1 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:12:39.174+zPkmaN0 (1/8)


江風「へぇ、このスレは「提督「今日の秘書艦は…」~ハーレム鎮守府の日常~」!その8かー」

海風「早く海風たちも合流したいですね…えへへ…」

風雲 「過去ログ…えええええ!!巻雲姉すごいことを…長波も…すごい/////」

リベッチオ「キヨシーすごい…これが、提督さんの花嫁…」

照月「はわ…秋月姉すごい…照月もちゃんとできるかな…?お嫁さんになれるかな…?」

瑞穂「轟様の花嫁…うふふ…」

速吸「速吸!いつでもお嫁に行けます!!!え?出番まだ先?そんなぁ…」




神名「俺がメインのシリアス要素マダー?」

あきつ丸「まだ先のようであります…」




ローマ「ローマは絶対に提督魚雷に屈しはしないわ」

リットリオ「本当に?」

ローマ「ええ、絶対に私は屈さない」

リットリオ「(フラグだわ…)」





ティナ「オリキャラ…増えてますね」

フェル「いいじゃない、別に」

???「そう、葉巻咥えた男がいてもいいだろ」

???「太った某国の軍人とかどうだろうか?」

独提督「貴方達はまだ出番ないわよ」




提督「この先どうなるのやら」

吹雪「さぁ?」


前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429653318/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422296357/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416664584/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409662134/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403310283/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445616758



2 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:13:52.554+zPkmaN0 (2/8)

■貧乳空母戦隊からの注意

瑞鶴「えっとこのスレでは「オリジナル設定」(一部他作品ネタ)「オリジナルキャラ」などが含まれます」

龍驤「苦手意識や抵抗がある人はブラウザバックや」

瑞鳳「あ、でも大丈夫な人はどんどん来てね、そしたら…卵焼き焼いてあげる」

大鳳「争いはいけないわ、荒らしは無視でお願いね」

葛城「投稿頻度は遅いかもしれないけど、頑張って書くってね」





全員「というわけで…」






瑞鶴「全機発艦!!!目標!!>>1!!!」

龍驤「艦載機の皆!お仕事お仕事ぉ!!!!」

瑞鳳「誰が貧乳空母よー!!!」

大鳳「シズメェ!!!!」

葛城「ああー…ま、自業自得だよね…というわけで艦載機発艦!!!!」





3 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:15:30.434+zPkmaN0 (3/8)

■主要な登場人物

<< 人間サイド >>

・提督「轟響介」(トドロキ キョウスケ) 階級:大佐
本作の主人公、艦娘を指揮する艦隊司令官
戦争終わったら艦娘全員引き取る宣言した人
お仕事でき、戦略も霞や満潮が認めるほど
エロゲ属性の持ち主で絶倫、二重人格疑惑あり
憧れの人は「大河幸太郎」(勇者王ガオガイガー)
「鬼」の血を引いているが特にこれといった能力もない、残念プチ人外
現在、赤城と共に軍の「闇」と戦っている。


・女提督「新敷吹雪」(ニシキ フブキ) 階級:少佐
愛称は「フブニ」、大手企業「新敷海運」の一人娘。
深海棲艦の襲撃で唯一の肉親である祖父を亡くしており、敵討ちに燃え…てたが
鎮守府の面々や保護区の深海棲艦と交流し、敵討ちではなく、海の平和の為に戦うことを決意。
既にこの鎮守府のノリに染まっており、前スレで目出度くハーレム入り
実は幼いころに出会っており、結婚まで約束していた。


・陸軍将校「神名誠一」(カミナ セイイチ) 階級:少将
あきつ丸の元上司、海軍の腐った部分と戦う提督に協力する人
弟分である海軍将校を亡くした過去を持つ。
提督を全面的に信頼している。


・独提督「クリティーナ・シュヴァイツァー」 階級:元帥
ドイツでビスマルク達を指揮していた老提督、現在は孫に任せて日本で半リタイア生活
居酒屋「鳳翔」の従業員として働いているが、非常時には提督たちのサポートに入る。
愛称は「Oma」(ドイツ語でお祖母ちゃん)


・伊提督「フェルナンディア・ドッリオ」 階級:大佐
イタリア艦の派遣に伴い、日本へやって来たイタリアの艦娘艦隊の司令官。
独提督と並ぶ名将ではあるが、所かまわず脱ぐという脱ぎ魔。
愛称は「フェル」


・伊副官「マルチナ・M・ジュリアーノ」 階級:少尉
フェルの副官として、日本へやって来た、主にフェルのお世話を担当。
過去に提督に命を助けられており、それがきっかけで提督に想いを寄せるようになる。
しかし、その想いをいまだ伝えられずにいる。
愛称は「ティナ」


・前任者
鎮守府最初の提督、一時期は大艦隊で深海棲艦を圧倒していたが、艦娘を人として扱わず、差別を始めたため
妖精の怒りを買い、ドックが使用できなくなってしまう。
そのため、修理や開発ができず、前任者の艦隊は全滅、その後更迭される。
現在は提督の艦隊を奪おうと、いろいろと暗躍している。


・海軍将校ズ
提督の上官であり、様々な思惑を持っている
基本、提督の存在を快く思っていない。


・他世界の艦娘艦隊司令官

露:名前不明
国家機密のため非公開、ただし愛称はプーさん


米:ジョー・ギリアン
噂では葉巻を愛し、傍らには美人な秘書を伴っているとか。





4 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:24:59.764+zPkmaN0 (4/8)

<< 艦娘サイド >>

・駆逐艦「吹雪」 (ケッコンカッコカリ済み)
最初の艦娘で鎮守府最初の駆逐艦、
提督と二人三脚で鎮守府を大きくした。
そして鎮守府ハーレム宣言をした子
提督とは正式な結婚をしている、幼妻。


・軽巡洋艦「五十鈴」(ケッコンカッコカリ済み)
索敵のプロ、どんなことでも五十鈴にはお見通しよ
提督が好きで吹雪との関係を知った途端に提督を逆レした。
提督不在の際は提督代行を務める。


・重巡洋艦「鳥海」 (ケッコンカッコカリ済み)
鎮守府のブレイン、データを基に戦略を立てるプロ。
五十鈴と同じく提督が好きで、逆レをした人
主にエピローグのナレーションを担当


・正規空母「赤城」 (ケッコンカッコカリ済み)
鎮守府に派遣された本営直属の艦娘だったがその実態は、提督を失脚させようとする一派が派遣したスパイ
しかし、提督と仲間と触れ合ったことでスパイであることを告白、一派と袂を分かつ。
五十鈴、鳥海と同じく提督を逆レした人
現在は正式にスパイとして復帰、提督と共に軍の闇と戦う。


・航空戦艦「日向」 (ケッコンカッコカリ済み)
見た目クールビューティー中身は熱いハートの持ち主?
一度轟沈しかけたが、提督の必死な救助活動により一命をとりとめる。
それがきっかけで秘めた思いが爆発、提督を逆レしようとしたが未遂に終わる。


・航空戦艦「伊勢」 (ケッコンカッコカリ済み)
姉御気質で頼りになるお姉さん、日向が大切、提督も大切
日向と一緒ならどこまでもなシスコン、でも提督も好き。
ほ…ほんとだってばぁ!


・軽巡洋艦「大淀」
眼鏡でつるペタ(?)な、秘書艦オブ秘書艦の艦娘、もう任務娘とは呼ばせない
建造時には艤装が未完成であったが、提督たちが発見した開発資材により艤装が完成する。
提督資材の備蓄はお任せください。


・工作艦「明石」
艦これ版千川ち○ろ、であったが艤装が完成したために艦娘として前線に。
夜戦道具の開発ならお任せ、そして明石の(性的な)開発は提督にお任せ。


・戦艦「リットリオ(イタリア)」
イタリアから派遣された、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の2番艦。
改装済で艦名が「イタリア」になったが周りから「リットリオ」で呼ばれている。
おっとりした性格だが、惚れた相手にはとことん積極的になる。
イタリア料理を得意とする。


・戦艦「ローマ」
イタリアから派遣された、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の4番艦
「ローマ食品」の経営者であり、霧島の会社のライバルに当たる。
過去に恋人に裏切られた過去を持ち、男性不信となっている。
その為、ハーレムの長である提督にいい感情を持っていない。


・駆逐艦「島風」(ケッコンカッコカリ済み)
前任者時代の最後の作戦にて出撃した艦娘、戦いの中で深海棲艦化し沖ノ島に住みつき
提督たちと敵対していた、その際提督から「S型深海棲艦」と命名呼称されている。
沖ノ島攻略の際、吹雪が建造妖精から託された「高速建造材」を使用したことにより
元の艦娘へと戻り、提督たちの仲間となる。


・水上機母艦「秋津洲」
元深海棲艦「ヲ級空母(亜種)」、深海棲艦時代の島風の親友。
沖ノ島で発見された「特殊な開発資材」とヲ級空母(亜種)が大型建造を受けた姿
新しい相棒「二式大艇」と共に艦隊の一員に加わる。
姿は変われど、島風との友情は変わらない。



5 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:25:32.794+zPkmaN0 (5/8)


・装甲空母「大鳳」(ケッコンカッコカリ済み)
元は深海棲艦「装甲空母姫」で、大型建造を受け艦娘へなった姿。
胸はその代償なのか、とても平坦になっている。
中破しても艦載機を飛ばせるという特性を生かし、短い期間で練度限界を迎えた。
提督分が切れてしまうと「深海モード」になるとか
え?駆逐艦?ちがいます!!


・航空母艦「瑞鶴」(ケッコンカッコカリ済み)
五航戦の子、一航戦である加賀達をライバル視していたが、現在は強い信頼関係で結ばれている。
「天城」「葛城」の教官を務めており、厳しく彼女たちを指導している。
加賀との関係も良好であり、その仲は姉の翔鶴が嫉妬するほど
料理の腕も上がっており、彼女の作るカツカレーは提督が絶賛するほど。
誰?駆逐艦って言ったのは!爆撃するわよ!


・軽空母「龍驤」(ケッコンカッコカリ済み)
古参の軽空母で、初期の鎮守府での貴重な航空戦力でもあった。
現在は、黒潮、浦風と共に「粉物トリオ」を結成、粉物料理の普及に努めている。
見た目が幼いゆえに、外出する際も何度か警察の補導を受けている。
駆逐艦じゃないんやで!


・軽空母「瑞鳳」(ケッコンカッコカリ済み)
軽空母、卵料理を得意とする。
九九艦爆をこよなく愛しており、愛用している。
仕事には真面目だが、甘えるときはとことん甘えてくる。
そりゃ胸はないけど駆逐艦じゃないよ!!


・航空母艦「葛城」
最近着任した航空母艦、瑞鶴を先輩と呼び彼女の元日々鍛錬を行っている。
提督に対し、ツンデレな対応をするが、将来は子供を産んでもいいと考えている。
これからいろいろ期待できる艦娘
駆逐艦?え?何?どういうことよ!!!


・妖精さん
鎮守府に欠かせない存在、彼女達がいなければ開発も修理もままならない。
提督さん大スキー


・装備妖精
艦娘の艤装に宿っている妖精、裏で彼女たちのサポートがあり
艦娘は艤装を使える。
一部の妖精は提督をとても愛してる。





6 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:30:27.884+zPkmaN0 (6/8)

■このスレでのオリジナル設定(痛いの注意)

・世界観
ちょっとした争いや内紛などはありつつも世界大戦が起きなかった世界で、比較的平和な世界。
文明レベルは現代にほぼ近い(スマホ、インターネット、アニメ、コミケ等がある世界)
深海棲艦の出現により海運ラインが破壊されたが、艦娘達の活躍によりある程度の海運ラインが修復された

・艦娘
妖精の技術で生み出される「娘」と呼ばれる存在で、その姿は時代によって変わる。
深海棲艦に対抗できる唯一の存在、性質は妖精に近い。
しかし、生み出す過程を知っている一部の者には「化け物」と呼ばれている。
艤装を解体することで、人間になることができる。

・深海棲艦
突如と現れ、海運ラインを破壊し、「巣」と呼ばれるガラクタの山を築いている。
その目的は不明、分かる事は巣を作りそこから更に侵攻をし、最終的には本土まで侵攻する。
「離島棲鬼」「戦艦棲姫」が深海棲艦を指揮しているらしいが

・本営
国防の要、しかしその内部は汚職や陰謀などが渦巻いている。
その中でも「暗部」という組織があり、提督たちと敵対している。

・鎮守府
対深海棲艦の前線基地、大勢の艦娘や一部の軍人がここで暮らしている。
妖精の工廠があり、艦娘のメンテナンスや艤装の開発が行われている。

・深海棲艦保護区
戦意を失い、仲間から追い出された深海棲艦を保護するための保護区
現在、秋津洲が責任者となっており、飛行場姫、レ級戦艦、港湾棲姫、北方棲姫、中間棲姫、空母棲姫
駆逐棲姫、空母水鬼、重巡リ級、駆逐イ級、戦艦タ級、浮遊要塞が保護されている。

・深海棲艦/艦娘研究所
その名の通り、深海棲艦と艦娘を研究する施設。
敵の生態解明や、艦娘の能力について研究する施設だが、その裏では非人道的な研究が行われている。
現在は深海棲艦の生態のみの研究を行っているが…

出番?もうちょっと待って


・開発資材
異世界の兵器の破片で、その破片と資材と妖精の力を使うことで艦娘を生み出したり、兵器そのものを再現することが可能。
時々とんでもない破片が見つかる。
そういったものは鎮守府で厳重に管理されている、爆弾や戦闘機、戦車、そして二足歩行兵器の破片も存在するとか。

・PUKAPUKA丸(大和型四番艦 海底軍艦「ラ號」)
艦娘たちを輸送、支援するラ級戦艦、オーバーテクノロジーの塊
その正体は異世界の大和型四番艦、海底軍艦「ラ號」
主要艤装は46サンチ主砲他、マーカライトファープ(熱線砲)と冷線砲、妖精結界
メインエンジンは妖精技術を使った「妖精式エンジン」を搭載している。
ラ號本来の動力炉はあるが起動することができず、ラ號「本来の力」を発揮することができない。
元ネタは「新海底軍艦 巨鋼のドラゴンフォース」

・伊507
クリスマスにサンタからプレゼントされた開発資材を元に建造された
艦娘と同年代の技術で建造されている
音響兵器「ローレライ・システム」を搭載している。
元ネタは「終戦のローレライ」

・轟雷
夕張がかつて戦った敵「グスタフ」のデータなどを元に独自の改良を加えた最新鋭戦艦。
防衛艦隊の戦艦をベースに妖精技術をフルに使い作り上げた


・超重力砲
異世界の「霧の艦隊」が所有している超兵器
鎮守府には撃沈した霧の戦艦(重巡洋艦マヤ)の超重力砲を回収、妖精技術で再生させた「妖精式超重力砲」が存在する。
夕張はこれをPUKAPUKA丸へ搭載、しかし完全起動には至っていない。


・艦娘は妊娠しない
艦娘は艤装を解体し、人間にならない限り妊娠はしない




7 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:34:46.014+zPkmaN0 (7/8)


■過去エピソード( 時事系列が滅茶苦茶なので後日まとめます。)

赤城のスパイとしての過去
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/ の>>64

艦娘の生活周りに関して
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/ の>>231

あきつ丸の暗躍
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403310283/ の>>237

明石について
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ の>>717

鳥海のレポート(鳥海の提督の呼び方が「提督さん」になってます、間違ってました)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ >>706と>>782

日向、轟沈未遂
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ >>793 >>799->>819

ハーレム誕生の瞬間
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ >>824->>846

提督の「初恋」(妖精さんとのエピソード)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ >>963

装甲空母「大鳳」の誕生エピソード
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/ >>219->>224

提督のハーレム構築時の心境とか
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/ >>291

霞デレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399560687/ >>312->>320

提督の敵
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409662134/ >>259

前任者の無駄な努力etc
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409662134/ >>266 >>273

曙、狙われる
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381747459/ >>538->>546



8 ◆/eQDkM6RH22015/10/24(土) 01:36:20.694+zPkmaN0 (8/8)

テンプレ長い

前スレ使い切ってきます


9以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/24(土) 03:33:17.66RY6o9jmFO (1/1)

スレ建ておつおつ
艦娘100人以上、深海側含めたら200越えるからテンプレ長くなるのは仕方ないね。
ローマの行く末が楽しみです。


10以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/24(土) 03:39:16.21G5tXmR2m0 (1/1)

夏イベ組がついに登場か


11以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/24(土) 03:42:17.91HM/LCZV8o (1/1)

スレ立て乙

長くなりすぎるならいっそSSwiki使うのも手かもしれんが・・・


12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/24(土) 20:40:38.36b/OrInbW0 (1/1)

スレ立ておつーん。
夏イベ勢だって!?ktkr!



13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/25(日) 03:48:08.27F7n45Ngf0 (1/1)

もう秋だぞ

半月後には秋イベだぞ


14以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/25(日) 03:57:39.62HZ4XQkQ8O (1/1)

ageんなゴミクズ


15以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/27(火) 11:10:07.16cWjsLaML0 (1/1)

スレ立ておつです
ふと見返したら、テンプレの霞デレのスレが間違っていたようなので
正しいのはこちらでした
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403310283/


16 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 11:07:09.49ug/Hf3gi0 (1/10)

>>15指摘㌧です
次のスレで修正しておきます

ちょっと投下、ただしオリキャラ多しなので注意となります。
※3人ほど出てきますがそれぞれ元ネタがあるので当ててみてください



17 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 11:10:39.80ug/Hf3gi0 (2/10)

【 秘密の… 】

<< 都内某所 隠れ家的天ぷら屋 >>

フェル「んー…おいひい…ボーノォ」

クリス「でしょ」

フェル「え?」

クリス「え?」

フェル「←が…」

クリス(独提督)「ああ、気にしないで」

フェル「あ、ハイ」

クリス「ここの天ぷら屋さん、こういう隠れ家的なのが気に入ってるのよ」

フェル「なるほど、美味しい…」

クリス「そして…秘密の会談をしやすい」

フェル「秘密の会談ねー…」

クリス「…トドロキはよくやってるわ、艦娘達をまとめ上げ…そしてビスマルク達の信頼と愛を得た」

フェル「うちはまだまだですけどね」

クリス「妖精からの信頼も高い…だけど、本営の一部と敵対状態…」

フェル「ですね…んー海老美味しい、ボーノ、ボーノ、アケボーノ」

クリス「ええ、もし彼らがトドロキに何かしたら…トドロキを謀殺したら…そうなる前に手を打たないとね」

フェル「ま、いざとなったら国外へ…当然イタリアよね」

クリス「ドイツよ」

フェル「…イタリアはご飯が美味しいのよ」

クリス「ドイツもよ」

フェル「既に戸籍も住まいもできてるのよ」

クリス「やりすぎ」

フェル「…ま、不毛な争いは置いといて」

クリス「とにかく、奴らがトドロキに手を出さないように…対策をしようってわけ」

フェル「なるほど…あ、かき揚げお願いしますー」






フェル「…現金なものよね、日本の艦隊が全滅したときは…日本を切り捨てようって空気になったのに」

クリス「そうね…ま、私もやむなしと思ったわ…自らの欲望を優先し、艦娘を見捨てるような国ですもの」

フェル「でも、トドロキが来てから変わった…最初は誰もが無理だと言ってた艦隊再編をやってのけた」

クリス「ええ…」

フェル「…強い心の持ち主、そのお蔭で私は部下を失わずに済んだわ」

クリス「艦娘達の世界の歴史にはなかった改造、そして練度上限解放…他の国にはないことを次々とやり遂げた…」

フェル「で、その偉大なトドロキ提督をどうしようって言うの?」

クリス「助けるのよ」

フェル「助けるって…」

クリス「この国の馬鹿のせいで、世界の希望を失わけにはいかないの…」

フェル「希望…か」

クリス「ま、彼は嫌がるでしょうね…自分で何とかしようとする子だし…」

フェル「そして無茶をする…誰かを助けるのにも自分の命を顧みないし、ティナを助けたように…」



18 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 11:34:54.22ug/Hf3gi0 (3/10)


クリス「…ええ…で、ここで秘密会談というわけ」

フェル「会談?」

クリス「ええ」

フェル「私達で?」

クリス「まさか…新聞は読んでる?」

フェル「全然」

クリス「そう言うと思ったわ、はい」

フェル「えっと…キリシマから新商品発売…那珂ちゃん極秘バカンス…」

クリス「違う、次のページ」

フェル「えっと…「独米日、防衛艦隊合同演習…数年ぶりの実現」?」

クリス「そう」

フェル「へぇ、ドイツの防衛艦隊と米国の防衛艦隊が来てるのね…」

クリス「「彼」が来てるのよ」

フェル「…あのキザ男?」

クリス「そ、あの3枚目のギザ男…日本演習に来るって言うから呼び出しておいたわ」

フェル「はへ?」

クリス「それと、私の息子…といっても元部下だけどね」

フェル「…まさか…ここに?」

クリス「ええ、出かける前に電話してたでしょ…その相手が彼」

フェル「えー!どこで電話番号を…」

クリス「彼が教えてくれたわ直通の携帯番号…電話すればいつでもどこでも駆けつけるって」

フェル「…「彼」が言いそうなことね」

クリス「それと、ロシアから極秘に来日してる彼も…」

フェル「…なんとなく察しがつくわ…Omaの人脈ってすごい」

クリス「ふふ…」



<失礼しますー



女将「シュヴァイツァーさま、ご友人の方々が到着されました」




葉巻咥えた3枚目「Grandma!会いたかったぜぇ!」

小太りの眼鏡「Oma、久しぶりです」

クマの被り物被った男「Долгое время」




クリス「ようこそ日本へ」

葉巻咥えた3枚目「苦労したぜ、レディの目を盗んで抜け出すのは…ま、Grandmaのためなら火の中水の中」

小太りの眼鏡「私は正々堂々と来たがね、Omaに会いに行くって」

クマの被り物被った男「…ヴェールヌイに会えると聞いたんだが」

クリス「後で会わせてあげるわよ…さ、座って」

フェル「うわぁ…一気にむさくるしくなった」

小太りの眼鏡「これはこれはFraulein、お久しぶりです」



19 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 11:44:51.07ug/Hf3gi0 (4/10)


フェル「お久しぶり、ダイエットしなさいな」

クマの被り物被った男「…居ないのか」

フェル「貴方…正体バレバレなんだからそれ外しなさいよ」

クマの被り物被った男「断る」

葉巻咥えた3枚目「さてGrandma…俺達を集めたのは…天ぷらを仲良く食べるだけじゃないんだろ?」

クリス「ええ、その通りよジョー、いえ…ギリアン中将」

フェル「座ったら?モンタナ少佐」

モンタナ「ではFrauleinの隣に…」

クマの被り物被った男「ヴェル…」

クリス「早く座りなさい、プーさん」

プー「…うむ」



クリス「それでは始めましょうか…トップ会談を」


【 カメラを艦娘達のほうへ戻しますー 続く 】



20 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 11:52:01.29ug/Hf3gi0 (5/10)

ここまでです

イベントに向けて備蓄とレベリングをば


21 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 12:39:00.76ug/Hf3gi0 (6/10)

ちょっと再開


22 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 12:40:21.40ug/Hf3gi0 (7/10)

【 イベントに向けて 】

<< 宿泊施設 「ホテル霧島」 >>

提督「明日は陸軍の施設の視察だから、一日中居ないぜ」

新敷「私も行くー!」

提督「お前はお留守番」

新敷「ガーン」

大和「陸軍の秘密兵器…まるゆさんは何かご存じで?」

まるゆ「いいえ、まるゆは何も…」

あきつ丸「自分たちは訓練でここに来たことがあるだけで、秘密兵器については…」

武蔵「ふむ…海外から渡された何かを使った兵器…」

提督「ま、それが何なのか聞いてくるさ…」

明石「私達も同行しますよ、楽しみだなぁ」

夕張「使える兵器だといいけど…」

大淀「私は霧島とイベントの打ち合わせがあるので残りますね」

提督「イベントって何やるんだ?」

霧島「秘密です」

提督「そっか…ま、楽しみにしてるよ」





<< 大広場 入口 >>

秋津洲「島風、何か隠してるかも」

舞風「天津風達もね」

磯波「叢雲ちゃん…」

秋津洲「ふむふむ、秋津洲の索敵能力によればこの大広間に集まってるみたい」

舞風「むー鍵がかかってる…」

磯波「何してるんだろ…」



『ここをこうして…』


『うんうん、いいねー』


『こんなものかしら…』


『素敵ね…』



秋津洲「むう…気になるかもー」

舞風「だが鍵がかかってる」

磯波「…魚雷で」

秋津洲「それはダメかも!」



<ふっふっふ清霜にお任せ!!!



秋津洲「え?」




23 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 12:43:12.94ug/Hf3gi0 (8/10)







清霜「大戦艦清霜ウルトラスーパーアルティメットグレートキイイイイイイック!!!!!」





ドゴォ!!!!




島風「ヲゥッ!!!!!」

叢雲「敵襲!!!」

秋津洲「ぎゃあああ!何してるかも―!!!」

舞風「そういえば酔ってたっけ」

磯波「あわわわ」

叢雲「ちょ!何事!!!」

島風「清霜!!」

清霜「これが大戦艦清霜の力だ!!!」

時津風「あれれ?舞風達もいるよー」

天津風「ああもう!施設のドアぶっ壊さない!!」

清霜「わっはっはっはっはっはっは…あ」

天津風「あ?」

清霜「吐きそう」



<オロロロロロロ(略


<ぎゃああああああ!!!!!!!









(しばらくお待ちください)











24 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 12:55:26.56ug/Hf3gi0 (9/10)


島風「後始末が終わったよー」

秋津洲「まだ匂うかも―」

叢雲「まったっく…酸素魚雷あったらぶち込んでたわよ」

清霜「うぇ…気持ち悪いー…」

舞風「というか…「アレ」って…」

島風「むう…明日霧島が発表することになってるのにぃ…」

磯波「わぁ…」

秋津洲「これって…「アレ」だよね…」

叢雲「そうよ」

天津風「このバカンスのメインイベントよ」

秋津洲「これは…とっても素敵かも!!」






秋津洲「酸っぱい匂いがなければ…う、貰いゲロしそう」

舞風「か…換気急いで!う…舞風も…」

磯波「…わ…私も…うぷ…」

叢雲「馬鹿!!早くトイレに!」

島風「び…ビニール袋!!!」

時津風「私も…」

天津風「ちょ!我慢してぇ!!!」

清霜「う…また…」

天津風「いやあああああああああ!!!!」







<オロロロロロロ(略

<ぎゃああああああああ!!!!!」






【 提督「さて、寝るかね」 磯風「キュピーン!いい事を思いついたぞ」 続く 】



25 ◆/eQDkM6RH22015/10/31(土) 12:56:12.82ug/Hf3gi0 (10/10)

ここまで

磯風、それはダメなフラグだ


26以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/31(土) 13:40:12.20d+EO3SLd0 (1/1)

おおぅ…乙でございます


27以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/31(土) 18:27:03.59uhiknrESO (1/1)

おい、俺の嫁にゲロ吐かせるなよ



言い値で買おう



28以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/31(土) 20:19:44.89Hyg9XHtyO (1/1)

新キャラ3人がわからん
葉巻の3枚目だけはわかったが・・・


29以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/01(日) 00:50:32.53+WXMMxoZO (1/1)

ギザ男?ギザ10がハートの子守唄でも唄うんかな


30以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/01(日) 18:00:12.97IJY8VZ3jO (1/1)

三枚目は確実にコブラだな
小太りはヘルシングの少佐をよぎった
最後が分からん


31以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/01(日) 19:16:26.33vg58RmrS0 (1/1)

リアルのロシアのプーさんじゃないの


32以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/01(日) 20:12:36.54RIjt4Gyx0 (1/1)

>>31
おまえ…消されるぞ…


33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/02(月) 05:42:20.81vVCIDCXQO (1/1)

あれだ、下半身丸出しの黄色い熊さんだろ


34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/02(月) 20:14:43.36ZYt6hSMj0 (1/1)

>>31は露の国に消されるが先か...
はたまたネズミーの刺客に消されるが先か...。


35以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/02(月) 22:28:07.45LaAmuj9X0 (1/1)

???「>>31さんあそこの路地でちょっとお話しませんか?」


36以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/04(水) 21:10:44.89A1VXiKc30 (1/1)

その後>>31を見るものは居なかった。


37以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/05(木) 17:38:34.07yLFzaQNO0 (1/1)

>>31?ああ、いい奴だったよ


38以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/06(金) 06:22:08.68xiiSCKc8O (1/1)

>>31は人の言うことを聞かないからな
まぁ、いいヤツだったよ


39以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/08(日) 11:04:45.16CyPqqw9J0 (1/1)

>>31?知らない子ですね。


40 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 22:19:51.17wvMBnHLl0 (1/9)

ちょっと投下します


41 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 22:20:33.59wvMBnHLl0 (2/9)

【 夜は特に何も… 】

<< 夜 山の中 >>

比叡「むう…みなさん、どうして私に料理をさせないのでしょうか…」

比叡「そりゃ見てくれは悪いですが…一口食べれば美味しいですよ!!!」

比叡「…まあたまに失敗は…ね」

比叡「というわけで!明日の料理のために食材調達!!気合い!!入れて!!!」




<わおーん




比叡「一人で食材集めは寂しいですよおおお!!!磯風ええええええ!!!!!!」






<< 磯風の部屋 >>

磯風「司令は最上階のVIPルーム…行くには専用エレベータに乗るか、非常用階段を使うしかない」

浜風「随分厳重ですね…それを短期間で用意する霧島…オソロシイ」

谷風「…………」

浦風「何をたくらんどるんじゃ?」

磯風「夜這いだ」

浦風「出…」



がばっ!!!



浦風「むー!むー!!」

磯風「ふ、させぬ」

谷風「ごめんなーだって最近ご無沙汰だしさー」

浜風「私もだいぶご無沙汰ですので…」

磯風「というわけだ、しばらくそこに転がってもらおう」

浦風「むー!!!!!」





<< 最上階 >>

磯風「さて…意外とあっさりVIPルームのある最上階に来れたな」

浜風「てっきり警備が厳重かと思ったのですが…」

谷風「不気味だねぇ…」

磯風「なんでもいい、司令のもとへ行くぞ」

浜風「鍵は?」

磯風「フロントからマスターキーを調達した」

谷風「お、いいねぇ」

浜風「(‥おかしいですね、やけにあっさりと重要なものが)」

磯風「では行こう…ヴァルハラへ!!!」



42 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 22:36:55.67wvMBnHLl0 (3/9)








ガチャ








武蔵「やあ (´・ω・`) ようこそ、バーボンハウスへ。」



磯風「」



武蔵「このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」



浜風「やっぱり罠でしたか…」



武蔵「うん、「罠」なんだ。済まない」



谷風「あれ?ドアがいつの間にかしまってる…」



武蔵「このVIPルームの真の役割は、お前たちのような命令違反を捕まえる罠」

武蔵「提督は今頃、吹雪の部屋でゆっくり休んでいるだろう」

武蔵「さて…ゆっくり料理させてもらおうか」(ポキポキ)

磯風「ふふふ…面白い、この磯風…戦艦相手に遅れは…」

武蔵「波動拳!!!」(拳)




<ドゴォ!!!!(壁にヒビ)




磯風「」

武蔵「この武蔵にかなうとでも?」

磯風「は…はは…」

武蔵「陸奥!ドラム缶押し3名追加だ!」

陸奥「ご案内―」


<くそ…私も戦艦ならば…

<ちきしょーめ!!!

<そんなぁー










【 続く 】



43 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 22:58:43.37wvMBnHLl0 (4/9)

【 陸軍の新兵器(産廃予定?) 】

<< 朝 宿泊施設 玄関前 >>

提督「んじゃ、行ってくるぜ」

吹雪「行ってきます!」

明石「大淀、例の件お願いね」

大淀「はい、お任せください」

夕張「楽しみだなぁ~」

神名「よし、出してくれ」






ブゥゥゥゥン…






霧島「行きましたか…計画通り」

大淀「それでは全員集合させますね」









大淀『おはようございます、全艦娘は大広間に集合してください』

大淀『繰り返します、大広間に集合してください』

大淀『明日のイベントについて、霧島より説明があります』









.




44 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 23:13:45.98wvMBnHLl0 (5/9)

<< 宿泊施設 大広間 >>

霧島「皆さん、集まりましたね」



<おー


<なになにー


<眠いー



大淀「明日のイベントについてご説明いたします、これは皆さんの協力が必要となります」

霧島「それでは、イベントの発案者である島風さん」

島風「オゥッ!」



<なになに―


<島風が考えたの?


<トライアスロンでもやるのか?


島風「えっと…皆、あのね…」









<ふむふむ…ふむふむ…

<それって…まさか…

<な…なんだってぇぇぇぇぇ!!!!!!!











.


45 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 23:21:25.20wvMBnHLl0 (6/9)

<< 秘密工廠 地下行エレベーター >>

提督「カミナの兄貴」

神名「だからそれ被るって」

提督「HAHAHAHA、で神名少将…秘密兵器ってなんです?」

神名「ま、ロマン兵器ぎりぎりの秘密兵器さ」

提督「いつぞやの戦車のような産廃を押し付ける気ですか?というか自分でロマン兵器って…」

神名「産廃いうな、いいじゃんかよロマン兵器でもよ」

夕張「結局、あの戦車…駆逐艦達の遊び場になってますよねぇ」

神名「がーん」

明石「それもあるので…あまり期待してませんよ」

神名「そんなぁ…」

吹雪「あ、到着したみたいですよ」




ガチャン…ゴゴゴゴゴ…





神名「ま、そういってられるのも今のうちだ…さぁ見るがいい!!!!ライトおーん!!」






カッ!!!





提督「こ…これは…」

神名「これが陸軍が開発した新兵器…その名も…」








「グレン○ガンだぁ!!!!!!」






明石「な…何ですって!!!」

夕張「ま…まさか…って…」







(はっきりと分かるハリボテ)










46 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 23:42:25.29wvMBnHLl0 (7/9)

※画像はいります

明石「…ですよねー」

夕張「まあ、そうなるわねぇ‥」

吹雪「あはは…」

神名「いやー苦労したんだよこれ作るの…どう?キョウちゃん、この…ってなんで下がって…助走つけて…」

提督「ギガド○ルブレイクぅ!!!!!」





ドゴォッ!!!(飛び蹴り)





神名「あふん!!」

吹雪「司令官!流石に飛び蹴りは…」

夕張「…もしかしてとおもったけど」

明石「神名少将…頭修理します?」

神名「ひどっ!」

提督「おうおうこれが新兵器だぁ?」

神名「冗談だよ冗談、アメリカンジョーク!」

提督「やると思ったけどさぁ」

神名「本命はこっち、おい!灯りをつけろ!」






カッ!!!







提督「…は?」

明石「え…?」

夕張「…これって」

吹雪「わぁ…」

神名「これが陸軍が開発した、本当の新兵器…その名も!!!」








「機神!!」
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira093791.jpg















47 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 23:43:42.85wvMBnHLl0 (8/9)


提督「嘘だろ…二足歩行兵器…」

神名「へへ…どうだ?すごいだろ?」

提督「うぉぉ…」

夕張「サイズが大きいですね…」

明石「それが全部で4体も…」

吹雪「ふぁ…」

明石「無茶苦茶というか…これほどのものを動かす動力は…」




神名「モジュール」




明石「え?」

神名「動力の名前さ、コイツが厄介なものでね…だが、使いこなせれば莫大なエネルギーを得ることができる」

提督「海外からもらった物質って…モジュール?」



神名「キス島から帰還し、再起のために駆けずり回ってた頃の話だ…実は、二足歩行兵器の計画はその頃からあった」

神名「運用目的は陸上に上がった深海棲艦への対処、及び拠点の破壊…艦娘を助けられるような力がほしかった」

神名「その時だ、ある外人が接触してきた…そして4つのモジュールとその資料を俺に渡し、そのまま去って行った」

神名「知り合いの技術者に解析を依頼した結果、そう言う代物と判明した…で、そいつを動力源にしたわけさ」

神名「ただな…こっちが想定していたサイズじゃエネルギーを受け止められない上に、厄介なことがあってこんな風になった」



明石「よく使おうと思いましたね…」

神名「なはは…まぁな」






神名「(その外人があの米国の艦娘司令官とは言えねぇなぁ…)」






【 元ネタは「機神兵団」より 続く 】




48 ◆/eQDkM6RH22015/11/08(日) 23:51:03.15wvMBnHLl0 (9/9)

ここまでです
機神兵団は昔見たアニメで、発進シーンがかっこよかったのを覚えてます。




49 ◆/eQDkM6RH22015/11/09(月) 01:45:42.336j7or0lR0 (1/1)

【 速報 】
リアル鎮守府で初期艦である、駆逐艦吹雪がLv99を迎えました(同時に武蔵もLv99になりました)
ようやく任務「新たなる旅立ち」を消化できそうです


50以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/09(月) 11:11:39.35z/t+2p7wO (1/1)


そしておめでとうございます


51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/09(月) 16:24:03.40JM2LNERA0 (1/1)

乙&おめ

ハリボテではあるが、グレン○ガンを造るとは・・・
絶対、神名のアニキって呼ばれ方気にいってるだろwwwwwwww


52以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/09(月) 21:31:59.949/DvY2Sn0 (1/1)

おつおめ


53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/10(火) 20:02:34.76atwPEqcV0 (1/1)

乙かれさまです!


