1◆eUwxvhsdPM2014/05/31(土) 23:56:52JXkkd43Q (1/1)

※はじめに……
このSSは、男という主人公が学園トップを目指して超能力を使い安価に従って戦っていく話

ではありません。

1レス先すら考えずつらつらと妄想を吐き出す>>1の、公開オナニーをひっそり見守るだけのスレです。
なんかもう話がすっごくややこしいですが、まあ暇つぶしに……。

前スレ
男「安価で超能力学園トップを目指す」仗助「その2っスよ~ッ」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1390738583/

前々スレ
男「安価で超能力学園トップを目指す」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1383640575/


2以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/01(日) 00:30:4382CSoucg (1/1)

アヤネたそ~


3以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/01(日) 00:37:25xH0vkcu6 (1/1)

楽しみにしてる


4以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/02(月) 11:24:04mK.DOV46 (1/1)

追いついたー。胸熱の第三部たのしみー。


5以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/03(火) 21:00:39a0xIEpxc (1/1)

追いついた


6◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:03:52i3JrVrOw (1/8)

※前回までのあらすじ

安価により『全ての東方を召喚・使役する能力』に目覚めた主人公・男。
みりんとかおぜうとかとらぶらぶちゅっちゅ出来るかと思ったのに、召喚出来たのはハンバーグ頭の不良・東方仗助であった。

仕方ないから仗助を酷使して戦う男だったが、『年齢を操る』超能力者・とし子に脳みそだけ老人にされてしまう。
男の脳と、学園最強と名高い『番長』の心臓の病を治すため、番長グループは生徒会が保護した女生徒・ムルを確保しようとする。
しかし、生徒会の保護したムルは偽物で、彼女は第三勢力『ミステリイ・サアクル』が拉致していた……。

様々な入れ違いや食い違いがあったが、番長グループと生徒会は手を組んで第三勢力と戦う事を決意する。
だがその時、第三勢力の能力者の手によりRPGの世界へと閉じ込められてしまう。

裏で全ての戦争を操り、高らかに笑う者・ベギラマ。
勝利を確信する彼の前に、主人公・男が姿を表した……!


7◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:17:20i3JrVrOw (2/8)

※主な登場人物

・男(一年)
主人公。2スレ目で出てきたのはわずか4レスと、まどかもビックリの主人公っぷり。
このSSでは召喚系能力になったヤツは非常に影が薄くなる。けど最後の最後でなんか熱い展開を見せた。

能力……『JOJOJO』
全ての東方を召喚・使役する。今まで召喚したのは、東方仗助・東方定助・東方常秀の三人。

・友(一年)
本名・神立友紀。男の友達。
男の代わりに主人公っぽいことしてたら超能力者になった。マジぱねえ。
番長グループへ加入し、戦う事を決意する。ロリコン。

能力……『ファイア・ウルフ』
自分が起こした火から狼を生み出す。

・プロメテウス
友の脳内に住む幼女。全裸。ツノ生えてる。
なんか人間に火あたえたカミサマらしい。よくしらんけど。あとゲロ吐く。
ブリーチで言う斬月のオッサンポジ。

・ムル(一年)
『アンドロメダ星の王女・ムル』。本名・∠、)∟
地球人には発音出来ないのでムルと呼ばれる。自称宇宙人。触覚の生えたカチューシャをしている。
『カシオペアの涙』という、願い事を叶える事が出来る石を持っていたため、学園中の人から狙われた。
現在拷問リンチ中。

能力……『林檎もぎれビーム』
どんな物でもエネルギー系武装に変える。宇宙船を飛ばすにはパワー不足。


8◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:34:10i3JrVrOw (3/8)

『番長グループ』

・番長(三年)
番長グループのトップ。
『地獄の豪終』。本名・東城寺豪終
学園最強と名高い巨大な男。
しかし、病により余命幾ばくと宣告されてしまう。

・アヤネ(二年)
番長グループ『鬼の副番』。
『剣聖のアヤネ』。本名・一ノ宮アヤネ
着物を着た17歳の幼女……だったのだが、幼女から普通の17歳に戻った。どういうこと?
鋭い目つきをした巨乳美女。生徒会の一ノ宮桜華は妹。
今現在、男と行動を共にしている。

能力……『鬼神』
亜光速の殺人剣術。正確には、超能力ではなく技術。


9◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:42:25i3JrVrOw (4/8)

・サエ(二年)
番長グループ『水の参謀』。
『明鏡止水のサエ』。本名・工藤サエ
常に目を閉じているスレンダーめの女性。紺のロングストレートヘアー。静かな雰囲気を湛えている。
アヤネがグループと別行動を取ったため、リーダーとして動いている。苦労が多い。

能力……『三重点』(トリプルポイント)
物質の状態を変化させる能力。ただし温度は変わらない。

・トウヤ(二年)
番長グループ『炎の斬り込み隊長』。
『真夏のトウヤ』。本名・桐生トウヤ
無駄に暑苦しい男。なんかやかましいと思ったら、だいたいコイツのせい。
サエとは幼なじみでたまにラブコメする。ちんこもげろ。童貞だけど。
最近あまり良いところが無い。頑張ってほしいものだ。

能力……『紅蓮魏惡』(グレンギア)
熱血度をエネルギーに変換する。この能力使うとめっちゃうっさい。

・ファニー(二年)
『大統領のファニー』。
某ジョジョキャラとは関係無い。ファニーはあだ名。巻き毛。
能力が強すぎるため出番が増え、『ゴロツキ1』という名前のモブから出世した。
現在男と行動を共にする。出世しすぎだろぉ。

能力……『D4C』
もうなんか説明とかいらない気がする。某ジョジョキャラとは関係無い。マジで。


10◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:53:36i3JrVrOw (5/8)

・ゴロツキ2(二年)
『決闘者のゴロツキ2』。
ファニーの相方。ファニーは出世したがコイツは名無しのまま……最近は『相方』というのも怪しくなっている。
ゲームオタク。好きなTCGはマジック・ザ・ギャザリング。あとヴァンガード。

能力……『現実的な決闘者』(デュエリアリスト)
デュエルマスターズのカードを実体化する。デュエマ知らんから書けないのだ……。

・不良1(二年)
『霊媒師の不良1』。
不良の一番手。寺生まれ。苗字のイニシャルが『T』らしい。
幼い頃から幽霊が見える体質で、『破ッ!』とかやって幽霊追っ払ってたらしい。
……あくまで噂だけど。

能力……『無音の旋律』(ゴースト・ライター)
謎の悪霊、阿久津涼子を召喚する。使役は出来ない。

・阿久津涼子
不良1が召喚した悪霊。元番長グループだった霊らしい。謎って一体何だろう。
赤髪で目つき悪い。お肉大好き。今幽霊だから食えないけど。
超能力者ではないが、めっちゃ力強い。ボブサップ20人分くらい。

・不良2(二年)
『友情の不良2』。
不良の二番手。オールバックの方。
安価により召喚系の能力になったため、出番が無くなった。おおもう……

能力……『サモン・ザ・レインボー』
全ての虹村を召喚・使役する。億泰とか呼んだ。


11◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 22:56:58i3JrVrOw (6/8)

・不良3(二年)
『不死身の不良3』。
オタク。この世界での俺ら。
ルイズを愛するがゆえに世間から取り残された漢の中の漢。ていうかただの変態。
現在、男と行動を共にする。不良1・2がどんどん出番なくなっていくのに、コイツはどんどん出世する。やっぱキャラと能力って大事。

能力……『ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!』

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールについて考える事で、全てのダメージを性的快感に変換する。


12◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 23:12:31i3JrVrOw (7/8)

・ドク(二年)
『ゴッドハンドのドク』。
無免許の医者。人を切り刻むのが好き。
かなり乱暴で雑いが腕は確か。ただし滅多に本気を出さない。ゲハハハ。

能力……『奇跡の医術』(ホワイト・ジャック)
自分が最大限の努力を行った上で起こせる奇跡を、確実に起こす事が出来る。(医術限定)

・わん子(二年)
『名犬・わん子』 。
自称、血統書付きのゴールデンレトリバー。見た目は犬耳の女の子。かわいい。
看護師としてドクの下で働いている。医療の腕は信用しちゃダメ。

能力……『犬の医術(ドック・ドク)』
なんと、彼女の唾液はめっちゃよく効く傷薬になっているのだー。
……超能力か?これ?

・スキン(二年)
『魂のスキン』。スキンヘッド。
物静かだが頼れる男。皆からの信頼が厚い。
強さは、トウヤやサエに一歩及ばないが、瞬間火力はグループ内1位。
現在重症を負っているため休養中。

能力……『ウルトラヴァイヴレイション』
体内に蓄積した振動を放出する事が出来る能力。


13◆eUwxvhsdPM2014/06/03(火) 23:14:42i3JrVrOw (8/8)

とりあえず、今回はここまでです。
次の投下で全キャラ紹介までいって、その次から本編開始で……
ちょっと一回まとめないと、自分でもわからないんで……


14以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/03(火) 23:44:30dK9dqBlk (1/1)

おっつおっつ


15以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/04(水) 00:28:30Lvwoeu5M (1/1)

相変わらず不良3で吹くわー




16以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/04(水) 20:24:00f/WTtnWQ (1/1)

乙~


17以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/04(水) 21:03:22gPS2eXac (1/1)




18以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/06(金) 18:48:04IZVw8FjE (1/1)




19以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/08(日) 18:53:49PzjsfQw2 (1/1)

追いついた…!
乙!
この場合ってsageとageどっちが良いですか?


20以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/08(日) 21:10:46pLfSJMgo (1/2)

>>19
ageとsageって理解してるか?
普通にレスつけるとスレが掲示板の一番上にくるんだよ
でもsageって入れるとスレが一番上にこなくなるんだよ
基本ageていいのはSS書いてるスレ主のみ
間違えてageると掲示板巡回してた人達がスレ主がきてSSが更新されたと思い見にくる
だから無知がageてると「期待させんじゃねーよハゲ」って叩かれる

レスつけたいときは必ず E-mail(省略可) のとこに sage と入れましょう


21以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/08(日) 21:12:42pLfSJMgo (2/2)

連投すまんが補足
sageると名前のとこが下線付きの青色になってageると緑色になる


22以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/08(日) 21:24:48MB4Slb5o (1/1)

うぇーいww


23◆eUwxvhsdPM2014/06/08(日) 23:17:55K1dY.K36 (1/5)

・モ不良(二年)
『パシリのモ不良』。本名・最分凌
番長グループジュース係。あと食事係もやってる。モブ。ショタ。
おばあちゃんっ子。初登場時、名前と見た目から完璧ギャグモブキャラだと思われたのに、本名とか過去とかついた。
応用力ある能力持つやつが目立つ世界です。納得いかねえー。

能力……『露店・パイの魅』
好きな味付けのパイを何処からともなく生み出し、投げつける。

・リーゼント(二年)
立派なリーゼントを持つ男。
決して弱くは無いのだが、とりあえず不幸な目にあいやすく、只今重症負って入院中。
復活してもまた半殺しにされそうで怖い。

・スケバン(二年)
平成のこのご時世に長いスカートにパーマと、時代錯誤な格好をした女性。武器はもちろんヨーヨー。処女。
捨て猫に「アタイとおんなじだね……」とか言っちゃう人。

・マスク(二年)
なんか悪そうなマスク付けた男。
不良グループに一人はいる見た目のヤツだが、彼自身は花粉症なのでマスクをつけてるだけ。
彼がマスクを外す時、それはもうえらいことになるという噂がある。


24◆eUwxvhsdPM2014/06/08(日) 23:24:56K1dY.K36 (2/5)

・モヒカン(一年)
番長グループの新人。世紀末な人。口癖は「ヒャッハー」
とりあえず汚物は消毒する。火で。
見た目に反して先輩に対する態度は良く、他のメンバーから可愛がられている。

・メガネ(一年)
番長グループで数少ない、不良では無い生徒。
能力者であるが、それが原因でいじめられていた所を番長に救われた。
見た目通り頭いい。内心先輩たちにビビってるのは内緒だ。

・アホ毛(一年)
アホの子。女の子。処女。
能力者だが、他の一般生徒の輪にうまく入れず、孤立していた所をグループに拾われた。
メガネと一緒にいる事が多い。


25◆eUwxvhsdPM2014/06/08(日) 23:35:37K1dY.K36 (3/5)

『生徒会』

・刹那(三年)
生徒会トップの『生徒会長』。
『天国の刹那』。本名・西光院刹那
学園最高の能力と、頭脳を持つ女性。
凛とした態度から人望厚いが、中二病。左目に眼帯をつけている。とにかく残念な人。イタい。
好きな言葉は『左目が疼く』

能力……『瞬王眼』
凄まじい動体視力により、相対的に時を止める。
学園最高の能力。別名『ザ・ワールド』

・バラキ(二年)
生徒会『仏の副会長』。
『三度目のバラキ』。本名・バラキ・ナカヤマ
物静かなイケメン。ファイ・ブレインのビショップみたいな感じ。
ルールに少々うるさく、彼の目の前でルールを三回破ると、それはもうひどいことになる。

能力……『フェイス』
どんな攻撃でも、一度目は見切り、二度目は受け流し、三度目で威力を二倍にして相手に返す能力。

・あゆみ(二年)
生徒会『闇の会計』。
『貪欲のあゆみ』。度の高い黒縁眼鏡のどんくさそうなおさげ女子。守銭奴。
お金は一円たりとも貸さないし、借りようとしない人。金に関しては超細かい。
2スレ目ではほとんど出番なかった。まあ見た目地味だしね……。

能力……『秒速5キロメートル』
風圧を操る。


26◆eUwxvhsdPM2014/06/08(日) 23:49:47K1dY.K36 (4/5)

・ エネゴリ(一年)
生徒会『光の書記』。
『後光のエネゴリ』。本名・エネルドフォン・ヴァン・ゴルガリスチン
元々は別の人物(とし子)が書記であったが、諸事情(裏切り)により一年生の彼が書記となった。元不良であるが、生徒会長にホレこみ生徒会役員となる。
見た目ゴリラ。しかしイケメン。語尾がウホ。だがイケメン。何故だ。
第三勢力との戦いの末、重症を負う。

能力……『救済の光』(God Lead Light)
周囲の光を自在にねじ曲げる能力。

・ウズメ(二年)
生徒会四天王『朱雀』。
『鏡のウズメ』。本名・玉柄ウズメ
とても小柄な女の子。ポニーテール。きゃわいい。
人の意見に流されやすく、確固たるアイデンティティというものを持たない、少し無気力な少女。
生徒会で頑張ることで、自分の居場所を見つけようとしている。
只今RPG世界でレヴィアたんと戦闘中。

能力……『超リスペクト』
敬意を払う事で、他人の能力をコピーする。その代わりめっちゃ疲れる。

・桜華(一年)
一年C組(主人公・男のクラス)委員長。
『互角の桜華』。本名・一ノ宮桜華。
背は低めで、ハネてる黒のショートヘア。半目(瞳は黒)に縁なしメガネ。
番長グループ副番、アヤネとは姉妹である。昔あった出来事のせいで、彼女を恨んでいる。
様々な誤解とすれ違いの末、アヤネと戦い、勝利。殺害した。(生きてたけど)

能力……『対等姿勢』(イーヴンタイド)
どんな相手とも対等に戦える。ただし能力対象は対峙してる相手だけ。入れ替わられると、その入れ替わった相手と対等になる。


27◆eUwxvhsdPM2014/06/08(日) 23:57:30K1dY.K36 (5/5)

『第三勢力ミステリイ・サアクル』
(宇宙を愛する同好会。エネルギーの無駄な流出を防ぐため、生徒会と番長グループの戦争を止めようと暗躍する)
(内ゲバが激しい。なんか、このサアクル内でも穏健派と過激派がいて争ってる。ややこしいからやめて欲しいマジで)

・冥王
ミステリイ・サアクルのトップ。本名不明。ていうか正体不明。
白い学ランを着ており、顔は手で持つタイプのガラスの仮面で覆われておりわからない。
2スレ目では出番なかったけど、とりあえず悪いヤツ。

・ミステリ(二年)
ミステリイ・サアクル『海王』。
『謎のミステリ』。
タキシードで、顔には白い仮面を着けており、手には50cmくらいのステッキを持っている。性別不明。
本名も不明で、『ミステリ』とは彼がそう呼ばせているだけに過ぎない。
つまりこいつも謎の人物。なんなんこのサークル。
色々と板挟み状態で大変な人。具体的には穏健派と過激派と番長グループと生徒会に板挟み。ストレスで吐くんじゃねーの?
男と共に、過激派のベギラマの前に姿を表す。ついに裏切ったか?

能力……『ABS2』(ソフトリセット)
能力を『リセット』する能力。


28◆eUwxvhsdPM2014/06/09(月) 00:08:018tLNALLU (1/4)

・凰(三年)
ミステリイ・サアクル『木』。
『孤竜の凰』。本名・凰万鎮
中国人。名前を言ってはいけないあの人。誰だ『おまんちん』とかいうふざけた安価とったヤツは。楽しいぞ。
元々は穏健派だったが、ベギラマに倒されて過激派になる。中国拳法で戦う。

能力……『縮地法』
空間転移能力。簡単に言うとテレポート。

・ベギラマ(三年)
ミステリイ・サアクル『火』。
『燃焼のベギラマ』。
赤い爆発アフロのファンキーな男。登場するたびJASRACにケンカを売る猛者。
過激派の中心人物で、戦争を焚き付けて番長グループ・生徒会・第三勢力を互いに潰し合わせて、自分がトップに立とうとしている。
ムルが『カシオペアの涙』をどこかにやったため、探すと共に彼女を(暇つぶしに)拷問している。

能力……『エアリアル・オペレーター』
二酸化炭素を操る能力。


29◆eUwxvhsdPM2014/06/09(月) 00:19:058tLNALLU (2/4)

・パピー(二年)
ミステリイ・サアクル『地』。
『ファンタジーのパピー』。
パピヨンマスクの蝶人にして蝶・能力者。蝶・変態。
武装錬金とか使ったりはしない。
スパイとして生徒会に忍び込み、賊の手引などをしていたが、バレたためヤケになりRPG世界を創りだした。

能力……『スーパーリアルRPG』
射程内にいる者をRPG世界に閉じ込める。ただしゲームのクオリティは低い。

(ちなみにミステリイ・サアクルは、超能力学園を退学になった者や死亡したとみなされた者、なんらかの理由で存在を抹消された者で構成されている。学年は現在の年齢から当てはめたもの。)

・レヴィアたん
『七つの大罪』のうちの一つ、『嫉妬』を司る悪魔。
パピーが超能力により創りだした、RPGのモンスター。
ラミア。上半身がパルスィ。ああ妬ましい。ぱるぱる。
ちなみに>>1は東方を、やる夫スレでの知識しか知らないので、性格とかは結構適当。
ウズメの目の前に立ちはだかる。超能力の波動があるらしいが……?


30◆eUwxvhsdPM2014/06/09(月) 00:28:178tLNALLU (3/4)

『死亡者・脱落者』
・番長グループ、害男(死亡)
・番長グループ、茶髪(死亡)
・番長グループ、ピアス(死亡)
・生徒会四天王『白虎』(死亡)
・生徒会四天王『玄武』、タケル(重症・再起不能)
・生徒会一年委員長、ケント(気狂いへ堕ちる)
・生徒会一年委員長、ミッチェル(非処女・能力を失う)
・第三勢力『水』、水川(死亡)
・第三勢力『天王』、とし子(死亡)

『未だ正体が明かされていない人達』
・生徒会三年委員長数人
・第三勢力の『金』『土』


31◆eUwxvhsdPM2014/06/09(月) 00:29:578tLNALLU (4/4)

……どんだけ人物多いんだ……アホか
次回、本編入ります。遅くてごめんなさい。誰か代わりに仕事やってくれ


32以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/09(月) 00:34:32EnPzS/AA (1/1)

おつー

仕事やってやろうか?
ただし働いた分の給料はこっちが貰う


33以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/09(月) 22:39:21u/CBnjac (1/1)

おつー

ベギラマ先輩かっけえ・・・ってか、サアクルは元学園の生徒だったんか


34◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:23:21KdMrD1j2 (1/21)

…………

一時間前、三階階段前――

ズズズズズズズズ……!!

ファニー「お、オイ!三階に繋がる階段に……オーラの『壁』が出来てるぞ!?」

不良3「はあ?んだこりゃあ!?ド……『ドット柄』……の、壁か……?」

ケント「あはははは!ぼくのよちむは正しかった!太陽とつきが三回交差するとき、新月のひかりがあかくせかいをつつみ、ひとびとはしゅちにくりんのあらたなステージへ――」

不良3「ちょっと黙ってろ気狂いが!!」

ファニー「くっそっ!壊れねえ!!何かの能力かッ!?」ドガッ!

ミッチェル「お、落ち着くし!とりあえず一回ヌいてスッキリしとく?」

ファニー「黙ってろクソビッチ!!」

不良3「あーもうなんなんこいつら!」


35◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:28:27KdMrD1j2 (2/21)

不良3「この先進まねえとみんなと合流出来ねえぞ!なんとかなんねえかファニー!」

ファニー「壊れなくても壊すしかねえだろ!隣の世界から俺を呼ぶッ!!」ズオッ!

不良3「しゃあねえッ!行くぜェ――ッッ!!」

ドギャアッ!!

不良3「――……壊れねえぞッボケーッ!硬すぎるッ!!」ガンガンッ!!

ファニー「クソッ!副番!!害男さん!みんあァ――ッ!!」ガンッッ!!

……ズ……

不良3「……ん?」

ファニー「あ?どうした不良3」

不良3「いや、なんか……」


36◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:32:00KdMrD1j2 (3/21)

……ズズ……

不良3「……壁の向こうから、音が……?」

ファニー「……は?」

……ズズズズズズ……!

不良3「……何か……来るッ!?」

ファニー「な、何かって……?」

ズズズズズ……

ミステリ「……ふう」ズポッ


37◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:36:35KdMrD1j2 (4/21)

ザッ!

ミステリ「おや、貴方達は……番長グループの」

不良3「……は?……なんだこいつ」

ミステリ「私が誰なのか?そんな事、どうでもいい事じゃあないですか。便宜上呼ぶとするならば、そうですね……『ミステリ』とでもお呼び下さい」ペコリ

ファニー「!……俺は知ってるぜ、見たことある。……テメェ『ミステリイ・サアクル』の者だな?」

不良3「!!」

ミステリ「ええ。いかにも……ミステリイ・サアクルの『二番手』をやらせていただいております」

不良3「そ、そんなヤツがなんでこんな所にッ!?……ていうか、さっきから気になってたんだけど……」

ミステリ「はい?」

不良3「……その、肩にかついでる人……誰?」

ミステリ「ああ。よっこら……しょっ」ドサッ


38◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:41:26KdMrD1j2 (5/21)

アヤネ「……う……」グッタリ

不良3「……え、誰この着物美人」

ファニー「……副番じゃね?」

不良3「……おっきくね?色々と」

ファニー「……元に戻ったんだろ」

不良3「嘘ん?俺ちっちゃいアヤネちゃん大好きだったのに……あ、けど今のおっぱい大きいのも久しぶりに見るとイイ……ていうか本当に久々だな」

ファニー「ああ」

不良3「……」

ファニー「……」

不良3「……なんで戻ったの?」

ファニー「えっ俺に聞く?」


39◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:46:07KdMrD1j2 (6/21)

不良3「おいそこの……仮面野郎」

ミステリ「ミステリです。お見知り置きを」ペコリ

不良3「なんでお前はアヤネちゃん担いでこの場所まで来たんだ?他のみんなはどうした?ていうかお前どうやってあの壁抜けた?お前素顔どうなってんの?」

ファニー「待て不良3、質問多すぎる」

不良3「だって聞きたいこと盛りだくさんなんだもん!」

ミステリ「フフ……そうでしょうね。この階にとどまった貴方達は、知らない事が多すぎる……」

ザッ……


40◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:49:42KdMrD1j2 (7/21)

ミステリ「教えてさしあげましょう。全てね……しかし、ここはその『場所』では無い」

不良3「……は?」

ミステリ「全てを教えるのは、場所を移してからです。それと……私は貴方達に危害を加えるつもりは無い。その事を……どうか、お心に」

ペコ……

ファニー「……なら、どこに行ったら話してくれるんだ?生徒相談室か?」

ミステリ「いえ……」

クルッ

ミステリ「……『保健室』です」


41◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 22:56:48KdMrD1j2 (8/21)

保健室――

男「……何が起こったんだ?ていうか……俺、何してた……?」

ガチャッ

男「!!」ビクッ

ミステリ「……失礼します」

ファニー「うーっす」

不良3「先生、僕の股間が熱く腫れ上がってまーす」

ファニー「お前ホントぶれねえな……って、あ?先客か?」

男「あ、ども……」ペコリ


42◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:01:13KdMrD1j2 (9/21)

不良3「あ?……お前アレじゃね?アヤネちゃんと友が連れて来た……」

ファニー「ん?……あー、なんかミステリイ・サアクルのヤツから攻撃受けて脳内アホになってたヤツか」

男「えーっそれどういう事ー?」

ファニー「?……あれ、元気じゃん」

男「あ、はあ……まあ、そうっすね……?」

不良3「?……おいミステリ。お前保健室の用って、コイツの事かよ?見舞いか?」

ミステリ「まあそのようなものです。とりあえず、アヤネさんとケントさんとミッチェルさんをベッドへ。休ませて上げましょう」


43◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:07:44KdMrD1j2 (10/21)

ドサ……

不良3「あー重かった」

ケント「アハハ……天井が32.8メートル先にみえるう……絞首台の階段いちだんのたかさとおんなじでえ……」ブツブツ

不良3「ハァー……すまねえな、一年坊。……俺のせいで気狂いになっちまって……」

ファニー「で?ミステリ。……教えてくれるんだよなあ、全てを」

ミステリ「ええ。……男さん、貴方も知りたいでしょう?自分が記憶を失ってから、何があったのか……」

男「え?……あ、うん」

ミステリ「最初から、丁寧にお話しましょう。まず、男さんが受けた攻撃ですが――……」

…………


44◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:13:50KdMrD1j2 (11/21)

…………

ミステリ「――……以上が、今まで起こった出来事です」

男「……」

不良3「……」

ファニー「……」

シーン……

男「マジ、か……友のやつ、俺のために……」

ファニー「そんな……害男さんが……し、死んだ……なんて……!」ポロポロ

不良3「おい泣くなファニー、漢がすたるぞ」

ファニー「……すまん」

不良3「で?なんでこいつ……男とアヤネちゃんは、年齢が元に戻ったんだよ?」

ミステリ「能力をかけたとし子が死んだからです。アヤネさんは一年委員長の桜華さんから致命傷を受けていましたが、同時期に元に戻り、心臓の動きが活発になったため、一命をとりとめたようですね」

不良3「ふーん、それをお前が担ぎあげて……あれ、お前は何処にいたんだ?」

ミステリ「とし子が侵入した穴から、私も侵入させて頂きました。隠れて全ての事柄をこの目で確認させてもらいましたよ」


45◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:18:19KdMrD1j2 (12/21)

ミステリ「アヤネを保護した後は、私の能力……『能力をリセットする能力』で、強引にRPG世界をこじ開けて脱出しました」

不良3「……なるほどな」

ファニー「……なあ、話聞く限り……今『カシオペアの涙』持ってるのは、お前らミステリイ・サアクルだろ?……超敵じゃん」

不良3「!……そういやそうだな。……お前、何が目的だ?」

ミステリ「……そこなんですよねえ……問題は……」ハァー

ファニー「?……」

ミステリ「……実は、今『カシオペアの涙』は……我らミステリイ・サアクルの『裏切り者』……『過激派』のグループが所持している可能性があるのです」

不良3「……は?」


46◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:23:27KdMrD1j2 (13/21)

不良3「待て待て待て、ちょい状況確認するぞ?」

ミステリ「はい、どうぞ」

不良3「えっと、番長グループと生徒会は、戦争してたけど今手ェ組んでて……ミステリイ・サアクルが敵……なんだけど、そのミステリイ・サアクル内で裏切り者がいて、そいつらが『カシオペアの涙』を持っている、と?」

ミステリ「ああ、持っている『可能性』がある、です。持っていないかもしれない」

ファニー「そこは重要じゃねえ!ややこしすぎるんだよどういう状況!?昼ドラレベルでドッロドロしてるんですけど!?」

不良3「とりあえず>>1は死んだらいいと思う」

ファニー「メタ発言やめろマジで」


47◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:28:37KdMrD1j2 (14/21)

不良3「あーもーだいたいわかった!なんとなくだけどわかった!アレだろ?その過激派が石持ってるかもしれないからマジやべー、って事だろ?」

ミステリ「ええ、そうです。……ここまで言えば、私が『何故』貴方達の前に来たのか……わかりますね?」

不良3「わかるか」

ファニー「ハッキリ言えや俺ら不良のアホだぞ」

ミステリ「……手を組みませんか?」

ファニー「……」

不良3「……は?」

ミステリ「私は、貴方達を『過激派』の下まで案内する。貴方は『過激派』をやっつける。……そういうビジネスですよ」

バン

ファニー「……」


48◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:35:16KdMrD1j2 (15/21)

不良3「場所知ってるならテメーで倒せや」

ミステリ「残念ながら、私はそこまで暴力が得意では無いのです。……今現在の『過激派』メンバーである『凰万鎮』……彼とは相性が悪く、おそらく勝てません」

ファニー「っていうか、それお前アレだよな……その『過激派』俺らがぶっ倒しても、『カシオペアの涙』は渡さない気だよな?」

ミステリ「ええ。もちろん渡しません。石は私どもがいただきます」

ファニー「……どういう事だよ」

ミステリ「『過激派』が石を握っているこの状況……お互いにとって、都合がよろしくないでしょう?このままだと世界は『過激派』のものとなる……」

不良3「……」

ファニー「……」

ミステリ「……これは私からのお願いです。……私に利用『されて』下さい」ニコッ……


49◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:39:40KdMrD1j2 (16/21)

不良3「……そこまで行くとよォ、平のグループメンバーな俺らにゃあ、決められねえ問題だぜ……」

ファニー「……ああ」

ミステリ「……」

不良3「……『だから』アヤネちゃんを助けたんだろ?利用するために」

ミステリ「……ええ」

ファニー「……副番」

アヤネ「……」

ファニー「……起きてましたよね。……聞いてましたよね」

アヤネ「…………ああ」

不良3「……決めてください。俺ら……アンタについてくから」

アヤネ「……」


50◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:47:00KdMrD1j2 (17/21)

アヤネ「……ボクは……無理だ」

不良3「……」

ファニー「……」

アヤネ「……すまない。もう……戦えないんだ」

ミステリ「……理由を……うかがっても?」

アヤネ「……」

ファニー「……副番」

アヤネ「……ボクは、今日……生まれて初めて、戦いで……『わざと』負けた。……桜華を……妹を、殺せなかった。……ボクは、負けたんだ……」

ミステリ「……」

アヤネ「……番長と、男君の命がかかっているというのに……ボクは、負けたんだ。……つまらない肉親の情で……家族という絆でね。……いや……」

ポロッ……


51◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:48:01KdMrD1j2 (18/21)

アヤネ「ボクは……救われたかったんだ。……許されたかったんだ。……わざと負けて、妹の……桜華の手で死ぬことで、罪を償おうとした……こんな大事な時に、自分の事しか考えてなかった。……そんなボクに……ボクに、もう……剣は握れない……」ポロポロ……

ミステリ「……」

アヤネ「……すまない」

ファニー「……っつー訳……だ」

不良3「……悪いな、俺らはこの話、降り――」


52◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:50:37KdMrD1j2 (19/21)

男「んじゃ、行こうぜーミステリ」

ド ン

不良3「……り?」ポカーン

ミステリ「……はい?」ポカーン

ファニー「……ああ?」ポカーン

男「え?……降りるんだろ?あんたら」

ファニー「え、あ、ああ……そうだけど……?」

男「だから、俺が代わりに行く」

不良3「いや意味わかんないんだけど」


53◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:54:04KdMrD1j2 (20/21)

男「だって、このままじゃ世界ヤバいんだろ?その過激派のモンだろ?」

ファニー「あ、ああ……まあ、そうだな」

男「で、それを助けれるの俺らだけで……アンタら行かないんだろ?」

不良3「まあ、そうだな……」

男「じゃあ俺が行くしか無いじゃん」

ファニー「いや待てアホ。お前じゃあ勝てねえだろ?」

男「ん?……いや、まあ……その……」ポリポリ

ファニー「……なんだよ」

男「……俺、この超能力学園の……トップ目指してるから」

バン

ファニー「……はあ?」

不良3「……は、はは……」


54◆eUwxvhsdPM2014/06/10(火) 23:58:00KdMrD1j2 (21/21)

不良3「うはははははは!お前おっもしろいなあっ!あはは!」バンバン!

