837 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 00:59:35.52c8n4qRRqo (4/38)

大泉「しかしあれねぇ、ザンギ美味いねぇ」もぐもぐ

苗木(ボクが賛同しないから無理やり話を戻した!)

大泉「飯はあるんだし…ここにビールでもありゃいいんだけどなァ」

苗木「……泡盛があるんじゃなかったんですか?」

大泉「泡盛にザンギは合わねぇんじゃねぇかなぁ?」もぐ

苗木「食べ合わせの問題!?」

大泉「それに、あれなら没収されたよ」しょぼん

大泉(…石丸にな。やっぱ水の代わりに飲ませたのが悪かったな。あれさえやってなきゃ今頃は…)

苗木「え?そうだったんですか…」

苗木(くそっ、きっとモノクマだ!泡盛用意したのはモノクマなのにひどいぞ…!)

大泉「はぁ…」ひょいぱく

苗木「………」もぐもぐ

大泉「………」もぐもぐ


大泉(それから、数秒沈黙した。お互い何か、話題を探して見たんだけど)

大泉(なかなか、話し出せなくて)

大泉(そして、耐えかねて彼が先に口を開く。もうザンギは飲み込んでしまっていたようで)


苗木「………大泉さん」

大泉「ん?」もぐもぐ

苗木「ボクは…」

大泉「………」もぐもぐ

苗木「ボクは…ずっとみんなを信じていたいんです」

大泉「…当然だと、思うよ」もぐもぐ

苗木「だからこの中に裏切り者がいるとか、考えたくなくって…」

大泉「まぁそう思うのは勝手だろうさ」もぐもぐ

苗木「……いる、んですかね?内通者」

大泉「いるだろうね」もぐもぐ

苗木「………」


838 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:01:20.87c8n4qRRqo (5/38)

大泉「モノクマは今回、不自然なくらい大きく動いて来たしな」もぐ

苗木「………え?」

大泉「だってそうだろ?勝算がねぇのに、わざわざ賞金額を倍増なんてしない」

大泉「…つまりだ」

苗木「金が理由で、人を殺す人間が…そんな」

大泉「だが、実際いるかもしれん……って事だ」ごくん

苗木「………そんな」

大泉「そしてそれが出来る、って事は、モノクマは俺達をよーく知ってるって事でもある」ひょい

苗木「その…いるかもしれない内通者が、モノクマへボク達の事を報告しているんでしょうか?」

大泉「いや」

苗木「……?」

大泉「それもあるけど…でも、それだけじゃねぇんじゃねぇか?」

苗木「それだけじゃ、ない…」

大泉「前回からなーんか引っかかってたんだよ……」あむ

苗木「なにが、ですか?」

大泉「ピンポイントすぎんだ。最初も、2回目も…反応する人間がごく限られてる情報を出してる」

苗木「…そう言われてみれば…」


大泉(最初は舞園、次が大和田…それぞれ、括りは大きいものの【動機提示】と言う、全員が関係する体裁を保ちながら)

大泉(かつ、そいつらの傷をえぐって来ている。ごく自然に、ごく狭い範囲で)


大泉「恐らく、今回の動機提示は」もぐ…

苗木「……お金で動きそうな人を知っていたからこそ、行われた……?」

大泉「動機提示よりもっと前から、目星つけてたって可能性が否めない。あいつのデータ網はすげぇみたいだし」

苗木「もっと前、ってボク達がここに閉じ込められるより前から…って事ですよね」

大泉「ああ。でもそうだとしたら証拠が足りねーんだよなー…っても、そうとしか思えんしなぁ…」くしゃくしゃ

大泉「勿論モノクマ自らが、生徒の観察をしてるから分かった、ってのもあると思うぜ?けどよ」

大泉「…今回は特殊だろ。私怨なんて今まで持ち込まなかったモノクマが、俺に難癖つけて来たしな」

大泉「理由をつけてわざわざ賞金を上げてなお、俺を消してもらわにゃ困るって自白してるようなもんだ」

苗木「………」ザンギひょい


大泉(…モノクマは俺達を随分詳しく知っている?学園長ってのもまんざら嘘じゃねぇのか?)

大泉(気になるねェ、モノクマの正体。一体どんなやつが糸引いてんのかねぇ)

大泉(それに、気になると言えば…あの夢…)


『どうか、生きてくれ』


大泉(なんでか分からんが、あれが単なる夢とは思えんのよなぁ…)



839 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:03:19.60c8n4qRRqo (6/38)

苗木「それじゃあ、なんでモノクマは内通者の存在をバラしちゃったんですか?」

大泉「それは簡単さ。疑心暗鬼に追い込みたいんだよ」

大泉「パニック映画の定番だろ、こいつが敵なんじゃないか?敵意があるんじゃないか?っつって」

大泉「仲間割れを起こしちまう。そう言う時こそ、団結せにゃいけねーんだけど…難しい話だしな」

苗木「疑われてるのに、相手を全面的に信じるって難しい、ですね」

大泉「……まぁね。縁もゆかりも無い、初対面の人間ならなおさらだ。一緒にいるったってたかだか2週間だべ」

苗木「たかだか、2週間」

大泉「君や子猫ちゃんはともかく、十神とか腐川さんと分かりあうにはまだまだ短ぇよ」

大泉「ガード硬いしなぁあのふたり。山田の言ってる事も分からんし、大神さんとも喋ってねーし…」

大泉「葉隠は…あれは一生かかっても無理かもしれんけど…」

苗木「………」もぐ

大泉「それにあれだよ?本当の僕もまだ見せてないし?僕が本気出しちゃったらあれだよ?僕の料理しか食べられなくなるよ?」

大泉「僕がねぇ、本気出しちゃったらもうそらぁねぇ」

苗木「そっか」

大泉「あ?」

苗木「そう……ですよね」

大泉「………」

苗木「………」もぐ

大泉「あー…うん」

苗木「………」


大泉(なんで黙んのよ、俺が悪いみてぇじゃねーかおい苗木)

大泉(なんか話題を、うーんなんか!なんか…!)


大泉「あ!あー、そうだ。不可解な事がもういっこあった!」

苗木「え?」


840 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:05:50.36c8n4qRRqo (7/38)

大泉「モノクマだよ。俺が邪魔んなってんなら、煽ってねぇで自分で手をくだせばいいだけの話じゃねぇ?」

苗木「それをせず、あえて殺し合いを煽っているって言うのは……理由がある?」

大泉「理由が何かは分からんけどな」ひょいぱく

苗木「その理由が分かったら、ボク達もモノクマに何か出来るでしょうか…?」

大泉「……んー、どうだろうねェ?」

苗木「でも、確かに分からない…一体どうして…」

大泉「んー?」もぐもぐ

苗木「監視カメラでボク達を見てるんだから、余計にボク達を殺しやすいはず。それをしないのは…」

大泉「十神の言った通りなのか、それとも…」


大泉(監視カメラか…んー……監視カメラ……ねぇ…)

大泉(モノクマは………何かを見ようとしてるのか?見ようと…俺達の殺し合いをか、なんのために?)

大泉(理由が分からない。原因が。映画の鉄板ったら、見ず知らずの男女が閉じ込められてるってとこがヒントになりそうなもんだが…)

大泉(なら、もっと年代はバラバラでいいんじゃねぇか?それとも学生に、的を絞る必要が…いや、ならなんで俺はここに?)

大泉(パニックもの…カメラ…密室…なんかもうちょっとで閃きそうだけど…んんんー…)


苗木「…あ」

大泉「ん?」

苗木「例えば、こんなの…どうですか?」

大泉「…お、なんか思いついたかい、苗木君ッ」

苗木「…例えば…」

大泉「例えば?」

苗木「…モノクマが、ルールを守っているとか?」

大泉「ルールって、あの校則を…かい?」


841 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:08:58.20c8n4qRRqo (8/38)

苗木「確か、校則には【誰にもバレないように殺人を行う事】が入っていたはず…」

苗木「でももし、生徒に不可能な殺人が起きてしまったら、それは出来る人物が限られてしまう」

大泉「…ほう?」

苗木「なんてね…ははは…」

大泉「いや、ルール守ってるったってねぇ…なんでまた…?あいつは自称学園長だよ?」

大泉「司会はルールを破っても怒られねぇってのは、バラエティじゃままあるもんさ」

苗木「いやこれバラエティの収録じゃないんですけど…」

大泉「そうだけども、モノクマの態度ってのはなーんかこう、そう言う感じしない?」

苗木「バラエティっぽい、と言えばバラエティっぽいんです」

大泉「だろ?あいつはこの状況を楽しんでいる。明らかにおかしなクマだ」

苗木「でも…ボクもなんか引っかかってるって言うか」

大泉「ん?」

苗木「むしろ…モノクマはルールを破るより…率先して守ろうとしてる気が、したんです」

苗木「その上でボク達が困るような新しいルールを作って、そこに抵触する生徒が出て来るのを待ってる…ような」

大泉「………なんで?」

苗木「ええっと……その、理由は…」

大泉「言いにくい?怒らないから言ってごらん?」

苗木「…言っても笑いませんか?」

大泉「笑わねぇよ、そんな悪趣味な事するわけないっしょや」

苗木「……な」

大泉「な?」

苗木「…何となく…」

大泉「え?」

苗木「何となく、そんな気がした…んです」


842 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:09:44.91c8n4qRRqo (9/38)

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843 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:12:06.33c8n4qRRqo (10/38)

霧切「………ふぅ」

こつ…こつ…

霧切(時間は夜中…何かをしてもされても分からない頃合い)

霧切(恐らく、何かを企んでいる人がいるなら、今日辺りに何かを仕掛けてくるはず)

霧切(そもそも…夜時間の出歩きは禁止、なんて言っているけれど)

こつ…こつ…

霧切(…知っているわ。言い出した本人がそれを守る気はさらさらない)

霧切(それに………アルターエゴ。彼女はあれに強い興味を示している。ないとは思いたいけど)

霧切(もし、もしも、セレスさんが何かを夜に企んだら……いえ、もしかしたら山田君が先に何かする可能性もある)

霧切(それに江ノ島さん……大浴場の一件以来様子がおかしい。何があったのか分からないけど)

こつ…こつ…

霧切「誰も疑いたくはない…」

霧切(それでも信じるために疑う。それは私達の生存のための疑心なの)

霧切(何も無かったらごめんなさい、でいいのよ。取り越し苦労になるだけなんだから)

霧切(問題は、実際起きてしまったらどうしようもない、と言う事)

………こつ

霧切「………」

霧切(…大丈夫、まだ、なにも起きていない)

霧切(まだ―――)

こつっ



「おっと、すまない」




霧切「」!

石丸「………ああ、霧切くんか」

霧切「い、しまる、くん…?」

石丸「まだ寝ていなかったのかね?肌の代謝に悪い、寝た方がいいと思うが」

霧切(想定外だった。彼は絶対にルールから外れた事をしないと思っていた、のに)

霧切「余計なお世話よ。それに肌の手入れくらい、やってるわ」

石丸「それは何よりだ」

霧切「………で?どうしたのかしら、こんな夜中に?」

石丸「ああ、その事なんだが…」

霧切「風紀委員とあろうものが夜の徘徊なんて笑い事じゃないわ。早く部屋に帰って寝る事を勧め」


石丸「【大浴場】に行くところなのだ」


霧切「…て……、え…?」


844 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:14:40.88c8n4qRRqo (11/38)

霧切(何を、言っているの、石丸君)

霧切(あなたは確か、勝手に【アレ】を使った山田君に、一番怒っていたはずなのに)

霧切(石丸君…あなたの考えている事が、わからない)

霧切(…何かをしようとしている?何を?)

霧切(彼が殺人を?ならなぜこんな時間に出歩き、しかも大浴場へ?)

霧切(わからない、分からないわ)


霧切「あなたにしては…おかしな事を言うのね、石丸君」

石丸「ああ…僕も少しずつ変わって行けている、と言う事なのだろうか?」

霧切「そんなの分からないわよ」

石丸「ふぅ…立ち話も何だ。それに、見たいものもあるのでね。さっさと行かないか?」

霧切「…【大浴場】で見たいものなんて、ひとつしかないんじゃないの?」

石丸「君なら見せてくれると信じているのだが」

霧切「………」

石丸「霧切くん」


霧切(………目的は何?彼の中になにが起きたの?)

霧切(いや、これじゃ…これだけじゃ分からない…)


くるっ


霧切(疑うより騙されるのを選ぶのは、苗木君。なら)


石丸「霧切くん?もしかして」

霧切「………下世話な学園長が来たら面倒よ。さっさと行きましょう」


霧切(私は可能な限り疑う。全ての可能性を、あらゆる生徒を、この世界を)


石丸「………そうだな」



霧切(例えあなたに、どんな思惑があったとしても)


845 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:16:10.83c8n4qRRqo (12/38)

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その頃

体育館




ーーーーーーーーーーーーーーー



江ノ島「………」

きょろきょろ

江ノ島「………モノクマ」

江ノ島「なんであんな事言ったの?」

江ノ島「………」

江ノ島「………私、分かんないよ、モノクマが考えてる事」

江ノ島「………」

江ノ島「………」

江ノ島「私は、モノクマのために…」

江ノ島「………でも、モノクマは絶望のために」

江ノ島「………」

江ノ島「………」

江ノ島「………」

江ノ島「………あと2日。それで誰も動き出さなかったら、私が」

江ノ島「大泉洋を始末する。」

江ノ島「…モノクマ、それでいいんでしょ?」

江ノ島「………」



ーーーーーーーーーーーーーーー



その頃

部屋




ーーーーーーーーーーーーーーー


葉隠「ん?んん?」

葉隠「………」じーっ

葉隠「………イマイチ不安定だな」

葉隠「未来が変わってんのか?いやいや、そんな事」

葉隠「………」

葉隠「………無いとも、言い切れねーな………」

葉隠「………うーん」

葉隠「何度も何度も変わってる…なんなんだこれ…?」


846 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:18:25.67c8n4qRRqo (13/38)

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??????




ーーーーーーーーーーーーーーー


「くっくくく、うぷぷぷぴひひひひ」

「………はぁー………笑った笑った」

「ひとりごと乙って感じ?」

「さっすが残念に定評あるわー、まじ残念だわー。これが文章じゃなかったらマジで残念だったわー」

「さてと、アピールでもしとくか」

「いえーい!希望の残党見てるー?」

「よーやく話動き出しそうで、ボク満足だよ」

「しかしながら私としては、このままでは盛り上がりに欠けると判断せざるを得ません」

「だからこそよォォー……やるんじゃねぇか……」

「いや、」

「やらせる………かな」

「うぷぷっ!そろそろ仕掛けた爆弾は爆発するよね!ね?」

「ボクはそれを黙って待つだけ…さぁ!」

「ショータイムだっ!」

「ファンサービスだっ!」

「殺し合いキターーーッ!!」

「…ん?なんか違うの混ざってる?」


847 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:19:09.52c8n4qRRqo (14/38)

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14日目朝



食堂






ーーーーーーーーーーーーーーー


848 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:21:37.65c8n4qRRqo (15/38)

がちゃ

不二咲「お、おはよぉ…」

大泉「いやぁ、ちーたんかわいい。いつも通りだな」

葉隠「いつも通り…なんか?いやいいけども」

大泉「不二咲君が可愛いのはいつも通りじゃねぇか?ん?文句あるのか?」

不二咲「?」

葉隠「いやあいつ男…」

大泉「るせぇな!てめぇの髪の毛フランベするぞ!」

葉隠「」


※Tips
フランベは大泉さんの必殺技です。


不二咲「あ、朝ごはん取ってくるねぇ…?」とてとて

葉隠「…いや、あれが女なら分かるけどよ」

大泉「確かにあれが女の子ならなぁ…うちの子もあんな風にならんかなぁ…」ぽわー

葉隠「………まぁいいけども」

大泉「いつも通りさ。平和だね」

葉隠「まぁ平和だな」



しゃきんしゃきんしゃきんっ



大泉「お?あれは…」


でっでっでっでっ♩てててててててて↑
でっでっでっでっ♩てててててててて↑
(シザーマンのテーマ)


十神「どこかに行けこの殺人鬼!俺に付きまとうな!」すたすた

翔「あらあらァァァんッ!白夜様ぁ、逃げないでよぉん?そんな表情もソ・ソ・る!」しゃきんっ

十神「気色悪いっ…!」

翔「どちらに行かれるの白夜様ァァ!」

十神「どこでもいいだろう!」

翔「あらぁ!ツンデレ?ヤンデレ?何デレ?たまんねぇな!」


わいわいがやがや
しゃきんしゃきんしゃきん!

………。



大泉「いつも通りだな」

葉隠「あれがぁ!?」

大泉「うん」スープずずーっ

葉隠「いや、まぁ、この学園で言えばそうかもしれんけど…」

大泉「いつも通りだろ?」


849 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:23:42.98c8n4qRRqo (16/38)

葉隠「平和ではねーぞ!…あの俺、ツッコミってよりボケだべ?慣れんことさせねぇでくれって…」

大泉「大丈夫大丈夫、藤尾よりマシだから」

葉隠「あの人も確かに大概だけど!」


※Tips…【藤尾のツッコミ】
オクラホマ藤尾はドの付く天然。それでも昔はツッコミをやっていた。メンバーによっては今でもツッコミに回る。
実は結成から長らくツッコミだったのだが、周りのイメージとポジションを統一するため、ボケになった。
なお未だにボケのセリフを間違える、小道具を袖に忘れる、ネタの入りを間違えるなどの失態も多数。
それでも今年で芸歴15年目であり、今では北海道の事務所混合ライブなどのMCをしていたりもする。
札幌よしもとの若手とオクラホマが並ぶと、芸歴が長い分、藤尾がとても頼もしく見えると言う不思議。


大泉「イチオシでメインMCが休暇中に代理MC張りやがってあの野郎…」

葉隠「いやでも、藤尾さんのツッコミは俺、そんなに嫌いじゃねーぞ?」


「うおおおおおおお!!」


大泉「あ?…朝からなしたべ。平和じゃねぇなぁ」

葉隠「これは…誰の声だ?」

大泉「分からないねぇ、一体誰g」

「とーびーらーをー」

大泉「………ん?」


石丸「ばーーーーんっ!!」ばんっ!!


