ
なんで、なんでわかるの?
841: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:52:36.90:vC6q6zg2o (2/18)
「エスパーだから」
「エスパーだから」
842: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:53:06.45:vC6q6zg2o (3/18)
「キョータローッ!」
その言葉に涙腺が決壊する。
涙で化粧がぐちゃぐちゃなのも構わず、キョータローに抱きつく。
「キョータロー、キョータロー!」
「ちょっ!」
いきなり抱きついても微動だにしない体幹。
それでも抱きつかれることに慣れていないのか、慌てているのが伝わって来る。
抱きしめてくれてもいいのに、律儀に両手を広げて空に向けている。
ふふっ、なんかカッコ悪い!
でも、それが可愛い。
「ひとまず、どっか行くか」
「ヤダ」
「……わかったよ。
ゆっくりしていーぞ」
さっきまで泣いていたのに、そんな気持ちは全部吹っ飛んじゃった。
腕の中でキョータローの胸板に頭を押し付ける。
「グリグリー」
「うがががが」
「痛い?」
「いや全然」
「えへへー。いい匂いー!」
「お、おい」
持て余した手で首筋を掻いているようだ。
あっ、恥ずかしがってる!
「キョータローッ!」
その言葉に涙腺が決壊する。
涙で化粧がぐちゃぐちゃなのも構わず、キョータローに抱きつく。
「キョータロー、キョータロー!」
「ちょっ!」
いきなり抱きついても微動だにしない体幹。
それでも抱きつかれることに慣れていないのか、慌てているのが伝わって来る。
抱きしめてくれてもいいのに、律儀に両手を広げて空に向けている。
ふふっ、なんかカッコ悪い!
でも、それが可愛い。
「ひとまず、どっか行くか」
「ヤダ」
「……わかったよ。
ゆっくりしていーぞ」
さっきまで泣いていたのに、そんな気持ちは全部吹っ飛んじゃった。
腕の中でキョータローの胸板に頭を押し付ける。
「グリグリー」
「うがががが」
「痛い?」
「いや全然」
「えへへー。いい匂いー!」
「お、おい」
持て余した手で首筋を掻いているようだ。
あっ、恥ずかしがってる!
843: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:53:35.36:vC6q6zg2o (4/18)
……
…
少し抱きついて満足して、場所を移動した。
ロマンチックなところがいい! なんて言ってみたら、大学の屋上に連れてきてくれた。
「及第点かな!」
「偉そうに」
「女の子は偉いんだよ!」
「はいはい」
「屋上って初めて来た!」
「屋上ってロマンじゃね?
高校だと入れねーけど、大学だと入れるからすぐに来てみたんだ。
すぐに飽きたけどなー」
「ふーん、わかんない!」
さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘のように晴れやかな気持ちだ。
サキやキョータローへの複雑な感情は渦巻いているけれども、それ以上にキョータローと一緒にいることが嬉しい。
キョータローがきてくれたことが嬉しい!
お化粧は落としちゃったから、もうちょっと気合を入れたい気分だけれども、今はそんな場合じゃない。
「ねぇ、キョータロー」
「なんだ、淡」
「……聞いてくれる?」
「おう、なんでも!」
ドン、と自分の胸を叩いて胸を張ってくれている。
本当に、ありがとう。
……
…
少し抱きついて満足して、場所を移動した。
ロマンチックなところがいい! なんて言ってみたら、大学の屋上に連れてきてくれた。
「及第点かな!」
「偉そうに」
「女の子は偉いんだよ!」
「はいはい」
「屋上って初めて来た!」
「屋上ってロマンじゃね?
高校だと入れねーけど、大学だと入れるからすぐに来てみたんだ。
すぐに飽きたけどなー」
「ふーん、わかんない!」
さっきまで泣きじゃくっていたのが嘘のように晴れやかな気持ちだ。
サキやキョータローへの複雑な感情は渦巻いているけれども、それ以上にキョータローと一緒にいることが嬉しい。
キョータローがきてくれたことが嬉しい!
お化粧は落としちゃったから、もうちょっと気合を入れたい気分だけれども、今はそんな場合じゃない。
「ねぇ、キョータロー」
「なんだ、淡」
「……聞いてくれる?」
「おう、なんでも!」
ドン、と自分の胸を叩いて胸を張ってくれている。
本当に、ありがとう。
844: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:54:04.37:vC6q6zg2o (5/18)
キョータローは私の話をじっと聞いてくれた。
時折頷いたり、相槌を打ったりしてすごく話しやすかった。
高校時代に辛かったこと、麻雀でサキに負けて悔しいことも喋った。
キョータローに興味を持った理由や、好きだってことは、まだ言えないけれど。
「ねぇ、キョータロー」
「おう」
「キョータローとサキって、どういう関係?」
それを言うとさっきまでの自信満々な表情から一転、少しだけ陰りを見せる。
「中学校と高校のクラスメイト、だよ」
「それだけ?」
「関係はそれだけだ」
「ふーん」
安堵はしない。だってわかるもん。
「キョータローってさ。
サキのこと好きだったんでしょ」
「……」
表情の変化だけじゃない、キョータローにしては曖昧な返答。
自分でも嫌な言い方だと思う。
でも、覚悟は決めたんだ。
全部聞いて、全部言うって決めたから、言葉は飾らない。
「好きだった、のかな」
「え?」
「自分でもよくわからない。
本当だよ」
遠い目をして屋上の手すりに手をかける。
嘘は言ってないと思う。
キョータローは私の話をじっと聞いてくれた。
時折頷いたり、相槌を打ったりしてすごく話しやすかった。
高校時代に辛かったこと、麻雀でサキに負けて悔しいことも喋った。
キョータローに興味を持った理由や、好きだってことは、まだ言えないけれど。
「ねぇ、キョータロー」
「おう」
「キョータローとサキって、どういう関係?」
それを言うとさっきまでの自信満々な表情から一転、少しだけ陰りを見せる。
「中学校と高校のクラスメイト、だよ」
「それだけ?」
「関係はそれだけだ」
「ふーん」
安堵はしない。だってわかるもん。
「キョータローってさ。
サキのこと好きだったんでしょ」
「……」
表情の変化だけじゃない、キョータローにしては曖昧な返答。
自分でも嫌な言い方だと思う。
でも、覚悟は決めたんだ。
全部聞いて、全部言うって決めたから、言葉は飾らない。
「好きだった、のかな」
「え?」
「自分でもよくわからない。
本当だよ」
遠い目をして屋上の手すりに手をかける。
嘘は言ってないと思う。
845: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:54:33.54:vC6q6zg2o (6/18)
「中学校からの腐れ縁でさ。
俺が声をかけたのがきっかけで仲良くなって、いろいろと付き合ってもらってたんだ」
「レディースランチ、とか?」
「なんでそれを……。そんなこともあったよ」
「ふーん……」
「それから高校までは俺が面倒見てやってたんだ。コミュ障だったし。
アイツが麻雀できるって知って、高校の麻雀部に連れてきた。
俺と咲の関係はそこで終わりだよ」
「……え?」
ポカーンとしてしまう、それだけ?
「麻雀を始めてから自然と離れていった。
インターハイで活躍する咲は俺の知っている咲じゃなかった。
それを凄いと思ったと同時に、もう隣にはいないんだな、って感じてさ」
「うん」
「決勝戦、優勝した時に思った。
離れて欲しくない、って」
ズキリ、と心が痛んだ。
「それから二年間、麻雀頑張ったんだけどさ。
これが全く上手くなれねーの。
少しずつ疎遠になって、卒業して、この大学に入った」
キョータローが息を止める。
コクリと頷いて話を促す。
「中学校からの腐れ縁でさ。
俺が声をかけたのがきっかけで仲良くなって、いろいろと付き合ってもらってたんだ」
「レディースランチ、とか?」
「なんでそれを……。そんなこともあったよ」
「ふーん……」
「それから高校までは俺が面倒見てやってたんだ。コミュ障だったし。
アイツが麻雀できるって知って、高校の麻雀部に連れてきた。
俺と咲の関係はそこで終わりだよ」
「……え?」
ポカーンとしてしまう、それだけ?
「麻雀を始めてから自然と離れていった。
インターハイで活躍する咲は俺の知っている咲じゃなかった。
それを凄いと思ったと同時に、もう隣にはいないんだな、って感じてさ」
「うん」
「決勝戦、優勝した時に思った。
離れて欲しくない、って」
ズキリ、と心が痛んだ。
「それから二年間、麻雀頑張ったんだけどさ。
これが全く上手くなれねーの。
少しずつ疎遠になって、卒業して、この大学に入った」
キョータローが息を止める。
コクリと頷いて話を促す。
846: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:55:02.55:vC6q6zg2o (7/18)
「あの瞬間のみんなは輝いてた。
俺は違った、咲は離れていってプロになった」
「俺一人だけみんなと違ってしまったのが悔しかった」
「もし、俺が咲と隣に入れたなら今と違う関係だったかもしれない」
「自身も何もなくて、何も声に出せなかった」
「だからハンドボール部に戻ったんだ」
「前に淡が言ったような、大層な人間じゃないよ」
「最初は逃げてただけだ。
『俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって』
それをみんなに、咲に伝えたかったのかもしれない。
終わってから、もう遅くても、それでも続けたかった。
一度挫折していたからこそ、もう一回は嫌だった」
キョータローは目を逸らさない。
じっとこっちを見てくる。
「でもさ、俺ってそんな出来た人間じゃないんだよ」
「……うん」
「ハンドボールやってて、中学生の頃より出来なかったり、体の動きが硬かったり。
ずっと努力してきた人には敵わなくて、努力の成果だって全く出ない。
これから頑張って行っても何にもならないかもしれない。
高校三年間は無駄だったんじゃないかって焦燥して、ズタボロだったんだ」
「そ、そんな……」
「そんなときにさ。
隣にいてくれたやつがいるだろ」
キョータローが一歩近づいた。
息を思い切り吸い込んだ。
「あの瞬間のみんなは輝いてた。
俺は違った、咲は離れていってプロになった」
「俺一人だけみんなと違ってしまったのが悔しかった」
「もし、俺が咲と隣に入れたなら今と違う関係だったかもしれない」
「自身も何もなくて、何も声に出せなかった」
「だからハンドボール部に戻ったんだ」
「前に淡が言ったような、大層な人間じゃないよ」
「最初は逃げてただけだ。
『俺だって負けねーんだよ、スゲー奴なんだよって』
それをみんなに、咲に伝えたかったのかもしれない。
終わってから、もう遅くても、それでも続けたかった。
一度挫折していたからこそ、もう一回は嫌だった」
キョータローは目を逸らさない。
じっとこっちを見てくる。
「でもさ、俺ってそんな出来た人間じゃないんだよ」
「……うん」
「ハンドボールやってて、中学生の頃より出来なかったり、体の動きが硬かったり。
ずっと努力してきた人には敵わなくて、努力の成果だって全く出ない。
これから頑張って行っても何にもならないかもしれない。
高校三年間は無駄だったんじゃないかって焦燥して、ズタボロだったんだ」
「そ、そんな……」
「そんなときにさ。
隣にいてくれたやつがいるだろ」
キョータローが一歩近づいた。
息を思い切り吸い込んだ。
847: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:55:31.80:vC6q6zg2o (8/18)
「俺、淡のことが好きだ」
「俺、淡のことが好きだ」
848: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:56:00.89:vC6q6zg2o (9/18)
「あ、あわわわわっ!?」
顔が真っ赤になる。
熱くなっているのを感じる。
後で言おうと思っていたことがいきなり出てきた!?
う、嘘っ!?
な、なんでなんでなんで!?
「やっべぇ、はっずい……」
キョータローも俯いている。
状況が全く理解できないよっ!?
なんで告白されてるのっ!?
「こ、こんなところで言う予定じゃなかったんだけど」
「わ、わ、わ」
「……だってさ。無理だろフツー。
そんな精神状態で、献身的に接してくれる美少女とか、惚れるっつーの」
「び、びしょ!?」
「?
いつも自分で言ってるじゃん」
「言ってるけど!」
そうじゃないよ!
私が胸の内を吐いて、キョータローに告白して、これから少しずつ好きになってもらおうと思っていたから予想外!?
「あ、あわわわわっ!?」
顔が真っ赤になる。
熱くなっているのを感じる。
後で言おうと思っていたことがいきなり出てきた!?
う、嘘っ!?
な、なんでなんでなんで!?
「やっべぇ、はっずい……」
キョータローも俯いている。
状況が全く理解できないよっ!?
なんで告白されてるのっ!?
「こ、こんなところで言う予定じゃなかったんだけど」
「わ、わ、わ」
「……だってさ。無理だろフツー。
そんな精神状態で、献身的に接してくれる美少女とか、惚れるっつーの」
「び、びしょ!?」
「?
いつも自分で言ってるじゃん」
「言ってるけど!」
そうじゃないよ!
私が胸の内を吐いて、キョータローに告白して、これから少しずつ好きになってもらおうと思っていたから予想外!?
849: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:56:30.35:vC6q6zg2o (10/18)
「私だってキョータローのこと大好きだしっ!」
「私だってキョータローのこと大好きだしっ!」
850: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:56:59.85:vC6q6zg2o (11/18)
「えっ」
「あわわわあぁぁぁーー!?」
もう自分が何を言っているのかすらわからない。
とりあえず、私が想定していたようなロマーンチックな告白にはならなかったみたいなのは確実だよっ!
「いよっしゃぁぁぁ!!
これで両思いだよな!?」
「う、うん」
な、何か納得いかない。
「キョータロー」
「?」
「咲のことはいいの?」
「えっ、いやそう言われても俺が好きなのは淡だし」
「だ、だって咲に伝えたかったんじゃ……」
「うーん。当時もよくわかんなかったんだよね。
思い出は美化されるし、薄れるし。
俺の隣に淡がいればそれでいいんだ」
「いいの?」
「恥ずかしいから何度も言わせんなって。
むしろなんで俺に構ってくれてるのかが知りたかったくらいだよ」
あっ、そういえば大事なことを言ってない。
「き、嫌われちゃうかも」
「どんとこい!」
「う、うううううー!」
「えっ」
「あわわわあぁぁぁーー!?」
もう自分が何を言っているのかすらわからない。
とりあえず、私が想定していたようなロマーンチックな告白にはならなかったみたいなのは確実だよっ!
「いよっしゃぁぁぁ!!
これで両思いだよな!?」
「う、うん」
な、何か納得いかない。
「キョータロー」
「?」
「咲のことはいいの?」
「えっ、いやそう言われても俺が好きなのは淡だし」
「だ、だって咲に伝えたかったんじゃ……」
「うーん。当時もよくわかんなかったんだよね。
思い出は美化されるし、薄れるし。
俺の隣に淡がいればそれでいいんだ」
「いいの?」
「恥ずかしいから何度も言わせんなって。
むしろなんで俺に構ってくれてるのかが知りたかったくらいだよ」
あっ、そういえば大事なことを言ってない。
「き、嫌われちゃうかも」
「どんとこい!」
「う、うううううー!」
851: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:57:29.19:vC6q6zg2o (12/18)
「さっき言った通り、サキに三年間麻雀で負け続けてプロやめたんだけどね?
麻雀以外のサークルを探してたらキョータローを見つけて。
『コイツなんで才能ないのに頑張ってんだろ』って思って」
「うぐっ」
「ご、ごめん」
「大丈夫大丈夫。続けてくれ」
「私は辛くて逃げちゃったから、頑張ってるキョータローの姿が新鮮だったんだ。
それから食堂とか講義で話しかけられて、気付いたら……」
「そ、そうだったのか」
「キョータローは卑怯だよ!
イケメンのくせにぼっちで突っ伏して寝てる女の子に声をかけるとか!
そんなの惚れちゃうじゃん!」
「はぁー!?
美少女に弱っちぃハンド部員の専属マネージャーになられる方が惚れるだろ!
卑怯なのは淡だし!」
「キョータローだ!」
「淡だ!」
「傷心の女の子につけ込んで!」
「傷心につけこまれたのはこっちも同じだ!」
「ムー!」
「ぐがー!」
「さっき言った通り、サキに三年間麻雀で負け続けてプロやめたんだけどね?
麻雀以外のサークルを探してたらキョータローを見つけて。
『コイツなんで才能ないのに頑張ってんだろ』って思って」
「うぐっ」
「ご、ごめん」
「大丈夫大丈夫。続けてくれ」
「私は辛くて逃げちゃったから、頑張ってるキョータローの姿が新鮮だったんだ。
それから食堂とか講義で話しかけられて、気付いたら……」
「そ、そうだったのか」
「キョータローは卑怯だよ!
イケメンのくせにぼっちで突っ伏して寝てる女の子に声をかけるとか!
そんなの惚れちゃうじゃん!」
「はぁー!?
美少女に弱っちぃハンド部員の専属マネージャーになられる方が惚れるだろ!
卑怯なのは淡だし!」
「キョータローだ!」
「淡だ!」
「傷心の女の子につけ込んで!」
「傷心につけこまれたのはこっちも同じだ!」
「ムー!」
「ぐがー!」
852: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:57:58.52:vC6q6zg2o (13/18)
しばらくそんな風に言い合って、二人とも疲れて息を切らす。
「お互い様だったんだな」
「そ、そうだね」
「スゲー奴に心を折られて、自分なりに頑張ってるところを好きになったんだ」
「うん」
「でも、それでいいんじゃないかな」
「そうなの、かな」
「努力してもどうしようもないことはいっぱいある。
俺は麻雀でもハンドでもそうだけど、大半の人間ってそうじゃん」
「そっか、そうだよね。
私は自分が特別だと思ってただけなんだ」
みんな自分が特別じゃないって気付いて、妥協していくんだと思う。
私は人より麻雀の才能があったから特別だと思っていたけれども、そうじゃなかっただけなんだ。
「そんなことねーぞ。
淡は十分特別だし!」
「えっ、そう?」
「ほらっ、俺にとっての特別、だろ?」
キラッ、なんて擬音をつけて笑うキョータロー。
うぷぷっ。
「くさーい!」
「うぐっ」
「そんな口説き文句聞いたことないよー!」
「うるせー! どーせモテねーし!」
「そんなキョータローにはー、仕方ないからあわいちゃんが特別になってあげるのだー!」
そう言って身を縮めてキョータローに近づく。
しばらくそんな風に言い合って、二人とも疲れて息を切らす。
「お互い様だったんだな」
「そ、そうだね」
「スゲー奴に心を折られて、自分なりに頑張ってるところを好きになったんだ」
「うん」
「でも、それでいいんじゃないかな」
「そうなの、かな」
「努力してもどうしようもないことはいっぱいある。
俺は麻雀でもハンドでもそうだけど、大半の人間ってそうじゃん」
「そっか、そうだよね。
私は自分が特別だと思ってただけなんだ」
みんな自分が特別じゃないって気付いて、妥協していくんだと思う。
私は人より麻雀の才能があったから特別だと思っていたけれども、そうじゃなかっただけなんだ。
「そんなことねーぞ。
淡は十分特別だし!」
「えっ、そう?」
「ほらっ、俺にとっての特別、だろ?」
キラッ、なんて擬音をつけて笑うキョータロー。
うぷぷっ。
「くさーい!」
「うぐっ」
「そんな口説き文句聞いたことないよー!」
「うるせー! どーせモテねーし!」
「そんなキョータローにはー、仕方ないからあわいちゃんが特別になってあげるのだー!」
そう言って身を縮めてキョータローに近づく。
853: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:58:27.34:vC6q6zg2o (14/18)
「ねぇ、キョータロー」
「なんだ」
「こういう時は、抱きしめるんだよ?」
「いい、のか?」
「何も言わないで抱きしめてくれたらポイント高かったのになー」
「うるせー。おとなしく抱きしめられてろ」
「ふみゅっ。
……えへへ。頭撫でていいよ」
「だ、だってお前、気軽に髪に触っちゃダメって言ってたし」
「……サキにはしてあげたことある?」
「ないけど」
「ふふーん。
じゃあ髪も触っていいよ」
「お、おう」
「あっ、セットは崩さないようにね!」
「わかった……」
「何でそこで先っぽ触るのかな!」
「いや、撫でたらどうやっても崩れるじゃん」
「ほかの人とロッカー入ったことある?
入ってたら通報しないといけないかも……」
「ないですないです! あれは本当にごめんって!」
「……今度からは、好きにやってもいいんだよ?」
「!」
「ねぇ、キョータロー」
「ねぇ、キョータロー」
「なんだ」
「こういう時は、抱きしめるんだよ?」
「いい、のか?」
「何も言わないで抱きしめてくれたらポイント高かったのになー」
「うるせー。おとなしく抱きしめられてろ」
「ふみゅっ。
……えへへ。頭撫でていいよ」
「だ、だってお前、気軽に髪に触っちゃダメって言ってたし」
「……サキにはしてあげたことある?」
「ないけど」
「ふふーん。
じゃあ髪も触っていいよ」
「お、おう」
「あっ、セットは崩さないようにね!」
「わかった……」
「何でそこで先っぽ触るのかな!」
「いや、撫でたらどうやっても崩れるじゃん」
「ほかの人とロッカー入ったことある?
