◆WxX/Ywk/v6 さんの作品一覧
http://s2-d2.com/archives/16701892.html
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509: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:03:29.89:ja0nsQ1F0 (1/10)
投下します
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モバP「泰葉からチョコもらった時の話?」
絵里「なんとかストロガノフ!」穂乃果「そう、カレーです」
タマ「ニャー」タラオ「タマ口臭いですぅ!」タマ「!!!!!!!」
玲音「風邪を引いてしまったようだ…」
苗木「霧切さん、この蝶ネクタイつけてみてよ」
510: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:05:52.80:ja0nsQ1F0 (2/10)
杏子「それで、今までさやかには焚き付けるようなこ言ってきてなんだけどさ」
杏子「あいつが延期すれば本当にうまくいくもんなの?」
ほむら「さやから告白したことは今までない。もしかするともしかするかもしれないわ」
杏子「それ単にあのヤローが最初にコクった奴と付き合うサイテーヤローってことになるんじゃあ……」
杏子「そんな奴にさやかを――」
マミ「男の子ってそんなこと誰でもあるんじゃないかしら?美樹さんが告白するならそういう可能性込みでするってことじゃない?」
マミ「美樹さんがあれだけの覚悟で契約して告白するんだもの。私たちがとやかく言える話じゃないわ」
杏子「そりゃそうだろうけど…」
杏子「それで、今までさやかには焚き付けるようなこ言ってきてなんだけどさ」
杏子「あいつが延期すれば本当にうまくいくもんなの?」
ほむら「さやから告白したことは今までない。もしかするともしかするかもしれないわ」
杏子「それ単にあのヤローが最初にコクった奴と付き合うサイテーヤローってことになるんじゃあ……」
杏子「そんな奴にさやかを――」
マミ「男の子ってそんなこと誰でもあるんじゃないかしら?美樹さんが告白するならそういう可能性込みでするってことじゃない?」
マミ「美樹さんがあれだけの覚悟で契約して告白するんだもの。私たちがとやかく言える話じゃないわ」
杏子「そりゃそうだろうけど…」
511: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:08:18.24:ja0nsQ1F0 (3/10)
マミ「それに、二人は幼馴染なんでしょう?そういう相手を異性として見てなかった、なんてよく聞く話じゃない?」
マミ「それに期待しましょう?」
ほむら「なるほど。考えもしなかったわ。さすが巴さんね」
杏子「映画や小説で聞くって枕詞が入るんだろうなあ……」
マミ「何か言った?」
杏子「いや、何も」
マミ「…ふふ」
杏子「なんだよ?」
マミ「いえ、佐倉さんに友達ができてとってもうれしいなって」
マミ「それに、二人は幼馴染なんでしょう?そういう相手を異性として見てなかった、なんてよく聞く話じゃない?」
マミ「それに期待しましょう?」
ほむら「なるほど。考えもしなかったわ。さすが巴さんね」
杏子「映画や小説で聞くって枕詞が入るんだろうなあ……」
マミ「何か言った?」
杏子「いや、何も」
マミ「…ふふ」
杏子「なんだよ?」
マミ「いえ、佐倉さんに友達ができてとってもうれしいなって」
512: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:09:49.38:ja0nsQ1F0 (4/10)
杏子「はあ!?いやそんなんじゃ……」
杏子……それもあるのかな…。ただ、報われるべきやつは報われてほしいし、死ぬべきじゃないやつは死んでほしくないっていうか……」
杏子「なんでこんなこと考えてんだろ……」
杏子「……そのうち自分で気づけるのだから、私からは何も言わない方がいいんだろう」
マミ「ふふ」
杏子「だから何だよ!?」
杏子「はあ!?いやそんなんじゃ……」
杏子……それもあるのかな…。ただ、報われるべきやつは報われてほしいし、死ぬべきじゃないやつは死んでほしくないっていうか……」
杏子「なんでこんなこと考えてんだろ……」
杏子「……そのうち自分で気づけるのだから、私からは何も言わない方がいいんだろう」
マミ「ふふ」
杏子「だから何だよ!?」
513: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:10:53.36:ja0nsQ1F0 (5/10)
第15話;みんなが考えていることがわからないよ
第15話;みんなが考えていることがわからないよ
514: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:13:11.59:ja0nsQ1F0 (6/10)
さやかside
最近あたしの戦闘は様になりつつある
魔女と一人で戦っても大概苦戦しないで倒せるようになった
時間停止を使わない自分は既に抜いていると、何故か遠い目をしたほむらから言われたくらい
……あのほむらがほめてくれるなんて大変珍しいことで、とてもうれしいんだけど…
ほむらの時間停止は、連続使用と長時間使用の制限に気をつければGSの消費量少なく隙をほとんど見せずに使える、ほぼノーリスクの技だ
それを使えない状況と言うのが思い浮かばないから、どうしてそういう言い方をしたのかがわからない
………うーん、いわゆるツンデレなのかな。それはそれで可愛げがあるけど
さやかside
最近あたしの戦闘は様になりつつある
魔女と一人で戦っても大概苦戦しないで倒せるようになった
時間停止を使わない自分は既に抜いていると、何故か遠い目をしたほむらから言われたくらい
……あのほむらがほめてくれるなんて大変珍しいことで、とてもうれしいんだけど…
ほむらの時間停止は、連続使用と長時間使用の制限に気をつければGSの消費量少なく隙をほとんど見せずに使える、ほぼノーリスクの技だ
それを使えない状況と言うのが思い浮かばないから、どうしてそういう言い方をしたのかがわからない
………うーん、いわゆるツンデレなのかな。それはそれで可愛げがあるけど
515: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:16:43.92:ja0nsQ1F0 (7/10)
遠い目と言えば、最近仁美はよく考え事をして、たまに話しかけても無反応だったりする
告白しに恭介の病室に行ってから、かな。順調すぎる恋に逆に不安を覚える、みたいなのならいいんだけど
実際問題恭介絡みならあたしがしゃしゃり出るのもあれだからなあ…
まあ、ほむらの話聞く限り、悩みも程々にうまくいってるみたいだし大丈夫かな
……あんまり大丈夫だとこっちが大丈夫じゃなくなるんだけど……
……勝手にばかやったんだから、大丈夫にしないとね
遠い目と言えば、最近仁美はよく考え事をして、たまに話しかけても無反応だったりする
告白しに恭介の病室に行ってから、かな。順調すぎる恋に逆に不安を覚える、みたいなのならいいんだけど
実際問題恭介絡みならあたしがしゃしゃり出るのもあれだからなあ…
まあ、ほむらの話聞く限り、悩みも程々にうまくいってるみたいだし大丈夫かな
……あんまり大丈夫だとこっちが大丈夫じゃなくなるんだけど……
……勝手にばかやったんだから、大丈夫にしないとね
516: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:17:55.24:ja0nsQ1F0 (8/10)
そんな感じで大体順調に過ごしてきて、今は決戦3日前の平日の昼
ほむらは係の仕事で、私とまどか二人で昼食を屋上でとることになった
場所を提案したのは私
どうしてもまどかに言っておかないといけないことがあったから
そんな感じで大体順調に過ごしてきて、今は決戦3日前の平日の昼
ほむらは係の仕事で、私とまどか二人で昼食を屋上でとることになった
場所を提案したのは私
どうしてもまどかに言っておかないといけないことがあったから
517: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:28:01.60:ja0nsQ1F0 (9/10)
今回はここまでです。まだ第15話途中です
ストックが尽きかけているので次の投下は遅れるかもしれません
今回はここまでです。まだ第15話途中です
ストックが尽きかけているので次の投下は遅れるかもしれません
518: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/16(土) 02:56:14.85:ja0nsQ1F0 (10/10)
次からの投下が遅れがちになるかもしれません、という方が適切でした
次からの投下が遅れがちになるかもしれません、という方が適切でした
519:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 06:07:19.48:+yT23YV2o (1/1)
乙
乙
520:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 07:44:17.94:1sWa3Z7Lo (1/1)
乙乙
タイトルがちょっと不穏だな
乙乙
タイトルがちょっと不穏だな
521:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 09:34:58.91:+DjhwDdDO (1/1)
乙
叛逆の描写的に時間停止ってワルプル以外では面倒を避けたり時間が惜しい時しか使ってないんじゃないかなぁと思った
乙
叛逆の描写的に時間停止ってワルプル以外では面倒を避けたり時間が惜しい時しか使ってないんじゃないかなぁと思った
522:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 09:37:39.12:TrCKhQZjo (1/1)
ほむらの時間停止してなかったらの評価が武器収集なしも含むなら武器爆弾とかしかないしさやかがそれ程強くなさそうなことに
ほむらの時間停止してなかったらの評価が武器収集なしも含むなら武器爆弾とかしかないしさやかがそれ程強くなさそうなことに
523:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 09:37:45.69:rfdH4dhAO (1/1)
乙
これから一山あるのか無事着陸出来るのか。
人間関係も魔女関係もいろいろ楽しみだな。
乙
これから一山あるのか無事着陸出来るのか。
人間関係も魔女関係もいろいろ楽しみだな。
524:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/16(土) 10:50:42.95:CgLnBmUlo (1/1)
乙
師匠がいいから伸びが良かったのy……んだよ
乙
師匠がいいから伸びが良かったのy……んだよ
525: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:05:38.86:5QUz89IY0 (1/8)
マミさん、大体仰っている通りなので自演はされなくてもよろしいかと思います
もちろん杏子の力も大きいですが
それでは投下します
マミさん、大体仰っている通りなので自演はされなくてもよろしいかと思います
もちろん杏子の力も大きいですが
それでは投下します
526: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:07:16.98:5QUz89IY0 (2/8)
さやか「ねぇ、まどか」
まどか「なに?」
さやか「3日後にさ、あたしたちが死んだら――――」
まどか「やめて」
さやか「やめられないんだな、これが。死ぬ可能性がとても高いんだから」
まどか「…」
さやか「ねぇ、まどか」
まどか「なに?」
さやか「3日後にさ、あたしたちが死んだら――――」
まどか「やめて」
さやか「やめられないんだな、これが。死ぬ可能性がとても高いんだから」
まどか「…」
527: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:10:03.76:5QUz89IY0 (3/8)
さやか「あたしたちが死んでも、そのために契約はしないでほしいんだ」
まどか「……やだ」
さやか「ほむらと約束したでしょ?契約しないって」
まどか「ほむらちゃんとの約束は大事だけど、みんなの命だって大事だもん……」
さやか「ほむらが今までどんな思いで戦ってきたか考えなよ」
まどか「ずるいよ……。さやかちゃんだって……勝手に……契約したじゃない。……なんで私の勝手は許されないの?」
さやか「そうだよ。あたしが勝手に契約したの」
さやか「その勝手にまどかを巻き込んじゃったら、生き返っても、たぶん耐えられない」
さやか「ほむらも杏子も、自分で選んで魔法少女になったんだよ」
さやか「マミさんだって、心底かわいそうだって思うけど、それでも後悔してないって言ってた」
さやか「あたしたちが死んでも、そのために契約はしないでほしいんだ」
まどか「……やだ」
さやか「ほむらと約束したでしょ?契約しないって」
まどか「ほむらちゃんとの約束は大事だけど、みんなの命だって大事だもん……」
さやか「ほむらが今までどんな思いで戦ってきたか考えなよ」
まどか「ずるいよ……。さやかちゃんだって……勝手に……契約したじゃない。……なんで私の勝手は許されないの?」
さやか「そうだよ。あたしが勝手に契約したの」
さやか「その勝手にまどかを巻き込んじゃったら、生き返っても、たぶん耐えられない」
さやか「ほむらも杏子も、自分で選んで魔法少女になったんだよ」
さやか「マミさんだって、心底かわいそうだって思うけど、それでも後悔してないって言ってた」
528: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:12:05.28:5QUz89IY0 (4/8)
まどか「私だって、さやかちゃんが、みんなが死んだら耐えられないよ……」
さやか「耐えて」
まどか「……」
さやか「ちっぽけなプライドなんだよ」
さやか「いろんな雑念やら下心が混ざってたにしても、最後に残るのは、最初に湧き出た恭介への想いであってほしい」
さやか「恭介のために結末まで受け入れたんだっていう、さ」
さやか「それで、まどかの犠牲で結末変えられたら、あたしもうどうしていいかわからなくなる」
まどか「私だって、さやかちゃんが、みんなが死んだら耐えられないよ……」
さやか「耐えて」
まどか「……」
さやか「ちっぽけなプライドなんだよ」
さやか「いろんな雑念やら下心が混ざってたにしても、最後に残るのは、最初に湧き出た恭介への想いであってほしい」
さやか「恭介のために結末まで受け入れたんだっていう、さ」
さやか「それで、まどかの犠牲で結末変えられたら、あたしもうどうしていいかわからなくなる」
529: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:14:34.77:5QUz89IY0 (5/8)
まどか「わからない……さやかちゃんが、みんなが考えていることがわからないよ……自分の命より大事なものなんてあるの?」
さやか「今まさに自分の魂捨てて他人を救おうと考えてる人が何言ってんのさ」
まどか「……あ」
さやか「まぁ、あいにくあたしたちは受け入れてるからさ、まどかの出る幕はないんだよ」
まどか「……」
まどか「約束……して。みんな、生きるために闘うって」
さやか「……努力はする」
まどか「じゃあ、私も、努力はする」
まどか「わからない……さやかちゃんが、みんなが考えていることがわからないよ……自分の命より大事なものなんてあるの?」
さやか「今まさに自分の魂捨てて他人を救おうと考えてる人が何言ってんのさ」
まどか「……あ」
さやか「まぁ、あいにくあたしたちは受け入れてるからさ、まどかの出る幕はないんだよ」
まどか「……」
まどか「約束……して。みんな、生きるために闘うって」
さやか「……努力はする」
まどか「じゃあ、私も、努力はする」
530: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:16:42.80:5QUz89IY0 (6/8)
さやか「…じゃあ、さ、契約しようと思ったら、みんなの顔思い浮かべて」
さやか「特にほむらの顔。それで契約するなら、もう仕方ないかな」
まどか「……さやかちゃんも、約束して」
まどか「いよいよ死ぬかもしれないってなったら、みんなの顔、ママの顔を思い浮かべて」
まどか「自分の命をまず守って」
さやか「…じゃあ、さ、契約しようと思ったら、みんなの顔思い浮かべて」
さやか「特にほむらの顔。それで契約するなら、もう仕方ないかな」
まどか「……さやかちゃんも、約束して」
まどか「いよいよ死ぬかもしれないってなったら、みんなの顔、ママの顔を思い浮かべて」
まどか「自分の命をまず守って」
531: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:19:02.21:5QUz89IY0 (7/8)
結局あたしたちは結果について互いに保障できず、過程のみを約束した
……あたしが、生きるために闘う、という過程さえも努力目標にしようとしたのは
つまり、死ぬために戦うことになるだろうという漠然とした予測があったからで
その予測は、決戦前日、ほむらが用意したいくつかの戦闘プランの共通性を見つけたとき、確信に変わることになった
結局あたしたちは結果について互いに保障できず、過程のみを約束した
……あたしが、生きるために闘う、という過程さえも努力目標にしようとしたのは
つまり、死ぬために戦うことになるだろうという漠然とした予測があったからで
その予測は、決戦前日、ほむらが用意したいくつかの戦闘プランの共通性を見つけたとき、確信に変わることになった
532: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/17(日) 03:19:47.29:5QUz89IY0 (8/8)
投下終了です。第15話完です
投下終了です。第15話完です
533:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) [sage] :2013/11/17(日) 03:33:30.08:SjjnwZvf0 (1/1)
乙
不穏だ。タイトルの伏線が恐くなってきたな。
乙
不穏だ。タイトルの伏線が恐くなってきたな。
534:x6:2013/11/17(日) 07:54:29.59:dnqQEszlo (1/2)
乙
ワルプルギスさん、本編では進難所方向に進路をとってたから
さやかたちが全滅したらまどか一家も消し飛ぶんだよなぁ
乙
ワルプルギスさん、本編では進難所方向に進路をとってたから
さやかたちが全滅したらまどか一家も消し飛ぶんだよなぁ
535:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/17(日) 07:55:05.49:dnqQEszlo (2/2)
>進難所方向
避難所方向
>進難所方向
避難所方向
536:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/17(日) 09:51:37.72:gbvAu90Bo (1/1)
乙
乙
537:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/17(日) 09:54:52.55:6vsgUfhso (1/1)
乙
命を掛けるのと、死んでもいいと思って戦うのとは全然違うって誰かが言ってたなあ
乙
命を掛けるのと、死んでもいいと思って戦うのとは全然違うって誰かが言ってたなあ
538:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/17(日) 12:16:33.05:+/EyiwHao (1/1)
乙
色々と不穏な感じが
乙
色々と不穏な感じが
539: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:32:06.40:0NloqfuY0 (1/17)
投下します
投下します
540: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:33:37.21:0NloqfuY0 (2/17)
第16話:何を勝手に盛り上がっているの?
第16話:何を勝手に盛り上がっているの?
541: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:35:37.43:0NloqfuY0 (3/17)
対ワルプルギス殲滅作戦前日の夜、最終打ち合わせのために4人でほむらの家にお邪魔した
相も変わらず魔法仕掛けのほむホームは奇妙奇天烈に資料を浮かべている
美樹ハウスもこんな感じにできるんだろうか、とも思うけど、お母さんになんていわれるか
現在まどかが買い出し中
ほむら「以上が、私が立てた主な作戦パターンの全てよ。何か意見はある?」
さやか「ある」
ほむら「何かしら?」
さやか「なんで、このプラン、全部あんたがとどめを刺すことになってるの?」
ほむら「たまたまよ。まぁ、私は能力的に特殊だし…それに、やつとの因縁も頭に入ってるかもしれないわね」
さやか「嘘だね」
対ワルプルギス殲滅作戦前日の夜、最終打ち合わせのために4人でほむらの家にお邪魔した
相も変わらず魔法仕掛けのほむホームは奇妙奇天烈に資料を浮かべている
美樹ハウスもこんな感じにできるんだろうか、とも思うけど、お母さんになんていわれるか
現在まどかが買い出し中
ほむら「以上が、私が立てた主な作戦パターンの全てよ。何か意見はある?」
さやか「ある」
ほむら「何かしら?」
さやか「なんで、このプラン、全部あんたがとどめを刺すことになってるの?」
ほむら「たまたまよ。まぁ、私は能力的に特殊だし…それに、やつとの因縁も頭に入ってるかもしれないわね」
さやか「嘘だね」
542: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:38:03.42:0NloqfuY0 (4/17)
マミ「美樹さん、今は……」
さやか「どの道キュゥべえから告げられることだよ」
杏子「……そうだな。受け入れてもらわなきゃだな」
ほむら「あなたたち、いったい何の話をしてるの?」
さやか「ねえ、ほむら、あんたワルプルギスをまどかが倒した時は、必ず魔女化してたって言ってたよね?」
ほむら「……言った、かもしれないわね」
さやか「言ったんだよ。それって今まで何回あった?」
ほむら「……2回」
さやか「必ずっていうからには複数回必要だからね。最小数できたか」
ほむら「なにか問題あるかしら?」
マミ「美樹さん、今は……」
さやか「どの道キュゥべえから告げられることだよ」
杏子「……そうだな。受け入れてもらわなきゃだな」
ほむら「あなたたち、いったい何の話をしてるの?」
さやか「ねえ、ほむら、あんたワルプルギスをまどかが倒した時は、必ず魔女化してたって言ってたよね?」
ほむら「……言った、かもしれないわね」
さやか「言ったんだよ。それって今まで何回あった?」
ほむら「……2回」
さやか「必ずっていうからには複数回必要だからね。最小数できたか」
ほむら「なにか問題あるかしら?」
543: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:40:01.28:0NloqfuY0 (5/17)
さやか「それどっちとも、いわゆる最強の魔法少女?」
ほむら「そうなるわね。まともに勝てたのは、まどかが最高の素質を持っていたときだけだから」
さやか「確か、まどか素質は遡行の度に高くなっていったんだっけ?」
ほむら「……え?…」
QB「それは僕から説明しようかな」
ほむら「インキュベーター……」
……マズ…ほむら自身は気づいてなかった?
さやか「それどっちとも、いわゆる最強の魔法少女?」
ほむら「そうなるわね。まともに勝てたのは、まどかが最高の素質を持っていたときだけだから」
さやか「確か、まどか素質は遡行の度に高くなっていったんだっけ?」
ほむら「……え?…」
QB「それは僕から説明しようかな」
ほむら「インキュベーター……」
……マズ…ほむら自身は気づいてなかった?
544: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:42:06.00:0NloqfuY0 (6/17)
QB「まどかの素質は君の素行の回数と比例して強くなっていった――見たところ三人ともそう解釈していたようだよ?」
QB[君がわからなかったわけがない。気づかないようにしていただけだ」
ほむら「……何の話を?」
QB「単なる時間遡行では素質が比例して上昇することの説明はつかない。平行世界を移動しているとするのが妥当だろうね」
ほむら「……は?」
QB「まどかを中心点として君が平行世界移動を繰り返したことで、まどかに因果が集まり素質が上昇したといっているんだよ」
ほむら「……待って…平行世界って…まさか……」
QB「ご想像の通りだよ。今現在も、まどかが死んで君が捨ててきた世界は存続しているんだ」
ほむら「……そ……んな……」
QB「まどかの素質は君の素行の回数と比例して強くなっていった――見たところ三人ともそう解釈していたようだよ?」
QB[君がわからなかったわけがない。気づかないようにしていただけだ」
ほむら「……何の話を?」
QB「単なる時間遡行では素質が比例して上昇することの説明はつかない。平行世界を移動しているとするのが妥当だろうね」
ほむら「……は?」
QB「まどかを中心点として君が平行世界移動を繰り返したことで、まどかに因果が集まり素質が上昇したといっているんだよ」
ほむら「……待って…平行世界って…まさか……」
QB「ご想像の通りだよ。今現在も、まどかが死んで君が捨ててきた世界は存続しているんだ」
ほむら「……そ……んな……」
545: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:47:08.44:0NloqfuY0 (7/17)
マミ「暁美さん、気をしっかり持って!最初の時間軸で既に、元々鹿目さんは死んでたのよ?」
マミ「暁美さんが平行世界を移動していたとしても、それは、今まで鹿目さんの生死には何の影響もしていないの」
ほむら「……だけど……!」
杏子「……割り切れることじゃないよな。……今の時間軸のまどかのこと考えなよ」
杏子「ほむらが諦めたら、あのまどかは間違いなく死ぬんだよ?」
杏子「ごまかしてでも、無理してでも戦わないと、さ」
杏子「後悔することがあるなら、全部終わった後でしなよ。……ひょっとしたらあの世でだって、後悔ならできるかもしれない」
ほむら「杏子……」
さやか「それに、さ、案外うまくいったら、今までの時間軸とうまい具合に統合されてハッピーエンド、なんてあるかもじゃん」
QB「確かにないとは言い切れないね。やり直しを実現するのに平行世界を提供するというのは少々遠大だ」
QB「それ以上のことを残していてもおかしくはない」
QB「まあ、契約を交わした僕しか知りようのないことだけどね」
マミ「暁美さん、気をしっかり持って!最初の時間軸で既に、元々鹿目さんは死んでたのよ?」
マミ「暁美さんが平行世界を移動していたとしても、それは、今まで鹿目さんの生死には何の影響もしていないの」
ほむら「……だけど……!」
杏子「……割り切れることじゃないよな。……今の時間軸のまどかのこと考えなよ」
杏子「ほむらが諦めたら、あのまどかは間違いなく死ぬんだよ?」
杏子「ごまかしてでも、無理してでも戦わないと、さ」
杏子「後悔することがあるなら、全部終わった後でしなよ。……ひょっとしたらあの世でだって、後悔ならできるかもしれない」
ほむら「杏子……」
さやか「それに、さ、案外うまくいったら、今までの時間軸とうまい具合に統合されてハッピーエンド、なんてあるかもじゃん」
QB「確かにないとは言い切れないね。やり直しを実現するのに平行世界を提供するというのは少々遠大だ」
QB「それ以上のことを残していてもおかしくはない」
QB「まあ、契約を交わした僕しか知りようのないことだけどね」
546: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:49:20.36:0NloqfuY0 (8/17)
さやか「……ほむら、大丈夫だよね?」
ほむら「……」
ほむら「……情けないわね、まったく……この時間軸ではこんなことばかり」
ほむら「もう大丈夫よ。元々私はまどかを助けるために戦うだけなんだから」
さやか「そっか。それでさ。本題はそこじゃないんだよ」
ほむら「……みんな、さっきから何の話をしてるの?」
さやか「ほむらの話を聞いたうえでの推測を話していい?」
ほむら「……別に、話すだけなら構わないわ」
さやか「……ほむら、大丈夫だよね?」
ほむら「……」
ほむら「……情けないわね、まったく……この時間軸ではこんなことばかり」
ほむら「もう大丈夫よ。元々私はまどかを助けるために戦うだけなんだから」
さやか「そっか。それでさ。本題はそこじゃないんだよ」
ほむら「……みんな、さっきから何の話をしてるの?」
さやか「ほむらの話を聞いたうえでの推測を話していい?」
ほむら「……別に、話すだけなら構わないわ」
547: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:53:46.11:0NloqfuY0 (9/17)
さやか「まどかの莫大な素質により、キュゥべえからまどかはよく勧誘される。それに私も含まれることもよくある」
ほむら「ええ」
さやか「それで、いくら契約原因を排除してもまどかの前にキュゥべえが表れても意味がないと業を煮やしたほむらは」
さやか「キュゥべえとの接点をなくせばいいと考えてキュゥべえ排除を第一の方針としてきた」
ほむら「それは話したことだったわね」
さやか「だけど、キュゥべえ排除に動くとあたしたちとの関係があまりにうまくいかない」
さやか「そして、キュゥべえとまどかの接点を長期間排除するのが難しい」
さやか「だから、今回はキュゥべえ妨害を諦めてまどかに真っ先に忠告だけすることにした」
ほむら「そうだけど?」
さやか「まどかの莫大な素質により、キュゥべえからまどかはよく勧誘される。それに私も含まれることもよくある」
ほむら「ええ」
さやか「それで、いくら契約原因を排除してもまどかの前にキュゥべえが表れても意味がないと業を煮やしたほむらは」
さやか「キュゥべえとの接点をなくせばいいと考えてキュゥべえ排除を第一の方針としてきた」
ほむら「それは話したことだったわね」
さやか「だけど、キュゥべえ排除に動くとあたしたちとの関係があまりにうまくいかない」
さやか「そして、キュゥべえとまどかの接点を長期間排除するのが難しい」
さやか「だから、今回はキュゥべえ妨害を諦めてまどかに真っ先に忠告だけすることにした」
ほむら「そうだけど?」
548: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:55:52.27:0NloqfuY0 (10/17)
さやか「あたしがいうのもなんだけど、ほむら、頑固でちょっと容量悪いからさ、結構それ思いつくのに時間かかったと思うんだよね。5周とか」
杏子「ほんとにさやかが言うとアレだな」
ほむら「19周」
一同「…!」
ほむら「19周かかって思いついた。笑っちゃうでしょ?」
さやか「……笑わない。笑うわけがない。笑うやつがいたら許さない」
ほむら「……」
さやか「それでさ、まどかがワルプルギスを一撃で倒せる、世界を滅ぼせる魔女になってから何周した?」
ほむら「……」
ほむら「……2周」
QB「それはありえないね」
ほむら「―――ッ」
さやか「あたしがいうのもなんだけど、ほむら、頑固でちょっと容量悪いからさ、結構それ思いつくのに時間かかったと思うんだよね。5周とか」
杏子「ほんとにさやかが言うとアレだな」
ほむら「19周」
一同「…!」
ほむら「19周かかって思いついた。笑っちゃうでしょ?」
さやか「……笑わない。笑うわけがない。笑うやつがいたら許さない」
ほむら「……」
さやか「それでさ、まどかがワルプルギスを一撃で倒せる、世界を滅ぼせる魔女になってから何周した?」
ほむら「……」
ほむら「……2周」
QB「それはありえないね」
ほむら「―――ッ」
549: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 00:59:39.92:0NloqfuY0 (11/17)
QB「僕が察するに、鹿目まどかという少女には元々図抜けた素質はなかった」
QB「さやかや杏子と大して変わらなかっただろうね」
QB「これはあくまでまどかの性格、環境、性質を分析した上で、今までの経験則と照らし合わせた推論に過ぎない」
QB「しかし、人類の歴史すべてを俯瞰して得た経験則から導き出したものでもある。そこまで誤差はないだろうね」
QB「そして、そのような素質の少女が平行世界移動によって史上最強の魔法少女、」
QB「僕たちのノルマを一度に達成できるレベルの素質に昇華するのにかかる遡行回数、すなわち世界跳躍の回数は――」
「――4・5回だろうね」
キュゥべえがこっちの味方に、ね。やっぱあたしたちから話された方がまどかも信じやすいか
だけど、あたしたちがいない時にキュゥべえから話されていい方向にいくとは思えない
やっぱりあたしたちから話すしかないよね
マミさんと杏子もそう考えてるんだろうし
QB「僕が察するに、鹿目まどかという少女には元々図抜けた素質はなかった」
QB「さやかや杏子と大して変わらなかっただろうね」
QB「これはあくまでまどかの性格、環境、性質を分析した上で、今までの経験則と照らし合わせた推論に過ぎない」
QB「しかし、人類の歴史すべてを俯瞰して得た経験則から導き出したものでもある。そこまで誤差はないだろうね」
QB「そして、そのような素質の少女が平行世界移動によって史上最強の魔法少女、」
QB「僕たちのノルマを一度に達成できるレベルの素質に昇華するのにかかる遡行回数、すなわち世界跳躍の回数は――」
「――4・5回だろうね」
キュゥべえがこっちの味方に、ね。やっぱあたしたちから話された方がまどかも信じやすいか
だけど、あたしたちがいない時にキュゥべえから話されていい方向にいくとは思えない
やっぱりあたしたちから話すしかないよね
マミさんと杏子もそう考えてるんだろうし
550: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:04:09.99:0NloqfuY0 (12/17)
さやか「そして、ほむらが多く繰り返した直接の原因が重要になるんだ」
さやか「話を聞く限りだと、ほむらはワルプルギスの力自体はそんなに問題視していないようにみえた」
さやか「いや、それより前に生じる問題が大きくて、後に回さざるを得ないって感じかな」
ほむら「……」
さやか「それは何か……っていうまでもなくまどかの死、契約だよね」
さやか「で、未契約の状態で死んじゃうのかって言えば、それはかなり少ないと思うんだよ」
さやか「ほむらとマミさん、それに杏子、あたし、周りに大体一人か二人は魔法少女がいる」
さやか「中々これでは死なないでしょ?敵対しようが離れようが、みんなまどかに手を出すようなことはしないもん」
さやか「例のイレギュラーだって次の時間軸から何とかしてきたって言ってたし」
さやか「……あ…っと。あたしはちょっと危なっかしいかな?」
さやか「まどかの近くで魔女化しちゃったりとか、まどかといるときに杏子やほむらに喧嘩うっちゃったり?」
さやか「……迷惑じゃすまないかもね、これは」
ほむら「……あなたが直接の原因となってまどかが死んだことはないわ」
さやか「……ありがとね」
さやか「そして、ほむらが多く繰り返した直接の原因が重要になるんだ」
さやか「話を聞く限りだと、ほむらはワルプルギスの力自体はそんなに問題視していないようにみえた」
さやか「いや、それより前に生じる問題が大きくて、後に回さざるを得ないって感じかな」
ほむら「……」
さやか「それは何か……っていうまでもなくまどかの死、契約だよね」
さやか「で、未契約の状態で死んじゃうのかって言えば、それはかなり少ないと思うんだよ」
さやか「ほむらとマミさん、それに杏子、あたし、周りに大体一人か二人は魔法少女がいる」
さやか「中々これでは死なないでしょ?敵対しようが離れようが、みんなまどかに手を出すようなことはしないもん」
さやか「例のイレギュラーだって次の時間軸から何とかしてきたって言ってたし」
さやか「……あ…っと。あたしはちょっと危なっかしいかな?」
さやか「まどかの近くで魔女化しちゃったりとか、まどかといるときに杏子やほむらに喧嘩うっちゃったり?」
さやか「……迷惑じゃすまないかもね、これは」
ほむら「……あなたが直接の原因となってまどかが死んだことはないわ」
さやか「……ありがとね」
551: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:05:47.89:0NloqfuY0 (13/17)
さやか「それで、残る可能性はワルプルギスくらいかな?」
さやか「だけど、仮にそこまでまどかが未契約でたくさん来てるなら、あたしたちとの関係のためにキュゥべえを襲わない、なんて考えるかな?」
さやか「考えないし、考えてたらだめだよね。あと一歩じゃん」
ほむら「……」
さやか「てことはだよ?ほむらが繰り返してる大部分の原因っていうのはつまり」
「まどかが契約しちゃうから」
さやか「それで、残る可能性はワルプルギスくらいかな?」
さやか「だけど、仮にそこまでまどかが未契約でたくさん来てるなら、あたしたちとの関係のためにキュゥべえを襲わない、なんて考えるかな?」
さやか「考えないし、考えてたらだめだよね。あと一歩じゃん」
ほむら「……」
さやか「てことはだよ?ほむらが繰り返してる大部分の原因っていうのはつまり」
「まどかが契約しちゃうから」
552: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:09:05.30:0NloqfuY0 (14/17)
ほむら「……」
さやか「じゃあ、契約したまどかはどんな運命をたどるのかな?」
さやか「ほむらのループで大部分を占める世界最強のまどかについて考えようか」
さやか「さて、このまどかは魔女・魔法少女との戦闘で死ぬ、ないし魔女化するか?」
さやか「中々死にはしないと思うんだよね。何せ最強だもん。問題は魔女化かな」
ほむら「……攻撃するときにね、魔力を使いすぎちゃうのよ。だからすぐに魔女になっちゃうの」
さやか「どう?マミさん、キュゥべえ?」
マミ「どう、と言われても、きちんと指導すればいいんじゃないかしら?」
マミ「鹿目さん、話を聞く限りでは、魔法少女としてのセンスがないわけじゃないんでしょう?むしろいい線言ってるみたいじゃない?」
マミ「魔力量の調節くらいすぐにできるようになりそうだけど」
QB「そうだろうね。ぶっつけ本番でもない限りは大丈夫だし――いや、ぶっつけ本番でも普通はないね」
ほむら「……私って、薄情だから、まどかが契約した時点で何も指導せずにやり過ごして、魔女化の前に繰り返しちゃうの」
さやか「下手で辛い嘘はやめなよ」
ほむら「……」
ほむら「……」
さやか「じゃあ、契約したまどかはどんな運命をたどるのかな?」
さやか「ほむらのループで大部分を占める世界最強のまどかについて考えようか」
さやか「さて、このまどかは魔女・魔法少女との戦闘で死ぬ、ないし魔女化するか?」
さやか「中々死にはしないと思うんだよね。何せ最強だもん。問題は魔女化かな」
ほむら「……攻撃するときにね、魔力を使いすぎちゃうのよ。だからすぐに魔女になっちゃうの」
さやか「どう?マミさん、キュゥべえ?」
マミ「どう、と言われても、きちんと指導すればいいんじゃないかしら?」
マミ「鹿目さん、話を聞く限りでは、魔法少女としてのセンスがないわけじゃないんでしょう?むしろいい線言ってるみたいじゃない?」
マミ「魔力量の調節くらいすぐにできるようになりそうだけど」
QB「そうだろうね。ぶっつけ本番でもない限りは大丈夫だし――いや、ぶっつけ本番でも普通はないね」
ほむら「……私って、薄情だから、まどかが契約した時点で何も指導せずにやり過ごして、魔女化の前に繰り返しちゃうの」
さやか「下手で辛い嘘はやめなよ」
ほむら「……」
553: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:12:12.10:0NloqfuY0 (15/17)
さやか「じゃあ、精神面、絶望で魔女化するかどうか」
QB「そうそうないだろうね」
QB「三周目、目の前でさやかが魔女化し、マミが杏子を殺し、そのマミをまどかが殺した」
QB「この状況でも魔女化しなかったんだから、およそほかの周で、一か月の間に心が壊れるなんて想像しがたい」
QB「ありえなくはないが、かなりのレアケースだろうね」
マミ「……」
杏子「……
ほむら「……」
さやか「……てなわけで、まどかは大部分の周で魔法少女としてワルプルギスと相対するところまで行く」
さやか「そして、ワルプルギスを倒したまどかはなぜか魔女化する」
「なぜ?ここまでくればさやかちゃんでも解ける」
さやか「じゃあ、精神面、絶望で魔女化するかどうか」
QB「そうそうないだろうね」
QB「三周目、目の前でさやかが魔女化し、マミが杏子を殺し、そのマミをまどかが殺した」
QB「この状況でも魔女化しなかったんだから、およそほかの周で、一か月の間に心が壊れるなんて想像しがたい」
QB「ありえなくはないが、かなりのレアケースだろうね」
マミ「……」
杏子「……
ほむら「……」
さやか「……てなわけで、まどかは大部分の周で魔法少女としてワルプルギスと相対するところまで行く」
さやか「そして、ワルプルギスを倒したまどかはなぜか魔女化する」
「なぜ?ここまでくればさやかちゃんでも解ける」
554: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:13:07.68:0NloqfuY0 (16/17)
「ワルプルギスにとどめを刺した魔法少女は、魔女化するようにできてるからだよ」
「ワルプルギスにとどめを刺した魔法少女は、魔女化するようにできてるからだよ」
555: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/18(月) 01:15:38.18:0NloqfuY0 (17/17)
今回はここまでです。まだ第16話途中です
なお、デスノートの「ここまで来れば馬鹿でもすべてが解ける」で>>1は解けませんでした
一重に>>1の読解力の問題です
みなさんがさやかちゃんみたいにわからなかった場合は
一重に>>1の文章力と構成力の問題です
今回はここまでです。まだ第16話途中です
なお、デスノートの「ここまで来れば馬鹿でもすべてが解ける」で>>1は解けませんでした
一重に>>1の読解力の問題です
みなさんがさやかちゃんみたいにわからなかった場合は
一重に>>1の文章力と構成力の問題です
556:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 01:17:59.84:/X8LX4M/o (1/1)
乙
PSPだと魔翌力切れってことになってたなぁ
ワルプルを瞬殺できる膨大な魔翌力放出に魔法少女に成りたてのまどかのSGは耐え切れんとか
ちなみに脚本だと2週目3週目は「撃退」で魔翌力切れだったか
乙
PSPだと魔翌力切れってことになってたなぁ
ワルプルを瞬殺できる膨大な魔翌力放出に魔法少女に成りたてのまどかのSGは耐え切れんとか
ちなみに脚本だと2週目3週目は「撃退」で魔翌力切れだったか
557:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 01:55:35.15:Y4VCVFilo (1/1)
乙
ワルプル倒すと魔女化設定は縛りきついなーくらいにしか思わんけど
何度やってもあいつに勝てないって言ってたしあの装備揃える手間からして本編はまどか契約せずにやって結構負けてそう
後虚淵の発言あるから普通に平行世界への移動ってことでいいんだろうけど、遡行時までの因果を背負って全く同じ始点に戻る
そこから別の可能性を選択したのを平行世界と表現した的なのでQBの発言は単なる時間遡行でも説明つく気がしないでもない
SSだし面白いから何でもいいやで落ち着くんだけどさ
乙
ワルプル倒すと魔女化設定は縛りきついなーくらいにしか思わんけど
何度やってもあいつに勝てないって言ってたしあの装備揃える手間からして本編はまどか契約せずにやって結構負けてそう
後虚淵の発言あるから普通に平行世界への移動ってことでいいんだろうけど、遡行時までの因果を背負って全く同じ始点に戻る
そこから別の可能性を選択したのを平行世界と表現した的なのでQBの発言は単なる時間遡行でも説明つく気がしないでもない
SSだし面白いから何でもいいやで落ち着くんだけどさ
558:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 01:57:40.95:2E1LmGX1o (1/1)
乙
まあ、まどかもさやかも長くて1・2ヶ月くらいのなりたてだからな
でも魔法少女の大半が初戦で落ちるらしいからワルプルくる辺りならルーキーの看板降ろしてもいいのかな
それはそうと、叛逆でも思ったがさやかが頭よさそうに話してるとなんか笑えてくる不思議
勘自体はかなりいいって分かってるのにどうしてこうなった
乙
まあ、まどかもさやかも長くて1・2ヶ月くらいのなりたてだからな
でも魔法少女の大半が初戦で落ちるらしいからワルプルくる辺りならルーキーの看板降ろしてもいいのかな
それはそうと、叛逆でも思ったがさやかが頭よさそうに話してるとなんか笑えてくる不思議
勘自体はかなりいいって分かってるのにどうしてこうなった
559:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 05:32:16.32:VLKA/GxAo (1/1)
乙
乙
560:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/18(月) 06:46:31.34:jQrQ68uy0 (1/1)
乙
いよいよ大詰めだな。
ワルプル撃退=魔女化はなかった設定じゃないけどどう解決するか楽しみだ。
乙
いよいよ大詰めだな。
ワルプル撃退=魔女化はなかった設定じゃないけどどう解決するか楽しみだ。
561:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 08:56:31.08:omN5wASPo (1/1)
乙
>>558
おまおれ
さやかちゃんが頭良さそうにしてるとなんとなく落ち着かんw
乙
>>558
おまおれ
さやかちゃんが頭良さそうにしてるとなんとなく落ち着かんw
562:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 16:02:12.39:8bSd8x5wo (1/1)
>>560
ワルプル撃破=魔女化じゃね?
上にも出てるけど根本的解決にはならないがあくまで魔翌力調整しながら撃退ならこの面子ならいけそうだが
>>560
ワルプル撃破=魔女化じゃね?
上にも出てるけど根本的解決にはならないがあくまで魔翌力調整しながら撃退ならこの面子ならいけそうだが
563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 16:42:14.63:KTpU2SXIo (1/1)
n__◎
| r‐┘ ,⊆ 己、
∟ニコ `フ 广´ n__◎
r‐、r 、  ̄ | r‐┘ ,⊆ 己、
`ー-ミ ト、 ∧ ∟ニコ `フ 广′
⊂二ニニ=ー { `ミY ノ ‐- .  ̄
`ー-┐└‐- . ‐- . `ヽ /|
∨ ミ ミミ`ヽ `ヽ / }
,>-‐ っっっ)__{丿ノ
/) ) x-‐っつ ) ) ) ) )) `ヽ、
. -‐……‐-ミ/) ) ) ) ) ) ) ) ) /`ー-┘
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⊂=‐ ,′' .:∧:i:::|!ト、 :::::::.P:::|::::::i ) )/
⊂=‐ }:::|:::/`ーハノ七 ヽ :::P:::|::::::{r''´
⊂ ノイ:レ丐ミ 丐ミァ|::::|-、|:::::ト!
