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630:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/18(金) 17:25:09.56:6pASPmGrO (1/1)
タイトル「ウサミン星人つかまえてきた」
タイトル「ウサミン星人つかまえてきた」
モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
631:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 02:16:59.57:VJNrPaP40 (1/4)
タイトル「世界に16582336個だけの花」
タイトル「世界に16582336個だけの花」
632:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 02:19:34.35:VJNrPaP40 (2/4)
タイトル「西郷さんが待ってるよ」
タイトル「西郷さんが待ってるよ」
633:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 02:20:29.96:VJNrPaP40 (3/4)
タイトル「あなたのハートにリンリンリン♪」
タイトル「あなたのハートにリンリンリン♪」
634:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 17:41:06.02:GhGAb3yr0 (1/1)
タイトル『A「」キリッ B「...チッ」ギリッ C「...」スッ』
タイトル『A「」キリッ B「...チッ」ギリッ C「...」スッ』
635:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 18:43:20.55:i+Am5+7Ho (1/1)
>>623
タイトル「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです」
『こぉぉぉんにぃぃぃちわぁぁぁぁっ!!』
『ほらぁぁ! 挨拶ぐらい言い返してみろよぉぉ! こぉぉぉんにぃぃぃち』
─────
女アナ「本日未明、都内渋谷スクランブル通りで警察署交通課職員48歳の男が、不特定の通行人に声をかけた容疑で書類送検されました」
男アナ「いやぁ、恐ろしい事件ですねぇ」
女アナ「そうですね。 送検された方の職業が警察というのが凶悪な事件ですね」
男アナ「近年頻発する『声かけ事件』。 本日はその犯罪に詳しい専門家の方にお越しいただきました」
専門家「よろしくお願いします」
女アナ「今日はよろしくお願いします。 専門家さん、『声かけ事件』とはどのようにして起こるものなんでしょうか?」
専門家「『声かけ犯罪』の特徴としては、主に私共のような高齢の方に多く見られることでしょうかね」
男アナ「なるほど。 それはなぜでしょう?」
専門家「私達の世代では、まだマイナンバーやナノマシンといった技術の普及が浸透していませんでしたからね」
専門家「見知らぬ他人に挨拶をする、といったことは日常的に行われていたんですよ」
男アナ「ええっ」
専門家「しかし、それによる子供や女性を狙った犯罪は増加する一方です。 そこで政府はある制度を導入しました」
女アナ「『対話許可法』ですね」
専門家「はい。 あらかじめ会話する相手のナンバーをオンライン上に登録しておくことで、凶悪な犯罪を未然に防ぐことができるんですね」
男アナ「しかし、本法律が制定された当時では他者との関わり合いが希薄になると心配されていたそうですが……」
専門家「この法律は年間8万人の誘拐事件を劇的に減少させました。 いわゆる『地域のつながり』に比べれば、これは非常に有益なものです」
専門家「それに携帯端末の普及により、コミュニケーションはむしろ過多な状況も後を押していたと思われます」
女アナ「つまり、プライベートで目の前にいる人間にわざわざ話しかける必要はもうその風潮からなかったわけですね」
専門家「そういうことになりますね」
男アナ「専門家さん、本日はお越しいただきましてありがとうございました」
女アナ「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです。 もし声をかけられた場合、すぐに警察に通報してください」
男アナ「我々も、知らない人に声をかけるような人間にならないことを心掛けたいものですね」
女アナ「続いてのニュースです。 昨日、来日した外国人が複数の日本人に暴力を振るい───」
>>623
タイトル「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです」
『こぉぉぉんにぃぃぃちわぁぁぁぁっ!!』
『ほらぁぁ! 挨拶ぐらい言い返してみろよぉぉ! こぉぉぉんにぃぃぃち』
─────
女アナ「本日未明、都内渋谷スクランブル通りで警察署交通課職員48歳の男が、不特定の通行人に声をかけた容疑で書類送検されました」
男アナ「いやぁ、恐ろしい事件ですねぇ」
女アナ「そうですね。 送検された方の職業が警察というのが凶悪な事件ですね」
男アナ「近年頻発する『声かけ事件』。 本日はその犯罪に詳しい専門家の方にお越しいただきました」
専門家「よろしくお願いします」
女アナ「今日はよろしくお願いします。 専門家さん、『声かけ事件』とはどのようにして起こるものなんでしょうか?」
専門家「『声かけ犯罪』の特徴としては、主に私共のような高齢の方に多く見られることでしょうかね」
男アナ「なるほど。 それはなぜでしょう?」
専門家「私達の世代では、まだマイナンバーやナノマシンといった技術の普及が浸透していませんでしたからね」
専門家「見知らぬ他人に挨拶をする、といったことは日常的に行われていたんですよ」
男アナ「ええっ」
専門家「しかし、それによる子供や女性を狙った犯罪は増加する一方です。 そこで政府はある制度を導入しました」
女アナ「『対話許可法』ですね」
専門家「はい。 あらかじめ会話する相手のナンバーをオンライン上に登録しておくことで、凶悪な犯罪を未然に防ぐことができるんですね」
男アナ「しかし、本法律が制定された当時では他者との関わり合いが希薄になると心配されていたそうですが……」
専門家「この法律は年間8万人の誘拐事件を劇的に減少させました。 いわゆる『地域のつながり』に比べれば、これは非常に有益なものです」
専門家「それに携帯端末の普及により、コミュニケーションはむしろ過多な状況も後を押していたと思われます」
女アナ「つまり、プライベートで目の前にいる人間にわざわざ話しかける必要はもうその風潮からなかったわけですね」
専門家「そういうことになりますね」
男アナ「専門家さん、本日はお越しいただきましてありがとうございました」
女アナ「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです。 もし声をかけられた場合、すぐに警察に通報してください」
男アナ「我々も、知らない人に声をかけるような人間にならないことを心掛けたいものですね」
女アナ「続いてのニュースです。 昨日、来日した外国人が複数の日本人に暴力を振るい───」
636:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/19(土) 23:56:30.05:VJNrPaP40 (4/4)
タイトル「こちら葛飾区亀有公園前派出所のモデルになった普通の交番」
タイトル「こちら葛飾区亀有公園前派出所のモデルになった普通の交番」
637:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 02:22:17.05:1gfITksp0 (1/1)
>>578
タイトル「あだ名が<アーマード・コア>の女の子に恋をした」
私のクラスには<アーマード・コア>と呼ばれている女の子がいた。
別に彼女がアーマード・コア好きだった訳では無い。
彼女がそう呼ばれるようになったのは、その服装からだ。
彼女は服装をコロコロと変える。彼女自身は痩せているのだが、体に張り付くような服を着ているかと思えば、次見た時にはゴワゴワと大きく、肩幅が5割に増しに見える様な服を着てくる。
そして、それは上着だけではない。ズボン、靴、帽子、アクセサリー、身に付けるもの全てが、日によって見た目の大きさを変える程に変わるのだ。
そんな、服装をコロコロと入れ替え、体格や印象すら変える様を見て、誰が言い出したか、彼女のアダ名は<アーマード・コア>となった。
皆が彼女の服装を見て「今日は"軽量二脚"だ」「昨日は"重量二脚"だった」「体育の時の走り高跳び見た?まるで"軽量逆関節"」等と口にしていた。
言い出した者は、悪ふざけだったのだろうが、私には、そう呼ばれる彼女の姿は魅力的に見えた。
地味で印象と言うもの自体が希薄と言われる私からしてみれば、印象が強いだけでなく、その印象すらも合うたびにコロコロと変える姿は、羨ましく、異性ながらに憧れだった。
そして、憧れは瞬く間に恋慕へと変わり、それから半年も立たぬ内に、勇気を出して告白した。
玉砕は覚悟の上だったが、自分を変えるにはここで頑張るしか無いと思ったのだ。
しかし、世の中やってみるものである。彼女は私の告白を受けてくれた。晴れて恋人同士になることが出来た。
彼女が私に憧れを、勇気を、そして今度は愛を与えてくれた。
だから、私は何があっても彼女を愛し続けるのだ。
事故で両足を失い"タンク"となった今でも。
>>578
タイトル「あだ名が<アーマード・コア>の女の子に恋をした」
私のクラスには<アーマード・コア>と呼ばれている女の子がいた。
別に彼女がアーマード・コア好きだった訳では無い。
彼女がそう呼ばれるようになったのは、その服装からだ。
彼女は服装をコロコロと変える。彼女自身は痩せているのだが、体に張り付くような服を着ているかと思えば、次見た時にはゴワゴワと大きく、肩幅が5割に増しに見える様な服を着てくる。
そして、それは上着だけではない。ズボン、靴、帽子、アクセサリー、身に付けるもの全てが、日によって見た目の大きさを変える程に変わるのだ。
そんな、服装をコロコロと入れ替え、体格や印象すら変える様を見て、誰が言い出したか、彼女のアダ名は<アーマード・コア>となった。
皆が彼女の服装を見て「今日は"軽量二脚"だ」「昨日は"重量二脚"だった」「体育の時の走り高跳び見た?まるで"軽量逆関節"」等と口にしていた。
言い出した者は、悪ふざけだったのだろうが、私には、そう呼ばれる彼女の姿は魅力的に見えた。
地味で印象と言うもの自体が希薄と言われる私からしてみれば、印象が強いだけでなく、その印象すらも合うたびにコロコロと変える姿は、羨ましく、異性ながらに憧れだった。
そして、憧れは瞬く間に恋慕へと変わり、それから半年も立たぬ内に、勇気を出して告白した。
玉砕は覚悟の上だったが、自分を変えるにはここで頑張るしか無いと思ったのだ。
しかし、世の中やってみるものである。彼女は私の告白を受けてくれた。晴れて恋人同士になることが出来た。
彼女が私に憧れを、勇気を、そして今度は愛を与えてくれた。
だから、私は何があっても彼女を愛し続けるのだ。
事故で両足を失い"タンク"となった今でも。
638:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 11:26:37.42:wcfW8PVM0 (1/3)
タイトル「思い出なんかいらない」
タイトル「思い出なんかいらない」
639:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 11:27:03.73:wcfW8PVM0 (2/3)
タイトル「思い出なんかいらない」
タイトル「思い出なんかいらない」
640:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 11:28:11.85:wcfW8PVM0 (3/3)
タイトル「働いたら勝ち」
タイトル「働いたら勝ち」
641:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 11:43:33.13:HzJGHeRAo (1/1)
タイトル「本気で一発乱れ咲き~純生~(初回限定版)」
タイトル「本気で一発乱れ咲き~純生~(初回限定版)」
642:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 11:55:09.91:7u9rv2zjO (1/1)
>>639
「そっか」
「うん。皆、私の事を避けるんだもん」
もう何回めのやり取りだろう?彼女からすれば初めてなんだろうけど。
「じゃ、食べてあげるね」
「なにを?」
「夢を」
「夢じゃ意味ないよ」
「夢は記憶の整理なんだよ。いうなれば思い出」
パクンと夢を食べてしまえば、きっとまた彼女が明日のレム睡眠の中で口を開く。
『バクだ!あはは!でっかーい!』
記憶の中の彼女はいつだって傷付いてる。そりゃあ、思い出も残せない人間なんて酷い扱い受けるよね。覚えてないんだもん。
バクにはあんまり理解できないけど。今夜も、ご馳走様。
おわり
>>639
「そっか」
「うん。皆、私の事を避けるんだもん」
もう何回めのやり取りだろう?彼女からすれば初めてなんだろうけど。
「じゃ、食べてあげるね」
「なにを?」
「夢を」
「夢じゃ意味ないよ」
「夢は記憶の整理なんだよ。いうなれば思い出」
パクンと夢を食べてしまえば、きっとまた彼女が明日のレム睡眠の中で口を開く。
『バクだ!あはは!でっかーい!』
記憶の中の彼女はいつだって傷付いてる。そりゃあ、思い出も残せない人間なんて酷い扱い受けるよね。覚えてないんだもん。
バクにはあんまり理解できないけど。今夜も、ご馳走様。
おわり
643:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/22(火) 11:48:23.09:YCUsmIemO (1/1)
タイトル「繰り上げスタートって何分だっけ?」
タイトル「繰り上げスタートって何分だっけ?」
644:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/22(火) 23:50:20.50:AV0NeKEQ0 (1/2)
>>575 タイトル「Overtale」
1/2
むかし、むかし、あるところに、一人の少女がおりました。
その少女はいつも赤いずきんをかぶっていたので、村の人々は「赤ずきんちゃん」と呼んでおりました。
ある日のことです。
赤ずきんちゃんは、村のはずれにある森の奥で生活しているおばあさんのところへお使いを頼まれました。
おかあさんは、
「おばあさんが風邪をひいて寝込んでいるから、お薬とお見舞いを届けておくれ。
森にはおおかみがいるから気をつけるんだよ。寄り道せずにまっすぐおばあさんのところへ行くんだよ」
と言いました。
赤ずきんちゃんは、
「わかった。おおかみに気をつけて、まっすぐおばあさんの家に行くよ」
と答えました。
赤ずきんちゃんが、一人でおばあさんのところへ行くのは初めてです。いつもはお母さんと一緒でした。
どきどきしながら、でもしっかりとした足取りで森を歩きます。
ちょうど、おかあさんの言いつけどおり森の中ほどまで来たところでした。
「そこのお嬢さん」
赤ずきんちゃんは、声のした方を向きました。
そこにはおおかみがいました。
「何処に行くんだい」
と、おおかみは言いました。
「森の奥に住んでいるおばあさんのところにお見舞いに行くんです」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「それならそこの花畑でお花を摘んで行ってはどうだろう?」
と、おおかみは言いました。
「いいえ、お花はあるんです。それに寄り道をしないように言われていますから」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「そうか、それならしかたないな」
と、おおかみは言って、どこかに行ってしまいました。
おおかみと別れた赤ずきんちゃんは、またおばあさんの家を目指して歩き出しまた。
「そこのお嬢さん」
また別の声がしました。赤ずきんちゃんは、声のした方を向きました。
そこには頭からすっぽり黒い布をかぶったおばあさんがいました。
「美味しいりんごがあるんだが、いかがかね?」
と言うおばあさんの手には、真っ赤に熟れたりんごがありました。
「まあ、おいしそうなりんご」
と、赤ずきんちゃんは答えました。そして、こう続けます。
「でも、ごめんなさい。おばあさんが風邪をひいて困っているから、急いでいるの」
おばあさんは、とても気の毒そうな顔をして言いました。
「それは大変だ。お代はいらないから、これをお見舞いに持っていっておあげなさい」
「どうもありがとう。おばあちゃんもきっと喜んで元気になるわ」
と、赤ずきんちゃんはうれしそうに言い、りんごを受け取りました。
赤ずきんちゃんはおばあさんと別れ、また森を進みます。
目の前に大きな塔が見えました。その塔を過ぎれば、もうおばあさんの家にたどり着きます。
塔の前に差し掛かったとき、
「そこのお嬢さん」
と、綺麗な服をきた男の人に声をかけられました。
「なんですか?」
と、赤ずきんちゃんは答えます。
「この塔の入り口はどこにあるか知ってるかい?」
と、男の人が赤ずきんちゃんに聞きます。
「ごめんなさい、私も知らないんです。上から縄のようなものがぶら下がっているを見たことがありますよ」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「そうかい、ありがとう」
と、男の人は少し残念そうに言いました。
赤ずきんちゃんは男の人におじぎをして、また歩き出しました。
続く
>>575 タイトル「Overtale」
1/2
むかし、むかし、あるところに、一人の少女がおりました。
その少女はいつも赤いずきんをかぶっていたので、村の人々は「赤ずきんちゃん」と呼んでおりました。
ある日のことです。
赤ずきんちゃんは、村のはずれにある森の奥で生活しているおばあさんのところへお使いを頼まれました。
おかあさんは、
「おばあさんが風邪をひいて寝込んでいるから、お薬とお見舞いを届けておくれ。
森にはおおかみがいるから気をつけるんだよ。寄り道せずにまっすぐおばあさんのところへ行くんだよ」
と言いました。
赤ずきんちゃんは、
「わかった。おおかみに気をつけて、まっすぐおばあさんの家に行くよ」
と答えました。
赤ずきんちゃんが、一人でおばあさんのところへ行くのは初めてです。いつもはお母さんと一緒でした。
どきどきしながら、でもしっかりとした足取りで森を歩きます。
ちょうど、おかあさんの言いつけどおり森の中ほどまで来たところでした。
「そこのお嬢さん」
赤ずきんちゃんは、声のした方を向きました。
そこにはおおかみがいました。
「何処に行くんだい」
と、おおかみは言いました。
「森の奥に住んでいるおばあさんのところにお見舞いに行くんです」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「それならそこの花畑でお花を摘んで行ってはどうだろう?」
と、おおかみは言いました。
「いいえ、お花はあるんです。それに寄り道をしないように言われていますから」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「そうか、それならしかたないな」
と、おおかみは言って、どこかに行ってしまいました。
おおかみと別れた赤ずきんちゃんは、またおばあさんの家を目指して歩き出しまた。
「そこのお嬢さん」
また別の声がしました。赤ずきんちゃんは、声のした方を向きました。
そこには頭からすっぽり黒い布をかぶったおばあさんがいました。
「美味しいりんごがあるんだが、いかがかね?」
と言うおばあさんの手には、真っ赤に熟れたりんごがありました。
「まあ、おいしそうなりんご」
と、赤ずきんちゃんは答えました。そして、こう続けます。
「でも、ごめんなさい。おばあさんが風邪をひいて困っているから、急いでいるの」
おばあさんは、とても気の毒そうな顔をして言いました。
「それは大変だ。お代はいらないから、これをお見舞いに持っていっておあげなさい」
「どうもありがとう。おばあちゃんもきっと喜んで元気になるわ」
と、赤ずきんちゃんはうれしそうに言い、りんごを受け取りました。
赤ずきんちゃんはおばあさんと別れ、また森を進みます。
目の前に大きな塔が見えました。その塔を過ぎれば、もうおばあさんの家にたどり着きます。
塔の前に差し掛かったとき、
「そこのお嬢さん」
と、綺麗な服をきた男の人に声をかけられました。
「なんですか?」
と、赤ずきんちゃんは答えます。
「この塔の入り口はどこにあるか知ってるかい?」
と、男の人が赤ずきんちゃんに聞きます。
「ごめんなさい、私も知らないんです。上から縄のようなものがぶら下がっているを見たことがありますよ」
と、赤ずきんちゃんは答えました。
「そうかい、ありがとう」
と、男の人は少し残念そうに言いました。
赤ずきんちゃんは男の人におじぎをして、また歩き出しました。
続く
645:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/22(火) 23:51:13.73:AV0NeKEQ0 (2/2)
>>575 タイトル「Overtale」
2/2
さて、赤ずきんちゃんは、おばあさんの家に着きました。
「おばあさん、こんにちは」
あいさつをして赤ずきんちゃんは家に入りました。
「いらっしゃい、よく来たね」
と、おばあさんはベッドの中から言いました。どうやら風邪で声が嗄れてしまっているようです。
「おばあさん、お見舞いの品を持ってきました。薬もありますよ」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
「すまないが、洗濯物を頼めるかい?なかなか洗いに行けなくて、くさくてたまらないんだ」
と、おばあさんが言います。
「わかりました。そのかごに入っているものですね。さっそく川に行ってきますね」
と、赤ずきんちゃんは答え、洗濯物を手に川に向かいました。
赤ずきんちゃんがせっせと洗濯をしていると川上から大きな桃が流れてきました。
「わあ、大きな桃。もって帰ったらきっとおばあさんが喜ぶわ」
と、赤ずきんちゃんは桃を拾い、洗濯を終わらせておばあさんの家に戻りました。
「おばあさん、終わりました。川でこんな大きな桃を拾ったんですよ」
と、赤ずきんちゃんはおばあさんに言いましたが、おばあさんは何も言いません。
「どうしたの、おばあさん」
と、赤ずきんちゃんはおばあさんのそばに近寄りました。
するとどうでしょう。そこにいたのは、おばあさんではなく、森で出会ったおおかみでした。
どうしておおかみがここにいるんだろう、と赤ずきんちゃんは思いました。
「おや、赤ずきんちゃん」
と、赤ずきんちゃんに声をかけたのは、おばあさんと仲良しの狩人です。
「おおかみがいるんです」
と、赤ずきんちゃんは困った顔をして狩人に言いました。
狩人は、びっくりしてベッドの傍に近付きました。
狩人が見たものは確かにおおかみでしたが、そのおおかみは死んでいるのか眠っているのかわかりません。
「どうしておおかみがこんなところにいるんだろう」
と、狩人が言いました。
「おばあちゃんがいないんです。何処に行ったんでしょう?」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
狩人は、はっとしたようにおおかみを見直しました。
「もしかしたら、おおかみが食べてしまったかもしれない」
と、狩人はいい、おおかみのお腹を裂きました。
すると、おおかみのお腹の中に、おばあさんとりんごがありました。
「おおかみがりんごを食べるとはめずらしい」
と、狩人が言いました。
「とてもおいしそうなりんごだったから、食べてみたくなったんでしょう」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
狩人に助け出されたおばあさんは、
「いきなりおおかみが訪ねてきてね、手足を真っ白にしたり、
チョークを食べて声を変えたりして赤ずきんちゃんのまねをして入ろうとしてきたんだよ。
結局最後にはだまされてしまって、ドアを開けてしまってね。そして食べられてしまったんだ」
と、言いました。
それを聞いた狩人は、
「森の動物を食べておとなしくしているうちは見逃してきたが、人をだまして食べるなど、許しておけない」
と、言いました。そして、おおかみのお腹いっぱいに石を詰め込み、縫い合わせてすっかり元通りにしたところで、
「さて、これでいいだろう。
死んでいるならばよいが、眠っていた場合、そのうち目を覚ましてしまう。
しばらくこのままにしておこう。目を覚ましたとしても、きっとどこかに行くだろう。
その間はここから離れていたほうが安全だ」
と、狩人が言うので、おばあさんと赤ずきんちゃんは、赤ずきんちゃんが持ってきたお薬とお見舞いの品、
洗濯をしにいった時に拾った大きな桃を持って狩人の家に行きました。
狩人の家で、大きな桃を割ってみると、中から男の赤ん坊が出てきました。
びっくりした三人は、どうしたものかと考えましたが、狩人が立派な子に育てようと引き取ることになりました。
そして、男の赤ん坊は、桃から生まれたので、「桃太郎」と名づけられました。
さて、石を詰め込まれたおおかみは、赤ずきんちゃんたちが赤ん坊をどうするか相談している間に目を覚ましました。
「おばあさん一人とりんごを食べただけなのに、ずいぶん満腹だな。しかものどが渇いた」
と、不思議そうにしながら、おおきくなったお腹を抱えて、川に行きました。
川に着いたおおかみは水を飲もうとしゃがんだところで、ふらついて川に落ちてしまいました。
お腹の中にいっぱい石がつまったおおかみはそのまま死んでしまいました。
狩人に育てられた桃太郎は、とても立派な大人になり、赤ずきんちゃんの住む村や、他の町に悪さをする
鬼を退治するほどに強くたくましく成長しました。
おわり
>>575 タイトル「Overtale」
2/2
さて、赤ずきんちゃんは、おばあさんの家に着きました。
「おばあさん、こんにちは」
あいさつをして赤ずきんちゃんは家に入りました。
「いらっしゃい、よく来たね」
と、おばあさんはベッドの中から言いました。どうやら風邪で声が嗄れてしまっているようです。
「おばあさん、お見舞いの品を持ってきました。薬もありますよ」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
「すまないが、洗濯物を頼めるかい?なかなか洗いに行けなくて、くさくてたまらないんだ」
と、おばあさんが言います。
「わかりました。そのかごに入っているものですね。さっそく川に行ってきますね」
と、赤ずきんちゃんは答え、洗濯物を手に川に向かいました。
赤ずきんちゃんがせっせと洗濯をしていると川上から大きな桃が流れてきました。
「わあ、大きな桃。もって帰ったらきっとおばあさんが喜ぶわ」
と、赤ずきんちゃんは桃を拾い、洗濯を終わらせておばあさんの家に戻りました。
「おばあさん、終わりました。川でこんな大きな桃を拾ったんですよ」
と、赤ずきんちゃんはおばあさんに言いましたが、おばあさんは何も言いません。
「どうしたの、おばあさん」
と、赤ずきんちゃんはおばあさんのそばに近寄りました。
するとどうでしょう。そこにいたのは、おばあさんではなく、森で出会ったおおかみでした。
どうしておおかみがここにいるんだろう、と赤ずきんちゃんは思いました。
「おや、赤ずきんちゃん」
と、赤ずきんちゃんに声をかけたのは、おばあさんと仲良しの狩人です。
「おおかみがいるんです」
と、赤ずきんちゃんは困った顔をして狩人に言いました。
狩人は、びっくりしてベッドの傍に近付きました。
狩人が見たものは確かにおおかみでしたが、そのおおかみは死んでいるのか眠っているのかわかりません。
「どうしておおかみがこんなところにいるんだろう」
と、狩人が言いました。
「おばあちゃんがいないんです。何処に行ったんでしょう?」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
狩人は、はっとしたようにおおかみを見直しました。
「もしかしたら、おおかみが食べてしまったかもしれない」
と、狩人はいい、おおかみのお腹を裂きました。
すると、おおかみのお腹の中に、おばあさんとりんごがありました。
「おおかみがりんごを食べるとはめずらしい」
と、狩人が言いました。
「とてもおいしそうなりんごだったから、食べてみたくなったんでしょう」
と、赤ずきんちゃんは言いました。
狩人に助け出されたおばあさんは、
「いきなりおおかみが訪ねてきてね、手足を真っ白にしたり、
チョークを食べて声を変えたりして赤ずきんちゃんのまねをして入ろうとしてきたんだよ。
結局最後にはだまされてしまって、ドアを開けてしまってね。そして食べられてしまったんだ」
と、言いました。
それを聞いた狩人は、
「森の動物を食べておとなしくしているうちは見逃してきたが、人をだまして食べるなど、許しておけない」
と、言いました。そして、おおかみのお腹いっぱいに石を詰め込み、縫い合わせてすっかり元通りにしたところで、
「さて、これでいいだろう。
死んでいるならばよいが、眠っていた場合、そのうち目を覚ましてしまう。
しばらくこのままにしておこう。目を覚ましたとしても、きっとどこかに行くだろう。
その間はここから離れていたほうが安全だ」
と、狩人が言うので、おばあさんと赤ずきんちゃんは、赤ずきんちゃんが持ってきたお薬とお見舞いの品、
洗濯をしにいった時に拾った大きな桃を持って狩人の家に行きました。
狩人の家で、大きな桃を割ってみると、中から男の赤ん坊が出てきました。
びっくりした三人は、どうしたものかと考えましたが、狩人が立派な子に育てようと引き取ることになりました。
そして、男の赤ん坊は、桃から生まれたので、「桃太郎」と名づけられました。
さて、石を詰め込まれたおおかみは、赤ずきんちゃんたちが赤ん坊をどうするか相談している間に目を覚ましました。
「おばあさん一人とりんごを食べただけなのに、ずいぶん満腹だな。しかものどが渇いた」
と、不思議そうにしながら、おおきくなったお腹を抱えて、川に行きました。
川に着いたおおかみは水を飲もうとしゃがんだところで、ふらついて川に落ちてしまいました。
お腹の中にいっぱい石がつまったおおかみはそのまま死んでしまいました。
狩人に育てられた桃太郎は、とても立派な大人になり、赤ずきんちゃんの住む村や、他の町に悪さをする
鬼を退治するほどに強くたくましく成長しました。
おわり
646:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/23(水) 18:26:18.59:sa0WjAbj0 (1/1)
タイトル「改良型選民思想」
タイトル「改良型選民思想」
647:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/24(木) 19:22:51.88:lMpG8a5LO (1/2)
タイトル「クリスマス感0%」
タイトル「クリスマス感0%」
648:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/24(木) 19:24:01.56:lMpG8a5LO (2/2)
タイトル「音ノ木や万世橋の香風智乃明神下の島村卯月」
タイトル「音ノ木や万世橋の香風智乃明神下の島村卯月」
649:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/24(木) 20:38:29.75:n1Nk7QHm0 (1/1)
タイトル「もっと高く飛ぼう」
タイトル「もっと高く飛ぼう」
650:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/24(木) 22:07:07.55:CbNoHD4MO (1/1)
>>472
「スカイハイ・エンジェル」
トびかたを忘れちまったかい?
見ろよ その足まるで棒っきれ
胸のハりかた忘れちまったかい?
見なよ 背骨のS字歪んでる
体ほぐせ 力抜いて 伸ばせ
椅子に寄っ掛かって 仰ぐだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
天井ぶちぬき 空を見ろ!
スカイハイ・エンジェル! 見えただろ?
何に見える? 誰にだって見える
スカイハイ・エンジェル! その空に
朝焼けにか 青空か 星空か
あいつはいつもそう 上空をトぶ
いつでも見れる 見てきはしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
そろそろ思い出したかい?
トびかたが定まんないのかい?
待てよ ちゃんと準備はしてきたか
前と同じようにトべないってかい?
まあな ブランクは知った方がいい
頭ほぐせ 息をついて 休め
深呼吸して 首回すだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
お前はお前だ 空へ出ろ!
スカイハイ・エンジェル! トべただろ?
歩いてた分 前よりもブがある
スカイハイ・エンジェル! あの空に
朝焼けにか 青空か 星空か
あいつはいつもそう 上空をトぶ
いつでも見れる 見てきはしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
そろそろ思い出したかい?
スカイハイ・エンジェル トんでるかい
まだ会えてない? それはそうだろう
スカイハイ・エンジェル もう見えない
何を見ればいい? 明日からどこを
体ほぐせ 力抜いて 伸ばせ
椅子に寄っ掛かって 仰ぐだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
そうさお前は 翔んでゆけ!
スカイハイ・エンジェル! あいつだろ?
知ってるぜ昔 歩いてた天使
スカイハイ・エンジェル! あの空に
朝焼けにか 青空か 星空か
天使はいつもそう 上空を翔ぶ
いつも見られる 見る気はしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
一緒に翔べばマジで無敵だぜ!
>>472
「スカイハイ・エンジェル」
トびかたを忘れちまったかい?
見ろよ その足まるで棒っきれ
胸のハりかた忘れちまったかい?
見なよ 背骨のS字歪んでる
体ほぐせ 力抜いて 伸ばせ
椅子に寄っ掛かって 仰ぐだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
天井ぶちぬき 空を見ろ!
スカイハイ・エンジェル! 見えただろ?
何に見える? 誰にだって見える
スカイハイ・エンジェル! その空に
朝焼けにか 青空か 星空か
あいつはいつもそう 上空をトぶ
いつでも見れる 見てきはしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
そろそろ思い出したかい?
トびかたが定まんないのかい?
待てよ ちゃんと準備はしてきたか
前と同じようにトべないってかい?
まあな ブランクは知った方がいい
頭ほぐせ 息をついて 休め
深呼吸して 首回すだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
お前はお前だ 空へ出ろ!
スカイハイ・エンジェル! トべただろ?
歩いてた分 前よりもブがある
スカイハイ・エンジェル! あの空に
朝焼けにか 青空か 星空か
あいつはいつもそう 上空をトぶ
いつでも見れる 見てきはしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
そろそろ思い出したかい?
スカイハイ・エンジェル トんでるかい
まだ会えてない? それはそうだろう
スカイハイ・エンジェル もう見えない
何を見ればいい? 明日からどこを
体ほぐせ 力抜いて 伸ばせ
椅子に寄っ掛かって 仰ぐだけでいい
瞳閉じて また開いて トびだせ
そうさお前は 翔んでゆけ!
スカイハイ・エンジェル! あいつだろ?
知ってるぜ昔 歩いてた天使
スカイハイ・エンジェル! あの空に
朝焼けにか 青空か 星空か
天使はいつもそう 上空を翔ぶ
いつも見られる 見る気はしない
一緒にトべばマジで無敵だぜ
一緒に翔べばマジで無敵だぜ!
651:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/25(金) 01:09:58.34:bfdmSbgmO (1/1)
タイトル「いつか終焉と至る愚かな彼の献身」
タイトル「いつか終焉と至る愚かな彼の献身」
652:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/25(金) 02:01:11.52:l1fWNF5n0 (1/2)
タイトル「打ち上げの席や我が嫁香風智乃」
タイトル「打ち上げの席や我が嫁香風智乃」
653:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/25(金) 22:20:25.91:l1fWNF5n0 (2/2)
タイトル「一生のお願い!あんたの一生のお願いを断らせて!」
タイトル「一生のお願い!あんたの一生のお願いを断らせて!」
654:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/25(金) 23:26:45.05:DstRR+77O (1/1)
タイトル『高二男子「起きたら何故か他人のLvと経験値を見えるようになってた」友人「は?」』
タイトル『高二男子「起きたら何故か他人のLvと経験値を見えるようになってた」友人「は?」』
655:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/26(土) 03:20:04.49:L6eR+6GN0 (1/2)
タイトル「ドイツ人はこの鞄の持ち主は誰なのか質問した。オランダ人はそれが自分のものであると回答した」
タイトル「ドイツ人はこの鞄の持ち主は誰なのか質問した。オランダ人はそれが自分のものであると回答した」
656:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/26(土) 03:21:28.53:L6eR+6GN0 (2/2)
タイトル「一本桜」
タイトル「一本桜」
657:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/26(土) 08:39:25.61:6wS4Ezye0 (1/1)
タイトル「俺は生れながら能力を与えられる世界で、五つのうち三つは粉砕・圧縮・熱操作、この三つを見てバイオコークスを作れと言われている気がする。」
タイトル「俺は生れながら能力を与えられる世界で、五つのうち三つは粉砕・圧縮・熱操作、この三つを見てバイオコークスを作れと言われている気がする。」
658: ◆yXF/ojHTKk:2015/12/26(土) 11:01:28.67:fZPiOR9v0 (1/4)
>>581
彼女と付き合ってちょうど一ヶ月の記念日。
一日一日過ぎる毎に彼女への想いが強くなる。飽きなんてこさせない。
僕の溢れる感情は発露して、それは結果的に僕の趣味である音楽へと形を変えた。
「好きだよ、ミホ」
僕の部屋でくつろいだミホは僕のそんなセリフを受けて照れるように目を逸らした。
ああ、何と愛らしい人なんだろう。
僕はベッドに腰掛けるとギターを取る。
「あのね、僕は君と付き合ってからずっと考えていたことがあったんだ。それはね、僕の君への想いをどうやって君に伝えればいいか…ということ」
喋りながらポロロン…と弦を弾く。
緊張…している。右手も左手も手汗が酷い。
付き合って一ヶ月。長くも短くもない期間、僕は彼女と食事をしたり映画を観たりして楽しい時間を過ごした。
彼女の笑顔はまるで天使の様で僕の荒んだ心をいつも溶かし癒してくれた。
だから僕はそのお礼をしなければ気が済まない。
そして僕に出来るお礼と言えば、こんなことくらいしか思い付かなくて…。
「………答えはこれしかなかった。聴いて下さい、貴方に捧ぐ、此の恋歌…」
ジャランと弦を弾く。
アコースティックギターは空気を伝わり音を奏でる。
何度も何度も反復したコード進行。
この日の為に、彼女の為に練習してきた。
彼女はじっと目を逸らさずに僕を向いている。穢れを知らないその瞳が今正に僕へ向けられている。
僕は歌った。全力で歌った。
彼女への想いを音に乗せて。
彼女は小刻みに身体を震わせ、うっすらと涙を浮かべている。
………伝わった。
僕が全てを歌い終わると、彼女は肩を震わせて嗚咽を漏らしていた。
僕の想いを伝えることは成功したようだ。
「ミホ、…聴いてくれてありが」
「も、もう駄目…っ!あっははは!おっかしぃ!あははははっ!!」
「………え?」
「バッカじゃない!?あんた!」
………違う。この顔は、僕の知ってるいつものミホの顔じゃない。
人差し指で僕を指しながら嘲笑する彼女の笑い声が、僕のプライドを根元から崩していった………。
>>581
彼女と付き合ってちょうど一ヶ月の記念日。
一日一日過ぎる毎に彼女への想いが強くなる。飽きなんてこさせない。
僕の溢れる感情は発露して、それは結果的に僕の趣味である音楽へと形を変えた。
「好きだよ、ミホ」
僕の部屋でくつろいだミホは僕のそんなセリフを受けて照れるように目を逸らした。
ああ、何と愛らしい人なんだろう。
僕はベッドに腰掛けるとギターを取る。
「あのね、僕は君と付き合ってからずっと考えていたことがあったんだ。それはね、僕の君への想いをどうやって君に伝えればいいか…ということ」
喋りながらポロロン…と弦を弾く。
緊張…している。右手も左手も手汗が酷い。
付き合って一ヶ月。長くも短くもない期間、僕は彼女と食事をしたり映画を観たりして楽しい時間を過ごした。
彼女の笑顔はまるで天使の様で僕の荒んだ心をいつも溶かし癒してくれた。
だから僕はそのお礼をしなければ気が済まない。
そして僕に出来るお礼と言えば、こんなことくらいしか思い付かなくて…。
「………答えはこれしかなかった。聴いて下さい、貴方に捧ぐ、此の恋歌…」
ジャランと弦を弾く。
アコースティックギターは空気を伝わり音を奏でる。
何度も何度も反復したコード進行。
この日の為に、彼女の為に練習してきた。
彼女はじっと目を逸らさずに僕を向いている。穢れを知らないその瞳が今正に僕へ向けられている。
僕は歌った。全力で歌った。
彼女への想いを音に乗せて。
彼女は小刻みに身体を震わせ、うっすらと涙を浮かべている。
………伝わった。
僕が全てを歌い終わると、彼女は肩を震わせて嗚咽を漏らしていた。
僕の想いを伝えることは成功したようだ。
「ミホ、…聴いてくれてありが」
「も、もう駄目…っ!あっははは!おっかしぃ!あははははっ!!」
「………え?」
「バッカじゃない!?あんた!」
………違う。この顔は、僕の知ってるいつものミホの顔じゃない。
人差し指で僕を指しながら嘲笑する彼女の笑い声が、僕のプライドを根元から崩していった………。
659: ◆yXF/ojHTKk:2015/12/26(土) 11:02:31.72:fZPiOR9v0 (2/4)
>>582
彼と付き合ってちょうど一ヶ月。
一日一日過ぎる毎に彼の性格が少し違った印象を持つようになった。
そして今日初めて彼の家にお邪魔することになったわけで…。
「好きだよ、ミホ」
………いや、私マホだし。散らかった部屋でどう座ったらいいものか分からずに、それでも適当なスペースを見つけて座った。っていうか名前間違える?普通。知り合って一ヶ月間私をずっとミホだと思ってたわけ?この人。と、壁の隅に目を向けると、彼はベッドに座ってギターを取り出した。
………まさかとは思うけど……。
「あのね、僕は君と付き合ってからずっと考えていたことがあったんだ。それはね、僕の君への想いをどうやって君に伝えればいいか…ということ」
彼は喋りながらポロロン…と弦を弾く。
──────いや、付き合ってねぇし。いつから?いつから私はあんたと付き合ってたの?マホをミホと間違えてるのに?