54以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 09:44:57.690ezF2E9A0 (1/1)

末永く爆発しr(rya

乙です


55 ◆/eQDkM6RH22015/11/12(木) 20:37:42.75r26nCbKG0 (1/4)

ちょっと投下


56 ◆/eQDkM6RH22015/11/12(木) 20:50:28.40r26nCbKG0 (2/4)

【 ゲスト到着+天敵接近 】

<< 港 >>

間宮「みなさーん、輸送船が到着しましたよー」

睦月「よーし!荷物を運ぶのですー!」


<わー!!!


フェル「やっと着いた…」

クリス「暑いわねぇ…」

大淀「お待ちしておりました」

フェル「暑い…脱ぎたい…大丈夫、水着着てるから…脱いでいい?」

ティナ「いいでしょ…フェル大佐」


<きゃっほー!!!


クリス「トドロキは?」

大淀「陸軍の工廠の視察に行ってます」

クリス「そう…そうそう、例のイベントにゲストが増えるけど良いかしら?」

大淀「ゲスト…ですか?」

クリス「ええ…私の元部下」

モンタナ「ドーモ」

クリス「そして…」

ジョー「ドーモ」

大淀「え…あわわ…ぎ…ギリア…」

ジョー「ドーモ、ただのギリアンです」

大淀「えぇぇ!!!」

プー(キリクマヘッド)「ドーモ」

赤城「…そのクマの被り物…いえ、まさか…」

プー「今流行りのキリクマだそうだ…私はあくまでもプーさんだ、赤城くん…久しぶりだね」

赤城「…まさか貴方が来るとは」

プー「以前直接会ったのは、現役スパイのころだったな…その後艦娘に…と確か、復帰したんだって?」

赤城「ええ…でも、私は提督のためにしか動きません」

プー「…ヴェールヌイが幸せなら、私は何もしないさ」

ビスマルク「モンタナ少佐!!!」

モンタナ「ビス、久しぶりだねぇ…一段と美しくなって…ん?」

マックス「少佐…?」

レーベ「マクシミリアン少佐、久しぶり!」

プリンツ「えぇ!!な…何でいるの?」

モンタナ「防衛艦隊司令官としてね、合同演習参加のために来たのさ…で、Omaに誘われてね」

赤城「確かに…日独米の合同演習があると聞きましたが…」

ユー「モンタナ少佐…」

ロー「本当だ!」

モンタナ「おお!ユー!それに…こっちの日焼けたユーがローだね」

ロー「うん!」

モンタナ「なるほど、これが分裂という現象か…うんうん、可愛いねぇ」



57 ◆/eQDkM6RH22015/11/12(木) 20:55:24.02r26nCbKG0 (3/4)


赤城「…シュヴァイツァ―元帥」

クリス「みんな、明日のイベントに参加するために来たの…トドロキには内緒ね」

赤城「…提督が何と言うか」

鳥海「その…ゲストがビック過ぎます…護衛は…」

クリス「それなんだけど…」







天龍「…なんだ…この感じ…無性に怒りがこみあげてくる…」

大潮「…無性に魚雷を海に投げたくなります」

大鳳「…フヒ…フヒヒ…テキ…テキガイル…」

漣「…ちょっと、無性に海に爆雷を投げたいですね」







ビスマルク「どうしたの貴女達!」

日向「大鳳は既に深海の姿に戻りそうな…」

伊勢「どうしたのさ…」

天龍「…ちょっと、海で大暴れしたいぜ」

大鳳「あきつ丸…カ号貸してくれないかしら?」

あきつ丸「えぇ!!!」

大潮「水雷水探ガン乗せで海に…」

漣「ちょっと、漣…鬼になりたいです」

ジョー「あー…だから連れてきたくなかったんだ、防衛艦隊だけで十分ていったんだが」

赤城「ど…どういう…」

ジョー「失礼、こちらジョー…もうちょっと沖で待機してなさい…心配?大丈夫だって…」

五十鈴「沖に反応…艦娘?潜水艦ね…」

ジョー「やれやれ…心配性なんだよ彼女は…」

フェル「確か…アルバコアって名前の…」




ぷっつーん



<ぶっ潰す!!!(天龍)

<今日はマグロの丸焼きよ!!!アハハハハ!!!(大鳳)

<マグロの刺身食べたいです!!!(大潮)

<てっかどーん!!!(漣)




伊勢「ちょ!みんなあの4人を止めて!!!」

日向「困った奴らだ…」

ジョー「逃げろ!アルバ!逃げろおおおおお!!!」

【 共通点:4人とも米国の「マグロ」被害者 続く 】



58 ◆/eQDkM6RH22015/11/12(木) 20:57:06.51r26nCbKG0 (4/4)

米国司令官出した理由:これをやりたかった

イベント近いし秋なのにバカンスネタ…
頑張らないとですね


59以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 21:00:42.39G/NoW5Y10 (1/1)

これが仮に『海の獅子』だったら、金剛と浦風、後間宮さんの恩恵が深い空母勢が怒り狂ってたでしょうねw


60以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 21:12:24.88ixgV96oUo (1/1)

アルバコアだけはアカン…


61以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 21:28:52.70Rg0egxCdo (1/1)

アルバコアは言うまでも無いが、シーライオンやブラックフィンにグロウラー、ハーダーあたりもヤバイでー。
特にシーライオンは金剛や浦風、間宮さん沈めてる。浜風あたりもきっとトラウマ


62以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/12(木) 23:14:59.74jBe5hVcc0 (1/1)


漣だけで何が来たかわかる漣廃だった


63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/13(金) 10:09:31.82Jy3EszJh0 (1/1)

またアルバコアに返り討ちにされたりして


64以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/13(金) 18:45:27.02wk48DJjBO (1/1)

まぁアルバコアって最後は三陸沖で日本の機雷で確か沈んだハズだし…。


65以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/13(金) 19:35:21.84AGrpALaTO (1/1)

やっぱマグロ食ってるようなやつはダメだな


66 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 11:37:18.73jJMjCs0k0 (1/9)

メインイベントその1

80時間遠征は緊張する、チェック忘れぬようにしないと


67 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 11:39:38.26jJMjCs0k0 (2/9)

【 それぞれの動き 】

<< 大型テント >>

利根「もっと右じゃー、そうそう…そうそこ!」

妙高「椅子は綺麗に並べてくださいね」

高雄「えっとこれはここでしょうか…」

島風「あ、そこにはこの熊の人形をね、こうやって並べて置くの」

朝潮「これは…?」

島風「提督と吹雪」

利根「よく出来とるのぉ…」

島風「えへへ…天津風ちゃんと一緒に作ったんだよ」

天津風「いきなり教えてっていうから…でも、いい出来ね…短い時間で作った割にはよくできてるわ」

足柄「私なら…もっとこう大きく作るわね」

妙高「さ、準備を続けましょう」

高雄「次はこの赤い絨毯を…」





<< 調理場 >>

大和「これでイベント用の食材は全部ですね…」

間宮「ええ、後は調達班待ちです…島の食材と合わせても十分すぎるほどの量です」

武蔵「うむ、とりあえず明日の下ごしらえを始めるか」

雲龍「フナ…」

伊良湖「ダメです」

ティナ「…キョウ…はぁ」

新敷「元気出しなさいって…」

ローマ「…なんで私が」

フェル「暇そうにしてたから」

新敷「というかフェルさんできるの料理?」

フェル「出来るわよー」

リットリオ「お祝いごとの料理…何がいいでしょうか」

ローマ「…何でこんなことをするのか…日本の艦娘達の考えはわからないわ」

大和「ところで…あそこに積まれてる…提督魚雷?」

フェル「わぉ」

ローマ「…ナニコレ」

武蔵「…毒があるから後で焼却処分するそうだ」

大和「そう…というか…本物のほうが大きいわね」

武蔵「くぉら」








68 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 11:44:53.19jJMjCs0k0 (3/9)

<< 岩場 >>

初春「タイを釣れとな…」

初霜「メデタイ…ですね」

子日「おめでたいひー!」

瑞鶴「無茶を言うわね」

葛城「輸送船で持ってくればいいのに」

龍驤「せやな」

初風「だから雪風を連れていけって言われたわ…」

雪風「釣り楽しいです!」

龍驤「…既にオチが見えたような」

瑞鳳「ゴーヤ達大丈夫かな…」

大鯨「タイなんてこの辺りにいるのかしら…」

雪風「絶対!大丈夫!!!」




くいっ!




瑞鶴「うぉ!!凄い引き!!!」

瑞鳳「こ…こっちも!!!」

若葉「凄い…」

初霜「こ…こっちも!!!」

龍驤「こりゃあかんて!!」

初春「ええい!!ファンネル行け!!」

龍驤「おお!ファンネルに網が!」




ざぱっ!!




瑞鳳「つ…つれたぁ!!」

龍驤「タイや―!!」

若葉「こっちもだ!」

子日「あわわ!!」

初霜「すごいわ!」

初風「来ると思ったけどこんなに…」




ざぱっ!




ゴーヤ「凄いでち!!タイの群れでち!」

シオイ「いっぱいそっちに行ったよー!!!」

ロー「いっぱい!ですって!」

瑞鶴「わかってるわよ!ええい釣りまくるわよー!!!」





69 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 11:47:55.80jJMjCs0k0 (4/9)




<< 里山 >>

長門「家族に会いに」

陸奥「姉妹の縁切るわよ」

長門「すまん」

陽炎「何やってるんだか」

白雪「えっと食べられるキノコはこれとこれと…」

深雪「おーい!木の実見つけた…」

ぷらずま「はわわ!木の根っこに足がどりゃああああああ!!!」



ドゴォッ!



<んがー!!!


雷「お約束ね」

黒潮「えっと、ここやな自然薯のポイントは」

陽炎「目印あった…これね」

浦風「んじゃ、掘るかのぉ」



えっほ!えっほ!えっほ!!



陽炎「うー…折らずに掘るとか難しい」

黒潮「せやなー」

浦風「まだまだ全部出てこへん…」

長門「よし!一気に引き抜くか」



??「ダメよ、そんなことしては」



陽炎「へ?」

初老の女性「自然薯はね、デリケートだから土を掘ってからよ」

陽炎「えっと…陸軍の方?です?」

長門「怪しい…」

浦風「誰じゃ?」

初老の女性「私?うふふ…秘密よ」



<奥様ー!



陸軍「奥さま、一人で山に入るなんて」

初老の女性「あらあら、大丈夫よ慣れてるから」

陸軍「しかし、何かあっては…」

初老の女性「大丈夫よ」

陸軍「兎に角、旦那様が心配してますので」

初老の女性「はいはい…それじゃまた」



70 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 11:50:05.08jJMjCs0k0 (5/9)


陽炎「はぁ…」

長門「誰…なんだ?」

陸奥「(心なしか提督と雰囲気が似てるような…)」




<< 宿泊施設 >>

日向「…かつての敵である国の司令官…か」

ジョー「それはこの世界じゃないだろ?」

伊勢「そうね…うん」

ジョー「大丈夫、アルバの奴は帰したからさ」

モンタナ「ゲオルクやリヒャトも連れてきたかったが、任務があったからねぇ」

レーベ「そうなんだ」

鳥海「シュヴァイツァー元帥…」

クリス「心配しないで…政治的意図は少ししかないわ」

赤城「少しって…」

クリス「…トドロキのためよ…大丈夫、悪いことにはならないわ」

日向「まあいいさ、何かあったら…遠慮なく潰す」

伊勢「こら!!」

日向「何かったら…だ」

伊勢「もう…」

ジョー「…愛されてるねぇ」

五十鈴「ま、いいけど…ね…」




トントン




ヴェル「呼ばれて…」

響「来たんだが…」

プー「ヴェル!!」

ヴェル「…まさか…プーチ」

プー「プーさんだ」

響「…そういうことにしておこう」

ヴェル「…ロシアには…行かないよ」

プー「ああ、わかってる…轟に酷い事されてないか?大丈夫か?」

響「愛されてる」

ヴェル「大丈夫」

プー「そうか…国に来いとは言わないが…今度遊びに来てくれ、ロシアの駆逐艦達も会いたがってる」

響「司令官が許してくれるならね」

ヴェル「うん」

プー「待ってるさ」

モンタナ「それにしても…マックス、君が一番変わったね」

マックス「そうかしら…」

モンタナ「いつも通りに見えるが…その奥に女性らしさが…うん、変わったよ」


71 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 12:06:17.59jJMjCs0k0 (6/9)


マックス「…そう…そう」

レーベ「変わったよ、うん」

モンタナ「そういうレーベも…本国にいる君を男とからかった連中に見せてあげたいよ」

レーベ「ふふ…ありがとう」

ビスマルク「私は?モンタナ少佐」

モンタナ「君は変わらず美しいよ、フロライン」

五十鈴「で、この太っちょと貴女達はどういう関係?」

プリンツ「Omaの副官をしてた方です、モンタナ・マクシミリアン少佐」

ビスマルク「大丈夫よ、こう見えて妻子持ちの愛妻家」

レーベ「五十鈴、もしかしてボク達と少佐がそういう関係だと思った?」

五十鈴「別にー」

モンタナ「はははは、大丈夫だよ」

鳥海「…そうですか」

ジョー「…君たちは本当に轟を愛してるんだな」

五十鈴「当然よ」

ジョー「…そして轟沈なし…か、うん…いいことだ」

日向「米国は轟沈者がいるのか?」

伊勢「日向!!!」

ジョー「ああ、いる…なんせ数が多いからな…日本みたいに一か所ではなく複数個所で活動している…だから…」

日向「…そうか」

ジョー「そして…俺は…守れなかった、愛する女性をな」

日向「…すまない」

ジョー「…いいさ」

伊勢「もう…日向ったら」

ジョー「だから轟にいってやるのさ…絶対に守れってな」





<< 陸軍の秘密工廠 >>

神名「…というわけだ…つまり実質モジュールのエネルギーは可動や姿勢制御に限定されてしまう」

夕張「なるほど、モジュールは動力源というより、制御システムのようなものなのですね…」

明石「だから兵装用にエンジンが4基も…懐かしいなぁ、このエンジン…この世界にもあるのね…イナーシャを手でぐいぐいって回すのよ」

提督「なんでハイテク機器にしなかったんです?エンジンだってもっと小型のが…」

神名「最初はそうしてたんだがな、どうもこのモジュールの発するエネルギー…そういったハイテク機器に対して悪影響を与えるんだ」

提督「悪影響?」

神名「モジュールのエネルギー…いや、生命って言った方が分かりやすいかな?」

明石「生命…つまりモジュールは…生命体?」


神名「資料には…エイリアンのコアとある…ま、生命体なんだろうな…人型の機械と相性がいいとあるし」

神名「悪影響というのも…勝手に動くんだ…操縦桿が勝手に動く…まるで…自分の体にしようとするみたいに…」

神名「そういうときは、力でねじ伏せるんだ…そうすれば大人しくなる」


明石「…なるほど」

神名「モジュールの特性を理解できるまでは、しばらくはローテクだ…」



72 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 12:08:44.94jJMjCs0k0 (7/9)


夕張「4機の機神…仕様は?」」

神名「4機のうち、2機は陸戦用、1機は航空戦…そしてもう一機は…水陸両用、こいつは潜水艦並の航行力を持つ…キョウちゃん、コイツをやるよ」

提督「このずんぐりむっくり…>>46の画像で言う右下の…」

神名「ああ、俺達は「龍神」って呼んでる、潜水時には変形するんだぜコイツ」

提督「すげー…」

明石「ダメですよ神名少将!!提督にこういう玩具与えちゃ!」

神名「ま、コイツも結構大喰らいなんだ…頻繁には運用できんさ」

提督「格納庫の肥やしにはならないで済みそうですね…どちらかといえば、あの航空戦用のがほしいような…」

神名「こいつはパイロットがまだいないんだ…運用するにも大型の水上機が必要でね…実は別のところで作ってる」

提督「そうですか…すごい…」

明石「龍神…パイロットはどうします?」

提督「当然俺…もいいが、一応パイロットは決めるか…」






<< 宿泊施設 >>

那珂「はい、加賀さん」

加賀「これは?」

那珂「「加賀岬」」

加賀「え…」

那珂「前のカラオケで取った加賀さんが歌ってるところの動画を大物演歌歌手の人に見せたらね…」



『うぉん!この歌唱力は』



那珂「って作ってくれたんだ…試しに聴いてみたけどいい曲だよ」

加賀「そう…なの…でもこれ…」

那珂「…歌ってみない?」

加賀「私が…歌う…これを…」

那珂「うん」

加賀「…私が…歌う」

那珂「うん、明日…歌ってみない?」

加賀「…歌って…みたい…かしら」

那珂「よーし!早速練習だよ!!」

加賀「歌う…私が…」









73 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 12:28:29.79jJMjCs0k0 (8/9)



<< 大広間 >>

島風「よし…これで仕上げ」

天津風「終わったわね」

島風「…うん」

叢雲「綺麗ね…」

時津風「うん!いいよこれ!」

秋津洲「くんくん…よし、ゲロに匂いはないかも」

舞風「あー細かい作業多くて疲れたー」

磯波「私も…いつか…」

大淀「明石から連絡がありました、予定通り陸軍の宿舎のほうでお酒を飲ませるそうです」

叢雲「やかましいゲストも隠れたし…」

大淀「イベントの準備も完了です」

霧島「なのはいいのですが…」

大淀「どうしました?」

霧島「比叡お姉さまの姿が…磯風はVIPルームに閉じ込めたのですが…」

叢雲「…メシマズって厄介よね」

霧島「比叡お姉さまは純粋に美味しいものを作ってるつもりなんでしょうが…」

叢雲「見た目アレなのによく美味しいって言い張れるわね」

霧島「ホント…」





島風「明日、提督と吹雪…びっくりするだろうな」

天津風「そうね…」

叢雲「…何時までも先延ばしにするからよ、まったく…驚かなかったら酸素魚雷ぶち込むから」

時津風「みんなも協力してくれたからね」

秋津洲「うん、明日が楽しみかも」

舞風「いっぱい盛り上がっちゃおうね」

磯波「はい、楽しみましょう」

【 磯風「ドラム缶が一つドラム缶が二つドラム缶が三つ…」 続く 】




74 ◆/eQDkM6RH22015/11/15(日) 12:32:19.44jJMjCs0k0 (9/9)

以上
次回からメインイベント


75以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/15(日) 12:37:42.43rpwBnpsE0 (1/1)

乙。
初めてリアタイで読んだ
比叡・・・最後の最後でやらかしてくれそう・・・


76以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/15(日) 21:53:18.14/VhO0gRj0 (1/1)

乙です
やっぱロシアのプーさんだったか...ん?こんな時間に誰だろう?


77以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/16(月) 00:30:11.00VwdbFZQJ0 (1/1)

ドーモ、>>76サン KGBデス。



78以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/17(火) 14:40:56.90DADOsPjx0 (1/1)

??「>>76殿、少しお話があるのだが...」


79以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/18(水) 01:49:37.41AVkiz6Mb0 (1/1)

ドイツ軍が保有する、pukapuka丸の様な位置にある超兵器は飛行船かな?
名前が「デウス・エクス・マキーネ」とか?


80 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:36:35.50VtXkiTEi0 (1/14)

>>79
その辺も小ネタ入れようかなと

さて、イベント前ですが等価です


81 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:39:14.65VtXkiTEi0 (2/14)

【 メインイベント開始 】

<< 朝 吹雪の部屋 >>

提督「うぅ…もう朝か」

吹雪「むにゃ…今何時ですか…」

提督「8時…うぅ…良く寝た…二日酔いの傾向無しと」

吹雪「んー…鳳翔さんのお手伝いしないと…」

提督「いいじゃん…もうちょっと一緒に…」


<トントン


霧島「お取込み中失礼します、霧島です」

提督「うん?」

霧島「本日のイベント開始の時間は10時なのですが準備がありますので…そろそろ起きてくれればと」

提督「あいよ、起きるよ」

霧島「入っても大丈夫ですか?」

提督「大丈夫、服は着てるから」



<ガチャ



霧島「それじゃ早速なのですが吹雪さんは磯波さんと、司令は私についてきてください」

吹雪「え?」

磯波「行こう、吹雪ちゃん」

吹雪「うん…それじゃ司令官」

提督「ああ、また後で」

霧島「さぁ、司令はこっちですよ」




<< 港 >>

建造妖精「到着―!」

妖精さんズ「わー!!!」

オ号艦長「陸軍め…こんな島を持ってたなんて」

レ号艦長「いい場所だよな…」

ラ号艦長「あ、にっちゃん!!」

新敷「姐さん!お久しぶり!」

大淀「これでゲスト全員到着ですね」

明石「ええ」

磯風「ドラム缶が一つドラム缶が二つドラム缶が三つ…」

陽炎「しっかりしろ!」

磯風「はっ!すまん…」

榛名「比叡お姉さま…まだ帰って…」

比叡「榛名―!」

榛名「え?比叡お姉さま!今までどちらに…」

比叡「ちょっと山籠もりしてました!って何かあるんです?」

榛名「実は…」




82 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:41:29.20VtXkiTEi0 (3/14)






<< 浜辺のテント内 >>

提督「…なぁ霧島、イベントってさ…これ着なきゃいけないのか?」(軍服(礼装Ver)」)

霧島「ええ、当然です」

提督「しかも指輪をはずせとか…」

霧島「必要なことなので」

提督「ちょっち暑い…で、このテントで何をするんだ?」

霧島「…司令、ここまで来て何かピンときません?」

提督「んー?」

霧島「礼服、指輪をはずす…何かピンときません?」

提督「礼服…まさか…」

霧島「さぁ司令、こちらへ…」

提督「んー…」



(赤い絨毯を中心に両サイドに長椅子が設置、目の前には祭壇)



提督「…オウ」

霧島「驚きました?」

島風「提督、待ってたよ」

提督「んー…いや…そのな…」

霧島「皆さんー!入ってくださーい」




<わー!!!!

<一番前取った!!!

<はわわわ!!




提督「…霧島」

霧島「もうお分かりですね」

提督「そりゃ…ここまで来たらねぇ…」







提督「…結婚式」








霧島「正解!!!」

提督「なんでまた…」

大淀「では、発案者である島風さん」

島風「オウゥッ!」


83 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:50:41.12VtXkiTEi0 (4/14)


提督「島風が?」

島風「実は…バカンス前にね…」








<< バカンス前 商店街 >>

島風「水着ゲット!」

大淀「よかったですね」

叢雲「ふふ、いい水着が見つかってよかったわ」

時津風「天津風、選んでくれてありがとう」

天津風「いいのがあってよかったわ」



<よろしくお願いしまーす



大淀「あ、はい…チラシ…あ、ティッシュ付き」

島風「なになに?えっと…バカンスのような結婚式?」

大淀「ブライダル関係のチラシですね…」

時津風「わぁ…綺麗なウェディングドレス」

天津風「いいわね…」

島風「…結婚式か」

大淀「島風さん?」

島風「提督と吹雪、何時結婚式するんだろ…」

大淀「あ…」

天津風「そういえば…籍入れてから…随分立つわよね」

時津風「そうだっけ?」

叢雲「そういえば、この前その話になったけど…」



吹雪『もうちょっと落ち着いてから…』



叢雲「最近平和だし、やってもいいのに…」

島風「うん…そうだよね」

時津風「うんうん」

大淀「そうですね…」

島風「…そうだ!!!!」








84 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:52:28.63VtXkiTEi0 (5/14)


<< テント内 >>

島風「でね、いい機会だからサプライズでってことになったの」

叢雲「その後は簡単、霧島と明石、夕張と元帥、脱ぎ魔、陸軍と相談して、こういうこととなったの」

提督「…サプライズねぇ」

島風「だって、結婚式やろうって正攻法で言っても…後でって言いそうだし」

提督「…まぁ…な」

叢雲「だからサプライズ」

提督「…なるほど」

霧島「まさか…やめろって言いませんよね」

提督「言わないって…ここまでお膳立てされちゃなぁ…」

霧島「ええ、ゲストも呼んでありますし」

提督「ゲスト?」






初老の女性「響介」

初老の男性「おめでとう」







長門「む、あの女性は…」

提督「…とーちゃん、かーちゃん」

陽炎「え…あの人…」

黒潮「山芋掘りに行ったときにあった…」

浦風「提督さんのご両親…?」



<え?


<お…お義父さま?


<お義母さま!!!!



提督「…何でいるんだよ」

提督父「霧島さんに呼ばれてね」

提督母「貴方がいつまでもやらないから」

提督「ごめん…」

長門「…失礼、提督の御両親ですね…戦艦長門です、その…お義母様とは知らず……」

提督母「響介から聞いてるわ…頼りになる人だって」

長門「…頼りに…そうですか…頼りに…ふふ…」

陸奥「うれしそうね…なるほど、だから提督と同じ雰囲気を…」




85 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 20:57:06.71VtXkiTEi0 (6/14)






<どたどたどたどた!!





大和「お義母様ですね!初めまして!戦艦大和です!お会いできて光栄です!!」

金剛「初めまして、戦艦金剛と申します!」

比叡「ヒェ!!お姉さまが流暢な日本語でしゃべってる!!」

榛名「お久しぶりですお義母様」

瑞鶴「え…えっと、空母瑞鶴です!!」

飛龍「空母の飛龍です、こちらペットの多聞丸!」

多聞丸「ドーモ、ドリフターズで有名な山口多聞です、あと飛龍後でぶん殴る」

熊野「重巡洋艦の熊野と申しますとおおおおおぅ!!!」

鈴谷「鈴谷と申しますですじゃん!!!」

摩耶「わわわわわわ私、摩耶って…じゃない!摩耶と申します」

愛宕「ぱんぱかぱーん!!」

川内「夜戦!!!」

神通「えっと…神通と申します」

那珂「軽巡の那珂です」

香取「練習巡洋艦の香取と申します、初めまして」

秋津洲「ヲゥッ!!!じゃなかった!秋津洲といいます!!」

武蔵「お前ら席に戻れ!っと…戦艦武蔵です」

清霜「戦艦清霜です!!!」

霞「違うでしょ!!って…えっとえっと…駆逐艦霞といいましゅ」

荒潮「しゅ」

霞「うわああああああああ!!!!!」

曙「ピイイイイイイイ!!!!」

漣「なんでいきなり泣く!」

提督父「ははは…にぎやかですなぁ」

提督「挨拶は後でできるから席に戻れ!!!」






島風「見て、ウェディングベアだよ」

提督「おー…」

島風「手作りだよ!私と天津風ちゃんで作ったの」

天津風「生地カット済みのキットにいろいろアレンジを加えたの」

時津風「ウェディングボードはね、叢雲と大淀と明石と一緒に作ったんだよ」

提督「叢雲…」

叢雲「ここまでさせたんだから、しっかり式をやりなさいな」

提督「分かったよ…ま、これで中止だって叫ぶわけないだろ…周りしっかり固めやがって」

島風「それと一番気合い入れたのがね…それはもう少ししたらわかるよ」

提督「そっか…」



86 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:05:35.98VtXkiTEi0 (7/14)


クリス「トドロキ、驚いた?」

提督「元帥…ええ」

モンタナ「お久しぶりです、轟中佐…っと今は大佐でしたな」

提督「モンタナ少佐!!いつぞやの会合以来で…」

モンタナ「お元気そうで何よりです、今度ゆっくり酒を飲みましょう」

プー「…轟大佐」

提督「アンタは…響は渡さないぞ!!!」

プー「それはもういい、ヴェールヌイが幸せならな…」

提督「ったく…」

霧島「さて、そろそろ結婚式を始めましょうか…神父さん、お願いします」






神父姿のジョー「カシコマリマシタ」






新敷「はへ?」

ティナ「え?」

提督「」

新敷「…ギリアン…ジョー・ギリアン?」

ティナ「「海の毒蛇」…「パイレーツ・ジョー」…ジョー・ギリアン」

神名「うっそ、聞いてねぇぞ!!」

新敷「ど…どうなってるのよ!!」

クリス「あら、同じ艦娘艦隊司令官として、お祝いに来ただけ…そうよね」

ジョー「Yes」

神名「…おい、アンタ」

ジョー「(随分素敵なものを作ってくれたじゃない)」

神名「な…なんで機神の事を…」

ジョー「うちのCIAは優秀だからね…大丈夫、君たちの不利益になるようなことはないよ」

神名「むう…」

提督「…何たくらんでやがる」

ジョー「何も、何もたくらんでないさ…ま、黒幕はグランマだけどね」

クリス「ドーモ、クロマクです」

提督「元帥…」

クリス「私は無理やり連れてきたわけじゃないわよ、こういう事とをやるのよって伝えただけ」

モンタナ「私たちはあくまでも、自主的にここに来たんですよ」

提督「もういいっす…余計に中止って言えないじゃないですか…」

提督母「こら響介!素直にありがとうって言えないの?」

提督「………アリガトウ」

ジョー「じゃ、始めようか」

提督「…後で言いたいことがいっぱいある、逃げんなよ」

ジョー「大丈夫さ、逃げも隠れもしない」



87 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:25:08.22VtXkiTEi0 (8/14)









ジョー「ソレデハー新婦の入場デスー」







(結婚式のBGM)





吹雪(ウェディングドレスVer)「………………」

建造妖精「さぁ、吹雪」

吹雪「う…うん」






深雪「(なんで建造妖精が?)」

白雪「(私たちを造った方ですから…親代わりとして)」

初雪「(…ドレス、綺麗)」

睦月「(うん、いろいろ刺繍があったりフリルがあったり…可愛いのです)」

叢雲「(既製品のドレスにいろいろアレンジを加えたのよ)」

磯波「(大変でした…)」

夕立「(かわいいっぽいー)」








吹雪「司令官…」

提督「似合うよ、吹雪…」

吹雪「えへへ…」

提督「あ…だから指輪を外せって…」

霧島「その通り、さ…ギリアンさん」

ジョー「ま、小難しい話は抜きだ…ふたりの結婚に異議があるものは、今、この時に、申し立てなさい、そうしないのであれば、永遠の沈黙を守りなさい。」



武蔵「………」

長波「………」

羽黒「………」

電「………」

初春「………」

ゴーヤ「………」

ティナ「(キョウ…)」

新敷「(キョウちゃん…今度は私よ!)」




88 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:27:18.52VtXkiTEi0 (9/14)

大和「(やはり我慢できな…)」


ガスッ!(武蔵の拳骨)


足柄「(ええぃままよ!!)」


ゴスッ!(妙高の拳骨)


川内「や…」


ガボッ!!(口に神通の魚雷)


フェル「(ここで脱いだら…面白そう)」


ゴンッ!(提督母の拳骨)


ガスッ!(クリスの拳骨)


提督母「(良からぬことを考えないの)」

フェル「(なんで分かったのよー)」




ジョー「ま…沈黙は守られた…ということにしておこう、さて…轟響介」

提督「はい」

ジョー「汝、轟響介は妻である吹雪を守り愛することを誓いますか?」

提督「誓います」

ジョー「えっと…うん、轟吹雪」

吹雪「は…はい!」

ジョー「汝、轟吹雪は夫である響介を守り愛することをと誓いますか?」

吹雪「誓います!!!」

ジョー「元気一杯でよろしい…さて、誓いは成された、では指輪の交換を…」




五十鈴「(あれ?指輪グレードアップしてない?)」

鳥海「(ああ!吹雪さんの指輪に宝石が!!)」

伊勢「(いつの間に…)」

建造妖精「(あれ位、30分もあればできるさ…ちなみに宝石はトパーズ、吹雪の進水した11月の誕生石さ)」




ジョー「さて、誓いも終わり、指輪交換も終わった…残るは熱いDキッス」

提督「おいこら」

ジョー「というのは冗談で、じゃ…誓いのキスを…」

提督「…親とVIPの目の前でキスってのも」

吹雪「響介さん!」

提督「ごめん…んじゃ…吹雪」

吹雪「はい…」



89 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:33:29.22VtXkiTEi0 (10/14)






「 愛してる 」

<Chu!






ジョー「ヒュー!ここにこの男女が夫婦であることをここに宣言するぜ、幸せにな!」




<わー!!!!!


<素敵よー!!!


<次は大和よー!!!!








<< テントの外 >>

睦月「せーの!!!おめでとー!!!」



ぱっ!!!(花びらぽいっ!)



夕立「おめでとー!!!」

時雨「おめでとう!」


ぱっ!!(花びらぽいっ!)

ぱっ!!(花びらぽいっ!)


金剛「ハッピウェディーング!!」

伊勢「そーれ!!」


ぱっ!(花びらぽいっ!)

ぱっ!(花びらぽいっ!)


足柄「このぉ!!主砲!うてぇ!!!」

大和「てぇー!!!」


ぱっ!(ライスシャワーぽい!)

ぱっ!(ライスシャワーぽい!)



提督「あだだだお米痛いって……ありがとう…皆」

霧島「さ、式が終わったら披露宴ですよ」

天津風「動きやすいようにお色直しするわよ」

時津風「こっちこっちー」




90 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:34:28.84VtXkiTEi0 (11/14)






<< 披露宴会場 >>

那智「それでは…二人の結婚を祝し…乾杯!!!」



<かんぱーい!!!!



提督「ふう…やっと落ち着いた」

ジョー「いやぁ目出度い、そして料理…めでタイの刺身」

提督「で、何の用なのさ…」

ジョー「防衛艦隊の合同演習…は、おまけさ…グランマの誘いがなくても君に会うつもりだった」

提督「…目的は?」

ジョー「いろいろ…いいのかい?仕事の話をして」

提督「みんなは俺の両親にかかりっきりだしね…夜は夜で夫婦で過ごしたいし」

ジョー「わかった…先月、俺の艦隊があるポイントの敵の巣を強襲した…」

提督「それで?」

ジョー「結構規模のデカい巣でな、N型戦艦、S型空母、I型潜水艦、P型重巡といった強敵がそろってた…で、うちの娘が…人を目撃したといってるんだ」

提督「人?」

ジョー「生きてるのか死んでるのかわからんが…培養層のようなカプセルに入れられてたそうだ…残念ながら画像データはないがな」
提督「敵の新型の深海棲艦…?」

ジョー「それが…男だったそうだ」

提督「男?」

ジョー「ああ、そのカプセルは厳重に守られて海の底に消えていった…で、聞けば顔つきは日本人だったそうだ」

提督「捕虜…?」

ジョー「さぁ…その後、周辺を捜索したが手がかりらしいものはなかった…」

提督「…カプセルはいくつ?」

ジョー「確認できたので二つ…一つは若い男、もう一つは年老いた男だったそうだ」

提督「…そうですか」

ジョー「引き続き、現地での調査を進めている…何かわかったら連絡するさ」

提督「連中はいったい…何をしようと…」

ジョー「さぁ…ま、そっちでも似たようなことがあったら報告してくれ」

提督「わかりました…」

ジョー「それと…土産がある」

提督「土産?」

モンタナ「それに関しては私も…」

プー「私もだ」

提督「土産ラッシュかよ…」

ジョー「誰から渡す?」

プー「誰からでも」

モンタナ「では私から…これを」



91 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:37:23.87VtXkiTEi0 (12/14)




ガタ…(テーブルの上にガンケース)



提督「ガンケース…拳銃?」

モンタナ「対化物戦闘用13mm拳銃、その名もジャッ…」

提督「おいこら、確かに俺オーガだけどさ、残念オーガだけどさ!」

モンタナ「ハハハハハ、ジョークジョーク、ジャーマンジョーク」

提督「ていうかモデルガンじゃねーか、ジョークのために作ったのかよ…というか出来がいいな」

モンタナ「それも差し上げます…本命はこっち…このガンケースの底…」



ガタガタ…



提督「おお、二重底になってたのか」

モンタナ「大事なものですからね、厳重に保管しないと」

提督「…USBメモリー…これは?」

モンタナ「わがドイツ軍の妖精工廠謹製、補強増設ユニットのデータです」

提督「補強増設?」

モンタナ「ええ、艦娘の艤装に簡単な装備を載せるポケットのようなものです…これがあればダメコンなどを積むことが可能です」

提督「おおー」

モンタナ「そしてこっちは、拡張艤装…既存の艤装へ新しい力を付与させる技術です」

提督「なるほど…」

モンタナ「これらのデータと、ユーの潜水服の予備を持ってきました…潜水服は鎮守府のほうに送りますので」

提督「ありがとうございます」

プー「では次は私かな…」



カタ…(テーブルの上に小さな木箱)



プー「開発資材一つ…わが国の妖精によれば「ユウグモ型」の船だそうだ…」

提督「夕雲型か…ありがとうございます」

ジョー「一つだけかよ、もっとないのか?」

プー「あいにく、日本の船はこれしかなかったのでね」

ジョー「じゃあ俺は大盤振る舞い、3つだ…」



ゴト…(大きなジュラルミンケース)



ジョー「この二つは「カイシラツユ型」一つは「ハヤスイ」…こっちは給油艦だそうだ…」

提督「給油艦か…初めてだな」

ジョー「ヤッタネキョウチャン、ヨメガフエルヨ」

提督「おいこら」

ジョー「ひっひっひ…ま、しっかり守れよ」

提督「当然」

提督父「それじゃ、私からも…」



92 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:39:46.66VtXkiTEi0 (13/14)

提督「え?」

提督父「これを…」



カチャ…



提督「…刀?」

提督父「ご先祖様が使ってた刀だ」

提督「刀って…ていうかうちにそんなものあったっけ?」

提督父「いや、これは神社に祭られてた刀だよ…」

提督「え…そういうの持ち出していいのかよ!」

提督父「いいんだ、巫女様が持って行けと言ってね…それと…これも」

提督「え…開発資材?なんでとーちゃんが…」

提督父「これも巫女様が持って行けと…」

提督「…というか…あの神社…巫女様とかいたっけ?」

提督父「いたさ、覚えてなのか?」

提督「え…うん、まあ小さいころあったかもしれないけど…覚えてないなぁ」

提督父「とにかく、その刀はお前の役に立つだろう」

提督「ほほう、つまりそれは…轟家に眠る封印された力を解き放つときー的な?」

提督父「はははは…そんなものあるわけないだろう」

提督「なんだよそれ…思わせぶりな言い方しやがって」

ジョー「おおージャパニーズ・KATANA…いいねぇ」

提督「ま、有り難くいただくよ…これを実戦で使うことがなければいいけどね…」

【 大和「お義母さまぁ!!」 続く 】



93 ◆/eQDkM6RH22015/11/18(水) 21:42:38.45VtXkiTEi0 (14/14)

以上、主力駆逐艦にキラ付けしながら攻略情報を待つ!