. |:::}辷ソ 辷ソ l ::|_ソ廴{
. /jハ廴____,从j/
(_ノ / /
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γ´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
| >>561 誰がお馬鹿キャラかー!!? |
ゝ_______________________ ノ
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∨ ミ ミミ`ヽ `ヽ / }
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| >>561 誰がお馬鹿キャラかー!!? |
ゝ_______________________ ノ
564:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/18(月) 17:29:56.87:Y16dZk3to (1/1)
>>562
撃退と撃破をわざわざ使い分ける必要は無いだろ
>>562
撃退と撃破をわざわざ使い分ける必要は無いだろ
565: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:43:02.26:yIOqF37B0 (1/12)
まず、遅れましたが、>>512の、杏子「……そのうち自分で気づけるのだから、私からは何も言わない方がいいんだろう」
をほむらsideとしての地の文だと訂正させていただきます
>>556
まどポはやっていません
説明されましたか…そりゃされますよね……
>>557
例によって解説、後付、言い訳させていただきますと
まどかワルプルギス前のいつかに契約→ほむらがまどかを説き伏せてまどか待機→劣勢ないし敗色濃厚→まどか参戦→……、といった具合です
ほむらにとって契約の時点で失敗確定ですので、リスタート後、まずは、というか大体いつも頭にあるのがまどか契約阻止である、といった感じです
……苦しいかもしれません。素直に忘れていたと言った方がいいかも……
>>558、>>561
あの語りはマミがする方が適切ではないか、と自分としても悩んだりしましたが
さやかが、屋上で、さやか自身わかりきっていたことしか聞き出せず、ということもありましたので
今回はさやかでと決めました
長文失礼しました。それでは投下します
まず、遅れましたが、>>512の、杏子「……そのうち自分で気づけるのだから、私からは何も言わない方がいいんだろう」
をほむらsideとしての地の文だと訂正させていただきます
>>556
まどポはやっていません
説明されましたか…そりゃされますよね……
>>557
例によって解説、後付、言い訳させていただきますと
まどかワルプルギス前のいつかに契約→ほむらがまどかを説き伏せてまどか待機→劣勢ないし敗色濃厚→まどか参戦→……、といった具合です
ほむらにとって契約の時点で失敗確定ですので、リスタート後、まずは、というか大体いつも頭にあるのがまどか契約阻止である、といった感じです
……苦しいかもしれません。素直に忘れていたと言った方がいいかも……
>>558、>>561
あの語りはマミがする方が適切ではないか、と自分としても悩んだりしましたが
さやかが、屋上で、さやか自身わかりきっていたことしか聞き出せず、ということもありましたので
今回はさやかでと決めました
長文失礼しました。それでは投下します
566: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:45:03.98:yIOqF37B0 (2/12)
追記
>>557
時間遡行か平行世界移動かに関しては、このSSではQBがそう考えたとしか言いようがないです
……ひいては>>1の理解不足です
追記
>>557
時間遡行か平行世界移動かに関しては、このSSではQBがそう考えたとしか言いようがないです
……ひいては>>1の理解不足です
567: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:47:50.13:yIOqF37B0 (3/12)
QB「魔女とは絶望を振りまく存在であり、普段君たちが魔女を倒したときその影響を受けている」
QB「君たちがそれを意識しないのは、もともと魔女を倒す際に魔力を使っているからなんだ」
QB「ワルプルギス級ともなれば受ける絶望も殊更で、それこそ倒す際の魔力消費と合わせれば即魔女化してもおかしくないね」
QB「魔力を使わなければ、といったレベルでもないだろう」
ほむら「その通りよ。まどかは必ずワルプルギスと戦うと魔女化してきた。たぶん誰が倒してもそう」
ほむら「だから私がとどめを刺す。それでいいじゃない」
マミ「納得すると思う?」
QB「魔女とは絶望を振りまく存在であり、普段君たちが魔女を倒したときその影響を受けている」
QB「君たちがそれを意識しないのは、もともと魔女を倒す際に魔力を使っているからなんだ」
QB「ワルプルギス級ともなれば受ける絶望も殊更で、それこそ倒す際の魔力消費と合わせれば即魔女化してもおかしくないね」
QB「魔力を使わなければ、といったレベルでもないだろう」
ほむら「その通りよ。まどかは必ずワルプルギスと戦うと魔女化してきた。たぶん誰が倒してもそう」
ほむら「だから私がとどめを刺す。それでいいじゃない」
マミ「納得すると思う?」
568: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:50:46.27:yIOqF37B0 (4/12)
ほむら「……私、ね、元々あの夜を越えても詰んでしまうの」
一同「……え?」
ほむら「私の時間停止、遡行は、あの夜を越えたら使えなくなる」
一同「……!」
ほむら「魔女一体もろくに倒せなくなるでしょうね。そもそも武器だって時間停止で盗んできたものだから」
QB「なるほどね。君の素質で時間停止と遡行は大それていると思っていたんだ」
QB「いくら専用武器に攻撃性がないにしても、ね」
QB「使用可能期間が定められているというのなら納得できるよ」
ほむら「……私、ね、元々あの夜を越えても詰んでしまうの」
一同「……え?」
ほむら「私の時間停止、遡行は、あの夜を越えたら使えなくなる」
一同「……!」
ほむら「魔女一体もろくに倒せなくなるでしょうね。そもそも武器だって時間停止で盗んできたものだから」
QB「なるほどね。君の素質で時間停止と遡行は大それていると思っていたんだ」
QB「いくら専用武器に攻撃性がないにしても、ね」
QB「使用可能期間が定められているというのなら納得できるよ」
569: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:55:30.29:yIOqF37B0 (5/12)
さやか「それでもあたしたちと協力して魔女を倒したりグリーフシードを融通しあえば―――!」
ほむら「新人魔法少女がベテランと組むのとはわけが違う。私には改善できる見込みが全くない」
ほむら「他の魔法少女が出した武器を使う?100年かかるんじゃないかしら」
ほむら「私と協力してグリーフシードを融通しあうなんて、寿命を削る行為よ」
ほむら「融通しあうといえば聞こえはいいけど、私が一方的に貰うだけになる」
ほむら「そんなの絶対にできない」
杏子「……確かに、ワルプルギスを倒した後でほむらと組むことは、あたしたちの命を確実に縮めるね」
杏子「そこの二人はそれでもいいっていうだろうけど、あたしは絶対に反対する」
杏子「あたしとほむら、どっちかを選べって話だ。ましてほむらにその気がないんだからさ」
マミ「佐倉さん……」
さやか「杏子……!」
ほむらは微笑んだ
ほむら「やっぱりあなたならわかってくれるわね。信じてた。ありがとう、杏子」
さやか「それでもあたしたちと協力して魔女を倒したりグリーフシードを融通しあえば―――!」
ほむら「新人魔法少女がベテランと組むのとはわけが違う。私には改善できる見込みが全くない」
ほむら「他の魔法少女が出した武器を使う?100年かかるんじゃないかしら」
ほむら「私と協力してグリーフシードを融通しあうなんて、寿命を削る行為よ」
ほむら「融通しあうといえば聞こえはいいけど、私が一方的に貰うだけになる」
ほむら「そんなの絶対にできない」
杏子「……確かに、ワルプルギスを倒した後でほむらと組むことは、あたしたちの命を確実に縮めるね」
杏子「そこの二人はそれでもいいっていうだろうけど、あたしは絶対に反対する」
杏子「あたしとほむら、どっちかを選べって話だ。ましてほむらにその気がないんだからさ」
マミ「佐倉さん……」
さやか「杏子……!」
ほむらは微笑んだ
ほむら「やっぱりあなたならわかってくれるわね。信じてた。ありがとう、杏子」
570: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 01:58:14.98:yIOqF37B0 (6/12)
杏子「だけどさ」
杏子「例えほむらがワルプルギスを越えて、すぐに死ぬ運命にあるとしても」
杏子「それでも、明日死んでいいってことにはならないんだよ」
ほむら「……」
杏子「親父が言ってた。どんな奴にも命は平等だって」
ほむら「……訂正する。やっぱりあなたって面倒くさいわ。こうして深く接するまで気づかなかった」
ほむら「あなたたちもよ。みんなおかしいわ!」
ほむら「言ったでしょう?私はみんなを切り捨ててきた。そのことに何の後悔もない」
ほむら「そして、これからも。この時間軸で失敗したら、あなたたちを平気で切り捨てる」
ほむら「そんな人間が明日死ぬっていうだけじゃない?」
ほむら「何の問題があるっていうの?」
杏子「だけどさ」
杏子「例えほむらがワルプルギスを越えて、すぐに死ぬ運命にあるとしても」
杏子「それでも、明日死んでいいってことにはならないんだよ」
ほむら「……」
杏子「親父が言ってた。どんな奴にも命は平等だって」
ほむら「……訂正する。やっぱりあなたって面倒くさいわ。こうして深く接するまで気づかなかった」
ほむら「あなたたちもよ。みんなおかしいわ!」
ほむら「言ったでしょう?私はみんなを切り捨ててきた。そのことに何の後悔もない」
ほむら「そして、これからも。この時間軸で失敗したら、あなたたちを平気で切り捨てる」
ほむら「そんな人間が明日死ぬっていうだけじゃない?」
ほむら「何の問題があるっていうの?」
571: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:08:45.73:yIOqF37B0 (7/12)
マミ「そうよね……あなたは今回、私たちに情を持ちすぎた。それを切り捨てるって難しいと思う」
マミ「そして、うまい具合にことが運んでしまった。戦力までそろった」
マミ「今後もこういうやり方でやらざるを得ない」
マミ「この状況で切り捨てて繰り返すっていうのは、みんなと敵対するよりも、ある意味きついかもしれない」
マミ「……だけどね、それでもあなたなら耐えられると思う」
マミ「勝手な言い分かもしれないけど、今まで一人で血反吐を吐くほど頑張ってきたあなただから」
マミ「もちろん、今後もこう、うまくいくって保証はないんだけど」
ほむら「……かみ合わないわね。何の話をしているの?ああ、あなたコミュ障だから――」
マミ「暁美さん、簡単に、平気で人を切り捨てられる人間はね」
「そんな風に、人を思って泣かないのよ」
ほむら「―――ッ!」
慌ててグシグシとほむらは涙をぬぐった
結構前から、みんな、自分が黙って死ぬのを止めてるって、ほむらが気づいたあたりから泣いてたんだけどね
気づいてなかったのか
まったく……今さら悪ぶっても遅いんだっての
マミ「そうよね……あなたは今回、私たちに情を持ちすぎた。それを切り捨てるって難しいと思う」
マミ「そして、うまい具合にことが運んでしまった。戦力までそろった」
マミ「今後もこういうやり方でやらざるを得ない」
マミ「この状況で切り捨てて繰り返すっていうのは、みんなと敵対するよりも、ある意味きついかもしれない」
マミ「……だけどね、それでもあなたなら耐えられると思う」
マミ「勝手な言い分かもしれないけど、今まで一人で血反吐を吐くほど頑張ってきたあなただから」
マミ「もちろん、今後もこう、うまくいくって保証はないんだけど」
ほむら「……かみ合わないわね。何の話をしているの?ああ、あなたコミュ障だから――」
マミ「暁美さん、簡単に、平気で人を切り捨てられる人間はね」
「そんな風に、人を思って泣かないのよ」
ほむら「―――ッ!」
慌ててグシグシとほむらは涙をぬぐった
結構前から、みんな、自分が黙って死ぬのを止めてるって、ほむらが気づいたあたりから泣いてたんだけどね
気づいてなかったのか
まったく……今さら悪ぶっても遅いんだっての
572: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:11:11.20:yIOqF37B0 (8/12)
さやか「ほむら、もうあたしたち知っちゃったし、決めちゃったからさ」
さやか「止めを刺す人は決めないで行こう?いろんなバリエーションのパターン作ってさ」
さやか「そっちのほうが勝てる確率も上がるでしょ?」
ほむら「……」
ほむら「……」
ほむら「……ワルプルギスを倒した後に、魔女ともう一戦やる力なんて残らない」
ほむら「……誰が倒すかわからないけど、私はそいつのソウルジェムを打ち抜くわ」
杏子「あたしもそのつもりだよ」
さやか「仕方ないもんね」
マミ「……できれば砕かれる側でありたいものね。逃げなんでしょうけど」
ほむら「……もう知らない。勝手になさい」
さやか「ほむら、もうあたしたち知っちゃったし、決めちゃったからさ」
さやか「止めを刺す人は決めないで行こう?いろんなバリエーションのパターン作ってさ」
さやか「そっちのほうが勝てる確率も上がるでしょ?」
ほむら「……」
ほむら「……」
ほむら「……ワルプルギスを倒した後に、魔女ともう一戦やる力なんて残らない」
ほむら「……誰が倒すかわからないけど、私はそいつのソウルジェムを打ち抜くわ」
杏子「あたしもそのつもりだよ」
さやか「仕方ないもんね」
マミ「……できれば砕かれる側でありたいものね。逃げなんでしょうけど」
ほむら「……もう知らない。勝手になさい」
573: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:12:45.32:yIOqF37B0 (9/12)
さやか「まー、なんだかんだで新人魔法少女のさやかちゃんが、ベテラン陣みんな出し抜いて止め刺しちゃうんですよねー」
さやか「痛快でしょ?」
杏子「よちよち歩き卒業したばかりのひよっこが何言ってんだか。あたしがやるのが相場ってもんさ」
ほむら「……」
ほむら「私の能力の右にでる者はいないわ」
マミ「あらみんな、だれが一番強いか忘れちゃったの?」
さやか「まー、なんだかんだで新人魔法少女のさやかちゃんが、ベテラン陣みんな出し抜いて止め刺しちゃうんですよねー」
さやか「痛快でしょ?」
杏子「よちよち歩き卒業したばかりのひよっこが何言ってんだか。あたしがやるのが相場ってもんさ」
ほむら「……」
ほむら「私の能力の右にでる者はいないわ」
マミ「あらみんな、だれが一番強いか忘れちゃったの?」
574: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:14:51.73:yIOqF37B0 (10/12)
……うん。ほむらも何とか保ってる
あとはあたし一人死んでハッピーエンド。ま、最強の魔女相手なら上出来でしょ
みんなそう考えていることには目をつむろう。あとは運次第
そして今は――
「みんな、何を勝手に盛り上がっているの?」
……うん。ほむらも何とか保ってる
あとはあたし一人死んでハッピーエンド。ま、最強の魔女相手なら上出来でしょ
みんなそう考えていることには目をつむろう。あとは運次第
そして今は――
「みんな、何を勝手に盛り上がっているの?」
575: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:16:09.65:yIOqF37B0 (11/12)
今まで見たことがないほど怒髪天の我らがお姫様をなだめないと
「盗み聞きとは人が悪いなー。いつから聞いてたの?」
「ワルプルギスを倒した魔法少女が魔女化するってあたりから」
今まで見たことがないほど怒髪天の我らがお姫様をなだめないと
「盗み聞きとは人が悪いなー。いつから聞いてたの?」
「ワルプルギスを倒した魔法少女が魔女化するってあたりから」
576: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/19(火) 02:17:06.61:yIOqF37B0 (12/12)
投下終了です。第16話完です
投下終了です。第16話完です
577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 05:42:53.87:8QM4f2zMo (1/1)
乙
乙
578:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 05:43:31.92:ZpLeGJ2uo (1/1)
おつおつ
おつおつ
579:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 05:59:19.78:WBUvvU8yo (1/2)
乙
ワルプルは強大な力を持ってるがゆえにめったに具現化しないようだし
一定時間耐えたら消えたりしないのかな
乙
ワルプルは強大な力を持ってるがゆえにめったに具現化しないようだし
一定時間耐えたら消えたりしないのかな
580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/19(火) 06:37:29.55:lJSQPIX30 (1/1)
乙
激おこプンまど登場
けどこのほむらだったら自分以外の誰が死んでも繰り返すだろうから
終わらせるには自分が止めを刺すしかないんだろうな。
乙
激おこプンまど登場
けどこのほむらだったら自分以外の誰が死んでも繰り返すだろうから
終わらせるには自分が止めを刺すしかないんだろうな。
581:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 07:09:19.80:oqcYmN6Xo (1/1)
乙
まどっち激おこ
まあ当然なんでしょうけど
乙
まどっち激おこ
まあ当然なんでしょうけど
582:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 07:26:29.02:Bv+gXcQoo (1/1)
乙
冒頭のシーンが気になるな
乙
冒頭のシーンが気になるな
583:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 08:13:22.59:pgmnENUFo (1/1)
あれ?遡行もだめになんの?
ワルプル越えた後に遡行とかワルプル倒せてない時間に跳ぶかもしれないこと考えると絶対やるべきじゃないけど
あれ?遡行もだめになんの?
ワルプル越えた後に遡行とかワルプル倒せてない時間に跳ぶかもしれないこと考えると絶対やるべきじゃないけど
584:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 09:53:14.50:gdLWJyY5o (1/1)
遡行~一ヶ月 時間停止可・遡行不可
一ヶ月終了後 時間停止不可・遡行可
原作設定だとたしかこうだったはず。なので遡行は使えるんじゃね
遡行~一ヶ月 時間停止可・遡行不可
一ヶ月終了後 時間停止不可・遡行可
原作設定だとたしかこうだったはず。なので遡行は使えるんじゃね
585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 09:55:53.30:A1hkKIGmo (1/1)
まあ停止が出来ない時点でほむらちゃんの未来が真っ暗なのは間違いない
まあ停止が出来ない時点でほむらちゃんの未来が真っ暗なのは間違いない
586:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 10:09:01.54:S2T/lVfYo (1/1)
説明では最大一ヶ月ってされてるけどワルプル越えたこと無いしなあ
遡行は病院退院の目覚めからって決まってるって考えた方がいい気もする
説明では最大一ヶ月ってされてるけどワルプル越えたこと無いしなあ
遡行は病院退院の目覚めからって決まってるって考えた方がいい気もする
587:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 12:58:39.31:mTGZS//do (1/3)
近代兵器操作中心に力延ばしているだけに、ワル夜の一撃を防ぎきれる盾があるとは言え辛い罠。
せめて固有アイテムが武器なら、杏子の様にそっち延ばして固有魔法無しのハンデを克服できるけど。
近代兵器操作中心に力延ばしているだけに、ワル夜の一撃を防ぎきれる盾があるとは言え辛い罠。
せめて固有アイテムが武器なら、杏子の様にそっち延ばして固有魔法無しのハンデを克服できるけど。
588:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 13:29:20.95:a6sj91LEo (1/2)
キャプテンアメリカに弟子入りしようぜ
キャプテンアメリカに弟子入りしようぜ
589:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 15:04:02.80:0i51fVbto (1/1)
収納は時間停止出来なくなっても機能してるみたいだから(じゃないと砂が落ち切ると同時に中身が全部飛び出して悲惨なことになる)
なんかそっちを伸ばせばワンちゃんあるんじゃなかろうか
収納は時間停止出来なくなっても機能してるみたいだから(じゃないと砂が落ち切ると同時に中身が全部飛び出して悲惨なことになる)
なんかそっちを伸ばせばワンちゃんあるんじゃなかろうか
590:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 17:47:06.30:s1G5cR6Uo (1/1)
盾を正当化して騎士でもやったらどうかね?
マドポやってないからわからないけど身体強化に四次元ポケット、遡行が生きてるなら効率は悪いかもしれないがそれなりにペアとかならやれそう
盾を正当化して騎士でもやったらどうかね?
マドポやってないからわからないけど身体強化に四次元ポケット、遡行が生きてるなら効率は悪いかもしれないがそれなりにペアとかならやれそう
591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 20:23:29.22:mTGZS//do (2/3)
とりあえず現状「遡行」「時間停止」「収納」以外で確認されているのは「タンクローリー等の遠隔操作」位か。
とりあえず現状「遡行」「時間停止」「収納」以外で確認されているのは「タンクローリー等の遠隔操作」位か。
592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 21:09:28.59:WKAawqK4o (1/1)
キュゥべえを襲った紫色の光弾がある
キュゥべえを襲った紫色の光弾がある
593:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 21:20:15.22:mTGZS//do (3/3)
>>592
あれは単に魔翌力で強化されただけの銃弾でないかな?
タンクローリーも同じ色に輝いていたし。
存外直接的が見える範囲なら、ある程度のホーミング機能とか銃弾に与えていたりして。
>>592
あれは単に魔翌力で強化されただけの銃弾でないかな?
タンクローリーも同じ色に輝いていたし。
存外直接的が見える範囲なら、ある程度のホーミング機能とか銃弾に与えていたりして。
594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 21:44:44.98:WBUvvU8yo (2/2)
>>593
さすがにそれはない
銃弾ならQBでも一撃で殺せるはずだが、遠距離だと着弾しても殺せなかった(0距離なら魔翌力で内側から破裂)」
KANに書いてあったさやかを殺そうとした魔法弾だと思う(無手で放つっぽい))
>>593
さすがにそれはない
銃弾ならQBでも一撃で殺せるはずだが、遠距離だと着弾しても殺せなかった(0距離なら魔翌力で内側から破裂)」
KANに書いてあったさやかを殺そうとした魔法弾だと思う(無手で放つっぽい))
595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/19(火) 22:45:00.39:a6sj91LEo (2/2)
>>590
威力的には余りたいしたことないのかな
やはり盾による近接格闘を学ばないとダメだな
>>590
威力的には余りたいしたことないのかな
やはり盾による近接格闘を学ばないとダメだな
596: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:17:13.48:248t94SP0 (1/15)
このSSでは遡行を使えなくなるということでお願いします
収納を極めても戦闘に使えないとほむらは考えています
元々ワル後を生きるつもりは、ワル撃破=魔女化を知った後はなかったので
ほとんど考えたことがないという方が適切でしょうか
あのQBを襲った魔力弾では魔女との戦いを生き抜けないと考えているということでお願いします
実際QB一匹仕留められていませんし
これもやはりその後、を考えていない以上ほむらはほとんど考慮していませんが
それでは投下します
このSSでは遡行を使えなくなるということでお願いします
収納を極めても戦闘に使えないとほむらは考えています
元々ワル後を生きるつもりは、ワル撃破=魔女化を知った後はなかったので
ほとんど考えたことがないという方が適切でしょうか
あのQBを襲った魔力弾では魔女との戦いを生き抜けないと考えているということでお願いします
実際QB一匹仕留められていませんし
これもやはりその後、を考えていない以上ほむらはほとんど考慮していませんが
それでは投下します
597: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:18:33.89:248t94SP0 (2/15)
第17話:私たちは、魔法少女だから
第17話:私たちは、魔法少女だから
598: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:21:52.43:248t94SP0 (3/15)
さやか「そっか、全部知られちゃったか」
まどか「……どうして自分の命を諦めちゃうの?」
さやか「だって他に方法がないし」
まどか「あるよ!」
さやか「言ってみなよ」
まどか「私が契約してワルプルギスを倒す。そして死ぬ。誰かが死ぬなら、それは私」
まどか「もう誰にも文句は言わせない。絶対に!」
さやか「まどか、あたしたちが倒した後でしくじっても、あたしたちが魔女に殺されるってだけなんだよ」
さやか「何人かが巻き添えになるかもしれなけど、一匹の魔女ができることなんてたかが知れてるし」
さやか「だけど、あんたが契約して戦って、みんながしくじったらさ、それこそ世界が終っちゃうんだよ?」
さやか「そっか、全部知られちゃったか」
まどか「……どうして自分の命を諦めちゃうの?」
さやか「だって他に方法がないし」
まどか「あるよ!」
さやか「言ってみなよ」
まどか「私が契約してワルプルギスを倒す。そして死ぬ。誰かが死ぬなら、それは私」
まどか「もう誰にも文句は言わせない。絶対に!」
さやか「まどか、あたしたちが倒した後でしくじっても、あたしたちが魔女に殺されるってだけなんだよ」
さやか「何人かが巻き添えになるかもしれなけど、一匹の魔女ができることなんてたかが知れてるし」
さやか「だけど、あんたが契約して戦って、みんながしくじったらさ、それこそ世界が終っちゃうんだよ?」
599: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:26:28.31:248t94SP0 (4/15)
まどか「……私はしくじらない!」
言い終えると同時に杏子がまどかの胸倉を掴んで槍をまどかの首筋に突き付けた
さやか「杏子!?」
杏子「ひよっこ未満が調子に乗るな…!ソウルジェムが濁りきる寸前でうまく動けるわけないだろろうが!」
まどか「……」
杏子「あたしらに頼るか?あたしらだってあんたを殺す自信ないんだよ!」
杏子「相手のために相手を殺す、なんてことには途方もない覚悟がいるんだ。例え世界がかかってるとしてもさ」
杏子「経験なんて、あたしは、ないけどね」
杏子「マミ?例の三周目でさえ躊躇ってるよ?そうじゃなきゃ、このほむらはここにいない」
マミ「……」
杏子「確実にできるとしたら――今あたしのソウルジェムに銃で狙いをつけていて、あと1mmでも槍を首に近づけたら迷わず撃つ気でいる奴くらいだよ」
まどか「……!」
まどか「……私はしくじらない!」
言い終えると同時に杏子がまどかの胸倉を掴んで槍をまどかの首筋に突き付けた
さやか「杏子!?」
杏子「ひよっこ未満が調子に乗るな…!ソウルジェムが濁りきる寸前でうまく動けるわけないだろろうが!」
まどか「……」
杏子「あたしらに頼るか?あたしらだってあんたを殺す自信ないんだよ!」
杏子「相手のために相手を殺す、なんてことには途方もない覚悟がいるんだ。例え世界がかかってるとしてもさ」
杏子「経験なんて、あたしは、ないけどね」
杏子「マミ?例の三周目でさえ躊躇ってるよ?そうじゃなきゃ、このほむらはここにいない」
マミ「……」
杏子「確実にできるとしたら――今あたしのソウルジェムに銃で狙いをつけていて、あと1mmでも槍を首に近づけたら迷わず撃つ気でいる奴くらいだよ」
まどか「……!」
600: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:29:30.40:248t94SP0 (5/15)
杏子「ほむらは何回もあんたを介錯してきた。その意味わかるか?」
杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なの?」
まどか「……」
杏子「わかったみたいだね」
言い終えて杏子はまどかを離して槍を下した。ほむらも銃を下す
過激すぎるよ……せめてテレパスで打ち合わせとかさあ……
まあ、ほむらも信じてたから時間停止を使わなかったんだろうけど
マミさんも無反応だったし
はいはい。杏子が何考えてるか全然わからなかったさやかちゃんが悪いんですよーだ……
杏子「ほむらは何回もあんたを介錯してきた。その意味わかるか?」
杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なの?」
まどか「……」
杏子「わかったみたいだね」
言い終えて杏子はまどかを離して槍を下した。ほむらも銃を下す
過激すぎるよ……せめてテレパスで打ち合わせとかさあ……
まあ、ほむらも信じてたから時間停止を使わなかったんだろうけど
マミさんも無反応だったし
はいはい。杏子が何考えてるか全然わからなかったさやかちゃんが悪いんですよーだ……
601: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:32:56.68:248t94SP0 (6/15)
まどか「……」
まどか「ねえ、みんな」
まどか「逃げよう?」
まどか「ワルプルギスって言っても、大きな台風くらいなんでしょ?県外まで逃げれば大丈夫だよ!逃げようよ!」
ほむら「まどか、あなたはとても優しい。だから目の前にいる私たちに固執してしまう」
ほむら「考えて。ワルプルギスは確かに攻撃範囲は台風程度。見滝原全域くらい」
ほむら「だけど、威力は果てしない。見滝原は廃墟になってしまう」
ほむら「人もよ。本当に大勢死ぬわ。あなたの家族も、友達も、先生も」
まどか「……!」
ほむら「私たちが今から逃がそうにも、限度がある。それに、助かった人の親しい人も死ぬことになる」
ほむら「あなたは故郷を、この街を失って、本当に耐えられるの?」
ほむら「大切な人がたくさん死んで、生き残った人も廃墟と死体の群れの中で嘆き悲しむ光景に、あなたは本当に耐えれれるの?」
まどか「……」
まどか「……」
まどか「ねえ、みんな」
まどか「逃げよう?」
まどか「ワルプルギスって言っても、大きな台風くらいなんでしょ?県外まで逃げれば大丈夫だよ!逃げようよ!」
ほむら「まどか、あなたはとても優しい。だから目の前にいる私たちに固執してしまう」
ほむら「考えて。ワルプルギスは確かに攻撃範囲は台風程度。見滝原全域くらい」
ほむら「だけど、威力は果てしない。見滝原は廃墟になってしまう」
ほむら「人もよ。本当に大勢死ぬわ。あなたの家族も、友達も、先生も」
まどか「……!」
ほむら「私たちが今から逃がそうにも、限度がある。それに、助かった人の親しい人も死ぬことになる」
ほむら「あなたは故郷を、この街を失って、本当に耐えられるの?」
ほむら「大切な人がたくさん死んで、生き残った人も廃墟と死体の群れの中で嘆き悲しむ光景に、あなたは本当に耐えれれるの?」
まどか「……」
602: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:37:05.90:248t94SP0 (7/15)
さやか「ま、あたしたちもそれが嫌で戦うわけだしね」
杏子「あんたらがそれでいいってんなら、あたしとしては一緒に逃げてもいいかなって思ってるんだけどね」
さやか「……ごめんね。巻き込んじゃって」
杏子「……そういうのは無しだよ。あたしが自分で選んだんだから。あんたたちはこの街は命をかけるに値するって思ってるんだろ?」
さやか「うん」
杏子「それにあたしが勝手に付き合うってだけさ」
まどか「……」
マミ「ごめんなさい。鹿目さん。明日、この中の一人は確実に死んでしまう。もしかするともっと、下手したら全員」
マミ「辛いでしょうね……。ごめんなさい。残していくことになって」
マミ「だけど、私たちだって、みんな辛いのよ」
マミ「特に、私なんか、最初から死ぬつもりで、つい最近生きる決意をしたから、なおさらね」
マミ「でも仕方ないのよ」
「だって――」
さやか「ま、あたしたちもそれが嫌で戦うわけだしね」
杏子「あんたらがそれでいいってんなら、あたしとしては一緒に逃げてもいいかなって思ってるんだけどね」
さやか「……ごめんね。巻き込んじゃって」
杏子「……そういうのは無しだよ。あたしが自分で選んだんだから。あんたたちはこの街は命をかけるに値するって思ってるんだろ?」
さやか「うん」
杏子「それにあたしが勝手に付き合うってだけさ」
まどか「……」
マミ「ごめんなさい。鹿目さん。明日、この中の一人は確実に死んでしまう。もしかするともっと、下手したら全員」
マミ「辛いでしょうね……。ごめんなさい。残していくことになって」
マミ「だけど、私たちだって、みんな辛いのよ」
マミ「特に、私なんか、最初から死ぬつもりで、つい最近生きる決意をしたから、なおさらね」
マミ「でも仕方ないのよ」
「だって――」
603: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:38:01.58:248t94SP0 (8/15)
「―――私たちは、魔法少女だから」
「―――私たちは、魔法少女だから」
604: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:40:36.45:248t94SP0 (9/15)
結局そのあと、まどかを隅において私たちの作戦会議――
――あたしたち全員それぞれがとどめを刺すパターンを作る作業が始まったんだけど
まどかが、あたしたちそれぞれが、とどめを刺して死ぬために話し合っている光景に耐えられるはずもなく
2分もしないで泣きながら出ていった
結局そのあと、まどかを隅において私たちの作戦会議――
――あたしたち全員それぞれがとどめを刺すパターンを作る作業が始まったんだけど
まどかが、あたしたちそれぞれが、とどめを刺して死ぬために話し合っている光景に耐えられるはずもなく
2分もしないで泣きながら出ていった
605: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:44:39.32:248t94SP0 (10/15)
まどかside
みんなに何と言ってほむらちゃんの家を出て行ったか覚えていない
どうやってうちに帰ったか覚えていない
帰った後にどんな挨拶をしたか覚えていない
ママ、パパ、タツヤとなにを話したか覚えていない
なにを食べたか覚えていない
何のテレビを見たか覚えていない
いつ部屋に入ったか覚えていない
なにもかも覚えていなくて
私はベッドで震えていて、窓にはキュゥべえがいた
まどかside
みんなに何と言ってほむらちゃんの家を出て行ったか覚えていない
どうやってうちに帰ったか覚えていない
帰った後にどんな挨拶をしたか覚えていない
ママ、パパ、タツヤとなにを話したか覚えていない
なにを食べたか覚えていない
何のテレビを見たか覚えていない
いつ部屋に入ったか覚えていない
なにもかも覚えていなくて
私はベッドで震えていて、窓にはキュゥべえがいた
606: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:47:38.53:248t94SP0 (11/15)
QB「ねえ、まどか」
まどか「帰って」
QB「酷いじゃないか。起死回生のアイディアを持ってきたっていうのに」
まどか「……」
この時私は、ぼんやりと、溺れる者は藁をもつかむってほんとだなと思った
QB「ワルプルギスを消すって願えばいいんだよ!そしたら万事解決さ」
QB「みんなは君の契約にショックを受けるだろうけど、決戦のために用意したグリーフシードと、時間がすべてを解決してくれる」
まどか「…」
まどか「……」
まどか「………」
QB「ねえ、まどか」
まどか「帰って」
QB「酷いじゃないか。起死回生のアイディアを持ってきたっていうのに」
まどか「……」
この時私は、ぼんやりと、溺れる者は藁をもつかむってほんとだなと思った
QB「ワルプルギスを消すって願えばいいんだよ!そしたら万事解決さ」
QB「みんなは君の契約にショックを受けるだろうけど、決戦のために用意したグリーフシードと、時間がすべてを解決してくれる」
まどか「…」
まどか「……」
まどか「………」
607: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:49:49.92:248t94SP0 (12/15)
まどか「ねえ、キュゥべえ、あなたはかつて別の時間軸で私にこう言った」
QB「僕は覚えてないけどね」
「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる」
まどか「この街を焦土にしてしまう、最強の魔女を消すことで生まれる歪みって、どのくらい?」
QB「…」
まどか「ねえ、キュゥべえ、あなたはかつて別の時間軸で私にこう言った」
QB「僕は覚えてないけどね」
「どんな希望も、それが条理にそぐわないものである限り、必ず何らかの歪みを生み出すことになる」
まどか「この街を焦土にしてしまう、最強の魔女を消すことで生まれる歪みって、どのくらい?」
QB「…」
608: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:52:34.52:248t94SP0 (13/15)
まどか「答えられないんだね…!?あなた、わかってるんだね…?」
まどか「その歪みで、とんでもない結果になるってわかってるんだね…!?」
QB「……」
まどか「私の大切な人が」
まどか「もしかしたら、今まさに願いで助けようとしてる、ほむらちゃんたちまで大変なことになるってわかってるんだね…!?」
QB「……」
まどか「……答えてよ!!インキュベーター!」
QB「……君が、あの4人のため、宇宙のために死ぬ気になったらまた来るよ」
まどか「……二度と来ないで!!」
まどか「答えられないんだね…!?あなた、わかってるんだね…?」
まどか「その歪みで、とんでもない結果になるってわかってるんだね…!?」
QB「……」
まどか「私の大切な人が」
まどか「もしかしたら、今まさに願いで助けようとしてる、ほむらちゃんたちまで大変なことになるってわかってるんだね…!?」
QB「……」
まどか「……答えてよ!!インキュベーター!」
QB「……君が、あの4人のため、宇宙のために死ぬ気になったらまた来るよ」
まどか「……二度と来ないで!!」
609: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:53:17.40:248t94SP0 (14/15)
そのあと私は、泣き腫らして、寝て、泣き腫らして、また寝てを繰り返して
気づいた時には避難所だった
避難勧告が出ていたことにも気づかなかった
そのあと私は、泣き腫らして、寝て、泣き腫らして、また寝てを繰り返して
気づいた時には避難所だった
避難勧告が出ていたことにも気づかなかった
610: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/20(水) 00:55:02.59:248t94SP0 (15/15)
これにて投下終了です。これで第17話完です
希望と歪みの下りは、ほむらはアニメでは明確に聞いていませんが、別の時間軸でまどかと聞いたということでお願いします
これにて投下終了です。これで第17話完です
希望と歪みの下りは、ほむらはアニメでは明確に聞いていませんが、別の時間軸でまどかと聞いたということでお願いします
611:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 00:57:59.08:u4lw8pL4o (1/1)
乙
乙
612:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 00:58:07.19:V/jOe+nXo (1/2)
乙
過去の魔法少女の記録を脳内に叩き込まれることはなかったか
契約したとしても概念エンドはなさそうかな
乙
過去の魔法少女の記録を脳内に叩き込まれることはなかったか
契約したとしても概念エンドはなさそうかな
613:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 01:20:36.25:3hAK1pCco (1/1)
乙
もうちょっと皆が利己的な性格なら逃げ出しておしまいにも出来るんだけどね……
出来ないからこそこの子達なんだけど
乙
もうちょっと皆が利己的な性格なら逃げ出しておしまいにも出来るんだけどね……
出来ないからこそこの子達なんだけど
614:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 01:29:00.96:V/jOe+nXo (2/2)
>>591
あと魔翌力で突風を発生させ(脚本では魔翌力の風と書かれてる)消火器の粉を一瞬で吹き飛ばせる
戦闘では役立ちそうにないが
>>591
あと魔翌力で突風を発生させ(脚本では魔翌力の風と書かれてる)消火器の粉を一瞬で吹き飛ばせる
戦闘では役立ちそうにないが
615:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/20(水) 06:56:27.01:eh8HxOi30 (1/1)
乙
今回からにまどか視点切り替わったな。詢子VSまどかが楽しみだ。
>>613
基本的には誰かのために願い事を使う様なメンバーだからな。
乙
今回からにまどか視点切り替わったな。詢子VSまどかが楽しみだ。
>>613
基本的には誰かのために願い事を使う様なメンバーだからな。
616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 07:25:38.94:zKs4gp1Yo (1/1)
乙
乙
617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/20(水) 22:49:12.22:6kZ8LrGPo (1/1)
乙
>>杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なの?」
杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なのか?」の方が杏子っぽい語尾かなと。
「なの?」で結ぶと、杏子と言うよりもさやかっぽいイメージ。杏子は「か」か「かい」で結ぶイメージがするかも。
乙
>>杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なの?」
杏子「まどか、あんた、またほむらの十字架を増やす気なのか?」の方が杏子っぽい語尾かなと。
「なの?」で結ぶと、杏子と言うよりもさやかっぽいイメージ。杏子は「か」か「かい」で結ぶイメージがするかも。
618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 00:09:03.37:rZLNyCqpo (1/2)
さやかは本人曰く、「一番大切な友達」であるまどかの言うことにすら
切れると耳を傾けないところがあったが成長したものだな
このまま生き残れるといいけど
さやかは本人曰く、「一番大切な友達」であるまどかの言うことにすら
切れると耳を傾けないところがあったが成長したものだな
このまま生き残れるといいけど
619: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:28:34.42:QJat2gq80 (1/19)
確かに杏子のセリフとしては不自然でした
まだまだ勉強不足でした
今度はたぶん大丈夫……
それでは投下します
確かに杏子のセリフとしては不自然でした
まだまだ勉強不足でした
今度はたぶん大丈夫……
それでは投下します
620: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:30:14.71:QJat2gq80 (2/19)
第18話:決戦、未来都市見滝原
第18話:決戦、未来都市見滝原
621: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:35:56.23:QJat2gq80 (3/19)
ほむらside
決戦の地に魔法少女が4人
感慨深くはあるけど、やはりさやかは加わってほしくなかった
さらに言えば、ワルプルギスを倒した後のことまで知られては、もう私一人で戦いたいとさえ思う
だけど、私一人で戦って勝てる見込みなんかない
だから、私はこの4人を巻き込むしかない
利用するしかないんだ……
なんでみんなこんな私のことを――
ほむらside
決戦の地に魔法少女が4人
感慨深くはあるけど、やはりさやかは加わってほしくなかった
さらに言えば、ワルプルギスを倒した後のことまで知られては、もう私一人で戦いたいとさえ思う
だけど、私一人で戦って勝てる見込みなんかない
だから、私はこの4人を巻き込むしかない
利用するしかないんだ……
なんでみんなこんな私のことを――
622: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:41:40.57:QJat2gq80 (4/19)
さやか「――なーんて考えてるんじゃないでしょうね?」
ほむら「……!?」
さやか「……え!?図星!?ちょっとちょっと!今からそんなネガティブじゃ勝てるもんも勝てないでしょうが!」
さやか「あたしら好きでやってるんだからね?この街がなくなっちゃ、まどかやほむらが死んじゃ困るからさ」
ほむら「……うるさいわね。見透かしたようなこと言わないでくれるかしら?」
ほむら「……あなたなんかにとどめは刺させないわ!いい気になるんじゃないわよ!美樹さやか!」
さやか「そーそー。ほむらはそうでなくちゃ!」
ほむら「……フン」
やっぱり、この娘には、加わってほしくなかったな……
さやか「――なーんて考えてるんじゃないでしょうね?」
ほむら「……!?」
さやか「……え!?図星!?ちょっとちょっと!今からそんなネガティブじゃ勝てるもんも勝てないでしょうが!」
さやか「あたしら好きでやってるんだからね?この街がなくなっちゃ、まどかやほむらが死んじゃ困るからさ」
ほむら「……うるさいわね。見透かしたようなこと言わないでくれるかしら?」
ほむら「……あなたなんかにとどめは刺させないわ!いい気になるんじゃないわよ!美樹さやか!」
さやか「そーそー。ほむらはそうでなくちゃ!」
ほむら「……フン」
やっぱり、この娘には、加わってほしくなかったな……
623: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:44:03.17:QJat2gq80 (5/19)
マミ「ねえ、美樹さん、あの後鹿目さんどうだった?」
さやか「電話してみたんだけど、繋がらなくて……」
さやか「多分、充電するのも忘れてるね……」
杏子「今から何か言ってきてもいいんだよ?何ならそのあと帰ってこなくてもいいんだ」
さやか「いいよ」
杏子「これで最後になるかもしれないんだぞ?」
さやか「まー、なんてか、どういう最後だったかってより、どういう風に生きたかってのが大事だと思うんだよね」
さやか「……いや、まどかがどう思うかの方が大事か…」
さやか「……わかんないや」
マミ「ねえ、美樹さん、あの後鹿目さんどうだった?」
さやか「電話してみたんだけど、繋がらなくて……」
さやか「多分、充電するのも忘れてるね……」
杏子「今から何か言ってきてもいいんだよ?何ならそのあと帰ってこなくてもいいんだ」
さやか「いいよ」
杏子「これで最後になるかもしれないんだぞ?」
さやか「まー、なんてか、どういう最後だったかってより、どういう風に生きたかってのが大事だと思うんだよね」
さやか「……いや、まどかがどう思うかの方が大事か…」
さやか「……わかんないや」
624: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:46:49.50:QJat2gq80 (6/19)
ほむら「……あなたらしい見解ね」
さやか「と、言うと?」
ほむら「あなたっていつも、周りに当たり散らして無様な最期迎えるんだもの」
さやか「こりゃ手厳しい……」
ほむら「だけど、当たられた周りはあなたを放っておかないし、いなくなったら嘆き悲しむ」
ほむら「どういう風に生きたか、を周りの人がちゃんと見てきたからでしょうね」
さやか「……」
杏子「さやかって、褒められると無口になるのな」
さやか「……うっさい」
マミ「……もう話してる時間もなさそうね」
杏子「おいでなすったな。大丈夫なんだな?」
さやか「……うん」
ほむら「……あなたらしい見解ね」
さやか「と、言うと?」
ほむら「あなたっていつも、周りに当たり散らして無様な最期迎えるんだもの」
さやか「こりゃ手厳しい……」
ほむら「だけど、当たられた周りはあなたを放っておかないし、いなくなったら嘆き悲しむ」
ほむら「どういう風に生きたか、を周りの人がちゃんと見てきたからでしょうね」
さやか「……」
杏子「さやかって、褒められると無口になるのな」
さやか「……うっさい」
マミ「……もう話してる時間もなさそうね」
杏子「おいでなすったな。大丈夫なんだな?」
さやか「……うん」
625: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:48:49.57:QJat2gq80 (7/19)
⑤
ワル「アハハハハハハハハハハハハハ!」
④
さやか「こりゃすっごい……」
③
杏子「あれの力がわかるってんなら、とりあえず上出来だね」
②
マミ「……勝てない相手じゃないわね」
①
ほむら「…………いくわよ」
⑤
ワル「アハハハハハハハハハハハハハ!」
④
さやか「こりゃすっごい……」
③
杏子「あれの力がわかるってんなら、とりあえず上出来だね」
②
マミ「……勝てない相手じゃないわね」
①
ほむら「…………いくわよ」
626: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:50:43.17:QJat2gq80 (8/19)
まどかside
私の命はみんなの命より軽い
そんなこと言ったらみんな烈火のごとく怒るだろうけど
今まさに死地に赴いているみんなを想像したら、そう考えずにいられない
みんなの命は遥かに重いんだ
……だけど、ほむらちゃんとの約束も重い
昨日は本当に破るつもりだったけど
それでも、あれは、絶対に破っちゃいけない約束だった
だけど、みんなのうち一人は今日確実に死ぬ
私が何かしないと確実に
だけど、私にできることなんて……もう
……
結局私には、何も――
まどかside
私の命はみんなの命より軽い
そんなこと言ったらみんな烈火のごとく怒るだろうけど
今まさに死地に赴いているみんなを想像したら、そう考えずにいられない
みんなの命は遥かに重いんだ
……だけど、ほむらちゃんとの約束も重い
昨日は本当に破るつもりだったけど
それでも、あれは、絶対に破っちゃいけない約束だった
だけど、みんなのうち一人は今日確実に死ぬ
私が何かしないと確実に
だけど、私にできることなんて……もう
……
結局私には、何も――
627: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:52:19.09:QJat2gq80 (9/19)
―――――……え?