入ってたら通報しないといけないかも……」
「ないですないです! あれは本当にごめんって!」
「……今度からは、好きにやってもいいんだよ?」
「!」
「ねぇ、キョータロー」
854: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:58:56.46:vC6q6zg2o (15/18)
「キスはしたことある?」
「キスはしたことある?」
855: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:59:25.73:vC6q6zg2o (16/18)
……
…
夕日が落ちて、家に帰る。
心配だからと、キョータローに送ってもらっている。
嬉しくなって、ニヤけてしまって、思い切って腕に抱きついてみる。
「これでカップル成立だね!」
「あ、ああ」
「あれー、キョータロー照れてる?」
「その、腕を組まれると胸が……」
「当ててるのだー!
……さ、触るのはまだダメだからね!」
「お、おう」
それはまだダメ。そのうち、ね?
だ、だって、私もハズカシーもん!
「あっ、これからはレディースランチ頼んであげないから!」
「うげっ、マジで!?」
「ふふふー、せっかくの恋人同士なんだもん。
これからはね!
食べさせあいっこするんだ!」
「別のを頼んでってか。
いいのか?」
「あーんってしたいじゃん!」
「いきなりデレデレだな」
「嬉しくない?」
「嬉しい」
「でしょ!
だってさ。
麻雀でも負けて、ハンドでも負けて、あわいちゃん泣かせて、レディースランチなんか食べちゃって」
「うぐっ」
「サキと離れて寂しがるような寂しがり屋で、女の子を泣かせちゃうようなヘタレで」
「俺も泣いちゃう……」
「でもねでもね!」
……
…
夕日が落ちて、家に帰る。
心配だからと、キョータローに送ってもらっている。
嬉しくなって、ニヤけてしまって、思い切って腕に抱きついてみる。
「これでカップル成立だね!」
「あ、ああ」
「あれー、キョータロー照れてる?」
「その、腕を組まれると胸が……」
「当ててるのだー!
……さ、触るのはまだダメだからね!」
「お、おう」
それはまだダメ。そのうち、ね?
だ、だって、私もハズカシーもん!
「あっ、これからはレディースランチ頼んであげないから!」
「うげっ、マジで!?」
「ふふふー、せっかくの恋人同士なんだもん。
これからはね!
食べさせあいっこするんだ!」
「別のを頼んでってか。
いいのか?」
「あーんってしたいじゃん!」
「いきなりデレデレだな」
「嬉しくない?」
「嬉しい」
「でしょ!
だってさ。
麻雀でも負けて、ハンドでも負けて、あわいちゃん泣かせて、レディースランチなんか食べちゃって」
「うぐっ」
「サキと離れて寂しがるような寂しがり屋で、女の子を泣かせちゃうようなヘタレで」
「俺も泣いちゃう……」
「でもねでもね!」
856: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 16:59:55.22:vC6q6zg2o (17/18)
「そんなキョータローのことが大好きなんだもん!」
「そんなキョータローのことが大好きなんだもん!」
857: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/15(金) 17:00:51.85:vC6q6zg2o (18/18)
あわあわ次元、全7話終了。全部回収出来たハズ
温度差あるから別スレ建てるべきだったな、と反省。次に京咲と京霞の長編書くときは別スレ建てます
拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました
あわあわ次元、全7話終了。全部回収出来たハズ
温度差あるから別スレ建てるべきだったな、と反省。次に京咲と京霞の長編書くときは別スレ建てます
拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました
858:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 17:00:53.64:xThdOAL3O (1/1)
えんだああああああああああああああああああああああああああ
えんだああああああああああああああああああああああああああ
859:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 17:05:33.86:y846tHGdO (1/1)
乙です。
平行世界が収束して須賀家合同会議とか見てみたい。
乙です。
平行世界が収束して須賀家合同会議とか見てみたい。
860:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 20:42:49.13:fdAHzy8Co (1/1)
神すぎた
神すぎた
861:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 20:45:46.77:h0efkjtYo (1/1)
乙ー
マジで単独スレ立ってもおかしくないクオリティだったぜ
乙ー
マジで単独スレ立ってもおかしくないクオリティだったぜ
862:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 21:39:29.55:u8wF9v+FO (1/1)
まだだ…淡ちゃん大勝利の世界で未婚のアラサーになってしまった咲ちゃんが書かれていない…
まだだ…淡ちゃん大勝利の世界で未婚のアラサーになってしまった咲ちゃんが書かれていない…
863:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 21:51:17.78:qhMy8Hgco (1/1)
乙です
ちょーよかったよー
乙です
ちょーよかったよー
864:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 21:58:44.68:+ap/ufano (1/1)
乙
乙
865:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 22:40:01.97:6wIs7idCo (1/1)
乙です
照お姉ちゃん大勝利の世界線も存在する!?
乙です
照お姉ちゃん大勝利の世界線も存在する!?
866:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 23:19:00.77:PejcXsT9o (1/1)
乙乙
乙乙
867:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/16(土) 00:09:31.72:NR6uMyOfo (1/1)
乙です
乙です
868:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/16(土) 06:59:45.82:eIfa0aQbO (1/1)
>>865
…ということは喪女二人が勝利しているの世界線も
ホラーだな
>>865
…ということは喪女二人が勝利しているの世界線も
ホラーだな
869: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 22:58:10.68:q+JAeOaio (1/10)
1/9
【京咲書きたい】
_,...---、_,.、
/ : /: : / : : ヽー-、
/. : :, !: iハ!/メ、.i | \
イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi
_1: : :i( _ 丶:\
/ `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「咲、咲、咲! うおぉぉぉぉぉ!」
/:::.. | ,. _/
. /.::、:: ト、ィ'
/ ::::::|:: !;-!
/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ
/ ::!::.. ⊥__!_ / ..:ノ)
/ |::::..  ̄`''''''' ′..::::::::::ノ
. /: |::::..... ..............:::_,:::-‐'′
/:: `ー‐┬---r―'''''''"" ̄__
./__ /! i / iu-゙、
/----、\ ::::/ |:: ⊥ __,...-‐'.i...:ヒノ
 ̄ ̄`ー`ー`ー-、/ |::. _,.-‐'"
. / :.:.:.|:.:.:.: /^l:.: : ||:.:.:.:.:.:.:| ヽ:.:.:.:.:.ハ:.:.:|:.:.:.:.:.:.ヽ:.::.:.::.
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/ イ从:.:.:| ィ/笊匁、 \:.:.. ノ{:::::::ハ |:.:r-x:.:.:.:.:.: |
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|:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ .:.:.:.:ハ|
|:.:.:.:.:.:.∧ ′ "" /:.:.:./
|:.:.:.:.:.:.:.:ハ "" 厂:.:.:/j/ 「おかえりー。新年会おつかれさまー」
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_/三l /三三三≧=-__
_x<三ニ/´ / /ニ三三三三三三三>
. r≦三三ニニ/ /三三三三三三三>´
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1/9
【京咲書きたい】
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/ : /: : / : : ヽー-、
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イ : :{ ヽN 'i:!/!人iヽi
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/ `Yリヽ '、_)'´!`ー` 「咲、咲、咲! うおぉぉぉぉぉ!」
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/ ::::|:: ! ヽ、 ,:-‐クヽ
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870: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 22:59:12.31:q+JAeOaio (2/10)
2/9
淡ちゃんかと思った?
残念! かわいいかわいい須賀咲ちゃんです!
今、会社の新年会から帰ってきた京ちゃんを介抱しています。
京ちゃんはいつも通り酒癖が悪いのでグデングデンになりながら高久田くんに背負われて帰ってきました。
「ほーい、咲ちゃん。
旦那さんお届けー!」
「わわっ、いつもありがとうございますっ」
「高久田ァ!
咲と喋ってんじゃねェぞォ!」
「京咲見続けて12年だか13年だかの俺がそんなこと考えるわけねーだろ、と」
「もー、京ちゃんったらまーた酔っぱらって」
「咲ちゃんも嫁さん言われても赤くならなくなっちゃったなァ」
「そりゃ、嫁さんだもん」
「板についてることで」
ううっ、高久田くんには和ちゃんや優希ちゃんにすら知らない私と京ちゃんのエピソードを知られているから頭が上がらないよ。
結局、中学高校大学と私たちと一緒で、入る会社まで京ちゃんと一緒になるとは思いませんでした。
実は男の人の中ではお父さん、京ちゃんに続く付き合いの長さです。
「んじゃ、あとはよろしくー」
「あっ、お茶でも……」
「俺の描写は需要ないからお気になさらず!」
お、おう。
2/9
淡ちゃんかと思った?
残念! かわいいかわいい須賀咲ちゃんです!
今、会社の新年会から帰ってきた京ちゃんを介抱しています。
京ちゃんはいつも通り酒癖が悪いのでグデングデンになりながら高久田くんに背負われて帰ってきました。
「ほーい、咲ちゃん。
旦那さんお届けー!」
「わわっ、いつもありがとうございますっ」
「高久田ァ!
咲と喋ってんじゃねェぞォ!」
「京咲見続けて12年だか13年だかの俺がそんなこと考えるわけねーだろ、と」
「もー、京ちゃんったらまーた酔っぱらって」
「咲ちゃんも嫁さん言われても赤くならなくなっちゃったなァ」
「そりゃ、嫁さんだもん」
「板についてることで」
ううっ、高久田くんには和ちゃんや優希ちゃんにすら知らない私と京ちゃんのエピソードを知られているから頭が上がらないよ。
結局、中学高校大学と私たちと一緒で、入る会社まで京ちゃんと一緒になるとは思いませんでした。
実は男の人の中ではお父さん、京ちゃんに続く付き合いの長さです。
「んじゃ、あとはよろしくー」
「あっ、お茶でも……」
「俺の描写は需要ないからお気になさらず!」
お、おう。
871: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 22:59:52.25:q+JAeOaio (3/10)
3/9
……
…
「さきー、さきー!」
「はいはい……」
お風呂に入れようとするけれど、ものすごく拒否られて抱きしめられています。
とりあえず私にくっつきたいみたいだからソファーまでは動いてもらってじっとしています。
昔だったら顔を真っ赤にして背中をポカポカ叩いたりしていたんだけれども、今はもうそんなことないよ。
酔っぱらった京ちゃんがこんな風になるのなんて一度や二度じゃないし、その度に一緒に発情してたら大変だもんね!
いやまぁ準備は出来てるんだけれども! 生理現象だし!
「もー、京ちゃん。
早くお風呂はいろー?」
「やだぁ……。
もう仕事行きたくないよぉ」
「もー……」
私を抱きしめて愚痴りだす京ちゃん。
それを言われちゃうと何も言えないよー。
お仕事を頑張っているのは京ちゃんだし、私は主婦としてそれを支えることしかできないんだもん。
「家にいる間にゆっくり休も?」
「うん……」
背中をポンポンと叩いてあやしてあげる。子供か!
まぁ京ちゃんが弱気になっているのも母性本能がくすぐられるけれども!
3/9
……
…
「さきー、さきー!」
「はいはい……」
お風呂に入れようとするけれど、ものすごく拒否られて抱きしめられています。
とりあえず私にくっつきたいみたいだからソファーまでは動いてもらってじっとしています。
昔だったら顔を真っ赤にして背中をポカポカ叩いたりしていたんだけれども、今はもうそんなことないよ。
酔っぱらった京ちゃんがこんな風になるのなんて一度や二度じゃないし、その度に一緒に発情してたら大変だもんね!
いやまぁ準備は出来てるんだけれども! 生理現象だし!
「もー、京ちゃん。
早くお風呂はいろー?」
「やだぁ……。
もう仕事行きたくないよぉ」
「もー……」
私を抱きしめて愚痴りだす京ちゃん。
それを言われちゃうと何も言えないよー。
お仕事を頑張っているのは京ちゃんだし、私は主婦としてそれを支えることしかできないんだもん。
「家にいる間にゆっくり休も?」
「うん……」
背中をポンポンと叩いてあやしてあげる。子供か!
まぁ京ちゃんが弱気になっているのも母性本能がくすぐられるけれども!
872: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:00:50.02:q+JAeOaio (4/10)
4/9
だいたい10分くらい京ちゃんをあやしています。
家事は終わっているんだけれども、子供の相手とかしないといけないんだけどなぁ……。
「おーう、咲。
俺は寝るぜー」
「あっ、お父さん。
最近寝るのが早くなったねー」
「大人は規則正しく生活してんの!」
「そういえば老人になると早寝早起きになるって言うもんね」
「咲は俺をなんだと思ってるんだ!?」
いや、お父さんもいい歳じゃん。
これからどんどんそうなっていくんだから、気をつけてよね。
「あっ、寝る前のビールは控えてよ!」
「逃げろー」
「こらー!」
こ、子供か!
もー、後で後悔するのはお父さんなんだからね!
全く、うちの男の人はみーんな子供なんだから!
……あれ、何か違和感があったような。
なんて思っていたら、お姉ちゃんと子供達がトテトテと近づいてきました。
「咲、お菓子は?」
「この時間から食べる気!?
教えないよっ」
「む……」
ショボーンとした顔でむくれるお姉ちゃん。
そんな顔をしてもあげないよ!
子供と一緒に来たってことは、みんなで食べに来たんでしょ?
それこそダメです! 子供に夜お菓子は食べさせません!
4/9
だいたい10分くらい京ちゃんをあやしています。
家事は終わっているんだけれども、子供の相手とかしないといけないんだけどなぁ……。
「おーう、咲。
俺は寝るぜー」
「あっ、お父さん。
最近寝るのが早くなったねー」
「大人は規則正しく生活してんの!」
「そういえば老人になると早寝早起きになるって言うもんね」
「咲は俺をなんだと思ってるんだ!?」
いや、お父さんもいい歳じゃん。
これからどんどんそうなっていくんだから、気をつけてよね。
「あっ、寝る前のビールは控えてよ!」
「逃げろー」
「こらー!」
こ、子供か!
もー、後で後悔するのはお父さんなんだからね!
全く、うちの男の人はみーんな子供なんだから!
……あれ、何か違和感があったような。
なんて思っていたら、お姉ちゃんと子供達がトテトテと近づいてきました。
「咲、お菓子は?」
「この時間から食べる気!?
教えないよっ」
「む……」
ショボーンとした顔でむくれるお姉ちゃん。
そんな顔をしてもあげないよ!
子供と一緒に来たってことは、みんなで食べに来たんでしょ?
それこそダメです! 子供に夜お菓子は食べさせません!
873: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:01:29.42:q+JAeOaio (5/10)
5/9
_ -‐==‐-
/. . . . . . `
-‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ
/ : . . .
/ / / `ヽ : : : :
/ / .i .ト : : : . __ニ=-.
./ . :/ | | ヽ : : : :\
/ . :/ { i‐-ヽ : : : :._\ \
./ .: :{ i ', ! ___\ .: : :/ ヽ:\: : :ニ=- ̄
/ : : :| i : :| | |≠r:::rュミヾ i{ .ハ ∨:∨ミ、
./ /|: : :i :.{ : : !`ヽ !| {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}
// |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{ 乂zzソ /|: : !|
|: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:} {: :i : :|‐-─ 、-
|: ト: : \ヽ|匁ソ , / i/| : :|:.:.:.:.:./ ヽ 「ママ! パパ!」
|:.| }: : : :ゝ ‐- / !/i|:.:.:/ i
t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、
\ -‐ /. : / ヽ
>‐──.、. : : :. / -‐‐、 /
_,「 . : :): . / イ ニ=- ~
/ f .:| : :r / // ~ ‐-ヽ
/ | : :ハ : :! /| / i
/ __ i: . : :、/|__ ∠ / ‐ // |
/`-‐ / / | __ -‐/ / |
/ : : : : .:|:.:|: : :| : :./! :.,.'|: : : |',: : : : ト: : :ヾ:: ',
. / : { : !_,|.-‐|‐:.,' {: : :| |: : :ィ¨',゙ ̄:|ヾ、, : !: |:: i
/: : : : |: : |: :ィ":,'マ:.!::,' .',.:.::| |: : : | _,.',: : | ヽ:`ト:. : : |:: |
: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ ヽ;| |: : : | ,≧:|_ マ:|',:. : |:: }
__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
. l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ ヽj i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
. |: : : : :,:.A | { :::::::::: } .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
. |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「いつもの!」
.レi: : / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
ー==,.∨ ̄ミ=', .___, . /≡ィ゙\: : : : : : :
_/ .: : ゙∧ /ヽ `ヽ\: : : : :: : : : \
_/ : : : : : : /{"゙,ヽ , へ :: - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. > . __, . - "〃ヽ \,.' ヾ: : : : : : ヽ
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,. . . -――- . . .、
,. :' : : : : : : : : : : : : : : : :>.、
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ヽ{\ : : ㍉ ,, イ
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///∧ Kヽ、
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5/9
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-‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ
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./ . :/ | | ヽ : : : :\
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t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、
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_,「 . : :): . / イ ニ=- ~
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. / : { : !_,|.-‐|‐:.,' {: : :| |: : :ィ¨',゙ ̄:|ヾ、, : !: |:: i
/: : : : |: : |: :ィ":,'マ:.!::,' .',.:.::| |: : : | _,.',: : | ヽ:`ト:. : : |:: |
: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ ヽ;| |: : : | ,≧:|_ マ:|',:. : |:: }
__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
. l: : : ',:.:.',', ィ".,' ⌒: ヽ ヽj i_::::::::: !ヽ .リ:.: :,'::/
. |: : : : :,:.A | { :::::::::: } .ィ゙::::::::: ノ / /: /!/
. |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「いつもの!」
.レi: : / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
ー==,.∨ ̄ミ=', .___, . /≡ィ゙\: : : : : : :
_/ .: : ゙∧ /ヽ `ヽ\: : : : :: : : : \
_/ : : : : : : /{"゙,ヽ , へ :: - \: : : : : : : ヾ
/: : : : : :ィ‐'"__} ',:. > . __, . - "〃ヽ \,.' ヾ: : : : : : ヽ
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!: : : : ;、: :レ l〃⌒ヾ l/ 〃 ヾ: :l: : : : : :l
',: : f⌒\{ {l l} {l l}Ⅵ: :、 : : !
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ヽ{\ : : ㍉ ,, イ
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874: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:01:58.46:q+JAeOaio (6/10)
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〔 |/ 八〔\ .' \ /
. |∧ :| ┯:┯ V ┯:┯∧ / j
' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |
. /:Ⅴ "" ノ | 「二人がイチャついてるのはいつものことってことでしょ」
/::::入_ _ < / /| /
/\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′
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| ノ ' }/イ/ 「うへへ! さきー!」(すりすり)
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875: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:02:37.61:q+JAeOaio (7/10)
7/9
えっ、えっ、ええぇぇぇ!?
「子供にすらそういう目で見られてたの!?」
「毎回やってるから……」
「さっきお父さんにはスルーされたし……」
「何を今更。
日常風景」
「そんなにいちゃついてないよ!?」
「鏡持ってこようか?」
「うぐっ!?」
お、お姉ちゃんに呆れられてる……。
あのお姉ちゃんに面倒臭そうな態度をとらせたっていうのが何かもー悔しいよ!?
子供達においでー、って手を出しても『邪魔しちゃダメ』と言わんばかりに手をつないでどこかに行っちゃった。
「きょ、京ちゃんが悪いんだし!」
「代わろうか?」
「それはダメ!
……あっ」
「京ちゃんポイント」
「う、うぐっ」
思わず口から言葉が出て、京ちゃんポイント贈呈。
これも全部京ちゃんが悪い!
7/9
えっ、えっ、ええぇぇぇ!?
「子供にすらそういう目で見られてたの!?」
「毎回やってるから……」
「さっきお父さんにはスルーされたし……」
「何を今更。
日常風景」
「そんなにいちゃついてないよ!?」
「鏡持ってこようか?」
「うぐっ!?」
お、お姉ちゃんに呆れられてる……。
あのお姉ちゃんに面倒臭そうな態度をとらせたっていうのが何かもー悔しいよ!?
子供達においでー、って手を出しても『邪魔しちゃダメ』と言わんばかりに手をつないでどこかに行っちゃった。
「きょ、京ちゃんが悪いんだし!」
「代わろうか?」
「それはダメ!
……あっ」
「京ちゃんポイント」
「う、うぐっ」
思わず口から言葉が出て、京ちゃんポイント贈呈。
これも全部京ちゃんが悪い!