94以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/18(水) 21:45:20.59fS5Ec4N60 (1/1)

おつ


95以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/19(木) 03:19:16.60lGCHh3B60 (1/1)

乙です
大和のギャグキャラ化が・・・



96以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/19(木) 10:48:04.67ZG1uscjD0 (1/1)

某円盤「お?なんか誕生日じゃないけど、幸せそうやな。ワイも参加したろ。ご祝儀は、溶解液でエエやろ」


97以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/19(木) 17:04:07.483Evxr8jnO (1/1)

>>96
シルバーブルーメは帰れ!
ウルトラの兄弟の皆さんこいつです!


98以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/19(木) 21:19:43.17ggDakdcM0 (1/1)

乙でございます


99以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/19(木) 21:32:30.08XXRkoSRjo (1/1)

>>96
やめろ






やめろ


100以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/20(金) 17:37:26.39qbhmPZTz0 (1/1)

>>96
レオ兄さん、この円盤生物です!!


101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/20(金) 23:01:45.22zOkcUntiO (1/1)

その刀、メガホンついてません?


102以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/21(土) 21:54:53.16U1xmhD7/0 (1/1)

年老いた男・・・おじいちゃん・・・うっ頭が…



103 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 01:19:24.76lT8VgNyX0 (1/14)

E3クリア、鹿島さんゲット…バケツがここまでで40近く吹っ飛んだ
ドSかと思ったら違った

あぁ…次はくらーふさん、ドイツの艦載機ということでどうしてもあの人がよぎっちゃう
機神パイロットの件もあるしと…まだ決定はしてないです。


では投下


104 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 01:20:32.84lT8VgNyX0 (2/14)

【 披露宴 】

大和「こんなところでお義母様と会えるなんて…大和嬉しいです」

金剛「私もです」

提督母「大和さんに金剛さん、響介から話は聞いているわ…主力ですってね」

扶桑「扶桑と申します、こちらは妹の山城です」

山城「は…初めまして」

提督母「まあ、貴女達が…話は聞いてるわ」



<お義母様!!!

<お義母さまぁ!!

<わーわー!!


提督母「まあまあ…こんなに…そうそう、えっと…熊野って方は…」

熊野「ひゃあああ!!!!!え…私…ですが…」

提督母「まぁ、貴女が…響介から「とても礼儀正しくて、時々変な声を出すけど…頼りになる子」って聞いてたけど」

熊野「えぇ!!」

鈴谷「へぇ~よかったじゃん熊野~」

提督母「そして貴女は鈴谷ね…「とてもフランクな子で明るくて、可愛い子」って…」

鈴谷「うひぃっ!!!」

提督母「うふふ…貴女達見てると昔を思い出すわ…」

熊野「昔…?」

提督母「ええ、貴女達のような生徒がいてね…」

鈴谷「生徒…?」

霧島「お義母さま、元教師ですから」

香取「まぁ…教師を…」

提督母「ええ、ずいぶん昔ですけど…この雰囲気…昔受け持ったクラスを思い出すわ…」

香取「あ…あの、後でその時のお話を聞かせていただけないでしょうか?」





鳳翔「初めまして、鳳翔と申します」

提督母「まあ、貴女が鳳翔さんですね…うちの響介がお世話になってます」

伊良湖「伊良湖といいます、あの…この前…提督さんが帰省の時に持って行った最中…私の手作りです」

間宮「間宮と申します、羊羹食べていただけましたでしょうか?」

提督母「まあ、あの最中と羊羹は貴女達が…とても美味しかったわ…平和になったら毎日食べられるのかしら」

大鳳「あの…私、大鳳と…」

提督母「大鳳さん…貴女が…そう」

秋津洲「あの!私秋津洲といいます!」

レ級「レ級戦艦です!」

ほっぽ「北方棲姫トイイマス!ホッポトヨンデクダサイ!」

わるさめ「駆逐棲姫…ワルサメデイイ」

提督母「貴女達が深海棲艦…大鳳さんと秋津洲さんは艦娘になれたのよね」

大鳳「はい、提督のお蔭です…」

秋津洲「うん!」



105 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 01:37:22.42lT8VgNyX0 (3/14)


提督母「レ級ちゃんも、ほっぽちゃんも…わるさめちゃんもなれればいいわね」

空母水鬼「ア…アノ…私、空母水鬼ト申シマス」

飛行場姫「飛行場姫トモウシマス…」

軽巡棲鬼「軽巡棲鬼デス!」

提督母「まあまあ、うちの子は敵さえも虜にしちゃうのかしら‥」

港湾棲姫「(鬼トシテノ「力」ヲ感ジナイ…トイウコトハ…)」

飛行場姫「(オ義父様ノホウネ…)」





提督「…………」

新敷「キョウちゃんー飲んでる?何黄昏てるのー?」

提督「うん…黄昏てる…」

新敷「なによー盛り上がりなさいよー…嬉しくなかったの?」

提督「…嬉しいさ…こう見えて結構やばいんだ」

新敷「ヤバイ?」

提督「………察しろ」

新敷「…あー…そっか…キョウちゃん泣きたい時ってそうやって口数少なくなるよね」

提督「………」

新敷「…木から落ちたとき、すごく痛かったのに我慢してさ…ね」

提督「そんな事もあったな…」

新敷「…泣いてもいいと思うよ」

提督「こんなところで泣けるか…」

新敷「はぁ…強情なんだから」

提督「…最初は…吹雪だけだった」

新敷「私?」



提督「違うって…たった一人の艦娘から…ここまで来れた…仲間が増え、戦力も増えた…」

提督「ド田舎の悪ガキが騙されて都会に出て、騙され騙され続けて…それでもたった一人の女の子のために戦った…」

提督「何度も泣きそうになったけど…頑張ったんだよ…その結果がさ…今だから…こみ上げてくるものがね…」



新敷「…キョウちゃん」

提督「ん…」

新敷「泣け」

提督「は?」

新敷「いいんだよ泣いても!頑張ったよ!凄いよ!ここまで来てさ!お祖父ちゃんの会社も助けてくれてさ!」

提督「あぁ…」

新敷「いっぱい頑張ったんだよ!だから泣いてもいいよ!!誰も笑わないよ!!」

提督「…………」

新敷「私が許す!泣け!!」



106 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 01:40:00.18lT8VgNyX0 (4/14)





提督「…涙が引っ込んだ」




新敷「なんで!!」

提督「なんでって…泣けって言われたら引っ込んだんだよ」

新敷「むう…こうなったら無理矢理」

提督「何をするかわからんがやめろ!!」







新敷「ところでさ…その刀」

提督「これ?神社にあった刀らしいけど…なんでもご先祖様が使ってたって」

新敷「轟鬼さまが使ってた?」

提督「ああ…なぁ、あの神社に…巫女さんっていたっけ?」

新敷「んー…居たような…居なかったような…」

提督「…俺結構あの神社に行ってるんだけど…見たことないなぁ」

新敷「むー…思い出せないなぁ…今度行ってみる?」

提督「そうだな…というか、この刀…俺の役に立つって言うけど…」

新敷「見せて見せてー」



カチャ…



新敷「おおー…綺麗」

提督「これが役に立つって…」

新敷「ふーん…」

提督「何の役にだろうな…」

新敷「うーん…実はこの刀でロボットを呼べるとか?」

提督「あはは…それはなぁ…うん、あってほしいなぁ」

新敷「もしくは鎧!黄金の鎧とか」

提督「うーん…それもいいなぁ」

新敷「なんだろねー…」






提督「(でもこの刀を持ってると…何だろ、ずっと前から持ってるような感覚…欠けた物が戻ってきたような感じがする)」












107 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 02:21:22.42lT8VgNyX0 (5/14)

霧島「えー関係各所から祝電を頂いております」

提督「サプライズなのに何で祝電来てるんだよ!」

霧島「まずはこちら」




長道『ケッコンおめでとうございます…でいいのかな?最近新しい家に引っ越してから同居人も増えて…毎日が騒がしいです』

長道『ガウナとの戦いも激しくなってますが、何とか頑張って生きてます…提督さんも頑張ってください』

長道『あと、シドニアの騎士のBD・DVD、コミックを宜しくお願いします!』

長道『谷風長道より』



提督「おい!何次元を超えて電報が来てるんだよ!!!」

霧島「では次!!!」



群像『ご結婚おめでとうございます。お二人の前途を祝し、ご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。』

イオナ『結婚おめでとうございます』

ヒュウガ『私はイオナ姉様と結婚したいー!!!』

タカオ『ウルサイわよ!!あぁ…私も結婚…』

ハルナ『ケッコン…夫婦になること…社会的に承認された夫と妻の結合…記録』

キリシマ『なんにせよ目出度いねぇ、目出度いといえば!!』

群像『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ CadenzaのBD・DVDが好評発売中です』

イオナ『好評発売中ー』

コンゴウ『…買え』



提督「宣伝じゃねーか!!ダイマだろ!!!」

霧島「他多数の祝電を頂きました!ありがとうございます!!!」

提督「こらぁ!!!」









108 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 02:39:04.50lT8VgNyX0 (6/14)

霧島「続いて余興です!!」





ユー「ユーです」

ロー「ローちゃんですって!」



(寝転がったローの上にユーが寝転がり…)


むく…(ユーが起き上がり)


ユー・ロー「「脱皮ー」」



<おぉー!!!

<あははははは!!





島風「島風!物まねします!!!」

島風「「魚雷発射クマー!!!」」

島風「「ターマはドックで丸くなる~」」

島風「「ビッグセブンの力!!思い知れ!!」」

島風「「あら…あらあら」」

島風「「川内参上!!夜戦なら任せて!」」

島風「「なんだか…体が火照ってしまいます」」

島風「「顔はやめてー!!!」」

島風「「お前達の指揮官は無能だなぁ!!!!」」

島風「「チノちゃーん!」」



<すげー!!

<つーかあやねるすげー!!!

<最後艦これちゃうだろ!!




モンタナ「えー日本のアニメの物まねをします…」



諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ

殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が(略




<い…違和感がねぇ!

<すげー!!!







109 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 02:43:27.55lT8VgNyX0 (7/14)

五月雨「誰か助けてー!!」

村雨「はっはっはっは!誰も助けに来ないさ!!」


<いるさ!!×2


ジョー・わるさめ「ここにな!!!」

わるさめ「…ウチアワセニハオ前ハイナカッタハズダガ」

ジョー「いや、ついね…」



<こっちも違和感ねー!!

<流石米国司令官!!




那珂「それでは歌っていただきましょう!正規空母加賀で「加賀岬」

瑞鶴「ぶふぅっ!!」

翔鶴「えぇ!!!」

蒼龍「ちょ!どういうことよ!!!」

飛龍「えええええ!!!」

赤城「もぐもぐもぐ…」



加賀「それでは歌わせていただきます…加賀岬!」




(~BGM:加賀岬~)




雲龍「…いい歌ね」

天城「はい…」




(~BGM:加賀岬~)




クリス「演歌…いいわね」

モンタナ「まったくです」

ビスマルク「加賀が歌うなんて…」



(~BGM:加賀岬~)



提督「加賀がCDデビュー…いいかもな」

霧島「では早速手配を…」




加賀「(歌うって…とても気分が高揚します…そして…心地よい…)」




【 そして初夜に… 続く 】



110 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 02:44:01.87lT8VgNyX0 (8/14)

以上
備蓄してクラーフさん掘る


111 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:20:24.26lT8VgNyX0 (9/14)

おはようございます、鹿島さんの「提督さん」が絶対にLOVEだろうと勘違いしている人です

投下します


112 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:24:37.14lT8VgNyX0 (10/14)

【 式が終わって 】

<< 吹雪の部屋 >>

提督「ふう…」

吹雪「…えへへ」

提督「結婚式…良かったな」

吹雪「はい…」

提督「式の後は初夜か…まあ、初夜どころかすごい事なってるけど」

吹雪「ふふ…」

提督「夜戦禁止って言わなきゃよかったかな…」

吹雪「…いいと思いますよ…今日は…ね?」

提督「…吹雪」

吹雪「響介さん…」




<ばーん!!




新敷「おいっすー!!起きてるー!!」

ティナ「吹雪!まって!」

鈴谷「ちーっす!」

熊野「ごきげんよう…」

提督「…空気読めよ!」

新敷「にゃはははははは!」

吹雪「よ…酔ってる?」

ティナ「その…フェル大佐と隼鷹さんがガンガン飲ませて…」

提督「あーもー…とっとと追い出せ」

熊野「そうしようと…この!」

鈴谷「ふぶにー!!帰るよー!」

ティナ「吹雪!」

新敷「やーだー!私は今日初夜なのぉ!!キョウちゃんとイチャイチャするの!!」

提督「お前じゃねーよ!!」

新敷「私も吹雪よ!!」

提督「どこが!」

新敷「名前!胸!どう見ても私が吹雪なの!」

吹雪「胸…」

提督「あのなぁ‥」




ガチャ




瑞鶴「ねぇ、フブニの声が…」

葛城「うわぁ…なんか出来上がってる…」

提督「丁度良かった、この馬鹿を追い出してくれ!」

新敷「やーの!私は今日初夜なの!はい!ちゅー!」



113 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:26:38.45lT8VgNyX0 (11/14)





ちゅうううううう!!




提督「んぐぐぐ!!!」

葛城「わぉ…ってじゃなくて!フブニ!」

吹雪「ちょっと!離れてください!!!」

鈴谷「あーもー!」

ティナ「(キョウにキス…すごい)」

新敷「てぃーなー!」

ティナ「へ?え?」

新敷「ティナもきっすすゆ?!」

ティナ「え…えぇ!!!」

新敷「きょうやん!てーなにもきしゅううううう!!!」

葛城「フブニ!!」

新敷「う…」

瑞鶴「どうしたの?」

新敷「…うぷ…きぼぢわるい」




<ぎゃああああ!!!トイレに!トイレに!!

<フブニ提督!こっちですわ!!

<うぶおおおおおおおお!!!










114 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:32:42.67lT8VgNyX0 (12/14)

【 調理場 】

比叡「よし…後は煮込むだけです」

??「いやー流石比叡ちゃん、料理できるなんて流石だねえ…色は壊滅的にダメだけど」(CV:千○繁)

比叡「何か言いましたか?」

??「いや別にぃ…」

比叡「これで比叡の気合いキノコカレーの完成です!材料ありがとうございます!」

??「なに、容易いことよ…私の力をもってすればどんなキノコも生産可能さ」

比叡「凄いですね!妖精さんは何でもできるんですね!」

??「HAHAHAHAHA、何でもできるよー美味しいキノコの量産から、毒キノコの量産までなんでもござれよ」

比叡「お蔭で美味しいカレーができました、みんなびっくりするだろうなぁ…驚く顔が見てみたいな」

??「あーそれはかなわん…」

比叡「え?」

??「比叡ちゃん、残念なお知らせだ」

比叡「残念?」








??「君は用済みだ」










115 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:34:03.26lT8VgNyX0 (13/14)

比叡「え?」

??「いやぁご苦労さん、後はね…ゆっくり休んでよ」

比叡「な…いったい…どういう…」




<ぷしゅー…




比叡「え、ガス!!あぐ…う…あ…」



ドサッ!



??「さてさて…こいつをどこかに隠してと…忍法変化の術ってかぁ!」





うじゅるじゅるじゅる…





比叡?「さて、このカレー…どうやって食べさせよう、色何とかならないかなぁ…」

比叡?「えっと何か…おっとイカスミあるじゃないの!それとこの黒い味噌…いや、これやめておこう」

比叡?「よし、何とかイカスミの入った黒いカレー…ビッ○錠先生も驚きのブラックカレーの完成!」

比叡?「ふっふっふ、これを艦娘達に食べさせれば我が野望も成就する…ふっふっふっふっふ…」





<あーっはっはっはっはっはっはっはうげほげほげほげほ!!!!





【 次回 メインイベント2(シリアス) 開始 】



116 ◆/eQDkM6RH22015/11/22(日) 11:37:03.99lT8VgNyX0 (14/14)

次回より地の文が入ったシリアス回です
でもブルーメさん出ません


117以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/22(日) 12:53:45.80YsOPYOdnO (1/1)

乙です


118以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/22(日) 15:48:13.38h55H6a4j0 (1/1)

乙でございます


119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/22(日) 16:55:20.60rAcKs1ab0 (1/1)

このノリでシリアス…だと!?


120以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/22(日) 18:44:06.136kSK6G1D0 (1/1)



シリアス...だと?


121以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/22(日) 19:21:48.48ufLcVNR7o (1/1)

乙です。奴がくるのか!


122 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:35:52.03dyog/tkC0 (1/12)

今までの敵は…

深海棲艦
暗部

の2つ…


そして今回は…


投下します


123 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:39:51.32dyog/tkC0 (2/12)

【 目覚めの修羅場 】




「妖精にもいい妖精、そして悪い妖精がいる。」


建造妖精の言った言葉である。

妖精は基本人間の味方であるが…中には人間と敵対する妖精もいると…


建造妖精「昔はねー…悪い妖精が悪さして人間を苛めたことがあったんだって」

新敷「そうなんだ」

建造妖精「うん、そいつのお蔭で妖精の立場が危うくなることが何度も…」

提督「俺はそんな悪いやつにあったことはないな」

建造妖精「悪いのは退治されたか、封印されたかだもん…今の時代会うのが難しいかもね」

提督「ちなみに一番悪い妖精ってどんな奴なんだ?」

建造妖精「それは…」


建造妖精の声が聞こえなくなり、目の前に光が差し…何も見なくなった。










124 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:40:30.92dyog/tkC0 (3/12)

<< 宿泊施設 吹雪の部屋 >>


提督「うぅ…」


カーテンの隙間から日が差し、提督の顔に当たる。


提督「あ…さ…ん…夢か」


つい最近のやり取りが夢に出てくるという、何かの前触れだろうか。

そう思いながら、眠い目を擦ろうと右手をあげようとすると…


むに


上がらない、更に柔らかい感覚…何度も味わったことある感覚。


提督「んぁー…んぅ?」



首を右に向ける、そこには…



ティナ「すぅ…すぅ…」

提督「オウ…」



イタリアから来たドッリオ大佐の副官、マルチナ少尉が提督の腕を抱きしめて眠っている。

豊満な胸の合間に提督の腕が埋まっていた、いや実に豊満…吹雪では味わえない感覚。



提督「勘弁してくれ…ん?」



そして左にも…こちらにはそんな感覚はない、まるで板が当たっている…失礼、僅かなふくらみの感覚。

こちらの方が吹雪に近い…。



葛城「んぅ…」



瑞鶴の後輩、正規空母葛城…彼女もまたティナ同様に腕にしがみついて寝ている。



提督「えっと…」



前日のことを思い出す。

吹雪と二人っきり、初夜を過ごそうとしたところへ、もう一人の吹雪、新敷吹雪が乱入。

それに巻き込まれたティナと止めに来た熊野と鈴谷、そして騒ぎを聞きつけた瑞鶴と葛城

なんとか新敷を抑えることができたが、彼女はその場でダウン。

諸々の後始末が終わりこれで解散と思いきや、吹雪が引き止めちょっとした飲み会を提案したのだ。


吹雪「なんか…雰囲気壊れちゃいましたしね」

提督「だな…」

熊野「ごめんなさい…私たちが止められなかったばかりに」

鈴谷「ごめん」

提督「いいって、これが俺達らしいよ…」



125 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:42:31.96dyog/tkC0 (4/12)


ティナ「私も…いいのでしょうか?」

提督「馬鹿の後始末手伝ってくれたからね」

吹雪「えっと…冷蔵庫におつまみとお酒があったはずですね」


ダウンした新敷をベッドへ寝かせ、小さな酒盛りを開始した。

明日の予定の事、将来の事、そして新婚旅行の事…酒盛りは程よい盛り上がりを見せた…が…



新敷「ふっかーつ!!!飲むわよー!!!」



新敷が復活、酒盛りへ無理矢理合流…そして…



新敷「さぁ皆飲んで!フブニ特製カクテル!!」



新敷が作った特製カクテルを飲み……



記憶が途絶えた。



提督「…おおう…ダメじゃん」


下半身の感覚から見るに、どうやら最悪の事態は免れたようだ。

提督はホッと一息をつく、何せ片方はまだ抱いたこともない艦娘、もう片方は同盟国の軍人であり人間。

酔った勢いで犯して、しかも子供ができたとなったら…ややこしい事態となる。


提督「(勘弁してくれ…)」


とりあえず身動きを取りたい、二人を起こさず、なおかつ昨夜はソファーで寝てました的な感じに取り繕いたい。

どうするかと目を閉じ思考を巡らせていると…ふと体が重くなった…目を開けると。


熊野「お目覚めになりまして?」


重巡の熊野が顔を覗き込んでいた。


提督「おはよう熊野、おはようのキスは今は勘弁してくれ…」

熊野「うふふ…大丈夫ですわ」

提督「どうなってる?」

熊野「どうなっていると申しますと…?」

提督「…奥さん怒ってなかった?」

熊野「大丈夫ですわ、いつものことだといってましたから」

提督「そっか…」

熊野「吹雪さんは、鳳翔さん達を手伝うと調理場へ行ってますわ」

提督「で?他の面子は?」

熊野「私と鈴谷と瑞鶴さんはもう一つのベッドで…フブニは何故かトイレで寝てましたわ」

提督「アイツしばらく酒禁止」

熊野「ふふ…」

提督「でさ…これ何とかして」

熊野「そうですわね…どうしましょう…」



126 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:46:54.36dyog/tkC0 (5/12)




その時だった…



ドンドンッ!



ローマ「提督、ローマです…居ますか?」



強めのノック…怒った声のローマ、提督の顔がこわばる。

提督と艦娘の関係を快く思わないローマが、この状態を見たら…しかも、ティナがとなりで寝ている。

明らかにこの場が修羅場となることは明白である。



ローマ「提督、ティナがいないんです…どこに行ったか知りませんか?」



ドンドンッ!!!



ローマ「提督…ティナはどこです?」



ドンドンッ!!



提督「…熊野」

熊野「…私が何とか…」

提督「いや、お前が出ていったら余計荒れそう…」



ドンドンッ!!!


ローマ「出てきてください…潔白なら出てきてください…」



ドンドンッ!!!



提督「厄日だ」

熊野「起こすしかないですわね…とりあえずティナを…」



熊野がティナの肩に手を置こうとした時だった…



葛城「ンぁ…うるさいわねぇ…」



葛城が目を覚ました。



葛城「え…?」



硬直、そして…






127 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:49:30.11dyog/tkC0 (6/12)

葛城「いやあああああああああああああああああああ!!!!!」



その悲鳴が引き金となった。



ドンっ!どんっ!!



ローマ『今の悲鳴は何ですか?入りますよ?』



明らかに怒っているローマの声がドアの向こうから聞こえる。



葛城「何よ!なんでこんな…この変態!!スケベ!!殺す!!殺すううう!!!!!」

提督「落ち着け葛城!!落ち着け!」

葛城「ウルサイ!!人の部屋に入って!私の寝てる間に悪戯したのね!!この!死ねええええ!!!」

熊野「葛城さん!落ち着いて!!」



ドンドン!!!



ローマ『鍵…開けてください…さもないと…』

提督「まった!ローマ!ちょっとまって!!!」

ティナ「ん…何の騒ぎ…」


更に燃料追加


ティナ「え?えええええええええええ!!!!!!」

鈴谷「んあ…うるさい…何事?」

瑞鶴「うぅ…気持ち悪い…あれ?」

ティナ「あ…あぁ…きょ…キョウ…」

提督「少尉、落ち着いてくれ…頼む…」

ティナ「あ…あの私…その…えっと…」



ドンドンッ!



ローマ『ティナ?そこにいるのですね…今助けますから』

提督「待った!まって!!!」

葛城「待つか!!この!ぶっころすうううう!!!!」

提督「お前じゃない!!!」

瑞鶴「ちょっと!葛城落ち着いて!!!」

鈴谷「あぁ…もうちょっと寝てればよかった…」

熊野「もう遅いですわ…」




ドゴォ!!!!!







128 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:51:48.18dyog/tkC0 (7/12)

ドアが真正面に倒れ、怒りモードのローマが入って来る。

ローマが目にした光景は…しがみついたままのティナと、枕を手に殴打しようとする葛城、それを止めようとする熊野。

その隣のベッドには瑞鶴や鈴谷、そして騒ぎで目が覚めたのかトイレから新敷がのっそりと出てきた。


新敷「…なんぞ?」

ローマ「…この…屑がぁ!!!」

提督「ひぃぃぃぃぃ!!!!!!」

ローマ「昨日結婚式をやっておいて…妻をほっといて女を連れ込む…しかも…ティナに手を出すなんて…」

提督「ノォ!!!絶対にノォ!!!アイアムノットギルティ!!」

葛城「ウルサイ!!!何がノットギルティよ!!有罪よ!!死刑よ!!!」

ローマ「…ここで…亡き者にしたほうがよさそうですね」

提督「ごめんなさい!許してください!というか葛城も少尉も離れて!!!」

ティナ「あ、ご…ごめんなさい!」

葛城「死ねぇ!しねぇえええええええ!!!」

ローマ「この…最低野郎がぁ!!!!」


ローマは手近にあった花瓶を手に取り、提督めがけて全力シュート。

花瓶は花と水を部屋にまき散らしながら…


ガシャアアアン!!!


提督「へぶしっ!!!」



提督の頭へヒットした。

そしてそのままダウン、突然のことに葛城は腕をあげたまま硬直


葛城「え…流石にそれはやり過ぎ…」

ローマ「く…銃を持ってくればよかったわ…」

新敷「おぉ…ローマちゃん、落ち着いて…ね?」

ローマ「落ち着いて…?落ち着いてるわ…だからこうして…」


ローマが花瓶の傍にあった灰皿に手を付けようとした瞬間…


ティナ「ローマ!!!」


ティナの大声が部屋中に響き渡る


ローマ「ティナ…」

ティナ「ローマ…ちょっと黙って…そして…正座」




129 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:52:57.75dyog/tkC0 (8/12)









『時間が少しさかのぼり…早朝』








吹雪「ふぁぁ…んーちょっと気持ち悪い…」


吹雪は伸びをしながら調理場へと向かっていた、鳳翔と間宮の手伝いをするためである。


吹雪「…昨日はすごかったなぁ」


吹雪はおぼろげながらに覚えていた、新敷のカクテルを飲んだ後…全員が豹変したのだ。

瑞鶴がしおらしくなり、葛城は甘えん坊に、鈴谷も恥ずかしがりやに、熊野はまるでおっさんのように…一番驚いたのはティナの豹変ぶり。

目つきが代わり、そしてヘビのように提督に絡み…誘惑したのだ。



ティナ『キョウ…私を抱いて…』

提督『ティナ…』

葛城『あぁ!!ずるい!!私も!!!』



その後、何があったか覚えていない…朝起きたら、吹雪は提督の上に、左右にはティナと葛城という状態だった。


吹雪「モテるなぁ…旦那様、うふふ…」


自分の感性はおかしいと吹雪は思う、自分が愛する人が他人を抱いている…普通の人が見ればおかしいと思うだろう。

事実、ローマは提督に対し嫌悪感を抱いている…アレが世間一般の評価なのだろう。

それでも…自分が選んだ選択は間違っていないと思う、こうして幸せな時間を皆で共有しあえる。

こんな幸せな時間を、もっともっと一緒に過ごしたい…と



吹雪「頑張らなきゃ…え?」


ふと、調理場からカレーの匂いが漂ってきた。

珍しい、朝からカレー…間宮も鳳翔も朝からカレーということはしない、たまに前日の残りのカレーを出すことはあるが。


吹雪「おはようございます、朝はカレーですか?」


調理場に入ると、鳳翔、間宮、伊良湖の3人が何かを食べていた。

一枚の皿にスプーン…カレーを食べているのだろうか?


吹雪「おはようございます…鳳翔さん?」


返事がない、3人は無言でスプーンを動かし、一心不乱に皿の上の料理を食べている。

その光景は…とても異様であった。



130 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:55:20.60dyog/tkC0 (9/12)



吹雪「…鳳翔…さん?」


鳳翔たちの元へ近づくにつれ、その異様さがはっきりしてくる。

スプーンを動かす音、咀嚼音、吹雪が近づいていることに気が付かず、ひたすらと皿の上の料理を食べている。


吹雪「伊良湖…さん?」


吹雪の呼びかけに、伊良湖は反応しない…ただひたすらにスプーンを動かしている。


吹雪「間宮さん?鳳翔さん?」


間宮も鳳翔もまた、反応せず。


吹雪「いったい何を食べて…」


皿を見ると…そこには黒い何かがご飯の上にかかっている…異様な料理。

いや、香りはカレー…しかし、色は異様に黒かった。

そして吹雪は見た、3人の表情を…


吹雪「ひぃっ!!!」


思わず悲鳴が上がる、その表情に光はなく…どこか恍惚とした表情。

口の周りには黒いシミが付いており、それを拭う時間も惜しいのか、ひたすらと食べている。

まるで何かにとりつかれたように…よく聞けば…


鳳翔「オイシイ…オイシイワァ」

伊良湖「オイシイ…モット頂戴!!」

間宮「アァー比叡様の料理最高!!!」


お淑やかな三人の口からはとても想像できない言葉が飛び出す。

そして、間宮の言葉…このカレーはあの比叡が作ったのだろうか?

吹雪はキッチンを見回すが…比叡の姿はない。


吹雪「とにかく…誰かに…」


誰か?そう呟いたとき、吹雪に嫌な予感が走った。

もし、このカレーを…皆が食べていたら?

赤城はとにかく、大淀や明石、夕張…大和や武蔵はこのカレーの異常性に気が付くはずだ。



武蔵『上手い!!ウマイゾオオオオ!!!』



しかし、その希望は早くも打ち砕かれた。

調理場の外、食堂から多くの人の声と食事する音が聞こえる。

そっと、食堂に通じるドアを開いてみる…






131 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:56:57.88dyog/tkC0 (10/12)




不知火「オイシイ!オイシイ!スゴクオイシイ!」

ゴーヤ「モット!モットデチ!!」

伊勢「トマラナイ、手ガ止マラナイ」

レ級「モット!!!モットォ!!!」



絶望的な光景だった、多くの艦娘達が食堂に集まり、黒いカレーを一心不乱に食べている。

マナーに五月蠅い飛鷹や、行儀のよい暁でさえ、幼い子供のように口の周りにカレーをつけながら、服にシミをつけながら食べている。

真面目な能代や、不知火も…おそらくほとんどの艦娘がここで食事をしている…。




吹雪「きょ…響介さんに知らせないと…」



この異常事態を速く提督に伝えないと、吹雪は音を立てずにドアを閉めると調理場の外へ…



比叡?「吹雪ちゃーん!!!」

吹雪「え…比叡…さん?」


吹雪の前に、比叡が立ちはだかる。

コック帽にかっぽう着という姿、そして手にはおたまと包丁。


吹雪「…いったい何を?」

比叡?「何をって、料理ですよ!私の作った気合い満載の料理…皆に食べてもらったんです!」

吹雪「嘘…異常ですよ!!みんなあんな風に食べるなんておかしいです!!」

比叡?「それほど、この比叡特製気合い満点キノコカレーが美味しいってことですよ!!!」

吹雪「でも…とにかく、私は司令官に報告してきます…邪魔しないで!!」

比叡?「そんなこと言わずに、一口食べてくださいよ!」



吹雪は感じていた、目の前にいる比叡は自分たちが知る比叡ではないと。

急いで報告しないと…そうしないと何か取り返しのつかないことが起きる。


吹雪「…えぃ!!!!」


とっさに近くにあった胡椒をつかみ、比叡の顔めがけてブン投げる。



ガシャンッ!!!


比叡?「んぉ!!!」


ヒットと同時に胡椒のふたが開き、中身がぶちまけられる。


比叡?「へ…へっくしゅん!!クソ…」

吹雪「(今のうちに!!)」





132 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:57:43.00dyog/tkC0 (11/12)

怯んだすきを縫い、吹雪は比叡の横を抜け調理場の外へ…しかし


吹雪「あ…」


調理場に外には…


睦月「ウフフフフ…」

如月「クスクス…」

島風「エヘヘヘヘ…」

時雨「フフフフ…」

雪風「アハハハハ!」


目が虚ろな仲間たちが立ちふさがっていた。


吹雪「そ…そんな…」

比叡?「へぷち!ぶへくしょん!!へけっ!へけっ!おぉっとこれはでは某げっ歯類のセリフじゃないか」

吹雪「貴女…いったい何をしたの?」

比叡?「言ったじゃないか、彼女達にカレーを食わせただけだとねぇ…本家顔負けのブラックカレー…お嬢ちゃんも一口…」


比叡の声が男の声に代わっている、そして手には黒い液体の入ったおたま。

なんとか状況を打開しようと思考を巡らせるが…艤装もない、武器になるようなものもない、戦力差がありすぎる。


比叡?「…いや、君には他の方面で役に立ってもらおうかな…おい!こいつを捕まえて縛っておけ!!!」

睦月「了解ニャシィ」

吹雪「いや…響す…」


吹雪が叫ぼうとした瞬間、睦月の手が吹雪の口をふさぎ、時雨達が手と足にしがみついてくる。

そして何も抵抗できず、調理場の奥へと連れていかれた。

【 続く 】



133 ◆/eQDkM6RH22015/11/23(月) 13:59:30.96dyog/tkC0 (12/12)


以上

イッタイナニガオキタノカ…


134以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/23(月) 15:57:23.58CRWl/o3f0 (1/1)

シリアスと言うよりホラーじゃないですか(ガタガタブルブル)


135以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/23(月) 18:49:19.57DtRBHiPMo (1/1)

乙です


136以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/23(月) 19:47:51.68D1bDE9v1O (1/1)

間宮さんや雪風までやられてるとか絶望感がヤバイ


137以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/23(月) 22:27:39.447Q4XZ5mDO (1/1)

雪風も逃れられないとか最強レベルじゃないすか!やだー!


138以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/24(火) 23:43:46.965mZWYvPn0 (1/1)

>>133がIKASUMIカレーの餌食に...

うわだれだおまえこっちくんn


139以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/25(水) 07:04:51.63lNl+V5UN0 (1/1)

懐かしいな ビッグ某先生の包丁人漫画の「麻薬カレー」か… どんだけ中毒性高いんだよ…(汗


140以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/25(水) 20:02:07.93bqJLODM60 (1/1)

CV千○さんで、どこか抜けてるってどこの千葉トr・・・

<俺のエビチャーハンどこー?

誰ださっきのは・・・


141以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/29(日) 08:40:22.57joRMn6tI0 (1/1)

間宮さんまでやられてマンマミーヤだな

なんちて


142以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/29(日) 10:19:08.52pqfQjFpMO (1/1)

ageてまでそのつまらんギャグを披露したかったのかこいつは…


143以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/30(月) 15:51:31.566gVUlz4E0 (1/1)

現状無事なのは、提督の元にいる連中だけなのか?
描写がない艦娘たちは既に洗脳済み?



144 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:17:46.64OkXBKIi+0 (1/8)

イベントクリアしました、現在嵐掘り

成果:野分(二人目)、春雨(二人目)、矢矧(二人目)、酒匂(二人目)、まるゆ三人

ナニコレ…ちゃうねん、特に酒匂と野分、背景同じなんだけどちゃうねん、赤毛の子出してよ
母港拡張しないと…


投下開始します


145 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:29:21.12OkXBKIi+0 (2/8)

・前回の「艦隊これくしょん」は(CV:子安○人)

<< コロネハイカラ沖 >>

軽巡棲姫「アナタノカエリミチハナイ…」

神通「ならば、切り開くまでです!!!」

提督『いけ!!神通!!!』



<< 西方戦線 >>

潜水棲姫「ヨルノウミハコワイ…」

吹雪「じゃあ夜になる前に沈めましょう!!大潜装備ガン乗せアターック!!!」

由良「えい!えい!それ!!」

島風「島風からは逃げられないって!!!

