1ダベミ ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:04:44.66o0l1XkJoo (1/24)

苗木(私立希望ヶ峰学園)

苗木(ありとあらゆる才能を持っている学生を集めて、【超高校級】の肩書きを与えている超法的機関………)

苗木(その学園にボクは、全国の高校生より抽選で選ばれた【超高校級の幸運】として入学する事になったわけで……)


苗木「緊張するなぁ……」


苗木(趣味も特技も至って普通)

苗木(普通に幸せな普通の家庭に生まれた普通すぎる長男)

苗木(好きな曲はオリコン一位、好きなタイプは人気アイドルグループのセンター)

苗木(憂鬱な超能力者でもなければスタンド使いでも過負荷でも暗殺者でもない)

苗木(それがボクだ)

苗木(本当にここでやっていけるんだろうか……)

苗木(そう思いながら校門に一歩踏み出すと)


ぐにゅ


苗木(ぐにゅ?)






花村「Welcome新入生☆もっと踏んでくれてもかまわないよ!」

苗木「うわあああああああ!!!」




ダンガンロンパシリーズの色々なネタバレとかあります。
あと他作品ネタとか。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433297074



2ダベミ ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:07:06.95o0l1XkJoo (2/24)

○chapter1 ようこそ希望の学園


苗木「ええっと、確かこれから入学式があるんだったな……」

苗木「場所は……」がさがさ

苗木「体育館に直接集合?適当だな、えっと……体育館は………」

すたすた



どんっ



苗木「うわっ!?」どさ

「ぁあ?!どこ見て歩いてやがる!」

苗木「あ、すいませ……」


リーゼントの男「あ!?」


苗木「ひっ!?」


苗木(こ、この人は―――大和田紋土!日本一の暴走族グループの総長……人呼んで【超高校級の暴走族】じゃないか!ヤバい、殺される……)



大和田「オメェ!!」

苗木「……!」

大和田「………怪我してねぇか!」

苗木「………え」

大和田「怪我してねぇかって心配してやってんだろうがゴルァ!」

苗木「し、してませんしてませんん!」

大和田「してねぇな!マジだな!?」

苗木「マジです本気です!」

大和田「嘘ついてねぇだろうな!?」

苗木「いや嘘つく意味ないし!」

大和田「嘘だったら肋骨粉砕してやっからな!!」

苗木「それ怪我だよね!?」


3ダベミ ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:09:14.20o0l1XkJoo (3/24)

大和田「おいオメェ、新入生か?」

苗木「は、はい、そうです……」

苗木(……い、インターネットで調べたから知ってるぞ、大和田クンも今年から……)

大和田「実はオレも新入生でよぉ」

苗木(うん、知ってる☆)

大和田「んで、道に迷っちまって……体育館まで案内くんねぇか?」

苗木「うん、ボクでよかったら。ここで会ったのも何かの縁だし」

大和田「おう、頼むぜ!」

苗木「えーと、入学案内に載ってる学園の地図……え?」

大和田「あ?」

苗木「いや、あの……」

大和田「………なんだよ?」


苗木「キミが歩いて来た方向に体育館あるんだけど」


大和田「………マジで?」

苗木「うん」

大和田「………」

苗木「………」


4 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:11:41.29o0l1XkJoo (4/24)




数分後



がららぴしゃ!


大和田「ここが体育館か………」

苗木「やっぱり広いね……」

苗木(体育館の中央にはイスが並べてあり、在校生と新入生がそれぞれ座っているようだ)

苗木(どうやらすでにかなりの人数が集まっているようだ。と言うか場所決めて移動とかのシステムないんだな)

苗木(座る席があらかじめ決まってるのか……)


すたすた


罪木「………ふ、ふゆぅ」

澪田「新入生クンはウブっすねー!」

苗木(後ろの方は在校生なんだな)

狛枝「………ふふふふ」

苗木(……ざ、在校生なん……だよな、なんかすごいいやな気配したけど)

左右田「ソニアさんソニアさんイスに座ってるソニアさんはあはあ」

苗木(すでに犯罪のにおいがぷんぷんと)

ゲーム機「」ぽつん

苗木(あれ?!席にゲーム機だけ!?)

クマのぬいぐるみ「」

苗木(クマ在校生なん!?)

斑井ブラザーズ「「「………」」」ずらっ

苗木(コピペ!あとネタバレ!!)


5 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:12:35.81o0l1XkJoo (5/24)

学園長「では、ただいまより……希望ヶ峰学園第78期生の入学式を始めます」

学園長「全員起立」

がたがたっ

学園長「校歌斉唱」


~♪

苗木(こ、この曲は……)



「………ぃ………にそ………」

「うし………のよ………に………」



苗木(なんだっけ?)



「天使よ 息を吸い込んでー!」

「再びー空を目指せー!」



苗木(これほんとに校歌か!?)



学園長「~~~………」



苗木(ほらもう高音すぎて学園長声枯れちゃってるじゃないか!)


6 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:13:51.97o0l1XkJoo (6/24)

学園長「新入生挨拶―――新入生代表、前へ」

「はいッ!」がたん


苗木(あ、あの人……見た事あるぞ、石丸清多夏クンだ。成績優秀、文武両道……規律を重んじる事から、)

苗木(希望ヶ峰学園からは【超高校級の風紀委員】なんて呼ばれているんだったな)


石丸「新入生挨拶っ!」

石丸「僕はこの希望ヶ峰学園にて、努力は才能に勝ると言う事を証明しに来ましたッ!」

ざわ………

石丸「確かに生まれ持った才能はあるのかも知れない……が、しかぁし!最後に笑うのは努力した者!でなければこの世界は間違っている!」

苗木(演説みたいだな)

石丸「何のために生まれ何をして生きるのか!」

石丸「分からないまま終わる、そんなのはイヤだっ!」

苗木(どっかで聞いたなそんなセリフ……)

石丸「僕がこの学園に入学出来たのも日々たゆまぬ努力を積み上げていたからであり!」

石丸「それがこう言った結果を生んだと僕は考えていますッ!」

石丸「だから、なにも努力していないのにほいほい入学したような者は絶対に許さない!そう!絶対にだ!!」

苗木(早くも石丸クンから許されない学園生活が確定しました)


7 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:14:28.56o0l1XkJoo (7/24)

学園長「在校生挨拶……代表は前へ」

がたん

すたすた

苗木(………?)

神代「えー、在校生挨拶しまーす」

苗木(あれ、いつの間に学生が教壇に)


神代「おっぱい」


苗木()

学園長「終わりだよ神代君、と言うか君じゃないよね代表?」ぎりぎりぎり

神代「やだなー、ジョークジョーク」


8 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:16:17.51o0l1XkJoo (8/24)

村雨「俺が学生の生徒会長の村雨早春だ」

村雨「この学園を学生にとって、教師にとってもいいものにしていきたいと思っている」

村雨「どうか協力してほしい」

苗木(よかった、村雨さんはマトモそうだ……)ほっ

村雨「学園を作り上げるのは生徒ひとりひとりだ。それを忘れないでほしい」

村雨「生徒は、希望ヶ峰学園の誇りだ。俺はみんなを信じている」

苗木(やっぱりすごいな、【超高校級の生徒会長】)

苗木(これだけの個性的な学生たちの頂点に立つだけ……)

村雨「あとはこれを言っておけば人気が出ると言われたので言うが……」

苗木(え?)


村雨「おっぱい」


苗木()

学園長「神代くーん?」ぎぎぎぎぎ

神代「僕は知りませんほんとに知りません」


9 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:17:37.05o0l1XkJoo (9/24)

学園長「それでは新入生はそのまま教室に移動します。先生について移動してください……起立」

がたがた

学園長「在校生は新入生を見送ってください。拍手」


ぱちぱちぱちぱち



苗木(ここから始まるんだ、普通のボクの……普通じゃない学園生活が……!)

ぞろぞろ……











「ってここ便所じゃねーか!」

弐大「いやワシ引率の教員ではないんじゃがの」

苗木(誰だよ間違えて付いてったやつ)


10 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 11:18:30.29o0l1XkJoo (10/24)

こんな感じでふっと思い付いた小ネタをばちばち投下していきます。
改めてネタバレとか他作品ネタとか注意。


11以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 11:26:15.06t/Yz9CQSO (1/1)

ダベミ……なのか?
とりあえず期待


12以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 12:37:36.29d3JRgwGMo (1/1)

ダベミ、やろ?
とりま乙


13以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 15:54:03.96jwenMMSkO (1/1)

校歌が再生-rebuild-とかどんだけ難易度高いねんwwww


14以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 16:00:02.57pLNlw9KKo (1/1)

ダベミっぽいなと思ったらまさかのダベミ

クソ笑ったわ。期待


15 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:50:16.06o0l1XkJoo (11/24)

苗木(私立 希望ヶ峰学園……)

苗木(そこはありとあらゆる分野の天才を集め、超高校級と言う肩書きとともに集めている学園)

苗木(卒業しただけで、人生の成功が約束されているというとんでもない場所)

苗木(そんな学園にボクは、【超高校級の幸運】と言う、まさに才能もへったくれもあったもんじゃない肩書きで呼ばれていて……)


苗木「なんでボクなんだ……」


苗木(周りはみんな個性的)

苗木(アイドルや格闘家、野球選手にプログラマーなんてのも存在する)

苗木(幸運なんて……)


ぐにゅ


苗木(ぐにゅ?)





花村「また会ったね!」

苗木「ぎゃあああああ!?」

花村「もっと強く踏んでくれても」

苗木「ぎゃあああああ!!!」


16 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:51:15.95o0l1XkJoo (12/24)

○chapter2  初めまして


◆教室

先生「さて、これから君達は同じ78期生のクラスメイトとして学園生活を送る事になるんだが」

先生「はじめの授業だし、みんな自己紹介でもしてみないかい?」

<えー?
<めんどくせーよ

先生「まあまあそう言わないでさ」

石丸「先生ッ!自己紹介などしている暇があるならまずは授業を進め」

先生「分かったまずは僕から自己紹介しよう」

苗木(先生が石丸クンをスルーした……)


かかかっ


先生「えー、僕の名前は「さき しょう」です」


苗木「漢字で書くと先生!?先生なんだね!?」


17 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:52:10.58o0l1XkJoo (13/24)

先生「じゃあ、五十音順で自己紹介しようか。一番は……朝日奈さん、かな?朝日奈さん」

「はーい!」

苗木(ジャージ姿の少女が教壇に立つ)


「初めまして!朝日奈葵っすー!【超高校級のスイマー】って呼ばれて来たっすー!」


苗木(その名前は知ってるぞ……)


苗木(抜群のスタイルと爆乳を持つトップアスリート、爆乳を持ちながらも毎年自らの記録を塗り替え)

苗木(そして年とともに爆乳をさらに成長させている、いろんな意味で期待の超爆乳界の爆乳)

苗木(いったいその秘密は……!?)ごくり


朝日奈「前の学校では運動部6つ掛け持ちしてました!」

苗木(なるほど……妹にやらせようかな)

朝日奈「好きな食べ物はドーナツです!」

苗木(妹に食べさせようかな)

朝日奈「特技はやっぱ水泳!プールで泳ぐのが一番好き!でも海もいいよね!」

苗木(妹にやらせよう)


苗木(違う、やましい気持ちがあるんじゃない、断じて違う)


朝日奈「スクール水着で泳ぐと楽しいよ!ぴったりしてるし!」

苗木(妹に着せよう)


18 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:53:32.30o0l1XkJoo (14/24)

先生「次は………ええと?せん………」

戦刃「いくさば、です。先生」

先生「ああ、ごめんな戦刃。読み仮名つけとこう」かきかき

江ノ島「ちなみに戦刃って自分で考えた嘘の名字だから」 

先生「えっ」

江ノ島「本名はアタシと一緒で江ノ島だから」

先生「えっ」

戦刃「戦刃むくろ………です」

先生「………え?」

苗木「ええっと、江ノ島さん?戦刃さん?」

戦刃「こっちの方が気に入ってるから戦刃でいい」

先生「えっ」

苗木「そっちが江ノ島さん?」

江ノ島「こっちも江ノ島だけどね」

先生「……じゃ、じゃあ戦刃だな?戦刃でいいな?」



苗木(ちなみに、なんで偽名を普段から名乗ってるのかあとで聞いたら)

戦刃「私は【超高校級の軍人】」

戦刃「本名から家族が割れて、盾子ちゃんに危害が加えられたら困るから、一番最初にジンバブエで適当に考えた」

戦刃「ちなみに向こうの人は日本語通じないから意味なかった」

苗木(………だって)


19 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:54:55.42o0l1XkJoo (15/24)

先生「次は誰かな?えーと、石丸君か」

石丸「はいッ!」がたんっ

先生「じゃあ自己紹介を」

石丸「先生!その前にいくつか質問があります!」

先生「………なんだろう?」

石丸「そちらの生徒は頭髪がすさまじいことになっていますが、校則に引っかからないとはどういう事ですかッ!校則が緩すぎます!
学生ともあろうものが頭髪を著しく弄っているなんておかしいと思いませんか、たとえばそこの彼!髪の毛が赤色ですっ、そんなもの学生としてまずあり得ませんッ!
それにそちらのコスチューム!指定の学生服からはほど遠いように見受けられますが、こちらもなぜ引っかからないのでしょうか!?さらにはこちらに暴走族などと言う肩書きの生徒が入学している事自体が、学内の風紀の乱れに繋がるとお考えにはならないでしょうか!なぜこれらの乱れを意図的に見逃し」





きーんこーんかーんこーん………






20 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:56:24.33o0l1XkJoo (16/24)

◆翌日


先生「じゃあ昨日の続きだ。自己紹介しようか」

石丸「先生!今日こそ授業!」

先生「授業をすれば君達の仲が深まるのかね!!」くわっ!

石丸「!」

先生「石丸君!確かに授業は大切だ。しかし、人として授業よりも大切な事があるんじゃないか!?」

石丸「はっ………!」

先生「勉強するだけが学生じゃないんだ!学生は自分の時間を使って自分の世界を広げるべき!そうだろう、石丸君!?」

石丸「お、おお……!!そうですね先生ッ………!」



苗木(ちがう、あれ授業するのめんどくさいだけだ)

苗木(よく見たら教科書一冊も持ってきてないし)


21 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:57:28.12o0l1XkJoo (17/24)

江ノ島「アタシ、江ノ島盾子。【超高校級のギャル】って呼ばれてる。昨日の残念な軍人の双子の妹だから、よろしくぅ」

苗木「双子なんだ……」

江ノ島「名字が違う理由は昨日言ったとおり。本人も気に入ってるし、戦刃って呼んであげてよ」

苗木「双子………ね………」


戦刃「?」するぺたーん

江ノ島「ん?」ばばーんっ



苗木「ほんとに双子?」

戦刃「ねぇ君今どこ見てそう思ったのかな」


22 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 16:58:55.50o0l1XkJoo (18/24)

大和田「オレぁ大和田紋土だ……」

石丸「僕の目の黒いうちは好きにはさせんからな……ッ!」ぎりりっ

苗木(早くもにらみ合っている……)


先生「で、次は……」

「我だ」


ずしんっ


大和田「」
石丸「」


「大神さくら……【超高校級の格闘家】と呼ばれておる」

「我より強い者を求めてやってきた」


苗木「」

苗木(でけー………)


大神「大和田よ、お主は暴走族の長だそうだな」

大和田「」びくっ

大神「我のトレーニングに付き合ってもらえるとうれしいのだが」

大和田「」

石丸「………はっはっは!なるほど、よきかなよきかな!同性との友情は大切に」

大神「我は女だが」ばきばきっ

石丸「」びくっ


23 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:00:03.95o0l1XkJoo (19/24)

先生「あ行は終わったね。次は……」

「か行なら私じゃないかしら……」ふぁさ

先生「君は」

「霧切響子、よ。【超高校級の探偵】として入学した……」

苗木(あ、あの人だけインターネットでは情報が出てこなかったな。ボクとおんなじような一般人かと思ったら違うし……)

苗木「ん?霧切……あれ?どっかで聞いたような名字だな……」

霧切「気のせいよ」

学園長「実は!私のかわいいかわいい一人娘でーす!」ばーん

霧切「気のせいよ」

苗木「霧切さーん後ろ後ろー」

霧切「気のせい、よ」


24 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:00:49.13o0l1XkJoo (20/24)

「ちーす!桑田怜恩だ!よろしくなー!」

苗木(あれは………知ってるぞ、桑田……桑田怜恩クン。【超高校級の野球部員】だ)

先生「じゃあ次は………」

桑田「え?ちょ、もう終わりかよ?名前しか言って……」

セレス「私はセレスティア・ルーデンベルク。セレスとお呼びください」

桑田「あの、」

苗木(セレスさん……確か、ゴスロリと餃子が好きという事しか分かっていない【超高校級のギャンブラー】!)

桑田「ちょい、」

先生「セレスさんは本名は?」

セレス「セレスですわ」

セレス「だから戸籍は」

セレス「セレス、ですわ」

苗木「こ、怖……」

桑田「オレ……」

セレス「もう席についても?」

先生「あ、ああ………ええと、次………」

桑田「!?」


25 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:02:51.95o0l1XkJoo (21/24)

苗木(そのあとは……ええっと、)


「十神白夜、【超高校級の御曹司】だ。ふん、お前等と馴れ合うつもりはない」

苗木(なんて怖い事を言われたもんだから)

「苗木誠……【超高校級の幸運】……です、よろしくお願いしま……す……」

苗木(となんか空気に負けながらも自己紹介し)

「葉隠康比呂、【超高校級の占い師】だべ。俺の占いは3割当たる!」

「あ、あたしの名前なんてすぐ忘れるんでしょうけど……腐川冬子よ。【超高校級の文学少女】……とか言われたわ」

「えっと……【超高校級のプログラマー】……不二咲千尋ですぅ……よ、よろしくねぇ」


苗木(とまぁ、突っ込みたいけど突っ込みだしたら時間がないレベルの人たちの挨拶があり………)

先生「次は舞園さん……かな?」

「はいっ!」

苗木(………あれは)


舞園「初めまして!舞園さやかです!【超高校級のアイドル】として呼ばれました。これからよろしくお願いします!」


苗木(ま、舞園さん……いや、さやかちゃん……いや、さやや……!)

苗木(いつも応援してましたとか、あの新曲買いましたとか言いたかった)


舞園「ありがとうございます、苗木君」

苗木「え、ボクまだなにも……」

舞園「考えてる事が分かるんです。私、エスパーですから。」

葉隠「待て待て!んなオカルト認めめぇぞ、俺は!」

桑田「はぁー?いちいちつっかかってんなっての、アホかオメー」

石丸「しかしエスパー、つまり超能力はロシアで極秘裏に研究が進められているという情報もあるからな」

桑田「だから本気で言ってるわけねぇだろ」

舞園「私は本気です!」

桑田「ダメだこいつ、かわいいけどめんどくせぇー!でもかわいいー!」


26以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 17:03:12.34KpwgTxBW0 (1/2)

ミスってるぞー


27 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:03:54.21o0l1XkJoo (22/24)

苗木(舞園さんはボクと同じ中学校に通っていた。たぶん覚えていないだろうけど)

舞園「苗木君とは、中学校が一緒でした」

苗木「!?」

舞園「何かの縁だと思ってます。よろしくお願いしますね?」


苗木(ま、まさか舞園さんが覚えててくれたなんて……!?)

朝日奈「テレビで見た事あると思ったら!」

大神「アイドルだったのだな」


苗木(だけど……このクラスはボクを誘惑ばかりする!)


朝日奈「ねえねえ舞園ちゃん、今度CD買うよ!」たゆん

舞園「ふふふ、ありがとうございますッ」ぷるん

大神「我も買おう……」ムキィ


苗木(くっ……ボクはどのおっぱいを見ればいいんだ……!)頭抱え


桑田「どしたん苗木、頭痛いんか?」


28 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:04:56.67o0l1XkJoo (23/24)

「山田一二三と申します……ってどんだけ待たせんねん!?」

先生「仕方がないよ、出席番号的には一番最後なんだし……」

セレス「これで16人ですわね?」

江ノ島「絶望的です……自己紹介に時間がかかりすぎです……」

苗木「い、いいんじゃないかな?みんなの事がよく分かったし……」

舞園「ふふっ、そうですね。苗木君なんてみんなの胸ばっかり見てましたし」

苗木「ちょっ……気付いてたの?」

舞園「気付いてましたけど」

苗木「気付いてたんだ」


舞園「 エ ス パ ー で す か ら 」


苗木(その時の舞園さんの顔は怖くて見れなかった)


29 ◆z.6vDABEMI2015/06/03(水) 17:06:00.31o0l1XkJoo (24/24)

自己紹介って鉄板よね。多分今日はここまで。
ミスは振り返らない。


30以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 17:08:57.23KpwgTxBW0 (2/2)

乙~


31以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 17:57:24.12I+8WNg22o (1/1)



花村がいい味だしてるw


32以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/03(水) 20:08:38.93AN2TX6Iwo (1/1)

花村カーペット


33以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/04(木) 21:56:52.382zsnHqwHO (1/1)

こまるちゃんは元々ムチムチだろ!


34以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/05(金) 23:59:37.144yFO2aMA0 (1/1)

どうせならさくらちゃんに弟子入りさせて100オーバーのバストを手に入れさせよう


35 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:16:35.96LHeZ51FEO (1/9)

セレス(私立希望ヶ峰学園)

セレス(あらゆる分野のエキスパートである高校生を招き研究する場所)

セレス(卒業しただけで、人生の成功を約束される超法的機関)

セレス(そして私はその学園に、【超高校級のギャンブラー】として呼ばれました)

セレス(………まぁそんなものどうだっていいんけどな。私の夢さえ叶えば)









こつっ



セレス「さて」

花村「あれ?」

セレス「……何です?」

花村「いや、踏んでよ」

セレス「靴が汚れます」

花村「何で?地面を踏むよりはいいよ?」

セレス「貴方を踏むくらいなら沼を踏みます」

花村「何で!?」


36 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:17:27.53LHeZ51FEO (2/9)

○chapter3 ともだちふえるね




十神「………」本ぺらっ


苗木(十神クンは【超高校級の御曹司】……)

苗木(お金もいっぱい持ってるし、文武両道、知識も誰よりも持っている)


十神「………おい」

苗木「えっと……なに?」

十神「気が散るからあっちに行け」

苗木「え………」

十神「お前がそこにいるだけで気が散ると言ってるんだ……!」


苗木(とても気難しい性格だ)

苗木(友達いなさそう)

苗木(あと童貞そう)


十神「何か分からんが失礼な事考えなかったかお前」


37 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:18:40.21LHeZ51FEO (3/9)

苗木「と言うわけで十神クンとなんとか友達になりたいんだけど」

桑田「なるほどなー、あいつ友達いなさそうだしいいんじゃね?友達いなさそうだし」

苗木「繰り返すと余計なんかかわいそうだよ」

葉隠「実際友達とか作るタイプじゃねーべ?あの手のやつは」

苗木「え、葉隠クンもしかして、ああいうタイプの人の事、何か分かるの?」

葉隠「まぁな!俺の顧客にもあんな感じの奴はいるべ!」


苗木(葉隠クンは【超高校級の占い師】だ。普段から占いで稼いでるらしいけど、稼ぐのと同じくらい借金があると言う噂もある)


葉隠「こないだもよ、湯水のように持ってるくせに金くれなかったべ!」

苗木「へ?」

葉隠「友達ってのは困ってる時に助け合うんだろ?」

苗木「いや、そうだけ」



葉隠「俺が金に困ってたら……金くれてもいいよな……?」



苗木(あっ、こいつダメだ、社会的に生かしておいちゃダメだ)

桑田「苗木、気持ちは分かるけど殺すのはナシな、そのボトル置け。な?」


38 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:19:18.51LHeZ51FEO (4/9)

江ノ島「はあ?あの根暗ぼっちかませ眼鏡と友達になりたい?」

戦刃「言い過ぎだよ盾子ちゃん……」

苗木「かませ……うん、友達になりたいんだ」

江ノ島「あー、やめときな?あの手のは友達んなって後悔するわよ?特にアンタみたいな凡人は」

苗木「そうなのかな……」

江ノ島「そうよ。考えてもみなさいよ、日常会話が出来るようなやつだと思う?」

苗木「え?」


十神「苗木、今日の夜は暇か?」

苗木「うん、暇だけどどうしたの?」

十神「ゲームセンターに行くぞ。新型のゲームがお目見えなのでな……くくっ」

十神「席は財閥のものに押さえさせた。あとは行くだけだぞ苗木」

十神「ゲームはいい………リリンが生んだ素晴らしい文化だぞ」にやにや


苗木「………」

江ノ島「違和感バリバリっしょ?」

苗木(それ以前になんか背筋に寒気がする。なんでだろ)


39 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:19:46.00LHeZ51FEO (5/9)

舞園「それで私のところに?」

苗木「どうしたら友達になれるのか全く分からないんだよ………」

舞園「そうですね……」

苗木「うーん、どうしたら………」

舞園「共通の趣味とかないんですか?」

苗木「え?」

舞園「好きなものが同じとか……」

苗木「ボクと十神クンで同じものが好きなわけ……」


苗木「!」


その時、苗木に電流走る―――!


苗木「と言うわけで持ってきてみたんだけど、十神クンは好きかな?」






つ薔薇の鞭






十神「お前は俺をなんだと思っているんだ?」


40 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:20:39.51LHeZ51FEO (6/9)

○腐川さんの一日


腐川「きいいっ!書きたい!書きたい書きたい書き足りないッ!」

朝日奈「どしたの腐川ちゃん?」

腐川「小説よッ!」

朝日奈「?」

腐川「何ページ書き足しても書き足りないの……どんどんアイデアが溢れに溢れだしてもう洪水よ!」

朝日奈「洪水は危ないよ!」

腐川「そうよ!だから今他のノートにネタやアイデアを書き写してるの!」

朝日奈「でも洪水なんでしょ?」

腐川「………な、何よ」

朝日奈「せき止めなきゃね……(ゆっくりとモノクマボトルを手にしながら)」

腐川「あんた……そんなジョークも言えたのね……?」


41 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:21:25.10LHeZ51FEO (7/9)

○はじめての


大神「………」

小泉「ほら、笑って笑って!」

大神「………」

小泉「そうそう、もっとポーズ!」

大神「………」むき

小泉「だめだめ、もっと油足して?」

花村「おっけー!」どばどばどば

大神「………」てかてか

小泉「よし、もう一回ポーズ!」

大神「………」むきむきてかてか





大神さくら、初めての写真集発売まであと1ヶ月―――






42 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:21:54.32LHeZ51FEO (8/9)

葉隠「心理テストするべ」

桑田「また出し抜けになんだよいきなり……」

葉隠「おいおい、知らんのか?女の子は心理テストとか好きだぞ?知っといて損はねーだろ?」

桑田「やる」

葉隠「即答!」

石丸「む?何の話をしているのかね?」

葉隠「お、石丸っち、いいとこに。心理テストするべ?」


石丸「………テスト?」

石丸「………」

石丸「心理の授業は専攻していないので予習の時間をくれないか?」

葉隠「あー、オーケー、肩の力抜け」


43 ◆z.6vDABEMI2015/06/07(日) 13:22:42.97LHeZ51FEO (9/9)

リクエストはもしもあれば受けたり受けなかったりしてます。


44以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/07(日) 13:34:24.74ADZ4nbbAO (1/1)

学校行事を何か


45以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/07(日) 14:16:22.11ExPe9qNE0 (1/1)

先輩との交流会…は早いか
部活見学


46以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/07(日) 18:54:52.61zp5bKtoK0 (1/1)

女子のタテ笛が盗まれる


47以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/09(火) 21:01:34.01H9zP2spQO (1/1)

セレス、ギャンブル以外の勝負に挑戦


48以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/13(土) 14:53:51.81PtgSJ+SO0 (1/1)

朝日奈さんの自己紹介後の苗木兄妹のやりとりとか


49以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/15(月) 14:06:04.49xN/V/znn0 (1/1)

戦刃ちゃん、ガンシューティングにはまる


50 ◆z.6vDABEMI2015/06/24(水) 18:46:23.635OPHGku3o (1/1)

そのうち更新します。


51以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/06/24(水) 23:51:35.50yoPdEfkO0 (1/1)

ダベミさん、いつもおもしろい話を提供してくれてありがとう。
気長に待ってる。


52以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/06(月) 01:25:32.09sdHjkLnu0 (1/1)

待ってる


53 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:09:00.92q186uICao (1/8)

山田(私立 希望ヶ峰学園)

山田(あらゆる高校生の中でも特に優れた高校s)

花村「……あのー」

山田(……超高校級と集めている超法的機)

花村「まさかとは思うんだけどさ」

山田(そして拙者はそこに超)

花村「ねぇきみ!!」

山田(同人作家として……って何ですか!今モノローグ入れてるところでしょうが!」

花村「まさかそのまま入ってこないよね?」

山田「………え?」

花村「いや、校門に寝そべってるぼくの上に乗ったりしないよね?」

山田「………」

花村「………」

山田「………いや、行きますけど………」

花村「………え………?」

山田「あっ、もう始業の時間です」

花村「ちょっ、待っ」

山田「行かねば。」

花村「ジブリ要素出してもダメ―――」





ごりっ



うぎゃあああああああっ





54 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:10:29.90q186uICao (2/8)

 



石丸「文化祭だッ!」だんっ!




苗木「いきなりの行事が文化祭?」

霧切「あら、知らないの?苗木君」

苗木「あ、霧切さん……」

霧切「このSSでは秋入学説を採用しているから時系列的には10月、つまり秋よ」

苗木「すごいメタメタしい台詞出たけど」

霧切「そして秋に行う行事と言えば……」

霧切「ここまで言えば分かるわね?」 

苗木「あの、突然すぎて着いていけてないんだけど」

霧切「そう、文化祭よ」

苗木「話が噛み合わない……それより、そうって言われてもなぁ……」

霧切「で、苗木君?今日は何をするのか」

霧切「ここまで言えば……分かるわね?」

苗木「ちょっと何言ってるか分かんないよ……」


先生「文化祭の出し物を決めまーす」かかか

苗木「………あー、なるほど」

桑田「反応うっすー」



○chapter4 たのしいぶんかさい(前)


55 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:13:38.55q186uICao (3/8)

霧切「そう言うわけで文化祭が間近に控えているわ」

苗木「あまりにも色々と省きすぎだよ霧切さん………」

朝日奈「文化祭かー、楽しみだね!」

大神「そうだな。前の学園では体育祭と体育祭だったので文化祭を体験しておらぬ」

桑田「ストイックすぎる……」

十神「はっ、文化祭?そんなくだらん事に付き合った事は一度もない。俺は1人で旅行していたぞ」

江ノ島「だから友達がいないんだろぼっちメガネめ」

十神「なに?」

戦刃「じ、盾子ちゃんダメだよ、事実を言ったら……」

十神「」ピキッ

山田「天然煽りスキル!?」

腐川「ま、まぁあたしもやった事ないわよ。執筆で忙しかったし、なにより馴れ合いが嫌いだったし……」

朝日奈「あれ?そうなんだ?」

舞園「私も仕事で一回も参加出来てませんでした……」しょぼん

苗木「舞園さんほど忙しいと仕方がないよ」

大和田「その頃は少年院に入れられてたかもしれねぇ」

桑田「物騒だなオメー………」

葉隠「俺も逃げ回ってたから学校は顔出してねーべ!はっはっは!」

石丸「……む?文化祭未経験者が多すぎやしないかね?」

霧切「たぶんこのクラスだけよ、たぶん」

葉隠「あれ、スルー?」

江ノ島「誰も聞いてなかったんじゃね?」


苗木(まともに参加した事ある人がいないってなんだこのクラス………大丈夫か?)