大泉「」
葉隠「」


※Tips…【扉をばーんっ!】
NACS×人形劇×西遊記で話題となった【西遊記外伝 モンキーパーマ】より。各話で必ず【三蔵法師(CV森崎)】が登場と同時にする行動である。
天竺で経文を取ってきた三蔵一行。帰るために金斗雲に乗るはずだったのだが、その道すがらなんとエンスト。
止む無く、仏様が経営していると言う、天竺から徒歩5分の【喫茶ゴー・ダイゴー】で働いている……と言うのが基本設定。
悟空達3匹の妖怪は喫茶の店員として働かされており、それを取りまとめているのが三蔵法師で、必ず3匹の雑談の後に入ってくる。
老馬の【玉龍(ぎょくりゅう、CV安田)】も一応店員。なお、三蔵の精力を増す秘術でラジオパーソナリティとして働かされている模様。


石丸「おいいいい!!きみ達いいいい!!」

葉隠「」耳キーン

石丸「もっと熱くなれよ!」

葉隠「………あー、と?」

大泉「一体何が起きたのか俺に説明してくれ」

「………ええ、もちろん」

こつっ

大泉「子猫ちゃん?」

霧切「こうなったのは私の責任でもあるから」


850 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:25:32.21c8n4qRRqo (17/38)

石丸「いいや、きみは悪くなあぁあぁあい!」

大泉(うるせぇな石丸、輪をかけてうるせぇなぁおい…)

葉隠「んで?なんでまたあんな事に?」

霧切「その、石丸君は……昨日の夜中にアレを使いたいって懇願して来て」


大泉(子猫ちゃんは続けて、ピアノを弾くようなジェスチャーをする。って事は)


大泉「あー、アレな…って」

葉隠「石丸っちが?珍しいな。明日槍でも降るんじゃねーか?…つーかなんで?」

霧切「………あの時の映像が見たいって」

大泉「ああ、安田と音尾の…」


大泉(……ハッスルマッスル?マジか、めんどくせぇ…ん?でも石丸のあれは安田でも音尾でもねぇぞ)


葉隠「しかしルール、ルールとうるせぇ石丸っちが…?」

霧切「彼はアレに興味あって、けれどルールを破るわけにも行かなくて悩んで、その果てに」

霧切「……どうやら義兄弟である大和田君からの言葉を、ふと思い出したみたいで……」


(大和田「オメェももっと俗世を知った方がいいぜ?兄弟」)

大泉(………あー、ああ、>>665辺りで言ってた気がす…え?そんな細かいセリフ覚えてたの?律儀ねぇ)


霧切「その結果があれよ」

葉隠「随分端折ったな最後」

霧切「……ええ…」



霧切(まさか言えるわけないじゃない、アルターエゴがなんとか解析したデータが何かと思って見てみたら)

霧切(モンキーパーマ1期最終回でちらっと触れられた【三蔵の扉をばーん全集】が出てきたなんて…)


※Tips
放送ではほんとにちらっとしか流れませんでした。


霧切(石丸君ものめり込んで見るし!)くつくつ

霧切(嬉しいけど!嬉しいけど今欲しいのはそれじゃないのよ!!アルターエゴ!!)ぷくくくっ



大泉「笑い堪えてるねぇ子猫ちゃん」



851 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:27:25.16c8n4qRRqo (18/38)

石丸「人生一度だけの過ちっ!…そう思って霧切くんに懇願して!そうして僕は見た!」

石丸「あれが僕の知らなかった世界なのだな…!」はっはっは

石丸「またしても僕は賢くなったぞ!」

大泉「ああー…楽しそうで何よりだよ、石丸君…(頭いてぇ)」


がちゃ


苗木「おはよ…ってみんなどうしたの?」

石丸「苗木くんっ!僕は君にも感謝しなくてはなっ!」

大泉「………ほぇ?」

苗木「え?ああ…昨日あげた【リアクション全集】、楽しかった?」

石丸「もっっっっのすごく勉強になったぞっ!」

大泉「あの、なんの勉強をしたんだい石丸君…」

石丸「リアクション芸ですっ!僕は…僕はリアクション芸人を侮っていた!」

霧切「…と言うわけで石丸君が、風紀委員の肩書を返上するらしいわ」

石丸「しないぞ霧切くん?!」

苗木「石丸クン……そんな事になったらキミは超高校級の何なの!?」

石丸「だからしないぞ!?」

苗木「………そうか!【超高校級の剣道部員】だね!石丸クンは剣道部だって言ってたし!」

「正義完了!」

石丸「……ん?今何か聞こえ……ってちょっと待て苗木くん!僕は風紀委員だと言っただろう!」


どたばたきゃーきゃーわーわーきらきら




大泉「よく分からんねぇ、超高校級は」


852 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:29:00.93c8n4qRRqo (19/38)

葉隠「………あー、そうだ大泉っち?」

大泉「ん?ああいたのかい葉隠君」

葉隠「ひでぇ!折角開運アイテムをやろうと思ってたのによぉ!」

大泉「あ?開運だぁ?俺に?」

葉隠「ほら、前も言ったろ?オメーにゃあ生命の危機がだな」

大泉「オメーの3割は信じない事にするよ。ここで鵜呑みにしてもいい事なさそうだしな」

葉隠「公表してないところも含めたら4割近くまで行くっつうの!」

大泉「公表してないとこってなんだ?……オメーそんなやべぇ仕事して……」

葉隠「あー、それはともかく!オメーの運気が上がるように、俺特製の開運アイテムを何とタダで!持って来てやったんだぞ?」もそもそ

大泉「いらねぇっつうの。なんなら昼は、俺から大神さんに会いに行く気だったし」

葉隠「おいおいおい!ならなおさら!持ってけよこれを!」ごそごそ

大泉「………その前になんで俺はあだ名で藤尾はさん付なんだよ」

葉隠「んあ?藤尾さんはいい人だからなー…調子乗って呼び捨てにしても笑顔で対応する位の…」


※Tips
実話です。あの頃ははしゃいでる学生でごめんね、藤尾さん。


大泉「その位俺だってしとるわ!!」

葉隠「まぁ、あれだ…大泉っちはそれより一歩進んだこう、親しみがあるって感じの?」

大泉「……まぁ、納得いかねーけど許す…かもしれん、今渡してくるもん次第だな」

葉隠「マジかいな…んじゃオメー絶対に喜ぶぜ?」

大泉「おう、なにくれるんだい葉隠君?」

葉隠「はい」どさ

大泉「………」

大泉「………」

大泉「………!?」


フリーズ


葉隠「………なんだよ、どうした?」


853 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:30:33.28c8n4qRRqo (20/38)

大泉「なんですか、これ」

葉隠「おふだ」

大泉「…お札?」

葉隠「そうだべ。悪運を断ち切るお札だべ」きりっ

大泉「…え?こんなに?」

葉隠「まだあるぞ?」どさどさ

大泉「ひとつひとつ札束みたいになってんじゃねぇかよ!何束あんだよバカか!!」

葉隠「っせーなぁ、これを体につけときゃー開運間違いなし!」ばさばさ

大泉「いらねぇいらねぇこんなには!おい何服に突っ込んで……っ!」

葉隠「あー、と……ついでにこれもやる!」ぽい

大泉「…これは?」

葉隠「ふふふ、それはマジにすげーぞ…何とボール状のクリスタルだ!」

大泉「嘘つけてめぇこれスーパーボールじゃねーかよ!」ぐにぐに

葉隠「嘘じゃねって!」

大泉「こんなもんで何がしてーんだおめぇは!」

葉隠「あー……とにかくそれがオメーの運気を上げっから、いいな?持っとけよ?肌身離さず、な」

大泉「絶対に捨ててやるからな」

葉隠「はっはっはっ」すたすた

大泉「おいっ、葉隠ちょっと待っ、こんなに札いらねって……」



すたすたすたかちゃばたんっ



大泉「……渡すだけ渡したらすぐいなくなりやがるし」

大泉「なんなんだあいつは…」

石丸「廊下は走ったら怪我をするだろう!走ってはいかんっ!」

霧切「よかった、ようやく石丸君が自分を取り戻してくれたわ」

大泉「ひっでぇ言われ方してんな石丸」

石丸「そんな事はありませんよ―――ところでそれはなんですか、大泉さん?」

大泉「あぁ、今葉隠がくれたんだよ。なんか運気が上がるお札とかって言ってな…」

苗木「葉隠クンってなんて言うか、何考えてるのか分かんないよね」

大泉「分かるやつなんざいねぇんじゃねぇか?……っつーかよ、これ」

苗木「どうかしましたか?」

大泉「………字、うまいな」


854 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:31:53.81c8n4qRRqo (21/38)

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855 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:34:01.36c8n4qRRqo (22/38)

◆体育館


大神「………」

大泉「………」

大神「………」

大泉「………」


大泉(え?なにこれ?なんの罰ゲーム?なんで俺はこんな事してんだ?ええと思い出せ思い出せ…)

大泉(確か俺は、大神さんとコミュニケーションを取ろうと思って、体育館に来たんだった)

大泉(んで喋ろうと思ったら「お主は精神が乱れている」とか言われて、言い訳も聞かれず結局座らされて、何が始まるかと思ったら)

大泉(………なぜかふたり並んで、坐禅など組んでいるわけで)

大泉(つうか坐禅って叩く人がいないとなんにもならねぇんじゃねぇの?いつまでやんの?)


大泉(………)

大泉(………)

大神「………」

大泉「………」

大泉(………大神さん寝てんじゃねぇだろうか)

大神「寝ておらんぞ」

大泉「おぉおぉぉお!?」びくびくっ

大神「………驚き過ぎであろう」

大泉「きゅ、急に喋るからぁ!心臓止まるべや…」はぁはぁ


※Tips
大泉さんはビビリです。
【カントリーサインの旅2】では、自分を驚かしてくるミスター(鈴井)を「おっさん」呼ばわりしていたほど。


大神「…まあ良い」


大泉(なんかあれだ…字面的に見分けにくいからさっさと終わらせようぜ、大神さん)


大神「………大泉」

大泉「ん?」

大神「朝日奈から、お主の話はよく聞いている」

大泉「え?朝日奈が?ああ、そう?」

大神「そしてこの数日、我が見たものを合わせて考えて…だ、大泉洋」

大神「お主は……」

大泉「………うん」


大泉(朝日奈さん、一体なに喋ったんだろうなぁ。随分と俺に気を揉んでくれるけれど)

大泉(大神さんと仲良いから俺の話してるのはまぁいいとしても、なんか変な事言ってたらアウトじゃね?)


大神「お主は……朝日奈を託すに相応しい男だ」

大神「我はお主と出会えてよかった」

大泉「………は?」


856 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:36:42.13c8n4qRRqo (23/38)

大泉(朝日奈を託すって言った?今?いやいやだめだよぉ、僕ぁ妻帯者なんだよぉ大神さぁん。いやね?分かるよ?)

大泉(大事な友達がこんな場所にいつまでもいるのはそりゃあ怖いさ。僕だってきっとそう思うし今だって怖いよ)

大泉(でもやっぱりねぇチーム40に差し掛かった僕と現役JKの朝日奈さんってのは犯罪的なんじゃねぇかと思うんだよなァ)


※Tips…【チーム40】
【水曜どうでしょう】における、鈴井(ミスター)とカメラDの嬉野(うれしー)のタッグの事。当時の40代は彼らだった。
特にカブ系の企画で活躍し、うれしーは両手を使わず足だけでカブ後方にしがみつき迫力のある画を撮った。
でもいらないと言われればいらない。
なおうれしーは、奥様がオートバイで日本一周した事があると聞いて、新婚旅行を【オートバイで日本一周旅行】にした男。
ただし二輪免許を持っていないので、奥様とタンデム(二人乗り)で一周した。のちに奥様がバイク雑誌に記事を投稿して数ヶ月連載された。
現在ではチーム50となってしまっている。が、生涯現役。


大泉(だからね大神さんちょっと落ち着くべ?あー………ほら、苗木とか?ちょっと妥協して石丸とか、あと十神とかなら朝日奈さん養えるからきっと)

大泉(俺はダメだよぉ、それは不倫だと思われるよぉ?ダメですよぉ?)



大神「………だが、我は」

大泉「ふぇ?」

大神「……我は、我は朝日奈のために…否、我自身のために……!」

大泉「おお、がみさん?」

大神「許されないとは分かっている、本当は朝日奈を託したい気持ちもある…」

大神「だが!…お主がいる限り我は迷い続けるだろう…だから…」


ぶぉんっ


大神「…ここでお主を殺す」


(ぐっ、と大神がその拳を前に突き出した。風圧で、大泉のチリチリした前髪が大きくたなびく)


大泉「…っ!?」どたんっ

大神「………」

大泉「お、おがみ、さ……いきなり、なん、で」


857 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:38:21.37c8n4qRRqo (24/38)

大神「………」

大泉「! おめぇ、そんなまさか……」



(葉隠「近いうちに大泉っちはオーガに殺されるべ」)

大泉(おいおいおい…葉隠ぇ、あの野郎…!)



大泉「いやっ!そんなでも、大神さんこれシャレんなんねって…!」かたかたかた

大神「………」

大泉「ひ、人殺して外に出たって自分が辛いだけだぞ!俺も死にたくねーしな!」

大神「承知の上だ」

大泉「こここ、こんなとこで俺殺してもすぐバレるべや!やめろ?な?思い直せっ!!」

大神「それはどうとでもなる」

大泉「なにより朝日奈は!」

大神「………」

大泉「おめぇ今、俺に朝日奈託すとか、よく分かんねぇけど…言ってたべや?その朝日奈はどうなんだよ」

大泉「俺が死んだっけ悲しむんじゃねぇのか、朝日奈は!」

大神「………」

大泉「俺はまだ死ねねぇんだよ、ふるさと帰るまでは!!」

大神「…我は…」

大泉「大神さん!」

大神「………くっ!」


(大神がゆっくり拳を引いて、座り直した。目を閉じる…その体から殺意は欠片も感じられない)


大神「許せ、戯れだ…」

大泉「………」へたっ

大神「……済まん」

大泉「………へ」

大神「お主をまた驚かせてしまった」

大泉「………それは、いいけど………」はぁはぁ

大神「我は……」

大泉「…はぁ、はぁ…」

大神「…済まぬ」

大泉「あ」白目ぐるん


どさ


大神「………」

大神「………」

大神「………大泉?」



858 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:41:53.51c8n4qRRqo (25/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー





保健室





ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………っ」

大神「目覚めたか」

大泉「っおお!?」ばさばさっ

大神「そこまで驚かなくとも」

大泉「ああ大神さんかああああもうびっくりしたぁぁぁぁぁ!……って、ここって?」

大神「保健室だ。お主が気絶したので連れてきた」

大泉「あー……そうだったの。っつーかまた俺気絶したの?ごめんね、大神さん」

大神「気にするな、我が勝手にやった事だ」

大泉「……いや、でも大神さんは女の子でないの、女の子にそんな事さしてさ……」

大神「ふふっ」

大泉「」?

大神「我は何と言う過ちを犯すところだったのだろうな」くっくっくっ

大泉「なによ、突然笑い出して」

大神「我はお主に殺意を、ほんのわずかでも抱いてしまった。…何故であろうな」

大神「殺そうと思えば、先のタイミングで殺す事も出来た。しかし、しなかった」

大神「大泉、我はお主を対等な関係として認めたと言うのに、我は…」


大泉(あ、そういやずっと呼び捨てされてる。前ん時は大泉氏とか言われてたのに)


大神「………我はほんの少しだけ迷ってしまった。自らの弱い部分に負けそうになった」

大神「本当に済まない」

大泉「いや……もう過ぎた事でしょ、なんも起きなかったし…あんま気にしてもさ?」

大泉「…ぜってぇ許さんからな」ぼそ

大神「………ふふっ、そうしてくれ」

大泉「あ、あの今のは冗談で」

大神「いや、そうしていて欲しいのだ。我を許さない気持ちでいて欲しいのだ」


大神「もはや我は、この学園生活を心地いいと思っているのだから」


大泉「………?」

大神「ともかく今日は済まなかった。またゆっくりと話をしよう、ゆっくりと…近いうちに」

大泉「あ、ああ…うん」


大泉(大神さんに殺されかけた件はよく分かんねぇうちに解決していた。いや、殺されかけてたのかどうかも分からんけど)

大泉(本人が殺意を抱いたって言ってんだから、きっと本当なんだろうな。でも、なんだって大神さんが……)

大泉(とりあえずあれか、葉隠の占いは…内容的に3割くらいは当たったんじゃないだろうか)


859 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:42:54.25c8n4qRRqo (26/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー




購買




ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉(まだ頭はくらくらするが、ひとまずもう大丈夫そうだし、俺は保健室を出た)

大泉(大神さんに何度も謝られて申し訳なかったし…んで、ふらっと入ったのはすぐそばの購買部)

大泉(そして今は誰もいない部屋にそれはあった)


でーでーでーでーでー
(ちゃんちゃらっちゃっちゃっちゃんっ)


大泉「ものものましーん?なんだいこりゃ」


「それはね!」


大泉「」!