そんな、あれは
でも、まさか
いや、確かに――
「――仁美ちゃん?」
―――――……え?
そんな、あれは
でも、まさか
いや、確かに――
「――仁美ちゃん?」
628: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:53:23.74:QJat2gq80 (10/19)
……仁美ちゃんは違うところに避難してる、ってほむらちゃんは言ってた
住んでるところからしてそうなる……はずなのに
「まどかさん、少しお話ししませんか?」
「……いいけど……?」
……仁美ちゃんは違うところに避難してる、ってほむらちゃんは言ってた
住んでるところからしてそうなる……はずなのに
「まどかさん、少しお話ししませんか?」
「……いいけど……?」
629: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:55:26.09:QJat2gq80 (11/19)
私たちは、避難所出口前の階段の上に移動した
私としてはここまで来ることもないと思ってたんだけど、仁美ちゃんが誰にも聞かれたくないって言うから
仁美「ねえ、まどかさん」
まどか「何?」
「これって――本当にただの台風なんですか?」
「――!?」
私たちは、避難所出口前の階段の上に移動した
私としてはここまで来ることもないと思ってたんだけど、仁美ちゃんが誰にも聞かれたくないって言うから
仁美「ねえ、まどかさん」
まどか「何?」
「これって――本当にただの台風なんですか?」
「――!?」
630: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:56:42.95:QJat2gq80 (12/19)
「さやかさんが暁美さんを転校初日に連れ出したのはなぜですか」
「そのころから、私との付き合いが悪くなったのはなぜですか?」
「そのころから3年の巴先輩と一緒にいることが増えましたよね?」
「私がかかった『集団催眠』、その本当の原因は何ですか?」
「上条君の、現代医学では治らないとされていた怪我が突然治ったのはなぜですか」
「なぜそのころから、あなたと暁美さんは悲しげな顔をするようになったんですか?」
「なぜそのころから、さやかさんは諦観したような顔をするようになったんですか?」
「なぜ暁美さんは、私の告白がさやかさんの死と結びつくと考えているんですか?」
「さやかさんが暁美さんを転校初日に連れ出したのはなぜですか」
「そのころから、私との付き合いが悪くなったのはなぜですか?」
「そのころから3年の巴先輩と一緒にいることが増えましたよね?」
「私がかかった『集団催眠』、その本当の原因は何ですか?」
「上条君の、現代医学では治らないとされていた怪我が突然治ったのはなぜですか」
「なぜそのころから、あなたと暁美さんは悲しげな顔をするようになったんですか?」
「なぜそのころから、さやかさんは諦観したような顔をするようになったんですか?」
「なぜ暁美さんは、私の告白がさやかさんの死と結びつくと考えているんですか?」
631:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 00:57:50.58:uarhE0X3o (1/2)
ここにきて仁美か…
ここにきて仁美か…
632: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 00:58:46.52:QJat2gq80 (13/19)
まどか「仁美ちゃん!?いったい何を――!?」
仁美「どうしてあなたは、今、そんなにも絶望しているんですか?」
まどか「!?」
仁美「突然のスーパーセルの出現にかかわらず避難勧告は適切、かつ迅速に出されました」
仁美「このスーパーセルでおそらく死者は出ませんよ?出たとしても」
「片手で足りる数でしょう」
仁美「本当にスーパーセルだと言うのなら」
まどか「仁美ちゃん!?いったい何を――!?」
仁美「どうしてあなたは、今、そんなにも絶望しているんですか?」
まどか「!?」
仁美「突然のスーパーセルの出現にかかわらず避難勧告は適切、かつ迅速に出されました」
仁美「このスーパーセルでおそらく死者は出ませんよ?出たとしても」
「片手で足りる数でしょう」
仁美「本当にスーパーセルだと言うのなら」
633: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:00:12.77:QJat2gq80 (14/19)
「違う……!」
そう、あの4人の命は片手で足りる
「命は数えていいものじゃない!」
「違う……!」
そう、あの4人の命は片手で足りる
「命は数えていいものじゃない!」
634: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:03:41.49:QJat2gq80 (15/19)
仁美「ええ。そうです。あなたはそういう考え方をするでしょうね」
仁美「例え死者数が1人に収まったとしてもひどく心を痛めるでしょう。意地悪言ってごめんなさい」
まどか「だから一人でも――!」
仁美「でも、あなたの顔は、確実に死者が出る、それも、自分の知っている人――友人が死ぬと言っています」
まどか「……」
仁美「いくらまどかさんでも、いえまどかさんだからこそ、私に怒るならば友人が死ぬ以外にありえないでしょう」
まどか「……」
仁美「……」
仁美「ええ。そうです。あなたはそういう考え方をするでしょうね」
仁美「例え死者数が1人に収まったとしてもひどく心を痛めるでしょう。意地悪言ってごめんなさい」
まどか「だから一人でも――!」
仁美「でも、あなたの顔は、確実に死者が出る、それも、自分の知っている人――友人が死ぬと言っています」
まどか「……」
仁美「いくらまどかさんでも、いえまどかさんだからこそ、私に怒るならば友人が死ぬ以外にありえないでしょう」
まどか「……」
仁美「……」
635: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:06:17.56:QJat2gq80 (16/19)
仁美「ごめんなさい。溜まってたぶんが一気にはき出たみたいです」
まどか「ううん。私も、ここ最近仁美ちゃんをおざなりにしてきたかなって」
まどか「ごめんね」
仁美「いえ。あなたとさやかさんはできる限りで私に話しかけてくださいました」
仁美「私はそれが嬉しかった」
仁美「さやかさんは立場上、限度がかなり厳しかったですけどね」
まどか「……」
仁美「あの個別の質問すべてにこたえていただいても時間を無駄にするだけですわね」
仁美「次の質問にだけ答えていただけますか?」
まどか「うん。私も仁美ちゃんに聞きたいことがあるの」
仁美「では――」
まどか「じゃあ――」
仁美「ごめんなさい。溜まってたぶんが一気にはき出たみたいです」
まどか「ううん。私も、ここ最近仁美ちゃんをおざなりにしてきたかなって」
まどか「ごめんね」
仁美「いえ。あなたとさやかさんはできる限りで私に話しかけてくださいました」
仁美「私はそれが嬉しかった」
仁美「さやかさんは立場上、限度がかなり厳しかったですけどね」
まどか「……」
仁美「あの個別の質問すべてにこたえていただいても時間を無駄にするだけですわね」
仁美「次の質問にだけ答えていただけますか?」
まどか「うん。私も仁美ちゃんに聞きたいことがあるの」
仁美「では――」
まどか「じゃあ――」
636: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:07:21.67:QJat2gq80 (17/19)
「さやかさんは、どこまでわかった上で契約なさったんですか」
「仁美ちゃんはどこまで知っているの?」
「さやかさんは、どこまでわかった上で契約なさったんですか」
「仁美ちゃんはどこまで知っているの?」
637: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:09:03.32:QJat2gq80 (18/19)
これにて投下終了です。第18話完です
以降ワルプルギス戦終了までタイトルはエヴァ・ヱヴァの引用・パロディーで行きたいと思います
これにて投下終了です。第18話完です
以降ワルプルギス戦終了までタイトルはエヴァ・ヱヴァの引用・パロディーで行きたいと思います
638: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/21(木) 01:14:03.88:QJat2gq80 (19/19)
追記:タイトルの地名は語感がいい感じのものを適当につけました
追記:タイトルの地名は語感がいい感じのものを適当につけました
639:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 01:16:02.74:uarhE0X3o (2/2)
乙
何だと…
乙
何だと…
640:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 01:26:26.35:rZLNyCqpo (2/2)
乙
仁美にもQB見える設定?
乙
仁美にもQB見える設定?
641:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 06:00:29.82:okhwWpbAO (1/1)
乙
仁美をここに来て回すのか。この展開は初めてかも。
エヴァ見てないからこの先は予想もつかないな。楽しみだ。
乙
仁美をここに来て回すのか。この展開は初めてかも。
エヴァ見てないからこの先は予想もつかないな。楽しみだ。
642:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 06:59:44.49:21/z8MC0o (1/1)
乙
乙
643:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 07:10:34.86:OSSxvEE2o (1/1)
エヴァ意識とかもうもやっとした結末が約束されたも同然だな!
エヴァ意識とかもうもやっとした結末が約束されたも同然だな!
644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 07:24:19.07:6Y5hNVX+o (1/1)
乙
まだエヴァみたいなバッドエンドになるとはまだ決まってないから……(震え声)
乙
まだエヴァみたいなバッドエンドになるとはまだ決まってないから……(震え声)
645:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/21(木) 10:15:44.65:hYlWp6+0o (1/1)
乙
乙
646: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:26:20.67:l0T32Y+B0 (1/28)
エヴァのタイトル引用は、展開を見て、単にこれからの話のいくつかが、エヴァのタイトル使えるなと思ったのと
決戦前のタイトルはやはり決戦、~でいきたいな、と思ったからです
エヴァみたいな展開になるという意味ではありません
ではどういう展開になるか、逆にエヴァみたいにはならないかと言われればノーコメントです
それでは投下します
エヴァのタイトル引用は、展開を見て、単にこれからの話のいくつかが、エヴァのタイトル使えるなと思ったのと
決戦前のタイトルはやはり決戦、~でいきたいな、と思ったからです
エヴァみたいな展開になるという意味ではありません
ではどういう展開になるか、逆にエヴァみたいにはならないかと言われればノーコメントです
それでは投下します
647: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:27:35.30:l0T32Y+B0 (2/28)
第19話
仁美、心の向こうに
Love is destructive.
第19話
仁美、心の向こうに
Love is destructive.
648: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:31:04.92:l0T32Y+B0 (3/28)
ほむらside
65%はうまくいっているといえるだろうか。しかし、すこぶる微妙だ
恐らくはここが勝敗分岐ライン。あいつに何度も敗北して得た経験がそう告げている
ここで大胆な手を打たないとジリ貧となってやがて詰む
しかし――現状は芳しくない
ほむらside
65%はうまくいっているといえるだろうか。しかし、すこぶる微妙だ
恐らくはここが勝敗分岐ライン。あいつに何度も敗北して得た経験がそう告げている
ここで大胆な手を打たないとジリ貧となってやがて詰む
しかし――現状は芳しくない
649: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:32:46.19:l0T32Y+B0 (4/28)
やつの攻撃は激しさを極めており、私たちは、私とさやか、巴さんと杏子の二つに分断されている
倒壊した建物を盾に攻撃を行うのがやっとという情勢だ
セッティングした近代兵器の類はもうあらかた消費した
この状況で打てる大胆な手を、私は持ち合わせていない
巴さん側とテレパシーで打ち合わせて作戦を立て直せばあるいはといった状況
だが今はテレパシーを使うことができない
やつの妨害電波的な魔法で著しくテレパスが阻害されているからだ
この状況では、さやかと組むしかない
しかし、現在時間停止は例の制限に引っかかっている状況で、すぐには使えない
さやかと私の二人で今打てる気なんて―――
だけど、何か手を打たないと、このままじゃ、また……また……――
やつの攻撃は激しさを極めており、私たちは、私とさやか、巴さんと杏子の二つに分断されている
倒壊した建物を盾に攻撃を行うのがやっとという情勢だ
セッティングした近代兵器の類はもうあらかた消費した
この状況で打てる大胆な手を、私は持ち合わせていない
巴さん側とテレパシーで打ち合わせて作戦を立て直せばあるいはといった状況
だが今はテレパシーを使うことができない
やつの妨害電波的な魔法で著しくテレパスが阻害されているからだ
この状況では、さやかと組むしかない
しかし、現在時間停止は例の制限に引っかかっている状況で、すぐには使えない
さやかと私の二人で今打てる気なんて―――
だけど、何か手を打たないと、このままじゃ、また……また……――
650: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:35:25.02:l0T32Y+B0 (5/28)
この時私は気づくべきだったんだ
私の隣にいるさやかという少女は、思い込みが激しくて、優しくて、勘がいい
今まで、思い込みの激しさに随分手を焼かされてきた
今周、勘の良さと優しさに何度も助けられてきた
しかし、それは、今後も助けられるということを、必ずしも意味しないということに、気づくべきだった
この時私は気づくべきだったんだ
私の隣にいるさやかという少女は、思い込みが激しくて、優しくて、勘がいい
今まで、思い込みの激しさに随分手を焼かされてきた
今周、勘の良さと優しさに何度も助けられてきた
しかし、それは、今後も助けられるということを、必ずしも意味しないということに、気づくべきだった
651: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:36:47.87:l0T32Y+B0 (6/28)
……いや、私は確かに今回も助けられた
だけど、こんな助けなんて、望んでなかった……
「ごめん、ほむら」
「え?」
……いや、私は確かに今回も助けられた
だけど、こんな助けなんて、望んでなかった……
「ごめん、ほむら」
「え?」
652: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:37:26.44:l0T32Y+B0 (7/28)
「犠牲は二人になる」
「犠牲は二人になる」
653: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:38:08.58:l0T32Y+B0 (8/28)
言うや否やさやかはワルプルギスの夜に向かって駆け出して行った。一直線に
「さやか……?」
言うや否やさやかはワルプルギスの夜に向かって駆け出して行った。一直線に
「さやか……?」
654: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:39:16.56:l0T32Y+B0 (9/28)
「さやかああああああああああああああああああああああああ!!!!!!??????」
「さやかああああああああああああああああああああああああ!!!!!!??????」
655: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:40:47.35:l0T32Y+B0 (10/28)
仁美side
ずいぶん昔の話になる
さやかさん、まどかさんと出会った直後の話だ
私には、友達がいなくて、それを名家志筑家の娘ということで生まれる畏怖と習い事に時間を取られるせいにしていた
仁美side
ずいぶん昔の話になる
さやかさん、まどかさんと出会った直後の話だ
私には、友達がいなくて、それを名家志筑家の娘ということで生まれる畏怖と習い事に時間を取られるせいにしていた
656: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:45:07.92:l0T32Y+B0 (11/28)
クラス替えがあって、さやかさんは例によって一人でいる私を放っておくはずがなく
それには当然まどかさんも伴われた
初めて、それも二人もできたと友達が思った
それで、うれしさのあまり、私はうちに二人をお招きした
ところが、さやかさんが、私が席をはずしている間に何かをしでかしたみたいで
戻るとさやかさんは、あの歳で土下座で父に謝罪していて
まどかさんも巻き込まれて土下座していた
私は怖くて何が起こったか聞けず、また、だれも私に説明しなかった
(当時は、さやかさんが主犯、まどかさんは止めたとわからなかったが、今はわかる)
(別に聞いたわけではないがその後の付き合いから明らかだ)
二人が帰った後、父に、友達は選べと通告されて
また一人ぼっちだと落ち込んだ、そんな昔の話
クラス替えがあって、さやかさんは例によって一人でいる私を放っておくはずがなく
それには当然まどかさんも伴われた
初めて、それも二人もできたと友達が思った
それで、うれしさのあまり、私はうちに二人をお招きした
ところが、さやかさんが、私が席をはずしている間に何かをしでかしたみたいで
戻るとさやかさんは、あの歳で土下座で父に謝罪していて
まどかさんも巻き込まれて土下座していた
私は怖くて何が起こったか聞けず、また、だれも私に説明しなかった
(当時は、さやかさんが主犯、まどかさんは止めたとわからなかったが、今はわかる)
(別に聞いたわけではないがその後の付き合いから明らかだ)
二人が帰った後、父に、友達は選べと通告されて
また一人ぼっちだと落ち込んだ、そんな昔の話
657: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:46:14.45:l0T32Y+B0 (12/28)
もう何もかも投げ出してやろうと思った、そんな時
QB「悩み事を抱えているようだね」
仁美「……何?」
QB「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」
仁美「魔法少女?」
もう何もかも投げ出してやろうと思った、そんな時
QB「悩み事を抱えているようだね」
仁美「……何?」
QB「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」
仁美「魔法少女?」
658: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:47:31.35:l0T32Y+B0 (13/28)
QB「僕と契約することで、魔法少女になれば、願い事を一つなんでも叶えてあげられるんだ」
仁美「契約……」
QB「その代わり、魔女と戦う運命を背負うことになる」
仁美「……」
QB「君がまさに今すべてを投げ出そうとしていたよね?悪い話じゃないと思うんだ」
仁美「……契約は、すべての条項を理解したうえで結ぶようにと父に厳命されてますの」
QB「……いいお父さんだね」
QB「僕と契約することで、魔法少女になれば、願い事を一つなんでも叶えてあげられるんだ」
仁美「契約……」
QB「その代わり、魔女と戦う運命を背負うことになる」
仁美「……」
QB「君がまさに今すべてを投げ出そうとしていたよね?悪い話じゃないと思うんだ」
仁美「……契約は、すべての条項を理解したうえで結ぶようにと父に厳命されてますの」
QB「……いいお父さんだね」
659: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:49:25.51:l0T32Y+B0 (14/28)
仁美「魔女とは、いったい何なんですの?」
QB「絶望をまき散らす化け物だよ」
仁美「抽象的ですわね」
QB「でも、言葉でこれ以上の説明は難しいんだ」
仁美「実物を見せていただけますか?」
QB「それはあまりに危険すぎるよ」
仁美「構いません。魔女とは何かを知るまで、とても契約など無理です」
QB「……命の保証はないからね?危機に瀕したら契約するしかないよ?」
仁美「なら、お断りします」
QB「………なんだって?」
仁美「話はこれで終わりだといってるんです」
仁美「魔女とは、いったい何なんですの?」
QB「絶望をまき散らす化け物だよ」
仁美「抽象的ですわね」
QB「でも、言葉でこれ以上の説明は難しいんだ」
仁美「実物を見せていただけますか?」
QB「それはあまりに危険すぎるよ」
仁美「構いません。魔女とは何かを知るまで、とても契約など無理です」
QB「……命の保証はないからね?危機に瀕したら契約するしかないよ?」
仁美「なら、お断りします」
QB「………なんだって?」
仁美「話はこれで終わりだといってるんです」
660: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:51:08.44:l0T32Y+B0 (15/28)
QB「……仕方ない。君の頭にイメージ映像を流し込もう」
仁美「それができるなら、初めからそう仰ってくださいな」
QB「……」
仁美「それで、魔女というのには種類があるんですか?」
QB「あるよ。それこそ無数に」
仁美「500パターン」
QB「!?」
仁美「500パターンの、魔女対魔法少女を見せてください」
QB「……わかったよ」
仁美「半分は魔法少女が敗北した映像でお願いします」
QB「……」
仁美「敗北というのは、死、ということですよ?」
QB「」
QB「……仕方ない。君の頭にイメージ映像を流し込もう」
仁美「それができるなら、初めからそう仰ってくださいな」
QB「……」
仁美「それで、魔女というのには種類があるんですか?」
QB「あるよ。それこそ無数に」
仁美「500パターン」
QB「!?」
仁美「500パターンの、魔女対魔法少女を見せてください」
QB「……わかったよ」
仁美「半分は魔法少女が敗北した映像でお願いします」
QB「……」
仁美「敗北というのは、死、ということですよ?」
QB「」
661: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:52:50.19:l0T32Y+B0 (16/28)
鑑賞後
仁美「すごい過酷な戦いなんですね」
QB「……奇跡の対価だからね」
QB(魔女化の映像はカットしてきたが……。大丈夫。魔女のおぞましい姿・過酷な戦いを見ても願望が消えることなどない!)
仁美「ねえ、キュゥべえさん」
QB「何かな?」
仁美「死ぬ映像のいくつか、3分の1、でしょうか?致命傷となる攻撃を受けた時、宝石みたいなものが砕けていたと思うんです」
QB「……そういうこともあるだろうね」
仁美「残りの3分の2は意図的に隠される形になっていました。あれは何なんですか?」
QB「……ソウルジェム。魔法少女の力の源さ」
仁美「まさか、文字通りの魂ではありませんよね?」
鑑賞後
仁美「すごい過酷な戦いなんですね」
QB「……奇跡の対価だからね」
QB(魔女化の映像はカットしてきたが……。大丈夫。魔女のおぞましい姿・過酷な戦いを見ても願望が消えることなどない!)
仁美「ねえ、キュゥべえさん」
QB「何かな?」
仁美「死ぬ映像のいくつか、3分の1、でしょうか?致命傷となる攻撃を受けた時、宝石みたいなものが砕けていたと思うんです」
QB「……そういうこともあるだろうね」
仁美「残りの3分の2は意図的に隠される形になっていました。あれは何なんですか?」
QB「……ソウルジェム。魔法少女の力の源さ」
仁美「まさか、文字通りの魂ではありませんよね?」
662: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:55:28.99:l0T32Y+B0 (17/28)
QB「うん、魔法少女としての魂さ。これが濁り切ったり、砕けると魔法を行使できなくなる」
QB(濁り切った場合は、魔法の前に。自由に、って枕詞がつくけどね)
仁美「濁る原因は?」
QB「魔力の消費と絶望だよ。ちなみに回復する方法は――」
仁美「そんなことよるも、です。砕けたら命が終わる、死ぬという意味でも、魂でしょう?」
仁美「あの意図的な編集はそうだとしか思えません」
QB(なんだこの子)
QB「……そうだね。その通りだよ。魂なんだ」
QB「でもこれには利点もあって、いや利点しかない。というのは――」
仁美「大方予想はつきますわ」
仁美「要はソウルジェムを本体とすることで体を代替可能にする、いくら体が傷ついても問題なし、ということですわね?」
QB「うん、魔法少女としての魂さ。これが濁り切ったり、砕けると魔法を行使できなくなる」
QB(濁り切った場合は、魔法の前に。自由に、って枕詞がつくけどね)
仁美「濁る原因は?」
QB「魔力の消費と絶望だよ。ちなみに回復する方法は――」
仁美「そんなことよるも、です。砕けたら命が終わる、死ぬという意味でも、魂でしょう?」
仁美「あの意図的な編集はそうだとしか思えません」
QB(なんだこの子)
QB「……そうだね。その通りだよ。魂なんだ」
QB「でもこれには利点もあって、いや利点しかない。というのは――」
仁美「大方予想はつきますわ」
仁美「要はソウルジェムを本体とすることで体を代替可能にする、いくら体が傷ついても問題なし、ということですわね?」
663: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:57:22.40:l0T32Y+B0 (18/28)
QB「……その通りだよ!君みたいな合理主義なリアリストにはぴったりな話じゃないかな?」
仁美「ところで、なぜあなたは、あの化け物を魔女と呼称するんですか?」
QB「……魔法少女が魔女を倒す。自然な話だと思うよ?」
仁美「私はそうは思いません」
仁美「単に魔法少女の相手なら、魔なるものとして、単に魔物、悪魔、魔獣と呼べばいいんじゃないかと思うんです」
QB「……君はなかなかユニークな発想をしているね」
仁美「私の方が一般的な感覚をしていると思います」
仁美「あなたは人間について学ぶべきです」
QB「……その通りだよ!君みたいな合理主義なリアリストにはぴったりな話じゃないかな?」
仁美「ところで、なぜあなたは、あの化け物を魔女と呼称するんですか?」
QB「……魔法少女が魔女を倒す。自然な話だと思うよ?」
仁美「私はそうは思いません」
仁美「単に魔法少女の相手なら、魔なるものとして、単に魔物、悪魔、魔獣と呼べばいいんじゃないかと思うんです」
QB「……君はなかなかユニークな発想をしているね」
仁美「私の方が一般的な感覚をしていると思います」
仁美「あなたは人間について学ぶべきです」
664: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 00:59:11.25:l0T32Y+B0 (19/28)
仁美「私の考えを言いましょうか」
仁美「魔法少女という存在があって、対比してとある化け物を魔女と呼ぶ場合、魔法少女と魔女は対になる存在ではないかと考えます」
仁美「少女は成長して女になるわけですからね」
QB「しかし考えても見てほしい、あれはなんか女っぽいような感じがしなかったかい?」
仁美「そうですわね。ああ、あれは魔女だ、と思うに足りる容姿ではありませんでしたが」
仁美「ところでそのソウルジェム、砕けたら死ぬのは明らかですが、濁りきっても魔法が使えなくなるということでしたわね」
QB「うん。そうなんだ。魔法が使えなくなる」
仁美「自由に使えなくなるという意味で解釈してよろしいですか?」
QB「……それは君次第かな」
仁美「私の考えを言いましょうか」
仁美「魔法少女という存在があって、対比してとある化け物を魔女と呼ぶ場合、魔法少女と魔女は対になる存在ではないかと考えます」
仁美「少女は成長して女になるわけですからね」
QB「しかし考えても見てほしい、あれはなんか女っぽいような感じがしなかったかい?」
仁美「そうですわね。ああ、あれは魔女だ、と思うに足りる容姿ではありませんでしたが」
仁美「ところでそのソウルジェム、砕けたら死ぬのは明らかですが、濁りきっても魔法が使えなくなるということでしたわね」
QB「うん。そうなんだ。魔法が使えなくなる」
仁美「自由に使えなくなるという意味で解釈してよろしいですか?」
QB「……それは君次第かな」
665: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:00:52.94:l0T32Y+B0 (20/28)
仁美「ほぼ肯定ですわね」
仁美「自由に使えなくなるとは、すなわち自由意志がなくなるということではないですか?」
QB「……僕にはわからない」
仁美「不毛ですわ。もう単刀直入に聞きましょう」
仁美魔法少女のなれの果てが魔女である。違いますか?」
QB「……君みたいな娘はなかなか見ないね」
仁美「肯定ですか……明らかに度が過ぎた対価だと思います。契約は、今はお断りしますわ」
仁美「ほぼ肯定ですわね」
仁美「自由に使えなくなるとは、すなわち自由意志がなくなるということではないですか?」
QB「……僕にはわからない」
仁美「不毛ですわ。もう単刀直入に聞きましょう」
仁美魔法少女のなれの果てが魔女である。違いますか?」
QB「……君みたいな娘はなかなか見ないね」
仁美「肯定ですか……明らかに度が過ぎた対価だと思います。契約は、今はお断りしますわ」
666: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:02:08.69:l0T32Y+B0 (21/28)
QB「……言っておくけど、素質はいつか消滅するものだ。特に君の素質の消滅は早い」
QB「一か月もすればなくなるだろう。気が変わったらいつでも――――」
仁美「一か月ですか。それはいいですね」
QB「……は?」
仁美「一か月は何かしでかしても保険があるということです」
仁美「なんだか視界が開けた気分ですわ」
QB「……言っておくけど、素質はいつか消滅するものだ。特に君の素質の消滅は早い」
QB「一か月もすればなくなるだろう。気が変わったらいつでも――――」
仁美「一か月ですか。それはいいですね」
QB「……は?」
仁美「一か月は何かしでかしても保険があるということです」
仁美「なんだか視界が開けた気分ですわ」
667: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:02:58.79:l0T32Y+B0 (22/28)
そして私は父に
「志筑の娘としてふさわしくなるべくいかなる研鑽も積みます」
「もう一切泣き言は吐きません」
「けれど、私の友人関係に口は出させません」
と通告した
私が父に逆らったのは初めてで、父は怒りと喜びが入り混じった表情をしたが、最終的に飲んでくれた
そして私は父に
「志筑の娘としてふさわしくなるべくいかなる研鑽も積みます」
「もう一切泣き言は吐きません」
「けれど、私の友人関係に口は出させません」
と通告した
私が父に逆らったのは初めてで、父は怒りと喜びが入り混じった表情をしたが、最終的に飲んでくれた
668: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:03:27.21:l0T32Y+B0 (23/28)
そういうわけで、私はあの時から習い事を倍に増やされて
二人との関係は友達から親友になって今も続いている
そういうわけで、私はあの時から習い事を倍に増やされて
二人との関係は友達から親友になって今も続いている
669: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:05:17.08:l0T32Y+B0 (24/28)
まあ、父は寡黙で、さやかさんとの関係をどういう理由で切れと言ったかはいまだに話してくれないが
理解できなくもないと、今は思う
さやかさんの無鉄砲さにはいつも手を焼かされた
よく、周りの大人からも「忠告」されたものだ
でも、そんなことは本当に私にとってはどうでもよかったんだから仕方ない
なんで無鉄砲な彼女に振り回されても構わず一緒にいるか?
楽しかったからに決まってるじゃない!
さやかさんが突っ走り、まどかさんが止めて、私が考える
中々いいトリオだったんじゃないかと思う
まあ、父は寡黙で、さやかさんとの関係をどういう理由で切れと言ったかはいまだに話してくれないが
理解できなくもないと、今は思う
さやかさんの無鉄砲さにはいつも手を焼かされた
よく、周りの大人からも「忠告」されたものだ
でも、そんなことは本当に私にとってはどうでもよかったんだから仕方ない
なんで無鉄砲な彼女に振り回されても構わず一緒にいるか?
楽しかったからに決まってるじゃない!
さやかさんが突っ走り、まどかさんが止めて、私が考える
中々いいトリオだったんじゃないかと思う
670: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:06:38.57:l0T32Y+B0 (25/28)
ところで父の厳命は、先に言った通り一理はあると思っていたのでそのままフレーズは頭に残っていて
さやかさんが大暴れして限度を踏み越えて、まどかさんとともに孤立したときに引用させてもらった
「ねえ、志筑さん、なんであの二人と付き合ってるわけ?このままじゃ志筑さんもあの中に入っちゃうよ?」
「アハハ」
「ごめんあそばせ。友人は選ぶようにと、父から固く厳命されてますの」
「……どういう意味かな?」
「そのままの意味ですわ」
ところで父の厳命は、先に言った通り一理はあると思っていたのでそのままフレーズは頭に残っていて
さやかさんが大暴れして限度を踏み越えて、まどかさんとともに孤立したときに引用させてもらった
「ねえ、志筑さん、なんであの二人と付き合ってるわけ?このままじゃ志筑さんもあの中に入っちゃうよ?」
「アハハ」
「ごめんあそばせ。友人は選ぶようにと、父から固く厳命されてますの」
「……どういう意味かな?」
「そのままの意味ですわ」
671: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:08:30.57:l0T32Y+B0 (26/28)
さやかさんがただ暴れて孤立したのなら、頭を冷やさせるために放っておいたかもしれない
まどかさんのためだったってわかっていたから――
もちろん対象に私も入ったことは言うまでもないが、さして気に留めるようなことではなかった
さやかさん、まどかさんと一緒だったから
永遠にあの状態も続くはずもなかったから
友情は永遠のものだと思っていたから
さやかさんがただ暴れて孤立したのなら、頭を冷やさせるために放っておいたかもしれない
まどかさんのためだったってわかっていたから――
もちろん対象に私も入ったことは言うまでもないが、さして気に留めるようなことではなかった
さやかさん、まどかさんと一緒だったから
永遠にあの状態も続くはずもなかったから
友情は永遠のものだと思っていたから
672: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:09:20.76:l0T32Y+B0 (27/28)
――――私の中にあった、上条君に対する思いを自覚するまでは
――――私の中にあった、上条君に対する思いを自覚するまでは
673: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/22(金) 01:15:19.35:l0T32Y+B0 (28/28)
これにて投下終了です。まだ第19話途中です。仁美の独白もまだ続きます
というわけで、>>501の
>だけど、今の私にはもう認識できないじゃないか……
は、今の私には(QBと魔女を)もう認識できないじゃないか…、でした
これにて投下終了です。まだ第19話途中です。仁美の独白もまだ続きます
というわけで、>>501の
>だけど、今の私にはもう認識できないじゃないか……
は、今の私には(QBと魔女を)もう認識できないじゃないか…、でした
674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 01:17:29.28:7HAgoRGYo (1/2)
乙
>さやかさんが突っ走り、まどかさんが止めて
乙
>さやかさんが突っ走り、まどかさんが止めて
675:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 01:18:01.65:7HAgoRGYo (2/2)
途中送信した
本編じゃ一切止まらなかったなぁ……
途中送信した
本編じゃ一切止まらなかったなぁ……
676:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 01:37:42.88:0CayVnAAO (1/1)
乙
仁美の悪徳業者への対応は面白かったな。
さぁこれからどう回るか楽しみだな。
もう一回乙。
乙
仁美の悪徳業者への対応は面白かったな。
さぁこれからどう回るか楽しみだな。
もう一回乙。
677:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 01:45:25.34:5drftgIIo (1/3)
>心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて
さやかの中じゃまどか>仁美が決まってるのが
「三人」の友情の儚さを感じさせるね
>心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて
さやかの中じゃまどか>仁美が決まってるのが
「三人」の友情の儚さを感じさせるね
678:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 02:18:55.05:5drftgIIo (2/3)
今思い出したけど、アニメ2話で仁美はQBと一緒にいるまどか達を目撃してるんだよね(仁美にQBは見えてないが)
もし本編でも仁美に素質があり勧誘を受けていたが隠していたという設定を貫くなら
仁美は想像以上に黒いな
今思い出したけど、アニメ2話で仁美はQBと一緒にいるまどか達を目撃してるんだよね(仁美にQBは見えてないが)
もし本編でも仁美に素質があり勧誘を受けていたが隠していたという設定を貫くなら
仁美は想像以上に黒いな
679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 02:32:24.61:5drftgIIo (3/3)
っとスマン
仁美とQBの出会いは数年前ってのを読み落としてた。もう見えないんだっけか
っとスマン
仁美とQBの出会いは数年前ってのを読み落としてた。もう見えないんだっけか
680:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 02:40:42.44:MHzaLLcdo (1/1)
おい2時間くらいかけて追いついたんだが
晩飯食わずにこんな時間だ
どうしてくれる、謝罪と賠償とこの続きを要求する!!
おい2時間くらいかけて追いついたんだが
晩飯食わずにこんな時間だ
どうしてくれる、謝罪と賠償とこの続きを要求する!!
681:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/22(金) 02:54:38.09:Dl3HbRQU0 (1/1)
乙
仁美はもうただの少女で願いは無理なのね
「考える」のが役割だったそうだけど……
仮にそれで結果的に上手くいったとしても、さやかとほむらがぶち切れそうだな
乙
仁美はもうただの少女で願いは無理なのね
「考える」のが役割だったそうだけど……
仮にそれで結果的に上手くいったとしても、さやかとほむらがぶち切れそうだな
682:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 03:07:43.41:J1B9CzAEo (1/1)
さやかにしてもそうだけど、仁美があまりにも鋭すぎて気持ち悪いレベル
もう少しどうにかならなかったのか
さやかにしてもそうだけど、仁美があまりにも鋭すぎて気持ち悪いレベル
もう少しどうにかならなかったのか
683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 05:44:20.92:tBwpIgg7o (1/1)
乙
乙
684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 06:37:05.07:JmkoDLJLo (1/2)
>>682
さやかはともかく仁美は誰かに相談するって手段が取れない以上本人が自分で気付く必要があるから
多少補正がかかるのは仕方のないことなんじゃ?
大体まるっきり本編通りのキャラにしたら二次創作なんて作れませんよ
そんなことしたら同じ結末にしかならないし
>>682
さやかはともかく仁美は誰かに相談するって手段が取れない以上本人が自分で気付く必要があるから
多少補正がかかるのは仕方のないことなんじゃ?
大体まるっきり本編通りのキャラにしたら二次創作なんて作れませんよ
そんなことしたら同じ結末にしかならないし
685:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 09:33:08.53:WPFJEzpYo (1/1)
契約前に魔法少女のことについて全部気づくのはちょっと無茶な気がするしアニメでも反応してなかったから
志筑家の情報網に国家機密であるQBの存在が引っかかってて
契約しないように親から内密に注意されてた(実際は素質なかったから取り越し苦労)とか色々考えてたけどそんなことはなかったぜ
問答の特に魔法少女は魔女になるの部分が予め答えを知ってる感ある気がしてなぁ
QBも断るって最初言われたらマミさん死んだ後のまどか達にすら一度さよならって言ったし仁美を切る気がする
契約前に魔法少女のことについて全部気づくのはちょっと無茶な気がするしアニメでも反応してなかったから
志筑家の情報網に国家機密であるQBの存在が引っかかってて
契約しないように親から内密に注意されてた(実際は素質なかったから取り越し苦労)とか色々考えてたけどそんなことはなかったぜ
問答の特に魔法少女は魔女になるの部分が予め答えを知ってる感ある気がしてなぁ
QBも断るって最初言われたらマミさん死んだ後のまどか達にすら一度さよならって言ったし仁美を切る気がする
686:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 13:01:36.98:tkf61Fyjo (1/2)
その前にQBがわかってるるはずの事を解らないと嘘をついているのが気になった
あいつら隠し事はするけど嘘はつかない
その前にQBがわかってるるはずの事を解らないと嘘をついているのが気になった
あいつら隠し事はするけど嘘はつかない
687:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 13:34:22.04:qZPw2YHVo (1/2)
乙
>>686
放映中によくそんなこと言ってたのいたけど嘘はつかないなんて設定はないはずだが
今回の魔女化した後の自我だって、
「ちゃんと観測してないから実際のとこどうだかは分からない。恐らくはなくなってるだろうけどね」
と言われたら、そこから抜き出して分からないとだけ言われても決して嘘ではないし
いや下手すると映画とかおりこマギカとかからすると本当は自我残ってる可能性すらあるし
乙
>>686
放映中によくそんなこと言ってたのいたけど嘘はつかないなんて設定はないはずだが
今回の魔女化した後の自我だって、
「ちゃんと観測してないから実際のとこどうだかは分からない。恐らくはなくなってるだろうけどね」
と言われたら、そこから抜き出して分からないとだけ言われても決して嘘ではないし
いや下手すると映画とかおりこマギカとかからすると本当は自我残ってる可能性すらあるし
688:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 14:03:51.16:tkf61Fyjo (2/2)
>>687
そうでないと「騙してない」と言えなくなると言う問題が出てくる
>>687
そうでないと「騙してない」と言えなくなると言う問題が出てくる
689:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 14:12:46.58:TcR+kB9ao (1/1)
「本物の魂じゃないよな?」と聞かれたときの回答に「うん」とつけない
「わからないよ」じゃなく「君はどう思うんだい」で逃げる
そこだけ気になる
この手の破滅の契約ってのは「嘘はついていない」「契約通り」ってかなり大事
「本物の魂じゃないよな?」と聞かれたときの回答に「うん」とつけない
「わからないよ」じゃなく「君はどう思うんだい」で逃げる
そこだけ気になる
この手の破滅の契約ってのは「嘘はついていない」「契約通り」ってかなり大事
690:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 18:43:10.28:D8j1ZJXT0 (1/1)
お前らにいい言葉を教えてやる
こまけぇこたぁいいんだよ!!(AA略)
このssではそういう設定だって考えとけ
これ以上下らない憶測推論自己満レスでスレ消費すんな
お前らにいい言葉を教えてやる
こまけぇこたぁいいんだよ!!(AA略)
このssではそういう設定だって考えとけ
これ以上下らない憶測推論自己満レスでスレ消費すんな
691:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 19:19:17.95:6w7sZlaVo (1/1)
まどマギSSってSSに関係のない作品そのものの話でスレ消費すること多かったりはするけど
仮にもシリアス物でこの描写どうなの?って感想が話せないなら
つまんねとかいうクソ抽象的な意見かごく単純に面白い、楽しみしか言えなくなるだろ
面白いと思ったら全肯定しなきゃなんないってのも気持ち悪いわ
まどマギSSってSSに関係のない作品そのものの話でスレ消費すること多かったりはするけど
仮にもシリアス物でこの描写どうなの?って感想が話せないなら
つまんねとかいうクソ抽象的な意見かごく単純に面白い、楽しみしか言えなくなるだろ
面白いと思ったら全肯定しなきゃなんないってのも気持ち悪いわ
692:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 19:45:11.96:tmBQb2iDo (1/1)
ほどほどにな
ほどほどにな
693:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/22(金) 21:46:13.51:94S8JWBu0 (1/1)
>>691
※が続いたんだから>>690みたいな意見が出てくるのも認めたって良いだろ。
実際、外野が暴れて潰れたSSも少なくないんだからけっこうナーバスになってる人も多いと思うぞ。
とりあえず俺は切れる仁美も契約を断った候補者っていう設定も予想外で面白かったと思う。
終盤だけど頑張ってくれ。乙でした。
>>691
※が続いたんだから>>690みたいな意見が出てくるのも認めたって良いだろ。
実際、外野が暴れて潰れたSSも少なくないんだからけっこうナーバスになってる人も多いと思うぞ。
とりあえず俺は切れる仁美も契約を断った候補者っていう設定も予想外で面白かったと思う。
終盤だけど頑張ってくれ。乙でした。
694:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 22:00:01.02:qZPw2YHVo (2/2)
場外乱闘が過ぎた事は認める
自分が書いたのは>>687だけだがこの空気の一端を担ってしまってすまなかった
場外乱闘が過ぎた事は認める
自分が書いたのは>>687だけだがこの空気の一端を担ってしまってすまなかった
695:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 22:16:06.74:JmkoDLJLo (2/2)
まあ、あれよな
単純に疑問として「ここではそうなの?」って程度で「そうなんです」って言われたら納得して引いてくれるならいいけど
○○はこんなことしないとかこんなこと言わないってレベルでキャラ造形に文句付けられると二次作者としちゃどうしようもなくなるから
どうしても納得できないなら黙って去ってほしい
まあ、あれよな
単純に疑問として「ここではそうなの?」って程度で「そうなんです」って言われたら納得して引いてくれるならいいけど
○○はこんなことしないとかこんなこと言わないってレベルでキャラ造形に文句付けられると二次作者としちゃどうしようもなくなるから
どうしても納得できないなら黙って去ってほしい
696:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/22(金) 23:36:53.74:mso75T9lo (1/1)
SSのこの部分についてどう思う、だけで済まずに
俺のまどマギ論を話し出すから変なことになっていくんだよ
SSのこの部分についてどう思う、だけで済まずに
俺のまどマギ論を話し出すから変なことになっていくんだよ
697: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:43:20.24:jHUuazng0 (1/14)
一番大切な友達さえ傷つけて、に関しては
あの状況でまどかと仁美を併記できるほど、さやかちゃんは人間できてなかったのだ、と考えています
仁美は鋭すぎますが、もう仁美は頭がいいの一点突破です。>>1にはそれしか思いつきませんでした
映像を見て、ソウルジェムは砕けると死ぬと判断→QB、濁りきることと砕けることと並べて魔法を使えなくなる事象と説明
→濁り切ることも死ぬレベルで重大なこと?→魔法少女と魔女……少女は女になる……魔法少女は魔女になる?