56 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:18:32.24q186uICao (4/8)

先生「じゃあ、みんなでどんな出し物をするか決めようか」

先生「なるべく全員の意見を採用するよ。みんなでやりたい事をやりたいからね」



苗木「でもみんなの意見が合う事って………」

舞園「なさそう………ですよね」



石丸「やはり定番のお化け屋敷ではないかッ!」

腐川「い、いやよそんなの……」

葉隠「最悪だべ!ご本人様登場したらどうすんだよ!」

山田「そんなものまねグランプリシステムないと思うんですけど(名推理)」

苗木「あれ?食べ物系じゃないの?てっきりわたあめとかかと思ったけど………」

石丸「食べ物関係の出し物は、基本管理がかなり大変なのだよ!それに秋とは言え食品衛生面で……」くどくど

桑田「あーあーあ、始まった始まった」

セレス「しかしお化け屋敷はあまりセンスを感じませんわね」

大和田「いいじゃねぇかよ焼きそばでよぉ」

朝日奈「あ、いいね!ドーナツ屋さんにしよー!」

腐川「話が噛み合ってないのよ……!」

石丸「しかし食べ物は食中毒のリスクもある!お化け屋敷を」

葉隠「ムリムリ!んなもんやったら本物さんが寄ってくんだろ!やめろって!」

戦刃「じゃ、じゃあクレープとか……」

石丸「破ける!それに熱い!」

桑田「あー、もうめんどくせぇ!」

大神「幽霊………か。殴り飛ばせるのか?」

苗木「そんなシステム聞いた事ないよ!」

石丸「体感系は大変だぞ!」

山田「いっそメイドカフェとか」

不二咲「どこ向けの需要なのぉ?あ、秋葉原………?」

江ノ島「あ、いいじゃん?ただしメイドは男子がやる」

桑田「勝手にはなし進めんなコラ!」

セレス「分かりました、カジノにしましょう」

石丸「違法だ!」

十神「勝手にしろ、俺はやらん」

朝日奈「なんでそう言う事言うわけ!?」

霧切「………」


57 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:21:25.83q186uICao (5/8)

不二咲「それで………け、結局どうするのぉ?」

石丸「このままでは決まらん。多数決な何かで案を決めよう」

舞園「それなら無記名投票にすればよくないですか?」

大和田「それなら誰がどの案に乗ったかわかんねぇから楽だな」

苗木「それに賛成だよ!」

霧切「じゃあ、これから出し物について無記名投票するのね?」

江ノ島「どんなものをやりたいか書けばいいわけね?」

セレス「カジノですわ」

石丸「お化け屋敷を!」

朝日奈「食べ物!!」

桑田「あー、もううるせーなぁ!」

戦刃「なんならもういっそ全部混ぜちゃえば?」

不二咲「え?全部混ぜる?」

葉隠「って事はー………」

苗木「いやいや、そんなものが採用されるわけ………」





先生「というわけで、えー」

先生「このクラスの出し物は【お化けメイドカジノ】になりました」



苗木「」
桑田「」
石丸「」

((((う、うわあ………))))




十神「………なんだそれは」




58 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:24:22.42q186uICao (6/8)

江ノ島「………責任とれよ男子」

桑田「オレらのせいじゃねーだろ!無記名投票で全員で決めたんだろ!」

戦刃「まさかこんなことになるなんて………」

石丸「ぐぬぬ……」

舞園「でも、みんなで決めた案です。決まった物は仕方がありませんよ」

苗木「そうだね………」

不二咲「だ、だねぇ」

山田「そうだよ(便乗)」

大和田「………で、実際どんなもんなんだよ、お化けメイドカジノ」

戦刃「血だらけのメイドがいるカジノ」

葉隠「そのまんま!?」

セレス「そもそもどこに需要があるんですのそれ」

腐川「ち、血は苦手なのよ!」

苗木「やっぱり内容を変えた方が……」

十神「ふん、多数決で決めたのに内容を変える?馬鹿げてるな、このクラスは」

不二咲「み、みんなで決めたんだし………がんばろ?」

朝日奈「そ、そうだよ!言うじゃん?案ずるより生むが如し的な!」

葉隠「なんか違うけどなにが違うのか分からんべ」

江ノ島「とりあえず衣装準備するぜ。舞園、手伝ってくんない?」

舞園「あ、はい」

桑田「オレも手伝」

江ノ島「アンタらはそこでメイクね」

大和田「あん?メイクだぁ?」

江ノ島「いや、お化けメイドカジノの」

桑田「え?マジで男子陣がメイドやんの?」

江ノ島「ねぇ、女子がお化けメイクしてメイドやる?」


セレス「コスプレはちょっと………」
腐川「血はちょっと………」
霧切「本物じゃない死体はちょっと………」


江ノ島「だってさ」

苗木(言いたい事が山ほどあるが我慢しよう、そうするしかない)

朝日奈「それに物珍しいし面白そうじゃない?」

大和田「………いやな予感しかしねぇよ………」


59 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:28:40.34q186uICao (7/8)

◆で、当日



大和田「………」←フランケンメイク+メイド服

石丸「ふむ……」←ゾンビメイク+メイド服

十神「ふ、様になっているぞ、愚民」

苗木「笑わないでよ……」←血まみれメイド服

江ノ島「これはちょっとだけ面白いねちょっとだけ」

苗木「しかもちょっとなんだ……」

山田「僕渾身の作品が出来上がったようでなによりですぞ」むふー

戦刃「山田君、手先器用だから……」

朝日奈「内装もメイクも全部出来るとは思わなかったけどね」

セレス「ですが彼のおかげで無事完成いたしましたわ」

山田「自分にメイクは出来ませんでしたがね」

舞園「山田君、ありがとうございます」

十神「ちゃんちゃらおかしいな、お前たち。精々おままごとでもやっておけ」

桑田「は?十神は?」←狼メイク+メイド服着てる最中

十神「俺がこんな子供だましに参加する訳ないだろう?」

苗木「そんな………」

葉隠「いやいや、超高校級の完璧である十神っちなら多分出来るべ」←髪の毛全下ろし白装束

十神「よし貴様手を離せ、あと離れろ若干怖いから」

朝日奈「って言うかまだ仕上げあるからこっちきなよ!」

葉隠「へいへい……」すたすたずるずる

苗木「ちょっと待ってなんの音それ」

セレス「と言うより、なんですのこれ……なぜひとりだけ和風……」

山田「その人ほぼノーメイクでそれになったんですしおすし」

戦刃「………髪の毛長いって怖いよね………」

葉隠「えっ」

江ノ島「つーか十神さ、逃げんの?」

十神「………なに?」

江ノ島「どうせアンタ、怖いからやりたくないだけでしょ?」

十神「聞き捨てならんな、俺がこいつらを怖がっていると?」

江ノ島「ビビっちゃうからwwwやりたくないだけwww」

十神「………違う(いらっ)」

江ノ島「じゃあ逃げずにみんなと一緒にやんなよ。出来るでしょ?超高校級の完璧(笑)ならさ、最高にわっくわくでどっきどきのホラーハウスにさ?」

十神「………そこまで言うなら仕方がないな、お前らに俺の本気を見せてやる」

苗木「チョロいよ十神クン」

大神「では十神も着替えるのだな」

十神「ふん、不本意だが仕方が………」

がららっ

不二咲「あ、十神君!」←ゾンビメイク

十神「」

ぱたん

苗木「十神クンッ!?」


60 ◆z.6vDABEMI2015/07/11(土) 05:29:22.70q186uICao (8/8)

後編へ続く。


61以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/11(土) 09:19:29.80Rq6Oq1ChO (1/1)

安価でお化け屋敷やった時の思い出した。桑田や大和田のコスってその時のやつだな懐かしい


62以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/11(土) 18:29:37.59FiOJJdhSO (1/1)

苗木くんとちーたん以外見るにたえぬ


63以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/13(月) 01:09:06.09M4HP5F6r0 (1/1)

誰得なんだ…一応カジノだからセレスには需要があるのか。
後編が楽しみです。


64以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/14(火) 19:59:51.85YNBUEEl/o (1/1)

苗木君ならまだ…


65以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/16(木) 23:50:16.077aVlkyUSO (1/1)




66以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/17(金) 07:39:04.734Fq+u31WO (1/1)




67以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/07/29(水) 20:38:39.130x6DFlU3o (1/1)




68 ◆z.6vDABEMI2015/08/11(火) 08:12:50.408EJGqm58O (1/1)

そろそろ書きます(書くとは言ってない)。


69以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/11(火) 10:15:02.30YxBYJG4Mo (1/1)

よし、こい


70以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/23(日) 01:19:55.310xrA1LgTO (1/1)




71 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:24:17.73nGa244T3O (1/13)

山田「よゐこのみんな!始まりますぞ!」

苗木(それだと対象が狭いよ山田クン)


72 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:25:29.90nGa244T3O (2/13)

○chapter5 たのしいぶんかさい(後)


ここまでのあらすじ
文化祭で「お化けメイドカジノ」をやることにした



十神「……」くらっ

苗木「と、十神クン!?」

不二咲「……ええっと、大丈夫?」

十神「あ、ああ、なんでもない……」

江ノ島「ほんとに大丈夫~?」プゲラ

腐川「白夜様は大丈夫に決まってんでしょグズッ!」

朝日奈「って言うか腐川ちゃん倒れないんだね」

腐川「だって作り物じゃない、この血。赤いし」

朝日奈「え?」

腐川「え?」

不二咲「え?」

腐川「えっ!?」

十神「……」

腐川「……あたし何か間違った事言った?」

葉隠「まあ強いて言うなら『合ってるけど違う』だべ」


73 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:26:46.70nGa244T3O (3/13)

苗木「ええっと、これからは……」

セレス「とりあえず予行演習すべきですわね」

桑田「オメーマジか」

セレス「マジですわよ?だってこれから本番ですもの」

不二咲「そ、そうだけど………」

セレス「みなさん、ちゃんとここのスタッフである、と言う自覚を持っていただく必要がありますわね……」

セレス「というわけで、特訓しましょう(はぁと)」

「「「「えっ?」」」」

セレス「まず大和田君から行きましょうか」にっこり

大和田「あ?何がだ?」

セレス「モンスターを演じながらも接待する……その練習です」

セレス「挨拶は大事、古事記にもそう書いてあります」

セレス「お客様が入ってきたら何と言いますか、フランケンシュタインズモンスターである大和田君は」

大和田「………」


大和田「よく来やがったなゴルァ」

セレス「よしテメェは後で半殺しだ」


苗木(やりすぎだけど気持ちは分かるよ)


74 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:27:33.32nGa244T3O (4/13)

大和田「ぁん?んじゃなんて言えばいいんだよ」

セレス「もっと常識的に考えてくださいませんこと?」

大和田「………へい、らっしゃい」

桑田「何で大将気取りなんだよ」

葉隠「場所の雰囲気とのミスマッチすごすぎだべ」

セレス「まじめにやってますの?」

大和田「やってるよ、これでもな」

舞園「もっと丁寧にしたらどうですか?」

大和田「あー、いらっしゃいやせ、とか」

桑田「だからなんだその訛りは」

セレス「………」やれやれ

舞園「もっと愛想良くするとか!」

不二咲「愛想良く、って?」

舞園「笑顔でいらっしゃいませ!って言うだけでいいんですよ!」

大和田「………い、いらっしゃいませこの野郎が」がちがちの笑顔

石丸「兄弟、無理をしてはいけない」ぽん

セレス「全然なってませんわね」

朝日奈「うーん……私も正解が分かんないな……」

セレス「よろしいですわ、では正解をお教えします。大和田君、真似してくださいね」

大和田「お、おう」










セレス「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」





セレス「これが正解です」

大和田「」


75 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:29:11.33nGa244T3O (5/13)

山田「説明を求めますぞセレス殿」

戦刃「いまいち意味が分かんない……かな?」

セレス「あら、そうですの」

大和田「すまねぇ、オレも分かんねぇ」

セレス「まぁ、意外ですわね」

苗木(その反応の方が意外なんだよみんな)

セレス「よろしいですか?」

セレス「……フランケンは本来は頭のいい、心優しい怪物です」

セレス「ですが、近年はそのイメージが崩壊し、自我のないモンスターと言うのが一般的になりつつあります」

セレス「ただ赴くがままに、暴力を振るい……人々を恐怖に叩き込むチェ・ホンマン」

セレス「つまりそう言うことです」

葉隠「なるほどわかんねぇ」

十神「奇遇だな、俺にも分からん」

大和田「………(困惑)」

セレス「さあ大和田君、やってみてくださいませ」

山田「さっきのを!?」

大和田「えぇ……?」

葉隠「おお、あの大和田っちがキレるよりも困ってるとこは初めて見たべ」

石丸「兄弟!見せてやるのだ!君のやる気を!」

戦刃「だ、大丈夫!イケるイケる!」

苗木「なにこれ」

大和田「………それはやらねぇとなんねぇよな」

セレス「当たり前だろ」


大和田「なんつったっけ………ゴゴゴ………?」


セレス「表に出ろ」

大和田「!?」


76 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:29:58.45nGa244T3O (6/13)

セレス「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

セレス「はい!」

大和田「ごご………」

セレス「………」

セレス「分かりました。少しお待ちください。大和田君、こちらへ」

大和田「あ?」

すたすたすた………

朝日奈「? なにするんだろ」

十神「さぁな。どうせ愚民が考えることだ、大した事では」


「うわああああああああああああ!!!??!?!!」


江ノ島「……今のってまさかとは思うけど……」

大神「う、うむ……」

不二咲「そんなはずない……よぉ聞き間違いだよぉ……」

石丸「……しかし兄弟の叫び声が聞こえたような」

舞園「き、気のせいですよ、気のせい………」


セレス「お待たせしましたみなさま」

大和田「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

セレス「ごらんのように大和田君は完璧になりましたわ」

大和田「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

セレス「これでばっちりですわね」

桑田「待ってオメー大和田になにしたのほんとにマジで」

大和田「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

腐川「そしてさりげなく大和田が喋れなくなってるわよ」

苗木「とんでもない問題な気がするんだけど」


77 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:30:54.98nGa244T3O (7/13)

大神「してセレスよ。それはいいのだが……」

セレス「ほかの方々へのアドバイスですか?そうですわね………」

大神「いや、そうではなく……」

セレス「ではひとりひとり指示を出しますわ」

大神「大和田が会話が出来ない件は」


セレス「桑田君、今後の会話は遠吠えとうなり声だけでお願いしますわね^ ^」

桑田「えっ」

セレス「不二咲君と石丸君はー……では生前は仲睦まじかった兄弟のゾンビ、と言う設定にしましょう」

不二咲「ん?」

セレス「お互いの衣服をかきむしったり食らいついたりと言うポーズを逐一お願いいたします」

石丸「な………」

セレス「十神君はディーラーですがドラキュラのイメージですわ、絶対に十字架の前に立たないこと。立ったら十神は死ぬ」

十神「は?」

セレス「葉隠君、ラップ音出してください」

葉隠「要求のレベルが人一倍すぎるべ」

セレス「あと苗木君は特にないのでその辺うろうろしていてくださいませ」

苗木(理不尽)


78 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:31:32.64nGa244T3O (8/13)



そして本番



客「お化けメイドカジノ?なにそれ」

がらがらがら

大和田「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

「すごーい、フランケーン」「こわーい」

大和田「ゴゴ……ゴゴゴ……」ぎしぎし

「こわいぃ」「すっごいねー」「かっこいい」

大和田「……ゴ」

「どうやって作ったのかなこれー」「顔がかっこいいよねー」「つよそう」

大和田「………」

「この怖さがたまんねぇなぁ!」
「フランケンはこうじゃないとね」「やるじゃない」
「うほっ」

大和田「……///」




照れてた




79 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:32:09.18nGa244T3O (9/13)

十神「貴様の魂を賭けてもらう……くくっ」

不二咲「(うーんと……)うー……」

石丸「ぬぅぅ!!!!ねりゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!!」

不二咲(うるさい)

山田(ゾンビ要素とは)



「なんなのここ……こわい」
「っていうか今更だけどお化けメイドカジノってなに?」
「そもそもカジノって……ねぇ」

桑田(確かに)

苗木(今更すぎるよ)

江ノ島「まーまーそういわないでお客さん☆遊んでけばいいっしょ?」

苗木(ギャル能力を出しまくってる……)

朝日奈「こっちではお化けメイドカジノやってますー!」

大神「という事だ。いかがだろう」

「へぇお化けかー」
「どうやって作ったんだろうな」

ぺたぺた

大神「それは我の筋肉だ」

「えっ」

苗木(死人が出ないのを祈ろう)


80 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:33:19.64nGa244T3O (10/13)

十神「ククク……磔にしてくれる」

桑田「あ、アオーン!アオーン!(裏声)」

大和田「ゴゴ……」

苗木(改めてカオス)

戦刃「おいしい食事も一応あるよ」ことん

苗木「え?そんなのあったっけ?」

舞園「みんな大好きなミソスープですね?」

苗木(味噌汁でいいじゃん)

ぴちょん……ぴちょん……

戦刃「仕上げにこの赤い液体を垂らすんだ……ふふ、ふふふ、ふへへへへ……」

苗木(だめだこいつが一番やべぇや)

ぎしぎしぎしぎし

苗木「……ん?」

グラスひゅーん!ぱきーん!
いすガタガタガタガタ!!

舞園「地震ですか?!」

朝日奈「ど、どったの!?」

霧切「ポルターガイストね……ついにこのお化けメイドカジノにも本物のお化けが出たのよ」

苗木「いつもの霧切さんでは考えられないセリフだね、今日はもうあきらめたけど色々と」

葉隠「すまん俺だべ」

苗木「……え?なに?」

葉隠「なんかやろうと思ったら出来た」

苗木「出来ちゃったんだ……」

葉隠「とりあえずそこに手形増やしといたべ」

苗木「増やしちゃったんだ……」

舞園(苗木君が突っ込むのを諦めました)


81 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:33:50.30nGa244T3O (11/13)

江ノ島「いやー、それにしても大盛況ね。よかったじゃん、セレス」

セレス「……よくありませんわ」

江ノ島「あ?何で?」

セレス「今は何時ですか?」

朝日奈「今?夕方の6時だよ?」

セレス「文化祭の終了時間は?」

舞園「確か5時半に入場終了、6時半までに完全撤収……」

朝日奈「……」

舞園「……」

江ノ島「……じゃあ今うちらの出し物に出来てる行列ってなに……?」

セレス「闇の決闘者ですわ」

舞園「……そ、そうです、闇の決闘者ですよね!」


<トムの勝ちデース!


舞園「ですよ……ね?」





その日は8時まで帰れませんでした。


82 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:34:17.15nGa244T3O (12/13)

おまけ


左右田「つかオレら暇すぎねーか……」

九頭龍「仕方がねーだろ?」


終里「かき氷だオッサン!」氷の板ばきぃぃぃぃ

弐大「応!任せい!!」ざりざりざり

花村「特製の(あ~ん)ソースだよ!」ぼだー


九頭龍「主にあの3人で賄えてるからな」

左右田「……ふぁー……帰っていいか?」

九頭龍「テメェはかき氷マシーン修理係だボケが」

左右田「…えぇ…?」


83 ◆z.6vDABEMI2015/08/26(水) 14:34:50.67nGa244T3O (13/13)

楽しい文化祭はやっとこさ終わり。
次回は多分戦刃さんが頑張る回だと思う。今から書くからわかんないけど。


84以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/26(水) 17:49:06.95EsFkdxtso (1/1)

乙ー好き


85以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/26(水) 17:56:33.844qX/z1gXo (1/1)

めっちゃ笑ったわw
お化け屋敷のスレを思い出して楽しかった


86以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/28(金) 13:52:34.005JUnhgDSO (1/1)

怪物くんじゃねえかwwwwww


87以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/08/29(土) 21:46:58.82hlYwPgUt0 (1/1)

カオスなのに大盛況とか凄いなwwww
意外にノってる十神や霧切さんも面白い。
大和田はいったい何を見た(された?)のか気になる…
次回も楽しみです。


88 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:26:14.38HaEQVh8vo (1/13)

実は毎週日曜日更新にしようと思ったのにうっかり昨日忘れてた、なんて内緒だからね!


89 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:26:54.99HaEQVh8vo (2/13)

大神(私立希望ヶ峰学園)

大神(ありとあらゆる分野で活躍する高校生に超高校級の名を与え)

大神(恵まれた環境と最高の教育を施す、超法的機関)

大神(我は、この学園より【超高校級の格闘家】と言う名誉ある名を戴き、参上した)

大神(ここにいる限り我は引かぬ、媚びぬ、省みぬ!)


ばきぃ


大神「……む?」

大神「何か……床板を踏み抜いてしまったか……?」

大神「……後で学園長に報告せねばな……」


のしのし





花村「」





罪木「ひぃ!?り、両手両足肋骨恥骨そのたもろもろが砕け散ってますぅ!!?」

西園寺「よく生きてるね」

花村「欲で生きてるからね……」

罪木「喋らないでくださぁい!」

西園寺「潰していい?」

花村「可愛いロリっこに潰されるなら……本望……」

罪木「何してるんですかあああ!?」


90 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:27:29.77HaEQVh8vo (3/13)



戦刃「……」


戦刃むくろは悩んでいたッ!

この学園の女子はとにかく個性が強い!
アイドルやスイマー、ギャルと言った非常に人気の高い能力の持ち主!
あるいは文学少女のようなしとやかな、しかし実力を伴った才能ッ!
それらが彼女にはよく見えたのだッ!

そんな中、戦刃の個性……つまり才能は【超高校級の軍人】ッ!

あらゆる戦場を駆け抜け、傷一つなく多くのニンゲンを葬ってきた……死神ッ!
この歳ですでに多くの死を見てきてしまった存在だ……ッ!


戦刃「どうかな」

江ノ島「……気持ち悪い」


普通の人間では有り得ない才能である


戦刃「……うう」


こんな私に、友達が出来るはずがない───


それが、戦刃むくろの悩みなのだ……。



江ノ島「じゃ、レクやろっか」

戦刃「へ?」



○chapter6 ぐんじんのあんしん




91 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:28:30.73HaEQVh8vo (4/13)

朝日奈「今日の体育はなんか様子がおかしいよね」

大神「うむ、体育館には来たものの」

桑田「なーんも用意されてなくね?」

霧切「先生も現れないし……何かあったのね」

石丸「ううむ、あの5分前行動が得意な先先生に限ってこんなことになるとは」

苗木(なんで担任の先生は「さき しょう」って名前なんだろうな、文字だとややこしい)

どよどよ

腐川「な、なんなのよ……使えないわね……!」

大神「どこかへ探しに往くか?」



  「はーっはっはっは!」



葉隠「ん?この声はなんだ?」



江ノ島「なんだかんだと聞かれたらッ!」

苗木(突然なんか来た)

戦刃「こ、答えてやるのが、世の情けぇ……」カンペちらっちらっ

苗木(しかもカンペガン読み)

先生「」

苗木(そして先生が拉致されてる!?)


92 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:30:47.82HaEQVh8vo (5/13)

江ノ島「中略!」

苗木「!?」

江ノ島「とーにかくぅー、今日の体育はこのシスターズによる特別レクリエーションだぜ!ファーーーック!」

舞園「ど、どう言うこと……ですか?」

江ノ島「どう言うことってそう言うこと」

朝日奈「レクリエーションってなにやるの?」わくわく

石丸「なにを言っているのかね!レクリエーションは授業ではっ」

セレス「まあいいではありませんか」

山田「うーむ、そうですな……」

桑田「時間つぶしになりそうだし……」

石丸「こら、君達」

舞園「楽しそうな事ならいいですね!」

葉隠「ぶっちゃけ授業じゃなきゃなんでもいいべ」

石丸「君というひとは!」

戦刃「とにかく私とみんなでレクをやるんだよ」

大神「遂に……お主と戦える、と言うこと……だな?」

大神「我を楽しませてくれるのだろうな?」沸く沸く……ッ

石丸「お、大神くん、その殺気をまず鎮めたまえ」

苗木「……なにするつもりなの?」

江ノ島「この残念なお姉ちゃん、略して残姉のすごさを体感してもらおうってことよ!」

大神「……やはり!戦刃と殺りあえるのか……!」沸く沸く

大神「武器の使用はありか?」沸く沸く

大神「関節技はありか……?」血が沸く沸く

セレス「お待ちください大神さん、まずいろいろとお尋ねしたいことが」


93 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:32:07.20HaEQVh8vo (6/13)

戦刃「えっと、その……わ、私、超高校級の軍人、だから……えっと」

江ノ島「残姉がどんだけ強いのか体感してもらう訳よ」

苗木「さっきから同じようなことしか言ってないよ江ノ島さん!?」

戦刃「あ、あのね……」おどおど

セレス「いやですわよ、そんな疲れそうなこと」

十神「面倒だな、俺はやらんぞ」

腐川「そそっ、そんなっ……ああああ、白夜様ぁ」

桑田「あん、いつの間に腐川はあんなんなったん?」

葉隠「前回の仮装で50回惚れたとか言ってたべ」

桑田「イミワカンナイ……なんだそりゃ」

舞園「と言うか、怪我しそうなことはあんまりしたくないんですけれど」

苗木「それはみんな一緒だよ」

舞園「ボディなら我慢します」

苗木「我慢とか言っちゃだめだから!」

舞園「青あざまでなら舞園的にもオールオッケー!」

苗木「ダメだよ!!?」

石丸「そうだぞ。大きな怪我をするようなことがあれば、学園生活自体が危ぶまれ……」

江ノ島「残姉に勝ったら100万円」

苗木「……え?」

江ノ島「だから、残姉に勝ったら賞金100m」



ひゅん



セレス「隙ありィ!」
葉隠「もらったァ!!」



戦刃「死角からッ!?」がきん

江ノ島「はえーよ」


94 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:34:08.18HaEQVh8vo (7/13)

◆数分後


セレス「くっ、不覚をとりました……!」

戦刃「服の端っこが切れただけだからね?セレスさん」

セレス「服の端が切れたら次から着れねぇだろうがぁぁああんっ!?」

戦刃「ひぃ……」びくっ

葉隠「」

苗木「ちなみにボクの目には何が起きたか見えなかったんだけど何が起きたの?」

桑田「セレスが戦刃ちゃんにばきーってやって、その隙に葉隠がぐわーって来て、戦刃ちゃんそれを読んでたのか左足ぐるーんってやってばっしーって」

苗木「へたくそ!見えてたのに!アホ!」

桑田「なんでそんなキレんだよ!?」

江ノ島「すごく簡単に言うと鳩尾に一発入ったのよ。あれはしばらく起きられないわね」

霧切「殺す気でやったのね」

江ノ島「アイツは死んでおいた方がいい存在だと思うよ」

山田「恐っ!なんでそう言うこと言っちゃうんです!?」

舞園「ボディなら大丈夫です」

苗木「どこも大丈夫じゃないから!」

大神「力を制御していたのか……戦刃」

戦刃「ほんとに死んだら祟られそうだし……」

葉隠「ひでーべ……」ごろごろ

山田「あ、起きてた」

戦刃(あれ、本気で鳩尾蹴り抜いたのにおかしいな)

セレス「豚ぁ!そこで油売ってねーで私の盾になれやゴルァ!!」

山田「」かちっ


95 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:36:44.83HaEQVh8vo (8/13)

◆さらに数分後


山田「」ちーん

石丸「山田くーーーんっ!!」

セレス「山田は犠牲になったのです、犠牲の犠牲にな……」

戦刃「ほんとそう言うことじゃなかったんだけどいきなり襲いかかってこないでよ……」

苗木「全部捌けてたよね」

戦刃「一応見えてたし」

桑田「あの手刀、オレじゃなきゃ見逃してたね」

石丸「ううむ……それはいいのだが、レクリエーションをするのだろう?」

苗木「あれ、もう止めないの?」

石丸「今の君達には何を言っても無駄そうだからな。早急にそれを終わらせることを目指すことにした」

霧切「そうね……このままだと授業が出来なくなってしまうわ」

大神「早くしろ戦刃、どうやってお主と戦うのだ」

戦刃「えっと、それなんだけど……」

江ノ島「やっぱさ、おねぇちゃんの強さを見てもらえるのはサバゲーだと思う訳よ」

江ノ島「つーわけで、うちら対アンタら、全面戦争勃発じゃあーっ!」

大神「……つまり、我らとお主等でサバイバルゲームをするのだな?」

江ノ島「ええ。あなた方が馬鹿話をしている間に特設会場を用意いたしました。グラウンドにお越しください」

先生「なんだか楽しそうな競技だな……よし、先生が審判をやろう」

苗木「なんで!?」

舞園「と言うよりいつ起きたんですか!?」

十神「……審判……か。お前達愚民、俺を楽しませろよ」

苗木「そして今の発言でさり気なく十神クンが審判になった!ズルいよそれ!!」


96 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:40:08.41HaEQVh8vo (9/13)

◆そと


苗木「いつの間にかグラウンドが森みたいになってる……」

朝日奈「この中でサバゲーごっこ?って言うのやるんだよね……」


山田「ほうほう、造形美が素晴らしいですな。このコケや木々は本物ですか、なるほど……いや、このコケは作り物のようですな。足を取られやすくなっています」

不二咲「マップもすごく精巧に作られてるねぇ。僅か数ピクセルズレただけでも攻撃が当たらなさそうだよぉ」

舞園「あんっ!!」きぃぃぃぃんっ

舞園「……音の分散の仕方から考えても森の上側を覆われているようなことは無いみたいです。でも地面は作り物の上に土かな?」

霧切「これは……付近のおつきみ山の土ね。このやや粘土質な土は水を含むと途端に滑りやすくなるわ、既にしっとりしていて危険ね」

石丸「風は東南、そこまで早くもないが森の中ではさらに木々に阻まれ余計に遅くなっているだろうな。音が乗って向こうに聞こえる事もないな」

葉隠「戦刃っちは南側からスタートだべ。南に幸運ありと出た……つまりそっち側から引きずり出せば運気的にも俺らに勝ち目はある」

大神「面倒なら我がすべて木を凪ぐ」

翔「アタシが殺ろっか?」

苗木(なにこの全員のやる気っぷり)

朝日奈「なんか本格的だね……!」

舞園「血で血を洗う戦いのスタートですね!」

桑田「それアイドルのせりふじゃなくね!?」

翔「アタシの血と白夜様の血が混じる瞬間ッ!」

葉隠「十神っちなら近くでモニター見ながら審判だぞ?」

翔「ちっ」

苗木「ほんとにみんなやる気なのかな……」

大和田「……」のし

苗木「あ、大和田クン!今まで何してたの!?これからレクが」

大和田「ゴゴ……ンゴゴ……ゴ」

苗木「まだ喋れないの!?」


97 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:43:26.40HaEQVh8vo (10/13)

ぴーっ!


苗木「と、とにかくスタートしたよ!」

舞園「みなさんで一気に走って戦刃さんを叩くしかなさそうです!」

大神「我がやつを蹴り飛ばす!」

苗木「サバゲーって言ったよね!全員にモデルガンが支給されてるんだからそっち使って!?」

翔「しゃああああ!萌えてきたァん!」

苗木「本格的に死人出そう!って言うか腐川さん!?」

不二咲「腐川さんのもうひとつの人格、ジェノサイダー翔さんだよぉ」

苗木「ジェノサイダー翔!?」

不二咲「殺人鬼だよぉ」

苗木「殺人鬼!?」

不二咲「僕とお友達になったよ」

苗木「!!!!????」

山田「ちーたん、恐ろしい子……!」

朝日奈「さつじんきってなに?」

葉隠「根底を覆す発言だべ……」

桑田「つかさ、今言うことじゃねーんだけど」

苗木「ああもう……桑田クン、なに?」

桑田「飽きたから帰っていい?」

苗木「ほんとに今言わないでよ!」

霧切「よく考えたらこれに付き合う必要もないのよね」

石丸「まあ、正式な授業でもないようだからな」

朝日奈「あ、もうドーナツのセールが始まる時間!」

不二咲「そ、そうなんだぁ……怖いから帰ろうよぉ」

翔「ちょっとちーたんとヤってくる(意味深)」

苗木「次から次へと始まった瞬間に飽きた感じ!?」

葉隠「はへ?オメーら戦わんと勝てねーだろ!?」

大和田「ンゴゴゴ……」

苗木「喋ってよ大和田クン!?」

セレス「……指揮が下がってますわね」

苗木「セレスさん、みんなをまとめてよ!セレスさ」

セレス「不利と判断しますわ、不本意ですがリタイアしましょう」

苗木「ええええ!?」


98 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:44:32.32HaEQVh8vo (11/13)

◆同じ頃


戦刃「よし、行こうか盾子ちゃん」

江ノ島「待ってお姉ちゃん」

戦刃「……ん?」

江ノ島「飽きた」

戦刃「」

江ノ島「つーかさー、なんでアタシがこんなデカいもん作れたんだろーね、飽きずにー」

江ノ島「それはね、残姉がやる気満々になったと同時に終わらせてあげるためなのです!」

江ノ島「ねえねえwwwどんな気持ち?www今どんな気持ち?www」

戦刃「……」うるうる

江ノ島「あっ」

戦刃「……」うるうる

江ノ島「……ご、ちょ、ごめんってお姉ちゃん、その」

戦刃「サバゲー……やるってい、言うから……」うるうる

江ノ島「ほんとごめんって……」

戦刃「じゃ、じゃあサバゲー」

江ノ島「サバゲーはもう飽きたから止めるけど……」

戦刃「……」うるうるうるうる

江ノ島「あとでローション買ってあげるから」

戦刃「レーション!!」モデルガンじゃきっ

江ノ島「わーかったわかったレーション買ってあげるからぁ!」

戦刃「一番いいのを頼む!」

江ノ島「え?それいくら……え!?そんなすんの!?そんなお金」

戦刃「うっ……ぐすっ……」ぽろぽろ

江ノ島「分かったからァァァァァ!!買うからァァァァァ!!」


99 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:45:57.01HaEQVh8vo (12/13)

そして






先生「……」

十神「……」

先生「……」

十神「……」

先生「……十神」

十神「……何だ」

先生「その……始まらないな」

十神「……」

先生「モニターに何も……映らないし……」

十神「……ああ」

先生「これ……みんなもう……」

十神「まさか、そんなわけ」

先生「……」

十神「……」

先生「でもモニター、誰も映らない……」

十神「牛歩戦術と言う可能性もあるか」

先生「いや、十神、これはもう……」

十神「まだあわてる時間ではない」

先生「……」

十神「……」

先生「……」







何も知らずに取り残されてた


100 ◆z.6vDABEMI2015/09/21(月) 10:46:24.97HaEQVh8vo (13/13)

これからは毎週月曜更新を目指します(ヤるとは言ってない)。


101以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/21(月) 15:44:47.58fv50DIjUo (1/1)

おつおつ
レーションってそんな高いのか


102以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/22(火) 23:58:59.98VMqjOg6sO (1/1)

konozamAによると「戦闘糧食Ⅱ型あつあつ防災ミリメシセット」とやらが三食分入って3500円


103以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/23(水) 00:07:30.84S0W8qrgao (1/1)

こういうのんびりほんわかしたダンガンSSを最近見ないからなんか懐かしさを感じる


104以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/09/28(月) 16:19:08.76GAsX2SMh0 (1/1)

確かに懐かしい感じ。
無印オールキャラでの、このほのぼのさがまた良いね。
次回も期待。


105 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:01:32.79ACvhhPI4O (1/14)

たぶん隔週更新なんだと思います。


106 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:02:00.93ACvhhPI4O (2/14)

朝日奈(私立希望ヶ峰学園)

朝日奈(全国のなんかすごい高校生をスカウトしてるなんかすごい学校)

朝日奈(勉強もあんまりないし、泳いでばっかりでも怒られないし、野球部の臨時部員もしなくていい)

朝日奈(そういういいとこ、あとドーナツ食べ放題)

朝日奈(そんな学校に私はドーナツ……じゃない、【超高級級のスイマー】って名前で呼ばれたんだけど………)

朝日奈(ドーナツ……なんか……うまくやってけるのかな?すごく……ドーナツ……不安だよ……)

朝日奈(よし!とにかく今日もドーナ)


ばぎゃああああっ!!!


朝日奈「!?」

大神「朝日奈よ………」

朝日奈「さくらちゃん!」

大神「今日はこちらから登校するのだ………」くるっ

朝日奈「え?でも校門」

大神「よいのだ………!」

朝日奈「………う、うん」







花村だったもの「」

終里「肉か?」


107 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:02:39.31ACvhhPI4O (3/14)

苗木「ちょっと髪を切ってみたんだ……イメチェンってやつかな?みんなの反応が楽しみだ」

がららっ!

苗木「あっ、舞園さん!おはよう!」

舞園「おはようございます、苗木く……苗木君ですか?」

苗木「え?そうだよ?」

舞園「匂いと仕草と顔のパターンは苗木君だけどあなたは苗木君じゃないっ!」

苗木「……な、何言ってるの舞園さ」

舞園「だって……だっ…苗木君ッ!」

舞園「アンテナがッ!」

 ど ん っ ! ! 

苗木「……イメチェンなんだけど」

舞園「苗木君を返してっ!私達の苗木君を!!」

苗木「………」


○chapter7 こねたをあれこれ



108 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:03:10.01ACvhhPI4O (4/14)

◆つんでれる


桑田「だりー……今日もうこの辺で止めるかな」

石丸「こら、桑田くんッ!」

桑田「げ、イインチョ」

石丸「見回りに来てみれば、野球の練習をしているとは思わなかった……」

桑田「う、うるせーな」

石丸「君も……努力の楽しさに気付いたのだな……」うるうる

桑田「ちげーよ!これはその普段から、あ、ちげ、普段もやってねーし!今日はなんかたまたま特別だし!」

桑田「今日はほら、あの、査定が入るって……違う!査定とかどうでもいいんだよ!オレはロックスターになって売れるし!」

桑田「三冠王とか目指してねーし!防御率最高とかどうでもいいし、四球数とかもぜんっぜんこだわってねーし!その!」

桑田「ほら!な、あの、な!」

石丸「………」

桑田「っざけんなよっ!とにかく帰れよ!」

石丸「このグローブは」

桑田「さっき投げ込んでる時に壊れた」

石丸「桑田くん」

桑田「ちげーし!さっきはポテチ食いながらテレビ見てたし!!!!」


109 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:04:44.18ACvhhPI4O (5/14)

◆真実はいつもひとつ


霧切「私のノートがない……」

不二咲「え?!」

霧切「確か昨日は机の中に入れていたのに……」

不二咲「そ、そんなぁ!大事なノートなんでしょ?!」

霧切(あれは何のノートだったかしら……)

不二咲「何が書いてあるノートなのぉ?表紙で分かる?」

霧切「ええ、確か」

霧切(あ、ダメだあのノート、金田一少年で使われた犯行理由とトリックがまとめられてるノートだわ)

不二咲「霧切さん?」

霧切「え?ええ……生物のこと……あと犯罪心理学のノートよ、表紙は」

霧切(あ、ダメだ、表紙にでかでかと【金田一の犯行資料集ボリューム2】って書いてあるわ)

霧切「……思い出せないの」

不二咲「そっか……特徴ある?」

霧切(言えるわけないわ、調子に乗ってデスノートっぽく真っ黒く塗ってあるとか)

霧切「色は黒よ、大きさは普通の大学ノート、A4サイズ」

霧切(それと中にLのブロマイドが挟まってるわ)

不二咲「ううーん……教室にはなさそうだねぇ」

霧切「誰かが間違えて捨てたとか……?」

不二咲「かもしれないねぇ。他の人にも聞いてくるよ」

霧切(あ、違う)


霧切(捨てたの私だわ)


霧切(書いてる最中に「何してんだろ私……年頃の女なのに何が楽しくて金田一少年読みながら犯行理由とトリック書き連ねてんだろ」ってむなしくなって捨てたんだったわ)


霧切「……その必要はないわ」

不二咲「え?でもノートないんだし聞いて」

霧切「その必要は!!ないわ!!」

不二咲「!?」

霧切「……ごめんなさい、怒鳴ってしまって」

不二咲「いいよ……でも、見つからなかったら言ってね?探すよぉ」

霧切「ええ、ありがとう……」


ぱさ


霧切「!」

不二咲「あ!黒いノート!表紙は」


DESU NO-TO


霧切「!?」

十神「それは俺のノートだ」

霧切「!!!???」



☆ノートを持つ者達……邂逅っ!!


