112015/10/16(金) 21:31:10.86DRMh7I4H0 (1/48)

のんのんびより×ARIAのクロスssになります。

よろしければお読みください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1444998670



212015/10/16(金) 21:31:51.89DRMh7I4H0 (2/48)




蛍「これは…私たちが住むのどかで平和な村で…」



蛍「夏休みのある日に起きたちょっぴり不思議なお話です。」



蛍「それはいつもと変わらない日の事でした…」





312015/10/16(金) 21:32:32.42DRMh7I4H0 (3/48)



~川~


夏海「ほたるん~!早く早く~!」


小鞠「大丈夫だって!私やれんげだって出来たんだから!」


れんげ「ほたるん!ファイトなのん!」


蛍「うぅ…でも…」


夏休みのある日、

私たちは川遊びをする事になりました。

夏海先輩の提案で以前にも行った橋から飛び降りる遊びをしていたのですが…



412015/10/16(金) 21:32:59.15DRMh7I4H0 (4/48)



蛍「やっぱり恐いですよぉ…」


夏海「ほたるん!前に一度出来たじゃん!あの時と同じだよ!」


小鞠「そうだよ!それにこの川はそんなに底が深くないから!」


れんげ「大丈夫、痛みがあってもそれは一瞬なのん。」


蛍「そうですよね…いつまでも私だけ仲間外れになるのは絶対に嫌だし…」


蛍「そ…それじゃあ行きます!えぃっ!」


((ドッパァァァァァン!))


意を決して川に飛び込んだ私…

ですがその時でした。



512015/10/16(金) 21:36:34.94DRMh7I4H0 (5/48)




「 「キャァァァッ!?」 」



小鞠「何…!どうしたの!?」


夏海「大変だぁ!
上流から変な舟が流れてきてジャンプしたほたるんとタイミング悪くぶつかったんだ!?」


れんげ「ほたるん!大丈夫なのん!?」


蛍「な…なんとか無事です…」


危うく大事故になる寸前でした。

けどその舟に乗っていた人が直前で私に気づいてくれたようで…

私を舟の上からキャッチしてくれたのです。

なんとか大惨事を免れたわけですが…

ちなみに私を助けてくれたのは三人のお姉さんたちでした。



612015/10/16(金) 21:37:30.84DRMh7I4H0 (6/48)



「あなた、大丈夫だった?」


「ていうか突然上から落ちてくるとか危ないじゃない!」


「でっかい危険です!大怪我するところだったんですよ!?」


蛍「ず…ずびばぜん…でじだぁ…」


「はわわ!な…泣いちゃダメだよ!」


「アンタ!大人がみっともなく泣いてるんじゃないわよ!」


「そうです!私よりも大きいのにでっかい泣き虫さんです!」


れんげ「ほたるんが見ず知らずのお姉さんたちに怒られているのん!」


夏海「あの…すいません…ちょっといいでしょうか…」


小鞠「実はその子は…」


いきなり迷惑を掛けてしまい私は思わず泣き崩れてしまいましたが…

結局、夏海先輩たちが間に入ってくれてなんとかその場は収まりました。



712015/10/16(金) 21:38:05.99DRMh7I4H0 (7/48)



小鞠「…というわけなんです。」


「ほへぇ~、この橋からジャンプしてたんだ!スゴ~イ!」


「ていうかさっきまで泣きべそかいてた子が…まだ11歳だという事に驚きよ…」


「でっかい発育良すぎです!
私たちよりも大きい11歳がこの世に存在するのはでっかい摩訶不思議です!?」


蛍「ひっくっ…ぐすっ…結局お姉さんたちに怒られるし飛び込みを失敗するし散々です。」


小鞠「はいはい、蛍は泣かないの!」


れんげ「ところでお姉さんたちは何者なん?この辺では見た事ないんな?」


夏海「そういえば…三人とも同じ服っぽいけど柄がちょっと違うし…?」


そう、お姉さんたちはこの村の人ではないみたいです。

その事に疑問に思った私たちですが、

ピンクの髪をしたお姉さんが自己紹介してくれたのです。



812015/10/16(金) 21:38:39.26DRMh7I4H0 (8/48)



灯里「あ、そうだ。まずは自己紹介させてもらうね。
私はARIAカンパニーの水無灯里、
それに姫屋の藍華ちゃんにオレンジプラネットのアリスちゃんだよ。」


藍華「姫屋の藍華・S・グランチェスタよ。よろしくね!」


アリス「オレンジ・プラネットのアリス・キャロルです。でっかいよろしくです。」


蛍「あ、こちらこそ。一条蛍です。」


小鞠「私は越谷小鞠だよ。それとこっちが妹の…」


夏海「ウチ夏海だよ!」


れんげ「にゃんぱす~!ウチはれんげなん!」


藍華「にゃんぱ…?ていうか小鞠ちゃん…小っちゃい子の方がお姉ちゃんなんだ。」


アリス「でっかい摩訶不思議PART2です!」


小鞠「そこっ!聞こえてるから!失礼だよ!」



912015/10/16(金) 21:39:25.49DRMh7I4H0 (9/48)