とあたりをつけ、そうだという前提でそれを聞き出すためにあれこれ問答した、という感じです
また、魔女に自由意志があるかは>>687さんのおっしゃる通りで、QBはしらないし、どうでもいいと考えていました
文字通りの魂じゃないよね、にうん、は文法的にちょっとおかしかったかもしれません
君次第かな、に関しては、魔法少女が呪いを生み始めるとどうなるのか、に、それは彼女に聞けばいいと返しているので
それくらいはQBのはぐらかしの許容範囲かと考えていました
契約前ということを考えれば微妙だったかもです
(>>689さんのご指摘が>>1にはよくわからなかったので、これで答えられてるか不安です)
仁美の、お断りします、は、情報を聞き出すための駆け引きです
QBもそれはわかっていたので、脈ありと判断して妥協案を示しました
まどかたちに対しマミが死んだあと引いたのは、ここで押しても話は聞かれずいいことなし、統計的にここは引くべき、とでも考えたと解釈しています
長文失礼しました。それでは投下します
一番大切な友達さえ傷つけて、に関しては
あの状況でまどかと仁美を併記できるほど、さやかちゃんは人間できてなかったのだ、と考えています
仁美は鋭すぎますが、もう仁美は頭がいいの一点突破です。>>1にはそれしか思いつきませんでした
映像を見て、ソウルジェムは砕けると死ぬと判断→QB、濁りきることと砕けることと並べて魔法を使えなくなる事象と説明
→濁り切ることも死ぬレベルで重大なこと?→魔法少女と魔女……少女は女になる……魔法少女は魔女になる?
とあたりをつけ、そうだという前提でそれを聞き出すためにあれこれ問答した、という感じです
また、魔女に自由意志があるかは>>687さんのおっしゃる通りで、QBはしらないし、どうでもいいと考えていました
文字通りの魂じゃないよね、にうん、は文法的にちょっとおかしかったかもしれません
君次第かな、に関しては、魔法少女が呪いを生み始めるとどうなるのか、に、それは彼女に聞けばいいと返しているので
それくらいはQBのはぐらかしの許容範囲かと考えていました
契約前ということを考えれば微妙だったかもです
(>>689さんのご指摘が>>1にはよくわからなかったので、これで答えられてるか不安です)
仁美の、お断りします、は、情報を聞き出すための駆け引きです
QBもそれはわかっていたので、脈ありと判断して妥協案を示しました
まどかたちに対しマミが死んだあと引いたのは、ここで押しても話は聞かれずいいことなし、統計的にここは引くべき、とでも考えたと解釈しています
長文失礼しました。それでは投下します
698: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:44:44.08:jHUuazng0 (2/14)
上条君に告白して、もし成功したらどうなるか
さやかさんとの関係を維持できるか
わからない
思い切り憎むのも、涙をのんで、流して祝福するのもさやかさんだと思う
わからないんだから、維持できる、なんて虫のいいことを考えるべきではない
上条君に告白して、もし成功したらどうなるか
さやかさんとの関係を維持できるか
わからない
思い切り憎むのも、涙をのんで、流して祝福するのもさやかさんだと思う
わからないんだから、維持できる、なんて虫のいいことを考えるべきではない
699: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:46:40.99:jHUuazng0 (3/14)
まどかさんはどうか
さやかさんと上条君の仲は言わば公然の秘密だった
私がまどかさんの立場ならどうだろう
今の関係を破壊してまで、そんなクラスメイト公認だったさやかさんを押しのけて告白することに怒りを覚えるんじゃないだろうか
まどかさんはさやかさんと上条君がうまくいけばいいと考えていたから
でも、まどかさんは私じゃない
まどかさんなら、私とさやかさんの間でただ悩み続けるんじゃないか
そして、私はそんな彼女を見たくはない
さやかさんの方に行ってひたすら慰めてほしい
その方がお互いのためだ
まどかさんはどうか
さやかさんと上条君の仲は言わば公然の秘密だった
私がまどかさんの立場ならどうだろう
今の関係を破壊してまで、そんなクラスメイト公認だったさやかさんを押しのけて告白することに怒りを覚えるんじゃないだろうか
まどかさんはさやかさんと上条君がうまくいけばいいと考えていたから
でも、まどかさんは私じゃない
まどかさんなら、私とさやかさんの間でただ悩み続けるんじゃないか
そして、私はそんな彼女を見たくはない
さやかさんの方に行ってひたすら慰めてほしい
その方がお互いのためだ
700: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:47:59.66:jHUuazng0 (4/14)
告白したら、成功したら二人ともう友達でいられないかもしれない
不安を感じ始めれば、もう、そうだとしか思えなくなる
だから告白はやめた
……はずだった
告白したら、成功したら二人ともう友達でいられないかもしれない
不安を感じ始めれば、もう、そうだとしか思えなくなる
だから告白はやめた
……はずだった
701: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:49:58.59:jHUuazng0 (5/14)
恋心は私のなかで膨れ上がり続け
宣戦布告という形で爆発した
最大限の義理を通した
だけど、それは、上条君とさやさんを引き裂こうというのに、二人との関係を維持したいという卑怯で偽善な考え方が発露したものだった
恋心は私のなかで膨れ上がり続け
宣戦布告という形で爆発した
最大限の義理を通した
だけど、それは、上条君とさやさんを引き裂こうというのに、二人との関係を維持したいという卑怯で偽善な考え方が発露したものだった
702: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:51:19.98:jHUuazng0 (6/14)
そして告白しに行って
上条君の指がさやかさんの祈りで治ったことに気づいて
激しく後悔した
そして告白しに行って
上条君の指がさやかさんの祈りで治ったことに気づいて
激しく後悔した
703: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 00:54:16.11:jHUuazng0 (7/14)
結局そのあと告白なんてできるはずもなかった
だって、さやかさんが絶望したら、魔女になってしまうから
暁美さんには意地悪を言ってしまった
理屈では分かっていても、さやかさんのために告白を我慢しろ、と言われたら、ね
さやかさんには素晴らしい友人がまたできて
それが暁美さんで
私はさやかさんから離れることになると思っていたから
私が招いたことなのに、嫉妬してしまったんだ……
結局そのあと告白なんてできるはずもなかった
だって、さやかさんが絶望したら、魔女になってしまうから
暁美さんには意地悪を言ってしまった
理屈では分かっていても、さやかさんのために告白を我慢しろ、と言われたら、ね
さやかさんには素晴らしい友人がまたできて
それが暁美さんで
私はさやかさんから離れることになると思っていたから
私が招いたことなのに、嫉妬してしまったんだ……
704: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:00:06.89:jHUuazng0 (8/14)
そして、今日、スーパーセルを出現の一報を聞き、、『日常的な類の問題ではない』なにか、とはこれだと確信して
超強力な魔女なんだと予想し
暁美さんとさやかさんがしている指輪に契約の証だろうと当たりをつけて
まどかさんはしていないから未契約なんだろうと考え
避難所に来るはずだと思って、ここに来た
もし、まどかさんが戦いに参じないなら、それはみんなとの約束からだろう
だから、私は口を出すべきではない
ただ気になって、いてもたってもいられなくて、来ただけだった
だけど、私は、絶望に打ちひしがれている彼女をみて、一つの決意をした
――最低な決意を
そして、今日、スーパーセルを出現の一報を聞き、、『日常的な類の問題ではない』なにか、とはこれだと確信して
超強力な魔女なんだと予想し
暁美さんとさやかさんがしている指輪に契約の証だろうと当たりをつけて
まどかさんはしていないから未契約なんだろうと考え
避難所に来るはずだと思って、ここに来た
もし、まどかさんが戦いに参じないなら、それはみんなとの約束からだろう
だから、私は口を出すべきではない
ただ気になって、いてもたってもいられなくて、来ただけだった
だけど、私は、絶望に打ちひしがれている彼女をみて、一つの決意をした
――最低な決意を
705: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:02:57.49:jHUuazng0 (9/14)
第20話
命の選択を
Quickening
第20話
命の選択を
Quickening
706: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:04:41.57:jHUuazng0 (10/14)
ほむらside
結果として、さやかは予想以上に善戦し、現状は打破できた
奴も、もう余裕がない。後5・6押しといったところ
だけど…
マミ「もう駄目ね、これは……」
杏子「……ソウルジェムの限界ってやつだな」
杏子「初めて見るけど……もう浄化とか治療って問題じゃ……」
ほむらside
結果として、さやかは予想以上に善戦し、現状は打破できた
奴も、もう余裕がない。後5・6押しといったところ
だけど…
マミ「もう駄目ね、これは……」
杏子「……ソウルジェムの限界ってやつだな」
杏子「初めて見るけど……もう浄化とか治療って問題じゃ……」
707: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:09:18.63:jHUuazng0 (11/14)
私たちは、巴さんの爆撃で隙を作り、さやかを引きずって陰に退避して治療を施した
……これと同じ状況を、私は見たことがある。ソウルジェムにひび割れが目立ち、もう浄化では濁りが取れない
当然に意識はない
……魔女になるのも時間の問題だろう
そして、今魔女が新たに現れたら、さやかの奮闘が無駄になってしまう
……さやかがそんなことを望むはずがない
だから、引き金を引く。それだけなのに
……涙で視界は悪く、引き金にかけた指は鉄のように固くて――
頭の中には、走馬灯のように、さやかの、よりにもよって1周、2周目、今周の映像ばかり流れて――
私たちは、巴さんの爆撃で隙を作り、さやかを引きずって陰に退避して治療を施した
……これと同じ状況を、私は見たことがある。ソウルジェムにひび割れが目立ち、もう浄化では濁りが取れない
当然に意識はない
……魔女になるのも時間の問題だろう
そして、今魔女が新たに現れたら、さやかの奮闘が無駄になってしまう
……さやかがそんなことを望むはずがない
だから、引き金を引く。それだけなのに
……涙で視界は悪く、引き金にかけた指は鉄のように固くて――
頭の中には、走馬灯のように、さやかの、よりにもよって1周、2周目、今周の映像ばかり流れて――
708: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:14:46.71:jHUuazng0 (12/14)
私はこの周回、みんなと接して弱くなった
今、さやかを殺すことができない
怖いんだ。さやかが死んでこの時間軸で固定してしまうことが
もう、まどかのために犠牲を許容できなくなっていた
だけど、これではまどかを救えない
できるできないじゃない。やらなきゃいけない
だから、何としても撃ち抜かなきゃいけない
そのことで頭が一杯だった
多分あと10秒あれば撃てたと思う
だけどそれは、あまりに致命的な隙だった
戦闘面においてもその弱さは今、いかんなく発揮されようとしていたから
以前の私なら、杏子と巴さんが目配せして何かを決意したことに気付けたはずだ
私はこの周回、みんなと接して弱くなった
今、さやかを殺すことができない
怖いんだ。さやかが死んでこの時間軸で固定してしまうことが
もう、まどかのために犠牲を許容できなくなっていた
だけど、これではまどかを救えない
できるできないじゃない。やらなきゃいけない
だから、何としても撃ち抜かなきゃいけない
そのことで頭が一杯だった
多分あと10秒あれば撃てたと思う
だけどそれは、あまりに致命的な隙だった
戦闘面においてもその弱さは今、いかんなく発揮されようとしていたから
以前の私なら、杏子と巴さんが目配せして何かを決意したことに気付けたはずだ
709: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:15:55.81:jHUuazng0 (13/14)
その時の私にとっては唐突に、リボンと槍が二人から放たれた
「――え!?」
そのまま私はなすすべもなく拘束されて――
その時の私にとっては唐突に、リボンと槍が二人から放たれた
「――え!?」
そのまま私はなすすべもなく拘束されて――
710: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/23(土) 01:16:51.75:jHUuazng0 (14/14)
これにて投下終了です。まだ第20話途中です
これにて投下終了です。まだ第20話途中です
711:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 01:21:03.58:UMIija+go (1/1)
乙
これを弱さと断じたくはないなぁ……
乙
これを弱さと断じたくはないなぁ……
712:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 02:16:03.40:gRy5uVTRo (1/1)
乙
やはり仁美はアレをやるつもりか?
ガチでさやかとほむらに喧嘩売る行為でもあるが
ほむらを止めた理由は2つくらい思いつくけど……どっちなんだろう
この期に及んでヘタれたとは思いたくないけど
乙
やはり仁美はアレをやるつもりか?
ガチでさやかとほむらに喧嘩売る行為でもあるが
ほむらを止めた理由は2つくらい思いつくけど……どっちなんだろう
この期に及んでヘタれたとは思いたくないけど
713:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 06:49:07.20:vEAnWhuzo (1/1)
いっそのこと仁美は、実はエスパーでしたとか強化人間でしたとかの方が清々しい
いっそのこと仁美は、実はエスパーでしたとか強化人間でしたとかの方が清々しい
714:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 07:27:57.01:cU2KmG0Po (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
715:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/23(土) 08:23:46.90:s+4qOtYe0 (1/1)
乙
面白い。11話の詢子(魔法少女の母親)ポジションを仁美(契約を理解する友人)が勤めてるんだな。
契約の裏表を理解してる一般人がいるいうってのはほんとに良いネタだと思うしそれを仁美にしたのも秀逸だと思う。
仁美の頭の良さに異論はあるだろうけど色々聞く様な興味や慎重さを持つ人ならたどり着いても不思議はないんじゃないかな?
あとマミ、杏子の動きも気になるな。すげえ楽しみなんで期待してる。
乙
面白い。11話の詢子(魔法少女の母親)ポジションを仁美(契約を理解する友人)が勤めてるんだな。
契約の裏表を理解してる一般人がいるいうってのはほんとに良いネタだと思うしそれを仁美にしたのも秀逸だと思う。
仁美の頭の良さに異論はあるだろうけど色々聞く様な興味や慎重さを持つ人ならたどり着いても不思議はないんじゃないかな?
あとマミ、杏子の動きも気になるな。すげえ楽しみなんで期待してる。
716:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 09:38:34.69:piORXPBpo (1/1)
叛逆でも仁美は年相応のガキっぽい描写だったから違和感ある人がいるのも仕方ないね
叛逆でも仁美は年相応のガキっぽい描写だったから違和感ある人がいるのも仕方ないね
717:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/23(土) 13:05:43.35:q9QJqltbo (1/1)
推理小説で探偵が
「今までの情報から簡単に推理できます」って真相を明かすけど
読者には全然簡単じゃねーよ!ってことがままある
まどマギはその逆で、
全部の情報を知ってる俺らから見ると明らかに怪しくても
作中人物にはその怪しい情報が全然ひと繋がりにならないってのがデフォだから
ずばずば真相を暴くと神の視点を持ってるようにしか見えなくなっちゃうんだろう
推理小説で探偵が
「今までの情報から簡単に推理できます」って真相を明かすけど
読者には全然簡単じゃねーよ!ってことがままある
まどマギはその逆で、
全部の情報を知ってる俺らから見ると明らかに怪しくても
作中人物にはその怪しい情報が全然ひと繋がりにならないってのがデフォだから
ずばずば真相を暴くと神の視点を持ってるようにしか見えなくなっちゃうんだろう
718:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/24(日) 00:02:55.26:6vVYQP800 (1/1)
双竜拳かます年相応のガキ…怖い(確信)
双竜拳かます年相応のガキ…怖い(確信)
719: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 00:54:33.11:75JDjG4w0 (1/13)
投下します
投下します
720: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 00:56:24.45:75JDjG4w0 (2/13)
まどか「そう、だったんだ」
仁美「さやかさんは、すべてを知っていたんですね……」
仁美「私が……私が、あなたたちが何か隠していると思ったときに、もっと踏み込むべきだったんですね……」
仁美「……自分が選ばれた素質を持った特別な人間なんだ、なんてくだらない選民思想に取り付かれていたばっかりに……」
まどか「ううん。私たちも同じだよ。クラスメイトに相談できる人がいる、なんて思いもしなかったんだから」
まどか「素質はいつか消えるもの……か。考えてみればあり得る話なのに」
まどか「そう、だったんだ」
仁美「さやかさんは、すべてを知っていたんですね……」
仁美「私が……私が、あなたたちが何か隠していると思ったときに、もっと踏み込むべきだったんですね……」
仁美「……自分が選ばれた素質を持った特別な人間なんだ、なんてくだらない選民思想に取り付かれていたばっかりに……」
まどか「ううん。私たちも同じだよ。クラスメイトに相談できる人がいる、なんて思いもしなかったんだから」
まどか「素質はいつか消えるもの……か。考えてみればあり得る話なのに」
721: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 00:58:51.71:75JDjG4w0 (3/13)
仁美「ねえ、まどかさん。これから酷く無責任なことを言いますね?」
まどか「?」
仁美「……あなたは、この事態において、自分にできることが何もないと考えていますね?」
まどか「……うん」
仁美「それは、さやかさんと契約しないと約束したから」
まどか「……うん(ほむらちゃんとの約束だけど、さやかちゃんとも約束してるようなもんだね)」
仁美「あなたは今とても絶望しています。このままでは、大切な人が死ぬと思ってるんですね?」
まどか「……」
仁美「そのことに責任を感じている」
まどか「……そう、だね」
仁美「素質自体は、あなたにもあるということですね?だから、本当は何かできなきゃおかしいのに、と思っていると」
まどか「……うん」
仁美「ねえ、まどかさん。これから酷く無責任なことを言いますね?」
まどか「?」
仁美「……あなたは、この事態において、自分にできることが何もないと考えていますね?」
まどか「……うん」
仁美「それは、さやかさんと契約しないと約束したから」
まどか「……うん(ほむらちゃんとの約束だけど、さやかちゃんとも約束してるようなもんだね)」
仁美「あなたは今とても絶望しています。このままでは、大切な人が死ぬと思ってるんですね?」
まどか「……」
仁美「そのことに責任を感じている」
まどか「……そう、だね」
仁美「素質自体は、あなたにもあるということですね?だから、本当は何かできなきゃおかしいのに、と思っていると」
まどか「……うん」
722: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:01:13.76:75JDjG4w0 (4/13)
仁美「……あなたはさやかさんみたいになりたいと思っていた」
まどか「……分かってたんだ」
仁美「さやかさんなら、こんな時どうするでしょうね?」
……!
仁美「私にこの事態においてできることなどありません」
仁美「まどかさんにしても、いつもならそうです」
仁美「私とまどかさんにできない以上、さやかさんがどうにかするしかない」
仁美「でも、今はさやかさんは奮戦なさっていて、まどかさんは、それでもだめだと思っています」
仁美「だから」
仁美「……あなたはさやかさんみたいになりたいと思っていた」
まどか「……分かってたんだ」
仁美「さやかさんなら、こんな時どうするでしょうね?」
……!
仁美「私にこの事態においてできることなどありません」
仁美「まどかさんにしても、いつもならそうです」
仁美「私とまどかさんにできない以上、さやかさんがどうにかするしかない」
仁美「でも、今はさやかさんは奮戦なさっていて、まどかさんは、それでもだめだと思っています」
仁美「だから」
723: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:02:25.92:75JDjG4w0 (5/13)
……そうだ…
さやかちゃんんなら――――
まどか「―――こんなところで迷ってなんかない……!」
まどか「約束なんか守るわけがない……!!」
まどか「なにもできないからって、立ち止まってるわけがない……!!」
行けば私は死ぬかもしれない
……だから何だというんだ!
このままだと、だれか死ぬんだ!
まどか「仁美ちゃん、ありがとう!」
……そうだ…
さやかちゃんんなら――――
まどか「―――こんなところで迷ってなんかない……!」
まどか「約束なんか守るわけがない……!!」
まどか「なにもできないからって、立ち止まってるわけがない……!!」
行けば私は死ぬかもしれない
……だから何だというんだ!
このままだと、だれか死ぬんだ!
まどか「仁美ちゃん、ありがとう!」
724: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:03:13.33:75JDjG4w0 (6/13)
さやかちゃんみたいに、厚かましく、おせっかいに、傲慢に――
なにができるかわからないけど
みんなを守って見せる
確かにあの時そう決意した
さやかちゃんみたいに、厚かましく、おせっかいに、傲慢に――
なにができるかわからないけど
みんなを守って見せる
確かにあの時そう決意した
725: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:04:08.01:75JDjG4w0 (7/13)
あまりに絶望的な状況に、過去も未来も見えなくなっていた
だけど、だからこそ
かつての時間軸のママの言葉
「本当に他にどうしようもないほどどん詰まりになったら、いっそ、思い切って間違えちゃうのも手なんだよ」
ほむらちゃんからの伝達が頭に響く
あの時はうまく働かなかったアドバイスだけど
今は本当にどん詰まりだから
今こそ聞くべき言葉なんだ……!
あまりに絶望的な状況に、過去も未来も見えなくなっていた
だけど、だからこそ
かつての時間軸のママの言葉
「本当に他にどうしようもないほどどん詰まりになったら、いっそ、思い切って間違えちゃうのも手なんだよ」
ほむらちゃんからの伝達が頭に響く
あの時はうまく働かなかったアドバイスだけど
今は本当にどん詰まりだから
今こそ聞くべき言葉なんだ……!
726: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:06:29.38:75JDjG4w0 (8/13)
まどか「ママとパパに、お願い!」
仁美「……必ず帰ってくるなら、どういう言い訳でも通して見せます」
まどか「約束する!」
私が行って何ができるか――――
走りながら考えろ!
たとえ思いつかなくても
その場に行けば閃くかもしれない
まどか「キュゥべえ!案内して!」
QB「お安い御用さ」
走りながら湧き上がってきた高揚は
単なる胸の高鳴りではなく――――
明らかに未知の、だけど私は、私だからこそ、よく知っている――――
まどか「ママとパパに、お願い!」
仁美「……必ず帰ってくるなら、どういう言い訳でも通して見せます」
まどか「約束する!」
私が行って何ができるか――――
走りながら考えろ!
たとえ思いつかなくても
その場に行けば閃くかもしれない
まどか「キュゥべえ!案内して!」
QB「お安い御用さ」
走りながら湧き上がってきた高揚は
単なる胸の高鳴りではなく――――
明らかに未知の、だけど私は、私だからこそ、よく知っている――――
727: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:06:58.87:75JDjG4w0 (9/13)
仁美side
無責任な約束だったな
本当にさやかさんみたい
仁美side
無責任な約束だったな
本当にさやかさんみたい
728: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:08:14.21:75JDjG4w0 (10/13)
だけどそれは私も同じ
この時私は、酷く無責任な考え方をして、彼女を送り出した
さやかさんが死にかけていて、まどかさんが助けられるなら、助ければいいじゃないかと
契約しないと約束したんだろうけど、さやかさんは同じ立場なら約束なんて無視するだろう
なら、あなたが無視してもしょうがないじゃないかと
絶望している彼女の背中を押したつもりだった
約束なんて忘れてしまえ、命のほうが大事だ
本当にさやかさんのために魂を捧げるつもりがあるのなら、捧げてしまえ
彼女の気持ちは助けた後で考えろ、と
だけどそれは私も同じ
この時私は、酷く無責任な考え方をして、彼女を送り出した
さやかさんが死にかけていて、まどかさんが助けられるなら、助ければいいじゃないかと
契約しないと約束したんだろうけど、さやかさんは同じ立場なら約束なんて無視するだろう
なら、あなたが無視してもしょうがないじゃないかと
絶望している彼女の背中を押したつもりだった
約束なんて忘れてしまえ、命のほうが大事だ
本当にさやかさんのために魂を捧げるつもりがあるのなら、捧げてしまえ
彼女の気持ちは助けた後で考えろ、と
729: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:09:08.33:75JDjG4w0 (11/13)
私はこの時、まどかさんの莫大な素質を知らず、まどかさんが現段階でも契約するつもりがないことを知らなかった
彼女はただ、さやかさんは、すべてを知っていた、と回答したに過ぎなかった
だから、私は、彼女と暁美さんとの約束の重さを知らなかった
私はこの時、まどかさんの莫大な素質を知らず、まどかさんが現段階でも契約するつもりがないことを知らなかった
彼女はただ、さやかさんは、すべてを知っていた、と回答したに過ぎなかった
だから、私は、彼女と暁美さんとの約束の重さを知らなかった
730: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:13:53.77:75JDjG4w0 (12/13)
結局彼女は間違ったっていいという言葉を、違う形で聞きたかったに過ぎなかったのかもしれない
それを伝える人は、誰でも、何も知らない人でも良かったんだろう
私も私で、ただ、彼女が契約しても、今度は私も支える立場に立とう、という、漠然とした思いだけをもって
彼女を送り出した
全てを知っていたら、私はなんと彼女に言っていたか
考えても仕方ないことだと思う
結局、その時に知っている情報から判断するしかないのだから
結局彼女は間違ったっていいという言葉を、違う形で聞きたかったに過ぎなかったのかもしれない
それを伝える人は、誰でも、何も知らない人でも良かったんだろう
私も私で、ただ、彼女が契約しても、今度は私も支える立場に立とう、という、漠然とした思いだけをもって
彼女を送り出した
全てを知っていたら、私はなんと彼女に言っていたか
考えても仕方ないことだと思う
結局、その時に知っている情報から判断するしかないのだから
731: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/24(日) 01:16:15.65:75JDjG4w0 (13/13)
これにて投下終了です。まだ第20話途中です
>>712さんのアレ、が何か>>1にはわかりません
その他の方の期待に添えるかもわかりませんが、精いっぱいやっていきたいと思います
これにて投下終了です。まだ第20話途中です
>>712さんのアレ、が何か>>1にはわかりません
その他の方の期待に添えるかもわかりませんが、精いっぱいやっていきたいと思います
732:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 01:16:53.52:NxgegxUyo (1/2)
乙
言葉巧みに親友を唆して
親友の魂使って博打打ちか。真性のクズだなぁ
乙
言葉巧みに親友を唆して
親友の魂使って博打打ちか。真性のクズだなぁ
733:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 01:22:25.32:NxgegxUyo (2/2)
>>731
仁美がまどかを唆して契約させるだろうと思ってた
願いの内容もコイツが考える……と思ってたがさすがにそれはなかったか
>>731
仁美がまどかを唆して契約させるだろうと思ってた
願いの内容もコイツが考える……と思ってたがさすがにそれはなかったか
734:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 01:22:43.78:3+ibbrzfo (1/1)
乙
この仁美はちょっと好きになれないなぁ
いや知ってる情報からだとそう言ってもおかしかないけど掛けるのは他人の命だけだってのが腹が立つ
乙
この仁美はちょっと好きになれないなぁ
いや知ってる情報からだとそう言ってもおかしかないけど掛けるのは他人の命だけだってのが腹が立つ
735:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/24(日) 01:57:58.24:/qCgBE490 (1/1)
乙
他人を唆す、他人の命を賭けるって言われるのは仕方ないけど
仁美が押したものは、まどかの願いや希望の一側面であるのもまた間違いない事実でもあるんだよな。
けど本編の詢子やキュウべえの契約そのものがそうであるようにまどマギって話には
正しくないことを正しくないとわかった上で選択することがひとつのテーマとしてあると思うのでこれはこれでアリなんじゃないかな。
乙
他人を唆す、他人の命を賭けるって言われるのは仕方ないけど
仁美が押したものは、まどかの願いや希望の一側面であるのもまた間違いない事実でもあるんだよな。
けど本編の詢子やキュウべえの契約そのものがそうであるようにまどマギって話には
正しくないことを正しくないとわかった上で選択することがひとつのテーマとしてあると思うのでこれはこれでアリなんじゃないかな。
736:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 03:23:19.54:gszfxOPGo (1/1)
これ仁美である必要あったのか?
そのせいで仁美のキャラが悪い意味で物凄いことになってるし
QBでいいだろこんなんなら
これ仁美である必要あったのか?
そのせいで仁美のキャラが悪い意味で物凄いことになってるし
QBでいいだろこんなんなら
737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 03:53:42.45:XvcwMHv1o (1/1)
まあまあ
ここで議論をするにはまだ早い
どういう結果になるか見届けてからでないと
まあまあ
ここで議論をするにはまだ早い
どういう結果になるか見届けてからでないと
738:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 07:18:58.99:wTaEtAcMo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
739:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 17:36:50.66:dNngosPa0 (1/1)
これでまたほむらが時間遡行するはめになったら神SS
これでまたほむらが時間遡行するはめになったら神SS
740:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/24(日) 17:54:05.23:2FTUKbcWo (1/1)
実際まどかが契約したら即座に遡行しそうだけどここだと未練が大きそうだね。
それでも愛の為なら遡行しそうではあるけど
実際まどかが契約したら即座に遡行しそうだけどここだと未練が大きそうだね。
それでも愛の為なら遡行しそうではあるけど
741:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 00:54:22.10:WenvhmDio (1/1)
これだけ上手く行ってた世界で契約されたらショックも大きいだろうな
オリコで希望から絶望に突き落とされたとき以上だろう
仁美に対する憎悪が膨れ上がりそう
これだけ上手く行ってた世界で契約されたらショックも大きいだろうな
オリコで希望から絶望に突き落とされたとき以上だろう
仁美に対する憎悪が膨れ上がりそう
742: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:16:53.93:XoTO3W420 (1/8)
投下します
投下します
743: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:19:39.03:XoTO3W420 (2/8)
杏子side
ほむら「―――――!!!!!!??????」
ほむら「―――――私はまだ戦えるわ!!」
杏子「わかってるよ。あんたは自分で思ってるより強い」
杏子「さやかを殺すことだってできるし、そのあと戦うことだってできるさ」
ほむら「じゃあ、なぜ!?」
マミ「ねえ、暁美さん、あれ、あとどれくらいで倒せると思う?」
ほむら「……5・6押し」
杏子「……ほむらが弱いとしたら、そこだ。さやかの奮闘を過大評価してる」
ほむら「……」
マミ「気持ちはわかるわ。美樹さんはよくやった。だけど、まだ足りないのよ」
ほむら「……それが、私を縛り上げてることにどう結び付くの?」
杏子side
ほむら「―――――!!!!!!??????」
ほむら「―――――私はまだ戦えるわ!!」
杏子「わかってるよ。あんたは自分で思ってるより強い」
杏子「さやかを殺すことだってできるし、そのあと戦うことだってできるさ」
ほむら「じゃあ、なぜ!?」
マミ「ねえ、暁美さん、あれ、あとどれくらいで倒せると思う?」
ほむら「……5・6押し」
杏子「……ほむらが弱いとしたら、そこだ。さやかの奮闘を過大評価してる」
ほむら「……」
マミ「気持ちはわかるわ。美樹さんはよくやった。だけど、まだ足りないのよ」
ほむら「……それが、私を縛り上げてることにどう結び付くの?」
744: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:23:00.51:XoTO3W420 (3/8)
杏子「二人」
ほむら「!」
杏子「あと二人犠牲が出る」
杏子「マミの自爆で大ダメージ、そして、あたしのとどめの一撃で終わり。それも自爆で済ますべきだろうな」
マミ「困ったことに蓄積ダメージが増すと力が増す仕様だから、ここまで削った以上短期決戦で挑まないといけない」
マミ「これ以上長引けば、避難所もどうなるかわからないってこともある」
杏子「それに、後のこと考えればさやかの体もこれ以上傷つかずに残ったほうがいいに決まってるしさ」
杏子「二人」
ほむら「!」
杏子「あと二人犠牲が出る」
杏子「マミの自爆で大ダメージ、そして、あたしのとどめの一撃で終わり。それも自爆で済ますべきだろうな」
マミ「困ったことに蓄積ダメージが増すと力が増す仕様だから、ここまで削った以上短期決戦で挑まないといけない」
マミ「これ以上長引けば、避難所もどうなるかわからないってこともある」
杏子「それに、後のこと考えればさやかの体もこれ以上傷つかずに残ったほうがいいに決まってるしさ」
745: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:24:32.22:XoTO3W420 (4/8)
ほむら「……やめて」
ほむら「―――卑怯よ!」
ほむら「打ち合わせでは、流れを見て誰がとどめをさしてもいいってことになった!」
ほむら「出し抜くことをみんな目指してたけど、こんな形で拘束するなんてアンフェアだわ!」
ほむら「私にやらせてよ!」
杏子「なんてかさ、死ぬべきじゃない人間は死ぬべきじゃないと思うんだよ」
ほむら「あなたたちは死んでいいっていうの!?そんなわけないじゃない!!」
杏子「いやさ、あんたには家族がいるだろ?」
ほむら「……!?」
ほむら「……やめて」
ほむら「―――卑怯よ!」
ほむら「打ち合わせでは、流れを見て誰がとどめをさしてもいいってことになった!」
ほむら「出し抜くことをみんな目指してたけど、こんな形で拘束するなんてアンフェアだわ!」
ほむら「私にやらせてよ!」
杏子「なんてかさ、死ぬべきじゃない人間は死ぬべきじゃないと思うんだよ」
ほむら「あなたたちは死んでいいっていうの!?そんなわけないじゃない!!」
杏子「いやさ、あんたには家族がいるだろ?」
ほむら「……!?」
746: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:27:33.75:XoTO3W420 (5/8)
杏子「それ言い出すと、マミは死んでいいってことになっちゃうからさ、言い出せなかったんだよ」
マミ「同じく、ね」
杏子「たださ、こうして、さやかが限界になって、あと二人死ななきゃいけないってなったらさ、もう四の五の言ってられないから」
杏子「犠牲はあたし一人でって欲張ったのがいけないな。さやかには申し訳立たないや……」
マミ「データをみて、こうなるんじゃないか、とは漠然と予想してたんだけどね」
マミ「この状況に陥るまで受け入れられなかった。本当に失態よ」
ほむら「家族がいないからって死んでいいってことにならないわ……」
マミ「それはそうだけど、やっぱりね、私たちからしたら、あなたは死ぬべきじゃないわ」
杏子「それにさ、あれ倒したら終わりってわけでもないんだよ?」
ほむら「……?」
杏子「それ言い出すと、マミは死んでいいってことになっちゃうからさ、言い出せなかったんだよ」
マミ「同じく、ね」
杏子「たださ、こうして、さやかが限界になって、あと二人死ななきゃいけないってなったらさ、もう四の五の言ってられないから」
杏子「犠牲はあたし一人でって欲張ったのがいけないな。さやかには申し訳立たないや……」
マミ「データをみて、こうなるんじゃないか、とは漠然と予想してたんだけどね」
マミ「この状況に陥るまで受け入れられなかった。本当に失態よ」
ほむら「家族がいないからって死んでいいってことにならないわ……」
マミ「それはそうだけど、やっぱりね、私たちからしたら、あなたは死ぬべきじゃないわ」
杏子「それにさ、あれ倒したら終わりってわけでもないんだよ?」
ほむら「……?」
747: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:29:13.83:XoTO3W420 (6/8)
杏子「まどかだよ。あいつに契約されたら全部おじゃんじゃないか。」
ほむら「……!?」
マミ「さすがに美樹さんを含めて3人の犠牲なんて、鹿目さんも覚悟してるか微妙だと思うのよ」
杏子「それで、まどかが契約に走るとしたら、止められるのはほむらしかいないよ」
杏子「自分の胸に問いかけてみな。あたしらのうちどっちかに任せて死ねるか?」
ほむら「……だけど―――!」
杏子「時間もそろそろあれだし、まあ、納得してくれなくてもいいよ」
マミ「浄化はしておくわ。どうか耐えて。暁美さんが魔女になったらそれこそ全部終わりだから」
ほむら「――――ッ」
杏子「まどかだよ。あいつに契約されたら全部おじゃんじゃないか。」
ほむら「……!?」
マミ「さすがに美樹さんを含めて3人の犠牲なんて、鹿目さんも覚悟してるか微妙だと思うのよ」
杏子「それで、まどかが契約に走るとしたら、止められるのはほむらしかいないよ」
杏子「自分の胸に問いかけてみな。あたしらのうちどっちかに任せて死ねるか?」
ほむら「……だけど―――!」
杏子「時間もそろそろあれだし、まあ、納得してくれなくてもいいよ」
マミ「浄化はしておくわ。どうか耐えて。暁美さんが魔女になったらそれこそ全部終わりだから」
ほむら「――――ッ」
748: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:30:43.01:XoTO3W420 (7/8)
「私はもう行くわ。美樹さんは―――」
「あたしが殺る。ただ、やっぱり、それなりに時間かかりそうだからさ、マミは始めててくれ」
「わかった」
「私はもう行くわ。美樹さんは―――」
「あたしが殺る。ただ、やっぱり、それなりに時間かかりそうだからさ、マミは始めててくれ」
「わかった」
749: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/25(月) 02:31:34.30:XoTO3W420 (8/8)
これにて投下終了です。第20話途中です
これにて投下終了です。第20話途中です
750:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 03:05:41.85:S76pRQfmo (1/1)
乙
さらば杏子、さらばマミ……
乙
さらば杏子、さらばマミ……
751:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 05:56:57.13:repeBWSXo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
752:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 08:58:59.19:i06YKQWko (1/1)
スレタイから漂ってたけどあっさり退場したな
スレタイから漂ってたけどあっさり退場したな
753:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 15:52:16.45:0HIpR2Azo (1/1)
乙
うわあ…これでまどか契約したら悲惨だな
乙
うわあ…これでまどか契約したら悲惨だな
754:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 17:53:49.02:td8Q/txgo (1/1)
/人? ?? ?人\ < 呼んだかい?
/人? ?? ?人\ < 呼んだかい?
755:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/25(月) 20:28:57.20:mjDGPRAao (1/1)
こんだけがんばっても誰も言うこときいてくれない
そりゃ独りで頑張るわ
こんだけがんばっても誰も言うこときいてくれない
そりゃ独りで頑張るわ
756: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:15:45.60:N36x0FxH0 (1/13)
>>754
あなたの見せ場はもうちょっと先ですね
投下します 話は進みません
>>754
あなたの見せ場はもうちょっと先ですね
投下します 話は進みません
757: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:16:36.06:N36x0FxH0 (2/13)
―――これは一体どういうことだろうな
―――これは一体どういうことだろうな
758: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:18:02.64:N36x0FxH0 (3/13)
自分に気があるわけでもない片思いの相手に命を捧げた馬鹿がいる
時間遡行者に自分の運命を教えてもらったってのに
その運命から逃げもせず、逆に向かっていった
その姿、あり方は、あたしがかつて目指した正義の魔法少女そのものだった
そいつは自分の力をよく理解していて
戦況打破、ただそれだけのために命を捨てて見せた
自分に気があるわけでもない片思いの相手に命を捧げた馬鹿がいる
時間遡行者に自分の運命を教えてもらったってのに
その運命から逃げもせず、逆に向かっていった
その姿、あり方は、あたしがかつて目指した正義の魔法少女そのものだった
そいつは自分の力をよく理解していて
戦況打破、ただそれだけのために命を捨てて見せた
759: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:19:13.31:N36x0FxH0 (4/13)
事故で自分一人が、願いで生き残ったことに罪悪感なんか覚えやがった馬鹿がいる
その償いのために今まで一人で街を守るために戦い続け
教えを乞うやつには自分が持つすべてのスキルを伝授し(高度過ぎるのは当然こっちが覚えられないが)
恩知らずの不肖の弟子にも許しを与えた
そいつは孤独の戦いの果てに仲間を見つけ―――
間もなく死ぬことになった
最後まで街を守りながら
事故で自分一人が、願いで生き残ったことに罪悪感なんか覚えやがった馬鹿がいる
その償いのために今まで一人で街を守るために戦い続け
教えを乞うやつには自分が持つすべてのスキルを伝授し(高度過ぎるのは当然こっちが覚えられないが)
恩知らずの不肖の弟子にも許しを与えた
そいつは孤独の戦いの果てに仲間を見つけ―――
間もなく死ぬことになった
最後まで街を守りながら
760: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:20:31.23:N36x0FxH0 (5/13)
たった一人の友達のために、すべてを捨てた馬鹿がいる
一人永遠の迷路であがき続けたそいつは
自分は最後に死ぬしかないと決めつけていた
出口をようやく見つけたと思ったら、外は天国ではなく地獄だった
あたしらに持ってた情を思い出してしまったがために、よけい深く傷ついて
生き残ってその友達を慰めたあと、長く保たずに死んでいく
たった一人の友達のために、すべてを捨てた馬鹿がいる
一人永遠の迷路であがき続けたそいつは
自分は最後に死ぬしかないと決めつけていた
出口をようやく見つけたと思ったら、外は天国ではなく地獄だった
あたしらに持ってた情を思い出してしまったがために、よけい深く傷ついて
生き残ってその友達を慰めたあと、長く保たずに死んでいく
761: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:22:00.91:N36x0FxH0 (6/13)
その友達は、ただただ優しい、優しすぎる馬鹿だった
自分のことを軽く見すぎて、よくみんなに怒られていた
そいつはあたしたちに化け物じゃないと言い切った
その言葉はあたしの心にものすごく響いた
ああ、これは確かに人生を、命を賭けるに値するなと思えるほどに
そして、その優しさのために
さやかはおろか、出会って数週間のあたしの死にさえ心を痛めつけられる
結局あたしにはあいつの嘆きをどうにもできない
ほむらとあいつの親と友達に期待するばかりだ
その友達は、ただただ優しい、優しすぎる馬鹿だった
自分のことを軽く見すぎて、よくみんなに怒られていた
そいつはあたしたちに化け物じゃないと言い切った
その言葉はあたしの心にものすごく響いた
ああ、これは確かに人生を、命を賭けるに値するなと思えるほどに
そして、その優しさのために
さやかはおろか、出会って数週間のあたしの死にさえ心を痛めつけられる
結局あたしにはあいつの嘆きをどうにもできない
ほむらとあいつの親と友達に期待するばかりだ
762: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:22:51.14:N36x0FxH0 (7/13)
なぜあいつらは救われない
自分で選んだ道じゃないかとでも言うつもりか
―――神様
なぜあいつらは救われない
自分で選んだ道じゃないかとでも言うつもりか
―――神様
763: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:23:39.44:N36x0FxH0 (8/13)
あいつらのレールをずらしてやるのがあんたの仕事じゃないのか?
創造主は創った後のことは興味がないから知らないとでも言うのか?
度々介入しては人はただの操り人形だろうと?
加減も限度もわからないのか
あいつらよりも哀れなやつを救うので忙しいのか?
そうそういないだろうよ
世界に人があふれてあいつを見つけてやれない?
一か月もあって見つけられないのか?
マミに至っては何年も戦ってきたんだぞ?
あいつらがあんたのとこの教義を守ってないからか?
―――くたばれ
あいつらのレールをずらしてやるのがあんたの仕事じゃないのか?
創造主は創った後のことは興味がないから知らないとでも言うのか?
度々介入しては人はただの操り人形だろうと?
加減も限度もわからないのか
あいつらよりも哀れなやつを救うので忙しいのか?
そうそういないだろうよ
世界に人があふれてあいつを見つけてやれない?
一か月もあって見つけられないのか?
マミに至っては何年も戦ってきたんだぞ?
あいつらがあんたのとこの教義を守ってないからか?
―――くたばれ
764: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:24:28.81:N36x0FxH0 (9/13)
まさか
―――あんた、「いない」んじゃないだろうな?
だったら、親父は何のために――――!
まさか
―――あんた、「いない」んじゃないだろうな?
だったら、親父は何のために――――!
765: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:26:09.41:N36x0FxH0 (10/13)
―――なんてこと考えてられる時間もそう残されてない
マミは今、最大出力の攻撃を繰り出してる
まさに後先考えない怒涛の攻撃
あれでもくたばらないなんてゲンナリする
こんな時でも技名叫ぶんだなと苦笑しつつ、あたしも覚悟を決める
そろそろ加わる準備をしないと
―――なんてこと考えてられる時間もそう残されてない
マミは今、最大出力の攻撃を繰り出してる
まさに後先考えない怒涛の攻撃
あれでもくたばらないなんてゲンナリする
こんな時でも技名叫ぶんだなと苦笑しつつ、あたしも覚悟を決める
そろそろ加わる準備をしないと
766: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:27:58.91:N36x0FxH0 (11/13)
さやかもいい加減楽にしてやらないとな
まあ、よくやったよ
どういう風に生きたがが、大事なんだっけ?
―――よく生きたよ
―――すぐ行くから
さやかもいい加減楽にしてやらないとな
まあ、よくやったよ
どういう風に生きたがが、大事なんだっけ?
―――よく生きたよ
―――すぐ行くから
767: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:28:39.48:N36x0FxH0 (12/13)
あたしは槍を思いっきり振りかぶったのちさやかのソウルジェムに狙いをつけて―――
あたしは槍を思いっきり振りかぶったのちさやかのソウルジェムに狙いをつけて―――
768: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/26(火) 01:40:01.76:N36x0FxH0 (13/13)
これにて投下終了です。第20話完です
パソコンは何か調子悪いくて振動するしストックは尽きるしで次の投下は遅くなるかもしれません
とりあえず予告だけ
次回
第21話
人の起こしし奇跡(仮)
She said, "I don't want to make my friend suffer for my selfishness."(仮)
これにて投下終了です。第20話完です
パソコンは何か調子悪いくて振動するしストックは尽きるしで次の投下は遅くなるかもしれません
とりあえず予告だけ
次回
第21話
人の起こしし奇跡(仮)
She said, "I don't want to make my friend suffer for my selfishness."(仮)
769:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/26(火) 02:16:39.86:Odm/InG+o (1/1)
気になるところで…
乙
気になるところで…
乙
770:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/26(火) 02:21:55.74:j+IqBKnFo (1/1)
乙
間違いない。ここまで引っ張るということは
結局砕かないパターンだな
乙
間違いない。ここまで引っ張るということは
結局砕かないパターンだな
771:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/26(火) 06:42:09.64:hoDiU5/Bo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
772:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/26(火) 11:21:34.68:GoPaHcNGo (1/1)
乙ガッ
乙ガッ
773:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/26(火) 19:46:18.17:iLqMYormo (1/1)
乙
神様は悲劇と喜劇がお好きでいらっしゃるからな
乙
神様は悲劇と喜劇がお好きでいらっしゃるからな
774: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:18:49.14:uw8B8XEy0 (1/31)
投下します
投下します
775: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:19:42.94:uw8B8XEy0 (2/31)
第21話
人の起こしし奇跡
She said, "I don't want to make my friend suffer for my selfishness."
第21話
人の起こしし奇跡
She said, "I don't want to make my friend suffer for my selfishness."
776: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:21:16.62:uw8B8XEy0 (3/31)
???side
そうなんだよね
どういうシステムなのか知らないけど、結局のところ神様は何もしてくれない
だからこそ人の手で奇跡を起こさないといけないんだよね
―――この手で
???side
そうなんだよね
どういうシステムなのか知らないけど、結局のところ神様は何もしてくれない
だからこそ人の手で奇跡を起こさないといけないんだよね
―――この手で
777: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:22:17.86:uw8B8XEy0 (4/31)
杏子side
―――ガキィン!
「……は?」
光で弾かれた?
さやかのソウルジェムが光を放っていて、いつの間にやらジェムの傷も元に戻っていた
何だこれは
杏子side
―――ガキィン!
「……は?」
光で弾かれた?
さやかのソウルジェムが光を放っていて、いつの間にやらジェムの傷も元に戻っていた
何だこれは
778: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:23:17.05:uw8B8XEy0 (5/31)
マミside
いよいよ私の命が尽きると思った瞬間
『マミさん、待って!』
頭の中に声が響く。いよいよ自爆するはずだったソウルジェムの状態ももとに戻った
マミside
いよいよ私の命が尽きると思った瞬間
『マミさん、待って!』
頭の中に声が響く。いよいよ自爆するはずだったソウルジェムの状態ももとに戻った
779: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:23:55.68:uw8B8XEy0 (6/31)
――――鹿………目……さん…?
――――鹿………目……さん…?
780: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:24:57.43:uw8B8XEy0 (7/31)
ほむらside
気が付けばさやかのそばに一人の少女が立っていた
まどか……?――――じゃない!
そうだけどそうじゃない!
あれは―――!
ほむらside
気が付けばさやかのそばに一人の少女が立っていた
まどか……?――――じゃない!
そうだけどそうじゃない!
あれは―――!
781: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:26:20.01:uw8B8XEy0 (8/31)
まどかside
走りながら頭に響く声に問いかける
「あなたは誰?」
『誰でもいいんじゃないかな?』
『大体わかってるんじゃないかな、とも思うんだけど』
「そうだね。助けてくれるんだよね?」
『うん』
『やっと助けられる』
「やっと?」
『うん――――』
まどかside
走りながら頭に響く声に問いかける
「あなたは誰?」
『誰でもいいんじゃないかな?』
『大体わかってるんじゃないかな、とも思うんだけど』
「そうだね。助けてくれるんだよね?」
『うん』
『やっと助けられる』
「やっと?」
『うん――――』
782: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:30:08.30:uw8B8XEy0 (9/31)
暁美ほむらが夢だと思った時間軸にて
QB「二つの願いと言うのは困る。叶えられない。どちらか一方じゃないとね」
まどか「……そうなんだ」
まどか「じゃあ」
まどか「全時間軸のほむらちゃんを救いたい」
QB「それには多大なる問題が潜んでいるね」
まどか「……問題?」
QB「まず君はこの時間軸を切り捨てる気になっていない」
QB「この世界には、君の家族や友達も残っているからね」
QB「ワルプルギスの被害は最小限に留まっている」
QB「この時間軸を切り捨てることは、ほむらと杏子の奮戦を否定する、裏切り行為と捉えているようだ」
QB「だからこの時間軸に留まったままで干渉することになるわけだが、君の素質をもってしても、そのような平行世界干渉は難しいんだ」
QB「各時間軸に1回くらいしか干渉できないだろう」
QB「それで本当に救えると思っているのかい?」
暁美ほむらが夢だと思った時間軸にて
QB「二つの願いと言うのは困る。叶えられない。どちらか一方じゃないとね」
まどか「……そうなんだ」
まどか「じゃあ」
まどか「全時間軸のほむらちゃんを救いたい」
QB「それには多大なる問題が潜んでいるね」
まどか「……問題?」
QB「まず君はこの時間軸を切り捨てる気になっていない」
QB「この世界には、君の家族や友達も残っているからね」
QB「ワルプルギスの被害は最小限に留まっている」
QB「この時間軸を切り捨てることは、ほむらと杏子の奮戦を否定する、裏切り行為と捉えているようだ」
QB「だからこの時間軸に留まったままで干渉することになるわけだが、君の素質をもってしても、そのような平行世界干渉は難しいんだ」
QB「各時間軸に1回くらいしか干渉できないだろう」
QB「それで本当に救えると思っているのかい?」
783: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:32:53.42:uw8B8XEy0 (10/31)
まどか「……おかしいよ、キュゥべえ」
QB「何がだい?」
まどか「なんでそんなに丁寧に説明してくれるの?」
QB「君たちが求めてきたことじゃないか?」
まどか「言うこと聞く気なんかなかったくせに……!」
QB「……」
まどか「最初の願いだって適当に解釈すれば叶えられたはずだよ?
まどか「答えて」
まどか「あなたは何で今になって、ようやく私が契約しようというときに、腰を折ろうとしているの?」
QB「……結果がどうなるかわからないからさ」
まどか「どう、って?」
まどか「……おかしいよ、キュゥべえ」
QB「何がだい?」
まどか「なんでそんなに丁寧に説明してくれるの?」
QB「君たちが求めてきたことじゃないか?」
まどか「言うこと聞く気なんかなかったくせに……!」
QB「……」
まどか「最初の願いだって適当に解釈すれば叶えられたはずだよ?
まどか「答えて」
まどか「あなたは何で今になって、ようやく私が契約しようというときに、腰を折ろうとしているの?」
QB「……結果がどうなるかわからないからさ」
まどか「どう、って?」
784: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:35:45.93:uw8B8XEy0 (11/31)
QB「暁美ほむらが本願を叶えた結果が予想できないんだ」
まどか「どういうこと?」
QB「暁美ほむらが本願を叶えた結果、果たして平行世界がその時間軸を中心に統合されるのか、各個独立して存続できるかわからないんだ」
まどか「……平行世界……なんだねやっぱり」
QB「話を聞いただけの君でも理解できるのに、彼女が理解できないなんて滑稽だよね。まあ、気づかないふりなんだろうけど」
まどか「……あなたにも、世界がどうなるかわからないの?」
QB「契約した時間軸の僕はわかっていたはずだ」
QB「そして、彼女の話からすれば、その時間軸の僕は止めなかった」
QB「暁美ほむらが本願を叶えた結果が予想できないんだ」
まどか「どういうこと?」
QB「暁美ほむらが本願を叶えた結果、果たして平行世界がその時間軸を中心に統合されるのか、各個独立して存続できるかわからないんだ」
まどか「……平行世界……なんだねやっぱり」
QB「話を聞いただけの君でも理解できるのに、彼女が理解できないなんて滑稽だよね。まあ、気づかないふりなんだろうけど」
まどか「……あなたにも、世界がどうなるかわからないの?」
QB「契約した時間軸の僕はわかっていたはずだ」
QB「そして、彼女の話からすれば、その時間軸の僕は止めなかった」
785: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:38:34.48:uw8B8XEy0 (12/31)
QB「理由としては二つ考えられる」
QB「一つは、各個独立して存続するから気にする必要がなかった」
QB「二つ目は、成功した場合統合される。ただしその僕は、彼女が本懐を遂げることはないだろうと判断した」
まどか「……辛辣だね」
QB「事実に近い推察だとも思うよ」
QB@彼女は何度も失敗し、ようやく叶えられたと思いきや、死後、君は契約しようとしているんだから」
まどか「……」
QB「世界が統合されているかしないか、されようとしているかは僕にもわからない……かもしれない」
QB「なにせ経験がないからね」
QB「ゆえに君が、暁美ほむらの手助けをしようとするならば、できれば阻止したいんだ」
QB「それをきっかけに世界が統合されれば契約した意味がなくなるからね」
QB「君がこの、目の前のほむらを生き返らせると言えばもろ手を挙げて賛成するんだけど」
まどか「私が押し通したら、どうなる?」
QB「僕は、君たちにとっては単なるシステムに過ぎない。ゆえに助言はできても強制はできないよ」
QB「理由としては二つ考えられる」
QB「一つは、各個独立して存続するから気にする必要がなかった」
QB「二つ目は、成功した場合統合される。ただしその僕は、彼女が本懐を遂げることはないだろうと判断した」
まどか「……辛辣だね」
QB「事実に近い推察だとも思うよ」
QB@彼女は何度も失敗し、ようやく叶えられたと思いきや、死後、君は契約しようとしているんだから」
まどか「……」
QB「世界が統合されているかしないか、されようとしているかは僕にもわからない……かもしれない」
QB「なにせ経験がないからね」
QB「ゆえに君が、暁美ほむらの手助けをしようとするならば、できれば阻止したいんだ」
QB「それをきっかけに世界が統合されれば契約した意味がなくなるからね」
QB「君がこの、目の前のほむらを生き返らせると言えばもろ手を挙げて賛成するんだけど」
まどか「私が押し通したら、どうなる?」
QB「僕は、君たちにとっては単なるシステムに過ぎない。ゆえに助言はできても強制はできないよ」
786: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:42:29.58:uw8B8XEy0 (13/31)
QB「じゃあ、私は契約する。全時間軸のほむらちゃんを助けるために」
QB「仮に君がうまくやって彼女を助けられたとして、彼女に顔向けできるのかい?」
まどか「できるよ。胸を張って会える」
QB「じゃあ、私は契約する。全時間軸のほむらちゃんを助けるために」
QB「仮に君がうまくやって彼女を助けられたとして、彼女に顔向けできるのかい?」
まどか「できるよ。胸を張って会える」
787: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:43:00.46:uw8B8XEy0 (14/31)
「―――――ほむらちゃんは間違ってる!」
「―――――ほむらちゃんは間違ってる!」
788: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:43:45.61:uw8B8XEy0 (15/31)
まどか「私のためにすべてを捨てるなんて絶対に間違ってる!」
まどか「私はほむらちゃんを助ける。だけど何もあきらめない!」
まどか「ほむらちゃんが守ったこの街を、パパを、ママを、たっくんを、仁美ちゃんを、友達を、先生を」
まどか「みんな守る!」
まどか「この世界を、魔法少女の運命を背負って生き抜いて見せる!」
まどか「すべての世界のほむらちゃん、さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん、ついでに私を守って見せる!」
まどか「何もかもあきらめない!何もかも守って見せる!全部掴み取って見せる
まどか「私のためにすべてを捨てるなんて絶対に間違ってる!」
まどか「私はほむらちゃんを助ける。だけど何もあきらめない!」
まどか「ほむらちゃんが守ったこの街を、パパを、ママを、たっくんを、仁美ちゃんを、友達を、先生を」
まどか「みんな守る!」
まどか「この世界を、魔法少女の運命を背負って生き抜いて見せる!」
まどか「すべての世界のほむらちゃん、さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん、ついでに私を守って見せる!」
まどか「何もかもあきらめない!何もかも守って見せる!全部掴み取って見せる
789: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:44:54.61:uw8B8XEy0 (16/31)
QB「……脳内麻薬の出しすぎじゃないかな。そんなことできっこないよ」
QB「君もわかっているんだよ。君のテンションがその証拠だ。強がりだよ」
まどか「……」
QB「とは言え、君の決意はもう動かせないようだ。仕方ない。僕はあくまでシステムだからね」
QB「さあ、受け取るといい。それが君の運命だ」
QB「……脳内麻薬の出しすぎじゃないかな。そんなことできっこないよ」
QB「君もわかっているんだよ。君のテンションがその証拠だ。強がりだよ」
まどか「……」
QB「とは言え、君の決意はもう動かせないようだ。仕方ない。僕はあくまでシステムだからね」
QB「さあ、受け取るといい。それが君の運命だ」
790: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:45:28.12:uw8B8XEy0 (17/31)
その後、ほむらちゃんの遺体は消失した
私はこの時間軸を諦めてない。だから、この時間軸のほむらちゃんが救われるにはほかの時間軸に委ねるしかなかった
その後、ほむらちゃんの遺体は消失した
私はこの時間軸を諦めてない。だから、この時間軸のほむらちゃんが救われるにはほかの時間軸に委ねるしかなかった
791: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:47:31.18:uw8B8XEy0 (18/31)
まどかside
『――――というのが前の時間軸のほむらちゃん』
『ほむらちゃんはあなたを救うために繰り返してる。この一か月間は、世界の起点、キーはあなた』
『あなたが行動したとき、はじめて私はこの世界に力を流して干渉できる』
『それが私の能力』
「やっとっていうのは、この時間軸の終盤になってって意味?」
『違うんだよ。この時間軸に今まで私の力はいらなかったでしょ?』
「そうだね。今まではいらなかったはずだね」
「じゃあ―――」
「そう、私はほむらちゃんが辿ってきた、この時間軸以外の時間軸、すべてで失敗してきた」
「……どうして?」
まどかside
『――――というのが前の時間軸のほむらちゃん』
『ほむらちゃんはあなたを救うために繰り返してる。この一か月間は、世界の起点、キーはあなた』
『あなたが行動したとき、はじめて私はこの世界に力を流して干渉できる』
『それが私の能力』
「やっとっていうのは、この時間軸の終盤になってって意味?」
『違うんだよ。この時間軸に今まで私の力はいらなかったでしょ?』
「そうだね。今まではいらなかったはずだね」
「じゃあ―――」
「そう、私はほむらちゃんが辿ってきた、この時間軸以外の時間軸、すべてで失敗してきた」
「……どうして?」
792: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:50:21.27:uw8B8XEy0 (19/31)
『結局私は、直接的には力しか流せないから』
『精神には副次的・間接的にしか影響を与えられないの』
『そして、干渉できるタイミングも限られてる』
『あなたが行動したとき、ただそれだけの条件だけど、そうは多く残されてないの』
『なにせ私だから』
『ほむらちゃんの話を振り返ってみて』
『あなたが行動したときに、力が流れて、その瞬間だけうまくいって、その時間軸がうまく運んでハッピーエンド、ってありそう?』
「なさそう……」
『結局私は、直接的には力しか流せないから』
『精神には副次的・間接的にしか影響を与えられないの』
『そして、干渉できるタイミングも限られてる』
『あなたが行動したとき、ただそれだけの条件だけど、そうは多く残されてないの』
『なにせ私だから』
『ほむらちゃんの話を振り返ってみて』
『あなたが行動したときに、力が流れて、その瞬間だけうまくいって、その時間軸がうまく運んでハッピーエンド、ってありそう?』
「なさそう……」
793: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:51:52.47:uw8B8XEy0 (20/31)
『そして、今、ようやく』
『力でどうにかできそうなタイミングがやってきた』
『仁美ちゃんには大感謝だよ』
『あなたの絶望は本当に酷かったから』
『今生き残ってもそのうち死にたくなるんじゃないか』
『今希望を与えられれ場、結果的に死ぬことになってもむしろ本望なんじゃないかって、仁美ちゃんが考えたほどに』
『仁美ちゃんがそこまで論理を差し置いて動くなんてそうないから』
「そうだね。後でお礼改めて言わないと」
「―――言えるよね?」
「?」
『そして、今、ようやく』
『力でどうにかできそうなタイミングがやってきた』
『仁美ちゃんには大感謝だよ』
『あなたの絶望は本当に酷かったから』
『今生き残ってもそのうち死にたくなるんじゃないか』
『今希望を与えられれ場、結果的に死ぬことになってもむしろ本望なんじゃないかって、仁美ちゃんが考えたほどに』
『仁美ちゃんがそこまで論理を差し置いて動くなんてそうないから』
「そうだね。後でお礼改めて言わないと」
「―――言えるよね?」
「?」
794: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:52:24.18:uw8B8XEy0 (21/31)
「よく考えたら、私にこの後何かあったら仁美ちゃんそれこそ死ぬほど後悔すると思うんだ」
「仁美ちゃんを苦しめたくない」
『大丈夫。みんなを信じて』
「よく考えたら、私にこの後何かあったら仁美ちゃんそれこそ死ぬほど後悔すると思うんだ」
「仁美ちゃんを苦しめたくない」
『大丈夫。みんなを信じて』
795: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:54:08.81:uw8B8XEy0 (22/31)
ほむら・マミ・杏子side
別まど「というわけで、この時間軸の私を起点にしてここに、今実体化してるの。ワルプルギスを倒し終わるまでの期限で」
別まど「みんながここまで頑張ってきたから、やっと助けられる」
別まど「ちなみに時間軸は存続するんだ。キュゥべえの取り越し苦労だったね」
杏子「なんっつーか、あんたってやっぱり優しさがぶっ飛んでるよな……」
マミ「とんでもないわねえ……」
ほむら「夢じゃなかったのね……」
ほむら「……まどか、あなたは本当に胸を張って私に会えるの?」
別まど「会えるよ。ほむらちゃんが最初の私に胸を張って会えるように」
ほむら・マミ・杏子side
別まど「というわけで、この時間軸の私を起点にしてここに、今実体化してるの。ワルプルギスを倒し終わるまでの期限で」
別まど「みんながここまで頑張ってきたから、やっと助けられる」
別まど「ちなみに時間軸は存続するんだ。キュゥべえの取り越し苦労だったね」
杏子「なんっつーか、あんたってやっぱり優しさがぶっ飛んでるよな……」
マミ「とんでもないわねえ……」
ほむら「夢じゃなかったのね……」
ほむら「……まどか、あなたは本当に胸を張って私に会えるの?」
別まど「会えるよ。ほむらちゃんが最初の私に胸を張って会えるように」
796: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:56:00.12:uw8B8XEy0 (23/31)
ほむら「……幸せなの?」
別まど「あのワルプルギスの被害は、ほむらちゃんと杏子ちゃんのおかげで本当に最小限に留められた」
別まど「家族も、友達も、先生も、みんな無事」
別まど「これで不幸せなんて罰が当たるよ」
別まど「あの後の道のりも平坦じゃなかったし、よくくじけそうになったし」
別まど「たまに私の魔女化の果ての世界の行く末にどうしようもなく不安になるけど」
別まど「それでもみんながいるから生きていける」
別まど「隣町とかの魔法少女の友達もできたんだ」
別まど「苦しみを分かち合えるから、みんながいるから生きていける」
ほむら「……幸せなの?」
別まど「あのワルプルギスの被害は、ほむらちゃんと杏子ちゃんのおかげで本当に最小限に留められた」
別まど「家族も、友達も、先生も、みんな無事」
別まど「これで不幸せなんて罰が当たるよ」
別まど「あの後の道のりも平坦じゃなかったし、よくくじけそうになったし」
別まど「たまに私の魔女化の果ての世界の行く末にどうしようもなく不安になるけど」
別まど「それでもみんながいるから生きていける」
別まど「隣町とかの魔法少女の友達もできたんだ」
別まど「苦しみを分かち合えるから、みんながいるから生きていける」
797: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:59:21.58:uw8B8XEy0 (24/31)
別まど「ほかの時間軸にしてもそう」
別まど「干渉はできなくなっても鑑賞はできるんだ。ダジャレじゃないよ?」
別まど「残された人はみんな精一杯、泣きながら笑いながら生きている」
別まど「ほむらちゃんがちゃんと私を止めてくれたおかげでね」
ほむら「……」
別まど「それにさ、一つ、私が世界を滅ぼした時間軸だって」
別まど「生き残りはいるんだよ」
ほむら「……え?」
別まど「キュゥべえはもうその時間軸でエネルギーを完了したし、どの道すぐにいなくなると思ったみたいだけど」
別まど「それでも精一杯生きてる人たちがいる」
別まど「もうその人たちはキュゥべえには頼れない」
別まど「そして、キュゥべえは、もし自分が来なかったら人は洞穴暮らしだったって説くけど、それはキュゥべえが建てた仮説でしかない」
別まど「私は、あの人たちはうまくやれるとにらんでるんだ」
別まど「だからさ、何が言いたいかって言うと――――」
別まど「ほかの時間軸にしてもそう」
別まど「干渉はできなくなっても鑑賞はできるんだ。ダジャレじゃないよ?」
別まど「残された人はみんな精一杯、泣きながら笑いながら生きている」
別まど「ほむらちゃんがちゃんと私を止めてくれたおかげでね」
ほむら「……」
別まど「それにさ、一つ、私が世界を滅ぼした時間軸だって」
別まど「生き残りはいるんだよ」
ほむら「……え?」
別まど「キュゥべえはもうその時間軸でエネルギーを完了したし、どの道すぐにいなくなると思ったみたいだけど」
別まど「それでも精一杯生きてる人たちがいる」
別まど「もうその人たちはキュゥべえには頼れない」
別まど「そして、キュゥべえは、もし自分が来なかったら人は洞穴暮らしだったって説くけど、それはキュゥべえが建てた仮説でしかない」
別まど「私は、あの人たちはうまくやれるとにらんでるんだ」
別まど「だからさ、何が言いたいかって言うと――――」
798:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 01:59:40.59:9WLYYYWno (1/1)
すっかり一度完結していたことを忘れていた(顔面蒼白
すっかり一度完結していたことを忘れていた(顔面蒼白
799: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 01:59:59.44:uw8B8XEy0 (25/31)
「希望は残っているんだよ。どんな時にもね」
「希望は残っているんだよ。どんな時にもね」
800: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:02:22.57:uw8B8XEy0 (26/31)
ほむら「……魔女化、するようなときにはどうするつもり?」
別まど「私の友達の魔法少女は、みんな止める覚悟は持ってる。甘えちゃうことになるけど」
まどか「私も何とか頑張るつもり」
ほむら「……私、ね、あなががうそをついてるかはわかるつもりなの」
ほむら「もう一度言って。自分は幸せだって」
別まど「私は、幸せだよ」
ほむら「……そう」
ほむら「あなたが自分で選んだ道なら、仕方ないわね」
ほむら「私は、あの時間軸でできることを精いっぱいやった」
ほむら「犠牲を出してしまった自分の無力さを呪うけど」
ほむら「それでもあなたが自分で道を選び、今、幸せだと言うのなら、送る言葉はこれしかないわね」
ほむら「……魔女化、するようなときにはどうするつもり?」
別まど「私の友達の魔法少女は、みんな止める覚悟は持ってる。甘えちゃうことになるけど」
まどか「私も何とか頑張るつもり」
ほむら「……私、ね、あなががうそをついてるかはわかるつもりなの」
ほむら「もう一度言って。自分は幸せだって」
別まど「私は、幸せだよ」
ほむら「……そう」
ほむら「あなたが自分で選んだ道なら、仕方ないわね」
ほむら「私は、あの時間軸でできることを精いっぱいやった」
ほむら「犠牲を出してしまった自分の無力さを呪うけど」
ほむら「それでもあなたが自分で道を選び、今、幸せだと言うのなら、送る言葉はこれしかないわね」
801: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:03:08.39:uw8B8XEy0 (27/31)
「頑張って」
「ほむらちゃんもね」
「頑張って」
「ほむらちゃんもね」
802: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:06:02.70:uw8B8XEy0 (28/31)
別まど「それで今まさに猛威を振るってるあれなんだけど」
別まど「この結界もそろそろ持たないんだ」
別まど「今までの周回でもいろいろやってきたし、もう無茶はきかないの」
杏子「どうすればいいんだ?てかさやか大丈夫なの?」
別まど「それはね――あ、来た来た」
まどか「お待たせ!」
QB「まどか!?これは一体……!?」
別まど「あなたに説明する義務も義理もないですよーだ!」
別まど「ほむらちゃん、盾かして」
ほむら「ええ?」
杏子「まずさやかのこと聞きたいんだけど。ここまできてダメなんていくらなんでもないよね……!?」
杏子「まだ目を覚まさないけど」
別まど「たぶん大丈夫」
杏子「多分って……」
別まど「それで今まさに猛威を振るってるあれなんだけど」
別まど「この結界もそろそろ持たないんだ」
別まど「今までの周回でもいろいろやってきたし、もう無茶はきかないの」
杏子「どうすればいいんだ?てかさやか大丈夫なの?」
別まど「それはね――あ、来た来た」
まどか「お待たせ!」
QB「まどか!?これは一体……!?」
別まど「あなたに説明する義務も義理もないですよーだ!」
別まど「ほむらちゃん、盾かして」
ほむら「ええ?」
杏子「まずさやかのこと聞きたいんだけど。ここまできてダメなんていくらなんでもないよね……!?」
杏子「まだ目を覚まさないけど」
別まど「たぶん大丈夫」
杏子「多分って……」
803: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:08:27.76:uw8B8XEy0 (29/31)
さやかside
さやか「それでここはどこなのさ?」
別まど「想像ついてるんじゃない?」
さやか「大体ねえ。当たって欲しくなかったんだけど」
さやか「私の魔女結界の中?」
別まど「そうだよ。精神世界的なアレ。オクタヴィアを倒せば復活です!」
別まど「ありきたりだねえ……て言っても、やっぱりきついや。自分の負の感情を全部見せつけられてる感じでさ」
さやかside
さやか「それでここはどこなのさ?」
別まど「想像ついてるんじゃない?」
さやか「大体ねえ。当たって欲しくなかったんだけど」
さやか「私の魔女結界の中?」
別まど「そうだよ。精神世界的なアレ。オクタヴィアを倒せば復活です!」
別まど「ありきたりだねえ……て言っても、やっぱりきついや。自分の負の感情を全部見せつけられてる感じでさ」
804: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:10:57.80:uw8B8XEy0 (30/31)
さやか「……ねえ、あれ倒したら魔女化克服なんてことは――」
別まど「ない。今回限り。さやかちゃんはいつか魔女になるかソウルジェムを砕いて死ぬ」
さやか「……モチベーション上がんないなあ」
別まど「そんなこと言ってるとみんな死んじゃうよ?さやかちゃんが加勢してギリギリ勝てるかどうかなんだから」
さやか「わかってるって。冗談冗談。早いとこ何とかして加勢しないとね」
別まど「それでこそさやかちゃんだよ」
別まど「あとさ、もうこれから先時間ないだろうし今しか言えないかもだからいうんだけど」
別まど「さやかちゃんと話せて、嬉しかった」
別まど「……やっぱりまどかだね。そんなこと照れもせずに言えるんだから」
さやか「……ねえ、あれ倒したら魔女化克服なんてことは――」
別まど「ない。今回限り。さやかちゃんはいつか魔女になるかソウルジェムを砕いて死ぬ」
さやか「……モチベーション上がんないなあ」
別まど「そんなこと言ってるとみんな死んじゃうよ?さやかちゃんが加勢してギリギリ勝てるかどうかなんだから」
さやか「わかってるって。冗談冗談。早いとこ何とかして加勢しないとね」
別まど「それでこそさやかちゃんだよ」
別まど「あとさ、もうこれから先時間ないだろうし今しか言えないかもだからいうんだけど」
別まど「さやかちゃんと話せて、嬉しかった」
別まど「……やっぱりまどかだね。そんなこと照れもせずに言えるんだから」
805: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/27(水) 02:13:28.75:uw8B8XEy0 (31/31)
>>804の最後の別まどのセリフは当然にさやかでした…
これにて投下終了です。第21話完です
次回、第22話
死に至る病、そして
英語サブタイトル未定
>>804の最後の別まどのセリフは当然にさやかでした…
これにて投下終了です。第21話完です
次回、第22話
死に至る病、そして
英語サブタイトル未定
806:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 02:18:17.62:TdIdS10po (1/3)
乙
うーん、他の全ての世界で失敗しまくってるのに絶望していないあたり
ゲーム感覚になってるのかな別まどさんは
あと仁美は別にそれほど後悔しなさそうだなぁ。送り出した時点で半ば諦めてなきゃ
親友を唆したり、命かけさせたりしないだろう
乙
うーん、他の全ての世界で失敗しまくってるのに絶望していないあたり
ゲーム感覚になってるのかな別まどさんは
あと仁美は別にそれほど後悔しなさそうだなぁ。送り出した時点で半ば諦めてなきゃ
親友を唆したり、命かけさせたりしないだろう
807:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 02:35:15.69:TdIdS10po (2/3)
仁美は魔法少女が魔女に倒され、凄惨に死んでいく映像をQBにお願いして見せてもらった
本編まどかはマミが魔女に倒される、凄惨に食われるのを見て、戦いの現実を思い知らされ魔法少女になるのをやめた
まどもな神経を持った人間ならば、本編まどかのごとく、契約して魔女と戦う=死から逃れられないと思い知らされるはず
それでも契約を勧めた仁美は、別にまどか死んでもかまわないわ
後悔するより戦って死ねよ。私契約できないから、生き残ったら精神的に支えてやるよ って言いたかっただけにしか思えないんだよな
なんかフォロー入ってたけど、やっぱりダメだわ
仁美は魔法少女が魔女に倒され、凄惨に死んでいく映像をQBにお願いして見せてもらった
本編まどかはマミが魔女に倒される、凄惨に食われるのを見て、戦いの現実を思い知らされ魔法少女になるのをやめた
まどもな神経を持った人間ならば、本編まどかのごとく、契約して魔女と戦う=死から逃れられないと思い知らされるはず
それでも契約を勧めた仁美は、別にまどか死んでもかまわないわ
後悔するより戦って死ねよ。私契約できないから、生き残ったら精神的に支えてやるよ って言いたかっただけにしか思えないんだよな
なんかフォロー入ってたけど、やっぱりダメだわ
808:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 02:37:05.35:nHEpeOseo (1/1)
乙
もうそのへんの感傷とかは完全に麻痺しちゃって
システマチックに捉えてるんじゃないの
そうでもなきゃやってられないでしょ
乙
もうそのへんの感傷とかは完全に麻痺しちゃって
システマチックに捉えてるんじゃないの
そうでもなきゃやってられないでしょ
809:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/27(水) 02:37:51.42:ujubljVZ0 (1/1)
まどかのセリフがQB表記になったりさやかのセリフが別まど表記になってたりするぞ。
寝ぼけながら書いた?あせらず書いてくれい。
まどかのセリフがQB表記になったりさやかのセリフが別まど表記になってたりするぞ。
寝ぼけながら書いた?あせらず書いてくれい。
810:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 02:59:56.92:OOLd7pWBo (1/1)
乙
改めてほむらの状況は何らかのブレイクスルーがないとどうしようもない詰みの状態だった事を感じた
よく絶望しなかったよこの子……
乙
改めてほむらの状況は何らかのブレイクスルーがないとどうしようもない詰みの状態だった事を感じた
よく絶望しなかったよこの子……
811:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 06:14:16.36:GXaKsOHxo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
812:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 10:45:01.43:CMxNpAXDo (1/1)
乙
やっぱ人間の視点から神の視点になったからかな
シムアースやってる人みたい
乙
やっぱ人間の視点から神の視点になったからかな
シムアースやってる人みたい
813:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 12:16:54.01:TdIdS10po (3/3)
>>808
すでに精神障害者か。たしかに言えてるかも
>『今希望を与えられれ場、結果的に死ぬことになってもむしろ本望なんじゃないかって、仁美ちゃんが考えたほどに』
>『仁美ちゃんがそこまで論理を差し置いて動くなんてそうないから』
死ぬほど後悔するまどかを支える自信も、勇気もない
だから、契約して戦って死ね。その方が本望だろう
そんな気分でもなければ、まだ若い少女たちが戦いで
次々と死んでいく映像を見た後で親友を契約させないだろうね
>>808
すでに精神障害者か。たしかに言えてるかも
>『今希望を与えられれ場、結果的に死ぬことになってもむしろ本望なんじゃないかって、仁美ちゃんが考えたほどに』
>『仁美ちゃんがそこまで論理を差し置いて動くなんてそうないから』
死ぬほど後悔するまどかを支える自信も、勇気もない
だから、契約して戦って死ね。その方が本望だろう
そんな気分でもなければ、まだ若い少女たちが戦いで
次々と死んでいく映像を見た後で親友を契約させないだろうね
814:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/27(水) 17:37:39.85:oMSxgVN20 (1/1)
さやかちゃんは仁美ちゃん助けたことを一瞬後悔したことで自分を責めたけど
まどかちゃんの命を簡単に諦めた仁美ちゃんはそれでも上条に告白する気があるのか気になる
さやかちゃんは仁美ちゃん助けたことを一瞬後悔したことで自分を責めたけど
まどかちゃんの命を簡単に諦めた仁美ちゃんはそれでも上条に告白する気があるのか気になる
815:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/27(水) 18:06:00.94:mFvhNAG90 (1/1)
面白いんだから落ち着いて書いておくれ
面白いんだから落ち着いて書いておくれ
816: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:17:43.48:yiB0kctp0 (1/27)
仁美の例の映像に関しては本当に頭にありませんでした……
何年も前の映像だから印象があまり残ってなかったとしか言いようがありません……
まどかに関しては、失敗したことに絶望を覚えたり、苦しむことはあるけど
同時にその時間軸に残された人々の生きる姿に希望を抱いているといった感じです
今度はミスしないようにします
それでは投下します
仁美の例の映像に関しては本当に頭にありませんでした……
何年も前の映像だから印象があまり残ってなかったとしか言いようがありません……
まどかに関しては、失敗したことに絶望を覚えたり、苦しむことはあるけど
同時にその時間軸に残された人々の生きる姿に希望を抱いているといった感じです
今度はミスしないようにします
それでは投下します
817: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:21:28.29:yiB0kctp0 (2/27)
第22話
死に至る病、そして
You can advance and cannot redo.
第22話
死に至る病、そして
You can advance and cannot redo.
818: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:23:39.30:yiB0kctp0 (3/27)
私の盾はこの世に一つしか存在せず、新たに生み出すことはできない
そして、私の盾をほかの魔法少女に貸したことはない
ゆえに、他の魔法少女の代替可能な武器と同様、使い方を誤れば消えるものか、私にはわからない
消えてしまえば、もう二度と私の能力は戻らない
だが、他ならぬまどかが何かしら考えがあって頼んでいる以上、私に迷う理由など全くない
ほむら「はい、どうぞ」
別まど「ありがとう。……えいっ!」
まどかが叫んだ瞬間、盾の形状が変化した。というか変形した
私の盾はこの世に一つしか存在せず、新たに生み出すことはできない
そして、私の盾をほかの魔法少女に貸したことはない
ゆえに、他の魔法少女の代替可能な武器と同様、使い方を誤れば消えるものか、私にはわからない
消えてしまえば、もう二度と私の能力は戻らない
だが、他ならぬまどかが何かしら考えがあって頼んでいる以上、私に迷う理由など全くない
ほむら「はい、どうぞ」
別まど「ありがとう。……えいっ!」
まどかが叫んだ瞬間、盾の形状が変化した。というか変形した
819: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:26:09.40:yiB0kctp0 (4/27)
ほむら「これは……弓?」
盾の構成要素がそのまま弓に変わった感じ。システマティックな印象を受けた
別まど「うん。ほむらちゃん、そろそろ武器のストックなくなってきたみたいだから、もうこっちの方がいいかなって」
ほむら「そうね……ありがとう、まどか」
別まど「気づいてる?ほむらちゃん?」
ほむら「?」
別まど「これで、ワルプルギスを越えた後も、ほむらちゃん、戦えるんだよ?」
ほむら「!」
杏子「おー!」
マミ「そうね!これで大丈夫じゃない!」
ほむら「これは……弓?」
盾の構成要素がそのまま弓に変わった感じ。システマティックな印象を受けた
別まど「うん。ほむらちゃん、そろそろ武器のストックなくなってきたみたいだから、もうこっちの方がいいかなって」
ほむら「そうね……ありがとう、まどか」
別まど「気づいてる?ほむらちゃん?」
ほむら「?」
別まど「これで、ワルプルギスを越えた後も、ほむらちゃん、戦えるんだよ?」
ほむら「!」
杏子「おー!」
マミ「そうね!これで大丈夫じゃない!」
820: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:29:39.11:yiB0kctp0 (5/27)
ほむら「……だけど、私、素質が……」
マミ「そんなのいくらでも、どうとでもなるわよ」
杏子「まー、もう一回マミに弟子入りでもするこった」
杏子「いくら時間かかってもいいんだからさ。なんせ3人もの魔法少女が支えるんだから」
ほむら「でも、あなた、私とワルプルギスを倒した後組むの反対だって……」
杏子「へ?……いや、それはほむらが全く改善できないっていうから。みんなで共倒れするしかないってのは絶対嫌だと思ってさ」
杏子「あれでも結構きつかったんだよ?」
マミ「大丈夫。暁美さん以外はちゃんとわかってたから。みんなのことを考えたからこそ、よね」
ほむら「……え?」
マミ「……暁美さんはあの時、それどころじゃなかったわよね」
ほむら「……だけど、私、素質が……」
マミ「そんなのいくらでも、どうとでもなるわよ」
杏子「まー、もう一回マミに弟子入りでもするこった」
杏子「いくら時間かかってもいいんだからさ。なんせ3人もの魔法少女が支えるんだから」
ほむら「でも、あなた、私とワルプルギスを倒した後組むの反対だって……」
杏子「へ?……いや、それはほむらが全く改善できないっていうから。みんなで共倒れするしかないってのは絶対嫌だと思ってさ」
杏子「あれでも結構きつかったんだよ?」
マミ「大丈夫。暁美さん以外はちゃんとわかってたから。みんなのことを考えたからこそ、よね」
ほむら「……え?」
マミ「……暁美さんはあの時、それどころじゃなかったわよね」
821: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:31:47.59:yiB0kctp0 (6/27)
ほむら「でも、それじゃ杏子との約束が……」
杏子「約束?」
ほむら「私がいなくなった分の見滝原のグリーフシードを杏子が貰うっていう……」
杏子「……」
マミ「……(あれ、提案してたんだ……)」
杏子『なあ、マミ。あたし、ほむらと友達だと思ってたんだけど、そうでもなかったのかな?』
マミ『途方もなく要領が悪いのよ。友達との約束を破るなんて考えられない子なの。察してあげて』
杏子「……どうでもいいんだよ、そんなのは!あたしがいいって言ってんだから!」
ほむら「……じゃあ」
マミ「これからもよろしくね、ってことよ」
……どうしよう
うれしい……!