876: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:03:11.45:q+JAeOaio (8/10)
8/9
「酔った京ちゃんを時々迎えに行ってくれることだけははらむらわを尊敬する」
「えっ、和ちゃんを尊敬するとか本気で言ってるの?」
「すごいことを言ってしまった。死にたい」
「お姉ちゃん、疲れてるんだよ。
早く寝よう?」
「そうする。咲、おやすみ」
・受信
. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、 ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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. ! i:i! | ..:i :i:.:.:i`iー>ト-!、丶:.:.:.:.:i:、^V i_;:::::::ヽ / i: : : : :.:|:.:|:.:.:.:
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ヽ!:.i、`゙ー-r≧ >≠ , " " / |:! : : : :.:|:.!////
|:.|:.:.:.:.:.:.:\! ,, ,, / i!: : : : : ::i:.i//// 「なんでや! 私関係ないやろ!」
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・裏
/ / `ヽー、 ー、 `ー /´
_ -‐ァ'/ ´⌒ヽ 、 ヽ、_ 彡 ´
/⌒ィ'´ / ', \ ヽ
/´ア´ / / / ! ', ヽ
({ / ノ / / ! l \ 、 \
`Y ィ´ / / i l '. 、 ヽ. ',_ `ー-
/ / /イ/i{ j{ j 、 \ ヾ  ̄´
, ィア,' イ /`7~ヽ ハ 八 (ヽ ト、 } ー、
j/ / { { イzx、_エ、 j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j
´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「(実は私もキツイんだけどな……)」
`ヘハ ト j /´j} ハ ノ
` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´
_ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_
イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '.
l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
8/9
「酔った京ちゃんを時々迎えに行ってくれることだけははらむらわを尊敬する」
「えっ、和ちゃんを尊敬するとか本気で言ってるの?」
「すごいことを言ってしまった。死にたい」
「お姉ちゃん、疲れてるんだよ。
早く寝よう?」
「そうする。咲、おやすみ」
・受信
. /: : : : : : : |: : .:i:.|:.:.:.:i| |:.:.:.:.:.:.|!:.:|i:.:| 、:.:.゙、::、 ゙、゙、:::::::::::;::イ/:::::::::::::::i:::::
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ヾi 、:.\:.:\:.]〈 っ::::;:i  ̄` _,∠|:|: : : : .:|:.|―-
ヽ!:.i、`゙ー-r≧ >≠ , " " / |:! : : : :.:|:.!////
|:.|:.:.:.:.:.:.:\! ,, ,, / i!: : : : : ::i:.i//// 「なんでや! 私関係ないやろ!」
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・裏
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´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「(実は私もキツイんだけどな……)」
`ヘハ ト j /´j} ハ ノ
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イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
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/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
877: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:03:41.22:q+JAeOaio (9/10)
9/9
……
…
お姉ちゃんも子供達も寝て、気づけば京ちゃんもウトウトし始めています。
もー、酔っ払って帰ってくるたびにこんなに甘えられちゃたまらないよー!
……笑ってないもん。にやけてないし。
「ほら! 寝る前にお風呂入って歯を磨く!」
「あ、あれ、咲?
わかったよ……」
「もー、京ちゃんは!
私がいないとダメなんだから!」
「ううっ……頭痛い……」
京ちゃんが倒れないか気をつけながらお風呂場まで付き添う。
起きたなら介護の必要はないよね!
「それじゃ、下着とパジャマ置いとくから!」
「うい……」
力なくお風呂に入っていく京ちゃん。
京ちゃんが脱いだ洗濯物をまとめて運ぼうとする。
「お酒臭い……」
鼻を近づけなくてもお酒の匂いが漂ってくる。
くっつかれてる時はお酒臭いし大変だよ。あまりタバコ臭くないのが救いかな。
……お酒の匂いに混ざって香る京ちゃんの匂い。
「たまになら、ね?」
酔っ払って帰ってきてもいいかな……?
カン!
9/9
……
…
お姉ちゃんも子供達も寝て、気づけば京ちゃんもウトウトし始めています。
もー、酔っ払って帰ってくるたびにこんなに甘えられちゃたまらないよー!
……笑ってないもん。にやけてないし。
「ほら! 寝る前にお風呂入って歯を磨く!」
「あ、あれ、咲?
わかったよ……」
「もー、京ちゃんは!
私がいないとダメなんだから!」
「ううっ……頭痛い……」
京ちゃんが倒れないか気をつけながらお風呂場まで付き添う。
起きたなら介護の必要はないよね!
「それじゃ、下着とパジャマ置いとくから!」
「うい……」
力なくお風呂に入っていく京ちゃん。
京ちゃんが脱いだ洗濯物をまとめて運ぼうとする。
「お酒臭い……」
鼻を近づけなくてもお酒の匂いが漂ってくる。
くっつかれてる時はお酒臭いし大変だよ。あまりタバコ臭くないのが救いかな。
……お酒の匂いに混ざって香る京ちゃんの匂い。
「たまになら、ね?」
酔っ払って帰ってきてもいいかな……?
カン!
878: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/16(土) 23:04:25.44:q+JAeOaio (10/10)
投下終了
投下終了
879:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/16(土) 23:19:27.66:l9BfCAW0O (1/1)
実家のような安心感とても好きです
や京咲N1!
実家のような安心感とても好きです
や京咲N1!
880:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/16(土) 23:57:21.61:HQKfN02SO (1/1)
乙乙
久々の京咲お腹いっぱい……なんてまだまだ遠い
食い足りねぇぞゴルァwwww
乙乙
久々の京咲お腹いっぱい……なんてまだまだ遠い
食い足りねぇぞゴルァwwww
881:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 06:27:53.79:5SMhIn4Co (1/1)
や京咲N1!
や京咲N1!
882:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 10:17:38.48:scOzsNiIo (1/2)
オチ村はもはや乱用されてる感すらあるのにやっぱり笑ってしまう……
オチ村はもはや乱用されてる感すらあるのにやっぱり笑ってしまう……
883:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 11:10:11.47:/WiSwmfy0 (1/1)
乙です!
や京咲N1!!
乙です!
や京咲N1!!
884:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 12:22:35.68:wz7olqGjo (1/1)
乙
乙
885:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 12:37:57.65:95PaFaHRO (1/1)
もはや和とすら言われないわさんw
もはや和とすら言われないわさんw
886:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 12:51:58.62:z6X135UFo (1/1)
乙
オチ村さんはいつオチ村を脱却出来るのか……ww
京ちゃんが会社の健康診断にひっかかって検査入院
その時、宮永家はッ!?みたいなパターンってあったっけ?
乙
オチ村さんはいつオチ村を脱却出来るのか……ww
京ちゃんが会社の健康診断にひっかかって検査入院
その時、宮永家はッ!?みたいなパターンってあったっけ?
887:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 14:24:30.35:cMbxZJtSO (1/1)
旧姓嫁田くんにもらって頂こう>わ
旧姓嫁田くんにもらって頂こう>わ
888: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:24:02.96:jReZNQXlo (1/19)
【大星淡-エピローグ-】(平行世界)
キョータローと恋人になってから三年!
いっぱいイチャイチャして、恋人らしいことをしたよ!
大学で有名なバカップルなんてあだ名まで付いちゃった! えっへっへー!
……とまぁ、良い事ばかりじゃないのが人生なんだよね。
キョータローのおかげで麻雀にも復帰し、インカレでもそこそこの成績を残ることはできた。
麻雀プロのスカウトも来たんだよ。……経歴が経歴だからあんまりいい条件じゃないんだけどね。
すぐにクビを切られかねないし低年収。
夢を追おうと思わなければとてもやっていけない。
それでも、私にとって麻雀プロは夢だった。
一方キョータローは、お世辞にも良い成績を残せたとは言い難かった。
キョータローの頑張りは私が認める。キョータローの努力をバカにする奴は私が許さない。
麻雀に時間を取られている以外の時間は全部キョータローの専属マネージャーをしていた。
だからこそ、キョータローが辛くてもハンドボールを続けていたのがわかるんだ。
恋人になってすぐ、キョータローに聞いた事がある。
……
…
「ねぇ、キョータロー。
やっぱりまだハンドボールを続けるの?」
「?
そりゃまぁ、やること自体好きだしね」
「その、結果を出せたらサキに教えたり、する?」
一番不安だったのはそこなんだ。
自分でも嫉妬深いし、浅ましいと思う。
でも、私にとってサキはトラウマそのもので、もしキョータローがサキに取られてしまったらって考えちゃうんだ。
「あっ、俺が咲に取られるんじゃないかって考えたろ」
「なっ、なんでわかるの!?」
「エスパーだから!」
「もー! それ恥ずかしいからやめてよ!」
事あるごとにそのネタで弄られちゃう。
ぐぬぬ……。大人になるにつれて昔のノリが恥ずかしくなってきたよ!
【大星淡-エピローグ-】(平行世界)
キョータローと恋人になってから三年!
いっぱいイチャイチャして、恋人らしいことをしたよ!
大学で有名なバカップルなんてあだ名まで付いちゃった! えっへっへー!
……とまぁ、良い事ばかりじゃないのが人生なんだよね。
キョータローのおかげで麻雀にも復帰し、インカレでもそこそこの成績を残ることはできた。
麻雀プロのスカウトも来たんだよ。……経歴が経歴だからあんまりいい条件じゃないんだけどね。
すぐにクビを切られかねないし低年収。
夢を追おうと思わなければとてもやっていけない。
それでも、私にとって麻雀プロは夢だった。
一方キョータローは、お世辞にも良い成績を残せたとは言い難かった。
キョータローの頑張りは私が認める。キョータローの努力をバカにする奴は私が許さない。
麻雀に時間を取られている以外の時間は全部キョータローの専属マネージャーをしていた。
だからこそ、キョータローが辛くてもハンドボールを続けていたのがわかるんだ。
恋人になってすぐ、キョータローに聞いた事がある。
……
…
「ねぇ、キョータロー。
やっぱりまだハンドボールを続けるの?」
「?
そりゃまぁ、やること自体好きだしね」
「その、結果を出せたらサキに教えたり、する?」
一番不安だったのはそこなんだ。
自分でも嫉妬深いし、浅ましいと思う。
でも、私にとってサキはトラウマそのもので、もしキョータローがサキに取られてしまったらって考えちゃうんだ。
「あっ、俺が咲に取られるんじゃないかって考えたろ」
「なっ、なんでわかるの!?」
「エスパーだから!」
「もー! それ恥ずかしいからやめてよ!」
事あるごとにそのネタで弄られちゃう。
ぐぬぬ……。大人になるにつれて昔のノリが恥ずかしくなってきたよ!
889: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:24:32.22:jReZNQXlo (2/19)
キョータローと恋人になってから三年!
いっぱいイチャイチャして、恋人らしいことをしたよ!
大学で有名なバカップルなんてあだ名まで付いちゃった! えっへっへー!
……とまぁ、良い事ばかりじゃないのが人生なんだよね。
キョータローのおかげで麻雀にも復帰し、インカレでもそこそこの成績を残ることはできた。
麻雀プロのスカウトも来たんだよ。……経歴が経歴だからあんまりいい条件じゃないんだけどね。
すぐにクビを切られかねないし低年収。
夢を追おうと思わなければとてもやっていけない。
それでも、私にとって麻雀プロは夢だった。
一方キョータローは、お世辞にも良い成績を残せたとは言い難かった。
キョータローの頑張りは私が認める。キョータローの努力をバカにする奴は私が許さない。
麻雀に時間を取られている以外の時間は全部キョータローの専属マネージャーをしていた。
だからこそ、キョータローが辛くてもハンドボールを続けていたのがわかるんだ。
恋人になってすぐ、キョータローに聞いた事がある。
……
…
「ねぇ、キョータロー。
やっぱりまだハンドボールを続けるの?」
「?
そりゃまぁ、やること自体好きだしね」
「その、結果を出せたらサキに教えたり、する?」
一番不安だったのはそこなんだ。
自分でも嫉妬深いし、浅ましいと思う。
でも、私にとってサキはトラウマそのもので、もしキョータローがサキに取られてしまったらって考えちゃうんだ。
「あっ、俺が咲に取られるんじゃないかって考えたろ」
「なっ、なんでわかるの!?」
「エスパーだから!」
「もー! それ恥ずかしいからやめてよ!」
事あるごとにそのネタで弄られちゃう。
ぐぬぬ……。大人になるにつれて昔のノリが恥ずかしくなってきたよ!
キョータローと恋人になってから三年!
いっぱいイチャイチャして、恋人らしいことをしたよ!
大学で有名なバカップルなんてあだ名まで付いちゃった! えっへっへー!
……とまぁ、良い事ばかりじゃないのが人生なんだよね。
キョータローのおかげで麻雀にも復帰し、インカレでもそこそこの成績を残ることはできた。
麻雀プロのスカウトも来たんだよ。……経歴が経歴だからあんまりいい条件じゃないんだけどね。
すぐにクビを切られかねないし低年収。
夢を追おうと思わなければとてもやっていけない。
それでも、私にとって麻雀プロは夢だった。
一方キョータローは、お世辞にも良い成績を残せたとは言い難かった。
キョータローの頑張りは私が認める。キョータローの努力をバカにする奴は私が許さない。
麻雀に時間を取られている以外の時間は全部キョータローの専属マネージャーをしていた。
だからこそ、キョータローが辛くてもハンドボールを続けていたのがわかるんだ。
恋人になってすぐ、キョータローに聞いた事がある。
……
…
「ねぇ、キョータロー。
やっぱりまだハンドボールを続けるの?」
「?
そりゃまぁ、やること自体好きだしね」
「その、結果を出せたらサキに教えたり、する?」
一番不安だったのはそこなんだ。
自分でも嫉妬深いし、浅ましいと思う。
でも、私にとってサキはトラウマそのもので、もしキョータローがサキに取られてしまったらって考えちゃうんだ。
「あっ、俺が咲に取られるんじゃないかって考えたろ」
「なっ、なんでわかるの!?」
「エスパーだから!」
「もー! それ恥ずかしいからやめてよ!」
事あるごとにそのネタで弄られちゃう。
ぐぬぬ……。大人になるにつれて昔のノリが恥ずかしくなってきたよ!
890:ミスって同じの投稿しましたね… ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:25:34.67:jReZNQXlo (3/19)
「続けるよ」
「そうなんだ」
「言っただろ、『俺だって凄いんだって伝えたい』ってさ」
「……うん」
やっぱり、キョータローの中にはサキが残っているのかな。
ズキリ、と胸が痛んだ。
「凄い奴の隣に立ちたいって気持ちは変わらないよ。
淡の隣で胸を張って立ちたいんだ」
「……あわっ?」
キリッと真面目な表情でこちらを見るキョータローに、少し顔を赤くする。
「わ、私なんてあんまりすごくないよ?」
「いやー、十分凄いだろ。
麻雀復帰して速攻レギュラー。インカレで大暴れしてプロのスカウトも来てるんだろ?」
「で、でも本当に強い人たちはもう高卒プロになっちゃってるし。
こう言うと恥ずかしいけれど、テルやサキにはかなわないし……」
「それでも、俺からしたら天界の人なの!
俺は凡人代表だから、せめて淡に見合う男にならないとな!」
キョータローがグッとガッツポーズする。
……やばい、超嬉しいかも。
すっごく愛されてるってわかる。
キョータロー大好きだよ……!
「ふふーん、じゃああわいちゃんに合わせられるように頑張りなさーい!」
「任せろ!」
「私も一緒に手伝うから、ね?」
「淡、それ反則だろ……」
なぜか顔を真っ赤にして目を逸らされた。
ムー、確かに素直に嬉しいって言えなかったけれどその対応はないよ!
……ってあれ、照れてる?
手伝ってもらえることが嬉しいのかな、えへへー!
「続けるよ」
「そうなんだ」
「言っただろ、『俺だって凄いんだって伝えたい』ってさ」
「……うん」
やっぱり、キョータローの中にはサキが残っているのかな。
ズキリ、と胸が痛んだ。
「凄い奴の隣に立ちたいって気持ちは変わらないよ。
淡の隣で胸を張って立ちたいんだ」
「……あわっ?」
キリッと真面目な表情でこちらを見るキョータローに、少し顔を赤くする。
「わ、私なんてあんまりすごくないよ?」
「いやー、十分凄いだろ。
麻雀復帰して速攻レギュラー。インカレで大暴れしてプロのスカウトも来てるんだろ?」
「で、でも本当に強い人たちはもう高卒プロになっちゃってるし。
こう言うと恥ずかしいけれど、テルやサキにはかなわないし……」
「それでも、俺からしたら天界の人なの!
俺は凡人代表だから、せめて淡に見合う男にならないとな!」
キョータローがグッとガッツポーズする。
……やばい、超嬉しいかも。
すっごく愛されてるってわかる。
キョータロー大好きだよ……!
「ふふーん、じゃああわいちゃんに合わせられるように頑張りなさーい!」
「任せろ!」
「私も一緒に手伝うから、ね?」
「淡、それ反則だろ……」
なぜか顔を真っ赤にして目を逸らされた。
ムー、確かに素直に嬉しいって言えなかったけれどその対応はないよ!
……ってあれ、照れてる?
手伝ってもらえることが嬉しいのかな、えへへー!
891: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:26:08.93:jReZNQXlo (4/19)
……
…
そんな呑気でいられたのは、ハンドボール最後の大会が終わるまでだった。
ハンド強豪校のうちではキョータローは1.5軍。
何回か出番はまわってきたけれども、特別活躍出来たとは言い難かった。
それでも、あわいちゃんは知っている。
そもそもキョータローがこの大学で1.5軍になるために、どれだけ努力したのかを知っている。
並大抵の努力では2軍3軍の雑用で終わっていたと思う。
それを、私のために貫き通してくれたという事実に顔が赤くなる。
キョータローが格好いいのが悪いっ!
なんと、うちの大学はそこそこいい所まで勝ち進みました。
お世辞にもキョータローが活躍したとは言えないんだけれども、私はずっとキョータローを見てたよ!
そして負けてしまった瞬間を見たんだ。
ベンチからの途中参戦とはいえ、試合が終わった瞬間にコートに立ち尽くすキョータロー。
とても見ていられなくて、本当は走って行って抱きしめてあげたかったけれど、それは出来ない。
キョータローは男としてあそこに立って戦い抜いたんだ。
讃えこそしても、私から慰めるなんて絶対に違うもん!
……こんな考え方、キョータローと会うまでは絶対にしなかったよね。
それでも、遠くから見て立ち尽くすキョータローの姿は、私の胸を痛めた。
……
…
そんな呑気でいられたのは、ハンドボール最後の大会が終わるまでだった。
ハンド強豪校のうちではキョータローは1.5軍。
何回か出番はまわってきたけれども、特別活躍出来たとは言い難かった。
それでも、あわいちゃんは知っている。
そもそもキョータローがこの大学で1.5軍になるために、どれだけ努力したのかを知っている。
並大抵の努力では2軍3軍の雑用で終わっていたと思う。
それを、私のために貫き通してくれたという事実に顔が赤くなる。
キョータローが格好いいのが悪いっ!
なんと、うちの大学はそこそこいい所まで勝ち進みました。
お世辞にもキョータローが活躍したとは言えないんだけれども、私はずっとキョータローを見てたよ!
そして負けてしまった瞬間を見たんだ。
ベンチからの途中参戦とはいえ、試合が終わった瞬間にコートに立ち尽くすキョータロー。
とても見ていられなくて、本当は走って行って抱きしめてあげたかったけれど、それは出来ない。
キョータローは男としてあそこに立って戦い抜いたんだ。
讃えこそしても、私から慰めるなんて絶対に違うもん!
……こんな考え方、キョータローと会うまでは絶対にしなかったよね。
それでも、遠くから見て立ち尽くすキョータローの姿は、私の胸を痛めた。
892: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:26:38.79:jReZNQXlo (5/19)
キョータローの活躍でも、プロのスカウトは来た。
それはとっても生活も苦しくなるような条件での契約。
もともとハンドボール協会がそこまで大きくないもんね。
キョータローのために何かしてあげたいけれど、何もできない。
一つだけ考えついたことがある。
麻雀プロの道を蹴ることだ。
すごく、すごく考えたんだ。
麻雀プロにはなってみたい。
あの時と違う私がどれだけ通用するか試してみたい。
サキにもテルにもリベンジしたい。
私の試合をみんなに、キョータローに見てもらいたい。
でも現実、私の実力じゃテルやサキには及ばない。
安定した収入は難しい。
でも、フツーの企業に就職すれば収入は安定するよね。
そうやってキョータローを支えてあげれば、キョータローのハンドボールはまだ続けられる。
仕事しながら、主婦みたいに支えてあげるんだ。
昔だったら絶対に考えられないよね。
でも、今はそうしてあげたいと思った。
ずっとずっと続けてきた麻雀を辞めることには抵抗が強かった。
それでもキョータローのために何でもしてあげたい。そう思ったんだ。
キョータローの活躍でも、プロのスカウトは来た。
それはとっても生活も苦しくなるような条件での契約。
もともとハンドボール協会がそこまで大きくないもんね。
キョータローのために何かしてあげたいけれど、何もできない。
一つだけ考えついたことがある。
麻雀プロの道を蹴ることだ。
すごく、すごく考えたんだ。
麻雀プロにはなってみたい。
あの時と違う私がどれだけ通用するか試してみたい。
サキにもテルにもリベンジしたい。
私の試合をみんなに、キョータローに見てもらいたい。
でも現実、私の実力じゃテルやサキには及ばない。
安定した収入は難しい。
でも、フツーの企業に就職すれば収入は安定するよね。
そうやってキョータローを支えてあげれば、キョータローのハンドボールはまだ続けられる。
仕事しながら、主婦みたいに支えてあげるんだ。
昔だったら絶対に考えられないよね。
でも、今はそうしてあげたいと思った。
ずっとずっと続けてきた麻雀を辞めることには抵抗が強かった。
それでもキョータローのために何でもしてあげたい。そう思ったんだ。
893: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:27:08.17:jReZNQXlo (6/19)
それを切り出そうとした日だった。
私とキョータローは同棲みたいな状態になっていて、同じ家に帰ってくる。
家事は分担だけれども、今日は張り切ってちょっとだけ奮発しちゃった。
キョータロー落ち込んでると思うから、せめて美味しいものだけでも食べて欲しいな、って。
お肉なんかも用意して、エビフライも用意して、準備万端!
「淡ー」
「あっ、おかえりキョータロー!」
エプロン姿でキョータローに抱きつく。
えへへー、あざといけどかわいいでしょ!
落ち込んでるキョータローにはそれくらいがいいの!