蛍「ところでARIAカンパニーって何ですか?」


小鞠「それに姫屋とオレンジプラネットって何なの?」


藍華「え…あなたたち…もしかして水先案内業界大手の三社を知らないの!?」


アリス「でっかい世間知らずです!」


灯里「二人とも、そんな言い方はいきなり失礼だよぉ…
え~とそれじゃあ説明するね。
私たちは水先案内人(ウンディーネ)でその水先案内を営む会社の社員なの。」


小鞠「水先案内人…?」


れんげ「それは一体何のお仕事なん?」


藍華「え―――――ッ!?あなたたちまさか水先案内人を知らないの――――!?」


アリス「でっかい田舎者にも限度があります!!」


灯里「だから二人とも…失礼だってぇ~!」


夏海「なんか妙に馬鹿にされているような気がする…」


確かにここはでっかい田舎ではありますが…

けど水先案内人とは一体どういったお仕事なのでしょうか?

気になった私は灯里さんに聞いてみました。



1012015/10/16(金) 21:40:23.10DRMh7I4H0 (10/48)



蛍「水先案内人…名前からして水に関わるお仕事をなさっているんですか?」


灯里「そうだよ。
私たちは舟(ゴンドラ)に乗ってネオ・ヴェネツィアという街の観光案内をしているの。」


藍華「しているっと言っても私たちはまだ半人前だからお客さん乗せられないんだけどね。」


アリス「ちなみに灯里先輩と藍華先輩はシングルの半人前、私は見習いのペアです。」


夏海「ネオ・ヴェネツィア…?一体どこの街だよ?」


小鞠「そんなカタコトの街はこの近くにはないはずだけど…?」


藍華「ちょっとちょっと!あなたたちネオ・ヴェネツィアも知らないの~!?」


アリス「でっかい遅れています。」


灯里「はひ~っ!だから二人とも失礼だって…」


一応話を整理するとどうやら灯里さんたちはネオ・ヴェネツィアという街に住んでいて、

ARIAカンパニー、姫屋、オレンジプラネットに所属する水先案内人という事らしいです。

けどそんな人たちがどうしてこの村にやってきたのでしょうか…?



1112015/10/16(金) 21:41:16.94DRMh7I4H0 (11/48)



蛍「けど灯里さんたちはどうしてこの村へ来たんです?」


アリス「それは…」


藍華「私たちは街の外れでいつもの合同練習していたのよ。そしたら…」


灯里「はひ~!
なんと練習に付き合ってくれていた私たちの社長が舟から落ちて流されちゃったの!
それでなんとか社長たちを追ってここまで来たんだけど…」


蛍「なるほど、そこへさっき橋からジャンプした私とぶつかってしまったわけですね。
ごめんなさい…そうとは知らずにお手間をとらせてしまって…」


灯里「大丈夫だよ、おかげで私たちお友達になれたんだから~♪」


夏海「え…?ウチらもうお友達になってたの!?」


れんげ「早すぎですな!」


藍華「灯里は友達作りの名人だから。」


アリス「灯里先輩に目をつけられたが最後、でっかいともだちになるしかないのです!」


こうしていつの間にかともだち認定されてしまった私たちですが…

それにしても灯里さんたちが探している社長さんたちは一体何処にいるのでしょうか?



1212015/10/16(金) 21:42:24.68DRMh7I4H0 (12/48)



小鞠「でもその社長さんたちって何処に行ったんだろうね?」


夏海「たぶんこの村にたどり着いているんじゃないの。
灯里姉たちだってこうして舟でやってきたわけだしさ…?」


藍華「なるほど、その可能性は高いわね!」


アリス「けど私たちはこの村に来たばかりです。
土地勘のない私たちではこの村での探索はでっかい困難です。」


灯里「そうだよね、一体どうしたら…って…ハッ!私…思いついちゃった!?」


蛍「一体何を思いついたんですか?」


灯里「みんな、もしよかったら私たちにこの村を案内してくれないかな~?」


小鞠「私たちに…?」


蛍「この村を案内?」


れんげ「わかったんな~!」


灯里「よかった!それじゃあよろしくね!」


藍華「灯里ったら社長たちを探すのをついでに楽しむ気満々ね…」


アリス「灯里先輩のでっかい悪い癖です。」




1312015/10/16(金) 21:42:53.61DRMh7I4H0 (13/48)



夏海「けどこの村…正直いいところなんてそんなには…」


灯里「そんな事ないよ!
素敵はいつでもどこでもコロコロ色んな転がっているの!
そう、この世界は素敵に溢れた宝箱なんだよ!」


夏海「た…宝箱…?」


小鞠「うわっ!恥ずかしいセリフだ…」


れんげ「確かにこれは恥ずかしいですな!」


蛍「聴いてる私たちも…思わず頬を赤く染めてしまうほど…恥ずかしいです…」


藍華「灯里!会ったばかりの子供たちの前で恥ずかしいセリフ禁止!!」


灯里「えぇ~っ!?」


アリス「そんなわけで社長たちの捜索&この村の探索へでっかいレッツラゴ~です!」


こうして私たちは灯里さんたちと一緒に社長さんたちを探しに村の探索へといざ出発です。

さてさて、一体どんな珍道中が巻き起こるのでしょうか…?