びよーんっ

モノクマ「モノモノマシーンです!」

大泉「それは分かったよ」

モノクマ「えー?大神さんには驚くのにボクはノーリアクション?」

大泉(めんどくせぇ)

モノクマ「そんなめんどくさそうな顔しないでよぉ」しょぼん

大泉「んでおめぇは何しに来たのよ」

モノクマ「冷たいっ!………モノモノマシーンの話をしに来たんだよ」

大泉「あのガチャガチャみたいなやつ?」

モノクマ「そ。ポールタウン地下のHTBショップとかにある、どうでしょう缶バッチみたいなやつだよ」


※Tips…【ポールタウン】
地下鉄・大通駅から、南北線のすすきの駅を結ぶ地下歩行空間。多くの店が立ち並んでいる。
飲食はもちろんのこと、衣類の販売やケータイショップ(docomo)、お土産屋さん、CDショップなんかもある。
狸小路商店街側の出入り口付近に、HTBショップは存在している。onちゃんグッズも多数存在。メガガイアの地下のそば。
なお周辺には、大通駅から札幌テレビ塔を結んでいる【オーロラタウン】と言うのも存在する。間違いやすいので気をつけたし。
私はよく間違える。


モノクマ「あれは本来メダルを学校の中で探して、それで回すんだけどね」

大泉「回したら何が出んだよ」

モノクマ「それはやって見てからのお楽しみ!」

大泉「あっそ。んで?」


860 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:45:16.17c8n4qRRqo (27/38)

モノクマ「大泉クン、まだメダル持ってないやん?そしたら回せないやん?だから今回はボクが1枚あげるやん?」

大泉「くれんの?」

モノクマ「その代わりあれだよ?面白くしてね」

大泉「はぁ?」

モノクマ「色々あるんだよこっちの事情がっ!」

ちゃりんっ

モノクマ「ほらぁ…これくれてやるからよぉ…回せ、回せよぉ大泉クゥン」かぶとむし感

大泉「あーあー分かった分かった!分かったっ!回すからっ!」


がっちゃがっちゃがっちゃ

ころんっ☆


大泉「……おぉい、なんか出てきたぞ?」

モノクマ「見てごらん?」

大泉「はいはい」

ぱか


GET!【バズーカレンズ】
カメラに装着する、600mmの望遠レンズ。その見た目がゴツすぎる事から、大泉達はバズーカと呼んでいる。
実は、当時HTBアナウンサーだった【金子のりとし】の私物である。
【onちゃんカレンダー】で初登場、その後【中米・コスタリカで幻の鳥を激写する!】で再登場した。
でかすぎてピントが合わせにくいわ、重すぎるので撮影時には鈴井(ミスター)の肩を借りるわと色々扱いが難しいアイテム。
シャッターを押すと『ズドーン』と言う、何かを撃つSEがどこかからかすかに聞こえる。


大泉「………」

モノクマ「………(なんで?)」

大泉「なんで?」

モノクマ「………(あっよかった、大泉クンも疑問に思ってくれた)」

大泉「つうかでかくね?どうやってこんなカプセルに入れt」

モノクマ「ちぇりおー!」ぱんち

大泉「ぶふっ」

モノクマ「そう言う事は気にしちゃダメでしょ!」

大泉「おいおい暴力かぁ?学園長が暴力振るうたぁどーゆー事だい?」

大泉「こりゃあ訴訟だよぉぉぉっげほげほぐふぅっ!」

モノクマ「キミ喉弱いのにいきなり叫ぶからそうなるんでしょ」


参考:http://i.imgur.com/R8FH3P8.jpg


861 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:46:18.37c8n4qRRqo (28/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー






ランドリー




ーーーーーーーーーーーーーーー


862 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:47:13.73c8n4qRRqo (29/38)



がちゃ


葉隠「お?よーう、大泉っち」

大泉「おいこの詐欺師こっち来い」

葉隠「は?詐欺??何の話を…」

大泉「おめぇじゃねぇかよ!ゴミみてーな札よこして「身に付けてれば開運だべ(笑)」っつったのはよぉ!」

葉隠「ゴミって言うなゴミって!」

大泉「公表してない部分入れたら4割なんじゃねぇのかよおい!」

葉隠「そうだぞ!4割だぞ!3割だってすげぇのにさらに上がってんだからな!」

大泉「ちなみにその、公表してない部分ってなんなのよ」

葉隠「……自分の生死がかかった時………だな」

大泉「」カチッ

大泉「…何かっこ付けてんのよ!」

葉隠「いやかっこつけてねえし!」

大泉「もういいわ、おめぇの占いは信じねぇからな」ばさばさ

葉隠「ちょ、それ!」

大泉「これは返品だぁ、葉隠ぇ。それそれとも俺が焼却室まで持ってってやろうか?」

葉隠「あーあーあー、やめろっての」かき集め

大泉「………あー、でもあれ、あれは当たったぞ、ちょっとだけな」

葉隠「まさか、オーガが…」

大泉「まぁ、な。マジで危なかった」

葉隠「ほら、言ったろ?俺の占いは3割当たる!」

大泉「いや、まぁギリギリ外れたからよかったけど」

葉隠「って事は大泉っちは幽霊に!」

大泉「…未遂ですよ?外れたんですよ?」

葉隠「………」

大泉「………」

葉隠「………まさかぁ」

大泉「どこ疑ってんのよ」

葉隠「………新種の、足のある幽霊とか………」

大泉「それもう【R-14】でやったから」


※Tips
限りなくネタバレです、それ。


863 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:48:02.00c8n4qRRqo (30/38)

葉隠「なんだ、大泉っちはまだ生きてるんだ!やったー!」

大泉「」!

葉隠「………じゃねーよ!俺の占いの的中率下げんなよ!」

大泉「」!?


ーーーーーーーーーーーーーーー




葉隠さん
怒る。




ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「えええー?!」

葉隠「なーんでこう当たらせねぇかなぁ!?」

大泉「おおぉぉぉいおいおいおい!無茶言ってんじゃあねぇよぉおぉお!?」

大泉「当たってたらおい!当たってたらおめぇ、俺死んじゃうべや!?ダメだよぉ!殺人はダメだ!笑えねぇって!」

葉隠「いやいや俺の稼ぎに関わるんだからよぉ!」

大泉「閉じ込められといて何が稼ぎだよてめぇよぉ!そもそも誰が見てるっつうんだ!こんなの!」

葉隠「分かんねぇだろ?誰かが聞いてっかもしんねぇだろ?」

大泉「聞いてたらまず間違いなくおめぇの好感度も下がってっけどな!」

葉隠「んな事ねぇよ、俺の事みんな信用してくれるってマジで!」

大泉「はぁ!?」

葉隠「うわー葉隠君の占いってなまら当たるしょ、信じよう!ってなるべや!」

大泉「おめぇの言ってる事わやなんだって!」


※Tips…【わや】
方言。めちゃくちゃ、手が付けられない、などの意味がある。
イメージ的には悪い時に使う事が多いが、用途が限られていないのでいい意味でも使える。
例:今日雪、わや降ってるわ…(物凄く降ってるわ)
【方言彼女。】でも取り上げられた。その際は「わや楽しみ(めちゃくちゃ楽しみ)」と言う使い方をしている。


葉隠「分かんねぇやつだな!」

大泉「おめぇがだよ!他人の命かけといて何をほざいてんだよ!?」

葉隠「いやまぁ、確かに大泉っちが生きてて嬉しいけども、でもやっぱ外れたってのはなァ…」

大泉「お前殺すぞ」

葉隠「ここで言うとマジになっからやめとけってのぉ!」

大泉「とりあえずおめぇまず反省しろ!」


864VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 01:48:18.398LbdPmqEo (1/2)

自分の生死が掛かった時に6割も外して、よく生きてるな


865 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:49:03.95c8n4qRRqo (31/38)

葉隠「えー?」

大泉「俺はさぁ、ねぇ?折角だから全員と話し合いたいわけよ。分かるか?葉隠ぇ」

大泉「俺はこんなとこで死ねないの!縁起でもねぇ事言うなってんだよ!」

葉隠「うぐっ!で、でも!」

大泉「おめぇがすげーのは分かってるから」

葉隠「………へ?」

大泉「おめぇの占いが当たんのも分かったから。だから葉隠、さっきのだけは謝れ、謝ってくれ」

大泉「その、さぁ……なんつうか」がしがしがし

大泉「俺はおめぇを本気では殺したくねぇし、おめぇに死なれたくもねぇんだ」

葉隠「…大泉っち」


ーーーーーーーーーーーーーーー




反省した




ーーーーーーーーーーーーーーー


葉隠「……すまんかった」

大泉「お?やけに素直に謝るね。さっきまでとは別人じゃねぇかよ」

葉隠「いやぁ…悪い癖でな、ちょっと占いとなると周りが見えなくなっちまうんだ」

大泉「見えてないってレベルじゃなかったけどね?キミ」

葉隠「はっはっは、ほんとにすまんべ大泉っち!今度は半額で占ってやっから許してくれ!」綺麗な土下座

大泉「ああ分かった、分かったから…って金取んの?!」

葉隠「ダメか?」がばっ

大泉「ダメだよ!……おめぇさぁ、ちょっとここ出たら病院行こう。な?」


キーンコーンカーンコーン♩
『えー、夜です!夜時間です!以下略!』


大泉「おっと、もう夜時間か。とっとと帰るぞ、葉隠」

葉隠「…だな」服ぱんぱん

大泉「はぁ、ったく無駄な時間過ごしたわ」

葉隠「………!」ぴくっ

大泉「おい、ほっとくんならこの札全部燃やすぞ」ばさばさ

葉隠「………」

大泉「…ん?おい、葉隠?」

葉隠「………っ、あ?」

大泉「こんなとこで寝たら死ぬぞ、ほんとに」

葉隠「あ、ああ、それはこえーな」


866 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:50:47.12c8n4qRRqo (32/38)

大泉「ったく手間かけさせるなぁおめぇはよ…はぁ」

葉隠「………なぁ、大泉っち」

大泉「何よ、さっさと帰るぞって」

葉隠「死なない、よな?」

大泉「…あ?」

葉隠「大泉っちは、死なないよな?」

大泉「おめぇまだそんな事を」

葉隠「なぁ、大泉っち!」

大泉「………まさか、おめぇ…なんか見たのか?」

葉隠「…俺は、俺は…」

大泉「………」

葉隠「……分かんねぇ。分かんねぇんだ……でも、何かが起きそうな感じがして、だから」

大泉「死なないよ」

葉隠「……うん」

大泉「………死なないよ、死ねないよ」

葉隠「………おやすみ」

大泉「………あぁ、おやすみ」




大泉(その言葉の意味を)

大泉(その意味深な態度を)


大泉(なぜ俺は気付いてやれなかったのだろうか)


大泉(結局終わってから何を言ったって、後の祭りだ)


867 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:53:13.34c8n4qRRqo (33/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー




部屋




ーーーーーーーーーーーーーーー


バタンッ

大泉「やっべやっべ、誰にも見られてなきゃあいいけど…」

大泉「………しかし…葉隠だけは分からんねぇなマジで…あいつは何なんだ」

大泉「もう少し話せばあいつの歪んだ理由とか分かりそうなもんだけど…うーん…」

大泉「つっても本人に歪んでるって自覚がねぇからなぁ…あいつもしかしてかなり悲惨な人生だったんじゃ…」


かさっ


大泉「……ん?なんだいなんだい」

大泉「扉の下に何かが……」


かさかさかさ


大泉「…これは!?」


『抜け道らしき穴を見つけた。外が見える。ここから出られるかも・・・』
『モノクマに勘付かれるとマズイから、みんなに内緒で早朝6時に物理準備室に集合』


大泉「………っ!」

大泉「外が……?まさかそんなもんが…今まで見つからなかったのに」

大泉「……モノクマが隠してた?…可能性としてはあるな」

大泉「それを見つけたって事だろ、これは…ならどうする?」

大泉「罠の可能性だって…い、いや、疑っても仕方がねぇんだけど」

大泉「……はぁ…行くしかないか」

大泉「………」

大泉「………」

大泉「………6時かぁ………」

大泉「………」

大泉「………やめようかなぁ………」


868 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:55:02.31c8n4qRRqo (34/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー





深夜





ーーーーーーーーーーーーーーー






がちゃっ

「くらっ!」

「…ここで合ってる…よな?」かさかさ

「おーい…誰かいねぇのか?おい、っつーか電気くらい付け」


がばっ


「ンゴッ!?」



じたばたじたばたばたばた



「ん、ぐ、ぐぅ…う…」

「……う…ぶ………」

「………ん………っ……」


「………」





どさっ




がさがさ

かちゃかちゃ…



869 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:58:33.39c8n4qRRqo (35/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー




早朝




ーーーーーーーーーーーーーーー


がちゃ


大泉「ふぁあああ……」←いつもの赤いジャージ


ーーーーーーーーーーーーーーー




半目




ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「………ん」ごしごし

大泉「…つーか誰もいねぇべや…ふぁ…」

大泉「なんだ、やっぱイタズラか……」


のしのし


大泉「早起きして損したじゃねぇかよ全く……」くるっ


ぶんっ


大泉「………は………?」


ごっ

がしゃああああんっ!!



大泉「うおっ、うおおおおっ!?」


ぶんっ
ぶんぶんぶんっ


大泉「お、おい、ちょっ、待て待て、待てって!おい!」


ぎゅう………
ぶんっ


大泉「待っ」








どさっ


870 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 01:59:46.94c8n4qRRqo (36/38)






「あ、あわわ、あわわわわ…」

「ついつい目を…つぶっちゃったけど……」

「……当たってた……んですよ……ね?」

「息は………、……し、してない……」

「み、脈は………、………ああダメだ……ないや……」

「頭から…血が……流れて」




「ああ、ああ………」




山田「…やってもうたぁぁぁぁぁ…」






871 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 02:00:39.22c8n4qRRqo (37/38)

ーーーーーーーーーーーーーーー





新世紀騙され伝説再び!
大泉洋よ新千歳空港に立て!

非日常編





ーーーーーーーーーーーーーーー


872 ◆z.6vDABEMI2014/08/12(火) 02:03:30.24c8n4qRRqo (38/38)

ここまで。長らくお待たせしました。
また変なところいっぱいありそうな予感するけど、黙っててやってくれっ!


とりあえずこんな感じで。
個人的な鬼門は3章でした。
あと色々とありがとうございます。


873VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 02:06:42.328LbdPmqEo (2/2)




874VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)2014/08/12(火) 02:16:36.12EeWN30JO0 (1/1)

なんだかんだ起きててよかった
乙!
ところで……ダベミはホモミにはならないの?(ゲス顔)


875VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 04:03:43.92DtPSYw6Do (1/1)

乙!続きが気になる


876VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 04:46:11.53GL+8QzgHO (1/1)

乙乙面白かった!続き楽しみにしてます


877VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 10:45:41.27BgTRrSD9o (1/1)

乙です


878VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 13:01:44.74bCNXTIFFO (1/1)

これはスレ2つめ確定ですな!がんばれダメミ!
おつ!


879VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/12(火) 16:04:11.34tbHZzq89O (1/1)

ダベミ乙
気絶中の大泉さんは白目でこっちを見ているなきっと


880 ◆z.6vDABEMI2014/08/15(金) 01:06:54.43r0Iyr/1Ro (1/1)

もしいけたらあした投下。


881VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/15(金) 01:40:59.402kfuXQOko (1/1)

了解


882VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/15(金) 21:03:29.82j1+lw+2F0 (1/1)

おぅい、ダベミくぅん。期待して待ってるよぉ


883 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:00:29.12gBSF8DxDo (1/54)

今回はなんと何レスになるか分からないと!
1さん、まるでどうでしょう班のような事を言ってます
相変わらずまともに推敲してやがらない!と思わずずずいっと見てやってください。
変なところがあったら黙って胸にしまっておけッ!行くぞッ!


884VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 00:01:07.289y2nDqmfo (1/2)

よしこい


885 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:01:14.37gBSF8DxDo (2/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー






14日目


夜時間になる前






ーーーーーーーーーーーーーーー



886 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:02:41.28gBSF8DxDo (3/54)

◆大浴場…の前、更衣室



苗木「アルターエゴが!?」

霧切「声が大きいわよ」

十神「なくなっているのが分かったのは、つい先ほどだ。霧切が周囲に異変はないかと、様子を伺った時に発覚した」

不二咲「どこに行っちゃったのかなぁ…」

舞園「……分かりませんけど、誰かが何かの目的のために持って行ったんですね」

十神「だろうな。それに目的もはっきりしている。恐らく、交渉に使うつもりだ」

不二咲「交渉?」

霧切「盗んだ犯人が、アルターエゴを返す代わりに何かを要求する可能性があるって事よ」

十神「モノクマにバラす代わりに、俺達に殺人を強要する……と言う可能性だってある」

霧切「そしてその犯人は、内通者である可能性が極めて高いわ…厄介ね」

苗木「うーん…犯人はアルターエゴがなくても困らない人…なのかな?だって、内通者だってアルターエゴの情報は欲しいハズだよ?」

舞園「それはわかりませんけど…ただ、重要なものだとは分かっていて、だからこそ盗んだんです」

不二咲「……どうしよう、もしもアルターエゴが、悪用されたら……!」


十神(現状、あのパソコンの中で見つかっている映像が映像なだけにどう悪用するんだ?…興味深いな)

舞園(誰かに見せるつもりなんでしょうか?面白いですけどね、あの映像)

霧切(あとどれだけNACSの映像が見つかるかしら…)わくわく

霧切(HTB音頭出てこないかな)わくわく

苗木(どうしよう霧切さんがわくわくしている…)



苗木「………ところで霧切さん、なんで呼び出されたのはボク達だけなの?」


887 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:03:58.09gBSF8DxDo (4/54)

霧切「」わくわく

苗木「………霧切さん!?」

霧切「あ!……ええ…十神君の意見も聞いた上で、この話をしても大丈夫そうな人だけを呼んだの」きりっ

舞園(霧切さん、ちょっと可愛いところもあるんですね)

十神「大和田と大神は自己申告で、不測の事態に対応出来るほど賢くないと言っていた。今回はそれを鵜呑みにしておく」

不二咲「ふたりとも、そんな事ないと思うんだけどなぁ…」

霧切「あとは、誘おうか悩んだのだけれど…朝日奈さんも桑田君も顔に出やすいし…」

十神「石丸もか。あいつはバカ丁寧に全員に聞いて回りそうだからな」

舞園「…犯人に気付かれたら大変ですもんね、こうして犯人捜しをしている事が分かってしまったら」

霧切「そうね。その点で大泉さんも外させてもらったわ。あの人ならきっと全員に聞くでしょうね」

苗木「ぼ、ボクも結構周りに聞きそうって思われてるのかと…」

十神「お前は霧切の信用枠だ。せいぜいほっとしておけ」

苗木「!」

舞園「ええっと、それで他の人はなんで?」

霧切「山田君はアルターエゴに執着しているから…江ノ島さんは、最近様子がおかしいから」

霧切「セレスさんは、十神君が信用ならないから呼びたくないんですって」

十神「あと腐川もな」

苗木「腐川さん、何もしてないのに可哀想に…」

不二咲「そ、それでこのメンバーになったんだぁ…」

舞園「私達は消去法で選ばれたんですか?」

霧切「そうじゃない。むしろ…呼ばない方にこうやって無理やり理由を付けたのよ」

十神「本当なら全員で話し合いをしたいんだ。俺はそれを最初に提案したんだが、霧切が止めた」

霧切「いっぺんに話をするより、まずこうして一部に情報を共有して、その上で捜査を進めた方が」

霧切「こちらに都合が良かったのよ。内通者や犯人に目星が付けやすいから…」

十神「明日、別の生徒を選別して俺から同じ話をしてみようと思う」

不二咲「そっか…そうだねぇ、お願いするよ」


きーんこーんかーんこーん

『夜です略!』


霧切「……もう夜時間ね」


888 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:05:03.38gBSF8DxDo (5/54)

苗木「さすがに夜時間は、部屋にいないとモノクマに怪しまれちゃうよね…」

不二咲「た、ただでさえカメラのない部屋にいるだし…」

十神「犯人が現場の様子を確認するためここに戻ってくる事も考えられる。それに俺達に無用な疑いを増やす必要もない」

舞園「そうですね。様子を見るためにも今日は戻りましょう」

十神「だな。明日から本格的な捜索を開始するぞ」

不二咲「分かったよぉ」

舞園「分かりました!じゃあ今日はこれで。おやすみなさい!」

苗木「うん…おやすみみんな」



不二咲(…あれ?なんかひとり忘れられてるような…)



葉隠「へっくしゅんちくしょう!」



苗木(>>1も途中まで忘れていた葉隠クンのクシャミが聞こえた気がする…通りで何回数えても16人にならないわけだよ)

苗木(そんな事を思いながら、アルターエゴ捜索を明日から始める事にして)

苗木(ボク達は眠りについた)




苗木(あんな事が起きるなんて、想像もせずに)




889 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:05:48.83gBSF8DxDo (6/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー





15日目



食堂





ーーーーーーーーーーーーーーー


890 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:07:12.79gBSF8DxDo (7/54)

苗木(この15日間、ほとんど全員が必ず朝は食堂に集まっていた)