110 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:05:27.99ACvhhPI4O (6/14)

◆ことわざ大辞典

石丸「と言うわけで勉強の時間だ」

朝日奈「あれ?桑田?」

桑田「……」←連れてこられた

石丸「君達はこういう言葉を知っているかね?」


【猿も木から落ちる】


桑田「猿も木から落ちるってどういう意味だ?」

葉隠「天変地異が起きる前触れのことか?」

大和田「さすがのオレにもそれがちげぇってことくらいは分かるんだがよ」

石丸「だが地震が起きる前に動物が逃げ出すと言う例は数多く報告されていて」

大和田「……オメーまでボケ始めたら収集つかねーぞ」

戦刃「食料を得るためには猿でも殺さなければならないって」

大和田「サバイバルの話なんかしてねぇだろうが!?」

桑田「どーせあれだろ?猿だって木を昇るのが得意なのに、油断すると落ちてしまうたとえとかなんだろ?」

朝日奈「えー?石丸がそんなこといきなり問題にするー?」

石丸「するが?」

朝日奈「するんだ」

石丸「それと正解だな」

朝日奈「正解なんだ」

戦刃「ちょっと何言ってるか分かんないです」

朝日奈「分かんないんだ……」


111 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:06:12.51ACvhhPI4O (7/14)

◆なぞなぞ

苗木「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」

大神「ほう、それは簡単な問題だ」

苗木「答え知ってるの?」


大神「ふんっ」ぶん





───その拳は───



音を置き去りにした───



パァンッ!






苗木「うん、正解」

大神「であろうな」

江ノ島(苗木が一般人代表からどんどんズレてってる)


112 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:06:44.49ACvhhPI4O (8/14)

◆出来心です


山田「……」さささー

戦刃「だるまさんがころんだ!」

山田「」ぴたっ

戦刃「……」くるっ

山田「……」さささー

戦刃「……だるまさんがころんだ!!」

山田「」ぴたっ

戦刃「……」くるっ

山田「……」さささー

戦刃「だる」

山田「たーっち!」 

ずるっ

山田「あ、足がもつれて」

戦刃「へ?」




ケツぺちーんっ


戦刃のケツぺち処女が奪われた



戦刃「だるまさんにしてやろうか」しゃきーん

山田「」




113 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:08:04.29ACvhhPI4O (9/14)

◆雑には学ばない


石丸「フィールドワークだ」

桑田「めんどくせ……」

朝日奈「っていうか何のために外出たの?」

石丸「それはだな、本当に油断した猿は木から落ちるのかを検証するためだ」

葉隠「そのためだけにわざわざ来たんか」

桑田「ああ、来ちゃったな」


葉隠「アフリカ」

石丸「そう、アフリカに来たのだ」

朝日奈「だよね、アフリカ来ちゃったもんね……」

桑田「こんなことのためだけにパスポート取るとかアホすぎる……」


石丸「と言うわけで諸君、見てくれ」さっ

桑田「それは?」

石丸「ジャパニーズおにぎりだ」

葉隠「おにぎりにジャパニーズ以外ねーと思うけども」

石丸「黙れ小僧!」

朝日奈「なんか厳しくない?石丸」

石丸「これで猿の気をこちらにそらす。そして油断した猿は木から落ちるかどうかをみるぞ!」


がさ

石丸「ほら、何か来たぞ!きっと猿だ!」

がさささっ!


トラ「……」



葉隠「トラだってアレ、デカいって……」

石丸「猿だ」

朝日奈「現実受け止めてよ石丸ぅ!?」

石丸「あれは!!トラ!!です!!」

桑田「アホおおおお!!」


114 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:08:46.08ACvhhPI4O (10/14)

◆雉も鳴かずば


セレス「倍プッシュだ………!」

十神「ほう……いい度胸だ、かかってこい!」

苗木「あれ?ふたりで何してるの?」

腐川「十神財閥が新しい機械を作ったんですってよ……ぎ、ギャンブルのための」

苗木「ギャンブルの?」

腐川「そ、それで出目の確率が偏ってないかどうか、セレスに試してもらってるのよ……」

苗木「な、なるほどね……で、どんな機械なの?」




http://i.imgur.com/3RL8HmF.jpg
じゃんけんマシーン「じゃんけーん!………じゃんけーん!………」ぱぱぱぱぱぱ





苗木(地味に懐かしい形のやつ)

セレス「さっきもチョキ……ここまで4連チョキ!さすがに5回はないですわよね!パーですわ!!」


チョキ


じゃんけんマシーン「ざんねーん」

ぷぃんっ


セレス「………チョキ出し過ぎだろ」

十神「改善の余地ありだな」

苗木(なにこの会議……)


115 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:09:45.32ACvhhPI4O (11/14)

◆そこは異国だった


朝日奈「仕切り直して………」

石丸「あと少しでト……猿が木から落ちるかどうか見られたと言うのに!」

桑田「やっぱトラじゃねーか!?」

石丸「トラじゃない!シカでした!」

葉隠「アレはトラだったべ……」はぁ

朝日奈「っていうかわざわざジャングル来た意味ないし帰ろう?」

石丸「いいやっ、まだ猿を木から落としていない」

桑田「目的と手段が入れ替わってんだよなぁ」

がさささ!

石丸「よし!猿が来た!おにぎりを出して気をこちらに……」


どてーんっ!


朝日奈「落ちた!?」


ひと「」 



葉隠「ターザンだべ」

桑田「ターザンだな」

石丸「ターザンだ……」

朝日奈「……ターザンも木から落ちる……んだね」



僕たちは猿が木から落ちるよりも貴重なモノを見た気がしました。
あと石丸は現実を受け止められませんでしたが、帰ってきて落ち着いたようです。
またお手紙書きます     かしこ





116 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:10:14.97ACvhhPI4O (12/14)

◆なぞなぞ2

苗木「体の中心でぶらぶらしているものなーんだ?」

大神「……むぅ……ふんっ!」ひゅ

苗木「え?」



びしぃっ!




苗木「アパーッ!………体がすっきりと!」

大神「答えは『悪い気』だ」

苗木「正解だよ!大神さん」

江ノ島(それでいいのか苗木)


117 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:11:17.38ACvhhPI4O (13/14)

◆今日の斑井さん


この斑井は何式でしょうか?



村雨「斑井、資料を持ってきてくれ」

斑井「分かった」

ばさばさっ

斑井「ああ、すまん。俺のノートを落として」




【てらべっぴん】
【キャットアンドドックプレス】
【魅惑の20代でてこいや~ご自宅入って即S○X】
【超高級級のハメ撮り! 朝○奈似のあの子をスカウト!編】




村雨「………」

斑井「違う誤解だ村雨」


☆ヒント
一式は熟女が好きです。
また、六式が今ハマっているのはソーシャルゲームです。


118 ◆z.6vDABEMI2015/10/05(月) 18:12:17.08ACvhhPI4O (14/14)

多分なんか書いてくれたらその話とかメイン回とか書くんじゃないかと思います。分かりません。
たぶん次は縦笛の話とか書きます。以上。


119以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/07(水) 13:29:27.71l1Ly+guPO (1/1)

ホモは二式だっけ?
男のロマンはまだ早いかな


120以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/08(木) 08:59:42.12xvc6/zITo (1/1)

>>109の霧切さん狂おしいほど好き
色々含めればかっぺーはL・バーーーローー・金田一やってるからな


121以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/11(日) 00:17:14.15UL7bb0Fa0 (1/1)

相変わらず小ネタ詰め合わせでお得感があるな。
皆のアホの子っぷりが良いww
縦笛と言ったら…定番のあのイベント?


122 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:12:06.28Y+ve0z3ro (1/11)

澪田「今週は締め切りギリギリでお送りするっす!」

澪田「ちなみに唯吹は出てないっす!!!」

苗木「じゃあなぜここに!?」


123 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:12:49.50Y+ve0z3ro (2/11)

石丸(私立希望ヶ峰学園)

石丸(現役の高校生に肩書きを与え、人類の希望と呼び、研究する超法的機関)

石丸(だが……僕はこんな場所認めないぞ……絶対にな……!)



花村「」



石丸(行くぞ……僕の風紀を貫くために……!)








西園寺「行かないの?」

花村「……」

罪木「行けないんですぅ」

花村「前回の怪我が治ってないからね!」

罪木「起きあがれるだけでも奇跡ですから」

大神「おっとここにゴキブリが」ごどぉ

花村「」

罪木「ふゆぅぅぅうぅ!?」


124 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:13:50.05Y+ve0z3ro (3/11)

「なーーーーーーーーいっ!!」


苗木「え?」

霧切「どうしたの?」

舞園「ないんです!わ、私の……」

苗木「なにか盗まれたって事!?」

舞園「は、はい!こんなものが盗まれるなんて、本当に……」

霧切「パンツ?」

舞園「それもないんですけど、ほかにも!」

霧切「あら、それは大変ね」

舞園「最悪パンツはいいんです!もう一つの方が……!」

苗木「うーんと、今スルー出来ない言葉が聞こえた気が」



○chapter8 せっとうにかっとう




125 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:15:01.52Y+ve0z3ro (4/11)

大和田「あ?ものがなくなった?」

舞園「そうなんですよ!」

大和田「なるほどな……なにがなくなったっつうんだ?」

舞園「普段から授業で使ってる……」

苗木「あ、分かった」

舞園「はい?」

苗木「ペン?」

舞園「じゃなくて」

霧切「イス?」

舞園「違います、って言うかクイズ形式にしたつもりないです」

大和田「じゃああとなにが残るんだぁ!?」

舞園「最後まで話聞いてくださいよ……だから」

霧切「待って、それは楽器?」

舞園「……、……はい、そうですけど」

霧切「フルートね!」

舞園「違います」

苗木「むしろ舞園さんならピッコロだよ!」

大和田「オーボエとかクラリネットか?」

舞園「木管なのは合ってますから一回離れましょう、その吹奏楽の流れ行ったら正解出ませんし、と言うか最後まで話を」

霧切「つまりサックス……?」

舞園「アルトリコーダーです」


126 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:16:08.97Y+ve0z3ro (5/11)

朝日奈「舞園ちゃんのリコーダーがなくなった!?」

山田「これは事件の匂いですぞ」

霧切「ええ、そうね、本格的に調査の必要がありそうよ」

舞園「誰が盗んだとかはいいんです、とにかく戻って来さえすれば」

霧切「そうは行かないわよ?」

山田「ええ、もしかすると既に犯人に使われていて元には戻らない可能性も出てますし」

舞園「え?」

朝日奈「それってつまり犯人が「べろべろ」してるかもしれないって事………?」

舞園「そ、そんな……それだけは!それだけは避けないと!!」

苗木「くそっ!舞園さんのリコーダーをべろべろするなんて!!」

大和田「男どもの夢を奪いやがって、クソ野郎がぁ……!!」

山田「大丈夫ですぞ!この不肖山田一二三が絶対に見つけてみせます!じっちゃんの名に賭けて!」

舞園「それ違うやつです」

霧切「真実はいつもひとつよ」

神代「おっぱい」



舞園(話がどんどんややこしく………そしてなんだこいつ)

苗木(パンツがどうでもいい時点で気付いてたけど舞園さん、今日変だな)

神代(君がそれ言うんだ………)


127 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:17:04.12Y+ve0z3ro (6/11)

十神「それで俺達のところにか?」

セレス「残念でしたわね、知りませんわ」

舞園「二人はなにしてるんですか?」

セレス「ギャンブルですわよ?」

じゃんけんマシーン「じゃーんけーん!じゃーんけーん!」

セレス「改良を加えたじゃんけんマシーン7号、【シュトルム】のお披露目ですの!」

苗木「ネーミングセンス」

大和田「ぁあ?こんなじゃんけんマシーンになにが出来」

じゃんけんマシーン「フィーバー!!」ぱぱぱぱぱ……


>コイン払い出し




ばっくぎゃああああもおおおんっ




苗木「」
舞園「」
霧切「」
山田「」

壁「解せぬ」ぱらぱら……



大和田「………!!!????」

セレス「これで不正をするあの子を木っ端みじん、ですわ!」

十神「鷲津にもイカサマはさせない!」

苗木「力入れる方向間違えてない?」

大和田「ちょおしびぃじゃねぇかぁ!!!」

苗木「!!!???」

舞園「大和田君のハートも砕かれていたんですか」


128 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:18:04.34Y+ve0z3ro (7/11)

山田「ええい!今までの推理をまとめます!」

霧切「そうね……」

山田「……僕の推理が正しければこの音楽室に犯人はいますぞ!」

朝日奈「なにがどうなってそんな推理になったかわかんないけどさすがだよ!」

舞園「なんかリコーダー使うって事ではすごく当たり前な気が……」

霧切「今回は私の出る幕はなかったようね」

舞園「まあ喋っただけでしたし」

苗木「推理的な事は一回もしてなかったしね……」

霧切「私には私のやるべき事があるのよ」ふわっ

山田「とにかく行きますぞ!」




がらららら!!




山田「あなたを犯人です!」

桑田「あ?」

葉隠「ん?」

石丸「んん??」

山田「……はいぃ?」


129 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:19:22.74Y+ve0z3ro (8/11)

腐川「山田がたどり着いたのは音楽室……そこに犯人がいるはずだった。でもそこには音楽の授業の練習をしていた桑田と葉隠、そして石丸の3人がいたわけ。誰が犯人かはさすがに調査しないと分からないわ……ふふ……」

舞園「まとめありがとうございます」

桑田「つかなんだよ?」

山田「ここに舞園さやか殿のリコーダーがあると踏んでやってきたのです!」

霧切「真実はいつもひとつよ」

苗木「霧切さんは今日なにもしてないから黙ってようか」

霧切「それもそうね」

朝日奈「とにかくあんた達のうち誰かがリコーダーを持ってるんでしょ!?」

石丸「リコーダー?舞園くんの?そんなわけないだろう?」

桑田「そーだそーだ、【アルトリコーダー】なんか持ってるわけねーだろ?」

苗木「自滅はやっ」

葉隠「そそそそそうだべ、リコーダーは知らんて!【黒のパンツ】なら売ったけども!」

苗木「パンツはそっちだったか……」

霧切「やっぱりね……」

苗木「え?」

霧切「あのパンツは私のよ」

葉隠「くっそおおおお売らずに自分で使っておけばよかったああああああ!!!」

苗木「今回はさすがに社会的に殺そう?ね?」

朝日奈「そこまで!?落ち着こう苗木!」

霧切「私も別なものを盗むから問題ないわ」ぴぴぴ

石丸「? 霧切くん、それは」

霧切「え?葉隠君のインターネット口座をハッキングしてるのよ?」

不二咲(今行かないと犯罪がさらに広がるかなぁ……)

霧切「やられたらやり返す。倍返し……あっマイナスだわいらないわ」

舞園「その話はいいのでリコーダー探しません?」



石丸(ハンカチと間違えて舞園くんのパンツを拾ったとはとても言い出せない空気に)


130 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:20:38.37Y+ve0z3ro (9/11)

桑田「はい……オレがやりました……」

山田「あっさり自供しましたな」

桑田「で、でもまだ触れてすらねーんだよ!信じてくれ!オレは袋ごと持ってきただけで!」

朝日奈「と言うことはリコーダーはべろべろはされてないんだね!やったじゃん舞」

桑田「ごめんなさい一回べろべろしました!」

朝日奈「手遅れだったね!ごめんね!殴るね!!」

舞園「……そうですか……」はぁ

石丸「桑田くん、ひとのものを盗むなんて最低だぞ!」

腐川「ま、全くよね……ふふ……あら?」

苗木「どうしたの腐川さん……あれ?これって……」

舞園「わ、私のリコーダーですよ?」

苗木「いや、リコーダーの袋にある名前の欄をよく見て」

霧切「これは……上から新たにシールが貼られているわね」

葉隠「これを剥がしてみると……?」

舞園「やっ、やめ……」

ぺりーぬ


 苗 木 誠 


苗木「あああああ!!この間なくなったボクのリコーダー!?」

舞園「」

石丸「なんと……君も人のものを盗んでいたのか!?」

桑田「……ん?って事は……オレまさか苗木のリコーダーを舐めて……」

朝日奈「……うっわ、きったな」

桑田「うわあああ!!オレの純情返せよ!!」

苗木「その前にボクのリコーダー返してよ……」

舞園「はい!この話おしまい!ね!」

苗木「それで終われないからね!?」

葉隠「そうだそうだ!」

霧切「あなたには行くべき場所があるわ」

葉隠「あ?」




霧切「 豚 箱 よ 」



131 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:21:11.97Y+ve0z3ro (10/11)




桑田「オレの純情……」

桑田「……」

桑田「……」

桑田「……」

桑田「……ちょっとだけ……甘かったな」




桑田「苗木……」

苗木(なんか背筋に悪寒が走るんですけど)


132 ◆z.6vDABEMI2015/10/19(月) 20:21:37.78Y+ve0z3ro (11/11)

僕たちは何も見ていない。いいね?また2週間後に。


133以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/19(月) 21:41:24.68c2Xiwqfco (1/1)

だが…見てしまったという事実は消えないのだ…


134以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/19(月) 21:46:15.46c3mC20Apo (1/1)

もう何もかもがおかしい


135以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/19(月) 23:45:36.43lbhad3Fh0 (1/1)

いつも通りだな(錯乱)


136以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/20(火) 23:04:41.32jeWGQndAO (1/1)

wwwwww

丸一日と少し遅れの乙


137以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/10/22(木) 21:31:06.973SwM733Oo (1/1)

いつも通り感がぬぐえない
ええのう


138 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:43:41.87Zx4LRiJto (1/12)

澪田「ぎりぎりでいつも生きていたいからぁー!あーあー!」

澪田「ここ(締め切り)をー、今飛び出してー!いこうぜー!」


139 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:44:30.53Zx4LRiJto (2/12)

◆今日の斑井さん
この斑井さんは何式でしょうか?


机だんっ!

松田「何だ斑井、言いたいことがあるなら……」

斑井「あるある、あるに決まってんだろ大ありだ!お前はまず俺達の区別が付いてない!」

斑井「大体、八つ子って味方が7人いるわけじゃないからな!?敵が7人いるんだからな!?」

斑井「いくら年取ったって誰にも見分けて貰えないし他のやつと一緒にされるんだぞ!」

斑井「衣服なんか安さ重視で業者かよ!ってくらい同じ物仕入れられるんだぞ!?そこには個なんて存在しねーんだよ!」

斑井「そんなの思春期にされてみろ!今まっただ中だけどよ!」

斑井「アイデンティティ崩壊するぞ!!」

斑井「大体何が『他の兄弟の面倒も見てやった方がいい』だ!」

斑井「何で俺が他の兄者の面倒見なきゃ行けねーんだよ、そう言われんのも既に腹立たしいんだっつーの!!」

斑井「帰る!!俺もう帰る!!」

ばんっ


松田「………ええー………?」



☆ヒント
斑井兄弟達は互いを「○式」もしくは「兄者」「弟者」と呼びます。
また、二式は最近歌舞伎町に通っています。


140 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:44:56.39Zx4LRiJto (3/12)

十神「………」小説ぺらっ


江ノ島「十神ってほーんとに暗いよね」

戦刃「その、ひとりぼっち………なのかな」

十神「おい………」

江ノ島「あ?なに?根暗御曹司様?」

十神「俺はお前等のような愚民どもとなれ合いたくないだけだ」

江ノ島「え?そうかなぁー?」

戦刃「そ、そうだよ?盾子ちゃん。十神君は自分から混ざりに行かないだけなんだって」

戦刃「だから間違っても教室内で浮いてるとか、ぼっちとか、友達がいないとかそういうことじゃないんだよ」

十神「一言余計だこの馬鹿めが」

江ノ島「ふぅーん……自ら愚民どもの生活を学びに来たのに、愚民どもに混じることなく生活するんだ」

江ノ島「時間の無駄遣い乙」

十神「………何?」

江ノ島「オメーに教えてやるよ、愚民どもの生活ってやつをな………!」

十神「どういうことだ?」


○chapter9 ぐみんどもとあそぼう




141 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:45:37.04Zx4LRiJto (4/12)

江ノ島「よいこの十神白夜!『ぐみんどもとあそぼう』の時間だよ!」

十神「何の真似だ?そもそもこの服はなんだ?」

江ノ島「ジャージだけど」

戦刃「庶民の勝負服だよ」

十神「嘘を付け」

江ノ島「今日は十神君にいろいろ教えて上げようね!」

十神「いろいろ?」

江ノ島「と言うわけでまずは何を教えてやろうかな………」

戦刃「じ、じゃあサバイバルの基本を」

江ノ島「それは庶民知らねーよ」

戦刃「わ、わかんないじゃん!だってココナツの割り方とか知らないでしょ!?」

江ノ島「だからそれ庶民の知恵じゃねーんだよ」


142 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:46:22.30Zx4LRiJto (5/12)

山田「む?ワタクシに何かご用で?」

江ノ島「十神に、庶民の楽しみを教えて上げてよ」

十神「別に俺は教えてくれとは………」

山田「ではまず何から始めますか?」

十神「………何がだ?」

山田「ゲームですけど」

十神「は?」

山田「僕の楽しみは普段、休み時間の合間にやるソーシャルゲームッ!」

山田「アイマスデレマスデレステテラバトルラブライブパズドラモンストケリヒメディバゲテイルズツムツムログレスホシドラシロネコファンキルアンスタあとダンガンロンパアンリミテッドバトル」

十神「………」

山田「このダンガンロンパアンリミテッドバトルなんておもしろいですぞぉー?まるでモンス、おっと誰かな」

江ノ島「もうやめて山田!モンストの二番煎じことロンリミの死体蹴りみたいな事は!」

戦刃「ほんといつか怒られるからね」

山田「やらないんですか?」

江ノ島「11月で終わりますからね」

戦刃「ほんと怒られてお願いだから」


143 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:47:39.08Zx4LRiJto (6/12)

朝日奈「庶民の楽しみ?」

江ノ島「そ、教えてやってよ。こいつにね」

十神「ガチャか………考えられたシステムだな………」ふむふむ

戦刃「あれ、興味出たんだ」

十神「チュートリアルは終わったな。あとはリセマラを始めるだけか」

※注:リセマラ→リセットマラソンの略。

戦刃「本格的に仕込まれたんだね」

大神「ふむ、庶民の楽しみか……」

朝日奈「私達の楽しみって言ったら何かな?ドーナツ?」

江ノ島「おいドナキチ」

大神「我の楽しみは鍛錬だな」

江ノ島「ええー?もっとないの?」

大神「と言われてもだな………」

十神「お前達はそもそも庶民でもないだろうに」

朝日奈「あ!ストレッチしてランニングしてその終わりにプールで泳ぐことかな!?」

十神「庶民のくくりおかしくないか」

朝日奈「そんなことないよ!朝プール昼プール夜プール夜プール!」

十神「夜プールが2回出てきたが」

朝日奈「違う違う!一回目はよるプール、二回目はやプール!」


144 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:48:31.60Zx4LRiJto (7/12)

桑田「庶民の楽しみなぁ……」

苗木「そんなもの、十神クンに教えられるかな?」

江ノ島「大丈夫大丈夫、自分を信じて」

苗木「って言っても、ボクそんな趣味ないし……強いて言うならロンリ」

江ノ島「分かった苗木は座ってよし」

十神「ランニングもなかなか悪くなかったな」

戦刃「やってきたの?」

十神「その間にリセマラが進んだ」

戦刃「走りながらやったの?」

桑田「あ、やっぱ楽しみったら女の子とお茶じゃね?」

江ノ島「えー?マジマジー?」

十神「そんなものの何が楽しいんだ?」

桑田「ぁ?」

十神「俺は十神財閥の御曹司だぞ。呼びもしないのに女の数人は集まる」

腐川「そうですね!」

苗木「確かにすでにひとりいるね」

十神「これは数には含まれません」

戦刃「なにそれ」

腐川「そうですね!」

桑田「加わろうとしてっけど!?」


145 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:49:24.31Zx4LRiJto (8/12)

舞園「………楽しみですか」

江ノ島「そ、そうそう………アンタ一応庶民派でしょ、なんかあるわよね………」

戦刃「盾子ちゃん、疲れてきてるね」

江ノ島「飽きずに続けるの大変なのよ………」

十神「女を口説くのにこんなにテクニックがいるとはな……」

戦刃「それでその本なに?」

十神「桑田が寄越した。女の口説き方の載った本らしい」

戦刃(って言うかそれブリーチ)

十神「強い力を使うな、弱く見えるぞ……か」

戦刃(それ口説き方じゃないよね)

舞園「私の楽しみは……ライブですから」

江ノ島「あ?」

舞園「楽しいんです、ファンのみなさんに見られるのが」

舞園「みなさんからの声援が、それに答えて歌う瞬間が」

江ノ島「……つまんねー模範解答ありがとう、舞園さやか」

舞園「ええ!いつでもお答えしますよ!」

江ノ島「そんじゃねー」


ばたんっ


腐川「なんなのよ……色目使うんじゃないわよ雌猫っ……!」

舞園「……」にこにこ

舞園「……」にこにこ

舞園「ちょっと『裏』来いや……『戦』ろうぜ……」

腐川「!?」


146 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:49:56.02Zx4LRiJto (9/12)

大和田「た、楽しみなんか知るかゴルァ!」

葉隠「そそそそそうだべ!勝手に遊びに来てんじゃねーべ!」

不二咲「……」

江ノ島「ってーか珍しい組み合わせよねぇ……ねぇ、何してたのアンタら?」

大和田「なななななななな」

葉隠「なななーんもしてねーべ」

不二咲「そ、そう……だよぉ……」もじもじ

十神「チャドの霊圧が……消えた?」

戦刃「ハマったんだね」

十神「ああ、興味が増した。増したために重さも増しまるで首を差し出すように頭を垂れる、故に侘助」

戦刃「謝るから元に戻ってくれないかな」

大和田「とととにかくオレらは何もしてねぇんだからとっとと……」

不二咲「あのっ!」

江ノ島「んあ?」

不二咲「……て、たんだ……」

江ノ島「……なに?」

葉隠「あああ、言うなって!」


不二咲「女の人の裸の写真を見て!興奮してたんだ!!」


大和田「!?」ブレイク

戦刃「……なるほどね?」

十神「俺は未亡人しか興味ないぞ」

戦刃「そのカミングアウトいるかな」

葉隠「俺は熟女!」

江ノ島「もう黙ってて」

不二咲「ぼ、僕は百合がいいなっ……!」

戦刃「不二咲君、大切なものを失ってるよ」


147 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:50:45.65Zx4LRiJto (10/12)

江ノ島「で、分かった?庶民の楽しみ」

十神「これがテンガ……とか言う玩具か」

戦刃「貰ってきたんだね」

十神「ああ、これは大和田と不二咲が勧めてきたものだ」

ダンガンマ○コ~その快感に賛成だよ!

十神「あとで試すか……だが、試す間リセマラが出来ないな」

腐川「それなら私がやり」

十神「まぁいいか、左手は添えるだけだ」

戦刃「人間やめる?それとも人生やめる?」

江ノ島「まぁこれはこれでおもしろいからいっか」

戦刃「盾子ちゃん、なんとか納得しようとするのやめて」

江ノ島「おもしかった、そうおもしろかったの、大丈夫、アタシまだ生きてる、大丈夫生きてる」

戦刃「ちょっと松田君のところ行こう、盾子ちゃん?」


148 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:51:43.09Zx4LRiJto (11/12)

◆おまけのななみん


七海「……」

七海「……ねぇ、知ってる?」

七海「今ね、私……ふふっ、あのね」

七海「……」こそこそ

七海「……あのね」

七海「君の部屋で……



カニクリームコロッケ、食べちゃった」





☆今日のななみんのコメント☆

カニクリームコロッケ、食べちゃった





七海「……、えへへ」


明日もいい日になりますように……☆


149 ◆z.6vDABEMI2015/11/02(月) 21:52:34.37Zx4LRiJto (12/12)

毎回ネタがギリギリですギリギリ、ギリギリどころか足りてないです。あとこのあと戸次の嫁がテレビにでるからみんな見ようね。
また2週間後に。


150以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/02(月) 22:41:16.34ME9VilLn0 (1/1)


山田の言ってたソシャゲダベミさん全部やってるん?


151以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/03(火) 20:18:55.23unDMTDAxo (1/1)


ロンリミ終わるの!?よく今まで持ったな
一回起動したきりだったが最後にガチャ一回くらいお布施してくるかな…


152 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:41:56.17O8mw+Qjko (1/14)

澪田「締め切り(あした)って『今』さっ!」


153 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:42:26.49O8mw+Qjko (2/14)

◆今日の斑井さん
この斑井さんは何式でしょうか?



神代「見てみて!」

村雨「?」

斑井「なんだ?」

神代「バレーボールをふたつ胸にいれて……巨乳!」

村雨「ふふっ!何してるんだ神代!全く……アホだな……」

斑井「そっ……」

村雨「……?」

神代「アホじゃないよ。僕としてはこれくらいの巨乳、ないしこれ以上の爆乳に出会いたいものだね」

村雨「それをアホだなと言わずなんと言えばいいんだ?」

斑井「……それがどうしたアホだよ……」ぼそ

村雨「斑井?」

斑井「!」ぎくっ

神代「どうしたの?勃起しちゃったの?」



☆ヒント
一式はわりと新しいものが好きです。
また、六式はカレーが好きです。
八式はたいていのものをYouTubeで済ませます。


154 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:43:09.22O8mw+Qjko (3/14)

葉隠「やばいべ……」

腐川「まずいわね……」

苗木「? どうしたのふたりとも」

腐川「……な、なによ」

葉隠「ちょっとのっぴきならない事情があるんだべ」

腐川「あ、あたしにけかまってないでどっか行きなさいよ」

葉隠「だべ……」

苗木「いや、ふたりが一緒に悩んでるって珍しいなって思ったから声かけたんだけど……どうしたの?」

腐川「そん、そんなに興味があるなら教えてあげるけど、後悔すんじゃないわよ」

葉隠「おう、そうだべ。俺らは切実に困ってんだぞ」

苗木「ぼ、ボクでよければ力になるよ!教えて!」

腐川「……あの、」

葉隠「実は……」



「「期限が迫ってる「のよ」「だべ」



○chapter10 はろー、みすたーうぉーきんぐまん




155 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:43:50.89O8mw+Qjko (4/14)

苗木「なるほど……」

腐川「新しい小説のプロットの締め切り期限……ソレが今日なの」

葉隠「そして俺は返済期限が……」

腐川「最ッ悪よ……なんであたしがこんなのと同じ状況に追い込まれてる訳……!」

葉隠「あと……あと10……いや、25万は必要だ……!」

苗木「がんばろう腐川さん、まだ取り戻せるよ」

葉隠「早速見捨てられたぁぁぁ!?」

苗木「どう考えても1日で25万なんて無理だしさ」

腐川「そういうとこはドライね、あんた」

苗木「と言うわけで腐川さん、どうしたらいいかな?ボクに出来ることってある?」

腐川「そうね……何かネタがあればいいんだけど」

苗木「ネタかぁ……」

葉隠「うわあああん苗木っちの人でなし!エヴァンゲリオン!妖狐!マイナスー!!」

腐川「ないかしらねぇ、どっかにいいネタが」

苗木「うーん……今回はどんな話なの?」

腐川「だからそれを考えてるんじゃないのっ!」

苗木「ジャンルくらいは決まってるでしょ?」

腐川「そ、そうね……今の編集には、たまにはSFを書いたらどうかって言われてるわ……」

苗木「SFラブファンタジーか……」

葉隠「こうなったら【どんなことでも必ず3割の確率でぴったりと的中するインスピレーション占い】で俺の未来を占うべ!」

腐川「ああああんたはうるさいのよっ!!」

苗木「……SF……と……どんなことでも的中する……インスピレーション……」

苗木「そうか!分かったぞ!葉隠クンをモチーフにした作品にすればいいんだ!」

腐川「はあ?」


156 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:44:22.16O8mw+Qjko (5/14)

苗木「腐川さんは初めてのファンタジーが書ける……葉隠クンは借金返済の当てが出来る」

苗木「ど、どうかな?悪い話ではないと思うよ!」

腐川「何であたしがこんなのと手を組まなきゃ行けないわけ?」

葉隠「そうだべ!俺の占いをファンタジーなんかと一緒にされるんは心外だべ!」

腐川「あんたは存在がファンタジーなのよ」

苗木「お互い協力すればいいじゃない?って言ってるんだよ」

苗木「腐川さんはファンタジーを書きたいけど、ファンタジーらしい感覚って分からないよね?」

腐川「……ま、まぁそうね」

苗木「葉隠クン、インスピレーション占いってどんな感じでやってるの?」

葉隠「え?そりゃオメー、こう意識を集中して……脳みそをぐっと内側に押し込む感じで……」

腐川「何よそれ」

苗木「でもこれって描写に組み込めないかな?」

腐川「……え?」

苗木「『意識を集中する……彼女の心を読もうと全神経を彼女に向ける。脳を外側から強い力で押すと、内側からより強い力で押し返される』……とかさ!」

苗木「ね!ほら!できた!ほら!協力すればいいんだよ!」

腐川「……」

葉隠「……」

苗木「……ダメかな?」

腐川「……」

葉隠「……」

腐川「……葉隠、もうちょっと詳しく聞かせなさい」

葉隠「高くつくぞー?」

苗木(やったぜ。)


157 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:45:00.85O8mw+Qjko (6/14)

腐川「そ、そうね……あんた、インスピレーション占い?だかってのが得意なんですってね」

葉隠「俺の占いは3割当たる!」びしー

腐川「その占いの、い、イメージが見えた時の事とか教えなさいよ」

葉隠「ああ、いいぞ?見える時はばちーっと、鮮明に見えるんだべ」

葉隠「まるで自分がそこにいるみたいにな」

腐川「なるほど……どんなイメージなのかしら」

葉隠「かなり具体的だべ。なんかしてる間とか、とある部屋のとある男の手元のアップだけとか。たまにぼんやりしたイメージもあるかな」

葉隠「ほれ、たとえばトンネルが崩れる瞬間を見たりとかな」

腐川「……ふむふむ……最近見たイメージは?」

葉隠「俺がいろんな男に囲まれるまさに悪夢だったべ……3分くらいの長さだったかな?」

腐川「な、長さもまちまちなのね?」

苗木「割と食いついたね腐川さん」

腐川「! ち、違うわよ、これは小説を書くために」

葉隠「調子が悪いとなーんも見えねーな、真っ暗になる」

腐川「……なるほど!」

苗木「食いついたね」


158 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:46:36.90O8mw+Qjko (7/14)

腐川「そうね……いろいろ分かったわ」

葉隠「お、ほんとか?」

腐川「ちょっと頭の悪いサイキック探偵って設定にすればまあまあ使えないことはないでしょう」とんとん

葉隠「おい待て」

苗木「やったね腐川さん!」

腐川「ふふ、正直不本意だけど仕方がないわよね……」

葉隠「……あれ?俺の借金返済のあてとか言うのは」

苗木「この本が売れれば!モデルになった占い師ってことで一儲け出来るよ!やったね康比呂!」

葉隠「お金が増えるね!……って待て!それ本が出ること前提」

腐川「プロット書いてみるわ」すたすた

苗木「協力するよ」すたすた

葉隠「おおおおおい!!!??俺今日は」

苗木「大丈夫だよ葉隠クン!」

葉隠「……はひ?」


苗木「君お得意の臓器売b」

葉隠「預金下ろします」


159 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:47:33.22O8mw+Qjko (8/14)

苗木「どう?腐川さん、調子は」

腐川「まずまずってところよ。葉隠ってことを除けばおもしろい主人公だと思うわ」

腐川「でもこいつだけだと正直話が膨らまないわね……」

苗木「じゃあバディ、相棒を作ればいいんじゃないかな?」

腐川「相棒?」

苗木「やっぱりSFならバトル要素も欲しいしね……それに相棒が女の子なら」

腐川「そこからさらなるロマンスが生まれるわけね!?あんた冴えてるじゃない!なんなのよ今日のあんたは!?」

苗木「あはは、ありがとう……」

腐川「でもそれなら相棒にもモデルが欲しいわね……」

苗木「朝日奈さんとか大神さんは?」

腐川「あいつらは素が強すぎるから何にも話題が出ないわよ」

苗木「うーん、セレスさんは?」

腐川「そうねぇ、セレスはいいかも」

苗木「あ、じゃあ舞園さんは?」

腐川「ソノナマエヲダスノハヤメテ(早口)」

苗木「……え?」

腐川「……」

苗木「……舞」

腐川「ヤメテ(早口)」

苗木「ま」

腐川「ヤメテエエエエ!!!(早口)」

苗木「……なんかあったの?」


160 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:48:27.36O8mw+Qjko (9/14)

腐川「ううーん……」

苗木「困ったなぁ……」

腐川「戦刃はSFに向かないし、江ノ島はあたしがよく分かんないから書けないし」

腐川「霧切は霧切で有能すぎんのよ……もう主人公変えようかしら」

苗木「こうなったらもうそれしかないのかなぁ……」

腐川「となるとまた1から話の作り直しね……はぁ、あのバカがもう少し使えれば……!」

苗木「まだ何か方法があるような気がするんだけどなぁ」


「どうしたの?何か困ってるの?」


苗木「……そうか!その手があったぞ!」

腐川「え?」

苗木「彼をモチーフにしたらいいんだよ!」

腐川「……た、確かに理想の女の子が書けるかもしれないけど……!」

苗木「ありがとう!助かったよ!!」


「……ま、まだ何にもしてないよぉ?」


161 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:49:05.77O8mw+Qjko (10/14)

腐川「これは……これはおもしろい話になること請け合いだわ……!最高よ!」

苗木「腐川さんが喜んでくれて何よりだよ、ボクに出来ることをしただけだし」

腐川「言葉じゃ簡単には片付かないわ……でも、まずはほんと、ありがとう」

苗木「腐川さんのおもしろい小説、読ませてね」

腐川「当然じゃない!そ、それじゃあまた……」

苗木「うん、楽しみにしてるね!」

腐川「……」くるっ


苗木「これで腐川さんの危機は救えたかな……?」



<はっくしゅんっ!!