1412015/10/16(金) 21:43:34.28DRMh7I4H0 (14/48)



~駄菓子屋~


れんげ「まずはここなん!毎度お馴染み駄菓子屋なのん!」


夏海「ウチらがよく通っているお店だよ。」


小鞠「お菓子とか売ってるんだよ。他にも色んな雑貨が揃ってるし。」


蛍「この村で唯一、生活必需品を扱うお店なんですよ。」


灯里「ちょっぴり恐くて暗いトンネルを抜けるとそこには甘いお菓子のあるお店!
暗いトンネルを抜けたドキドキわくわくなスリルの後の子供たちへの素敵なご褒美だね!」


藍華「だから恥ずかしいセリフ禁止~!」


アリス「それにしてもでっかい古風なお店です。」


まずやって来たのは私たちがよく通う駄菓子屋さんです。

でもその時でした。

お店から何やら変な鳴き声が聞こえてきたのです。



1512015/10/16(金) 21:44:06.13DRMh7I4H0 (15/48)



「 「ぷいにゅ~っ!?」 」


夏海「あれ?何だこの変な鳴き声?」


蛍「お店の中から聞こえてきますよ。」


れんげ「おかしいん!駄菓子屋はこんな鳴き声しないんな!」


小鞠「いや、するわけないから…」


灯里「この鳴き声は…もしかして!」


藍華「灯里!後輩ちゃん!行くわよ!」


アリス「さっそくでっかい突入です!」


駄菓子屋さんから響く変な鳴き声。

それに心当たりがあるのか灯里さんたちがお店の中へと突入。

そこで私たちが見た光景は…?



1612015/10/16(金) 21:44:37.10DRMh7I4H0 (16/48)



アリア社長「ぷ…ぷいにゅぅ…」


楓「オラ!きっちり働かんか!」


灯里「はひ~!アリア社長無事だったんですね!?」


蛍「アリア…社長…?」


小鞠「ひょっとしてこの白い豚さんがみんなの言っていた社長さんなの!?」


藍華「そうよ、水先案内の会社は蒼い瞳の猫が社長をやる決まりなのよ。」


アリス「それにアリア社長は、
でっかいもちもちぽんぽんですが豚ではありません。一応猫なのです!」


夏海「こいつ猫だったんだ…そっちの方が驚きだよ。」


れんげ「でもしゃっちょさんは何で駄菓子屋に扱き使われてるん?」


まず駄菓子屋に訪れた私たちですが…

なんとそこにいたのは駄菓子屋さんに働かされていたアリア社長でした。

さて、これは一体どういう状況なのでしょうか?



1712015/10/16(金) 21:46:09.56DRMh7I4H0 (17/48)



楓「あん?アンタこの豚の飼い主か?
こいつ…どうも腹が減っていたらしくて店の前でぶっ倒れていたんだよ。」


れんげ「しゃっちょさん腹ペコだったんな。」


楓「それで何か食わせてやる代わりにここで働けと命じたんだ。」


夏海「さすが駄菓子屋!猫にも容赦ねえ!」


灯里「とにかく見つかってよかったです社長~!」


アリア社長「ぷいにゅ~!」


どうやら灯里さんたちの探していた社長さんというのは猫さんだったようです。

再会を喜び仲良く抱き合う灯里さんとアリア社長。

さて、これで一件落着かと思われたのですが…



1812015/10/16(金) 21:46:44.13DRMh7I4H0 (18/48)



藍華「さぁ、次はヒメ社長とまぁ社長を探すわよ!」


アリス「まぁくん!でっかい無事でいてください!」


れんげ「しゃっちょさんは他にもいるん?」


灯里「うん、姫屋のヒメ社長にオレンジプラネットのまぁ社長がまだ見つからないからね。」


蛍「けどこの辺りで猫さんが居そうな場所ってどこでしょうか?」


夏海「とりあえず学校の方へ行ってみる?何かわかるかもしれないよ。」


小鞠「でも学校に猫なんかいるのかな?」


灯里「え~!みんなの通う学校!行ってみた~い♪」


アリス「灯里先輩の素敵アンテナがでっかい発動しました。」


藍華「じゃあ次の目的地が決まったわね。さっさと案内なさい!」


蛍「そんなアンテナで適当に目的地決めていいのでしょうか?」


こうして私たちは駄菓子屋さんを後にして学校へと向かいました。

さてさて、残りの社長さんは見つかるのでしょうか?



1912015/10/16(金) 21:47:56.82DRMh7I4H0 (19/48)



~旭丘分校~


夏海「到着~!ここがウチらの通う旭丘分校だよ!」


アリス「でっかい…古いです…」


藍華「言いたかないけど…
もしここでアクアアルタが発生したら間違いなく海へ流されそうなくらいボロいわ…」


灯里「だから~!二人とも失礼だって~!」


蛍「確かに雨漏りとか酷いですからね…」




2012015/10/16(金) 21:48:41.52DRMh7I4H0 (20/48)



灯里「でも学校ってみんなが大好きな場所だよね!」


灯里「物理実験室は変な機械がいっぱい。音楽室。綺麗な楽器と怖い肖像画。」


灯里「放送室。学校中がステージ。まるで何でもあってまるで一つの国みたいだよね。」


藍華「恥ずかしいパクリ禁止!」


アリス「灯里先輩、そのセリフだとでっかいゾンビが出てきそうなアニメになりますよ。」


灯里「えぇ~!?」


え~と…素敵パワー全開の灯里さんはともかく、

私たちの通う旭丘分校へと到着したのですが…


「まぁ~っ!」


その時、どこからともなく丸い物体がアリア社長目掛けて突進してきたのです。

そして…



2112015/10/16(金) 21:49:45.76DRMh7I4H0 (21/48)



((がぶっ!))


