1いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:21:18.79zFwc++6mO (1/12)

沙希「いきなりどうしたの?」

香織「この前、大学の同級生に長谷くんの話をしたの...」

沙希「ふむふむ」

香織「そしたら、『純粋』とか『鈍感』って言われちゃって...」

沙希「えー、そうかなー?」

香織「普通...だよね?」

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2いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:22:05.32zFwc++6mO (2/12)

沙希「うーん...ちなみに、どんな話をしたの?」

香織「う~んとね...長谷くんとご飯食べた話とか、お出かけした話とかかなあ」

沙希「えー、普通だと思うよ。私も桐生くんとお出かけした話ことを、藍ちゃんとか舞子ちゃんに話すもん」

香織「そうだよね...。あと、惚気けてる、とも言われちゃって...」

沙希「のろける...?」

香織「好きな人との話を得意そうに話す、って意味だよ」

沙希「えー、そりゃあ好きな人のこと話すときは嬉しいよー。私も桐生くんのこと大好きだもん」

香織「私も、長谷くんのこと大好きだよ。でも...長谷くんはどうなのかな」

沙希「長谷くんも香織ちゃんのこと大好きだよー。長谷くんの方から告白してくれたんでしょ?」

香織「うん。だけど、今はもう良く思われてなかったり...」

沙希「長谷くんに限ってそれはないよー」

香織「でもね、一緒にどこかに行こうって誘った時とか、すごい焦って断られる時があって...」

沙希「...え」


3いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:22:33.39zFwc++6mO (3/12)

香織「沙希ちゃん、どうしたの?」

沙希「...桐生くんも、そういう事あるの」

香織「桐生くんも?」

沙希「どうしよう...もしかしたら、私も嫌われてるのかもしれない」

将吾「俺がなんだって?」

香・沙「「うわっ!?」」

将吾「そんなに驚くな」

沙希「だって、突然だったんだもん...」

将吾「それでもだ」

沙希「ごめんなさい...」

将吾「...なあ藤宮、コイツ何かあったのか?」

香織「...さ、沙希ちゃん」

沙希「え、あの、えっと...」

将吾「...」

沙希「あ、あのね、桐生くんって、遊びに誘った時に面倒くさがることあるじゃん?」

沙希「でも、それって...あた、あたしのこと嫌いだからなのかなって...」グスッ


4いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:23:00.89zFwc++6mO (4/12)

将吾「...はあ」

沙希「ご、ごめんなさい。今まで気がつかなくて...」

将吾「バーカ」チョップビシー

沙希「いたっ...」

将吾「俺は基本、面倒くさがりなんだよ。だから...」

沙希「あたしのこと嫌いじゃない...?」

将吾「...どうだかな」

沙希「えへへ、桐生くーん」

将吾「ベタベタすんな、暑苦しい...」

香織「よ、良かった~...」


5いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:23:42.13zFwc++6mO (5/12)

香織「そういえば、桐生くんはどうしてここに?」

将吾「ああ、コイツこの後講義あること忘れてそうだったから、呼びに来ただけだ」

沙希「はっ、そうだった」

将吾「やっぱりな。もう時間ないし、そろそろ行くぞ」

沙希「はーい。香織ちゃん、またね~」

香織「うん、バイバイ沙希ちゃん」

将吾「あ、藤宮」

香織「何? 桐生くん」

将吾「お前も山岸と同じようなこと考えてるんだろうけど...まあ、心配しなくていいと思うぞ」

香織「え...」

将吾「じゃあな」

香織「...桐生くん、ありがとう!」

ネエキリュウクン コンドレポートミセテー
ジブンデヤレ
エエー ソンナー
...ヨケイナコトイッチマッタカナァ


6いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:24:22.01zFwc++6mO (6/12)