苗木「……救えたよね?」


162 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:50:02.74O8mw+Qjko (11/14)



◆それから数ヶ月後



葉隠「まさか俺をモチーフにした小説がマジでバカ売れしてるとは思わなかったべ」

腐川「ふ、ふふ……あたしにかかればこんなものよ……」

石丸「! ああ、腐川くん!」

腐川「あら、石丸じゃない。どうしたの?」

石丸「うむ、君の新刊を読んだので感想を言おうと思っていたのだが……その……」

腐川「……?」

葉隠「お?どうだ?どうだ?いい本だったべ?あれな、主人公はおr」



石丸「最悪だッ!」



葉隠「!?」

石丸「途中まではよかったのだよ、腐川くんらしからぬ世界観を実にリアリティに表現できていて……だが、だが……」

石丸「ラストの……主人公と相棒が結ばれるシーンが僕は……くっ!」

腐川「……え?」

石丸「とにかく失礼するッ!」

ずだだだだだだだだ(競歩)

腐川「……ん?あたしなんかした?」

葉隠「おい腐川っち……何したんだオメー……」

腐川「……??」


163 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:51:46.99O8mw+Qjko (12/14)

大型通販サイト Kumazon 

☆今週の書籍ランキング☆

1 スペースダンディ009/腐川冬子

今売れてます!☆希望ヶ峰学園にも入学した【超高校級の文学少女】である著者初のSFラブファンタジー!宇宙をまたに掛ける近未来アクションと禁断の恋を描……



葉隠「なんだ、普通に爆売れしてるんじゃねーか」

葉隠「……なにしたんだべ腐川っち???」

葉隠「とりあえず占いでも出てみるべ、今日は露天商に運ありと見てる!」きりっ

葉隠「そうだ!これを張っときゃいいんだべ!」ぺた


【☆腐川冬子最新作のモデルになりました☆】


葉隠「これで爆売れ間違いなし!」



「うわ………あの人なんだ」

「実在したんだ………」

「うそ……微妙だし見た目」

「胡散臭くない?」

「つーか臭くない?」




葉隠「………?」





164 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:53:22.85O8mw+Qjko (13/14)

苗木「………ふ、腐川さん」

腐川「何よ苗木、あたしは次の作品のネタ出しで忙しい……」

苗木「そんな場合じゃないよ……ぜ、前回のあれ……」

腐川「え?ああ、葉隠のバカをモチーフにしたやつ?あれがどうしたの?」

苗木「ボクも買って読んだんだけどさ……あれは、あれはダメだよ腐川さん……」

腐川「………なによ?」

苗木「いや、相棒の女の子の方!不二咲さんをモチーフにしたじゃないか!」

腐川「そうね。あいつが一番女っぽいからあいつにしたわよ?それで?」


苗木「なんで最後男に性転換させちゃったの!?」


腐川「………そんなことしたかしら」


苗木「なんで主人公はそれを笑顔で受け止めてるの!?」


腐川「そんなことしたかしら」


苗木「なんでラストシーンが『そして二人は幸せなキスをして終了』になってるの!!!???」


腐川「そんなこと………した………くちゅん」


苗木「最後の数ページ、もはや恋愛関係なくただのホモ小説だったよ!?しかも描写が的確で面白いからするする読めちゃったよ!」

苗木「しかも面白いから売れちゃったよオイ!爆売れだよオイ!!」

苗木「なによりなんでこれが通って出版されてちゃってんだよおおおお何してんだよおおおお!!??」

腐川?「だって男同士のラブロマンスが書きたかったんだもん☆」

苗木「!?」



「うほっ」
「君があの有名なBL小説の……」
「なんと奇遇な!」
「俺んとここないか」



ごっちゃああああ



葉隠「うわああああああああああ!!!???」


165 ◆z.6vDABEMI2015/11/16(月) 20:54:03.44O8mw+Qjko (14/14)

締め切りが迫るとホモネタで落とす癖を辞めたい。


ちなみにワタシはディバゲとデレステ勢です、また2週間後に。


166以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/23(月) 17:15:20.81OmpXY/cr0 (1/1)


今までのホモネタは締め切りが引き起こしていたのか、知らなかったなぁ。
腐川さんと舞園さんの間に何があったんだ…


1671662015/11/24(火) 19:54:48.05jCF1p+il0 (1/1)

ごめん、sage忘れてた。
リコーダーの件だけど、舞園さんも桑田と同じ事を(しようと)してたと考えて良いのかな?
まさか桑田の行動をエスパーして本編の様に苗木を身代わりに、とか…じゃない…よね?


168 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:05:50.833YN6FAbHO (1/1)

澪田「よかったー!最近連載が始まった『ダンガンロンパ1・2ライト』とかぶらなさそうっすねー!」

九頭龍(こっちからかぶせに行かねー限りかぶんねーだろ)


169 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:06:27.66N60xg4CBo (1/10)

◆ツンデレる男


放課後


葉隠「掃除とかめんどくせーべ……」

桑田「サボんねー?めんどいし」

葉隠「あ、んじゃ野球でもするか。このほうきですこーんっと……」

桑田「は?野球?しねーし」

葉隠「ん?しねーの?」

桑田「オレ野球嫌いだし」

葉隠「いや野球選手の肩書きなんだろオメー?」

桑田「だから野球嫌いなんだっつーの、オレはロックで売れんの!」

葉隠「遊びの野球なんだからそこまで怒ることねーべ?」

桑田「野球に遊びとかねーんだよ!」

葉隠「!?」

桑田「投手と打者、守備陣と監督の采配のやりとりに遊びなんかあるわけねーだろ!」

桑田「バッテリーがお互いを信頼しあい、この打者に対して何が有効なのかを協議するわずかな時間!」

桑田「そして打者も何を投げられるのか、何なら打てるのか、打ってどうなるのかをシュミレーションする!」

桑田「これらの一連のやりとりに遊びの要素なんかねーっつーの!野球選手全員に土下座しろや!」

葉隠「……桑田っち、実は野球好」

桑田「好きじゃねーし!」

葉隠「いや、でも」

桑田「別に全然好きじゃねーし!」

葉隠「得意な球種は」

桑田「ストレートと同じフォームで投げられるスライダー」

葉隠「桑田っちやっぱ野球」

桑田「好きじゃねーって!何回言わせんだこのアホが!BBに食われろ!」


170 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:07:07.99N60xg4CBo (2/10)

<チャリンチャリン
<ビビビビビ


不二咲「今日はここで才能研究なんだって」

苗木「それでボクも一緒に?」

不二咲「うん、苗木君の幸運の才能なら、プログラムに組み込まれたわずかな確率も引き当ててくれるんじゃないかって」

不二咲「……うーん……乱数を調整する力があるってことなのかな……」

苗木「え?あの、不二咲クン、話がよく読めないんだけど」

不二咲「キャラクターの技を出す確率、効率ダメージの最低値と最高値、攻撃のアルゴリズム、それらの最も適正な値を引き出せるってことなのかなぁ」

不二咲「もしそうだとしたら苗木君は僕の作るプログラム最大の敵ってことになっちゃうなぁ」

苗木「不二咲くーん?」

不二咲「と言うわけで苗木君、勝負だよ!」

苗木「え?」


<ピシュンピシューン
<キュインキュインキュイン


不二咲「このゲームマシンのCPUとね!」


○chapter11  ゲームセンターナエギックス





171 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:07:37.87N60xg4CBo (3/10)

苗木「ボクでいいのかなぁ、本当に……」

不二咲「苗木君じゃなきゃだめなんだよ」

苗木「だって格闘ゲームでしょ?」

不二咲「うん!CPUのシステムを僕が作った自信作なんだ!」

苗木「格ゲーか……ボクあんまりゲームは得意じゃないから……あ、えーと」

不二咲「トレーニングモードで練習してもいいよぉ」

苗木「ほんとに?ありがとう不二咲クン、こうでもしないとボクが勝てる要素ないし……」

すちゃ

苗木「昔はベルトコンベア式のアクションゲームをよくやってたんだけどさ……」
(注:昔特にアーケードによくあった、一方向にしか進めない横スクロールのこと。ファイナルファイトなど)

がちゃがちゃがちゃっ!

苗木「珍しくループ型のゲームじゃなかったからボクでも簡単にプレイできたんだよね」
(注:エンディングのあと2週目に突入し、クリア後に真のエンディングを迎えるタイプのゲーム。魔界村など)

がちゃがちゃがちゃ!16コンボ!

苗木「空中動作がすごくもっさりしてたから、クリアできるようになるのはかなり時間がかかったけど」

がちゃがちゃがちゃ!超必殺技!!

苗木「4面終わりのシューティングがほんとに好きだったよねー」

がちゃがちゃがちゃっ!

不二咲「な、何の話……?」

苗木「ラストちょっとセリフはしょられてて残念だったけど、BGMもSEも完璧だったし、アレは見事だったな」

がちゃがちゃがちゃっ!



苗木「……マーフィー……!」



不二咲(……ロボコップ!?)


172 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:08:29.68N60xg4CBo (4/10)

不二咲「それじゃあストーリーモードをやってみてね」

苗木「難易度選択とかはないの?」

不二咲「クリアまでの時間やコマンド入力の正確性、コンボ率など……」

不二咲「そのプレイヤーに応じて段々難しくなるようにしてあるんだぁ」

不二咲「もちろん初心者には初心者用の救済もあるんだー」

苗木「なるほど」

がちゃがちゃがちゃたたたたたたたばんばん

不二咲「え」

苗木「なら最初は適当にコンボとか繋がずに暴れて時々攻撃食らいながらなんとか制限時間ぎりぎりで一勝しといて……っと」

不二咲「な、苗木く」

苗木「これでボクはゲーム始めたての、コンボもままならない初心者だとゲームも思うだろうから……」

苗木「次のラウンドは攻撃も何もせずに負けとこう」ユールーズ

苗木「で、最終ラウンドでもう一回ギリギリで勝てばー」ががががが

不二咲「幸運関係なくプログラムの虚を突かないでよぉ」


173 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:09:01.10N60xg4CBo (5/10)

戦刃「このガンシューティング、なかなか手強いね」

戦刃「私に向けて作られたゲームだからしかたがないのかもしれないけど」

ががががが!

戦刃「近寄ってきた敵には近接戦闘しなきゃいけないし……」

ががががが!がきんっ

戦刃「有効な武器を使わないと負けるんだね……ええと、散弾を」

ばばば!

戦刃「うぐっ!?ライフが減った!?なにやってんの!」

戦刃「今のは私なら回避できてたよ!ペダルの踏み込みも遅くはなかった!」

戦刃「なんであんなのに当たり判定が乗ってるのさ、おかしいでしょ!」

戦刃「火炎瓶投げて全員鎮圧するからね!」

ばばば!ががががが!

戦刃「だーからその挙動はリアルさがないって!そんなまっすぐ飛んでくる弾なんてないから!」

戦刃「あとその弾遅すぎるよ!物理学的にも有り得ないでしょ!なめてんの!?」

戦刃「そもそも本物の軍人はそんなスーツ着たりしない!作り込みが甘すぎるよ!」

戦刃「ヘッドショット一発で倒れるなんて軍人風上にも置けない雑魚ばっかりだし!」

ばんばんばん


戦刃「このゲーム壊していいかな!!?」

江ノ島「文句言い過ぎ」

戦刃「だってひどいんだよ!間接の動きが人間らしくない!」


174 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:09:40.19N60xg4CBo (6/10)

苗木「なんとか3ステージクリアだね……」

不二咲「最初はどうなるかと思ったよぉ」

苗木「コンボも順調に決まってきてるし、大丈夫そうかな」

不二咲「ここからまたちょっとずつ強くなっていくよ、気をつけてね」

苗木「よし、がんばるよ!」


チャレンジャー カムヒヤ!しゃきーん


苗木「ん?何だろう、これ」

不二咲「あれ?乱入?おかしいなぁ、乱入なんて出来ないはずなのに……」

苗木「乱入?」

不二咲「うん、筐体のゲームに他のプレイヤーが参加すること」

苗木「つ、つまり相手はボクとはまた別のプレイヤー、CPUじゃないんだね!」




??『おっ、面白そうなゲーム発見伝』

?海『お父さんには怒られそうだけどハッキングしーよう』ばりばりー




不二咲(……まぁある意味CPUかな……)


175 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:10:07.76N60xg4CBo (7/10)

石丸「クイズゲームか……」

十神「ここが今回の試験場らしいな」

石丸「ふむ、君と同じ場所とは珍しい」

十神「確かにそうだな……お前がこんな俗な場所に呼ばれるとは」

石丸「全くだな、君にだって縁もゆかりもない場所だろうに」

十神「……石丸、俺と勝負をしないか」

石丸「む?」

十神「今回俺達に与えられているのはクイズゲームだ、その正答率で競おうじゃないか」

石丸「なかなか面白そうな誘いだな、十神くん……いいだろう、その勝負買うぞ」

十神「くくっ、俺をあまり舐めるなよ」





問題


スーパーファミコンの






石丸十神(スーパーファミコンってなんだ)




176 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:11:30.03N60xg4CBo (8/10)

苗木「何も出来ないまま負けた」ユールーズ……

苗木「すごいね、やっぱりうまい人は……」

不二咲「ほんとにこの人つよいねぇ(棒読み)」

苗木「うーん……何がいけないんだろう」

100円ちゃりん

チャレンジャーカムヒヤ!

不二咲「えっ」

苗木「もう一回……もう一回やれば何かつかめる気がするんだ……」

不二咲「だ、ダメだよ苗木君!その人は」

苗木「? 不二咲クン、何か知ってるの?」キャラクターセレクト

不二咲「………し、初心者狩りだよ!」
※ゲーム初めたばかりの人だけを狙うプレイヤーのこと。

苗木「なるほど……許せないぞ!」カラー12

ファイト!!かーんっ

苗木「くっ、強い!ガードするだけで精一杯だよ!」

不二咲(フレームごとの動きを全部見切ってる!さすがだよ)
※ゲームのキャラクターには決められた動作をするのにどれだけ時間がかかるか決まっていて、それをフレームって呼びます。詳しくは調べた方が早い。

苗木「そもそもこのゲーム、今回のために作られたゲームだよね」

がちゃがちゃ

不二咲「ん?あ、そ、そうだね」

苗木「ボクがプレイした最初の人………なんだよね?」

不二咲「そうだね」

苗木「このゲームを作り始めたのは?」

不二咲「三ヶ月前かな」

苗木「不二咲クンが作ってる強い人工知能………新しいプログラムを作り始めたのは?」

不二咲「三ヶ月前かな」

苗木「もうひとつ聞こうか」


がちゃがちゃがちゃっ!ばあああっ!

ユールーズ……




苗木「研究成果、どこやった」


不二咲「……君みたいに勘のいいガキは嫌いだよぉ」





177 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:11:56.68N60xg4CBo (9/10)

石丸「ぐむ……ゲームやアニメの問題はふたりとも間違えて同点とは」

十神「なかなかやるな、石丸」

石丸「ああ、僕も久しぶりにいい戦いが出来たよ!はっはっは!」

十神「……石丸、提案だ」

石丸「なにかね?」

十神「あそこに少し古いクイズゲームがある」

石丸「おお!まだこんなタイプが!」

十神「どうだ、これなら分からない問題が出ることはあるまい」

石丸「ああ、これなら全力で戦えるな!」






問題



『だっちゅーの』で知られる





石丸十神(だっちゅーのってなんだ)


178 ◆z.6vDABEMI2015/11/30(月) 21:13:01.09N60xg4CBo (10/10)

ものすごいジェネレーションギャップ感じる。


年内更新はあと2回、13日と27日です。
それではまた2週間後に。


179以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/30(月) 22:00:02.77RxGZpUNCO (1/2)

パイレーツっていま何してんのかな


180以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/11/30(月) 22:00:33.94RxGZpUNCO (2/2)




181 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:36:41.81sctDV1t9o (1/11)

澪田「眼蛇夢ちゃん、誕生日おめでとうっすよー!!!」

苗木(だから今週も出てませんよね!?)


182 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:37:37.94sctDV1t9o (2/11)

◆今日の斑井さん

この斑井さんは何式でしょうか?



斑井「最近新しい芸を覚えたぞ」

村雨「そんなまた犬みたいな言い方して」

斑井「まぁ聞け村雨、自信作だ」

村雨「はいはい、この資料片づけながらね」

斑井「では聞いてくれ」



斑井「『青い珊瑚礁』を歌うクリス松村」



村雨(モノマネかよ)

斑井「やぁーん☆これアタシ大好きでぇー☆」

村雨(歌の前の会話から再現!?)


183 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:38:44.69sctDV1t9o (3/11)

戦刃「……絶対譲れない戦いがあるんだ」

舞園「本気なんですね」

霧切「ここまで言うのだから本気に違いないわよ」

十神「だがなぜこのメンバーなんだ?」

石丸「信用してくれているのか!?いや、呼ばれなかったメンバーを信用していないとでも!?」

セレス「私、口は堅いですもの。大丈夫ですわ」

苗木「ええと、それで相談って言うのは……」


戦刃「盾子ちゃんに……勝ちたい」


苗木「は?」

十神「解散」がたっ

戦刃「なんで!?」

十神「お前には無理だからだ」

セレス「同感ですわね」

石丸「まだだ!まだその時ではないッ!何事もトライせずにあきらめてはいけないぞ!」

苗木「うーん、でもほとんどの人が成績でも負けちゃう江ノ島さんだし……」

舞園「あれ?ここにいるのはみんな江ノ島さんとはいい勝負になる人達じゃないですか?」

苗木「言い方考えよう舞園さん」

戦刃「そうなんだよ!バカとかアホとかは呼ばなかったよ!!」

苗木「身も蓋もない!!」


戦刃「お願い!今年は本気で盾子ちゃんに勝ちたいんだ!」



戦刃「サプライズで!!」




○chapter12 聖なる鐘が鳴り響く夜には(前編)





184 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:39:43.97sctDV1t9o (4/11)

十神「サプライズ……?」

戦刃「うん、と言うのもね、実は盾子ちゃんと私の誕生日は一緒なんだ」

苗木「双子だからね」

石丸「そうだったのか!」

苗木「双子だからね?」

戦刃「それで、毎年ふたりとも一緒にお祝いされるんだけど……」

戦刃「毎回、盾子ちゃんには驚かされてばっかりでさ……」

戦刃「あれはそう、私がまだ幼かった頃」




───海草




苗木「戦刃さん、文字ボケは伝わりにくいよ戦刃さん」

霧切「回想ね?回想と言いたかったのね?」

戦刃「これじゃなかったっけ」

十神「本気で間違えてたのか?」


185 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:40:52.88sctDV1t9o (5/11)




───回想



じゅんこ「きょおは最後に、むくろちゃんにプレゼントがあります!」

むくろ「へ?」

じゅんこ「へっへ、お姉ちゃんがほしがってるものがあるなんて、私様にはお見通しなのじゃー!」


苗木(昔からそう言うところあったのか江ノ島さん)

戦刃(この時も私の真理をよく読んでたんだよ)

霧切(さすがは江ノ島盾子と言うところかしら)



むくろ「なに?じゅんこちゃん」

じゅんこ「はい!これ!」

むくろ「わあ……!ほしかったメタルマッチ……!」



苗木「いやおかしいでしょ」

戦刃「え?まだ回想途中だよ?」

苗木「子供が水に濡れても使えるメタルマッチほしがる訳ないよ!?」

霧切「そうね、ファイアスターターと言う方が分かりやすいわ」

苗木「そうじゃなくて!」

戦刃「私は小さい頃から素質があったんだよ、ミリオタのね!」

苗木「ミリオタってかサバイバルオタだよね?」


186 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:41:46.33sctDV1t9o (6/11)



───回想、むくろ失踪前


盾子「なんかさー、変な感じなんだよねー」

むくろ「え?」

盾子「いや、なんかさ。お姉ちゃんのいないアタシを想像したんだけど」

盾子「……しっくり、来なかったんだ」

むくろ「……盾子ちゃん?」

盾子「だってさ、アタシ等双子じゃん?生まれてから今までずっと一緒にいるじゃん」

盾子「まるで片割れみたいだよね、自分の」

むくろ「……かたわれ……」

盾子「そそ、完璧パーペキな私様に全て奪われて何も残ってない姉wwwカワイソスwww」

むくろ「」




苗木「美談じゃないよこれ!!??」

戦刃「私はうれしかったんだ」

苗木「どこが喜ぶ要素!?」

戦刃「私も、盾子ちゃんの一部になれてるんだなって、そう思ったから」


十神「……うっわ……」


舞園「あ、十神君の覚えたての「うっわ」が出ましたよ」

十神「うるさいぞ愚民」

苗木「なに目的で覚えたの!?」


187 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:42:28.59sctDV1t9o (7/11)

戦刃「まあその後私は旅行中に『たまたま偶然』『事故に巻き込まれて』『みんなの前から失踪』するんだけどねー」

苗木「あっさり言ってるけどすごいことだからね……」

石丸「そうだぞ!ご両親が……悲しむじゃないか……!」

苗木「そっち、まぁそっち……」

セレス「しかし戦刃さんの生命保険が下ろせそうな話ですわね」

苗木「お金の話はやめよう?」

戦刃「でも実際フェンリル入ってからは割と何度も聞かれたよ?『え、むくろまた死んだの?』って」

苗木「え?!」

霧切「それ貴方の名前を借りた偽物でしょう?」

戦刃「あったりー(笑)そのたびに『保険金は下りないよ、ここにいるからね!』ってひと笑いをね」

舞園「軍人ジョークはいいんですよ!とにかく作戦会議しないと!」

石丸「ああ、そうだったな……」

十神「愚問だな」


がたっ


十神「俺は降りる。こんなゲームに付き合ってやる必要もないからな」

セレス「まぁ、つまらない男(ひと)ですわね」

十神「なんとでも言え、そもそも俺には12月24日、別の用事があるんだ」

戦刃「デート?」

十神「違う」

石丸「異性との逢瀬は不純だぞ」

十神「だから違う」

セレス「今のこの会合も異性との逢瀬では?」

石丸「これは作戦会議だ!だから性差は関係ない!」

十神「帰るぞ」

苗木「待ってよ!!??」


188 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:43:21.24sctDV1t9o (8/11)

苗木「別の用事?って……なに?」

十神「希望ヶ峰学園に出資しているとある製薬会社主催の大クリスマスパーティだ」

十神「セレモニーには多くの超高校級も出る、手間が省けたから言うが舞園……お前もだ」

舞園「え!?わ、私も!?」

十神「それと『澪田唯吹』もな」

舞園「あ、あー、あの人ですか……」ひくひく

苗木「超高校級の軽音楽部?なんでまた」

十神「十神財閥の内部がいたく気に入っているらしいが?」

霧切「私も一芸磨けば取り入れるかしら」

苗木「なに言っちゃってるのいきなり!」

十神「お前はそのままでも十二分だ、なんなら明日からでも働くか?」

石丸「こ、告白じゃないか!なにをしているんだ十神君!?」

霧切「これが……告白……!」トゥンク

苗木「多分違うよ?」論破?



戦刃「あの、作戦会議は……」




189 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:44:22.06sctDV1t9o (9/11)

十神「そう言うわけだからあきらめろ戦刃」

戦刃「いろいろは端折ったでしょ……わ、私は諦めないよ!」

十神「だから諦めろと言っている」


十神「江ノ島盾子も……パーティ出るぞ?」


戦刃「えっ……えっええええええええーーーーー!!!!!?????」


がくっ

戦刃「そんな……」

セレス「ちなみに私達は入れないのですか?」

十神「当日までに、招待券を送ることになっている」

十神「……不本意だが、お前や葉隠、苗木の才能は研究者が惹かれるワードで構成されてるからな。お前等も呼ぶことになるだろう」

セレス「あれと一緒のくくりですか……」いらっ

苗木「諦めよう、そこだけは諦めようセレスさん」

戦刃「……わた、わたしは」

十神「お前は相応しくないから呼ばん」

戦刃「!!」

舞園「ちょっ……十神君、ひどくないですか!?」

十神「ひどくはない。こいつは人殺しだぞ」

戦刃「……」

苗木「でも!」

十神「事実だろう」

セレス「辛いですが……そうですわね」

石丸「しかし物には言い方が!」

戦刃「いいよ、事実だし」

霧切「……そうね」ふぁさ


190 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:45:17.03sctDV1t9o (10/11)

戦刃「サプライズ仕掛けたかった相手は当日パーティに呼ばれてる……」

戦刃「私は策なし、仲間なし、資金なし、招待券なし……こうなったらもう……招待券を……」

戦刃「葉隠君をころしてでもうばいとるしか……」ちゃきっ

苗木「止めよう!そう言う発想がパーティに相応しくないんだよ!?」

石丸「はっ!これがゲーム脳……?」

霧切「こういうゲームは多いでしょうけど、ここまで重傷なら病院入った方がいいわよ……」

舞園「でも、どうしたらいいんでしょう?」

霧切「あら、簡単じゃない」

戦刃「どこも簡単じゃないよ……」

霧切「考えてもみなさい、戦刃さん」




霧切「貴方と江ノ島盾子は、双子よ」





苗木(そしてクリスマスパーティ当日)

苗木(ボク達は、今年一番の思い出を作ることになったんだ)

苗木(それは、最高だけど、最低の思い出───)



苗木(……反省文はあと何枚で終わるだろう……)


191 ◆z.6vDABEMI2015/12/14(月) 20:45:42.98sctDV1t9o (11/11)

続きは2週間後。


192以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/14(月) 22:05:05.75JUg90koHo (1/1)

おつおつ
まあパーティで双子とくればそうなりますな、スパイ物の醍醐味だね


193以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/15(火) 17:51:31.16u695FwLko (1/1)

地味に毎回楽しみにしてる。乙


194以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/16(水) 23:57:38.44CSPTzkXj0 (1/1)


みんなで反省文か…青春だね。


195 ◆z.6vDABEMI2015/12/28(月) 23:58:23.06kl1vKPmVo (1/3)

澪田「大丈夫、全部「この話はフィクションです」って付ければいいんすよ!」


196 ◆z.6vDABEMI2015/12/28(月) 23:59:18.19kl1vKPmVo (2/3)

戦刃(おーらい、おーらい)

戦刃(……違うなぁ、おーいおーい)

戦刃(こちら戦刃むくろ、そちらの状況は?)

戦刃(私は、あー……)



江ノ島「なにしてんの」


戦刃(……あー、その……)


江ノ島「お姉ちゃん」




戦刃(……話を少し前に巻き戻そう)

戦刃(私達は、ある作戦を決行することにしていた)

戦刃(コードネーム、マネマネイミテーション)


戦刃(つまり)


舞園「つまり戦刃さんを【パーティに参加する江ノ島盾子】にすればいいんですね!」

霧切「そういうことよ」きりっ

石丸「……おお!」

苗木「なるほど!」

戦刃「めっちゃ無理そう!」


○chapter13 聖なる鐘が鳴り響く夜には(後編)





197 ◆z.6vDABEMI2015/12/28(月) 23:59:46.63kl1vKPmVo (3/3)

◆パーティ当日、12月24日の午後


霧切「作戦は分かってるわね、みんな」

戦刃「……うん、でも」

霧切「怖がってちゃだめよ……大丈夫」

霧切「作戦を確認するわ。まずパーティが始まったら」

苗木「ええと、ボクが江ノ島さんを足止めして!」

舞園「私が戦刃さんを江ノ島さんそっくりにメイク!」

石丸「僕が兄弟とともに舞園君と戦刃君を送り!」

舞園「私がライブで時間を稼いでいる間に!」

石丸「そのまま裏で着替えをこなして!」

大和田「ついでに不二咲に防犯ドアの効果を消させておいて!」

小泉「アタシが写真を取り!」

山田「僕が似顔絵を描いて!」

弐大「参加者にアレをする!」

苗木「誰だよ!!??」

石田「んで最後は戦刃のショーだろ!」ごっ

苗木「誰だよ!!???」

花村「その間に僕が女子高生の制服を盗んで」

苗木「そのネタはまだ早いよ!!!???」


198 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:00:12.86DhldGMa5o (1/13)

小泉「アタシ、小泉真昼。こっちはクラスメイトの猫(丸)」

弐大「クソじゃああああああ!!」

花村「ふふふ」にこにこ

苗木(無視されてる)

霧切「彼らは私達の一学年先輩よ」

苗木(霧切さんも無視か!?)

苗木「……なんでその上級生……ふたりがここに?」

小泉「暇だったから」

弐大「パーティに呼ばれとらんし」

苗木「何で呼ばれなかったの!?」

小泉「あのね、パーティって言っても呼べる人数は限られてんのよ?」

舞園「クリスマスパーティを兼ねた、本年度の成果発表会ですからね」

石丸「あまりたくさん呼ぶと成果を発表出来ないだろう?あと僕も呼ばれなかった」

苗木(呼ばれなかったのか……なるほど、それでこっちに……)

戦刃「なんか仲間が増えてうれしいよ……」

大和田「喜んでる場合か、オメェはよ……オレも呼ばれなかったけどな」

山田「まーまー、とにかく力を合わせて戦刃むくろ殿を参戦させましょう!あと僕も呼ばれませんでした」

苗木(やめようみんな、そういう自虐的な空気やめよう)

花村「その前に僕のニューチャレンジャーを君に挑戦させてもいいかな?」んふふ

霧切「それじゃあ作戦開始ね」

苗木(徹底的に無視してる……)


199 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:00:50.60DhldGMa5o (2/13)

◆数時間後、パーティの準備開始時刻


霧切「私の手に入れたスケジュール表(舞園さやか)が正しければ、」

苗木(それ手に入れるの簡単だよね)

霧切「そろそろ江ノ島さんが会場入りするはずよ」

苗木「それで会場付近で張り込みしてるんだね」

霧切「江ノ島さんが通ると思われるルートはこちらの道のみ、あらゆる場所から手に入れた情報からすれば間違いないわ」

霧切「そして苗木君には、江ノ島さんの足止めをしてもらう。具体的には」




江ノ島「お、苗木じゃん。おっすおっす」

苗木「なえぎぱーんち」ぷす

江ノ島「ぐああああ!?か、体が突然しびれて……!?」

苗木「これが正義の力だよ……!」ドンッ!

◆全てを終わらせる時が今……!




霧切「と」

苗木「明らかに危険なドリンク注入してますよね?あと何その煽り」


200 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:01:17.54DhldGMa5o (3/13)

こつこつこつ


霧切「とかなんとか馬鹿話してる間に江ノ島さんが来たわ」

苗木「馬鹿話は霧切さんの!……ああ、もう!」

霧切「大丈夫、練習通りやれば問題ないわ」

苗木「わ、分かったよ……!」


こつこつこつ……


どんっ!


江ノ島「うわっ!?」

苗木「わ!?」

江ノ島「ってて……あ?苗木?なにしてんの?」

苗木「あはは……ちょっと慌ててたら……って、江ノ島さん!」

江ノ島「ん?なに苗木、もしかしてこのアタシを探してたとか?」

苗木「そうなんだよ!それが緊急事態で!」

江ノ島「緊急事態ぃ?悪いけどアタシ、今日はショーの準備が」

苗木「戦刃さんが行方不明なんだ」

江ノ島「……」ぴくっ

苗木「どこ探してもいなくって……もしかして、こないだ十神クンに言われたこと気にしてるのかも……」

苗木「だから必死に探してるんだ。ボクも時間ギリギリまで探そうと思ってさ」

江ノ島「……苗木」

苗木「え?」



江ノ島「……それ……ほんと……?」



苗木(その時の江ノ島さんは、)

苗木(泣き顔にも笑い顔にも見える、不思議な顔をしたんだ)


201 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:01:44.04DhldGMa5o (4/13)

◆同じ頃


舞園「やっと着きましたねー!」

舞園「会場は学園から近いって聞いてましたけど、案外遠かったですよね……」

舞園「とにかく、迷わずついてよかったですよ!ね!」


舞園「江ノ島さん!」どーん!

戦刃「マジでねー!」どどん!


戦刃(よしよし、なかなかだ)

戦刃(自分でやった時はまるで別人にしかならなかったけど……)

戦刃(舞園さんが盾子ちゃん風メイクをきっちりやってくれたおかげで、)

戦刃(【胸の大きさ以外は】!完全に江ノ島盾子!)

戦刃(……パッド重ね着なう……)

戦刃(山田君が作った入館証の写しも全くバレなかったし、仕草や言葉遣いは舞園さんのスパルタ学習で完璧)

戦刃(まずはミッションコンプリート!)


舞園「リハの時間もあまりありませんし、早速張り切って行ってきましょうか!」

戦刃「よーし、アタシの一流ウォーキング、アンタに教えてやろっか?なーんて!」

はっはっはー


戦刃(悪いけど盾子ちゃん……この会場は私のものになるよ!!)


202 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:02:14.94DhldGMa5o (5/13)

◆学園


たったったっ

苗木「え、江ノ島さん!」

江ノ島「あの残念なお姉ちゃんが行くとこなんて限られてんのよ!」

江ノ島「さっさとそこら辺回ってゲームセットにすんぜ!」

苗木「でも……!」

ばっ!

江ノ島「ちぃ……自室のベッドの下じゃなかった!」

苗木(なんてとこに隠れてんだよ)

江ノ島「どこだ……鞄の中でも机の中でも、向かいのホームでも路地裏の中でもない!?」

苗木(なんで歌詞の引用)

江ノ島「最悪です……はっきり言って最悪です……!」

江ノ島「ぐぎぎ……もう時間がねぇが……仕方がねぇ!この江ノ島盾子が行かねーって絶望を参加者に味わせてやんねーとなんねーか!」

苗木「……江ノ島さん」

江ノ島「だってあの子は、戦刃むくろはアタシの……!」

ひらっ

江ノ島「……あ?」




【たせたいぶたたたつたたしたつたたた】
ヒント:たぬき




江ノ島「……あんの、バカ……!こんな子供だましで!」だっ!

苗木「え?!なに!?もう読めたの!?江ノ島さん!江ノ島さん!!!」


203 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:02:53.03DhldGMa5o (6/13)

◆そして


司会『お集まりのみなさま、大変お待たせいたしました』

司会『希望ヶ峰学園主催、平成××年度のクリスマスディナーショーを開催いたします』

わああああ………!