潜水棲姫「ギャアアアアア!!!!」

赤城『なんか美味しそうなので是非鹵獲を!!』

潜水棲姫「クワレルウウウ!!!」




<< バニラ湾 >>


ドドドドドドドドドド…


子鬼「タスケテエエエエエ!!!」

駆逐水鬼「ヒイイイイイ!!!」


ダダダダダダダダダダ・・・・


長門「小さき者の気配!!全部鹵獲だあああああああ!!!」

子鬼「ダレカー!!!ケンペーイ!!!」

駆逐水鬼「タスケテヨー!!!モウワルイコトシナイカラー!!」

長門「全員鹵獲し私の妹に!!!」

提督『これそういうゲームじゃねーよ!!!』



<< 建造ドック >>

鹿島「鹿島と申します、早速ですが性教育について提督さんと…/////」

萩風「萩風です!是非お兄様と夜戦を/////」

嵐「嵐だぜ!夜戦お願いしてもいいか/////」

提督「アイエエエエエ!!ナンデ!!!建造後即夜戦ナンデー!!!お兄様ナンデー!!!」

香取「私の妹がこんな淫乱なわけがないわ!!」

不知火「うむ、将来有望ですね」



<< 空母寮 >>

クラーフ「赤城…お姉ちゃん?」

赤城「あふうううううううううん!!!」(鼻血)



比叡?「ちょっとちょっと!!!未来に行きすぎだってばああああああ!!!!」





146 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:30:49.34OkXBKIi+0 (3/8)

【 嵐の前 】


ティナ「ローマ、キョウに謝りなさい!!!」



提督と吹雪の部屋、中では正座したローマがティナに説教されていた。



ティナ「大体、花瓶を投げて…殺す気ですか?」

ローマ「ティナ、私は貴女を心配して…」

ティナ「黙って、大体破片が葛城さんに当たったらどうするの!!」

ローマ「私はティナを助けようと…」

ティナ「大きなお世話です…大体、私に何の用ですか?朝から!」

ローマ「その…姿が見えなかったから…探しに…」


ティナは激おこ状態、普段少しおどおどした感じとは打って変わってはきはきとしてローマを叱っている。

そしてもう一方…新敷吹雪が正座していた、その前には大きなコブを作った提督。


提督「酒禁止」

新敷「そんな殺生な!!!」

提督「てて…まだ痛い…ていうか、お前何飲ませたのさ」

新敷「えーっと…スピなんとか?とかいろいろなお酒を気合い入れて混ぜたカクテル?」

提督「比叡かよ!!ていうかそういう物飲ますな!」

新敷「飲んだのはそっちじゃない!」

提督「お前がそういうの作るなんて思わなかったんだよ!!ていうか…当分お前と酒は飲まん」

新敷「ヒエエエエエエ!!!」



カオスである



瑞鶴「はぁ…気分良くなってきた」

鈴谷「うんうん…」

熊野「あぁ…ドアの修理…」

葛城「ううううう…」

瑞鶴「どうしたの?」

葛城「き…昨日の記憶がない…」

瑞鶴「あそ…というかコロスコロスとか物騒ねぇ…」

葛城「だ…だってぇ…」

瑞鶴「いいじゃない、抱かれたかったんでしょ?」

葛城「そうですけど…うう…」

鈴谷「はぁ…いいじゃん、やってなかったんだし」

葛城「そうだけど…はあ…」


葛城は今だ提督に抱かれたことがない。

本人は既に、提督への好意を自覚している…しかし、素直になれない。

良い雰囲気になることはあるが、大抵は自分が何らかの暴走を起こしてしまう。

王道的ツンデレである。





147 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:31:41.29OkXBKIi+0 (4/8)

葛城「(はぁ…私の馬鹿…)」

瑞鶴「(頑張れ)」

熊野「…お二人とも、それくらいにしておいた方が」

鈴谷「てーとくーお腹減ったよー」

提督「ああ…そうだな、飯行くか…ずいぶん遅い時間の朝飯だぜ」


時計を見ると、朝食の時間を大幅に過ぎている。

説教に時間をかけすぎたようである。


提督「ジュリアーノ少尉、そこまでにしておこう」

ティナ「しかし…」

提督「ローマが辛そうだ」

ローマ「そんなこと…な…い…」

新敷「そりゃねぇ、慣れない正座してたら…って私も…」

提督「落ち着いたら飯にしよう…」







(移動中)







提督「…少尉、近過ぎでは?」

ティナ「そんなことないです」


食堂へ向かう、提督、新敷、瑞鶴、葛城、鈴谷、熊野、ティナ、ローマ。

ティナは提督の傍を離れず、警戒するように寄り添っている。

説教時の興奮がまだ残っているのか、いつもとは違う一面を見せている。


ティナ「ローマがいつ暴れるか分からないので」

ローマ「ティナ…大丈夫ですよ」

ティナ「信用できません」

提督「少尉、俺は大丈夫…というか、ローマが怒ってるのは仕方の無いことで…」

ティナ「でもやりすぎです…軽症だったからよかったものの、あの後…灰皿まで投げ飛ばしたら」

提督「俺は頑丈だから大丈夫、なんせ…瑞鶴の爆撃にも耐えたからな」

葛城「え?」

瑞鶴「提督さん!!」

提督「はは…ま、大丈夫ってこと」

瑞鶴「ムぅ…ま、昔はね…」

葛城「瑞鶴先輩…何したんです?」

瑞鶴「…若さゆえの過ちよ」


自分も結構成長したもんだ、瑞鶴は思う。

かつては事あるごとに提督に対し爆撃を行って、加賀に良く叱られていた。

しかし、その提督と想いが通じ合ってから、爆撃する回数も減った…精神的に大人になれたと…瑞鶴は自然と笑みをこぼす。




148 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:33:43.69OkXBKIi+0 (5/8)


ティナ「あの…キョウ」

提督「え?」

ティナ「その…少尉って…やめていただけませんでしょうか…?」

提督「え?え?」

ティナ「えっと…ん…と…吹雪…えっとこっちの方は呼び捨てして…他の子も普通に呼んで…」


徐々に興奮が冷めてきたのか、いつものティナの調子が戻ってくる。


提督「んー…?」

新敷「はぁ…キョウちゃん、ティナはね…ジュリアーノ少尉って呼び方じゃなくて、ティナって呼んでほしいんだって」


新敷が助け舟を出す。


新敷「というか、酔ってる時…ティナって呼んでたんだよ」

提督「そうだっけ?」

新敷「呼んでた、そしてティナは…すっごくエロくなってた」

ティナ「吹雪!!」

新敷「もうねぇ…すごかった、うん」

ティナ「もぅ…」

新敷「兎に角さ…キョウちゃん、いずれは仲間入りなんだからさ」

提督「あのなぁ」


仲間入り、つまりハーレム入り。

彼女達が来てから、薄々は感じていた…なんでこうホイホイと増えるのだろうと。

まあ、そうなる切っ掛けも心当たりはあるが…と、ただその時の自分は…彼女を助けることだけを考えていただけ…

その時のエピソードもまた後ほど…


熊野「私からもお願いしますわ」

鈴谷「鈴谷からも、ティナってさ…すっごく提督の事好きなんだよ」

ティナ「鈴谷!!」

熊野「提督も…気が付いているのでは?」

瑞鶴「ふーん…どうなの?というかいいじゃん、ティナって呼んであげても」

提督「お前らなぁ」

瑞鶴「ね?」



ここで「ヤダ」といえば、また騒ぎ出すだろう…提督はため息をつき、そしてティナを見ると…



提督「…ティナ少尉」

熊野「馬鹿」

鈴谷「階級なしで」

瑞鶴「提督さん?」

新敷「キョウちゃん!!」

提督「あーもー!!!」


一斉にダメ出しを受け、あとずさる提督。

そして、わざとらしく咳ばらいをし、改めてティナを見て…


149 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:37:35.11OkXBKIi+0 (6/8)


提督「ティナ…」

ティナ「………はい」



呼ばれたティナの顔が真っ赤になる、そしてその顔を手で隠し背中を向けてしまう。



提督「これでいいだろ?」

熊野「愛がこもってませんわ」

瑞鶴「適当すぎ」

鈴谷「もっと愛を込めて!!!

新敷「さぁ!!」

提督「いい加減にしろよ…」

ローマ「ええ、本当に…」


ローマの声に怒りが混じっている、その迫力に瑞鶴たちが一斉に黙った。


鈴谷「(おーこわ…)」

熊野「(…恋人に裏切られた傷、思った以上に深いようですわ)」

瑞鶴「(え?何の話?)」

葛城「(恋人?)」

新敷「(恋人いたの?)」


ローマは過去に、恋人に裏切られている。

突然失踪した恋人を探し出し、再会したときはその恋人は女をかこっていた。

その為、男性不信となっており、ハーレムの長である提督に対し良い感情を持っていない。

先日、ティナから聞いた話を熊野は貧乳3人組に簡単に説明した。


新敷「(なるほどー…そりゃねぇ)」

瑞鶴「(でも…ちょっと可愛そう…)」

葛城「(化け物かぁ…)」

熊野「(まあそういう事情があるわけでして…)」

ローマ「…何をこそこそ話してるんですか?」





150 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:41:52.27OkXBKIi+0 (7/8)

さっきよりも怒りが増したローマの声、これ以上は内緒話は出来ない。

空気を換えようと、新敷が話題を変えた。



新敷「…そういえばキョウちゃん、その刀…」

提督「ん?」


提督の手には、結婚祝いに父親からもらった名もなき刀が握られてた。

曰く、提督の先祖に当たる鬼「轟鬼」が使っていた刀という。


提督「ああ、なんか持ってなきゃいけないような気がして…」

熊野「気がして?」

提督「まあ…うん…どう見ても普通の刀だと思うんだけど…」

鈴谷「ふーん」

新敷「でも…ご先祖様が使ってたという割には綺麗よね」

提督「…誰かが手入れをしてたのかね」




その誰か…それを知るのはまだ先のお話。





【 続く 】




151 ◆/eQDkM6RH22015/11/30(月) 23:43:29.50OkXBKIi+0 (8/8)

ちょいと掘りしてきます。

萩風さんの声、異世界の深雪さん(ブラコン)っぽいですね…


152以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/30(月) 23:52:34.24dkm2FNdpo (1/1)

乙です。


153以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 01:48:25.9993BPbMA30 (1/1)

そのブラコンさんってひょっとして氷系の魔翌力がある人です?


154以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 07:37:05.253sITOuBo0 (1/1)

乙です。

提督に刀か...。


...卍解しそう。



155以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 11:49:02.52gH5jYo8To (1/1)

乙です


156以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 12:47:40.755XtMYFBC0 (1/1)

乙。
その刀が突破口になりそうだな・・・・

それはそうと、その内艦娘同士でモノマネ対決や海色を全員で合唱とかしそう・・・


157以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 14:42:15.62rzS2H+NB0 (1/1)

>>149
貧乳3人組…スルーとは…認めていたのか


158以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/01(火) 15:52:20.66HANFos270 (1/1)

おっつおつ

>>157
声に出してたら死んでるだろJK


159 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 11:40:35.71U/P29V6+0 (1/13)

【 悲報 】
地の文=サンが何者かの襲撃により再起不能となりました。
犯人は胸が小さかったとのことです

今回より二代目地の文=サンが担当となります。

投下開始です


160 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 11:42:36.03U/P29V6+0 (2/13)

・前回の「艦隊これくしょん」は

山雲「真の妹は~朝潮型なんですよぉ~」

朝雲「陽炎型がお兄様とか言わないでよ!!!」

萩風「あらあら…」

嵐「なら勝負しようぜ!」


突如始まる、陽炎型VS朝潮型、どっちが真の妹か!!


江風「姉貴!!江風達も参戦しようぜ!!」

白露「その必要はない…白露型はね!提督の奥さんなんだよ!!」

白雪「それは聞き捨てなりませんね」

深雪「司令官の嫁はあたし達特型だぜ!!!」


そして始まる、白露型VS吹雪型、どっちが真の奥さんか!


睦月「にゅふふ…争うがいいにゃしぃ」

如月「この隙に私達が司令官と…」

夕雲「させないわ!!」

巻雲「司令官様とイチャイチャするのはこの夕雲型なのです!!」


裏で繰り広げられる、夕雲型VS睦月型の抗争


初春「下らん、そんなことするなら…直接…」

若葉「失敗してお仕置きされる」

綾波「させません!!」

曙「提督は私が守る!!」

漣「ぼの!キャラが違う!!」


初春型の野望とそれを阻止しようとする綾波型


電「争え…争えナノデス」

雷「この隙に雷たちがお世話するもん!」

島風「させないから!」

照月「お世話します!!」

マックス「私たちの役目」

リベッチオ「戦だ戦ー!!!」


暁型の野望を阻止せんと、島風秋月Zマエストラーレ連合が立ち向かう!!


一方その頃、提督は…


瑞穂「轟様…ウフフ…」

速吸「全力でご奉仕です!!」

クラーフ「コーヒー…飲むか?」

鹿島「肉まん食べます?」(胸強調)

提督「あー平和だなー」


「艦隊これくしょん」始まります!




161 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 11:44:12.50U/P29V6+0 (3/13)

【 接触 】

提督「あれ?」


食堂に入ると、そこには誰もいなかった。

皆、海に行ってるのだろうか…それにしては…


提督「静かすぎる…」

新敷「そういえば…鳳翔さんとか間宮さんがいない…」

熊野「皆さん…外に行ったのでしょうか?」

ティナ「リットリオもフェル大佐もいない…」

瑞鶴「あれ?カレーの匂い…」

提督「ホントだ…朝からカレーとか…」


周囲を見回しても、人っ子一人いない状態。

そして漂う加齢臭、失礼、カレーの匂い。

不気味なほど静かな食堂に、提督は違和感を覚えた。


提督「…みんな、銃は持って来てるか?」

新敷「え?」


提督の雰囲気が変わる、緊張感のある声…艦隊指揮時の轟響介がそこに居た。

目つきが鋭くなり、刀を持つ手に力が入る。


熊野「…残念ながら」

鈴谷「部屋のバックの中…」

瑞鶴「…輸送船に置きっぱなし」

葛城「同じく…」

ローマ「…あったらさっき、貴方の眉間をぶち抜いてたわ」

新敷「それダメだって」

フェル「はぁ…」

提督「俺も部屋に置きっぱなしだ…」


軽巡以上の艦娘には、非常時に備え外出時には拳銃を携帯するよう徹底している。

訓練時も、艤装だけではなく銃を使用した訓練も行っている。

流石でバカンスで使うことはないだろと…誰もがそう思っていた。


ティナ「あの…いったい何が…」

新敷「まあ、「何か」起きてるわよね」

提督「ああ…皆、離れるな…」

ローマ「…フェル、私の後ろに」

熊野「何か武器になるものは…」

鈴谷「モップぐらいないかねぇ…」

提督「…今から銃を戻って取りに行くわけにはいかないか」



その時だった…






162 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 11:53:06.51U/P29V6+0 (4/13)




ガチャ…



比叡?「司令!お待ちしておりました!!」

提督「どわ!!!ひ…比叡!」



調理場のドアが開き、比叡が出てきた。



比叡?「どうしたんですか?」

提督「…お前こそ、調理場で何をしている」

比叡?「何をって、決まってるじゃないですか!料理ですよ!」

新敷「料理って…カレー作ったの?」

比叡?「はい!」

新敷「…貴女、一昨日鳳翔さんにバカンス中は料理するなって言われなかった?」

比叡?「その鳳翔さんが許可してくれました!」

新敷「…で、鳳翔さんはどこ?」

比叡?「さぁ、海に行ってるんじゃないでしょうか?それよりも!私の作ったカレー食べてくださいよ!」


そう言うと比叡は調理場に引っ込んだ、そしてワゴンを押して出てくる。

ワゴンの上には盛り付けされたカレーが…その色は…


熊野「黒い…カレー?」

比叡?「はい!比叡特製気合い満点キノコカレーです!!」

鈴谷「うわぁ…黒い」

ローマ「…黒いのは何故?」

比叡?「イカスミです!」

新敷「…イカスミねぇ…匂いは…普通?」


ふと、カレーの匂いがあたりに漂う…すると…


瑞鶴「うーん…でも…オイシソウ…」

葛城「ウン…なんか…食べたい…」

ローマ「何…なんか…食欲が湧くような香り…オナカ…スイタ…」

熊野「う…ん…お腹が…スイタ…」

新敷「ゴチソウ…」

ティナ「ア…あぁ…」

比叡「はい!キノコカレーですよ!!!」



新敷たちの目が虚ろになり、それぞれがカレーとスプーンを手にした。

スプーンをカレーへと伸ばしてゆく…そして、黒いカレーをすくおうとした瞬間……


パシッ!!!


ガシャ!!!





163 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:13:39.09U/P29V6+0 (5/13)

提督の手が、カレーの盛られた皿を薙ぎ払った。


熊野「あぁ…ワタクシのカレーガ…え?」

提督「しっかりしろ!!!!!!!!」



提督の怒号が食堂に響く、そして新敷達の手からカレーの皿を叩き落とす。



ガシャ!!



提督「瑞鶴!葛城!!」

瑞鶴「うぇ!!わ…私何を…」

葛城「え?え?」



ガシャ!!



提督「鈴谷!ローマ!!!」

鈴谷「いぃ!私…なんで…」

ローマ「何を…私は…」



ガシャ!!



提督「ティナ!新敷!!!」

ティナ「え…何が…私」

新敷「なんか…ぼけーっと…」

提督「比叡…お前何を入れた?」


提督は比叡に詰め寄る、比叡は笑顔のまま答えた。


比叡?「何を入れたって…キノコですよ、美味しいキノコです!」

提督「何と言うキノコだ、備蓄のを使ったのか…それとも…」

比叡?「新鮮取れたてのキノコですよ!!」

提督「新鮮?お前…毒かもしれないキノコを入れたのか!!」

比叡?「大丈夫ですよ!美味しいキノコですから!」

提督「何を根拠に…」

比叡?「さぁ!司令も食べてください!!」

提督「だから、何のキノコを…」

比叡?「大丈夫ですよ!さぁ!カレーを!!」


カレーが盛られた皿を手に、大丈夫と繰り返す比叡、その勢いに思わず後ずさる提督。

その時…比叡の指先に視線がいき…


比叡「さぁ!食べてくださいよ!!」

提督「うん…?」



違和感を覚えた、そして比叡の肩に手を置く。




164 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:24:18.97U/P29V6+0 (6/13)



提督「…比叡」

比叡?「はい」

提督「すまない…俺の為に作ってくれたんだな」

新敷「へ?」

瑞鶴「は?」

鈴谷「い?」

ティナ「えぇ!!」

葛城「ちょ…」

ローマ「」


突然のくさい台詞、驚く新敷達。

比叡は提督の言葉に満面の笑みを浮かべ…


比叡?「はい!司令のために愛情込めて作りま…」

提督「そぉい!!!!!!!」


べちゃ!!!!


比叡?「もごっ!」


比叡の持っていたカレーを取り上げ、パイ投げの容量で顔面にシュート!


提督「どりゃあああああああ!!!!!」


どごぉ!!!!


比叡?「ぶべらっ!!」


ガシャ―ン!!!


からの、キックのコンボ!

哀れ比叡は吹き飛び、テーブルと椅子へ吹っ飛び衝突!


熊野「ちょ…提督!!!」

ローマ「酷すぎる…」

提督「あぁん?こいつは偽物だよ」

新敷「偽者?」

提督「そう、金剛命の比叡が俺に「愛情込めて」とかいうもんか」

新敷「あー…」

提督「比叡はそんなこと言わない」

新敷「…でも…もし本物だったら?」

提督「本物でも同じことするわ、なんかわからないもの入れて「食え食え」って…ま、偽者だよ」

ティナ「どういう…」

提督「指輪つけっぱなし」



165 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:27:17.53U/P29V6+0 (7/13)



感じた違和感、それは指輪の存在。

練度上限解放の指輪は、つけっぱなしでないとその効果は出ない。

しかし、日常生活においては必要に応じて外すことがある。

そう、例えば…料理などをするときとか…


提督「比叡が作る飯は不味いが、そういう衛生面に関してはしっかりしてるんだ…つけっぱなしで料理はあり得ない」

新敷「あぁ、そういえばそんなこと言ってたわね…」

熊野「まあでも…やりすぎですわ」

提督「やりすぎなもんか、それよりも大丈夫か?」

熊野「ええ、あのカレーの香りをかいだとたん…頭がボーッと…」

ローマ「なんなのよ…あんな不気味なカレーをおいしそうって…」

葛城「なんかまだ調子が悪い…」

鈴谷「というか、比叡の様子さ…絶対おかしいよね」

新敷「変なキノコ食べておかしくなったのかしら…兎に角…縛ってお仕置きかしら?」



その時だった



比叡?「ふっふっふっふ…ばれては仕方がない…」



吹き飛ばされた比叡がゆらりと立ちあがった、そして顔についたカレーを払う。



比叡?「何故か知らぬが、私の胞子が効かぬと見た…」

提督「何?」

比叡?「ふん、一口でも食べていれば地獄を見ることもなかっただろうて…」

新敷「ちょ…何者よ!!!」

比叡?「その前に…全員集合!!!」



比叡?の声に宿泊施設中から足音が響き渡る、そして…食堂の中に入って来る。



瑞鶴「え…」

葛城「な…なんで…」



龍驤、瑞鳳、大鳳、天城、雲龍と見覚えのある顔が…



熊野「そんな…」

鈴谷「マジ…」



最上、三隈、利根、筑摩…次々と食堂に集まってくる…



新敷「まさか…」

ティナ「あ…あぁ…」



166 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:29:23.01U/P29V6+0 (8/13)



陸奥、大井、北上、リットリオ…

朝潮型、夕雲型、白露型…駆逐艦達が…

さらに深海棲艦達も…


提督「こ…これは…」

比叡?「紹介しよう、我が忠実な部下たちだ」

提督「冗談…やめろ…」



食堂に集まったのは艦娘達、誰もが目が虚ろで、笑っている…

日向、伊勢、赤城、五十鈴、鳥海、島風…頼りにしている仲間たちも、虚ろな目をして笑っている。



提督「…おい」

新敷「ちょ…大井っち!むっちゃん!!」

葛城「天城姉ぇ!!」

ローマ「姉さん!!」

ティナ「リットリオ!」

熊野「羽黒!プリンツさん!」

鈴谷「夜戦馬鹿まで…」

比叡?「さて…改めて自己紹介しよう…」



そう言うと比叡の体に変化があらわれる…無数の糸のようなものが比叡を覆いだす。

そして、それは巨大なキノコの形をし、やがて人型へと変わってゆく。



??「我が名は…キノコの王、マッシュキング様で…」

提督「そぉい!!!!!」


完全に姿が変わる前に提督によるカレー投擲第二球が炸裂、マッシュキングと名乗るおかしな存在の顔に直撃。


キング「べぶらっ!!!」

提督「先手必勝!!!」


提督は刀を抜き、マッシュキングへと切りかかる。

鎮守府に来る前に士官学校で基礎は習っており、着任後は天龍や日向相手に鍛錬を行っていた。

剣での実戦はないが、それなりに腕はあると自負している。

刀を振り上げ、真っ直ぐキングめがけて振り下ろす…が…


巻雲「オマモリシマス」

夕雲「サセナイワ」

提督「んぉ!!!」


夕雲と巻雲がマッシュキングの前に立ちふさがる、慌てて振るのを止める。

その隙をつき…


天龍「オリャアアアア!!!」

日向「ハァ!!!」



167 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:33:47.34U/P29V6+0 (9/13)


天龍と日向が木の棒を提督めがけて振り下ろす。


提督「でぇ!!!」


提督はそれ刀ではじき返し、マッシュキングから距離を取る。


提督「…マジかよ」

日向「キングニ仇名スモノ、許サナイ」

天龍「コロス…」


剣の師匠でもある日向と天龍が立ちふさがる、更に他の艦娘達もマッシュキングを守る様に集まりだす。

悪夢のような光景、つい昨日まで結婚式で笑いあっていた仲間たちが、虚ろな目をし敵として立ちふさがっている。


提督「てめぇ…」

キング「無礼な奴め、名乗り位させたまえ…わが名はマァァァァァッシュ!!キング!!!キノコの王であるぞ」


キノコの王…どうもおかしな存在が敵として出てきた、深海棲艦とは違った雰囲気を持つ存在。

初めての敵に、どう戦えばよいのか…どうやって皆を元に戻せるのか…提督は考える。


キング「やっと名乗れた…あ、大和ちゃん、顔ふいて」

大和「ハイ…」


大和が布きれを手にし、キングの顔にこびり付いたカレーを拭ってゆく。


大和「終ワリマシタ」

キング「うむ…さて、轟提督だっけ?」

提督「そうだけど…」

キング「この戦力差、そして状況…我々の勝利はゆるぎない…降参したらどうかね?」

提督「冗談を…」

新敷「貴方…何が目的なのよ」

鈴谷「ていうか…キノコの王?」

ローマ「何を訳の分からないことを…姉さんを返して!!」

キング「あー無理無理、彼女達はね…私の胞子浴び、なおかつ体の一部を食している…これは重大なことを意味してる」

提督「なんだって…」

キング「どちらかを受けた場合、私の忠実な僕となるのさ…もっとも、胞子は一回しか効かなくてねぇ…ま、念のために私の体が入ったカレーを食べてもらってる」

新敷「う…あのカレー食べてたら…」

鈴谷「ぞっとする…」

提督「てめぇ…」

キング「もう足掻くのやめてさーカレー食べなよー、そうすれば楽になれる、仲間になって…私の大いなる野望のために役立ってくれ」

提督「はん!お断りだね」

キング「うーむそれは困った、じゃあ私の願いを聞いてくれるかね?そうすれば命や君の周りの子は見逃してやろう」

提督「願い?」

キング「轟提督、たしか…艤装保管庫のキーを持ってるんだってね、比叡ちゃんから聞いたよ」


バカンスとは言え、非常事態に備えて艤装も持って来ている。

その艤装を保管する保管庫のカギは、提督が常に身に着けている。

これを渡してしまったら…



168 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:36:27.60U/P29V6+0 (10/13)



提督「…あのバカ、出会って間もないやつにペラペラと」

キング「見ての通り、この子達の装備は貧弱でねぇ…だから…」

提督「はいそーですかって渡せるか!!」

新敷「そうよそうよ!!」

キング「ふむ、それは困った…」

提督「大体!目的は何だ!!お前…深海棲艦の仲間か!!」

キング「しんかいだぁ?あの海の鬼どもと一緒にするな!!!!」



キングの逆鱗に触れたのか、声が怒りに満ちる。

さっきまでのおどけた雰囲気が、一気に緊張に満ちる。


キング「あの根暗な奴らとは違う!!」

提督「あっそ、兎に角カギは渡さないし…皆を返してもらうぞ!」

キング「ヤーだよ!みんな私の物だ!」



プチッ!!



提督「てめぇ…ぶっ殺すぞ…」

キング「む…」


キングもまた提督の逆鱗に触れたらしい、提督の声が怒りに満ちる。


キング「(この感覚…覚えが…)」

新敷「キョウちゃん…」

提督「分かってる、ブチ切れてないから…」

熊野「どう見てもブチ切れてますわ、その顔…」

ローマ「提督、鍵は渡さないでくださいね」

ティナ「キョウ…」

瑞鶴「翔鶴ねぇ…みんな…」

葛城「天城姉ぇ…雲龍姉ぇ…」

提督「く…」


キングの言うとおり、戦力差は歴然。

このピンチをひっくり返すのは容易ではない…隙を見て逃げ出すしかない、提督はその指示を新敷に出そうとした…その時だった…


???『大佐、聞こえますか?』

提督「!」

???『特殊マイクで貴方だけに聞こえるように話してます…聞こえましたら口元に手を当ててください』


謎の声が提督の耳に入る、その声に…提督は聞き覚えがあった。

声に従い、口元に手を当てる。


???『ありがとうございます、今から30秒後にスモークを投げ込みます…そうしたら食堂を出て正面玄関へ』


そう言うと声は聞こえなくなった。



169 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:40:02.46U/P29V6+0 (11/13)



提督「(…新敷、スモークグレネードが爆発したら食堂の外へ走れ)」

新敷「(!…分かった)」

キング「どうしたかね?キーを渡すのかね?」

提督「あぁ…命は惜しいからな…」


提督はポケットに手を入れ、何かを取り出した。


ローマ「提督!!渡さないでって…」

提督「死にたくはないからな…ほれ、キング…」


何かを握りしめ、オーバースローのフォームで思いっきり…


提督「受け取れやああああああ!!!」

キング「ちょ!おま!」


それを…またキングの顔へブン投げた!


びしっ!!


キング「あふん!!」


キングの顔にヒットした瞬間…


カラン…


窓からスモークグレネードが投げ込まれ、煙幕が展開される。



プシュー!!!!



キング「ぬぅ!!!」

提督「みんな!走れ!!!!」

新敷「走って!!!」


提督の合図とともに、新敷達が食堂の出口へ向かい走り出す。


キング「く…鼠が…追え!!!!」

日向「ハッ!」


命令を受けた日向達が提督の後を追おうと走り出す…が!



プシュッ!プシュッ!プシュッ!プシュッ!



ガスが噴き出でる音が室内に響く、同時に日向達が痙攣しその場に倒れこむ。

倒れこんだ場所が食堂の入り口のため、後続の艦娘達は後を追うことができない。


キング「窓の外か!!」



窓の方を向くと何者かが立ち去る音が…




170 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:41:36.12U/P29V6+0 (12/13)



キング「く…まぁいい、キーを手に入れればこちらの物よ…」



キングはそう言うと、足元へ目を向ける…そこには…



キング「…五百円めっけ!!おれのもーん!!」



五百円玉を見つけ喜ぶキング。



キング「って喜ぶかアホゥが!!!チクショウメエエエエエエエ!!!!!!」









提督「走れ!!!追手が来てなくても走れ!!!」

熊野「言われなくても!!」

鈴谷「ちょっと!みんなどうするのさ!!」

提督「今の状態じゃ何もできないさ!!」

ローマ「姉さん…」

葛城「というか、あのキノコのお化け何よ!!」

瑞鶴「知らないけどやばいかもね!!!」

ティナ「深海棲艦ではないのは間違いないかと!」

新敷「というかどこに向かってるのよ!!」

提督「外だ!!!!」


正面玄関を抜け、外へ出ると2台のトラックが待機していた。

そしてトラックの周辺には武装した陸軍の兵士が周囲を警戒しながら待機してる。


???「大佐!乗ってください!!!」


その中でも重武装アーマーを着たリーダー格の兵士が叫ぶ。

提督たちは飛び込むようにトラックへ飛び乗る。


???「出せ!!」


リーダー格の男が運転手に合図を出す、男が荷台に乗るとトラックは猛スピードで走りだした。


【 続く 】




171 ◆/eQDkM6RH22015/12/06(日) 12:45:37.00U/P29V6+0 (13/13)

ここまで

陸軍さんに何人か名前が付きます
元ネタありなので当ててみてください


172以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 12:49:48.15M7bnkuo6o (1/1)

乙です


173以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 17:11:03.53GKMovwP60 (1/1)


カレーをマッシュキングの顔面にシューーーーーート!!!超エキサイティング!!!

>地の文=サンが何者かの襲撃により再起不能となりました。
>犯人は胸が小さかったとのことです

ふむ。つまり、俺が今回のイベントで海風ドロップはおろか、ボスマスA勝利なのも胸の小さいや・・・おっと誰か来たようだ・・・


174以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 18:05:27.406rnB6YynO (1/1)

駆逐水鬼のイベントかと思ったらキノコだよ!


175以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 19:26:52.91WthFxnjC0 (1/1)

乙でございます


176以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 20:38:44.45zataLsjDO (1/1)

深海とは切れているらしいキノコ王国の野望?
どういうことなんだろうか……


177以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/06(日) 20:46:05.64M9KcsKaAO (1/1)

海の敵は深海悽艦
陸の敵はキノコってことか?


178以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/07(月) 17:32:32.98F9fFQHdmO (1/1)

このキノコ提督の祖先のことを知ってる可能性があるのか?


179以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/07(月) 22:33:52.04mYe7nan3o (1/1)

そういや別のソシャゲで苗床なんていう状態異常かけてくるキノコがいたなぁ……


180以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/15(火) 02:06:09.45RG/oCrdC0 (1/1)

>>179
グラ○ルのことか…



181 ◆/eQDkM6RH22015/12/16(水) 01:58:05.49rEY7hJ6E0 (1/1)

ご報告、次回投下は今週末になるかもです
目指せ年内で新艦娘エピ着手

来年は新艦娘メインで秘書艦とギャグ系イベントを考えてます。

そろそろ冬コミ、備えねば


182 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 00:40:52.46PywSmKFb0 (1/8)

少し遅い時間ですが、ぱぱっと投下です


183 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 00:43:21.24PywSmKFb0 (2/8)

・前回の艦隊これくしょんは

ローマ「提督、ハーレムを作るのはいいけど…維持できるの?どうせ維持できずに…」

霧島「はい、わが社が全力で支援します」

ローマ「え?」

夕張「バリバリ特許取ってるしね」

ローマ「えぇ!!」

明石「同じく!!」

ローマ「そ…そうなの?」

提督「というか、貯金も結構たまってるしな…奥さんが家計管理してくれるし」

ローマ「ぐぬぬ…」

フェル「イタリアに来れば国を挙げて全力支援!」

ビスマルク「いいえ!ドイツよ!!ドイツに来れば安泰よ!」

提督「俺は日本が好きなの!!」




リベッチオ「リベでーす!!」

ロー「ローちゃんでーす!」

シオイ「シオイだよー!」

3人「3人そろって褐色ロリータトリオ!!!」(命名:秋雲)

リベッチオ「リベ知ってる!私たちみたいな小さい子が人気だって!薄い本に引っ張りだこだって!秋雲が言ってた!」

ロー「秋雲言ってた、ハイエースがよく似合うですって!」

シオイ「ハイエースって何?」

リベッチオ「何?」

ロー「知らない!提督にきいてみよー!!!」

3人「おー!!!」



<秋雲ぉぉぉ!!!!!!!!(提督)





クラーフ「…お姉ちゃん」

赤城「はふん!!」(鼻血)




天津風「貴女…人気凄いわね」

鹿島「そうでしょうか?」

天津風「ええ…かつての私を見ているよう…」

鹿島「はぁ…」




風雲「えーっと…風雲です…なんか…影が薄いような…ねぇ…私はここにいますよー!」

瑞穂「瑞穂もいますよー…持ってない方は頑張って掘ってくださいね…え?イベント終わった?」

速吸「速吸!出番欲しいです!!」

嵐「オレもオレも!!」

萩風「早くお兄様と…うふふ…」




184 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 00:46:52.92PywSmKFb0 (3/8)

【 太古の記憶 (昔祭りでよく聞いたよね…ってそれは太鼓の記憶!by新敷吹雪)】


陸軍のトラックが悪路を走る、その車内では…


提督「助かったよ…増田チーフ」

増田「ご無事でなによりです」


どこか見たことのあるような重武装アーマーをまとった彼は「増田」、陸軍所属の大尉であり神名の部下である。

陸軍の特殊部隊のリーダーであり、「マスター○ーフ」げふんげふん「増田チーフ」と呼ばれている。

過去に何度か顔を合わせており、今回のバカンスにも神名に同行していた。


増田「我々の宿泊施設へ向かいます、とりあえずそこで作戦を」

提督「ああ、しかし…なんであそこに…」


提督が疑問を問いかける、何故この異常事態に気が付くことができ、タイミング良く助けに入ることができたのか。


増田「実は、あきつ丸殿がカレーを持ってきまして…」

新敷「えぇ!大丈夫?」

増田「大丈夫です」


増田の話によれば、陸軍が使用している宿泊施設にあきつ丸がカレーの鍋をもってやって来た。

あきつ丸曰く「提督殿からお世話になっている礼」ということらしいが、目が虚ろで様子がおかしい。

一応カレー鍋を受け取ろうとした瞬間…


増田「戦艦の扶桑さんが転がってきたんです」

提督「はあ?」


いきなり出てきた扶桑という言葉に間抜けな声をあげる提督。

どういう状況か分からないが、山の斜面から突然扶桑が転げ落ちてきてあきつ丸にヒット、ストライク!