「話があるんだ」
「えっ」
私を抱きつかせたまま、深刻な顔をして宣言した。
「とりあえずご飯食べるか」
「う、うん」
それを切り出そうとした日だった。
私とキョータローは同棲みたいな状態になっていて、同じ家に帰ってくる。
家事は分担だけれども、今日は張り切ってちょっとだけ奮発しちゃった。
キョータロー落ち込んでると思うから、せめて美味しいものだけでも食べて欲しいな、って。
お肉なんかも用意して、エビフライも用意して、準備万端!
「淡ー」
「あっ、おかえりキョータロー!」
エプロン姿でキョータローに抱きつく。
えへへー、あざといけどかわいいでしょ!
落ち込んでるキョータローにはそれくらいがいいの!
「話があるんだ」
「えっ」
私を抱きつかせたまま、深刻な顔をして宣言した。
「とりあえずご飯食べるか」
「う、うん」
894: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:27:36.96:jReZNQXlo (7/19)
胸の内は不安でたっぷりだ。
目標を達成できなかったから別れてくれって言われるんじゃないかとか。
そんなこと言われたら引っ叩いちゃうもん!
……ムリ、多分泣いちゃってそれどころじゃなさそう。
「淡」
「は、はい」
「その、な」
とても言いづらそうに首筋を掻いている。
もー、あわいちゃんも気が気じゃないんだけど!?
胸の内は不安でたっぷりだ。
目標を達成できなかったから別れてくれって言われるんじゃないかとか。
そんなこと言われたら引っ叩いちゃうもん!
……ムリ、多分泣いちゃってそれどころじゃなさそう。
「淡」
「は、はい」
「その、な」
とても言いづらそうに首筋を掻いている。
もー、あわいちゃんも気が気じゃないんだけど!?
895: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:28:28.85:jReZNQXlo (8/19)
「俺、ハンドボールやめる」
「俺、ハンドボールやめる」
896: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:28:57.54:jReZNQXlo (9/19)
覚悟を決めた表情で言われた。
あまりに真剣だったから、止めようとすら思えなかった。
「俺はもう上に行けない。
わかったんだ」
「そ、そんなことないもん!
キョータローが努力してきたことは私が知ってるもん!」
「もう就職しなきゃいけない。
いつ首を切られるかわからないような不安定な状況でハンドボールを続けられない」
それは現実的な考えだった。
私が考えていた理想とは大きく離れていて、それでも事実なことはよくわかっていた。
「じゃ、じゃあ」
「普通の企業に就職するよ」
「そ、そっか……」
この結論を出すのに、どれだけの苦悩があったのかな。
私が麻雀を捨てる決意をするのだってすっごく大変だったんだもん。
キョータローのため、って思わなかったらそんな考えなんて浮かばなかったと思う。
覚悟を決めた表情で言われた。
あまりに真剣だったから、止めようとすら思えなかった。
「俺はもう上に行けない。
わかったんだ」
「そ、そんなことないもん!
キョータローが努力してきたことは私が知ってるもん!」
「もう就職しなきゃいけない。
いつ首を切られるかわからないような不安定な状況でハンドボールを続けられない」
それは現実的な考えだった。
私が考えていた理想とは大きく離れていて、それでも事実なことはよくわかっていた。
「じゃ、じゃあ」
「普通の企業に就職するよ」
「そ、そっか……」
この結論を出すのに、どれだけの苦悩があったのかな。
私が麻雀を捨てる決意をするのだってすっごく大変だったんだもん。
キョータローのため、って思わなかったらそんな考えなんて浮かばなかったと思う。
897: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:29:26.99:jReZNQXlo (10/19)
「俺、スッゲー格好悪いよ。
すごくなって淡の隣に立つ、なんて言っといてこれだ」
「そんなこと、そんなことないもん!」
「だけどさ」
キョータローが手を私の唇に当てて遮る。
やだよ、別れるなんて言わないで。
どんなキョータローでもいいから、一緒にいてほしい!
「俺、淡から離れたくないんだ」「やだよ離れないでよお!」
「あれ?」
「あわっ?」
「いや、幻滅したろ?」
「するわけないじゃん!
キョータローすごく頑張ってたし、それを横で見てたのはあわいちゃんだよ!」
「約束守れなかったし」
「関係ないよ!」
「そっか……そっかぁ……」
キョータローが泣きそうになっているのが伝わる。
「それでも、ハンドボールは辞めるよ」
「う、うん」
「これまで俺の夢に付き合ってくれてありがとう。
……だからさ」
「俺、スッゲー格好悪いよ。
すごくなって淡の隣に立つ、なんて言っといてこれだ」
「そんなこと、そんなことないもん!」
「だけどさ」
キョータローが手を私の唇に当てて遮る。
やだよ、別れるなんて言わないで。
どんなキョータローでもいいから、一緒にいてほしい!
「俺、淡から離れたくないんだ」「やだよ離れないでよお!」
「あれ?」
「あわっ?」
「いや、幻滅したろ?」
「するわけないじゃん!
キョータローすごく頑張ってたし、それを横で見てたのはあわいちゃんだよ!」
「約束守れなかったし」
「関係ないよ!」
「そっか……そっかぁ……」
キョータローが泣きそうになっているのが伝わる。
「それでも、ハンドボールは辞めるよ」
「う、うん」
「これまで俺の夢に付き合ってくれてありがとう。
……だからさ」
898: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:29:55.64:jReZNQXlo (11/19)
「今度は俺が、淡の夢に付き合う番だ」
「今度は俺が、淡の夢に付き合う番だ」
899: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:30:24.49:jReZNQXlo (12/19)
「えっ」
「麻雀プロ、未練があるんだろ?」
ドキッと胸が打たれた。
あわいちゃん専用エスパーのキョータローには見抜かれているのかな。
本当は、麻雀をしたい。
麻雀って、本当に楽しいんだ。
キョータローがそれを教えてくれた。
私には麻雀しかなかったから、ずっと麻雀だけをやってきた。
それがなくなって初めて、世界は曇った。
そしてキョータローがその世界を照らしてくれた。
照らされた世界でする麻雀は本当に楽しかった。
「でも、高校の成績も相まってあまりいい条件が来てないってことは知ってる」
「うぐっ」
「だからさ、俺が普通の企業に就職して養うよ」
……あわっ!?
「や、養うって……?」
「言葉の通りだよ!
あー、もう!」
キョータローが顔を真っ赤にしていることしかわからなかった。
「えっ」
「麻雀プロ、未練があるんだろ?」
ドキッと胸が打たれた。
あわいちゃん専用エスパーのキョータローには見抜かれているのかな。
本当は、麻雀をしたい。
麻雀って、本当に楽しいんだ。
キョータローがそれを教えてくれた。
私には麻雀しかなかったから、ずっと麻雀だけをやってきた。
それがなくなって初めて、世界は曇った。
そしてキョータローがその世界を照らしてくれた。
照らされた世界でする麻雀は本当に楽しかった。
「でも、高校の成績も相まってあまりいい条件が来てないってことは知ってる」
「うぐっ」
「だからさ、俺が普通の企業に就職して養うよ」
……あわっ!?
「や、養うって……?」
「言葉の通りだよ!
あー、もう!」
キョータローが顔を真っ赤にしていることしかわからなかった。
900: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:30:53.93:jReZNQXlo (13/19)
「俺が養うから失敗なんて恐れなくていい。麻雀のプロになれ!」
「俺が養うから失敗なんて恐れなくていい。麻雀のプロになれ!」
901: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:31:23.32:jReZNQXlo (14/19)
正直、急展開でついていけない。
キョータローが言っていることは、私が考えていたことと同じだ。
不安定な麻雀プロの道を蹴って、その道がクビになったとしても私の収入で養っていく。
さっきまで、そう考えてた。
「で、でも」
「でもじゃない。
淡は麻雀プロ、やってみたいんだろ?」
「でも!」
「でもじゃなくて、やりたいかやりたくないかを教えてくれよ!」
「……やりたい、よ」
「私には麻雀しかなかった。
キョータローと出会ってから、また麻雀を楽しめるようになった。
どれだけ戦えるか、やってみたい!」
「ならやればいいさ」
「だって、私のスカウト条件じゃいつクビになるか……」
「なったら俺が全部養ってやる。
俺の給料で生活させてやるから」
「ね、ねぇ、それってつまり……」
正直、急展開でついていけない。
キョータローが言っていることは、私が考えていたことと同じだ。
不安定な麻雀プロの道を蹴って、その道がクビになったとしても私の収入で養っていく。
さっきまで、そう考えてた。
「で、でも」
「でもじゃない。
淡は麻雀プロ、やってみたいんだろ?」
「でも!」
「でもじゃなくて、やりたいかやりたくないかを教えてくれよ!」
「……やりたい、よ」
「私には麻雀しかなかった。
キョータローと出会ってから、また麻雀を楽しめるようになった。
どれだけ戦えるか、やってみたい!」
「ならやればいいさ」
「だって、私のスカウト条件じゃいつクビになるか……」
「なったら俺が全部養ってやる。
俺の給料で生活させてやるから」
「ね、ねぇ、それってつまり……」
902: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:31:51.99:jReZNQXlo (15/19)
「淡、結婚しよう」
「淡、結婚しよう」
903: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:32:21.50:jReZNQXlo (16/19)
「……ふみゅ」
「卒業してすぐに……とはいかないかもしれないけれど、淡のことは絶対に責任取る。
もし麻雀プロがダメだったら……、その、嫁に来い」
「キョータロー……!」
「な、泣くなよ……」
「バカ! バカ! 本当にバカ!」
「な、なんで怒ってるのさ」
「私だって同じ気持ちだったのに……」
「俺は淡のおかげで夢を追えたんだ。
格好悪い終わり方だったけれど、今度は淡のために尽くしたい」
「……そんなこと言われたら、やるしかないじゃん」
「麻雀は嫌いか?」
「ううん」
「麻雀って、楽しいんだ」
「……ふみゅ」
「卒業してすぐに……とはいかないかもしれないけれど、淡のことは絶対に責任取る。
もし麻雀プロがダメだったら……、その、嫁に来い」
「キョータロー……!」
「な、泣くなよ……」
「バカ! バカ! 本当にバカ!」
「な、なんで怒ってるのさ」
「私だって同じ気持ちだったのに……」
「俺は淡のおかげで夢を追えたんだ。
格好悪い終わり方だったけれど、今度は淡のために尽くしたい」
「……そんなこと言われたら、やるしかないじゃん」
「麻雀は嫌いか?」
「ううん」
「麻雀って、楽しいんだ」
904: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:32:53.74:jReZNQXlo (17/19)
……
…
・数年後
『やるからには一番を狙う』と約束した。
麻雀よりも大切な人が私のことを応援してくれている。
今の私は『サキを倒す』ためじゃなくて、一人の麻雀プロとしてここに立っている。
ルーキーオブザイヤーの称号をもらって、日本代表選手と挑むためにここにいるっ!
まだまだ実力差はすごく遠い。
今戦っても勝てないかもしれない。
それでも私にキョータローがいる限り!
だから負けてもまた立ち上がれるし、何度だって挑んで見せる!
「チャレンジャーはルーキーオブザイヤー!
与えられた初号は『The Big Star ! !』
そして対戦相手にも因縁があります!
高卒でプロになった同年齢の日本代表相手にどう戦うのか!?」
大音響で流れる実況も聞こえないほどに集中する。
これは宣戦布告なんだからね!
対戦相手を見据えてから、カメラに向かってVサイン。
大きく息を吸い込んで……。
……
…
・数年後
『やるからには一番を狙う』と約束した。
麻雀よりも大切な人が私のことを応援してくれている。
今の私は『サキを倒す』ためじゃなくて、一人の麻雀プロとしてここに立っている。
ルーキーオブザイヤーの称号をもらって、日本代表選手と挑むためにここにいるっ!
まだまだ実力差はすごく遠い。
今戦っても勝てないかもしれない。
それでも私にキョータローがいる限り!
だから負けてもまた立ち上がれるし、何度だって挑んで見せる!
「チャレンジャーはルーキーオブザイヤー!
与えられた初号は『The Big Star ! !』
そして対戦相手にも因縁があります!
高卒でプロになった同年齢の日本代表相手にどう戦うのか!?」
大音響で流れる実況も聞こえないほどに集中する。
これは宣戦布告なんだからね!
対戦相手を見据えてから、カメラに向かってVサイン。
大きく息を吸い込んで……。
905: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:33:23.07:jReZNQXlo (18/19)
「未来の須賀淡ちゃんは負けないのだ!」
「未来の須賀淡ちゃんは負けないのだ!」
906: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/17(日) 17:34:34.29:jReZNQXlo (19/19)
エピローグ完。そして1話へ。リクやシチュがあればこの平行世界でイチャイチャさせます
>>886
【京ちゃん、麻雀で覚醒!】の反応が似たような感じですね
せっかくなんで別パターンも考えてみます
エピローグ完。そして1話へ。リクやシチュがあればこの平行世界でイチャイチャさせます
>>886
【京ちゃん、麻雀で覚醒!】の反応が似たような感じですね
せっかくなんで別パターンも考えてみます
907:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 17:57:06.32:tvza/2wXo (1/1)
かわいすぎワロタ
かわいすぎワロタ
908:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 18:06:24.41:YzetKKd6o (1/1)
あわいい
この世界での続編待ってるよー
あわいい
この世界での続編待ってるよー
909:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 18:09:09.42:teHfNZVQo (1/1)
や京淡No1!
や京淡No1!
910:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 18:59:41.71:jMao5062o (1/1)
あわいすぎ
あわいすぎ
911:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 22:51:03.94:scOzsNiIo (2/2)
乙
賢者の贈り物的エピソードよかったです
乙
賢者の贈り物的エピソードよかったです
912:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 22:53:48.69:VmIXNf0Eo (1/1)
ちょーあわいいよー
ちょーあわいいよー
913:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 22:56:09.90:q7bezGBlo (1/1)
乙
乙
914:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 00:22:36.27:n8RdlgIsO (1/1)
乙です
このあと、魔王にボコられた淡を慰めつついちゃいちゃする2人が見たいです
乙です
このあと、魔王にボコられた淡を慰めつついちゃいちゃする2人が見たいです
915:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 12:43:26.40:plzyfyQqO (1/1)
このスレ大好きでした
人気がある作品って大抵アンチがいると思うので次はアンチ気にせずやってほしいなあ
雑談スレも例えば禁書スレなんて一方SS嫌いの嵐が酷いから隔離スレとして立てられたくらいで
アイマスSS雑談や艦これ雑談スレも潰れてるし基本色んなスレを見るのが面倒くさいという荒らしが集まったりして
荒らすためのネタ探してるスレになってるので気にしないようにしてほしい
このスレ大好きでした
人気がある作品って大抵アンチがいると思うので次はアンチ気にせずやってほしいなあ
雑談スレも例えば禁書スレなんて一方SS嫌いの嵐が酷いから隔離スレとして立てられたくらいで
アイマスSS雑談や艦これ雑談スレも潰れてるし基本色んなスレを見るのが面倒くさいという荒らしが集まったりして
荒らすためのネタ探してるスレになってるので気にしないようにしてほしい
916: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:40:58.09:T5e/vM/Mo (1/12)
1/11
688
京太郎の誕生日とその準備
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,. : ´: : : : : : : : : :_: : : :`: .、
, :´: : : : : : : : : : : : : : \: : : : :\
/: : :, : : : /: : : : | : : : : : : ヽ: : : : : ヽ
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': : : : : : :|_{:__|: {: :V: :V\: }、:|:|: : : |: : : : : :.:|
/: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
|: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \ _)::刈 }: : // V: : : |
' l |: : :乂{ _):::} Vzり/:イ } ノ : /リ 「よしっ、やるぞー!」
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688
京太郎の誕生日とその準備
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/: :/: ,: : :´|:|V:{:从: { \}ィチ雫ミ: : : ,:_:_: : : : :|
|: :イ |: : :|:从ィ雫ミ \ _)::刈 }: : // V: : : |
' l |: : :乂{ _):::} Vzり/:イ } ノ : /リ 「よしっ、やるぞー!」
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` イ |
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917: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:41:27.66:T5e/vM/Mo (2/12)
2/11
須賀咲ちゃんです!
今日は姉妹の力を駆使して誕生日プレゼントを買いに行くよっ!
京ちゃんの誕生日といえば、宮永家では一大イベントの一つ。
普段お仕事を頑張ってくれている京ちゃんのために、ささやかなものをプレゼントするんだ!
……とはいえ。
「もうネタがないんだよね……」
「(´・ω・`)」
そう、私もお姉ちゃんもネタ切れです。
かれこれ誕生日プレゼントだけで十年以上、クリスマスなどを含めるともっと増えるし。
年々どうしようもなくなって行く感じがするんだよね。
マフラー・手袋なんかから始まって、ボールペン・ネクタイみたいな大人向けのものも渡してます。
京ちゃんと二人して「もうプレゼントのネタもないから適当でいいよー」なんて言い合っているけれども、いざ時期が近づくと気合を入れちゃいます。
京ちゃんだってお小遣いは少ないはずなのに、クリスマスにはしっかりプレゼントをくれたし、私も何かお返ししないとね。
ま、まぁ、私が使うのは京ちゃんが稼いでくれたお金なんだけど……。
「お姉ちゃんはどうする?」
「何も浮かばない……」
「だよね」
「肩たたき券?」
「子供かっ」
2/11
須賀咲ちゃんです!
今日は姉妹の力を駆使して誕生日プレゼントを買いに行くよっ!
京ちゃんの誕生日といえば、宮永家では一大イベントの一つ。
普段お仕事を頑張ってくれている京ちゃんのために、ささやかなものをプレゼントするんだ!
……とはいえ。
「もうネタがないんだよね……」
「(´・ω・`)」
そう、私もお姉ちゃんもネタ切れです。
かれこれ誕生日プレゼントだけで十年以上、クリスマスなどを含めるともっと増えるし。
年々どうしようもなくなって行く感じがするんだよね。
マフラー・手袋なんかから始まって、ボールペン・ネクタイみたいな大人向けのものも渡してます。
京ちゃんと二人して「もうプレゼントのネタもないから適当でいいよー」なんて言い合っているけれども、いざ時期が近づくと気合を入れちゃいます。
京ちゃんだってお小遣いは少ないはずなのに、クリスマスにはしっかりプレゼントをくれたし、私も何かお返ししないとね。
ま、まぁ、私が使うのは京ちゃんが稼いでくれたお金なんだけど……。
「お姉ちゃんはどうする?」
「何も浮かばない……」
「だよね」
「肩たたき券?」
「子供かっ」
918: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:41:57.21:T5e/vM/Mo (3/12)
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・その頃
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-‐==ニ二 ‐‐- _ `ヽ
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/ / .i .ト : : : . __ニ=-.
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/ : : :| i : :| | |≠r:::rュミヾ i{ .ハ ∨:∨ミ、
./ /|: : :i :.{ : : !`ヽ !| {つ:i!::::} `ヽ| 〉j. 〉: : :}
// |: : ', : :i: : :!ニミヽi\{ 乂zzソ /|: : !|
|: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:} {: :i : :|‐-─ 、- 「出来たー!」っ肩たたき券
|: ト: : \ヽ|匁ソ , / i/| : :|:.:.:.:.:./ ヽ
|:.| }: : : :ゝ ‐- / !/i|:.:.:/ i
t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、
\ -‐ /. : / ヽ
>‐──.、. : : :. / -‐‐、 /
_,「 . : :): . / イ ニ=- ~
/ f .:| : :r / // ~ ‐-ヽ
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. |: : : : /\'ヽ. 辷;;;;;ノ `゙'''''´ .//ノ-‐''" ̄ ヾ 「!」ブイッ
.レi: : / ヽ∧ ⊂⊃ ` ⊂⊃ " /: : : :..: : : : ̄` ' 、
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‘:::::::::::::::::|:::::| ′:::::::::::; 「うふふ。良くできてるわよー。
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|: :i:ヽ : ム:.:|fっi!:} {: :i : :|‐-─ 、- 「出来たー!」っ肩たたき券
|: ト: : \ヽ|匁ソ , / i/| : :|:.:.:.:.:./ ヽ
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t|ノノ~|/Vハ くi ノ /. ヽ/ |ゝ、
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: : : : : {: : { :,'.|:.| ',:レ ヽ;| |: : : | ,≧:|_ マ:|',:. : |:: }
__,.ィ: : '.: :',:.{:.|/ _,.ィ==ミ ヾ,: :! ィ ,..'⌒.ヾ、.ソ !!: : :リ::./
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919: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:42:26.45:T5e/vM/Mo (4/12)
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´ |i:/.:.:.:.:.:::::::. /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:| 「とにかくデパートに行ってみよう。
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、 ´ ' イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::..... /|::::::/.:.:.:./ :リ 見ていれば何か浮かぶはず」
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|: :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /): :|: : |、: :. 「お姉ちゃんどこ行った!?」
|:∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : イ{∧:|:|: : | \〉
}' 、: : : : : : : : : : : : : : : : l: / Ⅵ/∧: :!
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920: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:42:55.62:T5e/vM/Mo (5/12)
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即落ち1レス迷子だよ!?
2レス持たなかったよ!
状況を振り返ってみよう。
結局いい案が浮かばなくて、二人で大型デパートを探索しようって話になったんだ。
デパートに一緒に入って、案内板を見た所までは一緒にいた……はず……?
そのあと横を見たらお姉ちゃんがいませんでした!
