895 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 01:59:28.05Sscwd73wo (4/18)


紗南「あっ!!!」


そして三好紗南は停止する。


『コッチカアァアア!!!』
『エモノダァアアア!!!!』
『ヨコセェエエエエ!!!!』

前方から多数のカースがやってきたからだ。


紗南(やばいやばいやばいやばいやばい)


あっと言う間に前後左右囲まれてしまった。

俗に言う四面楚歌である。

『モウニゲラレンゾオォオオオオオオオオオ!!!』
『クラェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!』
『カカレエエエエエエエエ!!!!』



お父さん、お母さん、ごめんなさい。

紗南の人生はここまでです。

ゲームで遊んでばかりいないで、

少しは言う事聞いて勉強もしておけばよかったのかな。


紗南「ゲームオーバー・・・・・・か。」

ざんねん!紗南の冒険はここでおわってしまった!


と言う事は無く、その時不思議なことが起こった。


『オラァアア!!』 『グゲッ!?』

紗南「えっ。」


一体のカースが隣のカースを殴ったのである。


896 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:00:20.71Sscwd73wo (5/18)

『ナニスンダテメェエエエ!!』

『テメェガサキニヤッタンダロォオオ!!!』


気がつけば周りのカースはカース同士で争い始めた。

三好紗南のことはすっかり忘れてしまったらしい。


紗南「よくわからないけど、今のうちに!」


三好紗南は飛び上がる!

『エアロシューズ』を使った大ジャンプ!

今ならスーパー配管工にもなれる気がする!


乱痴気騒ぎのカースの群れを跳び越えて、


彼女は見事に逃げ去ったのだった。


897 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:01:04.00Sscwd73wo (6/18)

――

そうして絶体絶命の窮地を乗り越えて、

三好紗南は隣街まで帰ってきたのでした。


紗南「ぜぇ・・・・・・ぜぇ・・・・・・。」


桃華「おかえりなさい、紗南ちゃま♪」


紗南(アタシをあの戦場に送り出した元凶たる悪魔は、)

紗南(人の気も知らないで笑顔で出迎えてくれやがりました。)


桃華「お疲れでしょう?喉かわいてますわよね?」

桃華「紅茶飲みます?」

桃華「さっきそこの機械から手に入れましたのよ!」

桃華「コインを入れてボタンを押すだけで紅茶が出てきますの!凄いですわよね!」


紗南が死線をくぐってるあいだ、

この悪魔は自動販売機で、午○ティーを買って感動していたらしい。


紗南(絶対いつか泣かすしっ!)


898 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:01:49.44Sscwd73wo (7/18)


桃華「そんなに睨まないでくださいません?」

桃華「わたくしとて、あなたばかりに働かせていた訳ではありませんのよ。」

桃華「上を御覧なさいな。」


言われて紗南が上を見れば、

「あほー、あほー」

数羽のカラスが上空を飛んでいた。


紗南「あれが・・・・・・ぜぇ・・・・・・どうしたって言うのさ・・・・・・。」

桃華「あのくらいの下等生物なら、完全にわたくしの支配下に置けますの。」

紗南「・・・・・・。」

桃華「・・・・・・あっ」

桃華「今のはあのカラス達が下等生物って話で、」

桃華「わたくしに支配されてる紗南ちゃまのことじゃありませんわよ?」

紗南「悪意のあるフォローはいらないからっ!」


桃華「あのカラス達の目を使って上空から街の様子を観察していたのですわ。」

紗南「・・・・・・そう言うのってグーグ○アースとかでいいんじゃないの?」

桃華「魔力の流れを見るにはやはり生命の目を通しませんと。」


899 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:03:35.81Sscwd73wo (8/18)


桃華「紗南ちゃまのご活躍もちゃんと観察してましたわよ♪」

紗南「本当いい趣味してるよね・・・・・・。」

桃華「そんなに怒らなくてもよろしいですのに。」

桃華「カース達に囲まれた時、わたくし助けて差し上げたでしょう?」

紗南「えっ。」


桃華「予め、わたくしの支配下に置いたカースを紛れさせておいたのですわ♪」

桃華「街の外側のカース達は、『憤怒の街』の元凶たる存在の支配が緩いんですの。」

桃華「それにあの数ですから、わたくしのカースを数体、混ぜておいたところで気づきませんわ。」

桃華「木を隠すなら森の中・・・・・・と言う事ですのよ。」

桃華「紗南ちゃまが囲まれた時、カース同士で争う様に仕向けたのはわたくしの配下ですわ♪」


紗南(・・・・・・助かったのはこの悪魔のおかげなんだろうけど)

紗南(少しもありがたいと思わないなぁ・・・・・・)

紗南(だって)


紗南「アタシがピンチになった元凶アンタじゃん!!」

桃華「ウフ、ごめんあそばせ♪」


900 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:05:21.42Sscwd73wo (9/18)


桃華「それはそれとしてですけれど」

紗南「話変えようとしてる!今回、絶対危険手当貰うからね!!」

桃華「考えておきますわ。」


桃華「それより早くデータを見せてくださるかしら。」

紗南「えぇ・・・・・・休憩くらいさせてよ、鬼。」

桃華「仕方ありませんわね・・・・・・端末だけお渡しなさい。」


言われて紗南は携帯ゲーム機を渡す。


紗南「はい。でも操作わかるの?」

桃華「わたくしには『ベルフェちゃまの記憶』がありますから、」

桃華「ある程度の操作の仕方は”覚えて”ますわ。」

桃華「ここをこうしてこんな感じ・・・・・・ですわね。」


『強欲』の悪魔は『ベルフェゴールの記憶』にある様に器用にコマンドを入力し、

携帯ゲーム機に収まった情報の回覧をはじめる。


901 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:06:18.49Sscwd73wo (10/18)


紗南「お嬢様の中の人の言うとおり、街の外側まわってきたけどさ。」

紗南「やっぱり何処からも簡単には進入できないっぽいよ。」


さきほど三好紗南は『強欲』の悪魔の命令で、

街の外周をグルリと一周してきたのだ。

その結果わかった事は、

街の内部に繋がる道は全て憤怒のカースに占拠されていると言う事。

どの道もウジャウジャとカースが外に向けて溢れていた。


桃華「まあ、地上の進入経路は最初から期待してませんでしたわ。」


そして携帯ゲーム機に収まった情報をある程度読み進めた悪魔は言う。

桃華「やはり・・・・・・。」


902 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:07:13.17Sscwd73wo (11/18)

