725VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 00:33:04.11z0OPEZDxO (1/3)



今回ルートフラグを叩き折ったみたいに見えたが……まだ挽回の余地はあると思いたい


726VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 10:55:51.13xw+xuNiwo (1/2)



いくらゆきのんルートでも、ゆいゆい叩き潰すのはいただけないな…


727VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 13:36:44.92bnO26ILE0 (3/12)

>>722 訂正です

【誤】 俺はその氷塊の中で手頃なサイズを一つを口の中に放り込む。

【正】 俺はその氷塊の中で手頃なサイズを一つ口の中に放り込む。


>>724さん >>725さん >>726さん

まだルートは確定していないとだけ言っておきます。ただ雪乃が一歩リードしているのが現状です。


俺ガイルSSが増えてきて、もう自分が書かなくてもいいんじゃないか?とか考える日曜の昼下がり。

さて、そろそろ再開といきたいところなんですが、その前に安価です。


このあとはどうする? 以下より多数決

①自宅に到着後、誰かとメールする

②早めに就寝して翌日

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


728VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:43:37.53XdI9vbHN0 (2/7)

1


729VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:46:49.752z8TaJGNo (1/5)

1


730VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:47:39.86z0OPEZDxO (2/3)

13


731VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:48:08.66COYdN4fc0 (1/4)

1


732VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:48:32.87z0OPEZDxO (3/3)

すいません、>>730は1です


733VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 13:53:45.19GmiGfeWV0 (1/1)

1


734VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 14:24:51.26bnO26ILE0 (4/12)


【自宅】


比企谷「ただいまー」

小町「おー、お兄ちゃんおかえりー。ごはん出来てるよー」


自宅に到着すると、小町がリビングで夕食を用意して待っていた。

俺は洗面台に向かって手を洗い、自室に鞄を置いて部屋着に着替えて脱衣所へ。

脱いだYシャツと靴下を丸めて洗濯機にぶち込んでリビングに戻ると、小町が茶碗に盛りつけたご飯をテーブルに並べていた。

そして小町と向かい合うように椅子に座り、両手を合わせて一礼。


小町「いただけお兄ちゃんっ!」

比企谷「なんで命令形なんだよ……。……いただきます」


今日も親父とお袋は夜遅くまで仕事で不在。いつも通り、二人だけの夕食だ。

小町の手料理に舌鼓を打ちながら、他愛の無い会話を繰り広げる。

そして食器の上の料理が空になると、再び両手を合わせて一礼。


比企谷「ご馳走様でした」

小町「ゴチになりました!」

比企谷「いや、料理作ったのお前じゃん」


小町のボケに軽いツッコミを入れて、俺は空になった食器を水に浸して部屋に戻る。

ベッドに腰掛け、何気無くスマホを握ってそれを眺める。


……誰かにメールでもするか。


誰にメールする? 以下より多数決

①雪ノ下雪乃

②由比ヶ浜結衣

③平塚静

④戸塚彩加

⑤材木座義輝

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


735VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:27:27.06lxBzMexN0 (1/4)

1


736VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:29:28.31XdI9vbHN0 (3/7)

2


737VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:29:57.602z8TaJGNo (2/5)

1


738VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:30:57.15COYdN4fc0 (2/4)

1


739VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:32:47.067YiQCuAdo (1/1)

4


740VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:33:22.812LgedHxa0 (1/8)

1


741VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:35:56.16HyGn5CeV0 (1/1)

4


742VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:38:05.6177UZm+Yz0 (1/1)

3


743VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 14:50:51.74bnO26ILE0 (5/12)


……雪乃にでもメールするか。

なんとメールする? 以下より多数決

①今週末、ウチに来て受験勉強で疲れてる小町の相手をする件について

②明日も話し合いをするのかどうかについて

③議事録の別紙の内容について助言を求める

先に3票集まった選択肢で先に進みます。


744VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:51:57.602z8TaJGNo (3/5)

1


745VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:52:09.152LgedHxa0 (2/8)

2


746VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:52:58.13COYdN4fc0 (3/4)

1


747VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 14:56:01.40er5wB533o (1/2)

1


748VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 15:24:00.78bnO26ILE0 (6/12)


そういや昨日『今週末、ウチに来て受験勉強で疲れてる小町の相手をしてやってくれ』とかなんとか命令したな。

明日は金曜だし、その件について少し聞いておくか。

スマホをぬるぬると操作して『何時ぐらいにウチに来るのか』というような内容を打ち込みメールを送信。

そしてしばらくベッドで横になって待っていると雪乃から返信がくる。


差出人『雪ノ下雪乃』
題名 『こんばんは』
本文 『私は何時でも構わないわ。
    けれど私はあなたの自宅を知らないのよ。
    だから最寄り駅まで私を迎えに来て頂戴。』


比企谷「……、」


八幡はどう返信する? 以下より多数決

①「わかった」と返信

②「なら自宅じゃない別の場所にするか?」と返信

③「由比ヶ浜と一緒に来いよ。あいつウチの場所知ってるし」と返信


先に4票集まった選択肢で先に進みます。


749VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 15:26:01.17lxBzMexN0 (2/4)

1


750VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 15:26:06.78er5wB533o (2/2)

1


751VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 15:29:49.92XdI9vbHN0 (4/7)

3


752VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 15:30:35.34kK0Z4zvjO (1/1)

1


753VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 15:33:01.032LgedHxa0 (3/8)

1


754VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 16:42:54.91bnO26ILE0 (7/12)


……まああいつは方向音痴だし、俺が迎えに行くのが得策か。迷子になられても困るしな。

俺は『わかった。じゃあ10時頃に海浜幕張駅北口で待っててくれ』と入力してメールを送信。

しかし返信はすぐには来ず、仕方がないので俺は別の用事を済ませることにした。


比企谷「……さてと、俺は議事録の別紙を書き上げねぇといけねぇのか。適当にでっち上げたのが失敗だったな……」


スマホを掴んで部屋を出て、パソコンの置いてある親父の書斎へと向かう。

無駄に高級感の漂う黒塗りのソファに座り、パソコンの電源を入れて文章制作ソフトを起動する。

キーボードをカタカタパチパチ連続タッチしていると、そばに置いてあるスマホが突然振動し始める。

誰かからの着信だ。


着信はメール、電話のどちら? 直下のコンマ判定により決定

偶数の場合はメール 奇数の場合は電話 (相手は次の安価で決定)


755VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 16:46:26.252z8TaJGNo (4/5)




756VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 16:55:06.60bnO26ILE0 (8/12)


誰からの電話? 以下より多数決

①雪ノ下雪乃

②由比ヶ浜結衣

③平塚静

④戸塚彩加

⑤材木座義輝

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


757VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 16:55:34.082LgedHxa0 (4/8)

1


758VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 16:57:40.53XdI9vbHN0 (5/7)

2


759VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 16:58:16.84lxBzMexN0 (3/4)

1


760VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 16:59:14.822z8TaJGNo (5/5)

1


761VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 17:00:04.05COYdN4fc0 (4/4)

1


762VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 17:44:08.66QaimPgWJ0 (1/1)

皆の団結力には感動を覚えるわ


763VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 17:55:36.412LgedHxa0 (5/8)

そりゃデレのん不足で月曜日が迎えられるわけがなかろうww


764VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 21:47:51.53bnO26ILE0 (9/12)


キーボードを打つ手を止めてスマホを操作すると、画面に表示された名前は『雪ノ下雪乃』だった。


比企谷「しかも電話……。何かあったのか……?」


不穏な気配を感じながら受信のパネルをタッチしてスマホを耳元へ近付ける。

生唾を飲み込み、噤んだ唇を開き、僅かに吸い込んだ空気を言葉と共に吐き出した。


比企谷「……もしもし」

雪ノ下『……』


呼び掛けるも返事はない。


比企谷「……、もしもーし?」

雪ノ下『……』


再度呼び掛けるも応答はなし。

耳元に当てたスピーカーからはうんともすんとも聞こえない。

電波障害を疑ってスマホの画面を見るが、電波に問題は見られない。

つまり問題なのはこの電話越しに繋がっている雪乃だ。

なんなんだ、一体何がしたいんだあいつは。

無駄に緊張して強張った全身の筋肉を解すように大きく息を吐き、再び耳元へスマホを近付ける。


比企谷「(……これでなにも反応がなかったら切るか)」


そう決意し、三度目の呼び掛け。


比企谷「もしもし。なんの用だ雪乃」

雪ノ下『…………あ。……え、えっと』


ようやく俺の言葉に反応を示した雪乃だが、その声音はどうも上擦っているように聞こえた。

なぜ雪乃がこんなたどたどしい物言いなのかは気になったが、とりあえず言葉の続きを促す。


比企谷「なんだ?」

雪ノ下『…………や、夜分遅くに恐れ入ります。そちら、比企谷様のご自宅で……より、よろしかったでしょうか……?』

比企谷「どうした。二重の意味でどうした雪乃。頭でも打ったか?」

雪ノ下『わ、私は貴宅のご子息である比企谷くんと同じ部活動に所属している雪ノ下雪乃と申します。現在彼はご在宅でしょうか?』

比企谷「……おい待て落ち着け雪乃。まずお前が電話をかけてんのは自宅じゃなくて俺の携帯だ」

雪ノ下『ご自宅にはいらっしゃらないのですか? そうですか……』

比企谷「おい俺そんなこと一言も言ってねぇぞ。本当にどうしたお前?」


いかんな、詳しい理由は不明だが雪乃のやつ色々暴走してキャラがブレまくってんぞ。

ていうかどんだけ畏まってんだよ、いつものナチュラル見下し発言はどこに鳴りを潜めた?



765VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 21:54:34.52bnO26ILE0 (10/12)


なにやら様子がおかしい雪乃。 八幡はどうする?

①電話を切ってメールを送る

②電話を続けてなんとか落ち着かせようとする

③小町に助けを求める

先に3票集まった選択肢で先に進みます。


766VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 21:54:57.14lxBzMexN0 (4/4)

2


767VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 21:56:42.24XdI9vbHN0 (6/7)

2


768VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 21:57:06.144jhcth4X0 (1/1)

2


769VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 22:00:57.432LgedHxa0 (6/8)

2



770VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 22:10:10.58OZMrBFkA0 (1/1)




771VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 22:37:16.991iYP34b7o (1/1)

軍隊アリもびっくりなチームワーク


772VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:09:28.63fLu43Jn00 (1/1)

すごい一体感を感じる


773VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:17:15.45xw+xuNiwo (2/2)

気持ちいいを通り越して怖えwwwwwwww


774VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:20:22.162LgedHxa0 (7/8)

多分みんなデレのんルート見たくて待機してんやろなww


775VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 23:34:02.68bnO26ILE0 (11/12)


雪ノ下『では彼は何時頃にご帰宅なされるのでしょうか?』

比企谷「もう帰って来てるよ。……つーか今こうして会話してるんだが」

雪ノ下『そうですか。では恐れ入りますが、今週末の件で彼に伝えなければならない事があるので、取次をお願い出来ますでしょうか?』

比企谷「……、」


……こいつアレだ。俺が小学生の時に女子の家に連絡網を回したときと同じ反応してやがる。

電話で聞こえる声って、普段会話している時と若干異なって聞こえるんだよな。

おそらく雪乃は会話している相手が俺だと気づいていない。

聞き馴れない声だから俺を親父か別の誰かと勘違いしてるのだろう。

加えて相手の言葉の始めに意識を集中しているせいか、後半の部分を殆ど拾えていない。

だから会話が上手く噛み合わないのか。

……ったく、ずいぶんと世間知らずなお嬢様だなおい。


比企谷「わかった、少し待ってろ」


そう告げて俺は一度スマホを耳から話す。

そして喉の調子を確かめるようにスマホのマイクの部分を押さえながら軽く咳払いをして、俺は意図的に普段より低めの声を出した。


比企谷「あー、もしもし? なんの用だ雪乃?」

雪ノ下『……っ、こ、こんばんは比企谷くん。いえ、さっきのメールの件についてなのだけれど』

比企谷「さっきのメール? ああ、週末の件についてか。それがどうかしたのか?」

雪ノ下『ええ、その件で私から少し提案があるの。メールで伝えるのは味気ないからこうして電話を掛けたのだけれど……め、迷惑だったかしら?」

比企谷「いや別に、全然」

雪ノ下『そ、そう……』

比企谷「で、なんだよ提案って?」

雪ノ下『……。……あ、あの、その、これは提案と言うよりは、私の個人的な要望になってしまうのだけれど……』


雪乃の提案とは? 以下より多数決

①由比ヶ浜さんを誘ってもいいかしら

②受験勉強の息抜きをするなら、自宅よりもディスティニーランドの方が良いと思うの

先に5票集まった選択肢で先に進みます。


776VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:35:53.32Q3Qif9/R0 (1/1)