苗木(ほとんど全員…と言うのは、たまに江ノ島さんが部屋で寝てたり、朝日奈さんが泳いでたり、大泉さんが気絶してたり)

苗木(そう言う要因だ)

苗木(それでも最後には必ず全員、一度は食堂に顔を出す)

苗木(………はずだった)



舞園「…遅いです、ね」

苗木「うん…」


苗木(遅い………)

苗木(時計の針は刻々と進んでいく)

苗木(朝の校内放送から随分時間が経ったと思う)

苗木(いつもと違うのは、まず大泉さんがこの時間になっても来ない事だ)

苗木(またどこかで白目を見せてる可能性があるけど……それにしたって遅すぎる)


苗木「ほかにも何人か…ああ、江ノ島さんも来てないね…」

舞園「おかしいですよね…もう朝食はだいたいみんな食べてしまいましたし…」

石丸「全員揃っていないうちに食べるのは非常に気が引けるが…止むなしと判断した…すまん、みんな!」

大和田「腹減ってたから仕方ねぇだろ」パンもぐもぐ


がちゃ

江ノ島「ごっめーん☆マラカス激盛りすんのに手間どっちった!」

腐川「それを言うならマスカラでしょ…間抜けなギャルはこれだから嫌いなのよ…!」

江ノ島「はぁ?」

苗木「まあまあ腐川さん!…ボクは江ノ島さんが来てくれてよかったよ」

江ノ島(………苗木君///)

舞園(なんだか江ノ島さんがチョロインに見えます)

十神「あと来ていないのは…」

大和田「あ?セレスと山田、あと」

朝日奈「葉隠と……大泉も来てない!珍しいね」


891 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:08:11.14gBSF8DxDo (8/54)

大神「うむ…大泉が不在となると、雰囲気が変わる」

十神「自由奔放なセレスや葉隠はともかく、山田と大泉が来ていない?…何かあるかもしれないな」

霧切「……そうね…」

苗木「みんなが心配だ……ちょっと手分けして探して見ない?」

朝日奈「いいよ、プール見てくる!」がたっ

十神「バカかお前は。プールなんてまだ見に行かなくていい」

桑田「うーわ、十神辛辣ー。モテねぇぞ」

十神「ふん、構わん。どうせ俺には最高の結婚相手だとか言って、どこかの企業の娘が嫁ぎに来るんだ」

霧切「企業の娘が戸次重幸?」

十神「言ってない、そしてそれだと戸次が女になる」

霧切「そうね、ナックスの女形と言えばシゲさんか音尾さんが鉄板と言われているもの」

苗木「噛み合ってないよふたりとも!?」

舞園「バラエティだと森崎さんが女装をよくなさってますね!」

桑田「そして乗っからなくていいぜ、舞園ちゃん!?」

※Tips…【NACSの女装】
舞台では女優を使う事もままあるが、彼らの、特に5人で行う公演では誰かしらが女性役を演じる。
大抵は戸次か音尾のどちらかがやる事が多い。【COMPOSER】【HONOR】のメイン女性役は音尾。
(【COMPOSER】ではシゲとキスしてた。はず。【HONOR】の時は…うん、モリも面白いことになってた)
なお大泉脚本の【下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。】には女性が3人登場する。
安田の妻役が戸次、戸次の婚約者役が音尾である。なお森崎も女装をしているがその出来栄えはお察し。
ちなみに【LOVER】では、大泉以外の4人がウエディングドレスを着るシーンなんかもある。大泉が悔しがってた。


石丸「と言うかなぜ君が知っているのだ!」

舞園「……なんだか分からないんですけど、お会いした事がある、ような気がしたんです」

腐川「で、デジャヴってやつかしら?」

桑田「ブーだのバーだの言ってねぇでさっさと行くぞ!」

大神「そうだな……何もなければいいのだが……」


892 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:09:39.64gBSF8DxDo (9/54)

十神「……割り振るぞ」

十神「桑田、大神、石丸、朝日奈。お前達は校舎の3階に行け…特に運動能力も高いし、誰よりも早く一番上の階につけるだろうからな」

大神「任せておけ」

桑田「っしゃー!んじゃ誰が一番早く着くか競争な!」

朝日奈「負けないよー!」

石丸「こら!廊下は転ぶと危険だから走ってはいけないぞ!」

桑田「なんだよイインチョ!今はそんな事言ってる場合じゃねーだろ!」

十神「黙れ…2階は腐川、舞園、大和田、不二咲。お前達が見に行け。あそこはプールや図書室があるだろう、細かく見るんだ」

舞園「…分かりました!」

不二咲「任せてねぇ!」

十神「1階は霧切、苗木、江ノ島と俺が行く。特に霧切……お前は1階の部屋それぞれを確認しておけ」

霧切「ええ、分かったわ」

十神「山田、セレス、葉隠、大泉の誰かを見つけたらすぐに周りに報告しろ。俺もなるべく早く行く」

十神「各自、任せるぞ」

苗木「うん………行こう!」


苗木(これだけの人数なんだ、絶対に見つけられるはず)

苗木(とにかく何もなかったらいいんだけど………)


893 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:11:13.87gBSF8DxDo (10/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー




視聴覚室




ーーーーーーーーーーーーーーー


がちゃ

苗木「ここにもいない…」


苗木(………十神クン、大丈夫かなぁ。江ノ島さんが信用ならないから自分がついていくって行っちゃったけど)

苗木(それに霧切さんもひとりであちこち回ってるし…はぁ、こんな時、みんなとボクの差を感じるな)

苗木(ボクは【超高校級の幸運】…運で入ったようなものだし。取り柄と言えば人よりちょっと前向きな事かな)

苗木(ボクが学校を探索したら大泉さんか誰か、せめてひとりくらいは見つけられるかなと期待したけど―――)


「きゃあああああっ!!」


苗木「!」

苗木(不意に叫ぶ声が聞こえた。ボクが慌てて視聴覚室を出ると、十神クン達と鉢合わせた)

十神「苗木!今の声…聞いたな!」

苗木「うん!叫び声…ちょっと遠かったね」

十神「恐らく3階だ」

江ノ島「ちょっとヤバくね?早く行かなきゃっしょ…」


「皆さん!来てください!山田君が……!」


苗木「………え?!」

苗木(その直後に上がったのは、2階を見に行った舞園さんの声だった)

十神「……俺は2階に行く。苗木、お前は先に3階に行け…見終わってから2階に来い」

苗木「分かった!」


苗木(ボクは自分が出せる全力で階段を駆け上がって行った)

苗木(息を切らしながら、それでも3階まで、なるべく急いで)


894 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:14:24.51gBSF8DxDo (11/54)

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3階




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◆娯楽室


苗木「セレスさんっ!?」だっ

大神「苗木か!よくぞここまで!」

朝日奈「あ、なえ、ぎ…せれ、すちゃ…が…」わなわな


苗木(朝日奈さんが指差す方を見ると…)


セレス「うう……」


苗木(娯楽室の中に、仰向けに倒れたセレスさんがいた)


桑田「大丈夫か?軽い怪我で済んでるみたいだけどよ」

大神「擦り傷、それと捻挫の可能性もあるか…あまり無理に動かしてはならん」

朝日奈「ご、娯楽室見たら、セレスちゃんがた、たお、れ」

苗木「朝日奈さんも!しっかり!」

桑田「つーか…セレス、オメーなんでまた娯楽室に?」

セレス「じ、実は…」

石丸「そんなに言い淀むような事なのか?」

大神「無理せず、話してくれ」

セレス「私、山田君とオセロで対決していましたの…朝食のデザートを賭けて」

石丸「朝からか!?」

セレス「石丸君には怒られると思い、黙って3階に来ましたわ」

大神「確かに石丸ならばそれを叱りつけるだろうが…」

石丸「まず賭け事の時点で禁じるだろうな、僕なら」

苗木(セレスさんの立場がないよ…)

セレス「すると娯楽室に、み、見た事もないものが現れ…私達を襲い、私はそのハンマーで殴られ昏倒…」

セレス「そしてその間に…そう、山田君が危険ですわ!アレは山田君を攫ったのです!」

苗木(ん?アレってなんだろう?)

朝日奈「山田よりセレスちゃんだよ!大きな怪我してなくって何よりだよね…」

セレス「私はそれで襲われましたわ…床のそれで…」

石丸「これか…凶器は…む?」

桑田「ちいちゃいピコピコハンマーじゃねぇかよ!?こんなのでどうやってセレスを襲うって…」


895 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:15:37.53gBSF8DxDo (12/54)

大神「待て、何かおかしい」

石丸「これは…材質がプラスチックでは、ない…?」

苗木「…本当だ!ピコピコハンマーに見えるけど、これ…木で出来てる!塗装凝ってるなぁ…」

桑田「しかもご丁寧に1号って書いてあんな…なに?【ホワイトウルトラハンマー1号】?」


※Tips…【ホワイトウルトラハンマー】
【雅楽戦隊 ホワイトストーンズ】において、主人公である【南郷 進(なんごう すすむ)】の専用武器。
元は南郷がホワイトストーンズに変化(へんげ)する時に吹く、雅楽三管を司る楽器・笙(しょう)。
見た目は白いピコピコハンマーだが、非常に強力な武器である。


セレス「私も初めは油断してしまったのです。しかし、そのハンマーは固い木製。叩かれてはひとたまりもありませんでした」

苗木「でもどうして攫われずに済んだの?」

セレス「…頭を殴られ、朦朧とした意識で…私は必死に懇願し、見逃してもらったのです」

セレス「命だけは奪わないでください、舐められる場所があるならどこでも舐めますから許してくださいと」

苗木「…すごいお願いだねセレスさん」

セレス「プライドなんて命には変えられませんわ」

石丸「しかし見た事もないものとは?」

セレス「まるで何かの特撮番組に出てくるような生き物でした…あれは……そう、」

セレス「私はあれを【レンガレンガ】と名付けましたわ」

朝日奈「………なにそれ!?」

セレス「私、掠れゆく意識でなんとか写真を撮りましたの…シャッターを切った直後に意識を失いましたが…」

大神「ふむ、だがレンガレンガだと?そんなお主の言うような生物が存在するわけ…」

セレス「こちら…見ていただけますか?」


896 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:16:55.95gBSF8DxDo (13/54)

苗木(ボク達は、セレスさんが山田クンから預かっていたデジタルカメラを見せてもらった。そこには)

苗木(間違いなく【レンガレンガ】はいた)


参考→http://i.imgur.com/Qcfd9NC.jpg


※Tips…【レンガレンガ】
【雅楽戦隊 ホワイトストーンズ】の第1シーズン【雅やかな愛の戦士たち】に登場する強敵。
そのボディは、かつて北海道白石区の名産であった煉瓦(レンガ)で出来ており、非常に固い。レンガは北海道庁や東京駅などにも使用されている。
大泉演じる紫の服が好きな男【大門 通(だいもん とおる)】を真冬の川に容赦無く叩き落とし、
鈴井演じる【南郷 進】が最終兵器として用意された爆弾、【悪いことしちゃダメ弾】を使用しても相打ちだったほど強い。
なお中の人(スーツアクター)はオクラホマ藤尾が勤めている。


苗木「」

桑田「………マジでレンガみてぇじゃん………!?」

大神「だ、だがここにはレンガはないはず!恐らく…」

石丸「ああ、段ボールか何かで設計されているのだろう」

桑田「だから自分で殴らずに、わざわざ塗装したハンマーで殴ったっての?」

苗木「なんて言うか…無駄なところで芸が細かいね」

セレス「しかし、あれはまるで本当にレンガのような硬さでした…きっと段ボールではなく厚紙を重ねているのです!」

朝日奈「ほんとになにそれ……」

石丸「だが僕達はそんなもの見なかったな?」

大神「ああ、3階にはどうやらそのレンガは…」

セレス「レンガレンガですわ」

大神「その…レンガレンガはおらんようだが」

石丸「とにかくそのレンガがどうはいい!」

セレス「レンガレンガですわ」

桑田「そのなんだ、レンガレンガ?探すより山田じゃね?」

セレス「はっ、そうです…山田君が危険で…!」

苗木「そうだ!2階に攫われたはずの山田クンがいたらしいんだ!」

セレス「………本当ですか?しかしなぜ2階に?」


897 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:17:44.66gBSF8DxDo (14/54)

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図書室






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898 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:19:26.70gBSF8DxDo (15/54)



苗木(そこには既に、1階の探索をしていた十神クン達もいた)


腐川「………」←山田を極力見ないようにしている

山田「ひぃぃ…ひどい目に遭いましたよ…」でぶでぶでぶ

舞園「でも…生きていて本当によかったです…!」

不二咲「そうだねぇ…」

山田「ああちーたんマジ天使(えんじぇう)」


苗木「みんなっ!山田クンはっ!?」



霧切「苗木君!セレスさんは見つかったの?」

苗木「うん、ちょっと怪我してるけど…」

セレス「…私ならこちらに…」

大和田「見つかって何よりだったな。…つーか葉隠はなにしてんだ?」

舞園「大泉さんもここにはいませんね」

不二咲「ど、どこ行っちゃったのかなぁ?」

霧切「ともかく、セレスさんが無事で何よりだったわね」

山田「おいおーい!僕はぁぁぁ!?」

セレス「攫われたので心配していましたが、元気ですわね」

大神「霧切よ…セレスは無事とは言え軽症だった。襲われたと言うのだが」

十神「襲われた?誰にだ」

山田「そう!!僕も襲われたのです!!セレス殿とオセロやってたら急に!」

大和田「だーから、どんなやつに襲われたんだって聞いてんだろ?」


山田「レンガレンガ」


十神「は?」

山田「あれはレンガレンガです、間違いありません!レンガレンガです!」

苗木「これだよ」つカメラ

十神「」ドン引き

腐川「なにこれぇ……」


899 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:20:59.44gBSF8DxDo (16/54)

霧切「そんなっ…!れ、レンガレンガ!?【悪い事しちゃダメ弾】はないのにどうやって倒せば…!」

霧切「ホワイトストーンズと大門通の4人がかりでもまだ倒せず、川北博士に助力頼んでようやく倒したほどの強敵!」

霧切「…しかもその背後には悪の首領が…宮司が命をかけて爆散したにも関わらず即蘇生したブラックローズが!」

霧切「だめよ…白石は……日本はもう終わりだわ……!!」がくがくがく



苗木「霧切さん!!帰って来てぇぇ!!今はそんな事言ってる場合じゃないんだよぉおっ!?」


※Tips
【ホワイトストーンズ】のシーズン1・2の話です。


石丸「霧切くんが何を言っているのか分からんのだが」

江ノ島「あたしも全く分かんないから大丈夫」

苗木「霧切さんっ!」ぶんぶん

霧切「はぅっ!………ご、ごめんなさい、つい」

桑田「物語入り込む系女子こえーチョーコエー…」

山田「……あのー、もう少し心配して欲しいんですけどー?」

朝日奈「襲われたとか攫われたとか言うから心配したけど無事じゃんあんた、頭から血が出てるくらいで」

腐川「」目をそっと背ける

大神「それはかなりの重症だろう」

山田「ひっど!いや、僕も襲われたのですよ!そこに落ちてる【ホワイトウルトラハンマー】で!」

大和田「はぁ?ホワイト…なに?」

山田「ホワイトウルトラハンマーですよ、そこに書いてあるじゃないですか!」

十神「これは…木槌?!見た目では分からないようにわざわざピコピコハンマーのように塗装してあるのか」

霧切「でもレンガレンガは手が無いのよ?どうやってハンマーを…」

山田「それがこいつ、器用な事に両手のレンガで柄を挟んで振り回して来たんです。両手に吸着シートがあるんでしょうか?」

大和田「落とさねーように振って、持ってたら邪魔だってので捨てたのか」


900 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:22:28.52gBSF8DxDo (17/54)

苗木「それにしても、さっきセレスさんの部屋で見つかったハンマーは1号だったけど」

石丸「ああ、これは2号と書いてあるな。大きさも先ほどのものよりも大きいようだ」

セレス「もしかしたらハンマーは、以前からこのためだけに学内に設置されていたのかもしれませんね」

十神「……! そうか、こいつはハンマーを持ち運べない!」

石丸「凶器を学園に今まで隠しておいて、今回それを引っ張り出している…つまり、このレンガレンガは計画犯だとでも言うのかね?!」

霧切「……分からないわ」

舞園「そんな事を言い合ってる場合じゃありませんよ!山田君は頭から血が出てるんです!早く治療しないと!」

朝日奈「…はぁ、大丈夫?」

山田「ええ、なんとか…って朝日奈葵殿が全然心配してくんない!」

朝日奈「ピンピンしてんだもん!」

霧切「………」ふむ

江ノ島「つーか葉隠も大泉もどこ行ったし。もしかしてふたりでどっか行ってるとか?」

山田「ややっ?葉隠康比呂殿と大泉洋殿が見つからないのですか?」

セレス「もしかして……ふたりが共犯関係にあり、レンガレンガに成りすまして私達を襲っているとか?」

不二咲「…き、共犯?」

十神「あのふたりがか?いまいち考えにくいが…」

セレス「ですが大泉さんは北海道(ふるさと)に強いコダワリがあったようですし、もしかしたら」

苗木「脱出するために山田クンやセレスさんを襲ったの…?」

石丸「そ、んな…」

十神「いや…こんな時こそあいつが言っていた通りにすべきだ」


(大泉「疑わしきは罰せず、だぜ」)


舞園「そうですよ!それにまだ見つかってないだけです!もしかしたらどこかにいて、ひょっこり現れるかも…」

桑田「けっ!とにかくブーデー、テメーは保健室行くぞ」

朝日奈「はいはい、山田が心配だから着いてくよ(棒読み)」

山田「嘘くせぇぇぇぇ!!」


901 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:25:28.35gBSF8DxDo (18/54)

十神「残りは全員、再びレンガレンガを探しに戻るぞ」

大和田「しかしレンガ野郎め…女に手ぇ上げるなんて許せねぇ野郎だ!」

セレス「レンガ野郎ではなくレンガレンガですわ」

舞園「その強いこだわりなんなんですか…」

セレス「…それにもしかすると…私はレンガレンガの写真まで持っています。もし気付かれれば、犯人に…」

苗木「また狙われるかもしれないって事か…!」

石丸「自分の姿を拡散したセレスくんに報復を…か、それは恐ろしいな」

腐川「あ、あたしが見つけます!レンガレンガは……白夜様のためにっ!」

セレス「………腐川さん………」

セレス「………」

朝日奈「大丈夫だよセレスちゃん、無理しなくても」

セレス「………私も行きますわ」

大神「! だがお主は!」

セレス「いえ…腹から怒りがふつふつと湧いてきましたわ」

セレス「こうなったらレンガレンガに一泡吹かせてやらなければ気が済みませんの」

大和田「…ならいいけど無理はすんなよ、女の肌はよえーんだからな」

十神「桑田…それに朝日奈、山田に着いてやってくれ」

十神「山田にレンガレンガが襲いかかって来ても、桑田なら対処出来るだろう」

桑田「任せとけ!ブーデーのお守りってのがなんか気に食わねーけどな」

山田「ちょwww」

桑田「オメー置いたらすぐ戻るからな!」

十神「いや、校舎1階を散策しておけ。いつ誰が出てもいいようにな」

朝日奈「う、うん、分かった」

セレス「ところで、レンガレンガを見つけたら何と叫べばいいのです?」

朝日奈「なんでもいいよ!きゃーでもわーでもどっひゃーでもレンガレンガぁ~でも!」

※Tips
レンガレンガの鳴き声。


セレス「……分かりましたわ」

十神「行くぞ、全員散開しろ」


苗木(ボク達は再び探索に戻った)

苗木(みんなで、山田クンが見つかった2階を探し回ったのだけれど、レンガレンガは見つからない)

苗木(それに朝から見当たらない、葉隠クンと大泉さん…彼らが犯人なのか!?)