男「いて、いてて!ちょっとオイ、笑うなよ……俺結構マジなんだけど……」

不良3「いやーいいわぁーそういうのッ!わかるよーわかる!マジ面白いなあッーアハハ!!」バシバシ

ファニー「ちょ……オイ、不良3!」

不良3「悪い、ファニー。俺コイツについてくわ!マジ気に入った。最高だわーコイツ……アハハ!」

ファニー「ふざけんなッ!副番の意向に従わねえ気かッ!?」

不良3「おう。だってよお、コイツ……」

ファニー「?」

不良3「……目、マジなんだもんよ」

ファニー「!……」


55◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:01:26Y.zr7oV2 (1/6)

不良3「俺の名前は不良3だ。……ルイズの永遠の使い魔だ。お前は?」

男「男。……学園トップ目指してる。世界がヤバいんなら、代わりに世界に立つつもりだ」

不良3「ぷ、くく……いいねェーマジでいい。……おいミステリ!二人でも問題ねえな?」

ファニー「待て、オイ」

ミステリ「ええ。いいでしょう……」

不良3「っつー訳です。すみませんね、アヤネちゃん」

アヤネ「……」

不良3「俺、バカだからさ。……同じバカの見るでっけえ夢は、応援してやりたいんスよ……」

アヤネ「……」

男「……アヤネちゃん……」


56◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:05:24Y.zr7oV2 (2/6)

男「俺、行きます。……俺のために、戦ってくれてありがとう。……次は俺が戦う番です」

アヤネ「……」

男「……ムルが待ってんだ」

アヤネ「!!……」

男「……友達のためなら……俺は、頑張れると思う。……俺、誰かがいないとダメなんだ。だからこそ、こんな能力に目覚めたんだと思う。……誰かのために、俺……」

アヤネ「……」

男「……命掛けます。……戦います」

バン

アヤネ「……」

男「……それじゃあ……」クルリ……


57◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:08:28Y.zr7oV2 (3/6)

アヤネ(……彼は、あくまでも……誰かのために戦うって……いうのかい……)

アヤネ(……)

アヤネ(ボクは、ボクのために……自分が救われたいから、戦ってきた……と……いうのに……)

アヤネ(……駄目だなあ、ボクは……)

アヤネ(……いつまでたっても……自分の事しか……考えてなくて……)



アヤネ(……変わらなきゃ……!)


58◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:10:47Y.zr7oV2 (4/6)

アヤネ「待ってくれ!!」

ザッ!!

男「?……」ピタッ

不良3「……」

ミステリ「……」

アヤネ「……ボクも行く」

ファニー「な!……ふ、副番……?」

アヤネ「……すまないね、優柔不断な副番長で……」

ニコッ……



アヤネ「戦おう」

…………


59◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:11:34Y.zr7oV2 (5/6)

…………

現在――


60◆eUwxvhsdPM2014/06/11(水) 00:17:37Y.zr7oV2 (6/6)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ベギラマ「テ!メエッ……裏切ったかッ!!ミステリィィ――ッッ!!」

ミステリ「可笑しな事を……裏切り者は貴方でしょう?ベギラマ……凰」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ファニー「行くぞコラ。おい男!テメェ大丈夫なんだろうな!?」

不良3「そうだぜ病み上がり!お前フかしといて一撃死とかやめろよ本当に!」

アヤネ「……男君……」

男「大丈夫っす。いきますよ――」

ス……

男「『JOJOJO』!!!」

ズオッ!!

召喚した東方は――
1.東方大弥
2.東方つるぎ
3.東方憲助
4.それ以外

>>62


61以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 00:31:523.7FHaC. (1/2)

安価なら↓


62以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 00:36:213.7FHaC. (2/2)

安価なら1


63以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 16:50:31juOOGMfc (1/2)

や、やった!
流石>>61!俺たちにできないことをいとも簡単にやってのける!そこに憧れないし痺れもしねー


64以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 17:41:31gqAc2s3w (1/2)

駄すべき邪悪に等しい行為だよな
けどまぁ、1以外選ぶと勝てるビジョンが見えないからなぁ


65以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 18:47:57t346tSso (1/2)

バレなきゃあイカサマじゃないけどバレたからイカサマだぜ


66以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 19:44:48UjIiMv2. (1/1)

バレなきゃ犯罪(イカサマ)じゃないんですよぉ


67以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 23:25:23juOOGMfc (2/2)

>>64
大弥で勝ち目あるか?


68以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 23:29:39t346tSso (2/2)

気を使わせるってどうやるんだ?


69以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/11(水) 23:49:27gqAc2s3w (2/2)

>>67
コミックス勢だから間違ってるかもだけど、憲助じゃ戦闘能力皆無だし
つるぎじゃベキラマの能力で全範囲一斉攻撃なんてされたらほとんど無意味

大弥ならまぁ・・・時間はかかるけどどうにかって感じ
あくまで単純に考えたらだけどね


70以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/12(木) 20:58:29vf4bMxrg (1/1)

相手が舐めプしないと難しそうだな…


71以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/16(月) 20:53:55X2J19Ygo (1/1)

まあ呼び出したのが女だから油断してるとかも考えられるから・・・


72以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/17(火) 16:46:142Cg6JeDs (1/2)

まだかなまだかな♪


73以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/17(火) 16:47:242Cg6JeDs (2/2)

すまんsageのsいれ忘れた


74以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/17(火) 16:51:117u7FRYIE (1/1)

おぅ、次から気ぃつけろ


75◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:08:28ySs3090Y (1/12)

大弥「キャ~~ルフォ~~ルニャア~~」

バン!

不良3「ktkr!?」

ファニー(女を召喚した……それがコイツの能力か?)

男「……」

大弥「……あれ?……定助?定助は?」キョロキョロ

男(誰この人ー!?)ロビーン!


76◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:14:21ySs3090Y (2/12)

男「えーっと……」

大弥「ン?」クンクン

男「……カクカクシカジカ」

大弥「キャリフォルニャンニャン。理解したわン」

男「俺も理解した。大弥ちゃん……スタンド使いって訳だな?」

大弥「ん~~……今何時……」キョロキョロ

男「……えっと、大弥ちゃん……?」

大弥「ねェ~~、定助はどこ?何処に行ったのォ?定助がいないとあたしぃ……ダメなのヨン……」

男「……」

ファニー「……おい、男?」

男「……うん、まあ、その……」


77◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:18:07ySs3090Y (3/12)

男「ごめん!召喚ミスったっぽい!!!」ドーン

ファニー「死ね!お前一回死ねマジで!!いやていうかどういう事!?」

不良3「――!!――!――!!!」ゴロゴロ

ファニー「お前笑いすぎだボケ!何にそんなツボってんだ!!」

不良3「だ、だって……格好良く召喚したのにミスって……ぷく……そ、それに潔くって……ぷくく……」ブルブル

男「久々だからホントわかんなくって……いやマジすまんかった」ペコリ

ファニー「ハァー……なんで俺コイツに付いてきたんだろ……」


78◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:24:30ySs3090Y (4/12)

ベギラマ「ケッ!さよならの意味を知らない子供らが……敵ン前でナメた行動取ってんじゃあねえぞ?オイ……」

ギロッ

ベギラマ「……死にてぇのか?」

凰「ミステリ……貴様の連れてきた仲間は、何の役にも立たなさそうだな……」

ミステリ「……そうでしょうか?私は信じておりますがね」

ベギラマ「……流るるまま枯れるまで涙……泣くんじゃあねえぞ?希望がついえてもよォ~~」スッ……


79以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/17(火) 23:27:14RA1YgldY (1/2)

キャーリーフォーニャージャースチーンピース


80◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:30:59ySs3090Y (5/12)

キャン!

ベギラマ「!!――んッ!?」

ズドォン!!

ベギラマ「うおおッ!?何だァッ!?」グラグラッ

凰「これは――『斬撃』!?馬鹿な、見えなかっ――」

ガランガラン!

凰「チッ!――クソッ」ズザッ

ベギラマ「ったく!……ア?今のは……テメェのしわざか?」

アヤネ「……」チャキ……ン

ベギラマ「……マジ巫山戯てんな……目にも留まらぬ早さで剣振れるなら、俺を斬ればいいだろうがよ……唄えばなお救われない、千切れた気持ちだぜ」

アヤネ「悪いね、この身体で戦うのは久方ぶりなんだ。今のは肩慣らしだよ。フフ……」


81◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:33:45ySs3090Y (6/12)

ガラガラガラ……

凰「ベギラマ!……くそ、引き離されたか……」

ファニー「……ふーん……」

不良3「って事は……」

凰「!!」バッ!!

ォォオオオオ……

ファニー「俺ら二人で……」

不良3「テメーの相手って事か……」

凰「……フン……」


82◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:36:21ySs3090Y (7/12)

『縮地法』!!

キュン!!

ファニー「!?――消えッ」

不良3「後ろだッ!!ファニーッッ!!」

凰「死ね……」ギッ……

『縮地崩拳』!!!

ドグチアッ!!


83◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:39:43ySs3090Y (8/12)

ファニー「!!――……!……」ビグン!ビグンッ!!

不良3「なッ……!?は?……おい、ファニー……?」

凰「……仲間の頭が粉砕されたくらいで……」

キュンッ!!

不良3(!?また消え――)

凰「呆けるんじゃあない」ギュウウ……!!

不良3「な!?いつの間に後ろに――」

凰「『縮地鑚拳』!!」

ドギュルッ!!


84◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:42:13ySs3090Y (9/12)

不良3「ガ……!!」ミシイッ

凰「墳!他愛の無い……おれの敵では……」

ドシャアッ……!

不良3「……あ……ああ……」ピクピク

凰「……無かったようだな……」


85◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:46:35ySs3090Y (10/12)

不良3「あはぁぁぁぁあああああああんん!!!♪」ビクウン!

凰「!?」ビクッ!

不良3「ふあああっ!!ルイズの嫉妬パンチ強すぎるよおっ!!他の女の子見て悪かったよルイズたん!けど俺にはやっぱりルイズたんしかいないんだよわかってくれルイズたん!!ああ!!そんな小さな可愛いおててで叩かないでおくれ俺のレモンちゃん!!あひいっ!!ルイズたんが可愛すぎて……み な ぎ っ て き た ァァァァアアアアアアア!!!」

ドォォオオオオオ!!

凰「!?……?……???」

不良3「……ふうー……」

ムクッ

不良3「今のはマジでイくかと思ったぜ。いいパンチだ」ケロッ

凰「……な……?」


86◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:50:22ySs3090Y (11/12)

ファニー「いや俺も今のは死ぬかと思ったわ。……脳みそこぼれてたじゃん、この世界の俺」

凰「――!?」バッ!!

ファニー「……よォ」

不良3「おう、頭ツブされた死体見た時は一瞬焦ったぞ」

ファニー「『潰された』っつーのはつまり、『挟まれた』って事だろ?平気ヘーキ」

凰「な……ぜ……?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

凰「何故、生きている……貴様ら……!?」

ファニー「悪いな、カンフーマスター。俺ら――」

不良3「――不死身なんだよね」


87◆eUwxvhsdPM2014/06/17(火) 23:52:01ySs3090Y (12/12)

すんません、今回このあたりで

仕事しながらSS書いてる人って時間どうやって作ってんの?アナニーする暇ないじゃん


88以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/17(火) 23:54:04RA1YgldY (2/2)

不良3ってサイトのことはどう思ってるんだっけ?


89以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/19(木) 23:51:098j5viSm2 (1/2)

追いついた


90以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/19(木) 23:51:428j5viSm2 (2/2)

追いついた


91以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/20(金) 00:04:59uFrgC.LY (1/1)

更新来たかと思ったのに…


92以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/20(金) 01:04:17RaCCF9gU (1/1)

まとめ民はゴミだから仕方ない
しかも連投してるくせに謝罪もしない最低の屑だな


93以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/21(土) 17:29:41iI4r8wDI (1/1)

過去ログの最後あたりにsage方書いてあったじゃん…
なんで読まないの…


94以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/21(土) 17:56:40kZhoOlro (1/1)

やっと追い付いたわ
*1
終わるまで絶対見続けるから
飽きて終わらせないでね!!


95以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/21(土) 17:57:003Xrjxcw. (1/1)

バカだから仕方ない


96以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/21(土) 18:07:1934nf.AL2 (1/1)

出来てる?


97以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/21(土) 22:10:09Nkwmgg7Y (1/1)

>>94
安価もできないのか…


98◆eUwxvhsdPM2014/06/22(日) 22:24:09eVr/eLL. (1/2)

(すみません、一週間くらい更新遅れる思います……)


99◆eUwxvhsdPM2014/06/22(日) 22:26:24eVr/eLL. (2/2)

>>88
(サイトの事は、もう一人の自分と思ってます。ハルケギニアに行った平行世界の自分と考えてます)


100以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/22(日) 22:33:21QnvHDO6Q (1/1)

>>99
スゲェ…


101以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/24(火) 22:35:36n2szyMDw (1/1)

紛らわしいんだよなあ、ハルキゲニアと


102以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/28(土) 20:29:40yxD.C5rI (1/2)

同じジャンルのSS書きたいけど、ここが終わるまでは自重した方がいいよな…


103以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/28(土) 21:11:54vMTQwO22 (1/1)

わざわざレスしに来て…なんて言ってもらいたいんだ?


104以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/28(土) 21:56:30yxD.C5rI (2/2)

>>103
いや、自重した方がいいか意見を聞きたいんだけど


105以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/28(土) 23:36:43EcLQ6qLY (1/1)

こっち優先でならいいよ


106◆eUwxvhsdPM2014/06/28(土) 23:56:33BSjDOSwQ (1/1)

どんどんやればいいんじゃね?
同じジャンルて何なのか知らないけど


107◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:08:37d5osMzYI (1/6)

凰「チェりあァァッ!」ギャッ!!

ドギャアッ!

不良3「あふぅん!♪ルイズたんのぽこぽこパンチ超☆痛気持ちE~ッ!!」

シュウウ……

不良3「もっともっと!もっとぶってェェ~~ン♪カマーン!」クイクイッ

凰「ぐッ……!(こいつ……本当に死なないのかッ……!!?)」


108◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:17:28d5osMzYI (2/6)

ファニー「悪いんだけどさ、二対一なんだよな……俺の相手もしてくれよ。カンフーマスター!!」

バッ!

凰「ハン!――貴様の『弱点』は、すでに見切っているッ!!」グッ

ズバッ!!

ファニー「痛ッ!……あァ?」タラリ

凰「……どうやら貴様は何かに『挟まれない』と、能力を使えないようだな?……それが理解(わか)れば話は疾(はや)い」

チキキ……

凰「『蟷螂拳』……おれの手刀は全てを切り裂くっ。挟みなどしない……身体を少しずつえぐり取り細切れにし、人体標本を作ってやろう!!」

ズバズバ!!

ファニー「ぐ!う!おおッ……!!」ドシュ!バシュッ!


109◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:25:17d5osMzYI (3/6)

不良3「はいペタ――ン!!!」

グシャアーッ!!

凰「!?――は……?」

不良3「何のタメの二対一ですかァ?オメーがファニー挟まないなら、俺が挟むだけだっつうの!」スウッ

ファニー「……ふぅー。生き返ったァ……」バーン!

凰「……糞、面倒な……!!」

凰(巻き毛の方は能力のタネがバレている。えぐり取ればいつか殺せる!!……し、しかし……)タラリ


不良3「あ、ゴメンちょっとルイズのアニソン聞いていい?」

ファニー「後にしろ。あいつ倒してからでいいだろ」

不良3「いや、今この状況にピッタリの曲あってさあ……」


凰(あの気持ちの悪い男は……本当に、死ぬのか?……弱点は……『ある』のかッ!!?)


110◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:33:01d5osMzYI (4/6)

『ある』ッッッ!!

確かに存在するッ!!不良3を『殺す』方法ッ!!
あるには『ある』のだッッ!!!
『しかし』ッ!!『不可能』ッッ……!!
ネタがバレていない限りは不可能ッ!!そういう『ロジック』ッッ!!

何故なら、あまりに『単純』だからだッ!不良3を殺す方法ッ!!
『それは』ッッ!!


『死ぬまで殺せばいい』ッッッ!!!!!


不良3の能力は、キズ一つ付かぬ上に体力も消耗しないッ!
攻撃すればするほど喜び、テンションは上がり、一見すると『無敵』ッッ!!
しかし!!いつかは死ぬのだッッ!!!

『ハムスターをバールのようなもので殴り続けるとどうなるかッ!?』
その『答え』と全く同じ事が起こるのだッ!!
『何故』ッ!?何故死ぬのかッッッ!!?
その理由は――不良3の能力の『本質』に、密接に関係するッ!!


111◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:50:34d5osMzYI (5/6)

不良3は、常識を超えた『妄想力』――『童貞力』・『オタク力』とも言えばいいだろうか!
それにより、全ての攻撃・ダメージをルイズから受けたものと脳内変換するッッ!!
全てのエネルギーを、性的快感に変換するのだッッ!!

ベストコンディションの不良3は、TNN火薬1トンの爆発だろうと快感へ変換する事が可能ッッ!!
『しかし』!!それが『キャパシティ』を超えるとどうなるか!!?
具体的に言うならばッ!!与えられる快感に耐え切れなくなり、『射精』してしまうとどうなるかッ!!?

不良3を襲うのは、強烈な『賢者タイム』であるッッッ!!!
世の男子ならば理解るだろうッ!すさまじいまでの倦怠感!!疲労!!!無気力感!!!!思考能力の低下!!!!!
その何倍にも『濃い』ものが不良3を襲うのだ!!!

その状態で『妄想』が出来るのかッ!!?
『否』ッッ!!!
ただ一つの方法を除いて、不良3が再び勃起する事は不可能ッ!!
つまり!!その状態ならば、楽に殺す事が出来るのだッッッ!!!

しかし!!!
そのネタがバレていない限り!喜ぶ不良3を殺し続ける者は皆無ッッ!!!
故に『無敵』なのであるッッッ!!!!

ちなみに、今現在の不良3は少々興奮しているため!
あと『10回』殺されるような攻撃を受ければ!『射精』――本当の『死』を迎えるだろう!!
『10回』……たった『10回』なのだ!!
しかし、凰万鎮にその選択をする事は出来ない!!
凰はすでに!!精神的に不良3に敗北していたのだ!!
不良3を殺す事を諦めていたのだ!!!!!


112◆eUwxvhsdPM2014/06/29(日) 01:51:26d5osMzYI (6/6)

ごめんなさい寝ます


113以下、名無しが深夜にお送りします2014/06/29(日) 09:41:56newPDl2I (1/1)

不良3の弱点は作者が亡くなってもう続きが読めない事に起因するかと思ってた


114◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:08:05c1FD8/Ac (1/9)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ベギラマ「盛り上がってンな……どうも……」

アヤネ「よそ見している場合かい?目の前にボクがいるというのに」チャキッ

ベギラマ「ンン?場合だよ場合。よそ見しても全然大丈夫。な~ぜ~な~ッルルァァ~~……」

ゾロッ……

アヤネ「……!!」


115◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:16:17c1FD8/Ac (2/9)

ベギラマ1「クク……これが……」

ベギラマ2「どういう事かわかるかよ?エ?」

ベギラマ3「ニヤニヤ……理解出来るかい?」

ベギラマ4「クク……」

アヤネ「……これは……」

ゾロゾロゾロッ

ベギラマ5「『CO2デコイ』……『迷宮(ラビリンス)』!」

ベギラマ6「二酸化炭素の塊で人の形を作っただけだが……なかなか精巧に出来てるだろう?」

ベギラマ7「この大勢の俺の中から」

ベギラマ8「本物の俺を」

ベギラマ9「探し出せるかよ?クク……」

ベギラマ10「ヘラヘラ……」

ベギラマ11「ヒヒヒ……!!」

アヤネ「……ああ、すまない」スゥー……


116◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:21:18c1FD8/Ac (3/9)

アヤネ「もう斬ってるよ」

ベギラマ12「……」

ベギラマ13「……ア?」

アヤネ「……一ノ宮一刀流……居合」ゥー……

カチン

アヤネ「『瞬華終刀』(シュンカシュウトウ)」


117◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:27:15c1FD8/Ac (4/9)

ズバン

ベギラマ14「」ガシャン!

ベギラマ15「」ガシャッ!

ベギ「「「」」」ガラガラガラッ……

ベギラマ「なん――」

ズバアッ!

ベギラマ「ゲハアッ!?――だとォッ!!?い、いつの間に斬りやがった!?しかも、全部のオトリをッッ!!」

アヤネ「ううん……まだ慣れないな、力が強すぎる。……今、ボクは峰打ち程度で済ませるつもりだったんだけどね」

チャキッ


118◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:29:49c1FD8/Ac (5/9)

アヤネ「――今から、光速で斬るけど……まだやるかい?」チキッ

ベギラマ「……当然だろッ。ナメて見下してんじゃあねえぞ……!!」

ガラガラガラガラ……

…………


119◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:39:08c1FD8/Ac (6/9)

…………

サエ「おおッ――」

トウヤ「――らあッッ!!!」

ドグチアーッ!!

スライム「ピギー!!」グチアッ

タラララッタッタッター♪

トウヤ「はぁ、はぁ……今ので終わりかっ!?」

『トウヤのレベルが上がった!身長が2ミリ上がった!切なさが3上がった!いとしさが5上がった!』

トウヤ「オイなんだこの腹が立つ声は!?」

友「まるでRPGっすね……」

トウヤ「あーるぺーじ?なんだそれは美味いのか?」

不良1「お前はいつから食いしん坊キャラになった」


120以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/01(火) 22:42:56P9I9QBEo (1/3)

あしのにおいが2上がった!


121◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 22:46:55c1FD8/Ac (7/9)

サエ「全員無事ですか!?」

ドク「……いや、無事じゃねえな。明らかに数減ってるぞ。わん子ー!いるかー!?」

わん子「わんわん!ドクー、あたしモ不良たち患者さんを守るの頑張ったよー!えらい?」

ドク「えらいえらい。あとでホネっ子やるよ。……他は?」

刹那「……生徒会の末端役員、大半の姿が見えない」

マスク「っべえ、番長グループの末端野郎どもも消えたぞ。……もしかして、スライムに……?」

アホ毛「え、食べるの?スライムって人食べちゃうの?」

メガネ「可能性の話ですが……死体が見えない以上、連れ去られたか、もしくは……って事でしょう」

スケバン「一体なんで、こんな事に……」


122◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 23:00:57c1FD8/Ac (8/9)

涼子「オイ不良1ー」フヨフヨ

不良1「ん?どうした涼子」

涼子「ざっと空中見渡してきた。仲間の姿は見えねえが……向こうの方に黒くてデカイ城と、反対側に町が見えたぜ」

ゴロツキ2「黒くてデカイ城……」

モヒカン「流れ的に魔王城っスよね、絶対」

マスク「じゃあ、魔王倒せばここから出られるっつう事か?」

スケバン「?……待ちなよ。アタイはゲームとかあーるぴーじいとかやらないから、なんでそんな流れになるのかわかんないよ」

メガネ「なんでって……ほら、『お約束』みたいな」

ドク「たいていはデケー城にラスボスがいて、そいつぶっ倒せばハッピーエンド・ゲームクリアなんだよ。ゲハハ」

トウヤ「おし!なら早速倒しに行くぜ!!」ザッ!

サエ「待って下さい!まずは町で体勢を整えるのも大切ですよ?」

トウヤ「あァ!?」


123◆eUwxvhsdPM2014/07/01(火) 23:09:24c1FD8/Ac (9/9)

トウヤ「ちまちまチッセエ事言ってんじゃあねえぞ!?テメェキン○マついてんのかよサエぇっ!?」

サエ「つ、ついてませんわ!何言ってるのです!?」

不良1「いや、世の中には男の娘というジャンルがあってだな……」

ドク「俺がつけてやろうか?ゲハハ!」

涼子「ちょっと黙れフリーダムども」

刹那「……私は町へ行く事に賛成だ。いきなりこのような世界に閉じ込められたのだ。状況を詳しく把握したい。それに――……」

ズキッ!

刹那(……目が開かない……少し休息が必要だな)

友「けど、さっさとこの世界から出ないと……」

モヒカン「……どうするんスか?トウヤ先輩」

トウヤ「……」

町へ行くか?魔王城へ行くか?>>125


124以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/01(火) 23:22:57P9I9QBEo (2/3)

刹那たそ休ませようず


125以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/01(火) 23:50:05Gb6THpr6 (1/1)

町に行こうよ!


126以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/01(火) 23:51:22P9I9QBEo (3/3)

どうぶつの森


127◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:24:33hYeZSbFk (1/17)

トウヤ「……やはり、城へ向かって――」

涼子「よーし!町に行こうぜ!」ハイ!

不良1「どうぶつの森!」ヘイ!

トウヤ「倒s……ちょっと待てい!!」

涼子「ンだよ?ほら行くぞーテメェらー」フヨフヨ

トウヤ「ッンでてめーが仕切ってんだコラア!一応現状のリーダーは俺だろうが!!」

涼子「年功序列ってあるだろーが。ウチ死んでるけど。ていうかそろそろゴロゴロしたいんだよね」

トウヤ「知るか!さっさと敵を倒してこんな世界から――」

ドコオッ!

トウヤ「」ガクッ

涼子「よーし、静かになったし行くぞー」ズルズル

サエ(……え?倒した?)

マスク(腹パン一発でトウヤをノした?)

スケバン(は?トウヤって普通に強いのに……?)


128◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:26:51hYeZSbFk (2/17)

涼子「おら、行くっつってんだろ。何ぼけっとしてんだ?殴るぞ」

「「「す、すぐ行きますッッ!!!」」」

刹那「……衰えていないな」

友「え?」キョトン

刹那「なんでもないさ。……行こう」

ゾロゾロゾロ……

…………


129◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:31:58hYeZSbFk (3/17)

…………

涼子「町☆到着ーっ!」バーン!

不良1「おお。……けど……」

ドヨーン……

不良1「……なんか、さびれてないか?」

ゴロツキ2「たぶん、キャパ足りなかったんでしょ。ダンジョンのグラフィックに全力注いだせいでおざなりになってんだよ」

モヒカン「ポンコツゲームじゃないっすか」

サエ「あ、けど人はいるようですわ。……失礼!よろしいでしょうか?」

ゲームモブ「……」


130◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:35:38hYeZSbFk (4/17)

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「……『始まりと終わり』?それはどういう意味でしょう?」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「?……あの、話を……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「聞いて……あれ?」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「ちょっと、あn」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

ゲームモブ「ようこそ。ここは『始まりと終わりの町』だよ……」

サエ「…………」パクパク


131◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:40:47hYeZSbFk (5/17)

ドク「サエ、おめーゲームやった事ねえのか?ゲームキャラって普通こんなモンだぞ」

わん子「おんなし事しか話さないねー。おもしろーい!わんわん!」

サエ「……一刻も早くこの世界から出ましょう」ムカムカ

刹那「やはり……これは、パピーの……」

涼子「お?サイコー、お前何か知ってるのか?」

刹那「ええ。……少し、落ち着ける所で話しましょうか。どこか座れるような場所があれば……」

桜華「……会長、あちらに宿屋があります。そこならば……」

刹那「わかった。向かおう」

…………


132◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:46:58hYeZSbFk (6/17)

…………

バタンッ

刹那「ふう。……通貨が円で助かった。ゴールド等だったら泊まれない所だった」

涼子「二段ベッドの上もーらいっ」ピョーン

わん子「あー!じゃああたし下ねーっ」ポーンッ

刹那「……」

ドク「あんま気にすんな、生徒会長。ペットが二匹いると思えばいい。ゲハハ」

涼子「あ?おい舐めた口きいてんじゃねえぞ無精ヒゲ」ガルル

不良1「気をつけろドク、あいつ噛むぞ」


133◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:53:29hYeZSbFk (7/17)

バタンッ

友「ふぃーっ。とりあえず病人は隣の部屋に寝かせましたよー」スタスタ

ゴロツキ2「ドク、トウヤ目覚めないんだけど……」

ドク「寝かせとけ。あいつも結構身体ガタきてんだろ」

メガネ「僕達は少し、町中を探索してきました」

スケバン「へえ、短い時間のうちによく行けたね……どうだった?」

モヒカン「えーっと、民家とか道具屋とかありますけど、ほとんど形だけっすね。重要そうな会話もなかったっす」

マスク「あ、けど路地裏にぱふぱふ屋あったぞ」

不良1「マジで!?笹食ってる場合じゃねえ!!」ガタン

サエ「そんな事言ってる場合ですか」


134◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 22:59:10hYeZSbFk (8/17)

刹那「さて。……もう遊びはいいだろう。話をさせてもらうぞ」

「「「……」」」

刹那「結論から言おう。……この世界は、生徒会役員2年委員長『パピー』の能力によって作られたものだ。『RPG世界を創りだす』能力……」

サエ「……しかし、私達はともかく……生徒会長、貴女も攻撃されているようですが?」

刹那「ああ。即ち、考えたくは無いが……パピーは『裏切り者』であった、という事だろう」

不良1「……うわあ、また話がややこしくなった……」


135◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:03:27hYeZSbFk (9/17)

刹那「おそらくは時間稼ぎか、私達全員を『仕留める』つもりなのだろう……早急に手を打たなければな」

サエ「……この能力を解除する方法は、やはり……?」

刹那「ああ。パピーを倒せばいい」

涼子「んじゃあ~~簡単じゃあねえか。体力回復出来たら魔王城まで行って、ぶっ倒せばいい話だ」ゴロゴロ

ドク「いや、待て。……これも、あまり考えたくはねえ話だが……」

涼子「は?んだよ無精ヒゲ?」

ドク「……あの魔王城が『囮』……っつうのは、無いだろうな?」

「「「……!」」」


136◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:10:05hYeZSbFk (10/17)

刹那「……私が一度『退いた』のも、それが理由だ。……あの魔王城には強大なモンスターしかおらず、そこらの草むらにパピーがいる『かも』しれない……」

モヒカン「そんな……打つ手無しじゃないっすか!」

アホ毛「じゃ、じゃあじゃあ!草むらをガサガサーって探し回れば……」

スケバン「時間がかかりすぎるよ」

ゴロツキ2「けど、やらなきゃならねえだろ。……もしも、敵が隠れてるんならさ」

マスク「いやいや、隠れてなかったらどうすんだよ!?普通に魔王城にいたとしたら、俺ら詰みだぜ!?」

ザワザワザワ……


137◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:15:32hYeZSbFk (11/17)

刹那「『同時』だ」

シー……ン……

サエ「……失礼。何と?」

刹那「『同時』に行う。……戦力に自信がある者は『魔王城』へ。それ以外は『その他フィールド』の探索を行う」

「「「……」」」

モヒカン「……ああ、それならアリなのか……いや、アリなんスか?」

ゴロツキ2「どちらの可能性もあるなら仕方ないだろうな。……本当なら、どちらかに戦力を集中させたい所だが……」

メガネ「僕も……その作戦が一番だと思います」

ワイワイワイ……

刹那「……それで良いか?サエ君」

サエ「……私はゲームの事なんてわかりませんわ。……任せます」

刹那「……悪いな」


138◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:24:09hYeZSbFk (12/17)

刹那「では、詳しいチーム分けだが……」

ドク「俺はパスだ。患者の面倒見なきゃならねえからな。……出来たら雑務担当用に、何人か使わせてくれるか?流石に患者数が多いぜ」

刹那「……わん子君は、メインチームに組み込んでも?」

ドク「構わねえよ。こいつがいりゃあちっとはチームの生存率上がるだろ。バンバン魔王城へ連れてってくれ」

刹那「……わかった。では、まず『探索チーム』……一撃必殺の力は無いが、体力が残っている者として……」

ゴロツキ2「用は二軍だな」ヒソヒソ

刹那「……ゴロツキ2君、スケバン君、マスク君、モヒカン君……以上の者に任せたい。……出来るか?」

ゴロツキ2「っわー。わかってたけどマジで二軍だったか……」

スケバン「仕方ないね……精一杯頑張らせてもらうよ」

マスク「ま、こういう地味ーなんが意外と大切なんだよな……」

モヒカン「ヒャッハー!草むらは消毒だー!!」


139◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:26:09hYeZSbFk (13/17)

刹那「そして、『魔王城チーム』……残っているメンバーで、わかるとは思うが……」

サエ「……」

刹那「サエ君、涼子さん、不良1君、わん子君……そして、私だ」

友「…………え?」


140◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:29:46hYeZSbFk (14/17)

刹那「残りのメンバーはドク君の補助をお願いする」

メガネ「それって……僕とアホ毛ちゃんの事か」

アホ毛「まあ、あたしたち一年生のひよっこだしねえー」

ゴロツキ2「待てやコラア!なんで不良1がメインメンバーなんだよ!?おかしくね!?」

不良1「はあ!?何がおかしいんだコラ?」

マスク「あーあれか。涼子さんをメインに入れたら付いてきただけか。おまけか。馬車メンバーか」

不良1「誰がクリフトだ!!」

涼子「ていうかウチをさらっとメンバー入れてんじゃあねえぞっ!!」

ギャーギャー!……


141◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:33:06hYeZSbFk (15/17)

友「あの……」

「「「……」」」

刹那「……何だい?友君……」

友「俺……の、名前……呼ばれません、でした」

刹那「……そうだな。……それが?」

友「……それが、って……俺、看護の……雑用、って……事、ですか?」

刹那「言葉が悪いが、まあそうなるな」

友「……な、んで……?」

刹那「……わからないのかい?」

友「……」

刹那「……」

友「……わか、りま……せん……!」

刹那「……はっきり言ってあげよう」


142◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:33:55hYeZSbFk (16/17)

刹那「君は『弱い』んだ」

友「!!!…………」

…………


143◆eUwxvhsdPM2014/07/03(木) 23:36:20hYeZSbFk (17/17)

今回はここまで
あー人数多いなあっ。これ俺以外把握できてんのか


144以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/03(木) 23:49:59ewNkspZ. (1/1)

不良1とか不良2とか誰が誰だかわからんな


145以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/03(木) 23:52:5238NQ5Vqc (1/1)

>>144
たしか不良1が涼子の人で
不良2がメガネクィッの人だよな?