アリア社長「ぷいにゅ~っ!?」


灯里「あぁ~!アリア社長のもちもちぽんぽんが~!?」


夏海「小っちゃいパンダみたいなのに噛まれた!」


れんげ「でも噛まれたアリアしゃっちょさんのもちもちぽんぽん美味しそうなんな!ウチも噛んでみたいん!」


藍華「ダメダメ、どうせ贅肉ばっかだから脂身の塊よ。」


アリス「でっかい栄養価は期待できません。」


蛍「お二人ともさらっと酷い事…言いますよね。」


アリア社長のもちもちぽんぽんはさて置いて、

どうやらこの小さくて丸っこいのがオレンジプラネットのまぁ社長だそうです。

まぁ社長が見つかってアリスさんもほっと一安心しています。



2212015/10/16(金) 21:50:22.75DRMh7I4H0 (22/48)



アリス「まぁくんよかった。よくぞでっかい無事でいてくれました。」


まぁ社長「まぁっ!」


夏海「元気そうなヤツだよなぁ。」


小鞠「でも学校には一姉がいるのによく追い出されなかったね。どうしてだろ?」


一穂「zzz」


れんげ「いつも通り一姉はお眠なん。だからまぁしゃっちょさんはスルーされていたんな。」


藍華「あの寝ている人って一応先生なんだよね。
あんな昼間から働きもせずにぐうたらな職務態度で大丈夫なのかな?」


灯里「でも私たちもしょっちゅう遊んでばかりだからあまりとやかく言えないね…」


どうやらどこの世界の大人たちもあまりテキパキと働く事はないようです。

夏海先輩は「あ、これなら将来楽勝だわ~!」と呟いていましたが私はそうは思えません。

さて、気を取り直して私たちは最後に残った姫屋のヒメ社長を探すのですが…

村中あちこちを探したのですがどこにも見当たらないのです。

ヒメ社長は一体どこへ行ったのでしょうか?



2312015/10/16(金) 21:51:36.18DRMh7I4H0 (23/48)



藍華「あ~っ!もう…うちのヒメ社長はどこなのよ~!?」


アリア社長「ぷいにゅ!ぷいぷい!」


灯里「ヒメ社長ラブなアリア社長が呼んでいるのにちっとも応えてくれませんね。」


アリス「きっとでっかい嫌われているのでは…?」


れんげ「アリス姉、それはでっかい酷いん。」


小鞠「けど村中これだけ探して見当たらないとなると…」


夏海「残るはあそこしかないかな。ウチらの秘密基地くらいかな。」


灯里「秘密基地~!行ってみたいなぁ~♪」


れんげ「灯里姉が行く気満々なんな!」


藍華「とにかく秘密基地でもなんでもいいから早くヒメ社長を見つけるわよ!」


アリア社長「ぷいにゅ~!」


こうして最後のヒメ社長を探すために、

私たちはこまちゃん先輩と夏海先輩が昔作ったという秘密基地へと向かいました。

果たしてヒメ社長はここにいるのでしょうか?



2412015/10/16(金) 21:53:00.76DRMh7I4H0 (24/48)



~秘密基地~


夏海「ここがウチと姉ちゃんの秘密基地だよ。」


小鞠「ここに来るのも久しぶりだよね。この前お母さんに怒られた時以来かな?」


アリス「でっかい廃墟です。」


藍華「へぇ、工事の途中で中止になったのをそのまま放置されちゃったんだ。」


灯里「でも秘密基地って子供の頃の自分の憧れだよね!
パパやママにも内緒な自分だけの大切な居場所。
そこは自分だけのとっておきな宝物なんだよね!」


藍華「だから恥ずかしいセリフ禁止!」


アリス「恥ずかしいセリフでっかい使い過ぎです。」


灯里「えぇ~!?」


夏海「ていうかここには0点の答案隠してただけでそんなにいい場所じゃないんだけど…」


灯里「えぇ~!!??」


蛍「灯里さんが自分の素敵な理想と現実のギャップに追い詰められています。」


れんげ「そいでヒメしゃっちょさんはどこにいるん?」


藍華「そうよね、全然見当たらないし…」


最後の望みの綱である夏海先輩が昔作った秘密基地へやってきた私たち…

ですが肝心のヒメ社長は見当たりません。

またしても空振りなのか…と思ったのですが…



2512015/10/16(金) 21:54:40.07DRMh7I4H0 (25/48)