よく考えれば私とお姉ちゃんの二人で買い物に来るって自殺行為だったよ!
でも京ちゃん連れてきたらサプライズにならないし……、いつも頼んでいた和ちゃんは忙しいみたいだし……。
一人で買い物くらいなら出来るんだけれども、誰かといるとはぐれちゃうんだよね。
それにしても困ったよ。
このままだと館内放送でお姉ちゃんを呼び出さなきゃいけない。
携帯電話で合流? そんなことしたら日が沈むよ!
最悪、探し出そうとして別の建物にまで行きかねません。……私がやりました。
でもでも、こんなところで『迷子の宮永照さん』なんて呼び出ししたらお姉ちゃんのブランド力が……。
お仕事に差し支えるってレベルじゃないし、それは出来ないよね。
うー、どうしよう……。
5/11
即落ち1レス迷子だよ!?
2レス持たなかったよ!
状況を振り返ってみよう。
結局いい案が浮かばなくて、二人で大型デパートを探索しようって話になったんだ。
デパートに一緒に入って、案内板を見た所までは一緒にいた……はず……?
そのあと横を見たらお姉ちゃんがいませんでした!
よく考えれば私とお姉ちゃんの二人で買い物に来るって自殺行為だったよ!
でも京ちゃん連れてきたらサプライズにならないし……、いつも頼んでいた和ちゃんは忙しいみたいだし……。
一人で買い物くらいなら出来るんだけれども、誰かといるとはぐれちゃうんだよね。
それにしても困ったよ。
このままだと館内放送でお姉ちゃんを呼び出さなきゃいけない。
携帯電話で合流? そんなことしたら日が沈むよ!
最悪、探し出そうとして別の建物にまで行きかねません。……私がやりました。
でもでも、こんなところで『迷子の宮永照さん』なんて呼び出ししたらお姉ちゃんのブランド力が……。
お仕事に差し支えるってレベルじゃないし、それは出来ないよね。
うー、どうしよう……。
921: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:43:24.64:T5e/vM/Mo (6/12)
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__/ ∧_ イ:i_.ヽ.乂ぅ;ソ 込 _ン'′!:. :.:.:|:.| 「松実玄!
'" /\ノ:.|ハ , ハ: :. :.|: |
/ __ イ: : :i! """ __ """ iノ: : : l: :| 『二人』を回収しましたっ!」
} /:.:|: : :.lヽハ i } 人 : : : : : |
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. /:Ⅴ "" ノ | 「もう、迷子になっちゃダメでしょ」
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',:乂_ ` .!ヘ:ノ 「迷子になったのはお姉ちゃんでしょ!
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ヽ{\ : : ㍉  ̄ ,, '' って玄さん!?」
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922: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:43:53.88:T5e/vM/Mo (7/12)
7/11
どうやら、偶然買い物に来ていた玄さんがフラフラしているお姉ちゃんを見つけてくれたらしい。
そのまま私を探してくれて、今こうして一緒にいます。
「えへへ。事情は聞きました!
デパートの案内は松実玄におまかせあれっ」
「もう、玄さんには何から何まで……。
(じ、地元は私たちなのに……)」
「玄、まずはご飯でも食べよう」
「照さん、お腹すきました?」
「うん」
「うーん、お弁当を作ってくれば良かったなぁ。
あっ、でもこうしてお出かけしたんだから外食するのもいいですよね!」
「(お姉ちゃんお姉ちゃん! 良妻賢母だよ!?)」
「(玄の女子力は全てを塗りつぶすからね)」ドヤッ
「(なんで誇らしげなの!?)」
玄さんがものすごく頼りになるのは嬉しいけれど、こんな駄目姉のお世話までしてもらって罪悪感がすごいです……。
≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::i
/ ヾ:::::::::::i i:::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::::::::ヒ.i
/ソ|`::::::::::∥::i |:::::::::::::::;| .i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
. ∥ |::::::::::::ハ::|. {:::::::::::::::| ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::ヾ|`|/ヽ|ソヾ:::::ハ|ー≦\::::::::::::::::::::::::::::|
|::::::::ハ ィ.爪ハ .ヾ:i イ斤心 }:::::::|ヽ::::::::::::::|
. |::::::::::::i 弋っリ 込:::リ.|:::::::i |:::::::::::::::|
i:ハ:::::::::| xx , xx .,i:::::::ヒ」:::::::::::::::| 「(霞さんから『絶対に迷子になるからお願い』って言われたんだよね。
o .i:::::::::i u |::::::::|:::::::::::::::::::|
i::| ト::::::ヽ. _ i::::::::|:::::::::::::::::::::| でも、黙っておいたほうがいいよね。楽しいお買い物になるといいなぁ……)」
ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、 .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
/ノ | |.:.:.:i::::::::::::::::ソ` 夭 /|::::::ソ:::::,:::::::::::::::::::|
|ゞ:::::i::::::::/ ゝ仆' i:::ソi|/|.:.:.:.:.:.i:::::::::::::|
|:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|
|.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀 /.:.:.:.:./:::/ .ヽ|
|.:.:.:i::::::| > ,卅 / ノ.:.:.:.:/:::::/ /`.i
|.:.:.i:::::::/. <ヽ イ ト-匕ヽ/.:.:.:.:/:::::/ / .|
7/11
どうやら、偶然買い物に来ていた玄さんがフラフラしているお姉ちゃんを見つけてくれたらしい。
そのまま私を探してくれて、今こうして一緒にいます。
「えへへ。事情は聞きました!
デパートの案内は松実玄におまかせあれっ」
「もう、玄さんには何から何まで……。
(じ、地元は私たちなのに……)」
「玄、まずはご飯でも食べよう」
「照さん、お腹すきました?」
「うん」
「うーん、お弁当を作ってくれば良かったなぁ。
あっ、でもこうしてお出かけしたんだから外食するのもいいですよね!」
「(お姉ちゃんお姉ちゃん! 良妻賢母だよ!?)」
「(玄の女子力は全てを塗りつぶすからね)」ドヤッ
「(なんで誇らしげなの!?)」
玄さんがものすごく頼りになるのは嬉しいけれど、こんな駄目姉のお世話までしてもらって罪悪感がすごいです……。
≦:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ヽ:: :: ::.::.::ヽ
ク:.:::.:::.::: : :: i: :: :: :: :: :: :: :: : : :ヾ: : :.::.::.ハ
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i::| ト::::::ヽ. _ i::::::::|:::::::::::::::::::::| でも、黙っておいたほうがいいよね。楽しいお買い物になるといいなぁ……)」
ノ:|:| |.:.ヾ::::::::ゝ 、 .,孑≦|::::::::|;;;;;;::::::::::::::::|
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|:.:.:ヾ、:广 レへ /ヽ .i:// ノ.:.:.:.:./::/ヽ、::|
|.:.:.:i:::::| 尸ヽ一イ ̄刀 /.:.:.:.:./:::/ .ヽ|
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923: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:44:23.76:T5e/vM/Mo (8/12)
8/11
……
…
「なるほど、プレゼントをどうするか困ってるんですね」
「うん。玄ならどうする?」
「私もお姉ちゃんやお父さんへのプレゼントに困ったりもしますよ。
でもやっぱり、最後は気持ちがこもっているかどうかだと思います」
「気持ち、ですか?」
「同じものをプレゼントしちゃいけないってことはないもん。
私のお姉ちゃんにはよくマフラーや手袋をプレゼントするけれど、喜んでくれるんだ。
考えた末に出した結論だったら、目新しくなくてもきっとわかってくれるよっ。
それに、咲ちゃんの旦那さんだもん。絶対にわかってくれるよっ!」
「ぅひ。そ、そうかな」
「だって相手の気持ちなんてわからないもん。
プレゼントって、相手のためを想ってやることだけれども、自分のためでもあると思うんだ。
咲ちゃんが『これでいい』って決めたなら、それが一番いいと思うよ」
「く、玄さん。すごいですね……」
「えへへ。そんなことないよ。
旅館だとお土産をどうするかの相談が多かったから、年長の従業員さんの受け売りなのです」
それでも、天使のような笑顔で後押ししてくれる玄さんが輝いて見えるよ!
ううっ、やっぱり凄いなぁ。
玄さんのお嫁さん力は高すぎるよっ。私がお嫁さんに欲しいもん。
京ちゃんが見たら私なんかより好きになっちゃいそうで怖いかも、なーんてね。
「うん、決めた!」
「私も決まった」
「それなら良かったです!
案内するから買いに行こう!」
今回の京ちゃんへのプレゼントはこれだっ!
8/11
……
…
「なるほど、プレゼントをどうするか困ってるんですね」
「うん。玄ならどうする?」
「私もお姉ちゃんやお父さんへのプレゼントに困ったりもしますよ。
でもやっぱり、最後は気持ちがこもっているかどうかだと思います」
「気持ち、ですか?」
「同じものをプレゼントしちゃいけないってことはないもん。
私のお姉ちゃんにはよくマフラーや手袋をプレゼントするけれど、喜んでくれるんだ。
考えた末に出した結論だったら、目新しくなくてもきっとわかってくれるよっ。
それに、咲ちゃんの旦那さんだもん。絶対にわかってくれるよっ!」
「ぅひ。そ、そうかな」
「だって相手の気持ちなんてわからないもん。
プレゼントって、相手のためを想ってやることだけれども、自分のためでもあると思うんだ。
咲ちゃんが『これでいい』って決めたなら、それが一番いいと思うよ」
「く、玄さん。すごいですね……」
「えへへ。そんなことないよ。
旅館だとお土産をどうするかの相談が多かったから、年長の従業員さんの受け売りなのです」
それでも、天使のような笑顔で後押ししてくれる玄さんが輝いて見えるよ!
ううっ、やっぱり凄いなぁ。
玄さんのお嫁さん力は高すぎるよっ。私がお嫁さんに欲しいもん。
京ちゃんが見たら私なんかより好きになっちゃいそうで怖いかも、なーんてね。
「うん、決めた!」
「私も決まった」
「それなら良かったです!
案内するから買いに行こう!」
今回の京ちゃんへのプレゼントはこれだっ!
924: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:44:52.46:T5e/vM/Mo (9/12)
9/11
そして玄さんの先導で、仲良く女子トークをしながら買い物を済ませたのでした!
えへへ、自分のために買う。って言うのが今回のきっかけになりました。
お姉ちゃんも満足した買い物ができたみたい。
それからは折角なので3人でウインドウショッピングをお楽しみ。
やっぱり、玄さんと一緒にいると癒されるなぁ。
「玄さんにはいつもお世話になっているから、何かお返ししたいです」
「ううん、私も楽しいもん!」
「だーめ!
私のために、お返しされてください!」
「あうっ。そ、それを言われたら何も言えないね……」
「何かないかなー」
「そ、それなら!
咲ちゃん。一つお願いがあるんだけれど、いいかな」
「何ですか?」
「その、私も京太郎くんに誕生日プレゼントを贈ってもいいかな?」
「えっ、そんなの玄さんへのお返しにならないですよ」
「ううん、そんなことないよ。
お世話になったこともあるから贈りたいんだけど、お嫁さんがいるのに女の子からプレゼントはどうかな、って遠慮してたのです」
「そんなの、いいに決まってるじゃないですか!
でも、それとは別に私からお礼しますから、覚悟してくださいねっ」
「あうっ。……えへへ。
ありがとう、咲ちゃん!」
年甲斐もなく玄さんに抱きついて甘えたり、お姉ちゃんもうずうずしていたりととっても楽しい一日でした。
京ちゃん、今年は尋常じゃなく祝ってあげるから楽しみにしててね!
9/11
そして玄さんの先導で、仲良く女子トークをしながら買い物を済ませたのでした!
えへへ、自分のために買う。って言うのが今回のきっかけになりました。
お姉ちゃんも満足した買い物ができたみたい。
それからは折角なので3人でウインドウショッピングをお楽しみ。
やっぱり、玄さんと一緒にいると癒されるなぁ。
「玄さんにはいつもお世話になっているから、何かお返ししたいです」
「ううん、私も楽しいもん!」
「だーめ!
私のために、お返しされてください!」
「あうっ。そ、それを言われたら何も言えないね……」
「何かないかなー」
「そ、それなら!
咲ちゃん。一つお願いがあるんだけれど、いいかな」
「何ですか?」
「その、私も京太郎くんに誕生日プレゼントを贈ってもいいかな?」
「えっ、そんなの玄さんへのお返しにならないですよ」
「ううん、そんなことないよ。
お世話になったこともあるから贈りたいんだけど、お嫁さんがいるのに女の子からプレゼントはどうかな、って遠慮してたのです」
「そんなの、いいに決まってるじゃないですか!
でも、それとは別に私からお礼しますから、覚悟してくださいねっ」
「あうっ。……えへへ。
ありがとう、咲ちゃん!」
年甲斐もなく玄さんに抱きついて甘えたり、お姉ちゃんもうずうずしていたりととっても楽しい一日でした。
京ちゃん、今年は尋常じゃなく祝ってあげるから楽しみにしててね!
925: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:45:21.87:T5e/vM/Mo (10/12)
10/11
……
…
「咲ちゃんは優しいなぁ」
思い切ってプレゼントしてもいいかを聞いてみたら、すぐにオーケーをもらえちゃった。
普通なら他の女の子からのプレゼントなんて嫌だと思うんだけれども、すごく優しい。
「ううん。咲ちゃんの優しさに甘えすぎちゃダメだよね。
あんまり高いものとかはあげないようにしよう」
私にとって、京太郎くんも咲ちゃんも大好きなんだ。
だから、一人の人間として遠慮するところはしないといけないよねっ。
「手作りのマフラー……」
よくお姉ちゃんにプレゼントするモノだ。
正直、結構自信があるのです。
「これにしよう!」
そう、これを二つ作って咲ちゃんにもサプライズでプレゼントするんだ。
色違いのマフラーを夫婦でしていれば誤解もされないもんね!
これなら『他の女の子から手作りのマフラーをプレゼントされた』なんて邪推する人もいないだろうし。
咲ちゃんの気遣いにはこっちも気遣いで返さないといけないよね!
「頑張るのです」
マフラーを作る準備を整える。
気持ちを込めるときには、必ず考えて作るんだ。
もらった人が喜ぶ顔を想像して作れば、自分も楽しい!
( )
i ニlニ○ _L/、 / (⌒ ⌒)
{ cト ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ て人_)
. ―― ..
/ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `:..、
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{: /.! :|.:.:..::|:/ -- _}:/ノ' /十/,「:..ハ:.i
rぅ' ,|::.|::.:.|:;{z≦三 三ミメ.|:/|:.ト{ \
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|:.|/::.:,::.:.::. l :|/// 、__ /// |::.i!:.!
{i:{:: :ハ::.: 込{. __ (__ ノ .ィ}:リ|: 「二人とも、喜んでくれると嬉しいなっ!」
乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
/:/.:.:.:.:/\:ハ´  ̄`V ´  ̄`∨:/| ( )
イ.:/::.:.:.:. / /\ { {:小{ (⌒ ⌒)
://::.:.:.:.:.:.:{ fノ |! 人.}:.{ て人_)
./::.:.:.:.:.:. 人 ,八 ノト{
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……
…
「咲ちゃんは優しいなぁ」
思い切ってプレゼントしてもいいかを聞いてみたら、すぐにオーケーをもらえちゃった。
普通なら他の女の子からのプレゼントなんて嫌だと思うんだけれども、すごく優しい。
「ううん。咲ちゃんの優しさに甘えすぎちゃダメだよね。
あんまり高いものとかはあげないようにしよう」
私にとって、京太郎くんも咲ちゃんも大好きなんだ。
だから、一人の人間として遠慮するところはしないといけないよねっ。
「手作りのマフラー……」
よくお姉ちゃんにプレゼントするモノだ。
正直、結構自信があるのです。
「これにしよう!」
そう、これを二つ作って咲ちゃんにもサプライズでプレゼントするんだ。
色違いのマフラーを夫婦でしていれば誤解もされないもんね!
これなら『他の女の子から手作りのマフラーをプレゼントされた』なんて邪推する人もいないだろうし。
咲ちゃんの気遣いにはこっちも気遣いで返さないといけないよね!
「頑張るのです」
マフラーを作る準備を整える。
気持ちを込めるときには、必ず考えて作るんだ。
もらった人が喜ぶ顔を想像して作れば、自分も楽しい!
( )
i ニlニ○ _L/、 / (⌒ ⌒)
{ cト ´ | ノ ⌒ ーノ{__ノ て人_)
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{i:{:: :ハ::.: 込{. __ (__ ノ .ィ}:リ|: 「二人とも、喜んでくれると嬉しいなっ!」
乂:/:.:∧::.:.V/⌒ヽ.--r >ォ抓/:./ |′
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926: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:45:51.27:T5e/vM/Mo (11/12)
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……
…
・オチの時間
/ / ./ ,ィ ヽ ヽ_
/ / ./ // /! |l! .lY'::::::::::)
; i くlハ //,ィ / .| リ! j l }::::::::::l!
|イl! ' _`Vメ、 l / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
ゝゝ| ;´んィ:!` =j/__ノノイ /¨T ヽヽ
|| l 弋_丿 'んィ:!.ヽ// ,' ! } }
|| l 、、、 弋_丿 // .,ヘ .! j/
|| l ' 、、、 // ./イ |
|| ::ゝ. __ // ./. ! | 「今年こそ処女をプレゼントします」(真顔)」
|| | l > ´‐-' _イ//∥| l |
|l!. l_L:;ノ:.ト!¨ T¨ェ:://.∥ll! l |
l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .! |
/-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .! !
. / | >ヽ ヽ:.:.:l l;'///: :/\ .| |
. / l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、 \ |
人.. V } :!:ヽV/'/l;;;_/ Y ..人 !
. / ヽl l ! [__] / .l i/ ヽ|
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〃 ′ . : :/ 乂{ _,,-‐ ¨ ヽ.: .:|.: .:.|
{{ i :| . : :/ー-- ′イニミ、 :i: : |Y: :|
{! | :| . :/ _ ニミ ィf乏心 〉!: :.|ノ. .′ 「ダメよ須賀君。私初めてなんだから……っ」(妄想中)
`ー- ヽ| : :i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ.: .:,'
ヽ.:.:.:|ハ乂zク /:/:/:/ :イ: : :/―_ァ 、
. 人.:{ヽV:/:/: ′ (イ. ! :ノニニ/`ヽi
_ヽ_:込、 ~~´ .ィ)j=={ニニ7
__∧ニ厂「`≧=- <ニニ/. : :{ニニ/ マニニヽ
. ´ =ァ :`¨¨´. :ノニニニ|-‐‐-「ニニi : : 人_/ マニニ〉
〃 / : : :/:/ニニニニ{ !ニニニ| |: : :{>、) ___マア
{{ { : /: :ハ:i:iマニニニハ |ニニニj人: : :ヽ ノ 〈
\ 人{: : : { マi:i:`マニハ ムニア´i:i:i:>、: :} / ___
/ `ー-、) ヽマi:i:i:`マャjア´i:i:i:i:i:/Уjノ , イ_ ノ }
. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ
\ `Tヽ、_| /i:i:i:| 〈イ レ'´
カン!
11/11
……
…
・オチの時間
/ / ./ ,ィ ヽ ヽ_
/ / ./ // /! |l! .lY'::::::::::)
; i くlハ //,ィ / .| リ! j l }::::::::::l!
|イl! ' _`Vメ、 l / __.! ./_l/__ ノ l::::::i='ヽ
ゝゝ| ;´んィ:!` =j/__ノノイ /¨T ヽヽ
|| l 弋_丿 'んィ:!.ヽ// ,' ! } }
|| l 、、、 弋_丿 // .,ヘ .! j/
|| l ' 、、、 // ./イ |
|| ::ゝ. __ // ./. ! | 「今年こそ処女をプレゼントします」(真顔)」
|| | l > ´‐-' _イ//∥| l |
|l!. l_L:;ノ:.ト!¨ T¨ェ:://.∥ll! l |
l|-、 ヽ: : : :.l! ̄` |:.:.// /l!ll| .! |
/-、:::ヽ ヽ: : : l ̄ ̄l:.// /: :ヽ! .! !
. / | >ヽ ヽ:.:.:l l;'///: :/\ .| |
. / l . /ヽ:ヽ ';.:ヽ /:::////、 \ |
人.. V } :!:ヽV/'/l;;;_/ Y ..人 !
. / ヽl l ! [__] / .l i/ ヽ|
-‐……‐-ミ
. ´ `ヽ
. ' ヽ
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`ー- ヽ| : :i 〃乏ハヾ 乂zク ′ノ.: .:,'
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\ 人{: : : { マi:i:`マニハ ムニア´i:i:i:>、: :} / ___
/ `ー-、) ヽマi:i:i:`マャjア´i:i:i:i:i:/Уjノ , イ_ ノ }
. { ̄`ヽ、 `ヽ._| `ー-[二]-‐‐一'' / _,/ ! __ノ
\ `Tヽ、_| /i:i:i:| 〈イ レ'´
カン!