146以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/03(木) 23:55:18VXigpAr2 (1/1)

火がないと発動できんもんなあ


147以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/04(金) 00:05:12T1ApZkNU (1/1)

生徒会長女だったのか
ずっと男だと思ってた


148以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/04(金) 00:08:24Bs9wx/KI (1/1)

せいぜい登場人物紹介をよく読むんだな


149◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:04:07S1IHLgTI (1/33)

友「……」

刹那「……」

サエ「……」

「「「…………」」」

シーン……

友「俺はッ……」

刹那「……」

友「……弱くなんかない。もう……超能力者っす。皆さんと、同じ舞台に立てたはず、です。……なんでッ……」

刹那「……思い上がるな。『同じ』?どこがだ?」


150◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:09:29S1IHLgTI (2/33)

刹那「友君、君は先ほどの戦い……とし子との戦いで、害男君の命を使って攻撃したな?」

友「!!……は、はい。……それが……?」

刹那「超能力とは『思い』の力……たとえ敵が異常な強さを持つ『ドグラ・マグラ』であろうと、命をかけて攻撃すれば、簡単に……とは言わないが、殺す事が出来るだろう」

友「……」

刹那「……普通の超能力者なら、な。……君はそれが出来なかった。ヒト一人の命を使いながら、何も起こす事が出来なかったのだ。……わかるか?その意味が?」

友「……」

刹那「超能力者『失格』だ。話にならない。……君が付いてくるというのは、はっきり言って足手まといなんだよ」

不良1「テ……テメェ、黙って聞いてたら好き勝手いいやがって……!!」

ドク「やめろ、不良1」


151◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:18:37S1IHLgTI (3/33)

ドク「腹が立つが、コイツの言い分は正しい。……友はまだ超能力者に覚醒したばっかだ。弱くても仕方ねえ」

サエ「……そう、ですね」

涼子「ああ……」

友「なッ……みんな……?」

サエ「行きましょう、皆さん。私達はのんびりしている暇はありませんわ」クルッ

ゴロツキ2「……すまんな、友」スタスタ

マスク「じゃあな……」スタスタ

友「な……おい、待って……待ってくれよ!俺は……俺は、何のために……俺だって、番長グループとして……!!」

バ タ ン

友「…………俺、は……」

…………


152◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:26:25S1IHLgTI (4/33)

…………

刹那「さっそく向かおう。城は北の方角だったな……」スタスタ

不良1「グヌヌ……言ってる事は正しいかもしんねえが、俺やっぱコイツ気に入らねェー……クソ!後で覚えてろよコラ……」ブツブツ

サエ「……私も同じ気持ちですわ。……しかし、今は言い争いをしている時ではありません」

ドク「……フン」

スタスタ……

刹那「……ム?」

ザッ!

桜華「……会長」

刹那「桜華君か……何だ?」

桜華「……友さんと同じく……私も、名前を呼ばれませんでした」

刹那「ああ。……君もドク君の補助だ」

桜華「……」

刹那「……君も気付いているだろう?自身の精神状態が……非常に不安定であると」

桜華「……」


153◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:29:17S1IHLgTI (5/33)

刹那「そんな君を守って立ちまわるほど、私は暇では無いんだ」

桜華「……そう、ですね……」ギリッ

刹那「……すまない、わかってくれ。……私は……」

ヨロッ……

桜華「?……会長?」

刹那「……君たちを、守りきれる……自信が無い、のだ……」グラ……

ドサッ


154◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:33:13S1IHLgTI (6/33)

桜華「!!――かッ……!?」

刹那「……ぐ……」

桜華「会長――ッ!!」ダダッ!

サエ「生徒会長!?どうしたのですかッ!?」

刹那「な……何でもない。ただの立ちくらみだ。……少し休めば、すぐに……」

ドク「んー……」ジー……

わん子「ドク、どうなのー?」

ドク「……ん。こりゃあダメだわ生徒会長」

刹那「……は……?」


155◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:41:31S1IHLgTI (7/33)

ドク「ドクターストップだ。お前患者な」ドン

刹那「なッ!?……聞けるか、そんな事ッ!生徒会長である私が、ここで散る訳にはッ……!!」

ドク「能力使いすぎだ。もう目開かないんだろ?……このままだとお前、失明か――最悪脳が壊れて気狂いになるぞ」

サエ「……それほどまでに酷いのですか?」

ドク「身体には大きな怪我ァ無いが……問題は脳だな。超能力者としては致命的だ。眼球運動と顔色から判断して……満身創痍の塊だな」

刹那「……そんな事、百も承知だッ。私は……戦わないと、ならないんだ……友君の分まで、桜華君の分まで!……今まで散っていった者達の分まで、戦えぬ未来ある若者の分まで!!……戦わないとッ……」

ドク「わん子ー。麻酔ー」

わん子「おらあ!」ドゴッ!

刹那「ぐッ!?…………」ドサッ


156◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:54:12S1IHLgTI (8/33)

刹那「」グッタリ

ドク「オラ、ぼさっとしてんなメガネにアホ毛。あとそこの生徒会女。コイツを隣の部屋に叩きこめ」

メガネ「あっ、はい!」タタッ

アホ毛「うぐ……け、結構重い……」ズルズル

サエ「……ドクさん……」

ドク「たとえ生徒会だろーと、気に入らねーヤツだろーと、目の前で死にかけてたら俺の患者だ。……眼科はやったこと無ェけどなァ。ゲハハ。……オラ、お前らはさっさと魔王ぶっ倒してこいよ」

サエ「……わかった。……皆を、任せましたよ」ザッ

涼子「っけぇー。もぅちっとゴロゴロしたかったのによぉ……」フヨフヨ

不良1「しゃあねえな……行くか。友の分まで」テクテク

マスク「じゃ、俺らは草むら探索だな……」

ゴロツキ2「片っ端から焼け野原にしてやんぜ」

ザッザッザッザ……

ドク「……フー……さて」スパーッ……


157◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:56:17S1IHLgTI (9/33)

ドク「……面倒くせえが、ちっとだけ……友の野郎、励ましてやっか」

スタスタ……

ドク「メンタルカウンセリングも医者の仕事ってなァ。ゲハハ」

…………


158◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 14:59:40S1IHLgTI (10/33)

…………

友「……」

シーン……

友「俺は……何のために、ここにいるんだよ……」

・ ・ ・

友「……戦うためだろうがッ……害男さんからもらった命、燃やし尽くすためだろうがッ……」

・ ・ ・

友「……戦う事すら、許されねえのかよ……俺は……俺……おれ……」

・ ・ ・

友「……強くなりたい……もっと、もっと……強く……強く、なりたいんだ……!!」

「……ほーお?」


159◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 15:01:15S1IHLgTI (11/33)

プロ子「それなら儂の出番じゃのお」

友「――え?」

カ ッ ! !

……………………
…………
……



160◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 15:02:51S1IHLgTI (12/33)







友「…………」

ォォォオオオ……

プロ子「精神世界にようこそ、友。……茶でも飲むか?ン?」

友「……え?」


161◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 15:03:29S1IHLgTI (13/33)

休憩


162以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/07(月) 17:11:418AKeUfGU (1/1)

待ってたよ支援


163◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:24:26S1IHLgTI (14/33)

コン、コン

ドク「おい、友ォー……オメーしょげてんじゃあねえぞ?あのな……生徒会長だって悪気あって言った訳じゃあねえんだよ」

・ ・ ・

ドク「あのー……な?……今弱いっつー事は、これから強くなりゃあいい話だろうがよ?俺が強くなる改造手術でもしてやろうか?ゲハハ」

・ ・ ・

ドク「あ!オメーたしか童貞だったろ?ちょっと俺の元患者紹介してやろうか?俺がチチでかくする手術したんだがよ、これが最高傑作で――……友?」

・ ・ ・

ドク「……おい?聞いてんのか?……入るぞ?」

ガチャッ……


164◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:26:29S1IHLgTI (15/33)

友「」ポケー……

ドク「やっぱいるじゃねーかお前。返事くらいしろよな?せっかくこの俺様が、メンタルケアしてやってんのによォー……」

友「」

ドク「……おい、友?テメェーいい加減に……」

友「」

ドク「……ン?」

ガシッ


165◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:30:22S1IHLgTI (16/33)

ドク「おい、友ォー?」ペチペチ

友「」

ドク「……ンー……」グリッ

友「」

ドク「……眼球運動無し、瞳孔反応は……ン?死んでるのか?……いや、生きてるよな?……んん?なんだこりゃ?」

友「」

ドク「……んー……色々言われた事の精神的ショックによる意識喪失……か?……見たこと無い症状だな。脳波測定してェなあ……」


166◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:34:04S1IHLgTI (17/33)

コン、コン

桜華「失礼、ドクさん。……汚れたガーゼは一体、どうすれば?」ガチャッ

ドク「お、よく来たな生徒会のチビメガネ」

桜華「……その呼び方、やめて下さい」

ドク「オメーたしか友と同じクラスだろ?クラス委員長だろ?」

桜華「え?……はい、そうですが……?」

ドク「ちょっとコイツ見ててくれねえか?」

桜華「え?」

友「」

桜華「友さん?……一体どうしたのですか?」

ドク「俺にもよくわからんが、気を失ってる。コイツ一人をじっと看てる訳にもいかねえんだよ、俺は」スタスタ


167◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:39:11S1IHLgTI (18/33)

ドク「何かあったら知らせろ。俺は隣で他の患者の相手してっからよ」

桜華「え、ちょっと……私、医学の知識は……」

ドク「大丈夫ダイジョーブ。テキトーでなんとかなるからよ。あ、泡吹いたり痙攣し始めたら速攻俺呼べよ?」

桜華「ちょ、一人にしないでくださいよッ」

ドク「じゃーなー」バタンッ

桜華「……もう……」チラッ

友「」

桜華「…………友さん……大丈夫、なのでしょうか……」

…………


168◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:44:26S1IHLgTI (19/33)

…………

コポポ……

プロ子「ほれ、にがーい茶が入ったぞ」スッ

友「……たぶんこの世界で俺だけなんだろうなあ……」

プロ子「うむ?何がじゃ?」

友「……脳内でコタツ入って、全裸の幼女にお茶出されるヤツって」

プロ子「肉も煮えたようじゃ。食うか?」

友「しかも鍋まで用意してるし」


169◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:49:47S1IHLgTI (20/33)

友「はあ……マジ何なの、俺の精神世界って……あ、うまい」モグモグ

プロ子「まあ、この精神世界は主のものでもあるし、儂のものでもあるからのお」モグモグ

友「?……なんか前もそんな事言ってたな……」

プロ子「うむ、あまりある事では無いのだが、儂と主の世界が一つに重なったのだ。おそらくは血――おっと、これ以上は言っても仕方のない事かのぅ……」

友(……血?)

プロ子「まあともかく、儂と主の世界が重なった事で、主は自分の想像による世界をよりリアルに体感出来るようになったという事じゃ」

友「はあ……よくわかりませんが、これが精神世界……想像の世界なら、俺好き勝手出来るの?かめはめ波撃てる?」

プロ子「んー……出来るような出来ないような……」


170◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:54:47S1IHLgTI (21/33)

プロ子「主が本当に切実に願うか……それが本当に出来る事なら、出来るじゃろう」

友「?……よくわかんねえな」

プロ子「例えば……主は今、服を着ておるじゃろ?」

友「え?……あ、本当だ。前は全裸だったのに(プロ子ちゃん今も全裸だけど……)」

プロ子「主が自分の世界をコントロール出来ておる証拠じゃ。……じゃが、勇者の鎧とかを着ようと思っても、着れぬはずじゃ。着た事が無いのじゃからな」

友「……あー……なんとなくわかった。好き勝手は出来るけど、現実の範囲内、って事か……」

プロ子「うむ。じゃからこそ、修行になるじゃろう?」

友「……『修行』……」


171◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 22:59:45S1IHLgTI (22/33)

友「……そうだ。俺……強くなりてえって、思って……」

プロ子「うむ」モキュモキュ

友「……プロ子ちゃん。このタイミングで俺をこの世界へ連れてきたって事は……俺を、強くしてくれる……のか?」

プロ子「強く『してくれる』?儂が主を強く『する』?……そんな事は出来ぬ」

友「えっ」

プロ子「儂が出来るのはお手伝いだけじゃ。儂の名前は『プロメテウス』……人々に『火』を与えし神。人類が強く火を望めば、儂はそれを差し出そう」

友「……」


172◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:06:09S1IHLgTI (23/33)

プロ子「人には元来、強く願った事を『叶える』力を持っておる。……野球選手になりたいと強く思い、練習を重ねれば野球選手になれる。政治家になりたいと強く思い、勉学をはげめば政治家になれる」

友「……」

プロ子「空が飛びたいと思えば人は、飛行機なるものを生み出し、強い力が欲しいと望めば人は、大砲なんぞを創りだした。人の『思う』力は無限大じゃ。……そして、思春期の想像・妄想の力というものは凄まじい。……下手をすれば脳を壊しかねない妄想は――実際に『現象』となり、この世界を焼きつくす」

友「……そ、それって……」

プロ子「そう。『超能力』じゃ。……人が心に宿した炎。元々は儂が人類に与えた力……」


173◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:12:33S1IHLgTI (24/33)

プロ子「人の妄想というものは、儂の想像を遥かに超えるほど凄まじい……時を止めたい・分身したい・すごい剣術が欲しい・物質を自由に操りたい・瞬間移動したい・全ての痛みを快感に変えたい……はたから見れば阿呆のような妄想も、人々は強く思うことで……精神を爆発させ、この世に『超能力』として具現化させた」

友「そ、それって……つまり……」

プロ子「ん?」

友「その……俺は、死にたくないから……殺されたくないからって強く思ったから、超能力者として覚醒したって事、か……」

プロ子「……あー……」

友「?」

プロ子「主の場合はなあ……その……」ポリポリ


174◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:15:19S1IHLgTI (25/33)

プロ子「ちょいと、思う力が弱くってのお……超能力者として覚醒しなかったんじゃ」

友「……え?いや……あれ?けど俺なんか、超能力者になってますけど?」

プロ子「ああ。それは儂の力じゃ」

友「……え」

プロ子「儂は人の強い望みを、後押しする事が出来る。主が強く強く望んだからこそ、儂は主の望みを叶えてやったのじゃ」

友「……」

プロ子「あー……じゃから、なんというべきかのお……」


175◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:19:59S1IHLgTI (26/33)

プロ子「主は天然物では無い……言わば『人工的』とも言える超能力者なのじゃ」

友「……は?」

プロ子「じゃから、普通の超能力者と比べると、思う力が弱い。超能力が弱いのじゃ」

友「……」

プロ子「……あー……友?」

友「…………」ズーン……

プロ子「へ、へこむでない。二人きりの空間でへこまれると、その、儂が困るじゃろうが」ワタワタ

友「いや、その……なんか、超能力者になって舞い上がってた自分が、バカみたいで……」ウジウジ

プロ子「落ち込むでない!儂がいるじゃろうが儂がっ!とりあえず、乳首でも見ておくか?」チラリ

友「『チラリ』じゃねーよお前全裸じゃねーか。恥じらいってモンが必要なんだよ」


176◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:24:04S1IHLgTI (27/33)

プロ子「儂が今から、主の超能力のレベルを上げてやる」

ドン

友「……出来るの?」

プロ子「無論じゃ。超能力とは思いの力……友よ、主が自身の能力についてよく知り、思いを深める事で、強くなる事はいくらでも可能なのじゃ」

友「だ、だったらすぐに――」

プロ子「『しかし』」

友「?……な、なんだよ?」

プロ子「……脅す訳では無い。事実をのべるまでじゃが……友よ」

友「?……」

プロ子「この修業……一歩間違えれば主は、『廃人』……最悪『死ぬ』かもしれぬ」

友「!!」


177◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:26:44S1IHLgTI (28/33)

プロ子「それでもやるのかや?友よ?主が戦う事をやめれば……主は死ぬ事も、苦しむ事も無く、平和に過ごせるのじゃぞ?」

友「……」

プロ子「……よく、考えるのじゃ。儂は無意味に、主を傷つけたくは無い」

友「……」

プロ子「……」


178◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:30:43S1IHLgTI (29/33)

友「……俺はもう、一度『死んだ』んだ。……『苦しんで』るのは、今なんだ」

プロ子「……」

友「『平和』な日常は、もう捨てた。俺は……戦うんだ。この世界とか、そんな大それたもののためじゃない。……俺自身のために」

プロ子「……」

友「プロ子ちゃん、修行……させてくれ。どんなものでも乗り越えてみせる」

プロ子「……そうか……」

ボッ!


179◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:33:41S1IHLgTI (30/33)

ボボボボ……

プロ子「超能力とは思いの力。この精神世界では、より顕著じゃろう。……友よ、ここは精神世界じゃが、主が『死』を確信すれば死ぬ。……それを忘れるで無いぞ?」

友「!……これって……!!」

ウルフ『ガアア……!!』グルル

プロ子「主の能力『ファイア・ウルフ』……少し借りたぞよ。……今から儂は、こいつで主を『攻撃』する」

ゴォォオオオ……


180◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:36:08S1IHLgTI (31/33)

友「よ、避けろって事かよ?けど……」

ボボボボ……ゴゴ……

ウルフ『ギャアア……』

ウルフ『ウウ……』

ウルフ『グルルルル……』

友(『多い』ッ!!俺が使うより、はるかにッ……!!)

プロ子「……『避けろ』とは言わぬ。……『学ぶ』のじゃ。主は思わなければならぬ……」

ォォォ……


181◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:37:02S1IHLgTI (32/33)

プロ子「――行くぞッ!!」

ガ ォ ン ! !

友「――!!」

…………


182◆eUwxvhsdPM2014/07/07(月) 23:38:53S1IHLgTI (33/33)

本日はここまでです。
次の話はー……ウズメVSレヴィアたんかな。レヴィアたんの能力考えといてくれると助かります


183以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/07(月) 23:40:16Mmyp7G22 (1/1)

SS速報と同時投下とは荒業を


184以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 07:57:40wTr.Gmhk (1/1)




185以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 22:16:48pTxbeJPE (1/1)

>>1
どれくらいで終わりそうという目処は立っていますか?


186以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 22:24:21Jf2NLzbw (1/2)

終わらせる気なさそうだな


187◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:31:14qEQjWhlY (1/13)

>>185
おおまかーに、終わりの流れとかは考えてるけど、このままだとあと1スレは使いそうな感じかな……
つい最近、書いてたSS一つエタらせちゃったし、本当期待しないで……
……安価超能力SSで綺麗に完結したのあるのかよ。あったら見たいわ


188◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:35:12qEQjWhlY (2/13)

ゴオッ!!

友「うおおおおお!!ちょ、タンマ!危ないってマジで!!」ダダッ!!

ウルフ『ウグァアアアアアア!!』ドオン!

プロ子「――友よ、学ぶのじゃ。……儂から、そして、自分自身からな」

友「学ぶって――うぎゃあ!!」ヒョイッ

ドカァン!

友「な、なんつーウルフの数だよッ!?普通に強すぎねえかこれッ!?ハア、ハア……!!」

ウルフ『ウォアアアアアアアア!!!』ドッヒュウッ!!


189◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:42:56qEQjWhlY (3/13)

友(足止めたらマジで殺される……!!)グッ!

ダダダダッ!

友「ハァ、ハァ、ハァ――」

ウルフ『ウォォオオ!!』ギャン!

プロ子「おお、一応言うておくがのぉ、友よー」

友「ああ!?今そんなの聞いてる場合じゃ――」

プロ子「儂が今つこうておるこの能力じゃが……」



プロコ「主が使う力の、ざっと半分くらいの力でつこうておるのぅ」

バン

友「――……は?」


190◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:46:31qEQjWhlY (4/13)

ドジュウッ!!

友「熱ッ!!な――」

ウルフ(小)『グルルルル……!!』ガリイッ!

友(あ、足に!!小さいウルフがッ!!噛み付いて――……)

ドヒュ!ドヒュ!ドヒュ!!

ウルフs『うぐあああああああああ!!』ドッ!!

友「な――」

プロ子「……『知る』のじゃ。自分自身をな……」

ドォォオオン


191◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:49:36qEQjWhlY (5/13)

メラメラメラメラ……

友「う……ガァァァァァアアアアアアアア!!……」パチパチパチ!

ゴオオォォオオオオオオ……

プロ子「…………さて、と」

ポスンッ

プロ子「自身を焦がす業火の中……冷えた頭でいられるかのう?」

メラメラメラメラ……

…………


192◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 22:57:31qEQjWhlY (6/13)

…………

RPG世界・町の外――
探索チーム(ゴロツキ2、スケバン、マスク、モヒカン)……

ザッザッザ……

ゴロツキ2「はあー……とりあえず、魔王城とは逆の方向へ向かってみたけど……何もねえなこりゃ」ガサガサ

スケバン「ちいさいザコモンスターならいっぱいいるけどね。強そうなやつはどこにも……」

モヒカン「ザコっつっても、俺には結構強敵なんスけど……」

マスク「……結構広いな、この世界……RPGの一番ダメな所がクローズアップされてるぜ」

スケバン「一番ダメな所?」

マスク「無駄に広いフィールド、意味の無い探索、ヒネりの無いマップ構成……延々とトキワの森をさまよい歩いてるみてえだな」

ゴロツキ2「ピカチュウ出るまで粘るか?」


193◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:06:01qEQjWhlY (7/13)

マスク「……面倒くせえな。少し俺の能力使うか……」スッ

ゴロツキ2「!?――なッ……!!」

スケバン「や、やめなマスク!アンタの能力は……!!」

マスク「止めるなスケバン。そろそろここで俺もキャラ立てないと、『え?マスク?誰だっけそれ?』とか言われるようになるだろうが」

スケバン「そんな理由かよ!アンタの能力は多用するような能力じゃあないだろう!?」

モヒカン「?……ちょ、先輩方?マスク先輩の能力って……一体?」

ゴロツキ2「下がってろ、モヒカン」

モヒカン「え?」

マスク「……」スゥゥ……

ゴロツキ2「マスクが『花粉症対策マスク』を外す時……それはもうえらい事になるんだ……!!」

番長グループ・マスクの能力>>195


194以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 23:08:00Qg3IpUzE (1/1)

安価なら
くしゃみして出た鼻水が強酸性になる


195以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 23:09:22wN13AekI (1/1)

くしゃみをした時に任意の場所を爆発させる


196以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 23:10:07Jf2NLzbw (2/2)

くしゃみの威力はそこらの森一帯を無に返す


197◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:22:47qEQjWhlY (8/13)

マスク「……」ドン

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

スケバン「や……『ヤバイ』ッ!マスクを外したッッ!!」

モヒカン「え?え?」

マスク「ふぁ……ふぁっ……」ムズムズ

ゴロツキ2「伏せろモヒカン!!伏せるんだァ――ッ!!」

マスク「ふぁっ――」ムズッ……


198◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:24:16qEQjWhlY (9/13)

マスク「ハクションッ!!」


                               ヽ`
                              ´
                               ´.
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  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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199以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/08(火) 23:31:21szt/4alQ (1/1)

>>187
ブーン系でいいならあるよ


200◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:33:06qEQjWhlY (10/13)

モヒカン「わああああああああ!!?」ガラガラガラ!!

ゴロツキ2「やりすぎだマスクゥゥゥううう!!」

マスク「……んあ?もっと遠くの方で爆発させたつもりだったんだが……思ってたよりこの世界って狭いのか?」ズズッ

スケバン「ど、どうすんだよ!森一個消えたよ!?」

マスク「んー……けどまあ、まだこの世界消えないし、あそこには魔王隠れてないみたいだな」

ゴロツキ2「そうじゃねえ!もしもあの森ン中に重要アイテムとかあったらどうすんだ!!」

マスク「あ、すまん考えてなかった。……あともう一発くしゃみでそう。ふぁっ……」

スケバン「やめろアホー!!」バキッ!


201◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:40:43qEQjWhlY (11/13)

『春風爆発』(ブリーズ・バースト)!!

幼い頃から花粉症で、くしゃみばかりしていたマスクが、
「くしゃみで敵をたおせたらいいのにな」という馬鹿な妄想をしたばっかりに生まれた能力である!!

彼がくしゃみをすると!(花粉症・風邪・こより・コショウ等条件は問わない。しかし『本当のくしゃみ』でなければならない)
何故か――本当に、何故かは解らぬがッ!!
『爆発』が起こるのだッッ!!

その威力は、小さなビルならば簡単に消し飛ばせるほど!!
明らかに対人用では無く、実際彼は人相手にこの能力を使う事はほとんど無い。
何故なら、敵を目視で確認!ロックオンし!マスクを取り!くしゃみをする!その行程がッ!!
近距離戦闘では絶対に決まらないからである!!

しかし!それ以外ならば破格の威力を持つ!
言うならば、彼の役割は『戦車』!!
番長グループの影の切り札!!それこそが彼のくしゃみなのであるッッ!!!


202◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:46:55qEQjWhlY (12/13)

マスク「ズズッ……ふー、スッキリした」

スケバン「アタイらはヒヤヒヤしたよ、まったく……」

ゴロツキ2「おい、森の跡地にはなんにもねーぞ。ドラキーの死体ならあるけど」

モヒカン「……宝箱の残骸すら無いっすよ。結構でかい森だったのに、もしかしてなんもイベント無かったんスか……?」

マスク「マジか。そんな所をウロウロしなくて良かったぜ。結果オーライ」

スケバン「オーライで済む事じゃあないよ。アンタ後で説教だからね」

マスク「……ん?」ピクッ


203◆eUwxvhsdPM2014/07/08(火) 23:51:26qEQjWhlY (13/13)

マスク「…………」ジッ

ゴロツキ2「……おい、マスク。お前向こうの山の方見てどうしたよ?」

マスク「いや、なんか……」

スケバン「も、もしかしてもう一発爆発させようってかい!?やめなアンタ!これ以上は本当にダメだからねっ!!」

マスク「そうじゃねえって。なんかさ、この森が静かになったからか……遠くから音が聞こえるんだよ」

モヒカン「……音?」

・ ・ ・

マスク「この音……間違いねえ。『戦闘音』だ……!!」

…………


204◆eUwxvhsdPM2014/07/09(水) 00:02:22Uxji3NvY (1/2)

…………

RPG世界・山中――

ウズメ「はあっ!!」ドガアッ!

シュルリッ!

レヴィアたん「……なんなのよ、アンタ……」ユラ……

ウズメ「くっ……(ヘビの動きッ!うねうねしていて、攻撃が当たらないッ……!!)」

レヴィアたん「ううう、妬ましいわ。ぱるぱる……二本の足で自由自在に動ける所を見せつけてくれちゃって……あ、あ、あ、あたしだって……あたしだって……!!」パルパル

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ  ゴ ゴ ゴ

ウズメ「!!……この『波動』……能力を使う気なの?……ゲームのキャラが超能力を使えるっていうの……!?」

レヴィアたん「アンタなんか、あたしの能力で死んじゃえばいいのよーっ!!」パルウッ!!

七つの大罪の悪魔・嫉妬のレヴィアたん(ラミア)の能力>>207


205以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 00:09:26jnt8ntgw (1/1)

怨みを呪いにする


206以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 00:14:42Tf7g9Z7E (1/2)

100%騙せる嘘をつける


207以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 00:15:139ysStqkg (1/1)

恨んだ相手をカエルに変える。カエルの尻にストローを入れると元に戻る


208◆eUwxvhsdPM2014/07/09(水) 00:45:54Uxji3NvY (2/2)

少し強すぎるな
カエルに変える能力を使うための条件>>210(恨む以外で)


209以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 00:51:29Tf7g9Z7E (2/2)

近くに野生のカエルが居なければならないとか?