夏海「ここで取り出したる昨日の夕御飯の残り物のちくわを…うりゃっ!」


アリス「でっかい投げました!」


藍華「ちょっと夏海!こんなのでどうする気よ!?」


夏海「たぶんヒメ社長もこの村に来てからまだ何も食べてないはずだからもしかしたら…」


ヒメ社長「にゃ~!」


アリア社長「ぷいにゅ~っ!」


灯里「あ~っ!ヒメ社長がちくわを食べに現れました~!?」


れんげ「食い意地張ってるんな。」


藍華「ヒメ社長…見つかったのは嬉しいけど社員として少し恥ずかしい…」


蛍「でも社長さんだってお腹は空きますから…」


まぁ社長「まぁっ!」


こうして灯里さんたちが探していた社長さんたちはこれで全て見つかりました。

ですがそんなこんなをしているうちにお外は夕暮れです。

それに私たちもお腹がペコペコなわけで…



2612015/10/16(金) 21:57:07.92DRMh7I4H0 (26/48)



~越谷家~



「 「いっただきま~す!」 」



アリア社長「ぷいにゅ~!」


ヒメ社長「にゃっ!」


まぁ社長「まぁっ!」


雪子「さぁ、たんとお食べ!お客さんたちも遠慮しないでね!」


灯里「ありがとうございま~す!」


アリス「でっかい郷土料理です!」


藍華「私、お味噌汁にプチトマト淹れてるの初めて見た!」


アリス「私も…湯呑に牛乳を淹れて飲むのはでっかい初めてです!」


小鞠「え…?そうかな?」


夏海「普通の事じゃないかな?」


れんげ「そうなん、普通なん。」


蛍「私も最初の頃はでっかいカルチャーギャップがありました。」


はい、そんなわけで私たちは越谷家で夕御飯を食べる事になりました。

灯里さんたちもご招待してちょっとだけ賑やかな宴会気分に…



2712015/10/16(金) 21:59:08.52DRMh7I4H0 (27/48)



蛍「ごちそうさまでした。」


灯里「お腹いっぱいだね!」


アリア社長「ぷいにゅっ!」


小鞠「あ、もうお外が真っ暗だよ。」


藍華「ゲゲッ!さすがにそろそろ帰らないと晃さんに叱られちゃう!?」


アリス「私も会社の門限が…」


灯里「私もアリシアさんが心配するから…そろそろ帰らないと…」


アリア社長「ぷいにゅぅ…」


夏海「あれ?もう帰っちゃうの?だったら最後に良いものを見せてあげるよ!」


急いで帰らなければならない灯里さんたち。

そんな灯里さんたちを夏海先輩の提案で最後にある場所へ連れて行く事になりました。



2812015/10/16(金) 21:59:57.08DRMh7I4H0 (28/48)



夏海「もう少しだからね。」


小鞠「きっと灯里さんが気に入りそうな場所だと思うから連れて行ってあげるね。」


れんげ「楽しみにしてるんな!」


灯里「はひっ!はひっ!何か素敵な事が起こりそうな予感~♪」


アリス「それよりもいいんですか?私たちもうとっくに門限過ぎてますよ?」


藍華「今更急いで帰ってもどうにもならないでしょ。こうなったら腹を括るわよ!」


最早怒られるのを覚悟している藍華さんとアリスさん。

けど灯里さんはどうしてここまで素敵な事にこだわるのか…?

私はその理由を聞いてみました。



2912015/10/16(金) 22:00:23.69DRMh7I4H0 (29/48)



蛍「あの、灯里さんはどうして素敵な事にこだわるんですか?」


灯里「う~ん…それは私が…マンホーム育ちだからかな…?」


れんげ「マンホームって何なん?マンホールのお友達なん?」


藍華「ちょっとちょっと!マンホームも知らないの!マンホームっていったら…」


アリス「でっかい地球の事じゃないですか。」


え…?地球…?

地球はこの星の事ですから…え~と…つまり…?

あれれ?

なんだか頭がこんがらがってきました…?



3012015/10/16(金) 22:02:37.19DRMh7I4H0 (30/48)



灯里「つまり説明すると私が居た場所は便利過ぎるんだよね。」


蛍「便利過ぎる…?けどそれってイイ事じゃないんですか?」


灯里「確かにそうかもしれないね。
でも、なんでも簡単に出来てしまう事…
それが私にはそれがなんだかちょっぴり切ない気がするの。」


蛍「どうして切ないんですか…?」


灯里「私はネオ・ヴェネツィアに来てからなんでも自分でやるようになったの。
お料理もお洗濯もそれに舟の手入れも、
今まで全部機械でやってもらっていた私にはそれは一苦労だったよ。
けど…それが楽しいんだ。」


蛍「楽しい…?」


灯里「不便ではあるけど…自分の手でなんでも出来るんだよ!
まるで自分が昔話に出てくる魔法使いさんみたいに、それって素敵な事じゃないかな!」


藍華「自分の生い立ちを語りながらの恥ずかしいセリフ禁止!」


なんでも素敵の一言で済ませてしまう灯里さん。

でも私には灯里さんの言う事がなんとなくだけどわかる気がします。

便利な都会にはない自然な素晴らしさ…

それこそが灯里さんの言う素敵なのではないのでしょうか。



3112015/10/16(金) 22:03:47.99DRMh7I4H0 (31/48)



夏海「お~い!着いたよ!」


藍華「着いたって…森の中じゃん!」


アリス「夜の森…でっかい不気味です…」


蛍「あ、この森は…」


さて、私たちがお喋りをしている間に目的地へ到着しました。

そこはきれいな川が流れる森の中。

藍華さんとアリスさんは何故こんなところへと文句を仰っていますが…

するとそこへ小さな光がいくつも現れたのです。



3212015/10/16(金) 22:04:32.95DRMh7I4H0 (32/48)




((パァァァァッ!))