桃華「大した情報は入ってませんわね。」


紗南「えぇっ!!人がせっかく集めてきた情報にそんなこと言う!」

桃華「あら、今のは少し語弊がありましたわね。」

桃華「ただ、ベルフェちゃまならこれだけで犯人を特定していた。と言う話ですわ。」

紗南「しょうがないじゃん!アタシ能力に目覚めたばかりなんだし!」

桃華「わたくしとしても、紗南ちゃまにそこまでは求めていませんわよ。」


桃華「けれど、」

桃華「期待していた情報はしっかり集めてくださいましたわね。」

桃華「特別報奨ものですわよ。」

紗南「えっ。」


903 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:08:21.22Sscwd73wo (12/18)


桃華「わたくしが紗南ちゃまに集めさせた情報は、」

桃華「『カースの来歴』」

桃華「つまりは、外側に溢れ出てくるカース達は」

桃華「何処で産まれて、どう言うルートを通って、外側まで出て来たのかですわ。」


桃華「紗南ちゃまは街をグルリと一周したと言う事は、」

桃華「街の外に溢れてくるほぼ全てのカースを見て、その来歴を調べたと言う事ですのよ。」


桃華「そして、その中でも自然発生型ではない、」

桃華「悪魔製、もしくはカースドヒューマン製のカースの来歴は、」

桃華「わたくし達にとって決定的な情報をもたらしますわ。」


紗南「あ、そっか!作られた場所が分かればボスの居場所わかるよね!」

桃華「それほど簡単な話ではありませんけれど、だいたい正解ですわ♪」


904 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:10:51.86Sscwd73wo (13/18)

そうして、しばらく『強欲』の悪魔は携帯ゲーム機を弄くり、

一つのマップを作り上げる。


桃華「ベースはこの街の地図ですわよ。」

桃華「そして7段階に色分けしてる部分が、わたくしがカラスを使って観測した魔力濃度。」

桃華「そしてこの線の集まり、これが紗南ちゃまが集めてきた『カースの通ったルートの情報』ですわ。」


紗南は桃華の持つ携帯ゲーム機を覗き込む。

地図上の街の道には至るところに細い線、そして太い線があった。

太い線は多くのカースが通った道、と言う事だろう。

中には道ではないところを通ってる線もあったが。


桃華「注目するべきなのは線の始点ですわね。」

紗南「カースの発生地点だね。」


確かに見てみれば、

複数の線が、同じ箇所を始点にしている。

それは一目に付かない路地裏だとか、河川の橋の下だとか、地下通路だとか。


紗南「・・・・・・一箇所から産まれたんじゃないんだ。」


905 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:12:06.33Sscwd73wo (14/18)


桃華「複数の場所からカースを発生させないと、街の占拠なんて到底できませんわよ。」

桃華「ですが、ある程度の偏りがわかればそれで結構ですの♪」

桃華「そうですわね。」

桃華「わたくしの観測した魔力濃度の分布と合わせて考えれば・・・・・・」


桃華「ココかココ、そしてココ」


そう言って強欲の悪魔は画面上の数箇所を指差す。


桃華「あるいはココですわね。」

桃華「全部で4ヵ所と言ったところかしら。」

紗南「もしかしてその中のどれかが?」

桃華「そうですわ。」


桃華「ボスキャラの居場所ですのよ♪」


906 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:13:26.01Sscwd73wo (15/18)

紗南「うぅ・・・・・・あれほど死ぬ思いしたのに、一箇所に特定できないなんて。」

桃華「何を言ってますの。」

桃華「これだけ絞れれば十分ではありませんの。」


桃華「とは言っても、この中にブラフもありそうですわね。」

桃華「このマップを見る限り、この街の支配者は狡猾ですわよ。」

桃華「『突発的な衝動ではなく、何らかの意図をあってこの惨状を作り出した。』と言う事ですわ。」

桃華「なら、そのくらいの用意は当然してますわよ。」

紗南「うげぇ、ボス部屋かと思ったらトラップだったとか洒落にならないよ。」


桃華「ああ、そうそう。紗南ちゃま、わかった事はそれだけではありませんのよ。」

桃華「ここ、見てくださるかしら。」

桃華が指した場所は地図上の空白地帯。

紗南「何も無いじゃん。」

桃華「ええ、ここは”不自然に”カース達の道が無いのですわ。」

桃華「カース達はこの場所を迂回しているでしょう?」

確かに、桃華の言うとおり。

カース達はその場所でわざわざ遠回りをして通り過ぎているようであった。

紗南「どうして?」

桃華「ここに居ますのよ、『カースを浄化できる能力者』が。」

紗南「えっ!!」


907 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:15:13.19Sscwd73wo (16/18)

桃華「他にも、この地図を見れば、カースの発生源が多いところ、少ないところがよくわかりますわ。」

桃華「カースの少ないところからなら比較的進入も楽に出来るでしょうし、」

桃華「カースの多いところには、そこを狙って広範囲の攻撃をすれば大きな成果が、」

紗南「そんなことより!!」

桃華「どうしましたの?」

紗南「助けに行かなきゃ!!」

紗南「浄化の能力者が居るってことは、そこにたくさんの人が生きてるって事じゃん!」

紗南「きっと助けに来てくれるの待ってるよ!」

そう言って駆け出そうとする紗南を

桃華「お待ちなさい。」

桃華は引き止める。


桃華「紗南ちゃま、あなたが今あの街に言って何が出来ますの。」

桃華「あなたの能力では逃げるのがせいぜいで、カースの大群は突破できませんわよ。」

桃華「本当に犬死したいんですの?」

紗南「でも・・・・・・。」


908 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:15:52.68Sscwd73wo (17/18)

桃華「それに紗南ちゃま。わたくし達の目的はあの街の人間を救うことではありませんわよ。」

桃華「財閥の信頼を回復する。それだけですわ。」

桃華「この『攻略マップ』を財閥に持ち帰れば、それはある程度達成できますの。」

桃華「後の事は、今この街に来てるヒーロー達に任せればいいのですわ。」

紗南「・・・・・・わかったよ。」


桃華「あら、素直ですのね♪」

桃華「もっと反抗なさるかと思いましたのに。」

紗南「お嬢様の中の人に逆らっても無駄だしさ。」

紗南「それにアタシ一人じゃ助けに行けないって言うのも本当だし・・・・・・。」


桃華「ウフ♪紗南ちゃま、そんなに気を落さなくてもよろしいですのよ?」

桃華「もしかすると紗南ちゃまのおかげで助かる人間もいるかもしれないのですから。」


この後、財閥から然るべき者達に『攻略マップ』が贈られるが、

それがたった二人の少女によって作られたものだと知る人は少ない。


909 ◆6osdZ663So2013/07/10(水) 02:17:30.68Sscwd73wo (18/18)

おしまい

えっ、財閥が作った地図なんて信用できない?
やだな、櫻井財閥は人類を守ってるホワイトプロダクションですよ^^


『エアロシューズ』

これを はいて Bボタンを おせば ダッシュ が できる ぞ!