司会『まずは超高校級生徒による成果発表の場を設けさせていただきました───』


舞園「始まった!」

戦刃「………ほんとに、大丈夫かな」

舞園「大丈夫ですよ!この数時間バレてませんし……」

舞園「それに、もしかしたら今頃上手く行ってるかもしれませんよ?」

戦刃「……そうだね、そう信じよっか」


司会『まずは【超高校級の軽音楽部】澪田唯吹の新曲発表とさせていただきます』

司会『今年は澪田にとっても大変ステップアップの年でした』

司会『人気バンド【KONOYO NO SHURYO】とのコラボCDの販売、アニメ【コダカヲロンパ】のオープニング、ゲーム【スクールオブウォー】の劇中曲の作曲など』

司会『様々なタイプの曲調にチャレンジして参りました』

戦刃(すごい人なんだなぁ)

司会『タイトルは……



【愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないけど壊れるほど愛したら三分の一も伝わるのだろう】です、どうぞ』

戦刃(なにそのカオス)


204 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:04:13.16DhldGMa5o (7/13)

◆同時刻



江ノ島「ハァーッ……ハァーッ……」

江ノ島「こいつ……どんだけ振り回しやがる……!」

苗木(霧切さんは「とりあえず戦刃さんの部屋にきてもらえれば話が進む」なんて言ってたけど)

苗木(なんなんだこれ……マジで何時間もかかってるぞ……!)

苗木(もう……最後だよな……?)

江ノ島「……で、3階の女子トイレで見つけた、これは……」

かさっ

江ノ島「───」ぴくっ

苗木「……江ノ島さん?」

江ノ島「……」


江ノ島「苗木があの時来たのは」

江ノ島「そしてここは……開店が」

江ノ島「今の時間……」

江ノ島「……私の愛する松田君……」

江ノ島「……!!」



江ノ島「……全部、繋がった……!」



苗木「え?な、なに?」

江ノ島「苗木、アンタ───どこまで知ってんの……?」

江ノ島「なんなのこれ、こんなの……アタシ、アタシッ……!!」

だっ!


苗木「……え?え??えええ???」


205 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:04:41.22DhldGMa5o (8/13)

◆で、

司会『……と言う訳で、本年度の的中率は29.19199072パーセントでした』

葉隠「俺の占いは三割当たるッ!!」びしっ

司会『やはり20~30パーセント当たる占い、とは間違いではなかったと言うことです』

司会『我が希望ヶ峰学園はこれからも彼の的中率の推移を見届けていこうと思います───』

司会『さて、縁もたけなわとなりました』

司会『最後は今年も各シーンをにぎわせたカリスマに締めくくっていただきましょう』

司会『【超高校級のギャル】!江ノ島盾子ォォォォォォォ!!』


うおおおおおお!!!


ざっ


戦刃「いえーい!」ぱーん!


わああああああ!!!



戦刃(……これで、いいんだ)

戦刃(幸いにもこの時間まで、盾子ちゃんは来てはくれなかった)

戦刃(上手く行ったんだ)

戦刃(やったよ、みんな。ありがとう、私は盾子ちゃんに……)




「ちょっと待ったああああああ!!!」


戦刃「……え?」



戦刃(そこには、)

戦刃(いるはずのない、盾子ちゃんが、いて)


江ノ島「なにしてんの」

江ノ島「お姉ちゃん」


戦刃「……あの、これはですね」


戦刃(その時世界は、遠くなる)


206 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:06:44.52DhldGMa5o (9/13)

江ノ島「……お姉ちゃん」


ざわざわざわ

江ノ島がふたりいるぞー
なんだこれ
イリュージョンかー
へんだぞー


十神「……なに?アレは……」

セレス「へぇ、偽物……でしたの?」

葉隠「俺は知ってたべ」もくもくもく

セレス「なぜ言いませんでしたの!?」

葉隠「言ったけどみんな無視したからな」もくもくもく

セレス「そうですか(無視)」


江ノ島「ほんといい加減にしてよ」

戦刃「……」

江ノ島「みたよ、これ」

戦刃「……」

江ノ島「こんなことされても、嬉しくないから」

戦刃「……」


苗木「江ノ島さんっ!!」

苗木「───!」


戦刃「……バレちゃったね」


207 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:07:47.52DhldGMa5o (10/13)

苗木(僕はみた)

苗木(江ノ島さんの手に握られた手紙と、チケット)


江ノ島「……盾子ちゃんへ」


盾子ちゃんへ
お誕生日おめでとう。
お姉ちゃんからのささやかな誕生日プレゼントです。
普段はお姉ちゃん出来てなくて、ごめんね。
たまにはかっこいいこと、させてよ。
今日だけは仕事忘れて、行っておいで。
松田君が大好きなレストランの予約を取ってあります。
そのあと、そのチケットで夢の国に行ってください。
スイートルームで、楽しんでね。
戦刃むくろ


江ノ島「こんなの……さ」

江ノ島「第一……誕生日一緒だしね!?」

苗木(双子だからね?)

江ノ島「って言うかなにアタシの代わり出来ると思ってんの!?バカじゃないの!?」

江ノ島「見た目だけは立派だけどマジでバカじゃん?」

江ノ島「……あのさバカ!ねぇ!もう!」

江ノ島「もう……ほんと……バカ……!」



江ノ島「……アタシも……プレゼント用意してたのに……!」


戦刃「へ?」


208 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:08:55.56DhldGMa5o (11/13)







江ノ島「計100万円相当のレーション」


戦刃「いただきます」









209 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:13:08.45DhldGMa5o (12/13)

◆数時間後


戦刃「ところでさー」

江ノ島「?」

戦刃「……私服がなくなってるんだよね、なんか知ってる?」

苗木「え?知らないよ?」

石丸「分からないな」

舞園「そうですね、なにがおきたんでしょう?」

苗木「……もしかして」

花村「僕じゃないからね?!」

霧切「それなら問題ないわ」




『ただいま入りました情報です』

『芸歴15年……レジェンドオブオワライのツッコ・ミーさんが、学校に忍び込んで制服を盗んだとして逮捕され……』




苗木「だからそのネタいじるの早いって!!!」


苗木(ちなみに、戦刃さんを忍び込ませたみんなは、まとめて連帯責任で反省文を書かされました)


210 ◆z.6vDABEMI2015/12/29(火) 00:15:26.01DhldGMa5o (13/13)

来年アンタッチャブルの復活あるってことでいいね?

今年はここまで。次回はカレンダー通りに二週間後。1/11かな?
よいお年を。


211以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/29(火) 00:50:56.00WTNOozjZ0 (1/1)


江ノ島ええ奴


212以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/29(火) 00:59:58.56Kb/dNJ0lo (1/1)



今回一番笑ったかもw
まともすぎる残姉と意外に高性能な山田がおかしいw


213以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/29(火) 19:35:24.88TXnd6gHj0 (1/1)


江ノ島さんいい子だなぁ…
参加者は弐大にアレされたんだろうか…ww

関係ないけど、あのネタはニュースで見てなかったらよくあるガセネタだと思っちゃうね。


214 ◆z.6vDABEMI2015/12/31(木) 21:27:03.04RMkZ8FAEO (1/5)

澪田「年の瀬っすねー」

舞園「そうですねー……」

澪田「今年も色々やったっすねー」

舞園「色々……ありましたね」

澪田「と言うわけで!やるっすよ!あれを!」

舞園「……あれ?」

澪田「はいはいはいはーい!」



澪田「何かがおかしいダンガンロンパ大NGグランプリ~!」


舞園「!?」


215 ◆z.6vDABEMI2015/12/31(木) 21:35:29.65RMkZ8FAEO (2/5)

澪田「覚えてないっすか?今年で3回目を数えるんすけど」

舞園「」

澪田「それではさっそくー!いきましょー!」

舞園「……ちょっと待ってください、NGなんてありましたか?」

澪田「あったっすよ!たとえばchapter1とか」


ーーーーーーーーーーーーーーー


ナレーション『まずはオーケーシーン』


苗木(憂鬱な超能力者でもなければスタンド使いでも過負荷でも暗殺者でもない)

苗木(それがボクだ)

苗木(本当にここでやっていけるんだろうか……)

苗木(そう思いながら校門に一歩踏み出すと)

ぐにゅ

苗木(ぐにゅ?)


花村「Welcome新入生☆もっと踏んでくれてもかまわないよ!」

苗木「うわあああああああ!!!」



ナレーション『そしてNGシーン』


苗木(本当にここでやっていけるんだろうか……)

苗木(そう思いながら校門に一歩踏み出すと)



かつーん


苗木「あれ?」

花村「ちょっとちょっと苗木君!?」

スタッフ「足を踏み出すところをはずしてますねー」

花村「折角体にバミった(印付けた)のに意味ないじゃーん」

苗木「あはは、す、すいません……」


ーーーーーーーーーーーーーーー


澪田「的な」

舞園「そんなことしてたんですか」


216 ◆z.6vDABEMI2015/12/31(木) 21:41:55.07RMkZ8FAEO (3/5)

澪田「それから……」


ーーーーーーーーーーーーーーー


ナレーション『苗木君が校舎を歩いているシーンから、こちらはNGをどうぞ』


苗木「体育館に直接集合?適当だな、えっと……体育館は………」

すたすた

どんっ


ナレーション『ここで軽く飛ぶだけでよかったのだが……』


苗木「うわっ!?」

どっがしゃああああんっ

苗木「」

大和田「ぁあ!?あ、あ、ど、どこ見て歩いてやがる!」


ナレーション『動揺しながらも続けようとする大和田君』


苗木「……す、すんません」ふらふら

大和田「あ、いや、オレが悪かっ……苗木!?苗木!!」


ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「なんつーボケなんですか……」

澪田「紋土ちゃんはこのあと怒られました」


217 ◆z.6vDABEMI2015/12/31(木) 21:45:56.82RMkZ8FAEO (4/5)

澪田「それからこんなのもあったっすね」

舞園「まだ続けます?」


ーーーーーーーーーーーーーーー


ナレーション『今度は全校生徒で校歌を歌うシーンから』



学園長「校歌斉唱」


~♪

苗木(こ、この曲は……)



「………ぃ………にそ………」

「うし………のよ………に………」



苗木(なんだっけ?)



「天使よ 息を吸い込んでー!」

「再びー空を目指せー!」



苗木(これほんとに校歌か!?)



学園長「ぉおもうまぁーまぁーーにいぃぃぃぃーーー!!!」

苗木「歌えちゃったよ!?」

スタッフ「すいませーん一旦かっとー」

監督「仁さーん、歌えないって設定でお願いしまーすww」

学園長「そうでしたっけーwww」

ははは……


ーーーーーーーーーーーーーーー


舞園「全く記憶にないですけど……」


218 ◆z.6vDABEMI2015/12/31(木) 21:47:48.21RMkZ8FAEO (5/5)

澪田「他にも色々ありましたよ」

舞園「そうなんですか……?うーん……」

澪田「でもここから先はまた来年!」

舞園「!?」

澪田「主に中の人の事情っす!」

舞園「ええええ!!?」

澪田「みなさまよいお年を!」


219以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2015/12/31(木) 21:49:51.82/Q4yDYCLO (1/1)


来年もよろしく


220以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/01(金) 01:18:10.51Y/qpLW/+0 (1/1)


今年も宜しく。


221 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 20:43:28.09CDvE3vfXo (1/12)

九頭龍「最後に何か言いたいことは?」

あっ、あの、締め切り忘れててすいま

九頭龍「他にねぇのか!」

書きためしてないんで許しt

九頭龍「もっとあんだろ!?」

あっ、あっあのっ、そのっ

九頭龍「あけましておめでとうございますだろうがぁ!!」

うち喪中なんでその……

九頭龍「……東京湾に沈めろ」

辺古山「>>1を……ですか?」

九頭龍「やれ」

辺古山「御意」

あああああああああ


222 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 20:46:21.78CDvE3vfXo (2/12)

山田「ネタが無いときは『桃太郎をやればいい』と聞いております」

苗木「なにそれ……」

舞園「どこの世界の鉄板何ですか……」

山田「まあまあ、そう渋い顔をしないでくださいな」

とんっ

山田「描きました───桃太郎!」

苗木「すごく劇画タッチ!?」

山田「表紙だけです」

苗木「なんで表紙をそうしちゃったのかな山田クン?!」

舞園「ほんとにやるんですね……」

山田「ではでは……」


山田「【超高校級の桃太郎】、はじまりはじまりー」


苗木「すっごいやな予感しかしないんですけど」

舞園「すごく分かります」


○chapter14 超高校級の童話~桃太郎~


223 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 20:48:46.72CDvE3vfXo (3/12)

山田「はい、はじまりはじまりー」

すっ

苗木「……」

舞園「……」

山田「……」

苗木「……白紙だけど」

山田「最初に白紙があるのはこう、小説とかの始まりと同じですよ」

苗木「いや、確かにあるけどさ……」

山田「はて、そう言えばあれは何の意味があるんでしょうなぁ」

舞園「答えが分からないのにそう言うボケ止めてくださいよ!!」

苗木「つっこみ仕切れないからね……」

山田「まあまあ落ち着いてください」

苗木「仕掛けたのは山田クンだからね?」


224 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 20:53:37.28CDvE3vfXo (4/12)

『昔々、あるところに
おじいさんとおばあさんが暮らしていました』


苗木「よかった、話は普通だ」


紙ぺらっ


婆『ダーリン☆今日は山に芝刈りに行っちゃう?川に洗濯行っちゃう?それともアタシとエクスタ』

爺『黙れ』

婆『アアァァァァァン白夜様ったらそう言うところがイカすゥゥゥゥ!!』


『ぶっちゃけおばあさんがおじいさんを騙して結婚したようなものだったので、夫婦仲は最悪でした』


苗木「出だしからとばしすぎだよ!?」

山田「おじいさんは自分の経歴に傷を付けたくないので離婚しませんでした」

苗木「なんか生々しいよ!?」

舞園「この調子で大丈夫なんですかこれ……」


『と言うわけで川に洗濯に来たおばあさん』

『しかし……何かがおかしい……』

『そう……おばあさんは感じたッ!ここには普段あり得ない『何かの生命』を!!』

婆『……新手のスタンド使いかしらァん?』


苗木「いきなりジョジョパロした意味」


225 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 20:56:38.22CDvE3vfXo (5/12)

『すると川の上流から』

舞園「桃太郎だから桃が流れてくるんですよね!」


『にゅるぷちゅ、にゅるぷちゅと桃が』


苗木「はいストップ」

山田「なまめかしい音を立て……ってなんですか!」

苗木「なにその擬音!?半分腐ってるの!?」

山田「そうなりますね」

苗木「そうなりますね、じゃないよ!?」

舞園「後で書き直してくださいね」

山田「反省してまーす」

苗木「絶対直さないぞこれ……」


『おばあさんは思いました』

婆『これを白夜様にプレゼントしたら……うん、うんうん……あれがああなってこれ……そしてぱーん……』

婆『……うん、ヤレるな』


苗木「どこをどう計算したの!?」

舞園「雑ですねー、言葉遣いも」


『でまぁなんやかんやあって桃から子供が出てきました』


苗木「でなんでそこを端折っちゃったの!?」


226 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:02:05.62CDvE3vfXo (6/12)

『おじいさんとおばあさんは、桃から産まれた子供を『紋土』と名付けました』


苗木「桃太郎どこっ!?」


『すくすくと育った紋土は青年になり───』


婆『ほーらアナタ!もんちゃん!ご飯よォん!』

爺『いらん。その辺の下水に流してこい』

紋土『テメェの飯食うくらいなら土食うぜ』


『と、ごらんの通り腐りました』


苗木「誰が上手いこと言えと言った」

山田「こういう要素いるかなと思いまして」

舞園「……」


『大きくなった紋土は、ある日』

『大きな大きな怖い鬼が来て、いろんな村を荒らしていると言う話を聞きます』


爺『行ってこい紋土』

紋土『ァア?何でオレが』

爺『そうすれば俺の権力はこの村でさらに強くなる……ククク……ハハハ……』

紋土『はぁ?オメェのためなんか誰がいくかよ』

鎌しゃっ

紋土『!?』

婆『行かないと殺すよ?』


『紋土は鬼退治することを決めました』


苗木「脅しじゃないか!!!!!」


227 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:05:33.43CDvE3vfXo (7/12)

『こうして鬼退治に行くことになった紋土』

『しかしひとりでは心もとなさすぎます』

『そこで仲間を募ることにしました』

『紋土はおばあさんからある食べ物を渡されていたのです』


舞園「ってことはここであの食べ物が出るんですね!」


『そう、ラザニア』


苗木「時代背景どうなってるんだよこの話!!??」

舞園「ラザニアの概念ないでしょこの世界!って言うかなんでラザニアなんですか、もっとずんだ餅とかでいいんですよ!」

苗木「きびだんごだよ!?」

舞園「赤福とか!」

苗木「だからきびだんごだよ!!」


『紋土が歩いていると、道に一匹の犬が現れました』


紋土『あ?』

いぬ『ハッハッハッ(舌を出している)』

紋土『笑ってんのか呼吸してんのかどっちかにしやがれ』

いぬ『こら、君!日本刀の帯刀は法律違反だぞ、それを置いて行きたまえ!!』


『政府の犬でした』


苗木「もういいよそういうの!!」


228 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:09:26.12CDvE3vfXo (8/12)

『いぬはラザニアひとつで手のひらを返しました』


苗木「おい言い方」


いぬ『こんなに美味しい物は食べたことがない……生まれてから今までパンの耳しか食べたことがなかったのだ……』

いぬ『ようし、僕も仲間にしてくれたまえ!』


舞園「いろいろめちゃくちゃですね、今更ですけど」

苗木「今更だね……」


『こうしていぬと仲良くなった紋土が歩いていくと、今度はさるが現れました』


さる『今年の干支ってマジマキシマムカッケェーっす!』

紋土『はぁ?干支は……馬じゃねぇのか?』

いぬ『僕はずっといぬでいいと思っているぞ!』

さる『はぁ?頭おかしいのかオメーら?今年は申なんだよさる!!』

紋土『今なんつった?』

さる『あ?だから頭おかしいのかって』


紋土『誰の頭がとんがりコーンみてぇだと……?アァ……?!』ビキビキッ


さる『 ! ? 』


『こうしてさるは力に屈しました』


苗木「あぁー……さる……」


229 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:14:10.75CDvE3vfXo (9/12)

『さらに歩くと、今度はきじがその辺にいます』


苗木「雑さの極みだね、その説明は」

山田「まぁこの辺はいろいろ詰め込んでますからなぁ」

舞園「いいんでしょうかこれで……」


きじ『あわわ……た、助けてくれって!このままじゃきじ鍋にされちまうべ!』

紋土『……』

いぬ『……』

さる『……』

きじ『……へ?』

紋土『そういやぁ昼飯なかったなー』

いぬ『あのラザニア以外は何も食べていないぞ』

さる『は?ラザニアって何だよオレにもよこs』

紋土『なぁ……』

ぽん

きじ『ヒッ!』

紋土『きじ鍋っていいよなぁ……体暖まるしよ……腹も膨れるからなぁ……』

紋土『そもそも水曜日のカムパネラも言ってたじゃねぇか……『雉は戦力外』ってよぉ……』

紋土『……』

さる『……』

いぬ『……』

きじ『お、お、お、お助けぇぇぇぇ!!』


『きじ、享年5歳』


苗木「ええええ行く前から死んでるけどぉぉぉぉぉ!!!???」

山田「……」

すっ


きじ『テッテレー☆』


舞園「なんのどっきりだったんですか!?」

苗木「すでに成立してないよ!なんか半分羽根なくなってない!?」

山田「気のせいです」


230 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:19:57.05CDvE3vfXo (10/12)

『でまぁいろいろありましてー』紙さっさっさっ


苗木「進行雑、雑だよ山田クン、そのいろいろのところでまたきじ食べられかけてたよ」

苗木「なんかさらっと一体鬼倒してるしその辺を聞かせてほしいんだよ山田クン、山田クン」


『鬼ヶ島に行くことになりました』


舞園「全部端折りましたね!?」


紋土『行くぜオメェら……!』

さる『覚悟はいいか?オレは出来てる』

いぬ『ブリバリだぜぇぇぇぇ!』


苗木「犬のキャラチェンジなにこれ!?」

山田「いろいろありました」

舞園「だからそのいろいろを……」



きじ『』


苗木「そしてきじ真っ白に燃え尽きてる!半分魂なくなってる!!」


紋土『オラアアアアア!!』

がらっ


大神『……』
戦刃『……』
セレス『……』
朝日奈『……』
江ノ島『……』


さる『……あー……えーと』

きじ『あた、あたた、腹が痛いからかーえr』

大神『皆殺しだ』

戦刃『血が騒ぐね……!!』

いぬ『は、話せば分かる!話せば』

セレス『問答無用!』

紋土『ちょっ、待っ───』


『それから彼らの行方を知るものはいない……』


苗木「最後なにちょっとテイルズ風に締めてんだよ!!」


231 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:21:39.05CDvE3vfXo (11/12)

山田「いかがですか?この話!」

苗木「ぜー……ぜー……」

舞園「苗木君がつっこみ疲れてます」

山田「あれぇ?そんなにだめな話でした?」

苗木「だめだよ!ぜんぜんだめじゃん!?」

山田「仕方がありませんね、こっちは自信ありますぞ」

カンッ


山田「一寸法師ちーたん」

苗木「一回昔話から離れてよ!!!!」


232 ◆z.6vDABEMI2016/01/12(火) 21:22:08.03CDvE3vfXo (12/12)

昨日マジで忘れてました。ごめんなさい
今度こそ2週間後に。


233以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/12(火) 22:24:43.75Kr1+CeWUO (1/1)


一寸ちーたんはよ


234以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/12(火) 22:34:25.942TkyIXv0o (1/1)

鬼が強すぎるw女しかいないのにw


235以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします2016/01/13(水) 20:14:14.94pxJgEYSoo (1/1)

乙!
端折ったところちょっと見たかったwww
ダンロンと昔話ってなかなか合うね
葉隠の舌きり雀とか


236sage2016/01/20(水) 20:50:13.61XSlgSurd0 (1/1)


あれ?誰か忘れてない?ぼっちさn
イエ、ナンデモアリマセン。


237以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/22(金) 22:29:03.86l9IqypAh0 (1/1)

↑ごめん、メ欄のつもりでsage間違えてた…


238 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:29:31.29rG2caIJho (1/13)

サルバドール・宿木・梟「今週はダンガンロンパ霧切のネタバレがあります」

苗木「いやもう貴方がそうだからね」


239 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:30:18.29rG2caIJho (2/13)

メイド服「………」すたすた

苗木「?」

メイド服「おはようございます」ぺこ

苗木「えーと?」

戦刃「今日から学園の食堂に配属されたメイドさんだって」

苗木「へぇー……そんな人いるんだ……」

メイド服「………」


メイド服(やぁ、読者の諸君。僕のことを知っている人も知らない人もいるだろうから自己紹介しよう)

メイド服(僕の名前は魚住絶姫(うおずみ たえひめ)と言う。今は訳あってこんな格好だけど、本当は探偵だ)

魚住(………え?『いやいや、オマエはダンガンロンパ霧切の2巻で(ネタバレ)したじゃん』? )

魚住(全く……そう言った現実的なことは現実的な場所で言ってくれ。僕はここにいるし、探偵として学園に入り込んだ。当然相棒も存命だし、追っていた詐欺師は捕まえた)

魚住(だから僕がダンガンロンパ霧切の2巻の結構最初の方で(ネタバレ)したことは一旦忘れてくれ。これじゃバレてるだろうけど)

魚住(まあそう言わず聞いてくれ)

魚住(今回はとある依頼があったので、この希望ヶ峰学園に入り込んだんだ。僕だって意味もなくメイド服なんて着ない)


魚住(ところがその依頼と言うのが、それが───)



魚住(霧切響子の学園内での生活の調査、だ)




○chapter15 希望ヶ峰魂チェック隊~霧切編~




240 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:31:12.11rG2caIJho (3/13)

魚住(諸般の事情で依頼主はお教えできないがとにかく僕は依頼されてここにいる)

魚住(時刻はまもなく午前7時だろうか)

魚住(情報によれば、もうすぐ霧切はこの食堂にくるはずなのだが……ん?)


……セーラー……


魚住(……何か聞こえた……?)


ラッセ……セーラー……


魚住(近付いてくる……これは……)


ラッセーラー……ラッセーラー……


魚住(!)




霧切「ラッセーラー、ラッセーラー」真顔




魚住(アレ霧切響子だーーー!!!??)

霧切「ラッセーラー、ラッセーラー」真顔

魚住(しかも猫ひろしみたいなシャツ着てる!?なんだその『姉魂』ってシャツは!?ダサいし!)

霧切「うーん、ポートピアポートピア」

魚住「」

霧切「……」

霧切「……犯人はヤス」ぼそっ

魚住(そして欠かさないネタバレ)


241 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:32:00.87rG2caIJho (4/13)

◆午前10時


先生「であるからして、ここはこういう意味であるからして……」かかかか


桑田「Zzz……」

朝日奈「全然分かんないよぉ!」

葉隠「つまり……リス!」

先生「違う」

霧切「……」かりかりかり



魚住(午前10時。教室に潜入成功───霧切響子はふつうに授業を受けていた)

魚住(なるほど、学業はまじめに取り組んで……)

魚住(……ん?)


霧切「……」かりかりかり

霧切「……」かりかりかり


魚住(くっ、ここからでは何を書いているか分からない……)


霧切「……」ふぅ


魚住(なんだ?何を書いている?)


きーんこーんかーんこーん……


先生「ああ、これで終わりか。みんな復習しておくように」がらら

石丸「よし!授業が終わったから黒板を消すぞ!」ふきふき

苗木「って早いよ石丸クン!」

朝日奈「あー!まだ書いてないのにー!」

霧切「よければ私のを写していいわよ」すっ

苗木「ほんとに!?ありがとうきりぎ」







はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはや






苗木「……りさん」

魚住(耐えた!?)


242 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:32:55.11rG2caIJho (5/13)

◆体育館


ダムダムダム


大神「ふんッ!」ぼしゅうっ

セレス「そのただの立った姿からどうやってシュートしましたの?今の……」

ダムダムダム

石丸「ヘイパス!パスパスパスパナイッシュー!!」

大和田「るせーぞ兄弟!そんなにパスパス言ってたらオメェが狙われんだろ!!」←シュートした


魚住(午前最後の授業は体育か。男女混合のバスケ対決をしているようだな)


腐川「な、何であたしがこんなこと……」だむだむ

十神「点を取ったら靴を舐めさせてやる」

腐川「ヒイイイハアアアアア!!!」ダッシュ

ひゅーん

山田「うひぃ!?早すぎィ!」

不二咲「あ、腐川さん!前に霧切さんがいるよ!気をつけて!!」

腐川「白夜様のおおおお!!」だん

霧切「……」ふぁさ

腐川「靴を!!」


「な」「め」「る」「!!」だーんっく


山田「おーっと霧切響子殿が吹っ飛ばされたー!?」

十神「……ふん、雑巾のくせに点を取るとは」

腐川「びゃびゃびゃ白夜様白夜様ぁん」べろべろべろ

霧切「……」すたっ

不二咲「き、霧切さん!大丈夫……?ぶ、ぶつかったみたいに見えたけど」

霧切「ええ、大丈夫よ」

ちらりんぴっく☆

霧切「私は点の代わりにパンツを取ったから」ひらり

腐川「へ? ……あ……」

山田「超絶技巧(エクセレント!)」

魚住(こら超高校級の劇場型怪盗)


243 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:33:25.68rG2caIJho (6/13)

◆食堂


魚住「ふぅ……」

魚住(やっとこそこそしなくて済むな……さて、霧切響子は……)


霧切「今日も始めましょう」

セレス「ええ……そうですわね」

戦刃「がんばろう、ね」

大神「うむ……力を尽くそう」


魚住(ん?クラスメイトと会話か……何が始まるんです?)


霧切「……じゃあ、私から行くわね」

大神「……」こくり




霧切「バスケ終わってテンションブチアゲー!みたいなー?」

セレス「それな、ほんまそれな」

戦刃「とりま飯食わん?」


魚住(なんだこれ)


戦刃「オーガっち何食い?」

大神「うーん、我はー」

魚住(素が)

大神「麺干しいも」

セレス「どっちだしwww」

霧切「ぽよー、あげぽよー」

舞園「ぽよぽよー」

魚住(雑か、雑すぎか、あと本家混じるな危険)


244 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:33:52.89rG2caIJho (7/13)

◆視聴覚室


<ボクハネェホンバニネェ コンカイジシンアルンデスワァ
<クロヤナギサンノコタエ


魚住(視聴覚室で社会、世界史の勉強か……)

魚住(……さすがにさっきのようなことは起こるまい……)


桑田「Zzz……」

苗木「ふーん……なるほど……」かりかり

戦刃「全然分かんないや……答え教えてよ盾子ちゃん」

江ノ島「このあとクロヤナギさんはゴールデンひとし君で正解します」

魚住(え?そっちの正解知ってる人いたの?)

大和田「……全く分かんねー……」がしがし

魚住(それはともかく霧切響子は……)


霧切「……」

魚住(まじめに見ているな……)

霧切「……」ぽろっ

魚住(泣いてる!?え?なんで!?)

霧切「草野さん……かっこいい……」ぽろぽろ

魚住(本放送見とけよ!って言うかどんだけ惚れてんの!?)

霧切「さすがは2002年5月18日放送分の草野さんだわ、顔がりりしいし、初めてのミステリーハンターへのアプローチも忘れていない」

魚住(暗記済み!?)


245 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:34:26.64rG2caIJho (8/13)

◆夕方


石丸「さようなら先生!さようならみんな!」

苗木「ホームルームが終わるだけだよ……」ははは

先生「じゃあまた明日」

ぞろぞろ……


魚住(やっと一日が終わったのか)

魚住(確か希望ヶ峰学園では、通常授業の日と特殊授業の日が別れているんだったな……)

魚住(今日は通常授業だけで終わる日のようだ)


舞園「それじゃあ私、収録があるので」すた

不二咲「僕もラボに戻るねぇ」

苗木「また明日ー」

朝日奈「気をつけてねー!」

葉隠「おっと、こんな時間!確か今日は連載の締め切り……」いそいそ

山田「拙者も締め切りが近付いておりますゆえ、これにて……」いそいそ

江ノ島「やっば、アタシも撮影行かないと……」

苗木「みんな忙しいよね……あと葉隠クン、そのミステリー系の連載は不評だから載せる内容変えた方がいいよ」

桑田「ふぁー……よく寝た……」

セレス「授業はすべて終わりましてよ……?」


魚住(ここからは部活やバイトの時間と言う訳か。桑田怜恩の事情も気になるが今回は霧切響)


霧切「さて」がたっ

魚住(! 霧切が動くのか!)

苗木「あれ、霧切さんも仕事?」

霧切「いいえ、ちょっとね……」


霧切「山に芝刈りに行くの」


魚住(嘘が下手くそか)


246 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:34:55.93rG2caIJho (9/13)

◆午後7時


霧切「……」

魚住(……やれやれだぜ)

魚住(霧切響子に見つからないように尾行してきたはいいが、よく分からない場所に入ってしまったようだ)

霧切「……」

霧切「……確かこちらだったわね……」すたっ

魚住(ん?霧切がどこかに向かうぞ?)


【ドン・キ○ーテ】


魚住「!?」

霧切「……」すたすた

うぃーん……

魚住「……はっ!このままじゃ置いて行かれてしまう!気付かれないように……」

うぃーん

魚住(……いや、これには何か意味があるはずだ)

魚住(例えば彼女の洞察力を高めるための訓練だとか……そう言ったことなんだ、そうに違いな……)


すたすた

魚住(ん?今のは)



虎の着ぐるみをきた霧切「……」すたすた



魚住「えっ!?あ、いつの間に、えっ!?」


247 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:35:22.78rG2caIJho (10/13)

◆午後8時


虎「……」すたすた

魚住「……」


魚住(霧切響子の行動パターンはよく分からない)

魚住(もうこんなの、狙ってやってるとしか……)

こつっ

虎「……」キョロキョロ

魚住(? 公園に立ち寄った?)

虎「……」



虎「じっちゃんの名にかけて!」びしっ

虎「……なんか違うわね……もっとこう、腕を……」

虎「じっちゃんの名にかけて!」びしっ

虎「じっちゃんの名にかけて!」びしっ


魚住(何の自主練だよーーーー!!!??)


魚住(はっ!もしかして虎を買ったのは!)



虎「こんなところ見られたら最悪だものね……」



魚住(顔バレしないためだーーーー!!!!)


248 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:36:32.62rG2caIJho (11/13)




プルルルル


魚住「! 相棒」



魚住「どうしたんだい、サルバドール。君からこんな時間に連絡なんて」

『君こそどうしたのです、絶姫。連絡がないから心配しました』

魚住「あ、もうこんな時間か……」

『少なくとも一度は電話を貰えると思っていましたよ』くすっ

魚住「ごめんよ、サルバドール。忘れていたわけじゃないんだ」

『……ああ、例の依頼はどうですか?』

魚住「それなんだけどね」

『? 何かアクシデントが?』

魚住「アクシデントもアクシデントさ」




虎「1137じっちゃん!」びしっ

虎「1138じっちゃん!」びしっ

虎「1139じっちゃん!」びしっ



魚住「僕は少し危ない世界を見てしまったのかもしれないよ、サルバドール……」

『気を確かに絶姫、家に帰るまでが探偵ですよ』


249 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:37:29.58rG2caIJho (12/13)

◆翌日


魚住(霧切はあのあと5時間もあれをやっていた)

魚住(……超高校級の探偵ともあろう霧切響子があんなことを5時間もやるか……?)