カレー鍋と共に吹っ飛んだが…


あきつ丸『アァ!カレー!カレー!!』


ぶちまけられたカレーをあきつ丸が四つん這いになり、犬のように食べ始めた…ということらしい。


提督「なんとまぁ…」

増田「同行者の方がその後降りてきて…山城さん、それと空母の加賀さんです」

瑞鶴「加賀さんが!!」


意外な人物の登場に瑞鶴が声をあげる。


葛城「無事だったんだ…そういえば、見かけなかったよね…」

提督「というか、雪風がやられて扶桑たちが無事か…なんかなぁ」


幸運の女神もバカンスで休暇中なのだろうか

それともオトナムケゲームで有名な某対魔忍仕様なのか…。


提督「…ま、VIPがいなくてよかった」

新敷「そうね…」





185 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 00:51:19.77PywSmKFb0 (4/8)

神名以下、VIPの面々は早朝から島を離れ…防衛艦隊の護衛の下、沖ノ島へ向かっている。

ギリアン中将の希望で、かつての激戦の地を見てみたいと…そしてそこに眠る艦娘達に花を捧げたいと。

何故か知らないが提督の両親も同行している。


提督「そうだ増田チーフ、神名少将へ連絡は?」


提督の問いに、増田は首を横に振る。


増田「実は連絡を取ろうとしたのですが繋がらず、通信機自体には問題なかったので島の通信アンテナへ偵察班を向かわせたところ…何者かに破壊されていました」


報告によれば、鈍器のようなもので配電盤が破壊されており通信アンテナの機能がダウン、外部との通信が不可能となっている

現在、技術班が修理に当たっているが修理に時間がかかるらしい。


増田「早くても修理が完了するのは夕方の見込みと…」

提督「そっか…携帯…は、使えないんだっけか…」

増田「ええ」


機密保持のために、携帯の電波が届かない場所を選んだと神名から聞いている。

つまり、本土からの応援は期待できない…


提督「いや…補給船の無線がある…が、何の準備もないまま行くのは危険か…」

新敷「でも艤装を確保すれば…」

提督「敵の情報が少ない…下手に動いて取り返しのつかないことになったらやばいからな」

新敷「そうだけど…」

提督「艤装が敵に奪われることは今の所無い、艤装保管庫は頑丈だ…キーもここにある」


提督はポケットからカードキーを取り出す、この島についたときに霧島から渡されたものだ。

重要なものだから厳重に保管、もしくは肌身離さず持って居て欲しいと。


ローマ「じゃあ投げたのは…」

提督「五百円玉」

ローマ「…はぁ」

提督「ま、後で利子付けて返してもらうぜ…とにかく、妖精さんを探さないと…妖精さんが何か知ってればいいんだが…」


建造妖精なら何か知ってるかもしれないが、今日は彼女たちの姿を見ていない。

恐らくどこかに遊びに出ている…かもしれない。


提督「今は安全な場所で落ち着きたい…落ち着けるかどうかわからないがね」

熊野「そうですわね」

葛城「みんな…」













186 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 01:05:52.19PywSmKFb0 (5/8)

<< 宿泊施設 >>

食堂内では、艦娘達が作業を行っていた。

備品倉庫や部屋の物を使い、こん棒や槍といった武器を作っている。

そしてガラクタで作った玉座らしい椅子にふんぞり返るキノコの王



キング「ふむ、どうやらあきつ丸ちゃんは失敗したようだ…まあいい、武蔵ちゃんワイン頂戴!」

武蔵「ハイ」



キングの作戦では陸軍と艦娘全員を洗脳し、武装させ輸送船で本土へ向かうという作戦だった。

しかし、提督の反撃とあきつ丸の失敗により予定が狂ってしまっている。

だが、キングは余裕の表情で武蔵の注いだワインを飲み干す。


キング「さて…予定は狂ったが、必要とする戦力はそろってる…まずは艤装の確保だ…霧島ちゃん!」

霧島「ハ!」

キング「教えてくれる?連中はどこへ逃げたと思う?」

霧島「奴ラハ、陸軍ノ秘密工廠ヘ向カッタトオモワレマス」

キング「それはどこにある?」

霧島「陸軍ガ使用シテイル宿泊施設ノ地下デス」

キング「ふむ…どのみち奴らは艤装確保に動くだろう…こちらから向かうまでもない」


相手は艤装ほどの火力はないが武器を所持している、下手に正面からぶつかってもは勝ち目はない。


キング「そこで君たちの出番だ…フフフ…」


キングはそう言うと、柱の方へ視線を向ける。

柱には…二つの影。


吹雪「ほどけーほどけ!!このぉ!!!」

比叡「私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ…」


縛られた吹雪とうなだれ、ぶつぶつと何かつぶやく比叡の姿があった。

目は虚ろで譫言の様に繰り返しつぶやく比叡。


吹雪「比叡さん!しっかりしてください!!」

比叡「私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ…私のせいでお姉さまたちが…」

キング「あーもーうるさい、猿轡噛ませとけ…」

榛名「ハイ」

金剛「オカマセヲ」


金剛と榛名が二人に猿轡をはめてゆく。

その光景を満足そうに眺め、武蔵にワインを注ぐように再度指示をする。

武蔵は高級ワインをキングが持つグラスへと注ぐ…注がれたワインを飲み干すキング。



キング「静かになった…ふふ…君たちの姿を見れば、彼も考えを改めてくれるだろう…」





187 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 01:07:03.75PywSmKFb0 (6/8)


きっかけは彼女が位山の中で泣き叫んでいたところをキングが見つけたことに始まる。

美味しい料理のために食材を調達しに来たと言いうので、山菜の群生地や、キノコのある場所に案内してやると比叡はとても喜んだ

そして彼女は色々なことを教えてくれた、自分たちのことを、提督の事を…完全無害な妖精と信じて。

その時、提督にとって吹雪はとても大切な存在であると聞いている。



キング「…それにしても…あの男…どこかで…思い当たるのはあの男…」



キングの脳裏にある男の記憶が蘇る。

昔、今のように胞子と自身の身で人々を洗脳したときだった、一人の大柄な男が立ちはだかったのだ。

その男には胞子が効かなかった、さらに男は奇妙な力を使い…キングを圧倒したのだ。

命の危険を感じたキングは命乞いをし、二度と悪さをしないと誓い逃げ出した…そしてこの島へとやって来たのだ。


キング「まさかな…あれから百年…いや、それ以上経っている…生きているわけがない…子孫?まさかそんな出来過ぎた話が…」


男の名前は思い出せない、覚えているのは鋭い目と殺気…

提督からその男と同じものを感じた…が…


キング「気のせいだろう…ふふ…」


そう自分に言い聞かせ、キングは次の指示を艦娘達に与える。


キング「武器がそろったら早速港の艤装保管庫へ出発だ…その前に駆逐艦はちょっとお仕事してもらう」


若葉「オ仕事?」

暁「何?レディニフサワシイオ仕事?」

浜風「ゴ命令ヲ」

キング「君たち駆逐艦は一番数が多いからねー」


招集に駆逐艦が集まってくる、何故か龍驤と瑞鳳も一緒に。

キングは玉座から立ち上がると、体を震わせる…同時に体のいたるところから触手のようなものが生え始めた。


キング「数が多いから…最適なんだよ」


そして、近くに居た暁に触手を巻き付けてく、触手は暁の体をすっぽりと覆い尽くし…やがてキノコの形へと変貌する。

手と足が生えた茸人間が出来上がると、次はその隣にいた響へと伸びてゆく。





キング「最適なんだよ…苗床にねぇ…君たちには…ママになってもらう」






【 続く 】


188 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 01:18:34.41PywSmKFb0 (7/8)

・次回の「艦隊これくしょんは」

クラーフ「アドミラール、私は花嫁としてこの国にやって来たのだ」

提督「もうそれがデフォなんだな」

クラーフ「花嫁として、全力を尽くそう」

提督「まあ、よろしく頼むよ…」

クラーフ「ああ、全力で…な…夜戦も任せてくれ」




提督「今度こそ霞満潮系の子かと思ったらこれかよ!!」

鹿島「え?」

提督「霞のような鬼教官と思いきや…ほんわか系だったとは」

鹿島「いけませんか?」

提督「いや、いけなくはない…うん」




提督「艦娘の進化がよーわからん、例えば…」

夕雲「ぼい~ん」

巻雲「ぺたーん」

風雲「ぺたーん」

長波「ぼいーん」

高波「ぺたーんかも」

朝霜「ぺたーん…」

早霜「イ○ンコぺったんこ」

清霜「…戦艦になれば大きくなるもん」

長波「ちなみに夕雲型は全員で19人…楽しみだろ?」

夕雲「20P…楽しみですわね」

提督「秋雲の新刊のページ数かなぁ…というか早霜、そのネタわかる人少ないかも」




リベッチオ「提督さん!夜戦しよう!!」

ローマ「やめてリベ!!」

リベッチオ「ローマ!邪魔しないでよ!」

ローマ「リベ、あの男は碌な男じゃないわ!考えなおして!」

リベッチオ「じゃあどんな男ならいいの?」

ローマ「そ…それは…」

リベッチオ「ねぇ?教えてよローマ!」

ローマ「えっと…」




萩風「お兄様」

提督「それ聞くと以前やって来た女子高生で魔法使いの深雪さんを思い出すなぁ…」

萩風「そうなんですか…何故か私、司令をお兄様っていうことに違和感を感じなくて」

提督「…朝潮型の妹がなんというかなぁ」

朝雲「むー!!陽炎型には負けないわよ!!!」

【 次回 「再開」 続く 】


189 ◆/eQDkM6RH22015/12/21(月) 01:19:17.49PywSmKFb0 (8/8)

ミスった「再会」です

次は早めに投下します


190以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 01:35:50.00HSw12GhbO (1/1)

乙です


191以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 02:01:21.55fzYBkvQ00 (1/1)

キング終了のお知らせ


192以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 18:39:17.93qccyeuQkO (1/1)

比叡がヤバイ


193以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 18:48:25.2727Hqp+Nao (1/1)

クラーフって誰やねん


194以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 18:59:02.52jVdvuOLM0 (1/1)

乙でございます


195以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 19:15:44.98DWVjNCv3O (1/1)

>>193
え?君知らないの?
クラーフ・ダレヤネン(混乱


196以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 19:42:31.43m9fWT8EdO (1/1)

うぬは力が欲しくないか?


197以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/21(月) 21:41:26.02dpmLusIp0 (1/1)

乙。
マタ○ゴといい、マシ○ラといい、こいつといい、キノコ系の怪人(?)はどうしてこうも仲間を作りたがるのか・・・
しかもホラーテイストで・・・


198以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/22(火) 22:11:36.35eOhFs7yRO (1/1)

いくら限定グラが来たって
キノコ人間じゃねぇ


199以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/22(火) 23:44:38.95JYbQeidM0 (1/1)

オカマセヲ
クソワロタ


200 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 19:41:47.40yLiT5zGk0 (1/1)

本日、22:00から投下します


201 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:05:05.69kfedrbHE0 (1/9)

投下開始します


202 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:07:39.56kfedrbHE0 (2/9)

・前回の「艦隊これくしょん」は

グラーフ「ビスマルク、アドミラルの花嫁としての心得を教えてくれ」

ビスマルク「そうね、料理をしっかり作って…疲れたアドミラルを癒す…あとは…」

マックス「ビスマルク…時報…検索」

ビスマルク「やめて!」

グラーフ「??」




風雲「巻雲姉さん!提督の花嫁としての心得を」

巻雲「えっへん!よーくきくんですよー」


(どキツイR-18な内容)


風雲「…剃毛…腸内洗浄…ノーパン…朝お口で…」

夕雲「巻雲さん、ちょっとお話しましょうね」




江風・海風「提督の花嫁としての心得!!」

白露「それはねー」

夕立「実戦で覚えるッぽい!!!」

村雨「今日は援○交○風にやっちゃうからねー!」

春雨「はい!」

江風・海風「えええええ!!!!!」




リベッチオ「提督さんの花嫁としての心得」

清霜「…いかなる攻め(夜戦での)にも耐える体力」

リベッチオ「おー!!!」

清霜「…今日こそ気を失わないように耐えて見せるんだから!」

リベッチオ「??」




瑞穂「轟様の…」

秋津洲「お尻!兎に角お尻を責めるの!!!」

島風「真に受けちゃダメ―!!!」

瑞穂「あらあら…うふふ…」




速吸「花嫁の心得を!!」

新敷「速吸ちゃん…十分花嫁で通じると思うけど…料理美味いし」

速吸「えぇぇ!!!」




鹿島「花嫁…」

香取「凄い人気ね…鹿島」

鹿島「えぇ!!」

【 艦これ はじまります 】


203 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:10:24.03kfedrbHE0 (3/9)

【 妖精の祝福 (今回俺の出番なし?そんなぁ! byキノコの王) 】

<< 陸軍の宿泊施設 >>

陸軍の宿泊施設、そこで奇跡的な再会があった。

瑞鶴「加賀さん!!」

加賀「瑞鶴、無事だったのね」

提督「扶桑!山城!」

扶桑「提督…ご無事で」

山城「よかった…」


空母加賀、戦艦扶桑と山城の3人と陸軍の宿泊施設で再会…何故かエプロン姿で…


新敷「というかなんでここに…山から扶桑が転がってきたって聞いたけど」

扶桑「実は…」



扶桑の話によると…不幸を打ち払うためにと、海岸にて早朝トレーニングをしていた扶桑姉妹。

そこに偶然、加賀が通りかかった。



提督「え?」

新敷「え?」

瑞鶴「え…加賀さんは何を…」

加賀「…ボイストレーニング」

瑞鶴「はぁ?」

加賀「…いけない?」

瑞鶴「いけないってわけじゃ…うん…」


何故か加賀も混ざり、それぞれがトレーニングを行う…扶桑と山城は組手、加賀はボイストレーニング。


扶桑『無限拳!!!』

山城『爆熱!ゴッドフィンガァァァァ!!!』

加賀『ラァァァァァ!!!!』(ゴッドボイス)


ツッコミどこがあるがトレーニングを終え、3人は宿泊施設に戻ろうとした…その時、カレー鍋を持ったあきつ丸を見かける。

声をかけようとしたが様子がおかしい…扶桑達はそのままあきつ丸を追跡することに。

やがて陸軍の宿泊施設に到着、姿を隠すために山の斜面へ移動し、様子を見やすい場所を探そうとした。

その時…扶桑が足を滑らせて…増田の話へとつながる。


提督「なるほど…俺だったら神雷の特訓するな…」

新敷「するな!!!!」

加賀「結果的に、異変を察知することができました」

扶桑「後は知っての通りです、私達は武器を持ってませんでしたから…陸軍さんにお願いして…」

加賀「提督、赤城さん達は…」

山城「時雨は…満潮は?」

提督「残念だが…」



204 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:25:37.27kfedrbHE0 (4/9)



提督は3人に宿泊施設で起こったことを伝えた。

皆が洗脳され敵対していること、キノコの王と名乗る化け物が犯人だということ…。

そして、残存戦力がここにいるメンバーだけということを。


提督「兎に角、対策を練らなければ…増田チーフ、武器は?」

増田「たくさんありますよ、巨人もありますし」

葛城「巨人?」

提督「ああ、今日皆に見せるといった陸軍の兵器だ」

瑞鶴「確か、機神って名前の兵器…だよね」

熊野「それが…巨人?」

鈴谷「つまり…提督が待ち望んでた二足歩行兵器?」

提督「まぁな…それより作戦会議…と、飯だ…腹減った」

新敷「そうね…私もおなかすいた…」

ティナ「私も…」

熊野「へとへと…ですわ」

ローマ「…同じく」

葛城「こういう時でもお腹減るのね…」

鈴谷「今の鈴谷なら…赤城と同じくらい食べれそう」


考えてみれば起きてから修羅場と修羅場の連続でまともに食事をとっていなかった。

流石の提督たちも空腹には勝てない、空腹なのを思い出しその場に座り込んでしまう。


扶桑「では、食事にしましょう」

山城「実は、陸軍さん達に食事を作ってまして…量もまだ残ってるはず…」

加賀「急いで追加の準備を」


そう言うと3人は、調理場へと走り出した。








205以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/26(土) 22:31:06.53KkbLduwmO (1/1)

ここは本当に神スレ。その1の時から
何時も疲れ切った俺の心を癒してくれる少し遅れたクリスマスプレゼントですが>>1に最高の祝福と感謝を贈ります。
これからも健康に気をつけて頑張ってください。
本当にありがとう。それしか言葉が見当たらない。
この気持ちをどうしても伝えたかったんです。
長文失礼しました。


206 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:31:10.59kfedrbHE0 (5/9)

<< 食堂 >>

提督たちの目の前には山盛りのから揚げ、もやし炒め、煮魚に卵焼きといった料理が並んでいる。

それらの料理を平らげてゆく提督たち、皿の上の料理が見る見るうちに減ってゆく。


提督「あぐあぐ…とにかく、皆を元に…もぐ…もどざないど…」

新敷「食べるか喋るかどっちかにしなさいって…」

熊野「んー…美味しい…」

ローマ「…凄く美味しい…扶桑って…料理上手なのね」

鈴谷「あー…お腹いっぱい…寝たい」

ローマ「そういう場合ではないわ…」

提督「んぐ…お代わり!!!」

ローマ「提督!!そろそろ…」


お代わりをしようとする提督を、ローマが止める。


提督「んぐ…あー…わかってるって…とりあえず、艤装の確保だな…」

新敷「どうするの?」

提督「さぁ…鍵はここにあるし、保管庫は頑丈ときたもんだ…このまま引きこもって通信アンテナの復旧を待つのも手だが…」

ローマ「提督!!」

提督「冗談だよ、ただ…不安要素がな…」

熊野「そういえば…本物の比叡さんはどこに…」

瑞鶴「それとさ…吹雪…見た?」

鈴谷「んー…見かけなかったと思う…」

ティナ「はい…私も…見かけなかったです」


彼らより先に起床した吹雪は鳳翔の手伝いをすると調理場へ向かっていたはず。

そして、操られた仲間の中に吹雪の姿はなかった。

あの中に紛れて見えなかっただけか、それとも異変を察知しどこかへ隠れたのか…。

しかし、提督はその二つの可能性を否定…そして断言する。


提督「…吹雪と比叡は、人質になってると思う」

加賀「人質ですか?」

提督「あの化け物は、比叡からいろいろ聞いてるはずだ…吹雪のこともな…」

新敷「そうね…で、吹雪ちゃんを人質にキーを…ていうかなんであの時出さなかったのかしら」

提督「奴の目論見としては…胞子で俺を操るつもりだったらしいな…よほど胞子に自信があったんだろ…」

新敷「そういえば…キョウちゃん、カレーに手を伸ばさなかったよね」


あの時、提督だけがカレーに手を伸ばさなかった。

キング曰く胞子で洗脳し、更にダメ押しで自身の身を食わせると言っていた。

新敷達は胞子によって操られ、カレーに手を出そうとした…しかし、その中で提督だけは正気を保っていた。


提督「そういえば…鍛えてるからかな?」

ローマ「そんなわけないじゃない、馬鹿?」

提督「酷…どこぞやのローマって戦艦はそのバカに助けられたって知ってます?熊野さん」

熊野「提督…真面目に」

提督「はい、まあ小粋なコントは置いといてだ…真面目にやらないと」



207 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:40:09.52kfedrbHE0 (6/9)

鈴谷「そーだよ、人質がいるんだし」

提督「人質…か…操られた連中も人質のようなものだし…まぁ奴には人質を取ったことを後悔させないとなぁ…」

瑞鶴「そうだね」

増田「我々も、全力で支援させていただきます」

提督「ありがとう…で、早速だがチーフ」

増田「はい」

提督「例のカレーを分析したいんだが…そういった施設は?」

増田「ありますが…人が生憎、ここには技術者、私の部下がいるだけで…その手の分野に詳しいものは現在本土に…」

提督「くそ…霧島がいてくれたら…軒並みやられてるからな、うちのブレイン達は」


いつもチート級の知識と技術を提供する霧島含む艦隊のブレインは敵の手のうちにある。

速攻でカレーを解析して、皆を元に戻す薬を作る…ということはできない。


新敷「うーん…私もそういう系は…うん」

ティナ「私も…」

提督「分析は後回しにするしか…」




<ふっふっふ~お困りの様だね




突如、聞き覚えのある声が聞こえてくる。


提督「え?この声は…」

新敷「どこどこ?

ティナ「天井から聞こえたような…」

増田「え?」



建造妖精「やっほー!」


天井から何か、いや小人が一人…いや大勢落ちてきた。

妖精が着地するたびに、テーブルが揺れる。

建造妖精、鎮守府にる妖精の工廠の責任者であり、創造の力を持つ妖精。

と、その部下一同。


増田「な…なんだ?」


見えない増田にとっては、突然目の前でポルターガイストが発生したように見える。


提督「妖精さん!ていうか今までどこに…」

増田「え?妖精がそこに…?」

建造妖精「えへへ…一足先に機神を見にね…お蔭で、トラブルに巻き込まれることはなかったけど…」

提督「よかった…実は」



提督が今までの経緯を建造妖精に説明する。






208 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:46:47.62kfedrbHE0 (7/9)

建造妖精「なるほど…厄介な奴に絡まれたね」

提督「ああ…」

建造妖精「そいつの事は知ってる…と、その前に話しやすいようにしないとね」

提督「うん?」


そう言うと建造妖精はどこからかバーナーを取り出す、建造などでよく使用するバーナーである。

そしてそのバーナーの発射口を…増田へ向け…そして…



ゴォォォ!!!



増田「な!!」

提督「チーフ!!!」



火を浴びた増田は火だるまに…ならなかった、火は増田の体へ吸収され…消えていった。



増田「ア…熱くない…いったい何が…ん?小人?」

提督「え…見えるのか?」

増田「はい…目の前に小人が一杯…」

建造妖精「妖精の祝福、これで話ができるね」

増田「あ…」


妖精の祝福、妖精が気に入った相手に対して祝福を行うことで妖精を見えるようにするという術と建造妖精は説明する。

この方法をもってすれば、人間でも妖精が見えるようになるとのこと…ただし妖精が認めた相手に限るという。


提督「おいおい…そんな方法があったのかよ…」

建造妖精「滅多にしないサービスだよ、後で神名さんにもね」

提督「なんでまた…」

建造妖精「提督は陸軍さんを信頼してるんでしょ?」

提督「ん?ああ…まぁな…」

建造妖精「だからさ…提督が信じる人たちなら安心だからね」


一度は人間を信じることをやめた建造妖精、しかし提督と出会い…再び人を信じ始めた。

建造妖精はこのバカンスで、神名に祝福を与えようと考えていた…彼もまた艦娘を大事にしてくれると。

そして彼を取り巻く陸軍の仲間たちも…いずれは防衛艦隊の3人にも祝福をと…。


建造妖精「(私達も…いい加減に前に出ないと…ね)」




【 次回へ続く 】


209 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:53:04.73kfedrbHE0 (8/9)

・次回の「艦隊これくしょん」は

提督「石油プラントにワームが出現、あっという間にプラントを飲み込んでしまった」

こんごう「中には避難が遅れた民間人、迂闊に攻撃もできねぇ」

やまと「しかもワームが石油を吸収して、攻撃したら即座に爆発…やまとたちはどうすれば」

提督「手も足も出ないその時、新しいビークルが完成した!この新型ビークルでワームをプラントから引きはがしてやるぜ!!」


次回「出撃!!!レスキューフリート!!」


キング「ちょっとちょっと!!!なんか違うんですけど!!」

提督「え?誰?」

こんごう「なんだこのキノコ人間?」

やまと「変態!!波動砲発射!!!!」

キング「ぎゃーす!!!!」




提督「新しい艦娘、それは人気絶頂中のアイドル「那珂川翔子」だった、彼女に宿ってる魂…それは川内型の魂!」

きりしま「そんな彼女が野外ライブでアイドルを引退し艦娘として生きると宣言!ファンもびっくり!!」

いそかぜ「その時、ライブ会場付近にワームが出現!敵の狙いは…まさか!!」

提督「こうしちゃいられない!全艦出撃!!彼女を助けるんだ!!!」



次回「艦隊のアイドル!」



キング「だーかーら!!なんか違うんだけど!!」

いそかぜ「不審者だと!イージスシステム起動!全ミサイル発射!!!」

キング「ぎゃーす!!!」




提督「艦隊のピンチ、その時突如現れたリアルサイズ駆逐艦!!」

しまかぜ「その駆逐艦…私知ってる、駆逐艦「島風」…なんで?」

ゆうばり「そして駆逐艦「島風」から3体のロボットが…彼らは一体…」

???「俺達が守って見せる!!」

???「やってやるぜ!!」

???「いざ!尋常に勝負!!!」



次回「参上!チーム連装砲!!!!!」



キング「だから違うじゃない?ねぇ!」

しまかぜ「怪しいやつ!ミサイル発射!!!」

キング「ぎゃーす!!!」



キング「ねぇ…真面目に次回予告…」

みらい「次回「機神発進!!」です!!」

キング「え?誰?」


【 次回へ続く 】


210 ◆/eQDkM6RH22015/12/26(土) 22:55:36.04kfedrbHE0 (9/9)

以上、冬コミもう少しですね…鹿島さん出番多いです
冬休み中にガンガン書けたらいいな…


211以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/26(土) 23:02:12.88axc4mrBN0 (1/1)

乙です

自身の一部を食わせているのなら、下剤使って体内から出してやれば良いのでは?
確かドラゴンボールGTでそんなネタがありましたよ


212以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/26(土) 23:52:59.42hsb1C02ao (1/1)

乙です


213以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/27(日) 02:45:59.24DZEmtcR20 (1/1)

乙でございます


214以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/27(日) 21:32:28.84OPN2iARD0 (1/1)

乙ん。
キノコ系って熱が弱点なのが多いから、加賀がだいしゅきホールドすれば・・・あるいは・・・


215 ◆/eQDkM6RH22016/01/01(金) 12:01:02.75d3Sgyqxg0 (1/5)

あけましておめでとうございます、新年ネタとなります



216 ◆/eQDkM6RH22016/01/01(金) 12:09:12.66d3Sgyqxg0 (2/5)

【 謹賀新年 ~本日の秘書艦特別篇~ 】

提督「えー本編が今だバカンス中ですが、新年あけましておめでとうございます」

吹雪「今年も私達の物語を楽しみにしてくださいね」

五十鈴「>>1の俺設定艦これになっちゃってるけど、ちゃんと秘書艦との日常もやるわよ」

鳥海「もちろん、夜戦方面も…」

赤城「あら?私のエビチャーハン…」

日向「提督に秘められた力がついに…なんてことは無いだろう、うん」

伊勢「こらこら、なんかご先祖様が使ってた刀貰ってたじゃない」

提督「まあその辺に関しては…>>1を捕まえて頭の中を覗くか、本編を待つしかないねぇ」

鳥海「新艦娘のほかに新キャラもでるとか…」

提督「調子乗りすぎだ>>1」

五十鈴「最初はほのぼの日常系だったのにハードな設定が入ったり巨大戦艦出てきたりキノコ出てきたり巨人出てきたり!!」

鳥海「今だ消化されぬ安価、私の夜戦はいつ…」

提督「おっとそこまでだ」

赤城「エビチャーハンどこですか?」

提督「そういえばさっきさらりと新キャラって言ってたけど…増えるの?」

鳥海「らしいです、本編のほうでも匂わせる描写がありましたし」

五十鈴「まだ未実装艦もいっぱいあるんだから」

鳥海「しかし…建造落ちがなかなか増えません」


<プリンツ・グラーフの建造落ちはよ!

<イタリア艦・瑞穂の建造落ちはよ!

<もう甲掘りはいっぱいでち!!


提督「そこは天の上の人(運営)にお願いするしか…というか…やな予感しかしない、いろいろと…新キャラかー」

吹雪「流石に米国艦は出ませんよね…」


<がたっ!


浦風「おどりゃああああ!!金剛姉さんの仇ィ!!!!」

大井「間宮さんを沈めた罪…重いわよ」

提督「浜風ー!北上―!!!」


<はいはい、間宮のお菓子食べようね

<磯風手伝って!!


間宮「呼ばれてはいませんが、お節お持ちしました」

伊良湖「どうぞ召し上がってください」

赤城「エビチャーハンどこですか?」

提督「おお、やっぱ正月はお節だよね」

間宮「はい、いっぱい作りました」

伊良湖「お酒もどうぞ」

五十鈴「そういえば去年の話題の一つが(個人的)、艦隊のアイドル「間宮」だったわよね」

間宮「あ…アイドルだなんて…」

提督「大井との意外な繋がりもね…」

間宮「うふふ…」


217 ◆/eQDkM6RH22016/01/01(金) 12:41:15.58d3Sgyqxg0 (3/5)


提督「そういえばちらちら見かけるんだよね…」


<間宮さんと伊良湖ちゃんの着任を!!

<アイテムじゃない間宮さんと伊良湖ちゃんの実装を!!

<伊良湖のポニテ食べたい!!

<間宮さんの母乳を直飲みしたい!!!


提督「最後二つなんだよ!!というか…間宮さん戦闘向きじゃないだろ!」

鳥海「まあ、明石さんや速吸さんとか特務艦が実装されてますが…流石に間宮さんは…」

赤城「エビチャーハン?」

間宮「一応武装はしてるので…いける?」

提督「やめてください!!」




提督「年賀状年賀状…うわぁいっぱい来てるなぁ」

吹雪「本営各所に…え?ファンクラブ?」

新敷「こっちも大変よ、取引先とか一杯…」

提督「やれやれ…うん?なんか知らんが群像君から年賀状来てる…あ、内容は普通だから読まんけど」

吹雪「あ…司令官、これ…」

提督「うん?」


『謹賀新年 去年は深雪声の艦が実装されたと聞きました、大事にしてください 司波達也』

 ※司波達也…さすおに、「深雪」繋がり


提督「わぉ…」

新敷「何か分からないけど凄い人なの?」

提督「さすおに」

新敷「へ?」

提督「さすおに」

新敷「あ、うん…あまり触れないほうがいいのね」

赤城「すみません、私のエビチャーハンどこですか?」

提督「他には…ん?長道君からも来てる…え?結婚したの?」 ※長道…シドニアの騎士の「谷風長道」、谷風繋がり

新敷「だから誰!!!」

提督「過去ログ見ろ、ほほう…かわいい奥さんじゃないですか‥もう子供居るのか」

吹雪「本当だ…いいなあ」

提督「聞けば美女・人外ハーレムだったらしいけど…ちゃんと一人に絞ったんだ、いや彼にはそういうハーレムって概念はなさそうだが」

吹雪「あはは…」

提督「子供か…」

吹雪「子供…」

提督「…いっぱい作ろうな」

吹雪「はい…」

新敷「おいこら、二人の世界に入らない」

磯風「野球チームが作れるくらい」

雲龍「国が作れるぐらい」

提督「枯れるわ!!!!」


218以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/01(金) 13:24:52.58m/UyLsnFO (1/1)

ハルトおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


219以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/01(金) 15:24:27.23D4EKFrgA0 (1/1)

???「このエビチャーハン誰のー?」


220 ◆/eQDkM6RH22016/01/01(金) 16:30:44.30d3Sgyqxg0 (4/5)


リベッチオ「提督さん!アケマシテオメデトウゴザイマス!」

提督「あけましておめでとう、リベ」

萩風「お兄様、あけましておめでとうございます」

提督「あーうん、それでいいや…あけましておめでとう」

嵐「あけましておめでとう、アニキ」

提督「それは初めて聞いたぞ!!」

朝雲「むきー!!陽炎型がお兄ちゃんとかいうな!!」

山雲「いうなー」

江風「…ダーリン」

海風「旦那様」

提督「おいこら」

白露「もっと愛を込めて!!」

提督「お前が元凶か!!!」

照月「お…お兄ちゃん?」

提督「まって!」

ティナ「…ダ…ダーリン」

提督「君は言わなくていいから!!」

速吸「先輩!!!」

提督「なんでや!!」

瑞穂「アナタ♪」

提督「提督とよべぇぇぇ!!!」

鹿島「響介さん♪」

提督「こらああああ!!!」

大淀「キョウちゃん」

提督「大淀ぉ!!!!!!!」

グラーフ「アドミラール、どうした?」

提督「君は癒しだよグラーフ」

グラーフ「そ…そうか?」




提督「さて…駆逐艦、及び潜水艦、軽巡洋艦の皆にはお年玉が出るぞ」

ビスマルク「私たちにもちょうだい」

長門「そうだ、さもないとロリコンと呼ぶぞ」

提督「長門、ブーメランって言葉知ってるか?」

大和「ここは大型艦の余裕を見せるべきなのですよ…私達は、夜…提督の玉から出るテイトクニウムを…」

提督「卑猥だなおい」

瑞鳳「駆逐艦瑞鳳です」

龍驤「駆逐艦龍驤や」

提督「おいこら君ら、軽空母の誇りはどうした」

大鳳「駆逐艦大鳳です」

蒼龍「駆逐艦蒼龍!」

飛龍「駆逐艦飛龍だよ!」

提督「お前らのような駆逐艦がいるか!!」


221 ◆/eQDkM6RH22016/01/01(金) 17:21:41.17d3Sgyqxg0 (5/5)


風雲「はぁぁぁぁ…」

提督「どうした風雲」

風雲「いえ…秋雲の手伝いをして…その…」

提督「あぁ…あの世界は嵌ってしまうと抜け出せないからな…嵌るなよ?」

風雲「それは大丈夫…というか…秋雲の描く漫画って…なんでどキツイものばかり…寝取られとか」

提督「しらん」

風雲「ううー…トラウマになりそう」

長波「そんな時は提督が一番」

風雲「いきなり何言ってるのかしらこの妹は、その胸頂戴」

長波「やだ、これは提督の物だからね…にひひ」

風雲「あー…なんか妹が変なことを言ってる…」

長波「事実だもんねーほれほれ、提督に抱かれてみれば不安も何も消えちまうぜ」

風雲「え…そんな提督をお薬みたいに…」

提督「百聞は一見に如かず、それ!」



ぎゅっ!!



長波「とと…私もかよ!」

風雲「ふぁ…」

提督「それそれー」

風雲「ぁ…なんか…いいかも…」

長波「な?へへ…」




グラーフ「アドミラール、その…何かして欲しいことはないか?」

提督「ん?大丈夫だよ」

グラーフ「寒くないか?それに飲み物は…」

提督「グラーフ…大丈夫だって」

グラーフ「そうか…私もビスマルクやプリンツの様に役に立つ…何でも言ってほしい」」

提督「大丈夫だって…まったく、戦いの時の君は凛々しいのに…オフはまったく違うのだな」

グラーフ「私を冷血人間…いや、この場合は冷血艦娘とでも?」

提督「いやいや、そんなことないさ」

グラーフ「…確かに私は、本国では鉄の女とか言われてた…しかし、その鉄の女は…遠い島国にいるアドミラールに憧れていた」

提督「………」

グラーフ「ビスマルク達が日本へ行った時、次は私だと期待してた…毎日毎日…貴方の事を考えてた」

提督「グラーフ…」

グラーフ「…そしてようやく叶った…こうして冷静な風を装っているが、今も胸がドキドキしている…」

提督「その想い続けてたアドミラルさんは…艦娘を手籠めにしている最低野郎なんだが…」

グラーフ「それも…含めてだ」

提督「…後悔しても知らないぞ」

グラーフ「ふふ…後悔はしないさ…」

提督「…言ったな、じゃ…傍に居て欲しいな、それで酌をしてくれたらうれしい」

グラーフ「了解だ、アドミラール」


222 ◆/eQDkM6RH22016/01/02(土) 00:59:14.65T2YaQlB40 (1/3)


提督「機神、轟雷、伊507、ラ號…うちの戦力がすごいことになってるよな」

明石「そうですね…燃料消費もすごいことに」

提督「そこは、俺が頑張るさ…皆の轟沈の可能性を消せるならなんでもな」

明石「ん?今何でもって?」

提督「下ネタ禁止、兎に角こいつらの運用方法、考えないとな」

夕張「そういえば、提督は機神に乗るって言ってましたよね」

提督「乗った、すごいな…体力めっちゃ使う、日常的な運用は無理だが…大規模作戦には役に立つだろうな」

明石「提督以外のパイロットの件は?」

提督「選考中、一応希望者を募っててな…ま、俺だって一人で乗って無茶しようなんて考えてないさ」

夕張「よかった…」

提督「操縦席も複座にする、艤装リンクシステムを組み込めないか妖精さんに調査してもらってるんだ…何とかなりそうって言ってた」

明石「となると…輸送艦っぽいのがほしいですね…」

提督「ああ、始動に電力を大量に使うからな…そんな重武装な船じゃなくてもいい」

夕張「了解、早速設計図を引いてみますね」

提督「新年早々働かんでいい…で、「問題児」がなー」

明石「アレですね、私的には魅力的すぎるんですが…」

夕張「私としても…ドイツから提督への誕生日プレゼント…ですよね」

提督「ああ、クリス元帥が今本国と怒鳴り合ってる…」

夕張「総統さん、向こうの最新技術をポンって渡しちゃっていいのかしら…」

明石「コードネーム「戦闘妖精」でしたっけ?ピーキーすぎるから「操縦士」も同梱って…」

提督「まったく…まあせっかくのプレゼントだ、活用させてもらうよ」





鳥海「…本編のネタバレになりますが…ここにネトリ茸があります」

摩耶「んなもんどうするんだよ」

鳥海「…媚薬を作ります」


<ガタッ!