『攻略マップ』

財閥が抱える能力者の精鋭達が、死の物狂いで作り出したと言う
『憤怒の街』の攻略マップ。作られた時点でのカースの生息分布がよくわかる。
4箇所の危険地帯と、数箇所の安全地帯が示されている。
なぜかゲームのマッピング風で、宝箱の場所だとか、ワープゾーンの場所も描かれている。


910VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 02:20:53.66KOmlQnYV0 (11/11)

乙です
死に物狂い…ブラック企業じゃないか!(憤慨)
これで信頼回復なるか…?
まあこれで機械系・魔族系以外のヒーローは楽になりそうだね


911VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 02:24:08.14lHpfsBwc0 (1/1)

乙です
しかし、魔翌力の流れ見えるちゃまはすげえな…ユズの特技がまた一つ奪われた…
攻略マップはかなり進展しそうだね岡崎先輩どうしてくるかなー?


912VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 08:31:31.14/lb85rvco (1/1)

おつおつ
地盤がかたまれぅー


913 ◆I2ss/4dt7o2013/07/10(水) 11:11:21.916zAsNLZ70 (3/3)

そういえば>>297の予約が一週間過ぎましたよ


914 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:03:28.06wNJHgh5so (1/15)

カミカゼ投下ー

前回に引き続き菜々と夕美を借りたよ


915 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:04:02.71wNJHgh5so (2/15)

「はい、今日はここまでです。お疲れ様でした」

 トレーナーにレッスンの終了を告げられ、拓海と美世は座り込む。

美世「は~、もうヘトヘトだよ。なかなか慣れないもんだね」

拓海「これなら殴り合いの方がまだ楽だな……」

「休みたいのは分かるけど、次の子が来る前にどいてね。
 あと、拓海ちゃんは恥ずかしがって動きがぎこちなくなるのを何とかしてね」

拓海「んなこと言われても、やっぱガラじゃねぇんだよ」

美世「でもやるって言った以上やるしかないよねー」

拓海「そ、そりゃそうだけどよ……」

 ぼやきながら立ち上がり、レッスンルームから出ると二人の少女とはち合わせた。

菜々「あ、お疲れさまですー」

夕美「……」

拓海「お、おう。体は大丈夫か?」

菜々「大丈夫もなにも、初めから怪我は無くって周りが騒いだだけですよ?
   拓海さんも心配症ですね、この通りナナはピンピンしてるのですっ」

夕美「ナナちゃん、行こう」

 夕美は菜々の腕を掴むとレッスンルームへ引っ張っていく。

菜々「えー、もうちょっと話してたっていいじゃないですk」

 そのまま、二人の姿はドアの向こうに行ってしまった。

美世「わっかりやすく嫌われてるねー……」

拓海「ああ、そうだな……」


916 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:04:39.84wNJHgh5so (3/15)

_____________

 正午。食堂は多くの人で混雑する。
 やや出遅れてしまった二人は、運よく空席を見つけ席に着く。

拓海「隣、座るぞ」

夕美「!!」

 露骨に嫌な顔をされたが気にしない。他に席が無いんだから仕方ない。

美世「隣いいかな?」

菜々「あ、どうぞー♪」

 一方菜々は嫌がるどころか嬉しそうですらある。

拓海「おまえ、菜々から愛想を分けてもらったらどうだ?」

夕美「余計なお世話です」

菜々「二人とも、喧嘩しちゃだめですよー」

美世「ごめんねナナちゃん、うちの相棒口が悪くて」

菜々「いえいえ、夕美ちゃんこそプライベートではちょっとキツくなっちゃうらしくて……」

 仲裁からそのまま和やかに菜々と会話する美世に、夕美が恨めし気な視線を送る。

拓海「おい、多分アイドルがしちゃいけない顔になってるぞ」

夕美「ナナちゃんは私の友達なのに……」

拓海「……」


917 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:05:22.88wNJHgh5so (4/15)

 夕美の頬をつまむ。

夕美「……あに?(なに?)」

拓海「おおやわらけぇ……っとそうじゃねぇ。
   お前は馬鹿か、友達ってのは一人しか作っちゃいけねぇ訳でもねぇだろ。
   ナナが他人と仲良くすんのを一々邪険にしてたらナナにも迷惑だぞ、お前はナナに迷惑かけたいのか」

菜々「迷惑かはおいといて、ナナも夕美ちゃんは友達を増やすべきだと思いますよ」

美世「あ、じゃああたしと拓海が友達二号と三号に立候補したげるよ!」

菜々「ありがとうございます! さあ夕美ちゃん、菜々のことでいつまでも嫌ってないで、仲直りに握手して友達になっちゃいましょうよ!」

夕美「え、でも私はナナちゃんだけで充分……」

拓海「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよ」

 拓海はごねる夕美の手を取り強引に握手する。

拓海「じゃ、これから友達としてよろしくな、夕美」

夕美「うー……よ、よろしく」

 渋々といった感じではあるが、夕美が拓海を受け入れたことで菜々の表情がぱあっと明るくなる。

菜々「この後は皆さん暇でしたよね? 仲良くなった記念に早速どこか出かけましょう」

美世「いいね、どこ行く?」

拓海「……わりい、用事ができた。また今度な」

美世「拓海?」

 拓海の視線はテレビに向けられている。
 そこに映されていたのはナチュラルスターが憤怒の街から人を救出したニュース。
 そして避難民の居場所を記された地図が公開されたところだった。


918 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:05:54.15wNJHgh5so (5/15)

_____________


拓海「おいプロデューサー、アタシはあの街に行くからな」

「だめです、許可できません。死にに行くようなものじゃないですか。
 急にどうしたんですか、今日までおとなしくしていたのに」

拓海「アタシだってあんな場所で闇雲に動けば死ぬのは分かってたさ。
   だけどよ、ついさっきナチュラルスターが救助に成功して、要救助者の居場所が公開された。
   闇雲じゃなくなった以上、ここで指くわえて眺めてるなんざ耐えられないんだよ」