私はでも、緊張していた。右手も左手も手汗が酷い。
知り合って一ヶ月。長くも短くもない期間、私は彼と食事をしたり映画を観たりして微妙な関係を維持して過ごした。
彼の笑顔はどこか気持ち悪くて、私はその笑顔を見る度に悪寒が走るほどだった。
私がわざわざ此処へ来たのも日々のお礼でもあった。
要はお金だ…。いつもお腹空いたら奢って貰ってたし、何かあったら何でもお金出してくれたからそのお礼も兼ねて此処へ来たわけで………。
「………答えはこれしかなかった。聴いて下さい、貴方に捧ぐ、此の恋歌…」
彼はジャランと弦を弾く。
キタ━━━━━━━━ッ!! (AA略
出たよ、好きな人に歌作奴ーーwww
これ絶対影で練習してたクチでしょ?このシチュエーションを想像しながらこの部屋で!
ありきたりなコード進行が余計に居た堪れない空気を醸し出す。ぎこちない指の動きが尚更痛々しく、ギターを始めたばかりの小僧だとハッキリ分かる。
あとこれ《鑑定団》で買った安物の中古ギターだよね?確か同じもの前に見たよ?
>>582
彼と付き合ってちょうど一ヶ月。
一日一日過ぎる毎に彼の性格が少し違った印象を持つようになった。
そして今日初めて彼の家にお邪魔することになったわけで…。
「好きだよ、ミホ」
………いや、私マホだし。散らかった部屋でどう座ったらいいものか分からずに、それでも適当なスペースを見つけて座った。っていうか名前間違える?普通。知り合って一ヶ月間私をずっとミホだと思ってたわけ?この人。と、壁の隅に目を向けると、彼はベッドに座ってギターを取り出した。
………まさかとは思うけど……。
「あのね、僕は君と付き合ってからずっと考えていたことがあったんだ。それはね、僕の君への想いをどうやって君に伝えればいいか…ということ」
彼は喋りながらポロロン…と弦を弾く。
──────いや、付き合ってねぇし。いつから?いつから私はあんたと付き合ってたの?マホをミホと間違えてるのに?
私はでも、緊張していた。右手も左手も手汗が酷い。
知り合って一ヶ月。長くも短くもない期間、私は彼と食事をしたり映画を観たりして微妙な関係を維持して過ごした。
彼の笑顔はどこか気持ち悪くて、私はその笑顔を見る度に悪寒が走るほどだった。
私がわざわざ此処へ来たのも日々のお礼でもあった。
要はお金だ…。いつもお腹空いたら奢って貰ってたし、何かあったら何でもお金出してくれたからそのお礼も兼ねて此処へ来たわけで………。
「………答えはこれしかなかった。聴いて下さい、貴方に捧ぐ、此の恋歌…」
彼はジャランと弦を弾く。
キタ━━━━━━━━ッ!! (AA略
出たよ、好きな人に歌作奴ーーwww
これ絶対影で練習してたクチでしょ?このシチュエーションを想像しながらこの部屋で!
ありきたりなコード進行が余計に居た堪れない空気を醸し出す。ぎこちない指の動きが尚更痛々しく、ギターを始めたばかりの小僧だとハッキリ分かる。
あとこれ《鑑定団》で買った安物の中古ギターだよね?確か同じもの前に見たよ?
660: ◆yXF/ojHTKk:2015/12/26(土) 11:04:36.87:fZPiOR9v0 (3/4)
「おう、ラブリーラブリー ♪
キミはコイビト ♪ ボクのコイビト ♪
フォエバーずっと、いつまでもラヴィンニュー ♪
その笑顔無くさないで ドントマインド ♪ 」
─────笑いを堪えるのに必死だった。
なんて歌詞だそれ。酷すぎる。
ガキ使の『笑ってはいけない』シリーズでこの男出せよもう。今既に『マホ、アウトー!』って言われて尻叩かれててもおかしくないよこれ。
私は慌てて口を押さえる。辛過ぎて涙が出そうになる。
「センキュー…」と言って彼が全てを歌い終わると………もう耐えられなかった。肩が勝手に震えて私は嗚咽を漏らしていた。
彼の想いを私に伝えることは………成功した。
「ミホ、…聴いてくれてありが」
「も、もう駄目…っ!あっははは!おっかしぃ!あははははっ!!」
「………え?」
「バッカじゃない!?あんた!」
彼は何が起きたか分からないといった感じでポカンと口を開けて私を見ている。
私はとことんバカにする様にして笑ってやった。
「そんなんで女の子が落ちるとホントに思ってんの!?ねぇ?www」
「う………でも」
「う、でもじゃねぇーよww くせぇんだよオメーwww」
「み、ミホ…」
「だからミホじゃねぇっつのww マホだよマホwwwいい加減にしろwww」
「え?………………双子?」
「違ぇっっwww」
駄目だこいつ。早く何とかしないと。
「あーもう、くっそ、腹痛いわぁ…ww」
「あ、あの…付き合って一ヶ月だけど」
「だからさ、付き合ってもいないの!どこでどうなって付き合ったの?私ら」
「だって…一緒にご飯も食べたし、映画も観たし………」
「それだけだろww SEXしたか?キスしたか?そもそもあんた私に告白したか?」
「……じゃあ…SEXする?」
「おいっ!色々すっ飛ばすなよっwww 馬鹿!?馬鹿だろテメー!?」
私は彼の持っているギターをひったくった。
「おう、ラブリーラブリー ♪
キミはコイビト ♪ ボクのコイビト ♪
フォエバーずっと、いつまでもラヴィンニュー ♪
その笑顔無くさないで ドントマインド ♪ 」
─────笑いを堪えるのに必死だった。
なんて歌詞だそれ。酷すぎる。
ガキ使の『笑ってはいけない』シリーズでこの男出せよもう。今既に『マホ、アウトー!』って言われて尻叩かれててもおかしくないよこれ。
私は慌てて口を押さえる。辛過ぎて涙が出そうになる。
「センキュー…」と言って彼が全てを歌い終わると………もう耐えられなかった。肩が勝手に震えて私は嗚咽を漏らしていた。
彼の想いを私に伝えることは………成功した。
「ミホ、…聴いてくれてありが」
「も、もう駄目…っ!あっははは!おっかしぃ!あははははっ!!」
「………え?」
「バッカじゃない!?あんた!」
彼は何が起きたか分からないといった感じでポカンと口を開けて私を見ている。
私はとことんバカにする様にして笑ってやった。
「そんなんで女の子が落ちるとホントに思ってんの!?ねぇ?www」
「う………でも」
「う、でもじゃねぇーよww くせぇんだよオメーwww」
「み、ミホ…」
「だからミホじゃねぇっつのww マホだよマホwwwいい加減にしろwww」
「え?………………双子?」
「違ぇっっwww」
駄目だこいつ。早く何とかしないと。
「あーもう、くっそ、腹痛いわぁ…ww」
「あ、あの…付き合って一ヶ月だけど」
「だからさ、付き合ってもいないの!どこでどうなって付き合ったの?私ら」
「だって…一緒にご飯も食べたし、映画も観たし………」
「それだけだろww SEXしたか?キスしたか?そもそもあんた私に告白したか?」
「……じゃあ…SEXする?」
「おいっ!色々すっ飛ばすなよっwww 馬鹿!?馬鹿だろテメー!?」
私は彼の持っているギターをひったくった。
661: ◆yXF/ojHTKk:2015/12/26(土) 11:05:14.82:fZPiOR9v0 (4/4)
「あ、ちょ、ちょっと」
「やっぱこれ鑑定団に売ってた安物の中古ギターっしょ?ww」
「うっ…」
「…あー、ほら、チューニングも狂ってんし」
キリキリと弦を調整する。さっきの歌も酷かったけどチューニングが狂ってるのも原因の一つだった。
「えっ?えっ?…ミホはギター弾けんの?」
「マホ」
「あ、マホ…」
「…弾けるよ。…うん、こんなもんね」
ポロロンと簡単に弾いてみせる。
音に合わせて即興で歌を歌ってみた。暫くギターに触ってなかったけど身体は覚えているもので………。
Oh lovely lovely ♪
貴方はずっと私の恋人 ♪
変わることない 貴方への想い ♪
Unchanged that smile… ♪
ずっと見ていたい、貴方だけを…… ♪
「………てまぁ、こんな感じかな?」
「ふわぁ…凄い」
即興にしてはまあ、上手く弾けたと思う。
惚けたように彼は私を見て、それは羨望の眼差しのように変わっていった。
「ま、マホさん!僕にギターを教えて!!」
「やだよ面倒くさい」
「ええ!?お願い!教えてよ!SEXでもキスでも何でもするから!」
「それお前がしたいだけだろ絶対!!」
「お願いだよぅっ!マホさぁん…」
彼は眉尻を下げて泣きそうな顔をする。私はいよいよ溜息を吐いた。
実はこの手の柔な男に弱いんだよなぁ…。
「………分かったよ。また恥ずかしい歌とか歌われたら堪ったもんじゃないしね」
「やった!!お礼にキスだけでも!んーっ!」
「ふざけんなっ」
と、彼の頭を引っ叩く。
「痛いっ!何でっ!!?」
「順番、すっ飛ばすなって言ったでしょうが」
「え?…あ、えっと………好きです。僕と付き合って下さい」
「ギターが上手くなったら…ね」
もじもじしながら告白した彼の頬に軽ぅくキスをして、私は笑った。
完
「あ、ちょ、ちょっと」
「やっぱこれ鑑定団に売ってた安物の中古ギターっしょ?ww」
「うっ…」
「…あー、ほら、チューニングも狂ってんし」
キリキリと弦を調整する。さっきの歌も酷かったけどチューニングが狂ってるのも原因の一つだった。
「えっ?えっ?…ミホはギター弾けんの?」
「マホ」
「あ、マホ…」
「…弾けるよ。…うん、こんなもんね」
ポロロンと簡単に弾いてみせる。
音に合わせて即興で歌を歌ってみた。暫くギターに触ってなかったけど身体は覚えているもので………。
Oh lovely lovely ♪
貴方はずっと私の恋人 ♪
変わることない 貴方への想い ♪
Unchanged that smile… ♪
ずっと見ていたい、貴方だけを…… ♪
「………てまぁ、こんな感じかな?」
「ふわぁ…凄い」
即興にしてはまあ、上手く弾けたと思う。
惚けたように彼は私を見て、それは羨望の眼差しのように変わっていった。
「ま、マホさん!僕にギターを教えて!!」
「やだよ面倒くさい」
「ええ!?お願い!教えてよ!SEXでもキスでも何でもするから!」
「それお前がしたいだけだろ絶対!!」
「お願いだよぅっ!マホさぁん…」
彼は眉尻を下げて泣きそうな顔をする。私はいよいよ溜息を吐いた。
実はこの手の柔な男に弱いんだよなぁ…。
「………分かったよ。また恥ずかしい歌とか歌われたら堪ったもんじゃないしね」
「やった!!お礼にキスだけでも!んーっ!」
「ふざけんなっ」
と、彼の頭を引っ叩く。
「痛いっ!何でっ!!?」
「順番、すっ飛ばすなって言ったでしょうが」
「え?…あ、えっと………好きです。僕と付き合って下さい」
「ギターが上手くなったら…ね」
もじもじしながら告白した彼の頬に軽ぅくキスをして、私は笑った。
完
662:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/27(日) 03:08:58.73:KB4iZKZ00 (1/1)
タイトル「死亡命令」
タイトル「死亡命令」
663:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/27(日) 17:03:50.51:GdvBoN/Do (1/1)
タイトル「七十寸法師」
タイトル「七十寸法師」
664:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/28(月) 01:08:19.27:neV/nNiS0 (1/1)
タイトル「主文、被告人は本判決確定後直ちに死亡せよ」
タイトル「主文、被告人は本判決確定後直ちに死亡せよ」
665:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/28(月) 05:47:13.30:cu0QJiphO (1/1)
タイトル「人造人間の俺が世界を終わらせる魔王に恋をした」
タイトル「人造人間の俺が世界を終わらせる魔王に恋をした」
666:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/29(火) 01:09:36.15:qG70Ar4m0 (1/1)
タイトル「鮮やかな色に染まっていく」
タイトル「鮮やかな色に染まっていく」
667:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/29(火) 19:47:09.48:PLLokjcAo (1/1)
>>543「王の後継」
ある日、世界一大きい国の王が病に伏した。
国一番の医者によると、先は長くないとのことだった。
王宮内は大慌て、すぐに後継者が選ばれることになった。
しかし、それはなかなか簡単に済むことではなかった。
彼には、子供が七人も居たのだ。
――一番目の子は、快活で明るく、とても勇敢な子。
――二番目の子は、博識で研究が大好きな子。
――三番目の子は、優しく聡明で、慈愛の心を持った子。
――四番目の子は、いつも無口で、しかし人一倍人を見る目がある子。
――五番目の子は、どんな武術もこなし、国一番と噂されるほど強い子。
――六番目の子は、計略を練るのが得意で、人一倍大人びた子。
――七番目の子は、臆病で力が弱く、これといった特技の無い子。
その子達は、お互いを助け合い、お互いを習い、お互いを高めあった。
王の後継を決めるときも、その絆は失われない――かと思われた。
しかし、五番目の子の計略により、子供達は決裂。仲睦まじかった子供達は、一気に犬猿の仲となった。
一触即発。だがそんな時、ついに王が遺言として後継者を選んだ。
――そして、後継者は六番目の子となった。
なぜか。他の子には何が足らなかったというのか。
勇敢か。知識か。慈愛か。慧眼か。武術か。智力か。
否。それらが必要かどうかは、断じて否であった。
王の言葉は、ただ一つ。
『女を王とすることは断じて赦さぬ』
――これは、七人の王の子のうち、一人だけ男として生まれた子の日常を描く物語。
果たして彼は、他の六人の姉妹から送られる刺客から、身を守れるのでしょうか。
そして彼は、他の六人の姉妹と、仲直りできるのでしょうか――。
終
>>543「王の後継」
ある日、世界一大きい国の王が病に伏した。
国一番の医者によると、先は長くないとのことだった。
王宮内は大慌て、すぐに後継者が選ばれることになった。
しかし、それはなかなか簡単に済むことではなかった。
彼には、子供が七人も居たのだ。
――一番目の子は、快活で明るく、とても勇敢な子。
――二番目の子は、博識で研究が大好きな子。
――三番目の子は、優しく聡明で、慈愛の心を持った子。
――四番目の子は、いつも無口で、しかし人一倍人を見る目がある子。
――五番目の子は、どんな武術もこなし、国一番と噂されるほど強い子。
――六番目の子は、計略を練るのが得意で、人一倍大人びた子。
――七番目の子は、臆病で力が弱く、これといった特技の無い子。
その子達は、お互いを助け合い、お互いを習い、お互いを高めあった。
王の後継を決めるときも、その絆は失われない――かと思われた。
しかし、五番目の子の計略により、子供達は決裂。仲睦まじかった子供達は、一気に犬猿の仲となった。
一触即発。だがそんな時、ついに王が遺言として後継者を選んだ。
――そして、後継者は六番目の子となった。
なぜか。他の子には何が足らなかったというのか。
勇敢か。知識か。慈愛か。慧眼か。武術か。智力か。
否。それらが必要かどうかは、断じて否であった。
王の言葉は、ただ一つ。
『女を王とすることは断じて赦さぬ』
――これは、七人の王の子のうち、一人だけ男として生まれた子の日常を描く物語。
果たして彼は、他の六人の姉妹から送られる刺客から、身を守れるのでしょうか。
そして彼は、他の六人の姉妹と、仲直りできるのでしょうか――。
終
668:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/30(水) 01:12:51.02:16ArF9J20 (1/1)
タイトル「パステルカラーの夢」
タイトル「パステルカラーの夢」
669:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/30(水) 18:35:54.85:QbyByIqYo (1/1)
>>667
※修正
――そして、後継者は七番目の子となった。
>>667
※修正
――そして、後継者は七番目の子となった。
670:以下、2016年がお送りします The VIP Service 10th Anniversary!:2016/01/01(金) 00:06:45.80:tZTvMP2C0 (1/1)
タイトル「大晦日?なにそれおいしいの?」
タイトル「大晦日?なにそれおいしいの?」
671:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/01(金) 01:45:22.38:yHhsLfsxo (1/1)
タイトル「樹上の射手は鼠を笑う」
タイトル「樹上の射手は鼠を笑う」
672:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/03(日) 01:05:36.42:qWVj5BgX0 (1/4)
タイトル「打ち上げの席や我が嫁香風智乃とかいうクソ川柳wwww」
タイトル「打ち上げの席や我が嫁香風智乃とかいうクソ川柳wwww」
673:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/03(日) 01:06:41.30:qWVj5BgX0 (2/4)
タイトル「A cat is lying.」
タイトル「A cat is lying.」
674:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/03(日) 01:08:09.20:qWVj5BgX0 (3/4)
タイトル「海芝浦にいるんたが終電逃したので歩いて帰る」
タイトル「海芝浦にいるんたが終電逃したので歩いて帰る」
675:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/03(日) 01:09:40.20:qWVj5BgX0 (4/4)
タイトル「サザンブルーマウンテン南青山」
タイトル「サザンブルーマウンテン南青山」
676:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/03(日) 03:13:16.50:qsnzXF2f0 (1/1)
>>673 タイトル「A cat is lying.」
猫がいる。
一匹だけだ。
たった一匹、寝そべっている。
いや、男はそんなことを考えていたのではない。
男は金に困っていた。
困っている、というより、必要としている、と言うべきだろう。今となっては。
男は金に困っていた。
困って、アパートの隣人の家に強盗に入った。
とにかく、金目のものを奪ってきた。
現金は、足がつくらしいから、奪わなかった。
このボロアパートに住んでいるにしては、なかなか良いものを持っている、そんなことを考えていたのは覚えている。
男は自分の部屋に帰ってきた。
帰ってきて、重大なことに気がついた。
男は、手袋をしていなかった。
いや、強盗に入った時には、していたのだ。
それは男自信がはっきり覚えている。
どこで落としたのだろうか。それ以前に、外したりしただろうか?
そんなはずはない。
なぜなら、あの手袋の内側には、自分の名前が書いてあったのだから。
そんなものを外せば、男のことだ、置き忘れることだってあり得る。
そうすれば、その手袋から男にたどり着くのは一瞬だろう。
そんなことで、男は自分厳重に注意していたのだ。
もちろん、探そうとはした。
だがすぐに、もう無理だと気がついた。
強盗が犯行現場に戻るなど、愚の骨頂だ。
それで、男は、金を必要としていた。
現金でないと。
今から奪ったものを売るのは無理だ。
できるだけ早く、遠くへ。
できるのなら、外国まで行きたい。
幸いなことに、パスポートなら持っていた。
2年前までやっていた仕事で必要になって、取得したのが残っていたのだ。
そうだ、行くなら東南アジアあたりがいい。
そこまで遠くはないし、しかし捜査の手は届きにくい気がする。
金が必要だった。
最近は格安航空会社というのもあるらしいし、そこまで多くなくもいいだろう。
男は、誰かが自分のために金を持ってくるという幻想すら抱き始めた。
そのとき。
ピンポーン
「郵便でーす」
男は、目を開けた。
猫が、横たわって寝ているのが、目の端に映った。
>>673 タイトル「A cat is lying.」
猫がいる。
一匹だけだ。
たった一匹、寝そべっている。
いや、男はそんなことを考えていたのではない。
男は金に困っていた。
困っている、というより、必要としている、と言うべきだろう。今となっては。
男は金に困っていた。
困って、アパートの隣人の家に強盗に入った。
とにかく、金目のものを奪ってきた。
現金は、足がつくらしいから、奪わなかった。
このボロアパートに住んでいるにしては、なかなか良いものを持っている、そんなことを考えていたのは覚えている。
男は自分の部屋に帰ってきた。
帰ってきて、重大なことに気がついた。
男は、手袋をしていなかった。
いや、強盗に入った時には、していたのだ。
それは男自信がはっきり覚えている。
どこで落としたのだろうか。それ以前に、外したりしただろうか?
そんなはずはない。
なぜなら、あの手袋の内側には、自分の名前が書いてあったのだから。
そんなものを外せば、男のことだ、置き忘れることだってあり得る。
そうすれば、その手袋から男にたどり着くのは一瞬だろう。
そんなことで、男は自分厳重に注意していたのだ。
もちろん、探そうとはした。
だがすぐに、もう無理だと気がついた。
強盗が犯行現場に戻るなど、愚の骨頂だ。
それで、男は、金を必要としていた。
現金でないと。
今から奪ったものを売るのは無理だ。
できるだけ早く、遠くへ。
できるのなら、外国まで行きたい。
幸いなことに、パスポートなら持っていた。
2年前までやっていた仕事で必要になって、取得したのが残っていたのだ。
そうだ、行くなら東南アジアあたりがいい。
そこまで遠くはないし、しかし捜査の手は届きにくい気がする。
金が必要だった。
最近は格安航空会社というのもあるらしいし、そこまで多くなくもいいだろう。
男は、誰かが自分のために金を持ってくるという幻想すら抱き始めた。
そのとき。
ピンポーン
「郵便でーす」
男は、目を開けた。
猫が、横たわって寝ているのが、目の端に映った。
677:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/04(月) 17:37:07.56:RgqUg7oh0 (1/2)
タイトル「39年前といえば」
タイトル「39年前といえば」
678:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/04(月) 18:25:02.77:RgqUg7oh0 (2/2)
タイトル「タイトルを書いても誰もストーリーを書いてくれないスレ」
タイトル「タイトルを書いても誰もストーリーを書いてくれないスレ」
679:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/04(月) 19:13:44.31:9ad+NjbXo (1/1)
タイトル「sageとsagaの違いが分からないマヌケが集うスレ」
タイトル「sageとsagaの違いが分からないマヌケが集うスレ」
680:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/05(火) 11:48:50.89:AfBoL+0DO (1/1)
タイトル「ハマの赤いあんちくしょう」
タイトル「ハマの赤いあんちくしょう」
681:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/05(火) 21:29:08.27:oIuDN3YF0 (1/2)
タイトル「以下、2016年にかわりまして2015年がお送りします」
タイトル「以下、2016年にかわりまして2015年がお送りします」
682:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/05(火) 21:37:34.44:oIuDN3YF0 (2/2)
タイトル「布団が爆発した」
タイトル「布団が爆発した」
683:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/06(水) 18:48:41.39:4+EEhyHUO (1/1)
タイトル「このバスは 最1系統 最寄高校前経由 最寄駅東口行きです」
タイトル「このバスは 最1系統 最寄高校前経由 最寄駅東口行きです」
684:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/06(水) 20:40:54.81:maSjyixU0 (1/1)
タイトル「デスカラス」
タイトル「デスカラス」
685:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 15:40:15.78:wr2UjJhZO (1/1)
タイトル「全員一致のうーん」
タイトル「全員一致のうーん」
686:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/08(金) 20:55:29.29:BOgRLC6q0 (1/1)
タイトル「道が分からなくなっても」
タイトル「道が分からなくなっても」
687:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 19:14:20.32:s3dCO8h+O (1/1)
タイトル「今気付いたけどこのスレのタイトルって半分弱俺が投稿したやつじゃん」
タイトル「今気付いたけどこのスレのタイトルって半分弱俺が投稿したやつじゃん」
688:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 19:20:53.65:tZIag+RrO (1/2)
タイトル「ここまで俺の自演」
タイトル「ここまで俺の自演」
689:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 19:34:30.03:yAh67MNKO (1/1)
タイトル「うるせえいい加減sageろ」
タイトル「うるせえいい加減sageろ」
690:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/09(土) 20:20:54.23:tZIag+RrO (2/2)
タイトル『正義のヒーロー「ククク……たとえ私が倒れようとも人々の心に希望がある限り第二第三の正義のヒーローが現れるであろう……!」』
タイトル『正義のヒーロー「ククク……たとえ私が倒れようとも人々の心に希望がある限り第二第三の正義のヒーローが現れるであろう……!」』
691:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 01:57:45.81:K81Dzfcl0 (1/1)
タイトル「クロコダイルポップコーン」
タイトル「クロコダイルポップコーン」
692:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/11(月) 16:26:03.22:cH+vlb7A0 (1/1)
タイトル「ゼンカクヒラガナ」
タイトル「ゼンカクヒラガナ」
693:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 23:54:45.48:C4BHjBeh0 (1/4)
タイトル「ちっちゃいことは気にすんな」
タイトル「ちっちゃいことは気にすんな」
694:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 23:55:26.78:C4BHjBeh0 (2/4)
タイトル「隣の竹藪に竹立て掛けなかったのは竹立て掛けたくなかったから竹立て掛けなかった」
タイトル「隣の竹藪に竹立て掛けなかったのは竹立て掛けたくなかったから竹立て掛けなかった」
695:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 23:55:58.17:C4BHjBeh0 (3/4)
タイトル「世界を崩したいなら鳴いた雫を行かせ」
タイトル「世界を崩したいなら鳴いた雫を行かせ」
696:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/12(火) 23:56:42.32:C4BHjBeh0 (4/4)
タイトル「すきのしるしの鱚」
タイトル「すきのしるしの鱚」
697:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 14:08:39.49:rwipuLJ/0 (1/1)
タイトル「蒼空」
タイトル「蒼空」
698:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/15(金) 14:46:25.60:lDO5SVa8o (1/1)
>>397
ヒエッ……
>>397
ヒエッ……
699:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/17(日) 16:38:01.14:raj9rq4c0 (1/1)
タイトル「誰が為に月は照る」
タイトル「誰が為に月は照る」
700:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 20:49:07.62:fTXNByA10 (1/1)
タイトル「お姫様は強いもの」
タイトル「お姫様は強いもの」
701:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 23:00:26.20:hG3PI3X5o (1/2)
>>665「人造人間の俺が世界を終わらせる魔王に恋をした」
「――貴様、何故倒れない」
凛と通る、澄み切った声。
眼前で立っているのは、赤髪の女性。
プライドの高そうな吊り目。赤い紅いドレス。豊満な胸。すらりと伸びた手足。ほっそりとした脚。
誰もが目を惹かれるであろう容貌だ――しかし、異様なところは、身長ほどの西洋剣を持っているところだ。
「生憎、俺は頑丈に作られてるんだ。傷の治りも早い。俺からしたら傍迷惑な話だがね」
自動修復システムが起動し、あっという間に傷が治る。
流れ落ちた動力油も、すぐに生成システムが補填しなおす。
「……人にあらざる者か」
「ご名答、俺は人造人間――心は人間、体は機械だ」
と言うと、魔王は少し目を見開き、笑みを浮かべた。
「……面白い。私の前に立ちはだかっているのは製造者の命令か?」
値定めするような目で、魔王はこちらを見つめてくる。
俺は首を横に振る。
「最初はそうだったが、今は違う。俺の製造者は、一昨日ほどにお前が殺したよ」
「……ならば、何故立ちはだかる?」
「何。お前が美人だっただけだ」
「茶化すな」
少し頬を染める魔王。
その仕草は、可愛らしくて、愛らしかった。
「……俺を『壊して』くれるかなあ、と思っただけだ」
と、本音を言うと、
「……む?」
と、魔王は怪訝な目でこちらを見てきた。
「お前は世界を壊しているんだろう? なら、俺も壊してくれるかと思ったんだ」
「………………」
「俺は本当、無駄に頑丈に作られてるんだ。何をしようと何をされようと、死なない。死ねないんだよ」
俺はため息をつく、と同時に、魔王もため息をつく。
「私は、死にたがりを殺してやるほど良い人ではないぞ」
「……それと、お前があまりに美人だったのもあるな」
「……むず痒い」
――魔王は、まるで少女のような仕草で、照れたような様子を見せた。
何故か、機械で作られた心臓が、きゅうと締め付けられるような感覚に襲われる。
機械で作られている心臓なのだから、そんなはずは無いのに。
「……本当、一目惚れしたかもなあ――」
「五月蝿い、殺すぞ」
「はは。やってみてくれ、もしかしたら死ねるかもしれん」
腕部、脚部、その他全身の駆動ギアをガシャガシャと鳴らしながら、俺はそう言った。
――こうして、壊れない人造人間と世界を壊す魔王の奇妙な関係が始まった。
果たして『俺』は壊れることが出来るのか、魔王は世界の全てを壊すのか。
これから二人の関係がどうなるのかは、また別のお話――
終
結局ラブコメになりそう
>>665「人造人間の俺が世界を終わらせる魔王に恋をした」
「――貴様、何故倒れない」
凛と通る、澄み切った声。
眼前で立っているのは、赤髪の女性。
プライドの高そうな吊り目。赤い紅いドレス。豊満な胸。すらりと伸びた手足。ほっそりとした脚。
誰もが目を惹かれるであろう容貌だ――しかし、異様なところは、身長ほどの西洋剣を持っているところだ。
「生憎、俺は頑丈に作られてるんだ。傷の治りも早い。俺からしたら傍迷惑な話だがね」
自動修復システムが起動し、あっという間に傷が治る。
流れ落ちた動力油も、すぐに生成システムが補填しなおす。
「……人にあらざる者か」
「ご名答、俺は人造人間――心は人間、体は機械だ」
と言うと、魔王は少し目を見開き、笑みを浮かべた。
「……面白い。私の前に立ちはだかっているのは製造者の命令か?」
値定めするような目で、魔王はこちらを見つめてくる。
俺は首を横に振る。
「最初はそうだったが、今は違う。俺の製造者は、一昨日ほどにお前が殺したよ」
「……ならば、何故立ちはだかる?」
「何。お前が美人だっただけだ」
「茶化すな」
少し頬を染める魔王。
その仕草は、可愛らしくて、愛らしかった。
「……俺を『壊して』くれるかなあ、と思っただけだ」
と、本音を言うと、
「……む?」
と、魔王は怪訝な目でこちらを見てきた。
「お前は世界を壊しているんだろう? なら、俺も壊してくれるかと思ったんだ」
「………………」
「俺は本当、無駄に頑丈に作られてるんだ。何をしようと何をされようと、死なない。死ねないんだよ」
俺はため息をつく、と同時に、魔王もため息をつく。
「私は、死にたがりを殺してやるほど良い人ではないぞ」
「……それと、お前があまりに美人だったのもあるな」
「……むず痒い」
――魔王は、まるで少女のような仕草で、照れたような様子を見せた。
何故か、機械で作られた心臓が、きゅうと締め付けられるような感覚に襲われる。
機械で作られている心臓なのだから、そんなはずは無いのに。
「……本当、一目惚れしたかもなあ――」
「五月蝿い、殺すぞ」
「はは。やってみてくれ、もしかしたら死ねるかもしれん」
腕部、脚部、その他全身の駆動ギアをガシャガシャと鳴らしながら、俺はそう言った。
――こうして、壊れない人造人間と世界を壊す魔王の奇妙な関係が始まった。
果たして『俺』は壊れることが出来るのか、魔王は世界の全てを壊すのか。
これから二人の関係がどうなるのかは、また別のお話――
終
結局ラブコメになりそう
702:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 23:02:05.99:hG3PI3X5o (2/2)
タイトル「しじまの中で、燃える魂」
タイトル「しじまの中で、燃える魂」
703:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/18(月) 23:53:10.22:K3RcvRDHo (1/1)
>>701
乙
>>701
乙
704:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 12:09:38.12:vf2quMcfO (1/1)
>>697「蒼空」
20XX年、T都、日本
4月16日、午後21時42分
─その日の空は今日も蒼かった。
この世界から、夜空や夕焼けが消えてから幾つたっただろう。
この世界から、青が蒼に成り代わったのはいつからだろう。
空を見上げればそこに月や星の光はあるのに、空は今宵も変わらず蒼い。
父の手を握り歩いた、あの茜色の夕焼けは──今はもう、とても遠い記憶に感じる。
世界を覆うその異常な現象は、あまりにもあっさりと人々の心に馴染んでしまった。
だけどボクは思う。
夕焼け空を背景に空を舞うアキアカネも、夏の夜に美しく咲く花火の光も。
全てが懐かしく、そして今もなお心が欲しているということに。
ふぅっ…と息を吐き、再び帰路を歩く。
思うだけで世界は変わるはずもない。
だけどそれでもボクは望む。
心に絡みつく"蒼"では無く
心に吹き抜ける、あの爽やかな"青空"を──。
終わり
でも夜が無くなった分、電気代はちょっぴり浮いたそうな─
>>697「蒼空」
20XX年、T都、日本
4月16日、午後21時42分
─その日の空は今日も蒼かった。
この世界から、夜空や夕焼けが消えてから幾つたっただろう。
この世界から、青が蒼に成り代わったのはいつからだろう。
空を見上げればそこに月や星の光はあるのに、空は今宵も変わらず蒼い。
父の手を握り歩いた、あの茜色の夕焼けは──今はもう、とても遠い記憶に感じる。
世界を覆うその異常な現象は、あまりにもあっさりと人々の心に馴染んでしまった。
だけどボクは思う。
夕焼け空を背景に空を舞うアキアカネも、夏の夜に美しく咲く花火の光も。
全てが懐かしく、そして今もなお心が欲しているということに。
ふぅっ…と息を吐き、再び帰路を歩く。
思うだけで世界は変わるはずもない。
だけどそれでもボクは望む。
心に絡みつく"蒼"では無く
心に吹き抜ける、あの爽やかな"青空"を──。
終わり
でも夜が無くなった分、電気代はちょっぴり浮いたそうな─
705:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 17:29:27.61:Cc8InUvo0 (1/2)
タイトル「お隣にいらっしゃいますお客様はよく柿をお召し上がりになるお客様でございます」
タイトル「お隣にいらっしゃいますお客様はよく柿をお召し上がりになるお客様でございます」
706:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 18:17:14.60:zc6+dsmB0 (1/1)
>>623
タイトル「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです」
私はとある国に寄った。
気まぐれにで、ある。
「ふぅ」
ふと、休憩する。
(今回はここに泊まるかな)
ホテルの受付はロボットである。
(へえ、珍しいなぁ)
そんな事を思いながらも、荷物を電動のものに載せ、部屋へと向かう。
窓から見える通りは色々な人が忙しなく動いている。死んでいる猫。苦しそうにしてる子供。誰も反応を示さず、どことなく冷たい。
道端で誰かが倒れているではないか。
思わずホテルを出で、私は急いで話しかける。
「あの」
その時、多くの目線が突き刺さった。
「君、この国ではむやみやたらと知らぬ人と話しては行けないのだ」
警官のロボットが話しかける。
「現にあなただって見知らぬ私に話してるではないか。何故助けないのです?」
ハァ、と溜息を(機会のくせにだ)吐く。
「だって見返りがないからだよ。あなたも見返りが欲しいのでしょう?」
>>623
タイトル「知らない人に話しかける行為は無条件で悪いことです」
私はとある国に寄った。
気まぐれにで、ある。
「ふぅ」
ふと、休憩する。
(今回はここに泊まるかな)
ホテルの受付はロボットである。
(へえ、珍しいなぁ)
そんな事を思いながらも、荷物を電動のものに載せ、部屋へと向かう。
窓から見える通りは色々な人が忙しなく動いている。死んでいる猫。苦しそうにしてる子供。誰も反応を示さず、どことなく冷たい。
道端で誰かが倒れているではないか。
思わずホテルを出で、私は急いで話しかける。
「あの」
その時、多くの目線が突き刺さった。
「君、この国ではむやみやたらと知らぬ人と話しては行けないのだ」
警官のロボットが話しかける。
「現にあなただって見知らぬ私に話してるではないか。何故助けないのです?」
ハァ、と溜息を(機会のくせにだ)吐く。
「だって見返りがないからだよ。あなたも見返りが欲しいのでしょう?」
707:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 21:12:51.34:Cc8InUvo0 (2/2)
タイトル「僕はアキラですか?─いいえ、あなたはダニエルです。」
タイトル「僕はアキラですか?─いいえ、あなたはダニエルです。」
708:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします:2016/01/19(火) 21:15:21.93:3EitdSgUo (1/1)
タイトル「夏桜」
タイトル「夏桜」
709:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/20(水) 19:54:23.76:NEsUgm4iO (1/1)
タイトル「この電車はこの先神奈川新町で快特京急久里浜行きの通過待ちをします」
タイトル「この電車はこの先神奈川新町で快特京急久里浜行きの通過待ちをします」
710:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 18:28:45.35:XgS1NbWUo (1/1)
>>67「SCPが勇者として召喚されたようです」
こことは違う、どこかの世界。
その世界を支配する、大きな国があった。
その国は今、窮地に立たされていた。
それは何故か。
――『魔物』の発生である。
「陛下! 勇者召喚の儀、今しがた終了いたしました!」
「……漸くか。漸く、救済の時が来たか――」
……そして今、その窮地から脱しようともしていた。
――勇者召喚の儀。
異なる世界から、特別な力を持つ者を呼び寄せる儀式。
莫大な魔力を使い、世界と世界を繋ぐ『門』を開く古代魔法。
百数十年前。それについての古文書が見つかり、遺跡が見つかり、解読の糸口が掴めた。
まさしくそれは、神より差し伸べられた唯一無二の救済であった。
「古書解読に数十年、古語解読に数十年、魔具の収集に数十年、代を重ね、祖父より受け継いできたこの魔法……」
「漸く、我が一族、いや、人類の悲願が達成しようとしているのですね」
「……今すぐ、儀式を始めよう。一秒でも早く、一刻も早く、あの忌まわしき魔物共を滅したい」
「御意に」
間もなく、勇者召喚の儀が始まった。
幾重にも描かれた魔法陣の外側に、何人もの魔法使いが立ち並び、それぞれが今では失われた言語で何かを唱えている。
「……陛下、後はドラゴンの血を一滴垂らすだけです。最後は、陛下が成し遂げてください」
「ああ……」
震える手で、王は魔方陣に一滴、小瓶に入ったドラゴンの血をたらす。
その瞬間、何かが『軋む』音がし、何かが『割れる』音がし、何かが『開く』音がし――あたりが光に包まれた。
「どうした、何があった。誰か報告せよ」
「この光、古文書にあった通りだ……! 成功です。陛下、我々は勇者の召喚に成功しました!」
「――そうか。そうか。そうか……」
王は感じ入ったような声を上げる。
やがて閃光が収まり、眩しさに目を閉じていた人々が目を開くと、そこには――
――涙型の何かが居た。
「……は?」
「……え?」
「………………」
その『勇者』には、防具も、武器も……いや、武器を振るうための手や脚さえ無かった。
その異様な風貌に、彼らは全員……
「ハァァァァァァァァァァァァァァ!?」
……叫び声をあげることしかできなかった。
――SCP-131、通称アイポッドは果たしてどうなるのか!?