大和「詳しく」

大鳳「教えて」

雲龍「くれる?」

鳥海「熱することで催淫効果を持つというネトリ茸、その成分を抽出すれば…」

大和「効果の高い媚薬になる…と」

大鳳「それを…提督に飲ませる…」

鳥海「…かなりハードなプレイが期待できるかと」

雲龍「直接食べさせたほうがいいんじゃない?」

摩耶「いや、アイツの口にこれをぶち込むんだぜ…絵的にヤだろ」

鳥海「この媚薬を飲ませれば…肉食系に早変わり…するかもしれません」

大和「分かりました、大和たちも全力支援です…この媚薬の件はフブニとティナ…それとフェルには内緒で」

鳥海「当然です」

大和「この媚薬で…駆逐艦達から提督を寝取ってやるわ」

大鳳「うふふ…楽しみ…」



223 ◆/eQDkM6RH22016/01/02(土) 12:27:30.52T2YaQlB40 (2/3)




提督「えーっと、そろそろお休みのお時間ですが」

嵐「うん?」

提督「いや、新人ばかりだなーって」

照月「あの…秋月姉や皆が…「新人強化月間」って‥その」

萩風「はい、こうしてお兄様との距離を縮めて欲しいと」

嵐「ま、そういう事さ…」

風雲「姉さん達にも妹たちにも負けないわよ」

江風「夜戦訓練ってやつ…川内さんも頑張れって」

海風「はい、その…よろしいでしょうか?」

速吸「テイトクニウムを補給させてください」

鹿島「夜のお勉強を…」

グラーフ「この艦隊の流儀なら、それに従うまでさ」

リベッチオ「えへへ…ローマには内緒ね」

提督「やれやれ…」




ローマ「リベったら…どこ行ったのかしら」

フェル「ローマ、いい加減認めらた?」

ローマ「フェル…」

フェル「彼が艦娘を大事にするってのは…わかってるじゃない」

ローマ「だからって…あんな…ハーレムとか…」

フェル「…まあ、確かにああいうのってのは世間ではいろいろ問題ありだけど…幸せそうじゃない」

ローマ「ですが…」

フェル「結局、貴女はどうしたいの?」

ローマ「え?」

フェル「彼がハーレムやめれば認めるの?」

ローマ「それは…その…」

フェル「着陸点が見えないのよ…ハーレムであることを責めて、結局貴女は何をしたいのか…言ってないじゃない」

ローマ「………」

フェル「やめたら、昔のようなローマに戻ってくれるの?」

ローマ「………」

フェル「もし、リットリオやリベ、ティナが他の男を好きになったら…貴女は笑顔で送り出せる?たぶん…同じことを言うでしょうね」

フェル「「男なんて信じられない」「彼は貴女を不幸にする」…どうなの?」

ローマ「………」

フェル「…過去の失敗を恐れちゃ…未来には進めないわよ、ま…今のままに留まるのは貴女だけにしてね…」

ローマ「え…」

フェル「貴女の失敗経験で…ティナたちの未来を塞がないで…それに、彼が最低な奴なら…私が全身全霊を込めてとっちめるから」

ローマ「フェル…」

フェル「いつまでも失敗に縛られて今の留まるか、失敗を乗り越え未来に進むか…ね、別にハーレムに加われなんて強制はしないわ」

ローマ「………」

フェル「さて、今年一年…どんな一年になるのかしらね…」

【 終わり 】


224 ◆/eQDkM6RH22016/01/02(土) 12:29:05.43T2YaQlB40 (3/3)

だらだらとやってしまった
これもこたつとお布団のせいなのだ

夕方あたりに本編を進めます、たぶん!(あきつ丸風に)


225以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/03(日) 19:25:59.31JpAVCWvP0 (1/1)

乙です
今年も更新を楽しみに待ってます


226 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 00:15:46.62+RsrW56k0 (1/15)

明日投下です


227以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/11(月) 01:10:57.22Jg24Q6NAO (1/1)

へい。お待ちしております。


つか提督、嫁さん大事にしなさいや。たまには嫁さん孝行も。


228 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 21:03:56.96+RsrW56k0 (2/15)

本日10時より投下です

そういえばビーストウォーズが20周年とか
そっか…もう20年かぁ(遠い目


229 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:01:24.08+RsrW56k0 (3/15)

投下開始です


230 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:06:41.72+RsrW56k0 (4/15)

・前回の「艦隊これくしょん」は!

野分「嵐、司令とくっつき過ぎ」

嵐「ん?そうか?」

野分「そうよ、だってもう12回ぐらいやってるよね」

嵐「ナンノコトダカ」

野分「早く司令から離れてよ!次は私の番だから!」

嵐「やだよーだ」

舞風「野分にライバル現る…」

萩風「あらあら」




赤城「薄いんです」

加賀「え?」

赤城「テイトクニウムが…」

瑞鶴「赤城さん?」

赤城「グラーフさんの夜戦の後…テイトクニウムが薄いんです」

ずいかが「あっ」(察し




提督「トイレトイレ~」

海風「お待ちしてました」

春雨「お手伝いに」

江風「よ…よぉ」

秋月「お守りします」

照月「します!」

提督「」




速吸「補給させてください」

提督「何を!」

速吸「テイトクニウムを!」

提督「おいこら!!」




瑞穂「精液を…」

提督「直球だな!!!」




リベッチオ「キヨシーがね、テイトクニウムをいっぱい摂取すると戦艦になれるって」

提督「きよしもおおおおおおお!!!!」

風雲「テイトクニウムって…何?」

秋雲「精液」

長波「んだ」

鹿島「勉強になります」

提督「やめて!!」




231 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:12:17.55+RsrW56k0 (5/15)

【 機神発進!! 】


陸軍の宿泊施設の会議室、そこに艦娘と妖精、そして陸軍の面々が集まっている。


増田「現在、偵察班が艦娘の宿舎へ偵察に向かっています、まもなく連絡が入るかと」

提督「そうか…状況は極めて最悪だ、百名以上の歴戦の艦娘が一気に敵に回った…敵はキノコの化け物…キノコの王様らしい」

建造妖精「それなんだけど、話を聞く限り思いつくのが一人だけ…そいつはキノコの妖精なんだ」

葛城「へ?妖精?」

建造妖精「うん、キノコの妖精」

瑞鶴「あんなので…妖精?」



※今更ながらイメージとしてはAAのきのこる先生

キノコの妖精、文字通りキノコと言った菌糸類に宿る妖精である。

彼らの出す胞子は人を操る力を持っており、その力で人に悪戯を行う。

悪戯といっても軽く道に迷わて、迷わせた先で山の幸と引き合わせるという比較的友好な妖精。

心を通わせれば、高級なキノコや山菜といった山の幸の恩恵にあずかれる…昔の農家などでは有りがたい存在だった。

しかし…



建造妖精「その中でもすごい大馬鹿がいてさ…」


多くのキノコの妖精の中に、人に危害を加える妖精が出てきた。

最初は軽い悪戯がどんどんとエスカレートし、やがて怪我人が出るようになる…そしてついには人に瀕死の重傷を負わせてしまう。

仲間の妖精は怒り、彼を責めた。

彼はこういった…



『俺達は人を支配できる力を持ってる!なのにそれを使わないで人間にへりくだるなんて…俺は人間を支配してみせる!!』



そして彼は胞子の力で人々を洗脳し出した、やがて自身の一部を食べさせることでより深く洗脳できると知る。

胞子と自身の「身」で次々と人々を洗脳し、周辺の集落や街を傘下においてゆく。

逆らうものは容赦なく殺し、恐怖で人間たちを支配していったのだ。



しかし…



建造妖精「一人の侍が、彼を退治したんだ」


一人の侍が彼の支配する町へやって来た。

旅の途中だという侍は、街の異様さに気付き…やがてそれが人にあらざるもの仕業と見ぬく。

そして洗脳された人々を跳ね除け、キノコの妖精の前に現れた。

そして激しい死闘の末…ついに退治に成功する。


建造妖精「まあ、その時死ななかったらしいけどね…命乞いして、もう二度と悪さをしないと約束してどこかへ消えた…というわけ」
瑞鶴「ふーん…そんなことがあったんだ」

葛城「それが…今、この島に…」

ローマ「馬鹿ね…その侍も…簡単に信じるから裏切られるのよ」

新敷「ねぇ、洗脳された人々って…どうなったの?」

建造妖精「うーん、その辺は曖昧なんだ…ただ、そいつが退治されたら元に戻ったってしか…」


232 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:18:17.85+RsrW56k0 (6/15)


新敷「とりあえず元に戻る…可能性はあるのね」

建造妖精「元に戻す方法についてはボクたちに任せてよ」

提督「頼む、それと通信アンテナの修理の手伝いもな」

建造妖精「うん、任せて」


建造妖精は部下たちに指示を出す、2チームに分け片方をキノコカレーの分析班、もう片方は修理班と分ける。

指示を受けた妖精たちは与えられた任務をこなすために、移動を開始する。

建造妖精もキノコカレー分析のため、分析班と共に施設へ向かう。


ローマ「それで提督、これからどうするの?」

提督「当然、連中を止めるさ…武器を手にしたら本土へ渡ると考えていいだろう…最優先事項は艤装の確保だ、あれを奪われると最悪な結果になる…」


歴戦の艦娘達が艤装を装備し、本土を襲撃する…そんな最悪な展開を絶対に阻止しなければならない。


提督「キーは俺が持ってる、保管庫は頑丈だからな…こじ開けられることはない、が連中は人質を持っている」

新敷「そうね…人質を使って艤装を要求してくるわね…」

提督「…吹雪だけじゃないさ、その気になれば…艦娘全員を人質に出来る」

ローマ「姉さん達を正気に戻すことができれば…でも、その方法が確立するのを待ってたら…倉庫をこじ開けるかもしれない」

提督「その通り…それにとーちゃんやクリスさん達が戻ってくる…」

瑞鶴「どうするの?」

提督「艤装確保についちゃアイデアがある、これは陸軍の協力が必要だ…頼めるか?」

増田「お任せを」

提督「艤装確保後…おそらく戦闘になるだろう…弾薬の調整が必要になるな」

加賀「そうね…無防備な艦娘を攻撃するのだから…威力を落とさないと」

ローマ「ええ、主砲の口径を下げて更に火薬の量も…」

提督「その為の時間を稼ぐ必要があるな…ま、何とかなるか…」

ローマ「提督、一人で納得しないでください…具体的な作戦内容を」

提督「んー…簡単に言えばさ…チートを使うのさ」

ローマ「チート…?」

提督「増田チーフ、機神は動くよな」


一昨日、神名が見せた4体の巨人、それはモジュールと呼ばれる謎の物質を搭載した「機神」と呼ぶ兵器だった。

提督はその機神を使い、艤装の確保と敵対勢力の鎮圧を試みようというのだ。


増田「はい、ただし動けるのは1号機神「雷神」のみです…4号と3号の「龍神」は兵装とエンジンの調整の真っ最中です、2号の「風神」は本土へ輸送するために解体しておりまして…」

提督「十分だ、連中は機神の存在を知らないんだ…パイロットは?」

増田「正式なパイロットはまだ決まってませんが私が操縦できます、ただ…機神での実戦に関しては初めてなので…」

提督「大丈夫、どっすんどっすん歩いてくれればそれでいい」

新敷「確かに…突然大きなロボットが現れたら…インパクトが大きいわね」

提督「そういうこと、機神発進準備だ」

増田「了解です」



233 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:34:37.59+RsrW56k0 (7/15)





<ピー!ピー!




会議室に設置された通信機が鳴った。


??『HQ、こちらスカウト4、応答してください』


増田「こちらHQ」

スカウト4『艦娘の宿舎施設に到着、ドローンによる偵察を試みます』

増田「了解した」


スカウト4、偵察をメインとしたチームで様々なメカを駆使し、敵情視察を行うエキスパート集団である。

増田の話では、彼らが使う偵察メカもまたこの島で作っているのだという。


スカウト4『ドローンは宿舎上空に到着、映像を其方に送ります』


通信機の横にあるモニターに艦娘の宿舎施設が映し出される。


スカウト4『ゆっくり降下し、食堂の窓側へ移動します』


ドローンはスカウト4の操作により、ゆっくり降下して行き食堂の窓側へ移動する。

そして窓側に到着…食堂内では艦娘達が手製の武器を作っている光景が映し出された。


提督「おうおう…原始人みたいな装備を…」

新敷「みんな銃をもって来なかったのね…って…ねぇ、駆逐艦の姿が見えないけど」

ティナ「そういえば…」

スカウト4『ドローンを移動させます』


ドローンがゆっくり動きだす、すると…


提督「な…なんだぁ?」

熊野「キノコ…?」

葛城「なにこれ…気持ち悪い…」


大漁の巨大キノコが映し出される、その光景に声をあげる一同。


提督「あんなの…なかったよな?」

瑞鶴「うん…あれ?手が…生えてる?」

提督「手?」

瑞鶴「それと足も…」

増田「スカウト4、あの巨大キノコを拡大できるか?」

スカウト4『了解、拡大します』


ドローンに搭載されたカメラが、巨大キノコの一つを映し拡大してゆく。

瑞鶴の言うとおり、確かにキノコには手と足が生えている。


提督「なんだ…?」

ティナ「キノコ…人間?」



234 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:43:54.23+RsrW56k0 (8/15)

増田「スカウト4、もういい…他の場所を映してくれ」

スカウト4『了解』


彼らにとっても、この光景は非日常的な光景なのに関わらず冷静にドローンを操作してゆく。

ドローンが動き、やがてキングの姿を映し出す…そして…


山城「あぁ!!!時雨!!!!」

扶桑「な…何?」


映し出されたのはキングと、その前に立つ時雨。

キングから伸びた触手が、時雨の体に巻きついていく光景が映し出される。

時雨は抵抗せず、恍惚の表情でその触手を受け入れている。

やがて触手は時雨の体をすっぽりと覆いつくす、そして脈動し変化してゆく…

触手と触手の境目がなくなり、一本の白い棒となる…そして頭にキノコの傘が広がり、手と足が生える。


提督「…なんだよ…これ」

ティナ「う…」


ティナが思わず口を押える、余りにも非日常的な光景に彼女は顔を青くする。


提督「何をしていると思う?」

新敷「…同族を増やしてる?もう訳が分からない」

増田「スカウト4、もっと状況を把握したい…」


その時だった、触手がカメラへ向かって伸び、次の瞬間モニターがブラックアウトする。

しばらくするとモニターに再び映像が表示され、キングのドアップ画像が映し出される。


スカウト4『く…HQ、ドローンが敵に拿捕された模様!』

増田「気づかれたか…ドローンの自爆システム起動、撤退せよ」

スカウト4『了解』


キーボードをたたく音が通信機越しに聞こえる、しばらくすると…



『ボンッ!!!!』



遠い場所で何かが爆発するような音が通信機から響く、同時に映像もブラックアウトする。

ドローンの自爆システムが起動したのだ。


スカウト4『こちらスカウト4、ドローンの爆破を確認しました…撤退します』

増田「了解」

提督「…ゆっくりしていられないな、港へ向かい艤装を確保する」

増田「はい、直ちに準備を」










235 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 22:50:05.80+RsrW56k0 (9/15)

<< 地下 車両基地 >>


地下工廠の一角、そこは列車の車両基地となっていた。


扶桑「広い…ですね…」

山城「島に…列車?」

提督「いつの間にこんな…地下の工廠といい、地下空洞が多いな」

増田「すべて天然の地下空洞です、我々はそれに手を加えたに過ぎません」


基地からは線路が延びており、洞窟の奥へと続いていた。


提督「線路?」

増田「この線路は機神や物資の輸送用として使われてます、ここからなら港・倉庫方面へ一直線です」


車両基地には1号機神「雷神」を搭載した車両、そして兵員輸送用の車両などが連結された武装列車が待機していた。

この列車は機神…特に雷神のサポート用として開発され、輸送やメンテナンス、支援砲撃用のために開発されたという。

更に、この列車を本土へ輸送し更なる改装を行うらしい。


提督「うーん…武装列車を本土で?使う場面あるのかよ…」

新敷「そもそも機神だって…ねぇ」

提督「まあ機神は陸上に展開している深海棲艦には有効だな…」

瑞鶴「それ以外は本土防衛のため…?」

増田「私は詳しくは聞いてませんが…霧の艦隊のような敵を想定しての兵器だそうです」

提督「霧か…」



霧の艦隊、かつて異世界より迷い込んで来た高度な技術を持った艦隊である。

その時は「千早群像」「イオナ」といった協力者たちのお蔭で撃退することができた。

全てが終わったのち、彼らは元の世界へと戻っていった…彼らもまた、自分たちの世界で戦いを繰り広げているのだろう。



新敷「まあ、そういう準備もいいけどさ…予算とかどうやって…機神といいこの島といい…ものすごくお金かかってるわよね」

増田「…神名少将に賛同するものたちのお蔭です…まあ、その辺に関しては…自分からは」

提督「賛同する者達…?」

増田「…深海棲艦や暗部と戦ってるのは…軍内部だけではないということです」

提督「そっか…」

新敷「叩けば埃が出るようなことをやってるわけか…」



二人はそれ以上何も言わなかった、自分たちだって結構グレーゾーンなことをしている身だ。

増田曰く、軍内部だけでなく、民間でも深海棲艦と戦おうとする者がいる、企業、ヤクザ者、司法関係。

神名はそういったものたちを集め暗部の息のかからない独立した組織を作ろうと考えているらしい。

組織の目的は「深海棲艦」そして「暗部」と戦うため…。


提督「なんか…嫌な予感がする」

新敷「なんでよ」

提督「なんとなく…」

増田「(少将は貴方をリーダにするつもりですよ…ま、この件は黙っておきましょう)乗車開始、すぐに出発するぞ!」


車両へ武装した陸軍の兵や技術者たち、そして武装した艦娘が搭乗を開始する。


236 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:05:35.05+RsrW56k0 (10/15)



増田「よし!出発!!!」


増田の合図とともに汽笛が鳴り、列車が動き出した。










列車に揺られること10分ほど、列車は洞窟を出てすぐの場所に停車した。

そこが終点となっており、ここから先は線路の敷設がまだ完了していないとのことだ。


提督「ここに出るのか…」


列車から降り、洞窟を出るとそこは港・倉庫の裏側の位置した場所だった。

港側から見ても、自然が目隠しとなっていて洞窟の存在を完全に消している。


増田「今後の計画ではここから港まで線路を敷く予定です」

提督「なるほど…」

増田「スカウト4、敵の様子はどうだ?」

スカウト4『こちらスカウト4、敵は既に移動を開始しております』

ローマ「どっちが先に到着するのかしら…」

提督「一番は向こうに譲るさ、鍵がなきゃ何もできないしな…」

新敷「戦力としてはこちらが上ね…でも向こうには人質という切り札がある」

ティナ「比叡さんと吹雪さん…ですね」

提督「そうだ、これから俺達はこの大きなお友達と一緒に、交渉しに行くんだ」

ローマ「交渉ね…話が通じる相手とは思えないけど」

提督「当たり前だろ…さて、全員集合!!」


提督の声に艦娘、陸軍が集まってくる。


提督「移動中に打ち合わせたとおりだ、旗艦は瑞鶴」

瑞鶴「はい!って海じゃないから旗艦ってねぇ…」

提督「深く考えるな、瑞鶴は扶桑、山城、葛城、熊野、鈴谷、加賀、ローマ、そしてこの蛇野中尉の部隊と共に行動する」

蛇野「蛇野だ、よろしく」

瑞鶴「よろしくお願いします」


蛇野中尉、増田大尉の部下でチーム「スネーク5」の隊長を務めている。

スネーク5は主に特殊工作をメインに行う部隊であり、隠密行動を得意としている。


蛇野「俺の後についてきてくれ、敵に見つからない最適ルートでポイントに向かう」

山城「お…お手柔らかに」

扶桑「これも試練、行くわよ山城!」

ローマ「じゃあ行くわ…提督、姉さんを必ず助けて」

加賀「赤城さんをお願いします」

提督「おう、任せておけ」

葛城「雲龍姉ぇたちもね」



237 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:07:26.97+RsrW56k0 (11/15)


提督「ああ」

熊野「それじゃ行きますわ」

鈴谷「おう!いけいけごーごー!!!」



<こっちだ!(蛇野)

<え?そこ通るの?(鈴谷)

<道がないんだけど!(葛城)

<静かに!隠密行動だ!(蛇野)

<ちょ!こんなところを…信じられない(ローマ)



提督「隠密だって言ってるのによー…」

新敷「で、この作戦…上手くいくと思う?」

提督「さぁ…100%上手くいくとは思ってないさ…それより、機神を動かすようだぜ」

ティナ「いよいよ…ですね」


3人の視線の先には1号機神「雷神」を搭載した車両、その周りで技術者たちが走り回っている。


技術者「よーし!機神を立たせろ!!!」


技術者の合図とともに雷神を搭載した車両が動き出す、ハッチが開かれクレーンが立ち上がる。

そしてクレーンがチェーンを巻き上げ、雷神を引っ張り起こす。

雷神が完全に立ち上がった状態になると、4人の技術者たちが雷神に登り、搭載されている4機のエンジンにクランク棒を差し込む。

夕張曰く「星型エンジン」というものが4基搭載されており、その起動のためにクランクを使用し慣性起動装置(イナーシャ)を回すのだという。

雷神が完全に立ち上がり、技術者が配置につくと増田は背中のハッチから雷神へと乗り込む。

搭乗を確認した技術者が両手を振り上げ合図を送る。



技術者「準備よし!!!」



そして、ハッチを閉じて機神から降りていく。

コックピット内では、増田が計器の最終チェック、そして起動スイッチを押す。


増田『準備よし、回せ!!』


増田が無線を通じ、エンジンに張り付いている技術者へ合図を送る。

その合図とともに、技術者がクランクを回しはじめる


技術者1「1番よーそろー!!」

技術者2「2番よーそろー!!」

技術者3「3番よーそろー!!」

技術者4「4番よーそろー!!」


技術者達がクランクを回し出したのを通信機越しに確認し、増田はコックピット内のエンジン点火スイッチを入れる。


増田『コンターック!!!』(コンタクト)


増田の叫びと共に4機のエンジンが起動する。



238 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:15:19.38+RsrW56k0 (12/15)



技術者1「コンターック!!」

技術者2「コンターック!!」

技術者3「コンターック!!」

技術者4「コンターック!!」



エンジンが起動したことを4人の技術者達が目視で確認し、他の技術者へ無線で知らせ、機神から降りてゆく。

知らせを聞いた他の技術者は機神起動の最終工程の準備に入る。



技術者5「起動準備!」


洞窟内にある車両、中には発電機が搭載されており、この発電機の電力で機神を起動させるのだ。

技術者が列車から電源ケーブルを雷神へ接続、雷神に搭載されている起動装置に電力を送る準備をする。


増田『最終チェック…各部問題なし、起動!!』

技術者5「起動!!!」


増田の声と共に技術者がレバーを操作し膨大な電力を機神へ一気に送り込み、起動装置より起動パルスを送る。

起動パルスを受け、搭載されている「モジュール」が「ヴォン」という音と共にが起動、内部機関も同時に動き出す。



ガコッ!ガコッ!!



増田「うぉっ!!」


突如、増田の握っていた操縦桿が勝手に動き出す、少し驚いたものの増田は冷静に操縦桿を元の位置へ戻そうとする。


増田「くっ!」


それでも操縦桿は勝手に動き、コントロールを奪おうとする、それを力でねじ伏せる増田。

やがて操縦桿は動かなくなり、元の位置へと戻すことができた。


増田「ふう…ジャジャ馬め…」


これが神名の言っていた「悪影響」というものである、モジュールが機神のコントロールを奪おうとするのだ。

しかし、それを「力」でねじ伏せることで防ぐことができる、

ねじ伏せて初めて機神が「起動完了」となる、現在この事象を防ぐ方法は見つかっていない。

つまり…機神の操縦にはかなりの体力を要する事となる。


モジュール、神名は「エイリアンのコア」と言っていた、いつかその「エイリアン」と対峙する日が来るのであろうか…。


増田「起動完了、一号機神「雷神」出撃!!!」


足元のペダルを踏むと機神の足が一歩踏み出す、そして機神を固定していたチェーンが外れてゆく。

チェーンがすべて外れ、機神がさらに一歩踏み出す。

そして姿勢を正し、直立不動の態勢を取る…その姿に感嘆の声をあげる提督。





239 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:23:41.10+RsrW56k0 (13/15)

提督「…ハラショー」

新敷「ふへー…なんというか…モジュール対策のために一昔前の技術で作ってるんだっけ?」

提督「ああ…それがまたいい!!」

ティナ「キョウ…目がキラキラしてます」

提督「ふひひひ…二足歩行兵器…って、海には浮かないんだよな…でもいいよなぁこれ、これ乗れるなら陸軍に転向してもいいかな」

<スパーン!!


新敷「やめなさい」

提督「いてて…」

ティナ「わ…私は…キョウが行くところならどこに出もついていきます…」

新敷「だからやめなさいって!今はみんなを助けるのが最優先よ」

増田『お待たせしました、機神「雷神」起動完了です』

提督「おっし、それじゃ行きますか…お話し合いに」

新敷「お話し合いで済むかなあ」

ティナ「リットリオ…必ず助けますから」




提督「さぁて、準備は整った…行くぜ!暁の水平線に勝利を刻むぞ!!」




【 次回へ続く 】



240 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:31:07.44+RsrW56k0 (14/15)

・次回の「艦隊これくしょん」は

グラーフ「アドミラル、私がブレンドしたコーヒーだ」

マックス「マックスコーヒーよ」

グラーフ「なんだその甘ったるい香りのするコーヒーは…体に悪そうだ」

マックス「日本人はこういうのが好きなの、さぁ…提督」


<待つデース!!!


金剛「提督が好きなのはこの紅茶デース!!!さぁ!このアールグレイをぐぐっと!!」


<待ちなさい!!!


大和「提督が好きなのは、この大和特製のコンソメスープ、さぁ召し上がれ」


<お待ちなさい!!


鳳翔「日本人は緑茶が一番…さぁ提督」


<待ってください!!!


雪風「雪風!ウーロン茶を持ってきました!!!」


<お待ちなさい!!!


間宮「提督、ミルクのお時間ですよ…さぁ、私の胸から直接」


<勝手は榛名が許しません!!!


榛名「はい、榛名の牧場の牛乳です!召し上がってください!」


<まって!


大鳳「提督は…提督は…私のおしっ…」


<まて!!!


霧島「司令!日本酒の「霧島」です!!さぁ!!」


<ひええええええ!!!


比叡「カレーは飲み物!!!!さぁ!比叡カレーを!!!」


<Aspetta un attimo!


リットリオ「イタリア産のワインをお持ちしました、さぁ提督…」


<Warte mal!


ビスマルク「ドイツビールよ!!さぁ!一気に!!」

プリンツ「ソーセージもありますよ!!!」


「「「さぁ!提督・アドミラール・司令!!!」」」


提督「お前らまてやあああ!!!」

【 次回「対峙」 お楽しみに 】


241 ◆/eQDkM6RH22016/01/11(月) 23:37:07.20+RsrW56k0 (15/15)

以上

いよいよ終盤です
ちなみに今更ですが陸軍さんの元ネタ

スカウト4:「地球防衛軍3」より
スネーク5、蛇野中尉:「メタルギアソリッド」より
増田チーフ:HALOの「マスターチーフ」
機神:OVA「機神兵団」より

機神兵団の機神出撃シーンはオーバーテクノロジーをローテクで動かそうとする
感じが出ていて、ご飯が進みます



242以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/12(火) 00:58:05.05+ObhvQK2o (1/1)

乙です


243以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/13(水) 12:28:25.66hP6f7er9O (1/1)


スレの性質上、全員無事というのはわかるけどw
いったいどうなってしまうのか!


244以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/13(水) 12:54:54.24oMwQj3f2o (1/1)

乙です。
機神兵団は発進プロセスのとこだけでご飯一升は余裕よね


245以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/14(木) 11:42:30.02QZiKlgJ20 (1/1)

乙。
いよいよ決戦か・・・決着は次回か次々回辺りか?

ビーストウォーズ20周年・・・今、吹雪の声帯の妖精さんが頑張ってPRしてるんだよな・・・


246以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/14(木) 20:24:30.52hWQukiby0 (1/1)

乙です。
ビーストウォーズ...。
保育園の頃にテレビの前に張り付いていたのが
懐かしいなぁ...。

現在の視力は0.01。
後悔はない。


247以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/18(月) 01:18:47.97AGnGLkcp0 (1/1)

間宮さんもだが大鳳、おしっこを飲ませるのはどうなんだ



最高だ


248以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/18(月) 01:29:55.54XS/88RC4O (1/1)

ageんなゴミクズ


249 ◆/eQDkM6RH22016/01/18(月) 23:24:05.153j7x2vP00 (1/1)

【 予告 】
明日の22時あたりに投下です。

あと4回(エピローグ含む)となります。
はよギャグを書きたい


250 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:03:30.05XfWeffhl0 (1/16)

投下します


251 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:04:08.27XfWeffhl0 (2/16)

・前回の艦隊これくしょんは

提督「唐突だが物まね大会!!酷かったらお仕置きだべー!!」


<イエー!!!


吹雪「シンデレラガールズのアナスタシアやります!!!」


「スパシーバ…プロデューサー」


すぱーん!!!


提督「いきなり中の人ネタかよ!!次!」

睦月「はいはい!声優の日高里菜さんがアニメ版艦これの睦月を演じているモノマネをやりまーす!!」


「吹雪ちゃーん!」


すぱーん!!!


提督「どのみち中の人一緒だろうが!!次!!!」

島風「島風!アザラシの真似!!」


「ヲウッ!!」


提督「似てるかどうか判断付かねーけどまあ今までのよりはまともか…次!!」

島風「(よかったグラブルのクラリスやらなくて…)」

荒潮「夜中にこっそり提督コレクションを堪能する霞ちゃん~」


「みんな寝てるわよね…よーし今日はこのパンツに…ううん、このシャツも…」


すぱーん!!


霞「うぎゃあああああす!!!」

提督「霞、ちょっと後で説教!次!!」

深雪「カラオケでガオガイガーの絶叫バージョンを歌ってる司令官!!」


「ごーわんばーくさーい…ブロウクンマグナアアアアアアアアアアアム!!!!!」


提督「違う!!もっと腹から声を出して!!ブロウクンマグナアアアアアアアアアアアム!!!!!」

深雪「こうか?ブロウクンマグナアアアアアアアアアアアム!!!!!」

提督「違う!!ブロウクンマグナアアアアアアアアアアアム!!!!!」

睦月「こうにゃのね!!ブロウクンマグニャアアアアアアアアアアム!!!!!」

島風「ブロウクンマグナアアアアアアアアアアアム!!!!!」

霞「やかましいわよ!!!」

荒潮「新年ボイスを聞いて、改二になったら提督LOVE勢入りの可能性が出てきて喜ぶ霞ちゃん」


「き…聞いたわ、カス司令官って呼んでゴメンって…これってつまり…そういう事よね…ねぇ、遂に私も提督LOVE勢入り!」


提督「霞は…そのままでいいと思う」

睦月「にゃしい」

島風「うん、デレたら霞のアイデンティティがなくなるよね」

霞「ムキイイイイ!!!!」



252 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:06:06.05XfWeffhl0 (3/16)

【 対峙 】

少し時間がさかのぼり…艦娘達の宿泊施設の食堂。


キング「あつつ…こんな玩具があったとはな」


足元にはドローンの残骸が散らばっている。

窓の外で飛んでいた奇妙な物を見つけ、触手で捕まえてみたが、スカウト4が自爆システムを起動したためドローンは爆発したのだ。


キング「まぁいい…そろそろ出発するか…ん?」


キングの目の前に長門がやってくる、目は相変わらず虚ろ…だが、様子がおかしい。

足取りがぎこちなく、ふらふらと歩を進めている。


長門「キング…きサマ…駆逐艦に…何をした…」

キング「んん?あれれ…洗脳が解けかけてる?」

長門「答え…ろ…駆逐艦に…何をした…」


僅かだが、長門の目に光が戻っている…しかしその光はあまりにもはかなく、今にも消えてしまいそうだった。

反抗の意思があるものの、意思とは裏腹に体が思うように動かない。


キング「ふむ…彼女たち駆逐艦は、苗床となったのだ…そして生まれたのがこの「茸人間」なのだ」


大昔に編み出した術で、この術を人間と言った生命体に施すことで自分と似た力を持つ「茸人間」を作り出すことができる。

茸人間はキングの命令に忠実に動き、なおかつ胞子の力を使うことができる。

彼がかつて勢力を広げることができたのも、この術があったからである。


キング「ひ弱なガキどもにはお似合いのお仕事だ…今頃、茸人間の中で楽しい夢を見ているだろうな…」

長門「なん…だと…」

キング「やがてガキどもは栄養を吸い尽される、吸い尽された抜け殻は茸人間に吸収され…跡形もなく消える」

長門「貴様ぁぁ!!!!!!!」


キングの言葉に怒った長門が叫び声をあげる、目には光が戻り、体の動きも機敏になる。

駆逐艦を愛する心と、キングへの怒りが長門を洗脳から解き放ったのだ。


キング「あれれ…洗脳解けちゃったよ」

長門「この長門…洗脳などに屈しはしない…」


長門は手に持っている槍をキングに向けゆっくりと前進を開始する。


長門「許さんぞ化け物!!」

キング「恨むなら君の仲間…比叡ちゃんを恨みたまえ、彼女が私を率いれたのだから」

長門「黙れ!!!ビッグセブンを…なめるな!!!!」


力強い叫びと共にキングへと向けて走り出す長門、しかし…キングの目の前に茸人間たちが立ちふさがる。


長門「そこをどけ!!!」

キング「茸人間ぶっ刺してもいいけど、中身はまだ残ってるのよ?」

長門「ぐっ!!貴様ぁ!!!!」

キング「茸人間たちよ、やっちゃえ」





253 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:08:07.53XfWeffhl0 (4/16)

茸人間たちが長門目がけて歩き出す、長門は槍の柄を茸人間に向ける飛びかかる。

槍の柄で茸人間を薙ぎ払う、しかし…



ぼよん!!



長門「ぐぉ…弾力があるな…」


茸人間の体はとてつもない弾力をもっており、長門の攻撃をはじき返してしまう。

連続攻撃を繰り出すがいずれも茸人間の体に弾かれ、ダメージを与えることができない。


キング「無駄無駄」

長門「このぉ!!!」


ぼよん!ぼよん!