「だからといって……」

拓海「アンタの意見は聞いてない。報告に来ただけだからな。
   減給だろうが謹慎だろうがかまわねーし、説教なら終わった後でいくらでも聞いてやるよ」

美世「拓海!」

拓海「美世、何言ったってアタシは止まらねえぞ」

美世「分かってるよ。そうじゃなくて……人を運ぶなら車が入り用でしょ? あたしもついてくよ」

拓海「おまえ……怪我しても知らねえからな!」

「二人とも、待ちなさい!」

 プロデューサーの制止を無視して、二人は走って行ってしまった。


919 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:06:36.45wNJHgh5so (6/15)

_____________

拓海「おい美世、まだか?」

 美世が車の整備をしたいと言ったので、二人はガレージに来ていた。
 ……が、その整備が中々終わらず、拓海は若干苛立っていた。

拓海「おい、いい加減に……!」

 痺れを切らした拓海は、見てしまった。
 美世の目の焦点が合っておらず、手は視認できないような速さで動いているのを。
 拓海が絶句していると、唐突に手が止まり、

美世「……はっ!?」

 美世の意識が戻った。

美世「ねえ拓海、あたし今何してた?」

拓海「ありえねえ速さで改造してた。バイク弄った時の記憶が無いってマジだったんだな、ありゃ異常だ」

美世「そっか……これも能力ってことになるのかな」

拓海「制御できない上に意識飛ぶんじゃ扱い難いにも程があるぞ。
   それよりも、能力かどうかは後で調べるなりなんなりすりゃいいんだ、さっさと行くぞ」

美世「うん、おっけー!」

 美世は今しがた自分で改造を施した装甲車に乗り込んだ。








920 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:07:29.01wNJHgh5so (7/15)

 憤怒の街が目前に迫るその場所は、GDFによって封鎖されていた。
 そこからでも道路を埋め尽くすカースの様子は見え、時々こちらにやってきてはGDFと戦闘している。

GDF隊員「はい、ここから先は進入禁止になって……カミカゼ!? アイドルヒーロー同盟から連絡は来てませんが……」

カミカゼ「そりゃそうだ、独断だからな」

GDF隊員「な!? それじゃあここを通すわけには……」

カミカゼ「どけ。二度は言わないぞ」

GDF隊員「う……」

 たじろぐ隊員を押しのけて前に進み、カースの群れと対峙する。美世の装甲車も後に続いた。
 これだけの数を相手にすれば、下手をすると……いや、下手をしなくともただでは済まないかもしれない。
 だが、自分がここで手を拱いていては、中で助けを待つ人々はどうなる?

 ナチュラルスターたちだけでは間に合わないかも知れない。それどころか彼女たちも下手を打ってやられる可能性がゼロではない。
 自分には戦う力があって、助けを求める人が居るのだ。止まってなど居られない。

カミカゼ「一人でも多く救ってみせる……命に換えてでも!」


921 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:08:00.03wNJHgh5so (8/15)












≪エネルギー量が規定値を超えました。制限を一部解除します≫












922 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:08:32.48wNJHgh5so (9/15)


 カミカゼの体に変化が起きる。
 スーツの各所に隙間が開き、空気の吸入・排出を始めた。
 そうして生まれた気流はやがてカミカゼを包むように渦巻く。

カミカゼ・烈風「行くぞっ」

 街へ向かって走り出す。
 道路を塞ぐカースの群れは、突如迫ってきた外敵に対し一斉に腕や触手を振るう。
 一方カミカゼは右手の指を鉤爪状に曲げ、

烈風「断空爪刃!」

 そのまま振ると爪の軌跡を追うように風の刃が生じ、自身に迫っていたカースの腕は輪切りになってボトボトと落ち、崩れていった。
 続けざまに左手を突き出すと、

烈風「リストツイスト!」

 手首の隙間から噴出した風が水平方向に伸びる竜巻となって、カースを吹き飛ばした。
 道路にぽっかりと生まれたスペースには一際大きなカースが一体だけ残っていて、周囲のカースは互いが邪魔になってうまく起き上がれない。
 カミカゼはその一体に飛び掛ると右腕を高く掲げ、

烈風「真空唐竹割り!」

 手刀の一撃で両断した。
 それは核を僅かに外していたが、手刀の一閃で生じた気圧差を埋めようと流れ込む風がカマイタチになって核を切り刻む。

 カミカゼが作ったスペースに美世が滑り込むと、新手のカースによって再び道路が封鎖された。
 見渡す限りの敵、敵、敵。友軍は無し。退路も無し。
 早々に窮地に追い込まれたはずなのに、危機感は無く、それどころか無限に戦えると思えるほどにエネルギーが体の奥から沸いてくる。

烈風「近場から行くぞ!」

美世「あいさー!」

 二人の進軍が始まった。

      了

――次回予告――

美世「新しい力に目覚めてカミカゼの快進撃が始まる!
   ……と思いきや、そこに立ちふさがる影!
   底知れぬ怒りを抱えた少女との闘いで、新たな宿命が産声を上げる!?

   次回の特攻戦士カミカゼは、
   『憤怒の少女』!
   覚悟、完了!」

 この番組は、株式会社DeNAとアイドルヒーロー同盟、ゴランノスポンサーの提供でお送りしました。


923@設定 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:09:20.25wNJHgh5so (10/15)

 カミカゼ・烈風
 拓海の覚悟が呼び覚ましたカミカゼのアタックフォーム
 一挙手一投足が風を生み、生まれた風は刃となって敵を裂く
 耐久性は低下するので敵の攻撃に注意が必要
 現段階ではまだ自分の意思でこの姿になることはできない

 断空爪刃
 烈風専用技
 獣の爪を思わせる四本の風の刃で近距離広角を切り裂く

 リストツイスト
 烈風専用技
 手首から竜巻を出す遠距離広範囲技
 敵を吹き飛ばす、体勢を崩すといった方面に特化しているため攻撃力に欠ける

 真空唐竹割り
 烈風専用技
 鋭い手刀の後にカマイタチによる追撃がある二段構えの技
 カマイタチをかわすのは非常に困難


 超☆特殊装甲車
 美世の魔改造品第二弾。やっぱり改造中の記憶は無い。
 性能は以下の通り。

 定員    :5名
 最高速度  :170km/h
 最大積載荷重:1.5t
 走行可能距離:80km/L
 ガソリン容量:60L
 耐久性   :ロケット弾が直撃してもほぼ無傷
 備考    :1MSv/hの放射線が降り注ぐ環境でも走行可能。よく分からないけど魔力や瘴気も放射線と一緒に遮断する。


 美世を能力無しから変更
 能力名 チューンナップ
 車両を改造してオーバーテクな機能を付与する(制御不可)
 改造内容を覚えていないため手探りで機能を確認しなければならない、発動のタイミングすら制御できないと難点ばかり


924 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:10:10.32wNJHgh5so (11/15)

投下終了
やったね夕美ちゃん、友達増えたよ!