そしてアイポッドは無事元の世界に帰れるのか!? 人類を救えるのか!?
『SCPが勇者として召喚されたようです』、公開未定!
終
前置きで固く見せかけておいて実はほのぼの系。
多分ラスボスは同じように召喚されたSCP-173。きっとSCP-131なら何とかできる
>>67「SCPが勇者として召喚されたようです」
こことは違う、どこかの世界。
その世界を支配する、大きな国があった。
その国は今、窮地に立たされていた。
それは何故か。
――『魔物』の発生である。
「陛下! 勇者召喚の儀、今しがた終了いたしました!」
「……漸くか。漸く、救済の時が来たか――」
……そして今、その窮地から脱しようともしていた。
――勇者召喚の儀。
異なる世界から、特別な力を持つ者を呼び寄せる儀式。
莫大な魔力を使い、世界と世界を繋ぐ『門』を開く古代魔法。
百数十年前。それについての古文書が見つかり、遺跡が見つかり、解読の糸口が掴めた。
まさしくそれは、神より差し伸べられた唯一無二の救済であった。
「古書解読に数十年、古語解読に数十年、魔具の収集に数十年、代を重ね、祖父より受け継いできたこの魔法……」
「漸く、我が一族、いや、人類の悲願が達成しようとしているのですね」
「……今すぐ、儀式を始めよう。一秒でも早く、一刻も早く、あの忌まわしき魔物共を滅したい」
「御意に」
間もなく、勇者召喚の儀が始まった。
幾重にも描かれた魔法陣の外側に、何人もの魔法使いが立ち並び、それぞれが今では失われた言語で何かを唱えている。
「……陛下、後はドラゴンの血を一滴垂らすだけです。最後は、陛下が成し遂げてください」
「ああ……」
震える手で、王は魔方陣に一滴、小瓶に入ったドラゴンの血をたらす。
その瞬間、何かが『軋む』音がし、何かが『割れる』音がし、何かが『開く』音がし――あたりが光に包まれた。
「どうした、何があった。誰か報告せよ」
「この光、古文書にあった通りだ……! 成功です。陛下、我々は勇者の召喚に成功しました!」
「――そうか。そうか。そうか……」
王は感じ入ったような声を上げる。
やがて閃光が収まり、眩しさに目を閉じていた人々が目を開くと、そこには――
――涙型の何かが居た。
「……は?」
「……え?」
「………………」
その『勇者』には、防具も、武器も……いや、武器を振るうための手や脚さえ無かった。
その異様な風貌に、彼らは全員……
「ハァァァァァァァァァァァァァァ!?」
……叫び声をあげることしかできなかった。
――SCP-131、通称アイポッドは果たしてどうなるのか!?
そしてアイポッドは無事元の世界に帰れるのか!? 人類を救えるのか!?
『SCPが勇者として召喚されたようです』、公開未定!
終
前置きで固く見せかけておいて実はほのぼの系。
多分ラスボスは同じように召喚されたSCP-173。きっとSCP-131なら何とかできる
711:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/21(木) 23:41:40.08:OyFTd1B60 (1/1)
あいつは実際、自分を囮にするくらいの勇者だからな
あいつは実際、自分を囮にするくらいの勇者だからな
712:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/22(金) 14:47:57.49:6fyN5mQv0 (1/2)
タイトル「魔法少女初音ミク」
タイトル「魔法少女初音ミク」
713:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/22(金) 14:48:32.28:6fyN5mQv0 (2/2)
タイトル「魔法少女初音ミク」
タイトル「魔法少女初音ミク」
714:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/22(金) 15:53:14.20:YqIeHkg10 (1/1)
タイトル「機械が仕事を奪うと言うなら、人間に埋め込んだAIに仕事をさせれば万事OKだろ」
タイトル「機械が仕事を奪うと言うなら、人間に埋め込んだAIに仕事をさせれば万事OKだろ」
715:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/22(金) 22:00:49.59:NMO71R+9O (1/1)
タイトル『男「俺が火属性で」幼なじみ「わたしが水属性!」』
タイトル『男「俺が火属性で」幼なじみ「わたしが水属性!」』
716:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/23(土) 05:39:19.30:IQc0sdKH0 (1/1)
タイトル「ペナ無し牢屋と社会不適合者達」
タイトル「ペナ無し牢屋と社会不適合者達」
717:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/24(日) 01:02:11.49:kl5kQZt10 (1/1)
タイトル「ゲリラ豪雨の東京の夜」
タイトル「ゲリラ豪雨の東京の夜」
718:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/24(日) 01:04:01.65:sByrkNkkO (1/1)
タイトル『女「水と」男「油」』
タイトル『女「水と」男「油」』
719:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/24(日) 08:01:40.01:2w7kr/NM0 (1/1)
タイトル「心を得た基板を蝕む植物」
タイトル「心を得た基板を蝕む植物」
720:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/24(日) 23:52:56.46:lQzvXzEAO (1/1)
タイトル「創造神始めました!っと後輩はドヤ顔でいった」
タイトル「創造神始めました!っと後輩はドヤ顔でいった」
721:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/25(月) 00:12:53.69:Jci/ZqEKO (1/1)
タイトル「おまたせ!アイスティーしか無かったけどいいかな?」
タイトル「おまたせ!アイスティーしか無かったけどいいかな?」
722:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 01:50:58.58:asbxR/r20 (1/1)
タイトル「とりま肉食べに行きませんか?」
タイトル「とりま肉食べに行きませんか?」
723:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 03:25:14.79:3OwLzLUSO (1/1)
>>722
「とりま肉食べに行きませんか?」
重要なプロジェクトを二人三脚で成し遂げた男とその後輩の女はささやかな打ち上げパーティーを行う事にした
後輩「先輩、好きな食べ物って何ですか?」
先輩「特に好き嫌いは無いな」
後輩「んじゃ……とりま肉食べに行きませんか?」
先輩(とりま肉……?)
後輩「先輩?」
先輩(とりま肉って何だ?……鶏肉か?)
後輩「先輩、聞いてますか?」
先輩「お…おぅ……聞いてるぞ」
後輩「どうしますか?」
先輩(とりま肉…何の肉か分からんが……先輩として知らないとは言えんな)
後輩「せんぱ~い、どうしたんですか?」
先輩「いや、わりと好きだぞ」
後輩「おっ、私も好きなんですよ♪」
先輩「なかなか旨いよな?」
後輩「先輩は何が好きなんですが?」
先輩「や……焼いたヤツ……かな?」
後輩「それじゃ、焼き肉にしますか?」
先輩「そ…そうだな?」
後輩「すぐに近場の店を探しますね」
先輩(焼き肉って事は……牛の部位か……)
2人は近場の焼き肉屋に入る
そして店員が注文を聞きにきた
後輩「えっと、まずは……」
先輩「俺に任せておけ」
後輩「はい、分かりました」
先輩「とりま肉を2人前」
店員「えっ?」
後輩「えっ?」
先輩「えっ?」
>>722
「とりま肉食べに行きませんか?」
重要なプロジェクトを二人三脚で成し遂げた男とその後輩の女はささやかな打ち上げパーティーを行う事にした
後輩「先輩、好きな食べ物って何ですか?」
先輩「特に好き嫌いは無いな」
後輩「んじゃ……とりま肉食べに行きませんか?」
先輩(とりま肉……?)
後輩「先輩?」
先輩(とりま肉って何だ?……鶏肉か?)
後輩「先輩、聞いてますか?」
先輩「お…おぅ……聞いてるぞ」
後輩「どうしますか?」
先輩(とりま肉…何の肉か分からんが……先輩として知らないとは言えんな)
後輩「せんぱ~い、どうしたんですか?」
先輩「いや、わりと好きだぞ」
後輩「おっ、私も好きなんですよ♪」
先輩「なかなか旨いよな?」
後輩「先輩は何が好きなんですが?」
先輩「や……焼いたヤツ……かな?」
後輩「それじゃ、焼き肉にしますか?」
先輩「そ…そうだな?」
後輩「すぐに近場の店を探しますね」
先輩(焼き肉って事は……牛の部位か……)
2人は近場の焼き肉屋に入る
そして店員が注文を聞きにきた
後輩「えっと、まずは……」
先輩「俺に任せておけ」
後輩「はい、分かりました」
先輩「とりま肉を2人前」
店員「えっ?」
後輩「えっ?」
先輩「えっ?」
724:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 03:46:33.27:PbDdYbcQO (1/1)
2tトラックの宣伝かよ。
2tトラックの宣伝かよ。
725:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 04:04:01.25:YUOd4oBv0 (1/7)
タイトル『どうしようもなく絶望中ですか?どんでん返しのお時間です』
タイトル『どうしようもなく絶望中ですか?どんでん返しのお時間です』
726:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:34:16.12:YUOd4oBv0 (2/7)
>>662
今日も我がクラスルームは雑音に満ちている。不快な時もあれば、すこし微笑ましく思う時もある喧噪だ
私を含めてキリよく30人で構成された箱詰めの群れ
同じようなものが、確か他に17つはあったか
( 少子化ちゃんは他所でいそがしい。こちらはむえん、と )
愛くるしい少年少女は各々が好ましく思う者との他愛もない話を楽しんでいる
( いつも通り、いつも通り )
無論、全員漏れなく仲良しこよしで固まっているわけでもなく
一人静かに己の世界で過ごす者もちらほらといて
( へえ、料理の本とはまためずらしい。……ふむ、ちょっとむずかしそうなレシピだね )
眼を輝かせて、少女が食い入るように見つめていたもの
写真に写っているのは、今流行りだとかの有名な料理店のものを、ご家庭でも味わえるようにといくらか簡易化した肉料理
その下には材料やら調理手順やらが記されているが、残念ながら大半の漢字は私たちがまだ習っていないものだ
つまり。レシピを覚え、実際に料理しようというのではなく、ただ完成品の写真を眺めて夢想するのが彼女の目的らしい
( 年相応に、およめさんというものにあこがれているのだろうか。可愛らしい )
( …お?ろうかを走っていたみたいだね、図工の先生とはち合わせて男の子がしかられている )
( 良いね。元気なのは良いことだ。あの子もこの子も )
( 人生を楽しんでいる。青春ちゃんたちだ )
窓際最後尾
すぐ後ろにロッカーがあり、移動の手間が少なくて済む。怠け者の私にはなんとも嬉しいこの席で
別段好いてもいない彼らを眺めながら、心温まる私であった
ところで
なんとも平和なことに、ここにはイジメが存在しない
だから
読書眼鏡系無口ガールも、仏頂面なぶきっちょボーイも、ただのアホな空気嫁くんも、今ちょっと思い出すのが面倒臭いエトセトラ達も
誰一人として“ぼっち”ではないし、常に互いを気遣えるような上等且つ無垢な人種で溢れているこのクラスは、案外素晴らしいところだったりする
( む。いじめといえば )
今朝がた見たZ○Pでは、今月に入って629人目の自殺者があったと報じられていたか
星座占いの結果に喜んでいた直後だった
ぶっちゃけ三桁後半にまできた自殺など日常化しつつあって、普段なら気にも留めない私は
遅刻してはいけない、とさっさとテレビの電源を消そうとした。だが消さなかった
というか消せなかったのだ。いや、別に大した理由ではない。ただ珍しかったから
その629人目の自殺者の自害動機が
いじめに因るもの。つまり他者からの悪意に起因するものだったから
>>662
今日も我がクラスルームは雑音に満ちている。不快な時もあれば、すこし微笑ましく思う時もある喧噪だ
私を含めてキリよく30人で構成された箱詰めの群れ
同じようなものが、確か他に17つはあったか
( 少子化ちゃんは他所でいそがしい。こちらはむえん、と )
愛くるしい少年少女は各々が好ましく思う者との他愛もない話を楽しんでいる
( いつも通り、いつも通り )
無論、全員漏れなく仲良しこよしで固まっているわけでもなく
一人静かに己の世界で過ごす者もちらほらといて
( へえ、料理の本とはまためずらしい。……ふむ、ちょっとむずかしそうなレシピだね )
眼を輝かせて、少女が食い入るように見つめていたもの
写真に写っているのは、今流行りだとかの有名な料理店のものを、ご家庭でも味わえるようにといくらか簡易化した肉料理
その下には材料やら調理手順やらが記されているが、残念ながら大半の漢字は私たちがまだ習っていないものだ
つまり。レシピを覚え、実際に料理しようというのではなく、ただ完成品の写真を眺めて夢想するのが彼女の目的らしい
( 年相応に、およめさんというものにあこがれているのだろうか。可愛らしい )
( …お?ろうかを走っていたみたいだね、図工の先生とはち合わせて男の子がしかられている )
( 良いね。元気なのは良いことだ。あの子もこの子も )
( 人生を楽しんでいる。青春ちゃんたちだ )
窓際最後尾
すぐ後ろにロッカーがあり、移動の手間が少なくて済む。怠け者の私にはなんとも嬉しいこの席で
別段好いてもいない彼らを眺めながら、心温まる私であった
ところで
なんとも平和なことに、ここにはイジメが存在しない
だから
読書眼鏡系無口ガールも、仏頂面なぶきっちょボーイも、ただのアホな空気嫁くんも、今ちょっと思い出すのが面倒臭いエトセトラ達も
誰一人として“ぼっち”ではないし、常に互いを気遣えるような上等且つ無垢な人種で溢れているこのクラスは、案外素晴らしいところだったりする
( む。いじめといえば )
今朝がた見たZ○Pでは、今月に入って629人目の自殺者があったと報じられていたか
星座占いの結果に喜んでいた直後だった
ぶっちゃけ三桁後半にまできた自殺など日常化しつつあって、普段なら気にも留めない私は
遅刻してはいけない、とさっさとテレビの電源を消そうとした。だが消さなかった
というか消せなかったのだ。いや、別に大した理由ではない。ただ珍しかったから
その629人目の自殺者の自害動機が
いじめに因るもの。つまり他者からの悪意に起因するものだったから
727:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:35:51.09:YUOd4oBv0 (3/7)
放課後
朝来た道をなぞり返すように下校する
違和感はあからさまだった
道行く人々が私を見るたび立ち止まる
そしてこちらを向いたまま固まっているのだ
( うん?……わたしの顔に何かついてるのだろうか? )
ぺたぺた。むに、ぐい。と、己の顔面を捏ねてみるが、何もない
手鏡を取り出し見てみても、そこに映るのは美少女だ
( なんだろうね。なぜこんなキュートな女の子に、そんなひょうじょうをするのやら )
よくよく観察してみれば
彼らはどこか戸惑っているようにも、躊躇しているようにも、怖れているようにも、悲しんでいるようにも見える
( むぅ……うっとうしい、早くかえろう )
そしてやや速足で帰宅した
だが、ここでも異変に気付く
車庫に車があるのだ。何を当たり前なことをと思うだろうが、そうではない
この時間に、この車が、この車庫に納まっているのはおかしいのだ
私の母は免許を持っていない。我が家で運転ができるのは父だけだ
そして父が帰るのは大体夜の7時を回る頃。今は夕方の4時である
早すぎる。何かあったのだろうか。さっきのこともあって、少し不安になってしまうのは仕方がないだろう
鍵を開け、扉をくぐり、玄関で私を出迎えたのは
号泣するその両親であった
「 !?、ちょっ、どうしたのさ、母さん!父さん! 」
2人がこちらに気付き、あっという間に私は抱きしめられてしまった
「 すまない、すまない、すまない、すまない……!!!!赦してくれぇぇぇぇぇ………ッ!!!! 」
「 ごめ、んな…さい…っ……あたしたち、あなた、を…ぉお……ぉおおおおおおオオオオオオ!!!!!! 」
吠えるかのように泣く、父と母
何が何だかさっぱりな私は、両親の腕のなかでわたわたともがく
そして
「 !!!!! 」
見つけてしまった
( そ、んな……なんで、どうして、だって、あれは。…?? )
2人が先程まで蹲っていた場所には
一枚の、黒い封筒
「 ぁ……ぅあ…ぁぁあぁああぁあ……っ?! 」
放課後
朝来た道をなぞり返すように下校する
違和感はあからさまだった
道行く人々が私を見るたび立ち止まる
そしてこちらを向いたまま固まっているのだ
( うん?……わたしの顔に何かついてるのだろうか? )
ぺたぺた。むに、ぐい。と、己の顔面を捏ねてみるが、何もない
手鏡を取り出し見てみても、そこに映るのは美少女だ
( なんだろうね。なぜこんなキュートな女の子に、そんなひょうじょうをするのやら )
よくよく観察してみれば
彼らはどこか戸惑っているようにも、躊躇しているようにも、怖れているようにも、悲しんでいるようにも見える
( むぅ……うっとうしい、早くかえろう )
そしてやや速足で帰宅した
だが、ここでも異変に気付く
車庫に車があるのだ。何を当たり前なことをと思うだろうが、そうではない
この時間に、この車が、この車庫に納まっているのはおかしいのだ
私の母は免許を持っていない。我が家で運転ができるのは父だけだ
そして父が帰るのは大体夜の7時を回る頃。今は夕方の4時である
早すぎる。何かあったのだろうか。さっきのこともあって、少し不安になってしまうのは仕方がないだろう
鍵を開け、扉をくぐり、玄関で私を出迎えたのは
号泣するその両親であった
「 !?、ちょっ、どうしたのさ、母さん!父さん! 」
2人がこちらに気付き、あっという間に私は抱きしめられてしまった
「 すまない、すまない、すまない、すまない……!!!!赦してくれぇぇぇぇぇ………ッ!!!! 」
「 ごめ、んな…さい…っ……あたしたち、あなた、を…ぉお……ぉおおおおおおオオオオオオ!!!!!! 」
吠えるかのように泣く、父と母
何が何だかさっぱりな私は、両親の腕のなかでわたわたともがく
そして
「 !!!!! 」
見つけてしまった
( そ、んな……なんで、どうして、だって、あれは。…?? )
2人が先程まで蹲っていた場所には
一枚の、黒い封筒
「 ぁ……ぅあ…ぁぁあぁああぁあ……っ?! 」
728:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:36:59.20:YUOd4oBv0 (4/7)
この国には、とある呪いがある
その呪いは、ある日、唐突に、対象のもとへ舞い降りる
黒い封筒。それは、絶対
逆らうことなど許されない
「 …うそ、だ……うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだあああああアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!?!? 」
この国には、とある呪いがある
その呪いは、ある日、唐突に、対象のもとへ舞い降りる
黒い封筒。それは、絶対
逆らうことなど許されない
「 …うそ、だ……うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだあああああアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!?!? 」
729:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:37:30.94:YUOd4oBv0 (5/7)
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■アナタヘ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■呪イノ手紙ガ送ラレタナラ、アナタハ受ケ取ラネバナリマセン■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■呪イノ手紙ヲ受ケ取ッタナラ、アナタハ死ナネバナリマセン■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■生キテハイケマセン。死ニマショウ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■テメエラヘ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■生カシテハイケマセン。殺シマショウ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■殺サナイナラ、テメエラモ殺シマス■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■バイバイ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■呪イノ手紙ガ送ラレタナラ、アナタハ受ケ取ラネバナリマセン■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■呪イノ手紙ヲ受ケ取ッタナラ、アナタハ死ナネバナリマセン■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■生キテハイケマセン。死ニマショウ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■テメエラヘ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■生カシテハイケマセン。殺シマショウ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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■殺サナイナラ、テメエラモ殺シマス■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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730:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:38:51.84:YUOd4oBv0 (6/7)
他人事だと思っていた
自分や、その周りは大丈夫だなんて
そんな反吐が出るほどの甘い考えを、しかし私は信じていた
信じたかった。盲信せずにはやっていられなかった
こんな、三流ホラーみたいな呪いが現実に存在して
たった一ヵ月の間に、“628人”を死へとぶち込む問答無用の理不尽が日常化してしまった世界なんて
とても受け入れられるものではなかったから
道行く人々が私を見て固まったのは当然だろう
噂でしか聞いたことがなかったが、たしか
“手紙”が届いた人間というのは、一目見ただけで分かってしまうそうだ
何故かなんて誰も知らない。ただ、そうなのだ
これまでの事実にて裏付けられ、証明され、確定されている現実
呪いは手紙を受け取った個人のみに留まらない。その周囲へも強制する
こいつを殺せ、と
だから自殺者は多いのだ
呪いのせいだとしても、例外中の例外故に罪に問われないとしても
人を殺すというのは、とても辛いから
だから自ら死んでいく
自分がさっさと死なないと、他の誰かも巻き込まれてしまうから
遅かれ早かれ皆、“こいつ”のせいで死ぬのだとしても、少しでも長く、生きてもらう為
父は泣いていた
母は泣いていた
娘を守れぬ己の無力に
父は呪っていた
母は呪っていた
娘を奪うこの呪いを
他人事だと思っていた
自分や、その周りは大丈夫だなんて
そんな反吐が出るほどの甘い考えを、しかし私は信じていた
信じたかった。盲信せずにはやっていられなかった
こんな、三流ホラーみたいな呪いが現実に存在して
たった一ヵ月の間に、“628人”を死へとぶち込む問答無用の理不尽が日常化してしまった世界なんて
とても受け入れられるものではなかったから
道行く人々が私を見て固まったのは当然だろう
噂でしか聞いたことがなかったが、たしか
“手紙”が届いた人間というのは、一目見ただけで分かってしまうそうだ
何故かなんて誰も知らない。ただ、そうなのだ
これまでの事実にて裏付けられ、証明され、確定されている現実
呪いは手紙を受け取った個人のみに留まらない。その周囲へも強制する
こいつを殺せ、と
だから自殺者は多いのだ
呪いのせいだとしても、例外中の例外故に罪に問われないとしても
人を殺すというのは、とても辛いから
だから自ら死んでいく
自分がさっさと死なないと、他の誰かも巻き込まれてしまうから
遅かれ早かれ皆、“こいつ”のせいで死ぬのだとしても、少しでも長く、生きてもらう為
父は泣いていた
母は泣いていた
娘を守れぬ己の無力に
父は呪っていた
母は呪っていた
娘を奪うこの呪いを
731:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:42:15.78:YUOd4oBv0 (7/7)
だから彼女に迷いはなかった
右手に握られたそれは
そこそこ思い出の詰まったものであった
ふと思い出す
( あぁ、今日の図工で作った切り絵、やっぱり持って帰ってくればよかったな )
結構良い出来だったのに、勿体ないことをした
最後に見る両親の顔が、こんな、涙と鼻水でぐちゃぐちゃだなんて
あれを持ち帰って見せてやれば、きっとすごく褒めてくれただろう
そんな情景を、閉じた瞼の裏に見ながら
ハサミが喉を突き破り
男と女は、最愛の少女の血を浴びて、壊れる
「 バイバイ 」
なんだかんだ、かけがえのない、愛しき世界よ
もう少し満喫しておけば良かったと、惜しみながら
それでも笑顔で逝った少女を
嗤うナニカが
次 ハ ア ナ タ ヲ 殺 シ マ ス
『死亡命令』終 -バイバイ-
だから彼女に迷いはなかった
右手に握られたそれは
そこそこ思い出の詰まったものであった
ふと思い出す
( あぁ、今日の図工で作った切り絵、やっぱり持って帰ってくればよかったな )
結構良い出来だったのに、勿体ないことをした
最後に見る両親の顔が、こんな、涙と鼻水でぐちゃぐちゃだなんて
あれを持ち帰って見せてやれば、きっとすごく褒めてくれただろう
そんな情景を、閉じた瞼の裏に見ながら
ハサミが喉を突き破り
男と女は、最愛の少女の血を浴びて、壊れる
「 バイバイ 」
なんだかんだ、かけがえのない、愛しき世界よ
もう少し満喫しておけば良かったと、惜しみながら
それでも笑顔で逝った少女を
嗤うナニカが
次 ハ ア ナ タ ヲ 殺 シ マ ス
『死亡命令』終 -バイバイ-
732:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 08:44:36.87:yd0r2Uk9o (1/1)
タイトル「乙」
タイトル「乙」
733:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 18:24:53.18:E5PnsHM8O (1/1)
タイトル「俺の弟がこんなに可愛いわけがない」
タイトル「俺の弟がこんなに可愛いわけがない」
734:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/27(水) 21:47:11.83:fyBeof0E0 (1/1)
タイトル「読み取ってください。」
タイトル「読み取ってください。」
735:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/28(木) 01:24:38.17:i8NWgiW+0 (1/1)
タイトル「小さなかぶ」
タイトル「小さなかぶ」
736:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/28(木) 17:03:28.79:1PyP07+Ko (1/1)
>>735
タイトル「小さなかぶ」
駐輪場から優雅に登場
軽くて楽ちん小さなかぶ
キック一発余裕の始動
ガチャンと1速 モリモリ発進
ガチャンと2速 ドルドル加速
ガチャンと3速 のんびり巡航
安定信頼 日本製 壊れ知らずのHONDA製
無骨なタイヤ どこでも走る
タフなエンジン ゴリゴリ走る
燃費は抜群 どこまで走る
気合が違うよ小さなかぶ
今日も走るよ小さなかぶ
ホンダ・リトルカブはキック始動・オートクラッチ3速ミッション車が新車で
メーカー希望小売価格21万6000円(税込)で購入できます!
原付免許・四輪免許で乗れます!
皆でリトルカブに乗ろう!!!!
>>735
タイトル「小さなかぶ」
駐輪場から優雅に登場
軽くて楽ちん小さなかぶ
キック一発余裕の始動
ガチャンと1速 モリモリ発進
ガチャンと2速 ドルドル加速
ガチャンと3速 のんびり巡航
安定信頼 日本製 壊れ知らずのHONDA製
無骨なタイヤ どこでも走る
タフなエンジン ゴリゴリ走る
燃費は抜群 どこまで走る
気合が違うよ小さなかぶ
今日も走るよ小さなかぶ
ホンダ・リトルカブはキック始動・オートクラッチ3速ミッション車が新車で
メーカー希望小売価格21万6000円(税込)で購入できます!
原付免許・四輪免許で乗れます!
皆でリトルカブに乗ろう!!!!
737:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/28(木) 20:58:19.60:KyaThl+bo (1/1)
タイトル『屑野郎でも長生きしたいっ!』
タイトル『屑野郎でも長生きしたいっ!』
738:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/29(金) 04:43:31.03:TRZSjy9D0 (1/1)
タイトル「ふわふわエネルギー」
タイトル「ふわふわエネルギー」
739:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/29(金) 16:06:47.84:Ltcsa7QvO (1/1)
タイトル「男「過去食材?」女「うん」」
タイトル「男「過去食材?」女「うん」」
740:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/30(土) 02:57:42.78:xqqefSlN0 (1/2)
タイトル「1Q94」
タイトル「1Q94」
741:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/30(土) 03:02:46.17:xqqefSlN0 (2/2)
タイトル「NAKAMA-DA-MONGE!」
タイトル「NAKAMA-DA-MONGE!」
742:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 13:36:02.26:HsPM6244O (1/1)
タイトル「糞スレでも安価が欲しいっ!」
タイトル「糞スレでも安価が欲しいっ!」
743: ◆yXF/ojHTKk:2016/01/31(日) 17:10:25.49:6j9BZHJSO (1/3)
>>733
タイトル「俺の弟がこんなに可愛いわけがない」
弟「兄貴なんて大っっ嫌いだっ!」
兄「おう上等だよ!俺だってお前なんか嫌いだね!」
弟「何をぅっ!?」
兄「やんのかよ!」
俺と弟は仲が悪い。
何故かは分からないが小学校四年生頃から弟は俺に対して牙を剥くようになった。
顔を合わせれば毎日のように喧嘩をする。喧嘩の原因は些細なものから大きな事でも何でもだ。弟は常に喧嘩になるネタを探しているようにも思う。
先に絡んでくるのはいつだって弟からだった。
服装がダサいとか、笑い声がうるさいとか、身長が高くてムカつくとか、童貞野郎とか………。
いや、童貞なのは間違いないから言い返せなかったが…。確かに弟は女にモテた。ベビーフェイスというか、とにかく顔は女みたいに整っていて、それが人気の理由だった。外面も良い。皆にはすこぶる優しく、可愛い笑顔を振り撒く。
………それも俺以外の皆にだけだ。
俺にだけはガルル…と獣みたいに威嚇する。その落差が激しい。
俺はだから、弟が嫌いだった。いや、嫉妬に似たものを抱いていたようにも思う。身長は低くても整った顔立ちで女からチヤホヤされる弟が…心底羨ましかったのかもしれない。頭の出来も良かった。
そんな何でも持ってる弟が何も取り柄の無い俺に突っかかってくる事自体に怒りを感じた。………俺に取り柄が無いからムカつくのかもしれないが……それにしたって理不尽だ。
弟は俺と同じ高校に入学した。
嫌いなはずの俺と同じ高校を選んだ理由が俺には分からなかった。何よりも弟は頭が良い。もっとレベルの高い高校に進学できたはずなのに、何故か俺と同じ所を選んだ。
弟「うっさいな!鶏口となるも牛後となるなかれ…だよ!そんな事も分かんないのかバーカ!クソ兄貴!」
弟の答えは高いレベルの高校で下のランクになるくらいなら、低いレベルの高校でトップになる方が良いという理屈だった。
分かるような気もしたがそれなら他のレベルが低い高校はいくらでもあるわけで、わざわざ俺のいる高校を選ぶ必要は無いだろう。そう言った。
弟「黙れよクソ兄貴!口がくせぇんだよ!」
二度目は理屈が無かった。ただ罵倒されただけで不愉快極まりなかった。だからそこでいつもの様に喧嘩が始まった。
喧嘩と言っても殴る蹴るといった暴力は振るわない。…いや、弟はポカポカと殴ったりしてくるのだが、俺が殴ることはしなかった。
ただ口で文句を言う程度。本当に理不尽だと思う。可愛げが全く無い。
そんな弟があるキッカケで突然………デレた。
俺にとっては正に青天の霹靂だったわけだけど、弟にとっては至極当然の流れだったようだ。
俺たちが通う高校は本当にワルの巣窟で、半数以上が不良だった。廊下やトイレは吐いた唾やガムが沢山あり、壁面はイタズラ書きが所狭しと書かれていた。女子の数も圧倒的に少ない。全体の二割もいかない。その二割の女子もギャルみたいな不良みたいな…そんな子達だ。
弟は当然、学内で一番の成績を収める事に成功するが、問題はそういった悪い環境だ。
こういう学校では弱い者は喰われる。
頭の良し悪しではない。力がものを言う。
案の定弟は不良グループから絡まれてパシリにされたりしていた。
それを俺は見て見ぬフリをしていた訳では無いが…日に日にストレスを抱えていく弟を、俺はただ見ている事しか出来なかった。家での喧嘩もなりを潜めて、弟は本当に弱くなっていった。
弟が俺にデレたキッカケは、俺が弟を虐める奴を殴ってから。殴ったのは無いと思っていたことがあったからだ。
ほぼ男子校のような環境で、弟のように中性的な顔は………そういうシュミの奴を特に興奮させるらしい。
偶々。本当に偶々だ。
校舎横の野球部の部室として使われるプレハブの前を通ると、そこから弟の悲鳴が聴こえた。
俺がそこでプレハブに入ると、弟は裸にされていて、周囲を囲むように男達が下半身を晒して立っていた。その内の一人が弟の上に乗っていた。
気付くと俺はそいつらを見下ろしていて、拳に付いた血糊をズボンで拭き取った。
弟は部室の隅でブレザーを抱えて震えていた。
片付いた。着替えてこんなとこ早く出ろ。
それだけ言うと弟は素直に「うん」と言い、急いで着替え始めた。
その時から………弟はデレたのだ。
その日、弟は俺と初めて一緒に下校した。
>>733
タイトル「俺の弟がこんなに可愛いわけがない」
弟「兄貴なんて大っっ嫌いだっ!」
兄「おう上等だよ!俺だってお前なんか嫌いだね!」
弟「何をぅっ!?」
兄「やんのかよ!」
俺と弟は仲が悪い。
何故かは分からないが小学校四年生頃から弟は俺に対して牙を剥くようになった。
顔を合わせれば毎日のように喧嘩をする。喧嘩の原因は些細なものから大きな事でも何でもだ。弟は常に喧嘩になるネタを探しているようにも思う。
先に絡んでくるのはいつだって弟からだった。
服装がダサいとか、笑い声がうるさいとか、身長が高くてムカつくとか、童貞野郎とか………。
いや、童貞なのは間違いないから言い返せなかったが…。確かに弟は女にモテた。ベビーフェイスというか、とにかく顔は女みたいに整っていて、それが人気の理由だった。外面も良い。皆にはすこぶる優しく、可愛い笑顔を振り撒く。
………それも俺以外の皆にだけだ。
俺にだけはガルル…と獣みたいに威嚇する。その落差が激しい。
俺はだから、弟が嫌いだった。いや、嫉妬に似たものを抱いていたようにも思う。身長は低くても整った顔立ちで女からチヤホヤされる弟が…心底羨ましかったのかもしれない。頭の出来も良かった。
そんな何でも持ってる弟が何も取り柄の無い俺に突っかかってくる事自体に怒りを感じた。………俺に取り柄が無いからムカつくのかもしれないが……それにしたって理不尽だ。
弟は俺と同じ高校に入学した。
嫌いなはずの俺と同じ高校を選んだ理由が俺には分からなかった。何よりも弟は頭が良い。もっとレベルの高い高校に進学できたはずなのに、何故か俺と同じ所を選んだ。
弟「うっさいな!鶏口となるも牛後となるなかれ…だよ!そんな事も分かんないのかバーカ!クソ兄貴!」
弟の答えは高いレベルの高校で下のランクになるくらいなら、低いレベルの高校でトップになる方が良いという理屈だった。
分かるような気もしたがそれなら他のレベルが低い高校はいくらでもあるわけで、わざわざ俺のいる高校を選ぶ必要は無いだろう。そう言った。
弟「黙れよクソ兄貴!口がくせぇんだよ!」
二度目は理屈が無かった。ただ罵倒されただけで不愉快極まりなかった。だからそこでいつもの様に喧嘩が始まった。
喧嘩と言っても殴る蹴るといった暴力は振るわない。…いや、弟はポカポカと殴ったりしてくるのだが、俺が殴ることはしなかった。
ただ口で文句を言う程度。本当に理不尽だと思う。可愛げが全く無い。
そんな弟があるキッカケで突然………デレた。
俺にとっては正に青天の霹靂だったわけだけど、弟にとっては至極当然の流れだったようだ。
俺たちが通う高校は本当にワルの巣窟で、半数以上が不良だった。廊下やトイレは吐いた唾やガムが沢山あり、壁面はイタズラ書きが所狭しと書かれていた。女子の数も圧倒的に少ない。全体の二割もいかない。その二割の女子もギャルみたいな不良みたいな…そんな子達だ。
弟は当然、学内で一番の成績を収める事に成功するが、問題はそういった悪い環境だ。
こういう学校では弱い者は喰われる。
頭の良し悪しではない。力がものを言う。
案の定弟は不良グループから絡まれてパシリにされたりしていた。
それを俺は見て見ぬフリをしていた訳では無いが…日に日にストレスを抱えていく弟を、俺はただ見ている事しか出来なかった。家での喧嘩もなりを潜めて、弟は本当に弱くなっていった。
弟が俺にデレたキッカケは、俺が弟を虐める奴を殴ってから。殴ったのは無いと思っていたことがあったからだ。
ほぼ男子校のような環境で、弟のように中性的な顔は………そういうシュミの奴を特に興奮させるらしい。
偶々。本当に偶々だ。
校舎横の野球部の部室として使われるプレハブの前を通ると、そこから弟の悲鳴が聴こえた。
俺がそこでプレハブに入ると、弟は裸にされていて、周囲を囲むように男達が下半身を晒して立っていた。その内の一人が弟の上に乗っていた。
気付くと俺はそいつらを見下ろしていて、拳に付いた血糊をズボンで拭き取った。
弟は部室の隅でブレザーを抱えて震えていた。
片付いた。着替えてこんなとこ早く出ろ。
それだけ言うと弟は素直に「うん」と言い、急いで着替え始めた。
その時から………弟はデレたのだ。
その日、弟は俺と初めて一緒に下校した。
744: ◆yXF/ojHTKk:2016/01/31(日) 17:11:21.61:6j9BZHJSO (2/3)
下校途中に弟は俺に語った。弟が俺に突っかかっていたのは理由があったらしい。
本当は俺のことが好きで好きで堪らなかったらしい。それも、男として見ていたようだ。つまり恋愛的な対象として……俺を見ていたらしい。
ただ、男が男を好きになることは異常なことだと分かってから、どうしていいかも分からず、とりあえず突き放すようになったという。
弟「兄貴が僕のこと嫌いになれば諦められると思った。でも喧嘩すればするほど辛くて……だけど今更止められなくて……」
信じられなかった。女にあれほどモテたのに何故男なんかに…しかも兄なんかを恋愛対象にしたんだろう。
同じ高校を選んだ理由もそれが理由だったらしかった。
弟「兄貴……ううん、お兄ちゃん。好きです」
弟に告白された。どう答えればいいのか分からない。俺は普通に女が好きだし、それに今更弟なんか……。
………あれ?こいつこんなに可愛かったっけ?