苗木(くそっ………どこなんだ!)


「レンガレンガーーーっ!!」


苗木「」!?



902 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:27:18.94gBSF8DxDo (19/54)

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3階の廊下




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セレス「いました!変な影が見えましたの!!」

大和田「奥に逃げやがったか!」

大神「なんと!」

江ノ島「レンガのくせに足速いじゃん!」

十神「ぬかった…上にいる可能性もあったな!こうなったら全員で3階を…」


「いやああああああっ!!」


十神「………今度は何だ!?」

霧切「戻りましょう!恐らく保健室よ!」

十神「ちっ……大和田!江ノ島!石丸……ついでに腐川!俺とともにこのまま奥に行くぞ!」

十神「この奥は物理室、そして物理準備室しかない…袋小路だ」

石丸「任せたまえ!この緊急事態だ…怪我しないように廊下を走るぞ!」

腐川「はいよろこびすぎてええええ!!」

苗木「他のみんなは一度降りよう!」





苗木(そして保健室)

苗木(ボク達はこの生活で初めて)

苗木(死体を見た)



山田「」
ドンッ!!



苗木(山田クンは、保健室の真ん中に大の字に倒れていた)

苗木(メガネにまで血がかかっており、相当強い力で頭を叩かれたようだ)

苗木(傍らには【ホワイトウルトラハンマー3号】が落ちている)




苗木「………っ!?」

朝日奈「どう、して……!?」

桑田「守れなかった……」

不二咲「朝日奈さん、桑田君っ!」

朝日奈「あ、う……山田が、山田がっ……!」がたがたがた


903 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:28:52.13gBSF8DxDo (20/54)

霧切「朝日奈さん、しっかりして…」

朝日奈「う、あ…ごめん…」よろっ

苗木「何があったの!?」

桑田「………ああ、説明する」

桑田「オレ達は山田を保健室に無事に置いたから、ふたりして体育館の探索に行ったんだ」

朝日奈「や、山田がひとりで大丈夫だって言うの、信じて…ね」

桑田「体育館はデカイ。隠れる場所も多い……だからレンガレンガがそっちにいるんじゃねーかって思ってさ」

朝日奈「そ、そしたら、保健室から声がして…来て見たら、こんな風に…っ!」

朝日奈「ごめん、ごめんね…私、山田のところに残るべきだった…!」ぽろぽろ

苗木「…そんな事ないよ。山田クンの安全を確保するための探索だったのが裏目に出ちゃったんだ」

苗木「でもそれは朝日奈さんのせいじゃない…生徒に殺し合いをさせようとするモノクマが悪いんだ…!」

セレス「…殺されてしまいますわ…全員っ…!いやっ、いやぁぁぁぁっっ!!」

セレス「殺されてしまいます!彼らのように殺されてしまいます!!」

霧切「落ち着いて!」

セレス「です、が……っ」ぎゅう

大神「ともかく…3階に伝えに行くぞ…」

朝日奈「……ちょっと、まっ…気持ち悪……」うぷ

セレス「私もあまり気分が優れませんわ。…朝までああして、オセロをやっていた仲間が…」

苗木「朝日奈さん…セレスさん…」

霧切「舞園さん、大神さん…悪いけど朝日奈さんとセレスさんをトイレまで連れて行ってあげて」

霧切「…さすがに4人いれば襲われないでしょうから」

大神「………そうか」

舞園「分かりました…行きましょう、朝日奈さん…歩けますか?」

朝日奈「う、うん…ごめんね…」よろっ

不二咲「僕達は戻るよ。上の様子も気になるし」

霧切「それと…」


904 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:31:04.52gBSF8DxDo (21/54)

苗木「?」

霧切「私は少し調べたい事があるから…いいかしら、外しても」

不二咲「え?外すって…」

苗木「それより霧切さん…調べるって一体何を?」

霧切「………ちょっと、ね」

苗木「まだ言えないようなものなの?」

霧切「想像に任せるわ…」ふぁさ

桑田「なんでこのタイミングでんな事言ってんだよ!山田殺した犯人を探す方が先だろ!!」

苗木「行かせてあげよう、桑田クン」

桑田「なんでだよ!」

苗木「きっと霧切さんにも考えがあるんだ」

苗木「それに…霧切さんは少なくとも殺す人でも、殺される人でもないと思うんだ…思いたいんだ」

不二咲「苗木君…」

苗木「ボクは…ボクは霧切さんを信じるよ。だから、霧切さんは霧切さんがやりたい事をやってきて欲しい」

霧切「…ありがとう苗木君。行ってくる」ぎいっ

桑田「…けっ…霧切は勝手にやらせるとしてだ…オレ達は3階の十神んとこ行くしかねぇんだろ」

不二咲「そう、だねぇ…行こう、桑田君!苗木君!」

苗木「うん…ボク達もボク達に今出来る事をやろう」


苗木(山田クンが…死んだ)

苗木(殺された…何者かに)

苗木(絶対に起きないと思っていた殺し合いが起きてしまった)




苗木(…そしてボク達はさらなる絶望へと叩き落とされるのだ)



905 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:32:37.77gBSF8DxDo (22/54)

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物理室




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大和田「くそっ…オレぁ…やっぱり弱ぇよ…!」ぎりっ

石丸「なぜだ!なぜだぁぁぁっ!」

十神「………追い詰めたはずだったのだがな」

江ノ島「………!!」


苗木(そこには腐川さんを除いた、3階を見に行った4人が残っていた)

苗木(江ノ島さんは部屋の隅で青い顔をしている………)


十神「お前達…か。霧切はどうした」

苗木「少し調べたい事があるって、どこかに…」

十神「………そうか」

桑田「つーかなんだよこの通夜みたいな空気」

大和田「通夜……か、そうかもしんねぇな」

不二咲「どう言う、事…?」


苗木(嫌な予感が、した)

苗木(血の気が全身からさっと引いて行く)


苗木「もしかして」

十神「それはお前の目で確かめろ」

苗木「………」


苗木(奥の物理準備室の扉を、震える手で開けた)


苗木(そこにその人はいた)


苗木(部屋は乱雑に荒らされており、その人は最後まで抵抗したのだろう、と言う事を示していた)

苗木(こんな事になるなんて、思ってなかった)

苗木(この人は絶対にそうならないだろうと、ボクは心のどこかで思っていた)

苗木(……既に乾いた血液が額にべっとりとついている)

苗木(見間違える事なんてあり得ない、絶対にあり得ない―――)




苗木(大泉洋、その人が倒れていた)







906 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:34:01.63gBSF8DxDo (23/54)

大泉「」

苗木「………ぁ…!?」


苗木(声が、出ない)

苗木(大泉さんの横には【ホワイトウルトラハンマー4号】が落ちている。側面にはべとりと、血が…)

苗木(そして…)


桑田「う…っ、大泉さんっ!?」

腐川「」

不二咲「うわああああ!ふ、腐川さんも!?」

石丸「いや……腐川くんは、その…血が苦手だそうで…血痕を見た瞬間に倒れたよ」

石丸「…裏の顔であるジェノサイダー翔は殺人鬼なのにな…皮肉な話だ」

江ノ島「………っ」

苗木「腐川さんは生きてる、んだね…」ほっ

桑田「おい、おい…待てよ、嘘だって言ってくれよ…おい!」

十神「大泉洋は…俺達が来た時にはもう」

大和田「すまねぇ、大泉さん…っ」

苗木「……そんな……連続で2人も!」

十神「2人も?…どう言う事だ」

不二咲「保健室で山田君が…」ぷるぷる

大和田「!?」

桑田「くそっ!オレがちゃんとしてねぇから…すまん十神!山田!」

十神「謝る事なら誰だって出来る!ちっ、保健室に戻るぞ!」


苗木(ボク達は慌てて物理室を出た。すると、なぜか彼女と鉢合わせたのだ)


朝日奈「………苗木!十神!」

苗木「朝日奈さん!?どうして!」

セレス「それが…大変な事になったのです」


907 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:35:48.85gBSF8DxDo (24/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー



校舎1階


保健室




ーーーーーーーーーーーーーーー


苗木(彼女達から聞いた、あまりにも信じがたい言葉に……3階にいた全員で保健室まで戻った)


大神「あり得んっ!」

舞園「私達が保健室を離れたのは、せいぜい1分…長くとも2分です」

セレス「…しかし私達が戻った時には既に、山田君の死体は消えておりました」

苗木「死体が消えた!?」

十神「くそっ…どう言う事だ!?」

江ノ島「山田が消えるなんて…誰かが運んだっての?」

石丸「だがあの巨体だぞ!」

不二咲「………あれ?腐川さんは?」きょろきょろ

大和田「ああ、まだ気絶してるから大泉さんとこだ」

舞園「見つかったんですか!?大泉さん!」

苗木「………うん」

朝日奈「苗木?なんでそんな顔してんの?」

セレス「まさ、か…」

桑田「…オレだってまだ信じられねぇよ」

石丸「行こう……大泉さんは物理準備室だ」

舞園「冗談ですよ、ね?大泉さん特有の………嘘、ですよね?」


桑田「………」

不二咲「………」

十神「………」


大神「そんなまさか…!!」

十神「………事実だ。これは紛れもなく………な」

苗木「………くそっ………!」


908 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:37:15.13gBSF8DxDo (25/54)



苗木(足取りがみんな重かった)

苗木(山田クンの死体が消えたばかりか、大泉さんが死んでいると言う事を理解したくなかった)

苗木(階段を上がるのが、何分にも何十分にも感じるほどだ)

苗木(階段を上がる間、誰も口を開かなかった)

苗木(朝日奈さんが唇を、血が出るほど噛み締めていた…涙を堪えて)

苗木(誰もが沈んだ顔で、一段一段登っている)

苗木(ボクだって辛い。ボクだって…悲しい。大泉さんを、あの姿の大泉洋を、北海道の大スターをまた見るのは)

苗木(それでも、それでも犯人を捕まえるためにボク達はそれを見なければいけない)

苗木(大泉さんをあんな風にした犯人を絶対に許さない)

苗木(……そう思い、物理準備室に足を踏み入れた)



苗木(だが)







苗木「大泉さんが………いない………!?」






909 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:38:47.73gBSF8DxDo (26/54)

石丸「バカなっ…!」

江ノ島「どう言う事!?」

セレス「……弄ばれていますわね、私達」

十神「そうだな、まるでゲーム感覚だ」

朝日奈「なんで…なんで!?山田も大泉もどこ行ったの!?」

大神「山田はともかく大泉までも消えるとは…」

セレス「……山田君、そして大泉さんの死体をどこかに運び…我々に混乱と恐怖を招いている」

セレス「そんな事が出来る時間があるのは、ただひとり」

セレス「決まりですわね。犯人は……姿をどこにも現していない、葉隠君です」

大和田「確かにあいつなら出来なくはねぇが…山田を運べるのか?」

十神「その謎は後回しにしろ。今は山田と大泉がどこに行ったか考えるべきだ」


腐川「」


苗木「って言うか、腐川さんは物理準備室に置き去りだったね……ごめんね腐川さん」

腐川「」がばっ

舞園「だ、大丈夫ですか?」

腐川?「だいじょばねーわよ、スヤスヤ寝てたってのに」

不二咲「し、翔さんの方?大丈夫…だったぁ?」ふるふる

翔「あらやだちーたん!アタシの事心配してくれんのやっだぁぁ優しいー!殺したーい!」

不二咲「ウワァイ」

十神「冗談言うな!ただでさえ山田と大泉が死んだんだぞ!」

翔「………え?ひふみんと、ようたんが?」


910 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:40:08.70gBSF8DxDo (27/54)

苗木「そっか、翔さんは腐川さんと記憶を共有してないんだったね」

翔「そうなのよォ。あの根暗が覚えててもアタシは知らない、アタシの秘密はあの根暗にはバレない!そういう寸法!」

大和田「ってそんな悠長に構えてる場合かよオメェら!探すぞ!」

舞園「そうですね…なぜ死体が消えたのか…それにどこにいるのか」

桑田「うーん、わかんねぇな…でも絶対どっかにいるんだろ?」

セレス「こうなれば再び、みなさんで分かれて探しましょう!」

江ノ島「そだね!あたしも頑張って探してみる!ネイル剥がれない程度に!」

朝日奈「…ぐすっ、山田…大泉…」

大神「朝日奈、お主が気に病む事はない…悪いのは犯人なのだ。我々で仇討ちしてやろう」

朝日奈「………うん!」



十神「各自、全力で山田と大泉を探せ!その間に葉隠を見つけたなら俺に知らせろ!」




苗木(今日一回も姿を現していない葉隠クン)

苗木(確かに彼なら、今までの犯行を全て行えるだろう)

苗木(でも)

苗木(本当に……彼が犯人なのか?)


苗木(…謎は深まって行くばかりだ…)







911 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:40:59.50gBSF8DxDo (28/54)










ーーーーーーーーーーーーーーー





しばらく後


美術準備室








ーーーーーーーーーーーーーーー












912 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:42:16.51gBSF8DxDo (29/54)




………ぱたん




「………ふう」

「ここならもう大丈夫」

「………」

「………く」

「くくっ……くくくく」

「あははははははははっ!!」

「笑いが!愉悦が止まらないっ!」

「うふふふふふ!!あははははは!!」

「こんなにも!こんなにもスムーズに行くなんて!!」

「あー……ふふふ、ウケるウケる腹痛ぁい」

「それにしても意外だった!」

「まさかこんなに簡単に………」






セレス「私の作戦にみんな引っかかってくれるなんてなァァァァァッ!」






913 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:43:52.70gBSF8DxDo (30/54)

山田「お見事でした、セレス殿」

大泉「」

セレス「いえ、山田君…あなたの働きあってこそです」

セレス「ここまで上手く行ったのも全てあなたのおかげですよ」

山田「いやいやそんな…」

セレス「あなたが保健室で死体を演じ、そして姿を消す…そうする事によってアリバイ工作が簡単でした」

セレス「私は皆とともに学内を走り回っている、つまり私には完璧なアリバイが存在する事になるのですから」

セレス「本当にありがとうございます、山田君」

山田「いやいやほんとなんかえええそんなそんな滅相もないっ!…しかしここまではいいとして、セレス殿?」

セレス「………どうしました?」

山田「いえ、このあとの展開が少し気になりまして……」くるり

セレス「そんな事はどうだっていいですわ、あなたの考える事ではない…美術室に誰か来ていないか確認なさい」

山田「ああはいはい、ただいま!」ひゅん


セレス(山田は私に背を向け、美術準備室の扉の前におります)

セレス(絶好のポジション…!)


山田「まだ誰も来ておりませんな!むふふ。誰か通り過ぎてから出ましょうか、セレス殿」

セレス「そうですわね。今出て行けば逆に怪しいでしょう。人も多い事ですし」

山田「……セレス殿……、いらない心配かとは思いますが」

セレス「なんですの?これからの事ですか…」ふぅ

山田「ええ、いつくらいに葉隠康比呂殿へ手を下すので?」

セレス「それは…今考えているところなのです…もしかすると、葉隠君を自殺に見せかけて殺すのは難しいかもしれません」

セレス「そもそもあそこに隠した葉隠君を殺すなら、タイミングは今ではありませんもの」

山田「そうでしたか…では別なターゲットを狙うのですか?」

セレス「大方そうなるでしょうね」

セレス「少し迷っていますが…相手は大体決まっています」

山田「なるへそ。僕が手伝える事はありませんかね、セレス殿」

セレス「いえ、ありませんわ…」

山田「そうでしたか……」しょぼん


914 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:45:35.26gBSF8DxDo (31/54)



セレス「あなたは充分に頑張りました」


山田「うはwwwおにゃのこに褒められたの小学生以来だしwwwまじうれCwww」


セレス「ですから」


ごとっ…


セレス(壁にかかっている木槌を手に取る)

セレス(音がして、山田は振り返りやがるのです)


山田「………え?」


セレス(けれど彼が見るのは、私の愉悦の表情と)


セレス「あとは私の犯罪に協力なさい?」


セレス(その手に握った木槌だけ)

セレス(こいつはもう、用済み)


山田「………あ………!?」

セレス「仕方がないのです、腹括ってくださいますこと?」

山田「っ、も、もしかして、だけどっ…!」


セレス(葉隠を殺す?自殺にみせかけて?)

セレス(な訳ねぇだろボケがぁ!)

セレス(テメェに大泉を殺らせて、逃げ場なくして!)

セレス(単体の事件をふたつ起こし、脱出しようと持ちかけここまで協力させ!)

セレス(機を見計らって私が山田に襲いかかり!)

セレス(私だけが………)


セレス「さようなら、山田君」

山田「ひいっ………!?」目ぎゅーっ


セレス(私だけが生き延びるんだよ!!)




ぶんっ













ぱしっ


915 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:46:46.74gBSF8DxDo (32/54)




山田「………あれ?」ぱちくり

山田「木槌が僕に当たらな…」

山田「!」



セレス「………ハンマーを誰かが!!?」ぐぐぐっ…





「やーっぱりそう言う事だったかい。様子見といて正解だったぜ…いつ起きようか悩んでたんだけどね」




セレス「……あ、あなたは……あなたは山田君が始末したはずっ!」

「おいおい…人を死んだみてぇに言ってんじゃあねぇよ」

セレス「な………?!」

「や、まぁさっきまで【死んだふり】はしてたけどな」ごきごき

セレス「………なぜ、なぜ生きているのです……」

山田「あ………あなたはっ!?」

セレス「大泉洋!!」




大泉「……お待たせ、子猫ちゃん。」



山田「ひいぃぃぃ!?僕も子猫ちゃん認定ぃぃぃ!?」

大泉「るせぇなぁ…いてて、おめぇ助けてやったのになんつービビり方してんだよ」

山田「…え?あ、せ、セレス殿のハンマーを後ろから握って振りかぶれないように…?」

セレス「くっ!」

大泉「成人男性舐めんなよこのっ!」ぐいぐい

セレス「きゃっ…!」ずるり

がたんっ(←セレスの手からすっぽ抜けた木槌が床に落ちるSE)

セレス「くそっ!…なぜ…あなたが生きているのですか?!」

大泉「………ああそう、それねそれ」

山田「な、なんでっ!?僕は大泉洋殿が【死んだ事を確認しました】ぞ!」

大泉「【死んだ事を確認した】ぁ?」


コトダマ
>【死んだふりの方法】

大泉「それは違うんでねぇの?」論破!!