210以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 00:53:10OI9qrznA (1/1)

相手に戦闘ダメージ(クリティカルヒット)を与えたとき恨みカウンターを乗せる
それが3つ溜まったら発動


211sage2014/07/09(水) 21:29:40pEFvpWYA (1/1)

追い付いてもーたwww


212以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 21:48:31aCXYoVzo (1/1)

おっとsageができないアホがひとり登場~~
ageてしまった場合一言言わないと嫌われるの知ってたか?マヌケ


213以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/09(水) 22:02:40PlJ5sM/s (1/1)

戦闘ダメージでカウンター乗せるとかヴェノミナーガみたいだな


214以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/10(木) 00:44:4051zP.wg6 (1/1)

>>213
というかマンマそれから取った、蛇だし
決まった時点で確殺見たいなもんだし、条件は厳しめでちょうどいいかなって

それにほら、クリティカルヒット三発与えた時点で相手死んでるだろって点もヴェノミナーガと似たようなもんだし


215以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/10(木) 04:50:40oLMEqp.w (1/1)

攻撃力低いけどクリティカル出やすいとか


216以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/10(木) 14:52:29ZLUs1naI (1/1)

噛みつかないとダメとか


217◆eUwxvhsdPM2014/07/11(金) 00:30:15TglaG6Po (1/1)

(ベノミナーガってなんや……ジョジョ以外はわからへん……)

(ちょい戦闘考えます。これウズメちゃん勝てないか?)


218以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/11(金) 00:50:22R3EmQiMI (1/1)

>>217
《毒蛇神ヴェノミナーガ/Vennominaga the Deity of Poisonous Snakes》 †
効果モンスター
星10/闇属性/爬虫類族/攻 0/守 0
このカードは通常召喚できない。
「蛇神降臨」の効果及びこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の爬虫類族モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードはフィールド上で表側表示で存在する限り、このカード以外のカードの効果の対象にならず、効果も受けない。
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカード以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体をゲームから除外する事で、このカードを特殊召喚する。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、このカードにハイパーヴェノムカウンターを1つ置く。
このカードにハイパーヴェノムカウンターが3つ乗った時、このカードのコントローラーはデュエルに勝利する。
(遊戯王カードwikiより転載)

MTG以外知らないのは理解してたけどね
効果をパクっただけだから別に知らなくてもいいよ


219以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/12(土) 17:40:46hdal3QCI (1/1)

追いついたお


220◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:14:04e5us9gy. (1/11)

レヴィアたん「くらえーっ!!」ヒュッ――

バァン!!

ウズメ「!!――くうっ!」ズザッ

レヴィアたん「ま、真正面から受けて、まだ立つなんて……あたしにあてつけてんの?あたしが貧弱だって馬鹿にしてんの?ね、妬ましい……そのタフさが妬ましいわ……!」

ウズメ(あー……しんどくて頭ぼーっとしてきた……今の避けられたのに、普通に食らっちゃった……)ポタポタ……

レヴィアたん「まあ、いいわ!……アンタはあと、『一回』だからね……」

ウズメ「?……」ゴシゴシ

レヴィアたん「アンタにはもう『2つ』……『鐘カウンター』が乗ってるんだから……ふふ、ふふふふふ……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……何の話――」

リンゴーン


221◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:22:05e5us9gy. (2/11)

ウズメ「!?」

リンゴーン……リンゴーン……

ウズメ『……理解不能(ナニコレ)ッッ?……頭の中で、鐘の音が?……な、なんだかわからない。けど――……』

レヴィアたん「ふふ。聞こえる?アンタの頭の中に響く鐘の音。……わかりやすいでしょ?それが『鐘カウンター』……あと一個乗るのが、能力の発動条件だからね……」

ウズメ『――身の危険(ヤ バ イ)!!!』ダッ!!

ダァン!!

ウズメ「この『音』が貴女の能力なの?うるさいから止めてよっ!!」ヒュゴッ!

レヴィアたん「何も理解してないのねっ!あたしからの攻撃を受けて、『カウンター』が『3つ』乗ったらどうなるか……教えてあげるわっ!!」ギュンッ!

ウズメ「仕留める!!『瞬王――」

ズキイッ!!


222◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:31:53e5us9gy. (3/11)

ウズメ「!?――うっ……」

ヨロリッ……

ウズメ(か……会長……貴女の能力は、本当に強い……かも、しれませんが……)

レヴィアたん「!?」ヒュッ――

バコオン!!

ウズメ(燃費悪いししんどいし目めっちゃ痛いし……正直、最悪です……)

ドシャアーッ!!

ウズメ「ぐ……うう……」

レヴィアたん「……能力使わないで、真正面からぶつかってくるなんて……ナメてるの?あーそう?それでもあたしに勝てるっていう意思表示?……ゆ、ゆ、ゆ……許さないわ……!」パル……

パルパルパルパルパルパルパル……!!

レヴィアたん「『カエルの為に鐘は鳴る』!!」

ウズメ「!?」

リンゴーン!!!


223◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:35:41e5us9gy. (4/11)

シュルルルルルルル……

ウズメ「!?……え?……え!?」ルルル……

レヴィアたん「くく、くくく……アーッハッハッハッハッハ!あー可笑しいっ!どんな気分なの?そんな醜い姿になって?ふふふ……そんな姿、妬ましくもなんとも思わないわっ」

ウズメ「こ――これはっ……ゲコッ!」



ウズメ「『カエル』になっているっ!?ゲコオーッ!?」ケロリーン!


224◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:39:49e5us9gy. (5/11)

レヴィアたん「あーみにくいっ!気持ち悪いっ!あはは!サイテーねっ!あたしが妬ましく思うくらいかわいーい女の子だったのに、そんな姿になっちゃうなんて……あは!」

ウズメ「ゲ、ゲコッ!これはっ……くっ!と、とりあえず逃げ――」ピョンピョン

レヴィアたん「逃がさないわよっ」バシッ!

ウズメ「ゲーコーッー!?」ベチャッ

レヴィアたん「あら、ごめんなさい。力強く飛ばし過ぎちゃったわね?内蔵がぴゅるりと飛び出ちゃったら大変だわ。……もっと、もぉーっと楽しまないと……ね?」

ウズメ「な……なんなのよぉ……これぇ……!?」


225◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:47:46e5us9gy. (6/11)

レヴィアたん「これがあたしの能力……『カエルの為に鐘は鳴る』よ」

ウズメ「か、カエ……ゲコ?」

レヴィアたん「恨みを込めて戦闘ダメージを与えると、相手に『鐘カウンター』を乗せる事が出来る。……目に見えるモノじゃあないけどね。そのカウンターが3つ乗った者を、カエルに変える事が出来るのよ……!」

ウズメ「げ、ゲコッ!?ゲームのキャラがそんな強い能力を……!?」

レヴィアたん「さっきから、ゲームゲームってうっさいのよ」ガシッ

ウズメ「ケロッ!く、くるし……」バタバタ

レヴィアたん「アンタとあたし、何が違うっていうの?ただ、電気信号が流れているのがタンパク質か回路かっていう違いだけでしょう?あたしは『あたし』……実際に生きている『キャラクター』なのよ……!」

ウズメ(お……『思い』こそが『超能力』の根源!……バグか何かは知らないけど、この子はデータなのに『思う』事が出来る。だから超能力が使えるの……か……!)ゲコッ


226◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:53:25e5us9gy. (7/11)

レヴィアたん「ふふふ……こうしてギュッって手の平で潰しちゃうのも面白いかもね……」ギュウウ……

ウズメ「ぐ……ぐえ……!!」

レヴィアたん「けど、ダーメ。……アンタの殺し方は決まってるわ。カエルとヘビ……だけに、ね」

ウズメ(か……考えろ。疲れてぼーっとしてるけど、振り絞るんだ……じゃないと、死んじゃう……!!)

レヴィアたん「ねぇ、聞きたい?アンタがどーやって死ぬのか……?」

ウズメ「……え?死ぬの?私、こういう話聞いた事あるんだけどなぁ~~?」

レヴィアたん「……何?」

ウズメ「ほら!悪ーい魔法使いによって、綺麗なお姫さまはみにくいカエルの姿に変えられてしまいました!しかし、そのお姫さまは、勇敢な王子様の熱ーいキッスによって、魔法が解けて王子様と幸せにくらしたのです。めでたしめでたし……ゲコッ」

レヴィアたん「……」


227◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 22:58:29e5us9gy. (8/11)

ウズメ「あ、貴女は悪ーい魔法使いじゃあないかもしれないけどっ!けどさ、この状況……似てるよね~~?」

レヴィアたん「……全然似てないわよ。何言ってるの?」

ウズメ「え?そーお?けどさ、もしも……もしもさ、私が王子様からの熱ーいキッスをもらったりしたら……この能力、解けちゃうんじゃないのぉ~~?」

レヴィアたん「……」

ウズメ「あれ?もしかして……当たっちゃった?うわ、ごめんなさぁーい。そんな方法で能力解けるんだ……ロマンチックなのね、貴女」

レヴィアたん「……フン!全然違うわよ」

ウズメ「……『違う』?ハハハ……また強がり言っちゃって……恥ずかしがらなくても、ゲコ!いいじゃんか……ね?」

レヴィアたん「だから、違うって言ってんじゃないの」


228◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 23:00:10e5us9gy. (9/11)

レヴィアたん「その能力の解き方は、さ……」

スッ!

レヴィアたん「このストローをアンタのケツにブッ刺さないといけないの」

ウズメ「夢もロマンも無ぇ――!!!」ゲコーン!


229◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 23:05:31e5us9gy. (10/11)

ウズメ「ね、ねえ!嘘でしょ?もっといい方法あるんでしょ?ゲコ!冥土の土産に教えてくれてもさ――」

レヴィアたん「ゲコゲコうっさい!あ、あ、あ……あたしだって、ちょっぴり恥ずかしいからこの事は言いたくなかったのよ!もう……アンタの口車に乗せられた自分が許せないわ……ぱるぅ」ギュッ!

ウズメ「うぐ……!!」

レヴィアたん「アンタの事は許せない……絶対に許せないんだから……!だから、アンタは絶対に殺す……」

チロリ

レヴィアたん「あたしの胃袋の中で、じわじわと消化して殺してやるわ……!」

ウズメ「!!……」ゾォーッ……


230◆eUwxvhsdPM2014/07/12(土) 23:06:13e5us9gy. (11/11)

今回はここまで。


231以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/13(日) 01:24:266wM1jSR6 (1/1)

おつー

蛙のために鐘がなるか、懐かしいわ
GBの中でも屈指の名作だよね


232以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/13(日) 11:56:59QQ2LtxtI (1/1)




233以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/13(日) 16:56:336wgoRGuw (1/2)




234以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/13(日) 16:57:096wgoRGuw (2/2)

すまんs入れ忘れた


235以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/14(月) 13:25:55IozIunn6 (1/1)

おつ!

レヴィアたんのゲコゲコうっさいのところがアマガミの絢辻さんで脳内再生されてしまう不思議


236以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/15(火) 17:58:0111NG.yVc (1/1)




237◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 22:11:51g8Q9uDSQ (1/9)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

レヴィアたん「ねえ、知ってる?胃袋の中でじっくり、じぃーっくり溶かされたヤツはさ……死ぬ瞬間に、小さく『鳴く』の。『ああ』って、ね」

ギュウウ……

レヴィアたん「アンタもそうなるのよ」

ウズメ「ゲコ……ま、待って待って!生で丸呑みなんてダメだって!お腹壊すよ?文明人なんだったらさあ、きっちり調理して――」

レヴィアたん「……アンタ、モンスター相手にそんな事言って、むなしくならない?」

ウズメ「う……(もう少し……もう少しだけ……!!)」


238◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:27:55g8Q9uDSQ (2/9)

ウズメ(もう少しだけ、『休ませたい』……!!)

ウズメ「ゲコ!貴女知らないの?カエルの粘膜は、細菌から皮膚を守るために毒が含まれてるのよ?そのまま食べたら――」

レヴィアたん「……あたしを馬鹿にしてるの?ぱるぱる……頭がいいってアピールしてるつもり?あたしが今まで何匹『カエル』を食べたか、教えてあげようか?」

ウズメ「ゲ……そういやカエルって!鶏肉みたいな食感で美味しい~~とか言うけどっ!実際食べるのはモモの部分だけで――」

レヴィアたん「……あのさ、アンタはさ」



レヴィアたん「もうおしまいなのよ」

ウズメ「!!……くっ――」


239◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:29:57g8Q9uDSQ (3/9)

レヴィアたん「いただきます――」

アー……

ウズメ(いけるか!?いややるッ!ヒネりだせ私っ!脳をフル回転だッ!!)

レヴィアたん「あー……」

ウズメ「――……ゅッ……!!」

ガプッ――


240◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:31:32g8Q9uDSQ (4/9)

ウズメ「『瞬王眼』ッッ!!!」






ゴ ク ン


241◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:36:03g8Q9uDSQ (5/9)

レヴィアたん「……けぷっ」

シーン……

レヴィアたん「あーあーあーああー……おいしいっ♪……ふふふ、やっぱりカエルは生で丸呑みにかぎるわねぇー。生物としての本能かな?身体に染みわたるわぁ……」

チロッ

レヴィアたん「これからゆっくりアンタは溶かされる。肉がボロボロになり、ホネが見えても、アンタは死ぬ事なく溶かされる。死ぬのは散々泣き果てて、全てが枯れ果ててからよ。ふふふ……腹持ちがいいのよねえ。こういう食べ方って」

・ ・ ・

レヴィアたん「ねえ?何か言ってみなさいよ……アンタの泣き声が、最高の調味料なのよ……」

『……』


242◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:42:21g8Q9uDSQ (6/9)

『あ、結構中までグラフィック作りこんでるのね……うぷ、リアルで気持ち悪っ』

レヴィアたん「…………は?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

レヴィアたん「……なによ、何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ何よ!?余裕ぶっちゃって!これからアンタは死ぬだけの運命だっていうのに!じっくり逃げ場のない胃袋で溶かされる運命だっていうのに!そんな余裕ぶっちゃって!……ね、妬ましい……その余裕たっぷりの態度が、ね、ね、ね……妬ましいわ……」

パルパルパルパル……!!

レヴィアたん「もう決めたわッ!!アンタはじっくり溶かさずに、胃袋の運動でヒネりつぶしてミンチにしてやるんだからーっ!!」パルウッ!!

『あ、それたぶん無理……ゲコ』


243◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:49:54g8Q9uDSQ (7/9)

レヴィアたん「……?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

『何故って?聞きたい?……私、最後の最後に少しだけ、本気出したから。……めったに出したく無いんだけどね。おかげで目が痛いわ』

レヴィアたん「……『目』?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

『まあ、単純な事なんだけどね……変身系の能力者って、万が一敵に能力を跳ね返されたりコピーされたりした時のために、元に戻る手段を持っている場合が多い……それを知る事が出来たら、何とかなるなって思ったのよ。……貴女が簡単に教えてくれてよかったわ。ホント』

レヴィアたん「……『何とかなる』……?」

『……まだ気付かない?……貴女、さっきまで持ってたのに、今は持ってないもの……あるでしょう?』

レヴィアたん「……――はッ!!」


244◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:55:03g8Q9uDSQ (8/9)

レヴィアたん「『ストロー』が……『無い』ッッッ!!?」

ギャ――ン!!

『はあ……やりたくないけど仕方ないなあ。けどまあ、このまま溶かされたりミンチにされたりするよりかは……『ブッ刺す』方がまだマシか……』

レヴィアたん「待――待って!ストップ!!やめて!!今!今すぐ吐き出すから!そして元に戻してあげてもいいっ!!元の可愛い姿に戻れるわよッ!?あたしがうらやむくらい可愛い姿にっ!ね?だから、『それだけ』はッッ!!本当に、『それだけ』は――」

『……あー、ゴメン』



プスッ☆


245◆eUwxvhsdPM2014/07/15(火) 23:58:02g8Q9uDSQ (9/9)

『もう、刺しちゃった。』テヘペロッ☆

レヴィアたん「う――……うわ……」

ゴ……



ゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボ!!!

レヴィアたん「ウ!!ウゲッ――」


246◆eUwxvhsdPM2014/07/16(水) 00:02:19rsmmzLV. (1/4)

レヴィアたん「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」

ドバァン!!!



ボタボタボタボタ……

ウズメ「――……ハァ、ハァ……さ、さすがにナマの人間相手だったら、この手段はとれなかったな……RPGのモンスターでよかった……」

ボンッ

『ウズメのレベルがあがった!ド畜生度が100上がった!鬼畜度が1000上がった!レヴィアたんの好感度が10000下がった!』

ウズメ「……はぁ……」フラッ……


247◆eUwxvhsdPM2014/07/16(水) 00:07:56rsmmzLV. (2/4)

ウズメ「少し休憩……これダメだ、キツい……」

バタッ

…………


248◆eUwxvhsdPM2014/07/16(水) 00:12:39rsmmzLV. (3/4)

…………

マスク「……戦闘音が聞こえた山ん中に来てみたら、これは……」



ウズメ「ぐー……すー……」ムニャムニャ



モヒカン「ちょっ……」

マスク「……何?全裸でケツにストロー刺して寝てる美少女って……何?マジで」

ゴロツキ2「不覚にも勃ったわ」

スケバン「アンタら!!見るんじゃあないよっ!!回れ右してどっかいけーっ!!」

…………


249◆eUwxvhsdPM2014/07/16(水) 00:16:15rsmmzLV. (4/4)

今回はここまでです
さすがにちょっと同時進行のスレ増やしすぎたな……短編のやつはさっさと終わらせよう……


250以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/16(水) 07:44:01A86eMQTU (1/1)




251以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/23(水) 02:15:09SADZcAjg (1/1)




252◆eUwxvhsdPM2014/07/25(金) 22:23:03HnvUImfg (1/2)

鋼田一「!!……な……!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

鋼田一「……『金』……か?これは……ひーふーみー……エト、いっぱいあるぞ。……『100枚』くらいか?『100万円』?……なんでこんな所に……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

鋼田一「……けど、これって……」


253◆eUwxvhsdPM2014/07/25(金) 22:24:03HnvUImfg (2/2)

すみません誤爆です
続き明日か明後日書きます


254以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/25(金) 22:27:41fivGxmL6 (1/1)

あほ


255以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/26(土) 10:50:58lRnycnAI (1/1)

静ジョかww期待


256以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/26(土) 11:10:28LRbMsXZY (1/1)

wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

まあ俺もVIPと深夜間違えて書き込んだことあるしな
人のこと笑えないわwwwww


257◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:21:58Jlsu6u76 (1/6)

…………

ウズメ「いや、ホントありがとうございます。介抱していただいて……」ペコリ

スケバン「どうって事ないよ、こんなこと」

ウズメ「服とかもお借りしちゃって……なんかもう至れり尽くせりですねぇ」

モヒカン「ヘックシ!……あの、スケバン先輩?なんで俺が学ラン貸さないといけないんスか?寒いんスけど……」

スケバン「マスクはくしゃみしたら大事だし、ゴロツキ2は、その……すこしにおうからね」

ゴロツキ2「ふひひwwwサーセンwwww」


258◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:26:17Jlsu6u76 (2/6)

ウズメ「それにしても番長グループって、思ってたより優しいんですね。私もっとヤバいかと思ってました。人をナマのままボリボリ食うとか……」

マスク「ねぇよ」

ウズメ「か弱く可愛い女の子が全裸で倒れてたら問答無用で襲うケダモノだとか思ってました。いやー実際違うモンなんですねー」

ゴロツキ2「やっべ否定出来ない自分がいるわ」

スケバン「死ね女の敵」

ウズメ「さて、と……う、やっぱ少しフラフラするなあ」ヨロッ

マスク「おい、立ち上がるな。どこ行く気だよ?」

ウズメ「パピーを……この世界の魔王を倒さないと……いてて」ヨロッ


259◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:32:36Jlsu6u76 (3/6)

スケバン「!……何処にいるのかわかるのかい?」

ウズメ「たぶんですけど。このゲーム世界の中心……魔王城でしょうね」

マスク「やっぱりそういう考えか。……そこらの草むらにいる可能性は?」

ウズメ「たぶん無いです。パピーは見た目変態蝶人ですけど、頭はいいし狡猾だ……身を守るなら、精神的ではなく物理的に……壁やモンスターに守らせようとするはずです」

ゴロツキ2「……そんなモンなのか?まあ生徒会として一緒に働いてたそうだから、信用は出来るか……」

ウズメ「もし草むらに隠れてたとしたら、逆に簡単ですよ」

モヒカン「?」

ウズメ「この草むら全部吹き飛ばせばいいだけですっ」ニッコリ

スケバン(あ、この子もダメな子だね……)


260◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:38:09Jlsu6u76 (4/6)

ウズメ「さっきのモンスター……それにこの空間の広さ……一人の人間の脳内で創りだすには、かなり高レベルの妄想が必要なはず……」

ゴロツキ2「……つまり?」

ウズメ「草むらに重要なイベントとか、重要アイテムを配置する余裕が無いんですよ。そんな事するなら魔王城を強化した方がよっぽど速い」

モヒカン「それもそうっスね……確かに」

ウズメ「まあ、念には念を入れて……あなた達は、ここら一体を焼き払ってくれますか?」

マスク「よっしゃ任せろ」

モヒカン「ヒャッハー!草むらは消毒だー!!」

スケバン(この子怖いな……)


261◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:43:02Jlsu6u76 (5/6)

ウズメ「私は魔王城へ向かい、サエさん・不良1さん・涼子さん・わん子さんの助太刀をします」フラッ……

スケバン「大丈夫かい?すでに満身創痍って感じだけど……」

ウズメ「大丈夫……ていうか、はやく行かないとヤバいかもしれないんですよ」

スケバン「?……」

マスク「……あ、もしかして」

ウズメ「はい……」


262◆eUwxvhsdPM2014/07/26(土) 22:48:24Jlsu6u76 (6/6)

ウズメ「もうすぐ夜7時……『夜時間』です」

スケバン「……」

ゴロツキ2「……道理で腹減ってる訳だ。チッ……」

マスク「……ヤベェな、こりゃあ」

モヒカン「え、それって……『死ぬ』……?」

ウズメ「いえ、もしかしたらこのRPG世界は、外部世界の影響を受けないかもしれません。しかし……早くパピーを倒して、校舎から脱出しないと」

ォォォオオ……

ウズメ「……『夜間、学園敷地内への侵入を禁じる』……この校則の『意味』を、知る事になりますね……」

…………


263◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 16:52:20KCDQ6246 (1/24)

…………

バキィン!!

ベギラマ109「」ガラガラッ

アヤネ「……また『偽物』……か」カチンッ

ベギラマ110「惜しい惜しい。その隣が本物だったなァ」

ベギラマ111「いや、本物は俺だゼ」

ベギラマ112「いやいや、俺がモノホンかもしんねーぜェ?」

アヤネ「ふッ!」ギャッ!

バッギイッ!

ベギラマ「「「」」」ガラガラガラッ

アヤネ「……いつまで時間稼ぎをするつもりだい?勝てないのなら……素直に諦めた方がいい」

ベギラマ「ハァ、ハァ……ア?上から目線で見下すなよ?オイ……」


264◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 16:57:15KCDQ6246 (2/24)

シュバッ!

ベギラマ「」バギイッ!

アヤネ(……これも氷の偽物か)カチンッ

ベギラマ114「ククク……本物がどいつかわかんなくて、焦ってるかい?クク……」

ベギラマ115「まあのんびりしていけよ?トドメさす時ァ、俺本体が出向いてやっからよォ?」

アヤネ「……何が目的なんだい?こんな事をしても、意味が無いと思うんだが……」

ベギラマ116「……アー……ひょっとしておたく、まだ気付いてない?本当に?」

アヤネ「……?」

ベギラマ117「自分の身体に起こった異常……まだ、わかっちゃあいないのか……?」

アヤネ「……」

ヒュバッ!

ベギラマ「「「」」」バギイッ!!


265◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:00:42KCDQ6246 (3/24)

ガラガラガラ……

アヤネ「いつまでボクは、キミの偽物を壊せばいいのかな?……『異常』だって?そんなもの――」

グ ラ ッ

アヤネ「――……!!……な……こ、これは……!!」ヨロッ

ドサッ!

アヤネ「!!……げ、ゲエッ!オエエェッ!!」

ビチャビチャッ!!

アヤネ「――……ハァ、ハァ!……こ、これは……気分が……!?」ガクガク


266◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:10:24KCDQ6246 (4/24)

『普段空気中に、あったりまえのよーに存在してる二酸化炭素だが……コイツの濃度がほんの数パーセント上がると、その『毒性』は問題となってくる……』

アヤネ「ハァ、ハァ……どこだ?……どこにいる?」

『二酸化炭素の濃度が3%を超えると、頭痛・吐き気・呼吸困難・めまいなどを引き起こし……10%を超えると1分で意識を失う。30%を超えりゃあ、一瞬で意識消失だ。マ!そこまでの濃度にゃあならなかったみたいだが……』

ザッザッザ……

アヤネ「……ハァ、ハァ……」

ベギラマ「……『CO2ディープミスト』……テメェは知らず知らずのうちに、二酸化炭素濃度が高い場所に誘導されてたのヨ。ククク……いい気味だなァ~~オイ」

アヤネ「ふ、フフ……なかなかやるね、キミ……」ガクガク

ベギラマ「……」

シャキン!

ベギラマ「『CO2ランス』……終わりだ」ギラッ!


267◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:15:25KCDQ6246 (5/24)

…………

不良3「オイ!やっべーぞっファニー!なんかアヤネちゃんピンチっぽい!」

ファニー「はあ?クソッこっちも手一杯だっつうの。男は何してんだ?」

不良3「向こうで自分の召喚した女の子とおしゃべりしてる」

ファニー「死ねよあんにゃろう」

凰「おい、貴様ら!敵を目の前にして何、話をしている?……こっちを向け!!」

不良3「……どうする?」

ファニー「俺がアヤネちゃん助けに行こう。オメーこいつ抑えとけ」

不良3「オッケ。ぱぱっと頼むぞ?」

凰「逃がすかあッ!!」

ブォン!!


268◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:21:14KCDQ6246 (6/24)

ヴヴヴヴヴヴ……!!

不良「ん!?」

ファニー「これは……!!」

凰1「チッ!こいつだけは使うまい、と思っていたが……仕方ない」

凰2「全力で相手をしてやるぞ、不死者のバケモノども!!……『縮地分身』!!」

ヴヴン!!

不良3「増えた!?分身!?」

ファニー「瞬間転移を繰り返して、増えたように見せかけてる訳か?くっだらねえ……」

凰1「……『4』……いや『8』……否!!『十六身分身』!!」

ヴォン!!


269◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:25:28KCDQ6246 (7/24)

ワラワラワラ……

不良3「……おい、通り道塞がれたぞ」

ファニー「めんどっくせ。ヒュンヒュンヒュンヒュン移動してんじゃあねーぞコラ」

凰1「フン!……貴様ら」

凰2「このおれをとうとう本気にさせたな?」

凰3「今からは通常の16倍だ。16倍の力で貴様らを」

凰4「完璧に叩き潰し!すり潰し!粉々にして!」

凰5「殺してやろう……死ぬまでな!!」

不良3「……あー、さすがにちょいキツいか……?」ボソッ

ファニー「おいおい不良3……オメー忘れてんのか?」

スッ……


270◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:27:35KCDQ6246 (8/24)

ズララッ!!

ファニー100「「「「「……俺がいるって事をよォ」」」」」

凰16「「「…………は?」」」


271◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:31:00KCDQ6246 (9/24)

ドォン!!

ファニー45「分身がテメーの専売特許だと思うなよコラア!!」

ファニー23「おらおらどうしたよ?潰すんだろ?やってみろよコラア!」

ファニー96「ゴキブリ殺すみてーにプチプチ潰してみろよオラア!自慢じゃねーが俺らはゴキブリよりわんさかいるぜェ?」

ファニー81「ちくわ大明神」

ファニー2「何だ今の」

ドドドドドドドド!

凰3「う……おおおおおおおおお!!」

凰7「舐めるなッ!!全員殺してやるゥゥゥゥウウウウウ!!!」グオオオオッ!!

フラッ……


272◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:38:50KCDQ6246 (10/24)

大弥「定助ェェ~~ン……どこ?」

ヨロッ……

凰1「!!――どけェ!!女ッ!!」

凰10「邪魔だァァアアアアア!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ファニー18「おいおい何だいきなり!真正面に出てきやがって!!」

ファニー66「悪いが俺は『止まらない』からな!出てくるならテメェーごと踏み潰すッ」

大弥「ええ……あたしに気を遣わせないで。……ネ?」ニコッ


273◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:43:47KCDQ6246 (11/24)

ガァン!!

凰「うッ……おぇぇ~~!!がっ!!ああッ!?」ズズッ!

ファニー39「!!」

ズザッ!

ファニー72「……何だアイツ?いきなり口から……『チェスの駒』が?」

ボォ――ン!

大弥「おっ、どこ?……ヒント、ヒント……」


274◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:47:28KCDQ6246 (12/24)

大弥「超ステキィン♪いいの?こんなにスゴイの……スゴッ、初めて見るわ。……」

凰「ハァ、ハァ……な……に……?」

大弥「……『格闘技の記憶』なんてェ……珍しくってステキ♪」

ファニー「……は?」


275◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:52:49KCDQ6246 (13/24)

男「大弥ちゃんに『気を遣わせ』たら駄目なんだ。そういう能力……らしい」

バン

不良3「お、男。いいとこドリップだな」

男「この凰とかいうヤツは、目がほとんど見えない大弥ちゃんに気を遣わせて、攻撃の手を止めた。……だから、記憶を奪われたんだ。『格闘技の記憶』を……!!」

ファニー「ほおー……つまり今、超絶ザコって事か」チラッ

凰「ハァ、ハァ……思い出せない……おれは、今までどうやって戦ってきたんだ……!?」

男「それにしても……ファニー、攻撃の手を緩めないでくれて、助かったよ。本当に大弥ちゃんが危なかったら、俺が送還するつもりだったけど」

ファニー「……テメェーを信じてたからな。女の子を無意味に危険な目にあわせるヤツじゃねーって考えただけよォ」


276◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:55:33KCDQ6246 (14/24)

…………

ベギラマ「おいおい何だァ?凰!テメェー負けたのかッコラァ!?」チラリ

アヤネ「……さっきから言ってる事だが……よそ見してる場合じゃあないだろう」

ベギラマ「……ア?死にかけのフラフラメスブタが何言ってやがるんだァ?」

アヤネ「――……一刀流……居合……」

チキッ……!!


277◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 17:59:27KCDQ6246 (15/24)

『霞払い』!!

ヒュゴウッ!!

ベギラマ「んなッ!?――(剣圧でッ!!二酸化炭素をッ……!!)」

アヤネ「――フゥー……!!」キチッ!!

ベギラマ「払いやがった……だとォォッ!!?」

アヤネ「……『対鬼流剣術』……『奥義』」


278◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:00:25KCDQ6246 (16/24)






『滅殺』





ド    ッ    ―― ・ ・ ・


279以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/31(木) 18:03:17cLXe7wJo (1/1)

『めっころ』


280◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:06:28KCDQ6246 (17/24)

ボトッ

ベギラマ「――……ハァ、ハァ!!……クソがッ!!痛ェ!!何すんだコラァッ!!アア!?左腕がッ……!!」

シュウウ……

ベギラマ「……くっつくのかよコレ?落ちちまったぞ、おい……アッ!なんだっコレ!血が……出てない?……!?……!!?……はあっ!?」

アヤネ「……真の達人に斬られた者は、斬られた事にすら気付かない……キミの身体はまだ、斬られた事に気付いていないのさ。もうすぐ痛みが来る。その前に――……」

チキッ

アヤネ「……まだやるのかい?」

ギロリ

ベギラマ「!!!…………」


281◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:11:12KCDQ6246 (18/24)

ザッ!

アヤネ「む!」

不良3「ん?」

ファニー「何ッ――」

ガシイッ!