魚住(もしかしたらあれはなにかの見間違いかもしれない)

魚住(そうだ、きっとそうに違いない)

魚住(だから今日も張り込めばきっと素の霧切響子が)


霧切「たっちひーろし……たっちひーろし……」


魚住(ああだめだ、これもう朝からだめだ)


250 ◆z.6vDABEMI2016/01/25(月) 21:37:59.30rG2caIJho (13/13)

ダンガンロンパ霧切で一番好きなのは魚住絶姫。
また二週間後に。


251以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/25(月) 21:49:56.89aWv7LGvEo (1/1)



今回は特に破壊力凄かった
顔バレ気にしてるけど既に学校で奇行連発してるだろw


252以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/01/28(木) 23:27:23.174D/woMm90 (1/1)


霧切さんだけが前回居なかったのは今回の為だったのね。
ミステリアスってか不思議ちゃんじゃねぇかwwww
真顔でギャル語使ってそうな女性陣にさらっと加わる舞園さんかわいい。


253 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:09:18.54CQzhsRizo (1/13)

苗木君お誕生日おめでとう記念。


254 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:09:58.67CQzhsRizo (2/13)

江ノ島「苗木に最高のプレゼント思いついたからちょっと手ぇ貸して」

松田「やだよブス」







◆【2月5日】


がらがらがら


苗木「ふわあ……おはようみんな……」


「あ、苗木クン!」
「どうしたの?なんだか眠そうだけど」


苗木「うん……昨日ちょっと宿題が……」

苗木「終わ……」ふっ


「そう言うのダメだよ、ちゃんと寝ないと次の日大変だしさ」
「あはは……ボクもよくやるから分かるよ。やっぱり宿題って終わらないよね」
「ええっと、体は大丈夫なの?苗木クン……」


苗木「ら……な……」

苗木「…………」


苗木「どうしたの?」
苗木「あ、こ、これには訳があって」
苗木「ボクたちもよくわかってないんだ」
苗木「お、落ち着いてほしいんだよ、苗木クン!」



苗木「うわあああああああ!!!!????」




○chapter16 超高校級の幸運に捧げる超高校級の誕生日





255 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:11:24.00CQzhsRizo (3/13)

苗木「こ、これどういうこと!?なんで、みんながボクに!?」

苗木O「それは……」

苗木「って言うかクラスメイトのみんなだよね!?なんで衣服まで一緒なわけ!」

苗木K「下着も一緒だよ」

苗木「言わなくていいよそう言うこと!?って言うかこれなんなの!?」

苗木C「うん、それがね」

苗木B「実はボク達も分からないんだ」

苗木「え!?」

苗木A「朝起きた時には既にこうなってて………とりあえず教室に来てみたらこの有様なんだ」

苗木D「正直ボク達も驚いてるんだよ、みんながみんな苗木クンになってるからさ」

苗木Y「原理も分からないし……何よりなんで苗木クンなんだろう……?」

苗木S「考えても分からないんだ」

苗木「どういうことなの……」

苗木T「きっと元のボク達の顔を見たくなかったから……学園がこんなことをしたんだ!」

苗木「そう卑下しないで、あとキミが腐川さんだってことは分かった」


256 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:12:28.21CQzhsRizo (4/13)

ばさっ


苗木達「「「!?」」」


江ノ島「はーい」

苗木「あ、江ノ島さん!?」

苗木K「江ノ島さんは普通なんだね」

苗木S「これをやったのはキミなのか、江ノ島さん!?」

江ノ島「いえす。私様は審判なのでかしこかわいい盾子ちゃんのままです!」

苗木Y「そんなのズルいぞ……!ほかのみんなは苗木クンになってるのに!」

苗木Z「逆にかわいそうかもしれないけどね」

江ノ島「かわいそうじゃねーよタコ!」

苗木「それで……どうしたの?」

江ノ島「んーと、ね?これは私様からの苗木への誕生日プレゼントなの!」

苗木O「何言ってるの……?」

苗木B「説明してよ!意味が分からない……!」

江ノ島「えー、どの苗木が元々どの生徒だったのか……苗木クンには当ててもらいます」

江ノ島「全問正解だった場合はそこで晴れて元に戻ります!やったねたえちゃん」

苗木G「」ぴくっ

苗木K「もし正解できなかったら?」

江ノ島「全員そのまま一生過ごしてもらいます」

苗木達「「「な、なんだってー!?」」」

江ノ島「まるでコピペのような反応ありがとう」


257 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:12:59.29CQzhsRizo (5/13)

苗木L「これって事態は深刻だよね……」

苗木M「だね。かなりまずいことになってるみたいだ!」

苗木A「って言うかボク達が誰なのかが自分でも分からないって怖いよね!?」

苗木「とりあえず誰が誰なのかを見極めないと……!」

苗木K「そうだね、同じ顔だけが喋ってても面白くないし」

苗木D「そうかな?たまにはこう言うのもあっていいと思うけど……」

苗木Z「でもこれってボクって個性の無個性化って言うか誰も得しないんじゃあ……」

苗木S「そうかな?ボクは幸せだよ!ボクが苗木クンになれるなんて夢じゃないか!下着を嗅いでも犯罪じゃないんだよ!」

苗木「はい舞園さん発見」シールぺた

舞園「なんで今のでボクが舞園さやかだって分かったの!?」

苗木「バレないと思って変なこと言ってるからだけど!?」


258 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:14:05.74CQzhsRizo (6/13)

苗木I「うーん……にしてもこのままじゃ埒空かないよ、どうする?」

苗木G「じゃあさ、ここでみんなで賭麻雀をやって、一番負けた人が本物の苗木クンってことで」

苗木「おいセレス」

苗木O「手っ取り早く腕相撲とかでいいんじゃないかな?」

苗木M「それならチキンレースにしようよ!闇のゲームを始めよう……命がけのさ!」 !?

苗木「はい大和田クン」

苗木L「そういう危ないことはしない方がいいんじゃないかな?出来ない可能性の方が高いしさ」

苗木D「一回やってみたらいいんじゃないかな?大丈夫、希望は前に進むんだ!」

苗木「うーん……ほんとにそうなのかな……?」

苗木A「とりあえずプール行こうよ!」

苗木「朝日奈さん」

苗木C「み、水はあんまり得意じゃないんだ」

苗木「不二咲クン、かな……」

苗木I「そもそも同じ顔になるって校則で許可されてるのかな?」

苗木「え?」

苗木I「こんなの日本国憲法でも裁ききれない難問じゃないか!ボクには荷が重すぎるよ……!」

苗木I「そもそも同じ顔になるってどういうことなんだよ!?それってボク達の努力が全部無駄になるってことじゃないか!」

苗木「石丸クン……」

このあとちょっと泣いた。


259 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:15:03.55CQzhsRizo (7/13)

苗木B「つべこべ言ってないでまず何かをやってみようよ!」

苗木Z「! うん、そうだよ!この苗木クンの言う通りだ!」

セレス「そうですわね」

苗木「あれ?しゃべり方だけ戻った?」

舞園「自分であると言う意志を強く持てば元に戻るはずです!」

苗木K「でも見た目は戻ってないんだね」

苗木「なんかとても怖い発言ばかりを聞いている気がする」

苗木L「そう言うことよりも、なんでこうなってるのかを知りたいんだけどなぁ……」

苗木Y「ん?みんな苗木クンになってるってことは、もしかして今女性陣には男のしっぽが生え」

苗木「止めて!!ボクのイメージが!!キミ、山田クンでしょ!?」

苗木Y「ち、ちがうよ(震え声)苗木誠ですしおすし」

苗木「完全に山田クンだよね!?」

苗木O「……ボクあんまり難しいことはわかんないんだけど……」

腐川「待って……あたしが全力をかけて白夜様だけは見つけてみせるわ……!」すすすすす

苗木「ボクの顔だからなんか傍目だとすごく気持ちが悪いよ腐川さん」

苗木B「あ、あはは……ち、近寄らないでくれないかな」

苗木「あ、十神クン」

石丸「今ので分かったのか」

舞園「さすが苗木クンですね」

十神「今のはみんな分かると思うけどなぁ」


260 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:16:44.44CQzhsRizo (8/13)

苗木「えぇーと……あと誰だ?誰残ってるんだ?」

苗木Z「ボクは残ってないよ!」

苗木「戦刃さんだね」ぺた

苗木Z「なんで!?」

苗木「はい、Zのマーク貼っておくから」

苗木Z「え?これ何のZ?」

舞園(絶対に残念のZ)

大和田(ひでぇことしやがる)

十神「残りの選択肢は少ないから分かるよね?苗木クン」

苗木L「元に戻ってないかな!?なんで!?がんばって十神クン!!」

苗木「何かわかんないけどキミは桑田クンな気がする」ぺた

朝日奈「条件反射ってやつだね!」

苗木O「たぶん違うよ?」論破?

腐川「ここまでは順調だったけど……」

苗木「あとの人たちは……」

不二咲「し、正直ほとんど見た目で区別も付かないし、話し方も同じだし……」

苗木K「ここでいよいよどん詰まりだね……」

苗木「ぐぐ……でもまだなんとかなるはず!」

苗木D「そうだよ苗木クン!こういう時は直感に委ねるんだ!もしも不安なら後はボクに任せてくれてもいいけどお代はきっちり」

苗木「どうやらキミは豚箱に入りたいみたいだね葉隠クン」


261 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:18:39.72CQzhsRizo (9/13)

朝日奈「あの苗木はさくらちゃんだよ!私なんとなく分かる、ドーナツ神の思し召しだよ!」

苗木O「え?ボク?」

苗木「なにそれ!?」

桑田「ドーナツ神ってすごいのな!?」

朝日奈「うん、間違いない……サーターアンダギーがそう言ってる」

葉隠「風の声かなんかでも聞く能力持ってんのかよオメーは」

不二咲「えっと……こ、これで……?」

セレス「残るはあと1人ですわね」

十神「ではあの苗木は」

舞園「霧切さん、です」

苗木K「……」



霧切「不正解よ」ふぁさ



セレス「まぁ、霧切さん?」

山田「あれれー?この人だけ何にも姿が変わってなくておかしいぞー?」

霧切「違うわよ、ちょっと部屋で自主連……なんでもないわ」

霧切(言えないわよ、部屋で犬神家の一族のポーズしてたとか言えない)

石丸「自主練?なんのだね?」

霧切「ナンデモナイ」

苗木「じ、じゃああれは……」

腐川「いったい誰なのよ……?」

苗木K「誰だと思う?」


262 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:19:09.40CQzhsRizo (10/13)

苗木「え……?でももうヒントがないよ!」

苗木K「ひんと1、ボクは普段の苗木クンの下着を知っている」

苗木K「ひんと2、普段のボクは苗木クンよりも大きい」

苗木「……」

苗木K「ひんと3、ボクのことはたぶんみんな知らない」

苗木K「ひんと4、ボクも何でここにいるのか分かってない」


苗木(……考えろ……考えるんだ……)

苗木(ボクより背が高くて、ボクの下着を知っている人物!それは───)


閃きアナグラム!

 な ? ぎ こ ? ?


苗木「……そうか、分かったぞ、お前は───」




苗木「……こまる!苗木こまる───ボクの妹だ!」びし

 コ ン プ リ ー ト ! ! 




霧切「……だそうよ?江ノ島さん」

江ノ島「ぐぐっ……せ、正解です……」


263 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:19:57.72CQzhsRizo (11/13)

こまる「やったね、お兄ちゃん!」

戦刃「ってことはみんな、苗木君の姿から元に戻れるんだね!」

江ノ島「うん!そうだよ!でもせっかくだからもうちょっと祝われてけよ!」


ぱちーん
ぼわんっ!?


苗木「うわっ!?」


けほっけほっ……


戦刃「……あ!元に戻った!」

苗木「みんな元に戻ったみたいだね」

葉隠「はぁ、全く今回はどうなるかと思ったけど……」

舞園「何事もなくてよかったね、みんな」

大神「そもそもどうしてこんな風に出来たのかまだ聞いてないんだけど……」

桑田「……ん?あれ?ちょっと待ってみんな、なにかおかしくない?」

戦刃「? そうかな?いつも通りだよ」

腐川「どこがいつも通りなの!?」

セレス「これってまさか、また喋り方だけ苗木クンになってる!?」

大和田「そ、そんな……これいつ元に戻るの!?江ノ島さん!」

江ノ島「今日いっぱいまでは無理です」

不二咲「どうやってやったのかしらないけど元に戻してよ!?」

江ノ島「奇跡も魔法もあるんだよ」どやぁ

こまる「ちょっと待ってよ、ボクこれから学校あるんだけど!」

江ノ島「そのままどうぞ」

苗木「こまるを困らせるなよ、江ノ島さん!」

江ノ島「これは魔法ですよ」オズゥ

セレス「不便で不便で仕方が無いじゃないか!」

石丸「これも校則では定まってないから違反ではないしなぁ……」

苗木「石丸クン……」


264 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:20:27.74CQzhsRizo (12/13)



【2月6日】


「うー、遅刻遅刻!」

「ふぁ……昨日はあんなことがあったせいで全然寝れなかった……」

「もう、顔洗う時間もほとんどないまま部屋から出て来ちゃったじゃないか……」

「って言うかなんか少しだけ背が高くなってるような……気のせいだよな?」

がららら

「おはようみん」







桑田「またオレだよ!?」
桑田「あ!?これで何オレ目よ!?」
桑田「知らねーし!」
桑田「つーかこれ誕生日プレゼントなんだろ!?」


「……あれ?」


桑田「おい桑田!オメーの誕生日ってもう過ぎてんじゃねーか!」
桑田「知るかよ!オレに言われたって分かるわけねーじゃん!」
桑田「つーか誕生日っていつ?」
桑田「冬休みだったんじゃね?」
桑田「どうでもいいけどドーナツ食わね?」


「ってことはまさかボクも……」



桑田「え?は?はぁ?な、なんなんだよオメーら、ドッキリとかマジやってらんねーんすけど」


苗木(桑田)「う、うわあああああああ!!???」


265 ◆z.6vDABEMI2016/02/08(月) 22:21:06.30CQzhsRizo (13/13)

ツイッターで遊んでくれてる人の言ってた「俺俺のパロディを見たい」に触発された。私は悪くない。だって私は悪くないんだから
また2週間後に。


266以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/08(月) 23:00:04.83zdAEHpmDO (1/1)

> >>1>>3>>5>>7>>9>>11>>13>>15>>17>>19>>21 .┌───────────┐a.jp hb.jp c.jp
> >>2>>4>>6>>8>>10>>12>>14>>16>>18>>20>>22 │ 2ch新名所「orzタワー」 .│d.jp he.jp https://■■■■■
> >>2>>3>>5>>7>>11>>13>>17>>19>>23>>29>>31.├───────────┘a.jp ttps:// ttps://■■■■■
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> >>1>>4>>9>>16>>25>>36>>49>>64>>81>>100   ■) b.jp ttps:// ttps:// ttps:// ttps:// ttps://■■■■■■■■■■
> >>1>>8>>27>>64>>125>>216>>343>>512    < \https:// ttps:// ttps:// ttps:// ttps:// ttps://■■■■■■■■■■
> ttps:// ttps:// ttps:// ttps:// ttps:// ○| ̄|_c.jp ttps:// ttps:// ttps:// ttps:// ttps://■■■■■
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267以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/09(火) 08:46:41.23N9oZg1v8o (1/1)


何気に誕生日の扱い雑な桑田ww


268以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/10(水) 18:29:32.18PzCxyHyvo (1/1)


桑田達の中には花音が混じってるのかなww


269 ◆z.6vDABEMI2016/02/14(日) 20:52:28.43WXCAEwtqO (1/1)

バレンタインだよ!


舞園「みんなにクッキーを焼いてきましたから食べてくださいね!それと苗木君……ガトーショコラ(消し炭)です!」ふふ

腐川「あ、あたっ、あたしの作った、その、ち……チョコ、食べてください白夜sあぁーっ!?粉々……!も、もっと精進します!」

セレス「なんですの?チョコなんてありませんわ……いいからロイヤルミルクティ作れって言ってんだろこのダボがぁーーーッ!」

朝日奈「ドーナツ作ったよ!ん?ちゃんとチョコかかってるからさ、みんなで食べないー?」

大神「我にはチョコなど作れぬ……せいぜい卵焼きくらいだ……」じゅうう

戦刃「あ、あのね……これ、その……か、カカオを現地から取ってきてそれで作ったんだ、おいしいと……思う、から……」

江ノ島「完璧すぎる私様はむしろチョコを作りませんでした……ぶひゃひゃ!そうだよ!これがチョコ焼きそばだ!絶望しろー!!」


霧切「……」

【靴箱】

霧切「……」そっ


ことん













葉隠「よし、苗木っちと場所入れ替えといて正解だったべ!」

霧切「葉隠君」すっ

葉隠「はい」


270以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/15(月) 09:21:12.87L71xv2Bro (1/1)


さくらちゃんの卵焼き食べたい


271以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/15(月) 18:46:45.46t/c7Vbiuo (1/1)


腐川のチョコ、割れるのは分かるが粉々とは…何を入れたwww


272以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/18(木) 08:18:57.88klrKHvoIO (1/1)

乙です


273 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:13:20.48JZ3QQ0K8o (1/12)

今週分ですが、マジでなーんも考えてなかったので、普段よりも何かがおかしい具合に磨きが掛かっている気がします。すまんの


274 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:14:06.74JZ3QQ0K8o (2/12)

セレス「うふふ、ごきげんよう」ひらひら


苗木「ねぇ山田クン、ボクの悩みを聞いてくれないかな」

山田「アロエリーナに話しかけるみたいに言いますけどもねぇ」

苗木「ボク、セレスさんのことって詳しく知らないと思うんだよね……」

山田「……ほう、と申されますと?」

苗木「うん、ボクが知ってるのは……」

苗木「11月23日栃木県は宇都宮市生まれ、身長164センチ体重46キロの胸囲80センチ、好きな食べ物は餃子、好きな男性はヴァンパ」

山田「ちょちょちょ!?それどうやって調べたんです!?」

苗木「山田クン、ボク達のクラスメイトには【スーパーハカー(笑)】がいるんだよ」きりっ

山田「【プログラマー】ね!?あぁた、ちーたんをなんだと思ってるんですか!?」

苗木「不二咲クンは力を貸してくれたよ!」

苗木(ボクの妹と、クラスメイトが遊んでる写真を提供することでね)

山田「!?」

苗木「そう言う訳だから、あとはそれでも分からなかったことを知りたいんだ」

山田「やだぁ……苗木誠殿がただのストーカーになってる……」



○chapter17  見て来て触れて、セレスさん感謝デー





275 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:14:58.10JZ3QQ0K8o (3/12)

山田「しかし、他に知らないことなんてあるんですか?」

苗木「たくさんあるよ!たとえば」


○口癖
○起床時間
○日々のルーティーン
○好きな決まり手
○いつも買ってる雑誌
○今日の献立
○血液型


山田「いろいろ突っ込みどころがある中、意外!血液型知らないの意外!」

苗木「こればっかりは不二咲クンの力を持ってしても分からなかったよ」

山田「なんで!?逆に!」

苗木「葉隠クンがO型らしいってことしか分からなかったよ……」

山田「だからなんでです!?」

苗木「なかの人もO型だし……」

山田「そういう(メタな)のやめーや!」

苗木「ところで、ボクはセレスさんの血液型はAB型のRHマイナスだと思ってるんだけどね……」

山田「一番希少なやつじゃないですかーやだー」

苗木「でも、それは嘘で実はA型だと思う」

山田「……つまり?」

苗木「公称AB型、実際はA型の血液型詐称タイプだよ!」

山田「なんのために……」

苗木「公称B型、実際はO型だったロッチ中岡タイプだと思う」

山田「あまりにも誰もが得しない情報サンキューでーす……」


276 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:15:44.14JZ3QQ0K8o (4/12)

◆で、もう直接本人に聞いた


セレス「私の血液型ですか?」

苗木「うん、色々調べたんだけど全く分かんなかったから教えてほしいなと思ってさ」

セレス「……ふふ、貴方さすがに凡人ですわね。存外、血液型占いを盲信しているのですか?」

山田「いえ、たんなる興味と言いますか?」

苗木「ボク達のデータってなぜか血液型が書いてないからなんでかな?って話になったんだよね」

山田「そそ!!」

セレス「で、聞かれたからって答えるとお思いで?」

苗木「隠すようなことじゃないじゃないか!今日のブラの色とか聞かないから血液型を教えて!」

山田「!!??」

セレス「くふふ……苗木君も面白い冗談を言いますのね」

苗木「じ、冗談じゃないよ、本気で……」

セレス「紫」

苗木「……え?」

セレス「今日の私の肌着の色ですわ。これで満足で?」

山田「なぜ言ったし」

苗木「……ありがてぇ……ッ!」

山田「おまわりさんここに変態がいます」


277 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:16:36.22JZ3QQ0K8o (5/12)

セレス「と言うかなぜ私の血液型が気になったのですか、苗木君」

苗木「うん、それがさ……セレスさんのことをもっと知りたいと思ったんだ!」

山田「色々と飛ばしてはくれてんのね」

セレス「その……まずどうして私を知ろうと?」

苗木「セレスさんはあまりにもミステリアスだから、そのヴェールを脱がせてやりたかったんだよ!」

山田「こら言い方」

苗木「そう、セレスさんを丸裸に!一糸纏わぬ姿に!」

山田「苗木誠殿、やりすぎですぞ」

苗木「無茶したいしくちゃしたいし、ふたつ合わさってムチャクチャにしたい!」

山田「そんなRADWIMPS気味に言ってもダメ!」

苗木「控えめに言っても結婚したい!」

山田「苗木誠殿!そのパロディはあかん!!」

セレス「なんと言うか……とにかくお気持ちは分かりましたわ」

苗木「じゃあ脱いでくれるんだね!」

セレス「何でそうなるんだよスカポンタンがぁぁぁぁ!!」


278 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:17:40.03JZ3QQ0K8o (6/12)

◆追い出された


苗木「うーん、セレスさんを怒らせてしまった……」

山田「うん、まずは自分の発言を省みることから始めましょうか?」

苗木「ボク、そんなにおかしなこと言ったかな」

山田「全部だ全部!全部!!」

苗木「……あ、ロッチ中岡の件?」

山田「そのマイナー情報はもういじらなくていいんですよ!!誰が得するんだ!!馬鹿か!!」

苗木「さん付けしなかったのが問題かな……?」

山田「ちっがあああああう!!お願い苗木誠殿、正気に戻って!?」

戦刃「あ!」ばったり

苗木「……うん?」

戦刃「苗木君、こんなところで会うなんて奇遇だね」

苗木「やぁ戦刃さん、ここは廊下だからたぶんいつでも会うよ?」

山田「マジレス」

戦刃「……そ、そっか、ごめん」

苗木「え?なんで謝るの?そんな、変なこと言ってないから安心してよ!」

山田「まぁ貴方以上におかしなこと言ってる人は今回出てきてませんしおすし」


279 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:19:25.73JZ3QQ0K8o (7/12)

◆そしてパソコンルーム



苗木「かくかくしかじか……と言うわけでセレスさんの情報をもっと知りたいんだ、協力してよ!」

不二咲「なるほどねぇ、苗木君は本気だったんだ……」

苗木「これがうまく行くなら、ボクは悪魔にでもなる……!」

山田「ほんとなんなの今日の苗木誠殿」

苗木「だからボクに力を貸して!不二咲クン!」

不二咲「オッケー☆」

山田「軽っ!?ローラ!?」

苗木「ありがとう、やっぱり持つべきものは友達だね!」

不二咲「ただし!」

山田「……ただし?ってことはただじゃないんですか?」

苗木「……分かってるよ、不二咲クンが大好きな百合……でしょ?」

山田「!?」

不二咲「うん、分かってくれたらいいんだよぉ」

山田「なぁにこれぇ……」

不二咲「ふふっ、あ、こないだの写真は最高だったよぉ!やっぱり苗木君の妹さんはかわいいね!」

苗木「でしょ?ボクも自慢の妹なんだ!ボクより背が高いし!ボクより背が高いし、背が高いし、そしてなにより背が」

山田「コンプレックスの塊か」


280 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:20:01.19JZ3QQ0K8o (8/12)

◆で、数分後


不二咲「やったよ、苗木君!」

苗木「遂に学園の最深部にたどり着いたんだね!」

山田「スーパーハカーこわぁい……ものの数分であらゆるセキュリティ突破した……」

不二咲「任せてね!ここから……」かたかた

不二咲「苗木君が探している、お目当てのものを……」かたかたかた

不二咲「そう!」ッターンッ!

不二咲「セレスさんの、極秘情報を!」かたかたかた

山田(ッターンッで終わったのかと思った……)

苗木「頼むよ、不二咲クン!」

かたかたかたかた……


かたっ


苗木「! 不二咲クン!」

不二咲「うん、間違いない、これだ」

山田「まじで何してんの世界の希望達」

不二咲「ここにセレスさんの極秘データがあるんだよ……」かたかたかた

ぴー

不二咲「ロックが外れた!よーし!」







『セレスティア・ルーデンベルク
本名:安広 多恵子』







山田「えええ!?これが極秘データ!?」





苗木「なんだ、日本人か。冷めちゃったよ」

山田「ええええええ!!!????」


281 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:20:33.91JZ3QQ0K8o (9/12)

外国人タレントだと思ってたのにほぼ純日本人だと知るとがっかりすること、あるよね。また二週間後……あ、ちょっと待って。


282 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:24:35.71JZ3QQ0K8o (10/12)

○chapter Ex2.22  ネコネコカワイイ


◆ジャバウォック島


小泉「アンタ誕生日なんですって?弐大」

弐大「応?ああ、もうそんな日か……月日は光陰の如しとはよく言うたもんだのう」

小泉「あー、えーと……ね、なんて言ったらいいか分かんないけどさ」

弐大「……なんじゃあ、言いたいことがあるなら腹から声を出さんかい!」

小泉「いつも!」

弐大「!」

小泉「いつも!あ、アタシ達をちゃんと……纏めてくれて、ほんと……ありがと!」

弐大「……小泉」

小泉「なんだかんだ、バラバラになりそうでもうまく行ってるじゃん、アタシ達」

小泉「それって……ちゃんと和を作ってくれた弐大のおかげだと思うんだ……よね」

小泉「あはは、ちょっと恥ずかしいけどさ」

弐大「いや、ワシの力じゃあない」

小泉「え?」

弐大「ワシはマネージャーじゃあ。だから、お前さんらの力添えしか出来んのよ」

弐大「最後に力を出すのはお前さんらじゃ」

弐大「ワシは日陰でいいんじゃ、小泉よ」



日向「それは違うぞ!」


283 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:29:14.12JZ3QQ0K8o (11/12)

弐大「! 日向……?」

日向「猫は日向に当たりに行くもんだろ、弐大」

日向「お前は日陰じゃないさ、お前のおかげで光をみんな浴びれてる」

日向「それって、お前自身が光になってるって言ってもいいんじゃないか?」

日向「……って、俺(ひなた)が言ったらなんか意味分かんないか、ハハハ」

弐大「……日向に当たる……」

日向「え?おい、弐大?」

弐大「……そうじゃあ!ワシもほとほと厭きておったのよ!」

弐大「ワシにはマネージャーの力しかない!だから、誰かをマネージメントしたかったんじゃあ!」

小泉「ふふ、じゃ日向をマネージメントしたら?」

日向「お、おい小泉!」

弐大「応!そうするかのう!」

日向「ちょっ、待てって!」

弐大「さぁ日向!今日からお前さんとワシの栄光の架け橋への挑戦が始まるぞ!」

弐大「絶対にお前さんを一流のアスリートにしてやるからのう!」

日向「いやいや、俺の才能がアスリートじゃない可能性もあるだろ!?」

弐大「その時はその時!」

弐大「そしてお前さんがきれいに羽ばたいたその時が、ワシにとっての最高のプレゼントじゃあ!」

小泉「ふふっ、お誕生日おめでと、弐大」

弐大「行くぞ日向!まずは足腰を鍛えるために砂浜を走り込みするんじゃあああああ!!」

日向「お、おい!もう花村がケーキ作って待って……引っ張るな弐大いいいい!!??」


284 ◆z.6vDABEMI2016/02/22(月) 22:29:48.14JZ3QQ0K8o (12/12)

即興だとばたついてごめんね。とにかく猫丸ちゃん、お誕生日おめでとっす!
じゃ、今度こそまた二週間後に。


285以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/22(月) 22:38:12.96FgwYYeaEo (1/1)

乙!


286以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/23(火) 12:51:29.92miyhtisNo (1/1)

乙、弐大ちゃんおめでとうございましたー


287以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/02/23(火) 19:18:58.95FJQoVrWHo (1/1)



メカ弐大はまさかのオムラ製…?


288 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:22:39.50kzX9jLTjo (1/10)

やぁ、二週間ぶりだね、みんな。ふふ……これがみんなの希望になることを祈るよ……!


289 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:23:52.80kzX9jLTjo (2/10)

◆今日のアイテムさん


ダンガンロンパに登場する様々なアイテムを紹介するこのコーナー!
第1回のゲストは───


タンブル・ウィードさん!


枯れた草が丸まった見た目をしています。
よくウェスタン風な場所でころころ転がっているところを見たことがある、と言う人もいるかもしれませんね。

原作では「西部劇などでよく見かける草の塊。家のドアに溜まったら裏庭に捨てる」という記載があります。
超高校級の人狼での使用説明も「風に乗ってころころ転がり続けるだけ」と至ってシンプル。
まさにみんなの想像通りのアイテム、と言ってもいいのではないでしょうか?

大きさはそれなりにあるように見えますが、モノモノマシーンから出てくるのは、手のひらサイズです。
ちょっとした夜のお供に───
何もする事がない退屈な時間に───
誰かへの嫌がらせに───
ころころ、風に乗せて転がしてみてください。







桑田「風って空調か?」

不二咲「ど、どこに風があるのかなぁ……」

大神「なれば我が息を吹こう」すううう

桑田「待って!?オーガの息だったらもう永久にどっか行くから!!」

朝日奈「ねー、外でころころしたーい。窓開けてよー」

モノクマ「シャラップ!!!」


290 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:24:29.21kzX9jLTjo (3/10)

大和田「っぐうぅぅっぅ!」

石丸「そう気を落とすな兄弟、女性は星の数ほどいるじゃあないか」

大和田「だが、だがよぉ………」ぼろぼろ

石丸「前を向くのだ!そしてさらに強くなれ!」



腐川「な、なによこれ……教室に忘れ物取りに来ただけなのに青春始まっちゃってるじゃないの……」

朝日奈「大和田、また告白してフられたんだってー」

腐川「……へ? あ、あらそう、大変ね……って前も同じようなこと言ってなかったかしら?」

朝日奈「うん、2週間前くらいに」

腐川「その時もフられてなかった……?」

朝日奈「うん、確かに」

腐川「これで何敗目?」

朝日奈「……10敗目?」



大和田「おう……そうだな……、へへ……」

大和田「次こそはあの女をオトして見せるぜぇ!兄弟!」

石丸「その調子だぞ!まずは腕立て伏せだ!」

大和田「うおおおおお!!」


腐川「で、その相手って?」

朝日奈「……実は知らないんだ、私も……」

腐川「ああ、そう……」



○chapter18 DOKIDOKI☆恋の400メートルリレー



大和田「俺は───絶対に成功させるぜ!アイツへの告白をな!」

朝日奈「だから結局相手は誰なのさ!」


291 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:25:44.61kzX9jLTjo (4/10)

大和田「うるせぇな」

朝日奈「恋バナって気になるんだってば!」

腐川「あ、あたしも巻き込まれてる……?」

朝日奈「ねえねえ!話聞かせてよ!!」

大和田「まぁそう焦るなっつーの」

石丸「そうだ、なれそめを語ってやればいいのでは?兄弟」

大和田「そうだな……オレとアイツの出会いは些細なもんだったぜ」



◇回想


大和田「ちぃ……単車がガス欠とかツイてねぇ」すたすた

その日オレは、愛車に乗れずにいらいらしてた。
せっかくの休みだっつーのに、学園に単車おきっぱだとか最悪だ。
そしてふと、とある路地に入った時───

大和田「……ん?」


段ボール「」


大和田「なんだこりゃ……」すたすた

何の変哲もない段ボールが置いてあった。
それだけなら無視するとこだったんだが……


いぬ「わん」ひょこ


大和田「……な、なんじゃあコイツァ……」どきどきすたすた


朝日奈(まさか恋の相手って)

石丸(ん?ずっと異性の女性だと思っていたが)


腐川「ダメよ大和田ッ!異種交配は流石にレベルが高すぎるわッ!!引っかかるわよ!!」

大和田「なにがだよ」


292 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:26:33.47kzX9jLTjo (5/10)

大和田「慌てんな。オレが惚れてんのは犬じゃねぇ」

大和田「いや、犬に惚れてることは惚れてるけどそう言うあれじゃねぇ」

大和田「ん?だけどよぉ、これだとオレがそもそも犬にそう言う目を向けてるやつみてーじゃねぇかよ」

大和田「そう言うんじゃねぇからな、オレはただ犬が好きなだけなんだ」

大和田「だから決して路地裏に捨てられてた子犬で変なこともやってねぇし、変な感じにもなってねぇからな!」

腐川「でもアレはしたんでしょう?」

大和田「な、なんだよ……」

腐川「アレよ!不良特有の……」




いぬ「ハッハッハッ」

ひょい

大和田「オメェも一人なのか……」

なでなで

いぬ「くぅん……?」

ぺろぺろ

大和田「はは、くすぐってぇな」




腐川「みたいなやつを!」

大和田「してねぇよ、オメェはオレにどんな幻想抱いてんだよ」

石丸「不良特有のやつ……なのか?」

朝日奈「あー、でも分かるかも」

大和田「やんねぇよ、そんなポエムチックなこと言わねーよ」


293 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:27:12.60kzX9jLTjo (6/10)

大和田「まぁ聞けよ」



◇で、


大和田「……こんなとこに犬だぁ?」

いぬ「くぅん?」

大和田「ったく、誰が捨てやがった……不憫だな」

いぬ「くぅんくぅん」

大和田「ったくしゃあねぇな、パンでもやるか……」


「うふふふ」


大和田「!?」くるっ

少女「ご愁傷様」

大和田「……あ?」

少女「ご・しゅー・しょー・さま。その犬のことです」

大和田「なにが、だ?」

少女「人の力を借りなければ生きては行けない脆弱な存在。けれどもその愛らしさで人を引きつける」

少女「人間は容姿で区別されて差別されるのに、犬は犬であるだけで人々に喜ばれる……それなのに力がないから生きていけない」

大和田「……なにが言いたい?」

少女「貴方、そんな犬を救う力がおありで?」

少女「そのパン。あげれば貴方は永遠にその犬に食事を与えなければいけない。その覚悟がおありで?」

大和田「!」

少女「ふふ……貴方も人生の初心者、素人、ですね」


大和田「しょ……初心者……!?」






大和田「で、惚れた」

腐川「はぁ?」


294 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:27:46.28kzX9jLTjo (7/10)

石丸「なるほど……女性にそこまで言われたことがないから、逆に自分に強く言ってくれた女性に惹かれたのだな?」

大和田「まぁそうなるな」

朝日奈「その考え方は分かるようなわかんないような……」

腐川「はぁ?」

朝日奈「ん?だって自分よりも強い相手がいたらうれしくない?仲良くなりたいじゃん!」

腐川「それはアンタらだけよ……」

大和田「言わんとしてることはわかるぜ」

朝日奈「うんうん!大和田もスポーツ精神が分かる人でなによりだよ!」

石丸「さすがは兄弟」

腐川「って言うかアンタらいつ兄弟になったのよ」

石丸「時期などどうでもいいだろう!血よりも濃い絆を結んだ義兄弟だ!」

腐川「!?」

大和田「そう言う訳だ。オレらは濃い関係のふたりだ」

腐川「!!?」

石丸「ブリバリな!関係ってことだ!!」

腐川「待って!なんか目覚めそうだから待ってちょうだい!!」

朝日奈「何かってなに……?」

腐川「ホモよ!!!!!」

石丸「サピエンスか……?」

大和田「理科か?」

石丸「歴史も絡むぞ!」


295 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:29:47.85kzX9jLTjo (8/10)

朝日奈「そう言えば何のきっかけで二人は義兄弟?になったの?」

石丸「アレはいつのことだったか……」

大和田「あん時だ兄弟」

石丸「……ああ!確か僕が夜サウナに入った時だったな……」

大和田「ああ、そうだったな、偶然あん時はなぁ……」

石丸「それから、あの時はアレだったな、兄弟」

大和田「おう、とてもアレでよぉ」

朝日奈「アレばっかでわかんないよ!」

腐川「どこの老人同士の会話よ」

石丸「……ふ、ふふっ(笑)そ、そう言えばあの時の君はよかったな(笑)」

大和田「おう(笑)あの時な(笑)」

石丸「君の体がな(笑)」

朝日奈「え?なに!?」

大和田「そうそう(笑)あんなところが(笑)」

石丸「そのあと義兄弟の誓いを交わしたんだったな(笑)」

大和田「ああ、そうだぜ。オレとオメェはその後に誓いあったんだ!」

石丸「泣けたぞ……」

腐川「経緯が!経緯がもうもやもやすぎるわよ!?」


296 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:32:46.46kzX9jLTjo (9/10)

石丸「で、結局その女性はなにものなのだ?」

腐川「そうよ、せめて学生かどうかくらいわかるでしょ?」

大和田「いや……職業は覚えてねぇな」

石丸「ほかにヒントは?」

大和田「えーと、何度か話したんだけどよ……そん時になんかやってるって……テレビがどうこう……」

朝日奈「何度か会えてるならまだ進展あるんじゃない?」

大和田「あー……でももう10回フられてるからよ」

腐川「10連敗って同じ人間だったの!?」

大和田「悪いかよ」

石丸「愚直な性格が出てしまっているのだ。ほかの女性を捜せと言っているんだがな」

腐川「べ、別にいいけど……そこまで興味ないしね……」

大和田「おいオメェ言い過ぎだろ」

朝日奈「……あ、ちょっと待ってね」

かちかち

石丸「む?教室のテレビに……何をしているのかね」

朝日奈「うん、確かこの時間に舞園ちゃんのグループがテレビに出るって言ってたの思い出したの!」

腐川「ああ、そう……」




んぱっ☆



少女『青葉さとみと申します。うふふふ』




大和田「ああああああアイツうううう!!!???」

朝日奈「ええええ!!???」


297 ◆z.6vDABEMI2016/03/07(月) 23:33:35.61kzX9jLTjo (10/10)

どんどん増える人数。どんどん増えるキャラクター。ちなみに青葉さとみちゃんにはダンガンロンパ十神で出会えます。

また二週間後に。


298 ◆z.6vDABEMI2016/03/14(月) 22:51:07.32hooHplrio (1/1)

ホワイトデーだよ!