長門は何度も槍の柄で茸人間を攻撃する、しかしすべての攻撃がはじき返されてしまう。


長門「くぅ…」

キング「無駄な事はやめたまえ、君たちにはこれから大きな仕事をしてもらうんだ…体力を無駄に使わないでくれ」

長門「そうはさせないぞ!!」

キング「お遊びはここまで、みんな~集まれ~」


キングの合図に茸人間たちが集まってくる。

茸人間は長門を囲み、その円を縮めて行く…


長門「くそ!」


長門は槍を捨て、正拳突きで茸人間へ殴りかかろうとするが…攻撃は効くはずもなく…


長門「やめろ!みんな…目を覚ませ!!」

キング「はい、お仕舞」


プシュー…


キングの合図を受け、茸人間の笠から胞子が放出される。



長門「ぐ…が…」


その胞子を吸ってしまった長門は膝をつき…そしてその場に倒れてしまい意識を失った。


キング「やれやれ…何で洗脳が解けちゃったかなぁ…カレー食べたよねぇ…」

陸奥「キング、私ノ姉ハカレーガ苦手ナンデス、特ニ辛口ノカレーハネ」

キング「あー…そういう事ね、食べる量少ないと洗脳が浅いから…とりあえず甘口にして無理矢理食わせたほうがいいね…」

陸奥「了解ヨ」


陸奥は気を失った長門を抱き上げると、厨房へ向かった。

しばらくして、厨房から何かが暴れる音と、何かが飛び散る音が響く。

キングはそれを見届けると、玉座から立ち上がり…柱に拘束されている人質の所へ向かう。





254 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:09:43.62XfWeffhl0 (5/16)

吹雪「ん!!んー!!!」

キング「ウルサイ!!さーて…比叡ちゃん」


猿轡された吹雪をしり目に、比叡に語り掛ける。


比叡「………」


比叡の顔には生気はなかった、自分がやったことがこんな事態を引きを越してしまった…その後悔で無気力状態となっている。

取り返しのつかない…仲間を敵の手先にしてしまい、挙句は提督たちに刃を向けてしまった。

恐らく提督は自分を恨むだろう…解体処分を下すかもしれない、洗脳された仲間が…提督を殺してしまうかもしれない。


キング「比叡ちゃん、これからどうする?」

比叡「これ…から?」

キング「そうそう、君はもう…あの提督さんの元には戻れない…」


比叡の心境を読み取り口にするキング、そして子供をあやすように…優しく語り掛ける。


キング「この際だ…私の部下になったらどうかね?そうしたら君は幸せになれる…」

キング「君の敬愛する金剛お姉様とずっとずうううっと一緒にいられる…こんな幸せなことはないだろう」


比叡「お姉…さまと…」

キング「そう、きっと提督さんは君を責めるだろう…そして刑罰を下す…君を艦隊から追い出すかもしれない…いや死刑かもしれないなあ…」

比叡「司令…」


提督は今まで死刑という言葉を使わなかった、だが自分はもう…戻れない…自分はもう…元の場所に戻れない。

こんな事態を引きを越した自分を、彼は許さないだろう…


キング「どのみち君はもう元に戻れない、このまま私の部下になりなさい…そうすれば…幸せになれる」

比叡「幸せ…」

キング「私の部下になれば…皆君の作るカレーを美味しく食べてくれる、そしてお姉さまは君を愛してくれる…金剛ちゃん!」

金剛「ハイ…」


キングの呼びかけに、金剛がやってくる。


キング「金剛ちゃん…比叡ちゃんの事を愛してくれるかい?」

金剛「ハイ…愛シマス」

キング「あの提督の事を忘れて…比叡ちゃんだけを好きになってくれる?」

金剛「ハイ、提督ノコトハワスレマス、私ニハ比叡ダケデス…」


当然、金剛の意思ではない…キングが僅かに放出する胞子で金剛に言わせてるのである。


比叡「お姉…様…」

金剛「比叡…大好キ…比叡…愛シテル…」


金剛はそういうと、比叡を優しく抱きしめた…その抱擁に涙する比叡。

嬉し涙ではない、自分のせいで愛する姉をこんな風にしてしまったという後悔の涙…。

そんな比叡に、キングは無慈悲な宣言をする。


キング「もし、断るのなら…この場で金剛ちゃんに舌を噛みきらせる…」

比叡「!!!」



255 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:13:26.55XfWeffhl0 (6/16)

吹雪「んー!!!!んー!!!!!」


吹雪が叫ぶが、猿轡のせいで言葉を伝えることができない。


キング「うるせぇ!!!ふんす!!!」


プシュー


キングの笠から少量の胞子が放出され、吹雪の顔にかかる。


吹雪「ん…んぅ…」


胞子を吸ってしまった吹雪は、そのまま気を失ってしまう。

それを見届けたキングは…触手を伸ばし、比叡を縛ってた縄をほどき長門が落とした槍を引き寄せ…比叡の前に差し出す。


キング「幸せをつかもうじゃないか…君は生まれ変わるんだ…わが茸の王国…ってどこかの配管工っぽいな…とにかく」

キング「私の国の副大臣にしてやろう…その為にも、そして愛するお姉さんのためにも…君はやらねばならない…」

比叡「何…を…?」

キング「私への忠誠を…行動で示すのだ…この槍を向ける相手はただ一人…轟提督…奴を殺せ」

比叡「あ…あぁ…」

キング「そして私の目の前に奴の首を捧げよ、さすれば…君の永遠の幸せを保証しよう…お姉さんもずっと…君のそばにいるよ」


そういい、キングは槍を比叡に渡す…比叡はただ何も言わず…槍をつかみ、そしてうなだれる。


キング「よし…そろそろ準備ができたかな?」


キングの言葉に艦娘達が集まってくる、それぞれの手には手製の武器が握られている。

調理場の奥から、陸奥と長門が出てくる…長門の顔はカレーまみれ。

戦力としては陸軍とともにいる提督たちが上だろう、しかし…彼らとて容易に手は出せない。

何故なら彼らが武器を向ける相手は、かつての仲間なのだから…仲間を思う心が、彼らの弱点となる。


キング「よしよし、それじゃあ…出陣とこうかね…比叡ちゃん、金剛ちゃん…出発するよ」


キングは触手を伸ばし、比叡と吹雪を拘束していた縄を解く。

縄が解かれた比叡は、金剛と共に立ち上がり…そしてキングの元へ。


比叡「…司令を…殺せば…お姉さまは…」

キング「保証しよう」


比叡はそれ以上何も言わず、艦娘達の戦列に加わる。

キングは触手で吹雪を持ち上げ、そして…自分の背中へ持ってくる。


キング「ぺかぺかー不思議空間~」


キングの背中が開き、空洞が現れ…そこへ吹雪を放り込む。

そして背中を閉じる…閉じた後のキングの背中には人型が盛り上がる状態となるが、体が脈動し…人型が消える。



キング「ふふふふ…準備万端、それじゃ行ってみようかぁ~」



キングの合図に、茸人間が神輿のようなものをもってくる、神輿の上には玉座が設置されている。

触手で器用に神輿の上に上がり、そして玉座へと座る。


256 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:16:56.98XfWeffhl0 (7/16)




キング「出陣!!!」



合図を受け、艦娘達が移動を開始した。















<< 港 >>

港、提督たちがこの島に来た時に最初に上陸した場所である。

物資保管庫、工廠、そして艤装保管庫とと言った倉庫が立てられている。

そこに到着するキング一行。

道中、山のほうから奇妙な音が聞こえたが…キングは無視した、敵が何を持って来ようとも…この艦娘達がいれば何とかなると。


キング「うーむ…敵の姿はなし…か…」


神輿の上から辺りを窺うキング、しかし…提督の姿はない。


キング「…どういうことだ、奴らはまだ陸軍の…」


その時だった。



ドスン!!!!



何かが落ちるような音が聞こえた。



キング「な…なんだぁ?」



どすん!どすん!!



その音はまるで…巨大な何かが歩いているような音…一定のリズムを保ちながら、キングたちの元へ向かってくる。

音のする方を見ると…そこには…



キング「あ…あるぇ…な…なんじゃこりゃあああああああ!!!!」



巨大な人…巨人、鉄でできた巨人が森の中をこちらに向かって歩いてきているのだ。

余りにも意外な展開に大声をあげて驚くキング。

その巨人こそ、陸軍が開発した二足歩行兵器、一号機神「雷神」。



キング「きょ…巨人?いや…まさか人間がこれほどの物を…」

???「やっほーキング!!」



257 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:20:46.60XfWeffhl0 (8/16)




雷神の顔の隣に、どこかのロボットアニメの少年の様に提督が拡声器片手に立っている。



提督「これはあいさつ代わりだ!!!てぇー!!!!」



提督の合図とともに、雷神に搭載されている75mm戦車砲2門が火を噴いた。


ドゴォ!!!ドゴォ!!!


ザバァッ!!!


砲弾は海へ向かって飛び、海面に着弾する。



キング「あんれ…まぁ…」

提督「おーい、まったぁ?待ち合わせの時間決めてなかったからなぁ」



拡声器からのんきな提督の声が響く、この事態には不似合いな声に雷神の背中につかまっていた新敷とティナが脱力する。


新敷「キョウちゃん!!!」

提督「あーあーマイクチェック―ワンツーワンツー!あんよは上手!ワンツーワンツー!」


提督の声に合わせて歩行する雷神、コックピット内では増田大尉がなれない操縦に四苦八苦している。


増田「あんよは上手…あんよは上手…っと…」


時折くる、操縦桿の反発に耐えながら雷神を操作する増田。

歩行するだけでもかなりの力を必要とする、増田の額にはうっすらと汗がにじみ出ていた。


提督「マイク大丈夫?あーあーマイクチェックおーけー?あーあー」

キング「お…おい!!」

提督「大丈夫っぽいな、よーし雷神ちゃん止まれ―」



提督の合図で雷神が歩行を止める、目の前にはキング一行、そしてその中心には艤装保管庫の正面口。



提督「ちょっと待ってね~今降りるから」

新敷「もう!キョウちゃん!まじめにやってよ!!」

ティナ「あはは…」


雷神からひらりと飛び降りる提督、そしてゆっくりと降りてくる新敷とティナ。


提督「んじゃ改めて…ごめ~ん待ったぁ?」

新敷「だからそれはもういいって!!!!!」

提督「HAHAHAHAHA」

キング「き…貴様…自分の立場わかってるのか?」


余りにもコメディな空気に、キングが怒りで震える。


提督「そっちこそ…立場わかってる?」




258 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:24:17.75XfWeffhl0 (9/16)

キング「ふん、奇妙なものを引っ張り出したようだが…そんなもので戦局がひっくり返せるとでも思ってるのか?」

提督「戦局ねぇ、それよりもお話しません?交渉、ネゴシエーション」

キング「交渉だぁ?」

提督「そーそー、交渉ね…お前を見逃してやるから、すぐに皆を元に戻せ」

キング「馬鹿か貴様!!!」

提督「馬鹿?そうよ、俺は馬鹿でクソでカスな提督さんよ」

新敷「だから真面目にやらんか!!!」

ティナ「というか…キョウってそう呼ばれてたんですか?」

新敷「ティナちゃん、ちょっと黙って」

キング「ならばこちらの言い分も聞いてもらおうか、艤装保管庫のカギをよこし私の部下になれ」

提督「寝言は一億年寝てから言えよクソが」

キング「なんだとぉ…ふ、そうやって私を怒らせて冷静な判断を奪う作戦だろ…そうはいかん」

提督「あら、ばれちゃった?にゃはははは」


おどけて笑ってるが、提督の目は笑っていない。

キングもそれを理解している、何か策を練ってきたなと考えている。


提督「んじゃ真面目に行こうか、皆を返せ!!というか…あの茸人間…駆逐艦だな」


キング「ん?よく知ってるね、彼女達は苗床となった…あの茸人間の中で…じっくり栄養を吸われ…やがて消化される」

キング「骨さえも残らない…そうなったら立派な茸人間の完成さ」


提督「ざっけんな!!!」


キングの言葉に激怒した提督が刀を抜く、同時に艦娘達が槍を提督へ向ける。

向けたと同時に、一人の艦娘と目が合う。


提督「うん?比叡!!」

比叡「!!!」


提督の呼びかけにびくっとする比叡、しかしうつむき…槍を向ける。


提督「…反応したな、てーことは…操られてない」

新敷「比叡!!」


新敷の呼びかけには反応せず、ただ俯き槍を向ける。


ティナ「どういう…事です?人質じゃない…?」

キング「比叡ちゃんは、私の部下となったのだ…なぁ比叡ちゃん」


キングの呼びかけに比叡はうつむいたまま、否定もせず肯定もせず…ただ、槍を向けている。


提督「…ま、大体は察しが付くさ、事が終わったら説教だ」

新敷「説教で済ませちゃうの?」

提督「ダメか?」

新敷「出撃禁止しして、料理の勉強させる…ね」

提督「だな…」

キング「何をぼそぼそ話してるか知らんが…こっちの話を進めてもらおうか」

提督「そうだな…ま、俺様のバックには今流行りのイェーガー!な巨人がいるんだ、逆らうとさっきの大砲が火を噴くぜ」


259 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:31:45.68XfWeffhl0 (10/16)

キング「そうはい神…これは古いか、まあ…これを見てよ」


キングはそういうと胸をつきだす、そして胸がパックリ開き…中から…


提督「吹雪!!!!」


気を失った吹雪の顔が出てくる、キングの顔の下に吹雪の顔…奇妙な光景である、というかどういう体の構造を…


キング「そこは深く突っ込んじゃいけない、地の文サン」


ア、ハイ


キング「まあわかるよね、人質…そしてこうもできる…お前ら…やれ!」


キングの叫びに艦娘達が一斉に槍の先を顎の下に向ける、その行動に…艦娘達には一切の恐怖はない。


キング「見たかね、貴様が巨人を持って来ようが…勝敗は既に決まってるのだよ」

提督「へー…」


キングの言葉に対し、気の抜けた返事をする提督。


キング「へ…へー?」

新敷「…ねぇ、どういう状況かわかってる?」

提督「ん?わかってるさ…」

ティナ「駆逐艦の吹雪さんが人質で…」

提督「通用しねぇよ」

ティナ「え…?」

提督「なぁキング、俺にはそんな脅しは通用しない…」

キング「ほう…」


提督「吹雪は俺の奥さんである前に、一人の兵士だ…もし自分が障害となるのなら…覚悟はできてるはずさ」

提督「他の皆だってそうさ、いざとなったら命を投げ捨てる覚悟はできている」

提督「だから、俺には人質という脅しは通用しない」


キング「では…殺してしまってもいいのだな?」

提督「構わんさ…だが」

キング「だが?」




提督「やったら俺が確実にお前を地獄へ落とす…」




キング「!!」

提督「他人の命を奪うことは、自分も命を奪われる可能性もあるんだぜ…まさか考えてなかったとは言わせないぜ」

キング「………」

提督「もし、人質を殺すというのなら…俺もお前を殺す、確実に…今ここでその首をはねる」

キング「むぅ…」

提督「ま、アンタにとって貴重な戦力だ…こんなところで失うわけにはいかないだろ?」

キング「そう思うかね」

提督「やれよ」


260以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/19(火) 22:36:05.833Gyunf+z0 (1/1)

リアリタイムは初めてだな...
乙です 最初キノジイで想像してました...


261 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:37:48.44XfWeffhl0 (11/16)


キング「ん?」

提督「はよ、命令しろよ…そしたらお前の最後だ」


しばし、提督とキングがにらみ合う。

提督の言う通り、この行為は脅し…実際に命令はするつもりはない…がしかし、提督はビビるところかやってみろと言う。

貴重な戦力を失うわけにはいかない、しかも命令を下せば…自分の命が危ない。

例え、艦娘や茸人間を盾にしても、それを乗り越えて自分を斬りに来るのだろう。

更に、巨人という切り札…あの巨人の砲が自分たちを狙い撃ちする可能性もある。

どうやらこの男には人質というものは無意味らしい、だがここで引き下がるわけにもいかない。


キング「命令してもいいのかね?」

提督「そしたら瞬時にお前の命がなくなるぜ…」


刀をキングの顔につきつける提督、目は殺意に満ちており…今にも斬りかかりそうである。

提督の後ろで、ハラハラとそのやり取りを聞いている二人。


新敷「(もーはらはらするなぁ…)」

ティナ「(キョウ…信じてますから)」


提督も考えなしにこのやり取りをしているわけではない。

建造妖精の話通りなら、キングは命に対する執着心が大きいはず。

侍に退治されそうになった途端、命乞いをし、そして逃げ出した…その話通りなら…


ティナ「(人質の死イコール自分の死…それを相手に認識させれば…)」

新敷「(そりゃねぇ…命が大事と思ってる…そういう奴なら…でも…)」


ふと悲しげな眼をする新敷…かつてひと時とはいえ幼いころを共に過ごした提督。

無邪気に一緒に遊んでいた相手が、今は殺意を敵へ向けている。

かつての無邪気な幼馴染を知っている新敷にとって、目の前の光景は…少し悲しいものがあった。


新敷「(…何でこうなっちゃったのかな…キョウちゃん、昔と変わらないって思ったけど…変わっちゃったんだね)」

ティナ「(吹雪…)」

新敷「(ごめん…今は…皆を助けないと)」


依然、二人はにらみ合ったまま…提督側では、機神が戦車砲を、キング側では大勢の艦娘達が槍を向けている。

膠着状態が続くと思われたが…


提督「あ」

キング「うん?」

提督「ごめん、やっぱダメ、艤装渡すわ」

キング「んぁ?」

提督「あーごめん、ホントゴメン、マジでゴメン、ちょーしのってたわー」

キング「は?は?」


コロリとと態度を変え、キングに謝罪する提督。

その早い掌返しに戸惑うキング。

そしてその急激な変化に思わずずっこける新敷とティナ、一応この辺も打ち合わせ通りだが…。



262 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:38:56.44XfWeffhl0 (12/16)



新敷「(もーさっきから脱力しまくりよ!!)」

提督「ね?艤装保管庫あけるから許してにゃん、ね?ね?」

キング「…まぁいい、どういう心境の変化か分からないが…くれるというなら貰ってやろう」

提督「お、マジで?サンキューキング!!」

キング「まあ命だけは助けてやる…開けろ」

提督「イエス!サー!」


そう言うとポケットからカードキーを取り出す、そして艤装保管庫のコンソールへ差し込む。

コンソールから「ピー」というアラームが響き、艤装保管庫のシャッターが開きだす。


キング「(どういうことだ…こうもあっさり…何をたくら…ん?そういえば…)」


キングはあることに気が付く、巨人のインパクトで忘れていたが…


提督「ヤー助かったわーマジで助かったわー」

キング「おい貴様…」

提督「何でしょうかキング!」

キング「…他の艦娘達はどうした?」

提督「え?あんだって?」

キング「あんだってじゃないでしょう…他に艦娘がいたはずだ、どこにいる?」


提督の周りに居た艦娘がいない、彼女達はいったいどこへ…


提督「あー…実はねー彼女たちに見捨てられてさー、特にローマって言う性根の悪い艦娘がさー「もう知らない!ぷんっ!」ってさー」

キング「嘘をつくな…」

提督「あ、バレた?まぁ性根の悪いローマは事実なんだがねぇ、男に騙されていつまでもうじうじうじうじうじうじしてさー」

キング「貴様…」

提督「…ふう」


突如、空気がピンと張り詰める…提督の顔からおちゃらけた表情は消え、艦隊司令官「轟響介」の目になる。


提督「…ま、おふざけはここまでだ…抜錨!!!!」

キング「ぬ!」

提督「全艦出撃!!!!」



提督の叫びと同時にシャッターが上がり切る、倉庫の中は暗く何も見えない…が…



瑞鶴「全機発艦!!!!」

葛城「発艦!!!!」

加賀「発艦!」

扶桑「瑞雲発艦!!!」

山城「発艦!!!!」

鈴谷「いけいけー!!」

熊野「ごーごー!!ですわ!!」



暗闇から瑞雲、晴嵐、そして無数の艦爆機が飛び出して来た。



263 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:42:29.55XfWeffhl0 (13/16)



キング「な…!!!!」

提督「敵勢力を無力化せよ!!!」


提督の命を受け、艦爆機たちは一気に上昇、そして艦娘達へ向けて急降下し…爆弾を投下!

投下された爆弾は艦娘達の頭へ着弾!!


利根「ンギャ!!!!」

摩耶「アガッ!!!!」

鳥海「キャアア!!!」

筑摩「アゥッ!!」


爆発しなかった、命中した爆弾はそのまま地面へと転がり、同時に直撃を受けた艦娘達が次々とダウンする。

例え艦娘でも、空から降ってくる鉄の塊が直撃しては無事では済まない。

艦爆機の爆撃に次々とダウンしてゆく艦娘達。


キング「な!!」

提督「攻撃続行!砲戦用意!!!」

扶桑「了解!」

ローマ「提督、後で覚えてなさい…撃ちかた用意!!!」


暗闇の中から艤装を身に着けた扶桑、山城、ローマ、熊野、鈴谷の姿が現れる。

その後ろからは瑞鶴、葛城、加賀の3人、同じく艤装を身に着けている。

いつもと違うのは、戦艦たちの主砲が何時もの41cm連装砲ではなく、扶桑型は14cm単装砲、ローマは15.2cm単装砲を装備していること。

重巡も同じく14cm単装砲を装備している。


提督「目標は艦娘と茸人間だけだ!!撃てェ!!!」

ローマ「てぇ!!!」


ドゴォ!!!!


天城「アァッ!!!」

雲龍「フナムシッ!!!」

龍鳳「アゥッ!!!」


主砲が地面へ着弾、その衝撃をもろに受け何人かの艦娘達が倒れる。

口径を小さくし、火薬調整しているとはいえ直撃したら重症は必至である。

そこで地面へ着弾させ、爆風で無力化するという方法がとられた。


ローマ「火薬調整しているとはいえ…味方を撃つのは気が引けるわ」

提督「すまんな!後で何か詫び何とか的なのやるから!」

ローマ「それは…後で!!!」


再び戦艦・重巡たちの主砲が火を噴き、艦娘達を無力化してゆく。

回避する艦娘達はいるものの数がどんどんと減ってゆく、どさくさに紛れて新敷やティナもショットガンを手にし攻撃を開始。

彼女達が持つショットガンは非殺傷弾を装填したもので、陸軍から貸し出されたものである。


ティナ「えい!!えい!!!」

新敷「おらおらぁ!!!!!」


264 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 22:52:48.55XfWeffhl0 (14/16)




ドン!!ドン!!



最上「モガッ!!!」

三隈「クマッ!!!」

球磨「クマァッ!!ッテ被ッタクマー!!」

多摩「ギニャッ!!!」

レ級「レキュッ!!!」


非殺傷弾を受け、その痛みでうずくまる艦娘達(一部深海)、更にそこに陸軍の援護が入る。


蛇野「ふんっ!!」


ドガッ!バキッ!!


加古「ンギャ!!」

天龍「アガッ!!」

青葉「ギャン!!」


スネーク5のメンバー達が体術やスタンロッドで次々と艦娘達を無力化させてゆく。

機神もまた腕を大きく振り提督たちに近づこうとする艦娘達を追い払う。

戦況は一気に提督側に傾いた。


キング「くそっ!…一時撤退だ!!」


キングの命令を受け、茸人間たちが神輿を担ぎ、砲撃の隙間を縫いながら逃げて行く。

しかし、凄まじい弾幕、爆撃に周辺を右往左往する。


キング「あわわわわ…どーしてこうなったー!!」


【 次回へ続く 】




265 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 23:21:53.82XfWeffhl0 (15/16)

・次回の「艦隊これくしょん」は

提督「引き続きモノマネ大会!!」


<イェイイェイー!!!


弥生「弥生、チノちゃんやります」


「ココアさん、朝ですよ…起きてください」


提督「おおー違和感がない!!!!次!!!」

大鳳「大鳳、青山ブルーマウンテンやります!」


「ウェイトレスって、ホールを舞うアイドルみたいですね…」


提督「これもまた違和感がない!!というかごちうさネタが続くな」

嵐「んじゃ嵐!行くぜ!!!クウガのモノマネ!!」


「だから見てて下さい。俺の...変身!!」


提督「腰の艤装がベルトみたいだから妙にしっくりくるな…次!」

赤城「大食いキャラの…」


スパーン!!!


提督「問答無用!次!」

陽炎「思わず二度見して驚く不知火!!!」


「ヌイヌイヌイ~・・・・ヌイ?ぬぬぬぬ…ヌイイイ!!!!」


スパーン!


不知火「不知火はそんなキャラじゃありません!」

雪風「雪風!!!モノマネします!!!」


「イオナお姉さまぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


日向「そのモノマネはやめろぉ!!!」

イオナ「モノマネ、西住みほ」


「カバさんチームはとにかく頑張ってください!!!」


提督「だから中の人だって!」

群像「ジョナサン・ジョースター」


「震えるぞハート!!燃え尽きるほどヒート!!!」


提督「群像くーん!!!!」

吹雪「さて!優勝はどなたですか?」

提督「この中から選べと?じゃあ島風!!」

島風「ヲゥッ!」

提督「それでは第二回モノマネ大会で会いましょう!ってやるんかい第二回!!!」

【 次回「鬼の声」 お楽しみに! 】


266 ◆/eQDkM6RH22016/01/19(火) 23:35:12.20XfWeffhl0 (16/16)

残り3回となります。

早くギャグを思いっきりやりたい


267以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/19(火) 23:46:37.62clKNprrzO (1/1)

乙です


268以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 11:20:02.70Gczb17HdO (1/1)


前回のあらすじと次回予告が仕事してませんね
もっとやれ


269以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 11:34:10.54ysRIicU7o (1/2)

乙です。
毎度面白いけどキングキノコがギャグパートにしか思えない俺は異端なんだろうか


270以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 12:27:33.24v9Kl0rPoO (1/1)




271以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 21:01:19.16kW1zE24DO (1/1)

>>269
安心しろ、俺もだ
やってることは畜生のはずなのにそこはかとなく残念臭が漂ってるんだよなぁ……


272以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 21:23:10.87ysRIicU7o (2/2)

>>271
同志がいたか。やりようによってはかなりの鬼畜かエロな展開になるシチュなんだけど
このスレでNTRやリョナは期待してないし見たくもない


273以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/20(水) 22:59:31.25qOqMFUs7O (1/1)

どれだけ盛大に大暴れしても死者がほとんど出ないシティーハンターのような
そういうシリアスでありそういうギャグ、なのかな


274以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/21(木) 07:12:02.58A3sxj+n/O (1/1)

別のとこもそうだけどシリアスでもなんとかなるはず、してくれるって感じはある


275以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/21(木) 16:45:43.48SD8XHQfF0 (1/1)

乙。
予告とあらすじ見る限り、フラストレーション貯まりまくってるのがわかる・・・

>>269、>>271
そりゃ、初登場時にCV:千葉繁って言われちゃあねぇ・・・どっかの腹筋破壊大帝にイヤでもなるわ


276 ◆/eQDkM6RH22016/02/01(月) 04:46:57.09PmlFKSyY0 (1/1)

進捗報告です
今週中に投下します。

風邪やらリアル事情で遅くなって申し訳ないです


277以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/01(月) 21:23:06.74F5386hk5O (1/1)

根絶不可能な病気にかかっちゃってたか・・・


278以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/05(金) 23:29:53.21HbRV7uBs0 (1/1)

>>277
根(を)絶(やすことが)不可能……。

……あぁ。絶倫。


279以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 22:15:49.64Wa7G6rO00 (1/2)

乙です
キリシマの会社って何をやっているんだろう


280以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 22:18:09.87O+yskoW9O (1/1)

ageんなゴミクズ


281以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 22:43:04.79Wa7G6rO00 (2/2)

すまん
これでダイジョウブカナ(ブルブル



282以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 22:50:37.840LfGl5yrO (1/1)

そいつageてる奴を見たらそれがたとえ>>1だろうと罵倒するスクリプトだから


283以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 22:56:48.14vD6om8wpO (1/1)

>>282
お前もスクリプトの如く俺が書き込んだスレに湧いて出てくるよな
しかも毎回読者の殻を被った作者の事を話題に出して
毎回手動だって言ってるのに物わかりが悪いし


284以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/06(土) 23:02:01.43zLgy7m200 (1/1)

続き、お待ちしてます。


285 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 12:31:13.08+8uKZEBO0 (1/18)

今夜、痛さ満載でお届け


286以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/07(日) 15:27:02.63MEsbplDd0 (1/1)

期待してます


287以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/07(日) 15:38:16.08YD97VFVcO (1/1)

さてどういう意味での痛さなのやら


288 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 20:32:44.99+8uKZEBO0 (2/18)

10時より

痛さとは→中二成分満載

地の文付きは進みにくいな…


289 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:02:24.38+8uKZEBO0 (3/18)

投下開始です


290 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:08:02.20+8uKZEBO0 (4/18)

・前回の艦隊これくしょんは

深雪「第一回!司令のモノマネ選手権だぜー!!」


<イェーイ!!


提督「え?誰得だよ!!!」

初雪「めんどくさがりモードの司令官…」


「あーうーおー…だるい…しんどい…つらいいいい…でもお仕事…」


<おおー!


提督「おいまてや!!!」

初霜「私と一緒にレスキューファイヤーを歌ってくれてる時、決め台詞を叫ぶ提督!」


「爆裂的に鎮火せよぉぉぉぉ!!!!!!」


<キャー!


初霜「レスキュー魂に不可能はありません!!!」

赤城「大食いモード時の提督!!!」


「あーもー腹減ってさぁ…間宮さーん!武蔵の全部乗せカレーの大盛りと…トン汁にラーメンで!!」


深雪「うへぇ…すげー食うんだ」

提督「たまにだぞ、たまに」


赤城「同じく大食いモードの提督をリアルに再現…」


<スパーン!!!



木曾「ここぞという時に通信機で全員に檄を飛ばす提督」



「もう少しだ!ここを押し切れば勝利が待っている!!総員!全力で攻撃せよ!!!!」


<おー!!!



睦月「ガオガイガーを見ている司令官!!!」



「ファイナル…フュージョォォォォォン!!!!!」

「光に…なぁぁぁぁぁぁれええええええええ!!!!!」



天津風「寒くて人肌で暖を取る提督」



「うー…寒い寒い…お、あまつかぜぇ~ちょっと温めてー」



吹雪「ほほう」

提督「えーっと…」

天津風「いつでも温まっていいのよ…うふふ」


291 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:18:44.38+8uKZEBO0 (5/18)

【 鬼の声 】

さて、何故この状況が生まれたのか、時間を少し巻き戻す。

港へ向かう列車内、作戦指令室にて提督たちが最終的な打ち合わせを行っている。


提督「要は意表をつければいいのさ、艤装をつければこっちの物だ」

新敷「どうするの?」

提督「倉庫を開けたら艤装をつけた艦娘がいた…どうよ」

ローマ「ま…いいんじゃないの?でもどうするの?」

扶桑「艤装を入手するためには鍵を開ける必要が…」

提督「その必要はないさ」

山城「え?」

提督「艤装保管庫に裏口を作るのさ」

山城「作る…爆破…するんですか?」

提督「その通り、できるか?チーフ」

増田「突入用のC4がありますので」

ローマ「でも、爆音で気づかれる…」

提督「そこで、雷神の出番さ…流れを説明するとこうだ」



「まず瑞鶴たちが先行し艤装保管庫の裏手へと移動する」

「次に俺達が雷神と共に敵と接触、その際やたらうるさい音を出す…その音と同時に壁を爆破する…合図は俺が出す」

「裏口が空いたら保管庫内部へ移動、できるだけ口径の小さい主砲を装備、そして火薬の調整を行ってくれ」

「空母は艦爆をメインに装備、爆弾の信管は抜いておいてくれ、あと念のために火薬調整もな」

「その時間を俺が小粋なコントで時間を稼ぐ、これでOK」


ローマ「…ツッコミどこが多いけど…小粋なコント?」

提督「はは…まあそれは…ごめん」

新敷「ていうか、非殺傷兵器とかかないの?」

増田「ここにあります」


増田がガンケースを二つ持ってきて、テーブルの上に置き鍵を開ける。

中にはショットガンとその弾、増田はショットガンを取り出し弾を込める。


増田「非殺傷弾を使用するショットガンです、試作品でこの2丁しかありません」

新敷「おー!スパス!」

ティナ「これだけですか?」

増田「ハッシュパピーという麻酔銃がありますが、よく狙って撃たないと効果が…特に艦娘の皆さんの場合は…」

新敷「だよねー…」


艦娘には人間用の麻酔薬は効きにくく、濃度の高い麻酔薬が必要となる。

提督たちを救出した際に使った麻酔弾も、試作で作った数少ない「対艦娘用」の麻酔弾である。

残念ながら、救出の際にすべての弾丸を使い切ってしまっている。


新敷「対艦娘…ね」

提督「あったほうがいいな、こういう事態に備えて…」

瑞鶴「こういう事態は頻繁に起きて欲しくないけど…」

提督「ショットガンは新敷とティナが使ってくれ、俺はこいつでいい」



292 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:26:45.10+8uKZEBO0 (6/18)



そういい、腰に下げた刀を叩く。


新敷「刀一本って…」

増田「私の予備のアーマーを貸しましょうか?」

提督「いいよ、身軽のほうがいい」

ローマ「ま…いいんじゃないかしら?で…こんな作戦で姉さんが助けられるのかしら?」

提督「助けるさ、約束する」

新敷「人質は?」

提督「それには策がある、建造妖精の話が本当なら…奴は人質に手は出せなくなる魔法の言葉があるのさ」

熊野「魔法の言葉?」

鈴谷「なんかキモイんですけど」

提督「がーん」












そして元の時間へと戻る。


瑞鶴「全機帰還…弾薬ゼロね」

葛城「大分数を減らせたわ…ごめんね、雲龍姉ぇ」

加賀「葛城…やるじゃない、瑞鶴の指導のお蔭かしら?」

葛城「え?そ…そうですよ!」

ローマ「こっちも、補給をしないと…」

蛇野「大方片付いたが…大型艦が残ってやがる」

ティナ「こっちも弾切れです」

新敷「とりあえず木の棒装備しておく?」


目の前には激痛でのたうち回る艦娘や、気を失い伸びている艦娘達。

しかし、それでも立ち続ける艦娘達がいた。


金剛「ナメタマネヲシテクレタデース」

日向「貴様ラ、全員殺ス」

天龍「フザケンジャネーヨ」

木曾「コンナ作戦デオレ達ガ倒レルトデモ?」

飛龍「今度ハコッチノ番ヨ」


高練度の艦娘達が槍を片手にこちらを睨んでいる。


熊野「金剛さん達に日向さん達…戦艦はそう簡単にはやられてくれませんわね」

鈴谷「木曾や天龍…空母や長門たちもねー…ていうか、長門の顔なんかカレーまみれなんだけど」

加賀「間抜けな姿ね」

蛇野「その間抜けな奴に、俺の部下はやられてるんだが…流石は主力艦ということか」





293 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:30:25.84+8uKZEBO0 (7/18)

彼女達の後方に、膝をついているスネーク5のメンバー。

彼らの卓越した体術をもってしてでも、金剛達を止めることができない。


瑞鶴「補給する時間…くれないわよね」

熊野「ですわね」


その時、扶桑と山城が前に出て歩き出した。


瑞鶴「扶桑さん!!」

扶桑「瑞鶴、貴女達は補給を…」

山城「ここは私達が…」


そう言うと艤装を解除する二人、そして体術の構えに入る。


瑞鶴「…分かったわ」

ローマ「艤装を外して何をするの?まさか素手で…」

山城「そうよ」

ローマ「危険よ!艤装なしで戦うなんて」

扶桑「大丈夫よ、ローマ…急いで補給を」

増田『いざとなれば、私が支援砲撃を行います…早く』

瑞鶴「みんな!急いで補給するわよ!!」


瑞鶴に促され、ローマ達は艤装保管庫へ駆け出す。


扶桑「さて…行くわよ山城」

山城「はい、お姉さま」

金剛「不幸戦艦、私達ノ相手デハナイデース」

日向「デキソコナイノ戦艦ハ、処分シナイトナ」


操られているとはいえ、仲間に罵詈雑言を浴びせる金剛達。

しかし、その罵詈雑言に対し余裕の笑みを浮かべる扶桑と山城。


扶桑「うふふ…酷い言われようね」

山城「本当ですわ、お姉さま」

大和「キング様ニ仇名スモノハ、スベテ排除ヨ」

長門「地獄ニオクッテヤル」

扶桑「うふふ…かかってきなさい」


そういい、扶桑が挑発ポーズを取った瞬間…霧島が動いた。


霧島「オドリャアアアアアアアアアア!!!」


普段の知的な雰囲気から一変、狂暴な野獣のごとく叫び声をあげ扶桑へ殴りかかる。

しかし…その拳を首を動かすだけでかわす扶桑。


霧島「ナッ…」

扶桑「ハァ!!!!!!」

そして、手加減をせずに腹に一発正拳突きを食らわせる。



294 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:36:21.90+8uKZEBO0 (8/18)



認識を改めなければならない、目の前の不幸戦艦はとても強敵だと。

金剛達は距離を取り、二人をにらみつける…しかし扶桑姉妹には余裕の笑み。


扶桑「さぁ、次に不幸になりたい方はどちらかしら?」

山城「この扶桑型戦艦に戦いを挑んだことを…後悔させてあげるわ!」










扶桑たちの熱い肉弾戦が繰り広げられている一方・・・・


提督「比叡…」

比叡「し…司令…」


提督と比叡が一対一で対峙していた。



提督「何で俺に槍を向けてるんだ?ていうか、そんなんじゃ俺は殺せないぜ…」

比叡「…あ…あの…私は」

提督「どうしたいんだ?お前は…」


提督の問いに俯く比叡、そしてぼそぼそと声をあげる…


比叡「…私は…もう…戻れないから…」

提督「なんでそう思う?」

比叡「私が…あの妖精を連れてこなければ…私が…キノコカレーなんて作らなければ…」

提督「そうだな…全部お前のせいだ」

比叡「だから…」

提督「で?」

比叡「え…」

提督「ごめんなさいは?」

比叡「え?」

提督「悪いことしたらごめんなさいだろ、ま…ごめんなさいで済む事態ではないから…後で罰受けてもらうが…」

比叡「罰…解体…?」

提督「解体しねーよ、いいからそれそれ捨てて戻って来い」

比叡「…でも」

提督「大方、あのキング野郎に何か言われたんだろ…金剛絡みで」


金剛を人質に取られた、もしくは自分を好きになるように頭を操作してやる等言われたのだろう。

ただ、完全にはキングには傾いていない、どっちつかずの状態が今の比叡の心の状態なのだろう。


比叡「私は…」

提督「アイツについていくと、もれなく正気じゃない金剛がついてくるが…俺についてくると正気の金剛がついてくるぜ」

比叡「え?」

提督「俺が全部何とかしてやる」

比叡「何とかするって…」



295 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:37:28.71+8uKZEBO0 (9/18)