2


777VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:38:43.84XdI9vbHN0 (7/7)

1


778VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:40:11.712LgedHxa0 (8/8)

2


779VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:40:44.68GzqNPg4mo (1/1)

ガハマさん誘ううんぬんでここまで挙動不審になるのも違和感あるから2で


780VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:42:22.018sXKoqVN0 (1/1)

2


781VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:42:49.83s9bCDmUg0 (1/1)

2


782VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:42:52.46VcjQP3BxO (1/2)




783VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:43:55.03p2i861Njo (1/1)

2


784VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:44:00.151iYP34b70 (1/1)




785VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/09(日) 23:49:17.19bnO26ILE0 (12/12)

>>779さん ですよね、少し書き方をミスりました。これは2を選んで下さいと言ってるようなものですね。

すみません、今日はここまでです。

続きはまた明日。

あと「俺ぼっち」もこのあと少しだけ更新するので見て頂ければ幸いです。

それでは失礼します。


786VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/09(日) 23:56:31.39VcjQP3BxO (2/2)

乙、にしてもこのスレの団結力はすごいな


787VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 00:19:31.66cgyDl8+u0 (1/4)

乙です

なんか団結力乱してばかりでごめんなさい
ゆいゆいルート見たかったんです



788VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 00:57:20.99Q15NoYxvo (1/1)

>>787
安価スレだし結果的に違うルートに行くとしても
自分の思う通りの選択肢を選ぶべき


789VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 16:23:01.65CWpqxJxc0 (1/1)

ちょっと見てない間でも抜群のチームワークは流石だと思いました(小並感


790VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/10(月) 21:37:40.32Gp44k2QB0 (1/4)


雪ノ下『受験勉強の息抜きをするなら、自宅よりもディスティニーランドの方が良いと思うの』

比企谷「……。なにお前、ディスティニーランド行きたいの?」

雪ノ下『わ、悪いかしら』

比企谷「いや、悪くはねぇけど……」


そういやこの前テレビで『パンさんのバンブーハント』がリニューアルされたとかなんとか言ってたな。

雪乃のお目当てはそれか。だから個人的な要望なわけだ、納得。

だがその要望を叶えるのは少々ハードルが高すぎるな。

何故なら小町は今年高校入試を控えた受験生だからだ。


比企谷「……でも小町はあれでも受験生だし、そんな長時間遠出させてる余裕はねぇんだよな」


現在小町は自室に籠城して鋭意勉強中。

この前あった塾の模試で総武高校への合否判定が『C』だったのでお兄ちゃんはかなり心配している。

なので「頑張れ小町、負けるな小町、お兄ちゃんがついてるゾ☆」って励ましたら「きもい」って一刀両断されたっけ。

きっと受験勉強で疲れてたんだな、だからあんな素気ない態度だったんだろう。

あの日見た小町の目が冷め切っていた理由を俺はまだ知らない。


比企谷「受験勉強の息抜きっつっても『休憩時間の遊び相手』って意味で頼んだわけだから、それはちと厳しいな」

雪ノ下『……、……そう』


やんわりと要望を断ると、電話越しの雪乃は力なくそう呟いた。

おいなんでそんなあからさまに意気消沈してんだよ。なんか俺が悪い事言ったみてぇじゃねぇか。


八幡はどうする? 以下より多数決

①「……、ディスティニーランドはまた今度な」

②「今日の帰り道で由比ヶ浜が『今度の日曜日どっか遊びに行こう』とかなんとか言ってただろ。それで一緒に行ってくればいいんじゃねぇの?」

先に5票集まった選択肢で先に進みます。


791VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:38:47.610QIOPKh70 (1/14)

負傷している広瀬邑子(女子十五番)を抱き抱えようとする財前永佳(女子六番)。
その背後で、刀を構えた榊原賢吾(男子七番)。
永佳の手を振り払い、永佳と賢吾の間に飛び出した邑子。
少し遅れ、永佳の顔がそちらへ向く。
次の瞬間には、邑子の身体が傾く。
小さな小さな邑子の身体から、鮮血が激しく迸る。
春川英隆(男子十四番)の瞳には、まるで全てがスロー再生されているかのように、一部始終が見えていた。

「邑ちゃんッ!!!」

叫ぶと賢吾から受けた傷から痛みが突き上がったが、そんなことには構っていられなかった。
邑子が倒れた、それが何よりも重要だった。

地面に倒れた邑子の首からは、まるで噴水のように紅い血が噴き上がっていたが、それは徐々に収まっていった。
噴水の下に残っていたのは、まるで小学生のような幼い顔立ちだった顔も、クラス内で一番小さな身体も、全てを赤く染めた幼馴染の変わり果てた姿だった。
邑子を助けようとしていたはずなのに眼前で邑子が斬られる様を見てしまった永佳は、全身を邑子から降り注いだ鮮血で汚しながら、呆然と邑子を見下ろしていた。

身体が、動かない。
まるで足から地面へ根が生えたかのようだ。
物心ついた頃からの長い付き合いのある幼馴染の一人が倒れ、もう一人は襲撃者を前にして呆然としているというのに、動くことができなかった。

「邑ちゃん…永佳…くそッ!!
 ヒデお前ここでじっとしとけッ!!」

英隆の身体を支え、邑子が倒れるまでの一部始終を共に見ていた望月卓也(男子十七番)は、英隆の脇の下に通していた腕を抜くと、邑子と永佳の元へと駆けた。
所属するテニス部では、部長である城ヶ崎麗(男子十番)やダブルスパートナーである木戸健太(男子六番)を相手にして一度も負けたことがないと自慢していた俊足をここでも見せた。
ポケットに入れていた彼の支給武器である裁縫セットを賢吾に投げつけ、賢吾が反射的に手を上げて顔面にそれが当たるのを防いでいる間に永佳の元へ着き、倒れたまま動かない邑子を一瞥して目を伏せると、すぐに永佳の脇の下から腕を通し、引き摺るようにして賢吾から距離を取った。


792VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:38:49.97FqPjq8si0 (1/3)

1


793VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:39:16.960QIOPKh70 (2/14)

英隆はようやく動くようになった、しかし震えの止まらない足で2人に駆け寄った。
「じっとしてろって言っただろ」と英隆を責める卓也の顔は青褪め、目には涙が滲んでいた――その様子が、邑子がもう動くことがないことを証明していた。

「ゆ…ゆう…ちゃ……ゆう、ちゃん、が……」

これまで第10班の中で誰よりも冷静で、誰よりもプログラムで生き残るための覚悟を決め、誰よりもクラスメイトたちを傷付けてきた永佳が、魂が抜けたような生気の感じられない声で呟き、倒れた邑子をじっと見つめていた。
その目に涙はなかったけれど、自分の身体を支えている卓也の深緑色のカーディガンを掴む手は小刻みに震えていた。

『卓也と邑ちゃんは、俺たちが護ろう』

そう、永佳と共に誓ったのに。
護ることが、できなかった。
邑子は、いなくなってしまった、死んでしまった。
あんなにも小さくて、あんなにも怖がりで、あんなにも死にたくないと泣いていた邑子が、仲間を護って逝くなんて。

英隆はカッターシャツの左胸部分をぎゅっと掴んだ。
ずきり、と胸が痛む。
自分は、初等部の頃、永佳を護ることができなかった。
しかし、邑子はそれをやってのけた――まさに今、命懸けで。

俺は、何をしてるんだ…
邑ちゃんはあんなに怖がってたのに、それでも頑張った…
それなのに、俺は、護ろうって決めた邑ちゃんを助けられなくて、さっきだって財前が危なかったのに足を動かすことすらできなくて…


「何でだよ…何で、約束が違うだろ、賢吾ッ!!!」


卓也の叫びに、英隆は我に返った。
後悔すべきことはあれこれあるのだけれど、今はそれどころではない。
英隆は賢吾と、賢吾の後ろに立つ鷹城雪美(女子九番)へと視線を向けた。
雪美はきょとんとした表情を浮かべ、首を傾げた。

「…『約束が違う』…あら心外だわ、賢吾が何の約束を破ったの?」

「『何の』って…こっちが背中向けた時に襲わないって…あれは何だったんだ!!」

「…守ったじゃない、ねぇ、みんな?
 あたしたちの誰が、いつ、『背中を向けた瞬間にパーン!ってこと』、した?」

雪美がくつくつと笑った。

やられた…ッ!!
最初から、これを狙って…引き分けなんてとんでもない、鷹城さんたちは端から俺たちを全員[ピーーー]気だったんだ…ッ!!


794VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:39:23.79Nw8zGn6mo (1/1)

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795VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:39:57.790QIOPKh70 (3/14)

確かに、雪美はこの件について嘘は吐いていない。
『背中を向けた瞬間にパーン!ってことはしない』、つまり銃は使わないと言っただけで、賢吾が所持する刀や、湯浅季莉(女子二十番)が所持する鎌で襲ってくることについては一切触れていないのだ。
それを『背中を向けた時に攻撃しない』という意味に履き違えたのは英隆たちだ。
尤も、“引き分け”の件については雪美はこちらを騙したのだが。

それにしても、何なんだ、この4人――いや、鷹城雪美という子は。
教室で見ていた限り、雪美は地味な容姿のあまり目立たない女の子で、穏やかでおっとりしているイメージくらいしかなかった。
そう、その程度の印象しか残らないような、影の薄いクラスメイトだった。
それなのに、どういうことだ。
命の奪い合いをしているこの状況で、こうも平然と嘘を並べ、嘘を吐かなくとも攻める穴をしっかりと開けておく交渉などができるものなのか、平和に過ごしてきたただの中学3年生に。
それだけではなく、これまでのやりとりを見ている限りでは、大人しく気弱な松栄錬(男子九番)だけならまだしも、堅物の賢吾、そしてクラス内で最も派手なグループの中でもトップクラスで派手で気が強い季莉すらも、雪美が従えているように見える。
賢吾も季莉も錬ですらも制服の至る所に赤黒い染みができているというのに、雪美だけにはそれが一つも見当たらないことも、英隆を戦慄させた。

「鷹城さん…君は一体…」

「鷹城さんが何だろうが…関係ない…」

英隆の声を、永佳の唸るように低い声が遮った。
卓也の支えを振り解き、まだ震えが止まっていない2本の足で地面を踏み締め、コルト・ガバメントを両手でしっかりと握り、照準を雪美へと定めた。

「これは、プログラム…だから…
 死にたくないなら、[ピーーー]しかない…それだけ」


796VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:40:06.07dGrnsNgho (1/1)

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797VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:40:11.48Bv+u6pXxO (1/5)

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798VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:40:26.000QIOPKh70 (4/14)

銃口を向けられているというのに、雪美は笑みを貼り付けたまま、季莉に視線を投げ、動揺を感じさせない落ち着き払った声で、言った。

「あらあら怖い…助けて、季莉ちゃん」

それは、助けを求めているというよりも、命令しているように聞こえた。
立ち上がり邑子の亡骸を凝視していた季莉はびくっと身体を震わせ、雪美へ目を向けた後、永佳へと視線を動かした。
鎌を握る右手に力が込められたと同時に、季莉は地を蹴った。

「永佳あぁぁぁぁぁあッ!!!」

鎌を振り上げ突進してくる季莉に対し、永佳は銃口を季莉に向け、引き金を絞った。
ばんっ、という破裂音と同時に、季莉の左腕が弾かれたように後ろへと撥ねたが、季莉はそのまま永佳へと突っ込んだ。
鎌を振り下ろしたが、永佳はその手首を掴んで止めた。

「雪ちゃんは…やらせない…ッ!!
 お願いだから…ここで…死んでよ…ッ!!
 冗談じゃないんだから…あたし、もう、人殺してるんだから…ッ!!」

「…だから、何…自慢?
 意味不明…それならあたしだって殺してる…
 プログラムなんだから、お互い不思議でも何でもないし、脅しにだってならない」

永佳の言葉に、季莉はびくっと身体を震わせた。
腕力も体力も、美術部員で体育以外で身体を動かすことがない永佳より、バレーボール部で鍛えてきた季莉の方が格段に上なのだが、永佳は季莉の動揺の隙を突き、季莉の鎌を握る右手に掴み掛りそのまま押し倒した。

「季莉っ!!」

錬が引き攣った声を上げ、S&W M36“チーフスペシャル”を構えた。
しかし、卓也が飛び掛かり、デイパックをぶんっと振り回すと、当たりはしなかったが勢いに気圧されたのか、錬はばたばたと手を振り回しながら尻餅を付いた。
どうやら錬は4人の中では最も負傷しているようで、一度倒れると支えなしには再び立つことが困難な様子だった。
つまり、武器さえ持たせなければ、そう危険な存在ではない、ということだ。

「卓也!!
 松栄君の銃、どっかに投げなさいッ!!」

英隆が叫ぶと、卓也は錬に飛び掛かった。
錬もチーフスペシャルを手放さないように身体を反転させたのだが、英隆の声を聞いてからの卓也の反射能力と生まれ持った運動能力に、元々運動能力が非常に低い上に負傷している錬が敵うはずもなく、卓也はあっさりとチーフスペシャルを錬から没収し、それを茂みの中へと放り投げた。

これで、松栄君にそう気を配る必要はない…
次は財前が動きを止めている湯浅さん、それから榊原君を――

『そう、撃つなら撃てばいいさ、重罪人がッ!!
 それで、アンタもろくな死に方せずに地獄に堕ちな!!』

荻野千世(女子三番)を撃った後、小石川葉瑠(女子五番)に言われた言葉がふと脳裏を過り、英隆はびくっと動きを止めた。


799VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:40:44.53uxmmNV2V0 (1/1)

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800VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:41:03.740QIOPKh70 (5/14)

いや…いや、もう悩んでる場合じゃない、邑ちゃんが殺されちゃったんだ…
殺らなきゃ、財前と卓也まで殺させるわけにはいかない…っ!!