桑田「オレからのプレゼント、いいだろ?サインボールだぜ!オレのサイン、マキシマムカッケェーっす!……は?不満?」

大和田「オレァそう言うの慣れてねーしな……ちっ、おらよ。女はこういう日にクッキーとか貰うのが嬉しいんだろ?」

不二咲「ええっと……て、手作りでシフォンケーキ焼いたんだぁ。一緒に食べようよぉ。1人じゃ食べきれないしさ……えへへ」

山田「フォォォーッ!!ではプレゼントと言うことで拙者がキャストアウッ(脱衣)……あ、嘘ですってばー、やだー……」

葉隠「プレゼントぉ?……あー、そういやここにちょうどいいチケットがあんなぁ。『葉隠康比呂占い券』?なんと1時間8万円?お安い!」

石丸「なにがホワイトデーかね!そんなことで浮かれていないで勉強したまえ!……む?なにかねその顔は?なぜそんながっかりした顔をしている?」

十神「……ふん。愚民ごときに俺へ不満を持つとはいい度胸だ。お前のために島を買ってやったぞ、これで満足か?」



苗木「……」どきどきどき


【靴箱】


ことん

















舞園「よし!霧切さんと場所を入れ替えておいて正解でした!」

苗木「舞園さん」

舞園「はい」


299以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/15(火) 07:45:26.68ll8sIfnuo (1/1)

安定の舞園さん


300 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:18:55.25FT2SQs59o (1/10)

澪田「まったく仕方がないっすね……唯吹が更新してやりますか……」


301 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:20:42.85FT2SQs59o (2/10)

朝日奈「ねぇ、思ったんだけどさ」

桑田「あん?なにが?」


朝日奈「この中で誰が一番強いのかな」


苗木「え?」

山田「……天下一武道会でも始めるおつもりで?」

大和田「……何考えてんだオメェは」

舞園「そ、そうですよ。そもそも強いの概念が分かりませんし……」

朝日奈「とにかく強さだよ!強いの決定戦だよ!」

大神「ふむ……精神ということなら舞園では?」

舞園「そんなことは……」

十神「武なら大神、お前だろう」

大神「いや、我はルールのある試合でしか勝てぬ。ルール無用(ヴァーリ・トゥード)なら戦刃だろう」

戦刃「ん、そうかな?」

葉隠「あー、でも確かにな。そもそも戦刃っちって傭兵だったべ?」

江ノ島「普段が普段だけに忘れがちです……残念です……」

戦刃「そうだね、ボールペンを使った葉隠君の殺害方法なら53通りくらい思いつくかな」

葉隠「またまたご冗談を」

霧切「それと……財力なら十神君ね」

桑田「それほめてる?ほんとにほめてる?」

十神「そんなに言っても500万しか出ないぞ」

桑田「割と出ちゃったよ!?」

朝日奈「もうさぁ、今日誰が一番強いか決めない?」

苗木「ねぇちょっと待って、これ普通の高校生が喋る内容じゃないよね」

朝日奈「……普通って何?」

苗木「えっ」

戦刃「でも、どうやって決めるの?」

先生「そう言うことなら先生が審判をやろう!」

苗木「!?」




○chapter19 対決学園~battle for RONPA~ 1夜





302 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:22:03.51FT2SQs59o (3/10)

先生「知力!体力!時の運!第1回希望ヶ峰学園最強決定戦ー!」どんどんぱふぱふ


不二咲「い、いつのまにか教室がそれっぽくなってるよぉ」

学園長「おもしろそうだから許可を出したよ。あと響子が見たくてね!」

苗木「さすがの親バカですね」

学園長「こら、誉めても単位はあげないぞ」

江ノ島「誉めてねー!ファーック!!」

霧切「あらこんなところに虫が」

金的スパァンッ!

学園長「御馳走様です!!」どさあっ

葉隠「ひいい!?早くも殺人未遂だべ!?」

舞園「だ、大丈夫です、息はしてます」

セレス「その分ものすごく絵面が汚くなりましたが」

苗木「ええと……それで」

朝日奈「とにかくクラス最強を決めたいの!」

先生「つまり知力と体力と時の運を試せばいいんだね?」

山田「そう簡単に仰いますがね、先生……」

先生「意外と簡単に出来るもんさ。みんなで色々ゲームすればいいんだよ」

朝日奈「なるほど!楽しみながら最強決めるんだ、いいじゃん!」

先生「……と言うわけでまずは体力から見ていこうか」

不二咲「苦手科目だなぁ……」
葉隠「病欠するべ!」
腐川「た、倒れたら最強も何もないわよ」
セレス「金が出ないなら最強じゃなくていいですわ」

朝日奈「えー?やろうよみんなでー!」

山田「生理痛です(適当)」

桑田「はぁ!?何言っちゃってんの!?」

石丸「山田くんは……女性だったのかね?」

苗木「そう言う冗談が通じない人がここにいるからやめてよ山田クン!!」


303 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:24:10.10FT2SQs59o (4/10)


◆で、


先生「学園長先生がゲームマシンを用意してくれたよ」

『もーのーもーのーぱーにーぃっーくー(のぶ代声)』テッテテッテテー

桑田「なんか見たことあるゲーム来た!?」

戦刃「これでどうするの?」

不二咲「わ、ワニが出てくるゲームに似てる……?」

先生「ここにある穴から白いクマと黒いクマが出たり入ったりするよ」

山田「穴に出たり入ったり……!」ピロリロリーン

石丸「チンアナゴかね?」

山田「チン…………ゴ……!!」ピロリロリーン

朝日奈「お願いだから黙って」

先生「とにかくゲーム時間内でスコアを稼いでくれ。黒いクマが得点で、白いクマはマイナスだよ」

先生「ひとり2回行うよ。その合計点でまずは体力のトップを決めよう。いいね?」

大神「なるほど、ではまずは」ムキィ

先生「うん大神さん、素手で殴ろうとしないでね、これフレンドパークのゲームじゃないから多分壊れちゃう」

朝日奈「うんうん、でもおもしろそうで何よりだよー!」

不二咲「これなら出来るかなぁ?」

大和田「ランニングとかじゃねぇならいいんじゃねぇか?」

舞園「そうですね!優劣がつきにくいですし!」

セレス「ドレスが汚れますわ、私はいやです」

朝日奈「え!?セレスちゃんもやろうよー!」

苗木「って朝日奈さんも言ってるし、お願いだよセレスさん」

セレス「いやです」

苗木「後で餃子買ってあげるから」

セレス「一番手は私でよろしくて?」

朝日奈「!?」


304 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:25:03.81FT2SQs59o (5/10)

◆モノモノパニック開始


スパァンッ

セレス「……クマを叩くアイテムですが……」

スパァンッスパァンッ

セレス「その、楽しいことは楽しいですが……」

桑田「なんでスリッパ?フツー、ピコハンとかじゃね?」

先生「なんかハンマーはだめなんだよ、何となく……なんか、ジャスティスな感じが」

大和田「ジャスティスな感じってなんだおい」

舞園「ちょっと……知らないですね」

石丸「それ以上は止めないか!」

戦刃「ごめんなんの話?」

不二咲「ううん、分かんないなぁ……」


スパァンッスパァンッ

『ぎゃああ』『やられたぁ』

スパァンッ

『あれー!』

朝日奈「うん、思ったよりおもしろいかも!」

苗木「さすが朝日奈さん、スコアが見る見る伸びていく……」

スパァンッ!ぶっぶー

葉隠「ありゃ?なんか間違えたん?」

江ノ島「シロクマを叩いたんだぜ!オレには分かる!」

十神「これは分かりやすい遊技で何よりだ」

セレス「思ったよりも楽しめますわね。貴方にもオススメいたしますわよ」





スパァンッ!スパァンッ!

霧切「っ、そこ!」パァン

『ンキィ!』『キョウコォ!』

スパァンッ!

『アリガトウゴザイマス!!』

霧切「さっきまで普通に鳴いてたクマが私の時だけ違うのだけれど!?」


305 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:27:27.83FT2SQs59o (6/10)

桑田「こっち……じゃねぇ!?あれ!?」

『こっちだよーん』

桑田「……そ、っちか!」ぐいんっ!

スパーンッ

桑田「っらぁ!」ぐりっ!



苗木「桑田クンの体の動き……すごいなぁ」

大神「確かに……目で追えることもさすがだが、それ以上に不測の事態に体が動く反射神経はさすがよ」

腐川「あれが人体の動きなのかしらね」

葉隠「どこの誰が言ってるんだべ」

朝日奈「ああいう動きすごいよね!体柔らかいのかな?」

苗木「かもしれないね。高校球児ってものすごく足開くって言うしさ」

葉隠「確か桑田っち、Y字開脚とか得意だったべ?前写メしたべ」

朝日奈「えー!?」

葉隠「後でLINEで送るべ」

朝日奈「あ、ごめんスマホ持ってないんだ」

苗木(あれはLINEに誘われたくない男への一番強い断り方だ……)

大神「恐らく、筋肉と脂肪の程良いバランスで体が構成されているのであろうな」



桑田「おりゃあああ!!」ぱしぱし

霧切「なるほど……確かにあれはファンの子が増えるのも納得かも」

腐川「あら、そうかしら……?」

舞園「ちょっと惚れちゃいそうですね」

桑田「マジで!?」ぐいんっ

セレス「耳だけ腐ればいいのに………」


306 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:28:46.03FT2SQs59o (7/10)

山田「体力勝負と言われた時はちょっと怯みましたが、これなら───」

シュッ

葉隠「山田っちの腕が……見えねぇ……」

戦刃「な、なにあの動き!?」

スパパパパパパァンッ

『『『うぎゃー!』』』

苗木「え!?」

大神「無駄のない動きだ……」

山田「ゲーマーをなめないでいただきたい!」スパパパパパパァンッ

不二咲「こ、こわいよぉ……」

腐川「なんかたまにいるわよね……ゲームセンターでだけは異常に動きがいいオタク……」※主に音ゲーのコーナーに

苗木「まさかと思うけどこれ」

山田「ええ、覚えましたとも!出現パターンは全部で4つ!」すぱぱ

山田「そしてこれは比較的簡単なルートBでしょうね!」すぱぱぱー

霧切「もったいない才能よねあれ」

江ノ島「その記憶力を勉強に使ってください」

山田「はっはっは」すぱぱぱー

先生「全くだよ、なんでこの間の小テストに赤点があるのかな?」

山田「はっはっは」すぱすぱ




その後山田クンは一番の結果を残しました。





307 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:29:29.22FT2SQs59o (8/10)

不二咲「うーん……ぼ、僕もやらないとだめかなぁ?」

十神「出来ないと言って投げ出すつもりか?お前らしくもない……死ぬ気で取り組んで見ろ」

不二咲「う、うん……そうだね、頑張ってみるよ。ありがとう十神君」

苗木「と、十神クンが不二咲クンを鼓舞してる?」

朝日奈「やっぱみんな全力で戦わなきゃね!」

十神「……ふん、お、俺は別にお前のことを思って言ったんじゃない」

山田「一昔前のツンデレェ……」

不二咲「ええっと……頑張るねぇ」

『すたーとぉー』ぴぴー


不二咲「え、えいっ」ぱし

『うわぁ』

不二咲「えいっ」ぱし

『ぎゃー』『やられたー』

不二咲「う、うう……可哀想だよぉ……」ぱし

『あーれー』

不二咲「うっ……うっ、ごめんねぇ、くまさんごめんねぇ……」ぱしぱし

不二咲「でも僕……頑張らなきゃいけないんだぁ、もっと……強くなるんだぁ!」ぱしぱし





大和田「……」

舞園「どうしたんですか、大和田君?」

大和田「いや、なんでも」

舞園「なんで顔真っ赤なんですか?」

大和田「……なんでも、ねーよ……」

舞園「なんで前屈み」

大和田「何でもねぇぞゴルァ!」


308 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:30:09.44FT2SQs59o (9/10)

腐川「……あ、あたしもやるの?」

苗木「やっぱりみんなでやらないとね」

江ノ島「そうですよ……うぷぷ、山田クンと私が同じように満点取ったからって絶望する必要ありません!」

桑田「くっそー、あれさえなきゃな……」

葉隠「むしろあれが桑田っちらしくていいと思うぞ」

桑田「バカにされてるよねこれ」

腐川「っち、仕方ないわね……」

江ノ島「おおっと間違えてコショウをばらまいちまったぞー(棒読み)」

腐川「え?ちょ……クシュンッ!」

『うぷぷー』『ぷぷー』

石丸「ふ、腐川くん……?大丈夫かね……?」

『うっぷぷ』

シュカァンッ!

『ぷ』

腐川「……あー、ウルセーんだようぷうぷ……アタシがいっちゃん嫌いな声出しやがって……」

戦刃「あれ?なんだか様子が……」

腐川?「あら?あらあらあら?これなんの会?」

朝日奈「腐川ちゃん、そんなこと言ってないでクマたたきやってよ!」

葉隠「その前に一匹仕留められてんだけども」

舞園「あれなんですか……ハサミ?」

不二咲「あ!ジェノリン!」

苗木「ジェノリン!?」

翔「あ!ちーたん!!」

苗木大和田「「ちーたん!!?」」

翔「おっすおっす、9時間ぶりくらいー?なにしてたの?」

不二咲「みんなでゲーム大会だよぉ!」

石丸「これは……ドーピングか?」

葉隠「それ以上に言いてーことありすぎて頭いてーべ」


309 ◆z.6vDABEMI2016/03/22(火) 21:30:36.82FT2SQs59o (10/10)

次回、ついに苗木さんが!
また2週間後に。


310以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/23(水) 14:03:59.12Wmk0KNCLo (1/1)

いいところでー!?乙!ジェノりんがんば!


311以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/03/23(水) 17:46:06.271LMOyYZxO (1/1)

乙!


312 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:50:12.02jLoBpeNlO (1/7)

澪田「いいっすか?このままだとみんなが月曜日を終えてしまうっす!だから早めに!パブロン!!」


313 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:50:39.69jLoBpeNlO (2/7)

ここまでのあらすじ
何とは言えないがとりあえず何かがおかしい



先生「体力は……結局山田君と江ノ島さんが一位だったね」

朝日奈「やるじゃない」肩ぽん

山田「あれ体力に入れていいんですかね!?」

桑田「ご自身で疑問持つくらいなら点を取らないでくださーい!!?」

セレス「過ぎたことです、仕方がありませんわ」

江ノ島「ふー、やれやれだぜ……」

苗木「……そ、そう言えばこれってあと2競技も続くんだよな……か、体……もつかな……」

朝日奈「誰も後2つなんて言ってないけどね」

苗木「」汗ぶわっ

葉隠「はぁー!?まだやんのか!?」

先生「それは終わってみてからのお楽しみさ!」

苗木(絶対なんかある)

舞園(間違いないです、分かります、エスパーですから)

苗木(うん分かったから耳元に小声で話しかけないでくすぐったい)

大神「次は何だ……かかってくるがいい!!」


先生「次は……知力対決だよ……(テスト用紙を片手に持ちながら)」


朝日奈「」どさっ

苗木「朝日奈さん!?」

大和田「終わった……これはダメだ……」

翔「……あん?アンタら大袈裟すぎんのよ!」




○chapter20 対決学園~battle for RONPA~ 2夜





314 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:52:06.71jLoBpeNlO (3/7)

朝日奈「SEKAI NO OWARI……本当に世界の終わりだよ……もはや終わり通り越して小沢だよ……」

苗木「誰それ」

セレス「あら、知力に自信がないのですか?」

朝日奈「残念ながらそうなんだよね……」

葉隠「うー……実は俺もだべ、もう早抜けしてーべ」

山田「いやぁ、それ言い出したら拙者も……」

大神「……我もあまり自信はないな」

戦刃「……わ、私も……あ、でも私はさ、ほら、日本離れてた時期長いし?」

江ノ島「言い訳に大草原不回避」

十神「と言うよりこのクラス、バカのオンパレード過ぎるぞ、どうなってる」

先生「まぁ学力度外視だからね、基本」

十神「なん……だと……」←傷ついた

石丸「そうなのか!?」←知らなかった

苗木「よ、よかった……」

不二咲(そんなことならハッキングして自分の成績改竄するんじゃなかったなぁ)

苗木「と言うことは……ま、まさか大変なことになるのか!?」

大和田「……お、オレは少しだけ勉強したから……」

石丸「そうだったな!兄弟!」

霧切「最近二人きりでよく部屋にこもって勉強会してるものね」

翔「アーレーアーレー!!??それってほんとにただの勉強会なのォォォ!?」

石丸「……なにがだね?」

翔「決まってんじゃない、ナイスホモタイミングよッ!」

山田「まーたそんなことを……そんな簡単に見られるホモにありがたみなどないッ!」

舞園「……なんですかそれ」

霧切「分からないわ」

不二咲「僕は百合しか興味ないから分かんないなぁ」

大神「花が好きなのか?」

桑田「なんかダメだこいつら!あとオレも勉強的な意味で!!」


315 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:52:48.38jLoBpeNlO (4/7)

先生「なぁに、テストと言っても学力ではない。知力を計るテストだよ」

十神「その知力と言うのが気になるんだ」

先生「君達は『ウミガメのスープ』の話を知っているかい?」

苗木「ウミガメのスープ?」

霧切「昔、海難事故に遭って、命辛々生き延びた男がいた」

霧切「その男は事故から数年後、海の近くに建っているレストランにウミガメのスープを食べに行ったのだけれど、」

霧切「一口食べてシェフを呼んだ。「これは本当にウミガメのスープですか?」シェフは当然、はいと答えた。」

霧切「すると男は勘定を終えて、すぐレストランから出て海に飛び込み自殺してしまった。一体なぜか?」

大和田「……ああ?」

霧切「『水平思考』と呼ばれる問題よ。どうしてそうなったか、出題者に質問しながら答えを導き出すクイズ……」

霧切「ちなみにこれは一番ポピュラーな問題だけど、答えは分かる?」


※皆様はおわかりでしょうが、そのうち答え合わせします。


葉隠「……さ、催眠術だべ!」

霧切「はぁ?」

先生「つまりそんな感じの問題をいくつか出すから、答えてほしいと言うわけさ」


316 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:53:37.49jLoBpeNlO (5/7)

山田「しかしウミガメのスープですか……」

桑田「食ったことねーな、どんなスープなんだ?」

不二咲「ううん、分かんないなぁ……」

大和田「つーか他のスープじゃだめなのかよ?」

山田「他って、わかめのスープですか?」

桑田「あ、旨いやつ」

不二咲「いいよねぇ、体があったまるしほっとするよぉ」

大和田「中華スープっぽいやつか?」

山田「あと、コンソメのスープ」

桑田「あー、それもいいな。あのカップで出る奴最高」

不二咲「ちょっとしょっぱいのがパンによく合うよね!」

大和田「……ん?ちょい待て、この流れ」

山田「あと、缶詰めのスープ」

桑田「缶切りねぇよ!」

不二咲「ご、ごめんねぇ、僕も無理だよぉ……」

大和田「なあ、これ完全にあれだよな」

桑田「オーガ!缶詰めのスープ開けれる!?」

大神「む、我に何か?」

山田「あと、ガングロのギャール」

大和田(ヤバい、パターンハメられた)

山田「それからユニクロの……ヤーツ」

霧切「何遊んでるの?さっさとやるわよ」


317 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:54:04.62jLoBpeNlO (6/7)

先生「たとえばそうだね……」

先生「銀行強盗が、銀行からお金を強奪した。彼らは無事に逃げおおせたのだが、逃げた先でお金を燃やしてしまった。一体なぜ?」

葉隠「いや偽札だったからだろ?」

霧切「……」

セレス「……それ以外ありませんわね」

霧切「あなたほんとにこういう時だけ……こういう時だけ天才ね……!!」ギリギリギリ

苗木「そう怒らないでよ霧切さん!」

霧切「い、いいわ、もっとたくさんの問題を出してもらいましょう……!!」


───しかし……これが悪夢の始まりだったのだ……


葉隠「一方通行だったんだろ」

葉隠「メスなんだべ?」

葉隠「いやいや……どっちも同じ重さだろ(笑)」


───問題が出された瞬間に答えられてしまう始末

───しかも……合っている

───そう、我々は忘れていたのだ


葉隠「つまり正解は……人は確実に死ぬ!」


───この男……バカだけど


霧切(バカだけど賢い……いろんな意味で……!)


───そしてそれは霧切や十神の嫌いなタイプだった

───ちなみに他の生徒はやる気なくなった


苗木「そぉい!!」

葉隠「へぶっ!?」どすぅ

苗木「もういいよ!このままじゃ水平思考って言うかゲスの極み乙女だよ!!」

朝日奈「それ合ってる!?」

桑田「風評被害が過ぎねぇか?!」



先生「えーと……知力は葉隠君が一番だね?いいね?僕としても非常に不本意だがいいね?」

葉隠「なんで不本意なん」


318 ◆z.6vDABEMI2016/04/04(月) 22:54:48.64jLoBpeNlO (7/7)

ヒント:男が海難事故に遭ったとき、家族も一緒だった

作者限界に着き、また二週間後に。


319以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/04(月) 23:07:54.50lXCOtKP60 (1/1)

先生も不本意なんだー
でもまあ、数々の修羅場(自業自得)をくぐり抜けてるから直感は相当鋭いだろうな!


320以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/04(月) 23:33:42.68Aw+Y+ClXo (1/1)

家族なんだ。自分が知ってるヤツはたまたま居合わせた人が
気をきかせたヤツだったよ


321以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/05(火) 00:50:27.36K3kqgiamo (1/1)

やはり葉隠


322以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/05(火) 07:21:41.29QqxZvimoo (1/1)

77期生でやったら終里が知力一番になりそうだな
直感で言った事が合ってるタイプ


323 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:31:22.31DspjrQ+nO (1/10)

前回の大ヒント:海難事故で男の娘は亡くなった


324 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:32:29.90DspjrQ+nO (2/10)

前回までのあらすじ

ガングロのギャール




十神「さんざん興が削がれたが、やっと終わるのか」

先生「うん、この3種目め……【時の運】の競技が終わればね!」ドンッ☆

セレス「私飽きましたわ、もう終わりでよいのでは?」

朝日奈「それじゃだめだよ!誰が最強か分かんないじゃん!」

苗木(すでに分からない状態になってるんですが、それは………)

朝日奈「あれ?でも最初山田が勝って、次葉隠が勝ってて……あれ?もう最強が誰か分かんないかも」

苗木(ほら……そうでしょ、だから止め)

朝日奈「とりあえず最後までやろ!途中で諦めるなんてアスリート失格だよ!」

戦刃「結局やるんだね……?」

山田「エンディングまで泣くんじゃない」

江ノ島「この状況の方が泣けるぜファーーーーック!!」



○chapter21 対決学園~battle for RONPA~ 3夜




325 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:33:13.39DspjrQ+nO (3/10)

先生「というわけで今度は運を試すよ」

苗木「と言うことは……」

朝日奈「やっぱりシュークリーム食べたりするのかな」

舞園「ひとつだけからしが入っているとかって言う、あのバラエティでよくあるやつですね!」

江ノ島「あーあー、あれね。ツマンネーやつ」

桑田「そういや江ノ島ちゃんやったことあったな、あれ確か『ランク天国』の8月12日付の放送回だったっけ」

江ノ島「やれやれだ……日付まで覚えてねーぜ……」

石丸「シュークリームのやつとは?」

桑田「あ?見た目はふつうのシュークリームの中にひとつだけからし入りのシュークリームが混ざってて、」

桑田「それを食ったやつの負けってゲームだよ」

葉隠「バラエティの鉄板だべ。ぶっちゃけ俺もよく食わされるべ!」ばばーん

セレス「なんですのその低俗なゲームは……」

舞園「よくアイドル番組とかでもやらされるんですよね……でも大抵あやかが食べてくれて……」

桑田「あー、あれな?『うたすた』7月26日の2時間スペシャル回」

朝日奈「えっ全部覚えてんの?」

大和田「マジのファンじゃねーか」

舞園「本人は覚えてなかったりするものまで覚えてるのは怖いですけどね」

山田「愛ってそう言うものですよ」

朝日奈「………えっ、気持ち悪い………」

舞園「朝日奈さん言い過ぎですよ、かわいそうに」

桑田「朝日奈ちゃんも確か『すぽこん!』の昇格一発目の放送で罰ゲームとして、好きな男の名前言ってたよな!確か『ツヨシ』!」

舞園「えっ、それ覚えてるの気持ち悪い」


326 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:33:41.43DspjrQ+nO (4/10)

大神「して、ルールはどうなっている?」

先生「うん、時の運を試すってことで……」

ことん

先生「いいかい、これから何回かやるんだけど」

苗木「なぜ回数があやふや!?」

大和田「ゲーム成り立ってんのかそれ!?」

先生「ここにシュークリームがある」

セレス「そしてさっき言っていた通りのものをやるのですか!?」

先生「実は……この中には……ッ!」



先生「……ひとつだけ……からしが入っているんだ……!」



翔「ちょいと早めの再放送か!ゲラゲラゲラ!!」

石丸「まぁルールがわかりやすくて何よりなのだが」

先生「そしてみんなには一つ選んで食べてもらう……」

霧切「確かに運が試されるわね」

先生「ただし今回は………」


先生「からし入りを食べた人が勝ちだ」


ざわっ………!

セレス「……なるほど」


327 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:34:54.53DspjrQ+nO (5/10)

先生「悪運、それもまた時の運」

先生「ましてやここで、負けるはずがないこの状況で、」

先生「からし入りのシュークリームを一番食べたやつ………そいつが勝ち組だ!」

苗木「………ん?待ってください、先生……今」

先生「さぁ始めるぞ、準備はいいか野郎共!!」

苗木「テンション!!!?」

石丸「先生のこういうところは僕にも分からないよ」はっはっは

苗木「いや笑ってる場合じゃないんだよ!」

舞園「ま、待ってください先生!」

先生「なんだ舞園!この先生のロマンティックを止めるな!」

桑田「ロマンティックじゃねーよなそれ!?」

山田「これマジどっからつっこむべきです!?」

舞園「あの、ひとつだけ気になることが……」

先生「ああ、先生の好きなタイプかい!?」

桑田「今そこなわけねーだろ!!??」

戦刃「ちょっと興味あるかも」

セレス「なぜ!?」

翔「先生は受けですか?攻めですか?」はあはあ

十神「汚物は黙って焼却炉で消し炭になれ!!」

先生「えー、先生はリバ、つまりどちらも出来る存在です」

苗木「知りたくない情報を発信しないでください先生ェェェェェ!!!」


328 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:36:30.91DspjrQ+nO (6/10)

大和田「おい、待てよ……一番からし入りを食ったやつが勝ちっつったか……?」

霧切「……ええ、間違いないわ」

不二咲「ってことは……最低2回はやるんだね?う、うう……」

舞園「正直ほんとに辛いですからね、あれ」

江ノ島「しかもゲロまずなんだよねー……マジで最悪」

葉隠「しばらく飯食う元気も出ねーべ」

山田「体験者からの声が続々と!」

不二咲「ふえぇ………怖いよぉ………」

十神「ふん、だが俺は負けない……十神の名にかけて!」

江ノ島「え?マジで?」

葉隠「お、こりゃ渡りに船だ」

十神「なにを言っている?」

苗木「そっか、じゃあからしは任せたよ十神クン!」

十神「ああ、この俺が、………………ん?」

江ノ島「ギャハハハハ!ばっかでー」

セレス「これで安心しておいしいシュークリームが食べられますわね」

不二咲「あの、ご、ごめんねぇ……」

大神「勝ちを譲ることになるが、致し方があるまい……」

十神「ちょっと待て、大きな誤算を招いたようだな……」

石丸「正々堂々と言いたいところだが、君がそうしたいと言うなら譲るほかないな!」

不二咲「あ、あんまり美味しくないもの食べたらおなか壊さない?大丈夫?」

十神「待て、俺はそう言うつもりで言ったんじゃあ」

江ノ島「じゃ、中身見てからしだったら十神に渡せばいいよね?」

翔「ルール社会の崩壊!?っつーかさすがにそれは守れよ!」

十神「俺にからしを押しつけるな!!!!」


329 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:37:25.23DspjrQ+nO (7/10)

先生「まずは一回戦ー!」

ぱふぱふー

霧切「本当にやるのね………」

セレス「正直どん引きしておりますが、やらなければ帰れないのでしょうし……」

霧切「……それもそうね。面倒だけど覚悟を決めるしかないようだし」

石丸「う、うむ……なんだかどきどきしてきたぞ」

先生「じゃあシュークリームをひとつ選んでくれ!」

桑田「じゃあオレこれー!」しゅば

朝日奈「あっ、そう言うのズルいよ桑田!」

先生「スピードも運だからね……」

桑田「だってよー、へへー」

朝日奈「そんなのじゃ、ちっちゃい不二咲ちゃんとか………アレな山田が取りにくいでしょ!」

山田「アレ(意味深)」

朝日奈「ち、違うって!変な意味じゃないって!下ネタとかじゃないってば!!」

苗木「朝日奈さん、訂正するとよけい怪しいからしなくていいよ!?」

大神「喧嘩するでない……揉めるならば我が制裁する」

桑田「ハンセイシテマース」
朝日奈「ゴメンネサクラチャン……」

十神「だが、それならとる順番はどう決める?」

セレス「いいじゃありませんの、適当で」

葉隠「揉めなきゃ何でもいいんだべ」

戦刃「だよね、みんなで楽しくやれればいいんだって」

苗木「そ、そうだね……じゃあボクこれ」

不二咲「えっと……ぼ、僕はこれにするねぇ」

ひょいひょい

桑田「結局そのやり方か!これがお前らのやり方か!!!」

朝日奈「もういいじゃん桑田……仕方がないよ」

ひょい

朝日奈「アンタ余ったやつね」

桑田「チクショォォォォォ!!怒られ損ッ!!」


330 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:38:29.88DspjrQ+nO (8/10)

先生「せーので食べてくれ。いいかい?」

もぐもぐ

朝日奈「あれ?そうだったの?」

霧切「もう食べたの!?」

苗木「早すぎるよ朝日奈さん!ゲームの意味なくなっちゃうから!」

朝日奈「ごめんごめん、美味しそうでつい」

先生「………行くよ、せーの!」

「「いただきまーす!」」

ぱく


大和田「………これは………!」



十神「シンプルでいて実に繊細……舌触りが究極に優しく柔らかい……!」

舞園「中に入っているクリームは北海道産の最高級ブランドの生乳を使用!」

不二咲「ホイップを作ったのは……スイーツ創作グランプリのチャンピオン!」

霧切「生地もその日の気温や湿度に合わせてその日の朝に材料を仕込んでいるわね」

大神「何重にも層があるように感じられるほど……この表面のサクサク感!?」

葉隠「かと言って内部はサクサクしすぎずにふんわりと柔らかく仕上がってんぞ……」

朝日奈「間違いない、これを作ったのは手練れ……!」



苗木「シュークリームに手練れとかあるの」

セレス「なんですのこの説明せりふは」

桑田「つっこむだけ無駄だろ……」

江ノ島「そしてその中に漂う……」

戦刃「からしのハーモニー……辛っ」

苗木「いたよ!?からし食べた人いた!?」

戦刃「意外と合う!」ぴこーん

大和田「合うじゃねぇだろ!」


331 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:39:25.89DspjrQ+nO (9/10)

先生「じゃあ二回戦やろ」

もぐもぐ

朝日奈「へ?」

先生「へじゃない朝日奈、なんで全員分のシュークリームを食べたんだ」

朝日奈「えへへ、つい……」

苗木「つい、で15個シュークリーム食べるのはもはや病気だからね朝日奈さん」

霧切「? 15個?シュークリームは全員分、つまり16個あるはずだけど」

戦刃「辛っ……」つーん

舞園「またですか!?」

不二咲「あれ?なんでかなぁ」

山田「これは……恐らく妖怪の仕業!」

翔「な訳ねぇだろ!黙ってろあせっか鬼!!」

江ノ島「今のは私様が食べさせました」

先生「なぜ!?」

苗木「………あんまり時間使うのも何だし、今回は戦刃さんの勝ちと言うことでよくないですか?」

大和田「ああ、だな……つうかもうひとつは食いたくねーし」

セレス「ですわね。早く帰って紅茶が飲みたいですわ」

石丸「僕は日課の宿題があるのでね」

苗木「宿題は日課とは呼ばないんじゃないかなぁ」

先生「そうか………そう言うなら戦刃が運勝負の勝ち上がりになるな」


先生「ではこれよりグランドチャンピオン大会に移る」


苗木「は?」

先生「さあ、誰が一番強いか………決着つけようや………決着」

大和田「 ! ? 」

桑田「つ、つまり?」

大神「まだ終わっておらぬ……この戦いはまだ……!!」

苗木「もう家帰らせてよ!!やだよもうこの空間!!!」

朝日奈「逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……!」

苗木「そしてそれボクの……ああいや違うけど!ボクのやつ!」


332 ◆z.6vDABEMI2016/04/18(月) 23:40:31.86DspjrQ+nO (10/10)

ウミガメ問題はもう答え出そうだね。放置!
そしていよいよ次回!たぶん!対決学園編、堂々の最終回?

また2週間後に!


333以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/18(月) 23:54:27.48z9BaiNb4o (1/1)



これもうどうなるかわからんね


334以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/19(火) 07:14:55.81+C89NGFCo (1/1)

惜しいちーたんを亡くしてしまったな… >ウミガメ問題


335以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/04/28(木) 22:07:37.2075vr394s0 (1/1)

age


336 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:46:22.52mVv2au4Vo (1/12)

澪田「日付変わったけど寝るまではセーフっすよね!」


337 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:47:01.79mVv2au4Vo (2/12)

先生「えー、紹介しましょう」

先生「まずは第一テストで優勝の山田君と江ノ島さん」

先生「第二のテストで優勝した葉隠君」

先生「そして第三のテストで優勝の戦刃さん」


先生「この4名でグランドチャンピオン大会の開催じゃあーいっ!」


山田葉隠戦刃(((うわぁ……帰りてぇ……)))

江ノ島「♪」るんるん

山田(絶対的に江ノ島盾子殿の一人勝ちでしょこれ)

葉隠(もうやめね?江ノ島っちの優勝でよくね?)