ベギラマ「今回ンところは撤退だ。しかし!次は無ェぜ!!」

ムル「嫌!離してよっこの変態アフロっ!」バタバタ

凰「くっ……ベギラマ!助けてくれ!おれは……思い出せないっ!戦い方をっ!!」

ベギラマ「うるっせえッッッ!助けて欲しいンはこっちだッ!!さっさと『空間転移』しやがれッ凰ッッ!!」

凰「くっ――」

アヤネ「待て!彼女を置いていくんだ――」

シュバン!


282◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:16:13KCDQ6246 (19/24)

アヤネ「……」

男「……逃げられた……」

不良3「……片腕斬って記憶トばして、まあ圧勝っちゃあ圧勝だが……チッ。どうにも良くねえな」

ファニー「おい男!お前なんで俺らが戦ってる時、あのムルとかいう女を保護しなかったんだ!」

男「い、いやいやしょうがないっすよ!俺もなんとか戦おうと、大弥ちゃんから情報をですね……」

不良3「それを言うならファニー!おめー凰をちゃんと見てろよ!フツーに空間転移使わせやがって!さっさとトドメさしとけ!」

ファニー「それを言うならお前だって――……」

ギャーギャー!


283◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:21:23KCDQ6246 (20/24)

パンパンッ!

アヤネ「静かに。争うのはやめよう。……今のはボクも悪かったよ。腕を落とすんじゃあなく、さっさと殺せば良かったんだ」

ファニー「……」

不良3「……」

アヤネ「……悪いね、少し……昔、嫌な事があってね。……殺しは怖いんだよ」

男「そ、そんな、当然っすよ!俺も出来れば、人殺しとかそーいうのないほうがいいし……」

ファニー「……で?これからどうします?あいつら……逃がしちゃいましたけど」

アヤネ「……」


284◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:24:19KCDQ6246 (21/24)

ミステリ「いやいや、お疲れ様です皆様。やはり貴方達は素晴らしいですね。フッフフ……」

バン

ファニー「……ミステリ、テメェー今まで何してた」

ミステリ「皆様のお手伝いを。あくまで私は『案内役』ですので……その下準備を」

不良3「……下準備?」

ミステリ「ええ」

スッ……


285◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:28:57KCDQ6246 (22/24)

ピコーンピコーン……

不良3「……何その機械?ドラゴンレーダー?」

ミステリ「まあ、似たようなものです。……貴方方が戦っている間に……星の王女ムル様の身体に、『発信機』をつけさせていただきました」

男「な……!!」

アヤネ「成る程……逃げた場所がわかる、という事かい?」

ミステリ「ええ。……お役に立ちましたでしょうか?」

ファニー「……いや、お前そんな事してるヒマあったら、助けろよ」

ミステリ「あくまで私は『案内役』……これはビジネスですよ?貴方達が彼女をお助けする。そういう約束のはずです」

男「……」


286◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:32:38KCDQ6246 (23/24)

男「……もしかして、ムルは……『石』を持ってなかったのか?」

ファニー「!!」

不良3「……あー……」

ミステリ「……」

男「だから助けなかったのか?……意味が無いから……あいつらも『石』を持っていないから……?」

ミステリ「……何の事だか、わかりませんね。……今この会話は必要な事ですか?」

男「……いや、どうでもいい事だ。……どっちにしろ、ムルは助けるし……あいつらはムルを滅茶苦茶に痛めつけてた。……所属グループごと潰さないと、気が済まないぜ」

ミステリ「……そうですか。フフ……」


287◆eUwxvhsdPM2014/07/31(木) 18:36:15KCDQ6246 (24/24)

ミステリ「では、早速……追いかけましょうか?」

男「……ああ」

アヤネ「……!……待つんだ、男君」

男「え?」

アヤネ「一旦退こう。ここはまずい……もうすぐ『夜7時』だ……!!」

ファニー「なッ!!マジか!?」

不良3「ゲッ、俺は気持ちいいと思うが……正直今はキツいぞ」

男「?……何かあるんスか?」

ファニー「いいから行くぞ男!マジでマズイんだ!」

男「……」

1.いや、俺はムルを助けに行く!
2.わかった。一旦退こう。

>>289


288以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/31(木) 18:42:39dGYcNG/E (1/1)

ksk


289以下、名無しが深夜にお送りします2014/07/31(木) 18:43:49rhHBSmZs (1/1)

2


290◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:09:56K43HkdPk (1/7)

男「わかった。一旦退こう。……けど、何で?」

ファニー「あァ?『夜時間』だからだよッ!」

男「よる……?」

……シンズシンズシン……

不良3「うわヤっべ、出てきた出てきたッ」

ミステリ「おお、私は初めて見ましたよ。興味深い……」

ファニー「逃げッぞ!まだ見つかってねえが、もうすぐヤバイだろここもッ」

男「?……??」

アヤネ「男君、静かにだ。静かに……そこの、廊下の先を見てみるんだ」

男「?……」

スッ……

男「……なに、あれ?」


291◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:10:38K43HkdPk (2/7)
292◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:16:13K43HkdPk (3/7)

ズシンズシンズシン

『ゴオォオオオォォ……』ズシンズシン……

男「何?……え、何?ここ学校だよね?なんでカオナシがいんの?」

不良3「まぁ、もうすぐ夜7時だからなァ」

男「答えになってねーですよ。何あれ?」

アヤネ「『会獣』だよ」

男「……怪獣?……そ、そのまんまっすね。まあゴジラとかとは違うみたいっすけど――」

アヤネ「男君、字が違うよ」

男「……?」

アヤネ「あれは『会獣』……『生徒会獣』という、バケモノだ」


293◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:28:07K43HkdPk (4/7)

ズシンズシン……

アヤネ「……昔の話だが、この学園には暗い時代があった。番長グループが一般生徒を殺し、従え、蹂躙し……生徒会がそれに対抗するという時代だ」

男「ああ、なんか聞いた事あります。たしか三年くらい前……イブキとかいう番長がいたんスよね?」

アヤネ「ああ。それに生徒会は対抗していたが……生徒会も、本当に真っ白な組織じゃあなかったんだ」

男「はい?」

アヤネ「当時の生徒会は、その争いに紛れて、もっと悪どい取引なんぞを、学園内で行っていたんだ。日が落ちた夜の校内でね。……許される事じゃあない」

男「な……そ、それで?」

アヤネ「当時の生徒会長は、一般生徒から散々に叩かれたよ。学園を守るはずの生徒会が何をしている、とね。……精神をすり減らした彼は、苦し紛れにこう言ったんだ。『夜間、学園敷地内への侵入を禁じる!』……それからというもの、彼は今でも、夜の校舎を徘徊している」

男「!!……」

会獣『ウォォオオオオオオ……』ズシンズシン……


294◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:34:30K43HkdPk (5/7)

ズシンズシン……

男「……アレ、どのくらい強いんスか?戦って勝てます?」

アヤネ「やめといた方がいい。昔戦った事があるが、首を切り落としても再生するんだ。……もう少しで食われてしまう所だったよ」

ファニー「それに会獣は一匹じゃあない、何匹もいる。……囲まれたらお終いだ」

不良3「俺は気持ちいいと思うけどな、アイツの攻撃」

ファニー「それはお前が特殊すぎんだよ」

不良3「けど今は結構キツいからな……お前が俺らの忠告ムシして先々行ってたら、俺は命かけてでもお前止める所だったぜ」ハハハ

男「あっぶねー選択肢しだいでアンタ死んでたのかよ」


295◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:40:41K43HkdPk (6/7)

ファニー「そろそろ逃げんぞ。夜7時になったら本格的に動き出す。……物陰に隠れてるだけじゃアウトだ」

男「逃げるって……どこに?」

ミステリ「新校舎や、保健室・職員室等、対超能力者障壁で出来ている所なら安全なはずです。……アレも能力の一種ですので」

不良3「じゃあ勝手に職員室にでも入るか?」

アヤネ「いや……一度戻ろう」

ファニー「へ?」

アヤネ「旧部室棟へ……番長グループの本拠地へ、戻ろう」

…………


296◆eUwxvhsdPM2014/08/04(月) 22:43:56K43HkdPk (7/7)

(最近遅くってすみません誰か休みください今日ここまでですごめんなさい)


297以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/04(月) 23:55:33JOp2enME (1/1)

1時間10万で休みをやろう!キリッ


298以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/05(火) 00:24:21Nf/dyrOQ (1/1)

休むのは人の勝手だ


299以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/05(火) 12:06:12eFLAubLg (1/1)

OK!10ドル!
あんたに(休みを)売ったッ!


300以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/09(土) 17:41:36fJ/za83I (1/1)

支援


301◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:34:440qKcuYqs (1/15)

…………

旧部室棟
男子シャワールーム――

ザァァァァ……

ファニー「あー……生き返るわ……」ザァァァァ

不良3「いやー、生きてこうして部室棟に帰れるとはな。ありがたいこった」ワシャワシャ

ファニー「血とドロでドロドロだ。今の間に綺麗にしとかないとな……不良3、シャンプー貸してくれ」

不良3「いいけど、俺の超スーっとするよ?」

男「……」ザァァァ……

不良3「……ん、どうかしたか?男」キュッ

男「いや……」


302以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/14(木) 22:36:43lS0sZdck (1/1)

おおお!待ってたぜ!


303◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:41:010qKcuYqs (2/15)

男「友とか他の番長グループの人とか委員長とか……みんな、敵の能力によってRPG世界に閉じ込められてるっていうのに……こうしてノンビリしてていいのかなって……」

ファニー「……あー……」

男「友のヤツ……生きてンのかよ?お人好しで俺の心配したばっかりに……クソッ」

不良3「ま、いいんじゃネ?ノンビリしててよ」ゴシゴシ

男「……は?」

不良3「焦って突撃しても、今校舎内は『生徒会獣』でいっぱいだ。奴らのエサにされるのがオチだろうぜ。……今俺らに出来るのは、ノンビリ休んで体力回復させて、んで明日に全員助けだしてそのままミステリイ・サアクル潰す!って事よ」

ファニー「同感だ。出来ない事を考えて精神消耗させても仕方ねえ。今は今を楽しむべきだ。……ン」バシャッ

男「……そう、っすね……うん」


304以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/14(木) 22:41:55tIBZUQG. (1/2)

きたきたきたきたきたーーーっ


305◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:48:380qKcuYqs (3/15)

不良3「それにしても、ミステリの野郎つめてーよなー!一緒にシャワー行こうぜ!っつったら『貴方がたと一緒では落ち着きません。私は後でゆっくりと浴びさせていただきますよ……フフ……』だぜ?空気読めよーKYかよー」ゴシゴシ

ファニー「いっつも分厚い仮面被ってて顔見えねえしな。超ブサイクで素顔さらしたくないんじゃね?」

不良3「ンな事言ってて超イケメンだったらどうする!?俺キレるよ」

ファニー「知らんがな……」ザパザパ

男「しかし……後でゆっくり一人で、って……一人にさせて大丈夫なんスかね?一応敵っすけど」

ファニー「あ、それは大丈夫。アヤネちゃんが見張ってるってさ」

不良3「!!まさか……混浴ゥ!?」

ファニー「いや、一緒のタイミングで女子シャワールーム入るってさ。隣同士だから、ちょっとした物音や気配くらいならわかるらしい」

不良3「なんだ……しょーもな」

男「つか、混浴は無いだろ。普通に」

不良3「……」ジーッ

男「……何スか?」


306◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:51:490qKcuYqs (4/15)

不良3「……お前チ○コちっせえな」

男「!?……はぁぁぁああああああ!?うっせえし黙れし!オメー包茎だろうが死ね!!」

不良3「包茎じゃありませんー仮性ですー臨界態勢の俺をナメんなよコラ」

男「包茎も仮性だと思いますー。俺だって本気出したらスゴイんだぞコラ」

不良3「ア?んじゃ言ってみろよチン長何センチだコラ」

男「オメーから言えや仮性コラ」

ファニー「……お前ら何言い争ってんだ……」

ガチャッ


307◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:53:550qKcuYqs (5/15)

ファニー「下らねえ事言ってんじゃあねえぞ。ったく……」

バン!

男「!?――なッ……!!」

不良3「うッ……!?」



男・不良3((美しいッッ……!!!))


308◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 22:55:510qKcuYqs (6/15)

男(マジかよ、なんだあれ……スタンドしてねえのに凄い存在感だ……ヤリチンの空気を感じるッ!)

不良3(大統領って言われてるけど、チ○コまで大統領かよ……ハッ!敵わねえぜ……コイツにはよォ……)

男「……完全……」ガクッ

不良3「……敗北だ……」ガクッ

ファニー「……よくわからんけど、そろそろあがるぞ」

…………


309◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:02:070qKcuYqs (7/15)

…………

アヤネ「――ふッ!!」ギャッ!

ズバ!ズバ!ズバ!!

アヤネ「……っと、こんなものでいいかな」チンッ

シュパアンッ

ミステリ「……凄いものですね。……放り投げたジャガイモの皮を、空中でむくとは……」

アヤネ「修行の賜物だよ。キミも鍛錬すれば出来るようになるさ。フフ……」

ガチャッ

ファニー「失礼します。シャワー浴び終わりました」

不良3「お先いただきやしたー」

男「どうもっす」

アヤネ「おっと、中々早かったね」


310◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:06:070qKcuYqs (8/15)

アヤネ「今ボク達は、晩御飯の準備をしていた所だよ」

ファニー「はっ?いやいや副番!そんな事俺らがやりますからっ!どうか休んでいて下さい!」

不良3「ていうかそんな事ミステリがやれや!オメーアヤネちゃんコキ使ってんじゃねーぞ!」

ミステリ「私はお皿を洗いましたよ。本拠地はもう少し綺麗にした方が良いかと……」

不良3「……ムム……」


311◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:11:160qKcuYqs (9/15)

男「晩御飯何する予定なんです?こっからはやりますよ」

アヤネ「カレーでも作ろうと思ったんだけどね……どうやら新鮮な肉が無いようなんだ。困ったね」

不良3「俺の腕食います?たぶん切り落としても数日で生えてきますけど」

ファニー「本気でやめろ」

不良3「……ていうかお前、隣の世界からご飯持ってくればいいじゃん」

ファニー「嫌だよ。持ってきたモンが昨日食ったモンだったらどうすんだ?胃袋破れるぞ」

アヤネ「仕方ない……お肉は無いけど、ボクの愛情を入れておこう。……なんてね。フフ……ボクらしくなかったかな」

不良3「お腹いっぱいです!」

男「ごちそうさまです!」

ファニー「俺なんかコイツらと一緒にいるの不安になってきた」


312◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:15:360qKcuYqs (10/15)

アヤネ「食材は全部切っておいたよ。後は煮込むだけだ」

ファニー「じゃあ、後やりますね」

ミステリ「……それでは、私は少し、シャワーを浴びさせてもらいましょうか」

不良3「……手伝えよ」

ミステリ「私は貴女がたのお友達ではありませんので」ニッコリ

男「いいじゃん、皿洗ってくれたし。ごゆっくりー」

ミステリ「ええ。それでは……」

アヤネ「待て。ボクも行くよ。……といっても、隣のシャワールームだけどね」

ミステリ「ええ。心得ておりますよ」


313◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:19:380qKcuYqs (11/15)

アヤネ「……一応、警告はしておくよ」

ミステリ「……」

アヤネ「……一人になったからといって、油断するんじゃない。……妙な動きをしたら、ボクはすぐに察知し、キミを斬る。……いいね?」

ミステリ「ええ。わかっておりますとも。……タオルは貸していただけるので?」

アヤネ「……水泳部の部室にある。シャワールームのすぐ近くだ」

スタスタスタスタ……

……バタンッ

ファニー「……ッフーッ……アヤネちゃん、小さい時から怖かったけど……大きくなるとなお怖いな」

男「ええ……さて、じゃあカレー作っちゃいますか」


314◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:23:230qKcuYqs (12/15)

不良3「おい男、さっさと具材鍋にブチこんで沸騰させろよ。ていうかもう適当でいい」ソワソワ

男「へ?……いや、玉ねぎは飴色になるまで炒めてから……」

不良3「いいっつってんだろ。全部適当でッ。……さっさとしねーと終わっちまうぞ」

ファニー「?……何の話だ?」

不良3「……おい、お前らマジにホモか?それともインポかよ?……よく聞けオイ……ちょっと顔近づけろ……」

男「?……」

ファニー「??……」

不良3「いいか……今、アヤネちゃんがシャワー浴びてんだぜ?……覗くチャンスだろうがッ!!」

男「……」

ファニー「……あァ?」


315◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:29:210qKcuYqs (13/15)

ファニー「おまッ……二次元にしか興味ねーんじゃないのかよ」

不良3「アホか。お前アヤネちゃんの姿見たかよ?高校2年の身体に戻ってさ、オッパイでけーしグラマラスで背高えーしボンキュッボンだしオッパイでけーし」

ファニー「オッパイばっかじゃねーか」

不良3「何より、服が子供用の着物のまんまだから、色々と足りてなくてもうヤベーだろうが。胸の谷間とかスゲーだろうが。刀振るたびにオッパイもプルプル揺れてるぜ」

男「俺そんな所まで見てなかったわ」

不良3「俺は二次元の恋人でルイズの永遠の使い魔だが……その前に一匹の男だ」

男「俺?」

不良3「いやそうじゃなくて。性別が男だ。……男として、あのオッパイを見ないのは失礼だと思わんか?いや失礼だ。世の全ての女性にゴメンナサイしながらチ○コ切るレベルでな……という訳で、覗くぞ」

ファニー「いやいや、だって……なあ?」


316◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:35:050qKcuYqs (14/15)

不良3「ンだよ。オメー興味ねえの?流石大統領は目がこえてるなー」

ファニー「……興味無いといったら嘘になるが……リスク高いわ」

不良3「俺ら不死身じゃん」

ファニー「不死身っつっても限度あるからね?死にまくったら普通にしんどいからね?」

不良3「しんどい<エロ だろうが」

ファニー「あとな、俺一応ホラ、目上の人からの評価とか気にするタチだから。除きバレたらヤベーだろうが」

不良3「何を今更。おめー1スレ目でアヤネちゃんにケンカ売ってたじゃん。害男とかと一緒に」

ファニー「害男さんがいない今、マジでそういうのヤバいんだよ!」


317◆eUwxvhsdPM2014/08/14(木) 23:38:450qKcuYqs (15/15)

不良3「ッチ!ラチがあかねえ……おい、男!」

男「は?俺?」

不良3「お前どうするよ!?覗くか?覗かないんか?」

男「いや、その、俺は……」

不良3「お前はホモか?それともノーマルか!?」

男「その質問は卑怯だろうが!あの、俺は――……」

1.当然、覗く
2.紳士として、覗かない

>>319


318以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/14(木) 23:42:54wFYrI/Uo (1/1)

2


319以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/14(木) 23:46:28tIBZUQG. (2/2)

1


320以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/15(金) 00:20:27YeL5SzWY (1/2)

                  _                / ̄〉  □ 匚l
              ∠   ̄> 、        /  / 〈 \
          _ /    /    > 、     /  /   ヽ \
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.      __/ /,ィ´ -‐ 、.__\/ /  /|lハ        __       _
    / /____ /|      ヽ、\ ) / ィ !l/|       |___  ̄l / /
     l |、.__ 〈/   -‐ ト、  ) /:::j | |│          ̄ ./ /
     l |、  ̄入       、_`j./  , r┤l/             ./ / 〈X〉/〉
.       ヽ\_〈::::::\__、__ノ/ - 、_ー' /| |            \/     〈/
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      ̄ ̄l   ̄ // / ∧|_ ̄ イ// l│
         /     //l l| /⌒l}ト、 / / ノ ノ
    、___/   _/ヽ!l|_ゝ-ク  \ |ーく___./ヽ
    /    ̄ /|     ̄c on`¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
.         / /          S  \.   (__,. ‐-  l、
        , ' /、.: :`ヽ..,____..  -‐::::::i:‐:..、 ヽ   (___,.   |ハ
.       / l/ ̄ \:::::::::::::> '"´eD ̄  `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
      /l /: :   ` 匸´___/__,. -RA`e、___ |  /│|__,ノl
.     ∧/: : :     /  }/、        |  } ││|__ノ
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.     | |\:_:_   ノヽ._/ー一^ ー‐´   │  V l | |、
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      ! !     |  ,'       ` ー 、     ___ ∨ ./
      | l     l  i              /o |/  /
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.       | |    /l:::八              イ    / / ヽ|::ヽ


321以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/15(金) 01:01:35RA51KNbs (1/1)

まあ1だわな


322以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/15(金) 01:26:58YeL5SzWY (2/2)

愚かな


323以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/15(金) 02:22:56VFsl35j. (1/1)

待て、これはサービスシーンに見せかけた……

……いや何でもない


324◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:18:47AvIMBQ2. (1/19)

男「当然、覗くぜ。男としてな!」バーン!

不良3「流石俺の見込んだ奴だぜ」グッ

ファニー「頭痛くなってきた」

不良3「よーし、んじゃ早速、アヤネちゃんのオッパイモミモミ作戦、始めるぜ」

ファニー「揉むな。マジで死ぬぞお前」


325◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:25:25AvIMBQ2. (2/19)

不良3「……まず、作戦会議だ。アヤネちゃんはマジで聴覚視覚その他第六感等がバケモノなみだ。元の身体に戻った今、それはこれまで以上にヤバくなってるだろう……」

男「……具体的に、どんだけスゴイんです?」

ファニー「学校内で『お菓子』とつぶやいたら、9割の確率でアヤネちゃんが出現するらしい」

男「どんだけお菓子好きなのあの人」

不良3「ドア一枚隔てて覗こうとしても、僅かな物音立てたらアウトだ。首が吹っ飛ぶだろう……俺やファニーは命のストックあるけど、男……お前はリアルに死を覚悟しとけ」

男「やっべー軽い気持ちで覗くとか言うんじゃなかったー」


326◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:30:34AvIMBQ2. (3/19)

不良3「とりあえずポジショニングは、俺が先頭でいざという時攻撃食らう係で、真ん中がファニー、シンガリが男で何かあったら俺ら盾にして逃げるって事でいいな」

ファニー「異議なし。俺もお前が先頭だと見捨てやすいし」

不良3「バカめ、先頭が一番間近でオッパイ見れるのさ」フフフ……

男「……けど、三人一緒に行動したら、絶対音出るし気配もでかいと思うんですけど……」

不良3「……そこなんだよなあ……けど三人で行動しないとアレじゃん。運命共同体になんないじゃん」

ファニー「うーん……せめて、音を消す方法があればなあ……」

男「…………あっ」

…………


327◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:39:15AvIMBQ2. (4/19)

…………

定助「ソフト&ウェット」ヒュッ――

パチン!

定助「……この先の廊下から『音』を奪った。……これで、どれだけ暴れよーと誰にも気付かれる事は無い……」

男「ふぅー……ありがとう、定助」

不良3「や……やったぜ!これで一番のネックだった『音』はクリア!」

ファニー「男……オメーこんなまともな能力の使い方出来たんだな」

男(一発で定助呼べて良かったー!!)


328◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:45:24AvIMBQ2. (5/19)

定助「しかし……お前ら、こんな事してどうする気ィ?21メートル30センチ先、光の灯ったドアが見えるが……シャワールームか?あれは?」

ファニー「わかってんじゃねーか」

定助「……オイオイオイオイ、そーいうの犯罪じゃあないのか?覗きって……そんな事のために使うかァ?オレェ?」

不良3「お前……オッパイ好きか?」

定助「……嫌いじゃあないかな。嫌いな男なんて、世の中にはいないだろうし」

不良3「話がわかる奴で助かるぜ」

ファニー「良かったな男、盾が増えたぜ」

定助「……え?」

男「すまん定助……何かあったら、守ってくれ」

定助(オレェ……)


329◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:49:05AvIMBQ2. (6/19)

コソコソコソコソ……

不良3「……っし、難なくドアまで到着だ」

ファニー「音が無いってマジ便利だな……んじゃ、さっさと開けようぜ」

グ……

男「……げ」

不良3「どした?」

男「鍵かかってます。この部屋合鍵とかあります?」

不良3「あ……考えてなかった。やべえなどうしようか……」

ファニー「どいてろ」ズイッ


330◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:51:58AvIMBQ2. (7/19)

ファニー「『D4C』……隣の世界から、このシャワールームの『ドアノブ』を持ってくる……」

ズズ……

ファニー「同じもの同士が出会うと、破壊が起こるから……」

ガシャン!!

ファニー「……良し、開いた」ギイッ……

男「お、おお……スゲエ……」

不良3「なんかお前チートすぎてマジ萎えるわ」

ファニー「うっせえ。ほら入るぞ。ここまで来たからには俺も覚悟決めるぜ」

コソコソコソ……


331◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 22:58:16AvIMBQ2. (8/19)

不良3「……えー、皆様……今私達は、鬼の副番にして可憐な巨乳剣士、アヤネちゃんのシャワールームに来ております~~」ヒソヒソ

ファニー「……何それ」

不良3「お約束的なアレ」

定助「知ってる……寝起きドッキリだろ?それェ」

男「いや微妙に違うだろ」

不良3「そんな事より……見てください皆様……」ヒソヒソ

ザァァァァァ……

不良3「ドア一枚隔てた向こうには……全裸のアヤネちゃんがいる訳であります!」ヒソヒソ

ファニー「……う、ウム」ゴクリ

不良3「想像しただけでチ○コビンビンに勃ってきました」ヒソッ

男「もっとピュアな表現あっただろ」


332◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:04:40AvIMBQ2. (9/19)

不良3「では……お茶の間の皆様はこの扉の先を、心待ちにしている用ですが……」

男「お茶の間って何?」

不良3「メインディッシュは一先ず置いといて……前菜の、持ち物チェーック!……と、行きましょうか!」

ファニー「おいお前そんな事してるヒマあるか?さっさとしないと――」

不良3「おっと!これがアヤネちゃんの服でしょうか?フムフム、意外と男らしい服を持ってきたようです。これが寝間着なんでしょうか~~?」ゴソゴソ

ファニー「おい話聞け。お前それマジアウト。リアルアウトだからな」

定助「あれって犯罪じゃあないのか?なあ?」

男「ここまで来たら俺らも同罪だよ……」

不良3「……おおーっと!これはぁっ?」ゴソッ


333◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:09:16AvIMBQ2. (10/19)

不良3「サラシです!なんとアヤネちゃんはブラではなくコレをつけていたという事でしょうかあっ?何とも男らしいですが、それはそれでそそります!あんなに大きい胸をしているのに、サラシで押さえていたのでしょうか?」ヒソヒソ

ファニー「バカ、声でけーよオメー」

不良3「しかし、可愛い物好きの副番には似合わないモノも多いですね……てっきりパンティはくまさん柄かと思いましたが、無地のシンプルなものを身につけているようです」ヒソヒソ

男「うおっ、これパンツか……」

不良3「男、被っとくか?」

男「ぐうう……魅力的だが、却下しておこう!」

ファニー「悩むな。スッパリ断れそこは」


334◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:13:37AvIMBQ2. (11/19)

不良3「そしてぇー?……おっと、今私は何か、硬いものを見つけてしまいました」

ファニー「……硬いもの?」

不良3「硬くて細長いモノです……少しスベスベしております」

男「も、もしかして……エロいのか?エロいものなのか!?」

不良3「私も期待で胸が高鳴っております……さて……」グ……

ファニー「……」ゴクリ

男「……」ワクワク

不良3「副番が持っていたもの……それはぁ――っ!?」

バッ!


335◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:15:31AvIMBQ2. (12/19)

不良3「じゃーん!……分厚い『仮面』でしたぁーっ!!」

バーン!

男「……」

ファニー「……」

定助「……」

不良3「……あれ?」


336◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:18:53AvIMBQ2. (13/19)

男「……な、なあ……俺……今、スッゲェーヤバい事に気づいちゃったんだけど……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ファニー「……奇遇だな、俺も気づいたぜ。……この部屋……間違いない……!!」

男「ここは……『俺らがさっきまでいたシャワールーム』……つまり!『男子シャワールーム』じゃあねえか……!!」

不良3「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

不良3「つ……つまり、何か?このドアの向こうにいるのは……?」

シャアアア……

男「……『嘘』……だろう……?」

ファニー「これは……『これ』はッッ!!」

ガララッ!!


337◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:21:22AvIMBQ2. (14/19)

男「!?」

ファニー「!?」

不良3「!?」

定助「?」



「ふうー…………ッ!!?」



男「……」

ファニー「……え?」

不良3「……おま……誰だ?」

定助「オレェ?」


338◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:22:15AvIMBQ2. (15/19)

「……~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!」ヒュッ――

ドグシャアアッッッ!!!

…………


339◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:26:38AvIMBQ2. (16/19)

…………

男「…………ううーん……?…………はッ!?」

ガバッ!!

男「こっ!?……ここは?」キョロキョロ

アヤネ「ああ、目が覚めたかい。男君」

男「……アヤネちゃん?……あれ?なんで俺、部屋に……?」

アヤネ「キミたちが廊下で倒れているのを、ミステリ君が見つけたんだ。まったく……のぼせでもしたのかい?気をつけなさい。フフ……」

男「……廊下?……って、え?……ミステリ?」

クルッ

ミステリ「……どうも。男さん」ニゴッ


340◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:29:42AvIMBQ2. (17/19)

男「……あ、アレ?……ミステリさん?もしかして……怒ってます?」

ミステリ「……怒っていませんよ?ちっともね……ハハハ……」ニゴリッ

男(笑顔めっちゃ怖いんだけど)

ミステリ「何故そのように思うのです?……何か、私を、怒らせるような、行動を……したのですか?貴方は?」ニゴニゴ

男「い、いえっ!?全然?まったく?な……なにも知りませんけど?」

ミステリ「……そぉおーおですか。フフフ……なら、良いでしょう」クルッ

男「……」


341◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:31:36AvIMBQ2. (18/19)

男(……何か、重大な事を忘れた気がする……)

ファニー(……なんでこんな頭痛いんだろ……)

不良3(……え?おっぱ……え?)



アヤネ「みんな、カレーが煮えたよ。食事にしよう」

男共「「「う……うーっす」」」

ゾロゾロゾロ……

…………


342◆eUwxvhsdPM2014/08/17(日) 23:33:32AvIMBQ2. (19/19)

(今回ここまでです。下ネタ書いてる時が一番自分ウキウキしてるなー……)


343以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/17(日) 23:34:07PfabfDKY (1/1)



ほのぼのもいいな


344以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/18(月) 00:28:45XNB0kNwI (1/1)

ミステリが女だと…!?


345以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/18(月) 00:52:13bq2q0Iyo (1/1)

あれ?337の反応からして定助はどっちなんだ?


346以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/18(月) 08:09:23lkejoWxc (1/1)

男共と一緒に風呂入らない時点でおかしいとは思ってたんだ…


347以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/18(月) 15:54:52QIIzxUHA (1/1)

まあ性別不明だったしね


348◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 21:49:17T5h3hIuw (1/15)

…………

同時刻
超能力学園、天文台――

ザッ!

ベギラマ「……ハァー、ハァー……チッ!行こうか逃げようか君が望むままに、幸か不幸か……ここに逃げ込んじまうとはなァ……!」

凰「ベギラマ……わからない!思い出せない……おれは、おれは……!?」

ベギラマ「やかましいっつってんだろ!アァアー痛え……今頃になって千切れた腕が痛みだしてきやがった……クソ!」

ガン!


349◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 21:59:03T5h3hIuw (2/15)

カツーン……カツーン

ムル「もう!いい加減離してよこの変態アフロ!痛いって!!」バタバタ

ベギラマ「おい、下アゴふっ飛ばされたいのか?死にたくなければ大人しくしてろ、クソ女」

凰「ううう……」

カツーン……カツーン……

ベギラマ「……はぁー……生徒会獣から逃げるためとはいえ、ここかよ。……冥王に会ったら何て言やいいんだァ?」

凰「……おれ達は、『裏切り者』……と、判断されるのだろうか?」

ベギラマ「間違いネェな。派手にやりすぎたゼ。……戻るつもりは無かったんだよ。畜生~~ッ……」


350◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:08:39T5h3hIuw (3/15)

ベギラマ「とにかく、気を抜くんじゃあねーッ……ここはすでに冥王のエリア内だ。気を抜くと死ぬぜ」

凰「……」

ベギラマ「とにかく出会ったらまず間合いを取る。で、無駄かもしんねーがお話タイムだ。ヤバそうなら逃げるか戦うかの二択。……ンだよ、簡単じゃあねーか」

凰「」

ベギラマ「俺はンなトコで死ぬ訳にはいかねー……あの糞カス野郎の低俗な『罰』に付き合う道理はネェーよ。ヤツを倒すか欺いて……俺は生きて、頂点目指すんだ」

「」

ベギラマ「行くぜ、凰……気を抜くな。後ろ任せんぞ……」



ベギラマ「……凰?」


351◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:14:23T5h3hIuw (4/15)

もおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉおお……

ベギラマ「!……!?……??」

おおおおぉぉぉぉおおおおもおおおぉぉお……

ベギラマ「ン……だよ……この……『声』……?……」

もおおおおおぉぉぉぉぉおおおお……

ベギラマ「…………『牛』……?……おい、凰……何処行った?」



「……1792年、ギヨタンという医者は処刑具として、断頭台を提案したが……」



ベギラマ「!?……」



「……彼にはノーベル平和賞を与えるべきだ。……このような残酷な処刑法が、行われなくなったのだから……」


352◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:28:03T5h3hIuw (5/15)

もぉぉおおおおおぉぉぉぉぉぉおおお……

冥王「……数ある処刑具・拷問器具の中でも、この『ファラリスの雄牛』が飛び抜けて恐ろしいのは……」

ド ン

ベギラマ「めッ!……『冥王』……!!」タラリ

冥王「……この器具がただの死刑道具では無く……『観賞用』の道具であったからだ。……この可愛らしい真鍮の雄牛の中に、人を閉じ込め、火にかける。……すると、雄牛は黄金色に輝く訳だ。『こんな風に』……」

おおおおおおおおおお……

冥王「……すると、閉じ込められた者は当然、苦しみだす……煙が出ないため窒息も気絶も出来ず、死ぬまで焼かれ続けるのだ。……その叫び声が、牛の口から漏れだす訳だが……」

もぉぉもぉおおおおおお……

冥王「牛の口にはトロンボーンのような管が仕込まれており、その恐ろしい叫び声を、牛の吠えるような声へと変えるのだ。……その声を聞いて、人々は酒を楽しんだという……」

おぉぉぉおおもぉぉおおおおお……

冥王「中には炙られた人肉を食したという話もあるが、眉唾物だな……こんな恐ろしい処刑具が、なんとニ世紀にも渡って使われたというから驚きだ。……今後、このような恐ろしい道具によって……」

ぉ…………

冥王「……処刑が行われ無い事を……祈るばかりだ……」


353◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:31:30T5h3hIuw (6/15)

ギィ……

凰(だったもの)「……」グラッ……

どしゃあっ

グチャッ♪

冥王「……貴様が死んだ事により、数多の星が救われた……誇るべきだ」

ベギラマ「……何してくれちゃってんの?」

冥王「……」

ベギラマ「ア!?……死んでンじゃん!凰のヤツ……死んじゃってンじゃん!!アァ!?」

冥王「……『罪』には『罰』を与える。……当然だろう?」

ベギラマ「……ハァ?」


354◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:35:07T5h3hIuw (7/15)

冥王「この男は……男だったのかな?今はもうわからないが……こいつは、拳による戦いを望んでいた。何があろうとも、立派に戦いぬく事を何よりも望んでいた」

ベギラマ「……」

冥王「『だから』……手も足も出ないような方法で、罰を与えた。超能力者ならもう少しは生きるかと思ったが……期待はずれだったな」

ベギラマ「……バッカじゃあねえの?」

冥王「……罵るのは勝手だ。火星……ベギラマよ。……しかし、貴様が好き勝手動いた事で、縮んでしまったこの惑星の生命……」

ベギラマ「……」

冥王「……どう落とし前をつけるつもりだ?」


355◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:41:46T5h3hIuw (8/15)

ベギラマ「ウッセエッ!!テメェーはバカかッ!?チキューだかワクセーだかシンネーがッ!!人殺しちゃってンじゃあねえかッ!!アアッ!?曲りなりにも俺の部下だぜェ!?俺の駒だぜ!?何……勝手に壊してくれちゃってンの!?アアアッ!!?」

冥王「……忘れるな、ベギラマ。……貴様らは全員、『私の』だ。『私の』部下だ。『私の』駒だ……」

ベギラマ「テメェーのだったら壊してもイイのかよッ!?俺はッ!!俺たちはッッ!!テメェーのオモチャじゃああねえんだよッッッ!!!」バッ!!

バ ギ ン ! !

冥王「!!……これは……」

ベギラマ「喰らえ!!空から墜ちる5000キログラムの氷塊……『CO2ラピュータフォール』!!」ヒュガッ――

ズゴォォォォン!!


356◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:44:35T5h3hIuw (9/15)

パラパラパラ……

冥王「……」

ベギラマ「!!……ハァ、ハァ……!」

冥王「……何かやったか?」パッパンッ

ベギラマ「……イヤ?『何も』?」

冥王「!……」

ベギラマ「勘違いしてンなよ?今のは――」

バッ

ベギラマ「……『攻撃』じゃあねえ。その『下準備』だ」

……キィィィィイイ……!!


357◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:46:27T5h3hIuw (10/15)

冥王「――!!」

……5000キログラムのドライアイスをッッ!!
『一瞬』でッ!!『気体』へと変換するッッ!!

ベギラマ「『CO2』――『エアボム』!!!!」

カ ッ ――


358◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:47:25T5h3hIuw (11/15)

       /して   )⌒! ilゝて
      /   (  ノ  )/  コ
      ((    \Wl レ/l /
      ヽ  il´ ̄ ヽ,,/ !V
       il l'
       _」 l____  )し'\
        ``l  - 、,, ̄     {
          l li   \  (
       il  l     ⌒´
       ノ 丶
         ゝ  ゝ
       ヽ  /
           ー'
                                                      ( )
                                                   {⌒---' ー'ヽ        /``ーュ
                                                      ^^ ̄才⌒´      {     /
                                                     入/ ||           {,,_   y
                                                     ゝ ノ  { )            ̄ヘて
                                                                   \      ,, ‐"
                                                                       ,, ‐",, "
                                                                   ,, ‐" ,, ‐"
                                                             、ヘ  ,,ィ ,, ‐" ,, ‐"
                                                           、/  `" "´ ,, ‐"
                                                           )      /
                                                            つ  _/`
                                                             ´ ̄


359◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:51:18T5h3hIuw (12/15)

・ ・ ・

ベギラマ「……ッはあッ!!……ハァ、ハァ……どうだ?見たかヨ、オイ……俺のとっておきだぜ?ヒャハハハハ……!」

パラパラパラ……

ベギラマ「二酸化炭素の固体と気体の体積差は実に800倍ッ!一瞬で膨れ上がる空気の爆弾ッ!!無事じゃあ済まねえだろう……ア!?」

ボタボタ……ボタ……

ベギラマ「……ハァ……ゲハッ!……ヒヒヒ……距離とったつもりだったンだがなァ……クソ、両腕とも肩からもげちまったぜ……へへ、しかし……」



ベギラマ「冥王の命と引き換えなら、安い――……」


360◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:54:38T5h3hIuw (13/15)

冥王「……はあ?」

ド ン

ベギラマ「!!!!???……バッ!!……馬鹿……ナッ!?……??……!?……」

『無傷』ッッ!!
身体はおろか……服にさえッ!!
傷ひとつ!!汚れ一つ!!!
『ついていない』ッッッ!!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

冥王「……『火』……ベギラマよ……貴様の取った行動の意味……わかるな?」

ベギラマ「ヒッ……な、なんでだよォ……どう、してェ……!?嘘じゃんッ……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

冥王「……喜べ、ベギラマよ。……貴様には、私自らが……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨――……


361◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 22:56:11T5h3hIuw (14/15)

冥王「『罰』を与える」



ミステリイ・サアクル『トップ』……冥王の能力>>364


362以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/23(土) 22:59:44V.mzFdHs (1/1)

痛みを与えるモノ(炎や拷問器具等)を具現化させる


363以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/23(土) 23:05:18PAzh.fHQ (1/1)

ksk


364以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/23(土) 23:11:49j.J0nHAw (1/1)

運命を書き換える能力

ただし能力で直接殺せるのは運命から「不要」とみなされたか

または運命に逆らった人間のみ

なにもなしに能力で直接は殺せない


365◆eUwxvhsdPM2014/08/23(土) 23:51:52T5h3hIuw (15/15)

(こういう、なんでもアリでただ強な能力苦手だな……)
この能力の欠点・代償・リスク・条件等『マイナスポイント』は?>>367

(寿命が縮む、は全くマイナスにならないので再安価)


366以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 00:01:30GJbz46Ys (1/3)

書き換えた運命の1/10をおっ被る


367以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 00:02:05Hm2LIfeA (1/1)




368以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 09:26:37t9pt8y1Q (1/1)

丸一日は自分で食事や呼吸すら出来ない程に弱り切るなどの
完全行動不能レベルの超絶リスク追わせないと、能力としては非常に使い辛そう


369以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 11:13:31GJbz46Ys (2/3)

>>368
それ余裕で勝っちゃうじゃん


370以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 13:33:044C2cZ9FU (1/1)

別にデメリット無しでも良さげだけどな<運命を操る
自分の思い通りに運命を操り思い通りの事象を偶発的に引き起こせるおぜう様もいるんだし、この程度ならまともに戦えそう


371◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:07:29fv6C/bac (1/10)

オ ン

冥王「……」ヒュパッ

ベギラマ「!!……あ、れは……?」



『羽ペン』と……『羊皮紙』ッッ!?



冥王「……貴様は、私の『能力』……その目で見るのは初めてであったな?」カリッ……

カリカリカリカリ……!

冥王「……喜べ。貴様は目の当たりにするのだ。……世界が『書き換えられる』瞬間を……」

ベギラマ「!?ッ……何だかわかんねえがヤベエッ!!」キュオッ!

パキパキパキッ!


372◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:13:56fv6C/bac (2/10)

ベギラマ「うおおおッッ!『CO2バズーカ』ッ!!」カッ!

ドォン!!

冥王「ああ……貴様が必死こいて飛ばしたそれな」

カリッ!

ぐ ね っ ……

ベギラマ「!?――???」

ドォン!

冥王「……もうすでに、『書き換えて』いるのだよ……」

ベギラマ(『それた』ッ!?そんなはずはッ……この距離だぞ!?外す訳がッ……!?)


373◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:21:37fv6C/bac (3/10)

冥王「スクルドが司る未来の『運命』……そこには数多の可能性がある。星のように、生命のように……」

ベギラマ「!……う、『運命』……?」

冥王「例えば――……ほんの僅かな可能性だ。実際にはありえない話であるが……『この距離でも攻撃を外してしまう未来』だって、あるかもしれない……因果律の鎖に縛られた世界の理の中、小さな『ほころび』があるかもしれない……」

ベギラマ「?……??……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……私のこの、剣より鋭い切っ先が指し示すものこそが『それ』だ。私は今、貴様の攻撃が『当たらない未来』に運命を変えた。この『ヴェルザンディ』の世界から……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「そう。……『ヴェルザンディ』……それこそが、私の能力の真名」

ド ン


374◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:23:58fv6C/bac (4/10)

ベギラマ「――訳わかんねえ事ばっかほざいてんじゃあねェェ――ェェッッ!!!」

グ オ ッ ・ ・ ・

冥王「貴様の運命も『書き換えた』」

カリッ


375◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:28:15fv6C/bac (5/10)

ガシャン

ベギラマ「ッ!?……こ、『これ』は……?」

ギチッ……!

ベギラマ「……『断頭台』……だと……!?」

冥王「……我が愛すべき部下、火星の男……ベギラマよ」

ォォォオオオオ……

冥王「貴様は『逆らった』のだ。……『運命』に……主である私に。部下である貴様が、私に牙を向くという事は――」

シュッ――

冥王「――『死刑』だ」


376以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 22:32:36fv6C/bac (6/10)

<font color="#000000">ベギラマ「待



どちゅっ



</font>


377酉抜けた2014/08/24(日) 22:36:54fv6C/bac (7/10)

冥王「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ムル「……はぁ、はぁ……はぁ……!!」

ムル(し……死んじゃった……いきなり、二人も……この人、殺しちゃった……!!)ガタガタ

冥王「……さて、待たせて済まなかった……ムルよ」

ムル「えっ!?は、はいッ!?」


378◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:39:55fv6C/bac (8/10)

冥王「……嗚呼。そうだ……私は君に会いたかった。狂おしいほど……憎らしいほど」

ムル「……」ゴクッ

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「それもこれも、全て……貴様が涙を所持するからだ。貴様が銀河を手にするからだ。ああそうだ……私は貴様を殺したかった」

ムル「!!……う、うう……!!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……しかし今は時期では無い」


379◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:46:28fv6C/bac (9/10)

ムル「!?……え……?」

冥王「……カシオペアの涙を持たぬ貴様に興味は無い。……しかし、涙を釣る餌となるなら、話は別だ」

ムル「……つ……る…………え?」

冥王「……知られていないとでも思ったか?カシオペアの涙の行き先を……私はすでに『知っている』……ウルズの世界で知っている。貴様が、涙を何処へ消し去ったか、等は……」

ガシッ

ムル「痛っ!……う、ううっ……!!」

冥王「……貴様が此処にいる限り、『そいつ』は此処へとやってくる。……楽しみだ。涙が我の手に渡る時が……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

冥王「……これもまた、ヴェルザンディの運命」

…………


380◆eUwxvhsdPM2014/08/24(日) 22:48:22fv6C/bac (10/10)

今回ここまでです。

……こいつ何言ってんの?


381以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/24(日) 23:21:48GJbz46Ys (3/3)



勢いで読めばなんとか…うん


382◆eUwxvhsdPM2014/08/25(月) 00:01:46Iumq/I1s (1/1)

(やっべー十分の一のリスク書くの忘れてたどうしよう)


383以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/25(月) 00:03:19TiKonirE (1/1)

スマン、ちょっと笑ったわ。


384以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/25(月) 00:47:39Jixx.fCw (1/1)

このまま進めて様子を見てよければこのまま

無理っぽくなったら別のんあとづけってことでいいんじゃ?


385以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/25(月) 02:59:34eYM58fl2 (1/1)

死なせたら1/10でも被ったらヤバくね?


386以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/25(月) 03:27:460MUXJlf. (1/1)

10人殺したら死にそう(小並感)


387以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/30(土) 18:58:58XdO2Y5X6 (1/1)

保守


388以下、名無しが深夜にお送りします2014/08/31(日) 15:31:388Ittbrho (1/1)

どうでもいいけど、ミステリイ・サークルの戦闘要員って冥王を除けば【土】しか残ってないんだよな

雑魚がいるのかどうかは知らんが、【金】は戦闘向きの能力じゃないっぽいし


389◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 21:52:09PgpUhLNA (1/20)

ブシュッ!

冥王「!……」

ドクドクドク……

冥王「『血』……か。首から……」ス……

グイッ

冥王「これがスクルドに逆らった罪。禁断の果実を十に割った内の一欠。……まあ」

シュウウ……

冥王「……大したものでは無い、な。……今の私には……」

…………


390◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 21:58:37PgpUhLNA (2/20)

…………

旧部室棟――

カチャカチャ

不良3「んめー。カレー超うめー」ガツガツ

ファニー「ミステリ、おかわりー」ズイッ

ミステリ「……私、ですか?」

ファニー「炊飯器に一番近いのお前だろうが」

ミステリ「貴方とそんなに距離は変わらないでしょう。全く……」カパッ

男「……俺、カレーは辛口が好みなんだけどな……甘い……」モグモグ

不良3「黙ってろボケ。アヤネちゃんはバーモント甘口が好きなんだよ。ついでにアヤネちゃんは牛乳が無いとカレー食べられない」

アヤネ「すまないね、男君」

男「あ、いえいえ別に文句とかじゃあないんで……タバスコある?」

ファニー「タバスコだろうが一味だろうがラー油だろうがあるぜ」


391◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:01:22PgpUhLNA (3/20)

ピコーンピコーン……

ミステリ(……!!)

不良3「ん?どうかしたか?ミステリ。ドラゴンレーダーなんか見て……」

ミステリ「いえ……何でもありません」

不良3「?……そうか?」バクバク

ミステリ(この反応……まさか、ベギラマが……?)

アヤネ「……さて、食べながらでいい……少し、状況の確認をしようか」

男「……」ゴックン

ファニー「ういーっす」モグモグ


392以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/01(月) 22:01:27EKKnFfek (1/2)

>>388
パピーまだやられてなくね?


393◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:05:39PgpUhLNA (4/20)

アヤネ「まず、ボクたち……敵も仲間も第三勢力も含めて、全員の目的は『カシオペアの涙』という石だ。この石さえあれば全ての願いが叶う」

男「はい。番長の心臓の病気も……世界を自分のものにする事だって……」

アヤネ「ああ。ボクたちは悪しき願いを叶える事が無いよう、それを手に入れなければならない。今現在その石は『ムル』ちゃんが所持し、『ベギラマ』『凰』にさらわれた……」



(※アヤネは石が何処かに消えた事と、ベギラマ・凰が死んだ事を知らない)


394◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:11:00PgpUhLNA (5/20)

アヤネ「彼らが石を使う前に、ムル君と石を取り返さなくてはならない。しかし奴らは何処かへと逃げ……夜の校舎には『生徒会獣』がいるため追跡不可能」

ファニー「って事は、明日さっそく追跡するって感じですよね」

ミステリ「いえ、校舎内ではもう一つ……番長グループと生徒会役員が、ミステリイ・サアクル『地』の『パピー』によって、『RPG世界』に閉じ込められています」

不良3「……けど、そっちは外部からの介入は不可能だ。中から脱出するのを待つしかねえ」

ミステリ「しかし、放置する訳にもいかない……でしょう?脱出したはいいが、大怪我を負って治療も不可能、野垂れ死ぬのを待つのみ……という事になっていたら、どうするつもりです?フフフ……」

不良3「ヤラシイ事言いやがって……お前性格悪いだろ」

ミステリ「褒め言葉です」ペコリ

アヤネ「……もちろん、ボクも番長グループの事は気にかけているよ」


395◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:18:40PgpUhLNA (6/20)

アヤネ「なので、明日の行動は……まず夜が明けたらRPG世界の前まで行き、能力が解除されていないか確認する」

ファニー「……解除されてなかったら?」

男「ぶっ壊すんすか?」

不良3「無理だアホ。完璧に世界が遮断されてる」

アヤネ「……その場合、そこを拠点とし、ムルちゃんの探索を行う。数時間に一度RPG世界前へと戻るんだ」

ファニー「……やっぱり、中からの脱出待ちですか」

アヤネ「こちらから手出し出来ない以上仕方ない。脱出を確認したら保護・撤退だ。全員の体力回復を優先させる」

男「番長グループが仲間になったら心強いっすもんねー」

ファニー「……脱出する前に、ベギラマ・凰に会ったら……」

アヤネ「ボク達で倒すしかないだろう。サエちゃんがいれば心強いのだけどね」

不良3「まあ、脱出が何日後かわかんねえ以上仕方ないっすよねー……」


396◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:22:26PgpUhLNA (7/20)

アヤネ「明日からまた、変わらず死闘が続くだろう。……各自、しっかりと英気を養ってくれ」

男共「「「うぃーっす」」」

アヤネ「……ところで、一つ聞きたいのだが……男君?」

男「えっ?あ、はい」

アヤネ「確認しておくけれど……キミの能力は、『超能力者を召喚する事』なんだね?召喚系の能力……確かかい?」

男「あ、まあ。そんなような……全ての『東方』を召喚・使役する能力でして……」

ファニー「……ヒガシカタって何よ」

男「いや、俺もよくわからん。苗字っぽいけど……」

不良3「全国の東方さん超大変だな」


397◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:25:12PgpUhLNA (8/20)

アヤネ「……召喚系能力者……しかし、それにしては力が……だが何人も……」ブツブツ

男「……あのー……アヤネちゃん?」

アヤネ「あ、ああすまない。……少し、考え事をね」

不良3「こいつの能力がどうかしました?」

アヤネ「いや、その……こんな事言うのも何だが……」

男「?」



アヤネ「少し『弱い』気がしてね……」

男「面と向かって言わないで下さい。マジへこむ」


398◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:30:55PgpUhLNA (9/20)

アヤネ「ああいや違う!そうじゃないんだよ……力の『パーセント』の問題だよ」

男「?……ぱーせんと?」

ファニー「!……もしかして……『残り三割』の話、ですか?」

アヤネ「……ファニー君も、ボクと同じような事を考えていたんだね。割合もだいたい、同じくらいに考えていたよ」

不良3「あー。確かに弱いなーとは思ってたけど……三割かあ?一割くらいじゃねえの?」

ファニー「それだと『特殊90』だぞ?不良2の『サモン・ザ・レインボー』と同じくらいだ。こいつは不良2ほど自由に能力使えてないだろ」

不良3「ああ、それもそうか……」

男「?……???……一体、何を……?」


399◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:42:15PgpUhLNA (10/20)

アヤネ「……男君、これは超能力の基本中の基本、なんだけどね……」

男「……『基本』……?」

アヤネ「超能力は大きく分けて、『特殊能力』と『物理能力』があるんだ」

男「……え?なにそれポ○モン?」

アヤネ「いいかい、まず『特殊能力』について、だ。……これはまさしく『超能力』と呼べるものが該当する。火を起こせたり雷を起こせたり、テレキネシス・瞬間移動・空中浮遊・具現化・スタンド等々……言い始めたらキリが無い。キミが『超能力』と聞いて思い浮かべるものの大半がこれだと思ってくれればいい」

男「……」

アヤネ「そして、『物理能力』についてだが……単純な肉体の強化能力がそれにあたる。力が強くなったり足が早くなったり、視力・聴力が良くなったり回復速度が上がったりする能力の事だ」

男「……」

アヤネ「基本的には皆『特殊能力』がメインとして超能力に覚醒する。人の妄想は常識の範ちゅうを超えるものが多いからね。しかし、その自身の『特殊能力』によって、自らの身体が壊れないように、と……オマケとして『物理能力』に覚醒する者も多いんだ」

男「……」


400◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:51:59PgpUhLNA (11/20)

アヤネ「しかし、物理も特殊も両方強い……という者は『存在しない』……なぜなら、物理が強い者は特殊が、特殊が強い者は物理が弱くなるからだ」

男「得手不得手……得意不得意みたいなもんですか」

アヤネ「それに近い。超能力のキャパシティとも言える。……物理能力と特殊能力をあわせると『100』になる、と考えてくれればいい」

ファニー「例えば、ウチのグループに『スキン』という男がいるが……ヤツは身体に振動を貯める『ウルトラヴァイヴレイション』という能力を持っている」

不良3「スキンは能力地味だけど、その振動に耐えるために『物理能力』がかなり高いんだ。数値に表すと……『物理60・特殊40』って所か」

男「へえー……」

ファニー「他に、水の参謀のサエなんかは、物体の状態を自由に変える事が出来る。しかしその特殊能力が強力な分、物理は低い……『物理20・特殊80』って所だな」

サエ「当然、スキン君とサエちゃんが殴り合いの戦いをすればスキン君が勝つだろう。……しかし、サエちゃんは特殊能力の分を活かす事で互角以上に戦えるんだ」


401◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 22:56:09PgpUhLNA (12/20)

ファニー「ちなみに、この能力値が『フィフティ・フィフティ(物理50・特殊50)』に近いほど、安定した戦いの出来る能力者と言える。どんな敵とでも戦える訳だからな」

不良3「もちろん、特殊能力の内容によるけどな。……この値がアンバランスなほど、能力自体は強力だが不安定だ。相性の差によってはやられる可能性が高くなる」

男「へえー……ちなみに、皆さんは?」

ファニー「物理0・特殊100」

不良3「物理0・特殊100」

アヤネ「物理100・特殊0」

男「極振りばっかじゃねーか!!!安定性どこいった!?」


402◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:00:29PgpUhLNA (13/20)

アヤネ「ま、まあそんな訳だから、ボクたちは能力者としては強力という事だよ。うん」

ファニー「相性悪かったらマジ死ぬけどな。実は物理能力が高い超能力者とか、結構苦手なんだよ俺」

男「へえー……あ、ミステリは?」

ミステリ「……手の内をさらすような事は、好ましくありませんので」ペコリ

不良3「まあたぶん物理30・特殊70って所だろ。俺の見た感じ」

ミステリ「…………」(←図星)


403以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/01(月) 23:01:44C0Vl7aHI (1/1)

ファニーは恐竜に変身する能力とかに苦戦しそう


404◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:05:00PgpUhLNA (14/20)

男「ふーん……あ、じゃあじゃあ、俺は?」ワクワク

アヤネ「……それなんだよ」

男「……?」

アヤネ「キミは様々な人物を召喚出来るという点があるが……安定しないし自由に呼び出せない等、弱い点がいくつもある。……感覚的に見て『特殊70』くらいの能力者だろう」

男「……特殊70…………ん?けど俺……身体別に強くないっすよ?足も遅いし力弱いし……?」

不良3「よくわかってんな。……さすがに自分の事はわかるか」

ファニー「俺らが言ってたのは『それ』だ。……お前の能力は『特殊70』……ならば、残りの『30パーセント』は……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

アヤネ「……一体『何処』にいったんだい?」


405◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:09:55PgpUhLNA (15/20)

男「……何処……って……」

アヤネ「済まない。今の言葉は間違っていたよ。フフ……何処かへと『行った』訳じゃあないからね」

ファニー「おそらく……推測にすぎないが、お前の残り三割は……まだ『使いきれていないんじゃあないか?』」

男「……どういう……?」

不良3「つまり、お前にはまだ『残り三割』の『伸びしろ』があるんだよっ!まだまだ成長途中!これから先何か新しい能力に目覚めたり、力が強くなったりする可能性があるって事だよ」

男「……俺に……『可能性』……!?」

ミステリ「フフフ……私が貴方の事を気に入っているのは、そういう所ですよ。……貴方の中には未来が見える。それがきっと……」

男「……」

ミステリ「……この戦いの未来を大きく変えるでしょう」ニコッ


406◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:12:58PgpUhLNA (16/20)

男「な、なあ!どうやったら能力使いこなせるようになるんだ?練習方法とか……」

不良3「命掛けの戦いン中で学んだり、脳をフル回転させたり……ルイズの事考えたりすりゃあいいぞ」

ファニー「最後のはお前だけだ」

男「可能性……俺に、新しい力が……!?」

ブルッ!

男「……やる気がグングン出てきたぜ……よっし……やってやる!!」グッ……!!


407◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:15:35PgpUhLNA (17/20)

不良3「……あ、そういえば」

ファニー「どうした?」

不良3「なあ、ミステリ!たしかオメー、『友』も超能力者に覚醒した、って言ってたよな?」

男「……!」

ミステリ「……ええ。そうです。……それが?」

不良3「あいつはどの程度の能力者だったんだ?炎を操るって聞いたが……強いのか?」

男「……」

ファニー「……」

アヤネ「……確かに。興味はあるね」

ミステリ「……ううむ、何と言えば良いでしょうか……」


408◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:18:10PgpUhLNA (18/20)

ミステリ「『可能性』という点だけで言えば……彼は、男さんよりもはるかに凄いものを持っています。……恐ろしいことに、ね」

男「……え?」

不良3「……どういう意味だ?」

ミステリ「結論から先に言いましょう。彼は『弱い』です。……彼は『特殊40』の能力者ですから……」

ファニー「……『特殊40』……?」

アヤネ「……それって……?」

ミステリ「ええ……」


409◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:19:03PgpUhLNA (19/20)




ミステリ「残り『60パーセント』は『未知』です」



…………


410◆eUwxvhsdPM2014/09/01(月) 23:22:42PgpUhLNA (20/20)

今回はここまでです。

不良3は身体能力強化で怪我を治してるんじゃなく、妄想によりダメージを性的快感に変換してるので、特殊100の能力者です。
トウヤは物理0・特殊10で、『熱血度によって物理能力と特殊能力が上昇する』という能力を10持っている、変則的な能力者です。


411以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/01(月) 23:25:05EKKnFfek (2/2)

おつん


412以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/04(木) 16:24:40nbqfMYiI (1/1)




413以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/09(火) 02:04:29QAU.iYP2 (1/1)

乙!


414以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/09(火) 19:35:03s4ti3iJs (1/1)




415◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:33:02B3.NWjYQ (1/17)

RPG世界、宿屋
友・桜華――

シーン……

友「」ポケーッ

桜華「……友さんが、気を失って一時間……」

友「」

桜華「……本当に、大丈夫……なのでしょうか……」

友「」

桜華「……」

友「」


416◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:34:43B3.NWjYQ (2/17)

桜華「……友さん、貴方はもしかして……」

友「」

桜華「……今、必死に……強くなろうとしているのですか?」

友「」

桜華「……」

友「」

桜華「……私は……」

友「」

桜華「……私は、こんなにも……弱いのに……」

友「」


417◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:37:18B3.NWjYQ (3/17)

桜華「……聞いて下さい、友さん」

友「」

桜華「……私、姉を……実の姉を、殺したんです」

友「」

桜華「……昔は、仲の良い姉妹でした。優しくて強い姉を、尊敬していました。大好きでした。本当に……」

友「」

桜華「……本当に、大好きだったんです」

友「」

桜華「……だから、そんな大好きな姉が、殺人を犯し我が流派を滅茶苦茶にしたのが……許せなかったんです」

友「」

桜華「……」


418◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:42:15B3.NWjYQ (4/17)

桜華「……けど、気付けば私も、殺人鬼……あはは……」

友「」

桜華「……ええ、わかっていたんです。……本当は、私……流派なんてどうでも良かった」

友「」

桜華「私が許せなかったのは……姉が、私に何も話してくれない事……だったんです。……何でもかんでも背負い込んで、妹の私に苦しみを分け与えてくれない……その事が、許せなかったんです」

友「」

桜華「……私は、姉を殺しました。……同時に、私は……男君を、見捨てました」

友「」

桜華「姉を……副番のアヤネを殺すというのは、そういう事です。私は男君を……クラスメイトを、友達を、見捨てたんです……」

友「」


419◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:43:19B3.NWjYQ (5/17)

桜華「私は……弱い。本当に、本当に……」

友「」

桜華「私……」

友「」

桜華「……どうすればいいの……?」

友「」

…………


420◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:47:00B3.NWjYQ (6/17)

…………

友、精神世界――

ゴォォォオオオオオオ……

「ウオオオオオオオオオォォォォォォォ……!」

パチパチパチパチ!!……

プロ子「……友よ、主が炎に焼かれて、すでに30分は経つ……早うせぬと、お主……」

メラメラメラ……!!

プロ子「……死んでしまうぞよ?」

「オオオオォオォォオオオオオオオ!!……」

ゴォォォオオオオオ……


421◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:50:54B3.NWjYQ (7/17)

友(あ――……熱い!苦しい!!痛い!!!キツい!!!!し、ぬ……死んで、しまう……!!)