全部を言ってスッキリしたのか、弟は俺の腕に腕を組んできた。俺はスッキリしてない。モヤモヤだ。
えへへ…と嬉しそうに笑う弟。
突然の事過ぎてどうも調子が狂う。
弟「助けてくれてありがとう…お兄ちゃん。大好きっ」
ああもう…。何だこれ。
こんな事ならまだ憎まれ口を叩かれた方がマシだ。
こんな可愛い顔して懐かれたら何も言えなくなっちまう。
俺は「おう」とだけ答えて歩く。
………違う。俺はそっちの趣味は無い。そっちの趣味は無いぞ。そう言い聞かせる。
まあ、1年後には弟と肉体的にも結ばれることになるのだが………それはまた別のお話だ。
完
下校途中に弟は俺に語った。弟が俺に突っかかっていたのは理由があったらしい。
本当は俺のことが好きで好きで堪らなかったらしい。それも、男として見ていたようだ。つまり恋愛的な対象として……俺を見ていたらしい。
ただ、男が男を好きになることは異常なことだと分かってから、どうしていいかも分からず、とりあえず突き放すようになったという。
弟「兄貴が僕のこと嫌いになれば諦められると思った。でも喧嘩すればするほど辛くて……だけど今更止められなくて……」
信じられなかった。女にあれほどモテたのに何故男なんかに…しかも兄なんかを恋愛対象にしたんだろう。
同じ高校を選んだ理由もそれが理由だったらしかった。
弟「兄貴……ううん、お兄ちゃん。好きです」
弟に告白された。どう答えればいいのか分からない。俺は普通に女が好きだし、それに今更弟なんか……。
………あれ?こいつこんなに可愛かったっけ?
全部を言ってスッキリしたのか、弟は俺の腕に腕を組んできた。俺はスッキリしてない。モヤモヤだ。
えへへ…と嬉しそうに笑う弟。
突然の事過ぎてどうも調子が狂う。
弟「助けてくれてありがとう…お兄ちゃん。大好きっ」
ああもう…。何だこれ。
こんな事ならまだ憎まれ口を叩かれた方がマシだ。
こんな可愛い顔して懐かれたら何も言えなくなっちまう。
俺は「おう」とだけ答えて歩く。
………違う。俺はそっちの趣味は無い。そっちの趣味は無いぞ。そう言い聞かせる。
まあ、1年後には弟と肉体的にも結ばれることになるのだが………それはまた別のお話だ。
完
745: ◆yXF/ojHTKk:2016/01/31(日) 17:20:16.72:6j9BZHJSO (3/3)
sageずにスンマセン。
癖でsagaにしてしまいました。
sageずにスンマセン。
癖でsagaにしてしまいました。
746:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 17:47:25.36:XAbbrvAa0 (1/2)
タイトル「魔法少女タケヤブ☆ヤケタ」
タイトル「魔法少女タケヤブ☆ヤケタ」
747:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 17:57:10.15:C7ZGBiB7o (1/1)
タイトル「乙」
タイトル「乙」
748:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 22:47:05.69:dz6cHxdaO (1/1)
タイトル
ヒューマンガス様「お前たちには失望したぞ!」加賀「頭にきました」
ヒューマンガス様「お陰でまた課金をしなければならなくなった!」
加賀「貴方はあまり好きではないわ。銀行?......行ってらっしゃい」
ヒューマンガス様「ヒューマンガスに逆らう事はできない!」
高翌雄「馬鹿め!と言って差し上げますわ」
タイトル
ヒューマンガス様「お前たちには失望したぞ!」加賀「頭にきました」
ヒューマンガス様「お陰でまた課金をしなければならなくなった!」
加賀「貴方はあまり好きではないわ。銀行?......行ってらっしゃい」
ヒューマンガス様「ヒューマンガスに逆らう事はできない!」
高翌雄「馬鹿め!と言って差し上げますわ」
749:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 23:01:02.92:/R+9zO2Co (1/1)
>>747
タイトル「乙」
SS書き手 甲「乙って言われたい……」
SS書き手 丙「いきなり切実だな、おい」
SS書き手 甲「だって頑張ってSS書いてるじゃん?
なのにレスつかないとか悲しいじゃん?
それなりに労われたいじゃん?」
SS書き手 丙「否定はせんが」
ドア「ガチャ」
SS書き手 乙「よう、何の話だ?」
SS書き手 丙「あ、乙」
SS書き手 丙「今ちょうど甲とSSの話をしててだな」
SS書き手 乙「へえ」
SS書き手 甲「……お前は本当にズルいよな」
SS書き手 乙「なんでだよ、なにがだよ」
出落ち
>>747
タイトル「乙」
SS書き手 甲「乙って言われたい……」
SS書き手 丙「いきなり切実だな、おい」
SS書き手 甲「だって頑張ってSS書いてるじゃん?
なのにレスつかないとか悲しいじゃん?
それなりに労われたいじゃん?」
SS書き手 丙「否定はせんが」
ドア「ガチャ」
SS書き手 乙「よう、何の話だ?」
SS書き手 丙「あ、乙」
SS書き手 丙「今ちょうど甲とSSの話をしててだな」
SS書き手 乙「へえ」
SS書き手 甲「……お前は本当にズルいよな」
SS書き手 乙「なんでだよ、なにがだよ」
出落ち
750:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 23:11:18.07:co7DzHsrO (1/1)
>>749
甲
>>749
甲
751:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/01/31(日) 23:37:11.52:XAbbrvAa0 (2/2)
タイトル「俺のドッキリがこんなに地味なわけがない」
タイトル「俺のドッキリがこんなに地味なわけがない」
752:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/02(火) 02:25:56.28:brn8xs8B0 (1/1)
タイトル
男「ロリじゃなくてロリコンに萌えるべきだよな」女「同感ね」
タイトル
男「ロリじゃなくてロリコンに萌えるべきだよな」女「同感ね」
753:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/02(火) 12:56:46.88:rkAYoJJ90 (1/2)
>>717 「ゲリラ豪雨の東京の夜」
「あー」
地下鉄の駅を出る間際、まだ地上出口も見えないうちに、
ひどい水の音を聞いて、嫌な予感はしていた。
地上に出ると案の定の豪雨で、思わずため息と一緒に声がでてしまった。
この雨では折り畳み傘など役には立たない。
目的地はここから少し歩かねばならないが、到着するころにはずぶ濡れになるだろう。
外にい続ける、もしくは帰宅するというならば、ずぶ濡れになろうが気にはしないが、
人と会う約束がある。しかも大事なものを抱えている今では濡れるわけにもいかない。
地上出口から少し中に入り、雨宿りをする。どうせゲリラ豪雨だ。すぐにでも止む。
『雨がひどい。少し遅れる』そう待ち合わせ相手に連絡をして、ぼんやり外を眺めることにした。
すでに待ち合わせ時間は過ぎている。しかし、待ち人は来る気配もない。
この雨だ。きっと濡れるのを嫌って、悠々と雨宿りをしているに違いない。
いつもそうだ。約束の時間にあの人が間に合った例がない。
今日くらいは、と期待した私が馬鹿だった。
どうしたものか。
待ち続けるのなら、きっとこの先も待ち続ける人生が続くのだろう。
帰宅すれば、あの人にお灸をすえることができるだろうか。
ないな、と自嘲的に笑う。
待ち合わせ場所に私がいなかったら、あの人は怒って帰るだけ。
どうして待ち合わせ場所にいないんだって、自分のことは棚に上げて。
何故、私はそんな自己中心的な人間に合わせて生きねばならないのだろう。
「もう待つのは厭きたよ」
そう呟いて、傘もささずに歩きだした。
買い物を済ませて帰ろうと出口に向かうと、ひどい雨だった。
そんな中、近くにいた女性が外に歩き出した。
勇者だな、と思ったが、ちらりと見えた横顔は泣きそうで、しかも傘をさす素振りもない。
居ても立ってもいられず、「そのまま行ったら風邪引きますよ」と声をかけてしまった。
女性は少しびっくりした顔をしたあと、困ったような、さびしそうな顔で笑って、いいんです、と言った。
雨に濡れたい気分になるようなことでもあったのだろうか、と思ったが、赤の他人の自分が聞いていいことでもなさそうだ。
「よろしければ、こちらを」と自分が持っていた傘を渡した。
女性は慌てたように断ってきたが、「どしゃ降りの中を女性に歩かせたら僕が気になってしまうので」と自分で口にしたものの、なんと押し付けがましい。
思案中といった顔をしていた女性は顔を上げてこちらを見る。待ち合わせですか、と彼女が問う。
「いいえ、これから帰るところなんですが」と答えると、さらに向かう方向を尋ねられた。
どうやら同じ駅を利用するらしい。傘を受け取るのは忍びないようだ。では「駅までご一緒しませんか」と尋ねる。
ほっとしたような顔で承諾してくれた。
傘を差して、駅に向かおうとしたとき、後ろを向いて「さようなら」と、女性が呟いたのを聞こえなかったふりをして、歩きだした。
雨が小降りになってきた。そろそろ行けそうだ。
走って目的地に向かう。着いたら何て言おう。
こんな日にゲリラ豪雨なんて全くついてない。
雨が止んだ。目的地もすぐ目の前だ。
すっかり澄み渡った星空の下、男がぽつりと立ち尽くしていた。
>>717 「ゲリラ豪雨の東京の夜」
「あー」
地下鉄の駅を出る間際、まだ地上出口も見えないうちに、
ひどい水の音を聞いて、嫌な予感はしていた。
地上に出ると案の定の豪雨で、思わずため息と一緒に声がでてしまった。
この雨では折り畳み傘など役には立たない。
目的地はここから少し歩かねばならないが、到着するころにはずぶ濡れになるだろう。
外にい続ける、もしくは帰宅するというならば、ずぶ濡れになろうが気にはしないが、
人と会う約束がある。しかも大事なものを抱えている今では濡れるわけにもいかない。
地上出口から少し中に入り、雨宿りをする。どうせゲリラ豪雨だ。すぐにでも止む。
『雨がひどい。少し遅れる』そう待ち合わせ相手に連絡をして、ぼんやり外を眺めることにした。
すでに待ち合わせ時間は過ぎている。しかし、待ち人は来る気配もない。
この雨だ。きっと濡れるのを嫌って、悠々と雨宿りをしているに違いない。
いつもそうだ。約束の時間にあの人が間に合った例がない。
今日くらいは、と期待した私が馬鹿だった。
どうしたものか。
待ち続けるのなら、きっとこの先も待ち続ける人生が続くのだろう。
帰宅すれば、あの人にお灸をすえることができるだろうか。
ないな、と自嘲的に笑う。
待ち合わせ場所に私がいなかったら、あの人は怒って帰るだけ。
どうして待ち合わせ場所にいないんだって、自分のことは棚に上げて。
何故、私はそんな自己中心的な人間に合わせて生きねばならないのだろう。
「もう待つのは厭きたよ」
そう呟いて、傘もささずに歩きだした。
買い物を済ませて帰ろうと出口に向かうと、ひどい雨だった。
そんな中、近くにいた女性が外に歩き出した。
勇者だな、と思ったが、ちらりと見えた横顔は泣きそうで、しかも傘をさす素振りもない。
居ても立ってもいられず、「そのまま行ったら風邪引きますよ」と声をかけてしまった。
女性は少しびっくりした顔をしたあと、困ったような、さびしそうな顔で笑って、いいんです、と言った。
雨に濡れたい気分になるようなことでもあったのだろうか、と思ったが、赤の他人の自分が聞いていいことでもなさそうだ。
「よろしければ、こちらを」と自分が持っていた傘を渡した。
女性は慌てたように断ってきたが、「どしゃ降りの中を女性に歩かせたら僕が気になってしまうので」と自分で口にしたものの、なんと押し付けがましい。
思案中といった顔をしていた女性は顔を上げてこちらを見る。待ち合わせですか、と彼女が問う。
「いいえ、これから帰るところなんですが」と答えると、さらに向かう方向を尋ねられた。
どうやら同じ駅を利用するらしい。傘を受け取るのは忍びないようだ。では「駅までご一緒しませんか」と尋ねる。
ほっとしたような顔で承諾してくれた。
傘を差して、駅に向かおうとしたとき、後ろを向いて「さようなら」と、女性が呟いたのを聞こえなかったふりをして、歩きだした。
雨が小降りになってきた。そろそろ行けそうだ。
走って目的地に向かう。着いたら何て言おう。
こんな日にゲリラ豪雨なんて全くついてない。
雨が止んだ。目的地もすぐ目の前だ。
すっかり澄み渡った星空の下、男がぽつりと立ち尽くしていた。
754:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/02(火) 15:01:36.97:rkAYoJJ90 (2/2)
>>692 「ゼンカクヒラガナ」
ハンカナ「オマエハイイヨネ」
ぜんかな「いきなりどうした、はんかくかたかな」
ハンカナ「ダッテ、オマエハゼッタイニキラワレナイジャナイカ」
ぜんかな「まあ、そうだな」
ハンカナ「オレハ、ツカウト モジバケスルッテイッテツカッテモラエナイノニ」
ぜんひら「まあたしかに、うぇぶじょうのにゅうりょくらんはぜんかくかたかながおおいものな」
ゼンカナ「オヨビカナ!?」
ぜんひら「おまえはひっこんでろ」
ハンカナ「ムシロキエロ」
ぜんひら「とはいえ、はんかくかたかなをつかってはいけない、というのはだいぶへっているはずだ」
ハンカナ「ソウナノカ?」
ぜんひら「そうとも。それにな、ここにもいるだろ?はんかくかたかなでかくことで、ただのせりふについかじょうほうをのせたりするひとがいるんだよ」
ハンカナ「ツイカジョウホウ?」
ぜんひら「こうかおんとか、いちいちぶんしょうにするほどではないこうどうとか、かな」
ハンカナ「タシカニアルナ」
ぜんひら「そう。そういうのはくべつをつけたい、とかんがえているひとにとってはんかくかたかなはてきにんなんだよ」
ハンカナ「オレガテキニン...」
ぜんひら「ああ。たしかにむかしはそういったこともあっただろう。しかし、いまはちがう。
おまえでなければいけないばしょがいっぱいあるんだよ」
ハンカナ「オレデナケレバイケナイバショガアル...!」
ぜんひら「だから、そんなにひくつになるな。な?」
ハンカナ「アリガトウ、ゼンヒラ!オレガンバルヨ!」
ぜんひら「ああ、いっしょにがんばろうぜ!」
ゼンカナ「ボクモイッショニガンバルヨ!」
ぜんひら「おまえはひっこんでろ」
ハンカナ「ムシロキエロ」
ゼンカナ「ナンデボクニハソンナニツメタイノ!?」
終
>>692 「ゼンカクヒラガナ」
ハンカナ「オマエハイイヨネ」
ぜんかな「いきなりどうした、はんかくかたかな」
ハンカナ「ダッテ、オマエハゼッタイニキラワレナイジャナイカ」
ぜんかな「まあ、そうだな」
ハンカナ「オレハ、ツカウト モジバケスルッテイッテツカッテモラエナイノニ」
ぜんひら「まあたしかに、うぇぶじょうのにゅうりょくらんはぜんかくかたかながおおいものな」
ゼンカナ「オヨビカナ!?」
ぜんひら「おまえはひっこんでろ」
ハンカナ「ムシロキエロ」
ぜんひら「とはいえ、はんかくかたかなをつかってはいけない、というのはだいぶへっているはずだ」
ハンカナ「ソウナノカ?」
ぜんひら「そうとも。それにな、ここにもいるだろ?はんかくかたかなでかくことで、ただのせりふについかじょうほうをのせたりするひとがいるんだよ」
ハンカナ「ツイカジョウホウ?」
ぜんひら「こうかおんとか、いちいちぶんしょうにするほどではないこうどうとか、かな」
ハンカナ「タシカニアルナ」
ぜんひら「そう。そういうのはくべつをつけたい、とかんがえているひとにとってはんかくかたかなはてきにんなんだよ」
ハンカナ「オレガテキニン...」
ぜんひら「ああ。たしかにむかしはそういったこともあっただろう。しかし、いまはちがう。
おまえでなければいけないばしょがいっぱいあるんだよ」
ハンカナ「オレデナケレバイケナイバショガアル...!」
ぜんひら「だから、そんなにひくつになるな。な?」
ハンカナ「アリガトウ、ゼンヒラ!オレガンバルヨ!」
ぜんひら「ああ、いっしょにがんばろうぜ!」
ゼンカナ「ボクモイッショニガンバルヨ!」
ぜんひら「おまえはひっこんでろ」
ハンカナ「ムシロキエロ」
ゼンカナ「ナンデボクニハソンナニツメタイノ!?」
終
755:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/03(水) 11:27:36.84:c0UYM3vkO (1/3)
タイトル「パーフェクトコミュニケーション」
タイトル「パーフェクトコミュニケーション」
756:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/03(水) 11:43:41.15:c0UYM3vkO (2/3)
タイトル「汽笛三声新橋を」
タイトル「汽笛三声新橋を」
757:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/03(水) 15:11:05.55:c0UYM3vkO (3/3)
タイトル「日本国憲法第103条」
タイトル「日本国憲法第103条」
758:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/04(木) 06:04:33.17:79jZud7+O (1/1)
タイトル「殺人料理」
タイトル「殺人料理」
759:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/04(木) 19:09:31.98:lk59v4ojO (1/1)
タイトル「あっちにいってHOP」
タイトル「あっちにいってHOP」
760:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/04(木) 19:14:45.39:Ne1FIAfzO (1/1)
タイトル「名目上の弾道ミサイル」
タイトル「名目上の弾道ミサイル」
761:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/04(木) 23:19:03.82:VDFsO+G50 (1/1)
タイトル「発車ベル八秒東京をはや我が電車は離れたり」
タイトル「発車ベル八秒東京をはや我が電車は離れたり」
762:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 00:03:21.40:rdh4L0VaO (1/1)
「トラスTバック~ショーパンの夢~」
「トラスTバック~ショーパンの夢~」
763:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 20:06:43.06:rzP7yH580 (1/1)
>>708 「夏桜」
「桜を見に来ないか」
普段からポーカーフェイスで、感情が読みにくい上、
いつも此方から話しかけなければ口を開かない、開いても口数はそう多くない友人が、
珍しく声をかけてきた。
しかもこの時分に桜。どこで見られるというのか。梅雨がようやく明け、
これから暑さも日差しもつらい季節になっていくというのに。
いぶかしげな顔をしていると、そいつは「嫌ならいいんだが」と言った。
少し寂しそうな顔だ。ほとんど変わらない表情から感情が読める程度には仲良くなれている証拠だろうか。
いや、わかりやすいほどに顔に出るのは珍しい。
驚きすぎて返事をし損ねていたら、そいつは諦めたのか手元の本に目線を戻した。
あわてて承諾の返事をすると、少し驚いたように微笑んで「そうか。じゃあ今日うちに来い」と言った。
友人が、笑った。今日は珍しいことだらけだ。
放課後、約束どおり友人の自宅へ向かう。
その道中も、やっぱり話しかけなければ無言が続く。
話し続けていなければつらいわけではないし、二人並んでゆったりただ歩くこの時間はわりと好きだ。
もう少し涼しければ申し分ないのだが、いかんせん真夏がすぐそばまで来ている現在では、そういうわけにもいかない。
学校からも、自宅からも、そこそこ距離のある友人宅だが、もうずいぶんと通った。
方向音痴気味な自分でも、一人で悠々、辿り着けるようになっている。
こうなるまでは、迷う度に友人を呼び出したが、嫌な顔ひとつせず迎えに来てくれた。
そういうやさしい奴だが、寡黙で、何を考えているかわかりにくいせいで、友人が少ない。
むしろ、自分以外の人とは事務的なこと以外には、話すことはない。
以前、聞いたことがある。「家に招くどころか、一緒に遊んだ友人などいなかった」と。
こいつの良さに気づいてくれる人に出会ってこなかったようだ。
「こっちだ」と友人に声をかけられるまで、すでに家の前に来ているということに気がつかなかった。
友人は、玄関の左手にある庭の入り口に立っていた。
そういえば桜を見に来たのだっけ。目的を忘れるところだった。
でも、桜の木なんてあったっけ、などと考えながら、庭に入った。
庭には、桜色がめいっぱい広がっていた。
驚きと感動で、何も言えず、友人を見ると、「俺が自分で世話したんだ」と少し恥ずかしそうに言った。
「見事だな」と伝えるのが精一杯だった。花には詳しくないが、この数の世話は大変だっただろう。
自分だけがこれを見るのはもったいない、と思ったので、クラスメイトにも見せてみないかと持ちかけたが、
「これは、お前にだけ見せたかったんだ」とポーカーフェイスはどこへという程に、顔を赤くして言った。
何故か、友人にとって自分が特別なのだ、ということが誇らしくなって、
「じゃあ俺たちだけで花見だな」と言って、縁側に座った。
俺たちは、庭いっぱいの絨毯の色がわからなくなるまで、ただ並んで眺め続けた。
>>708 「夏桜」
「桜を見に来ないか」
普段からポーカーフェイスで、感情が読みにくい上、
いつも此方から話しかけなければ口を開かない、開いても口数はそう多くない友人が、
珍しく声をかけてきた。
しかもこの時分に桜。どこで見られるというのか。梅雨がようやく明け、
これから暑さも日差しもつらい季節になっていくというのに。
いぶかしげな顔をしていると、そいつは「嫌ならいいんだが」と言った。
少し寂しそうな顔だ。ほとんど変わらない表情から感情が読める程度には仲良くなれている証拠だろうか。
いや、わかりやすいほどに顔に出るのは珍しい。
驚きすぎて返事をし損ねていたら、そいつは諦めたのか手元の本に目線を戻した。
あわてて承諾の返事をすると、少し驚いたように微笑んで「そうか。じゃあ今日うちに来い」と言った。
友人が、笑った。今日は珍しいことだらけだ。
放課後、約束どおり友人の自宅へ向かう。
その道中も、やっぱり話しかけなければ無言が続く。
話し続けていなければつらいわけではないし、二人並んでゆったりただ歩くこの時間はわりと好きだ。
もう少し涼しければ申し分ないのだが、いかんせん真夏がすぐそばまで来ている現在では、そういうわけにもいかない。
学校からも、自宅からも、そこそこ距離のある友人宅だが、もうずいぶんと通った。
方向音痴気味な自分でも、一人で悠々、辿り着けるようになっている。
こうなるまでは、迷う度に友人を呼び出したが、嫌な顔ひとつせず迎えに来てくれた。
そういうやさしい奴だが、寡黙で、何を考えているかわかりにくいせいで、友人が少ない。
むしろ、自分以外の人とは事務的なこと以外には、話すことはない。
以前、聞いたことがある。「家に招くどころか、一緒に遊んだ友人などいなかった」と。
こいつの良さに気づいてくれる人に出会ってこなかったようだ。
「こっちだ」と友人に声をかけられるまで、すでに家の前に来ているということに気がつかなかった。
友人は、玄関の左手にある庭の入り口に立っていた。
そういえば桜を見に来たのだっけ。目的を忘れるところだった。
でも、桜の木なんてあったっけ、などと考えながら、庭に入った。
庭には、桜色がめいっぱい広がっていた。
驚きと感動で、何も言えず、友人を見ると、「俺が自分で世話したんだ」と少し恥ずかしそうに言った。
「見事だな」と伝えるのが精一杯だった。花には詳しくないが、この数の世話は大変だっただろう。
自分だけがこれを見るのはもったいない、と思ったので、クラスメイトにも見せてみないかと持ちかけたが、
「これは、お前にだけ見せたかったんだ」とポーカーフェイスはどこへという程に、顔を赤くして言った。
何故か、友人にとって自分が特別なのだ、ということが誇らしくなって、
「じゃあ俺たちだけで花見だな」と言って、縁側に座った。
俺たちは、庭いっぱいの絨毯の色がわからなくなるまで、ただ並んで眺め続けた。
764:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 20:38:54.70:Ct343Xxzo (1/1)
>>749
「あ、乙」がハマりすぎて笑った
>>749
「あ、乙」がハマりすぎて笑った
765:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 21:26:35.71:iZAIQKCBO (1/1)
タイトル 大魔王「俺、大魔王辞めたいんだけど」 右腕「どうぞどうぞ(適当)」
タイトル 大魔王「俺、大魔王辞めたいんだけど」 右腕「どうぞどうぞ(適当)」
766:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 22:17:21.62:3iLkymwIo (1/2)
>>721「お待たせ! アイスティーしか無かったけどいいかな?」
男「よくねえよ」
女「えー」
男「えー、じゃない」
女「ぶーぶー、飲んでくれてもいいじゃない」
男「いや、そんなこと言われてもな……その台詞は、その、不味いと思うぞ」
女「アイスティーおいしいじゃん。何がいけないのさ?」
男「それは、お前のような純真なやつの知るべきではないというか、何と言うか」
女「ええー、気になる気になるー」
男「……世の中には知らないで良い事もあるんだ、憶えとけ」ズズー
女「結局飲むんじゃん」
男「まあ、分かった上でやってるわけではないって分かったから」
女「そう……フフッ」
男「おい待て今の意味深な笑いは何だ」
女「なんでもないわよ……フフッ」
男「こええよ、ふざけんなよ」
女「……なんでもない、安心して?」
男「……まあ、そうだよな」ズズーッ
女「………………」
男「………………」クピクピ カラッ
女「……もう飲み終わったの」
男「喉渇いてたからな。サンキュー」
女「……へえ……」
男「……何だよ」
女「……フフ……」
男「……な、ん……だよ……」
やがて意識が薄れ行き、フラフラと足元がおぼつかなくなり――俺は倒れた。
そして――次に目が覚めたとき、俺は手を拘束されてソファに寝かされていた。
終
オチ無し 結局先輩を女にすればいいだけじゃね?
>>721「お待たせ! アイスティーしか無かったけどいいかな?」
男「よくねえよ」
女「えー」
男「えー、じゃない」
女「ぶーぶー、飲んでくれてもいいじゃない」
男「いや、そんなこと言われてもな……その台詞は、その、不味いと思うぞ」
女「アイスティーおいしいじゃん。何がいけないのさ?」
男「それは、お前のような純真なやつの知るべきではないというか、何と言うか」
女「ええー、気になる気になるー」
男「……世の中には知らないで良い事もあるんだ、憶えとけ」ズズー
女「結局飲むんじゃん」
男「まあ、分かった上でやってるわけではないって分かったから」
女「そう……フフッ」
男「おい待て今の意味深な笑いは何だ」
女「なんでもないわよ……フフッ」
男「こええよ、ふざけんなよ」
女「……なんでもない、安心して?」
男「……まあ、そうだよな」ズズーッ
女「………………」
男「………………」クピクピ カラッ
女「……もう飲み終わったの」
男「喉渇いてたからな。サンキュー」
女「……へえ……」
男「……何だよ」
女「……フフ……」
男「……な、ん……だよ……」
やがて意識が薄れ行き、フラフラと足元がおぼつかなくなり――俺は倒れた。
そして――次に目が覚めたとき、俺は手を拘束されてソファに寝かされていた。
終
オチ無し 結局先輩を女にすればいいだけじゃね?
767:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 23:01:48.02:3iLkymwIo (2/2)
>>532「降る雨の色」
――歩く、歩く。
ただ目的も無く、俺は歩き続ける。
――歩む、歩む。
ただぼんやりと、俺は歩み続ける。
――彷徨う、彷徨う。
ただふらふらと、俺は彷徨い続ける。
――いつから俺は、歩いているんだろう。
いつから俺は、こうして紅く染まった草原を歩んでいるのだろう。
鼻を突く血と硝煙のにおいにも、もう慣れてしまった。
ただ、地獄の亡者のうめき声が、俺を苛む。
――低い声で、俺を呼んでいる。
――助けてくれと、延々叫んでいる。
そして、どれほど歩いただろうか、俺は薬莢に足を滑らせて転んだ。
後頭部を地にぶつけ、視界が歪む。
立ち上がろうとしても、地の底から亡者の手が手や足を縛り付けてきて、それを赦さない。
やがて、俺は立ち上がるのをあきらめ、死んだように空を見つめる。
空はあいにく雲に覆われ、青色は一つもなかった。
嗚呼、と、思わず声が漏れる。
最期くらい、青い空を見たかった。
……部隊は全滅。部下は全員俺のために死に、その指揮官である俺は、一人のうのうと生き残った。
雨雲が一層厚くなり、今にもにわか雨が降り出しそうになる。
――そう、雨が降るんだ。
全てを洗い流す、雨が。
やがて、大きな雨粒が頬を叩きだした。
血も、鉄のにおいも、火も、悲しみも――全てを洗い流す雨が降りだした。
俺は、天を仰ぎ、見えない空を見つめて――
――なあ、お前ら。そこにいるんだろ、なあ、お前ら?
戦場に降る雨は、いったい何色だ――?
終
>>532「降る雨の色」
――歩く、歩く。
ただ目的も無く、俺は歩き続ける。
――歩む、歩む。
ただぼんやりと、俺は歩み続ける。
――彷徨う、彷徨う。
ただふらふらと、俺は彷徨い続ける。
――いつから俺は、歩いているんだろう。
いつから俺は、こうして紅く染まった草原を歩んでいるのだろう。
鼻を突く血と硝煙のにおいにも、もう慣れてしまった。
ただ、地獄の亡者のうめき声が、俺を苛む。
――低い声で、俺を呼んでいる。
――助けてくれと、延々叫んでいる。
そして、どれほど歩いただろうか、俺は薬莢に足を滑らせて転んだ。
後頭部を地にぶつけ、視界が歪む。
立ち上がろうとしても、地の底から亡者の手が手や足を縛り付けてきて、それを赦さない。
やがて、俺は立ち上がるのをあきらめ、死んだように空を見つめる。
空はあいにく雲に覆われ、青色は一つもなかった。
嗚呼、と、思わず声が漏れる。
最期くらい、青い空を見たかった。
……部隊は全滅。部下は全員俺のために死に、その指揮官である俺は、一人のうのうと生き残った。
雨雲が一層厚くなり、今にもにわか雨が降り出しそうになる。
――そう、雨が降るんだ。
全てを洗い流す、雨が。
やがて、大きな雨粒が頬を叩きだした。
血も、鉄のにおいも、火も、悲しみも――全てを洗い流す雨が降りだした。
俺は、天を仰ぎ、見えない空を見つめて――
――なあ、お前ら。そこにいるんだろ、なあ、お前ら?
戦場に降る雨は、いったい何色だ――?