戦刃(そうだね……盾子ちゃんに勝てる予感ゼロだし)


先生「その前に」

山田「はひ?」

先生「君達はこのまま終わっていいのかい?」

大和田「あ?」

セレス「何の話ですの?」

先生「いやいやなに帰る準備してるの!」

朝日奈「悔しいけど私達はもう応援しか出来ないよ!」

先生「いや……なにを言っているのかな、朝日奈さん……」

大神「! もしや!」

苗木「え?もういいよ、あとはグランドチャンピオン大会を」

先生「敗者復活戦やるよ(にっこり)」

苗木「うわあああああああ!!!」




○chapter22 対決学園~battle for RONPA~ 最終夜





338 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:48:22.20mVv2au4Vo (3/12)

先生「敗者復活戦のルールはただひとつ!」

先生「……推薦!」

セレス「でしたら朝日奈さんがいいじゃありませんか」

舞園「そうですよ、そうしたら最強の道に進めるかも!」

苗木「本気でなんの話してるんだっけボク達……?」

石丸「む、しかしこのような枠が推薦で決まってしまっていいのだろうか?」

先生「人の心をつかむのも才能のひとつだよ?」

十神「くだらんな、俺は帰るぞ」

セレス「全くです、ではあとはがんばって朝日奈さん」


朝日奈「ちょっと待ってよ!」


十神「……?」

朝日奈「そんなのやだ……私だけがみんなの声を受けてるなんて」

朝日奈「私は正々堂々と勝ちたいの!だから今回は遠慮しておくよ!」

大神「さすがは朝日奈だ」

セレス「……じゃあ誰にしますの……」

不二咲「ええと、推薦を受けても誰も文句を言わない人がいいんじゃないかな?」

舞園「そんな人いましたっけ?」

桑田「あー?いねーんじゃねーの?」

腐川「……はっ!あ、あたしいつからここに……ってなによこれ……!?」

朝日奈「あ、腐川ちゃん」

霧切「……いえ、彼女ならなにも文句はないわ」

大神「そうだな……腐川なら戦えるであろう」

腐川「はぇ?」


苗木「……まさかと思うけど全部腐川さんに丸投げする気……!?」


339 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:49:06.72mVv2au4Vo (4/12)

先生「では……ついに出そろったね!選手が!」

葉隠(マジに帰りたいべ……)

先生「では紹介しよう!」


先生「エントリーナンバー1!カロリー生まれコレステロール育ち、揚げた食べものだいたい好物!」

先生「世界が嫉妬する腹───山田ァァァァ一二三ィィィィ!」

山田「そんなだっさいコールいりませんぞ!!??」

先生「続いてエントリーナンバー2!かわいいを作り出す!オシャLet′s世界征服!」

先生「カリスマJKここに極まれり───江ノ島盾子ー!!」

山田「コールちょっと省いた!?ねぇ!」

先生「エントリーナンバー3!幸せは100万円の壷が運んでくれると信じてるね!」

先生「大人の階段登り切ってます───葉隠康比呂ーー!!」

山田「そのダサいのいつ考えたんですか!?」

先生「エントリーナンバー4!戦えど戦えど我が戦況は楽にならず!」

先生「霊長類ヒト科戦争最強───戦刃むくろォォォォォ!!!」

山田「ねぇもういいですから!?」

先生「そして敗者復活を勝ち上がった腐川冬子だぁぁぁぁぁ!!」

山田「考えてなかったね!?逆に考えてなかったね!?」


腐川「はひ……?」

山田「んで腐川冬子殿!?大丈夫!?」

腐川「……?」←途中までジェノってたため覚えてない


340 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:49:57.11mVv2au4Vo (5/12)

先生「グランドチャンピオン大会、それはなにをするのかと言うと!」


戦刃「……こうなったらやるしかないね」

腐川「なんかわかんないけど、やればいいのかしら……何でよ」

葉隠「はー、めんどくせーけどしゃーねーか……」

江ノ島「誰がどうかかってこようがぶっつぶす」

山田「なんで全員やる気満々!?」

桑田「ヤれェェエエ!ヤっちまえ江ノ島ちゃぁぁぁぁんッ!!」

大和田「血の雨降らせろ戦刃ー!!」

山田「オーディエンスがもはや暴徒!?」

舞園「腐川さん!怪我しないでくださいねー!」

霧切「はぁ……仕方がないわね、葉隠君でも応援しましょうか、面白そうだし」

セレス「私は山田に500メダル賭けます」

石丸「こらセレスくん!賭事は止めたまえ!」

苗木「ああもう……」


先生「そろそろいい?」


山田「」!?

不二咲「い、いよいよだねぇ」

朝日奈「ついに最強が決まる……!」

十神「ふん、精々あがけよ愚民」


先生「グランドチャンピオン大会の種目は」










先生「あっちむいてホイです」









「「「……はい……?」」」


341 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:51:58.27mVv2au4Vo (6/12)

先生「ちゃんと理由はあるよ?」

先生「相手の次の手を読む知力、戦いについて行く体力、そして時の運」

先生「全てが相手を上回って初めて勝てるのがあっちむいてホイだから」

苗木「そんな高等な種目でしたっけ!?」

戦刃「言い得て妙……!」

苗木「えええ!?」

石丸「これは今までの全てを試される試練、つまりグランドチャンピオン大会にふさわしい競技だ……!」

霧切「気をつけてみんな、生半可な気持ちじゃ一撃でヤられる……!」

苗木「シビアなこと言ってるけどあっちむいてホイだからね?」

葉隠「俺、これが終わったら……あいつに告白するんだ」

江ノ島「アタシね、この戦い勝ったらさ……ううん、なんでもない」

苗木「そこ!!ところどころフラグぶっ立てない!!」

山田「って言うかトーナメントに5人居ますから!」

先生「それは大丈夫さ!」

こと……

先生「やっと……本気を出すときが来たようだね……」


苗木「えっ……先生もやんの……?」


342 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:52:26.46mVv2au4Vo (7/12)

苗木(と言うわけで対戦カードは)

苗木(山田クン対戦刃さん、葉隠クン対腐川さん)

苗木(江ノ島さんと先生はシードになった)


大和田「改めてなんじゃこりゃ」

苗木「ボクも同じことを思っていたよ」



ほいっ

山田「ふ……そのパターン、見切った!」

ぽいっ

山田「!?」

戦刃「甘いよ!じゃんけんは3つの手があるんだ!あっちむいて……」

ほいっ

戦刃「またかわされた!?」

山田「ですからパターン見切ったんですってばー」

ぽいっ

戦刃「……でもじゃんけん弱いよね……」


苗木(全然じゃんけんに勝てない山田クンが負け、戦刃さんが進むことになった)


腐川「やっぱよく分かんないから棄権するわ」

葉隠「えっ?」


苗木(で、この有様である)


343 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:54:14.47mVv2au4Vo (8/12)

苗木(そして迎えた準決勝のカードは……)



戦刃「……盾子ちゃん……」

江ノ島「アタシ……お姉ちゃんだけには負けないわ」


山田「なんか……因縁の対決っていいですな」

大和田「ああ、こりゃ事実上の決勝だろ」

朝日奈「興奮してくるね!」


じゃんけん……ぽいっ

江ノ島「……え?」

戦刃「私はここで……貴方を越える!」

ほいっ!

江ノ島「!」

舞園「決まった!右ストレート!」

大和田「すげぇ……い、一発!?」

桑田「ああ、戦刃のやつ……戦いの中で成長してやがる……!」

苗木「あるよ!そういうのバトルマンガでよくあるけども!」

舞園「あの気迫……」

戦刃「……」ごごごごご

霧切「背負ってきたものが……違うわね……」

苗木「もうなにこれ」


ほいっ!

どんがらがっしゃぁぁぁぁんぎにゃあああああ


苗木「!?」ばっ


先生「やれやれ……すこし、本気を出しすぎたようだな……」

葉隠「」


不二咲「ひっ……!?」

苗木「いやそういうのもあるよ!?でもあっちむいてホイにそういう要素無かったよね!?」

桑田「は、葉隠ェェェェェ!!」

苗木「誰か冷静になって!?んでなんで葉隠クンは血まみれに……え!?ええ!?血まみれ!?」

大神「恐ろしい……完全には見えなかったが、やつめ……ホイの瞬間に16回の手刀を繰り出している……!」

十神「まさかそんな技を使える奴がまだ日本にいたとはな……!」

苗木「いやだから!なんであっちむいてホイで殺人が起きるの!?」


344 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:55:11.84mVv2au4Vo (9/12)

先生「さて……決勝の相手は私だ、戦刃」

戦刃「……」

先生「さっきのを見ていただろう?怖ければ逃げるといい」


苗木「ボク達からしたら信じられない光景だったけどね」

山田「学園の教師が生徒に手刀繰り出して血まみれにするとか……」

舞園「目を覚ましてください……!」

葉隠「」

苗木「いや、あるよそういう展開とかセリフも……でもあっちむいてホイじゃないじゃん……」

朝日奈「そんなの分かんないじゃん、決めつけないでよ!」

苗木「だいたい分かるよ!!??」


先生「……どうした?恐ろしくて声も出ないか?」

戦刃「……ううん、そうじゃない」

ばきばきばき……

戦刃「やっと本気が出せそう……盾子ちゃんのため、葉隠君のため……みんなのために……」

ばぎぃぃぃんっ!

戦刃「私は本気を出す!」


江ノ島「! お姉ちゃんが……腕の重りを握力で壊した!」

苗木「そんな設定ありましたっけ!?」

葉隠「う……い、戦刃……っち……」

霧切「! 葉隠君!喋らないで!貴方は……」

葉隠「気をつけ……ろ、そいつは……恐ろしい……技を……がくっ」

舞園「葉隠くぅぅぅぅぅんっ!!」ゆさゆさ

石丸「お、おお……神はなんて卑劣なんだ……ッ!」

葉隠「ぐー」←ねてる

不二咲「こんなのって……あ、あんまりだよぉ!!」



セレス「ちょっと飽きてきましたわね、巻きでお願いしますわ」

苗木「それ今言っちゃう!?」


345 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:56:01.21mVv2au4Vo (10/12)

苗木(で、これが意外なんだけど戦いは白熱した)


桑田「出るぜ、戦刃ちゃんの十八番!」

苗木「え?」

ひゅるるるっ……!

戦刃「魔狼式戦闘術、『偶』……!」ぽん

先生「!? なにっ……わ、私がチョキを出させられた!?」

舞園「ウマい!相手の手をコントロールしました!」

不二咲「これなら行けるよぉ!戦刃さん!」

江ノ島「……いや、待って」

大和田「あ?だけどこのままで……」


戦刃「行くよ!あっちむいて……」

先生「そうは行くか……!『教材用コンパス受け流し』!」

戦刃「ホイ……しまった!」


石丸「なにぃ!?コンパスを背につけて回転し、ホイの瞬間大きく回転した!」

朝日奈「あんな技……もう封じられてたはず!」

腐川「ごめんなさい……今どういう状況?」

苗木「ボクもわかんない……」


先生「ははは、次は私の番だな!食らえ!」

戦刃「くっ!」

先生「『日直指名』ッ!───戦刃、チョキを出せ」

戦刃「はい、せんせい」チョキ

先生「ふっ、勝った!」

戦刃「!? しまっ」


大和田「なんだあいつの技はよォ!?」

苗木「もうわかんない……」

セレス「戦刃さんって素直なんですわね」


346 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:56:27.31mVv2au4Vo (11/12)

戦刃「う、うおおおおおお!かわす!!」

先生「あっちむいて───」



学園長「いつまでやっているのかね!?」



先生「!?」

戦刃「……え?」

学園長「って言うかまだヤってたの!?いや、あの……もっと早く終わるって話だったじゃん?」

桑田「げ、学園長」

苗木「ん?なにこれ」

学園長「あー、もう止めて帰りなさい。いいね?」

朝日奈「え?でもまだ最強が決まってないんですよ!」

学園長「放課後ならいいよ!いいけどもう20時だから!とっくに放課後って時間帯も終わっちゃってるから!」

学園長「学園全部閉めるんだから全員帰りなさい!ほら、そこにいるボディガードさんも困ってるでしょ!」

斑井一式「……」

苗木「よかった……やっと帰れる……」

十神「ちっ、この勝負はお預けになるのか」

苗木「え!?なに期待してたの!?」

大神「致し方があるまい……これは自然の起こした決着だ」

苗木「違うよ!?まあ、合ってるけど違うよ!」

学園長「ほら、学生寮にもどりなさい!」


「「「はーい……」」」ぞろぞろぞろ


先生「いやー、色々やれて楽しかったなぁー」

先生「全くそうかっかしないでくださいよ、せっかく一番盛り上がって」

学園長「後で職員棟にお越しください」

先生「……」

学園長「いいですね?」

先生「えっ、あのでも、私は生徒の」

学園長「職員棟に、お越しください」

先生「……ぁぃ……」





苗木(このあと先生は反省文4枚と減俸でクビを免れたらしいが、それはまた別の話)


347 ◆z.6vDABEMI2016/05/03(火) 00:57:12.73mVv2au4Vo (12/12)

>>334
おとこのこじゃねぇよ!!??


と言うわけで長編は終わりました。またショートとかだと思います。相変わらずネタはないので募集。
また二週間後に。


348以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/03(火) 11:39:49.87LeVXrirM0 (1/1)

霧切さん、おじいさん’Sに苗木君を紹介しようとする。的なネタとかどうだろうか?



349以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/03(火) 13:28:03.351rwTba+Ho (1/1)

ちーたんが女風呂に女子と一緒に入ってたら男だとバレるお話


350以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/05(木) 18:19:26.85ky+UYifU0 (1/1)




351以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/11(水) 15:05:12.16eoQXGxuSO (1/1)

ウミガメのスープ
キリスト教徒だと確か自殺の方が罪おもいんだよな
中国人は気にしなさそうだし(偏見)
だからこそ娘なのかもだが


352 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:16:27.34Ufs6YYd9o (1/9)

澪田「我思う、故に何かがおかしいダンガンロンパあり、っす」


353 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:17:10.20Ufs6YYd9o (2/9)

葉隠「金を出せ!さもなくばお前の運命を3割の確率で当ててやるべ!」

苗木「外れる7割のことを考えたくないから500円でいいならあげるよ」ぽい

葉隠「……えっ?」


○chapter23 こねたのもり


葉隠「いや、もう少し嫌がってくれても」

苗木「え?変態なの?」

葉隠「そうじゃなくてだな……」


354 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:17:41.46Ufs6YYd9o (3/9)

○たいかいをしらず


朝日奈「勉強ってなんでやらなきゃいけないのかな?」

大神「……勉強をする理由を知るため、ではないか?」

朝日奈「わ、なんかすっごいかっこいい答えだね!さくらちゃん!」

大神「そうか……?我はそう思ったことはないが……」

朝日奈「ううん、すごく……かっこいい。勉強を知るために勉強するなんて、考えたこともなかったからさ」

大神「……」

朝日奈「さくらちゃん?」

大神「そう……矛盾しているように見えるが……それが真理」

大神「我は……強くなるために戦い、戦うために強くなるのだ……!」ゴゴゴゴゴ

朝日奈「さくらちゃん!?」

大神「教えてくれ朝日奈よ……世界最強とは誰が決めるのだ……?」

朝日奈「え?ええっと……」

大神「己か?否……敵か?否、否ッ……!」

大神「最強を決めるのは……世界よッ……!」

朝日奈「自力で答えにたどり着いちゃったね!さくらちゃん!?」

大神「そのために……我は戦うのだ!最強の座を狙う者と……」

大神「向かってくる全てを潰せば誰も刃向かわぬ、誰も立ち向かわぬ……!」

朝日奈「すごい怖いこと言わないでさくらちゃん!?」

大神「だが……」

朝日奈「……?」

大神「誰とも戦えぬ者は果たして最強なのだろうか……」

朝日奈「再び自問が始まっちゃったのさくらちゃん!?」


355 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:18:09.22Ufs6YYd9o (4/9)

○渡したいヤツ


石丸「今日は持ち物検査の日だぞ、兄弟」

大和田「ちっ……!」

石丸「さあ、持ち物を僕に検査させてもらうぞ!」

大和田「……あー、くそっ……」

石丸「鞄を出したまえ」

大和田「……」

石丸「出したまえ」

大和田「……分かったよ……」

ぼにょん

石丸「……何の音かね」

大和田「……」

石丸「黙秘か。それなら僕が中を改めさせてもらおう」

ごそごそ……

石丸「な、こ、これは……!」

大和田「……」

石丸「名前は知らないけど階段を延々と降りる玩具じゃないか!」

※英語圏で「スリンキー」と呼ばれています。日本では「レインボースプリングス」とも。

大和田「……オメーが見てぇって言ってたからよ……買ってきたぜ」

石丸「お、おお、おおお……!」

大和田「な、それだろ?オメーの欲しかったの」

石丸「ああ!間違いない!探していたんだ、これを昔お父さんに買ってもらってね……!」

大和田「バネのヤツだ」

石丸「ああ……バネのヤツ!ありがとう兄弟!」

大和田「よし、そんじゃこれで」

石丸「これで荷物検査をクリアしたわけではないぞ」がっ

大和田「……チッ……頭のかてぇ……!!」


356 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:18:42.13Ufs6YYd9o (5/9)

○さばいばりすとはなんでもつかう


戦刃「ペットを飼いたいなぁ」

江ノ島「は?残念なお姉ちゃんに、命の管理とか出来ると思えないんですけど?」

戦刃「うん?いいんだよ」

江ノ島「何が?」

戦刃「なんかあったら食べるし」

江ノ島「ペットじゃなくて食料じゃん」

戦刃「違うよ、非常食だよ?」

江ノ島「どっちでもよくね!?つかどっちも一緒じゃね!?」

戦刃「違うよ!」

江ノ島「どこが!?」

戦刃「非常食だから何かない限りは食べないよ」

江ノ島「だから食うんじゃねーか!」

戦刃「私の生命に何かあったらね?」

江ノ島「この世界で貴方の生命に何かあることなんてほぼないと思うんですがそれは」

戦刃「食料攻めされたら危ないかも……」

江ノ島「なんで?ふつうに生活してたら食料攻めされる訳なくない?」


357 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:19:24.64Ufs6YYd9o (6/9)

十神「……」

腐川「はぁ……白夜様今日もお美しい……」



こそこそ
「いいか?もっかいやんぞ」
「あーはいはい」
「台詞間違えんなよ」

十神「……」



腐川「? 白夜様、何を見て……」



桑田「……じゃやるか」

葉隠「次は頼むぞオメー」

十神「早くしろ」

桑田「あーはいはい……」



桑田「桑田とー」

葉隠「葉隠のー」

「「ショートコントー」」

桑田「銀行強盗」


桑田「ういーん」自動ドア

葉隠「いらっしゃいませ」

桑田「おい、お前」

葉隠「はい?」

桑田「金を出せ、俺は強盗だ」

葉隠「……はぁ」

桑田「はぁじゃなくて、金を出せ」

葉隠「! お引き出しですね!いつもご利用ありg」

桑田「ちげーわ!利用もしてねーわ!なんならこの店初めて入ったわ!」

葉隠「別な店舗で口座をお作りになられて……?」

桑田「……オレが悪かったわ、利用自体が初めてで、んで、金を」

葉隠「新規の口座開設ですね!ありがとうございます!」

桑田「ちょいとテンポがズレてんだよなぁ!」

葉隠「別な店舗で口座をお作りになられて……?」

桑田「会話の!そっちのテンポじゃねぇ!!」



腐川「……面白いかしらあれ……」

十神「ぶっwww……くっ……くくっ……」

腐川(めっちゃ笑い耐えてるー!?)


この後十神をちょっとだけ嫌いになった。


358 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:20:05.96Ufs6YYd9o (7/9)

○のーばでぃのうず


舞園「霧切さん、昨日○○デパートにいました?」

霧切「? ええ、いたけど」

舞園「あー、アレやっぱり霧切さんだったんですね!見間違いじゃなかったんだ」

霧切「……? どうしたの?」

舞園「いえ、霧切さんを見つけたので声をかけようと思ったんですけど、」

舞園「なんか前後左右にものすごい勢いで震えてませんでした?」

霧切「は?」

舞園「……え?デパートにいたんですよね?」

霧切「いたわ」

舞園「何時くらいですか?」

霧切「夜の7時くらいだったかしら」

舞園「7時ですよね?」

霧切「ええそうよ」

舞園「キッチン用具のコーナーを見回ってましたよね?」

霧切「ええ、そうね……見たわ、間違いない」

舞園「で、前後左右に震えてましたよね?」

霧切「それは私じゃないわ」

舞園「え?」

霧切「……え?」

舞園「え?だって、デパートにいましたよね?7時くらいの、夜の」

霧切「ええ、それで確か家の食器用スポンジが古かったから新しいのを買おうと思ってキッチン用具のところに行ったわ」

舞園「行きましたよね?」

霧切「ええ」

舞園「そのあとちょっと香水とかも見回ってましたもんね?」

霧切「そうね、間違いない」

舞園「でその後前後左右に」

霧切「誰と見間違えたらそんな記憶の混同をするの?」


359 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:20:59.41Ufs6YYd9o (8/9)

セレス「たまにはお風呂もいいですわね」

腐川「……」ぶくぶく

朝日奈「やっぱり体をきれいにしてお風呂に浸かるのは最高だよ!」

セレス「ええ、長風呂は苦手ですが、ここはちょうどいい温度のお湯で」

セレス「これならいつもよりは長く浸かっていられそうですわね」

腐川「……」ぶくぶく

朝日奈「なにしてんの腐川ちゃん、もっとお風呂を楽しもうよ」

腐川「ふ、ふん……風呂の何が楽しいのよ……」

朝日奈「楽しいじゃん、ねー!」

不二咲「ねー!」

セレス「……ん?」

朝日奈「こうやってみんなで話し合えるしさ、それにいい汗もかけるんだよ?」

不二咲「体にもいいんだよぉ!」

腐川「ふ、ふん……ただ頭がぼーっとするだけじゃない……」

朝日奈「そんなことないよ?ねー!」

不二咲「ねー!」

セレス「お待ちください、何か違和感が」

腐川「じゃ、じゃああたしに教えなさいよ……風呂の良さを……」

朝日奈「まず肌が綺麗になる、血行がよくなって体にもいい、老廃物が体外に出る」

朝日奈「汗もかいて体の循環リズムも出来るし、場所によってはお湯の中に体に有効な成分が入ってたりするんだよ!?」

不二咲「肩こり腰痛打ち身擦り傷冷え性その他もろもろに効いたりするよ!」

セレス「その前に一つ質問が」

腐川「これだからアホの相手はいやなのよ……そんなの、プラシーボ(思いこみ)じゃない……」

朝日奈「違う!」

じゃばぁっ!

腐川「!」

朝日奈「このみんなとの思い出は……プラシーボなんかじゃない!!」

不二咲「ナイスおっぱい」

セレス「あ、この方それ目的?」

朝日奈「ありがとう不二咲ちゃん」

不二咲「ノープロブレムだよ」

セレス「プロブレムしかありませんわ、貴方男性でしょ」



不二咲「ば、バレちゃったね……!」

▼いたずらちーたん!
テレッテレッテー!



セレス「なんですのそのキャッチ」


360以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/16(月) 22:24:06.98k6QXqfkVo (1/1)

成績改竄したり女湯に入ってるけどちーたんは天使だなぁ


361 ◆z.6vDABEMI2016/05/16(月) 22:24:24.09Ufs6YYd9o (9/9)

澪田「方向性が迷子」


ではウミガメのスープ、答えです。正解は
『男がウミガメのスープだと思って食べたのはウミガメではなく、
実は妻が男を生かすために作った、亡くなった娘を材料にしたスープだったから』
※答えにもバリエーションがあります。ウミガメのスープはもっともバリエーションの多い問題と言われています

また二週間後に。


362以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/16(月) 23:06:04.87k4x40DCto (1/1)

ウミガメのスープ、よくよく考えたらアレって絶対ウミガメじゃないじゃんか!騙された!!悔しいから死んでやる!!!ってことだとばかり思ってたわ
結構重い話なのね


363 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 21:19:06.673hbRnT8To (1/12)

ソニア「左右田さん、ジャパニーズ土下座を」

左右田「えっ」

ソニア「書き溜がないのです」


364 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 21:20:07.203hbRnT8To (2/12)

山田「ネタがない時は『浦島太郎をやればいい』と聞いております」

苗木「なにそれ……」

舞園「どこの世界の鉄板……あれ?この会話どっかで……」

山田「まあまあそう渋い顔をしないでくださいな」

舞園「待ってくださいこれどっかで」

とんっ

山田「描きました───浦島太郎!」

苗木「すごく劇画タッチ!?」

舞園「この反応も久しぶりじゃないですか!?」

山田「表紙だけです」

舞園「何で会話まで焼き回してるんですか!?」

山田「ではでは……」

舞園「またネタがなかったんですね!?>>1さん!なんで2週間もあるのに書きためしないんですか!!」


山田「【超高校級の浦島太郎】、はじまりはじまり~」


舞園「ちょっといやな予感しかしませんけど!!??」


○chapter24 超高校級の童話~浦島太郎~


365 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 21:27:32.203hbRnT8To (3/12)

山田「はい、はじまりはじまり~」

すっ

苗木「……白紙だけど」

舞園「またですか!?」

苗木「いや、なんで白紙なの?山田クン」

山田「最初に白紙なのはこう、小説とかの始まり」

舞園「それも見ましたし聞きましたけど!?」

山田「そう言えばこれは何の意味があるんだろうなぁ」

不二咲「ううん……ググったけど分かんないなぁ……」

山田「ちーたんも分からんのか……」

舞園「増えた!?」

苗木「つっこみ仕切れないから待ってください」

舞園「なんで敬語!?」


366 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 21:41:20.733hbRnT8To (4/12)

『昔々、あるところに
浦島太郎と言う者がいました』


苗木「うん、出だしは普通だ」

舞園「普通ですか?雑になってませんか?」


紙ぺらっ


浦島『いやー、働かずに食っていきてーなー!』

浦島『こう……あれ!金のあるやつとか偶然助けたりとかして!』

浦島『最後まで楽して生きていけたらなぁって……』

浦島『あとついでに一生他人の金で飯くいたいなぁとか』

浦島『母ちゃんの稼ぎでワンチャンあるか!!』



『ニートでした』


苗木「この世界にそう言う概念あるの!?」

舞園「ただのドクズじゃないですか!?」


浦島『なんかいいことないかなー』

浦島『今日も魚釣れんかったしなー』


『そして能力もないときました』


苗木「山田クン!辛辣すぎないかい!?」

山田「そう、彼は本当は口先太郎だったのです」

舞園「山田君!?」


『そんな折り、彼は見つけてしまいました───』


亀『いたいよぉ……やめてよぉ……』


浦島『金の臭いがする』


苗木「山田クン!?」


367 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 21:51:35.883hbRnT8To (5/12)

『浦島太郎が海へ行きますと、そこには』


大和田『おいゴルァ、金出せやゴルァ』

桑田『ちょっとジャンプして見ろってお前』

亀『やめてよぉ……いたいよぉ……』

翔『フヒヒ……ショタ亀ハアハア……タイ×亀キボンヌ……』

山田『それはアリですなぁハアハア』

亀『いろいろな意味でいたいよぉ……』



浦島『よし、帰ろう』くるっ



苗木「こるぁぁあぁぁぁぁぁ!!!???」

山田「いやだって普通こんな気持ち悪い人達いたら帰るでしょ」

舞園「その中には貴方もいるんですけどいいんですかね」

山田「超気持ちいい」

苗木「だめだこいつ」


『浦島太郎は思いました』

浦島『でもたぶんあいつを助ければ……あれがこうして……』

浦島『うん、金になるな』


苗木「相変わらずのクズっぷり」


『で、まぁなんやかんやあって亀を助けることが出来ました』


苗木「一番の武功ーーーー!!!!!」

舞園「どうやってやったんですかね!?」


368 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:00:05.923hbRnT8To (6/12)

亀『あ、ありがとう!おにいさん!』

浦島『ぶぇ……ぶひひ……ぼぶろっじ……べっぢょ……』


苗木「ぼろぼろじゃねぇか!?」

舞園「むしろよく勝てましたね」

山田「端折りました」

苗木「なぜ端折った」

山田「なんとなく」

苗木「なんとなく」


亀『そうだぁ!お礼に竜宮城に連れて行ってあげるよぉ!』

浦島『おっ!これは金銀財宝パターン来たべ!』

亀『竜宮城は海の底にあるんだ!』

浦島『へー!海の底!……海の、そこ?』

亀『うん!行こうよぉ!』

浦島『ちょちょちょま、そこまで俺の体がもた』


ざっばぁぁぁぁぁぁん


亀『亀は万年ー!!』

浦島『がぼごぼぼがばはぁぁぁぁぁあ!!!??』


舞園「普通こういうとこは端折りますよね!?」

苗木「なんでここはやったんだろうか」

山田「なんとなく」

苗木「なんとなく」


369 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:05:21.483hbRnT8To (7/12)

『そしてたどり着いたのは竜宮城』

『美しいお城にたどり着いたのです!』


浦島『』ちーん


苗木「浦島逝ったぁぁぁぁぁぁ!!!」

山田「悪は滅ぶべし。おしまいおしまい」

舞園「終わっちゃったの!?」

山田「……嘘ですよ☆」

苗木「その茶目っ気はいりませんよ山田クン」



亀『浦島さん!浦島さん!着きましたよ!竜宮城です!』

浦島『ん……?あ、ああ……そうだな……』ふら

亀『ここで今回のお礼をしますから、入ってください!』


『やっとたどり着いた竜宮城、そこには乙姫が待っていました』









乙姫『我が乙姫だ……』

浦島『チェンジで』


370 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:11:46.013hbRnT8To (8/12)

『乙姫様は浦島太郎を丁重に迎え、歓迎しました』

亀『見てくださいっ!タイとヒラメの踊りです!』


タイ『ぼ、ぼくと……?』

ヒラメ『オレが?か、からみあう……?』

翔『そうそうそうそう!そのままベッドイン!』

タイ『し、しかしこれは何の意味が』

翔『ほら、見てェ!アタシはこんなに燃えさかってるわよ!!』

ヒラメ『な、なんなんだこりゃよぉ!』

翔『それからそこをまさぐりあって』

タイ『こ、こう……?』

ヒラメ『なんでだよ……こうか……んっ』



『どうやら不幸(ハードラック)と踊(ダンス)ったようですね』


苗木「誰が上手いことを」

舞園「っていうかどうやってやってきたんです、その人」

山田「気合い」

苗木「もはや竜宮城は褒美でもなんでもねぇ!」


浦島『俺ぁヒラメ×タイ派なんだよ』

翔『はぁ?タイ×ヒラメこそ至高』

亀『やめようよぉ!タイ×ヒラメ×タイのリバなら……』

翔『リバは地雷なんだよ!!』


苗木「おい山田」

山田「ダメですか?」


『でまぁなんやかんやありましてー』


舞園「またですか!?」

苗木「ちょっと待ってくれないかな!?」


371 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:21:30.313hbRnT8To (9/12)

『それから長い年月が経ちました』


苗木「経ったの言っちゃうの!?」


浦島『いやー、働かずに呑む酒はうめぇなぁ!!!!!!』


苗木「忘れてたよ!こいつクズだったよ!!」

山田「すっかり忘れてたでしょ?」

舞園「周りのインパクトがすごすぎて……」

山田「働かずに暮らしたい人だから仕方がないね」


『さすがの乙姫様もこれには苦笑い』


乙姫『……お主……いつまでここにいるつもりだ』

浦島『いられるなら一生!!!!』

乙姫『……』


『でまぁなんやかんやありまして』


苗木「待って?今のタイミングでまたぼっこぼこにされてるけど?」

苗木「浦島骨折してるけど?大丈夫じゃないよね!?死んでない!?」

舞園「だからなんでそこ端折るんですか!?」



『乙姫は浦島太郎に宝箱を渡しました』

『これは玉手箱と呼ばれているものです』

『玉手箱は日本の宝だ』


舞園「!?」


372 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:29:57.613hbRnT8To (10/12)

乙姫『……お主はこれを持ってさっさと帰るんだな』

浦島『びゃい……』


苗木「ズタボロじゃねぇか」

山田「いえーい」

苗木「いやいえーいじゃなくて」

山田「作画はここが一番楽しかったです(笑)」

苗木「ノリノリじゃねぇか!?」


『こうして街に戻った浦島太郎』

『すると地上は───』



浦島『インターネット設備が充実!』

浦島『福利厚生が完璧!』

浦島『高度成長社会!俺の職もハローワークで探せるべ!』

浦島母『ううん、太郎……お前はそんなことしなくていいんだよ……』

浦島『か、母ちゃん……!』

浦島母『お前が生きている事が一番だからね……太郎……』


『こうしてふたりは玉手箱をメルカリに出品し、末永く暮らしましたとさ』


山田「めでたしめでたし」 

苗木「めでたくねぇぇぇぇ!!!???」


373 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:33:08.863hbRnT8To (11/12)

山田「どうでしょうか、この話!」

苗木「……前回同様だけど疲れたよ」

舞園「私も疲れてしまいました……」

不二咲「そして僕は楽しかったよ」

山田「でしょう!?」

苗木「不二咲クンは楽しかったんだね……」

山田「ん?ご不満ですか?」

苗木「若干ね!?」

山田「……ではこちらではいかがですか?」


かんっ


山田「ヘンゼルとグレーテル」

舞園「普通の童話ですけど!?」


374 ◆z.6vDABEMI2016/05/30(月) 22:34:07.903hbRnT8To (12/12)

やっぱりネタがなかったんだね。困ったね。
とは言え今度こそ書き溜めをするぞ!

……はい、すんません。
また二週間後に。


375以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/30(月) 22:58:14.26TpQebvPoo (1/1)




376以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/31(火) 08:04:00.173+MY2iG/o (1/1)

おつ
浦島母長生きだなぁ


377以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします2016/05/31(火) 21:24:44.01KFMxOogZo (1/1)

かーちゃんだけは大事にすると信じてたのに葉隠さいてー!!


378 ◆z.6vDABEMI2016/06/13(月) 20:43:44.23MlDHfStco (1/12)

澪田「二週間って何でこんなに早いの?」


379 ◆z.6vDABEMI2016/06/13(月) 20:44:14.36MlDHfStco (2/12)

わっはっはっは……


葉隠「だから俺は言ってやったんだ!オメーの内臓と俺の占い、どっちに価値があるか分かってねぇなってな!」

桑田「なんかカッコ付けたつもりだろうけどどこもかっこよくねぇからな!?」

山田「っべー、マジやべぇっす!」

桑田「んでなにその口調!?そんなキャラじゃなかったよねブーデー!?」

十神「確かにマジゲキヤバだな……」

桑田「十神いいいいい!!??」

朝日奈「なんかまた無駄話してるねー、男子」

霧切「一応、自首の時間なのだけれど?」

桑田「自習な!?何罪を告白しに行ってんの!?」

石丸「彼らは何を言ってもやめる様子ではなくてな……」

朝日奈「? 石丸が諦めるなんて珍しいね?」

石丸「それもそうだろう、かれこれ3時間だぞ」

大神「しかし3時間も自習とは、学園はどうしてしまったのだ?」

桑田「いや、どうしたもこうしたもだよな!?もっと焦ろうお前等!!」

葉隠「いやー、にしても桑田っちがなんでも突っ込んでくれるから話しやすくてたまんねーべ!」

桑田「……は?」

十神「これからも存分に働けよ」

桑田「……」

山田「桑田怜恩殿の勢いはとまらねぇぜ!なーんつって」

ばんっ!!!!

桑田「……キレた」

葉隠「は?」

桑田「もう突っ込まない」

山田「と、言いますと……」

桑田「オレ突っ込まないし!オメーらにはもう絶対突っ込まないし!!」


○chapter26 オレつっこまないし



苗木「あーあ……な、なんかめんどくさくなっちゃったよ……」

桑田「めんどくさがって……ぐっ!」

朝日奈「あー、堪えた」


380 ◆z.6vDABEMI2016/06/13(月) 20:45:43.43MlDHfStco (3/12)

葉隠「っつーわけで桑田っちがオレ突っ込まないし宣言したべ」


桑田(って何でオレの前で漫談調に3人出てきてるわけ?)


大和田「やらねぇと言われたらやらせたくなるよなぁ」

葉隠「だよな!是非ともやってもらいてーとこだ!」

不二咲「? ……下ネタ?」

葉隠「いやなんでやねん!」

桑田(へたくそか)

不二咲「葉隠君の突っ込みはいらないんだよぉボケカス」

葉隠「はっ……」

不二咲「無駄なことしないでくれないかなぁ?」

葉隠「サーセンッ!」土下座

不二咲「なに?東京湾にビットサイズまでバラバラにされてばらまかれたいのぉ?」

葉隠「サーセンッ!もうしゃーせん!!」

桑田(突っ込まない……突っ込まない……ッ)

大和田「おうそうだぞ葉隠ェ、オメェよぉ……ナメたマネすっと」

不二咲「大和田君ッ!」

大和田「! けどよぉ」

不二咲「それ以上はダメだよぉ」

桑田(にらんでるけど怖くねーよ)

大和田「サーセンッ!」土下座

桑田(いや何でだよ!!)

葉隠「ソーメンッ!」

桑田(食いもんじゃねぇか!!)


不二咲「突っ込まないねぇ」

大和田「つっこまねーな……」

桑田(耐えた……)

不二咲「ご、ごめんねぇ、カスとかクズとか将来ニートになってそうとか言って……」

葉隠「うん、別にいいけどあれ……なんでかな……目の前が滲んで見えるよ母ちゃん……」