オオオォォォォオオオオオ……

友(ほ、のお……が……全身を嘗め回してる……皮が溶ける、肉が焼ける、骨が焦げる、脳が沸く!!意識が……やべえ……)

ゴォォォォォォオオオオオ……

友(息が、出来ない……もう汗すら出ねえ……身体が、炭になる……)

ウォォォオオオオ……

友(……『けど』……)


422◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:53:06B3.NWjYQ (8/17)

友(お……俺、『死んでねえ』……!!まだ、生きてる……クソ、超つらい、けど……!!)

パチパチパチパチ……

友(ここは俺の『精神世界』!!俺が命を諦めたら死ぬって事、か……ま、まだまだ死ねる、かよ……)

オオオオォォオォオオオ……

友(……童貞のまんまで、死ねる……かよ……!!)ギリッ!!

ウォォォォォォオオオ……!!


423◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 21:56:04B3.NWjYQ (9/17)

友(……こうやって、全身を焼かれて……気付いた事が、ある……)

オオオォォォオオ……

友(……俺の身体を焼いている、この炎、は……)

ウルフ『オオオオオォォォオオオオオ……!!』

友(……小さな『ファイア・ウルフ』だ。……ウルフが俺の周囲をぐるぐる回ったり、噛み付いたり……してる……)

ウルフ『グルルルルウウウウウウオオオオ……!!』


424◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:09:32B3.NWjYQ (10/17)

友(……そういや、プロ子ちゃんは小さなウルフを何体も出して攻撃してた……俺はいつも、一撃に全てを懸けて大きなウルフを出してたけど……)

ウルフ『ウウウウウウウウルルルルル……!!』

友(……そうか。小さなウルフだと、その分何体も出せるし小回りがきく。それに、束ね合わせる事で大きなウルフに負けないくらいの火力が出るんだ……なるほど、な……)

ウルフ『ギャオオオオオオオオオ……!!』


425◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:14:19B3.NWjYQ (11/17)

友(――……だが、そうする事で新たな『弱点』が出て来る!)

ウルフ『オオオオオオオオオオオ……!!』

友(この『炎』はッ!一つの炎では無く、小さな火が集まって大きな炎になったものだ……小さなウルフが集まって大きな炎になったものだ……『だから』……)チラッ

ウルフ『ぐおおおおおお……!!』グルグル

ウルフ『ウオオオオオオオオ……!!』グルグル

友(……ウルフとウルフの『間』にッ!わずかだが隙間が見えるッ!俺を囲みきれていない部分があるッ!その部分を――……)

ギャッ!!

友(足で、広げてやれば――……)

ズバッ――……


426◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:16:13B3.NWjYQ (12/17)

ドパァン!

プロ子「!!……おっ……」

友「……ハァ、ハァ……ゲホッ!ゴホゴホッ」

プロ子「……どうじゃ?友……今の気分は?」

友「……最悪だけど、最高、だよ……体中痛いし熱いけど……ゴホッ!ノド焼けた……」

プロ子「……ふむ……なるほどのう……」


427◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:19:20B3.NWjYQ (13/17)

プロ子「……では、友よ。次は少し……本気を出すぞよ?」パチンッ!

ボ!

ボ!!ボ!!!ボ!!!!

ウルフ大『ギャオオオオオオオオオオ……!!』

友「うへえ……少しは休ませて、くれてもよ~~……ゴホッ」

プロ子「……友よ」

友「……」

プロ子「……自らの身体で、学べ。……自身の能力の弱点を。自身の能力の強みを。自身の能力の……使い方を」

友「……ああ。けどさ、プロ子ちゃん……」


428◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:20:57B3.NWjYQ (14/17)

友「俺もう……わかっちまってるぜ?」

プロ子「!!……ふはは……面白いッ!!」

ギャッ!!

ウルフ大『ウギャオオオオオオオオォォォォォォォオオオ!!!』

ドゴォォ――ン!!

…………


429◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:26:55B3.NWjYQ (15/17)

…………

ド ク ン ッ ! !

桜華「……え?」

ドクン……ドクン……

友「…………」

ドクン……ドクン……!!

桜華「……友、さん……?」

友「……」

ムクッ……


430◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:31:22B3.NWjYQ (16/17)

友「……お待たせ、委員長」

ド ン

桜華「……友さん?……え?(別人?)」

友「あー、スッキリした~~……今なら、俺……」コキコキッ



友「誰にも負ける気しないもんねーッ!!」ドンッ!


431◆eUwxvhsdPM2014/09/14(日) 22:32:23B3.NWjYQ (17/17)

本日はここまで……っていうか二週間書いてなかったの?マジで?
次からもっと速度あげますごめんなさい数少ない閲覧者の方々


432以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/14(日) 22:39:17naiDzee6 (1/1)

[友 act2!!!]

ちゃんとみてるよ。頑張ってくれ


433以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/15(月) 01:05:398QqjCiXc (1/1)

乙!!

やっと出てきた主人公をさらに追い越していく友よ…もうこっちが主人公なんじゃ…


434◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 19:12:305G5LAm7g (1/1)

(誰だよSS批判スレでこのスレ出したやつ……
具体的に言うとID:08c2GCUwなんやねん……俺に恨みあるんか……
読んだ感想書かれるならともかく、読みもせず馬鹿にされんの心折れるわー……)


435以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 19:58:04fmTOCaU6 (1/2)

嫌なら見るな!嫌なら見るな!(AA略

しかもなんでわざわざここで話題にしたの?ただでさえ信者が多いのに乗り込んでいく馬鹿が増えて向こうのスレに迷惑かかるだろ
スレタイで晒しスレだって判るんだから、自分のスレが晒される可能性も考慮しなかった>>1が悪いわ


436以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 20:02:38DWSByWr6 (1/2)

>>435
話題に出した事を責めるならともかく晒されるのを考えないのが悪いって理屈はよく分からない


437◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 20:58:18jRB8LqhA (1/17)

(晒し二度目来たよ……もう怖い)


438以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 21:01:29gJ6q5W76 (1/1)

女「安価で深夜のSSを」男「読みながら実況する」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1410796571/
これか


439以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 21:04:06DWSByWr6 (2/2)

もう>>1も気にすんな
そもそも途中でまともに評価する気はないって言ってるも同然の事言ってるぞ


440以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 21:13:54fmTOCaU6 (2/2)

>>436
だってあのスレ誰がどんな作品を晒すか判らないじゃん
自分の作品が晒されて批評されて叩かれて、それに我慢出来ずに自分のスレでぼやくくらいなら始めから見るなよ
叩かれて嫌な気分になるかもしれない、ってのを考えずに(あるいは考えた上で)スレ見てるんだからさ、それについてとやかく言うのは筋違いだろ

>>1はもうあのスレ見ない方がいい
病的なくらい読者の事を第一に考えるここの>>1と
昔のvipのノリで自分が書きたいから書く、読者がついてこられないとか知るか嫌なら見るなの向こうの>>1とじゃ根本的に思考回路が違うから参考にもならないぞ


441以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 21:32:28zbNg2g0Y (1/1)

わかった。この話はやめよう。ハイ!! やめやめ(AA略)


442◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 21:41:50jRB8LqhA (2/17)

ボッ!

友「ん、調子はバッチリだな……じゃあ、行こう」

ザッ!

桜華「あ、あの……友、さん?」

友「……」ピタッ

桜華「いきなり、何でそんな……何年も修行してきた、みたいな……どうしたんですか?一体……?」

友「……んー、まあ俺にもよくわかんないけど……精神と時の部屋みたいな?」

桜華「へ?」

友「ん?」

桜華「……え?」

友「……ま、まあ何でもいいじゃん。な?」


443◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 21:44:30jRB8LqhA (3/17)

友「……委員長、俺……途切れ途切れだけど、聞こえてたから」

桜華「……え?」

友「……委員長が、もう歩けないって……もう進めないって、言うんなら……俺、委員長の分まで戦うから」

桜華「!!……」

友「……今まで甘えてきた分……俺、みんなの分まで……頑張るよ」ザッ

ガチャッ……

友「……!……あ……」


444◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 21:46:04jRB8LqhA (4/17)

刹那「……」

ド ン

友「せ、生徒会長……サエさん達と一緒に、魔王城へ行ったんじゃ……?ずっと、この部屋の前にいたんですか?」

刹那「……今起きた所だ。君の声が聞こえてね」

友「……起きた?」


445◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 21:52:05jRB8LqhA (5/17)

ドク「おい、生徒会長。お前絶対安静の意味わかってんのか?ドクターストップだぞ。それ以上動き回ると気狂いに堕ちるぞ」

刹那「理解っている。少し……時間をくれ」

ドク「……チッ」

刹那「……友君、私は言ったはずだ。君は『弱い』と……皆と行動を共にするのは、足手まといだと」

友「……ええ、そうっすね」

刹那「……それでもなお、進むつもりか?羽虫が一匹、核戦争の真っ只中へと迷いこむようなものだぞ?……死にたいのか?」

友「死にたくないっす。……あと、羽虫でもないっす」

刹那「!……」

友「俺、ついさっきまでの俺とは、違いますから。……今の俺なら……」

刹那「……」

友「……生徒会長相手でも、負ける気はしませんよ」ドヤァ……

刹那「……」イラッ☆


446◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 21:58:05jRB8LqhA (6/17)

ドガッ!バギッ!ミシイッ!!

刹那「……何か言ったか?」

友(だったもの)「ガハッ!な……なにもいっデおりまベン……」シュウウウ……

桜華(と、時止めていないのに、強い……)

ドク(ていうか友が弱すぎんだろ……)


447◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:15:38jRB8LqhA (7/17)

刹那「……確かに君は、小一時間前と比べると、多少超能力が使えるようになっているみたいだな。……それは認めよう。しかし……」

友「な、なんでしょう?……ガハッ」

刹那「君には武道の心得が無い。最低限の護身術すら、な。……超能力者同士の戦いにおいて、その差は致命的な弱点となるぞ」

友「……はい。わかってます。……けど、たとえそうでも……」

刹那「……」

友「俺は今、やっと……進むべき『足』を手に入れたんです。……ここで足踏みする訳にはいかない」

刹那「……(本気、か……)」


448◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:18:29jRB8LqhA (8/17)

友「すみません、生徒会長。いくら止められようとも、殴られようとも……俺は行きます」

刹那「……」

友「……」

刹那「……ハァー…………大きく開いた武術の差は……『武器』で少しは縮める事が出来る」

友「……は、はい?」

刹那「……これを」

チャキッ!


449◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:24:32jRB8LqhA (9/17)

刹那「『名刀・空鳴(そらなり)』……一般のものと比べると、硬く頑丈で、少々の事では曲がらない刀だ。熱に強く、切れ味も申し分無いが……その『重み』で両断する事に向いている」

友「……」

刹那「愚直なほどに真っ直ぐで、私にそっくりの愛刀だ。……君に、『託す』」

友「ッ!?……え?」

刹那「その代わり」

友「……は、はい」

刹那「……私の分まで、戦ってくれ。そして……生きて帰ってこい。必ず……」

友「……」

刹那「……一般生徒の君を、戦いに巻き込んで……済まない」

友「……俺が選んだ道です」

ガチャッ!


450◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:26:41jRB8LqhA (10/17)

友「じゃあ……行ってきます!」

刹那「……」

ドク「……死ぬなよ、友」

桜華「……お元気で……」

友「……ああ」カチンッ

ボッ!

ウルフ(小)『ウルルルルルウウウウ……』


451◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:29:54jRB8LqhA (11/17)

――小さなウルフを両足に取り付け!
走る速度を!!激的に上昇ッッッ!!!

友「――『炎狼疾走』(バーンドライヴ)ッッ!!!」ゥオオオオオオオオ!!

ドギャアッッ!!


452◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:35:56jRB8LqhA (12/17)

ォォ――ン……

刹那「……行った、か……ふう」ヨロッ……

桜華「会長っ!!しっかりして下さいッ!」ガシッ!

刹那「す、済まない一ノ宮君……少し、めまいがしてね……」

ドク「生徒会チビメガネ、生徒会長をベッドに寝かせろ」

桜華「だ、だから私には一ノ宮桜華という名前が――」

ドク「さっさとしろ!そいつが見た目通りに元気だと思うんじゃあねえぞッ!!」

桜華「ぐ、……わかりました……」

刹那「……うう……クソ……」

ズルズル……

ドク「……頑張れよ、友……」

…………


453◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:39:29jRB8LqhA (13/17)

…………

ギャッ!ギャッ!ギャアンッ!!

友「……うーむ、しかし……意気揚々と飛び出たはいいけど、サエさんとか涼子さんとかが魔王城に行ったんだよなあ……もう戦い終わってんじゃあねえの……?」

ドォン!ギャッギャアッ!!

友「……ま、いっか。とりあえず向かってみよう……っていうかこの走り方、初めてやったけど結構スピード出るなあー……」

ゥオオオンッ!ギャギャアッ!!

友「――んッ!?」ギャアッ――



「……え?」ヒョコッ



友「あ、危なッ!!ぶつか――」

ズギャギャギャギャアッ!!


454◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:43:31jRB8LqhA (14/17)

「きゃあっ!?え、何?なに?」

友「――……っとおッ!!あー危なっ。もうちょいでぶつかる所だった……やっぱまだ能力に慣れてないなー……」

「……え、能力者……誰?」

友「いや、誰?って俺の台詞なんだけど……いきなり道に飛び出してくんなよなー……何なんアンタ?」

「あ、私は魔王城に用事があって……」

友「……魔王城?え?アンタも……?」

「……っていうか、貴方は……たしか……」

友「……え?」

…………


455◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:47:51jRB8LqhA (15/17)

…………

魔王城――

ギイイッ……

サエ「……道に立ちはだかる雑魚は難なく倒し……やっと、ここまで来ましたね」

わん子「うううう……ぐるううううう……!!」

不良1「おお……後は、あのでけー椅子の上でふんぞり返ってるヤツ倒せば、終わりだ……」

涼子「面倒くせ……さっさと行くぜ、コラ」



パピー「……フン!」


456◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:51:16jRB8LqhA (16/17)

パピー「よく来たな!我に立ち向かう……勇者どもよ!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サエ「他に敵の姿は見えません……一気にいきますわ!」ザッ!

不良1「涼子の付属品って言われようが!やる時ゃやるんだよコラアッ!」ドン!

涼子「あんな変態パピヨンマスクなんざワンパンだ。ワンパンマンだコラ」ヒュッヒュッ!

わん子「わんわん!怪我したらあたしに任せるといいかも!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


457◆eUwxvhsdPM2014/09/16(火) 22:52:09jRB8LqhA (17/17)

今回ここまで

駄作と言われようが自分の納得行く所まではやるスタイル


458以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 23:34:091BX0FZWk (1/1)




459以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/16(火) 23:34:49b9pnIBOg (1/1)

神経質な上にお喋りな野郎だな


460以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/20(土) 19:03:15grf6laJM (1/1)

モチベーションの低下は長編SS書く上では致命的だからな
完結まで見たいから頑張って欲しい


461以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/21(日) 12:35:01SG5gtJKk (1/1)

>>459
お前みたいなのはこのスレにいらない


462以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/21(日) 15:39:34CstSMRNc (1/1)

>>461
お前みたいなのはこのスレにいらない(キリッ


463以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/21(日) 15:55:20yg75VFcU (1/1)

いらなくはないだろ


464以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/21(日) 15:59:46orQetqJY (1/1)

それを決めるのは誰でもないな


465以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 17:05:43JYLcL.eA (1/1)

>>1が周りの目を気にしすぎたせいでだいぶ荒れてきたな
完結見たかったけど絶えらんないから切るわ

>>461
お前みたいなのはこのスレにいらない(キリッ


466以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 18:18:19MjBpAtp2 (1/1)

荒らしてんのお前じゃん


467以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 18:47:07QEyJNZRM (1/2)

そうだよ


468以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 18:56:36MZxQ4ZI. (1/1)

(ここじゃ否定的な意見が全て荒らしになるからね、下手な事なにも言えないや)

そうだよ(便乗)


469以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 19:10:37QEyJNZRM (2/2)

いや>>465は否定的な意見だけじゃなくわざわざ切るアピールに煽りまでしてるから普通に荒らし


470以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/22(月) 20:29:51DAWJIORs (1/1)

お前の中ではそうなんだろうな、お前の中ではな(キリッ


471以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/23(火) 00:45:56XDYUysSE (1/1)

とりあえずみんなお茶でも飲んで落ち着こうぜ

つ旦


472以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/23(火) 22:12:33kTw9AVn. (1/1)

とりあえずみんなコーラ飲んで太ろうぜ


473以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/23(火) 22:32:05VS8V3BrY (1/1)

メッツコーラな


474以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/24(水) 08:12:55V3FuvLFc (1/2)

溜まってた分読んでたらだいぶ荒れてきてんなー
»1も自分の世界にはいって周りの目を気にせず、頑張ってくれ!!


475以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/24(水) 08:14:56V3FuvLFc (2/2)

安価の取り方ワカンネー


476◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:43:11VKXeti.U (1/11)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

パピー「フーム、やはり……勇者のパーティというのは4人組が良いなア。見ていてとても気持ちが良いッ!それで、何だ?貴様らパーティは?……魔法使いと、武闘家と、賢者と……遊び人か?」

不良1「オイあいつ今絶対俺のこと遊び人っつったぞ」

わん子「賢者って、あたし?わふー……悪い気はしないかもっ」

サエ「馬鹿な事言ってる場合ですか……ここは少し、距離があります」ザッ……

ザッザッザッザ!

サエ「射程距離に入った瞬間!奴の周囲の水分を凍らせ、決着をつけます」

ザッザッザッザ!


477◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:45:08VKXeti.U (2/11)

パピー「フム、すごい自信だな……番長グループ水の参謀、サエよ」

サエ「……貴方一人ならば、他の皆が出るまでもありません」ザッザッ

パピー「フーム……成る程。そうだろうなァ。……しかし……」ス……


478◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:48:36VKXeti.U (3/11)

パピー「我がいつ『一人』だと言った?」

パンッ!

サエ「ッ!――えっ?」

オーク「ウオオオオオォォォォ……!!」

ドン!

不良1「んなッ!?あいつが手を叩いたらッ!デケーバケモノが現れたぞッ!?」

わん子「あいつ、モンスターを自由に召喚出来るんだよ!わんわん!」

オーク「うごおおおおおおおおおおおお!!」グオオッ――

涼子「サエ、逃げろ!そいつ鉄の棍棒を手に持ってるぞ――ッ!!」

サエ「くッ……それならッ!!」バッ!!


479◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:50:27VKXeti.U (4/11)

サエ「逆に鉄を溶かして!私の武器にしてしまいますわっ!!『トリプル――」

オーク「ぐあああああああああああああ!!」

ギャンッ!!

サエ「……え?」



ドグシャアッ


480◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:55:06VKXeti.U (5/11)

わん子「……」

不良1「…………は?」

……┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

オーク「……グウウウ……」グイッ……

サエ「………………」グッタリ

不良1「ッッッ!……さ……!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「サエちゃ――んッッ!!?」

涼子「落ち着け不良1!!両手足折れて口から血ィ吐いてるみてーだが、生きてるッ!!叫ぶ暇ァあったらさっさとサエのヤツ回収してこいッッ!!」

わん子「な……なんで……!?」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

わん子「サエさんの能力なら、鉄なんて簡単に溶かせたはずなのに……!?」


481◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 21:59:56VKXeti.U (6/11)

パピー「『思い込み』とは恐ろしいものだ……自分の目の前にある事柄を、自分のものさしで測るなんぞ愚の骨頂……」

オーク「ううう……」ブンブンッ

パピー「我がいつ、このモンスターが持ってる武器が『鉄』だと言った?」

涼子「!!……ア?んだと……?」

パピー「こやつの持つ武器は『オリハルコン』ッッ!!現実には存在しない物質なのだ!!そのような得体のしれない物をサエが溶かす事が出来ないというのは明白ッ!!ふははははは!!勝負あったなァ~~勇者どもよッッ!!我の強大なる力の前にひれ伏すが良いッッ!!ははははははははは……」



ヒュッ――


482◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 22:04:58VKXeti.U (7/11)

涼子「瞬☆殺(しゅん☆コロ)パンチ!!」

ドギャアッ!!

オーク「おガッ!!?」ブヂンッ!!

グラアッ……

ドシャアッ!!

パピー「はッ!?……!……!!?」

涼子「……あ、ゴメン。なんかテメーの態度ムカついたから、オークの首飛ばしちゃった」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「……さ……流石は、涼子……『悪魔の涼子』といった所、か……!!」

涼子「懐かしいな、その名前。……でさ、わかってるか?変態マスク」

ス……

涼子「……次、首チョンパされんの……お前だぜ?」

パピー「……笑止ッッ!!」パンッ!


483◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 22:11:44VKXeti.U (8/11)

サイクロプス「ぐがぁぁぁああああ!!」ドンッ!

巨人「ウオオオオオオオ!!」ドンッ!!

ドラゴン「ガオオオオオオオオ!!」ドンッ!!!

パピー「ふ、ははははは!ハァハァ……こいつら相手に、悪魔よ……勝ち抜く事が出来るかなッ!!?」

涼子「……面倒くせ、ウチは帰って寝たいっつうのに……」ヒュッ

ボンッ!

サイクロプス「んぐァッ!!?」ブヅンッ

涼子「おい、不良1!サエの調子どうだ?」

不良1「一応息はしてっけど、ヤバい!肺に折れた肋骨刺さってるっぽい!!わん子ォ治せねえのかよォ!?もっとツバつけろツバ!!」

わん子「わ、わんわん!一生懸命やってるかも!!」レロレロ

涼子「……アー……サエが動けねえなら、しゃあねえな……」ヒュッ

ドグチョッ!

ドラゴン「ギャッ!」ブヂッ!

涼子「……ちょい本気出すぜ。ソッコーこの世界脱出すんぞ、コラ」


484◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 22:17:18VKXeti.U (9/11)

巨人「ウオオオオオオオオオオ!!」ドドドドドドド!!

涼子「あ~~の~~なぁ~~……さっきお仲間が目の前で、首吹っ飛んだの見てなかったのかよ?」

ガシッ!!

巨人「グアッ!?」

涼子「……昼寝してえのに出来なくて、ウチは今気分がチョー悪い」ミシッ

メキメキメキメキ……!!

巨人「グ……あ……アア……!!」メキメキ……

ボギイッ!!

涼子「……から、そのストレス解消をおめーらでするぜ。覚悟しろよ」

ヒュッ!

涼子「……ん?」クルッ


485◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 22:21:03VKXeti.U (10/11)

パキイン!!

バシャアッ!

涼子「わぶッ!?……な、なんだァ?」

ビッショリ

涼子「……『ガラスの小瓶』を、投げたのか?……ビチョビチョになっちまったじゃねえか、オイ……何が目的だ?」

パピー「……クク……!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

涼子「?……おい、変態マスク……この水は……一体何だ?」

パピー「何だと思う?ククク……」

涼子「勿体ぶってンじゃねーよ」

パピー「クク、ククククク……貴様の『天敵』となる液体だよ……!!」

涼子「?……はあ?何を……」


486◆eUwxvhsdPM2014/09/25(木) 22:28:13VKXeti.U (11/11)

ドジュウ!!

涼子「熱ッ!!……え!?……なッ……!!」

ジュウウウウウウウウウウウウウ!!!

涼子「う……うわああああああああああ!!!あ、熱いッ!!これはッ……な!?ウチの身体が……『溶ける』ッッ!!?」

パピー「ククククハハハハ!!さっきのモンスター三匹は『オトリ』だったのだよ!貴様にこの『小瓶』を……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

パピー「『聖水』をブチ当てるためのなァ~~~~ッッ!!!」

涼子「せッ……『聖水』!?だとッ!!う、ウチはゾンビじゃ……」

ジュウウウウオオッ!!

涼子「ぐあああッ!!し……『死んでる』からッ!!『幽霊』だからだとでも言うつもりかよッ!?畜生!!こ、れは……!!」

スウウ……!

涼子「『マズい』……(身体が、『消える』ッッ!!!)」ガクッ

不良1「涼子ォ――ッッ!!!」


487以下、名無しが深夜にお送りします2014/09/28(日) 16:54:435qPb27SA (1/1)

乙 続き待ってるよ


488以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/05(日) 17:49:34AGSeHIYo (1/1)

600番台まで落ちてたから上げ


489◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 22:45:56HIKwVgmg (1/18)

シュウウ……

涼子「……ぐ……!」グラッ……

ドシャッ

不良1「ッ……!」

わん子「りょ……涼子さ――」ザ!

不良1「行くなわん子!」

わん子「――えッ!?で、でも……!」

不良1「貴重な回復系能力者のお前は……何があっても生き残らなきゃあならねえんだ……!」

わん子「!……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「フム、はやくも勇者パーティ半分がやられたようだが、ホイミやベホイミは唱えないのか?ザオラルは?ザオリクは?それとも馬車から仲間が出て来るのか……?」

不良1「……クソが、俺はFF派なんだよボゲッ」ペッ


490◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 22:53:35HIKwVgmg (2/18)

不良1(畜生、マジでヤバいかもな……攻撃の要であるサエちゃんと涼子が早々にやられ、サエちゃんはたぶん再起不能……涼子は一応、俺が近くに行けば回復は出来るが、また聖水投げられたらジ・エンド……)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「どうした?急に大人しくなって……逃げる算段でも練っているのか?ククク……そんな事をすれば……」

オーク「グゥウウウ……」ノシッ!

涼子「ぐッ!……あ、ああああ……!!」ミシミシッ!!

パピー「……この幽霊の頭は、トマトのようにグッチャリと潰れてしまうぞ?……我としては幽霊の頭の中はどうなっているのか、気になる所だが……」

不良1「……腐ってるなーお前。……まあ、俺も少し気になるけどさ……」

涼子「……ふ、不良1……!」ギリギリッ

不良1「!……涼子……」


491◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 22:57:36HIKwVgmg (3/18)

涼子「絶対、助けろ」ドーン

不良1「……そこは『ウチに構わず逃げろ!』くらい言えよ……まぁ……」

ザッ!

不良1「ハナっから逃げるつもりは無いけどな……」ザッザッ

わん子「ふ、不良1君!あたしも戦うよっ!あたしの拳(犬)法、見せてやるんだから!わんわん!」シュバッ!

不良1「……話、聞いてなかったんかこの駄犬」

わん子「……え?」


492◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:01:24HIKwVgmg (4/18)

不良1「お前は何があっても生き延びろ。サエちゃん連れて猛ダッシュだ。作戦失敗。勝てる見込みねえからチャッチャと逃げろ」

ドン!

わん子「えっ……え?……け、けど!不良1君はッ!?」

不良1「……」

わん子「……ね、ねえ?……不良1君っ?」

不良1「……だってさあ……しゃあねえじゃん。なあ?」ボソッ

パピー「フハハハ……貴様ら全員、我が逃がすと思うか?」

パンッ!

オーガ「グォオオオオオオオオ!!」ブォン!!

わん子「わ、わんッ!?危な――」


493◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:05:35HIKwVgmg (5/18)

ドガアッ!

不良1「ぐぼおッ!!……ぐ、ええ……超痛ェ~~ッ……!」

わん子「ッ……!?……えっ……?」

不良1「……オラ、なァにぼさっとしてやがる、クソ犬……!」ミシミシ……

わん子「え……え?」

不良1「俺が盾になって!!こいつらの攻撃全部受けてる間にッッ!!おめーらは逃げろ!!っつってんだボゲェーッ!!!!」

わん子「そ、そんな……ヤダよ!やめて!怪我してるよおっ!あたしが治してあげるから、だから――」

オーガ「ウオオオオオ!!」ブンッ!

オーク「ブモオオオオオ!!」ブンッ!

ドグシャアッッ!!

不良1「ぐべらッ!!」ズザザッ!


494◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:09:04HIKwVgmg (6/18)

パピー「んー……仲間のために体をはるのは見事。だが……」

オーク「ウウウウ……」ズシィン!

涼子「ぎっ……痛タタタタタタ!おまっ、マジで潰れる!ざっけんなコラアッ!!」ミシミシッ!!

パピー「……わかっているのか?そいつらが逃げれば、こいつは死ぬぞ?……ま、もう死んでるが……」

不良1「……涼子、すまん」

涼子「あ゛ぁ!?んッだボケッ!」ミシミシッ

不良1「……10分我慢しろ」ダッ!

涼子「長い!死ぬ!もう死んでるけど!!」バタバタッ


495◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:14:33HIKwVgmg (7/18)

オーガ「ウオウッ!」ブンッ!

SMAAAAAAAAAAASH!!!

不良1「んぎッ!!……ガハッ!……ハァ、ハァ……!」

巨人「ウオオオオオオオオ!!」ブンッ!

DOKOOOOOOOOOONNNNN!!!

不良1「ぐはあっ!!!……ゲハッ……ゼエ、ゼエ……」

パピー「フン!まるでサンドバッグだな……死にたいのか?」

不良1「ハァ、ハァ……死にたい訳、ねえだろうが……!!」

わん子「もうやだよ不良1君!!なんでそんな事するの!?あたし嬉しくなんかない!!不良1君を見捨てて生き延びたって――」

不良1「うるせえええええええええええええええええええええええ」


496◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:20:33HIKwVgmg (8/18)

不良1「ツッパる事しか!!能がねえんだよッッッ!!!」

ドン!!

わん子「……なっ……!!」

不良1「ガキの頃から霊媒体質で!幽霊見えて世界にビビりまくって!!ダチコーなんざ出来やしなかった!!……ビビってんの隠すために、強がってイキがって……気付けば眉剃ってピアス開けて不良になってたよ!!……ちっせえ男さ、俺はッッ!!」

パピー「……」

わん子「……」

不良1「……そんな俺が、唯一心許せたのは……唯一安らぎを感じたのは……番長グループにいる時だけだ。番長が俺に居場所をくれた!仲間が俺に生きる場所をくれたんだ!!だからよォッ……そんな大切な仲間のために、安ッチロイ命ぐれえ掛けねえと……」



不良1「男としてッッッ!!!シメシつかねえだろうがァッッッ!!」


497◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:24:03HIKwVgmg (9/18)

不良1「覚悟しろよ……ツッパり続けて11年、伊達や酔狂で不良の一番手名乗っちゃあいねエ……この俺の命……」

パピー「……」

不良1「トるにゃあドえれえ覚悟がいるぜえッッ!!」

バ ン ! !

わん子「……う……ううっ……!!」ポロポロ

不良1「……逃げてくれ、わん子……サエちゃんも、お前も……大切な、ダチコーなんだよ……!!」

わん子「……ううううううッッ……!!」ポロポロッ


498◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:26:02HIKwVgmg (10/18)

わん子「うわあああああああああああああああん!!」クルッ!!

ダダダダダダダダ!!

不良1「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「喰らえやあッッ!!必殺の――」

パピー「……くだらん」

巨人「ガアッ」ヒュッ――

不良1「――えっ?」

ガシッ!


499◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:29:35HIKwVgmg (11/18)

巨人「グウウウウ……」ギュウウ……

不良1「痛ッ……あだだだだだだだ!!痛ってえこのアホッ!何しやがる、離せッッ!!」ギチギチッ!

パピー「……ハァー……貴様、死ぬのが嫌……と、言っていたな?」

不良1「ア゛ァ?それがどうしたよコラアッ!!」

パピー「……喜べ、殺す事はしない。……その代わり……」

巨人「ウウウ……」グイイッ!!

不良1「いっでえっ!!う、腕引っ張るなッ!!千切れ――」

パピー「……四肢を『切断』する」

ド ン

不良1「……は?」


500◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:32:57HIKwVgmg (12/18)

ギリギリギリイッ!!

不良1「あっ……アッアッ!!ああああああああ!!痛い痛い痛いボゲエッ!何しや゛がるんだっヂグジョウッ!!そ、それ以上はマジでッ!!千切れるウッ!!」ギチギチッ!!