カミカゼはこういう覚悟必須な環境だと強いんだよ!
スピードフォームの疾風も考えてるけど技が浮かばない……

あと、美世をロボットに乗せたかったって人が居たよな、素材は用意したよ。


925 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:12:14.77wNJHgh5so (12/15)

あ、書き忘れてたけど時間軸はナチュラルスター帰還から攻略マップ贈呈の間ね


926 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:12:54.45wNJHgh5so (13/15)

あ、書き忘れてたけど時間軸はナチュラルスター帰還から攻略マップ贈呈の間ね


927 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:13:29.13wNJHgh5so (14/15)

あ、書き忘れてたけど時間軸はナチュラルスター帰還から攻略マップ贈呈の間ね


928 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/10(水) 21:14:40.33wNJHgh5so (15/15)

ぎゃーやっちまった、しかも三回orz


929 ◆I2ss/4dt7o2013/07/10(水) 21:18:06.69ljhSB1PFO (2/2)

乙ー

変身ヒーローの強化形態はロマンですよね


930VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 21:25:24.18WGCnOwlVo (1/1)

乙ー!
正面から突っ込んでいくあたりがカミカゼっぽいわ!


931VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 21:56:28.83qOcjGTFp0 (1/1)

乙です
カミカゼかっけええええ…フォームチェンジは良いものだ…
そして夕美ちゃんはこれが進歩になってくれればいいけど
…たくみん達にもヤンデレる最悪のパターンだったらどうしよう


932 ◆TAACIbOrYU2013/07/10(水) 21:58:07.81f3vBF02Vo (2/2)

おつー

>>942
>美世をロボットに乗せたかったって人が居たよな
ああ、それ俺だ
乗せなきゃ(使命感)


933VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/10(水) 23:20:28.96HVNJycAio (1/1)

おつおつ
かっこいいなぁカミカゼ…


934 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:37:30.40wjxkF575O (1/18)

憤怒の街で投下します


935 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:38:10.72wjxkF575O (2/18)

憤怒の街のとある場所

そこは櫻井財閥が作った地図に印された四カ所のカースの発生源の一つ。

そこに一人の女性が憤怒のカースを優しくも--蛇のようにまとわりつくように撫でていた。

「わかるわ」

川島瑞樹。嫉妬の悪魔--レヴィアタンだ。


936 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:39:09.74wjxkF575O (3/18)

『ユルサネェェ!!コロスゥ!!』

「そうね。許さないわよね?殺したいわよね?」

憤怒のカースの怒りの声の一つ一つに優しく答えるも、その答えはカースにまとわりつく呪詛となる。

「わかるわ」

グチュリ……


937 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:39:54.62wjxkF575O (4/18)

「けど」

優しく微笑むその顔は、まるで獲物を今にも丸呑みにしようとする蛇のように……

「それは、誰のモノ?」

『アッ!?』

グチュリ……グチュリ………


938 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:40:33.08wjxkF575O (5/18)

「アナタの言葉は誰のモノ?」

『グッ……ガッ……』

グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュ

カースは不気味な音を立てながら苦しみ……


939 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:41:12.92wjxkF575O (6/18)

「アナタの怒りは誰のモノ?」

『ヤメッ………』

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクンッ!!

カースの身体は大きく脈打ち始め……


940 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:41:57.44wjxkF575O (7/18)

「アナタの呪いは誰のモノ?」

『ア゛ア゛ァァァァァァァァァァァァァ!!!』

ドロッ………

カースの身体は溶け出していく。


941 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:43:05.85wjxkF575O (8/18)








アナタは誰?







-----------グチャッ!!


942 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:44:46.82wjxkF575O (9/18)







わ か る わ ね ?









943 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:46:02.69wjxkF575O (10/18)

溶けた泥が人の形になっていく。

『うっ……ぁ…い』

その姿

「うる……ぁい…」

その声

「うるさいっ!」

その怒りは……

『≪私≫にきまってる!!』

この憤怒の街の王----岡崎泰葉そのものだった。


944 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:47:05.25wjxkF575O (11/18)

「ふふ、そうね。なら、私は行くわ。≪お留守番≫よろしく」

『わかってる。≪私≫の為だから。アンタは早く消えて』

まるで本物の岡崎泰葉のように、苛立ってる声で瑞樹を追い払う。

「ええ、あと二人も作らないといけないからそのつもりよ」

「頑張ってね。≪お人形さん≫?』

『……アンタも殺す…』

遠ざかり小さくなっていく相手に向かいポツリとそう呟いた。


945@設定 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:48:32.14wjxkF575O (12/18)

憤怒の人形

レヴィアタン……川島瑞樹の呪詛により変異した岡崎泰葉の姿をしたカース。

元は岡崎泰葉が作り出したカースの為、性格、声、姿、能力が岡崎泰葉と同じだが、強さは岡崎泰葉よりは劣る。

カースを作り出す事はできないが、他の憤怒のカースに命令する事はできる。

櫻井財閥が作った地図のカースの発生源の4つの内3つに配備されている。


946 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 01:51:13.27wjxkF575O (13/18)

以上です。

折角なので、先輩のドッペルカース作りました。

ハズレの場所に設置しておきました!


947 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:19:59.449N20OfESo (1/10)

乙です
攻略の糸口的なもの投下します GDFとプロダクション借ります


948 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:21:06.389N20OfESo (2/10)

幹部A「どういうおつもりですか司令!」

幹部B「我々が彼らに手を貸すなんてそんな馬鹿なことがあって…」

幹部A「そうです!超能力者ばかりに頼るということは同時に彼らからの反逆リスクが…」

司令「馬鹿なことなんかじゃない。 彼女達…いくつかのプロダクションと協力の依頼をさせてもらう。」

司令「『アイドル』のメディアへの影響力はこの前の死神事件の通りかなりの影響力がある」

司令「我々は過ちを犯した、その過ちを打ち消すには彼女達の力が私は有効だと思っている」


949 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:22:27.259N20OfESo (3/10)

司令「それに今回の事態は今までのカースの事件からの1つの『区切り』だと私は考えている」

司令「我々が失態をやらかしたあの事件だってただ大量のカースが無秩序に街を襲い続けるだけの物だった…」

司令「しかし今現れてる『憤怒の街』はかなり異質な状況になっている」

司令「街の入り口に居座り彼らにとっての外敵を排除するカース、同様に空からの侵入にだってカースが邪魔をしてくる」

司令「大雑把ではあるが彼らがある程度の役割を持ち始めているということだ」

司令「誰かが操っているのか、カースが意思を持ち始めたかは定かではないがな」

司令「この事態はこれ以上放っておくと大変なことになると私は確信している」

司令「そろそろこの防戦一方の状況を打開しなくてはならないんだ!」


950 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:23:38.329N20OfESo (4/10)