927: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/18(月) 17:46:29.15:T5e/vM/Mo (12/12)
投下終了
投下終了
928:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 17:46:49.16:qGtxlQcto (1/1)
>>926
ワロタ
>>926
ワロタ
929:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 17:56:28.33:jps1HM1Ho (1/1)
さすがクロチャー気が回るなー
夫婦でお揃いとはいいアイデアだ
さすがクロチャー気が回るなー
夫婦でお揃いとはいいアイデアだ
930:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 17:59:10.75:VH0uJUHSO (1/2)
おつおつ
良い嫁さん&家族してていいな
そして霞さんの予防薬相変わらずww玄ちゃの重力は推定木星くらい?ちょっと控えめで安心
おつおつ
良い嫁さん&家族してていいな
そして霞さんの予防薬相変わらずww玄ちゃの重力は推定木星くらい?ちょっと控えめで安心
931:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 18:15:25.14:rYfoSYQVO (1/1)
本当にクロチャー嫁力高くて可愛い
オチ村さんは安定してますね
本当にクロチャー嫁力高くて可愛い
オチ村さんは安定してますね
932:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 18:58:07.72:s38n6unRo (1/1)
GJ
GJ
933:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 19:30:52.58:Lm8vAAjhO (1/1)
乙です
子供達に貰った物だから大事にとっておこうとして、結局使えない京太郎が見える
そして、券を使ってくれなくて泣いてしまう子供達も…
ほのぼので軽そうに見えるけど、手編みの物ってめちゃめちゃ重いんやで…
このクロチャーは既製品とかわらない品質の物を作って悟られない様にしそう…
乙です
子供達に貰った物だから大事にとっておこうとして、結局使えない京太郎が見える
そして、券を使ってくれなくて泣いてしまう子供達も…
ほのぼので軽そうに見えるけど、手編みの物ってめちゃめちゃ重いんやで…
このクロチャーは既製品とかわらない品質の物を作って悟られない様にしそう…
934:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 19:49:19.79:yIglZl4oo (1/1)
>>933
クロチャー「ちゃんとしたもの作らなきゃ……そうだ、綿花の栽培から始めるのです」
>>933
クロチャー「ちゃんとしたもの作らなきゃ……そうだ、綿花の栽培から始めるのです」
935:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 19:55:00.64:VH0uJUHSO (2/2)
>>934
自分の髪の毛で編むとか言い出さないだけましと感じてしまった俺…
>>934
自分の髪の毛で編むとか言い出さないだけましと感じてしまった俺…
936:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 20:14:29.40:6PGp+C6mO (1/1)
>>934
毎年編むから栽培してそう…むしろ蚕とか飼ってそう
>>934
毎年編むから栽培してそう…むしろ蚕とか飼ってそう
937:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 22:11:19.77:lhSjS9EKo (1/1)
乙
今回のクロチャーは普通に可愛いと思った
乙
今回のクロチャーは普通に可愛いと思った
938:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 22:24:57.25:qCgkGGu4o (1/1)
オチ村さんとかグラビチャーとか見てたら堕ち村さんとか両重いとか謎の単語が浮かんでくるよね
オチ村さんとかグラビチャーとか見てたら堕ち村さんとか両重いとか謎の単語が浮かんでくるよね
939:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 22:27:32.91:bzsnRKdoO (1/1)
玄「心を込めるなら素材から手作りしないとダメだよね!
すいませーん!」(専門家を訪ねる音)
玄「心を込めるなら素材から手作りしないとダメだよね!
すいませーん!」(専門家を訪ねる音)
940:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 12:12:12.31:Yy2RLTBso (1/1)
グラチャーほんとかわいい
グラチャーほんとかわいい
941: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:39:46.13:XXJunZOKo (1/9)
1/8
914
淡を慰めつついちゃいちゃする二人(平行世界)
「うぐぐぐぐ」
家に帰ってベッドに身を投げ出す。
やる前から覚悟はしていたけれど、やっぱりトッププロは強いよね。
私だって負けるつもりはないけれど、あっちは高校卒業から最前線で戦い続けているんだもん。
その努力の差が今日の負けに繋がったと思う。
努力をしている人の大変さは、キョータローを見ていたからよくわかる。
気遣いできるように、あわいちゃんだって成長してるんだもん!
「でも、次は負けないし」
私だって生半可な気持ちでプロになったわけじゃない。
キョータローが支えてくれるんだ。
簡単な気持ちで諦められるもんか。
とは、思ったんだけれども……。
´ \__
/ マ三三三三三三ニ=-
/ / \ ∨ /⌒> 三三三ニ=-
,′ ヽ \三三三ニ=-
/ _/ │ ∧ . | ニ二 -=ニ\三三三ニ=-
. / / /│ '| |\ :. :. i |\  ̄`丶三三三
__/ / / │/│ | :. |\ :. | \三三
_/´/ / /| \| | | | |│ ::. | 八 ー―‐=ニマ三\ マ三
厂| |∨// 人 レl | ト-| | |│ ::. │ \ \ `マ三) }三 「ぐや”じぃ”ー!!」
__,,... -┤│レ/゙∨ /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│ ー=ニ二 `マ /_三
││|{ {. / ∧ンリ 乂ツ \|斗テ外、.| 卜、 丶、______ く_三三
| ∨\八 { / Y::/::/ , 乂)ツ 》│ | /\ \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人 ::/::/ / リ│ │ >ー──=ミ〃 `ヽ∨ニ三
 ̄ \__,)) ヽ ∠/_7 イ /⌒)丿 \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
≧=‐ -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=
/ / 厂∨ / -――=マ 〉| |
((⌒´ ∨ 〈 ∨/l. │
`ーヘ ∨| │
`、 ヽ、____丿
\ \
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淡を慰めつついちゃいちゃする二人(平行世界)
「うぐぐぐぐ」
家に帰ってベッドに身を投げ出す。
やる前から覚悟はしていたけれど、やっぱりトッププロは強いよね。
私だって負けるつもりはないけれど、あっちは高校卒業から最前線で戦い続けているんだもん。
その努力の差が今日の負けに繋がったと思う。
努力をしている人の大変さは、キョータローを見ていたからよくわかる。
気遣いできるように、あわいちゃんだって成長してるんだもん!
「でも、次は負けないし」
私だって生半可な気持ちでプロになったわけじゃない。
キョータローが支えてくれるんだ。
簡単な気持ちで諦められるもんか。
とは、思ったんだけれども……。
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/ マ三三三三三三ニ=-
/ / \ ∨ /⌒> 三三三ニ=-
,′ ヽ \三三三ニ=-
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__/ / / │/│ | :. |\ :. | \三三
_/´/ / /| \| | | | |│ ::. | 八 ー―‐=ニマ三\ マ三
厂| |∨// 人 レl | ト-| | |│ ::. │ \ \ `マ三) }三 「ぐや”じぃ”ー!!」
__,,... -┤│レ/゙∨ /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│ ー=ニ二 `マ /_三
││|{ {. / ∧ンリ 乂ツ \|斗テ外、.| 卜、 丶、______ く_三三
| ∨\八 { / Y::/::/ , 乂)ツ 》│ | /\ \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人 ::/::/ / リ│ │ >ー──=ミ〃 `ヽ∨ニ三
 ̄ \__,)) ヽ ∠/_7 イ /⌒)丿 \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
≧=‐ -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=
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`、 ヽ、____丿
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942: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:40:15.22:XXJunZOKo (2/9)
2/8
もともと負けず嫌いな私の性格が治ったわけじゃないもん!
もうすっごく悔しい!
インカレはプロに行かなかった人が多かったし、かなり優秀な成績を残せていただけに久しぶりの挫折だ!
「しかも、カメラであんなこと言っちゃったし……」
全国放送だよね……。
「あわぁぁぁぁぁ!!」
テンションと雰囲気に合わせてとんでもないこと言っちゃった!
誰もキョータローのことなんか知らないだろうし、そもそも『大星淡』自体もそこそこの成績を残す一選手でしかない。
そんな人がいきなりあんなことを言い出すなんて、どう考えても引かれるよね!?
っていうかあれ、生中継じゃないよね?
編集でカットされるよね? 大丈夫だよね!?
生中継だったら生きていけないよ! 恥ずかしすぎるよ!
全部キョータローがいけないんだもん!
私悪くないよ!
キョータローのせいでちょっと浮かれちゃったんだもん!
うん、あわいちゃん悪くない!
とりあえず、キョータローが帰ってくる前に言い訳を考えて……。
2/8
もともと負けず嫌いな私の性格が治ったわけじゃないもん!
もうすっごく悔しい!
インカレはプロに行かなかった人が多かったし、かなり優秀な成績を残せていただけに久しぶりの挫折だ!
「しかも、カメラであんなこと言っちゃったし……」
全国放送だよね……。
「あわぁぁぁぁぁ!!」
テンションと雰囲気に合わせてとんでもないこと言っちゃった!
誰もキョータローのことなんか知らないだろうし、そもそも『大星淡』自体もそこそこの成績を残す一選手でしかない。
そんな人がいきなりあんなことを言い出すなんて、どう考えても引かれるよね!?
っていうかあれ、生中継じゃないよね?
編集でカットされるよね? 大丈夫だよね!?
生中継だったら生きていけないよ! 恥ずかしすぎるよ!
全部キョータローがいけないんだもん!
私悪くないよ!
キョータローのせいでちょっと浮かれちゃったんだもん!
うん、あわいちゃん悪くない!
とりあえず、キョータローが帰ってくる前に言い訳を考えて……。
943: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:40:44.40:XXJunZOKo (3/9)
3/8
,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
/_,..- ヽ ` 、
/ /´ / ∨ \
, ´ / ,' : 、 ヽ
/ , , / /| | :. | | | ∨
_/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | | :
 ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ |: , ´/}/_}∧ | | |
/ / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | |
/ イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{
´/イ }从lム ; \ ,ノ / \ 「ただいまー」
| ∧ ∧,イ
Ⅵム - - イ //
_ヽl\ //イ__
|////} ` ー ´「////|
|////| :. / |/[__}/|
,...<////∧ , |/////> 、
, <///////////\ ///////////> 、
, </////////////////}____{/////////////////> 、
//////////////////////| |////////////////////∧
{/////////////////////∧ ,'//////////////////////}
|//////////////////////∧ ////////////////////////|
¨ ̄ ̄ ̄¨ 、
/ _/ ̄} ̄`ー-、
/ ./ /{____:}⌒ _ \
/ ./ /└.//-‐ /l \ \
| |. /'‐-// |. / .i-‐''\ \
/ .| {.〃⌒ヽ |/〃⌒ヽ |:| 》
// ./| |.{i. (^ノ i} {i (^ノ i}リノ / 「私はあわいちゃんじゃないよっ!!」
-‐=ニニ二二二二二二 / ./:::|::::ヾ 二ノ ヾゝ.イ|: /
. / / ./:: ∧::∧ 丶 フ |:|r,人
(( // ./::::/::::\. \┌--‐ /「/^i \
. ヽ /.::/ ./ /: ‐-┐ヽ. / { ヽ\ 二二二ニニ==‐
/..::::/ /:〈 -==} i} } .}\\ ヽ
/ // / :∧:::} : // ̄\/ / / \\ ノ
/ /.::/ / /∧{ : {.{\. \/ / \\ /
/ ./| / //└-=:\\ / \\
( (. | / ::/:::∧:::::::〉 \/ ) )
ヽ } / ̄{{__ .// }::: / //
\ / :. \.. ´ 《∨ /
/ .|::. -===={ }=r‐-==‐-┐
ノ {/\ / / / ̄ ‐-
-‐=='´ ∨/ ‐-‐::::::/ / }
< i/ ∨/// / / |
\ i ∨//// { /‐-===┐ :|
\ ∨// ヽ../ } :|
/\ |-‐  ̄ ̄ |
/|::::::::: \__ -===┘ :  ̄ ̄|
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. / ,. ` | |
/ ,. ` |. |
. rr/ ` |. :|
. / {冂./ | |
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. {{. { {二二二ヽ_
. \__〕 {_____〕
3/8
,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、
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_/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | | :
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| ∧ ∧,イ
Ⅵム - - イ //
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944: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:41:14.09:XXJunZOKo (4/9)
4/8
「……そっかァ」
「そうだよっ。
通りすがりの金髪美少女なのだ!」
「いやー、不審者が家に入っちゃったなー」
「た、大変だねぇ」
「これは通報しないといけないなァ……」
「つ、通報はやりすぎなんじゃないかな!?」
「むしろそんな格好している淡がやりすぎなんだよっ!」
「なぬ!?
ど、どこからどう見てもあわいちゃんじゃないし!」
「もうちょっと頑張って変装するなり隠れたりしろよっ!?」
「違うし! あわいちゃんじゃないもん!」
「ほほーう、そんなこと言うのか。いいんだな?」
「な、何さ」
とっても嫌な予感……。
「俺はエスパーだから、淡かどうかなんて一発でわかるのさっ」
「あわぁぁーっ!
それ言い出すのはヒキョーだよ!」
「バカなことやってないでそれやめなさい!」
「はい……」
ぐぬぬ、完璧な変装だと思ったのに……。
4/8
「……そっかァ」
「そうだよっ。
通りすがりの金髪美少女なのだ!」
「いやー、不審者が家に入っちゃったなー」
「た、大変だねぇ」
「これは通報しないといけないなァ……」
「つ、通報はやりすぎなんじゃないかな!?」
「むしろそんな格好している淡がやりすぎなんだよっ!」
「なぬ!?
ど、どこからどう見てもあわいちゃんじゃないし!」
「もうちょっと頑張って変装するなり隠れたりしろよっ!?」
「違うし! あわいちゃんじゃないもん!」
「ほほーう、そんなこと言うのか。いいんだな?」
「な、何さ」
とっても嫌な予感……。
「俺はエスパーだから、淡かどうかなんて一発でわかるのさっ」
「あわぁぁーっ!
それ言い出すのはヒキョーだよ!」
「バカなことやってないでそれやめなさい!」
「はい……」
ぐぬぬ、完璧な変装だと思ったのに……。
945: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:41:43.26:XXJunZOKo (5/9)
5/8
「正座」
「うむ」
「うむじゃない!
まァ、こんなことをした理由もわかるけど……」
うえっ!?
ま、まさか見てたの!?
キョータローは仕事中だったはず、試合なんて見てなかったよね!?
「試合に負けちゃったことは聞いたよ」
「そ、そっか」
それくらいなら……。
本当はそれだけでも悔しいんだけれども、誤解してもらえるならありがたいかな!?
「……えい」
「あわっ」
急に引き寄せられて、抱きしめられる。
スーツのままだからシワになっちゃうよ、とかちょっと汗の匂いがするな、なんて細かいことが先に浮かんだ。
それから数秒して、キョータローに抱きしめられている事実を認識した。
「ふみゅ」
「全く、次勝てばいいだろ」
「えへへー!」
そう言ってゆっくり抱きしめてくれる。
恋人になった時はおっかなびっくりだった手つきも、安心させるように背中を撫でてくれる。
負けちゃったけど役得かも。
5/8
「正座」
「うむ」
「うむじゃない!
まァ、こんなことをした理由もわかるけど……」
うえっ!?
ま、まさか見てたの!?
キョータローは仕事中だったはず、試合なんて見てなかったよね!?
「試合に負けちゃったことは聞いたよ」
「そ、そっか」
それくらいなら……。
本当はそれだけでも悔しいんだけれども、誤解してもらえるならありがたいかな!?
「……えい」
「あわっ」
急に引き寄せられて、抱きしめられる。
スーツのままだからシワになっちゃうよ、とかちょっと汗の匂いがするな、なんて細かいことが先に浮かんだ。
それから数秒して、キョータローに抱きしめられている事実を認識した。
「ふみゅ」
「全く、次勝てばいいだろ」
「えへへー!」
そう言ってゆっくり抱きしめてくれる。
恋人になった時はおっかなびっくりだった手つきも、安心させるように背中を撫でてくれる。
負けちゃったけど役得かも。
946: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:42:12.52:XXJunZOKo (6/9)
6/8
「キョータロー、汗臭い」
「おまっ、慰めてやってるってのに」
「えへへー。急いで帰ってきたの?」
「う、うるさい。
じゃあ風呂に入ってくるよ」
「ダメ。もーちょっと!」
「ほんと、わがままなお姫様だな」
「お姫様だもーん。ワガママでトーゼンじゃん!」
「はいはい」
今度はゆっくり頭を撫でてくれる。
むっふっふー。あわいちゃんの頭を撫でていいのはキョータローだけなんだからね。
それに、キョータローの匂いは嫌いじゃないよ?
えへへー、今更だもんね。
キョータローのことはなんでも大好きだもん!
そうやってしばらく慰めてもらっちゃった!
背中を撫でる手が痛い、なんて言い出したけれど止めさせないもん。
「それじゃ、これくらいにするか」
「あう」
「あうじゃない。キリがないし」
「ムー」
可愛い彼女なんだからもっと甘やかしてくれてもいーじゃん!
6/8
「キョータロー、汗臭い」
「おまっ、慰めてやってるってのに」
「えへへー。急いで帰ってきたの?」
「う、うるさい。
じゃあ風呂に入ってくるよ」
「ダメ。もーちょっと!」
「ほんと、わがままなお姫様だな」
「お姫様だもーん。ワガママでトーゼンじゃん!」
「はいはい」
今度はゆっくり頭を撫でてくれる。
むっふっふー。あわいちゃんの頭を撫でていいのはキョータローだけなんだからね。
それに、キョータローの匂いは嫌いじゃないよ?
えへへー、今更だもんね。
キョータローのことはなんでも大好きだもん!
そうやってしばらく慰めてもらっちゃった!
背中を撫でる手が痛い、なんて言い出したけれど止めさせないもん。
「それじゃ、これくらいにするか」
「あう」
「あうじゃない。キリがないし」
「ムー」
可愛い彼女なんだからもっと甘やかしてくれてもいーじゃん!
947: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:42:54.74:XXJunZOKo (7/9)
7/8
キョータローがスーツの上を脱いだから、それをハンガーにかけてあげる。
えへへー、お嫁さんみたいでなんかいいよね!
「ああ、そうだ」
「なにー?」
キョータローの方を振り浮くけど、キョータローは顔をこっちに向けてくれない。
わずかに見える首筋が赤くなっているのが見える。
どーしたのかな?
「その」
「なにさー」
「なんつーか」
「もー、勿体ぶっちゃだめー」
「……あー、もう!」
,. --- 、 ____
/, ´ ̄ ̄` '⌒´ \
、_/_/⌒ヽ , / ヽ
,---、 / // : ヽ :.
, / ̄-/ /' { | | | :
/ __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | |
.:' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | |
/ ,:´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | |
/\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{
////\ r--- ´八 !∧  ̄ ,: :.:.: }/ノ/ リ 「須賀淡は、もうちょっと待ってくれな」
. ///////\ \}∧ u 八/
//////////〉 込、 __ ,.: /
///////// / }>、 ` イ |从
,'//////// / _ /--、l ` ̄ :, |--、
.///////// / イ/////\ {////} / 「///|
'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|
///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、
////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、
7/8
キョータローがスーツの上を脱いだから、それをハンガーにかけてあげる。
えへへー、お嫁さんみたいでなんかいいよね!
「ああ、そうだ」
「なにー?」
キョータローの方を振り浮くけど、キョータローは顔をこっちに向けてくれない。
わずかに見える首筋が赤くなっているのが見える。
どーしたのかな?
「その」
「なにさー」
「なんつーか」
「もー、勿体ぶっちゃだめー」
「……あー、もう!」
,. --- 、 ____
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、_/_/⌒ヽ , / ヽ
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948: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:43:23.63:XXJunZOKo (8/9)
8/8
ボンっと顔が爆発したように赤くなった。
キョータローも恥ずかしいのか、急いでカッターシャツを脱ぎ始める。
「そ、それじゃ風呂入ってくるから!」
まるで逃げるようにその場を去ろうとするキョータローのシャツを掴んで止める。
考えてやった行動じゃない。無意識に掴んでいたんだ。
「キョータロー……」
「な、なんだよ」
そのままボフン、とベッドに仰向けで転がる。
顔が熱っぽくて、目が潤ませる。
/ / // . :〃 . :iト、|:. | ヽ ヽ ヽ
乂 .′ / ,イ .:/ ! . :i| |:. |\: . ハ
.′ i`ーァ′/ ! .:i | . : | |:. | \: . ヽ: . ____ i-‐ ´ .
.′ !/ . : ′| .:| | . : | |:. | \: .  ̄| ̄ ̄ `ヽ:
/i| :|. :| | .:| | . : ! |:. |_,,-‐====‐\ . : :| . :|: . i
j〃 . :i| :|. :|‐===┼- | : j -‐ \: . . : | . :|: . |
/ . :i| :{. :! \八 . : | jノ , -‐ __,,.⊥ . : } . :|: . 人
′ . : 八 Ⅵ ≫=ミ、 . : ! ≫≦Y⌒'マハ:、 . : .′ . :|: . : .\
i . :i . :\{ハ 《 )i:::::::ハ\{ ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : / . :/!: . \: .\
| . :| . :i '. ヾ い;::::::jj 八∨乂 _;ノ:ノ . :/ . : |: . : .`ー- 「ヨコー練習、してもいいよ?」
| . :| . :| . :| . :l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . :/ . :/ . :|: . .
| . :| . :| . :| . :|ハ / . :/ . :/ .:.:|: . : .
| . :| . :| . :| . :| :. , / . . : .′ . / . : :|: . : : . .
| . :| . :| . :| . :| :. / ,. : ,イ . :/ . : 人: . : : : . . .
|..:i:| . :| . :| . :| ゝ. 、 ノ .′ // / . : : / . :.:/ \: .\: .
l :从 . : :| . :| . :{ / > . { /' / . : / . : : .:′ \: .\: .