頭ではそう考えるのに、足が動かない。
季莉を撃たなければと思っているのに、ベレッタM92を握る右手も上げられない。
何度決意を固めても、いざとなるとあまりにも脆く崩れてしまう。
殺さないといけないと思っているのに、人殺しになりたくない自分がいる。

どうして、いつもいつも、自分はこうなのか。
自分が汚れること、傷付くことを前にすると、身体が動かなくなってしまうのか。

あの時も。


初等部5年生の春のある日。
永佳はいつもと様子が違っていた。
いつもはそれぞれクラスの友達と下校していたのに、その日は永佳が「一緒に帰ろう」と誘ってきたのだ。
そして、まるで邑子のようにべったりと英隆に寄り添っていた。
何かがおかしいと思った、けれど、何も言わなかった。

だって、永佳が――良いなと思っている女の子がそんなことをしてくれて、嬉しくないはずがないのだから。

いつからかはわからないけれど、明るくてハキハキとしていて、周りのことをよく見ていて優しくて――そんな幼馴染に、いつの間にか惹かれていた。
けれど、永佳が自分のことを同じように思っていてくれる保証はなくて、そんな中でこの気持ちを一方的に告げるのはあまりにも怖くて、英隆は淡い想いを自分の胸の中に閉じ込めてきた。
けれども、この時の永佳はとても近くにいてくれた。
もしかしたら、これがずっと続けば永佳も自分のことを特別に想ってくれているという証明になり、そうすれば想いを告げても怖くない、そう思った。

結局、一緒に帰ったのはこの日一日だけで、それが最後だったけれど。

それから1ヶ月程経ったあの日。
校舎裏で、永佳が同級生の女子から暴力を振るわれているのを発見した。
日に日に表情が乏しくなっていく永佳の様子から、もしかしたら誰かに苛められているのではないか、という考えはあったのだが、それが確信に変わった。
地面に倒れて腹を蹴られた永佳と、目が合った。

“助けて、ヒデちゃん”

声は聞こえなかったけれど、目がそう言っていた。
言われなくても、助けなければならないと思った。
苛めや暴力なんていけないことだし、見つけてしまったなら助けるのは当たり前だ。
それが好きな女の子なら、尚更。

それなのに。

脚が、動かなかった。
頭では助けたい、助けなければならないと思っているのに、身体が動かない。
もしも、現場を止めたことで反感を買って、苛めの対象が自分になったら、あんな風に、暴力を振るわれたら――脚が竦んだ。

そうだ、先生に言って、先生に助けてもらおう…!!

英隆はその場を後にした。
先生を呼ばなければいけないと、職員室へと走った。
けれども、本校舎の入り口で、またも英隆は脚が止まってしまった。
告げ口をしたと知られたら、仕返しをされるかもしれない、と思ったのだ。

永佳を助けたいけれど、助けているところを見られたくはない――結局英隆は教室へ戻り、廊下のロッカーに入れていた体操着の入った袋からタオルを取り、現場へと戻ったのだが、深く傷ついていた永佳には拒否された。
当たり前だ、永佳から見れば、自分は永佳の助けを無視して立ち去った薄情なヤツで、まるで兄妹のように自分のことを慕ってくれていた永佳にとっては、それは崖から突き落とされるようなショックだったはずだ。
『アンタと特別仲が良いと、こんな目に遭うの!!』――永佳が苛められた原因が英隆にあったことはこの時初めて知ったのだが、知っていようがいまいが、原因である英隆が見捨てたのだから、永佳から距離を置かれても縋ることはできなかった。


801VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:41:49.870QIOPKh70 (6/14)

“ひぃちゃん”と呼ぶことを拒否され、“ヒデちゃん”と呼ばれることはなくなり、“春川の近くにいたくない”と距離を置かれ、以来永佳は英隆には近寄らなかった。


あの時も、今も、結局自分の保身を一番に考えてしまう自分が情けない。
あの時永佳に迷惑を掛けて永佳を見捨て、その結果永佳との間には決して埋めることのできない溝ができた。
しかし、今回プログラムに参加させられ、チーム戦という特殊ルールの元、永佳の近くにいることはできるようになった。
生きたい、仲間を護りたい――同じ意志を持った永佳を、今度こそは助けなければいけないと思っていた、それなのに。

「ヒデ、逃げろッ!!!」

卓也の叫びに、英隆はばっと頭を振った。
眼前に賢吾が、そして刃が迫っていた。
英隆は反射的に後ろに飛び退いたのだが、賢吾はそれすらも予想していたかのようにもう一歩前へ踏み出し、フェンシングのように刀を伸ばしてきた。

ずぶっ、という音が、聞こえた。
耳を通してのものなのか、身体の内から伝わったのかはわからない。
突き出された刃は、英隆の右胸部に突き刺さった。
先刻背中から刺された傷よりも深刻であることは、喉の奥から逆流してくる血液から明らかだった。

「ヒデッ!!!」
「平気…ッ!!!」

卓也の叫びを掻き消すように、英隆は精一杯声を張った。
口から血の霧が舞い、賢吾のカッターに新しい染みを作った。
平気なもんか、死ぬ程痛い。
しかし、英隆は賢吾の両腕を掴み、何とか倒れずに踏ん張った。
賢吾がそれを振り払おうとするが、英隆はカッターの布地に手を絡ませるようにしっかりと掴んで離さない。
現状この班で最も脅威になるのは、得体は知れないがここまで全く動いていない雪美ではなく、容赦なく邑子を殺害し自分の身体を二度も貫いた賢吾だ。
その賢吾の動きを止められるチャンスなんて、そう何度もない。

それに――

英隆は口許に笑みを湛えた。
傷付くのが怖くて何度も身体が止まっていたけれど、ここまで傷だらけにされてしまうと、かえって身体の自由が利くだなんて。
こんな状況で身体が張れるのなら、永佳が暴力を受けているのを止めることなんて、自分が考えたよりずっとずっと容易いことだったのではないだろうか。
英隆は、大きく息を吸った。

「財前ッ!!! 撃ちなさいッ!!!」

賢吾の顔色が変わった。
英隆の手を振り解こうとこれまで以上に必死にもがくが、英隆も渾身の力を振り絞って賢吾の動きを押さえた。


802VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:42:43.54Bv+u6pXxO (2/5)

平然と1がもう五票か……


803VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:43:17.990QIOPKh70 (7/14)

永佳が、力なくへたり込んだ。
コルト・ガバメントを握ったまま呆然と、倒れた英隆を見つめていた。

永佳が誤ってチームメイトを撃ち殺した、7班の全員がそう思っているだろう。
錬と季莉は身体を起こしていたものの身動き一つせず永佳の背中を見つめていたし、英隆の下敷きになっている賢吾が起き上がる様子はない。
これまで笑みを浮かべ続けていた雪美も、目を丸くして英隆の亡骸を凝視していた。

でも、違う。

卓也は、必死に涙をこらえ、止まりそうになる思考を何とか動かしていた。
英隆はチームリーダーで、そのことを忘れるはずがない――深い傷を負った英隆は、計算した上で永佳に自分を殺させたに違いない。
永佳と自分を助けるために、英隆は死を選んだのだ。

卓也はデイパックを担ぎ、立ち上がった。
呆然としている錬と季莉には目もくれず、永佳の隣に膝を付いて立ち上がらせた。
永佳の手から滑り落ちたコルト・ガバメントを拾い上げると、永佳を引き摺るように歩き出した。

「永佳、逃げよう…歩いて、頑張って歩いて…」

卓也の言葉に、永佳はふらつく足を何とか動かした。
けれども、卓也の声に対する応答はなく、その目は虚空を見つめていた。
落ちていた永佳のデイパックも拾い、英隆と邑子を一瞥し、卓也は必死に歩いた。
また背後から襲われたらどうしようという恐怖もあったのだが、血濡れた制服を纏う彼らにとっても今回のことは衝撃的だったようで、追いかけてくることはなかった。

邑子が死んだ。
英隆が死んだ。

2人の亡骸が目に浮かび、卓也は何度も泣き叫びそうになったが、唇を噛み、必死に嗚咽が漏れそうになるのを堪え、瞬きを堪えて上を向くことで涙が零れそうになるのも何とか耐えた。
今は泣いている場合ではない。
めちゃくちゃにショックで、めちゃくちゃに悲しくて、めちゃくちゃに悔しい――けれども、物心ついた時からの幼馴染を失った永佳のショックは計り知れない。
それも、邑子には庇われ、英隆のことを撃ってしまったのだから、尚更だ。

『…馬鹿ヒデ、お前…大丈夫だよな?』
『うん、大丈夫…死なせたりしないから、安心して』

ヒデの馬鹿野郎…違うだろ、“大丈夫”っていうのは、こういうのじゃないだろ…
しかも、よりにもよって、あんな死に方選ばなくてもいいじゃんか…
邑ちゃんと同じくらい、永佳はお前のことだって大事に思ってんのがわかんなかったのかよ…ッ!!
それを、あんな…あんな……ッ!!!

永佳の華奢な体が震えている。
触れる手は酷く冷たい。
涙は流していなくとも、全身が悲鳴を上げている。

触れている部分から伝わってくる永佳の悲しみ。
唇を噛んで口を固く閉じることで嗚咽だけは必死に堪えたけれど、いつの間にか卓也の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。


804VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:44:32.650QIOPKh70 (8/14)

 大丈夫よ、貴方たちが背中を向けた瞬間に『パーン!』ってことはしないから。
 ねえ、賢吾?」

「…あっそ、それは助かるわ。
 邑ちゃん、春川、立てる?
 それから卓也さん、腰抜かしてないで手伝って」

永佳は邑子と英隆の傍に駆け寄り、離れた場所で尻餅をついたまま固まっていた卓也に声を掛けた。
卓也は「だ、大丈夫、手伝う手伝う!」と騒がしく声を上げて駆け寄ってきた。
卓也は英隆の脇の下に腕を通し、立ち上がらせた。

「…馬鹿ヒデ、お前…大丈夫だよな?」

「うん、大丈夫…死なせたりしないから、安心して」

「おう、頼むよ…命大事にしてくれないと」

2人が囁き声でやり取りをしたのは、英隆がリーダーであることを雪美たちに知らせたくないからだろう。
「ほら、わっせ、ほいせっ」、「ちょ、卓也速い、響くから…」、「あ、ごめん」と言葉を交わしながら、2人の背中がゆっくりと離れていった。

「邑ちゃん、立てる? 抱っこしようか?」

永佳が邑子の背中と地面の間に腕を入れ、邑子の身体を起こした。
酷くふわふわとするこの感覚は何だろう――ああ、貧血だ、邑子は頭の中ですぐに自分を襲っている症状の答えを導き出した。
まずは永佳に「大丈夫だよ」と言わなければ――そう思い、口を開いたのだが、喉の奥から絞り出した声は、自分のものとは思えない程に弱々しく、微かな声すら永佳に届けることを邪魔するかのように、上下の歯がガチガチと小刻みにぶつかり合った。
身体が、震える――寒い。
幾ら日が暮れたとはいえ5月末、邑子は学校指定のブレザーは着用していないもののパーカーを身に付けているのだから、こんなにも寒いはずがないのに。

「…邑ちゃんどうしたの、寒いの…?」

邑子は、知らなかった。
賢吾に斬られた腕の傷は掌から裏肘に掛けて一文字に裂けていたのだが、手首の動脈も切り裂かれていたということを。
今が明るければ、地面に紅い水溜りができていることがはっきり見て取れることを。
クラスで最も小さなその身体からは、命に関わる量の血液が失われていたことを。

「…少し頑張って邑ちゃん、抱えて運ぶから」

永佳は邑子を所謂“お姫様だっこ”をして運ぼうと、邑子の膝の下に腕を入れた。
されるがままになっていた邑子は、視界にぼんやりと永佳を入れていたのだが、永佳の背後で賢吾が動き、反射的にそちらに焦点を合わせた。
賢吾が、刀を構えた。

ひぃが、危ない…!!