司令「その為に外に出てくるカースの排除を我々がすべて受け持ち、強力な『アイドル』と我々が協力し攻め込み、憤怒の街を奴らから奪還する!」

司令「Noとは言わせない、すぐ作戦の準備を…」

大幹部「なるほど中々良い提案ではある」

大幹部「だがな若造、この作戦の失敗はお前の首どころでは無いぞ?下手にアイドルを失いでもすれば連鎖的に我々GDFの崩壊すらありえるからな」

大幹部「まぁ私は賛成させてもらうが、お前にその覚悟があるか?」

司令「勿論だ」

大幹部「理屈も無しにそうやって簡単に頷く、だから貴様は若造なんて言われるんだよ」

大幹部「今回だけのチャンスだと思えよ?貴様の首どころか命までかかってると思え」

大幹部「まぁどちらも既に危険なのは承知しているだろうけどな」

大幹部「君が前まで居た現場と我々『上』は違う よく覚えておきたまえ、私はこれにて退席させてもらう」

幹部AB「「お疲れ様でございます!大幹部様!」」


951 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:24:04.739N20OfESo (5/10)

司令(不本意ながらアイツの言葉に他の幹部は従うだろう…なんとか押し通せたか…)

司令(クソッ…権力に塗れたタヌキ共が…)

司令(未だに前司令の負の遺産は消えていないってことか…)

司令(今の私に必要なのは実績と発言力って事か…)

司令(私は絶対権力に溺れたりはしない…絶対だ…)


952 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:25:43.719N20OfESo (6/10)

――――
詩織「で、私達が護衛班になれ…と言うことですか」

司令「浄化能力者の力があれば私たちの兵器もあの中である程度は使えるだろう…同時に攻撃も出来ればお願いしたい」

司令「それにアイドルとは言え女の子だ…君たちみたいな頼れるお姉さんのような存在が居るだけで彼女たちの負担は減るはずだ…頼む…」

志保「私達そんなお姉さん扱いされるほど年食ってませんからねー!言葉のアヤだってのは分かってますけど!」

椿「アイドルとの共同作戦ですか!少し楽しみです!」

司令「君たちが一時的に所属するプロダクションは後々連絡する、それでは」ブツッ

詩織「今まで私たちの上司だった人が今や総司令か…」

志保「前より余裕が少し無くなってた感じがしますねー」

椿「私達『現場』以外の世界も大変なのかもしれませんね」


953 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:27:12.359N20OfESo (7/10)

プロダクションにて
ピィ「そんなでかい話がウチにも回ってくるとはなぁ…」

ちひろ「どうするんです?社長はどちらにせよピィさんに任せるって言ってますけど?」

ピィ「うーん…危険ではあるな…いくらGDFの護衛アリとはいえ…」

ピィ「しかしこんな綺麗な子達があちらからの護衛班か…」

ちひろ「結構お強いらしいですよ?まぁこんな方々ですら日夜現代兵器で侵略者と戦うなんて世界が違いますよね…」

ピィ「確実にあいつらが聞けば全員賛成するだろうな…」

ピィ「彼女達も行きたがってる…それに拓海達みたいに勝手に行かれても困るし…でもやっぱり危ないし…うーん…どうすれば」


954 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:29:10.809N20OfESo (8/10)

GDF組とプロダクションの顔合わせフラグが立ちました
あと新司令によからぬ気配が


955 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 02:31:52.68rC4jwaz+0 (1/1)

乙ー

あと拓海はアイドルヒーロー同盟だったと思います


956 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 02:51:07.819N20OfESo (9/10)

やべぇあばばばばごっちゃになってた

>>593修正で
×拓海達みたいに勝手に
○耐え切れなくなって誰かが勝手に
でお願いします


957VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/11(木) 13:10:46.92o1+Si7i7o (1/1)

(次スレはどうするんだろう……?>>980でもよさそうだけど、長いの持ってる人もいるかもしれないし)


958VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/11(木) 13:23:12.65wjxkF575O (14/18)

じゃあ、いってくる


959 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 13:37:25.26wjxkF575O (15/18)

http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1373517140/l

たてたよー


960 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 13:38:12.44wjxkF575O (16/18)

あれ?はれてない……


961VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/11(木) 13:38:37.95erCWlH6to (1/1)

おっつおっつばっちし☆ミ
ゆったりになったっていっても10日で1スレか……


962VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/11(木) 13:41:58.37wjxkF575O (17/18)

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/

今度こそ


963 ◆yIMyWm13ls2013/07/11(木) 13:52:17.57UhiZI9dJo (1/5)

>>962
おつおつ!
part4早かったなぁ…。


964 ◆j4KjALPDp22013/07/11(木) 14:05:41.999N20OfESo (10/10)

>>962
乙ですー


965VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/07/11(木) 15:34:41.96TDYnO/vXo (1/1)

こっちは埋めネタ待ちだったり?


966 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:54:46.55Ttq3HsUK0 (1/24)

埋めついでの投下ダヨー


967 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:55:32.82Ttq3HsUK0 (2/24)

名も無き星。そこは地球とそんなに変わらない文化や生物の栄えている星でした。

植物は日に日に減り、その星の環境も悪化していきました。

そんなある日、ある科学者が一本の木を植えました。

その木はみるみるうちに成長していきました。

そしてその木と同調するように、様々な植物が急成長しました。

急激な成長をした植物達はどんどん世界を覆い尽くし、大地の約半分がその急成長した植物に覆われました。

その始まりの樹は世界樹と名付けられ、恐れられました。

その世界樹は不思議なことに意思を持っていました。精霊が宿っていたのです。

その精霊も自らを世界樹と呼びました。


968 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:56:04.78Ttq3HsUK0 (3/24)

世界樹の精霊は、領土を取り戻そうと森を刈りつくそうとする人間とコンタクトを取りました。

「我々の居場所を奪ったのは人間達ではなかったのか?逆の立場になって何か分かったか?」

人間達は植物の化け物を駆逐すべく、森に火を放ちました。

それに抵抗した世界樹の精霊は植物を異常な方向へ進化させ、大地の水分を全て吸い上げたのです。

大地は枯れ、それとは対照的に植物は潤い、火は殆ど効果を失いました。

しかし、世界樹は人間を徹底的に追い詰めました。殆どの植物が肉食と化し、凶暴になったのです。

水分を得るには海の水から塩を抜くか、森のどこかにある湧き水を見つけるか、その危険な植物から果実を得るしか方法はなく、数多の人間が死にました。

こうして大地の約8割は植物の物になったのです。


969 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:56:40.10Ttq3HsUK0 (4/24)