乂{: \. : :!\〉、:\_/ . : .:〕jッ。. . ィV`ヽ /. :/ . . : :/ \: .\: . .
`\ \{ \;/ . : .://{{ ` ´ | |│ ,// . : .:/ \: .\: . .
……
…
結局、お風呂に入るのは1時間後になりました。
カン!
8/8
ボンっと顔が爆発したように赤くなった。
キョータローも恥ずかしいのか、急いでカッターシャツを脱ぎ始める。
「そ、それじゃ風呂入ってくるから!」
まるで逃げるようにその場を去ろうとするキョータローのシャツを掴んで止める。
考えてやった行動じゃない。無意識に掴んでいたんだ。
「キョータロー……」
「な、なんだよ」
そのままボフン、とベッドに仰向けで転がる。
顔が熱っぽくて、目が潤ませる。
/ / // . :〃 . :iト、|:. | ヽ ヽ ヽ
乂 .′ / ,イ .:/ ! . :i| |:. |\: . ハ
.′ i`ーァ′/ ! .:i | . : | |:. | \: . ヽ: . ____ i-‐ ´ .
.′ !/ . : ′| .:| | . : | |:. | \: .  ̄| ̄ ̄ `ヽ:
/i| :|. :| | .:| | . : ! |:. |_,,-‐====‐\ . : :| . :|: . i
j〃 . :i| :|. :|‐===┼- | : j -‐ \: . . : | . :|: . |
/ . :i| :{. :! \八 . : | jノ , -‐ __,,.⊥ . : } . :|: . 人
′ . : 八 Ⅵ ≫=ミ、 . : ! ≫≦Y⌒'マハ:、 . : .′ . :|: . : .\
i . :i . :\{ハ 《 )i:::::::ハ\{ ″{ .)::i::::::::::}::} 》 . : / . :/!: . \: .\
| . :| . :i '. ヾ い;::::::jj 八∨乂 _;ノ:ノ . :/ . : |: . : .`ー- 「ヨコー練習、してもいいよ?」
| . :| . :| . :| . :l'. V辷ク ゞ゚-‐ ' . :/ . :/ . :|: . .
| . :| . :| . :| . :|ハ / . :/ . :/ .:.:|: . : .
| . :| . :| . :| . :| :. , / . . : .′ . / . : :|: . : : . .
| . :| . :| . :| . :| :. / ,. : ,イ . :/ . : 人: . : : : . . .
|..:i:| . :| . :| . :| ゝ. 、 ノ .′ // / . : : / . :.:/ \: .\: .
l :从 . : :| . :| . :{ / > . { /' / . : / . : : .:′ \: .\: .
乂{: \. : :!\〉、:\_/ . : .:〕jッ。. . ィV`ヽ /. :/ . . : :/ \: .\: . .
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……
…
結局、お風呂に入るのは1時間後になりました。
カン!
949: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/19(火) 16:44:03.15:XXJunZOKo (9/9)
投下終了
投下終了
950:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 16:44:19.78:Q8Qrp6/dO (1/1)
あわいい(あわいい)
あわいい(あわいい)
951:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 16:57:01.15:Lf8DT3tWO (1/1)
あわいい
あわいい
952:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:00:17.08:htpGdd3Uo (1/1)
あわいいいいいい
あわいいいいいい
953:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:22:25.73:9sZ3T3R9o (1/1)
このスレで京淡に目覚めました
京咲も京淡もNO1!
このスレで京淡に目覚めました
京咲も京淡もNO1!
954:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:30:34.18:lvWqLEjB0 (1/1)
あわいい
あわいい
955:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:44:04.37:5hEbWpUhO (1/1)
あわいい
あわいい
956:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:51:16.62:+C+aysHnO (1/1)
咲には高久田がいるし、もう京淡でいいよ
咲には高久田がいるし、もう京淡でいいよ
957:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:52:35.13:2CkWUwBLo (1/1)
ちょーあわいいよー
ちょーあわいいよー
958:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 22:20:58.73:vuhCe92xO (1/1)
拾ってもらってありがとうございました!
や京淡No. 1
拾ってもらってありがとうございました!
や京淡No. 1
959:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 22:25:11.22:/AORMFZLo (1/1)
淡編続いてたww
乙です
淡編続いてたww
乙です
960:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 07:39:06.79:GE+L50Xvo (1/1)
乙です
乙です
961:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 08:19:49.80:czzNdOsSO (1/4)
18歳になった元教え子にガチ告白されたと同時期に高久田とお見合いする和
幸せになってくれても構わない
18歳になった元教え子にガチ告白されたと同時期に高久田とお見合いする和
幸せになってくれても構わない
962:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 10:15:20.33:T380y6nHo (1/1)
やめてくれ
>>956の荒らしなのかしらんが
やめてくれ
>>956の荒らしなのかしらんが
963:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 11:38:04.52:Sfhmdp90O (1/1)
荒しでしょ
NGNG
荒しでしょ
NGNG
964:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 12:32:37.55:czzNdOsSO (2/4)
違うよ
釣られたのは否定できんが
違うよ
釣られたのは否定できんが
965: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:47:20.79:B5f0TtHjo (1/17)
1/11
683
麻雀プロになった宮永姉妹を支える京ちゃん
いい匂いにつられて目が覚める。
これは目玉焼きの匂い……。ベーコンとウインナーの匂いもする。
急いで台所に向かおうと思ったけれど、お布団の暖かさが恋しい。
ぐぬぬ。それでもお布団なんかに負けてはいられない。
勇気を出して、さぁ一歩を踏み出そう。
「おねえちゃん……」
一緒のお布団で寝ている咲の寝言が耳に入る。
咲はとっても甘えん坊で、起き上がろうとする私を離そうとしない。
「もう……」
ポンポンと頭を撫でてあげると、『にへへ』なんて笑い出す。
ほんと、どんな夢を見ているんだろうね。
頬っぺたをツンツンとつついて見ると、『うぐぐ』と呻きだす。
もーちょっとだけ、お布団の中にいようかな?
1/11
683
麻雀プロになった宮永姉妹を支える京ちゃん
いい匂いにつられて目が覚める。
これは目玉焼きの匂い……。ベーコンとウインナーの匂いもする。
急いで台所に向かおうと思ったけれど、お布団の暖かさが恋しい。
ぐぬぬ。それでもお布団なんかに負けてはいられない。
勇気を出して、さぁ一歩を踏み出そう。
「おねえちゃん……」
一緒のお布団で寝ている咲の寝言が耳に入る。
咲はとっても甘えん坊で、起き上がろうとする私を離そうとしない。
「もう……」
ポンポンと頭を撫でてあげると、『にへへ』なんて笑い出す。
ほんと、どんな夢を見ているんだろうね。
頬っぺたをツンツンとつついて見ると、『うぐぐ』と呻きだす。
もーちょっとだけ、お布団の中にいようかな?
966: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:47:51.76:B5f0TtHjo (2/17)
2/11
「おはようございます!」
「おはよう」
「京ちゃんおはよー……。
まだ眠いよぉ」
「ほらっ、寝癖がすごいぞ」
「わわわっ。自分で直せるよぉ」
「いいから動くなって。
ご飯食べるときにもちゃんとしなさい」
朝から京ちゃんとイチャイチャする妹を見て、ちょっとムッとする。
私はちゃんと髪だけでも整えてきたのに、何も言ってくれない。
それに、京ちゃんに髪の毛を整えてもらえるなんて羨ましい。
ムッとして頭を京ちゃんに差し出すと、『あはは……』なんて笑いながら体ごと抱きしめられる。
むふー、咲に勝った。
「あー! お姉ちゃんずるい!」
「ずるくない。
咲だって髪の毛を整えてもらっていた」
「はいはい。
言い争いは後にして朝食食べますよ」
「「はーい」」
そんな些細な姉妹喧嘩も、京ちゃんの前では形無しだ。
一度ご飯を食べ始めれば『今日も朝食美味しいね』とか『ウインナーの焼き加減が最高!』なんて話題で埋め尽くされる。
そうして褒められて照れている京ちゃんを見るまでが朝の出来事だ。
2/11
「おはようございます!」
「おはよう」
「京ちゃんおはよー……。
まだ眠いよぉ」
「ほらっ、寝癖がすごいぞ」
「わわわっ。自分で直せるよぉ」
「いいから動くなって。
ご飯食べるときにもちゃんとしなさい」
朝から京ちゃんとイチャイチャする妹を見て、ちょっとムッとする。
私はちゃんと髪だけでも整えてきたのに、何も言ってくれない。
それに、京ちゃんに髪の毛を整えてもらえるなんて羨ましい。
ムッとして頭を京ちゃんに差し出すと、『あはは……』なんて笑いながら体ごと抱きしめられる。
むふー、咲に勝った。
「あー! お姉ちゃんずるい!」
「ずるくない。
咲だって髪の毛を整えてもらっていた」
「はいはい。
言い争いは後にして朝食食べますよ」
「「はーい」」
そんな些細な姉妹喧嘩も、京ちゃんの前では形無しだ。
一度ご飯を食べ始めれば『今日も朝食美味しいね』とか『ウインナーの焼き加減が最高!』なんて話題で埋め尽くされる。
そうして褒められて照れている京ちゃんを見るまでが朝の出来事だ。
967: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:48:21.00:B5f0TtHjo (3/17)
3/11
「お姉ちゃん、麻雀は別腹だからね!」
「ふふっ、咲。
別腹の意味がおかしいよ」
「あ、あれっ?
その、麻雀では手加減しないんだからね!」
ちょっとポンコツな咲が可愛らしくて、年甲斐もなく抱きしめたくなる。
私たち姉妹は麻雀のプロ、そして京ちゃんは私たちを公私ともに支えてくれるマネージャーだ。
二人して全日本代表となって、仲間であると同時に所属チームは違うからライバルでもなる。
咲とこうして一緒に戦い、競い合う。
本来ならばどちらかしか出来ないような夢だったのに、咲はそれを叶えてくれた。
「前に一緒にいられなかった分、今甘えるんだもん」
「咲は本当に甘えん坊」
「えへへー!
そのために頑張ったもん!」
トテトテと私のあとをついてくる咲の頭を撫でてあげる。
もう、いくつになっても甘えん坊なんだから……。
「咲、照さん。準備できましたよー」
「お姉ちゃん、行こっ」
「二人とも酔い止めはしっかり飲んでなー」
そして高校でも大学でも、プロになっても辛い時に支えてくれた京ちゃんがいる。
そう、私たちは絶対に負けないんだ。
3/11
「お姉ちゃん、麻雀は別腹だからね!」
「ふふっ、咲。
別腹の意味がおかしいよ」
「あ、あれっ?
その、麻雀では手加減しないんだからね!」
ちょっとポンコツな咲が可愛らしくて、年甲斐もなく抱きしめたくなる。
私たち姉妹は麻雀のプロ、そして京ちゃんは私たちを公私ともに支えてくれるマネージャーだ。
二人して全日本代表となって、仲間であると同時に所属チームは違うからライバルでもなる。
咲とこうして一緒に戦い、競い合う。
本来ならばどちらかしか出来ないような夢だったのに、咲はそれを叶えてくれた。
「前に一緒にいられなかった分、今甘えるんだもん」
「咲は本当に甘えん坊」
「えへへー!
そのために頑張ったもん!」
トテトテと私のあとをついてくる咲の頭を撫でてあげる。
もう、いくつになっても甘えん坊なんだから……。
「咲、照さん。準備できましたよー」
「お姉ちゃん、行こっ」
「二人とも酔い止めはしっかり飲んでなー」
そして高校でも大学でも、プロになっても辛い時に支えてくれた京ちゃんがいる。
そう、私たちは絶対に負けないんだ。
968: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:48:49.92:B5f0TtHjo (4/17)
4/11
「疲れたよぉ」
「確かに、疲れたね」
プロとしていろんなところを飛び回る以上、仕方ないことだ。
それでも慣れるのには時間がかかる。
まして、海外にも行くこともある。
今回の遠征は本当に疲れた。
「今日は私の日だよね?」
「違う、私の日」
「ぐぬぬ……」
「譲らないもん」
家に帰って京ちゃんのご飯を食べて、京ちゃんが洗い物を始める。
そんな時に始めるのは、今日の京ちゃんのお相手の話だ。
ちゃんと分担して、京ちゃんの体力も加味して日程を組んでいるんだから、そうそう譲ることはできない。
こればかりはいくつになっても譲らない。
「咲は疲れたんでしょ」
「お姉ちゃんだって言ってたじゃん!」
「これは別腹」
「疲れた時には京ちゃんに甘えたいの」
「それは私だって同じ」
ムムム、と二人でにらみ合う。
正確には今日は『京ちゃんの休養日』なのだが、疲れているからと甘えていれば頑張ってくれることを知っている。
だから『お誘い』するのはどっちか。そういう骨肉の争いなんだ。
4/11
「疲れたよぉ」
「確かに、疲れたね」
プロとしていろんなところを飛び回る以上、仕方ないことだ。
それでも慣れるのには時間がかかる。
まして、海外にも行くこともある。
今回の遠征は本当に疲れた。
「今日は私の日だよね?」
「違う、私の日」
「ぐぬぬ……」
「譲らないもん」
家に帰って京ちゃんのご飯を食べて、京ちゃんが洗い物を始める。
そんな時に始めるのは、今日の京ちゃんのお相手の話だ。
ちゃんと分担して、京ちゃんの体力も加味して日程を組んでいるんだから、そうそう譲ることはできない。
こればかりはいくつになっても譲らない。
「咲は疲れたんでしょ」
「お姉ちゃんだって言ってたじゃん!」
「これは別腹」
「疲れた時には京ちゃんに甘えたいの」
「それは私だって同じ」
ムムム、と二人でにらみ合う。
正確には今日は『京ちゃんの休養日』なのだが、疲れているからと甘えていれば頑張ってくれることを知っている。
だから『お誘い』するのはどっちか。そういう骨肉の争いなんだ。
969: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:49:19.87:B5f0TtHjo (5/17)
5/11
「ったく、何やってんだか」
「あっ」
「きょ、京ちゃん」
食器洗いを済ませ、手を拭きながらこっちに向かってくる。
困った。喧嘩しているところを見られたかもしれない。
喧嘩をしていると両成敗で『今日はなし』なんて言われちゃうかも。
そうなってしまえば姉妹喧嘩どころではなくなり、二人がかりで京ちゃんに謝り始めるのだ。
「こ、これはね?」
「喧嘩してないよ!?」
「咲、誤魔化しが下手」
「お姉ちゃんもそれ言っちゃダメじゃない!」
「二人ともなァ……」
うぐっ、これは怒られる。
二人してちょっと涙目になりながら京ちゃんの言葉を待っていると、京ちゃんはニヒルに笑った。
「二人ともまとめて相手にしてやるってのに、ずいぶん余裕じゃん」
「「ぁぅ」」
『キラーン』なんて聞こえてきそうな笑いに、咲と二人で顔を俯ける。
京ちゃんは両腕で私と咲を抱きかかえ、そのままベッドに運んでくれた。
二人同時に運ぶなんて、男らしい……。
あっ、京ちゃ……。
5/11
「ったく、何やってんだか」
「あっ」
「きょ、京ちゃん」
食器洗いを済ませ、手を拭きながらこっちに向かってくる。
困った。喧嘩しているところを見られたかもしれない。
喧嘩をしていると両成敗で『今日はなし』なんて言われちゃうかも。
そうなってしまえば姉妹喧嘩どころではなくなり、二人がかりで京ちゃんに謝り始めるのだ。
「こ、これはね?」
「喧嘩してないよ!?」
「咲、誤魔化しが下手」
「お姉ちゃんもそれ言っちゃダメじゃない!」
「二人ともなァ……」
うぐっ、これは怒られる。
二人してちょっと涙目になりながら京ちゃんの言葉を待っていると、京ちゃんはニヒルに笑った。
「二人ともまとめて相手にしてやるってのに、ずいぶん余裕じゃん」
「「ぁぅ」」
『キラーン』なんて聞こえてきそうな笑いに、咲と二人で顔を俯ける。
京ちゃんは両腕で私と咲を抱きかかえ、そのままベッドに運んでくれた。
二人同時に運ぶなんて、男らしい……。
あっ、京ちゃ……。
970: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:49:49.22:B5f0TtHjo (6/17)
6/11
……
…
「朝だからみんな起きてきなさーい」
気だるさを感じて目蓋を開ける。
あれ、咲の声だ。
朝食のいい匂いが鼻を刺激する。
宮永家の朝食はベーコンエッグにウインナー、ワカメと絹豆腐のお味噌汁だ。
毎日嗅いだその匂いが、それを現実だと教えてくれる。
「あっ」
さっきの、夢だったんだ。
それに気づいたと同時に顔が真っ赤になる。
ま、また京ちゃんと一緒になってる夢を見ちゃった。
京ちゃんと一緒で、咲もいる。私にとって一番幸せな世界。
恥ずかしくて恥ずかしくて、起き上がるのを拒否して布団の中に潜る。
咲が引き?がしに来る前に、顔が赤くなっているのを直さないと……っ!
「?」
と、思っていたら布団の中に異物を感じた。
6/11
……
…
「朝だからみんな起きてきなさーい」
気だるさを感じて目蓋を開ける。
あれ、咲の声だ。
朝食のいい匂いが鼻を刺激する。
宮永家の朝食はベーコンエッグにウインナー、ワカメと絹豆腐のお味噌汁だ。
毎日嗅いだその匂いが、それを現実だと教えてくれる。
「あっ」
さっきの、夢だったんだ。
それに気づいたと同時に顔が真っ赤になる。
ま、また京ちゃんと一緒になってる夢を見ちゃった。
京ちゃんと一緒で、咲もいる。私にとって一番幸せな世界。
恥ずかしくて恥ずかしくて、起き上がるのを拒否して布団の中に潜る。
咲が引き?がしに来る前に、顔が赤くなっているのを直さないと……っ!
「?」
と、思っていたら布団の中に異物を感じた。
971: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:50:18.77:B5f0TtHjo (7/17)
7/11
__ /⌒ヽ
⌒\ ∨ ヽ___
_, ----` ∨ `ヽ、
/´ | \
/ ____ / l| | :. \
/// / | |l | : ヽ
/ / // ,∧ / ,イ l| :. . .
/ イ / // : l | ' / ! 从 | : :.
.'/ ' ' /-|-{ { | /}/ | / } } | .
}' / |Ⅵ { 从 ' , }/ /イ } .
/ イ | l{ { ∨/ ' } ∧ : :.
´ | {|从三三 / 三三三 / /--、| ∧{
{从 | , ムイ r 、 }} /} \
| ノ ' }/イ/ 「zzz……」
{ _,ノ
人 _,..::ァ r }/
` ゝ - ' イ |/
` ーr ´ ___|_
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{|___ノ __|[_]//∧_
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/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
/: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
//.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
/ :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',
/ ′ | : : : :i ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i ',:ト: : : : :i ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
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972: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:50:47.92:B5f0TtHjo (8/17)
8/11
「きょうちゃ……!!」
声を上げる寸前で押さえ込んだ。
何で京ちゃんが私の布団に寝ているんだろう。
ますます顔が赤くなって、冷静な判断ができなくなる。
どんな麻雀の大会よりもパニックになっていると思う。
とりあえず服を確認するが、二人ともパジャマを着ている。
よ、よかった……?
「これはまずい」
昨日のことをよく覚えていないが、よくないパターンなのはわかった。
そのうち咲が私たちを起こしにくるだろう。
その時にこの状況を見ればどうなるか、……京ちゃんポイントの没収は確実だ。
それは避けなければならない。
でも、京ちゃんは私の腕を掴んで離してくれない。
あまり強く掴んでいないから起き上がろうと思えば起きあがれるけれども、私の意志が弱すぎて離れられない……。
「こ、これは……」
毎朝こんな思いをしながら、宮永家を支えるために一番早く起きる咲の凄さを知った。
咲はすがりつく京ちゃんを振り払って早く起き、暖房で暖まるまで寒い家の中で朝食を作っているんだ。
私なら思い切って京ちゃんの胸の中に飛び込んで二度寝する。
今も正直危うい状況だ。京ちゃんの匂いと胸板という狂気の前に理性が決壊寸前だ。
「うぐぐぐぐ……」
とにかく、起き上がらないと……。
8/11
「きょうちゃ……!!」
声を上げる寸前で押さえ込んだ。
何で京ちゃんが私の布団に寝ているんだろう。
ますます顔が赤くなって、冷静な判断ができなくなる。
どんな麻雀の大会よりもパニックになっていると思う。
とりあえず服を確認するが、二人ともパジャマを着ている。
よ、よかった……?