終
768:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 23:50:56.33:+O471qKV0 (1/2)
タイトル「ドリンクバーLv.273」
タイトル「ドリンクバーLv.273」
769:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/05(金) 23:51:32.45:+O471qKV0 (2/2)
タイトル「絶対壱度」
タイトル「絶対壱度」
770:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/06(土) 09:41:57.80:6bbPqVIX0 (1/1)
タイトル
『 桃ちゃんとケルベロくんとフェニクスさんが行く!猿ポジ探し珍道中 』
タイトル
『 桃ちゃんとケルベロくんとフェニクスさんが行く!猿ポジ探し珍道中 』
771:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 11:27:11.27:q0ypBUJLO (1/1)
>>768-769
いい加減ストーリー投下してるわけでもないんならsageような。
>>768-769
いい加減ストーリー投下してるわけでもないんならsageような。
772:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 15:31:19.78:A0aA4Wxp0 (1/1)
タイトル「リアル障害者だけど質問ある?」
タイトル「リアル障害者だけど質問ある?」
773:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 15:33:43.73:dyMOnGEtO (1/1)
タイトル『魔王「何っ!?勇者がLv1縛りでここまで来ただと!?」』
タイトル『魔王「何っ!?勇者がLv1縛りでここまで来ただと!?」』
774:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 18:25:32.75:9/VfR33Yo (1/1)
>>773
魔王「何っ!?勇者がLv1縛りでここまで来ただと!?」
勇者「魔王よ待たせたな」
魔王「ほほう、報告通りLv1のようだな」
勇者「ここまで来るのは苦労したぜ」
魔王「……一体、何のつもりか知らぬが一切の手加減はせぬぞ」
勇者「のぞむところだ!いくぞ魔王」
―勇者の攻撃/アイテム 聖光の秘石
魔王に9999のダメージ
魔王「その石……」
魔王「ククク……光の守護者の霊廟まで出向いたようだな。戦闘を避け最果ての大陸までよくたどり着いたものよ」
勇者「さらに!魔王の属性ならば、この光の鎧とも相性が悪いはずだ」
魔王「ぬ、それは天上の門の彼方、隠されし洞窟に安置されていた神器!なんたる根性の持ち主。貴様とは長く楽しめそうだな」
―魔王の攻撃/魔法 ダークブレード
勇者に30のダメージ
魔王「ほぼ手ごたえが感じられぬぞ。なんと恐ろしい防具よ」
勇者「」バタン
魔王「……」
魔王「いくら苦労したところで所詮HPはLv1か」
>>773
魔王「何っ!?勇者がLv1縛りでここまで来ただと!?」
勇者「魔王よ待たせたな」
魔王「ほほう、報告通りLv1のようだな」
勇者「ここまで来るのは苦労したぜ」
魔王「……一体、何のつもりか知らぬが一切の手加減はせぬぞ」
勇者「のぞむところだ!いくぞ魔王」
―勇者の攻撃/アイテム 聖光の秘石
魔王に9999のダメージ
魔王「その石……」
魔王「ククク……光の守護者の霊廟まで出向いたようだな。戦闘を避け最果ての大陸までよくたどり着いたものよ」
勇者「さらに!魔王の属性ならば、この光の鎧とも相性が悪いはずだ」
魔王「ぬ、それは天上の門の彼方、隠されし洞窟に安置されていた神器!なんたる根性の持ち主。貴様とは長く楽しめそうだな」
―魔王の攻撃/魔法 ダークブレード
勇者に30のダメージ
魔王「ほぼ手ごたえが感じられぬぞ。なんと恐ろしい防具よ」
勇者「」バタン
魔王「……」
魔王「いくら苦労したところで所詮HPはLv1か」
775:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 19:21:56.60:p+sE9yCJO (1/1)
>>774
リクした者です、ありがとうございますー
回避に特化しなかったのが敗因だな
>>774
リクした者です、ありがとうございますー
回避に特化しなかったのが敗因だな
776:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/07(日) 22:34:46.79:3mEa7vnWO (1/1)
タイトル「牛勝った、馬負けた」
タイトル「牛勝った、馬負けた」
777:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/08(月) 16:55:07.56:IbXIEVDoO (1/1)
タイトル「株式会社スレッド建設」
タイトル「株式会社スレッド建設」
778:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/08(月) 16:58:16.44:nJ/BXO4j0 (1/1)
タイトル「強者の監獄、弱者の楽園」
タイトル「強者の監獄、弱者の楽園」
779:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/11(木) 16:31:51.53:1F4KMnvF0 (1/1)
タイトル「時空のふにふに」
タイトル「時空のふにふに」
780:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/13(土) 03:19:37.65:kMAZM96oO (1/1)
タイトル『魔王「夕陽をバックに勇者と殴り合いでけりをつけてみた」』
タイトル『魔王「夕陽をバックに勇者と殴り合いでけりをつけてみた」』
781:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/14(日) 21:03:11.01:rQ51wWfn0 (1/1)
タイトル「クソスレ珍百景」
タイトル「クソスレ珍百景」
782:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/15(月) 00:33:03.98:YK7xF5tSO (1/1)
タイトル「このSSは証明できない」
タイトル「このSSは証明できない」
783:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/15(月) 00:49:41.51:Jp5NLJgL0 (1/1)
タイトル「SUPER MAIGO BROTHERS」
タイトル「SUPER MAIGO BROTHERS」
784:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/16(火) 20:48:00.52:/IxsRrLy0 (1/1)
タイトル「星存競争」
タイトル「星存競争」
785:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 08:55:09.77:DbZB3K2b0 (1/1)
>>784
一つの宇宙があった
そしてそれを支配する世界があった
その世界ではやれこの星は資源を活かした貿易特化の星にしようだの、あえて生命を発展させずに他の惑星に発見させゆくゆくは大規模な銀河戦争を起こそうだの、と議論が活発に起きていた
最初は上位の存在の箱庭遊びがやがて発展し、星の在り方を決め世界での権力を握ろうと争う人々の戦いの舞台となっていた
星存競争と題されたその勝負を利用し主人公は成り上がりを夢見て星に願いを託した
>>784
一つの宇宙があった
そしてそれを支配する世界があった
その世界ではやれこの星は資源を活かした貿易特化の星にしようだの、あえて生命を発展させずに他の惑星に発見させゆくゆくは大規模な銀河戦争を起こそうだの、と議論が活発に起きていた
最初は上位の存在の箱庭遊びがやがて発展し、星の在り方を決め世界での権力を握ろうと争う人々の戦いの舞台となっていた
星存競争と題されたその勝負を利用し主人公は成り上がりを夢見て星に願いを託した
786:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 09:41:55.51:tajTZtW6O (1/1)
タイトル「走り込みすぎた……」
タイトル「走り込みすぎた……」
787:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 12:57:10.86:92i0Ltu8O (1/1)
タイトル『遺品整理士、片倉伊織の備忘録』
タイトル『遺品整理士、片倉伊織の備忘録』
788:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 15:28:48.90:bTCfwmTEO (1/1)
タイトル「○●●●●■ややややややややや」
タイトル「○●●●●■ややややややややや」
789:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 16:27:27.20:tbPjjM7/0 (1/1)
>>777
タイトル「株式会社スレッド建設」
現代的なオフィスに電話が鳴り響く。
「はい、こちら株式会社スレッド建設です」
「あの、スレッドを建てたいのですが……」
スレッド。それは電子の世界で建てる大きな建物。
「ちょっと!このスレ被っているんだけど!消してよ!」
「申し訳ございません!少々お待ちください!」
スレッド。それは人と情報が集まるコミュニティー。
「スレ主が面白くないからBANして欲しいんスけど」
「こちらとしては計りかねます……。直接スレ主に御申しつけ下さい」
スレッド。それは未知なる力を秘めた物。
「このスレにヤバいURL貼られてるんです!押すと変なのが出て……」
「そこは自己責任でして……」
荒らし、重複……色々な問題が四六時中起こる。
そして今も「彼ら」は応対している。
これは「スレッド」を建てる事に情熱を注ぐ社員たちの壮絶な記録である。
>>777
タイトル「株式会社スレッド建設」
現代的なオフィスに電話が鳴り響く。
「はい、こちら株式会社スレッド建設です」
「あの、スレッドを建てたいのですが……」
スレッド。それは電子の世界で建てる大きな建物。
「ちょっと!このスレ被っているんだけど!消してよ!」
「申し訳ございません!少々お待ちください!」
スレッド。それは人と情報が集まるコミュニティー。
「スレ主が面白くないからBANして欲しいんスけど」
「こちらとしては計りかねます……。直接スレ主に御申しつけ下さい」
スレッド。それは未知なる力を秘めた物。
「このスレにヤバいURL貼られてるんです!押すと変なのが出て……」
「そこは自己責任でして……」
荒らし、重複……色々な問題が四六時中起こる。
そして今も「彼ら」は応対している。
これは「スレッド」を建てる事に情熱を注ぐ社員たちの壮絶な記録である。
790:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/18(木) 20:42:12.28:V1Irr8KYo (1/1)
タイトル「○●●●●■ややややややややや」
最近不調続きの力士、親方の勧めで「初日の出」と改名した。
こうなれば初日で負けるわけにはいかないと全力を出して勝ったは良いが
精魂尽き果て翌日から調子を落としてしまった。
せめて勝ち越してほしいと「中日ま出」に改名するが中日ドラゴンズ並みに低迷。
今度は「全勝」と改名したところ、対戦相手に「すきやー!」と叫んでしまい厳重注意。
試行錯誤を繰り返した末、最初の四股名に戻すこととなった。
タイトル「○●●●●■ややややややややや」
最近不調続きの力士、親方の勧めで「初日の出」と改名した。
こうなれば初日で負けるわけにはいかないと全力を出して勝ったは良いが
精魂尽き果て翌日から調子を落としてしまった。
せめて勝ち越してほしいと「中日ま出」に改名するが中日ドラゴンズ並みに低迷。
今度は「全勝」と改名したところ、対戦相手に「すきやー!」と叫んでしまい厳重注意。
試行錯誤を繰り返した末、最初の四股名に戻すこととなった。
791:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/19(金) 21:00:37.42:4FmVzB0FO (1/1)
タイトル「体の六割はSSでできている」
タイトル「体の六割はSSでできている」
792:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/20(土) 07:32:29.41:t2BT6r0cO (1/1)
タイトル『晴宿り、路地裏』
タイトル『晴宿り、路地裏』
793:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/20(土) 21:35:14.41:GXlhMMIAO (1/1)
タイトル「お~でぃおぶっ!」
タイトル「お~でぃおぶっ!」
794:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/22(月) 08:47:03.23:J2OiFp6tO (1/1)
>>792
『晴宿り、路地裏』
私はヒトと吸血鬼の混血。
ダンピールと呼ばれる存在だ。
純血の奴らと違って昼間も活動できる。
よく誤解されるが、血の味だって好きじゃない。
あえて吸血鬼らしい点を挙げれば、今日みたいに晴れた日は苦手だ。
ここずっと冬の陰気で快適な曇り空が続いてきたのに、今日は忌々しい春の陽気。
こんな日は雑多なガラクタをかき分けた道の先にある、この店に限る。
「いらっしゃい」
古びた扉を開けると愛想の無い店員がこっちを見ずに挨拶してきた。
私はそれにビールとコロッケの注文で返す。
隣のハーフエルフが血の滴るステーキを隠すように食べているが、そんなものに興味は無い。
木のジョッキに注がれた冷えてないビールを一口飲む。
コロッケは油が跳ねるほど熱いまま出てくるが、私の治癒能力をもってすれば火傷など問題ないのである。
>>792
『晴宿り、路地裏』
私はヒトと吸血鬼の混血。
ダンピールと呼ばれる存在だ。
純血の奴らと違って昼間も活動できる。
よく誤解されるが、血の味だって好きじゃない。
あえて吸血鬼らしい点を挙げれば、今日みたいに晴れた日は苦手だ。
ここずっと冬の陰気で快適な曇り空が続いてきたのに、今日は忌々しい春の陽気。
こんな日は雑多なガラクタをかき分けた道の先にある、この店に限る。
「いらっしゃい」
古びた扉を開けると愛想の無い店員がこっちを見ずに挨拶してきた。
私はそれにビールとコロッケの注文で返す。
隣のハーフエルフが血の滴るステーキを隠すように食べているが、そんなものに興味は無い。
木のジョッキに注がれた冷えてないビールを一口飲む。
コロッケは油が跳ねるほど熱いまま出てくるが、私の治癒能力をもってすれば火傷など問題ないのである。
795:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/22(月) 23:01:16.68:bAD9b+OQO (1/1)
タイトル「世界八分」
タイトル「世界八分」
796:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/24(水) 02:34:19.32:wmgjwN5j0 (1/3)
タイトル「往来ALRIGHT」
タイトル「往来ALRIGHT」
797:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/24(水) 02:34:46.85:wmgjwN5j0 (2/3)
タイトル「往来ALRIGHT」
タイトル「往来ALRIGHT」
798:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/24(水) 02:35:38.15:wmgjwN5j0 (3/3)
タイトル「フラグ建設株式会社」
タイトル「フラグ建設株式会社」
799:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/26(金) 00:34:44.02:jQZNwKtxO (1/1)
タイトル「眠るように眠った」
タイトル「眠るように眠った」
800:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/26(金) 17:37:39.67:MhIQ0TFao (1/1)
>>765
タイトル 大魔王「俺、大魔王辞めたいんだけど」 右腕「どうぞどうぞ(適当)」
左腕「じゃあ俺次の大魔王やるわ」
四天王「「「「じゃあ俺も」」」」
部下「「「「「「では我々も」」」」」
右腕「私も立候補しましょう(チラッ」
大魔王「……」
大魔王以外「「「「「「「「「「ジー」」」」」」」」」」
大魔王「……じゃあ俺もry「どうぞどうぞ!」ちくしょうめッ!!」
今日も魔王城は平和です
終
>>765
タイトル 大魔王「俺、大魔王辞めたいんだけど」 右腕「どうぞどうぞ(適当)」
左腕「じゃあ俺次の大魔王やるわ」
四天王「「「「じゃあ俺も」」」」
部下「「「「「「では我々も」」」」」
右腕「私も立候補しましょう(チラッ」
大魔王「……」
大魔王以外「「「「「「「「「「ジー」」」」」」」」」」
大魔王「……じゃあ俺もry「どうぞどうぞ!」ちくしょうめッ!!」
今日も魔王城は平和です
終
801:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/29(月) 18:00:21.12:nR9QrGsiO (1/1)
タイトル「ねじを回すときは、押す力80%、回す力30%にするといいらしいよ」
タイトル「ねじを回すときは、押す力80%、回す力30%にするといいらしいよ」
802:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:28:44.06:3yuabjroO (1/1)
>>668 「パステルカラーの夢」
「夢はいつまで持っていていいんだと思う?」
そんな風に聞いてくる夫に私は答える。
「夢は見るだけならタダ。いつだっていつまでだって持っていていいんじゃない?」
「そう、か。・・・そうだな」
そういいながら何度も頷く夫。
その真剣な顔を見て私は
(あぁ、なにかやりたい事が。夢があるんだなぁ)
と、思い夫の次の一言を待ったのだった_____
>>668 「パステルカラーの夢」
「夢はいつまで持っていていいんだと思う?」
そんな風に聞いてくる夫に私は答える。
「夢は見るだけならタダ。いつだっていつまでだって持っていていいんじゃない?」
「そう、か。・・・そうだな」
そういいながら何度も頷く夫。
その真剣な顔を見て私は
(あぁ、なにかやりたい事が。夢があるんだなぁ)
と、思い夫の次の一言を待ったのだった_____
803:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/02/29(月) 19:39:58.42:X9/JaFKfo (1/1)
>>784「星存競争」
――生物という名の観測者が滅んで久しい、こことは違う、どこかにある宇宙。
そこでは、『星』が新たな生命体として宇宙空間に多数存在していた。
命を持ち、物を考え、手や足がないにしても自身の環境を変える。
そうやって、自らをなんとか大きくしようと、自らを変えようと、各々画策していた。
星々は、夢を見る。どんな星でも、一度は夢を見る。
――銀河一大きい星になりたい!
――世界で一番輝く星になりたい!
――どんな星よりも美しくなりたい!
―― 一番に、『一番星』になりたい――!
ある星は夢を本気で追い求め、ある星は夢を諦め、ある星は夢を壊そうとする。
故に、星達は、お互いにとめどなく干渉しあい、自らを高めることを止めなかった。
これは、銀河一、宇宙一になろうとする星々の争い――『星存競争』を描いた物語である。
終
>>784「星存競争」
――生物という名の観測者が滅んで久しい、こことは違う、どこかにある宇宙。
そこでは、『星』が新たな生命体として宇宙空間に多数存在していた。
命を持ち、物を考え、手や足がないにしても自身の環境を変える。
そうやって、自らをなんとか大きくしようと、自らを変えようと、各々画策していた。
星々は、夢を見る。どんな星でも、一度は夢を見る。
――銀河一大きい星になりたい!
――世界で一番輝く星になりたい!
――どんな星よりも美しくなりたい!
―― 一番に、『一番星』になりたい――!
ある星は夢を本気で追い求め、ある星は夢を諦め、ある星は夢を壊そうとする。
故に、星達は、お互いにとめどなく干渉しあい、自らを高めることを止めなかった。
これは、銀河一、宇宙一になろうとする星々の争い――『星存競争』を描いた物語である。
終
804:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/02(水) 22:35:47.68:umVuQLam0 (1/1)
タイトル「蒼は藍より出でて藍よりも蒼し」
タイトル「蒼は藍より出でて藍よりも蒼し」
805:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/03(木) 14:48:09.34:kP6Zy4a90 (1/1)
タイトル「あざとい」
タイトル「あざとい」
806:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/03(木) 16:15:38.58:w6Z2cW0R0 (1/1)
>>785
>>803
まさか二つも作ってもらえるなんて!しかも続き物にも見える!
>>785
>>803
まさか二つも作ってもらえるなんて!しかも続き物にも見える!
807:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/03(木) 19:05:51.19:U96OC6IFO (1/1)
タイトル「異界外交員~切火アリアの日報~」
タイトル「異界外交員~切火アリアの日報~」
808:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/03(木) 19:11:52.48:MBkdb+E8o (1/1)
>>791
タイトル「体の六割はSSでできている」
俺とあろうものが!
峠でスクーターにぶち抜かれて!
抜かし返せないなんて!
俺の走りは完璧のハズ!
俺のGSX-R750はタイヤは高価なダンロップのスポーツタイヤ!
リアサスもなんかすっごい高いのに変えたし!
ブレンボのブレーキもついてんだ!
マフラーはヨシムラのとにかくすげーやつだしいい感じにうるさい!!!!
知らんけど多分200馬力ぐらいある!!
600と同等の車体にナナハンエンジン!
無敵のSuperSportsだぞ!!!
峠でニーハンのスクーターなんぞに負けるわけがねえ!!!
神よ!あのクソむかつくスクーターを抜かし返せる力をくれええええええええ!!!!
ギャアアアアアアアアンドシュドシュドシュ(ガチャンピー)
ふははは!俺はついにGSXと合体した!俺の体の6割はスーパースポーツだ!!!!
思いのままのアクセルワーク・ハンドリングを手に入れたのだ!!!
俺は無敵!!!
しねえええええスクーター野郎め!!!
スクーター「ブリブリブリブリwwwwwwwwwwwwwwww」
追い抜かせねえええええなんであんな速いんだドチクショウ!!
嘘だろこの野郎!!!
終わり
途中で飽きた
遊戯王5D'sのプラシド的な奴を想像しながら書きました(適当)
スペイシー250とかいうスクーター速いらしいよ
>>791
タイトル「体の六割はSSでできている」
俺とあろうものが!
峠でスクーターにぶち抜かれて!
抜かし返せないなんて!
俺の走りは完璧のハズ!
俺のGSX-R750はタイヤは高価なダンロップのスポーツタイヤ!
リアサスもなんかすっごい高いのに変えたし!
ブレンボのブレーキもついてんだ!
マフラーはヨシムラのとにかくすげーやつだしいい感じにうるさい!!!!
知らんけど多分200馬力ぐらいある!!
600と同等の車体にナナハンエンジン!
無敵のSuperSportsだぞ!!!
峠でニーハンのスクーターなんぞに負けるわけがねえ!!!
神よ!あのクソむかつくスクーターを抜かし返せる力をくれええええええええ!!!!
ギャアアアアアアアアンドシュドシュドシュ(ガチャンピー)
ふははは!俺はついにGSXと合体した!俺の体の6割はスーパースポーツだ!!!!
思いのままのアクセルワーク・ハンドリングを手に入れたのだ!!!
俺は無敵!!!
しねえええええスクーター野郎め!!!
スクーター「ブリブリブリブリwwwwwwwwwwwwwwww」
追い抜かせねえええええなんであんな速いんだドチクショウ!!
嘘だろこの野郎!!!
終わり
途中で飽きた
遊戯王5D'sのプラシド的な奴を想像しながら書きました(適当)
スペイシー250とかいうスクーター速いらしいよ
809:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/03(木) 19:15:06.12:8B3mkMVGO (1/1)
かぶに続いて今度はSSかwwww
かぶに続いて今度はSSかwwww
810:1/3:2016/03/03(木) 23:11:22.62:lLJ9XJv3o (1/3)
>>787
タイトル「遺品整理士、片倉伊織の備忘録」
中空に漂う埃のカーテンをくぐり、揮発した防腐剤や塗料の混ざった空気を鼻腔に満たしながら見落とさないよう注意深く部屋を見渡す。
まず目についたのはカビまみれの木彫りフクロウ。 素人目から見てもやや歪なそれは彼の手作りだろうか。
幽霊『いや。 そいつは孫の贈り物じゃよ』
伊織「よくできてますね。 ……このまま置いておきましょうか」
幽霊『好きにせい。 それは生きてる者が判断することじゃ』
伊織「では、私が貰っておきます」
幽霊『ふん』
塵まみれの置物を黒塗りのアタッシュケースへ無造作に放り込む。 どうせ元から整理が行き届いてないのだ、これ以上汚くなることはない。
家主から渡されたリストを頼りに再び物色を始める。 しかし私の獲物は半世紀前の腕時計でも、やたら古めかしい骨董品でもありはしない。
幽霊『お主から見て右奥の引き出し、その床下じゃ』
伊織「そうですか。 やけに素直ですね」
幽霊『さあの。 元々あのバカ義娘にかっさらわれるぐらいなら捨てようと思っていた金じゃ』
幽霊『ヤツに見つけられるのも癪じゃし、もったいないからお主にくれてやるわい』
伊織「強欲なんですね、娘さん。 まあ私も人のことは言えませんが」
思い出の品で肥えに肥えた棚を引きずると、床に刻まれた引っ掻き傷がわずかに密度を増す。
錆びついた収納庫の蓋を引きはがすと、思わず感嘆の声が漏れた。
100人組の伊藤博文、およそ30小隊。
―――――約3000万円。
>>787
タイトル「遺品整理士、片倉伊織の備忘録」
中空に漂う埃のカーテンをくぐり、揮発した防腐剤や塗料の混ざった空気を鼻腔に満たしながら見落とさないよう注意深く部屋を見渡す。
まず目についたのはカビまみれの木彫りフクロウ。 素人目から見てもやや歪なそれは彼の手作りだろうか。
幽霊『いや。 そいつは孫の贈り物じゃよ』
伊織「よくできてますね。 ……このまま置いておきましょうか」
幽霊『好きにせい。 それは生きてる者が判断することじゃ』
伊織「では、私が貰っておきます」
幽霊『ふん』
塵まみれの置物を黒塗りのアタッシュケースへ無造作に放り込む。 どうせ元から整理が行き届いてないのだ、これ以上汚くなることはない。
家主から渡されたリストを頼りに再び物色を始める。 しかし私の獲物は半世紀前の腕時計でも、やたら古めかしい骨董品でもありはしない。
幽霊『お主から見て右奥の引き出し、その床下じゃ』
伊織「そうですか。 やけに素直ですね」
幽霊『さあの。 元々あのバカ義娘にかっさらわれるぐらいなら捨てようと思っていた金じゃ』
幽霊『ヤツに見つけられるのも癪じゃし、もったいないからお主にくれてやるわい』
伊織「強欲なんですね、娘さん。 まあ私も人のことは言えませんが」
思い出の品で肥えに肥えた棚を引きずると、床に刻まれた引っ掻き傷がわずかに密度を増す。
錆びついた収納庫の蓋を引きはがすと、思わず感嘆の声が漏れた。
100人組の伊藤博文、およそ30小隊。
―――――約3000万円。
811:2/3:2016/03/03(木) 23:12:42.96:lLJ9XJv3o (2/3)
>>787
伊織「ですが本当によかったのでしょうか? 私もあなたの娘さんと同じ穴の狢、金にたかる蝿に違いはないのですが」
幽霊『ほっほ、青二才がワシの目を誤魔化せるとでも思うたか。 私利ではあるが私欲ではないのじゃろう?』
伊織「…………」
幽霊『なあに、若造が年寄りの顔色をうかがうな。 そいつは熊のオマケじゃ』
伊織「……ずいぶん豪華な抱き合わせですこと」
すでに満腹を訴えるアタッシュケースの口を強引に閉じ、埃と汗で黒ずんだ手袋を脱ぎ捨てる。
そしてたった今ほとんどの遺産を盗まれたマヌケを呼びに立ち上がると、今にもつまづきそうな足取りで家主が飛び込んできた。
家主「あっ、あのっ! 父の遺品整理は終わりましたかっ!?」
伊織「はい、こちらに指定された遺品を包装しております。 リストの方をご確認ください」
家主「そ、そうですか。 それはよかった、はは……」
伊織「―――それと」
家主の笑顔がびくりとこわばる。 後ろめたいものを隠そうとする人の表情はいつもワンパターンでつまらない。
伊織「整理のかたわらで、こんなものを見つけました。 盗聴器と隠しカメラのようです」
伊織「誰が何のためなのかは存じませんが、あなたのお父様は監視されていたかもしれません」
伊織「見つかってよかったですね?」
訂正しよう。
両目を可動域の限界まで剥き出し恐怖に歪む人の顔は、たやすく忘れられないほど滑稽だった。
>>787
伊織「ですが本当によかったのでしょうか? 私もあなたの娘さんと同じ穴の狢、金にたかる蝿に違いはないのですが」
幽霊『ほっほ、青二才がワシの目を誤魔化せるとでも思うたか。 私利ではあるが私欲ではないのじゃろう?』
伊織「…………」
幽霊『なあに、若造が年寄りの顔色をうかがうな。 そいつは熊のオマケじゃ』
伊織「……ずいぶん豪華な抱き合わせですこと」
すでに満腹を訴えるアタッシュケースの口を強引に閉じ、埃と汗で黒ずんだ手袋を脱ぎ捨てる。
そしてたった今ほとんどの遺産を盗まれたマヌケを呼びに立ち上がると、今にもつまづきそうな足取りで家主が飛び込んできた。
家主「あっ、あのっ! 父の遺品整理は終わりましたかっ!?」
伊織「はい、こちらに指定された遺品を包装しております。 リストの方をご確認ください」
家主「そ、そうですか。 それはよかった、はは……」
伊織「―――それと」
家主の笑顔がびくりとこわばる。 後ろめたいものを隠そうとする人の表情はいつもワンパターンでつまらない。
伊織「整理のかたわらで、こんなものを見つけました。 盗聴器と隠しカメラのようです」
伊織「誰が何のためなのかは存じませんが、あなたのお父様は監視されていたかもしれません」
伊織「見つかってよかったですね?」
訂正しよう。
両目を可動域の限界まで剥き出し恐怖に歪む人の顔は、たやすく忘れられないほど滑稽だった。
812:3/3:2016/03/03(木) 23:14:19.93:lLJ9XJv3o (3/3)
>>787
もはや形容できない形相を浮かべて立ち尽くす家主を視界の端に追いやり、伸びた屋敷の影を踏みなぞる。
玄関から15歩あまりの門扉へ見やると、あの老人が私を見送りに佇んでいた。
伊織「まだなにか?」
幽霊『そろそろお迎えがくる予感がしての。 冥土の土産に話でも、とな』
伊織「……口の多いおじいさんね」
幽霊『ほっほ。 生き生きとしとるじゃろ』
死人に口なし、と知ったようなことを吹聴する輩は一度彼らと話してみるといい。 故人は総じてお喋りである。
伊織「もう一匹の蝿はやっつけましたよ」
幽霊『じゃろうなあ。 お主のような見どころある娘が欲しかったわい』
伊織「まさか」
死人を目に映し、ましてやそれを金儲けの道具に利用する女など誰が娘に欲しがるというのか。
この老獪は自分の見どころのなさに気づいていないようだ。
幽霊『じゃが、あのような娘でもワシがくたばれば態度を改める……そう考えていたワシはやはり甘いのかもしれぬのう』
伊織「家族なんてそんなものです。 血がつながっていても絆がなければただの他人、逆もしかりですよ」
幽霊『ほっほ、ケツの青いガキがいいよるわい』
伊織「……ですが」
札束で膨れ上がったアタッシュケースの封を切ると、ボトリと勢いなく木彫りのフクロウが吐き出される。
ついでに無造作につかんだ博文の群れと一緒にそれらを押し付けると、老人は目を力の限り見開いた。 やはりあの義娘あってこの親である。
伊織「きっとお孫さんは、こんなものをあなたにプレゼントするほど好きだったのでしょう。 ああ、このお金は三途の川代です」
伊織「家族だのなんだのと、ジジイのくせに女々しくてうっとおしいのでさっさと成仏してください」
幽霊『…………ふ、ふほほはははっ! こいつはいい、次に死んだ時もお前さんに頼むとするかのう!』
幽霊『じゃから、一目で分かるようにこいつはお主が持っとれ。 ―――ではな』
まばたきの後、彼の姿は私の視界から完全にかき消えていた。 もう一度まばたきをするが蘇ることはない。
きっと彼は成仏したのだろう。 いちいち感傷に浸るのも馬鹿らしいので、私は次の仕事に向かうため歩を早めた。
今日の収入、2906万円と小さなフクロウ。
遺品整理士、片倉伊織は今日も死者と語り合う。
>>787
もはや形容できない形相を浮かべて立ち尽くす家主を視界の端に追いやり、伸びた屋敷の影を踏みなぞる。
玄関から15歩あまりの門扉へ見やると、あの老人が私を見送りに佇んでいた。
伊織「まだなにか?」
幽霊『そろそろお迎えがくる予感がしての。 冥土の土産に話でも、とな』
伊織「……口の多いおじいさんね」
幽霊『ほっほ。 生き生きとしとるじゃろ』
死人に口なし、と知ったようなことを吹聴する輩は一度彼らと話してみるといい。 故人は総じてお喋りである。
伊織「もう一匹の蝿はやっつけましたよ」
幽霊『じゃろうなあ。 お主のような見どころある娘が欲しかったわい』
伊織「まさか」
死人を目に映し、ましてやそれを金儲けの道具に利用する女など誰が娘に欲しがるというのか。
この老獪は自分の見どころのなさに気づいていないようだ。
幽霊『じゃが、あのような娘でもワシがくたばれば態度を改める……そう考えていたワシはやはり甘いのかもしれぬのう』
伊織「家族なんてそんなものです。 血がつながっていても絆がなければただの他人、逆もしかりですよ」
幽霊『ほっほ、ケツの青いガキがいいよるわい』
伊織「……ですが」
札束で膨れ上がったアタッシュケースの封を切ると、ボトリと勢いなく木彫りのフクロウが吐き出される。
ついでに無造作につかんだ博文の群れと一緒にそれらを押し付けると、老人は目を力の限り見開いた。 やはりあの義娘あってこの親である。
伊織「きっとお孫さんは、こんなものをあなたにプレゼントするほど好きだったのでしょう。 ああ、このお金は三途の川代です」
伊織「家族だのなんだのと、ジジイのくせに女々しくてうっとおしいのでさっさと成仏してください」
幽霊『…………ふ、ふほほはははっ! こいつはいい、次に死んだ時もお前さんに頼むとするかのう!』
幽霊『じゃから、一目で分かるようにこいつはお主が持っとれ。 ―――ではな』
まばたきの後、彼の姿は私の視界から完全にかき消えていた。 もう一度まばたきをするが蘇ることはない。
きっと彼は成仏したのだろう。 いちいち感傷に浸るのも馬鹿らしいので、私は次の仕事に向かうため歩を早めた。
今日の収入、2906万円と小さなフクロウ。
遺品整理士、片倉伊織は今日も死者と語り合う。
813:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/04(金) 16:26:02.53:G5XFNCOjo (1/1)
タイトル「うどんの花」
タイトル「うどんの花」
814:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 20:13:02.07:ExDbC8Aio (1/1)
タイトル「メリーさんの執事」
タイトル「メリーさんの執事」
815:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 20:25:07.18:bAawFAQ9O (1/2)
タイトル「L'Aria del Castrato」
タイトル「L'Aria del Castrato」
816:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 21:36:23.27:PwWcmb62o (1/3)
>>250「遥か彼方へのレクイエム」
――俺は、歌う。
今はいない、君のために。
――俺は、謳う。
君の美しさを、君の優しさを。
――俺は、謡う。
鮮明に残った君を、どうかかすれさせないように。
――俺は、詠う。
彼方に去った君を、どうか忘れないように。
――俺は、歌う。
喉を枯らしても。
声がかすれても。
声が出なくなっても。
たとえ血を吐こうと、俺は、歌い続ける。
彼方に逝ってしまった、君のために――
「……嗚呼……違う、よな」
――そうだ。違うんだ。
「……そうだよ……そうだ……俺は……」
俺は、歌い続けた――
「結局、結局、俺は……」
――何の為?
「……お前を、忘れられないでいるだけなんだな」
――――自分の為。
……そうだ、俺はわかっている。
歌うのは、君のためなんかじゃない。
結局、自分が壊れないように、自分を守るために、俺は歌っているんだ。
君のため、なんて言っているのは、駄目だと分かっている……のに。
なのに、俺は、歌うのを止められない。君のためだと自分に言い聞かせるのを、止められない。
どうしても、君を忘れられないんだ――
――それでも俺は、歌い続ける。
遥か彼方の君へ、この歌が届くまで。
この鎮魂歌とも言えないような鎮魂歌を、君に捧げるんだ――
終
>>250「遥か彼方へのレクイエム」
――俺は、歌う。
今はいない、君のために。
――俺は、謳う。
君の美しさを、君の優しさを。
――俺は、謡う。
鮮明に残った君を、どうかかすれさせないように。
――俺は、詠う。
彼方に去った君を、どうか忘れないように。
――俺は、歌う。
喉を枯らしても。
声がかすれても。
声が出なくなっても。
たとえ血を吐こうと、俺は、歌い続ける。
彼方に逝ってしまった、君のために――
「……嗚呼……違う、よな」
――そうだ。違うんだ。
「……そうだよ……そうだ……俺は……」
俺は、歌い続けた――
「結局、結局、俺は……」
――何の為?
「……お前を、忘れられないでいるだけなんだな」
――――自分の為。
……そうだ、俺はわかっている。
歌うのは、君のためなんかじゃない。
結局、自分が壊れないように、自分を守るために、俺は歌っているんだ。
君のため、なんて言っているのは、駄目だと分かっている……のに。
なのに、俺は、歌うのを止められない。君のためだと自分に言い聞かせるのを、止められない。
どうしても、君を忘れられないんだ――
――それでも俺は、歌い続ける。
遥か彼方の君へ、この歌が届くまで。
この鎮魂歌とも言えないような鎮魂歌を、君に捧げるんだ――
終
817:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 22:40:56.69:PwWcmb62o (2/3)
>>287「あの日、この日、その日」
――あの日、僕はなけなしの勇気を振り絞って、彼女に告白した。
返ってきた言葉は、「私があなたを嫌いになるまでなら、付き合ってあげましょう」。
僕は、正直に言って、この上なく嬉しかった。少し高圧的で、含蓄のある気はしたが。
容姿端麗、頭脳明晰、温厚篤実……そんな女性が、無個性な僕と付き合ってくれるわけが無いと思っていた。
でも、本当に恋をしてしまった。仕方が無かった。
玉砕覚悟、当たって砕けろ……そう思って告白したのは、いい結果をもたらした。
――しかし、そう上手くはいかないものだ。
「別に私は、あなたのこと好きじゃないですよ?」
二人で話していると、突然そんな言葉が出てきた。一瞬、耳を疑う。
「だってあなた、平凡じゃないですか。この関係も、私が嫌いになるまでですから、そこのところは忘れないでくださいね?」
僕は何も言えず、ただ苦笑するだけだった。何せ、全て事実である。
――温厚篤実だと思っていたが、存外、冷淡な人だった。
それでも、僕は彼女を好きなままだった。この程度で嫌いになるほど、柔な好き方じゃなかった。
――この日、僕は彼女と歩いている。
「何ですか、そんなに変な顔をして」
彼女は、僕と腕を組んでいる。
「何故って? そんなの簡単です。周囲の人々に、私があなたを好きなように見せているんですよ」
「世間一般には、恋人同士は両思いなのでしょう? なら、こうやるのが普通では?」
必ずそう言うわけではないと思うが、意外と初心なのだろうか。
そう言うと、彼女は驚愕に目を見開き、すぐに僕から離れて、つんとした態度になった。
――頭脳明晰と思っていたが、存外抜けているところもあるようだった。
それでも、僕は彼女を好きなままだった。むしろ、もっと好きになってしまった。
――その日、僕は彼女の家でお茶を飲んでいた。
「美味しいですか? ふふ、それはよかった」
花のような笑みで、彼女は嬉しがる。見ているだけで、こちらが嬉しくなりそうだ。
「まあ、私が淹れたんですから美味しいに決まっていますよね。そうですよね」
――容姿端麗ではあるが、彼女は腹黒く傲慢なのかもしれない。
「……よかった、口に合って」
前言撤回。それでも可愛かった。僕はもっともっと彼女を好きになった。
>>287「あの日、この日、その日」
――あの日、僕はなけなしの勇気を振り絞って、彼女に告白した。
返ってきた言葉は、「私があなたを嫌いになるまでなら、付き合ってあげましょう」。
僕は、正直に言って、この上なく嬉しかった。少し高圧的で、含蓄のある気はしたが。
容姿端麗、頭脳明晰、温厚篤実……そんな女性が、無個性な僕と付き合ってくれるわけが無いと思っていた。
でも、本当に恋をしてしまった。仕方が無かった。
玉砕覚悟、当たって砕けろ……そう思って告白したのは、いい結果をもたらした。
――しかし、そう上手くはいかないものだ。
「別に私は、あなたのこと好きじゃないですよ?」
二人で話していると、突然そんな言葉が出てきた。一瞬、耳を疑う。
「だってあなた、平凡じゃないですか。この関係も、私が嫌いになるまでですから、そこのところは忘れないでくださいね?」
僕は何も言えず、ただ苦笑するだけだった。何せ、全て事実である。
――温厚篤実だと思っていたが、存外、冷淡な人だった。
それでも、僕は彼女を好きなままだった。この程度で嫌いになるほど、柔な好き方じゃなかった。
――この日、僕は彼女と歩いている。
「何ですか、そんなに変な顔をして」
彼女は、僕と腕を組んでいる。
「何故って? そんなの簡単です。周囲の人々に、私があなたを好きなように見せているんですよ」
「世間一般には、恋人同士は両思いなのでしょう? なら、こうやるのが普通では?」
必ずそう言うわけではないと思うが、意外と初心なのだろうか。
そう言うと、彼女は驚愕に目を見開き、すぐに僕から離れて、つんとした態度になった。
――頭脳明晰と思っていたが、存外抜けているところもあるようだった。
それでも、僕は彼女を好きなままだった。むしろ、もっと好きになってしまった。
――その日、僕は彼女の家でお茶を飲んでいた。
「美味しいですか? ふふ、それはよかった」
花のような笑みで、彼女は嬉しがる。見ているだけで、こちらが嬉しくなりそうだ。
「まあ、私が淹れたんですから美味しいに決まっていますよね。そうですよね」
――容姿端麗ではあるが、彼女は腹黒く傲慢なのかもしれない。
「……よかった、口に合って」
前言撤回。それでも可愛かった。僕はもっともっと彼女を好きになった。
818:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 22:41:53.21:PwWcmb62o (3/3)
――そして、今。
僕が告白してから、何年か経った。
僕と彼女は、いまだに付き合っている。
強いて言うなら、彼女の態度が軟化して、腹黒さもあまり見せなくなったくらいだ。
いつだったか、僕は一度、勇気を出して聞いてみた。
君は、僕のことが好きなのか、と。
「……そ、そんなわけないじゃないですか。断じて違います。あなたみたいな凡庸で無個性でThe・平凡なあなたに恋をするだなんて、す、好きになる、だなんて……」
――すると、彼女は顔を赤くして、黙りこくってしまった。
僕のことが嫌い? と聞く。
「……あんまりいじわるすると、嫌いになるかもしれません」
と、言われた。
僕は少し意味が分からなかったが、嫌いになるといわれたので、あわてて口をつぐみ、それから彼女に謝った。
彼女は不服に思っている様子だったが、渋々赦してくれた。
僕はほっとして、それから彼女のことが好きでたまらなくなった。
――あの日、僕は告白し、そして彼女と付き合い始めた。
「私があなたを嫌いになるまでなら、付き合ってあげましょう」
そう言っていたが、彼女はまだ僕と付き合っている。
――いったいどの日、彼女は僕のことを嫌いになるのだろう?
横で、僕の腕枕で穏やかに寝息を立てている彼女を見て、僕はそんなことをふと思った。
終
連レス・長文・お目汚し真に失礼。
――そして、今。
僕が告白してから、何年か経った。
僕と彼女は、いまだに付き合っている。
強いて言うなら、彼女の態度が軟化して、腹黒さもあまり見せなくなったくらいだ。
いつだったか、僕は一度、勇気を出して聞いてみた。
君は、僕のことが好きなのか、と。
「……そ、そんなわけないじゃないですか。断じて違います。あなたみたいな凡庸で無個性でThe・平凡なあなたに恋をするだなんて、す、好きになる、だなんて……」
――すると、彼女は顔を赤くして、黙りこくってしまった。
僕のことが嫌い? と聞く。
「……あんまりいじわるすると、嫌いになるかもしれません」
と、言われた。
僕は少し意味が分からなかったが、嫌いになるといわれたので、あわてて口をつぐみ、それから彼女に謝った。
彼女は不服に思っている様子だったが、渋々赦してくれた。
僕はほっとして、それから彼女のことが好きでたまらなくなった。
――あの日、僕は告白し、そして彼女と付き合い始めた。
「私があなたを嫌いになるまでなら、付き合ってあげましょう」
そう言っていたが、彼女はまだ僕と付き合っている。
――いったいどの日、彼女は僕のことを嫌いになるのだろう?