全てが一段落した後、世界樹の精霊は様々な物に力を与え、配下にしました。

…その一人がユミだったのです。

「世界樹様?どうして人間を駆逐しないのですか?話に聞くほどの害悪なら、滅ぼしてしまえば…」

ユミ含む配下の精霊たちはよく世界樹に聞きました。けれど答えは返ってきませんでした。

そもそもユミ達の姿も人に似せて作られていて、世界樹の真意は全くわかりませんでした。

ある日、ユミは自分の担当区域で二人の人間が森に侵入しているのを発見しました。

鉄の剣を振り、一心不乱に森を進んでいるその姿を見てすぐに殺そうとしましたが、世界樹が駆逐しない理由を知りたかったユミは観察することにしました。

「あった?」

「あった!あれだよ!」

とある木に実った実を見つけると、分厚い布を構えながらそれを切り取る。切り取られた枝から毒を持った樹液が襲い掛かるものの、布で防ぎました。

「よかった~早いうちに見つかって!」

「これで私のお母さんも元気になるよ!」


970 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:57:10.18Ttq3HsUK0 (5/24)

その時、地面から彼女達の足音に反応した凶暴な肉食植物が飛び出しました。

何とか初撃は回避したものの、その植物は少女たちに狙いを定めていました。

「こ、これ一番危ないっていう…!」

「先に逃げて!アタシがひきつけるから!」

「でも…!」

「親友を置いて死ぬわけないでしょ!早く行きな!」

(…しんゆう?)

聞いたことのない言葉でした。名前というわけでもなさそうです。

「ストップ。ご飯は後であげるからねー」

ユミが声をかけるとたちまち植物は大人しくなりました。

「…だれ?」

「精霊だよ…たしか人間は私たちの事をこう言うんだよね?」

「精霊!?」

人間と話すのは…そもそも世界樹以外と話すのは初めてでした。


971 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:57:44.78Ttq3HsUK0 (6/24)

「その実をどうするつもり?」

「…お母さんの病気を治すのに必要なんです…!」

「すぐに出ていくからさ!見逃してよ!」

「ふぅん…」

正直どうでもよかったのですが…少しだけ、人間の文化に興味がありました。

「…一個でいいの?」

「へ?」

「一個で足りるのかって事。」

植物達も病気になるのです。進化した植物達は仲間の実を提供してもらい、食らう事で治療してきました。もちろん、一個では足りません。

しかし、少女たちはその重い実を一つしか持てなそうです。一人は剣を振る必要がありますから。

「どうせまた取りに来るんでしょ?そうだ、取引しようよ。」

少女たちは顔を見合わせました。

「毎日その実を一個あげるから、人間の事を教えてよ。」

悪い条件ではありません。少女たちは危険を冒す必要がなくなりますし、ユミも植物達を無意味に刺激しないで済みます。

その日は取りあえず見送り、翌日から植物達を大人しくさせて彼女達の為の道を作りました。

こうして、ユミは少女たちから知識を得たのです。

親友という大切な人の事。昔の人間と植物の関係。いろんな事を知りました。


972 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:58:10.41Ttq3HsUK0 (7/24)

…少女達の結末?

彼女達は貴重な実を毎日持って帰っていたので悪党に目を付けられ、森から帰る途中で殺されてしまいました。

少女達の亡骸を見つめてユミは呟きました。

「欲にまみれた人間が…一番汚いんだね。」

亡骸は肉食植物が食べてしまいました。二人仲良く。


973 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:58:58.97Ttq3HsUK0 (8/24)

それから時が過ぎ、ユミは、世界樹によって別の星へ派遣される精霊の一人になりました。

その星の文化を受け入れ、この星に役立つ情報も持ち帰る事。

…そして、その星の文明が植物を亡ぼすと判断した場合、初期化計画を開始する役割なのです。


974 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 20:59:32.13Ttq3HsUK0 (9/24)

時は現在に戻り、拓海達が飛び出していった後、夕美は菜々に問いかけていました。

「友達って…親友って一人じゃないの?」

「えー…ものすごい誤解ですよそれ…」

「そうなの?」

拓海に握られた手を撫でながら夕美は首をかしげました。

「そもそも親友も友達も何人いても問題ないんですよ…」

「…知らなかった。」

「夕美ちゃんの知識は変に偏ってますからねぇ…」

「じゃああの二人も友達?」

「そうですね!友達が多い事はよい事です!」

「…そっか、そうなんだ!」

花の咲くような微笑み。久々にアイドル中以外でも菜々以外の人にも見せられそうです。


975 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:00:18.12Ttq3HsUK0 (10/24)

そこにプロデューサーから呼び出しの連絡が入りました。

「…拓海と美世が担当のPの制止も聞かずに例の街に突入した。」

「えっでも指令は…?」

「指令無しの独断だ。そして今、正式に指令が入った。」

渡されたのは地図がプリントされた紙。

「…例の財閥から提供された地図だ。能力者に書かせた物らしい。」

「財閥って櫻井ですよね?信用できるんですか…?」

「今、あそこは信頼を立て直そうとしている。だから逆に信頼できるというわけだ。」

鼻で笑いながらプロデューサーは続ける。

「もっとも、一度轟いた悪名なんて、そう簡単に消えるものじゃないがなぁ…。お前たちも気をつけろよ?一度男の匂いをさせたらファンは一斉にいなくなる。嘘でもな。」

「私は男の人なんて興味ないよー?」

「…そういうのもやめような。誤解を生むからな。」

「?」


976 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:00:43.48Ttq3HsUK0 (11/24)

「それより…印刷したのをわざわざ渡すということは…やっぱり端末使えないんですか?」

「ああ。拓海達の端末の位置把握情報が途絶えた。」

「ああ…やっぱり…」

「それで、拓海達にもこの地図を渡してもらいたい。可能ならば原因となっている者を討伐してくれ。無茶はするなよ。」

「了解しました!ほら夕美ちゃん、行きましょう!」

「うん!」


977 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:01:14.99Ttq3HsUK0 (12/24)