「これはまずい」
昨日のことをよく覚えていないが、よくないパターンなのはわかった。
そのうち咲が私たちを起こしにくるだろう。
その時にこの状況を見ればどうなるか、……京ちゃんポイントの没収は確実だ。
それは避けなければならない。
でも、京ちゃんは私の腕を掴んで離してくれない。
あまり強く掴んでいないから起き上がろうと思えば起きあがれるけれども、私の意志が弱すぎて離れられない……。
「こ、これは……」
毎朝こんな思いをしながら、宮永家を支えるために一番早く起きる咲の凄さを知った。
咲はすがりつく京ちゃんを振り払って早く起き、暖房で暖まるまで寒い家の中で朝食を作っているんだ。
私なら思い切って京ちゃんの胸の中に飛び込んで二度寝する。
今も正直危うい状況だ。京ちゃんの匂いと胸板という狂気の前に理性が決壊寸前だ。
「うぐぐぐぐ……」
とにかく、起き上がらないと……。
973: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:51:17.98:B5f0TtHjo (9/17)
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|:.:.:.:.:.:. 从乂ーソ .:.:.:.:ハ| 「二人とも起きろー」
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|:.:.:.:.:.:.:.:ハ "" 厂:.:.:/j/
|:.:.:八|:.:.八 r-, /:.:.:.:/
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.: 八.: :|┬─┬}/ ┬‐┬‐ .:.:|`ヽ}
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人_ u j.: .:| 「!?」
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i.: .: .:i .: : _;〕ト _/| h ≦.:.:.|: 八/
ト、.: .:|/⌒ 、_| | | | ト、`〉、|/
| \{ .,_ \| |/ ハ
/ ヽ > | ノ / ∧
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974: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:51:47.57:B5f0TtHjo (10/17)
10/11
「あっ、お姉ちゃんは起きてるじゃん」
「咲、これは……」
なんとか弁明しようとするけれど、言葉が出てこない。
咲は『?』なんて表情をしていたけれども、やがて状況が把握できたのか、こちらに近寄ってくる。
「お酒は抜けた?」
「え?」
「もー、昨日は京ちゃんもお姉ちゃんも酔って帰ってくるから大変だったんだよ。
寝ちゃったから二人で転がしておいたんだ」
よく見ればここは咲と京ちゃんの部屋だ。
ああ、なるほど。そういえば昨日は友達と飲んで帰ってきた気がする。
名残惜しいけれど起きないとな、と思ったところで咲に制される。
「?」
「しっ、静かに……」
可愛らしく指を唇に当てて『しー』なんてしてくる。
何が何だかわからないうちにお布団をゆっくり剥がされ、寝ている京ちゃんが露わになる。
「ほら、いじって大丈夫だよ?」
「!?」
「京ちゃんはなかなか起きないって知ってるでしょ?
起きない方が悪いからイタズラしちゃお?」
咲はそんな小悪魔な笑みを浮かべながら京ちゃんのほっぺたを引っ張っている。
私も恐る恐る胸板を突っついてみる。……ずいぶん前にそんなことをしながら思わずキスをしてしまったことを思い出して真っ赤になる。
10/11
「あっ、お姉ちゃんは起きてるじゃん」
「咲、これは……」
なんとか弁明しようとするけれど、言葉が出てこない。
咲は『?』なんて表情をしていたけれども、やがて状況が把握できたのか、こちらに近寄ってくる。
「お酒は抜けた?」
「え?」
「もー、昨日は京ちゃんもお姉ちゃんも酔って帰ってくるから大変だったんだよ。
寝ちゃったから二人で転がしておいたんだ」
よく見ればここは咲と京ちゃんの部屋だ。
ああ、なるほど。そういえば昨日は友達と飲んで帰ってきた気がする。
名残惜しいけれど起きないとな、と思ったところで咲に制される。
「?」
「しっ、静かに……」
可愛らしく指を唇に当てて『しー』なんてしてくる。
何が何だかわからないうちにお布団をゆっくり剥がされ、寝ている京ちゃんが露わになる。
「ほら、いじって大丈夫だよ?」
「!?」
「京ちゃんはなかなか起きないって知ってるでしょ?
起きない方が悪いからイタズラしちゃお?」
咲はそんな小悪魔な笑みを浮かべながら京ちゃんのほっぺたを引っ張っている。
私も恐る恐る胸板を突っついてみる。……ずいぶん前にそんなことをしながら思わずキスをしてしまったことを思い出して真っ赤になる。
975: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:52:16.94:B5f0TtHjo (11/17)
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{: / : | : ィ´}//イ /}: / / }/`ヽ:イ: : ': : : : :
〉,: :, {: : | ,ィ斧汽 /´ ィ斧汽、} : /:|\: : |
{八:{ \:{とヒこソ ヒこソっ: イ: :| \} 「えっへへー、起きるまでイタズラしちゃうぞー」
| 乂ム :.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.: ムイl: /
从{∧ _ _ 人:∧{
|/ >:../^} /⌒l、` .イ }:./ リ
___/-'-'-- 、/〉「-、/ '
,.. <:::::::::::::::{======ミ`ヽ|〉::`::::...._
/⌒\\:::::::/`ヽ:::::::::::∨, {::::::::::::::::::>-、
{==、 {:\/ 〈7 ー、{ ̄|:::::::::::://,ィ^.
, \Ⅵ / | ,::::::::/イ:.:./ ∧
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/: : 〃:/:/|:从-、}:、: : : :.|-从}-Ⅵ : : | : |: : |
/: : ィ: : :{: |r----从\: : |, ---- ミ: : :,: :/: : ,
 ̄´ |: }从:{ ⌒Y ∨ ⌒Y }: :/}/Y : ′
|: : : :/ 乂_ノ 乂_ノ /:イ /: :,′ 「(……幸せ)」
|: : : { //// ////r-: ': : /
从: : 乂 ^ー( イ: : :/: :/
∨: {:从{¨¨, ィ「 ̄ 7¨´、_: 从:イ: :/
\| / \ ∨^/ />/' }:/
/ |乂\∨_,イイ/ }
{/⌒ア `ー介 -‐´ {__〉
{`ー∧ /:∧:.、 |- r'
/\-――‐- 、
, --=7 丶 `ヽ
/, ヽ ヽ
∠/ / 、 、 丶 i
/ i ! l. l i. i |
/ ,/ ! ! l|| ! |、 ll ! | ヽ、
/_ -7 , | l ト、| |ヽ! N , 斗 r ,'_ ト--`
 ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !|
´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ
// l i `i _/,、/ 「ムグググググ……」zzz
´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′
丶 ー ―‐ ' / |′
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__ i ー ' ! __
, ィ'´:.:/-‐ ´} / `Y´:.:.\
, -‐'' ´:.:./:.:.:./― - 、 ,/__ /:.:.:.:.:.:/`丶、
ハ:.:.:.i:.,:.:,′:.:i `  ̄ /:.:.:.:.:../:.:.:.:.:.:.:.丶、
/:.:.:.i:.:.:|,':.:i:.:.:.:.:! ヽ / /:.:.:.:.:.:/:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:,.ヽ
!:.:.:.:.ヽ:.{:.:.l:.:.:.:.:l. i /:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.i
カン!
11/11
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/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
:': : :,: : : : : : : : : : : : :、: : : : : : : : ヽ
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カン!
976: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 16:53:02.30:B5f0TtHjo (12/17)
投下終了。新スレはもうちょい埋まったら建てます
投下終了。新スレはもうちょい埋まったら建てます
977:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 17:06:03.06:Hy2AseYJo (1/1)
相変わらずすばら
相変わらずすばら
978:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 17:48:50.92:WBDGQSKho (1/1)
乙ー
読んでて二重夢オチだったりとかしないかと心配になったぜ
乙ー
読んでて二重夢オチだったりとかしないかと心配になったぜ
979:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 18:39:21.21:czzNdOsSO (3/4)
おつおつ
照にとって理想の世界ではないかと思ってたら作中で自ら言ってた
双子とは寝る部屋別々と判明したね夜中ぐずったりしないだろうか
おつおつ
照にとって理想の世界ではないかと思ってたら作中で自ら言ってた
双子とは寝る部屋別々と判明したね夜中ぐずったりしないだろうか
980: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 22:02:40.92:B5f0TtHjo (13/17)
1/4
934.936.939
クロチャーの手作りマフラー
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r '´ : : : : : : : : : `ヽ、
./ : : : : : : : : : : : : : :\
/ : : : : : : : : : : : : ヽ : : : : : ヽ
./ : / : : / : : : : : :|: : : : : : :ハ: : :ヽ : ヽ :ヽ
/ : / : : : /: : : : :l: ::j: :|: : : : : | }: : : :ヽ: ::ヽ : ヽ
/ : :{ : : : ::{: : : : :ノ:ノ}:::ル: : : : リ、}::ハ: : ヾ,: ::}: : ハ
.{ : : | : : : 」; 斗七´/.}:/.}: : : :リノ }`ト;、: :}:}:: l ; ;} }
! { : :! : : : :!: : :ノ':/`/' .j: : : :// .リ |: 外|: :l: : ト|
.|::l : ::| : : : |:/,r=≠ミ /: : ノ ' ,r=≠ミ/ |リ:: :| :ハ}
.|::|: : :| : : : | 《{////゚} ´ .{//゚/}.ヾ|: : : :|/' '
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!:l : : :{: : : :{ l: : : :|::!
}::l : : :l: : : ::{ .j : : :リ: | 「玄ちゃん……、素材から手作りとかしないよね?」
.}::i : : :l: : : ::ト、. ⊂⊃ .ノ: : : ::j: :|
l: 〉: : :〉: : : :V>、 rl'´リ: : : :/: リ
.} :∧: : :W、: :ゝ、_.|_` ー __, ィr<、: |:/': : ::/ : /
ノ : : :ヽ: : :ヽ:\ヽ  ̄ ` ヽ、{ _, r' フ: ::/:: /
/ : : :r‐'ヽ: : : : ∧ /:/: : :∧、
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//: : : , r'ー- ∧l: : : :ヽ ー-- j: : : : ::/ ) 、::ヽ::ヽ
/./::/ `> 〉: : : : } l: : : : /r'´ `ヽヽ:)
! {:/ヘ ノ:,: : : : :ト-- ___, -{: : : : { ハ V
V ∧ ノ' .|: : : : :} `ー-'´ ヽ、: : l:ゝ /.}
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934.936.939
クロチャーの手作りマフラー
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V ∧ ノ' .|: : : : :} `ー-'´ ヽ、: : l:ゝ /.}
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981: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 22:03:09.60:B5f0TtHjo (14/17)
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「そんなゼロから栽培したって専門家さんには敵わないからね!
心を込めるなんて言って、作った物の質が落ちるなんて論外だよ!
あっ、もちろんその行為自体を否定するわけじゃないんだけどね。
私は毛糸自体はしっかりした質の物を買って作るつもりだよっ。
それに手作りだと気付かせないなんてしたら咲ちゃんに悪いでしょ?
ちゃんと二人に説明して、受け取ってもらうつもりだよ。
ちょっとお高い毛糸を使うのは許してもらっちゃうもん。
もー、お姉ちゃんったら何言ってるの!」
〉 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\ 〈
〈/: /: : : : : : :/::/: : : : : : : : : :ヽ: ヽ: ::ヽ
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〈 i:/:::/: :::/: : : :ノ:::ノ: : : : : : |: : : : : ::ヽ: :ヽ: :、i 〉
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i::|:::|: : ::|i´: ::j -!::| !:r::::ゝ::::|-ゝ:ヽ:`:、|: : |: ::|::|
〈 |::|:::|: : ::ハゝ::j_ヾ ヾ.ゝ:、ー!__\.、::|: : :|: ::|:::| 〉
.〉|::|:::|: : ::|.' .r´:::::::ミヽ '':::::::ミヽ V: ;::|: ::|:::|
〈 .i::|::::|: : ::ト∥っ::::::リ っ::::::リ } |: : :|: ::|::::|
〉|::|:::::|: : ∧ ヾ==' ヾ=='' j: : :|: :::|:::|〈 「う、うん……」
.|::|:::::|:: :::|ヽ ' ' ' ' ' ' ' ' ' ./|:: : |: : |:リ 〉
.!:|: : ::!: : :|、! ./ノ: ::リ: : |:リ
〈 〉!: : :ヽ: : !::ゝ .r--.っ .ノ:::j: : :i: : :|/
〉.i:|: ::ヽ、: ::ヽ--ゝ.、  ̄ _ ''--y: : /: : ノ 〈
〈 //: ::ヽ:!:、:::ゝ ` ヽ`iゝ-___.イー ''´ /://: : :/| 〉
.〈〈!: : :ヽ|ヾゝ:ゝ /イ:/: ::/、:ヽ
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′::::i::::::|\:|.{:| ::ト::::::::ト、 \::/:i::::::::|::|::::::::|:.:.|
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/〃 j::::::::/ レ } /  ̄ ./::::::::/ / }:.:.:.:.l
「そんなゼロから栽培したって専門家さんには敵わないからね!
心を込めるなんて言って、作った物の質が落ちるなんて論外だよ!
あっ、もちろんその行為自体を否定するわけじゃないんだけどね。
私は毛糸自体はしっかりした質の物を買って作るつもりだよっ。
それに手作りだと気付かせないなんてしたら咲ちゃんに悪いでしょ?
ちゃんと二人に説明して、受け取ってもらうつもりだよ。
ちょっとお高い毛糸を使うのは許してもらっちゃうもん。
もー、お姉ちゃんったら何言ってるの!」
〉 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::\ 〈
〈/: /: : : : : : :/::/: : : : : : : : : :ヽ: ヽ: ::ヽ
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982: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 22:03:38.29:B5f0TtHjo (15/17)
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Vハ: :ハ: : ハ〃rV/云 〒冗示ミ j:ハ: : /: : : ': : : : : : : : : : :}
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ハ:ハ 弋//ソ 弋//ソ イ: ! }:/: : : : : : : : : : :}: :}
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|: :| ヽ 、_,、_, /}:.j ヽ: : :! : : : : : : : : : ! i:}
l: :l > ヽ ノ ´ト // !: : j: : : : : : : : : : Ⅳ 「そ、そんなことがあったんですか」
ヽ:ヽ r≧....._ <..-‐: ̄//} }: : ハ: : : : : : : : : :}
ヽヘ 〉::::::::゙Y ̄::::::::::::::::::::彡::ヽ j: :ノ }: : : : : : : : : :}
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.|: : :|::::::::ト ! ''''' __ ''''''' ! !::::::::j:::: ::j 「お姉ちゃんとして玄ちゃんを見張らなきゃ!」
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': { ゝ l ).ノ' Y , r' .}:::
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Y ` ./ ` ヽ、 __ l l __ ,, ' ヽ }/
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. /: : : : : : :V: : : \ : / : :_∠i:l―: !:! iハ: :ハ: : : : :ハ!
/: : : : : : : : :V:、: : : : :i:i: : : :/ {ハ: : ハi _レzレ !: : : : ハ!
/:/: : : : : : : : :ヽ:\: : :ハ: : : i _彡示i ん゚:}"/: : ノ:ノ ′
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. /:/: : : : : : : : : : : :ハ !:.{゙ 込/ソ `´,,, i: : j
./:/: : : : : : : : : : : : { \ {: ! ,,, ` ハ :/ 「宥さんならどうします?」
i:.ハ: : : : : : : : : : :/: |  ̄>: ! ┌‐ 7 イ/:/
{:ハ: : : : : : : : : :/: :{ _/iハ:!ヽ ヽ ノ ∠__/:/_
{:! !: : : :>::: ̄::: ̄::/:::/ ヽ i:! `7―-,イ::::::::::::レ::::::\
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`ヽ ∨:::::::i:::::::::::::::/:::::::i / ヽ/ \ }::::ヽ:::::::::::::::::i::::}
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Vハ: :ハ: : ハ〃rV/云 〒冗示ミ j:ハ: : /: : : ': : : : : : : : : : :}
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ハ:ハ 弋//ソ 弋//ソ イ: ! }:/: : : : : : : : : : :}: :}
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ヽ:ヽ r≧....._ <..-‐: ̄//} }: : ハ: : : : : : : : : :}
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983: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 22:04:07.21:B5f0TtHjo (16/17)
4/4
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. : . : ..゚:|\__,゚. : . :, |: . | 「私の香水の匂いを染み付かせるかなぁ。
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カン!
984: ◆Y.lj54HWGU:2016/01/20(水) 22:05:18.58:B5f0TtHjo (17/17)
埋めネタでした。シチュエーションで埋めていただけると幸いです
カプにするなら京咲照淡和霞白玄洋セラだと書けません
単ヒロインになります
次スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453294261/
埋めネタでした。シチュエーションで埋めていただけると幸いです
カプにするなら京咲照淡和霞白玄洋セラだと書けません
単ヒロインになります
次スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453294261/
985:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 22:06:16.40:mVTKlcMeO (1/1)
がんばれシズちょーがんばれ
前のいい話から一変いつもの松実姉妹だったわwww
がんばれシズちょーがんばれ
前のいい話から一変いつもの松実姉妹だったわwww
986:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 22:11:32.04:0qY0y24N0 (1/1)
シズが幸せになった世界線はまだですか?
シズが幸せになった世界線はまだですか?
987:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/20(水) 22:23:37.93:LZ0y+Nk50 (1/1)
埋め
埋め
988:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 22:32:15.99:84yf0FGVo (1/1)
グラビディユウチャーもいいよね
グラビディユウチャーもいいよね
989:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 22:33:14.78:X6gou82lo (1/1)
京霞本、京白本を発見する京咲とか
京霞本、京白本を発見する京咲とか
990:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 22:47:20.65:czzNdOsSO (4/4)
おつ
頑張れシズ負けるなシズ奈良の安定と平和は君に懸かってる
おつ
頑張れシズ負けるなシズ奈良の安定と平和は君に懸かってる
991:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 00:06:31.21:ui+Bd27oo (1/1)
重力に飲まれて染まるシズとか見たいわ
最終的に重力の都奈良にしたい
重力に飲まれて染まるシズとか見たいわ
最終的に重力の都奈良にしたい
992:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 00:08:36.21:BbG8T3oRo (1/1)
乙梅
乙梅
993:埋め ◆Y.lj54HWGU:2016/01/21(木) 00:11:52.53:0v95eBS0o (1/4)
【没ネタ】
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,. 斗=: .、 ´: : : : : : : -‐: : : : : : : : `: . 、
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. \: : : : : : : : : :‘, .i!: : : : : : :.> ¨¨ /'′ ¨¨ ゚。: !: : キ : !
. 〉: : : : : : : : : イ i! : : : : : 斗笊.示ト、 斗笊.示ト、、 ゚: : : :ハ: :!
. / : : : : : ィ: : : ′ i: : : :/ {{ { ト::リ } { ト::リ } }ト }:f´`! i: !
/: :斗 ´ |: : / !: : ∧ 乂 .ノ 乂 .ノ !:i / .レ
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|:::::::::::‘:::::::::::::::::::::|::| ` ´ イ:::_:_:__::::::::八 「エロ同人に出ていいのはヤってヤられる覚悟がある人だけよ」
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|:::::::::::::::::‘:::::::::::::::|\\ // `丶/ / / / | !
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/ / `ヽー、 ー、 `ー /´
_ -‐ァ'/ ´⌒ヽ 、 ヽ、_ 彡 ´
/⌒ィ'´ / ', \ ヽ
/´ア´ / / / ! ', ヽ
({ / ノ / / ! l \ 、 \
`Y ィ´ / / i l '. 、 ヽ. ',_ `ー-
/ / /イ/i{ j{ j 、 \ ヾ  ̄´
, ィア,' イ /`7~ヽ ハ 八 (ヽ ト、 } ー、
j/ / { { イzx、_エ、 j |~~、 ヽ Y`ヽ }! ソ \}⌒j
´ { ヽハ、{i 佞i「ヽ. ハ{\{zュ.jYハ } 〉ハ ヽ.
∨ ハ `  ̄ \{ ヽ `芒!リイ ノ /イ ハ
ヽ { j! ! 、 } ヽ! 〈 /フ j! / リ 「(ダメだこれ)」
`ヘハ ト j /´j} ハ ノ
` \ ゚ ` / / ノ j_ノ ´
_ -=ニ7⌒ヽ __ .. イ / `7=ュ。_
イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
´ i ニニニ{ /l] `Y ', V /ニニ/ '.
l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
初期案。霞白爽でオカルトリオを考えていたけどクロチャーが強すぎて断念
【没ネタ】
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` 、: : 、
. . : : ¨¨¨ヽ: :≧: : . .、
,. 斗=: .、 ´: : : : : : : -‐: : : : : : : : `: . 、
/'´ ヽ: :. /: : : : : :>´: : : : : : : : : : :ヽ: : : : : ,
,. -──-. . . 」__レ´: : : : >´ : : : : : : : : : : イ: : : :‘.,: : : :
/: : : : : : : : : :-‐:7: : : : :/: : : : : : : : : : : : /: i : : : : :‘,: : : : ‘,
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. /: : : : : : : :/: : : / ,′: :′:__: : : : : : :/ }: / ヽ__:‘,:゚。: : :‘
/: : : : : : : : : ‘,: / !: : ′:´ : : : : : : : >´ ,: :′´ ヽ: : :‘, ゚, : :
‘,: : : : : : : : : : Ⅵ Ⅳ : : : : : : : : >´ /:.' ゚。: : i: : ゚ : : ! 「カムイでエロ同人みたいにしてやるー!」
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. 〉: : : : : : : : : イ i! : : : : : 斗笊.示ト、 斗笊.示ト、、 ゚: : : :ハ: :!
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イ 「ニニニ7 人j ハ 〈 /ニニニ´⌒ヽ
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l ニニニ、/! [! ( '. Vニニ7 }
/ ハ ニニニニニ| マ、 ィハ Vニ7 ′
/ ', ニニニニニ| マ、ィ´ 。 V /
初期案。霞白爽でオカルトリオを考えていたけどクロチャーが強すぎて断念
◆Y.lj54HWGU さんの作品一覧
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