山田「!?」


916 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:48:32.70gBSF8DxDo (33/54)

大泉「山田くぅん。君はどっかの誰かみたいに間抜けじゃあなかったんで、息の確認だけでなくちゃーんと脈も計ったねぇ」

大泉「でもねぇ山田くぅん、本当に死んだ事を確認すんならさ」


大泉「………【手首の脈】じゃなくって【首筋の脈】計んねぇとダメだぜ」


山田「た、確かにあの時僕は、うつ伏せに倒れた大泉洋殿の左手首から脈を計りました、が…!」

セレス「ど、どういう事ですの!?」

大泉「あら、セレスさんもご存知なかったの?古典的なトリックだから知ってるかと思ったけど」

大泉「手首の脈はね、実は慣れてなくてもほんの何秒かなら止められるんだよ」

セレス「……どうやって!だってあなたは急に襲われて、そんなトリックを用意している時間はなかったはず!」

大泉「いやぁ…、これがまた幸運な事にあったんだよ」

セレス「…え?」

ぐにぐに



ーーーーーーーーーーーーーーー


葉隠「あー、と……ついでにこれもやる!」ぽい

大泉「…これは?」

葉隠「ふふふ、それはマジにすげーぞ…何とボール状のクリスタルだ!」

大泉「嘘つけてめぇこれ【スーパーボール】じゃねーかよ!」ぐにぐに

葉隠「嘘じゃねって!」


ーーーーーーーーーーーーーーー



コトダマ
>【スーパーボール】


大泉「これがね」解!


山田「す、スーパーボール!?」

大泉「これがたまったまぐうっぜん服の中に入っててねぇ(棒読み)」

セレス「……!!」

大泉「これを脇の下に挟み、強く脇を締めればいいんだ。幸いその細工をする時間はあったんでな」ぎゅう

大泉「やり方あってりゃ30秒、1分くらいなら余裕で止められるぜ?探偵ものの基本さ、有名なのはかまいたちの夜だけど」


917 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:49:50.88gBSF8DxDo (34/54)

大泉「…息は自分で止めとけばいい。その位なら出来るし、何より部屋は暗かった。ちょっと位動いててもバレやしない」

大泉「それに自己申告通り山田は、ハンマー振ってる時に目ぇ瞑ってやがったからな」

山田「う…っ」汗だらだらっ

大泉「だからマジで頭かち割ったかどうか、その瞬間を見ててくれてなかったからごまかせた」

大泉「確かに頭に1発、いいのもらったけど?そんなので死ぬほど俺もヤワじゃねーのよ」


大泉(………ま、ダメージはあるけど…倒れてたのは半分ほんとだし)ふらっ


大泉「あっちこっちバカみてぇに振り回すから…おかげさまで額ぱっくりいっちまってよ。血が止まんなくて、マジで死ぬかと思ったわ」

大泉「ただ血が流れてねぇとさすがに不審がられる。そう言う意味ではファインプレーだよ、山田くぅん」

山田「……!」

大泉「敵を欺くにはまず味方からって言うだろ?俺ぁ生の唐辛子をシゲに食わせるために演技する男だよ?騙されちゃダメだべや」


※Tips
【ハナタレナックス】で農園作った時の話。すっごいあいまいな記憶で書くと、大体こんな感じ。
大泉「うわ、すげぇ!成り立ての唐辛子って甘いんだな!シゲ食ってみ!」がじがじ
戸次「え?マジ?」がじっ
(さりげなく音尾もかじってる)
大泉「嘘だよバーーーカ!げほっごほっ」ぺっぺっ
戸次「かっれぇぇぇぇぇっ!!」
音尾「(うへぇって顔)」


セレス「バカな…そんな、そんなバカな話が…」

大泉「ナゾ解明ッ!」びしっ!

セレス「………そん、な」へなへな

山田「じ、じゃあ僕は」

大泉「まだ殺人は犯してないって事さ。死にかけたけど死んじゃあねーよ」

セレス「ありえない、だって、だって私の、計画は、完璧…に…!」ぺたん

大泉「ああ、完璧だったさ。俺が本当に死んでればだけどな」

セレス「なっ………!」


918 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:50:49.42gBSF8DxDo (35/54)

大泉「セレス、おめぇの敗因は山田を信じすぎた事だ。山田が俺を死んだと言って、おめぇはそれをありのまま信じた」

大泉「だから俺の生死を自分で確認しなかった。怠ったんだよ、おめぇ自身がな」

大泉「バカでねぇの?山田は一般人だよ?大体、普通の人間なら死体なんてまず見ないし触らない…身内に不幸がない限り」

大泉「それに仮にあったとしても、そんな死体に対する知識なんていちいちその場で引っ張り出せるやつぁ常人にはまずいない」

大泉「そして何よりおめぇは、何度もチャンスがあったのに俺の姿を確認する事が出来なかった」

セレス「………」

大泉「山田は計画を成功させるために真剣に動いてるもな、俺が台車で運ばれてる間にちょっと息してても気付かねっての」

大泉「そこまで気は回らないさ。なんせこの計画は時間とタイミング勝負だ」

大泉「…死んだはずの山田が、自力でぴんぴん動いてるところを見られた時点で終了だからな!」

山田「……ああ……!」

大泉「それにおめぇら自身、思ってもなかったはずだ」

大泉「自分達と全く同じように、死んだと見せかけておくトリックを使うやつがいるなんて!」

大泉「山田、おめぇは自分で死んだふりしてたのになんで気付かなかったんだろうな?」

大泉「それは…自分と同じ事をするはずがない、と言う思い込みから生まれた慢心だったんだよ!」ばんっ!

山田「!!!」

セレス「…ふ…」

大泉「まだ何か言いたい事でも?」






セレス「だからどうした?と言う事だよこのクソ野郎」






大泉「………は?」


919 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:52:23.35gBSF8DxDo (36/54)

セレス「だからどうしたんですの?私の計画を全て止められたわけとは違いますわよね!?」

セレス「そもそもこの計画は、私と山田君が共謀し、殺人を2件起こせば成立する!」

セレス「そしてその濡れ衣はあのバカクレにぜーーんっぶ被ってもらうんですのよォォォォ!」

大泉「…葉隠?なしておめぇの殺人計画に葉隠が出てくるんだ?」

セレス「今回は未遂になったがな、テメーのせいだボケェェェ!でも、殺人未遂の事件を企てた証拠は既に揃っている!」

セレス「あなた方がいくら証言しても無駄無駄無駄無駄ァ!」

セレス「抜かりなくその手筈も整っておりますわ!」

大泉「………なに?」

セレス「そしてみんなにそれを信用させればいい!あなたがいくら事実を突きつけても」

セレス「私の勝ちは変わらないんだよ!!」

セレス「追い詰められてんのはむしろあなたの方!それを…」

セレス「すぐに分からせてやりますわ!!」

山田「…セレス殿…」

大泉「……あ?」


920 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:53:14.99gBSF8DxDo (37/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー



校舎2階

プール




ーーーーーーーーーーーーーーー


がちゃんっ


霧切「見つけたのよ、探索してたら」

レンガレンガ『Zzz……』

朝日奈「いた!?」

石丸「まさしくレンガじゃないか!」

舞園「と言うかよく入りましたね」

霧切「まさかこんなところにいるなんて、誰も想像してなかったでしょうね」

大和田「そりゃー3階探してもいねぇわけだ」

霧切「そして私達の予想が合っていれば…」

ばしばしばしっ

レンガレンガ『…う…っ、ここは…』

レンガレンガ『…!? う、おおお!?動けねぇ!?』

霧切「やっぱり葉隠君ね」

石丸「君がこの計画を企てたのか!」

レンガレンガ『なに?計画?なんの話だ?』


921 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:54:29.16gBSF8DxDo (38/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー




しばらくして




ーーーーーーーーーーーーーーー


がちゃ…


大泉「死ぬかと思ったー」ひょこ


霧切「!?」
苗木「!?」
舞園「!?」
十神「!」
レンガレンガ『え?なに?』




サプライズ




朝日奈「な、え…お、大泉ぃ!?」

大泉「………よぉ、僕の子猫ちゃん達。寂しかったろ」ふらっ

石丸「ば、バカなっ!?あなたは確かに死んだのでは!?」

レンガレンガ『え?そうなの?』

大泉「その話はとりあえず後だ。しょっぴいて来たぞ、犯人をな」

苗木「犯人っ、て…」

セレス「………」すたすた

山田「………」すたすた

江ノ島「はぁ?っつーか山田も死んでないじゃん!?」

舞園「よかった、ほんとによかったです…!」

苗木「それにしても、どうしてここが…」

大泉「葉隠の居場所聞いたら喋ったからな、来て見た」

大泉「んで、みんなは何してるとこ?」

レンガレンガ『ちょっと今どうなってんだか詳しく教えてくんね?』

朝日奈「って言うか犯人って言った?今回の犯人は葉隠じゃないの?そもそもなんで大泉生きてんの?イミワカンナイ!」

霧切「……ええと、今は葉隠君が本当に犯人なのかどうか、証拠集めをしているところです」

石丸「それで先ほど数名が、葉隠くんの部屋に向かったのですが…」

レンガレンガ『やめてくれよぉ…まだ世間に発表してねぇとんでもねー事実とかあんのに…』

大泉「なんだそれ」


がちゃっ


922 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:56:34.55gBSF8DxDo (39/54)

桑田「やーはー、舞園ちゃん!見つけたぜ!」

翔「聞いて驚け見て笑え!葉隠の部屋にあった―――」

不二咲「れ、【レンガレンガの設計図】だよぉ…!」びし


大泉「どうでもいいけどなんでレンガレンガよ」

桑田「!?」
翔「あらァん?」
不二咲「!?」


舞園「戻って来たんですか!」

桑田「え、な、おお、いずみ、さ……!?」

大泉「まぁそうなるわな」

翔「アンタなら生きててくれるって信じてたわよアタシ!」

苗木(君はさっき出てきたばかりじゃないか!)

大泉「で、なにが葉隠の部屋にあったって?」

十神「【レンガレンガの設計図】だそうだ」

江ノ島「つまりなに?葉隠が自分で作って自分で着たってぇの?」

大泉(なるほど、諦め悪いねぇセレスさん…こうすれば裏の事情を知らない生徒は、葉隠がやったって信じるよねぇ)

大神「【設計図】が部屋から見つかったのだ、やはり今回は葉隠が犯人では…」

大泉「ん?どれどれ?見して」かさかさ

不二咲「お、大泉さ、血…」

大泉「………」ふむ

セレス「だから言ったじゃありませんの!私は葉隠君に脅されていたのですよ!」

レンガレンガ『は?』

セレス「私は昨日の夜時間前に葉隠君にぶち犯され」

レンガレンガ『はぁ?』

セレス「そしてあそこにあった皆の財産たるアルターエゴを奪われ」

レンガレンガ『え?なにこれ?』

セレス「葉隠君の殺人を手伝えと強要されたのです」

レンガレンガ『』

セレス「しかしこのままではいけない…このままでは全員のためにならないと悩んだ末に」

セレス「私はターゲットだった山田君に事情を説明し…手伝ってもらったのです、この狂言殺人を!」

朝日奈「は!?」

桑田「マジかよ…!」


大泉(…ひでぇでっち上げだ)

大泉(だがまだ………セレスは諦めてない。多分山田は口割らないだろうしな。それにここに口を挟んでも無駄…)


セレス「そうして私は気付いたのです……そう!」

セレス「実は葉隠君は…ただ利用するだけ利用して殺すつもりで…」

セレス「今回の事件は葉隠君と大泉さんの共謀だったのだと!!」


レンガレンガ『』
大泉「」

大泉(………そう来たかー)


923 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:57:32.17gBSF8DxDo (40/54)

苗木「えっ…!?それってどう言う事!?」

セレス「お分かりですかぁ?」


セレス「おかしいと思いませんか?そう思う節はありませんか?葉隠君は今日このタイミングまで一度も姿を現していない」

セレス「そして大泉さんは死体の振りをして物理準備室に転がっていたのです…そう、これが連続殺人だと思わせるため」

朝日奈「なんでそんな事する必要があるの?」

セレス「分かりませんか?アリバイのためですよ!死体である事を確認されれば、それだけでアリバイが作れる!」

セレス「そうして時間稼ぎをして、私に山田君を美術準備室まで連れてこさせ」

セレス「最後にはそこで、大泉さんが山田君を殺害する予定だったのです…!」

セレス「死体に見せかけた大泉さんを葉隠君が美術準備室に運び込み、山田君にそれを確認させた上で大泉さんが山田君を殺す!」

セレス「死体が殺人を犯すなんて誰も考えつきませんものね!さすがは日本一の演劇集団のひとり!」


大泉「おいおいセレスさん、無茶苦茶を…」

セレス「大泉さんが死んでいない事に、誰も気付いていなかったのは演技の賜物」

セレス「額が血に濡れているように見えるのは塗料を使ったトリック!」

セレス「それに大泉さんは手先が器用!【ホワイトウルトラハンマー】を仕上げる事など容易かったはず!」

大泉「え?ホワイト……」

石丸「ホワイトウルトラハンマー、だ!」

大泉「あ?それって南郷n」

セレス「それ見た事か!あなた、ご存知じゃありませんか!」

大泉「い、いや、ホワイトウルトラハンマーっておめぇ!」

セレス「私は脅されて手伝わされていただけ!本来皆さんが憎むべきは葉隠君と大泉さんなのですよ!」

セレス「だって…本当なら山田君は死んでいるはずだったのです!!」

セレス「その証拠に!葉隠君の部屋からは【葉隠君が書いたレンガレンガの設計図】が出てきたじゃないですか!」



大泉「………!」




924 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 00:58:53.55gBSF8DxDo (41/54)

セレス「つまり…私を利用し、謎の不審者・レンガレンガを演じ皆さんを混乱させ」

セレス「金目当ての人に狙われると思われている大泉さんを唆して、トリックを考え、彼が死んだと見せかけて」

セレス「その上で全員の注意を逸らし、山田君を殺す事を大泉さんと計画したのは葉隠君なんです」

セレス「自分で設計し、自らそれを着て、皆さんを脅かし、あまつさえ殺人まで企てたのが葉隠君なんです」

セレス「信じてください…私はただ、葉隠君に命令され、やむなく…」

セレス「彼を出し抜くためには山田君にも死んだふりをしてもらう必要があったのです!許してください!」


大泉(おいおいおいおい!無茶苦茶だ!無茶苦茶すぎるぞ!!)


朝日奈「そんな……!」

大和田「テメェっ………!」

石丸「君はっ…そんな事はしないと思っていたのに!」

大泉(だが、口を挟むタイミング見失ったせいで騙されてんな!ちくしょー…)

レンガレンガ『待って待って待って!話が全く見えないから!!』


大泉(…ん?待てよ?セレスのあの言葉っておかしくねぇか?)


不二咲「葉隠君…今のは本当なのぉ?」

十神「………」メガネキリッ

レンガレンガ『なんでそうなんだべ!俺がな事するわけねーだろ!』

大泉「…なぁ、……セレス」

セレス「なんですか!私の邪魔をしないでください!これは復讐なのです!」

セレス「わざわざ【レンガレンガの設計図】まで作って事件を綿密に練った葉隠君への復讐ッ!」

セレス「その【設計図】が自室から見つかった以上!今回の事件の犯人は葉隠康比呂君で決まり…」


【葉隠が書いた設計図】
>【葉隠特製のお札】


大泉「 そ れ は 違 ぇ べ ! 」論破!


セレス「―――っ!?」びくっ


925 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:00:02.84gBSF8DxDo (42/54)

大泉「証拠ならある!」ぴっ

苗木「それは!」

石丸「は、葉隠くんからもらったと言っていた…」

レンガレンガ『ああっ!それは俺特製の運気が上がるお札だべ!』

不二咲「………葉隠君、前見えるの?」

レンガレンガ『見えるべ!ぼんやりとな!』

大泉「…そう!これは【葉隠手製の札】なんだ。【葉隠手製の】な!」

セレス「…それがなにか…!?」

大泉「いやな、【札】を見てから【設計図】見たら、おかしすぎるんだ」


大泉「………【設計図】の字は【乱雑すぎる】」


セレス「え……?」

レンガレンガ『字は綺麗にかかねーと呪われんだぞ!おばあちゃんが言っていた!』

苗木「そんな天の道を司るような事言うの!?」

大泉「【設計図の筆跡】と【葉隠手製の札の筆跡】!なんなら比べてもらって構わねぇぜ!」

大泉「…筆跡を変えるなんて、そうそう出来る事じゃねぇ!」

セレス「!!!」

大泉「葉隠が書いたんじゃねぇんなら、これは別の誰かが書いて、別の誰かが組み立てた設計図だ」

大泉「組み立てた人物が別なら!葉隠にレンガレンガ着せた人物だって別!」

大泉「つまり【設計図は誰かが葉隠の部屋に置いた】って事になる!」

大泉「それとも俺の筆跡とも照らし合わせるかい?俺ぁこんなぐちゃぐちゃな文字は書かんよ!」

霧切「そうね、それが信用出来ないなら私にくださった大泉さんのサイン入り枕を見せてあげるわ」

桑田「オメーさりげなく何やってんだよ!?」

大泉「…図らずも、あの札が本当に運気を上げる事になるとは思わんかったな」

レンガレンガ『かっけぇぞ大泉っちィィィィィ!!』

大泉「だけどこれで分かったろ?レンガレンガの設計をしたのは葉隠じゃねぇっ!」


大泉「 ナ ゾ 解 明 ッ ! ! 」解!

 C O M P L E T E ! 


セレス「………ッッッ!!」ギリギリギリ!

大泉「なぁセレスさん、いい加減認めてくれ」

霧切「! ………なるほどね、読めて来たわ」


926 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:01:42.60gBSF8DxDo (43/54)

大泉「もういいだろ。証拠用意してたのもすげぇと思うけど、こっちにも反証ってもんがあるんだ」

大泉「おめぇのターンは終わりなんだよ」

十神「セレス…どうやらお前は口先で俺達を騙すつもりらしいがもう無駄だ、負けを認めろ」

セレス「………」ブツブツ

大泉「もうダメ。君は投了するべき盤だ」

セレス「まだ…し……けて………」ブツブツ

大神「………セレス?」

石丸「どうしたのかね?」


セレス「まだ………」




セレス「まだ負けてねぇっつってるだろうがクソ生意気な天然パーマがよォォォォォォ!!」




大泉「」!?