灯里「何これ~!小さな光がいっぱい…
まるで夜空に輝くお星さまがヒラヒラと楽しく踊っているみたい~♪」


藍華「恥ずかしいセリフ禁止!けど…これって一体何なの…?」


アリス「先輩方!よく見てください!これは…虫です!小さな虫が光っているんです!!」


夏海「あれ?みんな蛍を知らないの?」


灯里「ほへ?蛍…って蛍ちゃんの事~?」


アリア社長「ぷぷいにゅ?」


どうやら知らないみたいです。

ちなみに蛍というのは私の名前ではなく夏になると現れる虫さんの事ですよ。



3312015/10/16(金) 22:06:33.23DRMh7I4H0 (33/48)



灯里「ほへぇ~、こんな小さな虫さんが光んだぁ!まるでケットシーの魔法みたい~♪」


蛍「ケットシーの魔法って…灯里さんは本当にロマンチストですね。」


藍華「こんな虫…ネオ・ヴェネツィアにはいないわよね?」


アリス「電灯もないのに光るだなんて…でっかい摩訶不思議PART3です!」


夏海「へっへ~ん!どうよ!」


小鞠「まあ私たちもこの前一姉に教えてもらったばかりなんだけどね。」


れんげ「ウチらの村もスゴイところがあるんな!」


灯里「本当にスゴイよね。
今の私たちは…おとぎ話の絵本にある不思議な世界にいる気分だよ…」


藍華「だから恥ずかしいセリフ禁止!」


アリス「あれ…ちょっと待ってください?
小川の向こうから蛍の光に誘われたかのように何かがやってきますよ!」


アリスさんの言うように川から何かが流れてきたのです。

それは蛍の光に導かれてやってきた白い三隻の舟。

その舟にはなんとも美人な三人のお姉さんたちが乗っていました。



3412015/10/16(金) 22:09:01.87DRMh7I4H0 (34/48)



アリシア「あらあら、うふふ。灯里ちゃん、それにみんな、お待たせ。」


灯里「アリシアさんだ~!」


アリア社長「ぷいにゅ~!」


晃「すわっ!藍華!こんな夜遅くまで出歩いて!?帰ったらお仕置きな!!」


藍華「ゲッ!晃さん!?」


ヒメ社長「にゃ゛っ!」


アテナ「アリスちゃん…あわわ…落ちるぅ!」


アリス「アテナ先輩、来てくれた事は嬉しいのですがドジっ子連発ですか。」


まぁ社長「まぁっ!」


夏海「うわっ!きれいなお姉さんたちだ!」


小鞠「これぞまさに大人の女性!」


れんげ「みんなメッチャ美人なのん!」


灯里「この人たちは私たちの先輩で、
水の三大妖精と呼ばれている水先案内人の中でもトップ3の人たちなんだよ!」


アリシア「あらあら、あなたたちが灯里ちゃんたちを?どうもありがとう。」


川を下ってやってきたのはなんと灯里さんたちを迎えに来たアリシアさんたちでした。

という事は…



3512015/10/16(金) 22:10:00.36DRMh7I4H0 (35/48)



晃「お前ら、さっさと舟に乗れ。帰るぞ!」


アテナ「もう暗くなったしね。」


夏海「そうだね、夜道は危ないし急いだ方がいいよ。」


藍華「それじゃあとっとと行くわよ。」


アリス「でっかい了解です!」


どうやら灯里さんたちとのお別れの時間がやってきたようです。

こうして藍華さん、アリスさん、

それに社長さんたちが迎えに来たアリシアさんたちの舟へ乗り込みました。

けど…



3612015/10/16(金) 22:10:31.80DRMh7I4H0 (36/48)



灯里「もうみんなとお別れなんて…寂しいなぁ…」


蛍「灯里さん…?」


れんげ「大丈夫なん、また来ればいいのん。」


夏海「そうだよ、どうせ次があるはずだし!」


小鞠「大人なんだからあんまり我が儘言っちゃダメだよ。」


灯里「でも…それでも…お別れはちょっぴり切ないなって思えて…」


出会ったばかりの私たちと離れる事を惜しむ灯里さん。

そんな事を言われたら今度は私たちの方が寂しくなってしまいます…



3712015/10/16(金) 22:12:31.77DRMh7I4H0 (37/48)