祐樹「藤宮さん!」

香織「あ、長谷くん。どうしたの?」

祐樹「あのさ、明後日ってなにか用事ある?」

香織「ううん、何も無いよ」

祐樹「よ、良かった~」

香織「どうして?」

祐樹「いや~、せっかくバイトして準備してきたのに...じゃなくて!」

香織「?」

祐樹「な、なんでもないよ! え、えっと...とにかく、明後日の日曜日、一緒にどこかに行こう!」

香織「ほ、本当に?」

祐樹「うん、行きたいところがあったらそこに行くけど、特に無かったら俺が決めてもいい?」

香織「うん、ありがとう!」

香織「...えへへ、良かった」


7いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:24:51.78zFwc++6mO (7/12)

香織「長谷くん、今日はありがとう! 本当に楽しかった!」

祐樹「それなら良かった」

香織「長谷くんは?」

祐樹「もちろん、俺も楽しかったよ!」

香織「えへへ、そっか~」

香織(見に行った映画は面白かったし、ご飯は美味しかったし...長谷くんは優しかったし...)

香織「...へっくしゅん!」

祐樹「あ、藤宮さん、寒い? 大丈夫?」

香織「あはは、ちょっとだけ...」

祐樹「...」ギュッ

香織「あ、手...」

祐樹「い、嫌だったら...言ってね」

香織「ううん...嬉しい、ありがとう!」

香織「初めて手を繋いじゃった...」


8いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:25:22.30zFwc++6mO (8/12)

祐樹「...ねえ、藤宮さん」

香織「何?」

祐樹「えっと...こ、これ! どうぞ!」

香織「わ、私に? 私、長谷くんに何もあげてないよ?」

祐樹「いやいや、そうじゃなくて...」

香織「?」

祐樹「次の木曜日、藤宮さんの誕生日でしょ? だから、ちょっと早いけど...」

香織「恋人になってから、初めて...だね。ありがとう!」

祐樹「あ、う、うん...」

香織「...良かった」ボソッ


9いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:25:50.55zFwc++6mO (9/12)

祐樹「何が?」

香織「あ...えっとね、最近一緒にお出かけできてなかったでしょ? だから、もしかしたら---」

祐樹「ちょっと待って!」

香織「っ!」ビクッ

祐樹「お、驚かせてごめん。それと...変なこと思わせちゃって、ごめんなさい」

香織「ううん、私も...疑っちゃって、ごめんなさい」

祐樹「...実はね、結構前からバイト増やしたんだ」

香織「え...?」

祐樹「あんまりお金無かったから...たはは」

香織「...私のために、頑張っててくれてたんだ」

祐樹「もちろん藤宮さんのため、っていうのもあるけど...本当は、俺自身のためなんだ」

香織「長谷くんのため...?」

祐樹「うん。それ、開けてもらってもいい?」

香織「うん...」ガサガサ


10いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:26:42.78zFwc++6mO (10/12)

香織「...あ、これ!」

香織(私がこの前欲しいって言った万年筆だ...。すっごく高いはずなのに...)

祐樹「藤宮さん、今も日記書いてるでしょ? 書く度に、なんていうか...意識してもらいたかったんだ。俺のことを」

祐樹「め、女々しくて...ごめん」

香織「...私、今でもこれ以上無いくらいに、長谷くんのこと意識しちゃってるよ? 想ってるよ?」

祐樹「へ、おも、え...!?」///


11いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:27:09.34zFwc++6mO (11/12)

香織「長谷くん」

祐樹「あ、は、はい!」

香織「私ね、長谷くんのことが...大好きです」


12いいいい ◆CcW4KPdZhU2015/11/30(月) 22:28:08.59zFwc++6mO (12/12)

短いですがこれにて
明日は藤宮さんの誕生日ということで書きました
一週間フレンズのssもっと増えてください!


13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/30(月) 22:28:20.451J4k+WftO (1/1)

おつおつ


14以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/11(金) 18:04:37.55xnFKB7su0 (1/1)

い?