提督「吹雪を助け、皆を正気に戻し、あのクソッタレをぶちのめす」

比叡「出来る…のですか?」

提督「お前のライバルは無能か?」

比叡「それは…」

提督「お前を指揮した司令官は…無能だったか?」

比叡「………」


提督「グスタフの時だって、俺はあの強敵をぶちのめしたぜ…」

提督「誰一人轟沈者を出さなかった、今までだって、どんな強敵にも負けなかった」

提督「今回だってそうだ、誰一人死ぬことなく…本土へ戻るって思ってる、いや必ず全員で帰るんだ…お前を含めてな」


比叡「司令…」

提督「俺は約束を守る、あのキノコ野郎をぶちのめし、皆を元に戻す…根拠とか可能性は知らん、だが俺がやるといったらやる」


この人はいつも同じことを言う、どんな強敵が現れても自信たっぷりに言い切る。

霧島や鳥海が可能性が低いということを話してもだ、だけど…それすら乗り越え、勝利をつかんできた。

さっきまでは無理だと思っていたことが…提督の声を聞いただけで、可能だと思うようになる。

この人なら…きっと姉妹たちやみんなを取り戻してくれる…と。


比叡「司令…私…」

提督「お前が謝って、しっかりとした料理を作れるようになれば問題ないさ…俺も協力する」

比叡「司令…」

提督「ま、いろいろ何とかしてやる…戻って来い」

比叡「しれぇ…」


槍を捨て、提督の胸に飛び込む比叡。


提督「お帰り、比叡」

比叡「う…うわぁあああああああああ!!!!」


提督の胸でなく比叡、提督はそっと抱きしめて背中と頭をポンポンと叩く。


提督「泣くのは後だ、いまはやるべきことがある」

比叡「ぐす…ヴぁい…」




キング「あんれまあ、あっさりと裏切られちゃった、まいっけど」



後ろからキングの声、振り返ると神輿の上に乗っているキングの姿…すでに流れ弾などでボロボロである。



提督「キング!お前の天下ももう終わりだ!戦力はなく残されたのは茸人間のみ…」

キング「うーむ…これは困った、が…問題ない」

提督「何?」

キング「本当は本土でやるべきことだったが、まあここからでも大丈夫だろう…」

提督「何を企んでやがる!!」

キング「本当はねぇ、艦娘たちを率いて本土に上陸し…大々的に宣戦布告をする予定だったんだけど…まいっか」

提督「何がまいっかだ!吹雪を返してもらうぞ!!!」


296 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:41:44.21+8uKZEBO0 (10/18)


キング「茸人間たちよ!!!合体!!!」

提督「何!!!」


キングの合図とともに、倒れていた茸人間や逃げ回ってた茸人間から傘と手足が消え空へ向けて伸びて行く。

やがて一か所に集まり、絡み合い…一つの塊になってゆく。


比叡「茸人間が…」

提督「まさか…」


塊は巨大な人型に…機神より一回り大きいだろうか。

全身白一色の巨人が、提督たちの目の前に出現したのだ。

そこへ補給を終えた瑞鶴たちが駆けつける。


熊野「提督!!!」

鈴谷「何が起きてるのさ!!」

瑞鶴「でかっ!!!」

葛城「うへええ!!」

ローマ「何よあの非常識な物体…」

加賀「あれが茸?あり得ない…」

キング「教えてやろう、この巨大茸の胞子を…世界中にばらまいてやるのさ」

提督「何!!」


キング「胞子を吸ったものは、私の命令しか聞かない傀儡となる…政治家、商売人すべてな…」

キング「お前達の仲間もすべてだ…全て私の部下となる、その気になれば…海の鬼どもも支配することが可能だ」

キング「おっと、マスクなんかつけても無駄だ…胞子はどんな小さなスキマにも入り込み…支配することができる」

キング「ちなみに…胞子をまき散らすのはかなりのエネルギーが必要となる…そのエネルギー源は当然、中にいる駆逐艦ども」

キング「胞子が放出された後…駆逐艦はどうなると思う?」


提督「貴様…」


キング「跡形もなく消えるのさ、骨の一本、髪の毛一本残さずすべて…この巨大茸へと吸収されるのだ…」

キング「ふふふ…胞子が撒かれるまでまだ時間はあるぞ…止められるかな?」


提督「止める!!!!全艦!攻撃用意!!!」

キング「ほほう?いいのかな?中には大切な仲間がいるのだぞ?」

提督「かまうな!!砲戦用意!!!うちの艦娘はちょっとやそっとじゃ死なん!!!」

ローマ「了解!砲が小さいけど…やるしかないわね!!」

瑞鶴「全機!爆装!!本気で行くわよ!!!」

加賀「了解」

葛城「は…はい!」

熊野「皆が消化される前に、アレを何とかしますわよ!!」

鈴谷「おー!!」

増田『私も戦闘に参加します!!』

蛇野「クソ!俺達の装備じゃどうにもならねぇ!」

ティナ「どこかに武器は…」

新敷「ティナ!艤装保管庫へ!!」




297 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:47:29.05+8uKZEBO0 (11/18)

ティナ「え?」

新敷「「みんな」を起こすわよ!急いで!!」

ティナ「みんな…そうか!」










提督「瑞鶴!攻撃開始!!!」

瑞鶴「了解!全機爆装!!!」

葛城「発艦!!!」


瑞鶴たちが艦爆機を発艦させる。


提督「続いて砲戦!!!」

ローマ「撃てぇ!!」

熊野「とぉぉぉ!!!」

鈴谷「うりゃああ!!!」

増田『ファイヤ!!!』


ローマたちの主砲が巨大茸人間へ直撃、同時に艦爆機の爆撃も直撃。

しかし…巨大茸人間の体がは無傷だった、それどころか艦爆機の爆弾や主砲の砲弾が茸人間の表面から転げ落ちてゆく。


葛城「嘘…攻撃が効かない!!」

増田『すべて弾かれる…』

ローマ「凄まじい弾力ね…口径を大きくしないと…」

増田『それなら…これはどうだ!!!』


雷神の腕から炎が発射される、雷神に搭載されている火炎放射器である。


鈴谷「おお!火炎放射器!!!」


火は茸人間を包み表面を焦がしてゆく。


キング「あぁ!!やめて!火だけはやめて!!!と…言うと思ったか?」


しかし、茸人間は苦しむ様子を見せることなく、犬が濡れた体を乾かすかの如く体を震わせ、火を払ってゆく。

表面をわずかに焦がすことはできたが致命傷には至らない。


増田『く…火が効いてない!!!』

キング「ふふふ…弱点をそのままにしとくと思うたか…さて、仕上げと行こうか…巨大茸よ!!私を飲み込むのだぁ!!!」


キングの声に反応し、茸人間から触手が延びる。

触手はキングをつかみ…そして…



キング「フェエエエエエエエドイン!!!!」



キングを口の中に放り込んだ。



298 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:50:22.23+8uKZEBO0 (12/18)




蛇野「アイツ…食われた?」

増田『いや違う…』


すると、茸人間の表面変化が起きる、顔の無かった茸人間に巨大な顔が浮かびあがったのだ。

その顔こそ、茸人間に食われたキングの顔。



キング「合身…完了!」



提督「なん…だって…」

鈴谷「嘘でしょ?」

熊野「しばらくは茸は食べたくないですわね…」



キング「ふふふ…驚いたかね、この巨体さえあれば艦娘など不要なのだ!!!」



巨大化したキングが、提督たちに向かってゆっくり歩きだす。



加賀「…瑞鶴、ここをお願い」

瑞鶴「加賀さん?」

加賀「必ず戻るわ…時間を稼いで」

瑞鶴「分かったわ」


加賀はそういうと艤装保管庫へ向かって走り出す。


葛城「ちょ!加賀さん!!」

瑞鶴「大丈夫よ!加賀さんは必ず戻ってくる」

葛城「いったい何を…」

瑞鶴「それよりも攻撃よ、加賀さんが戻ってくるまで時間を稼ぐわよ!」

葛城「は…はい!!」

ローマ「ついでに私達の装備換装時間も稼いでくれたらうれしいけど」

提督「扶桑達は…」


扶桑達へ視線を向けると、大型艦たちと肉弾戦を繰り広げていた。

キングのほうへ視線を映しながら大型艦たちの攻撃を捌いている。

敵が巨大化したことは理解しているが、それどころではないようだ。


提督「増田チーフ、済まないが気合い入れてくれるか?」

増田『問題ありません、時間を稼ぐくらいなら…』

提督「ローマ、熊野たちを連れて換装を…時間は俺達が稼ぐ、比叡!君も艤装を!」

比叡「はい!!!」

ローマ「行くわよ!!」


ローマ達が艤装保管庫へ走り出す。


増田『雷神、頼むぞ!!』





299 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:52:49.66+8uKZEBO0 (13/18)

雷神が巨大化したキングへ向けて歩き出す、そしてキングに組かかる。


キング「ぬおおおお!!!思ったより力強いな!!」

増田『喰らえ!!!』


雷神がキングの体をつかむ、そして掴んだ個所から電撃が炸裂する。


キング「アバババババババババ!!!!!」

増田『どうだ!雷神の電撃は!!!』

キング「きくぅ…コリがほぐれるぅ…そして中の駆逐艦どもの命が…」

増田『く…』

提督「耳を貸すな!!ちょっとやそっとじゃ死なん!!」

瑞鶴「その通り!艦娘を舐めないで!!!」


電撃で痺れているキングへ、再び艦爆機が急降下し爆撃を行う。

それに続き、艦上戦闘機の機銃が炸裂、しかし驚異の弾力を誇るキングの体にダメージを与えることができない。


瑞鶴「くぅ!忌々しい!」

蛇野「くそ…俺にも重火器があれば…」


その時だった



ドゴォ!!!!



キング「アバッ!!!!」

蛇野「今のは…」

スカウト4「中尉!!!」


RPGを装備したスカウト4のメンバーが蛇野たちの元へ駆けつける。

スカウト4だけではなく、技術者達も武器をもってキングへ攻撃を開始する。


スカウト4「蛇野中尉!!武器弾薬を持って参りました!!」

蛇野「おお!!助かる!!」

増田『スカウト4!!』

スカウト4「残存戦力をかき集めてきました!!私達も戦闘に参加します!!」

増田『許可する!!』


キング「ぐぅ…戦力が増えようが、私の勝利は揺るがんぞ!!」


ドゴォ!!!


キング「アババッ!!!顔はやめてー!!」


再びキングの顔面に砲弾が直撃する。





300 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 22:54:48.74+8uKZEBO0 (14/18)

新敷「お待たせ!こっちも援軍を連れてきたわよ!!!」

連装砲ちゃん1号「キュッ!!(任せろ!!)」

連装砲ちゃん2号「モフッ!!(俺達の出番だぜ!!)」

連装砲ちゃん3号「ピー!!(島風を助けるぞ!!)」

連装砲君「ギー!!(天津風!今行くぞ!!)」

長10cm砲(兄)「ピー!!!(秋月!待ってろ!!!!)」

長10cM砲(弟)「ピュイ!!(さぁ行くぜ!!)」

大艇ちゃん「ンフ!!(行きます!!)」


艤装保管庫で眠っていた連装砲達や二式大艇を引き連れて、新敷達が戻ってきたのだ。

その後ろでは主砲の乗せ換えと補給を終えたローマ達。


ローマ「主砲発射用意!!」

比叡「気合い!!入れて!行きます!!」

熊野「了解!!」

鈴谷「フブニ達も行くよ!!!」


新敷とティナの手には20cm主砲が装備されている。


新敷「おう!妖精さんサポートお願い!喰らえ!!!主砲!発射!!!」

ティナ「ファイヤ!!!」



ドゴォ!!!!



ローマ達の主砲が火を噴き、キングの顔へ直撃する。



キング「アバッ!!!なんで顔ばっかり!!!」



新敷「っしゃあ!!命中!!」

ティナ「私達でも使えるんだ…」

新敷「威力は落ちるけどね…妖精さんの協力があれば撃てるの!」

蛇野「負けてられないな!!RPG!!!」

スカウト4「てぇ!!!」


陸軍たちのRPGからロケット弾が発射され、キングの全身に着弾する。


大艇「ンフ!(みんな掴まれ!!)」

連装砲ちゃん1号「キュッ!!(おう!!!)」

連装砲ちゃん2号「モフッ!!(合体だ!!!!)」

連装砲ちゃん3号「ピー!!(レンソウオーにはなれないけど!!)」

連装砲君「ギー!!(やってやるぜ!!!!)」

長10cm砲(兄)「ピー!!!(攻撃開始!!!!)」

長10cM砲(弟)「ピュイ!!(撃てええ!!)」


連装砲達が二式大艇につかまり、上空から砲撃。



301 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 23:00:04.26+8uKZEBO0 (15/18)


更に…


???「主砲、副砲、一斉射」


ドゴォッ!!



キング「んがぁっ!!!!」



葛城「え?誰?って」

熊野「この音は…41サンチ…」

瑞鶴「ほら言った通りじゃない…」




加賀「く…慣れないわね、でも使えた…」




長門の艤装を装備した加賀が提督たちの元へ走ってくる。



提督「加賀さん!それは長門の艤装…」

加賀「私は元戦艦…長門型3番艦になるはずだったので…扶桑達がこっちに来るまでのつなぎよ」

新敷「大丈夫?なんか辛そう…」


異なる艦種の艤装を使っているせいか、加賀の顔色が悪い。


加賀「大丈夫です、それよりも瑞鶴、これを…」


加賀の手には矢が2本、そのうちの一本が妖精の姿へ…


天山「私も戦います!!」

瑞鶴「貴女…赤城さんの天山ね…そして加賀さんの烈風改…使いこなして見せる!!」

提督「加賀さん…」

加賀「瑞鶴なら私以上に使いこなせます…それよりも」

提督「わかった…とにかく顔だ!!奴の顔を狙え!!!」

瑞鶴「了解!!行くわよ!!!」

天山「はい!!」







ローマ「主砲!撃てェ!!!」

熊野「弾着観測射撃、行きますわよ!」

鈴谷「とりゃあああああ!!!!」

比叡「気合い!!いつも以上に入れて!!!」

新敷「人間様を舐めるな!!!」

ティナ「ファイヤ!!」

提督「あ!いいなお前ら!」

蛇野「提督殿!RPGを!」



302 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 23:02:43.09+8uKZEBO0 (16/18)


提督「ヒャッハー!!RPGを食らえ!!!」

スカウト4「迫撃砲セット!!撃てェ!!!」

加賀「主砲!副砲!発射!!!」

瑞鶴「全機発艦!!目標!お化け茸!!」

葛城「発艦!!!!」

増田『うぉぉぉ!!!』


戦力を立て直した提督たちの攻撃、プラス援軍に来た陸軍たちの攻撃がキングへと炸裂する。


キング「んぉぉ!!!!」


流石に41サンチ主砲を受けて無傷というわけにもいかないのか、苦痛でキングがうめき声をあげる。

更にRPGのロケット弾がキングの顔へ直撃、醜い顔がさらに醜くなってゆく。


キング「おのれ…五月蠅い虫けらどもめ…こうなれば…」


キングの全身から触手が生え、気を失っている艦娘達へ伸びて行く。


提督「何!!!」


艦娘達を触手で巻き取り、そして口へと持って行き…放り込んだ。

蒼龍を、ビスマルクを、伊勢を、矢矧を。


キング「もっとだ!!もっと!!」


千代田を、イクを、大井を、神通を…


キング「もっとだぁ!!!」


摩耶を、鳥海を、利根を、筑摩を…食べた。


キング「げふ…まだ足りん…もっとだ…もっと…」


触手


提督「てめぇ!!何をする気だ!!!」

キング「ふん、パワーアップだよ!」

提督「なんだって…」

キング「このままだと胞子が撒けないからな、パワーアップさせてもらうぞ」


その言葉が終わると同時に、キングの体に変化が現れる。


キング「おお…くるくるくるきっと来るぅぅぅぅキタキタキタァ!!!!!!」


キングの体が痙攣をはじめ、膨らみだす。

体がもう一回り大きくなり、体が筋肉モリモリのマッチョマンの変態へ変化する。



提督「おいおいマジかよ…」

増田『く…雷神で仕掛けます!!!』



増田チーフはペダルを踏み込み、雷神を前進させる。


303 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 23:28:03.13+8uKZEBO0 (17/18)



増田『ハァ!!!!』


そしてキングへと殴りかかる、雷神の拳はキングの腹へ命中する。

しかし…キングは微動だにしなかった。


キング「何をした?」

増田『何!!!』

キング「おらぁ!!!」


ドゴォ!!!



増田『ぐぁっ!!!!』


キングの拳が雷神へ直撃、装甲がへこみ雷神がその場に倒れてしまい、動かなくなる。


新敷「機神が!!!」

キング「さぁて…もっと頂こうか…」


触手は更なる獲物を求め動き出す、次の目標は…


葛城「きゃああああ!!!」

鈴谷「ちょ!離せって!!!」

瑞鶴「葛城!!鈴谷!!」


葛城と鈴谷が触手につかまり、あっという間にキングの口の中へ放り込まれる。


比叡「ヒエエエエエ!!!」

新敷「比叡!!!」


更に比叡も触手につかまり、キングの腹の中に。


提督「やめろおおおおお!!!!」

キング「ふん!貴様は食わん…そこで仲間が食われて様子を見ているがいい!!次は貴様だ!!」


触手は瑞鶴を巻き取り、キングの口へ運ぼうとするが…


瑞鶴「くぅっ!!!」

加賀「瑞鶴!!!」


加賀が瑞鶴の手を掴み、それを阻止する。


瑞鶴「加賀…さん…」

加賀「貴女をここで失うわけにはいかないの!絶対に離さないわ…」

提督「でええええい!!!」


提督の刀が瑞鶴を掴んだ触手を切断する。


瑞鶴「きゃん!」

提督「瑞鶴!」

瑞鶴「大丈夫、それよりもみんなが」



304 ◆/eQDkM6RH22016/02/07(日) 23:36:04.16+8uKZEBO0 (18/18)



複数の触手が、倒れている艦娘や陸軍たちを次々と攫ってゆく。


新敷「この!!皆を離せ!!」

ティナ「吹雪!!」


触手へ向かって砲撃をしている新敷に背後から触手が迫る、そして掴まる寸前にティナが新敷を突き飛ばす。


ティナ「きゃあああ!!!」


突き飛ばしたティナを触手が捕まえ、キングの口へ運ぼうとするが新敷がティナの手を掴みそれを防ぐ。


新敷「ティナ!!」

提督「こいつ!!!」


提督がティナを掴んだ触手をぶった切る。


ティナ「あぅっ!」

提督「くそ…キリがない」


周囲を見渡せば、複数の触手が艦娘や陸軍を絡み取りキングの口の中へ。

大勢いた仲間たちがどんどん減ってゆく。


蛇野「くそ…みんな食われていく」

新敷「私達には…止めるすべがないの」

ローマ「ここまで…なの?」


絶望的な状況…敵に決定的な一撃を与えられず、更に機神も沈黙してしまった。

援軍はもう期待できない…しかし…


提督「まだだ!まだ戦える!!」


ネガティブになる仲間たちに檄を飛ばす提督、刀を構えキングを睨む。


ローマ「何言ってるのよ!巨大な敵にどう戦えって…」

提督「手は動くよな」

ローマ「は?」

提督「引き金は引けるよな、足は動くよな、口は動くよな、頭の中で九九は全部言えるよな、敵は見えてるよな!!」

ローマ「何を言ってるの…」

提督「まだ俺達という切り札が残ってる、諦めない限り勝機はある!!」

ローマ「そんな精神論無意味よ!!」

提督「…ローマ、約束したよな」

ローマ「え?」

提督「リットリオを必ず助けるって…俺は約束は守る」

キング「馬鹿か、どう見ても絶望しかないこの状況でも…私に立ち向かおうというのか」

提督「うるせえ!!俺は諦めないぞ!!」

キング「頼みの綱の巨人も動かない、仲間は私の腹の中…無駄だ」

提督「やってみなきゃわからないだろう」

キング「…気が変わった、ならば貴様を殺し…貴様の仲間達に絶望を与えよう」



305 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 00:28:43.61VwWLnTLz0 (1/9)



捕食をやめ、全ての触手が提督へ向かって伸びて行く。


提督「当たるかよ!!!」


触手をかわし、そして迫る触手を刀で薙ぎ払う。


キング「小癪な!!」


提督を捕まえようと複数の触手が襲い掛かる、それを軽々と避けてゆく提督。

そして、襲い掛かる触手を刀で次々と叩き切ってゆく。


ローマ「…提督って何者?」

熊野「自称野生児ですわ、ま…提督の身体能力は常人以上というのは確かですが」

瑞鶴「そうそう」

新敷「一晩で最大30人と夜戦して翌日にトレーニングしてるしねー」

蛇野「へへ…うちの大将が陸軍に入れたいってたのも納得だ」

加賀「戦力を立て直すわよ、ローマ…彼は諦めてない、なら私たちだって…」

ローマ「…わかったわ、こうなったらヤケよ!!」

瑞鶴「まだ艦載機は残ってる、天山ちゃんも烈風改も健在、やれるわ!」

熊野「鈴谷を取り戻さないと!」

ローマ「提督を援護する、あの人に何ができるか分からないけど…」


提督の進軍を援護するため、ローマ達が砲撃を開始する。

瑞鶴もまた、艦載機を発艦させ、提督へ襲い掛かる触手を迎撃する。


キング「く!奴の仲間が息を吹き返してるか…だが!!」


キングはさらに触手の数を増やす、無数の触手に瑞鶴たちの攻撃が追い付かなくなり…そして…


キング「そこだぁ!!!!」


触手が提督の足をとらえた。



提督「しまった!!」


キング「これでお終いだぁ!!!」


キングの腕が大きく振りかぶり、提督を叩き潰そうと振り下ろす。

避けようにも足に絡みついた触手が邪魔をする。


瑞鶴「提督さん!!!!!」





306 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 01:00:35.78VwWLnTLz0 (2/9)


提督に迫る巨大な腕、提督は…







提督「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」










雄叫びをあげ臆せずに…刀を振り下ろした。
















ズゥン…


重いものが落ちる音があたりに響き渡る。


キング「あ…あぁ…」


提督めがけて振り下ろされた腕はキングの後方に吹っ飛び、倉庫を一つ潰した。


キング「あぁ、俺の腕…え?俺の腕えええええええええ!!!!!!」


吹き飛んだ自分の腕を見て驚くキング、それ以上に…


提督「…は?」


提督が一番驚ていた、死を覚悟しながらも一矢報いろうと放った一撃。

無駄に終わると思っていたその一撃が、予想以上の効果をあげていた。

何が起きたのか…目の前の出来事に混乱する提督。


提督「え?えぇ…あれ?れえ?」

瑞鶴「提督…さん?」

蛇野「今のは…」

ローマ「一振りで…腕を‥」

熊野「まさか…」


やがて混乱から回復し、落ち着きを取り戻す提督。

そして小刻みに体を震わせ…


提督「は…ははは…あははは…あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」


大声で笑いだした。


307 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 01:24:53.06VwWLnTLz0 (3/9)



熊野「提督?」

瑞鶴「提督さん?


提督「あーっはははははははっはははははははは!!!!」


ローマ「…気でも触れた?」


提督「はは…最高の結婚祝いだぜ!とーちゃん!!!」


そして再び刀を構え…


提督「ハァ!!!!!!」


ザンッ!!!


キング「ンギャッ!!!!!」


一閃、すると刀から衝撃波が発生、それは徐々に大きくなり…キングの胴体に命中する。

命中した個所に切り込みが入る、そしてその隙間から駆逐艦達の体の一部が露出する。


提督「オリャアアアア!!!!!」


ザンッ!!!


キング「グアッ!!!」


一閃、刀から発せられた衝撃波はキングの傘の一部を斬り飛ばす。


提督「セイヤアアアア!!!!」


ザンッ!!!


キング「ギャアアアア!!!!!」


一閃、衝撃波がキングのもう片方の腕を奪う、腕は衝撃波で吹き飛び森の中へ落下する。

二の腕を失ったキングの顔が苦痛で歪む。

衝撃波は次々とキングの体を削り取ってゆくが…


瑞鶴「って!提督さん!!!皆に当たるから!!!」


瑞鶴の言う通り、キングの体内には大勢の仲間達が…しかし提督は手加減をせず刀を振るう。

衝撃波がキングの体へ直撃する。


熊野「提督!!!鈴谷に当たりますわ!!!」


熊野が叫ぶも、提督は手加減をしない。


蛇野「いや…大丈夫じゃないのか?」

新敷「へ?」

蛇野「よく見てみな…」





308 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 01:27:46.41VwWLnTLz0 (4/9)

丁度、駆逐艦達の体が露出した個所に衝撃波が命中する、しかし…切り裂かれたのはキングの体のみ。

原理はわからないが、この不思議な力は駆逐艦を傷つけず、敵のみを切り裂くようである。


ティナ「凄い…」

新敷「チートや、チーターやこんなの!!!」

瑞鶴「と…とりあえず大丈夫ってこと?」

キング「おのれ…調子に乗るな!!!!こいつを殺せ!!!今すぐだ!!!」


キングの命令を受け、大型艦たちが一斉に提督の元へ走り出す。


扶桑「あぁ!!」

山城「待ちなさい!!!」


扶桑達の制止を聞く訳もなく、大型艦たちが提督へ向かい走る。


瑞鶴「提督さん!!!」


瑞鶴の声に反応した提督、迫ってくる大型艦たちを見ると…刀を構え…。








提督「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」









叫んだ。
















309 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 01:53:56.23VwWLnTLz0 (5/9)

その叫び声は、まるで獣のように雄々しく…。


瑞鶴「な…何?」

熊野「これ…提督の声ですの?」

蛇野「すげー声だ…」



その叫び声は、空気を激しく震わせ…。




新敷「キョウちゃん!!!!」

ティナ「キョウ!!!」




その叫び声は、眠れる力を呼び起こし。




扶桑「な…何?」

山城「力が…湧いてくる?」

加賀「体が…熱い…」




その叫び声は、心を揺さぶる。




ローマ「(な…何?この叫び声は…)」




その叫び声は…大型艦たちの足を止める。




日向「ナ…ナニガ…う…があああああああ!!!!」

金剛「うう…ナンデス…か?あ…頭が…」

大和「アアアアアアアアアアア!!!!!!!」



大型艦たちは頭を押さえもだえ苦しみ…倒れた。
















310 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 01:54:49.59VwWLnTLz0 (6/9)

声が止み、あたりが静かになる。


瑞鶴「止んだ…今の声…」

蛇野「この世の物とは思えない…って感じだが…」

熊野「まさか…鬼の声?」

蛇野「鬼…確か…提督殿のご先祖様って鬼なんだよな‥」

新敷「ええ…ていうか…何?体が…熱いんだけど」

ティナ「はい…何か燃えるような…」

瑞鶴「私も…何?すごい力が湧いてくる…」

熊野「神通さんではありませんが、体が火照ってきてるような…」

ローマ「………」

ティナ「ローマ?」

ローマ「大丈夫…(胸が…なんでこんなに…ドキドキと…)」

扶桑「瑞鶴!!」

瑞鶴「扶桑さん!」

山城「今のは…って加賀さん?」

加賀「説明は後よ…それよりも…」


加賀が大型艦たちへ視線を向ける。

大型艦たちはゆっくりと立ち上がる、その目は…





日向「う…な…なんだ?」

金剛「…私達…いったい…」

大和「確か…カレーを食べて…」

長門「…悪い夢だ」





光が戻っていた。





瑞鶴「みんな!!!」

天龍「あれ?オレ達…あ…あぁ…」

木曾「…カレーを食って…あぁ…くそぉ!!!」

飛龍「私…なんてことを…」

龍田「うぅ…」

プリンツ「私…あ、ビスマルク姉さまは?アドミラルさんは?」

瑞鶴「これって…あ!翔鶴ねえ!!」

翔鶴「瑞鶴…私…」

熊野「正気に…戻ったのですか?」

羽黒「熊野さん…私…」

ローマ「姉さん!!!」

リットリオ「ローマ…私…」



311 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 02:42:35.32VwWLnTLz0 (7/9)



洗脳が解けた艦娘達が次々と立ち上がっていく。


新敷「ていうかみんな…操られた時の記憶があるの?」

武蔵「あぁ…そうだ…くそ、忌々しい…あんな奴に酌をするなど…」

日向「クソ!!!クソ!!!私はなんてことを…彼に刃を向けるなんて…」

大和「…この失態は…戦果で取り戻します!!!」

金剛「キング…許さないデース!!!」

霧島「あいたたた…扶桑の一撃が…」

榛名「くらくらします…でも大丈夫です…たぶん」

扶桑「ごめんなさい、手加減してる暇が…」

飛龍「そういえば加賀さん…なんで長門の…」

加賀「深い事情が…それよりも…不思議ね、違和感が消えたわ…なんで…」


加賀の顔色が良くなっている、そして背負っている艤装がまるで自分の体の一部のように感じられた。


加賀「…戦艦に…なったのかしら?」

長門「加賀!!」

加賀「長門…このまま使わせて」

長門「分かった、私は陸奥のを使おう」

飛龍「蒼龍は?他の皆は?」

新敷「アイツの腹の中よ!」

ティナ「急がないと、皆さんの命が!!」

長門「よし!艦隊!この長門に続け!!!」

新敷「その前に顔拭いて!!!」

【 次回へ続く 】





312 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 02:49:39.26VwWLnTLz0 (8/9)

・次回の「艦隊これくしょん」は

深雪「さぁ!司令官のモノマネ大会の続きだ!!」

<イェーイ!!!


提督「だから誰得だよ!!!」

朝雲「MVPを取ったときに褒めてくれるお兄様!」


「よーしよくやった!流石マイシスター!!えらいぞー!!!なでなでしてやろう!うりうりー」


吹雪「ほほう…」

提督「え?いや…その…」

吹雪「なでなで…」


山雲「デートしているときのお兄ちゃん」


「ここのホットケーキ美味しいな、ほらアーン…」


天津風「アーン…ねぇ?」

提督「あのな…」


萩風「新しい下着を買ってきたお兄様」


「萩風、どうだ…ネットで有名な下着なんだぜ…吹雪には内緒だぜ」


提督「吹雪に内緒だってゆうたやん!!!」

吹雪「へーほー…」


嵐「オレをオンナというアニキ」


「口は男女って言っても、ここはすっかりオンナしてるじゃねーか…さ、夜はこれからだぜ」


天津風「私の妹に手を出すなんて…」

提督「えぇ!!!」


海風・江風「海風・江風の全てを奪った提督」


「これで二人は俺のモノだ、誰にも渡さない…白露たちと一緒にずっとかわいがってやる…」


吹雪「もしもし叢雲ちゃん?吹雪型全員の休暇申請出して、ちょっと旦那の再教育するから」

天津風「陽炎型全員集合、全力夜戦よ」

提督「うぉい」


速吸「補給してくれる提督さん!」


「なんだって?もういっぱい?まだまだこれからだぞ…」


赤城「二人で美味しいもの食べてるんでしょうか?ねぇ…」

提督「なんだよ!!」

吹雪「司令官、捉えずしばらくは休暇で私達と夜戦を」

天津風「嵐と萩風抜きでやるわよ」

提督「なんでや!!!」

【 次回「決着」 お楽しみに 】


313 ◆/eQDkM6RH22016/02/08(月) 02:51:24.07VwWLnTLz0 (9/9)

以上

残り2回となります。


314以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/08(月) 05:32:57.00ZL1P6truO (1/1)

来たか!乙


315以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/08(月) 08:43:46.02HMeuZRBto (1/1)

乙です


316以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/08(月) 15:04:54.68EO8X+TEjo (1/1)

祢々切丸乙


317以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/08(月) 18:04:20.08rDOjVK570 (1/1)

乙。
キングよ・・・こんな言葉を知ってるか?
『巨大化は負けフラグ』だ

似たような能力を持ったヤツが、某特撮巨大ヒーロー作品にいたな・・・


318以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 01:18:13.954f1euicf0 (1/1)

乙でございます


319以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 21:21:59.92QKQ55BtKo (1/1)

乙です。やっぱり面白いな


320以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/12(金) 00:44:38.6863GwlFjk0 (1/1)

次回「キング死す」デュエルスタンバイ


321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/13(土) 16:31:00.66OoDx252C0 (1/1)

???「主!もうちょっと真面目に予告してください!」


322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/16(火) 09:26:37.34D9ttsEpo0 (1/1)

ローマがデレる····?


323以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/16(火) 18:25:13.88HGxmIpCk0 (1/1)

続き待ってます
…加賀さんルールオブゴット>>1さんに向けないでね


324 ◆/eQDkM6RH22016/02/23(火) 21:36:57.25MNlUYsev0 (1/11)

今日の11時より投下

それまでの予告とあらすじ書かねば


325 ◆/eQDkM6RH22016/02/23(火) 23:07:39.32MNlUYsev0 (2/11)

投下開始です


326 ◆/eQDkM6RH22016/02/23(火) 23:16:33.55MNlUYsev0 (3/11)

・前回の艦隊これくしょんは

『今日のワンコ』

時津風「わんわん~」

夕立「わんっぽい!」

時雨「わ…わん」

朝潮「わん!!」

提督「君らは艦娘としての…うん?」

初月「わん」

提督「………」

初月「こういう事をすると君が喜ぶって…五十鈴や瑞鶴が」

提督「あのな…」

初月「だめかい?なら…姉さん達が教えてくれた提督魚雷の…」

提督「まてぃ!!!!!」




ザラ「見つけたわ!!この艦隊の最強の重巡洋艦!高雄型…鳥海!!」

鳥海「は…はい!」

ザラ「勝負よ!このザラと勝負して!!」

鳥海「勝負…ですか?」

ザラ「そうよ!」

鳥海「えっと…」

ザラ「さぁ!かかってらっしゃい!!!」

鳥海「それでは…夜戦で」

ザラ「え?」

鳥海「夜戦で…司令官さんの所へ行きましょう」

ザラ「え?ちょ!ま!引っ張らないで!ていうか心の準備がぁ!!」





沖波「司令官の…花嫁?」

巻雲「そうです!」

熊野「この鎮守府では皆、提督の花嫁なのですわ」

鈴谷「そーそー」

長波「まあそういう事」

巻雲「そこで、沖波には花嫁としての心得を学んでもらいます!」

沖波「は…はい!お願いします」

巻雲「まずはこのDVDから!」





<ぴぎゃああああああああ!!!!!!」




沖波「ええええ!!!なんで皆さん裸になって…ええええ!!!ぎょ…ぎょらい?熊野さんの中に提督の魚雷がぁ!」

提督「何の騒ぎだ?って何見せてるんだ!!っていうか…誰だよこんなDVD作ったのは!!!!!ていうか…とったの誰だよ!!!」




327 ◆/eQDkM6RH22016/02/23(火) 23:20:04.21MNlUYsev0 (4/11)

【 鬼の声 】

日向達の洗脳が解ける少し前…

提督は、言葉では言い表せないような感覚に包まれた。

懐かしいような感覚、失ったものが戻ってきたような感覚。

刀を振るたびに、その感覚が強くなってゆく。


提督「(すげー…なんか…懐かしい…)」


何故懐かしいと思うのか、鬼の血がそう感じるのか…これが、祖先の鬼の力なのか。

何故今になって力が出たのか…


提督「(そんなことは…後で考える!!!)」


力の使い方は体が覚えている…いや、血が覚えてるのだろう。

叫び声に応じて衝撃波の大きさが変わる、つまり…気合いの入った声を出せば出すほど威力が上る。

しかも、キングの体だけを切り裂ける、どういう原理か知らないが好都合。



瑞鶴「提督さん!!!!」




瑞鶴の声が聞こえる、振り向くと洗脳された日向達がこちらに向かってくる。



提督「(ああ…こういう時は…)」



血が知っている、彼女達を助ける術を…。



提督「(鬼の…声!!!!)」



自然と体が動く、日向達へ刀を向け…



提督「(今助ける…みんな!!)




叫んだ。









キングは思い出した。

あの屈辱の日を、一人の侍に追い詰められた日を。

今と同じ様に町人たちを体へ取り込み体を大きくし、侍と戦っていた。

しかし侍は…刀から衝撃波を出し…自分を斬り刻み、そして体内に居た町人たちを助けたのだ。

その衝撃波…それを、あの男が使った。


キング「(まさか…まさか…)」





328 ◆/eQDkM6RH22016/02/23(火) 23:28:03.25MNlUYsev0 (5/11)

確かに、あの提督と侍…どこか似ているところがあった。

対峙したときに感じた殺気、睨みつける目…体格は違えど感じた雰囲気はあの侍と同じものだった。



キング「(あの声…まさにあの侍と同じ…)」



更にあの男が発した叫び声、艦娘を正気に戻したあの声…あの侍も声で洗脳した町人たちを正気に戻した。

そして…


キング「(思い出したぞ…アイツの名前を…)」



思い出した、あの忌々しい侍の名前…




キング「(轟…)」












長門「総員、艤装着用!!!急げ!!!」


正気に戻った艦娘達が一斉に艤装保管庫へ駆け出す。

瑞鶴達もまた提督の元へ駆けつける。


瑞鶴「提督さん!!」

提督「………」

瑞鶴「大丈夫?」

熊野「鬼の声…ですわよね?」

提督「………」

蛇野「大丈夫か?」

提督「………」

加賀「提督…」

提督「……まだ終わってない」

瑞鶴「え?」

提督「まだ終わってない…吹雪を…皆を取り戻す」


鬼気迫る表情をした提督は刀を握り直し、茫然しているキングへ向かい歩き出す。

艦娘達が元に戻ったことを喜ぶことなく、敵に向かって進軍を開始する。

その背中を見た瑞鶴たちは…


瑞鶴「…みんな」

熊野「そうですわね…」

新敷「まだ終わってない」

ティナ「ええ」

蛇野「おう」