アリシア「灯里ちゃん、それなら約束をしましょう。」


灯里「約束…?」


アリシア「そう、また会う約束をするの。そうすれば寂しくお別れをせずにすむわ。」


灯里「そうですね!みんな、きっとまた会えるよね!」


れんげ「当たり前なん!」


夏海「今度はウチらの方から会いに行くよ!」


小鞠「ネオ・ヴェネツィアだっけ?今度お母さんに頼んで連れて行ってもらうからね!」


蛍「その時は灯里さんたちの舟に乗せてくださいね!」


藍華「夏海、小鞠、アンタたちはうちの姫屋で面倒見てあげるわ。」


夏海「オッケー!」


小鞠「藍華姉、楽しみにしているよ~!」


アリス「れんげちゃん、ネオヴェネツィアに来た時は私がでっかい案内をします!」


れんげ「アリス姉!でっかいお願いなのん!」


こうして再会を約束し合う私たち。

最後に私も…



3812015/10/16(金) 22:14:10.48DRMh7I4H0 (38/48)



灯里「蛍ちゃん、みんな、今日はこの素敵な村を案内してくれてありがとう!」


蛍「いえ、私たちの方こそ…
灯里さんのおかげで普段気付かなかった素敵な事を見つけられました。
それに…」


灯里「うん、蛍ちゃんはもう外の人じゃない。みんなと一緒の輪っかの内側だよ。」


蛍「灯里さん、今日はありがとうございました。また会いましょう!」


灯里「蛍ちゃんもいつかネオ・ヴェネツィアにおいで。
その時は私があの街の素敵なところを全部紹介してあげるからね!」


蛍「はい、是非ともお願いします!私たち必ずネオ・ヴェネツィアに行きますからね!!」


こうして灯里さんたちはアリシアさんたちの舟に乗って帰って行きました。

けどその去り際、

あれは私たちの気のせいだったのでしょうか?

灯里さんたちの舟の先に黒くて大きな猫さんがいたのです。

もしかしてあれが灯里さんの言っていたケットシー?


………


……






3912015/10/16(金) 22:14:49.90DRMh7I4H0 (39/48)



<翌日>


蛍「え~い!」


((ドッパ~ン!))


小鞠「蛍ったらまた橋からジャンプ出来るようになったんだね。」


れんげ「ほたるんがスランプを克服しましたな。」


夏海「これも灯里姉たちのおかげだね!」


蛍「えへへ~♪」


翌日、私たちは再び川遊びをする事に…

昨日の灯里さんの言葉に励まされ、

橋から飛び降りる事に恐怖どころかむしろ楽しさを感じるようになったのです。



4012015/10/16(金) 22:19:04.83DRMh7I4H0 (40/48)



夏海「ところでさ、あの後母ちゃんに聞いてみたけど…」


小鞠「この辺りにARIAカンパニーとか姫屋なんて会社はないって言ってたよ。」


れんげ「ウチも姉ねえに聞いたけど、
ネオ・ヴェネツィアなんて街はこの辺りじゃ聞いた事もないって言ってたんな。」


小鞠「それじゃあ灯里姉たちって一体どこから来たわけ…?」


れんげ「奇々怪々な謎ですな!」


夏海「もしかして…幽霊だったりして…!?」


蛍「灯里さんたちは…
ひょっとしたら灯里さんたちは本当は水の妖精さんだったのではないでしょうか…?」


夏海「ほたるん!恥ずかしいセリフ禁止!」


蛍「えぇ~!?」


灯里さんたちが何処から来たのか…

結局、私たちには最後までわかりませんでした。

けど私にはこう思えるんです。

灯里さんたちの出会いはまさに素敵な奇跡だったのだと…

灯里さんたちがいるネオ・ヴェネツィア、いつかそこへ行ってみましょう。

この再会の約束を果たすために…


お・し・ま・い・





4112015/10/16(金) 22:21:20.94DRMh7I4H0 (41/48)



<エピローグ>


~ネオ・ヴェネツィア~


灯里「ふぁぁ、今日は朝から早起きでまだ眠気が…」


藍華「こりゃ灯里!
恥ずかしい欠伸禁止!私たちはもう半人前じゃなくて一人前のプリマなのよ!!」


アリス「そうですよ、
それに今日はARIAカンパニー、姫屋、オレンジプラネットの三社合同による、
でっかい観光案内するんですから!!」


火星暦0051年

前略――――

この星は惑星AQUA、かつて火星と呼ばれた星をテラフォーミングした星です。

現在のマンホーム(地球)には無い自然の姿が唯一存在する場所。

それが水の街、ネオ・ヴェネツィアなのです。



4212015/10/16(金) 22:23:34.21DRMh7I4H0 (42/48)



灯里「はひ~」


藍華「灯里!いい加減目を覚ましなさい!もうじきお客さまがいらっしゃるのよ!」


アリス「大体何で今日に限って寝坊を…?」


灯里「久しぶりにあの子たちの夢を見てたの。
二人とも覚えている?私たちが半人前の頃、どこかの田舎の村に訪れた時の事を…」


藍華「あぁ、あの時の…!
覚えてはいるけど…あの後夏海や小鞠たちは一度も来てくれなかったわね。
まったく、せっかく私らが誘ったのに失礼しちゃうわよね!」


アリス「でも…れんげちゃんたちの村ですけど…
今にして思えばあそこはかつてのマンホームにあった田舎そのものではないでしょうか?
以前、資料で見たらまさにあんな感じの村がマンホームにあったと記されていました。」


灯里「え…それじゃあ…私たちは…過去のマンホームにタイムスリップしてたの~!?」


藍華「そんなわけあるかー!
でも…もしそうだとしたら…私たちはもう二度と夏海たちに会えないわけだよね…」


アリス「そうなりますね。
過去の世界からこちらにやってくる事なんてでっかい不可能です…」


灯里「そんな…」


やっぱりあれは一回限りの出会いだったのでしょうか…?