横で、僕の腕枕で穏やかに寝息を立てている彼女を見て、僕はそんなことをふと思った。
終
連レス・長文・お目汚し真に失礼。
819:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/05(土) 22:53:31.07:bAawFAQ9O (2/2)
>>817-818
嫌いじゃない
>>817-818
嫌いじゃない
820:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 13:36:34.77:W1mGG7opO (1/1)
>>816-818
諦めてたのにまさか二つ一辺に拾われるとは思わなんだ、ありがとう&乙
>>816-818
諦めてたのにまさか二つ一辺に拾われるとは思わなんだ、ありがとう&乙
821:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 17:52:10.20:qL5RTVjFO (1/1)
>>810-812ありがとう、正直ここまで面白くなるとは思ってなかった
>>810-812ありがとう、正直ここまで面白くなるとは思ってなかった
822:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 18:59:14.10:QqmvaCUZo (1/1)
>>783
タイトル「SUPER MAIGO BROTHERS」
俺たち兄弟はじいちゃんの形見の軽自動車・1963年式マツダ『R360クーペ』でドライブをしていた・・だが・・
弟「兄貴ーここどこだよーまた道に迷ったのかよー」
兄「知らん・・俺が聞きたい・・」
弟「スマホくらい持って来いよなー」
兄「いやお前こそ持って来いよ」
弟「第一なんでこの車ナビがついてねえんだよ・・」
兄「バッキャロウ!!!」バキ
弟「いってええええええええてか運転に集中しろボケええええええ」
兄「おめえ死んだじいちゃんが言った言葉を忘れたのか!?」
ジジイ(いいか孫よ・・今の車はナビゲイションとかいう便利そうなもんがついとるが・・)
ジジイ(そんなものはいらん!!!!)
ジジイ(車と心を一つにすれば迷いは消え失せようぞ!!!)
兄「そうだ・・車と心を一つにすれば・・」
弟(何言ってんだこいつ)
兄「うおおおおおおおおおお!!!!」
弟「うるさっ!」
兄「ああああああああああ!!!!」
兄「あっつ!!!!今何度だよ」汗ダラー
弟「知らんけど今日真夏日だよね・・」
兄「窓全開なのになんでこんな熱いんだよ・・・なんでエアコンねえんだよこの車!!!」
弟「うんこたれ!!!」バキ
兄「いってええええええ運転中に殴ってきたよこの弟おおおおおおお」
弟「じいちゃんの言った言葉を忘れたのは兄貴・・あんたのほうだ」
ジジイ(いいか孫よ・・今の車はエアーコンデソナーとかそんな感じのものがついとるが)
ジジイ(そんなものはいらん!!!)
ジジイ(補機駆動損失でパワーロスじゃ!!!言語道断じゃ!!!!)
弟「ほきくどうそんしつだぜ兄貴!!!」
兄(何だこいつ)
弟「てかそんなことよりこの車スピードでなさすぎだろ・・・」
兄「アホンダラァ!!!」ドギャ
弟「ぐふっ運転に集中してくれ」
兄「じいちゃんが言ってたぜ・・」
ジジイ(いいか孫よ・・車など360㏄で充分じゃ)
ジジイ(360ccが遅いと言うのなら・・・)
ジジイ(それは機械に頼り切る人間の慢心なんじゃ!!!)
兄「人間の慢心だぜ」
弟「じいちゃん軽免許(360cc以下に限る)だったもんな・・死ぬまで」
兄「おっこの道知ってるぞ・・帰れる・・!!」アクセルガバー
R360「バタバタバタバタバタバタバタwwwwwwwwwwwwww」(エンジン君迫真の5000rpm)
弟「おっまじかやっと帰れるぜー!」
兄「えっ何だって!?エンジン音で聞こえん!」
弟「やっと帰れるって言ったの!!!
兄「エンジン音地味にうるせえよなコイツ!」
弟「しょんべんたれ!!!」バシコン!!
兄「いって!!!今運転ty」
弟「じいちゃんが!!!言ってたろ!!!」
ジジイ(この車はうるさくない・・うるさくないんじゃよ孫よ・・)
ジジイ(よくエンジン音を聞いてみぃ・・こいつはOHVのV型二気筒・・そのエンジン音はまるで・・)
ジジイ(ハーレー・ダヴィッドソンじゃ!!!!)
弟「ハーレー・ダヴィッドソンなんだよ!!!!」
兄(アホか)
兄「おっ家ついたぞ」
弟「やったぜ」
じいちゃんが新車から大事に大事に乗ってきたR360クーペ。
こいつと一緒に俺たち兄弟はこれから先も迷いながら成長していくだろう。
この車に対して納得出来ねえ部分はたくさんある。
だが、その部分を受け入れてこそ・・飽きた・・
終わり
>>783
タイトル「SUPER MAIGO BROTHERS」
俺たち兄弟はじいちゃんの形見の軽自動車・1963年式マツダ『R360クーペ』でドライブをしていた・・だが・・
弟「兄貴ーここどこだよーまた道に迷ったのかよー」
兄「知らん・・俺が聞きたい・・」
弟「スマホくらい持って来いよなー」
兄「いやお前こそ持って来いよ」
弟「第一なんでこの車ナビがついてねえんだよ・・」
兄「バッキャロウ!!!」バキ
弟「いってええええええええてか運転に集中しろボケええええええ」
兄「おめえ死んだじいちゃんが言った言葉を忘れたのか!?」
ジジイ(いいか孫よ・・今の車はナビゲイションとかいう便利そうなもんがついとるが・・)
ジジイ(そんなものはいらん!!!!)
ジジイ(車と心を一つにすれば迷いは消え失せようぞ!!!)
兄「そうだ・・車と心を一つにすれば・・」
弟(何言ってんだこいつ)
兄「うおおおおおおおおおお!!!!」
弟「うるさっ!」
兄「ああああああああああ!!!!」
兄「あっつ!!!!今何度だよ」汗ダラー
弟「知らんけど今日真夏日だよね・・」
兄「窓全開なのになんでこんな熱いんだよ・・・なんでエアコンねえんだよこの車!!!」
弟「うんこたれ!!!」バキ
兄「いってええええええ運転中に殴ってきたよこの弟おおおおおおお」
弟「じいちゃんの言った言葉を忘れたのは兄貴・・あんたのほうだ」
ジジイ(いいか孫よ・・今の車はエアーコンデソナーとかそんな感じのものがついとるが)
ジジイ(そんなものはいらん!!!)
ジジイ(補機駆動損失でパワーロスじゃ!!!言語道断じゃ!!!!)
弟「ほきくどうそんしつだぜ兄貴!!!」
兄(何だこいつ)
弟「てかそんなことよりこの車スピードでなさすぎだろ・・・」
兄「アホンダラァ!!!」ドギャ
弟「ぐふっ運転に集中してくれ」
兄「じいちゃんが言ってたぜ・・」
ジジイ(いいか孫よ・・車など360㏄で充分じゃ)
ジジイ(360ccが遅いと言うのなら・・・)
ジジイ(それは機械に頼り切る人間の慢心なんじゃ!!!)
兄「人間の慢心だぜ」
弟「じいちゃん軽免許(360cc以下に限る)だったもんな・・死ぬまで」
兄「おっこの道知ってるぞ・・帰れる・・!!」アクセルガバー
R360「バタバタバタバタバタバタバタwwwwwwwwwwwwww」(エンジン君迫真の5000rpm)
弟「おっまじかやっと帰れるぜー!」
兄「えっ何だって!?エンジン音で聞こえん!」
弟「やっと帰れるって言ったの!!!
兄「エンジン音地味にうるせえよなコイツ!」
弟「しょんべんたれ!!!」バシコン!!
兄「いって!!!今運転ty」
弟「じいちゃんが!!!言ってたろ!!!」
ジジイ(この車はうるさくない・・うるさくないんじゃよ孫よ・・)
ジジイ(よくエンジン音を聞いてみぃ・・こいつはOHVのV型二気筒・・そのエンジン音はまるで・・)
ジジイ(ハーレー・ダヴィッドソンじゃ!!!!)
弟「ハーレー・ダヴィッドソンなんだよ!!!!」
兄(アホか)
兄「おっ家ついたぞ」
弟「やったぜ」
じいちゃんが新車から大事に大事に乗ってきたR360クーペ。
こいつと一緒に俺たち兄弟はこれから先も迷いながら成長していくだろう。
この車に対して納得出来ねえ部分はたくさんある。
だが、その部分を受け入れてこそ・・飽きた・・
終わり
823:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 19:09:30.07:5a9hbDC7O (1/1)
タイトル「劣等感ボルト」
タイトル「劣等感ボルト」
824:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 20:17:56.06:mSCTAmPF0 (1/1)
タイトル「幻気を出して」
タイトル「幻気を出して」
825:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 21:18:26.85:DMN7ZqyaO (1/2)
勇者・魔王「どこだここ」ガンマン「誰だこいつら」
勇者・魔王「どこだここ」ガンマン「誰だこいつら」
826:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/06(日) 21:22:45.35:DMN7ZqyaO (2/2)
↑のやつタイトル『』つけ忘れた
ついでだからもう一つ
タイトル『穢れた夜に花ひとつ』
↑のやつタイトル『』つけ忘れた
ついでだからもう一つ
タイトル『穢れた夜に花ひとつ』
827:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/07(月) 15:59:22.85:1OO1fjZn0 (1/1)
タイトル「妬き憎屋」
タイトル「妬き憎屋」
828:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/08(火) 19:19:32.93:N7mBF2ebo (1/1)
タイトル「特殊清掃員の霊視記録」
タイトル「特殊清掃員の霊視記録」
829:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/08(火) 20:25:46.42:CMlgajUa0 (1/1)
タイトル「ここではないどこかから別に何もやって来なかった」
タイトル「ここではないどこかから別に何もやって来なかった」
830:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/09(水) 19:43:05.08:RxJWPspB0 (1/1)
タイトル「アカシックDVD」
タイトル「アカシックDVD」
831:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 01:07:35.36:N0LHm6+H0 (1/1)
タイトル「E王∃」
タイトル「E王∃」
832:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 01:30:45.05:+NeAzDYjO (1/1)
タイトル「廿_廿」
タイトル「廿_廿」
833:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 08:55:12.60:u4IpCtlUO (1/1)
タイトル「金港じゃんくしょん!」
タイトル「金港じゃんくしょん!」
834:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 23:39:56.02:xyt9U5niO (1/3)
>>828
運ばれてきた死体をみる
銃創が3つ
弾丸を摘出して、傷を全て縫合していく
勿論、縫合した後は残さずに
これで『自然死したホトケサマ』の出来上がり
それが俺の仕事
こうやって他殺死体から証拠を消す裏稼業に手を付けて15年
仕事をしていると『声』が聞こえるようになった
『……ユル……セナイ……』『……ノロッ……テ、ヤ、ル』『ケスナ……』
多分、殺された人間の恨み言
こうして『殺された証』を消していると、その『殺された人そのもの』が文句を言ってくる。ように聞こえる
まあ、俺に言われても知ったことじゃない
「俺じゃなくて、もっと正義の味方みたいな奴に見えたら良いのにな」
だが残念、俺が仕事を終えて『キレイ』にしてやると、奴らは消えてしまう
奴らの恨みが残った痕跡を消してしまうからだろうか?等と考えた事もあるが、得にもならないので考えなくなった
結局の所、俺のすることは変わらない
────────────…………
しくじったな。そりゃそうだわな。口封じを完璧にするなら俺も消される
腹から血を流しながら施術室に逃げ込んだ
だが段々と意識が遠のいていく……
────────────…………
気が付けば俺は『怨霊』の様なモノになっていた
ああ、今までやってきたことの因果だろうか?
こんな俺を『キレイに消して』くれる奴なんて何処にもいない
消えたくても消えることの出来ないまま
俺の後釜が消えたくなくても『キレイに消され』ていくのを
ただ、黙って『視て』いるしかない
──『特殊清掃員の霊視記録』──了──
>>828
運ばれてきた死体をみる
銃創が3つ
弾丸を摘出して、傷を全て縫合していく
勿論、縫合した後は残さずに
これで『自然死したホトケサマ』の出来上がり
それが俺の仕事
こうやって他殺死体から証拠を消す裏稼業に手を付けて15年
仕事をしていると『声』が聞こえるようになった
『……ユル……セナイ……』『……ノロッ……テ、ヤ、ル』『ケスナ……』
多分、殺された人間の恨み言
こうして『殺された証』を消していると、その『殺された人そのもの』が文句を言ってくる。ように聞こえる
まあ、俺に言われても知ったことじゃない
「俺じゃなくて、もっと正義の味方みたいな奴に見えたら良いのにな」
だが残念、俺が仕事を終えて『キレイ』にしてやると、奴らは消えてしまう
奴らの恨みが残った痕跡を消してしまうからだろうか?等と考えた事もあるが、得にもならないので考えなくなった
結局の所、俺のすることは変わらない
────────────…………
しくじったな。そりゃそうだわな。口封じを完璧にするなら俺も消される
腹から血を流しながら施術室に逃げ込んだ
だが段々と意識が遠のいていく……
────────────…………
気が付けば俺は『怨霊』の様なモノになっていた
ああ、今までやってきたことの因果だろうか?
こんな俺を『キレイに消して』くれる奴なんて何処にもいない
消えたくても消えることの出来ないまま
俺の後釜が消えたくなくても『キレイに消され』ていくのを
ただ、黙って『視て』いるしかない
──『特殊清掃員の霊視記録』──了──
835:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 23:43:43.96:lSsc1S22o (1/1)
>>834
乙
タイトル「突然の偶然、および来るべき必然」
>>834
乙
タイトル「突然の偶然、および来るべき必然」
836:最後ミスってたので修整:2016/03/10(木) 23:44:53.43:xyt9U5niO (2/3)
運ばれてきた死体をみる
銃創が3つ
弾丸を摘出して、傷を全て縫合していく
勿論、縫合した後は残さずに
これで『自然死したホトケサマ』の出来上がり
それが俺の仕事
こうやって他殺死体から証拠を消す裏稼業に手を付けて15年
仕事をしていると『声』が聞こえるようになった
『……ユル……セナイ……』『……ノロッ……テ、ヤ、ル』『ケスナ……』
多分、殺された人間の恨み言
こうして『殺された証』を消していると、その『殺された人そのもの』が文句を言ってくる。ように聞こえる
まあ、俺に言われても知ったことじゃない
「俺じゃなくて、もっと正義の味方みたいな奴に見えたら良いのにな」
だが残念、俺が仕事を終えて『キレイ』にしてやると、奴らは消えてしまう
奴らの恨みが残った痕跡を消してしまうからだろうか?等と考えた事もあるが、得にもならないので考えなくなった
結局の所、俺のすることは変わらない
────────────…………
しくじったな。そりゃそうだわな。口封じを完璧にするなら俺も消される
腹から血を流しながら施術室に逃げ込んだ
だが段々と意識が遠のいていく……
────────────…………
気が付けば俺は『怨霊』の様なモノになっていた
ああ、今までやってきたことの因果だろうか?
こんな俺を『キレイに消して』くれる奴なんて何処にもいない
消えたくても消えることの出来ないまま
俺の後釜によって、運ばれてきた死体、その怨霊達が消えたくなくても『キレイに消され』ていくのを
ただ、黙って『視て』いるしかない
──『特殊清掃員の霊視記録』──了──
運ばれてきた死体をみる
銃創が3つ
弾丸を摘出して、傷を全て縫合していく
勿論、縫合した後は残さずに
これで『自然死したホトケサマ』の出来上がり
それが俺の仕事
こうやって他殺死体から証拠を消す裏稼業に手を付けて15年
仕事をしていると『声』が聞こえるようになった
『……ユル……セナイ……』『……ノロッ……テ、ヤ、ル』『ケスナ……』
多分、殺された人間の恨み言
こうして『殺された証』を消していると、その『殺された人そのもの』が文句を言ってくる。ように聞こえる
まあ、俺に言われても知ったことじゃない
「俺じゃなくて、もっと正義の味方みたいな奴に見えたら良いのにな」
だが残念、俺が仕事を終えて『キレイ』にしてやると、奴らは消えてしまう
奴らの恨みが残った痕跡を消してしまうからだろうか?等と考えた事もあるが、得にもならないので考えなくなった
結局の所、俺のすることは変わらない
────────────…………
しくじったな。そりゃそうだわな。口封じを完璧にするなら俺も消される
腹から血を流しながら施術室に逃げ込んだ
だが段々と意識が遠のいていく……
────────────…………
気が付けば俺は『怨霊』の様なモノになっていた
ああ、今までやってきたことの因果だろうか?
こんな俺を『キレイに消して』くれる奴なんて何処にもいない
消えたくても消えることの出来ないまま
俺の後釜によって、運ばれてきた死体、その怨霊達が消えたくなくても『キレイに消され』ていくのを
ただ、黙って『視て』いるしかない
──『特殊清掃員の霊視記録』──了──
837:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/10(木) 23:56:47.02:xyt9U5niO (3/3)
>>835
乙レスをこんな良いタイミングで貰ったから書いてみる。タイトル的にはこの状況こそまさにだがな。即席すまんやね
────────────────────
俺は幸運に恵まれてきた
食堂に入れば俺が頼んだメニューは俺の分で丁度品切れ
トイレに駆け込めば、丁度個室は一個空いている
エレベーターは俺の後の奴がブザーを鳴らされるなんてしょっちゅうよ
こうして俺は何時も突発的な幸運に恵まれてきた
なのに……なのに……
何故俺がこんな目に……
────……
『緊急速報です。只今○○町にて無差別障害事件が発生しました。犯人は、女性三人組を襲った後、近くにいた男性を刺した所で警察官に取り押さえられ……』
「突然の偶然、および来るべき必然」──了──
>>835
乙レスをこんな良いタイミングで貰ったから書いてみる。タイトル的にはこの状況こそまさにだがな。即席すまんやね
────────────────────
俺は幸運に恵まれてきた
食堂に入れば俺が頼んだメニューは俺の分で丁度品切れ
トイレに駆け込めば、丁度個室は一個空いている
エレベーターは俺の後の奴がブザーを鳴らされるなんてしょっちゅうよ
こうして俺は何時も突発的な幸運に恵まれてきた
なのに……なのに……
何故俺がこんな目に……
────……
『緊急速報です。只今○○町にて無差別障害事件が発生しました。犯人は、女性三人組を襲った後、近くにいた男性を刺した所で警察官に取り押さえられ……』
「突然の偶然、および来るべき必然」──了──
838:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/11(金) 00:07:28.16:eOex0mCIO (1/1)
乙乙
乙乙
839:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/11(金) 00:54:03.65:BG/aNhOC0 (1/1)
タイトル 男「さっき面白いタイトル思いついたんだけど何だっけ?」友「知らん」
タイトル 男「さっき面白いタイトル思いついたんだけど何だっけ?」友「知らん」
840:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/11(金) 16:44:47.13:cminkGki0 (1/1)
タイトル「もしも世界のありとあらゆる本を脳内で閲覧できる人が居たとしたら」
タイトル「もしも世界のありとあらゆる本を脳内で閲覧できる人が居たとしたら」
841:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/11(金) 20:00:29.31:6pWTnNctO (1/1)
魔王の孝行息子
魔王の孝行息子
842:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/11(金) 21:23:11.67:uzhJdOy7O (1/1)
タイトル『子ブタ「鉄筋コンクリートの家」』
タイトル『子ブタ「鉄筋コンクリートの家」』
843:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/14(月) 10:41:24.58:sVAFbRT+O (1/1)
タイトル『白日』
タイトル『白日』
844:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/15(火) 02:29:03.38:tVvXRF680 (1/1)
タイトル「ファ レ ソファミ ファ レ シラソ ファレファソラ」
タイトル「ファ レ ソファミ ファ レ シラソ ファレファソラ」
845:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 14:46:12.79:PmtfZAdVo (1/1)
>>106「運命にケンカを売るだけの簡単なお仕事」
――それは、唐突な出来事だった。
彼女が車に轢かれた。即死だったらしい。
俺は泣いた。泣き続けた。涙が枯れたころに、俺は神と運命を呪った。
生きる意味を失ってしまった俺は、何の躊躇いも無く手首に包丁を突き立てた――
――気がつけば、時計の指す日付は昨日のものとなっていた。
――目の前で、彼女が死んだ。
一緒に帰宅する途中、唐突に、横から突っ込んできたトラックが、横で歩いていた彼女を撥ねた。
次の瞬間、ボン、と大きな音がしたかと思うと、俺の意識は途切れた。
――目の前で、彼女が死んだ。
咄嗟に彼女を押し倒し、横から突っ込んできたトラックを間一髪で避けると、彼女が、頭から、血を流していて。
次の瞬間、ボン、と大きな音がした。
――また、彼女が死んだ。
今日は別の道を歩いて帰ったのだが、通り魔が彼女を刺した。その柔らかそうな生白いお腹から、真っ赤な、ペンキのように真っ赤な、血が、流れ出ていた。
呆然と立ち尽くしていると、お腹に冷たい感触が感じられて、あたたかい血が、流れていて、倒れて、瞼を、閉じ、て――
――いっそのこと帰らなければいいと、勇気を出して普通のホテルに二人で泊まった。
夕食を食堂で摂っている時、ガスの嫌なにおいがしたときにはもう遅く、轟音が響き、次の瞬間、熱風と爆炎が迫ってきて。
―― 一緒に帰りたいという彼女を制止し、一人で帰った。
俺の行動が原因かもしれない、そう思ったが、次の日、ニュースで彼女の名前が映っていた。
やっぱり駄目だった。俺は死んだような目で、泣くことも無く、手首を包丁で深く切り裂いた。
――あれから、どれだけ彼女が死ぬのを見てきただろう。
まだ数十回の気もするし、数千回見てきた気もする。おそらくどちらも合っていないだろう。
彼女の死ぬ姿を何万回も見てきて。
正直、狂ってしまいそうだった。
俺は、俺もしくは彼女が死ぬ当日の朝にしか戻れない。
それ以前の行動が原因で、彼女が『死』という運命に定められたのであれば、その運命は動かしようが無かった。
憶測の域を出ないが、俺はそれを念頭に置き、様々な行動を起こしてきた。
彼女が生きられる時間が、数時間、数日、数週間、数ヶ月と伸びて行き、だんだんと彼女の笑顔を見ることが出来る時間が増えていった。
それが嬉しくて、俺は正気を保っていられた。
しかしそれは、本来因果律を無視した、運命に逆らった行動だ。
運命は、排除する力を持つそうだ。
逆らうものを排斥し、取り除く。
運命に逆らう者を殺し、世界を正常であるようにしようとするそうだ。
そして実際、俺が死んだことも何回かあった気がする。
でも俺は、何回運命に殺されようが何をされようが関係無い。
それは俺が運命に逆らうのを止める理由にはなり得ないし、死んでもその日の朝に戻るだけ。
俺は、彼女が死ななくても良くなるまで、死に続ける。
ただ、彼女に生きていて欲しい。
ただ、彼女の眩しい笑顔をずっと眺めていたい。
だから俺は、今日も運命にケンカを売り続ける――
終
>>106「運命にケンカを売るだけの簡単なお仕事」
――それは、唐突な出来事だった。
彼女が車に轢かれた。即死だったらしい。
俺は泣いた。泣き続けた。涙が枯れたころに、俺は神と運命を呪った。
生きる意味を失ってしまった俺は、何の躊躇いも無く手首に包丁を突き立てた――
――気がつけば、時計の指す日付は昨日のものとなっていた。
――目の前で、彼女が死んだ。
一緒に帰宅する途中、唐突に、横から突っ込んできたトラックが、横で歩いていた彼女を撥ねた。
次の瞬間、ボン、と大きな音がしたかと思うと、俺の意識は途切れた。
――目の前で、彼女が死んだ。
咄嗟に彼女を押し倒し、横から突っ込んできたトラックを間一髪で避けると、彼女が、頭から、血を流していて。
次の瞬間、ボン、と大きな音がした。
――また、彼女が死んだ。
今日は別の道を歩いて帰ったのだが、通り魔が彼女を刺した。その柔らかそうな生白いお腹から、真っ赤な、ペンキのように真っ赤な、血が、流れ出ていた。
呆然と立ち尽くしていると、お腹に冷たい感触が感じられて、あたたかい血が、流れていて、倒れて、瞼を、閉じ、て――
――いっそのこと帰らなければいいと、勇気を出して普通のホテルに二人で泊まった。
夕食を食堂で摂っている時、ガスの嫌なにおいがしたときにはもう遅く、轟音が響き、次の瞬間、熱風と爆炎が迫ってきて。
―― 一緒に帰りたいという彼女を制止し、一人で帰った。
俺の行動が原因かもしれない、そう思ったが、次の日、ニュースで彼女の名前が映っていた。
やっぱり駄目だった。俺は死んだような目で、泣くことも無く、手首を包丁で深く切り裂いた。
――あれから、どれだけ彼女が死ぬのを見てきただろう。
まだ数十回の気もするし、数千回見てきた気もする。おそらくどちらも合っていないだろう。
彼女の死ぬ姿を何万回も見てきて。
正直、狂ってしまいそうだった。
俺は、俺もしくは彼女が死ぬ当日の朝にしか戻れない。
それ以前の行動が原因で、彼女が『死』という運命に定められたのであれば、その運命は動かしようが無かった。
憶測の域を出ないが、俺はそれを念頭に置き、様々な行動を起こしてきた。
彼女が生きられる時間が、数時間、数日、数週間、数ヶ月と伸びて行き、だんだんと彼女の笑顔を見ることが出来る時間が増えていった。
それが嬉しくて、俺は正気を保っていられた。
しかしそれは、本来因果律を無視した、運命に逆らった行動だ。
運命は、排除する力を持つそうだ。
逆らうものを排斥し、取り除く。
運命に逆らう者を殺し、世界を正常であるようにしようとするそうだ。
そして実際、俺が死んだことも何回かあった気がする。
でも俺は、何回運命に殺されようが何をされようが関係無い。
それは俺が運命に逆らうのを止める理由にはなり得ないし、死んでもその日の朝に戻るだけ。
俺は、彼女が死ななくても良くなるまで、死に続ける。
ただ、彼女に生きていて欲しい。
ただ、彼女の眩しい笑顔をずっと眺めていたい。
だから俺は、今日も運命にケンカを売り続ける――
終
846:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 15:59:06.99:aHeQ5u2d0 (1/1)
新手のドラマチック死にゲーか
新手のドラマチック死にゲーか
847:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/17(木) 16:23:39.99:jldh+4h3O (1/1)
乙
乙
848:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/20(日) 11:05:04.63:OvWLr68gO (1/2)
>>840
「ねえねえ、女が自殺しちゃって男が後を追うつもりが、実は殺人事件だったミステリってどんなタイトルだっけ
男「えらく大ざっぱだな。ちょっと待てよ」
女「ねえ友、あれ何してんの?」
友「ああ、あいつな、世界中のありとあらゆる本を閲覧出来るんだよ。だから多分言われた本を検索してんだろうな」
女「……ボーッとしてるだけにしか見えないんだけど」
友「閲覧出来るだけだからな。あいつが別に全部把握出来てる訳じゃないし」
女「……急にニヤニヤしだしたんだけど」
友「途中でエロ本でも見つけたんだろ」
女「……さいってー」
友「あ、今度はものすごい顔してる」
男「マジかよぉおお!えっ!死ぬの!死ぬの!俺まだ1巻読んでたばっか……えええ!」
友「……探してるウチにお気に入りの漫画の最新巻でネタバレしたみたいだな」
女「忙しい奴ね」
>>840
「ねえねえ、女が自殺しちゃって男が後を追うつもりが、実は殺人事件だったミステリってどんなタイトルだっけ
男「えらく大ざっぱだな。ちょっと待てよ」
女「ねえ友、あれ何してんの?」
友「ああ、あいつな、世界中のありとあらゆる本を閲覧出来るんだよ。だから多分言われた本を検索してんだろうな」
女「……ボーッとしてるだけにしか見えないんだけど」
友「閲覧出来るだけだからな。あいつが別に全部把握出来てる訳じゃないし」
女「……急にニヤニヤしだしたんだけど」
友「途中でエロ本でも見つけたんだろ」
女「……さいってー」
友「あ、今度はものすごい顔してる」
男「マジかよぉおお!えっ!死ぬの!死ぬの!俺まだ1巻読んでたばっか……えええ!」
友「……探してるウチにお気に入りの漫画の最新巻でネタバレしたみたいだな」
女「忙しい奴ね」
849:続き:2016/03/20(日) 11:12:36.71:OvWLr68gO (2/2)
女「ていうか、閲覧出来るだけならほぼ無意味じゃない? あいつ外国語わかんの?」
友「……それはそうだな。なんだ結局宝の持ち腐れか」
男「ふふふ……ところが結構これが役に立つ」
女「あ、男」
男「テスト中に参考書は引っ張りだせるし、例えば……『ナイトメアと姫の物語』」
友「?! お前……」
男「昼飯、Aランチな」
友「ぐっ……」
女「あーなるほどね」
男「ってことで今からランチいくわ。またな女」
スタスタ
女「……本より、女心読めるようになりなさいよ」
おわり
女「ていうか、閲覧出来るだけならほぼ無意味じゃない? あいつ外国語わかんの?」
友「……それはそうだな。なんだ結局宝の持ち腐れか」
男「ふふふ……ところが結構これが役に立つ」
女「あ、男」
男「テスト中に参考書は引っ張りだせるし、例えば……『ナイトメアと姫の物語』」
友「?! お前……」
男「昼飯、Aランチな」
友「ぐっ……」
女「あーなるほどね」
男「ってことで今からランチいくわ。またな女」
スタスタ
女「……本より、女心読めるようになりなさいよ」
おわり
850:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/20(日) 16:46:56.61:S4M5ukEzO (1/1)
タイトル 女「女子高の生徒が私以外全員男の娘だった件」
タイトル 女「女子高の生徒が私以外全員男の娘だった件」
851:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/20(日) 18:23:23.89:jTbgvqft0 (1/1)
>>840
いやあ、愉快愉快。ありがたいぜぇ
>>840
いやあ、愉快愉快。ありがたいぜぇ
852:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/24(木) 02:19:58.56:IK81IS500 (1/1)
タイトル「船頭少なくして船川を下る」
タイトル「船頭少なくして船川を下る」
853:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/26(土) 14:38:22.10:bfArfSox0 (1/1)
>>12
月まで届け、右ストレート
____
___
__
_
その瞬間、世界は沈黙していた。
地球上に佇む人間は一人残らず、訪れるべき明日が訪れないことを覚悟していた。
地球には現在、電力というものは1wでさえ供給されていない。そんなものを産み出す技術者も、それを支援する労働者もすべて確保されている為だ。
生産能力がある人類はおよそ "異星人" に、月に囚われている。
そして必要な人材を根こそぎ奪った異星人は今まさに、不必要となり、あり得る話ではないが報復を仕掛ける可能性のある地球を滅ぼそうと攻撃を仕掛けていた。
攻撃の方法は常軌を逸したもので、どこから持ってきたのか巨大な隕石を地球に落とすというものだった。
絶望にうちひしがれ
祈り
人々が空を見上げる中
--落下予測地点に立つ、少女
ボクシングのように構えたその身体はセーラー服に包まれていた。とっとっ、と軽いジャンプをするそのさまは板についていて、プロボクサーさながらだった。
だが、それで、なにができるのか。
--隕石直撃のその瞬間、彼女は軽快なステップを踏んだ。
軽く繰り出される左ジャブ、ジャブ
振り抜かれる、右ストレート--
>>12
月まで届け、右ストレート
____
___
__
_
その瞬間、世界は沈黙していた。
地球上に佇む人間は一人残らず、訪れるべき明日が訪れないことを覚悟していた。
地球には現在、電力というものは1wでさえ供給されていない。そんなものを産み出す技術者も、それを支援する労働者もすべて確保されている為だ。
生産能力がある人類はおよそ "異星人" に、月に囚われている。
そして必要な人材を根こそぎ奪った異星人は今まさに、不必要となり、あり得る話ではないが報復を仕掛ける可能性のある地球を滅ぼそうと攻撃を仕掛けていた。
攻撃の方法は常軌を逸したもので、どこから持ってきたのか巨大な隕石を地球に落とすというものだった。
絶望にうちひしがれ
祈り
人々が空を見上げる中
--落下予測地点に立つ、少女
ボクシングのように構えたその身体はセーラー服に包まれていた。とっとっ、と軽いジャンプをするそのさまは板についていて、プロボクサーさながらだった。
だが、それで、なにができるのか。
--隕石直撃のその瞬間、彼女は軽快なステップを踏んだ。
軽く繰り出される左ジャブ、ジャブ
振り抜かれる、右ストレート--
854:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/27(日) 15:38:56.79:BxaDWYj+0 (1/1)
タイトル「はなまる丼」
タイトル「はなまる丼」
855:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/27(日) 22:55:54.22:9WTh1aPT0 (1/1)
>>853
MUGENの単発動画かな?
>>853
MUGENの単発動画かな?
856:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/29(火) 03:37:41.02:h3Z2G5160 (1/1)
タイトル「う丼」
タイトル「う丼」
857:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/29(火) 03:40:09.47:bW+u8Ttu0 (1/1)
タイトル「とある奴隷(メイド)と奇妙なゴシュジンサマ」
タイトル「とある奴隷(メイド)と奇妙なゴシュジンサマ」
858:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/29(火) 20:51:16.75:JmJyzsij0 (1/1)
>>826 『穢れた夜に花ひとつ』
赤い、赤い月ひとつ
暗い、暗い空に浮く
丸い、丸い月ひとつ
狭い、狭い空に浮く
澄んだ空など夢の先
開けた空など夢の前
穢い、穢い此処で咲く
赤い、赤い花ひとつ
鋭い、鋭い装いで咲く
丸い、丸い花ひとつ
済んだ今など夢の前
明けた空など夢の先
濁った声が響く其処で
濁った瞳で眺める先に
視得るモノなど濁った鉄だけ
>>826 『穢れた夜に花ひとつ』
赤い、赤い月ひとつ
暗い、暗い空に浮く
丸い、丸い月ひとつ
狭い、狭い空に浮く
澄んだ空など夢の先
開けた空など夢の前
穢い、穢い此処で咲く
赤い、赤い花ひとつ
鋭い、鋭い装いで咲く
丸い、丸い花ひとつ
済んだ今など夢の前
明けた空など夢の先
濁った声が響く其処で
濁った瞳で眺める先に
視得るモノなど濁った鉄だけ
859:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/03/29(火) 22:09:14.60:i+g2+kFM0 (1/1)
オサレ師匠なにやってんすか
オサレ師匠なにやってんすか
860:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/02(土) 20:35:20.00:QwSYS4nA0 (1/2)
タイトル「はやぶさ1号新大阪行き」
タイトル「はやぶさ1号新大阪行き」
861:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/02(土) 20:36:53.86:QwSYS4nA0 (2/2)
タイトル「ご注文はうさぎやねんな?」
タイトル「ご注文はうさぎやねんな?」
862:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/02(土) 21:03:55.65:Zd+xSyIDO (1/1)
タイトル「凍てつく炎、灼熱の吹雪」
タイトル「凍てつく炎、灼熱の吹雪」
863:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/02(土) 22:09:48.76:V/HGA3nu0 (1/1)
タイトル「鯖が舞い降りた日」
タイトル「鯖が舞い降りた日」
864:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/02(土) 23:38:42.00:q+qR5BZZ0 (1/1)
タイトル「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
タイトル「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
865:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/06(水) 15:01:24.24:O6Zgr8TWO (1/1)
タイトル「日常線」
タイトル「日常線」
866:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/07(木) 00:15:18.84:vRWorHHAO (1/2)
タイトル「髪切り王子と短髪姫」
タイトル「恋愛メトロノーム」
タイトル「夢の無い世界」
タイトル「髪切り王子と短髪姫」
タイトル「恋愛メトロノーム」
タイトル「夢の無い世界」
867:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/07(木) 00:20:24.51:vRWorHHAO (2/2)
タイトル「夢を見ない世界」
タイトル「夢を見ない世界」
868:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/07(木) 20:39:12.99:/hatHcPPO (1/1)
タイトル 井伊「嗚呼」
タイトル 井伊「嗚呼」
869:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/07(木) 21:15:45.22:r5+9Bt+NO (1/1)
タイトル『弦映學園対魔倶楽部』
タイトル『弦映學園対魔倶楽部』
870:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/08(金) 22:03:43.39:E4j8uS3zo (1/1)
>>866 「恋愛メトロノーム」
カッチ――――――――――コッチ――――――――――
カッチ――――――――――コッチ――――――――――
12月25日
私の恋愛メトロノームは今日も正しく振り子を揺らす
* * * * *
カッチ――――コッチ――――カッチ――――コッチ――――
12月13日
今日は久しぶりに大好きなカレとデート
最近マンネリな気もするけど、やっぱり二人きりの時間は楽しいな
カッチ――コッチ――カッチ――コッチ――
12月15日
仕事帰り、待ち合わせもしてないのに偶然カレと遭遇!