ほむら「でも、それじゃ杏子との約束が……」
杏子「約束?」
ほむら「私がいなくなった分の見滝原のグリーフシードを杏子が貰うっていう……」
杏子「……」
マミ「……(あれ、提案してたんだ……)」
杏子『なあ、マミ。あたし、ほむらと友達だと思ってたんだけど、そうでもなかったのかな?』
マミ『途方もなく要領が悪いのよ。友達との約束を破るなんて考えられない子なの。察してあげて』
杏子「……どうでもいいんだよ、そんなのは!あたしがいいって言ってんだから!」
ほむら「……じゃあ」
マミ「これからもよろしくね、ってことよ」
……どうしよう
うれしい……!
822: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:34:51.39:yiB0kctp0 (7/27)
別まど「ゴホン」
別まど「それで作戦なんだけど、私はすることがあるからこれ以上みんなを助けられないの」
ほむら「することって?」
別まど「さやかちゃんが戻ってくるまで、さやかちゃんとこの子を守る小さ目な結界を保たせることと、この子の素質を魔力に転用すること」
マミ「……え?」
別まど「つまり、私のこの弓を、この子が撃てるようにするの。私は力を流すだけで、直接倒すことはできないから」
マミ「……どのくらいの威力なのかしら?」
別まど「今のワルプルギスなら一撃で倒せるくらい」
一同「!」
別まど「ゴホン」
別まど「それで作戦なんだけど、私はすることがあるからこれ以上みんなを助けられないの」
ほむら「することって?」
別まど「さやかちゃんが戻ってくるまで、さやかちゃんとこの子を守る小さ目な結界を保たせることと、この子の素質を魔力に転用すること」
マミ「……え?」
別まど「つまり、私のこの弓を、この子が撃てるようにするの。私は力を流すだけで、直接倒すことはできないから」
マミ「……どのくらいの威力なのかしら?」
別まど「今のワルプルギスなら一撃で倒せるくらい」
一同「!」
823: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:36:49.18:yiB0kctp0 (8/27)
別まど「ただ、問題があって、今は一発しか撃てないの」
別まど「だから、撃てるようになるまでの15分で、みんなにワルプルギスの動きを止めてほしい」
杏子「……それ、倒すよりある意味きつくないか」
別まど「だけど、みんなのうちの誰かが倒したら魔女化しちゃうでしょ?」
まどか「そっか」
マミ「確かにそれしか選択肢はなさそうね……」
別まど「さやかちゃんもすぐ参戦するから、なんとか保たせて」
杏子「わーったよ。ここまで来たらやるっきゃないね」
マミ「暁美さん、弓の要領掴むまで、後方支援お願い。だけど、長くは私たちも保たない。できるだけ早く、ね」
マミ「弓の魔力の消費は、まだわかってないでしょうし、時間停止は控えたほうがいいわ」
ほむら「……わかった!」
別まど「ただ、問題があって、今は一発しか撃てないの」
別まど「だから、撃てるようになるまでの15分で、みんなにワルプルギスの動きを止めてほしい」
杏子「……それ、倒すよりある意味きつくないか」
別まど「だけど、みんなのうちの誰かが倒したら魔女化しちゃうでしょ?」
まどか「そっか」
マミ「確かにそれしか選択肢はなさそうね……」
別まど「さやかちゃんもすぐ参戦するから、なんとか保たせて」
杏子「わーったよ。ここまで来たらやるっきゃないね」
マミ「暁美さん、弓の要領掴むまで、後方支援お願い。だけど、長くは私たちも保たない。できるだけ早く、ね」
マミ「弓の魔力の消費は、まだわかってないでしょうし、時間停止は控えたほうがいいわ」
ほむら「……わかった!」
824: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:38:31.66:yiB0kctp0 (9/27)
さやかside
あー、もう!
攻撃受けたりしたりするたびにソウルジェム濁るんですけど!
私には身に覚えがないんだけど、いかにもあたしがやりそうなことしでかしてる場面が頭に入ってくる感じ!
過去の時間軸ってやつかな?
ていうか、ここで魔女化したらどうなんのよ!?
『さやかちゃん言い忘れてた。ここで魔女化したらもう取り返しつかないから』
「はああああああ!!!!!?????」
『グリーフシードは存在しないけど、絶望に堕ちない限りは大丈夫だから』
『頑張って』
「先に言ええええええ!!!」
さやかside
あー、もう!
攻撃受けたりしたりするたびにソウルジェム濁るんですけど!
私には身に覚えがないんだけど、いかにもあたしがやりそうなことしでかしてる場面が頭に入ってくる感じ!
過去の時間軸ってやつかな?
ていうか、ここで魔女化したらどうなんのよ!?
『さやかちゃん言い忘れてた。ここで魔女化したらもう取り返しつかないから』
「はああああああ!!!!!?????」
『グリーフシードは存在しないけど、絶望に堕ちない限りは大丈夫だから』
『頑張って』
「先に言ええええええ!!!」
825: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:39:26.07:yiB0kctp0 (10/27)
QBside
成程ね。別の時間軸の僕も困ったことをしてくれたものだ
しかし――――
暁美ほむら、君は別の時間軸のまどかの言う通りに動いているけど、本当にそれでいいのかい?
彼女の、自分を軽く見る性質は変わっていない
改善はされているが、あくまで程度の問題だ
そして、その「自分」には――――
QBside
成程ね。別の時間軸の僕も困ったことをしてくれたものだ
しかし――――
暁美ほむら、君は別の時間軸のまどかの言う通りに動いているけど、本当にそれでいいのかい?
彼女の、自分を軽く見る性質は変わっていない
改善はされているが、あくまで程度の問題だ
そして、その「自分」には――――
826: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:40:12.88:yiB0kctp0 (11/27)
――――この時間軸のまどかも含まれているようだよ?
――――この時間軸のまどかも含まれているようだよ?
827: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:41:38.20:yiB0kctp0 (12/27)
さやかside
「あんたの気持ちはよくわかる」
「あたしとあんたの違いは、運とかタイミングの差でしかない」
「突き詰めれば、ほむらが私に目を向けてくれたか、キュゥべえを襲うことをやめたか」
「多分その最初のきっかけだけなんだよね」
「だけどさ、だからこそ」
「ここであんたに負けるわけにはいかないんだ」
「ほむらのご期待に応えられないことの連続だったし、最後くらいはさ、びしっと決めないと」
「いつかあたしもあんたのとこに行くからさ」
「それまで待っててよ」
そう言って剣を振り下ろした瞬間、あいつが大人しくなった気がした
あるいはあたしがそう思いたいだけか
……長い付き合いになりそうだね
さやかside
「あんたの気持ちはよくわかる」
「あたしとあんたの違いは、運とかタイミングの差でしかない」
「突き詰めれば、ほむらが私に目を向けてくれたか、キュゥべえを襲うことをやめたか」
「多分その最初のきっかけだけなんだよね」
「だけどさ、だからこそ」
「ここであんたに負けるわけにはいかないんだ」
「ほむらのご期待に応えられないことの連続だったし、最後くらいはさ、びしっと決めないと」
「いつかあたしもあんたのとこに行くからさ」
「それまで待っててよ」
そう言って剣を振り下ろした瞬間、あいつが大人しくなった気がした
あるいはあたしがそう思いたいだけか
……長い付き合いになりそうだね
828: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:42:43.86:yiB0kctp0 (13/27)
そして世界が反転して現実世界に
別まど「お帰り」
さやか「ただいま。やっぱりあんま良いもんじゃないや」
さやか「それで今何やってんの?ワルプルギスを倒すってことでいいの?」
別まど「そうだけど、さやかちゃんたちはあくまで足止め。みんなと協力して動きを止めて」
さやか「おっけー」
そして世界が反転して現実世界に
別まど「お帰り」
さやか「ただいま。やっぱりあんま良いもんじゃないや」
さやか「それで今何やってんの?ワルプルギスを倒すってことでいいの?」
別まど「そうだけど、さやかちゃんたちはあくまで足止め。みんなと協力して動きを止めて」
さやか「おっけー」
829: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:44:49.17:yiB0kctp0 (14/27)
さやか「みんなーただいまー!」
杏子「おせーぞバカ!危うく全滅だ!」
さやか「うう……ごめんなさい」
マミ「フフ。あれ、ただの照れ隠しよ」
マミ「本当はうれしくて仕方ないの、誰よりもあなたのことを心配してたから」
杏子「うるせえ!せめて後にしろ!」
さやか「えへへ……それで、何やればいいの?」
杏子「あのでかいビルにワルプルギスを磔にする」
杏子「マミが爆撃で誘導して、あたしとさやかで串刺しにして動きを止める。ほむらは使い魔の殲滅」
さやか「了解!」
さやか「みんなーただいまー!」
杏子「おせーぞバカ!危うく全滅だ!」
さやか「うう……ごめんなさい」
マミ「フフ。あれ、ただの照れ隠しよ」
マミ「本当はうれしくて仕方ないの、誰よりもあなたのことを心配してたから」
杏子「うるせえ!せめて後にしろ!」
さやか「えへへ……それで、何やればいいの?」
杏子「あのでかいビルにワルプルギスを磔にする」
杏子「マミが爆撃で誘導して、あたしとさやかで串刺しにして動きを止める。ほむらは使い魔の殲滅」
さやか「了解!」
830: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:47:29.45:yiB0kctp0 (15/27)
マミさんが爆撃で誘導して―――
マミ「ボンバルダメント・リミタート・アナラメント!」
さやか「いつにもましてすごいなあ……ねえ、あたしたちもああいう風にやらない?」
杏子「冗談じゃない。あたしの何かが崩壊する」
さやか「えー」
杏子「時間ねえし浮かれてもられないんだよ!こういう時に気を抜くと碌なことにならないんだ!」
さやか「はーい」
あたしと杏子がやつに接近する際に出された使い魔にほむらが応戦
そしてあたしたちが巨大な槍と剣を召喚し
ワルプルギスの腹と四肢のあたり(足どこにあるかよくわからないけど)に打ち込む
磔完了!
マミさんが爆撃で誘導して―――
マミ「ボンバルダメント・リミタート・アナラメント!」
さやか「いつにもましてすごいなあ……ねえ、あたしたちもああいう風にやらない?」
杏子「冗談じゃない。あたしの何かが崩壊する」
さやか「えー」
杏子「時間ねえし浮かれてもられないんだよ!こういう時に気を抜くと碌なことにならないんだ!」
さやか「はーい」
あたしと杏子がやつに接近する際に出された使い魔にほむらが応戦
そしてあたしたちが巨大な槍と剣を召喚し
ワルプルギスの腹と四肢のあたり(足どこにあるかよくわからないけど)に打ち込む
磔完了!
831: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:49:37.18:yiB0kctp0 (16/27)
ほむらside
ほむら「即席の作戦にしてはよくできたわね」
マミ「時間にはなんとか間に合ったわ」
杏子「……おいさやか、何やってんだよ?」
さやか「え?何って戦闘態勢だけど?止め刺すのは早い者勝ちでしょ?」
杏子「いや、それ終わったんだよ」
さやか「へ?」
マミ「あの、魔法少女の鹿目さんが、この時間軸の鹿目さんの素質を魔力に転用したの」
マミ「鹿目さんも未契約で済むから、誰も魔女化せずに済むということよ」
さやか「……」
ほむらside
ほむら「即席の作戦にしてはよくできたわね」
マミ「時間にはなんとか間に合ったわ」
杏子「……おいさやか、何やってんだよ?」
さやか「え?何って戦闘態勢だけど?止め刺すのは早い者勝ちでしょ?」
杏子「いや、それ終わったんだよ」
さやか「へ?」
マミ「あの、魔法少女の鹿目さんが、この時間軸の鹿目さんの素質を魔力に転用したの」
マミ「鹿目さんも未契約で済むから、誰も魔女化せずに済むということよ」
さやか「……」
832: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:51:13.98:yiB0kctp0 (17/27)
さやか「……あたしその話今聞いたし、的外れなこと言うかもだけど」
さやか「それ、やばくない?」
杏子「何がだよ?」
さやか「魔法少女が一発で魔女化するような絶望だよ?まどかが受けて本当に大丈夫なの?」
……!?
杏子「いや……大丈夫だろ、あいつの不思議パワーか何かで……」
ワルプルギスのテレパシー妨害魔法が消えてる……!
マミ「今呼びかけるから……!」
マミ『鹿目さん!ワルプルギスを倒した際の絶望に対処できるの!?』
……
さやか「……あたしその話今聞いたし、的外れなこと言うかもだけど」
さやか「それ、やばくない?」
杏子「何がだよ?」
さやか「魔法少女が一発で魔女化するような絶望だよ?まどかが受けて本当に大丈夫なの?」
……!?
杏子「いや……大丈夫だろ、あいつの不思議パワーか何かで……」
ワルプルギスのテレパシー妨害魔法が消えてる……!
マミ「今呼びかけるから……!」
マミ『鹿目さん!ワルプルギスを倒した際の絶望に対処できるの!?』
……
833: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:52:21.66:yiB0kctp0 (18/27)
杏子「どうなんだ!?」
マミ「……返って来ない!」
まどかのあの表情……覚悟してる!
なんであの子はいつもいつもいつも……!
この場所じゃ手を出せない!
いや……止めてもワルプルギスがいつか動き出すだけ……
どうすれば……!?
杏子「どうなんだ!?」
マミ「……返って来ない!」
まどかのあの表情……覚悟してる!
なんであの子はいつもいつもいつも……!
この場所じゃ手を出せない!
いや……止めてもワルプルギスがいつか動き出すだけ……
どうすれば……!?
834: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:54:14.00:yiB0kctp0 (19/27)
マミ「みんな、暁美さんにリボンをつなぐから、それにつかまって!」
さやか「マミさん!?」
マミ「時間停止とみんなの攻撃で、今のワルプルギスなら多分倒せるわ!まだ時間停止使えるわよね!?」
ほむら「……ええ。あれを倒し終わってからしばらく経つまでは使えるはず」
杏子「あのバカ共が攻撃する前に止めを刺せばいいんだな!?」
ほむら「……ごめんなさい、みんな……私だけじゃ、絶対無理だから……」
さやか「今更言いっこなしだよ!」
そうだ。今は迷ってる場合じゃない……
!?
マミ「みんな、暁美さんにリボンをつなぐから、それにつかまって!」
さやか「マミさん!?」
マミ「時間停止とみんなの攻撃で、今のワルプルギスなら多分倒せるわ!まだ時間停止使えるわよね!?」
ほむら「……ええ。あれを倒し終わってからしばらく経つまでは使えるはず」
杏子「あのバカ共が攻撃する前に止めを刺せばいいんだな!?」
ほむら「……ごめんなさい、みんな……私だけじゃ、絶対無理だから……」
さやか「今更言いっこなしだよ!」
そうだ。今は迷ってる場合じゃない……
!?
835: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:54:52.02:yiB0kctp0 (20/27)
……あれ?
……あれ?
836: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:56:45.35:yiB0kctp0 (21/27)
マミ「……どうしたの?」
ほむら「……これ、時間停止するには、どうやるのかしら?」
杏子「……わかんないのか?」
ほむら「形状変わっちゃってるから……
ほむら「……どうしよう!?」
マミ「貸して!」
そうだ、巴さんなら……!
マミ「……!?これ――――」
マミ「……どうしたの?」
ほむら「……これ、時間停止するには、どうやるのかしら?」
杏子「……わかんないのか?」
ほむら「形状変わっちゃってるから……
ほむら「……どうしよう!?」
マミ「貸して!」
そうだ、巴さんなら……!
マミ「……!?これ――――」
837: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:57:14.72:yiB0kctp0 (22/27)
「――――時間停止機能が無くなってる……!」
「――――時間停止機能が無くなってる……!」
838: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:57:46.94:yiB0kctp0 (23/27)
!?!?!?!?!?
まさか―――
―――このために……!?
!?!?!?!?!?
まさか―――
―――このために……!?
839: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:59:07.39:yiB0kctp0 (24/27)
そして、まどかが弓を放った
私たちはなす術もなかった
ワルプルギスが消失し
別の時間軸のまどかが消えて
絶望を受けたまどかと、それを見た私の絶叫が木霊した
そして、まどかが弓を放った
私たちはなす術もなかった
ワルプルギスが消失し
別の時間軸のまどかが消えて
絶望を受けたまどかと、それを見た私の絶叫が木霊した
840: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 01:59:45.88:yiB0kctp0 (25/27)
私たちはあの夜を、地獄の一か月を越えた
しかし、越えた先が地獄でないとは限らない
私たちはあの夜を、地獄の一か月を越えた
しかし、越えた先が地獄でないとは限らない
841: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 02:01:38.68:yiB0kctp0 (26/27)
QBside
約束の時だ
いよいよ、今日をもって、我々の最大の使命、宇宙の永遠の存続が達せられる
魔法少女諸君、お別れだ
QBside
約束の時だ
いよいよ、今日をもって、我々の最大の使命、宇宙の永遠の存続が達せられる
魔法少女諸君、お別れだ
842: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/28(木) 02:05:02.75:yiB0kctp0 (27/27)
これで投下終了です。これで22話完です
次回
世界の中心でアイを叫んだけもの(仮)
Take care of yourself. (仮)
いずれもTV版エヴァ最終回のものですが、最終回というわけではありません
あと、冒頭で言い忘れましたが、シムアースはやったことがありません
これで投下終了です。これで22話完です
次回
世界の中心でアイを叫んだけもの(仮)
Take care of yourself. (仮)
いずれもTV版エヴァ最終回のものですが、最終回というわけではありません
あと、冒頭で言い忘れましたが、シムアースはやったことがありません
843:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 02:07:33.33:Jle3Mu90o (1/1)
乙
途方もなく要領の悪いほむほむかわいい
乙
途方もなく要領の悪いほむほむかわいい
844:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/28(木) 02:08:00.48:xMkSvYpM0 (1/1)
乙
今回も思わず読み入ってしまった
乙
今回も思わず読み入ってしまった
845:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 02:15:03.27:eytVT12Qo (1/2)
乙
お別れ?
QBが地球を去ったらGS回収役もいなくなるね
映画でもそのためにQBを取り込んだ?ようだし
乙
お別れ?
QBが地球を去ったらGS回収役もいなくなるね
映画でもそのためにQBを取り込んだ?ようだし
846:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 02:16:33.63:eytVT12Qo (2/2)
>GS回収役もいなくなるね
穢れたGS回収役もいなくなるね
>GS回収役もいなくなるね
穢れたGS回収役もいなくなるね
847:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 02:28:57.15:0CFEFynAO (1/1)
叛逆があるからなぁ。
「愛」って叫ばれたら泣きそうだな。
叛逆があるからなぁ。
「愛」って叫ばれたら泣きそうだな。
848:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 07:04:06.92:M1VX40uzo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
849:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 07:21:28.06:h7EnJr/Mo (1/1)
乙
時間操作能力を奪った上でまどっちの自己犠牲とか
どんでんがえしがなきゃ確実に魔女化するなほむほむ
乙
時間操作能力を奪った上でまどっちの自己犠牲とか
どんでんがえしがなきゃ確実に魔女化するなほむほむ
850:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 08:10:27.16:jlK/6Y1yo (1/1)
乙
このまま補完計画ENDになってしまうのか
乙
このまま補完計画ENDになってしまうのか
851:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 10:19:43.18:+w4ok0/Do (1/1)
このもやっとした感じ、実にエヴァリスペクト
このもやっとした感じ、実にエヴァリスペクト
852:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/28(木) 23:48:46.57:eeEVb8Iwo (1/1)
映画見てから加筆してるのかなこれ…
映画見てから加筆してるのかなこれ…
853: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:18:04.93:aptOTp1q0 (1/27)
最初の投下以前にあったストックは、マミと杏子が抱き合って泣くところまでです
そのストックもいじくりながら投下しました
だから叛逆を見た後に加筆しているとも言えますが、自分としてはあまりその要素を入れてるつもりはありません
それでは投下します
最初の投下以前にあったストックは、マミと杏子が抱き合って泣くところまでです
そのストックもいじくりながら投下しました
だから叛逆を見た後に加筆しているとも言えますが、自分としてはあまりその要素を入れてるつもりはありません
それでは投下します
854: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:20:12.65:aptOTp1q0 (2/27)
第22話
優しさの輪郭
Take care of yourself.
第22話
優しさの輪郭
Take care of yourself.
855: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:20:47.91:aptOTp1q0 (3/27)
まどかはひとしきり叫び声をあげた後で意識を失った
ひどい悪夢を見ているようだった
あるいは見ているのだろう
まどかはひとしきり叫び声をあげた後で意識を失った
ひどい悪夢を見ているようだった
あるいは見ているのだろう
856: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:21:36.41:aptOTp1q0 (4/27)
その後、まどかをとあるビルの空き室に運んだ
ここにいられるのは避難勧告が解除されるまでの間のみ
長居はできない
巴さんとさやかが治療している間、私は泣いてばかりで使い物にならず
杏子にひたすら慰められていた
その後、まどかをとあるビルの空き室に運んだ
ここにいられるのは避難勧告が解除されるまでの間のみ
長居はできない
巴さんとさやかが治療している間、私は泣いてばかりで使い物にならず
杏子にひたすら慰められていた
857: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:23:26.04:aptOTp1q0 (5/27)
杏子「大丈夫だよ」
杏子「まどかは確かに自己犠牲精神の権化みたいなやつだけど」
杏子「少なくとも今のまどかは、自分がいなくなったらどうなるかわかってる」
杏子「何の相談もなしに二度と目が覚めないようなことするはずないんだ」
杏子「なにか手があるはずさ」
ほむら「……そう…よね……そうに………決まってる」
ほむら「そうじゃなかったら……」
ほむら「……許さない……いくら…まどかでも……」
杏子「……」
杏子「大丈夫だよ」
杏子「まどかは確かに自己犠牲精神の権化みたいなやつだけど」
杏子「少なくとも今のまどかは、自分がいなくなったらどうなるかわかってる」
杏子「何の相談もなしに二度と目が覚めないようなことするはずないんだ」
杏子「なにか手があるはずさ」
ほむら「……そう…よね……そうに………決まってる」
ほむら「そうじゃなかったら……」
ほむら「……許さない……いくら…まどかでも……」
杏子「……」
858: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:25:33.75:aptOTp1q0 (6/27)
そうこう話しているうちに巴さんとさやかが治療をやめた
マミ「体には何の異常もない。私と美樹さんではどうしようもないわ」
ほむら「……なにが問題なの?」
さやか「心だろうね。絶望を受けたんだから、当然っちゃ当然だけど」
杏子「……体に異常がないなら、そのうち元に戻るんじゃないか?」
さやか「……かも…しれない」
マミ「だけど……私にはそうは思えない」
マミ「鹿目さんって、決して弱くはないけど、こんな規格外な絶望を受けて自力で復活できるとほどとは……」
杏子「……あのさ、ありきたりだけど、あたしたちでずっと声かけ続けるとか」
マミ「もちろんそれはするべきでしょうね」
そうこう話しているうちに巴さんとさやかが治療をやめた
マミ「体には何の異常もない。私と美樹さんではどうしようもないわ」
ほむら「……なにが問題なの?」
さやか「心だろうね。絶望を受けたんだから、当然っちゃ当然だけど」
杏子「……体に異常がないなら、そのうち元に戻るんじゃないか?」
さやか「……かも…しれない」
マミ「だけど……私にはそうは思えない」
マミ「鹿目さんって、決して弱くはないけど、こんな規格外な絶望を受けて自力で復活できるとほどとは……」
杏子「……あのさ、ありきたりだけど、あたしたちでずっと声かけ続けるとか」
マミ「もちろんそれはするべきでしょうね」
859: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:27:37.78:aptOTp1q0 (7/27)
マミ「けど、それとは別に打てる手を打たないと」
杏子「打てる手?」
マミ「精神系の魔法」
一同「!」
マミ「もちろんやってみないとわからないけど、グンと起きる確率が増すと思う」
ほむら「巴さんは……」
マミ「ちょっと見よう見まねでやってみたんだけど、まるで手ごたえがないわね」
マミ「やっぱり専門家じゃないと無理よ」
さやか「専門家……」
杏子「わりぃ……あたしがまともに使えてれば……」
ほむら「あなたは何も悪くないわ……」
マミ「けど、それとは別に打てる手を打たないと」
杏子「打てる手?」
マミ「精神系の魔法」
一同「!」
マミ「もちろんやってみないとわからないけど、グンと起きる確率が増すと思う」
ほむら「巴さんは……」
マミ「ちょっと見よう見まねでやってみたんだけど、まるで手ごたえがないわね」
マミ「やっぱり専門家じゃないと無理よ」
さやか「専門家……」
杏子「わりぃ……あたしがまともに使えてれば……」
ほむら「あなたは何も悪くないわ……」
860: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:29:32.03:aptOTp1q0 (8/27)
さやか「マミさん、心当たりない?」
マミ「あるにはあるけど……かなり不安ね」
さやか「と、言うと?」
マミ「頭の中をいじくってもらうわけでしょう?相当信頼できる人じゃないと」
さやか「そっか」
ほむら「……困ってる人を放っておけない善人か、見返り次第で何でもするビジネスライクな人間……でしょうね」
マミ「……やっぱりそういう精神系使いは思い浮かばない。探さないと」
杏子「……あたしも…何とか取り戻す」
マミ「……無理はしないでね。かえって遅れることにもなるから」
さやか「マミさん、心当たりない?」
マミ「あるにはあるけど……かなり不安ね」
さやか「と、言うと?」
マミ「頭の中をいじくってもらうわけでしょう?相当信頼できる人じゃないと」
さやか「そっか」
ほむら「……困ってる人を放っておけない善人か、見返り次第で何でもするビジネスライクな人間……でしょうね」
マミ「……やっぱりそういう精神系使いは思い浮かばない。探さないと」
杏子「……あたしも…何とか取り戻す」
マミ「……無理はしないでね。かえって遅れることにもなるから」
861: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:30:36.37:aptOTp1q0 (9/27)
……固有魔法を封じられる、とうのは魔法少女にとって致命的にもなり得ることだ
杏子は幻影魔法抜きで生き抜ける力を習得したが、それでも命の危機に瀕したことはいくらでもあったはず
ずっとトラウマを放っておいたはずがない
克服しようとしてきたはずだ。それでもできなかった
……やはり、できたとしても長い時間がかかるだろう
それでも、巴さんが言う通り、急かすことはできない
……固有魔法を封じられる、とうのは魔法少女にとって致命的にもなり得ることだ
杏子は幻影魔法抜きで生き抜ける力を習得したが、それでも命の危機に瀕したことはいくらでもあったはず
ずっとトラウマを放っておいたはずがない
克服しようとしてきたはずだ。それでもできなかった
……やはり、できたとしても長い時間がかかるだろう
それでも、巴さんが言う通り、急かすことはできない
862: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:31:27.48:aptOTp1q0 (10/27)
マミ「やっぱり早急には無理ね」
杏子「……家に帰すか?」
ほむら「……それしかないわ」
さやか「何をどう説明すれば……」
マミ「……」
マミ「やっぱり早急には無理ね」
杏子「……家に帰すか?」
ほむら「……それしかないわ」
さやか「何をどう説明すれば……」
マミ「……」
863: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:34:24.90:aptOTp1q0 (11/27)
一同途方に暮れていた時に
マミ「ねえ、キュゥべえ。何をやっているの」
気が付けばまどかのそばにインキュベーターがいた
……なんだろう、この違和感は。雰囲気?
QB「僕にもなにかできないかと思ってね」
そうか、インキュベーターもまどかがこのままじゃ困るか
マミ「何をやっているの?」
QB「僕が直接脳に語りかけることができるのは知っているだろう?それで呼びかけているんだよ」
そう言えばそうだ
……情報を隠しながらも、あくまで自由意志を尊重するこいつは、先のビジネスライクに当てはまるかもしれない
……任せてもいいかもしれない。
いや、任せるべき?
だけど何だろう、この違和感が形になっていく感覚は
一同途方に暮れていた時に
マミ「ねえ、キュゥべえ。何をやっているの」
気が付けばまどかのそばにインキュベーターがいた
……なんだろう、この違和感は。雰囲気?
QB「僕にもなにかできないかと思ってね」
そうか、インキュベーターもまどかがこのままじゃ困るか
マミ「何をやっているの?」
QB「僕が直接脳に語りかけることができるのは知っているだろう?それで呼びかけているんだよ」
そう言えばそうだ
……情報を隠しながらも、あくまで自由意志を尊重するこいつは、先のビジネスライクに当てはまるかもしれない
……任せてもいいかもしれない。
いや、任せるべき?
だけど何だろう、この違和感が形になっていく感覚は
864: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:35:33.92:aptOTp1q0 (12/27)
マミ「具体的に、どう呼びかけているの?」
いま、違和感の正体がわかった。巴さんだ
でも……なんで
QB「……」
巴さんがインキュベーターに、かつて私に向けていた視線を向けているの?
QB「契約してくれと呼びかけている」
……
……!?
マミ「具体的に、どう呼びかけているの?」
いま、違和感の正体がわかった。巴さんだ
でも……なんで
QB「……」
巴さんがインキュベーターに、かつて私に向けていた視線を向けているの?
QB「契約してくれと呼びかけている」
……
……!?
865: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:38:09.90:aptOTp1q0 (13/27)
杏子「はあ!?どういうことだオイ!?」
QB「言ったとおりだよ」
QB「彼女の意識――夢というべきかな?――に契約してくれと呼びかけている。」
QB「それで同意したら契約成立だ」
杏子「何言ってんだテメエ!?そんなこと今までしたことねえだろうが!?」
そうだ……
そんなことできるなら……するなら……
―――なぜ今までやらなかった!?
杏子「はあ!?どういうことだオイ!?」
QB「言ったとおりだよ」
QB「彼女の意識――夢というべきかな?――に契約してくれと呼びかけている。」
QB「それで同意したら契約成立だ」
杏子「何言ってんだテメエ!?そんなこと今までしたことねえだろうが!?」
そうだ……
そんなことできるなら……するなら……
―――なぜ今までやらなかった!?
866: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:40:19.51:aptOTp1q0 (14/27)
マミ「進行状況はどう?」
QB「……あのまどかはこの状況を見越していたようだ」
QB「杏子以外をはねつける障壁を彼女の心に残していた」
QB「だが、突破できないものでもない」
QB「時間の問題だね」
マミ「鹿目さんの心に接触できたとして、鹿目さんは断れるかしら?」
QB「まず無理だね。人が寝ているときには理性が働かない、ないし極端に弱い」
QB「彼女の、君たちを助けたいという真心が前面に押しでる」
QB「二秒もかからず即決するだろう」
そんな……
マミ「進行状況はどう?」
QB「……あのまどかはこの状況を見越していたようだ」
QB「杏子以外をはねつける障壁を彼女の心に残していた」
QB「だが、突破できないものでもない」
QB「時間の問題だね」
マミ「鹿目さんの心に接触できたとして、鹿目さんは断れるかしら?」
QB「まず無理だね。人が寝ているときには理性が働かない、ないし極端に弱い」
QB「彼女の、君たちを助けたいという真心が前面に押しでる」
QB「二秒もかからず即決するだろう」
そんな……
867: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:47:40.31:aptOTp1q0 (15/27)
さやか「なんで今になってそんなこと突然やりだすのさ!?」
QB「少女の希望と絶望の相転移によって僕たちはエネルギーを得ている。これは知っているよね?」
QB「そして、理性なき判断による契約では、生まれる希望が弱いんだよ」
QB「魔女と戦う運命を背負ってまで願いをかなえるべきか」
QB「この葛藤を乗り越えてこそ、強い、絶望との落差を生む大きな希望が生まれるんだ」
QB「願いにふさわしい対価を払った、という達成感がキーだね」
QB「もちろん死にかけていうるなどそれどころじゃない場合はそんな葛藤などないが、葛藤できるタイミングまで待てないのだからしょうがない」
QB「通常の状態の少女には、そのような葛藤を求めている」
QB「だからこそ、僕たちは理性が働く状態での、自由意志を尊重しているんだ」
ほむら「だから、なぜ今は尊重しないのかと―――!」
QB「必要がないからだよ。いや、必要がないと分かったから、だね」
ほむら「!?」
さやか「なんで今になってそんなこと突然やりだすのさ!?」
QB「少女の希望と絶望の相転移によって僕たちはエネルギーを得ている。これは知っているよね?」
QB「そして、理性なき判断による契約では、生まれる希望が弱いんだよ」
QB「魔女と戦う運命を背負ってまで願いをかなえるべきか」
QB「この葛藤を乗り越えてこそ、強い、絶望との落差を生む大きな希望が生まれるんだ」
QB「願いにふさわしい対価を払った、という達成感がキーだね」
QB「もちろん死にかけていうるなどそれどころじゃない場合はそんな葛藤などないが、葛藤できるタイミングまで待てないのだからしょうがない」
QB「通常の状態の少女には、そのような葛藤を求めている」
QB「だからこそ、僕たちは理性が働く状態での、自由意志を尊重しているんだ」
ほむら「だから、なぜ今は尊重しないのかと―――!」
QB「必要がないからだよ。いや、必要がないと分かったから、だね」
ほむら「!?」
868: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:50:50.40:aptOTp1q0 (16/27)
QB「鹿目まどかの素質を、目先の契約欲しさにつぶしてはならないと、当初は考えていた。しかし―――」
QB「―――ついさっき、彼女の素質の片鱗を、魔力変換という形で見た」
QB「あれでも、まだ片鱗なんだ。未だ莫大な素質が眠っている」
QB「一部だけしか見れなかったが、あのすさまじい魔力を目の当たりにして――――」
QB「―――鹿目まどかの理性、葛藤なくしても、僕たちのノルマ、宿願をかなえられると、母性の統率は判断した」
QB「あのまどかには感謝しないといけないね」
QB「鹿目まどかの素質を、目先の契約欲しさにつぶしてはならないと、当初は考えていた。しかし―――」
QB「―――ついさっき、彼女の素質の片鱗を、魔力変換という形で見た」
QB「あれでも、まだ片鱗なんだ。未だ莫大な素質が眠っている」
QB「一部だけしか見れなかったが、あのすさまじい魔力を目の当たりにして――――」
QB「―――鹿目まどかの理性、葛藤なくしても、僕たちのノルマ、宿願をかなえられると、母性の統率は判断した」
QB「あのまどかには感謝しないといけないね」
869: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:52:05.60:aptOTp1q0 (17/27)
私は銃を構えた
マミ「魔法少女になったら、鹿目さんは目覚めるかしら」
QB「目覚めるよ」
!?
私は銃を構えた
マミ「魔法少女になったら、鹿目さんは目覚めるかしら」
QB「目覚めるよ」
!?
870: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:54:48.79:aptOTp1q0 (18/27)
……さやかと杏子が恐る恐る私を見る
これが落としどころじゃないか?と目が言っていた
……かつての時間軸とのまどかとの約束
―――契約阻止
それは私のすべてだった
だけど、このやり直しができない状況では……
まどかが意識不明でも、契約していないと開き直れる神経など持ち合わせていないのも事実
そんなのなんの意味もない
……ワルプルギスのグリーフシードはまだまだ大量に使える状態
訳も分からず魔法少女になったまどかが落ち着くのを待てるほどに余裕はある
そして、まどかがいつ目を覚ますか、皆目見当もつかない
……私も、その落としどころに傾きつつあった
……さやかと杏子が恐る恐る私を見る
これが落としどころじゃないか?と目が言っていた
……かつての時間軸とのまどかとの約束
―――契約阻止
それは私のすべてだった
だけど、このやり直しができない状況では……
まどかが意識不明でも、契約していないと開き直れる神経など持ち合わせていないのも事実
そんなのなんの意味もない
……ワルプルギスのグリーフシードはまだまだ大量に使える状態
訳も分からず魔法少女になったまどかが落ち着くのを待てるほどに余裕はある
そして、まどかがいつ目を覚ますか、皆目見当もつかない
……私も、その落としどころに傾きつつあった
871: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:55:56.09:aptOTp1q0 (19/27)
そんな中
マミ「魔法少女になったとして、彼女はどれくらい保つかしら」
インキュベーターの「友達」である、巴さんだけが、あいつを疑っていた
QB「保つか、と言われてもね」
そんな中
マミ「魔法少女になったとして、彼女はどれくらい保つかしら」
インキュベーターの「友達」である、巴さんだけが、あいつを疑っていた
QB「保つか、と言われてもね」
872: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 01:58:33.85:aptOTp1q0 (20/27)
QB「……そういう意味でないら、数舜も保たない」
ほむら「……なんですって?」
QB「彼女の絶望が一気にソウルジェムに流れ込むんだよ?すぐ魔女になるにきまってるじゃないか」
QB「まさに、一瞬だよ。君たちは何の手も打てないだろうね」
QB「彼女が、自分の絶望を取り除くようにと願ったそうはならないけど」
QB「彼女は間違いなく君たちのために祈る、と僕は確信しているんだ」
QB「……そういう意味でないら、数舜も保たない」
ほむら「……なんですって?」
QB「彼女の絶望が一気にソウルジェムに流れ込むんだよ?すぐ魔女になるにきまってるじゃないか」
QB「まさに、一瞬だよ。君たちは何の手も打てないだろうね」
QB「彼女が、自分の絶望を取り除くようにと願ったそうはならないけど」
QB「彼女は間違いなく君たちのために祈る、と僕は確信しているんだ」
873: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:00:01.72:aptOTp1q0 (21/27)
QB「……そういう意味でなら、まったく保たない」
ほむら「……なんですって?」
QB「彼女の絶望が一気にソウルジェムに流れ込むんだよ?すぐ魔女になるに決まってるじゃないか」
QB「まさに、一瞬だよ。君たちは何の手も打てないだろうね」
QB「彼女が、自分の絶望を取り除くようにと願ったそうはならないけど」
QB「彼女は間違いなく君たちのために祈る、と僕は確信しているんだ」
QB「……そういう意味でなら、まったく保たない」
ほむら「……なんですって?」
QB「彼女の絶望が一気にソウルジェムに流れ込むんだよ?すぐ魔女になるに決まってるじゃないか」
QB「まさに、一瞬だよ。君たちは何の手も打てないだろうね」
QB「彼女が、自分の絶望を取り除くようにと願ったそうはならないけど」
QB「彼女は間違いなく君たちのために祈る、と僕は確信しているんだ」
874: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:01:51.77:aptOTp1q0 (22/27)
その瞬間
さやかと杏子は怒りに震え動けず
私は引き金にかけていた指を引こうとした
だが、この時間軸で身についた「習性」
―――まどかとさやかに勧誘するインキュベーターを衝動的に撃たないようにと自分を押さえつけて身についた「習性」が―――それを邪魔した
そして一つの考えが、今思えばひどく失礼で最低な考えが頭をよぎった
「はたして巴さんは許してくれるのか」
その瞬間
さやかと杏子は怒りに震え動けず
私は引き金にかけていた指を引こうとした
だが、この時間軸で身についた「習性」
―――まどかとさやかに勧誘するインキュベーターを衝動的に撃たないようにと自分を押さえつけて身についた「習性」が―――それを邪魔した
そして一つの考えが、今思えばひどく失礼で最低な考えが頭をよぎった
「はたして巴さんは許してくれるのか」
875: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:02:44.00:aptOTp1q0 (23/27)
それは間違いなくこの時間軸での私の弱さだった
だけど、まどかの前でそんなことはやはり些事であり
まどかのためなら再び迷路に迷いこんでも構わない覚悟で引こうとした
引き金を引こうとしてから、1秒も経たなかったと思う
それは間違いなくこの時間軸での私の弱さだった
だけど、まどかの前でそんなことはやはり些事であり
まどかのためなら再び迷路に迷いこんでも構わない覚悟で引こうとした
引き金を引こうとしてから、1秒も経たなかったと思う
876: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:03:41.64:aptOTp1q0 (24/27)
だがその1秒の躊躇いで
巴さんに「友達」を殺させてしまった
私の銃から弾が放たれる前に、別の銃から弾が放たれ、インキュベーターが肉塊と化したのだ
だがその1秒の躊躇いで
巴さんに「友達」を殺させてしまった
私の銃から弾が放たれる前に、別の銃から弾が放たれ、インキュベーターが肉塊と化したのだ
877: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:04:34.77:aptOTp1q0 (25/27)
「あなたの好きにはさせないわ――――
―――――インキュベーター」
「あなたの好きにはさせないわ――――
―――――インキュベーター」
878: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:05:43.42:aptOTp1q0 (26/27)
後にさやかから聞いた話だが、彼女は打つ瞬間、「さよなら」と言うように、口を動かしたらしい
……その眼は潤んでいたらしい
後にさやかから聞いた話だが、彼女は打つ瞬間、「さよなら」と言うように、口を動かしたらしい
……その眼は潤んでいたらしい
879: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/29(金) 02:07:07.85:aptOTp1q0 (27/27)
今回の投下はここまでです。第22話完です
今回の日本語タイトルは漫画版から引用しました
今回の投下はここまでです。第22話完です
今回の日本語タイトルは漫画版から引用しました
880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/29(金) 02:10:00.85:bWs5hxBO0 (1/1)
乙
いよいよ山場かな
乙
いよいよ山場かな
881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 02:10:11.26:DI4orbpho (1/2)
乙
テレパシーって同じ学校内なら通じる範囲内だから
QBが本気なら阻止するのってかなり大変そうだなぁ
お隣さんの部屋から呼びかけたりとか手も足も出ない
乙
テレパシーって同じ学校内なら通じる範囲内だから
QBが本気なら阻止するのってかなり大変そうだなぁ
お隣さんの部屋から呼びかけたりとか手も足も出ない
882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 02:13:08.07:DI4orbpho (2/2)
ってか無人の荒野にでも連れていって
四六時中全員で守るとかしないと無理だな
ってか無人の荒野にでも連れていって
四六時中全員で守るとかしないと無理だな
883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 02:34:30.63:w36uet8Ko (1/1)
QBが友達だの何だの、すげー今更感
こんなことに何レスも使うほどか
QBが友達だの何だの、すげー今更感
こんなことに何レスも使うほどか
884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 04:14:38.51:FQr1Qxo7o (1/1)
乙
マミさん…
というかまどかどうなるんだ
乙
マミさん…
というかまどかどうなるんだ
885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 07:02:08.24:reEEjeaFo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 14:57:32.89:rYVsFzTqo (1/1)
テレパシーで契約できるならもう阻止無理じゃね?