けど気にしてばかりいてはいけません。

もうすぐお客さまがいらっしゃるのです。

気を引き締めて今日も一日頑張らないと!



4312015/10/16(金) 22:24:59.64DRMh7I4H0 (43/48)



「ここが水の惑星AQUAなんな!」


「ひゃ~!あんなでっかい建物初めて見たわ~!」


「こんなのうちの村にはなかったよ!」


「何もかもが新鮮ですね!」


灯里「あ、お客さまがやってきたよ。けど…あれ…?何か…この子たち…」


アリス「どこかで…でっかい見覚えがありますね。」


藍華「確か今日のお客さまは…マンホームからお越しになる方々だと聞いたけど…?」


はてさて、どこかで聞き覚えるのある声のお客さまたち。

気になった私たちはお姿を拝見してみると…

なんとそれは…!



4412015/10/16(金) 22:25:34.66DRMh7I4H0 (44/48)



蛍51世「ネオ・ヴェネツィアの水先案内人の方々ですね、私は一条蛍51世です。」


れんげ51世「にゃんぱす~!ウチは宮内れんげ51世なのん!」


小鞠「それに越谷小鞠51世と…」


夏海「その妹の夏海51世だよ!」


灯里「え…」


藍華「え…」


アリス「え…」



「 「えぇ―――――――――ッ!?」 」



まさかの展開です。

私たちの前に現れたのはかつての蛍ちゃんたちと同じ姿をしたお客さまだったのでした。

これはもしかして…?



4512015/10/16(金) 22:26:34.79DRMh7I4H0 (45/48)



灯里「え~と…今日はあなたたちがお客さまなんだよね?
それにしてもどうして子供たちだけでネオ・ヴェネツィアにやってきたの?」


蛍51世「それには少しわけがありまして…
実は私たちの村で代々ご先祖さまから語り継がれていたんです。
いつかネオ・ヴェネツィアという街に行って水先案内人さんたちに案内してもらうんだと、
何代も前のご先祖さまたちからの遺言なんです。」


夏海「それを思い出してウチら調べたんだよね。」


小鞠「そしたらこの惑星AQUAにあるネオ・ヴェネツィアを知ったの!」


れんげ「そんなわけで姉ねえたちにお願いしてこの街にやってきたんな!」


藍華「そんな事が…」


アリス「まさか…」


なんという事でしょうか。

この子たちはかつて私たちが出会った蛍ちゃんたちの子孫なのです。

これは偶然…?

それとも…



4612015/10/16(金) 22:29:25.32DRMh7I4H0 (46/48)



蛍「そういえば…
ネオ・ヴェネツィアに着いたら、
ARIAカンパニーの方へ私のご先祖さまから伝えてほしいという伝言があるんです。」


灯里「伝言…?」


蛍「灯里さん、約束ちゃんと守ったよ…だそうです。」


灯里「約束…いつか蛍ちゃんたちがネオ・ヴェネツィアへ来るという約束…」


灯里「もう叶わないと思っていた願いが姿を変えてひょっこり顔を見せてくれた。」


灯里「蛍ちゃんたちはその想いをこうして別の形にして叶えてくれたんだね。」


灯里「時を越えて受け継がれたこの想い、まさに奇跡だね。」


藍華「恥ずかしいセリフはそこまで、二人とも準備いいわね?」


アリス「でっかいOKです!」


灯里「さぁ、漕ぎだそう!」


その話を聞いた私たちは舟へ乗り込、お客さまを先導します。

蛍ちゃんたちは時を越えて約束を果たしてくれました。

今度は私たちが約束を果たす番です。



4712015/10/16(金) 22:30:48.28DRMh7I4H0 (47/48)






「 「さぁ、素敵な旅をご一緒しましょう。」 」





~fine~



4812015/10/16(金) 22:34:47.25DRMh7I4H0 (48/48)

これにて終わりです。
先日ARIA The AVVENIREの映画を観て感激のあまりssを書いたまでです。
10年前の癒し系アニメと現在を代表する癒し系アニメがコラボしたら面白いのではと思ったので…
ちなみに未来のほたるんたちは旅費どうしたのかと疑問がありますが
それはたぶん卓51世が福引だかで当選したからだとでも思ってください。



49以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/16(金) 23:18:21.02IqhN+mlYo (1/1)




50以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/17(土) 02:05:13.76GYP7KM6DO (1/1)

乙。癒された


51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/17(土) 13:52:39.83KpeFKh24O (1/1)

乙です


52以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/18(日) 02:26:04.36typph0UiO (1/1)




53以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/16(月) 21:34:07.666p0sdn5AO (1/1)