パピー「ああ、そうだな……切断と言うにはちと『荒い』か。まあ大して変わらんだろう……貴様が達磨になる未来は変わらん。そういう事だ……」

巨人「ウガッ……♪」グイイッ!

不良1「アギャアアア!!せ、せめて優しく……もうちょい、優しくゥゥゥウウ……あああああああっっつ……!!!」

ギリギリギリ……!!


501◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:36:19HIKwVgmg (13/18)

不良1(……アー……しょうもない人生だった。……今度生まれ変わったら、幽霊が見えない体質になりてえぜ……ま、涼子と出会えたのは、少しは楽しかったが……)

ギギギギギギ……

不良1(ああ……これもう千切れてるな。確認してないけどたぶん千切れてるわ。痛くないし……もうなんか、すっげえ一周回って気分よくなってきたし……)

ギギギギギギ……

不良1(……ま、こんなしょうもない俺でも、最後の最後にはダチコー守れたんだ……それだけでも、天国のじいちゃんに胸張って言える土産話にならァな……)

ギギギギギギ……




不良1(……あばよ、ダチコー)


502◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:38:14HIKwVgmg (14/18)

ヒュボッ



ボ ン



巨人「!?――ギャアアアアアアアアアアアアア……!!」

メラメラメラメラ……!!

不良1「!??――!?――???――はッ――」

ヒュウウウ……

ドサアッ!

不良1「痛いッ!!……え?……え!?」


503◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:41:07HIKwVgmg (15/18)

不良1「な、何が……起こった!?……い、いきなり、俺を掴んでた巨人が……」

巨人「……アアアァ……」グラッ……

ドグシャアッ!



……『燃えた』ッッ!!??



「……フーッ、ギリ間に合った感じっすね。……不良1さん、セーフっすよ。両手両足ちゃんとくっついてます」

不良1「……は?」クルッ


504以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/07(火) 23:42:44bl8C/R72 (1/1)

キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!


505◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:45:33HIKwVgmg (16/18)

「わん子さん、一応治療お願いします。……逃げる必要ないっすよ。後は俺がやりますんで」

不良1「……は?……はあ?」

ザッ

「気をつけてね。……相手は強いよ。さっきみたいなモンスターを何体も召喚出来るんだ」

「何ィ~~?さっきみたいな、っすかァ……?」

「うん。……怖いかい?」

「って事は……さっきみたいな雑魚しか、召喚出来ないって事……ですよね?」

「……そうだね……フフ……!」



パピー「……貴様らは……!!」


506◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:47:51HIKwVgmg (17/18)

友「……だったらいけるぜ!!」

ド ン ! !

ウズメ「ああ……行こう!!」

ド ド ン ! !



パピー「ウズメぇ……助太刀に来たか。無駄な事をヲォ……!!」ギリッ!!


507◆eUwxvhsdPM2014/10/07(火) 23:48:40HIKwVgmg (18/18)

今回ここまでです


508以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/08(水) 00:27:31nKLRMhRU (1/1)

乙!


509以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/21(火) 21:42:19.ZNQ148Q (1/1)

まだかー


510◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:15:17m2pP3WWM (1/36)

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「……何が何だかサッパリだ……なんで、こんなタイミングで……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

友「フゥー……」コキッ

ウズメ「友君……作戦通りに、行こう」ザッ

不良1「友、それに……うちのクラス委員長の、ウズメちゃん……が、来るなんて……!」


511◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:20:26m2pP3WWM (2/36)

わん子「不良1君、しゃべらないで。今治療するから!」

不良1「いや待ってくれ、まだ大丈夫。……友、なんでこんな所にいるんだ?ウズメちゃんと一緒に」

友「……ウズメさんとは、城の外で会いました。お互い目的は一緒っすからね。協力する事にしたんですよ。……で、俺がここにいるのは……」

ザッ!

友「……番長グループの一員として!……命掛けて、戦うためっすよ」

不良1「……お前、弱いんだろ?」

友「ついさっきまでの俺だと思わないで下さい。今は……強いっすよ。たぶん」

ウズメ「不良1君、信じていいよ。あとは……私達にまかせて」ニコッ

不良1「……」


512◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:23:19m2pP3WWM (3/36)

不良1「チッ!……友のくせに、イッチョ前に漢らしい顔しやがって……」

友「……」

不良1「……涼子、助けてやってくれ。俺の代わりに……あんな乱雑なヤツでも、俺の相棒なんだ」

友「……必ず」ニコッ


513◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:27:23m2pP3WWM (4/36)

カキンッ!

友「『ファイア・ウルフ』」ボッ!

ボボボ……

プロ子『……さて、友よ……能力をきちんと扱えるようになって、初めての戦いじゃのう』

ボボボ……

友「……ん?……あれ?プロ子……ちゃん?」

プロ子『うむ』

友「俺、しゃべる狼を出したはずなのに、なんでプロ子ちゃんが?」

プロ子『主と話すのに、いちいち精神世界へ連れて行くのは面倒なのでな。主のしゃべる狼の能力に、儂の意識をリンクさせたのじゃ』

友「なんでもアリだなこの神様」


514◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:30:36m2pP3WWM (5/36)

パピー「!!!……あ、あの『炎』は……!!」



ウズメ「友君、君の能力って……ハダカの女の子を炎で作る能力なの?……それは、ちょっと……」

友「違います、こいつが勝手に具現化しただけです」

不良1「ちょ、わん子少しどいて。俺ハダカの女の子見たい」

わん子「今治療中だから、後でっ!」バシッ


515◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:35:13m2pP3WWM (6/36)

プロ子『気にせず続けるぞよ、友よ。……今の主は、強大な力を持っておる。自身をも焼き焦がすやもしれぬ、恐ろしい炎じゃ……』

友「……ああ」

プロ子『しかし……今の主ならば、どんな力でもしっかりと握りしめる事が出来ようぞ。……炎を恐れるな。そのゆらめく影は……主の魂そのものなのじゃから』

友「……わかってる」

プロ子『……いつでも、儂がそばに居る。……安心して、力を振るうが良い』

友「……ああ。……ありがとう」

カキンッ!


516◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:38:24m2pP3WWM (7/36)

友「『ファイア・ウルフ』」ボッ!

ボ!ボ!ボ!

……ボボボボボボボボボ……!!

友「……『狩猟領域』(ハンティングフィールド)」

ズラアッッ!!

不良1「!!……なッ……!!」

ウルフ1『グウウ……』

ウルフ2『ガァァルルルル……』

ウルフ3『ウォォオオオオ……!!』

不良1「何ッ……だッ?あの……炎で出来た狼の数はッ!!いち、に……ご、五十体はいるぜ!?」


517◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:42:27m2pP3WWM (8/36)

ウズメ(言うだけあるね……一つひとつは小さくて弱い狼だけど……こんなにも大量に展開出来るとは……!)

友「おい、そこの……でけー椅子に座ってる変態マスク!!」ビッ!

パピー「!……フン、このマスクの良さがわからんとは……低俗な勇者様のようだな」

友「おう。今からその低俗勇者様は、大量のオトモを連れてオメーぶち燃やしに行くからなッ」

ザッ!

友「……しっかり守れよ?」

パピー「……笑わせるなッ!!!」

パアンッ!!


518◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:47:35m2pP3WWM (9/36)

パピー「行けェッ!!巨人軍団よォ――ッ!!」

ドォン!!

巨人1「グァアアアア!!」

巨人2「オオオオオ!!」

巨人3「ブルワアアアアアアア!!」

不良1「ゲエッ!あの野郎もスゲエ数の巨人を召喚しやがった!!」

プロ子『フム、自分が作り上げたゲーム世界の中限定とはいえ……これほどまでのモンスターを召喚出来るとは、なかなかやるのぉ』

友「だが――」

ヒュゴッ!

ウルフ6『ウオオオッ!!』バッ!

ウルフ7『ガアッ!!』バッ!

友「――敵じゃない」


519◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:51:27m2pP3WWM (10/36)

ガガガッ!!

巨人9「グオッ!?」

ボウッ!

巨人9「ギャオオオオオオオオオォォォ……!!」メラメラメラメラ

パピー「!!(一体燃えたッ!!)」

友「次ィッ!!」ダダッ!

巨人6「ガオオッ!!」ブオンッ!!

友「俺の右手に!!集えウルフッ!!!怒りの鉄拳となり、全てを燃やせッッ!!!」

ウルフs『『『ウオオッッ!!』』』ヒュヒュンッ!!

カッ――


520◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:55:25m2pP3WWM (11/36)

友「『狼牙爆風拳』ッッッ!!!」

ド ン ! !

巨人6「グオッ!!?」ドバッ!!

不良1「う、おお……すげえ、巨人の腹に穴が空いたぜ……!!」

ドォォォォォォ……!!

友「……涼子さん、大丈夫か?」

涼子「ぐ……う、ウチの事はいいッ。今は、友……!!」

グオッ!!


521◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 00:58:41m2pP3WWM (12/36)

巨人4「ジャアアアアアア!!」

巨人5「バァァアアアアアア!!」

巨人7「グァアアアアアアバアアア!!」

ドオッ!!

涼子「危なァ――いッ友ォ――ッ!!巨人に囲まれてるぞォ――ッッ!!!」

プロ子『友よ……一つ一つは小さく儚い狼でも、束ねればその強さ、『神』に匹敵する……』

友「ああ。……しっかり学んださ。精神世界でな」

カキンッ!


522◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:01:16m2pP3WWM (13/36)

友「今から生み出す新たな炎にッ……集まれウルフ!!」

ウルフs『『『ウオオオオオッ!』』』

ボヒュッ!ボヒュッ!ボヒュウッ!!

友「……一つの大きな『塊』となり……目の前の敵を……」

巨人8「ギャアアアアアアアン!!!」ドバアッ!!

友「……喰らい尽くせッッ!!!」

ボ !


523◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:03:31m2pP3WWM (14/36)

友「『大神』(フェンリル)ッッッッ!!!!!」

ド ン

大神『ウギャアアアアアアアオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!』

ドバアッ!!

巨人s「「「ガッ――……」」」

・ ・ ・


524◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:09:32m2pP3WWM (15/36)

バシュウウウウウ……!!

不良1「!?……?……なっ……!!?……きょっ……」

ウウウ……

不良1「きょ、巨人がッ……『焼却』……されたッッ……!!!」ゾォ~ッ……!!

友「ハァ、ハァ……あと……!!」

巨人3「ウォォオオオッ!!」グオッ!!

友「『三体』だッ!!」バッ!

パピー(くッ……こんなにも早く!我が召喚した巨人を殺すとはッッ!!……しかし!今の攻撃で『ウルフ』の数は減った!!)

友「……もっかい『狩猟領域』(ハンティングフィールド)ッ!!」

パピー「な、何ィッ!!?(まだ『もつ』のかッッ!!?体力!!!!)」

カチンッ!!


525◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:10:34m2pP3WWM (16/36)

カスッ

友「……あれ?」

カチンッ

カスッ、カスッ……

友「…………」


526◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:13:20m2pP3WWM (17/36)

プロ子『『オイル切れ』じゃ!!友ォ!!!』

友「うッ……ッソ、だろォ~~ッ!!?こんな時に!!」

パピー「『勝機』(チャンス)!!!!」

ドバッ!!

巨人1「ウアアアアアアア!!!」

巨人2「アアアアオオオオ!!」

巨人3「WRYYYYYYYYYYYY!!!」

ドドンッ!!

友「ヤッバイ!!オイル補充してる暇がねえッッ!!」


527◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:17:14m2pP3WWM (18/36)

「『三重点』(トリプルポイント)!!!」

カキン!!

巨人2「グオッ!?」ググッ!

パピー「なッ……!!(巨人の足がッ!『氷』でッッ……ッ!?)」

不良1「はッ……サ……!!」



サエ「駄目、ですわ……三秒も、稼ぐ事が出来ません……」ヨロッ

不良1「サエちゃぁぁぁぁぁあああああんんん!!!(無事だったのか!!!)」


528◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:21:06m2pP3WWM (19/36)

サエ「オイル補充……その時間、を……稼ぐ事は出来ません、が…………『パニックになった頭を冷やす』ぐらいの時間なら……稼げたでしょう?」

友「!!……助かりました。サエさん」

サエ「ふふ……!」ニコッ

友「プロ子ちゃん!!」

プロ子『うむ?』ボウッ!

友「今!俺が出している炎は……プロ子ちゃんだけだ!」

プロ子『……うむ、そうじゃな』

友「力……貸してくれよ」

プロ子『……良いじゃろう』

スッ……!


529◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:24:05m2pP3WWM (20/36)

ジャキイッ!!

友「……生徒会長から預かった……『名刀・空鳴(そらなり)』!!!」

バッ!

友「この『空鳴』にッ!!炎を上乗せし!!!一切合切斬り裂いてやるッッ!!!喰らえ――」

ダンッ!!


530◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:26:02m2pP3WWM (21/36)

友「『鬼 炎 斬』 ッ ッ ッ ! ! !」

          lllllll,,,
          llllll'''        ,,,      ,,,,;;;;illlllli,,,
          llllll     ,,;;,,,  llllii,,;;;iillllllll!!!!!!'''''''''''
    ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,llllll,,,,,,,,,,,,,,illlllllllii,, llllll
    '''''''''''''''''''''''llllll''''''''''''''''''''''''''''' llllll
     .;;,,,    llllll   ,,;;;,,,,    llllll
     lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllli'    llllll       ,,;;;;;,,,
     lllllll   llllll    llllll    lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllii:.
     lllllll,,,,,,,,,,,llllll,,,,,,,,,,,,,llllll    llllll    llllll
     lllllll'''''''''''llllll'''''''''''''llllll    llllll    llllll
     lllllll   llllll    llllll    llllll    llllll
     lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll    llllll    llllll
     llll!'   llllll    llll!''    llllll    llllll
          llllll    ,,;;;;;,,  ,llll!''    llllll
   llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll ,llll!'     llllll
          llllll       ,llll!''     llllll
          llllll      ,,lll!''      llllll
          llllll     ,,lll!'''       llllll
          llllll   ,,ll!''         llll!!
          ll!''              '''


531◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:28:35m2pP3WWM (22/36)

ボォォォオオオオ……!!

巨人s「「「ウ……ォォ……!」」」グラッ……

ドォォン……ッッ!!!

不良1(……強いッッ!!)

パピー(強すぎるッッッ……!!!)

サエ(ものの数分でッ……全ての巨人を倒してしまうとはッッ……!!)



友「……さぁ……『道』は空けましたよ……!!」


532◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:30:54m2pP3WWM (23/36)

友「『ウズメさん』!!」



ウズメ「ありがとう友君……きっとこの行動、無駄にはしない」

バン!

パピー「なッ――何ィッッ!!??」

不良1「うおおおっ!いつの間にかウズメちゃんが――パピーのすぐ近くまでッッ!!!」


533◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:34:21m2pP3WWM (24/36)

友「行けェ――ッウズメさんッッ!!見せてくれよッ……アンタの『能力』ッッッ!!」

パピー(!!!――そ、そうだッ!ウズメの能力は『他の能力のコピー』!!そして、今『コピー』しているのは……!!)



パピー「『時を止めて』ッッ!!この我を仕留めるつもりかァァァアアアアアアア!!???」

ギャ――z__ン!!

ウズメ「正解だよ……喰らえ!!」カッ――


534◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:35:17m2pP3WWM (25/36)

ウズメ「『瞬王――」

グオッ!

ウズメ「……え?」



ガシイッ!


535◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:40:03m2pP3WWM (26/36)

ウズメ「うぐッ!!……こ、これは……!!」ギリッ!

オーク「ウウウウウウ……!!」ギュウウ……!!

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「~~……ッッ……ハァ!!……ハァ、ハァ!……な、なかなかに骨が折れるぞ……ここまで大量のモンスターを召喚するのはな……!!」

サエ「ッ……!!」

不良1「あ!……アイツ……また『召喚』しやがった……!!」

……ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ……!!

不良1「オークにガッチリ捕まって!!あれじゃあウズメちゃん、身動きが出来ねーぞォ――ッッ!!!」


536◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:47:21m2pP3WWM (27/36)

友「……」

パピー「ふ……はははははははははははははははは!!!!残念であったなあウズメよッッ!!!我の力を見誤った貴様らの負けだッッ!!」

ウズメ「ぐ、うう……!!」ギリリッ

パピー「そうやって捕まってしまっては!!せっかくの『時を止める』能力も、宝の持ち腐れであるなッ!?貴様のように何も考えておらず、この世界のエネルギーをただ無駄に浪費するような輩がッ!この『ミステリイ・サアクル』の『地』である我に敵うはずがぬぁぁぁああああいいッッ!!のだァッ!!わかったかこのスカタンがあッッ!!!」

ウズメ「……」

不良1「今ッ!助けに行く……すぐに行くからなッ!!ウズメちゃ――んッッ!!」

わん子「だ、駄目だよ不良1君!キミもサエさんも大怪我なんだよ!?それにッ!こんなに離れてたら間に合うはずがッ……!!」

不良1「し、しかしッ……!!」

パピー「ふはははは……貴様らはそこでじぃ~~っくり見ておけィ……お仲間が口から内蔵吐き出して死ぬ姿をなァァアア……!!」

ウズメ「……」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


537◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:49:15m2pP3WWM (28/36)

パピー「死ねェェッッ!!貴様には!!!地獄すら生ぬるいワアアアアアアアアアアア!!!!!」

オーク「ウオオ!」

ギュ――



ウズメ「……そんなんだから、君は……私には勝てないんだよ」


538◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:54:28m2pP3WWM (29/36)

パピー「…………」

ピタッ

パピー「……今……何と言った……?」

ウズメ「……勝てない、って言ったの。……君は私には勝てない。……スパイだか何だか知らないけど、生徒会役員になったというのに……強さは私より下だったよね、パピーは。……つまり、それが君の限界って事……だよ。遊びで入った生徒会なのに……私には敵わなかったって事だよ」

パピー「……取り消せ」

ウズメ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「……貴様が、二年委員長の中で最強と言われようと……我はもっと強いッ!貴様よりもだ……今の状況を見ろ!!押しつぶせば……貴様は死ぬのだぞ!!?」

ウズメ「……だからさ、わかってないの」

パピー「……???」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……私は『鏡のウズメ』……鏡がさ、いつまでも同じ景色を映し続けていると思う?」

パピー「……」

ウズメ「もう、ね。……『超リスペクト』……しちゃってるの」


539◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:57:35m2pP3WWM (30/36)

パピー「……!!――待て!!」

ウズメ「……」

パピー「……『超リスペクト』……だと?それは……それは、貴様の能力……で、あるがッ……!!」

ウズメ「……は……」

パピー「……一体……『何』、を……だ……?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ウズメ「……は……は……!」

パピー「『何』の能力を『コピー』したのだッッッ!!!答えろォォォ――ッッ!!!」

ウズメ「はッ――」


540◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:59:09m2pP3WWM (31/36)

ウズメ「ふぁっくションッ!!」

パピー「――!?」

カ ッ ――


541◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 01:59:45m2pP3WWM (32/36)



                               ヽ`
                              ´
                               ´.
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                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
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  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
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542◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 02:02:38m2pP3WWM (33/36)

ガラガラガラガラ!!!

不良1「う――うおおおおおおおおおおおお!!??」ガラガラ!

サエ「なッ――この『爆発』はッ!!番長グループの『マスク』さんの……!?」



パピー「ぐわあああああああああああああああああああああああああああ!!!!???」

ドゴォォォォォオオオン!!!

ウズメ「痛ッ!!……ああああッ!!……なんッ……っていう……反動ッッ!!」ビキビキッ!!


543◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 02:05:00m2pP3WWM (34/36)

ウズメ「『瞬王眼』はもう使えそうにないから、破壊力ありそうなマスクさんの能力コピーしたのに……反動で身体ボロボロ……もう、私死にそう、だよ……」ヨロッ

友「……けど、『作戦通り』……時止めを警戒している魔王に、一撃与えれましたね」

ウズメ「……うん」



ザァァァァ……


544◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 02:06:58m2pP3WWM (35/36)

かいしんの いちげき!
まおうを たおした!▽



テレレレッテッテッテー!



ウズメ「……勝利、だね」ニコッ


545◆eUwxvhsdPM2014/10/23(木) 02:07:50m2pP3WWM (36/36)

今回ここまでです
RPG世界編、終了です
次あたり安価取りますー


546以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/23(木) 02:26:20HSfV.G9w (1/1)

ヤベ久しぶり過ぎてキャラ忘れかけてたwwww


547以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/23(木) 07:26:16yl.EISsY (1/1)

なんでこんな友を強キャラにしたのか分からんのだが
安価で決まったの?


548以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/23(木) 10:06:38z40JucSI (1/1)

主人公だからに決まってるだろ


549以下、名無しが深夜にお送りします2014/10/23(木) 21:32:45nETHcSlQ (1/1)

主人公…男…出番…うっ……頭が…


550◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:06:02MPDb9vcs (1/23)

シュウウウ……

不良1「涼子、無事か?」

涼子「無事じゃねえよ。体中痛い……けど、ま……そりゃあお前も一緒か」

不良1「まあな……イテテ」ズキッ

わん子「不良1君、サエさん。二人ともまだ安静にしててよーっ」

サエ「ええ……治療、お願い致しますわ」


551◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:08:32MPDb9vcs (2/23)

ウウウ……

友「……RPG世界が消えて、元の世界へ戻っていきますね」

ウズメ「うん。私達の……勝利だよ」

友「……身体、大丈夫ですか?ウズメさん」

ウズメ「正直、今すぐ家帰って寝たいんだけどね……そうも言ってられないでしょ?」

友「……ええ」

ウズメ「……さて、と……」ザッ

ザッザッザッザ……


552◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:11:25MPDb9vcs (3/23)

シュウウ……

パピー「ぐ、は……!……何、が……起こった……?……我は……負けたのか……!?」

……ザッザッザッザ……

パピー「……ム……?」

ガシッ!

パピー「ぐっ……!」

ウズメ「寝転がってる場合じゃないよ、青竜……パピー」グイッ!

パピー「……ウズメェ……!……やってくれた、な……!」


553◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:14:46MPDb9vcs (4/23)

ウズメ「君に聞きたい事は山ほどあんの。……答えてくれるよね?」

パピー「フン!……この、蝶・最高の我が……貴様に屈するとでも?」

ウズメ「負け犬が何言ってんの」

パピー「……ムウウ……!」

ウズメ「……パピー、君は……『ミステリイ・サアクル』のメンバーで、生徒会の『裏切り者』……そうだね?」

パピー「……ああ、そうだ……」

ウズメ「……裏切りがバレたから、私達を全員殺すために攻撃した……そういう事だよね?」

パピー「……それがどうした」


554◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:18:27MPDb9vcs (5/23)

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』の構成人数は?」

パピー「知らんな、自分で考えろ」

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』のトップは誰?」

パピー「知らんな、自分で考えろ」

ウズメ「『ミステリイ・サアクル』の目的は?」

パピー「自分でつきとめろ」

ウズメ「……何も教えるつもりは無いって訳、か」

パピー「ハハハ……そうでも無いぞ」

ウズメ「?」

パピー「そうだな……一つだけ……教えておいて、やろうか……!」


555◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:21:05MPDb9vcs (6/23)

パピー「『カシオペアの涙』……その『居場所』だ」

バ ン

ウズメ「!……えっ?」

パピー「貴様らは、目を皿のようにして探しているはずだろう?クックック……!」

ウズメ「……『カシオペアの涙』は……『ミステリイ・サアクル』が所持しているはず、でしょう!?」

パピー「ああ……我もそう思っていたさ。しかし……全ては『間違い』だったのだ……まさか……『まさか』、あのような場所に存在しようとは、な……!」

ウズメ「……」


556◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:23:12MPDb9vcs (7/23)

パピー「……冥土の土産に、教えてやろう……それを知れば、貴様らは……さらなる『混乱の渦』に……巻き込まれる、だろうがな……!」

ウズメ「……」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

パピー「よく聞け、ウズメよ……『カシオペアの涙』は……」

ウズメ「……」

パピー「全ての願いを叶える、石の……その、居場所は……!」

ウズメ「……居場所は……?」


557◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:24:20MPDb9vcs (8/23)

ブチッ

ウズメ「……」

不良1「……」

サエ「……」

わん子「……」

涼子「……あ?」

友「……何、だ……?」


558◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:25:52MPDb9vcs (9/23)

生徒会獣『……クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ……』

ウズメ「……ぱ……」



パピー「」



ウズメ「……パピー……?」


559◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:26:52MPDb9vcs (10/23)

パピーの上半身は、
生徒会獣に、食われてしまった。



ウズメ「…………嘘」


560◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:31:27MPDb9vcs (11/23)

パピー「」ブシュウッ!

グラッ……

グチャッ

ウズメ「……」

生徒会獣『……ガツガツガツガツ……』クチャクチャ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

不良1「逃げろォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!『囲まれてる』ッッッッ!!!RPG世界が消えたと思ったら!!!……『生徒会獣』だらけだぞォォォォオオオオオ!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

友「何ッ……なんだよッ!!あ、あの『バケモノ』はッッッ!!!」

サエ「『生徒会獣』ッ!!過去の生徒会が生み出したモンスターですッッ!!!」

涼子「しまったッ!!今……RPG世界の外はッ!!『夜の校舎』だったんだッッッ!!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


561◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:36:42MPDb9vcs (12/23)

ウズメ「……えっ……?」フラッ……

涼子「――気絶してる場合かッッ!!生徒会女ッ!!」

ドゴォン!!

生徒会獣『ガアア!!』ドオオッ!

不良1「涼子ッ!攻撃すんなッ意味がねえっ!!!さっさとウズメちゃん連れて逃げっぞォ――ッ!!」

わん子「に、逃げるって……『何処』に!!?」

サエ「『校舎の外』ですッ!!早くしないと――」

生徒会獣2『アアアア……ン……』レロォッ……!

友「!!――危ないッ!!」バッ!

ガチィン!!

サエ「きゃあっ!!」

友「うおおっかすった!!今かすったぞ!!あンのバケモノマジに食う気満々じゃないっすか!!」


562◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:42:15MPDb9vcs (13/23)

友「囲まれてるっつーのに、校舎の外なんか行ける訳ないっすよ!!ここは、こいつらぶっ倒して――」

不良1「無理だ!!あの化け物は死なねエエんだよッッッ!!!」

友「!!ッ……な……!!」

不良1「見たか?今一噛みで人間の上半身がフッ飛ぶ所をよォ!?その後クッチャクッチャ汚ェ食いっ散らかしだらけで死体ボロボロにされんのをよォ!!?……俺らもそうなるんだよ!!そうなりたくなかったら逃げるしかねえんだよおッッ!!!」

涼子「不良1ィ!!オメーもッしゃべりくさってんじゃあねえぞ!!」ヒュッ――

ゴシカァン!!

生徒会獣3『グバア!!』ドォッ!!

涼子「ハァ、ハァ!……こいつらは死なねえが!攻撃すれば数秒動きは止められる……!その隙に、逃げる道を探すぞッ!」

友「隙……って……!」


563◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:44:26MPDb9vcs (14/23)

生徒会獣4『ウウウ……』

生徒会獣5『アアア……』

生徒会獣6『ウオオアア……』

……ズシンズシンズシン……!

友「……何処に、あるんスか……?」タラリ

不良1「!!……バッ……」

涼子「……マジかよ……」

サエ「……ぐ……うう……!」

わん子「……きゅうん……!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


564◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:50:20MPDb9vcs (15/23)

「『三分』……!!」



サエ「……え?」クルッ

ウズメ「『三分』……時間を、下さい……!そしたら、私……私は、皆さんを……助ける事が、出来る……!!」

不良1「さッ……『三分』!?」

涼子「オッメェェーッわかってんのかッボケエッ!!命掛け真剣勝負で迎える『三分』がどんッだけ長いか!!!三分ありゃあ同時進行でカップラーメンが1000000個出来るわ!!!!!」

ウズメ「わかってます!!!けどッ……!!」

サエ「!……」

ウズメ「……ギリギリなんです。欲を言えば1時間は欲しいッ……!……けど、なんとか三分で……皆さんを守る……守ってみせます。……たとえ、私が……壊れても……!!」

サエ「……本気、なのですね」

ウズメ「……」コクンッ

涼子「……本気かよ……ったく」

ザッ!


565◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:54:05MPDb9vcs (16/23)

涼子「守りぬくぞ!『三分』!!!それ以上は無理!ラストスパートだ全力出すぜ!!!」

サエ「……ええ……!!」ザッ!

涼子「言っとくけど!いくらウチでもあいつに噛まれたらリアルに『死ぬ』……『消滅』すっからな」

友「大丈夫……俺が、いますから」カチンッ!

ボボッ!

ウルフ『ウォオオオオ……!!』

不良1「ハァ……今日何度目の死闘だァ?ったく……ヤんなるぜ」ポキポキッ


566◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:55:57MPDb9vcs (17/23)

生徒会獣s『『『アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』』』

ドドドドドドドド!!

涼子「来たぞォ――ッ!!何としてでもッ……生き残れ!!!!!」

友・不良1・サエ・わん子「「「「おうッッッ!!!!」」」」

ドッガァァアアアアアアンン!!!!

…………


567◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 01:59:30MPDb9vcs (18/23)

…………

探索チーム(ゴロツキ2、スケバン、マスク、モヒカン)……

生徒会獣『アアアアアア!!』

ズシンズシンズシン!!

ゴロツキ2「おおおっ!!!『S・トリガー』発動!!『デーモン・ハンド』!!!!」

ドガシイッ!!!

生徒会獣『アアッ!!?』ギギギ……!!

ゴロツキ2「ッ……死なねえッ!!!んだよあの化け物!!ありえねえだろ実際!!!!」

マスク「ハァー……草むら探索二軍チーム、絶体絶命の危機、だな……まさかRPG世界が消えたと思ったら、生徒会獣だらけだとは……」


568◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 02:01:12MPDb9vcs (19/23)

スケバン「どうすんだい、マスク!このままじゃあアタイら全員、食われちまうよ!!!」

マスク「……なあ、スケバン」

スケバン「なッ……何だい?」

マスク「……生きて帰れたら……結婚しようぜ?」

スケバン「ッ!?」

ゴロツキ2「へあっ!?」

モヒカン「ええッッ!!?」


569◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 02:03:34MPDb9vcs (20/23)

モヒカン「マッ……マスク先輩それフラグ!!死亡フラグだから!!!言っちゃ駄目っすよ!!!」

マスク「いやあ……こんだけ堂々と立てたら逆に死なないかなーって」

スケバン「言ってる場合かい!?今!!本当にアタイらヤバいんだからね!!?」

マスク「ああ……それでもよォ。人生最後の最後って……泣き叫びながら終わるより、笑って死にてえじゃあねえか」

スケバン「……」

ゴロツキ2「……」

モヒカン「……」


570◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 02:06:31MPDb9vcs (21/23)

スケバン「……なら、アタイ……まだ、死ねないよ」

マスク「……」

スケバン「今、アンタらと一緒に死んだら……絶対後悔する。もっとイケメンと一緒に死にたかったって泣き叫ぶわ」

マスク「……ハハ……きびしいぜ」

ゴロツキ2「俺も、レアカードもっと買っとけば良かったって泣いちまうぜ」

モヒカン「俺、先輩方の役にたたず死ぬなんて号泣モンっすよ!」

マスク「なんだ……まだまだ死ねねえじゃあねえか……」

スッ……

マスク(マスク無し)「……俺も」バッ!


571◆eUwxvhsdPM2014/10/24(金) 02:07:24MPDb9vcs (22/23)

生徒会獣『アアアアアアアアアアアア!!!』

マスク「ハックション!!!!」

カッ!



                               ヽ`
                              ´
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