世界中で活動してる以上複数固体が同時に動けるのは確定だし
つぶしてもつぶしても後から来るし寝てる状態でやられたらアウトだし
テレパシーで契約できるならもう阻止無理じゃね?
世界中で活動してる以上複数固体が同時に動けるのは確定だし
つぶしてもつぶしても後から来るし寝てる状態でやられたらアウトだし
887:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/29(金) 22:50:47.66:lrUCHk/b0 (1/1)
単純に阻止云々の前にあんこが早く干渉して何らかの形で助け出せば……無理か
単純に阻止云々の前にあんこが早く干渉して何らかの形で助け出せば……無理か
888:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/11/29(金) 22:52:16.25:yI6+S7LA0 (1/1)
sageようね
sageようね
889: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:03:41.35:VZHpZK7g0 (1/16)
すいません。まだ22話終わってませんでした。途中です
それでは投下します
すいません。まだ22話終わってませんでした。途中です
それでは投下します
890: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:06:04.90:VZHpZK7g0 (2/16)
QB「やれやれ、まさか君に撃たれるとはね。僕たちは友達じゃなかったのかい?」
新しいインキュベーターの個体がやってきた。今までよく見てきた光景だ
マミ「友達だからと言って何をしても許されるわけじゃない」
マミ「それに、あなたは絶縁状をたたきつけられても文句を言えないようなことをしたのよ?」
QB「別に文句を言う気はないけどね」
QB「やれやれ、まさか君に撃たれるとはね。僕たちは友達じゃなかったのかい?」
新しいインキュベーターの個体がやってきた。今までよく見てきた光景だ
マミ「友達だからと言って何をしても許されるわけじゃない」
マミ「それに、あなたは絶縁状をたたきつけられても文句を言えないようなことをしたのよ?」
QB「別に文句を言う気はないけどね」
891: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:08:50.31:VZHpZK7g0 (3/16)
「まあ、それ一体を破壊されても無駄というものさ」
―――!?
気が付くと無数のインキュベーターが部屋の中にいた
……30?……50?……100?
QB「これをやると候補者に引かれちゃうから普通はやらないんだけどね」
QB「もはやそんなことは関係ない」
……どうする!?
インキュベーターの排除……?
―――1匹相手でもそれをしきれなかったというのに……!?
「「「「「「チェックメイトだ。暁美ほむら」」」」」」
……
………
…………
これはもう……
完全に打つ手が……
「まあ、それ一体を破壊されても無駄というものさ」
―――!?
気が付くと無数のインキュベーターが部屋の中にいた
……30?……50?……100?
QB「これをやると候補者に引かれちゃうから普通はやらないんだけどね」
QB「もはやそんなことは関係ない」
……どうする!?
インキュベーターの排除……?
―――1匹相手でもそれをしきれなかったというのに……!?
「「「「「「チェックメイトだ。暁美ほむら」」」」」」
……
………
…………
これはもう……
完全に打つ手が……
892: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:10:36.47:VZHpZK7g0 (4/16)
マミ「みんな,、しっかしりて」
マミ「暁美さん、美樹さん、インキュベーターから鹿目さんを守って」
さやか「……もう終わりだよ」
さやか「今なんとかできても、もうあいつはまどかの素質の片鱗に触れちゃった……」
さやか「寝てる時にでも呼びかけられたら、防ぎようがないよ……」
マミ「……それはこれからの問題よ。今はただ鹿目さんを目覚めさせることだけ考えて」
マミ「彼女の絶望を取り除けずに契約されてしまったら、もうどうしようもない」
マミ「世界が終ってしまうのよ」
さやか「……!」
マミ「みんな,、しっかしりて」
マミ「暁美さん、美樹さん、インキュベーターから鹿目さんを守って」
さやか「……もう終わりだよ」
さやか「今なんとかできても、もうあいつはまどかの素質の片鱗に触れちゃった……」
さやか「寝てる時にでも呼びかけられたら、防ぎようがないよ……」
マミ「……それはこれからの問題よ。今はただ鹿目さんを目覚めさせることだけ考えて」
マミ「彼女の絶望を取り除けずに契約されてしまったら、もうどうしようもない」
マミ「世界が終ってしまうのよ」
さやか「……!」
893: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:12:22.56:VZHpZK7g0 (5/16)
ほむら「だけど、巴さん……!」
ほむら「私はインキュベーターの排除に成功したことがない……!」
ほむら「ましてこの数で、時間停止も使えないのに……!」
マミ「泣き言なら後で言いなさい」
マミ「それに、何も永遠に排除しろなんて言ってないわ」
ほむら「……?」
マミ「30分だけでいい」
ほむら「……え?」
マミ「その間に、佐倉さんの幻覚魔法と取り戻す」
杏子「……は?」
ほむら「だけど、巴さん……!」
ほむら「私はインキュベーターの排除に成功したことがない……!」
ほむら「ましてこの数で、時間停止も使えないのに……!」
マミ「泣き言なら後で言いなさい」
マミ「それに、何も永遠に排除しろなんて言ってないわ」
ほむら「……?」
マミ「30分だけでいい」
ほむら「……え?」
マミ「その間に、佐倉さんの幻覚魔法と取り戻す」
杏子「……は?」
894: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:14:33.04:VZHpZK7g0 (6/16)
杏子side
杏子「それで言われるままに河原まで来たわけだけどさ、30分でなんて絶対無理だよ?」
杏子「そりゃあ、それが出来るならなんだってするけどさ」
マミ「本当ね?」
杏子「ああ」
マミ「……佐倉さん、私もね、魔法を使えなくなったことがあるの」
杏子「……!?」
マミ「魔法少女になって一か月のことだったかな」
マミ「なんで自分だけ助かったんだろう、私も一緒に死ねればよかったのに、なんて考えたことがあるの」
マミ「それで、ね、リボンも回復魔法も使えなくなった」
……願いの否定、か
命をつなぐリボン、命を救う回復魔法
……確かに使えなくなるだろうな、そんなこと考えたら
あたしと一緒か
だけど、マミはあたしと出会った時にはそんなそぶりもなかった
……どうやって克服したんだ?
杏子side
杏子「それで言われるままに河原まで来たわけだけどさ、30分でなんて絶対無理だよ?」
杏子「そりゃあ、それが出来るならなんだってするけどさ」
マミ「本当ね?」
杏子「ああ」
マミ「……佐倉さん、私もね、魔法を使えなくなったことがあるの」
杏子「……!?」
マミ「魔法少女になって一か月のことだったかな」
マミ「なんで自分だけ助かったんだろう、私も一緒に死ねればよかったのに、なんて考えたことがあるの」
マミ「それで、ね、リボンも回復魔法も使えなくなった」
……願いの否定、か
命をつなぐリボン、命を救う回復魔法
……確かに使えなくなるだろうな、そんなこと考えたら
あたしと一緒か
だけど、マミはあたしと出会った時にはそんなそぶりもなかった
……どうやって克服したんだ?
895: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:16:07.07:VZHpZK7g0 (7/16)
マミ「だけど、魔女は私の都合なんて聞いてくれない」
杏子「……そりゃそうだな――――って、うん?」
杏子「……あのさ、それ、その状態で魔女と戦ったっていうわけ?」
マミ「うん」
銃もリボンから精製してるものだ。つまり―――
杏子「―――武器も回復魔法も使えないのに魔女に挑んだっての……?」
マミ「うん」
杏子「あんた、それでよく死ぬと思ったら逃げろとか人に言えるなあ!?」
マミ「それで案の定死にかけたのよ」
杏子「そりゃそうなるだろうよ……」
マミ「だけど、魔女は私の都合なんて聞いてくれない」
杏子「……そりゃそうだな――――って、うん?」
杏子「……あのさ、それ、その状態で魔女と戦ったっていうわけ?」
マミ「うん」
銃もリボンから精製してるものだ。つまり―――
杏子「―――武器も回復魔法も使えないのに魔女に挑んだっての……?」
マミ「うん」
杏子「あんた、それでよく死ぬと思ったら逃げろとか人に言えるなあ!?」
マミ「それで案の定死にかけたのよ」
杏子「そりゃそうなるだろうよ……」
896: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:18:00.84:VZHpZK7g0 (8/16)
マミ「それで、いよいよこれは死ぬなって瞬間、目の前が真っ暗になったの」
マミ「そして、気付いたら私は傷が回復してて、魔女がいなくなって、グリーフシードが落ちてた」
マミ「その後、何の問題もなく魔法を元のように使えるようになったのよ」
杏子「……?」
マミ「つまりね、トラウマやら願いの否定を、それを上回る恐怖で塗り変えてしまうの」
マミ「それで生存本能に訴えて魔法を引きづり出せばいいってわけ」
今まであたしにも教えなかったわけだ
生きるために魔法を取り戻す、そのために死にかけるなんて本末転倒だからな
マミ「それで、いよいよこれは死ぬなって瞬間、目の前が真っ暗になったの」
マミ「そして、気付いたら私は傷が回復してて、魔女がいなくなって、グリーフシードが落ちてた」
マミ「その後、何の問題もなく魔法を元のように使えるようになったのよ」
杏子「……?」
マミ「つまりね、トラウマやら願いの否定を、それを上回る恐怖で塗り変えてしまうの」
マミ「それで生存本能に訴えて魔法を引きづり出せばいいってわけ」
今まであたしにも教えなかったわけだ
生きるために魔法を取り戻す、そのために死にかけるなんて本末転倒だからな
897: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:19:57.38:VZHpZK7g0 (9/16)
マミ「もちろん、たまたま私がそうだったってだけで、あなたもそうなるとは限らない」
マミ「むしろ、当てはまる人のほうが少ないでしょうね」
マミ「あなただって、今までだって死にかけたことはあるでしょうし、それでもあなたの魔法は戻らなかった」
マミ「あなたには合わない『治療法』である可能性の方が高いと思う」
マミ「だけど、今すぐに幻覚魔法を取り戻す方法が、私には他に浮かばない」
杏子「……あたしとしても案がない。時間もないし乗らせてもらうよ」
杏子「だけどさ、その日の魔女にマミが、その日のマミにあたしがなるわけだろ?」
杏子「あんたが私を殺しにかかるってわけだけど、本気でそんなことできるの?」
杏子「あの時だってできなかったじゃないか」
マミ「もちろん、たまたま私がそうだったってだけで、あなたもそうなるとは限らない」
マミ「むしろ、当てはまる人のほうが少ないでしょうね」
マミ「あなただって、今までだって死にかけたことはあるでしょうし、それでもあなたの魔法は戻らなかった」
マミ「あなたには合わない『治療法』である可能性の方が高いと思う」
マミ「だけど、今すぐに幻覚魔法を取り戻す方法が、私には他に浮かばない」
杏子「……あたしとしても案がない。時間もないし乗らせてもらうよ」
杏子「だけどさ、その日の魔女にマミが、その日のマミにあたしがなるわけだろ?」
杏子「あんたが私を殺しにかかるってわけだけど、本気でそんなことできるの?」
杏子「あの時だってできなかったじゃないか」
898: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:22:03.99:VZHpZK7g0 (10/16)
マミ「……自信を持てなかったの」
杏子「自信?」
マミ「私は、あなたにとやかく言えるほど正しいのか、って」
杏子「……マミは絶対に正しかったよ」
マミ「だけど、あなただって間違ってるとは言い難かった」
マミ「固有魔法が使えない以上、使い魔も狩るやり方をすればすぐに限界は来る」
マミ「あの時は、あなたが魔法を取り戻すまで私が支えるつもりだったけど」
マミ「あなたが一生取り戻せなかったらお互いの命を縮めるだけ」
マミ「客観的に見れば、確かにあなたのやり方のほうが長生きする」
マミ「そして、トータルで私が救った人の数を上回るかもしれない」
マミ「それと、あなたとの数々の思い出」
マミ「……あなたを断罪なんてできなかった」
自分は正しいからぶっ飛ばすでいいだろ、そんなの
マミ「……自信を持てなかったの」
杏子「自信?」
マミ「私は、あなたにとやかく言えるほど正しいのか、って」
杏子「……マミは絶対に正しかったよ」
マミ「だけど、あなただって間違ってるとは言い難かった」
マミ「固有魔法が使えない以上、使い魔も狩るやり方をすればすぐに限界は来る」
マミ「あの時は、あなたが魔法を取り戻すまで私が支えるつもりだったけど」
マミ「あなたが一生取り戻せなかったらお互いの命を縮めるだけ」
マミ「客観的に見れば、確かにあなたのやり方のほうが長生きする」
マミ「そして、トータルで私が救った人の数を上回るかもしれない」
マミ「それと、あなたとの数々の思い出」
マミ「……あなたを断罪なんてできなかった」
自分は正しいからぶっ飛ばすでいいだろ、そんなの
899: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:23:49.47:VZHpZK7g0 (11/16)
杏子「それで、今は違うってわけ?」
マミ「……」
杏子「―――ッ!?」
今、あたしはさっきキュゥべえをマミが撃つ前時に感じた悪寒を覚えた
ほむらが妙にビクついてたのはこれか
マミ「……鹿目さんがあいつに出し抜かれて契約したら、もう何のために魔法少女をやってきたかわからない」
マミ「守るべき友達も救えずして、誰かを救ったからなんなのかって」
そしてあの殺気は――――
マミ「……私ね、鹿目さんを助けるために、あなたが間違って死んでしまっても仕方ないかなって思ってる」
マミ「もちろん死んだら元も子もないのも事実なんだけど」
マミ「魔法少女なんて人のために死んで上等じゃない?」
間違いなくあたしに向けられていた
杏子「それで、今は違うってわけ?」
マミ「……」
杏子「―――ッ!?」
今、あたしはさっきキュゥべえをマミが撃つ前時に感じた悪寒を覚えた
ほむらが妙にビクついてたのはこれか
マミ「……鹿目さんがあいつに出し抜かれて契約したら、もう何のために魔法少女をやってきたかわからない」
マミ「守るべき友達も救えずして、誰かを救ったからなんなのかって」
そしてあの殺気は――――
マミ「……私ね、鹿目さんを助けるために、あなたが間違って死んでしまっても仕方ないかなって思ってる」
マミ「もちろん死んだら元も子もないのも事実なんだけど」
マミ「魔法少女なんて人のために死んで上等じゃない?」
間違いなくあたしに向けられていた
900: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:25:59.55:VZHpZK7g0 (12/16)
マミ「……死ぬのがあなただから、ってこともあるわ」
杏子「……そうだな。あの腐れまどかが出現するまでは、あたしとマミが死ぬって話だった」
杏子「最初からそれを選べなかったことをかなり後悔もした」
杏子「もう後悔なんてしたくないし、まどかをに救うために命を賭けるしかないってんなら、喜んで差し出すさ」
杏子「だけどさ、あんた気づいてる?」
杏子「生存本能に問いかけるってわけだけどさ、その生存本能は、殺そうと襲い掛かってきたやつを――――」
杏子「――――殺すように働くと思うんだけど」
杏子「自制なんてできないだろうし、できちゃ逆にいけないだろうけど」
杏子「殺される覚悟はあるわけ?」
マミ「馬鹿にしないでくれるかしら」
杏子「ハッ。さすがに愚問だったね」
マミ「……死ぬのがあなただから、ってこともあるわ」
杏子「……そうだな。あの腐れまどかが出現するまでは、あたしとマミが死ぬって話だった」
杏子「最初からそれを選べなかったことをかなり後悔もした」
杏子「もう後悔なんてしたくないし、まどかをに救うために命を賭けるしかないってんなら、喜んで差し出すさ」
杏子「だけどさ、あんた気づいてる?」
杏子「生存本能に問いかけるってわけだけどさ、その生存本能は、殺そうと襲い掛かってきたやつを――――」
杏子「――――殺すように働くと思うんだけど」
杏子「自制なんてできないだろうし、できちゃ逆にいけないだろうけど」
杏子「殺される覚悟はあるわけ?」
マミ「馬鹿にしないでくれるかしら」
杏子「ハッ。さすがに愚問だったね」
901: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:28:16.32:VZHpZK7g0 (13/16)
杏子「てかさ、こんな風に話してる時間、そもそもないんじゃないの?」
マミ「何もあなたが知らないままに、私の攻撃が通って死んじゃうなんてあっちゃいけないし」
マミ「……これから死んでいく友達に、理由くらい話してあげたいと思ってね」
マミ「……10分もかからずに決まるから、時間的にも余裕がある」
杏子「……そっちが勝つ気なのかよ」
マミ「99%私が勝ってあなたが死ぬわ。あなたには1%をつかみ取ってもらう」
杏子「なめられたもんだねぇ……」
杏子「まあ、いい機会だ。いつか白黒つけようかと思ってたんだよね」
杏子「本気のあんたとやれるってのも悪くない」
杏子「小器用さなんざ殺し合いに役に立たないってことを教えてやるよ」
マミ「……そろそろ始めましょうか」
杏子「てかさ、こんな風に話してる時間、そもそもないんじゃないの?」
マミ「何もあなたが知らないままに、私の攻撃が通って死んじゃうなんてあっちゃいけないし」
マミ「……これから死んでいく友達に、理由くらい話してあげたいと思ってね」
マミ「……10分もかからずに決まるから、時間的にも余裕がある」
杏子「……そっちが勝つ気なのかよ」
マミ「99%私が勝ってあなたが死ぬわ。あなたには1%をつかみ取ってもらう」
杏子「なめられたもんだねぇ……」
杏子「まあ、いい機会だ。いつか白黒つけようかと思ってたんだよね」
杏子「本気のあんたとやれるってのも悪くない」
杏子「小器用さなんざ殺し合いに役に立たないってことを教えてやるよ」
マミ「……そろそろ始めましょうか」
902: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:29:02.80:VZHpZK7g0 (14/16)
「――――さよなら、佐倉さん」
「――――じゃあな、師匠」
「――――さよなら、佐倉さん」
「――――じゃあな、師匠」
903: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:29:46.84:VZHpZK7g0 (15/16)
……あたしとマミじゃ最後に行き着く場所も違う
本当にお別れだな……
……あたしとマミじゃ最後に行き着く場所も違う
本当にお別れだな……
904: ◆WxX/Ywk/v6:2013/11/30(土) 00:30:23.46:VZHpZK7g0 (16/16)
これにて投下終了です。第22話を終えるかはまだ考え中です
これにて投下終了です。第22話を終えるかはまだ考え中です
905:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/30(土) 06:33:56.87:peDb9JaEo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
906:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/30(土) 08:40:36.29:HBoUJf5Q0 (1/1)
ガッ
おつ
ガッ
おつ
907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/11/30(土) 15:49:37.11:EYesO+HBo (1/1)
乙
テレパシーを遮断するような結界は
さすがのマミでも張れなかったか
乙
テレパシーを遮断するような結界は
さすがのマミでも張れなかったか
908:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/01(日) 00:02:50.52:RFT9DaUZo (1/2)
乙
い、いくらなんでもそりゃ無茶ですよマミさん……
乙
い、いくらなんでもそりゃ無茶ですよマミさん……
909: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:42:51.22:zcXRnjMu0 (1/11)
投下します。まだ第22話途中です
ワルプルギスの後処理を終えるまで第22話で行くことにしました
投下します。まだ第22話途中です
ワルプルギスの後処理を終えるまで第22話で行くことにしました
910: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:46:03.13:zcXRnjMu0 (2/11)
ほむらside
QB「やれやれ。理解に苦しむよ。君たちはもう詰んでいるというのに」
ほむら「黙れ……!」
そうだ……元々簡単な道じゃなかった
何度諦めかけたかわからない
ようやく未来が見えるところまで来たんだ……
あとは、掴み取るだけ!
たとえ前に茨が生い茂っていようが、火の海が燃え盛っていようが―――
―――1%でも可能性があるなら、諦めるなんてできない……!
……投了するまでは詰むことなんてない!
王を獲られるその瞬間まで戦い続ける!
巴さんを信じる!
今はただ、インキュベーターを薙ぎ払うことだけを……!
ほむらside
QB「やれやれ。理解に苦しむよ。君たちはもう詰んでいるというのに」
ほむら「黙れ……!」
そうだ……元々簡単な道じゃなかった
何度諦めかけたかわからない
ようやく未来が見えるところまで来たんだ……
あとは、掴み取るだけ!
たとえ前に茨が生い茂っていようが、火の海が燃え盛っていようが―――
―――1%でも可能性があるなら、諦めるなんてできない……!
……投了するまでは詰むことなんてない!
王を獲られるその瞬間まで戦い続ける!
巴さんを信じる!
今はただ、インキュベーターを薙ぎ払うことだけを……!
911: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:49:13.24:zcXRnjMu0 (3/11)
QB「マミが遺した言葉を信じてるんだね?杏子の幻覚魔法を30分で取り戻すという戯言を」
さやか「戯言かどうか――――」
さやかが剣を振りかぶる
さやか「――――あんたに決められてたまるかよ!」
剣を振ると同時に数多広範囲のインキュベーターが吹っ飛んだ
もうすでに私を超えた
これがあのさやかか…
巴さんと杏子に一か月教えこまれたさやかか…
ワルプルギスを越えたさやかか…
数多の時間軸で切り捨ててきた可能性か……
QB「マミが遺した言葉を信じてるんだね?杏子の幻覚魔法を30分で取り戻すという戯言を」
さやか「戯言かどうか――――」
さやかが剣を振りかぶる
さやか「――――あんたに決められてたまるかよ!」
剣を振ると同時に数多広範囲のインキュベーターが吹っ飛んだ
もうすでに私を超えた
これがあのさやかか…
巴さんと杏子に一か月教えこまれたさやかか…
ワルプルギスを越えたさやかか…
数多の時間軸で切り捨ててきた可能性か……
912: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:52:00.74:zcXRnjMu0 (4/11)
QB「君たちにとって巴マミは魔法少女として格上の存在でもある」
QB「この状況において、もはやその彼女の言葉にすがる他ないか」
QB「君たちには権威を説得力とする習慣があるよね」
QB「時には今の君たちのように、言葉そのものより重視する」
QB「おかしな生物だよ」
さやか「少しはその口を閉じたら!?」
反論しつつも手は緩めない
QB「僕は口を開いているわけではないけどね」
さやか「権威ではないわ。信頼よ」
QB「君たちにとって巴マミは魔法少女として格上の存在でもある」
QB「この状況において、もはやその彼女の言葉にすがる他ないか」
QB「君たちには権威を説得力とする習慣があるよね」
QB「時には今の君たちのように、言葉そのものより重視する」
QB「おかしな生物だよ」
さやか「少しはその口を閉じたら!?」
反論しつつも手は緩めない
QB「僕は口を開いているわけではないけどね」
さやか「権威ではないわ。信頼よ」
913:>>912の最後の行のセリフはさやかではなくほむらのものでした ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:55:17.10:zcXRnjMu0 (5/11)
QB「君たちもわかっているはずだよ。30分で確実に取り戻せる方法があるならすぐに提案していたはずだと」
さやか「……マミさんが抜けたんじゃないの!?」
QB「そう思いたければそう思っているといい」
QB「それより耳よりな情報だ。今、マミと杏子が殺し合いをしているよ?」
さやほむ「なっ!?」
QB「客観的に考えれば、取るべき方針で揉めたととるのが妥当だろうね」
QB「二人で、が無理でも、せめて君たちのうちどちらか一人が止めてきたほうがいいんじゃないかな?」
QB「今二人が方針で争っているならば、30分で終わらせる、なんて完全に夢物語だよ?」
QB「君たちもわかっているはずだよ。30分で確実に取り戻せる方法があるならすぐに提案していたはずだと」
さやか「……マミさんが抜けたんじゃないの!?」
QB「そう思いたければそう思っているといい」
QB「それより耳よりな情報だ。今、マミと杏子が殺し合いをしているよ?」
さやほむ「なっ!?」
QB「客観的に考えれば、取るべき方針で揉めたととるのが妥当だろうね」
QB「二人で、が無理でも、せめて君たちのうちどちらか一人が止めてきたほうがいいんじゃないかな?」
QB「今二人が方針で争っているならば、30分で終わらせる、なんて完全に夢物語だよ?」
914: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:57:48.71:zcXRnjMu0 (6/11)
さやか「……よく言うよ!」
さやか「あんたなら闘ってる原因を知ってるはずだ!」
さやか「あたしたちが止めに行くような理由で闘ってるなら、客観的に、とか、ならば、とか」
さやか「そんな奥歯に物が挟まったような言い方をするはずがない!」
さやか「もっと直接的に伝えるはずだ!」
QB「……確かに理由は知っている。しかし、さやか、君は自分の言っていることを理解しているのかい?」
さやか「何が言いたいのさ!?」
QB「君たちが止めに行かないような理由なら、きちんと行く前に説明するはずだろう?」
さやか「……!」
さやか「……よく言うよ!」
さやか「あんたなら闘ってる原因を知ってるはずだ!」
さやか「あたしたちが止めに行くような理由で闘ってるなら、客観的に、とか、ならば、とか」
さやか「そんな奥歯に物が挟まったような言い方をするはずがない!」
さやか「もっと直接的に伝えるはずだ!」
QB「……確かに理由は知っている。しかし、さやか、君は自分の言っていることを理解しているのかい?」
さやか「何が言いたいのさ!?」
QB「君たちが止めに行かないような理由なら、きちんと行く前に説明するはずだろう?」
さやか「……!」
915: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 00:59:38.73:zcXRnjMu0 (7/11)
QB「『マミさんが何とかしてくれる』というあやふやで抽象的な根拠よりも」
QB「納得できて具体的な根拠の方がはるかに闘う上での原動力になるからね」
QB「本当に、マミが抜けていた、で済ませるつもりなのかい?」
さやほむ「……」
QB「――――彼女たちはまどかのために互いを殺そうとしているんだよ?」
QB「殺し合いという言葉は嘘じゃない」
さやほむ「!?」
QB「『マミさんが何とかしてくれる』というあやふやで抽象的な根拠よりも」
QB「納得できて具体的な根拠の方がはるかに闘う上での原動力になるからね」
QB「本当に、マミが抜けていた、で済ませるつもりなのかい?」
さやほむ「……」
QB「――――彼女たちはまどかのために互いを殺そうとしているんだよ?」
QB「殺し合いという言葉は嘘じゃない」
さやほむ「!?」
916:>>912で言った通り、口は動かしていても手も動かしている、ということでお願いします ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 01:02:17.10:zcXRnjMu0 (8/11)
QB「君たちは、まどかのためにあの二人が死んでいいと思ってるのかい?」
さやか「……そんなわけない!そんなわけないけど……!」
ほむら「さやか、いずれにせよ、二人でさえ手一杯なのに、一人が抜けたらもう防ぎようがないわ」
ほむら「そして、インキュベーターが障壁を破りまどかの意識に接触したらすべてが終わり」
ほむら「……私たちはもう、あの二人に託すしかないのよ」
ほむら「二人が命を懸けてるのなら、なおさら……ね」
さやか「……ままならないね、なかなか」
QB「君たちは、まどかのためにあの二人が死んでいいと思ってるのかい?」
さやか「……そんなわけない!そんなわけないけど……!」
ほむら「さやか、いずれにせよ、二人でさえ手一杯なのに、一人が抜けたらもう防ぎようがないわ」
ほむら「そして、インキュベーターが障壁を破りまどかの意識に接触したらすべてが終わり」
ほむら「……私たちはもう、あの二人に託すしかないのよ」
ほむら「二人が命を懸けてるのなら、なおさら……ね」
さやか「……ままならないね、なかなか」
917: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 01:05:25.22:zcXRnjMu0 (9/11)
QB「やれやれ、君たちは本当に理解に苦しむ」
QB「もう終焉は避けられない。最後の時を祈りにでも捧げて穏やかに過ごしたらどうなんだい?」
ほむら「おあいにく様!あきらめの悪さだけには自信があるわ!」
さやか「ついさっき諦めてたじゃん!?」
ほむら「あなたに言われたくないわ!!!」
ほむら「そりゃあ、ようやく地獄の一か月が終わったと思ったら」
ほむら「まどかに出し抜かれてまどかが倒れて」
ほむら「目を覚まさせる方法もわからなくて」
ほむら「挙句こんな状況になったら弱音の一つくらい吐きたくなるわよ!」
QB「やれやれ、君たちは本当に理解に苦しむ」
QB「もう終焉は避けられない。最後の時を祈りにでも捧げて穏やかに過ごしたらどうなんだい?」
ほむら「おあいにく様!あきらめの悪さだけには自信があるわ!」
さやか「ついさっき諦めてたじゃん!?」
ほむら「あなたに言われたくないわ!!!」
ほむら「そりゃあ、ようやく地獄の一か月が終わったと思ったら」
ほむら「まどかに出し抜かれてまどかが倒れて」
ほむら「目を覚まさせる方法もわからなくて」
ほむら「挙句こんな状況になったら弱音の一つくらい吐きたくなるわよ!」
918: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 01:08:01.15:zcXRnjMu0 (10/11)
さやか「そりゃそうだ!それでも立ち上がったあんたはすごい!尊敬する!」
さやか「あと、この時間軸、私を見限らないでくれてありがとう!」
ほむら「急にどうしたの!?」
さやか「最後かもしれないからさ!」
ほむら「縁起でもないこと言わないで!」
ほむら「…」
ほむら「……」
ほむら「………こちらこそ、よ」
さやか「え?何?」
ほむら「……何でもない!手を休めないで!」
さやか「そりゃそうだ!それでも立ち上がったあんたはすごい!尊敬する!」
さやか「あと、この時間軸、私を見限らないでくれてありがとう!」
ほむら「急にどうしたの!?」
さやか「最後かもしれないからさ!」
ほむら「縁起でもないこと言わないで!」
ほむら「…」
ほむら「……」
ほむら「………こちらこそ、よ」
さやか「え?何?」
ほむら「……何でもない!手を休めないで!」
919: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/01(日) 01:08:42.76:zcXRnjMu0 (11/11)
これにて投下終了です
これにて投下終了です
920:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/01(日) 02:27:46.79:Nvr/uTV/0 (1/1)
乙
そもそも自分一人で頑張ろうって人間じゃないんだからこれが当たり前というか、
誰かと戦えていたらあんなにはならなかったんだろうなぁ。
乙
そもそも自分一人で頑張ろうって人間じゃないんだからこれが当たり前というか、
誰かと戦えていたらあんなにはならなかったんだろうなぁ。
921:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/01(日) 02:38:05.76:E1EeEIkro (1/1)
乙
誰も未来を受け止められないらしいからな
マミの前で何度か真実を暴いたそうだけど結局駄目だったよう出し
乙
誰も未来を受け止められないらしいからな
マミの前で何度か真実を暴いたそうだけど結局駄目だったよう出し
922:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/01(日) 06:40:23.35:607jnhb0o (1/1)
乙ー
乙ー
923:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/01(日) 14:36:54.93:RFT9DaUZo (2/2)
乙
この皆殺しにしても飽き足らない憎々しさ……正にQB!
乙
この皆殺しにしても飽き足らない憎々しさ……正にQB!
924: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/02(月) 01:47:17.75:4hV0PgOH0 (1/1)
すいません。今夜の投下無理です
しばらく無理かもです
すいません。今夜の投下無理です
しばらく無理かもです
925:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/02(月) 06:42:43.75:cJtoTyC60 (1/1)
オゥ待機
オゥ待機
926: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:28:10.01:WHaXsLgg0 (1/22)
投下します
投下します
927: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:29:21.72:WHaXsLgg0 (2/22)
杏子side
今回はリボンに捕まったら即アウト
拘束→ソウルジェム破壊のコンボは魔法少女にとって致命的だ
ゆえにリボンは裂けつつ丁寧に丁寧に破壊しなければならないわけだが
回復魔法をろくに使えないあたしにとってはあいつの銃を体に食らうのだってかなりまずい
弾次第では、一発で腕が吹っ飛びかねない
そういうわけで銃・リボンそれぞれ単体でも相当やばい
あたしは防戦一方になることを迫られている
あの銃で超速度連射しつつリボン飛ばしてくるとかもう人間業じゃねえよ……
しかもご丁寧に先にリボンでトラップを仕掛けていて、そこに誘導するように攻撃してくるし……
槍一本でどうにかできる範疇を超えてるだろうが……
杏子side
今回はリボンに捕まったら即アウト
拘束→ソウルジェム破壊のコンボは魔法少女にとって致命的だ
ゆえにリボンは裂けつつ丁寧に丁寧に破壊しなければならないわけだが
回復魔法をろくに使えないあたしにとってはあいつの銃を体に食らうのだってかなりまずい
弾次第では、一発で腕が吹っ飛びかねない
そういうわけで銃・リボンそれぞれ単体でも相当やばい
あたしは防戦一方になることを迫られている
あの銃で超速度連射しつつリボン飛ばしてくるとかもう人間業じゃねえよ……
しかもご丁寧に先にリボンでトラップを仕掛けていて、そこに誘導するように攻撃してくるし……
槍一本でどうにかできる範疇を超えてるだろうが……
928: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:29:54.57:WHaXsLgg0 (3/22)
―――とはいえあたしも槍を複数出せるわけなんだけどね
―――とはいえあたしも槍を複数出せるわけなんだけどね
929: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:31:09.86:WHaXsLgg0 (4/22)
銃とリボンをあそこまで同時に操れるやつはいない
だがそんなマミでさえ、移動しながらは若干厳しいようだ
普段よりもすさまじい処理だが、機動性を犠牲にしてるんだろう
突くならそこ。あいつの足元から槍を直接生やして串刺しにしてやる
5・6本生やせば完璧に戦闘不能ってもん――
――ああ!?
銃とリボンをあそこまで同時に操れるやつはいない
だがそんなマミでさえ、移動しながらは若干厳しいようだ
普段よりもすさまじい処理だが、機動性を犠牲にしてるんだろう
突くならそこ。あいつの足元から槍を直接生やして串刺しにしてやる
5・6本生やせば完璧に戦闘不能ってもん――
――ああ!?
930: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:31:57.05:WHaXsLgg0 (5/22)
……槍を生やすと同時に銃を乱射しつつリボンで行く手を遮りながら突っ込んできやがった
左腕がいかれた……
……槍を生やすと同時に銃を乱射しつつリボンで行く手を遮りながら突っ込んできやがった
左腕がいかれた……
931: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:32:49.48:WHaXsLgg0 (6/22)
「普段この速さで処理をしないのは、奇襲や新手を警戒してるからであって」
「手を知り尽くした相手と一対一でやる時には、そんな警戒いらないのよね」
「普段この速さで処理をしないのは、奇襲や新手を警戒してるからであって」
「手を知り尽くした相手と一対一でやる時には、そんな警戒いらないのよね」
932: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:35:20.46:WHaXsLgg0 (7/22)
動かなかったのはフェイクかよ!?クソが……
挙句手を読まれてたとか最悪だな……
……とは言え実際あの処理はきついはずなんだ
……処理の速さのために警戒を犠牲にしているならば、マミの言う通り奇襲や新手を使えば崩せるはずだ
この状況では奇襲などできるわけもなく、使える新手は―――
動かなかったのはフェイクかよ!?クソが……
挙句手を読まれてたとか最悪だな……
……とは言え実際あの処理はきついはずなんだ
……処理の速さのために警戒を犠牲にしているならば、マミの言う通り奇襲や新手を使えば崩せるはずだ
この状況では奇襲などできるわけもなく、使える新手は―――
933: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:36:08.40:WHaXsLgg0 (8/22)
この時あたしは、急激に頭が冷え、ひどく冷静に次の一手を導き出し実行した
あたしの生存本能は、マミのと違って記憶を奪うタイプではなかったようだ
ゆえにあたしはすべてを覚えている
まるで幽体離脱でもしたような気分だった
この時あたしは、急激に頭が冷え、ひどく冷静に次の一手を導き出し実行した
あたしの生存本能は、マミのと違って記憶を奪うタイプではなかったようだ
ゆえにあたしはすべてを覚えている
まるで幽体離脱でもしたような気分だった
934: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:38:13.93:WHaXsLgg0 (9/22)
ほむらside
階段から足音が聞こえてきた。やっと――――!
ほむら「杏子!―――」
ほむら「―――……!?」
杏子は大量の血を浴びていた
……杏子自身はそこまでひどい怪我を負っているわけではない
ならば―――!
さやか「マミさんは!?」
杏子「浄化……だけしてきた……」
杏子はこんな返り血を浴びるような大怪我を治す術を持っていない……!
あたしにも治せない!
できるとしたら―――!
ほむらside
階段から足音が聞こえてきた。やっと――――!
ほむら「杏子!―――」
ほむら「―――……!?」
杏子は大量の血を浴びていた
……杏子自身はそこまでひどい怪我を負っているわけではない
ならば―――!
さやか「マミさんは!?」
杏子「浄化……だけしてきた……」
杏子はこんな返り血を浴びるような大怪我を治す術を持っていない……!
あたしにも治せない!
できるとしたら―――!