やっぱり運命ってあるのかな?
一緒にご飯とか行きたかったけど
カレが忙しいとのことですぐにお別れ
あーあ、残念
カッチコッチカッチコッチ
12月20日
今夜はカレの家で一晩を過ごす
カレとひとつになるのは本当に久しぶり
キスもなくいきなりだったのはちょっとびっくりしちゃった
あんなにがっつくなんて、カレもそんなに私を求めてくれたってことかな?
獣みたいにぎらぎらしてるカレに、ちょっと……ううん、かなりドキドキ
終わった後もたくさんお話したかったけど
カレが疲れてすぐ寝ちゃった
でも、しょうがないよね
がまんがまん
カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ――
12月24日
明日は待ちに待ったクリスマス!
そして私たち二人が付き合い始めてちょうど三年の日
もうそんなに付き合ってるんだ、なんてちょっと感動
最近はすれちがってることも多い気がするけど
そろそろただの彼氏彼女じゃ……物足りない
結婚――したいな
なんて思ってたら、カレからのメール!
「明日大事な話がある」、だって!
これは、ひょっとして、ひょっとする!?
心臓がすっごくバクバクいってる!
あー、早く明日にならないかなぁ――
>>866 「恋愛メトロノーム」
カッチ――――――――――コッチ――――――――――
カッチ――――――――――コッチ――――――――――
12月25日
私の恋愛メトロノームは今日も正しく振り子を揺らす
* * * * *
カッチ――――コッチ――――カッチ――――コッチ――――
12月13日
今日は久しぶりに大好きなカレとデート
最近マンネリな気もするけど、やっぱり二人きりの時間は楽しいな
カッチ――コッチ――カッチ――コッチ――
12月15日
仕事帰り、待ち合わせもしてないのに偶然カレと遭遇!
やっぱり運命ってあるのかな?
一緒にご飯とか行きたかったけど
カレが忙しいとのことですぐにお別れ
あーあ、残念
カッチコッチカッチコッチ
12月20日
今夜はカレの家で一晩を過ごす
カレとひとつになるのは本当に久しぶり
キスもなくいきなりだったのはちょっとびっくりしちゃった
あんなにがっつくなんて、カレもそんなに私を求めてくれたってことかな?
獣みたいにぎらぎらしてるカレに、ちょっと……ううん、かなりドキドキ
終わった後もたくさんお話したかったけど
カレが疲れてすぐ寝ちゃった
でも、しょうがないよね
がまんがまん
カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ――
12月24日
明日は待ちに待ったクリスマス!
そして私たち二人が付き合い始めてちょうど三年の日
もうそんなに付き合ってるんだ、なんてちょっと感動
最近はすれちがってることも多い気がするけど
そろそろただの彼氏彼女じゃ……物足りない
結婚――したいな
なんて思ってたら、カレからのメール!
「明日大事な話がある」、だって!
これは、ひょっとして、ひょっとする!?
心臓がすっごくバクバクいってる!
あー、早く明日にならないかなぁ――
871:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 10:32:12.96:E28IwVb8o (1/6)
>>864「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
彡(゚)(゚)「白き闇・・・?」
彡(゚)(゚)「・・・?」
彡(^)(^)「まあええか、試しに唱えてみよー」
彡(^)(^)「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
彡(●)(●)「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空
白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空
白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
>>864「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
彡(゚)(゚)「白き闇・・・?」
彡(゚)(゚)「・・・?」
彡(^)(^)「まあええか、試しに唱えてみよー」
彡(^)(^)「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
彡(●)(●)「白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空
白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空
白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空、白き闇、黒き光、そして輝く灰色の空」
872:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 10:37:39.37:E28IwVb8o (2/6)
>>862「凍てつく炎、灼熱の吹雪」
彡(゚)(゚)「・・・」
彡(゚)(゚)「Vやねんタイガース」ボソッ
>>862「凍てつく炎、灼熱の吹雪」
彡(゚)(゚)「・・・」
彡(゚)(゚)「Vやねんタイガース」ボソッ
873:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 10:40:51.60:E28IwVb8o (3/6)
>>869 『弦映學園対魔倶楽部』
彡(^)(^)「・・・」
彡(^)(^)「むずかしい漢字やなぁ・・・」
彡(^)(^)「ワイがわかるのはタモリ倶楽部だけやで」
>>869 『弦映學園対魔倶楽部』
彡(^)(^)「・・・」
彡(^)(^)「むずかしい漢字やなぁ・・・」
彡(^)(^)「ワイがわかるのはタモリ倶楽部だけやで」
874:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 11:00:49.75:E28IwVb8o (4/6)
>>863「鯖が舞い降りた日」
彡(^)(^)「春やな~。春と言えば鯖(サバ)やんけ! たくさん用意したったで!」
彡(^)(^)「・・・」
彡(゚)(゚)「サバの旬は秋冬やったな」
彡(゚)(゚)「なんや文句あるんけ! サバ投げつけたろ!」サバサバサバ
>>863「鯖が舞い降りた日」
彡(^)(^)「春やな~。春と言えば鯖(サバ)やんけ! たくさん用意したったで!」
彡(^)(^)「・・・」
彡(゚)(゚)「サバの旬は秋冬やったな」
彡(゚)(゚)「なんや文句あるんけ! サバ投げつけたろ!」サバサバサバ
875:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 11:02:25.51:E28IwVb8o (5/6)
>>867 「夢を見ない世界」
彡(^)(^)「夢を見ない?」
彡(^)(^)「現実を見ればええやんけ」
>>867 「夢を見ない世界」
彡(^)(^)「夢を見ない?」
彡(^)(^)「現実を見ればええやんけ」
876:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 11:16:22.43:E28IwVb8o (6/6)
>>860「はやぶさ1号新大阪行き」
1号「宇宙におると寂しいわ・・・」
宇宙「おっ、そうだな」
1号「地球にいったるでー!」
1号「重力にひかれるンゴ」
大気圏「よろしくニキー!」
1号「あっ・・・」ジュッツ!
新大阪「おっ、燃え尽きるかな?」
新大阪「迷惑やし消えてもしゃーない」
1号残骸「よろしくニキー!」
新大阪「あっ・・・」
チュドーン
東京「計画通りや」
東京「正直、新大阪は目障りやってん」
避難民「大阪から来たで!」
避難民「せや、東京を新しい大阪にしたろ!」
東京「」
>>860「はやぶさ1号新大阪行き」
1号「宇宙におると寂しいわ・・・」
宇宙「おっ、そうだな」
1号「地球にいったるでー!」
1号「重力にひかれるンゴ」
大気圏「よろしくニキー!」
1号「あっ・・・」ジュッツ!
新大阪「おっ、燃え尽きるかな?」
新大阪「迷惑やし消えてもしゃーない」
1号残骸「よろしくニキー!」
新大阪「あっ・・・」
チュドーン
東京「計画通りや」
東京「正直、新大阪は目障りやってん」
避難民「大阪から来たで!」
避難民「せや、東京を新しい大阪にしたろ!」
東京「」
877:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 13:50:05.36:oM1c1AzA0 (1/1)
Jカス[ピーーー]
Jカス[ピーーー]
878:1/2:2016/04/09(土) 20:20:46.03:yoBt1pJ40 (1/3)
>>867
タイトル「夢を見ない世界」
女「透き通るまぼろしの中で、私は一頭のアシカでした」
女「清潔な酸素に満ち溢れたうずしおに漂う桜吹雪が、酔いどれクジラの国歌斉唱に合わせてとぐろを巻くんです」
女「そして私は海の底で薄ぼんやりと船を漕ぐ極彩色の地上を見下ろしながら、約百万ルクスの月光を浴びて冬眠するの」
医者「……重度の夢症候群による幻覚ですね。 抑夢剤はお飲みに?」
女「先生、あなた言いましたよね。 夢はあらゆる精神疾患の原因で、ついに人類はこの世から鬱を根絶したって」
医者「女さん、夢はあなたが考えている以上に危険なものなんですよ。 過去に何百人もの人間が悪夢による死に至っています」
女「恋に落ちて目に写るものが色鮮やかに輝いて見えるように、手酷く振られてどんよりとした無気力が視界を埋め尽くすように」
女「今の私には他人が実に精緻なアンドロイドに見えるんです。 近頃は駆動音まで聞こえてくる始末よ」
医者「夢を見てしまった方々は口を揃えてそう言います。 ですがね、きっとあなたの小粋なニヒリズムはやがて視野を蝕んでいくでしょう」
医者「そうして人生に失明したとき、ようやく夢なんか見なけりゃよかった、と悟るのです。 あなたはまだ引き返せるんですよ」
>>867
タイトル「夢を見ない世界」
女「透き通るまぼろしの中で、私は一頭のアシカでした」
女「清潔な酸素に満ち溢れたうずしおに漂う桜吹雪が、酔いどれクジラの国歌斉唱に合わせてとぐろを巻くんです」
女「そして私は海の底で薄ぼんやりと船を漕ぐ極彩色の地上を見下ろしながら、約百万ルクスの月光を浴びて冬眠するの」
医者「……重度の夢症候群による幻覚ですね。 抑夢剤はお飲みに?」
女「先生、あなた言いましたよね。 夢はあらゆる精神疾患の原因で、ついに人類はこの世から鬱を根絶したって」
医者「女さん、夢はあなたが考えている以上に危険なものなんですよ。 過去に何百人もの人間が悪夢による死に至っています」
女「恋に落ちて目に写るものが色鮮やかに輝いて見えるように、手酷く振られてどんよりとした無気力が視界を埋め尽くすように」
女「今の私には他人が実に精緻なアンドロイドに見えるんです。 近頃は駆動音まで聞こえてくる始末よ」
医者「夢を見てしまった方々は口を揃えてそう言います。 ですがね、きっとあなたの小粋なニヒリズムはやがて視野を蝕んでいくでしょう」
医者「そうして人生に失明したとき、ようやく夢なんか見なけりゃよかった、と悟るのです。 あなたはまだ引き返せるんですよ」
879:2/2:2016/04/09(土) 20:22:02.74:yoBt1pJ40 (2/3)
>>867
女「今さらお薬を飲んだところで、もう私は夢を知らない自分には戻れないでしょうね」
女「あなた達医者はいつもそう! 命とか健康だとかを人質に、私たち患者の思想や価値観を脅かしにくるのよ」
医者「落ち着いてください。 医療の基本に、パターナリズム、という概念があります」
医者「決定権は常にあなた方の手にある、ということで我々は強制することができません。 せいぜい選択肢を提示することが関の山です」
女「まあ! 無知を逆手におだてあげ、問題が起きれば自己責任と言うことですか?」
女「これほど酷い話はそれこそ夢の中でもなかったわ。 もうお薬は金輪際飲みませんからね!」 バタン
医者「お大事に」
――――――――
男『やあ医者くん、こっちは夢症候群の患者で手一杯だよ。 そっちはどうだい?』
医者「僕の方もだよ。 まったく、一体このバグはどういうことなんだろうね? アンドロイドが夢を見るだなんて」
男『もうこの世には、人間なんて存在しないのにね!』
>>867
女「今さらお薬を飲んだところで、もう私は夢を知らない自分には戻れないでしょうね」
女「あなた達医者はいつもそう! 命とか健康だとかを人質に、私たち患者の思想や価値観を脅かしにくるのよ」
医者「落ち着いてください。 医療の基本に、パターナリズム、という概念があります」
医者「決定権は常にあなた方の手にある、ということで我々は強制することができません。 せいぜい選択肢を提示することが関の山です」
女「まあ! 無知を逆手におだてあげ、問題が起きれば自己責任と言うことですか?」
女「これほど酷い話はそれこそ夢の中でもなかったわ。 もうお薬は金輪際飲みませんからね!」 バタン
医者「お大事に」
――――――――
男『やあ医者くん、こっちは夢症候群の患者で手一杯だよ。 そっちはどうだい?』
医者「僕の方もだよ。 まったく、一体このバグはどういうことなんだろうね? アンドロイドが夢を見るだなんて」
男『もうこの世には、人間なんて存在しないのにね!』
880:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 20:32:56.34:TYbP9lU5o (1/1)
パターナリズムって、逆じゃね?
パターナリズムって、逆じゃね?
881:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 20:34:47.93:yoBt1pJ40 (3/3)
おっと、パターナリズム→パターナリズムの脱却
おっと、パターナリズム→パターナリズムの脱却
882:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/09(土) 22:24:26.11:aSgz/UbN0 (1/1)
タイトル「ポテト虫」
タイトル「ポテト虫」
883:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/10(日) 00:14:35.91:IdNxQJyv0 (1/1)
タイトル「木組野町」
タイトル「木組野町」
884:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/10(日) 09:46:31.96:XRqO+SrR0 (1/1)
タイトル「サンソフトクリーム」
タイトル「サンソフトクリーム」
885:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/11(月) 12:49:41.71:7OjuQbyE0 (1/1)
タイトル「お笑いコンビ いのる こうる」
タイトル「お笑いコンビ いのる こうる」
886:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/13(水) 22:27:46.08:41VofHt8O (1/1)
タイトル「ティロ・フィナーレ・シンドローム」
タイトル「ティロ・フィナーレ・シンドローム」
887:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/14(木) 01:16:38.08:gRE7W9Ix0 (1/1)
タイトル「時代に翻弄された迷走艦『51cm四連装主砲重雷装航空巡洋戦艦・穂高』の生涯」
タイトル「時代に翻弄された迷走艦『51cm四連装主砲重雷装航空巡洋戦艦・穂高』の生涯」
888:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/16(土) 22:10:58.65:pdXGQA5So (1/2)
タイトル「彩なる差異、あるいは賽を投げる者」
タイトル「彩なる差異、あるいは賽を投げる者」
889:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/16(土) 23:46:49.85:pdXGQA5So (2/2)
タイトル「冒涜者」
タイトル「冒涜者」
890:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [SAGA] :2016/04/17(日) 17:54:03.46:ECnyrsle0 (1/1)
タイトル「なんとか荘のなんとかさん」
タイトル「なんとか荘のなんとかさん」
891:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/17(日) 17:55:08.50:mA3762hl0 (1/1)
タイトル「私が私をやめた日」
タイトル「私が私をやめた日」
892:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/17(日) 20:15:02.20:4N9J0vfpO (1/1)
タイトル「弱者リテイク」
タイトル「弱者リテイク」
893:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/18(月) 00:50:04.98:P4AvTyEVO (1/2)
タイトル「リバーサル旅行記」
タイトル「リバーサル旅行記」
894:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/18(月) 00:52:23.13:P4AvTyEVO (2/2)
タイトル「リバーサル旅行記」
タイトル「リバーサル旅行記」
895:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/19(火) 03:20:51.55:JWYjxjz7O (1/1)
タイトル『何が起きても不思議じゃないこのセカイで』
タイトル『何が起きても不思議じゃないこのセカイで』
896:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/19(火) 20:32:56.69:e7mieTqLo (1/1)
タイトル「ホモ・サピエンス以外お断り」
タイトル「ホモ・サピエンス以外お断り」
897:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/24(日) 12:20:35.94:Gx2DGi1Xo (1/1)
タイトル「無法少女」
タイトル「無法少女」
898:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/24(日) 21:36:08.18:zfPD44BTo (1/1)
タイトル「Fortissimo Possibile」
タイトル「Fortissimo Possibile」
899:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/25(月) 20:25:30.85:mBJsjHolO (1/1)
タイトル「上を向いて歩いてはいけません」
タイトル「上を向いて歩いてはいけません」
900:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/26(火) 16:24:56.96:cJQmmauj0 (1/1)
タイトル「ソルスティス Rubik」
タイトル「ソルスティス Rubik」
901:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/29(金) 19:37:38.39:5YLCg2c00 (1/1)
タイトル「激うつナエナエ丸」
タイトル「激うつナエナエ丸」
902:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/04/30(土) 21:03:40.10:UG/8UNga0 (1/1)
タイトル「春香周到」
タイトル「春香周到」
903:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/02(月) 09:30:44.32:KrRPOlwv0 (1/1)
タイトル「謎の花の美味しい蜜を吸ったら妖精になってしまった」
タイトル「謎の花の美味しい蜜を吸ったら妖精になってしまった」
904:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/02(月) 23:09:02.95:BZpa2Cyr0 (1/1)
タイトル「ただ音と映像の狭間を漂う意識だけの存在になりたい」
タイトル「ただ音と映像の狭間を漂う意識だけの存在になりたい」
905:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/04(水) 02:34:26.16:wSeg5nJS0 (1/1)
タイトル「一人暮らしで日記を書いてるんだが、前日のが全然違う内容に変わる件」
タイトル「一人暮らしで日記を書いてるんだが、前日のが全然違う内容に変わる件」
906:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 10:39:26.32:HAY6NCXz0 (1/1)
>>527
とある用件でとある場所に赴いた時の事
うさぎの家。そう直訳出来る名前の喫茶店を見付けた
さぞ、うさぎ族にとってとても快適な環境が整っているのではなかろうか
そう勝手に想像し、期待を募らせて恐る恐る入ってみる
するとなんという事だろうか。可愛らしい看板娘らしき少女が私を出迎え、開口一番
「いらっしゃいませ。ご注文はうさぎですか?」
これである
私はまるで後頭部をハンマーか何かで振り抜かれた様な衝撃を受けた
そこで一寸動きが止まったのは怪しまれたかも知れないが
なるべく失礼なそぶりが表れない様にそっと、しかし速やかにその店を後にした
そしてそこからほんの少し歩いたところで、私は漸く不快さを顕わにした
全く何がラビッ○ハウスだ
あれでは家は家でもうさぎ小屋ではないか
不用意に入ったこちらにも落ち度があったとは言え、兎の化身の一羽であるこの私に何という仕打ちか
金輪際あんな店には寄ってやるものか。いや、それどころか「こんな不届きな店があった」と上司に告げ口でもしてやらねば気がすまん
そう決意すると、本来の目的を考えつつ、別の店を探す事にしたのであった
>>527
とある用件でとある場所に赴いた時の事
うさぎの家。そう直訳出来る名前の喫茶店を見付けた
さぞ、うさぎ族にとってとても快適な環境が整っているのではなかろうか
そう勝手に想像し、期待を募らせて恐る恐る入ってみる
するとなんという事だろうか。可愛らしい看板娘らしき少女が私を出迎え、開口一番
「いらっしゃいませ。ご注文はうさぎですか?」
これである
私はまるで後頭部をハンマーか何かで振り抜かれた様な衝撃を受けた
そこで一寸動きが止まったのは怪しまれたかも知れないが
なるべく失礼なそぶりが表れない様にそっと、しかし速やかにその店を後にした
そしてそこからほんの少し歩いたところで、私は漸く不快さを顕わにした
全く何がラビッ○ハウスだ
あれでは家は家でもうさぎ小屋ではないか
不用意に入ったこちらにも落ち度があったとは言え、兎の化身の一羽であるこの私に何という仕打ちか
金輪際あんな店には寄ってやるものか。いや、それどころか「こんな不届きな店があった」と上司に告げ口でもしてやらねば気がすまん
そう決意すると、本来の目的を考えつつ、別の店を探す事にしたのであった
907:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 10:48:25.72:uRU0AgZtO (1/1)
タイトル「書けなくなるその前に」
タイトル「書けなくなるその前に」
908:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 13:28:27.47:JqiPao5n0 (1/1)
タイトル「夜にだけ繋がる裏世界の俺ん家から方々に散って行く無限湧きのバケモノ達」
タイトル「夜にだけ繋がる裏世界の俺ん家から方々に散って行く無限湧きのバケモノ達」
909:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 13:31:50.86:4XXJrRgdo (1/1)
>>907
……早くこの物語を書き上げてしまおう。私の夢と妄想が作り上げた忌まわしき物語を。
この物語を書き上げる事で、私を苛み続けている悪鬼の幻覚から解き放たれるのだ。
……あぁ、悪鬼が窓からこちらを睨み付けている。
物語を書き上げる前に私を殺し、魂を永遠に狂気の世界に堕とそうとしているのだろう。
莫迦め。もう一行でこの物語は完成する。
そうなればお前は伝説にも名を語られぬ悪鬼から、物語に出てくるだけの陳腐な『おばけ』に成り果てて力を失うのだ。
嘲笑を込めて私は悪鬼を睨み返す。
……嗤っていた。
その悍ましい笑みに背筋が凍るような感覚を覚え、早く悪鬼をこの世から葬り去ろうとペンを走らせようとする。
だが、その腕が急に締め付けられた。
腕を見ると、何者かに腕を捕まれている!それも、人間ではない何かの手によって!
そ、そんな莫迦な!
私が慌てて窓に視線を戻すと、先程まで憎悪と悪意を空間に振り撒いていた悪鬼の姿は何処にもなかった。
だが消滅した訳ではないだろう、姿が見えなくとも悪鬼のドロドロとした存在感は今この瞬間にも感じられる。
そう、まるで愛人と肌を重ねるのと同じ距離感に。
……そんな、まさか!
背後に!背後に!
>>907
……早くこの物語を書き上げてしまおう。私の夢と妄想が作り上げた忌まわしき物語を。
この物語を書き上げる事で、私を苛み続けている悪鬼の幻覚から解き放たれるのだ。
……あぁ、悪鬼が窓からこちらを睨み付けている。
物語を書き上げる前に私を殺し、魂を永遠に狂気の世界に堕とそうとしているのだろう。
莫迦め。もう一行でこの物語は完成する。
そうなればお前は伝説にも名を語られぬ悪鬼から、物語に出てくるだけの陳腐な『おばけ』に成り果てて力を失うのだ。
嘲笑を込めて私は悪鬼を睨み返す。
……嗤っていた。
その悍ましい笑みに背筋が凍るような感覚を覚え、早く悪鬼をこの世から葬り去ろうとペンを走らせようとする。
だが、その腕が急に締め付けられた。
腕を見ると、何者かに腕を捕まれている!それも、人間ではない何かの手によって!
そ、そんな莫迦な!
私が慌てて窓に視線を戻すと、先程まで憎悪と悪意を空間に振り撒いていた悪鬼の姿は何処にもなかった。
だが消滅した訳ではないだろう、姿が見えなくとも悪鬼のドロドロとした存在感は今この瞬間にも感じられる。
そう、まるで愛人と肌を重ねるのと同じ距離感に。
……そんな、まさか!
背後に!背後に!
910:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 16:25:15.23:vrhOIZAeo (1/1)
>>780『魔王「夕陽をバックに勇者と殴り合いでけりをつけてみた」』
――夕陽の照らす魔王城。
その頂上、天井が大きく崩れた王の間にて――
――二人の男女が、立っていた。
「オラァ!」
――おおよそ女性の上げるべきでない声が、魔王城に響く。
オレンジ色の光が、二人の血だらけの顔を照らす。
二人は――嗤っていた。
――『勇者』と『魔王』。
古くから、対決が運命付けられていた二人。
幾度とその戦いは広げられ、時には勇者が勝り、またあるときには魔王が勝った。
そのたびに人が繁栄し、また魔族と魔物が繁栄した。
剣、槍、杖、刀、斧、鎚、爪、魔法、etc……。
歴代の勇者と魔王の武器は、全く異なったものである。
そしてこの二人は――共に拳をよく修めていた。
それゆえに魔王城では、前代未聞の『殴り合い』による決着がつけられようとしていた。
『ぐ、ふっ……やるじゃないか、魔王ォ!』
鳩尾に一発、まともに食らった勇者。
勇者は血反吐を吐きながらも、なお嗤っていた。
そして声を張り上げ、答を返すかのごとくに、腕を振り上げ、渾身の一撃を放つ。
「ぐ、ぉっ……!」
頬に一撃を食らい、魔王は地に足を付けたまま後方へずり下がって行く。
やがてその動きが止まると、魔王は口の中にたまった血を吐き捨てた。
「……やるじゃないか、勇者」
『そっちこそ……ゲホッ、やるなァ……魔王……』
両者共に、手酷く傷を負っていた。
無数の打ち身と内出血、いくつかの内臓の損傷、骨にはひびがいくつも入っている。
しかしそんな傷を負っているにもかかわらず、二人にやりと笑みを浮かべあい、殺しあっているとはとても思えない様相であった。
「……楽しいなぁ、勇者……私はお前のような者をずっと待っていたよ……」
『けっ、抜かせ……余所見してるな! 魔王ォ!』
全身に力を込め、体をばねのようにし、勇者は飛び上がりざまにアッパーを叩き込む。
魔王の緩んだ顎に、拳が突き刺さる。
「っ……! ……人が、話している途中に――」
一歩も動かず、魔王は勇者をにらむ。
「――それほどに闘争が好きかぁ! 良いなぁ! 言葉より――拳で語る! どんな無意味な言葉よりも、分かり合える――! だが、しかし――」
しかしすぐに笑みを浮かべて、魔王は勇者の頭を両手で掴んだ。
『――なっ――』
「さて、私としては口惜しいが……嗚呼、実に口惜しいが……そろそろ決着を付けようか、勇者よ――!」
『――ああ、そうだな――』
二人は、しばし恋人同士のように見つめあってから――思い切り、頭を振りかぶる。
長い闘いの決着は、偉大な魔術でも、無敗の剣術でも、秘伝の体術でもなく――『頭突き』であった。
「――ハァ!」
『――オラァ!』
金属どうしがぶつかり合うかのような、おおよそ人体から発されるとは考え得ない音が響く。
――夕陽の照らす魔王城。
その頂上、天井の崩れた王の間にて――
――立っている者は、誰もいない。
終
>>780『魔王「夕陽をバックに勇者と殴り合いでけりをつけてみた」』
――夕陽の照らす魔王城。
その頂上、天井が大きく崩れた王の間にて――
――二人の男女が、立っていた。
「オラァ!」
――おおよそ女性の上げるべきでない声が、魔王城に響く。
オレンジ色の光が、二人の血だらけの顔を照らす。
二人は――嗤っていた。
――『勇者』と『魔王』。
古くから、対決が運命付けられていた二人。
幾度とその戦いは広げられ、時には勇者が勝り、またあるときには魔王が勝った。
そのたびに人が繁栄し、また魔族と魔物が繁栄した。
剣、槍、杖、刀、斧、鎚、爪、魔法、etc……。
歴代の勇者と魔王の武器は、全く異なったものである。
そしてこの二人は――共に拳をよく修めていた。
それゆえに魔王城では、前代未聞の『殴り合い』による決着がつけられようとしていた。
『ぐ、ふっ……やるじゃないか、魔王ォ!』
鳩尾に一発、まともに食らった勇者。
勇者は血反吐を吐きながらも、なお嗤っていた。
そして声を張り上げ、答を返すかのごとくに、腕を振り上げ、渾身の一撃を放つ。
「ぐ、ぉっ……!」
頬に一撃を食らい、魔王は地に足を付けたまま後方へずり下がって行く。
やがてその動きが止まると、魔王は口の中にたまった血を吐き捨てた。
「……やるじゃないか、勇者」
『そっちこそ……ゲホッ、やるなァ……魔王……』
両者共に、手酷く傷を負っていた。
無数の打ち身と内出血、いくつかの内臓の損傷、骨にはひびがいくつも入っている。
しかしそんな傷を負っているにもかかわらず、二人にやりと笑みを浮かべあい、殺しあっているとはとても思えない様相であった。
「……楽しいなぁ、勇者……私はお前のような者をずっと待っていたよ……」
『けっ、抜かせ……余所見してるな! 魔王ォ!』
全身に力を込め、体をばねのようにし、勇者は飛び上がりざまにアッパーを叩き込む。
魔王の緩んだ顎に、拳が突き刺さる。
「っ……! ……人が、話している途中に――」
一歩も動かず、魔王は勇者をにらむ。
「――それほどに闘争が好きかぁ! 良いなぁ! 言葉より――拳で語る! どんな無意味な言葉よりも、分かり合える――! だが、しかし――」
しかしすぐに笑みを浮かべて、魔王は勇者の頭を両手で掴んだ。
『――なっ――』
「さて、私としては口惜しいが……嗚呼、実に口惜しいが……そろそろ決着を付けようか、勇者よ――!」
『――ああ、そうだな――』
二人は、しばし恋人同士のように見つめあってから――思い切り、頭を振りかぶる。
長い闘いの決着は、偉大な魔術でも、無敗の剣術でも、秘伝の体術でもなく――『頭突き』であった。
「――ハァ!」
『――オラァ!』
金属どうしがぶつかり合うかのような、おおよそ人体から発されるとは考え得ない音が響く。
――夕陽の照らす魔王城。
その頂上、天井の崩れた王の間にて――
――立っている者は、誰もいない。
終
911:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/06(金) 06:11:45.03:xpQEwx7T0 (1/1)
>>780書いた奴じゃないけどあっついな!バトルシーンが浮かぶ様だぜ!
タイトル「でもアビゲイルの肉ならちょっと食べてみたいかも(川越感)」
>>780書いた奴じゃないけどあっついな!バトルシーンが浮かぶ様だぜ!
タイトル「でもアビゲイルの肉ならちょっと食べてみたいかも(川越感)」
912:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 00:42:42.59:MhBUmc2m0 (1/1)
タイトル「ジャンルランセレトーナメント」
タイトル「ジャンルランセレトーナメント」
913:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 11:36:15.11:QWXXEu8E0 (1/1)
タイトル「仮面レイダー」
タイトル「仮面レイダー」
914:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 14:32:50.08:dhdVeA780 (1/1)
タイトル「築き上げるのに何年かかろうと崩壊するのは一瞬のこと」
タイトル「築き上げるのに何年かかろうと崩壊するのは一瞬のこと」
915:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 17:04:42.20:bfsZNM7YO (1/1)
タイトル「………………………………………………………………………………」
タイトル「………………………………………………………………………………」
916:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/07(土) 17:37:30.79:3p2mSBz70 (1/1)
タイトル「日常というものは一瞬で壊れるものらしい」
タイトル「日常というものは一瞬で壊れるものらしい」
917:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 11:06:43.17:ttgVznqq0 (1/2)
タイトル「The hiragana between へ and ち」
タイトル「The hiragana between へ and ち」
918:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 11:07:38.02:ttgVznqq0 (2/2)
タイトル「HECHIMA meens the hiragana between HE and CHI」
タイトル「HECHIMA meens the hiragana between HE and CHI」
919:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 13:51:25.70:E6TUCJDSO (1/1)
タイトル「賽の河原戦線」
タイトル「賽の河原戦線」
920:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 17:01:07.32:btjJo4qFo (1/2)
>>882
ジャガイモには毒があるそうです。
といっても、そんなに強いものではなく、火を通せばたべられないこともないかそうです。
ジャガイモってなんとも言えない形をしています。
丸?四角?三角?いや、河原の石?
そもそも同じ種類でもそれぞれ違います。
私には、小さい頃にとても仲の良い友人がいました。
ジャガイモみたいな頭して、少し意地悪て。でも、一緒に居ると暖かい。
離ればなれになってから何年も経つけど、ずっと頭の片隅に思い出が息づいていて、何故か忘れられない。
定食のポテトサラダをつつきながら、そんなことを考えて居ると―――
―――「よっ、久しぶり」
目の前に、あの頃の姿のままの友人が現れました。
>>882
ジャガイモには毒があるそうです。
といっても、そんなに強いものではなく、火を通せばたべられないこともないかそうです。
ジャガイモってなんとも言えない形をしています。
丸?四角?三角?いや、河原の石?
そもそも同じ種類でもそれぞれ違います。
私には、小さい頃にとても仲の良い友人がいました。
ジャガイモみたいな頭して、少し意地悪て。でも、一緒に居ると暖かい。
離ればなれになってから何年も経つけど、ずっと頭の片隅に思い出が息づいていて、何故か忘れられない。
定食のポテトサラダをつつきながら、そんなことを考えて居ると―――
―――「よっ、久しぶり」
目の前に、あの頃の姿のままの友人が現れました。
921: ◆6l2ZhiNVx6:2016/05/09(月) 17:26:06.41:vtj8yHUL0 (1/1)
>>50
業火を上げる寺院から、絶叫が天を突いた。
「ドゥルリュリュドゥルラー! あんの金柑頭ァァ!」
天正10年6月2日 本能寺
そんなダンスも捗りそうな一大事件の裏側で滝のように冷や汗をかいている影があった。
「こ……これはやべえよ!? 織田さんが負けなきゃいけねえのに、あのオッサン死ぬ気ねえじゃねえか!」
本能寺の裏手、樹齢もそこそこの大木に背を預ける『タイム・キーパー』の少年マーティ=プラクティスである。
彼の役割は簡単に言ってしまえば「歴史を日本史通りにする事」だ。しかし、その範囲は広く、そして広い。
時代の反物質、パラレルワールド、あらゆる呼び方をされる本来とは違うルートを進む世界線。巨木の枝のように分かれるそれらは本来の主要な幹への養分を阻害してしまう。それ故、余分な枝をカットするのが彼の役目なのだが、
「ダメだ! ダンスを始めやがった! 泣かぬなら俺が泣くよ!? ホトトギス!!」
>>50
業火を上げる寺院から、絶叫が天を突いた。
「ドゥルリュリュドゥルラー! あんの金柑頭ァァ!」
天正10年6月2日 本能寺
そんなダンスも捗りそうな一大事件の裏側で滝のように冷や汗をかいている影があった。
「こ……これはやべえよ!? 織田さんが負けなきゃいけねえのに、あのオッサン死ぬ気ねえじゃねえか!」
本能寺の裏手、樹齢もそこそこの大木に背を預ける『タイム・キーパー』の少年マーティ=プラクティスである。
彼の役割は簡単に言ってしまえば「歴史を日本史通りにする事」だ。しかし、その範囲は広く、そして広い。
時代の反物質、パラレルワールド、あらゆる呼び方をされる本来とは違うルートを進む世界線。巨木の枝のように分かれるそれらは本来の主要な幹への養分を阻害してしまう。それ故、余分な枝をカットするのが彼の役目なのだが、
「ダメだ! ダンスを始めやがった! 泣かぬなら俺が泣くよ!? ホトトギス!!」
922: ◆6l2ZhiNVx6:2016/05/09(月) 17:26:13.98:i6Di9JV+0 (1/1)
>>50
業火を上げる寺院から、絶叫が天を突いた。
「ドゥルリュリュドゥルラー! あんの金柑頭ァァ!」
天正10年6月2日 本能寺
そんなダンスも捗りそうな一大事件の裏側で滝のように冷や汗をかいている影があった。
「こ……これはやべえよ!? 織田さんが負けなきゃいけねえのに、あのオッサン死ぬ気ねえじゃねえか!」
本能寺の裏手、樹齢もそこそこの大木に背を預ける『タイム・キーパー』の少年マーティ=プラクティスである。
彼の役割は簡単に言ってしまえば「歴史を日本史通りにする事」だ。しかし、その範囲は広く、そして広い。
時代の反物質、パラレルワールド、あらゆる呼び方をされる本来とは違うルートを進む世界線。巨木の枝のように分かれるそれらは本来の主要な幹への養分を阻害してしまう。それ故、余分な枝をカットするのが彼の役目なのだが、
「ダメだ! ダンスを始めやがった! 泣かぬなら俺が泣くよ!? ホトトギス!!」
>>50
業火を上げる寺院から、絶叫が天を突いた。
「ドゥルリュリュドゥルラー! あんの金柑頭ァァ!」
天正10年6月2日 本能寺
そんなダンスも捗りそうな一大事件の裏側で滝のように冷や汗をかいている影があった。
「こ……これはやべえよ!? 織田さんが負けなきゃいけねえのに、あのオッサン死ぬ気ねえじゃねえか!」
本能寺の裏手、樹齢もそこそこの大木に背を預ける『タイム・キーパー』の少年マーティ=プラクティスである。
彼の役割は簡単に言ってしまえば「歴史を日本史通りにする事」だ。しかし、その範囲は広く、そして広い。
時代の反物質、パラレルワールド、あらゆる呼び方をされる本来とは違うルートを進む世界線。巨木の枝のように分かれるそれらは本来の主要な幹への養分を阻害してしまう。それ故、余分な枝をカットするのが彼の役目なのだが、
「ダメだ! ダンスを始めやがった! 泣かぬなら俺が泣くよ!? ホトトギス!!」
923: ◆6l2ZhiNVx6:2016/05/09(月) 17:33:01.46:Av8MjCyD0 (1/1)
タイトル
『プルプルさんのバキバキ君』
タイトル
『プルプルさんのバキバキ君』
924:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 17:46:09.97:nXBj00gj0 (1/1)
>>920
執筆ありがとうございました!
なんだか某クレヨンな五歳児を彷彿とさせますなw
虫は……虫の良い話ってところでしょうか?w
>>920
執筆ありがとうございました!
なんだか某クレヨンな五歳児を彷彿とさせますなw
虫は……虫の良い話ってところでしょうか?w
925:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 18:16:42.43:btjJo4qFo (2/2)
>>924
何故か忘れられない思い出=虫=脳みそのバグ
のつもりだったんです。
ポテトを見るとバグが起きてその子が見える?みたいな?
>>924
何故か忘れられない思い出=虫=脳みそのバグ
のつもりだったんです。
ポテトを見るとバグが起きてその子が見える?みたいな?
926:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/09(月) 18:18:56.58:5u/cZKfDO (1/1)
タイトル「退夢魔身」
タイトル「退夢魔身」
927:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/10(火) 15:23:56.44:Vwl4Kuwp0 (1/1)
タイトル 男「カラーヒヨコが女の子になってる…」2
タイトル 男「カラーヒヨコが女の子になってる…」2
928:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/11(水) 05:58:07.99:rrW17dzh0 (1/1)
タイトル「魔の^2」
タイトル「魔の^2」
929:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/11(水) 11:42:03.79:CCTYZXNjO (1/1)
タイトル『笑い下手な滝下さんとぼく』
タイトル『笑い下手な滝下さんとぼく』
930:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/12(木) 19:56:47.93:HYN3g3jr0 (1/1)
タイトル
地の底に封じられし究極秩序強制ロボ「ビ…ガガ……対象…1、体。世界、モラル 崩壊レ ベルの、悪ガキ波…を、検 出……こ、コココ コレヨリ、リ…排、ハハ 排除ををカイカイ 開始、シマス……!!」
タイトル
地の底に封じられし究極秩序強制ロボ「ビ…ガガ……対象…1、体。世界、モラル 崩壊レ ベルの、悪ガキ波…を、検 出……こ、コココ コレヨリ、リ…排、ハハ 排除ををカイカイ 開始、シマス……!!」
931:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/12(木) 20:04:07.17:HrnjgSero (1/1)
タイトル「紅の蓋」
タイトル「紅の蓋」
932:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/14(土) 17:32:13.82:kq1/rhzQ0 (1/1)
タイトル「ド霊夢キャッチャー」
タイトル「ド霊夢キャッチャー」
933:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/15(日) 00:16:56.42:gDHtUWlg0 (1/1)
タイトル「寂れ劇団と魔法のプロット」
タイトル「寂れ劇団と魔法のプロット」
934:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/15(日) 09:44:31.82:CZCOynFf0 (1/1)
タイトル「お見舞い少女戦隊 ズキンジャー」
タイトル「お見舞い少女戦隊 ズキンジャー」
935:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/16(月) 17:44:37.11:O1v+YW5y0 (1/1)
タイトル「今日も元気だ茶漬けが美味い」
タイトル「今日も元気だ茶漬けが美味い」
936:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/16(月) 19:14:06.38:HypR5l5QO (1/1)
タイトル「となり神奈川6両編成」
タイトル「となり神奈川6両編成」
937:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/16(月) 19:16:16.72:V5EwrCh0o (1/1)
タイトル『男性が絶滅して遠くない未来に人類絶滅確定した終末世界で百合』
タイトル『男性が絶滅して遠くない未来に人類絶滅確定した終末世界で百合』
938:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sagfe] :2016/05/16(月) 20:02:07.55:FvCfCeUY0 (1/1)
タイトル「サラダ「熱いな」烏「せやろか」」
タイトル「サラダ「熱いな」烏「せやろか」」
939:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/16(月) 21:06:40.90:lHRa/peG0 (1/1)
タイトル 「絶望しかない世界でも」
タイトル 「絶望しかない世界でも」
940:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/16(月) 21:42:37.26:s70FTcY2O (1/1)
タイトル『探偵「事件起きるとこに探偵あり…ってね」勇者「意味が分からない」』
タイトル『探偵「事件起きるとこに探偵あり…ってね」勇者「意味が分からない」』
941:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/19(木) 10:05:04.64:6V8Ucs2wO (1/1)
タイトル「高島 平の憂鬱」
タイトル「高島 平の憂鬱」
942:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/19(木) 10:31:25.99:oOC9yqQ9O (1/1)
タイトル「探偵だって疲れるんだよ!」
タイトル「探偵だって疲れるんだよ!」
943:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/20(金) 12:02:05.57:A6O9G3eP0 (1/2)
タイトル「魔王と勇者って何が違うの?」
タイトル「魔王と勇者って何が違うの?」
944:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/20(金) 12:02:43.00:A6O9G3eP0 (2/2)
タイトル「書き込みが終わりました。」
タイトル「書き込みが終わりました。」
945:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/20(金) 18:06:10.00:ubdD9/maO (1/1)
段田莉音の魔導書庫
段田莉音の魔導書庫
946:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 07:53:15.45:yFgm6LfYo (1/1)
>>942 タイトル「探偵だって疲れるんだよ!」
俺、九堂進一は高校生探偵だ。
知り合いの刑事に依頼され今まで何件かの事件の解決に協力してきた。
バーロー、高校生にそんな事を頼むなとは思うが断れない。
国家権力怖い。俺のPCには国家権力に逆らえないものがいっぱい入っているからだ。
そんな俺が友人である真黒警部とスキー旅行に来ている時に事件は起こった。
場所は俺たちが泊まっている山荘だ。外は猛吹雪で逃げ出すことも出来ない。
「クソッツ、密室じゃねーかよッ……!!」
まず真っ先に俺は叫んだ。
被害者は自室で倒れていた。部屋のカギはかかっており、倒れたオッサンの周りには、まるで白い虫の集団のようにクスリの粒が散らばっている。
「ペロッ……これは青酸カリ!!」
落ちていたクスリを舐めてから俺はそう判断した。
青酸カリは猛毒だが俺は大丈夫だ。子供の頃からハワイで親父に毒薬を飲まされていた俺は、体に耐性が出来ているのだ。
最近では逆に毒を舐めるのがクセになってんだ。
素人にはオススメできない。
「九堂くん、これは……!」
後ろに立っている真黒警部が言葉を詰まらせた。振り返って俺は告げる。
「警部……これは密室殺人です」
「ええっ!? メンドウ臭い!!」
真黒警部は続けて叫んだ。
「スキーだよ!? 今日は遊びに来てんだよ!! 仕事したくなぁーい」
「だけど残念ながらこれは殺人なんですよ。俺にはそのトリックがわかってしまった……!」
わからなきゃ良かったと思いつつ俺は言った。
真黒警部はしかめっツラになった。そして思いつめたような瞳になると、
「九堂くん」
「なんですか?」
「自殺……ということにしておかないか?」
「いやダメですよ」
「ええー……」
渋々といった表情で警部は事件捜査の方向で賛成してくれた。
探偵の夜は終わらない。
【完結】
>>942 タイトル「探偵だって疲れるんだよ!」
俺、九堂進一は高校生探偵だ。
知り合いの刑事に依頼され今まで何件かの事件の解決に協力してきた。
バーロー、高校生にそんな事を頼むなとは思うが断れない。
国家権力怖い。俺のPCには国家権力に逆らえないものがいっぱい入っているからだ。
そんな俺が友人である真黒警部とスキー旅行に来ている時に事件は起こった。
場所は俺たちが泊まっている山荘だ。外は猛吹雪で逃げ出すことも出来ない。
「クソッツ、密室じゃねーかよッ……!!」
まず真っ先に俺は叫んだ。
被害者は自室で倒れていた。部屋のカギはかかっており、倒れたオッサンの周りには、まるで白い虫の集団のようにクスリの粒が散らばっている。
「ペロッ……これは青酸カリ!!」
落ちていたクスリを舐めてから俺はそう判断した。
青酸カリは猛毒だが俺は大丈夫だ。子供の頃からハワイで親父に毒薬を飲まされていた俺は、体に耐性が出来ているのだ。
最近では逆に毒を舐めるのがクセになってんだ。
素人にはオススメできない。
「九堂くん、これは……!」
後ろに立っている真黒警部が言葉を詰まらせた。振り返って俺は告げる。
「警部……これは密室殺人です」
「ええっ!? メンドウ臭い!!」
真黒警部は続けて叫んだ。
「スキーだよ!? 今日は遊びに来てんだよ!! 仕事したくなぁーい」
「だけど残念ながらこれは殺人なんですよ。俺にはそのトリックがわかってしまった……!」
わからなきゃ良かったと思いつつ俺は言った。
真黒警部はしかめっツラになった。そして思いつめたような瞳になると、
「九堂くん」
「なんですか?」
「自殺……ということにしておかないか?」
「いやダメですよ」
「ええー……」
渋々といった表情で警部は事件捜査の方向で賛成してくれた。
探偵の夜は終わらない。
【完結】
947:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 08:06:51.86:/Zmuct6h0 (1/2)
毒云々のとこ以外リアルくせぇー!ww
毒云々のとこ以外リアルくせぇー!ww
948:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 08:44:03.14:SJ/qRiEQo (1/1)
面白い
乙
面白い
乙
949:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 08:45:20.15:g5R1WWzH0 (1/1)
>>44
「知識中毒」
ある国に、自分の知識量に誇りを持ち、さらに探求し続ける学者がいた。
彼の知識は文系理系問わず様々な分野に及び、いずれの分野でも最高値であった。
ある時、学者は国王からこう言われた。
国王「人を中毒症状にする機械を作ってくれまいか?」
それは前代未聞の機械だったが、学者は喜んで承諾すると、すぐに研究室に戻って設計を始めた。
学者「ここをこうすればっと……」
一週間後、助手から電話がかかってきた。
助手「機械が完成しました」
国王「ついに完成したのか! さっそく学者を呼んでくれ! 褒美をやろう」
助手「先生はその機械の試運転後、自殺しました」
国王「自殺? どういうことなんだ」
助手「先生は死後の世界の知識が欲しいとおっしゃっていたもので……」
>>44
「知識中毒」
ある国に、自分の知識量に誇りを持ち、さらに探求し続ける学者がいた。
彼の知識は文系理系問わず様々な分野に及び、いずれの分野でも最高値であった。
ある時、学者は国王からこう言われた。
国王「人を中毒症状にする機械を作ってくれまいか?」
それは前代未聞の機械だったが、学者は喜んで承諾すると、すぐに研究室に戻って設計を始めた。
学者「ここをこうすればっと……」
一週間後、助手から電話がかかってきた。
助手「機械が完成しました」
国王「ついに完成したのか! さっそく学者を呼んでくれ! 褒美をやろう」
助手「先生はその機械の試運転後、自殺しました」
国王「自殺? どういうことなんだ」
助手「先生は死後の世界の知識が欲しいとおっしゃっていたもので……」
950:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 13:04:28.75:SvzbPg9tO (1/1)
タイトル「俺のプリウスが反抗期」
タイトル「俺のプリウスが反抗期」
951:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 17:38:15.35:/Zmuct6h0 (2/2)
タイトル「ジャンピングシェイド」
タイトル「ジャンピングシェイド」
952:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/21(土) 22:31:47.22:RvCiMwZXO (1/1)
タイトル「自称JK探偵死使川天鴉(ししかわてんあ)の最後の事件」
タイトル「自称JK探偵死使川天鴉(ししかわてんあ)の最後の事件」
953:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/22(日) 15:02:54.79:P5Q9Vi4KO (1/1)
タイトル「おめでとう、好きだった人」
タイトル「おめでとう、好きだった人」
954:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/22(日) 21:22:35.61:MU2e8ugFo (1/1)
タイトル「俺のプリウスが反抗期」
俺「さーて今日も今日とてプリウス君で出勤だ!!!」
俺「」
終
タイトル「俺のプリウスが反抗期」
俺「さーて今日も今日とてプリウス君で出勤だ!!!」
俺「」
終
955:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/23(月) 15:33:03.90:n4Bz6CBrO (1/1)
タイトル「ヤマダーマン」
タイトル「ヤマダーマン」
956:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/23(月) 19:28:07.53:IUtQFpVjO (1/1)
タイトル「バクハツロンパ」
タイトル「バクハツロンパ」
957:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/24(火) 14:59:01.01:y9CcEkedO (1/2)
タイトル「かいかんにふるえる」
タイトル「かいかんにふるえる」
958:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/24(火) 19:47:51.59:y9CcEkedO (2/2)
タイトル「マクドナルダーズ」
タイトル「マクドナルダーズ」
959:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/24(火) 23:18:05.77:g8aJ4fXtO (1/1)
タイトル「ふもっふ」
タイトル「ふもっふ」
960:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/25(水) 23:02:48.30:FnuuA6ErO (1/1)
タイトル「山の上の山下さん」
タイトル「山の上の山下さん」
961:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/25(水) 23:08:40.09:0tFdvAhio (1/1)
タイトル「呂布デレ」
タイトル「呂布デレ」
962:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/26(木) 07:53:24.54:yTYWZtQko (1/1)
>>832 タイトル「廿_廿」
僕らはビッグウェーブに乗りたかった。
加藤が親からくすねてきたビデオカメラ。
そいつで動画を取る事にした。一攫千金を狙うためだ。
とにかくインパクトが必要だ、という二ノ宮の言葉に従い、
僕らは「男たちのラブ○イブ!」と叫びながら、男三人、黒タイツだけの格好で踊った。
そんな映像を納めたノーパソ(加藤の私物)を加藤ンチで開いていると、
後ろから覗き込んできた加藤の妹が「廿_廿」みたいな表情で僕らを見てきた。
なんだよぅ、と呟く僕らに、
廿_廿「ガッツが足りない……!」
そう言い放つと、彼女はすたこらと去って行った。
ガッツってなんだよ、取り残された僕らはそればかり考えていた。
終わり
>>832 タイトル「廿_廿」
僕らはビッグウェーブに乗りたかった。
加藤が親からくすねてきたビデオカメラ。
そいつで動画を取る事にした。一攫千金を狙うためだ。
とにかくインパクトが必要だ、という二ノ宮の言葉に従い、
僕らは「男たちのラブ○イブ!」と叫びながら、男三人、黒タイツだけの格好で踊った。
そんな映像を納めたノーパソ(加藤の私物)を加藤ンチで開いていると、
後ろから覗き込んできた加藤の妹が「廿_廿」みたいな表情で僕らを見てきた。
なんだよぅ、と呟く僕らに、
廿_廿「ガッツが足りない……!」
そう言い放つと、彼女はすたこらと去って行った。
ガッツってなんだよ、取り残された僕らはそればかり考えていた。
終わり
963:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/30(月) 17:37:41.54:2i5Mv6040 (1/1)
タイトル「愛ある交わりでしか子供が出来ない世界」
タイトル「愛ある交わりでしか子供が出来ない世界」
964:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/30(月) 18:20:17.82:+7kZq+DoO (1/1)
タイトル『パッチワーク・ストーリー』
タイトル『パッチワーク・ストーリー』
965:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/01(水) 22:27:22.61:7suSX0Cbo (1/1)
>>829 タイトル「ここではないどこかから別に何もやって来なかった」
ところで”ここではないどこか”について議論になったことがある。
世田谷とか群馬ではメジャーではないかもしれないが、千葉県ではその手の話題にことかかないのだ。
ある千葉県民は不味そうなラーメンを啜りながら「そりゃ異世界だよ」と言ったが、彼は極度の二次オタだったのでアニメばかりみていた。
ようするにロクデモナイ人間だったのだ。確実性に欠けると言わざるを得なかった。
しょうがないので”ここではないどこか”を人に尋ね続けた。
ある女性は千葉にある夢のネズミーランドを指し、そこらにいたデブの中学生はオンラインゲームの世界を例に出した。
「VRって知ってる?」と瞳をキラキラさせながら喋っていたが、私がヴァーチャルなボーイの話をすると悲しそうな目になって去って行った。
彼はきっと私とは分かり合えないと悟ったのだろう。そんな種類の寂しさが”ここではないどこか”を求めさせるのかもしれない。
>>829 タイトル「ここではないどこかから別に何もやって来なかった」
ところで”ここではないどこか”について議論になったことがある。
世田谷とか群馬ではメジャーではないかもしれないが、千葉県ではその手の話題にことかかないのだ。
ある千葉県民は不味そうなラーメンを啜りながら「そりゃ異世界だよ」と言ったが、彼は極度の二次オタだったのでアニメばかりみていた。
ようするにロクデモナイ人間だったのだ。確実性に欠けると言わざるを得なかった。
しょうがないので”ここではないどこか”を人に尋ね続けた。
ある女性は千葉にある夢のネズミーランドを指し、そこらにいたデブの中学生はオンラインゲームの世界を例に出した。
「VRって知ってる?」と瞳をキラキラさせながら喋っていたが、私がヴァーチャルなボーイの話をすると悲しそうな目になって去って行った。
彼はきっと私とは分かり合えないと悟ったのだろう。そんな種類の寂しさが”ここではないどこか”を求めさせるのかもしれない。
966:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/01(水) 22:36:45.89:Cd27OICeO (1/1)
タイトル「あり得ない事件」
タイトル「あり得ない事件」
967:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/01(水) 23:35:33.50:H5REfGqAO (1/1)
タイトル「ボクと君と砂糖醤油」
タイトル「ボクと君と砂糖醤油」
968:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/02(木) 00:20:38.99:Akv5FhAWO (1/1)
タイトル「女装嫁との偽装結婚生活記」
タイトル「女装嫁との偽装結婚生活記」
969:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/02(木) 10:54:20.46:o/mFWZdz0 (1/1)
>>965
乙!
まさかあんなタイトルでヴァーチャルボーイの話になるとはww世の中分からんもんですなーw
>>965
乙!
まさかあんなタイトルでヴァーチャルボーイの話になるとはww世の中分からんもんですなーw
970:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/02(木) 12:14:26.24:mTbboqQFO (1/1)
タイトル「原小」
タイトル「原小」
971:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/03(金) 21:29:37.56:QrO7swePO (1/3)
タイトル「田無に田有り、亀有に亀無し」
タイトル「田無に田有り、亀有に亀無し」
972:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/03(金) 22:39:33.10:QrO7swePO (2/3)
タイトル「冷やし中華やめました」
タイトル「冷やし中華やめました」
973:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/03(金) 22:42:21.56:rSXqv6qLO (1/1)
タイトル「ぴこぴことお母さん」
タイトル「ぴこぴことお母さん」
974:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/03(金) 23:21:41.35:QrO7swePO (3/3)
タイトル「小改造静的ビフォーアフター」
タイトル「小改造静的ビフォーアフター」
975:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/05(日) 02:14:57.17:2lTReLsGO (1/1)
タイトル『怪盗カミサマ』
タイトル『怪盗カミサマ』
976:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/06(月) 23:23:46.96:R9C4jQigo (1/1)
>>967
タイトル「ボクと君と砂糖醤油」
「やっぱりフルーツサンドには砂糖醤油だよね!」
言うが早いか、まだ瑞々しさを残すデザートにみるみる茶褐色の液体が彩られていく。
ボクの目の前でおぞましい惨状を生み出す醤油ボトル、それを持つ手は残像を残しながら躊躇なくアールグレイを焦げ茶へ染め上げていった。
味覚への冒涜をうっとりと眺める彼女は本当に人間なのだろうか。 おそらく我々人類とは味蕾細胞の進化で分岐したに違いない。
「そんなに欲しそうな目を向けたって、一口しかあげないよーだ」
「いらん。 これはへばり付いたコンクリをうまそうに食べるカタツムリを見つけてしまったときの目だ」
唸り声とともに両目の端をつり上げた味覚欠落患者が、ボクのカルボナーラを和の心で台無しにしていく。 ふざけるなよこの女。
黒い涙を滴り落とすそれを恐る恐る口に運ぶと、舌を粘度のある甘味がまとわりつき、鼻腔から大豆の熟成されたコクが満ち溢れ出る。
控えめに言って不味かった。 思わずティーカップを手に取ると、紅いはずの中身はすでにどす黒く濁り切っている。
「ぷふっ、そんなのだから砂糖醤油の妖精に嫌われるんだよ」
「茶色い厄病神め」
さっきのやり取りで味を占めたのか、今度はもはや芳醇とは言い難い香気を上げる元紅茶をボクの口元に押し付けてきた。
薄まった醤油が頬にかかって熱い。 必死に抵抗していると腕が疲れたか飽きたのか、温くなったカップの液体を自分で飲み干してしまった。
「こんなにおいしいのに」
「それだけはどうやっても理解できないし、流石に分かろうとも思わ、んむっ」
唇に熱、柔らかい感触。 隙間から侵入した彼女がボクの舌をゆっくりと撫でつける。
「どう? これでも分からない?」
「……甘しょっぱい」
甘酸っぱいよりはボクらにあっているのかもしれない。 気恥ずかしさを隠すためにフルーツサンドを一口齧る。
外側から見えないよう念入りにカモフラージュされた錆色の生クリームが、ボクの嘔吐中枢を一突きした。
>>967
タイトル「ボクと君と砂糖醤油」
「やっぱりフルーツサンドには砂糖醤油だよね!」
言うが早いか、まだ瑞々しさを残すデザートにみるみる茶褐色の液体が彩られていく。
ボクの目の前でおぞましい惨状を生み出す醤油ボトル、それを持つ手は残像を残しながら躊躇なくアールグレイを焦げ茶へ染め上げていった。
味覚への冒涜をうっとりと眺める彼女は本当に人間なのだろうか。 おそらく我々人類とは味蕾細胞の進化で分岐したに違いない。
「そんなに欲しそうな目を向けたって、一口しかあげないよーだ」
「いらん。 これはへばり付いたコンクリをうまそうに食べるカタツムリを見つけてしまったときの目だ」
唸り声とともに両目の端をつり上げた味覚欠落患者が、ボクのカルボナーラを和の心で台無しにしていく。 ふざけるなよこの女。
黒い涙を滴り落とすそれを恐る恐る口に運ぶと、舌を粘度のある甘味がまとわりつき、鼻腔から大豆の熟成されたコクが満ち溢れ出る。
控えめに言って不味かった。 思わずティーカップを手に取ると、紅いはずの中身はすでにどす黒く濁り切っている。
「ぷふっ、そんなのだから砂糖醤油の妖精に嫌われるんだよ」
「茶色い厄病神め」
さっきのやり取りで味を占めたのか、今度はもはや芳醇とは言い難い香気を上げる元紅茶をボクの口元に押し付けてきた。
薄まった醤油が頬にかかって熱い。 必死に抵抗していると腕が疲れたか飽きたのか、温くなったカップの液体を自分で飲み干してしまった。
「こんなにおいしいのに」
「それだけはどうやっても理解できないし、流石に分かろうとも思わ、んむっ」
唇に熱、柔らかい感触。 隙間から侵入した彼女がボクの舌をゆっくりと撫でつける。
「どう? これでも分からない?」
「……甘しょっぱい」
甘酸っぱいよりはボクらにあっているのかもしれない。 気恥ずかしさを隠すためにフルーツサンドを一口齧る。
外側から見えないよう念入りにカモフラージュされた錆色の生クリームが、ボクの嘔吐中枢を一突きした。
977:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/07(火) 08:01:59.92:zohHTwYZ0 (1/1)
タイトル「自由落下レストラン」
タイトル「自由落下レストラン」
978:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/08(水) 00:31:40.92:KoXXOFOM0 (1/1)
これはひどい味テロ
これはひどい味テロ
979:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/13(月) 21:22:47.64:cRnFOiv00 (1/2)
タイトル「タイトラーズタイトリングタイトル」
タイトル「タイトラーズタイトリングタイトル」
980:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/13(月) 21:24:32.76:cRnFOiv00 (2/2)
タイトル「100番線」
タイトル「100番線」
981:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 09:36:03.44:HSomo9acO (1/1)
タイトル「池下彰」
タイトル「池下彰」
982:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 10:53:13.82:rZ/6srCvO (1/1)
タイトル「私はだれ?」
タイトル「私はだれ?」
983:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 11:15:13.40:7+cEIKr40 (1/1)
>>972 「冷やし中華やめました」
* グロ注意かも?
僕は冷やし中華が大好物だった、それが高じて冷やし中華屋を開くぐらいには
ある時、僕は恋に落ちた、相手は僕の冷やし中華を好きだと言ってくれた女性
数年後、僕と彼女は結婚した、それからも二人で冷やし中華屋を続けていた
平凡ながらも幸せな日々だった、だがそれは続かなかった
ある時、彼女が癌に罹った、治る見込みは限りなく低いと医者に言われた
ある日、僕が母親の墓参りをして帰ってくると彼女の姿が無かった、そしてテーブルの上には冷やし中華とメモが置いてあった
メモにはこう書いてあった
『今までありがとう』と
僕は呆然とした、だが体は不思議と冷やし中華を食べようとしていた
その味は変な味がした、だが今まで食べた中で一番美味しかった
刻み海苔だと思っていたのはなにやらパサパサ、カサカサしていた
タレは鉄分の味がした
肉は鶏の物じゃなくどちらかと言うと筋張っていた
その後、僕は冷やし中華屋をやめた
彼女の最初で最後の冷やし中華が頭の中から離れなかった…
>>972 「冷やし中華やめました」
* グロ注意かも?
僕は冷やし中華が大好物だった、それが高じて冷やし中華屋を開くぐらいには
ある時、僕は恋に落ちた、相手は僕の冷やし中華を好きだと言ってくれた女性
数年後、僕と彼女は結婚した、それからも二人で冷やし中華屋を続けていた
平凡ながらも幸せな日々だった、だがそれは続かなかった
ある時、彼女が癌に罹った、治る見込みは限りなく低いと医者に言われた
ある日、僕が母親の墓参りをして帰ってくると彼女の姿が無かった、そしてテーブルの上には冷やし中華とメモが置いてあった
メモにはこう書いてあった
『今までありがとう』と
僕は呆然とした、だが体は不思議と冷やし中華を食べようとしていた
その味は変な味がした、だが今まで食べた中で一番美味しかった
刻み海苔だと思っていたのはなにやらパサパサ、カサカサしていた
タレは鉄分の味がした
肉は鶏の物じゃなくどちらかと言うと筋張っていた
その後、僕は冷やし中華屋をやめた
彼女の最初で最後の冷やし中華が頭の中から離れなかった…
984:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 12:33:42.73:PVf3kaLP0 (1/1)
コワイ!
コワイ!
985:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 14:03:54.15:osyK+68SO (1/1)
タイトル「たかが人間の全国統一」
タイトル「たかが人間の全国統一」
986:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 15:16:50.50:uHXMX3YxO (1/1)
タイトル「世界征服始めました、冬」
タイトル「世界征服始めました、冬」
987:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 21:18:51.78:TgcVkV+Y0 (1/1)
タイトル「どうせなら妖精として生まれたかった」
タイトル「どうせなら妖精として生まれたかった」
988:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/15(水) 21:31:04.20:BZhDlddy0 (1/1)
タイトル「池下彰のニュースそうだったのか?」
タイトル「池下彰のニュースそうだったのか?」
989:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/16(木) 19:28:22.62:HE52u7Mt0 (1/1)
タイトル「宇宙的、ゴミ(物質)の日」
タイトル「宇宙的、ゴミ(物質)の日」
990:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/16(木) 21:56:29.53:5Z8d7btkO (1/1)
タイトル「黄昏事件・探偵は犯人足りえるのか?死人は推理する」
タイトル「黄昏事件・探偵は犯人足りえるのか?死人は推理する」
991:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/18(土) 00:33:32.30:i83f7a90o (1/2)
>>777「株式会社スレッド建設」
拝啓 暑さの強くなってくる頃となってきました。今年は例年にも増して暑さが酷いようで、ご苦労のほどと存じます。
私どもスレッド建設一同も、この暑さに負けずよりいっそう勤めに励みたいと存じます。
さて、この度私どもは新たにスレッドを『建設』いたしました。
それをここにご報告申し上げます。
そして、それに付きまして、埋め立てにより1000に到達した際の混乱を防ぐため、私どもスレッド建設により次スレ誘導を行わせていただくことになりました。
急なスレッド移動でご迷惑をおかけするとは思いますが、なにとぞご理解の程をお願い申し上げます。
スレッド誘導を行った後は、埋め立てしていただいてもかまいません。タイトル然りSS然りでお埋めください。
これからもいっそうのご発展を願い、そしてますますのご贔屓を宜しくお願い申し上げます。
敬具
株式会社スレッド建設一同
追記:次スレのURLを添付いたします、スレッド移動にどうぞお役立てください。
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part4
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466176172/
>>777「株式会社スレッド建設」
拝啓 暑さの強くなってくる頃となってきました。今年は例年にも増して暑さが酷いようで、ご苦労のほどと存じます。
私どもスレッド建設一同も、この暑さに負けずよりいっそう勤めに励みたいと存じます。
さて、この度私どもは新たにスレッドを『建設』いたしました。
それをここにご報告申し上げます。
そして、それに付きまして、埋め立てにより1000に到達した際の混乱を防ぐため、私どもスレッド建設により次スレ誘導を行わせていただくことになりました。
急なスレッド移動でご迷惑をおかけするとは思いますが、なにとぞご理解の程をお願い申し上げます。
スレッド誘導を行った後は、埋め立てしていただいてもかまいません。タイトル然りSS然りでお埋めください。
これからもいっそうのご発展を願い、そしてますますのご贔屓を宜しくお願い申し上げます。
敬具
株式会社スレッド建設一同
追記:次スレのURLを添付いたします、スレッド移動にどうぞお役立てください。
タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part4
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466176172/
992:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/18(土) 00:37:50.76:i83f7a90o (2/2)
タイトル「My Life of Gravity Love」
タイトル「My Life of Gravity Love」
993:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/18(土) 01:34:12.51:exJ8BMfxO (1/1)
>>963「愛ある交わりでしか子供が出来ない世界」
嫁「ねぇ、アナタ。私、妊娠したわ」
旦那「本当かい!おめでとう!」
嫁「これから大変でしょうけど、頑張ってこの子を育てていきましょうね……あら、やだ泣いてるの?」
旦那「あぁ、あぁ……ホラ、もしかして君は僕のこと好きじゃないかもしれないと思ってたから」
嫁「えぇ、何で?」
旦那「だって僕ら親の決めた結婚だったじゃないか……
いや、僕は君のことすごく可愛いと思ってたし勿論愛しているけど」
嫁「そうね……でもそんなの関係なく私もアナタのこと好きよ。私たちの愛が本物だってこの子が証明してくれるわ」
旦那「あぁ、そうだね。僕らの愛は本物なんだ!」
―――
――
―
嫁「もしもし○○君? うん、旦那はカンペキに自分の子どもだと思ってるよ」
嫁「親の決めた結婚も何も、アイツが私に惚れて
アイツの親が私のお父さんの会社を倒産させるとか脅してお見合い結婚させたんだよ」
嫁「好きになるとか無理でしょ……ん? うん、赤ちゃんは勿論育てるよ」
嫁「フフ、じゃあおやすみ、私も愛してるよ。○○君」
>>963「愛ある交わりでしか子供が出来ない世界」
嫁「ねぇ、アナタ。私、妊娠したわ」
旦那「本当かい!おめでとう!」
嫁「これから大変でしょうけど、頑張ってこの子を育てていきましょうね……あら、やだ泣いてるの?」
旦那「あぁ、あぁ……ホラ、もしかして君は僕のこと好きじゃないかもしれないと思ってたから」
嫁「えぇ、何で?」
旦那「だって僕ら親の決めた結婚だったじゃないか……
いや、僕は君のことすごく可愛いと思ってたし勿論愛しているけど」
嫁「そうね……でもそんなの関係なく私もアナタのこと好きよ。私たちの愛が本物だってこの子が証明してくれるわ」
旦那「あぁ、そうだね。僕らの愛は本物なんだ!」
―――
――
―
嫁「もしもし○○君? うん、旦那はカンペキに自分の子どもだと思ってるよ」
嫁「親の決めた結婚も何も、アイツが私に惚れて
アイツの親が私のお父さんの会社を倒産させるとか脅してお見合い結婚させたんだよ」
嫁「好きになるとか無理でしょ……ん? うん、赤ちゃんは勿論育てるよ」
嫁「フフ、じゃあおやすみ、私も愛してるよ。○○君」
994:>>943 魔王と勇者って何が違うの?:2016/06/19(日) 14:19:48.69:OLwW6FbDO (1/1)
王様「来てくれたか」
勇者「王国の一大事とあれば」
王様「魔王に我が娘を攫われた。奪い返して欲しい」
勇者「母上が?」
王様「違う、我の28番目の娘だ」
勇者(この淫乱オヤジ)
王様「連れ戻してくれればキミの従妹となるが我が孫娘を嫁にやろ勇者「OPPAI大きい?」
王様(このエロガキ)
王様「孫は気にしてるがそれなりだぞ」
勇者「行ってくる!」
姫「勇者様…何故このような…」
魔王「義姉さん……貴女をあの男の下においておけなかった……」
姫「……この国で…魔王と呼ばれているのは………」
魔王「皆かつて勇者『だった』者だ」
魔王「『魔王』と『勇者』を作るのはあの国だ!義姉さん達はあの男達の下にいてはいけない!」
姫「勇者様…」
魔王「私を…まだ勇者と呼んでくれるか…」
姫「…伯母も…妹達も…思いは同じです」
姫「勇者様…父を…!あの本当の魔王を…!どうか……」
教育係り「姫様、魔王と勇者の違いとは姫様をどう扱うかです」
教育係り「姫様を攫えば魔王、魔王の下から取り戻すのは勇者です」
王女「私に酷いことするのが魔王ならお母様に酷いことするお父様は?」
教育係り「姫様、私がお答えできることではありません」
王様「来てくれたか」
勇者「王国の一大事とあれば」
王様「魔王に我が娘を攫われた。奪い返して欲しい」
勇者「母上が?」
王様「違う、我の28番目の娘だ」
勇者(この淫乱オヤジ)
王様「連れ戻してくれればキミの従妹となるが我が孫娘を嫁にやろ勇者「OPPAI大きい?」
王様(このエロガキ)
王様「孫は気にしてるがそれなりだぞ」
勇者「行ってくる!」
姫「勇者様…何故このような…」
魔王「義姉さん……貴女をあの男の下においておけなかった……」
姫「……この国で…魔王と呼ばれているのは………」
魔王「皆かつて勇者『だった』者だ」
魔王「『魔王』と『勇者』を作るのはあの国だ!義姉さん達はあの男達の下にいてはいけない!」
姫「勇者様…」
魔王「私を…まだ勇者と呼んでくれるか…」
姫「…伯母も…妹達も…思いは同じです」
姫「勇者様…父を…!あの本当の魔王を…!どうか……」
教育係り「姫様、魔王と勇者の違いとは姫様をどう扱うかです」
教育係り「姫様を攫えば魔王、魔王の下から取り戻すのは勇者です」
王女「私に酷いことするのが魔王ならお母様に酷いことするお父様は?」
教育係り「姫様、私がお答えできることではありません」
995:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 14:43:57.72:xJOpKx54O (1/1)
タイトル『明日無き俺たちに未来を描くことはできるのか』
タイトル『明日無き俺たちに未来を描くことはできるのか』
996:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 15:25:23.39:zNttugnFO (1/1)
タイトル『勇者「魔王倒したのに」賢者「魔王城から出られない……」』
タイトル『勇者「魔王倒したのに」賢者「魔王城から出られない……」』
997:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 17:05:35.93:NF40pZ8ko (1/1)
>>996
タイトル『勇者「魔王倒したのに」賢者「魔王城から出られない……」』
魔王「ぐ、ふっ……我はただ、再びこの世界へ蘇り、我を謀った憎き人間どもを滅ぼして、もう一度この世を……」
魔王「ククッ、この無様な姿を脳裏に焼き付けるがいい、忌々しい勇者よ。 貴様もいずれ……」 ドサッ
勇者「奴はどんな敵よりも強大だった……だが俺たちはようやく魔王を倒したぞ!」
勇者「さあ賢者、早くみんなの待つ故郷に戻ろう。 歴代の勇者たちが破れていったあの魔王を、俺の代で打ち倒したって王に報告するんだ!」
賢者「ゆ、勇者様……そのう、扉が開きません」
勇者「え?」
賢者「部屋自体に強力な障壁が張られていて、魔法もまだ使えないみたいです……私たち、この魔王の間に閉じ込められたかもしれません」
勇者「なんだって!? 卑劣な魔王め……! 死してなお俺たちに復讐するつもりか!」
勇者「しかし参ったな……この扉は内側から開かないぞ」
賢者「……外からなら開くかもしれません」
勇者「賢者、しかしそれは―――」
―――数十年後
「ふはははは! よく来たな勇者よ! 再び我らが人間界へと顕現するため、まずは邪魔な貴様から葬ってやろう!!」
>>996
タイトル『勇者「魔王倒したのに」賢者「魔王城から出られない……」』
魔王「ぐ、ふっ……我はただ、再びこの世界へ蘇り、我を謀った憎き人間どもを滅ぼして、もう一度この世を……」
魔王「ククッ、この無様な姿を脳裏に焼き付けるがいい、忌々しい勇者よ。 貴様もいずれ……」 ドサッ
勇者「奴はどんな敵よりも強大だった……だが俺たちはようやく魔王を倒したぞ!」
勇者「さあ賢者、早くみんなの待つ故郷に戻ろう。 歴代の勇者たちが破れていったあの魔王を、俺の代で打ち倒したって王に報告するんだ!」
賢者「ゆ、勇者様……そのう、扉が開きません」
勇者「え?」
賢者「部屋自体に強力な障壁が張られていて、魔法もまだ使えないみたいです……私たち、この魔王の間に閉じ込められたかもしれません」
勇者「なんだって!? 卑劣な魔王め……! 死してなお俺たちに復讐するつもりか!」
勇者「しかし参ったな……この扉は内側から開かないぞ」
賢者「……外からなら開くかもしれません」
勇者「賢者、しかしそれは―――」
―――数十年後
「ふはははは! よく来たな勇者よ! 再び我らが人間界へと顕現するため、まずは邪魔な貴様から葬ってやろう!!」
998:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 17:14:28.72:C4D+iiUWo (1/1)
良いオチだ
良いオチだ
999:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 18:16:48.37:yBaXUUNo0 (1/1)
>>993
無理矢理は駄目だよねぇ、うん。無理矢理は
それはそれとして、新スレ乙!
>>993
無理矢理は駄目だよねぇ、うん。無理矢理は
それはそれとして、新スレ乙!
1000:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/06/19(日) 18:29:18.02:kcCjn7bDO (1/1)
>>1000なら次スレも良作いっぱい!
>>1000なら次スレも良作いっぱい!
◆yXF/ojHTKk さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16745960.html
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◆6l2ZhiNVx6 さんの作品一覧
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