邑子は身体に残る力を振り絞り、永佳の手を振り払った。
永佳が驚愕で見開かれた瞳で邑子を追った時には、邑子は永佳と賢吾の間に立ちはだかっていた。


誰かを傷付けたり殺したりするのは怖い。
自分が死ぬのだって怖い。

でもね、ゆーこ、もっと怖いこと、わかったんだ。
ハルカワもひぃも、いつもゆーこを助けてくれる。
それは嬉しいよ、いつも甘えていたいって思ってきたよ。
でもね、でもね。
ハルカワの真っ赤な背中と、ひぃが錬にピストル向けられたの見て、わかったの。

ハルカワとひぃがいなくなる方が、もっと怖いの、嫌なの。


賢吾の一撃が、邑子の細い首を貫いた。
倒れる時、永佳の驚愕した表情が見え、英隆の叫び声が聞こえた。

ハルカワもひぃも、いなくなってない。
よかった、よかったよ、2人共いなくなってなくて、本当に――

邑子の意識は、深く深く潜り込んだ。
二度と戻ってくることができない、深い深い場所へ。


805VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:45:26.760QIOPKh70 (9/14)

「…鷹城さん…そこから動かないで…
 動いたら…撃つから、季莉のこと」

永佳は鋭い視線を雪美に向けたまま、コルト・ガバメントの銃口を、永佳が馬乗り状態になっているために動けずにいる湯浅季莉(女子二十番)の額へ向けた。
銃弾を放ったばかりの熱せられた銃口が額に当たり、季莉は「ひッ!」と短く声を上げ、永佳を睨んだ。

「ひ…永佳…アンタ…ッ!!」

「何。 先に襲ってきたのは季莉でしょ。
 大体しょうがないじゃん、これ、プログラムなんだから」

永佳の冷たい声――いや、冷たく振舞う声は、邑子の耳にも届いていた。
永佳が本当に心から“しょうがない”と思っているわけがない、なぜなら、永佳は昔からとても優しい人だから。
それでも、永佳は邑子たちと生き残ることを何よりも優先し、これまで親しくしてきた季莉に銃口を向けている。
邑子たちのことを一番に考えてくれることが嬉しくて、けれども申し訳ない。

くつくつと上品な笑い声が聞こえ、邑子は身震いした。
雪美が笑っていたのだ、この状況で!

「そう…そうなの、財前さんたちは、やる気になっているのね」

「…だったら、何。
 これだけこっちのこと襲っといて怪我させといて、批難でもする気?」

今では殆ど表情を変えなくなってしまった永佳だったが、雪美の笑みも落ち着き払った声も不気味に思ったのだろう、眉間に皺を寄せて険しい表情を浮かべていた。
むしろここまで表情を変えていないのは、笑顔を浮かべている雪美の方だった。
雪美は笑みを浮かべたまま、首を横に振った。

「ううん、むしろ好感が持てるくらいよ?
 この状況で『戦うなんておかしい』とか言っている偽善者より、よっぽど信用できる」

「…信用とかされても、嬉しくない」

「やだ、つれないこと言わないで。
 せっかく、ここは引き分けにしてお互い引きましょうって、言おうと思ったのに」

邑子も、邑子の視線の先にいる永佳も、目を見開いた。
邑子を護るように四つん這いになっている英隆も、肩越しに振り返り雪美を見た。
ここで、引き分け。
ここで、この戦いが終わるのなら、みんなの手当てができる。
みんな、死ななくて済む。
すぐに雪美の言うことを受け入れるべきだ――邑子はそう思ったのだけれど、どうやら事態はそう単純なことではないようで、英隆が身体を起こして雪美に向き直った。
邑子に向けた背中、カッターシャツがほぼ真っ赤に染まっていた。
心臓を握り潰されそうな感覚が、邑子を襲った。

「…わからないな、鷹城さん…その、真意は?」

「わからなくはないと思うけど…春川くんは馬鹿じゃなさそうだし。
 簡単な話よ、やる気になっている人同士がここで潰し合うより、お互い頑張って
 人数を減らした方が、早く終わらせることができるでしょ?
 だから、人数が減るまでは、お互いには手を出さずにいましょう、そういうことよ。
 悪い話じゃないと思わない?」

英隆の首が、少し右へ動いた。
季莉の動きを拘束している永佳と、視線を交わしたのだ。
プログラムを生き抜くために、邑子や卓也を護りながら戦うことを決めた2人が、雪美の提案を受け入れるか否かを視線のみで相談したのだろう。
その様子に雪美は一つ溜息を吐いた。

「わからない?
 見逃してあげる、そう言っているのよ?」

涼やかな声には迫力があるわけではないのだけれど、邑子の身体は硬直した。
言うことを聞かなければいけない、邑子の中の生存本能が、そう叫んでいた。

「見逃す…随分上から言うね、ムカつく。
 あたしが季莉を撃てないとでも、思ってるの?」

「思ってないわ、あたし、財前さんのやる気を“信用”してるもの。
 信用してるからちゃんと忠告してあげる、今どっちが上なのかを。
 …賢吾、松栄くん」

雪美のやんわりとした呼びかけに、永佳の発砲で倒れていた、邑子と英隆を傷付けた犯人である榊原賢吾(男子七番)が中学3年生にしては少々老けている顔をしかめて右肩を押さえながら立ち上がり刀を英隆と邑子に向け、これまで姿を潜めていた松栄錬(男子九番)は気の弱そうな苦悶の表情を浮かべながらも卓也に向けて銃弾を放った回転式拳銃S&W M36“チーフスペシャル”の銃口を永佳に向けた。
英隆の「成程ね…」という引き攣った声も、離れた所にいる永佳の舌打ちも、邑子の耳にまで届いた。

「…わかった…退くよ、引き分け…というよりこっちの負けみたいなものだけど。
 財前、湯浅さんから離れなさい」

永佳が季莉にコルト・ガバメントの銃口を向けたまま立ち上がった。
雪美を睨み付けたが、雪美がいつもと変わらない垂れ気味の瞳でじっと永佳を見つめると、永佳は溜息を吐いて季莉から銃口を外した。

「ふふっ、話が早くて助かるわ。大丈夫よ、貴方たちが背中を向けた瞬間に『パーン!』ってことはしないから。ねえ、賢吾?」


806VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:45:51.86TiMTEpN30 (1/2)

1
てかこのなぞのスレチは何?



807VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:46:05.730QIOPKh70 (10/14)

しかし、光る瞳はどこにも見当たらない。

代わりに邑子が目を留めたのは、枝の色とは少し違う、ブラウン地のチェック模様――そう、邑子にとって見慣れた、帝東学院中等部の男女の制服のズボンやスカートの布地の模様。
そこまで思考が及ぶと同時に邑子は丸い目を大きく見開き、ばっと顔を上げた。
何かが自分目掛けて近付いており、邑子は「わっ」と声を上げながら咄嗟に上半身を後ろに倒しつつ、反射的に両腕を顔の前に出して防御の構えを取った。
次の瞬間、左腕を鋭い激痛が襲った。

「あああぁぁぁぁあぁっぁあッ!!!」

邑子は絶叫し、痛みの突き上げる左腕を右手で押さえた。
右手が生温い液体で濡れた。
左掌から肘の裏側に掛けてすっぱりと皮膚が裂けていたのだが、ただ痛くてたまらないということ以外、今の邑子にはわからなかった。

「邑ちゃんッ!!」

英隆が邑子に駆け寄った。
邑子を抱えようとする英隆に、襲撃者が再び襲い掛かった。

「春川、前ッ!!」

永佳がデイパックをぶんっと振るうと、それは襲撃者に当たり、「ぐっ」という短い悲鳴が聞こえ、襲撃者の身体がよろけた。
永佳は目の端で別の人物を捉え、もう一度デイパックを振るったが、今度は空を切るに終わり、相手はお返しとばかりに何かを持った手を振り下ろしてきた。
永佳はデイパックを捨ててその手を押さえようとしたが、伸ばした手は空を切り、何かが緑色のカーディガンの左肩部分を掠めて繊維を裂いた。
永佳は一瞬怯んだが、すぐに襲撃者に飛びつき、2人はもんどり打って倒れた。

「財ぜ――……ッ!!」

英隆の叫びを掻き消すように、ばんっという破裂音が響いた。
次の瞬間、卓也が何かに弾かれたように仰け反り、尻餅をついた。

「卓也ッ!!」

「びびびびっくりしたぁ!!」

英隆の切羽詰まった叫びを掻き消すように卓也は大声を上げた、どうやら深刻な怪我は負っていないらしい。
英隆が邑子を抱えて卓也に駆け寄ろうと腰を浮かしたが、邑子を斬り付けた襲撃者が刃物を振り翳したのを目の端で捉えると、邑子を庇うように覆い被さった。
振り下ろされた刃物が、英隆の背中に突き刺さった。
英隆の唸るような呻き声が、抱き締められた邑子の耳にも届いた。

「ハルカワ…ハルカワぁッ!!」

「だい…じょうぶ、平気…ッ」

英隆はそう答えるが、本当は大丈夫ではないことは、苦しげな声が物語っていた。
そして、英隆の後ろ、邑子と英隆の血で汚れた刃が、三度襲い掛かろうとしているのを見、邑子はぎゅっと目を閉じた。

しかし、新たな痛みは来なかった。
代わりに銃声が響き、邑子が目を開けた時には、襲撃者は表情を歪めながらぐらりと身体を傾けていた。
邑子は顔を少し右に向けた。
視線の先、永佳が、大型自動拳銃コルト・ガバメントを両手でしっかりと構えているのが見えた。
永佳が、邑子と英隆を助けるために発砲したのだ。

やっぱりひぃはゆーこを助けてくれた…
ハルカワもゆーこを助けてくれる…
ゆーこ、ひぃもハルカワもだーい好き…

「あらあら、容赦ないのね、財前さん」

おっとりとした、けれどもどこか冷たい声が聞こえ、邑子は視線をそちらに向けた。
木の陰から現れたのは、クラスの中ではあまり目立たないタイプで、邑子はほとんど関わったことのない女の子――つい先程まで銃声が響き負傷者が出ている状況だというのに笑みを浮かべている鷹城雪美(女子九番)だった。
いつも穏やかに笑顔を浮かべている人ではあったけれども、何かが違う。
何が違うのか具体的に言葉にできないが、今の雪美の笑みを見ていると、何故か背筋を何かがぞわりと這い上がるのだ。


808VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:48:48.27oWuqvhJm0 (1/1)

なんだ…これは?


809VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:49:29.34Bv+u6pXxO (3/5)

>>806前スレだか前々スレにもわいた荒らし


810VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:49:53.66TiMTEpN30 (2/2)

てかやめてほしい


811VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 21:51:01.42FqPjq8si0 (2/3)

なにこの気持ち悪い目障りなもの


812VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 22:10:35.31SO+yqbt5o (1/1)

みんなゆきのん好きすぎるwwwwwwww


813VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 22:21:10.37IhB/wpUjo (1/2)

黙ってNG


814VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 22:45:43.00wCPVF+6Z0 (1/1)

スレチ消え失せろや


815VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/10(月) 22:58:44.37Gp44k2QB0 (2/4)


……。


比企谷「……、ディスティニーランドはまた今度な」

雪ノ下『っ、……そ、そう。わかったわ、また今度ね。………………また今度』

比企谷「……。んじゃ、そろそろ切るぞ」

雪ノ下『ええ、今夜は突然電話してごめんなさいね』

比企谷「別に構わねぇよ。……ついでに面白いもんも聞かせてもらったしな」

雪ノ下『? 比企谷くん、それは一体どういう意』

比企谷「あー、じゃあな雪乃、また明日な」

雪ノ下『――味かしら……って、待ちなさい比企谷くん。まだ話は終わってな』


話を終わらせまいとする雪乃の制止の声を振り切り、俺はスマホを操作して通話を終了した。

そして追求の電話がかかってこないように電源をオフにして、スマホをデスクの端に置いて再びタイピングを再開する。


それから議事録の別紙を書き上げ、コピー用紙に印刷を終えたのは30分後のことだった。


このあとはどうする? 以下より多数決

①疲れたので寝る

②切っていたスマホの電源をオンにする

③小町の勉強をみる

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


816VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:02:36.19cy0euiFq0 (1/1)

2


817VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:02:36.93cgyDl8+u0 (2/4)

2


818VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:03:07.72Bv+u6pXxO (4/5)

2だと面白そうだなwww

2で


819VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:03:16.43tS0oGI6s0 (1/1)

2


820VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:09:22.440QIOPKh70 (11/14)

不意に、右側から葉の擦れる音がし、邑子は足を止めた。

「邑ちゃん…?」

英隆の声色からは、気を付けろという思いが伝わってきたのだが、邑子はさして気にも留めず、茂みの方へ足を向けた。

「さっきの猫ちゃんかも」

先程水を与えた猫が、ついて来てしまったのかもしれない。どこかに、先程見たものと同じ光る瞳があるはずだ――邑子は茂みの傍にしゃがみ、枝の隙間を覗き込んで猫の姿を探した。
しかし、光る瞳はどこにも見当たらない。

代わりに邑子が目を留めたのは、枝の色とは少し違う、ブラウン地のチェック模様――そう、邑子にとって見慣れた、帝東学院中等部の男女の制服のズボンやスカートの布地の模様。
そこまで思考が及ぶと同時に邑子は丸い目を大きく見開き、ばっと顔を上げた。


821VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:16:12.760QIOPKh70 (12/14)

少し西に行くと有刺鉄線が張ってあるD=01エリア、そこは北に向かってなだらかな上り坂になっている。
気温はこの時間帯が最も高い。
今の気温は35℃だが、温度計を持たない者にはわからない。
暑い、それだけだ。
木が沢山茂っている場所で、根岸法子(女子14番)はその大柄な体を縮めて震えていた。
額には汗が滲み、ブラウスは汗でぐっしょりと濡れている。
ショートカットにした髪の毛も、汗で風呂あがりのようになっている。
法子の表情にいつもの明るさはない。
怖い…
殺されちゃうよ……

朝の出来事を思い出し、法子は震えていた。

 

明け方、朝の6時前だ。
背後で突然銃声が聞こえたのは。
法子は慌てて振り返った。
自分に支給された卓球ラケットを構えた(どうにもならないが)。

自分に背を向けているのは、その後姿から瀬川小夜(女子8番)だとわかった。
法子たちのリーダー、女子委員長の近藤楓(女子5番)とは犬猿の仲の。
小夜が向いている先には、楓がいた。

楓サン…!
どうしよう…楓サンが殺されちゃう…!

法子は楓と目が合った。
視力が両目2.0の法子には、楓の表情も見えた。
微かに笑い、顎をくいっと上げた。

…逃げろってこと…?

法子は踵を返して走り出した。
楓の事が気がかりだが、楓が逃げろというジェスチャーをしたので逃げた。

楓サンなら大丈夫、簡単に死ぬような人じゃない…!

無理矢理納得して、法子は走り続けた。
しかし、心配になって後でその場に戻った。
そこには既に誰もいなかった。
多少の血痕と、穴を開けた木があるだけだ。
法子は西に移動し、そこでずっと身を潜めた。

 

楓サン…怪我してないかな…?

法子は空を見上げた。
血痕があったということは、どちらか(或いは両方か)が負傷しているということだ。
とりあえず楓の名前はまだ呼ばれていない。
小夜の名前も呼ばれていない。
という事は、2人ともまだ生きているという事だ。
それは嬉しい事だった。
他の人から、委員長グループと小夜グループはいつも争っていると言われるが、法子は別に争いたくなかった。
グループ同士の争いになると、いつも後ろで制止する立場だった。

何であそこまで仲悪かったんだろう…?
しかも2人のことなのに、どうして気がついたらグループ抗争になってたんだろう…?
あたしはみんなで仲良くすればいいと思うのに…

法子はいつもそう言ったが、他のメンバーは横に首を振った。
唯一同意してくれたのは、七瀬やよい(女子13番)だった。

やよいとは気が合った。
よく2人で買い物とか行った。

やーちゃん…元気かな…?
誰かと一緒にいるのかな…?
どうしてあたしを待っててくれなかったんだろう…?

出発は間に真木頼和(男子14番)を挟んで、4分違いだった。
頼和とは喋った事はないが、きっと殺し合いとかはしないタイプだ。
それでもやっぱりやよいは怖かったのだろうか?


822VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:17:54.958FaBB/cr0 (1/1)

2



823VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:20:37.970QIOPKh70 (13/14)

「あ…ノリちゃん…?」
不意に肩を叩かれ、法子は振り向いた。
そして、微笑んだ。少しつり上がり気味の目、2つに結んだ髪の毛、法子の見慣れた友達の七瀬やよいだった。
「やーちゃん…今会いたいなって思ってたトコだよぉ…!」
やよいは突然わっと泣き出した。法子は慌ててやよいを抱きしめた。
「どうしたの、やーちゃん!?誰かに会って怖い目に遭った!?」
「違う…違うよぉ…ノリちゃんに会えて…嬉しくて…」
そう言うと再びやよいは泣き出した。
怖かったよね…寂しかったよね…大丈夫、あたしが一緒にいてあげるから…
「そうだ、やーちゃん」法子が口を開いた。
「やーちゃんさ、誰かに会った?」
やよいは頷いた。
「うん、さっき…浜本君に会ったよ」
法子はへー、と相槌を打った。浜本卓朗(男子11番)と言えば、ほのぼの系グループの1人で、絶対にやる気にはならないだろう男だ。
「で、会話か何かしたの?」
「うん、話し掛けられたから…野恵ちゃんを見かけなかったか、ってあたしは見なかったけど…ノリちゃん見た?」
法子は首を横に振った。天条野恵(女子12番)は卓朗と付き合っている、と盛岡小枝子(女子20番)に聞いた事があった。出発の順番がかなり離れていたから合流できなかったのだろうか?
「あ、そうだ」やよいがポンッと手を叩いた。
「さっきからずっと気になってたんだけど…もしかしてその卓球のラケット…ノリちゃんの武器?」
法子は手元のラケットを見、苦笑した。
「当たり。やーちゃんは?」
やよいは自分のポケットから何かを取り出した。それを軽く振ると、刃物が出てきた。
「サバイバルナイフっていうのかな、これ。あたしの鞄にはこれが入ってたの」
「何だ、銃じゃないのかよ」
不意に背後から声が聞こえ、法子は振り返った。それと同時にパン、と銃声が響き、やよいが悲鳴を上げた。
「やーちゃん!?」
見ると、やよいの左腕から血が流れていた。右手でそこを押さえていたが、指の間から血が流れ、右手も汚していた。
「誰!?」
法子はラケットを握ったまま叫んだ。
木の陰から現れたのは、カッターシャツと右手を赤く染めた西川東(男子9番)が立っていた。
あれは…自分の血じゃないよね…?ってことは…人殺し!?
法子はラケットを東に向かって投げた。
しかし、東はそれをかわした。

「テメェ、何しやがる!」

東が再び回転式拳銃(S&W M29、西田大輔(男子10番)の物だ)を構え、撃った。銃声と共に体に衝撃を感じ、法子は倒れた。
あたし…撃たれたの…?
しかし、衝撃の割りに痛みはなかった。自分は撃たれていない事がわかった。

一体これは…?

倒れた時に閉じた目を開くと、そこには蹲っているやよいがいた。

「やーちゃん?!」

法子が起き上がってやよいを見た。腹に銃弾を受けたらしい。更にそれが貫通したらしく、背中も赤く染まっていた。どうやらやよいが法子を突き飛ばしたらしい。

「ノリ…ちゃん……無事……?」

やよいが口を開けると、そこから血が流れた。

「…やーちゃん…あたしを庇って…?どうして…?」
「わかんない…けど……よかった…ケガ…してなくて……」

それだけ言うと、やよいは目を閉じた。
その表情はとても穏やかだった。
やーちゃん…!
法子の目から涙が溢れた。東の方を睨むと、東は銃口を自分に向けている事がわかった。
「ああああああ!!」
法子は絶叫し、東に向かって走った。
「うおっ?!」
東は驚き、引き金を引くタイミングを外した。法子は東の右手を払い、M29を手放させた。東が右手を押さえているのもお構いなしで、法子は東の左襟首とカッターシャツの右袖をぐいっと掴んだ。
続いて東の右足を蹴ってバランスを崩させると、東の体は法子の上を転がった。
柔道の技、大外刈りだ。柔道では県内2位の実力を誇る法子の技は美しかった。
法子より重い東の体が宙に浮き、勢いよく地面に叩きつけられた。


824VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:20:44.56FqPjq8si0 (3/3)

>>821
もう死ねよ


825VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:24:34.600QIOPKh70 (14/14)

一番最初に目を覚ましたのは佐々川多希(女子6番)だった。
あれ…? あたしは確か勉強合宿で……

周りを見て、多希ははっきりと目覚めた。
自分は錆びたパイプ椅子に腰掛け、木製の机に身を任せていた。
明らかに旅館ではない。

周りを見ると、誰も起きていなかった。
席順は夏休み前の授業時の席順と同じだった。
窓際の後ろから2番目、そこが多希の席だった。
どうやら、手入れしていない教室らしい。
黒板もちゃんとあるが、電気は薄暗いし机は埃が被っている。

「ちょっと……茉有? 茉有ってばぁ……」

後ろの席にいた親友の野尻茉有(女子15番)の肩を揺すった。
しかし茉有は目覚めない。

茉有の肩を揺らしながら、多希は茉有の首に銀色の何かが付いているのがわかった。

何だこりゃ……悪趣味だなぁ……

しかし、それが周りのクラスメイトにも、そして自分にも付いているのがわかった。
存在に気付くと急に鬱陶しい存在になる。

「ふああああ……」

あくびが聞こえ、多希は右を見た。
男子委員長の良元礼(男子16番)だ。

「い……委員長……」

多希が声を掛けると、礼は振り向いた。そして、にっと笑った。

「よっす、グッドモーニング。 ……佐々川、今何時だ?」

多希は自分の時計を見た。
超人気テレビアニメの『ドラ太郎』というネコ型ロボットの絵がある時計だ。
あ、いや、そんなことはどうでもいい。

「えっと……4時前だよ、あ、午前の」

「あ? なんだそら。 ほとんど一日寝てたのか、オレら……」

そうだ、最後の記憶は朝ご飯を食べていた時だ。
ちょっと寝すぎかな?
頭がぼーっとしてる……おなかもすいた。

そのうち、生徒たちがだんだん起き始め、室内がざわついてきた。

「タッキー、何これ……」

茉有が目を覚ました。
何か、だって? 知るかそんなもん。

多希が見回すと、誰とも喋っていない生徒が目についた。

多希の前方、1番前に座る幼馴染の天条野恵(女子12番)が、隣の席に座る彼氏である浜本卓朗(男子11番)やその後ろの月野郁江(女子11番)と喋っているために喋る相手がいない小路幽子(女子7番)、多希の2列横の武田紘乃(女子10番)の1つ後ろ、普段から友達付き合いがほとんど無い戎嘉一(男子2番)、嘉一の2つ横、男子に周りを囲まれている大野迪子(女子3番)、そして廊下側(船海第一中学と同じなら)の1番後ろで腕組をしている稲毛拓也(男子1番)。
拓也の口が僅かに笑みの形を作っているような気がした。

稲毛君……何か知ってるのかな?

そう思ったが、詳しく聞くことはなかった。
教室前方の扉がガラッと開き、4人の男女が入ってきた。

「さぁ、みんな静かにしろよぉ!」

赤い帽子を被った4人の中で最も背の低い15,6歳頃の男(160ないかもしれない)が叫びながら手を叩いた。
すぐに教室内は静まり返った。

「ようし、みんなイイコだな!はじめまして、今日からみんなのトレーナー…いや、担任になったサトルだぜ!よろしくな!ついでに、皆から見て1番右にいるのが、タケル…あ、タケルはお姉さん大好きだから、女の子は注意してね!その横にいる見るからにオテンバそうな気の強そうな女はアスミだ!自称オテンバ人魚らしいけど、絶対ウソ、むしろ魚人…ウソだよ、イテッ!そして、1番左にいるキザなヤツは、オレのライバルのシゲキだ!皆君たちの世話をしてくれるんだ! よろしくな!」

タケルは今から登山にでも行くのかという格好をしている。アスミはヘソ出しにミニのズボン、海の近くに住んでいそうだ。さすが自称人魚。シゲキは普通の紫色のトレーナーを着ている。何なんだ、このアンバランスな組み合わせは。



826VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:35:45.99cgyDl8+u0 (3/4)

材木座?


827VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:37:12.09TvlwI8g3o (1/2)

変なの沸いてるな
NG安定


828VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/10(月) 23:48:48.34Gp44k2QB0 (3/4)








見やすくしておきます。










829VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/10(月) 23:49:28.82Gp44k2QB0 (4/4)


比企谷「……まあこんなもんだろ」


俺は過去の記憶を引っ張りだして仕上げた議事録の別紙に不備がないことを確認すると、パソコンの電源を切ってスマホとプリントを掴んで自室へと戻った。

それからプリントを鞄の中へ折り目がつかないように慎重に仕舞い、そのあとはベッドへ仰向けに倒れ込む。


比企谷「あー…………疲れた」


このまま寝てしまってもよかったのだがなかなか寝付けず、仕方がないので先程電源を切った暇潰し機能付き目覚まし時計の電源を入れた。

しばらく待機していると闇色の画面から一転、メーカーのロゴやら使用上の注意が表示されたあと待ち受け画面が表示される。

画面上部の通知バーにはメールと着信のアイコンが表示されていた。


『新着メール24件、不在着信5件』


…………………………え?


夏休みの悪夢がフラッシュバックしながら恐る恐るメールボックスを開くと、液晶画面には


何が表示された? 以下より多数決

①すべてスパムメール

②『雪ノ下雪乃』の名前で埋め尽くされている

③『平塚静』の名前で埋め尽くされている

④『雪ノ下雪乃』と『平塚静』の名前に紛れて『☆★ゆい★☆』の名前が一件表示されている

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


830VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:49:45.905zQZPez9o (1/2)

よくわからんけどNGですっきりしたぜ!


831VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:50:14.175zQZPez9o (2/2)

ちなみに3


832VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:51:38.46cgyDl8+u0 (4/4)

4


833VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:51:43.98Bv+u6pXxO (5/5)

2


834VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:53:17.20Fq1L0Mwp0 (1/1)

2


835VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:53:43.95xRjm03aAO (1/1)

4


836VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:54:38.63bvQnB3kqo (1/1)

2


837VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:54:55.58XkZXRXBi0 (1/1)

雪ノ下らしくないけど面白そうだから2で


838VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:58:18.19TvlwI8g3o (2/2)

2


839VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/10(月) 23:59:39.22IhB/wpUjo (2/2)

1
夫がオオアリクイに殺されて一年がたちました


840VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 00:04:23.17ba9MAK81o (1/1)

あかん雪乃さんヤンデレになってまう


841VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 00:04:28.06ZFCBNOIv0 (1/6)

……ヤンデレのん降臨フラグ? 

いや、まだ機械音痴なゆきのんの可能性が微レ存のはず……。


すみません、今日はここまでです。

それにしてもこのスレの住人、ゆきのん一筋である。

このままだとガハマさんはサキサキみたいに別スレで救済ですかね(まあサキサキ自体何ヶ月先になるかわかりませんが……)。

この続きは昨日と同じくらいの時間帯からです。

それでは失礼します。



※諸連絡

例の奇行種はスルーでお願いします。



842VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 00:06:37.62MbhYwA92O (1/6)

乙&了解


843VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 00:13:04.0934htQTOI0 (1/1)


男子1番 相葉優人
(あいば・ゆうと) 女子1番 朝比奈紗羅
(あさひな・さら)
男子2番 芥川雅哉
(あくたがわ・まさや) 女子2番 上野原咲良
(うえのはら・さくら)
男子3番 雨宮悠希
(あまみや・ゆうき) 女子3番 荻野千世
(おぎの・ちせ)
男子4番 池ノ坊奨
(いけのぼう・しょう) 女子4番 如月梨杏
(きさらぎ・りあん)
男子5番 川原龍輝
(かわはら・りゅうき) 女子5番 小石川葉瑠
(こいしかわ・はる)
男子6番 木戸健太
(きど・けんた) 女子6番 財前永佳
(ざいぜん・ひさか)
男子7番 榊原賢吾
(さかきばら・けんご) 女子7番 佐伯華那
(さえき・かな)
男子8番 宍貝雄大
(ししがい・ゆうた) 女子8番 阪本遼子
(さかもと・りょうこ)
男子9番 松栄錬
(しょうえい・れん) 女子9番 鷹城雪美
(たかしろ・ゆきみ)
男子10番 城ヶ崎麗
(じょうがさき・れい) 女子10番 高須撫子
(たかす・なでしこ)
男子11番 田中顕昌
(たなか・あきまさ) 女子11番 奈良橋智子
(ならはし・ともこ)
男子12番 内藤恒祐
(ないとう・こうゆう) 女子12番 鳴神もみじ
(なるかみ・もみじ)
男子13番 原裕一郎
(はら・ゆういちろう) 女子13番 蓮井未久
(はすい・みく)
男子14番 春川英隆
(はるかわ・ひでたか) 女子14番 平野南海
(ひらの・みなみ)
男子15番 日比野迅
(ひびの・じん) 女子15番 広瀬邑子
(ひろせ・ゆうこ)
男子16番 真壁瑠衣斗
(まかべ・るいと) 女子16番 星崎かれん
(ほしざき・かれん)
男子17番 望月卓也
(もちづき・たくや) 女子17番 水田早稀
(みずた・さき)
男子18番 横山圭
(よこやま・けい) 女子18番 室町古都美
(むろまち・ことみ)
男子19番 芳野利央
(よしの・りお) 女子19番 山本真子
(やまもと・まこ)
男子20番 林崎洋海
(りんざき・ひろみ) 女子20番 湯浅季莉
(ゆあさ・きり)


844VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 00:33:00.10dJmg8e6Vo (1/1)

おつ


845VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 07:27:03.93xgTjoT4V0 (1/2)

もうすぐ台風くるねwwwwww


846VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 18:16:44.41dweTi7qv0 (1/1)

個人的要望で申し訳ないけどヤンデレのん怖いからやめて・・(´・ω・`)


847VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 18:57:40.23xECDxiQ80 (1/4)

この>>1はヤンデレ苦手らしいからギャグで流してくれるだろ


848VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 19:20:47.01oucG6nsFo (1/3)

軽めのヤンデレなら見てみたい気がするんだがな 別に刃物だけがヤンデレじゃないし


849VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 19:32:02.31mQdozHbG0 (1/2)

ガハマさんもちょっとヤンデレっぽくなってたのに
ゆきのんまでヤンデレ化したら平塚先生も含めて八幡の近しい異性3人とも
おかしなことになっちゃうよ


850VIPにかわりましてPERがお送りします2013/06/11(火) 20:53:58.68xgTjoT4V0 (2/2)

でれのんがああ


851VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 21:40:47.91ZFCBNOIv0 (2/6)




夏休みの悪夢がフラッシュバックしながら恐る恐るメールボックスを開くと、液晶画面には





hachiman's mobile


『差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃
 差出人 雪ノ下雪乃』



比企谷「」


――『雪ノ下雪乃』の名前が黒々と隙間なく表示されていた。


……おいおいおいなんだこれなにしたどうした俺どういう状況なんだこれなにこれなにこれなにこれ。

一瞬で背筋が凍りつき歯の根が合わなくなる。

このままでは呪い殺されると悟り、一刻も早くホーム画面に戻ろうとスマホを操作するが、恐怖のあまり指先が震えて思うように操作出来無い。


そして震える指先が触れたのは、あろうことか『戻る』のパネルではなく『開く』のパネルだった。



差出人『雪ノ下雪乃』
題名 『non title』
本文 『何か返事をして頂戴』



八幡はどうする? 以下より多数決

①見なかったことにして寝る

②小町に助けを求める

③返事をする(内容は選択された場合、自由安価で決定)

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


852VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:42:19.9951s/fDHHo (1/2)

2


853VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:43:20.31/ENVq/RAO (1/2)

3


854VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:43:27.08oucG6nsFo (2/3)

2


855VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:44:21.42hL96ye9r0 (1/1)

3


856VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:44:46.390LyD8t1j0 (1/5)

3


857VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:45:43.44Z10LqDHn0 (1/3)

3


858VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 21:54:21.86ZFCBNOIv0 (3/6)

↓5 返事の内容は?(あまりにも酷い内容の場合は別の安価を採用)


859VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:55:23.500LyD8t1j0 (2/5)

ksk


860VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:57:07.46MbhYwA92O (2/6)

すまん、小町に勉強教えてて携帯を見る暇なかったんだ。
で、どうした?何か用か?


861VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 21:59:37.76Z10LqDHn0 (2/3)

ksk


862VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:02:40.63PgVVMWlTO (1/1)

>>860



863VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:02:54.19xECDxiQ80 (2/4)

やっはろー!


864VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:03:32.64eR4I/bLP0 (1/2)

>>860


865VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:08:06.97MbhYwA92O (3/6)

あかん、無視されてゆきのんが壊れた


866VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:11:55.06oucG6nsFo (3/3)

いやこれ八幡から雪乃への返信だろ


867VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:13:57.73MbhYwA92O (4/6)

そういやそうだった
自分で>>860書いといてなにしてんだ俺……


868VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:15:34.03w3LZ3yHC0 (1/1)

やっはろ(震え声)


869VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 22:41:57.62ZFCBNOIv0 (4/6)


……『何か返事をして頂戴』ってなんだよ。逆に怖いわ。

これより前のメールを開けば攻略の糸口は見えそうな気もするが、爆弾積んでる可能性の高いメールを開く勇気なんてねぇしな……。

だからもうここは『やっはろー』とでも返信しておこう。『!』もつければいけるハズ(適当)。

未だ小刻みに揺れる指先でなんとか文字を入力して送信パネルに触れる。

そして『送信完了』の文字を確認すると、ようやく指先の震えが止まった。


比企谷「なんだったんだよ一体…………」


緊張の糸が途切れて深々と溜め息をついたその刹那、手中で暇潰し機能搭載型目覚まし時計が暴走を再開する。いい加減にしろ。


誰からのメール? 以下より多数決

①雪ノ下雪乃

②由比ヶ浜結衣

③k-saki1026@azweb.ne.jp

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


870VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:43:38.91MbhYwA92O (5/6)




871VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:43:48.220TnEv3EAO (1/1)

そろそろ2


872VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:43:55.500LyD8t1j0 (3/5)

1


873VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:45:11.15Z10LqDHn0 (3/3)

1


874VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:45:32.18Krbu05ZIo (1/1)




875VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:47:17.56xECDxiQ80 (3/4)

アドレス名まで考えた>>1の努力は


876VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:48:23.97eR4I/bLP0 (2/2)

1


877VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:48:38.57COuqae0v0 (1/2)




878VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:52:03.47/ENVq/RAO (2/2)

圧倒的……!圧倒的ゆきのん押し……!


879VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 22:52:23.51mfc7iTzDo (1/1)

>>875
ルート確定近いならしゃーない


880VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 23:05:23.60ZFCBNOIv0 (5/6)


僅かな苛立ちを感じながらメールボックスを開くと、再び姿を現すのは漆黒の文字群。

先程の画面との変化は一切ない。

ただ一点、既読のアイコンが付いたメールの上に『雪ノ下雪乃』の名前が表示されているのを除けば。


比企谷「……これアドレス教えなかったほうがよかったんじゃねぇか……?」


俺はそうぼやきながら一番上のメールを恐る恐る開く。


差出人『雪ノ下雪乃』
題名 『non title』
本文 『電話をかけてもいいかしら』


……。

…………アホなのかこいつは? 電話するのにわざわざ伺い立てる必要あんの?


八幡はどうする? 以下より多数決

①『勝手にしろ』と送信

②『ダメだ』と送信

先に4票集まった選択肢で先に進みます。


881VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:05:54.01mQdozHbG0 (2/2)

1


882VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:06:57.20MbhYwA92O (6/6)

1、来いよ雪ノ下ァ!病みなんか捨てて掛かって来いよ!


883VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:06:59.130LyD8t1j0 (4/5)

1


884VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:07:28.31vKx9mWfj0 (1/1)

1


885VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:07:31.00xECDxiQ80 (4/4)

1


886VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:07:52.11bYe9/Q7W0 (1/1)




887VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/11(火) 23:12:32.66ZFCBNOIv0 (6/6)

ごめんなさい、なんか吐き気がするので今日はここまでです。

明日は少し用事があるので再開が遅くなります。

それでは失礼します。



いつになったらガハマさん視点が始まるんですかね……。


888VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:16:26.730LyD8t1j0 (5/5)

乙です
ゆっくりお休みになってください



889VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:28:40.70COuqae0v0 (2/2)

1乙
お大事にー


890VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:29:19.9051s/fDHHo (2/2)



お大事に


891VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/11(火) 23:36:27.82cZ8h8J+Qo (1/1)




892VIPにかわりましてPERがお送りします2013/06/12(水) 07:28:22.76rWj6bfXU0 (1/1)

乙です。


893VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 19:30:10.121xObgeM60 (1/1)

乙です  体は大事にしてねー


894VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 21:16:14.93Pffda1eeo (1/1)

俺も書いてみようかなぁ…


895VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/12(水) 21:50:18.05bEau36Up0 (1/1)

>>894さん 書いたら絶対に読みに行きます


昨日はご心配をおかけしました。もう平気です。

さて、このスレも残り100ほどになりました。

ゆきのん兵団の統率力が突出し過ぎてルートがほぼ確定しかけていますが、これからガハマさんとサキサキの逆転はあるのでしょうか?


あと主人公総選挙はもう意味がなさそうな予感。そうか、やはり八幡が主人公だったのか……。

まあそんなこんなで再開しますね。もうしばらくお待ちください。


896VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 22:18:09.25iHSJHjKvo (1/1)

これぞ逆境

サキサキルート期待


897VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:08:41.66ZXJTopbe0 (1/2)

二周目でいいじゃないか


898VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:09:20.69ZXJTopbe0 (2/2)

二周目でいいじゃないか


899VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:35:34.46Y0jkCXycP (1/1)

ルート分岐なんてのもあるぞよ


900VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:36:32.27ENHnGplAO (1/1)

ゆきのんがいいです


901VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:54:17.67H9VkT17o0 (1/1)

ゆきのルートから外れる気がしないから
これ締めたあとでゆいゆいルートとか川…
戸塚ルートとかもう全部書けばいいじゃん!!


902VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/12(水) 23:59:38.28mlwNkWjNo (1/1)

全ルートやろう


903VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 00:53:22.56hh/2GuiV0 (1/7)

……ったく、あいつは真面目過ぎるというか融通が利かないというか……。


比企谷「…………もう勝手にしろ」


呟いた言葉をそのまま文字に変換し、俺は雪乃へ送信する。

しばらくするとスマホが振動し始めたので、受信のパネルにそっと触れて耳に当てる。

スピーカーから伝わる声は、先程の上擦った声音とは打って変わって落ち着き払っていた。


雪ノ下『こんばんは』

比企谷「おう」

雪ノ下『また随分とぞんざいな返事ね……』

比企谷「いいだろ別に。『おう』という二文字はいついかなる状況においても万能な言葉なんだぞ」

比企谷「それに『おう』を漢字で書くとちゃんと心が込められてるし。だから『応』はぞんざいな返事なんかじゃねぇよ」

雪ノ下『また屁理屈を……』

比企谷「はっ、屁理屈を言って何が悪い。物事を真正面から見てもわからねぇもんは沢山あんだぞ」

雪ノ下『……そうね。とくにあなたみたいなひねくれ者は、無理矢理背後に回り込まないと実像は見えなさそうよね』

比企谷「そうかもな。でもまあ背後に回り込まれても後ろを向けば問題ねぇけど」

雪ノ下『あら、それは不可能よ。だって私が背後から一瞬で締め上げるもの』

比企谷「おい待て暴力はなしだろ」

雪ノ下『暴力ではないわ。それはあくまで調教……ごめんなさい、言葉を間違えたわ』

雪ノ下『それはあくまで矯正の為だもの。躾をするには肉体と精神の両方に痛みを与えて恐怖心を植え込み、それを絶妙のさじ加減で操作して手懐けるのが一番手っ取り早いのよ』

比企谷「鞭ばっかかよ……、飴はねぇのか飴は」

雪ノ下『躾のなっていない犬に与える餌なんてないわ。それくらい私が口にしなくても理解しなさいハチガヤくん』

比企谷「人のことを忠犬ハチ公みたいに呼ぶんじゃねぇよ。あと俺は飼い主が死亡した後も駅前で帰りを待ち続けるほど健気じゃねぇから」

雪ノ下『そうね。確かにあなたは健気ではないかもしれないけれど、待ち続けることに関しては一家言あるのではないの?』

比企谷「…………は?」

雪ノ下『あなたは変わらないことを望んだのでしょう? 現状維持を、不変を貫くことを、恒常であり続けることを、あなたは望んだのよね?』

比企谷「……おい、なんだ急に」

雪ノ下『「勝手にしろ」――と言ったのはあなたよ。だから私は勝手に言っているの。まあ由比ヶ浜さんに咎められているからこれ以上はあまり言及する気はないのだけれど』

比企谷「……平塚先生からその話を訊いたのか」

雪ノ下『……ええ、つい十数分前、メールで平塚先生から昨日のあなたと平塚先生の会話について教えられたわ。そしてそれはおそらく由比ヶ浜さんにも伝わっているはずよ」

比企谷「……っ、……そうかよ」

雪ノ下『……あなたの意志がそう簡単に揺らぐものではないのは重々承知しているわ。何故ならあなたは一度決めたことはどんなに手段や方法が間違っていたとしても、最後までやり遂げてしまうのを私はすぐそばで何度も見てきたから」

雪ノ下『……けれどそれでも、それでも私はあなたの抱えている苦悩を知って、ただ黙っていることなんて出来なかった』

比企谷「……、」

雪ノ下『……、』

比企谷「…………すまん雪乃、…………少し、考えさせてくれ」

雪ノ下『……わかったわ。……今日は、突然こんな話題に誘導してしまってごめんなさい』

比企谷「気にすんな、……とは流石に言えねぇな。…………まぁとりあえず、じゃあな」

雪ノ下「……ええ、おやすみなさい。…………また明日」


雪乃との通話を終えた俺は部屋の電気を消し、両眼を固く閉じた状態でベッドへ飛び込み、思考を深い意識の奥底へと沈めた。



904VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 01:10:56.02hh/2GuiV0 (2/7)

何度も文を修正していたら思いのほか時間がかかってしまいました、申し訳ございません。

短いですが今回はここまでです。


それと全ルートをやろうという話がちらほらとあがっているようなんですが、それははっきり申し上げまして無理だと思います。

実は>>1自身が約2週間後の6月25日からバイトを始めるので、毎日更新するのが厳しくなるからです。

シフトがまだ明確に決まっていないのでなんとも言えないのですが、更新頻度が低下するのは避けられないでしょう。

出来るだけ更新するようにはしますが、当分はバイトの仕事を覚えるのに追われて更新できないかと……。


とりあえず次回でルートは確定する予定です。

しかしあくまでも予定ですのでずれ込む可能性があるのであらかじめご了承下さい。

再開は22時前後ぐらいだと思います。

それでは失礼します。


905VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 01:17:27.71SEUiPbQr0 (1/5)

乙です

無理のない程度に頑張ってください



906VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 01:21:51.09aXZ9hv710 (1/1)

乙です
身体こわさない程度で頑張ってください


907VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 16:11:10.48NGztlyHeO (1/5)

1スレ目で八幡と付き合うところまで行ったのに、川崎さんェ……


908VIPにかわりましてPERがお送りします2013/06/13(木) 17:46:21.28+W7EEoB+0 (1/1)

川何とかさんざんねんすぐる


909VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 19:22:17.50wZemraAio (1/1)


頑張ってくれ


910VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 19:34:08.49M1beH4Fs0 (1/2)

やっハロー


911材木さん2013/06/13(木) 19:37:13.00M1beH4Fs0 (2/2)

新しく読まさせてもらいました、興奮しましたwwwwww


912VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 20:15:59.95viFFPgPAO (1/1)

>>911
上げんな[ピーーー]


913VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 21:00:19.73rhvf/esh0 (1/1)

最初から読み返してみたが、最初に酔った平塚先生介抱してれば、しずかわいいルート行けたかもだな


914VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:08:36.0099AAsjglo (1/2)

川ナントカさん不憫可愛い


915VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 22:25:10.50hh/2GuiV0 (3/7)



視界が捉えるのはすべてを無に帰す闇の色。

周囲の様子を伺う以前に自身の姿を確認することさえ叶わない。

いつからこんな暗然とした空間に身を沈めていたのだろうか。

疑問を覚えて過去を振り返っても、想起されるのは悶絶必至の黒歴史。

いついかなるときも纏わりついて離れない、解除不能の呪われた鎖が全身に絡みついている。


ろくに身動きも取れず、ただその場に縫い止められる。

退路はあったはずなのに、いつの間に消失した。

それはきっと新たな居場所を手に入れてしまったから。

そこが居心地が良い事を知ってしまったから。



すぐ近くにいたあいつらが、自分の居場所を見つけ出してくれたから。



『違うよ。待たないで、……こっちから行くの』

『あたしはヒッキーのことが好き。たぶんゆきのんが、ヒッキーのことを好きになるずっと前から』


『……でも、今はあなたを知っている』

『あなたが出来ないと言った人を愛する行為を、私が可能にしてみせる』



『本当に欲しい大切なものはすぐ近くにあるということを、君はよく覚えておきたまえ』



本当に、欲しい、大切なもの。



――俺が、

――俺が望むのは、

――俺が大事なのは、






916VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 22:25:36.99hh/2GuiV0 (4/7)




かけがえのない者


①雪ノ下雪乃

②由比ヶ浜結衣

③雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣



先に6票集まった選択肢でルート確定




917VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:26:49.70TkvOR5MMo (1/1)

1


918VIPに変わりましてNEPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:26:57.83KpiFH59+0 (1/1)

1


919VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:27:49.17NGztlyHeO (2/5)




920VIPに変わりましてNEPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:27:51.10ZNdcf9Tj0 (1/2)

1


921VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:28:10.50Ez1tscDq0 (1/3)

1


922VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:28:34.97MzjUnk04o (1/3)

1


923VIPに変わりましてNEPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:28:35.02ZNdcf9Tj0 (2/2)

1


924VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:29:05.721wTfFgepo (1/4)

1!


925VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:29:09.98SEUiPbQr0 (2/5)

2


926VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:30:18.04NGztlyHeO (3/5)

圧倒的過ぎる……


927VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:31:52.94s5SQouBz0 (1/1)

怖ええよ・・・


928VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:33:21.00ShVngCdFo (1/1)

さすがの統率力


929VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:33:36.76RIHAK/nT0 (1/1)

俺がちょっと読み返してるうちにルート確定してんだけどwwww
流石ですww


930VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:35:19.89Ez1tscDq0 (2/3)

そういや数日で落とす宣言してたが本当にそうなったな


931VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:37:52.7199AAsjglo (2/2)

あの安価がやっと生きるのだな!