セレス「だからどうした!百歩譲ってその筆跡が葉隠君ではない事は認めますよ!」

セレス「けれど!葉隠君が大泉さんを運んだのは事実!大泉さんを…部屋から動かす必要があったから!」

苗木「待って!それはおかしいよ!」

セレス「ぁあ?外野は黙ってなさいよ!」

苗木「レンガレンガは腰を折る姿勢が取れないよ?あの台車には持ち手がない…」

十神「しゃがんで両側のくぼみを持たなければ押せないだろうな。そもそも、荷物を積むので一苦労だ」

セレス「そんなの葉隠の腕のリーチならしゃがまずに出来る可能性もあるじゃねぇかぁぁぁぁぁっ!!」


927 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:04:02.71gBSF8DxDo (44/54)

十神「そもそも、それは山田も大泉も死んでいる事が前提の話だろう?ふたりとも死んでいなかったんだ」

十神「大泉がお前達に協力していなかったと言う事なら、きっと大泉はやっていないのだろうが」

霧切「死体が消えたのではなく、死体に自ら動いてもらった…それがこの謎の正体よ」

朝日奈「じゃ、保健室で最初山田が死んだと思ったのは…」

霧切「保健室には輸血用の血液があったの。冷蔵庫に保管されていたわ…恐らくあれを使ったのね」

不二咲「そっか…血が頭から出てると見せかけたんだねぇ!?」

セレス「なわきゃねぇだろうがぁ!てめぇらは山田も大泉も死んでるって確認したじゃねぇかよォォォォ!」

大泉(……むちゃくちゃだ、むちゃくちゃ言ってる……)

セレス「だったら襲われた順番はどう説明つけるんだよァァアアアア?!」

苗木「それならこう考えたらどうかな?……数字が書かれている順番通りに、ホワイトウルトラハンマーは使われていなかったって!」

セレス「!?」

霧切「つまり最初に使われたのは、大泉さんを急襲した4号のホワイトウルトラハンマーだったのよ」

セレス「ちげえってんだよぉぉぉぉ!そんなもん証拠がねーじゃねぇかぁぁぁぁっ!!」


大泉「…君は心を全部ぶち折られなきゃ気が済まねんだな」

大泉「終わりにしよう、もう……終わらせようぜ、セレスさん」


セレス「はぁ!?まだだよまだ終んねぇですわっ!だって私はこんな計画企てて…」

大泉「なあ、ひとつはっきりさせたいんだけどよ」

セレス「なんだよ天然パーマぁぁぁ!」

大泉「…セレスがぶち犯されたってのはいつだ?」

セレス「だから!それは【昨日の夜時間になる直前】の!」

大泉「んで葉隠、おめぇにこの札を返品しにランドリーで会ったのは?」

レンガレンガ『ん?それはオメー【夜時間前後】だろ。【夜時間のアナウンス】を一緒に聞いたじゃねーか』

セレス「………!!!」

霧切「それに、セレスさん…それは矛盾するわ。私達がアレが無くなっているのを確認したのも【夜時間になる前】」

霧切「その前後、私は苗木君はじめ生徒5人と…ある場所にいた」

霧切「あなたが言うとおり、直前にアレを奪われたのだとしたら……」

霧切「決まった場所に決まった人がいなければならない!」

霧切(そう、大浴場に、その時間に……葉隠君とセレスさんが!)

セレス「………ぐ、うっ!?」

大泉「これでもまだおめぇは、自分じゃねぇって言い張るのか?」


928 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:05:59.53gBSF8DxDo (45/54)

セレス「それ、でも…まだレンガレンガを葉隠君が着ていると言う事実は変わりませんし…!」

レンガレンガ『ところでこれ誰か脱がしてくんね?』がたがた

朝日奈「自分で脱げないの?」

大和田「金具が外に着いてんだなこれ………ん?金具が外に?」

苗木「レンガレンガには手がないんだよ?外に付いた金具を自分では止められない…!」

レンガレンガ『こんなもん自分で着れるわけねぇだろ!?』

セレス「………っ!」

大泉「自分でレンガレンガを演じるんなら、なんでずっとレンガレンガを着てるんだ?」

大泉「いいタイミングで脱げば、こうやって発見される事もねぇだろうに」

霧切「そもそも自分で着れず、自分で脱げないスーツなんて自分で設計するわけがないものね」

朝日奈「でも葉隠バカだからやりそう」

レンガレンガ『ちょいちょいひでーな朝日奈っち!』

セレス「まだ、まだ…!それは私が着るのを、手伝わされ…!」

レンガレンガ『俺は深夜に、抜け道が見つかったって呼び出されて…娯楽室に行ったら誰かに襲われたんだよ!!』

大泉「呼び出されたメモは山田なりなんなりが処分しただろうな。けど」

大泉「焦りすぎたな、セレス。これはギャンブルじゃねぇんだ」

十神「信用勝負になった今、お前に勝ち目はない」

苗木「セレスさん………君が今回の犯人だ」

セレス「………は………」どさっ


苗木「君の負けなんだよ」


セレス「………負け………!」がく

山田「セレス殿…葉隠康比呂殿に乱暴されたと言うのは嘘だったのですか?」

大泉「葉隠がな事出来るタマか?」

レンガレンガ『無理です』

セレス「………」

不二咲「えっとぉ、つまり……大泉さんは死んでなくって…ぇ」

セレス「………」

大神「なぜだセレス、なぜこんな事を企てた」

セレス「………」


929 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:08:08.29gBSF8DxDo (46/54)

山田「あれは嘘だったのですか…僕をあの時襲ったのも、本気で殺人を犯そうと…」

朝日奈「山田とセレスちゃんが共謀して…」

桑田「……逆に大泉さんと葉隠嵌めようとしてたのかよ」

霧切「しかも、最後には用済みになった山田君を切り捨てるつもりでね」

苗木「なんで…この生活に適応するべき、生きるべきと言った君が、一体どうして…」

セレス「適応お?」ぎろ

朝日奈「え?」

セレス「な訳ねぇだろ………」よろよろ

セレス「私はなぁ!誰よりもここから出たかったんだよぉ!」

セレス「こんな狭くてくさくて馴れ合いばっかりの、刺激のねぇ場所で適応?出来るわきゃねーだろが!!」

セレス「私の夢の!目標の!そのために私は計画を企てた!」

朝日奈「夢の、ため?」

セレス「………」ふぅふぅ

セレス「………ええ、そうですわよ………私の夢………」ふぅふぅ


セレス「西洋の城でたくさんのイケメン吸血鬼(ヴァンパイア)を執事に迎え優雅で美しい生活をする事!!」


レンガレンガ『』
苗木「」
朝日奈「」
大泉「………お、おう」

翔「分かるー☆それめちゃめちゃイケてるー!」

十神「お前黙れ」

セレス「そしたらあのタイミングで賞金倍額だよ、そら手ェ打つだろうがァァァァ!」

朝日奈「…そんな事のために、人を殺そうとしたの…!?」

セレス「そんな事だぁ?夢のために命張って何が悪いんだよ!見解の相違ですわ!」

大泉「それを否定出来る奴ぁここにはいない。みんな夢があるんだからな」

セレス「そう!だから私は夢のために戦った…そして!その末路がこんなんなんだよ!!」

「そうだよセレスさん、君はそんなもんなんだ」


ひょこっ


セレス「なんっ…!?」

「はぁ…残念だったねぇ、みんな色々と」

苗木「!」

大神「モノクマ…!?」

モノクマ「やれやれ。折角今度こそ殺人が起きるかもと思って構えてたのに、まさか誰も死んでないとかあり得ないよ」

モノクマ「チョベリバだね」

江ノ島「あんたからしたらチョベリバかもね、あたしらからしたらチョベリグだけど」

大和田「どっちも古ぃよ」


930 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:10:03.87gBSF8DxDo (47/54)

大泉「ぁあ?てめぇ何しに来たんだこのクマ」

モノクマ「ん?いや、様子を見に来たんだよ。セレスさんの無様な負けの姿を見に…ね」

セレス「………っ!」ぎりっ

モノクマ「折角殺人が起きてたらアレを出来たんだけど、起きてないからなー……仕方ないか」

モノクマ「でもヒヤヒヤしちゃいましたね!本当に大泉クンが死んだかと思いましたよ!」

モノクマ「いやぁ、ありがとねセレスさん!山田クン!とれ高おっけーだよ!」にぱー

翔「とれ高?アンタ何言って…」

モノクマ「数字もいいし?セレスさんのおかげだよ?みんなにご褒美をあげちゃうね!」

十神「数字もいい……?お前は何を言っている…?」



モノクマ「明日、校舎の4階を解放するよ」


苗木「なっ……!?」

大泉「どう言う風の吹きまわしだ?」


モノクマ「そして絶望するといい」

モノクマ「今までよりこれからよりもっともっともっと」




大泉(果たして、事件が起きなかった事は俺達にとっていい事だったのだろうか?)

大泉(殺人を企てたセレス、それに手を貸した山田)

大泉(こいつらと、俺達はまだ生活を続けなければならない)

大泉(それは果たして、この後の生活にとって救いなのだろうか……?)

大泉(モノクマの謎のコメントに、俺達は頭をかき乱されながら)

大泉(俺はプールサイドでただ沈黙するしかなかった)





931 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:10:47.96gBSF8DxDo (48/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー



【Chapter3】

新世紀騙され伝説再び!
大泉洋よ新千歳空港に立て!



【END】



残り【16人】



ーーーーーーーーーーーーーーー


932 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:12:10.93gBSF8DxDo (49/54)



◆夜




「ええっと、セレスさんが言ってたのは」

「………ここね」

「多分、無事なはず………」


がちゃ


「…あった」

「どう?霧切さん」


ぶぅぅんっ



『…あ、苗木君!霧切さん!』

「問題なさそうよ」

「よかった…アルターエゴは無事だった」

『暗かったよぉ…みんなは大丈夫だった?』

「ええ、無事よ」かたかた

『そっかぁ…よかったぁ』ほっ

「アルターエゴ…彼も立派なボク達の仲間なんだ…」

「人とプログラムの境界線ってどこなのかしらね…」

「………分かんない。ただ、言えるのは………アルターエゴも戦ってるって事だよ」

「………ねぇ、苗木君?………もうひとつあなたに確認してほしい事があるのだけれど」

「え?それって…」





933 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:14:00.53gBSF8DxDo (50/54)




◆そのころ、校舎2階



よろよろっ

どんっ


大泉「ふぅっ……」


大泉(全員プール付近からいなくなるのを待って、俺はプールを出た)

大泉(早く頭洗いたかったけど仕方ねぇよな、こればっかりは)


大泉「……あー……まだ頭いてぇ」がしがしがし

大泉「………っ」よろ


大泉(…血を流しすぎた、な)

大泉(つってもこんなかっこ悪いとこ、誰にも見せらんねぇし)よろよろ


大泉「今後セリフ覚えに影響出たらあいつのせいだ…くっそ山田の野郎、強めに叩きやがって……」




ざっ

大泉「………ん?誰だい君、一体どっから」


ぎらっ


大泉「なんだいそれ」

大泉「いやもう今日は終わりでしょ?もう終わり、ね?」

大泉「よくばりさんなんだからもう、で…君誰?」




「貴方は知らなくてもいい、大泉洋」



大泉「あれ、君…どこかで」



「初めまして、そして」


「さようなら、大泉洋」



大泉「………え」






どすっ




934 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:14:44.46gBSF8DxDo (51/54)

ーーーーーーーーーーーーーーー




【Chapter4】

コーリング・コーリング・ユー


(非)日常編




ーーーーーーーーーーーーーーー


935 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:16:55.89gBSF8DxDo (52/54)

今日はここまで(どどん)
長かったー。なんかトリックとか変なとこあるかもしれません。何回か書き直してました
大泉さんが使った脈止めはポピュラーなのでわりと簡単にググれます


Chapter3タイトルはもうなんか言わずもがなって感じのタイトル
でも大泉さんだって頑張るんだよ
ちなみに千歳は1さんのふるさと。いいところだよ

Chapter4は歌モノタイトルつながりです


さてこのスレでの投下はここまでです


936 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 01:19:07.47gBSF8DxDo (53/54)

☆予告(大嘘)☆



新たな階層


苗木「今度はなんだよ!」


興奮するモノクマボトル


舞園「なんかいいですね」


開かずの間


霧切「ね?簡単でしょ?」


謎の女


「だからアタシテレビって嫌い!」




大泉「………さよならだな」



Chapter4
乞うご期待っ!


937VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 01:19:58.039y2nDqmfo (2/2)

必死なセレスさん可愛い
でも舞園さんみたいにしおらしくなるタイプじゃないし今後どうなるやら


千歳と言って一般人が思いつくものって空港くらいしかないな……


938VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 01:51:29.884KgyFPitO (1/1)

乙!


939VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 02:00:50.21RNLpEURoo (1/1)



展開が読めていたにも関わらず面白かった。やっぱり王道っていいわ
セレスさん咄嗟のでまかせは上手いんだよなw肝心な所はぼろぼろなのに


940VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 03:22:42.74Y+80fq7eo (1/1)


物語も佳境を向かえてきて果たして結末はどうなるのだろうか


941VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 09:06:10.23xR8ICyG0o (1/1)

乙です


942VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 16:45:17.98bjQt/a6M0 (1/1)

乙!
うそしー!(ハバネロをシゲに食わせた演技)が出るとは思ってなかったから笑ったwww
そして予告に温泉のババアwwwww


943VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/16(土) 17:35:17.28QLeSvmvSO (1/1)




944 ◆z.6vDABEMI2014/08/16(土) 18:52:39.66gBSF8DxDo (54/54)

そうそうすっかり宣伝忘れてた。
明日17日のCSでナックスがたくさん見れるぞ!
LaLaTVで戸次!ネコで安田!ファミリー劇場で音尾!


945VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/17(日) 22:01:33.34YTXi97oTO (1/1)

MXのどうでしょうクラシック見たけど面白いね
ジャングルリベンジのEDの絡みクソワロタ


946 ◆z.6vDABEMI2014/08/17(日) 23:24:52.60PexDLrZOO (1/1)

報告です。
いつもコメありがとうございます。
チャプター4が出来たら新スレを立てますよ。でも出来てないよ。
ついでだから、このスレ梅がてらの小ネタ、もしくは大泉さんの通信簿のどっちか実施。見たいのがあったら書いてくれたらやります…出来る範囲で…。

>>937
千歳にはサケのふるさと館があるんだよ!さけまんが名物だよ!あとショッピングならレラおっきいよ!
そして駅周辺は謎のラーメン激戦区。

>>939
今回はセレスさんの必死感を出すのに終始しました。もっと可愛くしたかったのですが、無念

>>942
そうだ、ハバネロだった。ありがとうございます。そこらへんの資料がないので曖昧な記憶で書いてます、ごめんよ
あの流れは記憶に強く残ってました

>>945
どうでしょうはたまに見た時のあの面白さがクセになりますよね。もちろんDVDで一気に見るのもオススメ
OA乗ってない映像が増えてるのでまた違うものとしてみられます


947VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/18(月) 00:10:18.31zkk8kwPs0 (1/1)

小ネタでやるなら是非対決列島の甘味早食い対決のノリでダンロン勢巻き込んで対決して欲しい、特に朝日奈さんとのドーナツ対決と桑田のずんだリベンジ


948VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)2014/08/18(月) 08:33:52.16T0Hva9TM0 (1/1)

だるま屋ウィリー事件の隣がミスターじゃなくて大和田だった版とか見たいです


949VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/19(火) 07:33:00.78t3rGwtAEO (1/1)

シゲと一二三をお喋りさせようぜ


950VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/20(水) 14:33:32.44F1Lr0pzjO (1/1)

モノモノマシーンリベンジ
ダブルは行進有りで


951VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)2014/08/21(木) 19:15:54.75Rf5MVg1+0 (1/1)

おもしれえ


952VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/22(金) 07:35:28.20zIKeTPEp0 (1/1)

夏野菜スペシャルin希望ヶ峰学園

十神「ホクレン!」


953 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 01:51:07.171bWm87Fao (1/8)

大泉「本編書かずにおまけ出来たってかい、おめぇバカでねぇの!?」

1「じゃじゃじゃじゃじゃじゃあ!とりあえずおまけを見てくださいよ!」


954 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 01:54:10.871bWm87Fao (2/8)

朝日奈「おまけだよー」



戸次「言っとくけどなお前ら!」指差し

戸次「俺のガンダムへの愛はすげぇからな!」真顔


石丸「……ええと?」

山田「お、おう」

戸次「え、なにこの温度差?」

舞園「いえ、ちょっとあまりに突然だったので…」

腐川「な、なによ……どうせブスだと思ってるんでしょ……」

戸次「思ってねぇよ!おい、いきなりすごい言いがかりだな!」

朝日奈「ほんとに誰?」


霧切「ご紹介しましょう」

霧切「残念、残念、また残念。ミスター残念、戸次重幸さんです」


戸次「やーめーれ!そう言う言い方すんのぉ!」

朝日奈「…なにこの人」

戸次「戸次重幸です」

桑田「とつぎ?」

十神「本来の読みは「べっき」だがな」

戸次「立花宗茂とかで有名だね」



955 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 01:59:25.531bWm87Fao (3/8)

※Tips…【戸次重幸】
とつぎ・しげゆき。NACSの3番手で、北海道手稲区出身の舞台俳優。手稲が生んだ最後のイケメン、又の名を【手稲が生んだ青い流星】。
通称シゲ。ちなみに本名は【佐藤重幸】であり【戸次】は芸名(スレで説明した通り、急逝した母の旧姓)である。
戸次になってからは「とっちぃ」と呼ぶファン層が増えたとか増えてないとか。
俳優として活躍する一方、自らも脚本家、あるいは劇団主宰として精力的に舞台公演を行っている。
だがその実、おっぱい魔人。また性格は「子供がそのまま成長したような無邪気な男」である。永遠の40歳児とも。って言うかあれで40歳だと…?
残念なイケメン。と言うか残念。喋らなければイケメンとも言われるが、実際喋らなくても残念。詳しくは「シゲ 残念」でググると掃くほど出てくる。
携帯の待ち受けにすると、戸次が持ち主の不幸を吸い取りご利益がある。【おにぎりあたためますか】で実証済み。
メンバー唯一の未婚。そのため、主に他人の幸せや惚気に対して敏感に反応する(新婚のラーメン屋店主にジェラシー発動したり)。
逆にメンバーや周囲からはそのネタでよく「おい戸次」「聞いたか戸次」と叱責される事もしばしば。
ガノタ(ガンダムおたく)としても有名で、特に【シャア・アズナブル】への情熱は一級品。
ちなみに1st・逆シャア・Zしか認めない、と言っていた。最近はUC(ユニコーン)見て泣いてたらしい(公式ブログより)。
特技は【天空の城ラピュタ】の、シータがパズーに救出されるシーンを演じる【ひとりラピュタ】。戸次はこの場面を「100回以上見た」との事。
ちなみに現在、初の主演映画【ホコリと幻想】が来年春に公開予定。また兼ねてより熱望していた【キス我慢選手権】の映画第二弾にも出演が決定した。



朝日奈「だから誰!?知らないよう!?」

戸次「マジか!はぁー……知らない、俺の事?」

霧切「NACSとしては恐らく4番目に東京進出した……のだと思うのだけれど」


※Tips…NACSの東京進出
大泉、安田がわりと早い時期から進出していた事は恐らく皆様もご存知だと思われる。
が、地味に音尾の進出も早かった。NHKのドラマに出たのも、ドラマ【相棒】に出たのも音尾が先。
(NHKに関してはのちの大河【龍馬伝】のファーストカットが音尾から始まったため、北海道が騒ぎになった。【相棒】に関しては、外伝シリーズに戸次が出ている)
なお森崎は


956 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 02:01:16.001bWm87Fao (4/8)

苗木「その前にここどこ?」

モノクマ「ここは特設会場です」

石丸「大泉さんは……」

モノクマ「今日はいません、収録です」

舞園「収録ってなんですか!?」

霧切「ここはパラレル空間なのでいいんです、収録とか言ってしまっていいんです」

戸次「いやぁ、潔い!www」

山田「して、その戸次重幸殿となにをするんです?」

モノクマ「いや、山田クンと戸次クンのロボットよもやま話聞きたいじゃん?」

戸次「あ、お前普通にクン付けなわけな」

モノクマ「まぁね」

山田「むむ?僕のロボット話が聞きたいんですかな?」ずい

戸次「で、君ね、山田君っつーのは」

山田「ええ。大泉洋殿にはいつも助けられてばかりで」

戸次「いんやいんや、あいつがそんな人助けする時は大体見返り求めてる時だから」

霧切(いつもながら辛辣!)