専用車両に乗せられ、中で変身を終えて街へ向かいます。

「…?夕美ちゃん、その羽なんですか?」

「…あれ?なんでだろう、今まで出せなかったのに…」

変身を終えた夕美の背には、ぼんやりと光を放つ半透明の羽がついていました。

「理由は分からないけど…本来の力に少し近づいてる気がする!」

「…では、菜々も頑張らなくては!おニューな能力は無くても頑張りますよ!」

専用車両の扉が開かれ、目の前には街へ続く道。

「ネオトーキョー並に嫌な感じ…」

「…ここから行けばいいんですね?」

「ここが比較的手薄な道です!お気をつけて!」

「「行ってきます!」」

撮影も行われない、地獄のような街。今そこに二人の異星人が踏み込んでいきました。


978 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:01:43.71Ttq3HsUK0 (13/24)

「グオオオオオオオオオオオオオオ!」

「シンデシマエエエエエエエエエ!」

「咲け!」

夕美が地面を足で叩くと、地鳴りのような音と共に母星の肉食植物がカースを食い、核さえ砕きました。

「ギャアアアアアア!」

「すごいすごい!この花が咲いたなんて!」

「ウ、ウサミンスラッシュ!」

少し動揺しつつも菜々も手に刃のような光を纏って敵を切り裂きます。

「人は食べちゃダメ!他の悪そうな物を食べて!」

夕美の命令に従い、肉食植物が地面へ再び潜ります。

「さぁ!まずは友達を探さないとね!」

「ウサミンシールド!…そうですね!まずはあの二人を探しましょう!」

アイドルとして、ヒーローとして、やるべきことがあるのだから。

…難しい事を考えるのはその後にしましょう?


979 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:02:50.93Ttq3HsUK0 (14/24)

イベント情報
・夕美&菜々が街に突入しました。
・目的は拓海への攻略マップの受け渡し→原因の討伐です。
・夕美の放った肉食植物は根を張ったエリアに指定されたものが近づくと足音などに反応して飛び出してきます。人は襲いません。弱点は触手の中心にある球根です。
・夕美が飛べるようになりました。
・夕美が拓海と美世を友達と認めました。


980 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:04:11.13Ttq3HsUK0 (15/24)

以上です
友達増えたよ!
肉食植物は○王星から少しアイデアを借りてたり…


981 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/11(木) 21:06:49.15PjtuP2xDO (1/1)

おつ

早速拾われるとは…筆が早くて羨ましい


982 ◆yIMyWm13ls2013/07/11(木) 21:09:17.45UhiZI9dJo (2/5)

おつー!
このそこはかとないダークな感じがユミちゃんですね!


983 ◆I2ss/4dt7o2013/07/11(木) 21:34:37.42wjxkF575O (18/18)

乙ー

名も無い惑星って人いたのか…(そっち!?


984 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:37:35.89Ttq3HsUK0 (16/24)

残り少ないし、あとは埋める感じですかねー?


985 ◆yIMyWm13ls2013/07/11(木) 21:40:20.97UhiZI9dJo (3/5)

埋めかなぁ流石に


986 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:43:09.10Ttq3HsUK0 (17/24)

1000に入れたいネタがあったり…します?


987 ◆mtvycQN0i62013/07/11(木) 21:45:17.99z9VliH3Lo (1/1)

あるにはあるがどうぞってされると成り立たない


988 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:46:47.17Ttq3HsUK0 (18/24)

ですよねーまぁ自然に埋める感じで行きましょうか


989 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/11(木) 21:47:15.82s+g5t1OFo (1/2)

埋め埋め

今気付いたんだけどなんで俺の酉だけ12文字なんだろう
酉って新旧あるんだっけ?


990 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:47:45.52Ttq3HsUK0 (19/24)

新旧あったはず…詳しくは知らないけど…


991 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:48:36.31Ttq3HsUK0 (20/24)

それよりも自分の酉の文字の偏りがすごい


992 ◆yIMyWm13ls2013/07/11(木) 21:50:00.27UhiZI9dJo (4/5)

酉って言われて初めて自分の酉がMyWebMonetyにしか見えないことに気づいた。


993 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:50:37.04Ttq3HsUK0 (21/24)

マイウェブマネー…運営から配られそう


994 ◆TAACIbOrYU2013/07/11(木) 21:50:37.75asiiLIESo (1/1)

ターシボリュー、と読めそうで読めない


995 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:54:29.55Ttq3HsUK0 (22/24)

埋め埋め


996 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:57:33.79Ttq3HsUK0 (23/24)

…自分は試されているのか…?
埋め


997 ◆Nb6gZWlAdvRp2013/07/11(木) 21:58:29.95s+g5t1OFo (2/2)

埋め


998 ◆yIMyWm13ls2013/07/11(木) 21:58:44.73UhiZI9dJo (5/5)

よっこいショット


999 ◆zvY2y1UzWw2013/07/11(木) 21:59:04.25Ttq3HsUK0 (24/24)

魔翌力マスターユズ・最終回!
全てを終わらせる時…!

ユズ「ベルフェゴール!この鎌をくらええええええええ!」

ベルフェゴール「さぁ来なよ!実はあたしは死の癒しを受けただけでしぬぞおおおおおおおおお!」

ユズ「うおおおおおおおおお!」

ベルフェゴール「このザ・フジミと呼ばれた大罪の悪魔のあたしが死神ごときにいいいい!」

ルシファー「ベルフェゴールがやられたみたいね♪」

アスモデウス「あの子は大罪の悪魔でも最弱…」

マンモン「死神ちゃまにやられるなんて、悪魔の面汚しですわ…!」

レヴィアタン「わかるわ…」

ユズ「くらえええええええ!」

「「「「「ぐわあああああああああああああ!」」」」」

憤怒P「よく来ましたね…魔翌力マスターユズ…」

ユズ(こいつが黒幕…!なんてゲスっぽい魔翌力…!)

憤怒P「貴方に言っておきたいことがあります…サタンの呪いが死の呪いだと思っているようですが…別に死にません。」

ユズ「な、なんだってー!」

憤怒P「そしてこき使っていたカースドヒューマンはなんか憂鬱になっていたので解放しました…あとは私を倒すだけですねぇ…」

ユズ「…なるほどね、じゃあアタシからも一つ!なんか堕天使が襲ってきた気がするけど別にそんなことはなかったよ!」

憤怒P「そうですか」

ユズ「ウオオオオオいくぞおおおおおおおおお!」

憤怒P「さあ来いユズ!」

ユズの勇気が世界を救うと信じて…!

ご愛読ありがとうございました!
次回、「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part4をお楽しみください!

※この内容は特に本編と関係ありません。ご了承ください


1000 ◆kaGYBvZifE2013/07/11(木) 21:59:11.19pFe9QsZg0 (1/1)

>>1000なら憤怒の街編円満終了大団円