932材木さん2013/06/13(木) 22:41:14.55sctcGr5g0 (1/3)

統一しすぎる


933材木さん2013/06/13(木) 22:46:12.58sctcGr5g0 (2/3)

もう終わってしまったか……………


934VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 22:57:11.36hh/2GuiV0 (5/7)


比企谷「……っ」


カーテンの隙間から差し込む陽の光で俺は目を覚ました。

起床後特有の倦怠感に包まれた身体をゆっくりと起こしてしばし黙考。

部屋に置いてある時計の短針は、5と6の数字の狭間を指し示していた。

…………さて、どうすっかな。


八幡はどうする? 以下より多数決

①朝食を作る

②外へ散歩に出掛ける


先に3票集まった選択肢で先に進みます。


935VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:57:39.41Uh8PtAgMo (1/3)

もう投票タイムをキングクリムゾンしてもこの結果になる勢いだなw


936VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:58:14.52Uh8PtAgMo (2/3)

もう投票タイムをキングクリムゾンしてもこの結果になる勢いだなw


937VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:58:16.621wTfFgepo (2/4)

2


938VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:58:18.89SEUiPbQr0 (3/5)

2

ゆいゆいは俺がもらっていきますね


939VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:58:59.53Uh8PtAgMo (3/3)

続き来てた、連投スマソ。
2


940VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 22:59:07.12sctcGr5g0 (3/3)

あのー


941VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:00:12.04qFCVF+JxO (1/3)

2


942VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:00:55.88qFCVF+JxO (2/3)

2


943VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:26:50.01znqQXkGGo (1/1)

もうすぐここ終わりそうだ


944VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 23:34:51.26hh/2GuiV0 (6/7)


比企谷「……たまには早朝の散歩でもしてみっかな」


普段はひきこもりのくせに今日に限って柄にもなくそう呟き、俺は部屋着から動きやすそうな私服に着替える。

そしてスマホを手に取り待ち受け画面を表示すると、バッテリー残量が残り20%に減少していた。

学校でバッテリーが切れると色々面倒なので、スマホは充電器をコネクタ部分に差し込んで机の上に放置。

代わりに腕時計をズボンのポケットに仕舞って自室を出た。

階段を降りて洗面台で顔を洗い、眠気覚ましに昨日川崎からもらったMAXコーヒーを飲んで家を出る。

空を見上げれば、東方の低い位置に浮かぶ日輪が住宅街を穏やかに照らしている。本日も晴天ナリ。


散歩の最中に誰かと遭遇した? 以下より多数決

①川崎沙希

②材木座義輝

③遭遇しなかった

先に3票集まった選択肢で先に進みます。


945VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:35:54.95NGztlyHeO (4/5)

2


946VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:36:47.36qFCVF+JxO (3/3)

3


947VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:37:46.921wTfFgepo (3/4)

3


948VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:38:29.64MzjUnk04o (2/3)

3


949VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:38:55.72SEUiPbQr0 (4/5)

3


950VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:42:07.65d6htqCBY0 (1/2)

3



951VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/13(木) 23:50:58.45hh/2GuiV0 (7/7)

安価は3でいきますね

さて、それでこのスレも残り50ほどになったのですが、このあとはどうしましょうか。

前スレみたいに短編でもやりますか? それとも本編の続きをやりますか?

みなさんの意見を伺いたいです。


952VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:53:28.09MzjUnk04o (3/3)

俺は続きが見たいかな


953VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:53:29.20NGztlyHeO (5/5)

短編かな
zさんも出してあげて欲しい


954VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:54:12.98SEUiPbQr0 (5/5)

短編お願いします


955VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:54:25.64Ez1tscDq0 (3/3)

邯壹″


956VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:57:52.12d6htqCBY0 (2/2)

続きがみたいです


957VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:58:11.653NkMcziB0 (1/1)

続きが見たいです



958VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/13(木) 23:59:28.431wTfFgepo (4/4)

続きが見たいです


959VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 00:03:33.56a6JswIPc0 (1/1)

短編がいいな


960VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/14(金) 00:07:51.50ms+dobdb0 (1/5)

意見が半々なので、短編を一本やって本編の続きをやろうと思います。

↓4 誰の短編? (複数人可)


961VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 00:09:53.06qWsxL09Bo (1/2)

ksk


962VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 00:12:16.8879/zcj260 (1/2)

ゆいゆいが見たいです


963VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 00:14:12.89IzckbHwx0 (1/2)

デレのん


964VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 00:15:04.85+Fe3Rpwi0 (1/2)




965VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/14(金) 00:46:54.05ms+dobdb0 (2/5)


【名前とは裏腹に、雪ノ下雪乃はあたたかい】



雪ノ下「……ねぇ比企谷くん」クイクイッ

比企谷「ん?なんだ雪ノ下」

雪ノ下「今日は一段と冷え込むわね」

比企谷「あーそうだな、寒いな。なんか昨日と今日にかけて今シーズン最強の寒波が襲来してんだとさ」

雪ノ下「そう。……ところで、比企谷くんは手袋は付けない人なのかしら」

比企谷「いや、俺は手袋は付けるぞ。でも手袋はけさ小町に持っていかれたから付けたくても付けらんねぇんだよ」

雪ノ下「……もしかして、あなたがマフラーを巻いていないのも……」

比企谷「その通り、マフラーも持っていかれた」

比企谷「……あんのアホシスター、昨日降った雪で雪合戦して自分のマフラーと手袋びしょ濡れにしやがって……っ」

雪ノ下「小町さんの手袋とマフラーは洗濯中というわけね」クスッ

雪ノ下「……、」

雪ノ下「…………比企谷くん、これ、もしよければ」スッ

比企谷「ん?これって……手袋?しかも左手だけ?」

雪ノ下「私の手袋よ。片方だけでもないよりは幾分かは温かくなると思うわ」

比企谷「いや、でもそしたらお前の左手が冷えちまうじゃねぇか」

雪ノ下「あら、そんなことないわよ。だって」


――ぎゅっ


雪ノ下「…………こうしてあなたの右手を握れば、……あたたかいもの」


Fin.


966VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/14(金) 00:52:12.58ms+dobdb0 (3/5)

デレのんとか無理でした、ごめんなさい

それと今回はここまでです。

次回は昨日と同じ時間からだと思います。

デレのんはこのあとのアニガイル11話

『そして、それぞれの舞台の幕が上がり、祭りは最高にフェスティバっている。』

でご確認ください。


それでは失礼します。


967VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 01:08:30.6979/zcj260 (2/2)

乙です

MBSでの放送日はゆいゆいの誕生日か


968VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 01:21:45.06IzckbHwx0 (2/2)

乙です

デレのんマジ女神


969VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 04:48:33.522KdPsXv5O (1/2)

俺も支部で書いてるけど、デレノンは加減が難しい


970VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 05:02:35.22YgmUMu/y0 (1/2)

1



971VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 05:03:30.41YgmUMu/y0 (2/2)

↑はミスです


972VIPにかわりましてPERがお送りします2013/06/14(金) 20:33:48.52iQefCa2h0 (1/1)


メール欄にsageいれて


973VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/14(金) 20:43:03.06ms+dobdb0 (4/5)

次スレになります。

【安価】比企谷「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下「その4よ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371210045/




974VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/14(金) 20:44:26.58ms+dobdb0 (5/5)

それと本編は次スレから再開することにしました。

なので残りは短編で埋めたいと思います。

↓3 誰の短編? (複数人可)


975VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 20:50:54.77qWsxL09Bo (2/2)

ksk


976VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 20:51:55.63+Fe3Rpwi0 (2/2)

かそく


977VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 20:52:08.242KdPsXv5O (2/2)

ksk


978VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 20:53:42.67hegcgfAAo (1/1)

葉山と戸塚(と海老名さん)


979VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/14(金) 21:20:20.90d9jzIN6ro (1/1)

アーッ!!


980VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 01:44:36.48YkCq9NUy0 (1/1)

埋め


981VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 03:24:48.76fNT/ctc6o (1/1)

なんでホモが湧いてるんですかねえ…


982VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 08:35:31.67V/zJ0O9L0 (1/1)

戸塚 戸塚戸塚戸塚戸塚戸塚戸塚戸塚


983VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/15(土) 11:46:30.38s7XgCFM50 (1/4)

すみません。寝落ちしました。


【やはり海老名姫菜は腐っている】



戸塚「えっと、葉山くん、少しいいかな?」

葉山「ん? どうしたんだ戸塚?」

戸塚「あのね、さっき海老名さんに指摘されたシーンがあるでしょ?」

葉山「……ああ、バオバブの部分か」

戸塚「うん。それでぼく自身こういった劇ってやったことがないから、感情移入……? みたいなの、全然出来なくて……」

葉山「あー、……うん、そうだな。でもそんなに気負う必要はないんじゃないかな?」

戸塚「そうかなぁ……」

葉山「この台本は少し特殊だから、あまり感情移入することは意識しないほうがいいと思う」

戸塚「意識……しない……?」

葉山「そう。それで役を演じる上で重要なのは自然体でいることかな。戸塚の役である『ぼく』は一人称がぼくだから、戸塚は普段の生活通りにやればきっと大丈夫だ」

戸塚「そっか…………うん、そうだね。ありがとう葉山くん」

葉山「礼には及ばないよ」ニコッ


海老名「『その代わり、今日の放課後は俺の自宅で朝まで演技指導に突き合ってもらうけどな』」


戸塚「ッ!?」ササッ

葉山「ま、待ってくれ戸塚。今のは俺じゃない、俺じゃないから!」

海老名「『バオバブは大きくなる前は小さいから、俺が大きく育ててやらな――ぶ腐っ!!』」バタンッ

「また海老名さんが倒れたぞー!」

「またッ!? 今日だけで3回目だぞ!?」

「また床についた血を拭かないといけないのか……」

戸部「ちょ、海老名さんダイジョブ!?」

三浦「またやった……。姫菜、あんた文化祭だからってはしゃぎすぎだし」

葉山「……誰か、姫菜を保健室まで」

海老名「…………く、腐ってなお……わが人生に……悔い、なし……!」

由比ヶ浜「みんなたっだいまー……――って、なにこれどういう状況ッ!?」


Fin.


984VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/15(土) 11:47:32.83s7XgCFM50 (2/4)

もはや海老名が主役

↓3 誰の短編? (複数人可)


985VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 11:51:12.26KZq6+E4d0 (1/1)

ゆいゆいとこまち


986VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 11:51:38.783b5SAvSo0 (1/1)

小町と雪乃



987VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 11:55:50.80lefQoBgLO (1/2)

ゆきのんとゆいゆいと陽乃さん


988VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 11:56:39.61gBxT1b2xo (1/1)

はるのんとこまち


989VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/15(土) 13:03:53.68s7XgCFM50 (3/4)


【なんだかんだで、彼と彼女は似通っている】


雪ノ下「比企谷くんの改善点を挙げていきましょう」

由比ヶ浜「え? いきなりどうしたのゆきのん?」

陽乃「比企谷くんの改善点かー。いろいろ欠点があるからまず何を言うか困っちゃうね」

由比ヶ浜「陽乃さんがいる!? え? なにこれどういうこと?」

雪ノ下「あら姉さん、彼が早急に改善すべき点は端から決まっているじゃない。あの腐った双眸以外にあるかしら?」

由比ヶ浜「ゆきのんは勝手に始めちゃうし……。……あ、あたしは猫背かなぁ」

陽乃「うーん……わたしは性格だね。比企谷くんはひねくれ過ぎてて、あんまりわたしの思い通りに動かせないのがちょっとね」

由比ヶ浜「(陽乃さんの言ってることがなんか怖い……)」 

雪ノ下「……二人とも、一体何を見当違いな事を言っているのかしら。『目は口ほどに物を言う』とよく言うでしょう? 人間が喜怒哀楽の感情を最も顕著に表すのが目なのよ」

雪ノ下「何もしゃべらなくとも目つきから相手の感情がわかり、また言葉で偽りごまかしていても目を見ればその真偽がわかる。ひねくれ者の彼にはこれが一番効果的なはずよ」

由比ヶ浜「目と目だけで理解し合えるとかなんかすごいロマンチックだなぁ……」

陽乃「んー? でも雪乃ちゃん、その言い分だと性格を改善すればあの腐った目も同時に改善されることだよね? そもそも雪乃ちゃんはどうやって比企谷くんの腐敗した目を改善するつもりなのかな?」

雪ノ下「そんなの決まっているじゃない。私がただひたすら比企谷くんの目を見つめ続けるだけよ」

雪ノ下「もし彼が目を逸らしても目の前に移動して見つめ続ける。瞼を閉じたら無理矢理こじ開けて見つめ続ける。彼に小細工は通用しないのよ。策を弄じてもすべて斜め下にすり抜けられてしまうから」

由比ヶ浜「……ゆ、ゆきのんちょっと怖いよ……」

陽乃「雪乃ちゃんの真っ直ぐすぎる性格も、少し考えものだよね」


Fin.


990VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g2013/06/15(土) 13:06:27.58s7XgCFM50 (4/4)

なんだかんだで似ている姉妹。笑いのツボも一緒です。

とりあこのスレでの投下はこれにて終了です。

残りは雑談などで埋めて頂けると幸いです。

続きは次スレでお会いしましょう。それでは。


次スレ 【安価】比企谷「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」雪ノ下「その4よ」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1371210045/



991VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 13:09:38.72lefQoBgLO (2/2)




992VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 13:24:17.34w78HUUmDo (1/1)

乙です



993VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 13:33:36.15upLfHK//0 (1/1)

乙です。


994VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 13:48:06.00Y3ql4feb0 (1/1)




995VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:21:49.78W98sG2jMo (1/6)

ksk


996VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:23:03.66W98sG2jMo (2/6)

ksk


997VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:23:30.50W98sG2jMo (3/6)

ksk


998VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:23:57.08W98sG2jMo (4/6)

めうめう


999VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:24:45.57W98sG2jMo (5/6)

めめめめめめめめうめう~めめめめうめう~


1000VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/06/15(土) 14:25:14.49W98sG2jMo (6/6)

めうめうぺったんたん