戸次「んで何?山田君と?」

モノクマ「ロボットの話を…」

戸次「……はぁ?」

モノクマ「え?」

大和田「あ?」

霧切「……あー……」


957 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 02:03:43.561bWm87Fao (5/8)

戸次「あのさぁ、お前さぁ」ずいっ

モノクマ「………はい?」


戸次「お前はまーーーったくわかってないっ!」キッパリ


モノクマ「はい?」

戸次「ロボットの話って!ざっくりすぎんだろ!!」机ばん

モノクマ「」びくっ

戸次「どの!ロボットの!話を!したらいいんだっつー事だよ!」ばんばん

山田「その通りですぞ!」同意

モノクマ「えっ、えっ」

舞園「モノクマが動揺してます……」

霧切「同情はしないわ」

戸次「俺は!ロボットは確かに大好きだ!」

戸次「だがなモノクマ、ロボットも千差万別なの!」床どん

戸次「お前のように可愛らしくてまるでぬいぐるみみたいなタイプもいるだろうさ!」

モノクマ「あのボクは学園長…」

戸次「しっっっかーーーし!」

モノクマ「……」

戸次「タチコマのように機械ながらもゴーストが芽生えたりだとか、R2D2のように、人らしい振る舞いをしたりだとか」

戸次「お前に近いがお前よりも上なんだよこの辺のは、分かるかモノクマ?お前は所詮人の操り人形!」

戸次「ちなみに俺はああいう『アンドロイドに人格が生まれる』パターンで大体泣く!」ばんっ

モノクマ「」

石丸「……すまない、なにを言っているのか全く理解が……」

霧切「大丈夫、7割以上の人間はそうなるの」

十神「これだから残念は…」

大泉「だからあいつ結婚出来ねんだって」

音尾「ま、ね。シゲちゃんはさぁ、趣味わかってもらえるお嫁さんをもらえばいいじゃない(投げやり)」

苗木(って言うか大泉さんいるし)

朝日奈(また知らないおじさんが増えてるし)


958 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 02:09:46.041bWm87Fao (6/8)

モノクマ「あの……えーと……」

黒幕(こいつの言ってる事が3割もわかんねぇぇぇぇぇ!!!)

戸次「あ?なに?戦闘ロボットの話した方がいいの?そっちがいいの?ブライト艦長の話とかは興味ない?」

大神「なに?ぶら、い……」

森崎「ブライト艦長なぁ。懐かしいな、昔コスプレやったもな」

戸次「そうそう、それであなた、カメラが回ってないところで衣装濡らしてね」

大泉「おっさんポンコツすぎんだよ!」

朝日奈(私からみたらみんなおっさんだけどね)

山田「しかし困りましたな。戦闘ものを中心にとは…いかがですか、戸次重幸殿?ロボットものにおける戦闘は…」

戸次「戦闘はさ…結局戦争じゃない。ガンダムだって一年戦争ってね、短いようで長い一年の戦いだけど……戦争なんてさぁ……悲しいじゃない。みんな傷ついてね、」

戸次「だってさ、よーく考えてみ?誰も悪くないんだよ?なのに人はどんどん死んでくんだよ。分かる?あのね、俺としては逆シャアの……って…えーとね、順を追って説明した方がみんなには分かりやすいかい?ガンダムのいっちばん最初から説明するわ。あれね、アムロが出てくるガンダムね…「こいつ…動くぞ!(モノマネ)」ってのが有名n」


☆5分経過☆


戸次「そこでスレッガー中尉はさぁ、3段構えで攻撃出来るだろ?っつって、その作戦を立ててさぁ、そのあとアムロ達を諌めてから言うわけだよ!「悲しいけどこれ、戦争なのよね(モノマネ)」って!なにが悲しいってお前分かる?自分がやられるのはもう確実なんだよね、この作戦。それを全部見越して悲しいけど、なんだよ!劇場版はそれが分かってn」


☆15分経過☆


戸次「アムロもシャアも互いの理想があって、んでそれをお互いぶつけてるわけさ。どっちも譲れないだけなんです…どっちも悪じゃない、正義の反対はまた別の正義なんですよ。分かりますか、この凄さが?いや、これほんと別にガンダムだから誇張するってわけじゃなくって、マジで、当時は勧善懲悪の物語の方が受け入れられたってのにガンダムはs」


☆30分経過☆


戸次「…その戦争が終わってみんな平和に暮らしてても、誰かがどこかで泣いてるんだよ…」




腐川(……終わる気配が……)


959 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 02:12:03.151bWm87Fao (7/8)

山田「本当に、本当に悲しい事ですよね…残される仲間や家族ってのは…」

桑田「」

戸次「…結局ね戦争で巻き込まれるのはいつだって罪のない少年少女なわけよ。なんの罪もないさ…」

石丸「」ぶくぶくぶく

大神「あさひn……朝日奈?朝日奈、どこに行った!」

苗木「さっき泳ぎに行ったよ」

戸次「…だからこそね、それを踏まえた上で今度この、逆シャアでの話だけども、シャアは自浄作用を促すためにコロニーを…」

山田「…そうですそうです、分かっていないのは変わっていないのは結局地球側って事で…」

舞園「……(そっと化粧を直し始める)」

戸次「…シャアの言った通りで、地球の重力に魂が縛られてるから…」

山田「しかしνガンダムはほんと革命的でしたな、あのボディ……なによりシールド作れるファンネル……」

戸次「あああ!ファンネルなぁ!でもファンネルの話し始めたらまずハマーンだべ?」

山田「拙者的にはフォウ・ムラサメの話も…」

戸次「フォウも悲しい子なんだよなぁ…」ぐすっ


苗木「ほんとに終わらないね」

霧切「でもオマケにはちょうどいい長さでしょう?」

葉隠「…どうでもいいけど百式って高く売れそうだよな」

山田「ぬぅん!百式をなんだと思ってるんですかそこぉぉぉ!」びしぃ

葉隠「」!?

戸次「クワトロか?次はクワトロの話が聞きたいのか?」

モノクマ「もういいです(即答)」

戸次「お前が聞きたいって呼んだんだべや!」

モノクマ「いや、まさかここまでとは思わないじゃん…」



結論…山田と戸次が一緒に語ったら、多分視聴率が落ちる。


960 ◆z.6vDABEMI2014/08/26(火) 02:13:20.301bWm87Fao (8/8)

私の数少ないガンダム知識ではこれが限界でした。すまん戸次。
ちなみに戸次さんはカイ・シデンのモノマネがすごく得意です。


961VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/26(火) 02:25:40.57rWFG0hUno (1/1)

本編楽しみにしてるよ
今日のHEROシゲ出てたねwwww


962VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/26(火) 13:44:08.30iuEhsgY+o (1/1)

乙です


963VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/26(火) 18:17:07.66c62qSxiOO (1/1)

是非とも次回作のGレコについて山田と実際に語り合って欲しいとおもいますた。
おつ


964VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/29(金) 01:06:32.60+tI8pn5Mo (1/1)

北海道の特別福知事になったね


965VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/08/29(金) 02:02:48.96kcsD8slkO (1/1)

そういやダベミがV6好きなのって1/6の夢旅人繋がり?


966 ◆z.6vDABEMI2014/09/01(月) 14:27:48.99mH5oZ38jo (1/1)

9月じゃねーか…!今日立てようと思ってたのに!

>>961
そのレスでシゲ見逃した事に気づきました。あんなに記事になってたのに!

>>964
そのうち大泉さんが北海道知事になるんじゃないですか?(適当)
でも向いてなさそうなのよねぇ。

>>965
わたくしの場合はV6が先でした。稀なパターンのやつ。


967 ◆z.6vDABEMI2014/09/01(月) 16:24:50.12TneH79WYO (1/1)

今日よる新スレ目標。
ただし本編は短い模様。


968VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/01(月) 19:39:46.98JeChj3ddo (1/1)

ワクワクゥ


969 ◆z.6vDABEMI2014/09/02(火) 00:30:08.827Ldh3NlQo (1/2)

そんなわけで、

葉隠「2・一度は行きたい希望ヶ峰学園」大泉洋「ダメ人間っ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409583078/


新スレっす。
タイトルはサイコロの旅をイメージしました。
よろしくね。


970VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/02(火) 01:45:24.696FjoIJH+o (1/1)

新スレ乙です


971 ◆z.6vDABEMI2014/09/02(火) 03:04:37.327Ldh3NlQo (2/2)

ここまでの弾丸どうでしょう(ボツネタ供養)



CUEべぇ「僕と契約して、芸能人になってよ!」

音尾「え?」


♩目覚めたこーころはーはしりーだしたー



戸次「決める!メガ粒子砲っ!」どきゅーん


安田「奇跡も魔法もヤスダッタもあるんだよ」


森崎「ひとりぼっちは辛いよなぁぁぁぁぁ……!」


大泉「だからアタシ、ループって嫌い!」


選ばれたおっさん達の戦いが、今始まる!



音尾「大丈夫だよ、洋ちゃん」

音尾「お前はもうひとりじゃない」



魔法おっさん たくま☆マギガ
乞うご期待!(絶対やらない)


ちなみに番外でひとし☆マギガが始まる模様。


972VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/02(火) 03:12:50.80aD0ctruD0 (1/1)




973VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/02(火) 09:37:47.67bFHrBYpDo (1/1)

濃いなあ


974 ◆z.6vDABEMI2014/09/10(水) 16:09:10.91fFxR2t0io (1/4)

腐川「……お、おまけよ」

十神「書き溜めはない……この場で書いている。遅くてイライラするなよ、愚民」


ーーーーーーーーーーーーーーー


某日


ーーーーーーーーーーーーーーー


大泉「……なんでこれなんだい」

霧切「苗木君から、当たりが出たらアイテムが2つ手に入ると聞いたので……」

大泉「あ?当たりが?」

霧切「ダブルは行進ありですよ」


※Tips…【ダブルは行進あり】
釣りバカシリーズのルール。
わかさぎを2匹いっぺんに釣る(ダブル)と、カメラの前まで魚を持って行進しても良い。
また3匹同時(トリプル)は歌っても良いと言うルールも存在し、こちらは音尾が達成した。


大泉「しねぇわ、どこに対して行進したらいいのさ」

朝日奈「まぁそう言わずさ、大泉?回して見たらいいじゃん」

大泉「俺ぁメダル持ってないって……あといい加減にさん付けしろ、大泉さん。ほら」

朝日奈「大泉!!!」

大泉「」カチッ

霧切「ええ、そう言うと思いましたよ大泉さん」

大泉「……ん?そりゃどう言う事だい、子猫ちゃ…」

すっ(霧切の懐から謎の麻袋登場)

しゃ


じゃらじゃらじゃらっ


大泉「!!?」

桑田「テメーあの時オレらにメダル集めさせたのこのためかよ!」


※Tips
どうやらこれ以前に生徒達全員でメダル集めをしたみたいです。かわいそうに。


975 ◆z.6vDABEMI2014/09/10(水) 16:12:45.54fFxR2t0io (2/4)

霧切「300枚くらいあるんじゃないかしら?」

セレス「レイズしましたものね」うふふふ


大泉「多すぎんだろ!?」

葉隠「さすがに正論だべ」

舞園「でも見たくありませんか?大泉さんのダブル」

苗木「……確かに……」

大泉「確かに……じゃねぇよ!?ダブルったって、おめぇこれ当たりが出る可能性なんてひっくいだろ?!」

霧切「いえ、そこまででもありませんよ。苗木君との検証では約10%の割合で出ましたし」

苗木「おかげで手元が動くこけしでぱんぱんだよ」

山田「こけしでぱんぱん……?」

腐川「そそるわね」

大泉「お前ら何言ってんの?」

霧切「とにかく大泉さん!やってみましょう!」

大泉「そしてノリノリだな子猫ちゃん!?」


ーーーーーーーーーーーーーーー





がちゃがちゃ




ーーーーーーーーーーーーーーー


976 ◆z.6vDABEMI2014/09/10(水) 16:16:07.12fFxR2t0io (3/4)

大泉「……これ何枚くらい入れたらいいの?」

霧切「回す前に、最高で999枚入ります」

苗木「と言うか手持ちのマックスが999枚だったね」

霧切「仕様ね」

苗木「仕様だね」

石丸「校則かね?」

山田「似てるけど違う」

江ノ島「つーかさっさと回せし!」

大泉「うるせぇなぁ!うるせぇなぁ!!」


ちゃりんちゃりんちゃりんちゃりんちゃりん


大泉「……まぁ10枚くらいでいいんでないの?」

江ノ島「ださっ」ぷぷーっ

大泉「」カチッ


ーーーーーーーーーーーーーーー



大泉さん
謀反



ーーーーーーーーーーーーーーー


じゃらじゃらじゃら


苗木「」!?

大和田「いや入れすぎだろ!!」

大泉「へへへへへ……おめぇらが集めた300枚、全部入れてやったぜ」

朝日奈「潔いんだかなんなんだか…」


大泉「これで回すぞォーっ!!」



がちゃがちゃ……


977 ◆z.6vDABEMI2014/09/10(水) 16:37:51.01fFxR2t0io (4/4)

ころんっ


大泉「ん?よーし、どれどれ……」ぱか


つ【レイトン教授と不思議な町】


大泉「」

霧切「2007年に発売されたレイトン教授シリーズの第一作にしてエピソード4に値する【レイトン教授と不思議な町】じゃないですか!?なぜこれが!と言うよりもまず3DSがないのになぜソフトだけ、しかもパッケージに入らずソフトだけ!?」

苗木「……」

葉隠「謎解きが邪魔なやつだべ」

大泉「奥行きも邪魔だよ」

舞園「あれはあなただから許される発言なんです大泉さん」


※Tips…【奥行きが邪魔だなぁ】
レイトン教授シリーズが3DSに対応した5作目、【レイトン教授と奇跡の仮面】。
これの完成を記念したWEB番組にて、大泉が発してしまった本音……いや、感想。
なおその前には「ストーリーを楽しむのに謎解きが邪魔だな」とも言っているため、天丼だった模様。


ぴろろんっ


苗木「……え?」


ラッキー!


桑田「あ、当たった!?」

霧切「ダブルですよ大泉さんっ!」

大泉「そう興奮しないでよ子猫ちゃん!」


ころん……


つ【小林製薬の糸ようじ】


霧切「wwwww」←堪えきれず崩れ落ちる

大泉「っっっwww」

腐川「……?」

大和田「……あー?」

葉隠「くっ……w」←こらえる

苗木「え?なんでみんな糸ようじでそんな笑って……」


※Tips…【小林製薬の糸ようじ】
名前からも分かるとおり、小林製薬が発売している糸ようじである。そのまんま。
どうでしょう的には【ヨーロッパ20ヶ国完全制覇】にて、断崖の街【クエンカ】で披露されたモノマネで出て来た言葉。
夜景を前にいろんなモノマネを披露した大泉は「緊迫すると渡部篤志になる」と豪語し、「建物探訪」風のナレーションで夜景の解説を始めた。
しかしそれはうれしーに「似てますかねぇ」と言われてしまったため、「これは似てる」と前置きした上で放ったのが「小林製薬の糸ようじ」である。
その後夜景に向かってひたすら「小林製薬の糸ようじ」を言い続け、藤村・嬉野両氏を笑わせ続けた。
なお【クエンカ】と言う町の名前を【クワンカ】と言い間違い続けているが、そんな細かい事は今更どうでもいい。


978VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/10(水) 21:01:57.83WdHbtnMdo (1/1)

乙ー


979VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/11(木) 22:58:41.01QqySa6r5O (1/1)

リクエスト拾って頂きありがとうございました!
脳内再生余裕ww


980 ◆z.6vDABEMI2014/09/15(月) 18:18:07.24qcRGgDknO (1/1)

新スレが進んだのでこっちはHTML化しまぁす。


981VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/15(月) 19:44:55.25+TwU4X+To (1/1)

了解


982VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:15:28.84R/V846sco (1/19)

うめ


983VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:16:26.66R/V846sco (2/19)

うめ


984VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:17:14.21R/V846sco (3/19)

うめ


985VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:17:43.68R/V846sco (4/19)

うめ


986VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:18:57.38R/V846sco (5/19)

うめ


987VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:20:07.63R/V846sco (6/19)

うめ


988VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:22:49.16R/V846sco (7/19)

うめ


989VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:33:44.57R/V846sco (8/19)

うめ


990VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:34:27.85R/V846sco (9/19)

うめ


991VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:35:15.66R/V846sco (10/19)

うめ


992VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:40:35.99R/V846sco (11/19)

うめ


993VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:41:22.31R/V846sco (12/19)

うめ


994VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:41:57.04R/V846sco (13/19)

うめ


995VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:42:23.70R/V846sco (14/19)

うめ


996VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:47:28.64R/V846sco (15/19)

うめ


997VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:48:02.51R/V846sco (16/19)

うめ


998VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:48:43.69R/V846sco (17/19)

うめ


999VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:49:44.60R/V846sco (18/19)

うめ


1000VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2014/09/18(木) 21:50:50.00R/V846sco (19/19)

うめ