935: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:39:30.12:WHaXsLgg0 (10/22)
杏子「……砕いて……やるべきだった……!」
……声を押し殺して泣いていた
さやか「杏子!マミさんはどこ!?」
杏子「……あたしは幻覚魔法にぜんっぜん慣れてない!!」
さやか「急になに!?」
杏子「やってる途中にこいつらに邪魔されたらどうなるかわからないって言ってんだ!!」
さやか「……!」
杏子「……砕いて……やるべきだった……!」
……声を押し殺して泣いていた
さやか「杏子!マミさんはどこ!?」
杏子「……あたしは幻覚魔法にぜんっぜん慣れてない!!」
さやか「急になに!?」
杏子「やってる途中にこいつらに邪魔されたらどうなるかわからないって言ってんだ!!」
さやか「……!」
936: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:42:33.33:WHaXsLgg0 (11/22)
ほむら「……私がインキュベーターにあたる」
杏子「……ほむらができるなら、マミは回復役にさやかを呼んでたはずだ」
ほむら「できるかできないかなんて問題視していない」
ほむら「やると言っているのよ」
杏子「できなきゃ同じことだろうが!」
ほむら「私だけの問題ではないわ」
杏子「ああ!?」
ほむら「あなたが手早く済ませればいい」
ほむら「さっき、一度は使ったんでしょう?できないとは言わせないわ」
杏子「この…!」
ほむら「さやか、行って」
さやか「任せたからね!」
杏子「おい!待て!」
ほむら「……私がインキュベーターにあたる」
杏子「……ほむらができるなら、マミは回復役にさやかを呼んでたはずだ」
ほむら「できるかできないかなんて問題視していない」
ほむら「やると言っているのよ」
杏子「できなきゃ同じことだろうが!」
ほむら「私だけの問題ではないわ」
杏子「ああ!?」
ほむら「あなたが手早く済ませればいい」
ほむら「さっき、一度は使ったんでしょう?できないとは言わせないわ」
杏子「この…!」
ほむら「さやか、行って」
さやか「任せたからね!」
杏子「おい!待て!」
937: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:43:45.56:WHaXsLgg0 (12/22)
「……場所も聞かずにどこ行く気だ!?例の河原だ、バカ!」
「りょーかい」
「……場所も聞かずにどこ行く気だ!?例の河原だ、バカ!」
「りょーかい」
938: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:45:39.90:WHaXsLgg0 (13/22)
杏子side
杏子「馬鹿だよ…あんたは……ここまで来て切り捨てられないのかよ……!?」
ほむら「ここまで来たからこそ、よ」
ほむら「いや、もっと前から、そうだったわね」
ほむら「……とっくに気づいていたでしょうに」
ほむら「……あなたと巴さんのことを私は心底すごいと思う。だけど、もう私にはできない」
ほむら「ごめんなさい」
杏子「……謝って済む問題じゃないよ……自分の言葉には責任もってよね……!?」
杏子「……行くよ」
杏子side
杏子「馬鹿だよ…あんたは……ここまで来て切り捨てられないのかよ……!?」
ほむら「ここまで来たからこそ、よ」
ほむら「いや、もっと前から、そうだったわね」
ほむら「……とっくに気づいていたでしょうに」
ほむら「……あなたと巴さんのことを私は心底すごいと思う。だけど、もう私にはできない」
ほむら「ごめんなさい」
杏子「……謝って済む問題じゃないよ……自分の言葉には責任もってよね……!?」
杏子「……行くよ」
939: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:46:26.29:WHaXsLgg0 (14/22)
素面で使ってみてわかったことだけど
固有魔法の基本的な使い方は自転車の乗り方と同じで、長い間使ってなかったとしても忘れるものではなかった
それに加え、あたしだけが侵入できる障壁というのは、あたしの侵入をサポートする機能もあったらしく、随分楽にやれた
それで、今まどかの意識の中
素面で使ってみてわかったことだけど
固有魔法の基本的な使い方は自転車の乗り方と同じで、長い間使ってなかったとしても忘れるものではなかった
それに加え、あたしだけが侵入できる障壁というのは、あたしの侵入をサポートする機能もあったらしく、随分楽にやれた
それで、今まどかの意識の中
940: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:48:46.19:WHaXsLgg0 (15/22)
別まど「……」
杏子「これはどういうあれなの?」
別窓「私の魔力に残った意識の残滓かな」
杏子「へえ」
別まど「……怒ってる……よね?」
杏子「当然でしょ」
杏子「あんたは、ほむらの信頼を、一番許されないやり方で裏切ったんだ」
別まど「……」
杏子「……あんたとしてはやることやっただけってのもわかってるけどさ」
別まど「……」
別まど「……」
杏子「これはどういうあれなの?」
別窓「私の魔力に残った意識の残滓かな」
杏子「へえ」
別まど「……怒ってる……よね?」
杏子「当然でしょ」
杏子「あんたは、ほむらの信頼を、一番許されないやり方で裏切ったんだ」
別まど「……」
杏子「……あんたとしてはやることやっただけってのもわかってるけどさ」
別まど「……」
941: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:50:12.37:WHaXsLgg0 (16/22)
杏子「ま、あんたが残りかすっていうのなら、ここでぶつけても無駄だね」
杏子「共犯の、このまどかが起きてからにするよ」
別まど「……ほどほどにね?」
杏子「さあてね。それで、あたしは何をすればいいの?」
別まど「……この障壁は、杏子ちゃんが来たら、絶望を取り込んで消失するようにできてるの」
杏子「なんだ、じゃあ、もうあたしいらないじゃん?」
別窓「ううん。インキュベーターが私の素質に触れちゃったから、障壁は必要なの」
杏子「あー……」
杏子「ま、あんたが残りかすっていうのなら、ここでぶつけても無駄だね」
杏子「共犯の、このまどかが起きてからにするよ」
別まど「……ほどほどにね?」
杏子「さあてね。それで、あたしは何をすればいいの?」
別まど「……この障壁は、杏子ちゃんが来たら、絶望を取り込んで消失するようにできてるの」
杏子「なんだ、じゃあ、もうあたしいらないじゃん?」
別窓「ううん。インキュベーターが私の素質に触れちゃったから、障壁は必要なの」
杏子「あー……」
942: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:51:37.20:WHaXsLgg0 (17/22)
別まど「今から魔法の術式を杏子ちゃんの頭に流し込むから、それを魔法でマミさんの頭にそのまま映して」
杏子「マミ……」
別まど「大丈夫。今のさやかちゃんなら間に合わせられるから」
杏子「……」
別まど「後は、それを再び私の頭にかけてもらえれば」
杏子「あいつ、破るのは時間の問題だって言ってたけど?」
別まど「うん。だからイタチごっこ」
別まど「魔法を改良して、私の素質がなくなるまで逃げ続けてほしい」
別まど「今から魔法の術式を杏子ちゃんの頭に流し込むから、それを魔法でマミさんの頭にそのまま映して」
杏子「マミ……」
別まど「大丈夫。今のさやかちゃんなら間に合わせられるから」
杏子「……」
別まど「後は、それを再び私の頭にかけてもらえれば」
杏子「あいつ、破るのは時間の問題だって言ってたけど?」
別まど「うん。だからイタチごっこ」
別まど「魔法を改良して、私の素質がなくなるまで逃げ続けてほしい」
943: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:53:41.07:WHaXsLgg0 (18/22)
杏子「あいつと知恵比べ?」
杏子「まあ、魔法改良はマミがするんだろうけどさあ、さすがに勝てる気がしないっていうか……」
別まど「それでもマミさんならやれると思う。魔力の使い方はマミさんの方が私よりはるかに上なの」
別まど「あいつは、私の単なる力押しで作った障壁でも破るのに苦労してたから」
別まど「マミさんが改良したらあいつにとっては相当固い障壁になるはず」
別まど「それに、インキュベーターは基本的に契約成立と魔法少女を長持ちさせるために、少女の精神についてよく知っているけど」
別まど「魔法自体の詳しい発動方法、解除方法にそこまで詳しいってわけでもないの」
別まど「今からそれに興味を持つにしても、たぶんタッチの差で振り切れる」
杏子「あいつと知恵比べ?」
杏子「まあ、魔法改良はマミがするんだろうけどさあ、さすがに勝てる気がしないっていうか……」
別まど「それでもマミさんならやれると思う。魔力の使い方はマミさんの方が私よりはるかに上なの」
別まど「あいつは、私の単なる力押しで作った障壁でも破るのに苦労してたから」
別まど「マミさんが改良したらあいつにとっては相当固い障壁になるはず」
別まど「それに、インキュベーターは基本的に契約成立と魔法少女を長持ちさせるために、少女の精神についてよく知っているけど」
別まど「魔法自体の詳しい発動方法、解除方法にそこまで詳しいってわけでもないの」
別まど「今からそれに興味を持つにしても、たぶんタッチの差で振り切れる」
944: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:55:19.61:WHaXsLgg0 (19/22)
杏子「どれくらい続ければいいのさ?」
別まど「それは正直よくわからないの」
別まど「小学校低学年で素質がなくなった人もいれば、成人の直前まで残った人もいるから」
杏子「あやふやだねえ。マミをそこまで保たせないといけない、か」
別まど「……マミさんが死ぬのはいやだけど、ほかのみんなも障壁をかけられるほうがいい」
別まど「マミさんなら噛み砕いてみんなに説明できると思う」
杏子「そうか」
杏子「ま、マミと要相談だけど、あんたの言った通りにするしかなさそうだね」
杏子「どれくらい続ければいいのさ?」
別まど「それは正直よくわからないの」
別まど「小学校低学年で素質がなくなった人もいれば、成人の直前まで残った人もいるから」
杏子「あやふやだねえ。マミをそこまで保たせないといけない、か」
別まど「……マミさんが死ぬのはいやだけど、ほかのみんなも障壁をかけられるほうがいい」
別まど「マミさんなら噛み砕いてみんなに説明できると思う」
杏子「そうか」
杏子「ま、マミと要相談だけど、あんたの言った通りにするしかなさそうだね」
945: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:57:02.52:WHaXsLgg0 (20/22)
別まど「……もうお別れだね」
杏子「……ま、さっきはああ言ったけど、やっぱ全員こうして無事に残りそうってことはうれしくもあるんだよね
杏子「そこはお礼言っとくよ」
杏子「いつまで続くかわかんないけどさ」
別まど「……さっきの障壁だけど、かけられる人はたくさん残った方が有利だから、そこは忘れないで」
別まど「重ね掛けとかもできるし、それとは別に誰か一人は常に生き残らないといけない」
杏子「……わかった」
別まど「……もうお別れだね」
杏子「……ま、さっきはああ言ったけど、やっぱ全員こうして無事に残りそうってことはうれしくもあるんだよね
杏子「そこはお礼言っとくよ」
杏子「いつまで続くかわかんないけどさ」
別まど「……さっきの障壁だけど、かけられる人はたくさん残った方が有利だから、そこは忘れないで」
別まど「重ね掛けとかもできるし、それとは別に誰か一人は常に生き残らないといけない」
杏子「……わかった」
946: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:57:38.83:WHaXsLgg0 (21/22)
QBside
やれやれ。ノルマ達成と思いきや、か
彼女の出現から掌でもてあそばれてばかりだった
数多の時間軸の失敗からえた経験値、なのかな
これから心理障壁魔法の調査、か
彼女たちとはそこそこ長い付き合いになりそうだ
QBside
やれやれ。ノルマ達成と思いきや、か
彼女の出現から掌でもてあそばれてばかりだった
数多の時間軸の失敗からえた経験値、なのかな
これから心理障壁魔法の調査、か
彼女たちとはそこそこ長い付き合いになりそうだ
947: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/03(火) 02:58:20.98:WHaXsLgg0 (22/22)
投下終了です。これにて第22話完です
次の投下日は未定です
投下終了です。これにて第22話完です
次の投下日は未定です
948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/03(火) 07:18:37.52:620BtSoro (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
949:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/03(火) 08:05:19.67:NQvjhhIu0 (1/1)
一矢報いたと思っていいのかね
一矢報いたと思っていいのかね
950:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/03(火) 08:52:44.87:J2bHM40AO (1/1)
…勝ったのか?
…勝ったのか?
951:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/03(火) 21:21:12.43:WX/T4q1Jo (1/2)
ニコだけレイドうpできずってか
ニコだけレイドうpできずってか
952:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/03(火) 21:21:41.96:WX/T4q1Jo (2/2)
誤爆すまん
誤爆すまん
953: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 01:59:47.02:pjk+WmDu0 (1/12)
誤爆でも読んでいただいてるってことだからとっても嬉しいなって
一矢報いたという表現が適切かなと思います
やはり完全勝利はまどか☆マギカの世界観上難しいので
後日談投下します。先がぼんやりしてるんでタイトルはつけません
誤爆でも読んでいただいてるってことだからとっても嬉しいなって
一矢報いたという表現が適切かなと思います
やはり完全勝利はまどか☆マギカの世界観上難しいので
後日談投下します。先がぼんやりしてるんでタイトルはつけません
954: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:00:22.28:pjk+WmDu0 (2/12)
エピローグ
エピローグ
955: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:01:24.36:pjk+WmDu0 (3/12)
ほむらside
さやか「ねえ、これ一体どういう状況?」
ほむら「……私に聞かれても」
杏子「……」
まどか「……」
マミ「……」
ほむらside
さやか「ねえ、これ一体どういう状況?」
ほむら「……私に聞かれても」
杏子「……」
まどか「……」
マミ「……」
956: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:02:40.75:pjk+WmDu0 (4/12)
ほむら「……そのまま見れば、あなたが巴さんを回復し終えてここに帰って来たら、まどかと杏子が巴さんに土下座をした、ね」
ほむら「まどかはみんなに謝ってるみたいだけど」
さやか「……ねえ、二人とも?マミさんもあたしたちも困ってるから」
さやか「まず謝ってる理由から説明するべきじゃないかなあと思うんだけど」
ほむら「……そのまま見れば、あなたが巴さんを回復し終えてここに帰って来たら、まどかと杏子が巴さんに土下座をした、ね」
ほむら「まどかはみんなに謝ってるみたいだけど」
さやか「……ねえ、二人とも?マミさんもあたしたちも困ってるから」
さやか「まず謝ってる理由から説明するべきじゃないかなあと思うんだけど」
957: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:03:48.38:pjk+WmDu0 (5/12)
杏子「……本当にどんでもないことをしたと思ってる」
杏子「申し訳ないです……」
杏子「もう他になんて言っていいか……」
マミ「……そう言われても、いまいち何のことかわからないのよ」
マミ「お互い様としか言いようがないんじゃないかな?」
確かに謝ってる理由は想像がつかないでもない
けど、例の「殺し合い」は幻覚魔法を取り戻すためのプロセスだった
だから杏子があそこまで深刻に謝っている理由が、私にもわからない
いくら面倒くさい子とはいえ、この場面ではむしろさらっと流す性格だと思うんだけど…
杏子「……本当にどんでもないことをしたと思ってる」
杏子「申し訳ないです……」
杏子「もう他になんて言っていいか……」
マミ「……そう言われても、いまいち何のことかわからないのよ」
マミ「お互い様としか言いようがないんじゃないかな?」
確かに謝ってる理由は想像がつかないでもない
けど、例の「殺し合い」は幻覚魔法を取り戻すためのプロセスだった
だから杏子があそこまで深刻に謝っている理由が、私にもわからない
いくら面倒くさい子とはいえ、この場面ではむしろさらっと流す性格だと思うんだけど…
958: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:05:45.47:pjk+WmDu0 (6/12)
杏子「お互い様、で済ませられないことをしちまったと思ってる……」
マミ「―――ああ……そのこと」
巴さんは、ニコリとほほ笑んで言った
マミ「……久しぶりに会えてうれしかった。美樹さんがくるまでソウルジェムが保ったも、そのおかげかもね」
杏子「―――!」
そういうこと、か……
巴さんは幻覚魔法を使わざるを得ない状況に杏子を追い込んだ
だから当然それを使われることを予期していた
その相手に対し攻撃を通せる隙を作るほどの幻覚を、生存本能は選び取ったというわけだ
杏子「お人よしが過ぎるよ、あんた……」
マミ「だから、それもお互い様よ」
杏子「お互い様、で済ませられないことをしちまったと思ってる……」
マミ「―――ああ……そのこと」
巴さんは、ニコリとほほ笑んで言った
マミ「……久しぶりに会えてうれしかった。美樹さんがくるまでソウルジェムが保ったも、そのおかげかもね」
杏子「―――!」
そういうこと、か……
巴さんは幻覚魔法を使わざるを得ない状況に杏子を追い込んだ
だから当然それを使われることを予期していた
その相手に対し攻撃を通せる隙を作るほどの幻覚を、生存本能は選び取ったというわけだ
杏子「お人よしが過ぎるよ、あんた……」
マミ「だから、それもお互い様よ」
959: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:06:57.64:pjk+WmDu0 (7/12)
これで杏子が謝っていた理由は分かった
あとは……
さやか「で?まどかはなんで謝ってるの?」
まどか「……みんなに迷惑かけて」
まどか「杏子ちゃんとマミさんに大変な、ひどい目に合わせて……」
まどか「本当にごめんなさい」
これで杏子が謝っていた理由は分かった
あとは……
さやか「で?まどかはなんで謝ってるの?」
まどか「……みんなに迷惑かけて」
まどか「杏子ちゃんとマミさんに大変な、ひどい目に合わせて……」
まどか「本当にごめんなさい」
960: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:08:52.60:pjk+WmDu0 (8/12)
杏子「あのさ、迷惑とかひどい目、とかに怒ってるやつはこの中にはいないんだけど」
マミ「ええ。むしろ望んでやったことよ」
さやか「ねえ、まどか、あたしたちがまどかに怒ってる理由はそこじゃないんだよ?わかるでしょ?」
まどか「そのことだったら―――」
まどかは顔を上げずに答えた
まどか「―――たとえみんなに絶交されても」
まどか「絶対に謝らない」
さやか「……暁美さん、どうしますか?反省の色なしですよ?」
ほむら「……絶交されるようなことをしたって認識してるのがたち悪いわね」
まどか「……」
杏子「あのさ、迷惑とかひどい目、とかに怒ってるやつはこの中にはいないんだけど」
マミ「ええ。むしろ望んでやったことよ」
さやか「ねえ、まどか、あたしたちがまどかに怒ってる理由はそこじゃないんだよ?わかるでしょ?」
まどか「そのことだったら―――」
まどかは顔を上げずに答えた
まどか「―――たとえみんなに絶交されても」
まどか「絶対に謝らない」
さやか「……暁美さん、どうしますか?反省の色なしですよ?」
ほむら「……絶交されるようなことをしたって認識してるのがたち悪いわね」
まどか「……」
961: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:10:47.18:pjk+WmDu0 (9/12)
マミ「まあ、今後は大丈夫じゃないかしら?契約なしでリスクさえ犯せばなにかできるって状況はもう来ないでしょうし」
杏子「それは……まあ、そうだな」
さやか「……」
さやか「ねえ、まどか、あんたがあたしたちが戦ってるとこに向かったのって、あのまどかが出現してからのことなの?」
まどか「……ううん」
杏子「……はあ?」
杏子「じゃあ、何?契約する気だったっての……!?」
まどか「契約する気はなかったんだ」
杏子「だったらなんで来たってのさ?」
まどか「みんなが死ぬってわかってたから、じっとしてらいれなかった」
まどか「なにもできないってわかってたけど、行かずにいられなかった」
マミ「まあ、今後は大丈夫じゃないかしら?契約なしでリスクさえ犯せばなにかできるって状況はもう来ないでしょうし」
杏子「それは……まあ、そうだな」
さやか「……」
さやか「ねえ、まどか、あんたがあたしたちが戦ってるとこに向かったのって、あのまどかが出現してからのことなの?」
まどか「……ううん」
杏子「……はあ?」
杏子「じゃあ、何?契約する気だったっての……!?」
まどか「契約する気はなかったんだ」
杏子「だったらなんで来たってのさ?」
まどか「みんなが死ぬってわかってたから、じっとしてらいれなかった」
まどか「なにもできないってわかってたけど、行かずにいられなかった」
962: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:12:06.01:pjk+WmDu0 (10/12)
杏子「……おい、どうすんだ、コイツ。またやらかすぞ?」
さやか「うーん。ここまで頑固なまどかは見たことないからなあ……」
ほむら「……さやかの場合、こうなるとほんと骨が折れるのよね」
杏子「こいつらホント似てるからなあ……」
マミ「……私たちも折れるつもりはないし、適当なところで妥協しましょうか」
さやか「適当なところ?」
マミ「私たちは、鹿目さんに心配かけないくらい強くなる」
マミ「自分の命を大切にする」
マミ「だから、鹿目さんも、私たちが危なくなっても危険なことをしない」
杏子「……おい、どうすんだ、コイツ。またやらかすぞ?」
さやか「うーん。ここまで頑固なまどかは見たことないからなあ……」
ほむら「……さやかの場合、こうなるとほんと骨が折れるのよね」
杏子「こいつらホント似てるからなあ……」
マミ「……私たちも折れるつもりはないし、適当なところで妥協しましょうか」
さやか「適当なところ?」
マミ「私たちは、鹿目さんに心配かけないくらい強くなる」
マミ「自分の命を大切にする」
マミ「だから、鹿目さんも、私たちが危なくなっても危険なことをしない」
963: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:13:53.98:pjk+WmDu0 (11/12)
杏子「まず、マミが危険なことをしないと誓え」
マミ「……」
杏子「やっぱりできないのかよ……」
ほむら「まあ、ここで落とすしかないわ」
ほむら「ワルプルギスほどの絶望的状況も今後はそうないでしょうし」
さやか「そうだね」
さやか「まどか、あたしたちこれから頑張るからさ」
さやか「まどかもちょっとやそっとあたしたちが危ないってときは、信じてくれないかな?」
まどか「……うん。ちょっとやそっと危ないってときは信じる」
杏子「困ったやつだなあ……」
ほむら「……今はこれで仕方ないわね」
杏子「まず、マミが危険なことをしないと誓え」
マミ「……」
杏子「やっぱりできないのかよ……」
ほむら「まあ、ここで落とすしかないわ」
ほむら「ワルプルギスほどの絶望的状況も今後はそうないでしょうし」
さやか「そうだね」
さやか「まどか、あたしたちこれから頑張るからさ」
さやか「まどかもちょっとやそっとあたしたちが危ないってときは、信じてくれないかな?」
まどか「……うん。ちょっとやそっと危ないってときは信じる」
杏子「困ったやつだなあ……」
ほむら「……今はこれで仕方ないわね」
964: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/05(木) 02:14:37.86:pjk+WmDu0 (12/12)
投下終了です。後日談その1終了です
次回投下日未定です
投下終了です。後日談その1終了です
次回投下日未定です
965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/05(木) 06:55:01.58:ffkhsVZYo (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
966:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/06(金) 00:25:36.28:igI06Q+to (1/1)
乙
自分からして約束出来ないマミさんかわいい
乙
自分からして約束出来ないマミさんかわいい
967: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:47:09.86:+3CXCmx90 (1/7)
ちょっとですが投下します
ちょっとですが投下します
968: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:49:19.12:+3CXCmx90 (2/7)
杏子side
ワルプルギスを倒してその後の処理がすんだあと、まどかは母親にこっぴどく叱られることになった
あの「台風」の中娘が黙って外に飛び出したんだから当然だよな
まどかとしてはあたしたちのことは伏せておきたかったんだけど、まあ、あたしたちにも責任の一端はあるわけで
(無論、あたしたちはまどかに来るなといったわけで、それを破ったまどかが悪いってのは譲るわけにはいかないが)
まどか一人に背負わせるわけにはいかない
そういうわけで、まず、まどかの独断専行を許したらしい志筑仁美とまどかが怒られてて
それにあたしたち4人が加わった
杏子side
ワルプルギスを倒してその後の処理がすんだあと、まどかは母親にこっぴどく叱られることになった
あの「台風」の中娘が黙って外に飛び出したんだから当然だよな
まどかとしてはあたしたちのことは伏せておきたかったんだけど、まあ、あたしたちにも責任の一端はあるわけで
(無論、あたしたちはまどかに来るなといったわけで、それを破ったまどかが悪いってのは譲るわけにはいかないが)
まどか一人に背負わせるわけにはいかない
そういうわけで、まず、まどかの独断専行を許したらしい志筑仁美とまどかが怒られてて
それにあたしたち4人が加わった
969: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:51:20.86:+3CXCmx90 (3/7)
そして、誰一人として理由を語れないために
6人に分散すると思われた怒りは逆に6倍以上に膨れ上がった
そして、大体最近帰り遅いし何か隠してるだろうという至極ごもっともな指摘にもまどかは黙秘し
とうとうその怒りはみんなの両親にまで波及した
離れて暮らしてるほむらの両親はまだしも
超がつくほどの名門らしい志筑家当主や徹底した不干渉主義のマミの叔母まで招集したのだから凄まじい
マミが叔母を呼ばれた時なんか、人間あそこまで肌が青くなるもんなのかと驚いた
そして、誰一人として理由を語れないために
6人に分散すると思われた怒りは逆に6倍以上に膨れ上がった
そして、大体最近帰り遅いし何か隠してるだろうという至極ごもっともな指摘にもまどかは黙秘し
とうとうその怒りはみんなの両親にまで波及した
離れて暮らしてるほむらの両親はまだしも
超がつくほどの名門らしい志筑家当主や徹底した不干渉主義のマミの叔母まで招集したのだから凄まじい
マミが叔母を呼ばれた時なんか、人間あそこまで肌が青くなるもんなのかと驚いた
970: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:52:33.07:+3CXCmx90 (4/7)
それで、志筑仁美は舌先三寸でうまい具合に自分に全責任があるかのように信じ込ませかけていたのだが
あたしたちはそれぞれの理由で、あの女に責任をかぶせる理由はさらさらなかった
そういうわけで後ろから銃を撃たれた志筑仁美も陥落して
まどかの母親以外は、これ終わらないんじゃないかな、何て午前三時辺りに考え出した
それで、志筑仁美は舌先三寸でうまい具合に自分に全責任があるかのように信じ込ませかけていたのだが
あたしたちはそれぞれの理由で、あの女に責任をかぶせる理由はさらさらなかった
そういうわけで後ろから銃を撃たれた志筑仁美も陥落して
まどかの母親以外は、これ終わらないんじゃないかな、何て午前三時辺りに考え出した
971:>>970一行目の理由→つもり ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:55:53.91:+3CXCmx90 (5/7)
長々と説教聞きながら、なんでこんな鬼みたいなのからまどかが育つのかと最初は思ったわけだけど
あの人は家族も保護者も身元保証人もいない施設にも入っていない中学生という
およそ日本にあたし以外に実在するか怪しい存在をあっさり受け入れて
怒り以外のいろんな感情をあたしに向けてきた
あたしとしては同情向けられるのなんて大嫌いなんだけど
それを察してか、あの人は自分の同情心を隠そうとしていた
そのお人よし振りをみて、ああ、やっぱりまどかの母親なんだなと思った
長々と説教聞きながら、なんでこんな鬼みたいなのからまどかが育つのかと最初は思ったわけだけど
あの人は家族も保護者も身元保証人もいない施設にも入っていない中学生という
およそ日本にあたし以外に実在するか怪しい存在をあっさり受け入れて
怒り以外のいろんな感情をあたしに向けてきた
あたしとしては同情向けられるのなんて大嫌いなんだけど
それを察してか、あの人は自分の同情心を隠そうとしていた
そのお人よし振りをみて、ああ、やっぱりまどかの母親なんだなと思った
972: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 02:58:39.38:+3CXCmx90 (6/7)
それで翌日はマミ宅で打ち上げが行われた
まあ、最初思ってた通り、万事ハッピーエンドとはならなかったけど
ワルプルギス後もみんなが生きてて、こうして怒られたり笑ったりできるなんて想像もしなかったから
相当嬉しい
それで翌日はマミ宅で打ち上げが行われた
まあ、最初思ってた通り、万事ハッピーエンドとはならなかったけど
ワルプルギス後もみんなが生きてて、こうして怒られたり笑ったりできるなんて想像もしなかったから
相当嬉しい
973: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/07(土) 03:00:46.02:+3CXCmx90 (7/7)
これにて投下終了です。後日談その2でした
次回投下日は未定です、内容は多分打ち上げの模様です
あまり明るい感じにはならないかも
これにて投下終了です。後日談その2でした
次回投下日は未定です、内容は多分打ち上げの模様です
あまり明るい感じにはならないかも
974:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 07:08:52.23:pzKJQlwio (1/1)
乙ぬるぽ
乙ぬるぽ
975:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 12:00:36.25:M05kFKbMo (1/1)
乙
帰れる場所がある、こんなに嬉しい事はないってどこかの天パが言ってたからきっと大丈夫
乙
帰れる場所がある、こんなに嬉しい事はないってどこかの天パが言ってたからきっと大丈夫
976:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 12:05:48.34:+AHBhqX6o (1/1)
その天パ俺かも
その天パ俺かも
977:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 22:13:46.69:AjIGk8nfO (1/4)
お前か
お前か
978:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 22:15:03.77:AjIGk8nfO (2/4)
天パって何だ
天パって何だ
979:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 22:16:49.89:AjIGk8nfO (3/4)
分かった
分かった
980:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 22:21:34.46:AjIGk8nfO (4/4)
忘れてた乙
忘れてた乙
981:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/07(土) 23:52:08.78:v8pj50CN0 (1/1)
つまんね
つまんね
982: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:32:31.02:8Bf1WzKb0 (1/11)
さやかside
さやか「昨日は大変だったねー」
マミ「昨日、ていうか今日なのかしら?もう一生怒られ続けるのかと思ったわ……」
まどか「……本当にごめんなさい」
ほむら「まどかのせいじゃないわ」
ほむら「それより、昨日の今日で私たちといて大丈夫なの?怒られたりしない?」
まどか「大丈夫。みんなとお泊り会って言っても、楽しんで来いって言われただけだから」
さやかside
さやか「昨日は大変だったねー」
マミ「昨日、ていうか今日なのかしら?もう一生怒られ続けるのかと思ったわ……」
まどか「……本当にごめんなさい」
ほむら「まどかのせいじゃないわ」
ほむら「それより、昨日の今日で私たちといて大丈夫なの?怒られたりしない?」
まどか「大丈夫。みんなとお泊り会って言っても、楽しんで来いって言われただけだから」
983: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:33:54.59:8Bf1WzKb0 (2/11)
まどか「さやかちゃんだって来てるじゃない?」
さやか「そういうのごまかすのは慣れたもんなんだよ」
ほむら「……ごまかすのは慣れてるでしょうけど、腕は上達しているとは限らないわ」
さやか「……やっぱバレてるかな?」
ほむら「気づかない振りをしているだけでしょうね。感謝しておきなさい」
さやか「果たして返せるものでしょうか……」
ほむら「長生きすればいいのよ」
さやか「……やっぱそうなりますかー」
さやか「……ま、昨日生き残ったことで、まず第一関門クリアかな」
まどか「さやかちゃんだって来てるじゃない?」
さやか「そういうのごまかすのは慣れたもんなんだよ」
ほむら「……ごまかすのは慣れてるでしょうけど、腕は上達しているとは限らないわ」
さやか「……やっぱバレてるかな?」
ほむら「気づかない振りをしているだけでしょうね。感謝しておきなさい」
さやか「果たして返せるものでしょうか……」
ほむら「長生きすればいいのよ」
さやか「……やっぱそうなりますかー」
さやか「……ま、昨日生き残ったことで、まず第一関門クリアかな」
984: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:35:24.86:8Bf1WzKb0 (3/11)
さやか「しっかしまー、こうしてまた五人で集まれるとはねー」
マミ「……夢みたいだわ」
まどか「ほんとによかった……」
ほむら「感無量よ」
ほむら「……あのまどかのことは心残りだけど」
マミ「大丈夫だと思うわよ?あの鹿目さん図太そうだったから」
まどか「……色々あったんだろうね」
さやか「図太さって言ったらまどかもそうなってきた気がするね」
まどか「何それー?」
さやか「しっかしまー、こうしてまた五人で集まれるとはねー」
マミ「……夢みたいだわ」
まどか「ほんとによかった……」
ほむら「感無量よ」
ほむら「……あのまどかのことは心残りだけど」
マミ「大丈夫だと思うわよ?あの鹿目さん図太そうだったから」
まどか「……色々あったんだろうね」
さやか「図太さって言ったらまどかもそうなってきた気がするね」
まどか「何それー?」
985: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:36:42.70:8Bf1WzKb0 (4/11)
さやか「てかさ、杏子どうしたの?なんか元気ない感じだけど」
杏子「ん?……ああ、悪いね。何でもないよ」
さやか「……なんかあるよね?今更隠し事なんてなしだよ?」
杏子「……今後のことについて、ちょっとさ」
まどか「今後のことって?」
杏子「魔法少女のこととか、生活のこととか」
さやか「魔法少女のことはともかく、生活のことって?マミさんと一緒に暮らしてくんじゃないの?」
杏子「そういうわけにいかなくなるんだよ」
さやか「てかさ、杏子どうしたの?なんか元気ない感じだけど」
杏子「ん?……ああ、悪いね。何でもないよ」
さやか「……なんかあるよね?今更隠し事なんてなしだよ?」
杏子「……今後のことについて、ちょっとさ」
まどか「今後のことって?」
杏子「魔法少女のこととか、生活のこととか」
さやか「魔法少女のことはともかく、生活のことって?マミさんと一緒に暮らしてくんじゃないの?」
杏子「そういうわけにいかなくなるんだよ」
986: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:39:28.24:8Bf1WzKb0 (5/11)
マミ「……私としては全く構わないのよ?むしろ―――」
杏子「そうじゃないんだよ。魔法少女四人でやってくわけだから、グリーフシードがそこそこいるじゃん?」
杏子「特にワルプルギスが来た後少しの間は、その地域で出現する魔女が極端に少なくなるらしいんだよ。聞いた話だと」
杏子「今日探ってみた感じそんな風だったから、ガセじゃないっぽい」
杏子「そういうわけで風見野での魔女狩りがしばらく重要になるんだ」
さやか「なにか問題あるの?」
杏子「風見野が他の魔法少女に奪われないように目を光らせとかなきゃいけない」
杏子「魔法少女ってのは隙あらば他人の縄張りを荒らす生き物だからさ」
マミ「ああ……」
ほむら「そういうこと……」
杏子「それで、風見野で目を光らせる役割って言ったら、やっぱあたしでしょ?」
さやか「……そうだね」
杏子「最近開け気味だったし、早く手を打たなきゃいけないんだよ」
マミ「……私としては全く構わないのよ?むしろ―――」
杏子「そうじゃないんだよ。魔法少女四人でやってくわけだから、グリーフシードがそこそこいるじゃん?」
杏子「特にワルプルギスが来た後少しの間は、その地域で出現する魔女が極端に少なくなるらしいんだよ。聞いた話だと」
杏子「今日探ってみた感じそんな風だったから、ガセじゃないっぽい」
杏子「そういうわけで風見野での魔女狩りがしばらく重要になるんだ」
さやか「なにか問題あるの?」
杏子「風見野が他の魔法少女に奪われないように目を光らせとかなきゃいけない」
杏子「魔法少女ってのは隙あらば他人の縄張りを荒らす生き物だからさ」
マミ「ああ……」
ほむら「そういうこと……」
杏子「それで、風見野で目を光らせる役割って言ったら、やっぱあたしでしょ?」
さやか「……そうだね」
杏子「最近開け気味だったし、早く手を打たなきゃいけないんだよ」
987: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:40:54.03:8Bf1WzKb0 (6/11)
杏子「それで差しあたっては、まず拠点を風見野に移すことになるんだけど」
杏子「……どうしたもんかなって」
ほむら「先立つものはまとまったお金で、色々な手続きもやっぱり中学生だと色々面倒でしょうね……」
杏子「手続きは魔法でちょこまかやればいいと思うんだけどさ……」
だけど、お金の部分に関しては誤魔化さない
……杏子はもうあの暮らしに戻るつもりはないから
やむを得ない時にはやりかねないところは未だにあるけど
杏子はそれをやったらあたしたちの側からいなくなる
そんな気がする
だから、あたしたちは絶対にそんなことさせない
させないんだけど……
杏子「それで差しあたっては、まず拠点を風見野に移すことになるんだけど」
杏子「……どうしたもんかなって」
ほむら「先立つものはまとまったお金で、色々な手続きもやっぱり中学生だと色々面倒でしょうね……」
杏子「手続きは魔法でちょこまかやればいいと思うんだけどさ……」
だけど、お金の部分に関しては誤魔化さない
……杏子はもうあの暮らしに戻るつもりはないから
やむを得ない時にはやりかねないところは未だにあるけど
杏子はそれをやったらあたしたちの側からいなくなる
そんな気がする
だから、あたしたちは絶対にそんなことさせない
させないんだけど……
988: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:44:22.46:8Bf1WzKb0 (7/11)
マミ「……叔母からどうにか引き出す」
杏子「昨日の今日じゃないか。無理だよ」
マミ「何とかなるわ」
杏子「何とかなるようには見えなかった」
マミ「……お金を引き出す口実なんて、いくらでもあるわ」
杏子「厳しく追及されるよ。あたしのせいだけどさ、最近の生活費だってかなりもらってたわけじゃないか」
同じような理由で多分ほむらも厳しい
この一か月ワルプルギスのために結構無理なやりくりをしてたらしいし
マミさんと同じく親が非常招集かけられた後だから
マミ「……叔母からどうにか引き出す」
杏子「昨日の今日じゃないか。無理だよ」
マミ「何とかなるわ」
杏子「何とかなるようには見えなかった」
マミ「……お金を引き出す口実なんて、いくらでもあるわ」
杏子「厳しく追及されるよ。あたしのせいだけどさ、最近の生活費だってかなりもらってたわけじゃないか」
同じような理由で多分ほむらも厳しい
この一か月ワルプルギスのために結構無理なやりくりをしてたらしいし
マミさんと同じく親が非常招集かけられた後だから
989: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:46:37.76:8Bf1WzKb0 (8/11)
時間さえかければみんなそれぞれやりようがあるんだけど―――
さやか「それってやっぱり急がなきゃダメなの?」
杏子「周りに危ないのがうじゃうじゃいるんだよ。できれば明日からでも風見野に移らないと」
さやか「そっか……」
ほむら「杏子には何か考えがあるの?」
杏子「まー見切り発車的に始めて最初は今まで通り野宿とかでも何とかなるんじゃないかなー、って」
杏子「土地勘はあるし、魔法少女と違う危ない輩が来てもぶっ飛ばせるし」
さやか「女の子がやることじゃないよ……」
杏子「んなこと言ったってさー」
ほむら「今までと違って魔力での色々な誤魔化しがきかなくなるのよ?」
ほむら「……使い魔を放置しない限りは」
杏子「あー……」
杏子「考えてなかった……」
時間さえかければみんなそれぞれやりようがあるんだけど―――
さやか「それってやっぱり急がなきゃダメなの?」
杏子「周りに危ないのがうじゃうじゃいるんだよ。できれば明日からでも風見野に移らないと」
さやか「そっか……」
ほむら「杏子には何か考えがあるの?」
杏子「まー見切り発車的に始めて最初は今まで通り野宿とかでも何とかなるんじゃないかなー、って」
杏子「土地勘はあるし、魔法少女と違う危ない輩が来てもぶっ飛ばせるし」
さやか「女の子がやることじゃないよ……」
杏子「んなこと言ったってさー」
ほむら「今までと違って魔力での色々な誤魔化しがきかなくなるのよ?」
ほむら「……使い魔を放置しない限りは」
杏子「あー……」
杏子「考えてなかった……」
990: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:48:13.30:8Bf1WzKb0 (9/11)
まどか「……そういうことなら」
杏子「?」
まどか「ママがね、杏子ちゃんのこと気にかけてて、いつでも頼っていいって言ってたの」
杏子「……あのさ、まどか、そういうのはさ、社交辞令ってやつであって」
杏子「せいぜい気が向いたときにご飯をべに来ていいですよって程度の―――」
まどか「……そういうことなら」
杏子「?」
まどか「ママがね、杏子ちゃんのこと気にかけてて、いつでも頼っていいって言ってたの」
杏子「……あのさ、まどか、そういうのはさ、社交辞令ってやつであって」
杏子「せいぜい気が向いたときにご飯をべに来ていいですよって程度の―――」
991: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 02:52:10.47:8Bf1WzKb0 (10/11)
翌日早朝、まどか宅にて
詢子「―――別にかまわないよ」
杏子「」
杏子「あの……どういう……」
詢子「まどかの友達がお金がどうしても必要だから借りようってんでしょ?」
詢子「断る理由はないよ。事情があるみたいだし」
翌日早朝、まどか宅にて
詢子「―――別にかまわないよ」
杏子「」
杏子「あの……どういう……」
詢子「まどかの友達がお金がどうしても必要だから借りようってんでしょ?」
詢子「断る理由はないよ。事情があるみたいだし」
992: ◆WxX/Ywk/v6:2013/12/08(日) 03:01:52.92:8Bf1WzKb0 (11/11)
これにて投下終了です。後日談その3終わりです
どうも自分が思っていた打ち上げと違う……
次回はまどか宅で>>991の会話から続きます
とてもこのスレで終わりそうもなくなくなったので、一応次スレです
次スレの前にこのスレが残っていたらこのスレから投下します
まどか「希望は残っているんだよ。どんな時にもね」ほむら「2」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386438959/
ここまで来たのだからこのスレで終わるべきだったんでしょうが、いかんせん計画性がなく……
訂正
>>990
ご飯をべに→ご飯を食べに
これにて投下終了です。後日談その3終わりです
どうも自分が思っていた打ち上げと違う……
次回はまどか宅で>>991の会話から続きます
とてもこのスレで終わりそうもなくなくなったので、一応次スレです
次スレの前にこのスレが残っていたらこのスレから投下します
まどか「希望は残っているんだよ。どんな時にもね」ほむら「2」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386438959/
ここまで来たのだからこのスレで終わるべきだったんでしょうが、いかんせん計画性がなく……
訂正
>>990
ご飯をべに→ご飯を食べに
993:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 03:53:31.21:u+t2EKLWo (1/1)
乙!
最後まできちんと終わらせてくれる方がいいよ
しかしまどママ太っ腹すぎてわろた
乙!
最後まできちんと終わらせてくれる方がいいよ
しかしまどママ太っ腹すぎてわろた
994:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 04:31:55.42:Pg5pR8xvo (1/4)
乙
知らない子に金貸すとかパネェな
使い魔放置しないってとんでも選択だがどうすんだろ
まどポではマミですらGS一個もない状態で使い魔狩って回らないとか
改心杏子もGSに余裕ができるまでは放置とかだったけど
乙
知らない子に金貸すとかパネェな
使い魔放置しないってとんでも選択だがどうすんだろ
まどポではマミですらGS一個もない状態で使い魔狩って回らないとか
改心杏子もGSに余裕ができるまでは放置とかだったけど
995:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 06:12:30.95:b6JwsSzEo (1/1)
さすがにやり過ぎだろ
金が必要になる理由だけ考えて、金の調達法は赤の他人のまどママに事情も話さずATM代わりとか、魔法で騙し取るだの銀行襲撃だののがまだマシ
さすがにやり過ぎだろ
金が必要になる理由だけ考えて、金の調達法は赤の他人のまどママに事情も話さずATM代わりとか、魔法で騙し取るだの銀行襲撃だののがまだマシ
996:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2013/12/08(日) 08:50:12.59:UZsFGeBW0 (1/1)
乙
計画性というか通常以上にレスがついたんだから仕方のない、むしろ喜ぶべきことだと思う。
しかしまどマギは日常生活をどう過ごすのか考えるのは難しいよな。
どうしても家族と向き合わなきゃならないし金もいればGSもいるもんな。
ワルプル倒してハッピーエンドじゃなくてこれからどう生きていくかって言うので締めるのも新鮮で良いと思う。
乙
計画性というか通常以上にレスがついたんだから仕方のない、むしろ喜ぶべきことだと思う。
しかしまどマギは日常生活をどう過ごすのか考えるのは難しいよな。
どうしても家族と向き合わなきゃならないし金もいればGSもいるもんな。
ワルプル倒してハッピーエンドじゃなくてこれからどう生きていくかって言うので締めるのも新鮮で良いと思う。
997:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 11:15:03.37:Pg5pR8xvo (2/4)
>>995
>あの人は家族も保護者も身元保証人もいない施設にも入っていない中学生という
>およそ日本にあたし以外に実在するか怪しい存在をあっさり受け入れて
これ見る限り、犯罪者であることはまど母も知ってるだろうから
杏子のことを考えるなら通報すべきなんだがなぁ。魔法の存在も知らないから(まともな職につけない。書類関係もあるし)
今後も犯罪で金を稼ぐしかないんだし。なぜ金を貸すのか本気で疑問だ
>>995
>あの人は家族も保護者も身元保証人もいない施設にも入っていない中学生という
>およそ日本にあたし以外に実在するか怪しい存在をあっさり受け入れて
これ見る限り、犯罪者であることはまど母も知ってるだろうから
杏子のことを考えるなら通報すべきなんだがなぁ。魔法の存在も知らないから(まともな職につけない。書類関係もあるし)
今後も犯罪で金を稼ぐしかないんだし。なぜ金を貸すのか本気で疑問だ
998:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 11:40:25.24:sBgFQpJdo (1/1)
即犯罪認定とは短絡的な…
年齢に関わらず人の繋がり頼りにたくましく生きてる連中はどこにでもいるもんやで 杏子は違ったけど…
むしろ人生の苦きも知ってそうな詢子さんだから出来る対応と言えよう
いろいろ矛盾するけど娘が同じ境遇なら絶対一から十まで世話焼くとおもうぜ
自分の手が届く範囲を知ってる現実的な人って感じ
即犯罪認定とは短絡的な…
年齢に関わらず人の繋がり頼りにたくましく生きてる連中はどこにでもいるもんやで 杏子は違ったけど…
むしろ人生の苦きも知ってそうな詢子さんだから出来る対応と言えよう
いろいろ矛盾するけど娘が同じ境遇なら絶対一から十まで世話焼くとおもうぜ
自分の手が届く範囲を知ってる現実的な人って感じ
999:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 11:42:42.76:Pg5pR8xvo (3/4)
>>998
いやいや、身寄りもないホームレス中学生が生きてる時点で
犯罪の臭いかしないだろう常識的に考えて
>>998
いやいや、身寄りもないホームレス中学生が生きてる時点で
犯罪の臭いかしないだろう常識的に考えて
1000:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/12/08(日) 11:44:48.34:Pg5pR8xvo (4/4)
ってか、将来もない状況だぞ。売春少女と受け取られてもおかしくない
ってか、将来もない状況だぞ。売春少女と受け取られてもおかしくない
◆WxX/Ywk/v6 さんの作品一覧
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